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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/03/15(火) 23:03:58.84 ID:yFgwqyuEo
戦力的に見れば、陽乃から借り受けている力がなくても歌野はトップクラスの実力者だ。
底上げする神々の力があるから陽乃の方が上と言うだけで、
全く同一であれば、陽乃よりも歌野の方が上回っていると言えるほどに。
それだけ、3年間最前線で戦い続けてきた歌野の戦闘能力は極まっている。
それを戦力に加えて、自分の生存率を上げたいとしていた陽乃だが、
言い換えれば、歌野の力を当てにしていたと言えるし、それを頼りにしているとも言える。
もっとも、陽乃は断固として認めないが。
歌野「命懸けで連れてきてくれたから……それだけ頼れる戦力だって胸を張るつもりだったのに」
陽乃「実力は認めるわ。でもそれだけよ。私にとってはただの戦力の1つでしかないわ」
歌野「でも、久遠さんが命を懸けてくれたことに変わりはないわ」
陽乃の細まった視線を真っ向から受ける歌野はほほ笑む。
そこにどんな思惑があったって、
命懸けで諏訪に足を運び、人々を連れ出してくれたという結果は変わることがない。
陽乃はああだこうだと言うし、認めないし、拒むけれど。
だとして、その功績に何か違いがあるのか。
こちら側でどれだけの悪態をつかれていようが、
意思を勘繰らせるほど、ここにたどり着くまでの極限の状態で見せた姿は軽くなかった。
歌野「たとえそれで、本当に嫌われるとしても……私は出来る限りの手を尽くすわ。これは私の意思よ」
宇迦之御魂大神様との同調による、精神的な影響ゆえの思想ではないと、歌野は否定する。
歌野「だって、放っておけないもの」
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