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イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:38:59.91 ID:Wg9Te2c0
ニュー速VIPで投稿させていただいたものの続きです
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:40:38.48 ID:pToAZAAO
>>1乙!
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:44:28.09 ID:cM44rK6P
どうせなら続きじゃなくて最初からお願い
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 21:47:04.74 ID:/fxXlcDO
規制だったから支援出来なかったけどパー速なら支援できるww
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:50:23.75 ID:ZBN6dUoo
>>1
wwktkしながら待ってる
6 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:50:30.62 ID:Vl.QX3k0
■まとめサイト
http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/

こちらの方も、まとめてくださっています
ttp://blog.livedoor.jp/minnanohimatubushi/archives/1081427.html

>>3
かなりの分量になりますので、ご了承ください
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:51:34.01 ID:C0uws3Q0
>>1
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:52:41.08 ID:S7JpqjUo
>>1乙です
待ってました!!
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:52:58.54 ID:V/5W8ADO
乙一
10 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:53:05.00 ID:Vl.QX3k0
第3章の後半、過去編で、シェンガオレンが勝手に侵攻をはじめたところからです

イャンガルルガ、ヒプノック、ゲリョスは、シュレイド城に入り込みますが、内部には毒が充満していました
そしてゲリョスは罠にかかり、爆弾にやられてしまいます
11 :愛の神エロース ◆REfhkNPMi. [sage]:2009/05/05(火) 21:53:33.65 ID:.U7lamwo
>>1乙です
これでうるさいのは湧かないと思うから、ゆっくり書いていってください
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 21:54:16.50 ID:DI7x1Lg0

ご自愛を
13 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:54:19.78 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「ゲリョ公ォォォ!!」
ゲリョス 「…………ガ…………カ……」
ヒプノック 「……ひでぇ……頭のクリスタルが……」
ガルルガ 「ちっ……ヒプノック! ゲリョ公のケツ持て。ここを出るぞ」
ヒプノック 「……あァ。人間どもめ……狂ってやがる! 毒ガスに爆弾だとォ……デンジャラス過ぎるぜ!」
ガルルガ 「…………許せねェ……戦うことさえもしねぇのか……!」
ゲリョス 「………………」
ヒプノック 「ブラザー! ゲリョ公が……」
ガルルガ 「気絶しただけだ。とにかく、毒ガスに、人間がいねェなら処置がねェ。ゲリョを救護隊に連れてくぞ」
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:54:38.32 ID:ZBN6dUoo
sageたほうがよくない?
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 21:55:28.87 ID:2nNJ1USO
続きキター!wktk
でも無理だけはしなさんな
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 21:55:43.33 ID:WJ/esKUo
落ちる心配ないからゆっくりでも良いよ
17 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:55:56.02 ID:Vl.QX3k0
ヒプノック 「…………? ……!」
ガルルガ 「……?」
ヒプノック 「…………おい、ガルルガ……俺らァ、どうやらハメられたみてぇだぜ」
ガルルガ 「あん? 寝ぼけたこと……言ってんじゃ…………」
ヒプノック 「何か聞こえるぜ……Oh,Sit! こりゃ、人間のアレだ……」
ガルルガ 「アレ……? まさか……! ……奴ら、俺らを最初ッから誘い出すつもりだったのか……!!」
18 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:56:50.27 ID:Vl.QX3k0
ヒプノック 「ありゃぁ……竜撃槍……! しかも、動くように車輪がついてやがる……」
ガルルガ 「こっちに来る……しかも、乗ってる人間! 奴ら、マスクをつけてやがる!! 自分らは安全なのか……!」
ヒプノック 「ど……どうすんだ! こっちに来るぞ! オレ達ァ竜じゃねぇ! あんなの受けたら、一発でお陀仏だ!!」
ガルルガ 「……ちぃぃ!」
19 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:57:25.60 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「(ゴゥッ!!)」
ヒプノック 「……! ブラザーの火の玉でも……傷がつかねぇ! 人間ども……あんな奥の手を隠してやがった!!」
ガルルガ 「はぁ……はぁ……駄目だ……毒で、体が痺れてきやがった……」
ヒプノック 「Very,シット……俺もだ……逃げるぜ、ブラザー……」
20 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:58:19.35 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「……俺ァ……逃げねェ……」
ヒプノック 「何アホ言ってんだ! あんな戦車には、俺達みてぇなスモールバードはかなわねェ!」
ガルルガ 「……ここで逃げたら……正真正銘のアホになっちまう。かかさまにも顔向けができねぇ……!」
21 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 21:59:39.76 ID:Vl.QX3k0
ヒプノック 「ブラザー! ヘイ! 待てよ!!」
ガルルガ 「てめぇらなんぞに……くそ人間なんぞに……俺らが負けるか! こんな卑怯くせぇ手で、やられてたまるか!!」
ヒプノック 「無茶だ! あんな大きさの竜撃槍にゃ、とてもかなわねェ!」
ガルルガ 「うおぉぉおおお! (ゴウッ! ゴウッ!)」
ヒプノック 「……駄目だ! イッツソーナンセンス! 効いちゃいねェ!!」
ガルルガ 「まだだ……乗ってる人間を殺しゃァ止まる!! (バサァッ!)」
ヒプノック 「ブラザァァ!」
22 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 22:00:23.10 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「[ピーーー]ェ! くそどもがァァァ!(バサァ! バサァ!!)」
ヒプノック 「(パシャァァ!)ガッ……! 閃光玉を投げてきやがった!」
ガルルガ 「ギャォォォォ!! (ズゥゥゥゥン!!)」
ヒプノック 「……! 直撃か! ブラザーが撃ち落された! あのままじゃ踏み潰されちまう!」
ガルルガ 「ガ……くそ……畜生……! 目が……目がッァ!」
竜撃戦車 「…………(ガラガラガラガラ)」
23 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 22:02:23.75 ID:Vl.QX3k0
××××× 「グォォォォォ!!!(ズシン!)」
竜撃戦車 「……!!(ズズズッ!)」
ヒプノック 「! 何か飛び出してきやがった……ありゃあ……!」
グラビモス 「何してるガキども! 下がれェェ! (ズシン! ズシン!)」
竜撃戦車 「……! ……!」
ヒプノック 「す……すげェ! 戦車を一匹で押し戻してやがる!」
グラビモス 「卑怯者どもがぁぁ! くたばれ! くたばれやァァァ!(ズシン! ズシン! ズシン!)」
竜撃戦車 「! ……! ……!(ズズ……ズ……ズズズ……)」
24 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 22:04:16.51 ID:Vl.QX3k0
ヒプノック 「……! オヤジィ! 危ねェ!!」
グラビモス 「っつぉらぁぁぁぁ!! しゃらぁぁぁ! (ズシン! ズシン!)」
竜撃戦車 「(キュラキュラキュラキュラ)」
ガルルガ 「……ッ……卑怯な手ェばっか使いやがって……くそどもが……」
グラビモス 「ガキィ! 邪魔だ下がれえぇぇ!」
ガルルガ 「グラビモス!? っざけんなァ! 俺ァてめぇらの助けなんざ……」
竜撃戦車 「(キュラキュラキュラ…………ジャギィィィィン!!!)」
グラビモス 「っうおお…………お…………」
ガルルガ 「………………ぁ……?」
25 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 22:05:25.20 ID:Vl.QX3k0
竜撃戦車 「(キュルキュルキュル……)」
グラビモス 「……が……ぁ……」
ヒプノック 「(オヤジの体を、何本も槍が……)」
ガルルガ 「あぁ……? あ……」
グラビモス 「っごはッ! ガ……っぁ……(ズゥゥゥゥン)」
竜撃戦車 「……(ガラガラガラガラ)」
ヒプノック 「(向かってきやがる! オヤジの攻撃でも、まだ壊れねェのか!!)」
ガルルガ 「あ……? は…………何だ、これ……」
グラビモス 「………………」
ガルルガ 「おい、グラビモス……何寝てンだ? ここァ、敵の本拠地だぜ……?」
グラビモス 「………………」
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:06:06.19 ID:Thl3C2AO
グラさーん!
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:06:10.79 ID:ZBN6dUoo
グラビ・・・
119頭も狩ってごめん
28 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 22:06:37.81 ID:Vl.QX3k0
グラビモス 「………………」
ガルルガ 「……畜生! 畜生ォォォ!!(ゴゥッ! ゴゥッ!)」
ヒプノック 「駄目だブラザー! マジに逃げるんだ! この戦車パねェ! まじパねェよ!」
ガルルガ 「くそが! くたばれ……くたばれぇぇ!(ゴウッ! ゴウッ! ゴウッ!)」
竜撃戦車 「……(ガラガラガラ……キュラキュラキュラキュラ)」
ヒプノック 「ブラザァァァ! また槍ィ出すぞ! 避けろ!!」
ガルルガ 「逃げねェ……俺ァ逃げねェ! 俺は戦士だ! 戦士のはずなんだ!!」
竜激戦車 「(キュラキュラキュラキュラ)」
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:07:18.26 ID:WJ/esKUo
>>1はめる欄にsaga入れるのを推奨
30 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:09:07.59 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「俺達は勝ってた……勝利は、もう目の前のはずだ! こんなゲスども、蹴散らせる……やれるはずなんだ……」
ガルルガ 「(くそ……くそ! 何で壊れねェ! 鋼鉄でできてやがるのか……)」
ガルルガ 「(でけぇ……周りの民家をなぎ倒して……突き進んできやがる!)」
ガルルガ 「(かかさま……)」
ガルルガ 「(いや……俺がやる。止めてやる! 俺一人でやれることを証明するンだ!)」
ガルルガ 「(ガン黒の力は借りねェ……かかさまの力も借りねェ……! 俺は戦士だ! 立派な、一人前の戦士だ!!)」
31 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:10:22.02 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「っがああああ! (バサァッ!)」
ヒプノック 「やめろォォォ!」
竜撃戦車 「(キュラキュラキュラ……ジャキィィィィン!)」
ガルルガ 「(ドズッ!)ギャァァァアア!(ズゥゥゥゥン)」
ヒプノック 「ひっ……顔面……直撃……」
ガルルガ 「耳が……俺の、耳……耳が……耳がァァァ!!!」
竜撃戦車 「(キュルキュルキュル……ガラガラガラガラ)」
32 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:11:09.14 ID:Vl.QX3k0
竜撃戦車 「(ジャコ、ジャコ、ジャコ、ジャコ)」
ヒプノック 「はは……嘘、だろ? 中から、大砲かよ……あんなにたらふく出してよ……」
竜撃戦車 「(ギギギ……)」
ガルルガ 「はぁ……はぁ……ぐっ……く……くそが……」
ガルルガ 「(くそ……耳が片方聞こえねェ……吹っ飛ばされたのか? 槍に……!)」
ガルルガ 「(毒で……体も痺れて…………く、苦しい……)」
ガルルガ 「卑怯だ…………」
33 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 22:11:57.06 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「卑怯だ……! 卑怯だ! 卑怯だ! 戦えェェ!!!」
竜撃戦車 「………………(ギギ……)」
ガルルガ 「降りてきて、俺らと戦えェェ! サシなら負けねェ! 出て来い! 降りてきやがれぇえぇ!」
ヒプノック 「(ブラザーはもう駄目だ……殺られる……!)」
ヒプノック 「(……! この地鳴りは……Oh,My,Godness!! 奴らだ!」
ヒプノック 「間に合ったァァ!!」
ウカムルバス 「そぉぉぉぉぃい!!(ズシンズシンズシンズシン)」
アカムトルム 「っっっしゃぁぁぁぁ!!(ズシンズシンズシンズシン)」
34 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:12:23.43 ID:Vl.QX3k0
ウカムルバス 「行くわよォキバ代!」
アカムトルム 「オーライよぉ、アゴ美ィ!」
ウカムルバス 「愛と!」
アカムトルム 「涙の!」
オカマ二人 「トゥインロォォォド!(ズゥッシィィィィン!)」
竜撃戦車 「……!!!(ズズズズズズズ)」
ヒプノック 「すげぇ!! あんなに遠くに押し戻した!!」
35 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:13:46.53 ID:Vl.QX3k0
アカムトルム 「はぁ……はぁ……アゴ美、何コレ!?」
ウカムルバス 「分からないわ……でも、とても不気味なモノであることは間違いないわ……」
竜撃戦車 「(キュラキュラキュラ)」
アカムトルム 「……! 何かやらかすつもりよォ!」
ウカムルバス 「さぁぁせないわよーぅぅ! アゴクラッシュゥゥゥ!(ズゥゥン!)」
竜撃戦車 「……!!(ズズズ)」
ウカムルバス 「……ッ、硬いわ……ドラグライト鉱石で、全部を覆ってる……!」
アカムトルム 「! アゴ美、危ない!」
ウカムルバス 「……!」
竜撃戦車 「(ジャッキィィィィン!!)」
36 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:15:51.00 ID:Vl.QX3k0
ウカムルバス 「っぁが……」
アカムトルム 「腕をやられた……! あれ、移動型の竜撃槍なの……? 大丈夫!?」
ウカムルバス 「(ズザッ)……つぅぅぅ……油断したわ……平気よ、これくらい」
アカムトルム 「来るわよ! 大砲よ!」
ウカムルバス 「キバ代!!」
竜撃戦車 「(ドォン! ドォン! ドォン! ドォン!)」
アカムトルム 「……拡散弾!? あいたっ! 痛い! 滅茶苦茶に撃ってる!」
ウカムルバス 「あいたぁぁあ! これじゃ、痛ッ! 近づけ、痛い! ないわ!」
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:16:42.08 ID:ZBN6dUoo
さすがウカム強い
38 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:17:19.37 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「(……はぁ……はぁ……体が……)」
ガルルガ 「(こっちに……砲撃が……離れ……ねぇと……)」
ガルルガ 「(……ヨロ……ズゥゥゥゥン)」
ガルルガ 「(何だ……目の前がぼやけやがる…………)」
ガルルガ 「(! 傷か! 傷口から、毒が…………)」
ガルルガ 「(あ…………弾が…………こっちに…………)」
39 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:18:38.69 ID:Vl.QX3k0
×××××× 「!!! 〜〜!!!!」
ガルルガ 「(……何だ……向かってきてる弾が……ゆっくりに……)」
ガルルガ 「(走馬灯……? くそが! 俺はしなねェ……しなねェ!)」
ガルルガ 「(体が動かねぇ……)」
×××××× 「! 〜〜ッ!!!」
ガルルガ 「(……ちぃっ……こんな時に……かかさまの声が聞こえやがる…………)」
ガルルガ 「(かかさまは………………俺がしんだら、泣くだろうか……)」
ガルルガ 「(ちっ…………やってられねぇ…………)」
40 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:19:54.44 ID:Vl.QX3k0
両耳ガルルガ 「(バサァ! バサァ!)ガルゥゥゥ!!」
ガルルガ 「!? 違う! かかさま!?」
両耳ガルルガ 「早く逃げて! そこから、早く! 人間の砲げ(ッッドォォォォォン!!)」
ガルルガ 「……………………え……………………」
41 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:20:25.20 ID:Vl.QX3k0
両耳ガルルガ 「…………! …………(ズゥゥゥゥン…………)」
ガルルガ 「………………」
両耳ガルルガ 「………………」
ガルルガ 「は…………?」
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:20:47.16 ID:k3FnxfM0
ガルルガも狩れなくなりそうだ
43 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:21:14.23 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「…………かかさま…………?」
両耳ガルルガ 「…………ガ……ガル…………良かった…………ぶ……じ…………」
ガルルガ 「かかさま……?」
両耳ガルルガ 「……こっ…………ここから……す、すぐに……離れて…………」
44 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:22:31.06 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「…………な…………何だ? お…………おい、冗談やめろよ…………」
ガルルガ 「(ぬるっ)…………はァ……? おい、何だよ……何だよこれ……」
両耳ガルルガ 「早く…………ここを…………私は、いい…………お前、だけでも…………」
ガルルガ 「血…………? ……血? ……血!? …………!! かかさま!? かかさまぁぁ!!」
45 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:23:05.33 ID:Vl.QX3k0
ガルルガ 「そんな……そんな! そんな!!! 俺を、俺をかばって!?」
両耳ガルルガ 「…………っげほ……げほ……」
ガルルガ 「嘘だ……嘘だぁぁ!! かかさま!? かかさまあぁぁー!!」
両耳ガルルガ 「にげ……なさい…………早く!!」
ガルルガ 「だ、誰か……! 誰かああ! 血がぁああ! 血が止まらねぇええ!」
両耳ガルルガ 「……げほ……ぅ……」
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:23:10.16 ID:ZBN6dUoo
>(ぬるっ)
ガ
47 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:24:06.19 ID:Vl.QX3k0
―別エリア―

クック 「(……しくじった……! 両耳ガルルガさんとはぐれてしまった!)」
クック 「(うぅ……私も、足と翼を撃たれた……もう、長いこと飛べん……)」
クック 「(間に合わない……もう、戦いが始まっている……!)」
クック 「(人間の巨大戦車……ウカムルバスとアカムトルムが戦っている……)」
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:24:26.99 ID:/fxXlcDO
ガルルガ…
49 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:24:41.39 ID:Vl.QX3k0
クック 「(シュレイド城が、火に包まれている……!)」
クック 「(キングチャチャブーが言っていたのは、こういうことか……!!)」
クック 「(人間達は、自分達の根城ごと、私たちを焼き払うつもりなのか!!)」
クック 「(追い詰めすぎた……もはや止めることはできん!!)」
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:25:33.55 ID:.U7lamwo
>>1
書き込みしないだけで、ちゃんと読んでるからね
あと>>11書き込みコテ外し忘れててスマン
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:26:18.44 ID:D3dxEaEo
たまたまパー速みてよかった
本当によかった
52 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:27:01.31 ID:Vl.QX3k0
>>50 VIPから、ありがとうございます……助かります……

シェンガオレン 「ヒャハハハ……ヒャハハハハハ!! 火だ! 燃えろ! 全部燃えちまえ!!」
クック 「……シェン! 城の中に……」
シェンガオレン 「しねしねぇぇ! 戦争だァ! 血だァ! ヒャァァーハッハ! 楽しぃぃぃぃ!!」
シェンガオレン 「(ズンッズンッ)アヒャヒャヒャ痛え! 痛ぇよぉぉ! もっと撃て! 撃ってこい!」
シェンガオレン 「野郎共! 手当たり次第壊せ! ころせ! 命を惜しむなァ!」
シェンガオレン 「逃げ出す奴ァ死刑だ! 殺せねェ奴も死刑だ! 進めや進めェ! 命かけろ! しに物狂いで遊べてめぇら!!」
ギザミ一族 「シェェェェェ!!!」
クック 「くうううう! ギザミ一族……!!」
53 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:28:16.48 ID:Vl.QX3k0
シェンガオレン 「ぶぉぇぇっぇ!!(バシャァァァァ!)」
クック 「(溶解液を吐いて、手当たり次第に城を壊している……!)」
クック 「(これは、もはや戦いではない……悪夢だ……!!)」
クック 「(! この地響き……地震のような揺れ……もしや、これは……!)」
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:28:34.07 ID:/fxXlcDO
ギザミ一族滅ぼすか
55 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:29:03.76 ID:Vl.QX3k0
クック 「(な……何か、巨大すぎるものが……城門にぶつかっている……)」
クック 「(城門が、弾け飛んだ……!)」
クック 「(一直線に、全てをなぎ倒しながら……あれは!!)」
クック 「(ラオシャンロン!!)」
56 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:29:51.66 ID:Vl.QX3k0
ウカムルバス 「っしゃぁぁああ!(ズン!)」
アカムトルム 「オカマナメんなよぉぉっぉ!!(ズン!)」
竜撃戦車 「……!!」
ウカムルバス 「……弾も尽きたようね……だいぶ弱ってきてるわ」
アカムトルム 「早くこいつを片付けて、シェンを止めないと……」
57 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:30:59.97 ID:Vl.QX3k0
シェンガオレン 「(ズンッズンッ)」
ウカムルバス 「……!? ちょっ……あのカニ、こっちに向かってくるわ!」
アカムトルム 「へェ!? 何で!?」
シェンガオレン 「ケケケケケケケ!! 目障りなオカマ見ぃぃぃぃぃっけぇぇ」
58 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:31:57.42 ID:Vl.QX3k0
シェンガオレン 「ぶぅぇえああぁああ(バシャァァァ)」
ウカムルバス 「きゃぁ! 目……目に……!」
アカムトルム 「あぐぅぅ! な……何すんのよ!!」
シェンガオレン 「前々からてめェら目障りだったんだよォォ! この機会にしね! みんなしね!」
ウカムルバス 「こ……こいつ、興奮しすぎて、正気をなくしてる!」
アカムトルム 「目が見えないわ……アゴ美!」
竜撃戦車 「…………(キュラキュラキュラ)」
59 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:32:37.45 ID:Vl.QX3k0
アカムトルム 「……! この地響き……これって、まさか……!」
ウカムルバス 「ラオちゃん!!」
ラオシャンロン 「(ズシン、ズシン、ズシン、ズシン)」
シェンガオレン 「ケケケ……きやがったァァ、くそドラゴンよぉぉぉぉ」
ラオシャンロン 「…………(ズシン、ズシン、ズシン)」
竜撃戦車 「(ギギ……)」
シェンガオレン 「まとめて全員あの世に行きなァァ!!」
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:32:47.09 ID:S7cBStgo
シェン興奮するとぺらぺらになるのか
61 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:33:25.22 ID:Vl.QX3k0
ラオシャンロン 「(グォォォォォォォォ)」
シェンガオレン 「…………ァ? 何だァ? いきなり夜に…………」
ウカムルバス 「ラオちゃんが……立った!!?」
アカムトルム 「アゴ美、アタシの体を引いて!」
ウカムルバス 「こっちよキバ代ぉぉ!」
62 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:34:08.25 ID:Vl.QX3k0
ラオシャンロン 「………………(ズズズズズズ)」
シェンガオレン 「……た…………倒れこんでき……ギャァァァァァ!」
竜激戦車 「…………!(メキメキメキメキ)」
ラオシャンロン 「(ズズズズズズゥゥゥゥゥゥン)」
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:34:36.38 ID:JKZRUOUP
ひどい人間とVIPでウザかったカス共がダブるお
64 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:35:17.96 ID:Vl.QX3k0
ラオシャンロン 「(ガルルルルルルルル)」
シェンガオレン 「やめろォォォ! 俺の、俺の殻がぁぁぁああ!」
ラオシャンロン 「(ガルルルルルル…………バギィィィィン!!)」
シェンガオレン 「ぎゃぁああああ!!」
ラオシャンロン 「(グォォォォォ……)」
シェンガオレン 「が……が……も……もう一発…………?」
ラオシャンロン 「(ズゥゥゥゥゥゥゥン)」
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:35:48.54 ID:1o5hknco
VIPから見てたよ。無理せずに。
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:36:38.30 ID:ZBN6dUoo
シェンざまぁ
67 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:36:38.54 ID:Vl.QX3k0
シェンガオレン 「……………………(ビクンッ…………ビクンッ…………)」
ラオシャンロン 「………………」
ウカムルバス 「…………」
アカムトルム 「…………」
ラオシャンロン 「…………ギザミ一族よ…………引け……」
ギザミ一族 「キ……」
ラオシャンロン 「聞こえなかったか…………引け」
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:36:44.19 ID:/fxXlcDO
そういやモンハンで出てくるラオって幼体なんだよな

シェンが被ってるのが成体だっけ?
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:36:53.48 ID:xX8m6YAO
VIPから
支援
70 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:37:18.86 ID:Vl.QX3k0
ラオシャンロン 「アカム、ウカム……」
アカムトルム 「え……うん……」
ウカムルバス 「ラ……ラオちゃん……」
ラオシャンロン 「シェンを連れて、ここを去る。撤退だ」
ウカムルバス 「…………分かったわ」
ラオシャンロン 「ギャォォォォォォォォ!!」
71 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:38:11.09 ID:Vl.QX3k0
クック 「ラオシャンロンが…………シェンガオレンを……」
クック 「あれは、撤退を告げる吼え声だ……」
ナルガクルガ 「(バサッ! バサッ!)クックッ! 戻れぇぇ!!」
クック 「ナルガ!?」
ナルガクルガ 「やられた! 人間どもが……森に……!!」
72 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:38:55.49 ID:Vl.QX3k0
クック 「…………え…………」
クック 「……(何だ? 地平線の向こうが、真っ赤だ……)」
クック 「(あれは……森? 私たちの、住処……?)」
クック 「(何故あんなにも明るい……? 何故、あんなにも赤い……?)」
73 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:40:02.54 ID:Vl.QX3k0
クック 「何だあれは……? 火……? 火……なのか?」
ナルガクルガ 「クック! 何を呆けている!!」
クック 「人間が……森に火をかけた……? 私たちの家族がいる場所に……?」
クック 「……! 青クック! 子クック!!」
ナルガクルガ 「ゆくぞ! ぐずぐずするな!!」
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:40:30.85 ID:2nNJ1USO
うわああああああ
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:40:35.02 ID:S7JpqjUo
クック!!
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:40:47.94 ID:xX8m6YAO
辛いな
77 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:41:05.33 ID:Vl.QX3k0
―夜―

クック 「………………」
クック 「………………(雨で、森にかかった火が消えていく……)」
クック 「………………」
クック 「(ここは、私の巣……私たちの、巣……だったはずだ……)」
クック 「………………」
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:41:13.34 ID:ZBN6dUoo
人間氏ね
79 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:41:35.91 ID:Vl.QX3k0
クック 「青クック! 子クック! 返事を……返事を……」
クック 「返事を…………」
クック 「………………」
クック 「…………返事を…………」
クック 「………………」
80 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:42:12.64 ID:Vl.QX3k0
クック 「………………」
クック 「(これは……私が、青クックに贈った宝石だ…………)」
クック 「(あいつが、いつも身につけていたものだ…………)」
クック 「………………」
81 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:42:52.94 ID:Vl.QX3k0
クック 「(これは、子クックに、私が作ってやった玩具だ……)」
クック 「(焼け焦げて、熱で溶けている……)」
クック 「(ここは…………巣の、台所だ…………)」
クック 「………………」
82 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:43:31.10 ID:Vl.QX3k0
クック 「(泣き声が……聞こえる……)」
クック 「(あれは……ドス家の声だ……)」
クック 「(みんな…………)」
クック 「………………」
クック 「(みんな、死んだのか)」
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:44:07.55 ID:D3dxEaEo
ギルドって裏でこんなことやってんのか
84 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [sage]:2009/05/05(火) 22:44:40.51 ID:Vl.QX3k0
火が消えたのは、次の日の朝のことだった
朝日に照らされた森の中、体中火傷だらけのクックが見たのは
やはり、ただ黒い炭となった
自らの巣が、あった場所だった

第四章に続きます
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:45:26.08 ID:Thl3C2AO
ちょっとクック先生に殺されてくる
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:45:29.54 ID:ZBN6dUoo
>>1
今日はおしまい?
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:46:17.98 ID:ZBN6dUoo
>>1
今日はおしまい?
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:47:20.95 ID:S7JpqjUo
>>1乙でした。
体調は大丈夫ですか?
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:47:52.22 ID:xX8m6YAO
辛すぎる…
先生が幸せになることを切に願う
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:48:39.78 ID:Thl3C2AO
いちおつ

次も楽しみにしてますからね
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:49:30.77 ID:AMTH2oAO
猿と蟹以外殺せなくなりそうだ
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:50:46.02 ID:D3dxEaEo
乙でした!
体調は良くなりましたか?
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:51:48.33 ID:WJ/esKUo
>>1
あと大した違いじゃないけどsageじゃなくてsagaなんだよ…
一応ね…[ピーーー]とか規制されなくなるし
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:52:05.41 ID:/fxXlcDO
先生…
オレも先生に殺されてくる…
95 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/05(火) 22:55:19.68 ID:Vl.QX3k0
短時間になりましたが、ご閲覧いただき、ありがとうございました
第3章は、これで終わりになります

ニュー速VIPから移動をしてくださった皆様、重ねてありがとうございます
本日は休ませていただきます

体調の方は、小康状態となっております。お気遣い、痛み入ります
少々VIPでの書き込みに動揺をいたしました
私自身が死について考えることが多いため、ショックを受けてしまいました
他意はありませんでしたが、お怒りを買ってしまったのは、私の不手際でございます
私の書き込みに対し怒りのご意見が多かったのは、VIPのルールを分かっていなかったせいなのでしょう

パート速報というものが良く分かっていないままのスレ立てになってしまいましたが
こちらにても、もしご不快な思いをした方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません

また21:00より明日、ないしは明後日に続きを投稿させていただきます

みなさま、GWも明日で終わりですが、ご各人おのおの、ゆっくりと休まれてください

sagaなのですか。了解いたしました。次からは、そのようにさせていただきます
それでは、お目汚し失礼いたしました
よい夜を、過ごされてください
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:56:02.36 ID:JKZRUOUP
シェンざまぁwwwwと思ってたらクック先生‥‥
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:57:37.80 ID:ZBN6dUoo
>>1
>死について考えることが多いため
あなたとはいい酒が飲めそうです
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 22:58:48.02 ID:/fxXlcDO
把握
いちもつ
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 22:59:44.57 ID:JKZRUOUP
1の方こそ気を付けなさいね
乙乙
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 23:00:39.01 ID:.U7lamwo
>>1
最近はこのスレを見てから寝るのが日課になってしまったww
VIPでのあれはお決まりの文句みたいなものなので、気にしなくていいですよ
むしろ叩かれるって事はそれだけ人が見てるって事ですから、逆に開き直るくらいのが丁度いいですよwwww

続きを楽しみにしてます では、おやすみなさい
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/05(火) 23:01:43.96 ID:nzq82z60
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 23:03:15.32 ID:1o5hknco
>>1
何も気にせず休んでください。
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 23:03:40.96 ID:cM44rK6P
楽しみにしとるでー
キリンちゃんとちゅっちゅしたい
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 23:04:42.89 ID:srZOHNoo
ラオのタックルが二回な理由がようやくわかった
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 23:12:34.77 ID:GpIzWQAo
>>1乙でした
続きをのんびりと楽しみにしてます
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 23:25:41.86 ID:2nNJ1USO
乙っつ
ゆっくりとお休みくださいませ
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 23:59:34.00 ID:6u1DULco
場面が変わるときとか、話の最初とかは

過去 シュレイド城攻防戦 夜

見たい名のを入れるといいかもね 
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 08:23:20.01 ID:Aqy5X6DO
とりあえずアゲ
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 13:52:09.79 ID:hMbXn4U0
あ、あるぇー?
110 : [sage]:2009/05/06(水) 13:58:21.24 ID:M6Fp9nEo
基本パー速はあげなくていいし
保守いらないって知らないのか?
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 14:58:51.22 ID:lrcPFMAO
>>108
ドンマイ
俺もはじめはそうだった
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 15:03:13.77 ID:SAfGR9Io
VIP規制中だったから・・・やっと支援ができる
ってパー速はさるさんないんだっけか
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 15:05:09.93 ID:DJr79S2o
とりあえず、未登場のモンスターまとめ
ザザミと亜種
モノブロスと亜種
ディアブロスと亜種
ドド亜種(砂獅子)
ラオ亜種
クシャルダオラ
ヴォルガノス
フルフル亜種
ドスガレオス
ゲリョス亜種
ヒプノック希少種
エスピナスと亜種
ミラ系統

あとMHFはエスピナスあたりまでしかよく知らんのだけど、
蜘蛛と蠍を足した様なヤツと、雷龍とかいうのがるんだっけ?





114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 15:09:12.34 ID:SAfGR9Io
最近mhp2gはじめたばっかだって言うのに・・・これじゃあ狩れないじゃんか(´・ω・`)
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 15:17:03.06 ID:w3p8.mIo
>>114
一緒に採掘オンリーでやろうぜ………
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 15:20:01.28 ID:SAfGR9Io
>>115
採集クエスト万歳!
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 16:35:01.12 ID:OEpDeqko
クック先生・・・
ごめんなさい
でも貴方のおかげでプレイヤースキルがあがりました
パラサイトしないでも一人で狩れる実力は貴方との訓練で養われました
ごめんなさい、そしてありがとう
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 16:48:53.17 ID:ts4ljsDO
>>114>>117
大丈夫だ。

皆あくまでも『訓練』としてつきあってくれているだけだ!

模擬戦なんだよ!…………模擬戦なんだよ(´・ω・`)




だがカニ、てめぇだけは本気でやってやる=ω=.
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 16:52:45.90 ID:OEpDeqko
クック先生すげぇです
アレが演技だとは

クック先生になら掘られてもいい
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 17:03:23.07 ID:w3p8.mIo
クック先生、討伐後に切りつけて遊んだりしてごめんなさい……
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 17:47:24.09 ID:lzF.Vbw0












































122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 19:41:23.57 ID:d.LpqkAO
http://sukima.vip2ch.com/mdl.php?f=049545
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 20:12:22.61 ID:Cj7XH2DO
テス
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 20:28:42.95 ID:Aqy5X6DO
保存した
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 20:53:33.38 ID:LqQKgyMo
まとめトップ絵のクック右にあるのは何?
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 21:01:06.16 ID:jktEDWwo
スレがdat落ちしてからずっと探してた!
三毛猫氏がんばってくだしあ
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 21:02:06.05 ID:ZcKkmXs0
クック先生最高です!!
三毛猫さん感動の物語をありがとうございます!!!


これからはサルとカニを虐殺します・・・・・
128 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/06(水) 21:16:14.24 ID:y5J3mqA0
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/12/img66462356zikezj.jpeg

こんばんは。急なことなのですが、金曜日に遠出をする予定が入ってしまいました
それゆえ、明日7日、ないしは8日の21:00より4章を投下させていただきます

明日、明後日が過ぎればまた休みですね。お辛い方も、気を楽にされてくださいね

>>122 ラブリーな先生が好きです。保存しました
>>125 先生の体のつもりでした。あまり上手くなくてすみません

それでは、失礼いたします
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 21:24:45.31 ID:cdj4lESO
いってら
気をつけて
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 21:28:34.85 ID:16I2ugDO
支援ガオレン
三毛猫さんのペースで頑張って
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/06(水) 21:28:40.53 ID:uhmwduE0
いってらっしゃいませ
心よりお待ちしております
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 21:31:22.00 ID:SAfGR9Io
いってらっさい
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/06(水) 22:42:30.21 ID:OEpDeqko
先生
火炎袋くださいよ
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/07(木) 02:42:33.80 ID:.1BT8AEo
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/07(木) 16:03:43.52 ID:eMPzacDO
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/07(木) 20:51:25.06 ID:jcZCPiQo
MHFでクック先生と戦って華麗に負けた記念レス
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/07(木) 21:45:41.41 ID:7MV8CH6o
>>136
フロンティアが出来ない低スペックPCの俺が羨ましがりながら記念レス
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 15:46:37.34 ID:gnktKwDO
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 18:48:54.39 ID:aLumVl6o
パー速は保守いらんぞ、携帯
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 20:58:41.70 ID:b0ktzcYo
wktk
141 :三毛猫 ◆58jPV91aG. :2009/05/08(金) 21:04:48.77 ID:6D2y6zU0
イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 第4章

副題:あっしには関わり合いのねぇことでござんす その1

―旧密林、昼―

クック 「…………はぁ……はぁ……」
ティガ兄 「おぉいおっさん。バテてんのか?」
ティガ弟 「ったくしっかりしてくれよォ。いい加減つきあいきれねぇぜ、俺らも」
クック 「君たちには……迷惑をかける。これしきの傷、なんということはない」
142 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:06:04.05 ID:6D2y6zU0
ティガ兄 「はぁ……なァ弟者。俺らァ、もう帰っていいんじゃねェのか?」
ティガ弟 「だなァ。パパさんもいるしよ、俺らァ、もうあんたらに任せて消えていい?」
リオレウス 「へェ!? な、何を言ってるんだい君達!? 俺を置いて、我が家に先に行くつもりなのかい!?」
ティガ兄 「心配すんなよ。じきに俺の家になる」
リオレウス 「どーいう意味だ!?」
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 21:06:58.35 ID:22nmLwSO
キタァァァァ!!!(;∀;)
144 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:07:17.70 ID:6D2y6zU0
クック 「…………キング、すまない。わざわざご足労願ってしまって……」
キングチャチャブー 「礼なんざァ、腹の足しにはならねェ……俺ァ無駄が嫌いでな……(ズンズン)」
クック 「あァ。酒だな。約束は、忘れんよ」
キングチャチャブー 「…………先遣隊は?」
チャチャブーA 「ビィ! 先ほど戻って参りました!」
145 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:08:24.50 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「報告しろ」
チャチャブーA 「蜂族は、クイーンの洞窟の周辺に、いつものざっと五、六倍ほどの数が配置されているようです」
キングチャチャブー 「…………」
クック 「五、六倍……? 黒グラビさんが侵入したせいか……」
146 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:08:58.41 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「…………」
クック 「キング、どうする?」
キングチャチャブー 「問題なんざァ……ねェ。食料がいくら寄ろうが、所詮食料だ……」
チャチャブーA 「ゴッドファーザー、ご指示を」
147 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:09:45.18 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「北から進入するぞ……全ての蜂を撃ち落とせ。殺さずに、進入の足跡も残すな……」
チャチャブーA 「ビィ! ビッ! ビィ!」
クック 「そんなことができるのか……?」
キングチャチャブー 「ナメてんのか……? 黙ってろ……」
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 21:10:12.97 ID:4gOFXKYo
続編北wwwwww
ゆっくり書いていってね!
149 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:12:23.98 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「道が開けたら、俺を呼べ……」
チャチャブーA 「了解であります(ササササッ)」
キングチャチャブー 「…………あの五月蝿いカスどもは何なんだ……耳障りだ……」
クック 「…………まぁ、地獄兄弟は昔からああなんだ。気にしないでくれ」
150 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:13:08.28 ID:6D2y6zU0
ティガ兄 「あァ? あの家にあんたはいらねェっつってんだよ!」
ティガ弟 「あんたの席はどこにもねェぜ。俺達がとっちまったからな!!」
リオレウス 「ぐぅぅぅ! 苦節二十年でやっと手に入れた我が家を、君たちのようなバカ二人に乗っ取られてたまるかよぉぉ!」
151 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:13:57.66 ID:6D2y6zU0
ティガ兄 「バカ!? バカっつったな! バカって言う奴がバカなんだぜ!!」
ティガ弟 「ゲッヘッヘッヘッヘ、バーカバーカ!!」
リオレウス 「こ……このガキども……!!」
152 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:14:43.42 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「……低レベルな会話は他所でやれ……空気が不味くなる……」
ティガ兄 「あァァァァ!? やんのかコルァ!」
ティガ弟 「上等だァかかってこいやぁぁ!」
キングチャチャブー 「…………」
153 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:15:32.22 ID:6D2y6zU0
クック 「地獄兄弟、もうじきランゴスタの巣に到着する。声を落としてくれ」
ティガ兄 「ゲッ……いつの間にかこんなとこまで来ちまった。パパさんのせいだぞ!」
リオレウス 「俺がなにをしたってんだ!」
ティガ弟 「俺らにあの家を明け渡さねェからこんなことになんだよ!」
ティガ兄 「バーカバーカ!」
リオレウス 「……ちぃぃぃ!!」
154 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:17:56.56 ID:6D2y6zU0
チャチャブーA 「……(スッ)ゴッドファーザー、一番隊、洞窟入り口付近を鎮圧いたしました」
クック 「(……何!? もう終わったのか!)」
クック 「(……よく見れば、周りの森に、沢山のチャチャブー達が潜んでいる……)」
クック 「(あ……! 今、右の方に、気絶したランゴスタを引きずって行くのが見えた……!)」
クック 「(早い……チャチャブー達とは、ここまでの敏捷性を持っているのか……!)」
155 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:18:33.69 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「(くんくん)……ふむ。蜂どもは?」
チャチャブーA 「洞窟周辺に配置されていた兵隊蜂は、全て痺れ薬で眠らせてから、少し離れた谷へ」
キングチャチャブー 「……ゆくぞ」
チャチャブーA 「ビィ!」
チャチャブー達 「ビィ!!」
156 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:21:10.34 ID:6D2y6zU0
クック 「(隠れていたチャチャブー達が、一斉に出てきた……!)」
ティガ兄 「ちっ……薄気味悪ィ奴らだぜ……」
ティガ弟 「どいつもこいつも目の焦点が合ってねェ……気にくわねェ」
リオレウス 「な……なぁ、もしかして俺も行かなきゃいけないのか?」
キングチャチャブー 「……包囲網が解けるのァ、一時的なモンだ。すぐに新しい蜂が、後ろを塞いでいる……」
157 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:23:15.63 ID:6D2y6zU0
リオレウス 「ひぃぇっ! 何てこった! 俺は道案内をするだけの予定だったのに!」
ティガ弟 「俺らも行かなきゃァなんねェみてェだな……ちっ……面倒なのに巻き込まれちまった」
ティガ兄 「しゃぁねぇな……おい、パパさんは、何ならここで一人お留守番してたっていいんだぜ。邪魔」
ティガ弟 「迎えには来てやんねェけどな!!」
リオレウス 「じょ……冗談じゃない! 俺も行くよ。こんなとこに一人で置いていくなんて、殺す気か!」
158 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:23:48.15 ID:6D2y6zU0
クック 「(ここが、クイーンランゴスタの洞窟の中か……私も、入るのは初めてだ……)」
キングチャチャブー 「……生臭ェな……ヤクの臭いで、鼻が曲がりそうだ……」
クック 「ヤク……? 麻薬か?」
キングチャチャブー 「クイーンは昔ィから、ヤクの常用者だ。だから奴のガキぁ、みんな脳が足りねェのよ……」
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 21:25:47.52 ID:Dnlg0MDO
キングカッコイイ
レウスはのヒロシだな
160 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:26:32.09 ID:6D2y6zU0
クック 「何ということだ……麻薬は、ラオシャンロンが全面的に禁止をしているではないか……!」
キングチャチャブー 「奴が……この密林奥まで事細かに監視できてるならよ……そもそもアンダーグラウンドはねェさな……」
クック 「…………」
キングチャチャブー 「……ガキか? てめェよ……いい歳こいて、潔癖症は恥じィよ……」
161 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:27:41.59 ID:6D2y6zU0
ティガ兄 「……前々から気に食わねェジャンキーどもだとは思ってたが、これほどとはな……」
ティガ弟 「ちぃぃぃぃ! 鼻が曲がりそうだ!!」
リオレウス 「へェ!? お、俺は何も感じないけど……」
ティガ兄 「パパさんには、何一つとしてリアクションは期待してねェよ」
162 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:29:15.33 ID:6D2y6zU0
ティガ弟 「……クスリを大量に混ぜて発酵させた臭いだ。まるでドブ溜めだぜ……っ!! マンドラゴラかこりゃ!?」
キングチャチャブー 「……ほォ……ただのクズどもかと思ったが……マンドラゴラの臭いを嗅ぎ分けるか……」
クック 「…………麻薬の存在を許すことはできん」
キングチャチャブー 「…………」
クック 「まだ若いというのに、エスピナスも犠牲になったと聞く。更正させるために、テオさんとナナさんが大変な思いをした」
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 21:29:23.68 ID:vRgQkMDO
リオパパ……自らの足のせいで鼻が……(´・ω・`)
164 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:31:06.16 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「…………」
クック 「麻薬を作るモトが悪い……若者や、傷を負った者の心に入り込む、許容できるものではない」
キングチャチャブー 「溺れるのァ、弱ェからよ……」
クック 「…………」
キングチャチャブー 「頭がな…………」
165 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:32:01.16 ID:6D2y6zU0
クック 「……しかし……」
キングチャチャブー 「じゃァ何だ? ……てめェ、ランゴどもを皆殺しにでもするか……」
クック 「そんなことは言っていない。争いによって解決できる問題など、どこにもありはしない」
166 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:33:43.37 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「…………カスが……オレァ、潔癖は好かねぇ…………」
クック 「…………」
キングチャチャブー 「だが…………奇面の民も、最近、ランゴのヤクにやられる阿呆も、出てきてはいる……」
クック 「…………!!」
167 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:35:28.51 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「クイーンには、オレも言いてェことがある……」
クック 「……エスピナスは、まだ禁断症状から回復できないと聞く。幻覚を見るようになるらしい……他の者と同じ症状か?」
キングチャチャブー 「幸せな夢をみるッつゥがな…………一時的なモンだ……切れりゃァ、神経が焼ける」
クック 「…………何という、残酷な…………」
168 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:36:26.72 ID:6D2y6zU0
チャチャブーA 「……ゴッドファーザー、ここでお待ちください」
キングチャチャブー 「…………広間か……うるせぇ羽音がブンブンと…………」
チャチャブーA 「先遣隊から、報告がありました。警戒が予想以上に厳しいとのことです」
キングチャチャブー 「……オレァ、待つのが嫌いだ」
チャチャブーA 「心得ております」
キングチャチャブー 「なら、分かるな…………」
チャチャブーA 「ビィ!」
169 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:37:33.00 ID:6D2y6zU0
クック 「何をする気だ、キング」
キングチャチャブー 「…………」
ティガ兄 「進めねェのか? じゃあ俺らの出番だな!」
ティガ弟 「皆殺しにしてやるぜぇぇ!!」
チャチャブーB 「(ジャキィィン)」
チャチャブーC 「(ジャキィィン)」
170 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:38:31.17 ID:6D2y6zU0
ティガ兄 「っァぁぁ!? やんのかぁぁ!?」
ティガ弟 「誰に刃物向けてッか分かってンのかぁぁ!」
リオレウス 「ひぃぃ! 俺はもとから抵抗する気はないよ!」
クック 「やめるんだ、二人とも。ランゴスタの巣のド真ん中だぞ」
171 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:39:16.38 ID:6D2y6zU0
ティガ兄 「知るか! 俺らにァ怖ェもんは何もねェ!!」
ティガ弟 「やってやるぜ!!」
キングチャチャブー 「………………黙ってろ………………」
リオレウス 「……ん? チャチャブーが一匹、広場に出て行くぞ!」
172 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:40:00.21 ID:6D2y6zU0
クック 「何だって!? な……何をしているんだ、あのチャチャブーは!!」
チャチャブーD 「…………(ふらふら)」
クック 「酔っているのか!? キング、早く止めないと!」
キングチャチャブー 「………………」
173 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:40:51.96 ID:6D2y6zU0
チャチャブーD 「(ふらふら)」
ランゴスタA 「……! シンニュウシャ発見! シンニュウシャ発見!」
ランゴスタB 「非常ケイホウ、非常ケイホウ」
ランゴスタC 「待テ、猫ダ。一匹ダ」
ランゴスタD 「シンニュウシャ! シンニュウシャ!(ブンブン)」
ランゴスタE 「殺セ! 殺セ!(ブンブン)」
ランゴスタF 「敵勢力一匹。殺レル。我ラで殺レル(ブンブン)」
チャチャブーD 「(ふらふら……ばたん)」
174 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:41:50.36 ID:6D2y6zU0
クック 「……! 倒れたぞ! 助けなくては……!!」
リオレウス 「ひぃ! 何十匹もの蜂達の、真ん中で……! 彼はもう駄目だ!!」
チャチャブーB 「(ジャキィィン)」
クック 「何!? 何故止める! 君たちの仲間が危険なんだぞ!」
175 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:42:20.47 ID:6D2y6zU0
キングチャチャブー 「……黙ってろ……カスどもが……」
クック 「…………! キング、何を……」
キングチャチャブー 「………………」
176 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:43:07.14 ID:6D2y6zU0
ランゴスタ達 「殺セ! 殺セ!(ブンブン)」
ランゴスタ達 「肉! 猫肉!(ブンブン)」
ランゴスタ達 「刺セ! 刺シ殺セ!(ブンブン)」
チャチャブーD 「………………(バッ)」
ランゴスタ達 「……!!!!!」
チャチャブーD 「ビィィィ!(ポイッ、ポイッ、ポイッ、ポイッ、ポイッ)」
177 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:44:22.69 ID:6D2y6zU0
クック 「あれは…………煙玉!」
ティガ兄 「ゲホッ! ……ゲホッ! 煙てェ!!」
チャチャブーD 「ビィィィ!!(ポイッ、ポイッ!)」
ランゴスタ達 「ガ……カ……ケ、ケムリ…………」
ランゴスタ達 「息……ガ…………ゲ…………」
ランゴスタ達 「目ガ……見エ………………」
ランゴスタ達 「ガ……」
178 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:47:11.49 ID:6D2y6zU0
チャチャブー達 「ビィィ!(バッ!)」
ランゴスタ達 「ナ……何ダ!? ガッ(ドゴッ)」
ランゴスタ達 「グギャァ!(ドゴッ)」
クック 「(煙の中正確に、他のチャチャブー達が、ランゴスタを気絶させていく……)」
ティガ弟 「へェ、やるな……蜂ァ、煙にゃァ弱ェ。ああやって、油断させてから襲ってたのか」
ティガ兄 「気にくわねェな……男の戦いじゃねェ」
キングチャチャブー 「………………」
リオレウス 「ゲホァ! ゲホァ!!」
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 21:49:03.08 ID:vRgQkMDO
そーいやぁ、ここって支援はいるの?(連投規制的なの)
180 : [sage]:2009/05/08(金) 21:54:04.32 ID:PJI8k7Qo
いらない
基本何もすることない
>>1が望むなら感想やら支援でもしたらいい
181 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/08(金) 21:56:28.08 ID:6D2y6zU0
>>179
よく分からないのですが、何かしら書き込んでいただけると、とても気が楽になります
特に保守などは必要ないそうです

書いておいた分がなくなってしまいました

今日は、休ませていただきます。ごめんなさい
182 : [sage]:2009/05/08(金) 21:57:07.25 ID:PJI8k7Qo
>>181
お疲れ様
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 21:57:55.00 ID:b0ktzcYo
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 22:00:39.43 ID:WW8Z.O.o
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 22:01:07.22 ID:gnktKwDO
いちもつ
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 22:08:47.27 ID:ZeOroQMo
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 22:09:08.08 ID:Mr9mHNc0
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 22:09:36.34 ID:Mr9mHNc0
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 22:09:42.43 ID:Mr9mHNc0
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 22:10:47.12 ID:22nmLwSO
オツ!
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 22:11:24.75 ID:S0B6kmQo
おううう読んでたらちょうど終わった
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 22:58:45.52 ID:dhgKceo0
乙!
続き楽しみにしてるお
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/08(金) 23:04:09.49 ID:1ndBkEAO
乙です
レウスはいざというときに頼りになる……はず…だよな?
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 23:17:00.89 ID:nLnNZPgo
キングかっけー
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/08(金) 23:29:24.31 ID:FrG8U.DO
ビィィ!(乙)
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 00:46:57.89 ID:bUGf7xgo
おつうう
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 01:00:23.67 ID:2fsm.EDO
パー速で続いてたの今気づいた
期待してる
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 02:52:06.04 ID:Vkg1Wqoo
モンスターハンターハンター買ってくる
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/09(土) 07:54:06.84 ID:.1USi120
読ませるのう
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 08:25:14.18 ID:WCusvbgo
用事があって来れない日に>>1キテターww
かなり亀だけど乙です
パー速に移ってもらえてよかった・・・危うく見れなくなるところだったよwwww
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 21:10:01.67 ID:PRgdz6SO
|∀・)チラッ
202 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:39:53.02 ID:mR0nZ/20
はじめます。少しずつ投下していきます
私の状況がよくないため、ご了承ください

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/96/imgea9da753zik9zj.jpeg

また、何故かまとめサイトが検索しても表示されないという状況になっています
理由が良く分からないのですが、少し考えていきたいと思います

★まとめ
http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 22:40:26.48 ID:kIx.EWQo
キタ─wwwwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwwwヘ√レvv〜─!!
204 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:41:12.26 ID:mR0nZ/20
チャチャブーA 「ゴッドファーザー! 片付きました。どうぞ」
キングチャチャブー 「……うむ……(すたすた)」
クック 「……素晴らしい。統率された、迅速な動きだ……」
キングチャチャブー 「……無駄口叩く暇ァあったら、とっとと足ィ動かせ……」
クック 「ああ。行こう、みんな」
ティガ兄 「……ち……全部片付けやがった」
ティガ弟 「でもよ、何かスッキリしねェな……」
205 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:42:10.77 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「……何がだ?」
ティガ弟 「あァ? ……いやさ、よく分かんねェけど、何か変じゃね?」
ティガ兄 「だな。よくわかんねェけど」
キングチャチャブー 「…………(ザッ)」
チャチャブーA 「ゴッドファーザー? どうかされましたか。立ち止まったりして……」
キングチャチャブー 「(くんくん)…………」
クック 「キング?」
206 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:42:46.17 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「……女王の間に向かった戦士達を、全員呼び戻せ……俺の後ろに陣を組め……」
チャチャブーA 「ビィィ!(ササササッ)」
クック 「キング、どうしたんだ?」
ティガ兄 「……いや、おっさんよ。よくわかんねェけど、俺らァ、ちょっと進みたくねェな」
ティガ弟 「つぅかよ、進まねェ方がいいような、そんなような」
クック 「地獄兄弟? どうした、君たちにしては、随分と消極的だな……」
ティガ兄 「なーんかよ、気乗りがしねェっつぅかさ」
リオレウス 「何だ何だァ? ビビったのかい?」
ティガ弟 「俺らの後ろに隠れてるくせに、こーいう時だけは態度でけぇのな!」
207 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:43:35.79 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「……いや、そのカスどもの言うことは正しいな……」
ティガ兄 「ン何だとォ!? カスって言う奴がカスなんだぜ!」
ティガ弟 「ゲッヘッヘッヘ! カース! カース!」
キングチャチャブー 「…………女王の間に立ち込めてる、ヤクの濃度が尋常じゃァねェ」
クック 「何!? ……そういえば、私の鼻にも、先ほどから異様な臭いが……」
リオレウス 「ヘェァ! 何だこれ! 生臭いぞ……は、鼻がむずむずする……!」
キングチャチャブー 「後ろのカスどもは、本能的に察知したようだがな……」
クック 「麻薬の霧か……これでは、前に進めないじゃないか!」
208 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:44:13.63 ID:mR0nZ/20
チャチャブー達 「ビィ! ゴッドファーザー、戻りました!」
キングチャチャブー 「整列」
チャチャブー達 「ビィ! ビッ! ビィィ!」
チャチャブーA 「点呼ォ!」
チャチャブー一番隊 「ビッ! 配置完了ォ!」
チャチャブー二番隊 「ビッ! 配置完了ォ!」
チャチャブーA 「全軍待機ィィ!」
チャチャブー達 「ビィィ!」
209 : [sage]:2009/05/09(土) 22:44:16.54 ID:x4u1Pq6o
小学生かよww
210 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:45:12.71 ID:mR0nZ/20
リオレウス 「す……すごい。こんなにいたのか……広間に全員、綺麗に整列してる……」
クック 「キング、何をするつもりだ? 説明してくれ」
キングチャチャブー 「愚図愚図してッと、ここに蜂が雪崩れ込んでくるからな……」
リオレウス 「ちょっ……今襲われたら、ひとたまりもないぞ!!」
キングチャチャブー 「少々荒っぽいが……クイーンをいぶりだすとする……」
クック 「キング、手荒な真似は……」
キングチャチャブー 「……やれ」
チャチャブー達 「ビィィィ!(バッ)」
211 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:46:04.62 ID:mR0nZ/20
ティガ兄 「お……おい。こいつら、いくつ煙玉もってやがるんだ……」
ティガ弟 「こんな洞窟で、そんだけの煙爆発させたら……」
チャチャブー達 「ビィィッィイ!(ポイ、ポイ、ポイ、ポイ、ポイ)」
クック 「(くっ……一斉に、女王の間に向かって、大量の煙玉を……)」
キングチャチャブー 「…………」
リオレウス 「ゲホァ! ガホァ! ま、前が見えない!!」
212 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:47:01.36 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「……来るぞ。迎撃の陣を組め」
チャチャブー達 「ビィィェァ!(ザッ)」
クック 「……な……何だ、このものすごい羽音は!!」
ティガ兄 「うっぇぇ! 投げすぎだ! 煙が目に染みるゥゥゥ!」
ティガ弟 「ブッ殺されてぇのか、キチガイ猫!」
クイーンランゴスタ 「(ブンブンブンブンブン)」
クック 「(…………あ、あれは、クイーン! 大きい……私も、久しぶりに見る……)」
213 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:47:59.47 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「キィィィィィィィ!!」
クック 「な……何だ!? 滅茶苦茶に、酸をぶちまけているぞ!」
キングチャチャブー 「……やはりな……あの馬鹿女、完璧にラリってやがる……」
クック 「麻薬か……! 前後の見境がなくなっている……? どうするんだ、キング!」
キングチャチャブー 「…………俺が出る……カスどもは下がっていろ……(スタスタ)」
ティガ兄 「(ピクッ)あァん? 下がれつったのかてめェ」
ティガ弟 「(ピクッ)俺らに下がってろだァ? ゲッヘッヘッヘ!」
ティガ兄 「ナメんなよ(ズンズン)」
ティガ弟 「てめェこそ下がってろや……くそじじい(ズンズン)」
キングチャチャブー 「………………」
214 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:49:01.77 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「キィィィィ! キィェェェェ!」
ティガ兄 「弟者、取り押さえるぞ」
ティガ弟 「合点だ」
ティガ兄 「グォォォォォ!(ズンズンズンズン)」
クイーンランゴスタ 「……!!」
ティガ兄 「ブンブンうるせぇんだよ! くそ蜂が!(ブン!)」
クイーンランゴスタ 「キィィィィィ!(スカッ)」
ティガ弟 「兄者の尻尾がかわされた……危ねェ!」
ティガ兄 「…………!」
クイーンランゴスタ 「シャァァァ!(ドスッ)」
ティガ兄 「ぐぁっ!」
215 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:50:18.84 ID:mR0nZ/20
ティガ弟 「兄者!」
ティガ兄 「(ズザッ)ちっ……背中の鱗が剥がれた。何だあいつ、ラリってんじゃねェのか!?」
キングチャチャブー 「……クイーンは天性のジャンキーよ。狂っている時が、一番恐ろしい……」
クイーンランゴスタ 「キィィ!」
ティガ弟 「ちぃぃ! こっちに向かってくるぞ!」
ティガ兄 「弟者、右に回れ!」
クイーンランゴスタ 「シャァァ!(ブンッ)」
ティガ弟 「(ドスッ)ぐぅぅ! 兄者、やれ!」
ティガ兄 「っおっしゃぁぁ!(ブンッ)」
クイーンランゴスタ 「……!! ギャァ!(ズゥン)」
キングチャチャブー 「…………ほォ」
216 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:51:06.02 ID:mR0nZ/20
ティガ兄 「弟者、やられたか!?」
ティガ弟 「背中の鱗が持っていかれた……あのババァ、ケツに刃物でも仕込んでんのか!?」
ティガ兄 「……頭揺らしてやった。しばらくは起き上がれね……」
クイーンランゴスタ 「シャァァァ!」
ティガ兄 「何だァ!?」
ティガ弟 「効いてねェのか!?」
217 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:51:52.05 ID:mR0nZ/20
リオレウス 「あぁぁぁ…………あぁ……何でこんなことに……」
クック 「何だ……クイーンは、痛みを感じていないのか!?」
キングチャチャブー 「ヤクってのァ、そういうモンだ……(すたすた)」
クイーンランゴスタ 「キャラァァ!」
ティガ兄 「ガッ……酸が……!」
ティガ弟 「痛ェェェ! 腕が焼ける!!」
キングチャチャブー 「…………(スッ……ポイッ)」
クイーンランゴスタ 「(パシャァァァ!)シャァァ!?(ズゥゥゥン)」
ティガ兄 「ぐぁぁ! 閃光玉!?」
ティガ弟 「目がぁぁ!!」
218 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:53:01.44 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「(サササササッ)」
クイーンランゴスタ 「……!!」
キングチャチャブー 「(ズザッ)…………押し入って悪ィが……仕事でな……」
クイーンランゴスタ 「(ドガッ!)……!! ……! …………」
キングチャチャブー 「…………二番隊、入り口を固めろ……」
チャチャブー達 「ビィィ!」
クック 「……す……すごい。地獄兄弟の攻撃でも駄目だったのに、一撃で昏倒させるとは……」
リオレウス 「目が……目がァァア!」
219 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:53:51.70 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「…………(ビクンッ)! ガ…………(ブンッ)」
キングチャチャブー 「……!?」
クック 「(まだ意識が……いや、違う。あれは体が硬直したんだ……麻薬の副作用か!)」
クック 「キング! 危ない!」
リオレウス 「は……は……ぶえぇっくしょぃ!(ゴゥッ)」
クイーンランゴスタ 「(ドズゥゥゥッ!)ギャァ!」
キングチャチャブー 「…………」
クイーンランゴスタ 「……ガ……ガ…………(ガクリ)」
220 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:54:35.46 ID:mR0nZ/20
リオレウス 「…………は……鼻がむずむずする……ぶえっくしょ!」
キングチャチャブー 「(すたすた)」
ティガ兄 「あァ……痛ぅ……脳天に響いたぜ……」
ティガ弟 「どこの馬鹿だ……閃光玉なんて、目の前に投げやがって……」
クック 「(リオさんの吐いた火球が、クイーンを直撃した……)」
クック 「(焦げているようだが、彼女は大丈夫なのか…………?)」
キングチャチャブー 「……一番隊、取り押さえろ」
チャチャブー達 「ビィ!(ササササササッ)」
221 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:55:17.79 ID:mR0nZ/20
―数分後―

キングチャチャブー 「……クイーンには、解毒草の蒸留水をブチこんだ。もうじき目を醒ますはずだ……」
クック 「……こんなに手荒な真似をするつもりはなかったんだが……」
クイーンランゴスタ 「………………」
クック 「(クイーンが目を醒ました……!)」
クック 「(チャチャブー達が閃光玉とナタを構えているが……)」
クック 「(何だ? 視線が虚ろだ……周りに気づいた風がない……)」
クイーンランゴスタ 「…………喉が…………喉が渇いたわァ……」
222 : [sage]:2009/05/09(土) 22:55:59.91 ID:x4u1Pq6o
レウス邪魔しかしてねぇww
223 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:56:09.03 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「(スッ)……久しぶりだな、ヤク中」
クイーンランゴスタ 「…………水はどこ…………喉が渇いたわ…………(ゆらゆらゆら)」
クック 「(体全体を前後に揺らしている……)」
クック 「(まだ、意識がはっきりしないのか……)」
キングチャチャブー 「(くいっ)」
チャチャブーA 「ビィッ! (ススススッ)……水筒を出せ」
チャチャブーB 「(スッ)ビィ!」
チャチャブーA 「飲め。水だ」
クイーンランゴスタ 「…………(ごくごく)」
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 22:56:41.15 ID:EH0/5Qko
レウスお父さんwww
225 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:58:06.94 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「(ゆらゆらゆら)…………はぁ。頭が痛い……」
クック 「(どうやら、リオレウスさんの火の玉では、そんなに深刻な怪我をしなかったようだ……良かった)」
キングチャチャブー 「キメすぎだ……てめェ、死ぬぜ?」
クイーンランゴスタ 「………………あァらァ……ブ男…………(ゆらゆら)ひゃは……?(きょろきょろ)」
キングチャチャブー 「…………」
クイーンランゴスタ 「あひゃ……ひゃひゃは! 不細工が雁首揃えてさァ! 襲いにきたってかい、坊や達!」
チャチャブー達 「…………」
リオレウス 「……な……何だか怖いな……目つきが正気じゃないよ……」
クック 「あ……ああ……」
ティガ兄 「…………」
ティガ弟 「……ちぃ」
226 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:59:07.36 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「何してんのさ! 服ゥ脱いで、とっととこっちに来な! ひゃはは! 全員仲良く昇天させてやんよ!」
キングチャチャブー 「……生憎と、ゲテモノ趣味は持ち合わせていねェからな……」
クイーンランゴスタ 「ひゃっひゃっひゃっひゃ! ブ男が色気づいて! 鏡ィ見てみなよ! ね、そこにあるからさ!!」
キングチャチャブー 「…………口がヤク臭ェ。わめくな……下衆女……」
クイーンランゴスタ 「女の寝床に押し入っといてよォく言うわ。下衆男」
227 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 22:59:51.60 ID:mR0nZ/20
クック 「……キング、刃物をしまってくれ。私に話をさせてくれないか?」
キングチャチャブー 「…………」
クイーンランゴスタ 「……? ヒャハ……こっちの方がまだマシかね……男が寄り集まってか弱い女を取り囲む! 好きよォそれ」
クック 「突然お邪魔してしまって、申し訳ない。今日は、一刻を要するお願いで、あなたのところに来たんだ。他意はない」
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:00:06.01 ID:PRgdz6SO
ヘタレウスwww
229 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:00:53.80 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「はァァ? つまんないことはやぁぁよ。早く、早くかかってきなさいよ!!」
クック 「……落ち着いてくれ。私は、あなたの子供の毒にやられてしまった仲間を救いたいんだ。解毒の薬を分けて欲しい」
クイーンランゴスタ 「………………? 解毒ゥ? 救いたいィィ? ケケッ……ヒャハ! 何それ! ヒャハハ!」
クック 「な……何だ? 本当のことだ。頭に神経毒が回ってしまって、急を要するんだ」
クイーンランゴスタ 「(ゆらゆら)…………いいわよォ」
クック 「……! 本当か! このお礼は……」
クイーンランゴスタ 「アンタの目玉と交換ってどぉ? きょろきょろしてて美味しそう」
クック 「……!? な、何を言っている!?」
230 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:01:35.68 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「じゃあ耳。尻尾でもいいわ」
クック 「…………」
クイーンランゴスタ 「あらあらあらあらどうしたのぉ? ほら、早く抉って見せてよ。早く、早く」
ティガ兄 「……駄目だこりゃ。完全にイッちまってる」
ティガ弟 「話すだけ無駄だな。ブチのめして奪うのが、一番手っ取り早ェ」
クック 「…………目か。それで、解毒の薬をくれるのか?」
リオレウス 「イャンクックさん!?」
クイーンランゴスタ 「考えてあげてもいいわねぇ……考えても、ね」
231 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:02:16.02 ID:mR0nZ/20
クック 「…………」
リオレウス 「何をしているんだ! やめろ!」
クック 「離してくれ、しかし……!」
リオレウス 「そんな馬鹿な条件を聞くことはない! 彼女は狂っているよ!」
クイーンランゴスタ 「ね、やらないの? 抉らないの? もがないの? それってつまんないねェ。なっちゃいないよ」
クック 「…………」
クイーンランゴスタ 「何しに来たよ? あたいを愉しませに来たんだろぉ?」
リオレウス 「イャンクックさん!」
232 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:03:24.74 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「…………(すたすた)」
クイーンランゴスタ 「あァら? あんたが相手してくれんのかい?」
キングチャチャブー 「あァ(ブン……ドガッ)」
クイーンランゴスタ 「ギャァ!」
キングチャチャブー 「気乗りはしねェがな(ドガッ! ドガッ!)」
クイーンランゴスタ 「ギャ! ヒャハハ! ギャア! 痛い! 痛いわ! 最高ォォォ! ひゃははは!」
クック 「キング! 乱暴は……」
キングチャチャブー 「(ぐいっ)解毒剤出せ……」
クイーンランゴスタ 「……はぁ……はぁ……」
キングチャチャブー 「…………てめェのヤクにゃぁ、ウチはちっとばかし迷惑してんでな」
クイーンランゴスタ 「はぁ……何? もう終わり?」
キングチャチャブー 「触覚もがれたくねェだろ? いいんだぜ、俺ァ……今ここで、てめェを抉り殺してもよ……」
233 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:04:35.32 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「もいでくれるのォ? やってくれるのォ? どうぞどうぞ、さ、早く。どうしたの? 早く」
キングチャチャブー 「…………」
クイーンランゴスタ 「……やらないの。なら離しな。臆病モンに用はないんだよ」
チャチャブー達 「ビィ!(ザッ)」
キングチャチャブー 「…………」
リオレウス 「……あぁ……何か不穏な雰囲気だ……帰りたい……」
クック 「…………」
234 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:08:29.77 ID:mR0nZ/20
ティガ兄 「……ちっ。後ろから蜂どもが追いついてきやがった……」
ティガ弟 「どうすんだよコレ。やっぱ皆殺ししかねェんじゃねぇか?」
ランゴスタ達 「(ブンブンブン)」
チャチャブー達 「………………(チャキチャキ)」
クック 「…………クイーン。私の家族を、覚えているか?」
キングチャチャブー 「…………」
クイーンランゴスタ 「…………?」
クック 「あなたは、三年前のことを覚えているか?」
235 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:09:18.08 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「……三年前…………ハッ。いきなり……」
クック 「忘れてしまったのか? あなたは、私の家族の葬儀に、子供達と共に花を持ってきてくれたじゃないか……」
クイーンランゴスタ 「…………」
クック 「あなたは、随分と気に病んでいた。戦いで、自分達が兵を出さなかったから、あそこまで悪化したと、あの時に言っていた」
クイーンランゴスタ 「……」
キングチャチャブー 「……」
クック 「そうは思わない。どちらにせよ、私たちがあそこまで人間を追い詰めてしまったこと。それが問題だったのだから」
クイーンランゴスタ 「…………あァ、死んだんだっけ? あんたの奥さんと子供」
クック 「ああ。火事の時、逃げ遅れて死んだ。あなたの昔の巣も、あの時に焼けてしまったな」
236 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:09:52.76 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「……(ゆらゆら)」
クック 「分かるよ。私は麻薬は許せん。しかし……だからといって、私にはあなたを責めることはできないし、そのつもりもない」
クイーンランゴスタ 「……じゃあ何しに来たのさ」
クック 「解毒剤を調合してくれ。仲間が一人、また死にかかっている」
クイーンランゴスタ 「……」
クック 「頼めるだろうか。それで、仲間が助かるんだ。一人、確実に助かる。あなたのおかげで」
クイーンランゴスタ 「……」
237 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:10:33.40 ID:mR0nZ/20
リオレウス 「だ……黙っちゃったぞ。おい、どうすればいいんだよ」
ティガ兄 「俺らに聞くなよ」
ティガ弟 「とにかく、こんなんじゃ外には出れねェし……」
クック 「…………」
クイーンランゴスタ 「(ゆらゆら)」
クック 「キング、彼女を離してやってくれ」
キングチャチャブー 「…………(すっ)」
238 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:11:45.29 ID:mR0nZ/20
クイーンランゴスタ 「…………(ぽいっ)」
クック 「…………! これは……!」
クイーンランゴスタ 「出て行きな……あたいは忙しいんだ。ガキの相手ェしてる暇はないんだよ」
キングチャチャブー 「…………」
クック 「木の実の中に、何か入っている……解毒剤なのか!?」
クイーンランゴスタ 「(ゆらゆら)」
クック 「クイーン、すまない……ありがとう!」
クイーンランゴスタ 「とっとと出ていきな……出て行けって言ってんのが分からないのかい!!」
クック 「……分かった。このお返しには、必ずまた、後程お伺いする」
クイーンランゴスタ 「(ゆらゆら)」
239 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:12:55.33 ID:mR0nZ/20
キングチャチャブー 「…………出るぞ。戦士達よ、陣を組め」
チャチャブー達 「ビィ!!」
キングチャチャブー 「(すたすた)」
クイーンランゴスタ 「…………」
クック 「出るぞ、みんな」
リオレウス 「ヘェ!? もういいのかい!?」
クック 「ああ。目的のものなら、クイーンにもらった」
ティガ兄 「……まぁおっさんがいいならいいけどよ」
ティガ弟 「(ガルルル)」
クイーンランゴスタ 「…………」
240 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:14:34.12 ID:mR0nZ/20
―ランゴスタの巣、入り口―

クック 「……無事に外に出れたな。それじゃ、私は急いで雪山に戻ることにするよ」
ティガ兄 「ぶっふぁ〜〜ッ! あ゛ぁぁー! 最悪だ!」
ティガ弟 「ちぃぃぃ! 腕の鱗も溶けやがった!」
クック 「すまない。君たち……随分と傷を負わせてしまった……」
ティガ兄 「いーよいーよもう。黙って解放してくれ! んじゃ、俺らはもう消えッかんな」
ティガ弟 「あとはもう一人で帰れるだろさすがに!」
クック 「あァ。長い時間つきあってくれて、ありがとう。また、お礼にいくよ」
241 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:15:46.97 ID:mR0nZ/20
ティガ弟 「……ぐぇぇ、気持ち悪。体から変な臭いがしやがる」
ティガ兄 「こんなんじゃ桜レイアちゃんに嫌われちまう! 弟者、泉に入ってくぞ!」
ティガ弟 「だなァ。ママさんに締め落とされちまうぜ」
リオレウス 「ちょ……君たち、俺を置いて俺の家に帰るつもりか!」
ティガ兄 「じゃーなおっさん! 生きてたらまたいつか会うこともあるだろうさ!」
ティガ弟 「生きてたらな!!」
リオレウス 「ちょっ……待てって!」
ティガ兄 「ここらあたりの崖なんて良さそうだ……デュワッ!(シュバッ)」
ティガ弟 「デュワッ!(シュバッ)」
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:16:57.85 ID:Vkg1Wqoo
デュワwwwwww
243 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:17:25.57 ID:mR0nZ/20
リオレウス 「あいつら……! 飛んでっちまった! イャンクックさん、俺も家に帰るよ……傷は大丈夫かい?」
クック 「これしき何ということはないよ。リオレウスさんも、色々とありがとう。助かったよ」
リオレウス 「そうか。いや、気にしないでくれ。これはハチミツの血止めだよ。もう少し持っておくといい(ゴソゴソ)」
クック 「色々と世話をかける。今度、お宅にお伺いさせていただくよ」
リオレウス 「いやいや。レイアが怖いから、来ない方がいいと思う」
クック 「そ……そうなのか」
リオレウス 「それじゃ、あいつらに家の鍵を閉められる前に俺も戻る! じゃあ、また。黒グラビさんにもよろしく!(バサァッ)」
244 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:18:44.20 ID:mR0nZ/20
クック 「……よし、私もフルフルさんの洞窟に戻るとするか……」
キングチャチャブー 「…………撤収だ。ゆくぞ」
チャチャブー達 「ビィッ!」
クック 「キング、すまなかった」
キングチャチャブー 「……ヤク中ブン殴れただけで、よしってことよ……」
クック 「このお礼は、必ずする」
キングチャチャブー 「礼なんざ……腹の足しになんねェ。何度も言わせンな……(スタスタ)」
クック 「あぁ。そうだな……それじゃ、行くとするよ!(バサァ)」
キングチャチャブー 「…………」
245 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:20:12.04 ID:mR0nZ/20
―雪山、フルフルの洞窟―

クック 「はぁ……はぁ……」
クック 「(……随分と時間が経ってしまった……黒グラビさんは、まだ大丈夫だろうか……)」
クック 「(女児……何もなければいいのだが……)」
クック 「(フルフルさんもついているから、問題はないと思うが……)」
クック 「(何だ……妙な胸騒ぎがする……)」
246 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:21:08.25 ID:mR0nZ/20
クック 「(雪が強い……止んだのは朝だけか……)」
クック 「(見えた……! よし、何とか帰ってこれたぞ)」
クック 「女児ー! フルフルさん、キリンちゃんも、戻ったぞ!」
クック 「女児ー!」
クック 「(何だ……? 返事がない……)」
247 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:22:16.71 ID:mR0nZ/20
クック 「(これは……キリンちゃんが倒れている!)」
クック 「キリンちゃん! どうしたんだ!!」
キリン 「ん……んん……お……おじさま…………」
クック 「こんなところで倒れて……誰かにやられたのか!?」
キリン 「わ……私、いきなり眠くなって……」
クック 「眠く? まさか……」
キリン 「何だか、甘い匂いがして……入り口に、誰かいたような……」
248 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:23:09.24 ID:mR0nZ/20
クック 「甘い匂い……まさか!(バッ)」
クック 「女児ー!」
クック 「! (フルフルさんと、黒グラビさんが眠っている……! やはり、これは……)」
クック 「(ヒプノックの催眠ガスか……!!)」
クック 「(女児がいない……連れされられたのか!?)」
キリン 「お婆ちゃん!? お婆ちゃん、しっかりして!」
フルフル 「……ウ……ン? 何だい……寝ちまってたのかい…………」
キリン 「女児ちゃん? あら……女児ちゃんが……」
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:23:15.50 ID:/FAjl5Q0
なんだこれは…
俺が狩ることの出来るモンスターがどんどん減っていく
250 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:24:54.48 ID:mR0nZ/20
クック 「しくじった……どこにもいない。連れ去られたんだ……!」
キリン 「何ですって!? だ、誰に……」
クック 「甘い匂いというのは、おそらくヒプノックの催眠ガスだ……」
キリン 「催眠……ガス?」
フルフル 「……頭がガンガンするねェ……ぬ? クック、戻ってきたのかい……」
×××× 「ばーさん! ばーさんよー!」
クック 「メラルーじゃないか!」
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:24:59.27 ID:EH0/5Qko
キングカッコいいぜ!
狩れなくなってしまった…
252 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:26:04.90 ID:mR0nZ/20
メラルー 「うぉっ、クックさんじゃねェっスか。お久しぶりっス」
メラルー 「そんな場合じゃねェ! 大変なんでさァ。火山に人間が攻め込んできやがった!」
クック 「何だって!?」
キリン 「ハンターが!?」
メラルー 「グラビモスが暴れてて、危険だから近づかねェようにって立ち入り禁止になってたんですがねィ」
メラルー 「間が悪くあいつ、人間にやられちまったらしいんでさァ!」
フルフル 「ちょ……ちょっと待っておくれや。まだ頭が痛うて……」
253 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:27:31.56 ID:mR0nZ/20
メラルー 「ッと、あれェ!? 何でこんなトコに、グラビの奥さんがいんでさァ!?」
クック 「…………グラビモスが暴れていて、立ち入り禁止令……? まさか…………」
キリン 「おじさま! どこに行くの!?」
クック 「火山だ! 随分前にもこういうことがあった。眠らせた、気に入らない相手を火山に置き去りにするという事件が!」
キリン 「まさか……女児ちゃんが、火山に!?」
メラルー 「ちょっ、クックさん!」
キリン 「おじさま、私も行くわ!!(ダッ)」
フルフル 「キリン、クック! 何がどうしたんだい!」
クック 「女児がさらわれた! フルフルさんはこの解毒剤で、黒グラビさんを治療してやってくれ!(ポイッ)」
クック 「(女児……くそっ……あの子は……あの子は、何も悪いことをしていないのに!)」
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:28:15.66 ID:w0nI2.DO
元々キング狩れない俺は勝ち組
255 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/09(土) 23:29:53.76 ID:mR0nZ/20
お疲れ様でした。次回へ続きます
続きを書きましたら、21:00周辺にUPをいたします
お暇な方は、ご覧いただけると嬉しいです

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/97/img56399986zik7zj.jpeg

今日は休ませていただきます
おやすみなさい
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:31:57.50 ID:w0nI2.DO

毎日楽しませてもらってる。おやすみ。良い夢を
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:35:14.31 ID:EH0/5Qko
お疲れさまでした。
毎晩の楽しみです。

ごゆっくりおやすみくださいませ
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/09(土) 23:39:38.54 ID:6c/hxkk0
乙です
気づくとまとめサイトからここに来てた
正直言うと眠いが楽しみにさせてもらってます   おやすみです
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/09(土) 23:42:12.55 ID:K1w/.s.o

おやすみ〜
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/10(日) 00:04:22.84 ID:0b6C5QSO
乙ッツ!
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/10(日) 00:40:04.94 ID:XnKz3gAO
乙です
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/10(日) 09:37:06.19 ID:isCjysDO
乙です

これ、文読む形式の動画にしたらおもしろそうだな……
BGMつけて
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/10(日) 09:54:32.63 ID:IG3Nels0
キンチャチャかっこいいよキンチャチャ
頭に肉焼きセット載せてるくせにな……
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/10(日) 15:22:19.04 ID:MNsVInMo
キンチャチャがロバート・デ・ニーロで再生された
265 :愛の神エロース ◆7LEros/4Mk :2009/05/10(日) 17:27:52.20 ID:oCuvUkEo
>>1
乙です
最近リアルタイムになかなか来れないけど、楽しみにしてます
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/10(日) 17:29:48.01 ID:oCuvUkEo
あぁぁぁ・・・・
コテ外し忘れた・・・・ごめんなさい・・・・
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/10(日) 21:47:07.12 ID:0b6C5QSO
今日は休みか
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/11(月) 14:29:42.67 ID:AqjXE7k0
こっちのチャチャブー かっこよすぎ!
269 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:12:22.63 ID:84DmyPo0
はじめます。分量が少ないですが、今日のところはご了承ください
270 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:15:22.69 ID:84DmyPo0
>>262
やり方がよく分からないのですが、もしどなたかお使いくださるということでしたら、ご自由にされてくださって大丈夫です
絵などが入用でしたら、掲示板かまとめサイトでご提案くださるとうれしいです
271 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:16:39.50 ID:84DmyPo0
女児 「…………」
女児 「(お父さん……お母さん……)」
女児 「(私……今日、たくさんおべんきょうしたよ……)」
女児 「(お父さん、今日、おかえりはいつごろになるの?)」
女児 「(お母さん、今日はおしろにいくの?)」
272 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:17:13.27 ID:84DmyPo0
女児 「(……どうして、私も行っちゃいけないの?)」
女児 「(私もいっしょにいく……)」
女児 「(おいていかないで)」
女児 「(お父さん……お母さん…………)」
女児 「(…………)」
273 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:18:18.73 ID:84DmyPo0
―火山―

女児 「…………」
女児 「…………あつい…………」
女児 「……ここ、どこ……?」
女児 「(きょろきょろ)お姉ちゃん……? おばあちゃん?」
女児 「…………」
274 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:19:06.07 ID:84DmyPo0
女児 「(火が、もえてる……目がやけそう……)」
女児 「(雪山じゃないの? ……どうして、私こんなところに……)」
女児 「…………」
女児 「おじさん……おじさーん!」
275 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:19:38.15 ID:84DmyPo0
女児 「…………」
女児 「(だれもいない……)」
女児 「(どうして、わたしここに……)」
女児 「(黒い竜さんをみてたら、ねむくなって……)」
276 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:21:06.86 ID:84DmyPo0
女児 「(おじさんが、どこかに……)」
女児 「…………」
女児 「(……だれのけはいも、ないや)」
女児 「(おじさんは、どこにもいない……)」
277 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:22:38.09 ID:84DmyPo0
女児 「(お姉ちゃんも、お婆ちゃんもいない……)」
女児 「(わたし、一人で……)」
女児 「(でもわたし、こんなところ、しらない……)」
女児 「(…………)」
女児 「(あの時とおなじ……)」
278 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:23:43.08 ID:84DmyPo0
女児 「(目がさめたら、だれもいない……)」
女児 「(いらないから)」
女児 「(わたしのことがいらないから)」
女児 「(おじさんが……私を……)」
女児 「(ここに、捨てたのかな…………)」
女児 「…………」
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 21:25:32.94 ID:sqMaNWso
ちょっとヒプノック狩ってくる
280 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:26:14.59 ID:84DmyPo0
―火山、少し離れたエリア―

ヒプノック 「YO、ブラザー。あのガキ、気がついたようだぜ」
ガルルガ 「あん? ……ヘヘヘッ、見てろ。じきにいーい泣き声を出すぜ」
ヒプノック 「そいつぁ楽しみだ! 人間の泣き声ほど、胸がすくもんはねェ!」
ガルルガ 「……ヤク中グラビを呼び出して、潰されろ。人間なんざ、俺達と生きてくことはできやしねェんだよ……」
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 21:27:34.13 ID:wnoGwkSO
キター!!wktk
282 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:27:36.59 ID:84DmyPo0
ヒプノック 「あれ? いや……でもよ、あのガキ、何か様子がおかしくねェか?」
ガルルガ 「? まだてめーの睡眠ガスが効いてやがんだろ」
ヒプノック 「いや……それにしちゃァ、なーんかボーッとしてるっつーかよ。今にもダイ(死亡)しちまいそうだ」
ガルルガ 「はァ? いくら人間でも、そこまで脆くはねぇだろ。ここで死なれたら、潰れる決定的瞬間が見れねェじゃねーか」
ヒプノック 「俺に言われてもよ。ほら、座りこんじまった。泣かねェぞ」
283 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:30:00.53 ID:84DmyPo0
ガルルガ 「……ちぃぃ。何だァあのガキ。放りだされて、怖くねェのか?」
ヒプノック 「さぁーな。どっちにしろ、ふつーの人間っぽくはねェんだろ? どっかおかしくなってるのかもな。ヘッヘ」
ガルルガ 「…………」
ヒプノック 「つぅか暑ィィな。ベルィ・ホット。耐え切れねェ。どーせここに放り出しゃァ、勝手に死ぬだろ。もう帰ろうぜ」
284 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:30:46.97 ID:84DmyPo0
ガルルガ 「バカ野郎! わざわざ手間ァかけてさらってきた意味がねェだろ! この目で見なきゃァ気が済まねェ!」
ヒプノック 「お……大声出すなよ。分かったよ」
ガルルガ 「…………チッ」
ヒプノック 「……それにしても、誰もいねェな。猫くらいいてもいいんじゃね?」
ガルルガ 「…………そういや、今日は火山に人影がねェな」
285 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:32:17.52 ID:84DmyPo0
ヒプノック 「んまァ、グラビが暴れてんだろ? そのせいだと思うけどよ、それにしちゃァ静かだな。サイレントすぎる」
ガルルガ 「…………」

女児 「…………」

ガルルガ 「(何してんだあのガキは……)」
ガルルガ 「(座り込んで動かねェ……)」
ガルルガ 「(……早く怯えて泣き叫べ……助けを呼べ! 俺に無様で下品な泣き顔を見せろ!)」
ガルルガ 「(…………人間め…………!!)」
286 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:33:20.15 ID:84DmyPo0
女児 「(……私、おじさんにも捨てられちゃったんだ……)」
女児 「(なにがわるかったんだろう……)」
女児 「(…………でも、私、人間だった……)」
女児 「(モンスターといっしょにくらすの、やっぱりいけないことだったんだ)」
287 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:34:01.74 ID:84DmyPo0
女児 「(おじさんは、私のことがきらいになったんだ……)」
女児 「(めいわくだったんだ……)」
女児 「…………」
女児 「(これから、どこにいこう……)」
288 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:36:24.16 ID:84DmyPo0
女児 「(どこにも、いくところなんてないよ……)」
女児 「(里にもどるの……?)」
女児 「(また、捨てられるんだろうな……)」
女児 「(それに、わたしなにもできないから……)」
女児 「(だれも、わたしのことは、いらないよ……)」
289 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:38:41.00 ID:84DmyPo0
女児 「(おじさん……)」
女児 「(お父さんと、お母さんがしんじゃってから……)」
女児 「(はじめて、わたしといっしょに寝てくれた……)」
女児 「(うれしかった……)」
290 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:40:01.99 ID:84DmyPo0
女児 「(いらないのに……)」
女児 「(わがままいったら、めいわくがかかるよ)」
女児 「(きっとそう……)」
女児 「(たぶん……)」
291 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:41:12.18 ID:84DmyPo0
女児 「…………」
女児 「(とおくにいこう……)」
女児 「(ここじゃない、もっととおくにいこう)」
女児 「(もっと、とおくのばしょに、いこう)」
292 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:42:24.59 ID:84DmyPo0
ヒプノック 「お、立ち上がったぞ。でも面白みがねェなぁ。全然泣かねぇ」
ガルルガ 「…………」
ヒプノック 「このままじゃ、グラビを呼び寄せるどころじゃねェぜ?」
ガルルガ 「…………」
293 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:43:05.07 ID:84DmyPo0
ヒプノック 「…………WHAT? 何か羽音と、地響きが聞こえねェか?」
ガルルガ 「誰かが近づいてきやがる……」
ヒプノック 「グラビか! ヒュゥ! 待たせやがって!」
ガルルガ 「いや、地響きが軽い。奴じゃねェ」
294 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:45:43.79 ID:84DmyPo0
ヒプノック 「あァ? じゃ、誰だよ」
ガルルガ 「…………」
ガルルガ 「(何だ? 何か違和感を感じるな……)」
ガルルガ 「(それに、風下から妙に生臭ェ臭いが……)」
ガルルガ 「…………俺らがここにいることが誰かに知られちゃァまずい。頭ァ引っ込めろ」
ヒプノック 「あ……あぁ。分かってるよ」
295 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:47:06.70 ID:84DmyPo0
銀レウス 「(バサァ! バサァ!)バサルゥ、もうちっとだかんなァ。気張りィ!」
バサルモス 「(ズンズンズンズン)はぁ……はぁ……うん……じいちゃん!」
女児 「!! 銀色の竜さんと……灰色の竜さん……!」
銀レウス 「……? ン何だァ? こっだらとこに人間がおっぞぃ」
バサルモス 「じいちゃん! 人間だ! こいつもハンター!?」
296 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:49:14.47 ID:84DmyPo0
女児 「ひ……ひぇ……(ぺたり)」
バサルモス 「パパを返せ! お前達のせいで!!」
女児 「きゃぁあ! おじさん、たすけ……」
銀レウス 「待ちぃ坊主。こん娘子はァ、ハンターじゃねぇだ」
297 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:50:48.28 ID:84DmyPo0
女児 「あ……あぁ……(ぶるぶる)」
バサルモス 「でも爺ちゃん、人間だ! やっつけないと!」
銀レウス 「アホだらァ。こりゃぁ人間の子供だっぺや。おめ、子供にゃぁ手ぇ出しちゃあかんぇ」
バサルモス 「何で!」
銀レウス 「おめもこん子も、おんなじぃ子供だがらだぁ」
298 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:51:45.26 ID:84DmyPo0
バサルモス 「それは……そうだけど……」
銀レウス 「すっでも、何でこの子供さ、オオナズチの皮ぁ着てんだ? あいづぁ、密林の奥の奥にすかおらねぇっでのに」
女児 「あ……こ…………こんにちは…………」
銀レウス 「あんれまァ。たまげたァ。おらの姿ァみでも喋りおるわ」
299 : [sage]:2009/05/11(月) 21:51:58.24 ID:gHUCis6o
じいちゃん・・・


(´;ω;`)ブワ
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/11(月) 21:53:04.06 ID:AqjXE7k0
ガルルガ 3枚におろしてくる
301 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:53:32.76 ID:84DmyPo0
女児 「これ…………キリンのお姉ちゃんから、もらったの……クックのおじさんと、いっしょに……」
銀レウス 「はんだらか!? ほんだば、おめ、もすがすでクックが育てでるづぅ人間の子供がぁ? ヤマツカミに聞いたでぁ」
女児 「…………う……うん」
銀レウス 「なしてこんなどこにおんだ? クックはどこさいっだ?」
302 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:55:36.56 ID:84DmyPo0
バサルモス 「ばあちゃんも話してた、クックおじさんが連れてきた、人間の子?」
銀レウス 「そなんだべ?」
女児 「うん…………気がついたら、ここにいたの。おじさん……どこにもいない……」
銀レウス 「なしてだぁ? 森からこごまで、かなりの距離あっぞ。おめ、どうやっでこごまで来だぁ?」
女児 「…………分からないの……ごめんなさい…………きゅうに……眠くなって……」
303 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:56:34.05 ID:84DmyPo0
バサルモス 「あ……泣かないで。怒鳴ったりして、悪かったよ」
女児 「(ひっく……ひっく……)」
銀レウス 「ふぅむぅ。クックは、考えもねェで置き去りにすっとは思えねぇげどなぁ」
304 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:57:02.90 ID:84DmyPo0
女児 「おじさんは…………わたしがいらなくなったから…………」
女児 「だから…………」
銀レウス 「……まさがなァ(きょろきょろ)」
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 21:57:11.43 ID:6UTYYQUo
支援ガオレン

X ̄。彡
vW  >ヽ
`ー->/゚ww゚)v⌒ヽ
  |v⌒ヽ
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306 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:58:07.63 ID:84DmyPo0
ヒプノック 「……ちぃ。ありゃ、銀さんじゃねェか。何でこんなとこに!?」
ガルルガ 「くそっ…………じじいがでしゃばっちゃ、保護されちまう!! 何てこった……ッ!」
ヒプノック 「あのじじい、何か探してるぜ。もしかして、俺らのことばれたんじゃ……」
307 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 21:59:29.31 ID:84DmyPo0
ガルルガ 「頭ァ出すな! ……随分前にも、一度ドドの孫置き去りにしたことあったよな……銀じじいじゃ気づくかも……」
ヒプノック 「ここまでやったのに……シット!」
ガルルガ 「ちぃぃぃぃ! ヒプノック、隙を見て逃げるぞ」
ヒプノック 「Oh,Yes! サノバビッチが!」
308 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:02:00.95 ID:84DmyPo0
銀レウス 「とっかく、おら達ァ急いでんだぁ。おめ、ここさぁめっちゃ危険だがらない。ついでこい」
女児 「え……で……でも、わたし……」
銀レウス 「クックがおめさ置き去りにすたんなら、爺ちゃんが理由きいでやっがら。せながに乗れぇ」
女児 「いいの……? わたし、いっしょにいって……」
銀レウス 「ちょっつ話ぃすてる暇ぁねんだ。やりながら話ィすてやっがら、はよせぇ」
309 : [sage]:2009/05/11(月) 22:02:37.45 ID:gHUCis6o
じいちゃんどこの人だよ・・・
何弁?ww
310 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:03:32.87 ID:84DmyPo0
女児 「う…………うん(よじよじ)」
バサルモス 「爺ちゃん、早くしないと、パパが!」
銀レウス 「わがっとる。その角だ。そこの溶岩のなが、少しィ下がったどこに、出っ張りがあるだ。抜いでこいさ」
バサルモス 「分かった!(ドボンッ)」
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/11(月) 22:04:42.46 ID:r6CjB2DO
ちょっとヒプノック八つ裂きにしてくる
312 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:04:50.58 ID:84DmyPo0
女児 「……は……灰色の竜さんが、溶岩のなかにはいっちゃった!!」
銀レウス 「あいづは大丈夫だぁ。すっでも、おめらにはこの熱気はきづいべぇ」
女児 「……う……うん……息が、うまくできない……」
銀レウス 「オオナズチの皮があんだったららっきぃだ。もっど深ぐ被っでみぃ」
313 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:05:39.27 ID:84DmyPo0
女児 「(ごそごそ)あ……息が、少し楽になった……」
銀レウス 「古龍の体ぁ、便利なもんだがんなぁ。すっがし、おめ、あの地面さもうぢっといだら死んでたぞい」
女児 「…………」
銀レウス 「クックはそげなこどしねぇど思うけんどもなぁ」
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/11(月) 22:05:54.36 ID:AqjXE7k0
東北弁かな?
かなりのずーずー
315 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:07:06.18 ID:84DmyPo0
女児 「…………おじいさんは、なにをそんなに急いでるの?」
銀レウス 「ちっと下で、おめら人間に、仲間が一匹捕まっただ。助けるだめの戦力を連れにきたんだぁ」
女児 「…………!! ハンターが!!?」
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:17:43.39 ID:SIflfgAO
わくてかしてますぜ
317 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:18:25.59 ID:84DmyPo0
銀レウス 「……! おっし。溶岩が脇さ流れでぐだ。すばらく待ぢゃぁ、向こう側に行けるだ」
女児 「あ……熱い……」
バサルモス 「(ぶはぁっ)じいちゃん、抜いたよ!」
銀レウス 「おっけぃだぁ。おめは、そのまんまそごにいろぉ」
バサルモス 「分かったよ!」
318 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:21:33.10 ID:84DmyPo0
女児 「あ……あの灰色の竜さん、だいじょうぶなの……?」
銀レウス 「心配ねぇだ。あいづら火山の竜はぁ、溶岩は問題ねんだァ」
女児 「火山の竜……? あ! わたし、しってる!」
銀レウス 「何をだぁ?」
319 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:22:09.24 ID:84DmyPo0
女児 「フルフルのお婆ちゃんのところに、黒い火山の竜さんがいるの!」
銀レウス 「はんだぁ? 黒グラビががぃ。ほんでば……な、なしてそげなとこにおるだ?」
女児 「それは…………」
320 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:24:35.34 ID:84DmyPo0
銀レウス 「…………ランゴスタにやられだが……ほんに馬鹿なごとを……」
女児 「わたし、お姉ちゃんたちといっしょうけんめいみてたんだけど……」
銀レウス 「……ますます、なしておめがこごにいっがはよぉ分がらんなァ」
女児 「…………」
銀レウス 「……グラビの坊主めがぁ……まったぐ、人騒がせな。妻までまきごんでどうすんだ」
321 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:27:28.61 ID:84DmyPo0
女児 「おじいさん、黒い竜さん、大丈夫かな…………」
銀レウス 「…………心配すんでねェ。竜はァ、体力だげはやたらめっだらあっがんの」
女児 「…………(ほっ)」
銀レウス 「おめ、人間だっつのに、モンスターの心配すんのがぁ」
女児 「え? …………う、うん」
銀レウス 「変わっどるなァ」
322 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:30:58.12 ID:84DmyPo0
バサルモス 「じいちゃん、溶岩が別の道に流れたよ!」
女児 「あ……さっきまでふさがってたのに、道ができてる……」
銀レウス 「おっし行ぐぞい。人間の娘ッ子ぉ、おめを別のどこにおいでる暇ァねんだァ。おらの背中に潜っとげェ」
女児 「う、うん……(もぞもぞ)」
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:32:47.95 ID:ReeYbZco
じいちゃんいいなぁ。
324 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:34:53.92 ID:84DmyPo0
バサルモス 「じいちゃん、こっちでいいの?」
銀レウス 「んだ。そこらへんに、地下に行ぐ道さあるべ」
バサルモス 「本当だ……少し下に、大きな洞窟がある……こんなところ、俺知らなかった」
銀レウス 「キバ代は変人で変態だがんなァ。この隠れ家ァ、おら達しか知らねんだ」
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:35:29.07 ID:SIflfgAO
銀さんカッコイイ

ところでパー速にもさるってあるの?
教えてエロい人
326 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:40:35.91 ID:84DmyPo0
>>325
よく分からないのですが、今のところ私はまだかかってませんよ
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:43:46.41 ID:XTOvTq2o
無かったと思うよ
328 : [sage]:2009/05/11(月) 22:43:54.44 ID:gHUCis6o
ないよ
329 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:44:39.91 ID:84DmyPo0
バサルモス 「お……俺、大丈夫かな……?」
銀レウス 「何がだァ?」
バサルモス 「ずいぶん怖い人だって聞くけど……」
銀レウス 「なーにオットコの子のくせに怖がっどんだぁ。じいちゃんがいっがら、とっとど進めェ」
バサルモス 「う……」
銀レウス 「女の子も見でっぞぉ」
女児 「……?」
バサルモス 「わ……分かった。俺行くよ!(バッ)」
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:45:09.95 ID:SIflfgAO
dクス
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:45:35.71 ID:ReeYbZco
バサルwww
332 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:52:25.36 ID:84DmyPo0
―アカムトルムの洞窟―

バサルモス 「げほっ……げほっ。何だよこれ……何か、変な匂いがする……!」
銀レウス 「キバ代の香水だなァ。鼻がひんまがるわ」
女児 「お花のにおいがする……火山の中なのに……」
バサルモス 「頭が痛くなる……じいちゃん、アカムトルムさんって、男の人なんでしょ?」
銀レウス 「バカたれ。聞こえてっがもしんねェ。あいづの前で、絶対ンなこと言うんでねェぞ」
バサルモス 「う……うん」
女児 「(男の人……? でも、すごい香水の匂い…………)」
333 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:53:30.21 ID:84DmyPo0
女児 「(あ……! 何か、すごく大きないびきが聞こえる……!)」
女児 「(空気が震えてる……)」
バサルモス 「よっ……と。何だろう……広間かな? じいちゃん、出たけど誰もいないよ。すごいいびきは聞こえるけど」
銀レウス 「寝てんのがいあいづ。この火山の一大事に……」
女児 「(すごく近くから、いびきがきこえるけど……)」
女児 「(何もいないよね……)」
334 : [sage]:2009/05/11(月) 22:53:34.47 ID:gHUCis6o
バサル100匹の称号が幼
の理由がわかった気がする
335 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 22:55:01.93 ID:84DmyPo0
銀レウス 「なーに言っでんだぁ。目の前にいるじゃねぇが」
バサルモス 「目の前って……どこさ?」
女児 「(あれ……? よく見ると、これ……壁じゃない……?)」
女児 「(うごいてる……!)」
女児 「(こ、これ……この広間、もしかして……)」
女児 「(床全部、モンスター!?)」
バサルモス 「うわっ……こ、これ……尻尾!?」
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:56:40.87 ID:h28gihEP
ヒプノック討伐完了したぉ
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 22:57:34.62 ID:6UTYYQUo
銀レウス狩れないな
火竜の天鱗をとるために銀レウスのクエをリタマラした俺に死角はなかった
338 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:00:02.42 ID:84DmyPo0
銀レウス 「こんれェェ! 起きろぃ、キバ代!」
アカムトルム 「Zzz……」
銀レウス 「起ぎろっつって(ヒュゥゥゥ)るんじゃろうが!(ゴウッ)」
アカムトルム 「(ズドォォォン)…………」
女児 「きゃぁぁ!」
バサルモス 「じいちゃん、そんないきなり、火の玉なんて……!」
アカムトルム 「Zzz……」
339 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:01:06.84 ID:84DmyPo0
バサルモス 「寝てる……!」
銀レウス 「すっがたねぇなぁ。バサルゥ、キバ代の鼻の穴ァ開げろィ」
バサルモス 「え? これかな……こ、こう?」
女児 「(鼻だけで、わたしの体くらいある……」
アカムトルム 「Zzz……」
銀レウス 「(ひゅぅぅぅ)ちぇすと!(ゴウッ)」
アカムトルム 「(ズボッ)…………」
女児 「(鼻の中に、火の玉が……!!)」
340 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:05:31.19 ID:84DmyPo0
アカムトルム 「…………(ビクゥッ!)ひぃ! 加齢臭が……加齢臭が!!」
バサルモス 「うわぁぁあ!」
女児 「きゃあああ!!」
アカムトルム 「キャァァァァ!!!」
銀レウス 「やかまっし!」
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 23:06:03.69 ID:X.QV5gEP
銀さんにまで変態呼ばわりされてるキバ代ってwwwwww
342 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:21:03.33 ID:kIYLAhM0
アカムトルム 「はぁ……はぁ……な……何か、と、とても嫌な夢を見たわ……」
女児 「(お……おっきい……何、これ……)」
女児 「(これ、ぜんぶ竜さんなの……?)」
女児 「(それに、声がすごく太いのに……)」
女児 「(男の人……なんだよね……)」
アカムトルム 「……あらまぁ、グランパ! なーにやってるのぅ! ここは乙女の寝室よぅ!(くねくね)」
銀レウス 「やかましわ! 何が乙女じゃ。それより、おめ、火山にハンターさ攻めてぎてんのになーにゆったり寝でるだ」
343 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:22:10.38 ID:kIYLAhM0
アカムトルム 「はァ!? 人間? 冗談言っちゃやぁーよ。ここ最近、人間なんてだーれも来ないじゃない」
女児 「…………」
アカムトルム 「……って人間!? キャァァ! 人間よぉぉぉ!!」
女児 「!! きゃあああぁ!!」
アカムトルム 「キャァァァァァ!!」
銀レウス 「チェストォ!(ゴウッ)」
アカムトルム 「(ズボッ)ひぃ! 加齢臭! ものすごい加齢臭がするわ!!」
344 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:23:22.11 ID:kIYLAhM0
バサルモス 「ア……アカムのおじ……お姉ちゃん! この子は、クックおじさんの子だよ」
女児 「灰色の竜さん……」
アカムトルム 「はぁ……はぁ……アタシ疲れてるのかしら……あら、バサルちゃん」
バサルモス 「ど……どうも……」
アカムトルム 「なーんだか、そんなこと聞いたような聞かなかったような。でも、ま、アタシ女の子には興味ないから、別にいいか」
女児 「…………」
バサルモス 「おじ……お姉ちゃん!」
アカムトルム 「なぁに? 坊やだったら大歓迎よ(くねくね)」
バサルモス 「え……ええと……違うんだよ! 本当にハンターが来てて、パパが連れて行かれちゃうんだ!」
345 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:24:22.67 ID:kIYLAhM0
アカムトルム 「ふへぇ? 何よそれ。ね、マジにハンターが来てるって感じなのぉ? マジ系?」
銀レウス 「だからそうじゃと言っておる。とっどと支度をせい。おめ、火山の管理責任だべさな」
アカムトルム 「えぇぇ〜折角お風呂に入ったのにぃ」
バサルモス 「おじさ……お姉ちゃん、お願いだよ。パパを助けてあげて!」
アカムトルム 「……う〜ん……純情ボウイに頼まれたら、そりゃま、行かないわけにはいけないけどねェ」
バサルモス 「ほんと!?」
アカムトルム 「あぁ駄目! そんな綺麗な瞳でアタシを見つめないで!」
バサルモス 「へ!? 何!?」
銀レウス 「馬鹿なごど言っでんじゃね! 行くぞい!(バサァ)」
アカムトルム 「あぁん! んもう、仕方ないわねーぃ!」
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/11(月) 23:24:30.86 ID:pSVREUDO
加齢臭wwwwww
347 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/11(月) 23:34:54.86 ID:kIYLAhM0
続きます。今日のところは休ませていただきます

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/15/img43fd8c6czikezj.jpeg

お疲れ様でした。おやすみなさい
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 23:39:35.57 ID:XTOvTq2o
乙でしたー
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 23:39:57.88 ID:wnoGwkSO
オツ!加齢臭嫌いなんだwww
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 23:40:26.65 ID:dKefS7ko
乙、wwktkがとまらない
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 23:40:33.64 ID:ReeYbZco
はーい。今日もお疲れさまでした。
おやすみなさいませ!
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/11(月) 23:56:32.66 ID:KBjAdM20
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/11(月) 23:57:13.02 ID:SIflfgAO
乙です
ゆっくり休んで下さいな
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/12(火) 00:54:37.24 ID:lACdOEAO
やっと………やっと見つけた…………


一週間以上毎日探してたよ
叩かれそうだが、2ちゃんねる新参だから全くどこか解らなかった…
今から全部見る!
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/12(火) 01:03:31.57 ID:UwWE0YQo
>>354
パー速は後から請求が来るから気をつけてな
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/12(火) 01:05:44.39 ID:fHRiRzEo
>>355
まあ規制とか一切無いからな
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/12(火) 01:20:08.12 ID:lACdOEAO
読み終わった
体労りながらゆっくり書いていってください


続き楽しみにしてます
358 : [sage]:2009/05/12(火) 01:20:51.34 ID:VRJh4Iwo
>>357
2レスしたからお前500円支払えよ?
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/12(火) 08:20:24.99 ID:NYP4MQDO
>>1乙でした
体調は大分良くなったのかな?無理だけはしないでほしいです
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/12(火) 21:19:04.97 ID:9BEgFwAO
体調の良いときで良いからなー
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/12(火) 21:50:36.01 ID:nPSAYcs0
ヴォル兄貴もいじってあげて(´;ω;`)
362 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/12(火) 21:51:24.32 ID:zecRYJ60
こんばんは。まだ書き溜めができていません。ごめんなさい

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/92/img5448b7c8zik6zj.jpeg

次は、木曜日の夜21:00ごろに投稿させていただきます

>>357
わざわざ探していただいたようで、ありがとうございます

体調はあまりよくありませんが、皆さんが頑張っている中そうも言っていられませんね
がんばります

フロンティアもやりたいですね
363 : [sage]:2009/05/12(火) 21:52:16.02 ID:VRJh4Iwo
Fやるときは参考画像あると嬉しい
P2Gしかやってないので
がんばれー
楽しみにまってる
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/12(火) 21:52:26.25 ID:ygr25Roo
あまり無理したら駄目だぞ!ちゃんと休めよ
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/12(火) 21:55:12.70 ID:EE98MIAO
>>1乙でした!
偶然みつけて読んでみたらハマりました!
無理せずに頑張って下さいね^^今から過去読んできますノ
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/12(火) 23:22:16.21 ID:6z4ArHoo
アクラ入れるの?
Fやったことないんだが
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/13(水) 15:58:47.06 ID:Pq08TCEo
ほしゅ
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/13(水) 17:19:31.31 ID:.YDnp5Ao
>>367
パー速に保守はいらないと何度言えば…
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/13(水) 22:08:15.91 ID:plBg3.DO
>>1はモンハンかなりやり込んでるのかね?
一度狩りに行ってみたいよ
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/14(木) 00:18:03.68 ID:eghTjQDO
リアルタイムで読んでる人達で話のないよう的にムカついたモンスターをkaiで狩る流れかwwww

今んとこ、ヒプノ、ガルルガ(過去的に微妙)、シェンガ、カニ系あたりが対象かww
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/14(木) 11:55:26.13 ID:ee3RAOI0
カニは身をほぐして美味しくいただきます
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 14:24:43.83 ID:dpXrHI6P
>>370
ガルルガが過去的に微妙ってww
こいつが悪いんじゃン
自業自得よ
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 17:42:34.75 ID:v7sx4Zoo
     |`ー、
     l;:;:;:;:(_
    ノ;:;:;:;:;:;:;:;: ̄ l__ __,――-、
   〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_/_;'/.::.:.:.:/`/
   ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:ヽノ _('ノ.:.,.::.:/~.;.;/
    (;:;:;:;:;:;:ヽノ.:.:`__/__.;.;;.;ヽ
   人間め、……根絶やしにしてやらなきゃ気が済まねぇ…
     ヽ_ ノ.:.:|/      ヽ|
       \__|_ ̄ヽ_l   ヽ ,l、 
        ∠ 人_.:.:.:\  | /.;.;>
      ∠_/.:.:.:.:人.:.:.:.:ヽ_l/.;.;.;|
     ∠ __ノノ   ヽ_.:\l.;.;,l
               ヽ__\l
374 :373 :2009/05/14(木) 17:50:05.86 ID:v7sx4Zo0
ガルルガ失敗した…死にたい…
所詮PSPだ
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 17:52:24.41 ID:d.sPsu2P
最初なにかわからなかったwwww
身体もある方がわかりやすいな
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 20:59:11.37 ID:BPbbTYAO
今夜かな♪今夜かな♪

もうシェン狩猟しまくりでアドレナリンもダダモレヨアヒャヒャ
377 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:04:33.82 ID:ii/eXkg0
こんばんは。あまり多くはありませんが、投稿をさせていただきます
明日kaiを繋ぎますので、環境がある方は狩りに行きましょう
登録しましたら、ここでお知らせをいたしますので
378 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:05:28.49 ID:ii/eXkg0
―火山、崖―

ガルルガ 「……ちぃぃ。何だよクソッ。じじいのせいで台無しだ!」
ヒプノック 「でもブラザー、仕方ねぇぜこりゃ。銀さんはナルガの野郎の育ての親だ。下手に手ェ出せねーよ。ドントタッチヒム」
ガルルガ 「…………(ガッ)」
ヒプノック 「おいおい、八つ当たりするなよ。アンタの言う通り、俺ァちゃんとビジネスしたぜ? OK?」
ガルルガ 「……むしゃくしゃが収まらねェだけだ。ここまで来た意味がねェ」
379 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:06:24.56 ID:ii/eXkg0
ヒプノック 「メラルーでも虐めてくか?」
ガルルガ 「いや…………つか、マジで猫がいねェな。いくらグラビが暴れてるつっても、いつものこった。警戒しすぎだろ」
ヒプノック 「言われてみりゃァな……ま、猫の考えることなんざ知らねーけど。俺帰るぜ? 妹が怒る。ブラザーは?」
ガルルガ 「……銀レウスがあのガキ保護しちまったんなら、下手に見つからねェ方がいいだろうな……帰るしかねェ(ズンズン)」
380 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:07:00.94 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(ズンズン)……? 何か、下の方が騒がしくねェか?」
ヒプノック 「(ズンズン)そういや……崖の下がざわついてるな。何だ? 猫が集まってカーニバルでもやってんのか?」
ガルルガ 「それにしちゃァ、鉄の音がするな……ここから覗けるか……(ずいっ)」
ヒプノック 「ヘヘッ。祭やってんなら邪魔してやろうぜ(ずいっ)」
381 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:08:42.19 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「…………いや、違う! ありゃ、ハンターの武器の音だ!!」
ヒプノック 「何ィ!? ……お……おい。今チラッと見えたぞ……何でハンターが!」
ガルルガ 「分からねェ……分からねェが、尋常じゃねェ数だ。何十人もいる……」
ヒプノック 「ちょっ、ちょっ、ちょっ。俺ァ御免だぜ! もう二度と人間は相手したくねェ!」
ガルルガ 「…………」
382 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:11:30.86 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(何だ……やっぱ人間だ……)」
ガルルガ 「(ちぃぃ! 溶岩の臭いと音で、気づかなかった!)」
ガルルガ 「(だから猫が一匹もいなかったのか……)」
ガルルガ 「(だが、この辺の鉱石はもう、奴らに採り尽くされてるはずじゃ……)」
ガルルガ 「……!!」
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/14(木) 21:12:55.93 ID:Cbx.aQAO
やっと見つけた!
もう書かないかと思ってたぜ!
今からまとめて読ませてもらおう!
384 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:16:58.58 ID:ii/eXkg0
ヒプノック 「ヘイブラザー……ありゃ……」
ガルルガ 「チッ……!! グラビのバカ野郎だ! あのカス、人間にとっつかまりやがった!!」
ヒプノック 「ひでぇ……縛り付けて引きずってくぞ。あいつ、意識がねぇのか!」
385 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:17:19.15 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(あのヤク中は、ここ最近、ずいぶんと弱ってた……)」
ガルルガ 「(ラリってる途中で、つけこまれたんだ……!!)」
ガルルガ 「(どうする……? まだ、アカムトルムも気づいてない……?)」
ガルルガ 「(待てよ……さっき銀レウスと一緒にバサルモスもいた……)」
386 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:18:03.66 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(……! 応援を呼びに行ったのか! なら、アカムトルムがじきにここに来る……)」
ガルルガ 「…………」
ガルルガ 「…………? (笑い声……?)」
ガルルガ 「(笑ってんのか? ……これは、人間の笑い声か……?)」
387 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:19:11.25 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(何だ……? 何だこの楽しそうな声……)」
ガルルガ 「(何がそんなに嬉しい……? 何がそんなに楽しい……?)」
ガルルガ 「(俺から全てを、かかさまを奪ったてめぇらが、何で笑ってンだ?)」
ガルルガ 「(笑ってやがる……これは笑い声だ!!)」
388 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:19:37.23 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(楽しいのか……楽しいのか!? 人間! てめぇらは今、楽しいのか!?)」
ヒプノック 「ど、どうするブラザー? 助けを呼んだほうがいいんじゃねぇか? それとも逃げるか?」
ガルルガ 「……今ここに俺らがいんのは秘密だ。助けを呼ぶなんて論外だ……てめぇ一人で逃げろ」
ヒプノック 「いや、俺は逃げるけどよ、ブラザーは?」
ガルルガ 「…………人間どもが…………くそが……」
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 21:20:37.50 ID:v7sx4Zoo
Xlinkやりたい!
でも環境がない…
390 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:20:50.97 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「俺の目の前で、群れて堂々と…………」
ガルルガ 「(ギリ……)」
ガルルガ 「(かかさまのカタキどもだ……)」
ガルルガ 「(殺してやる……)」
ガルルガ 「(どいつもこいつも皆殺しだ……!!)」
ガルルガ 「俺は……奴らを殺してくる」
ヒプノック 「WHAT!? やめろよ!! グラビにゃぁ、むしろ迷惑してんだ! ほっとけって。あんな数相手にしたら死ぬぞ!」
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 21:21:20.03 ID:YOvWe/Mo
乙、kaiいいね。何時からだ?
392 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:23:04.49 ID:ii/eXkg0
>>391
すみません、明日ルーターなどが届くことになっておりますので、時間などはまだ分からないです
設定などができましたら、書き込ませていただきます
その時はよろしくお願いします
393 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:23:31.31 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「俺は死なねェ。俺は戦士だ。一人でやれる……臆病者は消えろ……(ゴルルルル)」
ヒプノック 「(ブラザーの目がイッちまってる……!)」
ヒプノック 「(キレてるぜ……こりゃやべェ)」
ヒプノック 「で……でもよ……」
394 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:23:49.76 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「人間は一匹も許さねェ。土足で上がりこみやがって。許さねェ。一人残さず殺してやる……」
ヒプノック 「無茶だ! 待てよブラザー!」
ガルルガ 「アカムが来る前に、俺一人でカタァつけたらァ! グラビなんざどうでもいい!」
ガルルガ 「人間が……俺の目の前で……笑ってやがる……(ギリギリギリ)」
ガルルガ 「絶対に許さねェ!(バサァ!) 絶ッ対ッに許さねェッェ!」
395 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:26:15.84 ID:ii/eXkg0
―火山、中央エリア―

キリン 「はぁ……はぁ……暑い……」
クック 「キリンちゃん、無理をするな。君は雪山から出たことがないんだろう?」
キリン 「でも……女児ちゃんが、ここにいるかもしれないんですよね……私、迎えにいってあげなくちゃ……」
クック 「…………」
キリン 「人間でも、あんなに優しい子がいるんですもの……みんな……みんな仲良くできるはずだわ」
クック 「ああ……そうだな……」
キリン 「本当にヒプノックさん達が、こんなところに……? あの方達、女児ちゃんのことを誤解してる!」
396 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:28:09.51 ID:ii/eXkg0
クック 「……彼らの気持ちは分かるんだ。特に、リーダー格のガルルガさんの気持ちは、よく……」
キリン 「おじさま……?」
クック 「君は、三年前のシュレイド城に参加していなかっただろう。なら、知らないと思うが」
キリン 「ええ……悲惨な戦いだったって、聞いたわ」
クック 「ガルルガさんも、ヒプノックさんもその戦いで大切なものを失くしている。家族も、友人も」
キリン 「…………」
397 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:29:01.96 ID:ii/eXkg0
クック 「誰よりも私は、それを知っている。だから、彼に強く言うことができなかった。人間を認めろとは、私は言えなかった……」
キリン 「おじさまは、何も悪くないわ……」
クック 「いや……私の弱さだ。口ではどんな奇麗事を言っていても、本当に人を許せないのは、私の方かもしれない……」
キリン 「おじさま……」
398 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:30:27.62 ID:ii/eXkg0
クック 「溶岩の暑さが尋常ではないな……飛ぶことができん。私は比較的暑さは気にならないが、本当に大丈夫か?」
キリン 「雷の力を薄く周りに張ってみました……少し楽になったわ」
クック 「そんなこともできるようになったのか。頼もしい」
キリン 「おじさま、グラビモスさんって、私お会いしたことがないのだけれど……大丈夫かしら。心配だわ」
399 : [sage]:2009/05/14(木) 21:31:12.24 ID:42EVHOYo
キリンちゃんはご立腹のようです
400 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:31:15.09 ID:ii/eXkg0
クック 「火山には、覇竜アカムトルムがいる。彼がいれば、問題はないと思う」
キリン 「なら、いいのだけれど……」
クック 「それより、問題は火山に取り残された女児が、この高温に耐え切れるかということだ。人間は、長くはもたない」
キリン 「……早く見つけてあげなきゃ……」
401 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:32:08.30 ID:ii/eXkg0
クック 「(猫もガブラス君たちも避難したのか……これでは、どうやって探したらいいのか……)」
クック 「(私の傷も開いてきた……)」
クック 「(しかし、キリンちゃん一人に任せるのは危険すぎる……)」
クック 「(それに、女児は……)」
クック 「(私が行かなければ、また、取り返しのつかない傷を負うことになってしまう)」
402 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:32:30.91 ID:ii/eXkg0
クック 「(やはり、熱気で危険だが、空から探すしかないか……)」
クック 「……? どうした、キリンちゃん。先に進むぞ」
キリン 「おじさま、あれ、何かしら……?」
クック 「あれ?」
403 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:33:04.22 ID:ii/eXkg0
×××××× 「……………………」
クック 「…………」
キリン 「…………」
クック 「あれは……ヴォルガノスさんじゃないか!」
キリン 「溶岩の中から、首だけ出してこっちを見てる……」
ヴォルガノス 「………………」
クック 「ヴォルガノスさん! 久しぶりだな、私だ。イャンクックだよ! 力を借りたい。少しこちらに寄ってもらえないか?」
ヴォルガノス 「………………(ズズズ)」
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 21:33:08.86 ID:v7sx4Zoo
そういえばキリンって雪山にも火山の決戦場にも出るよな
雷を張っていたのか
405 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:34:03.51 ID:ii/eXkg0
クック 「何年ぶりだ? いやぁ、久しぶりだ」
キリン 「お……おじさま、この方は?」
クック 「あぁ、こちらは溶岩竜のヴォルガノスさん。ガノトトスさんのお兄さんだ。彼女はキリンさんだ」
キリン 「ガノス兄様の? お兄様がいらっしゃったの!? こんにちは、私雪山の……」
ヴォルガノス 「……知っていやす。愚弟から話を聞いたことがありやすんで」
406 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:36:08.74 ID:ii/eXkg0
キリン 「あ……そ、そう、ですか……」
ヴォルガノス 「聞きなれねェ声がすると思ったら、クックの旦那かい……ここいらは今、ちょっくら不穏だ。帰るが吉よ」
クック 「そうはいかないんだ。頼む、私は溶岩の中を通って別エリアには行けない。手伝ってくれ」
ヴォルガノス 「…………話だけは聞かせてもらいやしょうか…………」
407 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:37:10.08 ID:ii/eXkg0
クック 「…………そういうわけなんだ。熱気がすさまじすぎて、私では飛び立つことが困難なんだ」
キリン 「お兄様、私からもお願いします。女児ちゃんを探してください!」
ヴォルガノス 「…………気にいらねェこってすな…………」
キリン 「……!?」
408 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:37:46.98 ID:ii/eXkg0
ヴォルガノス 「お二人仲良ォ、人間のお味方ですかぃ。童とぁ言えど、あっしはとてもとても、助ける気になんざぁなりやせん」
クック 「そこを曲げて頼めないか」
ヴォルガノス 「勝手にやんなせぇ。あっしには関わり合いのねぇことでござんす(くるっ)」
キリン 「そんな……! あの子は、人間だけれど、とてもいい子で……」
409 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:38:33.56 ID:ii/eXkg0
ヴォルガノス 「お嬢さん……あんたが幻獣であるように、あっしが魚竜であるように、人間は人間さァ」
キリン 「……!!」
ヴォルガノス 「面ァいくら取り繕って、カエルの子はカエルってな……」
キリン 「でも……」
410 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:39:16.78 ID:ii/eXkg0
ヴォルガノス 「会ったばかりのあっしが言うのもおかしな話だが、情をかければかけるほど、後々辛くなりやすぜぃ」
キリン 「…………」
ヴォルガノス 「本当なら、わらしべにァ、人生の先輩がそう、教えてやらにゃぁいけんと思いやすがね……」
クック 「……分かっている。そこを、曲げて頼んでいるんだ」
ヴォルガノス 「…………」
411 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:40:47.60 ID:ii/eXkg0
ヴォルガノス 「…………(ズズズ)」
キリン 「あぁ! 待ってください!」
ヴォルガノス 「(トプン)」
キリン 「行ってしまった……」
クック 「キリンちゃん、私達も歩き回って探そう。早く」
キリン 「……あんな方だったとは思わなかったわ。トトスさんとは全然違う……!」
412 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:41:54.30 ID:ii/eXkg0
クック 「ヴォルガノスさんは、損得で動くような男ではないよ」
キリン 「え……?」
クック 「彼は義理人情を最も大切としている。私からの頼みだ。無碍にしたりはしないと思う」
キリン 「それじゃ……」
クック 「ああ。しかし私達も時間を無駄にはできない。女児が待っているからな」
キリン 「……はい!」
413 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:43:58.81 ID:ii/eXkg0
―火山、西エリア―

アカムトルム 「ふぁぁぁあ……やぁねぇ。メイクの時間くらいとってくれないのォ? こんなんじゃアタシ恥ずかしい! 最悪よ!」
銀レウス 「ガタガタ抜がすなぃ! くっちゃべってる暇ァあっだら、とっどと足動がせや!」
アカムトルム 「ひぃっ、やめて、顔近づけないで。老人の臭いが美肌に移っちゃう!」
銀レウス 「やかまし!」
414 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:48:07.34 ID:ii/eXkg0
バサルモス 「……俺達は危険だから下がってろってことだけど……女児ちゃん、だっけ。大丈夫?」
女児 「うん。頭に乗せてくれて、ありがとう」
バサルモス 「俺、人間の女の子って初めて見たよ。女の子って、鱗がないんだね」
女児 「うろこ?」
バサルモス 「ママが、人間は大きくなると鱗が生えるって言ってた。君もそうなの?」
女児 「(よろいのことかな……)どうだろ……」
415 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:50:07.51 ID:ii/eXkg0
銀レウス 「……ぬっ。ここで止まれぃ」
アカムトルム 「…………人間の臭いね。やぁねぇ。何この数」
バサルモス 「おじさ……お姉ちゃん。臭いだけで分かるの?」
アカムトルム 「アタシを誰だと思ってるのーぅ! 夜の女王って呼ばれてたのよ!」
バサルモス 「女王……?」
416 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:50:57.34 ID:ii/eXkg0
アカムトルム 「火薬の臭いも多いわねぃ。あら、血の臭い。グラビちゃん、やられちゃったのねェ。だらしないわぁ」
バサルモス 「パパが!? おじさん、パパは大丈夫なの!?」
アカムトルム 「ええ。まだ息はあ、おじさん!?」
銀レウス 「アカム。おめ、手っ取り早ぐ突っ込んで、グラビだけ奪い返じで来い。人間はなるべく殺すでねぞ。おらが援護するだ」
417 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:54:56.45 ID:ii/eXkg0
アカムトルム 「……えぇ? やぁだぁ、めんどくさいぃ(くねくね)」
銀レウス 「じゃかしわ。とっとど帰りでんなら、言う通りにせ」
アカムトルム 「奇襲は嫌いじゃないけどぉ。突撃したら、お肌が汚れちゃうじゃない」
銀レウス 「ええがら行け」
418 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:56:04.66 ID:ii/eXkg0
アカムトルム 「やぁよ。アナタ、アタシのつるんつるんの肌を何だと思ってるの!」
銀レウス 「全力でささくれ立っどるでねが」
アカムトルム 「なっ……きぃぃ! 誰であろうと、アタシのお肌を馬鹿にするのは許さないわ!」
銀レウス 「おめの特徴なんざ無駄に長ェ牙だけなんだがら、四の五言うんじゃね!」
アカムトルム 「人が気にしてることをォォ!」
419 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:57:23.88 ID:ii/eXkg0
バサルモス 「……あぁ……本当だ。人間達が、あんなに沢山列を作って出てきた……」
女児 「ハンターが…………」
女児 「(ぶるぶる)」
バサルモス 「どうしたの? ハンターが怖いの?」
女児 「(こくり)」
420 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:58:37.40 ID:ii/eXkg0
バサルモス 「えぇ? だって、君同じ人間だろ……何で………………あっ! パパだ!!」
女児 「……! (本当。黒い竜さんにそっくり……)」
バサルモス 「あんなに縛られて、杭を打ち込まれて……パパは確かに乱暴者だけど、時々俺に優しくしてくれるんだ……」
女児 「…………」
バサルモス 「ママも俺も、優しいパパが大好きなんだ……なのに、あんな風に!!」
421 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 21:59:46.51 ID:ii/eXkg0
アカムトルム 「あぁ……何かヤル気なくしちゃったなぁ……」
銀レウス 「おめそごに直れ。引っぱたいてやっがら」
アカムトルム 「脱力系って感じ? 気分が乗らないっていうかぁ?」
バサルモス 「火山を出ちゃうよ……! お……姉ちゃん、早く!!」
422 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:01:30.38 ID:ii/eXkg0
アカムトルム 「純情ボウイ……深く傷ついたアタシの心に、容赦なく鞭を入れようとするのね……でも、嫌いじゃないわそういうの」
バサルモス 「早く!!」
アカムトルム 「あぁん! そんなに必死な目でアタシを見ないで! 我慢が……我慢ができなくなっちゃう!!」
バサルモス 「さっきから何言ってるの!?」
423 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:02:59.73 ID:ii/eXkg0
バサルモス 「じいちゃん、この人駄目だよ! 何か別の世界の人だよ!」
銀レウス 「ちぃ。しがたねな。じいちゃん一人でやってみっが……」
バサルモス 「でも、あの人数のハンター相手に……」
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 22:04:17.20 ID:D7qiecUo
ガルルガ相手に3乙しちまったぜ・・・
425 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:05:54.64 ID:ii/eXkg0
銀レウス 「ナメんでねぇ。じいちゃんは、昔ィばあちゃんと『悪運の踊り子(バッドラックダンサー)』て呼ばれてだぐれぇだ」
バサルモス 「じいちゃん、無理だよ!」
銀レウス 「死んだらそごまで、悪運(バッドラック)と踊る(ダンス)っちまっだっでこどよ! まだおらの運は尽きでねェ!」
バサルモス 「俺も行く。じいちゃん、俺も……」
426 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:07:37.70 ID:ii/eXkg0
×××× 「(ヒュオォォォ!)ギャオオオオオオ!」
女児 「ひっ……」
バサルモス 「うわっ! 何か頭の上を飛んでった!」
銀レウス 「ありゃ……ガルルガの小僧でねか! 何すでんだあいづ!」
アカムトルム 「(ピクッ)ガルルガ……?」
ガルルガ 「がぁぁああ! 死ね! 死ねぇぇえ! くそ人間どもぉっぉお!(ゴウッ! ゴウッ!)」
銀レウス 「……あんのバカ! めたらやっだら暴れ始めおった! 奇襲作戦が台無しじゃい!」
427 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:09:27.47 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(人間……)」
ガルルガ 「(……人間……)」
ガルルガ 「(どいつもこいつもくたばれ……)」
ガルルガ 「(くたばれ!!)」
ガルルガ 「(かかさまの墓前で笑うか……! てめぇらのその汚く下品な声を響かせるか!!)」
428 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:11:31.25 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(許せねェ許せねェ絶ッ対に許せねェ!!)」
ガルルガ 「ガァァアア! (ゴウッ! ゴウッ!)」
ガルルガ 「(皆殺しだ! こいつら一匹たりとも、生かして帰すものか!)」
ガルルガ 「(一人残らず皆殺しだ!!)」
429 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:13:54.89 ID:ii/eXkg0
初心者ハンター達 「(ズドォォォン!)うわああ!」
初心者ハンター達 「(ズゥゥゥン)ひぃいい! 何だ!? ただの獲物の運搬じゃなかったのかよ!」
初心者ハンター達 「(ドォン!)ぎゃああ!」
オトモアイルー達 「ギニャァア! このガルルガ尋常じゃねェニャァァ!!」
オトモアイルー達 「パねェ! マジパねェニャァアア! ギニャアア!(ズドォォン)」
初心者ハンター達 「何だこいつ!? 早ェ! うわああ!」
初心者ハンター達 「くそっ! 撃て! ありったけ撃ちこめ!!」
430 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:17:20.24 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「!!」
初心者ハンター達 「構えろォォ! 撃て!!(ズドドドドドド)」
ガルルガ 「ギャオオオオ!!」
初心者ハンター達 「! 効いてる!」
初心者ハンター達 「この数で集中砲火すりゃ、俺達だって!!」
ガルルガ 「ギャァア! グ……ガアア!(ドドドドド)」
431 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:21:16.73 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(ちぃぃぃ! こいつら、弱ェくせに!)」
ガルルガ 「(群れねェと何もできねェくせに!! 弱くて卑怯なゲス野郎どものくせに!!)」
ガルルガ 「(俺はやれる……俺は違う! 独りでもやれる!)」
ガルルガ 「(人間は許さねェ……やつらを庇うクズどもも許さねェ! 全部敵だ!)」
432 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:22:26.94 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(敵だ! 俺は一人で殺れる! 敵なんだ!! 敵を殺せる!)」
ガルルガ 「(そうだろォ……俺は強いんだ……)」
ガルルガ 「(俺は強いはずなんだ!! 強いはず……)」
ガルルガ 「(強い……)」
433 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:23:19.70 ID:ii/eXkg0
初心者ハンター達 「死ねぇ!!(ドォォォン!)」
ガルルガ 「!!? (ズッ……ドォォォ!)ギャアアア!」
初心者ハンター達 「手甲榴弾がモロに入ったぞ! 畳みかけろ!!」
初心者ハンター達 「(ズドドドドドド)」
ガルルガ 「ガガ……ガ……(よろ……)」
434 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:25:11.93 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(倒れねェ……俺は倒れねェぞ……)」
ガルルガ 「(ここで倒れたら、あの時と同じだ……)」
ガルルガ 「(卑怯で下衆な手で、また……)」
ガルルガ 「(俺はやられねェ……こいつらなんかに……このちっぽけなクズどもになんて負けねェ……)」
ガルルガ 「(俺は……)」
ガルルガ 「(ズゥゥゥン)……!! …………ッ」
初心者ハンター達 「が……顔面ド真ん中だ! どうだ!!」
435 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:25:47.78 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(ガクガク)」
初心者ハンター達 「こ……こいつ、これだけ撃たれて、まだ倒れねェ……!!」
初心者ハンター達 「どうなってんだ! この数でやれねェ相手じゃねぇはずだろ!!」
ガルルガ 「…………」
436 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:27:54.65 ID:ii/eXkg0
ガルルガ 「(あァ……前にもこんなことが……)」
ガルルガ 「(奴らが、遅れて助けに来て……)」
ガルルガ 「(そのせいで、かかさまは……)」
ガルルガ 「(そうだ、奴らが遅れてきて……こいつらが下衆すぎたから……)」
ガルルガ 「(俺は弱くない……俺は独りでも……)」
437 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:28:30.93 ID:ii/eXkg0
アカムトルム 「ギャオォォォォオオ!(ズンズンズンズン)」
ガルルガ 「……(何だ……赤い、でっけェ……)」
ガルルガ 「(あの……役立たず……)」
アカムトルム 「シャァァアア!」
初心者ハンター達 「…………な……何だアアッァ!?」
オトモアイルー達 「ビィェアアアア!!」
初心者ハンター達 「覇竜!? 何でこんな、里の近くに!!!」
アカムトルム 「ガァアアア!(ズゥゥゥン)」
初心者ハンター達 「ぎゃああああ!」
438 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:47:45.29 ID:ii/eXkg0
お疲れ様でした。書き溜めの分が終わってしまいました
今日は休ませていただきます

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/87/img323c63b2zikczj.jpeg

明日にはXlinkを設定できると思いますので、もしご一緒に遊んでくださるという方がいらっしゃいましたら、予定を決めて狩りに行きましょう

それでは、失礼させていただきます
需要があるかどうかは分からないのですが、次で第4章は終わらせたいと思います
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 22:48:34.45 ID:lLgUPsAO
三毛猫氏どうした?
どうしたんだ?
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 22:49:22.02 ID:x52OgWAo
乙でした!
ごゆっくりお休みください。
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 22:50:47.59 ID:lLgUPsAO
おお 乙です
ビックリしたよ

俺は見てるよ
続きが待ち遠しい
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 22:54:14.96 ID:v7sx4Zoo
乙です
おやすみなさい
443 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/14(木) 22:56:03.51 ID:ii/eXkg0
>>439
すみません、少し脳が停止しておりました
ご心配痛み入ります

フロンティアはあまりやっていないのですが、2ndGならやっています
ソロが多いので、ハンターランクはG★2で止まっています
3もやりたいのですが、ウィーをどうしようか考えています。くるぺっこは倒したいですね

Xlinkのことも良く分からないのですが、設定ができたら書き込ませていただきます
何かありましたら、教えていただけると嬉しいです

明日で一週間が終わりますね。かなり寒いですが、みなさんも体調にお気をつけください
それでは、おやすみなさい
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/14(木) 23:05:33.96 ID:KzWNOESO
乙。おやすみ〜
VIPの時から見てるけど、相変わらずおもしろいです。
頑張ってください
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 23:12:50.09 ID:WiLb74U0
ちくしょう
こんなSSを読んだせいで倒せるモンスターが激減しちまった!!!
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/14(木) 23:14:31.12 ID:Rl2nBEDO
あぁ面白かった 乙ノシ
日々の楽しみになってるよ
だが 身体優先で頼むぜww
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/14(木) 23:45:42.42 ID:k2HG4ISO
乗り遅れた!オツ!
気温差激しいからみんな気をつけてね
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/15(金) 00:01:04.32 ID:lD9tc0g0
毎日21時にスレチェックが既に習慣になってます。三毛猫さんこれからもよろしくノシ
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/15(金) 00:39:46.15 ID:blJ/6IAO
開始5分前までいたのに、寝ちまったよ

で今読んだよー
またいいところで切りおって…wwwwww
面白いし絵も上手いし素敵です

次も楽しみにしてますね

三毛猫さんも体調気をつけてくださいね
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/15(金) 07:39:17.88 ID:BfiW4IAO
あるセリフのせいで、銀レウスが三連ピアスしてることに脳内変換されちまった。
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/15(金) 13:14:07.07 ID:MvOKUGEo
乙でした
需要ありまくりなので気にせず投下してください
毎日の楽しみになってます
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/15(金) 20:07:03.70 ID:JfHz0mEo
いつのまにかパー速にうつってたのか
453 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/16(土) 02:01:14.93 ID:peBrQvM0
みなさん、ありがとうございます

こんばんは。予想を遥かに超えて、Xlinkとルーターの設定にてこずっています
難しいですね。途中で気持ちが悪くなりました

何とかルーターは解決したのですが、Xlinkに登録後、どうしてもログインをすることができず、今日は諦めました
どうやらサーバーが落ちているようですが、私の設定が悪いのかどうかよく分からないです

ここまで難しいものとは思ってもいませんでした
明日も引き続き設定をいたしますが、そのせいで今日は本編を書くことができませんでした
少し延期をさせていただくかもしれませんが、その際はまた、ここでお知らせをさせていただきます
454 : [sage]:2009/05/16(土) 02:02:11.93 ID:OkCHStAo
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1241584096/
諦めるな
明日にでもここで聞けばいい
ちゃんとテンプレ読んで質問しろよー
おやす
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/16(土) 02:39:00.11 ID:YZiKkgIo
昨日から鯖落ちてるっぽいね
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/16(土) 03:57:11.73 ID:53gfjGU0
>>443
俺もYAMADAで機械買って三毛猫さんと狩りに行きたいだろ
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/16(土) 07:23:45.18 ID:lUbeaD2o
kai鯖復旧したくさい
俺も行きたいけど部屋すぐ埋まるだろうなww
458 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/16(土) 20:40:01.18 ID:drBgSTA0
Xlinkに登録できました。名前はMikenekoMilkです
今日は、申し訳ありませんが書き溜めをすることができませんでした
明日か明後日の21:00よりに延期をさせてください。すみません

一応、繋いでオンラインで2ndGをプレイすることができるようになりました
どなたか、一緒に狩りに行ける方は、21:00から5−2のプレイエリアで待機していますので、お越しください
パスワードは『kuck』です
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/16(土) 21:55:33.33 ID:Cu8AyEAO
三毛猫氏が書きたい時に書けばいいさ
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/16(土) 23:32:32.62 ID:Pd/dE6AO
でも更新がなかった日の虚無感は異常
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/16(土) 23:39:53.45 ID:PxYVEEIo
今頃皆で楽しく狩ってるのかねぇ
こっちはkai環境ないから一人でレウスの尻尾天鱗リタマラやってるよ
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/16(土) 23:50:37.67 ID:EAju.kAo
三毛猫氏よ
キャラ名RYTHMだがkaiではすまんかった
トラブルがあって復帰できずにいた
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 01:48:53.95 ID:Uyllos6o
やっと見つけたぞ……
前スレが落ちてから毎日

リオレウス 「最近妻のDVが酷すぎる」
というタイトルで書き込ませていただきます

この言葉を信じてVIPとパー速で検索してたのに全然引っかかってこないと思ったら……
ちゃんとあってよかったず
464 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 02:32:06.61 ID:IOvjNss0
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/08/imgf74c10ddzikczj.jpeg

申し訳ありません。明日、日曜日21:00〜は更新するようにいたします
また、Kai接続が可能な方は、お時間と名前、場所をご指定いただければ、向かわせていただきます

>>462
お疲れ様でした。楽しかったですよ
また、一緒に遊びましょう

>>461
kai接続される際、分からないことがあれば、お力になれるか分かりませんが、ご質問ください

>>463
一応VIPに立てたのですが、パー速移動の要請がありましたので、こちらにて続きを書かせていただいています
検索ありがとうございます
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 20:56:34.70 ID:apbZX9co
そろそろかな?
466 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:01:41.22 ID:IOvjNss0
こんばんは。4章を書きましたので、分量は少ないですが投稿の方をさせていただきます
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 21:02:15.91 ID:fO8PSEko
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
468 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:02:40.41 ID:IOvjNss0
―火山、中央エリア―

ハンマー 「!? 何だ、前が随分と騒がしいな……」
ヘビィ 「(ダダダダ)ハンマー、大変だ! 覇竜が出た!! 初心者達じゃ太刀打ちできねぇ!」
ハンマー 「何だと!? シュレイド城の時に出た、あの赤い竜か! どうしてこんなところに!」
ヘビィ 「分からねぇが、この戦力で相手にするのは危険すぎる。獲物を置いて逃げるぞ!」
469 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:03:15.34 ID:IOvjNss0
ハンマー 「……!(ダッ)」
ガンランス 「ハンマー! てめぇどこに行くつもりだ!」
ハンマー 「襲われた初心者達を助けに行く。お前達は、他の初心者達を連れて、早く村に避難するんだ!」
ヘビィ 「お前一人じゃ無茶だ!」
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/17(日) 21:03:19.63 ID:XwevRUo0
待ってました!
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 21:04:02.00 ID:sQbRg.SO
>>466
こんばんは。今日も楽しみにしながら見てます
472 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:04:44.93 ID:IOvjNss0
初心者ハンター達 「ぎゃあああ!(ズドォォォン)」
オトモアイルー達 「ギニャァァァ!!(ドォォォン)」
ハンマー 「(こ……これは……)」
アカムトルム 「ギャォォォォォォ!」
ハンマー 「(大きい……この道具と装備では、戦うのは無理だ……!)」
ハンマー 「(初心者達を、何とか逃がさなければ)」
473 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:08:28.64 ID:IOvjNss0
アカムトルム 「(ググ……)ゴォォォォォオ!」
ハンマー 「ぐっ……!!(すさまじい吼え声だ……)」
初心者ハンター達 「う……うわぁ……(ガクガク)」
アカムトルム 「(ズン、ズン、ズン)」
ハンマー 「! 何をしている、逃げるんだ!」
474 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:10:28.93 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(ダッ)うぉぉぉぉおお!(ズンッ)」
アカムトルム 「…………(ズン、ズン)」
ハンマー 「くそ……効いていない!? やはりこれでは……うおおお! っぉらあ!(ズンッ、ズンッ)」
アカムトルム 「(ぎょろ)…………(グググ)」
475 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:11:40.11 ID:IOvjNss0
ハンマー 「! (あれは、突進の構えだ……まずいぞ!)」
初心者ハンター達 「ハンマーさん!!」
ハンマー 「逃げろ!」
アカムトルム 「(ズンズンズンズンズン)」
ハンマー 「(ドゴォォ!)ぐぁあああ!」
476 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:12:48.83 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(ズシンッ)…………が…………」
アカムトルム 「…………(ぎょろ)」
ハンマー 「(ま……まずい。直撃してしまった……)」
ハンマー 「(次に踏まれたらお終いだ……!!)」
477 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:13:37.57 ID:IOvjNss0
アカムトルム 「…………(くるっ)……(ズンズンズン)」
ハンマー 「(何……?)」
ハンマー 「(俺を無視した……? 何故……)」
478 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:14:20.96 ID:IOvjNss0
アカムトルム 「(はぁ、何かめんどくさいのがいっぱいいるわ……)」
アカムトルム 「(いちいち相手してもらんないわ。とっととグラビちゃんを連れて帰りましょ)」
アカムトルム 「(………………)」
アカムトルム 「(……ガルルガちゃんはどこかしら……)」
479 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:16:36.74 ID:IOvjNss0
アカムトルム 「(……いた……)」
アカムトルム 「(随分痛めつけられたようだけど、命に別状はないみたいね……)」
アカムトルム 「(弱いハンター達だったからかしら……)」
アカムトルム 「…………」
480 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:17:47.61 ID:IOvjNss0
ガルルガ 「…………はぁ……はぁ……」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「…………」
アカムトルム 「そう睨まないで欲しいわよーぅ。折角助けてあげたんじゃなーぃ?」
ガルルガ 「…………」
481 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:18:11.42 ID:IOvjNss0
アカムトルム 「……(ボリボリ)んま、別に恩を売る気はないけどねぃ。それじゃ、アタシはもう戻るわ(グイッ)」
グラビモス 「………………」
ガルルガ 「…………」
アカムトルム 「気をつけて戻んなさいよぅ」
482 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:19:04.54 ID:IOvjNss0
ガルルガ 「…………誰が、助けてくれと頼んだ……?」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「……何してくれてんだてめェ……? あの時も……」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「てめぇらが、もう少し早く来てりゃ…………」
483 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:20:45.17 ID:IOvjNss0
ガルルガ 「助けたつもりか……恩着せたつもりか……? 誰が頼んだよ……てめぇらみてえな役立たずに……」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「助けらんなかった、てめぇらみてぇなくそ野郎に誰が何を頼んだァァ! 余計なことしてんじゃねぇぞ!!」
アカムトルム 「……別にィ。アタシはこの子回収に来ただけだしぃ(ぐい)」
グラビモス 「…………」
484 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:22:16.16 ID:IOvjNss0
ガルルガ 「…………」
アカムトルム 「死にたいンなら、勝手に死ねばァ? ほら、人間残しといてあげたわよぅ?」
初心者ハンター達 「うう……ぐぅ……」
オトモアイルー達 「ニャ……ガ……」
ガルルガ 「…………ふざけんなよ…………」
485 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:24:00.42 ID:IOvjNss0
ガルルガ 「強いつもりか……? いつでも殺れるってか!? 何だその余裕……役立たずのくせに、何だその顔はァ!!」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「はぁ……はぁ……」
アカムトルム 「……背中、乗ってく?」
486 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:24:37.52 ID:IOvjNss0
ガルルガ 「…………」
アカムトルム 「あっそ。じゃ、またどこかで生きてたら会いましょ。アタシ帰る」
ガルルガ 「(ペッ)」
アカムトルム 「……(ズンズンズン)」
487 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:26:42.51 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(何だ……? 覇竜と、あの黒狼鳥、何か吼え合っていたようだが……)」
ハンマー 「(戦うわけではないのか……?)」
ハンマー 「(覇竜が、捕まえた鎧竜をくわえている……)」
ハンマー 「(くそっ……折角捕獲したのに……!)」
ハンマー 「(あれだけの肉と素材があれば、村もしばらくは……)」
488 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:28:20.55 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(………………)」
ハンマー 「(……いや、引き上げてくれたのなら、良かった……)」
ハンマー 「(初心者達を、早く避難させなければ……)」
初心者ハンター達 「うう……痛ェよ……」
オトモアイルー達 「…………ニ゛ャァ…………」
ハンマー 「(初心者では仕方がないが……覇竜一匹で、ここまで……ほとんど壊滅じゃないか……)」
489 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:29:20.84 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(黒狼鳥は……動かない)」
ガルルガ 「………………」
ハンマー 「(奴一匹だけなら、俺でもやれるかもしれない……しかし……)」
ハンマー 「(今は、初心者達の避難が先だ……)」
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/17(日) 21:30:44.21 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(また覇竜が襲ってくるかもしれない……)」
ハンマー 「(それに、ここは天井が低い洞窟だ……)」
ハンマー 「(崩落してしまったら大変だ)」
ハンマー 「(刺激しないように、離れるべきだ……)」
491 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:31:50.46 ID:IOvjNss0
―火山、中央エリア、崖の上―

銀レウス 「はぁ……はぁ……キバ代め、一体いきなりどうしたんだいの……」
バサルモス 「見て、爺ちゃん! 人間達が沢山倒れてる!」
銀レウス 「! キバ代がやっだんか!」
492 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:32:41.03 ID:IOvjNss0
バサルモス 「!! パパだぁぁ!! おじさんが、パパをくわえてる!!」
銀レウス 「よっしゃ。まだ息はあるみでぇだな。ガルルガも……随分怪我をしでおるが……」
女児 「(ぶるぶる)」
バサルモス 「女児、大丈夫だよ! おじさんが、悪いハンターをやっつけてくれたよ!!」
493 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:33:44.05 ID:IOvjNss0
女児 「う…………うん…………」
バサルモス 「強いんだね、あの人!! ただの変態じゃなかったんだ! よかった!」
銀レウス 「キバ代め……はよ戻ってごいっつの……バサル、じいちゃんがガルルガのバカ坊主のどこに行ぐがら、おめはこごにいろ」
バサルモス 「爺ちゃん、俺も行くよ。もう人間なんて怖くないよ!」
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/17(日) 21:35:47.65 ID:IOvjNss0
銀レウス 「あほだら。女児もいんだ。おめは女の子守っでろ。それに、人間は何すっがわがんねがらな」
女児 「…………」
バサルモス 「わ……分かった。爺ちゃん、大丈夫?」
銀レウス 「バッドラック(悪運)の申し子をナメんでねぇぞ(バサァ)」
バサルモス 「(…………婆ちゃんはハードラック(不運)の踊り子って言ってたんだけど、どっちが本当なんだろう……)」
495 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:36:59.99 ID:IOvjNss0
―火山、中央エリア―

銀レウス 「(バサァ、バサァ)」
ハンマー 「! あれは、銀火竜だと!?」
ハンマー 「(ま……まずいぞ。こんな状況では、相手にするどころの話ではない……!)」
ハンマー 「お前達、早く起きろ! ここから避難するんだ!!」
496 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:37:50.00 ID:IOvjNss0
初心者ハンター達 「うう……(よろよろ)」
オトモアイルー達 「ご主人様たち……しっかりするニャ……(よろよろ)」
ハンマー 「(仕方ない……ここは、俺が時間を稼ぐしか……)」
ガンランス 「(ダダダ)ハンマー! まだなのか! ……!! あ、あれは……銀火竜!? それにまだ覇竜もいやがる!」
497 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:42:13.69 ID:IOvjNss0
ガンランス 「ハンマー! 何してる!? 早くそこから離れろ!!」
ハンマー 「しかし、まだ初心者達の避難ができていない!」
ガンランス 「ちぃぃぃ! (バッ)撃つぞ、伏せろ!」
ハンマー 「(あれは、打ち上げ樽爆弾G……!)やめろ、ここでそんなものを使うな!!」
ガンランス 「くたばれぇえ!(ドドドドド)」
498 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:42:51.25 ID:IOvjNss0
銀レウス 「!(サッ)」
ハンマー 「(崖に……)」
ガンランス 「くそっ、全部避けられた……! ? ……何だ? 地震か……?」
ハンマー 「崖が崩れるぞ! 早く避難を!」
初心者ハンター達 「ひぃぃぃぃ!!」
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 21:43:15.01 ID:wGAJOADO
リアルタイム来た
三毛さん頑張って
500 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:43:32.91 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(ズゥゥゥン)くっ……岩がどんどん落ちてくる……!」
ハンマー 「ガンランス、初心者達を誘導してやってくれ!」
ガンランス 「あ……ああ!」
ハンマー 「(俺もここを離れなければ……)」
501 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:44:29.40 ID:IOvjNss0
ハンマー 「……!?」
ハンマー 「(何だ!?)」
ハンマー 「(崩れていく崖の上に、何かいる……)」
ハンマー 「(あれは、岩竜の子供……!?)」
502 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:45:18.43 ID:IOvjNss0
ハンマー 「(何か、背中から下に落ちた……)」
ハンマー 「(!! 人間だ!!)」
ハンマー 「(子供!? どうしてこんなところに!!)」
ハンマー 「(下は溶岩だぞ!! それに、ここからでは間に合わない……!!)」
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/17(日) 21:46:35.69 ID:nhAys1o0
まさかの「不運と踊っちまった」発言ww
504 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:48:46.81 ID:IOvjNss0
―火山、中央エリア、崖の上―

バサルモス 「うわあああ! 崖が、爆発した!!」
女児 「きゃあああ!」
バサルモス 「お……落ちる! (ガシッ)ひぃぃぃい!」
女児 「(ズルッ)えっ……」
505 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:52:04.29 ID:IOvjNss0
バサルモス 「女児!? ちゃんとつかまって!!」
女児 「(グラグラ)きゃああ!」
バサルモス 「女児! 女児ー!!」
バサルモス 「女児が! うわああ!」
506 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:53:48.79 ID:IOvjNss0
―火山、中央エリア、入り口―

クック 「な……何だ、この揺れは……!」
キリン 「地震……!? 洞窟が崩れているんだわ!」
クック 「くそっ(バサッ)女児ー!」
キリン 「おじさま! 私も行くわ!(ダダッ)」
507 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:54:40.32 ID:IOvjNss0
クック 「……アカムトルムだ! それに、ガルルガさんもいるぞ! あそこにいるのは銀さんか……!」
キリン 「ガルルガさん……女児ちゃんを、ここに連れてきた人ね!」
クック 「人間達が沢山避難していく……この崩落は、アカムトルムのせいなのか……?」
508 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:55:18.32 ID:IOvjNss0
クック 「(いや、違う……火山で暮らす竜が、住処を壊すことなど考えられない……)」
クック 「(人間達か……!)」
クック 「(もしかして、こんな場所で爆弾を使ったのか……!!)」
キリン 「おじさま、あそこ!!」
509 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:56:44.66 ID:IOvjNss0
クック 「! あれは……バサルモス君! それに……」
キリン 「背中に、女児ちゃんが!」
クック 「助けなければ……!(バサッ)」
キリン 「女児ちゃん! 今……」
510 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:58:25.91 ID:IOvjNss0
キリン 「……!!」
クック 「何ィィ! 落ちた!!」
キリン 「そんな……きゃああああ!」
511 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 21:59:25.56 ID:IOvjNss0
クック 「(ヒュゥゥゥゥ)女児ぃぃ!」
女児 「……! (おじさんの声が……)」
女児 「(だめ……おちて……)」
女児 「(熱くて……目が……)」
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 22:00:17.82 ID:zVum2qso
ガルルガァァァアアアアア!!
513 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:00:25.81 ID:IOvjNss0
クック 「(ジュウウウ)ぐあああ! (溶岩の熱が……)」
クック 「(前が……前が見えん!)」
クック 「女児ー!!!」
514 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:01:36.90 ID:IOvjNss0
クック 「あ……!」
クック 「…………!!!」
クック 「(どこにもいない……!!)」
クック 「(女児……!)」
クック 「(女児! まさか……)」
515 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:02:28.81 ID:IOvjNss0
クック 「(間に合わなかったのか……!!)」
クック 「(目の前で……見えていたのに! この目に、落ちる姿が見えていたのに!)」
クック 「(そんな、そんなバカな!)」
クック 「(そんな……!!)」
516 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:03:45.46 ID:IOvjNss0
クック 「(私は、一度ならず二度までも……)」
クック 「(目の前で、子供を助けられなかったのか!)」
クック 「(助けられた……)」
クック 「(もう少し早く来ていれば、助けることができた……!)」
クック 「(私は……!)」
クック 「(…………)」
517 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:04:53.46 ID:IOvjNss0
クック 「(グルルルルル……)」
クック 「人間……!」
クック 「何故だ……! 何故こんなことを……」
クック 「何故こんなことをしたぁぁ!」
クック 「私たちが何かをしたか!? 女児が何かをしたか!!」
クック 「何故だぁぁ!(バサァッ)」
518 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:07:11.67 ID:IOvjNss0
ハンマー 「……! 怪鳥が、こっちに突っ込んでくる!」
クック 「ガァァアァ!(ヒュゥゥゥ)」
ハンマー 「くそ……!」
初心者ハンター達 「はぁ……はぁ……」
ハンマー 「(まだ避難が……)」
ハンマー 「(迎え撃つしかない!!)」
519 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:08:49.87 ID:IOvjNss0
クック 「グォォォォォ!!」
ハンマー 「(ガチャコン)…………っおおお!(ブゥン)」
クック 「(ドゴォ)ッ…………ガァァ!」
ハンマー 「何ッ!? 頭に直撃したはずなのに……」
520 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:10:18.83 ID:IOvjNss0
クック 「ゴォォォォ!」
ハンマー 「……!」
ヘビィ 「ハンマー! 何してる! 伏せろ!(ガチャコン)」
ハンマー 「(バッ)」
ヘビィ 「取っておきの拡散弾を食らわしてやる! てめぇらに一泡吹かせなきゃ帰れねェ!(ドォン!!)」
キリン 「おじさまぁぁ! よけてぇぇ!(ダダダッ)」
521 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:14:03.32 ID:IOvjNss0
クック 「……! キリンちゃん!?」
キリン 「(ドゴォォォッ)きゃあああああ!」
キリン 「(ズゥン)…………! …………」
クック 「あ……あぁ……キリンちゃん!?」
ヘビィ 「ざまあみろ化け物め! ハンマー、早く来い!(ガシャコン)」
522 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:15:38.59 ID:IOvjNss0
キリン 「…………ゲホ……ゲホ…………」
クック 「許さん……貴様ら……貴様らああ!(ギャォォォォォ!!)」
ハンマー 「(あれは、キリン……?)」
ハンマー 「(確か、先日……村の道具屋に、キリンのたてがみが……)」
ハンマー 「(俺は、あの時女の子を見た……)」
ハンマー 「(まさか、さっき溶岩に落ちていったのは、あの子か!?)」
523 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:16:09.30 ID:IOvjNss0
ハンマー 「……!! 天井が!」
初心者ハンター達 「うわあああ!」
ハンマー 「早く行くんだ!(ドンッ)」
初心者ハンター達 「ハンマーさん!」
ヘビィ 「ハンマー!!」
ハンマー 「(くそっ……頭上から、大きな岩が……)」
ハンマー 「(よけられない……)」
524 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:17:19.66 ID:IOvjNss0
―旧火山、入り口―

ナナ・テスカトリ 「……あなた様、急いで。火山の溶岩が揺れております。人間が何かを……」
テオ・テスカトル 「ああ……しかし、クシャル姉妹を呼びに猫を走らせたが……今からではとても……」
ナナ・テスカトリ 「溶岩の中から、急行するしかありませぬ」
525 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:18:31.51 ID:IOvjNss0
テオ・テスカトル 「待て、妻よ(ザザッ)」
ナナ・テスカトリ 「……!! これは……火山方角からの、溶岩川のかさが増えて、あふれ出している……!」
テオ・テスカトリ 「火山の溶岩川に何かがあったのだ」
ナナ・テスカトリ 「道が、塞がってしまっていますわ……大きな岩が流れてきて……」
526 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:19:44.56 ID:IOvjNss0
テオ・テスカトリ 「遠回りをするしかあるまい。急ぐぞ!」
ナナ・テスカトリ 「あなた様、お待ちください。あそこに何か……」
テオ・テスカトリ 「ぬ……あれは、ヴォルガノス君ではないか!」
ナナ・テスカトリ 「(ダダダッ)ヴォル君! どうしたのですか、こんなところに打ち上げられて……!!」
527 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:21:22.14 ID:IOvjNss0
ヴォルガノス 「………………」
テオ・テスカトル 「頭を、岩でひどく打っている……火山のマグマ層の中を、押し流されてきたのか……?」
ナナ・テスカトリ 「まだ息がある……あなた様、先に火山に向かわれてくださいまし。わたくしは、この子の手当てをいたします」
テオ・テスカトル 「うむ。あい分かった。よろしく頼む、妻よ(バッ)」
528 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:22:08.06 ID:IOvjNss0
ナナ・テスカトリ 「ヴォル君、聞こえますか? しっかりしてください、ヴォル君?」
ヴォルガノス 「ウウ……ヴ……」
ナナ・テスカトリ 「……良かった。呼吸もちゃんとしている……」
ナナ・テスカトリ 「しかし、溶岩から引き上げて、ちゃんと打撲の手当てをしなくては……」
529 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:23:08.94 ID:IOvjNss0
ナナ・テスカトリ 「……ん? ヴォル君の口から、何か……」
ナナ・テスカトリ 「皮……? 牙に引っかかっているわ……」
ナナ・テスカトリ 「(ごそごそ)……!! これは……!」
ナナ・テスカトリ 「人間の子供……!?」

第五章に続きます
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 22:29:23.06 ID:fO8PSEko
乙!
いい所で止めやがってぇぇぇ
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 22:29:32.27 ID:iwfUA2Qo
お、今日はここまでか。
三毛猫さん乙〜、。

しかし、ナズチの皮便利だなww
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 22:29:53.26 ID:wGAJOADO
毎日乙
インフル広がってるから皆気をつけろよ
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/17(日) 22:31:40.18 ID:UyHvvSko
乙!
毎日見てるよ
534 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/17(日) 22:35:34.08 ID:IOvjNss0
お疲れ様でした。書き溜めはここまでになります

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/44/img62bc34c2zik8zj.jpeg

次回は火曜日19日の21:00から投稿をさせていただきます
長い時間ありがとうございました

X−linkにも繋ぎましたので、HRフリーの初心者部屋にいることがあるかもしれません
MikenekoMilkというIDですので、お時間が合えば一緒に遊びましょう

それでは、おやすみなさい
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 22:51:07.24 ID:KohgrQIo
お疲れさまでした。
いつも楽しみにしてます。

風邪には十分注意してくださいね。
おやすみなさいませ。
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/17(日) 23:50:20.40 ID:mBd9/Bgo

ヴォルさんいい仕事するなあ
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 00:14:08.26 ID:N9UVVAAO
またしても寝過ごした!

やっぱりヴォルさんは可愛いだけの魚じゃなかったんだね!!
クック先生の特攻時の絶望感は異常だったwwwwクックじゃキレても強そうに見えない先入観が…wwwwwwwwwwwwwwwwww


次も楽しみにしてるね!!
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 00:44:17.70 ID:AhQ0qYDO
乙ノシ
あぁ・・ヴォルたんも討てなくなったwwwwww
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 00:44:29.32 ID:fYwc4SYo
otuptu
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/18(月) 00:58:19.25 ID:B1GstkDO
あれ?ナヅチって火弱かったような……



それよりもヴォルかっこよすぎだろwwwwww

GJ!
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 09:08:28.89 ID:UteXsYDO
乙です
今の火山の状況をハンターの立場で考えたら絶望的だ…
アカムに銀レウス、ガルルガ、バサル、クック、キリン、ナナ、テオ、ヴォル…
大連続狩猟なんてレベルじゃねーぞwwww
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 12:33:53.18 ID:foW0CsAO
>>541
丸裸にボーンククリのみで狩りに行くよかヒデェなwwwwwwwwwwwwwwww
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/18(月) 18:37:21.51 ID:1gJTYkQ0
乙!!
クソッ!!友達とヴォルガ罠ハメしようと思ったけど出来なくなっちまった・・・
モロコシでミラバルとダンスでも踊ってるかな

所で三毛猫さんはどこの機械でXlink?
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/18(月) 23:55:37.42 ID:ULJJvPc0
もうこの話し呼んでしまうとカニと去る以外狩れなくなってしまう!!
こうなりゃこれからはシェンガレオン狩りだーーーー!!!

>>541イヤヘたしたらクシャ姉妹まで来てたかもしれないんだぞ!!
   そうなったらG級四人でも逃げるww!!
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/19(火) 13:38:00.20 ID:Y4vKlSU0
X-Link繋げるようになりましたーー!俺歓喜ww
これは・・・楽しいww廃人にもお目に掛かれたww

三毛猫さん、お時間合ったら付き合います。どこまでもww
できればX-Linkに繋ぐ予定の時間とか日にちとか書き込んで頂けると幸いです。
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 13:49:31.18 ID:hQ4qc3Eo
そういや、今PS3でもできるんだっけ。
無線買うのもあれだし、やり方よう分からんけど有線繋げるだけでいいならやろうかなあ。
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 16:07:56.39 ID:ArknmVQo
逃げるとか無理じゃないの?
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/19(火) 20:00:45.52 ID:O4qXdq20
乙でした。このスレでモンスターが討伐できなくなった。モンスターにも家族がいると思うと・・・
549 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:04:47.99 ID:q28t1VY0
こんばんは。やはり、分量はあまり多くないですが投稿の方をさせていただきます
次の投稿までのスパンをなるべく早くしますので、ご了承ください

>>543
PSPで接続しています。最近、やっと安定してきました

>>545
おめでとうございます。設定が大変ですよね
今日、投稿が終わりましたら繋ぎますが、いかがでしょうか

>>546
PS3のことは良く分かりませんが、私はルーターから有線でPC→無線アダプタ→PSPと繋いでいます
無線ではなくても使えるようです
550 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:12:41.34 ID:q28t1VY0
イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 第5章

副題:お兄ちゃんの体から、あの女の匂いがする

―数年前、旧密林、昼―

ナナ・テスカトリ 「いいですか? みなさん。今日はキノコの見分け方を勉強します」
ティガ兄 「ふぁぁぁぁ……あ゛ッ!」
ティガ弟 「兄者、今日の晩飯どうする?」
551 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:13:40.79 ID:q28t1VY0
ティガ兄 「そういや、リオママが食いに来いって言ってたぞ」
ティガ弟 「まじでか! 今日はツイてるぜ」
ガノトトス 「君たち、授業中は静かにしてくれないか。先生の話が聞こえないじゃないか」
ティガ兄 「うるせー。キノコなんざ俺達は食わねェんだよ」
ティガ弟 「軟弱なてめーらにはお似合いだがな!! ゲッヘッヘ!」
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 21:14:02.09 ID:QPCsrp6o
こんばんは。待ってました。
私はPS3でアドホックパーティで時々やっています。
X-Linkつなげるようにするかな…
553 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:14:54.60 ID:q28t1VY0
ティガ兄 「おらどけよ!(ドンッ)」
ガノトトス 「うわっ」
ティガ弟 「ケッケッケッケ!(ズンズン)」
ガノトトス 「……何て乱暴な人たちだ……僕はやはり、彼らを好きにはなれないよ」
翠トトス 「ガノ、行きましょ。あの人達に構うことはないわよ」
ガノトトス 「……ふぅ。翠、体は大丈夫かい?」
554 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:16:05.48 ID:q28t1VY0
翠トトス 「ええ。赤フルフルさんのお薬を飲んだから、今日は平気」
ガノトトス 「そうか、良かった。帰りにまた、おじいさんのところに行こう」
翠トトス 「そうね。ほら、先生が先に行ってしまうわ」
ガノトトス 「これはしまった。行こう」
555 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:16:35.30 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「まずは、このキノコからです。みなさん、ここに集合してください」
ラージャン 「………………」
ガノトトス 「ラージャン君、どうしたんだい。ほら、みんな先に行ってしまうよ」
ラージャン 「…………(ドス、ドス)」
556 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:17:49.53 ID:q28t1VY0
翠トトス 「あの人、いつも何を考えてるかわからないわよね」
ガノトトス 「無口なだけなんじゃないかな」
翠トトス 「でも、少し前に、低学年の子が身包み剥がされるっていう事件があったわ。その子の話では、猿族だったって……」
ガノトトス 「うーん……でも、先生達も言っていただろう。確証がないのに責めることをしてはいけないって」
翠トトス 「そうなのだけれど……」
557 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:19:04.15 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「ここに生えているのは特選キノコです。こちらが厳選キノコ。違いが分かる人はいますか?」
ヴォルガノス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「ヴォル君、分かります?」
ヴォルガノス 「特選は色が薄い。厳選は土の中に少し埋もれていて、色が濃い……と、記憶している」
558 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:20:14.51 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「その通りです。よく勉強しているようですね。10点をあげましょう」
ヴォルガノス 「…………」
ティガ兄 「ケッ。それくらい俺らにも分かるぜ」
ティガ弟 「いい気になってんじゃねーぞ!」
ヴォルガノス 「…………」
559 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:21:12.12 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「それじゃ、ティガ兄君。このキノコが何だか分かりますか?(ゴソゴソ)」
ティガ兄 「あァん? おいおい先生、俺をナメてんのか」
ナナ・テスカトリ 「見分けることができれば、30点です」
ティガ兄 「………………」
560 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:22:17.99 ID:q28t1VY0
ティガ兄 「(ひそひそ)弟者、何だこれ」
ティガ弟 「(ひそひそ)知るかよ。ニトロダケじゃねぇか、赤いし」
ティガ兄 「(ひそひそ)でも変な臭いがするぞ」
ティガ弟 「(ひそひそ)腐ってんじゃね?」
561 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:23:10.28 ID:q28t1VY0
クシャルダオラ 「……(ボソ)マンドラゴラの小さいの」
ティガ兄 「! マンドラゴラの小さいのだ!」
ナナ・テスカトリ 「あら! ティガ兄君、ちゃんと予習をしてきたのですね。よくできました。これはマンドラゴラの幼体です」
ティガ兄 「ケケケッ、簡単すぎて反吐が出るぜ!」
562 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:23:43.03 ID:q28t1VY0
クシャルダオラ 「……(ニコニコ)」
錆クシャルダオラ 「……(ニコニコ)」
ティガ弟 「悪ィな」
錆クシャルダオラ 「……(ポッ)」
クシャルダオラ 「……(ポッ)」
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 21:23:57.95 ID:ygYBOboo
クサルかわいな
564 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:25:30.90 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「マンドラゴラは幼体ですと毒性は弱いのですが、成長したものを乾燥させると、強力な幻覚作用を発します」
ラージャン 「…………」
ナナ・テスカトリ 「ラオシャンロン様が、このキノコの無許可採集は禁止しています。間違って採ってきたりしてはいけませんよ」
ティガ兄 「へぇ。幻覚作用。ま、俺達にとっちゃ屁でもねぇけどよ!」
ティガ弟 「ゲッヒャッヒャッヒャ!」
565 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:26:18.89 ID:q28t1VY0
ガノトトス 「まぁ、あの人達は、常時ラリってるようなものだからね……」
翠トトス 「本当。もう少し静かにできないのかしら……」
クシャルダオラ 「…………」
錆クシャルダオラ 「……(チッ)」
566 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:27:50.03 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「駄目ですよ、この毒性は悪影響しかありません。依存性もあるので、興味本位で手を出してはいけません」
ティガ兄 「関係ねぇぜ。先生俺達をナメんなよ」
ティガ弟 「これくらいどーってことねぇよ(バッ)」
ナナ・テスカトリ 「あ、こら!」
567 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:28:50.06 ID:q28t1VY0
ティガ弟 「(ごくり)ゲヒャヒャヒャ! ……グッ!」
ティガ兄 「弟者!」
ナナ・テスカトリ 「ああ……耐性もないのに、そんなことをするから……」
ティガ弟 「(ぐるん)…………(ドサリ)」
クシャルダオラ 「!!」
錆クシャルダオラ 「小兄様!」
568 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:29:51.29 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「…………」
ガノトトス 「バカだね」
翠トトス 「ええ、バカね」
ナナ・テスカトリ 「はぁ……みなさん、少し自由行動にします。わたくしは、ティガ弟君を泉に運びますから(ぐいっ)」
569 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:31:05.30 ID:q28t1VY0
錆クシャルダオラ 「私もお手伝いします!」
ナナ・テスカトリ 「お願いできるかしら。ティガ兄君も、ほら早く尻尾を持って」
ティガ兄 「あ……ああ」
クシャルダオラ 「お兄ちゃん、私も行く」
570 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:32:14.41 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「…………」
ラージャン 「…………」
ガノトトス 「兄さん、あっちの方で休もう」
翠トトス 「私、釣りカエルを持ってきたわ」
ガノトトス 「いいねェ! ラージャン君も一緒にどうだい?」
ラージャン 「…………」
ヴォルガノス 「…………(ずい)」
571 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:33:32.83 ID:q28t1VY0
ラージャン 「……何だ? 俺に何か文句でもあるのか?」
ヴォルガノス 「…………」
ラージャン 「何とか言え(グッ)……何だその目は……」
ヴォルガノス 「手ェ……離してくんねェか……猿臭ェ」
ラージャン 「…………」
ガノトトス 「兄さん! ラージャン君も、こんなところで喧嘩はいけないよ!」
572 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:34:37.40 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「や……ただ、ちょっと……先日あっしの弟弟子が、旧砂漠でカツアゲ喰らったって話ィ聞いたンで」
ラージャン 「…………」
ヴォルガノス 「金色の毛の猿が見えたってなことだったんでねィ。あらま、そっくりさんがおるわ思ったわけよ」
ラージャン 「…………」
573 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:36:18.25 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「その金色の猿は、どうやら、弟弟子の竜玉を奪ってったらしいんだわ」
ラージャン 「…………」
ヴォルガノス 「あっしはそれを探してるんでね」
574 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:37:15.31 ID:q28t1VY0
ラージャン 「(バッ)…………」
ヴォルガノス 「どっかに落ちてたら、あっしまで届けてくんねェもんかと思っただけよ」
ラージャン 「……知らねェな。てめぇの頼みを聞く気もねェ」
ヴォルガノス 「や、見つかったらの話よ。見つかったらのな」
ラージャン 「……(ドス、ドス)」
575 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:38:09.42 ID:q28t1VY0
ガノトトス 「兄さん! いきなり喧嘩を売ることはないだろう。彼がやったという証拠はないんだよ」
ヴォルガノス 「…………」
翠トトス 「でも、モノブロス君、大事な竜玉を無くして相当落ち込んでいるわ。もしラージャンさんがやったとしたら、酷い話よ」
ガノトトス 「それはそうだけど……先生達も、彼に随分話を聞いたみたいじゃないか。僕達が、余計に手を出すことはないよ」
ヴォルガノス 「…………」
576 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:40:42.75 ID:q28t1VY0
ガノトトス 「それに、僕は彼にあげようと思って、新しい竜玉を作ってるんだ。ほら」
翠トトス 「まぁ! 隠れてそんなことをしてたの?」
ガノトトス 「兄さん、ラージャン君はブランゴ一族の御曹司だから、争ってもいいことはないよ」
ヴォルガノス 「………………」
577 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:41:31.39 ID:q28t1VY0
ガノトトス 「ほら、釣りカエルがあるよ。一緒に食べよう」
ヴォルガノス 「武士はそんなもの食わん……」
ガノトトス 「好き嫌いは良くないよ。カエルはこんなに美味しいのに」
翠トトス 「まだまだあるわ」
ガノトトス 「ヒャァ!」
ヴォルガノス 「………………」
578 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:42:01.74 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(ナナ先生、何故あそこでマンドラゴラなんてものを出した……?)」
ヴォルガノス 「(ありゃァ、麻薬……)」
ヴォルガノス 「(それに、わざとバカ弟が取りやすい位置に置いていたように見える……)」
579 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:42:29.93 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(幼体キノコだから、毒素は薄いはずだがィ……)」
ヴォルガノス 「(今時、バカじゃなければ、あれが危険なモンだってァ知っている)」
ヴォルガノス 「(牽制か……やっぱ……)」
ヴォルガノス 「(ラージャン………………)」
580 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:43:02.34 ID:q28t1VY0
―火山、崩落時、中央エリア―

ヴォルガノス 「! (何ィ。洞窟が崩れかかってる)」
ヴォルガノス 「(人間か!)」
ヴォルガノス 「(何てことしやがるんでぇ。ここいらにはガブラスの集落があるってのに)」
581 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:43:37.71 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(オカマトルムは、失敗したってこってか)」
ヴォルガノス 「(……溶岩の流れが変わってる……)」
ヴォルガノス 「(どっかの噴出口が崩れて、あふれ出したな……)」
ヴォルガノス 「(くわばら、こりゃあっしの遊泳力でも、逆らえそうにねェ)」
582 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:44:26.83 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(クック氏には申し訳がつかねェが、あっしまで死んだらしょうがねェ)」
ヴォルガノス 「(ここいらで、避難させていただくとしやすか)」
ヴォルガノス 「(人間……)」
ヴォルガノス 「(クック氏は、シュレイド城の戦いで、家族を焼き殺されてるはずでせぇ……)」
583 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:44:53.56 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(トトスは、悪い人間じゃあんめェつってたが……)」
ヴォルガノス 「(何故、今更人間の餓鬼なんざァ……)」
ヴォルガノス 「(クック氏にぁ、何の得もねぇはずでさ)」
584 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:45:37.54 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(……!! 揺れが強ェ。鉱脈を崩したな)」
ヴォルガノス 「(こりゃ、予想以上に崩れが激しいぞ)」
ヴォルガノス 「(一旦、溶岩の上に出るしかねェ)」
585 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:47:01.98 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「ぶはぁッ(!! 何だこりゃァ……岩盤が粉々になってる)」
ヴォルガノス 「(人間がやったのか!?)」
アカムトルム 「!! ヴォル子!」
ヴォルガノス 「アカムの旦那! 一体何が……」
586 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:47:57.43 ID:q28t1VY0
アカムトルム 「受け止めて、アタシじゃ待にあわない!!」
ヴォルガノス 「受け止める? 何を……」
アカムトルム 「上よ!!」
ヴォルガノス 「……! バサルの小僧……!」
587 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:48:20.94 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(でもあいつァ、溶岩は平気なはず……)」
ヴォルガノス 「(確かに、高さはやべェが……)」
ヴォルガノス 「……!!」
ヴォルガノス 「(何か落ちた!)」
ヴォルガノス 「(人間……の、子供!)」
588 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:48:49.99 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(このままでは、溶岩に直撃する)」
ヴォルガノス 「(ちっ……あっしにゃぁ、関係のないことなんだがねィ……)」
ヴォルガノス 「そぉい!(バシャァ!)」
女児 「………………(ヒュゥゥゥゥ)」
589 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:49:36.72 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(体が熱気で焦げている……こりゃ……)」
ヴォルガノス 「(仕方ねェ!)」
ヴォルガノス 「(バクッ)」
アカムトルム 「! イエス! 落ちる前に、口の中に!」
ヴォルガノス 「(モゴモゴ)……(バシャァァァン)」
590 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:50:15.24 ID:q28t1VY0
アカムトルム 「! ヴォル子! 危ないわ!」
ヴォルガノス 「!? (ドズゥゥゥッ!!) ギャッ!」
アカムトルム 「(落石が、ヴォルに……!)」
アカムトルム 「(一緒に沈んで……)」
アカムトルム 「ヴォル子おおお!!」
ヴォルガノス 「………………(ドプドプドプ)」
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 21:50:20.27 ID:BY6S6d6o
ヴォルにぃマジかっけー
592 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:52:58.21 ID:q28t1VY0
―崩落後、旧火山、テオとナナの巣―

ヴォルガノス 「………………」
ナナ・テスカトリ 「あ、目がさめましたか。良かった」
ヴォルガノス 「ここァ……ナナ先生? 先生の巣じゃ……痛ッ……」
ナナ・テスカトリ 「動かない方がいいですわ。まだ、頭の鱗がへこんでいます。相当強く打たれたのですね」
593 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:53:35.68 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「……ふぅ……」
ナナ・テスカトリ 「火山の中央を押し流されてきたのですよ、あなたは。随分と無茶をしましたね」
ヴォルガノス 「やろうとおもってやったんじゃぁねぇでさ。お見苦しいところをお見せしやす……」
ナナ・テスカトリ 「そんなに気をつかう間柄でもないでしょうに。しばらく見ない間に大きくなって」
594 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:54:46.11 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「あなたがくわえていた人間は、溶岩がかかったようで、右腕にだいぶ酷い火傷をしています」
ヴォルガノス 「……ちっ。しくじりやしたか……」
女児 「はぁ……はぁ……」
ナナ・テスカトリ 「今は鎮静剤を飲ませているので眠っていますが、きちんとした治療をしなければいけません」
ヴォルガノス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「どうしてこんなことに? この子は、一体どうしたのですか?」
595 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:55:44.13 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「………………まぁ、そう言うわけで。あっしにもよくは分からねぇですな」
ナナ・テスカトリ 「そう……イャンクック様が保護された人間の娘さんとは、この子のことだったのですね……」
ヴォルガノス 「とっさに口の中に入れたんですがね、まぁあっしも急なことだったんで、どうしようもなかったってなわけで」
女児 「…………」
596 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:56:39.12 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「オオナズチ君の皮を着ていたので、そんなに酷くはないのですが……」
ヴォルガノス 「むしろ、鱗もなにもねェ人間の童(わっぱ)が生きているってことでも、驚異的だと思いますがね」
ナナ・テスカトリ 「……この皮は、もう使いものにはなりませんね。随分焼け焦げています」
597 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 21:58:55.26 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(ググ……)あっしは大丈夫でさ。これくらいどうということはありやせん」
ナナ・テスカトリ 「無理はしない方がいいわ。少なくとも、鱗が元に戻るまでは寝ていた方がいいです」
ヴォルガノス 「……頼まれたことはやりやした。あっしはもう(ぐらっ)」
ナナ・テスカトリ 「ほら、急に立ち上がるから……寝ていなさい」
ヴォルガノス 「………………」
598 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:00:10.85 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「しかし……この人間の娘さんは、どうしたものでしょう……わたくし達は、火傷に効く薬など持っていませぬ」
ヴォルガノス 「人間のこたぁ、人間に任せるのが一番でさ。里の近くに放りだしてくりゃぁいいんです」
ナナ・テスカトリ 「そういうわけにはいかないでしょう……この子は仲間に迫害されていたという話ではないですか」
ヴォルガノス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「それに、火山で人間が随分暴れまわったようで……今、人里には近づけません。相互共に危険です」
599 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:01:26.99 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「いっそのこたぁ、火傷にかかった腕ぇ切り離すってのぁ?」
ナナ・テスカトリ 「それも考えましたが、赤フルフルさんがご存命でしたら可能な手術です。わたくしには無理です」
ヴォルガノス 「…………そういえば先生、校長は?」
ナナ・テスカトリ 「先ほど、ガブラス君が、あの人は火山の瓦礫をどかす作業に入っていると」
600 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:02:04.60 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(ギリ……)人間め……」
ナナ・テスカトリ 「ヴォル君、そう画一的なものの見方をしてはいけません。教えたでしょう?」
ヴォルガノス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「人間にも、人間の事情があったのでしょう。すぐ怒っていては、また争いになるだけですよ」
601 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:05:08.44 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「……して、先生。この童はどうするんでさ?」
女児 「…………うう…………」
ナナ・テスカトリ 「猫さんにイャンクック様を探しに行ってもらったのですが、行方不明なのです。わたくしも考えあぐねています」
ヴォルガノス 「……崩落に巻き込まれたんですな。クック氏は、キリン嬢と火山にいやした」
ナナ・テスカトリ 「…………」
602 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:05:45.56 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(人間の分際で熔岩になぞ近寄るから、こうなるんでぇ)」
ヴォルガノス 「(古龍の皮を被っていたのが、不幸中の幸いってとこかぃ)」
ヴォルガノス 「(火傷は……右腕全体か)」
ヴォルガノス 「(腐る前に切り離した方がいいと思うが……)」
603 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:06:36.27 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「この歳で片腕になるのは、人間とはいえ酷いですわ。何とか処置をしてあげたいのです」
ヴォルガノス 「赤フルフル氏は、二年前にくたばっちまってますからねェ」
ナナ・テスカトリ 「早く何とかしないと、手遅れになってしまいます。かといって不用意に動かすわけにもいきません」
ヴォルガノス 「そうですな……ここは、師匠に相談するのが手っ取り早いかと」
604 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:07:07.73 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「師匠……? ディアブロス老師のことですか! そうですね、その手がありました。彼ならいい手を……」
ヴォルガノス 「先生、落ち着いて考えりゃぁ、どうにかなりやす。あなたは優しいが、大事な時に取り乱しすぎる」
ナナ・テスカトリ 「……確かに、違いありません。ありがとうヴォル君。わたくし、砂漠に行ってまいります」
605 : [sage]:2009/05/19(火) 22:07:24.60 ID:/BhHCMEo
つ 秘薬
606 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:09:26.30 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「待ちなせぇ。師匠は、門下生としかお話になりやせん。あっしも行きましょう」
ナナ・テスカトリ 「でも、ヴォル君、その傷では……」
ヴォルガノス 「これくらいの傷で寝ていたと知れちゃァ、どっちにしろブッ飛ばされまさぁ(ググ……)」
ナナ・テスカトリ 「……分かりました。この子は、わたくしの背中にくくりつけましょう」
607 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:11:21.62 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「呼吸が荒いな……熱が出てやすねェ。こりゃあ、長くねぇかもしれやせん」
女児 「…………」
ナナ・テスカトリ 「熔岩内を通ることはできませんが、ここには、砂漠に繋がる抜け道があるのです。行きましょう」
ヴォルガノス 「(よっ)……先生、くくりつけやした」
ナナ・テスカトリ 「ありがとう。あなたは、無理をしないように、私の後についてきてください」
608 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:12:15.14 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「…………!!(バッ)」
ナナ・テスカトリ 「どうかしましたか?」
ヴォルガノス 「………………」
ヴォルガノス 「や、何やら妙な気配を感じましてね……」
ナナ・テスカトリ 「妙な……? ここには、わたくし達しかおりませんが……」
609 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:12:57.14 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(今の気配は、殺気……?)」
ヴォルガノス 「(先生は平和主義者だ……気づかんとも無理はねぇ)」
ヴォルガノス 「(あっしと、この人間に向けられていた……)」
ヴォルガノス 「(やはり、ここは離れるべきさねェ)」
610 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:15:08.06 ID:q28t1VY0
ヴォルガノス 「(ぐい)行きまさぁ、先生。あっしが後ろにつきますわ」
ナナ・テスカトリ 「ちょ……ヴォル君、近いのでは……」
ヴォルガノス 「………………(ぎろ)」
ナナ・テスカトリ 「……? ヴォル君?」
ヴォルガノス 「先生、クシャルか、ティガの居場所は知りやせんか?」
611 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:16:32.13 ID:q28t1VY0
ナナ・テスカトリ 「クシャルさんたちは、今夫と火山へ行っています。ティガさんたちは分かりませんね」
ヴォルガノス 「途中で、砂漠入り口のクロネコ飛脚便詰め所に寄ってくだせぇ。奴らを呼びやす」
ナナ・テスカトリ 「え? どうして?」
ヴォルガノス 「(ズンズン)」
ナナ・テスカトリ 「あ、待ってください!」
612 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:17:16.32 ID:q28t1VY0
―テオ・ナナの巣、入り口―

××××× 「…………」
××××× 「(あれは、ヴォルガノス……)」
××××× 「(先生……? 何故、奴らと……)」
××××× 「(人間なんぞを……)」
××××× 「(裏切るつもりか……)」
613 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:17:37.32 ID:q28t1VY0
××××× 「(話は、本当だったのか……)」
××××× 「(先生は、奴らと共に、人間の側につくという……)」
××××× 「(そんなことはさせん……)」
××××× 「(許さんぞ…………)」

次回へ続きます
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 22:21:36.41 ID:QPCsrp6o
いいところで〜
お疲れさまでした。
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 22:22:08.97 ID:xoQbjVco

しかしモンスターには良いやつが多いな
616 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:29:07.59 ID:q28t1VY0
お疲れ様でした。次回に続きます
遅くとも1〜3日中には投稿させていただきますので、お待ちください

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/43/imgd2444df9zikezj.jpeg
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=vX07j9SDFcc

23:00よりX-Linkに繋ぎますが、合流できる方はいらっしゃいますでしょうか
どなたかいらっしゃるようでしたら、指定部屋を作らせていただきます
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 22:36:51.03 ID:DzJpPg2o
最後のヤツは誰なんだーーーー!!
お疲れ様でした
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/19(火) 22:47:05.84 ID:BY6S6d6o
>>616
いくいく
619 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 22:49:39.64 ID:q28t1VY0
>>618
それでは、23:00から5−2にいます
IDは『MikenekoMilk』ですので、お越しください
620 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 23:03:14.46 ID:q28t1VY0
設定しました。5−2で待機しています
もし私が表示されていませんでしたら、申し訳ありませんが入りなおしてください

それでは、週も半ばで、インフルエンザが大変なところもあるようですが、皆さん、体にお気をつけください
失礼させていただきます
621 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/19(火) 23:23:21.55 ID:q28t1VY0
つながりが悪いようで、切れてしまったりしています
繋がらないor固まって反応がない部屋の方は、改めて、5−2のアリーナに入りなおしてください
すみません
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/20(水) 00:02:03.82 ID:xpxa3Qwo
>>621
もしかして日本語版使ってる?
623 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/20(水) 00:04:18.83 ID:Jjce8F.0
>>622
はい、日本語版です
私が悪いのだと思いますが、今日は遭遇が、なかなかできませんね
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/20(水) 00:09:33.90 ID:xpxa3Qwo
>>623
英語版の7.3使ったほうが良いよ
日本語版は切れまくるから
625 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/20(水) 00:11:20.68 ID:Jjce8F.0
何度もすみません
今しがた英語版に切り替えました
まだしばらくはいますので、ご参加ください
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/20(水) 00:19:02.63 ID:xs03jVoo
>>549
wiiと同じような感じか、なるほど。
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/20(水) 00:31:39.22 ID:ylo4dIDO
なんで今日夜勤なんだろう……( ´・ω・)
628 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/20(水) 00:34:23.66 ID:Jjce8F.0
お疲れ様でした
今日は休ませていただきます
kai環境がある方は、ここでも、まとめサイト(http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/)で書き込みをしてくださってもいいので
そこで、お誘いください

>>627
夜勤、気を緩やかに過ごされてください

明日の状況によりまして、続きをどうするかまた書き込みさせていただきます
おやすみなさい
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/20(水) 01:47:10.06 ID:G8pI8MAO
亀だけどおつ

ゲームも創作もいいけど体に響かないようにな
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/20(水) 02:44:59.50 ID:RZZiVwSO
今更ながらオツ!
画像クソワロタwwww

みんな体調管理には気をつけよう
631 :新サーバーに書き込んでますFrom vs303.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/20(水) 09:39:10.40 ID:tf2a4gAO
またしても9時直前に寝てしまった…
乙です 今読みました

ヴォルさん気配感じた時絶対キョロキョロしてたよねwwww想像したら和んだ
632 :新サーバーに書き込んでますFrom vs303.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/20(水) 10:16:01.63 ID:w8KDBEs0
今更だが乙!続きが気になる!!
633 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/20(水) 19:58:05.67 ID:Jjce8F.0
こんばんは
5章の第二回は、明日21日(木)の21:00から投稿させていただきます

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/92/imgcad06110zik8zj.jpeg

また、今日の21:00より、X−link Kaiで5−2に部屋を立てます
ご参加可能な方で、お暇でしたら、21:30まで受付いたしますので、お越しください
IDは『MikenekoMilk』です
634 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/21(木) 11:46:26.67 ID:yswgesDO
把握
635 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 17:20:37.90 ID:oGYCiR6o
いつまでも待つぜ
636 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 17:32:42.87 ID:GFhjA.6o
全裸でいつまでも待ってます
637 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:03:21.63 ID:N7ONU720
はじめます。終わりましたらX−linkに繋ぎますので、もし合流が可能な方がいらっしゃいましたら、その旨書き込みをお願いいたします
638 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:04:51.05 ID:N7ONU720
第五章 Part.2

―十数年前、旧火山、夜―

テオ・テスカトル 「どうした、妻よ。何を考え込んでいる」
ナナ・テスカトリ 「あなた様……いえ。少し考え事をしておりました」
テオ・テスカトル 「(ドス)考え事とは?」
ナナ・テスカトリ 「ええ……この前の集会にて、ラオシャンロン様が仰っておられたことについてです」
639 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:05:50.10 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「ふむ。我らのまとまりのことか」
ナナ・テスカトリ 「そうです。わたくし達は、どうしても、互いに交流というものを持たない傾向にあります」
テオ・テスカトル 「私達もそのように育ってきた。いたし方あるまい」
ナナ・テスカトリ 「事実は事実と考えておりますが……それが、問題なのやもしれぬと、ふと思ったのです」
640 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:06:25.11 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「どういうことだ?」
ナナ・テスカトリ 「人間の侵攻に対する脅威に、今現在はそれぞれの一族ごとに立ち向かっております」
テオ・テスカトル 「…………」
ナナ・テスカトリ 「そのことにより、例えばブランゴ一族の侵攻に対する報復を、ガオレン一族が受けるなどということも……」
641 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:06:53.88 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「確かに。我らの間には交流がなさ過ぎるのも事実だ。子供達の教育にも、ばらつきがある」
ナナ・テスカトリ 「他部族のしきたりまでは存じませぬが、やはり、親が戦闘しか教えねば、悪化の一途を辿るのではないかと」
テオ・テスカトル 「…………」
ナナ・テスカトリ 「わたくしはふと、そう思ったのです」
642 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:08:48.63 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「成る程、一理ある」
ナナ・テスカトリ 「子供達はみな平等で、そこに種族の差はあれば、違いはないと思います」
テオ・テスカトル 「…………」
ナナ・テスカトリ 「これからは、人から身を守るために秩序ある生活が求められるでしょう。学問、教養は必要ではないでしょうか」
643 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:09:21.30 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「我々も幼い時分、先代のテスカから教えを受けた。お前は、皆にもそれを分け与えたいというのか」
ナナ・テスカトリ 「はい。戦い以外の世界もあるということを、誰かが子供達に教えねば」
テオ・テスカトル 「…………」
ナナ・テスカトリ 「協力し、助け合うという概念を教えねば、いけないような気もするのです」
644 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:09:47.85 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「……元来、火山と雪山はあまり交流はない。いさみあいも多い」
ナナ・テスカトリ 「はい。しかし、親の代の確執は、子供達には関係がありませぬ」
テオ・テスカトル 「……うむ」
ナナ・テスカトリ 「親がいさみあったまま、その世界しか知らねば、子供にまでもその確執が染み付いてしまいます」
645 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:10:56.05 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「して、妻よ。お前は具体的にはどうしたいと?」
ナナ・テスカトリ 「学校を作るというのはどうでしょうか」
テオ・テスカトル 「学校? 寺子屋のことか……そこに、子供達を預かり、教育を施そうというわけだな」
ナナ・テスカトリ 「そうです。次の集会で、提案ができれば……」
646 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:11:28.09 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「…………」
ナナ・テスカトリ 「いかがでしょうか?」
テオ・テスカトル 「私も……言い方は悪いやもしれぬが、私達が受けてきた教育と、他所の教育水準に差があることは感じていた」
ナナ・テスカトリ 「…………」
テオ・テスカトル 「確かに、次代を担っていくのは子供達だ。子供が、協力し合う世界を知れば、我々の力はより堅固なものとなる」
647 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:11:52.27 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「それでは……」
テオ・テスカトル 「問題は、それを今まで誰もやろうとしなかったことだ」
ナナ・テスカトリ 「ええ……」
テオ・テスカトル 「部族には部族の慣習が存在する。口出しをすることを嫌う者たちも多いだろう」
648 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:12:26.89 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「先代のテスカもそうでした」
テオ・テスカトル 「私にはそのような考えはない。知識は広く分け与えるべきだ」
ナナ・テスカトリ 「あなた様……」
649 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:12:49.48 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「……反対するにべはない。次回の集会にて、提案するのも良いだろう」
ナナ・テスカトリ 「ありがとうございます」
テオ・テスカトル 「ある程度の議案は作っておかねばなるまい。お前のみでは納得させるのは厳しかろう」
ナナ・テスカトリ 「……(ニコリ)」
650 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 21:12:51.98 ID:OTWKr1go
はじまってたー

今日も参加するよー
651 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:14:01.41 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「夜分は冷え込む。中に入るが良い」
ナナ・テスカトリ 「ええ。ご足労おかけいたしました」
テオ・テスカトル 「何、気にすることはない。私も夜空を見たくなっただけのことよ。ゆくぞ」
ナナ・テスカトリ 「かしこまりました」
652 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:15:28.05 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「そういえば、先日、人間にやられたティガレックス夫妻なのだが、子供は無事、フルフル夫妻の元についたと」
ナナ・テスカトリ 「そうですか……フルフル様達ならば、安心してお任せできます。良かった」
テオ・テスカトル 「我が屋敷でも良かったのだが、既にクシャル達がいる。苦渋だったが、何にせよ引き取り手がいて良かった」
ナナ・テスカトリ 「皆様、ご自分のことでも大変だというのに、ありがたいことです」
テオ・テスカトル 「クシャル達はもう寝た。あの子らも、明日ほどから、そろそろ飛ぶ練習を始めても良い頃だろう」
653 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:15:56.15 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「そうですね……ん?」
テオ・テスカトル 「どうした、妻よ」
ナナ・テスカトリ 「あなた様、あそこに何かおります」
テオ・テスカトル 「ハンターか? こんな夜分に……下がりなさい」
ナナ・テスカトリ 「ええ」
654 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:16:19.56 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「…………」
××××× 「……(ごそごそ)」
テオ・テスカトル 「いや、違う。それにしては大きい。人ではない」
ナナ・テスカトリ 「ここは、わたくし達の領地でございます。無断侵入者でしょうか?」
テオ・テスカトル 「そのようだ。少し注意をしてくるとしよう」
655 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:16:59.84 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「そこな者。何をしている」
××××× 「!!(ビクゥッ!)……!!!」
ナナ・テスカトリ 「?」
テオ・テスカトル 「……猿の子供? 見たことのない顔だな。そこの鉱脈には、残念ながら宝石はない。盗みとは感心せぬものよ」
××××× 「(ガルルルルル)」
656 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:17:30.59 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「ほう。私を炎皇と知りながらも牙を剥くか。無知か、はたまたは阿呆か」
××××× 「(サッ)」
テオ・テスカトル 「? ……人間の刃物? やめておけ。そんなものは、何の役にも立たぬ」
××××× 「ギャォォォ!(バッ)」
657 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:17:58.82 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「(ガキィィィン)しょうもない餓鬼よ」
××××× 「!!」
テオ・テスカトル 「その刃物は折れたぞ。どうした? それで終わりか」
658 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:18:37.35 ID:N7ONU720
××××× 「ガルルルルルル……ッガァァァッ!(ドォォォンッ)」
テオ・テスカトル 「! 何だ……この覇気は(毛並みが金色に変わった。目つきも据わっている。ただの小猿ではない……!)」
××××× 「シャァァ!(ブォォン)」
テオ・テスカトル 「あれは電気の塊……溜めているのか」
ナナ・テスカトリ 「あなた様!」
テオ・テスカトル 「急くな妻よ。やらせておけ」
659 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:19:08.38 ID:N7ONU720
××××× 「キャオラァァ!(ドォォンッ!)」
テオ・テスカトル 「ふんッ!(バシィィィッ)」
××××× 「!!?」
テオ・テスカトル 「これしき弾けぬとでも思うたか。ちと、お灸を据える必要がありそうだな」
660 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:19:33.09 ID:N7ONU720
××××× 「…………(じり……じり……)」
テオ・テスカトル 「(逃げる気配がない……? 何だ、この奇妙な猿は……)」
テオ・テスカトル 「(見たことがない……それに、小猿の割に、とてつもないパワーだ)」
661 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:22:10.96 ID:N7ONU720
××××× 「(ぐぅぅぅぅ〜)…………ギリ……」
テオ・テスカトル 「……?」
ナナ・テスカトリ 「おやめください、あなた様。そこな小猿も、お控えなさい(ザッ)」
××××× 「!!」
ナナ・テスカトリ 「お腹がすいているのですか? そのような追いはぎのような真似をせずとも、ならばそう口に出せばよいのです」
662 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:22:33.45 ID:N7ONU720
××××× 「…………ギリ…………」
ナナ・テスカトリ 「ほら(ポイッ)」
××××× 「…………」
ナナ・テスカトリ 「ドス食い大マグロの干物です。おいしいですよ」
××××× 「…………(くんくん)」
××××× 「(ぎろ)………………(サッ)」
××××× 「(むしゃむしゃむしゃむしゃ)」
663 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:23:08.60 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「…………ふむ」
ナナ・テスカトリ 「どこの子でしょうか。見たところ、ブランゴ一族のようですが……」
テオ・テスカトル 「ドド殿は、火山をいたく嫌っておられる。それに、小猿の力ではない。異常な何かを感じる」
ナナ・テスカトリ 「今は戻ったようですが、先ほど金色に輝きましたわ」
テオ・テスカトル 「うむ。どうしたものか」
664 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:23:31.40 ID:N7ONU720
××××× 「………………(ぺろぺろ)」
ナナ・テスカトリ 「お名前を聞かせてください。わたくしたちは、特に何をするつもりもありませんが、ここは領地の中なのです」
××××× 「(じり……じり……)………………」
ナナ・テスカトリ 「わたくしはナナ、こちらが夫のテオです。人にいきなり刃物を向けるのは、あまり関心しませんね」
665 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:24:01.77 ID:N7ONU720
××××× 「…………(ぐぅぅぅ〜)」
ナナ・テスカトリ 「足りなかったようですね。お家にいらっしゃい。何か、ご馳走してあげましょう」
テオ・テスカトル 「ふむ。施しもまた修行だ。先ほどのことは大目に見よう。人間のそれを捨てるのならばな」
××××× 「…………」
666 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:24:25.61 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「ほら、おいでなさい」
テオ・テスカトル 「(くるっ、ズン、ズン)人の武器に頼るなど、男としては言語道断。良い筋をしているというに、惜しいものだ」
××××× 「………………(ポイッ)」
ナナ・テスカトリ 「そうです。ほら、行きますよ」
××××× 「…………」
667 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:24:47.07 ID:N7ONU720
―テオ、ナナの巣―

クシャルダオラ 「すぅ……すぅ……」
錆クシャルダオラ 「すぅ……すぅ……」
ナナ・テスカトリ 「子供達が寝ていますので、静かにお願いね」
××××× 「…………」
668 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:25:08.84 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「妻よ、私にはツチハチノコの地酒をくれないか」
ナナ・テスカトリ 「はい、あなた様。坊やは、ミルクは大丈夫?」
××××× 「…………」
テオ・テスカトル 「そう睨むな。お前一人が暴れたところで、私にとっては痛くも痒くもない」
669 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:27:06.21 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「どうぞ、温めたミルクと、こんがり肉Gよ」
××××× 「………………!!」
ナナ・テスカトリ 「いいのよ、食べても」
××××× 「(バクバクバクバク)」
670 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:27:21.64 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「(ぐびり)ふむ……」
××××× 「(ピタッ)…………(ごそごそ)」
ナナ・テスカトリ 「どうしたの、急にお肉をしまったりして」
テオ・テスカトル 「…………」
671 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:27:45.74 ID:N7ONU720
××××× 「………………もっとくれ………………」
ナナ・テスカトリ 「(ニコリ)いいわよ。でも、その前にお名前を教えてくれないかしら」
××××× 「…………ラージャン…………」
ナナ・テスカトリ 「ラージャン君ね。沢山あるから、ゆっくり食べていいのよ」
672 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:30:47.60 ID:N7ONU720
ラージャン 「…………(ゴソゴソ)…………(モグモグ)」
テオ・テスカトル 「そうか。お前は、ブランゴ一族の忌み子だな」
ラージャン 「!!!!」
ナナ・テスカトリ 「え? 忌み子?」
673 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:31:16.22 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「ああ。道理で見たことのない顔だと思った」
ラージャン 「…………」
ナナ・テスカトリ 「(忌み子……? この子が!?)」
ナナ・テスカトリ 「(ブランゴ一族などは、より強い戦士を残すために、別種と婚姻させるしきたりがあると聞くけれど……)」
674 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:31:41.47 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「(その結果、普通ではありえない力を持った子が生まれるって……)」
ナナ・テスカトリ 「(単なる噂ではなかったの……?)」
テオ・テスカトル 「抜け出してきたのか。何か事情がありそうだな」
ラージャン 「…………」
675 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:32:16.25 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「(ぐびり)まぁ、構えるな。別に無理に聞こうというわけでもない」
ラージャン 「…………(ガツガツガツガツ)……(スクッ)」
ナナ・テスカトリ 「あら、もういいの?」
ラージャン 「……別に……(くるっ)」
676 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:32:42.88 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「お待ちなさい」
ラージャン 「!!(ビクッ)」
ナナ・テスカトリ 「これをお持ちなさいな。何かに使えるかもしれません(ぽいっ)」
ラージャン 「……!(ひょい)」
677 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:33:04.48 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「メランジェ鉱石です。それ一つあれば、大概のお薬などはもらえますよ」
ラージャン 「…………」
ナナ・テスカトリ 「また、お腹がすいたらいらっしゃい。今度は、刃物は持たずにね」
テオ・テスカトル 「(ぐびり)」
ラージャン 「(くる……バッ)」
678 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:35:42.03 ID:N7ONU720
―次の日、朝―

テオ・テスカトル 「それでは妻よ、すこし樹海に行ってくる」
ナナ・テスカトリ 「ええ、分かりました。これがお弁当です」
テオ・テスカトル 「ありがとう……ん? 入り口で二人が呼んでいるな」
679 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:37:22.16 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「? 何でしょう」
クシャルダオラ 「とうさまー何かあるよー」
錆クシャルダオラ 「何だろこれ」
ナナ・テスカトリ 「二人ともどうしたのですか?(ひょこ)」
680 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 21:37:46.45 ID:DxofPtg0
ご一緒しようかと思って繋いでみたけど部屋が見えんかったわー。
ざんねん。またの機会にノシ
681 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:40:23.31 ID:N7ONU720
>>680
今日の投稿分が終わりましたら、時間と共に場所を書きますので、その時にお時間がありましたらご参加ください
682 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:40:46.39 ID:N7ONU720
テオ・テスカトル 「ぬ? これは、花か? そのへんに咲いている雑草の……」
クシャルダオラ 「沢山おいてあるよ」
錆クシャルダオラ 「変なの」
テオ・テスカトル 「誰かの悪戯か? 片付けておきなさい」
クシャルダオラ 「はーい」
683 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:41:16.14 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「……? (これは、赤茶けた毛……)」
ナナ・テスカトリ 「(昨日の子の……)」
ナナ・テスカトリ 「(クスッ)」
ナナ・テスカトリ 「(お礼ということでしょうか……可愛いことをするではありませんか)」
684 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:41:58.68 ID:N7ONU720
―現在、砂漠入り口、クロネコ飛脚便詰め所―

ヴォルガノス 「(ドス、ドス)邪魔するぜィ」
メラルーA 「っぉ! 兄さん困りやすぜ。まだ開店前でっさ!」
ヴォルガノス 「カタいこと言うなや。こっちゃ急ぎなもんでね」
ナナ・テスカトリ 「申し訳ありません、お願いしたいのですが……」
メラルーA 「おぅふ。ナナ先生じゃねぇですか。こりゃこりゃ、今お茶ぁお持ちしやすんで」
685 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:42:32.42 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「お気になさらず。すぐに行くところがありますので」
ヴォルガノス 「今、出れる猫はいるかィ?」
メラルーA 「丁度早めに出勤してきた野郎がいやす。おいハチィ!」
メラルーB 「へい!」
メラルーA 「ちょち早ェが仕事だ」
ヴォルガノス 「今から火山に行って、クシャル姉妹を呼んできて欲しいんで。できれば地獄兄弟も」
686 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:43:08.13 ID:N7ONU720
メラルーA 「どこにでさ?」
ヴォルガノス 「ディアブロス老師のところにだ。急ぎの用だと伝えてくれればいい」
メラルーA 「こっから火山だと、ちぃと遠いな……ハチ、アレを出すぞぃ」
メラルーB 「えぇぇぇえぇぇ!? 店長、アレを!?」
メラルーA 「グダグダ言うな。それともお前、無職猫になりてぇか?」
メラルーB 「ちっ……分かりましたよ。やりゃあいいんでしょうやりゃあ(スタスタスタ)」
メラルーA 「ちょいとおまちくだせぇ」
687 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:44:12.56 ID:N7ONU720
メラルーB 「(ガラガラガラ)店長、スタンバイできやしたぜ」
ナナ・テスカトリ 「これは……大砲?」
メラルーA 「火山はこっちの方だな……(グイ)お二人とも、耳ィ塞いでたほうがいいでさ」
ナナ・テスカトリ 「?」
メラルーB 「(よじよじ)オールライトでさぁ!」
688 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:44:36.42 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「(大砲の中に……)」
メラルーA 「点火ァァ!(ボッ)」
メラルーB 「(ズッドォォォォン)ギニャァアァァァァァ……………………ァァ…………」
ナナ・テスカトリ 「ね……猫さんが、大砲で撃ち出されて空を……!!」
689 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:45:05.03 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「毎回思うんだがね、ありゃ着地はどうやってんでさ」
メラルーA 「企業秘密でさ。お二人はこれから砂漠に?」
ヴォルガノス 「ああ。そのつもりだがね」
メラルーA 「砂嵐がくっかもしんねぇ。気をつけなされ」
ナナ・テスカトリ 「分かりました。ヴォル君、急ぎましょう」
ヴォルガノス 「……そうですな。大将、これは御代だ(ぽいっ)」
メラルーA 「まいど。今度は開店後に来てくだせぇよ」
690 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:45:28.33 ID:N7ONU720
―砂漠―

ヴォルガノス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「日差しが強い……この子には辛いですね……」
女児 「はぁ……はぁ……」
ヴォルガノス 「もうじき、地下道に入れまさぁ。そこに行きゃぁ水が手に入る」
691 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:45:50.62 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「急がなくては……」
ヴォルガノス 「先生、砂の上は走らねェほうがいい。足をとられますぜ」
ナナ・テスカトリ 「分かってはいるのですが……しかし……」
ヴォルガノス 「急ぐよりも、同じペースで進んだ方が早いんでさ(ドス、ドス)」
692 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:46:10.12 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「(いやな気が後ろから近づいてくる……)」
ヴォルガノス 「(見た感じ、何もいねェが……)」
ヴォルガノス 「(わざと目に付きやすい場所を歩いてるってのに、仕掛けてこねぇ)」
ヴォルガノス 「(だが殺気は、随分と大きくなってやがる)」
ヴォルガノス 「(いやな感じだ……)」
ヴォルガノス 「(明らかにつけられてるってのに……)」
693 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:46:31.97 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「(ここで暴れていぶりだすのも手だが……)」
ヴォルガノス 「(先生と、あの人間を巻き込む……)」
ヴォルガノス 「(万が一のことがあったら大変でぇ)」
ヴォルガノス 「(どうする……?)」
ヴォルガノス 「(何かがつけてきてるってのぁ間違いねぇ)」
ヴォルガノス 「(それも、砂に潜って……)」
ヴォルガノス 「(この気迫にぁ、覚えがある……)」
694 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:46:54.15 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「……ッ。砂が、顔にかかりますね……」
ヴォルガノス 「……そういや風が……(ハッ)」
ヴォルガノス 「風!?」
ナナ・テスカトリ 「どうしました、ヴォル君?」
695 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:47:29.40 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「しまった……凪地帯に入っちまったんで!」
ナナ・テスカトリ 「凪?」
ヴォルガノス 「こんな、乾燥した時は、局所的に砂嵐が起こることがあるんでさ。その直前は、こんな緩やかな空気になる」
ナナ・テスカトリ 「砂嵐……ど、どうしましょう」
ヴォルガノス 「一、二分でおさまりやす。障害物がねェんで、強風で嵐みてぇになるんでさ。砂に潜っていればいいんですが……」
696 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:47:54.16 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「(ちっ……)」
ヴォルガノス 「(まだ、殺気が静まってねぇ……)」
ヴォルガノス 「(あっし一人なら、どうということもねぇんだが)」
ナナ・テスカトリ 「ほ……ほんと……風が急に強くなって……」
ヴォルガノス 「先生、離れてくだせぇ!(ドンッ)」
697 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:48:10.94 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「きゃあ!(ズゥン)」
 >ゴウッッ!!
ヴォルガノス 「ぐっ……(突風が……)」
ヴォルガノス 「(地下洞への入り口は、すぐそこなのに……)」
698 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:48:30.08 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「ヴォル君! きゃっ……風が、急に強くなって……」
ナナ・テスカトリ 「目が……」
ナナ・テスカトリ 「(この子は守らなければ……)」
ナナ・テスカトリ 「(胸に抱いて……)」
ナナ・テスカトリ 「(うっ……舞い上がる砂で……)」
ナナ・テスカトリ 「(何も見えない……)」
699 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:48:52.90 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「(ちぃっ、先生を見失った)」
ヴォルガノス 「!! (殺気が近づいてきた!)」
ヴォルガノス 「(落ち着け……気を落ち着かせ、相手の出方を待つ……)」
ヴォルガノス 「(空気と気の揺らぎを感じるんだ……)」
ヴォルガノス 「(後ろか!!)」
××××× 「(グルルルルル)」
ヴォルガノス 「……何ッ!? (近い!)」
700 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:49:14.92 ID:N7ONU720
××××× 「(ゴウッ)」
ヴォルガノス 「ッオラァ!(バシッ)」
ヴォルガノス 「……!! ガ……(何だ……痺れる……)」
ヴォルガノス 「(舞い上がった砂で、目が……)」
××××× 「(ゴウッ)」
701 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:49:32.11 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「(ズキィ)!(ぐっ……)」
ヴォルガノス 「(ぶつけた頭の傷が……)」
ヴォルガノス 「(ドゴォッ)ガァァ!」
ヴォルガノス 「…………(ズゥゥゥン)」
702 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:49:52.85 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「(何だ……この攻撃は……)」
ヴォルガノス 「(まるで、雷に打たれたような……)」
ヴォルガノス 「(か……体が……)」
ヴォルガノス 「(やはり……やはりこいつか……)」
ヴォルガノス 「(ラージャン……!!)」
703 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:50:09.57 ID:N7ONU720
ラージャン 「…………(グイッ)」
ヴォルガノス 「………………」
ラージャン 「裏切り者が…………」
704 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 21:50:30.29 ID:2WrfPPoo
ガノスはトトスの劣化版支援
705 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:50:34.60 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「………………隠れて……襲うたぁ…………随分じゃねぇか…………」
ラージャン 「(ググ)…………(ドゴォ!)」
ヴォルガノス 「グガッ!」
ラージャン 「殺しはしない……ただ、人間に組するものは、戦えない体にはなってもらう」
ヴォルガノス 「………………何ィ…………?」
706 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:51:07.07 ID:N7ONU720
ラージャン 「シェンの復活だ……じき、シャンロンの時代は終わる」
ヴォルガノス 「それで……先生を……つけてたってわけ……か?」
ラージャン 「………………」
ヴォルガノス 「不安になって……ククッ…………お笑い草ってなァこのことさ…………」
707 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:51:33.00 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「(まだか……クシャル……ティガ…………)」
ラージャン 「……俺の頭にゃァ……予約は二つしか入らないものでな……」
ヴォルガノス 「…………」
ラージャン 「残念ながら、予定は遂行する。どんな障害があろうとも(ググ……)」
ヴォルガノス 「ガ………………ッ」
ラージャン 「先生に手は出さん……しかし、あの人間は災厄だ……死んでもらう」
ヴォルガノス 「…………カカ…………ハハ…………ハハハッ!」
ラージャン 「……?」
708 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:52:06.46 ID:N7ONU720
ヴォルガノス 「先生には……手を出さん? よく言う…………」
ラージャン 「………………」
ヴォルガノス 「色狂いめ…………先生は…………もう既に……あんたのこたぁ…………二度と許しちゃぁくれねぇよ」
ラージャン 「(ブワッ!)」
ヴォルガノス 「(チッ……金色に……)」
709 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:52:25.07 ID:N7ONU720
ラージャン 「………………(グググ)」
ヴォルガノス 「ガ……ァ……」
ラージャン 「……!(バッ)」
ヴォルガノス 「(ドサッ)…………ガハッ……ガハッ……」
710 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:52:48.36 ID:N7ONU720
ナナ・テスカトリ 「ヴォル君! どこにいるんですか、ヴォル君!」
ナナ・テスカトリ 「砂嵐で姿が見えないんです、返事をしてください!」
モノブロス 「アニキィィ〜! どこだぁぁ〜!」
711 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:53:14.08 ID:N7ONU720
ラージャン 「…………チッ(ズザァッ)」
ヴォルガノス 「………………(砂に……くそっ、逃がして……)」
ヴォルガノス 「(ガクッ)」
ヴォルガノス 「(くそ……頭の傷……思い切り殴りやがってからに……)」
ヴォルガノス 「(まずい……また、意識が…………)」
ヴォルガノス 「……………………」

次回へ続きます
712 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 21:54:00.07 ID:2WrfPPoo
乙でした!
713 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/21(木) 21:59:28.04 ID:N7ONU720
お疲れ様でした。書き溜めはここまでになります

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/47/imgd8d6d85ezikfzj.jpeg

次回は、23日(土)の21:00から投稿させていただきます
明日で一週間も終わりますね。皆さん、気持ちに余裕を持って、ゆっくりと日を過ごされてください

今日の22:30から、Xlinkのハンターランクフリー場所に部屋を立てます
もしご参加が可能な方は、いらしてください

それでは、失礼いたします
714 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/21(木) 22:00:42.52 ID:9WkYvoAO
乙です
久しぶりにリアルタイムでみれた
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/21(木) 22:08:00.60 ID:T62/nns0
乙です

MH2G参加したいのですが、マンション型なのでkaiが無理との事・・・無念orz
716 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/21(木) 22:21:52.82 ID:T75bPvk0
kaiできるけど受験勉強あるからできぬ…
717 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/21(木) 22:35:04.22 ID:/ZWod/.0
主ワンピース読者か?w
718 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/22(金) 02:59:35.49 ID:vDfjEJ2o
大砲で射出って聖剣伝説思い出したwwwwww
三毛猫氏乙です
719 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/23(土) 20:20:57.68 ID:1lSQpgAO
wktk
720 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/23(土) 21:02:56.01 ID:c7S8RXI0
大変申し訳ありません……
今日は、ちょっと私自身の様子が、書けるような状況ではありませんでした
本当に申し訳ないのですが、延期の方をさせてください
ご迷惑をおかけします

日曜夜か、月曜夜の21:00に投稿させていただきます
最後まできちんとやりますので、少し気長にお待ちください
申し訳ありません
721 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/23(土) 21:08:22.45 ID:4BOVDR.o
>>1の都合のいいときに書けばおk
それよりあんま無理すんなよ?
722 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/23(土) 21:41:10.60 ID:Y8NXUwDO
>>1さんが余裕あるときに書いてくれればいいですよ
完璧ファンになったのでいつまでも待ってますwwww
無理だけはしないでくださいね
723 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/23(土) 21:53:45.15 ID:KSPHf6AO
今読み終った
乙 無理しないで書いてね

続き楽しみにしてる〜
724 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/23(土) 22:13:34.76 ID://kSUQAO
無理は避けろよ
ゆっくり休んでくれ
725 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/23(土) 22:52:51.87 ID:UfBVV.DO
>>1がやりやすいペースでやればいい。

無理はしなくてもここは落ちたりしないから大丈夫だ。
726 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/23(土) 23:03:28.41 ID:X7IAIAAO
三毛猫氏乙です!
体調にはくれぐれも気を付けて下さいね。
たまたま流れついて読んでみたらハマりました!
三毛猫氏のペースで頑張って下さい!
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/24(日) 03:18:35.36 ID:nEROlwM0
ヤマツカミ様出るのかな?(;´Д`)
728 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/25(月) 10:18:26.91 ID:IzxhqmE0
ヴォル君…
729 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/25(月) 15:42:10.40 ID:TKzCK/c0
追いついた〜
三毛猫氏乙です。あまり無理せずに続けて下さい。気長に待ってます。
730 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/25(月) 21:01:56.86 ID:TEce//c0
みなさま、ありがとうございます
温かいお言葉、嬉しく頂戴させていただきます
現実と状況が苦しく、昨日今日も進めることが適いませんでした
重ねて申し訳ありません
近日中に、続きを書いて投稿させていただきますので、気長にお待ちいただけますと幸いです

お詫びと言っては失礼なのですが、旧砂漠ディアブロス(亜種)のハメ方を解説しておきました
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/57/img9251856azikczj.jpeg
砂漠のディアブロス、モノブロスにも方法があるのですが、あちらは少し面倒なので、次の機会にでも解説させていただきます

Kaiの方でご一緒されたいという方がもしいらっしゃいましたら、ご要望などを書き込まれてください
また、攻略法や技なども、時たま絵などで載せさせていただきます
こんな技があるぜ! や、オススメ防具の質問などもありましたら、書き込んでいただいても大丈夫です

大変申し訳ありません
今日は失礼させていただきます
731 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/25(月) 21:19:30.25 ID:ovErsx.o
自マキありゃ成功確率100%近くまで持ってけるはずだけど、P2Gではやってないからわからないな・・・
732 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/25(月) 21:21:24.10 ID:5Nodc8Yo
ハメ使う奴はPSゴミの地雷
733 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/25(月) 21:52:22.88 ID:90uTAuYo
>>732
そんなでもないっしょ?
系譜で閃光くらいつかってもいいよね
734 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/25(月) 23:07:33.63 ID:C2zfgsgo
フロンティアでキリン狩りにいったけど途中でかわいそうになってしまった
735 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 00:20:55.87 ID:yyrUKOQo
まあマゾ素材何個も集める時は使うよな
だがソロで罠系不使用で狩れもしないのに
ハメして俺倒せるよ的な事言う奴はしぬといいよ
736 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 00:28:52.97 ID:Bs1iI4Io
時間短縮にハメ使うならいいと思う
ハメ使わなきゃ勝てないのはどうかと思うけど

って書こうとしたら先越された
737 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 09:39:37.08 ID:aI249sAO
ソロハンマーだが地獄兄弟は閃光玉素材からフルで持って行かなきゃ正直キツかった……
738 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/26(火) 18:52:55.09 ID:EMercgDO
村クエでだが、ガンランスもって地獄兄弟頑張ったな……

ありゃ壁背中において1匹づつやらなきゃキツいよまじで……


今はガンランスもあんまり使わなくなってソロだと太刀か大剣持って普通にやってるが……
739 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 19:25:00.61 ID:eE0Zr1oo
地獄兄弟はある進めちまってからだったからさほど苦労した覚えないなぁ
むしろ異常震域が[ピーーー]る
740 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:27:07.99 ID:c3JjqS.0
>>734
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/50/img051bf9e9zikczj.jpeg

こんばんは、分量は少ないですが続きの投稿をさせていただきます

また、まとめサイトの色々なところに絵などを載せたりしておきました
お暇な方がいらっしゃいましたら、ご覧ください
http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/

昨日のハメに関しましては、こういうこともあるんですね、ということで、深い意味はありませんでした
ディアブロスでしたら、普通に大剣でいった方が早いかもしれないですしね
もしマ王などがソロで絶対に倒せないという方がいらっしゃいましたら、ひそかに手を染める悪事なのだと思います

地獄兄弟は、大剣がいいと思いますよ
太刀やハンマーはガードできないので、うろちょろする彼らには辛いかもしれないですね
本当、頭の悪そうな動きです
741 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:31:41.11 ID:c3JjqS.0
―数分後、砂漠、秘境―

ナナ・テスカトリ 「はぁ……はぁ……」
ナナ・テスカトリ 「(こんなところに入り口があったなんて……)」
ナナ・テスカトリ 「(だいぶ深くまで潜ったわ……ここまで来れば大丈夫ね……)」
742 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:32:06.41 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「(……それより……)」
ヴォルガノス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「(ヴォル君がまだ目を醒まさない……随分酷く首を絞められたんだわ……)」
ナナ・テスカトリ 「(一体、どうしたら……)」
743 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:32:44.56 ID:c3JjqS.0
モノブロス 「ふぅ(どっかり)ナナ先生! おひさしぶりっス! マッジ久しぶりっス。相変わらずお美しくて俺感動っス」
ナナ・テスカトリ 「あ……ありがとう。それより、老師は……」
モノブロス 「よいしょっと(ズゥン)アニキをここに降ろして……」
ヴォルガノス 「…………」
モノブロス 「こっちスよ。んま、どこのどいつがやったのか知らないですけど、アニキは恨み買うタイプだからなァァ〜」
744 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:34:13.83 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「それにしてはこれは、酷い……随分手酷く殴られて……一体誰が……」
モノブロス 「あぁ、へーきへーき。師匠の修行の時なんざ、俺なんざ脳挫傷して、一週間も意識がなかった時がありますからねぇ」
ナナ・テスカトリ 「一週間……」
モノブロス 「この秘境の出入り口は、俺ら夢幻砂漠流の奴らしか知らないんっスよ。安心してくんせぇ」
745 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:37:05.05 ID:c3JjqS.0
モノブロス 「ちっと人呼んできますわ」
ナナ・テスカトリ 「ええ。お願いできるかしら」
モノブロス 「しっかし、先生さ、その背中にくっつけてんの、餌っスか? 悪ィけど、老師は肉は食いませんス」
ナナ・テスカトリ 「え!? 違うわ。この子は、イャンクック様の保護されている娘さんで、助けていただくためにお伺いしたの」
モノブロス 「人間をぉぉぉ〜? へぇぇぇ、先生も好きモノ、ぁいゃ違った。モノ好きっスね。人間かぁ……」
746 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:37:48.21 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「…………そういうわけなのです。失礼は承知よ。老師に、何とかお話を通してもらえないかしら……」
モノブロス 「いやいやー、先生の頼みっつーなら、そりゃ聞きますよ? アニキもこうだし。ま、偶然俺が通りかかって良かったス」
ヴォルガノス 「…………」
モノブロス 「なーんかこのやられ方、覚えがあるようなないような……とっかく先生、ここらで待っててくだせぇス」
ナナ・テスカトリ 「ええ、分かったわ」
モノブロス 「そこらへんに座っててくんなまし。あ、少し右に泉があるっス。ほいじゃ(ドスドスドス)」
747 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:39:03.11 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「(ヴォル君……砂嵐が収まった後、気を失って倒れていたけれど……)」
ナナ・テスカトリ 「(誰かに、後をつけられていた……)」
ナナ・テスカトリ 「(出発前から、ヴォル君の様子がおかしかったのは、そのせい……)」
ナナ・テスカトリ 「(何ということ……わたくしは気づきもせず、教え子が傷ついている間、狼狽しているだけでした……)」
748 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 21:39:35.54 ID:ReUNebso
おぉ、来た来た来た



どうでもいいけど脳挫傷したら死ぬんじゃね?脳震盪って言いたかったのだろうか
749 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:41:18.96 ID:c3JjqS.0
>>748
そうですね、震盪の方なのかもしれません。曖昧な知識ですみません
750 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:42:15.27 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「(許されることではありません……)」
ナナ・テスカトリ 「(…………)」
ナナ・テスカトリ 「(このやり方……)」
ナナ・テスカトリ 「(もしかして……)」
751 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:43:39.34 ID:c3JjqS.0
女児 「う……うぅ……」
ナナ・テスカトリ 「……(この子にも水を飲ませなければ)」
ナナ・テスカトリ 「(ドス、ドス)よっ……」
女児 「…………」
ナナ・テスカトリ 「(石が光っていて明るい……良かった……)」
752 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:44:13.34 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「(この、大きなサボテンの影に砂がたまっている……ここにしましょう)」
ナナ・テスカトリ 「(私の尻尾に水を含ませて……)」
ナナ・テスカトリ 「………………」
女児 「(ごく、ごく)」
753 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:45:02.59 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「……(水を飲む力は、まだ残っているみたい……)」
ナナ・テスカトリ 「(良かった……)」
ナナ・テスカトリ 「(ヴォル君にも……)」
ナナ・テスカトリ 「(……?)」
ナナ・テスカトリ 「(何か、地鳴りのような音が……)」
754 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:45:55.98 ID:c3JjqS.0
×××××× 「(ドドォォォンッ)」
ナナ・テスカトリ 「きゃあ!」
ナナ・テスカトリ 「(地面の中から、誰かが……)」
ドスガレオス 「ちわっす。兄弟子から話ィ聞いてきました」
755 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:46:24.31 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「あなたは……ドスガレオス君!」
ドスガレオス 「ナナ先生、こんちは」
ナナ・テスカトリ 「老師の所に弟子入りしたのですか? 前に見たときは随分と小さかったのに、大きくなって」
ドスガレオス 「いやぁ、そうなんスよ。老師に引き抜かれまして。暑い中、わざわざご苦労さんです」
ナナ・テスカトリ 「こちらこそ、丁寧にありがとう」
ドスガレオス 「事情はあらかた兄弟子から聞きました。っと、失礼(ずいっ)」
756 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:48:19.21 ID:c3JjqS.0
ドスガレオス 「あー、締め落とされたんですね。こりゃ駄目だ、多分頚椎がズレてる」
ナナ・テスカトリ 「頚椎が!?」
ドスガレオス 「あーあー心配ないです。よくあることですから。よいしょ」
ナナ・テスカトリ 「よくあるのですか!?」
757 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:49:45.96 ID:c3JjqS.0
ヴォルガノス 「…………」
ドスガレオス 「ハンターですか? 強い奴がいるんですね」
ナナ・テスカトリ 「そ……それは……私にもよくは……」
ドスガレオス 「……で、それが問題のアレですか」
758 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:50:35.95 ID:c3JjqS.0
女児 「…………」
ドスガレオス 「とにかく上に見せましょう。行きますよ(ズルズル)」
ナナ・テスカトリ 「ちょ……ドスガレオス君! ヴォル君は重症なんですよ!? そんな、尻尾を引っ張って……」
ドスガレオス 「兄弟子は重いんで、担ぎ上げるのは俺では無理なんで。それに、不思議とこれくらいじゃ死なないんです俺ら」
759 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:51:31.36 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「そんな無根拠な……」
ドスガレオス 「ほら、先生。ぐずぐずしてっとその子危ないんでしょ? 連れてきてください(ズルズル)」
ヴォルガノス 「………………」
ドスガレオス 「師匠達は、この秘境地下奥の洞窟にいらっしゃるんで」
760 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:52:45.84 ID:c3JjqS.0
―秘境、地下―

ナナ・テスカトリ 「地上はあんなに熱かったのに、今度はひんやりしていて……むしろ肌寒い……こんなところがあったなんて」
ドスガレオス 「師匠は滅多なことじゃ、ここを出ることさえされませんから、俺にとっちゃ外が暑すぎて……(ズルズル)」
ナナ・テスカトリ 「ドスガレオス君、ちょっと待って。さっきからヴォル君の頭が、いろんなところにぶつかっているわ」
761 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:53:29.58 ID:c3JjqS.0
ドスガレオス 「あぁ、こりゃ失敬。でもどうせ気を失ってるんですから、気にしなくていいのに」
ナナ・テスカトリ 「そういうわけには参りませんよ……わたくしが頭を持ちますから」
ドスガレオス 「マジですか? 悪いですね」
××××××× 「悪いですねそれは。あなたは何を、女性に荷物運びをさせようとしているのですか」
762 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:54:26.23 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「その声は……」
黒ディアブロス 「久方ぶりにお目にかかりますマドモアゼル。最後にお会いしたのは、十年程前のことになりますでしょうか」
ナナ・テスカトリ 「黒ディアブロス様!」
ドスガレオス 「げっ……」
黒ディアブロス 「いかにも。この地下秘境にて、我が主ディアブロスの執事を務めさせていただいております黒ディアでございます」
763 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:55:32.21 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「失礼いたしております。いきなり押しかけて、ご無礼は承知しております」
黒ディアブロス 「ああ、いえ。招かれざる客人にはしかるべき対応をいたしますが、淑女はいついかなる時も寛大にお迎えせよと」
ドスガレオス 「…………」
黒ディアブロス 「そう、我が主は申されておりますゆえ。それゆえ、どうか頭なぞお下げにならぬよう」
ナナ・テスカトリ 「お気遣い、痛み入ります……」
764 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:56:17.11 ID:c3JjqS.0
黒ディアブロス 「しかし特筆すべきは、我が主の弟子、その不敬さ。淑女の眼前にて醜態を晒し引きずられてくるとは……」
ドスガレオス 「…………」
ヴォルガノス 「…………」
黒ディアブロス 「お前も、夢幻砂漠流の直弟子として、兄弟子の不始末は家督の不始末。恥に思わねばならぬものを」
765 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:57:02.18 ID:c3JjqS.0
ドスガレオス 「まぁそうは言いますけど、執事(バトラー)、俺が呼ばれた時には、もう兄弟子はやられてましたんで」
黒ディアブロス 「口答えをするんではありません」
ドスガレオス 「別に口答えをしたわけじゃないんですけどね」
黒ディアブロス 「全く……その不敬な態度は誰に似たのか(ドスドス)」
766 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:58:20.66 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「あ……黒ディアブロス様、ヴォル君は……」
黒ディアブロス 「淑女の眼前にて、どこぞの誰かに不覚をとるような男は男ではなし。死んで結構。それより、問題の娘子を」
ナナ・テスカトリ 「え? ……あ、えぇ……この子です」
黒ディアブロス 「ふむ………………これしきの熱傷ならば、地下の滋養水に半日ほど浸せば回復の見込みは出てきます」
ナナ・テスカトリ 「本当ですか!?」
767 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 21:59:28.62 ID:c3JjqS.0
黒ディアブロス 「はい。あなた様ですからお教えいたしますが……この地下には、埋葬されたモンスターの納骨堂があります」
ナナ・テスカトリ 「納骨堂ですって!?」
黒ディアブロス 「某ども角竜種やケルビ族など、骨髄や角の骨組織に治癒作用がある骨が、大量に埋葬されておりまして」
ドスガレオス 「それが浸かって、湧き出た地下水が一部、強力な滋養作用に変質した場所があるんですよ」
黒ディアブロス 「お前は、それは某が説明しようと思っていたところを!」
768 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:00:24.69 ID:c3JjqS.0
ドスガレオス 「まぁ、とは言っても何でも治るわけじゃないですけれど、焼け焦げた鱗を再生するくらいならできるんですよ」
ナナ・テスカトリ 「充分です! 早く連れて行ってください!」
黒ディアブロス 「仰せのままにいたしましょう。では、その娘子は預かります」
ナナ・テスカトリ 「わたくしも……」
769 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:01:13.06 ID:c3JjqS.0
黒ディアブロス 「大変申し訳ないのですが、納骨堂には一族しか立ち入ることが許されておりません。大丈夫。某が責任を持ちます」
ナナ・テスカトリ 「……そうなのですか……」
黒ディアブロス 「……しかし、強力な滋養作用ということは、裏を返せば毒です。特に人間は弱い」
ドスガレオス 「…………」
黒ディアブロス 「何かしらの障害は、確実に残ると思われますが、よろしいか?」
770 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:04:02.10 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「障害……そんな……」
黒ディアブロス 「前、滋養地下水を奪ったハンターがおりましたが、高濃度の治癒水により、逆にショックで勝手に死にました」
ナナ・テスカトリ 「!!」
黒ディアブロス 「納骨堂から少し組んできた弟子が襲われたのです。原液を飲んで、倒れているところを見つけました」
771 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 22:04:17.86 ID:BeTZel20
これはwktk
772 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:05:11.81 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「そんなに強くては……」
黒ディアブロス 「ご安心を。某は扱い方を心得ております。それでは、ドスガレオス、ヴォルガノスも連れてきなさい」
ドスガレオス 「了解です(ズルズル)」
ヴォルガノス 「…………」
黒ディアブロス 「一刻を争うようですので、ここにて失礼をいたします。ああ、それとナナ嬢」
ナナ・テスカトリ 「は……はい。何でしょうか?」
773 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:06:19.34 ID:c3JjqS.0
黒ディアブロス 「砂嵐の中とはいえ、ヴォルガノスに手傷を負わせるとは、相当な手慣れが潜んでおります」
ナナ・テスカトリ 「……!!!」
黒ディアブロス 「事情は分かりませんが、あなたも危険にさらされたことに変わりはない。しばらくは外に出ない方がよいでしょう」
ナナ・テスカトリ 「ええ……そう、ですね……」
774 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:07:43.46 ID:c3JjqS.0
黒ディアブロス 「…………今、他の弟子を周辺の警備に当たらせています。それに、火山に使い猫を飛ばしました。ご安心を」
ナナ・テスカトリ 「……(ホッ)わたくしは……おろおろするばかりで……しかし、何から何まで……」
黒ディアブロス 「お気になさらぬよう。それが紳士の務めでございます。あなたはご立派につとめを果たされた」
ナナ・テスカトリ 「…………」
黒ディアブロス 「しとめられたのはヴォルガノスの不手際ゆえ、容赦を請わねばならないのはこちらの方です」
775 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:08:36.35 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「と、とんでもありません! ヴォル君は、立派に動いてくれました!」
黒ディアブロス 「……そうですか。お心遣いありがとうございます。さ、奥へどうぞ。美味しいアイスティーをご用意させています」
ドスガレオス 「先生、俺も後で行きますから(ズルズル)」
ヴォルガノス 「…………」
776 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:08:59.38 ID:c3JjqS.0
黒ディアブロス 「こら、お前はまだ修行が……」
ドスガレオス 「バトラー、細かいことはいいじゃないですか。折角女性が来訪されたんですよ」
黒ディアブロス 「そんなことばかり言っているからお前は……(ドスドス)」
ドスガレオス 「はいはい。とっとと行きますよ(ズルズル)」
777 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:09:21.24 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「(おそらく、ヴォル君を襲ったのはラージャン君……)」
ナナ・テスカトリ 「(あの時のように、電気をぶつけられたんだわ……)」
ナナ・テスカトリ 「(彼が、わたくしの後をつけてきたということは……)」
ナナ・テスカトリ 「(もしかして……)」
778 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:09:49.92 ID:c3JjqS.0
モノブロス 「先生〜〜〜ッ! こっちですこっち。老師がお待ちですよ〜〜〜」
ナナ・テスカトリ 「! あ、はい! 今行きます!!」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ナナ・テスカトリ 「(幸い、猫さんを火山に飛ばしてくださったよう……)」
ナナ・テスカトリ 「(状況を見て火山に戻り、テオ様にこのことを報告せねば……)」
779 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:10:49.37 ID:c3JjqS.0
―秘境、奥間―

ナナ・テスカトリ 「失礼いたします」
ナナ・テスカトリ 「(少しだけ広い場所になっている……それに、石が薄く光っていて、ここも明るい……)」
モノブロス 「先生、こっちス」
ディアブロス 「…………」
780 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:11:44.69 ID:c3JjqS.0
ナナ・テスカトリ 「(ザッ)お久しぶりにお目にかかります。老師」
ディアブロス 「………………ナナか。随分と、美しくなった(スッ)」
ナナ・テスカトリ 「!! 老師、その目は……」
ディアブロス 「何、歳よ。右はもう、白濁していてな……わしもまた、時の流れには逆らえぬ……」
781 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:12:44.46 ID:c3JjqS.0
ディアブロス 「……しかしその声……匂い……ゆらぐ気……お主が、あの子ライオンだったとは思えぬな……」
ナナ・テスカトリ 「勿体無いお言葉です」
ディアブロス 「先代テスカと、わしは懇意にしておった……それに、美しく成長した淑女をはねる教えはしておらぬ」
ナナ・テスカトリ 「…………突然のことでしたゆえ、手土産もご用意できず……」
782 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:13:35.08 ID:c3JjqS.0
ディアブロス 「許す。それに、この歳になると、うわべのみの手土産など、むしろ神経を逆なでするものでな……」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「成長した子供の姿を見るのが、一番の土産よ……のう、教師などをしているお前ならば、分かるだろう」
ナナ・テスカトリ 「ええ……その通りです、老師」

次回に続きます
783 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/26(火) 22:14:42.23 ID:c3JjqS.0
書き溜めはここまでになります
今日はこれ程で失礼させていただきます
夜分は冷えますが、皆様、くれぐれも風邪に注意して過ごされてください

お休みなさい
784 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/26(火) 22:16:10.23 ID:2npBTSco
おっつー
785 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 22:24:09.62 ID:ReUNebso
お疲れー!
786 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/26(火) 22:31:31.55 ID:ivav6xQ0
乙!
毎回楽しみにしてますwwww
787 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/26(火) 22:35:45.52 ID:r8HNzhA0
乙です!
788 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 22:59:35.54 ID:PPNglAAO
乙です!
789 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/26(火) 23:03:06.54 ID:plg0L6AO
いつもギリギリで乗り遅れる…


乙 今読みました

とりあえず猿蟹は今も狩り続けてるZE☆
790 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/27(水) 03:42:00.09 ID:ZghohZMo
黒ディアは男装の麗人風執事なのだろうか
791 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/27(水) 10:14:22.79 ID:C96orBY0
乙!

黒ディアはやはり男装の麗人だと思っておこうww
792 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/27(水) 14:00:45.84 ID:wNmt3sAO
>>1さんもっと普通に話そうよwwwwwwww
そんな堅苦しい敬語なんて使わずにさ!(*'ω'*)
793 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/27(水) 19:16:01.84 ID:fg5BXxco
>>792
きめえ
794 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/27(水) 19:18:06.48 ID:99lEmkQo
厨房のときは誰もが通る道だ
だが、皆ただの名無しであることを忘れてはいけない
2chは馴れ合いをする場所ではない
795 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/27(水) 19:27:04.75 ID:4NP.n6ko
SS すれ で なに いってるの
796 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/27(水) 20:59:26.30 ID:ix8PJv20
wikiによると黒ディアはめs
797 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/28(木) 01:23:39.36 ID:nze63.DO
こまけぇ
798 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/28(木) 03:33:53.79 ID:jw9Jw1A0
いやぁこのスレを見ると猿蟹狩りがはかどるな
799 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/29(金) 21:59:14.94 ID:.6N.HO20
こんばんは。明日30日(土)の21:00からまた、続きを投稿させていただきます

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/41/img5ddb14d2zikfzj.jpeg

歌の通りに、悲しみの果てには素晴らしい日々があるといいですね
本当に、そう思います
それだけのことが、どれだけ難しいことなのか
よく、分からないものです

皆さんに、素晴らしい日々があることを祈っています

>>792
ありがとうございます。私は、どんなスタイルでもコメントをいただければ嬉しいですよ

らくがき
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/42/imgbb0dfb92zik8zj.jpeg
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000910119/38/imgfb9f0553zikazj.jpeg?t=20090529215143
800 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/29(金) 22:01:36.21 ID:IZ.9yHg0
三毛猫さん! 乙です!!

久しぶりにパソコン開いたら結構進んでてびっくりした。
でもやっぱり全部見てしまた。これでまた視力下がったな・・・・

801 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/29(金) 23:20:30.30 ID:.H5cT6AO
聞きたいんですけど、あと何章あるの?

このペースだといつまで続くのか分かんないし…
以前のような更新ペースは無理なの?

仕事とかその他色々あるのは百も承知
叩かれるの覚悟で聞きます
802 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/29(金) 23:28:15.70 ID:zXqA8R6o
じゃあ叩いてやろう

パー速なんだからいつ終わろうがいいだろうが
こっちは定期的にチェックするだけなんだから何も苦労は無いんだよ
読者様(笑)気分は投げ捨てろ馬鹿

( ゚д゚)、ペッ

803 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/29(金) 23:58:02.19 ID:l7Smmlg0
>あと何章あるの?

聞いてどうする・・・5年romれ

( ゚д゚)、ペッ
804 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/30(土) 10:36:26.61 ID:PKRbacMo
>>801
逆に、なんで後何章あるかききたくなったの?
dat落ちがないんだからスレチェックするだけでいいのに、更新ペースとかあんまり関係無くね?
話を考えながら書いてるようだから、遅くなるのは当たり前でしょ?

楽しみだからこそそんな事を聞くんだろうけど、後何章あるかとか、今日は来てるかなぁ〜とかをひっくるめて楽しめばいいと思うよ
805 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/30(土) 19:59:36.19 ID:e6mixQSO
あと一時間が待ち遠しい(´Д`*)
806 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:08:05.19 ID:eXwwbYc0
こんばんは。あまり多くはありませんが、投稿をさせていただきます

>>801
開始当初は、随分書き溜めをしていた状態でしたので、今と速度に差がついてしまい、申し訳ありません
現在減速してしまっているのは、一様に、私の体調、および状態のせいです
仰るとおりに低速になってしまっています。出来うる限り早くやっていきますのでご了承ください

ミラ三神までは考えていました。
また、全てのモンスターを出すつもりでした。
まだ出ていないモンスターも沢山いますので、自分でもどこまでいくのか分からないです。
申し訳ありません。
感覚的には、もののけ姫でアシタカが「だまれ小僧!」と怒られるとこらへんと考えてください。
807 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:15:20.19 ID:eXwwbYc0
ディアブロス 「マ王と呼ばれていた時期が懐かしいものよ……そろそろ、後継者を決めねばならんかもしれぬな」
モノブロス 「老師! いきなり何をおっしゃるんで!? まだまだビンビンじゃないですかぁぁ〜」
ディアブロス 「喉元に障る言い方は止めよ」
モノブロス 「えぇ〜障ります?」
ディアブロス 「……わしの目は、じき完全に見えなくなる」
モノブロス 「…………」
808 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:16:09.12 ID:eXwwbYc0
ナナ・テスカトリ 「何という……それは、ここの地下にある滋養水というものでも、どうしようもないのですか?」
ディアブロス 「さてな……もはや試す気にもならぬわ」
モノブロス 「…………」
ディアブロス 「万物は流転し、生きとし生けるものはやがてまた、赤子の頃の力に戻ってゆく。そしてまた無となる」
ナナ・テスカトリ 「ですが……」
ディアブロス 「わしはもはや、その循環の輪の始まりに戻ってきているに過ぎぬ。いたずらに輪を歪めることもあるまい……」
809 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:17:05.56 ID:eXwwbYc0
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「モノよ、麗人がお越しくださったというに、お前は何もせんだって良いものか?」
モノブロス 「こりゃいけねぇ! (ゴソゴソ)先生、この実の中に、ギンギンに冷えた果実茶が詰まってます」
ナナ・テスカトリ 「そんな、お気になさらずとも……」
モノブロス 「あとはこっちが干し魚に、釣りカエル。いろいろつまみはありますぜ。どんどんイッちゃってくだせぇ」
ディアブロス 「オオシッポガエルの干物をもて」
モノブロス 「老師、これっス」
ディアブロス 「うむ(ボリボリ)」
810 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:18:22.08 ID:eXwwbYc0
ディアブロス 「して、ナナよ。事情を聞かせてはくれぬのか」
ナナ・テスカトリ 「こ……これは失礼をいたしました。少々頭が混乱しておりまして……」
ディアブロス 「良い、話せ」
ナナ・テスカトリ 「……………………と、そのような次第でございます」
ディアブロス 「臭いで、もしやと思ったが。やはり……我が弟子ヴォルガノスは、猿の忌み子ラージャンに不覚を取ったのだな」
ナナ・テスカトリ 「!!」
モノブロス 「あんだってェェ!? ラージャン!?」
ナナ・テスカトリ 「きゃあ!」
モノブロス 「ブッ殺してやる! 外か!? 外に奴がいンのか!?」
ディアブロス 「静まれ、モノよ」
811 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:19:23.47 ID:eXwwbYc0
モノブロス 「(ギリリリリ)………………ッ! ………………失礼しやした、先生……」
ナナ・テスカトリ 「え……ええ」
ディアブロス 「雷の臭い……それに混じり、猿であって猿ではない獣臭……間違いはない」
ナナ・テスカトリ 「やはり、わたくしたちの後をつけてきていたのは、彼でしたか……」
ディアブロス 「おぬしと奴との間に起こったことは知っている……あながち我が同門も無関係というわけではなきゆえ」
ナナ・テスカトリ 「やはり、この混乱に乗じて、人間へ報復の強硬手段に出るつもりなのでしょうか」
ディアブロス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「それで、邪魔なわたくし達を、気づかれないように始末を……」
812 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:20:30.01 ID:eXwwbYc0
ディアブロス 「…………それもあるのだろうが、ブランゴ一族はどうやら、ラオシャンロンのことを察してしまったと考えられる」
ナナ・テスカトリ 「ラオシャンロン様の? それは一体……」
ディアブロス 「……彼は病気だ」
ナナ・テスカトリ 「! …………え……!?」
ディアブロス 「知っておるのは、我が同門のみ。滋養水にて治療を行っているが、もはや効かぬ。奴は死を待つしかない身よ」
ナナ・テスカトリ 「……………………」
モノブロス 「…………」
ディアブロス 「同門から裏切りが出たとは考えにくい……おそらく、ラオの様子に何者か、感じいるところがあったのだろう」
813 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:21:39.14 ID:eXwwbYc0
ナナ・テスカトリ 「(ラオシャンロン様が……ご病気!?)」
ナナ・テスカトリ 「(そんな……先日の集会の時は、いつもと変わらない様子で……)」
ナナ・テスカトリ 「(!?)」
ナナ・テスカトリ 「(……いつもと変わらない……?)」
ナナ・テスカトリ 「(違う……)」
ナナ・テスカトリ 「(そういえば、テオ様も、何か違和感を感じたと仰っていた……)」
ナナ・テスカトリ 「(確かにラオ様は、心なしか呼吸が……)」
814 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:22:06.70 ID:eXwwbYc0
ディアブロス 「ラオは口外をしないようにと切に願っているが、このままでいるわけにもいかぬ。思案をしていた最中だった」
ナナ・テスカトリ 「治らないのですか? そのご病気は」
ディアブロス 「治らぬ」
ナナ・テスカトリ 「そんな……」
ディアブロス 「赤フルフルがもし存命だったとしても、無理だろう。何故ならば、ラオの病気は、巨大古龍宿命のものだからだ」
ナナ・テスカトリ 「宿命……?」
ディアブロス 「先代のラオ……灰ラオシャンロンもそうだった。本来、あれほどの大きさになる前に、シャンロン種は命を落とす」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「あそこまで成長した、ということが既に奇跡である。しかし、その奇跡は恩恵のみを与えるのではない」
815 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:23:02.37 ID:eXwwbYc0
ナナ・テスカトリ 「と……申されますと?」
ディアブロス 「奴の成長は止まらぬ」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「永遠に成長し続ける異龍。それがラオシャンロンだ。そしてラオの心臓は、もはやあの体を支えるに及ばん」
ナナ・テスカトリ 「そんなことが……わたくし達は、何も……」
ディアブロス 「ラオが巧妙に隠しておったのだ。しかし、ブランゴ一族が強行に出てきたとなると、いずれ明るみに出よう……」
モノブロス 「……心臓をでっかくする薬はねぇんでさ。そもそも傷じゃぁねぇんです」
ディアブロス 「左様。治す、治さぬの問題ではない」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「それもまた、命の循環の輪ととらえるしか、あるまいな」
816 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:25:18.72 ID:eXwwbYc0
ディアブロス 「おおかた、何かしらのことを契機ととり、反ラオシャンロン派が反乱を起こそうとでも企んでおるのだろう」
ナナ・テスカトリ 「一体どうすれば……こんなところでのんびりしている場合では……(ザッ)」
ディアブロス 「待て、ナナよ。どこに行こうというのだ」
ナナ・テスカトリ 「すぐに、ラオシャンロン様をお守りに向かいます。失礼とは存じますが……」
ディアブロス 「ラオの身辺には、既に我が同門弟子達がついておる。それに、おぬしはおそらく、ここを出ぬ方が良い」
ナナ・テスカトリ 「どうして!? こんな状況で、じっとしているわけには……」
ディアブロス 「見張りに出した弟子達の戻る時間は、とうに過ぎておる」
モノブロス 「そういえば……あいつら、やけに遅いな……」
817 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:26:20.07 ID:eXwwbYc0
モノブロス 「ま……まさか……!!」
ディアブロス 「ラージャンの力は強大だ。あ奴はブランゴ一族に殺戮道具として忠実に仕えているゆえ」
モノブロス 「…………」
ディアブロス 「若い弟子には、少々相手がきつかろう」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「しかしまぁ、確かに。人と戦うために反乱を起こす時、他者が人間を保護していては、立つ瀬というものはないわな」
ナナ・テスカトリ 「そういうことですか……」
ディアブロス 「イャンクックめが……余計なことをしおってからに……」
ナナ・テスカトリ 「老師、しかしあの子は子供です……それに、とても優しい子だと……」
ディアブロス 「…………」
818 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/30(土) 21:29:00.60 ID:D8HPxg60
これを真面目な顔して書き込んでるかと思うと笑いが止まらんww
819 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:29:15.12 ID:eXwwbYc0
ナナ・テスカトリ 「わたくしは、モンスターでも、人間でも……子供は子供として、守っていきたいのです」
ディアブロス 「…………」
ナナ・テスカトリ 「老師……」
ディアブロス 「……………………ああ。分かる。同じ、教える側の者としてな…………」
ナナ・テスカトリ 「……(ほっ)」
ディアブロス 「つまりお主は、ここに攻め込んでくるやもしれぬラージャンから、あの娘子を守る気概があるというのだな」
ナナ・テスカトリ 「!!!!」
ディアブロス 「……まぁ良い」
820 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:49:34.13 ID:eXwwbYc0
ディアブロス 「(ぐぐぐ……)」
モノブロス 「老師!? 駄目ですって寝てなきゃぁ!」
ディアブロス 「黒ディアはまだ地下か……では、お前が供をせい、モノよ」
モノブロス 「供……? え? 俺が……俺が、お供!? 老師の!!?」
ディアブロス 「不服か?」
モノブロス 「いいえぇぇぇえ! 全身全霊でお供しやす!!」
ディアブロス 「良し。少し外の様子を見にゆくぞ……」
モノブロス 「承知ィ!」
ナナ・テスカトリ 「老師、そんな……ご無理をなさっては……」
821 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:52:23.23 ID:eXwwbYc0
ディアブロス 「……無理? お主は、このわしに無理と?」
ナナ・テスカトリ 「(ビクッ)そ……そんなことは……」
ディアブロス 「お前はここに居よ」
ナナ・テスカトリ 「…………で、でも…………」
ディアブロス 「五年前に、ラージャンがお前にしたことは忘れぬ。奴の激昂は、なるべくならば避けねばならぬ」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「何、少し外の空気を吸いにゆくだけよ……少しな……(ドス、ドス……)」
ナナ・テスカトリ 「…………申し訳、ございません…………」
ディアブロス 「構わぬ。実力行使に出てくるとならば。この二刀夢幻砂漠流師範として、黙っているわけにはいかぬでな……」
モノブロス 「……(ニヤッ)」
ディアブロス 「(クックック)ゆくぞ……」
822 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:52:50.87 ID:eXwwbYc0
―秘境、納骨堂―

黒ディアブロス 「ドスガレオス、ヴォルガノスの様子はどうですか?」
ドスガレオス 「まだ、目がさめるまでもう少しかかりますね。つか、頚椎やっぱ外れてます。戻していいスか?」
黒ディアブロス 「ん? 少し待ちなさ……」
ドスガレオス 「ふんっ!(ゴキッ)」
ヴォルガノス 「ビャッ!(ビクンッビクンッ)」
ドスガレオス 「あれ……間違ったかな?」
黒ディアブロス 「……どきなさい。はぁ、お前は、その先に出ようとする気概は評価しますが(ゴキッ)」
ヴォルガノス 「ギャビャッ!(ビクンビクン)」
黒ディアブロス 「そんなことでは、次期執事(バトラー)の候補として前に出せぬ(ボキッ)」
ヴォルガノス 「(ビクンビクン)」
823 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:53:50.51 ID:eXwwbYc0
ヴォルガノス 「……………………」
黒ディアブロス 「これでいいだろう」
ドスガレオス 「いや、どうでしょう……死んだんじゃないですかこれ?」
黒ディアブロス 「無駄口を叩く暇があったら手伝え」
ドスガレオス 「はいはい。あと俺、別に執事になるつもりはないんで」
黒ディアブロス 「誰に対して口をきいていると思っている……そもそも、お前をドス家から引き抜くように進言したのは……」
ドスガレオス 「いやぁ、俺男ですよ。執事って、黒ディアさんみたいに、女が男の格好してやんなきゃなんないんでしょ?」
黒ディアブロス 「どこからその知識を得たのだ……これはただ単に某の趣味だ」
ドスガレオス 「なおさら嫌ですよ。俺もあべこべに女の格好しなきゃいけんような羽目は」
824 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:55:01.76 ID:eXwwbYc0
黒ディアブロス 「…………ちょっとそこに座れ。いいから座れ」
ドスガレオス 「ちょっ、やめてくださいよ。それより、その人間の子供、ちゃんと見てなきゃ駄目なんじゃないです?」
黒ディアブロス 「(ふん)一応、薄めた滋養水を一定時間ごとに塗りつけ、飲ませたことで火傷は治まった。しかしまだ熱がある」
ドスガレオス 「どうするんです?」
黒ディアブロス 「どんな後遺症が出ているとも限らない。ここの空気を吸っているだけで毒のようなものだ。出るのが吉だろう」
ドスガレオス 「ヴォル兄弟子はどうします?」
黒ディアブロス 「そのへんに転がしておけば、じきに蘇生する。とにかく、某はこの娘を持つ。お前は少し殻に滋養水を汲んでこい」
ドスガレオス 「ラジャーっス」
825 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:55:55.85 ID:eXwwbYc0
黒ディアブロス 「(……少し長く、納骨堂の空気を吸わせすぎたか……)」
黒ディアブロス 「(顔色がかなり青ざめている……しかし熱はある……)」
黒ディアブロス 「(ここから出して、滋養水に火傷の箇所を浸さねばならんが……)」
黒ディアブロス 「(人間というものが、予想を遥かに超えて脆い……これは、確実にどこかに障害が出ている……)」
ドスガレオス 「バトラー、汲みましたよ」
黒ディアブロス 「それでは、某はこの子をくわえるので(はぐ)……行くぞ」
ドスガレオス 「………………!」
黒ディアブロス 「どうした?」
ドスガレオス 「いや、この上を、老師と……モノ兄弟子の足音が、出口に向かってくのが聞こえまして。俺、耳はいいんです」
黒ディアブロス 「何と……」
826 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:58:05.63 ID:eXwwbYc0
ドスガレオス 「バトラー?」
黒ディアブロス 「(我が主のお手伝いに行かねば……)」
黒ディアブロス 「(しかし、主は某に、人間の子供の介護を仰せつけた……)」
黒ディアブロス 「(……くっ……今、某がここを離れるわけにはいかん……)」
黒ディアブロス 「(それに、主が直々に外に出ねばならぬほどの相手……)」
黒ディアブロス 「(…………)」
ドスガレオス 「どうしましょう。俺も行っていいスか?」
黒ディアブロス 「ならぬ。お前は某の補佐と言っておろう。二度同じことを言わすな、阿呆」
ドスガレオス 「……はーい」
827 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 21:59:37.88 ID:eXwwbYc0
女児 「う……うぅ……」
ドスガレオス 「! バトラー、人間が目を醒ましましたよ」
黒ディアブロス 「(ドス、ドス)話は納骨堂を出てからだ」
女児 「痛い……腕が痛い……!」
女児 「痛いよぉ……」
黒ディアブロス 「我慢しろ。今、ゆっくり治療できる場所にお前を連れて行く」
女児 「(ひっく……うっく……)」
ドスガレオス 「あ〜……泣いちまった。何だ、心配するほどでもないっスね」
女児 「痛い……おじさん……おじさん、痛いよ……」
828 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:00:10.91 ID:eXwwbYc0
女児 「だれか……」
黒ディアブロス 「(熱でうかされているのか……? もがいて助けを求めている)」
黒ディアブロス 「(どこにも障害は出なかったということか?)」
黒ディアブロス 「(強い滋養水の霧を吸わせる必要があった……)」
黒ディアブロス 「(悪影響が及んでいないならば……)」
女児 「くらい…………くらいよぉぉ……」
黒ディアブロス 「……!」
女児 「まっくらだよぉ……だれか……だれか…………痛い……! うう…………」
829 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:00:30.18 ID:eXwwbYc0
ドスガレオス 「真っ暗? ここは、壁のマカライト鉱石でまぶしいくらいなのに」
女児 「痛い……ううう…………だれか、いるの? だれ……くらくて何も見えない…………」
ドスガレオス 「誰って……あんたがその目で見てるだろ。目の前にいるし」
女児 「……ううぅ…………うう…………」
黒ディアブロス 「…………」
女児 「こわいよ…………おじさん…………」
黒ディアブロス 「構うな。急ぐぞ(ドスドスドス)」
ドスガレオス 「え? は、はい(ドスドスドス)」
830 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:00:51.70 ID:eXwwbYc0
―秘境、入り口―

ラージャン 「…………」
ガレオス達 「(ドサッ)……………………」
ラージャン 「随分と手間取らせてくれた……」
ラージャン 「ここが、夢幻砂漠流の隠れ家に通ずる、入り口か……」
ラージャン 「…………」
ラージャン 「(砂でまぎれているが、これはナナ先生のにおい……)」
ラージャン 「(とっさに身を隠してしまった)」
ラージャン 「(あの時に、応援に来た者と共に、抵抗力だけでも奪っておけば……)」
831 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:01:10.87 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「(ズキッ)ぐっ……!!」
ラージャン 「(ギリギリ)…………ッ……ッ……」
ラージャン 「頭が……頭が…………(ドスッ)」
ラージャン 「っ……はぁ……はぁ……」
ラージャン 「(薬は……薬はどこだ……)」
ラージャン 「(ごそごそ)……ぐっ……(ポロリ)」
ラージャン 「(しまった……砂の中に……)」
ラージャン 「…………ッ……」
832 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:01:32.90 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「駄目だ……先生は殺さない……先生はやらない……」
ラージャン 「(ズキッ)がっ……嫌だ……先生はやらぬ!!」
ラージャン 「くそっ…………(ギリギリ)」
ラージャン 「(ビクッ)」
ラージャン 「(ブワッ)」
833 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:01:52.63 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「………………」
ラージャン 「キキ……」
ラージャン 「……………………クッ……ケケ…………」
ラージャン 「先生……先生がいんのかァ」
ラージャン 「カカッ……役得ゥ……」
ラージャン 「(きょろきょろ)」
834 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:02:17.22 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「他にも何やらごちゃごちゃいるなァ」
ラージャン 「構うことはねェ。やっちまうか……」
ラージャン 「カカカッ、あれァ俺の女だァ」
ラージャン 「腐れライオンにゃ……勿体ねぇ」
ラージャン 「そう思わないか? 兄弟ィ」
835 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:03:07.42 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「(ズキッ)ぐっ…………ケケ……カカカッ! 痛ェ痛ェ」
ラージャン 「そうだもっと泣け……もっと喚け……」
ラージャン 「胸がよ……スゥーッ、とするんだよ」
ラージャン 「お前のその泣き声聞いてるとな、胸がスゥ〜〜〜ッとするんだァ」
ラージャン 「な、あんたもそう思わない?」
ガレオスA 「………………」
ラージャン 「もしもーし! 人の話は(ドガッ)礼儀正しく!(ドガッ)」
ガレオスB 「………………」
ラージャン 「聞いてくれないかなぁぁぁ!?(ドゴッ)」
ガレオスC 「………………」
836 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:05:24.19 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「お兄さんそう言うの嫌いなんだよね!」
ガレオス達 「………………」
ラージャン 「そうそう。そうやって、人の話を聞くときは、目ン玉と瞳孔おっぴろげて、ちゃんと相手の顔を見る」
ガレオス達 「………………」
ラージャン 「ふぅ〜〜。さて(ふらふら)」
ラージャン 「(ズキッ)カカッ……」
ラージャン 「先生……先生、先生…………(ドス、ドス)」
837 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:05:54.89 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「!(サッ)」
××××××× 「ギャォォォォッ(ゴウッ)」
×××××××× 「シャァァァ(ゴウッ)」
ラージャン 「…………(バシッ、バシッ)」
ラージャン 「…………?」
ラージャン 「何だァ?」
××××××× 「ズゥゥゥン」
×××××××× 「ズゥゥン」
838 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:07:06.88 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「あ、見たことあるなあんた達」
ラージャン 「久しぶり? 久しぶりかい? 久しぶりなんだろうなァ、多分」
ラージャン 「違った? あぁー…………」
ラージャン 「え〜〜と…………あー…………誰だっけ?」
クシャルダオラ 「(ズン、ズン)」
錆クシャルダオラ 「(ズン、ズン)」
839 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:09:42.03 ID:eXwwbYc0
錆クシャルダオラ 「ねねさま、気をつけて。何があったのか分からないれど、もう金色になってる」
クシャルダオラ 「……あの状態でも電気を飛ばしてくるわ。お前こそ気をつけて」
錆クシャルダオラ 「言われなくても」
クシャルダオラ 「ここにナナ・テスカトリ様がおいでになっただろう! 正直に見聞きしたことを吐け!」
ラージャン 「…………?」
クシャルダオラ 「五秒待つ! 隠すとためにならんぞ!」
錆クシャルダオラ 「(じり……じり……)」
840 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/05/30(土) 22:09:43.51 ID:xoAEA5k0
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841 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:10:32.43 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「…………あ! あぁぁ〜」
錆クシャルダオラ 「!」
クシャルダオラ 「…………」
ラージャン 「何だっけ? あぁ、でてこねェ……(ズキッ)何だっけ、ほら……」
クシャルダオラ 「……?」
ラージャン 「あぁぁぁあ! そう。そうそう、お前」
錆クシャルダオラ 「ねねさま、こいつ、様子がおかしいわ……」
クシャルダオラ 「…………」
ラージャン 「一昨日だっけかァ? お前、あれだろ? ティガレックスのアレ」
842 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:11:00.21 ID:eXwwbYc0
クシャルダオラ 「何を言っている……?」
ラージャン 「好きなんだっけ〜〜? レックスのこと」
クシャルダオラ 「!!」
錆クシャルダオラ 「!!」
ラージャン 「嫌いじゃないよ、分かる。大好きな人に言い寄る女達。分かるよ。俺も、とても身に染みてわかる」
クシャルダオラ 「こいつ……記憶が、昔と混濁しているのか……?」
錆クシャルダオラ 「ラージャンは気狂いよ、相手にすることはないわ!」
ラージャン 「でもさ、悲しいことに、男は女の好みにはうるさいと思うからさぁ〜」
錆クシャルダオラ 「…………」
ラージャン 「ティガに教えてやったんだ。あいつら、いろんな女を影で痛めつけてて……ゲハッ……」
843 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:11:23.46 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「おにいちゃぁぁ〜ん、こっち向いて〜ってか。いいねぇ〜若い子ッてのは純粋で」
錆クシャルダオラ 「……ギリ……」
ラージャン 「何? 怒った? カカカッ、あぁぁ怖い怖い(ズキッ!)ぐっ……ッ!!」
クシャルダオラ 「猿が…………」
ラージャン 「……………………」
錆クシャルダオラ 「(ヒュゥゥゥゥ)」
クシャルダオラ 「(ヒュゥゥゥゥ)」
844 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:11:44.25 ID:eXwwbYc0
錆クシャルダオラ 「(この下衆のせいで、ねねさまは……!)」
錆クシャルダオラ 「(こいつがばらさなければ、ねねさまは、大兄様と…………)」
錆クシャルダオラ 「(下衆な猿が…………!!)」
クシャルダオラ 「(何だ……? 固まっている……)」
ラージャン 「………………」
クシャルダオラ 「! 錆、お待ち!」
錆クシャルダオラ 「(ゴウッ!!)」
845 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:12:09.50 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「(ドゴォォォォォッ!!)」
クシャルダオラ 「砂煙が……!(火弾が直撃した!?)」
錆クシャルダオラ 「ねねさまを愚弄した……私を愚弄した……許さない!(ヒュゥゥゥゥ)」
ラージャン 「………………」
クシャルダオラ 「!(砂煙の中から、奴が……)」
クシャルダオラ 「ま……まずい……! 放電している……!!」
ラージャン 「(バチ……バチ……)」
錆クシャルダオラ 「(ゴウッ!)」
846 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:12:29.44 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「(スッ)…………(ブゥゥンッ!!)」
ラージャン 「(ゴッッ!!)」
クシャルダオラ 「何!?(火弾を、跳ね返しただと!?)」
錆クシャルダオラ 「(ドォォンッ!)きゃあぁあ!」
クシャルダオラ 「錆!」
ラージャン 「………………(くるっ)」
クシャルダオラ 「な……」
クシャルダオラ 「(何だあの顔は……)」
クシャルダオラ 「(瞳孔が、開いている……)」
847 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:12:50.12 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「(シュッ)」
クシャルダオラ 「!! 消えた!?」
ラージャン 「(グググッ)」
錆クシャルダオラ 「ねねさま! 後ろです!」
クシャルダオラ 「何ィ!?」
ラージャン 「(ブゥンッ)」
848 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:13:21.43 ID:eXwwbYc0
ラージャン 「! (ガキィィン)」
ラージャン 「(バッ)」
錆クシャルダオラ 「(攻撃が、弾かれた……)」
錆クシャルダオラ 「(何かが、砂漠の奥から風のような速さで……)」
錆クシャルダオラ 「(あれは……)」
ディアブロス 「………………(ズズズッ)」
ラージャン 「………………(ザザッ)」

次回へ続きます
849 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/30(土) 22:14:04.21 ID:6TxDUJco

女児は目が逝ったか
850 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/05/30(土) 22:14:36.10 ID:eXwwbYc0
お疲れ様でした。今日は休ませていただきます
今夜、明日、ゆっくりと過ごされてください
851 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/30(土) 22:18:09.86 ID:NwPGmOgo
三毛猫氏お疲れ様です!
852 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/30(土) 23:20:33.48 ID:PKRbacMo
乙でした!
853 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/30(土) 23:46:20.94 ID:y6/c6YAO
三毛猫さんお疲れさまでした!
854 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/31(日) 05:41:22.88 ID:dBmnDkDO
乙です
体は資本だってカァチャンが言ってた 無理するなよ
855 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/31(日) 23:58:40.94 ID:qvM3oQAO
今続き読みました

女児これ以上不幸が続いたら生きていけなくなりそうでこわい 精神的な意味で
856 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/06/01(月) 10:20:20.01 ID:9lmjZgQ0
乙です!体調には気をつけて下さいね
しかし女児が可哀相だぜ…視力は治らんのだろうか…
857 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/06/02(火) 17:27:13.77 ID:TJGQSx60
まとめからきました。三毛猫さんお疲れ様です。
女児かわいそうに…。
858 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/06/04(木) 05:11:32.56 ID:ni8mMyko
もうkaiではやってないの?
859 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv :2009/06/05(金) 00:32:10.16 ID:t3xacIAO
書かないならやめればいいのに。
〜終了〜
860 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/06/05(金) 02:02:05.01 ID:arwSrISO
そう焦るなって
861 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/06/05(金) 17:32:44.38 ID:ESgv4iU0
まとめ読んで感動しました!

そしてクック狩りにくくなったwwwwww
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/05(金) 20:22:16.49 ID:V8QV4So0
>>861

クックどころじゃないww
エテ公と蟹以外は心が痛む・・・
だがラージャン!テメーはダメだ!
863 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:05:20.88 ID:g/uLxe20
こんばんは
低速になりますが、投稿をさせていただきます
864 : [sage]:2009/06/05(金) 21:07:22.23 ID:uaIZwMso
やんややんや
おしクック先生でもけり倒してくるか
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/06/05(金) 21:07:38.31 ID:9EYkZwDO
キター
めちゃめちゃ嬉しいけど 身体も心配
866 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:08:52.92 ID:g/uLxe20
ラージャン 「(バチ……バチ……)」
ディアブロス 「………………」
クシャルダオラ 「老師! 」
ディアブロス 「(やはりラージャン……しかし……)」
ラージャン 「…………」
ディアブロス 「(何だ、あの異様な力は……? わしの初撃を、いとも簡単に弾き返した……)」
867 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:09:19.79 ID:g/uLxe20
モノブロス 「(ズザッ)野郎……」
ガレオス達 「…………」
モノブロス 「老師、俺にやらせてください!(ザッ)」
ディアブロス 「…………」
クシャルダオラ 「邪魔だよ、下がってな!」
868 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:09:42.56 ID:g/uLxe20
モノブロス 「そういう訳にもいかんね、姉さん方。ウチの弟弟子達が世話になってるみたいで」
錆クシャルダオラ 「……」
モノブロス 「それに俺ァ、そいつはちぃぃっと気に食わないんで」
869 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:10:08.84 ID:g/uLxe20
ラージャン 「……」
モノブロス 「久しぶりだなぁゲス猿。俺のこと覚えてるか? 憶えてないだろうな」
ラージャン 「……(ふらふら)」
モノブロス 「こっち見ろォ言ってンだッァこらァ!」
ラージャン 「…………(ピタッ)」
モノブロス 「……」
870 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:10:42.30 ID:g/uLxe20
ラージャン 「(バチ……バチ……)」
モノブロス 「(何だ? 視線が定まってねぇ。まるで生き物じゃないような……)」
ラージャン 「…………」
モノブロス 「(相変わらず気味が悪ィ野郎だ)」
871 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:11:11.64 ID:g/uLxe20
モノブロス 「(それに何だ……? あの、周りの雷みたいなもん……)」
ラージャン 「(ズッ)」
モノブロス 「(動いた……! とにかく、あれにゃぁ、障らぬ神はなんとやらだ)」
ラージャン 「……(ザッ)」
モノブロス 「……? 速……(もう後ろに……)」
872 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:11:36.85 ID:g/uLxe20
ラージャン 「(ブオォンッ!)」
モノブロス 「(ドガァッ)グッ……(ズズズッ)」
ラージャン 「……」
モノブロス 「何てェバカ力だ……! だが動きが止まったなッ!」
ラージャン 「(ガッ!)……!!」
錆クシャルダオラ 「頭に、モロに入ったわ!」
873 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:12:00.64 ID:g/uLxe20
モノブロス 「まだまだぁあ!」
ラージャン 「(ドゴァッ! ドゴァ!)ッ……ッ……!」
モノブロス 「ラストォォ!」
ラージャン 「(ガゴォッ!)…………(ズゥゥゥン!)」
モノブロス 「はぁ……はぁ……」
モノブロス 「(全弾入った……確かに手ごたえはあったけど……)」
モノブロス 「(何だ? やった気がしねぇ……)」
874 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:12:38.23 ID:g/uLxe20
ラージャン 「…………(ムクリ)」
モノブロス 「(起き上がった……?)」
ラージャン 「……(バチ……バチ……)」
モノブロス 「……! 効いてねぇ! あの、電気みたいなのが、体を守ってンのか……!」
ラージャン 「(シュッ)」
モノブロス 「! (まずい、また後ろに……)」
ラージャン 「(ブゥゥンッ!)」
モノブロス 「(しまった、速い!)」
875 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:14:26.05 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「(ザザザッ)」
ラージャン 「(ゴッ)……!! (ズゥゥン)」
ディアブロス 「…………(ザザッ)」
モノブロス 「老師!」
ディアブロス 「モノよ、わしの後ろにつけ」
モノブロス 「了解でさァ!(ズザッ)」
ディアブロス 「…………」
876 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:15:07.83 ID:g/uLxe20
モノブロス 「奴のあれ、何ですかィ。ただの電気にしちゃ、硬すぎる」
ディアブロス 「わしらの空気投げと似たようなものだ……」
モノブロス 「そんじゃ……」
ディアブロス 「左様。気を高め、目に見える程度まで圧縮していると見るべきよな」
877 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:15:34.47 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「……最も、あんな高密度の気は、いまだかつて目にしたことはないが……」
ラージャン 「(バチ……バチ……)」
ディアブロス 「気が高まりすぎて爆ぜている。あそこまで強力なオーラをまとわれては、通常の打撃は通らぬ」
モノブロス 「じゃあ、どうすりゃいいんでさ……てゆうか、あれじゃ、もう完全に化けモンじゃねぇか!」
878 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:15:59.40 ID:g/uLxe20
モノブロス 「(目の瞳孔がおもっくそ開いてやがる……)」
モノブロス 「(気を高めすぎて、理性が吹っ飛んでるんだ……)」
錆クシャルダオラ 「老師、加勢します。あいつの強さは異常です(ザッ)」
クシャルダオラ 「錆! 私たちだけで……」
ディアブロス 「勝手にせい……ゆくぞ、モノ」
モノブロス 「合点!(ドドドドッ)」
ディアブロス 「(ズッ……ドドドドドッ)」
ラージャン 「…………」
879 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:16:31.33 ID:g/uLxe20
ラージャン 「(スッ)……」
モノブロス 「……!」
モノブロス 「(両手を上げた……)」
モノブロス 「(……! 何だありゃ!)」
モノブロス 「(電気? 違う、帯電してる……気の塊が出てきた……!)」
モノブロス 「でけぇ……! くそっ!」
錆クシャルダオラ 「モノ君気をつけて! それを喰らうと、内臓が焼けるわ!」
モノブロス 「……ちぃぃ!(ザザッ)」
880 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:16:59.70 ID:g/uLxe20
ラージャン 「(ゴゥッ!)」
モノブロス 「(投げた……!)」
ディアブロス 「止まるな、走れモノよ」
モノブロス 「! ……了解!」
ディアブロス 「ふんッ! かぁッ!(パァァンッ!)」
クシャルダオラ 「嘘! 咆哮でかき消した!?」
881 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:17:26.67 ID:g/uLxe20
ラージャン 「……(ブゥン)」
モノブロス 「(なっ……二発目!?)」
クシャル姉妹 「ヒュゥゥゥゥゥ!(ゴウッ)」
ラージャン 「(ドゴッ!)……!」
モノブロス 「ッおらァッ!」
ラージャン 「ッ!? (ズッ……ドォォン)」
882 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:17:58.31 ID:g/uLxe20
モノブロス 「はぁ……はぁ……やったか……くそ、土煙が……」
ディアブロス 「モノよ、油断をするな!」
モノブロス 「! 何だ、地面が揺れて……」
ラージャン 「(ドパァッ!!)」
モノブロス 「(じ……地面の中から……)……マジか……効いてねぇ!?」
883 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:18:21.21 ID:g/uLxe20
ラージャン 「(ブゥゥゥン!)」
モノブロス 「(バチバチバチ!!)ガァァァ! …………(ズゥゥゥン)」
錆クシャルダオラ 「そ……そんな! モノ君!」
ディアブロス 「待て娘ども! 動くな!」
錆クシャルダオラ 「この……下衆猿……! 猿のくせに!!(ドドドドッ)」
クシャルダオラ 「ナメるなァァ!(ドドドドドッ)」
884 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:18:46.13 ID:g/uLxe20
ラージャン 「…………(ググッ……ゴッ!)」
ディアブロス 「(気を、放射状に周りに……)」
クシャルダオラ 「きゃあああ!(バチバチバチ) …………ッ……(ズゥゥン)」
錆クシャルダオラ 「きゃ……ああッ!!(バチバチバチ)…………(ズゥゥン)」
ラージャン 「…………」
885 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:19:26.32 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「…………ちっ…………」
ディアブロス 「(これ程とは思わんかったが……)」
ディアブロス 「(ドドめ……切り札として、これを隠しておったのか……)」
ディアブロス 「(異常な力よ……忌み子としての責は全うしているというわけか……)」
ディアブロス 「(多少、知能は足りないようだが……)」
ラージャン 「(ゆらり)…………」
886 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:19:56.11 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「(目が霞む……)」
ディアブロス 「(わしでも、あの密度の気に触れればまずい……)」
ディアブロス 「(さて……どうするか……)」
887 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:20:12.61 ID:g/uLxe20
ラージャン 「!!」
ディアブロス 「……! 何かが飛んでくる……!」
ラージャン 「(バッ……!)」
×××× 「(ズッドォォォンッ!)」
×××× 「(ズッドォォォンッ!)」
888 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:20:56.21 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「着地オーライィィィ!」
ティガ弟 「クソ野郎発見!」
ラージャン 「!!」
ティガ兄 「っおらぁぁぁ!(ガチガチガチ!)」
ティガ弟 「くたばれあァァ!!(ブンブンブンブン)」
ラージャン 「!! ……ッ!! ……ッガ…………!」
889 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:21:30.82 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「(……速い!)」
ディアブロス 「(ティガレックスか……! 奴らの奇襲速度に、ラージャンの、気の防御が間に合っていないのだ)」
ラージャン 「(ドゴァッ!)……ッぐぁ! (ズゥゥゥンッ)」
ティガ弟 「トドメやァァッ!!」
890 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:21:55.60 ID:g/uLxe20
ラージャン 「! (ブゥン)」
ティガ兄 「避けろ、弟者!」
ティガ弟 「! ラージャン玉か! こなくそォォォ!」
ラージャン 「(ゴウッ!)」
ティガ弟 「っらぁああ!(グルン)」
891 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:22:20.55 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「イエス! 何百回と練習した、空中方向転換が決まったぜ! 華麗に避けて、トドメだァ!」
ティガ弟 「死ねぇっぇえ!」
ラージャン 「ぐ……(ブゥン)」
ティガ弟 「え……? (もう一発……)」
892 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:22:44.27 ID:g/uLxe20
ラージャン 「(ゴウッ)」
ティガ弟 「(バチバチバチバチ)ぎゃああああ!!」
ティガ兄 「弟者ァァァ!!!」
893 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:23:05.95 ID:g/uLxe20
ティガ弟 「ま……まさか……連発できたとは……(ズゥゥン)」
ラージャン 「はぁ……はぁ…………」
ティガ兄 「弟者! しっかりしやがれ!」
ティガ弟 「兄者……後ろ……」
894 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:23:30.82 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「! はぁぁ!?」
ラージャン 「(ゴゴゴゴゴゴッ)」
ティガ兄 「いやいやいやいやデカ過ぎだろそのラージャン玉! ラオシャンロンの頭くらいあるぞ!」
ティガ弟 「ジーザス……!!」
ラージャン 「(ゴウッ!!)」
895 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:24:15.77 ID:g/uLxe20
クシャルダオラ 「…………!(バッ)」
ティガ兄 「! クシャル!」
クシャルダオラ 「…………(ダッ)」
ティガ兄 「(ドガッ)うおっ! 何すんだクシャル! クシャル!!」
896 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:24:35.48 ID:g/uLxe20
クシャルダオラ 「(ドォォンッ……!!)きゃぁ……ぁぁ……!!」
クシャルダオラ 「(バチバチバチバチ)…………く……」
クシャルダオラ 「…………ッ!(ゴウッッ)」
ラージャン 「(ドゴォッ!)グッ……!!(ズゥゥゥン)」
クシャルダオラ 「…………(ズゥゥン)」
897 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:25:05.63 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「クシャル!」
クシャルダオラ 「…………」
クシャルダオラ 「(あの女の……匂いがする……)」
クシャルダオラ 「(やっぱりお兄ちゃんが来てるんだ……)」
クシャルダオラ 「(モロに、あれ二発も……もらったから……意識が……)」
クシャルダオラ 「…………」
898 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:25:27.01 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「……畜生ガァァ!」
ラージャン 「ぐっ……が……(ふらふら)」
ラージャン 「(ズキィッ)ぐあああ!」
ラージャン 「頭……(ズキッ!)があああ!」
899 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:26:38.42 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「(ズザァァァッ)…………ッ!!」
ラージャン 「(ゴウッ)!? うわぁああ!」
ティガ兄 「何だ!? クソ猿が……すげぇ空の上に吹っ飛んだぞ!!」
ラージャン 「……ッ! ……!!(ズゥゥゥゥゥゥン)」
ラージャン 「…………ガッ……ッ……ツ…………(ガクガク)」
900 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:27:02.04 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「…………!!」
ディアブロス 「(まだ意識があるか……)」
ディアブロス 「(モノや娘どもの攻撃は確かに入っているはず……)」
ディアブロス 「(どうなっている……?)」
901 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:27:30.59 ID:g/uLxe20
ラージャン 「…………うああぁぁ……頭……(ズキィッ!) あああ!」
ラージャン 「薬……薬ィィ!!(ズキィッ!!!)」
ディアブロス 「…………」
ティガ兄 「何だ……? あいつ一人で、何騒いで……」
902 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:27:45.56 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「……! 何か、砂の中から……」
××××× 「(ドバッ!!)」
ラージャン 「うぅぅぅ! うううう!!」
ディアブロス 「…………」
903 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:28:09.09 ID:g/uLxe20
ババコンガ 「……間に合ったか。ラー、薬だ(ぐい)」
ラージャン 「(バッッ……ゴクリ)」
ラージャン 「はぁ…………はぁ……(ふらふら)」
ババコンガ 「…………」
904 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:28:34.79 ID:g/uLxe20
ババコンガ 「砂漠流の師範に、蟲竜の兄か……」
ババコンガ 「少々部が悪い。ここは退散させてもらう(ぐい)」
ラージャン 「…………」
ババコンガ 「さらば!(ドパァッ!)」
ティガ兄 「あ! 待てクラァ! 潜って逃げるなんて卑怯だぞコルァ!!」
905 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:29:07.77 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「……ティガレックス兄だな。後は追わんで良い」
ティガ兄 「あァァん!? 誰だてめェ!!」
ディアブロス 「…………最後にお前達を見たのは、卵から生まれたばかりの時のことだ……知らずとも無理はない(ドスドス)」
ティガ兄 「とにかく! 奴が悪いんだな!? じゃあ追いかけてブチ殺すぞ!」
906 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:29:29.32 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「猿族の地中を進む速度には適うまい。それに、手負いの手当てもせねばならぬ」
ティガ弟 「…………」
クシャルダオラ 「…………」
錆クシャルダオラ 「…………」
モノブロス 「…………」
ティガ兄 「……ちぃぃ!」
907 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:30:24.59 ID:g/uLxe20
―数時間後、秘境奥間―

ディアブロス 「……そのような次第だ。撤退をさせることにはさせたが、こちらの被害は予想以上に甚大だ」
ナナ・テスカトリ 「ああ……! ラージャン君……どうして……」
ディアブロス亜種 「手傷を負った者は、ドスガレオスに洞窟の別室で世話をさせている。滋養水を飲ませてきたが、あれは、雷の気功を受けた痕なのですか……」
ディアブロス 「左様。いくら鱗が硬かろうと、体の内部に力を流し込まれてはひとたまりもない。特にわしらのような、竜はな」
908 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:30:57.69 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「…………(ギリ)許せねェ……やっぱ、あの時に殺しておくべきだったんだ!」
ナナ・テスカトリ 「ティガ兄君、そんなことは言うものじゃありません。同じ、仲間じゃありませんか」
ティガ兄 「仲間ァ!? 先生、あの下衆野郎は、よりにもよって先生をストーキングして、そんで襲ってきたんですぜ!」
ナナ・テスカトリ 「ですが……」
ティガ兄 「久しぶりに会っていきなりこんなこと言うのもなんだけどさ! もういい加減分かったでしょ? あいつ頭おかしいんだってよ!」
909 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:31:23.28 ID:g/uLxe20
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス亜種 「して、主殿。この品のない小僧は一体誰で?」
ティガ兄 「あンだこらァやんのか!?」
ディアブロス 「やかましい(ぐい)」
ティガ兄 「(ぐるん)うおっ!(ズゥゥン)」
ディアブロス 「主殿の御前だぞ。少しは敬意を払ったらどうだ?」
ティガ兄 「……な……何だァ? 転ばされたのか、オレ……触られてねぇのに……」
910 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:32:00.80 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「ティガの息子だ……捨て置け。コンガの男が、ラーを回収していった。姿を見せたということは、じきに正式な勧告があろう」
ディアブロス亜種 「…………」
ディアブロス 「今、ラオシャンロンには、戦争派を押し留める力はない。おそらくは、わしらの力を狙っていると考えられる」
ナナ・テスカトリ 「そんな……話し合いを、まず……」
ディアブロス 「話し合いならば、幾度となく過去に行ってきたではないか」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ディアブロス 「その結果、お前達は人間の街に手を出し、取り返しのつかない傷を仲間に与えた。それは事実である」
911 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:32:38.74 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「あァ? おぅぉぅじいさん。先生の悪口は許さねェぞ」
ディアブロス 「やかましい(ぐい)」
ティガ兄 「(ぐるん)ぎゃあ!(ビダンッ)」
ディアブロス 「無論わしらは、三年前と同様に、無益な戦いに貸す手は持たぬ。それは、今回とて同じこと」
ティガ兄 「(びくんっ、びくんっ)」
912 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:32:58.01 ID:g/uLxe20
ナナ・テスカトリ 「しかし、あなた方は、ラオシャンロン様を守ってくださっているのでは……」
ディアブロス 「奴に頭を下げられたゆえのこと。それ以上は念頭に置いてはいない」
ディアブロス亜種 「ともすれば……ここに、この娘子がいるのは、我らにとって良いことではないな……」
女児 「すぅー……すぅー……」
913 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:33:37.37 ID:g/uLxe20
ディアブロス亜種 「今は寝ているが……」
ディアブロス亜種 「人間を保護している、と触れ回られてしまっては、戦争反対派ととられてしまう」
ティガ兄 「(パチッ)……? 俺は何を……ん? あれェ!? おっさんが連れてたガキじゃねーか!」
ナナ・テスカトリ 「ティガ兄君、この子を知っているのですか?」
ティガ兄 「ああ。フルフルのババァのところで会ったんだ。え? 何これ? もしかして死にかけ?(きょろきょろ)」
914 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:34:39.76 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「クックのおっさんはいねェのか?」
ナナ・テスカトリ 「いえ……火山の崩落に巻き込まれてしまったらしく、ヴォルガノス君が、この子だけは助けたのですが……」
ティガ兄 「えぇぇ? そういや、すっげぇ地震があったけど……火山崩れたの!?」
女児 「うぅ……う……」
ナナ・テスカトリ 「あ、目を醒ました! 良かった……!!」
ディアブロス亜種 「…………」
915 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:35:02.68 ID:g/uLxe20
女児 「ぅ……(むくり……)」
女児 「(ふらふら)」
女児 「頭が……いたい……」
ディアブロス亜種 「火傷は塞がった。しかし……」
女児 「あれ……まだ暗い……」
ナナ・テスカトリ 「……?」
916 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:35:24.66 ID:g/uLxe20
女児 「暗い……暗いよ。ここどこ……?」
ティガ兄 「暗いィ? まぶしいぐらいだろ! しっかりしろや」
女児 「ひっ……その声、こわい顔の竜さん……どこ? 何も、何も見えない……」
女児 「だれかいるの? おじさん? おじさん、いるの?」
917 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:35:46.46 ID:g/uLxe20
ティガ兄 「おちょくってンのか?」
ナナ・テスカトリ 「まさか……」
ディアブロス亜種 「もしやとは思ったが、やはり人間には強すぎた薬だったようだ。どうやら、視力がなくなってしまっているらしい」
ナナ・テスカトリ 「!!」
女児 「暗いよ……ここどこ!? だれか!!」
ディアブロス 「……落ち着け、人間の娘」
女児 「(びくっ)」
918 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:37:04.49 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「わしはまどろっこしいことは好かぬ。簡潔に言おう」
ディアブロス 「お主は、火山の崩落に巻き込まれ、ここにいる、ナナ・テスカトリに、この秘境に運び込まれた」
女児 「火山……わたし、そう! 熱いのに落ちて……」
ディアブロス 「その際、重度の火傷を負ったが、わしら砂漠の民がそれを治療した。火傷による命の危険は、もはやない」
919 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:37:46.48 ID:g/uLxe20
女児 「あ……あなたは?」
ディアブロス 「砂漠が竜族の長、ディアブロスである。して、娘よ。お前はこれより、受け入れねばならぬことがある」
女児 「受け入れ……」
ディアブロス 「今のお前は、どうやら光を見ること適わぬ様子。薬の副作用だ。それがいつまでか、はたまた一生のことかは分からぬ」
女児 「光……え……? え……!?」
ディアブロス 「この部屋は砂漠の地下だが、発光するマカライト鉱石により、昼間のように明るい。その意味が、分かるな」
920 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:38:21.62 ID:g/uLxe20
女児 「……………………」
ディアブロス 「他にも何らかの障害が現れるかも知れぬ。しかし……」
ディアブロス 「本来お前は、数時間前に死んでいてもおかしくはない命であった」
ディアブロス 「それをたっての願いで救ったのは、ナナ・テスカトリの恩情である」
ディアブロス 「すぐに理解をすることはできぬと思うが、お前は感謝をせねばならぬ」
ディアブロス 「本来の、死に向かう輪を逃れ、生き続けることができた事実への感謝をな……」
女児 「……………………」
921 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:38:46.33 ID:g/uLxe20
女児 「光……? ぇ…………わ、わたし……」
ディアブロス 「…………」
女児 「何も、見えない……」
ナナ・テスカトリ 「…………」
女児 「目が見えない! わたしの目……目が、目が見えないよ! そ……そんな!!」
922 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:39:05.77 ID:g/uLxe20
ディアブロス 「…………」
ディアブロス 「亜種よ、わしは少し休む」
ディアブロス亜種 「かしこまりました。して、この人間はいかがいたしましょう」
ディアブロス 「じき、ここに戦争推進派の何者かが押し寄せてくる。もはや隠すには手遅れよな」
ディアブロス亜種 「…………御意に」
923 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:39:29.69 ID:g/uLxe20
女児 「おじさん……おじさん、いないの? (よろよろ)」
ティガ兄 「何してンだ!(ぐいっ)立ち上がンな。そっちは岩がある方だ」
女児 「(ひっく……)」
女児 「何も見えない……ティガさん、わたし、ティガさんの顔も見えない……」
ティガ兄 「…………」
924 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:39:54.17 ID:g/uLxe20
女児 「こわいよ……暗い、暗いよ……」
ティガ兄 「ここにクックのオヤジはいねェ。運び込まれたのはてめぇだけらしい」
女児 「!!」
女児 「そんな!」
女児 「あの時……わたし、聞いたの!」
ティガ兄 「な……何だよ……?」
925 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:40:15.99 ID:g/uLxe20
女児 「落ちるとき、おじさんの声……もしかしたら、巻き込まれて……」
女児 「ティガさん、おじさんを助けて!」
女児 「ひどいけがをしてるかもしれない、おねがい!」
女児 「おねがい!!」
ティガ兄 「ちょっ……鼻掴むな……そこは……鼻の……穴だ……」
926 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:40:49.58 ID:g/uLxe20
ナナ・テスカトリ 「……人間の娘さん、よく聞いて。イャンクック様は」
ティガ兄 「おっさんは無事だ。今、別の用でちっと出てる」
女児 「ほ……ほんと?」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ティガ兄 「あァ。心配すんなって……な、まぁ……そういうわけだ! グダグダ言うな!」
927 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:41:44.76 ID:g/uLxe20
女児 「(ひく……)」
ティガ兄 「! 泣くなよ!? 絶対泣くなよ! 俺が泣かせたみてぇじゃねぇか!!」
女児 「おじさん……わたしのこと、捨てたんじゃ……なかったんだ……」
ティガ兄 「………………」
女児 「…………でも、わたし…………」
女児 「何も、見えない…………」
女児 「おじさんの顔も……もう」
女児 「見えない…………」
ティガ兄 「………………」
928 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:44:08.95 ID:g/uLxe20
―火山、崩落した瓦礫の中―

ハンマー 「……ッ痛……(頭を打ったか……)」
ハンマー 「(俺は……無事なのか……?)」
ハンマー 「(シュボッ)……(火種があってよかった……)」
929 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:46:38.93 ID:g/uLxe20
ハンマー 「(………頭上に……大きな岩盤が……途中でひっかかって止まったのか……)」
ハンマー 「(洞窟のようになっている……)」
ハンマー 「(周りを落石が封鎖している……出口を探さなければ……)」
ハンマー 「(巻き込まれた者はいないだろうか……)」
930 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:46:59.42 ID:g/uLxe20
ハンマー 「……(何だ……右足が動かん……)」
ハンマー 「! (落石に挟まっているのか……)」
ハンマー 「(くそっ……足を抜かなければ……)」
ハンマー 「(それに、熱気が酷い……)」
ハンマー 「(どこからかマグマがあふれ出しているのか……?)」
ハンマー 「(このままでは煮えたぎってしまう……)」
ハンマー 「(くっ……動かん)」
931 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:47:28.34 ID:g/uLxe20
ハンマー 「(俺の武器は……)」
ハンマー 「(…………崩落の時に、どこかに落ちてしまったのか……)」
ハンマー 「(何たる不覚……)」
ハンマー 「(あれがあれば、こんな岩……すぐに砕けるものを……)」
932 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:47:44.83 ID:g/uLxe20
ハンマー 「!!」
ハンマー 「(何だ……?)」
ハンマー 「(これは……モンスター達のうなり声だ……!!)」
ハンマー 「(瓦礫の向こうから聞こえる!)」
ハンマー 「(まさか、俺の臭いを嗅ぎつけて……)」
ハンマー 「(離れなければ……!!)」
933 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:48:06.37 ID:g/uLxe20
××× 「…………(ザッ)」
ハンマー 「!!!」
キリン 「…………」
ハンマー 「(あれは……キリン!? どうして、こんなところに……!!)」
934 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:48:27.54 ID:g/uLxe20
キリン 「(ザッザッ)」
ハンマー 「(まずいぞ、こんな状態で幻獣など相手にできない!)」
ハンマー 「(殺されてしまう……!!)」
ハンマー 「(くそっ)……(バッ)」
キリン 「!」
ハンマー 「(今あるのは、この投げナイフだけか……)」
ハンマー 「(しかし、やるしか……)」
935 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:49:37.00 ID:g/uLxe20
キリン 「ヒィィ!」
ハンマー 「(ピシャァァン)うわっ!」
ハンマー 「(ナ……ナイフだけを正確に……雷が……)」
キリン 「(ザッザッ)」
ハンマー 「(やられる……!!)」
キリン 「ヒヒィィィ!」
936 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:49:56.54 ID:g/uLxe20
ハンマー 「(ピシャァァァン)………………?」
ハンマー 「(これは……)」
ハンマー 「(足を押さえていた岩が、砕けた……)」
ハンマー 「(まさかこの幻獣……)」
ハンマー 「(俺を、助けたのか……!?)」
937 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:50:18.39 ID:g/uLxe20
キリン 「…………(くるっ)」
ハンマー 「…………」
キリン 「(ザッザッ)」
ハンマー 「(モンスターが、人間を助けるなんて……)」
ハンマー 「(そんなバカな……)」
938 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:50:45.14 ID:g/uLxe20
ハンマー 「(このキリン、もしかして……)」
ハンマー 「(先日、村の道具屋に、薬を取りに来たキリンか……!)」
ハンマー 「(誰かの怪我を、治すために……?)」
ハンマー 「(まさか……)」
ハンマー 「(あの、女の子か……!?)」
939 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:51:05.99 ID:g/uLxe20
キリン 「!! ヒ……ヒィィン!(ピシャァァン)」
ハンマー 「うおっ!」
ハンマー 「(何だ……? 瓦礫の山に雷を落としたぞ……)」
ハンマー 「(いや……違う!)」
ハンマー 「(瓦礫に何か埋もれている……)」
940 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:51:24.61 ID:g/uLxe20
ハンマー 「(あれは!)」
ハンマー 「(俺に突撃してきた、怪鳥だ!)」
キリン 「ヒィン! ヒヒィィ!(ガリガリ)」
ハンマー 「(死んでいるのか……? 動かない……)」
ハンマー 「(掘り出そうとしているのか……?)」
ハンマー 「(無茶だ……動物の足や雷では、傷つけずに全ての岩をどかすことはできん……)」
941 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:51:50.23 ID:g/uLxe20
キリン 「(ガリガリ)」
ハンマー 「(よろよろ)…………どくんだ」
キリン 「! (バッ)」
ハンマー 「ふんッ! ぐぉぉぉぉお!」
ハンマー 「とりゃぁあ!(ズゥゥン)」
キリン 「…………」
ハンマー 「俺が岩をどかそう……」
キリン 「………………」
ハンマー 「ぐぬっ! とりゃぁあ!(ズゥゥン)」
942 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:52:27.61 ID:g/uLxe20
ハンマー 「……………………はぁ……はぁ……(ドサッ)」
ハンマー 「これで……怪鳥の上の、瓦礫は全てどかしたな……それに、生きているようだ……」
キリン 「…………(ブルルルル)」
キリン 「(カミッ)……(スッ)」
ハンマー 「何だ? たてがみ? ……くれるのか」
943 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:53:12.89 ID:g/uLxe20
キリン 「…………」
ハンマー 「ありがとう。いただいておこう」
ハンマー 「(やはり、あの時見たものと同じだ……)」
ハンマー 「(と、するとあの女の子……)」
ハンマー 「(熔岩の中に落ちていったように見えたが……)」
944 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:53:54.98 ID:g/uLxe20
ハンマー 「ふふっ……」
キリン 「?」
ハンマー 「モンスターに礼をもらうとはな。俺はハンターだというのに、とても不思議な気分だ」
キリン 「(くるっ)……(スタスタ)」
クック 「………………」
キリン 「(ペロペロ)」
ハンマー 「(怪鳥の傷を舐めている……)これを使うといい(ぽいっ)」
945 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:54:26.88 ID:g/uLxe20
キリン 「!!」
ハンマー 「俺がいつも、お守りとして持っている、いにしえの秘薬だ。大抵の傷はそれで治る」
キリン 「………………」
ハンマー 「……言葉は分からんか。だが、薬の存在が理解できるなら、悪いものではないと、分かるだろう?」
キリン 「(カミッ)」
946 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:54:50.99 ID:g/uLxe20
ハンマー 「よせ、頭など下げるな」
キリン 「…………」
ハンマー 「……この崩落を引き起こしたのは、俺の仲間だ……」
ハンマー 「都合のいい話とは思うが、受け取ってくれ」
キリン 「…………」
ハンマー 「……モンスターと話をするなど……奇妙な気分だ……」
947 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:56:20.12 ID:g/uLxe20
ハンマー 「(そういえば……隣街で、奇妙な噂を聞いたことがある……)」
ハンマー 「(まるでモンスターと話をしているような、不気味な行動をとる子供がいると)」
ハンマー 「(随分と迫害されていたようだが……もし……)」
ハンマー 「もし、お前達にも……」
ハンマー 「……俺達と同じような心があるのなら……」
ハンマー 「(そして、俺にもそんな力があれば……)」
ハンマー 「(今のこの気持ちを、お前達に伝えられるのだがな……)」
948 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:56:43.72 ID:g/uLxe20
キリン 「…………」
××××× 「ぉーぃ!!」
キリン 「!!」
ハンマー 「助けが来たか……お前達の仲間とは、反対方向のようだ」
キリン 「…………」
ハンマー 「身構えるな。俺は、ハンターとして義理は返す。お前は俺を助けてくれた。黙って去ることにする」
949 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:56:57.03 ID:g/uLxe20
ハンマー 「……(よろよろ)」
キリン 「…………」
ハンマー 「……少し上に登らねばならんようだな……」
キリン 「(スタスタ)」
ハンマー 「? 何だ?」
ハンマー 「背中に乗れというのか?」
950 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:57:22.09 ID:g/uLxe20
ハンマー 「……すまない。俺が、足を痛めていることも分かるのか……」
キリン 「…………」
ハンマー 「少し背中を借りるぞ(バッ)」
キリン 「ヒィィィ!(ダッ)」
ハンマー 「うおっ!」
ハンマー 「(も……ものすごい跳躍力だ……!)」
ハンマー 「…………(たちまち、数十メートルも上についてしまった……)」
951 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:57:41.07 ID:g/uLxe20
ハンマー 「よっ……と」
キリン 「…………」
ハンマー 「ここまででいい。ありがとう」
キリン 「(スッ)」
ハンマー 「いにしえの秘薬は、持っておいてくれ。お前の仲間に役に立つだろう」
ハンマー 「じゃあな……」
952 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:58:12.49 ID:g/uLxe20
―火山、入り口―

ヘビィ 「ハンマー!! 大丈夫かー!!」
ハンマー 「心配をかけた」
ライト 「うおっ! お前、足怪我してんじゃねぇか!? 武器は!?」
ハンマー 「崩れた時に落としてしまったらしい」
953 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:58:36.31 ID:g/uLxe20
ヘビィ 「ザマぁねぇなぁ」
ハンマー 「はは……まったくだ」
ハンマー 「…………」
ハンマー 「奥には熔岩が流れ込んでいる。近づかない方がいい」
ヘビィ 「あンだってぇ? そりゃ大変だ。早いとこ街に帰ろうぜ」
954 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:59:03.93 ID:g/uLxe20
ライト 「ガンランスの野郎、洞窟で爆弾ブッ放したんだって? ネコートさんにえらく怒られて、懲罰房に入れられたぞ」
ハンマー 「あの場合は、仕方がなかったとも思うが……」
ヘビィ 「はぁ……ま、死人が出なかっただけよしとするか……」
ハンマー 「行方不明は、もういないのか?」
ライト 「お前で最後だよ」
ハンマー 「そうか……」
955 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:59:27.16 ID:g/uLxe20
ヘビィ 「しっかし、あれだけやって出たのが損害だけってのもな……割に合わなすぎるぜ……」
ハンマー 「そんなことはない。今はもう、この奥には近づけないが……(スッ)」
ヘビィ 「! お前、そりゃ……」
ハンマー 「メランジェ鉱石と、黄金石の原石だ。これだけの量があれば、街にも食料がいきわたるだろう」
ライト 「すげぇでかさだ!」
ヘビィ 「あぁぁ〜! 熔岩がひでぇんだろ? くそっ! 俺も巻き込まれてりゃな……」
ハンマー 「ただの偶然だ……」
956 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 21:59:42.84 ID:g/uLxe20
ハンマー 「…………」
ハンマー 「(もしも、あのキリンのように、モンスターにも心というものがあるのなら……)」
ハンマー 「(何故、あの怪鳥は、俺に殴られながらも、それでも尚飛び掛ってきた……?)」
ハンマー 「(あれは怒りというよりも……)」
ハンマー 「(悲しみに見えた……)」
957 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 22:00:04.25 ID:g/uLxe20
ヘビィ 「(バシィ!)」
ハンマー 「ッ……」
ヘビィ 「何シケた面してんだ。今晩は逃がさねェぜ。酒場もフル回転だ」
ハンマー 「俺は酒は……」
ライト 「怪我に一番効く薬は酒ってな。ほら、行くぜ」

第6章に続きます
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/05(金) 22:01:01.64 ID:Ouro8Hwo
お疲れさまでした。
体調は大丈夫ですか?お体に気をつけてください。
楽しみに待ってます。
959 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 22:03:18.14 ID:g/uLxe20
お疲れ様でした。今日はパー速で始めて、すんなりと投稿できた日でした

書き溜めはここまでとなります
次スレを立てようと思います
少しお待ちください
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/05(金) 22:06:19.90 ID:V3.rPBIo
お疲れ様でした!御体に気をつけながら頑張ってくださいね
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/05(金) 22:06:57.58 ID:N12aDQc0
乙ww
毎回楽しみだから
ゆっくり最後までよろしくお願いしますww
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/06/05(金) 22:07:37.54 ID:t1iGjkSO
ラージャンにティガにモノブロス、ディアブロス、クシャル、クシャル亜種
近くいたら死ぬな…
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/06/05(金) 22:10:43.33 ID:tRVZvKI0
>>962 しかもただのディアブロスじゃなくてマ(王 だしね
964 :三毛猫 ◆58jPV91aG. [saga]:2009/06/05(金) 22:18:11.05 ID:g/uLxe20
ありがとうございます
このスレ内で終わらなそうだったので、次スレを立てさせて頂きました
次回はあちらで投稿いたします

◆その2:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1244207583/l50

>>858
Kaiには繋いでいます。フリー部屋でMikenekoMilkというIDがいましたら、それが私です
こちらにて狩り時間を決めて募集でも良いのですけれど、参加できる方がいましたら、まずその旨書き込みをお願いします
集まれる! となりましたら、時間を決めて集まりましょう

それでは、今日は休ませていただきます
お疲れ様でした。明日から休みですが、のんびり過ごされてください
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 01:13:34.33 ID:dW/IjgEo
埋めようか
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 01:42:20.04 ID:WDKKfQko
うめこ
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 01:47:13.36 ID:Td7V2zEo
梅酒
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 01:54:29.89 ID:7/AHRwAO
>>962>>963
反戦派の主力メンバーだけでも、軽く[ピーーー]るな…
ヤマツカミ様、ラオシャンロン、マ(王、地獄兄弟、クシャル、錆クシャル、ヴォルガノス、キリン、ウカム、アカム…ベースキャンプから出た瞬間にやられそうだwwwwwwww

間違って↑のメンバーでの大連続狩猟がクエストとして存在してたらイヤだな…
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 13:41:55.00 ID:bojFAqQo
>>968
クック先生が居ない件ww

実際弱いけど先生が本気だしたらやばいぜ
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 17:13:11.96 ID:7/AHRwAO
>>969
スマンスマンwwwwwwww
猿蟹からみたらこんな感じかwwwwwwww

大連続狩猟クエスト
依頼者〜チョット大きいお猿さん 依頼内容〜これは内緒なんだが人間を滅亡させたいんだが反戦派が邪魔なんだよ!コッソリと反戦派の連中を狩ってきてくれないか?な〜に大した面子じゃないさ!腰抜けばっかりさ!
成功報酬〜望みのまま
成功条件〜ヤマツカミ、ラオシャンロン、マ(王、地獄兄弟、クシャルダオラ、錆クシャルダオラ、ヴォルガノス、キリン、ウカム、アカム、テオテスカトル、ナナテスカトリ、フルフル、フルフル亜種、金竜、銀竜、桜竜、蒼竜、イャンクック、ディアブロス、モノブロスの反戦派の完全討伐

しかし、実際こんなクエストが有ったらイヤだなwwwwwwwwwwwwwwww
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 22:00:20.29 ID:bojFAqQo
>>970
赤フルフルは死んでるはず
あとバサルとかもどちらかというと現在反戦派じゃまいか?

あと猿は人間なんかに依頼しないはず

ありそうなのはグラビモス運搬クエとかあったかもなww
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/06(土) 22:29:19.52 ID:WDKKfQko
うめはら
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/07(日) 14:45:04.10 ID:r2qnGcI0
微妙
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/08(月) 00:11:16.21 ID:bQDg9UAO
今読み終わったよー

ティガの鼻の穴は笑ったwwwwwwww

VIP第一回のスレの頃から毎回読んでるんで、三毛猫さんのスレチェックが日課になってるよ


俺もハンマーメインだから、ハンマーが優しい奴なのは嬉しかったww
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/08(月) 20:33:13.40 ID:SP6clsYo
はぁ?優しいわけないだろ人間はカスだよ
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/08(月) 20:35:22.02 ID:RTGQJdoo
>>975
金獅子乙
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/08(月) 20:39:53.42 ID:SP6clsYo
はぁ?優しいわけないだろ人間はカスだよ
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 17:54:52.84 ID:URJU6Bko
なかなか埋まらない
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 17:55:30.63 ID:URJU6Bko
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 17:55:51.40 ID:URJU6Bko
980
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:00:24.08 ID:URJU6Bko
埋め
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:00:39.07 ID:URJU6Bko
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:04:38.75 ID:CJ7InuYo
 
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:05:04.72 ID:CJ7InuYo
  
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:05:39.32 ID:CJ7InuYo
 
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:05:52.43 ID:CJ7InuYo
  
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:13:39.91 ID:CJ7InuYo
 
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 18:14:06.07 ID:CJ7InuYo
  
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 19:05:57.44 ID:wPqACnoo
生め
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/06/10(水) 20:48:08.23 ID:niXjVdo0

991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/06/10(水) 20:59:14.96 ID:GHjvZqU0
>>1000ならクック先生に謝罪する
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 21:05:19.08 ID:CJ7InuYo
さっさと埋めろよ
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 21:05:42.92 ID:CJ7InuYo
 
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 21:06:22.21 ID:CJ7InuYo
  
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 21:07:15.62 ID:wJ5.ddUo
>>1000ならクック先生と結婚する
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 21:07:24.52 ID:CJ7InuYo
   
997 : [sage]:2009/06/10(水) 21:07:40.57 ID:xQCSuF.o
うめ
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 21:07:46.94 ID:CJ7InuYo
 
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/10(水) 21:07:52.39 ID:CJ7InuYo
  
1000 : [sage]:2009/06/10(水) 21:08:28.58 ID:xQCSuF.o
>>1000なら天燐げっと
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1195554932/

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
やる夫で学ぶビリヤード入門 @ 2009/06/10(水) 21:03:14.88 ID:AT8C0w2o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1244635394/

アホ雑 @ 2009/06/10(水) 20:17:53.00 ID:gyaSQ.ko
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1244632673/

かなちゃんと暇人の愛の巣 @ 2009/06/10(水) 20:08:43.97 ID:NluxnAUo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1244632123/

と_    つ______,,ノつ 从 パタン @ 2009/06/10(水) 20:06:04.24 ID:t.HJiNgo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1244631964/

〜ドキッ健全な人だらけのAA雑談〜 カイジ「チョコもあるよ!」 9スレ目。 @ 2009/06/10(水) 19:51:07.54 ID:n7/D.QkP
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