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( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです -
パー速VIP 過去ログ倉庫
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1 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:28:07.97 ID:Z/5i3Kgo
現在バトルシティ編決勝戦
初代
>>1
以外もオリジナル作品とか投下歓迎
ただし『タイトル』・『サブタイ』は必ず付けるように
カード考察のような保守用話題には支援は不要
前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=part4vip&key=1204379497&ls=50
まとめ用サイト(保管庫)
ttp://wiki.livedoor.jp/boonyugioh
避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/38727/
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
ごめんなさい、このパー速VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 6 @ 2024/05/21(火) 23:03:45.14 ID:LycZD2yqo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1716300225/
開くと貯金が増えるスレ @ 2024/05/20(月) 21:35:55.08 ID:MOxGLALr0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716208554/
イケパンみっちん39 このスレには可愛いパンダが居るにぇ! @ 2024/05/19(日) 19:47:17.65 ID:skVyN/3XO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716115637/
僕の記憶が全て消えても生まれ変わったらまた君を探す @ 2024/05/18(土) 22:27:06.84 ID:7xX40cGt0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716038825/
グレみんと快楽の座 @ 2024/05/17(金) 22:24:15.47 ID:DUS3Z54Xo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715952254/
【習作】安価コンマでワンピース @ 2024/05/16(木) 21:19:27.48 ID:QUcgFIEu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715861966/
テンリュデネ・ゾー @ 2024/05/14(火) 20:47:34.15 ID:aewHWgbao
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715687253/
薬師とか錬金術とか、田舎とか @ 2024/05/13(月) 23:03:05.43 ID:nAT+1SmNo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715608984/
2 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:33:03.45 ID:Z/5i3Kgo
_________
/ * * ――――
| * +デーモンの召喚です ヽ
| n ∧_∧ |
| + (ヨ(* ´∀`)[0] |
\_ Y Y _*__/
 ̄ ―――――――
∧_∧:::
( ´Д`):::::
/ 丶' ヽ:::::
/ ヽ / /::::
/ /へ ヘ/ /:::::
/ \ ヾミ /|:::
(__/| \___ノ/::::::
/ /:::::::: ドゴォォォ _ /
/ y )::: ∧ ∧―= ̄ `ヽ,
/ / /::: ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
(/ , ´
/ / / \
/ / ,'
/ /| |
!、_/ / 〉
|_/
忘れないよ 初めての夢
3 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:33:15.55 ID:Z/5i3Kgo
∧_∧ [0] /⌒ヽ
l7 ´∀`)) (ヽ^ω^ )
< (◎]」)> [◎)ニ 7
([][][]◎[][]) ([][]◎[][][])_ゝ
/__ノ:::ヽゝ /_,∧__ゝ
(__)(_) (_)(__)
追い続けて Keep Holing On!
4 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:33:33.35 ID:Z/5i3Kgo
オワタノハジマタ
___
|←現実| \(^o^)/
 ̄ || ̄ ( )
|| | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
|∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
§
§ ティウンティウンティウン
§
| | .§ | |
___ | | |. §◎| |
|←現実| __◎§__◎
 ̄ || ̄ |____ ◎_ _|
|| ▼◎▼ ◎▼◎ ▼◎
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
|∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
手が届かなくて 諦めかけてた Broken Dreams
5 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:33:52.07 ID:Z/5i3Kgo
_____
/ ヽ____//
/ / /
/ / /
/ / 遺 /
/ / 言 /
/ / 状 /
/ / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| |
/  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____
/ 俺もいるぞ! /ヽ__//
/ ≦`・ω・) / / /
/ / / /
/ ____ / / 遺 /
/ / / 言 /
/ / / 状 /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / /
置き去りの約束
6 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:34:11.82 ID:Z/5i3Kgo
\\ 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! //
\\ 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! //
\\ 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! 貧乳! //
_ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩.
( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡
( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡
_ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩.
( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡
( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡.
| | | | | | | | | | | | | |
し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J
:(ー ill从。:
:ノ^ ヽ:
胸に刺さったまま 抜けない君の言葉を
7 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:34:22.55 ID:Z/5i3Kgo
」」 」」 」」 」」
__ | __ | __ | __ |
| | | | _| _| _|
___| ___| ___| ___|
∧_∧
こ (´・ω・`) や
の / ヽ. |\ バ あ
サ レ | | | |. | | | `
| ア | | | |._ | | ボ よ
ビ カ .| | ○_ (◎) ン う
ス | し| i |J | / ハ こ
だ ド | | | |ノ ウ そ
ry は | ノ ノ ス
| .| ( へ
/ .|\\
し'  ̄
何度も繰り返してる
8 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:34:35.54 ID:Z/5i3Kgo
‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\
"‐ニ‐-> "`"'-' \
______二) ヽ
 ̄"'''─-、 ヽ
__ ____-─ /⌒ヽ ヽ,
 ̄ ̄ ̄ ̄ 三 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ヽ
――= | / |
―― ( ヽノ |
_____ ノ>ノ !
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ |
ヾ./_ _ //
、ー`、-、ヾ、、, 、, /i/
// ./// /
/ / / /
いま 風が 背中を押してる
9 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:34:46.58 ID:Z/5i3Kgo
川;`゚ -゚) 。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
/ o━ヽニニフ))
しー-J
、′ 、 ’、 ′ ’ ; 、
. ’ ’、 ′ ’ . ・
、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・”
’、′・ ’、.・”; ” ’、
’、′ ’、 (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
’、′・ ( (´;^`⌒)∴⌒`.・ ” ; ’、′・
、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ
、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ;⌒ ;; :) )、 ヽ
( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ
′‘: ;゜+° ′、:::::. ::: ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ
:::、 ノ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ
/ o━ヽニニフ
しー-J
Get Up! Burnning Heart 爆発しそう
10 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:34:57.01 ID:Z/5i3Kgo
r'_二`ヽ、 ! /
、=´rir=〜iェレ / /
`ヽ`i - ,ノ ,/ノ i′
`|`ーイ_/´ ,/
,r‐-'_!ー‐i′ i
( { ,' / ヘi′
, _ i'´ {;: , 、 ,/; ノ
!,ミリ'ー―--′_,イ '⌒'' :' /
 ̄`ー―--'′/i } j i'´
// ! / |
/ ! ! |
/ i / ヽ
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
生まれ変わる 今を 脱ぎ捨てて
11 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:35:04.37 ID:Z/5i3Kgo
┌――――――――――――――┐
[0]■ー■リZ |┌――――――――――――┐|
l ~)、> </、 ..|| ガトリング・ドラゴン . (闇)||
o_
≦ `・ゝ
||ウォーター・ドラゴン .(水)|| 〉 二>
|└――――――――――――┘| / /l>
Precious Time, Glory Days
12 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:35:16.77 ID:Z/5i3Kgo
\ポン/ \ポン/
,,,,.,.,,, ,,,,.,.,,,
(;;: ミ ゚∀゚ミ ::;;)(;;: ミ ゚∀゚ミ ::;;)
ゞ; ``ノ``:;ノ ゞ; ``ノ``:;ノ
ゞ、.δ ノ ゞ、.δ ノ
/\___/ヽ
(.`ヽ(`> 、 /' ' ' ' ' '::::::\
`'<`ゝr'フ\ + |(●), 、(●)、.:| +
⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) | ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
⊂l二L7_ / -ゝ-')´ + | `-=ニ=- ' .:::::::| +
\_ 、__,.イ\ + \ `ニニ´ .:::/ +
(T__ノ Tヽ , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、 ./|
ヽ¬. / ノ`ー-、ヘ<ー1´| ヽ | :::::::::::::ト、 \ ( ./ヽ
\l__,./ i l.ヽ! | .| ::::::::::::::l ヽ `7ー.、‐'´ |\-、
______________________________
一度だけのLife
13 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:35:28.30 ID:Z/5i3Kgo
ノノハヾ
「「0]oU)
/:彡ミ゛ヽヽー、
/ / ヽ、ヽ、 i
/ / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
_ _ _
/ / / / / /
 ̄  ̄  ̄
l\
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
色あせた世界を 赤く塗れ!
14 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:35:38.20 ID:Z/5i3Kgo
┌――――――――――――――┐
|┌――――――――――――┐|┗/▼Π▼\┛
||終焉の王デミス .(闇)|| ('(゚、゚ *リハ∩
∩_∩[0]
( ・(ェ)・/') .||メテオ・ブラック・ドラゴン (炎)||
('∨ / |└――――――――――――┘|
Take A Chance, Shout It Loud
15 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:35:49.51 ID:Z/5i3Kgo
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
ト∧/| ./ /
(・ω・´羽 / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 +
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
――――――――――――
自分だけの Style
16 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:35:58.56 ID:Z/5i3Kgo
V ‐ I ‐ P !
、−, 、ー, r−、 ┌┐ ______
く\ r┘└/ └−、 | r┘_| |○ (____ __)
[`'´) ┐┌/_r−、-' | ̄ r‐,_||___ _) __,.┘ └ 、__
/ .ム / └ 、`ァ / _/|_| に 二) | |. _」、_,(__/⌒ヽ,_)
7 // /7 (二 二> r'| |_´ノ | |/ )`i ,〈 (  ̄( ^ω^) ̄)
(__,二、´‐`‐'(`' / ' 介' | |r┬┐ .| /− '、`  ̄`'┐ r'´二゙−、
`ー - 二  ̄ ,ノ / ○ || ○/ l. -、 ! _,.−' ~ _,. ‐'
 ̄ ./ /(__)`ーヘ, `ー' ,ノ(__,.−' ´ ̄
 ̄´ `ー '
提供
( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです。スレ
初代スレ
>>1
書き手の皆さん
スレ住民の皆さん
忘れないよ 初めての夢
17 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:36:05.88 ID:Z/5i3Kgo
≦´・ω;;;;,,,,,
_ /⌒ヽ
(^^)゚∀゚ ) ('A`「/ ( ^ω^ ) ξ゚听)ξ
i_,j,> </ヽ</;;< ヽm99、></、 /ゝ -')、 (゚‐ ゚川
/_l l_ヽ (_\__ノ 〉 l;;l 〈 >(´・ω・`)_〈>,>ヾ><ノ、
.l==,=l /ハ ヽ く_,/=ヽ_ゞ /ゝ_>ノ 、_,バ /ll Lゝヽ
/ ハ ヽ // lゝ_ ,ヽ / ,/l l 〈__l」_) l l, l <ン,-ーi、 'ヾ>
/ / l l / /l l / ,/ l l .l⌒l<ニl l, l L,L_ゝ
追い続けて Keep Holing On!
18 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 00:36:58.05 ID:Z/5i3Kgo
久しぶりにOP張ってみた
5D’sのOPが作られるのが楽しみ
19 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/03(木) 23:45:36.39 ID:4ylbjl20
>>18
で5DsのOPが楽しみっていうから本編ほったらかして作っちゃったじゃないか……
20 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/03(木) 23:53:13.84 ID:Z/5i3Kgo
>>19
YOUはっちゃいなYO!
21 :
おk、5Dsのロゴが見つからなかったんだぜ
[sage]:2008/04/03(木) 23:57:34.89 ID:4ylbjl20
V ‐ I ‐ P !
、−, 、ー, r−、 ┌┐ ______
く\ r┘└/ └−、 | r┘_| |○ (____ __)
[`'´) ┐┌/_r−、-' | ̄ r‐,_||___ _) __,.┘ └ 、__
/ .ム / └ 、`ァ / _/|_| に 二) | |. _」、_,(__/⌒ヽ,_)
7 // /7 (二 二> r'| |_´ノ | |/ )`i ,〈 (  ̄( ^ω^) ̄)
(__,二、´‐`‐'(`' / ' 介' | |r┬┐ .| /− '、`  ̄`'┐ r'´二゙−、
`ー - 二  ̄ ,ノ / ○ || ○/ l. -、 ! _,.−' ~ _,. ‐'
 ̄ ./ /(__)`ーヘ, `ー' ,ノ(__,.−' ´ ̄
 ̄´ `ー '
提供
( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです。スレ
初代スレ
>>1
書き手の皆さん
スレ住民の皆さん
22 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/03(木) 23:58:16.67 ID:4ylbjl20
\ポン/
\ポン/ \ポン/
,,.,.,(;;: ミ ゚∀゚ミ ::;;).,,,
(;;: ミ ゚∀ゞ; ``ノ``:;ノ ゚∀゚ミ ::;;)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::
:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::: ∧_∧
:::::::::::::::::::::::::::: ( ::;;;;;;;;:)
:::::::::::: /⌒`'''''''''''^ヽ
/⌒ヾ/ / .,;;;;;;:/.:;|
-―'――ー'''‐'ー'''―‐'―''''\,./ / .::;;;;;;:/‐'| :;|'''ー'-''――'`'
,, '''' `、 `´'、、, '''_ソ / `:;;::::ノ,,, | :;| ''' 、、,
,,, '' ,, ''''' ξ_ノ丶ー'ー< ,ゝ__> ''''' ,,,,
,, ,,,, ''' , ::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::: ,,
,,,,,,, :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;::::::::: ''
,, ''''''' ,,,, ,, :::::::::::::;;;;;;;;::::::
どんなに離れてたって途切れることはないさ
23 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/03(木) 23:59:06.61 ID:4ylbjl20
⌒
⌒
⌒
⌒
( 'A`)ダメダコリャ ⌒
( LノL ⊂ \ /⊃
_,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゙゙"'''ョ \\/⌒ヽ//
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ (( \( ^ω^) ))
T | l,_,,/\ ,,/l | /| ヘ
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/ //( ヽノ \\
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ / ⊂/ ノ>ノ \⊃
_V\ ,,/\,| ,,∧,,|_/ レレ
より深くへ刻まれてゆく
24 :
1つ2つずれてそうな気がしなくも無い
[sage]:2008/04/03(木) 23:59:46.91 ID:4ylbjl20
◎ ◎ ◎ ◎ ティウンティウンティウン
◎
◎ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◎〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜
O
o
___ 。
|←上層| ……
 ̄ || ̄ ┏(^o^ )┓
|| ┃┃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
オレハモウタメラワナイ!! ┗(^o^ )┛
___ ┗┃ ヽヾ\
|←上層| ヽ\\
 ̄ || ̄ 三二=
|| 三二=
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
|∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧|
だから傷付く事を恐れずに
25 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 00:00:23.09 ID:sAc744c0
∧_∧ ∧_∧
(∀` ) ( ・∀・)
((◎) 7 ( (◎))
([][]◎[][][])〈 > ([][][]◎[][])
/____ゝ l l> >
(__)_) (__)__)
(UoU ) `・ー)/ ')r ュ
((‖) 7 ! _(=)日
「[][] [][][]7、_ハ_ゝ 〈日'
(,/__ト__ゝ/l__」
(_ハ_)ノ(_)
__
ノ= ZMvヽ
≦6ll`・ω・) n
,r'⌒ ヽ /E)
/ / /、 ヽ / /
(間奏)
26 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 00:00:48.18 ID:sAc744c0
\ \ \ \ \ \ \
\ \ \ /⌒ヽ \ \ \
\ \ ( ^ω^) ブーン\ \ \
\ \ r'´ ヽ \ \
\ \ ,ヽm)L  ̄ 」m)\ \
\ \ l|l / < ○ > \ \ \
\ \ ゛(_ r' キ ⌒ヽ \ \
\ \ l|l 0 l|l|l \ \
\ \ ゝ_ノ・`≧ \ \
\ \ \ \ \ \ \
もっと駆け抜けてゆけ
27 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 00:01:39.37 ID:sAc744c0
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー
__ 仲 間 た ち の た め に ! --
二 _ ('A` l7 ξ*゚听)ξ = 二
 ̄ ( ゚∀゚ )/;;< (´・ω・`)ゝ- '>(゚- ゚川  ̄
-‐ ,ヽ> </、 /ゝ_>ノヽ ,ヾXノヽ ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
+
[0]+ "⌒ヽ
+ ('( ^ω^ )
<\>([◎>
ノ_([][]◎[][][])
/__∧__ゝ
.(_) (_)
信じてるものその胸に抱きしめて
28 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 00:02:51.16 ID:sAc744c0
,ィィr-- ..__、j
ル! { `ヽ, ∧
N { l ` ,、 i _|\/ ∨ ∨
ゝヽ _,,ィjjハ、 | \
`ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ > 実はドグマブレードは
{___,リ ヽ二´ノ }ソ ∠ ファンデッキだったのだ!
'、 `,-_-ュ u /| ∠
ヽ`┴ ' //l\ |/\∧ /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ / |`ー ..__ `´
く__レ1;';';';>、 / __ | ,=、 ___
「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))
| |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,| , -,
! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | | | | .l / 〃 ))
l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj 7
| |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\:: ::::| ::l /
_人人人人人人人人人人人人人人_
> な なんだってー!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
_,,.-‐-..,,_ _,,..--v--..,_
/ `''.v'ν Σ´ `、_,.-'""`´""ヽ
i' / ̄""''--i 7 | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ ヽ
. !ヘ /‐- 、u. |' |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、 |
|'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ! iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
. ,`| u ..ゝ! ‖ .j (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\ (二> / ! _`-っ / | 7  ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' / \ '' /〃.ヽ `''⊃ , 'v>、
!、\ \. , ̄ γ/| ̄ 〃 \二-‐' //`
真実はいつだって一つだから
29 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 00:03:28.85 ID:sAc744c0
死 自分をあきらめない 負けても再チャレンジ ピンチをチャンスに
者 子供の頃からの夢 負けを信じない ギ
蘇 「遊戯さんのようなデュエリストになりたい」 大 つかみとれ ャ
生 それはどうかな 逆 ン
勝に 転 最後の1枚 ブ
ち、 なんだってやってみせる ル
勝てるさ た勝 そんな事もあるさ
いつ / ̄ ̄ ̄\ 何もできなかった、今までの自分
勝 常に勝ち筋を考える / \ / \ デッキとの最高の勝利
負 / <●> <●> \ 世
「自分のデッキ」を「最強のデッキ」に | (__人__) | 界
\ `ー'´ / へ 勝負をあきらめない
デッキは自分で組み上げろ / \ 挑
戦
ディスティニードロー!!
心の声を感じて
30 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 00:04:09.39 ID:sAc744c0
+
/\ __〃 __ __ __ | 〃 __ /
/ \+ __ / __ __ |\_ | | __ /
.+/ .\ / /\ / __ | |__,,| o
/ \
.+\ / /\___/ヽ
\ (`> / + /' ' ' ' ' '::::::\
`'\ゝr'フ\. + |(●), 、(●)、.:| +
⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) | ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
⊂l二L7_ / -ゝ-')´ + | `-=ニ=- ' .:::::::| +
\_ 、__,.イ\ + \ `ニニ´ .:::/ +
(T__ノ Tヽ , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、 ./|
ヽ¬. / ノ`ー-、ヘ<ー1´| ヽ | :::::::::::::ト、 \ ( ./ヽ
\l__,./ i l.ヽ! | .| ::::::::::::::l ヽ `7ー.、‐'´ |\-、
______________________________
ゆるぎない気持ちを
31 :
制作:俺 提供:スレの皆様
[sage]:2008/04/04(金) 00:04:45.04 ID:sAc744c0
∧_∧ /⌒ヽ
( ´∀) (ω^ )
< ([(◎ ([(◎) 7
(,([][][]◎[][]) ([][]◎[][][])
/__ノlゝ /_.∧_ ゝ
(__) __) (_) (__)
┌――――――――――┐
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┌┴――――――――――――┴┐
┌┴――――――――――――――┴┐
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┌┴――――――――――――――――――┴┐
かかげて明日への兆しを掴め
32 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 00:22:27.09 ID:GIerpuUo
OP作成乙様だぜ
次のスレか、VIPに建てる場合は5D’sのOPでいけそうだな
33 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 19:34:30.00 ID:FEJEtP.0
今日の21時に投下出来るかもしれない
VIPへはまた今度
34 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/04(金) 21:16:20.37 ID:FEJEtP.0
>>1000
ならVIPにスレ立てると書こうとしたら取れなかった
人いないと思うけど投下してみようと思う
前回から続くライディングデュエル物です
前回は読んでない人は↓から
http://wiki.livedoor.jp/boonyugioh/d/%a1%d6%a5%e9%a5%a4%a5%c7%a5%a3%a5%f3%a5%b0%a5%c7%a5%e5%a5%a8%a5%eb%a1%d7
35 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/04(金) 21:21:46.55 ID:FEJEtP.0
「デュエルライダーズ エンドレス・デュエル」
RIDING-2「君の背中」
秋月涼子は自分の部屋で横たわる灰葉を見つめていた。
バイクに乗ったまま倒れてる灰葉を見つけて、この部屋に運んできてから一時間程たっていたが起きる気配は全くなかった。
「おーい。いい加減起きなさあい」
抑揚のない声でそう言って、頬を軽くぺちぺちと叩いてみるが、やっぱり起きない。
その時、灰葉の手首に何かが埋め込まれるのを見つけた。
「これ、もしかして霊結晶? ウソ、何でこの子の手の中に……」
手を握って霊結晶を見つめていると、灰葉は「う〜ん……」と唸ると、目を覚ました。
頭を掻いて、目をこすると涼子と目が合う。
「あら、ようやくお目覚め?」
「あれ? 俺寝ちゃったんですか?」
「そうよ。一時間もね、もうお昼過ぎてるわよ。」
涼子のそれはキツイ口調ではあるが、それほど迷惑そうな態度ではなかった。
「あと……何で、俺の手、握ってるんですか?」
灰葉にそう言われて、先ほどまで擦っていたその手を慌てて離した。
36 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/04(金) 21:22:13.89 ID:FEJEtP.0
「こ、これはね……あ、あなたの手のそれを見ていただけよ!」
酷く慌てた様子になっていた。
これくらいでみっともないなと、涼子は自分で思った。
「あ、これですか。これはですね――」
灰葉は顔に笑みを浮かべ、嬉しそうに、少し興奮しながら事情を説明した。
バイクが霊結晶の力で変身したこと、ライディングデュエルしたことなど。
話し終えた後、涼子は信じられないという顔をしていた。
「でも、あの男もデュエルモンスターを実態化させてたし……あなたが嘘ついてるとも思えないしね」
「それに既にDホイールに装着されてたっていうデッキ。チューナーにシンクロモンスターなんて新しいカテゴリのカード……」
新たな発見の連続。
不思議な現象の連続に疑問は尽きない。
「何であなたにだけ反応したのかしらね、この霊結晶は」
「まあ多分、あれですよ。一目惚れってやつじゃないですか?」
笑顔で灰葉はそう言った。
「ふぅん……で、惚れられた気分はどう?」
「この石にいろいろと命令されんですよ、『戦え』とか。でも何か言う通りにしちゃうんですよね……」
「あら、割と相性はいいみたいじゃない?」
涼子は非科学的なことを信じたくはなかった。
だが一目惚れかはともかく、霊結晶が灰葉にだけ反応し、選んだのは事実である。
この子のことを調べる必要がある、と涼子は思った。
興味深い研究対象、バイクの変形やデュエルモンスターの完全な実態化という不可思議な出来事。研究者として涼子は期待に胸を膨らましていた。
37 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/04(金) 21:22:52.87 ID:FEJEtP.0
「かもしれないですね。あ、テレビ付けてくれませんか?」
「何で?」
「いや、何となくなんですけど。お願いします」
「……わかったわ」
涼子は手近にあったリモコンで、小さなテレビの電源をオンにした。
すると、慌しく臨時ニュースのようなものが流れていた。
「午後十二時頃。東京都、文京区にて、バイクに乗った男は、通行人を五人殺害しなおも逃亡中。死因は不明」
「殺害されたのは――」
眼鏡をかけた男性アナウサーが原稿を手にしてそう告げている。
「これ、最近起こってる事件よね……謎のライダーによる手口不明の殺人事件」
「警察が追おうにも、追いきれないっていう……灰葉君、どうしたの?」
笑みを絶やさなかった灰葉が、今は真剣な顔をしていた。
「涼子さん、俺行かないと……」
「え? 何で?」
「この石……霊結晶がまた命じてるんです。こいつを倒せって……」
「じゃあ、この殺人犯もさっきの奴みたいに……」
「多分、そうです。同じものなんだと思います」
38 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/04(金) 21:23:44.95 ID:FEJEtP.0
灰葉はジャケットを羽織る。
「涼子さん、お世話になりました。紅茶おいしかったです」
手を軽く上げながら。
「それじゃ、さよなら」
涼子に別れを告げて外へ出て、口元だけが空いてるフルフェイスのヘルメットを被る。
そしてバイクに乗ろうとしたその時――
ヘルメットを被った涼子が灰葉の後ろへと乗ってきたのだ。
「あなたの話、おもしろかったわ」
「さ、私も連れて行きなさい。灰葉君」
「な、何でですか?」
「ライディングデュエルってやつ、私にも見せなさい」
「でも、危ないですし、辞めたほうが……」
「何言ってるの? 不思議なことが起こってるのに、ちゃんとこの目で確かめないのは研究者の性として許せないのよ!」
「いやぁ……でもなぁ……」
「何グズグズしてんの! ほら、早く出しなさい!」
涼子は足の内側でバイクを二回ほど軽く蹴った。
「わ、わかりました! だからバイク蹴らないで!」
「わかればいいのよ」
「それと、涼子さん。これ付けて下さいね」
39 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:24:11.40 ID:FEJEtP.0
灰葉は座席の下の収納スペースからゴーグルを出すと、それを涼子へと渡した。
「そのメットだと、風圧で目痛いですから」
「あら、用意がいいじゃない」
「じゃ、行きますよ」
涼子が掴まるために灰葉のお腹に両手を回す。
背中に涼子の体があるのを感じる。
「(女の子乗せるのなんて久しぶりだな……)」
エキゾースト音を鳴らし、バイクは発進した。
三十分程で目的地までは付いた、だが警察によって道路は封鎖されており、進めそうにない。
「これじゃ行けないですね、涼子さん」
後ろを向いて灰葉は涼子に言った。
「いや、諦めるのは早いわ、灰葉君」
涼子は考えを巡らして、何かを閃く。
40 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:25:51.11 ID:FEJEtP.0
「そうよ……飛ぶのよ!」
「え?」
「バイクで飛び越えるの!」
「でも、それはマズイんじゃ……警察に捕まるかも……」
「警察は大丈夫よ! 私が何とかするから! 早く飛びなさい!」
涼子は灰葉の右手に自分の手を乗せて、勝手にバイクのアクセルを捻った。
「ちょ! ちょっと無茶じゃないですか?」
「男でしょ! 飛びなさい! 飛ぶのよ! 灰葉君!」
バイクが警察が封鎖しているほうへと向かっていく。
「そこのバイク! 止まりなさい!」
「すいません! 飛べ! レッドチェイサー!」
バイクが赤と金の装甲を纏った姿へと変身する。
「しっかり掴まっててくださいね!」
「うん!」
そう言うと、涼子がギュッと、より強く灰葉にしがみついた。
41 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:26:26.91 ID:FEJEtP.0
バイクが飛び跳ねて、警察官達を飛び越した。
あっけに取られて、警官達はバイクを見上げている。
飛び越えることに成功した。着地して、バイクが跳ねる。
「本当に――飛んだ!」
「灰葉君、さっきポリ達が厚木方面へ向かってるって言ったわ! 先回りして追うわよ!」
「はい!」
「ところでレッドチェイサーって?」
「このバイクの名前らしいです」
「へぇ……」
交通規制によって車の全く通っていない国道を走って十五分ほど走ったころ、ついにニュースで見た男の元へと追いついた。
青く染めた髪を逆立てていて、サングラスをしている。
前に戦った男もそうだが、ヘルメットをしていなかった。
「何だぁ? お前はぁ!」
横に並ぶと、男が話しかけてくる。
「お前、本当に五人も人を殺したのか?」
42 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:27:28.93 ID:FEJEtP.0
「五人? はっ! まだまだ[
ピーーー
]ぜ、俺は!」
予想外の返答。
「お前、人の命をなんだと思ってるんだ!」
「命ぃ? はっ! 虫けらを殺しても良心は痛まないんだぜ!」
男のその言葉に灰葉は怒りが湧き上がる。
「こいつ……来い! ジャンク・ウォリアー!」
灰葉が左手首に着けているデッキケースの中からカードを一枚取り出す。
取り出したジャンク・ウォリアーのカードをかざしてそう叫ぶと、ジャンク・ウォリアーは男の前へ出現する。
「すごい、灰葉君も……」
涼子はとても驚く。
ジャンク・ウォリアーが男へと殴りかかろうとするが、男は回避した。
「てめぇ、精霊が……なるほど、霊結晶の力か」
「それに……お前、やつを。ガザルを喰ったな。匂いがするぜ!」
「喰う? 何のことだ!」
「まあいい、このままデュエルとしゃれこもうぜぇ!」
男がカードを五枚ドローする。
「灰葉君! こんなやつ、やっちゃいなさい!」
涼子が後ろから叫ぶ。灰葉の、男に対する怒りが灰葉の頭を占めていたため、声は届かなかった。
43 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:29:23.99 ID:FEJEtP.0
「レッドチィエサー、オートモード。ライディングデュエル! アクセラレーション!」
レッドチェイサーからの音声が聞こえた。
レッドチェイサーがデュエルのためのセミオート操作になり、デュエルが始まる。
灰葉は左手のデッキケースからカードを五枚ドローし、そして手札をDホイールの手札ケースにセットする。
「俺からだ! ドロー!」
「俺は手札から手札抹殺を発動! 手札を五枚捨て、カードを五枚ドローする!」
「オレもぉ、五枚ドローだぜ!」
「俺は手札からモンスターをセット! カードを一枚セットしてターンエンド!」
Dホイールの灰葉の目の前には旧式デュエルディスクがセットされている。
そこに灰葉はカードを二枚置いた。
「(このバイク、デュエルするときはある程度自動で動いてくれるのね……)」
「てめえみたいな雑魚、さっさと蹴散らしてやるぜぇ! オレのターン! ドロー!」
「オレは手札からドリラゴを召喚!」
《ドリラゴ/Drillago》
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1600/守1100
相手フィールド上に攻撃翌力1600以上の表側表示モンスターしか存在しない場合、
このモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃をする事ができる。
「ドリラゴでセットモンスターを攻撃! ドリリング・ドリル!」
前方からドリラゴの攻撃が灰葉のほうへと迫る。だがセットされたモンスターが守ってくれた。
「セットされたモンスターは見習い魔術師。効果によりデッキからものマネ幻想師をセット!」
《見習(みなら)い魔術師(まじゅつし)/Apprentice Magician》
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 400/守 800
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
フィールド上で表側表示の魔翌力カウンターを乗せる事ができるカード1枚に魔翌力カウンターを1個乗せる。
このカードが戦闘で破壊された場合、デッキからレベル2以下の
魔法使い族モンスター1体を選択して自分フィールド上にセットする事ができる。
「何だ、攻撃翌力が同じになるだけの雑魚マネか。カードを一枚セットしてターンエンド――だぜぇ!」
44 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:29:55.87 ID:FEJEtP.0
灰葉
LP :4000
手札 :三枚
モンスター:裏守備1(ものマネ)
魔法or罠 :なし
伏せカード:一枚
青髪の男
LP :4000
手札 :四枚
モンスター:ドリラゴ
魔法or罠 :なし
伏せカード:一枚
「俺のターン! ドロー!」
「俺はものマネ幻想師を反転召喚。効果発動、ドリラゴの攻撃翌力1600をコピーする!」
「俺はさらにジャンク・シンクロンを召喚! 効果発動! 墓地の見習い魔術師を効果を無効にし、特殊召喚!」
「そして墓地にある二体のボルト・ヘッジホッグの効果発動! ボルト・ヘッジホッグを守備表示で特殊召喚!」
「この効果は自分の場にチューナーが存在する場合のみ発動が出来る!」
《ボルト・ヘッジホッグ》
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 800/守 800
自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、
このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、
ゲームから除外される。
45 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:30:18.00 ID:FEJEtP.0
「さらに永続罠、アクアの合唱を発動! 同名モンスターの攻撃翌力は500上昇する! ボルト・ヘッジホッグ二体の攻撃翌力は1300!」
《アクアの合唱(がっしょう)/Aqua Chorus》
永続罠
フィールド上に表側表示で存在する全ての同名モンスターの
攻撃翌力・守備力は500ポイントアップする。
「そしてジャンク・シンクロン、見習い魔術師をシンクロ!」
「シンクロ召喚! 出でよ! ジャンク・ウォリアー!」
前のデュエルで相手にとどめを刺した鉄の戦士、ジャンク・ウォリアーをターン3でいきなり召喚した。
「ジャンク・ウォリアーの効果! フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃翌力分だけ攻撃翌力を上げる!」
「よってジャンク・ウォリアーの攻撃翌力は6500!」
「(すごい……ジャンク・ウォリアーは恐らく灰葉君の持ってるデッキの切り札モンスター)」
「(それをたった一回使っただけでこうも操れるなんて)」
「ここで終わらせる! ジャンク・ウォリアーでドリラゴを攻撃! スクラップ・フィスト!」
「迂闊すぎだぜぇ……オレを侮るなよ! 罠発動! ミラーフォース! 雑魚マネと雑魚ジャンクは破壊!」
「くっ! 急ぎすぎたか……!」
「(いや、灰葉君の判断は間違ってはいない。それに手札消費もそこまでなかったし、まだ取り返せる!)」
「(守備表示でボルト・ヘッジホッグを残しておいてよかった)ターンエンド!」
46 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:30:45.67 ID:FEJEtP.0
「オレのターン! ドロー!」
「面倒くせえな。手札を一枚捨ててライボル発動だぁ! 二体の雑魚ヘッジホッグを破壊!」
《ライトニング・ボルテックス/Lightning Vortex》
通常魔法
手札を1枚捨てて発動する。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
「(この男、雑なプレイングね……これもありとは思うんだけど)」
「オレはドリラゴをリリースし、人造人間−サイコ・ショッカーをアドバンス召喚!」
「こいつは罠の効果を無効にすることが出来る!」
「知ってるよ、それくらい!」
《人造人間(じんぞうにんげん)−サイコ・ショッカー/Jinzo》
効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り罠カードは発動できず、
全てのフィールド上罠カードの効果は無効になる。
バトルに向けて、前を走っていた男のバイクが横にスライドする。
その体勢のまま男は攻撃を命じた。
「サイコ・ショッカーでダイレクトアタック! サイキック・ウェーブ!」
LP4000→1600「ぐぅ!」
「きゃっ!」
サイコ・ショッカーが黒い球体のエネルギーを灰葉のレッドチェイサーへとぶつける。
ダメージを受け、バイクは大きく後退した。
「ターンエンド――だぜぇ!」
47 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 21:31:16.33 ID:NTGQEEYo
光差す道となれ!支援
48 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:31:28.58 ID:FEJEtP.0
灰葉
LP :1600
手札 :三枚
モンスター:なし
魔法or罠 :アクアの合唱
伏せカード:なし
青髪の男
LP :4000
手札 :二枚
モンスター:サイコ・ショッカー
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
「涼子さん! 大丈夫ですか!」
「私は平気……でも灰葉君は……」
「大丈夫! まだ追えます! 俺のターン! ドロー!」
灰葉はアクセルをめいいっぱい捻ってどうにか追いつこうとする。
「(だがどうする……ジャンク・ウォリアーじゃ今の状況だとショッカーを倒せない!)」
その時、灰葉の頭の中へと声が届く。
霊結晶から語りかけてくる声。
それは声というより、直接命ずる信号のような感じだった。
「そうか! これなら、ショッカーを倒せる! 俺はダーク・バーストを発動! 墓地にあるジャンク・シンクロンを手札へ!」
《ダーク・バースト/Dark Eruption》
通常魔法
自分の墓地に存在する攻撃翌力1500以下の闇属性モンスター1体を手札に加える。
「ジャンク・シンクロンを召喚! 効果発動、墓地の見習い魔術師を特殊召喚!」
「さらに俺は、墓地の手札抹殺を除外して、マジック・ストライカーを特殊召喚!」
《マジック・ストライカー/Spell Striker》
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 600/守 200
このカードは自分の墓地の魔法カード1枚を
ゲームから除外する事で特殊召喚する事ができる。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーの
戦闘ダメージは0になる。
49 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:32:01.57 ID:FEJEtP.0
「布石は整った! ジャンク・シンクロン、マジック・ストライカー、見習い魔術師をシンクロ!」
「出でよ! ギガンテックファイター! シンクロ召喚!」
《ギガンテック・ファイター》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードの攻撃翌力は墓地に存在する
戦士族モンスターの数×100ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、墓地に存在する
戦士族モンスター1体を選択し自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
「攻撃翌力2800……効果で上がって3100か! こいつならショッカーを倒せる!」
「(まだシンクロモンスターがいたのね。しかもこのモンスターはチューナーを選ばない汎用性があるわ)」
「ギガンテック・ファイターでサイコ・ショッカーを攻撃! ギガンテック・クラッシュ!」
後方からギガンテック・ファイターがサイコ・ショッカーへと飛びより、振り上げた拳を食らわせる。
LP4000→3300「ぐ! だがまだまだだぜぇ!」
男のバイクは衝撃で少しふらついたが、スピードはあまり落ちなかった。
「ターンエンド!」
「オレのターン! ドロー!」
「オレは手札からモンスターをセット! カードを一枚セットしてターンエンド――だぜぇ!」
灰葉
LP :1600
手札 :二枚
モンスター:ギガンテック・ファイター
魔法or罠 :アクアの合唱
伏せカード:なし
青髪の男
LP :3300
手札 :一枚
モンスター:裏守備1
魔法or罠 :なし
伏せカード:一枚
50 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:32:35.66 ID:FEJEtP.0
「俺のターン! ドロー!」
「てめぇのドローフェイズに永続罠発動! 神の恵み! 俺がドローしたとき、ライフを500回復する!」
「(このタイミングで?) バトル! ギガンテック・ファイターでセットされたモンスターを攻撃!」
セットされたモンスターはギガンテック・ファイターの鉄拳の一撃の下に破壊され、爆風があがる。
だがその爆風の中からサイコ・ショッカーが出現した。
「どういうことだ?」
「サイコ・リターナーの効果だぜぇ!」
《人造人間(じんぞうにんげん)−サイコ・リターナー》
効果モンスター
星3/闇属性/機械族/攻 600/守1400
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。
このカードが墓地に送られた時、自分の墓地に存在する
「人造人間−サイコ・ショッカー」1体を特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚された「人造人間−サイコ・ショッカー」は、
自分のターンのエンドフェイズ時に破壊される。
「だが、そいつはお前のターンに自壊する。それにショッカーじゃ俺のギガンテック・ファイターには勝てない! ターンエンド!」
「どうかな! オレのターン! ドロー!」
「貪欲な壺を発動する! 墓地の五枚のモンスターをデッキへ戻し、カードを二枚ドロー!」
男がデッキへ戻したのはドリラゴ、サイコ・リターナー、それ以外の三枚は最初の手札抹殺で墓地へ送られたカードだった。
「いくぜぇ! オレはサイコ・ショッカーを墓地へ送り、手札より人造人間−サイコ・ロードを特殊召喚!」
「てめぇの出すクソ雑魚とは違う! オレの最強モンスターだ!」
「サイコ・ロード……だがそいつの攻撃翌力は2600だ。ギガンテック・ファイターには勝てない」
51 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:33:04.07 ID:FEJEtP.0
「まぁ見てろよ! サイコ・ロードの効果発動! ハイパー・トラップ・ディストラクション!」
「オレの神の恵みとお前のアクアの合唱を破壊だ!」
「だが……今更無効になってる永続罠を破壊したところで」
「いいや、サイコ・ロードはこの効果で破壊した罠の数の三百倍、攻撃翌力を上げる! これにより、サイコ・ロードの攻撃翌力は3200だぜぇ!」
《人造人間(じんぞうにんげん)−サイコ・ロード》
効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2600/守1600
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に表側表示で存在する「人造人間−サイコ・ショッカー」
1体を墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り罠カードは発動できず、
全てのフィールド上罠カードの効果は無効になる。
1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在する罠カードを全て破壊する事ができる。
この効果で破壊したカード1枚につき300ポイントダメージを相手ライフに与える。
「攻撃翌力で負けたか……!」
「だが、そいつには厄介な効果があるんだぜ。てめぇのそのギガンテック雑魚を破壊しても、そいつはまた効果で蘇ってくる」
52 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:33:46.21 ID:FEJEtP.0
「つまり戦闘じゃ倒せねえってわけだが……だがオレにはこいつがある! 永続魔法発動! ドミノ!」
「さらにサイコ・リターナーを召喚! まずはサイコ・リターナーでダイレクトアタック!」
LP1600→1000「うっ!」
「さらにサイコ・ロードでギガンテック・ファイターを攻撃! 電脳(サイバー)エナジーインパクト!」
LP1000→900「だがギガンテック・ファイターの効果発動! 墓地にある戦士族……同じくギガンテック・ファイターを特殊召喚!」
「ここでオレの永続魔法、ドミノの効果発動! オレのサイコ・リターナーを墓地へ送り、ギガンテック・ファイターを破壊!」
《ドミノ》
永続魔法
相手フィールド上に存在するモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る事で、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。
「クソ……!」
「ターンエンド――だぜぇ! 次で終わらせてやるぜ!」
灰葉
LP :900
手札 :三枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
青髪の男
LP :3300
手札 :なし
モンスター:サイコ・ロード
魔法or罠 :ドミノ
伏せカード:なし
53 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:34:28.10 ID:FEJEtP.0
「灰葉君! 頑張って! こんな奴に負けちゃダメよ!」
「わかってます! 俺のターン! ドロー!」
灰葉は自分の手札を見つめる。
「逆転する手がない……!」
何度も見つめるが、手札から相手に勝つ手段は残されてなかった。
「(守備表示でこいつを出せば……だが次で何かモンスターを引かれると終わる!)」
灰葉は途端に怖くなった。自分がデュエルで負けるとどうなるのか。
もしかしてこの目の前を走るバイクの男に殺されるんじゃないのか――
「(霊結晶……)」
霊結晶にアドバイスを求めるも、答えてはくれなかった。
不安になった灰葉は涼子に言う。
「涼子さん、もしかしたら負けるかもしれません」
「え?」
「だから、バイクを止めて。涼子さんだけここで降ろします」
しかし灰葉の提案は拒否される。
「何言ってんの! 最後まで私は見届けるわ。君のデュエルをね」
「でも……」
「でもじゃない! 君ねえ! もう諦めたつもりなの? 手札がダメだからって!」
「最後まで、諦めずに戦いなさい。負けても、構わないから!」
「それがデュエリストよ! 君、プロなんでしょ?」
「涼子さん……」
「それに、手札がダメなら、墓地ももう一度ちゃんと見てみなさい。もしかしたら何かあるかもしれないわよ、わかったわね?」
「わ、わかりました!」
灰葉の覚えてる限り、墓地のカードを使っても勝てないと思った。
しかし、涼子の言葉通りに確認をしてみることにした。
54 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:34:58.10 ID:FEJEtP.0
――涼子の叱咤がなければ、灰葉に勝機はなかったであろう。灰葉の墓地の一番底にあるカード、それが勝利への鍵だった。
「そうか、これなら! よし……」
「相談はすんだかよ! まぁどんなてめぇの雑魚を出そうと、オレのサイコ・ロードには敵わないがな!」
「勝つよ、俺は。魔法発動! スターシンクロンアップ!」
「俺は手札から悪シノビを墓地へ送って発動。相手の墓地にこのカードで墓地に送ったモンスターと同じレベルのモンスターが存在するとき。墓地へ送ったモンスターを守備表示で特殊召喚する」
「さらに相手は俺が特殊召喚したモンスターと同じレベルのモンスターを墓地から守備表示で特殊召喚する」
「お前の墓地には人造人間7号がある。俺は悪シノビを守備表示で特殊召喚し、お前も人造人間を特殊召喚してもらう」
《スターシンクロンアップ》
通常魔法(オリカ)
手札からモンスターを一枚墓地へ送る。
そのモンスターとレベルが同じモンスターが相手の墓地に存在する場合、このカードの効果で墓地へ送ったモンスターを守備表示で特殊召喚する。
さらに相手は特殊召喚したモンスターと同じレベルのモンスターを自分の墓地から選択し、守備表示で特殊召喚する。
《悪(お)シノビ/Vengeful Shinobi》
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 400/守 800
表側攻撃表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
《人造人間(じんぞうにんげん)7号(ごう)/Jinzo #7》
効果モンスター
星2/闇属性/機械族/攻 500/守 400
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。
「へっ、だがそんなもん使ったところで形成は変わらないぜぇ!」
「まだだ。二枚目のダーク・バースト発動。墓地にあるジャンク・シンクロンを手札へ」
「そして今手札へ戻したジャンク・シンクロンを召喚。効果発動、俺が墓地から特殊召喚するのは――」
55 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 21:35:24.68 ID:NTGQEEYo
サイコロードの効果おかしくね?支援
56 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:46:08.10 ID:FEJEtP.0
>>55
勘違いしてた、どうしようか・・・
57 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 21:49:19.30 ID:sAc744c0
>>56
後で適当な装備魔法で補っちまいなよ
58 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 21:50:42.79 ID:NTGQEEYo
>>56
すぐには修正できそうじゃないしな…
59 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/04(金) 21:51:12.63 ID:FEJEtP.0
「こいつだ! ニトロ・シンクロンを特殊召喚!」
《ニトロ・シンクロン》
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/機械族/攻 300/守 100
このカードが「ニトロ」と名のついたシンクロモンスターの
シンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「何だ? ニトロ雑魚か。またてめぇはジャンク雑魚を出そうってかぁ? 無駄だぜぇ!」
「てめぇの場に並んでるのは雑魚中の雑魚ばっかだからな! 攻撃翌力は上がらねえ!」
「ジャンク・シンクロンと悪シノビをシンクロ! ジャンク・ウォリアーをシンクロ召喚!」
「言ったろ? ジャンク雑魚の効果で上がる攻撃翌力は雑魚ニトロ分のたったの300。それじゃあ俺のサイコ・ロードには勝てねえ!」
「お前を倒すのは……ジャンク・ウォリアーじゃない」
「何?」
「お前を倒すのはこいつだ。ニトロ・シンクロン、ジャンク・ウォリアーをチューニング!」
「燃え盛る道となれ! シンクロ召喚! 出でよ! ニトロ・ウォリアー!」
ニトロ・シンクロンのチューニングにより、ジャンク・ウォリアーは姿を変える。
そこに現れたのは、緑と黒の新たなウォリアー。
「(多段シンクロ召喚……灰葉君が一度ジャンク・ウォリアーを出したのは、ジャンク・シンクロンがいるから)」
「(ニトロ・ウォリアーを出そうとしても、チューナー二体以上を含めるとシンクロ召喚が出来ないからだわ)」
60 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[wikiで修正]:2008/04/04(金) 21:51:42.61 ID:FEJEtP.0
「だがそいつは攻撃翌力2800。サイコ・ロードにはやはり敵わない雑魚か!」
「俺はニトロ・シンクロンの効果でカードを一枚ドロー」
「(ここで引けなければ、負ける)」
灰葉カードを一枚引いて、それを見た。
「(よし、来てくれたか。あまり強力なカードじゃないんだけど、今は助かった!)」
「俺はフィールド魔法、草原を発動。これにより戦士族モンスターの攻撃翌力は200アップする」
《草原(そうげん)/Sogen》
フィールド魔法
全ての戦士・獣戦士族モンスターの攻撃翌力と守備力は、
200ポイントアップする。
「たった200上げても、攻撃翌力3000だ。無駄だったな!
「いや、魔法の発動によりニトロ・ウォリアーはブーストをかける」
「魔法が発動された時、効果によりニトロ・ウォリアーはそのターンのダメージ計算時に攻撃翌力は一度だけ1000アップする!」
「そのクソ雑魚がオレのサイコ・ロードを上回ったていうのか!」
ニトロ・ウォリアーの背中に火柱があがる。
「ニトロ・ウォリアー! サイコ・ロードを攻撃! ニトロ・バーニング!」
ニトロ・ウォリアー 攻撃翌力 3000→4000
ブーストをかけたニトロ・ウォリアーの燃え盛る拳がサイコ・ロードを貫く。
LP3300→2500「だが、まだ終わらねえ! 次で、サイコ・リターナーでも引いちまえば、人造人間とのダイレクトアタックでてめぇも御釈迦だ!」
「次はない。ニトロ・ウォリアーにはまだ炎が灯っている」
61 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[wikiで修正]:2008/04/04(金) 21:52:17.04 ID:FEJEtP.0
「ニトロ・ウォリアーの効果発動。相手の場の表側守備表示モンスターを攻撃表示に変更し、さらにそのモンスターを続けて攻撃する!」
「二回攻撃効果だと……そのための、さっきの蘇生魔法か!」
《ニトロ・ウォリアー》
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2800/守1800
「ニトロ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のターンに自分が魔法カードを発動した場合、そのターンのダメージ計算時のみ
1度だけこのカードの攻撃翌力は1000ポイントアップする。
このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、
相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を攻撃表示にして
そのモンスターを続けて攻撃する事ができる。
「涼子さん」
「何?」
「ありがとうございます」
灰葉はそれだけを言うと、最後の攻撃を行う。
「人造人間7号を攻撃表示に変更、そしてとどめだ!」
再び、ニトロ・ウォリアーは拳を人造人間へと振るった。
拳の炎が人造人間を貫き、炎が男の元へと届く。
LP2500→0「ライフはぴったし終わりか……くっ!」
炎を浴びて男のライフが0になったと共に、バイクが煙を上げて停止する。
男の姿は既にサイコ・ロードのものへと変わっていた。
灰葉が男を追い抜くと、スライドさせてレッドチェイサーを止める。
「人を殺した奴なら殺しても構わない、なんて思わないけど」
「だけどお前を放っておくと、また傷つく人達がいるから! ニトロ・バーニング!」
ニトロ・ウォリアーの拳が灰葉の怒りを受けて、更に大きく燃える。
ニトロ・ウォリアーが最後の攻撃を行った。
サイコ・ロードとニトロ・ウォリアーの拳がぶつかり合うが、サイコ・ロードは押し負けて、炎の中で燃え尽きた。
燃え尽きるサイコ・ロードを見て、灰葉は何も言わずにバイクのアクセルを捻った。
近くにあったレストランのバイクを駐車場に停める。他に駐車してある車はない。
灰葉は自分の背中の涼子に話しかける。
62 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[wikiで修正]:2008/04/04(金) 21:52:54.80 ID:FEJEtP.0
「涼子さん……」
「何?」
「俺、涼子さんがいないと負けてたかもしれません。ありがとうございました」
「うん、君が情けなさすぎ!」
「いやぁ、本当にすいません」
笑いながら、灰葉は謝った。
デュエルの時とは違う、灰葉のいつもの顔。
「でも……」
何かを言いかけて、涼子は止めた。
「何ですか?」
63 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[wikiで修正]:2008/04/04(金) 21:53:05.03 ID:FEJEtP.0
デュエルしてる君はとってもかっこよかったよ。
スピードも出るし、モンスターも襲ってきて怖かったけど……でも、君の背中を抱いてると、絶対に大丈夫な気がしたわ。
寄り添っていた君の背中が、すごく頼もしかった。頑張ったね。
頭の中で組み立てたその言葉。
それはあまりにも恥ずかしくて、自分に似つかわしくない言葉だった。
バイクを降りる涼子、それに合わせて灰葉も降りた。
「いや、何でもないわ。それより、デュエルを目の前で見てやる気が出てきたわ。帰ったらあなたを存分に研究させてもらうわ」
灰葉は驚いたようで
「研究? まさか解剖じゃないですよね?」
「場合によっては……するかもね」
涼子が人差し指を立ててそう答えると、灰葉の顔が青ざめる。
「冗談よ。解剖なんて私の分野じゃないわ。さ、早く帰りましょ」
涼子が言ったその時、灰葉は目を閉じて眠そうにしていた。
「どうしたの? まさか……」
「はい、眠くなってきたみたいで……す……」
灰葉はそのまま眠りに落ちた。
前のめりになって倒れる灰葉を涼子は慌てて抱きかかえた。
「ちょ、ちょっと! こんなところで寝ないでよ!」
揺すってみるが、全く起きる気配はない。
スースーと寝息だけが鳴っている。
「ライディングデュエルの副作用かしらね……でも、どうしよう……」
涼子は自分に寄り添って眠る灰葉を見ると、静かな笑顔を浮かべた。
「さっきは私が君に寄り添って、今度は君が寄り添う――か」
「ま、君も頑張ってくれたしね。今は寝かせてあげましょう」
涼子はこのまま何時間も起きないのかと、心の中で不安が募っていた。
それから一時間、灰葉は眠り続けた。
涼子はその間、ハンカチを敷いてそこに座り、灰葉にずっと膝枕をしていたことは内緒にしておいた。
64 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[wikiで修正]:2008/04/04(金) 21:54:02.39 ID:FEJEtP.0
投下終了です。
wiki載せるときに修正は出来るけど、今回のミスはガチで凹んだ
65 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 21:58:13.20 ID:NTGQEEYo
>>64
乙様ー
ミスは誰にでもあるさ
66 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 22:02:03.14 ID:r3Z/U7A0
乙
ミスなんてよくあること 大事なのはそれを次への力にすることだ
ミスしても力にできない俺が言えることじゃないけどね
67 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 22:05:25.46 ID:E.1ilGQo
乙様だぜ
別にwikiで修正しなくても【三沢パワーです】とつければいい
68 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 22:08:24.21 ID:FEJEtP.0
三沢出てこないから三沢パワーが使えない・・・
69 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 22:11:28.42 ID:sAc744c0
>>64
お疲れさんま
ミス?気にしなさんな
俺なんか巷じゃ失敗魔神と呼ばれているんだぜ
もうじき投下できるよー
70 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/04(金) 22:16:15.00 ID:sAc744c0
さて、投下しますかね
71 :
◆HevYCcLalM
[sage遊戯王サスペンス劇場]:2008/04/04(金) 22:17:44.32 ID:sAc744c0
――― ある夜のことだった。サイレンがやけに高らかに鳴り響いていた。
警察「待ぁ〜てぇ〜!」
怪盗「ウフフ、捕まえて御覧なさ〜い」
今時珍しいセクシーな服装の女怪盗がヘリコプターに乗り、パトカーに追われていた。
警察「……あっ!くそっ!行き止まりだ!」
怪盗「残念でした〜」
警察は見事、路地に誘導され、女怪盗に逃げられてしまったのだった。
怪盗「ま、獲物は逃がしちゃったけど、楽しかったわ。さようなら銭型君」
女怪盗はそう言うと、ヘリの高度を上げたのだった。
警察「……逃げられちまったな、銭型君」
警察はパトカーの助手席に座っていた青年に話しかけた。
銭型「そうですね」
助手席に座っていた青年……銭型岩雄はそう答えた。
72 :
◆HevYCcLalM
[sageリリース(笑)]:2008/04/04(金) 22:18:39.17 ID:sAc744c0
――― 次の日の朝。
警察「銭型君、ありがとう、おかげで盗まれずに済んだよ」
警察と銭型は結構な邸宅 ――― 銭型の家である ――― で、談話していた。
銭型「いいえ、警部さん、いい加減奴を捕まえてくださいよ」
警部「ははは……それを言われると面目ない」
銭型は、『高校生探偵』である。
その実力は、警視庁も認めるほどであり、彼は数々の事件を解決していった。
だが、『怪盗 ダークウィッチ』には逃げられてばっかりである。盗まれてはいないのだが。
銭型の胸ポケットにしまわれていた携帯電話が鳴り響いた。
銭型「……」
警部「銭型君、また『怪盗 ダークウィッチ』から予告か?」
『昨日は楽しかったわ。また会いましょ?銭型君?
今度は…そうね、『劣旧級美術館』の『サクリファイス・クリスタル』を頂くわ。
今日の午後7時に来るつもりだから、よろしくね*><ノシ Dark Witch』
銭型「相変わらずウザイなあ……劣旧級博物館……か」
警部「いつもいつも思うんだが、そのメールから彼女のアドレスを探れないものかね」
銭型「無理ですよ。捨てアドですから」
警部「捨てアドじゃ、仕方ないな」
銭型「午後7時……後4時間か」
73 :
◆HevYCcLalM
[sageサクリファイス・クリスタル(笑)]:2008/04/04(金) 22:19:32.67 ID:sAc744c0
――― 一時間後。劣旧級美術館。
銭型「ふーん、これが『ダークウィッチ』に狙われている『サクリファイス・クリスタル』ねえ……」
警部「ほう、綺麗なもんだ!」
銭型と警部は、すっかり感心してガラスケースの中で輝いているその宝玉を見つめていた。
職員「ええ、何でもこの輝きは人の命を吸って形成してるとかしてないとか」
警部「……な、なんと物騒な!」
警部は顔色を変えた。
職員「いやいや、どうせ迷信ですよ」
警部の反応に、職員は微笑みながら言った。
警部「で、ですよねー」
警部はホッとした表情でそう言ったのだった。
銭型「……すいません、ちょっとトイレに」
警部「おお、少しでも気になることがあれば報告するんだぞー」
銭型は軽く会釈をし、最寄の男子トイレへと向かった。
74 :
◆HevYCcLalM
[sageスーパーキューキュータイム始まるよー]:2008/04/04(金) 22:20:52.42 ID:sAc744c0
――― 博物館内のトイレ。かなり清掃が行き届いているらしく、恐ろしいくらいに綺麗である。
皮肉なことに館内でトイレが一番綺麗かもしれな……うわなにをするきさまらー
銭型「……」
出入り口付近で、銭型は横を向いたまま動かない。
銭型「……おい、ワッパー、行くぞ」
『合点!』
銭型の傍らには、なんか手錠っぽい龍がいたのだった。
銭型は、首をコキコキ鳴らし、トイレを出た。
スーパーホルスタイム番外編 怪盗ダークウィッチの挑戦状!
精霊界『ネクロポリス』、ここは嘗て犯罪が耐えない無法地帯であった……
それを良しとしない精霊たちが、ネクロポリスに『S.P.M スピリット・パトロール・メンバーズ』を造った。
それが見事に成功を収め、ネクロポリスは精霊界一治安のよいエリアとなった。
全次元の平和を望む『S.P.M』は、様々な次元にエージェントを派遣。
ワッパー・ドラゴンは、人間界に派遣されたエージェントである。
彼は正義感が強く、なおかつ犯罪によく遭遇する人間を『精霊ネットワーク』で探し当て、その人間と契約した。
……銭型岩雄。17歳にして数々の事件を解き明かした高校生探偵と。
75 :
◆HevYCcLalM
[sage怪盗なんていてたまるか!]:2008/04/04(金) 22:22:04.81 ID:sAc744c0
――― 午後5時。サクリファイス・クリスタル前。
警部「……ふう、後2時間か……」
銭型「そうですね」
サクリファイス・クリスタルを展示しているフロアには、大勢の野次馬がいた。
テレビのリポーターや、雑誌の編集者もいる。
穂足「へー、あれがサクリファイス・クリスタル……」
蓮華「綺麗だねー。いい記事が書けそう」
無論、『ORZ』がこんな特ダネを見逃すわけが無かった。
『ORZ』発行を明日に控え、ほぼ完成していたのだが、風の噂でこれを嗅ぎ付けたらしく
急遽他の記事と差し替えに『怪盗 ダークウィッチ』の特集記事が組まれることになった訳である。
……失礼しました。これは余談です。忘れてください。
76 :
◆HevYCcLalM
[sage川柳は日本の芸術]:2008/04/04(金) 22:23:45.92 ID:sAc744c0
銭型「……さて、奴はどこからくるか……」
警部「その点は 安心なされ 銭型君 575で まとめてみたよ」
銭型「へぇ、セキュリティは充実してるんですか?」
警部「ああ、監視カメラも元からたくさんあるし、正面入り口以外の入り口は完全に封鎖した。
正面入り口は客がいるから空けておいたが、そこに5人の警備員を配備しておいた。
もちろん、それ以外の入り口や、館内含め、合計50人もの警備員を配備した。
なあに、我々警察のプライドと総力をかけて、きっと泥棒猫を捕まえてみせるさ」
銭型「うーん、すんなりとつかまってくれるといいんですけどね……」
そして、少し間を空け、銭型は言った。
銭型「……少し館内を探索してきます」
警部「お、気になることがあったら報告するんだぞ」
銭型は人込みを潜り抜け、他のエリアへと向かった。
77 :
◆HevYCcLalM
[sage詠孜々帝(450〜600)]:2008/04/04(金) 22:25:45.63 ID:sAc744c0
――― 『詠孜々帝』肖像前。ここは人気が無く、人っ子一人、警備員もいない。
自分の考えを独り言で呟くにはもってこいの場所だ。
銭型「……ワッパー」
ワッパー『おう、どうした?』
銭型「警備員のバリケードを潜り抜けて、どうやって中に入るか……どうすべきか」
銭型はワッパーに聞く。
ワッパー『んなもん、俺は知らぬ存ぜぬ』
即答。
ワッパー『ま、警備員の波を潜り抜けるなら、警備員が考えそうもないところから入るだろうな』
……が、ワッパーは続けてこう言った。
銭型「そうだろうな」
そう言いながら銭型は腕時計を見た。
銭型「6時……あと1時間か」
78 :
◆HevYCcLalM
[sage参上!]:2008/04/04(金) 22:27:03.74 ID:sAc744c0
――― そして、時は来た!
警部「……58、59、7時だ!」
7時を知らせる時報が鳴った。
警部「皆!気を引き締めてかかれ!」
警部はトランシーバーに向けて叫んだ。
サクリファイス・クリスタルの周りには、警部以外には誰もいない。
野次馬やマスコミは、博物館の外で待機しているのだ。
警部「さて……私はここを見張りますかね」
警部はトランシーバーの電源を切って呟いた。
警部「全く、銭型君は何処に言ったのやら……迷子になったのかね」
突然、どこからともなく桜色の煙が湧き出てきた。
警部「……ん?何だこれは?……眠くなってきた……zzz」
この妙な煙の臭いを嗅いだ瞬間、警部は強烈な睡魔に襲われ、深い眠りについてしまった。
「フフフフフ……」
最寄の男子トイレから、ガスマスクをつけ、セクシーな服を着た女……ダークウィッチが出てきた。
怪盗「アハハハハ、こんなに簡単に手に入るなんてね」
ダークウィッチはそう言いながら、サクリファイス・クリスタルの入ったガラスケースに手をかけた。
79 :
◆HevYCcLalM
[sage参上!part2]:2008/04/04(金) 22:28:10.44 ID:sAc744c0
怪盗「そういや、銭型君はどこかな?家でゲームでもしてるのかなあ……」
ダークウィッチは残念そうな顔をして、サクリファイス・クリスタルに手を伸ばす……
「やあ、ダークウィッチ」
後ろから急に声が聞こえたダークウィッチは、声の方へと振り向く。
銭型「窃盗と、器物破損罪の現行犯で逮捕してやる」
その声は、銭型の声だった。
怪盗「や、やだなあ銭型君。警察でもないのに逮捕なんて」
銭型「刑訴法第213条により、一般人でも現行犯逮捕ができるんだ」
ワッパー(合っているかどうかは知らぬ存ぜぬ)
怪盗「で、でもまだ盗んじゃいないよ」
銭型「フン、窃盗はまだしてなくても、男子トイレの換気扇をぶっ壊して侵入したじゃないか」
怪盗「ゲ……」
銭型「見てたぜー?あれを直すのにも金かかるんだけどなー?」
80 :
◆HevYCcLalM
[sage参上!part3+part4]:2008/04/04(金) 22:29:28.92 ID:sAc744c0
怪盗「……つーか、なんでマスクつけてないのに眠くならないわけ?」
銭型「話題を変えるなよ。ま、俺には効かないんだ」
ワッパー(普段から鍛えてたかいがあってよかったよかった)
怪盗「な、なんというチート……」
銭型「それより、お前もそんな変なマスクつけてないで、外したら?その方が綺麗だよ」
怪盗「あ、あら、そう?それじゃ……って、引っかかるかーい!!」
銭型「チッ……」
怪盗「くそおう!こうなったら……レッツ、エスケープ!」
ダークウィッチはサクリファイス・クリスタルには目もくれず、男子トイレ目掛けて走り出した。
銭型「あっ、こら!まて!」
銭型はそれを追わんとした。が……
「我ら!」
「いざ!」
「「参上!!」」
突如、何処からとも無く、変な二人組が現れた。
怪盗「……何がなんだかわからないけど、ラッキー!今の内に……」
ダークウィッチは、男子トイレの中に駆け込んだ。
81 :
◆HevYCcLalM
[sageここから安価消化ゾーン]:2008/04/04(金) 22:30:27.09 ID:sAc744c0
――― そして、デュエル・スタンバイ!
キューキュー「僕の名前はキューキュー!」
レスキュー「僕の名前はレスキュー!」
二人(?)「二人合わせてレスキューキュー!君と僕とでレスキューキュー!」
働く車にそっくりな変な二人組が、銭型の前に立ちはだかった。
銭型「……何だ?」
ワッパー『何だお前ら!ジャマだ!』
キューキュー「困った人が居れば」
レスキュー「助けるのが俺達!」
二人(?)「そう!レスキューキューブラザーズ!」
働く車にそっくりな変な二人組は、そう言い放った。
82 :
◆HevYCcLalM
[sageここから少し見づらくなります]:2008/04/04(金) 22:31:41.23 ID:sAc744c0
銭型「邪魔をするんなら……『コンタクト』!」
ワッパー「合点承知!」
銭型の腕に、手錠を模した決闘盤が現れた。
キューキュー「兄さん、どうやら強敵らしいぜ」
レスキュー「よし、融合だ!」
二人(?)「フュー!ジョン!ハッ!」
キューキューとレスキューは合体した。シンクロ(笑)
レスキューキュー「ハハハハハ!レスキューキューロイドの力を思い知らせてやる!」
銭型「うるさい黙れ」
レスキューキュー「……」
「「デュエル!」」
83 :
◆HevYCcLalM
[sage名推理使ってもいいじゃない 探偵だもの]:2008/04/04(金) 22:33:14.21 ID:sAc744c0
銭型「俺のターン、ドロー!『名推理』を発動!」
名推理
通常魔法
相手プレイヤーはモンスターのレベルを宣言する。
通常召喚が可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地に送る。
違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、残りのカードを墓地へ送る。
銭型「数を1つ宣言してもらおう」
レスキューキュー「よし、9だ!」
銭型「モンスターが出るまでめくる……めくったモンスターは『手錠龍』。レベル5だ。攻撃表示で特殊召喚」
手錠龍
効果モンスター
星5/風属性/ドラゴン族/攻1800/守1800
レスキューキュー「あわわわ……やっちまった」
銭型「モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
84 :
◆HevYCcLalM
[sageワッパードラゴン欲しいよう><]:2008/04/04(金) 22:34:10.99 ID:sAc744c0
レスキューキュー「くそっ、俺のターン、ドロー!よし、『融合』発動!
『レスキューロイド』と『キューキューロイド』を融合させ、『レスキューキューロイド』融合召喚!」
レスキューキューロイド
融合・効果モンスター
星6/炎属性/機械族/攻2300/守1800
「レスキューロイド」+「キューキューロイド」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
自分フィールド上に存在するモンスターが
戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
レスキューキューロイド「レスキューキューロイドでワッパーに攻撃!トリプルリキッドボンバー!」
銭型「……ワッパードラゴンの効果発動!」LP8000→7500
レスキューキューロイド ATK2300→500
レスキューキュー「な、なんだって!?」
銭型「ワッパードラゴンは戦闘で破壊された時、相手に装備する。そして装備モンスターの攻撃翌力を1800下げるんだ!」
このカードが相手モンスターの攻撃によって破壊され墓地へ送られた時、
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する事ができる。
装備モンスターの攻撃翌力は1800ポイントダウンする。
装備モンスターが破壊される事によってこのカードが墓地へ送られた時、
このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
レスキューキュー「……カードを1枚伏せてターンエンド」
85 :
◆HevYCcLalM
[sageワッパードラゴンマジで欲しいよう]:2008/04/04(金) 22:34:58.44 ID:sAc744c0
銭型「俺のターン、ドロー!『ニュート』を反転召喚!リバース効果発動!」
ニュート
効果モンスター
星4/風属性/悪魔族/攻1900/守 400
リバース:このカードの攻撃翌力・守備力は500ポイントアップする。
このカードを戦闘で破壊したモンスターの攻撃翌力・守備力は500ポイントダウンする。
ニュート「マンドクセ」 ATK1900→2400 DEF400→900
銭型「行くぜ、ニュートでレスキューキューロイドを攻撃!」
ニュート「働いたら負けかなと思っている」
レスキューキュー「あわわわわ……罠発動、『スーパーチャージ』!」
スーパーチャージ
通常罠
自分フィールド上に「ロイド」と名のついた機械族モンスターのみが
存在する場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
レスキューキュー「効果で2枚ドロー!あわわわ」LP8000→6100
銭型「更にワッパードラゴンの効果発動!ワッパードラゴンを特殊召喚!」
レスキューキュー「GYAAAAAAAAAAA!!」
銭型「ワッパードラゴンでダイレクトアタック!」
レスキューキュー「……あわわ」LP6100→4300
銭型「カードを2枚伏せてターンエンドだ!」
86 :
◆HevYCcLalM
[sageガイデンゴー涙目w]:2008/04/04(金) 22:35:53.00 ID:sAc744c0
レスキューキュー「俺のターン、ドロー!『エキスプレスロイド』召喚!」
エクスプレスロイド
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻 400/守1600
このカードの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地に存在する「エクスプレスロイド」以外の「ロイド」と名のついた
モンスター2体を手札に加える事ができる。
レスキューキュー「効果で墓地の『レスキューロイド』と『キューキューロイド』を回収する。
『パワー・ボンド』発動!『レスキューロイド』と『キューキューロイド』を融合!『レスキューキューロイド』融合召喚!」
レスキューキューロイド ATK2300→4600
銭型「攻撃翌力が2倍になっただと!?」
レスキューキュー「パワー・ボンドの効果さ!代償として、エンドフェイズに攻撃翌力分のダメージを受けてしまうんだけども……
更に『アーマロイドガイデンゴー』を墓地に送って『ダブルアタック』発動!このターンレスキューキューロイドは2回攻撃できる!」
ダブルアタック
通常魔法
自分の手札からモンスターカード1枚を墓地に捨てる。
捨てたモンスターよりもレベルが低いモンスター1体を
自分フィールド上から選択する。
選択したモンスター1体はこのターン2回攻撃をする事ができる。
銭型「くっ……」
87 :
◆HevYCcLalM
[sageこの必殺コンボは果たして可能なのだろうか]:2008/04/04(金) 22:36:26.51 ID:sAc744c0
レスキューキュー「レスキューキューロイドでニュートに攻撃!トリプルリキッドボンバー!」
銭型「『シフトチェンジ』発動!」
シフトチェンジ
通常罠
相手が魔法・罠・戦闘で自分のフィールド上モンスター1体を指定した時に発動可能。
他の自分のフィールド上モンスターと対象を入れ替える。
銭型「これで攻撃対象をワッパードラゴンに変更!更にワッパードラゴンの効果発動!」LP7500→LP4700
レスキューキューロイド ATK4600→2800
レスキューキュー「構わないッ!レスキューキューロイドでニュートに攻撃!トリプルリキッドボンバー!」
銭型「『移り気な仕立て屋』発動!」
移り気な仕立て屋
速攻魔法
モンスターに装備された装備カード1枚を別の正しい対象に移し替える。
銭型「これでワッパーをニュートに装備させる」
レスキューキュー「何っ……何を考えてるんだ!?」
ニュート「ああん、気持ちいい……」LP2400→600
レスキューキューロイド ATK2800→4600
レスキューキュー「君は実にバカだな、これで大ダメージは必須だぜ?」
88 :
◆HevYCcLalM
[sageこのコンボするためには「相手」がネックになりそうだ]:2008/04/04(金) 22:37:23.10 ID:sAc744c0
銭型「罠発動、『あまのじゃくの呪い』!」
あまのじゃくの呪い
通常罠
発動ターンのエンドフェイズ時まで、攻撃翌力・守備力のアップ・ダウンの効果は逆になる。
銭型「この効果でパワーアップとパワーダウンの効果はあべこべになる!」
レスキューキュー「な、なんだってー」
ニュート「うはwwみwwなwwぎwwっwwてwwきwwたww」LP600→4200
レスキューキューロイド ATK4600→0
銭型「パワーボンドで強化したことを後悔するんだな!」
レスキューキュー「あわわ……何であまのじゃくの呪いなんて入れてあるんだよ……」LP4300→100
銭型「あまのじゃくじゃなきゃ、探偵はつとまらないんでね!」
レスキューキュー「……感服致した」LP100→0
89 :
◆HevYCcLalM
[sage明日を探せ]:2008/04/04(金) 22:38:43.28 ID:sAc744c0
――― 戦いを終えて。
銭型「あーあ、逃げられちゃったよ、どうしてくれるんだ」
呆れた顔で、銭型は言う。
銭型「大体、正義感が高いのはいいんだけどもな……クドクド」
キューキュー「……兄さん、何とかしてよ」
レスキュー「俺にも出来ることと出来ないことがあるんだよ……勘弁してくれ」
分離した働く車は、土下座しながらぼやいている。
銭型「……まあいいさ、今回が駄目なら次があるさ」
銭型は空に瞬く星空を見ながら言った。
銭型(……ダークウィッチめ、絶対捕まえてやるからな!)
そして、彼は深くそう誓ったのである。
90 :
◆HevYCcLalM
[sage終わりだよー]:2008/04/04(金) 22:40:29.27 ID:sAc744c0
――― 次の日。銭型宅。
警察「銭型君、ありがとう、おかげでサクリファイス・クリスタルを盗まれずに済んだよ」
銭型「いいえ、それより警部さん、本当にいい加減奴を捕まえてくださいよ」
警部「ははは……それを言われると面目ない」
銭型の胸ポケットにしまわれていた携帯電話が鳴り響いた。
銭型(またか……今日こそ捕まえてやる!)
銭型は携帯電話を取り出し、メールボックスを開く……
――― 戦いは、まだまだ続く。
運命が戦うことを望む限り…… ―――
終
91 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/04(金) 22:41:29.20 ID:sAc744c0
投下終了です
と、とりあえず、無事に安価を消化できてよかったです
92 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 22:46:27.53 ID:FEJEtP.0
乙乙
先ほどの投下をwikiに修正して載せました
後半の展開が変わっているのでよかったら見てください
http://wiki.livedoor.jp/boonyugioh/d/%a1%d6%b7%af%a4%ce%c7%d8%c3%e6%a1%d7
93 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 22:51:24.87 ID:NTGQEEYo
>>91
乙様ー
怪盗がいてもいいと思っている俺は多分厨二病
94 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[連レスになって申し訳ない]:2008/04/04(金) 22:52:16.65 ID:NTGQEEYo
>>92
修正お疲れ様です
95 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 22:55:11.64 ID:sosaq7.o
>>91
乙
ちなみに二倍とか半分にする効果はあまのじゃくじゃひっくり返せない…
96 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 22:57:16.59 ID:sosaq7.o
と、思ったらボンドは元々の攻撃翌力分上昇かすまんかった
97 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 23:05:28.76 ID:GIerpuUo
二人とも投下乙様だぜ
98 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 23:10:25.77 ID:E.1ilGQo
乙様だぜ
>レスキューキュー「俺のターン、ドロー!『エキスプレスロイド』召喚!」
モンスター名間違ってたので報告します><
99 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 23:13:21.04 ID:sAc744c0
>>98
wikiに乗せる時に修繕いたしますー
……明日あたりホルスタイムを一気にwikiに乗せようかなあ
100 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/04(金) 23:20:38.34 ID:pmUJP6AO
二人とも乙です
5D's見てたら短編(数レスデュエル)が浮かんだのでこれから投下しようと思います
101 :
弟者の人
◆A/DuIjEF3M
[sage久々の投下だが短編]:2008/04/04(金) 23:34:20.38 ID:pmUJP6AO
カードコレクター弟者番外編
「兄者と弟者の数レスデュエル」
( ´_ゝ`)「弟者!俺のキメラデッキを新ギミックにしたから勝負しろ!」
(´<_` )「兄者が新しくデッキを作るのは珍しいな。俺もこの新しいデッキで勝負しよう。」
( ´_ゝ`)【キメラテック・サイバー・ダーク・アームド・レインボー・インパクト!】 「デュエル!!」 (´<_` )【思い出してみる君がどんな顔だったか】
( ´_ゝ`)「俺の先攻だ!ドロー!俺はまず未来融合‐フューチャー・フュージョンを発動!
デッキからサイバー・ダーク・ホーン、サイバー・ダーク・エッジ、サイバー・ダーク・キールを墓地に送り、
鎧黒竜‐サイバー・ダーク・ドラゴンを選択する!」
(´<_` )「(サイバー・ダークか…。兄者がガジェット以外を使うのは珍しいな。)」
102 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 23:39:56.86 ID:sosaq7.o
兄者が普通にデュエルしているだとぉー!?
103 :
弟者の人
◆A/DuIjEF3M
[sageずっと兄者のターン!]:2008/04/04(金) 23:43:20.32 ID:pmUJP6AO
( ´_ゝ`)「更に俺は手札からダーク・アームド・ドラゴンを特殊召喚!
そして終末の騎士を召喚して効果を発動、混沌の黒魔術師を墓地へ送る!」
( ´_ゝ`)「そして俺はハリケーンを発動して自分の未来融合を手札に戻す!」
( ´_ゝ`)「更にライフを800払って早すぎた埋葬を発動!
墓地に送った混沌の黒魔術師を蘇生して効果でハリケーンを手札に戻す!」LP8000→7200
( ´_ゝ`)「そして2度目の未来融合を発動!サイバー・ドラゴン2体とホーン、エッジ、キールを墓地に送り、
キメラテック・オーバー・ドラゴンを選択する!」
( ´_ゝ`)「そして俺はもう一度ハリケーンを発動!自分の未来融合と早すぎた埋葬を手札に戻す!」
( ´_ゝ`)「更にもう一度未来融合を発動!
デッキからハウンド・ドラゴン2体とレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン2体、レインボー・ダーク・ドラゴンを墓地に送り
F・G・Dを選択!」
( ´_ゝ`)「そして早すぎた埋葬を発動してレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを蘇生する!」LP7200→6400
104 :
弟者の人
◆A/DuIjEF3M
[sageサイバー・ダークは作者も好きなカード]:2008/04/04(金) 23:54:55.59 ID:pmUJP6AO
( ´_ゝ`)「最後に俺はサイバーダーク・インパクトを発動!
ホーン・エッジ・キールをデッキに戻し鎧黒竜‐サイバー・ダーク・ドラゴンを特殊召喚!
効果で墓地のレインボー・ダーク・ドラゴンを装備!これで鎧黒竜‐サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃翌力はゴセンハッピャクゥ!!
俺はこのままターン終了だ!」
(´<_` )「(凄ぇ…。兄者が輝いて見える…。それに兄者もガジェットを使ってる時より楽しそうだ。)俺のターン、ドロー。」
(´<_` )「うーむ、まずは手札からトレード・インを発動、青氷の白夜龍を捨てて2枚ドロー。」
(´<_` )「更に俺はトゥーンのもくじを発動。2枚目のもくじをサーチし、2枚目で3枚目を手札に、
3枚目でブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンをサーチ。」
(´<_` )「もう1枚トレード・インを発動。ダーク・ホルス・ドラゴンを捨てて2枚ドロー。」
105 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 23:58:51.48 ID:FEJEtP.0
兄者先攻でこれはねえよwwwwwwwwwwwwwwwwww
106 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/04(金) 23:59:55.63 ID:GIerpuUo
これはライボルで全部吹っ飛びそうな悪寒
107 :
弟者の人
◆A/DuIjEF3M
[sageモンタージュ軸ドラゴンデッキ]:2008/04/05(土) 00:03:30.41 ID:6akgbEAO
(´<_` )「よし、キーカードは全て揃った!
手札のレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンとタイラント・ドラゴンとブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを墓地に送り、
手札からモンタージュ・ドラゴンを特殊召喚!
レベルの合計×300が攻撃翌力になるので、攻撃翌力は7800だ!」
(;´_ゝ`)「むむっ…。」
(´<_` )「更に俺は龍の鏡を発動!
青氷の白夜龍とダーク・ホルス・ドラゴンとレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン、
タイラント・ドラゴン、ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを除外してF・G・Dを召喚!」
(;´_ゝ`)「おおっ…。」
(´<_` )「そしてライフを2000払って次元融合を発動!
除外された青氷の白夜龍、ダーク・ホルス・ドラゴン、タイラント・ドラゴンを特殊召喚する!」LP8000→6000
(;´_ゝ`)「こ、これは…。」
(´<_` )「いくぞ!全員で一斉攻撃!更にタイラント・ドラゴンは効果で2回攻撃だ!」
青氷の白夜龍→レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
ダーク・ホルス・ドラゴン→ダーク・アームド・ドラゴン
タイラント・ドラゴン→終末の騎士
タイラント・ドラゴン(2回目)→混沌の黒魔術師
モンタージュ・ドラゴン→鎧黒竜‐サイバー・ダーク・ドラゴン
F・G・D→鎧黒竜‐サイバー・ダーク・ドラゴン(2回目)
(;´_ゝ`)「ぐわああぁっ!…くそっ、殴り負けたか…。」6400→6200→6000→4500→4400→2700→0
108 :
弟者の人
◆A/DuIjEF3M
[sage高攻撃力の殴り合いは好きだ]:2008/04/05(土) 00:13:44.36 ID:6akgbEAO
(´<_` )「良しっ、俺の勝ちだ!
兄者、今回のデュエルは良い勝負だったよ。兄者はガジェットよりもそのデッキの方が似合うかもな。」
( ´_ゝ`)「ははっ、一応考えておくさ。こっちのデッキの方が高攻撃翌力を大量に展開出来て楽しいからな。」
(´<_` )「成る程、兄者がずっとキメラデッキを使っているのは高い攻撃翌力で戦うのが好きだからなのか。」
終わり
109 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/05(土) 00:15:05.56 ID:8zMlv62o
乙様だぜ
兄者が輝いて見えるぜ・・・
110 :
弟者の人
◆A/DuIjEF3M
[sage]:2008/04/05(土) 00:20:45.98 ID:6akgbEAO
これで終わりです
何か間違い等があったら教えて頂けると有り難いです
作者「設定とか決め直す為に今まで書いたSSを最初から書き直すか…。」
(;´_ゝ`)「ちょwwwwww止めろwwwwwwwwww」
(´<_`;)「…どうせ途中でまた書かなくなるんだろ?」
そんな訳で現在「カードコレクター弟者」をリメイクしています
もし投下する時はよろしくお願いします
111 :
弟者の人
◆A/DuIjEF3M
[sage作者の愚痴]:2008/04/05(土) 01:14:14.81 ID:6akgbEAO
今更ながら先程の終わり方があまり面白く無い…。
墓地が肥えるなら龍の鏡&次元融合だと思ったが、ダークモンスターを使った方が良かったのか?
最初は超再生能力で3枚ドローとか考えていたがあれはエンドフェイズにドローするんだよな…。
112 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/05(土) 10:19:10.99 ID:pZucsGo0
遅ればせながら乙だぜ
113 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/05(土) 21:23:01.38 ID:pZucsGo0
>>116
のモンスターを敵キャラに短編書く
114 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/05(土) 21:26:59.42 ID:Ur/q16DO
ksk
↓
115 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/05(土) 21:31:34.60 ID:Ur/q16DO
機神獣王バルバロスUr
116 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/05(土) 21:34:13.11 ID:r5IEs1Ao
ジュッテナイト
117 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/05(土) 21:35:10.84 ID:pZucsGo0
>>116
うーん……ワッパーをヒーローにしちゃったからなあ……把握ですー
118 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/06(日) 00:37:12.79 ID:3kUkOAk0
┏━━━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━━━┓
┃ 封印されしやる夫の右手 ┃┃ 封印されしやる夫 .. .┃┃ 封印されしやる夫の左手 ┃
┃ .★.┃┃ ★★★ . ┃┃ .★.┃
┃┏━━━━━━━━━┓┃┃┏━━━━━━━━━┓┃┃┏━━━━━━━━━┓┃
┃┃ ....┃┃┃┃ ___ . ..┃┃┃┃ ....┃┃
┃┃.... ┃┃┃┃... / \ ┃┃┃┃.... ┃┃
┃┃.... ┃┃┃┃. / ─ ─ \....┃┃┃┃.... ┃┃
┃┃ n______┃┃┃┃/ (●) (●) \┃┃┃┃____n . .┃┃
┃┃.... ミ三 ..┃┃┃┃| (__人__) .|┃┃┃┃.... 三彡 . ┃┃
┃┃... . .` ̄´ ̄ ̄ ̄ ̄┃┃┃┃\ ` ⌒´ /┃┃┃┃ ̄ ̄ ̄ ̄` ̄´ ┃┃
┃┃.... ┃┃┃┃/ . \┃┃┃┃.... ┃┃
┃┃.... ┃┃┃┃.... ┃┃┃┃.... ┃┃
┃┃.... ┃┃┃┃.... ┃┃┃┃.... ┃┃
┃┗━━━━━━━━━┛┃┃┗━━━━━━━━━┛┃┃┗━━━━━━━━━┛┃
┃ . 攻撃翌力300 ┃┃ . 攻撃翌力1000┃┃ . 攻撃翌力300 ┃
┃ . 守備力200 ┃┃ . 守備力1000┃┃ . 守備力200 ┃
┗━━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━━━┓
┃ 封印されしやる夫の右足 ┃┃ 封印されしやる夫の左足 ┃
┃ .★.┃┃ .★.┃
┃┏━━━━━━━━━┓┃┃┏━━━━━━━━━┓┃
┃┃ / / ┃┃┃┃ヽ、 ヽ. ......┃┃
┃┃ / / ..┃┃┃┃ ヽ、 ヽ. ..┃┃
┃┃ / ノ ┃┃┃┃ ヽ. ) .........┃┃
┃┃ \ `ヽ ..┃┃┃┃ { f ..........┃┃
┃┃ \ \ .┃┃┃┃ | i .....┃┃
┃┃ \ \...┃┃┃┃ j キ ..........┃┃
┃┃ ノ _>┃┃┃┃ 〈 `、 ........┃┃
┃┃ <.,,_/~ ┃┃┃┃ `ー-‐' .......┃┃
┃┃ ....┃┃┃┃ ....┃┃
┃┗━━━━━━━━━┛┃┃┗━━━━━━━━━┛┃
┃ . 攻撃翌力300 ┃┃ . 攻撃翌力300 ┃
┃ . 守備力200 ┃┃ . 守備力200 ┃
┗━━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━┛
119 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/06(日) 08:55:59.14 ID:F1/DTzQo
朝起きて一番に見たのがエクゾやる夫とかwwwwwwwwwwwwwwwwwwパネェwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
120 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/06(日) 11:12:30.23 ID:U1XQk8Mo
腕ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
121 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/06(日) 13:54:29.74 ID:ebSFhkko
今日の9時くらいにすぐ打ち切りそうな新連載を投下できそう
122 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/06(日) 21:25:51.11 ID:ebSFhkko
できそう…と思ったけど無理でした
123 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/06(日) 21:40:18.55 ID:F1/DTzQo
>>122
落ち込むな、出来たら改めて投下すればいいじゃないか
124 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/06(日) 22:01:32.90 ID:ebSFhkko
>>123
ありがとう…頑張ってタイトル考えるよ
125 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/06(日) 23:36:00.16 ID:3kUkOAk0
そういえば、三沢とローゼンメイデンのやつどうなったんだ?
126 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/06(日) 23:42:55.02 ID:OnzSJ0Uo
>>125
IE厨乙
127 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/07(月) 14:24:52.94 ID:Ota0yFM0
安価キャラをメインキャラにして書く
>>130
>>132
>>134
128 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 14:47:14.43 ID:mUAH.ngo
キャラの顔文字安価ってことでおk?
129 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 14:51:35.25 ID:Ota0yFM0
おk
でも、1人くらいボケ足りするような奴がほしい
130 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 15:04:35.33 ID:mUAH.ngo
( ^ω^)
131 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 15:12:07.17 ID:Ota0yFM0
おk
後、自分がメインキャラ1人いれて4人・・・って事でいいよね?
132 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 15:13:23.77 ID:mUAH.ngo
N|"゚'` {"゚`lリ
133 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/07(月) 15:40:37.68 ID:EYFFfKo0
ドクオ
134 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/07(月) 15:42:46.74 ID:jNYHW7ko
@@@
、@#_、_@
( ノ`)
135 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 15:51:10.71 ID:ayCT6AU0
>>130
と
>>132
はわかるぜ
母者・・・だと・・・?
136 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/07(月) 18:49:30.26 ID:XE0oErAo
いっそのこと母者主人公でよくね・・・?
137 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 18:55:43.44 ID:mUAH.ngo
>>134
主人公
>>132
主人公の夫
>>130
主人公の息子
これでおk
138 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/07(月) 18:57:47.44 ID:jNYHW7ko
>>130
主人公
>>132
主人公の夫
>>134
主人公の娘
こうかもしれないじゃないか
139 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 19:34:30.47 ID:R6VWhoko
( ^ω^)が女…
いいかもしれない
140 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/07(月) 19:37:23.96 ID:jNYHW7ko
もちろん二人とも男のつもりですが
141 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 20:13:09.92 ID:ayCT6AU0
ブーンが子供
阿部さんが夫
母者がお母さん
さて、これでどうやって遊戯王の世界を繰り広げていこうか・・・
投下明日以降かもしれないけど尾k?
142 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/07(月) 20:56:02.54 ID:XE0oErAo
>>141
投下できるときに投下すればおk
143 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/07(月) 21:59:12.50 ID:pK5PDrE0
さて、投下しますかね
144 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/07(月) 22:25:34.63 ID:jNYHW7ko
とっうか!とっうか!さっさととっうか!シバくぞ!!
145 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/08(火) 00:50:29.06 ID:dhfRcOAo
,>、ヽ ,. ゝ―-、////ニニヽ ,__
jニ-―ty′ \__`フ
/ィ''ア´ / // /ハ 、 ̄ヽ、 |
/ / y′,イ::ィ 7!7,イ/ ! l | \ \ <いいの ベイべー!
|/ / /,.〈 l トイfヒ7` ハイ/! ト、',、 ト、. 空気で空気を呼ぶのはただのスタン厨なの!!
|、 !ク ⌒| | , 代},イ/! / |ト、ヽト、\ 空気でワイルドマンを呼ぶのはよく訓練されたスタン厨なの!!
ヽ\ vト、 {_ア ,イ| | レ′,ト、 \ \\
\二Z_/> 'ト-‐ ァ'ヽ/ _, " ノ `ー' ヽ \
,, - 'ヽ, ゙L,::ヽィァ'"::::_} ゙l, ホントGステは地獄なの!ナァノハハハーハァー
/ ヽ〈_::::ィ::ト、::::::)_l_ ri
,/(9 r‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| | / |
l ,===-_ l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
l´ `ヽ _|_ _ "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
ヽ:,. 'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄ [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
146 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/08(火) 13:43:34.71 ID:dhfRcOAo
VIPでまたも規制・・・[
ピーーー
]よ
また一ヶ月パー速に居続けなければならんのか
147 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/08(火) 15:27:58.82 ID:wzHDjXY0
>>144
投下しようとしたら何故か急に重くなって断念した後に
諸事情でネットがしばらく出来なくなり今やっと繋いだところです
とりあえず今から投下します
148 :
◆HevYCcLalM
[sageついに、感動の最終回!]:2008/04/08(火) 15:29:34.03 ID:wzHDjXY0
前回のあらすじ
僕の名前は町田春樹。高校生。親は中学に入ったと同時に死んで、今は遺産で何とか生きている。
幼馴染の朝田くるみには小学校の頃から恋してる。
だけど、臆病で引っ込み思案な僕はいつまでも告白できないまま。
そんな時、彼女は来たのだった。
「私、ダーク・ヴァルキリア……そうね、星野小夜って呼んでくれる?」
真っ黒な服に身を包んだ真っ赤な瞳で綺麗な銀髪の彼女は、婿探しをしにわざわざこの世界へ来たと言っている。
ついでに僕の望みを叶えてやるとも言った。
もちろん、僕はこう望んだ。
「……恋のキューピッドになってください」
そして、小夜は僕と同じ高校に転校してきた。
それからと言うものの、小夜は朝田くるみと僕とを相思相愛にしようと仕掛けるが、中々上手くいかない。
僕は学校内のいい男を見つけ、彼女を紹介したりするものの、そちらも上手くいかない。
――― そうのこうのしている内に、遂に人生の転機を迎えることに ―――
朝田くるみが、ダンサーになる夢を実現する為に、卒業したらアメリカに留学すると言い出したのだ。
卒業式も終わり、小夜は早く告白しろと言うが……
149 :
◆HevYCcLalM
[sageノーコメント]:2008/04/08(火) 15:30:36.19 ID:wzHDjXY0
スーパーホルスタイム番外編 堕天使はキューピッド最終回 僕の選ぶ道
卒業式を終え、僕は仰向けになってベッドに横たわっていた。
小夜「ほら、早く空港に行って、くるみちゃんに告白なさい!」
その様子を横から見ていた小夜は、凄い剣幕で僕に怒鳴りつけた。
小夜「早くしないと、くるみちゃんと……2度と遭えないかもしれないのよ!?」
分かってる。分かってるんだ。分かっている。
……だけど、今の僕には、それは到底出来そうもない。
春樹「……」
僕は、黙っていた。
150 :
◆HevYCcLalM
[sageボキャブラリーが足りないとしょっちゅう困る]:2008/04/08(火) 15:32:46.84 ID:wzHDjXY0
小夜「もう……!何とか言ったらどうなの!?」
……何も言いたくない。
小夜「ほら、行くよ!」
小夜は、僕の腕を引っ張って、部屋から出ようとする。
春樹「……さっき、さ、卒業式の最中なんだけど……すれ違いざまに言われたんだ。くるみに」
僕はベッドから引きずり出されると同時に、言った。
春樹「……くるみはこう言ったんだ。『小夜ちゃんのことが好きなんでしょ』って」
小夜「……!」
小夜は僕の腕を解放した。
春樹「そりゃあね、そうも思うよ、くるみと話すより君と話すことの方が多かったからね」
小夜「そ、そうよね。でも本命はくるみちゃんでしょ?」
小夜は早口にそう言った。
151 :
◆HevYCcLalM
[sageなんでこういきなりキスシーンに持ち込んじゃったんだろ]:2008/04/08(火) 15:33:45.13 ID:wzHDjXY0
春樹「……でもさ、確かに彼女の言う通りかもしれない」
小夜「……!」
小夜は驚いたようだが、すぐに
小夜「じょ、冗談やめてよ」
と言い返した。
春樹「……冗談じゃないよ」
僕の返事に、小夜も少しイライラしてきたようで、
小夜「……いい加減にしなさいよ!」
再び、凄い剣幕で僕に怒鳴りつけた。
だが、僕は構わず、彼女の頬を優しく鷲掴みし、顔を寄せた。
……そして、彼女の唇を、僕の唇で塞いだ。
小夜「……」
小夜は驚いた表情をし、沈黙した。
しかし、その表情も、時間が経つにつれて、安堵の表情へと変わって行く。
小夜は、唇を離そうとせず、僕を優しく、堅く抱きしめた。
152 :
◆HevYCcLalM
[sageしょっちゅうJA(ryに徴収されてます]:2008/04/08(火) 15:34:48.16 ID:wzHDjXY0
……あれから、何分、何時間経ったのだろう。
僕は何を思ったのか、僕の唇を彼女の唇から離す。
それにつられて、小夜は僕の体を解放した。
春樹「……ごめん」
僕は申し訳なくなり、小夜から目を逸らして、呟いた。
小夜「……ちょっと、外に行こうよ」
小夜は少し残念そうな目をして、そう言った。
青野公園。僕と小夜が始めて会った場所だ。
僕と小夜は、砂場前のベンチに座り込む。
小夜「懐かしいね……3年ぐらい前、ここで春樹と会ったんだっけ……」
彼女は懐かしそうに、小声でそう言った。
春樹「そうだね……」
僕も急に懐かしくなって、しみじみと答えた。
小夜「……」
春樹「……」
僕も、小夜も、黙り込んでしまう
……4分33秒黙っていたら、本当に著作権侵害になってしまうのだろうか。
153 :
◆HevYCcLalM
[sage沈黙をぶち破れ!]:2008/04/08(火) 15:36:26.03 ID:wzHDjXY0
小夜「……私も、1年ぐらい前から、春樹のことが好きだった……」
沈黙を破ったのは小夜だった。小夜は続けて、
小夜「……何故か、ね。春樹を裏切ることになってしまうと思って……黙ってたんだ」
小夜「実は、くるみちゃんに告白しないで。って、ずっと思ってたんだ……悪い女ね。私」
小夜は少し俯いて、呟いていた。頬に、一筋の線が光っていた。
春樹「……僕も、1年くらい前から好きになってた」
春樹「君を誰にも渡したくなくて、僕を婿にしてもらおうとも思ってた。僕も悪い奴だよ」
僕は、小夜の横顔を見ながら言った。
そして、彼女の両肩を優しく掴み、彼女の目を見て、
春樹「……でもさ、人を好きになるのに、理由なんていらない。って誰かが言ってた。僕もそう思う」
……言った。
僕は、いつの間にやら大胆になっていたようだ。
小夜「……私も、そう思う」
彼女はそう呟くと、僕の胸に寄りかかってきた。
そんな彼女を、僕は優しく抱きしめた……
小夜「……幸せ……」
――― また、長い沈黙が襲い掛かる。
154 :
◆HevYCcLalM
[sageスーパージュッテタイム始まるよー]:2008/04/08(火) 15:38:55.63 ID:wzHDjXY0
……大体、何分ぐらい経っただろうか。
沈黙を破ったのは、僕でも小夜でもない。
――― スコン!
何かがベンチに刺さる音が聞こえた。
春樹「……何だ!?」
僕は小夜の体を解放し、辺りを見回す。
……僕らのいたベンチの前に、マンガ体型の妙な奴がいた。
ベンチには、十手が刺さっていた。
「……ダーク・ヴァルキリア、いえ、星野小夜。貴女を探していましたよ。すぐに来て下さい」
奴は落ち着いて、はっきりと言った。
小夜「……誰?」
彼女も奴のことは知らないようで、首をかしげていた。
「……失礼。私はジュッテ・ナイト。S.P.Mのメンバーです。」
奴はそう名乗る。
155 :
◆HevYCcLalM
[sageTHE わかめ]:2008/04/08(火) 15:40:58.14 ID:wzHDjXY0
ジュッテ「オネs……いえ、藤原優介さんが貴女を探しています。すぐにお戻りを」
小夜「……!」
藤原優介の名を聞くなり、彼女は驚いたような表情を見せ、そして
小夜「……いやよ!二度とあそこには戻りたくない!」
物凄い剣幕で、奴に怒鳴りつける。
ジュッテ「しかし……」
小夜「私はね、無実の罪で堕天使にさせられて、伏魔殿に落とされたのよ!?」
ジュッテ「堕ちたんです!」
小夜「……!」
ジュッテ「……堕とされてしまったんです。だから、早くお戻りください」
小夜「……嫌だ。帰りたくない」
ジュッテ「全くもう!なんて分からない人なんだ!」
一体なんなんだ。僕にはさっぱり分からない。
156 :
◆HevYCcLalM
[sage超展開は俺の特技]:2008/04/08(火) 15:42:09.94 ID:wzHDjXY0
だけど……何となく、僕は小夜をかばって、奴の前に立ちはだかった。
ジュッテ「……何なんですか、ジャマしないでください」
奴は俺をにらみつけて言う。
春樹「……僕は小夜のことを愛している。お前に渡しはしない。小夜は僕が守る!」
小夜「……」
僕はひるむことも無く、大声で言い放った。
ジュッテ「そうですか……ならば力ずくで!」
奴は何処からともなく変な機械を取り出し、左腕に装着した。
一体、何をするつもりなのだろうか?
小夜「……『コンタクト』と言って」
春樹「……へ?」
小夜「いいから!『コンタクト』って言って!」
やっぱり、さっぱり分からない。
……が、それが大事なことのように思えた。
157 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/08(火) 15:42:46.08 ID:wzHDjXY0
春樹「……『コンタクト』!」
そう言ったとたん、僕と小夜が光に包まれる……
何だろう?どういったらいいのか分からないけど……
何と言うか、僕と小夜が混ざり合ってるような……そんな感じがした。
光が薄れきった頃には、小夜はいなくなっていた。
代わりに、僕の左腕に、奴の左腕に付けられた機械に類似した物があった。
春樹「な……なんだ?小夜!どこだ!?」
僕は辺りを見回して小夜を探したが、その姿は何処にも無かった。
小夜『大丈夫……!心配しないで、私はここにいる……』
……小夜の声がした。
どこにいるかは、おそらく考えないほうがいいのだろう。
小夜『私を守ってくれるって言ってくれて、嬉しかったよ……?だから私も、貴方を守る』
春樹「……!」
小夜のその言葉で、僕は安心した。
ジュッテ「あのー……水を差すようで悪いのですが、もういいでしょうか?」
春樹「ああ……いつでもいい!小夜は絶対渡さない!」
僕は力強く、そしてはっきりと言った。
「「デュエル!!」」
158 :
◆HevYCcLalM
[sageここから濃厚な1キルが始まります!ご期待ください!]:2008/04/08(火) 15:43:35.26 ID:wzHDjXY0
ジュッテ「私のターン、ドローします。『増援』で『ジュッテ・ナイト』を手札に加えます。『切り込み隊長』を召喚!」
切り込み隊長
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択する事はできない。
このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
ジュッテ「効果で『ジュッテ・ナイト』を特殊召喚します」
ジュッテ・ナイト
チューナー(効果モンスター)
星2/地属性/戦士族/攻 700/守 900
1ターンに1度だけ、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する
モンスター1体を表側守備表示にする事ができる。
ジュッテ「行きますよ?切り込み隊長にジュッテナイトをチューニング。『A・O・J カタストル』をシンクロ召喚!」
A・O・J カタストル
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/機械族/攻2200/守1200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが闇属性以外のモンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
ジュッテ「カードを1枚伏せてターンエンドです」
159 :
◆HevYCcLalM
[sage口内炎が治った]:2008/04/08(火) 15:44:05.85 ID:wzHDjXY0
春樹「僕のターン、ドロー!」
ジュッテ「スタンバイフェイズに永続罠発動です!『DNA移植手術』!」
DNA移植手術
永続罠
発動時に1種類の属性を宣言する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した属性になる。
ジュッテ「闇属性以外なら何でもいいんですが……とりあえず光属性を指定しておきます。これでカタストルは無敵です」
春樹「それはどうかな?」
ジュッテ「……?」
春樹「永続魔法『未来融合−フューチャー・フュージョン』!」
未来融合−フューチャー・フュージョン
永続魔法
自分のデッキから融合モンスターカードによって決められたモンスターを
墓地へ送り、融合デッキから融合モンスター1体を選択する。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に選択した融合モンスターを
自分フィールド上に特殊召喚する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
春樹「『ダーク・ヴァルキリア』と『ヘルカイザー・ドラゴン』を墓地に送り、『超合魔獣ラプテノス』を未来で融合召喚する!」
ジュッテ「むっ……何か来るな」
春樹「『龍の鏡』発動!『ダーク・ヴァルキリア』と『ヘルカイザー・ドラゴン』を除外して『超合魔獣ラプテノス』を融合召喚!」
ジュッテ「やはりな……」
160 :
◆HevYCcLalM
[sageこのデュエルは本文6:テキスト4の割合でお送りいたします]:2008/04/08(火) 15:45:06.28 ID:wzHDjXY0
龍の鏡
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
ドラゴン族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
超合魔獣ラプテノス
融合・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2200/守2200
デュアルモンスター×2
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
フィールド上に表側表示で存在する通常モンスター扱いの
デュアルモンスターは再度召喚された状態になる。
ジュッテ「ですが、ラプテノスではカタストルは倒せません。改造手術を破壊したとしても相打ちです……」
春樹「まだだ!『次元融合』!」LP8000→6000
ジュッテ「……!!!」
次元融合
通常魔法
2000ライフポイントを払う。
お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。
春樹「『ダーク・ヴァルキリア』と『ヘルカイザー・ドラゴン』を特殊召喚する!」
161 :
◆HevYCcLalM
[sageテキストでほぼ1レス使うことになるとはな……]:2008/04/08(火) 15:46:01.30 ID:wzHDjXY0
ダーク・ヴァルキリア
デュアルモンスター
星4/闇属性/天使族/攻1800/守1050
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードが表側表示で存在する限り、
1度だけこのカードに魔翌力カウンターを1個乗せる事ができる。
このカードに乗っている魔翌力カウンター1個につき、
このカードの攻撃翌力は300ポイントアップする。
また、その魔翌力カウンターを1個取り除く事で、
フィールド上のモンスター1体を破壊する。
ヘルカイザー・ドラゴン
デュアルモンスター
星6/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守1500
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
ジュッテ「……不味い」
162 :
◆HevYCcLalM
[sage以上、濃厚な1キルでした]:2008/04/08(火) 15:46:58.58 ID:wzHDjXY0
春樹「『超合魔獣ラプテノス』の効果で、全てのデュアルモンスターは再度召喚された状態になる……!
ダーク・ヴァルキリアの効果で、カタストルを破壊する!」
ジュッテ「くそ……!」
春樹「お前なんかに小夜は渡さない!行くぞ!ラプテノスでダイレクトアタック!」
ジュッテ「うっ……!!」LP8000→5800
春樹「次に『ヘルカイザー・ドラゴン』でダイレクトアタック!ニルェンダァ!!」
ジュッテ「ぐっ……ぐああ……!!!」LP5800→3400→1000
春樹「トドメだ!ダーク・ヴァルキリアでダイレクトアタック!!」
ジュッテ「うわあああああああ!!!!」LP1000→0
春樹「……やった」
小夜「やったね!春樹!」
いつの間に分裂していたのか、小夜が僕に抱きついてきた。
小夜「……ありがとう、カッコよかったよ!」
そして、僕の頬に素早くキスしてきたのだった。
163 :
◆HevYCcLalM
[sage根っからの悪人なんてそうそういないもんだぜ]:2008/04/08(火) 15:48:17.77 ID:wzHDjXY0
ジュッテ「……これが『愛』ですね」
僕が倒した、奴が立ち上がって言った。
ジュッテ「……藤原さんには、『発見できなかった』と通しますよ」
そうだ……よく考えたら、奴は依頼を受けて小夜を探しに来ただけだったんだっけ……
と、言うことは、僕はただ単に仕事をしてただけの人を傷つけた訳だ……
感情的になっちゃって……ああ、僕のバカバカ!話し合えばよかったものを!
春樹「ご、ごめんなさい……」
僕は心を込めて謝った。
ジュッテ「……やっぱり愛はいいもんですねえ。末永くお幸せに」
奴はそう言って、暗闇の中に向かっていった……
春樹「……」
164 :
◆HevYCcLalM
[sageふー、無事に終わってよかったよかった]:2008/04/08(火) 15:49:21.10 ID:wzHDjXY0
――― 数年後、僕は大学を無事に卒業し、無事に志望していた企業に勤めることとなった。
部長「やあ町田君。今夜飲みに行かないか?」
春樹「折角ですが、嫁が僕の好物を作って待っているので……」
部長「ん?君はいつの間に結婚していたのか」
春樹「実は大学にいたときから……ハイ」
部長「な、なんだってー」
僕は部長の誘いを丁寧に断って、帰路に着いた。
春樹「ふー、今日も1日よく働いたなあ」
僕は玄関先で呼び鈴を押した。
数秒した後、奥から近寄ってくる気配がする。
玄関のドアを開け、中から毎日見る顔の、僕が一番愛している女性が、顔を出した……
「お帰りなさい!春樹!」
――― 出たのは、真っ赤な瞳で綺麗な銀髪の……星野小夜。
……いや、町田小夜と言っておこう。
春樹「ただいま!小夜!」
いろいろあったけど、僕は今、とても幸せです!
終
165 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/08(火) 16:29:35.14 ID:Kimr09Uo
乙
僕も荒野の女戦士と結婚したいです><
166 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/09(水) 01:43:06.14 ID:9b51VHI0
今北乙
167 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/09(水) 13:09:30.35 ID:9b51VHI0
今日のファイブディーズ終了後に投下を行う予定
168 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/09(水) 18:39:23.89 ID:9b51VHI0
投下しようと思うが、スレ見てる人はいる?
169 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/09(水) 18:40:18.99 ID:ekq9pbco
いるよ
170 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:48:01.35 ID:9b51VHI0
おk、今から投下する
割と長い内容だがまたもライディングデュエル
171 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:48:30.83 ID:9b51VHI0
「デュエルライダーズ エンドレス・デュエル」
「灰葉の決意」
「ここね、灰葉君の家って」
正午頃、灰葉の家への訪問のため、涼子は灰葉の家があるマンションの前で立ち尽くしていた。
マンションの周りは桜の木が囲んでいる。
桜が丁度散り始めの頃だった。桜吹雪が涼子の体へも降りかかり、服に付いたそれを手で払った。
涼子はいつもの私服に白衣ではなく、今日はスーツ姿で着ていた。
「はぁい、どちら様ですかぁ?」
そのマンションの202号室の呼び鈴を押すと、出てきたのは小さな女の子だった。
髪を両横でリボンを使って結っている、可愛らしい少女。
てっきり一人暮らしかと思っていた涼子は驚いた。
「あの私、秋月涼子って言います。灰葉一義君に用があって来たんだけど――」
「なんや、涼子さんですかぁ。お兄ちゃんから聞いとりますよぉ」
関西弁で話す女の子、どうやら灰葉の妹らしい。
――いや、兄妹プレイをしてて実は彼女なんて可能性もなきにしもあらず。もしかしたらあんななりをしてて、妹萌えの変態だったのか。
「あたし、妹の彰(あきら)言います。どうぞお上がりください」
などと涼子が考えていると、女の子は家へ上がるように告げた。
「じゃあ、おじゃまするわね」
涼子は玄関でヒールを脱いで、居間へと案内された。
「どうぞ座っといてください。お兄ちゃんまだ寝とるんで、ちょっと待ってくれへんですか?」
「えぇ……やっぱりまだデュエルの副作用があるのかしら……」
172 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:49:07.82 ID:9b51VHI0
居間には座布団に正座で座る涼子はそう言ったが。
「いえいえ、お兄ちゃんのは単なる寝坊やから。ちょっとお兄ちゃん。涼子さん来てはるよぉ!」
妹はそう答え、灰葉を起こしにいく。
途端、目覚まし時計の音が一斉に鳴り響く。
部屋を隔てたここからでもかなりの轟音だった。
それが止むと、突然鈍い音がした。
「あ、彰。だからその起こしかたは辞めろって――」
鈍い音が三回ほど聞こえた後、灰葉の悲鳴が聞こえた。
「いやぁ、涼子さん。おはようございます」
上下スウェット姿で、寝癖のついた灰葉が奥からやってくる。
「お、今日はスーツですか。似合ってますね」
灰葉はいつもの呑気な笑顔でそう言った。
私服に白衣を着た姿しか見たことなかった灰葉は何故か妙に嬉しそうだった。
「いやぁ、眼鏡かけてるともっといいんだけどなぁ……」
「あら、灰葉君。そういうのが好きなの?」
「はい。いいじゃないですか、働く女性って」
「もう、お兄ちゃん!」
彰が兄に向かって声を張り上げた。
「何?」
「そんな姿でみっともないやろ涼子さんの前で。顔洗って、歯磨いて、頭直して、着替えきや!」
「あと、デレデレするの禁止やから!」
何故か彰は怒っているような感じに見えた。
173 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:49:31.37 ID:9b51VHI0
「わかったって……じゃあ涼子さん。ちょっと待っててくださいね」
右手を軽く上げて、灰葉は洗面所の奥のほうへと消えていった。
しっかりした妹だと、涼子は思った。
「もう、兄ちゃんってだらしないし、のん気なんやから。涼子さんもそう思いません?」
先ほどまで怒っていた顔が笑顔になる。
灰葉と同じような笑顔、彰も常に笑っている。
「思うわ。でも、あぁ見えて頼りになるわよ彼」
頼りになる、とその言葉に彰は疑いを感じているようだった。
「そうですかぁ?」
「えぇ……」
「それにしても、涼子さんってお兄ちゃんが言ってた通りすごい美人やね。スタイルもいいし、おっぱいも大きいし、すっごいモテますやろ?」
急に彰は話題を変えてきて、涼子は少し戸惑った。
「そ、そんなことないわよ。仕事ばっかりしてるし、全然よ本当」
「へぇ……」
「ところで」
涼子も話題を変えることにした。
さっきから気になってることを尋ねてみる。
174 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:49:52.90 ID:9b51VHI0
「あなたたちは二人で暮らしてるのかしら?」
「えぇ、そうですよぉ」
関西弁のイントネーションで彰はそう答える。
「えっと……君たちは血の繋がった兄妹なの?」
「いえ、血は繋がってへんのですけど……」
それを聞いた時、まさか……と涼子は思った。
「まさか本当に妹プレイ……」
「えっ?」
涼子が先ほど思案していたことを述べると、彰は笑い出した。
「ハハハ、あたしがお兄ちゃんの彼女やなんてありえへんわぁ」
彰はしばらくの間、腹を抱えて笑った。笑い終えると。
「いやぁ、すいまへんなぁ。でも、戸籍上は兄妹なんよ、うちら。親同士の再婚っちゅうやつですよぉ」
それなら血が繋がってないのも納得がいく。
勘違いも甚だしい。涼子は恥ずかしくなった。
「はぁ、なるほどね。ご両親はどうしたの?」
「両親とはその……喧嘩別れみたいなんになったんですよぉ。詳しくは言えへんですけど」
少し、彰の笑顔が影が差したように見えた。
175 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:50:35.95 ID:9b51VHI0
「それで今はお兄ちゃんと二人で暮らしとるっちゅうわけです」
「あら、そうなの……ごめんなさい」
「いえ、気ぃ使わんといてください。変に気ぃ使われるとこっちも困りますさかい」
彰が明るくそう言ったところで、奥からまだ眠そうな眼をした灰葉が戻ってきた。
「お、仲よさそうですね。彰も涼子さんも」
髪をある程度直してきて、服を着替えた灰葉は相変わらずの笑顔。
服装はスウェットからジーンズに、白いTシャツ、赤いチェック柄のジャケットを羽織ったものへと変わっている。
「彰、そろそろ病院行ったほうがいいんじゃないか?」
「そうやなぁ。それじゃあいってくるわ。涼子さん、またな」
「それと涼子さんに変なことしたらあかんよぉ、お兄ちゃん」
ニヤニヤ顔で彰が灰葉の肩をポンと叩く。
「しないよ、バカ」
彰は涼子に手を振ると、家を出た。
変なことしたら、などと言っていたけど普段の灰葉の様子を見ると、とてもじゃないけどそれほど甲斐性があるように見えない。
と涼子は思うが、もしかしたらがあるので用心はしておく。
「彰ちゃん、何処か悪いの?」
涼子はまたも気になったことを尋ねる。
「えぇ、昔からちょっと病弱なんですよあいつ」
「そう、大変ね」
「そうですね。でも、彰も頑張ってますから。病気には負けません」
笑顔でそう言う灰葉を見て、彰の顔を涼子は思い出していた。
病気なのに笑顔で頑張ってる。
二人の笑顔を見てると、血は繋がってなくてもやっぱり兄妹なんだな……と灰葉は思った。
176 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:52:30.56 ID:9b51VHI0
「それより、涼子さん。何か用があって来たんですよね」
「あ、もしかして俺に会いに来ただけとか。いやぁ、嬉しいなあ」
「そうじゃないわよ」
涼子自身、実はそれもないわけではない。
でも、涼子は本心は見せない。
「重要なことよ。あなたにとってね」
涼子が何枚かの書類を取り出して、灰葉に見せてこう言った。
「あなたをミスティック所属、霊結晶アリア・スフィア専属テスター。及び未確認デュエルライダー対策班に任命します」
――涼子が話した経緯はこうだった。
世間を騒がしている謎のライダー達はデュエルモンスターズを実体化してくることが先日の灰葉によって判明した。恐らく殺人の方法もそれによるだろう。
それにより警察から『デュエルライダー』という呼称が発表されることになった。
警察により未確認デュエルライダー対策班が設置され、そして応戦を行うことになったのだが……。
「機動隊による攻撃も効果なし。それに加え、400キロ以上のスピードによる逃走により、格闘戦さえ行うことが出来ないわ」
「遠距離からの狙撃には未知のバリアーによって防御されてしまう」
「精霊による攻撃翌力、バリアーによる防御力、Dホイールによるスピード。全く歯が立たないのが現状ね」
「それって……」
灰葉はその能力の正体を感づいていた。
「そう、恐らくこれらの能力はあなたのと同じ霊結晶による物だと思われるわ」
「だから、デュエルライダーへの対策は君しかない――ってのが現状よ」
「俺がやるしか……ないんですね」
「そうよ、でもね……」
177 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:53:17.24 ID:9b51VHI0
そう言って、涼子は一呼吸置いた。
「やるかどうか決めるのはあなたよ。本当は機関には、どういう手段を使ってでも説得して来いって言われたんだけどね」
「流されるままじゃなくて、あなたに決断してほしいの。私はそう思うわ」
「涼子さん……」
涼子自身は灰葉を本当は巻き込みたくはなかった。
しかし、灰葉しか戦える物はいない。それでも無理やり戦いをさせるのは嫌だった。
「どちらにしても、あなたの研究は機関ではやらせてもらうけどね」
「でも、俺仕事あるんですけど。プロデュエリストの」
仕事があること、それが灰葉最大の危惧だった。
灰葉は彰を食べさせていかなければならない。
そのために、今仕事を休むわけにはいかなかった。
「そこらへんは心配ないわ。プロ連盟に許可を取って、あなたの手合いはしばらくお休みさせてもらうことは出来るから」
「お給金はミスティックが保障させてもらいます」
「本当ですか? いやぁ、よかったぁ……」
涼子が危惧していたことは、灰葉が仕事を休むことによるプロデュエリストとしての昇格などが遅れることである。
灰葉自身がそのことを気にしてないようなので涼子は安心した。
お互い危惧がなくなり安堵したその時、彰が帰宅したが、先ほどの笑顔とは打って変わって今にも泣きそうな顔をしていた。
178 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[メモ帳が27KB]:2008/04/09(水) 18:53:56.96 ID:9b51VHI0
「早いな彰。もう診察終わったのか?」
「お兄ちゃん……」
「彰?」
彰は灰葉に抱きついた。
小さな嗚咽を漏らして、泣いている。
胸の中で泣く彰。何も言わずに、灰葉は彰の頭を抱いた。
少したって落ち着いた彰に灰葉は尋ねた。
「何があったんだ? 彰」
「あのな……先生がな、殺されたんやって……デュエルライダーに」
「病院の先生か」
灰葉がそう尋ねると彰はうなずく。
「彰は許せないか? 先生を殺した人のこと」
彰はしばらく考えた後、ゆっくりとうなずいた。
「そうか。でもな、恨んじゃだめだぞ」
「何でや?」
「恨んだり、もしも復讐なんて考えた途端、お前はそれに囚われて不幸になるよ」
「お兄ちゃん……わかったわ」
「よし。いい子だ」
――でも、許してはいけない
俺は奴らを許さない。
彰と灰葉が話しをしている間、涼子は何処からの電話を応対していた。
携帯で誰かと話をしている。
携帯を切ると、涼子は灰葉にデュエルライダーが出現したことを告げた。
「どうするの?」
「……俺、行きます」
179 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[メモ帳が27KB]:2008/04/09(水) 18:54:54.40 ID:9b51VHI0
灰葉は部屋の隅にあるヘルメットを手にとった。
「えと、お兄ちゃん……これ、持っていってくれへんか?」
彰から手渡されたのは、デュエルモンスターズのブースターパックだった。
「たまにな、先生がパック買ってくれたんよ。それで今日も買ってくれていて」
「……遺体のポケットにあったそうや」
彰は灰葉のパックを持つ手を、自分の両手で握った。
「使わなくてもええんよ。でも、お兄ちゃんに持っていって欲しいんや」
「いいのか? これは先生がお前に買ってくれたん物だろ?」
「でも……お兄ちゃんにあいつを絶対倒して欲しいんや。何ならあたしのカード、全部あげてもええよ?」
「いや、これだけ受け取っておくよ」
彰は腕で目をゴシゴシと吹いた。
「あたしも、もう泣かんから! お兄ちゃん、頑張ってな!」
「ああ!」
180 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[メモ帳が27KB]:2008/04/09(水) 18:55:37.48 ID:9b51VHI0
涼子が「ちょっと待って」と言った。
「灰葉君。私も……役に立つかわからないけど、これを」
涼子がポケットからカードを取り出すと、それを灰葉へと渡した。
「昨日徹夜で試作してみたの。読み込めるようにはなってるはずだわ」
「シンクロモンスター……これ、涼子さんが作ったんですか?」
「えぇ、デュエルモンスターズカードの製作は私達の本職だからね。君のシンクロモンスターを参考にしてどうにか一枚だけ作ることが出来たわ」
「頑張って……何て、ほとんど何も出来ない私なんかが言うと無責任かもしれないわね」
「そんなことないですよ」
「無責任なんてこと絶対ないです。みんなに『頑張れ』って応援されるのは、俺すごく元気が出ます」
「それに涼子さんは何も出来ないなんてことはないです。涼子さんのおかげで俺、助かってますから」
「そうか……灰葉君、頑張んなさいよ!」
涼子は思いっきり灰葉の背中を叩いた。
かなり痛い、が今はその痛さが灰葉が勇気になるようだった。
「はい! 行って来ます!」
灰葉は二人に向かって右手を軽く上げると、玄関から出て行った。
「(また灰葉君は戦いに行くのね……)」
涼子はそう思うと、少し複雑な気持ちになった。胸がしめつけられるような。
しかしさっきの灰葉の言葉、自分のおかげですごく助かっているということは涼子にとって少し嬉しかった。人に必要とされているということが。
181 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[メモ帳が27KB]:2008/04/09(水) 18:55:59.95 ID:9b51VHI0
灰葉は涼子に教えられた場所へ行くと、パトカーの群れがそこにあった。
灰葉を見かけると、スーツの上にコートを着た刑事が走り寄ってきた。
「灰葉一義さんですね、お待ちしてました」
そう言ってきたのは二十代後半か、三十歳くらいの若い刑事だった。
刑事は胸ポケットから警察手帳を取り出して、灰葉に見せた。
「私は警視庁、未確認デュエルライダー対策班の上条 浩成(かみじょう ひろなり)という者です」
「対策班が全力をかけて、あなたのバックアップに尽力させてもらいます。よろしくお願いします」
そう言って上条は軽く頭を下げた。
慌てて灰葉も頭を下げる。
「いえいえ、こちらもよろしくお願いします」
「今、被疑者……デュエルライダーは湾岸方面へと向かっています」
「わかりました! すぐに行きます!」
「灰葉さん、今はあなただけが頼りです」
上条は頭をまた下げる。
今度のは先ほどより深々としたものだった。
「本来は警察だけで対処すべきなのですが……一般人であるあなたを巻き込んでしまって、本当に申し訳ありません」
「いえいえ、そんな……俺しか出来ないのなら、俺がやるしかないじゃないですか」
「本当に申し訳ない。私には後は応援することしか出来ませんが、頑張ってください」
「はい!」
灰葉は上条へ向かって右手を軽く上げて、バイクのアクセルを捻り、走り去った。
灰葉を見届けた上条はパトカーに付いているマイクを取った。
「こちら上条。ただ今、LED CHASER。コードネームLEDCがそちらへ向かいました」
「機動隊各隊はLEDC到着次第、撤退をお願いします」
パトカーのスピーカーから機動隊員の声で「了解」との返答が聞こえた。
「灰葉さん、勝ってくれることを祈っています」
灰葉のいなくなった方向へと向かって、上条はそう呟いた。
182 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[メモ帳が27KB]:2008/04/09(水) 18:56:31.95 ID:9b51VHI0
灰葉が上条の告げた場所へ向かうと、透明カーボン製の盾やライフルで武装した機動隊達がいた。
「あの……」
機動隊を指揮している男に灰葉は話しかけた。
「お疲れ様です。目標は現在、被害のないように向こうにある工場跡廃墟のほうへとどうにか誘導しました」
「機動隊員にも何人か犠牲は出ましたが……」
「死んだ人……いるんですか?」
「はい。殉職者が二名……」
「ですがあなたが気に病むことではありません。殉職した二人も使命を真っ当しました」
「……わかりました。あとは、俺がやります」
「どうか、無理をなさらないように」
機動隊隊長が右手を頭のほうへと持っていき、敬礼をする。
「はい!」
灰葉はバイクを走らせる。
犠牲になった二人。
灰葉その二人の顔さえも知らないが、バイクを走らせる中、心の中で黙祷を捧げた。
――警察の人達も機動隊の人達も、そして涼子さんも、みんな頑張ってる。みんなを守るために。
死んだ人だって何人もいる。
ここで俺が頑張らなくてどうするんだ。
俺しか奴らを倒せないんだから、俺はみんな以上に頑張らないといけないじゃないか。
灰葉そう思った。そして戦うことを心で誓った。
「いくよ、相棒」
灰葉がそう言うと、バイクが赤と金色の装甲を纏った。
戦う準備は出来た。心の準備も。
183 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[ここからやっとデュエル]:2008/04/09(水) 18:56:59.93 ID:9b51VHI0
「やぁ、君だね。ガザルとゾウマを倒したのは」
漆黒のバイクに男は、デュエルライダーは跨っている笑顔の男は言った。
白いパーカーにサイズの大きいジーンズを履いた若い男、黒い帽子を被っている。
そして男に似つかわしくない、茶色い髪のロングヘアーの男。
「……あの二人か」
「おや、あの人達は名前も名乗らなかったのかな?」
「やれやれ」と言って、男はDホイールから降りる。
「僕は礼儀正しいからまずは自己紹介。バムズって言いまぁす。よろしくね」
男は高く、明るい声でそう言った。
その笑顔からはとても人殺しをするような感じには見えない。
「あんた達は何のために人を[
ピーーー
]」
「進化したいからかなぁ。じゃあライディングデュエル行くよぉ」
男はDホイールに乗り、それを走らせた。
「待て! まだ話は……」
「ライディングデュエル。あくせられーしょんごーごー」
男……バムズはバイクを走らせた。
「くっ! ライディングデュエル! アクセラレーション!」
レッドチェイサーをオートモードにして、灰葉もバイクを走らせた。
廃墟の周りを周回する形でのライディングデュエルとなる。
184 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/09(水) 18:57:33.23 ID:9b51VHI0
「僕からだよ、いいね? 僕のターン、ドロー!」
「僕は手札からモンスターをセット! ターンエンドだよ!」
「俺のターン、ドロー」
「俺は手札からスピード・ウォリアーを召喚」
「スピード・ウォリアーは攻撃翌力900だが、召喚したターンのバトルフェイズは攻撃翌力が倍になる」
スピード・ウォリアー 攻撃翌力900→1800
「スピード・ウォリアーで裏守備モンスターを攻撃、ソニック・エッジ!」
「こいつは暗黒のミミック LV3。戦闘破壊されると僕は一枚ドローするよ」
「ターンエンド!」
バムズ
LP :4000
手札 :六枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
灰葉
LP :4000
手札 :五枚
モンスター:スピード・ウォリアー
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
スタート地点を再びバイクが通過した。
奇しくもターンごとに、お互いのDホイールが一度周回していることになる。
185 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/09(水) 18:57:55.99 ID:9b51VHI0
「僕のターンだよ、行くね。ドロー」
「僕は手札から手札断殺を発動。僕は手札からジャイアントウィルスと闇の侯爵ベリアルの二枚を墓地へ送って二枚ドローするよ」
「俺も手札からカードを二枚墓地へ送り、二枚ドローする」
「僕はデーモン・ソルジャーを召喚。攻撃翌力1900のバニラだね」
「いくよ、デーモン・ソルジャーでスピード・ウォリアーを攻撃」
デーモン・ソルジャーにより、スピード・ウォリアーは破壊され灰葉はダメージを受ける。
バイクが衝撃を受け、減速した。
LP4000→3000「くっ!」
「そんなんで僕について来れるかな? ターンエンドだよ」
「俺のターン! ドロー!」
「俺は手札からジャンク・シンクロンを召喚。効果により墓地からレベル2のスピード・ウォリアーを守備表示で特殊召喚」
「さらに断殺で墓地へ送られた墓地のボルト・ヘッジホッグの効果発動。シンクロモンスターがフィールドに存在する時、こいつは墓地から特殊召喚が出来る」
「俺は墓地からボルト・ヘッジホッグを守備表示で特殊召喚」
「そして……ジャンク・シンクロン、ボルト・ヘッジホッグをチューニング!」
「シンクロ召喚! 出でよ! ジャンク・ウォリアー!」
「ジャンク・ウォリアーは自分の場のレベル2以下のモンスターの攻撃翌力分攻撃翌力を上げる。よってジャンク・ウォリアーの攻撃翌力は3200」
灰葉は前回のデュエルと同様のコンボを決める。
ジャンク・ウォリアーはすっかりこのデッキのエースに定着していた。
186 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[今日のファイブディーズ、デュエル短かった・・・]:2008/04/09(水) 18:58:37.27 ID:9b51VHI0
「わぁ、シンクロ召喚なんて初めて見たぁ。すごいね」
「ジャンク・ウォリアーでデーモン・ソルジャーを攻撃。スクラップ・フィスト!」
背後からジャンク・ウォリアーの鉄拳をデーモン・ソルジャーが受ける。
バムズと灰葉のライフが逆転し、灰葉のDホイールが前へと出た。
LP4000→2700「すごい、やるね。僕もジャンク・ウォリアー使いたいなぁ」
「ターンエンドだ」
バムズ
LP :2800
手札 :五枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
灰葉
LP :3000
手札 :五枚
モンスター:スピード・ウォリアー ジャンク・ウォリアー
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
187 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 18:59:52.46 ID:9b51VHI0
「でも……僕も負けないよ。僕のターン、ドロー!」
「いくよ、僕は墓地のジャイアントウィルスと暗黒のミミックとデーモン・ソルジャーを除外してダーク・ネクロフィアを攻撃表示で特殊召喚するよ」
「ダーク・ネクロフィアでスピード・ウォリアーへ攻撃するよ。念眼殺」
スピード・ウォリアーはダーク・ネクロフィアの攻撃で破壊された。
だが攻撃翌力は2200、ジャンク・ウォリアーで倒せる。
「ターンエンドだよ」
「俺のターン、ドロー!」
「バトルだ! ジャンク・ウォリアーでダーク・ネクロフィアを攻撃! スクラップ・フィスト!」
LP2800→1800「痛い……な!」
バムズはジャンク・ウォリアーの攻撃を受け、バムズの黒いDホイールが大きく後退する。
「……だけど、痛みを受けた甲斐はあったね」
「ダーク・ネクロフィアの効果発動。ダーク・ネクロフィアは相手に破壊されたとき、エンドフェイズに相手モンスターの装備カードになってそのカードを奪うよ」
《ダーク・ネクロフィア/Dark Necrofear》
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2200/守2800
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の悪魔族モンスター3体をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードが相手によって破壊され墓地に送られた場合、
そのターンのエンドフェイズ時に装備カード扱いになり相手モンスターに装備する。
このカードが装備されている限り、装備モンスターのコントロールを得る。
「ハハ、ジャンク・ウォリアー貰い!」
「ジャンク・ウォリアーが……モンスターをセット! カードを一枚セットしてターンエンドだ」
ジャンク・ウォリアーはネクロフィアに取り付かれ、その目が赤から黒へと変わる。
そしてバムズの場へとコントロールが移った。
188 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 19:02:30.42 ID:9b51VHI0
バムズ
LP :1800
手札 :五枚
モンスター:ジャンク・ウォリアー
魔法or罠 :ネクロフィア
伏せカード:なし
灰葉
LP :3000
手札 :四枚
モンスター:裏守備1
魔法or罠 :なし
伏せカード:一枚
「僕のターンだよ、ドロー!」
「いくよ、僕は死者蘇生を発動! 僕の墓地にある闇の侯爵ベリアルを蘇生!」
《闇(やみ)の侯爵(こうしゃく)ベリアル/Belial - Marquis of Darkness》
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守2400
このカードが表側表示でフィールド上に存在する限り、
相手は自分フィールド上に存在する「闇の侯爵ベリアル」を除く
他のモンスターを攻撃対象に選択できず、魔法・罠カードの効果対象にもできない。
「バトルフェイズ、入るよ!」
バムズのDホイールが灰葉を追い抜くと、スライドしながら攻撃態勢に入る。
「闇の侯爵ベリアルで裏守備を攻撃!」
「裏守備は悪シノビだ。破壊される」
「とどめだね。ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック、すくらっぷ・ふぃすと!」
LP3000→4200「速攻魔法、ご隠居の猛毒薬発動。俺のライフを1200回復する」
前方から、突進してきたジャンク・ウォリアーの鉄拳が灰葉の体に炸裂した。
灰葉の顔が苦痛に歪む。
LP4200→1000「ぐぅ!」
ライフが減り、灰葉のDホイールが大きく後退する。
灰葉にとって自分のモンスターからの攻撃は精神的にも痛かった。
「回復魔法を伏せてるなんて惜しかったなぁ。でも次で終わりだね、ターンエンドだよ」
バムズは笑みを浮かべていた。子供のような笑顔だった。
だがそれは灰葉や彰のそれとは違う物である。
189 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
:2008/04/09(水) 19:03:03.74 ID:9b51VHI0
「君の霊結晶の力。それも喰らって、僕はより強くなるんだ」
「そしてお前は、他の人間をもっと[
ピーーー
]のか?」
「そうだよ、悪い?」
灰葉の問いに悪びれることもなくバムズは答えた。
それがより灰葉の怒りへと火をつける。
「いいわけが……ない!」
「妹を泣かしたお前を、みんなを傷つけるお前を。俺は許さない」
「お前達みたいに、殺しを楽しむ奴らにだけは絶対に負けない!」
「ハハ、君、マジになっちゃってるね。いいよ、おもいっきり来てよ」
「それでも君は負けるけどね、そして僕の物になる」
「俺のターン! ドロー!」
「俺は魔法カード、打ち出の小槌を発動! 手札のカードを四枚デッキへ戻し、カードを四枚ドローする!」
小槌による手札全入れ替え、灰葉の賭けだった。
ドロー、デュエリストには避けて通れない、デッキとの勝負。
――そして、賭けは灰葉の勝ちだった。
「俺は手札からチューン・ウォリアーを召喚」
《チューン・ウォリアー》
チューナー(通常モンスター)
星3/地属性/戦士族/攻1600/守 200
あらゆるものをチューニングしてしまう電波系戦士。
常にアンテナを張ってはいるものの、感度はそう高くない。
190 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[パー速正直やりにくい]:2008/04/09(水) 19:03:50.71 ID:9b51VHI0
「さらに墓地にある小槌を除外して、マジック・ストライカーを特殊召喚!」
「マジック・ストライカーとチューン・ウォリアーのレベルは3」
「チューン・ウォリアー! マジック・ストライカーをチューニング!」
「シンクロ召喚! 出でよ! 大地の騎士ガイアナイト!」
《大地(だいち)の騎士(きし)ガイアナイト》
シンクロモンスター
星6/地属性/戦士族/攻2600/守 800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
マジック・ストライカーの姿が、馬に騎乗し、螺旋の槍を二本を持つ大地の騎士へと変わる。
灰葉は涼子がこのカードを渡してくれたときのこと言葉を思い出していた。
「ごめんね、効果のないこんなカードしか今の私には作れなかったの……」
「いえ。どうにか使ってみます、ありがとうございます」
申し訳なさそうに涼子さんは言っていた。
でも、俺にとったは本当に嬉しかった。
このカードで俺は勝ちたい。
ガイアナイトを見て、バムズは笑っていた。
「またシンクロ召喚だと思って期待してたのに……がっかりだよ。そんな効果のないモンスターなんてね」
「まして攻撃翌力2600。そいつじゃあ僕のベリアルにも、ジャンク・ウォリアーにも勝てないよ。ハハハ」
「お前に……このカードを笑う資格はない」
191 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/09(水) 19:04:26.25 ID:9b51VHI0
LP1000→200「俺は早すぎた埋葬を発動。墓地にある、アーマー・ブレイカーを蘇生」
「アーマー・ブレイカーはユニオンモンスター、ガイアナイトへと装備する」
「さらに俺は装備魔法、アサルト・アーマーをガイアナイトへと装備」
《アサルト・アーマー》
装備魔法
自分のモンスターカードゾーンに戦士族モンスター1体のみが
存在する場合に、そのモンスターに装備する事ができる。
装備モンスターの攻撃翌力は300ポイントアップする。
装備されているこのカードを墓地に送る事で、このターン装備モンスターは
1度のバトルフェイズ中に2回攻撃をする事ができる。
「効果は使用しない、バトルフェイズに入る! これでベリアルは倒せる」
「ガイアナイトでベリアルへ攻撃。ツヴァインガイア・スパイラル!」
ガイアの二本の槍がベリアルを貫いた。
バムズの乗っているバイクが衝撃で揺らぐ。
LP1800→1700「装備魔法か。それでも攻撃翌力は2900、僕のジャンク・ウォリアーは倒せないよ」
「お前の物じゃない。ジャンク・ウォリアーは、俺の相棒だ!」
192 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/09(水) 19:05:07.74 ID:9b51VHI0
>>189
の[ピーーー]は殺 す で保管してほしい
193 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/09(水) 19:05:40.64 ID:9b51VHI0
「アーマー・ブレイカー効果発動。このカードを装備したモンスターが相手に戦闘ダメージを与えたとき、相手のカードを一枚破壊する」
「それって……」
初めてバムズの顔から不敵な笑みが消えた。
《アーマー・ブレイカー/Armor Breaker》
ユニオンモンスター
星3/地属性/戦士族/攻 800/守 800
1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに装備カード扱いとして
自分フィールド上の戦士族モンスターに装備、
または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、
装備モンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。
(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。
装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、
代わりにこのカードを破壊する。)
「俺が選ぶのは装備カードとなったダーク・ネクロフィア。ネクロフィアが破壊されたことにより、ジャンク・ウォリアーのコントロールは俺の元へと戻る」
ネクロフィアの呪縛が解け、ジャンク・ウォリアーの目が黒から赤へと戻り、灰葉の元へと戻ってきた。
アーマー・ブレイカー、彰のくれたパックの中に入っていたカードだった。
彰、お前のくれたカードでどうにかなりそうだ、ありがとう。
先生の仇は俺が取る。だから、優しくて明るいお前のままでいてくれ。
灰葉は最後の攻撃を宣言する。
「ジャンク・ウォリアー、ダイレクトアタックだ。スクラップ・フィスト!」
ジャンク・ウォリアーの背中のマフラーが火を噴き、ブーストで加速の勢いで鉄拳の一撃をバムズへと見舞った。
LP1700→0「うぅ……奪ったはずなのに、まんまと取り返されちゃうなんてね……」
194 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/09(水) 19:06:14.65 ID:9b51VHI0
ダイレクトアタックを受けて、バムズの漆黒のDホイールはクラッシュした。
バイクは爆破し、バムズは炎に包まれた。
炎の中からベリアルの姿を模したバムズが現れる。
「流石だね……君。僕は正義なんてわからないけど、君の信念は遥かに僕に勝っていたわけだ」
「僕はこのまま、君の物になるよ。それが敗者の義務だからね」
バムズの体が、足の方からだんだんと消えていく。
しかしそのことを気にせずに、バムズは話を続けた。
「気をつけなよ。僕達、死の存在(デス・エクシステンス)には僕やガザル達なんかよりもっと強い人達がいるからね」
「君がやられないように、僕も応援してるよ。じゃあね」
バムズはそれだけ言うと、体が光の粒子になる。
その粒子はまたも、灰葉の手首にある霊結晶の中へと吸収された。
霊結晶が発光し手首が焼けるように熱くなったのだが、灰葉も大分慣れたのか、それほどの熱さは感じなかった。
「俺、これからも頑張るから。涼子さん……彰……」
灰葉はそう呟くと、その場を走り去っていった。
195 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/09(水) 19:06:33.56 ID:9b51VHI0
「うわあ……」
家へ帰った灰葉を待ち受けていたのは、いっぱいのご馳走だった。
「私と彰ちゃんで腕によりをかけて作ったのよ。彰ちゃん料理上手いのね」
「いえいえ、涼子さんのほうこそ料理、無茶苦茶上手でびっくりしましたわぁ」
よほどお腹が空いていたのか、灰葉の腹がぐぅと音を立てた。
「もう、お兄ちゃんったら、涼子さんもいるんに」
彰はだらしない兄を叱る。
「いや、ごめんごめん。見てたら余計お腹空いてきちゃって」
「いいのよ、灰葉君も頑張ったんだから」
「せやな。今日は許したるわ。じゃ、お兄ちゃん。いっぱい食いや」
彰が笑顔で言ったその時だった。
灰葉の体が横に倒れ、そしてそのまま眠りについたのだった。
「お、お兄ちゃん?」
「あちゃあ、副作用か……」
涼子はこの副作用について心配だった。どんどん酷くなっていくのではないのかと。
だが、灰葉の寝顔を見ていると、そんな気は全くしなくなるのは何故だろうか。
「彰ちゃん。毛布、かけてあげましょう。このままじゃ風邪ひいちゃうわ」
「了解です」
彰が持ってきた毛布を灰葉へと掛ける涼子はまるで母親のようであった。
「ん……もう食えないよ彰、涼子さん」
灰葉が寝言でそう言った。
それを聞いて、彰と涼子の二人は笑い合った――
196 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/09(水) 19:07:36.73 ID:9b51VHI0
これで投下終了
リアルタイムで見てくれてる人は投下スピード早いだろうか?
次はライディングじゃなくて普通のデュエル
そして灰葉のデッキもシンクロではなく――
197 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/09(水) 19:10:20.55 ID:w.a6gBoo
乙様ー
私には丁度良い投下スピードだと思う
198 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/09(水) 20:54:44.26 ID:/2jPGfko
投下乙様だぜ
やっぱシリアスなシーンで伏字はいるのはやっぱ厄介だな・・・
199 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/10(木) 08:54:09.30 ID:CAxXkPg0
乙さま。シンクロには無限の可能性がありそうだな
200 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/10(木) 15:51:53.37 ID:Y.C5ux6o
;;;;
;;;;; ハ,,ハ
‖( ゚ω゚ )<聖火ランナーお断りします。
⊂ノ /つ
/ _ ニニニつ
⊂ニ_/
201 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/10(木) 17:09:43.99 ID:FjABHWQo
書いていて詰まった。
例えば、だ。何かのスケベイベントが起きた後、謝ったとしてもやはり女の子は恨み言のひとつでも言いたいだろう。
恥ずかしそうに上目遣いで何か言われたとして・・・アンタが聞いて悶える一言は、何だ?
ー-ニ _ _ヾV, --、丶、 し-、
ニ-‐'' // ヾソ 、 !ヽ `ヽ ヽ
_/,.イ / /ミ;j〃゙〉 }U } ハ ヽ、}
..ノ /ハ 〔 ∠ノ乂 {ヽ ヾ丶ヽ ヽ
ノノ .>、_\ { j∠=, }、 l \ヽヽ ', _ノ
ー-=ニ二ニ=一`'´__,.イ<::ヽリ j `、 ) \
{¨丶、___,. イ |{. |::::ヽ( { 〈 ( 〉
'| | 小, |:::::::|:::l\i ', l く 君の意見を聞こうッ!
_| | `ヾ:フ |::::::::|:::| } } | )
、| | ∠ニニ} |:::::::::|/ / / / /-‐-、
トl、 l {⌒ヽr{ |:::::::::|,/// \/⌒\/⌒丶/´ ̄`
::\丶、 ヾ二ソ |:::::::/∠-''´
/\\.丶、 `''''''′!:::::::レ〈
〉:: ̄::`'ァ--‐''゙:::::::/::::ヽ
\;/:::::::::::::/::/:::::::::::://:::::〉
::`ヽ:::ー-〇'´::::::::::::::::/-ニ::::(
/ \
202 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/10(木) 19:23:55.51 ID:5wZwVQY0
>>201
谷亮子「あは、ぬふ、ぬは、ぬほ!しゅごい!最高!妊娠確実っ!」
は冗談として、謝らないという選択肢
203 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/10(木) 19:48:10.25 ID:ITKye3.o
>>201
やっぱ定番中の定番「せ、責任…とってもらうからね…」じゃね?
204 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/10(木) 20:06:32.98 ID:FjABHWQo
>>202
ヤワラ吹いた
しかしシチュそのものをブレイクする選択肢はダメポ
>>203
お約束だな、しかしお手本を見たいのではござらぬ
こう・・・心が震えるような答えを
とはいえ、シチュ自体の定義が曖昧なのがいかんのだよな
だが最近投下してないオリキャラ同士のシチュとか正直なところ言ってもわからないのが現実
早く復帰すべきか
205 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/10(木) 20:23:50.55 ID:2m.DoADO
シチュもっと詳しく
206 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/10(木) 20:34:17.87 ID:FjABHWQo
雨の日に、ずぶ濡れの女の子が雨宿りしてるのを見つけて、良く見たら友人だった
雨に濡れたせいで服が透けて、下着が見えるのに男が気づく
それを教えると、恥ずかしがって一言・・・というシチュ
男と女の子は脳内保管してくれ。
207 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/10(木) 20:39:40.45 ID:5wZwVQY0
なるほど、
「見たなジュヘヘ」 で
208 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/10(木) 20:50:51.45 ID:E4ZTL5Uo
それはたぶん
しゃべっちゃだめだと思う
209 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/10(木) 21:03:39.66 ID:FjABHWQo
>>208
それもありだが、両方黙っちゃうと後のつなぎが面倒なのよねえ
210 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/10(木) 21:50:55.17 ID:hoaPGgco
個人的には声にならないようなアレをだね
赤面しながら「ッ─√Vv─!」みたいな
211 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/10(木) 22:28:29.71 ID:FjABHWQo
言葉に詰まるってのもいいなあ。
自分の妄想とかが好き勝手に表現できるってのが物書きの利点だけど、やるのが大変なんだよな
共感が得られるかってのの前に、読者に伝わるかってのもあるし・・・
212 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/11(金) 19:45:02.36 ID:V5OmlTIo
ストック複数用意して後付け設定考えるのが楽しすぎる
213 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/11(金) 20:37:04.66 ID:SVjafvg0
完成したけど人いるかい?
214 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/11(金) 20:37:17.29 ID:V5OmlTIo
いるよ
215 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/11(金) 20:44:40.99 ID:SVjafvg0
それじゃ投下します。デュエルが15ターンになってしまったので区切ります
ドロー!ドロー!ドロー! 第十五話 「生を賭けて」
あらすじ ブーンや花凛達の命を賭けた武王とツンのデュエルはツンがブーンに貰った
サイバー・エンド・ドラゴンを召喚し見事勝利した
皆を乗せた車は猛スピードで森の中を突っ切っていた。残った者達は神妙な面持ちで座っていたが
ガロードが沈黙を断ち切った
ガロード「なあ、さっき無意識のうちに拾った石がもの凄く熱いんだ。」
ガロードはポケットから石を出すとそれは本来の紫ではなく真っ赤になっていた
('A`)「それって武王がつけてた石じゃないか・・」
ドクオが言い終わる前に石が発光し始め9つの光が飛び出し生徒達の中に入っていった。
花凛「ん・・ここは?車の中?」
川 ゚ -゚)「おお!目覚めたようだな。」
花凛を皮切りに次々と生徒達が目覚め始めた。後遺症はないらしい
花凛「ツンが勝ってくれたのね。ありがとう。」
ξ゚听)ξ「こっちこそありがとう。貴方のお陰で勝てたものだわ。でも・・。」
216 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/11(金) 20:45:49.78 ID:SVjafvg0
魂を抜かれた生徒は全員目をさましたがブーンだけは石像のようなままだった
川 ゚ -゚)「着いたぞ。自分で歩ける者は今晩は医務室で安静にしててくれ。ブーンは
集中治療が必要のようだな。運ぶのを手伝ってくれ。」
医務室に入ると既に涼風が意識を取り戻していた。そしてブーンだけが奥に運ばれていった
涼風「全部私が悪いんだ。あの時武王の円盤を内藤君に言われるがままに渡さなければこんな事には・・。」
ヒカル「・・何故先生はそんな怪しい物を渡したのですか?」
涼風「私は心の闇を乗り越えた内藤君が見たかった。そうすればダイヤの原石が磨かれると思って・・。
強さに囚われた愚かな考えだ。」
そう言い終わると同時にクーが奥からブーンを可動式ベッドに乗せてやってきた。
川 ゚ -゚)「体に異常はないが脳波が非常に弱い。このままだともう目を覚まさないかもしれん・・。」
ガロード「そんな・・。」
217 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
[表現が難しい]:2008/04/11(金) 20:48:09.37 ID:SVjafvg0
ーここは謎の空間
暗闇にサイバー・エンド・ドラゴンの咆哮が響いていた
・・。
・・・・。
僕はなんだか何年も眠ってた感じがするお。このまま眠ってるのも気持ちいいけど
サイバー・エンド・ドラゴンが僕を呼んでる気がするお。
そう思うと僕は静かに目を開けた。するとそこは水の中だった
( ;^ω^)「お、おぼれるお!・・ん?息ができるお。それに結構冷たいお。」
体は浮かび上がる事を知らなかった。どうやら海底で眠っていたようだ。起き上がり
頭上を見上げると遠くに光が見える。だがどうしても上に行けなかった
( ^ω^)「砂の道があるお。とりあえず進んでみるお。」
砂の道を歩く事十分、何もなかった水の中に祭壇に到着した。
階段をのぼるとてっぺんに一人の男がいた。
( `ω´)「ようこそ。待っていたよ。」
( ^ω^)「君は誰だお?それにここは何処だお?」
218 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
[ヘルブーン登場]:2008/04/11(金) 20:50:10.67 ID:SVjafvg0
( `ω´)「俺の名はないがそうだな・・地獄のブーンという事でヘルブーンとでも
しておこうか。それにここは君の心の深層、心の闇だよ。」
( ^ω^)「心の闇・・。何で僕はこんな所にいるんだお?」
( `ω´)「それは君が望んだ事じゃないか。武王の石盤によって導かれこの俺と戦う事になったんだ。」
( ^ω^)「言ってる事は本当のようだお。でもなんで心の闇が
水の中なんだお?
( `ω´)「君は幼少の頃海で溺れて死にかけた。その時のトラウマは忘却という事で
ここに封印された。君が泳げないのはそれを克服していないからだ。」
( ^ω^)「そう言う事だったのかお。それはそうとどうやったらここから出られるのかお?」
( `ω´)「さっきも言った通り俺とデュエルしてもらう。もし俺に負けた場合君には
一生ここにいてもらう。つまりもう目を覚まさないという事だ。
左腕を見るとさっきまでなかったはずのデュエルディスクが装着されていた。
( ^ω^)「そんなのいやだお!絶対勝つお。」
( `ω´)「自ら選んだ修羅の道・・心の闇の恐ろしさをとくと味わうがいい!」
( ^ω^) ( `ω´)「デュエル!!」
219 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
[アトラン便利だよアトラン]:2008/04/11(金) 20:51:52.02 ID:SVjafvg0
( ^ω^)「僕のターン、ドロー!エアーマンを召喚、デッキからフェザーマンをサーチするお。
カードを一枚伏せてターン終了だお。」 手札5枚
( `ω´)「俺のターン、ドロー!手札からアトランティスの戦士を墓地に捨てデッキから
伝説の都 アトランティスを手札に加える。」
《アトランティスの戦士(せんし)/Warrior of Atlantis》 †
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1900/守1200
このカードを手札から墓地に捨てる。
デッキから「伝説の都 アトランティス」1枚を手札に加える。
( `ω´)「そしてフィールド魔法伝説の都 アトランティスを発動する。」
《伝説(でんせつ)の都(みやこ) アトランティス/A Legendary Ocean》 †
フィールド魔法
このカードのカード名は「海」として扱う。
手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。
フィールド上の水属性モンスターは攻撃翌力と守備力が200ポイントアップする。
フィールドの真ん中に巨大な建物が建ち魚達が優雅に泳ぎだした
220 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
[キラスネとのコンビは最高だったアビスソルジャー]:2008/04/11(金) 20:54:34.95 ID:SVjafvg0
( `ω´)「俺はアビス・ソルジャーを召喚。攻撃翌力は200アップし2000となる。」
《アビス・ソルジャー/Abyss Soldier》 †
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1800/守1300
水属性モンスター1体を手札から墓地に捨てる。
フィールド上のカード1枚を持ち主の手札に戻す。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用する事ができる。
( ^ω^)「エアーマンの攻撃翌力を上回ったお。」
( `ω´)「アビス・ソルジャーの効果発動。黄泉ガエルを捨ててその伏せカードを手札に戻す。
アクア・ヴァイパー!!」
水の蛇の突進によってブーンの伏せカードが手札に戻された
( ^ω^)「くっ!(ヒーロー・シグナルが・・。)」
( `ω´)「アビス・ソルジャーの攻撃、エイミング!!」
エアーマンは半魚人の槍によって貫かれ爆発した。水中に少し波が起こる
( ^ω^)「うっ!(なんだか体に痛みが走るお)。」LP8000→7800
( `ω´)「これは試練、だからデュエルには痛みが伴う。最後まで立っていられるかな?
ターン終了だ。」 手札3枚
221 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/11(金) 20:57:25.54 ID:SVjafvg0
( ^ω^)「僕のターン、ドロー!」
つ融合
( ^ω^)「いくお!融合発動。手札のフェザーマンとバーストレディを融合して
E・HEROフレイム・ウィングマンを特殊召喚するお。」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) フレイム・ウィングマン/Elemental Hero Flame Wingman》 †
融合・効果モンスター
星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの攻撃翌力分のダメージを相手ライフに与える。
( `ω´)「融合モンスターか・・。」
( ^ω^)「フレイム・ウィングマンの攻撃、フレイム・シュート!!」
火の玉は水の中でも衰えずにアビス・ソルジャーを焼き尽くした
( `ω´)「ぐっ!」LP8000→7900
( ^ω^)「フレイム・ウィングマンの効果でアビス・ソルジャーの攻撃翌力分のダメージを
受けてもらうお!」
( `ω´)「ぐはっ。」LP7900→6100
( ^ω^)「カードを一枚伏せてターン終了だお。」 手札2枚
222 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/11(金) 20:59:47.00 ID:SVjafvg0
( `ω´)「流石に武王に選ばれただけの事はあるな。」
( ^ω^)「それはどういう事だお?」
( `ω´)「涼風が選ばれなかったのは君程の融合の才能がなかったからだ。もし備えていれば
奴が武王に支配されていただろう。」
( ^ω^)「なんでそんな事がわかるんだお?」
( `ω´)「武王の石盤とコンタクトした時色々調べさせてもらったのさ。もう話はいいだろう。
俺のターン、ドロー!カードを一枚伏せてターン終了だ。」 手札3枚
( ^ω^)「僕のターン、ドロー!フレイム・ウィングマンで直接攻撃!」
( `ω´)「罠カード発動、竜巻海流壁!海がある限り戦闘ダメージは無効だ。」
《竜巻海流壁(トルネードウォール)/Tornado Wall》 †
永続罠
フィールドカード「海」が表側表示で存在している限り、
攻撃モンスターから自分へのダメージは0になる。
「海」がフィールド上に存在しなくなった時、このカードを破壊する。
( ^ω^)「厄介なカードだお。ターン終了だお。」手札3枚
223 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/11(金) 21:01:40.45 ID:SVjafvg0
( `ω´)「俺のターン、ドロー!フィールドバリアを展開する。」
《フィールドバリア/Field Barrier》 †
永続魔法
フィールド魔法カードを破壊する事はできない。
また、フィールド魔法カードを発動する事はできない。
このカードは自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。
( `ω´)「これで俺にダメージは通らない。モンスターをセットしてターン終了だ。」手札2枚
( ^ω^)「僕のターン、ドロー!このカードなら・・!僕はE・HEROオーシャンを召喚するお。」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) オーシャン/Elemental Hero Ocean》 †
効果モンスター
星4/水属性/戦士族/攻1500/守1200
1ターンに1度だけ自分のスタンバイフェイズ時に発動する事ができる。
自分のフィールド上または墓地から「HERO」と
名のついたモンスター1体を持ち主の手札に戻す。
( ^ω^)「このカードで壁をぶち破るお。魔法カード発動、ライトジャスティス!!」
E・HEROは二体だから竜巻海流壁とフィールドバリアを破壊するお。」
( `ω´)「HEROの数だけ魔法・罠カードを破壊するカードか・・。」
( ^ω^)「フレイム・ウィングマンで伏せモンスターに攻撃!」
224 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/11(金) 21:03:28.09 ID:SVjafvg0
( `ω´)「伏せカードはグリズリーマザーだ。当然破壊されるが効果を発動させてもらう。」
《グリズリーマザー/Mother Grizzly》 †
効果モンスター
星4/水属性/獣戦士族/攻1400/守1000
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、
デッキから攻撃翌力1500以下の水属性モンスター1体を
自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。
( `ω´)「デッキからグリズリーマザーを特殊召喚する。」
( ^ω^)「でもフレイム・ウィングマンの効果は発動するお!」
( `ω´)「がっ!」LP6100→4700
( ^ω^)「さらにオーシャンの攻撃、アクアストライク!!」
( `ω´)「ぬっ!3枚目のグリズリーマザーを特殊召喚する。」LP4700→4600
( ^ω^)「ターン終了だお。僕は心の闇なんかに負けないお!」 手札2枚
( `ω´)「まだまだデュエルは始まったばかりだ。水の真髄は手ぬるくはないぞ。」
フィールドに小さい波が少しずつ起こり始めていた
続く
225 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/11(金) 21:04:29.35 ID:SVjafvg0
投下終了です。次回で前期最終回になるかも
226 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/11(金) 21:07:26.33 ID:SOSAHL2o
乙様だぜ
227 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/11(金) 21:08:43.85 ID:8fzzd0c0
乙ー
228 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/11(金) 21:13:11.14 ID:V5OmlTIo
乙
229 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/11(金) 21:13:26.06 ID:EeVQeaE0
乙だぜ
アトランはロックすり抜けがウザいから困る
230 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/12(土) 03:52:49.27 ID:XZ8W.UDO
今SSが完成した…眠いから今日の夜投下する
231 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/12(土) 15:15:45.94 ID:eH9/AUMo
お前ら中国人ばかり叩いているが、日本人にも悪い奴は居るし、
中国人にも良い奴は居る。
中国 日本
★★★★★★ ○○○○○○
★★★★○★ ★○○○○★
★★★★★★ ○○○○○○
★○★★★★ ○●○○★○
★★★★★★ ○○○○○○
★★★★★★ ○○★○○○
良い中国人☆ 良い日本人○
悪い中国人★ 悪い日本人●
232 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/12(土) 21:41:50.73 ID:1Hvk3hc0
今から投下しようと思うけど、人いる?
233 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/12(土) 21:43:41.78 ID:q1jsv4Yo
いるよ
234 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:50:24.46 ID:1Hvk3hc0
このスレも捨てたものじゃないな
投下始めます
235 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[今回はデッキ公開もある]:2008/04/12(土) 21:51:52.37 ID:1Hvk3hc0
「デュエルライダーズ エンドレス・デュエル」
RIDING−4「運命との再会」
――霊結晶研究機関、ミスティックの研究所は全国に渡って数多く存在する。
ここ、渋谷支部もその一つであり、涼子は元々はここが本拠地であった。
灰葉は時々、研究を手伝うため(または研究材料として)にここに来ている。
涼子の研究室のデスクを使って、灰葉と涼子はデュエルをしていた。
デュエルの状況は以下のようになっている。
灰葉
LP :200
手札 :なし
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:三枚
涼子
LP :1600
手札 :三枚
モンスター:大地の騎士ガイアナイト (攻撃翌力2600)
魔法or罠 :なし
伏せカード:一枚
見ての通り、灰葉がかなり劣勢の状況である。
涼子の場にはレスキューキャットからのエアベルン、ウォンバットからシンクロ召喚で出されたガイアナイトがいる。
涼子がターンを終え、次は灰葉のターンであった。
236 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:52:18.62 ID:1Hvk3hc0
「ターンエンドよ。もう取り返せないかしらね、灰葉君」
「最後まで諦めませんよ! 俺のターン、ドロー!」
「(こいつに賭けるしかないな)罠発動します! レベル変換実験室」
《レベル変換実験室(へんかんじっけんしつ)/Level Conversion Lab》
通常罠
自分の手札のモンスターカードを1枚選択して相手に見せ、
サイコロを1回振る。
1の目が出た場合、選択したモンスターを墓地へ送る。
2〜6の目が出た場合、このターンのエンドフェイズ時まで
このモンスターは出た目のレベルになる。
「(あまり見ないカードを使うわね……)」
「俺が対象に選ぶのは手札の疾風の暗黒騎士ガイアです。ダイス振りますよ!」
《疾風(しっぷう)の暗黒騎士(あんこくきし)ガイア/Swift Gaia the Fierce Knight》
効果モンスター
星7/闇属性/戦士族/攻2300/守2100
手札がこのカード1枚だけの場合、
このカードを表側攻撃表示で生け贄なしで召喚できる。
この召喚は通常召喚扱いとする。
涼子は灰葉のこのプレイングが疑問だった。
疾風の暗黒騎士ガイアは今の状況ならレベル変換をしなくても召喚が出来る。
何か策があるのだろうかと考えた。
237 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:52:44.68 ID:1Hvk3hc0
「ダイスは……よし、2です! 俺は疾風の暗黒騎士ガイアを召喚します!」
「でも、疾風の暗黒騎士ガイアではガイアナイトは倒せないわよ?」
「ここからが本番です。俺は伏せてある魔法カード、二重召喚を発動します! 俺はもう一回通常召喚が出来ます」
「さらに同じく伏せてある増援を発動! デッキからジャンク・シンクロンを手札へ!」
「手札に加えたジャンク・シンクロンを召喚します! ジャンク・シンクロン効果発動! 墓地にあるメタモルポットを守備表示で特殊召喚!」
「いきますよ。ジャンク・シンクロン、スピード・ウォリアーをチューニング!」
「ジャンク・ウォリアーをシンクロ召喚!」
「(なるほど、そういうことね)」
涼子は灰葉の思惑に気づいた。
「ジャンク・ウォリアー効果発動します! フィールドにある疾風の暗黒騎士ガイアはレベルが2」
「つまり、ジャンク・ウォリアーの攻撃翌力は疾風の暗黒騎士ガイアの攻撃翌力、2300アップします!」
ジャンク・ウォリアー 攻撃翌力 2300→4600
涼子はこのコンボに感心していた。
「すごいコンボね、灰葉君。いつ思いついたの?」
「一昨日くらいにちょっと。ジャンク・ウォリアーをもっと活かすにはどうしたらいいか考えてて。確実性はないですけどいつか使えるかなって思ってて。一枚だけレベル変換実験室を入れていました」
「これだけじゃ、ありません。まだまだ他にもいろいろ考えてますよ」
「へぇ……」
灰葉の普段な態度からは考えられない、研究熱心な一面もあるのだと涼子は感心した。
さすがプロデュエリストというべきか。
238 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:53:48.58 ID:1Hvk3hc0
「ではとどめです。ジャンク・ウォリアーでガイアナイトへ攻撃、スクラップ・フィスト!」
「正直驚いたわ。でも、私の勝ちね」
LP1600→600「罠発動するわ、スキルドレインよ」
スキルドレイン、フィールド上のモンスターの効果を無効にするカード。
効果を無効にされ、ジャンク・ウォリアーの攻撃翌力が元に戻ってしまった。
「うわ! そんなの持ってたなんて……俺の負けかぁ」
ジャンク・ウォリアーは返り討ちにあい、灰葉のライフが0になった。
LP200→0「俺の負けですね。ありがとうございました!」
涼子はため息をついた。
「もう、プロデュエリストが素人に負けちゃダメじゃない」
呆れた涼子は灰葉を叱る。
「いや、でも涼子さん本当強いですよね。これで三連敗ですか」
「君……そんなんじゃこの先、プロで勝っていけないわよ」
「大丈夫です! 俺、本番に強いですから!」
笑顔で灰葉がそう言った。その笑顔を見ていると、涼子はこれ以上咎める気はしなくなっていた。
「もしかすると君の今後の参考になるかもしれないから、今の私のデッキのレシピ、見せてあげるわ」
「え? でも、そんなに簡単に見せちゃっていいんですか?」
「見せて困るようなやわな構築力はしてないわ」
そう言って、涼子は一枚ずつデッキからカードを机の上に置いていく。同種のカードは重ねてデッキ内容をわかりやすく灰葉に見せた。
「それに、あなただから見せるんだからね。感謝しなさい」
239 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:54:36.85 ID:1Hvk3hc0
メインデッキ 40枚
《モンスター 18枚》
【上級 3枚】
ミストデーモン サイバー・ドラゴン×2
【下級 15枚】
デス・ウォンバット×3 X−セイバー エアベルン×3 チューン・ウォリアー×2 巨大ネズミ×3 クリッター レスキューキャット×3
《魔法カード 15枚》
サイクロン ライトニング・ボルテックス 光の護封剣 死者蘇生 死者転生 収縮×2 精神同調波×2 早すぎた埋葬 打ち出の小槌 大嵐 貪欲な壺×2
《罠カード 7枚》
スキルドレイン×3 砂塵の大竜巻×2 聖なるバリア−ミラーフォース− 転生の予言 炸裂装甲
《融合デッキ 12枚》
ギガンテック・ファイター×3 大地の騎士ガイアナイト×3 フレムベル・ウルキサス×3 キメラテック・フォートレス・ドラゴン×3
「スキルドレインを活かしたシンクロデッキね。なるべく、スキルドレイン下でも効果を使える者で固めてみたわ」
「エアベルン、ウルキサスあたりを出すときは注意しないといけないわね」
「いやあ、やっぱりレスキューキャットからのシンクロ召喚は強かったです。手札一枚から2600のモンスター出るってのはキツかったな」
「そうね、貪欲な壺もとても使いやすくなるわ」
「それと、戦闘で破壊しても復活してくるギガンテック・ファイターもなかなかよ。そのためにレベル5の召喚しやすいモンスターを入れてるのだけど、簡易融合とレベル5の融合モンスターを入れてもいいかもね」
「どう? 私のデッキの感想は」
「ピン刺しのミストデーモンが何か素敵です」
思わぬ感想に涼子は少し呆れたが、灰葉君らしいかな、とも思った。
普段は涼子はデッキを人に見せるのをかなり嫌がるのだが、不思議と灰葉には見せようと思ったのだ。
240 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:55:35.34 ID:1Hvk3hc0
それからも灰葉の霊結晶の研究は続いた。
取り出すことが出来ないため、霊結晶の成分調査の時に灰葉じっとしていなければならなかった。
いかつい機械に囲まれるとやはり緊張する。
正午頃に彰も研究所にやってきた。
丁度お昼だったので、涼子、灰葉、彰は一緒に昼ご飯を研究所の食堂で摂った。
「何しに来たんだよ彰。昼ごはんだけ食べに来たとかか?」
「そんなわけないやろ。お兄ちゃんが迷惑かけてないんか見張りに来たんよ」
しっかりした妹だと涼子は思った。まるで保護者である。
「全く、保護者じゃないんだからな」
「あたしはお兄ちゃんの保護者のようなもんです。お兄ちゃんが何か変なことやってないか心配やもん」
賑やかな兄妹の会話を涼子は見ていた。
一人っ子の自分は兄弟がいることがすごく羨ましくなった。
241 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:55:56.91 ID:1Hvk3hc0
昼食を食べ終えて、また涼子の研究室へ行こうとした灰葉。
研究所の廊下を歩いていると、後ろから誰かに肩を叩かれた。
「やあ、君が灰葉一義君……だね?」
「そうですけど。えっと、あなたは?」
白衣を着た、若い男だった。
髪型は流行のそれ、二重瞼のキリッとした眼、それに加え長身である。
「立ち話もなんだし。ちょっと僕の研究室に寄っていかないか?」
「ええ、いいですよ」
案内された部屋へ入ると、椅子にかけるように言われた。
「僕は津上賢二郎(つがみけんじろう)。わかると思うけど、ここの職員だ。よろしく」
「改めて、灰葉一義です。よろしくお願いします! これ名刺です!」
そう言って灰葉は名刺を差し出したが、津上は受け取らなかった。
「悪いけど、僕は男からは名刺や連絡先は貰わないようにしてるんだ。すまないね」
「はぁ……」
もしかしてちょっと嫌な人かな、と灰葉は思った。
「僕は今、新しいDホイールの設計に携わってるんだ」
津上がパソコンのマウスを動かし、カチカチと画面上のいろいろな箇所をクリックする。
CGで出来た設計図のような物が画面に表示された。
242 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[ブリューナクとかがないのはまだこのSSの中にはないから]:2008/04/12(土) 21:57:50.75 ID:1Hvk3hc0
「精霊実体化のメカニズムも大分掴めて来た。ただし、こいつの製作は膨大な霊結晶を必要とするし、複雑な計算も必要」
「膨大なコストがかかるわけだ。故によくて一台しか作れないだろう」
「こいつが完成すれば君は楽が出来るわけだ」
「なるほど! すごいですね!」
あ、実はいい人なのか。と灰葉が思ったとき、予想もしないことを津上が言った。
「君が秋月さんと仲良く出来るのは、あくまで君がDホイールのライダーだからだ」
秋月さん。一体誰のことなのかと灰葉は思ったが、涼子の苗字だと気づいた。
「僕はこのDホイールの専属デュエリストとなる。そして、秋月さんを……」
津上はそこから先は言わなかった。だが言わんとすることは、灰葉にはわかった。
それから津上は灰葉の知らない、涼子さんのことをいろいろと話してくれた
「秋月さんは凄い人だよ。十七歳でマサチューセッツ工科大学を卒業して、それから日本のミスティックの研究員となって霊結晶の研究に携わっている。今まで製作したデュエルモンスターズカードの頃は数知れず、大学在学中に既に200枚のカードを作っていたらしいからね」
「へえ、すごいんですね。涼子さんって」
「すごいなんてもんじゃない。本当の超エリートってのはあの人のことを言うんだよ。僕も尊敬している」
津上がそう言って、少しの間。津上は灰葉に本題を告げた。
「なあ、灰葉君。デュエリストとして、どちらの格が上か。僕とデュエルで決めよう」
「そして、このデュエルで、君の身の程を知るといい」
「……そういうことなら、わかりました。やりましょう!」
ある意味では涼子を賭けたデュエルのようなものである。灰葉は挑戦を受けることにした。
その時、灰葉がどう思っていたのかはわからない。単に軽い気持ちで受けたのか、それとも――
243 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:58:18.39 ID:1Hvk3hc0
―― 一方、彰は部屋の外のドアのところで、このやりとり聞き耳をたてていた。
「これはおもしろそうなことになってきたわあ……」
その場を急いで彰は去っていった。
――霊結晶の研究にはデュエルモンスターズとの関係性は不可欠であった。故にミスティックの研究員にもそれなりのデュエルスキルは備わっており、下手なアマチュアデュエリストよりはよほどレベルは高い。
ミスティックの研究所には、研究員同士、また他デュエリストからデータを得るためにミスティック外のプロなどとデュエルするためのデュエルスペースが備わっている。
デュエルスペースはそれなりの広さを誇り、デュエルスペースを覗ける窓がいくつかある部屋が別にある。そこから他の研究員がデュエルのデータを取ったりするためだ。
薄暗い部屋の照明を津上は点けた。
デュエルスペースの外、丁度窓から見える場所に彰と涼子はいた。
彰が二人の話に聞き耳をたてた後、急いで涼子を連れてきたのだ。
「ハァハァ、間に合ったわぁ」
彰はよほど走ったのか、息を切らしている。
涼子は灰葉と、同じ研究員の津上がデュエルしようとしてるのを見て驚いた。
「彰ちゃん、何でこの二人がデュエルしてるの?」
「ん〜、ま、一匹のメスをかけてオス同士が角をぶつけ合うっちゅう感じやな?」
それを聞いて涼子は意味がわからない、と言った顔をした。
まずいことを言ったかな、と思った彰は慌てて言い換えた。
「ま、まあ腕試しみたいなもんですよ二人とも、多分」
「そう……それならいいんだけど」
244 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 21:59:19.44 ID:1Hvk3hc0
「君はシンクロデッキなんてのを使うようだね。おもしろそうなデッキだ」
津上が余裕たっぷりに灰葉にそう言った。
「いえ、これさっき散々使っちゃったんで。こっちのデッキ使っていいですか? 『仕事用』の奴なんですけど」
仕事用、その意味は津上にもわかった。
「なるほど、プロで使うデッキというわけだ。いいだろう」
灰葉は腰に装着している二つのデッキホルダーから、一方を取り出した。
ジャンク・ウォリアーやニトロ・ウォリアーの入ったデッキではなく、灰葉が涼子と出会う以前に使用していたデッキである。
それを研究所のものである、デュエルディスクへとセットした。
二人はデュエルディスクを展開させる。
「デュエル!」
灰葉と津上、二人の掛け声が、デュエルスペースの中にこだました。
「ねえ、彰ちゃん。灰葉君のプロ用のデッキってどんなのを使ってるの?」
「それは見てのお楽しみ――ですわぁ」
「じゃ、僕から行かせてもらうよ。ドロー」
「僕は手札からモンスターをセット、ターンエンドだ」
245 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/12(土) 21:59:29.89 ID:t85CfIo0
マサチューセッツ工科大学って言い難すぎだろ…
支援
246 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:00:41.68 ID:1Hvk3hc0
「俺のターン! ドロー!」
「手札から魔法カード、D−スピリッツを発動!」
《D(ディー)−スピリッツ/D - Spirit》
通常魔法
自分フィールド上に「D−HERO」と名のついたモンスターが存在しない場合、
手札からレベル4以下の「D−HERO」と名のついたモンスター1体を
特殊召喚する事ができる。
「手札からD−HERO ディスクガイを守備表示で特殊召喚。さらにディスクガイをリリースしてD−HERO ダッシュガイをアドバンス召喚!」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ディスクガイ/Destiny Hero - Disk Commander》
効果モンスター(制限カード)
星1/闇属性/戦士族/攻 300/守 300
このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
《D−HERO(デステニーヒーロー) ダッシュガイ/Destiny Hero - Dasher》
効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2100/守1000
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる事で、このターンの
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃翌力は1000ポイントアップする。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
このカードが墓地に存在する場合、1度だけドローフェイズ時に
ドローしたモンスターカードをお互いに確認し特殊召喚する事ができる。
灰葉が使っているカードを見て、涼子はとても驚いているようだった。
「D−HERO……!」
「やっぱり驚いてはるな、涼子さん。お兄ちゃんのイメージと全然合ってへんやろ? クールなD−HEROは」
「え、えぇ。そうね……」
しかし涼子が思っていたのは違うことだった。確かにかなりの予想外ではあったのだが。
247 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:01:22.77 ID:1Hvk3hc0
「(D−HEROか……懐かしいわね)」
「ダッシュガイで裏守備を攻撃! ライトニング・ストライク!」
ダッシュガイがモンスターに超高速の飛び蹴りの一閃をくらわせる。
「裏守備は水晶の占い師、リバース効果発動。デッキの上から二枚めくり、どちらか一枚を手札に加え片方をデッキの一番下へ戻す」
《水晶(すいしょう)の占(うらな)い師(し)/Crystal Seer》
効果モンスター
星1/水属性/魔法使い族/ 100/守 100
リバース:自分のデッキの一番上から2枚をめくり、
その内の1枚を選択して手札に加える。
残りはデッキの一番下に戻す。
「めくったのは禁止令と、そしてマジシャンズ・サークル」
「僕は禁止令を手札へ加える」
「ダッシュガイは効果で守備表示に。ターンエンド!」
津上
LP :4000
手札 :六枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
灰葉
LP :4000
手札 :三枚
モンスター:ダッシュガイ
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
248 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:02:09.57 ID:1Hvk3hc0
「僕のターン、ドロー」
「僕は手札から禁止令発動。宣言するのは……D−HERO Bloo−Dだ」
禁止令というあまり使われないカードに宣言したカードにも灰葉は驚いた。
「意外だな、ディスクガイを封じてくると思ったのに」
「僕はこのカードが何より怖くてね。モンスターの除去に加え、こっちのモンスター効果を無効にする効果を持ってる」
「だが、それさえ来なければ僕は勝てる……ってわけだ」
《D−HERO(デステニーヒーロー) Bloo−D(ブルーディー)/Destiny Hero - Plasma》
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻1900/守 600
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在するモンスター3体を
生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する
(この効果は1ターンに1度しか使用できず、
同時に装備できるモンスターは1体のみ)。
このカードの攻撃翌力は、装備したモンスターの
攻撃翌力の半分の数値分アップする。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは
全て効果が無効化される。
「自信ありますねえ」
249 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:02:52.64 ID:1Hvk3hc0
「いくよ、僕は古のルールを発動。手札のコスモクイーンを特殊召喚する」
《コスモクイーン/Cosmo Queen》
通常モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2450
宇宙に存在する、全ての星を統治しているという女王。
《古(いにしえ)のルール/Ancient Rules》
通常魔法
自分の手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。
「単純な効果ほど強いってね。さらに手札からヂェミナイ・エルフを召喚」
「ヂェミナイ・エルフの攻撃翌力は1900、ヂェミナイ・エルフでダッシュガイを攻撃」
ダッシュガイはヂェミナイ・エルフに撃破された。
「さらにコスモクイーンでダイレクトアタック」
コスモクイーンが大きな黒い球体を両手で発生させ、それを灰葉へと投げつける。
LP4000→1100「ダイレクトはキツイですね……」
「ターンエンドだ」
250 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:03:19.28 ID:1Hvk3hc0
「俺のターン! ドロー!」
「ダッシュガイの効果発動! 今ドローしたダッシュガイを特殊召喚!」
「(そういえばダッシュガイには特殊召喚効果があったか……忘れてたな)」
「メインに入ります。俺はD−HERO ダイヤモンドガイを召喚!」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ダイヤモンドガイ/Destiny Hero - Diamond Dude》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、
自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、
次の自分のターンのメインフェイズ時に
その通常魔法カードの効果を発動する事ができる。
通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
「ダイヤモンドガイの効果発動! 一番上は運よくデステニー・ドロー、墓地へ送って次のターンにノーコストで効果使いますね」
「ダッシュガイの効果発動! ダイヤモンドガイをリリースして、攻撃翌力を1000アップ!」
「いきますよ、ダッシュガイでコスモクイーンを攻撃! ライトニング・ストライク!」
ダッシュガイの攻撃翌力は3100、コスモクイーンが破壊される。
LP4000→3800「やるね、だがまだライフには余裕あるよ」
「(下手したら次のターンで負ける……こいつをブラフとして伏せておくか。通常魔法だけど)カードを一枚セット、ターンエンドです!」
津上
LP :3800
手札 :三枚
モンスター:なし
魔法or罠 :禁止令
伏せカード:なし
灰葉
LP :1100
手札 :二枚
モンスター:ダッシュガイ
魔法or罠 :なし
伏せカード:一枚
251 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:03:46.00 ID:1Hvk3hc0
「お兄ちゃん不利やなあ。あと一回ダイレクトくらったら終わるやないかぁ」
「そうね。ダッシュガイが守備表示になっちゃうから簡単に倒されちゃうし、マズイわね」
「僕のターン、ドロー」
「(ここで攻撃翌力の高い下級でも引けてればよかったんだが、まあいい)僕は手札からカードエクスクルーダーを召喚」
「効果発動。君の墓地にあるディスクガイを除外するよ」
《カードエクスクルーダー/Card Ejector》
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻 400/守 400
相手の墓地に存在するカード1枚を選択しゲームから除外する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
「うわ……もうディスクを特殊召喚出来ないのは痛いですね」
「ヂェミナイ・エルフでダッシュガイを攻撃」
二体目のダッシュガイも撃破される。
「さらにエクスクルーダーでダイレクトアタックだ」
LP1100→700「マズイな……」
「(エクスクルーダーを攻撃されるとダメージが痛いな、今のターン引いたミラーフォースを伏せておくか)カードを一枚セットしてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー」
「俺はダイヤモンドガイの効果で墓地に送られたデステニー・ドローの効果発動します。二枚ドロー」
「俺は手札からデステニー・ドローを発動! 手札にあるドレッドガイを墓地へ送り、二枚ドローします」
「(ドレッドガイ、墓地に行っても怖くはないカードだな)」
「(エクスクルーダーを残しておくとマズイな、ここは――)俺は手札からD−HERO ディアボリックガイを捨ててライトニング・ボルテックス発動します」
エクスクルーダーとヂェミナイ・エルフが破壊されるが、津上は少しも動揺してなかった。
「(ま、そりゃそうだよな……)俺はカードを二枚セット、ターンエンドです」
252 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:04:39.35 ID:1Hvk3hc0
津上
LP :3800
手札 :二枚
モンスター:なし
魔法or罠 :禁止令
伏せカード:一枚
灰葉
LP :700
手札 :一枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:三枚
「僕のターン、ドロー」
「(この伏せ方はブラフと見た、ここで決める)僕は手札から王立魔法図書館を召喚」
《王立魔法図書館(おうりつまほうとしょかん)/Royal Magician Library》
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 0/守2000
自分または相手が魔法を発動する度に、
このカードに魔翌力カウンターを1個乗せる(最大3個まで)。
このカードの魔翌力カウンターを3個取り除く事で、
デッキからカードを1枚ドローする。
「さらに手札から速攻魔法、ディメンション・マジックを発動。魔法図書館をリリースし、風魔神−ヒューガを特殊召喚する」
《ディメンション・マジック/Magical Dimension》
速攻魔法
自分フィールド上に魔法使い族モンスターが
表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げ、
手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
その後、フィールド上のモンスター1体を破壊する事ができる。
《風魔神(ふうましん)−ヒューガ/Kazejin》
効果モンスター
星7/風属性/魔法使い族/攻2400/守2200
相手ターンの戦闘ダメージ計算時のみ発動する事ができる。
このカードを攻撃するモンスターの攻撃翌力を0にする。
この効果はこのカードが表側表示でフィールド上に存在する限り1度しか使えない。
「ヒューガ……変わったの使ってますねえ」
「だが、なかなか強いんだよこれが。とどめ、ヒューガでダイレクトアタック」
253 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:05:25.86 ID:1Hvk3hc0
「罠発動! D−フォーチュン! 墓地にあるドレッドガイを除外して、バトルフェイズを終了させます!」
《D(ディー)−フォーチュン》
通常罠
相手が直接攻撃を宣言した時に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する「D−HERO」と名のついたモンスター1体を
ゲームから除外する事で、バトルフェイズを終了する。
「やるね、だが僕の勝ちは揺るがない。ターンエンド」
「俺のターン! ドロー!」
「(状況は厳しい……だけど、俺は負けたくない!)」
「俺は伏せてあるおろかな埋葬を発動! デッキからダンディライオンを墓地へ送ります」
「(あれは2ターン目に伏せたカード、ブラフだったか)」
「ダンディライオンの効果発動。綿毛トークンを二体特殊召喚」
《ダンディライオン/Dandylion》
効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/植物族/攻 300/守 300
このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」
(植物族・風・星1・攻/守0)を2体守備表示で特殊召喚する。
このトークンは特殊召喚されたターン、生け贄召喚のための生け贄にはできない。
「さらに墓地にあるディアボリックガイをデッキからディアボリックガイを特殊召喚!」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ/Destiny Hero - Malicious》
効果モンスター(準制限カード)
星6/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する。
自分のデッキから「D−HERO ディアボリックガイ」1体を選択し、
自分フィールド上に特殊召喚する。
「いきますよ、ディアボリックガイと綿毛トークン二体をリリースして――」
「D−HERO ドグマガイを特殊召喚します!」
ドグマガイ、D−HEROにおける最強クラスのモンスター。
3体の生け贄という高コストとそれに見合う3500という攻撃翌力、そして強力なライフロス効果を持っている。
254 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:06:43.22 ID:1Hvk3hc0
「ディアボリックガイを除外し、デッキからディアボリックガイを特殊召喚!」
除外し、 が抜けてたorz
255 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:08:06.23 ID:1Hvk3hc0
《D−HERO(デステニーヒーロー) ドグマガイ/Destiny Hero - Dogma》
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻3400/守2400
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「D−HERO」と名のついたモンスターを含む
モンスター3体を生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
この特殊召喚に成功した場合、次の相手ターンのスタンバイフェイズ時に
相手ライフを半分にする。
「攻撃翌力は高いな……だが、ドグマガイの攻撃翌力がいくらあろうとヒューガに戦闘では勝てない。ヒューガに攻撃した瞬間、君は負けだよ。さっきのライトニング・ボルテックスはとっておくべきだったね
「それはどうですかね、俺はさらに死者蘇生を発動! 蘇生させるのはダッシュガイです!」
「ダッシュガイでも無駄だ。ドグマガイじゃなくてブルーDなら倒せたんだろうけどね」
「じゃ、バトル入ります。ドグマガイでヒューガを攻撃です!」
「何!」
津上は驚いた。このままだとヒューガの効果で確実に負けなのに、あろうことか攻撃をしてきたからだ。
「どうしたんですか? チェーンはありますか?」
灰葉は何かを隠してきてるのだろうか、考えられるのは灰葉の一枚のリバースカード。
だがヒューガをそのリバースカードでどう倒すかは思いつかなかった。
天罰? いや、手札コストは灰葉にはない。
ヒューガの効果をどう無効にするのか、それともヒューガの攻撃翌力を0にでもするのか。
津上は動揺していた。
奴が何を考えてるのか思いつかない。もしかして諦めたのかもしれないが――
考え抜いた末、一応津上は警戒することにした。
「罠発動! 聖なるバリア−ミラーフォース! 攻撃モンスターを破壊する!」
「俺の勝ちですよ、津上さん。俺は戦闘でヒューガを倒して見せます!」
「バカなことを、そんな手段が――」
256 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:08:47.45 ID:1Hvk3hc0
「あるんですよ、それが。永続罠発動! 闇次元の解放!」
《闇次元(やみじげん)の解放(かいほう)/Escape from the Dark Dimension》
永続罠
ゲームから除外されている自分の闇属性モンスター1体を選択し、
自分フィールド上に特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、
そのモンスターを破壊してゲームから除外する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
「俺が特殊召喚するのはこいつです! 来い! ドレッドガイ!」
「ドレッドガイの攻撃翌力はフィールドのD−HEROの攻撃翌力の分になる。よって攻撃翌力は5600!」
「何をするかと思えば……いくら攻撃翌力があろうと戦闘ではヒューガを倒すのは無理だよ。それ以前にミラーフォースの餌食になる」
「いや、ドレッドガイが召喚されたターン、D−HEROは破壊されない。そして俺は戦闘ダメージを受けなくなる。つまり、ヒューガは倒せるってことさ」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ドレッドガイ/Destiny Hero - Dreadmaster》
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻 ?/守 ?
「幽獄の時計塔」の効果で特殊召喚した場合、
自分フィールド上の「D−HERO」と名のついたモンスター以外の
自分のモンスターを全て破壊する。
その後、自分の墓地から「D−HERO」と名のついたモンスターを
2体まで特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚されたターン、自分フィールド上の
「D−HERO」と名のついたモンスターは破壊されず、
コントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
このカードの攻撃翌力・守備力は、自分フィールド上のこのカードを除く
「D−HERO」と名のついたモンスターの元々の攻撃翌力を合計した数値になる。
「こんな隠し玉が……あったとはね」
257 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:09:25.12 ID:1Hvk3hc0
津上は落胆したようだったが、妙に清々しい感じでもあった。
灰葉の強さに敬意を表しての態度である。
「(灰葉君の今のプレイングは一朝一夕で身に付く物じゃないわ。この閃きは並のデュエリストには出来ないわね)」
涼子は感心していた。そして、何故か少し嬉しそうだった。
「ドグマガイでヒューガへ攻撃です!」
「ヒューガでドグマガイの攻撃翌力を0にする」
「ですがさっき言った通り、ドレッドガイの守りによりドグマガイは破壊されず、俺は戦闘ダメージを受けない」
ドレッドガイの鎖がドグマガイを守り、戦闘ダメージが灰葉へ届くのを身を挺して守った。
ドレッド・ウォール、ドレッド・バリア。
二つの防御効果の名前である。
「そしてドレッドガイでヒューガを攻撃です! プレデター・オブ・ドレッドノート!」
ドグマガイの鉄拳でヒューガは破壊された。
LP3800→600「終わりだね……」
「ダッシュガイでダイレクトアタック! ライトング・ストライク!」
ダッシュガイの飛び蹴りが津上へと直撃した。ライフが0になった。
LP600→0「見事だ……」
ライフが0になったことにより、デュエルが終了。半実体化(ソリッドビジョン)の状態のモンスターが消え去った。
「いやあ、ギリギリでしたよ」
灰葉はデュエルディスクを外すと、津上に向かってそう言った。
258 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:09:54.29 ID:1Hvk3hc0
「何か2ターン目の禁止令が本当に空振った感じだったな――」
「それですけどね、俺このデッキにはブルーD入れてないんですよ。組み替えて入れたりはするんですけど」
「えっ?」
「今回のはドレッドガイを中心にしたデッキだったんで。その割りに時計塔引けなくて苦労しました」
灰葉が自分のデッキを見てみる。
「あっ、下の方に三枚固まってるよ……テラフォーミングも。これじゃ引けないですね」
「そう……ハハ……」
津上は苦笑していた。
禁止令でデステニー・ドローあたりを指定しておけばよかったな、と反省した。
「だけど、僕も次は負けないよ。そして恋愛もまた別のことだ……」
津上が言ったが、灰葉は聞こえなかったようで。
「えっ、何ですか?」
津上は笑みを浮かべると。
「いや、何でもないよ」
「それじゃ俺、涼子さんが待ってますから。行きますね」
「あぁ、またデュエルしような」
「はい!」
津上はもっと突っかかろうとも思っていたのだが、妙に爽やかなこの青年にそうする気は何故か起こらなかった。
259 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:10:23.41 ID:1Hvk3hc0
灰葉が外へ出ると、そこには丁度涼子と彰がいた。
「あれ? 涼子さん、何でここに? もしかして俺のデュエル見てくれたんですか?」
「ええ」
「いやあ、D使うところは初めて見せましたね。なかなか強かったでしょ?」
灰葉は頭の後ろを恥ずかしそうにかきながら言った。
「そうね……ねえ、灰葉君」
「何ですか?」
「D−HEROはね、私が大学時代に作ったカードなの」
「え? そうなんですか!?」
「えぇ」
涼子は何か恥ずかしそうである。
「最近はD−HEROなんて一部しか見ないし、特にドレッドガイなんてほとんどね」
「君が使ってるのを見てると、何だか懐かしくて……嬉しかったわ」
「そうですか、涼子さんが作ったカード。俺使ってるんだ……」
お互い嬉しそうな、気恥ずかしいような気持ちになっている。
「(何かいいムードやわあ……お兄ちゃんと涼子さん)」
すっかり会話に入れなくなった彰はそう思って、おとなしくしていた。
260 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:10:52.38 ID:1Hvk3hc0
「でも、何でいきなり津上とのデュエルでDを使ったの?」
「何か、負けたくなかったんですよね。絶対に」
それを聞いて、涼子の態度は変わった。顔が怒っているように、灰葉には見える。
「ちょっと、それじゃ私には負けてもよかったってこと? 本気出してないってこと?」
「いや、そうじゃないんですけど……いや、参ったな」
涼子に問い詰められて灰葉は笑いながら、とても困っていた。
「じゃあ今から私とデュエルよ! 今度はD−HEROの方を使いなさいね! 絶対よ!」
「わ、わかりました!」
「ほら、早く!」
涼子は灰葉の手をとって、早歩きで自分の研究室へと向かった。
転びそうになりながら灰葉は付いていく。
涼子さんは意外と負けず嫌いだと灰葉は思った。
「(お兄ちゃん、尻に敷かれるタイプやなぁ……)」
二人の後ろを歩いている彰は兄の将来を案じていた。だらしない兄には涼子さんみたいな人がいいかな、などと思っていた。
「ドレッドガイで攻撃! プレデター・オブ・ドレッドノート!」
「罠発動よ、スキルドレイン」
ドレッドガイの攻撃翌力が0になり、相手モンスターに撃破され灰葉のライフは0になった。
「ま、また負けた……」
――その後、結局灰葉は一回も勝てず、涼子にやはりこっぴどく叱られる。
涼子は灰葉に夜遅くまで、厳しい特訓を受けさせた。
強くなって欲しいという、その気持ちから。
それだけでなく、もしかして、長く一緒にいたかったから――かもしれない。
261 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/12(土) 22:11:47.24 ID:t85CfIo0
時計塔以外の特殊召喚で発動するとは初耳だ
支援
262 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:13:00.96 ID:1Hvk3hc0
投下終了。
公開した涼子さんのデッキにブリュナークやウルベルムなどのシンクロがないのはまだ開発されてないから。
灰葉にDを使わせようと思ったのはジャンク・ウォリアーと同じ闇戦士だから
などと本編を解説してみる。
次回はまたライディングデュル
263 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/12(土) 22:14:30.05 ID:1Hvk3hc0
ドグマガイの攻撃翌力が何か100高いですが本編に支障がない程度のミスなので
またテキスト勘違いとかwwwwwwwwwwwwwwwwww
264 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/12(土) 22:16:12.78 ID:t85CfIo0
乙!
265 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/12(土) 22:18:17.06 ID:H3Dw4NYo
乙様ー
青血はD-HEROよりも他のデッキでよくみるから困る
266 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/13(日) 00:03:43.40 ID:rfTHEO2o
乙
僕も尻にしかれたいです><
267 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/13(日) 11:19:35.23 ID:rP3FBI2o
てs
268 :
tsK
◆n0ffRKpgOw
:2008/04/13(日) 18:06:59.03 ID:dYO9YVwo
大学で忙しいうちにいきなり話進んでるwwwwwwwwwwww
シンクロってなんだよwwwwwwwwwwwwww
さて、またまったりやるか・・・
野球始まったし実況もあるけどね
ひとまず今は、黒ぬこさん乙!
269 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/13(日) 20:38:41.81 ID:Wlm35Y2o
ヤバイ。ライディングデュエルヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
ライディングデュエルヤバイ。
まず速い。もう速いなんてもんじゃない。超速い。
速いとかっても
「ストレイト・クーガー20人ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ時速200キロ。スゲェ!なんか速度制限とか無いの。一般道とか高速とかを超越してる。200キロ超えてるし超速い。
しかもデュエルしてるらしい。ヤバイよ、デュエルだよ。
だって普通はバイクにのってデュエルしないじゃん。だってドローしたカードが風圧で吹っ飛ばされてはるか後方に吹っ飛んだら困るじゃん。手札とか飛んじゃうと困るっしょ。
相手に合わせて加速して、さっきまで時速80キロだったのに、次のターンで時速倍とか泣くっしょ。
だから王様とか二十代とかバイクでデュエルしない。話のわかるヤツらだ。
けど遊星はヤバイ。そんなの気にしない。加速しまくり。光さす道とか観測してもよくわかんないくらい融合しやすすぎ。ヤバすぎ。
時速200キロっていたけど、もしかしたら150キロかもしんない。でも150キロって事にすると
「じゃあ、ライディングデュエルの爽快感って何よ?」
って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。
あと超演出いい。モンスターがバイクに並走。今までのモンスターで言うとダッシュガイ。ヤバイ。寒すぎ。追いかける暇すらなく置いてかれる。怖い。
それに超コースに終わりが無い。超ガラガラ。それに超クール。レベル5とか平気で出てくる。レベル5て。小学生でも言わねぇよ、最近。
なんつってもD-ホイールは馬力が凄い。時速200キロとか平気だし。
うちらなんて時速200キロとかたかだかスピードメーターで見ただけで上手く扱えないから法定速度にしたり、安全運転してみたり、高速道路使ったりするのに、
遊星は全然平気。公道を200キロ出して走ってる。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、D-ホイールとライディングデュエルのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイデュエルの世界に出て行った遊星とか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。
270 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/13(日) 21:28:26.75 ID:lbNGYqY0
遅くなったけど乙さま。シンクロにスキドレは良さそうだな
271 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/13(日) 21:53:21.65 ID:rfTHEO2o
没になった設定集と書きかけの話を見直してたら面白すぎてなんか泣けて来た
272 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/14(月) 23:33:37.45 ID:Lz3OGh6o
ジークミサワ!ジークミサワ!
273 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/16(水) 02:36:56.41 ID:2CadHQDO
最近週一回以上の投下を心がけている自分
頑張れば今日のファイブディーズ終わってから投下出来るかも
274 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/16(水) 19:31:44.07 ID:ETcyYW.0
>>273
はまにあいませんでした
275 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/17(木) 00:27:42.67 ID:0BpKxEAo
一回ペースを崩すとそこからだらだら崩れてくんだよなあ
とりあえず頑張れ、超頑張れ
276 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/17(木) 01:21:58.17 ID:5KINinA0
>>275
今完璧に完成しました。
今日こそは投下出来る
277 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 19:31:49.34 ID:5KINinA0
投下しようと思うんだが、連投だから気が引ける。
他の人ももっと頑張ってくれwwwwwwwwwwwwwwww
278 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:26:58.91 ID:5KINinA0
やはり投下するしかないか、人いますか?
279 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/17(木) 21:35:22.41 ID:/IvpdTM0
いるよ
280 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:41:37.42 ID:5KINinA0
いつも同じ人が返答してる気がするwwwwwwwwwwwwwwww 投下開始
281 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:42:15.02 ID:5KINinA0
「デュエルライダーズ エンドレス・デュエル」
「雨の中で傷ついて」
灰葉は今、高級マンションの三階の一室にある涼子の家にいた。
ワックスが効いたフローリングに、プラズマテレビ、透明なガラスのテーブル、キッチンはガスではなく電気タイプ。
高級感と清潔感の漂う家だった。家の中は甘い、いい匂いがした。
「いやあ、まさか涼子さんの家に呼ばれるなんて――」
頭をタオルで拭きながら灰葉はいつもの笑顔で言った。
「特に用があるってわけじゃなかったんだけどね。こんな雨の中呼び出してしまってごめんなさいね」
外では大雨が降っていた。昼であるが雨雲により日が差していないので、部屋には電気を灯している。
ずぶ濡れの灰葉が家にやって来たとき、涼子は酷く申し訳ない気持ちになった。
午前中は晴れていたため、まさかこんなに大雨が降るとは思わなかった。
幸い灰葉は赤のレインジャケットに着用し、下には黒のレインパンツを履いていため、濡れているのは髪だけだったのだが。
突然の大雨に、涼子は嫌な予感がするのを拭えなかった。
「いえ、涼子さんのところになら――例え雨が降ろうが槍が降ろうが駆けつけますよ」
「槍が降ってくるわけないじゃない、バカねえ……」
灰葉の冗談に涼子は笑いながら言った。
その時だった、物凄い落雷が近くに振った。
地面が揺れるほどの轟音が鳴り響く。
「きゃっ!」
普段の涼子からは考えられないような甲高い声をあげて、涼子は思わず灰葉の腕に抱きついてしまった。抱きしめる力にギュッと力が入る。
灰葉は驚いていた。雷ではなく涼子が抱きついてきたことに。
282 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:43:28.31 ID:5KINinA0
「涼子さん、雷怖いんですか? まあ今のは俺もちょっと怖かったですけど」
灰葉が言った瞬間、あたりが真っ暗になった。
「は、灰葉君……」
弱々しい涼子の声。涼子はすがるようにして灰葉の腕に抱きついている。灰葉は涼子が落ち着くまで、何も言わずにじっとしていた。
涼子の柔らかい胸の感触が灰葉の腕に当たる。その感触に、灰葉の心臓がドキドキと高鳴る。
今が真っ暗でよかったなと灰葉は思った。赤くなった顔を見られないから。
涼子が落ち着いた頃に、ブレイカーのある場所を灰葉は聞いた。
「トイレのところに……あるわ」
涼子が自分の腕を放すのを確認すると、携帯電話の明かりで照らしながら、なんとかブレイカーまで辿り着いて電源スイッチを上げた。
リビングに明かりが灯る。
「みっともないとこ……見せちゃったわね」
涼子は正座で両の掌をふとももの上で合わせてモジモジしている。
目が泳いでいる、とても恥ずかしそうだった。
「(涼子さんも可愛いところあるな)」
と灰葉は思った。
「いえ、そんなことないですよ」
「――紅茶でも、入れるわね」
その場を誤魔化すように、涼子は台所へと向かった。
283 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:44:05.56 ID:5KINinA0
その後、涼子の入れた紅茶を入れながら二人はいろいろなことを話した。
デュエルの戦略について語り合ったり、自分達の遠くない昔のことも。
「いやあ、涼子さんと会ったのがつい最近だなんて。随分前のことのように思ってしまいますね」
「そうよねぇ、いろいろあったわね――」
感慨深く、懐かしい気持ちに二人は浸る。
「これまで倒したデュエルライダー……いや、死の存在(デス・エクシステンス)って奴らは言ってたか。これで六人だったですかね」
悪魔族デッキを使ったバムズ以降にもデュエルライダーは現れ、三人を灰葉は倒していた。
最近は副作用の影響も少なくなってきており、眠くなることも少なくなっていた。
――何故か涼子はそれが少し寂しかったりもするのだが。
「そうね、灰葉君は頑張ってくれてるわ」
「はい」
「ねえ、灰葉君は――」
涼子はそれだけ言って急に口ごもってしまった。
「どうしたんですか?」
「いえ、変なこと聞くかもしれないけどごめんなさい」
この言葉は保険のようなものだと涼子は思った。お互い……いや、自分が傷つかないための保険。
今まではそうは思わなかったのに、灰葉を目の前にすると自分のこの行為が汚いことをやってるように思えてくる。
「君は、怖くないの? 戦うことが」
「そりゃもちろん、すごく怖いです」
灰葉はいつもの笑顔であっさりとそう答えた。
「すごく怖いって……じゃあ君は何で、戦えるの?」
「だって、俺がやるしかないじゃないですか」
責任感を感じるというわけでもなく、当たり前のようにそう言った。
「でも、自分が……何で自分が戦わなくちゃいけないって思ったことないの? もし他の人が戦えるんならって」
「うぅん……そうですねえ」
灰葉は腕を組んでしばらく考えた。
284 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[ハイパー甘々タイム終了]:2008/04/17(木) 21:44:40.25 ID:5KINinA0
「そうですね、嫌なこともあります。何より俺がこの仕事やってて嫌なのは、奴らを倒す時ですね」
「何で?」
涼子には灰葉の言ってる意味がよくわからなかった。
「例え人を守るためだとしても、奴らが人を殺してたとしても」
「デュエルの精霊に任せるとはいえ暴力を振るったり、命を奪ったりのはすごく嫌なんです」
「でも、仕方ないですよね。俺が頑張らないともっと多くの命が奪われるんですから」
――自分は迂闊だ。涼子はそう思って後悔した。
彼は優しいのだ。「何で?」なんて間抜けな質問をした自分が本当に嫌になった。
「灰葉君……ごめんなさい」
「謝らないでください。俺、この霊結晶が選んだのが俺でよかったと思ってるんですから」
「だって俺、そうしないと涼子さんに会って、知り合いになれなかったじゃないですか」
屈託のない笑顔でそう言い放つ灰葉、涼子の心が締め付けられるようだった。
心臓を鷲掴みにされたような、それだけの衝撃がこの言葉と想いにはあった。
「どうしたんですか、涼子さん? 何笑ってるんですか?」
「い、いえ、なんでもないわ!」
顔が紅潮し、笑った顔になっていくのが涼子は自分でわかった。
恥ずかしさに、ますます顔が紅潮していく。
285 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:45:14.66 ID:5KINinA0
ヴェルグは死の存在(デス・エクシステンス)の中でも上位ランクのデュエリストであった。
袖が腕まですっぽり隠れ、丈が長すぎて引きずるほどのダボダボなダークグレーのコートを着ている。
髪からは完全に色が抜け切っている、まるで雪のような白さである。
さらに日を浴びたことのないよう不健康な、髪同様に白い顔、まるで血が通ってない能面のように見えた。だが長い前髪から除く細い、灰色の瞳はギラギラしている。
年のほどは二十歳くらいだろうが、髪のせいでより老けて見えた。
既に灰葉の『紅き力』によって六人ものデュエリストが倒されていることを聞いたヴェルグは紅き力に興味を示していた。
ヴェルグは世に出て、デュエリスト達への辻斬りを行っていた。
デュエリストを見つけては、デュエルディスクを渡し、自分とのデュエルを強要する。
そして自分に負けたデュエリストは始末した。
今日もヴェルグは辻斬りを行っていた。相手はセミロングの長さの髪の、若い女デュエリストである。
「つ、強い……」
女デュエリストはヴェルグのライフを削ることなく、負けてしまった。あっけない。
女デュエリストはプロであり、レベルは6。決して弱くはないが、ヴェルグとの力の差は圧倒的だった。
「私の勝ちだ……そして敗者には死を」
ヴェルグはデュエリストの喉笛に何処からともなく取り出したレイピアの刃を素早く、静かに這わせる。あざやかなその剣技は斬るというより、そっち表現のほうがしっくり来た。
デュエリストの喉から血が噴出し、そしてそのまま絶命した。ヴェルグは[
ピーーー
]瞬間に対象の後ろまで足を運ぶため返り血をあびることはない。
とても静かな死だった、目を開けたまま女デュエリストであった死体が横たわっている。血がアスファルトの地面に汚く流れている。
血の滴るレイピアをダボダボの服の中に隠すと、ヴェルグは天を仰ぎながら死体の側から去っていった。
「(早く出て来い、紅き力を持つデュエリストよ。私とデュエルを!)」
ヴェルグの顔は笑っていた。左右非対称の引きつっているような奇妙な顔であった。
286 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:46:17.40 ID:5KINinA0
まただorz
[ピーーー]は「[
ピーーー
]」で
287 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:46:44.73 ID:5KINinA0
「殺 す」
表示されないの忘れてたwwwwwwwwwwwwww なんというgdgd
288 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:47:08.60 ID:5KINinA0
灰葉が涼子の家に来て既に三時間がたっていた。
二人はまたデュエルをしていたのだが、やはり灰葉は涼子に勝つことが出来なかった。
六度目くらいのデュエルの時、涼子の携帯に上条刑事から連絡があった。
「こんな雨の日に出なくてもいいのに……」
携帯を切った涼子が言った。灰葉には電話の内容はわかっていた。
「灰葉君、いける?」
「はい!」
「君にはいつも迷惑かけるわね……」
「そんな、涼子さんが気に病むことはないです」
涼子はあることを思いついた。
「灰葉君、よかったら今日家でご飯食べない?」
「いいんですか?」
灰葉がとても嬉しそうな顔をして聞き返す。
「ええ、ご飯作って、帰ってくるのを待ってるわ」
「楽しみです! それじゃ、いってきます!」
雨の中、バイクを走らせる灰葉を涼子は家の窓から見送った。
止む気配のまるでない大雨だった。この中でデュエルする灰葉はすごく大変だろう。
冷蔵庫の材料を確認し、料理に取り掛かる涼子。
自分に出来ることはこれくらいしかないと、そう思いながら一生懸命に料理を作った。
289 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:48:18.75 ID:5KINinA0
上条刑事から場所を聞いた灰葉は目的地へと向かう。相手は恐らく近頃現れるデュエリストのみを狙う辻斬りらしい。
灰葉が向かったのは、近くにテレビ局のある海の近くの海浜公園。そこに敵はいた。明らかに普通の人間ではない、見た目は若いが白い髪、変なダボダボの服。
雨に打たれながら公園のベンチに座っている男は、だらんとうなだれていた。
目の前でバイクを止めると、男が静かに顔を上げる。
「貴公も決闘者か……?」
好戦的な今までの敵と違って、その男は物静かな感じだった。灰葉は首を縦に振った。
「そうか――私は、死の存在(デス・エクシステンス)のヴェルグ。相手を願おう」
「――貴公の名前はなんという?」
ヴェルグと名乗った男はヌッと立ち上がって、手を前に差し出すと名前を尋ねた。
「俺は灰葉一義だ。お前を倒しにきた」
「ハイバ……カズヨシ……」
ヴェルグが口の中で何度も繰り返す。
ハイバカズヨシ、ハイバカズヨシと、繰り返すうちに語気がだんだん強くなるのが気味が悪かった。
「紅き力を持つ者、ようやく会えた……」
ヴェルグはニヤニヤとした気味の悪い笑みを浮かべる。
能面のような白い顔、細い目がより細くなる。歪んだ笑みだった。
灰葉のバイクが赤と金の装甲を纏うDホイールへと姿を変えると、ヴェルグが言った。
「あぁ、『その形式』か。私は逃げも隠れもしないのだが、貴公がその形を望むというのならいいだろう」
ヴェルグが手をかざすと、目の前に真っ白なDホイールが現れる。
ヴェルグはダークグレーの、ダボダボのコートを脱ぎ捨てる。その下は真っ黒な革製のライダーススタイル。
そして長い髪を和紙のようなもので結うと、Dホイールへと跨った。
290 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[新カードのオンパレード]:2008/04/17(木) 21:48:55.48 ID:5KINinA0
「決闘を始めよう。紅き力を持つ者、灰葉一義」
「レッドチェイサー、オートパイロット。ライディングデュエル、アクセラレーション」
灰葉のDホイール、レッドチェイサーがそう言うと、二つのDホイールが併走するようにしてスタートした。海浜公園の側の海が見える道を二つのDホイールが疾走する。
灰葉は雨で地面に足を取られないかが心配だった。降雨の量は益々激しくなり、絶え間なく振る雷の音が耳をつんざく。厳しい戦いだった。
「私からだ、ドロー……」
「私は手札からモンスターをセット、ターンエンド」
モンスターをセットしてターンを終了するヴェルグ。
白い髪が風になびく。雨がヴェルグの髪に当たると、吸収されずに弾かれているように見えた。
「俺のターン、ドロー!」
「俺は手札からD−HERO ダイヤモンドガイを召喚!」
「効果発動! デッキの一番上のカードはおろかな埋葬! 通常魔法だ、次のターンに使用する!」
「ダイヤモンドガイで攻撃」
「こいつはダーク・リゾネーターだ。1ターンに一度、戦闘では破壊されない」
《ダーク・リゾネーター》
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/悪魔族/攻1300/守 300
このカードは1ターンに1度戦闘によっては破壊されない。
ダイヤモンドガイのパンチ攻撃が、弾き返される。リゾネーターの効果により破壊出来なかった。
「(チューナー? まさかな――)ターンエンド!」
291 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:49:32.46 ID:5KINinA0
ヴェルグ
LP :4000
手札 :五枚
モンスター:ダーク・リゾネーター
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
灰葉
LP :4000
手札 :五枚
モンスター:ダイヤモンドガイ
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
「私のターンだ、ドロー……」
「私は手札より闇の仮面を召喚。闇の仮面のレベルは2、そしてダーク・リゾネーターで闇の仮面をチューニング」
「A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス) カタストルをシンクロ召喚」
灰葉は驚いた。まさか敵にもシンクロ召喚を行う相手がいるとは思わなかったからだ。
現れたのは形容したがい、金属に包まれた宇宙カマキリのようなモンスター。
「何を驚いている? シンクロ召喚は貴公の専売特許ではないぞ」
「バトルに入る、カタストルでダイヤモンドガイを攻撃。カタストルは闇属性モンスター以外との戦闘ではダメージ計算前に相手を破壊する」
「最もダイヤモンドガイは闇属性だから関係はないがな……」
《A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス) カタストル》
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/機械族/攻2200/守1200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが闇属性以外のモンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
LP4000→3200「闇属性じゃないと倒せないのか……!」
強いカードだと、灰葉は思った。だが灰葉のデッキは闇属性が割りと多い、倒せるはずだ。
「ターンエンドだ」
292 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:49:59.99 ID:5KINinA0
ヴェルグのDホイールがレッドチェイサーの前へと出る。
灰葉の視界が、ヘルメットのバイザー越しの雨に霞む。体が冷たい、だが我慢するしかない。
「俺のターン! ドロー!」
カードの材質は紙ではない。霊結晶で出来ている、いわば鉱石、紙のようにヤワではない無機物。
雨で濡れて使い物にならなくなる――ということはないので今の状況でも安心だった。
「俺はダイヤモンドガイの効果で墓地へ送ったおろかな埋葬を発動! デッキからボルト・ヘッジホッグを墓地へ!」
「さらに手札からジャンク・シンクロンを召喚。墓地に存在するボルト・ヘッジホッグを効果により特殊召喚!」
「ジャンク・シンクロン! ボルト・ヘッジホッグをチューニング!」
「シンクロ召喚! ジャンク・ウォリアー!」
ジャンク・ウォリアーは闇属性、そして攻撃翌力は2300。カタストルを倒す条件を満たしていた。
「さらに永続魔法、強者の苦痛を発動! 相手モンスターはレベル×100、攻撃翌力を下げる!」
《強者(きょうしゃ)の苦痛(くつう)/Burden of the Mighty》
永続魔法
相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃翌力は、
レベル×100ポイントダウンする。
強者の苦痛、相手モンスターの攻撃翌力を下げる強力な永続カードである。これで灰葉は殴りあいでは有利になった。
「いくぞ、ジャンク・ウォリアーでカタストルを攻撃! スクラップ・フィスト!」
カタストルはジャンク・ウォリアーの拳の一撃の元に破壊される。
ヴェルグのライフが減り、灰葉のレッドチェイサーがヴェルグのDホイールを追い抜く。
LP4000→3400「…………」
「ターンエンド!」
293 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:50:39.78 ID:5KINinA0
ヴェルグ
LP :3400
手札 :五枚
モンスター:なし
魔法or罠 :なし
伏せカード:なし
灰葉
LP :3200
手札 :四枚
モンスター:ジャンク・ウォリアー
魔法or罠 :強者の苦痛
伏せカード:なし
「私のターン、ドロー……」
「私は手札よりダーク・スプロケッターを召喚」
「さらに二重召喚(デュアル・サモン)発動。そして手札より可変機獣 ガンナードラゴンを召喚」
「ガンナー・ドラゴンはレベル7。しかし攻撃翌力が半分になるがリリースなしで召喚が出来る」
《可変機獣(かへんきじゅう) ガンナードラゴン/Fusilier Dragon, the Dual-Mode Beast》
効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2800/守2000
このカードは生け贄なしで通常召喚する事ができる。
その場合、このカードの元々の攻撃翌力・守備力は半分になる。
「ダーク・スプロケッターはチューナー。可変機獣 ガンナードラゴンをチューニング……」
「またシンクロ召喚か!」
「そうだ、闇の炎へと敵を誘え。シンクロ召喚、レッド・デーモンズ・ドラゴン」
ガンナードラゴンの姿が赤と黒の悪魔翌龍、レベル8のシンクロモンスター、レッド・デーモンズ・ドラゴンへと姿を変える。
灰葉はこのモンスターにとてつもない威圧感を感じる、恐らくヴェルグのエースモンスターだと灰葉は直感した。
「レッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃翌力は3000だ……」
「だがレベルは8、攻撃翌力は800下がり2200となる。俺のジャンク・ウォリアーには及ばない」
294 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:51:36.92 ID:5KINinA0
「甘いな灰葉一義。ダーク・スプロケッターの効果を発動……シンクロ召喚に使用され墓地へ送られたとき、相手の魔法、罠を一枚破壊する。強者の苦痛を破壊」
《ダーク・スプロケッター》
チューナー(効果モンスター)
星1/闇属性/悪魔族/攻 400/守 0
このカードが闇属性のシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
フィールド上に表側表示で存在する魔法または罠カード1枚を破壊する。
「やるな……!」
「さらに装備魔法、ジャンク・アタックをレッド・デーモンズ・ドラゴンへと装備する」
《ジャンク・アタック》
装備魔法
装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの攻撃翌力の半分のダメージを相手ライフに与える。
「ジャンク・アタックを装備したモンスターが相手を破壊したとき、破壊したモンスターの攻撃翌力の半分のダメージを相手に与える」
「レッド・デーモンズ・ドラゴンでジャンク・ウォリアーを攻撃……」
レッド・デーモンズ・ドラゴンの炎を纏った拳と、ジャンク・ウォリアーの拳がぶつかり合う。
ジャンク・ウォリアーがレッド・デーモンズ・ドラゴンの拳に貫かれ、爆散した。
さらに灰葉のライフが1150、引かれる。
LP3200→2050「くっ!」
「カードを一枚セットしてターンエンドだ」
295 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:55:49.54 ID:5KINinA0
「俺のターン! ドロー!」
「俺は手札より魔法カード、手札断殺を発動! 手札からボルト・ヘッジホッグ、シールド・ウォリアーを捨ててカードを二枚ドローする!」
「私は手札よりビッグ・ピース・ゴーレム、ダーク・アサシンを捨てて二枚ドロー」
「俺は魔法カード、ダーク・バーストを発動する! 効果によりジャンク・シンクロンを手札へ」
「さらに手札から今加えたジャンク・シンクロンを召喚! ボルト・ヘッジホッグを再び蘇生!」
「そして墓地にある二枚目のボルト・ヘッジホッグの効果を発動! 墓地より攻撃表示で特殊召喚!」
「まだだ! 俺は装備魔法、手札より進化する人類を攻撃表示のボルト・ヘッジホッグへ装備する! これでボルト・ヘッジホッグの攻撃翌力は2400になる!」
ボルト・ヘッジホッグ 攻撃翌力800→2400
《進化(しんか)する人類(じんるい)》
装備魔法
自分のライフポイントが相手より下の場合、
装備モンスターの元々の攻撃翌力は2400になる。
自分のライフポイントが相手より上の場合、
装備モンスターの元々の攻撃翌力は1000になる。
「もう一度だ! ジャンク・ウォリアーで守備表示のボルト・ヘッジホッグをチューニング!」
「シンクロ召喚! 出でよ! ジャンク・ウォリアー!」
再び鉄の戦士、ジャンク・ウォリアーが降臨した。
「ジャンク・ウォリアーの攻撃翌力は、ボルト・ヘッジホッグの攻撃翌力分アップする! よって攻撃翌力は4700!」
ジャンク・ウォリアー 攻撃翌力2300→4700
怒涛の灰葉のコンボにより、ジャンク・ウォリアーの攻撃翌力が跳ね上がった。
「リベンジだ、今度こそ倒す! ジャンク・ウォリアーでレッド・デーモンズ・ドラゴンを攻撃、スクラップ・フィスト!」
296 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:57:06.35 ID:5KINinA0
「私はトラップを発動する……アヌビスの呪い。効果モンスターは全て守備表示になる」
《アヌビスの呪(のろ)い/Curse of Anubis》
通常罠
フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは全て守備表示になる。
発動ターン、それらの効果モンスターの元々の守備力は0になり、
表示形式の変更ができない。
「(守備表示になってしまったか。だが手がないわけじゃない)ターンエンドだ!」
ヴェルグ
LP :3400
手札 :一枚
モンスター:レッド・デーモンズ・ドラゴン
魔法or罠 :ジャンク・アタック
伏せカード:なし
灰葉
LP :2050
手札 :一枚
モンスター:ジャンク・ウォリアー ボルト・ヘッジホッグ
魔法or罠 :進化する人類(ボルト・ヘッジホッグ)
伏せカード:なし
「私のターン、ドロー……」
「レッド・デーモンズ・ドラゴンを攻撃表示に変更し、ジャンク・ウォリアーを攻撃」
「俺は墓地にあるシールド・ウォリアーを除外し、効果発動! 戦闘からジャンク・ウォリアーを守る!」
《シールド・ウォリアー》
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 800/守1600
戦闘ダメージ計算時、自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して
発動する事ができる。
自分フィールド上に存在するモンスターはその戦闘では破壊されない。
「(これで、俺のターンにジャンク・ウォリアーを攻撃表示に変えてレッド・デーモンズ・ドラゴンを倒す!)」
297 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:57:48.97 ID:5KINinA0
「無駄だな、灰葉一義。貴公の考えはお見通しだ……」
「レッド・デーモンズ・ドラゴンの効果を発動。レッド・デーモヌ・ドラゴンが守備表示モンスターを攻撃したとき、相手の守備表示モンスターを全て破壊する」
「何!」
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが相手フィールド上に存在する守備表示モンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算後相手フィールド上に存在する守備表示モンスターを全て破壊する。
このカードが自分のエンドフェイズ時に表側表示で存在する場合、
このターン攻撃宣言をしていない自分フィールド上の
このカード以外のモンスターを全て破壊する。
「レッド・デーモンズ・ドラゴン、灼熱のクリムゾン・ヘル・フレア」
レッド・デーモンズ・ドラゴンの口からの火炎放射により、灰葉のモンスターが一掃された。
「どうした……こんなものか、貴公の力は? 私はカードを一枚セットしてターンエンドだ」
「くっ! 俺のターン! ドロー!」
「(こいつを使うしかない!)俺は手札から死者蘇生を発動! 墓地よりジャンク・ウォリアーを攻撃表示で特殊召喚!」
「カードを一枚セットしてターンエンド!」
ヴェルグ
LP :3400
手札 :一枚
モンスター:レッド・デーモンズ・ドラゴン
魔法or罠 :ジャンク・アタック
伏せカード:一枚
灰葉
LP :2050
手札 :なし
モンスター:ジャンク・ウォリアー
魔法or罠 :なし
伏せカード:一枚
298 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:58:31.17 ID:5KINinA0
「私のターン、ドロー……」
「攻撃翌力をアップしてないジャンク・ウォリアーでは、私のレッド・デーモンズ・ドラゴンには勝てない」
「レッド・デーモンズ・ドラゴンでジャンク・ウォリアーを攻撃……」
「よし! トラップ発動! シンクロン・リフレクト! 効果により、レッド・デーモンズ・ドラゴンを破壊する!」
《シンクロン・リフレクト》
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターが
攻撃対象になった時に発動する事ができる。
その攻撃を無効にし、相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。
「罠での抵抗か……見苦しい……貴公のそのカードが、私のカードの名の通り悲劇の引き金となろう」
「貴公は終わりだ、トラップ発動。悲劇の引き金、シンクロン・リフレクトの対象をお前のジャンク・ウォリアーへと移し替える」
「そんな……!」
《悲劇の引き金》
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスターが、「フィールド上のモンスター1体を破壊する効果」
を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果の対象になった時に発動する事ができる。
その効果の対象を相手フィールド上に存在する正しい対象となるモンスター1体に移し替える。
ジャンク・ウォリアーは自らを守る効果により、無残にも破壊される。
灰葉のフィールドはがら空きになり、手札もない。もちろん墓地に頼れるカードもなかった。
「ターンエンド」
「俺のターン……ドロー」
299 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:58:54.67 ID:5KINinA0
灰葉が引いたカードはダッシュガイ、今の状況では壁にもならないカード。
――完全なる敗北。
「ターン……エンドだ」
「私のターン……」
「終わらせる……レッド・デーモンズ・ドラゴンでダイレクトアタック」
レッド・デーモンズ・ドラゴンの炎の拳が、灰葉のDホイールを直撃した。
LP2050→0「うわあ!」
ライフが0になり、衝撃で灰葉はDホイールから投げ出される。そしてDホイールは横転し、横滑りをして停止した。灰葉は受身をとれずに地面に叩きつけられる。
結った髪を振りほどいたヴェルグはDホイールを降りると、レッド・デーモンズ・ドラゴンと共に倒れている灰葉の元へと歩み寄る。
尻餅をつきながら、ヴェルグのほうを灰葉は見た。
相手も、真っ直ぐ自分を見下ろしている。
「他愛もない、紅き力の持ち主がこの程度だったとは――」
「弱すぎる……私は心底失望したよ」
「くっ!」
灰葉の前に突然ジャンク・ウォリアーが現れ、主を守ろうとヴェルグの前に立ちはだかった。
レッド・デーモンズ・ドラゴンが襲い掛かろうとするが、ヴェルグはレッド・デーモンズ・ドラゴンの前に手をやりそれを制止した。
ジャンク・ウォリアーがヴェルグに拳を突きつける。
ヴェルグは何処からともなくレイピアを取り出すと、それを構えて拳を受け止めた。ガキンと派手な音がした。ヴェルグはレイピアを引くと、それを素早く振った。ピッと風を切る音がする。灰葉の目には速すぎて、太刀筋が目には見えなかった。
斬撃の一閃により、ジャンク・ウォリアーの体が真っ二つに切り裂かれる。
「我がスウェプト・ヒルトは精霊をも斬る」
今までの敵とは違うことをより一層痛感させられる瞬間だった。生身で精霊を倒せるデュエリストであるヴェルグ。
レイピアを構えてゆっくりと灰葉に近づく。灰葉は恐怖により全く動くことが出来なかった。ただ、目だけはじっとヴェルグを見据えていた。闇の中に、ヴェルグの白い顔と髪が光っているように見える。
300 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 21:59:52.30 ID:5KINinA0
「敗者には死を……」
ヴェルグがレイピアを上に振りかざし、そのまま灰葉の脳天を真っ直ぐ突こうとした。灰葉には死を覚悟する暇もなかった。
体は動かず、思考も停止していた。
「(俺は、ここで死ぬのか?)」
レイピアが灰葉を貫こうとしたその時、レイピアの刃にヒビがはいった。
「――何!」
ヴェルグは驚いた。そしてレイピアの刃がバラバラに崩れ去った。その間も、灰葉の目はずっとヴェルグを見据えていた。
レイピアが壊され、あっけに取られているヴェルグ。放心しているようだった。
「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
しばらく放心していたヴェルグは狂ったように声をあげて笑い出した。雨の音と、ヴェルグの笑い声だけが夜の闇の中へと響く。息が切れそうなくらいの長い高笑いだった。
「貴公には、時間をやろう。私に再び殺されるまでのな」
「それまでせいぜい、も私の命を少しは削れるくらいにはなっておくがいい――」
気味の悪い笑みを浮かべながらヴェルグは言う。振り向いて、Dホイールに跨る。
「ま、待て……!」
そのまま、エキゾースト音を立てながらヴェルグのDホイールは走り去っていった。
「(あの者があのお方、『蒼き力』を持つ者と対の存在とはとても思えない。だが、これから強くなるか試して見せよう――)」
走りゆく中で、気味の悪い笑顔を浮かべながら、ヴェルグはそう思っていた。
301 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 22:00:18.05 ID:5KINinA0
灰葉は助かったが、安堵したわけではなかった。灰葉の中にあるのは悔しさだけである。
「クソ……あいつ……! 俺を……殺さなかった……!」
自分は取るに足らない存在、そう思われたことが悔しかった。
今すぐにでも殴ってやりたかった。だが起き上がろうとしても、体に力が入らない。
「体が……動かない……クソ! あいつ、ヴェルグ!」
――そしてそのまま、雨に打たれながら灰葉は意識を失った。
――灰葉が涼子の家を出てから既に四時間が経っていた。
涼子は料理を用意して、灰葉の帰りをじっとしながら待ち望んでいた。
「(もう、どうしたのよ灰葉君……料理冷めちゃうじゃない……!)」
もしかしたら灰葉の身に何かあったのだろうかと涼子は心配した。
「(いや、まさか灰葉君に限ってね……)」
自分は灰葉君を信じている。灰葉君は強い。しかし信じることに相反して、心配もより強くなっていくことを感じずにはいられなかった。
その時、涼子の携帯に電話がかかった。1コールで即座に電話に出る涼子。
302 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 22:00:42.27 ID:5KINinA0
「もしもし!」
連絡をくれたのは上条刑事だった。
倒れていた灰葉を、病院へ搬送したことを伝えてくれる。
「灰葉君が……!」
涼子は電話を切ると、急いで病院へと向かった。
「灰葉君が、そんな……!」
涼子は全力で、病院へ向かって走った。
最後に走ったのは十五歳の体育の授業以来。それでも涼子の足は軽かった。
涼子は灰葉のことばかり考えていた。どうか無事でありますようにと祈りながら走った。
どれくらい走っただろうか、かなりの距離があった気がする。病院の前へついたとき、涼子は息を切らしていた。呼吸を整えて、病院の中へ入る。受付で灰葉の病室を聞いてそこへ向かった。
エレベーターがあったのだが、涼子は急ぐために階段を使って、走って昇った。
灰葉への想いが、涼子を走らせていた。
「灰葉君!」
ハァハァと息を切らしながら病室へ駆け込むと、パジャマ姿の灰葉がベッドに横たわっていた。いつもの笑顔で――
「あれ? 涼子さん、わざわざ来てくれたんですか!」
涼子は灰葉が無事なのを見て、心の底から安心した。
「大丈夫なの?」
「えぇ、体中が痛いくらいですよ。全身の筋肉断裂とかなんとかで。おかげで動けなくてツライです……」
涼子の目から涙が一筋流れた。
「よかった……」
涼子は流れる涙を人差し指で拭いた。泣いたことに、自分自身でも涼子は驚いていた。
ホッとしたことにより涙腺が緩んでいたのだろうか。
「な、泣かないでくださいよ。俺は全然大丈夫ですって……」
灰葉は涼子の涙にとても慌てた。慌てて立ち上がろうとして、体中が痛かった。
303 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 22:01:32.82 ID:5KINinA0
涼子は横になったままの灰葉から話を聞いた。
ヴェルグという白髪の男に負けて、そして見逃してもらったことを。
「そう……全身が痛いのは、恐らくデュエルに負けたからかしらね。霊結晶の副作用的なものかしら」
「俺、すごく悔しいんです」
「見逃してもらったことも、負けたことも。命があるのは本当によかったんですけどね」
灰葉は笑顔でそう言ったが、少し陰りがある笑顔のように涼子には見えた。
「デュエルは、本当に力負けしたって感じでした。奴の戦術に翻弄されて、全然抵抗出来なかった……!」
悔しそうな顔で、灰葉が右手を握り、左の掌へ叩きつける。パンと乾いた音が病室の中へと響いた。
「奴は、ヴェルグは俺とまたデュエルするつもりみたいです。次は俺、絶対に勝ちますから!」
涼子は、灰葉が懲りてないようで安心したのと同時に、もう戦って欲しくないと少しだけ思ってしまった。
普段の灰葉とは違う、勝気な態度が見れた気がした。
かなり疲れていたのか、話し終えた後に灰葉は眠ってしまった。
涼子は灰葉の頬にそっと手を触れた。雨に打たれて冷えていたのか、ヒンヤリと冷たい肌だった。
「(頑張ったね……灰葉君。君の負担を少しでも減らせるように、私も頑張らないと)」
灰葉の前髪を手でかきあげて、おでこに手を当てた。涼子は眠っている灰葉の顔に手を触れながら、ずっと見つめていた。
外ではまだ、雨が降り続いている。雨が止むまで涼子は側にいようと思った。
304 :
黒ぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/17(木) 22:02:33.93 ID:5KINinA0
ここで終了、TDGS新カードは割りと使いやすかった。
次回は新たなライディングデュエリストが登場
305 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/17(木) 22:05:07.50 ID:cSLa826o
投下乙様だぜ
TDGSはかなりいいカードが多くて助かる
306 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/17(木) 22:07:58.14 ID:HEX8Un60
TDGS新カードは壊れカード多すぎだと思うんだ
307 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/17(木) 22:10:55.82 ID:v7tw0Hk0
投下乙さま。土日にならないと忙しすぎて執筆できないんだ。
それにしてもゴヨウガーディアン強すぎだろ
308 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/17(木) 22:10:59.49 ID:5KINinA0
ゴヨウ意外は不満はない
309 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/17(木) 22:14:16.00 ID:/IvpdTM0
乙
TDGSは良いよな。「これからデュエルを始める君に」は使えない奴も多いが。
これをきっかけに過去のパックや再販系を買わせるんですね、わかります。
310 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/17(木) 22:16:05.83 ID:cSLa826o
ゴヨウはチューナー限定か、レベル7〜8とかならまだ・・・
6でチューナー選ばずあのスペックはやばいな
今スピリットが増えるってことは、レベルアップモンスターのサポート追加期待していいんですよね。
311 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/17(木) 23:40:39.33 ID:0BpKxEAo
乙
TDGSはほしいと思ってたカードが全部スーパーレア以上で泣いたよ
そしてニトロシンクロン&ウォリアーのデザインにも泣いた
312 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/17(木) 23:51:16.61 ID:kpv2yCQo
乙様ー
ニトロ神が出たら破り捨てる所存であります
313 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 00:49:55.40 ID:erSPhqo0
ニトロをかわいいと思ってしまう俺・・・
314 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 16:02:27.67 ID:oo/QWIk0
乙!
ここまでダルクの話題無し
315 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 21:09:17.42 ID:/NaBGI60
デュエル部分だけ先に書くんだが今その前後も執筆しようとしたらデュエル部分が
間違いだらけでオワタ
316 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 21:15:12.79 ID:IqQ1z1s0
敵モンスター思いつかんから安価
>>319
317 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 21:29:47.04 ID:QqEY5YAO
超古深海王シーラカンス
318 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 21:53:28.43 ID:/NaBGI60
ブリザードドラゴン
319 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 21:54:14.79 ID:gJAi/XEo
ニトロシンクロン
320 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 21:54:44.90 ID:IqQ1z1s0
>>319
把握したよー
321 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 21:56:23.21 ID:oo/QWIk0
ニトロシンクロンとかウォーター・スピリットを見た後だとキモイルカやキモバードが普通に見える不思議
322 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 22:29:02.55 ID:miFomGso
さてよっこらセックス
ということで短編投下開始だよー誰もいないよね?
323 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 22:31:22.41 ID:TxIVr1I0
ここに
324 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 22:33:50.23 ID:gJAi/XEo
ははは、いるわけないじゃないか
325 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 22:34:51.97 ID:miFomGso
本当にいるとは思わなかった
けど投下は突き進む!投下開始!
前の人とテンションも書き方もクオリティも差がありますが許してくれ
(*^ω^)「ふひょっ…ふひょひょひょひょ…いいお…いいお…」
嘗め回すようにドクオのバックの中身を見るブーン
('A`)「なんかやばいぞ」
(*^ω^)「やばいのはこれだお…うひょひょひょひょ…まさに…うひょひょところでドクオ」
('A`)「本当にところでだな。何だ?」
(*^ω^)「未だ誰にも見せていない封印されしフィギュアがお前の部屋に眠ってる噂は本当かお?」
('A`)「どこから流れたんだそんな噂…確かに誰にも見せていない封印のフィギュアはある。が」
(*^ω^)「みせてくれ、たのむ!」
('A`)「お前な…これは俺の秘宝なんだ。見せれるわけないだろ」
(*^ω^)「そんなの かんけいないね」
('A`)「ならこのフィギュア仕舞うぞ」
( ^ω^)「ころしてでも うばいとる」
('A`)( ^ω^)「決闘!」LP8000VSLP8000
( ^ω^)「勝った暁には秘宝のフィギュアをもらうお!覚悟!」
('A`)「お前は俺のデッキを光魔法使いといったな?本当の姿を見せてやる…
先行ドロー!こい、このデッキのエースモンスター!」
ディスクにセットされた瞬間眩い光がフィールドを包む。
( ^ω^)「うおっまぶし」
('A`)「『恋 す る 乙 女』!」
眩い光の中からドレスに身を包んだ少女がフィールドへと降り立つ。
(;^ω^)「こいつがお前のデッキのエースモンスター!」
('A`)「乙女の凄さを見せてやるよ…永続魔法『ダメージ・オブ・ゾーン』!
ターンエンドだ」
LP8000
手札[4枚]
場モンスター[恋する乙女(攻撃)]
場魔法・罠[ダメージ・オブ・ゾーン]
326 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 22:36:54.45 ID:oo/QWIk0
恋する乙女吹いたwwwwwwwwww
支援
327 :
代わり映えのしないエアージアース
[sage]:2008/04/18(金) 22:37:28.01 ID:miFomGso
( ^ω^)「僕のターンだお、ドロー!
『E・HEROエアーマン』召還!効果で『E・HEROオーシャン』を加えて『融合』発動!
手札の『E・HEROオーシャン』と『E・HEROフォレストマン』を融合して『E・HEROジ・アース』を融合召喚!
一気にGOだお!」
(攻撃)E・HEROエアーマン 1800VS400 恋する乙女(攻撃)
(攻撃)E・HEROジ・アース 2500VS400 恋する乙女(攻撃)
('A`)LP8000→LP6250
「『ダメージ・オブ・ゾーン』の効果で俺への戦闘ダメージは半減する。
そして!『恋する乙女』は攻撃表示の場合戦闘では破壊されず、戦闘したモンスターに乙女カウンターを乗せる!
その様子をKen氏発案の18禁デュエルディスクで御覧頂こう」
エアーマン「********************」
乙女「///////////////////」
ジアース「#################」
乙女「ッー!!!ッ!ッ!」
(*^ω^)「おおおおお!流石HEROだお…3PのレイプとはH-EROの鏡だお……乙女の癖によくやるお…」
('A`)「作者が表現する気も、技能もないのが非常に残念なところだ。
さて続けてもらわないとな」
(;^ω^)「くっ…とりあえずターンエンドだお」
LP8000
手札[3枚]
場モンスター[E・HEROエアーマン(攻撃、乙女カ)、E・HEROジ・アース(攻撃、乙女カ)]
場魔法・罠[なし]
(*^ω^)「次のターンは4Pでレイプしてやるおっおっおっおっwwwwwwwwwwwwww」
('A`)「それはどうかな?ドロー!今恋する乙女に至上最強の剣と鎧を装備させる!
見るがいい…『キューピット・キス』、『ハッピー・マリッジ』を発動!」
(*^ω^)「おおお…傷だらけのレイプ衣装から…純白のドレスに…けど胸が!腰が!普通はない切れ込みが!エロいお!
唇も…ぷっくり…おおああああああああ!!」
('A`)「これこそ乙女の究極。刺すような刺激のキスに穢したい純白のエロス。披露宴にはケーキ入刀も必要だな!
手札を一枚捨てて装備魔法『閃光の双剣-トライス』を装備!」
乙女攻撃翌力400→0
328 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 22:41:55.05 ID:miFomGs0
('A`)「さぁ乙女の逆レイプ開始だ!エアーマンをまずは攻撃する!」
乙女「(規制が入りました。心の目で見なさい)」
エアーマン「(まことのメガネを入手しましょう)」
乙女「(ピッピピピ)」
エアー「(ピピピッピ)」
(*^ω^)「エアーマン代われお……」
(攻撃)『E・HEROエアーマン』 1800VS0 恋する乙女(攻撃)
('A`)LP6250→LP5350「乙女の[
ピーーー
]に骨抜きにされたモンスターは…乙女の僕となる。
その下僕の力を乙女は吸収する。淫乱はすればするほど深まっていく。
さぁ再び3Pの開始だ!」
((´^ิ౪^ิ)
(^ิ౪^ิ)
☜^ิ౪^ิิ☞このエロ助どもめ!)
(攻撃)『恋する乙女』 1800VS2500 『E・HEROジ・アース』(攻撃)
('A`)LP5350→LP5000「これで『E・HEROエアーマン』、『E・HEROジ・アース』が乙女の僕となった。
さぁブーンへと報復をしろ!」
(攻撃)E・HEROジ・アース 2500 direct attack!
(攻撃)E・HEROエアーマン 1800 direct attack!
(;^ω^)LP8000→LP5850「ぐわぁあああ!せっかく勃ってきたのに…」
('A`)「一枚伏せてターンエンドだ」
LP5000
手札[0枚]
場モンスター[恋する乙女(攻撃、4300)、E・HEROエアーマン(攻撃、奪取)、E・HEROジ・アース(攻撃、奪取)]
場魔法・罠[ダメージ・オブ・ゾーン、キューピット・キス(恋する乙女)、ハッピー・マリッジ(恋する乙女)、閃光の双剣-トライス(恋する乙女)、一枚伏せ]
(;^ω^)(攻撃翌力4300の淫乱少女…勝てない)「ドロー…もう…勝てないお」
('A`)「ドロー。ブーンよ、恋する乙女が戦闘で破壊されないという意味はわかるか?」
(;^ω^)「ど、どういう意味だお」
('A`)「乙女で破壊されると言えばあれしかないじゃないか…」
(;^ω^)「ま、まさか!」
('A`)「そう。恋する乙女の本当の効果は[
らめぇぇっ!
]しても[
禁則事項です
]は壊れない!永遠の乙女を意味しているのだ!」
( ^ω^)「まさに…神……勝てるわけ…ないお…もう僕には…できることはない…」
('A`)「トドメを刺してやるよ、乙女。ブーンにニルェンダ!そしてエアーとジアースの追撃を含むぜ!さぁ念願の4Pで敗北するがいいさ!」
329 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 22:46:16.38 ID:miFomGso
(あ
た
ま
わ
い
た)
(*^ω^)LP5000→LP0「……5000ポイント分抜いたお」
('A`)「流石Ken氏のデュエルディスク。これ以上ないほどの性能だ。」
(*^ω^)「あと一週間くらいは…大丈夫だお」
('A`)「一つ言っておこう…秘宝のフィギュア、それはこいつ…恋する乙女だ」
(;^ω^)「な、何だってー!」
('A`)「乙女はいいぞ…ヤりがいがある」
(;^ω^)「く…今の僕では一週間勃たない…一週間後出直してくるお!」
おわり
ヲチなんてありません
330 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 22:53:32.72 ID:oo/QWIk0
恋する「乙」女!
331 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/18(金) 23:23:01.10 ID:DTD8E.go
ちょ・・・なに、バイトから帰ってきたらすごい作品が投下されてる・・・乙様だぜ
あれだ、きれいなものほど汚したくなるよな・・・洗い立てのシーツとか
332 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/18(金) 23:25:43.52 ID:TxIVr1I0
乙ー
333 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/19(土) 03:04:14.38 ID:jm3lMQDO
僕アルバイトおおおお!!
334 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/19(土) 20:40:48.75 ID:p3WwO4co
作者達に質問だけど主人公に自己投影ってしてたりする?
俺はよく寝る前にデュエルディスク使って自分がデュエルする妄想しまくってるからデュエル中限定で主人公に自己投影しまくってるんだが…
俺だけ…じゃないよな?
335 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/19(土) 21:24:00.29 ID:PZyqCkYo
>>334
場面場面で投影対象は変わるな、最近は舞台監督みたいな視点が多くなったが
とはいえ、主人公投影が結構あるのは変わりない。だって物語の主軸だし。
336 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/19(土) 21:34:12.34 ID:L.fiH2Y0
>>334
俺の場合は性別やら性格やら違うし自己投影はできないなあ
どうでもいいけど、君は本当に自己投影しているのかな……?
実は小説の中の人物が君に投影してるのかもしれないよ……?
337 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/19(土) 21:44:01.07 ID:rudyAoAo
>>334
自己投影バリバリだな。
そのほうがキャラ動かすの簡単だし。
代わりにキャラ崩壊しまくってるが
338 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/19(土) 21:48:04.49 ID:yznH9BMo
自己投影って聞いて一刀流使い思い出した
339 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/19(土) 22:22:30.55 ID:2UH/scDO
サイレント・ソードマン・・・?
340 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/19(土) 22:32:33.25 ID:PZyqCkYo
>>338-339
おま・・・なんて古い奴を・・・
341 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/19(土) 22:34:08.14 ID:5G1KoZg0
>>334
自己投影どころか作者本人をデュエリストとして出しちゃった俺もいる
342 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/19(土) 23:03:55.87 ID:E.mp/dY0
>>334
自分はない。自分だったらあんなに正義感もないし、動けない
そういえば
>>338-339
見て思い出したけどヒロインがショタコンのやつはどうなったんだ?
343 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/19(土) 23:10:14.15 ID:PZyqCkYo
>>342
ショタコンのヒロインばかり持ち上げられてて思い出されないもう片方のヒロインソス
344 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/19(土) 23:15:55.95 ID:zR1zNwEo
決闘中は少し考えてはするが
決闘以外ではしないな。以外の部分は登場人物全員馬鹿と想定して書いている
無論俺も馬鹿だけどね!
345 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/19(土) 23:52:33.89 ID:p3WwO4co
人それぞれか…でもやってる人も結構いて安心した
自己投影して書くと楽しいけど自己投影しすぎると思うようにストーリーを進めれなくなったりするのが辛い所だ
346 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 00:03:23.70 ID:RLHSFi.o
俺・・・明日の基本情報処理技術者試験終わったら、SS書いてVIPにスレ建てて投下するんだ・・・
347 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 09:27:49.67 ID:doMFl7M0
今夜には投下できそう
348 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/20(日) 10:17:52.36 ID:mFlSwaA0
>>347
>>346
がVIPに建てるみたいだぜ・・・そっちがいいかもしれない
349 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 10:53:38.76 ID:doMFl7M0
>>348
字数制限とさるが怖いけどそうするか。と思ってたら某所に邪気さんがいてワロタwwwwww
350 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/20(日) 15:51:18.00 ID:M3tTS4Yo
ソリティアに飽きたのか・・・
351 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 19:19:42.70 ID:RLHSFi.o
21時にVIPにスレを建てるとして・・・
話書くのに1時間、デュエル書くのに45分、スレ建ててOPはっつけるので5分・・・
今から書けば間に合う。
352 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 21:40:07.43 ID:nRG1UPco
間に合わなかったか…
353 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 21:45:21.48 ID:RLHSFi.o
やべえwwwwwwまにあわねえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
今デュエルシーンかいてるところだから、とりあえずスレを建てるべきか・・・
投下できるひとっているのかしら
354 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/20(日) 21:47:51.37 ID:mSCOVico
楽しみに待ってる
355 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 21:47:58.47 ID:xmsa0960
>>353
とりあえずあとオチを書ければ投下できる
356 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/20(日) 21:49:18.13 ID:mFlSwaA0
いる、するかはわからないけど
357 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 21:50:50.07 ID:RLHSFi.o
結構多いな
じゃあ久しぶりにVIPにスレ建ててくるぜ
358 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 21:56:21.49 ID:RLHSFi.o
ttp://ex25.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1208695917/l50
お待た
書き込みは10秒間隔規制らしい、サルがいるかはわからん。
359 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/20(日) 22:15:36.42 ID:dCsQiMso
規制で投下できないときにスレ立てとかいじめですか^q^
360 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/20(日) 23:27:30.02 ID:RLHSFi.o
>>359
まあ・・・規制解除されたら投下すれば・・・
でも待つのは長いよな
361 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/20(日) 23:33:33.23 ID:kUbcTHko
解除とかされないんで・・・
#五回以上 (解除しないでください)
なんで・・・
362 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:50:57.03 ID:2w6WtaE0
投下します。
久しぶりなので忘れた方のためにあらすじ付き。まあwiki見れば一発なんですけどね
363 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:53:11.40 ID:2w6WtaE0
――意味もなく懐かしくなって、昔住んでいた町へふらりと行ってみた青年、天美司遠(あまみしおん)は小さい頃によく遊んだ女の子、遊月咲耶(ゆづきさくや)と再会する。咲耶は人々を襲う、精霊、デュエルモンスターズと、自らもデュエルモンスターズを使い魔とし戦っていた。
咲耶は願いを叶えるための二十三人でのバトルロワイヤル、デュエルゲームに参加しているという。そして司遠もデュエルゲームの統制者、ハイヤーセルフによって戦いに巻き込まれていた。
咲耶に願いを聞こうとしたことから、咲耶と司遠はデュエルで対峙することになる。その後、咲耶により、司遠は昔交通事故で死亡し、偽りの命を与えられていることを司遠は知る。偽りの命はデュエルゲームが終わると共に消えてしまう。咲耶の願いは司遠に命を与えること――
二人は命を得るために、デュエルゲームを戦い抜くことを誓う。
しかし、デェエルゲーム参加者、ブーンこと内藤の死により、これがただのゲームではないと、司遠は知ってしまう。
内藤を殺した睦月を倒した司遠は、もう誰も死者を出さないことを誓った。
黒翼(こくよく)−Dark Wing Higher Self
DUEL−7「鈴原水士郎」
――睦月との一件があった次の日、司遠は高熱を出して寝込んでいた。咲耶が司遠の熱を測ってみると、三十九度九分の高熱に咲耶は慌てた。
行くところのない司遠は咲耶と一緒に暮らしている。二人だけの一つ屋根の下の生活。
「た、大変! でも、大丈夫だよしぃ君! わたしが全身全霊一意専心不眠不休一心不乱に一生懸命看病するからあっという間に治るよ!」
司遠のことを咲耶はしぃ君と昔から読んでいる。何故かとても嬉しそうである。
咲耶は今日も、幼い頃に司遠から貰った白い猫の髪飾りを付けていた。咲耶は見た目自体は、特に顔は歳相応である感じなのだが、この髪飾りや仕草のせいで幾分か幼く見える。
「いや頼むから医者に行かせてくれ……」
顔面蒼白で体温計を咥えたままベッドに横たわる司遠は、自分の横でニコニコとしている咲耶に弱々しいな声で言った。
病気により行動が出来ない限り、今回この主人公の出番はなさそうである。
364 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:54:35.83 ID:2w6WtaE0
――近くにある大きな病院に咲耶と司遠は訪れた。歩いて十分の距離であったが、今の司遠はそれでもかなりキツかった。咲耶に支えられながらフラフラとキツそうに歩いている。呼吸するのもキツイ、咳をするたびに体が死にそうになる
受付を咲耶が済ませ、広い廊下の革張りのベンチに二人は座って待つ。白を基調として清潔感のある廊下には、薬品の臭いが充満している。
客はまばらだった。目の前にレギュラーである入院患者らしきパジャマ姿の老人が点滴をしながら座っているくらいである。
看護婦に「あまみしおんさ〜ん」と名前を呼ばれ、咲耶と司遠は診察室の中へと入る。自分の名前を呼ぶ看護婦は変な名前と思っているだろうな、と司遠は思った
中にいたのは、外国のブランドの高級そうなダークスーツの上から白衣を羽織った医者だった。年齢は医者にしては若く、二十代後半だろうか。長い黒髪を流行の長めのウルフカットにしており、黒縁のセルフレームのメガネをかけている二枚目な容姿。
「やあ、こんにちわ」
医者は爽やかな笑顔を、咲耶へと振りまく。司遠のほうには見向きもしない。
「そこに座ってね」
医者が目の前の丸イスに座るように指示し、司遠は座った。その瞬間、医者の態度が急変した。
「なんだ、そっちの子じゃないのか……」
医者は面倒臭そうに、パソコンを弄り始めた。カルテを書くためか何かだろう。医者の胸にあるネームプレートを見ると、「鈴原水士郎(すずはらすいしろう)」と書かれていた。
「あぁ……どういう症状か、聞かせて貰えるかな?」
熱が三十九度以上あること、咳が酷いことなどを咲耶が話していると、医者の症状についての質問は次第に咲耶個人のことに移っていった。
君、歳いくつ? へえ、十八歳か? 高校生? そう、君たち兄弟か何かかな? へぇ、遊月咲耶ちゃんって言うんだ、可愛い名前だね。今度僕とご飯でも食べにいかない? おごっちゃうよ。
医者のナンパに咲耶は次第にイライラしていった。
「もう! しぃ君の病気はどうなの?」
咲耶の迫力に医者、鈴原水士郎は怯んだ。
「あぁ……うん。インフルエンザだね、タミフルとか、薬適当に出しとくから。あとは飲んで、寝てれば治るよ。お大事に」
仕方ない、という感じで医者は答えた。
タミフルってヤバイんじゃなかったけ――と司遠は熱でふやけた頭で考えていたが、指摘するほどの気力はなかった。
「ありがとうございました!」
憤りながらもお礼を言って、咲耶は司遠の手を引っ張って診察室を出た。水士郎は笑顔で手を振って、それを見送った。
「何あの医者! しぃ君の診察ほったらかしてわたしと話ばっかりして! しかも目の前にしぃ君がいるのにナンパなんて! もう信じられない!」
咲耶がプリプリと腹を立てながら司遠に向かって医者に対する罵倒を並べるが、フラフラな状態の司遠の耳にはほとんど入っていなかった。むしろ咲耶のキンキン声のせいで、司遠の気分はどんどん悪くなっていった。
「ねぇ、しぃ君もそう思うでしょ?」
365 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:55:00.15 ID:2w6WtaE0
鈴原水士郎、先ほどの医者は残念そうな顔をしていた。
「あーあ、結構可愛い子だったんだけどな。余計な虫がついちゃってるからなぁ、残念」
二人は付き合ってるのかな、咲耶ちゃんは男にぞっこんなのかな、付き合いたてかな、冷め始めた時期かな、もしかしたら破局寸前かも、あぁでもそれじゃあ病院行くのに付き合ったりしないよな。
水士郎がそんなことを考えていると、一人の若い看護婦が診察室へと入ってくる。ピンクのナース服にナース帽という立派な看護婦スタイル。遊んでいて、派手な感じのする女性だった。
「もう、鈴原せんせー、また患者さんナンパしてたんですかぁ?」
高くて、甘えた猫なで声で看護婦が言った。
「まあね、思ったより固い子で、ダメだったんだけどね。あと患者さんじゃなくて、男の患者の付き添い」
「それって彼氏がいるってことじゃないですかぁ。もう彼氏の前でナンパするなんて、鈴原先生度胸があるっていうか……」
半ば呆れた感じと苦笑を浮かべながら看護婦が言った。看護婦の胸のネームプレートには秋庭千鶴(あきばちづる)と書かれている。
「ハハハ、それより千鶴ちゃん、今日仕事終わってからどう? 僕と食事にでもいかない?」
「もう、鈴原さん軽いんですからぁ。でも……考えておこうかなあ――」
まんざらでもない様子で、水士郎と目を合わさずに看護婦はそう答える。
「じゃあ、考えておい……」
――言った瞬間、水士郎は後ろを振り向いて、窓の外を見た。さっきまでのヘラヘラした顔つきが急に引き締まる。
「どうしたんですか? 先生?」
「い、いや、何でもないよ」
「そうですか? じゃあ私、まだ仕事がありますから」
笑顔を浮かべながら看護婦が診察室を出て行く。水士郎は窓の外に一瞬見えた精霊のことを考えていた。
「(僕ではない……あいつ、もしかして千鶴ちゃんを狙ってるのか? )」
水士郎は白衣のポケットからカードデッキを取り出して、それを見つめていた。
366 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:55:56.50 ID:2w6WtaE0
水士郎は勤務が終わってからも病院の中にいた。
「来た……」
勤務を終えた千鶴がナースセンターから出るのを水士郎は見ていた。服の上から黒いカーディガンを羽織、下は黒いタイトスカートという私服。
千鶴が病院を出ることを確認すると、水士郎は後を追った。
司遠は咲耶が切り盛りしているコーヒーショップ「新月」へと居候している。咲耶は今日は店を休業していた。司遠のために店まで閉めるというのだから、どれだけ咲耶にとって司遠が大事かが伺える。
夜、司遠のために嬉しそうにおかゆを作っている咲耶の元に、咲耶の使役するモンスター、レインボー・ダーク・ドラゴンが外から舞い戻ってきた。咲耶に精霊が出たことをレインボー・ダークは伝える。
「えっ! 精霊が出たって? でも、どうしようかな……」
正直咲耶自身はどうでもよかったのだが、司遠は意味もなく人を襲う精霊から、必ず人々を守りたいと言っていた。
正直今伝えなければ司遠にはわからない、でも咲耶にとって、それは司遠を裏切るような気もしてくる。見て見ぬふりもツライものがあった。
「うぅ……しょうがないな――」
「しぃ君、晩御飯もうちょっと待っててね!」
部屋にいる司遠に向かって大声で言って、咲耶はエプロンを脱ぐと大急ぎで精霊の所へ向かった。眠っている司遠に声は届いてはいない。
367 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:56:30.89 ID:2w6WtaE0
水士郎は夜道を一人で歩く千鶴の後をこっそり追っていた。狭い通りの道には二人の他に誰もいない。別に水士郎は隠れながら追ってるわけではないのだが、上の空なのか鈍感なのか、千鶴は気づかなかった。
――近くに公園がある場所へ差し掛かったとき、水士郎の目当ての物が現れた。精霊、デュエルモンスター「ハイエナ」が千鶴に飛び掛ろうとしていた。
「サイバー・ドラゴン、千鶴ちゃんを守れ」
それを見た水士郎はカードデッキから機械竜、サイバー・ドラゴンを召喚する。サイバー・ドラゴンが千鶴の前に現れ、千鶴をハイエナから守った。
エボリューション・バースト――口から光の波動を放ち、ハイエナへとぶつけようとする。ハイエナはジャンプしてそれを回避した。
「千鶴ちゃん、大丈夫?」
目の前の状況に驚く千鶴の下へ水士郎は駆け寄って言った。
「す、鈴原せんせぇ? 何でここに?」
「いいから、逃げて。それと今度デートしようね、いいかな?」
冷静にそう言って、千鶴にウィンクを投げかけた。
「へぇ? わ、わかりました!」
水士郎に言われ、戸惑いながらも千鶴は走り去っていく。
それを見届けると、水士郎はサイバー・ドラゴンとハイエナが格闘してる方へと振り向いた。
「さて――お前、ストーカーはいけないよ。名前の通り、ハイエナみたいにしつこいってことかな」
ハイエナに向かって水士郎は余裕のある態度で言った。ハイエナの姿が黄色ニットキャップを被った若い男人間の姿へと変わる。
「デュエリストか。ならやることはわかってるな?」
男の腕にデュエルディスクが出現した。
「もちろん、お前を始末することだよ。デュエル」
水士郎の左腕にもディスクが出現し、右手に持ってたカードデッキがデュエルをするためのデッキへと変わる。それをディスクにセットした。
368 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:56:58.15 ID:2w6WtaE0
「さて、僕からみたいだね。ドロー」
「(先攻でこの手札か、これなら後攻のほうがよかったかな)僕はカードを一枚セット、ターンエンドだ」
「モンスターを出さないのか? 俺のターン、ドロー!」
「俺はハイエナを召喚! 攻撃翌力は1000、ダイレクトアタックだ!」
《ハイエナ/Hyena》
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻1000/守 300
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、
デッキから「ハイエナ」をフィールド上に特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。
ハイエナが直接水士郎へ向かって突っ込んでいき、爪による引っ掻き攻撃をくらわせる。
LP8000→7000「たった1000か、大したことないね」
「俺はカードを一枚セット! ターンエンド!」
「僕のターン、ドロー」
「そんな弱小モンスターをちまちま使ってたんじゃ、お前もたかが知れてるな」
「何ぃ?」
水士郎の挑発に、男はかちんと来た。
「このターンで終わりだよ、お前。僕はパワーボンドを発動。手札の古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)、古代の機械巨竜(アンティーク・ギアガジェルドラゴン)、古代の機械騎士(アンティーク・ギアナイト)を融合」
「来い。古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)」
《古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)》
融合・効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻4400/守3400
「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃翌力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで
魔法・罠カードを発動できない。
このカードが破壊された場合、自分の墓地から「古代の機械巨人」1体を
召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。
369 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:57:23.38 ID:2w6WtaE0
三体のアンティーク・ギアが融合し、超巨大なロボットがハイエナの前に現れる。
「こいつの攻撃翌力は4400だけど、パワーボンドの効果により攻撃翌力は倍になる。よって攻撃翌力は8800」
《パワー・ボンド/Power Bond》
通常魔法
手札またはフィールド上から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードによって特殊召喚したモンスターは、
元々の攻撃翌力分だけ攻撃翌力がアップする。
発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃翌力分のダメージを受ける。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
「8800だと!」
「ふっ、僕はお前なんかとはスケールが違うんだよね。それとこいつにはミラーフォースなんかも効かない、バトルに入る」
「させねえ! バトルに入る前に手札を一枚、捨てトラップカード! サンダー・ブレイクを発動! そのデカブツを破壊する!」
LP7000→3500「やれやれ、もっとスマートに行かせてくれないかな? カウンタートラップ、神の宣告でそいつは無効にするよ」
「くっ!」
「古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)でハイエナを攻撃、粉砕しろ」
古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)が巨大な拳を振り下ろし、ハイエナがペシャンコになる。
衝撃波により、デュエリストである男も大量のダメージを受けた。
LP8000→200「くっ! だがハイエナの効果発動! デッキからハイエナ二体を守備表示で特殊召喚!」
370 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:57:45.79 ID:2w6WtaE0
この時、ハイエナを使う男は勝利を確信し、高笑いをした。
「てめえ、神の宣告を使うなんてバカか?」
キョトンとした顔の水士郎。
「何が?」
「てめえはパワーボンドの効果でエンドフェイズに4400くらう! 偉そうな口聞いといて、自滅なんざ滑稽なことだな!」
「あぁ、そうか……困ったな――」
水士郎口に人差し指の第二関節の部分をあて、困ったような仕草をするが、すぐに微笑んだ。
「なあんてね……僕が何も考えてないわけないだろう、おバカさん」
「な、何!」
371 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:58:10.25 ID:2w6WtaE0
「自身に裏打ちされた実力がこの僕にはある。終わりだよ、速攻魔法、死者への供物。古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)を破壊するよ」
《死者(ししゃ)への供物(くもつ)/Offerings to the Doomed》
速攻魔法
フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊する。
次の自分のドローフェイズをスキップする。
「ハッ! 自分で自分のモンスターを壊すとはよぉ! ヤケクソになったかあ?」
「ふっ、おバカさんを見るのはやはりおもしろい」
古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)が崩れ去る
――しかし、崩れた瓦礫の中から、新たなモンスターが出現した。ハイエナの男は驚く。
「だがおバカを見るのも飽きた。さっさと消えようか」
「古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)は破壊されたとき、墓地にある古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)を特殊召喚出来るんだよ」
「てめえ……この1ターンキルコンボを仕込んでいやがったのか――!」
「スケールが違うって言っただろ? それとお前、言葉使いが小物だよ」
「うぐっ……!」
最後までハイエナの男は水士郎におちょくられたままだった。
「古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)の攻撃翌力は3000、さらに貫通。守備表示にしようと無駄だ。古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)でハイエナを攻撃。アルティメット・パウンド」
ハイエナの男が古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)の拳を受け、光となった。光はカードデッキとなり、水士郎の前へと落ちる。
「はい、終了」
水士郎はそれを拾って、スーツ胸ポケットに閉まった。
372 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:58:41.97 ID:2w6WtaE0
息を切らしながら咲耶が駆けつけたころには、古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)がハイエナへと拳をくらわせているところだった。
「ハァハァ、あんた――昼間のバカ医者!」
カードデッキを閉まった水士郎が咲耶の声の方へと振り向いた。
「やぁ、君は昼間のかわい子ちゃん。奇遇だね……いや、恋の女神様の思し召し――かな?」
挑発的な笑顔を浮かべて水士郎は言ってて恥ずかしくなるようなキザな言い方をする。咲耶の眉が少しつりあがる。
「いいえ、残念ながらデュエリスト同士の惹かれ合いってやつだよ」
咲耶もカードデッキを取り出した。水士郎は大して驚いてない様子である。
「へえ、君もデュエリストだったのか。とりあえずそこの公園のベンチにでも座って、お喋りしない?」
「うるさいバカ医者! わたしとデュエルしろ!」
水士郎は笑顔の中にも残念そうな表情を浮かべる。
「ふぅ、釣れないなぁ……それとデュエルはお断りするよ、ごめんね。僕は女の子とはデュエルしないんだよ」
「なっ、何それ? あんたやる気あんの!」
「あるよ、でもいつか君は僕に戦わずしてカードデッキを渡してくれる。そう信じてるから、じゃあね」
そう言って、クルリと後ろを向いて鼻歌を歌いながら水士郎は去ろうとしていた。
「逃がさない! レインボー・ダーク・ドラゴン!」
咲耶がレインボー・ダーク・ドラゴンを召喚し、それは水士郎に襲い掛かろうとした。
「しょうがないな。サイバー・エンド・ドラゴン、咲耶ちゃんはくれぐれも傷つけないようによろしく」
水士郎が三つ首の機械竜、サイバー・エンド・ドラゴンを召喚しレインボー・ダークを止める。
373 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 00:59:09.90 ID:2w6WtaE0
「待て! 逃げるな!」
咲耶が叫ぶが、レインボー・ダークとサイバー・エンドが揉みあう内に、水士郎の姿はなくなっていた。サイバー・エンド・ドラゴンの姿が消える。
「もう! 何なのあのバカ医者あ!」
「あのバカ、次は必ず逃がさない。しぃ君のためにも」
レインボー・ダークをカードデッキへと回収した咲耶は、空しさと怒りの中そう呟いた。
水士郎は夜道を歩きながら考えていた。
「(さて、困ったな……あの子がデュエリストなんてね)」
「(そういえば、あの子と一緒にいた天美司遠ってやつ。あいつもまさか……)」
水士郎は空を見上げると、
「――今日は、月が綺麗だな」
金色に輝く満月を見て、そう呟いた。
鈴原水士郎は享楽主義者であり、女好きで、二枚目で、医者である。何故この男がデュエリストになったのかというと、その理由もまた享楽主義者であるが故にであった――
374 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 01:00:36.76 ID:2w6WtaE0
話としてはまだ終わってないけど、デュエルが終わって区切りがいいのでここで終了。
前後編ということで。
VIPにたってるが不適格なのでこっちに投下しました。
375 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/21(月) 01:23:47.86 ID:gUhIrEUo
投下乙様だぜ
376 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/21(月) 01:29:46.18 ID:moTuHt.o
投下乙様
最初あるぇ〜?デュエルライダーズってこんな内容だっけ…とか思いながら見てたwwwwwwww
できればもう少し読みやすくしてくれるとありがたい
あんまり長い文があると本だとそうでもないんだがパソコン画面だと目が疲れてしまう…
377 :
黒翼のぬこ
◆xb8eIST5.k
[sage]:2008/04/21(月) 01:30:54.21 ID:2w6WtaE0
>>376
すまなかった。
長い地の文はどうしたらいいんだろうか……
378 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/21(月) 01:38:45.01 ID:moTuHt.o
>>377
長い文は区切ってスペース空けるだけでもだいぶ見やすくなると思う
379 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/21(月) 01:39:24.05 ID:moTuHt.o
>>378
×スペース空ける
○改行する
だった
380 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/21(月) 01:53:04.26 ID:2w6WtaE0
>>379
アドバイスサンクス、ただいまVIPで投下中
381 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/21(月) 11:04:56.68 ID:Gu0/GQDO
VIPのスレ、いつの間にか落ちてた。
382 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/21(月) 14:00:01.05 ID:mJmPuEDO
では引き続きパー速でお送りします
383 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/21(月) 18:57:00.86 ID:KRidT5o0
VIPに投下するつもりだったが既に落ちていた後だと……!?
立てる気も起きないからここで投下しま
384 :
◆HevYCcLalM
[sageさあマジックショーの始まりだ]:2008/04/21(月) 18:57:45.18 ID:KRidT5o0
スーパーホルスタイム 第二十話
ピンポーン。
穂足「はいはーい」
穂足は、呼び鈴の音に気がつき、玄関へと向かう。
玄関の戸を開けると、そこには親友の流美がいたのだった。
流美「やあ、遊びに来たよ」
穂足「あ!いらっしゃい!何も無いけど、ゆっくりしていってね」
穂足は流美を部屋へと迎え入れた。
今日は日曜である。穂足も流美も仕事は無い。
そこで、流美は穂足の家に遊びに来たのであった。
穂足「飲み物は不味いコーヒーでいい?」
流美「なんか悪いね、気を使わせちゃって」
穂足「いいよいいよ、それより、折角来たんだから何かしましょうよ」
流美「それじゃあ……」
流美はそう言うと、懐から60枚ほどの紙の束を取り出した。
穂足「……やりますか!」
穂足も、どこからともなく、60枚の紙の束を取り出していた……
385 :
◆HevYCcLalM
[sageさあメタナイトの逆襲の始まりだ]:2008/04/21(月) 18:58:19.62 ID:KRidT5o0
穂足「マリット・レイジ・トークンでアタック。ブロックは……できないね?」LP2
流美「うわーやられたー」LP20→0
30分ほど後、この決闘は“穂足の大逆転”という結末で終わりをつけた。
流美「まいったな、やっぱり穂足は強いや。あと少しだったんだけど」
穂足「ふっふっふ、私のマジックにおけるモットーはね、『大逆転こそ勝利』よ」
流美「ふーん……」
流美は感心しながら、部屋を見渡した。
流美「……なあ、穂足」
穂足「ん?どうしたの?」
流美「勝手に上がりこんどいてこんな事言うのは何だが、他のゲームは無いのか?」
穂足「ああ、あるよあるよ!」
穂足はそう言うと、他の部屋に駆け込んだ。
しばらくすると、懐かしいゲーム機とゲームソフトが数多く入ったカゴを抱えて、戻ってきた。
穂足「さあ、どれでも好きなのどうぞ」
流美「うーん……」
流美は、しばらく悩んだ後、灰色のゲーム機とこれまた灰色の「スーパーデラックス」と書かれたゲームソフトを取り出した。
流美「協力して、メタナイトをとっちめてやろうぜ!」
穂足「よーし!オッケーオッケー!」
そういうと穂足は、プラズマなテレビの電源を付けた。
386 :
◆HevYCcLalM
[sageさあヒーローショーの始まりだ]:2008/04/21(月) 18:59:06.59 ID:KRidT5o0
「クックックック……」
「フフ、フフフフフ……」
テレビ画面を覆っていた闇が晴れると、奇怪な黒い服を着た2人組が映っていた。
「よし、ヘルカイザートーチングマシーンを皆に付けたな?」
「うん、つけたよ兄さん」
どうやらこの2人組は兄弟らしい。
穂足「何これぇ。早いとこ変えよう」
そう言いながら穂足はリモコンの『ゲーム』と書かれたボタンを押そうとする。
流美「おっ、おい、私これ観てるんだ。変えないでくれ」
流美はそれを静止する。
流美「意外と面白いんだぞ?これ」
穂足「……」
流美「いや、しかしこんな時間帯に再放送してるとはなあ」
387 :
◆HevYCcLalM
[sageさあ怪事件の始まりだ]:2008/04/21(月) 18:59:31.69 ID:KRidT5o0
「いやだー!いやだ!死にたくない!」
「キャー、やめて!」
棘の付いた妙な首輪を付けられた人たちは、喚いていた。
それを見ていた大きい方の黒服は……
「ハハハハハ!死にはしない。この世の中の人間を全て心臓病にしてやるのだ!フハハハハ!」
と、高笑い。一般人は絶望に打ちひしがれ、嘆いている。
……そこへ、後光を帯び、ヒーローは来た。
「待て!ヘルカイザーブロス!」
流美「おっ、来た、きた、キタ!」
ヒーローの登場に、流美は大興奮。
穂足「……」
穂足は、そんな流美に呆れていたのだった……
「……兄さん、来てしまったみたいだよ、奴が……!」
「何ッ!?奴が……?クッ……クソッ!」
ヘルカイザーブロスは、歯軋りを立てる。
「ヘルカイザーブロス、貴様等の好きにはさせん!」
ヒーローはそう言うと、崖から飛び降り、ヘルカイザーブロスの目の前に立ちはだかる。
そして、影のベールに包まれていた、ヒーローの姿が徐々に明らかになってくる……
≦`・ω・)「正義の味方、ミs
ザザー……
正義のヒーローが名乗りを上げようとした瞬間、突然の砂嵐がそれを妨害してしまった。
388 :
◆HevYCcLalM
[sageさあスーパーホルスタイムの始まりだ]:2008/04/21(月) 19:00:28.18 ID:KRidT5o0
流美「あーっ!どうした正義の味方!私たちのヒーロー!うわあーっ!」
穂足「……おっかしいなあ、壊れたのかなあ」
何この温度差。
「ザザー……ザザッッ……タスケ……ザザー……ダレカ……」
……砂嵐の不快な音に混じって、妙な声がした。
穂足「あーあー、叩けば直るかな。よっと!」
穂足はテレビを勢いよく、それでも壊れないように、軽く叩いた。
その瞬間、砂嵐が消えた。
流美「あー、よかった、ヒーロー復活d……」
流美は ―― もちろん穂足も ―― 驚愕した。
テレビの中にはさっきまでいたヒーローとヘルカイザーブロスの姿は無く、
代わりに、青い髪の少女が映っていた。
「助けて……誰か……」
ウィン『エリア!』
何処からとも無く、突如ウィンが現れ、驚いたように言った。
389 :
◆HevYCcLalM
[sageエリアと邪神・・・どっかで聞いたような]:2008/04/21(月) 19:01:24.43 ID:KRidT5o0
エリア「誰かに届いて……私は今……三邪神復活のために使われている……」
フォートレス『三邪神だって!?』
フォートレス……斎場法斗も何処からとも無く突如現れて、当然の如く驚いたように言った。
穂足「……何ですかそれ」
フォートレス『三邪神というのはな……昔、ある者によって作り上げられた……
それぞれ破壊と、絶望と、そして……闇そのものを象徴する、三体の魔神だ』
穂足「へぇ」
フォートレス『作り上げた者は、それを使って全ての次元を制覇しようと考えたそうだけど……
余りにも力が大きすぎて、本人にも扱いきれなくなり、ついには封印したって言われてるんだ』
穂足「ほぉ」
フォートレス『とにかく、復活したらこの次元もただじゃすまないよ。早く止めないと』
エリア「早く……!あと少しで、三邪神は復活してしまう!早く……!」
390 :
◆HevYCcLalM
[sage・・・あれ?流美ってこんなキャラだったっけ?]:2008/04/21(月) 19:02:04.45 ID:KRidT5o0
プツン。
テレビの電源が落ちた。
ウィン『エリア……』
ウィンは、心配そうな眼差しで真っ黒なテレビを見つめながら呟いた。
それを見た穂足は、
穂足「……大丈夫!エリアちゃんは絶対助け出す!邪神の復活も阻止してみせる!」
力強くそう言ってみせた。
穂足「流美、私は異世界に行く、あんたはどうする?」
流美「……ああ……今日も肝心なところを見逃した……死にたい」
穂足「……行くよ」
穂足は負のオーラに包まれた流美に呆れつつ、流美の襟首をつかんで引きずりながら家を出た。
391 :
◆HevYCcLalM
[sage久しぶりに異次元に入らせたなあ]:2008/04/21(月) 19:02:59.17 ID:KRidT5o0
流美「なるほど……」
二人はとりあえず、青野公園のベンチに座っていた。
日曜だというのに、周りに人はおらず、不気味なほど静まり返っていた。
穂足は、先ほどのことを流美に説明していた。
穂足「そういうこと。行くの?行かないの?」
流美「そりゃ、行くさ!」
穂足の問いに、流美は立ち上がって、力強く答えた。
穂足「よし!決まった!」
穂足は立ち上がり、『ホルスの黒炎竜 LV8』のカードを取り出して、目の前にかざした。
目の前に、異次元とこの世界を繋ぐサークルが現れる。
穂足「行くよ!」
流美「ああ!」
二人は意を決して、そのサークルの中に飛び込んだ。
……三秒ほど後、二人を飲み込んだサークルは消えた。
392 :
◆HevYCcLalM
[sage俺のスタンドはガソリンだー!]:2008/04/21(月) 19:03:38.02 ID:KRidT5o0
二人が飛び出した場所は、『荒野』だった。
穂足「うわあ……何も無いね」
流美「何も無いとなると……人に道を聞くこともできないから、近くの集落に行くことすらままならないなあ」
穂足「ほんと、ほんt……」
後ろを振り向いた穂足は、言葉を飲んでしまった。
流美「なんだ……どうs……!」
それに気が付いて後ろを振り向いた流美も、言葉を飲んでしまった。
……それもそうだ、二人が後ろを向くと、目と鼻の先にガソリンスタンドがあったのだ。
穂足「……『灯台下暗し』ってのはこのことね」
流美「そだな……とりあえず話を聞きにいこうか」
二人は、ガソリンスタンドに向かって歩いていった……
393 :
◆HevYCcLalM
[sageニwトwロwシwンwクwロwンw]:2008/04/21(月) 19:04:47.45 ID:KRidT5o0
「やあ、いらっしゃい!」
流美「……」
少々奇怪な姿の少年店員に、流美は閉口してしまった。
……実際、少々どころではないほど奇怪だ。
その姿はまるで、ガスボンベと禁煙グッズのCMのタバコのキャラクターが融合し、それに手足が……そんな姿だ。
閉めた口が開かないのも納得がいくだろう。
「なんだよ、僕の姿に見とれちゃった?」
穂足(いやいや、ないない)
「僕は『ニトロ・シンクロン』!このガソリンスタンド『ニトレッド』の店長さ!よろしく!」
穂足(ニトレッド……?どこかで聞いた様な……?)
ニトロ「ところで君たち、この店に何のようだい?」
穂足「……ええ、私達別の次元から迷い込んでしまって……近くの村に行きたいのですが」
穂足は気を取り直し、小さな店長に道を尋ねた。
ニトロ「ああ、あっちの方向に岩石族たちの集落たる『断層地帯』があるよ」
穂足「ホント?ありがとうございます!流美、行くよ!」
流美「……ん、ああ、行こうか」
ショックで放心状態だった流美を起こして、穂足は店長の指差した方向へと歩いていこうとしたが……
394 :
◆HevYCcLalM
[sageもっと駆け抜けてゆけ!]:2008/04/21(月) 19:05:29.85 ID:KRidT5o0
ニトロ「あ、言っとくけど、ここからそこまで1200キロはあるよ。歩いたら何日かかるかな」
少年のその言葉に、二人は足を止めてしまった。
流美「……確かに、何も考えずに行ったら餓死してしまうな、どうすればいいかな」
ニトロ「へっへっへ、『ニトレッド』は『ニトロ・ホイール』のレンタルもやっているんだ」
流美「『ニトロ・ホイール』?そりゃ、なんじゃらほい」
ニトロ「へへへ、これさ!」
少年はそう言うと、横に存在していた何かに被せられた布を引っぺがした。
……布の中には、バイクがあった。
ニトロ「ただのバイクじゃないぞ!スピード狂も満足の最高時速270キロ!
しかもデュエルエナジーを機動力にしているからいつまでも走れるよ」
流美「おお、すごいな」
穂足「これがあれば大丈夫だね!」
395 :
◆HevYCcLalM
[sageちなみに、1円=5テトラのつもり。やっぱりお得]:2008/04/21(月) 19:06:26.29 ID:KRidT5o0
ニトロ「しかも、レンタル料は1週間でたったの5000テトラ!これはお得だよ」
穂足「……テ、テトラ……?」
ニトロ「うん、テトラ」
流美「……テトラなんて通貨、聞いたこと無いな、1テトラは大体何円なんだ?」
ニトロ「知らないよ。こっちじゃ、円なんて通貨は使ってないもんね」
穂足「……餓死かなあ」
穂足が落胆していることを知ってか知らずか、少年はある提案を持ちかけた。
ニトロ「じゃあ、こうしよう!デュエルをして、君が勝ったらただで貸してあげる!これならいいだろ」
穂足「……ホント!?」
流美「おっ、太っ腹!」
ニトロ「あ、言っとくけど、僕は強いよ?」
少年は腕にディスクを付けながら言っていた。
穂足「私だって強いんだから!見てなさい!『コンタクト』!」
穂足の腕に、銀色のディスクが現れた。
「「デュエル!!」」
396 :
◆HevYCcLalM
[sageスーパー蟹タイム!]:2008/04/21(月) 19:07:19.29 ID:KRidT5o0
穂足「私の先行!ドロー!『スピア・ドラゴン』を召喚!」LP8000
スピア・ドラゴン
効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1900/守 0
守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃翌力が越えていれば、
その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。
流美「お、今回はアームドの方のデッキか」
穂足「まあね、ターンエンドよ」
ニトロ「僕のターン、ドロー!へへっ、『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚!」LP8000
サイバー・ドラゴン
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在していない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
穂足「あっ……やべ」
ニトロ「そして『ニトロ・シンクロン』召喚!」
ニトロ・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/機械族/攻 300/守 100
このカードが「ニトロ」と名のついたシンクロモンスターの
シンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
流美「シンクロ召喚するつもりか!」
ニトロ「行くよ!『サイバー・ドラゴン』に、『ニトロ・シンクロン』をチューニング!
……集いし星が、新たな力を呼び起こす。光指す道となれ!シンクロ召喚!燃え上がれ!『ニトロ・ウォリアー』!」
流美(……中二病乙)
397 :
◆HevYCcLalM
[sageこれがニトログリセリンパワー!だ!]:2008/04/21(月) 19:08:00.25 ID:KRidT5o0
ニトロ・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2800/守1800
「ニトロ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のターンに自分が魔法カードを発動した場合、そのターンのダメージ計算時のみ
1度だけこのカードの攻撃翌力は1000ポイントアップする。
このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、
相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を攻撃表示にして
そのモンスターを続けて攻撃する事ができる。
ニトロ「『ニトロ・シンクロン』の効果で1枚ドロー!更に『ニトロ・シンクロン』のデッキマスター効果発動!」
ニトロ・シンクロン
デッキマスター効果
自分がシンクロ召喚に成功する毎に、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
ニトロ「もう一枚ドローするよ!」
穂足「……凄い」
ニトロ「更に『ニトロユニット』をスピアドラゴンに装備させる!」
ニトロユニット
装備魔法
相手フィールド上モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターを戦闘によって破壊し墓地へ送った時、
装備モンスターの攻撃翌力分のダメージを相手ライフに与える。
398 :
◆HevYCcLalM
[sage流美さん解説乙です><]:2008/04/21(月) 19:08:53.27 ID:KRidT5o0
ニトロ「ニトロ・ウォリアーでスピアドラゴンに攻撃!効果により、攻撃翌力1000アップ!」
ニトヲ ATK2800→3800
穂足「ううっ……!」LP8000→6100
ニトロ「更に、ニトロユニットの効果によるダメージを受けてもらう!」
穂足「うわあああああっ!!」LP6100→4200
ニトロ「どうだ!ターンエンドだ!」
ニトヲ ATK3800→2800
流美「デッキマスター効果とモンスター効果を上手く合わせてディスアドバンテージを減らしたか……上手いな」
穂足「私のターン、ドロー!『強欲な壺』で2枚ドロー!……よし!」
流美「お、ドロー加速した。逆転か?」
穂足「ええ!墓地のスピアドラゴンを除外して、『シルフィード』を攻撃表示で特殊召喚!」
シルフィード
効果モンスター
星4/風属性/天使族/攻1700/守 700
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の風属性モンスター1体をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、
相手はランダムに手札を1枚捨てる。
ニトロ「シルフィードではニトロウォリアーには勝てない……生け贄にするつもりだな!?」
399 :
◆HevYCcLalM
[sageこれがアームドの本気だ!]:2008/04/21(月) 19:09:39.63 ID:KRidT5o0
穂足「ご名答よ。シルフィードを生け贄に、『アームド・ドラゴン LV5』を召喚!
更に『レベルアップ!』!アームドのレベルは5から7へとアップする!
まだまだ!アームドレベル7を生け贄に捧げて、『アームド・ドラゴン LV10』を特殊召喚!」
効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「アームド・ドラゴン LV7」
1体を生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚できる。
手札のカード1枚を墓地に送る事で、
相手フィールド上の表側表示モンスターを全て破壊する。
流美「攻撃翌力がニトロウォリアーを超えた!」
穂足「まだよ!アームドを『巨大化』させる!」
巨大化
装備魔法
自分のライフポイントが相手より少ない場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を倍にする。
自分のライフポイントが相手より多い場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を半分にする。
アームド ATK3000→6000
ニトロ「攻撃翌力6000……!」
穂足「アームドでニトロに攻撃!ビッグ・アームド・パニッシャー!」
ニトロ「うわあああっ……!」LP8000→4800
穂足「カードを2枚伏せて、ターンエンドよ!」
400 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/21(月) 19:11:14.50 ID:KRidT5o0
ニトロ「ぼ、僕のターン、ドロー!……やった!
デッキの一番上の『シールド・ウォリアー』を墓地に送って、『アームズ・ホール』発動!」
アームズ・ホール
通常魔法
自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送り発動する。
自分のデッキまたは墓地から装備魔法カード1枚を手札に加える。
このカードを発動する場合、このターン自分はモンスターを
通常召喚する事はできない。
ニトロ「『早すぎた埋葬』を手札に加え、効果発動!」LP4800→4000
早すぎた埋葬
装備魔法
800ライフポイントを払う。
自分の墓地からモンスターカードを1体選択して攻撃表示で
フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。
ニトロ「この効果で、『ニトロ・ウォリアー』を特殊召喚する!」
流美「不味いな……穂足のライフが相手のライフを上回った……巨大化の副作用でアームドの攻撃翌力は下がるな」
アームド ATK6000→3000→1500
ニトロ「ニトロウォリアーでアームドに攻撃!効果により、攻撃翌力を」
穂足「ちょっと待った!リバースカードオープン!」
アームド ATK1500→3000
ニトヲ ATK2800→1400
ニトロ「何っ!一体何が……!」
401 :
◆HevYCcLalM
[sage盾戦士の効果はいぶし銀でいいわ]:2008/04/21(月) 19:12:27.94 ID:KRidT5o0
穂足「『移り気な仕立屋』の効果で、巨大化の対象をアームドからニトロウォリアーに変えただけよ」
移り気な仕立屋
速攻魔法
モンスターに装備された装備カード1枚を別の正しい対象に移し替える。
流美「なるほど、計算済みだったか!」
ニトロ「うっ……!ニトロウォリアーの効果で攻撃翌力を1000アップさせる」
ニトヲ ATK1400→2400
ニトロ「更に『シールド・ウォリアー』をゲームから除外!ニトロ・ウォリアーは破壊されない」
シールド・ウォリアー
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 800/守1600
戦闘ダメージ計算時、自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して
発動する事ができる。
自分フィールド上に存在するモンスターはその戦闘では破壊されない。
流美「だが、ダメージは通るハズだ」
ニトロ「うわああっ……!」LP4000→3400
穂足「どうだ!まいったか!」
402 :
◆HevYCcLalM
[sage今日の最強カード:風霊使いウィン]:2008/04/21(月) 19:13:14.56 ID:KRidT5o0
ニトロ「うう……『おろかな埋葬』発動!」
おろかな埋葬
通常魔法
自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。
その後デッキをシャッフルする。
ニトロ「デッキから2枚目の『シールド・ウォリアー』を墓地に送る!ターンエンド!」
穂足「私のターン、ドロー!フフッ、
手札から『風霊使いウィン』を墓地に送り、『アームド・ドラゴン LV7』のデッキマスター効果発動!」
アームド・ドラゴン LV7
デッキマスター効果
手札の風属性モンスター1体を墓地に送ることで、
相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。
この効果は1デュエル中1度しか発動できない。
穂足「この効果で、ニトロウォリアーを破壊ッ!」
ニトロ「くそっ……!だけど、アームドドラゴンのダイレクトアタックを喰らったとしてもまだ持つ!次のターンに……!」
穂足「罠発動、『リミット・リバース』!墓地の『風霊使いウィン』を特殊召喚する!」
ニトロ「あっ……」
リミット・リバース
永続罠
自分の墓地から攻撃翌力1000以下のモンスター1体を選択し、
攻撃表示で特殊召喚する。
そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
穂足「アームドとウィンでダイレクトアタックだ!」
ニトロ「……負けちゃった」LP3400→400→0
403 :
◆HevYCcLalM
[sage流美さんホント解説乙です><]:2008/04/21(月) 19:13:46.54 ID:KRidT5o0
流美「よし!勝った!」
穂足「やった!勝った!」
ニトロ「いや、楽しかったよ。ほら、約束の『ニトロ・ホイール』」
穂足「ありがとう!」
二人は、少年から借りた『ニトロ・ホイール』にまたがっていた。
操縦するのは流美である。穂足は免許を持っていないのだ。
ニトロ「何するのか知らないけど、頑張ってね」
少年は言った。
流美「いや、ありがとう。ありがたく使わせてもらうよ」
穂足「店長さん、ありがとう!じゃ、行きましょ!」
流美「ああ!しっかりつかまってな!飛ばすぞ!」
二人は『ニトロ・ホイール』にまたがり、かなりのスピードで『ニトレッド』を後にした。
404 :
◆HevYCcLalM
[sageホルス「・・・俺の出番カードだけかよ!」]:2008/04/21(月) 19:14:18.12 ID:KRidT5o0
「……」
その様子を、赤い翼を持ち、白き鎧を纏った男が、『ニトレッド』の屋根の上から見ていた。
その姿は神秘的で、そして、どこか恐ろしかった。
「……」
『ニトロ・ホイール』が見えなくなると、彼は何処かへと飛び去って行った。
ニトロ「……あっ!しまった!」
『ニトロ・ホイール』が見えなくなった頃、少年はふと重要なことを思い出し、声を上げた。
ニトロ「『断層地帯』は今、大変なことになっていたんだった……!」
続く
405 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/21(月) 20:08:19.62 ID:Gu0/GQDO
おれのかげがうすくなりました。
つまりそういうことですね。
406 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/21(月) 21:14:52.98 ID:hAhTfnM0
乙!
エリアと邪神については俺にも心当たりが…
407 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/21(月) 23:21:09.39 ID:2w6WtaE0
そういえば、三沢とローゼンメイデンのやつどうなったんだ?
408 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/22(火) 00:24:46.52 ID:t.nak7Uo
>>407
ジャンクにしますよ
409 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/22(火) 00:29:14.39 ID:mlkjtV6o
ヤングジャンプに移って連載再開したわけだし
VIPからパー速に移った今、連載再開すべき
410 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/22(火) 16:56:53.83 ID:lawIMQAo
作品も増えてごちゃごちゃし始めてきたし
そろそろ連載中のシリーズのまとめページ整理したほうがいいんじゃないか
411 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/22(火) 17:35:16.34 ID:3eDQm1w0
>>407
もうそれいいから。しつこい
412 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/22(火) 19:04:13.05 ID:SYl3YkSO
>>411
作者乙^^再開して下さい^^^^^^
413 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/22(火) 19:31:39.05 ID:qhCxrTs0
>>410
どう整理しようか。
作者別にページ作るか(これはあまり意味ない気がする)、最近更新されてるやつを上に持ってくるとか?
>>411
再開マダー?
414 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/22(火) 19:51:26.19 ID:8kztTQDO
更新休止中の作品って言う、ページをだな・・・
415 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/22(火) 19:59:44.59 ID:lawIMQAo
>>414
を作ってとりあえず全作品のリンクをそっちに移して
更新中のSSを作者に戻してもらえばいいと思うんだがどうかな
416 :
◆zVgxKE4/cI
[sage]:2008/04/22(火) 20:14:33.45 ID:t.nak7Uo
>>415
とりあえずやってみる。基本的には新wikiになってから更新のない作品を対象にするよ
417 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/22(火) 20:23:32.46 ID:Q6EIVjQ0
何となくむかついたのでラーバモスは連載休止にした
反省はしない
418 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/22(火) 23:01:17.78 ID:JhmM7IAO
>>417
いやいや、ここはラーバモス氏の代わりに俺のカードコレクター弟者を(ry
419 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/23(水) 19:40:35.26 ID:jqKTOB.0
飯前に投下しようかな
420 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 19:47:19.96 ID:jqKTOB.0
人いない様だけど投下します。
ドロー!ドロー!ドロー! 第十六話 「友達の輪」
あらすじ ブーンとヘルブーンの生を賭けたデュエルが始まった。ブーンが押し気味に進めるが
ヘルブーンはまだ本来の実力を発揮していないようで・・
( `ω´)「俺のターン、ドロー!ククク・・見せてやろう海の主を。
グリズリーマザーをリリースし海竜-ダイダロスをアドバンス召喚!!」
《海竜(リバイアドラゴン)−ダイダロス/Levia-dragon - Daedalus》 †
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2600/守1500
自分フィールド上に存在する「海」を墓地に送る事で、
このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する。
( `ω´)「アトランティスの効果でこのカードは生贄一体でアドバンス召喚できる。
そしてアトランティスを墓地に送り効果発動、メイルシュトローム!!」
海の力を吸収した海竜は凄まじい大渦を巻き起こし自分以外のものを全て飲み込んだ
( ^ω^)「フレイム・ウィングマンとオーシャンが・・。」
( `ω´)「いくぞ!ダイダロスの攻撃、リヴァイア・ストリーム!!!」
海竜が引き起こした濁流がブーンを飲み込んでいった。
( ;^ω^)「おぉぉぉぉ!!!」LP7800→5200
421 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 19:49:19.28 ID:jqKTOB.0
( `ω´)「ククク・・まだ倒れるんじゃないぞ。デュエルは終わらない。ターン終了だ。」 手札2枚
( ;^ω^)「(動悸がどんどん早くなっていく・・。まずいお)僕のターン、ドロー!」
つ未来融合-フューチャーフュージョン
( ;^ω^)「未来融合を発動するお。デッキからワイルドマンとネクロダークマンを墓地に送り
ネクロイド・シャーマンを指定するお。」
( `ω´)「ダイダロスを除去するつもりか。」
( ;^ω^)「それも狙いだけど違う狙いもあるお。ネクロダークマンの効果でエッジマンを
生贄なしで召喚するお!」
( `ω´)「成る程・・。だがエッジマンでは同士討ちだぞ。」
( ;^ω^)「だけどこれがあるお!巨大化をダイダロスに装備。」
《巨大化(きょだいか)/Megamorph》 †
装備魔法(制限カード)
自分のライフポイントが相手より少ない場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を倍にする。
自分のライフポイントが相手より多い場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を半分にする。
422 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 19:52:12.80 ID:jqKTOB.0
( ;^ω^)「エッジマンでダイダロスを攻撃、パワー・エッジアタック!!」
エッジマンは大剣でダイダロスを真っ二つにした
( `ω´)「がはぁっ!(俺も体が重くなってきたな・・。)」LP4600→3300
( ;^ω^)「ターン終了だお。」 手札0枚
( `ω´)「俺のターン、ドロー!LPを800支払い早すぎた埋葬を発動する。」LP3400→2600
当然ダイダロスを蘇生。」
( ;^ω^)「くっう。またあのカードが・・。」
( `ω´)「さらにブリザード・ドラゴン召喚!」
《ブリザード・ドラゴン/Blizzard Dragon》 †
効果モンスター
星4/水属性/ドラゴン族/攻1800/守1000
相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択する。
選択したモンスターは次の相手ターンのエンドフェイズ時まで、
表示形式の変更と攻撃宣言ができなくなる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
423 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 19:56:20.14 ID:jqKTOB.0
( `ω´)「ダイダロスでエッジマンに攻撃、リヴァイア・ストリーム!!」
( ;^ω^)「っ!(この衝撃は体に堪えるお・・)」
( `ω´)「まだだ!ブリザード・ドラゴンで直接攻撃、アイス・ブレス!!」
氷竜は口内から強烈な冷気を吐き出した
( ;^ω^)「うわあああ。」LP5200→3400
( `ω´)「もう足がガクガクいってるな。ターン終了だ。」 手札1枚
( ;^ω^)「・・僕のターン、ドロー!光の護封剣を発動するお。」
《光(ひかり)の護封剣(ごふうけん)/Swords of Revealing Light》 †
通常魔法(制限カード)
相手フィールド上に存在する全てのモンスターを表側表示にする。
このカードは発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間フィールド上に残り続ける。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上モンスターは
攻撃宣言を行う事ができない。
薄暗い海底を光の剣が照らし始めた
( `ω´)「ちっ!守りに入ったか。」
( ;^ω^)「・・ターン終了だお。」 手札0枚
424 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 19:58:02.74 ID:jqKTOB.0
( `ω´)「俺のターン、ドロー!」
つ伝説の都アトランティス
( `ω´)「いいぞ。アトランティスを発動!これによりブリザード・ドラゴンの攻撃翌力は
2000にアップしレベルは3になる。ターン終了だ。」 手札1枚
光の剣が一本消え去り残り2本となった
( ;^ω^)「僕のターン、ドロー!未来融合の効果でネクロイド・シャーマンを特殊召喚するお。」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ネクロイド・シャーマン/Elemental Hero Necroid Shaman》 †
融合・効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻1900/守1800
「E・HERO ワイルドマン」+「E・HERO ネクロダークマン」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。
その後、相手の墓地からモンスター1体を選択し、
相手フィールド上に特殊召喚する。
( ;^ω^)「効果発動!ブリザード・ドラゴンを破壊して代わりに黄泉ガエルを
攻撃表示で特殊召喚するお!」
( `ω´)「ちぃぃ。対校手段が引けなかったのが痛いな。」
( ;^ω^)「ネクロイド・シャーマンで黄泉ガエルに攻撃、ネクロ・マジック!!」
(;`ω´)「ごはぁっ!」LP2500→900
425 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/23(水) 19:58:32.33 ID:01tBjpUo
ブリドラは地味に強い支援
パー速だから要らない?でもそんなの(ry
426 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 19:59:43.08 ID:jqKTOB.0
ヘルブーンも相当足にきているようだった
( ;^ω^)「ターン終了だお!はぁはぁ。」 手札1枚
(;`ω´)「俺のターン、ドロー!フハハハハハハついに揃ったぞ!俺は
デッキの一番上のカードを墓地に送りアームズ・ホールを発動。」
《アームズ・ホール》 †
通常魔法
自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送り発動する。
自分のデッキまたは墓地から装備魔法カード1枚を手札に加える。
このカードを発動する場合、このターン自分はモンスターを
通常召喚する事はできない。
(;`ω´)「俺は墓地から早すぎた埋葬を手札に加える。そして発動!」LP900→100
( ;^ω^)「ダイダロスが蘇ってしまったお・・。しかもフィールドは海!」
427 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 20:03:13.71 ID:jqKTOB.0
(;`ω´)「いいや更なる恐怖を味あわせてやる。ダイダロスを生贄に
海竜神-ネオダイダロスを特殊召喚!!」
海竜は進化しさらに強大なパワーを得た。その姿はまさに海の神と言えよう
《海竜神(かいりゅうしん)−ネオダイダロス/Ocean Dragon Lord - Neo-Daedalus》 †
効果モンスター
星8/水属性/海竜族/攻2900/守1600
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「海竜−ダイダロス」1体を
生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
自分フィールド上に存在する「海」を墓地に送る事で、
このカードを除くお互いの手札とフィールド上のカードを全て墓地へ送る。
(;`ω´)「そして海を墓地に送り効果発動、全てを飲み込め!タイダル・ウェイブ!!!」
大津波はフィールドだけではなく二人をも飲み込み海竜神以外の物を破壊し尽くした
( ;^ω^)「ああああああああ」
(;`ω´)「直接攻撃、ネオ・リヴァイア・ストリーム!!!!!!!」
( ;^ω^)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。」LP3400→600
ブーンはついにうつぶせに倒れ込んでしまい戦意を失いかけていた
(;`ω´)「ハァハァ、どうだ海の恐ろしさを思い出しただろう。デュエル続行は無理だな。
まあ一応ターン終了宣言をしておくか。」 手札0枚
428 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 20:06:34.49 ID:jqKTOB.0
( ;^ω^)「(寒いお・・ぞくぞくするお・・もう立てないお・・。)」
あきらめて目を閉じかけたその時、ポケットからぬくもりを感じた。」
( ;^ω^)「(これは・・夏祭りの時皆からもらったカード・・このままだともう皆には会えない・・
い、いやだお・・そんなのいやだお・・まだ一緒に頑張りたいお!」
ブーンはゆっくりと足場を確認するかのように立ち上がった
( ;^ω^)「僕は絶対に皆の元へ帰るんだお!」
(;`ω´)「バ、バカな。戦意は完全に刈り取ったはず・・。」
( ;^ω^)「・・僕のターン、ドロー!魔法カードホープ・オブ・フィフスを発動。」
《ホープ・オブ・フィフス/Fifth Hope》 †
通常魔法
自分の墓地に存在する「E・HERO」と名のついたカードを5枚選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
このカードの発動時に自分フィールド上及び手札に他のカードが存在しない場合は
カードを3枚ドローする。
( ;^ω^)「墓地のフェザーマン、バーストレディ、フレイム・ウィングマン、ワイルドマン、
ネクロ・ダークマンをデッキに戻し3枚ドロー!」
つスパークマン、クレイマン、ダーク・フュージョン
ダーク・フュージョン
429 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 20:08:21.14 ID:jqKTOB.0
( ;^ω^)「な、なんだおこのカードは。こんなカード見た事もないし入れた覚えもないお!」
(;`ω´)「ついに引いたか・・。ハァハァ・・そのカードは俺が入れた。そして教えてやろう
そのカードで武王は君の友達を苦しめた。君もそれに加担した事になる。」
( ;^ω^)「そんな・・じゃあ僕はもう皆の元にいっても・・。」
(;`ω´)「そういうことだ。ここにいればもう会わなくてすむのだから早く降参するんだな。」
( ;^ω^)「・・君のいう通りだお。僕のま・・。」
「お前のこと皆待ってるぜ!ブーン!」
( ;^ω^)「え?え?この声はガロード?」
ガロード「ああ。何か知らないけどお前達の声が聞こえるんだ。皆無事だし心配するな。」
ξ゚听)ξ 「私にも聞こえるわ。ブーン・・目をさまして!」
花凛「そのカードでそいつをボッコボコにしちゃいなさいよ。」
ヒカル「・・待機。」
リンスレット「ブーンさん、誰も気にしていませんよ。」
('A`)「一人で突っ走りやがって・・こいよ、戻ってこいよぉ!」
(;`ω´)「こ、この心の深層に声が届くなんてありえん。まさか・・精霊の力!?」
430 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 20:13:04.25 ID:jqKTOB.0
( ;^ω^)「皆・・ごめんお。本当にごめんお。今行くお!!ダーク・フュージョン発動!」
ブーンは震える手で魔法カードを発動した
(;`ω´)「!!!」
( ;^ω^)「手札のスパークマンとクレイマンを闇融合し、E-HEROライトニング・ゴーレムを
特殊召喚するお!」
(;`ω´)「このモンスターの効果・・。」
( ;^ω^)「それはモンスター一体を破壊する効果、ボルテックボム!!」
ゴーレムは電撃の塊を海竜神に投げつけ爆砕した
(;`ω´)「試練に打ち勝ったか・・。」
( ;^ω^)「ライトニング・ゴーレムで直接攻撃、ヘル・ライトニング!!!!」
(;`ω´)「ぐわあああああああああああ」LP100→0
( ^ω^)「?デュエルが終わったら呼吸も苦しくなくなったし痛みもなくなったお。」
( `ω´)「一過性のものだからな。さあ行きなよ。君はここにいるべきではない。」
そうヘルブーンが言うとブーンの体が徐々に浮かび上がっていった。そして頭上の光を掴むと
白い天井が見え蛍光灯が光っていた
431 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 20:14:13.10 ID:jqKTOB.0
ガロード「ブーン!」
花凛「やったあ!」
('A`)「ふぅ・・。」
( ^ω^)「皆ごめんお。もう一人であんな事はしないお。」
涼風「いや私が全て悪いんだ。内藤君は何も悪くない。」
鬼塚「それはどういう事かよく聞かせてもらおうか。」
鬼塚がドアからいつのまにか入ってきていた。二人は目を合わせると医務室から出て行った
リンスレット「先生・・。」
川 ゚ -゚)「さあ事後処理は大人に任せて君達は早く寝るんだ。さあ寮に戻りたまえ。」
7人は医務室を出るとそれぞれの寮室に戻っていった。
ガロード「ほんとにどうなる事かと思ったぜ。」
ブーンとガロードはベッドに入り話し込んでいた
( ^ω^)「本当に何て言ってお詫びすればいいかわかんないお。」
ガロード「いいっていいって。疲れたから寝るか、おやすみ〜。」
( ^ω^)「おやすみお。」
目を閉じるとここに来てからの事が走馬灯のように見えてきた。以前に比べると
格段にデュエルも強くなったしなによりかけがえのない友達を持つ事ができた。
( ^ω^)「(また明日から皆と過ごせるお。僕達の戦いはこれからだ!)」
終
432 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 20:17:57.26 ID:jqKTOB.0
('A`)「って何勝手に終わらせようとしてんだよ。まだ伏線とかがいっぱいあるだろうが。」
ξ゚听)ξ「そうよ。べ、別にブーンと離れるのが(ry」
ガロード「俺まだ一回しかデュエルしてないっていう」
????「計画も順調だよ・・。」
ヒカル「・・次回から夏休みが終わり後期がスタート。」
リンスレット「なんですかこの流れは!?」
花凛「気にしない気にしない。次回からもデュエル、レディーゴー!!!」
続く
433 :
麒麟
◆Xwys27YO8E
:2008/04/23(水) 20:19:48.70 ID:jqKTOB.0
投下終了です。もう少しだけ続くんじゃってことで忙しいんですが続けたいと思います
434 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/23(水) 20:31:06.28 ID:01tBjpUo
>>433
乙様だぜー
435 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/23(水) 20:33:16.02 ID:xwmcgzwo
投下乙様だぜ
436 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/23(水) 20:54:12.02 ID:ZDg7Os20
お疲れサンダー!
ヘルブーン意外といい奴でワロタ
437 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/24(木) 20:09:33.61 ID:jwigpBAo
遅くなったけど投下乙
シンクロ召喚のセリフを色々考えるのが楽しすぎる
438 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/25(金) 23:36:53.21 ID:fq0xpf60
. 〃 /  ̄/〃 O __
/ ― 〃 ./ / ― ―― /
/_ / _/ /_ _/\
_____
/'''''' '''''':::::::\
+ | ::::| +
(.`ヽ(`> |(●), 、(●)、.:| <´),r'´)
`'<`ゝr'フ\ .+| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|+ /「ヽ<´>'
⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) `-=ニ=- ' .:(⌒\,ゝ `^「」ニコ⊃
⊂l二L7_ / -ゝ-')| `ニニ´ .::::::::|(ーく- _「」ニコ⊃
\_+ 、__,.イ| .:::::::::::|ト.,__,, + _/
| .::::::::::::::|
\______/
/__,/ ,;;|;;;l \
〔_〔_〔_|__,;;;;|;;;;〕__〕__〕__〕
439 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/25(金) 23:42:17.76 ID:DA5JmaIo
こ の ス レ は
(●), 、(●)
ビッグピースゴーレムによって監視されています
440 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/25(金) 23:53:29.62 ID:CW34OQEo
ビッグピース吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ついでにBIOSHOCKのビッグダディ思い出した
441 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/26(土) 00:33:08.46 ID:.5QGeOMo
この休み中に1話分書くか・・・
442 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 12:40:32.32 ID:AHcE0Ec0
今日の10時ごろ投下しようと思ったんだがvipに立てる予定ある?
443 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 18:09:49.95 ID:ijb90k.o
>>442
じゃあまた九時ごろに建てるか
毎週土日で安定して立てられるようになればいいんだがな
新規さんきたり、俺みたいなサボり魔が真面目に書いたりすればできそうだけど・・・
444 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/26(土) 19:24:43.51 ID:3gRoVsM0
どうせ規制されてるから今の内に投下しちまえと考えてるんだけど人いる?
445 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 19:36:31.11 ID:ijb90k.o
常に誰かが見ている、それがスレ
446 :
◆HevYCcLalM
[sage 445ですよねー ]:2008/04/26(土) 19:39:33.19 ID:3gRoVsM0
スーパーホルスタイム第二十一話
「……」
赤い翼を持ち、白い鎧を着た男が、古びた時計塔の一番大きなバルコニーに飛び込んだ。
「……」
そして、何も言わずに戸を開き、時計塔の内部に入る。
時計塔の中には、大広間が存在し、そこには赤くて長いカーペットが敷かれている。
カーペットの端には、赤くて大きな肘掛椅子があった。
「フフフフ……お帰り、アレクトール」
そこから、顔にまだ幼い雰囲気を残した青い髪の少女が、ふんぞりがえって鎧の男に言った。
「……」
男は、黙って少女に背を向け、歩き出した。
「フフフッ。相変わらずねえ……貴方は神に選ばれて神官になったんだから、もっと喜びなさいよ」
「……」
男は、少女の声を無視して歩き続けた。
447 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/26(土) 19:39:34.94 ID:qO1sh82o
VIPにスレ立っても規制だから嫌だ
448 :
◆HevYCcLalM
[sage計算間違えたが特に気にしていない]:2008/04/26(土) 19:40:29.24 ID:3gRoVsM0
「ま、いいわ。邪神さえ見つけてくれれば、貴方『たち』の身の安全だけは保障するわ」
少女は無視されたことを気にせず、言い続けた。
「『ウル』も『バルバロス』も頑張っているんだから、貴方も頑張ってね。フフ」
その言葉を言い終えると同時に、男はカーペットの端にある大扉を開け、時計塔を出た。
ガソリンスタンド『ニトレッド』を立って、2時間もすると『断層地帯』らしき地形が見えてきた。
流美「いや、『ニトロホイール』は凄いな。少し疲れるけど大満足だ」
穂足「なんか計算がおかしい様な気がしたけど気のせいだよね。凄いなあ」
二人とも、『ニトロホイール』の予想以上のスペックに感心しきっていた。
二人は『ニトロホイール』を降りて、その地形に近づいた……。
449 :
◆HevYCcLalM
[sageTHE PIECE]:2008/04/26(土) 19:41:29.37 ID:3gRoVsM0
「逃ゲルナ!こら!待テ!」
「いやだ!助けて!」
『ようこそ断層地帯へ』と書かれたゲートの下で、叫び声がした。
見ると、2体の茶色い機械の兵隊が、紫色の服を着た女性と……歩く、小さな岩を追いかけていた。
流美「……なんじゃ、ありゃ」
その光景を見た流美は言った。
穂足「知らないよ。知らないけど、困ってる人は助けないとね」
穂足はそう言うと、自分のモットーに従ってそっちの方向に駆け出した。
流美「お前は本当にお人よしだな……そういうところ、嫌いじゃないぞ!」
流美はそれに付いて行く。
450 :
◆HevYCcLalM
[sageフィ・ス・ト・オ・ン]:2008/04/26(土) 19:42:24.70 ID:3gRoVsM0
「きゃっ!」
紫色の服を着た女性は、つまづいて転んでしまった。
「お、お姉ちゃん!」
「……オ嬢サン、オ坊チャン、モウ観念ナサレ」
機械の兵隊が、一歩、また一歩と、女性と……小さな岩の方ににじり寄る……
穂足「待った待った待った、弱いものいじめはよくないよ!」
そこに、穂足が割り込んでくる。
「ン?何ダ?」
流美「悪いね、私は彼女の趣味に付き合ってるだけなんだが、やめないとボコるぞ」
「上等ダ!返リ討チニシテヤンヨ!」
穂足「よーし!『コンタクト』!」
流美「行くぞ!『コンタクト』!」
「貴様ラモ捕虜ニシテヤル!覚悟シトケ!」
「イクゼ!フィ!ス!ト!オ!ン!レ!ディ!イ!」
四人……正確には二人と二機は、デュエルディスクを構えた。
451 :
◆HevYCcLalM
[sage省略されました。]:2008/04/26(土) 19:43:10.63 ID:3gRoVsM0
「「「「デュエル!!!!」」」」
――― 30分後。
「グアアアア……ソ、ソンナバナナ……」LP500→0
「ウ、ウアアアア……」LP1700→0
機械の兵隊は、二機ともコテンパンに伸されてしまい、その場に倒れこんだ。
穂足「大したこと無かったね」LP8000
流美「これだったら、他の契約者の方が300倍強いな」LP8000
二人はディスクを仕舞った……正確には、腕を元に戻した。
「あ、あの……ありがとうございます!」
「すごいね!お姉ちゃんたち、強いんだね!」
追われていた女性と小さな岩が、二人に話しかける。
452 :
◆HevYCcLalM
[sageスモールピースゴーレム可愛いよスモールピースゴーレム]:2008/04/26(土) 19:43:41.19 ID:3gRoVsM0
穂足「あ、いいんですいいんです、趣味ですから」
流美「私も彼女に付き合っただけだ」
二人ともあっさりと返す。
「私はサンドです」
「ぼく、モルって言うんだ!」
穂足「へぇ、私は穂足って言うの!よろしく!」
流美「私は流美だ」
二人の自己紹介が終わった後、サンドさんは小さな声でこう言った。
サンドさん「あの……非常に言いづらいのですが……お願いがあります」
穂足「え?何?」
453 :
◆HevYCcLalM
[sage砂の魔女は混血児]:2008/04/26(土) 19:45:12.05 ID:3gRoVsM0
穂足たちは、『断層地帯』の下から二つ目の層に立って、一番下の層の様子を見ていた。
そこでは……機械族が、岩石族を虐げ、無理矢理労働させていた。
洞窟を掘らせ、岩を運ばせ、失敗すればムチを打ち、出来なければ暴行する……
サンドさん「ここは岩石族が暮らしていたんです。が……突然機械族たちに占領されてしまったんです」
モル「あいつら酷いんだよ!自分達はたくさん食べるくせに、僕たちには全然ごはんをくれないんだ!」
サンドさんとモルが、今の『断層地帯』の様子について、詳しく説明をした。
穂足「そりゃあ、酷い!」
サンドさん「ええ、あれを見てください」
そう言うとサンドさんは、真ん中の辺りで岩を運んでいた、肩に短剣を乗せた岩石族を指差した。
サンドさん「あれは、私の父なんです……もう年なのに、無理矢理働かされて……」
モル「僕のあんちゃんたちも無理矢理働かされてるんだ!小あんちゃんは病気がちなのに!」
穂足「それは本当に酷い!お願いと言うのは、ここを解放するために協力して。ってことね!」
サンドさん「……ええ、そうなんです」
穂足「それなら任しといてサンドさん!あいつらを片っ端から」
サンドさん「あ、待ってください!」
穂足の言葉を静止して、サンドさんが声を上げた。
そして、こう続けた……
454 :
◆HevYCcLalM
[sageキャラが沢山いると誰にしゃべらせようか迷うから困る]:2008/04/26(土) 19:46:09.16 ID:3gRoVsM0
サンドさん「実は、機械族の元締め……『神機王ウル』と言うそうなんですが、奴が……このエリアに爆弾を仕掛けてしまったんです」
流美「爆弾だって!?」
先ほどまでずっと黙っていた流美が急に声を上げたものだから、穂足は
穂足「……あれ?流美いたの?」
と、ツッコんでしまった。
流美「最初からいた。……爆弾か、起爆装置はあるのか?」
流美は穂足の突っ込みを軽く返し、サンドさんに聞いた。
サンドさん「ええ、最上層にあります。ですが……」
流美「……ですが?」
サンドさん「……ウルが見張っているんです。それを」
455 :
◆HevYCcLalM
[sageSHIN-KI-OH!]:2008/04/26(土) 19:46:50.42 ID:3gRoVsM0
数分後、穂足たちは『断層地帯』の最上層にいた。
岩に隠れて、崖の際にいる機械兵……『ウル』の様子を窺っていた。
その左側、3メートルほど離れた所に、起爆装置らしき機械があった。
サンドさんは、それを指差していた……
サンドさん「ほら、あれが起爆装置です……」
流美「なるほど……触ってみないと、どんなもんか分からんな」
穂足「流美、起爆装置とかいじれたの?」
流美「まあ、工業系の高校に行ってたからな。大抵の機械は割といじれる」
穂足「よし、じゃ、私があいつの気を引くから、その間に流美は起爆装置をダメにしておいて!」
流美「わかった!頼んだぞ!」
穂足が立ち上がり、『ウル』の方へ近づこうとした。
サンドさん「気をつけて……」
モル「頑張ってね!お姉ちゃん!」
穂足「ええ、任せといて!」
穂足はサンドさんとモルにそう言って、『ウル』の方へと近づいた。
穂足「おい!『ウル』!」
その言葉に気が付いた『ウル』は、穂足の方へ振り向いた。
ウル「……誰だ」
456 :
◆HevYCcLalM
[sage鎧黒竜の存在を忘れていたなんて口が裂けてもいえない]:2008/04/26(土) 19:47:27.35 ID:3gRoVsM0
流美「それじゃ、私も行ってくる!」
サンドさん「貴方も気をつけて……」
流美「ああ!」
流美は起爆装置の方に走っていった。
どうやら、『ウル』には気付かれていない様だ。
流美「さて……と」
流美は起爆装置の蓋を開けた。
流美「うーん……これはちょっと時間がかかるかな」
内部構造を見て、流美は一言呟いた。
鎧黒竜「俺も手伝うぜ!」
突如鎧黒竜が現れ、力強くそう言った。
流美「ああ、頼むぜ!」
457 :
◆HevYCcLalM
[sageデュエル・スタンバイ!]:2008/04/26(土) 19:48:10.78 ID:3gRoVsM0
穂足「あんた、何で岩石族を支配しているわけ?」
ウル「フフ、そりゃ、優れたものが劣ったものを支配するのが、世の中の道理だからさ」
穂足「へぇ、じゃ、機械が岩石より優れている。というわけ?」
ウル「ハハハハ、何を言ってるんだ。当然だろう?」
ウルは笑いながら、穂足の問いに答えた。
穂足「さて、それはどうかな?『コンタクト』!」
穂足の腕に、『ホルスの黒炎竜』の羽根を模した、黒いディスクが現れた。
ウル「フン……」
ウルの左腕が展開し、ディスクと化した。
「「デュエル!!」」
デュエルの幕は切って落とされた。
458 :
◆HevYCcLalM
[sage初手手札抹殺は大量展開に便利]:2008/04/26(土) 19:48:52.15 ID:3gRoVsM0
穂足「私のターン、ドロー!カードを1枚伏せ、モンスターをセットしてターンエンド!」
ウル「私のターン、ドロー!カードを1枚伏せ『手札抹殺』を発動!」
手札抹殺
通常魔法
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから
捨てた枚数分のカードをドローする。
ウル「4枚捨てて、4枚ドローする」
穂足「私も4枚捨てて、4枚ドローするわ」
ウル「フフフ。手札から『魂の解放』を発動!」
魂の解放
通常魔法
お互いの墓地から合計5枚までのカードを選択し、
そのカードをゲームから除外する。
ウル「この効果で、墓地の『マシンナーズ・ソルジャー』『マシンナーズ・スナイパー』
『マシンナーズ・ディフェンダー』『督戦官コヴィントン』を除外する」
穂足「墓地に送ったモンスターをまとめて除外……まさか!」
459 :
◆HevYCcLalM
[sage手札抹殺+魂の解放+次元融合 これコンボな]:2008/04/26(土) 19:50:13.69 ID:3gRoVsM0
ウル「そのまさか。伏せていた『次元融合』を発動!」LP8000→6000
穂足「やっぱり!」
次元融合
通常魔法
2000ライフポイントを払う。
お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。
ウル「『マシンナーズ・ソルジャー』『マシンナーズ・スナイパー』『マシンナーズ・ディフェンダー』
そして……『督戦官コヴィントン』を特殊召喚するッ!」
マシンナーズ・ソルジャー
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1600/守1500
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合にこのモンスターが召喚に成功した時、
「マシンナーズ・ソルジャー」を除く「マシンナーズ」と名のついたモンスター1体を
手札から特殊召喚する事ができる。
マシンナーズ・スナイパー
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守 800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
「マシンナーズ・スナイパー」を除く「マシンナーズ」と名のついた
モンスターを攻撃する事ができない。
マシンナーズ・ディフェンダー
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1200/守1800
リバース:自分のデッキから「督戦官コヴィントン」1体を自分の手札に加える。
督戦官コヴィントン
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1000/守 600
460 :
◆HevYCcLalM
[sage収縮を久しぶりに使った気がする]:2008/04/26(土) 19:51:03.93 ID:3gRoVsM0
穂足「くっ……だけど、ダメージはそこまで多くない!返しのターンで大ダメージを与えてやるわ!」
ウル「残念だがそうは問屋が下ろさないんだ。手札から『リミッター解除』発動!」
リミッター解除
速攻魔法
このカード発動時に自分フィールド上に存在する
全ての表側表示機械族モンスターの攻撃翌力を倍にする。
エンドフェイズ時この効果を受けたモンスターカードを破壊する。
ウル「この効果で、フィールド上の機械族モンスターの攻撃翌力は倍加する」
ソルジャー ATK1600→3200
スナイパー ATK1800→3600
ディフェンダー ATK1200→2400
コヴィントン ATK1000→2000
穂足「くっ……!」
ウル「行くぞ!先ずはコヴィントンで裏守備に攻撃!」
穂足「速攻魔法!『収縮』!」
収縮
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する。
そのモンスターの元々の攻撃翌力はエンドフェイズ時まで半分になる。
穂足「これでコヴィントンにかけられたパワーアップ効果を無効化し、更に攻撃翌力を半分にする!」
コヴィントン ATK2000→500
「裏守備は『ミスティック・ソードマン LV4』。守備力は1600。破壊されない……」
461 :
◆HevYCcLalM
[sage合体変形は男のロマン]:2008/04/26(土) 19:51:38.43 ID:3gRoVsM0
ウル「ちっ……!ディフェンダーでその剣士に攻撃だ!」LP6000→4900
穂足「うう……ごめん、ミスティックソードマン……!」
ウル「続いて、ソルジャーでダイレクトアタックだ!」
穂足「うわあああああっ!!」LP8000→4800
ウル「最後に、スナイパーでダイレクトアタック!」
穂足「あああああああああ……っ!!」LP4800→1200
ウル「どうだ、これが機械の力だ!これでも岩石野郎が劣っていないと言えるか?えっ?」
穂足「……だけど、リミッター解除の効果で、貴方の場の機械族は全て破壊されるはず!」
ウル「おっと、忘れてた。『督戦官コヴィントン』の効果発動!」
自分フィールド上の「マシンナーズ・ソルジャー」「マシンナーズ・スナイパー」
「マシンナーズ・ディフェンダー」をそれぞれ1体ずつ墓地へ送る事で、
手札またはデッキから「マシンナーズ・フォース」1体を特殊召喚する。
ウル「合体せよ!マシンナーズ!出でよ!『マシンナーズ・フォース』ッッ!!」
マシンナーズ・フォース
効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻4600/守4100
このカードは通常召喚する事ができない。
このカードは「督戦官コヴィントン」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードは1000ライフポイントを払わなければ攻撃できない。
フィールド上に存在するこのカードを墓地へ送る事で、
自分の墓地から「マシンナーズ・ソルジャー」「マシンナーズ・スナイパー」
「マシンナーズ・ディフェンダー」をそれぞれ1体特殊召喚する。
穂足「……ッ!」
ウル「ハハハハハァ!どうだぁ!この巨大な戦神に勝てるかァ?ターンエンドだ!」
462 :
◆HevYCcLalM
[sageギリギリまで頑張って……]:2008/04/26(土) 19:52:40.67 ID:3gRoVsM0
鎧黒竜「おい、大変だ!穂足が押されてる!」
流美「いいから黙ってろ!集中できない!」
流美は、苛立ちを抑えることが出来なかった。
……ひょっとしたら、起爆装置を破壊する前に穂足が負けるのではないか、という不安が、心の中をよぎっていた。
流美(穂足……すまない。すぐに起爆装置をバラす。それまで持っていてくれ……!)
穂足「私のターン……ドロー。モンスターをセットしてターンエンド……」
ウル「私のターン、ドローだ!『古代の機械騎士』を召喚!」
古代の機械騎士
デュアルモンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守 500
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
ウル「更に『ガイアパワー』発動!」
ガイアパワー
フィールド魔法
フィールド上の地属性モンスターの攻撃翌力は500ポイントアップし、
守備力は400ポイントダウンする。
フォース ATK4600→5100 DEF4100→3700
ギアナイト ATK1800→2300 DEF500→100
463 :
◆HevYCcLalM
[sageデッキマスター効果を考えるのが意外と楽しい]:2008/04/26(土) 19:53:24.71 ID:3gRoVsM0
ウル「行くぜぇ……?1000ライフ支払い、起動せよ!マシンナーズ・フォース!裏守備に攻撃だ!」LP4900→3900
穂足「裏守備は『ロードランナー』よ」
ロードランナー
効果モンスター
星1/地属性/鳥獣族/攻 300/守 300
このカードは攻撃翌力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。
ロードランナー ATK300→800 DEF300→0
穂足「ロードランナーは攻撃翌力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない!残念だったわね!」
ウル「ギィィィ……ターンエンドだ!」
穂足「私のターン、ドロー!」
穂足「(ここはしばらくロードランナーに任せておこう)ターンエンドよ」
ウル「私のターン!ドロー!その憎っくきトリを破壊してやる!『神機王ウル』のデッキマスター効果!」
神機王ウル
デッキマスター効果
フィールド上の地属性モンスター1体を墓地に送って発動する。
そのモンスターの攻撃翌力以下の攻撃翌力の相手フィールド上モンスターを全て破壊する。
この効果を発動したターン自分は攻撃宣言できない。
ウル「古代の機械騎士を墓地に送り、効果発動!消え去れトリめがァ!」
穂足「くっ……ううっ」
ウル「このターン攻撃はできない。ターンエンドだ……次のターンに確実にしとめてやる!」
464 :
◆HevYCcLalM
[sageデッキマスター効果を考えるのが意外と楽しい]:2008/04/26(土) 19:54:16.93 ID:3gRoVsM0
鎧黒竜「不味いな……本格的に不味いな」
流美「黙ってろ!あと少し……!」
穂足「私のターン、ドロー……」
穂足(手札は……『貪欲な壺』『サイクロン』『ホルスの黒炎竜 LV6』『トレード・イン』『レインボー・ヴェール』……
だめだ……この手札じゃ……貪欲は墓地のモンスターが足りない……サイクロンでガイアパワーを破壊するのは無意味……どうすれば……)
そう思いながら、今ドローしたカードを見つめた穂足。
穂足(……『打ち出の小槌』!これで手札を入れ替えれば……だけど、逆転のカードは引けるの……?」
ウル「おい、早くしろよ。エンドならエンドとはっきりと言え」
穂足(うう……もうだめだ……)
穂足は、絶望し、肩を落とした……
流美「バカ!諦めるな!」
流美は声を上げた。
穂足「……!」
流美「最後までやれることをやるんだ!私も諦めずに起爆装置をいじってたら、遂に動かなくなった!」
ウル「なっ……!貴様!何てことを……!」
穂足「ホント!?よかった……」
流美「だから、お前も最後まで諦めるんじゃない!」
穂足「ええ、分かった!」
流美の激励を受け、穂足は手札のカードを魔法・罠カードゾーンに置き、発動した。
465 :
◆HevYCcLalM
[sage…ハッ―――!あの時!]:2008/04/26(土) 19:54:52.69 ID:3gRoVsM0
穂足「『打ち出の小槌』を発動!手札を5枚すべてデッキに戻してシャッフル。5枚ドロー!」
ウル「チッ……手札交換か!だがいいカードが引けるとは限らない!」
ウルの言葉に耳を傾けず、穂足はカードを5枚ドローした。
……ドローした5枚のカードを見た穂足の目は、輝き出した。
穂足「(……いける!)『サンダー・ドラゴン』の効果発動!デッキから『サンダー・ドラゴン』2枚を手札に加える!」
穂足「更に、サンダー・ドラゴン2枚を墓地に捨て、『魔法石の採掘』を発動!」
ウル「収縮を手札に戻すつもりか!だが無駄だ!仮に収縮を受けたとしてもフォースの攻撃翌力は2800!そう易々と敗れはしない!」
穂足「誰が収縮を手札に戻すって?私が手札に戻すのは『早すぎた埋葬』!」
ウル「げっ……そんなカードいつの間に墓地に……ハッ!」
――― ここから回想
ウル「手札抹殺を発動!4枚捨てて、4枚ドローする」
穂足「私も4枚捨てて、4枚ドローするわ」
回想ここまで ―――
ウル「あ、あの時かぁ……!」
466 :
◆HevYCcLalM
[sage巨大化が汎用性高すぎる]:2008/04/26(土) 19:55:36.37 ID:3gRoVsM0
穂足「フフ、手札に戻した『早すぎた埋葬』の効果発動!」LP1200→400
早すぎた埋葬
装備魔法
800ライフポイントを払う。
自分の墓地からモンスターカードを1体選択して攻撃表示で
フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。
穂足「墓地の『サイレント・マジシャン LV4』を特殊召喚する!更に『レベルアップ!』!
サイレント・マジシャンのレベルは4から8へとアップする!」
サイレント・マジシャン LV8
効果モンスター
星8/光属性/魔法使い族/攻3500/守1000
このカードは通常召喚できない。
「サイレント・マジシャン LV4」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードは相手の魔法の効果を受けない。
ウル「フフフフ……フハハハハ!所詮その程度の攻撃翌力か!フォースには敵わない!」
穂足「まだまだ!サイレント・マジシャンを『巨大化』させる!」
巨大化
装備魔法
自分のライフポイントが相手より少ない場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を倍にする。
自分のライフポイントが相手より多い場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を半分にする。
サイレント・マジシャン ATK3500→7000
467 :
◆HevYCcLalM
[sageザ☆エヴォリューション]:2008/04/26(土) 19:56:17.93 ID:3gRoVsM0
ウル「ぐっ……だが、攻撃されてもまだ持つ!返しのターンでトドメを刺してやんよ!」
穂足「残念だけど、このターンで終わりよ!装備魔法発動!」
フォース ATK5100→2900
ウル「な……どういうことだ!何が起こった!?」
穂足「『進化する人類』をマシンナーズ・フォースに装備させて、元々の攻撃翌力を2400にしたのよ」
進化する人類
装備魔法
自分のライフポイントが相手より下の場合、
装備モンスターの元々の攻撃翌力は2400になる。
自分のライフポイントが相手より上の場合、
装備モンスターの元々の攻撃翌力は1000になる。
ウル「ぎ……ギィィィィィ……!!!」
穂足「トドメよ……!サイレント・マジシャンでマシンナーズ・フォースに攻撃!サイレント・バーニング!」
ウル「グアアアアアアアァァァァ!!!」LP3900→0
468 :
◆HevYCcLalM
[sage光ファイバーは機械と言っていいのだろうか]:2008/04/26(土) 19:57:14.43 ID:3gRoVsM0
致命傷を受けたウルは、後ろに吹き飛ばされる。
そして……崖の下へ、まっさかさまに落ちていく……
穂足「……機械は確かに便利よ。だけどね、昔の人は岩石を使って生きてきた。
今日の機械にだって、岩石を使ったものは沢山ある。ダイヤモンドカッター然り、光ファイバーケーブル然り。ね」
穂足は、落ちていくウルを見ながら、呟いた。
ガシャーン!!
ウルは、最下層の地面に、非常にいい音を立ててぶつかった。
「なんだ?何だ?どうしたんだ!?何故ウルが」
「ウル様!一体コレハドウイウ事ナンダ!」
最下層にいた岩石族と機械族は、突如ウルが上から降ってきたので、どよめいていた。
サンドさん「お父さん!皆さん!もう大丈夫!ウルも起爆装置も、この人たちが潰してくれた!」
モル「大あんちゃん!そんな奴ら、やっつけちゃえ!」
サンドさんとモルの言葉に、岩石族は志気高翌揚し、機械族に襲い掛かった。
469 :
◆HevYCcLalM
[sageウオオオオー!!!]:2008/04/26(土) 19:57:45.58 ID:3gRoVsM0
……数分もすると、機械族は恐れをなし、ウルを引きずって逃げていった。
サンドさん「やった……!」
モル「やった!やった!」
「ウオオオー!!やった!」
「俺達は、自由だ!イヤッホォォォォウ!!」
岩石族たちは、喜び、声を上げた。
穂足「……よかったね。解決して」
流美「……ああ」
二人は、微笑みながら、その光景を見ていた。
470 :
◆HevYCcLalM
[sage次はネクロバレーじゃ]:2008/04/26(土) 19:58:19.22 ID:3gRoVsM0
『ようこそ断層地帯へ』と書かれたゲートの下で、穂足と流美は『ニトロホイール』にまたがった。
サンドさんとモルが、見送りに来ている。
サンドさん「あっちの方向に行けば、『ネクロバレー』と呼ばれる地域に行けます」
穂足「あっちの方向ね?」
サンドさん「ええ、そこになら、『三邪神』の事について詳しく知っている方がいるかもしれません」
穂足「そうなんだ!ありがとう。道を教えてもらっちゃって……」
サンドさん「いいえ、私は彼方達に感謝してもしきれません」
モル「いつでも遊びに来てね!」
流美「ああ、気が向いたらな!それじゃ!」
穂足「さようなら!」
流美は、『ニトロホイール』のエンジンをかけた。
『ニトロホイール』は、あっちの方向へと駆けていく……
サンドさん「さようなら!」
モル「さようならー!さようならー!」
『ニトロホイール』は、荒野の果てまで駆けていく……
次の目的地『ネクロバレー』を目指して……
471 :
◆HevYCcLalM
[sage□の効果で邪神像出して√召喚したときは脳汁でた]:2008/04/26(土) 19:59:35.27 ID:3gRoVsM0
ウル「ギギギ……」
古びた時計塔の大広間に、ウルが這いずりながら入った。
「フフフ、負けてしまったのね……情けない」
少女は、冷たい視線をウルに浴びせた。
ウル「……ですが……『イレイザー』は……無事に……掘りました」
ウルはそう言うと、懐から真っ黒に染められたカードを取り出し、少女に見せた。
「……フフフ……確かにこれは邪神ね」
少女はウルの手からカードを引ったくり、まじまじと眺めた。
ウル「ギ……ギギギ……ギ」
「あーあ、こりゃもう駄目ね……」
ウルの様子に、少女は呆れつつ、呟いた。
「……ま、役に立たないことは無いでしょ」
少女は、ウルの亡骸を担ぎ、別の部屋に入った……
続く
472 :
◆HevYCcLalM
[sage]:2008/04/26(土) 20:01:50.27 ID:3gRoVsM0
終わりじゃー
最近最終回までの展開がバンバン思いつくから困る
それを思ったように書けないから非常に困る
473 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 20:18:11.35 ID:ijb90k.o
投下乙様だぜ
474 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 20:28:11.40 ID:ycdEtIE0
投下乙!
進化する人類のその使い方の発想は無かった
475 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 20:48:00.22 ID:ijb90k.o
そろそろ建ててくるか、もうすぐ21時だし
476 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 20:53:23.88 ID:ijb90k.o
すまん、建てられなかった。
だれか換わりに立ててくれると助かる
477 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/26(土) 21:02:36.21 ID:BOq1kWwo
乙だぜー
建ててもいいが投下予定の人はいるのか?
478 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 21:05:51.31 ID:ijb90k.o
>>477
>>442
が投下するっぽい
479 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/26(土) 21:07:58.05 ID:BOq1kWwo
把握、ちょっと待っててな飯食ってくる
OPは…wikiのでいいか?
480 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 21:10:07.75 ID:ijb90k.o
>>479
頼む
OPはWikiのかこのスレの上のほうにある5D’sの奴で頼む
481 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/26(土) 22:08:08.91 ID:BOq1kWwo
http://ex25.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1209214058/
ブラウザがいきなり死んだからまだ途中
誰か張ってくれ
482 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/26(土) 22:10:39.78 ID:BOq1kWwo
だぶたオワタ
後は任せるぜ!
483 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/26(土) 22:13:17.48 ID:ijb90k.o
>>481
スレ建て乙様だぜ
484 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/27(日) 12:10:57.04 ID:Ka9LpMDO
VIPのスレ、何時に落ちたんだろ
485 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/27(日) 12:21:25.24 ID:mHRRGXQo
朝起きたときには落ちてたんだよな、落ちたのは深夜帯あたりか?
486 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/27(日) 16:27:21.11 ID:04jeApYo
夜中で落ちたよ、最後の投下より30分後ぐらいには
1時くらいだったかな・・・
後編完成したら、あっちで投下した前編もまとめて投下するか
487 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/27(日) 21:40:10.97 ID:d/SoxYg0
そういえば、三沢とローゼンメイデンのやつはまだ再開しないの?
488 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/27(日) 23:28:05.98 ID:ChGR5mwo
たぶん来週ごろには一弾と適当なものが完成しそうだ
俺が怠けたりネタづまりをしなければ
489 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/28(月) 22:11:25.53 ID:0XFj7SEo
何もしてないのにVIP規制された\(^o^)/
最近大学も落ち着いて執筆時間取れそうになってきた・・・ってもブランクがひどいが
ぼちぼちやるか・・・
490 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/28(月) 22:46:59.53 ID:gKki5lko
リハビリすれば結構なんとかなるぜ
短編ひとつふたつ書けばカンが戻るだろう、多分。
491 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/29(火) 00:58:15.40 ID:f16q1vEo
武士にとって最大の屈辱は理解されぬこと・・・
作者にとって最大の屈辱は支援されぬこと・・・
・・・頑張ろう
492 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/29(火) 01:21:06.32 ID:MPpm/xko
ロロノア・ゾロにとって最大の屈辱は背中に傷・・・・
493 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/29(火) 10:16:06.81 ID:vVVslXwo
最初のスレじゃみんなパー速のシステムとか空気に戸惑ったようだけど、今じゃすっかりなじんだみたいだね
ちょっと安心
494 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/29(火) 16:46:28.38 ID:MNhRN420
未だにピーーーーーーには馴染めない
495 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/29(火) 16:47:35.13 ID:MPpm/xko
だから
殺 す→コロスケ
に変えればいいと(ry
496 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/29(火) 16:55:10.60 ID:vJ6pWh2o
許さない…お前は絶対にコロスケ!
497 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/29(火) 17:44:49.45 ID:vVVslXwo
こなゆき
[
らめぇぇっ!
]
[
禁則事項です
]
[
ピーーー
]
いろいろテスト
498 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/30(水) 21:56:39.48 ID:d8dW8XYo
GXの絶対絶命聞きながらSS書くと自分の書いてるデュエルに緊迫感があるような気がするように錯覚するから楽しい
見直すとそうでもなくて少し悲しい
499 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/04/30(水) 22:00:48.44 ID:rDQaXFg0
>>498
もしかすると……もしかすると、だぜ?
緊迫感が無いように見えるのが錯覚じゃね?
500 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/04/30(水) 22:02:16.36 ID:bq2Cai.o
緊迫感がなさ過ぎて逆にあるような気がしてきた
501 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/01(木) 19:03:28.00 ID:rV2q/NUo
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれはライディングデュエルを書いていると思っていたら
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 描写を書き忘れていつのまにか普通にデュエルになっていた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも 何をされたのか わからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 力不足だとかうっかりしてただとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
502 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/01(木) 20:35:48.63 ID:d7/3uw60
十代のテーマ聞いたらなんかみなぎってきたwwwww今週も忙しいけど続きが書けそうだ
503 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/01(木) 20:42:39.43 ID:Ltc7n1co
>>502
うp
504 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/01(木) 20:52:34.35 ID:d7/3uw60
>>503
サントラ持ってないからうpはできないんだすまない。いずれは買うと思う
505 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/01(木) 22:46:46.85 ID:L7gqIik0
さて、人がいるか分からないけどちょっと短編を投下してみる。
506 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 22:49:38.97 ID:L7gqIik0
( ^ω^) が神のカードと共に闘うようです。番外編
( ^ω^)が邪神のカードを手に入れるようです。
これはまだブーンたちがVIPアカデミアに入るずっと前──
──まだブーンたちが子供の頃の話。
( ^ω^)(当時8歳) 「うーん、ドクオたちが大会にでてるあいだヒマだお…」
('A`)とξ ゚听)ξが出る大会の会場にやってきたブーン。
しかし会場は参加デュエリスト以外は立ち入り禁止のため、ブーンは1人暇をもてあましていた。
???? 「そして手札から4つ星以下のモンスターを召喚しマース。」
( ^ω^) 「お?なんだお?」
ブーンが声がしたほうを見ると、片目を髪で隠した銀色長髪の青年が子供たちにデュエルの初心者説明会を行っていた。
507 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 22:52:16.79 ID:L7gqIik0
川 ・∀ll从 「ハロー、ボーイ。ユーもデュエルレクチャーに参加しますか?」
( ^ω^) 「そういえばブーンはドクオやツンがデュエルしてるのは見たことあるけど
デュエルのルールも知らないお…さんかするお!」
川 ・∀ll从 「OK、ではユーにこのデッキを貸しマース。」
──数分後
川 ・∀ll从 「イエース、そこでモンスターで攻撃デース。
相手プレイヤーに直接攻撃できることをダイレクトアタックといいマース。」
( ^ω^) 「わかったお!ヘルフレイムエンペラーでダイレクトアタックだお!」
エキストラA 「うわぁああー!」
LP1500→0
川 ・∀ll从 「ワンダフル!とても初心者とは思えまセーン!ユーのお名前は?」
( ^ω^) 「ないとうホライゾンだお!みんなはブーンってよぶお!このゲームおもしろいお!」
川 ・∀ll从 「ベリーサンクス、そう言っていただけると私も嬉しいデース。」
(;^ω^) 「でも…じつはあんまりおこづかいがないんだお。このゲームやるのおかねがかかりそうだお。」
川 ・∀ll从 「ならこのカードをユーに差し上げマース。これだけでも十分遊べマース。」
( ^ω^) 「本当かお!?ありがとうだお!!」
川 ・∀ll从 「では次のボーイと交代してくだサーイ。」
そういわれ、ブーンは席をはずした。
508 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 22:53:41.47 ID:L7gqIik0
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / ブーン
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
( ^ω^) 「これでドクオやツンといっしょにデュエルできるお!」
嬉しくなってブーンが走っていると、曲がり角で人とぶつかってしまった。
<#`д´>(ニダー、当時10歳)「どこ見て歩いてるニカ!?」
(;^ω^) 「ごめんなさいだお。」
<#`д´> 「ゴメンですんだら警察はいらないニダ!謝罪と賠償を求めるニダ!!」
(;^ω^) 「賠償といわれても別に何もこわしてないお。」
<#`д´> 「しらばっくれるとはいい度胸ニダ!この腐れチョッパリ!!
ウリに許してほしかったら10万よこすか、レアカードをよこすニダ!」
(;^ω^) 「どっちももってないお…」
<#`д´> 「なら最後の選択肢で二度とデュエルできない体にしてやるニダ!」
そういうとニダーはブーンに殴りかかる。
そのとき、ブーンのもらったカードが地面に散らばる。
<ヽ`∀´> 「カード持ってたニカ…何だ雑魚カードばかりニダ。」
(;^ω^) 「それはもらったばかりのカードなんだお!返すお!!」
<ヽ`∀´> 「ウェハハハ!こんな雑魚カードいらねーニダ!」
ニダーはそういうと手に持っていたペットボトルのふたを開け、ジュースをカードにぶちまけた。
( ;ω;) 「…カードが!?なにするんだお!!」
<ヽ`∀´> 「うるさいニダ!…ふぅ、すっきりしたニダ。
特別にもう許してやるニダ、ありがたく思うニダ。」
泣くブーンに更に暴行を加え、カードをわざと踏んづけるとニダーはその場を立ち去っていった。
( ;ω;) 「…うっ…うっ。」
ブーンは泣きながらカードを拾い集めた。
しかしすべて汚れてしまってもう使い物になりそうにない。
川 ・∀ll从 「What?ユーは先ほどのブーンボーイ。どうしたのデース?」
( ;ω;) 「…ゴメンなさいだお…さっきもらったカードを守れなかったんだお…」
そういうと先ほどニダーに汚されたカードを見せる。
509 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 22:58:30.57 ID:L7gqIik0
川 ・∀ll从 「いったい誰がこんなひどいことを…!?」
( ;ω;) 「あいつですお。」
そういうとブーンは立ち去ろうとしていたニダーの後姿を指差した。
川 ・∀ll从 「フリーズ!そこのボーイ!立ち止まりなサーイ!!」
<ヽ`∀´> 「ウェ?何ニカ?」
川 ・∀ll从 「ユーは先ほどこの少年のカードを汚しましたね?」
<ヽ`∀´> 「何のことニダ?証拠でもあるニカ?」
川 ・∀ll从 「この少年が証言してマース。」
( ;ω;) 「間違いないお!知らないとは言わせないお!!」
<#`д´> 「お前みたいな腐れイルポンのデッキなんか知らないニダ!」
川 ・∀ll从 「What?ではなぜ知っているのデース?彼のデッキが汚されたと。
私はカードを汚したと言っただけで、デッキとは一言も言ってまセーン。」
Σ<;`д´> (しまったニダ!)
<#`д´> 「…それは単なる言い間違いニダ!濡れ衣ニダ!
ウリはもう帰るニダ!これ以上ウリを疑って引き止めるなら謝罪と賠償をm(ry」
川 ・∀ll从 「では私とデュエルで戦いなサーイ。もしユーが勝ったら疑ったお詫びにこのカードをすべて差し上げマース。」
そういうと部下に合図させ、トランクを持ってこさせて鍵を空ける。
<ヽ`∀´> 「すげぇ…全部レアカードニダ!」
川 ・∀ll从 「ですがユーが負けた場合、ブーンボーイに謝ってもらいマース。」
<ヽ`∀´> 「(負けても知らん振りすればいいだけニダ、どうせ証拠なんてないニダ!)わかったニダ!受けてたつニダ!!」
川 ・∀ll从 「ではあちらのデュエルシミュレーターで勝負デース。」
エキストラA「おい、あの人ってまさか…」
エキストラB「……の会長だよな!?」
エキストラC「みんな呼んでこようぜ!あの人のデュエルなんてめったに見られないぞ!」
( ^ω^) 「まわりの人が増えてきたお。」
川 ・∀ll从 「構いまセーン。デュエルを始めまショウ。」
<ヽ`∀´> 「ウェハハハ!馬鹿め!ウリは韓国大会のチャンプニダ!ウリが負けるわけないニダ!」
川 ・∀ll从 『決闘(デュエル)!!』 <`∀´ >
川 ・∀ll从 トゥーンデッキ
<ヽ`∀´> アサイカリエアーゴーズデッキ
510 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:01:04.93 ID:L7gqIik0
<ヽ`∀´> 「先攻はウリがいただいたニダ!ドロー!
D.D.アサイラントを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンドニダ。」
D.D.アサイラント ★4 地
【戦士族・効果】
このカードが相手モンスターとの戦闘によって破壊された時、相手モンスターとこのカードをゲームから除外する。
ATK/1700 DEF/1600
川 ・∀ll从 「私のターン、ドロー。…Oh、アイハブグッドアイデア。
ブーンボーイ、このデュエルでユーに先ほどのレクチャーの応用をお教えしまショウ。」
(;^ω^) 「え!?そんなことしながら勝てるのかお!?」
川 ・∀ll从 「ノープログレム、心配ありまセーン。私は必ず勝ちマース。
私はLPを1000支払い、手札から永続魔法!トゥーン・ワールドを発動しマース!」
トゥーン・ワールド 永続魔法
このカードは1000ライフポイントを払う事で発動する。
川 ・∀ll从 LP8000→7000
<ヽ`∀´> 「ウェハハハハ!トゥーンなんてもう時代遅れの骨董品ニダ!」
川 ・∀ll从 「私はカードを3枚とモンスターを守備表示でセットしてターンエンドデース。」
場
<ヽ`∀´>手札4枚
場:D.D.アサイラント
伏せカード1枚
川 ・∀ll从手札1枚
場:伏せモンスター
トゥーン・ワールド、伏せカード3枚
511 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:07:11.71 ID:L7gqIik0
<ヽ`∀´> 「ウェハハハ!まるで素人ニダ!伏せたモンスターがメタモルポットなのがバレバレニダ!
ウリは手札から死霊騎士デスカリバーナイトを攻撃表示で召喚!更に手札から大嵐発動ニダ!」
死霊騎士デスカリバー・ナイト ★4 闇
【悪魔族・効果】
このカードは特殊召喚できない。効果モンスターの効果が発動した時、
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを生け贄に捧げなければならない。
その効果モンスターの発動と効果を無効にし、そのモンスターを破壊する。
ATK/1900 DEF/1800
川 ・∀ll从 「ブーンボーイ、まずはこれが悪い例デース。
相手の伏せカードを除去したいときに先にモンスターを召喚してはいけまセーン。」
( ^ω^) 「どうしてだお?」
川 ・∀ll从 「相手の召喚を発動条件にした罠にかかる可能性がありマース。
また、こんなカードもあるからデース。手札を1枚捨て罠発動!アヌビスの裁き!」
アヌビスの裁き カウンター罠
手札を1枚捨てる。
相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果を持つ魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。
その後、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊し、
そのモンスターの攻撃翌力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。
川 ・∀ll从 「アヌビスの裁きの効果でデスカリバー・ナイトを破壊しマース。」
<;`д´> 「ウェッ…」
<ヽ`∀´> LP8000→6100
川 ・∀ll从 「カウンター罠は本来コストの重いカードデース。
ですが確実に発動させたいカードは相手の妨害を阻止する為、多少のアドバンテージを失っても守る必要がありマース。」
( ^ω^) 「アドバンテージ?」
川 ・∀ll从 「YES。わかりやすく言えば手札やフィールド上のカード枚数の事デース。
当然多いほうが有利になりマース。」
<#`д´> 「ゴチャゴチャうるさいニダ!集中できないニダ!
ウリはD.D.アサイラントで伏せモンスターに攻撃ニダ!」
川 ・∀ll从 「これも悪い例デース。何も考えずに攻撃宣言をしてはいけまセーン。
小さなミスの積み重ねが敗北につながるのデース。
伏せカードはメタモルポットデース、お互いに5枚ドローしマース。」
メタモルポット ★2 地
【岩石族・効果】
リバース:自分と相手の手札を全て捨てる。
その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。
ATK/700 DEF/600
512 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:08:19.41 ID:L7gqIik0
<#`д´> 「ウリはカードを1枚伏せてターンエンd…」
川 ・∀ll从 「ユーがメインフェイズ2に入る前に伏せカードを発動しマース。血の代償デース」
血の代償 永続罠
500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚する。
この効果は自分のターンのメインフェイズ及び相手ターンのバトルフェイズのみ発動する事ができる。
<#`д´> 「もうウリはエンド宣言したニダ!無効ニダ!」
川 ・∀ll从 「ブーンボーイ、これもまた悪い例デース。
自分のターンだからといって勝手にフェイズを進行させてはいけまセーン。
相手の場に伏せカードがある場合、相手にもカードを発動させる権限がありマース。」
( ^ω^) 「わかったお。」
説明していると、携帯電話の音が鳴り響いた。
川 ・∀ll从 「ソーリー。」
そういって懐から携帯電話を取る。
『会長そろそろ出発のお時間なのですが…どちらにいらっしゃいますか?』
川 ・∀ll从 「oh、現在デュエルシミュレーターにいマース。デュエル中デース。」
『あまり長引くようだと次の会議に間に合わなくなりますが…』
川 ・∀ll从 「問題ありまセーン。次のターンでこのデュエルは終わりマース。」
『かしこまりました。それではお待ちしております。』
(;^ω^) 「次のターンって…場にはモンスターが1体もいないお?どうやって勝つんだお?」
<#`д´> 「そんなことできるわけないニダ!」
513 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:09:46.55 ID:L7gqIik0
川 ・∀ll从 「血の代償の効果によりユーのバトルフェイズ中でもLP500を支払う事で新たにモンスターを召喚できマース!
ユーをトゥーンの世界へ招待しまショウ!
手札からトゥーン・ヂェミナイ・エルフ2体を攻撃表示で召喚しマース。」
トゥーン・ヂェミナイ・エルフ ★4 地
【魔法使い族・トゥーン】
召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
フィールド上の「トゥーン・ワールド」が破壊された時このカードも破壊する。
自分のフィールド上に「トゥーン・ワールド」があり相手がトゥーンをコントロールしていない場合、
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃できる。
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、相手はランダムに手札を1枚捨てる。
ATK/1900 DEF/900
川 ・∀ll从 LP7000→LP6500→LP6000
<#`д´> 「汚い手を使うニダ!カード1枚伏せてターンエンドニダ!」
場
<ヽ`∀´>手札4枚
場:DDアサイラント
伏せカード2枚
川 ・∀ll从手札3枚
場:トゥーン・ヂェミナイ・エルフ×2
トゥーン・ワールド、血の代償、伏せカード1枚
<ヽ`∀´> (よくよく考えてみたらトゥーン・ワールドがある限り、大嵐は使えないニダ。
ウリの場の伏せカードは激流葬とミラーフォース。次のターンで全滅させてやるニダ!)
514 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:10:33.92 ID:L7gqIik0
川 ・∀ll从 「私のターン!ドロー!
私はスタンバイフェイズに伏せていたDNA改造手術を発動!機械族を選択しマース!」
DNA改造手術 永続罠
発動時に1種類の種族を宣言する。このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した種族になる。
川 ・∀ll从 「フフフ。ユーは場にトゥーン・ワールドがある限り、
除去魔法は使えないと考えているのでしょうがそれは大きな間違いデース。
除去しなくても罠カードを封じる手段はありマース。
私のターン!手札から魔法カード大寒波を発動させマース!!
更に大寒波にチェーンして、手札からリミッター解除を発動しマース!!!」
大寒波 通常魔法
メインフェイズ1の開始時に発動可能。
次の自分のドローフェイズまで、お互いに魔法・罠カードの効果の使用及び発動・セットはできない。
リミッター解除 速攻魔法
このカード発動時に自分フィールド上に存在する全ての表側表示機械族モンスターの攻撃翌力を倍にする。
ターン終了時この効果を受けたモンスターカードを破壊する。
トゥーン・ヂェミナイ・エルフ:ATK1900→ATK3800
<;`д´> 「ウェ…(ウリのミラフォと激流葬が…)
そ、それでもまだライフは残るニダ!
それにD.D.アサイラントの効果で1体はゲームから除外できるニダ!」
川 ・∀ll从 「それは無理な事デース。トゥーンモンスターはトゥーンモンスターでしか防げまセーン。
つまり、トゥーンモンスターは相手プレイヤーへのダイレクトアタックが可能なのデース。」
<;`д´> 「ウェ!?」
川 ・∀ll从 「人のカードを汚し、馬鹿にするような人にデュエリストの資格はありまセーン!
2体のトゥーン・ヂェミナイ・エルフでダイレクトアタックデース!!」
<;`д´> 「ニダァアアアアアアアアアー!!!!???」
<ヽ`∀´> LP6100→2300→0
515 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:11:32.91 ID:L7gqIik0
(;^ω^) 「す、すごいお!本当に予告どおりに勝ったお!!」
川 ・∀ll从 「それではブーンボーイのカードを汚した事を謝ってもらいマース。」
<#`д´> 「だからウリが汚した証拠があるニカ!?ウリは潔白ニダ!!」
川 ・∀ll从 「証拠なら既に挙がっていマース。」
<;`д´> 「な…そんなはずないニダ!」
川 ・∀ll从 「では監視カメラの映像を映してくだサーイ。」
彼が一人の部下に命令させると監視カメラの映像が浮かび上がる。
そこにはニダーの悪事がはっきり映っていた。
<;`д´> 「これは…捏造ニダ!インチキニダ!
ウリを犯人に仕立て上げる陰謀ニダ!むしろこっちに謝ってほしいくらいニダ!」
そう叫びたてるとペガサスが持っていたトランクケースを盗み、デュエルシミュレーターから逃げ出す。
<ヽ`∀´> 「だからこのカードでウリを疑ったことはチャラにしてやるニダ!ウェハハハ!!さらばニダ!!」
(;^ω^) 「あ、逃げたお!!」
川 ・∀ll从 「大丈夫デース。」
そういうと懐からなにやらスイッチを取り出し、それを押す。
,,:::========:::,,
...‐゙ . ` ´ ´、 ゝ ‐...
..‐´ ゙ `‐..
/ \
.................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´ ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
.......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙: ゙゙゙゙゙;;;;;;
゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
/゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
516 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:12:40.90 ID:L7gqIik0
(;^ω^) 「ちょっwwwwwwww」
川 ・∀ll从 「心配ありまセーン。あれは人体に優しい爆弾デース。これでしばらく懲りるでショウ。」
ひと段落着いたせいかブーンは再び泣き出してしまった。
( ;ω;) 「………でももうカードは元にもどらないんだお。汚してしまってごめんなさいだお…」
川 ・∀ll从 「そんなにカードを大切にしてくれてカードデザイナーとしてありがたく思いマース。
元はといえば悪いのは彼デース。そんなに落ち込まないでくだサーイ。」
( ;ω;) 「ほんとうにごめんなさいだお…」
川 ・∀ll从 「デッキはもうありませんが、ユーにこのカードを差し上げマース。
まだ製作中のカードですが、特別デース。」
( ;ω;) 「え?いいんですかお?」
川 ・∀ll从 「イエース、いずれも使いにくいですが強力な効果を持つカードたちデース。
今度は大事に使ってあげてくだサーイ。」
( ;ω;) 「うっうっ…ありがとうだお。今度はちゃんと守ってみせるお!」
川 ・∀ll从 「それでは私は会議があるのでこの辺りで失礼しマース。よいデュエリストになってくだサーイ。」
( ;ω;) 「わかったお!!!」
その時、ブーンがもらった3枚のカードにはそれぞれこう書かれていた。
邪神イレイザー
邪神ドレッド・ルート
そして邪神アバターと…
一方その夜とある病院で…
<#`д´> 「まったく今日はひどい目にあったニダ…!この借りは必ず返すニダ!!今度はロックデッキあたりを使って…」
???? 「韓国大会優勝デュエリストのニダーくんだね?」
<ヽ`∀´> 「ウェ?誰ニカ?」
???? 「フフフ、私はF5という組織のものでね…」
──番外編 完
517 :
◆E9k1wjKgHI
:2008/05/01(木) 23:15:48.06 ID:L7gqIik0
以上で番外編終わり
前回が100レス近い長さでミスが多発したんで短くしたら今度は10レス以内で収まった。
我ながらなんて両極端なんだ。
518 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/01(木) 23:35:33.24 ID:Zx3gOAAo
投下乙様だぜ
会長、10もいってない子供に邪神を預けるのはやばかないっすか。会長らしいけど。
519 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/02(金) 18:22:39.33 ID:q.ZavjQ0
乙乙
トゥーンにDNAとリミ解除入れるってすごいなww
520 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/02(金) 19:02:12.52 ID:x3vY4YI0
乙さま。これはいいデュエル
521 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/02(金) 21:17:49.20 ID:mxhI0Aco
投下乙
522 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/02(金) 22:52:45.96 ID:O9uYQ3ko
筆が進まんなあ・・・イメージだけはあるんだが、つなぎがうまくいかんな
整理しなおすべきか否か・・・・
523 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/02(金) 22:58:55.66 ID:h5dU.cAo
http://chubei.myminicity.com/
524 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/03(土) 08:35:15.28 ID:5EaaFoSO
期待してるぞー
525 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 19:49:20.70 ID:MGggYyY0
最近見かけないと思ったらこんなところに・・・・
昔ここに投下してたのも投げ出しちゃったんだよなぁ
526 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 20:07:38.18 ID:/sAHU22o
>>525
終わるにはまだ早いぞ!
俺だって投げ出したがリメイクしてる、再開や始めるのに遅いということはない
GXの3巻買ってきたが三沢かっこよすぎだろ・・・あと十代のデッキレシピが載ってるというのは意外だった
527 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/03(土) 20:38:06.20 ID:YTgTcaQo
せっかくの連休だしなんか短編考えてみようかな…
528 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 21:22:19.50 ID:/sAHU22o
そういえば今日は土曜なわけだが、VIPスレどうしようか
建てるか建てまいか
529 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 21:28:52.52 ID:VVhhXSk0
誰か書ける人が居るなら立ててもいいと思うけど
無いんだったら無理に立てなくてもいいんじゃない?
530 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 22:00:48.66 ID:MGggYyY0
>>526
リメイクか・・・昔使っていたキャラを使いまわして別の話をかいてみようかなぁww
「決闘者学院」って話を書いてたんだけど、知ってる人いるかな
531 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 22:12:03.93 ID:/sAHU22o
風呂でいいシーン浮かんだのに風呂上りに相棒ちょろっと見てたらイメージ霞んだ\(^o^)/
>>529
「投下できないなら建てなくていい」だと前みたいにずるずるだれちまうからな
今日はもう22時回ってるし、明日の21時あたりにでも建てたいところだ
>>530
久しいな、元気そうでなによりだ
最近リメイクとか書き直ししてる人多いからいいかもしれんね、無論続きを書くのもありだが
532 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 22:37:34.24 ID:VVhhXSk0
その気持ちも分かるけど
無理に立てて投下が全然無いまま落ちる なんてのは嫌なんだよ
533 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/03(土) 22:52:04.59 ID:/sAHU22o
それが一番怖いんだよなあ、俺も保守だけで落ちるのは嫌だ
とはいえ、情けないことにストックはない・・・ここらへん、怠けどころだな
昔やってた考察とかだとつなぎは出来るが焼け石に水だしな
GWの最後に立てる・・・か?
534 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/03(土) 22:55:20.18 ID:vEA7O660
VIPに立った頃にパー速に投下するスタイルの自分
535 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 00:11:02.74 ID:d3dum0Io
デ、デュエルは全然進まないのにストーリーの妄想が溢れ出してくる…誰か助けてくれ
536 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 00:12:02.87 ID:MzANm16o
>>535
あるあるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
クライマックスシーンぱねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww書くの超おもしれえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
こういうの書くとテンションあがるぜ、いいな。
537 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 00:20:29.92 ID:So83ZtMo
デュエル中盤までは案外行くが
終盤の帳尻あわせに挫折しかけ
決めるところで決められなくなると他の部分を含めて数日間は書きたくなくなる
かゴリオシ
538 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 00:28:28.10 ID:d3dum0Io
やっぱりSS書く前にしっかりとどんな感じのデュエルにするか決めて置かないとな…
いき当たりばったりで書いてると途中でつまる
539 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 00:36:23.60 ID:MzANm16o
平坦に進むと面白みがないから、どこかしら盛り上げるターンを作らないと駄目なんだよな
やっぱフィニッシュ決めてそれにあわせるのが一番楽なのかもな
何度もそういった応酬を連続で決める人はすごいと思う
540 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 10:18:51.92 ID:MzANm16o
ちょっとデュエルフィールドの表示を考えてみた
手札:3枚
■C■□□
□@□□□
□
AB□□□
□■□□□
手札:2枚
@:<<サイレント・ソードマン LV5>>攻
A:<<サイレント・マジシャン LV8>>攻
B:<<破滅の女神ルイン>>攻
C:<<ライトイレイザー>>(@装備)
H:バカ
縦に長くなるのが難点だが、見やすくはあるはず・・・
何か気になる点があったら教えてくれ
541 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 10:23:59.93 ID:MzANm16o
書き忘れてた、白表示は空きフィールド、黒はセットカードな
横に離れておいてあるのはフィールドカードで、下フィールドが自分陣地、上が相手陣地になってる
542 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 10:28:21.91 ID:d3dum0Io
モンスターが増えたらえらいことになる
543 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 10:30:37.15 ID:So83ZtMo
フィールドカードがどちらの物が適応されてるか分からないのが痛いかも
摩天楼2とか宇宙の収縮のさいに面倒かも…
攻撃翌力等の数値とか場にある制限(この場合サイレントLv8)あると
分かりやすい、間違えにくいかもしれない
544 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 10:35:07.94 ID:USMUNNEo
>>543
>フィールドカードがどちらの物が適応されてるか分からないのが痛いかも
□□□□□
□□□□□ □
□□□□□
□□□□□
もしくは
□□□□□
□□□□□
□□□□□
□□□□□ □
こうすれば無問題
545 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 10:37:47.27 ID:MzANm16o
少し調整してみた
変動地値はプラスマイナスで書いてみることにする
手札:3枚
■C■□□
□@□□□ D
AB□□□ □
□■□□□
手札:2枚
@:<<サイレント・ソードマン LV5>>攻2300+500 相手魔法無効
A:<<サイレント・マジシャン LV8>>攻3500 相手魔法無効
B:<<破滅の女神ルイン>>攻2300+500
C:<<ライトイレイザー>>(@装備)
D:<<シャインスパーク>>
>>542
そんなやばいぐらい大量に出すことはないだろうから多分大丈夫・・・だと思いたい
とはいえ、増えるとめちゃめちゃ長くなることには変わりないだろうな
>>544
それいいな、それなら片方が発動してて片方がセットしてるって状況も表現できる
っつーわけで早速拝借してみる
546 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 10:41:59.32 ID:qBYFRm60
図はいらないと思うのは自分だけだろうか、CDIPカードとかだといるだろうけど
それよりいい保守ネタを思いついた。自分のSSのキャラクターの使ってるデッキを晒すっていうの
でもよく考えたらパー速保守いらないな
547 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 10:44:43.01 ID:So83ZtMo
文面だと分かりずらいこともしょっちゅうだと思うぜ
モンスター→魔法罠→フィールド魔法の順に数値づけじゃなく
相手or自分の場→もう一方の場として
カードの説明を相手の場、自分の場の所で一行区切ると状況分かりやすいかも
548 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 10:52:02.92 ID:MzANm16o
再度調整、しかしやはり縦に長い
手札表示の位置を少し弄ってみた、順列はフィールド魔法と魔法罠どっち先にするか迷う
■B■□□ 手札:3枚
□@□□□ A
CD□□□ □
□■□□□ 手札:2枚
@:<<サイレント・ソードマン LV5>>攻2300+500 相手魔法無効
A:<<シャインスパーク>>
B:<<ライトイレイザー>>(@装備)
C:<<サイレント・マジシャン LV8>>攻3500 相手魔法無効
D:<<破滅の女神ルイン>>攻2300+500
>>546
図あると視覚的にわかるからあったほうがいいと俺は考えている
549 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 10:58:49.70 ID:USMUNNEo
あ、微妙に間違った
□□□□□
□□□□□
□□□□□ □
□□□□□
こうな
550 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 11:02:31.21 ID:d3dum0Io
前編後編に分けたときの後編最初の状況表示ならともかく
それまでのデュエル内容は見てるわけだし途中経過でそこまで詳しく書かなくても分かるだろ
551 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 11:09:04.58 ID:MzANm16o
>>549
まあ些細なことだから気にしない。
>>550
土壇場での状況理解や、なぜ苦しんでいるのかの読者理解補助が目的
それと以前やったとき、図が欲しいなあって言われたのも理由のひとつ
あとはあれだ、以前俺がやってた方法だとすごいわかりにくい。
だからこの際見やすく改定しようと思ってな
552 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 11:29:25.53 ID:MzANm16o
他になんか変更すべき点も挙がらないし、次はこれでいってみるか
付き合ってくれてありがとうな
553 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/04(日) 11:41:28.41 ID:rpm534o0
フィールドを表示するのはいい案だな ただ文章が長くなるのが欠点だけど
>>546
vipに立ったときの保守ならデッキ晒しもいいかもな
次に立ったときにやってみる
554 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 12:50:04.60 ID:In.bA0Qo
位置参照の必要があるなら(ニードルウォールとかストームシューターとか)
とにかく役立つだろうな。
555 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 14:11:58.51 ID:USMUNNEo
今思ったんだけど、むしろ
□ □□□□□
□□□□□
こうじゃねぇかと
556 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/04(日) 15:47:26.46 ID:YuccxkDO
そのフィールドの例え、どっかで見たことあるような・・・
557 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 00:58:26.45 ID:3AUBu3Y0
もしかしてここって作者しかいない?
558 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 01:01:57.83 ID:RZYh0EMo
俺は読者だぜ!
559 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 01:21:24.52 ID:D2bX8ADO
俺も読者です。
560 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 03:09:09.54 ID:3AUBu3Y0
何を隠そう俺は作者兼読者だ
561 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 11:34:21.97 ID:E2rKaXco
何を隠そう俺は読者兼読者だ
562 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/06(火) 12:59:50.14 ID:scLXbnEo
何を隠そう俺は読者兼作者だ
563 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/06(火) 13:02:22.87 ID:2DtL2b6o
何を隠そう俺は変態だ
564 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/06(火) 13:34:53.02 ID:JfWG1TQ0
何を隠そう俺も読者兼作者だ
565 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 14:27:05.07 ID:gILT2Z60
誰もいない…お題モンスター募集するなら今のうち
>>568
566 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 14:35:14.96 ID:D2bX8ADO
俺は居るぞ
↓
567 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 14:37:02.79 ID:D2bX8ADO
ksk
↓
568 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/06(火) 14:41:58.26 ID:h9fDakw0
キノコマン
569 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 14:45:44.47 ID:tbA7mLc0
>>568
了解wwww
俺のSSの女性陣はまともにならないのは決定事項の模様wwww
ついでにもうひとつ、ブラマジ(非ガール)を登場させる予定なんだが魔術師と魔導師どっちがいいかな?
570 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 14:52:29.05 ID:gILT2Z60
>>569
補足
魔術師「ブラックマジック!」
魔導師「ブラックマジック!」
台詞の左の名前はどっちがいいかって事
571 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/06(火) 15:56:59.92 ID:2DtL2b6o
混沌黒が魔術師だからシッショーも魔術師でいいと思う
572 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 16:02:06.89 ID:LdUARoDO
>>569
おっぱい
573 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/06(火) 16:14:32.92 ID:gILT2Z60
>>571
了解
574 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/07(水) 18:04:46.52 ID:6dzN2gDO
5日ほど投下なくて泣いた
575 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/07(水) 19:59:05.58 ID:8Du0MUg0
俺が時を動かす……
投下しようと思うんだけど人いるー?
576 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/07(水) 20:02:24.72 ID:bt52Y.6o
「人がいる」から投下するんじゃあない・・・「人が来る」から投下するんだ
577 :
◆HevYCcLalM
[576がかっこよすぎる件について]:2008/05/07(水) 20:04:26.21 ID:8Du0MUg0
スーパーホルスタイム第二十二話
既に、夜は更けていた ―――
穂足と流美は、『ネクロバレー』にたどり着いた。
「あらあら、こんな辺境にようこそぉ」
『ネクロバレー』の目下にある『墓守の町』の入り口付近にいた老婆が、二人に話しかけた。
穂足「どうも。一晩宿を取りたいのですが」
「あちらに宿があります。案内しましょう」
老婆は、二人を『ホテル ネクロバレー』の看板まで案内した。
578 :
◆HevYCcLalM
[お前らはエジプトに行っても水タバコだけは吸うな!不衛生だから!]:2008/05/07(水) 20:05:17.69 ID:8Du0MUg0
二人は老婆に別れを告げ、『ホテル ネクロバレー』に入った。
「いらっしゃいませ」
スキンヘッドの男性従業員が、二人を歓迎するように言った。
穂足「すみません。一晩泊めて……」
そう言った瞬間、穂足は言葉を飲んでしまった。
流美「……どうした?」
穂足「……ここのお金、持っていないんだった……」
流美「げ……そうだった!じゃあ……野宿か」
穂足「そうなるね……はあ」
二人は、思わずため息をついた。
「……お客様!」
従業員が急に声を上げた。
「貴女方で丁度1000組目の宿泊客となります!サービスとして、2食の食事含み、1日ただになります!」
流美「……マジですか」
579 :
◆HevYCcLalM
[ノーコメント]:2008/05/07(水) 20:07:19.30 ID:8Du0MUg0
ホテルの部屋に案内された二人は、早速床に付いていた。
まあまあ豪華な部屋である。ベッドはシングルベッドが二つ、広さは6畳ぐらいあるだろう。
穂足「野宿じゃなくてよかったね」
流美「ああ、所で、例の彼女は何処にいるんだろうな?」
穂足「さあ?明日もただで泊まれるみたいだから、明日町の人に聞いてみましょう」
流美「だけどなあ……現実世界のことはどうするんだ?しばらく休んでるうちに首にでもなったら……」
穂足「大丈夫。何とかなるって」
流美は不安げに聞いたのだが、穂足は堂々と答えた。
もちろん、根拠は無いのだが……その言葉に、流美は不思議と安心感を覚えたのだった。
流美「……ま、そうだな。おやすみ」
穂足「おやすみなさーい」
穂足は、電灯を消した。
二人とも、目を堅く閉じた……
580 :
◆HevYCcLalM
[sage爆発音の表現がうまくいかない]:2008/05/07(水) 20:08:01.93 ID:8Du0MUg0
数時間後……
流美「ん……んん……」
流美は、急に襲い掛かってきた尿意によって、目を覚ました。
流美「あっ……ああん……はあ……スッキリした」
部屋に備え付けてあったトイレで、流美は……用を足した。
そして、トイレから出た……その時だった!
ズゥウゥゥゥゥン!!!
強烈な爆発音が、流美の耳に入った。
流美「な、何だ!?」
フォートレス「流美!外を見てみろ!墓の一部が爆破されてる!」
流美「なんだって?」
フォートレスの言葉を聞いた流美は、窓から外の景色を見た。
……王家の墓に、無残にも大きな穴が開けられていた。
581 :
◆HevYCcLalM
[sageいるよね、一度寝たら起きない人]:2008/05/07(水) 20:09:00.10 ID:8Du0MUg0
流美「くそっ……ホトケさんが眠ってる所を荒らすなんて!……おい!穂足!」
流美は、穂足の眠っているベッドに近づいて、穂足を揺さぶった。
だが……
穂足「うぅ……ん……フィルムがたりましぇん……」
……ぐっすりと眠っていた。これは絶対起きない。
そもそも、さっきの爆発音で起きないのだから、彼女はてこでも起きないだろう。
流美「……いいさ、一人で行くから……」
流美は諦めて、外に出た。
外に出た流美を待ち構えていた光景は……
「ぐっ……うう」
「ぐああ……っ」
多くの男達が、血を流して倒れ、もだえ苦しんでいる光景だった。
流美「おい!大丈夫か!?一体だれが……」
582 :
◆HevYCcLalM
[sageバルバロスはモンタージュデッキのエース]:2008/05/07(水) 20:09:53.19 ID:8Du0MUg0
「クカカカカ!俺さ!」
流美「!」
後ろから、声の低い品のないダミ声がした。
流美は声のほうに顔を向けた。
バルバロス「俺は『神獣王バルバロス』。盗賊団バロスの首領だ!」
流美「貴様……死人の眠りを妨げるようなことをしやがって!『コンタクト』!」
流美がそう叫ぶと、彼女の腕に黒く煌めく羽根のようなディスクが生えた。
バルバロス「ほう、俺とやるとはいい度胸だ!」
バルバロスは腕にディスクをつけた。
……そして。
「「デュエル!!」」
デュエルの幕が切って落とされた。
583 :
◆HevYCcLalM
[sageパー速は少しぐらいの長文でも根を上げないいい子]:2008/05/07(水) 20:10:37.64 ID:8Du0MUg0
流美「私のターン、ドロー!モンスターをセット!ターンエンドだ!」LP8000
バルバロス「俺のターン!ドロー!『ジェネティック・ワーウルフ』を召喚!」LP8000
ジェネティック・ワーウルフ
通常モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守 100
遺伝子操作により強化された人狼。本来の優しき心は完全に破壊され、
闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。その破壊力は計り知れない。
流美「いきなり攻撃翌力2000か……!」
バルバロス「行くぜぇ!裏守備に攻撃だ!」
流美「裏守備は『ハウンド・ドラゴン』だ、破壊する!」
バルバロス「ターンエンドだァ!」
流美「私のターン、ドロー!」
流美(引いたカードは……『サイバー・ダーク・キール』!最高のカードが来た!2500の攻撃翌力と追加ダメージをお見舞いしてやる!)
サイバー・ダーク・キール
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守 800
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地に存在するレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を
選択してこのカードに装備カード扱いとして装備し、
その攻撃翌力分だけこのカードの攻撃翌力をアップする。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した時、
相手ライフに300ポイントダメージを与える。
このカードが戦闘によって破壊される場合、
代わりに装備したモンスターを破壊する。
584 :
◆HevYCcLalM
[sageスーパーチートタイム!!!]:2008/05/07(水) 20:11:11.38 ID:8Du0MUg0
バルバロス「どうしたァ?さっさと進めろ!エンドならエンドと宣言するんだな!クカカカカ!」
流美「大口叩きやがって。泣きを見ても知らないぜ?
『サイバー・ダーク・キール』を召喚!効果発動!墓地の『ハウンド・ドラゴン』を装備する!」
流美は声高々にそう宣言した。
……にもかかわらず、サイバー・ダーク・キールは動かなかった。
流美「な、何が起こったんだ……!?」
バルバロス「クカカカカ!『神機王バルバロス』のデッキマスター効果で、フィールド上のモンスターの効果は無効だ!」
流美「な、何だと!?」
神獣王バルバロス
デッキマスター効果
フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは全て効果が無効化される。
バルバロス「クカカカカ、残念だったな!モンスターの効果に頼るからこうなるんだ!」
流美「ちっ……だが、その効果から見るに、どうやら貴様のデッキは効果の無いモンスターだらけのようだな!」
バルバロス「それはどうかな?」
流美「くっ……カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
585 :
◆HevYCcLalM
[sageデュエル構成はかなり練っているのにたまに失敗するから困る]:2008/05/07(水) 20:12:07.47 ID:8Du0MUg0
バルバロス「俺のターン、ドロー!『神獣王バルバロス』を召喚だ!」
神獣王バルバロス
効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
このカードは生け贄なしで通常召喚する事ができる。
その場合、このカードの元々の攻撃翌力は1900になる。
3体の生け贄を捧げてこのカードを生け贄召喚した場合、
相手フィールド上のカードを全て破壊する。
流美「なっ……効果持ちモンスターも入れているだと!?」
バルバロス「クカカカカ!俺のデッキは効果を無効にされて得するモンスターばかり入れている!
こいつは本来、生け贄なしで召喚した時に攻撃翌力が下がるのだが……その効果は無効だ!」
流美「……クッ!!」
バルバロス「行け!ワーウルフ!そのちんけな竜骨を叩き潰せ!」
流美「ぐあ……っ」LP8000→6800
バルバロス「そしてバルバロスでダイレクトアタックだ!」
流美「うわああああああっ!!!」LP6800→3800
バルバロス「ハハハハ!これで貴様のライフは半分以下だ!カードを1枚伏せてターンエンド!」
流美「……ッ!私のターン、ドロー!モンスターをセット、カードを1枚伏せてエンドだ!」
586 :
◆HevYCcLalM
[sageサイバーポッドは兄のかたきのデッキから失敬した]:2008/05/07(水) 20:12:59.00 ID:8Du0MUg0
バルバロス「俺のターン!『怒れる類人猿』を召喚!」
怒れる類人猿
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻2000/守1000
このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。
このカードのコントローラーは、このカードが攻撃可能な状態であれば
必ず攻撃しなければならない。
バルバロス「このターンで終わりだ!行くぞ!バルバロスで裏守備に攻撃だ!」
流美「裏守備は『サイバーポッド』だ……破壊する」
バルバロス「クカカカ、俺の能力の前では有能な効果も無力だ!」
流美「だが、破壊されたことを無駄にはしない!サイバーポッドの破壊をトリガーに『道連れ』発動!」
道連れ
通常罠
モンスターがフィールド上から自分の墓地に送られた時に発動可能。
フィールド上モンスター1体を破壊する。
流美「この効果で『ジェネティック・ワーウルフ』を破壊する!」
バルバロス「ちっ……ワーウルフが……!だが、まだフィールド上にはゴリラが残っている!ダイレクトアタックだ!」
流美「うわああああああああっ!!」LP3800→1800
バルバロス「俺はこれでターンエンドだ!」
流美「私のターン、ドロー!『手札断殺』を発動!私は『サイバー・ダーク・ホーン』『サイバー・ダーク・エッジ』を捨てて2枚ドローする!」
バルバロス「俺は『ネフティスの鳳凰神』と『暗黒のマンティコア』を捨てて2枚ドローさせてもらおう!カカカ、いいカードは引けたか?」
流美「さあ……ね。モンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
587 :
◆HevYCcLalM
[sageピコーン]:2008/05/07(水) 20:13:55.14 ID:8Du0MUg0
バルバロス「おっと、エンドフェイズにゴリラを墓地に送って『暗黒のマンティコア』を特殊召喚するぜ!」
暗黒のマンティコア
効果モンスター
星6/炎属性/獣戦士族/攻2300/守1000
このカードが墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に発動する事ができる。
獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスターカード1枚を
手札または自分フィールド上から墓地に送る事で、
墓地に存在するこのカードを特殊召喚する。
流美「なるほど……やはりな!」
バルバロス「俺のターン!『不屈闘士レイレイ』を召喚!」
不屈闘士レイレイ
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻2300/守 0
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。
バルバロス「今度こそ終わりだ!行くぞ!レイレイで裏守備に攻撃!」
流美「裏守備は『仮面竜』だ。破壊される……だが、効果発動!」
仮面竜
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守1100
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、
デッキから攻撃翌力1500以下のドラゴン族モンスター1体を
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。
流美「デッキから『仮面竜』を守備表示で特殊召喚!この効果は墓地で発動するから無効にならない!だろ?」
588 :
◆HevYCcLalM
[sageドルドラがいい壁になって……くれませんでした]:2008/05/07(水) 20:14:49.09 ID:8Du0MUg0
バルバロス「チッ……そのカードを引いていたか!マンティコアで攻撃!」
流美「破壊。だがデッキから『ドル・ドラ』を守備表示で特殊召喚!」
ドル・ドラ
効果モンスター
星3/風属性/ドラゴン族/攻1500/守1200
このカードがフィールド上で破壊され墓地に送られた場合、
エンドフェイズにこのカードの攻撃翌力・守備力はそれぞれ
1000ポイントになって特殊召喚される。
この効果はデュエル中一度しか使用できない。
バルバロス「フン!『エネミーコントローラー』発動!」
エネミーコントローラー
速攻魔法
次の効果から1つを選択して発動する。
●相手フィールド上の表側表示モンスター1体の表示形式を変更する。
●自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。
相手フィールド上の表側表示モンスター1体を選択する。
発動ターンのエンドフェイズまで、選択したカードのコントロールを得る。
バルバロス「この効果でドル・ドラを攻撃表示にする!」
流美「げっ……」
バルバロス「行くぞ!バルバロスでドル・ドラを攻撃!」
流美「く……っ!破壊だ……!だが、ドル・ドラはエンドフェイズに場に特殊召喚される!」LP1800→300
589 :
◆HevYCcLalM
[sageこれが最後の切り札だ!]:2008/05/07(水) 20:15:27.65 ID:8Du0MUg0
D.D.クロウ
効果モンスター
星1/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
このカードを手札から墓地に捨てる。
相手の墓地に存在するカード1枚をゲームから除外する。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
バルバロス「こいつを捨てることで、墓地のドル・ドラを除外してもらう!」
流美「あっ……」
バルバロス「クカカカカカ!次のターンに終わらせてやる!絶望しろォ!カードを1枚伏せてターンエンドだァ!」
流美「くぅ……!私のターン、ドロー……!」
流美は、引いたたった1枚のカードを見た。
『貪欲な壺』だった。
590 :
◆HevYCcLalM
[sage硫酸はデッキ破壊だとマジ便利だから困る]:2008/05/07(水) 20:16:09.86 ID:8Du0MUg0
流美「……『貪欲な壺』を発動!『サイバー・ダーク・ホーン』『サイバー・ダーク・キール』
『サイバー・ダーク・エッジ』『仮面竜』、そして『サイバーポッド』をデッキに戻しシャッフル!そして2枚ドローする!」
そして……引いた2枚のカードを見て、流美は不適に微笑んだ。
流美「モンスターをセットする!更に伏せカードを発動!『硫酸のたまった落とし穴』!」
硫酸のたまった落とし穴
通常罠
フィールド上に裏側守備表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
そのモンスターを表側表示にして、守備力が2000以下の場合は破壊する。
守備力が2000より上の場合は裏側守備表示に戻す。
バルバロス「裏側守備表示のカードはお前の場のそれ1枚だけ……まさか!そのカードは!」
流美「そう!裏守備は『サイバーポッド』だ!墓地に送られる!」
サイバーポッド
効果モンスター
星3/闇属性/岩石族/攻 900/守 900
リバース:フィールド上のモンスターを全て破壊する。
お互いデッキの一番上からカードを5枚めくり、
その中のレベル4以下のモンスターカードを全て
表側攻撃表示または裏側守備表示でフィールド上に特殊召喚する。
それ以外のカードは全て手札に加える。
591 :
◆HevYCcLalM
[sageここから濃厚な1キルが始まります!ご期待ください!]:2008/05/07(水) 20:16:48.77 ID:8Du0MUg0
流美「『サイバーポッド』のリバース効果!フィールド上のモンスターを全て破壊し、お互いカードを5枚までめくる!
……私のめくったカードは『サイバー・ダーク・ホーン』『デステニー・デストロイ』『パワー・ボンド』『サイバー・ダーク・エッジ』『サイバー・ダーク・キール』!!
サイバー・ダークたちを攻撃表示で特殊召喚!」
バルバロス「ちっ……5枚めくる!」
『森の番人グリーン・バブーン』『地霊術−「鉄」』『野性解放』『神獣王バルバロス』『おろかな埋葬』
バルバロス「くそっ……特殊召喚できるモンスターがいない!」
流美「アハハハハ、高レベルモンスターのパワーに頼りすぎなんじゃないか?」
バルバロス「くっ……」
流美「『パワー・ボンド』発動!」
パワー・ボンド
通常魔法
手札またはフィールド上から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードによって特殊召喚したモンスターは、
元々の攻撃翌力分だけ攻撃翌力がアップする。
発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃翌力分のダメージを受ける。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
流美「場のサイバー・ダーク3体を融合させ、『鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン』を特殊召喚!」
鎧黒竜「やっほー」ATK1000
バルバロス「ハハハハハ!3体融合させてたった1000?笑わせるんじゃねぇ!」
592 :
◆HevYCcLalM
[sage攻撃力は……倍の、倍の、倍だァァァァァッ!]:2008/05/07(水) 20:17:38.66 ID:8Du0MUg0
流美「私の相棒を笑うな!パワー・ボンドの効果で、鎧黒竜の攻撃翌力を倍加させる!」
鎧黒竜「いよっしゃああああ!!」ATK1000→2000
バルバロス「ハン、それでも僅か2000じゃないか!」
流美「『リミッター解除』発動!更に『デステニー・デストロイ』を捨て、『マジック・キャプチャー』発動!」
リミッター解除
速攻魔法
このカード発動時に自分フィールド上に存在する
全ての表側表示機械族モンスターの攻撃翌力を倍にする。
エンドフェイズ時この効果を受けたモンスターカードを破壊する。
マジック・キャプチャー
通常罠
自分が魔法カードを発動した時、手札を1枚捨ててチェーン発動する。
チェーン発動した魔法カードが墓地へ送られた時、そのカードを手札に戻す。
流美「鎧黒竜の攻撃翌力を倍加!」
鎧黒竜「いぃぃぃぃよっしゃああああ!!」ATK2000→4000
流美「『マジック・キャプチャー』の効果により、『リミッター解除』は手札に戻る!再び『リミッター解除』を発動!」
鎧黒竜「イィィィィヤァァッホォォォォォォォウ!!!」LP4000→8000
593 :
◆HevYCcLalM
[sageアヌビスの裁きは小説では便利だけど実際は……うん]:2008/05/07(水) 20:18:26.43 ID:8Du0MUg0
バルバロス「……ッ!」
流美「どうだ!効果の無くなったジャンクでも、コンボ次第でここまで強くなるんだ!」
バルバロス(……クク、攻撃してきたら、俺の伏せカード『万能地雷グレイモヤ』で返り討ちにしてやる……
伏せ除去にくるなら、さっき墓で拾った『アヌビスの裁き』を食らわせてやるぜ……どの道お前の負けだ)
万能地雷グレイモヤ
通常罠
相手が攻撃を宣言した時に発動する事ができる。
相手攻撃表示モンスターの中から一番攻撃翌力が高いモンスター1体を破壊する。
アヌビスの裁き
カウンター罠
手札を1枚捨てる。
相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果を持つ
魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。
その後、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊し、
そのモンスターの攻撃翌力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。
594 :
◆HevYCcLalM
[sageハリケーン!ハリケーン!ハリケーン!]:2008/05/07(水) 20:19:02.72 ID:8Du0MUg0
流美「おっと、手札から『ハリケーン』発動!伏せカードを手札に戻してもらおう」
バルバロス「……!しまった!」
ハリケーン
通常魔法
フィールド上の魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。
バルバロス(『ハリケーン』に『アヌビスの裁き』は発動できねぇ……くそっ!)
流美「いけ!鎧黒竜!ダイレクトアタックだ!」
鎧黒竜「どーん」
バルバロス「グアアアアアアアア!!!」LP8000→0
バルバロスは、爆風によって、空の彼方へと飛ばされていった。
「わー、バルバロス様!」
何処から沸いてきたのか、その様子を見たバルバロスの部下たちは、一目散に逃げ出した。
595 :
◆HevYCcLalM
[sageデュエルが終わると短文で済ませたくなるから困る]:2008/05/07(水) 20:19:35.47 ID:8Du0MUg0
流美「やった……!」
そう言った瞬間、流美は両膝をついた。
流美「ふぅ……やっぱ疲れてるんだな」
よろよろと立ち上がり、宿へと向かう。
宿の一室。穂足と流美がとった部屋である。
流美は、足を引きずり、この部屋に入り込んだ。
そして、芋虫のごとく、ベッドにもぐりこむ。
流美「zzz……」
流美は、堅く瞳を閉じ、深い眠りに落ちたのだった……
流美「……んん……」
流美は上半身を起こして腕を伸ばした。
隣のベッドに、穂足の姿は無い。
太陽は、既に高く上っていた。
部屋の戸が開いた。
穂足「あ、流美、起きたね!」
開いた戸から、穂足が顔をのぞかせた。
596 :
◆HevYCcLalM
[sage友情なんて漫画でしかわからんぜ]:2008/05/07(水) 20:21:02.97 ID:8Du0MUg0
穂足「聞いたよ。墓荒らしを追っ払ったんだって?」
流美「……まあな、死者の眠りを妨げちゃいけない」
二人は、ベッドに腰掛けて話していた。
流美「ところで、何で知ってるんだ?」
穂足「うん、流美が疲れて眠ってる間に情報を集めていたんだ」
流美「ほう、それでか。他には?」
穂足「ええ、例の彼女のことは分からなかった。けど……」
流美「……けど?」
穂足「その分、いい情報をゲットしたよ!この墓にも三邪神のうち、一体が封印されていたんだってさ」
流美「ふーん」
穂足「邪神は3ヶ所に封印されていて、1つはここ、ネクロバレー。1つは昨日通った断層地帯。そしてもう1つは……」
流美「……もう1つは?」
穂足「『ハーピィの狩場』と呼ばれる崖に封印されているんだって」
流美「へぇ」
穂足「そこに何か、ヒントが隠されてる気がするんだ!行こう、今すぐ!」
流美「ああ、行こう!どこまでも付き合うぜ!穂足!」
穂足「ありがとう!流美!」
二人は、熱い友情をかみ締め、堅い握手をした。
597 :
◆HevYCcLalM
[sage終わりじゃーい]:2008/05/07(水) 20:21:32.39 ID:8Du0MUg0
古びた時計塔に、1つの流星が突撃し、壁を壊して中に進入した。
そして、バルコニーのレッドカーペットに勢いよく突撃した。
バルバロス「ぐああ……」
流星の正体は、バルバロスだった。
「フフ、おかえり、どうだった?」
青い髪の少女が、頬杖を付いて、不敵な笑みを浮かべながら言った。
バルバロス「……ああ、おめーさんの望んでいた……『ドレッドルート』は、奪ってきた……」
バルバロスは、真っ黒に染められたカードを少女に見せ付けた。
「フフ、確かに……」
少女は、バルバロスの手に握られたそれを引ったくった。
バルバロス「さあ……約束だ!不死の体をよこせ!」
「そうだったわね……ま、そうがっつかないでよ……コザッキー!」
少女がその名前を呼ぶと、戸が開き、やせこけた青い顔のメガネが出てきた。
コザッキー「へいへい、お呼びでー?」
メガネは注文を聞く食堂の従業員のように、少女に聞いた。
「フフ、彼に不死の体をあげてよ……」
コザッキー「わっかりやしたー。それではこちらに」
バルバロス「……?あ、ああ」
メガネはバルバロスを、『実験・改造室』というプレートが下げられた部屋に連れ込んだ。
「フフフ……フフフフ……アハハハハハ!!」
少女は立ち上がり、外にも聞こえそうな勢いの高笑いを上げた。
続く
598 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/07(水) 20:26:37.88 ID:S4FfzgDO
乙
あの効果はコザッキーの所為なんですね、わかります。
599 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/07(水) 20:31:59.66 ID:bt52Y.6o
投下乙様だぜ
爆発音だが、ああいうのは擬音かかないほうがいいと考えている
というより擬音は危険すぎる
600 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/07(水) 20:36:10.00 ID:8Du0MUg0
>>599
なるほどなるほど、ヴァンダル擬音は危険……と
冗談はこれくらいにして、参考にさせてもらいますよー
601 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/07(水) 21:59:38.53 ID:FHdNISg0
乙様。
デッキマスター効果はチート演出にはもってこいだなwwww
602 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/07(水) 22:53:26.79 ID:igMOzboo
ブー…ン…?
603 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/08(木) 01:05:28.38 ID:f5BvLgDO
乙
しかしサイバーポッドの効果はデッキマスター能力で無効になるような…
604 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/08(木) 01:07:26.06 ID:xtRmEcEo
>>603
効果処理時には墓地にあるから問題無い
605 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/08(木) 01:27:42.96 ID:f5BvLgDO
>>604
しまった、忘れてた
効果処理時にはもう墓地に行ってるから問題ないのか…
606 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/08(木) 17:50:48.75 ID:74nyJ52o
無理みたいだよー
ダメステで戦闘破壊確定時点でリバース効果発動して無効になるらしい
墓地に送られる寸前で発動だから無効だってさ
とりあえず乙だぜ
607 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/08(木) 17:53:00.65 ID:74nyJ52o
って硫酸にたまった方のサイポか…
それなら成功するみたいだ スマン
608 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/08(木) 17:53:18.65 ID:xtRmEcEo
>>606
硫酸のたまった落とし穴の話なんだけど
609 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/09(金) 18:01:16.32 ID:PEZIrQAo
SSの最終話までの予定書いてたら主人公が空気になって最後まで出てこなくなった件…
というか主人公いらねええええええええええええ!
610 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/09(金) 19:03:52.87 ID:v7untoko
それなんて遊戯?
逆に考えるんだ。原作でもそんな感じだから気にしないでいいと考えるんだ。
611 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/09(金) 21:43:37.22 ID:.A3ZphI0
遊戯は空気じゃないだろwwwwwwwwww
612 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/09(金) 22:24:03.69 ID:7e081uoo
ボーンのことですねわかります
613 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/09(金) 22:54:28.83 ID:Cd.81x2o
ATMじゃなくてAIBOのことじゃね?
614 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/09(金) 22:55:41.64 ID:PEZIrQAo
主人公が厨性能ってのは遊戯王ではありがちだから常人にしたのがまずかった…
615 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/10(土) 00:30:05.40 ID:UWC8j5w0
>>613
AIBOは実は最強だし、最後のほうは目立ってた
616 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/10(土) 00:34:08.94 ID:gFsupbco
>>615
実はアニメはGXの2期終わり当たりからしか見てないのよね・・・
考えてみれば黙剣黙魔使ったのはAIBOなんだよな、空気って言ってごめんねAIBO
617 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/10(土) 22:51:35.00 ID:o3GQ7C.o
明日の夜VIPに建ててみるかな
二週あいたから…たぶんできてる人はできてるような
618 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/10(土) 23:17:01.81 ID:ZkfOlgwo
ネタって思いついたらすぐに書かないと腐るよなあ
30分くらい前に布団の上で思いついたネタ書こうとしたら全然うまく書けないでやんの
619 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/10(土) 23:27:10.20 ID:gFsupbco
思いついたそばからとりあえず書き留めるといい
俺は思いついたら脳みそに焼きつくまでイメージを動かすが、それでも文にすると動いてくれない
というか、行動って文に直すと意外とあっさりしててしっくり来ないのよね
最近メモ関連についての本とかが出たから参考までに
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032035431&Action_id=121&Sza_id=C0
http://www.kirari.com/amz/note/
http://communication21.biz/memo/
620 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/10(土) 23:33:29.56 ID:OKPj.lco
このスレこんな所で生きていたのか・・・懐かしいぜ
明日あたりSSとか投稿してみるかな
621 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/11(日) 19:02:02.09 ID:J2/RAM6o
とりあえず八時〜九時に建てる予定
こっちでも一個用意しているから少しは持つはず
622 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/11(日) 22:07:08.68 ID:J2/RAM6o
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1210510405/
遅れたけど建てたよー
誰だ巨大なスペースを書き込んだ人は
623 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/11(日) 22:14:40.44 ID:hDK7dtko
このままでは落ちてしまうぞ
624 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/11(日) 22:26:03.09 ID:9DgBG0ko
なんでちょうど規制が解けてるときにスレ立たなくて
規制かかってすぐ立てるんですか^q^
625 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/11(日) 22:33:04.23 ID:dsxZREM0
>>624
偶然だ……きっと偶然だ!
626 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/12(月) 01:05:38.65 ID:enXDfzQo
落ちたか
日曜の夜は流石に無理があったんじゃないかな
627 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/12(月) 08:53:25.76 ID:145aRgDO
立てる意味あったのか
628 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/12(月) 20:55:43.48 ID:tuRJYSEo
次はもっと考えて建てるよ
629 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/12(月) 21:01:14.49 ID:Cq5QfqYo
投下があっただけでも十分だと俺は考えている
スレ落ちたのは保守してなかったからだし、スレが必要ならまた週末にでもたてりゃあいいし
今はこれぐらい時間持てばいい、人が増えて三日もつようになるまで少しずつ頑張ればいいさ
630 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/14(水) 11:48:35.93 ID:kXFf0.AO
ちょっとSSのモチベーションが上がってきたんで、久しぶりに何か書こうかと思ったんだけど、やっぱりスレタイにあるのにブーンを出さなかったり版権キャラを出したりするのはまずいなのかね
631 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/14(水) 15:58:54.00 ID:eBKT4qA0
>>630
俺はブーン全く出してない、版権キャラももちろんないけど
632 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/14(水) 16:32:50.96 ID:PKR69SQ0
>>630
ブーン名前だけしか出てなくて版権キャラ出しまくってるがなんともないぜ
633 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/14(水) 16:45:37.95 ID:xtTtJSwo
俺はしっかりブーンだしてるぜ
というかブーン主人公だし
634 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/14(水) 17:16:32.50 ID:Ap0w/P60
5D's前にこっそりと投下
635 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:19:52.02 ID:Ap0w/P60
警告
ブラマジ(師匠)が好きな人には見る事はあまりオススメできません
オリカが嫌いな人にも見る事はあまりオススメできません
( ^ω^)が変なデュエルをする人と出会うようです
「THE MAGICIAN」
636 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:22:10.28 ID:Ap0w/P60
前回までのお話
泪とハインリッヒはしぃ誘拐犯からしぃを取り戻すべく廃工場に向かっていた――。
泪 「指定の廃工場はここね…」
从 ゚∀从「しぃ…無事でいてくれよ」
???「…よく来たな」
(*゚ー゚)「ハインリッヒちゃん、泪さん…!」
从 ゚∀从「約束通りしぃを返せ!」
???「その女は餌にすぎない、好きにしろ」
泪「二人とも、いつもの場所で待っててね…すぐに行くから」
(*゚ー゚)「泪さん…?」
泪「行きなさい!早く!」
从 ゚∀从「お、おう…」
???「自分を犠牲にしても友達は助けます、とでも言うつもりか?」
泪「とんでもない…私も助かるつもりよ 貴方、私に何の用かしら?」
???「弟から俺の話を聞いていないのか?」
泪「貴方、まさか…!」
???「そう、俺はお前の弟を」
637 :
◆TUO8aVtMuo
[sage この辺はギャグ]:2008/05/14(水) 17:23:17.84 ID:Ap0w/P60
泪「クラレね?」
???「な…ち、違う!っていうか文章に脈絡がないだろ!」
泪「クラレじゃないとすると…タランテラ?」
???「そっち系統から離れろ!ああもう話が進まん!」
泪「で…貴方、誰?」
???「お前の弟に接触した男だよ!」
泪「え…そうなの?新キャラじゃないの?」
???「ヒントがあっただろがヒントが!」
泪「わかってたわよ、ちょっとボケただけじゃない」
???「…!!」
文章くん『謎の男、言葉にならない怒りと言わんばかりの表情を浮かべる』
泪「(からかうと面白い人ね)…私は何でこんなところに呼ばれたのかしら?」
???「とある御方からお前を連れて来いと命令を受けていてな…俺についてきてもらうぞ」
泪「断ると言ったら?」
???「力ずくで連行する、と言いたい所だが…物事は常に公正であらねばならない、お前の最も得意とする物で決めるとしよう」
泪「…サイコロ賭博ね?」
???「合っているが違う!これが何のSSか考えればすぐに分かるだろうが!」
泪「冗談の通じないおじさんね…」
???「…オレは21だ、降天使が一人ラメド参る!」
638 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:24:42.71 ID:Ap0w/P60
ラメド「おっと、デュエルの前に追加ルール効果を決めさせてもらうぞ」
泪「…?」
ラメド「…一般には余り認知されていないルールだったな、アニメでは常に聖なる輝きが追加ルール効果と言えば分かりやすいか?」
泪「どう決めるのかしら?」
ラメド「互いのデッキの上から五枚を引きそれらを一纏めにしてシャッフル…シャッフル後に一番上のカードを引きそのカードをルールの一部として扱う」
デュエルディスク「シャッフル完了、カードを引いて下さい」
ラメド「このとき引いたカードと同名カードは互いにデッキから抜き取らなければならないが、ここで引いたカードはフィールド外に置き基本的に一度のデュエル中に一回だけ効果を使用する事が出来る」
ラメド「今回引いたカードは魔草マンドラゴラ、この場合宣言をすれば自分のターンならいつでも魔翌力カウンターが乗る、という訳だ」
泪「なるほどね」
ラメド「お茶を濁して悪かったな、さあデュエルといこう」
639 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:25:26.45 ID:Ap0w/P60
泪 戦士族デッキ
「デュエル!」
???デッキ ラメド
泪「私のターン、ドロー」
泪の手札 闇封、シールド、ソスティック4、レリーフ、翻弄 双剣
翻弄「…!」
泪(どうしたの?)
翻弄「こ、この威圧される感覚…いる、奴が…!」
泪(相手のデッキはまず間違いなく魔翌力カウンターの筈だからブラマジの二、三枚は入っていてもおかしくないんじゃないかしら?)
翻弄「いや、そうではなく…あの時オレを攻撃した奴の気配がするんだ!」
泪「(…でも効果的にはあまり気にする必要はないんじゃないかしら?)モンスターをセット、カードを二枚伏せてターンエンドよ」
ラメド「俺のターン…魔法剣士ネオを召喚しモンスターに攻撃する」
泪「ドレインシールドを発動、攻撃を無効にし私のライフを回復するわ」
ラメド「…カードを一枚伏せてターンエンドだ」
泪 LP 9700 手札 3枚 場 裏守備モンスター ???
ラメド LP 8000 手札 4枚 場 DMVで闇遊戯が使ってたカード ???
640 :
◆TUO8aVtMuo
[sage ネオはDM3の土魔族最強のアタッカー]:2008/05/14(水) 17:27:00.84 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン、ドロー」
文章くん『泪、荒野の女戦士を引く』
ラメド「ドローフェイズ終了時に永続罠発動、聖なる輝き!」
泪「(戦術はバレてるわね…)ミスティック4を反転召喚、更に荒野の女戦士を召喚して二体で攻撃」
ネオ「DMVなら負けないんだけどなぁ…」
泪「エンドフェイズにミスティック4はミスティック6に進化するわ!ターンエンドよ」
ラメド「俺のターン、王立を守備表示で召喚」
図書館「俺の効果は極悪だぜwwwwww」
ラメド「精神統一を発動しカードを伏せてターン終了」
泪 LP 9700 手札 3枚 場 ソスティック6 荒野 ???
ラメド LP 6700 手札 3枚 場 王立魔法図書館 聖なる輝き ???
641 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:27:52.62 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン、ドロー」
泪「コマンド・ナイトを召喚、バトルフェイズに移行…」
ラメド「この図書館は金のなる木のようなもの、破壊はさせない…バトルフェイズに移行する前に威嚇する咆哮を発動」
泪「…女戦士を守備表示に変更してターンエンド」
ラメド「…俺のターン、ドロー」
ラメド「精神統一を発動し見習い魔術師を召喚、その効果で王立に魔翌力カウンターを乗せる…王立の効果で一枚ドロー」
ソスティック6「早く倒さないとどんどんドローされちまうぞ」
ラメド「カードを二枚伏せターン終了だ」
泪 LP 9700 手札 3枚 場 ソスティック6 荒野 隠れナイト ???
ラメド LP 6700 手札 2枚 場 王立魔法図書館 見習い 聖なる輝き ??? ???
642 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:30:09.62 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン、ドロー」
ソスティック6「明らかに罠っぽい配置だぜ、どうすんだ?」
泪「(行くしかないわ)ミスティック6で――」
ラメド「見習いをリリースし罠カード発動、死のデッキ破壊ウイルス!」
泪「リ…リリース?」
ラメド「うん?四月から新ルールの適用により生贄とは呼ばなくなる…そういえばこのSSの時間軸ではまだ三月だったな」
泪「…翻弄するエルフの剣士を守備表示、カードを伏せてターンエンド」
ラメド「俺のターン、ドロー。精神統一を捨て振出しを発動、その邪魔なモンスターには消えてもらおう」
翻弄(笑)「アッー!」
ラメド「更に強引な番兵を発動、手札を見せてもらおうか」
泪「…禁止カード?」
ラメド「ソスの結社製デュエルディスクの特別モデルは禁止カードを制限カードとして扱える…お前も強欲な壺ぐらい使用した事があるだろう?」
泪の手札 双剣 闇剣
泪(確か誰かが使った時に通ってたような…警告音とかが鳴らなかったのはそういう事だったのね)
ラメド「トライスを戻してもらおうか、ターンエンドだ」
泪「…待ちなさい、エンドフェイズに砂塵の大竜巻を発動するわ、対象は伏せカード」
ラメド「伏せカードは針虫の巣窟、もちろん発動する」
名推理→墓地へ
魔導戦士ブレイカー→墓地へ
熟練の黒魔導師→墓地へ
王立魔法図書館→墓地へ
転生の予言→墓地へ
泪 LP 9700 手札 1枚 場 ???
ラメド LP 6700 手札 0枚 場 王立魔法図書館 聖なる輝き
643 :
◆TUO8aVtMuo
[sage 手札が足りない為一回目のダルい時間]:2008/05/14(水) 17:32:07.44 ID:Ap0w/P60
泪 LP 9700 手札 1枚 場 ???
ラメド LP 6700 手札 0枚 場 王立魔法図書館 聖なる輝き
泪「私のターン、引いたカードは増援よ…ターンエンド」
ラメド「俺のターン、追加ルール効果発動、王立に魔翌力カウンターを乗せ王立の効果で一枚ドロー、ターン終了」
泪「私のターン…ドローカードは月の書、ターンエンドよ」
ラメド「俺のターン、強欲な壺を発動、更に連続魔法を発動」
泪(つまり手札を一枚捨て四枚ドロー…攻撃モンスターがいなさそうだからってガラ空きにしていたのは作戦ミスだったわ)
???→墓地へ
ラメド「俺はサイレント4を召喚、ダイレクトアタックだ」
サイレント4「…」
ラメド「おい、どうした?」
サイレント4「…眠いです…」
ラメド「寝ていていいから攻撃だけはしてくれ」
サイレント4「は〜い」
ラメド「…カードを二枚伏せターンエンドだ」
サイレント4「寝る子は育つ、です…」
泪 LP 8700 手札 3枚 場 ???
ラメド LP 6700 手札 1枚 場 王立魔法図書館 サイレント4 聖なる輝き ??? ???
644 :
◆TUO8aVtMuo
[sage リクルは優秀すぎて扱いに困るから困る]:2008/05/14(水) 17:34:04.67 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン、ドローカードは強欲な壺…」
ラメド「スタンバイフェイズに攪乱作戦発動、手札を入れ替えさせてもらう」
泪の手札 女戦士 代償 チュチュ ソード
泪「(攻撃翌力2000は倒せないわね…)荒野の女戦士を守備表示、カードを伏せてターン終了」
ラメド「俺のターン、ドロー…貪欲を発動し二枚ドロー、王立の効果を発動し一枚ドロー」
魔法剣士ネオ→デッキへ
見習い魔術師→デッキへ
魔導戦士ブレイカー→デッキへ
熟練の黒魔導師→デッキへ
王立魔法図書館→デッキへ
ラメド「一気に決めさせてもらうとしよう、ディメンション・マジックを発動」
ラメド「王立をリリースし手札の魔法の操り人形を特殊召喚、更に荒野の女戦士を破壊する」
荒野「作者リクル嫌いすぎwwwwwwww」
ラメド「サイレント4でダイレクトアタック」
サイレント4「伏せカード忘れてませんかぁ?」
ラメド「忘れていないぞ、マジシャンズ・サークルを発動…ブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚する」
ブラック・マジシャン・ガール(原作効果)
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
自分と相手の墓地にある「ブラック・マジシャン」1体につき、
このカードの攻撃翌力は500ポイントアップする。
ラメド「三体でダイレクトアタック!」
チュチュ「大ピンチです!」
泪(大丈夫、まだライフは残ってるわ…次のドロー次第だけどね)
ラメド「ターンエンドだ」
泪 LP 2200 手札 2枚 場 ??? ???
ラメド LP 6700 手札 2枚 場 サイレント4 ボクオーン ガ・ガ・ガーーール 聖なる輝き
645 :
◆TUO8aVtMuo
[sage オリカの狂気]:2008/05/14(水) 17:36:03.52 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン」
泪(…サイバー・チュチュだけではどうしようもないわ、あのカードが引ければ!)
泪「ドロー!――強欲な壺を発動し更に二枚ドロー!」
泪「サイバー・チュチュを召喚し場の血の代償を発動、ネクロ・ガードナーを召喚するわ」
ラメド「下級モンスターを並べて何のつもりだ?」
泪「こうするのよ…手札から装備魔法発動、グレート・ソード!」
グレード・ソード(アニメオリカ)
装備魔法
戦士族のみ装備可能。装備モンスターの攻撃翌力は300ポイントアップする。
戦士族モンスターを生け贄召喚する場合、このカードを装備したモンスター1体で2体分の生け贄とすることができる。
泪「この効果によりサイバー・チュチュはダブルコストモンスターとなるわ…この二体をリリース、出でよ、ギルフォード・ザ・ライトニング!」
ギルフォード「ハッハー!砕けろ!」
泪「その効果により相手のモンスターを全て破壊するわ!ライトニングでダイレクトアタック!」
ギルフォード「ライトニングクラッシュソード!」
泪「ターンエンドよ」
ラメド「俺のターン、ドロー…レベル調整を発動、サイレント4を特殊召喚し更にレベルアップ!を発動、サイレント8を特殊召喚」
サイレント8「あまり意味ないですねぇ、でも攻撃」
泪「ネクロ・ガードナーの効果によりモンスターは破壊されないわ」
ラメド「次のターンに倒すまで、ターンエンド」
泪 LP 1200 手札 2枚 場 ライトニング 代償 ???
ラメド LP 3900 手札 1枚 場 サイレント8 聖なる輝き
646 :
◆TUO8aVtMuo
[sage ギルフォードの台詞の元ネタはメダロット5]:2008/05/14(水) 17:38:16.08 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン、ドロー」
泪「ライトニングを守備にしてカードを伏せてターン終了よ」
ラメド「俺のターン…サイレント8で攻撃」
泪「重力解除発動!表側表示モンスターの表示形式を全て変更するわ」
ラメド「カードを伏せてターン終了…」
泪「私のターン!ライトニングで攻撃!」
ラメド「永続罠発動、最終突撃命令!返り討ちだ!」
泪「速攻魔法、突進を発動!」
ギルフォード「男の戦いって奴を教えてやるぜ!」
サイレント8「あれは運任せって意味では…」
ギルフォード「黙れwwwwwwww」
泪「カードを一枚伏せてターン終了よ」
ラメド「俺のターン…これでおしまいといこう、熟練の白魔導師を召喚」
泪「…奈落の落とし穴を発動」
熟白「そんな ひどい…」
ラメド「くっ、ターンエンドだ」
泪 LP 1200 手札 1枚 場 代償 ???
ラメド LP 3900 手札 1枚 場 聖なる輝き 最終突撃命令
647 :
◆TUO8aVtMuo
[sage 手札が足りない為二回目のダルい時間]:2008/05/14(水) 17:40:28.39 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン、翻弄するエルフの剣士を召喚し攻撃、ターンエンド」
ラメド「俺のターンは何もしない…エンドだ」
泪「私のターン…翻弄で攻撃してカードを伏せてターンエンド」
ラメド「俺のターン、カードを伏せてターンエンド」
泪 LP 1200 手札 1枚 場 翻弄 代償 ??? ???
ラメド LP 1100 手札 2枚 場 聖なる輝き 最終突撃命令 ???
648 :
◆TUO8aVtMuo
[sage 何が出るかな?]:2008/05/14(水) 17:42:12.05 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン、ドロー」
文章くん『泪、荒野の女戦士を引く』
泪(あの伏せをどう読むべきかしら…万能や幽閉なら召喚すべき、激流葬やミラフォと読むなら召喚しないほうがいい…)
翻弄(笑)「相手のターンの除去で俺が死んだら危険とも考えるべきじゃないか?」
泪「(そうね…)荒野を召喚して翻弄で攻撃」
ラメド「読みはいいようだが無意味だったな、和睦の使者を発動」
泪「…ターンエンド」
ラメド「俺のターン…時は来た」
泪「…?」
ラメド「熟練の黒魔導師を召喚、更にトゥーンのもくじをループ発動」
泪(トゥーンのもくじでトゥーンのもくじをサーチを繰り返して魔翌力カウンターが合計3つ乗る…って事は!)
ラメド「察しの通り…三回目のもくじはトゥーン・ヂェミナイ・エルフを手札に加え熟練の黒魔導師をリリース、墓地に存在する――」
649 :
◆TUO8aVtMuo
[sage ここから先はgdgd]:2008/05/14(水) 17:44:47.67 ID:Ap0w/P60
ラメド「裏切りの魔術師を特殊召喚!」
泪「…!?」
翻弄(笑)「…!」
ラメド「このカードはブラック・マジシャンでありブラック・マジシャンではない…」
ラメド「裏切りの魔術師のルール効果――このカードのテキストを相手プレイヤーは読む事が出来ない!」
ラメド「言っておくがこのカードはルール上ブラック・マジシャンとして扱うので問題はない…俺は魔法カードを発動、強制転移」
泪「な…!?」
ラメド「そのカードは攻撃宣言に反応する罠と読ませてもらった…さて、どっちを俺に渡す?」
泪「…私は荒野の女戦士を選択するわ」
ラメド「…定石もまたよかろう、ターンエンドだ」
泪 LP 1200 手札 1枚 場 翻弄 魔術師 代償 ??? ???
ラメド LP 1100 手札 2枚 場 荒野 聖なる輝き 最終突撃命令
650 :
◆TUO8aVtMuo
[元々相手の能力値がプリズム加工で読めないというのは忘れられた話]:2008/05/14(水) 17:47:32.87 ID:Ap0w/P60
泪「…私のターン、ドロー」
泪(…何もかもが異常よ、そもそも伏せカードを罠と読んだからってこっちに渡す理由が分からないわ)
翻弄(笑)「ガクガクブルブル」
魔術師「仲良くしようじゃないか?」
翻弄(笑)「よ…寄るな!」
泪(得体の知れないこのカードはきっとブラマジと同じ能力値の筈…ならこのカードで攻撃すれば私の勝ち、翻弄で攻撃しても荒野の効果でアマゾネスの剣士を出せば私の勝ち…)
泪(彼が効果発動宣言をしなかったからブラマジ派生の黒衣の大賢者や黒魔導の執行官のような効果もない筈…)
泪「(誘いに乗るしかないわ…)魔術師で荒野を攻撃――」
651 :
◆TUO8aVtMuo
[もし、例の件が故意であったなら――そう仮定した場合のお話]:2008/05/14(水) 17:50:21.29 ID:Ap0w/P60
ラメド「この瞬間裏切りの魔術師の効果発動!」
魔術師「一介のエルフが私を差し置いて…!ふざけるな!白魔族の分際で!!」
翻弄(笑)「魔導破が…俺のほうに!?」
ラメド「このカードが戦闘を行う時、フィールド上にエルフの剣士が存在する場合そのモンスターを攻撃しなければならない…」
ラメド「裏切りの魔術師とエルフの剣士と名のつくモンスターが同じフィールド上に存在する場合は攻撃宣言を無効にしダメージ計算を行った場合に受けるダメージ分だけプレイヤーがダメージを受ける」
泪(なるほど、となると…嫌なおまけがついていそうね)
652 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:52:11.50 ID:Ap0w/P60
翻弄「あの時の…」
魔術師「?」
翻弄「あの時の裏切り以降、俺達一族はお前とその弟子に倒されない為に修行を積んできた!お前になど倒されはしない!」
翻弄「ライフは100残っている!俺の攻撃で俺達の勝ちだ!」
泪「私は…」
653 :
◆TUO8aVtMuo
[sage もっと小出しにすべきだったかな?]:2008/05/14(水) 17:53:59.56 ID:Ap0w/P60
泪「私はこのままターンエンド」
翻弄「…!?何のつもりだ!?」
泪「きっと…きっとよ、貴方が攻撃宣言した時も今みたいな惨劇が起こる筈よ、だから彼は私にこのカードのコントロールを渡したのよ」
ラメド「察しがいいな、その通りだ…ついでだから教えてやろう、裏切りの魔術師が攻撃宣言を行った場合、たとえ無効にされたとしてもそのターンのエンドフェイズ時にコントロールは元々の持ち主に戻る」
泪「…!」
ラメド「そして俺のターン…お前の反応から見て伏せカードは破壊系統ではないと予想できた、裏切りの魔術師の攻撃でフィニッシュだ!」
泪「罠カード発動、ガード・ブロック!エルフの剣士が受けるダメージを0にしてカードを1枚ドローするわ!」
ラメド「ふん…どうせ次のターンで終わりだ、ヂェミナイを召喚しターンエンド」
泪 LP 1200 手札 2枚 場 翻弄 代償 最後まで使われないモンスターレリーフ(笑)
ラメド LP 1100 手札 2枚 場 荒野 魔術師 エルフ 聖なる輝き 最終突撃命令
654 :
◆TUO8aVtMuo
[sage そして盛り上がりもなく終了]:2008/05/14(水) 17:55:42.24 ID:Ap0w/P60
泪「私のターン…」
泪(私の手札には収縮や団結といった状況打開カードがない…私の引くべきカードは…)
泪「…ドロー!」
泪「(このカードは)…!」
ラメドの携帯「ピリリリリ、ピリリリリ」
ラメド「すまん、出ていいか?」
泪「いいわよ」
ラメド「…はい、こちら70…了解」
655 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:57:02.56 ID:Ap0w/P60
ラメド「俺の目的は達成された」
泪「?」
ラメド「俺の本当の目的はお前を足止めする事だったのさ」
泪「!」
ラメド「早く弟の元にでも行ってやるんだな、今なら間に合うかもしれないぞ」
泪「な…!」
ラメド「そう睨むな…これを渡しておこう」
656 :
◆TUO8aVtMuo
[sage]:2008/05/14(水) 17:57:54.44 ID:Ap0w/P60
泪「手紙?」
文章くん『手紙には「第一の手紙」と書かれており、便箋と数枚のカードが入っているように見える』
ラメド「三つの手紙が揃った時に読むように…と、ある御方からの伝言だ」
泪「…」
文章くん『泪、ラメドの言葉を聞き終えると一瞥もせず久井のいる喫茶店を目指す』
ラメド「さて…オレは帰ってメムとヌンの世話でもするか、後の事はアインとヴェパルがうまくやってくれる筈だ」
つづく
657 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/14(水) 18:16:52.72 ID:C.g3L72o
投下乙様だぜ
658 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/14(水) 18:20:33.87 ID:.v49OwIo
http://chubei.myminicity.com/sec
659 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/14(水) 18:21:29.39 ID:Ap0w/P60
以上、投下終了、完。
裏切りの魔術師について
http://www.vipper.org/vip819127.txt.html
おまけ 文庫版第一巻より
遊戯王骨牌演戯(ゆうぎおうかるとのたはぶれ)
http://www.vipper.org/vip819095.txt.html
高橋和季あとがき
http://www.vipper.org/vip819127.txt.html
660 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/14(水) 18:40:05.19 ID:QwBAU.DO
投下乙様
>>659
裏切りの魔術師とあとがきが一緒な件
661 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/14(水) 18:52:27.31 ID:Ap0w/P60
>>660
コピペミスってたwwwwww
こいつがあとがき
http://www.vipper.net/vip522320.txt.html
662 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/14(水) 19:29:22.91 ID:1JBAcLk0
乙さま。絆のフルを聞いたけど微妙だ
663 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/15(木) 14:20:32.38 ID:ws7HZHU0
,
|、 v ノ|
、 |\ ミ/ ̄⌒⌒ヽ/ ノ))
\ ,\_ / = ヽ/ 》_ノ
\ _ ノ_ル/ レ/V\ゝ_\、
ノ ノ.ノ | ´ ` |\、
`‘ー| ノ /(6 つ / 星屑を・・・キングに奪われた・・・ちくしょう・・・
ーノ.| / /⌒⌒ヽ
/ | \  ̄ ノ
| / ̄
__,冖__ ,、 __冖__ / // M ノ ,. - ―- 、
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔// _/ ヽ
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / / \ - j
__,冖__ ,、 ,へ / ,ィ \/ル ィ フ \
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_// \ / _/^ノ ソ 、`、 \/
ヽ_'_ノ)_ノ \> / \___ / /_ノ/ ,.;j ヽ|\ 一
n 「 | /. ∠ _ _ / -'''" =-{_ヽ{ \
ll || .,ヘ / ,-、 | ,r' / ̄''''‐-..,フ! \_->
ll ヽ二ノ__ { / ハ `l/ i' i _ `ヽ ヽ
l| _| ゙っ  ̄フ.rソ i' l r' ,..二''ァ ,ノ \_
|l (,・_,゙> / { ' ノ l /''"´ 〈/ /
ll __,冖__ ,、 > >-' ;: | ! i {
l| `,-. -、'ヽ' \ l l ;. l | | !
|l ヽ_'_ノ)_ノ ト . !. ; |. | ,. -、,...、| :l
ll __,冖__ ,、 |\/ l ; l i i | l
ll `,-. -、'ヽ' iヾ l l ;: l | { j {
|l ヽ_'_ノ)_ノ { / |. ゝ ;:i' `''''ー‐-' }
. n. n. n l | ::. \ ヽ、__ ノ
|! |! |! l | ::. `ー-`ニ''ブ
o o o ,へ l :. |
/ ヽ :
664 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/16(金) 22:22:57.78 ID:aSULusso
半年以上更新が無いSSって停止中に移していいよな?
665 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/16(金) 22:58:39.25 ID:kSASk6go
>>664
いい・・・んじゃない?ものによるだろうけど
666 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:01:06.72 ID:2v2/GI60
暇つぶしに投下する
ガイアナイト「……お前らは逃げろ。俺が奴の気を引いておく」
ゴヨウ「よお、お前が脱走者か。4人いたと聞いていたんだがなあ」
ガイア「……おい、デュエルしろよ。俺が勝ったら見逃せ」
ゴヨウ「ああん?お前、デッキは持ってるのか?」
ガイア「デッキならある。俺にとって大切なカードで組まれたデッキだ」
ゴヨウ「ハッ!そんなこと言う奴に限って弱いんだよ!」
ガイア「……始めるぞ」
ゴヨウ「ハハハハハ!お前ごときが俺に勝てるワケが無い!」
「「デュエル!!」」
667 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:01:25.22 ID:2v2/GI60
ゴヨウ「俺から行くぜぇ!ドロー!モンスターをセット!カードを1枚伏せてターンエンドだ!」LP4000
ガイア「俺のターン、ドロー!『切り込み隊長』を召喚!」LP4000
切り込み隊長
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択する事はできない。
このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスター1体を
特殊召喚する事ができる。
ガイア「この効果により、手札の『ジャンク・シンクロン』を特殊召喚する!」
ジャンク・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
レベル2以下のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
ガイア「そして『切り込み隊長』に『ジャンク・シンクロン』をチューニング!出でよ!『大地の騎士ガイアナイト』!」
大地の騎士ガイアナイト
シンクロモンスター
星6/地属性/戦士族/攻2600/守 800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
668 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:01:56.64 ID:2v2/GI60
ゴヨウ「へっ!効果なしのシンクロモンスターか!」
ガイア「だが、それだけかなり高い攻撃翌力を誇る!ガイアナイトで裏守備に攻撃!サイクロン・シェイパー!」
ゴヨウ「裏守備は『荒野の女戦士』だ!」
荒野の女戦士
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1100/守1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから攻撃翌力1500以下で地属性の戦士族モンスター1体を
自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。
ゴヨウ「この効果により、『投石部隊』を特殊召喚するぜ!」
投石部隊
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻 900/守2000
自分フィールド上の戦士族モンスター1体を生け贄に捧げる。
このカードの攻撃翌力以下の守備力を持つ表側表示のモンスター1体を破壊する。
ガイア「……ターンエンドだ」
669 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:02:13.69 ID:2v2/GI60
ゴヨウ「俺のターン!行くぜ行くぜ行くぜ!『ジュッテ・ナイト』を召喚!」
ジュッテ・ナイト
チューナー(効果モンスター)
星2/地属性/戦士族/攻 700/守 900
1ターンに1度だけ、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する
モンスター1体を表側守備表示にする事ができる。
ゴヨウ「オラオラオラオラァ!『投石部隊』に『ジュッテ・ナイト』をチューニング!来い!『ゴヨウ・ガーディアン』!」
ガイア「なっ……攻撃翌力2800だと!?」
ゴヨウ「ゴヨウガーディアンでガイアナイトに攻撃!ゴヨウ・ラリアット!!」
ガイア「うわっ……!」LP4000→3800
ゴヨウ「ゴヨウガーディアンの効果発動!ゴヨウガーディアンが戦闘でモンスターを破壊したとき、そのモンスターを守備表示で俺の場に特殊召喚する!」
ガイア「くそっ……」
ゴヨウ「だが……それだけで終わらせる俺じゃないぜ!『最終突撃命令』発動!」
ガイア「何ッ!?」
ゴヨウ「ガイアナイトは攻撃表示になる!ダイレクトアタックだ!サイクロン・シェイパー!!」
ガイア「うわあああああっ!!」LP3800→1200
ゴヨウ「ハハハハハ!お前のライフはこれであと僅かだ!いい加減諦めろォ!ターンエンドだぁ!」
670 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:02:35.42 ID:2v2/GI60
ガイア「……俺のターン、ドロー!」
ゴヨウ「あァ?まだ諦めないのか。諦めの悪い奴だ……」
ガイア「『死者蘇生』発動!」
死者蘇生
通常魔法
自分または相手の墓地からモンスターを1体選択する。
選択したモンスターを自分のフィールド上に特殊召喚する。
ガイア「お前の墓地の『ジュッテ・ナイト』を特殊召喚させてもらう!」
ゴヨウ「……一体何を」
ガイア「そして『所有者の刻印』発動!」
所有者の刻印
通常魔法
フィールド上に存在する全てのモンスターのコントロールは、
元々の持ち主に戻る。
ガイア「ガイアナイトは返してもらう!」
ゴヨウ「ちっ……だが、ゴヨウガーディアンには勝てないぜ!」
ガイア「ガイアナイトにジュッテナイトをチューニング……!」
671 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:02:50.83 ID:2v2/GI60
ゴヨウ「な……何なんだ!?このモンスターは!」
ガイア「『ギガンテック・ファイター』……シンクロ召喚!」
ギガンテック・ファイター
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
ゴヨウ「……だが、攻撃翌力は2800か、脅かしやがって……」
ギガンテック ATK2800→3400
ゴヨウ「な、何ィ!?」
ガイア「ギガンテック・ファイターは、墓地の戦士族の数だけ強化される!」
このカードの攻撃翌力は墓地に存在する
戦士族モンスターの数×100ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、墓地に存在する
戦士族モンスター1体を選択し自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
ゴヨウ「だが……数が合わないようだが」
ガイア「相手の墓地の戦士族もカウントする!」
ゴヨウ「何ィィィ!?」
672 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:03:17.65 ID:2v2/GI60
ガイア「まだだ!俺はまだ通常召喚をしていない!デッキトップの『巨大化』を墓地に送り、『アームズ・ホール』を発動!」
アームズ・ホール
通常魔法
自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送り発動する。
自分のデッキまたは墓地から装備魔法カード1枚を手札に加える。
このカードを発動する場合、このターン自分はモンスターを
通常召喚する事はできない。
ガイア「墓地の『巨大化』を手札に加え、ギガンテック・ファイターに装備させる!」
巨大化
装備魔法
自分のライフポイントが相手より少ない場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を倍にする。
自分のライフポイントが相手より多い場合、
装備モンスター1体の元々の攻撃翌力を半分にする。
ギガンテック ATK3400→6200
ガイア「更に『ジャンク・アタック』をギガンテック・ファイターに装備!」
ジャンク・アタック
装備魔法
装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの攻撃翌力の半分のダメージを相手ライフに与える。
ゴヨウ「う……うわあああああ」
ガイア「ギガンテックでゴヨウガーディアンに攻撃!ギガ・インパクトォ!」
ゴヨウ「ギャアアアアアアアアアア!!!」LP4000→600
673 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:04:17.06 ID:2v2/GI60
ガイア「『ジャンク・アタック』の効果!この効果により、相手に1300のダメージを与える」
ゴヨウ「ぐあ……っ!この俺が……こんな奴に、負けた、だと……」LP600→0
ガイア「だが、俺が勝ったことは紛れも無い事実だ!」
ゴヨウ「クソッ!俺はお前なんかより強いはずだ!負けるわけが……」
ガイア「あのなあ……強いだの弱いだの言ってるけど、それが何の意味があるんだ」
ゴヨウ「……!」
ガイア「デュエルってのはな、強いやつが勝つんじゃねぇ――最後まで諦めねぇやつが勝つんだッ!」
ゴヨウ「……!ばかなぁ……!」
ガイア「それじゃあ、な。二度と遭うことも無いだろう」
ゴヨウ「……畜生!畜生!」
ガイア「この世の中には上位互換とかなんだとか言ってカードの強さを勝手に決め付ける奴が多いから困る」
終わり
VIPで遊戯王CGIスレのあるレスにインスパイアされたので暇つぶしがてら投下した 反省はしない
674 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 18:08:42.28 ID:Ufaogm20
でもガイアナイトは使われない
675 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/17(土) 19:02:53.07 ID:2T0uuxoo
乙様だぜ
所有者の刻印でジュッテ戻らない?
676 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/17(土) 20:32:35.60 ID:MdklqI2o
22時くらいに投下いけそう
677 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 20:33:19.85 ID:2v2/GI60
>>675
ノリで書いたから忘れてた まあいいや
678 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 21:11:43.33 ID:6NPk6JAo
順番変えればいいだけじゃね?
679 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/17(土) 21:57:36.00 ID:MdklqI2o
では予告通り22時ピッタリから新連載を投下します
打ち切りそうな匂いプンプン放ってますが生暖かい目で見てください><
あとうっかり言い忘れてた
>>673
投下乙
680 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:01:00.56 ID:MdklqI2o
イチヨンダイバー
第一話「イチヨンダイバー」
カードショップ「SHOBON」
こじんまりとしたカードショップだが、今は夏休み。
大規模カードショップはデュエルスペースを求める決闘者達で溢れていて暑苦しいので穴場のこの店を知っている決闘者達は暑苦しさから逃げるためにこのカードショップに足を運ぶ。
と、言っても来るのは大量に出現した大きなお友達にデュエルスペースを追われた子供達だけだが。
このカードショップのデュエルスペースで一人の青年が少年とデュエルをしていた。
子供LP:6000 手札3枚 場:スパークマン 伏せカード無し
青年LP:3500 手札5枚 場:悪シノビ 伏せカード2枚
少年「よーし!僕は手札から融合を発動!」
少年は場のスパークマンと沼地の魔神王を墓地に送った。
「お、その組み合わせは…」
少年「こい!シャイニング・フレア・ウィングマン!攻撃翌力はえ〜っと、墓地のE・HEROは7体だから…4600だ!」
「いいカードだ」
少年「へっへー!僕のデッキの最強カードだ!これが通ればお兄ちゃんに勝てるぞー!攻撃だ!」
「悪シノビの効果で1枚ドロー。一見、俺が窮地に追い込まれている状況に見える…が」
青年は伏せられていたカードを1枚めくる。
681 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 22:02:08.42 ID:MdklqI2o
「この一枚のカードで状況はひっくり返されることになる、ディメンション・ウォール」
このカードは自分が受ける戦闘ダメージをそのまま相手に跳ね返すカードだ。
つまり青年にはダメージは無く、少年に4200のダメージが襲い掛かる。
少年LP:6000→1800「そんなー、だけどシャイニングの効果で攻撃翌力分のダメージは受けてもらうよ!」
青年LP:3500→3100「どうぞどうぞ」
少年「くっそー、ターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー。ネクロガードナー召喚、ほい、強制転移」
青年は少年の場にネクロガードナーを置いて少年の場のシャイニング・フレア・ウィングマンを自分の場に置いた。
少年「うわー!」
「はい、しゃいにんぐしゅーとぉー」
少年LP:1800→0「うう…また負けた」
「ふう」
青年は座っていたパイプ椅子にもたれた。
少年「兄ちゃんもっかい!もっかい!」
「やだよ…疲れたし」
そこにもう一人の少年が少年の椅子の隣に座った。
少年といってもこっちは中学生で身長差はかなりあり、少年と並ぶと違いがはっきりと分かる。
( ^ω^)「お兄さんには勝てたかお?」
少年「いーや、ぜんぜんかてねー。くっそー、次こそは名前を聞いてやる!」
682 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 22:03:14.74 ID:MdklqI2o
青年とこの店に通う少年達はある賭けをしていた、賭けと言っても実際に何か賭けているわけではない。
青年は夏休みの初日にこの店に初めて顔を出してさっきの少年に勝利した。
少年は青年に名前を聞いたが教えなかった、その時に青年はこう言った、
「俺の名前が知りたかったら俺に勝つことだな」
別に深い意味は無い、なんとなく目標があったほうがデュエルは燃えるだろうと思ってこの条件を言った。
そして今まで連戦連勝、彼は高校生だ、流石に小学生と中学生には負けなかった。(中学生の少年にはたまに負けそうになるが)
子供相手だが、連戦連勝する気分は結構悪くなかった。
青年は手に顎を乗せて店内を見渡す。
「それにしても…なんでこの店には子供しかいないのかね」
( ^ω^)「皆大手の店に言ってるんだお…でも大手のデュエルスペースは大きなお友達やDQNに占領されてるから僕達はここでやるしかないんだお…」
「ふぅん…」
紹介が遅れたがこの少年は内藤ホライゾンと言う、ここから一駅離れたVIP中学に通う中学生だ。
( ^ω^)「お兄さん、次は僕とやるお!」
「ん〜…」
青年は椅子の背もたれにもたれ掛かり、グラグラとパイス椅子を揺らし、天井を見ながら考える。
「眠いからいいや…こいつとやっててくれ」
(;^ω^)「えー…」
683 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:04:59.99 ID:MdklqI2o
そのままの体制でグラグラと椅子を揺らしながら少年と内藤のデュエルをBGMに目を瞑って眠ろうとする。
少年が沼地の魔神王の効果を使った所辺りで深い眠りに落ちた。
夢を見ていた。
いつも見る夢だ。
真っ白な空間で母親と写真でしか見た事の無い父親が小さな少女と手をつないでいる。
自分はその後ろを歩いている。
手を伸ばそうと思うとどんどんと離れていく。
思わず叫びそうになる「母さん!父さん!」と。
その瞬間、青年は一気に夢から現実へ引き戻される。
「はっ!」
('A`)「おい、大丈夫かすげえ汗だぞ」
青年の前には一人の男が座っていた。
「あれ…そこはあいつが…そうか、ブーンとデュエルするために席をずらして…」
青年は寝ぼけていて今の状況がいまいち理解できていなかった。
「そうだ!母さん!」
いきなり母さんと呼ばれた男は面を喰らったような顔をする。
('A`)「い、いや…俺はお前の母さんになった覚えは無いが」
「あ…悪い寝ぼけてた、父さん」
('A`)「父さんでもない、大丈夫か?こいつ」
(;^ω^)「大丈夫だと思いますお、いつも寝起きはこんな感じだし」
青年は頭を掻き毟る、どうやら相当自分は寝ぼけて入るらしい。
「あー…」
('A`)「俺はプロデュエリストの毒島毒男だ、もちろん知ってるだろ?」
知っているような、知らないような。
一応名前は知っていたので肯定しておいた。
「はい」
684 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:06:16.22 ID:MdklqI2o
('A`)「まさかこんな所にこんな穴場があるとはな…。とりあえずここで一番強い奴とデュエルしたいんだが」
ここで一番って…三人しかいないじゃないかと思ったが、辺りを見渡すと結構人が来ていた。
どうやらかなりの時間寝ていたようだ。
別の子供とデュエルしていた少年がこっちまで目を輝かせながらやってくる。
少年「この人です!!!」
そう言って青年を指差す。
「(げっ…)」
('A`)「ほぉ〜、そうは見えんが。おっと、決闘者は見た目じゃないな」
それに俺も人のことは言えないだろうしと、付け加え、
('A`)「どうだ、俺とやらないか。お前、名前は?」
少年「それとですね!かくかくしかじかで!」
少年は少年達と青年の賭けについて話した。
('A`)「ふーん、いいだろう。ここのルールに従ってお前に勝つ事で名前を聞き出そう」
「(まじかよ…そこまで腐ったか少年)」
ここに来るような小中学生には圧勝できるほどの実力を持つ青年だが、所詮は一介の高校生、プロ相手になんか勝てるわけが無い。
「(どうしようかね…)」
そう思って目を背けようとすると、
少年「ドキドキ、ワクワク」
目をもの凄く輝かせている少年が目に写った。
さらにギャラリーがぞろぞろとやってきている。
685 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:07:58.63 ID:MdklqI2o
「(いつもこいつらをボコボコにして偉そうにしてるのにここで逃げたらやっぱり恥だよなあ…負けても恥だよなあ…)」
でもここで名前教えるのも何だかなあ…と迷っているとふとある事が頭に浮かぶ、それをドクオに告げた。
「あなたは…帰ったら他の人にここの場所を教えて一緒に来たりするんでしょうねえ」
('A`)「ん?まあそうだろうな、大手や他は人いっぱいだし」
「でしょうねえ…」
どんな場所にもルールと言うものがある。
この店の暗黙のルールは穴場である事を維持するためにこの店の事を他言してはいけないというルールだ。
店長としてはたまったものではないが、大手に居場所が無い子供達にとっては死活問題だ。
だから皆何も言わずに守っている。
ここに来て日が浅い青年だが、なんとなくそんな雰囲気は理解していた。
「そうですね、僕だけに負けた時のペナルティが追加されるのもどうかと思うんですよ、だからあなたにも賭けてもらう」
('A`)「ん?」
「俺が勝ったらこの店の事は他言しない、OK?」
('A`)「ああ…そういうことか、いいぜ」
自分がゆっくりと眠れる環境を守りたいのか、それとも子供達が安心してデュエルできる環境を守りたかったのか、分からないが。
不思議とやる気が出てきた。
686 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:09:04.50 ID:MdklqI2o
子供達に緊張が走る、プロのデュエルが見れるからじゃない、いつも圧勝されているから分からない自分達が尊敬する青年の実力がはっきりとする初めての状況だからだ。
青年はそんな不安と期待が混じった目で青年を見る子供達を横目で見る。
「(そ、そんなに期待するなよな…)」
冷や汗が垂れる。
正直自身は無かった、だが…。
悪くない気分だ、何だか燃えてきた。
デッキをシャッフルする。
「先行後攻は…」
('A`)「好きなほうを譲ってやる、こっちはプロだからな」
「なら…」
五枚のカードを裏側のまま引いて手前に置いていく。
「先行を貰いましょう」
手前のカードを手札に加え、デュエルが始まる。
687 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:11:18.22 ID:MdklqI2o
「「デュエル!」」
「俺のターン、ドロー」
いつもなら深く考えずにいいと思った手をバンバンと出していくが今回はそうはいかない、相手は子供じゃなくてプロだ。
「(相手が何のデッキを使うのか分からないからな…まずは様子見だ)」
モンスターを裏側で場に出す、さらにカードを1枚伏せた。
「ターンエンド」
('A`)「俺のターン、ドロー」
「(プロのデュエルか、小中生相手のぬるま湯に浸かっていたデュエルばかりしていた俺にどこまでできるか…)」
('A`)「俺はサイバー・ドラゴンを特殊召喚、さらに手札より賢者ケイローンを召喚、優先権を行使してケイローンの効果を発動だ」
手際よくモンスターを場に並べていく。
('A`)「そうだな、手札の貪欲な壺を捨ててその伏せカードを破壊する」
破壊するカードを軽く指先で叩く、この場合わざわざ対象を選択する必要は無いが、これは癖のようなものだ。
「当たり…炸裂装甲です」
('A`)「よし、サイバー・ドラゴンで裏守備に攻撃だ」
裏守備を軽く指で叩く。
「裏守備は魔装機関車 デコイチ、破壊されるけどリバース効果により1枚ドロー」
('A`)「んじゃケイローンでダイレクトアタック」
青年LP:8000→6200「ぐ…」
青年が先手を取られたことで少年達がざわめき始める。
プロを相手にするのだからこれくらは普通、だが少年達は彼が押されている所を見た事が無かった。
('A`)「カードを1枚セットしてターンエンドだ」
688 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:12:27.11 ID:MdklqI2o
状況
青年LP:6200 手札:5枚 場: 伏せカード無し
毒男LP:8000 手札:2枚 場:サイバー・ドラゴン 賢者ケイローン 伏せカード1枚
「俺のターン、ドロー」
場は押されているとはいえ、手札の枚数はこっちの方が上、まだ何とでもなる。
「俺は…モンスターをセット、さらにカードを1枚セットしてターンエンド…」
('A`)「おっと、そこだ」
ドクオはエンドフェイズに伏せカードを発動する。
('A`)「サイクロン」
いわゆるエンドサイクというやつだ、エンドフェイズにそのターンセットしたカードを破壊することでチェーンを許さないシンプルかつ強力な戦術。
「またしても当たり、終焉の焔ですよ」
('A`)「やはりフリーチェーンのカードを伏せてきたが、残念だな」
また冷や汗が出る、まだ3ターン目にもかかわらずこの状況…。
─これが、
「(これがプロか…!)」
いかに自分が小山の大将を気取っていたかよく分かった。
「(これはどちらかと言うと井の中の蛙って言うのかな…)」
正直に言うと子供相手の連勝で少し自信付き、プロ相手にもそこそこのデュエルができると思っていた。
だがプロの実力を見誤っていた。
689 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:14:16.30 ID:MdklqI2o
('A`)「では俺のターン、ドロー」
ドクオは「よし」と引いたカードを見て言った。
「(何か…いいカードを引いたか)」
('A`)「俺はデスカリバーナイトを召喚する、そのままバトルだ」
裏守備を軽く叩く。
('A`)「デスカリで攻撃だ」
「裏守備はディスクガイ…」
('A`)「(誘発効果モンスターじゃなかったか、まあいいかゴーズ対策にもなるし)そのまま2体で直接攻撃」
青年LP:6200→4400→2300「(これは…)」
('A`)「ターンエンド」
この状況でほとんどの少年が「お兄ちゃん弱いじゃん」などとは思わなかった。
ほとんどがほぼ素人同然の決闘者の少年達だったが、半数以上がドクオが発する"プロのオーラ"を感じ取っていた。
圧倒的な力の差に、青年は呆然としていた。
テレビなどでたまに見かけるプロのデュエリストがここまで強いと思わなかったからだ。
「(モンスター効果はデスカリに阻まれ、カードを伏せてもケイローンに破壊される…どうしろと言うんだ)」
690 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:15:09.74 ID:MdklqI2o
状況
青年LP:2300 手札:4枚 場: 伏せカード無し
毒男LP:8000 手札:2枚 場:サイバー・ドラゴン 賢者ケイローン 死霊騎士デスカリバーナイト 伏せカード無し
「(今までこんな所でぷちゃぷちゃと水の掛合いや砂のお城を作っていた罰だなこれは…)」
青年は後悔はしなかったが、自分のデュエルがここまで堕ちているのを実感してしまい、少し悲しくなった。
「(だが…こっちも簡単には負けられない)俺のターン、ドロー」
('A`)「(おっ…)」
ドクオは青年の微妙な表情の変化に気づく。
ドクオはプロになってからこういった微妙な相手の変化に気がつくようになった。
「(相手の場を観察しろ、そうすれば正気は必ずある)ん…?」
青年はある事に気がついた。
「…そうか」
モンスターを裏側表示で召喚、さらにカードを1枚セットした。
「これでターンエンドです」
青年の顔はさっきとはうって変わり、不敵に笑った。
「どうぞ、あなたのターンですよ」
('A`)「う…」
691 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:16:44.09 ID:MdklqI2o
一人の少年が内藤に小声で質問する。
少年「ね、ねえブーン」
ブーンとは内藤のあだ名だ。
( ^ω^)「どうしたんだお?」
少年「兄ちゃんはさっきと同じ事しかやってないのに何でプロの人は焦ってるの?」
(;^ω^)「それは…」
「いい質問だぞ、少年」
小声で言ったつもりが聞こえていた。
「最初気づかなかったけど随分と簡単な話だ、相手と自分を含むあらゆる効果に反応して潰すデスカリバーがいるからケイローンの効果が使えない」
少年「あっ!」
('A`)「俺のターン、ドロー…」
ここで初めてドクオが手札と睨めっこを始めた。
('A`)「デスカリ召喚したのは失敗だったな…俺はデスカリバーナイトを生け贄にささげ…」
デスカリバーを墓地に送る。
「(やはり…伏せカードを警戒してきた!)」
('A`)「氷帝メビウスを召喚!このカードの生け贄召喚に成功した時場の魔法、罠カードを2枚まで破壊する破壊するのはもちろん…」
青年の場にセットされた伏せカードを指差す。
「でしょうね、そう来ると思いましたよ」
('A`)「なっ!?」
692 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:18:01.68 ID:MdklqI2o
「あなたのデュエルは僕達と根本的に違うものがあるんですよ、それは伏せカードを恐れているということ。プロであるあなたは負けたら後が無いかもしれない」
「だからモンスター効果や伏せカードを極端に警戒する」
('A`)「な、何が言いたい…?」
「だから、こんな罠に掛かる。氷帝メビウスの効果にチェーンしてトラップカードを発動します」
青年は伏せられたカードを表側にした。
「激流葬」
《激流葬(げきりゅうそう)/Torrential Tribute》
通常罠(制限カード)
モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動可能。
フィールド上のモンスターを全て破壊する。
('A`)「あ、あああああ!!」
「このカードにより場のモンスターを一掃します、さらに裏守備でセットしてあったクリッターの効果も発動」
('A`)「ぎ、逆転だ…逆転された!」
「クリッターの効果で終末の騎士を手札に」
('A`)「ば、馬鹿な!」
「(これで安心して伏せカードをセットできる)どうします?」
('A`)「くっ…カードをセットしてターンエンドだ」
693 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:18:47.30 ID:MdklqI2o
状況
青年LP:2300 手札:4枚 場: 伏せカード無し
毒男LP:8000 手札:2枚 場: 伏せカード1枚
「俺のターン、ドロー。これで俺とあなたのカードの差は2枚アドバンテージの量で追い込めばLP差などすぐに埋まりますよ」
と、虚勢を張った。
正直このまま押し込む自信はそんなにない逆転したとはいえ相手はプロだ。
「では終末の騎士を召喚、ネクロガードナーを墓地の送ります」
だがこうして不敵に笑ったり不安を隠し通せば自分の有利な方向にデュエルが進むと青年は知った。
それに…。
少年「兄ちゃんすげー!」
( ^ω^)「凄いお!プロ相手に逆転だお!」
実際に口元が緩んできた。
少年達の歓声もあるのだが、顔に出さないがプロ相手に逆転したのがとてつもなく嬉しかった。
「終末で直接攻撃!」
('A`)LP:8000→6600「いいだろう…」
初めて攻撃が通った。
「さらにカードをセット…ターンエンド」
だが同時に胃も痛んでくる。
ここまで来たら勝つしか無いだろう。
694 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:19:51.68 ID:MdklqI2o
それは相手も同じだった。
('A`)「(ここまで追い詰めたんだ、少し手札差などプロのプレイングでどうにかしてやる)俺のターン、ドロー!」
ドクオも笑う、いいカードが来たようだ
('A`)「死者蘇生!」
「ここで…」
('A`)「お前の墓地のディスクガイを貰おうか」
青年は墓地のディスクガイをドクオの場に置いた。
('A`)「D−HERO ディスクガイが墓地から蘇生したことで効果が発動、2枚ドロー。これで手札の差は埋まったな」
だが青年は表情を崩さない。
('A`)「こっちはプロだ、アマに負けるわけにはいかないんだよ。こいつを生け贄にE−HEROマリシャス・エッジを召喚する」
「半最上級モンスターがきましたか」
('A`)「分かってると思うがそっちの場にモンスターがいれば生け贄一体で出せる最上級モンスターだ。バトル!」
「その攻撃はこっちで防がせてもらいます。くず鉄のかかし、一度だけ攻撃を無効化。さらに、」
発動したくず鉄のかかしを墓地に送らずにそのまま裏に戻しセットしなおした。
「このカードをセット状態に戻す」
('A`)「チィ…ターンエンドだ」
695 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:20:56.77 ID:MdklqI2o
状況
青年LP:2300 手札:3枚 場:終末の騎士 伏せカード1枚
毒男LP:6600 手札:3枚 場:E−HERO マリシャス・エッジ 伏せカード1枚
「(場の数は互角、だが相手は貫通付きの最上級モンスター)俺のターン、ドロー」
「これは…どうしようも無いですね。とりあえずおろかな埋葬を発動、墓地にダーク・ヴァルキリアを送ってターンエンド」
('A`)「(絶対に何かあるな…)俺のターン、ドロー。まずは…」
青年の墓地を指差す。
('A`)「そのネクロガードナーから処理しておこうかハイドロゲドンを召喚する」
ハイドロゲドンはモンスターを戦闘破壊するとデッキから同名カードを召喚する。
「これは…防ぐしかありませんね」
('A`)「マリシャス・エッジで攻撃だ」
「くず鉄のかかし」
青年はくず鉄をセット状態に戻す…が、
('A`)「セットした罠カードはそのターン中には使用できない、ハイドロゲドンで攻撃」
「墓地のネクロガードナーを除外することで攻撃を無効化」
('A`)「ターンエンドだ」
696 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:21:37.65 ID:MdklqI2o
状況
青年LP:2300 手札:3枚 場:終末の騎士 伏せカード1枚
毒男LP:6600 手札:3枚 場:E−HERO マリシャス・エッジ ハイドロゲドン 伏せカード1枚
「俺のターン、ドロー。…よし」
('A`)「む…」
「メインフェイズに入ります、手札より皆既日蝕の書を発動」
(;'A`)「か、皆既日蝕の書!!」
「その効果により場のモンスターを全て裏側守備表示にしてもらいます」
('A`)「だがこのカードはエンドフェイズに相手の場のモンスターを全て表に戻してその数だけドローするデメリットがあるはず…処理しきれるのか?」
「それを聞きますか…」
('A`)「む」
「処理できるから使ったんですよ、もちろん。裏側守備表示にした週末の騎士を反転召喚、反転召喚時にも効果が使えるんですよこいつは」
('A`)「知っているさ」
「墓地に…ダーク・ネフティスを墓地に送ります。そして、」
手札から1枚のモンスターを攻撃表示で召喚した、そのカードは
「ダーク・アサシンを召喚」
697 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:22:55.92 ID:MdklqI2o
このカードは墓地の闇属性モンスターの数で効果が変動する。
「墓地の闇属性カードは…」
デコイチ、クリッター、ディスクガイ、ダーク・ネフティス、ダーク・ヴァルキリア
それらのカードを広げて見せる。
「墓地のカードは5枚、それによる効果は…」
ダーク・アサシンの最上位能力、それは、
「このカードを生け贄に相手の場の裏側守備モンスターを全て破壊します」
ダーク・アサシンを墓地に置く。
ドクオは裏側守備表示となったマリシャス・エッジ、ハイドロゲドンを墓地に置いた。
(;'A`)「ぐっ…」
「終末の騎士で直接攻撃」
('A`)LP:6600→5200「(ここでは…まだ使わない!)」
「毒島さん、俺は…このデュエルで学んだ事がいくつかあるんですよ」
('A`)「何だ…」
「その内の一つ、伏せカードには警戒すべし。手札から死者転生を発動、手札を1枚捨てて墓地のモンスターを手札に戻します」
青年は悪シノビを墓地に送ってダーク・ネフティスを手札に戻した。
('A`)「…!!」
698 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:23:42.22 ID:MdklqI2o
「そして墓地のダーク・ヴァルキリア、ダーク・アサシンを除外することでダーク・ネフティスを墓地へ送る」
この効果で墓地に送ったダーク・ネフティスは次の自分のスタンバイフェイズに墓地から特殊召喚される。
「(これで打てる手は全部だ)ターンエンド」
('A`)「くっ…」
ドクオが苦悶の表情を浮かべる。
手札、LP共に有利なのは自分だが…。
('A`)「俺のターン、ドロー!!」
このままではプロとしてのプライドが砕け散る危険性がある。
('A`)「(調子に乗って忘れていた、プロがアマに挑むという危険性について…)」
ドローしたカードを見る。
('A`)「…!大嵐を発動!」
自分のカードを含む全ての魔法、罠カードを吹き飛ばす大嵐だが、次の相手ターンに自分の伏せカードが破壊される事が確定しているドクオには自分のカードが巻きこまれようと関係が無
かった。
青年はくず鉄のかかしを墓地に送った。
「む…」
('A`)「そして…デッキにはもう1体しかいないがお前の残り少ないLPを追い詰めるには十分だハイドロゲドンを召喚する」
「このタイミングでハイドロゲドン…これほど厄介なカードは無いですね」
三度目の冷や汗。
699 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:24:04.43 ID:MdklqI2o
('A`)「ハイドロゲドンで終末の騎士を吹き飛ばし、さらにデッキより同名カードを特殊召喚」
青年LP:2300→2100
('A`)「さらに追撃だ」
青年LP:2100→500
('A`)「これで早すぎた埋葬も使えまい」
「ええ…」
('A`)「ターンエンドだ」
700 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:24:56.91 ID:MdklqI2o
状況
青年LP:500 手札:0枚 場: 伏せカード無し
毒男LP:5200 手札:2枚 場:ハイドロゲドン×2 伏せカード無し
「俺のターン、ドロー」
墓地のダーク・ネフティスを取り出し、特殊召喚する。
「効果は使えませんが、この場面では重要なアタッカーとなります」
('A`)「攻撃翌力2400か…」
「ハイドロゲドンに攻撃!」
('A`)LP:5200→4400「(ついにここまで追いついてきたか…)」
「さらに伏せカードを1枚セットしてターンエンド」
('A`)「俺のターン、ドロー!…ハイドロゲドンを生け贄に人造人間サイコ・ショッカーを召喚!合い打ちだ」
元制限クラスの強力モンスターもこの場面ではこの程度の扱いだった。
だが、ドクオの行為には理由があった。
('A`)「ターンエンド…」
701 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:25:45.08 ID:MdklqI2o
状況
青年LP:500 手札:0枚 場: 伏せカード1枚
毒男LP:4400 手札:2枚 場: 伏せカード無し
「俺のターン、ドロー!…死者蘇生!」
('A`)「このタイミングでか!!」
「俺はあなたの墓地に存在するマリシャス・エッジを特殊召喚!」
( ^ω^)「いけるお!」
少年「兄ちゃんいけー!!」
「マリシャス・エッジで直接攻撃!」
('A`)LP:4400→1800「わざわざ、サイコショッカーを使ってしょうがなく場ががら空きという演出をした理由は…こいつがいたからだ」
ドクオは手札からモンスターを特殊召喚した。
このタイミングで出てくる奴と言えばあいつしかいない。
('A`)「冥府の使者ゴーズ!そしてその効果により攻撃翌力2600のカイエントークンを特殊召喚!」
(;^ω^)「こ、このタイミングでかお…」
「ターンエンド…」
702 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:26:25.84 ID:MdklqI2o
('A`)「これで終わりだ、ドロー!バトル、ゴーズでマリシャス・エッジを攻撃!」
青年LP:500→400「…」
('A`)「そして…とどめだカイエントークンによるダイレクトアタック!」
少年「あああ…」
「言ったはずだぜ…少年」
少年「え?」
「一見、俺が止めを刺されている状況に見える…が」
セットされていたカードをめくる。
「この一枚のカードで状況は逆転することになる、ディメンション・ウォール」
《ディメンション・ウォール/Dimension Wall》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
この戦闘によって自分が受ける戦闘ダメージは、
かわりに相手が受ける。
('A`)「なっ…」
「2600ダメージ、受けてもらいましょうか」
('A`)LP:1800→0「なああああああああああああああああああああ!!!!!!??」
703 :
◆p82SghQB8o
[sage]:2008/05/17(土) 22:27:13.88 ID:MdklqI2o
青年は手に浮かんでいる汗を眺める。
「(この感覚、デュエル中のわずかな時間だが…潜った!デュエルの深い所に!俺が浜辺で遊んでいる間に俺を置いていった奴らの領域へ!)」
青年がデュエルの余韻に浸っていると、
( ^ω^)「凄いお!プロの人に勝ったお!!」
少年「皆!胴上げだ!」
「お、おい…」
少年達「わっしょい!わっしょい!」
小中学生の少年達が青年を胴上げする。
だが、ここは狭い店だ。
壁や物にぶつかる。
「痛い!痛い!」
('A`)「プロの…俺が…負け…おい!」
ドクオは胴上げされている青年を強引に下ろし、
('A`)「名前だ!名前を教えろ!」
「勝ったら教える約束でしたが」
(#'A`)「そんな事はどうでもいい、教えろ覚えてやる!」
704 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/17(土) 22:28:06.14 ID:MdklqI2o
(;^ω^)「な、なんてわがままな大人だお」
「そうだな、教えてやろう」
少年「え!?」
「俺の名前は…」
「イチヨンダイバー」
伝説の始まりだった。
705 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/17(土) 22:30:00.72 ID:MdklqI2o
これで投下終了
元ネタは一応ハチワンダイバー
実はタイトルが決まらなかったからパクっただけだったりします
冷静に見直したら別に14マスのデュエルフィールドに潜ったわけじゃないからこの名前はおかしいですね
706 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/17(土) 22:31:26.06 ID:2v2/GI60
>>705
乙ですー
主人公の年齢を14歳にするとか、キーカードを14枚にするとか、こじつける方法はいろいろあるぜ!
707 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/17(土) 22:32:22.39 ID:BiMbvQAO
お疲レモン
708 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/17(土) 22:35:48.25 ID:2T0uuxoo
乙様だぜ
トラウマあるっぽいから連載続けて主人公覚醒させてダイブさせればいいんじゃね?
709 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 01:02:32.01 ID:OrTk3RE0
やっと完成したぜー!疲れた……
投下したいけど人いないなら明日の夜にしようと思うんだが……誰もいないねー?
710 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 01:16:09.47 ID:IdYZt.Qo
, - ―― - 、
/. ,イ \ ━┓¨
/ / | ヽ ━┛
| ,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ | ━┓¨ 君達は本当に争いが好きだな
( ゙l ゙、_ .) ━┛ そんなに僕の本気が見たいのかい?
ゞj´ ヽ同キ同ノ (.リ ━┓¨ しかし、そうなると……手加減出来るかどうか
.{ ( ) /. ━┛
) ノω| ,l~
/`ヽ、______,,/\
711 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 01:16:23.77 ID:IdYZt.Qo
誤爆ですね、わかります
712 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 08:30:14.19 ID:bpcPDcDO
>>709
いるけどネタがないから書き込みがないだけなんだぜ
713 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 18:47:37.18 ID:0Ui5ns.o
_≦`v'≧. /,ニ丶、
,.=、_ノ:::::::::::::::::::::`/ニ)ニ)` 君達は本当に争いが好きだな
イノノ,ィ::::::,.=、::{{0}}:::::ゝ三ノ そんなに僕の本気が見たいのかい?
彡ノノイ::::::::::::::::::::::r、::::〉 しかし、そうなると……手加減出来るかどうか
ヘ::::f`、::::::::/ }:(
);ヽw;;:::::wィ;ノ
''レw'''''`tt'
714 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 19:36:22.62 ID:KRuRNjk0
俺も一年半くらいぶりに続編を書いてみようかしらー
715 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 21:54:15.57 ID:oPuexZM0
予告通りそろそろ投下、ハイパーアホ毛タイム始まるよー!
716 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 21:55:37.46 ID:7IpGmQDO
wwktk
717 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 21:59:28.15 ID:oPuexZM0
前回を読んでないという人にあらすじを産業で
シューの知り合いらしきクー登場
ツンが挑むもフルボッコ
シューVSクー開始←今ここ
それでは第5話スタートです
Surreal&Fool's 第5話「新たなる来訪者(後編)」
718 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 21:59:51.26 ID:BIxMrsEo
ぼくはここにいるから
719 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 22:00:07.57 ID:oPuexZM0
シューはクーの反対側のデュエルスペースの前に立とうとして。
ξ;;)ξ「ぐす……ひっく……」
その場に座り込んだまま、俯き涙を流す少女の姿を見つけた。
シューは右手を差し出すと、泣きじゃくるツンに優しく声をかける。
)
ww ゚ -゚)「……ほら、立って」
ξ;;)ξ「ごめんなさい……あたし、勝てなかった……」
ξ;;)ξ「行かないで、シュー。行っちゃやだよぉ……」
差し出された手を祈るように握りながら涙を零し続ける少女の頭を、シューはゆっくりと撫でた。
)
ww ゚ -゚)「……ありがとね。僕のために頑張ってくれて。嬉しかったよ」
)
ww ゚ -゚)「……大丈夫。僕は、絶対に負けない。約束する」
ξ;;)ξ「シュー……」
シューは自分を呼ぶ少女に軽く微笑ながら、腕に力を篭めてツンを立たせる。
そして、少女の代わりにそのままになっていたデッキを纏めると、横にいる二人に声をかけた。
)
ww ゚ -゚)「……ドクオ、ブーン。ツンを頼むよ」
そう言って、ツンにデッキを持たせて二人の元に連れて行く。
('A`)「お、おぅ」
( ^ω^)「わかったお」
)
ww ゚ -゚)「……ありがとう。二人にも約束する。僕は負けないよ」
いつになく真剣に二人に感謝の言葉を述べ、シューは女性と対峙するようにデュエルスペースに立った。
720 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<髪とか顔とかがおかしいのはもうお約束]:2008/05/19(月) 22:01:08.05 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……待たせたね。さぁ、デュエルだ」
対する女性は切れ長の眼を細め、鋭い視線を送る。
川 ゚ -゚)「久しぶりの君とのデュエルだと言うのに……こういう形になって、私はとても憤慨している」
川 ゚ -゚)「楽に負けられると思うな。自身の選択を後悔しろ。そして君を連れ戻す」
)
ww ゚ -゚)「……それは悪いけど、出来ない」
そう言うと、シューはデュエルスペースの横を僅かに確認する。
ξ゚听)ξ「……」
二人の親友に挟まれ、不安気にこちらを見つめている少女の姿を認めると、シューは自分のデッキをデュエルスペースに置く。
)
ww ゚ -゚)「……さぁ、始めようか」
川 ゚ -゚)「あぁ、私とシュー、どちらが正しいか、はっきりさせてやろう」
二人は同時に山札の上のカード5枚を手に取った。
721 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<というわけでアホ毛移動テスト]:2008/05/19(月) 22:03:09.85 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)【弱肉一色】VS【弱肉強食】川 ゜-゚)
川 ゚ -゚)「先攻は譲るぞ」
)
ww ゚ -゚)「……ありがと。じゃあ、僕のターン、ドロー」
)
ww ゚ -゚)「……モンスターをセット、ターンエンド」
)
ww ゚ -゚)
LP:8000
手札:5枚
モンスター:裏守備1枚
魔法・罠:なし
川 ゚ -゚)
LP:8000
手札:6枚
モンスター:なし
魔法・罠:なし
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー」
川 ゚ -゚)「私はブラッド・ヴォルスを召喚する」
《ブラッド・ヴォルス/Vorse Raider》 †
通常モンスター
星4/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1200
悪行の限りを尽くし、それを喜びとしている魔獣人。
手にした斧は常に血塗られている。
川 ゚ -゚)「ブラッド・ヴォルスで攻撃」
)
ww ゚ -゚)「……モンスターは大木炭18。反射ダメージを受けてもらうよ」
川 ゚ -゚)「むぅ。ならばメイン2に移り、凡骨の意地を発動し、ターンエンドとさせてもらう」LP8000→7800
722 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<というわけでアホ毛移動テスト]:2008/05/19(月) 22:04:04.70 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)
LP:8000
手札:5枚
モンスター:大木炭18(守)
魔法・罠:なし
川 ゚ -゚)
LP:7800
手札:4枚
モンスター:ブラッド・ヴォルス(攻)
魔法・罠:凡骨の意地
川 ゚ -゚)「シューのデッキは相変わらずレベル1バニラが軸のようだな。スキルドレインが効かないからやりにくい」
)
ww ゚ -゚)「……でも攻めるのを止めるつもりはないんでしょ?」
川 ゚ -゚)「当たり前だ。躊躇していたら負ける。それが勝負というものだ」
)
ww ゚ -゚)「……相変わらずだね。クーは。僕のターン、ドロー」
)
ww ゚ -゚)「……モンスターをセット。1枚伏せてターンエンド」
)
ww ゚ -゚)
LP:8000
手札:4枚
モンスター:大木炭18(守)、裏守備1枚
魔法・罠:伏せ1枚
川 ゚ -゚)
LP:8000
手札:4枚
モンスター:ブラッド・ヴォルス
魔法・罠:凡骨の意地
723 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<これなら……いける!]:2008/05/19(月) 22:05:53.20 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「私のターン、ドローする。引いたカードはサファイア・ドラゴン。凡骨の意地の効果でさらにドロー」
川 ゚ -゚)「シールドクラッシュを発動。これで大木炭18を破壊する」
《シールドクラッシュ/Shield Crush》 †
通常魔法
フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
)
ww ゚ -゚)「……チェーンして同姓同名同盟。デッキから2体、大木炭18を守備表示で特殊召喚」
川 ゚ -゚)「ほぅ、なるほど。ならばブラッド・ヴォルスで裏守備に攻撃」
)
ww ゚ -゚)「……攻撃宣言に対して人海戦術を発動」
《人海戦術(じんかいせんじゅつ)/Human-Wave Tactics》 †
永続罠
各ターンのエンドフェイズ時、そのターン戦闘によって破壊された
自分のレベル2以下の通常モンスターの数だけ、
デッキからレベル2以下の通常モンスターを選択して
自分フィールド上に特殊召喚する。その後デッキをシャッフルする。
)
ww ゚ -゚)「……裏守備はもけもけ。破壊されるよ」
川 ゚ -゚)「メイン2に移り、私はサファイアドラゴンを召喚。ターンエンドだ」
)
ww ゚ -゚)「……エンドフェイズに人海戦術の効果で異次元トレーナーを守備表示で特殊召喚する」
)
ww ゚ -゚)
LP:8000
手札:4枚
モンスター:異次元トレーナー(守)、大木炭18(守)×2
魔法・罠:人海戦術
川 ゚ -゚)
LP:7800
手札:4枚
モンスター:ブラッド・ヴォルス(攻)、サファイアドラゴン(攻)
魔法・罠:凡骨の意地
724 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<これなら……いける!]:2008/05/19(月) 22:08:25.23 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……僕のターン、ドロー」
)
ww ゚ -゚)「……モンスターをセット、1枚伏せてターンエンド」
)
ww ゚ -゚)
LP:8000
手札:3枚
モンスター:異次元トレーナー(守)、大木炭18(守)×2、裏守備1枚
魔法・罠:人海戦術、伏せ1枚
川 ゚ -゚)
LP:7800
手札:4枚
モンスター:ブラッド・ヴォルス(攻)、サファイアドラゴン(攻)
魔法・罠:凡骨の意地
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー、セイバーザウルス、通常モンスターだ、さらにドロー」
川 ゚ -゚)「手札からセイバーザウルスを捨て、ライトニング・ボルテックスを発動する」
《ライトニング・ボルテックス/Lightning Vortex》 †
通常魔法
手札を1枚捨てて発動する。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
雷撃がシューの場を襲い、守りを固めていた3体のモンスターを焼き尽くす。
)
ww ゚ -゚)「……僕の場の表側表示のモンスターは全て破壊される」
川 ゚ -゚)「そしてブラッド・ヴォルスを生贄に捧げ、フロストザウルスを召喚」
川 ゚ -゚)「フロストザウルスで裏守備に攻撃」
)
ww ゚ -゚)「……裏守備はキーメイス。破壊されるよ」
川 ゚ -゚)「サファイアドラゴンでダイレクトアタックだ」
)
ww ゚ -゚)「……攻撃にチェーンして蘇りし魂を発動。大木炭18を守備表示で特殊召喚」
攻撃を加えようとしたサファイアドラゴンの前に、大木炭がシューを守るように立ちはだかった。
川 ゚ -゚)「攻撃は通さないという訳か。メイン2に移り、1枚伏せてターンエンドだ」
725 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:08:58.41 ID:BIxMrsEo
色々と便利な人海戦術
まだまだ余力のこし気味だな支援
726 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<しばらくシューがフルボッコにされる様はお楽しみください]:2008/05/19(月) 22:10:37.55 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……人海戦術の効果でもけもけを守備表示で特殊召喚する」
)
ww ゚ -゚)
LP:8000
手札:3枚
モンスター:もけもけ(守)、大木炭18(守)
魔法・罠:人海戦術、蘇りし魂
川 ゚ -゚)
LP:7800
手札:2枚
モンスター:フロストザウルス(攻)、サファイアドラゴン(攻)
魔法・罠:凡骨の意地、伏せ1枚
)
ww ゚ -゚)「……僕のターン、ドロー」
)
ww ゚ -゚)「……魔の試着部屋を発動。めくったカードは上から、デルタ・アタッカー、弾圧される民、ミラフォ、ヴォルカニック・ラット」LP:8000→7200
)
ww ゚ -゚)「……ヴォルカニック・ラットを攻撃表示、弾圧される民を守備表示で特殊召喚」
)
ww ゚ -゚)「……そして下克上の首飾りをヴォルカニック・ラットに装備する」
《下克上(げこくじょう)の首飾(くびかざ)り/Amulet of Ambition》 †
装備魔法
通常モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘する場合、
装備モンスターの攻撃翌力はレベル差×500ポイントアップする。
このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す事ができる。
)
ww ゚ -゚)「……ヴォルカニック・ラットでフロストザウルスを攻撃。下克上の首飾りの効果でラットの攻撃翌力は3000となる」
主人の命を受け、ヴォルカニック・ラットがフロストザウルスへと突撃すると、付けていた首飾りが不思議な光を放つ。
すると、ヴォルカニック・ラットはフロストザウルスより一回りも大きくなり、その巨体をもってフロストザウルスに飛びかかった。
727 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<反撃?いいえ、フルボッコは終わりません]:2008/05/19(月) 22:12:15.39 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「やるな……だが、攻撃にチェーンして、ジャスティブレイクを発動する」
《ジャスティブレイク/Justi-Break》 †
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する通常モンスターが
攻撃宣言を受けた時に発動する事ができる。
フィールド上に存在する表側攻撃表示の通常モンスター以外の
モンスターを全て破壊する。
川 ゚ -゚)「ヴォルカニック・ラットは破壊されないが、残りのモンスターには消えてもらう」
ヴォルカニックラットがフロストザウルスに飛び掛かろうとすると、衝撃波が発生した。
その衝撃波はもけもけ、弾圧される民、大木炭18を襲い、その3体をシューの場から消滅させる。
)
ww ゚ -゚)「……でも、ヴォルカニック・ラットの攻撃は通る」
川 ゚ -゚)「わかっている。フロストザウルスは破壊だ」LP:7800→7400
)
ww ゚ -゚)「……ターンエンド」
)
ww ゚ -゚)
LP:8000
手札:2枚
モンスター:ヴォルカニック・ラット(攻)
魔法・罠:人海戦術、下克上の首飾り
川 ゚ -゚)
LP:7400
手札:2枚
モンスター:サファイアドラゴン(攻)
魔法・罠:凡骨の意地
728 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:12:48.95 ID:BIxMrsEo
妙に残るよなジャスティブレイク支援
729 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<絶望、その名は絶対魔法禁止区域]:2008/05/19(月) 22:20:47.33 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー。デーモン・ソルジャーだ。更にドロー」
クーはドローしたカードを確認すると、口角を上げる。
川 ゚ -゚)「ふ、いいカードだ。私は絶対魔法禁止区域を発動する。これでお互いの場の通常モンスターは魔法効果を受け付けない。もちろん装備カードの効果もな」
対するシューは、発動されたカードを見て僅かに眉を顰めた。
)
ww ゚ -゚)「……苦しいね」
川 ゚ -゚)「だろうな。魔法の効果を受けないことは私にとってはメリットだが、シュー、君のモンスターに対してはデメリットが大きい」
川 ゚ -゚)「さぁ、攻めるぞ。デーモン・ソルジャーを召喚」
川 ゚ -゚)「デーモン・ソルジャーでヴォルカニック・ラットを攻撃」
)
ww ゚ -゚)「……ラットは破壊される。下克上の首飾りはデッキに戻さない」LP:7200→5800
川 ゚ -゚)「サファイアドラゴンでダイレクトアタック」
)
ww ゚ -゚)「……っ、通るよ」LP:5800→3900
サファイアドラゴンの爪がシューの身体を捉え、生命力を奪う。
川 ゚ -゚)「ターンエンドだ」
ξ゚听)ξ「シュー……」
)
ww ゚ -゚)「……まだ大丈夫だよ。人海戦術の効果を発動」
攻撃を受けたことで心配そうに青年を見つめる少女の声にそう返すと、デッキからカードを1枚選び、場に並べる。
)
ww ゚ -゚)「……バットを守備表示で特殊召喚する」
)
ww ゚ -゚)
LP:3900
手札:2枚
モンスター:バット(守)
魔法・罠:人海戦術
川 ゚ -゚)
LP:7400
手札:2枚
モンスター:デーモン・ソルジャー(攻)、サファイアドラゴン(攻)
魔法・罠:凡骨の意地、絶対魔法禁止区域
730 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:23:04.74 ID:liFvWT20
弱肉一色が効かないとなると……どう出るかwwktk
支援
731 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<フルボッコは終わらない、アク禁怖いです]:2008/05/19(月) 22:23:42.27 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……僕のターン、ドロー」
)
ww ゚ -゚)「……モンスターをセット、2枚伏せてターンエンド」
)
ww ゚ -゚)
LP:3900
手札:0枚
モンスター:バット(守)、裏守備1枚
魔法・罠:人海戦術、伏せ2枚
川 ゚ -゚)
LP:7400
手札:1枚
モンスター:デーモン・ソルジャー(攻)、サファイアドラゴン(攻)
魔法・罠:凡骨の意地、絶対魔法禁止区域
川 ゚ -゚)「もう手札を使い切ったようだな。防戦一方か? 私のターン、ドロー」
川 ゚ -゚)「封印の黄金櫃を発動。大嵐を除外し、2ターン後の私のスタンバイフェイズに大嵐を手札に加える」
《封印(ふういん)の黄金櫃(おうごんひつ)/Gold Sarcophagus》 †
通常魔法(制限カード)
自分のデッキからカードを1枚選択し、ゲームから除外する。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にそのカードを手札に加える。
川 ゚ -゚)「そしてジェネティック・ワーウルフを召喚」
川 ゚ -゚)「サファイアドラゴンとデーモン・ソルジャーででバットと裏守備を攻撃」
)
ww ゚ -゚)「……バットは破壊。裏守備はもけもけ。破壊される」
川 ゚ -゚)「ジェネティック・ワーウルフでダイレクトアタック」
)
ww ゚ -゚)「……まだまだ。オーバーリミットを発動する」LP:3900→3400
《オーバーリミット/Over Limit》 †
通常罠
500ライフポイントを払う。
このターン戦闘で破壊された攻撃翌力1000以下の通常モンスターを、
可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。
732 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<邪魔なら壊せばいいじゃないと、昔の偉い人は言いました]:2008/05/19(月) 22:25:06.11 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「これにより、もけもけとバットを守備表示で特殊召喚する」
シューの墓地から破壊されたモンスターが現れ、主人を守るためにジェネティック・ワーウルフの行く手を塞ぐ。
川 ゚ -゚)「無駄だ。ジェネティック・ワーウルフでバットを攻撃」
だが、ジェネティック・ワーウルフは臆することなく眼前に現れたバットに攻撃を加えた。
攻撃を受けたバットは、その破壊力に耐え切ることが出来ず消滅する。
)
ww ゚ -゚)「……バットは破壊される」
川 ゚ -゚)「メイン2に移り、2枚目の凡骨の意地を発動。1枚伏せてターンエンドだ」
)
ww ゚ -゚)「……人海戦術の効果で異次元トレーナーと弾圧される民2体を守備表示で特殊召喚する」
)
ww ゚ -゚)「……このタイミングだね」
そう言うと、シューは伏せられていたカードを開いた。
)
ww ゚ -゚)「……特殊召喚にチェーンして、更に玉砕指令を発動。僕はバットを選択する」
《玉砕指令(ぎょくさいしれい)/Order of Smash》 †
通常罠
自分フィールド上に存在するレベル2以下の通常モンスター
(トークンを除く)を1体選択して発動する。
発動後、選択した通常モンスターを生け贄に捧げ、
相手フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで破壊する事ができる。
)
ww ゚ -゚)「……バットを生贄に捧げ、絶対魔法禁止区域とその伏せカードを破壊するよ」
バットはその身を回転させながらクーの場へと特攻し、2枚のカードへと激突する。
川 ゚ -゚)「伏せたターンにそのカードは発動できない……絶対魔法禁止区域と神の宣告は破壊される」
733 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<凡骨のお供にリロードをどうぞ]:2008/05/19(月) 22:27:05.33 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)
LP:3400
手札:0枚
モンスター:異次元トレーナー(守)、弾圧される民(守)×2
魔法・罠:人海戦術
川 ゚ -゚)
LP:7400
手札:0枚
モンスター:デーモン・ソルジャー(攻)、サファイアドラゴン(攻)、ブラッド・ヴォルス(攻)
魔法・罠:凡骨の意地×2
)
ww ゚ -゚)「……これで少しだけ活路が見えた。僕のターン、ドロー」
)
ww ゚ -゚)「……1枚伏せてターンエンド」
)
ww ゚ -゚)
LP:3400
手札:0枚
モンスター:異次元トレーナー(守)、弾圧される民(守)×2
魔法・罠:人海戦術、伏せ1枚
川 ゚ -゚)
LP:7400
手札:1枚
モンスター:デーモン・ソルジャー(攻)、サファイアドラゴン(攻)、ジェネティック・ワーウルフ(攻)
魔法・罠:凡骨の意地×2
川 ゚ -゚)「さて、それはどうかな。私のターン、ドロー。フロストザウルスだ。さらに2枚ドロー。ジェネティック・ワーウルフだ。再び凡骨の意地の効果を発動し、効果にチェーンしてリロードを発動する」
《リロード/Reload》 †
速攻魔法
自分の手札を全てデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキに加えた枚数分のカードをドローする。
川 ゚ -゚)「手札を全てデッキに加え、シャッフルしてから同数のカードをドローする。凡骨の意地の効果で2枚ドローし、最後のカードが青眼のため、さらに2枚ドローする」
( ^ω^)「マジかお……」
('A`)「手札が一瞬で7枚……このタイミングでこれはやばすぎる」
クーは大量に増えた手札を眺めて僅かに黙考すると、その中の1枚を発動させた。
734 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<こんにちは青眼、さようならレベル1バニラたち]:2008/05/19(月) 22:28:38.93 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「そうだな……私はデビルズ・サンクチュアリを発動」
《デビルズ・サンクチュアリ/Fiend's Sanctuary》 †
通常魔法
「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を
自分のフィールド上に1体特殊召喚する。
このトークンは攻撃する事ができない。
「メタルデビル・トークン」の戦闘によるコントローラーへの超過ダメージは、
かわりに相手プレイヤーが受ける。
自分のスタンバイフェイズ毎に1000ライフポイントを払う。
払わなければ、「メタルデビル・トークン」を破壊する。
川 ゚ -゚)「これにより、私の場にメタルデビル・トークンを特殊召喚する」
クーの場の一角に結界が張られると、そこにシューの姿を写したモンスターが現れる。
川 ゚ -゚)「いくぞ、デーモン・ソルジャーとトークンを生贄に現れろ。青眼」
そして、2体のモンスターが場から消滅すると、眩い光と共に青眼を持つ白龍がその姿を見せた。
)
ww ゚ -゚)「……まずいね」
川 ゚ -゚)「まだだ。さらに手札から滅びの爆裂疾風弾を発動する。全てを蹴散らせ、青眼」
《滅(ほろ)びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)/Burst Stream of Destruction》 †
通常魔法
自分フィールド上に「青眼の白龍」が表側表示で
存在する場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
このカードを発動するターン「青眼の白龍」は攻撃する事ができない。
主人の命を受けた青眼からブレスが放たれ、シューの場を固めていたモンスターを一瞬で葬り去る。
川 ゚ -゚)「効果によりシューの場のモンスターを全て破壊する。このターン、青眼は攻撃出来ないがな」
735 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<さぁ、最後のフルボッコタイムだ……]:2008/05/19(月) 22:31:33.87 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「さらに念押しだ。鳳凰神の羽根を発動。ブラッド・ヴォルスを捨てライトニング・ボルテックスをデッキの1番上に置く」
《鳳凰神(ほうおうしん)の羽根(はね)/A Feather of the Phoenix》 †
通常魔法
手札を1枚捨てる。自分の墓地からカードを1枚選択し、デッキの一番上に戻す
クーは墓地のカードをデッキトップに置くと、対面に立つ青年を見据えた。
川 ゚ -゚)「シュー。悪いが私の勝ちのようだな。僅かな時間で君がこの程度のデュエリストに成り下がっていたとは正直驚きだ」
)
ww ゚ -゚)「……」
辛辣な女性の言葉に、青年は言葉を返すことなくその場に立ち続ける。
川 ゚ -゚)「……返す言葉もなしか、最早何の感慨もない。任務を遂行するまでだ」
返答が来ないことを知ると、クーは冷酷にそう言って、モンスターに指示を出した。
川 ゚ -゚)「いくぞ。ジェネティック・ワーウルフでダイレクトアタック」
先ほどはモンスターによって阻まれたジェネティック・ワーウルフの攻撃が、無防備のシューに直撃する。
)
ww ゚ -゚)「……く」LP:3400→1400
736 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:32:56.26 ID:BIxMrsEo
これは…ある意味の宣言か支援
737 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<こんなカードを仕込んでおくなんて汚いな流石主人公汚い]:2008/05/19(月) 22:33:16.94 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「終わりだ。自らの選択に後悔するがいい。サファイアドラゴンで攻撃!」
クーの指示を受け、サファイアドラゴンがとどめを差そうとシューへと向かう。
)
ww ゚ -゚)「……!」
サフィアドラゴンがシューに襲い掛かろうとした瞬間、シューはそう呟き、伏せられたカードを開く。
刹那、強烈な光が場を包んだ。
ξ゚听)ξ「きゃっ!?」
( ^ω^)「何だお!?」
('A`)「うぉっ、まぶしっ」
場を直視できないほどの強い光に、全員の目が眩む。
川 ゚ -゚)「くっ、何だ? 攻撃はどうなった……」
クーは先ほどの光で正常に働いていない眼を強引に開き、場を確認した。
ぼやけていた視界が、時間が立つにつれ鮮明になっていく。
そして、はっきりと場の様子がわかるようになった時、クーは自身の眼を疑った。
そこにはシューへの攻撃を止め、うずくまるサファイアドラゴンの姿があった。
川 ゚ -゚)「攻撃が止まっているだと……いや、違う」
クーは場を観察し、ある事実に気が付く。
川 ゚ -゚)「……くっ! どういうことだ!」
自身のターンが、エンドフェイズを示していることに。
)
ww ゚ -゚)「……このカードの効果だよ」
答えを探す女性に、対面に立つ青年の声がかかる。
川 ゚ -゚)「何?」
女性が青年を睨むように見ると、青年は1枚のカードを手にしていた。
)
ww ゚ -゚)「……閃光弾。直接攻撃を受けた時、クーのターンを強制的に終了させる」
《閃光弾(せんこうだん)/Flashbang》 †
通常罠
相手フィールド上のモンスターが直接攻撃に成功した時に発動する事ができる。
このターンのエンドフェイズになる。
738 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:34:32.63 ID:liFvWT20
邪神アバt……閃光弾だと!?
739 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<ドロー前の小休止]:2008/05/19(月) 22:35:59.78 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「……なるほど、足掻くというのか。ターンエンドだ」
)
ww ゚ -゚)
LP:1400
手札:0枚
モンスター:なし
魔法・罠:人海戦術
川 ゚ -゚)
LP:7400
手札:2枚
モンスター:青眼(攻)、サファイアドラゴン(攻)、ジェネティック・ワーウルフ(攻)
魔法・罠:凡骨の意地×2
)
ww ゚ -゚)「……僕のターン」
川 ゚ -゚)「シュー」
シューがカードを引こうとした瞬間、クーに名前を呼ばれ、カードを引く手が止まる。
川 ゚ -゚)「次のターン、私はライトニング・ボルテックスを引く。封印の黄金櫃の効果で大嵐もな」
川 ゚ -゚)「それに対してお前には手札と場に対抗できるカードがない」
川 ゚ -゚)「それにも関わらず、さきほどのターンあのカードを使った。何故だ」
そう言って、真っ直ぐ自身を見据えるクーに、シューは口を開いた。
)
ww ゚ -゚)「……諦めていないからだよ」
)
ww ゚ -゚)「……まだ逆転のチャンスは残ってるんだ。それを試さずに勝負を降りるなんてことは、絶対にしない」
川 ゚ -゚)「……それがどんなに低い確率でもか?」
クーの問いかけに、シューは僅かに微笑むと、突然ツンに声をかけた。
)
ww ゚ -゚)「……ねぇ、ツン」
ξ゚听)ξ「な、なに?」
いきなり声をかけられ慌てる少女に、シューは一言尋ねる。
)
ww ゚ -゚)「……僕は、勝てると思う?」
740 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:37:19.78 ID:0Ui5ns.o
クー…なんという1killされフラグの立てっぷり…!
741 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<この運命力……これがチーt……主人公補正だ]:2008/05/19(月) 22:37:54.60 ID:oPuexZM0
ξ゚听)ξ「……っ!」
少女は一瞬言葉に詰まると、代わりに真剣に頷き、拳をシューに向けて突き上げた。
ξ゚听)ξ「絶対に勝つわ! ううん、勝って! 負けたら許さないんだから!」
)
ww ゚ー゚)「……うん。わかってる」
その言葉を聞いてシューは微笑むと、再び対面の女性と正対する。
)
ww ゚ -゚)「……こういうことだよ。ツンは僕の勝ちを信じてくれた。だから、僕はツンの信頼に応える」
川 ゚ -゚)「なるほど。それが君の答えか……。ならば見せてみろ。それが言葉だけではないことを!」
)
ww ゚ -゚)「……わかってる。それじゃいくよ」
)
ww ゚ -゚)「……カードを、ドローする」
シューは引いたカードを確認し、クーに見せる。
)
ww ゚ -゚)「……貪欲な壺を発動。大木炭18を3枚、弾圧される民2枚をデッキに戻して2枚ドローする」
シューはカードをデッキに戻し、2枚のカードを上から引く。
)
ww ゚ -゚)「……更に2枚目の貪欲な壺。異次元トレーナー2枚、弾圧される民、もけもけ2枚をデッキに戻す」
川 ゚ -゚)「二連続で貪欲な壺だと……」
)
ww ゚ -゚)「……でも、これで僕のデッキにはもう貪欲な壺はない。正真正銘、これがラストのドローだ」
川 ゚ -゚)「だが3枚のカードで何が出来る!」
)
ww ゚ -゚)「……それはまだわからないさ。このカードを引くまでね」
)
ww ゚ -゚)「……いくよ、2枚、ドロー!」
742 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 22:38:01.45 ID:tn3m8a2o
硬く作った壁ほど、意外とあっさり崩れるものだ・・・
743 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:38:27.57 ID:BIxMrsEo
テラ貪欲
744 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<さぁ、鉄壁を崩せ。そのカードは……]:2008/05/19(月) 22:39:59.27 ID:oPuexZM0
シューはドローしたカードを確認し、その内の1枚を発動する。
)
ww ゚ -゚)「……魔の試着部屋を発動。デッキを上から4枚めくる」
)
ww ゚ -゚)「めくったカードは大木炭18、弾圧される民、弱肉一色、異次元トレーナー」LP:1400→600
川 ゚ -゚)「無駄だ。展開して守備を固めたところでライトニング・ボルテックスで破壊するまで」
)
ww ゚ -゚)「……いや、僕は全てのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する」
シューの言葉とともに、シューの場に3体のモンスターが攻撃表示が現れる。
川 ゚ -゚)「なっ……」
)
ww ゚ -゚)「……そして僕はトライアングルパワーを発動。これで場のモンスターの攻撃翌力、守備力を2000ポイントアップする」
大木炭18 攻100→2100、弾圧される民 攻400→2400、異次元トレーナー 攻100→2100
トライアングルパワーの効果を受け、シューの場のモンスターたちはクーのモンスターに並ぶ攻撃翌力を得る。
クーはシューの場のモンスターを見ると、僅かに息を吐いた。
川 ゚ -゚)「なるほど……だが惜しかったな。それでも私のライフはまだ削りきれないし、青眼を倒すことも出来ない。私の勝ちだ」
)
ww ゚ -゚)「……いいや、僕の勝ちだ。このカードで決まる」
そう言ってから、最後の手札を発動させた。
745 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 22:41:14.23 ID:liFvWT20
攻守変換……か?
746 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<右手に盾を 左手に剣を!]:2008/05/19(月) 22:41:41.22 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……僕は、このカードを発動する! 右手に盾を左手に剣を!」
《右手に盾を左手に剣を/Shield & Sword》 †
通常魔法
ターン終了時まで、このカードの発動時に存在していた
フィールド上の全ての表側表示モンスターの元々の攻撃翌力と元々の守備力を入れ替える。
)
ww ゚ -゚)「このカードの効果で、場の全てのモンスターの攻撃翌力、守備力はターン終了時まで全て入れ替わる!」
異次元トレーナー 攻2100→4000、大木炭18 攻2100→4100、弾圧される民 攻2400→4000
青眼 攻3000→2500、サファイアドラゴン 攻1900→1600、ジェネティック・ワーウルフ 攻2000→100
川 ゚ -゚)「何だと……」
攻守が逆転し、シューの場のモンスターが自分のモンスターの攻撃翌力を上回った事実に、クーは驚愕の声を挙げた。
)
ww ゚ -゚)「……いくよ。異次元トレーナーでサファイアドラゴンを。弾圧される民でジェネティック・ワーウルフを攻撃!」
強化された2体のモンスターが、クーの場のサファイアドラゴンとジェネティック・ワーウルフを一瞬で破壊する。
川 ゚ -゚)「く……」LP:7400→5000→1100
)
ww ゚ -゚)「……ラストだ。燃え盛れ、大木炭18!」
そして、シューの声と共に大木炭18が立ち上がり、全身を炎で紅く染め上げ始めた。
そして極限まで炎に包まれると、燃え盛る腕を青眼目掛けて振り上げる。
川 ゚ -゚)「く、青眼!」
青眼は危機を察知し、大木炭18へと爆裂疾風弾を放つ。
)
ww ゚ -゚)「………青眼を攻撃!」
シューがそう言った瞬間、大木炭18は振り上げていた腕を全力で振り下ろした。
その渾身の一撃は、爆裂疾風弾を打ち消し、なお威力を衰えさせぬまま、青眼に直撃した。
川 ゚ -゚)「きゃぁぁぁぁ!」LP:1100→0
直後、周囲へと広がった熱波が、青眼の後方にいたクーの生命力を全て奪い取る。
)
ww ゚ -゚)「……僕の勝ちだ」
燃え尽きた大木炭が倒れ込むのと同時に、シューは対峙する女性に言い放つと、デュエルを観戦していた三人の元へ向かった。
747 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 22:43:16.36 ID:tn3m8a2o
大木炭「燃え尽きたぜ・・・真っ白にな・・・」
748 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<745さん、大当たり、です……]:2008/05/19(月) 22:43:26.22 ID:oPuexZM0
( ^ω^)「シュー、すごかったお!」
('A`)「あぁ……確かに見事だったぜ」
)
ww ゚ -゚)「……ありがと」
ξ゚听)ξ「シュー! すごいじゃない!」
)
ww ゚ -゚)「……ありがと。ツンのおかげで勝てたよ」
ξ゚听)ξ「べ、別にあたしは何もしてないわよ!」
動揺するその姿を見て、シューは僅かに微笑む。
)
ww ゚ -゚)「……そんなことないよ。だってこのカードのおかげで勝てたんだから」
そう言って差し出されたカードを確認し、ツンは驚きの表情を浮べた。
ξ゚听)ξ「右手に盾を左手に剣を……さっき使ったこれ、あたしのカード!? 何でシューが……」
)
ww ゚ -゚)「……さっきのデュエルでそのままになってたツンのデッキを纏めてる時に、ふと眼に入ったんだ。それで、お守り代わりにデッキに入れさせてもらってた」
ξ゚听)ξ「そう……だったんだ」
大事そうに渡されたカードを見つめる少女の頭を、シューは優しく撫でる。
)
ww ゚ー゚)「……だから、この勝利はキミのおかげ。ホントにありがとね、ツン」
ξ゚听)ξ「……え……あっ! こ、こらっ! 頭撫でるのやめなさいよ! 恥ずかしいでしょ!?」
( ^ω^)「まーた始まったお」
('A`)「まんざらでもねーのに」
ξ゚听)ξ「うるさい!」
そうやって、ツンが顔を真っ赤にしながら、冷やかす二人に怒鳴りながら頭を撫でる手を振り払っていると。
川 ゚ -゚)「シュー」
背後からクーの声が響いた。
川 ゚ -゚)「見事だった。まさかあの状況から勝利を掴むとはな。どうやら私は君の能力を過小評価していたようだ」
)
ww ゚ -゚)「……約束だ。僕はあそこには戻らない」
749 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<さぁ、デュエル後のgdgdに付き合ってもらおうか]:2008/05/19(月) 22:44:48.62 ID:oPuexZM0
シューはクーと向き合うように振り向くと、そう言葉を返す。
川 ゚ -゚)「あぁ、約束は守ろう。それでは私は戻るよ、迷惑をかけてすまなかった」
そう言うと、クーは店の扉へと少しだけ入って来た時よりも早く歩いて、扉に手をかけた。
そして、女性の黒く長い髪が、カランコロンという音と共に扉の奥へと吸い込まれていった。
('A`)「なんか嵐のように来て嵐のように去ってったな……」
ドクオが扉を見つめながら、ぽつりと呟く。
( ^ω^)「だお……これからどうするお?」
('A`)「んー……デッキ作り、再開、するか」
ξ゚听)ξ「そう……ね」
そう言って、三人がデュエルスペースへと戻ろうとした時。
)
ww ゚ -゚)「……ねぇ、マスター」
扉をじっと見つめていたシューが、ショボンに尋ねるように声を掛けた。
(´・ω・`)「何だい?」
)
ww ゚ -゚)「……店の手伝い、僕だけで足りてる?」
(´・ω・`)「え? 足りてるといえば足りてるけど……」
)
ww ゚ -゚)「……じゃあ、足りてないといえば足りてないんだね?」
突然強く聞かれ、ショボンは困りながらあやふやに返事をする。
(´・ω・`)「う、うーん……そう言われるとそうかも……」
)
ww ゚ -゚)「……わかった。ちょっと行ってきます」
(´・ω・`)「え? ちょ、シューくん?」
シューはショボンの言葉を最後まで聞かずに、店の外へと飛び出した。
750 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<さぁ、デュエル後のgdgdに付き合ってもらおうか]:2008/05/19(月) 22:46:49.00 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……クー!」
そして、店から少し離れた道を歩く女性の後ろ姿に向かって、大きな声で叫ぶ。
やや遅れて、女性の動きがぴたりと止まった。
青年は、走って女性との距離を数歩分まで詰めると、女性の背中に声をかける。
)
ww ゚ -゚)「……お願いがある」
)
ww ゚ -゚)「……クーの力を、僕に貸して欲しい」
女性は、後ろを振り向かないまま、言葉を返した。
川 ゚ -゚)「やはり、そう言うと思っていた……だが」
川 ゚ -゚)「あそこから逃げておいて、私までシューのわがままに加担させるつもりか?」
その言葉に、青年の跳ねた一束の髪が、ぴくりと揺れる。
青年は頭を垂れて、僅かに逡巡し。
)
ww ゚ -゚)「……ごめん。それでも……」
川 ゚ -゚)「わかっているさ。それでも、あそこは嫌なんだろう?」
言葉を続けようとした瞬間、言われたその続きに、首を縦に振る。
)
ww ゚ -゚)「……うん」
女性はしばらく沈黙してから、ゆっくりと振り向く。
その顔には、何かを決意した表情が浮かんでいた。
川 ゚ -゚)「…………一つ、約束してもらえるか?」
)
ww ゚ -゚)「……何?」
川 ゚ -゚)「先日のように、もう私の前から勝手にいなくなったりするな。それだけだ」
川 ゚ -゚)「お前がいないと、やはり寂しい」
女性は偽りのない感情を、目の前に立つ青年にぶつける。
青年は、女性の眼を真っ直ぐ見つめ、大きく首肯する。
751 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<これこれしかじか、アリス探偵事務局より無断借用]:2008/05/19(月) 22:49:17.45 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……わかった。約束する」
川 ゚ -゚)「……絶対だぞ?」
)
ww ゚ -゚)「……うん。わかってる」
川 ゚ー゚)「……約束だ」
女性はそよ風になびく髪を押さえながら、僅かに微笑んだ。
川 ゚ -゚)「という訳で、店長、私もここで働くことにした」
(´・ω・`)「いや、意味がわからないんだけど」
シューが『バーボンハウス』を飛び出してしばらくしてから、再び姿を見せたクーの第一声を、ショボンはすっぱりと切り捨てる。
川 ゚ -゚)「実はこれこれしかじか」
(´・ω・`)「かくかくうまうまってことか。なるほどね」
)
ww ゚ -゚)「……僕からもお願い。マスター」
納得の表情を浮かべるショボンに向かって、シューは大きく頭を下げる。
ショボンはそんなシューの様子を見て、うーんと小さく唸ってから、店内に残っていた三人に尋ねる。
(´・ω・`)「僕は人手が増えるのは助かるからいいけど……みんなはどうなの?」
('A`)「ちょっと待ってくれ……まだ事が上手く呑み込めてない」
( ^ω^)「同じく」
(´・ω・`)「ふむ……これこれしかじか」
('A`)「かくかくうまうま。把握した」
( ^ω^)「まだいまいち理解出来んお……」
752 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<これこれしかじか、アリス探偵事務局より無断借用]:2008/05/19(月) 22:50:24.74 ID:oPuexZM0
説明を受けても未だに首を捻るブーンに、ドクオは少し考えてからわかりやすく伝えてやる。
('A`)「あー、そうだな。クーさんがこれから一緒でもいいかってことだ?」
ドクオの言葉を聞くと、ブーンは僅かに真剣な表情を浮かべ、ゆっくりと言葉を紡いだ。
( ^ω^)「……ボクは、実際にクーさんと戦ってないから何も言えないお。だから……どうするかは、ツンに任せたいお」
('A`)「まぁ、妥当な意見だな。俺もブーンに賛成だ」
ドクオはそう言って、ツンの方を向き、答えを待つ。
(´・ω・`)「だって。ツンちゃん」
ショボンがそう言うと、ツンは大きく溜息を吐きながら、口を開いた。
ξ゚听)ξ「はぁ…………もう、仕方ないわね。あたしはいいわよ」
川 ゚ -゚)「ということは……」
(´・ω・`)「うん、よかったね。これから頑張ってもらうからそのつもりで」
川 ゚ -゚)「了解した」
クーはショボンに短く返答すると、おもむろにツンの方に向き直る。
川 ゚ -゚)「ツン、ありがとう」
川 ゚ -゚)「それと、先ほどは君のことを馬鹿にしてすまなかった。頭に血が昇っていたようだ」
そして、許してくれないか、と言いながら、深々と頭を下げた。
ツンは、頭を下げたクーをじっと見つめてから、再び大きく息を吐いた。
ξ゚听)ξ「……条件つきで、許してあげる」
753 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<もうちょいで終わりー]:2008/05/19(月) 22:52:46.02 ID:oPuexZM0
川 ゚ -゚)「条件?」
その言葉を聞いて、クーは顔を上げる。
ξ゚听)ξ「そう」
そう短く言って、ツンはクーの目を真剣に見据えた。
ξ゚听)ξ「あたしにどうすればもっと強くなるのか、教えて」
ξ゚听)ξ「……悔しいけど、あたしがあなたより弱かったのは事実だわ」
ξ゚听)ξ「今度は負けように、もっと強くなりたい。だから、教えて欲しいの」
ξ゚听)ξ「それが、あたしからの許す条件よ」
一気にまくしてたツンに、クーは僅かに目を丸くし、しかしすぐに口角を上げる。
川 ゚ -゚)「ふふ、なるほど。わかった。私に出来ることであれば手伝おう」
ξ゚听)ξ「それと……」
ツンはクーの耳元に顔を寄せると、クーにだけ聞こえるように、小さな声で呟いた。
ξ゚ー゚)ξ「あいつのことでも、負ける気はないわ」
川 ゚ -゚)「……」
クーは一瞬呆気に取られると、ゆっくりと大きく笑みを浮かべる。
川 ゚ー゚)「面白い。私も負けないさ」
そう言って、二人はお互いに見つめ合った。
)
ww ゚ -゚)「……二人とも、仲良くね?」
ξ゚听)ξ「うるさい」
川 ゚ -゚)「そうだ」
)
ww ゚ -゚)「……」
その様子を仲違いと勘違いして声をかけたシューが固まる。
ξ゚听)ξ「あ、そうだ。早速だけど新しいデッキ作るの手伝ってくれない? こっちでやってるんだけど……」
川 ゚ -゚)「了解した。ところでコンセプトは……」
二人はシューを無視すると、話し合いながら奥のデュエルスペースへと向かっていった。
754 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<もうちょいで終わりー]:2008/05/19(月) 22:54:03.93 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……僕、何か間違ったこと言ったかなぁ……」
('A`)(不憫だな……)
( ^ω^)(不憫だお……)
そして、一人残された何も知らない青年は、ただただ自分のしたことについて考えながら、落ち込むのであった。
おまけ
川 ゚ -゚)「前後編のため、まとめて紹介だ。私の切り札はこれだ」
《青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)/Blue-Eyes White Dragon》 †
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
高い攻撃翌力を誇る伝説のドラゴン。
どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。
川 ゚ -゚)「青眼の白龍。言わずとしれた有名なカードだ」
川 ゚ -゚)「その攻撃翌力は通常モンスターの中で最高。その上専用カードも多数存在する」
川 ゚ -゚)「中でもこのモンスターの技名でもある滅びの炸裂疾風弾は、擬似サンダーボルトの効果を持つ、強力なカードだと言っていい」
川 ゚ -゚)「そして、このカード最大の特色は、何と言ってもその出しやすさにある」
川 ゚ -゚)「通常上級モンスターであるため、召還師のスキルや古のルール、正統なる血統等のカードの対象になる」
川 ゚ -゚)「それに加え、専用カードである正義の味方 カイバーマン、デッキからも青眼をサーチ出来る白竜の聖騎士も存在する」
川 ゚ -゚)「専用デッキを組めば、ほぼ確実に1ターン目から青眼を場に出すことが出来るほどだ」
川 ゚ -゚)「今回は負けたが……次はこうはいかないぞ。だが、シューに会えて良かった」
755 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[)<終わりー]:2008/05/19(月) 22:54:30.71 ID:oPuexZM0
)
ww ゚ -゚)「……僕の切り札は、これ」
《右手に盾を左手に剣を/Shield & Sword》 †
通常魔法
ターン終了時まで、このカードの発動時に存在していた
フィールド上の全ての表側表示モンスターの元々の攻撃翌力と元々の守備力を入れ替える。
)
ww ゚ -゚)「……右手に盾を左手に剣を。実はこれ、2話でツンがすでに使ってたんだ」
)
ww ゚ -゚)「……元々の攻撃翌力と守備力を入れ替えるっていう単純な効果だけど、最近の強力なモンスターと言われるカードは得てして守備力が低いのが特徴」
)
ww ゚ -゚)「……守備力の高いモンスターを中心に組んだデッキなら、1枚挿しておくと面白い働きをするかもしれない」
)
ww ゚ -゚)「……それと、実は見逃せない点は、大木炭18、異次元トレーナー、弾圧される民、それからガード・オブ・フレムベル」
)
ww ゚ -゚)「……この中のどれか1枚と同姓同名同盟、トライアングルパワーや団結の力などの強化カード、そしてこのカード」
)
ww ゚ -゚)「……計4枚で、一瞬でオーバーキルが可能になるということ」
)
ww ゚ -゚)「……もちろんバリエーションは他にもあるから、こういうのもあるっていうことを頭の片隅に置いといてくれると嬉しいな」
)
ww ゚ -゚)「……かなりギリギリだったけど、何とか勝ててよかった。ありがとね、ツン」
756 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 22:56:20.88 ID:oPuexZM0
投下終了ー、デュエルの後gdgdになってごめんなさい
あと散々フラグ立ててあるけど、どう処理するかあんまり考えてません。本当に(ry
757 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/19(月) 23:01:50.85 ID:7IpGmQDO
投下乙様
閃光弾が地味に使えそうだ・・・
758 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/19(月) 23:10:46.33 ID:tn3m8a2o
投下乙様だぜ
アリス探偵事務局懐かしいなあ
759 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/20(火) 17:26:09.46 ID:QxXsSlg0
乙さま。俺も続きを書かないと・・
760 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/21(水) 01:21:07.53 ID:QjcIYI.o
1923年2月 カムチャッカ地震-M8.5
1923年3月24日 四川地震-M7.3
1923年5月〜6月 茨城県群発地震
1923年9月1日 関東大震災-M7.9
↓
2006年4月23日 カムチャッカ地震-M7.9
2008年5月8日 茨城県沖地震-M7.0
2008年5月12日 四川地震-M7.8
761 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/21(水) 01:29:59.71 ID:J3gN9ADO
>>760
つまり誤爆って事ですね、わかります。
762 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/21(水) 01:32:07.13 ID:QjcIYI.o
実はわざとです^q^
763 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/22(木) 21:48:22.62 ID:xTh4alY0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ……僕は、このカードを発動する! |
| 《右手に盾を左手に剣を》 ! │
\ /
 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,,),,
ww゚ -゚) ロ
0i; l:i つ
/_∧_〉
(:..) L)
764 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/23(金) 07:51:31.18 ID:pNYyeJso
SS書くときって一気に全部書く?
それとも少しずつ書く?
765 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/23(金) 19:16:50.25 ID:UXkMybE0
>>764
前は一気に書いてたけど忙しくなってきたから少しずつ書いてる
766 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/23(金) 21:50:30.24 ID:pNYyeJso
もう一つ質問
イチヨンダイバーの作者なんだがやっぱりカードの効果とかはwikiとかから引っ張ってきたほうがいいのかな
効果でごちゃごちゃしてると見づらいと思って簡単に説明入れて省略したんだが
767 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/23(金) 22:17:51.30 ID:NaK3rcYo
>>766
持ってきたほうがわかりやすいぜ
俺はテキスト入れない派だけど
768 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/23(金) 22:36:30.40 ID:FtU9Cc.0
>>764
>>766
手法は人によって違う
書くときはどんな量で書いてもいい
悩んだら気分で決めればいい
テキストは入れたければ入れるといいし
入れなくていいやと思ったら入れなくていい
ちなみに俺はゆっくりテキスト入れる派。
769 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 13:15:41.00 ID:XvIPUuUo
ところでこの板にさるさんみたいな何かはあるのだろうか。
770 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 13:31:03.55 ID:AkG65e.0
>>769
よく無茶するけど今のところ規制かかったことは無いでよ
でもゆっくり投下することに越したことは無いさね
771 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 13:33:35.63 ID:41vgzmQo
そもそもゆっくりにしたほうが焦らされてる感がいい
772 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 13:38:09.31 ID:XvIPUuUo
そうかー
じゃあ今からゆっくり投下してもかまわないな?
773 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:49:12.73 ID:XvIPUuUo
答えは聞いてない。
覚えられているかどうかはとても若干不安だけども
まぁ、忘れてても問題ないかな。
ではどうぞ
嗚呼、( ^ω^)が行く・・・・・・ 第八話
・前回までのあらすじ
( ^ω^)('A`)ξ゚听)ξは決闘島で行われている大会に参加しているようです
※詳しくは本家遊戯王デュエリスト・キングダムを思い出す作業に戻るんだ
そこで( ^ω^)は集めるべき「チップスター」をうっかり食べてしまった
そのせいで彼の中にもう一つの人格を抱えることになってしまったのだ
( `ω´)「ゲームの時間だ」
( ^ω^)「それは王国編じゃなくてさらに前の初期頃の台詞だお・・・」
二日目の夜、('A`)の昔の同級生である川 ゚ -゚)と<ヽ`∀´>に出会った
('A`)にベタ惚れの川 ゚ -゚)は3人と同行することにしたが
('A`)の手ごたえの無さに<ヽ`∀´>は一人で出て行ってしまうのであった
<ヽ`∀´>「お前はいつの間にこんなに腑抜けてしまったニカ!?」
('A`)「俺は・・・」
川 ゚ -゚)「心配するな、私がついてる」
そして三日目...
774 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:49:56.45 ID:XvIPUuUo
ξ゚听)ξ「ちょっと、私は?」
775 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:51:44.78 ID:XvIPUuUo
(;・∀・)「なんだか『彼』が決勝まで来るのか心配になってきたな・・・
このペースで果たしてここまでこれるのかどうか・・・」
「それどころではありませんよ会長」
(・∀・)「ん?どうした顔無し君」
「カオナシと間違えられるからやめて下さい・・・ってそうじゃなくてですね
『彼等』に動きがあった模様です」
(・∀・)「『彼等』・・・来たか」
「今のところは大会に影響があるようなことはしていないようですが」
(・∀・)「フン、何もせずに終わるわけ無いだろう。
警戒を怠るな、何かあったらすぐに追放できるようにな」
第八話 VS(・∀ ・) SIMPLE1500シリーズ THE崖っぷちバトル
(・∀ ・)「どうでもいいけどおいら上の奴と顔被りすぎじゃね?
・・・お、誰か来た」
776 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:53:22.66 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「なんというグランドキャニオン・・・」
('A`)「って言うほどではないが・・・そんな感じではあるな」
ξ゚听)ξ「化石でも発掘できそうね」
川 ゚ -゚)「それはどうだろう」
('A`)「『カードイラストを再現した地形』なぁ・・・さしずめここは『断層地帯』だろうか」
川 ゚ -゚)「対戦時、周囲の風景から初期フィールドを割り出す、がこの島のルールだったか」
ξ゚听)ξ「そのためにわざわざこんなところを作って・・・目的と手段が入れ替わってないかしら」
( ^ω^)「凄い壮観なのは確かだお」
('A`)「とにかく、足元には気をつけようぜ」
( `ω´)(転ぶんじゃねーぞ。俺のために)
( ^ω^)「転ぶはず無いお!バカにするんじゃnおわー」
ξ゚听)ξ「言ってるそばから!」
('A`)「・・・ま、崖から落ちなくてよかったな」
777 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:55:22.02 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)(ふふふ・・・隙を見てチップスターを奪う!
失敗してもここでの決闘ならまあまあ勝てる!
完璧すぎる計画!流石はおいら!)
( ^ω^)「・・・」
('A`)「・・・」
ξ゚听)ξ「・・・アレで隠れてるつもりかしら?」
川 ゚ -゚)「・・・見なかったことにしてあげよう」
(・∀ ・)(・・・くっ!隙が無い!こうなったら決闘を挑む!)
(・∀ ・)「やい!そこの決闘者!おいらt
ξ゚听)ξ「そういえばニダーは何で一人で出てっちゃったのかしら」
('A`)「あいつは元々単独行動派だったからな」
川 ゚ -゚)「私達と一緒にいたのはあくまでドクオの決闘力に付いて行っただけだ」
(・∀ ・)「おいらを無視するなー!」
778 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 13:56:48.98 ID:NI/YG.co
支援するぞ。
答えなんて必要ない
779 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:57:24.43 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「じゃあクーは何で今一緒なんだお?」
川 ゚ -゚)「私はドクオさえいればそれでいいんだ」
(;^ω^)「愚問でしたお・・・」
( `ω´)(ホントだな)
(・∀ ・)「ちょっとちょっとちょっと!」
ξ゚听)ξ「そういえば、どこ行くんだっけ?」
川 ゚ -゚)「うむ、この地図によると決闘城に行く為のルートは複数ある
が、ほとんどのルートが歩き詰めになるだろう
そんなわけで海上クルーズを経由するルートが楽そうなのでそこへ向かおう」
('A`)「ここからだと結構遠いな・・・先を急ぐか」
川 ゚ -゚)「今日頑張れば明日明後日と大分楽になるはずだ。がんばろう、ドクオ」
(・∀ ・)「ちょ、ちょっと待って〜!待ってってば〜」
780 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:58:18.03 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「・・・流石にかわいそうになってきたお」
川 ゚ -゚)「ならブーン、君が相手をしてやるといい」
(・∀ ・)「えぐ・・・えぐ・・・」
( ^ω^)「よっしゃ!相手するお!かかってこい!」
( `ω´)(お前がやれよな、俺はやらないぞ)
( ^ω^)「・・・まあ、別に構わないお」
(・∀ ・)「かかったな!チップスターは頂いた!」
ξ゚听)ξ「とう」
(・∀ ・)「うあ」
( ^ω^)「・・・」
(・∀ ・)「・・・」
('A`)「さて、行こうか」
(・∀ ・)「そんなー」
781 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 13:59:55.26 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「わかったわかった、相手するからちょっと待ってるお
デッキを・・・あれ?」
( `ω´)(そっちじゃなくてこっちのポケットだ・・・全くお前は・・・)
( ^ω^)「おお、あったお。さあ!新生ブーン式デッキで相手するお!」
(・∀ ・)「わーい」
('A`)「そういやブーンの奴、カード買ってたな・・・何だろう。HEROって言ってたけど。
ブーンのスキドレゲートはどう変化するんだろう」
( ^ω^)VS(・∀ ・)
「「決闘!!」」
賭けチップスター ★★
賭けカード 2枚
(・∀ ・)「フィールドチェック!」
( ^ω^)「言うまでも無く『断層地帯』だお」
断層地帯
『フィールド魔法』
守備表示の岩石族モンスターが攻撃された場合、
攻撃モンスターのコントローラーが受ける戦闘ダメージは倍になる。
782 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:01:14.17 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)「・・・えーと、先攻!ドロー!」
( ^ω^)「おっおっおっ」
(・∀ ・)「ムキー!笑うな!モンスターとカードをセットしてターンエンド!」
( ^ω^)「はいはい、ブーンのターンだお・・・ドロー!
魔法カード『名推理』だお!」
名推理
『通常魔法』
相手プレイヤーはモンスターカードのレベルを宣言する。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。
違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、残りのカードを墓地へ送る。
('A`)(・・・あれ?HEROじゃないのか?)
(・∀ ・)「レベル・・・8だね!」
( ^ω^)「ドロー!・・・残念だったお!『E・HERO エアーマン』!」
E・HERO エアーマン 風
★★★★
【戦士族・効果】
このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分フィールド上に存在するこのカードを除く「HERO」と名のついたモンスターの数まで、
フィールド上の魔法または罠カードを破壊する事ができる。
●自分のデッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。
ATTACK 1800 DEFENCE 300
783 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:02:16.66 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「攻撃表示!で、効果発動!カモン!『D-HERO ダイヤモンドガイ』
D-HERO ダイヤモンドガイ 闇
★★★★
【戦士族・効果】
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、
自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、
次の自分のターンのメインフェイズ時にその通常魔法カードの効果を発動する事ができる。
通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
ATTACK 1400 DEFENCE 1600
( ^ω^)「そのまま召喚!効果発動!うほっ、『モンスターゲート』だお!
モンスターゲート
『通常魔法』
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキをめくり、そのモンスターを特殊召喚する。
他のめくったカードは全て墓地に送る。
( ^ω^)「エフェクトを確定して・・・さらに魔法カード『H−ヒートハート』をエアーマンに発動!」
H−ヒートハート
『通常魔法』
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃翌力は500ポイントアップする。
そのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃翌力が越えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
この効果は発動ターンのエンドフェイズまで続く。
784 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:03:23.83 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「ひゃあ!我慢できねぇ!攻撃だ!」
('A`)「そうか、HEROゲートか・・・ってちょ、いきなりぶっ飛ばしすぎだろ!」
(^ω^ )「そうかお?」
ξ゚听)ξ「そうね」
川 ゚ -゚)「だろうな」
( `ω´)(全く度し難い)
(・∀ ・)「別にいいけどねー」
( ^ω^)「おwwwwwwまwwwwwwいwwwwwwらwwwwww
・・・まぁいいお、エアーマンの攻撃!『ライディングエアー』!」
(・∀ ・)「そう、おいらには策があるのさ!『モンスターBOX 』発動!」
モンスターBOX
『永続罠』
相手モンスターが攻撃をする度に、コイントスで裏表を当てる。
当たりの場合、攻撃モンスターの攻撃翌力は0になる。
自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
払わなければ、このカードを破壊する。
785 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:04:44.44 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「おー・・・」
(・∀ ・)「さあ、バトルを続けようか」
( ^ω^)「よし!表だお!」
(・∀ ・)「へ?」
('A`)「あー・・・」
ξ゚听)ξ「・・・」
( `ω´)(おいおい・・・)
川 ゚ -゚)「・・・もう一度よく読むことを勧めようか」
( ^ω^)「えーと、『相手モンスターが攻撃をする云々』・・・」
('A`)「理解したか?」
( ^ω^)「・・・」
( ´ω`)
(´ω` )「すいません、へこんだんで交代していいですか」
( `ω´)(ダメ)
(・∀ ・)「駄目に決まってるじゃん!」
786 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:05:49.92 ID:XvIPUuUo
( ´ω`)「あうあう・・・とりあえず攻撃はそのままだお・・・」
(・∀ ・)「よーっし!コインは『裏』だ!ポチッとな」
裏
(・∀ ・)「ひゃっほう!攻撃翌力が0になった!
ついでに言うとこのモンスターは・・・『アステカの石像』!」
アステカの石像 地
★★★★
【岩石族・効果】
このモンスターを攻撃した時に相手プレイヤーが戦闘ダメージを受ける場合、
その数値は倍になる。
ATTACK 300 DEFENCE 2000
(・∀ ・)「2000×2×2=8000の1turn kill!勝った!三日目完!」
787 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:06:45.97 ID:XvIPUuUo
E・HERO エアーマン VS アステカの石像
ATTACK 0 VS DEFENCE 2000
( ´ω`)LP8000→4000 CRITICAL HIT!!
(・∀ ・)「あれ?」
川 ゚ -゚)「・・・」
ξ゚听)ξ「・・・」
('A`)「・・・」
( ´ω`)「あうあう・・・」
(・∀ ・)「もしかして・・・『重複しない』とかいうやつ?」
( ´ω`)「そうだけど、どの道こっちは大惨事だお・・・」
(・∀ ・)「そ、そうだな!こっちの優勢にはかわりないんだよな!」
( `ω´)(もうダメだこいつ等)
テッ テテテーテ
テッテッテッテッテッテ
一旦CM
788 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:07:46.52 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「おっおっおっー!食らえ必殺!『リビングデッドの呼び声』!」
('A`)「それ禁止カードだから」
( ^ω^)「禁・・・止・・・?何を言ってるんだおwwwwww」
('A`)「いやだって制限改定が」
( ^ω^)「SS中では1週間もたってないんだおwwwwww改定もへったくれも無いおwwwwww」
('A`)「そういうものなのかねぇ・・・」
( ^ω^)「そもそも強欲使ってるじゃないかお」
('A`)「いや・・・うん、そうだな」
( ^ω^)「じゃあこのダイレクトアタックはサービスだから受け取ってほしい」
('A`)「アッー!」
テッ テテテーテ
テッテッテッテッテッテ
CM明け
789 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:08:35.51 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「気を取り直していくお!」
ξ゚听)ξ「はいはいがんばってがんばって」
( ^ω^)「ホット系キャラのツンがなんだか冷たいお・・・
カードをセットしてターンエンドだお」
現在の状況:断層地帯
( ^ω^)LP4000/3/エアーマン ダイヤモンドガイ 伏せカード1
(・∀ ・)LP8000/4/アステカ BOX
(・∀ ・)「おいらのターン!箱は維持するよ!」
(・∀ ・)LP8000→7500
(・∀ ・)「倍々ゲームにならないならアステカはあんまり意味ないね!
生け贄に捧げてモンスターをセットしてターンエンドするよ」
( ^ω^)「うわぁ・・・伏せカードの中・・・スフィンクス臭がぷんぷんするなりぃ・・・
とりあえずドローして未来へ送った『モンスターゲート』発動だお!」
(・∀ ・)「ニヤニヤ」
790 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:09:47.82 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「お、『D-HERO ダッシュガイ』だお!」
D-HERO ダッシュガイ 闇
★★★★★★
【戦士族・効果】
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる事で、
このターンのエンドフェイズ時までこのカードの攻撃翌力は1000ポイントアップする。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
このカードが墓地に存在する場合、1度だけドローフェイズ時にドローしたモンスターカードを
お互いに確認し特殊召喚する事ができる。
ATTACK 2100 DEFENCE 1000
( ^ω^)「攻撃表示!」
(・∀ ・)「ビクッ・・・た、大したことないな!」
( ^ω^)「焦りが見え始めてるお?
ダイヤの効果発動!・・・『ヘル・ブラッド』はデッキの下へだお
そしてダイを生け贄に捧げてダッシュガイの効果を発動!Power UP!」
( `ω´)(調子を取り戻したか?)
( ^ω^)「あたぼうよ!」
( `ω´)(調子に乗りすぎるなよ、オチが見えてるぞ)
( ^ω^)「うっ・・・と、とにかくバトルだお!
Go!ダッシュガイ!『マッハGoGoGo!!』」
791 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:10:36.77 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)「箱を忘れたの?これを外せばゲームセットだよ!」
( ^ω^)「かまうものかお!風向きはこっちへ向いてるお!」
川 ゚ -゚)「こっちに向かってきたらそれは向かい風じゃな
(^ω^ )「おおっと!それ以上はいけませんぞ!」
(・∀ ・)「とにかく、コイントスするよ!『表』だ!」
裏
(・∀ ・)「が・・・駄目・・・ッ」
( ^ω^)「ひゃっほう!」
D-HERO ダッシュガイ VS 迷宮壁−ラビリンス・ウォール−
ATTACK 3100 VS DEFENCE 3000
( ^ω^)「『迷宮壁』・・・うかつなモンスター出してたら危ないところだったお」
(・∀ ・)「でも!でもまだ箱はあるもんね!」
( ^ω^)「試してみるといいお!エアーマンの攻撃!『リーディングエアー』!」
(・∀ ・)「『表』!」
792 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:11:30.86 ID:XvIPUuUo
裏
(・∀ ・)「うーん・・・」
(・∀ ・)LP7500→5700
( ^ω^)「おっおっおっ、カードをさらにセットしてターンエンドだお
ダッシュガイは守備表示になるお」
現在の状況:断層地帯
( ^ω^)LP4000/3/エアーマン ダッシュガイ 伏せカード2
(・∀ ・)LP5700/4/BOX
(・∀ ・)「ドロー!・・・さすがおいら!完璧すぎる!」
( ^ω^)「お?」
(・∀ ・)「まずは維持コスト・・・」
(・∀ ・)LP5700→5200
(・∀ ・)「墓地の2体の岩石族を除外して・・・『地球巨人 ガイア・プレート』!」
793 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:12:16.52 ID:XvIPUuUo
地球巨人 ガイア・プレート 地
★★★★★★★★
【岩石族・効果】
このカードは自分の墓地の岩石族モンスター2体をゲームから除外して特殊召喚する事ができる。
このカードと戦闘を行う相手モンスターの攻撃翌力・守備力を半分にする。
自分のスタンバイフェイズ時に自分の墓地の岩石族モンスター1体をゲームから除外する。
除外しない場合、このカードを墓地へ送る。
ATTACK 2800 DEFENCE 1000
( ^ω^)「おー・・・あれ?まずくね?」
(・∀ ・)「エアーマンに攻撃するよ!『アースクリーパー』!」
(;^ω^)「おっ!おっ!このままではボーリングのように吹っ飛ぶお!」
(・∀ ・)「きえろー」
E・HERO エアーマン VS 地球巨人 ガイア・プレート
ATTACK 900 VS ATTACK 2800
( ^ω^)LP4000→2100
(;^ω^)「守備的なのか攻撃的なのかはっきりしないデッキだお・・・」
(・∀ ・)「両方だよ!じゃあターンエンd
(;^ω^)「わっ!わっ!待つお!待つお!破壊されたときに発動したい罠があるお!」
(・∀ ・)「えー?先に言ってよ」
(;^ω^)「すまないお・・・罠カード『ヒーロー逆襲』!」
794 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:13:15.29 ID:XvIPUuUo
ヒーロー逆襲
『通常罠』
自分フィールド上に存在する「E・HERO」と名のついたモンスターが
戦闘によって破壊された時に発動する事ができる。
自分の手札から相手はカード1枚をランダムに選択する。
それが「E・HERO」と名のついたモンスターカードだった場合、
相手フィールド上のモンスター1体を破壊し、
選択したカードを自分フィールド上に特殊召喚する。
( ^ω^)「手札は3枚!好きなカードを選ぶお!」
(・∀ ・)「『おいらから見て右』を選ぶぞ!」
( ^ω^)「ああ、神経質な人ね・・・でもそれは『E・HERO エッジマン』!」
E・HERO エッジマン 地
★★★★★★★
【戦士族・効果】
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃翌力が越えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
ATTACK 2600 DEFENCE 1800
( ^ω^)「ガイアを破壊して攻撃表示で特殊召喚だお!」
(・∀ ・)「うう・・・じゃ、じゃあガイアを除外して『岩の精霊 タイタン』を攻撃表示!」
岩の精霊 タイタン 地
★★★★
【岩石族・効果】
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の地属性モンスター1体をゲームから除外して特殊召喚する。
このモンスターは相手のバトルフェイズ中のみ、攻撃翌力が300ポイントアップする。
ATTACK 1700 DEFENCE 1000
795 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:14:21.24 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「案外あっさり除外しちゃうのねガイア」
(・∀ ・)「ガイアがおいらに除外してくれと囁いている
後はカードをセットしてターンエンド」
( ^ω^)「ドロー!とっとと決めさせてもらいますお!
ダッシュガイを攻撃表示に、そして攻撃!」
(・∀ ・)(4回裏だけは絶対にない・・・!勝つ・・・!今度こそ・・・!)
「『表』!」
裏
(・∀ ・)「なんでー?」
( `ω´)(この男の思考、ギャンブルではこういう考えが一番危ない
まさに地獄に直結する道)
( ^ω^)(何を唐突に)
( `ω´)(嵌っている・・・・・・・・・・・・すでに泥中首まで・・・・)
D-HERO ダッシュガイ VS 岩の精霊 タイタン
ATTACK 2100 VS ATTACK 2000
(・∀ ・)LP5200→5100
796 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:15:23.79 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「そしてエッジマンのダイレクトアタック!『先端恐怖症攻撃』!」
(・∀ ・)「ガイアが囁いた意味、それがこのカードさ!『化石岩の解放』!」
化石岩の解放
『永続罠』
ゲームから除外されている自分の岩石族モンスター1体を選択し、
自分フィールド上に特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
(・∀ ・)「ガイアがもっと輝きたいと囁いている」
(;^ω^)「攻撃は中断させてください」
(・∀ ・)「そうするといいね!」
( ^ω^)「でも対策はあるんだお。伏せてあった『R−ライトジャスティス』発動だお!
『解放』を破壊だお!」
R−ライトジャスティス
『通常魔法』
自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名のついたカードの枚数分だけ、
フィールド上の魔法・罠カードを破壊する。
797 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 14:16:03.09 ID:NI/YG.co
遅れて支援
798 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:16:36.37 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)「・・・対戦相手のおいらが言うのもなんだけど
この状況なら攻撃の前にBOXを破壊するべきじゃないの?」
( ^ω^)「いや、追い風が吹いていたような気がしたので、つい」
川 ゚ -゚)「・・・」
('A`)「・・・」
ξ゚听)ξ「・・・」
( `ω´)(まぁ、結果的にはよしだが)
( ^ω^)「おうおう・・・カードをセットしてターンエンドだお」
現在の状況:断層地帯
( ^ω^)LP2100/2/エッジマン ダッシュガイ 伏せカード1
(・∀ ・)LP5100/2/BOX
(・∀ ・)「ドロー!そして維持コストを・・・ハッ」
( ^ω^)「おっ?」
(・∀ ・)(まさか、ライフを払わせることを目的としてわざと残してた!?)
( `ω´)(こいつがそこまで考えていたと思うか?)
( ^ω^)「いきなりなんだお・・・」
(・∀ ・)(・・・考えすぎなのかなぁ)
「維持コストを払うよ」
(・∀ ・)LP5100→4600
799 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:17:38.05 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)「で、ドローしたカードは・・・お、いいカードじゃん!魔法カード『死者蘇生』!」
死者蘇生
『通常魔法』
自分または相手の墓地からモンスターを1体選択する。
選択したモンスターを自分のフィールド上に特殊召喚する。
(・∀ ・)「ラビリンスウォールは除外したからやっぱりここはガイア!」
( ^ω^)「おー」
(・∀ ・)「そしてエッジマンを攻撃!」
( ^ω^)「『の無力化』だお!」
攻撃の無力化
『カウンター罠』
相手モンスターが攻撃をした時、その攻撃を無効にしバトルフェイズを終了する。
( ^ω^)「そうそう無効化されないカウンター罠なのに評価が低いのは納得いかんとです」
('A`)「なにしろ対象取るもんだからなぁ・・・」
(・∀ ・)「むむ・・・ターンエンド」
800 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:18:18.91 ID:XvIPUuUo
( ^ω^)「ドロー!・・・お」
( `ω´)(ほう・・・)
( ^ω^)「カードをセットしてエッジマン、ダッシュガイを生け贄に捧げてモンスターをセット!」
川 ゚ -゚)「・・・セット?」
('A`)「どういうことだ!?」
ξ゚听)ξ「えーと・・・今のは別に問題があるプレイじゃないような・・・」
('A`)「いや、HEROにはセットするメリットがある最上級モンスターなんていないはず・・・」
川 ゚ -゚)「ネオスかエッジか、どちらにしても・・・」
ξ゚听)ξ「?」
( ^ω^)「ターンエンドだお」
現在の状況:断層地帯
( ^ω^)LP2100/1/裏守備1 伏せカード1
(・∀ ・)LP4600/2/ガイア BOX
801 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 14:19:22.03 ID:NI/YG.co
こうやって無力化されるとぐっとくるな
支援
802 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:19:31.69 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)「ドロー!コストとして墓地のタイタン除外とLPを払って、と」
(・∀ ・)LP4600→4100
(・∀ ・)「どんなモンスターだろうとガイアには相手の能力を半減する効果がある!
負けるはずは無いんだ!」
( ^ω^)「・・・」
(・∀ ・)「ガイアプレートの攻撃!」
( ^ω^)「たしかにガイアは強力な効果を持っているお・・・でもその効果が無効化されるなら?
永続罠『スキルドレイン』!」
スキルドレイン
『永続罠』
1000ライフポイントを払う。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは全て効果が無効化される。
( ^ω^)LP2100→1100
(・∀ ・)「!?」
('A`)「何ィ!」
川 ゚ -゚)「バカな・・・そんなものを入れていたのか」
ξ゚听)ξ「え?何をあわててるのよ」
803 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:20:11.70 ID:XvIPUuUo
('A`)「いや、何って・・・普通HERO使うならスキルドレインなんて!」
ξ゚听)ξ「だって・・・この大会中ずっと『スキルドレイン+推理ゲート』だったじゃない」
('A`)「いや、それはそうだが・・・」
ξ゚听)ξ「そこにHEROを加えるだなんて、ブーンなら普通のことよ」
川 ゚ -゚)「そういう奴なのか?」
('A`)「・・・そうだなー」
( ^ω^)「何か散々な言われようだお」
( `ω´)(そういうことをやったんだお前は)
( ^ω^)「この決闘中何度もこんな感じだからもう慣れたお・・・
ともかく、守備モンスターは『闇より出でし絶望』だお」
闇より出でし絶望 闇
★★★★★★★★
【アンデット族・効果】
このカードが相手のカードの効果によって手札またはデッキから墓地に送られた時、
このカードをフィールド上に特殊召喚する。
ATTACK 2800 DEFENCE 3000
ATTACK 2800 VS DEFENCE 3000
(・∀ ・)LP4100→3900
804 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:21:27.98 ID:XvIPUuUo
('A`)「絶望・・・まさか本当にHERO突っ込んだだけじゃないだろうな」
( ^ω^)「調整はしたお!」
( `ω´)(アレを調整と言うべきか)
( ^ω^)「・・・うん、調整だお」
(・∀ ・)「うう・・・でも攻撃翌力なら互角、そう簡単には動かないはず・・・ターンエンド」
( ^ω^)「ドローだお!おっおっおっ『強欲な壺』だお!」
強欲な壺
『通常魔法』
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
( ^ω^)「ドロー!・・・『サイクロン』だお!」
(・∀ ・)「ゲェー!」
サイクロン
『速攻魔法』
フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。
( ^ω^)「BOXを破壊して、さらに魔法カード『名推理』だお」
(・∀ ・)「8!8に決まってる!」
805 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 14:21:28.08 ID:NI/YG.co
服従魔神と共に決め手になってたな絶望
支援
806 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:22:26.72 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)「10・・・!?」
( ^ω^)「スキルドレイン中!つまりそれはこのデメリットカードが動けることを意味するお
魔人の攻撃!『アブソリュートフレア』!」
絶対服従魔人 VS 地球巨人 ガイア・プレート
ATTACK 3500 VS DEFENCE 2800
(・∀ ・)LP3900→3200
(・∀ ・)「ううっ」
( ^ω^)「絶望のダイレクトアタック!
『絶望って言葉を知ってるか!今の状態を言うのさ、クケッ!』
(・∀ ・)LP3200→400
(・∀ ・)「ぐぅっ」
( ^ω^)「カードをセットしてターンエンドだお」
( ^ω^)LP2100/0/絶望 魔人 スキルドレイン
(・∀ ・)LP400/3/(無し)
>>805
再開だからもう一回切り札出しておかないと、と思って。
807 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:23:26.82 ID:XvIPUuUo
(・∀ ・)「負けるもんか!ドロー!『天よりの宝札 』!」
天よりの宝札
『通常魔法』
自分の手札と自分フィールド上に存在する全てのカードをゲームから除外する。
自分の手札が2枚になるようにカードをドローする。
(・∀ ・)「手札3枚を除外して2枚ドロー!」
( ^ω^)「ゴクリ」
(・∀ ・)「モンスターとカードをセットしてターンエンド」
( `ω´)(・・・)
( ^ω^)「ドロー!例えあのモンスターが何でもスキドレある限り勝ちは揺るがないお
魔人の攻撃!伏せモンスターを破壊せよォ!」
(・∀ ・)「『王宮のお触れ』っ!スキルドレインを無効!」
王宮のお触れ
『永続罠』
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
このカード以外の罠カードの効果を無効にする。
( ^ω^)「・・・むぅ、勝ちが揺らいできたお・・・しかし絶望でなぶるのみ!攻撃だァー!」
ATTACK 2800 VS DEFENCE 4200
( ^ω^)LP1100→0 CRITICAL HIT!!
( ^ω^)「・・・お?」
808 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:24:30.11 ID:XvIPUuUo
ロストガーディアン 地
★★★★
【岩石族・効果】
このカードの元々の守備力は、自分が除外している岩石族モンスターの数×700ポイントの数値になる。
ATTACK 100 DEFENCE ?
( ^ω^)「・・・お?」
(・∀ ・)「残念でしたー」
( ^ω^)「よんせん・・・にひゃく・・・?」
(・∀ ・)「まず、最初にガイア出すときにアステカとラビリンス
次にタイタンを出す為にガイアを除外したけどこれは化石岩で墓地へ
で、ガイアを蘇生してその後の維持コストでタイタンを除外」
( ^ω^)「おかしいお!それだと3体しか除外されて・・・除外・・・」
(・∀ ・)「そう!『天よりの宝札』!これでエクゾードを3体除外できたんだよ!」
(;^ω^)「おーなるほど!・・・ってブーン負けてるお!」
( `ω´)(ああ、見ていてこれは「やる」と思ったぞ)
(;^ω^)「思ったならとめてくれお!」
(・∀ ・)「じゃあアンティとしてこのカードと・・・お、このカードにしよう」
(;^ω^)「ちょ!それ一枚しか買ってないカードだお!」
809 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:25:41.41 ID:XvIPUuUo
決闘結果
( ^ω^)★★ -★★
-E・HERO エアーマン -D-HERO Bloo-D
('A`) ★★★★★
ξ゚听)ξ★★★★
川 ゚ -゚) ★★★★★★★
(ヽ´ω`)「一話にしてデッキが崩壊しましたー」
('A`)「だから最初から相手にしなければ良かったのに」
(ヽ´ω`)「HEROスキドレゲートは面白いと思ったんだお・・・」
川 ゚ -゚)「確かに面白かったが、別に前のデッキのままでも構わないのだろう?」
ξ゚听)ξ「大人しく組みなおしなさいな」
('A`)「まぁ、いい経験になったと思えば」
(ヽ´ω`)「うう・・・」
( `ω´)(面白い見世物ではあったぞ)
810 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 14:25:45.51 ID:NI/YG.co
天よりがこんな風に効くとは思わなんだ
支援
811 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:26:27.02 ID:XvIPUuUo
('A`)「それと、そこの!」
(・∀ ・)「うぇ!?な、なんだよ!勝ったからいいだろ貰ったって!」
('A`)「まぁ、アンティルールだからそこはいいよ
だがその前、お前チップスター盗もうとしてただろ」
(・∀ ・)「な、なななな、なんのことかなー」
('A`)「楽をしようだなんて俺は許さないぞ。きちんと決闘の上でだな」
(・∀ ・)「知らないよ!おいら『チップスターを10個集めて来い』って言われただけだもん!」
('A`)「手段を考えろって事だ。窃盗は良くない」
(・∀ ・)「むー・・・分かったよ」
('A`)「分かればいいんだ」
('A`)「ん?何か・・・まぁ、いいか」
(ヽ´ω`)「おうおう」
ξ゚听)ξ「はいはい先を急ぐわよー」
812 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 14:26:48.81 ID:41vgzmQo
支援
もしかして研究のテキストか?
813 :
◆D8NIK9kqw6
[sage]:2008/05/24(土) 14:27:03.54 ID:XvIPUuUo
次回予告
(ヽ´ω`)「新しいことはするもんじゃないお、ねぇ」
('A`)「俺に振るな、俺もデッキ変えたんだから」
( ^ω^)「お?まさか敗北フラグかお!?」
('A`)「やめてくれよしてくれ」
次回!嗚呼、( ^ω^)が行く・・・・・・
『VS(´・ω・`) 鳥バードシリーズ第3弾!『そんなシリーズはじめて聞いたがな』」
( ^ω^)「ってそういえばすでに負けてたお」
('A`)「るせー」
( ^ω^)「今日の最強カードは『ロストガーディアン』!
メガロック級の守備力を持つくせに通常召喚できるとかおかしいお!」
814 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 14:29:25.60 ID:XvIPUuUo
と、いうわけで投下完了。
付き合ってくれた方に感謝ー
>>812
いや、hide。
構築に便利だから使用して、そのままテキストを引っ張ってきてる。
815 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/24(土) 21:09:09.60 ID:kQ125T.o
乙様ー
推理ゲートにチップスターとか懐かしいぜ
816 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[お前達、チャットが直りましたよ]:2008/05/24(土) 22:57:08.77 ID:kQ125T.o
さて・・・なんか最近どうにもやる気が出ないな。
ってか行数が半端無くて泣ける
設定やストーリー濃くした俺が原因です。本当にありがとうございました
817 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/25(日) 11:14:37.77 ID:6lx.bsgo
この俺のネット禁生活を自業自得と行ったやつ。俺がいなくなって清々したやつ。
俺は地獄から帰ってきた。
俺様の名は
一
十
百
千
ただい万丈目
818 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/25(日) 11:17:49.23 ID:6lx.bsgo
追伸
今夜SS投下できそうです
819 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/25(日) 18:06:50.31 ID:QBdebxUo
最近見ないなあと思ったらネット禁されてたのかwwwwwwwwww
おかえり
820 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/25(日) 18:43:15.30 ID:E8O6uPoo
ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) 20:00くらいになったら投下します。
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
821 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/25(日) 18:44:04.57 ID:m1nX722o
ハ,,ハ
( -ω) zzZ …承ります
/<▽>ヽ
|::::::;;;;::/
|:と),__」
|::::::::|
|:::::::|
|:::::::|
|::::::|
し'_つ
822 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/25(日) 19:47:24.77 ID:E8O6uPoo
http://wiki.livedoor.jp/boonyugioh/d/%a5%a6%a5%b8%a5%e3%a5%c9%b4%e3%a4%ce%be%af%c7%af%a1%a1%c2%e8%b0%ec%cf%c3%a1%d6%a5%a2%a5%ca%a5%f3%a5%bf%a4%ce%b6%b2%c9%dd%a1%d7
前回の話からだいぶ間隔が空いたために前回の話を載せておきます( ゚ω゚ )
最終チェック後に投下します。
823 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/25(日) 19:58:48.01 ID:E8O6uPoo
何か足りないと思ったら途中経過を全く書いてなかった^q^
ちょっと途中経過を挿入してくる
824 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/25(日) 20:14:51.22 ID:E8O6uPoo
見直しが終わったんで投下します( ゚ω゚ )
825 :
◆SSBA0TLuTI
[sage 後の伏線である。]:2008/05/25(日) 20:19:18.90 ID:E8O6uPoo
ウジャド眼の少年 第二話「図書の魔物」
補習のためにライとミルは図書室で勉強していた。
合格点に満たなかったのはデルタ校ではこの2人だけだった。
「あーあ。ったくみんなは今日は休みだってのに。」
「本当だよ。こんな天気のいい日に遊ばないなんてもったいない。」
補習課題があまりにも退屈なので、ライはその辺にある本を探しだした。ライは一冊の本に目をやる。突然変異と呼ばれる人間についての本だ。
「ふーん。突然変異・・・。」
パラパラと適当にページをめくる。文章ばかりでかなり退屈そうな本だ。
「突然変異って何?」
ミルはライの持っている本を覗きこむような態勢でそう問いかける。
「DNA・RNAに物理的変化が加わり、遺伝子が急激に変化することだ。それまでの親の世代の遺伝子とは全く形質が異なるなんてこともあるらしい。」
へーと頷くミル。いつもは授業では何も答えられないようなライが突然変異のことを詳しく知っていて意外に思った。
「ん?何だこれは・・・。何かの眼か?」
ライが気になったのはたった1ページにだけ描かれている不思議な黄金の眼。挿絵があったから気になったというより何かに惹かれるようにして気になった。
鷹のような鋭い眼光。視覚に関係のある能力なのか。
その詳細は墨で黒く塗りつぶされていた。
「これじゃ読めないな。」
「こんな悪戯するなんてひどい。意地が悪い人がいるんだね。」
一体何の目的で黒く塗りつぶされたのだろうか。
ただの悪戯か。それとも情報の隠蔽か。どちらにしろ今はこの本のことよりも補習課題をやらなければ帰れないということ。
とりあえずライは気になったので、例の本を貸出し申請をして補習課題をする作業に戻った。
図書室にはライとミルと司書の外国人女性職員しかいない。休日のためにここに来る生徒も必然的に少なくなる。
826 :
◆SSBA0TLuTI
[sage もうデュエル開始だよー^q^]:2008/05/25(日) 20:20:37.65 ID:E8O6uPoo
「終わったー。」
補習課題を全て終えた2人は司書に挨拶をして図書室から立ち去ろうとした。
しかし扉を開けて外に出ようとしても扉が開かなかった。
「あれ・・・?おかしいな。」
何度力強く引いてもビクともしない。カギがかかっている様子もないし扉自体が壊れたのだろうか。
不安がる2人を司書の女性は不気味に嘲笑った。ライたちは女性のいきなりの挙動に引いた。
「まさかその本を借りる生徒が来るなんてね。」
司書は一歩一歩、等間隔にライたちに近づいてくる。
「この本は一体何だっていうんだ。」
「それを説明する義務は私にはない。」
司書は冷たくそう言い放つ。さっきまで狂ったように嘲笑っていたのが嘘のように無表情でライたちを追い込む。
「悪いけどここで死んでもらわないと困るんだ。」
司書はデュエルディスクを左腕に付けた。
「なるほど。ここでデュエルして勝たなければならないのか。ミル。デッキは持ってるよな。」
ライのその発言を聞いたミルはかなり申し訳なさそうな顔をして。
「ごめん。必要ないと思って教室に置いてきちゃった。」
「む・・・。そうか。なら俺がデュエルする。」
ライも司書と同様にデュエルディスクをつけた。
「抵抗する気?楽に殺してあげようと思ったけど。」
司書はデッキからカードを5枚引いた。それに合わせてライも5枚引く。
司書 LP:8000 手札:0 デッキ:40 場: エクストラ:0
関谷 雷 LP:8000 手札:0 デッキ:45 場: エクストラ:0
「私の先行。ドロー。私はカードを4枚セットしてターンを終了させる。」
いきなりの4枚伏せ。伏せモンスターがいないことからメタポの可能性はない。司書のデッキはかなり特殊な形のようだ。
「俺のターン。ドロー。俺は魔法カードデステニードローを発動する。手札のディスクガイを墓地に送りデッキよりカードを2枚ドロー。」
827 :
◆SSBA0TLuTI
[sage オリカ厨乙^^物語]:2008/05/25(日) 20:22:49.68 ID:E8O6uPoo
《デステニー・ドロー/Destiny Draw》
通常魔法
手札から「D−HERO」と名のついたカード1枚を捨てる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
D−HEROはライが主力に置いているデッキ。派生系として扱われることが多い中でライのD−HEROはかなり純度が高い。
「俺はモンスターをセットしてターンエンドだ。」
「では私のターン。ドロー。私は伏せカードを3枚発動。ヤタガラスの骸2枚に強欲な瓶。デッキよりカードを3枚ドローする。」
主にデッキ圧縮に使われるカード群。最近では発動タイミングを選ばない通常罠としてはたき落としと共にディスクライダーを主力に置くデッキに入るのだが
通常のデッキならばデッキスペースが埋まらない場合を除いては入る機会は少ないだろう。
最も司書の戦術はかなり普通ではないことは確かだが。
「私は更にカードを2枚伏せる。そして伏せカード4枚を墓地に送り、オオアリクイクリアリを2体特殊召喚。」
《オオアリクイクイアリ/Anteatereatingant》
効果モンスター
星5/地属性/昆虫族/攻2000/守 500
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の魔法・罠カード2枚を
墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードは攻撃をするかわりに相手フィールド上の
魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。
「アリクイ2体をリリースして、インテリアル・ビースト【蒼】をアドバンス召喚。」
司書のフィールド上に全く見たことのないモンスターが召喚された。
全身青色の鱗を纏い、背中には大きい背びれがある。鋭い爪と牙を持ち、かない濃い5つの蒼色の瞳が特徴的だ。
「インテリアルビーストは私の心を映し出した魔物。私以外とのデュエリストでは波長は合わない。」
《インテリアル・ビースト【蒼】/Blue interior》
星8/水属性/海竜族/攻2800/守2100(オリカです><探してもこのカードは存在しません。)
このカードはモンスターゾーンに4つの空きがなければフィールド上に表側で存在出来ない。
相手はこのカードが存在するときは必ずバトルフ
してその通常罠カードをコストと発動条件を無視して発動する。
相手のバトルフェイズ終了時、裏側攻撃表示だった罠カードを全て墓地に送り、このカード
を表側攻撃表示にする。
裏側攻撃表示のこのカードが攻撃されたとき、このカードの攻撃翌力は0になりこのカードの
コントローラーはモンスターゾーンにある罠カードの数×1000ポイントのライフを失う。
「私はこれでターンエンド。」
司書の行動に戸惑いを見せるライ。攻撃翌力2800の高い数値なのに攻撃しないのには裏があるのか。
828 :
◆SSBA0TLuTI
[sage オワタ\(^o^)/の始まり]:2008/05/25(日) 20:24:04.47 ID:E8O6uPoo
「俺のターン。ドロー。俺はダイヤモンドガイを攻撃表示で召喚。ダイヤモンドガイの効果でデッキの一番上のカードを確認。通常魔法カードなら・・・。」
「その効果くらい知っている。説明しなくてもいい。」
「一番上のカードは終わりの始まり。よし!かなりついているぞ。」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ダイヤモンドガイ/Destiny Hero - Diamond Dude》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、
自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、
次の自分のターンのメインフェイズ時に
その通常魔法カードの効果を発動する事ができる。
通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
《終(お)わりの始(はじ)まり/The Beginning of the End》
通常魔法
自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、
自分のデッキからカードを3枚ドローする。
ダイヤモンドガイはコストと発動条件を無視できるために、除外コストがなくても3枚ドロー出来ることになる。
「俺はカードを1枚セットしてターンを・・・。」
ライがフェイズを進行させようとしてもデュエルディスクはそれに逆らいエンドフェイズにならない。
「何・・・。」
ディスクが故障したのかと思い焦るライ。こんなときに故障なんてかなり呪われている。
「インテリアルビーストが存在するとき、相手は攻撃を必ず行わなければならない。」
インテリアルビーストは背ビレをたてて、ダイヤモンドガイを威嚇した。
闘争本能が刺激されたのか、ダイヤモンドガイはインテリアルビーストに攻撃をしかけようとする。
「ここで問題だ。インテリアルビーストは1つだけ弱点がある。その弱点を突けば、インテリアルビーストは脆い。そこを見極められるかな。」
「弱点・・・?」
弱点を探そうにも全く見当がつかない。
「ヒントは5つあるどれかの眼。ただし弱点を外した場合は・・・。」
「よし!ダイヤモンドガイ。中央の眼を攻撃するんだ!」
829 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/25(日) 20:26:35.74 ID:E8O6uPoo
司書の説明を完全に聞き終わる前にライはダイヤモンドガイに攻撃の指示を出した。
ダイヤモンドガイはダイヤモンドの拳をインテリアルビーストの中央の眼に当てた。
しかしインテリアルビーストは全く苦しむ素振りを見せずにいた。
「外したか・・・。」
インテリアルビーストの中央の目が赤色に光出した。そしてその光を受けたダイヤモンドガイは異次元へと連れ去られてしまった。
「い・・・。一体何が起きたんだ。」
「な・・・何?何なの・・・?」
いきなりの展開に動揺するライとミル。
「君本当に面白いね。人の話を聞かないってよく言われそう。」
司書はライを小バカにして笑った。笑われたライは少し機嫌が悪くなった。
「インテリアルビーストは急所以外の眼に罠が仕込まれている。それは攻撃をトリガーに発動する。君が誘発させたのは因果切断。」
《因果切断(いんがせつだん)/Karma Cut》
通常罠
手札を1枚捨てる。相手フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体をゲームから除外する。
除外したそのモンスターと同名カードが相手の墓地に存在する場合、
そのカードを全てゲームから除外する。
「何てことだ・・・。攻撃を外せば不利になる・・・。」
確率は1/5。20%の確率で攻撃は当たるものの外す確率のほうが高いし外したときのリスクも大きい。
「俺はこれでターンを終了する。」
「相手のバトルフェイズ終了時にインテリアルビーストに仕込まれた罠は全てなくなる。まあ次のターンに新しい罠が補充されるけど。いい忘れてたけど弱点の位置も毎回変わるから。」
数撃てば当たる作戦に出るのはあまりにも危険すぎる。なんとかして弱点を見極めなければ負けてしまう。
必死で思考を巡らせるがインテリアルビーストを倒すための算段が全く浮かばない。
司書 LP:8000 手札:2 デッキ:30 場:1:インテリアルビースト(ATK2800) エクストラ:0
関谷 雷 LP:8000 手札:4 デッキ:35 場:1:裏守備 |1:伏せ エクストラ:0
830 :
◆SSBA0TLuTI
[sage ドグマ「やあ^^」]:2008/05/25(日) 20:27:47.30 ID:E8O6uPoo
「私のターン。ドロー。私はカードを2枚セットしてターンエンド。」
「そういえばインテリアルビーストの罠の前にも通常に使用できる罠もあるのか・・・。」
罠の泥沼地獄にライは完全に嵌ってしまった。このまま長引けば長引くほどライにとっては不利になる。
「ちっ・・・。持久戦は得意じゃないんだよ。ドロー。俺は墓地の終わりの始まりの効果発動。デッキよりカードを3枚ドロー。」
「俺は手札のディアボリックガイを捨てて、ライトニングボルテックスを発動。インテリアルビーストを破壊するぜ。」
《ライトニング・ボルテックス/Lightning Vortex》
通常魔法
手札を1枚捨てて発動する。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
稲妻がインテリアルビーストを打ち砕こうとする。しかしその攻撃は途中で途絶えてしまった。
「手札を1枚捨ててデストラクションジャマーを発動。」
《デストラクション・ジャマー/Destruction Jammer》
カウンター罠
手札を1枚捨てる。「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つ
カードの発動を無効にし、それを破壊する。
「くっ・・・。墓地のディアボリックガイをゲームから除外してディアボリックガイをデッキから守備表示で特殊召喚。」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ/Destiny Hero - Malicious》
効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する。
自分のデッキから「D−HERO ディアボリックガイ」1体を選択し、
自分フィールド上に特殊召喚する。
ガチムチの戦士がフィールド上に颯爽と現れた。
「更にダガーガイを攻撃表示で召喚。ダガーガイと裏守備とディアボリックガイをリリースして来いD−HEROドグマガイ!」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ドグマガイ/Destiny Hero - Dogma》
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻3400/守2400
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「D−HERO」と名のついたモンスターを含む
モンスター3体を生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
この特殊召喚に成功した場合、次の相手ターンのスタンバイフェイズ時に
相手ライフを半分にする。
831 :
◆SSBA0TLuTI
[sage エッジハンマーのbrokenさがよくわかります><]:2008/05/25(日) 20:28:56.92 ID:E8O6uPoo
「当ててやる・・・。絶対に当ててやる。ドグマガイ!右上の眼に攻撃だ!」
ライは恐れずに前に一歩踏み出した。今のライに迷いはない。
ドグマガイに攻撃宣言をした後にライの脳に何か啓示のようなものを受けた。自分の名前が呼ばれたような、そんな気がした。
そして、目の前の光景が金色のフィルムがかかったような景色になり、ライは自分の過ちに気づいてしまった。
「ま・・・待て!ドグマガイ!そっちじゃない!左下だ!」
すでに攻撃宣言をしたためにもう対象の変更は不可能だった。
だが、左下という言葉を聞いたとき司書は明らかに動揺していた。今までの余裕な態度がまるで嘘のように。
「ま・・・まあ。急に対象変更は無理だから。仮に対象を変えたとしても受ける罠が変わるだけだから。」
ドグマガイはまっすぐに右上の眼に剣を刺した。そしてインテリアルビーストの右上の眼から衝撃波が飛びドグマガイは破壊されてしまった。
ライLP8000 → 4600
「ぐわああああ・・・!!一体何が起きたんだ。俺にまでダメージが・・・。」
「私が右上の眼に仕込んだのはエッジハンマー。発動コストをも無視するインテリアルビーストの力によって発動することは可能。」
《エッジ・ハンマー/Edge Hammer》
通常罠
自分フィールド上に存在する「E・HERO エッジマン」1体を生け贄に捧げる。
相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊し、
そのモンスターの元々の攻撃翌力分のダメージを相手ライフに与える。
エッジハンマーの衝撃でライはよろめき、倒れる寸前のところで態勢を立て直した。
「ライ・・・。大丈夫?」
ただライのデュエルを見守ることしか出来ないミル。その表情は恐怖からか不安そうな顔をしていた。
「大人しく守備表示でドグマを出していれば攻撃をする必要はなかった。少なくとも私のライフを半減出来たのにね。欲張るからそういうことになるんだ。」
ライの耳には2人の言葉は入って来なかった。
ライの意識は完全にさっきの金色のフィルムの光景に向いている。
攻撃した一瞬のときに見えた不思議な居心地の悪い空間の正体は一体なんだろう。
(何か目眩がする・・・。かなり気分が悪くなってきた。だけどあの力がもう一度俺に使えればこのデュエルに勝機はある。)
「俺はこのまま・・・ターンエンドだ。」
「ドロー。私はターンエンド。」
832 :
◆SSBA0TLuTI
[sage ジュヘヘ・・・]:2008/05/25(日) 20:30:18.73 ID:E8O6uPoo
何もしないでのターンエンド。完全なカウンター系の受け身デッキ故に何も出来ないのだろう。
「俺のターン。ドロー。俺はドゥームガイを攻撃表示で召喚。」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ドゥームガイ/Destiny Hero - Fear Monger》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、
次の自分ターンのスタンバイフェイズ時に、
自分の墓地に存在する「D−HERO ドゥームガイ」以外の
「D−HERO」と名のついたモンスター1体を
自分フィールド上に特殊召喚する。
もう一度感覚を研ぎ澄ます。しかしさっきのような金色のフィルムは出てこないで、景色に何の変わりはなかった。
「くそ・・ダメか!」
さっきのはマグレだったのだろうか。攻撃表示で召喚した以上は必ず攻撃をしなければならない。
何の手掛かりもないままライはバトルフェイズに突入した。
「バトルフェイズに突入したとき罠を再装填する。」
インテリアルビーストの眼が再び輝きだした。このどれか1つに弱点はあるというのがわかっているのにも関わらずにそれを当てることが出来ない。
「ドゥームガイで・・・。」
その先の言葉が出なかった。また外したら確実に状況が更に不利になる。
完全にさっきの感覚に頼りきっていたライ。あの感覚が来ないために相当追い込まれた。
「ドゥームガイで・・・。左下に攻撃だ。」
今度は攻撃宣言の後でも金色にならなかった。ドゥームガイは先ほどのハンマーによって粉々に打ち砕かれた。
ライLP4600 → 3600
「ぐ・・・またエッジハンマーが・・・。」
「大人しくサレンダーするならそこの女の子だけでも助けてあげるけどどうする?」
司書かたの突然の提案をライは一瞬だけ受け入れようかと思った。
しかし、さっきまで何が何でも殺そうとしていた対象をそう簡単に逃がすわけがない。
ミルはこの後少なくともこの件のことを報告するだろうし、これが明るみになれば困るのは司書だ。
結局サレンダーしてもミルは殺される。なら2人が生き残る確率の高いほうに賭けるしかない。
「悪いが俺はもうお前を倒す算段はすでにある。カードを1枚セットしてターンエンドだ。」
833 :
◆SSBA0TLuTI
[sage ここら辺でボケたくなる不思議]:2008/05/25(日) 20:30:58.79 ID:E8O6uPoo
算段など何もない。ライが伏せたのは何の変哲もないただのブラフカード。
揺さぶりをかけて何とかインテリアルビーストの弱点を探ろうとする。さっきの感覚に頼れなくなった以上は自分の手で何とかするしかない。
「そう・・・。ならば私も考えがある。ドロー。魔法カード大嵐を発動。フィールド上に存在する魔法罠を全て破壊する。」
大きな風が吹きフィールド上のカードは一掃されてしまった。
「インテリアルビーストで直接攻撃。フィフス・メモリー!」
インテリアルビーストの瞳から光線が発射されて、ライの右肩を撃ちぬいた。
ライLP3600 → 800
「ぐっ・・・。何だこの痛みは・・・。ソリッドビジョンじゃないのか・・・。」
「ソリッドビジョン?そんな生易しいものではない。ビーストシリーズが放つ衝撃は脳幹に直接届く。その衝撃の威力はコントローラーの意思で弱めたりすることも出来るがな。」
「だが、私は手加減をしない!次にこのインテイルアルビーストの攻撃を受けたとき。君は確実に死ぬよ。」
「俺は・・・死ぬのか・・・。」
ライの頭から一気に血の気が引いた。
ほの暗い恐怖が背後から迫ってくるような感覚に囚われてしまった。
「お願い!ライを殺さないで!」
ミルが泣きながら司書に懇願する。
その様子を司書はただ冷たく嘲笑うだけだった。
「あはははは。殺 す気がないならはじめからこんなことはしない。私はこれでターンエンド。」
司書 LP:8000 手札:1 デッキ:27 場:1:インテリアルビースト(ATK2800) |1:伏せ エクストラ:0
関谷 雷 LP:800 手札:3 デッキ:29 場:|1:伏せ エクストラ:0
834 :
◆SSBA0TLuTI
[フィニッシャーは最古のDでした^q^]:2008/05/25(日) 20:31:45.78 ID:E8O6uPoo
死が間近に迫ったときにライの神経は限界まで研ぎ澄まされた。
そしてライの眼が黄色く光って、さっきのような黄金のフィルムがかかったような光景になった。
「これは・・・。見える。ドロー。俺はダークヒーローゾンパイアを攻撃表示で召喚。バトルフェイズに突入。」
バトルフェイズに突入した瞬間にインテリアルビーストの眼が4つ黒く光ったのがわかった。唯一光らなかったのは真中の眼だけ。
そして一呼吸置いた後に真中の眼が青く光った。
(見えた・・・!)
「装填完了。さてどれが弱点か・・・。」
「ゾンパイア!わかってるな?真中の眼だ!」
何の迷いもない宣言。その宣言を聞いたとき司書の顔が真っ青になった。
ゾンパイアは自らの拳をインテリアルビーストに打ちだした。インテリアルビーストは苦しそうに咆哮をあげて、その場でドロドロに溶けて消えてしまった。
「インテリアルビーストは破壊されると罠カードの数×1000ポイントのダメージが・・・。そして本来のゾンパイアの攻撃翌力が加われば・・・。わ・・・私の負け・・・。」
司書LP8000 → 0
「やった・・・。勝・・・て・・・た・・・・・・。」
ライは勝利と同時に前のめりで倒れてしまった。
「ライ!大丈夫?」
慌ててかけつけるミル。よほど体力を消耗したのか深い眠りについたようだ。
835 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/25(日) 20:32:21.67 ID:7uBARVs0
支援
836 :
◆SSBA0TLuTI
[sage もうすぐ終わり]:2008/05/25(日) 20:33:28.34 ID:E8O6uPoo
「私はどうやらここで見つけてしまったらしいな。私が探し求めていた突然変異を・・・。」
司書はライのほうをみてそう言った。
「ライが突然変異?どういうことなの?」
「彼はまだ自分の力に気づいていない・・・。いや気付き始めているか。」
司書は胸を押さえてその場にしゃがみ込んだ。かなり息苦しそうだ。
「くっ・・。時間のあるうちにこれを渡しておく。この島の地図だ・・・。」
司書はミルに古びた地図を渡した。測量技術が発達してないころにつくられたのか、現在の地図と比べるとところどころにおかしい点がある。
「その少年ならこの地図を読み解くことが出来るだろう・・・。」
司書はそう言い残してゆっくりと眼を瞑った。
「ちょっと待ってこの地図は・・・。」
ミルが司書を揺れ動かすと司書はぐったりとした。そして慌てて脈を計るが、すでに彼女の脈は止まっていた。
「嘘・・・。何これ・・・。私どうすればいいの・・・?」
ミルは受け取った地図を握りしめてその場で泣き出した。
受け取った地図。突然変異。物語は大きく動き始めた。
837 :
◆SSBA0TLuTI
[sage 次回から冒険の旅に出ます^q^]:2008/05/25(日) 20:35:05.80 ID:E8O6uPoo
図書館の一件から3週間ほどが過ぎた。
学校は今、夏休みだった。
ライは本来ならばこの夏休みは故郷に帰省しようと考えていたが、とある事情のために帰省できなくなってしまった。
ライが殺した女性司書の名前はキャサリン・ホークマン。年齢は23歳。
彼女の葬儀は図書館での一件の後の6日後に行われた。
といっても、キャサリンの葬儀はキャサリンの本国で行われたためにライたちはそれに参列することは出来なかった。
この件に関してはライたちには一切のお咎めも事情聴取もなかった。
デルタ校に侵入した強盗が彼女を殺した。表向きではそう伝わっている。
キャサリンが遺した1枚の古びた地図。
「あの司書は俺ならこれが読めるって言ったのか。」
古びた地図を目を凝らしてみても何の変わりもなかった。
地図に強いライでさえも、この地図の内容は理解することが出来なかった。
「無理だなこれは。」
ライは地図を机の上にそっと置いた。
「でもあの人はライならこの地図を読めるって・・・。」
確かにキャサリンは死ぬ間際に地図をライなら読めると言っていた。
しかし、当のライ本人にはこの地図を読み解く術はなかった。
「まあとにかくこの地図は俺が預かっておくよ。この島の地図みたいだし。」
ライはミルから地図を受け取り、自宅へと帰って行った。
自宅に帰った後ライは自室で1人考え込んでいた。
あの時、目覚めたあの“眼の力”もしかしてあの力があればこの地図を読み解けるのではないのか。
ライはベッドから立ち上がり決心した。
−To be continude...−
838 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/25(日) 20:36:30.23 ID:E8O6uPoo
投下終了だぜ!
前回の投下から大分時間が空いたのはわけがありまして、構成していたシナリオがあまりにも糞すぎたために投下に踏み切れなかったのです。
そのため急遽新しいシナリオを用意したところ、これならいけると思いこのシナリオに決定した所存です。本当にあのシナリオで投下しなくてよかった。
今回のシナリオも糞だって?舐めんな!お蔵入りになったシナリオはこれの数十倍は糞だぞ!
ただこのシナリオに決定したことにより存在を消されたキャラが多数います。
彼らは一応名前だけは出しますので、あーこんな名前のやつが消されていたんだと探してみるのも一興かと思います。
ちなみにミルはヒロインかと見せかけて今回でストーリーからフェードアウトです。シナリオが変わったことにより邪魔になりました^q^
まあ今のところ裏話はこれくらいかな。それじゃまた次の投下でお会いしましょう。
P.S.
ネット禁の辛さは異常
839 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/25(日) 20:38:29.48 ID:7uBARVs0
乙!
お蔵入りシナリオあるあるwwwwwwwwww
最初のほうで無意味に出した設定とか複線の回収とか正直ヌルポ
840 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/25(日) 20:43:15.69 ID:cIdPcoDO
乙様
オリカの説明文が途切れてるから効果がわかんないです><
841 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/25(日) 21:04:49.75 ID:E8O6uPoo
《インテリアル・ビースト【蒼】/Blue interior》
星8/水属性/海竜族/攻2800/守2100(オリカです><探してもこのカードは存在しません。)
このカードはモンスターゾーンに4つの空きがなければフィールド上に表側で存在出来ない。
相手はこのカードが存在するときは必ずバトルフェイズに入り攻撃しなければならない。
相手のバトルフェイズ時に、このカードを裏側表側表示にして、自分の墓地から4枚の
通常罠カードを選択してモンスターゾーンに裏側攻撃表示で置く。
相手がこのカードの効果で裏側攻撃表示状態の通常罠を攻撃したとき、ダメージ計算
を行わず通常罠カードを墓地に送る。そしてその通常罠カードをコストと発動条件を無視して発動する。
相手のバトルフェイズ終了時、裏側攻撃表示だった罠カードを全て墓地に送り、このカード
を表側攻撃表示にする。
裏側攻撃表示のこのカードが攻撃されたとき、このカードの攻撃翌力は0になりこのカードの
コントローラーはモンスターゾーンにある罠カードの数×1000ポイントのライフを失う。
ま た お く や す か
すみませんでした><
842 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/25(日) 21:07:50.88 ID:Wpa9TEY0
乙ー
843 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 01:17:49.28 ID:gMTxfqEo
明日・・・夜9時に投下予定・・・グッ
それまで・・・ゆっくりと・・・休ませてもらうぜ・・・
って先週終わったと思ったら、明日台風時の休みで繰越になったテストがあった\(^o^)/
物理\(^o^)/
844 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 15:55:25.72 ID:OoXo/Bko
>>843
どんまいww
845 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 20:56:00.09 ID:gMTxfqEo
うぅ・・・眠いし胃も痛い・・・
物理ボロクソだったぜ・・・
もうそろそろ投下します
846 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 21:04:19.14 ID:gMTxfqEo
そいじゃ投下開始
2045行だしAA皆無に近いし、なんだかなぁと思う今日この頃
-Destiny days-
あらすじ
まず、廃ビル地下では( ^ω^)と昴が戦闘することとなった。
途中まではいいペースで進んでいたものの、途中で昴がハモンを繰り出し、ブーンは気絶してしまう。
気絶したブーンは自らの精神世界で、ブーンのE・HEROデッキを司る融合賢者に教えを請い、戦う理由、デッキの本質を見極め、復活。
最終的にシャイニングフレアウィングマンでハモンを打ち倒したことに成功した。
そして・・・
第12話「二人の被害者」
847 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[デュエルシーン入るまで突貫]:2008/05/26(月) 21:05:26.68 ID:gMTxfqEo
――――廃ビル地下・誠ルート
誠「・・・まだつかないな」
俺はエレベーターから降り、先へ進んで居た。
パーシアス『だが幻魔の気配も強まってきている。この方向で合っているはずだ』
エレベーターの外に出たときは真っ暗で困ったが、デュエルディスクに神聖なる魂を召喚することで、光に関してはなんとかなっている。
かれこれ、エレベーターの外に出てそれなりに時間は経っていた。
誠「アイツら大丈夫かなぁ・・・元ジュニアチャンプのドクオはともかくとして・・・」
パーシアス『羽・・・じゃない、フェザーマンがいるからには安心なはずだ』
誠「とは言え・・・」
罪悪感もある。
本当、アイツらには悪いことをした。
このまま何も起こらず無事ならいいんだが・・・
誠「・・・なぁ、パーシアス」
パーシアス『なんだ』
誠「東条って人、知ってるか?」
パーシアス『無論だ・・・マスターの友であった彼は覚えている』
誠「・・・どういう人だった?」
パーシアス『常に浮かべているあの笑みは何かを含んでいる感じがして、油断できない男だと思った。
が、マスターと話す時は、あまりそういった疑わしさは感じられなかった・・・』
誠「・・・」
観察力に長けているパーシアスが、自分の予想を裏切る答えをした。
誠「意外な答えだな・・・」
848 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[デュエルシーン入るまで突貫]:2008/05/26(月) 21:06:10.69 ID:gMTxfqEo
親父を殺した、と自分で言ったというのに。
すると、幼少時代、初めて東条さんと会ったときの東条さんの悲壮な表情が想起された。
・・・不可避な出来事?
一瞬、そういったものが思いついたが、なんの根拠も無いのですぐに頭から振り払う。
とすると・・・?
パーシアス『・・・正直、彼がマスターを殺したという事実は我には解せん』
誠「そうか・・・パーシアスは親父が死ぬ前―――デッキを手放した時から眠っていたんだよな」
パーシアス『・・・あぁ』
誠「・・・どうだった?」
パーシアス『・・・?』
誠「・・・主従の関係が切れた時、お前がどう思ったか」
パーシアス『信じられなかった・・・マスターは最期に何の言葉も無しに我を手放した。
失意と絶望に打ちひしがれた我は、そのまま眠りについたのだ』
誠「だが、お前は親父の事は見捨ててはいないようだな」
パーシアス『無論だ・・・マスターの事だ。なんらかの理由があってやったに違いない。そう・・・思っている』
羨ましいな。
親父は、パートナーにも恵まれていたと言う事か。
その時。
???「来ましたね、誠君」
奥から聞きなれた声が響いてきた。
849 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[デュエルシーン入るまで突貫]:2008/05/26(月) 21:06:53.98 ID:gMTxfqEo
誠「・・・東条さん、アンタか」
東条「その通り、私はこの先にいます。待ってますよ」
それを最後に、声は途絶えた。
パーシアス『む・・・この感じは』
誠「なんだ?」
パーシアス『幻魔が・・・2体?』
誠「ちっ・・・そこにあるのか。ラビエル・・・!!」
――――廃ビル地下深部
東条「待っていましたよ、誠君」
声が聞こえたと同時に、視界に大きなスペースが移りこむ。
誠「ウリアの火傷、痛かったですよ」
東条「それは失敬・・・私もラビエルを手に入れなければいけませんでしたから」
誠「・・・デュエルの前に質問がある」
東条「はい?」
850 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[デュエルシーン入るまで突貫]:2008/05/26(月) 21:08:20.55 ID:gMTxfqEo
誠「まず一つ、本当にあんたが親父を殺したのか?」
東条「YES」
誠「二つ目、あんたは誰の味方だ?」
東条「愚問ですね・・・私は私の味方ですよ」
誠「三つ目、何故俺達に猶予を与えた?」
東条「ノーコメントです」
誠「・・・最後だ。あんたは本当に東条さんか?」
東条「当然です・・・右腕が何よりの証拠でしょう?」
すると、東条は服の袖をまくり、右腕が義手であることを確認させる。
誠「・・・本当、冗談がキツいですよ。東条さん・・・」
東条「冗談ではないですよ・・・“誠”です」
誠「全く・・・洒落た事言ってくれるな」
東条「・・・それと、質問は本当にそれだけでよろしいので?」
誠「・・・何?」
東条「何故、私があなたの親父を殺さなければならなかった・・・か」
誠「それはアンタが幻魔を手に入れるために仕向けたのでしょう?」
東条「ならば・・・何故君にラビエルのカードを託したのです?」
誠「・・・」
東条「・・・私とのデュエルに勝ったら、この先の鍵、幻魔。そして真実・・・全て伝えましょう」
すると、東条はデュエルディスクを展開する。
851 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[デュエル開始・・・と]:2008/05/26(月) 21:08:46.08 ID:gMTxfqEo
誠「全てが終わった後にさっさと気絶したら許しませんよ?東条さん」
東条「ほう・・・?まさかもうここの状況を把握しきっていると」
誠「当たり前だ、モンスターが完全実体化してるこの空間・・・容易に想像はつく」
そう、この空間では全てのダメージが100%体感される。
そして見事その予測は合っていた、ということだ。
東条「気絶に関してはせいぜい気をつけます。それと・・・手加減はしませんよ?」
誠「覚悟はしています・・・!」
そして俺もデュエルディスクを展開する。
パーシアス『気をつけろ、誠。東条のデッキから2体の幻魔の気配が感じられる・・・!』
誠「百も承知さ、そんなもん!」
誠【Guardian-Angels】VS【遥か昔、そこには伝説の獣がいた】東条
852 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:09:25.60 ID:gMTxfqEo
先手1ターン目
誠「俺のターン、ドロー!
俺はモンスターをセット、ターンエンド!」
誠(東条さんは幻獣にスフィンクスをあわせたデッキ・・・スロースターターなはずだ・・・!)
誠 LP:8000 手札:5 場:裏守備1
東条 LP:8000 手札:5 場:無し
853 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:10:09.12 ID:gMTxfqEo
後手1ターン目
東条「私のターン、ドロー。
私は未来融合フューチャーフュージョンを発動します」
未来融合(みらいゆうごう)−フューチャー・フュージョン
永続魔法(制限カード)
自分のデッキから融合モンスターカードによって決められたモンスターを
墓地へ送り、融合デッキから融合モンスター1体を選択する。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に選択した融合モンスターを
自分フィールド上に特殊召喚する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
誠(初手から幸先いいな・・・)
東条「デッキからガゼルとバフォメットを墓地へ送り、キマイラを指定します」
幻獣王ガゼル
通常モンスター
星4/地属性/獣族/攻1500/守1200
走るスピードが速すぎて、姿が幻のように見える獣。
効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻1400/守1800
このカードが召喚(反転召喚)に成功した時、
「幻獣王ガゼル」をデッキから1枚手札に加える事ができる。
有翼幻獣キマイラ
融合・効果モンスター
星6/風属性/獣族/攻2100/守1800
「幻獣王ガゼル」+「バフォメット」
このカードが破壊された時、墓地にある「バフォメット」か
「幻獣王ガゼル」のどちらか1枚をフィールドに特殊召喚する事ができる。
(表側攻撃表示か表側守備表示のみ)
誠(やはりな・・・さて、次はどう出るか)
東条「・・・ふむ、私はさらにカードを2枚伏せ、モンスターを守備表示。ターンエンドです」
誠 LP:8000 手札:5 場:裏守備1
東条 LP:8000 手札:2 場:裏守備1 伏せ2 未来融合(キマイラ指定)
854 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:13:17.85 ID:gMTxfqEo
先手2ターン目
誠「俺のターン、ドロー!
俺はゼラディアスを捨て、デッキから天空の聖域をサーチする」
天空(てんくう)の使者(ししゃ) ゼラディアス
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻2100/守 800
このカードを手札から墓地に捨てる。
デッキから「天空の聖域」1枚を手札に加える。
フィールド上に「天空の聖域」が存在しない場合、
フィールド上のこのカードを破壊する。
フィールド魔法
天使族モンスターの戦闘によって発生する天使族モンスターの
コントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
東条「むっ・・・そのデッキは・・・!!」
誠「親父・・・如月虚憂郎のデッキだ!」
東条「なるほど・・・で、さっきからパーシアスを連れていたというわけですね・・・よもやパーシアスが精霊とは」
誠「精霊に関してはそっちも事情はよく知っているようで何より」
パーシアス『不本意ではあるが・・・マスターの仇は討たせてもらうぞ、東条進矢!!』
東条「フッ・・・私は精霊は見えないのですがね、ここではそれも見ることが出来る・・・色々と便利なようです・・・」
誠「だろうな・・・」
855 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:13:59.53 ID:gMTxfqEo
東条「そして・・・最高に面白いものを見せる機会でもある」
誠「な・・・何だと?どういうことだ」
東条「後のお楽しみ・・・いや、楽しみではない、か・・・
いずれにせよ、後ほど判りますよ。フフフ」
誠「ちっ・・・俺は更にゾルガを召喚!」
効果モンスター
星4/地属性/天使族/攻1700/守1200
このカードを生け贄にして生け贄召喚を行った時、
自分は2000ライフポイント回復する。
誠「ゾルガで裏守備へ攻撃!破壊風のマント!」
東条「永続罠、アストラルバリア発動。
これによりダメージはこちらが直接受けます・・・ぐっ・・・!」LP8000→6300
永続罠
相手モンスターが自分フィールド上モンスターを攻撃する場合、
その攻撃を自分ライフへの直接攻撃にする事ができる。
誠「随分苦しそうですね・・・東条さん」
東条「フフフ・・・後で倍にして返しますよ」
誠「俺はターンエンドだ!」
誠 LP:8000 手札:5 場:ゾルガ 裏守備1
東条 LP:6300 手札:2 場:裏守備1 伏せ1 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
856 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:15:26.31 ID:gMTxfqEo
後手2ターン目
東条「私のターン、ドロー・・・フフフ」
誠(キマイラ召喚まで後1ターン・・・にしてもさっきのアストラルバリアは一体・・・?)
東条「私は幻獣クロスウィングを反転召喚、さらにチェーンさせ罠カード連鎖破壊発動!」
幻獣(げんじゅう)クロスウィング
効果モンスター
星4/光属性/獣戦士族/攻1300/守1300
このカードが墓地に存在する限り、
フィールド上に存在する「幻獣」と名のついた
モンスターの攻撃翌力は300ポイントアップする。
連鎖破壊(チェーン・デストラクション)
通常罠
攻撃翌力2000以下のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚されたら発動する事ができる。
そのモンスターのコントローラーの手札とデッキから同名カードを全て破壊する。
その後デッキをシャッフルする。
誠「なっ・・・クロスウィングと連鎖破壊のコンボか!!」
東条「クロスウィングをデッキから墓地へ2枚送ります・・・よって、場のクロスウィングの攻撃翌力は1900!」
誠「しまった・・・ゾルガの攻撃翌力を上回ったか・・・」
東条「ふむ、その裏守備もしや・・・私は更に手札から幻獣ワイルドホーンを召喚します」
幻獣(げんじゅう)ワイルドホーン
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守 0
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃翌力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
857 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:15:56.43 ID:gMTxfqEo
誠「しまった、貫通付きの幻獣・・・!」
東条「ワイルドホーンは攻撃翌力2300になっていますよ・・・?
行きます、クロスウィングでゾルガへ攻撃。ハイファミリア!!」
誠「ぬあっ!?」LP8000→7800
東条「ワイルドホーンで裏守備に攻撃!ブルクラッシュ!」
誠「裏守備はマシュマロン・・・効果で1000ダメージを相手に与える!」
効果モンスター(制限カード)
星3/光属性/天使族/攻 300/守 500
フィールド上に裏側表示で存在するこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、
ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける。
このカードは戦闘では破壊されない。
東条「むぅっ・・・!ですが、そちらも貫通ダメージです・・・!」LP6300→5300
誠「ぐああっ!?」LP8000→6200
東条「お互いライフの減りが早いですね・・・私は更にカードを1枚伏せて、ターンエンドです」
誠 LP:6200 手札:5 場:マシュマロン
東条 LP:5300 手札:1 場:クロスウィング ワイルドホーン 伏せ2 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
858 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:18:02.06 ID:gMTxfqEo
先手3ターン目
誠「俺のターン、ドロー!
前のターンにサーチした天空の聖域を発動する!」
東条「マシュマロンへのダメージ防止・・・ですね」
誠「そして増援を発動する!」
通常魔法(準制限カード)
デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加え、
デッキをシャッフルする。
東条(増援・・・?天使族なのにも関わらず・・・まさか・・・?)
誠「まさかあん時のレアハンターから奪ったカードが役に立つとはな・・・ゼラの戦士をサーチする!」
通常モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1600/守1600
大天使の力を手に入れる事ができるという聖域を探し求める戦士。
邪悪な魔族からの誘惑から逃れるため、孤独な闘いの日々を送る。
東条「やはり・・・!」
誠「ゼラの戦士召喚!更にゼラの戦士を生け贄に捧げ・・・出でよ、大天使ゼラート!」
場のゼラの戦士が剣を自分の胸に刺す。
そして、聖域の建物の影からまばゆい太陽の光が出て、ゼラの戦士を照らす。
すると、ゼラの戦士からみるみる白い翼が生えてくる。
胸から新たな剣を抜いた時、ゼラの戦士は完全に進化し大天使ゼラートとなる。
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2300
このカードは通常召喚できない。
このカードは「天空の聖域」がフィールド上に存在し、
自分フィールド上に表側表示で存在する「ゼラの戦士」
1体を生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚できる。
光属性のモンスターカード1枚を手札から墓地に捨てる事で、
相手フィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。
この効果は自分フィールド上に「天空の聖域」が存在しなければ適用できない。
859 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:18:46.22 ID:gMTxfqEo
東条「ここでゼラート・・・早いですね・・・さすがと言っておきましょう」
パーシアス(パワー勝負の今、我の活躍は難しい。我をコストに使うのだ、誠!)
誠「あいよ!手札からパーシアスを墓地へ捨て、ゼラートの効果を発動!」
天空騎士(エンジェルナイト)パーシアス
効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻1900/守1400
守備表示モンスター攻撃時、その守備力を攻撃翌力が越えていれば、
その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
また、このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、
自分はカードを1枚ドローする。
ゼラートが天に剣を掲げ、剣にエネルギーを溜め込む。
そしてその剣を横に何度も薙ぎ払った。
すると、剣の衝撃波が相手の場に居るモンスターを全て駒切りにする。
東条「しまった・・・!!」
誠「バトルフェイズ!ゼラートでダイレクトアタック!ディスカッター乱舞の太刀!!」
東条「まだですよ・・・!永続罠カード発動!死霊ゾーマ!」
誠「ゾーマ・・・!!」
東条「戦闘の巻き戻しが発生・・・さぁ、攻撃を続行しますか?」
誠(ゾーマか・・・ゼラートで攻撃すれば2800のダメージは俺が食らう・・・
今ヘタにダメージを食らうとする。すると東条さんのデッキは獣や獣戦士が大半・・・
つまり、野生解放を使って殴り返される可能性も高い。
それに、聖域があるものの、ワイルドホーンの2枚目は怖い・・・ここは耐えるか)
誠「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
誠 LP:6200 手札:1 場:マシュマロン ゼラート 伏せ1 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:1 場:死霊ゾーマ 伏せ1 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
860 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:19:43.64 ID:gMTxfqEo
後手3ターン目
東条「私のターン、ドロー。
スタンバイフェイズ時、キマイラを融合召喚します」
誠「墓地に3枚のクロスウィング・・・つまり攻撃翌力3000か・・・!」
東条「キマイラ、ゼラートに攻撃です。キマイラインパクトダッシュ!」
誠「ぐっ・・・だがダメージは・・・」
東条「受けていただきますよ?」
誠「・・・何!?」
東条「キマイラの攻撃宣言時に永続罠、DNA改造手術を発動します!」
誠「なっ・・・DNA・・・!しまった、そいつもウリアの餌になる永続罠か・・・!!」
永続罠
発動時に1種類の種族を宣言する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した種族になる。
861 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:20:42.38 ID:gMTxfqEo
東条「私は悪魔族を指定します。
そして、聖域の効果は天使ではないので恩恵には預かれない・・・!」
誠「ぐあっ・・・!!」LP6200→5900
東条「ワイルドホーンが来れば、次はそのマシュマロンも串刺しにしてあげましょう・・・私はモンスターをセットし、ターンエンドです」
誠「待った・・・エンドフェイズ時に神の恵みを発動する」
永続罠
自分はカードをドローする度に500ポイントのライフポイントを回復する。
東条「ふむ・・・エンドです」
誠 LP:5900 手札:1 場:マシュマロン 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:1 場:死霊ゾーマ キマイラ 裏守備1 DNA改造手術 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
862 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:21:31.64 ID:gMTxfqEo
先手4ターン目
誠「俺のターン、ドロー!」LP5900→6400
誠「よし・・・マシュマロンを生け贄に、光神テテュスを召喚する!」
効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻2400/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分がドローしたカードが天使族モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せる事で自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。
東条「天使族のドローブースターですか・・・ですが、攻撃翌力ではキマイラに遠く及ばない」
誠「まぁな・・・俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
誠(テテュスの引きによる1発勝負・・・これで持つか?)
誠 LP:5900 手札:1 場:光神テテュス 伏せ1 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:1 場:死霊ゾーマ キマイラ 裏守備1 DNA改造手術 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
863 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:22:27.99 ID:gMTxfqEo
後手4ターン目
東条「私のターン・・・おや?」
東条のデッキトップが蒼く輝いている。
誠「・・・!?」
東条「・・・フフフ、これは面白い事になりましたよ、誠君。ドロー!」
誠「しまった・・・場に3体揃っている・・・!」
東条「いえ、この裏守備は使いませんよ・・・手札から融合解除発動!」
誠「そう来たか・・・!」
東条「キマイラの融合解除、それに伴い未来融合は破壊・・・そして、墓地からバフォメット、ガゼルを特殊召喚します」
パーシアス(来るぞ・・・!)
誠「・・・あぁ」
東条「そして・・・ゾーマ、バフォメット、ガゼルの3体を生け贄に・・・出でよ・・・幻魔の皇、ラビエル!!」
場が一瞬青く輝き、3体のモンスターと入れ替わり、ラビエルが現れる。
幻魔皇ラビエル
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する悪魔族モンスター3体を
生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
相手がモンスターを召喚する度に自分フィールド上に「幻魔トークン」
(悪魔族・闇・星1・攻/守1000)を1体特殊召喚する。
このトークンは攻撃宣言を行う事ができない。
1ターンに1度だけ、自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる事で、
このターンのエンドフェイズ時までこのカードの攻撃翌力は
生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃翌力分アップする。
<このモンスターは相手の魔法カード・罠カード・効果モンスターの効果の対象とならない。>
864 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:23:28.40 ID:gMTxfqEo
ラビエル『・・・』
誠「ラビエル・・・!!」
東条「どうですか、誠君。1週間ぶりの・・・父親との再会は?」
誠「父親・・・だと!?まさかラビエルは・・・本当に・・・!」
パーシアス(何だと・・・どういうことだ!誠!)
誠「嘘だ・・・!!」
パーシアス(誠!!)
誠「・・・」
パーシアス(あの幻魔が・・・お前の父・・・マスターだとでもいうのか!?)
誠「・・・違う。あれは・・・親父では・・・ない・・・」
またも、ラビエルとの別れのときを思い出す。
そしてラビエルの最後の言葉・・・
ラビエル『パパは・・・お前を・・・』
誠「ここでは一片の情でも仇になる!!こいつは・・・そう、俺の親父じゃない!!違う!!違うんだ!!絶対に!!」
865 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:24:18.98 ID:gMTxfqEo
ラビエル『・・・まこ・・・と・・・』
ラビエルの一言一言が、先日の言葉を想起させる。
ラビエル『パパは・・・お前を・・・』
やめろ・・・!
ラビエル『パパハ・・・オマエヲ・・・』
誠「くっ・・・!俺の名を呼ぶなああああああああああああ!!!」
ラビエル『・・・』
誠「ハァッ・・・ハァッ・・・今のお前は俺の敵だ!ラビエル!!」
判っている。
親父。
ラビエルがあんただってのは、本当は判る・・・!
だが・・・それじゃ今の俺は戦えない・・・!
せめて・・・この時だけ・・・
この時だけ、幻魔皇ラビエルとして、君臨していてくれ・・・!
パーシアス(・・・!)
ラビエル『・・・』
東条「おっと、申し訳ありません・・・続行させていただきますよ」
誠「待て」
東条「ぬ?」
誠「これが・・・お前の言うお楽しみだったというのか・・・?」
東条「そうです・・・とは言え、これだけではありませんがね」
866 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[ここからスロースピードで]:2008/05/26(月) 21:24:49.82 ID:gMTxfqEo
誠「まだ何かあるというのか・・・?」
東条「えぇ、いずれ判ります。誠君・・・君が持ちこたえられるその時まで・・・ね」
誠「ぐっ・・・!」
東条「ラビエル、粉砕しなさい、天界蹂躙拳!」
ラビエル『誠・・・すまない・・・!』
誠「待った!メインフェイズ終了時に威嚇する咆哮を発動!」
通常罠
このターン相手は攻撃宣言をする事ができない。
東条「運がいいですね・・・」
誠「あぁ・・・あんたの言うお楽しみをこの目で確認するまで、俺は倒れられない・・・!前向きだろうが後向きだろうがな!!」
東条「・・・ターンエンドです」
誠 LP:5900 手札:1 場:光神テテュス 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:1 場:幻魔皇ラビエル 裏守備1 DNA改造手術 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
867 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[修正箇所め・・・]:2008/05/26(月) 21:32:40.03 ID:gMTxfqEo
先手5ターン目
誠「俺のターン、ドロー!
よし・・・ドローしたカードはコーリング・ノヴァ!引き続きドローする!」LP5900→6400
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守 800
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから攻撃翌力1500以下で光属性の天使族モンスター1体を
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
また、フィールド上に「天空の聖域」が存在する場合、
代わりに「天空騎士パーシアス」1体を特殊召喚する事ができる。
東条「ほう・・・ここでライフ補給ですか」
誠「2枚目!光神機-桜火-をドロー!更に追加!
3枚目・・・っと、ここでやめにさせてもらう」LP6400→7400
光神機(ライトニングギア)−桜火(おうか)
効果モンスター
星6/光属性/天使族/攻2400/守1400
このカードは生け贄なしで召喚する事ができる。
この方法で召喚した場合、このカードはエンドフェイズ時に墓地へ送られる。
東条「テテュスと恵みのターボで一気にライフを跳ね上げましたか・・・」
誠「俺は・・・テテュスを守備表示!そしてモンスターをセット、ターンエンド!」
東条(ほう・・・伏せはなし。そしてあのモンスターは十中八九リクルーター・・・と)
誠 LP:7400 手札:3 場:光神テテュス 裏守備1 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:1 場:幻魔皇ラビエル 裏守備1 DNA改造手術 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
868 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[修正箇所め・・・]:2008/05/26(月) 21:33:15.80 ID:gMTxfqEo
後手5ターン目
東条「私のターン、ドロー。
さて・・・ではラビエルでテテュスへ攻撃!天界蹂躙拳!」
ラビエル『ウオオオオオ!!』
誠「くそっ・・・テテュスがっ・・・!」
東条「(ここでこれをリバースするのは流石にリスキーですね・・・やめておきましょうか)
私はカードを1枚セット、ターンエンドです」
誠 LP:7400 手札:3 場:裏守備1 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:1 場:幻魔皇ラビエル 裏守備1 伏せ1 DNA改造手術 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
869 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[修正箇所め・・・]:2008/05/26(月) 21:34:51.16 ID:gMTxfqEo
先手6ターン目
誠「俺のターン、ドロー!」LP7400→7900
東条「スタンバイフェイズ時!私は伏せカードを発動!魔封じの芳香!!」
永続罠
このカードがフィールド上にある限り、
魔法カードは一度フィールドにセットし、
次の自分のターンが来るまで使用できない。
誠「くっ・・・アロマだと・・・!?」
東条「フフフ・・・」
誠(どうする・・・ラビエルは攻撃翌力4000、このデッキでアイツを崩す方法は限られている。
しかもマーズはこのデッキに入ってはいない・・・くっ)
東条「お悩みのようですね、お父様がそこで哀れな目でご覧でいらっしゃいますよ」
ラビエル『誠・・・私を倒せ、なんとしても』
誠「出来たらさっさとやってるぜ・・・!」
東条「非情ですね、実の父親をあっさり殺そうとするなど・・・」
誠「いや・・・俺が・・・俺が[
ピーーー
]のはラビエルだ。親父じゃない・・・!それにな・・・!」
東条「ん?」
誠「あんたより外道ではない!!」
東条「・・・そうですね、そう言われても・・・仕方ありません」
誠「・・・何?」
東条「私は・・・」
誠「くっ!続きは後だ!ターンエンド!」
誠 LP:7400 手札:4 場:裏守備1 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:1 場:幻魔皇ラビエル 裏守備1 伏せ1 魔封じの芳香 DNA改造手術 アストラルバリア 未来融合(キマイラ指定)
870 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[修正箇所め・・・]:2008/05/26(月) 21:36:15.25 ID:gMTxfqEo
後手6ターン目
東条「私のターン・・・フッ」
次に、東条のデッキトップが赤く輝く。
誠「・・・ウリアか!?」
東条「フフフ・・・ドロー!」
誠「・・・ッ!!」
東条「3枚の永続罠を生け贄に捧げ・・・来なさい、我が僕ウリア!!」
3つの永続罠から火柱が生まれる。
そして火柱が1本に融合し、中からウリアが現れた。
神炎皇(しんえんおう)ウリア
効果モンスター
星10/炎属性/炎族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に表側表示で存在する罠カード3枚を
墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃翌力は自分の墓地の永続罠カード1枚につき
1000ポイントアップする。
1ターンに1度だけ、相手フィールド上にセットされている
魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。
この効果の発動に対して魔法・罠カードを発動する事はできない。
<このモンスターは相手の魔法カード・罠カード・効果モンスターの効果の対象とならない。>
871 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:37:22.28 ID:gMTxfqEo
ウリア『ウ・・・!』
ラビエル『ぬうううううううううううううううう!!!』
ラビエルも、ウリアの降臨とほぼ同時に唸りを上げる。
どちらかと言えば―――苦しみの。
誠「なっ・・・」
あのときと・・・同じ?
東条「誠君?」
誠「・・・何だ」
東条「2体の幻魔が、今私の僕として場に降臨しました・・・
ここからが見所ですよ?お楽しみの開幕といきましょうか」
すると、ラビエルの叫びが止んだ。
東条「ねぇ、虚憂郎」
ラビエル『・・・あぁ、東条』
誠「!?」
872 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:37:53.77 ID:gMTxfqEo
ラビエル『私は・・・如月・・・虚憂郎。誠、お前のパパだ』
なんだ!?
さっきのラビエルの様子とは違う・・・
自分の・・・いや、親父の名を・・・
それに、この気配・・・間違いなく・・・!
パーシアス(・・・マスター!マスターなのか!!)
誠「何が起きた・・・!?」
東条「では・・・今こそ教えてあげましょう」
誠「何をだ!?」
東条「幻魔の正体、私の目的、社長の目的・・・全てを教えてさしあげます。あなたを引き取った養父としてね」
873 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:38:43.90 ID:gMTxfqEo
誠「やっと教えてくれるってか・・・待ってたぜ、本当」
東条「こちらとしても早い段階で事をお伝えしたかったのですがね」
誠「にしても・・・デュエルの最中に教えるなんて意地が悪いな・・・で、どこから説明してくれる」
東条「そうですね・・・まず幻魔についてです」
ラビエル『それに関しては私が話そう、東条』
東条「ふむ・・・判りました」
誠「・・・」
ラビエル『まず、ここにいる私は・・・幻魔皇ラビエルでもあり、『記憶』を得た如月虚憂郎でもある』
誠「本当に・・・親父なのか?親父は東条さんに殺されたんじゃ・・・」
東条「・・・」
ラビエル『それについては後で話そう・・・それより、久しぶりだな。大きくなった、誠』
誠「・・・あぁ、久しぶり」
パーシアス『お久しぶりです、マスター』
ラビエル『パーシアスか・・・お前も久しいな』
誠「・・・」
正直、未だにラビエルが親父だと言う事に実感がわかない。
先ほどの父の存在に対する拒否。
そして、今まで僕として俺につきしたがっていたラビエルを、親父だと考えるのには、理解はしているが、納得はできなかった。
874 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:39:59.10 ID:gMTxfqEo
誠「・・・なんと言えばいいのか判らないな」
ラビエル『いや・・・仕方が無いさ。いきなり私が父だといわれても気持ちの整理がつかないだろう。デュエル中なら尚更のことだよ』
誠「・・・悪い」
ラビエル『気にするな・・・それと、説明に入るよ』
誠「・・・」
ラビエル『幻魔の存在理由・・・それは、門の鍵としての仮の姿』
誠「門の鍵・・・天上の門と天下の門か?」
ラビエル『ほう・・・まさか知っているとはな。東条、君が教えたか?』
東条「いえ・・・私はそこまで詳しい事は教えていませんよ」
誠「あぁ、門という単語はあったが、それ以外は特に」
ラビエル『ここは・・・天上の門。天下の門は既に・・・消滅した』
誠「消滅・・・?倒壊とか崩落ではなく?」
ラビエル『あぁ・・・存在を抹消されたという表現が一番正しいのだ』
誠「・・・」
ラビエル『そして、門の鍵―――つまり幻魔のベースは私がまだ天下の門が存在する時に足を運び、たまたま回収してきた』
誠「それをカードにしたということか・・・」
ラビエル『元々、門の鍵自体にも色はあった。
紅・金・青・・・幻魔にもその特徴は現れている』
誠「オマケに通常のカードとは違ったトンデモ能力・・・と」
875 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:40:33.26 ID:gMTxfqEo
ラビエル『そしてこれらを使って・・・
東条、君達は幻魔を使って門を開け、精霊界からモンスターたちを流入させ、世界を潰す気かな?』
誠「なっ・・・!?」
モンスターの介入!?
そんな非現実的な事は・・・
東条「フッ・・・“私”も含みますか?」
ラビエル『・・・いや、失礼した』
私も含む?
何の事だ・・・
誠「モンスターをこちら側に持ってきて世界を破滅へ導く・・・そんなところか?」
東条「はい、大方正解でしょう」
誠「その後どうするんだ。灰燼と成り果てた地球を」
東条「あの人は時間をかけて地球を再生させるに決まってますよ、あの口ぶりから察するにね」
誠「そんな長い間人が生きること・・・」
ラビエル『・・・できる』
誠「何?」
ラビエル『・・・何故かは後で判るはずだ、それより話を進めさせてくれ』
誠「くっ・・・」
876 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:41:25.15 ID:gMTxfqEo
ラビエル『そして、表面上の役割ではなく隠れた役割として・・・
幻魔は・・・それぞれ3つのカードに、如月虚憂郎を形成する3要素が盛り込まれているのだ』
誠「何・・・?まさか3枚揃った時に親父の人格が出来上がるとか・・・んな馬鹿な」
ラビエル『実際、ここにいる』
誠「親父という確証は?」
ラビエル『・・・』
誠「あーわかった。とりあえず先に進めてくれ」
ラビエル『・・・結果的に、残り1枚のカードはあってもなくても余り意味を成さなかったらしいが』
パーシアス『残り一枚・・・まさか降雷皇ハモンのことですか』
パーシアスが珍しく敬語で話している。
なんとも珍妙な光景だ。
と、このように極客観的に物事を見ている俺がいた。
ラビエル『その通りだ・・・順に言っていくと、ラビエルには私の『人格』。ウリアは『記憶』を仕込ませた。
結果的に、この2体が同時に存在するだけでも、私はこのように喋る事ができる。人間、如月虚憂郎のように』
パーシアス『では・・・ハモンは一体・・・』
ラビエル『ハモンは・・・例えるなら『未来』、『これから』などの役割があった。
ウリアとラビエルで記憶と人格をそろえる事はできても、どちらか1体が欠ければ、不完全な状態に戻ってしまう。
そこで・・・ハモンはそれらを完全に定着させる『器』として用意したのだ』
東条「ほう・・・それは面白いですね、虚憂郎。それならあの事にも納得がいきます」
ラビエル『あの事?』
877 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:42:32.04 ID:gMTxfqEo
東条「ハモンの人格・・・どうやら前と今では違うようなのですよ」
ラビエル『・・・可笑しくは無い。ハモンに最初仕込んであった精神はダミーに近かったからな。
すぐに入れ替えが効く様に、ロックが緩かったのだ。恐らく・・・何かの人格が既に入り込んだのだろう』
誠「・・・待った。そもそもどうやってただのカードに、人間の脳みそのパーツを潜ませることが出来たんだ?」
ラビエル『禁術・・・だよ』
誠「禁術・・・だと?」
ラビエル『誠、精霊学は知っているか?』
誠「・・・小耳に挟んだ程度にな」
ラビエル『私はデュエルディスクを設計する以前から、精霊学に通じていた。
精霊学を応用することで、デュエルディスクの設計図を完成させたのだが・・・
ある日、精霊学の文献の中に、ある記述を発見した』
誠「ある記述・・・?」
ラビエル『そう、私はその記述に従い、私の魂全てをカードに託した」
誠「・・・待て、託しただと?」
つまり・・・カードに魂を移植したということか?
878 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:43:47.83 ID:gMTxfqEo
誠「親父、質問だ」
誠「アンタ、いつまで生きてた?」
ラビエル『少なくともお前とかくれんぼするまで、私は私のままだったよ』
誠「・・・東条さん、アンタ確か親父を殺したと・・・」
東条「・・・えぇ」
ラビエル『・・・誠』
誠「・・・?」
ラビエル『私はあの後・・・東条らに連行され、見知らぬ場所へ監禁されたのだ』
誠「・・・東条さんの目的は幻魔だったんだよな?」
ラビエル『あぁ、だから私は幻魔を持っていったのだ。まだ抜け殻の』
パーシアス『・・・』
ラビエル『そして・・・監禁先で、私は全てを覚悟し、自分の魂をカードへ移したのだ』
誠「じゃ・・・じゃあ東条さんは親父を殺してない・・・?」
東条「殺したも同然、という意味ですよ。私がね」
ラビエル『東条・・・君は』
東条「私は・・・あの男に騙された」
誠「あの・・・男?」
東条「ここのイマノク社社長であるモナーに・・・」
879 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:45:53.78 ID:gMTxfqEo
誠「モナー・・・そんな名前だったのか。で、騙されたってどういうことだ?」
東条「私は・・・虚憂郎を機密情報奪取の疑いがあると言われ、連行してこいと命令されました。
勿論、虚憂郎は私の友だ。そんな彼をなんで連行しなければならないのだ、きっと何かの間違いだと、反論しました」
ラビエル『・・・』
東条「するとあの男は・・・驚くことに私の両親を人質に取りました」
誠「・・・!?」
パーシアス『人質だと!?』
東条「無論、私も可笑しいと思いました。
私の両親を人質にとらねばならぬほどの重要な事なんて、考えもつかなかった」
ラビエル『そして、応じたと』
東条「私は・・・今まで育ててくれた両親を選んだ。
私はこちらを取り・・・君を捨てたのです、虚憂郎」
すると、東条さんは右腕を捲くり、義手を見せる。
東条さんの義手の事は前から知っていた。
非常に高精度であり、かつ高価な・・・
ラビエル『・・・そうか』
東条「しかし、私はそれでも虚憂郎に本当の事を聞きたかった。
もし間違ったことをしたのなら、自分も尽力しようと・・・そう思ったのです・・・が」
誠「親父は・・・自分で死んでいた」
東条「はい・・・私は[
ピーーー
]つもりなど無かったのです・・・私は・・・私はその時、初めて泣きました」
ラビエル『・・・』
880 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 21:46:53.04 ID:OoXo/Bko
テテーン 東条 OUT
881 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:47:25.08 ID:gMTxfqEo
東条「私にとって・・・虚憂郎、あなたは大切な友人の一人であった。その友人をなくして、私は失意のドン底へ突き落とされました」
誠「・・・俺を引き取ったのは、免罪符のためか」
東条「・・・私が彼を殺した。ならば・・・私が引き取ってあげないといけないと思ったのです」
ラビエル『そうだった・・・か』
パーシアス『東条進矢・・・』
東条「その後、私は両親の安否を確認するために自宅へ戻りました」
―――――東条宅
電車を乗り継ぎ、バスを使い、近場で降り、そこから私は息を切らして走りました。
ようやく自宅のインターフォンが見え、ボタンを押して必死に言いました。
東条「父さん!母さん!!大丈夫・・・か・・・」
返事はありませんでした。
私は余計心配になり、引き戸の玄関を蹴り、強引に家宅の中へ入りました。
東条「父さん!母さん!!」
???「ニャー」
私が叫ぶと、返事は猫の鳴き声だった。
その猫は自宅で飼っていた、ヌーという名前の猫です。
ヌー「ニャー!ニャー!」
882 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:48:26.99 ID:gMTxfqEo
>>880
GYAAAAAAAAAAAAAAA!!
東条「ヌー!よしよし・・・」
私は猫をまず撫でてやった。
しかし、ヌーの様子がおかしい。
東条「・・・ヌー?」
ヌーが、落ち着いた感じではないのだ。
ヌー「ニャー!ニャー!!」
大声で鳴く。
東条「ヌー、どうした。エサか?」
ヌー「シャー・・・!!」
東条「!?」
ヌーが足をかじってきたのです。
ヌーは・・・いつもおとなしい猫でした。
なのに、こんなにも怒っている。
東条「・・・ん、この臭いは?」
私は、ある臭いに気がつきました。
東条「嗅いだ事の無い臭いだ・・・」
私は臭いの元へと歩いていった。
足に噛み付いたまま離れないヌーと共に。
883 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 21:48:48.10 ID:ztq.ZmAo
しかし長いな
支援
884 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:49:17.88 ID:gMTxfqEo
ヌー「フー・・・フー・・・」
東条「ここは・・・」
そこは、普段布団などをしまっていた襖であった。
東条「・・・」
恐る恐るその襖を開けてみる。
東条「臭い・・・」
襖を空けきると臭いがバァッと広がった。
しかし中には、いつもどおり布団が入っていた。
ヌー「・・・ニャー?」
東条「・・・まさか」
私は積んであった布団を一気にどかした。
するとそこには・・・
東条「あ・・・・・・」
ヌー「ニャーン・・・」
二体の腐敗した血まみれの人の体が横たわっていた。
885 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:50:36.17 ID:gMTxfqEo
>>883
自分でもそう思う
東条「・・・こ・・・あ・・・あ・・・」
全身から血の気が引きました。
私は腰を抜かし、その場に座り込んでしまった。
ヌー「ニャー・・・」
東条「そん・・・な・・・」
ヌー「ニャー」
私は暫し呆然としていた。
ヌーは襖の中へ入り、2体の人形に寄り添って、鳴き続けていました。
ヌー「ニャーン・・・ニャーン・・・」
その時のヌーは・・・泣き声を発していた。
――――回想終わり
東条「・・・結局、人質も何も無かったのです」
誠「なんてことだ、そんな残酷な事をしやがるってのか・・・」
東条「その時から、私は復讐を誓いました。あの男に。猫を被ってでもね」
誠「だが・・・何故素直に俺達と協力を・・・」
東条「いや・・・そういうわけにもいかなくなったのですよ。後に引けなくなったって事ですかね」
誠「後に引けなくなった・・・?」
東条「私はもう深いところまで関わりすぎた、私は今では社長の懐刀でもある・・・
なので、最後の一体であるハモンを取り戻すために一番自然な方法として、あなた方を焚きつけるという、可能性は低いが理想的な方法に賭けました」
886 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[またデュエル分断部分・・・]:2008/05/26(月) 21:51:17.25 ID:gMTxfqEo
誠「なるほどね・・・」
誠(・・・となると、俺らのところにも内通者が居た可能性が高いな。東条さんに情報を送るための)
東条「さて・・・で、今の私らに出来ることと言えば・・・」
ラビエル『誠、お前に対する最終試験の試験官となることだ』
誠「超えるべき試練、ってことか・・・」
東条「そういうことです。私を倒してみなさい。貴方が負ければ私がやる・・・如月誠!」
最後の言葉に、とても力が篭っていた。
如月誠という名指しには、少なくとも俺のイメージできる「元世界チャンピオン」としての風格があった。
悪魔に魂を売ったわけではなかったか・・・
誠「・・・こりゃ実力ではこっちが下・・・か・・・?」
この気迫といいなんといい・・・
正直、ビビりそうだ。
パーシアス『確かに実力の点ではお前は未熟だ』
誠「パーシアス・・・」
パーシアス『一つだけ確認をさせてもらいたい』
誠「ん?」
パーシアス『この戦い、勝てると思うか?」
誠「ヘッ・・・勝てると思えねぇさ。相手はあの元世界チャンピオンだ」
東条「ふむ・・・」
ラビエル『・・・』
誠「・・・だがなぁ、俺の心が疼いてやがんのさ。
負 け る 気 も し ね ぇ っ て な ぁ ! ! 」
887 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[やっと終わった\(^o^)/]:2008/05/26(月) 21:51:42.95 ID:gMTxfqEo
パーシアス『誠・・・!』
誠「あぁ、俺はやるさパーシアス・・・
それにな、気迫という盾に心の弱みが隠されてるってぇなら・・・俺にだって分はあると思うぜ?
覚悟なら・・・俺も負けちゃいねぇ」
東条「フッ・・・確かに、図星ですね」
誠「おい、そこの図体のでかい元親父!」
ラビエル『何だ』
誠「最終試験、受けさせてもらうぜ・・・!合格ラインはどんなもんだ!?」
ラビエル『フッ・・・』
ラビエルは呆れたように一息置く。
ラビエル『完全なる勝利だ。私と東条を納得させてみせよ』
誠「ったく、元世界チャンピオン相手に勝利もぎ取れって、偉い難関入試だな・・・付け焼刃でどうなるか・・・まぁ、運次第ってとこか?」
東条「確かに幻魔の力、そしてこの私によって操られた獣の力は強力無比です・・・
が、その二つの力は何もお互いを助長しているわけではない。それを理解した上で私に挑みなさい」
誠「大分気持ちが楽になった・・・んじゃいくとするか、続きだ!!」
888 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[やっと終わった\(^o^)/]:2008/05/26(月) 21:52:35.92 ID:gMTxfqEo
東条「では続きです・・・ウリアの攻撃翌力は、墓地に存在する永続罠の数の1000倍
・・・よって、攻撃翌力は4000となります」
誠「4000・・・か、ちと厳しいな」
東条「更に・・・裏守備をリバース、メタモルポット!」
《メタモルポット/Morphing Jar》 †
効果モンスター(制限カード)
星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600
リバース:自分と相手の手札を全て捨てる。
その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。
誠「メタポだったか・・・テテュスの要る時に発動したらヤバかっただろうからな」
東条「互いの手札を全てすて、5枚ドロー!」
誠(ちっ・・・捨てるカードは天空の聖域、桜火、シャインエンジェル、そして・・・“こいつ”か)
東条「・・・私が捨てるカードはDNA移植手術、永続罠です」
《DNA移植手術(いしょくしゅじゅつ)/DNA Transplant》 †
永続罠
発動時に1種類の属性を宣言する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した属性になる。
889 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[やっと終わった\(^o^)/]:2008/05/26(月) 21:53:06.14 ID:gMTxfqEo
誠「ってぇことは・・・ウリアが5000に・・・」
東条「更に、ラビエルの効果でメタモルポットを生け贄に攻撃翌力を700ポイントアップします!」
ラビエル『オオオオオオオオ・・・!!』
東条「ラビエルで攻撃!天界蹂躙拳!」
誠「裏守備はコーリングノヴァだ!デッキからコーリングノヴァを一体呼び出す!」
東条「ほう・・・では私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです」
誠「攻撃してこなかったか・・・」
誠 LP:7400 手札:5 場:コーリングノヴァ 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:4 場:幻魔皇ラビエル 神炎皇ウリア 伏せ2 未来融合(キマイラ指定)
890 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[やっと終わった\(^o^)/]:2008/05/26(月) 21:53:44.31 ID:gMTxfqEo
先手7ターン目
誠「俺のターン・・・ドロー!」LP7400→7900
誠(先ほどのメタポで準備は整っている・・・2枚伏せれば撹乱はできるが片方は潰される・・・
しかもビンゴを当てられれば・・・と、む。このカードは・・・?)
東条(さて・・・この状況でどう勝ちます・・・?
今伏せたカードは・・・メテオレイン、そしてさっきから伏せていた伏せはデストラクションジャマーです・・・
デストラクションジャマーは保険のようなものですし、先ほどのゼラートでは温存させて頂きましたが・・・次のターン、猛攻をかけますよ?)
《メテオ・レイン/Meteorain》 †
通常罠
このターン自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した時に
その守備力を攻撃翌力が越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
《デストラクション・ジャマー/Destruction Jammer》 †
カウンター罠
手札を1枚捨てる。「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つ
カードの発動を無効にし、それを破壊する。
誠「俺は・・・カードを2枚セット!更にモンスターを1枚伏せ・・・ターンエンドだ」
東条(やはり守りですか・・・ですがその程度では・・・)
誠 LP:7900 手札:2 場:コーリングノヴァ 伏せ2 神の恵み 天空の聖域
東条 LP:5300 手札:4 場:幻魔皇ラビエル 神炎皇ウリア 伏せ2 未来融合(キマイラ指定)
891 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[やっと終わった\(^o^)/]:2008/05/26(月) 21:54:22.01 ID:gMTxfqEo
後手7ターン目
東条「私のターン・・・ドロー!」
東条(ふむ・・・まずはこちらを使いましょう)
東条「ウリアの効果で右の伏せを破壊!」
誠「ちっ・・・破壊されたカードはリビングデッドの呼び声だ」(現時点ではまだ3月以降の制限改訂はされていない)
《リビングデッドの呼(よ)び声(ごえ)/Call of the Haunted》 †
永続罠(禁止カード)
自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
東条「ほう・・・では諸刃の剣かもしれませんが続けてハリケーンを発動!お互いの伏せを手札に戻す!」
《ハリケーン/Giant Trunade》 †
通常魔法(制限カード)
フィールド上の魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。
誠「(聖域も戻るか・・・だが今だ・・・!)罠カード発動!リミットリバース!!」
《リミット・リバース/Limit Reverse》 †
永続罠
自分の墓地から攻撃翌力1000以下のモンスター1体を選択し、
攻撃表示で特殊召喚する。
そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
東条「リミットリバース・・・!?何を蘇生させる気ですか!!」
892 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[やっと終わった\(^o^)/]:2008/05/26(月) 21:55:24.06 ID:gMTxfqEo
誠「墓地から来い、ハネクリボー!!」
《ハネクリボー/Winged Kuriboh》 †
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 300/守 200
フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時に発動する。
発動後、このターンこのカードのコントローラーが
受ける戦闘ダメージは全て0になる。
東条(ちっ・・・ハネクリボー・・・先ほどのメタモルポットで捨てていましたか・・・!
これではメテオレインをチェーン発動しても意味が・・・!)
誠「逆説順序でハネクリボーを特殊召喚!さらにハリケーンによってフィールドからリミリバが離れるため、ハネクリボーは破壊される!」
東条「やってくれましたね・・・そしてハネクリボーの効果でこのターン受けるダメージは0と・・・」
誠(さて・・・なんとか保険はかけれた・・・東条さん、攻めるか・・・?)
東条「ダメージは確かに0ですが・・・追撃はしますよ、手札から幻獣ワイルドホーンを召喚!」
誠(しまった!貫通幻獣野郎か!?)
東条「墓地には3体の幻獣・・・貫通効果は死んでいますが、殴るには充分です」
誠「くっ・・・」
東条「ワイルドホーンでコーリングノヴァへ攻撃!」
893 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 21:56:01.56 ID:ztq.ZmAo
LPあげてネオパで幻魔ぶん殴る
そういうヴィジョンが見えた
894 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[やっと終わった\(^o^)/]:2008/05/26(月) 21:56:03.18 ID:gMTxfqEo
誠「ノヴァの効果で・・・デッキからフレイヤを特殊召喚・・・!」
《勝利(しょうり)の導(みちび)き手(て)フレイヤ/Freya, Spirit of Victory》 †
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 100/守 100
自分フィールド上に「勝利の導き手フレイヤ」以外の
天使族モンスターが表側表示で存在する場合、
このカードを攻撃対象に選択する事はできない。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上に存在する天使族モンスターの
攻撃翌力・守備力は400ポイントアップする。
東条「ほう・・・リクルーターが尽きていますか。では心おきなく・・・ラビエルでフレイヤへ攻撃!!」
誠「くっ・・・!!」
東条「これで更地です・・・ウリア!裏守備を焼き払え!!ハイパーブレイズ!!」
誠「・・・!!」
ウリアが口から放つバーナーで裏守備モンスターを焼き尽くし、爆発する。
東条「ほほう・・・裏守備はデュナミス・ヴァルキュリア・・・あっけなかったですね」
《デュナミス・ヴァルキリア/Dunames Dark Witch》 †
通常モンスター
星4/光属性/天使族/攻1800/守1050
勇敢なる光の天使。その強い正義感ゆえ、
負けるとわかっている悪との戦いでも決して逃げない。
爆風が頬を撫でる。
誠「あっけない・・・?こいつらは充分仕事をしたさ・・・」
東条「・・・何ですって?」
誠「伏せがないから、と油断していましたってとこか・・・?残念ながらその判断は間違いだ」
895 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 21:57:18.95 ID:gMTxfqEo
東条「むっ・・・この条件で手札から発動するカード・・・まさか・・・!!」
誠「出でよ・・・ゼラートと並ぶ最高位の天使・・・
神の名の下に、その姿を光より露にせよ・・・!!」
誠の手札から1枚のカードが光りだす。
そのカードを誠が宙へ放り投げると、更にカードは輝きを増し、全てを白に染め上げる。
そして、白き光が止む頃。
現れたのは強大な存在感を持った機械仕掛けの天使。
その名は・・・
《テュアラティン/Tualatin》 †
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2500
相手のバトルフェイズ時に発動する事ができる。
自分フィールド上にモンスターが2体以上存在し、
それらのモンスターが一度のバトルフェイズ中で戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、属性を1つ宣言する事で、
フィールド上に表側表示で存在する宣言した属性のモンスターを全て破壊する。
その後、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は宣言された属性のモンスターをフィールド上に召喚・特殊召喚できない。
896 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 21:58:46.55 ID:gMTxfqEo
東条「想定外でした・・・まさかそのようなカードに・・・!!」
誠「テュアラティンの効果を発動!!
効果による特殊召喚時、属性を一つ選択し、その属性のモンスターを全て破壊!!
俺は・・・炎属性を選択し、ウリアを破壊する!!」
東条「なっ・・・ウリア・・・!!」
ラビエル「よくやった・・・誠。後は私だけ・・・だ・・・」
ラビエルの記憶も、ウリアの破壊によって一度消えることになる。
誠「この世の森羅万象を司りし、最高位の天使テュアラティンよ!!
今この場より・・・『炎』を消し去れ!!」
テュアラティンは口を開け、声を響かせる。
テュアラティン「ラァァァァァァ・・・」
すると、ウリアが徐々に震え始める。
そして次の瞬間・・・
ウリア「キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
ウリアが砕け散った。
誠「テュアラティンの効果は対象を取らない・・・よって有効だ」
東条「くっ・・・なるほど、除去で幻魔を潰してきましたか・・・!」
誠(残るはラビエル一体・・・しかし今テュアラティンを使ったので策をすぐ準備できる余裕がない・・・どうする)
東条「私は・・・カードを2枚伏せ、更に未来融合を再発動、デッキからガゼルとバフォメットを墓地へ送り、キマイラを指定」
誠(くっ・・・)
東条「ターンエンドです」
誠 LP:7900 手札:4 場:テュアラティン
東条 LP:5300 手札:2 場:幻魔皇ラビエル ワイルドホーン 伏せ2 未来融合(キマイラ指定)
897 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 21:59:50.86 ID:gMTxfqEo
先手8ターン目
誠「俺のターン、ドロー!」
誠(いいタイミングだ・・・こいつを使ってどうなるか・・・)
誠「俺は・・・墓地のコーリングノヴァ、パーシアス、ゼラート、ゼラの戦士、マシュマロンを対象に貪欲な壺を発動!」
《貪欲(どんよく)な壺(つぼ)/Pot of Avarice》 †
通常魔法
自分の墓地からモンスターカードを5枚選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
東条「ほう・・・チェーンはありません」
誠「デッキに加え・・・2枚ドロー!」
東条(・・・さて、何か策がまだありますかな?)
誠「・・・俺は大嵐を発動!」
東条「ぐっ・・・チェーン無し・・・私のメテオレインとデストラクションジャマーが破壊されます・・・!」
東条(台無しになりましたね・・・温存しなければよかったか・・・!)
誠「・・・俺はカードを1枚伏せ、天空の聖域を発動・・・テュアラティンでワイルドホーンへ攻撃!」
東条「つっ・・・!」LP5300→5100
誠「もう俺に撃てる手立ては無い・・・ターンエンド・・・」
東条(大嵐を使ったのにこの程度・・・フッ、足掻きましたか)
誠 LP:7900 手札:3 場:テュアラティン 伏せ1 聖域
東条 LP:5100 手札:2 場:幻魔皇ラビエル
898 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:00:54.06 ID:gMTxfqEo
後手8ターン目
東条「私のターン・・・ドロー!」
東条「誠君・・・もうすぐ倒してしまいますよ?」
誠「・・・」
東条「フッ、いいでしょう・・・私は早すぎた埋葬を発動!ワイルドホーンを蘇生!」LP5100→4300
パーシアス『誠・・・どうした!誠!』
誠「・・・くっ!」
東条「ワイルドホーンを生け贄に、手札からロックリザードを召喚!攻撃翌力は3100!」
《幻獣(げんじゅう)ロックリザード/Phantom Beast Rock-Lizard》 †
効果モンスター
星7/闇属性/獣戦士族/攻2200/守2000
「幻獣」と名のついたモンスターを生け贄に捧げる場合、
このカードは生け贄1体で召喚する事ができる。
このカードが戦闘で破壊したモンスター1体につき、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
相手がコントロールするカードの効果によって
このカードが破壊され墓地へ送られた時、
相手ライフに2000ポイントダメージを与える。
パーシアス『誠!!』
誠「・・・!!」
東条「いきますよ・・・誠君、私は更にサイクロンで聖域を破壊!」
《サイクロン/Mystical Space Typhoon》 †
速攻魔法(制限カード)
フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。
誠「ぬっ・・・!」
東条「最後の手札!ジャンクアタックをロックリザードへ装備!!」
《ジャンク・アタック》 †
装備魔法
装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの攻撃翌力の半分のダメージを相手ライフに与える。
誠(本気でやられる・・・!?)
899 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 22:01:31.25 ID:1Lzj.yQ0
今北支援
900 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:01:50.04 ID:gMTxfqEo
東条「・・・ロックリザードでテュアラティンを破壊!」
誠「うわああああっ!!」LP7900→7600
東条「(む、さっきのハリケーンで戻したリミットリバースを使ってこない・・・?)
更に、ジャンクアタックとリザードの効果で合計1900ダメージ!」
誠「ぐうっ・・・ぬっ・・・!!」LP7600→5700
東条「ラビエル、ダイレクトアタック!」
ラビエル『ウオオオオオオオオオ!!』
ラビエルの拳が、俺に直接ぶつけられる。
誠「ああああああああああああああっ!!」LP5700→1700
俺は壁まですっとばされた。
背中と腹が半端なくいてぇ・・・
けど骨折やら内臓破裂にまでは至ってないみたいだ・・・
東条「フッ、どうします?このままリザードを除去で破壊すれば2000ダメージを食らって楽になれますよ?」
誠「ちっ・・・!」
まだだ・・・
絶対クロスカウンター食らわせてやる・・・!!
東条「ターンエンド!!」
誠 LP:1700 手札:3 場:伏せ1
東条 LP:4300 手札:0 場:幻魔皇ラビエル ロックリザード(ジャンクアタック装備)
901 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:02:42.62 ID:gMTxfqEo
先手9ターン目
誠「俺のターン・・・」
誠(この状況でミラーフォースを引いても、リザードのせいでこちらがアウト。
更にラビエルのせいで攻撃の無力化を引いてもダメ・・・。
聖域無しではほとんどのカードが逆転の札としては死んでいる・・・!
だが・・・まだ抜け道はある・・・あるはずだ)
誠「・・・頑張れ、俺!!」
東条「ほう・・・」
誠「くっ、ヤケだ!!ドロー!!」
誠(・・・!)
東条(むっ、顔付きが変わった・・・?)
誠「俺は・・・カードを1枚伏せ、ターンエンド!!」
東条(ほう・・・あの伏せ・・・もし逆転の札だとするなら・・・気になりますね
尤も・・・こんな状況でそんなカードは無いと思いますが)
誠 LP:1700 手札:3 場:伏せ2
東条 LP:4300 手札:0 場:幻魔皇ラビエル ロックリザード(ジャンクアタック装備)
902 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:03:41.09 ID:gMTxfqEo
後手9ターン目
東条「私のターン、ドロー!」
東条(ふむ・・・サンダーペガスを引きましたか。もしものためにとっておきましょう)
東条「さて・・・誠君」
誠「・・・何だ?」
東条「これで決着がつくかもしれません。・・・なので、先に言って置きます」
誠「?」
東条「すみませんでした」
誠「東条さん・・・あんた・・・」
東条「これでもう思い残す事はない・・・イマノク社社長、モナーの野望は私が食い止める!!」
誠「・・・!!」
パーシアス『誠!!』
903 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:04:38.73 ID:gMTxfqEo
東条「ラビエルの攻撃!!天界蹂躙拳!!」
パーシアス『誠、ここでやられるのか!?』
誠「黙ってみてろパーシアス・・・罠カード、リミットリバース!」
東条「ここでハリケーンで戻した、先ほどのリミットリバースですか・・・ですが、ただの悪あがきに過ぎない」
904 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:05:49.35 ID:gMTxfqEo
誠「墓地から・・・ハネクリボー蘇生!」
東条「・・・ハネクリボーですか、しかし攻撃表示では!!」
誠「東条さん・・・」
東条「何です?」
誠「あんた・・・忘れてるぜ」
東条「む・・・」
誠「ハネクリボー最強のサポートカードを・・・!!」
東条「なっ・・・そんなカード・・・」
東条(ハッ・・・!)
東条(ある・・・この状況で私の心臓を狙えるカードが・・・!
何故忘れていた・・・この私が・・・!!)
905 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:06:48.38 ID:gMTxfqEo
誠「舞い上がりなぁ!!飛翔滑走翼もとい、進化する翼!!!
そして・・・進化せよ、ハネクリボー!!最終段階レベル10へ!!」
《進化(しんか)する翼(つばさ)/Transcendant Wings》 †
速攻魔法
自分フィールド上に存在する「ハネクリボー」1体と手札2枚を墓地に送る。
「ハネクリボー LV10」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
ハネクリボーは一瞬消えるが、再び現れる。
が・・・その時は巨大な羽と、黄金の竜の鎧を備えて。
《ハネクリボー LV(レベル)10/Winged Kuriboh LV10》 †
効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻 300/守 200
このカードは通常召喚できない。
このカードは「進化する翼」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを生け贄に捧げる事で、
相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊し、
破壊したモンスターの元々の攻撃翌力分のダメージを相手ライフに与える。
この効果は相手バトルフェイズ中のみ発動する事ができる。
ハネクリボー「クリィィィィ!!」
東条(ハネクリボーLV10・・・そう、この効果ならロックリザードの効果の適用前に私を倒せる・・・
フフフ、私もロートルというわけですか・・・)
誠「デッキからLV10を召喚する!!更にバトルフェイズ中に発動できるLV10の効果を発動!!」
ラビエル『・・・誠』
誠「・・・なんだ?ラビエル」
906 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:08:07.72 ID:gMTxfqEo
ラビエル『あの頃の誠とは見違えるようだ・・・新たな翼を手にして、生まれ変わったようだな』
いまのラビエルは親父ではない。
だから・・・俺を見守っていた、あの時のラビエルだ。
誠「・・・」
ラビエル『私はお前を見守っていた、やはり誠には悪魔の翼など似合わぬ。天使の翼こそが真なるもの』
誠「そうか・・・俺に天使の羽・・・ね
まぁいいや・・・じゃあこっちもやらせてもらうぜ」
ラビエル『思う存分にやれ!!』
誠「LV10は、自身を生け贄にすることで、相手の攻撃表示モンスター全てを破壊!
更に・・・そのモンスターの攻撃翌力の合計分、ダメージを相手に与える!!
・・・いけ、ハネクリボー!!」
ハネクリボー「クリイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
パーシアス『誠・・・そうか、これがお前の力か・・・』
誠「輝け!もっとだ!!もっと!!もっと輝けぇえええええええええ!!!!」
ハネクリボー「・・・クリー!!!!!!!」
ハネクリボーは光の弾となり、東条さんへ向っていく。
東条「・・・さぁ、どうぞ」
ハネクリボー「クリ!」
みじかなやりとりを交わした後、ハネクリボーは東条さんを貫いた。
東条「これ・・・で・・・私は・・・」LP4300→0
東条さんはそのまま倒れた。
907 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:08:48.17 ID:gMTxfqEo
誠「ハァ・・・ハァ・・・やったのか・・・」
パーシアス『あぁ・・・やったのだ。お前は幻魔2体・・・そして東条に見事勝った』
誠「・・・悪いな、不安にさせちまって」
パーシアス『いいのだ、我も活躍することが出来なかった・・・それでお互い様だろう』
誠「ヘヘッ・・・そうだな・・・と」
俺はソリッドビジョンをOFFにし、東条さんの元へ向う。
東条「・・・フッ、よくやりましたね。誠君」
誠「大丈夫ですか・・・?」
東条「フフフ・・・少し休めばなんとかなります。
それより・・・ウリアとラビエル・・・そしてこの鍵を・・・」
東条さんが義手のほうの腕を差出し、カードと鍵を渡す。
誠「はい」
俺はそれを受け取った。
東条「私も後から向います・・・では、ご健闘を・・・」
東条さんはそのまま眠りについた。
誠「・・・いってきます」
返事はない。
ただ、形式のように挨拶をした。
908 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 22:09:16.58 ID:1Lzj.yQ0
これは熱いな
909 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:09:53.55 ID:gMTxfqEo
誠「・・・さて、ウリア、ラビエル」
俺は2枚のカードをデュエルディスクにセットした。
すると、2体が現れる。
ウリア『シャアアアアアアアアアアアアアアア』
ラビエル『誠・・・おめでとう。強くなったな』
誠「おめでとう・・・だぁ?冗談言うなよ・・・これからが辛いんだぜ?親父」
ラビエル『そうだな・・・では時間もない。行くぞ』
誠「あぁ」
そして俺達は進んだ。
東条さんを乗り越えて、未来への希望へと・・・
必ず・・・勝つ。
あの社長野郎に一泡吹かせてやる・・・!
To be continued...
910 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:10:41.03 ID:gMTxfqEo
次回予告
('A`)「ようやく辿り着いたぜ・・・出て来いよ、親父!」
( ´∀`)「よく来た、我が息子よ」
('A`)「親父・・・あんた、一体何をするつもりなんだ・・・
世界一個敵に回すようなことだけは勘弁してもらいたいな・・・」
( ´∀`)「フフフ・・・お前如きに勘弁される筋合いなどないよ」
('A`)「あの時・・・力を求めた俺はクーと母をないがしろにしてしまった・・・
俺は・・・その罪を償え切れないかもしれないが、クーだけはせめて連れ戻す・・・!!」
( ´∀`)「クーか・・・フフフフフ!!」
(;'A`)「なっ・・・クーに何かしたのか!」
( ´∀`)「クーならそこにいるよ・・・おいで・・・クー」
川 ゚ -゚)「はい・・・お父さん」
(;'A`)「クー!無事だったか!今お前を・・・!」
川゚ -゚)「お前・・・は」
('A`)「・・・クー?俺だ、ドクオだ!」
911 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:11:18.94 ID:gMTxfqEo
川 ゚ -゚)「ドク・・・オ・・・そうか、ドクオだったか」
('A`)(・・・!?)
川 ゚ -゚)「これがお父さんの言ってた敵ですね。
お父さんの敵は・・・排除する・・・」
(;'A`)「!?」
川 ゚ -゚)「このデッキ・・・父さんから与えられたこのモンスターで・・・」
(;'A`)「おい・・・!クー!目を覚ませ!」
( ´∀`)「ハハハハハハ!!!私自らが手を下すまでもない。
私がクーに与えた力によって・・・ここで消えてもらおうか!!」
('A`)「この悪党・・・!」
(;'A`)(・・・頼むぞ、俺のデッキ・・・!
心で封印していたこのデッキ・・・今ならこいつを昔以上に扱える・・・はずだ!)
次回 第13話「勝利者のいない戦い」
('A`)(この一時だけでいい・・・力を貸してくれ・・・サイバードラゴン達!!)
912 :
誠の人
◆CHpHlxjrL6
[sage]:2008/05/26(月) 22:12:56.61 ID:gMTxfqEo
以上投下終了です。
合計18ターン、2000行以上にも及ぶ投下は骨が折れるし、甲斐も無いかもしれない。
だがそれでもやっていきます。
Destiny daysも残るは後2話です。
最終回まで見事乗り切って見せます
913 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 22:15:26.47 ID:1Lzj.yQ0
乙さま。ドクオに期待
914 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 22:30:20.43 ID:OoXo/Bko
乙
なんという熱い展開
915 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 22:33:58.58 ID:9vMYceco
投下乙様だぜ
デュエル中に会話シーンってのもありだな
916 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 22:46:27.30 ID:mNUhsc.0
投下乙
残り2話か…こっちは全然終了する気配が無いぜ…
ということで続いて投下しても大丈夫?
917 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/26(月) 22:47:45.01 ID:OoXo/Bko
一狩り行こうぜ!
N| "゚'` {"゚`lリ「よし猫まんま食ったことだし、俺は集会所に入るぜ。」
スュ ゚∀゚スュ「念願のギアノスクロウズを手に入れたぞ。」
ミφー゚ソ「ニア殺してでも うばいとる。」
スュ;゚∀゚スュ「アッー!」
Wv ゚ _゚)「弾の調合おk。ちゃんと調合素材も持ったし俺の準備は万端だ。」
N| "゚'` {"゚`lリ「よーし。まずはにっくきアイツを倒すための作戦を練るぞ。」
スュ ゚∀゚スュ「まずは双剣使いの僕が先陣をきってあいつの足元に突進する。」
ミφー゚ソ「大剣の俺は隙をみて弱点部位を狙う。」
N| "゚'` {"゚`lリ「ガンランス使いの俺は中距離から支援。そして、味方がやばくなったらガード性能を活かして囮になる。その隙に回復薬を飲むんだ。」
Wv ゚ _゚)「ボウガン使いの俺は遠距離から仲間を支援。」
N| "゚'` {"゚`lリ「完璧だ。完璧すぎる作戦だ。よしあいつを倒しに行くぞ。ここは最年長の俺がクエストを受ける。」
Wv ゚ _゚)「集会所に入って・・・。っておい!!ギルドカードに何書いているんだよ!」
Boon HR1
称号:いい男募集中
コメント:よろしくお堀りGUYします。
ミφー゚ソ「あるあるwwwwwwww」
スュlil゚∀゚スュ「ねーよ。」
918 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/26(月) 22:48:22.75 ID:OoXo/Bko
おっ投下する人いたか。下らんネタなのでここで打ち止めします><
お先にどうぞ
919 :
◆EnTEiXxCK6
:2008/05/26(月) 22:49:24.07 ID:mNUhsc.0
>>918
すまない
では投下
1ヶ月以上前の前回のあらすじ
バリゾーゴン「ニコ厨氏ね!」
バリゾーゴン「夜中にアニメばっかり見てんじゃねぇ!!」
バリゾーゴン「vipはニコニコがメンテナンスの時の避難所じゃねーぞ!!」
(kДk)がタッグデュエル大会に出場するようです
第15話 邪神・唯一神 光臨
実況「タッグデュエル大会2回戦も最後の試合となりました!!」
実況「それでは選手紹介といきましょう!」
実況「まずはシンオウ地方四天王のオーバ選手!!
そしてそのパートナーの謎多きデュエリスト阿部高和選手だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
オーバ「さて、今度の相手こそ俺の心に火を点けるようなデュエリストだろうな?」
N| "゚'` {"゚`lリ「さぁな。だが、ここまで来るということは相当な実力を持っているはずだ。」
実況「うほっいい男達…じゃなかった、かなりの実力者同士のタッグです!
対するはスパロボZに出演決定で作者大歓喜のシャギア・フロスト選手と
らきすたOVA化でこれまた作者大歓喜の柊かがみ選手だぁぁぁぁ!!!」
シャギア「この紹介はどうかと思うぞ…」
かがみ「ですよねー」
実況「それではデュエル開始です!」
920 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 22:50:24.38 ID:89J4Lqw0
しえん
921 :
◆EnTEiXxCK6
[阿部さんと某氏のブーン被ってるけどなんともないぜ]:2008/05/26(月) 22:50:29.43 ID:mNUhsc.0
シャギア、かがみ「デュエル!!」N| "゚'` {"゚`lリ、オーバ
作者「都合により省略するぜ!」
かがみLP 2000 手札:3枚
シャギアLP 1700 手札:2枚
場 邪帝ガイウス、伏せ
オーバLP 1900 手札:2枚
N| "゚'` {"゚`lリLP 1600 手札:1枚
場 スーパービークロイド−ジャンボドリル、ヘルフレイムエンペラー、巨大化(ジャンボドリル)
シャギア「私のターン!」
オーバ「俺たちの場には最上級が2体、お前の場にはガイウスのみだ。
いくら効果が強力な帝モンスターとはいえ、召喚された後じゃただの上級だ。
しかもジャンボドリルには巨大化が装備してあり攻撃翌力は倍の6000…
さあ、この状況でどうする?」
かがみ「どうするの?このままじゃ…」
シャギア「確かに押されている状況だ…しかし、たった今逆転のカードを引いた…
魔法カード、ダーク・コーリングを発動!!」
シャギア「墓地のグランマーグとフィールドのガイウスを除外し…
現れろ!E−HERO ダーク・ガイア!!」
ダーク・ガイア攻撃翌力 4800
実況「出たぁぁぁぁぁ!!!攻撃翌力4800のダーク・ガイア!!!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「ほう…帝2体の高攻撃翌力を生かしたか…」
シャギア「さらに異次元からの帰還!ダーク・コーリングで除外した2枚を特殊召喚!!」
オーバ「高速展開か…やるな!」
922 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 22:51:28.26 ID:89J4Lqw0
私怨
923 :
◆EnTEiXxCK6
[この部分はジャンボドリルがやりたかっただけ]:2008/05/26(月) 22:51:40.21 ID:mNUhsc.0
シャギア「バトルフェイズに入り、ガイウスでヘルフレイムエンペラーを攻撃!!」
2400vs2700 ガイウス破壊!
シャギアLP 1700 → LP 1400
かがみ「自滅!?何やってんのよ!!?」
シャギア「落ち着け これによりこちらのライフポイントが下回る…
これによりジャンボドリルの攻撃翌力は半分となる!!」
ジャンボドリル攻撃翌力 6000→1500
N| "゚'` {"゚`lリ「わざと自滅して巨大化のデメリットを発動させるとは…」
オーバ「きみのいきおいかんじる あついおもいつたわってくる!」
シャギア「ダーク・ガイアでジャンボドリルを攻撃!!」
4800vs1500 ジャンボドリル破壊!
N| "゚'` {"゚`lリLP 1600 → LP 0
実況「決まったぁぁぁぁぁ!!これで、準決勝への進出は
シャギア&かがみペアに決定だぁぁぁぁぁ!!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「なかなかいいデュエルだったぜ」
オーバ「…………………燃え尽きたぜぃ……」
924 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 22:52:15.65 ID:OoXo/Bko
支援
925 :
◆EnTEiXxCK6
[こっから本番デュエル]:2008/05/26(月) 22:52:40.50 ID:mNUhsc.0
〜観客席〜
(kДk)「やっぱりこの二人が勝ったか」
こなた「じゃあ次の相手は…」
ウィン「あの二人ですね」
エンテイ「お互いよく知ってる相手だけに強敵だな…」
●「そういや次の試合からルール変更だってよ」
竹光「ルール変更か、何かありそうだ」
実況「えー、次の試合、ルール変更などの調整があるので10分ほど遅れます。
試合開始までしばらくお待ちください。」
(kДk)「丁度いいな 今のうちに作戦を練っておくか…」
こなた「そうだね」
十分後…
実況「さぁ、タッグデュエル大会も残すところあと三試合!
準決勝第一戦です!」
実況「ちなみに今回の対戦から今大会のルールもマスタールールとなります!
マスタールールについてはホワイトデー特別編もしくは公式サイト、ルールブック等でご確認ください!!」
作者「アニメに合わせて変更しようと思ったが結局一ヶ月以上遅れたぜ!」
作者「そしてさっきのデュエル端折りもこれが原因だったりする」
(kДk)「用語変更とか急に言われてもなぁ…」
シャギア「融合デッキに制限だと…!」
かがみ「融合主体のデッキには厳しいわね…」
こなた「リリース(笑)アドバンス召喚(笑)」
926 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 22:52:45.35 ID:gMTxfqEo
なんだ、らきすたOVA化決まってるのか
支援
927 :
◆EnTEiXxCK6
:2008/05/26(月) 22:53:46.73 ID:mNUhsc.0
実況「それでは両者準備が整いましたのでデュエル開始です!!」
(kДk)「トーナメントの前に言ったよな」
かがみ「当たっても手加減無しでデュエルするってね」
シャギア「約束通り、本気でいかせてもらおう…」
こなた「それじゃ、いくよ!!」
(kДk)、こなた「デュエル!!」シャギア、かがみ
ターン順:かがみ→こなた→シャギア→(kДk)
かがみ「あたしのターン!」
かがみ「モンスターとカードを伏せてターンエンド!」
こなた「あたしのターンだね」
こなた「モンスターを伏せてエンド!」
シャギア「私のターンだ。」
シャギア「相手フィールドにモンスターがいるのでリリース1体でマリシャス・エッジを召喚する!!」
E−HERO マリシャス・エッジ 地属性 ☆7 悪魔族 ATK 2600 DEF 1800
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードはリリース一体で召喚する事ができる。
このモンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃翌力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
シャギア「バトルフェイズに入り、マリシャス・エッジで裏側モンスターを攻撃!」
928 :
◆EnTEiXxCK6
[らきすたって2期やるほどネタ残ってんの?]:2008/05/26(月) 22:55:25.89 ID:mNUhsc.0
こなた「伏せていたのはマシュマロンだからそっちにもダメージだよ!」
マシュマロン 光属性 ☆3 天使族 ATK 300 DEF 500
裏側表示のこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける。
このカードは戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する。)
マリシャス・エッジの攻撃がマシュマロンを貫通し、こなたへと襲い掛かる!!
しかし、マシュマロンもその攻撃の一部を跳ね返した!
2600vs500 2100貫通ダメージ!!
こなたLP 4000 → LP 1900
シャギアLP 4000 → LP 3000
シャギア「ターンエンド!」
(kДk)「俺のターン!」
(kДk)、こなたの場
(kДk)LP 4000 手札6枚
こなたLP 1900 手札5枚
モンスター:マシュマロン(守備)
魔法、罠:無し
シャギア、かがみの場
シャギアLP 3000 手札4枚
かがみLP 4000 手札4枚
モンスター:マリシャス・エッジ(攻撃)
魔法、罠:伏せ2枚
(kДk)「相手に貫通持ちでこっちには守備表示のマシュマロン…このままじゃマズいな…」
929 :
◆EnTEiXxCK6
[プラチナではフレアドライブ覚えますように]:2008/05/26(月) 22:56:22.25 ID:mNUhsc.0
(kДk)「マシュマロンをいk…リリースして炎帝テスタロスを召喚!!」
____ ____
____ ./''7 /____/ _ノ ̄/ /____/ _ノ ̄/ ./ ̄/
/_ _/ /__7 ./ / /_ __/ / ̄ / /_ __/┌────┐ / ̄ ./ ./ /
_/ /_ ___ノ / ___ノ /  ̄/ / ___ノ / └────┘  ̄/ / /_/
/____/ /____,./ /____/ /__/ /____/ /__/ /_/
ノレ一´ ̄`ゝ
/ _ム-一-'フ´`>、
/´ / ___/ ̄フ`ー、_
アi ∠ビ;;}ノ く_ r、`ヽ
r、レ´〉  ̄ ̄ ̄` _,> `く
(.`ヽ(`> 、 ノ 、 \ r-' ̄ \
`'<`ゝr'フ\ 〈 ,イ`i :i | 「
⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) i :ト、 | i、 i | `i +
⊂l二L7_ / -ゝ-')´ i | |`T| ハ ハ ト、|
\_ 、__,.イ\ + `ト | :|´ i i | i`、
(T__ノ Tヽ Y | V | `i y'
ヽ¬. / ノ`-、ヘ<ー1´| ヽ | :::::::::::::ト、 `ー----‐'´ ヽ +
\l__,./ i l.ヽ! | .| ::::::::::::::l ヽ `7ー.、‐'´ | \
炎帝テスタロス 炎属性 ☆6 炎族 ATK 2400 DEF 1000
このカードのアドバンス召喚に成功した時、相手の手札をランダムに1枚墓地に捨てる。
捨てたカードがモンスターカードだった場合、
相手ライフにそのモンスターのレベル×100ポイントダメージを与える。
(kДk)「エンテイの効果を発動!手札を1枚墓地に送らせてもらうぜ!」
かがみ「捨てたカードはクリボー。ダメージは100ね。」
(kДk)「クリボーか…ダメージは少ないが防御手段を1つ封じられた分マシか」
クリボー 闇属性 ☆1 悪魔族 ATK 300 DEF 200
相手ターンの戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動する。
その戦闘によって発生するコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
かがみLP 4000 → LP 3900
930 :
◆EnTEiXxCK6
[2:2なので本当に無意味]:2008/05/26(月) 22:57:17.42 ID:mNUhsc.0
(kДk)「エンテイに竹光を装備させる!!」
折れ竹光 装備魔法
装備モンスターの攻撃翌力は0ポイントアップする。
竹光「THE 無意味!」
(kДk)「魔法カード発動!黄金色の竹光!!」
黄金色の竹光 通常魔法
自分フィールド上に「竹光」と名のついた装備魔法カードが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
竹光「強欲な壷乙」
エンテイ「竹光+黄金竹光で2枚消費してるのに2枚ドローじゃ割りに合わない気がする」
(kДk)「竹光が存在していることでこの魔法は発動できる!
2枚ドローするぜ! ……よし来た!」
(kДk)「ダンディライオンを手札から捨て、THE トリッキーを特殊召喚!」
THE トリッキー 風属性 ☆5 魔法使い族 ATK 2000 DEF 1200
手札を1枚捨てる事で、このカードを手札から特殊召喚する。
(kДk)「墓地に送られたことでダンディライオンの効果も発動される!!」
ダンディライオン 地属性 ☆3 植物族 ATK 300 DEF 300
このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」(植物族・風・星1・攻/守0)
を2体守備表示で特殊召喚する。このトークンは特殊召喚されたターン、アドバンス召喚のためのリリースにはできない。
(kДk)「綿毛トークンを2体召喚だ!」
フィールドにトークン(攻・守0)が2体特殊召喚された!
(kДk)「魔法カード発動!時の女神の悪戯!!」
時の女神の悪戯 通常魔法
1ターンスキップして、再び自分のバトルフェイズとなる。
(kДk)「1ターンスキップして次のターンのバトルフェイズに入る!
…が、攻撃をせずにメイン2へ移行する!!」
かがみ「攻撃しないのに時の女神を!?」
シャギア「だが、1ターンスキップしたということは…!」
931 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 22:57:48.86 ID:gMTxfqEo
唯一神wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
支援
932 :
◆EnTEiXxCK6
[時の女神はアニメだからこそ許されるカード]:2008/05/26(月) 22:58:57.58 ID:mNUhsc.0
(kДk)「そう、1ターン過ぎたことで綿毛トークンをリリースすることが可能な上、もう一度通常召喚ができる!!」
エンテイ「アニメオリカとはいえ時の女神はチートすぎだろ…」
竹光「王子も1キルで使ったし実際OCGで出たらすぐ悪用されて禁止行きだな」
(kДk)「綿毛トークンとトリッキーをリリース!
降臨せよ!邪神アバター!!!」
邪神アバター 闇属性 ☆10 悪魔族 ATK ? DEF ?
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上に存在するモンスター3体を
リリースした場合のみ通常召喚することができる。
このカードが召喚に成功した場合、相手ターンで数えて2ターンの間、
相手は魔法・罠カードを発動できない。
このカードの攻撃翌力・守備力は、フィールド上に表側表示で存在する
「邪神アバター」を除く、攻撃翌力が一番高いモンスターの
攻撃翌力+100ポイントの数値になる。
●「まさかの1ターンでの登場」
アバター攻撃翌力2700
実況「出たああああああああああああああ!!リリース3体の超大型モンスター!!!」
(kДk)「時の女神がもう一枚あれば攻撃できるんだが…カードを伏せてターンエンドだ!」
かがみ「あたしのターン!」
かがみ「バトルフェイズに入ってマリシャス・エッジでテスタロスを攻撃!」
(kДk)「おっと、作者のフェイバリットトラップ2、ドレインシールド!」
ドレインシールド 通常罠
相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃翌力分の数値だけ自分のライフポイントを回復する。
(kДk)「攻撃を吸収させてもらうぜ!」
(kДk)LP 4000 → LP 6600
かがみ「…モンスターを伏せてターンエンド!」
933 :
◆EnTEiXxCK6
:2008/05/26(月) 23:00:35.41 ID:mNUhsc.0
こなた「あたしのターンだね ドロー!」
こなた「魔法カード、シールドクラッシュ!!」
シールドクラッシュ 通常魔法
フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
こなた「その伏せモンスターを破壊するよ!」
かがみ「伏せモンスターは執念深き老魔術師。破壊ね。」
執念深き老魔術師 闇属性 ☆2 魔法使い族 ATK 450 DEF 600
リバース:フィールド上の相手モンスター1体を破壊する。
こなた「危ない危ない… ハーピィ・クイーンを召喚!!」
ハーピィ・クィーン 風属性 ☆4 鳥獣族 ATK 1900 DEF 1200
このカードを手札から墓地に捨てる。デッキから「ハーピィの狩場」1枚を手札に加える。
このカードのカード名は、フィールド上または墓地に存在する限り「ハーピィ・レディ」として扱う。
こなた「バトルフェイズ!●でマリシャスを攻撃!」
かがみ「罠カード発ど…」
シャギア「待て!」
(kДk)「●が召喚されてから2ターン、魔法・罠は使えないぜ!!」
かがみ「え…!?」
シャギア「厄介な効果だ…モンスター3体を消費してまで出す価値はあるようだな」
こなた「●の攻撃を続行するよ!」
●「マッガーレ」
竹光「色違うだろwwwwwwwwwwwwwwww」
エンテイ「まぁ黒でも意味は伝わるんだけどね」
2700vs2600 マリシャス・エッジ破壊!
シャギアLP 3000 → LP 2900
アバター攻撃翌力 2700→2500
934 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 23:00:37.91 ID:J4tE/ik0
サイバー流ktkr
935 :
◆EnTEiXxCK6
[いうことをきかない!]:2008/05/26(月) 23:01:51.68 ID:mNUhsc.0
こなた「ハーピィ・クイーンでダイレクト!」
シャギア「くっ…」
シャギアLP 2900 → LP 1000
こなた「トドメだよ!エンテイ、ストーンエッジ!!」
ノレ一´ ̄`ゝ
/ _ム-一-'フ´`>、
/´ / ___/ ̄フ`ー、_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ く_ r、`ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` _,> `く、
ノ 、 \ r-' ̄ \
〈 ,イ`i :i | 「 ̄
i :ト、 | i、 i | `i エンテイビーム!
i | |`T| ハ ハ ト、|
`ト | :´ i i | i`、
Y V | `i y'
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃エンテイ の ストーンエッジ! ┃
┃ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
竹光「エンテイはいうことをきかない!」
●「バッジが必要だなwwwwwwww」
シャギアLP 1000 → LP 0
実況「エンテイビームが決まったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
これにより、決勝戦に進むのはケイ、こなたペアだぁぁぁぁぁぁ!!!」
936 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 23:03:06.32 ID:gMTxfqEo
ビームってお前・・・
目からビームってお前・・・
937 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 23:03:41.83 ID:OoXo/Bko
>>936
おっとそれ以上は[
禁則事項です
]
938 :
投下終了!
◆EnTEiXxCK6
[やっとブーンの出番だ…]:2008/05/26(月) 23:04:08.05 ID:mNUhsc.0
(kДk)「よっしゃあ!!」
こなた「次は決勝戦だね!」
かがみ「負けたあたしたちの分もがんばりなさいよ!」
シャギア「さて、次はオルバの試合だ。対戦相手は内藤ホライゾンか…
デュエルシティ優勝者の実力、この機会に見ておくべきだな…」
(kДk)「そうだな、次のデュエルの勝者が決勝の相手だ。見ておいて損はないだろうな」
こなた「それじゃあ、見物といきますか!」
ついに決勝へと進んだ(kДk)達!しかし、まだ最後の強敵が残っている…
デュエルシティで優勝を果たしたブーンの実力とは!?
次回へ続く!!
次回やっとブーンとドクオが出演するよー
今週の最強カード
邪神アバター 闇属性 ☆10 悪魔族 ATK ? DEF ?
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上に存在するモンスター3体を
リリースした場合のみ通常召喚することができる。
このカードが召喚に成功した場合、相手ターンで数えて2ターンの間、
相手は魔法・罠カードを発動できない。
このカードの攻撃翌力・守備力は、フィールド上に表側表示で存在する
「邪神アバター」を除く、攻撃翌力が一番高いモンスターの
攻撃翌力+100ポイントの数値になる。
三邪神の1体で通称●!
3体のリリースが必要だが2ターンの間魔法、罠を封じる効果と常に最強の攻撃翌力となる効果はかなり強力だ!
しかし、モンスター効果には弱いのでモグラやならずには気をつけよう!!
939 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 23:05:59.36 ID:mNUhsc.0
>>936
アッー!
940 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 23:07:07.19 ID:gMTxfqEo
ウワアッー!
最近はそれらに加えてダムドとか裁きとかいるから余計キツいよな
941 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/26(月) 23:15:26.41 ID:OoXo/Bko
続き
スュ;゚∀゚スュ「敵と遭遇した。大佐俺はどうすればいい。指示をくれ!」
N| "゚'` {"゚`lリ「おk。まずはペイントボールを投げるんだ。」
スュ#゚∀゚スュ「把握。必殺!!チャクラエクシュテンションシュート!!・・・あっ外した。もう一発!チャク・・・。やった命中だ!」
N| "゚'` {"゚`lリ「よくやった!技名言えてないことはあえて不問にしよう。」
スュlil゚д゚スュ「うわああ!!突進してきた!!ペイントボール投げたら突進してきたぞ!」
N| "゚'` {"゚`lリ「落ち着け!落ち着いて俺に掘られるんだ。」
スュ #゚∀スュ「くそ・・・。この豚野郎があああ!」
ミφД^ソ「マーカーついてないと思ったらお前モスにペイントボール投げたのかよwwwwww」
スュ ゚∀゚スュ「え・・・?違うの?」
Boneさんが離脱しました。
Wv;゚ _゚)「ちょwwwwwwモスに負けんなwwwwww」
N| "゚'` {"゚`lリ「これで1乙か。後2回まで乙できるな。」
ミφー゚ソ「いや1回までですwwwwww2回乙したらクエスト失敗ですwwwwww」
N| "゚'` {"゚`lリ「逆に考えるんだ。失敗してもいいやと考えるんだ。」
スュ -∀-スュ「ふー。ハンターなんてやめちまえ。」
ミφー゚ソ「お前が言うな。」
942 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/26(月) 23:16:41.86 ID:OoXo/Bko
ミ;φー゚ソ「おっついに今度こそターゲットに接触。早速ペイントボールを投げるぜ。」
Wv ゚ _゚)「マーカーがついた。そこにいるんですね。それでは早速向かいます・・・。って地図忘れたオワタ。」
スュ ゚∀゚スュ「地図忘れるなんてwwwwwwようそんな初歩的なミスが出来ますなwwwwwwwwww」
ミφー゚ソ「バカ!ルーファスそっちは反対方向だ。」
Wv ゚ _゚)「いいえ。こっちでいい。ここはベースキャンプの位置だ。そこに『地図』はあるッ!!」
バ―――ン
ミφ−゚ソ「いや地図いらないから早く来いよ。戦闘時にんなもんいらないだろ。」
N| "゚'` {"゚`lリ「くそ・・・。今肉焼いてるからそっちに行けない。」
ミφー゚ソ「やばい。後一撃食らったら終わる・・・。隙を見て回復しなければ・・・。後、肉は事前に焼いとけカス。」
スュlil゚∀゚スュ「助けに来たぜ・・ってうわ!!」
Boneさんが離脱しました。
ミ#φ o^ソ「ま た お 前 か 。」
スュ ゚∀゚スュ「急に突進されたので避けることが出来なかった。」
ミφー゚ソ「とりあえず囮になってくれたおかげで回復は出来たけど。もう死ぬことは出来ないぞ。みんな気合い入れるぞ。」
Wv ゚ _゚)「何だよ。俺1度も死んでませんよ。」
N| "゚'` {"゚`lリ「そうだぜ。何で俺たちまで追い込まれるんだよ。」
ミφー゚ソ「そういう仕様だから仕方ないだろ。」
スュ ゚∀゚スュ「誰だよ死んだ奴は。」
ミφー゚ソ Wv ゚ _゚) N| "゚'` {"゚`lリ「お前だよ!」
943 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 23:16:45.45 ID:mNUhsc.0
支援
944 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/26(月) 23:17:27.59 ID:OoXo/Bko
Wv ゚ _゚)「よしベースキャンプについた・・・。何ィ!地図がないッ!!」
スュ ゚∀゚スュ「僕が2枚とった。2乙した時点でな。メラルーに奪われたときは本当にダメかと思った。ここに地図があってよかったよ・・・・。」
Wv ゚ _゚)「お前足しか引っ張ってないだろ。」
スュ ^q^スュ「あなたは足すら引っ張ってません。」
N| "゚'` {"゚`lリ「ガード+○△!行くぞ・・・。必殺ザーメ・・・
ミφー゚ソ「おっといくらブーンさんでもそっから先は放送禁止用語だぜ。」
N| "゚'` {"゚`lリ「何を今更。」
ミφー゚ソ「よし!足を引きずっている。これで終わらせる!ゴールディオンンンン!!ハンマッ!!」
スュ;゚∀゚スュ「お前大剣使いだろ!」
クエストを達成しました。
ミφー゚ソ「終わった・・・。」
Wvlil゚ _゚)「師匠wwwwww何で終わらせたんですかwwwwwwベースキャンプからじゃ剥ぎ取り間に合わねえwwwwwwww」
ミφー゚ソ「戦わざるもの剥ぎ取るべからずです><」
イャンクック討伐
ミφー゚ソ「ふう・・・。倒した。」
スュ ゚∀゚スュ「あれ・・・?訓練所にイャンクック討伐が追加されない。」
Wv ゚ _゚)「村クエでやれ。」
N| "゚'` {"゚`lリ「おいそこの読者!下位のイャンクック程度に苦戦するなとかイャンクックwwwwwwwwwwって言うな。これでも俺達は必死なんだぞ!」
945 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/26(月) 23:18:38.33 ID:OoXo/Bko
Vハ ゚_ ゚)「よし。相手を睡眠状態にした。」
<ノ ^Д^シ「流石はルーラー。いいサポートをしてくれる。眠った相手を俺のヘヴィボウガンで狙いうちだ!」
(´^ิ౪^ิ)「私の矢斬りであいつの角を狙う!」
イリ ゚ -゚)「そろそろ攻撃翌力UP効果が切れるな。それでは私の狩猟笛でもう一度演奏する。」
Vハ ゚_ ゚)「よし!キリン討伐完了。お疲れ様。」
<ノ ^Д^シ「いやー。今回も苦戦したぜ。あいつがあのタイミングでケルビ跳びしたときは死ぬかと思ったぜ。」
イリ ゚ -゚)「私が笛で回復させなかったら死んでいたからな。」
<ノ ^Д^シ「本当に助かったぜ。」
(´^ิ౪^ิ)「キリンの動きは素早いから苦労する。」
Vハ ゚_ ゚)「矢斬りの性能をここまで引き出すとか。」
Vハ ^q^) <ノ ^q^シ イリ ^q^) (´^ิ౪^ิ)「HAHAHAHAHA」
Wv ゚ _゚)「あっちは楽しそうですね。」
ミφー゚ソ「おっとそれは[
禁則事項です
]。あいつらは化け物だ。次元が違う。それに狩りはもっと殺伐しているべきだ。」
( ゚ω゚ )「馴れ合いはお断りしてるんで1人でG訓練のモンスター全てを倒してきました。」
946 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/26(月) 23:19:48.10 ID:OoXo/Bko
遊戯王と関係ないまま終了
デュエルにおいては最強クラスの実力を持つボーンとザング。あり得ないほどの身体能力と精力を持つブーン。高い知性と技術力を併せもつルーファス。
彼らでも狩りで力を発揮できるとは限らないのです。
正に適材適所。もしモンハンSSなら彼らはヘタレ王として君臨していたという恐ろしいことに。ザングとブーンはまだマシなほうだけど。
ん?覇王様とルーラー?天は二物を与えます^o^
お断りは・・・。まあこいつはある意味オチ担当だから仕方ない。
947 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 23:25:57.54 ID:mNUhsc.0
乙
モンハンやったことないけど面白そうだな
でもPSP持ってない^q^
948 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/26(月) 23:44:58.30 ID:9vMYceco
乙様だぜ、フリーダムすぎだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
949 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/27(火) 00:17:19.00 ID:q.rSFwY0
なんだ今日の投下頻度は・・・たまげたなあ
950 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/27(火) 16:02:10.59 ID:YuSkPoQo
(゚д゚ ) いいか、みんな
(| y |)
ハ (゚д゚ ) ハ
\/| y |\/
ハ,,ハ
く(゚д゚ )ゝ
| y |
. ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) お断りします
(| y |)
951 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:02:22.18 ID:d0L2u.ko
最終チェック後に投下したいと思います( ゚ω゚ )
952 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:11:53.48 ID:d0L2u.ko
ウジャド眼の少年 第二話「宝蔵の魔物」
ライはリュックと地図を持ち、島の奥深くを目指した。
六角樹海。ここは長年この島に住んでいた者でさえ迷うと言われている場所。
立ち入ることは島の条例で固く禁じられている。もしここに入ったことがバレれば退学は免れない。
しかし、地図がここを表しているというのであれば入らないわけにはいかない。
地図を分析してみてわかったのはこの地図はこの島のこの樹海の地図だということだけ。
樹海のどこを表した場所なのかすらわからない。
測量も滅茶苦茶の地図を持ちながらライは木に目印をつけながらどんどん奥深くに進んでいく。
早朝に家を出て、ここに着いたのが7時過ぎ。
太陽が真上まで昇った時間までずっと歩き通すと流石に疲れてくる。
ライは岩に座りこんで休憩をすることにした。
「目印は・・・。ちゃんと付いているよな・・・。この樹海は磁場が強くてコンパスが効かないし・・・。」
樹海に迷い込んで生きて樹海から出ることが出来たものはいない。
それならば誰がこの地図を書いたのだろう。
謎は益々深まるばかりだった。
「やっぱり気になるな。この地図は一体何なんだろう。」
ライの父親は冒険家としてその筋の世界には名を轟かせていた。
父親譲りなのかライも幼少のころからずっと冒険に憧れていた。
その血筋のせいかこの地図にどうしても惹かれてしまう。それ故に後戻りできないこの道まできてしまった。
休憩を終えるとライはまた歩き出す。
夕日が暮れてきた。
周囲もじょじょに暗くなり不気味さがより一層増してきた。
暗いなか動き回るのは得策ではないと判断してライはキャンプをはり今日は休むことにした。
953 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:12:21.90 ID:d0L2u.ko
テントの中でランプを灯して地図を再びまじまじと見る。
上下左右見る角度を変えるが特に手がかりは見つからない。
「ふぅー。今日はもう寝るか。」
ランプの明かりを消してライは毛布を被り眠りについた。
深い眠りについたライだったが、遠くで大きな爆音がしたために目覚めてしまった。
「な・・・何だ・・・。」
急いでテントから出て爆音のしたほうを確認する。黒い煙がもくもくとたっている。
「これは・・・。行ってみよう。」
すぐに身支度を整えて、夜明けの樹海を駆けだした。
樹海を突き進み、煙の出所までつくと1人の少女がデュエルディスクをかまえていた。
少女は真っ白なワンピースを着ていて、かなり清純そうな印象を与える。
少女の足元には1人の屈強な男が倒れていた。
「ぐっ・・・。」
男の右腕につけられたデュエルディスクのライフは0を示していた。
一方少女の左腕のデュエルディスクは8000を維持していた。
少女はしゃがみこんで男と目線を合わせる。そしてあどけない笑みを浮かべた。
「んー。あなた弱いよ。他人を甚振るのは趣味じゃないし・・・。もう行っていいよ。」
少女の声はかなり透き通っていて、まるで天使のように綺麗だった。
男はゆっくりとたちあがり、足を引きずりながら深い樹海へと消えていった。
「ねえ。君も見てないでこっちおいでよ。覗き見なんて趣味悪いよ。」
少女はライの方向をみてそう語りかけた。
少女の笑顔からは禍々しい気が感じられる。ライは蛇に睨まれた蛙のように完全に硬直してしまった。
「そっちが来ないならこっちから行くよ。」
少女が一歩一歩ライに近づいてく。
954 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:13:07.26 ID:d0L2u.ko
少女はデュエルディスクをライに対して突きつけた。
「ねえ・・・。君いい眼してるよ。もしかして私の探している眼なのかな?」
隠し事をしている子供に対して問い詰めるような言い方。
「眼なんて俺は知らない。」
ライは少女の眼を真っ直ぐ見据えてそう言った。
「ふぅーん。本当に真っ直ぐな眼。私は男の人はまず最初に眼から見るの。やっぱり理想の人は眼に何かを秘めている人かな。」
少女は口元に人差し指を当て、くるりと回り180度方向転換して元の場所に戻る。
「あなたはデュエリストね。それなら私とデュエルしない?」
少女はさっきまでのあどけない笑顔とは正反対に妖艶な笑みを浮かべる。
どうみてもこの少女は只者ではない。しかしデュエリストである以上はデュエルを申し込まれたらすることは只1つ。
「ああ・・・。やろう。」
先ほどの爆音とこの少女との関連性はかなり高い。
もしかしたら爆発に関連があるカードを使うのだろうか。
「それじゃ私のターンからでいいよね。ドロー。私はモンスターをセットしてカードを1枚セットしてターンエンド。」
「俺のターン。ドロー。俺はダイヤモンドガイを召喚。」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ダイヤモンドガイ/Destiny Hero - Diamond Dude》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、
自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、
次の自分のターンのメインフェイズ時に
その通常魔法カードの効果を発動する事ができる。
通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
「優先権を行使してデッキの一番上のカードを確認。D−HEROデビルガイか。デッキの一番下に送る。」
「純正D−HEROデッキかあ。何か君のイメージに合ってるような気がする。」
「D−HEROの扱いなら得意だぜ。ダイヤモンドガイで裏守備に攻撃。ダイヤモンドブロウ!」
ダイヤモンドガイは自らの拳で裏守備モンスターを破壊した。
955 :
◆SSBA0TLuTI
[sage まーたオリカ]:2008/05/27(火) 21:15:03.33 ID:d0L2u.ko
裏守備から綿毛が2つ出てきた。
「これは・・・。ダンディライオンか。」
《ダンディライオン/Dandylion》
効果モンスター
星3/地属性/植物族/攻 300/守 300
このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」
(植物族・風・星1・攻/守0)を2体守備表示で特殊召喚する。
このトークンは特殊召喚されたターン、生け贄召喚のための生け贄にはできない。
「ふふ・・・。綿毛トークン2体生成するよ。」
「俺はカードを1枚セットしてターンエンド。」
少女は不適に笑っている。少女の手札の1枚が紅く光っている。
「な・・・なんだ・・・。」
思わず声を漏らしてしまう。さっきまで普通の手札だったのにいつの間にか紅く光った手札に驚いてしまった。
ライの不審な動作から少女は1つの事実を感じ取った。
「へえ・・・。もしかしてあなたは私の求めている眼の目覚め掛けかな。」
この少女はライの眼のことについて知ってるのだろうか。
「眼って一体何なんだ?」
「まだ自分の力を完全に認識出来てないようだね。うんいいよ。私と一緒にゆっくりとその力を覚醒させていけばいいから。」
少女はライが今まで探していたものだと気づいて、嬉しさのあまりか小さく飛び跳ねた。
「それじゃ私のターンだよ。ドロー!綿毛トークンを2体リリースして――」
「来て!トレジャル・ビースト【紅】!」
少女のフィールド上に全身剛毛に覆われた猿人が現れた。
猿人の背中の毛はかなり高質化していて、その先端は刃として機能するだろう。
そして猿人は5つに分身した。
「トレジャル・ビーストの効果発動。私のフィールド上に可能な限りのトレジャルトークンを生成する。」
それぞれの猿人に差異は特に見当たらない。
大きさ。容姿。体臭。声までもが全て統一されていた。
956 :
◆SSBA0TLuTI
[実際のデェエルで使ったらめんどくさいことこの上ないぜ!]:2008/05/27(火) 21:16:25.23 ID:d0L2u.ko
《トレジャル・ビースト【紅】/Red treasure》
星8/炎属性/獣戦士族/攻 0/守 0(オリカです><探してもこのカードは存在しません。)
このカードがアドバンス召喚に成功したとき、トレジャル・トークン(星7〜3/炎属性/獣戦士族/攻0/守0)
を可能な限り自分フィールド上に攻撃表示で特殊召喚する(同じレベルは不可能)。
このカードとトークンは攻撃宣言と表示形式の変更は出来ない。
相手はこのカードが存在するときは必ずバトルフェイズに入り全てのモンスターで攻撃しなければならない。
相手はトークンのレベルを確認することは出来ない。
攻撃されたトレジャル・ビースト【紅】とトレジャル・トークンのレベルよりレベルの低いそのモンスター
がいる場合、ダメージ計算を行わずに相手モンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃翌力分のダメージ
を相手に与える。
相手ターンのエンドフェイズ時に自分のモンスターゾーンのカードをシャッフルする。
このカードは戦闘で破壊されること以外によってはフィールドから離れることは出来ない。
「トレジャル・ビースト・・・?また見たことのないカードが・・・。」
「トレジャル・ビーストとトークンの攻撃翌力は0。トレジャル・ビーストは攻撃宣言を行えないためにこのまま私のターンは終了。」
5体の猿人が少女のフィールド上で唸っている。
「ドロー。攻撃翌力が0か。ならば攻めるなら今がチャンスだ。ダイヤモンドガイの効果発動。デッキの一番上は・・・。異次元からの埋葬か。速効魔法のためデッキの一番下に送る。」
「俺はデステニードローで手札のディスクガイを墓地に送りデッキよりカードを2枚ドローする。」
《デステニー・ドロー/Destiny Draw》
通常魔法
手札から「D−HERO」と名のついたカード1枚を捨てる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「俺はドゥームガイを召喚。ドゥームガイで一番右のトレジャル・ビーストに攻撃だ。」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ドゥームガイ/Destiny Hero - Fear Monger》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、
次の自分ターンのスタンバイフェイズ時に、
自分の墓地に存在する「D−HERO ドゥームガイ」以外の
「D−HERO」と名のついたモンスター1体を
自分フィールド上に特殊召喚する。
ライが攻撃宣言を行ったときに少女はクスリと笑った。
ドゥームガイの攻撃が命中した瞬間。トレジャル・ビーストに攻撃したドゥームガイは身体の内側から爆発してしまった。
その爆風はかなり強く、ライまでもが爆風に煽られる。
「こ・・・これは・・・。」
ライLP8000 → LP7000
957 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:17:00.83 ID:d0L2u.ko
「ぐっ・・・。一体何だって言うんだ・・・。」
突然の爆発に戸惑ってしまうライ。
何故攻撃したはずのドゥームガイが破壊されてしまったのだろうか。
「トレジャルビーストとトレジャルトークンはレベルの低い順に攻撃して行かないといけないの。ちなみに相手はレベルを確認することは出来ない。」
「そして攻撃対象を身誤ったときBAN!ってわけ。」
少女は右手でピストルを撃つような動作をライに向けた。
「これは・・・。5体モンスターを並べてから攻撃したほうが得か。俺はバトルフェイズを抜ける。」
「無駄だよ。トレジェル・ビーストの効果でバトルフェイズを抜けることが出来ないの。」
インテリアルビーストを彷彿させる能力。
ライは腹を括り、真中のトークンをダイヤモンドガイで攻撃した。しかし、ダイヤモンドガイは無残にも爆発して粉々に砕け散ってしまった。
ライLP7000 → LP5600
「ぐわああ!!」
「くそ・・・。ターンエンドだ。」
ライがエンドを宣言した瞬間、トレジャルビーストの群がお互いに場所を取り換え始めた。
「な・・・これは!」
「トレジャル・ビーストは相手ターンのエンドフェイズ時に場所替えが出来るんだ。」
知覚できないほどの早さで移動するトレジャル・ビースト。これにより、消去法で狙っていく戦術が出来なくなってしまった。
「それじゃ私のターンね。ドロー。カードを2枚セットしてターンエンド。」
「エンドフェイズ時にリミットリバースを発動。墓地のディスクガイを蘇生する。そしてデッキよりカードを2枚ドロー。」
「そして俺のターン。ドロー。ディスクガイをリリースしてダッシュガイをアドバンス召喚。」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ダッシュガイ/Destiny Hero - Dasher》
効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2100/守1000
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる事で、このターンの
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃翌力は1000ポイントアップする。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
このカードが墓地に存在する場合、1度だけドローフェイズ時に
ドローしたモンスターカードをお互いに確認し特殊召喚する事ができる。
958 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:19:24.31 ID:d0L2u.ko
攻撃翌力2100のモンスター。しかしトレジャルビースト相手ではその攻撃翌力の高さが仇になってしまう可能性がある。
「大きく勝負に出たね。いいよ。攻撃してきても確実に当たられる自信があるならね。」
少女のほうは絶対に当たらないという風な自信に満ち溢れていた。
肉眼ではトレジャル・ビーストたちに違いは見られない。どうやって見分ければいいのだろうか。
「俺はダッシュガイで一番左のトークンに攻撃だ。ライトニングストライク。」
ダッシュガイは素早い動きでトークンを蹴り飛ばした。その強烈な一撃でトレジャル・ビーストは粉々に粉砕されてしまった。
「う・・・。やるね・・・。運だけで当てるなんて。」
少女LP8000 → LP5900
「よし!これで残りは4体。」
ライは思わずガッツポーズをした。
「俺はこれでターンエンド。」
「私のターン。ドロー。私はターンエンドを宣言する。」
「よしドロー。ダッシュガイを攻撃表示に変更。ダッシュガイで左から2番目のトークンに攻撃。」
ダッシュガイは勢いよくトレジャル・ビーストを蹴りあげた。しかし、ダッシュガイの体は無残にも爆発してしまった。
ライLP5600 → 3500
「ぐわああああ!!!流石に2回連続は無理か。」
「まだ完全に眼の力が覚醒してないようだね。やっぱり君は面白いよ。ねえ私と組まない?」
少女のいきなりの提案にライは少し拍子抜けた。
「組むって・・・?」
「私はこの地図を読み解ける人をずっと探しているの。それが君だとわかったんだ。」
少女はライが所持している地図と全く同じ古びた地図を取り出した。
「この地図は一体何なんだ。」
「知らないの?これは古代神殿の場所を記した地図。その神殿に私は用があるの。神殿内にはすっごい財宝が沢山あるよ!!」
少女は身振り手振りで説明をした。
959 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:23:59.60 ID:d0L2u.ko
財宝と聞いてライの頬は少し緩んだ。
金が全てまではいかないが、流石に大金が転がりこむチャンスが目の前に現れたら喜ばない人間のほうが少数派だ。
「うーん。考えておくよ。少なくともこのデュエルを終わらせるころに返事をする。」
この少女はもしかするとそんなに悪い人ではないのかも知れない。
それに今の自分1人の力では財宝のありかまでたどり着ける自信がなかった。
(よかった。断られたらどうしようかと思った。それなら余計にこのデュエル絶対に負けられないよね!)
「おっけー。それじゃちゃっちゃと終わらせるよ。まだバトルフェイズは終了してないね。それじゃミスリバイブと最終突撃指令を発動。」
「な・・・!」
《ミス・リバイブ/Foolish Revival》
通常罠
相手の墓地からモンスター1体を選択し、
相手フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。
《最終突撃命令/Final Attack Orders》
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上に存在する表側表示モンスターは全て攻撃表示となり、表示形式は変更できない。
「ダッシュガイを墓地から特殊召喚して。」
強制攻撃表示で場に出てきたダッシュガイ。バトルフェイズ中のためにもう一度攻撃を行わなければならない。
「左から2番目は違うってわかってるんだ・・・。よし真中に突・・・」
攻撃宣言を行おうとしたとき、不意にライの全神経が研ぎ澄まされた。
そしてまたインテリアルビーストとの戦いのときのような視界が赤く染まっていった。
トレジャルビーストの頭の上に数字が浮かび上がった。
真中のトレジャルビーストの数字は7。一方その右隣りのトレジャルビーストの数字は4だった。
「違う!真中じゃない!その右だ!いっけえええ!衝撃のファーストブリット!!」
右隣りのトレジャルビーストの後頭部を思い切り蹴り上げてトレジャルトークンの破壊に成功した。
少女LP5900 → 3800
「うぐ・・・。まさかまた当てるなんて・・・。」
「よっし!絶好調!」
960 :
◆SSBA0TLuTI
[sage 大して強くないのに代償が\(^o^)/]:2008/05/27(火) 21:24:47.47 ID:d0L2u.ko
トレジャルトークンを破壊したと同時に先ほどの赤い景色は元の景色に戻った。
それと共にトレジャルビーストたちに浮かび上がった数字は消えた。
「私のターン。ドロー。私はトレジャルビーストとトークンをリリースして新たなるトレジャルビーストをアドバンス召喚する。」
またもトレジャルビーストは分身して新しく5体のトレジャルビーストがフィールド上に埋め尽くされた。
「ターンエンド。」
「よし俺のターン。ドロー。もう一度神経を研ぎ澄ますんだ・・・。」
ライは静かに眼を瞑り、全神経を眼に集中させた。
そして眼を見開いて、トレジャルビーストたちを見つめた。
真中のトレジャルビーストの数字が3と表示されていた。
「行くぞ。早すぎた埋葬でディスクガイを蘇生。」
ライLP3500 → 2700
「デッキよりカードを2枚ドロー。そしてドゥームガイを召喚。モンスター3体をリリースして来い!D−HEROドグマガイを特殊召喚。」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ドグマガイ/Destiny Hero - Dogma》
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻3400/守2400
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「D−HERO」と名のついたモンスターを含む
モンスター3体を生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
この特殊召喚に成功した場合、次の相手ターンのスタンバイフェイズ時に
相手ライフを半分にする。
「ドグマガイに稲妻の剣を装備させて攻撃翌力を800ポイントアップ。行くぞ。ドグマガイで真中のトレジャルビーストに攻撃!」
ドグマガイの稲妻の剣によってトレジャルビーストは真っ二つに切り裂かれてしまった。
少女LP3800 → 0
「よし勝った・・・・・。ふう・・・。いいデュエルだった。さっきの話の件だけど俺は君と組むことにするよ。」
ライは少女に近づいた。しかし少女は悲しそうな顔をしている。
「ごめんなさい・・・。さっきの話・・・。なかったことにして・・・・。」
少女は俯いて嗚咽混じりにそう言った。急に何を言い出すのだろうか。
「ビーストシリーズのカードが敗れるとそれを使ったデュエリストは死んじゃうの・・・。」
961 :
◆SSBA0TLuTI
[sage 升能力を操れるようになりました^q^]:2008/05/27(火) 21:25:54.88 ID:d0L2u.ko
負けたら死ぬ?その言葉を聞いたときライの頭に図書館での出来事がよぎる。
「嘘だろ・・・!何でそのことを早く言わなかったんだ!」
ライは少女の肩を抱き抱えた。
「だって本当のことを言うとあなたは本気で私にぶつかってこなかったよね・・・。」
確かにこの事実を知っていたのであればライはわざと負ける道を選んだだろう。
少女の美しい声が段々と小さくなり、かすれていく。
それは消えかけた蝋燭の火のように。
「もし君が手を抜いていたら・・・・・・。君とのデュエル楽しか・・・。」
そして少女はライの腕の中で息絶えた。
消えていく少女の温もりをライは泣きながら抱きしめた。
少女の亡骸をそっと岩陰に置いた。
「行ってくるよ・・・。君とのデュエルでこの眼の力を少しだけなら操れるようになったみたいだ。」
全神経を研ぎ澄ませて地図を見た。そうすると地図の寸法が正しく表示された。
「これは・・・ここの位置はここだから・・・。これを目印になるな。・・・あった!」
鉄の柱を目印に進むと風化された神殿にたどり着いた。
「ここがあの少女の言っていた神殿か・・・。」
神殿は柱だけが鉄で出来ていて、外壁や床は全て石造りだった。
永い年月、雨や風に晒されていたためにところどころが崩れて、コケが生えている。天井にいたっては完全に崩れ去っている。
ところが、鉄の柱だけは美しい漆黒の色で不自然なほどに全く錆びついていなかった。
誰かが手入れしているにしても、こんな辺鄙なところにある神殿の、しかもこれだけ巨大な柱をどうやって手入れしているのか。またはその目的などが謎に包まれていた。
鉄の柱は今のところ関係ないので、神殿の内部に入り祭殿部まで進んでいった。
神殿の祭殿部の上に木製の宝箱が置かれていた。宝箱も鉄の柱同様に不自然なほどに綺麗すぎた。
天井が崩れ去って雨が直接濡れるはずなのに、日光が直接当たるはずなのに、全く風化していない。
宝箱にはカギがかかっていないようだ。
962 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:27:57.49 ID:d0L2u.ko
ライは意を決して宝箱を開けると中から紅い宝石で装飾された黄金の鍵があった。
「この鍵は一体何なんだ・・・?」
鍵の他には地図があった。
地図はこの島の地図ではなくて、デルタ海域の島の1つの電灯島の地図のようだ。
「この壁にあるのは・・・。ヒエログリフか。」
ライはまた全神経を眼を集中させようとするが、度重なる使用のためか眼に集中できない。
「うぐ・・・。しばらく休憩が必要か・・・・・・。この眼の力なしでこのヒエログリフを読み解けないな。」
神殿の壁によりかかってライはしばらく休んだ。
そして少しの間仮眠をとった。
――――
目覚めると夕方になっていた。
今、ライが神殿の前にいることから先刻の出来事が夢でなかったことを物語っている。
起き上がり、目を凝らしてヒエログリフを見つめた。するとヒエログリフの文字がライが普段よく使う言語日本語に訳されていく。
“第一の島の試練を解きし者よ。そなたに0の力の一部を授けよう。”
思わず浮き上がってきた言葉を口にしようとした。
「ルウェu'W#ハグ♂ラ・ハム??groe..ase・・・。」
ライの口から聞いたことのない言語が無意識の内に流暢に零れ出た。普段のライならば間違いなくこの発音をすることは不可能だ。
すると神殿の壁画が崩れて中から1枚の石板が現れた。
石板の真ん中部分に不自然な突起物があった。その突起物を地面に落ちていた動物の骨で削り取った。
突起物は石板から離れて、“石板の一部”ではなくなり、新たに石と呼ばれるものになった。
「0の力って一体何だ・・・。」
石板には更にヒエログリフが書かれていた。
“財宝が欲しければ突起物を押すといい。さすれば遺跡に地下へ降りる階段が現れて財宝の隠し場所が明らかになるだろう。
0の力を手に入れたければ突起物を削り取るがいい。さすれば主は0の力を手にすることが出来るであろう。”
963 :
◆SSBA0TLuTI
[sage 流れ図が適当なのは仕様]:2008/05/27(火) 21:30:00.86 ID:d0L2u.ko
「あー。ようは二者択一ね。あの少女が言っていた財宝が欲しかったらこの突起物は削っちゃいけなかったんだ。」
ライは怒りに任せて動物の骨を地面に叩きつけた。動物の骨は粉々に砕け散って風と共に飛ばされていった。
「0の力って何だよ。どうみても財宝のほうが貴重だろ。」
ライはもう少しこの遺跡を調査することにした。
今更動いても今は夕暮れ時。日が沈んだ樹海を歩くのは余りにも無謀すぎると判断したのと、ライの知的好奇心から出した結論である。
日が暮れて腹が鳴るまで調査を続けたが、新しい発見は何1つなかった。
ヒエログリフも祭殿で見つけた物以外はなく、書物・文献もない。
やはり最終的に眼が行きつくのはこの鉄の柱。ライを眼を凝らして見つめてみた。
紅い視界の中に映し出されている鉄の柱にはただ“True”と記されていた。
更に眼を凝らすと一連の流れの処理を解説したような文章が流れてくる。
開始
│
│
├─ 侵入者が突入―――神殿の機能稼働
├─ 宝箱を開ける―――第二の島の地図と鍵を渡す。
│
├─ 呪文を唱える―――IF
│ “Ture”欲望診断へ
│ “Fals”侵入者排除プログラム起動
│
└─ IF*欲望診断*
財宝を選択―――“Fures”侵入者排除プログラム起動
0の力を選択―――“True”神殿の機能停止
│
├ 侵入者排除プログラム起動*
└ 放射線の放出
964 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:31:27.96 ID:d0L2u.ko
ライは一気に血の気が引いた。その瞬間紅い景色は通常の景色に戻った。
身体中から冷や汗が流れる。
もしあのとき呪文を間違えていたら死んでいた。もしあのとき財宝を選択していたら死んでいた。
神殿は侵入者を試していたのだ。そして不適切と判断された侵入者は排除されるようにプログラムされていた。
鉄の柱と宝箱が錆びてない理由が理解できた。ずっと神殿を守るために機能していた。
鉄の柱も宝箱も心なしか錆びついてきている。神殿のプログラムが停止したことにより、役目を終えたから何の変哲もないただの遺物に戻ったのだろう。
新たなる謎が解けたが、また謎は深まった。
0の力とは一体何なんか。誰が何の目的でこの遺跡を造ったのか。
そんな疑問を抱きながら、ライは夕食ををとり就寝した。
−To be continude...−
965 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 21:32:46.32 ID:d0L2u.ko
もうすぐ1000行きそうなところで投下終了\(^o^)/
次回はオリカなしです><
と言ってもオリカなしデュエルは構成上3回しかない\(^o^)/
966 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/27(火) 22:13:05.60 ID:Vudf.z.o
投下乙様
少し言いにくいんだが
できればもう少し読みやすく頼む
その書き方だと一瞬目を離すとどこまで読んだか分からなくなったりする
967 :
◆SSBA0TLuTI
[sage]:2008/05/27(火) 22:37:48.11 ID:d0L2u.ko
>>966
そうか・・・
それはすまなかったな。把握した\(^o^)/
意見やダメなところがあるならどんどん言ってくれても構わないというか、言ってほしいとこっちからお願いしたいくらい。
それくらいで凹むようなやわな精神力じゃないし、むしろ悪いところがあったまま突っ走るほうが恥ずかしい。
というわけで指摘されたことを改善するためにしばらく修行するぜ。
968 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/28(水) 20:57:38.40 ID:H1zvhgUo
うまくいけば9時あたりに投下いけるかも
969 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2008/05/28(水) 21:00:32.31 ID:H1zvhgUo
9時じゃなくて10時でした
970 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 21:56:43.79 ID:H1zvhgUo
書き終わった、予定通り10時から投下します
971 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:01:28.30 ID:H1zvhgUo
第二話「絶対零度」
プロデュエリストの毒島毒男に勝利した青年、イチヨンダイバーは寮制の学校に通っているが、夏休みの期間だけ実家へ帰ってきている。
彼には両親がいない、だから父親側の祖母と祖父が両親の代わりだ。
いつものように祖母の洗い物を手伝っているとふと気になる事があった。
「ねえ、ばーちゃん」
祖母「んー?どうしたんだい」
「俺の父親ってさ、プロデュエリストだったんだよね?」
祖母「!!!!そ、そんなことはないよ!」
露骨に否定された。
「だってさ、トロフィーとかもいっぱいあるし…」
祖母「こ、これは見栄えがいいから適当に盗んできたんだよ…」
「いや、名前書いてあるし…」
祖母「!!…手伝いはいいから遊んできなさい」
「(これ以上追求したら高血圧で死ぬかもな…)わ、分かったよ」
追い出されるように家を出る。
そしてカードショップSHOBONへ向かった。
972 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:02:29.21 ID:H1zvhgUo
カードショップSHOBONの扉を開くとまずは店長と顔が合う。
(´・ω・`)「やあ、イチヨンダイバー」
このしょぼくれた顔の中年男性が店長の初凡だ。
お世辞にも流行っているとは言えないこの店をどうやって運営していけているかというと、実はある会社の社長らしい。
この店は趣味のようなものらしい。
「やっぱり…そう呼びますか」
青年の声を聞いて子供達が集まってくる。
少年「あ!イチヨンダイバーだ!」
( ^ω^)「イチヨンダイバーだお!」
「うわああ…やめろおおおお!」
何であんな名前を名乗ったのか自分でも分からない。
彼に黒歴史に一つページが誕生してしまった。
少年「デュエルしようぜ!イチヨンダイバー!」
( ^ω^)「いや、僕とするお!イチヨンダイバー!」
「…はぁ」
これからその名で呼び続けられると思うと溜息が出た。
少年( ^ω^)「イチヨンダイバー!イチヨンダイバー!」
973 :
◆p82SghQB8o
[そしてこのSSも作者の黒歴史の一つになるだろう]:2008/05/28(水) 22:03:50.33 ID:H1zvhgUo
「…」
イチヨンダイバーは…。
「…」
恥ずかしくなって。
( ^ω^)「あっ!」
扉を開け、店を出て走る。
イチヨンダイバー逃げだした。
「……!!!」
( ^ω^)「逃げたお!!」
少年「待てえ!」
少年の手が背中を掴むが振りほどく。
974 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:04:42.57 ID:H1zvhgUo
とにかく走った。
そして大手のカードショップへ逃げ込んだ。
イチヨンダイバーが逃げ込んだ店はSAWADA屋。
カードゲーマーなら誰もが知る有名店だ、人が多いのでカードの回転が速くレアカードが安く買える。
「(やっぱり混んでるな…)」
青年が店内を歩きながらカードを見ていたりすると、周囲の人間が彼をジロジロと見てくる。
大多数の者は笑い、そして一部の者は変な物を見る目で彼の背中を見つめる。
「(ん?…なんなんだこの視線は)」
そう思って振り返ろうとした瞬間、彼の肩を誰かが掴んだ。
「?」
川 ゚ -゚)「お前がイチヨンダイバーだな。ふむ、少し間抜けっぽいが面構えはまあまあだな」
髪の長く、顔の整った美人だった。
そして彼は彼女の名前は知っていた。
「あなたはプロデュエリストの…」
空流直、絶対零度のクーの名で知れた有名なプロデュエリストだ。
何故彼女が彼の…イチヨンダイバーの名前を知っていたのだろうか。
「な、何故僕がイチヨンダイバーだと…」
川 ゚ -゚)「背中に書いてある」
「え?」
975 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:05:53.42 ID:H1zvhgUo
背中に手を回す、何か紙が貼ってあった。
取る、そして書いてある文字を読む。
こう書いてあった。
イチヨンダイバーです
彼は思い出した、そういえば逃げた時に少年に背中を掴まれた事を。
その時か!!
「あ、あの糞餓鬼…」
恥ずかしくて真っ赤になった。
川 ゚ -゚)「いい名じゃないか。私の二つ名だって中二病全開、二つ名とは基本的にそう言うものだ」
「そ、そういう問題じゃ…」
川 ゚ -゚)「じゃ、やろうか」
クーは青年の手を引いてデュエルフィールドへ座らせる。
「え?」
川 ゚ -゚)「毒島毒男に勝ったらしいな、だがプロデュエリストが弱いと思われては困る」
「べ、別に弱いなんて思ってないですよ」
あのデュエルは運が良かっただけ。
そう言おうとしたが、
川 ゚ -゚)「お前が何と思おうが関係は無い、問題なのはプロがアマに負けたという事実だ」
クーが青年の前に座る。
976 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:06:59.54 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「勝負だ、イチヨンダイバー。お前を叩きのめしプロの威厳を取り戻す」
「(お、俺は…どこへ入ってもその名前から逃げられないのか)」
イチヨンダイバーはついに観念した。
「いいでしょう、やります…ただし条件が」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
「俺 を イ チ ヨ ン ダ イ バ ー と 呼 ば な い で く だ さ い」
川 ゚ -゚)「それは無理な話だ」
「な、なぜ」
川 ゚ -゚)「私はイチヨンダイバーを倒しに来たのだからな」
「…」
川 ゚ -゚)「そんなに呼ばれたくないのなら、私に勝つことだな。勝ったら別名で呼んでやろう」
鞄からデッキを取り出す。
「分かりました、やります」
川 ゚ -゚)「いいぞ、その目だ。だが…負けた場合のペナルティーも考えてある」
「え?」
977 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:08:10.52 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「負けたらお前は一生イチヨンダイバーだ、ここにいる全員に呼ばせる」
「なあああああああああ!?」
川 ゚ -゚)「こうやって追い詰めてやればお前の全力が見られるという寸法だ、燃えるだろ?」
そんな事ができるか、逃げようと立ち上がろうとした、が。
川 ゚ -゚)「残念だが」
周りはギャラリーで囲まれていた。
川 ゚ -゚)「お前に逃げ道は残されていない」
「ぐ…」
川 ゚ -゚)「さあ、デッキをシャッフルだ」
「(勝てば…いいんだ。勝てば!!)」
互いにデッキをシャッフルしてデッキゾーンにセットする。
川 ゚ -゚)「先行後攻は好きなほうを譲ってやろう」
「そうですか、ならばもちろん先行をいただきます」
978 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:09:05.29 ID:H1zvhgUo
互いに5枚ドローする。
「「デュエル!」」
「俺のターン、ドロー」
おそらく、いや、100%実力は相手が上だ。
一気に攻めても押し返されるに違いない。
今の自分にできることは守りを固めて一瞬の隙を付くことだけだ。
「(その隙を作ってくれるかが問題なんだけど…)俺はモンスターをセット、さらにカードを1枚セットしてターンエンドです」
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー」
「(まずはどう出る…?)」
川 ゚ -゚)「モンスターカードをセット、さらにカードを2枚セットしてターンエンドだ」
「(何もしてこなかった…)」
979 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:09:51.34 ID:H1zvhgUo
状況
イチヨンダイバー LP:8000 手札:4枚 場:裏守備 伏せカード1枚
川 ゚ -゚) LP:8000 手札:3枚 場:裏守備 伏せカード2枚
「俺のターン、ドロー…」
1ターン目、両者カードをセットするだけでターンを終了した。
「(まあ、普通の展開だ)」
プロが相手だからといって萎縮しすぎていたようだ。
先行1ターン目で一気にLPを半分削られるとか、一気に場をがら空きにされるだとか。
彼はそんなものを想像していた。
冷静に考えてみればありえない。
「(いいのか…?攻めていいのか!?)」
そして彼の手札には既に攻めるための駒は揃っていた。
「(ここで判断を誤るとえらい目にあいそうだ)」
対戦相手の顔を見る。
川 ゚ -゚)「…」
無表情で彼の場を眺めている。
「(…だめもとでやってみるか)俺は深淵の暗殺者を反転召喚します」
《深淵の暗殺者(/Night Assailant》
星3/闇属性/悪魔族/攻 200/守 500
リバース:相手フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。
このカードが手札から墓地に送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。
「その裏守備モンスターを破壊します」
980 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:11:27.29 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「裏守備はグリズリーマザーだ、得にチェーンも無い」
「そして深淵の暗殺者を生け贄に捧げて、人造人間−サイコ・ショッカーを召喚します」
《人造人間(じんぞうにんげん)−サイコ・ショッカー/Jinzo》
星6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り罠カードは発動できず、
全てのフィールド上罠カードの効果は無効になる。
川 ゚ -゚)「ふむ」
ギャラリー「おお!鮮やかな生け贄召喚だ、結構すげえぞこいつ!」
「サイコ・ショッカーで直接攻撃!」
川 ゚ -゚)LP:8000→5600「サイコ・ショッカーの前ではトラップは封じられてしまう、問題無く通るよ」
「通った…」
思わず口に出てしまった。
川 ゚ -゚)「何を勘違いしているのかしら無いが、プロだからってサイコ・ショッカーがいる状態で罠が使えたりする異常能力はもって無いぞ」
分かっているが、
「(そりゃそうだよなあ…)ターンエンドです」
981 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:11:53.52 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー。ブリザード・ドラゴンを召喚」
《ブリザード・ドラゴン/Blizzard Dragon》
星4/水属性/ドラゴン族/攻1800/守1000
相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択する。
選択したモンスターは次の相手ターンのエンドフェイズ時まで、表示形式の変更と攻撃宣言ができなくなる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
川 ゚ -゚)「その効果でサイコ・ショッカーを選択する、次のターンの攻撃は封じさせてもらう。ターンエンドだ」
「(攻撃を封じただけ…)」
982 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:14:22.98 ID:H1zvhgUo
状況
イチヨンダイバー LP:8000 手札:4枚 場:人造人間−サイコ・ショッカー 伏せカード1枚
川 ゚ -゚) LP:5600 手札:3枚 場:ブリザード・ドラゴン 伏せカード2枚
「俺のターン、ドロー」
意外とプロって大したこと無いのか?
彼の中にそういった考えが生まれてきた。
「(サイコ・ショッカーの攻撃は封じられているが…)俺は死霊騎士デスカリバー・ナイトを召喚します」
《死霊騎士(しりょうきし)デスカリバー・ナイト/Doomcaliber Knight》
星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守1800
このカードは特殊召喚できない。
効果モンスターの効果が発動した時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを生け贄に捧げなければならない。
その効果モンスターの発動と効果を無効にし、そのモンスターを破壊する。
そのくらいのアタッカーを破壊するカードなら存在する。
「デスカリバー・ナイトでブリザード・ドラゴンに攻撃!」
川 ゚ -゚)「おっと、収縮を使わせてもらう。デスカリバーナイトの攻撃翌力を半分にして迎撃だ」
イチヨンダイバーLP:8000→7150「む…。ターンエンド」
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー。モンスターをセット、ブリザード・ドラゴンでサイコ・ショッカーを封じてターンエンドだ」
983 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/28(水) 22:15:23.00 ID:WUdylpAo
ブリドラは強いです^q^
984 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:16:27.84 ID:H1zvhgUo
「俺のターン、ドロー。(意外と厄介だな、あのモンスター)」
彼の手札にはブリザード・ドラゴンを超える攻撃翌力を持つモンスターが存在しなかった。
「モンスターをセットしてターンエンド」
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー」
「(動きの無いデュエルだ…。この人はいつになったら動くんだろうか)」
川 ゚ -゚)「動きが無いように見えてデュエルは意外と進んでいたりするのだよ」
「!!」
川 ゚ -゚)「まずは手札からサイクロンを発動、サイコ・ショッカーがいるから罠をチェーンができない今のうちにその伏せカードを破壊させてもらう」
「くず鉄のかかしが…」
985 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:17:13.56 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「大したカードでは無かったようだな、手札から縮退回路を発動する」
《縮退回路/Degenerate Circuit》
永続魔法
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
フィールド上から手札に戻るモンスターカードは、手札に戻らずゲームから除外される。
川 ゚ -゚)「そしてペンギンソルジャーを反転召喚する、リバース効果でお前の場のモンスターを2体手札に戻す」
「縮退回路があるってことは…」
川 ゚ -゚)「もちろん、2体とも除外だ」
「(ショッカーとデコイチがやられた!俺の優勢が…)」
一瞬で状況はひっくり返った!
川 ゚ -゚)「お前が優勢だと思っていたのかもしれないが、勘違いするなよ」
「…」
川 ゚ -゚)「最初から私の優勢でデュエルは進んでいた。お前が優勢に見えたのは表面上だけ、プロを舐めるなよ」
「(当たり前だ…)」
冷や汗が出る。
そして恥ずかしかった。
「(当たり前すぎる…。俺は馬鹿か!!)」
川 ゚ -゚)「ペンギン・ソルジャーで直接攻撃、何も無ければブリザード・ドラゴンで追撃だ」
イチヨンダイバーLP:7150→6400→4600「な、何もありません…」
川 ゚ -゚)「ターンエンドだ」
986 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:18:14.82 ID:H1zvhgUo
状況
イチヨンダイバー LP:4600 手札:4枚 場: 伏せカード無し
川 ゚ -゚) LP:5600 手札:2枚 場:ブリザード・ドラゴン ペンギンソルジャー 伏せカード1枚 表:縮退回路
「俺のターン、ドロー」
場を空けられたのはまだいい、闇属性モンスターを除外されたのが一番痛かった。
「(くそ…どうする!?)モンスターをセット、さらにカードを1枚伏せてターンエンド」
川 ゚ -゚)「どうした?そんなものかイチヨンダイバー。私のターン、ドロー」
「(かなり状況は厳しいが、まだ希望はある…)」
ニヤっと笑う。
こんな時こそ不敵に笑う、前回のデュエルで学んだ事だ。
川 ゚ -゚)LP:5600→5100「(ほう…)まずは縮退回路の効果でライフを500支払う」
不敵に笑えば相手は警戒してくる。
川 ゚ -゚)「私はフレムベル・マジカルを召喚する」
《フレムベル・マジカル》
チューナー(効果モンスター)
星4/炎属性/魔法使い族/攻1400/守 200
自分フィールド上に「A・O・J」と名のついたモンスターが存在する限り、
このカードの攻撃翌力は400ポイントアップする。
川 ゚ -゚)「こいつはチューナーモンスターだ、私はフレムベル・マジカルレベル4と、ペンギンソルジャーレベル2をシンクロさせる」
「(来た!)」
987 :
◆p82SghQB8o
[イチヨン「祈祷師は嫁です」]:2008/05/28(水) 22:20:07.04 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「私はレベル6のシンクロモンスター、氷結界の龍 ブリューナクをシンクロ召喚する」
「それがあなたのエースですね」
川 ゚ -゚)「そうだ、これが私のエースモンスター…」
「そのカード、潰します。神の宣告!」
《神の宣告/Solemn Judgment》
カウンター罠
ライフポイントを半分払う。
魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし、それを破壊する。
イチヨンダイバーLP:4600→2300「ライフを半分支払ってその特殊召喚を無効にし、破壊します」
川 ゚ -゚)「む…」
「(これで裏守備を除去するカードがあったら終わり、無ければ…)」
川 ゚ -゚)「ブリザード・ドラゴンで裏守備に攻撃!」
「(逆転のチャンスだ!)裏守備は霞の谷の祈祷師です、破壊されます」
川 ゚ -゚)「カードを1枚セットしてターンエンドだ」
988 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:21:05.71 ID:H1zvhgUo
状況
イチヨンダイバー LP:2300 手札:3枚 場: 伏せカード無し
川 ゚ -゚) LP:5100 手札:1枚 場:ブリザード・ドラゴン 伏せカード2枚 表:縮退回路
「俺のターン、ドロー!」
手札のカードをフィールドに叩き付ける。
「このカードで、あなたのエースをありがたく使わせてもらいます。死者蘇生!」
《死者蘇生/Monster Reborn》
通常魔法(制限カード)
自分または相手の墓地からモンスターを1体選択する。
選択したモンスターを自分のフィールド上に特殊召喚する。
川 ゚ -゚)「死者蘇生だと…」
「当然、復活させるモンスターは氷結界の龍 ブリューナク!」
《氷結界の龍 ブリューナク》
シンクロ・効果モンスター
星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の手札を任意の枚数墓地に捨てて発動する。
その後、フィールド上に存在するカードを、墓地に送った枚数分だけ持ち主の手札に戻す。
989 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:22:08.17 ID:H1zvhgUo
「ブリューナクの効果を発動、まずは手札のダーク・ヴァルキリア捨ててブリザード・ドラゴンを手札に戻す!」
川 ゚ -゚)「縮退回路の効果は私のモンスターにも及ぶ、ブリザード・ドラゴンは除外だ」
「さらにこれで俺の墓地には闇属性モンスターが3体!」
墓地のカードを開いて3体の闇属性モンスターを見せる。
ギャラリー「ま、まさかあのガキ…」
「ダーク・アームド・ドラゴンを特殊召喚!」
《ダーク・アームド・ドラゴン/Dark Armed Dragon》
効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に存在する闇属性モンスターが3体の場合のみ、このカードを特殊召喚する事ができる。
自分の墓地に存在する闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を破壊する事ができる。
「ダーク・アームド・ドラゴンの効果を発動、墓地のダーク・ヴァルキリアを除外して右の伏せカードを破壊します」
川 ゚ -゚)「右とはお前から見て右でいいんだよな?」
「ええ…」
川 ゚ -゚)「チェーンして強制脱出装置を発動する」
《強制脱出装置/Compulsory Evacuation Device》
通常罠
フィールド上のモンスター1体を持ち主の手札に戻す。
川 ゚ -゚)「ダーク・アームドを手札に戻して除外!」
「う…(残りの手札を使って残りの伏せカードを戻すか?…いや)ブリューナクで攻撃!」
川 ゚ -゚)LP:5100→2800「通る」
「モンスターカードをセット!ターンエンド」
990 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:23:11.66 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー。おや」
手札にきたカードを見て溜息を付いた。
川 ゚ -゚)LP:2800→2300「とりあえず縮退回路のコストを払おう、
デュエルの終わりというやつは意外とあっさりしているものだ。まあ、そこを派手に終わらせるのがプロの腕の見せ所なんだが…」
「終わる…?」
川 ゚ -゚)「このカードを防げ無いのならお前の負けだ。罠カード発動、ポールポジション」
《ポールポジション/Pole Position》
永続罠
フィールド上に表側表示で存在する、
攻撃翌力が一番高いモンスターは魔法の効果を受けない。
「ポールポジション」がフィールド上に存在しなくなった時、
フィールド上に表側表示で存在する攻撃翌力が一番高いモンスターを破壊する。
川 ゚ -゚)「そして、ハリケーンを発動する、場の魔法・罠カードを全て手札に戻す」
「ポールポジションが場を離れたということは…」
川 ゚ -゚)「ブリューナクは破壊される、私のエースモンスターは返してもらおうか」
「う…」
川 ゚ -゚)「さらに墓地のペンギンソルジャー、グリズリーマザー、フレムベル・マジカルを除外して氷炎の双竜を特殊召喚する」
《氷炎の双竜/Frost and Flame Dragon》
効果モンスター
星6/水属性/ドラゴン族/攻2300/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の水属性モンスター2体と炎属性モンスター1体を
ゲームから除外する事でのみ特殊召喚する事ができる。
手札を1枚捨てる事でフィールド上のモンスター1体を破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
川 ゚ -゚)「手札の縮退回路を墓地に送ってその裏守備を破壊する!」
991 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:24:32.46 ID:H1zvhgUo
「裏守備は…クリッター!その効果で攻撃翌力1500以下のモンスター…クリボーを手札に加えます」
川 ゚ -゚)「おお…まだ足掻くのか」
関心したようにクーが言う。
デッキから手札に加えたクリボーをクーに見せながら、
「デュエルはまだ終わってません」
川 ゚ -゚)「いいぞ、面白くなってきた。とりあえずそのクリボーを消費させておこうダイレクトアタックだ」
「クリボーを捨てて戦闘ダメージを無効化します」
川 ゚ -゚)「カードを1枚セットしてターンエンドだ」
992 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:25:16.18 ID:H1zvhgUo
状況
イチヨンダイバー LP:2300 手札:0枚 場: 伏せカード無し
川 ゚ -゚) LP:2300 手札:0枚 場:氷炎の双竜 伏せカード1枚
「(手札も場もがら空き、頼りの墓地アドバンテージも…。さらに魔法効果を無効化するポールポジションまで伏せられている…、泣けて来るよこれは)」
だが、負けられない。
「(負けたら俺の黒歴史ノートの歴史がさらに深く刻まれてしまう。頼むぜ俺のデッキ)」
川 ゚ -゚)「(この状況でデュエルを諦めないか…)」
目を瞑り、何度も深呼吸をする。
「(深くへ…もっと深くへ…)」
川 ゚ -゚)「様子がおかしい…目を瞑って動かなくなったぞ」
ギャラリーの一人が彼の肩を掴む。
ギャラリー「お、おい!デュエル中に眠ってんじゃねえぞ」
川 ゚ -゚)「いや、いいそのままにしてやれ」
ギャラリー「え…」
川 ゚ -゚)「(イチヨンダイバー…ダイバー、ダイブ…もしかしてどこかに潜っているのか?面白い)」
993 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:26:14.55 ID:H1zvhgUo
周りの雑音が消えていく。
気づけば青年は白い空間に立っていた。
「ここは…いつも見る夢の…」
青年はいつも夢を見る。
真っ白い空間で彼の両親が見知らぬ少女と手をつないで歩いている夢だ。
自分は彼ら追いつこうとするのだが届かない。
だが、その空間には彼しかいなかった。
少女「こんにちは」
背後から少女の声がした。
振り返るとそこにはいつも夢の中で両親と手をつないで歩いている少女が立っていた。
「あ…」
何て言葉を発せればいいのか分からなかった。
そんな青年を見て少女はニコっと笑った。
少女「あんたは何者だ」
少女「あんたは俺の両親の何なんだ」
少女「何で俺の夢の中に出てくるんだ」
その言葉を聞いて青年は唖然とした。
少女「えへっ、君が言いたい事全部入っちゃった」
少女は舌を出していたずらっぽく笑った。
少女「えーっとね、順番に説明していこうか…と思ったけど今はそれどころじゃないんだよねー」
994 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:27:04.91 ID:H1zvhgUo
「…?」
少女「今君は危機に晒されている!」
指を青年に付きつける。
少女「だから助けてあげる」
ピシピシと地面が崩れる音がする。
少女「頑張れ、イチヨンダイバー!」
そう言ってまた笑った。
「え…ちょっ…て、うわっ!」
地面が裂けて青年はそこへ落ちた。
落ちた先は海のような空間だった。
青年は無意識に下へ、下へ潜って行く。
「(この感覚…)」
どこか懐かしい感覚…。
「ん?」
1枚のカードが漂っていた。
そのカードを手に取った。
995 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:28:39.00 ID:H1zvhgUo
「ぶはっ!!」
その瞬間、意識が戻った。
川 ゚ -゚)「お帰りと、言うべきなのかな」
まだ意識がはっきりとしない。
「(そうだ、俺はデュエルを…)俺はどれくらい意識を無くしていたんですか?」
川 ゚ -゚)「30秒くらいだが」
「(30秒!?…いや、そんなことはどうでもいい)俺のターンでしたよね?」
川 ゚ -゚)「ああ」
「(場も手札もがら空き、下手したら次で終わる。でも何でだろう…いける気がする)ドロー」
カードをドローする。
青年が引いたカードは彼が一番望んでいたカードだった。
ニヤリと口元が歪んだ。
「俺は終末の騎士を召喚!」
《終末の騎士/Armageddon Knight》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分のデッキから闇属性モンスター1体を選択して墓地に送る事ができる。
「俺はその効果でネクロガードナーを墓地に送ってターンエンド!」
ギャラリー「こ、このタイミングでこいつが来るか!」
996 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:29:35.51 ID:H1zvhgUo
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー!バトルだ!」
「墓地のネクロガードナーを除外して攻撃を無効化!」
川 ゚ -゚)「ターンエンドだ!」
状況
イチヨンダイバー LP:2300 手札:0枚 場: 伏せカード無し
川 ゚ -゚) LP:2300 手札:1枚 場:氷炎の双竜 伏せカード1枚
「俺のターン、ドロー!終末の騎士を守備表示に、さらにモンスターをセットしてターンエンド!」
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー」
さっきとは明らかに違う彼の雰囲気にクーは興奮していた。
川 ゚ -゚)「いよいよ面白くなってきたなイチヨンダイバー、氷炎の双竜の効果発動!手札を1枚捨てて裏守備を破壊だ!」
「裏守備は終焉の精霊!」
《終焉の精霊(ジ・エンド・スピリッツ)/Doomsday Horror》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
このカードの攻撃翌力・守備力は、ゲームから除外されている闇属性モンスターの数×300ポイントになる。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、ゲームから除外されている闇属性モンスターを全て墓地に戻す。
「このカードが破壊されたことにより、除外された闇属性モンスターを全て墓地の戻す!」
人造人間-サイコ・ショッカー、魔装機関車 デコイチ、ダーク・アームド・ドラゴン、ダーク・ヴァルキリア、ネクロガードナーが墓地に戻った。
川 ゚ -゚)「ネクロガードナーが戻ったか。私はアトランティスの戦士を召喚し、2体で攻撃を仕掛ける!」
「ネクロガードナーの効果で氷炎の攻撃を無効化!」
川 ゚ -゚)「だが、終末の騎士はアトランティスの戦士で破壊してターンエンドだ」
997 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2008/05/28(水) 22:30:16.56 ID:pVSXHk.o
おもしろいなぁ
支援
というかそんなに風呂敷広げちゃって大丈夫なのかという心配が
998 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:31:05.66 ID:H1zvhgUo
状況
イチヨンダイバー LP:2300 手札:0枚 場: 伏せカード無し
川 ゚ -゚) LP:2300 手札:0枚 場:氷炎の双竜 アトランティスの戦士 伏せカード1枚
川 ゚ -゚)「(これで再びがら空き状態…力を見せてみろ!)」
「俺のターン、ドロー。墓地には…」
墓地のカードを広げる。
サイコ・ショッカー、ダーク・ヴァルキリア、ダーク・アームド、終末の騎士、デスカリバー・ナイト、終焉の精霊、魔装機関車デコイチ、クリッター、クリボー。
闇属性モンスターは計9体。
「手札より終わりの始まりを発動!」
《終わりの始まり/The Beginning of the End》
通常魔法
自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、自分のデッキからカードを3枚ドローする。
「墓地のダーク・ヴァルキリア、ダーク・アームド、終焉の精霊、魔装機関車デコイチ、終末の騎士を除外して3枚ドロー!」
川;゚ -゚)「ここでドロー補強か!」
999 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:32:01.63 ID:H1zvhgUo
「さらに墓地の闇属性モンスターを2枚、デスカリバー・ナイトとクリッターを除外してダーク・ネフティスを墓地へ送ります」
《ダーク・ネフティス/Dark Nephthys》
効果モンスター
星8/闇属性/鳥獣族/攻2400/守1600
自分の墓地に闇属性モンスターが3体以上存在する場合、
その内2体をゲームから除外する事でこのカードを手札から墓地に送る事ができる。
この効果で墓地に送られた場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に
このカードを墓地から特殊召喚する。
このカードの特殊召喚に成功した時、
フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を破壊する。
「最後にカードを1枚セットしてターンエンドです」
川 ゚ -゚)「私のターン、ドロー!バトルだ!」
「速攻魔法、終焉の焔を発動!」
《終焉の焔/Fires of Doomsday》
速攻魔法
このカードを発動する場合、
自分は発動ターン内に召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
自分のフィールド上に「黒焔トークン」
(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を2体守備表示で特殊召喚する。
(このトークンは闇属性モンスター以外の生け贄召喚のための生け贄にはできない)
川 ゚ -゚)「氷炎とアトランティスの戦士で破壊する!」
「ふう」
川 ゚ -゚)「(伏せカードは…伏せないほうがいいな)ターンエンド」
1000 :
◆p82SghQB8o
:2008/05/28(水) 22:33:40.48 ID:H1zvhgUo
状況
イチヨンダイバー LP:2300 手札:1枚 場: 伏せカード無し
川 ゚ -゚) LP:2300 手札:1枚 場:氷炎の双竜 アトランティスの戦士 伏せカード1枚
「俺のターン、ドロー!ダーク・ネフティスの効果発動、墓地からこのカードを特殊召喚そしてその伏せカードを破壊する」
川 ゚ -゚)「馬鹿め、伏せカードはポールポジションだということを忘れたか、チェーンして発動だ」
「場を離れた時点で攻撃翌力が一番高いモンスター、つまりダーク・ネフティスが破壊される…」
川 ゚ -゚)「そうだ、ポールポジションが破壊されたことで攻撃翌力が一番高いダーク・ネフティスは破壊だ」
「これで、このカードが使える」
川 ゚ -゚)「なんだと…?」
「ダークネフティスは相手の伏せカードへの牽制、そしてポールポジションを排除するために特殊召喚したんですよ」
除外したカードを並べていく。
「そして除外されたカードを増やすために、ネクロガードナー1枚、終わりの始まりで5枚、さらにダーク・ネフティスで2枚、計8枚のカードが除外されています」
川;゚ -゚)「ま、まさか!」
1001 :
1001
:Over 1000 Thread
,.――――-、
ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、 【呪いのパーマン Ver2.0】
| | (・)。(・); このスレッドは1000を超えました。|
| |@_,.--、_,> このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
ヽヽ___ノ 次スレを10秒以内に建てても死にます。
パー速@VIPService
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1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
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1002 :
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もう一度、夜に非日常に出会った俺の話p2 @ 2008/05/28(水) 22:04:04.10 ID:bX22Ly.o
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もう一度、夜に非日常に出会った俺の話 @ 2008/05/28(水) 22:03:18.80 ID:0z5yEIDO
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眼鏡うpするでやんすよ @ 2008/05/28(水) 21:59:30.55 ID:aQ1...AO
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【タマヨを癒す吉報】暇だから安価で兄姉彼に構ってもらうpart38【祝・団子赤さん】 @ 2008/05/28(水) 21:17:56.32 ID:pQHbswIo
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