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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」舞風「その7!」【安価・コンマ】

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295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/02(水) 12:58:42.69 ID:Wa0z4QWmO
提督の反応の中でなんで青ざめるが1番よい反応なんだろう?
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:06:04.44 ID:2yssVEL0O
全盛期含めていいならまおーさまと大和って真面目に作中最強じゃね?
時止めできる大和はもちろんだがそれを魔翌力で解除するまおーさまもヤバイ
しかも大和は時間移動もできるからタイムマシン使えるアブか五月雨しか対抗できなそう
297 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 21:00:10.82 ID:NX+xoY3J0
22:30〜23:30頃開始予定です。
今回は回想パートを投下するのみで終了する予定です。
298 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:35:15.55 ID:NX+xoY3J0
始めます。
299 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:40:41.88 ID:NX+xoY3J0
22:思わず真剣に考えてしまうほどに…… 10×2.0=20 20+26=46/50


提督「……っ」

大和「……!」

提督(嘘、だろ……!?今まで、それだけは避けて来たのに……!)

提督(これでもし妊娠してしまえば、肉体だけの繋がりじゃ無くなって……)

大和「………」

提督(いや、俺は既に大井との行為で……クソッ!俺はまた同じ過ちを繰り返すのかよ……!)

提督(暁に、どう説明すれば……いや、黙っておくなんて出来るはずが無い)

提督(次に暁と顔を合わせた時、土下座しながら……今日のことを、全部話すしか……)

大和「………」

大和(提督さんが私のことをどう考えているか、それを確かめようと……わざと危険日であることを打ち明けてみたけど……)

大和(最近、私を避けようとしている提督さんのことだから……てっきり、怒るか悲しむと思ったのに……)

大和「……ふふっ♪///」ギュッ

提督「うっ……」

大和(私が想定していた以上に、悩んでくれているなんて……思わず無言になってしまうほど、真剣に……///)ハイライトオフ

提督「……お前」

大和「……拒絶しませんでしたね?///」

提督「な、何を……」

大和「私が妊娠することを……危険日であることを直前まで隠して、行為をしたことを……///」

提督「なっ……!?ち、違う!そういう訳じゃ……!」

大和「……♪///」スリスリ

提督「……っ」

提督(違う……違うんだ。俺は、こいつとの関係を止めようとして……)

提督(だから、こいつが妊娠してしまえば……厄介なことになると考えて……)

提督(こいつを受け入れた訳じゃない……そうじゃ、無い……こいつは、俺が憎んでいる相手で……!)

大和「………」

大和(……まぁ、このまま妊娠するようなことはしないけど。後でちゃんとピルを飲むし、それでも妊娠してしまっていれば……)

大和(過去に遡れば、全て無かったことに出来る。提督さんが望まないまま妊娠したところで、どうせ……上手くいかないことは分かってるもの)

大和(提督さんに拒絶されるのは……"あの時"だけで良い。あんなことが立て続けに起これば……私の心が持たない)

大和(貴方が心から望んでくれない限り……貴方が、心から望むまでに堕とし切ってからでないと……)

提督「……っ」ゾクッ…

提督(こいつの快楽に浸かっていたのは事実だとしても……それでも、俺はこいつに恨みを……!)

大和「……んっ///」チュッ

提督「うっ……///」ビクッ

大和(……無意味だから)
300 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:48:53.58 ID:NX+xoY3J0
大和「………」

大和(魔王を追って8周目大学へ通うことになった私は、そのまま彼女の監視を続けた)

大和(けれど、彼女は魔術が使えない状態になっていて……私も時間跳躍以外の魔法を使えなくなっている)

大和(そんな状況だったから、私も彼女も目立った動きを見せることは無く……ただ時間だけが過ぎていった)

大和「……そして、提督さんと"初めて"出会うことになった」

大和(体感で言えば、もう何年前になるのかしら……途中から、遡る回数を数えなくなったから……)


――約1年以上前(※大和の時間跳躍を考慮せず、"本来の歴史"における時間経過を考慮した場合)・8周目大学


教授「この場合における……」

大和(19)「………」カキカキ

大和(例え魔術を使えなくなっていたとしても、相手は魔王……油断は出来ない)

大和(何らかの拍子に力が蘇ってしまえば、何をしでかすか分からないもの……)

大和(もしそんなことになってしまったら、すぐにでも時間跳躍で過去に……)

提督(19)「……っ」スクッ

大和「……?」チラッ

提督(だ、ダメだ……これ以上我慢出来ない……!)スタスタ…

大和「………」カキカキ

大和(……きっと、またさぼりね。はぁ……お金を払って大学へ来ているんだから、真面目に講義を聞けば良いのに……)


――約45分後


大和「………」カキカキ

スタスタ…

大和「……?」チラッ

提督「………」スタスタ…

提督(ようやく治まった……昨日食べた消費期限切れの菓子パンがまずかったか……とにかく、大急いでレジュメに書き込んで……)

大和「………」

大和(てっきり、そのまま戻って来ないと思ったけど……一応、講義を聞かないといけないという意識は残ってたのかしら)

キーンコーンカーンコーン…

提督「……!」

教授「はい、今日はここまで。来週までに今日の分をしっかり復習しておくように」ゴシゴシ…

提督「あっ、あぁっ……」

提督(まだ書いてないのに……でも次の講義もあるし、俺の都合で文字を消すのを止める訳には……)

大和「………」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:54:38.38 ID:iCTjIavg0
まだヒロインできたかもしれない頃の病まと
302 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:59:06.18 ID:NX+xoY3J0
提督「畜生……こんなことなら、無理してでもトイレから出て来たら良かった……」

大和「……!」

大和(さぼりでは無くて、お手洗いに……私ったら、勝手な思い込みを……)

提督「この講義には知り合いがいないし……いや、自業自得だよな。今回のレジュメは諦めるしか……」

大和「……あの」

提督「え?」チラッ

大和「もし良ければ、私のレジュメを写しますか?」スッ…

提督「……良いんですか?」

大和「はい。その、お困りのようでしたから……」

提督「ありがとうございます!助かりました!」

大和「いえ……」

大和(今まで魔導士として活動してばかりだったから、男の方と話すのは……やっぱり、慣れないと言うか……)

大和(正直、普通に会話するだけでも……少し緊張する。魔族だった時から、男の方とはあまり縁が無くて……)

提督「急いで書き写さないと……!」カキカキ

大和「……!」フルフル

大和(って、何考えてるの私は!今まで散々強い敵と戦ったりして来たじゃない!)

大和(今更、異性の方と会話するだけで固くなってどうするの!魔導士なんだからしっかりしなくちゃ!)

提督「出来た!本当にありがとうございます!助かりました!」ペコッ

大和「へ?あっ、は、はい、お役に立てたなら何よりです……」

大和(……思いっきり声が裏返っちゃった。うぅ、自分が情けない……)


――


大和「………」

大和(あの時の私は、まだ男慣れ……いえ、提督さん慣れしていなかったせいで、普通に会話するのも緊張したっけ)

大和(人間として生活するようになった後も、高校生までは魔王を監視することしか考えていなかったから……)

大和(クラスメイトとの交流を最低限に留めていたせいで、やっぱり異性の方と会話する機会があまり無くて……)

大和「………」

大和(いや、もしクラスメイトと交流を深めたとしても……やっぱり、そういう関係にはならなかったかも)

大和(魔王とは通う学校が違うこともあって、監視しづらい状況が続いていたから……)

大和(でも、魔王と同じ大学に進学してからは、少し余裕が出て来て……そのお陰で、提督さんと仲を深めることが出来た)

大和(最初はお互いぎこちなかったけど、少しずつ打ち解けていって……季節が変わる頃には、気兼ねなく話す仲になれたっけ……)
303 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:08:21.85 ID:NX+xoY3J0
――数ヶ月後・8周目大学


提督「そうか、公務員志望か……」

大和「はい。難しいのは承知ですが、こうして大学に来たからには高い目標を目指していようと思いまして」

大和(本当は魔王の監視を続ける為だけど、話したところで信じてもらえるはずが無いもの)

提督「……世の中には、留年ギリギリなのに公務員を志望する人がいるくらいだからな」

提督「成績優秀な大和なら、きっとなれると思う」

大和「ふふっ、ありがとうございます」ニコッ

大和(留年ギリギリなのに公務員志望……それって間違い無く、魔王のことよね……)

大和「………」

提督「俺にはハードルが高過ぎるなぁ……元から勉強はあまり得意じゃないし……」

大和(提督さん、魔王と知り合いらしいけど……本当なら、魔王には近づかない方が良いと伝えたい)

大和(でも、私が公務員を目指す理由と同じで……話したとしても、まず間違いなく信じてもらえない)

大和「……こればかりは仕方ないか」ボソッ…

提督「ん?」

大和「あ、いえ。それより……」


――


大和「………」

大和(それ以降も、提督さんとはどんどん親しくなっていって……気が付けば友人として、同じ講義を取ることが多くなった)

大和(もちろん、魔王の監視も忘れずに続けたけど……提督さんと一緒に過ごす時間も、少しずつ増えていった)

大和(そんな状況が続いて、大学3年生になる頃には……私はすっかり、公務員志望と魔王を監視していることを除けば平凡な大学生になっていた)

大和(提督さんと一緒に講義を受けて、時には他愛も無い雑談をして……そんな日々を過ごす内に、私の中で提督さんの存在が大きくなっていって……)

大和「……いつの間にか、友人以上の感情を抱いちゃった」

大和(でも、当時の私は魔導士としての自覚が残っていたから……『恋愛にうつつを抜かすこと無く、魔王を監視するべき』という使命感に燃えてしまっていた)

大和(そのせいで、提督さんに告白しないまま……胸に秘める想いばかりが大きくなっていって……)

大和("随分前"の話だけど……偶然見かけた魔族、霞ちゃんと顔を合わせて……お互い、恋愛絡みの話をしたこともあった)
304 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:16:11.62 ID:NX+xoY3J0
――現在から約1年後(※大和の時間跳躍を考慮せず、純粋な時間経過のみを考慮した場合)・霞家


霞「まさか、歴史に名を遺した偉大なる大魔導士様が……生きていたなんて……」

大和(21)「……やっぱり、私は亡くなったことになってるの?」

霞「はい。記録には3000年前に強大な敵の元へ向かった後、そのまま戻らなかったと記されています」

大和「………」

霞「ですが、大和様を見た時は驚きました。古文書の間に飾られている肖像画とほとんど同じ姿でしたから」

大和(一応、この体は魔族の頃の私と無関係のはずなんだけど……魂のリンクがしやすかったのは、外見も私に似ていたせいなのかしら……)

霞「………」

大和「……ところで、さっきから暗い表情だけど……何かあったの?」

霞「……っ」

大和「あ、ごめんなさい。言いたくないなら、無理には聞かないけど……」

霞「……いえ、少し……失恋しただけですから」

大和「し、失恋……?」

霞「恋心を自覚した時には、もう手遅れだったんです。情けない話ですけど、まだ……引きずっていて……」

大和「………」

霞「大和様に、そのような相手がいらっしゃるかは分かりませんが……もしいらっしゃるなら、告白は早くすべきです」

霞「好きな人が誰かと交際してからでは、遅いですから……」

大和「霞ちゃん……」

霞「………」シュン

大和(……告白は早くすべき、か。でも、私には魔導士としての役目が……うぅ……)


――


大和「………」

大和(あの時は、後輩と同じ失敗をしてしまうことになるなんて……想像もしていなかったっけ)

大和(大学4年生になる頃には、霞ちゃんの言葉で『やはり提督さんに告白すべきでは?』という焦燥感に駆られるようになって……)

大和(だけど同時に『魔導士なら最後まで己の役目を果たすべき』という信念が邪魔しちゃって……)

大和(結局、悩み続けている内に1年が経って……私達は大学を卒業することになった)

大和(魔王は本気で勉強したのか、あの成績で何とか公務員試験に合格した。もちろん私も彼女を追う形で合格した)

大和「……っ」ギリッ

大和(そして、私は卒業の日……初めて"失恋"を経験することになった)
305 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:26:13.42 ID:NX+xoY3J0
――卒業式終了後・8周目大学


大和(22)「……ご卒業、おめでとうございます」

提督(22)「大和こそおめでとう。卒業だけじゃなく、晴れて公務員だもんなぁ……尊敬するよ」

大和「いえ、そんな……///」

提督「でも、真面目な大和を見ていたお陰で……俺も就活を頑張ることが出来て、何とかそこそこの会社への就職が決まったんだ」

大和「……提督さん」

大和(……まさか、卒業の日まで迷うことになってしまうなんて)

大和(己の使命を優先するか、提督さんへの想いを優先するか……)

大和「………」グッ…

大和(私は、どうすれば……提督さんと恋人になりたいけど、魔導士としての使命を無視する訳には……)

「提督ー!」タタタッ

提督「ん?おっ……!」

大和「……?」

大井(22)「卒業おめでとう!スーツ姿の提督、中々カッコ良かったわよ?」

提督「ははっ、サンキュー」

大和「あの、こちらの方は……?」

提督「ん?あー、そう言えば話して無かったな」

大井「もしかして、この人が……」

提督「あぁ、紹介するよ。こっちは大和。前にも話した、俺の友人で……こっちが大井」

大和「………」ドクン…

大和(……何だか、妙な胸騒ぎがする。まさか……いや、違う。これは私が勝手に不安を抱いてるだけで、決してそんなことは――)







提督「俺の自慢の彼女なんだ」ニコッ

大和「――ッ!!」







大井「初めまして、大和さん。いつも彼氏がお世話になってます」ペコッ

大和「………」

大井「……あの、大和さん?」

大和「………」

提督「大和?どうしたんだ?急に黙り込んで……」

大和「………」ガクガク

大和(う、そ……そんな、こと……って……)
306 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:37:50.35 ID:NX+xoY3J0
大和「……っ!」ダッ

提督「お、おい!大和!?」

大井「え?わ、私……何か不味いこと言っちゃった……?」

大和(嘘よ……嘘よ嘘よ、嘘よぉっ……!)


――


大和「……っ」

大和(提督の『彼女』という言葉を聞いて、目の前が真っ暗になって……私はその場から逃げ出した)

大和(告白しようか迷っていた自分が、惨めで……悔しくて、辛くて……!)

大和(そして、涙を必死に堪えながら走り続けて……家に着いた瞬間、感情が抑えられなくなって……)


――大和家


ガチャ バタンッ!

大和「はぁっ、はぁっ……うっ、あぁっ……」ジワッ…

大和(そんな……提督さんに、彼女がいたなんて……そんなこと、今まで一言も……!)ポロポロ

大和「ぐすっ……ひっく、うぐぅっ……えぐっ……!」ポロポロ

大和(私が今まで悩んでいた時間は、何だったの……?1人で勝手にウジウジして、告白することから逃げ続けて……!)ポロポロ

大和(でも、実際には……手遅れだったなんて……そんな、ことってぇ……っ!)ポロポロ

大和「………」ポロポロ

大和(……やり直したい。"もう"手遅れだとしても……"手遅れになる前"なら……まだ、望みがあるかもしれない……)ポロポロ

大和(今まで生きてきて、初めて好きになった人だもの……絶対、諦めたくない……!)ポロポロ

大和「……っ」グシグシ

大和(魔王を追いかけて以来、1度も使っていなかった……時間跳躍魔法。それを使って、少し前に戻れば……)

大和「……でも、そんなことをしたら……きっと、私は……魔導士の道を、踏み外して……」

大和(こんな、私利私欲の為に……それも、魔導士としての使命では無く……単なる、自分の身勝手な望みの為に……)

大和「………」

――やっぱり大和は優秀だな。俺も見習わないとな……ははっ。

大和「……っ!」グッ…!

大和(いや、そんなこと関係無い。自分の魔法を自分の為に使って、何が悪いのよ……!)

大和(私はただ、提督さんと恋人になりたいだけ……!魔王と違って、あんな悪事をするつもりなんか無い……!)

大和「……!」パァッ…!

大和(跳躍先は……1年前で良いか。とにかく、大井さんより私が先に告白すれば――)カッ…!

――パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:46:40.60 ID:KwDDIQAdO
流石に2イベント分一気に消化するのは大変そうだね……今日は次ターン判定もない感じかな?
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:51:18.68 ID:h+JHzHte0
そりゃ大井を嫌いになるし、そこまでする訳だ…
309 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:53:06.42 ID:NX+xoY3J0
――"1回目"

――1年前(※本編の2年後)・大和家


大和(21)「う……」

大和(ここは、私の家……それも、リビング……そうだ!今日の日付……!)チラッ

大和「……よし、1年前に戻ってる」

大和(また4年生やり直すのは、少し煩わしさを感じるけど……そんなことはどうでも良い)

大和(一刻も早く提督さんと会って……告白する。流石に1年前なら、まだ……)


――1時間後・キャンパスの裏側


提督(21)「どうしたんだ?こんな所に呼び出すなんて……」

大和「え、えっと、その……」

大和(言うのよ、私……過去に遡ってまで掴んだチャンスなんだから……)

大和(魔法を使って不正はしない……その信念を捻じ曲げたのよ……!)

大和(それに、ここで勇気を出さなきゃ……提督さんは、彼女に取られてしまう……!)

大和「……私、提督さんのこと……好きです///」

提督「……!」

大和「もしよろしければ、私と……お付き合い、していただけませんか……?///」

提督「………」

大和(言った……ついに言っちゃった……!さっきは間に合わなかったけど、このタイミングなら……!)

提督「………」
310 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:56:09.14 ID:NX+xoY3J0
提督「……ごめん」

大和「え……」

提督「俺にはもう、付き合っている彼女がいるんだ。だから、大和の気持ちには答えられない……」

大和「……そん、な」ジワッ…

大和(1年前の時点で、もう……彼女と、交際していたなんて……)

提督「………」

大和「……っ!」ダッ

提督「………」

提督(大和……)


――8周目大学周辺


大和「はぁはぁ……どうして、なの……!」タタタッ…!

大和(1年前なら、恋人になってくれると思ったのに……もう、彼女と交際していたなんて……!)ウルウル…

大和「………」タッタッタ…

大和(こうなったら、更に1年前……いや、もっと前に遡れば……1度不正してしまったた以上、もう……)

大和「……迷うことは無い、か」パァッ…

大和(こんな便利な魔法を、使わない手は無い……好きな人と結ばれる為なら、このくらい……!)

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!


――"2回目"

――3年前(※本編の約1年前)・8周目大学


大和(18)「……よし」

大和(跳躍成功……私の指定時間が正しければ、今は……)

ワイワイ ガヤガヤ

大和「……入学式終了直後」

大和(私や提督さんが、8周目大学に通うことになった日……この時期なら、提督さんはきっと……!)

大和「………」キョロキョロ

大和(どこ?どこにいるの?人が多過ぎて探しづらいけど、この中に提督さんが……)
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:56:56.42 ID:jMgQYDFwO
既に本編前というか大学入る前から彼女持ちだもんなあ
接点持てる大学以降じゃ寝取るしかないわな
312 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:59:06.94 ID:NX+xoY3J0
提督(18)「………」スタスタ…

提督(さて、式も終わったし……帰るか)

大和「あっ……」

大和(いた……遡る前より、少しあどけなさを残した……私と出会う前の、提督さんが……!)

提督(同じ大学に進学した知り合いもいないしな……)スタスタ…

大和「あ、あのっ!」

提督「……え?あ、俺ですか?」

大和「はい!その……///」

大和(……そう言えば、この時点ではお互い初対面だったっけ。告白の理由はどうすれば……いきなり『ずっと好きでした』は不自然よね……)

提督「………」

大和(……あぁもう!こうなったら……!)

大和「……貴方に一目惚れしました。私と、お付き合いしてくれませんか……?///」

提督「なっ……!?」

大和(少し無理があるかもしれないけど……実際、一目惚れそのものはあり得ない話じゃないし……)

提督「………」

提督(いきなり何を言い出すんだ、この人は……凄く美人なのが、逆に引っかかると言うか……)

提督(あれか?怪しい商品販売?それとももっとヤバいやつ……どっちにしても、俺の答えは決まってるけどな)

提督「……その、ごめんなさい」

大和「え……」

提督「お気持ちは嬉しいですが、俺にはもう……彼女がいるので」スタスタ…

提督(怪しげな奴とは関わらないに越したことは無い。さっさと帰ろう……)スタスタ…

大和「………」

大和(何、で……)
313 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:01:04.33 ID:yermcdMN0
――1時間後・大和家


ガチャ バタン…

大和「………」フラフラ…

大和(どうして、なの……大学に入学する前から、付き合ってたとでも言うの……!?)

大和「……っ!」ギリィッ…!

大和(悔しい……悔しくて、たまらない……!私だって、提督さんのことが好きなのに……!)

大和(私がこうして過去に遡っても、まだ邪魔してくるなんて……何なのよ、あの女は……!)

大和「………」

大和(いっそ、提督さんに『彼女といつからお付き合いしてたんですか』と聞けば……いや、ダメ……)

大和(今の提督さんは、きっと私のことを『いきなり告白してきた怪しい人』と思ってるかもしれない……)

大和(だったら、どうすれば……このまま、諦めるしかないの……!?提督さんがいない大学生活を送るなんて、絶対に嫌……!)

大和「………」スクッ

大和(……自分で調べれば良い。幸い、私は何度でも過去に遡れる……例えそれ以外の魔法が使えないなら、他の手段で補えば良い)

大和(この時代の人間界には、様々な道具やサービスがある……それらを最大限活用すれば、提督さんの人間関係を調べることくらい……)

大和「………」

大和(本当なら、私が自分の手で提督さんの住所を調べて……そのままずっと張り込んで調査したい。でも、そんなことをすれば、両親に怪しまれてしまう)

大和「……いや、時間跳躍を繰り返せば、怪しまれたところで……その事実を無かったことに出来るか」

大和(本音を言えば、更に遡って提督さんに告白したいけど……大学以前の私達は、接点が皆無だから……)

大和(もし告白しても、まず間違い無く怪しまれるだけ……実際、大学の入学式でも提督さんはそのまま立ち去って行っちゃったもの)

大和「……時間がかかるけど、やってみせる。提督さんと恋人になる為なら……どんなことだって……」

大和(ここまで来たら、引くに引けない……絶対に、提督さんを……私のものにしてみせる……!)パァッ

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
314 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:02:35.16 ID:yermcdMN0
――


大和「………」

大和(提督さんを手に入れたい一心で、私は3年前……高校入学直後へ遡った。これで"3回目"の時間跳躍……)

大和(そこから私は、様々な手段で提督さんの住所を調査した。少しでも使えそうな情報なら、全てチェックした)

大和(最初は中々手がかりが掴めなかったけど、調べていく内に少しずつ目的の情報に近付いて行って……)


――3年前・8周目提督家


大和(16)「………」

大和(ついに特定出来た……提督さんの、住んでいる場所を……)

大和(インターネットやSNSが普及していたお陰で、それほど苦戦しなかったのが救いね……)

大和「ここに、提督さんが……」

大和(大学時代は、提督さんの家に行ったことが無かったけど……予想通り、普通の家……)

「それでさ、兄さんが……」

「ふーん、そんなことがあったのね……」

大和「……!」

大和(この声は……急いで隠れないと……!)ダッ

大井(16)「……ねぇ、提督。今日も……///」ギュッ

提督(16)「……分かった///」

スタスタ…

大和「………」

大和(間違いない……あの顔は、あの声は……高校1年生の頃の提督さん……それだけじゃない……)

大和(まさか、高校生の時から……あの女と、付き合っていたなんて……!)ギリッ

大和「……っ!」フルフル

大和(いけない、今は嫉妬してる場合じゃなかった……!提督さんの住所や、あの女との関係は分かったから……1度引き上げて……)
315 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:03:56.61 ID:yermcdMN0
「んっ……」

大和「……?」

大和(今のは、提督さんの声……?でも、家の中に入って行ったはず……あ、向こうの窓が開いてる……)

「あっ、そこは……」

大和「……っ!?」

大和(ま、まさか……そんな……)ソーッ…

提督「大井……好きだっ……!///」

ぐちゅっぐちゅっ!どちゅっどちゅっ!

大井「ひゃあんっ!わ、私もっ!私もしゅきぃっ!///」

大和「ぁ……」

提督「さっきから腕に胸を押し付けて!誘ってたんだろ!///」

ずちゅずちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!

大井「んぁっ!だって、提督とシたかったから……んぐぅっ!///」

大和「………」ハイライトオフ

提督「子宮まで降りて来てるじゃないか!どれだけ期待してたんだよ!///」

ぐりゅっぐりゅっ!じゅぷっじゅぷっ!

大井「ひぎぃっ!あっ、んぎゅううううっ!?///」

大和「………」

提督「ぐっ……大井、そろそろ……!///」

大井「い、いいからっ!このまま出してっ!ゴム越しで良いから、提督のザーメン膣内に注いでぇっ!///」

大和「………」クルッ…

「くあぁっ……!」

「で、でへりゅうっ!てーとくのあっついのが、いっぱいでへるぅっ!」

大和「………」フラフラ…
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:05:16.15 ID:hzMveuUFO
ストーカーで草
317 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:06:17.54 ID:yermcdMN0
――数日後・大和家


大和「………」ハイライトオフ

コンコンコン

大和「………」

大和母『大丈夫?もう何日も部屋に閉じ籠ってるけど……』

大和「………」

大和母『……ご飯、ここに置いておくね?』コトッ…

スタスタ…

大和(そっか……提督さんと、あの女は……もう、それほど深い仲に……)

大和(家も隣同士みたいだから、きっと……幼馴染のような関係で……)

大和「………」

大和(本来なら、私に勝ち目なんて無い……昔から仲の良い人同士の間に割り込む余地なんて、あるはずが無い……)

大和「……"本来なら"、ね」ニヤッ…

大和(あの悍ましい光景に絶望して、部屋に引き籠ってたけど……時を遡れる私なら、不可能を可能に出来る……)

大和(ついさっき、この状況を破壊出来る方法を思いついた。あの女と、提督さんを永遠に引き離せる方法を……)

大和「………」スクッ

大和(こうして、勝手に落ち込んで時間を無駄にしてしまったけど……もう迷いは無くなった)

大和(提督さんを手に入れる為なら……手段を選んではいられない。魔導士?魔王の監視?そんなことはどうでも良い)

大和「待っていて下さいね、提督さん……もうすぐ、私と貴方が結ばれる時が来ますから……///」パァッ…

大和(その為には、色々な準備が必要だけど……時間跳躍魔法があれば、どうにでもなる……あははっ……)

――パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:06:38.23 ID:7COA4+SSO
もう正攻法だと小学生からの幼馴染ルートしかないじゃん大和さん
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:08:12.97 ID:DXJ3sMejO
時を遡って会いに来るストーカーとか怖すぎる
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:10:28.99 ID:vmrhMZqxO
これ大和単独エンドだったらどうなったんだろ?
改心するのか瑞鶴みたいにぶっ壊れたままなのか気になるわ
321 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:11:28.66 ID:yermcdMN0
――


大和「………」

大和(それから私は、短期間で"何度も"……いえ、"何十回も"時を遡り、恐らく必要になるであろう大金を稼いだ)

大和(事前に結果を知ってから、時を遡れば良いだけだから……本当に、一瞬で大金を手に入れることが出来た)

大和(そのお金と、インターネットを使用して……あの女を、提督さんから引き離す手筈を整えた)

大和(万が一どこかでミスを犯したとしても、その度に時を遡れば良い。私にはもう、計画が成功する未来しか見えていなかった)

大和(提督さんと結ばれたい一心と、あの女への強い嫉妬心が……絶望していた私に、足掻き続ける気力を与えてくれた)

大和(そして、ついに……私は"初めて"、人間としての倫理に背き……魔導士としてのプライドを、完全に捨ててしまう日がやって来る)


――"XX回目"

――約2年半後(※本編の約1年半前)・高級ホテルの一室


大和(18)「………」ジー

大和(提督さん達が今日、この時間にやって来ることは……既に"何度も"確かめた)

大和(だからこそ、自信を持って依頼した。後はこうして……提督さん達が来るのを眺めて待つだけ)

大和「……ふふっ」

大和(あぁ、早く見たい……あの女が、提督さんの前で……酷い姿を晒す様を……)

大和「……♪」ハイライトオフ

大和(提督さんと、引き裂かれる瞬間を……!)


――同時刻・雪が降り積もった繁華街


大井(18)「……♪」ギュッ

提督(18)「……今年はホワイトクリスマスになったな」

大井「えぇ。こんな日に、好きな人とデート出来る私は……きっと、幸せ者よね」クスッ

提督「俺の方こそ。まるで白く降り積もる綺麗な雪が、俺達を祝福してくれてるみたいだ」ニコッ

大井「……臭っ」

提督「おい、その反応は流石に傷付くぞ。いや、恥ずかしいこと言った自覚はあるけども」

大井「ごめんなさい、冗談よ。むしろ、私も同じことを考えてたから……♪」

提督「……全く、可愛い奴め!」ツンツン

大井「ちょっと、頬をつつかないでよ。もうっ……ふふっ♪」

――この時、提督はもちろん……大井も気がついていなかった。

提督「さて、この後はどうする?」

――繁華街を歩く人々を見渡せる建物の窓から……

大井「そうね……少し早いけど、性の6時間……満喫しちゃ――」
322 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/09/06(日) 00:13:17.16 ID:yermcdMN0






























ダーンッ!

大井「――っ!?」

提督「……え?」





























――銃口が、大井を狙っていたことに。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:14:39.20 ID:acjxXNNPO
前回で大井っちが死んでも提督の心が離れなかったからしゃーなく今回は寝取ったのね
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:15:43.72 ID:bma9S5aQ0
今の堕ちた大和を霞に討たせてもっと曇らせ……いや、何でもない
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:15:46.68 ID:oy2vz1b+0
(アカン)
326 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:17:44.35 ID:yermcdMN0
大井「………」フラッ…

提督「……お、大……井……?」

大井「………」ドシャッ…

提督「っ、あ、お、大井っ!?大丈夫か!?」

――放たれた弾丸は、大井の心臓を正確に打ち抜いた。

大井「」ドクドク…

提督「大井、しっかりしろ!大井っ!」

――そのまま倒れた大井からは、鮮血が流れ出し……純白だった雪が、真っ赤に染まっていく。

大井「」ドクドク…

提督「あぁ、血が……止め、ないと……!」グッ

――ある者は悲鳴を上げ、ある者は救急車を呼べと騒ぐ中……提督はあまりの衝撃に、まともに動けずにいた。

大井「」ドクドク…

提督「なぁ、大井……目を開けてくれよ……まさか、そんな……!」ジワッ…

――それでも、提督は震えながらハンカチを大井の胸に押し当てる。だが、溢れ出る血液の勢いが衰えることは無い。

大井「」ドクドク…

提督「どうして、息してないんだよ……嘘、だろ……おい、大井……大井っ!」ポロポロ

――彼のハンカチが赤一色に変貌していく。大井は既に……

大井「」ドクドク…

提督「なぁ、嘘だと言ってくれよ……大井……こんな、うぐっ……うぅっ……!」ポロポロ

――絶命していた。冷たくなっていく大井を抱えた提督の心が……絶望で埋め尽くされていく。

大井「」ドクドク…

提督「うわああああああああああああああああああああああああああああああッ!」












――同時刻・ホテルの一室


大和「あはっ、あははははっ!」ハイライトオフ

大和(やった……やったわ!ようやく、あの忌まわしい女を……提督さんから、永久に引き離せた……!)

トゥルルルルル…

大和「………」ピッ

『これで良いんだな?』

大和「……はい、ありがとうございます。それにしても、あの距離からよく正確に狙い撃ち出来ましたね」

『……慣れてるからな。とにかく、報酬分の仕事はした。アンタとはこれでお別れだ……また機会があれば、よろしく頼む』

大和「えぇ。では、また……」ピッ

大和(事前にこちらの情報が特定されないよう、対策を施した上で……裏サイトや闇サイトを探し回り……)

大和(ようやく見つけた優秀なスナイパーを、明らかに相場と不釣り合いな大金で雇い……あの女を暗殺するよう依頼した)

大和(私の魔法と組み合わせれば、自分の手を汚すこと無く……恋敵を始末するなんて、簡単だったわ)

大和(最初からこうすれば良かったのよ……後は、失意の提督さんを私が慰めれば……ふふっ、あははっ……♪///)

――大井が命を落とし、提督が泣き叫ぶ様を……大和は恍惚な表情を浮かべながら、濁り切った瞳で眺めていた。

――そこには、かつて平和の為に戦った勇ましき魔導士の面影は……一欠片も残されていなかった。
327 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:20:34.42 ID:yermcdMN0
――数ヶ月後・8周目大学


ワイワイ ガヤガヤ

大和「……♪///」ハイライトオフ

大和(まさか、3度目の入学式を迎えることになるなんて……でも、ようやく……提督さんと、恋人になれる……!)

大和「………」キョロキョロ

大和(提督さん、どこにいるんですか……?"2度目"の跳躍の時は、確かこの辺りにいたはず……)

大和「……?」

大和(う〜ん、もしかして……私があの女を始末したから、提督さんの行動が微妙に変わっちゃったのかしら……)

大和(まぁでも、同じ大学に通っているのは確かなんだから……毎日通っていれば、いずれは出会うはず……)


――更に数ヶ月後・8周目大学


大和(19)「………」

大和(……おかしい。あれからもう、何ヶ月も経つのに……提督さんを見かけないなんて……)

大和("最初の頃"なら、もうとっくに出会っていたのに……この状況は、どう考えても偶然では済まされない……)

大和「……もう1度、調べてみましょうか」

大和(幸い、提督さんの住所は既に分かってるから……早朝から家の前で待機して、提督さんを尾行すれば……)


――


大和「……っ」ギリッ…

大和(あの女を"初めて"葬った後、私は今度こそ……提督さんと恋人になれると思い込んでいた)

大和(でも、その考えは甘かった。提督さんは、あの女を失った影響で……"本来"とは違う歴史を歩んでいた)

大和(バタフライエフェクト、だったかしら……少しの影響が、後々大きな違いを生むと言う……)

大和「……まさか、あんなことになるなんて」

大和(私は身をもって、歴史を変えることの難しさと……バタフライエフェクトの厄介さを知ることになった)
328 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:22:41.47 ID:yermcdMN0
――数日後・とある大学


大和「………」ハイライトオフ

暁(19)「………」ギュッ

提督(19)「……大丈夫か?」

暁「うん……提督こそ、大丈夫……?」

提督「……何とか、な。今でも、夢に見てはうなされるけど……」

暁「私も……」

大和「………」

大和(……道理で、見つからないはずね。まさか、提督さんが……あの女を失ったトラウマで、成績が急激に下がって……)

大和(8周目大学では無く、もっと下のレベルの大学へ通うことになっていただなんて……でも、それだけじゃない)

提督「……皮肉だよな。こうして、同じ苦しみを背負う人間同士が出会って……」

暁「そのまま、お互いを慰め合うように……一緒に過ごすことになるなんて」

提督「でも、暁がいてくれれば……少しだけ、あの日のトラウマが和らぐ気がするんだ……」ギュッ

暁「私も……提督がいてくれると、あの日のことがフラッシュバックしなくなるから……」ギュッ

暁(家族で出かけたクリスマスの日に……目の前で、人が血を流して死んじゃうなんて……)

暁(魔王だった時は、魔術で一気に倒してたから……あんな、生々しい光景……全然、見たことなくて……)

大和「……ッ!」ギリィ…ッ!

大和(あの現場に、魔王がいたなんて……知らなかった。あの時の私は、提督さんのことで頭が一杯だったから)

大和(それで、あの女が死ぬ光景を間近で目撃して……トラウマになるなんて……)

大和(しかも、あろうことか……魔王までトラウマで勉強に集中出来ず、偶然にも……この大学へ通うことになって……)

大和(そして、提督さんと出会って……お互いが背負うトラウマのことで、意気投合して……)

大和(そのまま、傷を舐め合う関係に……共依存、いや、歪んだ形で恋人に……こんなことって……!)

大和(よりにもよって、魔王が提督さんと……雑魚の分際で、私の邪魔をするなんて……!)
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:23:12.43 ID:BidVpCPrO
違う歴史を歩んだだけなのか
てっきり後追い自殺でもしたかと思った
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:24:01.58 ID:oy2vz1b+0
蝶「冤罪の予感」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:25:35.53 ID:cvttrv9XO
まおーさますこ
小ネタかなんかでこのループのまおーさまルート見てえなあ
332 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:28:26.46 ID:yermcdMN0
大和「……ない」ボソッ

提督「……ん?」チラッ

暁「え……?」チラッ

大和「許さない……どいつもこいつも、私の邪魔ばかり……」

提督「……暁の知り合いか?」

暁「いや……えっと……」

暁(前世で戦った、ヤマトと似てるような……でも、あれは3000年前の出来事だし……)

大和「……ッ!」パァッ…

提督「うわっ!?」

暁「ま、眩し……嘘!?これって、あの時と魔術と同じ……!?」

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!


――


大和「………」

大和(提督さんを魔王に奪われたショックで、私の思考は絶望と……強い怒りと嫉妬で染まり切って……)

大和(気が付けば、私はスナイパーを探そうとする前……あの女がまだ生きている頃へ時間跳躍していた)

大和(きっと、私は1度過去に戻って……冷静さを取り戻そうとしたのだと思う)

大和(……だけど、それは逆効果だった。度重なる時間跳躍による精神的疲労に、提督さんを奪われた怒りやショックで……我を忘れてしまった私は……)


――"XX回目"

――約数ヶ月前・大和家


大和(18)「………」

大和(許せない……どいつもこいつも、私から提督さんを奪っていくなんて……!)

大和「……っ!」ダッ

大和(許せない……許せない許せない、許せない……ッ!)ゴソゴソ

大和「はぁっ、はぁっ……!」つナイフ キラン…

大和(殺してやる……提督さんを奪う奴は、私が……全員、皆殺しにしてやる……ッ!)

大和母「ただいま〜……大和ちゃん?どうしたの?包丁なんか持って……」

大和「どけッ!!」ドガッ

大和母「きゃっ!?」バタッ

大和「あああああッ!!」タタタッ

大和母「痛た……ちょっと、大和ちゃん!?待ちなさい!大和ちゃんってば……!」
333 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:32:05.16 ID:yermcdMN0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
今回の更新で、何とか投下予定プロットの半分〜5分の3くらいまで終了しました。ただ、本編再開まではもうしばらく時間がかかりそうです(白目)。
次の更新は未定です。早ければ数日以内、遅くとも1週間以内には更新出来るようにしますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:32:53.69 ID:DfCHGOnR0
乙です
さっきからLIVE A LIVEの憎悪が脳内で流れっぱなしだ
最初は魔王を倒しに行ったはずがいつのまにか自分が…だし
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:33:50.26 ID:tixsyLKuO
おつ
もう暁も大井も事前に殺しておこうぜ
そしたらなんかちゃっかりアブルッツィと結ばれてそうだけど
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:35:09.87 ID:G/FBv/T3O
>>335
そうなったらアブルッツィ生まれてなさそう
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:36:58.49 ID:/7yaZ3yEo
お疲れ様でした
大和の転落胸が痛い…元々魔王討伐も使命感が強すぎだったしのめり込む質だったんだなあ
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:39:48.75 ID:DfCHGOnR0
憎悪ってなんだ…魔王オディオのテーマだった
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:42:21.21 ID:lDlNH/cuO
>>336
歴史の修正力にラグがあってアブルッツィが消える前にアブルッツィと子作りして子孫を残してアブルッツィ消えるの回避とかありそう
五月雨ルートでもあったSFに有りがちな鶏が先か卵が先か的なの好き
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:43:03.31 ID:w3eqccb3O

あの安価からここまで深く設定作りこむ>>1の技量に脱帽だわ
さりげなくループ中でも提督と結ばれてる?まおーさまマジ癒し枠
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:43:47.20 ID:oy2vz1b+0
>>335
既に試した後かもしれない
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:44:55.65 ID:4+XlBFCW0

大和「女戦士……? 知らない子ですね」
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:47:43.56 ID:1wMPabbGO

他人と結ばれるのが許せなくて殺したり時間遡行とかしてる大和さんが正妻じゃなくて愛人で我慢できるのだろうか…
それも関連性の薄いアブ姉じゃなくて過去でガッツリ嫉妬マシマシの暁だし…
頼むからこの周も諦めてさっさともう一回ループしてどうぞ(白目)
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:52:39.02 ID:nPX0RmNKO
往生際の悪過ぎて草
霞ちゃん見習え
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:58:11.00 ID:tanpsZBQO
大和ってエンディングで失恋しても提督と結ばれるまで永遠にループし続けるんだろうなあと思ったけど
アブルッツィ関連の進展具合によってはタイムパトロールによる逮捕もありそうではある
魔道士と未来のタイムパトロールとの力関係も気になるところよね
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:05:56.76 ID:0Dh+JWQl0
乙でしたー
>>343
提督が大和に堕ちれば許すんじゃないかな?
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:00:56.84 ID:bma9S5aQ0
ここまで見せられて提督が大和に堕ちるって

大和「外には出せませんけど、ずっとこの家の中で私が守ってあげます……。だから提督さんは私のことだけ考えていればいいんですよ……ウフフ」ハイライトオフ
提督「ウン……ウン……イウコトキク……」ハイライトオフ&手錠付き

ってことじゃないよな……
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:21:06.39 ID:69699V0qO
>>347
でえじょうぶだそんな事になってもアブ姉とかまおーさまが助けに来てくれるはず多分
助けた後精神壊れた提督をどうするかは知らん
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:29:18.04 ID:oy2vz1b+0
未来道具や起源魔法で何とか
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:59:21.06 ID:hV3VoV6yO
病まとはいつでもタイムループできるっぽいからなあ
暁とアブルッツィに見つかったら過去に逃げそう
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 22:34:41.27 ID:JDXe6YMT0
まずはまおーさまのコンマの妨害を切り抜けられるかが大前提だからなあ
仮にゴールできないとしたら「まおーさまに心を抉るレベルの一言貰って正気に戻る」感じか
30台までならばループにこだわりそうだがこの段階だとループすら諦める失恋のレベルじゃないと駄目そう
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 01:16:58.30 ID:cSvQNMD+0
大井:40なら71%、50なら6%
アブルッツイ:40なら62%、50なら2.4%
らしいけど、大和は61.2%で50行っちゃうからなぁ
切り抜けそうなのがやばい
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 18:22:53.96 ID:cyMrLQH80
>>351
暁「魔眼を凝らしてもっとよく深淵を視るのだな、貴様如きの時間魔法で提督の心を縛れるとでも思ったか?」

こうですかわかりません><
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 07:48:52.23 ID:WrZ7wtLBO
>>353
まおー様の事だから途中で噛んで大和に笑われそう
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 19:21:21.83 ID:zCttX7N1O
魔王様の事をアホス・ボケるコントとか言うな!
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 20:44:28.44 ID:vG7Fv5Bq0
>>354
暁「まがジャナクテ、めをこらしてもっとよくしん えん?を みるのだな、きさまじょ……?……ごときの?じかんまほーでてっと……提督の心をしばれるとでもおもったか?」っカンペ

こうですねわかります
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 23:35:17.59 ID:lmwZ4UH6O
今週のカオスっぷりはこの先ずっとネタにされそうだよな
未来人とか病んだ魔法使いが時を遡ったりまおーさまが癒しだったり元カノ托卵とかさ
全員カッ飛んだ設定だから語る事尽きなくて笑う
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:53:55.37 ID:jEK5LbhbO
1人1人の設定はまだマシなのに、繋げたからカオスになった感
大和はどうしてこうなってしまったんだ…
359 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 18:28:35.69 ID:hQcC2G3e0
22:30〜23:30頃開始予定です。
今回も回想パートを投下するのみで終了予定です。
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 18:42:35.71 ID:gejkzbWl0
361 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 22:55:17.55 ID:hQcC2G3e0
始めます。
362 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 22:57:24.51 ID:hQcC2G3e0
――数十分後・暁家周辺


大和「はぁっ、はぁっ……!」タタタッ

大和(殺してやる……殺してやるっ……!)

大和「……っ!?」キョロキョロ

大和(どこ!?どこにいるのよあいつは!?)

「はぁ……」

大和「……!」

暁(18)(この前の模試が返って来たけど、微妙だったなぁ……いっしょーけんめー勉強してるのに……)

大和「………」ニヤッ

大和(いた……雑魚の分際で、私から最愛の人を奪って行った……雌豚が……っ!)

暁(最近、よく分からない夢も見るし……私が魔法か何かで、人々を襲ってて……)

大和「………」ザッ…

暁「……え?誰?」

大和「……絶対に殺すッ!!」ダッ

暁「な、何を言って……ヒッ!?」

暁(あれってナイフ!?どーしてそんな物持って私に突っ込んで来るの!?に、逃げなきゃ……!)ダッ

大和「逃がすかぁッ!!」タタタッ

暁「嫌ああああああっ!?」

暁(何よあいつ!?足速過ぎでしょ!?だ、ダメ!追いつかれ――)

大和「死ねぇッ!!」

グサァ…ッ!

暁「――がふっ!?」

大和「死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねぇッ!!」

ザクッザクッザクッ!

暁「ごはぁっ……!?や、やめ……てぇっ……!?」ガクガク

暁(痛い痛い痛い痛いっ!?痛いよぉっ!!全身刺されて……うぐぅっ……!?)

大和「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!殺してやるッ!!」

ザシュッザシュッザシュッ!

暁「ぃ……ぁ……」ガクッガクッ
363 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 23:02:56.74 ID:hQcC2G3e0
大和「っああああああ!」

ザクゥッ…!

暁「」ピクッピクッ

大和「はぁはぁはぁはぁ……!」

暁「」ドクドク…

大和「……や、やった……殺してやった……魔王を、雌豚を……この手で、殺してやった……っ!」ニヤッ…

暁「」ドクドク…

大和「無様ねぇ!白目向きながら、道にきったない血をぶちまけちゃって……!」

暁「」ドクドク…

大和「この頃のこいつはまだ記憶が蘇っていない……だから、転生魔術で逃げることさえ……!」

大和「私の完全勝利!お前なんかが提督さんとくっつくからそういうことになるのよ!あはははははっ!」

暁「」ドクドク…

大和「………」クルッ

大和(次はあいつ……もう、他人の力なんて借りるもんか……!)

大和「……っ!」ダッ

大和(私自らの手で、あいつをぶっ殺してやる……っ!)


――数十分後・8周目提督家周辺


大和「はぁっ、はぁっ……!」

大和(全身返り血だらけだから、人気の少ない所しか通れないせいで……こんなに時間がかかるなんて……!)

大和「………」ニヤッ

大和(でも、ここに着いてしまえばこっちのもの……後はあいつをぶっ殺してしまえば……!)

スタスタ…

大和「……!」

大井(18)「………」スタスタ…

大井(出来ることなら、提督と同じ大学を目指したかったな……)

大和「……あはっ♪」ハイライトオフ
364 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/09/12(土) 23:03:43.85 ID:hQcC2G3e0






























「見    ツ    ケ    タ    ♪」





























365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:04:44.07 ID:NrDu4ASz0
悲しみの向こうへとたどり着けるなら
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:05:44.93 ID:gejkzbWl0
僕はもういらないよ

温もりも明日も
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:07:17.81 ID:EN2ORxQY0
この週だけでも独立した作品として十分成立するボリュームと濃さだよなあ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:11:13.27 ID:NvZA0t2pO
ヒエッ
369 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/09/12(土) 23:11:15.77 ID:hQcC2G3e0
大井「……?」

大井(今、何か……かすれたような、震えたような……変な声が聞こえて……)チラッ

大和「………」ユラリ…

大井「……ヒッ!?」ビクッ

大井(な、何、あの女……!?全身血だらけで、しかも……手に持ってるのって……!?)

大和「………」スタスタ…

大井「……っ」ガクガク

大井(しかも、こっちに近付いて来て……!)

大和「………」スタ…

大井「……あ、あの」

大和「……で」

大井「は……?」

大和「お前のせいで……お前のせいでぇッ!!」ブンッ!

大井「きゃっ!?」サッ

大和「お前がいなければ……お前さえ、いなければぁ……っ!」グルリ…

大井「あっ……あぁっ……」ガクガク

大井(に、逃げなきゃ……でも、足が強張って……!)ガクガク

大和「……ッ!!」ギラッ!

大井「ヒィッ……!?」ゾクッ

大和「殺す……絶対に殺す……」ブツブツ…

大井(い、嫌……やめて……やぁ……!)ガクガク

大和「"もう1度"……殺してやるッ!!」ダッ

大井(た、助けて……提と――)
370 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/09/12(土) 23:17:02.28 ID:hQcC2G3e0
ザクゥ…ッ!!

大井「――ご、は……!?」

大和「死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねっ!死ねぇッ!!」

グサッグサッグサッ! ザクッザクッ!

大井「がはぁっ!?がぁっ、ごほっ……!?」ガクガク

――憎しみに支配された大和は、真っ黒に濁り切った瞳を大井に向け……渾身の力を込め、ナイフを大井の体に突き刺す。

大和「お前がいなければ!お前さえいなければ、私は……ぐぅっ!」

ザシュッザシュッザシュッ! ドスッドスッ!

大井「あがっ……ぎぃっ……かっ、は……!?」ガクガク

――何度も。何度も何度も何度も。全身の臓器を痛めつけ、すぐにでも落命させる為に。

大和「お前だけは許さない……絶対に許さない……絶対殺してやるッ!!」

グサッグサッグサッ!

大井「ぁ……ぅ……」ガクガク

――首、胸、腹……胴体の至る所をめった刺しにされ、傷口からは鮮血が溢れ出す。

――この世のものとは思えないほどの激痛と共に、大井は出血多量により意識さえ朦朧とし……

大和「死ねえええええええええええええええええッ!!」

大井「………」

大井(て……い、と……く……)

――残された僅かな意識で、大井は最期に……最愛の男の顔を思い浮かべる。

ザシュゥ…ッ!!

大井「」ガクッガクッ

――だが、その直後……大和のナイフが、無慈悲にも大井の心臓を貫いてしまう。

――大井は"再び"、大和の手によって……その命が失われることになってしまった。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:18:26.77 ID:a4I5rDfCO
暁が好きな身としてはここまでの事してるんなら仮に2番目以降で大和がゴールしても暁優位は揺るがないものにして欲しいが……
372 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 23:26:46.37 ID:hQcC2G3e0
大和「はぁはぁはぁはぁ……」

大井「」ドクドク…

大和「あはっ……あははっ、これで……ようやく、提督さんと……あははははっ!」

大和(邪魔者は全ていなくなった……これで、私は……提督さんと、結ばれることが出来る……あはははははははっ!)

スタスタ…

大和「……っ!」

大和(だ、誰か来る……!早く隠れ――)

提督(18)「全く、先生も心配性だな……」スタスタ…

提督(大井と同じ大学への進学は、もう諦めたってのに……)

大和「――え?」

提督「……ん?お、おい!お前、何やってるんだ!」

大和「あっ……て、提督……さん……!?」

大和(さっきまで、この女への怒りでそれどころじゃなかったけど……考えてみれば、提督さんだって……登下校する時には、この道を……)

提督「そこにいるのって……嘘、だろ……大井ッ!」ダッ

大井「」ドクドク…

提督「嘘、だろ……どういう、ことだよ……!?大井、何で……血まみれで、倒れ……」ガクガク

大和「……ち、違うんです。これは」

提督「何が違うんだよ……お前がやったのか……?」ギロッ

大和「う……て、提督さん……」

提督「何で俺の名前まで……いや、そんなことはどうでも良い!その全身真っ赤な血は何なんだよ!?」

提督「お前がやったんだろ!?聞いてるのか!?答えろよ糞野郎ッ!!」

大和「――ッ!!」ズキッ

大和(て、提督さんに……拒絶、され……)ガクガク
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:28:19.01 ID:KO28wVW5O
これにはアブルッツィもニッコリ
374 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 23:34:57.28 ID:hQcC2G3e0
提督「何で大井を殺したんだよ!?お前なんか見たことも会ったことも無いだろうが!!」

大井「」ドクドク…

提督「それなのに、何で……何で……!」

大和「そ、それ……は……」

提督「答えろよ……答えろって言ってんだろうがッ!!」グイッ

大和「がっ……!?」

提督「大井がお前に何をした!?何で大井がこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!?」

大和「や、やめ……」

提督「許さない……絶対、お前を許さない……!よくも、よくも大井を……!」ギラッ!!

大和「ッ!!」ズキッ

大和(て、提督……さんが、私に……殺意を、向け……嘘、嘘よ……あの穏やかな提督さんが、そんな……!)

タタタッ…!

提督「……!」

大和「あっ……」

警察A「おい!そこの女!何やってるんだ!」タタタッ

大和「……くっ!」グイッ

提督「うわっ!?」バタッ

大和「……っ!」ダッ

提督「あっ、お、おい!待て!逃げるんじゃねぇッ!!」

大和(そんな……嫌、提督さんに嫌われたら、私……嫌ぁっ!)タタタッ

警察A「クソッ!逃がすか!お前は救急車の手配と止血を頼む!」ダッ

警察B「は、はい!君、怪我は無いかい!?僕が彼女を止血するから、君は急いで救急車を……」

提督「………」

大井「」ドクドク…

提督(何で……何で大井が、殺されなきゃならないんだよ……どうして、こんな酷い目に……!)ジワッ…

提督(それだけじゃない。俺が後少し、早く下校していたら……こんなことになるのを、防げたかもしれないのに……!)ポロポロ

警察B「聞こえているかい!?ショックなのは分かるけど、一刻も早く救急車を……!」

大井「」ドクドク…

提督「なぁ、大井……目を開けてくれよ……さっきまで、俺と普通に喋ってただろ……?いつもみたいに、お前の声を聴かせてくれよ……!」ポロポロ

大井「」ドクドク…

提督「大井……返事してくれよ……どうして、目を見開いたままなんだよ……うぐっ、うぅっ……!」ポロポロ

大井「」ドクドク…

提督「うわああああああああああああああああああああああああああッ!!」
375 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 23:45:38.11 ID:hQcC2G3e0
――繁華街


大和「はぁっ……はぁっ……!」タタタッ…!

警察A「すみません、通して下さい……おい!止まれ!」タタタッ…!

大和(提督さんに拒絶された……嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、嫌ぁッ!!)

大和「提督さん……どう、して……!」ジワッ

大和(いつも私に優しくしてくれて、楽し気に会話してくれた提督さんが……私のことを……!)ウルウル

大和「ぐすっ……うぅっ……!」ポロポロ

大和(いや、本当は分かってる……私が、あの女を殺したから……提督さんの恋人を、始末してしまったから……)ポロポロ

大和(それで、提督さんは……殺意と憎しみを、私に……)ポロポロ

警察A「止まれって言ってるだろ!クソッ、応援を呼ぶしか……!」タタタッ

大和「提督さん……提督さんっ……」ポロポロ

ガッ…!

大和「あうっ!?」バタッ

警察A「はぁはぁ……ようやく捕まえたぞ!大人しくしろ!」ガシッ

大和「うぅっ……提督、さん……」ハイライトオフ ポロポロ

警察A「……っ」ゾクッ

警察A(な、何だ、この女……人を殺した癖に、まるで自分が殺されたかのような表情を……)

警察A「……!」フルフル

警察A(いや、相手は服や全身に血液が付着していて、血まみれのナイフを持ってるんだぞ!顔や雰囲気に騙されるな!)

大和「………」ポロポロ

大和(……このままじゃ、ダメ……"また"、戻らなきゃ……早く、戻らなきゃ……)パァッ…

警察A「……!?」

警察A(こいつ、何か光って……!)

大和(提督さんに、拒絶される前に……戻らなきゃ……でないと、私……うっ、うぅっ……!)

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
376 :※ここまでが好感度30到達パートで描写する(予定だった)内容で、ここから先が40到達パートで描写する内容です。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/12(土) 23:55:05.87 ID:hQcC2G3e0
――


大和「………」

大和(魔王とあの女を始末したは良いものの、それを提督さんに目撃されて……私は彼から、本気で拒絶されてしまった)

大和(今まで1度も見たことのない、彼の……心底軽蔑し、殺意さえ抱いている顔……それを見た私は、今までにない絶望のどん底へ叩き落された)

大和(提督さんに拒絶されてしまったら……私はもう、生きていけない……生きている意味を、見出せない……)

大和(その上、警察にも捕まって……やむを得ず私は時間跳躍魔法を使って、更に数ヶ月前へ遡った)

大和(提督さんからの拒絶で、限界まで追い詰められた心を……一先ず、落ち着かせたかったから……)


――"XX回目"

――更に数ヶ月以上前・大和家


大和(17)「………」ポロポロ

大和(告白しても断られるし、あの女や魔王を殺せば……提督さんに拒絶されてしまう……)ポロポロ

大和(特に、提督さんから軽蔑されるのは……辛くて、苦しくて……耐えられない……)ポロポロ

大和(どうすれば、良いの……?一体、どうすれば……提督さんに、振り向いて貰えるの……?)ポロポロ

大和「うっ……ぐすっ、えぐっ……」ポロポロ

大和(このまま、あの女が提督さんと体を重ね合うのを……黙って、見ているしかないの……?)ポロポロ

大和「ひっく……体を、重ねる……」ポロポロ

大和(……あの時の提督さん、気持ち良さそうだったな……あの女に、身も心も許しているみたいで……)ポロポロ

大和「……!」ポロポロ

大和(……そうよ。やり方が悪かったんだわ……私も、あの女と同じ方法で……提督さんの心と体を、堕としてしまえば……)ポロポロ

大和(私の行動を変えたり、あの女や魔王を排除するのがダメなら……提督さんを、変えてしまえば良い……!)

大和「………」グシグシ

大和(私だけを見てくれるように、してしまえば良い……)ハイライトオフ

大和「……今日、この時間を"跳躍ポイント"にする」

大和(後は、何度も提督さんと顔を合わせて……その度に……そして、終えた後にこの時間へ戻って来れば……)

大和「……あはっ♪」ニヤッ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:01:09.06 ID:/zdhp3aNO
かつてここまで病まとがやべーやつになったssがあっただろうか
ヤンデレ大和はそれなりに見たがこの病まとはぶっちぎりでやべーわ
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:03:11.91 ID:itj9JxON0
>※ここまでが好感度30到達パートで描写する(予定だった)内容で、ここから先が40到達パートで描写する内容です。

お疲れ様でございます


それはそれとしてイザナミだ!
379 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:03:21.55 ID:IjY4kVcD0
――


大和「………」

大和(私に残された道は……提督さんを、体で堕とすことだった。もう、それしか思いつかなかった)

大和(幸い、私はスタイルは良い方だったし……容姿も、決してダメな方では無いという自覚はあった)

大和(でも、提督さんは恐らく……あの女と、長年行為を続けている。1度や2度で、その気にさせられるとは思っていなかった)

大和(何度も何度も提督さんと行為を繰り返し、彼の弱点や好きなプレイを調べ尽くさなければならない)

大和(考えるだけで、嬉しさと性欲……そして、再び提督さんから軽蔑されるかもしれない恐怖心が湧き上がって来たけど……)

大和「……っ」グッ…

大和(それでも、私は……)


――"XX回目"

――8周目提督家・路地裏


提督(17)「やめ、ろ……っぐ……!///」

大和「はぁっ、はぁっ……ここは、どうですか……?///」

ぐりっぐりっ!ぐりゅぐりゅっ!

提督「うっ、ぁ……///」ゾクッ

大和「あはっ♪弱いんですね?ここが弱点なんですね?///」

提督「クソッ……ぐぅっ!///」グイッ

大和「うっ……!」パタッ

提督「い、いきなり人を襲うなんて……何考えてるんだ、お前……!」ダッ

提督(ヤバい女に絡まれちまった……!逃げないと、またヤられる……!)

大和「……ふふっ♪///」

大和(また1つ、新たな弱点が分かりました……これで5つ目。でも、まだ足りない……)

大和(提督さんの体に、私の気持ち良さを植え付けるには……まだまだ、こんなものじゃ……)パァッ…

大和「……"今回"は逃げられましたけど、"次"こそは……逃げられないほどに、気持ち良くしてあげますから……♪///」

大和(貴方を手に入れる為なら……貴方の心を掴む為なら、何度でも……やり直してやる……!)

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
380 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:10:32.96 ID:IjY4kVcD0
――"XXX回目"

――8周目提督家までの道


提督(17)「………」スタスタ…

提督(あの大井が、先生に聞かないと分からないなんて……よっぽど難しい問題なんだな)

提督(それに比べて俺は……いや、卑屈になっちゃダメだな。俺から言い出したことなんだ)

提督(例え大学が違っても、いつでも会えるんだ……だからこそ、俺も自分の進路に集中して……)

ザッ…

提督「……?」チラッ

大和(17)「………」

提督(誰だ?見かけない顔だけど……)

大和「ふふっ……♪///」スタスタ…

提督「………」スタスタ…

提督(まぁ、どうでも良いか。それより、帰ったら問題集を……)

大和「……///」ガシッ

提督「は?」

大和「こっちに来て下さい……♪///」グイグイッ

提督「ちょっ!?な、何ですか急に!?離して下さい!」

大和「大丈夫ですから……♪///」グイグイッ

提督(お、思ったより力強いぞ!?いや、俺が非力なだけか!?ダメだ、路地裏に連れて行かれる……!)


――路地裏


大和「はぁはぁ……♪///」

提督「っ、な、何なんですか、貴女は……俺、貴女に何か……」

大和「んっ///」チュッ

提督「んむっ!?///」ビクッ

大和「ちゅるっ、ちゅぷっ……ちゅくっ、じゅるっ……///」

提督「んぐぅっ!?///」

提督(きゅ、急にキスしてきた!?しかも舌まで入れて……!?///)

大和「ちゅるちゅるっ、じゅぷっ……じゅるるるっ♪れろぉっ……///」

提督「んじゅるっ、んむぅっ……くちゅ、ちゅるっ……///」ゾクゾクッ

提督(な、何で、こいつは……俺が、大井とキスしてる時……興奮する、舌の絡め方を知って……///)

提督(歯茎や口内を余す所無く舐められて……お互いの唾液が、流し込まれて……!///)

大和「んくっ、んじゅる……れろぉっ……ちゅくちゅくっ、じゅぷっ……♪///」

提督「んむぅっ……じゅるじゅるっ、こくっこくっ……んふっ……///」ゾクゾクッ
381 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:15:41.57 ID:IjY4kVcD0
大和「ぷはっ///」

提督「ぷはぁっ!はぁっ、はぁっ……///」

大和「ふふっ……やっぱり硬くなってますね……///」サスサス

提督「くぅっ……!///」ビクッ

大和「私はもう準備万端ですし、早速……」スッ…

提督「……っ!?///」

提督(し、下着を履いてない……!?こいつ、マジで変態の痴女なのか……!?///)

大和「た〜っぷり、気持ち良くしてあげますから……♪///」

つぷっ……

提督「待ってくれ!これ以上は本当に……!///」

大和「んっ!///」

じゅぷんっ!

提督「くはっ……!?///」

大和「あぁっ、この感触っ、何度挿入れても最高……♪///」

ずちゅずちゅずちゅっ!ぱちゅっぱちゅっ!

提督「あっ、あぁっ……!///」ビクビクッ

提督(こ、これ、は……大井とはまた違う気持ち良さが……いや、何を考えてるんだ俺は!それより、何とかこいつから逃げ……///)

大和「ふふっ……えいっ♪///」

むぎゅうっ!

提督「んむっ!?///」

大和「大きいおっぱいで、窒息するほどに顔を挟まれるのが好きなんですよね?///」

むにゅっむにゅっ……もぎゅうっ!

ずぷっずぷっずぷっ!じゅぷっじゅぷっ!

提督「んんぅっ!?んぐっ、んうぅっ……!///」

提督(クソッ!何で……何でこいつは、俺の好みを知って……ダメだ、顔に凄く柔らかくて……温かい感触が……!///)

提督(下半身からも、膣がギュウギュウに締め付けて来て……上からも下からも、凄まじい快感が襲って来て……!///)
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:16:01.90 ID:mfnbnh1E0
痴女よ。痴女なのだわ
383 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:21:45.55 ID:IjY4kVcD0
どちゅっどちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!

提督「くぅっ……あぁっ……!///」

大和「はぁはぁ……どうですか?もう腰が砕けそうになってますよね?///」

提督「そんな、こと……!///」

大和「嘘をついてもダメですよ?///」

ずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅっ!ぐちゅぐちゅぐちゅっ!

提督「かはっ……!?///」ビクビクッ

大和「こんな風に、全て絞り出されるような感覚が……堪らないんでしょう?///」

提督(だから、何で知って……クソッ!本当に、耐え難いほどの快感が……!///)

ドサッ…

大和「……!」

大井(17)「ぁ……え……?」ガクガク

大井(う、嘘……何、で……)

大和「………」ニヤリ

大和(来るのは分かってたわよ?提督さんをここに連れ込んだのは、こうしてお前に見せつける為だもの。それに……///)チラッ

提督「はぁっ、はぁっ……!///」

大和(提督さんは、私に夢中で……お前がここにいることさえ、気付いていない……あはっ♪///)

大和「貴方の弱点は、知り尽くしてますから……♪///」

ずっちゅずっちゅ!ぱちゅっぱちゅっ!

提督「っぐ……うぁっ……!///」

提督(ダメ、だ……気持ち良すぎて、何も……考え、られない……っ!///)

大和「んっ、提督さん……自分から、動かしてますよね……?///」

じゅぷっじゅぷっ!どちゅどちゅどちゅっ!

提督「はぁはぁっ……うぅっ……!///」

大和「ここを、こうすると……んんっ♪///」

ぐりゅっぐりゅっ!ごりっごりっ!

提督「くあぁっ……!///」ビクビクッ

大和「あはっ♪提督さん、子宮に押し当てられるの、好きですもんね?///」

大井「っ!?」

大井(どう、して……!?)

大和("何度も"遡って、提督さんの趣向や弱点を研究した成果よ?)

大和(お前なんかより、私の方が……提督さんの体や好みを熟知してるんだから……♪)
384 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:27:21.55 ID:IjY4kVcD0
提督「だ、ダメ、だっ……い、イくっ……これ以上は……!///」

大和「膣内に出して下さい♪大丈夫です、今日は安全日ですから……♪///」

提督「うっぐ……っあぁ……っ!///」ゾクゾクッ

ブビュルルルルルルッ!ドプッドプッ!

大和「はぁっ……♪提督さんの、ザーメンが……私の奥まで、注がれてぇ……♪///」

大井「――ッ!」ダッ

大井(嘘よ……嘘よ嘘よ、嘘よぉ……っ!)ジワッ…

タタタッ…

大和「………」ニヤリ

大和(これだけ見せ付けておけば、提督さんとあいつの仲に……多かれ少なかれ、亀裂が入るはず……)

提督「はぁっ……はぁっ……」

大和「……たっぷり出してくれましたね?///」サスサス

提督「……こんなことしておいて、ただで済むと……」

大和「もしかして通報する気ですか?それなら私は『貴方に強姦された』と言うだけです」

提督「なっ……!?」

大和「男性と女性が『強姦された』と言えば、どちらの発言を信じて貰えるかは……提督さんでも分かりますよね?」

提督「くっ……」

大和「それに、強がっても無駄ですよ?さっきも言いましたけど、提督さん……自分から腰を動かしてましたよね?///」

提督「そ、それ、は……」

大和「私の体、気持ち良かったんですよね?///」ギュッ

提督「……っ」

提督(ダメだ……否定出来ない……俺は、確かに自分で腰を動かしてた……こいつから、快楽を貪る為に……)
385 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:32:31.17 ID:IjY4kVcD0
大和「……んっ///」レロッ

提督「うひっ!?///」ゾクッ

大和「耳も性感帯なんですよね?ふふっ♪///」

提督「……何で」

大和「はい?」

提督「何で、知ってるんだよ……俺の好みとか、弱い所を……」

大和「秘密です。ただ、貴方が思っている以上に……私は貴方の体のことを知り尽くしていますけど」

提督「………」

大和「……これを」スッ…

提督「……何だよ」

大和「私の連絡先です。また私と体を重ねたい時は、いつでも声をかけて下さい」

大和「まぁ、貴方から連絡が無かったとしても……私の方から貴方に連絡しちゃいますけど」

提督「……だ、誰がお前と」

大和「強がるのは構いませんけど、さっきまで気持ち良さそうに腰を振っていましたよね?」

大和「あの時、確かに思ったんじゃないですか?『彼女とはまた一味違う快感がある』、と……」

提督「なっ……!?」

大和「……♪///」ニコッ…

提督(こいつ、俺に彼女がいることまで……それなのに、俺を襲ったのか……!?)

提督(しかも、完全に見破られてる……俺が、大井とは違う快感を……こいつで、感じていたことを……クソッ……!)ギリッ

大和「今日はこのくらいにしておきますけど……連絡が無ければ、また……貴方に会いに来ますね?ふふっ……♪///」スタスタ…

提督「………」

提督(……そんなこと、する訳……無いだろ。俺には、大井が……いや、それより、このことをどう説明するか……)

大和「……あはっ」ハイライトオフ

大和(提督さんは、きっと……私に連絡をくれるはずです。何故なら、貴方はこの後……ほぼ間違い無く、修羅場になりますから……)
386 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:37:24.50 ID:IjY4kVcD0
――数日後・大和家


大和「………」

大和("これまで"通りなら、提督さんはあの女と修羅場になって……まともに口も聞かなくなるはず)

大和(この目で"何度も"確かめたから、自信を持って言える。ただ、その先のことは……分からない)

大和("今まで"は、提督さんとあの女が仲違いを引き起こした時点で……時を遡っていたから)

大和(提督さんの体のことを研究する為に、何度も過去へ戻ったから……)

大和「……だから、ここからは私の知らない歴史なのよね」

大和(あれだけ提督さんを骨抜きにしたんだもの。きっと、提督さんも……私の体を、忘れられないはず……」

大和(自分で言うのも何だけど、提督さんの弱点については……本当に、何度も遡って知り尽くした)

大和(提督さんとの行為なら、確実に彼を快楽漬けに出来る自信がある……既に何度も搾り取ったから)

大和「最初は、提督さんから憎しみの目を向けられたりしたけど……繰り返す内に、恍惚な表情で私を見るようになって……」

大和(それだけじゃない。あの女と喧嘩して、行為が出来ない状況が続けば……きっと、色々なものが溜まって……)

トゥルルルルル…

大和「……!」

大和(これは……提督さんの電話番号……!)ピッ

大和「もしもし、提督さんですか?」

提督『………』

大和「……あの、どうしたんですか?」

提督『……お前が言ったんだろ』

大和「……!」

提督『今度の休日、会えないか……?場所は、○○公園の前で……』

大和(○○公園……確か、その近辺にはラブホテルが……つまり、そういうことですよね?///)

大和「……はい♪///」

提督『……じゃあ、また後で』ピッ…

大和「ふふっ……あははっ……♪///」ゾクゾクッ

大和(やっぱり、提督さんから連絡をくれた……!そうですよね?大好きな彼女と喧嘩して、追い詰められているんですよね……?///)

大和(だから、自分のことを気持ち良くしてくれた私を頼るしかないんですよね……?///)

大和「……でも、この程度じゃダメ」

大和(もっと、提督さんの体に……私のことを覚え込ませて……少しずつ、提督さんの心を……私に、向けさせなきゃ……///)

大和(私は提督さんとセフレになりたい訳じゃない……今はそんな関係だとしても、いずれは……彼の身も心も、私のものに……///)ハイライトオフ
387 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:42:07.88 ID:IjY4kVcD0
――数日後・ラブホテルの一室


提督「………」

提督(俺は、どうして……こいつと、こんな所にいるんだ……こいつは、俺と大井が気まずくなる原因を作った奴なのに……)

提督(だけど俺は、大井と口を聞けなくなって……それで人肌が恋しくなって、しかもあの時の快感が忘れられず……)

提督(怒りや憎しみより、性欲が上回って……やっぱり俺は、大井の言う通り……最低じゃないか……!)

スタスタ…

提督「……!」

大和(バスタオル1枚)「ふぅ……///」ホカホカ

提督「……っ///」ゴクッ

提督(この前、襲われた時も思ったけど……こいつ、凄くスタイル良いんだよな……///)

大和「……見惚れましたか?」クスッ

提督「ち、違……俺は……///」

大和「隠さなくても良いんですよ?こうして、私に連絡をくれたのは……」スッ…

提督「……///」

大和「この前のように、私に……気持ち良くして欲しかったからでしょう?///」ギュッ

むにっむにっ……♪

提督「くっ……///」

提督(大きくて柔らかい胸が、腕に押し当てられて……///)

大和「両親には、図書館で遅くまで受験勉強すると言っておきましたから……んっ///」レロッ

提督「うひっ!?ま、また耳を……///」ゾクッ

大和「このまま、終電ギリギリまで楽しみましょう?///」

提督(……クソッ!///)ガバッ

大和「あっ……♪///」
388 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:48:05.93 ID:IjY4kVcD0
――数十分後


ずりゅっずりゅっ!ばちゅっばちゅっばちゅっ!

大和「あっ、激しい……提督さん、やっぱり自分から腰を……♪///」

提督「畜生……畜生っ……!///」

大和「……提督、さん?///」

提督「どうして、信じてくれないんだよ……!どうして、俺のことを否定するんだよ……!///」

ずちゅっずちゅっずちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!

大和「……!」

大和(あぁ、やっぱり修羅場になったんですね……それで、提督さんはあの女から酷いことを……)

提督「うぅっ……畜生……!///」

大和「……///」ギュッ

提督「……!///」

提督(こいつ、俺にしがみ付いて……)

大和「……えいっ♪///」

ずにゅっずにゅっ!ごりゅっごりゅっ!

提督「かはっ……!?///」

大和「提督さん、膣内でギュッと締め付けられるのも好きなんですよね?///」

提督「うっ……くぅっ……!///」

大和「ほらほら、好きなだけ出してくれて良いんですよ……?///」

ぐりゅっぐりゅっ!ごちゅっごちゅっ!

提督「くあぁ……っ!///」ゾクゾクッ

ビュルルルルルルッ!ドクッドクッ!ドプゥッ!

大和「あはっ♪また沢山出てます……熱ぅいのが、お腹の中に……♪///」

提督(あぁっ……悔しいのに、憎いのに……この快感に、抗えない……畜生……っ!///)
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:51:11.09 ID:2tccdXIv0
身体だけじゃなくて心も依存するように仕向けたら良かったのに…
ここで甘やかして理解者になってればなぁ…
390 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:51:43.45 ID:IjY4kVcD0
――


大和「……♪///」

大和(その日から、提督さんは定期的に私を呼び出してくれた。そして、毎回必ず……体を激しく重ね合った)

大和(その度に私は、提督さんを徹底的に骨抜きにした。あの女のことを忘れてしまうほどに……)

大和(だけど、決して告白はしなかった。提督さんの心と体を完全に私に向けさせなければ、意味が無い)

大和(もちろん、私だって提督さんをすぐにでも手に入れたかった。でも、それを抑えて……ひたすら提督さんと行為をし続けた)

大和(提督さんの体に、私のことを植え付ける……じわじわと、彼の心を私で染め上げていく……)

大和(ここで手を抜いて中途半端になってしまえば、恐らく提督さんは私から離れて行ってしまうから)

大和(提督さんの心から、あの女のことを忘れさせる。私のことしか考えられないように……)

大和(その一心で、私は提督さんと体の関係を深めていった。そんな日々が、1年近く続いて……)


――約半年後・ラブホテルの一室


提督(18・全裸)「………」

大和(18・全裸)「ふふっ……今日もお互い、気持ち良くなれましたね……♪///」ギュッ

提督「……っ」

提督(俺は、本当に最低だ……こいつを憎んでいるはずなのに……こいつとのセックスや快楽に、依存して……)

提督(それだけじゃない……あれだけ疎遠だったはずの大井とも、あんな……っ!)ギリッ

大和「………」

大和(提督さん、まだあの女のことを引きずってるみたい。まだ時間がかかりそうね……いや、今はそれより……)

大和「……提督さんは、どの大学に進学する予定なんですか?」

提督「………」

大和(まぁ、言わなくても分かりますけどね)クスッ

提督「……8周目大学だ」

大和「わぁっ、私と同じですね♪///」

提督「……そんなことだろうと思ったよ」

提督(俺もこいつも、お互い連絡を取って体を重ねる関係なんだ……こいつなら、俺と同じ進路にすることくらい想定していた)

提督(……進路のことは一度も話していないはずなのに、こいつが当然のように俺が目指している大学を知っているのはやはり怖いが)
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:53:58.93 ID:EywjTMIl0
正直大和にハニトラ仕組まれたら
絶対に陥落する自信あるわ
392 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 00:55:41.31 ID:IjY4kVcD0
大和「それなら、これが役に立ちそうです」スッ…

提督「……何だ、これ」

大和「試験対策問題です。過去問の傾向を分析して、私が独自に作ったんですよ」

提督(わざわざ持って来たのかよ……)

大和「これさえ解いておけば、センター試験も二次試験もバッチリです」ニコッ

提督「……所詮は予想だろ」

大和「まぁまぁ、そう言わず……答えや解き方を丸暗記するほどに解いて下さい」

大和「どんな不確定要素が襲って来たとしても、8割以上の点数を狙えることを約束します」

提督「………」

大和(本当なら、こんなことしなくても……"今回"の提督さんなら、恐らく入試に合格出来るはず)

大和(でも、万が一ということがあるから……提督さんが確実に合格出来るよう、保険をかけておく)

大和(時間跳躍魔法を駆使すれば、入試前から問題と答えを用意するくらい……造作も無いことだもの)

大和「………」ハイライトオフ

大和(以前までの私なら『魔法で不正するなんて』と怒り出したところだろうけど……そんな馬鹿げたプライドは、とっくの昔に投げ捨てた)

大和(提督さんと一緒にいられるなら……他者を始末する方法以外であれば、どんな方法でも……)

提督「………」

提督(あれ以来、こいつや大井のことで悩んでたから……受験勉強には、あまり集中出来なかったんだよな……)

提督(こいつの力を借りると言うのは、気は進まないが……浪人するくらいなら、ダメ元で……この問題を中心に勉強するしか……)

提督「……お前のその自信、信用して良いんだな?」

大和「はい。繰り返しますけど、"答えを全て暗記してしまう"くらいには繰り返し解いて下さいね?」

提督「………」

大和(欲を言えば、提督さんと同じ学部で進学したかったけど……この時期からいきなり志望学部を変更するなんて、両親は認めてくれない)

大和(こんなことなら、魔王の監視なんて最初から無視して……提督さんと同じ学部を志望しておけば良かった……)

大和(でも、また高校入学直後に遡るのはダメ……ここまで何とか提督さんと肉体関係になれたのに、その努力を無に帰してしまうのは……!)ギリッ
393 :次で本編パートに戻ります。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/13(日) 01:01:01.17 ID:IjY4kVcD0
――


大和「………」

大和(そして、私はもちろん提督さんも無事に合格した。いや、むしろ合格出来ないはずが無かった)

大和(私は"1度"見たことのある問題を解くだけだし、提督さんは……私が渡した"正回答"通り、ほぼ答えを丸写しするだけだもの)

大和(入試が終わった後、提督さんってば……驚いた顔しながら、私に『お前の予想問題と、まるっきり同じ問題が出題された』と言ったっけ……)クスッ

大和(そして、予想通り魔王も合格していた。まぁ、"今回"は私の敵じゃないけどね……偶然にも提督さんを奪われたのは、"あの時"だけだから)

大和「……ふふっ」

大和(入学後も今までのように、私が提督さんを呼び出して……逆に提督さんが、私を呼び出すこともあって……)

大和(何度も何度も体を重ねて、提督さんに私の体を覚え込ませてきた。時には私の家に呼んで……一晩中、快楽に溺れることもあった)

大和(その一方で、時間跳躍魔法を利用した不正で……全単位満点を叩き出し、莫大なお金も稼いだ)

大和(理由はもちろん、周りのことを気にせず……提督さんと肉体関係を続ける為)

大和(魔王のことなんて眼中に無かったし、何やら"見覚えの無い人"もいたけど……心底どうでも良い)

大和(あの女だけは、今でも嫉妬することがあるけど……例え提督さんとあの女が破局したことを知っていても、失恋した悔しさが消えることは無い)

大和(でも、もう"手をかける"ことはしない。"あの時"、提督さんから拒絶されたことが……今でも、心の傷として……)

大和「………」フルフル

大和(いや、所詮は"過去"の女……"今"、提督さんと付き合ってる訳じゃない)

大和(だから、今度こそ……私の勝ちだと思った。ようやく、提督さんと結ばれる日がやって来ると思っていた)

大和(さっき、危険日だと告げたら……提督さんは、私が想定していた以上に真剣に考え込んでくれていたから)

大和「……でも、そうだとしたら……どうして最近、私と会う回数が減って……」

大和(それだけが分からない。提督さんを見ても、せいぜい魔王や見覚えの無い人とどうでも良い話をしているようにしか見えないし……)

大和(一応、私が連絡すれば……さっきのように、家に来てくれる。なのに、漠然とした不安が……)

大和「……提督、さん」

大和(まさか、私に飽きた……なんて、言いませんよね?あれだけ私の体を貪ってくれたんですから……)

大和(今更、他の誰かと交際するなんて……そんな馬鹿げたこと、しませんよね……?)

大和(もし、そんなことになっていたとしたら……私は、"また"……)

大和「……あはっ」ハイライトオフ
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 01:02:43.16 ID:n1BHINTPo
あー大和さん魔王対策怠ったからー
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