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【進撃せよ進撃せよ進撃せよ!】能力者スレ【Tes.!】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/24(火) 23:29:52.66 ID:/oz7B9fAo
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1305642396/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
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【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 @ 2024/04/27(土) 14:14:26.69 ID:Wh98iXQp0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714194866/

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/24(火) 23:31:21.70 ID:CYSQXFtko
>>1乙マロい
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/24(火) 23:31:44.36 ID:VvBiJcDjo
ふむ、これは>>1乙かな
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/24(火) 23:42:31.25 ID:nCcrwkCSO
>>1乙なのです


【とある並木道。水の国の夜景を一望できる、展望台広場へと通じる其処を】
【こんな夜更けにも関わらず――いや、だからこそ、か――つかつかと早足に歩く、女性が独り】

化性の類にとって、鋭い鉄は忌むべき物だ。……そんな話があったな、確か。
とすれば、こうして居るからこそこの程度で済んでいる=\―と、考えるべきか?

――――何方にしろ、甚だ傍迷惑な事には変わりない、な。

【肩の高さで無造作に切られた、黒に程近い濃藍の髪を風に遊ばせ】
【目を細め、薄墨の瞳は眼光鋭く。彫像めいた白皙の、中性的な顔立ちは】
【眉は寄せられ、口はへの字を描いて曲がり、と。酷い苛立ちに彩られている】

【彼女は細身のジーンズにシャツ、それから、臙脂色のジャケットを着込み】
【腰に長短、刀を二振り。加えて左手にもう一振り、抜き身の短刀を引っ提げて】
【ミリタリー・ブーツの踵を強く地面に打ち付け、親の仇でも踏んづけるような足取りで夜を行く】

【言動風体ともに、ピンの抜かれた手榴弾もかくやの剣呑さ】
【真っ当な一般人なら、避けて通る事は間違いなし。だが】

どうせ、これ以上は嗅ぎ回るな≠チてんだろうけど……あー、うざったい。
……いっそ切り刻んでやれたら楽だけど、鼬ごっこには飽きたし……。

【そうでない奇特な方が、彼女の様子を注視すれば。その背後に妙な気配を認める筈だ】

【ひた、ひた】【ずる、ずる】【影も形もないのに、濡れた足音が其処にある】

【何か≠ェ一定の距離を置き、女性の後ろに付き纏っている。そう考えるのが、自然だが――?】
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/24(火) 23:42:34.61 ID:S+28+wOGo
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/24(火) 23:42:36.22 ID:K8g3Nplvo
>>前992

なんで………泣いてる……の……?
―――つぅッ!

【やはりゼーロは、この状況がわかっていない】
【ただ足がちぎれるように痛んで、頭も、割れるように、痛い。でもそれが幸いにも彼女の意識を覚醒させて】


>>前996

【そしてそれはカレルも同じ。今まで面識がないだけに、この人が誰かわからないし】
【なんでこんなにも苦しそうなのかが、わからない】


えっ、と………だれ?
大丈夫……?

【散々人の力を吸っておいて、そんな報われないような言葉をかけるだろう】
【だが、この状況はカレル無しでは生まれてなかっただろう】
【最後に放った黒い柱も、あの苦無が無ければ火憐をも打ち負かしていたかもしれない】
【そして、カレルが身を挺して、自らの魔翌力を差し出していなければ、彼女の狂気を払えていなかっただろう】

【訊きたいことがあるならば、善は急げ、だ】

【  ズキッ  】

―――痛ッ!

【急に心臓部分を押さえて、苦しみ始めるだろう。卵≠ェ活発化している】
【それに合わせて、またしても魔翌力が噴き上がる―――黒い霧となって、眼に視えるほどに】



//>>1乙ですッ!!
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/24(火) 23:42:47.80 ID:MprbCqeAO
>>1

>>前995

……ご冗談を
あまりにも“魅力的すぎる女性”を前にすれば、普通の男など言葉も出せなくなるものだ

【――正直なところ、欲望を向ける矛先として惹かれることはない】
【しかし彼女の人柄に関しては別段嫌悪するほどでもなく、】
【唇に駆け引きを愉しむような、愉快犯的笑みを唇に薄く乗せると、そんなことを言って】

【……友達、との単語に浮かんだ幾つかの顔は記憶に封印することにした】
【あまりにも、あまりにもだったのだ。そういう意味では確かに友達は少なかった】

幸せになってほしい人は、幾つか
その為に自分が幸せになれないというのは、別に。苦しいことではない
夢は特にない。漠然としたものも、存在しないな。達成しなければならないノルマと、恩義しか俺には存在しない

――愛してる、と。囁かれることが劇薬やナイフになるのは良くあることだろう?

【強い瞳。薄っぺらな言葉では飾れないこれを、魅力的なものというのだろう】
【踏み込まれることを厭わない。というよりは、青年は踏み込まれてると感じないタイプだった】
【他人が何を喚こうが、感情は自己完結する。興味がない。――そういった、ある種の自分のみで世界が終わるタイプ】
【額縁の向こう側で評論家達がいくら批判しようが、完成された絵が変わることはない。そういうものだった】
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/24(火) 23:43:03.99 ID:nCcrwkCSO
>>1乙なのです


【とある並木道。水の国の夜景を一望できる、展望台広場へと通じる其処を】
【こんな夜更けにも関わらず――いや、だからこそ、か――つかつかと早足に歩く、女性が独り】

化性の類にとって、鋭い鉄は忌むべき物だ。……そんな話があったな、確か。
とすれば、こうして居るからこそこの程度で済んでいる=\―と、考えるべきか?

――――何方にしろ、甚だ傍迷惑な事には変わりない、な。

【肩の高さで無造作に切られた、黒に程近い濃藍の髪を風に遊ばせ】
【目を細め、薄墨の瞳は眼光鋭く。彫像めいた白皙の、中性的な顔立ちは】
【眉は寄せられ、口はへの字を描いて曲がり、と。酷い苛立ちに彩られている】

【彼女は細身のジーンズにシャツ、それから、臙脂色のジャケットを着込み】
【腰に長短、刀を二振り。加えて左手にもう一振り、抜き身の短刀を引っ提げて】
【ミリタリー・ブーツの踵を強く地面に打ち付け、親の仇でも踏んづけるような足取りで夜を行く】

【言動風体ともに、ピンの抜かれた手榴弾もかくやの剣呑さ】
【真っ当な一般人なら、避けて通る事は間違いなし。だが】

どうせ、これ以上は嗅ぎ回るな≠チてんだろうけど……あー、うざったい。
……いっそ切り刻んでやれたら楽だけど、鼬ごっこには飽きたし……。

【そうでない奇特な方が、彼女の様子を注視すれば。その背後に妙な気配を認める筈だ】

【ひた、ひた】【ずる、ずる】【影も形もないのに、濡れた足音が其処にある】

【何か≠ェ一定の距離を置き、女性の後ろに付き纏っている。そう考えるのが、自然だが――?】
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/24(火) 23:43:41.97 ID:MprbCqeAO
>>1

>>前995

……ご冗談を
あまりにも“魅力的すぎる女性”を前にすれば、普通の男など言葉も出せなくなるものだ

【――正直なところ、欲望を向ける矛先として惹かれることはない】
【しかし彼女の人柄に関しては別段嫌悪するほどでもなく、】
【唇に駆け引きを愉しむような、愉快犯的笑みを唇に薄く乗せると、そんなことを言って】

【……友達、との単語に浮かんだ幾つかの顔は記憶に封印することにした】
【あまりにも、あまりにもだったのだ。そういう意味では確かに友達は少なかった】

幸せになってほしい人は、幾つか
その為に自分が幸せになれないというのは、別に。苦しいことではない
夢は特にない。漠然としたものも、存在しないな。達成しなければならないノルマと、恩義しか俺には存在しない

――愛してる、と。囁かれることが劇薬やナイフになるのは良くあることだろう?

【強い瞳。薄っぺらな言葉では飾れないこれを、魅力的なものというのだろう】
【踏み込まれることを厭わない。というよりは、青年は踏み込まれてると感じないタイプだった】
【他人が何を喚こうが、感情は自己完結する。興味がない。――そういった、ある種の自分のみで世界が終わるタイプ】
【額縁の向こう側で評論家達がいくら批判しようが、完成された絵が変わることはない。そういうものだった】
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/24(火) 23:44:13.24 ID:SZyBEpzE0
>>1
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/24(火) 23:46:41.47 ID:S+28+wOGo
>>1
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage saga]:2011/05/24(火) 23:47:02.51 ID:wjD7Zq9lo
>>1
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/05/24(火) 23:48:15.14 ID:0+SLMHsdo
い、>>1乙なんて言わないんだからねっ!!

前スレ>>997
【彼の自信は、どこから来るのか】
【それは、目上であるはずの議長を名で呼ぶ事に、理由が見え隠れしているのかも知れず】

っはは、ガルニエ支部長に言われると、妙に安心するな。
俺も貴方を死なせはしないさ。
…あー、カッコつけ過ぎた、今のナシで。

ああ、やれると解った以上、急がない訳にはいかねーさ。
機関をこのまま腐らせない為に、な。
データベースにある程度の要綱を上げておいて、選定はそれの反応を見つつ行う。

…だーっ、休暇返上だなこりゃ!

【言葉とは裏腹に、浮かべる笑みは愉しげで】
【そして、大鎌を後ろ手に持ち、軽く跪いて。部下が上司に向ける、宣誓のような姿】

確かに引き受けた。
貴方は引き続き、昼の国の方に専念を。必要な時に、応援を要請させて頂く。

【「では―――――」そう言って一礼し、ウェスカは夜の闇に紛れて行った】

/遅れ気味ですみませんでした、乙でしたー!
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/24(火) 23:49:05.68 ID:ylQaCfqTo
>>1乙!

>>前990

 “──────”

【“ぴくり”】
【その刹那、アーレカンテの腕先が、僅かに蠢いた】
【同時である。アーレカンテの全身から、濃密な魔翌力が噴出し──】


             ≪  s.e.l.f  ≫

     【( 閉鎖的平行時空界無意識自己同一性連鎖 )】


【──きぃン!】
【まるで鉄琴を打ち鳴らしたような清音が弾けた】
【その出所は、振り下ろされた刃の先──それを受け止めた物体からだった】

 “──忌ィィイ゛いイイ゛ あ 嗚呼 ァ”

【それは──『マネキンの頭部』、であった】
【ただし、そこには包丁、鋏、鋸、メス、等々の多岐に渡る鋭利な刃物が突き刺さっていて】
【振り下ろされた刃を止めているのは、非常に高濃度の魔翌力の膜。接触面から、光の粒子が火花のように散っている】

 ──本当に、そう思っているの
 何があなたをそう言わせるの──

【リリセールが、言を紡ぐ】
【ゆらり、と、その体躯がゆっくりと宙空に浮翌遊し始め──その同時であった】


//うがぁ遅れっぱなしでもう申し訳ないです、入りきらなかったので続きます
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/24(火) 23:49:06.49 ID:bXyCQeAho
>>1
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/24(火) 23:49:16.30 ID:OtXQjmyi0
>>1乙ーッ!

>>前スレ999

[え……すば…………ッ!?]

【如何に電話越しと言う電波で変換された音声でも、その声を聞き違えるはずも、また聞き間違えるはずもなかった】
【レイドは、一瞬だけ声に喜色を見せるが、その声色が何か――――切迫したものである事を感じ取り、口をつぐむ】

[…………!!!
っ…………ぁ……………………――――分かった]

【昴の話す内容に、言葉を詰まらせながらも】
【状況の如何を把握したレイドは、可能な限り声量を窄め、了解のサインを返す】
【そして声は途絶え、なにやら慌ただしく移動している様な微かな音だけがひっきりなしに帰ってくる】
【――――恐らくは、昴の居る地点へと――――正確には、その直ぐ傍に向かい、すぐにでも救援に行けるように行動しているのだろう】



――――予定通りですね、ε……
「…………下の階の人員は、一時的に無力化した……これで問題は無いはずだ」

【来た】
【2分後、女性とクローンの片割れが、エレベーターに乗ってやってきた】
【どうやってかは分からないが、内部の人員を比較的穏やかにやり過ごしたようだ】
【――――種を明かせば、ここはヴェイスグループの子会社。会長兼社長秘書としての顔を効かせて、目的を伏せながら姿を見せて懐柔したのだろう】

――――では、行きますよ…………社長は、室内ですね?
「…………恐らくは。今のところ、外に出てくる様子はありません…………日常のスケジュール通り、動いている物と思われます……」

【εが、ドアに耳を当てて内部の様子を探る】
【その様子を、女性とβが少し離れた所で見守っている】
【――――――――数瞬の後には、彼女らは自分たちの行動を開始するだろう】
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/24(火) 23:49:55.65 ID:CEtJKP9zo
>>994

(……シルクハット、意外と簡単に外れましたね
 戦闘中は、取れませんでしたのに)

【ルシアがシルクハットを被る様子を見て、益体のないことを思う】
【ともあれ、質問の答えを得て】
【ゼノアは、少しだけ困ったように眉を下げた】

……そう、なんですか

あの、迷惑じゃなければ、海まで一緒に――――

【――お願いしかけて、言葉が途切れた】
【ルシアが自身の両腕をとった理由が、わからなかった】

【さっきは、確かに不意打ちしたけれど、それを警戒されているのだろうか】
【それとも単純に、別の意図があるのだろうか】
【向かい合うルシアに対して、申し訳なさそうに】

……えっと、……その……、つまり、ですね
おんぶして欲しいなー、なんて……

【小声で自分の意図を補足した】
【これでルシアに別の考えがあったなら、赤面ものである】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/24(火) 23:51:08.81 ID:/oz7B9fAo
>>前996
……ごめん、巻き込んで。でも、ありがとう。

【ぽつ、ぽつ、と泣きながら零す言葉には、本心からの謝罪と、感謝が有った筈である】

>>6
……ゼーロ、大丈夫、か?

……ゼーロ、何があった、何が、ゼーロを、……っ!

【ぎゅ、う、と抱きしめる、火憐は、それでも、心配そうに、ゼーロを、見つめて】
【そして、直後発露する、魔翌力を見て、火憐は】

――――之が、こいつが、ゼーロを……ッ!!

【火憐の体温が、ゼーロを焼かない態度に高まっている】
【そして、火憐は、妹を、どうしても救いたい、と思った、だから、火憐は、どうしようか、足りない頭で、考えたのだ】

なあ、ゼーロ、之が、ゼーロを、変えた≠フか?

【そう、問いかけると同時、火憐に変化が生じていくだろう】
【もし、ゼーロが、火憐を引き剥がさなければ、卵の魔翌力≠ェ、火憐の中に浸透していくのが分かるかも知れない】
【火憐は、人ではない。肉の体と、妖気を合わせ持つ存在で。今の火憐には、妖気≠ェ無い。故に、無茶をしようとした】
【妖気を失った、その存在の隙間≠ノ、卵の力を飲み込もうとしているようだ、ゼーロが、辛くないように、と、そう思って】

……が、あ・ぁ……ッ!!

【呻く、火憐。その、純粋な紅玉の瞳に、暗赤色の濁りが生まれていくのが分かるかも知れない】
【悪意を、その身にうけて、やさしいひとごろし≠ヘ、どうなるのだろうか】
【とにかく、火憐は、その霧を、己の身に、取り込もうとしている。息を深く吸い、口からも、飲み込もうと】
19 :14 [sage saga]:2011/05/24(火) 23:54:11.01 ID:ylQaCfqTo
>>990

 “──イ゛いイイ゛ァアア ア 忌 ィイイ──”

【マネキンの頭部に突き刺さっていたありとあらゆる刃物たちが、】
【一斉に独りでに引き抜かれ、そして勢い良く空中に飛び出していく】
【引き抜かれたところからは、また別の刃物が生えて、また飛び出していく】

【そうして放たれた刃の大群は、天井付近で一度静止すると──】
【──ひゅン。それが切っ先を地面に向けて、鋭利な雨となって降り注いでいく】

【が、それらは闇雲に放たれていく訳ではなく】
【何ゆえか、人型たちの頭部に目掛けて正確に突き刺さっていき】
 
 「────?」

        「────!」

【──この場にいる全員に向かうものなのだろうか】
【その刃たちが向かう対象は、獣人も、そして青年も例外ではなかった】

 ──くッ、──?

【青年のすぐ真横を、メスの群れが駆け抜けていった】
【そして、獣人に向かうのは、三本の包丁である】
【微弱な誘導性を備え、獣人の『頭部』目掛けて飛翔していく】

【── 一体一体に狙いを定め、降り注いでいく刃物たち】
【速度は速いが、軌道は単純──回避や対策はさほど難しくないだろうが】

【ただ一つ、注意すべき点は──】

 ──あァ、言い忘れてた
 
 ……『避けるな』よ、猫
 これは、壊れるか『アレ』が滅びない限り、貴様の、頭部を、追い続ける

 俺と貴様のお頭が、『アレ』と同じく、上下に分かれる、まで、な──!

【──という、ことであるらしい】
【彼はかろうじて躱し、その後にがむしゃらな拳打などで破壊を試みているが】
【それにしても、次から次に殺到してキリがない──その出所、即ちアーレカンテを完全に滅し終えるまでは、だ】

 ──ねえ?
 幸福の形に拘るのは、やめた方が楽よ

 “──忌 ァ 怨ン──”

【徐々に高度を上げていくリリセールの体躯──】
【アーレカンテの方はと言うと、マネキンの頭部を自身の周囲に浮遊させる形で】
【獣人から遠ざかるように後方跳躍し、挑発するように両腕をゆらゆらと揺らがせ始めた】

【彼奴らを止めない限り、この刃物らの暴走は続いてしまう──】
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/24(火) 23:56:13.04 ID:VMkBgy0zo
>>1000

分かったような分からんような、ともただでお酒は手に入らなさそうなのは分かったケチー。
ああ、そうだったあたしこの国を出たいのそんな訳で船とか探してるんだけど――――
どっか安くて身分とか関係無しに運んでくれるような素敵な船がないか探してる、望んでる。

と言った所でお金が必要なのでしょう?守銭奴は嫌われるよ。
世の中お金が全てではないから、少しくらいいいじゃないー……財布ごとあげるよ?

【途中までなら幾らかまともな発言だったのに】
【真面目に出来る限界値を越えたのか情けない声色で財布ごと突き出す、革製の何の変哲もないがま口】

あうう……まだ酔ってないから酔おうと思ったのにい……。
返せーその胃袋に入れたお酒を返せー職権濫用罪だー不当解雇だー。

【つんけんとした彼の反応に更にごろごろと】
【例えるなら母親にお菓子をねだる子供のように若干涙目になり】
【自分の意見が通らない事に不満を漏らすのでした】

金属なんて風情も何もないじゃない、竹ならごく身近に存在する物なわけで
手触りも良いし匂いも良い、竹は柔軟だからねやっぱ和傘といえば竹なんですよー

【ごろごろし続けているのも飽きたらしくよっこらせと上半身を起こしあぐらに】
【先程の涙目はもう見る影もなかった】

特記事項?ああ、表面の和紙に青い漆塗ってあるだけよー
後私が作ったって事くらい?どうだ凄いだろー、凄いって言えよー

【彼が傘に興味を持ってくれたのが嬉しいのか朗らかな笑みを浮かべた】
【ただ彼女が作った傘、というのが彼にとっては不味いものと感じるかもしれない】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/24(火) 23:58:43.52 ID:0+B4JMkAO
>>6
誰、と言われても……カレルって一般人だ、としか言えないかな。

【むくり、と上体を起こして、少女の様子を確認する】
【今は正気のようだが、また、狂気に呑まれない保証は無いだろう】
【今も黒い魔翌力が噴き出していて、御世辞にも、状態は良いように見えない】

単刀直入に聞こうかな。
君に何が有ったのか、教えて欲しい。
火燐が言うには、君は殺意を持って人と接するような人間じゃないらしいし、今の君はそうは見えない。

何故、ああなったのか、教えてくれないかな。

【何となく、事情を少しずつ理解出来たけど、矢張り本人の口から話を聞かなければ進まない】
【そう感じたから、青年は、苦しむ少女に罪悪感を覚えながら、答えを急がせた】


>>18
礼なんて、いいよ、僕が好きでやった事なんだ。
あと―――馬鹿な事は止めるんだ、火燐。

【青年の声に混じる、怒気】
【間違いなく其れは、火燐に向けられていた】

君がやろうとしている事は、只の自己満足だ。
今の君とこの子の立場が入れ替わるだけだと、解らないのか。
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/24(火) 23:58:59.69 ID:VbRsadFF0
>>1乙!

>>16

(……ごめんね、お願い)

(……ありがと)

【声には出さない、出せない。だが、それでも大きな感謝を、心の中でレイドに告げて】
【そして。右腕を覆う白い冷鋼を、そっと一撫で】
【…………――――来た】


(……行くよ)


【神に祈るなんて、馬鹿げている】
【そんなものは、救いをほしがった人間の弱い心が生み出した幻想に過ぎない】
【利益も何も無い。到底現実的なものではない、祈りなんて行為】

【『任務』の前に祈ったことなんてない】
【祈りは感傷を生み、感傷は揺らぎを生み、揺らぎは失敗を生む】
【そして失敗は、他ならぬ『死』を生む。負の連鎖、悪循環、バッドサイクル】
【精神は常に一定。高ぶることも、落ち込むこともない――冬の湖面のように、無反応と静寂。それが成功への道】


【でも、それでも。もう失いたくないものが出来てしまったんだ】
【だったら、そんな無意味な行為を。ちょっとでも信じてみて――拠り所にしたって、いいだろう】

【必ず戻るのだから、という。自らへの決意たる誓いを込めて】


(神さまなんて、居ないだろうけど)


【少女は、小さく胸元で十字を――】


(……貴方が居るなら、助けてね)


【ちょっとした戯れか――逆十字を、切って】



――動くな。両手を挙げて其処に伏せろ


【――冷酷なる一声。それは、在りし日の暗殺機械】
【社長室のドアに向いているであう彼女らにとっては、背後僅か斜め後方を取られた形になるだろうか】


【……右腕の銃砲。銃口は、一直線に隊長格と思しき女性の頭部へ】
【それを女性は感じ取れるか――そして、レイドにも。この緊張を呼び覚ます声が、伝わる】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 00:02:50.46 ID:vuUA/WvIo
【町外れ】

【住宅街から、更に外れ】
【建造物もあまり多く見当たらぬ自然が散見する地帯に、佇んでいる小柄な人影】

…………二丁拳銃、か。

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌めている】

反動的には、問題ないけど……。
重量のバランスが悪いし……二つ同時に狙いを定めるのが難しい。

……実戦で使うには、まだまだ練習が必要。

【左手には、装弾数三発で何故だかトリガーが2つ存在するリボルバー銃】
【右手には、オートマチックタイプの黒い大口径拳銃】

【二つの銃口を近くの木へと向けている】

【まだ引き金を引いてはいないため、銃声が響いたりなどはしていないが】
【二丁拳銃というのは、見るものが見れば充分に興味を惹かれる存在なのではないだろうか】

/さいりよー
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/05/25(水) 00:03:52.35 ID:n96YiX3Ao
>>17

あ……と、そうだよね。そうだよね。

手ぇ掴んだって、歩けないんじゃ引き摺るしかないものね!

【微妙に「引き摺る」という単語を強調したのは】
【そういう選択肢もある、という事を伝えているだけで】
【他意はないだろう。多分】

…………もう、あんなことしないよね?

【おんぶの要求をされれば、当然警戒するのは先の不意打ち】
【また同じような事をされたら堪った物じゃないので】
【予め、そう釘を打っておいて】

――――はい。

【その場で背を向けて、ゼノアを背負いやすい体勢へ】
【先程と、殆ど同じ体勢。如何するも自由ではある、が――】
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/05/25(水) 00:04:43.05 ID:n96YiX3Ao
/と、>>1乙です!
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/25(水) 00:09:32.93 ID:w546bGLKo
>>18>>21

そうだ………わたし……宮下さんに、…卵≠渡されて……
それからは……よく、覚えてない……けれど……

とっても……嫌な夢を見ていた…気がする……今も…

【宮下、卵=\―それがゼーロに殺意を持たせるきっかけとなった要因なのだろうか】
【チャリ、――ドッグタグが小さな金属音を発した。カノッサ機関所属、それを意味する印】
【おそらく、これが原因なのだろう。同時にこれは、カレルの疑問を解くための素材としては十分過ぎるほどだろうか】


【そして、急に火憐が無茶をし始めたのを見て】


―――やめてッ!そんなことすると、火憐お姉ちゃんまでわたしと同じになる!
いや、それだけは絶対嫌ッ!お願い!やめてッ!!

【必死の懇願も、今の火憐に届くのだろうか。彼女の変化には嫌でも気がついた】
【紅蓮の瞳に、まるで魔物が宿ったかのように濁ったからだ】

【彼女は―― 一か八かの賭けに出た。それが正しいかどうかはわからない】
【けれど、このまま何もせずに自分と同じになってしまうのは耐えれない】


<<  天地万物に於ける全ての闇よ―――収斂せよ  >>


【ぎゅっと、火憐の腕を握る。その手に漆黒の魔翌力が収斂されてゆく】


<<  捧げたるは、闇の抱擁。壊れよ、大いなる闇の中へで――!!  >>


【やがてそれは卵≠フ魔翌力を吹き飛ばそうと、一気に火憐の身体へと流れ込む!】


―――  アーテル・オースクルム  ―――


【無駄だ。そんなことは、わかっている。卵≠フ魔翌力がこれくらいで無力化できるのならば】
【彼女はとっくにその支配からのがれることが出来ている筈だから】

【だけど―――百を、五十までにできるなら―――】
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/25(水) 00:10:07.50 ID:20PKVDhV0
>>22

――――では、行きますよ「リーナ様!!」……ッ!?

【内部の様子をうかがい、今まさに突入せんとしたその時、突きつけられる鋭い『命令』】
【クローン2体はわずかに早く反応する事は出来たが、それが状況を引っ繰り返すまでには至らない、その程度のスタートダッシュ】
【まして、ドアに手を掛けていた女性には、咄嗟に身を翻す余裕など、無かった】

――――何者ですか……あなたは…………
ここの裏切り者にでも、雇われたのですか…………?

【両手をドアノブから離し、ゆっくりとホールドアップをしながら、その場にひざまずく女性】
【視線を合わせず、言われた通りの動きをしている為、相手を見る事が出来なかった】

「(…………!?)」
「(…………っ!)」

【身を翻して、その姿を見る事は出来た2体のクローンにも、同じ事が言えた】
【恐らくは、同じく大いなる意志の手足として使われている者の勘が、同類だと悟ったのだろう】
【――――下手な動きをうっては、自分たちの上司が危ないと】
【バイザー越しにアイコンタクトのみで、『下手な動きは危険』との見解を一致させると、構えるでもなく、ただ棒立ちで、一言も発しないクローン達】

[…………っ、…………!!]

【通話状態が維持されている携帯電話からは、かすかな息使いの様なものは漏れるものの、声を漏らすには至っていない】
【逆に、こちらの声は向こうにはしっかり届いているのだろう。微かなその気配が、電話の向こう側でも引き締まっているのが伝わってくる】

「(…………だが、メンバー構成が…………助かった…………)」
「(最悪でも…………この場をドローにすることぐらいは、できる…………)」

【しかし――――身じろぎもせずに硬直している2体のクローンの脳裏には、この状況を打開する案が眠っていた】
【彼女たちの持つ、一芸特化ともいえる戦闘能力。偶然にもそれは、この状況に非常に適していたのだ――――】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 00:10:36.30 ID:BlGQ0xw9o
>>7

へー、ふぅーん……じゃ、お兄さんにとっての“魅力”って何さ?
アタシ、キレイ?なーんて聞く訳じゃないけど、言うこと無し、見惚れるくらいの美人さんなんて、そうそう居ないでしょ?

【件の事実には無論気付く筈も無く、単なる興味故、皮肉の一環としての詰問。返答が鳥肌の立つようなのろけだとしても、それもまた一興】

【友達、その点はさしたる追求も無く、続ける言葉で互いの意識から、存在を過去へと流す】
【口にしてから考えてみれば、一人も浮かばない有り様、】
【遺跡と其処に巣食う異形こそが友人という、目を背けたくなる現実、惨事故に】


見掛けに依らず……って所かな、少なくとも、こういう場所じゃ見ないタイプ。

それはそうだね、同じ意味合いでも状況によって、導かれる結果は千差万別。
やっぱりそういう理想、万人にとっての幸せなんて無くて、犠牲っていうのは不変、なのかなあ……?

【初見の印象とは違う青年の答え、対して感心するような素振り、首を縦に振って、それを肯定する】
【自己犠牲、そんな高尚な理念、意思を女は持ち合わせていなかった、持たざる者の僻みとでも言うべき妙な心情、嫉妬心】
【否、嫉妬ではあるまい―――ただ、そういう、ある意味で義賊めいた生き方の出来る青年に、ただただ感服するばかりで】

【その間、今度は女の胸にぽかりと開く、空洞。視線は宙を示し、顔には失意に近い、暗い青】
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 00:12:47.82 ID:QFv/u3wJo
>>1


>>20

……ねえ、お姉さん。頼むから、酔いを完全に冷まして来てくれないかな
会話を楽しめるなら僕はそれだけでも良いんだ、十分に料金を受けとったと考える
でもね?酔っ払いの相手っていうのは……仕事じゃないとやってられない

お姉さん、僕にどうして欲しい?
お酒が欲しいだけなら、料金頂いて飲ませて終わりだ
管を巻きたいというなら、ちょっと代金は高くなる。激務になるからね
でも……そんな事、じゃないよね?それ「だけ」の為じゃあ無い、と思う

だからさ。普通に、会話を楽しませてくれれば良いよ
そうしたら、情報だって安いものなら売ってあげる
高いものは……その後のプラスアルファで、値引きも考えよう

【駄々っ子を見たくないのか、とうとう首を横へと向けてしまう】
【視線の外においた相手に、それでも交渉の材料は提供】
【要は、信用度の問題だ。無料でものを提供し、それだけの見返りを未来に期待出来るか】
【酒に酔って絡んで来る相手というのは未来が見えない。だから、商談にも入らない】
【まともだと証明せよ、というのが言い分だった】


【傘の鑑定は、特記事項が少ない為、短時間で終了した】
【特別な効果もない、洒落の為の傘。少なくとも、そう見えて】

あー……この傘を売って、お金を稼げばよかったんじゃないのかな?
大金にはならないけど、一食二食の代金くらいにはなりそうな気がするし
観光地に売ってたら、お土産として買っていきたくはなるかも知れないよ

まあ……僕の評価だと、3000くらいかなー……
ちょっとこれだと、酒の肴の代金には足りない、ね

【美術品としての側面を評価して、3000。これが彼の鑑定額】
【物だけで釣るには、これでは足りない。やはり重要なのは、客自身の信用度となるだろう】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/25(水) 00:13:52.14 ID:wfSwBYIDO
>>1

>>976

はい…何かあったら連絡しますね。

【護は差し出された紙を受け取り、そう彼女に約束する。】


……えと、明日も学校なので濡れるのは勘弁して下さい…。

【彼が着ているのは学校の制服である。】
【もうこんな時間だ。今からだと洗濯なんてしてたら、朝までに乾かそうにも、乾ききらないだろう】
【微妙に濡れたままの気色悪い制服を着るのは、護は嫌だった。】
【なので、護は泳ぐ彼女を見守るだけだ】



そうだ――こんな悪魔の脚本、必ず打ち破ってやる。
【湖のほとりに座ると、彼はそう呟く】
【湖の中でレモンが決意を呟いたように、護も彼の決意をぽつりと呟いたのであった。】


/舞台裏にも書きましが、乙でした!遅レスすいませんでした
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/25(水) 00:16:46.56 ID:tCGeqgquo
>>14>>19
【止められた刃に、猫も目を見開いて驚愕】
【相手が展開した術式による変異=現れたマネキンの頭部とその眼前に展開される結界に弾かれる刃を見つめている】
【刃に込めた力は緩めないが、絶対的な膂力不足だ】

”ちっ、まだっ…!?”

【薙刀=鎌は、情報の解析が足りておらず複製出来ない】
【だが、それでもいいと無理してイメージ、アーレカンテの左右と背後に三本、槍を展開しようとしたところで】

【電流のような痛み】

――――っ!!!

【行動失敗、周囲にはなんら変化はない】
【額、頭皮の地肌から一筋、赤い血液が流れる】
【それはとてもとても細く、たまたま小さな血管を切ってしまった程度の些細な傷】
【けれど、それが告げるのは、猫の戦闘可能時間の限界】

【―――――その予兆】


”まだだ”


【痛む頭を抑え、一度アーレカンテから離れてしまっても、猫の眼は輝きを失わない】
【それどころか、全身に蒼い線を…魔翌力を帯びた蒼い光の線を走らせ、抵抗の意思を見せる】

【薙刀を鎌へ戻してから、猫は穂先の形を槍に戻す】
【現状ではこちらのほうが使い慣れているからと言う判断からだ】
【範囲攻撃では鎌や薙刀に劣るけれど、構造が単純な分やりやすい】

”楽だろうね、僕も何度そう思ったことか”

【リリセールに返すのは、不敵な笑み】
【弱音にも似ている、鬱積した暗黒にも似ていて、猫がその身を幾度となく焦がした黒い猛火の断片が刻まれた、短い呟き】

【しかし表情は笑う、笑う、笑う】

//はい、自分も続いてしまうのですorz
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/25(水) 00:17:35.04 ID:tCGeqgquo
>>31続き

”だけど、ダメだ。僕は楽になってはいけない”


【痛みによる反射に片目を瞑りながら、猫は包丁の側面に針を五つずつ出現させる】
【長さ二十センチ、厚さ一ミリ、ほぼ釘か何かに近い質量を、計十五本】
【包丁の側面から叩き付けるように飛ばし、その動きの阻害を試みる】

【その結果、血の筋が少し太くなった上、右の額からも血が流れ始めた】
【しかもこれを崩しても次が来る】

”この世界、思いのほか『勇者』が多い。正しい意味での『勇者』が”
”比例して、『魔王』も多い。当然か、定理に従えばそうもなる…光と影は常に平等、対等…つりあい、相殺されなければならない”

【それでも、猫は再び槍を構えた】
【先ほどよりも速度の落ちた動きだが、降り注ぐ刃を『回避』し続ける】

【先ほどの十五本の針は、頭上で舞い続けていた】
【次が来たならその側面へ張り付いて突き刺さり、貫通して、細かく、刃の体を成さないほど砕いては、次の刃物へ】
【効率がいいとはいえない、現に処理が追いきれず何本か猫を追撃しているのだ】
【そしてそんな無茶な処理、追いつくはずがない。血の筋が増えて、右目を汚す】
【レッドアウト状態、視力喪失寸前】

”僕は、力になりたい”
”魔王は消えない、だから、勇者も消えない…だから、その隣で、寄り添い続けなければいけない”

【それでも、アーレカンテへと向かう猫】
【防いだと言う事は、貫通させれば効くはずだ、ソレを狙う】

【そうとも、槍の存在意義はまさにそれだ】
【先端が赤熱する、熱ではなく、防御貫通の術式が織り込まれた、真の意味で魔的な槍】
【のろいにも似ていた、怨嗟にも似ていた】

【彼の内なる絶望にも似た、鮮烈過ぎて邪悪な紅が輝く】
【狙いは再び、頭――――――!!】


”そのために、来たんだ―――――勇者の意思を、無為にしないために”
”その全てが役目を終える…そのときの為に、来たんだ―――――だから!!”


【それでも、】
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 00:18:20.22 ID:YQbYfpsK0
>>30
/いえ、遅レス、すみませんでした…
/お疲れ様でした、ありがとうございました!
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 00:19:17.18 ID:GE3NhfSGo
>>21,26
……でも、それでも……っ!
助けたい、んだ。わたし、馬鹿だから……っ!

これいがい、考えつかなかった、から……っ。

【濁りが、少し生まれた、その瞳で、火憐は、叫ぶ】
【魔力の一部を取り込んだだけで、悪意が生まれていく中、火憐は、それでも、立つ】

【魔力を、取り込みながら、己の妖力へと、変換していくが、その妖力も、邪悪に染まってきて】

……丈夫さ、だけが、取り柄なん、だ。
いっつも、家、空けてて、おねえちゃん、らしい、……こ……とッ!!

……ぅ、でっき、て……、ない、か……っ、ら……ああああああッ!!

【呻きを上げながら、火憐は、それでも、妹のために。望んでいないと思っていても、分かっていても】
【それでもやってしまうのが、姉心、己の全てを擲ってでも、という、その心、それが、妹を悲しませると分かっていたのに】

【直後、火憐の体の中の魔力を吹き飛ばすように、ゼーロの魔力≠ェ流し込まれていき】


――――ぁ……っ、う。



【ど、さ、り】
【火憐は、地面に崩れ落ちた、荒い、息を吐いて、火憐は】
【その姿を、ゼーロは観るだろう。角が、30cm程に伸びて、ねじ曲がり、鋭く成って】
【腕だけにあった文様が、背までも覆うように侵食を進めていた】


……ご、めんなぁ……、ゼーロ……。
で、も。…………お姉ちゃん、平気、だから。


【自分の体を、抑えつけるように、かき抱きながら、がた、がた、と震えるだろう】
【卵の力の一部を、妖怪としての己の性質を強める方に回して、影響を抑えたようで、それに追加するように、ゼーロの手助けで、正気は保てたようだが】
【それでも、大丈夫そうにはとても見えない姿であった】
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 00:22:58.80 ID:UFTAojLx0
>>27

(……「リーナ」。「ここの裏切り者」……録音、してるよね……レイド?)

【ポケットに潜ませた携帯電話――集音力はそれほど大きく無いだろうか】
【それでも、届いていれば。少なからずレイドたちにとっては財産となるはず】
【情報は何時だって大いなる武器だ。『この住所にある建物』は『暴蜂』を『裏切っている』……】
【……此処で最悪、昴が失敗しても。録音が成功していれば、それだけは伝わる。それだけでも収穫だ】


……『取引』しよう。今ここでお前を殺すことは、あまりしたくない


【「リーナ」の質問には、一切答えない。『答える義務などない』という無言の返答だ】
【鋭く張り巡らされた緊張の糸。それは少しでも動けば身を引き裂くワイヤーのような――息が揺れる】
【それでも、銃口は。震えることもなく、リーナの頭部を捉え続けている】

【澄んだアクア・マリンが、二体のクローンを一瞥し。その視線に警告を混ぜ込んで】


……『目的』と『所属――“誰の差し金か?”』。この二つを寄越せ
拒否権は無い


【限りなく無感情に。無感情を装い、そう告げる】
【……だが、昴はここで一つのミスを犯していた】

【咄嗟に言い換えた、『所属』という質問は――穿った見方をすれば、リーナに『ヒント』を与えるだろう】
【リーナがこの会社において顔が割れている人物ならば、その質問は必要が無い】
【まして、昴が本当に此処の社長に雇われているなら、十中八九「暴蜂」の、或いはシュバルツのグループの所属だと分かるはず】
【即ち、この質問は、この襲撃者が「会社と関係が無い第三者である」ということを露見させる危険があるのだ】

【……とはいえ、昴を仮にリーナの推測通り、此処の社長に雇われた暗殺者だとして】
【リーナが必ずしも上の命令で動いているとは限らないゆえ、この質問には正当性があるとも言える――】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 00:24:08.54 ID:COWdyH6AO
>>28

そうだな……五体満足で、べらべらと絶えず喋る口が付いていれば魅力的だ
あぁ、あとは帽子を被っているところもな

【甘い甘い口先の惚気よりも、苦い真実の方がずっと面白い】
【実際、青年の価値観と吐いた言葉がズレてる訳でもなかったし、】
【あえていうならば――帽子嫌いの彼が付け加えたその言葉は】
【本当は其処だけが最悪だったのだが、これは彼女の知り得ない“嘘”の部分だ】

【彼は、友達について追求することはないだろう】
【骨を切らせて肉を断つ、どころの話ではない。共倒れする危険性すらあった】
【お互い、社交性が微妙に欠けているのだ。それでいいではないか】
【……ある意味では、それは、ただの逃避であったのかもしれない】

……ふん

【悪かったなというように視線を逸らして、無意識に手をポケットへ】
【安い煙草のパッケージを指先でなぞりながら、すぐに視線を戻すと】

――――貴女様は、此に何を御望みで御座いますか?
他者を不幸にしない愛か、利己的な幸せか。或いは、万人を巻き込む幸福でしょうか

【――飛び出した口調は豹変したものだった】
【しかし、それはよく馴染んでいる。流麗な物腰といい、この男――本職は従者か何かなのだろう】
【するりと彼女に手を伸ばすと、空いた孔を塞ぐように、温度のないそれで彼女の掌を掴もうとして】
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 00:31:00.53 ID:CN9mBCAxo
>>23
【少女の背後数メートル――かつ、かつと靴のなる音が聞こえ、そして少女の側で止まる】

……あら?

【振り返れば、丁子色の長髪の左側面に黒いリボンを結び、金色の瞳を持ったスタイルのいい少女が立っている】
【制服風の白い上着とスカートを黒いインナーに重ねるように着ており、暗闇の如く黒い外套を羽織っている】
【左腰に灰白色の鞘に収まった病的に青白い鍔の刀を提げ、両手首には枷と見紛いそうな腕輪を嵌めている】
【それから左中指には、翡翠色をしており水晶のように透き通った指輪を付けている】

【その少女はどういう訳か、そちらの右腕の辺りに露骨に視線を集中させていて―――】
【それから一言、つぶやくようにこう言った】

右腕、動くのね。医者が優秀だったのかしら?
まぁ、徒労に終わらなくて何より、だわ

/まだいますかー?
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/25(水) 00:31:59.97 ID:f+WkHr2+o
>>24

…………まさか
……ルシア様を、後ろ向きに歩かせたりなんか、させませんよ

【「引きずる」という選択肢を聞いて、あからさまに表情を引きつらせた】
【セリフは完全に建前です】
【どのみち、おんぶされても尻尾は引き摺りそうだけど】
【両手を牽かれてお腹を擦るよりだいぶマシ】

………………

【「やるなよ、ぜったいやるなよ――」というフレーズが思い浮かぶ】
【先の言葉も含めて、むしろ、徹底的にやれ、というフリに聞こえるのだけど】
【収拾がつかなくなりそうなので、我慢】

……ルシア様、じつはやって欲しいんじゃないですか?

【…ちょっと、我慢できなかったらしい】
【ぽつりと余計なことを呟きながら、ルシアの背中に身体を預けた】
【肩越しに両腕を投げ出して、ルシアの襟元で交差するように、確りと抱きつく】
【胸が当たるとかどうとかは、あんまり気にしないらしい】

【そのまま立ち上がれば、やっぱり尾を引き摺って行くことになるだろう】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/25(水) 00:32:23.40 ID:DBoqIDrAO
>>26>>34

【―――どがん、と、青年は拳を廃屋の壁に叩き付ける】
【八つ当たりの対象になった壁には、蜘蛛の巣のような亀裂が走り、数瞬後に、がらがらと崩れ始めた】

カノッサ機関、何処までも陰湿なやり方を……ッ!!

【緋色の瞳に、怒りの色が宿り、機関に対する明らかな敵意を青年は見せたが】
【今此処で怒りをぶつけてもどうしようもないと思ったのか、一つ息を吐き、無理矢理頭を冷やして】

ゼーロ、だったよね。
多分、君は、カノッサ機関の手先として利用されていたんだと思う。
君に卵を渡して、敵意と殺意を膨れ上がらせて、正気を奪ったんだ。
そして、君を都合の良い駒に作り替えた、多分そうなんだと、思う。

【そう言って、青年は目を伏せる】
【火燐の様子を、わざとその視界に入れないように】

【それはまるで、その姿を見る事を怖れているようで――】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 00:34:35.70 ID:bUOP0prJo
>>29

素面なんだけどなあ、それにあたしは真面目に話をするとつまらないタイプの人種なんだけど……。
まあそこまで言われて駄駄を捏ねるのも情けなくもあるし、久しぶりに普通に話すか。
普通にするからその綺麗なお顔をこっちに向けてよオニーサン。

【我が強い人間とそれ以外、それ以外ならば煙に巻きつつしていれば事足りる】
【しかし彼は違うのだろうそういう人種なのだろう】
【女性は髪を掻き上げて溜息を吐きながらその瞳を細くする】

そう……じゃあ折角だからあたしの事を話そうかなあ。
貴方はガードが固い感じだし、余り自分の話はしなさそうだから。
といってもあたしはどっかの誰かと比べてそれほど長生きな訳じゃないから歴史もないし……うーん……。

【自身の足に肘を付き、首傾げ】
【話のネタは無い物かと思案するも他人受けするような話は持っておらず】
【首は傾げたままで戻りそうにない】

その発想はあったのだけど売る機会に恵まれなくて、えへへ……。
観光地で売っている木刀と同じような扱いの気がしてならないよ、自分でもそんな程度の物だとは思うけど。
しかも偉く現実的な値段だ、技術と吊り合わなさそうな辺りが正にそんな感じ……。

【暫くぼうと傘を見つめて思案】
【数秒、数瞬もしないうちに何か思いついたのか首傾げを止めて】

そっか足りないかー、じゃあ後どれくらいいるのかな?
そしてその必要量は今のあたしに払えそう?というかオニーサンって何か欲しいものあるの?

【彼が欲しい物を今の自分が持っているとは思えないが】
【それはそれこれはこれである、話を適当に続けるには十分だろう……と】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/25(水) 00:37:35.78 ID:20PKVDhV0
>>35

[ぁ…………!!]

【息をのむ音が、やけに大きく響く】
【今、昴は思ったよりもずっと危険な――――そして大きな状況に直面しているのだ。それを感じ取ったらしい】
【かすかに声が漏れかかるが――――それも無理からぬ事と言えよう】

[…………取引、ですか…………]

【背を向けながら跪いているため、その表情は見せないが、少なくとも女性――――リーナの口調には、不機嫌さが現われていた】
【この事態を、明らかにリーナは望んでいない――――つまりは、都合の悪い痛手と言う事である】

「(…………第四級……いや、第二級優先攻撃目標…………天ヶ谷 昴…………)」
「(だと言うのに、それを伝える事も出来ないと言うのは…………!)」

【クローン2体の苛立ちは、状況そのものにある訳ではない】
【この状況を作っている者の正体をしっかりと把握しているのに、それをリーナに伝えられない事が問題だった】
【相手が昴だと分かれば、リーナにもそれ相応の対処の仕方が見えただろう。しかし、後ろから銃を突き付けられた為、それを出来なかったのだ】

[…………『目的』、ですか…………それは『警告』、あるいは『忠告』と……言っても良いですね…………
あなたが知っているかは知りませんが…………ここの経営者は、我々に不都合な行いをしている形跡がある…………
そこで、我々が派遣された訳です]

【背を向けた状態で両手を上げたまま、リーナは答える】
【肝心要の部分はぼかされて話されたが、要するに彼女らも今回は人死には避けようとしていたらしい】
【――――このイレギュラーが起こらなければ、彼女たちはヤキをいれ――――あるいは脅しを掛けるなどして、社長の男を恫喝していたのだろう】

[――――『差し金』…………ですか…………
…………それをあなたが知ることになれば、あなたは遠からずこの社会から、あらゆる意味で抹殺されることになりますよ?
それでもなお、私にそれを聞きますか?
…………これは『拒否』ではありません…………『虚言』でもありません…………――――『確認』です]

【――――幸いにして、その小さなミスは、状況に対する綻びを見せる事は無かった】
【しかし、リーナはこれに対する答えを先延ばしにして、逆に昴にかまを掛ける】
【言葉の上で、自分の行っている事を『拒否』ではないと詭弁を弄し、会話のイニシアチブの一部を奪還しようとする】

「(…………)」
「(…………)」

【そうしたリーナの態度は、クローン達にも形を変えて伝搬する】
【いつまでも面喰らっている場合ではない。対処をしなければ――――】
【バイザーが隠す表情の下では、打って出るタイミングをじりじりと図り始めていた】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/25(水) 00:41:33.51 ID:w546bGLKo
>>34

だめッ!―――やだ、……うわあああああああああ!!

【そうだ、ゼーロもこんなことを望んではいない。カレルの言うとおり、これではただ卵≠ェ火憐へと移るだけ】
【魔翌力を流し込みながら、それをどうにもできない自分を呪った】


そんなこと……ない!お姉ちゃんは、わたしを助けてくれたもん!
剣術だって教えて貰った、……火憐お姉ちゃんは、立派なわたしのお姉ちゃん≠セよ!

だから―――やめて!

【だが―――ゼーロの呼びかけも虚しく、倒れ込む火憐を見ると、その姿は前に会った時よりも鬼に近づいていて】
【前を見るとカレルがいて――藁にもすがる思いで、彼に飛びつくだろう】


あなた………ひっく……お願い…お姉ちゃんを、助けてください……うう…
なんでもしますから……っ…お願いです……助けて……っぐず――

【彼のコートを握り、大粒の涙を流しながらそう懇願するだろう。カレルにその力があるかどうかはわからない】
【だけども、ここに頼れる人は彼しかいない】

【酷く錯乱した状態で、既にカレルが何を言っているか理解していなかった】
【火憐を助けたいという気持ちが大きすぎて、頭に言葉が入って来ない】
【だが、カレルが言っていることは概ね当たっている】
【どういう経緯か、彼女は宮下という人物に卵≠渡され、人格を塗り替えられてしまった】

【それが、今回このような事態を招いた】


【紅蓮の妖気と、狂気の魔翌力、そして緋色の怒り―――これらはどこに向かっているのだろう】
【その何れも、向かうべきところがここには無くて】

【ただ虚しく、冷たい風が――通り抜け、少女の泣く声が、木霊する】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/25(水) 00:42:29.71 ID:w546bGLKo
>>42
/安価忘れです…>>39も追加
/そしてお風呂入ってきますね…しばしお待ちください…
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 00:47:13.07 ID:GE3NhfSGo
>>39,42
……カノッサ機関、それ、が。ゼーロを、墜とした、んだな?

【目を逸らす、カレルに、火憐は、確認するように、問いかける】
【その声には、隠しきれない、殺意と悪意と怒気と熱気が込められているのが分かるかも知れない】
【火憐が、卵の力の一部を取り込むことにより、生まれた黒い感情は、その矛先の全てを今、カノッサ機関に向けようとしている】
【復讐鬼≠ニなりかねない、その憎悪の表情は、正に、悪鬼≠ナ】

【哲学者の卵は、悲劇を、生み出す兵器の要だった】

【不幸中の幸いは、その矛先が、目の前の二人に向かなかったこと、か】

【狂気の中で、火憐は、立ち上がった】
【少し歪んで、それでも、未だ優しさを向ける、その瞳と笑いを、ゼーロに向けて】

……ゼーロ、大丈夫だ。
少なくとも、私は、ゼーロを悲しませは、したくないから。
だから、必ず、戻ってくるから。

でも、その前に――――――カノッサ機関を、皆殺しにする。

私が、やらなきゃいけない。妹を、ゼーロをめちゃくちゃにされて、黙っていられるはずが無いんだ……ッ!!

【ぶつぶつ、とカノッサ機関への恨み言を呟く火憐は、かつての火憐と、違っている】
【憎しみを抱かず、己の思うがままに進む少女は、憎しみというなによりも甘美で燃えやすい火種をその身に宿してしまったのだ】

【暗い瞳は、何を映すのか、暗い力は、何を滅ぼすのか】

【しかし、歩みを進めようとした火憐は、また、地面に倒れこんで】

【コレまでの戦闘の、傷が火憐の進みを止めたようであった】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 00:48:31.76 ID:BlGQ0xw9o
>>36

あれ、それって私じゃない?それならもっと早く言ってくれればよかったのにさ。
ま、私はもっと明るくて、元気のある人が良いんだけど。つまりお兄さんは対象外って事。

【けろけろと喉の掠れるような笑い声を上げつつ、顔に刻まれた皺を、より深く】
【青年の嘘には気付かぬまま知らぬうちに手玉に取られ、得意気に語って、唇の隙間からちろりと舌を覗かせた】


―――――え?あっ、えっと……

【予兆も無く手を取られ、先とは一転流麗に流れる、青年の言葉、晴天の霹靂】
【無意識的に頬へと朱が差す、問いの意味する所を理解できずに言葉を詰まらせ、ただ、続く対面、静寂の時間】
【“青年の本来”を臭わせる仕草と言葉遣いに戸惑いつつ。必死に思考を働かせて、女の選択は―――】


二つ目、かな。やっぱり私は自己完結する、今のままで居たい。
他人に幸福を与えるのも、ある種の強制だと思うんだ、だか
ら。

他人の生き方を変える事なんて、私には出来ないよ。私は、今この生活を続けられるだけで、幸せだしね。

【苦慮の末に口に出したのは三つの選択肢のうち、唯一誰とも関わりを持たずに居られる、答え】
【とどのつまり、他人に深く干渉するのが、怖いのだ。本心からの返答であり、心の闇と言って良い部分の、吐露だった】
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/25(水) 00:52:18.01 ID:vuUA/WvIo
>>37

……───誰?

【この少女、かなり警戒心が強いらしく】
【近寄ってくる足跡に敏感に気づくと、即振り返り】
【リボルバー銃の銃口をどうせ巨乳な少女へと向ける】

…………入院してたら、治った。
怪我のことを、貴方がどうしてしってるかも気になるけど……それより。

───……どうして貴方が、その指輪を持ってるの?

【少女自身も身につけている指輪】
【エキシビジョンマッチの景品として作った、この世界には二つしかない品の筈】
【もう一つはパートナーが手に入れた以上、見知らぬ少女が身につけているのはおかしい】

答え次第では───貴方を、"殺す"。

【本当に殺すのかどうかは置いておいて、物騒な言葉を一つ付け足した】

/反応が遅れましたが、います。
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 00:54:27.88 ID:UFTAojLx0
>>41

(……クローンふたりには、割れたね。明らかに)
(……潰しておきたいけど、難しいか……)

【――汗が静かに額を伝う。荒くなりそうになる息を必死に飼いならし、平生を保とうと努める】
【その中で、必死に思考を巡らせる――】

(……「派遣」ね。この『リーナ』の独断じゃないことは確定した。『上』が居る)
(となれば、その『上』は『シュバルツ』である可能性が凄く高い、ってところかな……)

【……『目的』に関しては、一旦預ける】
【そして、『差し金』に関する『確認』には――】
【――ぐ、と。口内に溜まり、何時しか飲み込むことを忘れていた唾を嚥下して】


……なるほど。それで十分だ……よく分かった


【――取らせるものか。主導権は『私』にある】
【社会から抹殺されるほどの影響力を秘めた人物――それが『上』】
【ともすれば……最早、確定と言っていいだろう】

【……スデに昴は、『抹殺対象』のひとりである】
【だが、ここは敢えて追求することは無かった。……まだリーナには自分が昴であると割れていない】
【ならば、それを最大限に生かす『手』を考えねばならない――】


……次の質問だ
その「不都合」に対して「何」をするつもりだったのか?
或いは……「不穏分子」を悉く抑圧した果てで……


『お前たち』が成し遂げんとしていることは、『何』か?


……5秒内に喋り始めろ。さもなくば、部下が一人死ぬ


【――何処までも、外道に落ちてやれ】
【昴は、一気に核心を突く。元々、チマチマしたことは苦手な性質(たち)だ】
【そして、言葉と共に。魔力――天ヶ谷流魔術――の渦巻く左手を持ち上げ】
【その指先を、クローンのひとりに。先刻尾行していたピンクの髪のクローンに、向ける】
【……集束する魔力は、今にも撃ち出されんとしているようだ】



【間髪入れないカウント・ダウン。――主導権は絶対に寄越さない。考える暇も与えない】
【仮にリーナが秘密を優先しクローンを見捨てる選択を取るなら、同じ手法でクローンを両方排除できる】
【そうすれば、「私」が『昴』であるという事実も伝わることなく、相手の戦力も削げる――】



【……むしろ、それが最も良いルートなのかもしれないが】
【しかし昴は、微かな焦りに囚われたため失念していた】
【右手でリーナを狙い、左手でクローンを一人狙い。視線も注意も、其方に裂いて】


……3――


【――どうしても、もう片方のクローンに対する注意は、散漫になるだろう】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 00:56:27.68 ID:QFv/u3wJo
>>40

……やっぱり、ふざけてたって訳なんだね
僕はこれでも、お姉さんにも真面目に本音で応対してたつもりだったんだけどなぁ……
あーあ、酷い人。お陰で酔う事もできやしない

……別にね、特別に価値のある事を話したいんじゃなかったんだ
適当な事で良いから、一人じゃなく二人でいる意味の有る様な……
そう、会話だよ。難しい事じゃあ無い、それだけで良かったんだ

【「欲しいもの」】
【それは、その気になれば誰だって、一文無しの状態から用意できるものだ】
【普通に声をかけられて、普通な答えをして、少しずつ会話を弾ませていって】
【たったそれだけ、何の変哲もない。そんな会話だけで良いと】
【視線は明後日の方向に向けたままで、まだ戻って来やしない】


足りないよ、それだけだと……と、いうよりも
酒瓶上げるから君の預金番号教えてって頼んで、応と答えてくれる人がいるかな?
預金に残額があれば、まずそれは有り得ない事だろうね

必要量が払えるかなんて分からない、君の懐の中身を知る事は出来ないんだ
代金としての何かを提示してもらって、それを鑑定して……くらいだろうね、知る方法は
だからこそ、出会いは大切だ。その瞬間に、鑑定は始まるのだから

……当たり前の事を求めるのは、そんなに悪い事かな?
それを望む事さえ許されない、なんて道理は聞いた事も無いというのに

【彼女が要求したものは情報。それに対して『相応のもの』と言ったら、何だろうか】
【既に、彼は自分が欲しいものを、やや遠まわしだが要求はしているのである】
【それを持っているかどうかは、見える事も無い】


【星も大分動いてしまった、時間も随分と流れた】
【これ以上は、あまり長居も出来ない。煙に巻くことを繰り返していては、きっと本題に辿りつけない】
【有益な情報を手に入れる為には、此処まで遠回りした分を、取り戻す必要が有るだろう】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/05/25(水) 01:03:01.05 ID:n96YiX3Ao
>>38

……そう?

別に、私の事とか、気にしなくても――――

【と、其処まで言い掛けて、やめた】
【さっきまで自分の為に色々してくれた彼女に対し、言う言葉ではない】
【言いかけた言葉を飲み込んで、首を横に振って】

…………………………。

【ぴたりと。ゼノアの一言で動きが止まる】
【「やって欲しい」? ――――私が?】
【何を言っているのか、と思う一方で、心のどこかに】
【少しだけ其れを期待している自分が居るはずも無く】

……変なことしたら、その辺に置いていくからね?

【まるで脅しのように一言呟いて、彼女をゆっくりと背負う】
【この場合、腕は如何まわしたらいいのだろうか、と】
【色々試行錯誤を繰り返してみたり】
【その際に何度か尾鰭を触ることになるだろうが、他意は無い】

【結局、何度試しても尾が地に届くのは仕方ないと気付いたルシアは】
【そのまま尾を引き摺って、近いようで結構な距離にある海へと歩き出す】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 01:05:51.33 ID:COWdyH6AO
>>45

【得意げな姿に、何も言わず頷いて。それから彼女の狼狽する姿にくつりと喉を鳴らす】
【燕尾服がこの上なく似合いそうな、本職を匂わせる物腰のまま彼女の手を、壊れ物でも扱うように握ったまま】
【僅かな力でそれを導き、そっと自分の頬に触れさせようとするだろう――欠損した部位を補う無機質には無いもの】
【失われたものが存在し、自分は生物だと主張する―――存外に暖かな温もりを孕んだ、自分の素肌へと】
【嫌悪感を与えないように充分に配慮し、拒否すればすぐにでも振りほどけるほどの柔い力は。彼女を傷付けない】

――――貴女様は、他人から与えられる幸福を御求めで御座いませんか?
自分だけを埋める、無償の幸せ。そして、無償の寵愛を。自分だけに向けた、無限の敬意を。無限の服従を。

もしそうならば、少し。此とゲームを致しませんか
貴女様は何もしなくていい。身体を求めている訳でもなく、ただ愛でられればいい
深く干渉する必要も、怖ければ名乗らなくても構いませんとも。それすら必要ない

ただ一時だけの恋人ごっこ――――如何で御座いますか?

【深く干渉するのが怖いならば、しなくても構わない】
【要するに青年は、今少しばかり寂しくて。愛を向ける一時の相手が欲しかった】
【性欲や興奮を伴わない、本当に一時だけ愛でられるような――そんな存在を】

【利己的な愛で結構。尽くすのは、それなりに性にあっている】
【路地裏のような場所で囁く児戯に似た言葉は――嫌いだろうかと、群青が笑う】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/25(水) 01:06:24.88 ID:20PKVDhV0
>>47

[……少しは話の分かる相手の様ですね……?]

【深く踏み入りはしなかった。それは恐らく、そこに一抹の恐れの様な物を嗅ぎ取ったから】
【なら、その恐れに乗じるのが最善手。微かに相手を下に見る軽口を漏らす】
【これで相手が苛立てば好都合。相手の望む事は、こちらの情報を引き出すことにあるのであって、[ピーーー]事ではない】
【少しづつ少しづつ煽りたて、冷静さをじわじわと侵食していき、深入りさせる。それが成れば、挽回の芽も見えてくるだろう】

[…………5秒も要りませんよ。何を成すか……それは『社会に我々の影響力を大きく及ばせる』事です……
根を張る様に、ただ社会情勢だけを追うだけでは分からぬよう……我々の影響力を世界に侵食させ、籠絡していく…………
表向きにはただの人間であっても、いつの間にか世界の命運を握る存在へと至る…………それが目的ですよ……]

【――――上手い答えに行きついた】
【抽象的な言葉を多くチョイスし、実態には至らせないまでも、確かに相手の望む情報を口にする】
【これで、カウントダウンは無効――――よしんばやり直しとなるだろう】
【――――よほど尋問などに慣れている相手でなければ、徐々に感覚は摩耗するはずだ】

【――――そのリーナの予測は、図らずも的中する事になる】

「…………ッ!!」

【――――クローンのβから、昴の注意が反れた事によって】

「バリヤ展開ッッ!! うああああああああああッッッ!!」
「――――!!」
[良いタイミングです、インブレイスポーラスター!!]

【銃が反れた瞬間を狙い、β――――インブレイスポーラスターが昴に飛びかかる】
【彼女の固有兵装――――バリヤを展開しながらのシールドアタックだ】
【その瞬間、εはリーナへと駆けより、リーナは腕を下げて、懐へと突っ込みつつ立ち上がろうとする】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 01:07:39.40 ID:CN9mBCAxo
>>46
【かなりの決めつけだが、その通りである。彼女は大小二択なら確実に「大」であった】
【それはそうと、少女はリボルバーを向けられても動じる姿勢を見せない。そういった状況に慣れている、のか?】

あの病院、ただ大きいだけのところじゃなかったのね。それは良かった
一応「放りこんでいった」立場として、気にはしていたのだけど……

【放り込んだ―――彼女の言葉を信じるなら、この少女がそちらの少女を病院に連れて行ったのだろう】
【そういう少女の声には、何処か満足気な響きがある―――発言から鑑みるに、そちらの無事を確認して安心したといったところか】
【そして、やはりというべきか。指輪の事に言及されると、「さておき」と病院の話を一度遮断して】


……それを聞きに、あなたに会いに来た、と言ったら。あなたはどうするつもりかしら

【余裕を見せ続けるように、落ち着いた調子で言葉を紡ぐ少女―――だが、声音には僅かな困惑がある】
【まさか、本当に知らないとでも言う気なのか。少女は、もう一言言葉を重ねる】

どうもこの指輪は、あなたを「チェルシー」と判断するに足る代物らしいわね
聞かせてくれないかしら?この指輪の主と、あなたの話を

【冷静、困惑、その次に彼女の言葉に浮かぶ感情は「興味」――
    ――自らに銃を突きつけられた状況でありながら、少女は楽しそうに口の端を上げていた】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/25(水) 01:07:49.41 ID:DBoqIDrAO
>>44

ああ、間違いは無いと思う。
僕は始めて見たけれど、噂が真実なら、この子が持っていたタグは、機関の物だ。

【す、と、目を開けて、火燐に返事をする】
【だが、次に青年が口にする言葉は、きっと彼女が考える事と、真逆の言葉】
【それは――――復讐を否定する、制止の言葉だった】

火燐、間違った道を歩む前に、その道に片足を踏み込んだ僕が言っておこう。
君が人を殺したら、泣くのはきっと、君の“妹”であるこの子だ。

【そこまで告げて、一拍置いて、青年は、自分の過ちを語る】

僕は機関が憎かった。
知り合いの女の子が、身体に爆弾を仕掛けられていると言われて従わされていた。
その憎しみも有って、機関の人間をひたすら斬って、友人の制止を振り切って。

その子に、そんな事はしないで欲しいと言われたんだよ。
割とクールな子だったのに、本気で怒ってた。

多分、この子も、ゼーロも、似たような事を感じるんじゃないかな。
だから言うよ、復讐や報復なんて楽な道に走るな、って。
それを望むのは、君だけだ、火燐。

>>42
ゼーロ、これを渡しておくよ。

【そう言って、青年は小さな紙切れ、青年の住所と連絡先が書かれた紙を少女に差し出す】

僕は、偶々だけれど“Justice”のリーダーの人に逢ったんだ。
連絡先や、拠点の場所も教えて貰えた、連絡を取ろうと思えば、今からでも取れる。
卵の呪いに一番詳しいのは、きっと、機関の敵対者である彼等だろうから、そうしようと僕は思ってる。

でも、だ、君がカノッサ機関の一員だったり、殺意を抑えきれない殺人鬼だったら……“正義”である彼等との交渉は難しいだろうから。

もう、言いたい事は解るよね?

【――――卑怯だ、と自分でも感じる】
【姉を治す手段を持った人との連絡を出来ると語り、その上で、それをする為に何かを要求する】
【こんなやり方は、機関のやり方と同じだ、と】

【でも、だ】
【大切な者の為なら、人は力を普段以上に発揮する】
【それを利用して、青年は、少女の“卵”がまた暴走しないよう、押さえつけようと考えたのだ】
【今は火燐が無茶をしてくれたからどうにかなったが、次はもう、本当にどうしようもないかもしれないから】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/25(水) 01:12:13.20 ID:XYgqgTR4o
>>31

【自分に与えられた傷は、等しく相手に返さん──】
【縦横無尽に駆け回る刃の群れは、そんな意志を持っているかのようだった】

 “──ァ ア 亞──”

【獣人が、その頭部に傷を負ったとき、】
【アーレカンテの下半分のみとなった白銀の頭部、その表面がぐにゃりと歪み──】
【やけに精緻な唇が浮かび上がり、そしてその口角が吊り上る。粘性の笑みだった】

 ──最後の、語り部?
 良いわ、もっと聞かせて──

【リリセールが、語る獣人を嬲るような声色を紡ぐ】

【砕かれていく刃を見るたびに、】
【その声は喜色と微熱を帯びて──】

【──そして、青年の方はと言うと】

 ──……はあ……はあ……はあ……
 
【獣人と同じく、もう活動限界は近かった】
【元より尽きかけの体力──ここまで持っただけでも、十二分過ぎた】

【──彼を覆っていた甲殻たちが、次第に朽ち始めていく】
【ぼろぼろと剥がれ落ちいく漆黒の下から、霞んだ真紅の瞳が覗く】
【その視線の先は、獣人に向けられていて──唇が、弱く淡く笑む】

【──彼が、その姿と語りに何を思ったのかは分からない】

【だが、動かぬ身体が、尽きたはずの魔力が、】
【或いは、その赤熱した意思によって、自然に突き動かされたのかもしれない】

【その時──意志は理を超える】
【彼の周囲に、突如、紅い輝きを帯びた光の魔法陣が展開された】

   【≪ 序列ノ十三:窘双梦 -Neekerulf- ≫】

【刹那、陣から噴出す、漆黒の魔力と旋風】
【その中から、一つの影が颶風となって駆け出した】


 <──瑠 ォ雄 オ お 雄 ォ 怨ンー──>


【──地の底から響くような咆哮と共に、疾駆するその影は】
【人の身体に、首から上は双頭の黒山羊という、異形の者であった】

【朽ちた黒の聖職法衣を纏い、チェス盤模様のベルトが腰に二本、右腕に一本巻かれていた】
【その手には、二又の刃を持つ白銀の長槍。柄の部分に、噛み付き合う二匹の蛇が彫刻されている】
【──その名を、ニーケルルフと言った。紛れもなく、アーレカンテと同類の、悪しき召喚獣である筈なのだが】

【その者が疾駆し向かう先は──アーレカンテ】
【アーレカンテの背後から迫り、獣人と挟み撃ちのような形で】
【そして、その者が取った行動は──】 【「──斬」】

 “──ァ、忌 ァア──……?”

【その手に持った二又の槍を、アーレカンテの足に突き刺した】
【それによって、その足は地面に縫い付けらて】
【アーレカンテの逃げ場は、完全に失われる形──】


//つ、次のやりとりで〆となると思いますが、お時間きつければここで切って頂いてかまいません、申し訳ないです。最後の続です
55 :54 [sage saga]:2011/05/25(水) 01:13:28.68 ID:XYgqgTR4o
>>31

 “──────〜〜〜〜ッッ、ー────っ、ッ!!”

【魔力の尽きた者が呼び寄せた召喚獣など、大した力は持っていない】
【その気になれば、一太刀で返り討ちにしてやることなど容易かったが、】
【ニーケルルフは、元よりまともな戦力ではなく──単に足止めに来ただけだ】

【そう、獣人の放つ、赫灼たる槍の一撃に全てを託すがため】

【アーレカンテは、時間が緩慢に進むような感覚の中、】
【呼吸が握りつぶされるようにただただ、その意志と輝きに圧倒され、】
【そして、その刃が、自身の頭部へと夜気を穿ち迫り肉薄し迫り近い嗚呼──】


 “────ィイ イ イぎイ゛イイっッッァアア ア゛ア゛唖 ゛ア゛あ ゛ア゛ア゛ー────ッッ!!!”


【決着。耳を聾するような、極大の断末魔が迸った】

【赤熱した真紅の槍は、魔力の結界など紙屑のように穿孔し】
【出来の悪い剣山の如きだったマネキンの頭部を、粉微塵に粉砕した】
【その途端、アーレカンテの心臓部分が爆ぜて、漆黒の血液が滂沱と噴出す】

【──ば、リン】

【そして続いた、硝子の割れるような音と共に、】
【浮遊していたリリセールの体躯が地に落下し、濡れた布ような音を立てる】

 ──ぁっ──? ──?
 ──な??── *レ故──? hy──そギ──??な

【地に這い蹲るリリセールが紡ぐ念話は、壊れかけだった】
【何が起こったのか理解する脳すら回らず、ただ、信じられないと言った様子】
【青年のこともあろうが、それが大部分ではない。獣人の、その胆力と意志に、だ】

【──瘴気は完全に晴れ、あの極光色の人型も全てが消失していた】
【完全なる決着。魂の敗者は、そこに這い蹲るのみで、もう物を言わない】


【──青年の、方はと言うと】

 ──────────……

【鉄骨の柱に背を預け、朽ちた炭のように横たわっていた】
【彼もまた、物を言わなかった。ただその口の端が、小さく笑んでいるだけで──】



//土下座。
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 01:25:16.71 ID:UFTAojLx0
>>51

…………。

【軽口に対する返答は無い。相手の狙いを理解しているのか、或いはそんな余裕が無いのか】
【もしくは、質問の遣り取りに関しない一切を、心境より排除せんと努めているのか】
【――しかしどちらにせよ、精神が少しずつ磨り減っていることは、確かであった】

……世界を裏から覇することを望むか。なら、そのための……――――ッ!?

【――――抜かったッ――――!】


【――状況が一変する。昴は突入前に確かに感じていた。彼我の戦力差がありすぎる、と】
【己の能力は接近して戦うこと、或いは多人数を相手することを嫌う】
【銃砲ヴァイパーは撃つたびに装填が必要であるし、魔術もチャージする過程を要するのだ】
【得意なのはあくまで「支援」であり「中距離戦」。体勢を整える間も与えられない近接戦、まして対複数では――】


(――――逃げの一手ッ……!)

【だが、その前に。出来うる限りの最善策を――取る】
【“まだ”だ。“まだ”リーナには、自らの顔が割れていない……!!】


――――喰らえッ!!

【恐らく、リーナは即座に此方を振り向く。或いは振り向きつつ――いや、案の定。突っ込んでくる】
【思考は咄嗟、考える暇などない。今出来うる最善は、リーナに自分の顔を見られず、クローン2体を排除すること】
【だからこそ――ああ、これは一体何時貰ったものだっただろう?】

【昴が左手の魔力を霧散させると同時に懐から取り出し、地面に投げつけたのは――『閃光玉』だ】
【ほんとうにそれは、何時貰ったものだっただろう。……レイド=E=ヴェイスからの『餞別』である】
【恐らく、炸裂する光はリーナの視界を一時的に奪うはずだ――】
【『閃光玉』を使ったとバレては、レイドとの繋がりが露見する。だから、まるで魔力を炸裂させて光らせたかのように――誤魔化せるか?】

っ、ッ…………!!

【同時に。右手の『銃砲』を、突っ込んできたインブレイスポーラスターに向け、放つだろう】
【バリヤが展開されているのだ。その上からブチ抜くほどの破壊力は無いかもしれない】
【だが、今飛び掛られて身動きを封じられるほうがマズい。撃ちながら、後方に大きく身を投げ出すように避けようとする】


――――最西端の壁際ッ!外ッッ!!

【そして、叫ぶ。その叫びは――ただ聴いただけでは、クローンやリーナには意味が分からないだろう】
【だが、きっと――『君』には伝わっていると信じて。昴は、もし体勢が立て直せたなら――最上階の「最西端」へ向かい、走ろうとするだろう】
【階段は使わない。『上下』の位置関係において「下」を取るのは不利になる――】
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 01:26:20.53 ID:BlGQ0xw9o
>>50

【色恋に興味が無い訳では無かった、寧ろ明確に、はっきりと心中に存在する、愛情の渇望】
【だが、もう一方でそれを拒む自分が居た、掌で青年の体温を感じるのと同時に沸き上がる、関係への拒絶】

【怖い、名乗らなくとも、情事に及ばずとも、男性と、人間と、生物と―――関わり合いを持つ事が】
【冷たい青年の持つ暖かみとは対照的に、快活な女の手は驚く程に冷たく、唇もまた、青く染まっていた】
【葛藤が、疑心が、恐怖が、女の心を支配する、無言の感、様々な思念が女の脳裏を駆け巡る】


「――――ごめんなさいっ!」

【結論に至るまでに、どれだけ要しただろうか、その間、青年はじっと女の冷たさを堪えていたのだろうか】
【拒否を示す言葉と共に手を振り払い、踵を返して路地の奥、何があるとも知れぬ闇へと一直線に、駆ける】
【途中帽子を拾い上げつつも、華奢な体躯は素早い身のこなしで、人の間を潜り抜けていって】


【―――かちゃん】
【青年の足元で響く、何かが割れた音。視線を落とせば小さな壺が、粉々に砕け散っているだろう】
【件の幸せを呼ぶ壺―――皮肉にも、と言うべきだろうか、それを放棄し、逃げ去る女が今夜、幸せを得る事は無いのだろう】

古物商、探検家――――ジェーン・ニムロッド 住所不定

【以上の、女の身元と思しき文字が綴られた小さな紙片が、壺の傍らで微風に揺られていた】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 01:27:55.81 ID:vuUA/WvIo
>>52

……貴方が、私を助けてくれたの。
翠川……、一葉?

【少女の言葉で、何故自身の怪我の事を知っていたのか察したようだ】
【名前も確りと覚えていたらしく、あっているかどうか確認する】

別に……話すのは、構わない。
けど、それはさっきの質問の答えになっていない…………。

もう一度、聞く……、どうして、貴方がその指輪を持ってるの……?
…………早く、答えて。
あまり恩人に銃を向けるのは…………や、だから。

【命の恩人に対し銃を突きつけている、という構図】
【この質問に答えなければ少女は話をする気はないし、銃を下ろす気も無いのだろう】
【無表情を崩さず、相手の瞳をじーっと見つめている】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 01:28:17.17 ID:bUOP0prJo
>>48

ふざけてたというか仮面を被っていたというか、いやあれもあたしなんだけどね。
誰もかれも素のままでいるなんて事は実際にはあり得ないでしょう?そんな感じ、あたしも今酔っていないからお相子。

【外行用の顔というのは誰でも持っている筈だ】
【当たり障りなく誰かと接する為の仮面のような物は、人間という生き物だからこそ持っている】
【それは円滑にコミュニケーションを進める役目もあれば逆の目的もある、人は多様だ】

しかしまあ会話をしようと意気込むと逆にどんな事を話せばよいのやら……。
あ、そうそうあたしの名前は夢葬と言います夢を葬ると書いて夢葬、中々嫌な名前でしょ?
遅くなったけどやっぱり初対面ならば自分の名前から教えるべきだよね、オニーサンの名前は?

【くつくつと自分の名を嫌な物と評して笑う彼女】
【先程から何か足りないと思っていた、その足りない物とは名を告げる事】
【ただの人間では些か無機質過ぎる、人には名前が必要だ】

当たり前の事を求めてもそれが手に入る事の方が少ないよ。
例えば自由とか、そう自由が欲しいから船に乗ってこの国を出たいんだよね……。
ほら狭いでしょこの国、これは領土的な意味で無くてあたしの感じ方の話なんだけど……。

あたしの住んでた所はここよりもっと北でさ、凄く息苦しくて。
閉鎖的っていう言葉が一番合うんだろうね、部外者を寄せ付けないし内部の者を外には出さない。
ずっと籠の中にいたならば外の世界に出たくなるのも道理じゃない?人は欲望のままに生きてもいいじゃない。
だから、そうあたしは言うなれば逃亡者ってところ、そして逃避行を更に続けるところなのこの国もあまり好きじゃないのかもしれない。

【この地は初めて、家族以外の人間と話す事も数える程度】
【自分の欲も満たせないまるで何かに飼われているようなそんな日常から彼女は逃げ出して】
【今ここにいてそして里にある数少ない嗜好品であった酒の匂いに誘われた、そんな所】

……って、あーあなんだか愚痴のようになっちゃったねらしくもない。
ホラ素のあたしはつまらないでしょ?……自己嫌悪だ、駄目だよね本当――――
オニーサンに話す事でもないだろうにどうしてこうなったのかな、やっぱ一人で気ままにいたほうが良いかな。
他人に迷惑を掛けるくらいならいっそそのくらいがいいのかもね……。

【一瞬つまらなさそうに笑う、その笑みは誰に向けたか】
【風に流されどこかに溶けたその息は宛もある筈がなく消える定め】

風は流れるだけ、そういうふうに生きられるなら……。
なんてねご免ねオニーサン迷惑ついでにその傘あげるよ、好きに処理しちゃっていいから。
故郷との決別には丁度良い機会だしさどうでも言い話を聞かせてしまったお詫びだよ。

【そして彼女はすくっと立ち上がり風に靡く髪を押さえ】
【笑いもせずに暫く暗天を見つめ、輝く星など流れる事も知らずに】
【何も言わず去ってゆくだろう】
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/25(水) 01:28:32.25 ID:w546bGLKo
>>44

【違う――本当は火憐に人を殺めて欲しくなんかない。そんなことゼーロは望んでいない】
【“違う”、“やめて”、“殺さないで”――やめさせる言葉なんていくらでもあるのに】
【何故かそれが出てこない。何故かそれが涙で消えてゆく。何故か、異質な感情で塗り替えられてゆく】

【それは彼女が心の奥底で、機関の人間を殺したいと、思っているからなのだろうか】

【自分に卵≠差し出した悪鬼どもから、全てを奪い去りたいと】


>>53

【その女の子とゼーロが面識を持っているなんて、カレルは知る由もないのだろう】
【何度か闘ったことなんて、もっと知る由もない】

【促されるまま、ゼーロはその紙を受け取り】


―――――………。

【コクリと、無言で頷くだろう】
【カノッサの一員である彼女が“Justice”に受け入れてもらえる筈がない】
【その為には、それを隠し通す必要がある―――彼女はそう理解して】


ありがとう……ひっく……カレルさん……


――――ッッ!!

【またしても、胸の痛みが彼女を襲う。火憐によって反応が大分薄くなったとはいえ、まだその脅威は去っていない】
【顔を苦悶で歪めて、蹲ってしまうだろう。だけど、力を振り絞って、火憐を指さし】


最後に………おねが……い……
火憐……お姉ちゃんを……病院に……連れて行って……あげて…

わたしは…どうでもいいから……お願い…

【苦しそうに、紡いで】

/遅くなりましたごめんあさい
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/25(水) 01:29:09.09 ID:tCGeqgquo
>>54>>55
【そうとも、猫は端から正義のためなんかで動いていない】
【その全ては、きっとエゴと置き換えられるような極めて矮小な概念】

【そのありかを外に求めるエゴ】

【ただ、誰かの為に。】
【誰かが笑っているために。】

【完膚なきまでに歪で、救いようがないほど困難な道は、しかしただ、槍の軌道の如く真っ直ぐな視線】

【貫いた槍の感触、認識する事無く】
【ただ、聞こえた言葉に、無意識に】



”――――――――なにせ、まほうつかい、だから、ね―――――――”



【彼女が発した言葉の意味など、わからない】
【けれど何故か、念話にて猫はそう答えたのだ】

【猫もまた壊れ、削れていて、進むしかなかった】
【感触が消えて、槍も消えて、針も消えて、紅も蒼も全て】

【猫は、地面に臥し掛けた】
【力なくも緩慢な動作、時がスローで進むかのような世界】
【無論、猫に彼が笑っている姿なんかわからない】

【けれどまた一つ、超えた】
【あしきゆめを超えて、緩慢ながら未だ動く自分の心に、笑った】

【今現在、身体の持ち主である幼い意思への謝罪の念を残すと】
【猫の姿は、霞のように何処かへと消えうせるだろう】
【その間際、蒼の眼は輝きをなくしもう少しで瞑られる瞬間、彼を捉えて】

【短く、とても短い念を残す】



keep your dignity.
”そのそんげんとともにあれ”




//うぉおおぉおぉおおお疲れ様でしたー!!!
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 01:30:35.37 ID:GE3NhfSGo
>>53
そう……か。

【ニィ、と犬歯を剥き出しにして、殺意を感じさせる笑いと声色を返し】
【今にも、刃をその手に、復讐を始めそうだが、動けなくて、結果、カレルの言葉を聞くことと成る】

だったら……ッ!!私は、どうすればいいッ!!
この悪意を背負ったのは、ゼーロのせいじゃない、私のせいだッ!!
だが、この怒りを、この悪意をッ!!私の妹を、苦しめた物をッ!!
どうして憎まないで居られようかッ!!殺したいんだよ、殺したくてたまらないほど、憎いんだよッ!!

でも、私は、ゼーロを、悲しませたくないッ!!

どうすればいい、私、頭悪いからッ、分からない、ずっと、ずっとずっとずっとずっと、戦い続けてきたんだ、私は。

今更、武力以外で、何を成せるって言うんだ!私には、暴力しか、手段が無いんだよっ!!

【だん、と倒れる火憐は、地面に手を叩きつけ、むりやりに立ち上がろうとする】
【がくがくがく、と腕が震え、また、倒れこみ。それでも、又体を起こそうとして】
【あまりにも、無様で、悲しい光景が、そこにあった。……其れは、青年の目には、どう映るか】
【暫く、もがき続けて。力が抜けて、地面にべたりと、カエルのように張り付いた】

……分かっている、さ。復讐に走ろうとしたのは、之が二度目≠セ。
お祖父様の死の原因となった、《R.I.P.》の者を、殺そうと思ったのは、一度や二度ではないんだ。

…………もう、分からないよ、私。

【ぐ、す。泣き出した、火憐】
【間違っているなんてことは、分かっている。それでも、突き進もうと動いてしまう、己の心が憎らしい】
【思う思いが、思う者に取っては、逆に哀しみを生むというのは、何というジレンマ、何という悲劇か】

>>60

――――ッ。

【泣くゼーロを、正視出来なかった】
【今の火憐を、見せたくなかった。己の体を隠すように、蹲って】
【火憐は、すすり泣くように、体をぶるぶると震わせていた】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/25(水) 01:34:49.77 ID:f+WkHr2+o
>>49

……わかりました

………ふふっ

【釘を刺されて、急にしおらしく返事をしたかと思うと】
【唐突にクスクスと笑い出した】
【――本当は足を生やせるのに、わざわざ背負われているのは、変なことに違いない】
【それと知られずに甘えられる手段があるなら、使わない手はないと思う】

【もちろん、その話はせずに、楽しそうに尾を振って】


……?
あ、いいですよ、そっちは頑丈なので、引き摺っちゃってください

【尾鰭や硬質で滑らかな感触の鱗、筋肉がしなやかに引き締まった魚の下半身】
【ルシアが腕を後ろに回し、その辺りに触れた際】
【気にしないで良い、と声を掛ける】
【――引き摺るとか言っておきながら、結局末端まで気にしてくれることに、うれしさを覚えて】
【少しだけ、ルシアの頭に頬を寄せてみたり――】
【――まぁ、彼女の仕草の真似なのだけれど】


【歩き出せば、二人は海まで何事もなく】
【少なくとも、ゼノアから何かを仕掛けることはないだろう】


/すみません!結構眠くて危ないのです
/レスがうまく書けなくて、大変です
/中断してこれ以上日にちを頂くのも心苦しいので
/海で別れるか、別れたことにしてもらっても、よろしいでしょうか…?
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 01:36:21.57 ID:COWdyH6AO
>>57

【青年は、急かすこともなく。ただ、彼女の体温に瞳を伏せるのみだった】
【それは視線すらを思考にいれた“配慮”。自分の眼は、柔らかな女の肌には少しばかり痛いことを知っていたから】
【彼女の温もりが褪せていこうとも、彼はその手を離すことはなかった。――或いは、縋っていたのかもしれない】

【その、悲鳴に似た謝罪が耳に入った瞬間、自分から彼は蝶を手放した】
【甘い蜜で篭絡するには、その闇は深かった。ひらりと舞うように夜へと逃げた彼女を、視線で追うことすらしない】

――――……フラれた、か

【ただ、落ちた壷に視線を落とすと。屈み、彼は一番大きな破片に手を伸ばした】
【次いで、それを握りしめながら紙片へ。書かれた内容を飲み込んでから、彼は自分の能力を解放した】

【掌の中にあった破片が、無骨な、しかし刃の薄いナイフに変わる】
【彼の能力は自身の所有物を任意の武器に変化させる力――勿論、無限大に変えられる訳ではないが、】
【ともかく、それで壷をナイフに変える。幸福は、今青年の所有物となり他者の幸せを切り裂く武器へと落ちた】

……ジェーン・ニムロッド様

【「それでは、またの機会に。寵愛を」】
【握られていた、彼女の手。もしかしたら其処に、名残のような枯草と火薬の香りが、染み付いているかもしれない】

/長時間お疲れ様でした、ありがとうございましたー!楽しかったです!
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/25(水) 01:38:48.84 ID:20PKVDhV0
>>56

[く、ぁっ…………!!]

【振り向いた、正にその瞬間だった。閃光玉が炸裂したのは】
【――――『闇』に囚われた昴を照らす光とならん事を。そんな願掛けで分けられた閃光玉は、ここで昴の窮地を救う事になる】
【視界が焼かれ、リーナは行動不能に陥る。懐から取り出した両手に、ごつい戦闘用ナイフを握りしめながら、リーナは己の眼を庇うしかなかった】

「うっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッ!!」

【バリヤを展開して突撃したインブレイスポーラスターは、『銃砲』の一撃を受け、吹き飛ばされる】
【直接的なダメージは、バリヤに無化されたものの、そのインパクトのショックウェーブまでを[ピーーー]事は叶わず、壁に強く叩きつけられる】

「リーナ様、天ヶ谷 昴です!! 第二級優先攻撃目標の!!」
[そ……そんな!! 顔を、敵の顔をッッ!!]

【εは、リーナのそばに介添えし、抱き起こす】
【その内容にリーナは、唇を食い破らんほどにきつく噛みしめる。報告にあった相手の容姿を確認するチャンスを、愚かにも不意にしてしまった】

[くっ……スイートナイトメア!! 私の事は良いですから、あなたは天ヶ谷 昴の追跡を!!]
「に、任務受領完了!!」

【ホワイトアウトした視界をさ迷いながら、リーナはε――――スイートナイトメアに命令を飛ばす】
【それを受け、先に走り出していた昴の後を、追い掛け始める】



<――――兄上!! 東さん!!>
〔昴……無茶しやがって!!〕
《よし来た! 任せろ!!》

【電話の向こうにも、事のおおよその経緯は伝わったようだ】
【しかも、レイドもレイドで備えをしていた――――半ば運命共同体の様になっていた、アストラ=O=ヴェイスと東 銀鶏】
【彼らの声もまた、携帯電話から漏れ出てくる――――建物の外へと逃げ伸びる事さえできれば、形勢は逆転するだろう】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 01:44:04.77 ID:CN9mBCAxo
>>58
【当たり前の事だが、あの時一葉はチェルシーに自らを名乗ってはいない――気、失ってたしね】
【つまり、それを知っているということは自らが入院時のデータを態々確認した、ということ。そのことにだろう、一葉の顔に軽い笑みが浮かぶ】

…意外とマメなのね、あなた
ええ、今はそう名乗っているわ。一葉と呼び捨てて構わないわ

【サラリと放った「今は」という発言―――あるいは、それも指輪と関わっているのだろうか?】

つまり、私の方の事情を先に話さないと信用はできない、と。そういう判断でいいのかしら

【確認するようにそう言って、息を一つつき―――それから、言葉を紡ぎ出す】


理解してもらわないと困るのは、二つくらいね
一つは精神エネルギー体―――つまり、霊とか魂の様な概念を信じるかどうか
そしてもう一つ、指輪を付けている理由に繋がるのだけれど―――私は魂を二つ『繋げた』存在だということ


【大真面目な様子で唐突に始まったのは、幽霊だの何だの、半ばオカルトのような話】
【二回云うが、一葉の表情は真面目そのもの。いきなり胡散臭さ全開だが、無視しては話が進みそうにもない】
【そして、「魂を繋げた」ことと、指輪を所有していることが直接関わっているとすれば、指輪の本来の主は―――】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 01:44:44.91 ID:UFTAojLx0
>>65

ああ、くそっ……!!

【思わず唇を噛み締めたのは此方も同じだ。此処まで大事にするつもりはなかった――】
【しかし、なってしまったものは仕方ない。リーナにはバレたが、まだ顔は見られていない】
【それだけでもプラスに取ろう。そして、どうせ身元が割れてしまったのならば――】

いけることまでッ……暴れ倒してやるしか無いよねっ!!

【――走りながら、インブレイスポーラスターの壁への激突をちらりと確認】
【そして、もう一人――スイートナイトメアが向かってきているのも、見えた】
【左手に魔力を渦巻かせ――これは『弾丸』だ――≪Viper≫へ、装填する】
【しかし、まだ発射可能にはならない。『弾丸』は不完全だ――】


【――ざ、と。歩みを止めて振り返る】
【追ってきているであろうスイートナイトメアとの真っ向対峙――銃口を、向ける】
【鋭いアクア・マリンがスイートナイトメアを睨み付け――威圧感が、伝わるだろう】

【だが、切羽詰っているのは昴も同じなのだ――ここで、一瞬でも】
【スイートナイトメアが、一瞬でも『躊躇』してくれれば――!】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/05/25(水) 01:46:29.88 ID:n96YiX3Ao
>>63

…………?

【背後から聞こえる笑い声を、怪訝に思って振り返ろうとするも】
【首に手を回されているためそうもいかず、首を傾げつつ】
【結局、その笑いの理由は判らないまま、ゼノアを背負い歩き始める】

【暫く、歩きながらも尾鰭が引き摺られるのがどうも気になるらしく】
【移動しながらも何度か色々なことに挑戦してみるが】
【矢張り、無理だった。最終的にずるずると、尾を引き摺り歩く】

【背に感じるゼノアの感触、頬を寄せられる感覚に】
【くすぐったいような、嬉しいような、そんな感情を抱きながら】
【なんだかんだで半時間ほどで、目的の海へと辿り着くだろう】

【何事も無く海へと辿り着いたルシアは、その場でゼノアと別れ】
【もと来た道を辿って、去っていった】

/では、そのまま海で別れたという事で、こんな感じで
/数日にも渡っての絡み、ありがとうございました、お疲れ様でした!
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/25(水) 01:47:39.50 ID:DBoqIDrAO
>>60

馬鹿な事を言わないで貰えるかな、ゼーロ。

【少女の、苦痛を耐えながら言った言葉に、青年は呆れを隠そうとせずに、そう答えた】

君が苦しんでるのに置いて先に帰ったら、火燐が何をするか、何て分かり切っているから、断らせて貰うよ。

だから、置いていかない。
それに、ゼーロも火燐も、せめて少しの間だけでも、ゆっくり休まないと……ね?

【そう言って、青年は少女に右手を伸ばす】

>>62

火燐、病院に行くよ、ゼーロも一緒に、ね。
憎しみを癒す手段なんて、幾らでも有る筈だから、其処から始めればいい。

【そう言って、火燐には左手を伸ばす】

それに、まずは、復讐より先にやる事を済ませないと。
妹を何時までも心配させたままで良いのなら、話は別だけれど。


…………ほら、さっさと行くよ、馬鹿姉妹。


70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 01:50:36.60 ID:QFv/u3wJo
>>59
【あの仮面が円滑なコミュニケーションを生む、と想定するのは】
【おそらく、この少年のような生き物に対するシミュレートとしては不完全だ】
【その仮面さえ用いず、せめて会話を行っていたのならば、今頃は】
【ほのかな酔いと共に、この草原に彼が居る理由なども聞けたのかも知れなかった】

……愚痴でも、どうでも良い話でも。感想を述べられるだけ良いよ
全ての事に意味が有る会話、なんて息苦しいばかりなのだろうからね
無意味でも、それをやりとりする事自体が楽しめるなら……十分だ

正直に言おう。仮面の君は、酷くつまらない人間だった
今、こうして自分の事を話している君は……そうだね、もう暫く聞いているのも悪くない
時間が時間なら、一献傾けるのも良いかと考えるのだろうけれど……

……でも、残念だ。時間の流れは速過ぎる
本音を隠している間にも、平等に時間は過ぎて行くのだから
聞いていたいと思っても、そう出来ない……無情だね、世界は

【名乗りを求められて、だがそれに答える事はなく、少年は立ち上がる】
【とっくりと盃を拾い、傘を地面に突き立てて、背の草を払う】


名乗らないし、これも受け取れない。生憎と今回は、商談は成立しなかったのだから、ね
もしもその話の続きを聞く事があって、その時に名乗りたいと思ったら……
他の対価を何一つ要求せず、名乗る事を約束するよ
でも、今は駄目だ。今は、名乗りたいと思えないから

じゃあ、ね。縁が有ればまた、縁が無ければそれまでだ
世の中は狭い、縁が有るなら近いうちに会う事になるだろうし……
もしも縁が無いのなら、きっとお互い忘れてしまう。名前なんて些事さ

【所有権を受け渡された傘は、地面に突き刺さったまま、誰の手に収まる事もなく】
【少年は、山をまた登り始める】
【頂上で、また飲もう。そんな事を思っているようで、半端な月の位置を探して】
【とん、と一跳ね、そして歩きだした】


/お疲れさまでしたー
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 01:52:17.01 ID:bUOP0prJo
>>70
/お疲れ様でしたー
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 01:52:36.53 ID:20PKVDhV0
>>67

「…………くっ!?」

【追う態勢に入っていたスイートナイトメアに向けられる、昴から放たれる威圧の視線】
【思わず、その場で踏みとどまり、その先に踏み込む事に二の足を踏んだ】
【その表情に表れていたのは恐れ――――否】

「――――かはぁぁぁぁぁぁぁぁ…………!!」

【――――スイートナイトメアの口から、そして口だけに非ず、身体の様々な個所から、ピンク色の煙の様な物が噴き出される】
【その正体は、催眠ガス。侵入する際に入口の警備員を昏倒させたのも、彼女の内部に搭載されているこの薬物だったのだ】
【そう――――ある程度の距離があっても鑑賞できるのはεも同じ。そして『散布』と言う形態上、範囲内に入っていれば、正確な標的へのロックオンなど必要ないのだ】



【――――その時】



「――――ぐ、うあっ!?」

【一定量を散布したスイートナイトメアに、金色の魔力弾の様な物が、どこからともなく撃ちこまれる】
【――――援護射撃だ】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/25(水) 01:56:06.87 ID:f+WkHr2+o
>>68
/改めて、お疲れ様でした!
/我が儘言って申し訳ありません、楽しかったです!
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/25(水) 01:58:52.54 ID:w546bGLKo
>>62

【違う、違う。違う違う違う違う違う違う違うッ】

【 ―――― 】

【彼女が望んだものは、こんなことではなかったはずだろう?】
【彼女が望んだものは、姉妹二人で平和に暮らすはずだろう?】
【彼女が望んだものは、普通の女の子になることだろう?】


【―――彼女が望んだものは、大好きな火憐の喜びに満ちた笑顔だろう?】


【何故――それが叶わない。何故――誰もが手にしているものが、ここにはない】

【なぜ――グズッ=\―】     【こんなにも―――ひっく=\―】

【―――――――】

【彼女は、ただ泣く。喉から血を吐き出して懇願しても、涙が枯れ果てるまで泣いても叶わない】
【追いかける人が道を踏み外しかけているというのに、その背中に手も声も届かない】
【気付けば自分から踏み外していて、火憐はそれを助けようとして、一緒に踏み外していているのが真実で】

【もう、どうすればいいのか――わからなくなっていた】


>>69

――――ッ

……どうなっても……知らない…よ?
またわたしが……暴走…したら………

【「そのときは、カレルさんが止めてくれるの?」】
【その言葉を、声にする前に呑み込んで】

【でも、カレルについていくことが正解に思えて、その手を握るだろう】
【足が痛むから、病院まで歩くのには時間がかかるかもしれないけれど、ちゃんと病院へ行って治療もおとなしく受けるだろう】



【しかし――治療後】
【火憐とカレルの眼を盗んで、ゼーロが病室から失踪するだろう】

【自分の中の狂気を制御できる間に、どこか遠くへ行っておかないと、まだどうなるか保証できないから】
【卵≠その身に宿したときからずっとそうしてきたように、どこか人目につかない場所へと消えるだろう】

【無論、火憐が道場へ連絡を入れたとしても、彼女が返ってきたと答えはしないだろう】
【寧ろ――ある日を境に帰って来なくなったと、告げられるだろう】


【悲劇はまだ終わらない。夜空に星が戻ることも、ない】


//夜も遅いですし、この辺でどうでしょうか
//お疲れさまでしたー!
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 02:01:28.71 ID:vuUA/WvIo
>>66

……じゃあ、一葉って呼ぶ。

うん……その通り。

【確認の言葉に対し、小さくコクリと頷いて】

───……精神エネルギー、体?
そうね、良く分からないけど…………。

【この少女は自分が"特殊な存在"という事もあり、それなりに異能慣れしている】
【相手の表情は嘘を付いているようには見えないし】
【多少の疑念は残っているものの、信じることに決めた】

或ることを前提にして、安直に考えたら…………。

…………その魂の片方は、「蛍川 翠」の魂、という事になるけど。

【話題の流れからすると、このように考えるのが自然】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 02:02:34.50 ID:UFTAojLx0
>>72

……――――なッ、!?

【スイートナイトメアが立ち止まったまでは良かった。が、その攻撃は予想外で】
【そう、矢張り抜かっていた。常に予想外まで予想して行動することが鉄則だったではないか――】
【恐らく、これは明らかに“吸い込んだらヤバい”系統の毒ガスであろう】
【口を閉じ、鼻から息をすることをやめても、人間だ。限界はある――不味い――】


…………、……え?


【――そんな時だった。予期せぬ援護射撃に、救われたのは】
【……金の魔力弾?一体、何処から……?――いや、考えているヒマは無い】
【一定量が散布された催眠ガスを吸わないよう注意しながら――昴は、銃砲を構え直して】


……――――ごめんね

【小さく紡いだ謝罪と共に。ヴァイパーが、牙を剥く】
【鋭く放たれた毒蛇の穿光が狙うのは、スイートナイトメアに非ず】
【狙いは――スイートナイトメアの後方。先刻、壁に激突した――インブレイスポーラスター――!】


……っ……ねぇ、建物の外側最西端ッ!もう着いた!?

【そして、叫びながら再び走り出す。名前は呼ばない。ひそかに協力者と通話していたことがリーナにバレるだろうが――せめて名前は暈す】
【やがて昴は最上階の最西端へと辿り着くだろう、が――】

【……左手には風の魔力。渦巻かせて――復帰して追ってくるであろうスイートナイトメアを、見据え】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 02:06:03.79 ID:GE3NhfSGo
>>69
……、う……。

【顔を、涙でぐしゃぐしゃに歪めながら、呻いて、首肯を返して】

わ、か……った。
だから、ゼーロを、助けてあげて。
私は、どうなっても、いいから、ゼーロ、だけでも。

【……要するに、似たもの姉妹、であった】
【動けない火憐は、相手に己の身を委ねるだろう】
【もし、火憐を背負うか担ぐかしたとすれば、案外軽いことが分かるだろう、大分スレンダーなタイプである】
【そして、火憐も、病院へ、連れられていくはずだ】

>>74
【火憐は、18年生きてきて、初めて大きな迷いに直面している】

【妹が大好きだ。そして、その大切な妹を傷付けたものが居た】
【殺そうと思った、迷わずに。だというのに、ある男は、其れが違うという】

【花城火憐は、やさしいひとごろし≠ナある】

【殺しをするが、それはあくまで剣士として生まれた以上、死合をするのが当然という物】

【結果として殺す、ということはあっても。憎しみを持って殺したことは無かった】

【体に染み込んだ、悪意の力が、囁くのだ。己の大切な物を奪ったのだから、全て奪いつくせ、と】

【間違っているのは、分かっている。分かりすぎているほどに】

【火憐の瞳は、揺れ動く劫火を宿して、未だ、迷い続けているのだった――】
【そう、大切な妹も、その腕に抱くこと、叶わずに――――】


【火憐は、数日後、病院の壁を破壊して脱走、消えていった】
【彼女は、どうするか、選択したのだろうか。それとも――――?】


//丁度眠気がマックスハートだったので、調度良かったです!乙でしたお二方!!
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/25(水) 02:11:00.23 ID:DBoqIDrAO
>>74

此処まで付き合っておいて『やっぱり暴走とか厄介そうだから止めたー』何て言わないよ。
抱えてる事が少し増えただけ、元々機関関係で色々とやっていたし、対して変わらないさ。

【そう言って、安心させるように微笑んでみせる】
【様々な厄介事に足を突っ込んでいる気はするが―――見捨てて後で後悔するよりは、ずっと良い】

>>77

解ったよ、卵をどうにか処理出来ないか、僕も動いてみる。
きっと“Justice”とかに頼る事になるんだろうけど、ね。

だーかーらー、君がどうにかなったらゼーロは救われないだろう、って言ってるじゃないか……。

【はぁ、と溜め息を吐いて、青年は二人を病院に送り届けて】
【そして、最初にゼーロに襲われていた女性もついでに、病院まで運んだそうです】


//絡みありがとうございましたー
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 02:14:36.78 ID:20PKVDhV0
>>76

[……インブレイスポーラスター、損傷は……?]
「――――ッ!! 離れてください!! リーナ様!!」
[な――――]

【戦いのはるか後方。リーナは目が効かないなりに周囲の状況を探りながら、βを助け起こそうとする】
【目が効かない、そして戦力が分断された今、基本的に『使い捨て』の兵器であっても、大事にしなければならない】
【しかし――――自身に飛来する砲撃を見たβは、近寄ってくるリーナを突き飛ばし、巻き込まれるのを避けようとする】

「ごぅあ――――――――!!」

【そして魔力の洗礼を、その全身で受けた】
【頭蓋がひしゃげ、皮膚がズタズタに切り裂かれ、改造されている内部機構の一部が丸出しになっている】
【――――バリヤが間に合わなかった為の当然の結果。そして誰が見ても致命傷だ】

[な、な…………インブレイスポーラスター!!]
「いい、です…………わた、の役目…………仲間、を……護、る…………です、から…………」

【――――バリヤを展開する機構を持ったインブレイスポーラスターの任務は、仲間の護衛】
【誰かを『護る』と言う行いが、彼女の平坦な心に、かすかな人間性を与えていたのかもしれない】
【そしてその人間性ゆえに、彼女は笑顔で――――――――死に絶えた】



《こっちだ!! もう問題ないぜ!!》
「くっ、そ…………!」

【進行方向から、一人の男の声が響いてくる】
【同時に、先ほどと同じ金色の魔力弾が放たれ、スイートナイトメアを足止めする】
【その先には、一連の原因と思しき男が立っていた】
【背にでかでかと「東」の一文字が書かれた白いコートを羽織り、左手に奇妙な銃を持った、くせのある銀髪に黒光りする様な瞳を持った青年】
【――――この状況では、明らかに味方と言って良いだろう】

《あいつらもこの先で待ってる!!
さぁ、とっととおさらばしようぜ!!》

【銃を真っすぐに通路の先――――正確には後ろへと向けながら、昴を迎える青年――――銀鶏】
【その顔には、勝ち誇ったような笑みがあった】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 02:21:29.76 ID:CN9mBCAxo
>>75
ええ、それでいいわ

【目をゆっくりと閉じて、開いて。刹那に見せる穏やかな表情が、了解の印だと見るべきだろう】
【それも束の間、再び余裕と緊張が混じった雰囲気が、一葉を取り巻いていく】

言ったとおりよ。魂やらなにやらの類だと解釈すればいいわ
まぁ、それは理解のためのついで。さて……

【チェルシーの口から紡がれるのは、一人の少女の名前―――その名前を聞いて、一葉は】

蛍川、翠……なるほど、私の知り合いに、私を「翠」と呼ぶ奴がいたけど、あいつは知っていたのかしら、ね……!?


【「翠」川一葉ゆえに、この少女に対しても「みどり」の呼び名は通用しうる―――それはさておき】
【蛍川翠の名前が出ることに呼応するかのように、一葉が露骨に顔を顰める
   ―――不快感、というよりは、苦痛に歪んでいると見えるか】

……っ、そうだ、二人ずつで、戦った…なんだっけ、大会?

【顔を覆うように右手を当てながら、そう一人吐き出すように言葉を紡ぐ―――今までの一葉とは違う口調、まるでそれはチェルシーの言うところの――】
【両の目は、自らの左手―――問題の、翡翠色の指輪に向けられていた】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 02:29:14.41 ID:UFTAojLx0
>>79

……(……やっぱり、後味……悪い、な……)

【その光景を遠目に確認しながら、昴は心に一点の針が食い込むのを隠しきれなかった】
【幾ら敵であるとはいえ、親友の妹と全く類似した姿形。……そして、群体クローンでありながら、確かに自我が。心がある】
【それは確かな殺戮――かつて無機質な暗殺マシンとして幾重の敵を葬った昴であっても、それは『痛み』であった】
【――しかし】

(……ううん、……割り切らないといけない)
(私は、もっと大切なもののために……戦って、るんだ……!)

【振り向くことは……心に何かを残すことは、やがて自らを滅ぼし、守りたいものすら傷つける】
【だから振り向かない――振り切るように、其の光景から視線を切って】


ッ――ごめん、有難う……!

【援護にやってきた青年――昴は面識がなかったが、この状況で味方以外は在り得ない】
【助かった――逃げ切れた。その安堵が昴を包み込む】
【――が、まだ早い。……自らの容姿を確認されたという痕跡は、完全に“断たなければ”】


……――――≪風翔(かざかけ)≫ッ――――!


【――左手に渦巻かせていた、風の魔力。それを、スイートナイトメアに向けて放つ】
【鋭利なる真空の刃――催眠ガスの煙に紛れて狙いは定まらないが、心の臓あたりを狙ったつもりだ】
【せめて、苦痛無く生命を断ち切りたい――それは、昴が矢張り、完全には後ろめたさを振り切れていない証拠になるのかもしれない】


【その攻撃の成否を問わず、昴は銀鶏の元へと走り出すだろう……そろそろリーナの視界も戻る頃のはずだ】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/25(水) 02:30:49.48 ID:XYgqgTR4o
>>61

 ──ぁ──?か──っ、──??*rヒムteロ──……

【リリセールの体躯は、黒色の液体と化してゆっくりと地面に溶け出していった】
【いつもはある筈のブランデーの香すら消えていて、もう後には何も残さなかった】

【──未だかつて味わったことのない、徹底的な、そして『魂の敗北』】
【『序列ノ七十二』、リリセール。出来損ないの悪魔は、人の心によって滅びゆく】
 
 ……────

【それを霞んだ瞳で見ていた青年は、どことなく満ち足りた様子で鷹揚に瞼を伏せた】

 【──正直なところ、彼は都合良く獣人を利用してやるつもりでいた】
 【単純な英雄気取りなら、上手くけしかけてやれば、存分に力を振るってくれる、と】
 【しかし──あの蒼い輝きの奥に何かを感じ取ったその時から、そんな低俗な思いはむしろ邪魔だった】

 ……、……────

【やがて、彼の口唇が、ゆっくりと形を変えて蠢く】
【何かを言っているようだった。尤も、掠れ声でもう音にはならないのだが──】


 (...Right back at you.)
 【「……貴様こそな」】


【彼は、最後にそう紡いだ】
【それは口による言葉ではなく、】
【獣人と同じく、念話によるものであった】


【沈黙と、静寂が残る】

【──名を聞いておけばよかった、と】
【彼がそんな柔和な後悔をしたのは、ひどく珍しいことだった】


//わ゛ーお疲れ様でした、ありがとうございました!
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 02:38:50.66 ID:vuUA/WvIo
>>80

…………魂、か。

【人工的な存在である自分には、魂があるのだろうか】
【そんな疑問が浮かぶが】
【今は関係ないし、幾ら考えたって答えはでないだろうから、無かった事にして】

とにかく……。
蛍川 翠がその指輪の持ち主、だから……。

【わかり易さを重視して、わざわざフルネームで名前を呼ぶ】
【そして、少女の変調に気づき】

翠───記憶、が?
そう……私と貴方で組んで、ネコサバトって変な生き物と、"シオン"と戦って。
……苦戦したけど、なんとか勝った。

【状況がイマイチ掴めないが】
【取り敢えず、少女にとって唯一の蛍川翠との思い出である、エキシビジョンマッチについて語る】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 02:40:57.40 ID:20PKVDhV0
>>81

《レイ…………あいつも、この先で待ってる……!!
とっととおさらばしなきゃな!!》

【危うく『レイド』と口にしかけたが、寸での所で言葉を飲み込む】
【しかし、これで彼が完全に『シロ』である事が分かるだろう】

「くっ……距離が開けられては……ッ!!」

【追跡を再開したスイートナイトメアだが、その薬剤散布は、あまりに距離が開いていると、効力を発揮しない】
【当然の話だが、吸い込まなければ意味が無いからだ】
【故に、威力は劣っても距離の信頼性がある、左腕につけている標準装備の『腕時計型ボウガン』を突き出し、撃ち出そうとする――――】

【――――ザシィッ】

「――――――――な」

【突き出した左腕に、≪風翔≫が命中し、手首もろともボウガンが切り落とされる】
【あまりに一瞬の出来事に、スイートナイトメアの表情が惚けた】

《やばっ……止め!!》
「う――――――――」

【昴の表情から、何を思って一撃必殺を狙ったのかをなんとなく察した銀鶏が、更なる追撃を撃ちこむ】
【しかしそれは、足止めを狙ったものではなく、直接当てに行く為の弾――――ショックから立ち直る暇を与えず、スイートナイトメアの頭部を貫通した】
【――――図らずも、昴の願いである『苦痛を伴わない死』は、成された事になる】

《……これでオーケーなはず……さぁ行こうぜ!!》

【追手は振り払った。これ以上は、ここに長居する意味もない】
【銀鶏は銃をベルトに差し込んで仕舞いながら、昴を誘導に掛かる】



[く…………なんて事…………!
――――しかし、これ以上事を荒立てては…………!]

【一方、リーナはようやく目くらましからの回復の兆しを見せていた】
【しかし、従来の任務は失敗し、リイロクローン2体も、失われてしまった】
【これ以上ここに留まる理由が無いのは、リーナも同断だった】
【――――周囲を軽く見回すと、リーナはすぐさま撤退行動に移り――――闇の中へと消えていった】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 02:49:43.46 ID:UFTAojLx0
>>84

…………ッ、…………――――助かった、本当に有難うッ!

【頭部を撃ち抜かれ、苦しむ間もなく息絶えたであろうスイートナイトメア】
【しかしその直前には、自らの手首が切断されるという「恐怖」を確かに味わったはずだ】

【……いけないな。自分は、いつからこんなに「人間的」になってしまったのだろう】
【かつての自分なら――敵を≪風墜≫で叩き潰し圧殺することすら、厭わなかったのに】
【……いや。矢張り、敵の姿が「リイロ」であるからいけないのか?】
【…………≪R.I.P.≫時代の任は『裏切り者の処刑』だ。……仲間であれ、躊躇は無かった――】

【――ああ、違う。私にとっての「リイロ」は、きっと『仲間』という括りだけじゃない】



……「ともだち」だったから、か


【……その呟きは、きっと静かに溶けて消えていくのだろう――】



【――そして、暫くすれば。昴は、銀鶏の導きによって脱出するはずだ】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 02:51:26.84 ID:CN9mBCAxo
>>83
【ノイズの走る頭で、チェルシーの紡ぐ言葉と、「翠の記憶」を繋げていく―――】


そう、ね……確かエキシビジョン、だった。それのおまけが、ペアリング

【左手の親指で、やはり左手の中指にあるペアリングを撫でる、あるいはなぞる】
【思い出す、思い出す―――思い出す?】

そうそう、猫みたいな奴が好き放題暴れまわってた。それで―――うん

【翠の方の意識だろうか、一葉のそれよりいくらかフランクな口調で言葉が紡がれる―――本当に?】


なんとなくだけど、思い出したわ。水晶の使い手さん……首はそんなだったかしら?

【当時の戦闘の記憶も思い出したのだろう、チェルシーを「水晶使い」と呼んで―――その姿に視線を向けた】
【(翠ほどでは無いが)当時とは様変わり?したチェルシーの姿に、興味を示したらしい】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 02:59:31.43 ID:vuUA/WvIo
>>86

【無意識で向けっぱなしだった銃口を下ろし、銃をしまう】
【真剣な話の連続で、完全に銃から意識が逸れていた】

思い出したの……記憶、を?

【魂だとか霊だとか】
【そういったものが良く分からないチェルシーは】
【翠が記憶を思い出したのだと、安易に思い込む】

……これは、最近私の能力でなった。

【チェルシーも良く見れば】
【目が閉じてたりショートカットになってたり、ところどころ変わっているのだが】
【あくまで常識の範囲内の変化であり、翠ほど突飛なものではない】
【どうでもいいが、一番当時から様変わりしたのは性格だったりする】

…………そういえば……。
今の貴方は、翠───それとも、一葉?

【ふと、疑問に思ったようで。深く考えずに、問いかける】
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 03:02:58.29 ID:20PKVDhV0
>>85

<――――昴!!>
〔ったく…………無茶しやがってよぉ……!〕

【銀鶏の導きの先には、レイドとアストラの兄妹が待っていた】
【二人ともに、その表情は青ざめている。相当に昴の身を案じていたのだろう】
【――――面識の無かった銀鶏と比べて、気負っていたのが見てとれる。銀鶏が先行していたのは、正解だったのだろう】

<良かった…………本当に良かった…………すばるぅ…………!!>
〔まったく……まぁ、良かったには違いねぇな…………ありがとよ銀鶏……!〕
《へへ…………世界一を目指す男が、この程度でしぐじっちゃ居られないからな…………!
それに、どうせ共通の敵だ。気にするなよ…………》

【昴の無事を確認して、それぞれに見せる安堵の表情】
【やはり彼等は、相当に深い『絆』を、昴と結んでいるのだろうと、再確認させてくれる光景だ】



[――――申し訳ありません。お頭様…………]
…………仕方あるまい。今回の件は、完全なイレギュラー、想定外だ…………お前には、その様な状況で『死ね』と言う訳にも行くまい……?

【――――『V.I.C.特別区』】
【逃げ伸びたリーナは、シュバルツへの報告に追われていた】

……幸いなことに、χ……サザンクロスセレナーデを筆頭にした、リイロクローンの後期試験型も、既に実働準備が完了している…………
2体の欠員程度なら、何とか補えるだろう…………
[…………]

【リーナの失敗を咎める様な様子は、シュバルツにはなかった】
【しかし、今回の一件は、確かに一つの懸念材料となったようで】

…………急がなければならんな。『風霊統主の城』への攻撃作戦の実行を…………
幸い、既に機関とのパイプは結ばれている…………。本心を言えば、直接赴いて、より連携を密にしたかった所だが…………
ここは『兵は迅速を尊ぶ』の方法論で行こう…………足元の不安分子は、その後だ
[…………了解しました]

【シュバルツには、微かな焦りが齎されていた】
【100%の準備があって初めて行われてしかるべき、『Justice』との全面抗争――――それを焦るのは、致命的であるとは分かっている】

(―――――――――そう軽々に負けはせん…………例え『Justice』に負ける事はあろうとも……レイド、お前の命運は後わずかだ…………)

【しかし――――シュバルツからしてみれば、レイドを殺す事に成功さえすれば、後は立て直せるのだ】
【そして、必殺の計も、既に出来上がっている。後は、風霊統主の城を攻撃する中で、それを実行に移すだけだ】
【――――闇の中、首領は静かに口元を歪めた】

/遅くまで乙でしたー!
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/25(水) 03:12:01.05 ID:UFTAojLx0
>>88

……レイド、……アストラさん……。

【逃げ延びた先。見慣れたふたりの顔を確認すれば、ようやく昴の緊張の糸も切れる】
【……ただ、レイドのためを想った。それだけのために動いた】
【その裏で、こんなにも心配をかけては……ざまぁないな、と。一人、心の中で苦笑して】

……ごめんね、レイド。心配かけちゃって……ありがと。
アストラさんも……。

【素直に謝罪を紡いで、レイドに歩み寄り。きゅ、と軽く抱きしめようとしたりして】
【しかしそれはすぐに離されて、銀鶏にも感謝の言葉を紡ぐのだろう】
【或いは、軽い自己紹介でも挟むのかもしれない】

……クローン2体を、撃破した。少しは『暴蜂』の戦力も減らせたと思う。
けど……やっぱり、侮れないね。一筋縄じゃ行かない……厄介な相手、だよ……。

【そして、戦果の報告。他に詳しいことは、きっと通話を繋げていた電話に録音されているだろう】
【同時に、昴は。決意を新たにして】




……あ、そうだ。ねぇ、イメチェンしてみたんだけど。どうかな?

【でも、やっぱり日常も大切だから】
【新しくなった装い――ドクロ飾りのハットからドクロ飾りの髪飾りへ】
【そして、白いシャツにベスト、七分丈のジーンズに青いチェックのスカーフベルト――】
【涼しげになった服装をレイドたちに披露しながら、今はなんとか守りきった幸せを、笑顔で迎えるのだ】

/お疲れ様でした、有難う御座いましたー!
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 03:19:57.73 ID:CN9mBCAxo
>>87
「思い出した」という解釈は、どうなんだろう……今の私は正確には「蛍川 翠」では無いわけだし
でも、あなたといた時の記憶を得たのは事実、ね。まぁ、今哲学的な議論をしても、ね
便宜上は思い出したという解釈で問題ないだろう

【とにかく、そういう事らしい……が、口調がしっちゃかめっちゃかである】
【多分、一葉が話したところの「二つの魂」の弊害だろう】

自身の肉体を結晶とする―――と言ったところ?
でも、常時それだと首が疲れそうね

【能力の産物というのなら、恐らくは自らの意思でなれるのだろうが…あった時からずっとその状態なことに若干の疑問はある様子】

さて、どうかしら?
ただ、「一葉」は「総称」みたいなものだし、一葉の一部として翠が存在してるという解釈が適当ね
ともあれ、翠の記憶に触れたことでそちらが優勢であると言える、かな?

【上述の通り、口調が安定していないのは、翠の人格の影響が出ているからだろう】
【一葉が会った直後の会話からすれば、翠は副人格的なものなのだろう……妙な点はいくつもあるが】
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 03:43:08.73 ID:vuUA/WvIo
>>90

……やっぱり、良く分からない。
ぐちゃぐちゃなのは……なんとなく、分かったけど。

【ギャク漫画や何かであったら、頭の上にハテナマークが浮かんでいるだろう】
【魂だとか哲学だとか、そういった分野は不得手の様子】

中まで水晶になってるから、疲れはしない……。
能力はそれで大体あってる……、でも、私の意志で解除は出来ない。
…………一種の呪いみたいな物、だし。

【どうやら、使い勝手がかなり悪い力のようで】

二重人格みたいな、の…………?
そもそも……翠はどうして、そんな状態に…………。

【そんな状態、とは──「翠川一葉」全体のことを差すのだろう】

/すみません、眠気が酷いので絡みを持ち越してくださるとありがたいです。
/明日は18時頃から顔を出せると思いますので。
/無理なようでしたら、此処で絡みを切ってくださっても構いません。
/では落ちます。お疲れさまでした。
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 04:06:17.46 ID:CN9mBCAxo
>>91
生憎と私自身、全容を把握しているとは言い難いものでね
そもそも「蛍川 翠」を今日初めて知ったという時点で…よ。一応申し訳ないとは思っているわ

【落ち着いた調子を繕いながら言うも、微妙に歯切れの悪い感じが残った喋りをする一葉】
【若干眉を顰めた表情からも、彼女の「具合の悪さ」が伺えるか】

一度そうなってしまうと意識的には戻れない、と。緊急の手段なわけね

【「つまりあなたは、あの時以前に死に瀕したことがあるのね」という思索は敢えて口には出さず】

【精神的に落ち着いたのだろうか、殆ど最初の「翠川 一葉」の状態の調子で言葉を紡ぐ】

二つの魂がある程度の独立性をもって存在しているのなら、多重人格という解釈は適切ね
一応、「私の側」からすれば、殆ど死んでいた存在だった私を、そうすることで維持できるという明確な効用があるわね
ただ、「蛍川翠の側」から見た時が、果てしなく不明瞭だけど……後で調べる必要がありそうね

【つまり、半ば消えた魂を、他の魂と繋げることで生き長らえさせているのだと。相変わらず胡散臭いことを口走るものである】
【だが、一葉の疑問も尤もである。チェルシーが知っているとおり、蛍川翠は割と最近まで普通に生きていた――
   ――それがなぜ、まったく違う身体の中で記憶を封じた状態にあって、一葉の語るような「維持装置」の役割を担っているのか…?】
【奇妙なことはいくつもあるが、一葉が言ったとおり、この場で話しあって得られる答えもなさそうである】


/了解しましたー、こちらも夜には動けるはずですので
/それでは一旦、お疲れ様でしたー
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 09:12:08.52 ID:d5e10RXuo
【魔術協会近隣/大通り】

んふー、超イメチェン完了です!
これで私も完っ全に超天才魔術師に見えますね!

【そんな独り言を呟き、にまりとした悪戯っぽい笑顔を浮かべて通りを行く1人の少女が居た】
【年の頃は中学生ほどだろうか。背は低く、顔もまだまだ幼さが残っているように見える彼女は】
【黒いとんがり帽子に黒いローブといった、典型的な「魔女」の格好をしていた】
【だが、彼女が騎乗しているのは箒ではなく、「掃除機」】
【しかもその掃除機は、地面から2mほどの所を浮遊しながら移動していて──】

【掃除機に乗った、魔女】
【そんな少女は、割と奇異の眼差しを街の人間から向けられているのかもしれなかった】


【──同刻。どこかの広場にあるベンチ】

(議会の解散──ふふ、中々に面白い事をするねーぇ、ロバート君は)
(最も……私にとっては「使える場所」がひとつ減っただけだから、あまりどうとも思わないけど)
(それよりも、だ……)

しまった、ロマンチスト科学者君の事伝えるの、すっかり忘れてた
ま、後ででもいいかーぁ。

それにしても──みんな好きだねーぇ、戦争。

【エメラルド色の瞳と藍色の髪をした其の女性は、ただベンチに座っていた】
【ベンチに座り、広場を行く人々を瞳に映し出していた】
【彼女が思考を巡らせるのは、戦争のことか。別の何かか】
【「何を考えていても、不思議ではない」──】
【それを示すかのように、右耳を飾る≪No.CZ≫と施された鈍銀色のイヤリングが陽光に煌いた】


【未だ交差せぬ、二人の≪魔女≫の物語】
【どちらを読み進めるかは、貴方次第】
【或いは本棚に手を伸ばし──】
【廃虚に佇む、蒼い瞳をした少女の話を読むことも出来るのだけれども】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 09:27:16.55 ID:d5e10RXuo
>>93
/追記。13時くらいまではいると思われます
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 09:43:07.83 ID:QFv/u3wJo
>>93
【選ばれたのは後者のルート、朝から昼へと切り替わる日光の下の】
【広場のベンチに座る彼女を、見つけて近づく二人】


「……戦争が好き、なのかな。よく分からないや、私には
 その言い方だと……そっちは、当てはまらないように聞こえるけど……」
 戦争が好きな奴って、どんな奴だろうな?」

【彼女と面識がある、膝までの白髪の少女は、半袖のシャツの上から分かる程に包帯を巻いていた】
【腕や、襟から見える首、肩等々、おそらく出血などはもう無いのだろうが、分かりやすく怪我人の様相で】
【左腕をもう一人の少女の肩に回し、寄りかかって歩いている】

『…………きらい、じゃない、けど……好きじゃ、ない……』

【小袖に内掛けと、櫻の衣服を身に付けた黒髪の少女は、肩に回された腕を支えている】
【杖の代わりになっている為か、歩く速度は遅く。ゆっくりゆっくり、ベンチへ向かう】

【白髪の少女のシャツには≪死獸弌≫、黒髪の少女の帯には≪死拾弐≫、それぞれ印が刻まれている】


「………昼の国の事とか……聞いたか?」

【同僚に接するなら仕事の内容だろうと、事務的な口調を作って問う】
【日の光がまぶしいのかイヤリングの反射がまぶしいのか、両目がすうと狭められた】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 09:57:50.75 ID:d5e10RXuo
>>95

【声をかけられたためか。近付く者が居ると気配で察したためか】
【彼女は、通行人へ向けられていたエメラルド色の視線をすぅと其方へ移し】
【にこりと。浮かべたのは矢張り、端正な笑みだった】

──やーぁ、香月ちゃん久しぶり。あの夜以来だねーぇ
そしてそっちのキミは始めまして。42番ちゃんなのかなーぁ?

戦争が好きな子がどんな子か。それは私も分からないけれど──
間違いなく、ガルニエちゃんは戦争好きに入るんじゃないかなーぁ?
最も、私は彼女と会った事がないからその理由もその目的も分からないのだけれども

【ふ、と藍色の髪を片手で梳き。まず口にするのは昼の国支部長の名】
【だが其の事に大した意味はないのだろう】
【語り方自体が、そも未だ深く語るような其れではなく】
【髪を梳く途中。人差し指に藍色を僅かに絡め、くるくるくると更に絡め取る戯れをし】

昼の国、とは──どっちのこと、かなーぁ?
AOEの住人が昼の国へ移動することか。或いは先日の、昼の国が機関所有になったことか
ふふ。国を一個まるまるだなんて……機関も大胆だねーぇ
今までそうしなかったのが、むしろ逆に不思議ではあるのだけれ、ど

【くる、くる、くる】
【絡み取られ、小さな束となった流れる藍色】
【それに軽い口付けを施し。小さく、彼女は首を傾げる】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 10:08:05.21 ID:QFv/u3wJo
>>96

「……………………久しぶり。で、会ってるよ
 こいつは42番……まあ、番号見りゃ分かるか……いや、櫻の字は読みづらいけどさ」

『……ともだち……?  ………はじめまして』

【白髪の少女が言葉を発するまでの、中途半端な空白】
【それを感じ取ったのか、黒髪の少女は首をかしげつつ、挨拶を返す】
【二人が立ち止まるのは、ベンチから2m程度の、そう遠くない位置で】


「……そうだな、どっちもって言うのは駄目か?
 中枢がとうとう完全に潰れた事、国が一つ機関に屈した事、どっちも大事だよ
 しかもそのトップが……そっちの言った『戦争好き』って事も、さ」

「と、もう一つ。シャトー・ボタニークの事も
 出てはいないにしても……どういう戦闘かは、聞いてたろ?
 うちの支部長が、ちょっと興味持ってるんだ。現場に居なかった奴から見て、どう見えるかって
 真っ当だったかとか、やるべきじゃなかったとか、賛同でも否定でも……まあ、何でもだよ」

【現在世界の話題の中心ともなっている昼の国、その話題のどれでも良い、と】
【彼女の返答から、そのどれもおそらくは「聞いた」のだろうと判断して】
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 10:27:26.04 ID:d5e10RXuo
>>97

櫻の字って、妙に難解なものが多い。そうは思わない?香月ちゃん
ふふ、それにそっちの櫻ちゃんの問いかけにも答えてあげなくちゃねーぇ。

私と香月ちゃんは確かに『お友達』だよ櫻ちゃん
或いはそれ以上と言ってもいいし私は其れを望んでいる。
なんたって私は香月ちゃんの事が『大好き』なんだから
むしろ『愛している』の方が正確かも知れない
香月ちゃんがどう思っているかは──私には分からないけれど。

【黒髪の少女、と呼ぶには些か長い。かといって「42番ちゃん」じゃ味気ない】
【そう思ったのか。彼女は黒髪の少女の名を一先ず「櫻」と勝手に呼んで】

ううん、それで構わないよーぉ?お話は大好きだもの。歓迎するよ

そうだね、まずはじゃあ、カリナトゥスちゃんのアンケートにでも答えようかなーぁ?
あの昼の国の戦いは──やっと機関が国を得た。そんな感想だったかな

機関ってのは不思議だよねーぇ
ナンバーズだけでも3桁。或いは4桁?そんな数にも昇るのに。
平の機関員や兵士を含めたら一体どのくらいの数が機関に所属している?
それだというのに、彼らはまるで会社に勤めるが如く、機関外の家から機関の仕事についている
最も、機関の支部にずっといるっていう子も多いだろうけれど、ねーぇ
一国の人口にも及びかねない機関の総人数。
平和主義者、中立主義者、殺戮愛好家。戦争好きに無駄死にを嫌う者
商売人も居れば詐欺師も居て、或いは何らかの目的を果たすためだけに機関に居る人間もいるだろう
──それって、まるで「国そのもの」だよねーぇ
違いがあるとすれば、明確な法があるかないか。或いは国家を持つか持たないか。ただ其れだけの違いしかない。
不明瞭な本部。それが解体されたのはいい機会だったんじゃないかなーぁ?

あれはね、香月ちゃん──私は、独立戦争でもあったと思っている。
世界から排斥され、嫌われ、疎まれてきた悪人たちが自分たちの国を作るための戦争
占領するだなんてものは、言い方を変えてしまえばそういうことだ。

少なくとも私は、あの戦争は機関が今後も存在し続ける限りは必要なことだったと思っているよ
争いを好まない私でも、そう思う。争いに直接参入する事を避ける私でも、ねーぇ

【長い長い持論の後。語られたのは要約すれば「正当な争いだった」というただ其れだけ】
【彼女が争いを避けるのは、それは単純に「自分の身体が汚れる」だとか、そんな理由だけしかないのだろう】
【そんな彼女でも思うのだ。あの戦いは、機関にも義が在った、と】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 10:42:28.79 ID:QFv/u3wJo
>>98

『…………櫻、じゃない、けど…………ん、いいかも
 それと………』

【彼女の答えを、この子供の様に話す少女は、何処まで理解出来たのだろうか】
【おそらくは十分に表の意味を理解して、だがその裏に有った事は分からないのだろう】
【それでも、表の言葉だけでも、思う事は有ったのか】

『…………とっちゃ駄目』

【ぐい、と白髪の少女を引っ張って、少しばかり距離を遠ざけた】
【200cmが210cmになる程度の、些細な違いではあったが】


【今回は、援軍は呼べない。足りない自分の頭だけで、用を為さなければならない】
【早くはない思考を限界まで加速して、つらつら連なる彼女の言葉を飲み込む】

「………そうか、そう見えるんだな……成程、な
 だから、かな。割と機関側、何時もの戦闘より活きが良かった気がするんだ
 兵卒一人一人、輜重隊に至るまで目の輝きが違くてさ、楽しそうじゃないが嬉しそうで」

【夜の国支部のとある構成員は、機関≠世界の現象≠セと言った】
【そのような抽象的な物の見方に比べて、彼女の言葉は随分具体的に聞こえて】
【具体的だからこそ、どうにか思考力が付いていけている】

「独立戦争、世界に従属していた機関が明確に一人立ちした
 自然消滅を避ける為、明確に自分達が自分達だと主張する……かな
 カノッサが、存在する事が悪いなんて道理はない、か……」

【戦いには正当性が必要、正当性があれば士気が大幅に上がる】
【それを知っているからこそ、彼女の見解は十分に頷けるものだった】


「……ところで、さ。あいつからの質問、それと関連性が有るのかは分からないんだけど
 丁度、今の意見聞いてて思い出したんだ、一つ」

「そっちは、『どれ』だ……いや、この言い方だと分かりにくいよな
 多分、何かの目的を果たす人間なんだろう、とは思うけれど
 機関が国になって、肯定的で。で、その機関で何をしたいのか……
 いや、機関を使って、そっちは何がしたいんだ?」

【これだけ聞いてしまえば、関連性など無いようにも聞こえる質問】
【実際、質問をしている方は、関連性を理解していない筈だ】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 11:06:03.34 ID:d5e10RXuo
>>99

叶うことならばキミの名前も知りたいところだけれど、ねーぇ櫻ちゃん
そうすれば、ちゃんとキミのことが呼べる。櫻なんて仮の名前じゃなくて、ね。
私としても、ニックネームよりかは本名で呼ぶほうがいいんだ。
ついでに言うと私はシズリ──シズリさんとでもシズリちゃんとでも
親愛の証として、好きなように呼んでもいいから、ねーぇ?

っと……ふふ、なるほど。
或いはキミは、キミたちはそういう関係だったのかなーぁ?櫻ちゃんに香月ちゃん
だったら私の『愛情』が届かないのも道理かもしれない。
大丈夫、取らないからねーぇ。安心していいよ櫻ちゃん。半分こくらいには、したいのだけれども

【黒髪の少女に対し、さらりと名を聞くついでに己の名を伝え】
【続く黒の反応に対しては、楽しそうにくすくすとさざ波にも似た笑みを漏らす】
【独占なんかはしない。だから一緒に仲良く半分こ──】
【そんな子供染みた発想は、黒髪の少女に合わせて紡がれたものだろうか】
【何はともあれ、少なくとも藍色の彼女は白の意思を確実に無視していて】

ただ──逆に言えば昼の国を取られたとき。取り返されたとき
機関側の指揮は、少なくとも一般兵たちの指揮は下がるんじゃないかなーぁ?
ナンバーズのみんなは曲者そろいだから、其の辺りはどうとも言えないけれど

それに、カノッサが存在することが悪だとするのであればもうとっくにこの世界から消えているさ
水清ければ不魚住──
世界に強大な悪があれば、身の回りの不運はその悪のせいに出来る
自身が悪に揺らいだとき。ふと仲間を求めてより強大な悪に惹かれる
ある意味、カノッサ機関は寄る辺とも言えるんじゃないかなーぁ?
機関がなくなれば、また第二第三の──。まるでゲームの台詞だけれども、それはおかしいものではないはずだよ

【或いはその思考は──件の構成員が述べた感想と似ているのかもしれない】
【機関のような存在は、この世界には在って然るべきとする思想】
【其れはもしかすると、藍色の彼女らしからぬものなのかもしれず】

ふふ──カリナトゥスちゃんからの問いかけの延長?それとも入れ知恵だったりするのかなーぁ?
そうだねーぇ、香月ちゃん。
私は、前も言ったと思うけれど皆の事が『大好き』で、皆の事を『愛している』んだ
謂わば『博愛主義者』だねーぇ。
そんな私が。暴力を嫌い『愛』を語る私がすることって、たった一つしかないと思わない?

────『世界平和』だよ、香月ちゃん

【続く言葉こそが、彼女らしい言葉。彼女が彼女で居られる理由】
【甘い甘い語尾。紡がれるのは機関員らしからぬ甘美な言葉】
【宝石色の双眸はしかし。言葉とは裏腹に酷く澱み荒んでいた】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 11:21:07.45 ID:QFv/u3wJo
>>100

「……え?あ、いや、そういう仲な訳じゃあ……おいちょっとこら引っ張るなって離れろ」

『………ぅむー………』

【子供、学生をからかうような言葉を投げかけられて、分かりやすく狼狽するのが白髪の少女】
【それとは対照的、そもそもその言葉で離れようという考えすら起こさないのが、黒髪の少女】
【反射的に離れようと押す腕を引っ張り、腕同士での綱引き状態は、怪我人が結局負けて】

『……………はんぶん?「皆がだいすき」…………?』

『…………………檸檬、も?』

【勝利した方は、香月の腕を抱きかかえるようにしながら、シズリの言葉を繰り返していた】
【不意に口にした名前は、予備知識こそ無ければ、ただの柑橘類にしか聞こえないのだろうが】
【黒髪の少女にしてみれば、たった一人の友人。今、もしかしたらもう一人、と期待させられているのだが】


【一方で、引き剥がす事を諦めた香月は、幾つか渡されていた予備の武器も使いきる】
【「こういう事を聞いてこい」「探ってこい」命令は単純、だが無理とも思えるもの】
【如何にか射出まで完了はしたが命中せず、チャフでレーダーを混乱させられた様な状況】

「……取り返されたら、駄目だ。それは分かってるんだろうな、こっちの頭も
 だから、各支部から兵力を供出、昼の国の防備を固めろって案を出してた
 夜の国支部は、貿易の延長だから……艦隊とかの海軍戦力は強いんだけど
 陸軍戦力となると、装備が旧式なんだよなぁ………」

「だけど、うん………それは、そうなのかも知れない
 カノッサが無かったら、兵士達だって、私達だって………」

【カノッサ機関という存在には、もともと価値を認めていたが、正当性には確信が持てなかった】
【世間からの批判という分かりやすい形、自分が押しつけられた仕事の内容、等々】
【それを正義と呼ぶには、あまりにも香月の頭は単純で】
【だから、だろう。カノッサの存在に『価値』だけでなく『意義』が有ると言われると】
【負傷してしおれていた様な表情も、少しばかりは力が戻る】

「……案外、それって機関の方がやってのけるのかも、な
 時々は……ああ、そう思うよ」

【自分達が正しい、という理論を得られたからだろう。それが例え、誰の口から発せられたものでも】
【『世界平和』という理想を実現する為に、世界最強の機関≠選ぶのは納得がいく事だ】
【『愛している』という言葉に、これまでは背筋を氷が伝うような錯覚も味わったが】
【今は幾分か―――氷ではなく微温湯に変わる程度に―――緩和されていた】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 11:45:18.10 ID:d5e10RXuo
>>101

ふふ──でもとぉーっても仲良しさんのようにも見えるのだけれども
それともそれは見込み違いだったのかなーぁ?

【くす、くす、くすと。そんな戯れにも似た行為を彼女は楽しげに見つめ】
【からかうように掛けた言葉は、矢張りさざ波の其れとよく似ていた】
【そして、告げられた言葉。不意に投げかけられた果実の名前は話の流れから、人名だと察し】
【更にはこの世界で二人もいないだろう奇特な名前から──藍色の脳裏に、1人の少女が浮かび上がり】

──そう、檸檬ちゃんも。
驚いたなーぁ。まさか櫻ちゃんも檸檬ちゃんとお友達だったなんて
ねぇ、櫻ちゃん。キミと香月ちゃんが仲良くて、檸檬ちゃんともお友達
私だけ仲間はずれっていうのはちょぉーっと寂しいかなーぁ。
ってなわけで、私もキミと────

【かつん。不意に言葉を区切り、彼女はベンチから立ち上がり】
【かつん、こつん。特有の靴音を奏で、白と黒の二人と離れた距離数歩分】
【それを直ぐに詰めようと歩みを寄せる】
【手の届くところまで近寄れたのであれば──すぅ、と片手を黒髪の少女へ差し出すはずだ】

────『お友達』に、なりたいかなーぁ?

【歩み寄らせるだけでは、どうしても距離が詰まらない】
【ならばこそ、此方から歩み寄ることも必要だと】
【藍色の彼女は、十分に知っていた】


陸戦、かーぁ。其の辺りは水の国のレギン君に任せればいいんじゃないかなーぁ?
何かちょっと前に兵器の貸し出しとか申し出てた気がするし──
それに……そうだね。たまにはシュバルツ君の力を借りるのも、ありかもしれない。
ヴェイスグループとは、一応の協力関係は結んでいるんだ。
たまには私も、仕事しなくちゃねーぇ?カノッサ在っての機関員だ。
私だって、職場を取られちゃちょぉーっと困るからねーぇ

【どこか弱音にも取る事の出来る白色の言葉に。藍色の彼女はそんな解答を寄越す】
【「ヴェイスグループ」──確か以前、彼女がデータベースにあげた長文にそんな言葉が在っただろうか】
【一個人の所有する兵力。それは機関全体と比べると或いは見劣りする可能性はある者の】
【無いよりは、在ったほうが確実に良い。そんな思考の元で紡がれた言葉だった】

──キミは分かりやすくていいねーぇ、香月ちゃん
だからこそ『愛して』いるのだけれど……おっと、確か独占禁止令が出ていたんだっけねーぇ?

【最後。白色の返答に、彼女はただ其れだけ呟き】
【ウィンクをするように片目だけを戯れのように閉じて、残った宝石色を黒色へと向ける】
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 12:03:09.57 ID:QFv/u3wJo
>>102

『…………檸檬とも、ともだちなの?』

「檸檬……えーと、No.90か?そう言えば居たな、そんな奴……
 私は、そんなに良く知ってる訳じゃあ無いんだけど………
 ああ、こいつとは仲が良いらしいな……って、一寸まっ……」

【二人の知識は、微妙に領域が食い違っている。普段は、それで困る事も無いが】
【白髪の少女は、黒髪の少女の交友関係を知らない。黒髪の少女は、白髪の少女の仕事を知らない】
【互いに、相手に対して助言を出来る事が無く、また口に出来る事も無く】

『………………ともだち、に?』
 ………鏡花。神渡 鏡花………私の名前』

「………………!?」

【黒髪の少女、鏡花が自分の名前を口にした事は、香月を大いに驚かせる結果となった】
【長い髪が腰より高く浮かぶ程、素早く横を向いた首】
【差し出された手に、対応する手を差し出す鏡花は、香月とシズリそれぞれに片方ずつの手を預ける形になる】
【『半分こ』すれば良いのか、それが友達なのか。友達がどんなものかは、知らないのだが】
【友達という言葉は、それだけでも欲しくなる、甘味よりも魅力的な甘さが有った】


「…………あ、ああ………そうだな、そうしよう。水の国が陸軍、昼は空軍と陸軍
 ウチは海軍と陸軍の一部、それから輸送関係はそれなりに対応出来るし……
 ヴェイスグループ、は……武器、かな。武器弾薬、データ共有を餌にして譲ってもらえばいいし
 十分に一国を守る兵力にはなる、だろう。まさか企業まで加わってくるとは思えなかったけど、さ」

「……それ、褒められてる様に聞こえないよ……ああいう訳の分からない上司の下にいると、特に……」

【片肘を鏡花に抱えられて、確りと捉えられている状態】
【立ち上がったシズリから、反射的に逃れようとして、だが引っ張られて動けずに居る】
【自分の片割れ≠ヘ、もうシズリの手を取って、自分の手と近づけようとしていて】
【自分自身の所有権すらままならない身とは、こうも思考だけなら楽なものか、等】
【検討違いの事も、考えてしまっていたりした】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 12:23:56.58 ID:d5e10RXuo
>>103

そう。檸檬ちゃんとはとぉーっても仲のいい『お友達』

ふふ──鏡花ちゃんっていうんだーぁ。よろしくねーぇ?
これでキミとも『お友達』だよ、鏡花ちゃん
仲がいいのはいいことだ。そうは思わないかなーぁ?香月ちゃん

【香月が驚いた理由を、彼女は知らなかったけれど。きっと何かがあるのだろう】
【そう思ってか、或いは直感的にか】
【手に取った鏡花の手を、きゅっと軽く握り】
【僅かにエメラルド色の視線をずらし。香月に対しても問いを述べる】


後は各機関員や≪Justice≫の面々がどう動くか、によるかなーぁ
召集にどれだけ答えるか。或いはこの事態を各員がどう捉えているか
数の暴力があるとはいえ、何が起こるか分からないのがこの世界だから、ねーぇ

シュバルツ君には後で武器を調達するように伝えておこう。
いや、其の前に何をどれだけっていうのをガルニエちゃんに聞いておくのがいいのかなーぁ?
あんまり武器の種類とかには明るくないからねーぇ。
あぁ、香月ちゃんや鏡花ちゃんも、何か欲しいものがあれば私に伝えてねーぇ?
銃とか兵器とか、もしかしたら夜の国で手に入らないものをシュバルツ君が持っているかもしれないから

ふふ──人は素直が一番だよ香月ちゃん
だから褒め言葉はしーっかり受け取っておくのが無難だよ。
カリナトゥスちゃんは、キミにとっては理解が難しい人かも知れないけれどねーぇ。
変に考えないほうがいいんじゃないかなぁ?
考えるの、苦手でしょ? 手の届かないところを無理に取ろうとしたら、足元掬われて転んじゃうよーぉ?

【自分の片手は、鏡花の望むがままにさせておき】
【言葉の方は然りと香月に向けられていた】
【くす、くす、くすと奏でられる囁き声】
【其れは或いは忠告とも、アドバイスとも取れるのだけれども】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 12:40:57.71 ID:QFv/u3wJo
>>104
【名乗りという行為の重要性は、古今東西共通の事項、ではあるが】
【それを特に重要視するのが、言霊思想を持つ櫻の国である】
【名を教えるというのは、自らの存在に対する干渉を、或る程度まで許可する事】

【そして、もう一つの事実。鏡花という名を知るのは、この世界に四人しか居なかった】
【本人、香月、カリナトゥス、そして檸檬。あらゆる名簿に、彼女の名前は記述されていない】
【鏡花が、自分の名を教えた。それはつまり、他のメンバーとシズリを、等しく見たという事なのだ】

『………………ともだち……皆、ともだち……』

「……おい、鏡花……そろそろ良いだろ、な?」

【楽しげに、握られた手を振る、鏡花】
【その手を、無理に解く事こそはしないが、香月はどうにか手放させようと軽く引く】
【距離が欲しかった、そういう事になるだろう】


「……皆仲良く、良い事だと思うよ。相手が信用出来るなら、さ
 ヴェイスグループは……窓口、シズリだけか?じゃあ、そっち任せになるんだよな
 弾薬に時限爆弾しかけられたら堪らない、其処はがっちりやって欲しいけど……
 信用出来るというなら、注文はガルニエに聞くのが良い、と思う……うん、夜の国は別ルートだし」

「それと…………あー、言われた通り、考えるのは苦手だけどさ……
 考えないと、どうにもならない事もある、というか……
 鏡花が、見ての通りだし、上も上だから……私がどうにかしないと無いんだ」

「手が届かないのは……助けも欲しいけど、さ……」

【不得意な分野であるとは知っているが、避けられる事でも無い】
【苦手でも踏み込んで戦わなければならない戦場に、自身の無さも吐露して】
【溜息を一つ付いた所で、首を左右に振って、また後退】
【アドバイスに、真面目に聞き入ってしまった事に、漸く気付いて】


「………ん、なんか仕事の話ばっかりで悪かったけど……あー、ありがとう
 こっちは報告出来る事が増えたし、進言する内容も考えついたし
 後は………こいつが、嬉しそうだし……ほら、もう良いだろ」

『………………〜〜〜♪』

【一先ずは、アンケートの協力に対する礼を先に置く】
【助言や『友達』に関しての事は、無意識か意図的か、薄く言及するだけで】
【鼻歌を歌う鏡花は、しぶしぶながらもようやく手を離し、だが不満げに頬を膨らす】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 13:10:01.65 ID:d5e10RXuo
>>105

【彼女が──シズリが相手の名を知りたがるのは。或いは其の思想にも影響されての事なのかもしれない】
【誰しもが。「キミ」という不変的な二人称よりも。仮の名前である渾名よりも】
【矢張り本名で呼ばれたほうが、どのような形であれ心は動きやすい】
【だからこそ、彼女は何度も何度も。知った相手の名を言葉の節目節目に混ぜるのかもしれず】

そう。『お友達』だよ、鏡花ちゃん
香月ちゃんも檸檬ちゃんもみんなみんな、『お友達』──
誰かに意地悪されたら、私がちゃあんと其の子を叱ってあげるからねーぇ?
悲しい気分は話して半分こ。楽しい気分は話してもっと楽しくなろう
それが『お友達』──なんだからねーぇ、鏡花ちゃん。香月ちゃん

【鏡花の名を知れたということに、彼女は特筆すべき感情は抱かなかった】
【どちらかといえば、鏡花と『友達』になれた事にこそ彼女は悦びを感じていた】
【残念な点なのは──】
【「香月ちゃんがもうちょっと近付いてくれたら、満点なのになーぁ」】
【近付くのは物理的距離か。精神的距離か】
【表に出さぬ思考の奥。エメラルド色の瞳は、愛おしい者を見るようにすぅと細められ】


信用はとぉーっても大事。確かに其の通りだ香月ちゃん
それともキミは、私の事を信用してくれていないのかなーぁ?
だとしたら、ちょっと残念だよ香月ちゃん。私はキミと『仲良し』になりたいのだけれども。
後は、そうだね。ヴェイスと連絡できるのは、機関内ではまだ私だけだと思うよーぉ
最も──キミやカリナトゥスちゃんが望めば
シュバルツ君次第ではあるけれど、キミたちにも連絡先を教えることができるかなーぁ。
ま、それはさておいて……ガルニエちゃんのアドレス、知らないんだよねーぇ
あんまりデータベースでの個人的やりとりは好きじゃあないんだけど……この際しょうがないかーぁ

……ねぇ、香月ちゃん
1人で抱え込むのは、辛いと思うよーぉ。特にこのような状況下だと、さ
私の個人的アドレスは、データベースのどっかに乗せたし──
たまには仕事以外の話をしても許されるんじゃないかなーぁ?
機会があれば是非お茶にでも、ね?

【吐かれた弱音。其れを聞いて、彼女は微かに首を傾げた】
【そして後退した香月を、ちょっとだけ残念そうに見つめ】
【口にするのは、そんな言葉。愚痴ならいつでも聞くと、そうも取れる台詞だった】

ふふ──香月ちゃんは仕事熱心だねーぇ
たまには肩の力を抜いてもいいんじゃないかなーぁ?

でもまぁ、私もデータベースに載せる文章考えなきゃいけないし、シュバルツ君とも連絡取らなきゃいけないし
そろそろ食事時でもあるからねーぇ。この辺で今日は解散ってことにしようかーぁ
鏡花ちゃんも、またねーぇ?
会いたいと思ったらメールでも電話でもしてくれると嬉しいかなーぁ。
今度は一緒にお買い物にいくのも、悪くはないね──キミも其の時は一緒にどうかなーぁ、香月ちゃん

【──なんて。紡ぐ言葉は戯れか、本音か】
【くす、くす、くすと囁かれた笑い声。ふわりと風が、其の藍色を揺らしていく】
【手を離された後は。そのまま名残惜しそうにひらりひらりと手を振って】
【かつん。今度は此方から、離れるように一歩歩みをすすめた】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 13:24:36.05 ID:QFv/u3wJo
>>106

「…………シズリと私は、同僚だ……それで良いだろ。いや……それ以上は………別に、なぁ……?
 信用とかそういう事じゃなくて、ただ……えーと…………」

「…………………いや、いい」

【信用出来ない、と言える筈が無い。たった一点の個人的な理由を覗き、シズリに不信感を抱く要素はない】
【ましてやそれを考慮に入れたとして、自分の所属やその他事情を鑑みれば、何も問題はない筈だ】
【自分の片割れ≠熹゙女を気に入っている、もはや自分が何を言う必要が有るのだろうか】
【正確には、「もはや自分が異議を唱えられる事があろうか」】
【反論は、言葉にならず、もう言葉にしようという意思も無くなりかけていた】


『買い物………お祭り、とか……?』

『メール、使える………だいじょうぶ、電話もできる……
 えーとね、服とかお菓子とか、それから、それから……』

【並べたてられる「買い物リスト」は、どれも子供じみた嗜好品ばかり】
【両手の指を数往復する程畳んでも、まだ欲しいものは言い尽くせない彼女】
【だが、きっと。それよりも、誰かと買い物に出るという行動自体が楽しみなのだろう】
【「買い物」という単語を、何度も何度も、噛み締めるように繰り返した】

「……個人間のメールって、あんまり使わないんだ……携帯、使い辛くて
 私もこんな性格だし、そんなに仕事以外の事は話さないと思うけど……
 …………覚えとく」

【『友達』に懐いてしまった一人と、懐柔されかかっている一人と】
【二者二様から一様へ、少しずつ変化を起こし掛けている二人】
【広がる間は別れの合図と、自分達も別の方角へと進み始める】

『…………檸檬も、誘って……皆で、行きたい、ね……』

「……ライター、新しいの買うのも……いいかもな」

【未定の予定に胸を高鳴らせる鏡花、悪くはないと思い始めてきた香月】
【現れた時よりは、幾分か軽い足取り、市街地の方へと去って行った】


/お疲れさまでしたー
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 13:32:59.68 ID:d5e10RXuo
>>107

そう?
例え同僚という間柄ではあっても、プライベートの付き合いをすることは悪くないと思うんだーぁ香月ちゃん
ほら、個人的に仲が良ければそれだけ仕事も捗るものではあるし

ふふ──そうだねーぇ鏡花ちゃん
お祭りもいいね。もう時期、数週間もすればどこかでお祭りが始まる時期だ
其の時は浴衣を着て一緒に屋台を巡るのも悪くはないねーぇ

それじゃ、またね。
鏡花ちゃんに香月ちゃん──『大好き』だよ

【ふわりと、風が吹き。再度藍色が流れるように踊る】
【祭りに行くのも悪くはないと、鏡花には語り】
【私的な付き合いは良いものだと、香月には告げる】
【其の意図は果たして、何があるのだろう】

【かつん、こつん】
【エメラルド色が、笑った】

/お疲れ様でしたー!
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 19:05:42.72 ID:3cKH/jGo0
【昼の国 / リゾート海岸】

【季節柄を差し引いても、傘の一本と立った痕の無い砂地に】
【代わって。大きな大きな足跡が、点々と刻まれていた】
【幼い日に図鑑が教えてくれた、太古の竜のそれに類似した等間隔】
【それが途絶えるのは、市街との連絡階段にほど近い所で】

居心地の良い国……。
兼ねてより、ここは新世界の絢爛たる宝石であると、わたしは?

されども。今ほどにそう思った覚えは無し――
ねえ、フランカ―――?

「……………虞、ァ、ア……」

【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
【膝下丈の黒いブーツに、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コート】
【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を持つ少女が】

【獣脚を思わせる強靭な後足、切れ味抜群の鉤爪を有する前足】
【翼膜を走る葉脈のような筋は、血が孕む魔力が透けて見えているもの】
【体高140cm、頭から尾先まで4メートル半の体躯に双翼の帆を広げ】
【鎧の役を務める紫の鱗や頭殻には、新古入り乱れた傷が無数】
【炯々たる蒼穹の眼を持つドラゴンが】


  【そこに、いた】


【サイドポニーの金髪を潮風に踊らせ。ほぼ黄のヘーゼルの眸を】
【何かを待ち望むように、そわそわと彷徨わせ――】
【足を折って休んでいる龍の隣に、彼女は佇む】

【品が良いと言うか、堂々たると言うべきか】
【こんな怪物をおおっぴらに、“この国”で引き連れている少女は】
【「もしや」と疑問を抱くまでも無く――あの、】
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 19:53:16.77 ID:KpSHz6SSO
>>109

【そこに飛来する人影が一つ】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年】

……これは……
……もしかして……?

【竜のものと思われる足跡を見つけ、それを辿る】
【まだ一人と一頭には気づいていない】




/まだいますか?
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 20:04:13.43 ID:YQbYfpsK0
【鬱蒼と茂った森。人の手が入っている場所なのか、木製のベンチが置かれていたり、錆びた外灯に明かりが点き、その場を照らしていた】
【照らされた木々の枝に、マシュマロやゼリービーンズ等、菓子が糸で吊るされている。装飾の心算なのか、良く分からないそれは、風が吹く度に揺れている】
【暗緑の世界に、無造作に散りばめられた、様々な原色。其の中で立っている、場違いの、古びた赤と黒】
【歪な形の影が、自らの頭上の枝に、真白い綿を絡めた。無理矢理に巻き付ける、雪に見立てたものは、今にも落ちそうだったが】

……天辺に。……星を、……飾る……?

【異形の容姿は、黒の大きなキャスケット帽を被り、旧い血の色をしたボブヘア、蝋燭の様に白い、死人の様な肌、右頬に深い傷跡】
【死者の様に、生気の失った。然し、淡く輝く、オレンジの瞳】
【赤と黒のボーダー、タートルネックの、ニットワンピース。黒いオーバーニッソックスに、同色の、レースアップブーツ】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、悪魔の様な、鋭い爪を持つ巨大な異形の腕。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、六芒星が掘り込んである】
【異形の左を隠そうと、血で穢れた包帯を巻いているが、其れは意味を成さず。脈動するグロテスクな肉が、大きく覗いている】
【十字架型ドッグタグ、右手首に、「No.90」の刻印が入った、銀のハンドカフスを着けた、背の低い、十八歳程の少女だった】

(……データベース。……議会が、……解散した、記事……。驚いた……)
(……そして……二人を、探さなきゃ、……。街にも……出てみた方が……見付け易いかもしれない。……)

【そこまで思考して、橙の双眸を伏せる時。初めて、その場で呼吸の音が聞こえた。小さく、息を吐いた音だった】
【人の形をした右手で、枝に吊るされていた、多色に捻れたマシュマロを取る。齧ると、舌の上で溶けそうな、柔らかな甘さを感じた】
【困惑の表情が、紅い左腕に向けられる。頭に思い浮かぶ映像は、通りで行き交う人々と、その中に立って、奇異の視線を向けられる、異形の姿だった】

……包帯を、……巻く、……とか。……

【思いつき、その場で発してみた提案は、穴だらけの発想の気がした。第一、それを何度か実行したが、かなり目立っていた思い出がある】
【それから。そういえば、自分の問い掛けに、自分で答えるのは、どうなのだろうと連想する】
【不思議の国を駆け巡った童話の少女も、その様な性格の子だったかもしれない。そのお陰で、確りと、自分の選択肢を見出せていた気もしたと】
【そんな、読むにも耐えない様な、他愛無い事ばかり考えながら、異形は其処で佇み続ける】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 20:17:24.73 ID:vuUA/WvIo
>>92

……魂を繋げ合わせるなんて、余程のことがない限りやらない筈。
現に……人格が、不確かな状態になってるわけだし。
でも、原因なんていくら考えても分かる訳ないか…………。

【疑問は幾つでも生まれるが、答えを出すすべが無い以上それらは疑問のままで終わる】
【答えのでない疑問ばかりで、少女は微妙に不満そうではあるが】

…………話を戻すけど、あの時は助けてくれて有難う。
あのまま放置されてたら、間違いなく死んでいたし……。
その、上手く言えないけど……本当に、感謝しているから。

【お礼しなれていないのか】
【視線が右往左往したりなど、妙に挙動不審になったり】
【感謝している割には、むすーとした無表情だったりする】
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 20:20:41.94 ID:3cKH/jGo0
>>110

【少女――「女」への境界を跨いではいるが――は、暫く気づかない】
【竜にその豊頬を寄せたり、海を見つめ薄く笑んだり】
【行動それ自体が不審な事を除けば「怪しい動作」は無く】

「…………ギ、ぃ――?」

【しかし。“彼”の所作は、あからさまに異様だった】
【砂山を囲うように折り曲げていた首を、すっと擡げて】
【生贄を探すそれとは違う眼光を、ふたつ灯す】
【先程までは、外界への無関心―――ある種の余裕を貫いた竜は】
【所在なさ気に視界を漁り、舌を扇ぐが如く出し入れし始めた】

 【コモドオオトカゲなどに見られる臭気を吸入する仕草】
 【彼らと違って、分厚く黒々とした一枚舌だったけど】
 【爬虫類の行動に明るいなら、気づくかも知れず】

………うふふふ、
まさか……ですわね?

【それを見た彼女は、何かに合点がいったのか手を二度叩き】
【やがて竜の視線が固定された方向を、真っ直ぐ見つめ】
【笑みを濃くしながら、独り言を紡ぎ出す】

カノッサ機関のお膝元に、領空侵犯なされる竜種が居らっしゃるとは
流石のわたしも、そんな事は想定していませんけども――

【抑えた声量ながら、歌劇めいた過剰な抑揚】
【自分の言葉に酔うように、少女は緩く眸を鎖した】

【しかし彼女たちは「気づいた」だけである】
【まだ、少年には何の干渉も行っておらず――】
【踵を返しても気づかれないだろうし】
【安全に近づいていく事も、また可能だろう―――】

//発見遅れましたが、居ります
//ただしこの後急ピッチでお風呂に入らなければならず、その後レスタイミングが
//急用で不安定になる可能性が否定出来ないので、
//そう云う事がお嫌いならば、無視して頂いても撤退して頂いても結構です、そしてゴメンナサイ
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 20:24:08.57 ID:3ETqARgvo
【路地裏】
【ゆっくりと歩く、一つの影】

AOE廃止、議会解散、ナンバーズの選定。
二つ目まではクリアしたが、最後が難関だな。
『出来るナンバーズ』を探し、合議制の是非を問う…運営本部の場所は昼の国が名乗りを上げてるってのも、伝えるべきか。

…ロバートの宣言に従わないAOEの役員共が、何故か続々と行方不明になってるってのは、まー俺の関わる所じゃねーな。

【長い銀髪に赤い瞳、右肩に大鎌を担いだ背の高い青年】
【首元には、黒く輝くΦのモチーフがついたネックレス】
【機関支給のロングコートを纏っているが、ナンバーなどは見当たらない】

…しっかし、とんでもねー命令されちまったな。
ナンバーズの選定―――――出来ない奴は“叩け”か。
確かに名ばかりのナンバーズも少なからず居るってのは解ってるんだが…奴らの思惑も、尊重したいからな。

【悩ましげな様子で歩いていたが、ふと思い出したように懐を探ってレイント社製の携帯型端末を取り出し】
【何かを懐かしむような表情で、端末の画面に目を遣っている】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/25(水) 20:28:24.48 ID:QSo7VKiUo
【どこかの通りで】

【幾らかの書類を片手に、きょろきょろと、首を動かす】 
                           【 二つの、白い影】

 【そのうちの一つは、幼い少女だった】
 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしている】
 【長く伸びた白髪、色白の肌、こぎれいな白衣は】
 【黒に沈んだ建物の狭間で、彼女の存在を一際目立つ物にしている】

    「 ・・・目標は見つかったか? 」

【世界が白と黒のバイナリに落ち込んだような光景の中で】
【幽かに光を反射する、アクア・ブルーの瞳がきょろりと動く】
【視線の先には、もう一人の少女。小さく俯き、首を横に振る】

      「いや、ロストした・・・」
     「そうか。 ・・・ふむ、何処へ逃げ込んだのやら・・・」

【奇妙なことに、彼女らはまるで“鏡映しの様に”そっくりで、気味が悪いほどに瓜二つ】
 【双子と言われれば納得しそうだが、それでも違和感を拭いされない程に】

    「まったく、早く“観測者”をよこせばいいものを・・・」

【見つめていればいるほど、服のしわまで同じに見えてくる――】

    【二つの白衣が、見計らったかのように同時に靡く】

               【四つの蒼い眸が、闇の中に妖しく浮かんでいる】
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 20:31:11.18 ID:CN9mBCAxo
>>112
その辺りも改めて確認を取らないことにはなんとも、ね
それに、翠の身体がどうなったのか気になるわ。順当に死んだか、それとも……

【左手を顎元に当て、思案顔をする一葉】
【死んだというのを「順当」とするのは随分と違和感があるかもしれないが】

礼に及ぶことはしていないわよ
……ただ、あそこで助ける発想が浮かんだのは、翠のお陰かもしれないわね?
そう考えてみるなら、やはり「一葉」に感謝する必要はないでしょう

【その時は眠っていた翠の記憶が、無意識のうちにチェルシーを助ける意思に繋がったのではないか、と】
【そんなお伽話じみた言葉回しでもってチェルシーの言葉をかわす―――はぐらかす、とも言えるか】
【言いつつ、若干挙動不審なチェルシーに疑問符を浮かべてみたり】


―――ねぇ、少しだけ気になったのだけれど
あなたって、普段何をして暮らしているのかしら?翠が大会で会ったときは、その辺りを詮索する機会が無かったみたいだけど

【それから、ポツリと出るのは、素朴で純粋な疑問】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 20:33:22.94 ID:KpSHz6SSO
>>113

【一人と一頭がカノッサの一員など露知らず】
【ぺたぺたと足跡を追い、彼女らに気づく】

ぁ……と……

こんばんは……?

【とりあえず軽く頭を下げる】
【先程の台詞は聞こえていないようだ】



/いえ、こちらはいくらでも待ちますよ
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 20:45:40.20 ID:vuUA/WvIo
>>116

保存されてる……か?

【何の言葉を繋げるつもりかは分からないが、少女にはこれが自然のように思えて】

それを含めても、助けてくれたのは貴方であるし…………。
……なら、ふたりともに感謝する。

【ビシッと、一葉の顔を指差して、言う(挙動不審)】

…………人殺し……。
私は、ただの人殺し……だから。

【この世界においては然程珍しい存在ではないが】
【それでも、聞こえのいい存在ではなく】
【目を逸らしながら小声で話する。相変わらずの、無表情であるが】
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 20:53:16.79 ID:3cKH/jGo0
>>117

【足跡の上を歩いたのなら、不思議だった事だろう】
【よほどの大男の足でも、すっぽり入り込んでしまう】
【余りに大きいからか、波に攫われる様子も無く――】

(……普通の人間は、驚くわね)
(竜種が波打ち際に居るらんて情景に、何かしら感情を抱かないはずは無いですもの)
(――自然と挨拶をしてくる辺り、「本物」なのか)

(加えて、ここがカノッサ機関の領域だと知らない?)
(だとすれば、笑ってしまいそう)

【竜が警戒を見せないことが、彼女の余裕に繋がる】
【そこまでを思考すると――くる、と。少年に向き直り】
【鞠のような胸を苦にもせず、恭しく腰を曲げた】
【少なくとも、表面的には――】

……こんばんは、少年様。
この時季に来客とは、珍しいことですわね?
うふふふ――あなたを運んできた、風の気紛れかしら?

羽根を休めに来たのでしょう?
蒼穹もコバルト・ブルーもありはしない、夜の黒い海を――
よくもまぁ、灯台の助けも得ずに越えなさいましたね?

 【飽くまでもリゾート地、どこかで商業用の海路としては機能していても】
 【兵器の大量搬入を前提とした軍港として、生まれたのでは無いのだ】
 【現に、まだこの地には大規模な舟は停泊して居らず】
 【上空から現れた「彼」を迎撃するものも無かった】

【されど――そんな事は明かさず。世間話の風を漂わせ】
【うぬぼれの発色したヘーゼルで、心配性を装い】
【「おいで」と言いたげに、小さく手招きする】

【竜は、興味あり気に眼を瞬かせて】
【同族の共感覚のようなものが、存在するなら】
【彼の年頃は、人でいう少年に相当すると分かるかも知れず】
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 20:55:21.79 ID:GE3NhfSGo

//マダイマスカー?
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 20:55:45.83 ID:GE3NhfSGo
>>111
//マダイマスカー?
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 20:57:48.36 ID:YQbYfpsK0
>>121
/此処に!
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 20:59:55.92 ID:CN9mBCAxo
>>118
保存、ならいいのだけど。これも要確認ね

【ふぅ、と溜息にも似た呼吸を一つ。何か、考えるところがあるのかもしれない】

律儀なことね。嫌いじゃないけど
翠の分もどういたしまして、と言っておくわ

【そう言う一葉の表情は、何処か楽しげである。余裕を取り戻した、といったところか】
【それから、チェルシーの言葉を聞いて―――】

……そう。自らそう言うのなら、私には否定する意思も権利もないわ
とはいえ、あなたが自らそうあることを望んでいるようには見えないのだけど

【不意に見せるのは、射抜くように鋭く細められた視線】
【これまでの会話から、チェルシーが「ただの人殺し」と呼ばれる存在とは大きくズレていると感じたらしい】
【探るように、あるいは問い詰めるように。その眼差しには、静かな圧力があった】
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 21:04:58.16 ID:GE3NhfSGo
>>111,122
【ずるずる、ずるずる、ずるずる】

【何かを引きずる音と共に、熱気≠ェ少女に近づいていくだろう】

――――殺す、カノッサ機関は、殺す。

【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く濁り淀む、紅玉の瞳をギラつかせ】
【両腕から背にかけては、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【頭からは、30cm程の角が二本生えていて、もはやその様は、悪鬼の姿で】

【そんな少女が、憤怒の形相で、貴女へと歩いて来るのが視える筈だ】

【その、右手には、焼け焦げた機関員の死体≠ェ掴まれており、少女の通った後は、ちりちりと火の粉を残していた】
【少女は、目の前の貴女を、その視界に収め、怒りと後悔の入り混じる、複雑な瞳を向けて、問いかける】

お前、機関員、か?

【もしかしたら、気がつくかも知れない】
【彼女の体からは、哲学者の卵の魔力の気配がすることに】

//では、行かせてもらいますー!
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 21:12:33.21 ID:vuUA/WvIo
>>123

…………そうね。
確かに、人殺しを辞めたいとは思ってる……。
でも……今はまだ、ただの人殺し…………。

……──気持ちなんて、関係ないわ。

【圧力から逃れるかのように、決して視線は合わせない】
【人殺しであることに、かなり負い目を感じているようで】

……だから…………。
嫌いたければ……嫌えば、いい。

【そうは言ってるものの、どこか、嫌われたくない様子のような】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:12:56.55 ID:KpSHz6SSO
>>119

は、はぁ……
空を散歩してたら、こんな所に来ちゃっただけなんですけどね…。

じゃあ、ちょっと失礼します。

【何やら呟きながら近づく】
【彼女には殆ど警戒心は抱いていない】
【『彼』に対しても、やはり警戒心は抱いていないようだ】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 21:15:37.95 ID:COWdyH6AO
【森】

【鬱蒼と繁る梢が重なる音、葉が閃いて奏でる静けさの熱。】
【そういったものが降り積もりながらも、生物の息吹は欠片も感じ取ることが出来ない場所で、】
【木々のアーチを抜けた先の、拓けた場所に――少しばかり不釣り合いなものが存在していた】

【それは、横倒した高層ビルと呼ばれる建物であった】
【しかし科学などの英知が沈んでしまったほど、巨木の根に蹂躙され】
【名残のような窓ガラスの破片が、キラキラと月光を反射して輝いていた】

【――小さく聞こえてくる音。子供の好む、甘い子守唄のような響き】
【それは地面に置かれたオルゴールから、健気にも流れてきていて、】


――――音楽が終わったら。


【甘い甘い麻薬のような声は倒れたビルの更に上、木の隙間を縫って落ちてくる】

【それは、不思議な空間だった】
【誰かが関与するまで停滞し続ける―――無音の物語が、此処にある】
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 21:20:59.05 ID:CN9mBCAxo
>>125
誰かが与えた、あなたの「役割」…と、いうことかしら

【視線を解き、再び思案顔になる一葉】
【「気持ちなんて関係ない」というからには、彼女自身の意思ではない―――誰かの命令とか、そういうものなのだろうと考えて】
【『余裕があれば』もっと問い詰めていたのかもしれないが―――今は、まだ】

人殺しというだけで嫌っていては、この世界の「深い部分」に入って行くことは出来ないわよ
あなたがただの享楽で人を殺めているのではない、と―――私にはそれで十分よ

【落ち着き払った声を保ちながら、チェルシーの言葉を受け止める……受け流す、と解釈出来なくもないか】


―――しかし、流石に長話が過ぎたわね

【そんな事をぽつり、と。お互い思うところはあるだろうが、時間的にも一区切り付けるべきか】
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:29:37.27 ID:DbiBtuDjo
>>127

(ぅ………、しずかだなぁ……。)

【さく、サク。土だとか落ち葉だとか、そういった物を踏む音と共に、踏み入るが者一人】
【右手には懐中電灯を、同じ手の首には赤いブレスレットを付けていて】
【どうやら他にも荷物持ちらしく、背負ったリュックの揺れる音が時折交じる】

あんまり入らないほうが、よかったかな……
……でも、ちょっとだけ気になるかもっ、―――?

【それは、薄手の服を着た8~9歳程の少女。オルゴールのそれにでも、引かれたのだろうか】
【髪は桃色、肌は褐色、瞳は青く爛々としていて、活発そう】
【ただ、少しばかり目の前に広がる光景が珍しすぎて、困惑気味か。】

【けれど、そんな少女は尚も歩みを止めず、少しずつオルゴールに近付いていって】
【ふと聞こえた声―――或いは、葉のざわめきにも聞こえたそれに、一度足を止めて。】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 21:30:15.13 ID:vuUA/WvIo
>>128

……こんなの、私の役割じゃない。
こんな役割のために……生きてる、わけじゃ。

【ボソッと、ギリギリ相手まで届くくらいの声で呟き】

だから、嫌ってくれてもいいのに…………。

【嫌われたがってるような、嫌われたがっていないような】
【複雑な面持ちのようで】

…………そう。
なら……そろそろ、帰るわ。

……じゃあ、ね……………。

【クルリと、一葉に対して背を向けて】
【呼び止められたりなどしなければ、その場から歩き去っていくだろう】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 21:31:39.01 ID:3cKH/jGo0
>>126

【少年が近づくと、竜はゆっくりと立ち上がり】
【身体をゆすぶって腹の砂を落としながら、振り向いて首を近づける】
【それの邪魔をしないよう、少女は階段の始まりの方まで飛び退いた】

【緩慢さが雄大さに置き換わる程には、迫力のある生物なのだけど】
【興奮にふんすと鼻息を荒げるのを見ると、所詮動物なのだろう】
【少年に見られる、半竜や竜人、マムクートやらドラゴノイドやらドラゴニュート的な特質は】
【彼の巨躯には、見い出せようも無かった】
【案外、なでたりしても大丈夫かも】

(……フランカ、妙に懐いてるわね)
(普通わたし以外に靡く子では無いけど――まぁ、)
(この少年様を見つけたんだ、怒りはしませんわよ)

……まあまあ、危ないことですわね

例えば、あなたには翼がある。
それを好事家に売りつければ、何年かは遊んで暮らせるかも知れませんし
まして生け捕りであれば、ずぅーっと寝ていても食い扶持が持つかも知れませんのよ?
なのに空を飛んできたなんて、無用心ですわね

自由な生活はない、飼い犬とすら呼べない待遇
そんな日々は、誰も彼もお嫌いでしょう―――?

【大げさに驚き、ふっくらした唇を右手で隠し】
【ただ猟師や人売りの被害に遭う事を、心配する素振りだけども】
【ここで挙げた言葉は、次に想定している台詞への布石】
【内容の一部は自分にも跳ね返るのは――気づかないらしくて】

【鮮やかな(と、少女は本気で思っている)音譜の如き長広舌に】
【少年が返してくる言葉は存外に少なく、単純】
【我が無いにしても幼いにしても、懐柔は容易と考える】
【甘美な疼きを、脳裏に隠しながら――】
【遠のいた一歩を、少女はまた少し近づけようとするだろう】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:33:38.15 ID:KwynZqKUo
前スレ>>982(重太郎くん)

……最後だよ、じゅーたろくん――否、「宮本重太郎」。
三回目のサービスだ、仏様並みのボクの心の広さに感謝してほしい、ね。

【突き出した右掌の、指と指の間に見える、途切れ途切れの少年に】
【すっかり冷え切った目をした少女は、宣告する】


 ボクとお前は、敵だ。
 無駄な慣れ合いはここで終了――

 ――――ここから去るか、獲物を抜くか、  死ぬか。


      さあ、選べ。


【ぐ、】
【拳を握れば、少年の顔は見えなくなって】
【――それでいいやと、少女は思った】


//遅れてしまって大変申し訳ありませんでした……今夜もよろしくお願いします!
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 21:35:25.54 ID:3cKH/jGo0
//あう、少し違和感が
//>>131の「空を飛んできたなんて〜」の行を、以下に差し替えてください

ふらりとお散歩とは、思ったより無用心ですのね?
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/25(水) 21:41:18.63 ID:tCGeqgquo
【街のはずれ、人気の少ない公園】

………静かだ。

【夜を照らし尽くすにはまったく足りない街灯】
【自分の眼球とそれの間に手を掲げ、さもまぶしそうに目を細めるものが一つ】

【ウルフカットに焦げ茶のジト目、緩やかに山形を描く口元】
【ノースリーブからスマートな両腕が伸びていたけれど、右肩をネットで止血し、左手をギプスで固定し釣っている】
【タイトなジーンズに腰周りを隠すほど裾が長いシャツを着ていて、見るからに不良然とした姿】
【それ故に、シルエットが丸みを帯びていようが、少女と言い切るのは憚られた】

【ぼんやり、入り口付近で立ち止まっている狼少女だけど、心ここにあらずといった姿】
【前や後ろから誰かが着ても、反応しきれまい】
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 21:41:39.21 ID:COWdyH6AO
>>129

【駆け抜ける風が揺らし、音を鳴らす葉のざわめき以外は驚くほど静かだった】
【静謐。その二文字がよく似合う光景に迷い込んだ少女に対して】
【カチン、とオルゴールが止まり、キラキラ星の旋律は霧散して消えてしまう】
【単にネジが戻っただけだったのだが――いきなり音が途切れるのは、少しばかり怖いものがあるかもしれなかった】

――――……音楽が終わったら。明かりを消してくれ

【先程と同じ言葉が、先程よりもはっきりと響き、彼女に声の主の方角を知らせた】
【ちょうど、正面の横倒しにされたビル。空っぽになった窓枠に、人影があった】

【肩に届く程度の紅蓮の髪は、闇すら燃やすよう世界と乖離していた】
【オレンジとブラックの縦縞模様のカッターシャツに、黒いベストワンピース】
【同色のスラックスとブーツを合わせた姿は、まるで影法師のようで】
【整った貌の中で色彩を隠すようなオレンジの色眼鏡の奥で、瞳が値踏みでもするかのよう彼女を見下ろしていた】

……こんばんは。こんなところに、なんの用だい?

【甘い甘い、声。麻薬の蜜に似たそれが、親切に手を伸ばすよう彼女に語りかける】
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 21:45:42.47 ID:YQbYfpsK0
>>124

【熱気を感じ、恐る恐る振り向くと、最初に見えたものは、鮮烈な紅だった。少女の長髪や、瞳】
【その色合いはやはり、燃え上がる炎を連想させ。手にしているもの、舞う火の粉も、益々想像を色濃くさせる】
【そして、頭部の角が、鬼を連想させる。しかし、複雑な感情の込められた瞳だけが、引っ掛かって】

【先ほどの彼女の呟き、手にしている屍。カノッサ機関に、敵意を向ける人物なのかもしれないと、察する】
【既に、異形の右手首の数字は、彼女にも見えていただろう。走る、身震い。 誤魔化せない状況に、逃げ出したくなった】

……、

【言葉は無かった。代わりに、頷きで返した。 ふと、歩く死体が焼ける臭いと音は、どの様なものだろうと考える】
【再び、馬鹿な連想ゲームが始まる前に、感知した魔力。禍々しい、哲学者の卵のものだった】

(……。卵が。……、被弾者……?)

【カノッサ機関が広める、小さな憎悪。ならば、機関員である異形は、逃げてはいけない。自身の組織が広めた脅威から、逃避しては】
【緩やかに、右手を、左肩へと伸ばし。握り締めた】

……僕は……君に。……殺されなきゃ、……いけない

……でも、……ごめん。……僕は……、
……、殺されたく無い。……

【紡いだ返答は、酷く我がままなものだった。少女を凶行に駆り立てた原因は、恐らく、機関】
【異形は、屠られる事を受け入れなければならない。殺されても、文句は言えない。 それでも、生きたいと願っていた】
【抗う事を、申し訳無く思い、許して欲しかった。 同時に、この闘いで、少女に火葬される事も、素晴らしい事だからと思考する】

【左腕が、鍔の無い、赤黒い柄に五芒星が刻まれている、銀の刃の刀に変化し、右手で其れを握った】
【刃を向けた先には、紅の彼女が居た。 熱気を受け、怯む。然し、体から橙の魔力を滲ませ、態勢に入った】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/25(水) 21:45:57.06 ID:fdRuLlvKo
>>132

……わかった
俺は対機関連合。君は機関のナンバーズ
戦わない理由は――――無い

だけど、今から言う質問に答えてほしい……

【視線を伏せて、ぎゅっと強く、両方の掌を握り締める】
【言い終わると、戦意を込めた視線を目の前の敵≠ノ向ける】

君の犯した罪と、その理由を教えてよ……

【左のホルスターへと手を掛けて、引き抜き、銃口を少女へと向ける】

【少年は、少女に教えて貰った正義≠翳す】

/それではよろしくおねがいします
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/25(水) 21:47:31.00 ID:CN9mBCAxo
>>130
―――誰かに与えられる物なんて、大体不本意なものよ

【恐らく、彼女は殺しを望んでいないのだろうと――これまでの言動から、それは容易に理解できた】
【明確な拒絶や許容を示さなかったのは―――きっと、一葉自身が言葉を持たなかったから、だろう】

嫌う理由がない、というのはいい加減に映るかしら?
―――さて、私も戻って色々と検めないと、ね。また何時か何処かで会いましょう

【そう言うと、一葉の足元に風が渦巻き―――ふわり、と。かつて翠がそうしたかのようにその身を浮かせ】
【それから、チェルシーを振り返ることもなく、その場を後にするだろう】


/お疲れ様でしたー!
/よくわからん展開に巻き込んで申し訳ない







【―――同刻、某所】
【機関の所有する高層施設の一室、「彼女」は、そこから外を眺めていた】


―――新しい世界


【眼下に広がるは、無数の灯、都市の営み】
【鮮やかな琥珀色の瞳は、その光景を優雅に眺めていた】


   ―――新しい身体


【不意に、強い風が吹く―――】
【ベランダに出ていた「彼女」の、赤茶色の髪がたなびいて綺麗な線条を描き出す】


      ―――新しい力も、手に入った


【その身に纏うのは、純白のドレス―――与えられたのはきっと、紅く染まる運命】


           ―――さて、行きましょうか


【ハートの髪飾りをした彼女は、ベランダから部屋に戻る―――いずれ訪れる戦いを心待ちにして】
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:49:07.39 ID:CE0OUB+Wo
【何処かの森の中】

――――♪

【夜の帳が降りた森の中、薄らと差し込む光の下で歌声が響いていた】

【人間の言語とは違う、異種族の言ノ葉で紡がれる声に】
【森の獣や鳥、下級の魔物などが輪のように集まり】
【それらは憎み合うことも争うこともなく、ただ歌い手の奏でる音に耳を澄まし、身を休めていた】

【腰近くまで伸ばした金色の髪、エメラルドのように淡く輝く碧の瞳】
【すらりと伸びた長身に、ゆったりとした深緑の民族衣装を纏ったその男性は】
【背に蔦を搦めたような奇妙な形の長弓を携えて、切り株に座り独唱している】

【特徴的な点は、人間に比べて長く尖った「耳」】
【知識のある者ならば、この男性がエルフという種族であることを察することも可能だろうか】
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 21:49:31.68 ID:vuUA/WvIo
>>138
/お疲れさまでしたー。
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:51:22.08 ID:KpSHz6SSO
>>131

っ……!

(そうだ。僕は人じゃない)
(悪い人が僕を見つけたら、すぐに捕まえようとするか、殺そうとするかだ)
(今までなんて馬鹿な事をしていたんだろう。人が全て優しいなんて事、ある筈がない)
(現に、別の世界で捕まりそうになった事だって、何回もあったじゃないか)

……そう……でした……

【彼女の台詞が、風化しかけていた少年の古傷をえぐる】

う……うぅ……

【涙が一滴零れ落ちる】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) :2011/05/25(水) 21:51:46.32 ID:pT5RcHNf0
【路地裏】

「ちょ…!!」

ブシュゥゥゥゥゥ

【血の、吹き出す音。3秒後、「ドシャァ」と言う地面に崩れ落ちたような音が路地裏の壁を反射した】

…こんな雑魚では「感動」も糞も無い…まして剣を出した瞬間後ろを向いて醜く走るなど…「ゴミ」としか表現できん…!!

【目線を、下に。】
【怯えた顔のまま、血のプールに浮かぶ、おそらく不良の死体。その死体を軽く蹴飛ばし、唾を吐く。】

せいぜい逃げずに立ち向かっていれば気絶だけで済んだのだがな…

――――戦う意志を無くし、牙を無くした哀れなネズミには、もはや生きる価値など無いに等しい――!!

【喪服の黒髪の男は右手に握られた黒刀をその死体に向け、そう告げた。】
【そして其の黒刀を血だまりに突き立てると、血がどんどん其の剣に取り込まれていく】
【ジュルジュルという不快な、血を啜る音を立てながら】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:52:51.38 ID:DbiBtuDjo
>>135

………っ、あ、えと……うんっ。

【パチン。電灯のスイッチが切られる、その音が周囲に鳴る】
【割と――いや、結構暗くなるのだろうか。それとも、月光でそうでもないのか】
【どちらにしても少女は言葉に従うように、そちらを向いて】

【少しだけ、怯えているように見える。まあ、普通しないような経験下に在るから。】

……こんばんはっ!ここにはねっ、『ぼうけん』にきたんだっ
ほんとはね、もうかえろっかなっておもってたんだけど……

【それを自らかき消すように、ちょっとだけ元気そうな声】
【なんでも、『それがきこえたから』、と―――音の止まった、オルゴールを指して】
【また次いで、『あなたはなに、してるのっ?』という質問を投げかける。】

【利発そうな子だ。背丈、見た目、会話――まあ、どれをとっても子供らしい】
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:53:18.57 ID:KwynZqKUo
>>137

【……ああ、そんなこと言ったっけ。懐かしい】
【なんてそんなこと、口には出さないけれど】
【彼女は確実にそう、思っていた】

ボクの犯した罪は――そうだね、「強欲」
やりたいコトのために、何人も何人も踏み台にして潰した。
そんなとこだろうかな、

――――理由。
上に、てっぺんに立って――

【つとめて平坦に言葉を並べて、ぱちりと一回ゆっくりと瞬けば】
【少女の手と足とに、紫色の球体が出現】
【何らかの能力であろうことは、目に見てとれるはず】


   この世界を、作り直すため。


【まるで、ちいさな子どもが語るかのような夢物語】
【それを大真面目に、彼女は口にして】

【――――地を蹴る。疾駆。少年へ向けて、一直線に】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 21:56:57.40 ID:GE3NhfSGo
>>136
――――――そう、か。

【平時であれば、憎しみを持って戦う等は、あり得ない】
【だが、今宵よりは、違うのだ。憎しみを持って、悪意に突き動かされて、悪鬼と化す】
【間違っているのは分かっていて、だからこそ。その瞳には、欠片ほどの後悔と、哀しみが】

【しかしながら、目の前に、機関員を見つけてしまった時点で、もうだめだ=z


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!


【少女は、もはや狂獣の如き、咆哮をあげることに依ってしか、己を保つことが出来なかった】
【悪意を、敵意を、解き放たなければ、壊れてしまいそうだから。否、もう壊れているのか?】

Y星の――――――剣ッ!!

【少女の、左腕から、轟火が吹出し、刃を形作っていくのが見えるだろう】
【その手に、生まれたのは、刃渡り1m80cm程の、野太刀で、少女は其れを片手で持っていた】
【刃の色は、赤黒く。血と焔の破壊による、死をそのままに形としたような禍々しさを感じさせる物】
【刀身からは、ゆらゆらと立ち上る、熱気と黒紅の、妖気が】

【相手を見据える、少女の双眸から、一瞬涙が流れたように見えたが、それは一瞬で蒸発して】
【己の怒りに、悲しむことすら許されぬ少女は、その暴虐を、機関員という、敵≠ノぶつけに行くのだ】


お前らは、私から、大切な物を奪ったッ!!
だから、奪い尽くさなければならない、目には目を、歯に歯をッ!!
死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね、死ねッ!!死を持って償えッ!!


【――――直後、少女が爆ぜた】
【そう、言わざるをえない、激情が動作を持って行われたのだ】
【一直線に突っ込んでいく少女は、かなりの速度を誇る。だが、激情に流される彼女には、今、隙が多大に存在するのが分かるだろう】

アアアアアアアアアアアアッ!!

【横薙ぎに振るわれる刃、左から、貴女の脇腹へと、刃が襲いかかっていくだろう】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 21:57:18.02 ID:3ETqARgvo
>>139
【輪のように集まった下級の魔物達の中に、紛れ込んだような一人の男】

エルフ、か?
書物で名は見たが、実際に見るのは初めてだな。

【長い銀髪に赤い瞳、右肩に大鎌を担いだ背の高い青年】
【首元には、黒く輝くΦのモチーフがついたネックレス】
【機関支給のロングコートを纏っているが、ナンバーなどは見当たらない】

【彼の独り言は、出来る限り小さな声で】
【自分の隣りにちょこんと佇んでいた、歌声に惹かれた小鬼・ゴブリンに投げかけられたものだった】
【もっとも、当のゴブリンは、人語を解せないのかただ首をひねっただけだったが―――――】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/25(水) 21:59:07.72 ID:92+TTdMYo

【何処とも知れぬ街、随分と遅い目覚めを迎えた不夜城、繁華街】
【既に落ちた陽光の代わりにと、こぞって淡い輝きを放つネオン達。それを浴びて上機嫌に巡り廻る、幾多の人々】


ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ……

【その一方で雑多で醜く、ヒトの底知れぬ欲望渦巻く喧騒を避けるように、一人の女が路地裏で、ビルの壁面に寄り掛かっていた】
【裾の殆ど無いジーンズに緑を湛えたチューブトップの、露出の多い服装。トレードマークのテンガロンハットを頭に乗せて、山の部分には、笑みを溢す小さなワッペン】

【摩天楼の隙間、人目に付かぬ消失点、バニシング・ポイント。街を象徴する鮮やかな電飾も、ここまでは届いてこない】
【手にした紙幣の束を一枚、また一枚と捲り、仮初めの静寂の中、機械的にその枚数を数え上げていく】


だーめだ、足りないや。これじゃあバスにも、電車にも乗れないよ?
この辺りに“稼ぎ所”は無いし、他の事をしようにも、これじゃあね……やれやれ。

【彼女が生業を続ける上で必要な諸経費、それと対比して、掌に握られた紙幣の額面、合計金額は余りにも少なすぎた】
【溜め息を吐いて視線を横、闇の隙間から零れる表の喧騒へと移す、ある意味で己と対極にある世界、それが羨ましくて―――】

【――――そんな自分が、堪らなく嫌になる。】

【抱いた思念を否定するように首を振る、金の長髪が僅かな光を反射して、天幕の星々のように煌めいていた】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 22:01:48.32 ID:COWdyH6AO
>>143

【少し距離が離れているせいか、互いに表情の細かいところまでは読み取れず】
【それでも――威圧的だとか高飛車だとか、そういう雰囲気は感じないだろう】
【もっと何か、よく分からないもの。悪意や善意に別けられない、不思議な感覚を与える気配の人影であった】

へぇ、冒険。それは楽しそうでいいな。
―――今までは、どんなところを冒険して来たんだい?

【面白がるような声と共に、問い掛け】
【それから距離があることに話しにくさでも感じたのだろうか、】
【とん、と、さほど高さがあった訳でもないビルの窓枠から飛び降りると】
【地面に立ち、そのまま足元のオルゴールを拾ってから彼女の問い掛けに頸を傾げた】

音楽が『終わらされる』のを、待っていた

【終わる、ではないのだ。誰かに終わらされるのを待っていたという】
【ならばこの場合は――彼女が終わらせた、ということなのだろうか?】
【オレンジの硝子の向こうにある瞳は剃刀のように薄く鋭利だったが、いま少女に危害を加えようという気配はない】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:06:00.14 ID:CE0OUB+Wo
>>146

【青年の声が聞こえた途端に、エルフの歌声が止む】
【そして臆病な鳥や獣が人間の気配に怯え一目散に逃げ去っていき】
【残ったのは人間を恐れない魔物、狼のようなモノからゴブリン種を中心とする亜妖精の類であった】

【それらにも平時のような凶暴さや敵意はなく】
【ただ来客に対して視線を向けて、興味深げに眺めるだけだった】
【魔物と戦った経験のある者ならば、何処か奇妙な光景にも思えるだろうか】

おや、人間がこのような場所に足を踏み入れるとは珍しいですね。
この森に何か御用でしょうか?

【エルフは、ここで初めて混ざった人間に気がついたのか】
【どこか辿々しい、訛りの入ったゆったりとした口調で彼に語りかける】

【警戒心などではなく、ただの興味から来る質問】
【物珍しい存在へと向けた其れを、視線と共に投げかけた】

【どうやら先程の唄の言語の他に、共通語も扱えるようだ】
【コミュニケーションを取る上では特に問題が生じることもないだろう】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/25(水) 22:09:22.84 ID:fdRuLlvKo
>>144

……ありがとう

じゃあ……俺が……

【次に紡がれるだろう言葉を、少女は覚えているだろうか】
【あの日の夜、草原で教えてくれた―――正義=z

【次の言葉を紡ごうとした時、少女は能力を発動していて】


「おしゃべりタイムは終わりらしいぜ?」

【少年の続きを遮るように、口を開いたのは、左手に持った銃】
【状況が状況な為、口を開かれずにいて、少々暇だったようで】
【うん、と少年は相槌を打つと、右のホルスターからも銃を引き抜いて】


『……あれ何の能力かな?近距離系だとは思うけど……―――来た!』

【独り言のような声が、右の手から聞こえると、少女は走り出していて】

ッ……

【バックステップと共に、左の銃の引き金に手を掛けて、引き金を引いて】
【ぱン――快い音が辺りに響くと、銃口から、少女の足目掛けて実弾が飛んでいく】

【少年の意図は、機動力の低下】
【だが、銃弾の狙いは甘く、距離こそ近いが――】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 22:11:48.24 ID:3cKH/jGo0
>141

…………?

……どうしましたの、少年様?
わたし、悪いことを言っていましたか――?

【矢鱈に疑問符が付くのは、癖でもあるのだけど】
【いきなり泣かれた事に、彼女もすこしだけ面食らったらしい】
【フォローするというよりは、同情を見せつつ寛恕を乞う】
【そんな声色で、彼女はささやくように尋ね――】

 【背側に重ねた手で、慌て気味ながら竜へとサインを送った】
 【信頼を超えた何かは、道理を降りきって意思を伝達】

「………ヴ、ゥ。」

【声もなく承諾した竜は、何かを唱えるように短く唸る】
【すると。巨大な翼膜を雨垂れが流れ落ちるが如く】
【膨大な魔力を孕んだ血が光を放って、数多の線を引き――】

【―――びゅンッ】
【潮風とは違う涼やかさが、一陣吹き抜けて】
【少年の涙を押しやり、乾かす手伝いになろうとするだろう】
【状況を鑑みると、この竜が風を起こしたらしい】
【彼の眼から――何を思っているかは、わかり辛いが】

………うふふ、気に入られていますのね
気が利かせられなくて、申し訳ありませんでしたわ

しかし、今ならおわかりでしょう?
誰も信じられないなんて事は、きっときっと
あるはずがない、あってはいけない事

ですけども、信じる相手は選ぶべきかも知れませんわね?
強い力を持った、揺るぎないものを――

 時に名を知らぬ少年様……「星の国」は、ご存知ですか?

【そして、同じ風に羽根と髪を靡かせる少女は】
【意地の悪い笑みを隠して、人の良さそうな柔らかい貌を作る】
【相手の心に歩み寄る様を見せながら、その実】
【少年の思考を、少しずつ自分の側に引っ張ろうと試みて】
【ただ――最後に付け足された言葉は、些かばかり強引だったかも知れず】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:12:54.05 ID:DbiBtuDjo
>>148

んと、ねっ……『こうえん』とかっ、『おみせ』とかっ、『としょかん』、とかっ。
……でも、いちばんたのしかったのは『みずうみ』かなぁ
あのねっ、ぼうけんすると、どこにでもだれかがいるんだよっ?

【それを見つけるのが、楽しいのだろうか。実際の探索などとは、だいぶ違う】
【けれど少女くらいの歳からすれば、きっとどんな光景でも冒険の連続なのであって】

【やがて、ちょこちょこと歩きながら少しずつ歩み寄ろうとし始め】

………?……おわる、じゃ、ないのっ?
えっと、だから……ミリーがとめちゃった………?

【と、少しだけ不安げに。ミリーというのは、少女の名だろうか】
【懐中電灯を両手で、身体の前で持ち、相手と同じように首を傾げて見せて】
【そうする様子はえらく無防備。おそらく、これまでの冒険で怖い目には会っていないのか】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 22:13:03.97 ID:3cKH/jGo0
//151は>>141様へのレスです!
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 22:14:36.22 ID:3ETqARgvo
>>149
【去った鳥や獣に「おー、悪りぃ」などと悠長な声を掛けて】
【そして残った魔物達が存外落ち着いた様子を見せているのに、些か不思議そうな表情を浮かべ】

…ああ、散歩に理由は要るか?
強いて言えば、残り少ない休暇を満喫してただけさ。
週末が一番忙しくなるだろうからな…困ったもんだ。

【ただ散歩の中で、ふらりとこの場所に辿りついたようだ】
【もっとも、青年の格好は堅気には見えない。傍目に見れば、森に逃げ込んだ犯罪者と取られてしまいそうな】

で、こいつらが存外大人しいのは…あんたの、歌の力だったりすんのかな?

【自身をただ眺めるだけで、威嚇もしない魔物達を視線で指して、そう問い】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:19:03.48 ID:KwynZqKUo
>>150

悪いけど、ここで罰を受けてる暇なんかないの。
来るべき日に甘んじて受けよう、全部全部全部!

だから、今は――――

【きゅい。疾走する少女が手足に纏う球体が、一段光を蓄える】
【もう一段。溜められれば良かったのだろうが、銃弾の速度とは斯くも恐ろしいもので】

【――――ヴ、――ん】
【銃弾は、きれいに命中した。「右の脚に纏った球体部分」、ちょうど其処に】
【……だけども、貫通はせず。攻撃の成果は何故だか「打撲痕」を与えただけだ】

【――少年と二丁の彼らは、「球体に触れた瞬間、銃弾の速度が磨り減った」ことに。気付けるだろうか?】


――――退けッ!!

【威力を落とせたとは言え、命中したことには変わりなし】
【鈍い痛みに眉を顰め――それでも足は止めず。接近が許されたなら】
【牽制の意味合いを込めた、右の拳の一発が。少年の腹あたりに向けて、突き出される】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 22:23:59.06 ID:COWdyH6AO
>>152

【並べられるのは、どれも特別というには程遠い一般的な場所だ】
【しかしこれくらいの――自分の脚で世界を歩けることを覚える年頃の少女には、】
【どれもが様々な色で楽しませてくれる、まさに『冒険』と呼べる時間になるのだろう】

へぇ……確かに、“此処”には私が居た
しかし何処にでも誰かがいる、というのは――決して普通ではないのだよ

【彼女の言葉に中性的な容姿に笑みを浮かべ、唄うように囁くと】
【拾い上げたオルゴールを、なにを思ったか近寄る彼女に差し出しながら】
【不安そうな少女に追い討ちをかけるよう、小さく一度頷いた】

そうだよ、これはキミが来たから止まった。対話という物語の“先”を始める為にね
――まぁ、不安がることはないよ。決して壊れた訳ではないのだから。ねぇ、ミリー

【柔らかく名前を囁く声は、不可思議な韻律で耳を擽るだろう】
【「廻してごらん」、と。差し出したオルゴール――確かに、ネジを廻せばもう一度キラキラ星を歌いだす】
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:24:20.68 ID:CE0OUB+Wo
>>154

なるほど、人間達はいつも忙しそうですね。
聞いた話によれば、人は仕事というものにいつも追われていて
日々心身を磨り減らしているとか……。

【森に吹く風の様に、時間を遅く感じるような喋り方】
【感情を隠すこと無く、労りの心を言葉に込めて青年に語りかける】

いいえ、私の歌には特別な力なんてありませんよ。
生きるために必要な以上の殺生はせず、争う必要がなければ争わない。
それが無益な血を流すだけだと、皆判っているだけです。

【傍にいたゴブリンの頭をそっと撫でながら、エルフは静かに語る】
【これが彼らこの森の住民の生き方なのだろう】
【自然の摂理に則り、「欲」を最低限度に抑えた、人間の世界とは隔絶された考え方であった】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:26:12.86 ID:KpSHz6SSO
>>151

うぅ……
うわぁぁぁ………

【本格的に泣きだしてしまう】
【彼女の台詞はまるで聞こえていない】

【その刹那、竜が起こした突風】

ぅぇ……?

【突風が少年の涙を押しやる】

ぁ……すみません……
ちょっと、嫌な事思い出しちゃって……

…そう、ですね……
そんなの、あっちゃいけない……

……星の、国……?
……さあ……行った事があるかも知れないですけど、どこがそこかは……
…そこが、何か……?
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 22:26:13.42 ID:vuUA/WvIo
>>147

【そんな女性に、路地裏から小柄な人影が近づいてくる】
【いや、近づいてくるというよりかは、偶然通りかかったという表現が正しい】

……稼ぎどころなんて、幾らでもあると思う。
真っ当なやり方でも……汚い、やり方でも。

【どうやらこの少女は地獄耳のようで】
【女性の独り言に反応して、声をかける】

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

最前者は難しいし、後者はお勧めしないけど…………ね。

【冷たい瞳を持つ無表情の少女。路地裏にいることもあり、一般人には見えないかもしれない】

/未だいらっしゃいますか?
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 22:30:02.69 ID:YQbYfpsK0
>>145

【少女の叫び。鼓膜を震わせ、未だ記憶で反響を続けるそれが、胸を締め付ける想いだった】
【少女の手にした刃を、禍々しく感じた。彼女の浮かべている感情も相まって、恐ろしく、比例して、辛く思った】

(……憎悪は、……機関が、最も欲しい感情)
(……。だとしたら……彼女は、……機関にとって……)

……。それは、

正しい事

【機関員は、伏すべき存在なのだろうと考えた。濁りの無い想いに、淀みの無い憎悪を植え付ける】
【願うならば、負けた瞬間に。塵も遺さず燃やして欲しいと頼みたかった。無様な枯木など、美しい炎で、昇華すればいい】
【機関員なのに、虫の良い事を考える自分に、吐気がする。生きてはいけない。本当に、殺されるべき異形】

……華=c…

【ぽつり。心を伝って、放った単語は、彼女を想起させるものだった。紅く、熱を帯びた、劫火の華】
【緊迫感で薄らいで行く思考の中、橙の瞳に、此方へ接近して来る、紅色の少女の姿が見えた】


……ッ!

【体が裂ける自分の想像が頭を過ぎり、 脇腹の前に、右手の刀を持って行き、向かって来る野太刀を防御しようとするだろう】
【咄嗟の行動なので、そのまま押し弾く事も可能だろう】
【防御が成功した場合、異形の体が、少女に肉薄しようとするかもしれない】
【少女に体当たりをし掛ける気のようだが、そこまで成功する事は、難しい】
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/25(水) 22:37:27.67 ID:fdRuLlvKo
>>155

「『―――!?」』

(『念動力的な何か?質量は持ってない、でも銃弾の速度が落ちた……』)


【驚愕の表情こそは見せないが、文章に出来ない言葉で、銃の驚きは少女にも伝わるだろう】
【銃弾は狙い通りにはならなかったが、球体に対する注意は一層深くなり】
【球体の正体にこそ気づけずにいるが、ヒントを得たことは確かで】



―――退かないッ!

【強く言葉を発するが、接近を許し、右の拳が腹に向かう】
【体を捻り、拳は腹を掠り、対したダメージにはならない】

「っ……馬鹿!」


【――ただし、今少年は右の脇腹を少女の方向に向ける形】
【隙が出来たのは間違い無く、牽制としての攻撃は成功しただろう――】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 22:37:43.01 ID:3ETqARgvo
>>157
ああ、働きアリより忙しいかも知れねーな。
心身擦り減らしすぎて、そろそろ無感覚なんじゃねーかと思えてくるさ。

―――――仕事の内容によっちゃぁ、尚更。

【穏やかなエルフの言葉に、赤い瞳を柔らかく細めて青年はそう応え】
【大鎌を携える彼が言う“仕事”、それはきっと穏やかなものではあるまい】

…成程な、それがこの森の在り方か。
まだ、世界にはこんな場所が残ってたんだな。

【そう言って、一度大きく息を吸い込む】
【歩き慣れた路地裏の、灰色の大気を嗅ぎ慣れた肺腑が、洗われるような感覚を覚え】
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:37:51.80 ID:DbiBtuDjo
>>156

そう……なのっ………?

……でもっ、ぼうけんはふつうじゃつまらないよっ
だからね、ミリーはらっきーでよかったなーっておもう……ん、だけど。

【ちょっとだけ、自信は無さそうに。加えて、相手の頷きが勢いを削いで】
【だから言葉尻は少々下がっているのだが、オルゴールを差し出されると表情を変え】
【懐中電灯を背のリュックに吊り下げ、空いた両手で受け取って、ネジをカチリ、かちり。】

【そうすれば音が流れ出すわけで―――不思議そうだった表情は、安堵と喜楽のそれに変わり】

………いいなぁ、ミリーもこういうの、ほしいかも。

あ、えっと……あのあの、『たいわ』って、おはなしのことっ?
でも、だったらきっと、ミリーとおはなししてもつまらないかもしれないよ?

【耳を傾けると、意識まで。ついつい聞き入ってしまいそうになったが、名を呼ばれて】
【いやな感じではない、その感覚―――なんだか、わかりにくい相手】
【けれどやっぱり興味は引かれているようで、自己を否定しながらも、言葉は紡ぐ。】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 22:39:31.40 ID:GE3NhfSGo
>>160
ラアアアアアアアアッ!!!


【獣のように、狂乱し、刃を振るう少女】
【その、野太刀を、貴女に止められて。ぎ、り、ぎ、り、と歯を砕かんばかりに噛み締めて、力を込めていく、が】
【直後、その隙を、体当たりによって、当てられて、崩されて】

……ッ!!

【ダンッ!地面を踏み、態勢を整えようとする、が】

【がく、がく、と足に震えが有るのが、視えるだろうか】
【よく見れば、彼女が手負いであることが分かるだろう】
【皮膚の一部が、灰に成るように、崩れ落ちているのだ】

――――動けッ!!

【轟、彼女の髪が、焔へと変じて、無理矢理にその歩みを進めさせた】

……ぐ、ゥッ!!

【顔には、苦悶が】
【動かない体を、無理矢理に動かしているのだ、無理もない】

ガァァッ!!

【髪を振り乱し、駆ける少女は、腕を振りかぶった】

ダァッ!!

【即ち、打撃≠ナある】
【刀を持たぬ、右腕が掌底の形をつくり、相手の鳩尾へと襲いかかっていくだろう】
【虚を突く動き。ああ哀しいかな、どこまで狂おうと、彼女は武人であった、武は、獣となっても、残っていた】
【しかし、足が、全ての骨子である足が、崩れているこの身。打撃は、平時のそれよりも、幾分か低いと言えるだろう】
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/25(水) 22:43:28.66 ID:92+TTdMYo
>>159

「……え?」

【気付けばそこに居た、一歩ずつ、こちらへ。かぶりを振り、周囲への注意が滞っていた瞬間の、出来事】
【その少女が口にする言葉が自身へ向けられた物だと気付くのに少々の時間を要し、その間半開きになる口と、間抜けな眼】
【奇怪、そう形容して差し支え無いだろうその姿、少なくとも“普通”ではない。札束を持たない片手が、反射的に腰のホルスターへと添えられた】


そう、だよね。お金なんて、それこそ何処でも手に入る。
でも、無理なんだ、私、なんて言うか、さ?

【苦い笑みを浮かべながら、少女の言葉をはぐらかすような返答を、少し強張った声で発する】
【それは恐怖故の、緊張。引き攣った顔の筋肉を必死に弛緩させつつ、壁に預けていた背中を浮かせた】


話かけてくれたって事は、何かあったりする、のかな……?
それこそ誰の迷惑にもならないお嬢ちゃんの言う最善策、お金稼ぎの、方法。

【一抹の期待も無かったと言えば、嘘になる。それでも、まさかこの少女が彼女を“幸福”へ導いてくれる訳があるまい】
【そう考えつつも極力柔和な笑みを浮かべて、少女へと問うた。未だに抜けきらない緊張が、その表情を固くさせているかもしれない】

/はい、おりますー よろしくお願いしますっ
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 22:48:11.83 ID:3cKH/jGo0
>>158

ふむ……名前も聞いたことがないとは、驚きましたわ
龍の里にでもずぅっと居たなら、仕方ないのかも知れませんけど……と、脱線ですわね

……わたしの美声を聞いている分には、よいと思うのですけど
話が長すぎては良くないと言いますから、簡潔に話しますわ
食物に賞味期限があるのと、同じように――

【この人物の「簡潔」を、宛にしない方がいい】
【自分で美声と言ってしまうくらいの、螺子が緩い少女だから――】
【ただ、少し低いけども耳触りの良い声ではある】

星の国は、貧民が賎民とされ、虐げられる国ですわ
他国を遥かに凌駕する技術力がありながら、心はさっぱり進歩していない
――あなたの記憶の中の人間と、同じように……かも知れませんわね?

貧しいから、罪を犯さずに生きられなかった者も
貧しさ故に、生きることすら許されなかった者も居る
そして彼らに、国家と世界の「正義」は――手を貸さずにいましたの

そう。正義の類のものは、得てして既存の平和に迎合しますわ
それが如何な土台の――どれほどの無辜の人柱の上に立ったものだとしても!!
嗚呼、彼らはどれほど、未開の心を孕む蛮族と違うのだろうか!

しかし……生まれが違うからと蔑まれることを、
我慢なんて、出来ませんわよね?

【そんな少女の声に、僅かばかり怨嗟らしいものが混じった】
【語られた内容は、実際の国情とそう剥離しては居らず】
【「正義」と言う言葉を、実情に半ば即した形で否定して】
【これまでに少年が出会った「だろう」出来事と、内容を繋ぎあわせた】

 【足りない説得力に肉をつけるための、詭弁だ、しかし】
 【相手の心と知識の隙間に忍び寄るような方法は、詭弁に虚像をまとわせてくれる】
 【含まれた感情まで、計算かは分からないけど――】
 
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:48:42.57 ID:KwynZqKUo
>>161

【当たった拳は、可もなく不可もなく】
【言ってしまえば、一般人に殴られた程度のダメージしかなくて】
【……しかし、そこで終わるのだろうか?】

――――≪ 情熱の 、

【少年は、思い出すべきなのだ。銃弾の速度が磨り減っていく様を】
【まるで、「拒絶する力」が働いたかのように、球体に当たった途端に減速した――】


 セラフィ・ナックル ≫ ――――!!


【脇腹に当たった拳を、少女はすぐに退かせようとはせず】
【「その場に押しとどめて」、「球体」を「爆発させる」――】

 【――たねあかし。「球体」の正体、それは「斥力のカタマリ」】
 【触れた物を反発し、吹き飛ばす力を持っているそれを、発破したのだ】
 【まともに食らったのならば、少年の身体は軽く後方に吹っ飛ぶことになるだろう】

【少年が拳に纏った球体に警戒し、当たった直後に距離を取ろうとしたなら】
【「幸運にも」その力の波には、翻弄されないはずだ】


//ごめんなさい、遅れてしまった分際で言うのもアレなんですけども
//今日のところも持ち越し、お願いできますでしょうか……眠気で頭が回ってないのです
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/25(水) 22:50:39.89 ID:LgMIVHR40
【路地裏】

【腿ほどまで届く烏羽色の髪を、右で小さくサイドテールに結って】
【残りは全て、ストレート。下ろした髪には無数の鈴を結び付けていて】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いた、黒尽くめな少女が】

…………ご馳走さま。

【なんて、緩く笑みながら視線を向けるのは、足元の何かで】
【その足元の何か、は。路地裏を見やれば十分で一人は見つけられそうな、量産型不良(A)】
【チェーンを数本ぶら下げた財布を右手で持ちながら、逃げるつもりも無いのか、その場に棒立ち】
【暗い中に響く鈴の音はきっと目立つ、と思う】
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 22:50:59.94 ID:COWdyH6AO
>>163

あぁ、そうだろう。確かにキミは幸運だ
会話し、触れ合い、関係を作る。それは言語を持つキミ達に与えられた権利の一つだ
普通ではないが、悪いことではない。そこを間違えてはいけないよ
キミが出会った者達は、キミと関係を作る為に其処に居たのだからね

【回りくどい言い方を好むタイプなのだろうか】
【詩でも読むように流々と言葉を流しながらも、オルゴールを預けると手を戻して】
【転がるように表情を変える、可愛らしくも素直な姿に対して】
【目立った反応はなかったものの、羨むような言葉に小さく笑みを浮かべ】

なら、それはあげよう。私の手元にあるよりは、よほど楽しいだろうからね

【と、あっさり譲渡を選択した】

つまらない、なんてことはないよ
もう既にこの段階で私は楽しんでいるからね。さぁ、ミリー。お話しようか。今までの冒険を、聞かせてくれないか?

【己を否定する子供に、大丈夫だよと安心させる“ような”言葉を投げかける】
【悪意はない。それは間違いないが、善意すらない。ただ、興味があるだけ】
【ミリーという、自分ではない存在の物語が聞きたくて――そう、簡単に促した】
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:54:06.75 ID:CE0OUB+Wo
>>162

ご苦労様です。
森に生きる私には貴方の苦しみは分かりませんが
想像のつかないような濃密な時間を過ごしていらしたのだということは察せられます。

【整った顔立ちをゆったりと緩めて、彼に微笑みかけながら告げる】
【彼の「仕事」が血の匂いを含むものであることは、世間を知らぬエルフでも想像がつく】
【しかし、今の彼から敵意を感じないためか、それを警戒に結びつける様子はない】

私が生まれた時代に比べて、随分と減ってしまいましたが
未だ人の手も届かず、自然のままに暮らす領域はまだまだ多く在ることでしょう。
ただ、静かに時を刻む私たちの姿は、短き時を駆ける貴方達には写りづらい。
人の生き方と、自然の育み方には違いがありすぎて、互いに対して盲目になりがちなのですね。

【謳うような声色で、自身の考えを語る】
【無用な争いや、人間が日々繰り広げる戦争とは離れた自然の光景は】
【刹那の時を生きる者の目には止まりづらいものなのだ、と】

ですが、私は興味もあります。
人間という、この世界に於いて尤も繁栄した種族について。
よろしければ聞かせてくださいませんか?貴方達のことを。

何でも構いません。貴方の事でも、森の外の世界のことでも。
どんなことでも、きっと私にとっては大切な知識になるでしょうから。

【エルフは青年に訊ねる】
【人間という、近くも遠い種族のことを】
【その興味とは如何なる理由から来るものか、特に、深い意味は含んでいないのかも知れない】
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 22:59:25.93 ID:vuUA/WvIo
>>165

……言っておくけど、敵意はないから。
貴方から手を出さなければ……だけど。

【女性が警戒しているのを感じ取ったのか、両手を上げてアピールする】
【「能力者」という可能性もあるが、これで直ぐには銃を抜けない】
【殺気などといったものは無いし、実際に戦意は少女のゼロである】
【ただそれでも、少女は愛想が欠片もなく、無表情のままであり。緊張が抜けないかもしれず】

…………どうして?

【はぐらかした返答とかそんな事は気にせず、空気も読まず】
【キョトンと首を傾げて問いかける】
【疑問に思ったら、質問せずにはいられない性格のようで】

そんなおいしい話があったら、教えずに私がやる…………。
組織に協力するとか、ギルドとか……幾つか、思いつきはするけど……。
……そんな簡単にお金を稼げたら、誰も苦労はしない。

【残念ながら、この少女はおいしい話を持ってはいないようで】
【話しかけた理由も深いものではなく、「何となく」とかそんな感じである】
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/25(水) 22:59:49.23 ID:nYPFO/Jp0
【――街】
【噴水のある広場の片隅にぽつんと置いてあるベンチに、誰かがひとりぼっちで座っていた】

……≪R.I.P.≫が終わって、しばらく経って……今度は昼の国かぁ。
全く。浜の真砂は尽きるともってヤツだね、本当に――。

でも、ボクが知る限りだいぶん世代交代があった感じがするかな? 正義組織も、悪のメンバーも……。

【傍らに置いた新聞に所在なさげに視線を向けながら、ぼんやりとそんな事を呟いている少年は】
【灰色をした大きめのキャスケット帽を目深に被った、真っ黒なコートとタイトなジーンズを身に着けていて】
【見る人間に中性的な印象を与える人物であるが――その一人称から鑑みるに、おそらくは「男」なのだろう】
【……ちなみに、髪の色は金、瞳は青色をしているのだが、この夜闇の中でまともに判別するのは難しいか】

【ふぅ、と。彼はちいさなため息を寒空に浮かべると、膝の上に置いていた袋の中に手を伸ばして】

……まあ、安心とは言えないご時勢だけど、きっとなんとか生きていけるんじゃないかな。
はむ、っ。

【串団子を一本取り出せば、一口。なんとも幸せそうな表情を口許に浮かべながら、彼はそれを食すのであった】
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 23:00:36.49 ID:YQbYfpsK0
>>164

【体当たりが成功し、安堵が生まれた心情。その最中に、少女の手負いの肌が見えた】
【動揺する。同時に、少女の行動しようとする執念を感じた。生まれた感情は、明白なものだった】
【戦人の前に対峙する、小さな子供。 恐怖】

う゛……ッ!

【その瞬間、思考が一気に現実へ引き戻される。 少女の、打撃を受けた】
【鳩尾から、一気に体を駆け巡る痛覚。胃の中に手を突っ込まれ、かき回された様なイメージが浮かんだ】
【剣術と体術。現時点で判明した少女の攻撃手段を、霞の掛かった思考で認識する。同時に、自分の体の力が、一気に抜けて行くのが判った】

【異形自身は、あまり頑丈では無いのだろう。一瞬、赤と黒の体がふらつき、反撃出来ない事が分かるだろう】
【完全な隙。近距離の今ならば、少女の追撃を受ける】
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 23:06:52.86 ID:GE3NhfSGo
>>173
お前ら、は……ッ!!やってはならないことをしたッ!!

【叫びながら、少女は貴女の胸ぐらを掴み上げる筈だ】
【殺意と復讐の心に、歪み、本来の光を失った双眸は、貴女を射ぬくようで】

私の身内を、あの、優しい子をッ!!
どうして――どうしてッ!!ゼーロを返してくれよッ!!

【ぎりぎり、と握りしめる腕は高熱で、貴女の肌を、じりじりと焼く程に、熱いだろう】

どうすればいいんだよッ!!
復讐が間違っている事、なんかッ!!分かっているんだ、でもッ!!

でも、私は、こうするしかないんだッ!!

【彼女の瞳にあった、躊躇いの正体に、気づくだろうか】
【野太刀を、からから、と落とし、少女はそれでも、崩れる皮膚を零しながら、左腕を振りかぶっていく】
【流れる涙は、流れる側から蒸発していった】
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/25(水) 23:08:49.44 ID:fdRuLlvKo
>>167

(来ない?―――なら!)

【左手からの声で、何らかの攻撃が来ると直感した】
【だが、少女に攻撃をするような行動は見られず、右手の銃で少女を振り払おうと手を上げた瞬間――】


―――うッ!?


【球体に拒絶されて、少年は少女の狙い通り後方に吹っ飛んで】
【転倒こそしなかったものも、球体の正体に頭を回すが、ワケ等分からず】

「お、おいアレか、サイコキネシス的な奴か……?」
(『銃弾を遅くさせたから、磁力か何かだと思ってたけど……違う……』)
(『サイコキネシスでもないし……じゃあ、斥力……?』)


【先程まで、球体の正体に頭を回していた右手の銃】
【少女の攻撃により、ヒントを得た右手の銃は、答えに辿り着いたようで】

『多分、能力は――』

【右手からの助言を遮ったのは、左手からの銃声】

【能力に手足が関係してるとすれば、手足の自由さえ利かせなくすれば良いだろう】
【そんな思考からか、少年は左の銃口を少女の右肩目掛けて、今、引き金を引いた――】


/了解しました。ではまた詳しいことは舞台裏で
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 23:08:49.44 ID:KpSHz6SSO
>>166

………

【黙って彼女の話を聞く】

えーと…すみません、それってつまり、
「今の正義は腐ってる」
って事で良いんですか?
僕、そんなに頭良くないんで……合ってますよね?

【見事に要約】

実は僕、Justiceの本拠地に住まわせてもらってるんですけど……
困ってる人を助けるのがJusticeって聞いてたんですけど……
さっきの話と、なんかズレてるような……
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 23:10:54.74 ID:DbiBtuDjo
>>169

んー………、わかった、のかなっ……?
だれかと会っておはなしするのは、いいこと……ぇ、あっ?

【自分で自分に、疑問符が付く。そうなる程度に、難しい】
【けれど、少女なりに考えて、答えを出して、それを聞いて】
【そうしたときに、「あげる」と言われ、割とビックリ、驚いて。】

【けれど、何度かオルゴールと相手を見やるうちに、笑みが見え】
【『いいの?』と尋ねると、更に続く言葉から少しばかり頭を捻る。】


【さて物語。読んだり聞いたりするのは好きだが、語るというのは初めてだ】
【なら、どうするのか。単純に、あったことを話せばいいのかな、と】
【少女はそう考えて、前置きに『ママがしごとでかえってこない』旨を告げ】

―――それでねっ、ミリーはわるいこだから、いろんなところにぼうけんにいくのっ!
そこにはねっ、ねこさんがいたり、やさしいおねーちゃんがいたりするんだっ

このあいだもねっ、ゼーロおねーちゃんとおともだちになって――――。

【ダーツを、教えてもらったと。そう言いながらリュックを下ろして、持ち抱え】
【やがて色々と詰まった中から、普通の物よりも細いダーツの矢を取り出して見せる】

【――大筋は、省くが。彼女、ミリーは今まで幸いにも、良い人にばかり会ってきたようで】
【ぬいぐるみだとか、お守り、ブレスレット、様々なものをもらったり】
【或いは本を取ってもらうだとか、頭を撫でてもらうだとか、ともだちになったりだとか】
【そんな平和で日常的な事があったのだ、と、楽しげに語って見せて】

【そして最後に、小さな片手でなんとか持っていたオルゴールに意識が向いて】

――――、―――……あのねっ、あなたはおにーちゃん?おねーちゃん?
おなまえは、なんていうのっ?………おともだちに、なってくれるっ?

【その持ち主へ、優しい物語の一部になってくれないかと問うてみて。】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 23:13:52.48 ID:QFv/u3wJo
>>172

添うならば 浜の真砂の 尽きるまで
呆け惚気の 種は尽きまじ

……なぁんて、ね。辞世の句も不景気な話も、こんなふうにしちゃうとさ
何だか、少し色が付いて鮮やかに見えたりしないかな……そう思わない?

【独り言の呟きを拾って、即興の歌の題材にして】
【評論が欲しいという訳では無さそうだが、同調は欲しいのか】
【挨拶より先、問いかけつつ、ベンチへと近づいてくる者が一人居た】

【小袖の帯は前で結んで、その上に帯を締めないで色振袖を重ねて】
【腰までの白髪は結いもせず、伸びる侭にして簪一つ】
【和装に似合わず足元は靴を履き、首飾りを下げて】
【肩と首周りを半分ほどは肌蹴させたその人物は、ベンチの直ぐ傍で立ち止まる事だろう】

こんばんは。世界情勢と甘味……華と団子、どちらがお好み?

【目も口元も総動員しての、大袈裟では無いが精一杯の笑み】
【軽い口調で、放り出すように問いかけた】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/25(水) 23:21:20.64 ID:92+TTdMYo
>>171

あ、ごめんごめん……この辺、結構物騒だしね。
別にお嬢ちゃんが嫌だって訳じゃないんだよ?やっぱり―――

【―――――怖いから】

―――ううん、何でもないんだ、仕事もただ何となく、やる気が無いだけ。
暖かくなってくると、どうしてもこうなっちゃうんだよね―――お嬢ちゃんは、そんな事無いのかな?

【出掛けた言葉を飲み込んで、少女の問い共々にはぐらかす】
【明らかな動揺の色を表情に投影しながら、わざとらしく顔の前で手を振ってみせる】
【その際に手は必然的に銃から離れて、動作を終えた後も、少女の言葉を信じ、添えるような仕草は見せなかった】


だよねぇ……やっぱり、そうなるよねぇ……ちょいと訳ありで、組織とかは無理だし……じゃあさ。
お嬢ちゃんはお金、持ってたりする?や、別にふんだくろうなんて魂胆じゃないよ?

ただ、“こういうの”に興味、あるかなぁ……なんて、思ってみたりして。

【矢張りか、肩を落とす。期待していなかっただけ幾分かマシだったが、それでも心に浮き上がる、失意の色】
【人との関わり合いが、怖い。件の行動と言動の理由であり、人の明確な意思を持って動く組織は女にとって畏怖の対象だった】
【誤魔化し、切り返すようにウェストポーチのジッパーを引っ張り、その中身を露にさせる】

【暗がりでも確かに認識できる金銀の輝き、小さな円盤を象るそれは、硬貨だろうか】
【提示する商品の価値を理解できない訳ではあるまい、女の仕草は、妙な矛盾を抱えていた】
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/25(水) 23:22:35.60 ID:nYPFO/Jp0
>>178

んー……? ハイク≠チて奴かな、櫻の国の文化の。
ボクは残念ながら見ての通りの西洋人でね、あんまり趣深いことはいえないけど……。

……ま、永遠に一緒にいられるってのは、凄く良いことなんじゃないかな?

【ふと。彼は現れた人物に視線を向けて。即興の詩に、分からないながらも≠ニ言いながら賛辞を捧げた】
【こんばんは、隣へどうぞ。そんな意図を込めてか、彼は新聞紙を自分の手元へと引き寄せ、小さく頭を下げる】

【……この少年から、敵意や魔力を感じる事は難しいだろう。何故だか、うさんくさくは思えるのだが】

それは……どっちともいえないなぁ?
野球とチェスのどちらも好きっていうのは、別におかしくないだろう?

【彼は、あくまで軽い口調でそう返す。先ほどの呟きから考えて、世界を軽視しているのか、或いは――】
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/25(水) 23:27:55.83 ID:3ETqARgvo
>>170
【エルフの語る言葉に、一言「その通り」と告げて。彼にしては珍しく、長々とした返答は返さなかった】
【それはエルフの言葉が何よりも的を得ていて、余計な言葉を付け足す必要がなかったからか】
【はたまた、彼という“俗世の存在”の言葉で、この自然の穏やかな空気を濁す事を疎んだのか】

…ん、俺と俺がいる世界の話でもするか。

【右肩に背負っていた大鎌を地にすとんと下ろして、それの柄に重心を掛ける様に立ち】
【得物をこれ以外に持たない青年にとって、この行為は相手への油断、というよりも信頼を表す行動】

俺はウェスカ・クルーガー。別段何の能力も持ってない、ただの人間。
唯一持ってると言えば、山のように抱えた仕事と、この大鎌と、そして唯一無二の親友だ。
その3つで俺は生きてる。

んで、俺が生きてる世界は争いだらけだ。
木の代わりに無機質なビルが立ち並んで、灰色の森を形成して。
その森の中を、強そうな誰かの指示通りに縫って、邪魔なものにぶち当たったら斬り倒す。

面白いと思える事なんて、誰かと出会って、こうやって話をする事位じゃねーかな。
まぁ、話だけじゃ済まなくて、殴り合いしてやっと落ち着いたりもするんだけどさ。
相手はサイボーグとか、人間辞めた奴とか、死んでる奴とか…所謂“能力者”だな。

【そこまで話して。青年はふぅ、と一息つき】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 23:28:02.71 ID:COWdyH6AO
>>177

あぁ、それはとてもいいことだ――

【――だか、間違えてはいけない】
【出会いの数だけ、キミは無垢で真っ白なそのキャンパスを汚してみろと他人に無防備な状態で差し出しているのだから】

【もっとも、興味があるかないかで聞かれたならば「ない」と答える案件だ】
【どちらに転ぼうと自分に関わることはないだろう――今は、まだ】
【故に利害も善悪もなく、この存在は言葉の筆で彼女に自分の色を混ぜていく】
【今まで彼女が出会ってきた者たちが、その胸で“物語”として共にいるのと同じように】

【オルゴールに関しては、もう何も言わなかった】
【もう一度尋ねられれば小さく頷くだけで、それをどうするかは彼女の自由だ】


―――……へぇ

【相槌を繰り返すばかりで、何か言おうとはしない】
【けれど声は楽しそうに笑みが滲み、それなりに面白がっているようでもあった】
【ミリー。幸せな子供。少しばかり虐めてあげよう、なんてことは考えず、しかし】
【『今目の前で自分と話している者がテロリストの統率者』など、夢にも思っていないだろう少女が】
【その優しく綴られた手書きの物語に混じれと頼んだ時は――それこそ、本当に可笑しかった】

私に性別という概念はないな。だから、どちらとも言えないのだよ
名前はクニャージ、ただの誤植だ。

……私と、“お友達”になりたいかい?

【だから、繰り返してやった】
【彼女は――なんとなくだが、悪魔と契約するような錯覚に陥るかもしれない】
【勿論、なんでもないただの確認だ。だが、囁くその言葉と、声は。物語の中の悪い人のような雰囲気が――あって】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 23:29:05.68 ID:3cKH/jGo0
>>176

……ええ、合っていますわ
そして、ズレてなどは居ませんの

【これもまた、予想外だった】
【しかし――彼女にとり、不都合とは思われない】
【遅かれ早かれ、説明することになる「叩き台」を】
【向こうから、持って来てくれたのだから】

 【単純な頭の回りは悪くないし、蛇のように小狡いし、騎士としても優秀】
 【弱点は、自分の弱みになかなか気付けない事――】

「万民を救う」―――と。
言葉にするだけなら、それこそ幾らでも出来るでしょう?
確かに彼らの本拠地は、外形からすれば数十人は寝泊りできますわ
路頭に迷った人間を暫く置いておく事は、造作も無いことですものね?
「悪」と呼ばれる輩を叩く事も、忘れずに行われているようですけども――


 では、星の国の迷える民のためにJusticeが何をされましたの?
 世界の秩序を保つため、彼らが行政の何かを変えましたの?


正義を名乗る組織は、後手に回る事しか出来なかった
力が足りないだけでなく、世界を常に「守り続ける」という発想がない
せいぜい、テロが起き「た」時に動く、惰性による迎撃集団
有ったとしても、実践しない限りは腕力のある代りに、
法的な力のない警察官――蛮勇の自警団に過ぎませんこと?

本当の困窮から、彼らを救うには。
もっと大きな、それでいて――闇の中に、食い込む事のできる組織が必要ですの
長期的には、国家を「治療」できるほどの力が……

ああ、あなたの涙は自分の為にだけ流すものなのかしら?
そうでないなら、もう少し話を聞いて頂きたく存じます

【ギリギリまで、「機関」の名前は出さない】
【時に情に訴えて。それでいて相手が返答に理を詰めようとすると、粗が出るように】
【少年の頭がパンクしかねない程に、単純な話を膨らませる】
【笑みを一時的に掻き消し、意気の発揚した語調――】

【龍の瞳も、少年を真っ直ぐ見つめて】
【果たして。彼らの語る正義は、「正義」では無いのか――?】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 23:31:50.27 ID:QFv/u3wJo
>>180

こっちは短歌≠セね、俳句とは少し違う
季節を歌う必要はない、下の句が必要……まあ、些細な違いさ
形式なんて、内の意味と比べたら軽いものだからね

ところで、「永遠に一緒」と誓ったカップルの何割が、一年以内に破局するか
そういうのを調べてみたら、とても面白い事になるとは思わない?

【呆けて惚気るような類の人間が、正気に返ったらどうなるかなど、さも愉快気に】
【喉の奥からくすくすと笑い声をあげながらも、ベンチに空いた空間に腰を下ろす】
【両膝をくっと寄せて、その上に両手を重ねる、幅を取らない座り方を確保して】

野球もチェスも華≠カゃないか、どちらも好きでおかしくないよ
だけど……そうだね、例えが悪かったかもしれない
世界情勢は華≠カゃない、十分に実がある事だから

どの記事?随分と上の空に見えたけど……そんな面白い記事、あるのかな?

【ひょいと体を傾け、首を伸ばして、新聞の紙面を覗き込もうとする】
【何か、目を引く記事が有るかどうか。それが見たいというのだろう】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 23:32:51.44 ID:bUOP0prJo
【どこぞの森の中】
【樹々の侵食が少ないちょっとした広場のようになっている場所で】
【一人の少年が奮闘の声を上げていた】

くのやろう……っ!このっ!このおっ!!

【新雪のような白い髪を揺らし、深い緑色に染まった瞳を見開きながら】
【腰のベルト、右側に下げた妖しい魔翌力を放つ黒鞘の刀をああでもないこうでもないと引き抜こうと】
【普通の五体満足の人間ならば刀を引き抜くのは容易なのだろうが少年の右腕は二の腕から先が不在で】
【故に刀を引き抜くという行為事態が非常に難儀】

こうっ!身体を捻ってだなあ……!ああもうくっそ引っかかる!

【奮闘し続ける少年の姿をあざ笑うように服の右袖が風でパタパタと揺らめく】
【片手だけの抜刀は以外と難しいもので鞘の内部と刀身とが引っ掛かってするりと抜けず】
【戦闘訓練をするという本来の目的を果たせず少年のイライラは募るばかりであった】

いやもうぜってーにこの状態で引き抜いてやる、妥協したら負けだ負けなんだっ!

【夜の森で身体を捻りながらブツブツとそんな事を言っている姿は正に】
【「ちょっとアレな人」というに相応しく、というか不審者そのもの】
【少年も自分の今の姿を客観的に理解しているがどうせこんな時間にこんな場所に――――】
【自分以外の誰かが居るはずもないだろうと人目を気にする事をやめているのだった】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 23:37:39.95 ID:vuUA/WvIo
>>179

……警戒するのは、正しい反応だからいいわ。
命を落としたら、元も子もないし……石橋を叩いて渡っても、損はないから。

【女性の過剰な反応はただ警戒しているだけだと、少女は受け取った】
【そのため女性が銃から手を離しても、両手をあげ続けている】

無い、けど……。
……仕事へのやる気なら…………いつも、無い。

【林檎色の瞳で、女性の瞳を真っ直ぐに見つめる。ジーッと】
【空気を読むのが苦手な少女】
【少しでも相手の感情を読もうとしたことから生まれた癖だ】

一応、それなりには持って……──

───……なに、それ?

【提示した硬貨の正体はわからないし、価値も全く分からない】
【けれど、この少女の外見は小学生ほどで】
【クールな心の底にある子供心が引き出されたのか、其れに興味を持ったようだ】
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 23:37:54.84 ID:YQbYfpsK0
>>174

【掴まれ、聞いた言葉に、驚愕した】
【最近、ゼーロという人物が、同じ組織に、自身と同じ支部に加入した情報を知っていた】
【皮膚を焦がす熱の痛み。それも、気にならなくなるほどに。情報が繋がり始め、思い浮かべた推測に、意識が覚醒して行く】

(……。そうか、……)

【少女が向ける紅の双眸は、殺意と復讐に彩られている。それでも、それが間違っていることだと、少女は確かに知っていた】
【少女の表情に、ふと、自分の姿を重ねた。 自分にも、機関に、取り返したい友の影がある】
【第一声は、】

……。復讐を……生むのが。……カノッサ機関

【其れが、仕方の無い事だと。挑発している様にも聞こえる言葉を、少女に掛けるだろう】
【だが、諦めて欲しいという意思表示では無かった。それは、異形が続けた言葉に込められる】

【確かに、感じていたものがあった】
【少女の中で。決して冷え切らず、熱く灯し続ける炎】

……。……取り返して欲しい
……大切な人と。……また、笑って欲しい

大切な人を奪った機関(ばしょ)に、負けないで

【初対面なのに、ましてや、機関員なのに。そんな事を言われて、馬鹿馬鹿しく感じてしまうかもしれないと思考する】
【それでも、少女が。復讐を抱いたまま、生きていくことは、いけない事だと感じていた。 伝え、死んでも、後悔は無かった】
【振り被られた左腕を、視界に納める。痛みに対する恐怖で、僅かに歪めた表情を見せ、異形は瞳を閉じるだろう】
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 23:40:11.62 ID:KpSHz6SSO
>>183

えーと…つまり、えーと……?

【少年の頭上にハテナがたくさん出現】
【理解しようとするが、何をどう考えれば良いのか分からない】

……何言ってんのか分かんない……
もっと分かりやすく……

【頭を抱えてうずくまってしまう】
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/25(水) 23:41:56.69 ID:nYPFO/Jp0
>>184

へー、そんな違いが……。あとセンリュー≠チてのはどうなのかな?
櫻の国の文化で聞いたことあるのはその三つくらいなんだよね。

……うわ、性格悪っ。ま、どんな関係でもお互いが幸せなのが一番なんじゃないかな。

【本当の幸せが何かなんて考えていたら、どこまでも深く沈みこんでいってしまいそうなものだけれど――】
【彼はそう付け足すと、くすくすと苦笑いを浮かべる。どうぞ、と一本新しい串団子を差し出しながら】
【……あまり特徴が無い、とでも言えばいいのだろうか? 特筆すべき面白い思想を持っている訳ではないようだ】

あ、なるほど。それもそうかな。世界情勢はあるいは命≠ノも関わってくる――。
……ん、これはちょっと古い物だよ? ここ最近まともに読む暇がなかったからね、今読んでるんだ。

【見れば、昼の国の云々という記事が一面に載っている――確かにこれは、数日前の反駁戦の様子を写した物】
【最新号はここ、と。かばんの中から取り出したるは、真新しい新聞。取り立てて目を引く記事は無いようで】

うーん、まあちょっと感傷に浸ってただけさ。世の中の流れは早いねーって。

【そんな事を呟くと、彼はぱくっと自分の串団子を一口頬張り、なんともおいしそうな様子で味わうのだった】
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 23:42:31.24 ID:DbiBtuDjo
>>182

【個々の物語が彼女の中にあって、彼女もまた大きな一つの物語。】
【そう、彼女は幾つか書きこまれて、影響を受けているというのも一話で】
【確固たる夢を持たされ、約束をさせられ、色々と、練習をさせられ】

【と、そうして書きこまれた事は多い。けれど、別段彼女は気にしない】
【それらは概ね間違ったこととも思えない上、なにせ、とても楽しいから。】


【ふっ、と頷きに笑って、オルゴールを確りとリュックに入れる】
【もう音は鳴っていないが、不安はない。何時でも、自分で鳴らせると分かったから】

んー……へんなの。でも、それならクニャージさん、だねっ!
ミリーはミリーで……えっと、その………。

………ミリーとおともだちは、イヤ?

【『そうなら、それはイヤだな』―――と。少しだけ弄れながら、なりたい、と】

【相手がどんな人なのか。極悪人だとして、または人でなしだとしても】
【それをミリーは知らないし、知ってもおそらく、別段障害には成り得ないだろう】
【何故なら、彼女にとっては自分と話をしてくれる相手こそ、好意の対象だから。】

【そんなわけで、彼女は答えを終えると所在なさ気に、リュックをまとめ】
【背負い直すと青い視線をオレンジに向け、答えをただただ、待ってみて。】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 23:43:56.28 ID:CE0OUB+Wo
>>181

……やはり、人間という種族は面白いですね。
こうして話を聞いているだけでもとても新鮮で、刺激的です。

私達森の民は自然の一部として
人間より遙か長くの時間を過ごしますが、生の密度は比べるまでもない。
限られた時を生きるからこそ、貴方達の命は輝き続けるのでしょう。
私は私の生き方に不満はありませんが、時折人間の自由な歩み方を羨ましくも思います。

【ウェスカの話に真剣に耳を通すと、エルフは穏やかな声のままそんな事を語る】
【長くを生きる代わりに、自然と一体になり平坦で変化の無い生を送るエルフには】
【短い生を精一杯駆け抜けているであろう彼の姿が、少し眩しくも映った】

ウェスカさん、貴方は何を想って過ごしているのでしょうか。
人間は私には想像もつかないほどの「欲」があり
誰しもが何かを求めて生きているのだと,聞いたことがあります。

私には「欲」という感情が希薄です。
幾千の時を生きて尚、狂おしいまでに何かを掴みたいと考えた事もありません
だから、知りたいのです。それがきっと、人間という種族に対する理解に繋がると思いますから。

【きっと、それは先程からの質問の理由】
【判らないから知りたい。理解したい。遠く離れた互いの種族が歩み寄るために】
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/25(水) 23:46:28.44 ID:CE0OUB+Wo
>>191
☓何を想って過ごしているのでしょうか
◯何を求めて歩んでいるのでしょうか
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/25(水) 23:49:13.19 ID:GE3NhfSGo
>>187
……ッ!

【ぎ、りぃ……ッ。拳を握る音が、響くだろう。己の骨すらも、握り砕きそうなほどに、強く握りしめた】
【拳からは、ぽたり、ぽたり、と血が零れ落ちて】

な、んで。
なんで、そんな、事、なんで。

【貴女の、その言葉に、顔を歪めて、ず、ず、ず。と体から、悪意の妖気が生まれていって】

お前、敵だろ、なんで、なんでッ!!

【がくがくがく、と腕が震えて、この悪意を、どこに向ければいいか、分からなくなる】
【悪意の矛先を、目の前の貴女に向けていいのか、それを、本当に、迷ってしまって】
【少女は、本来、やさしいひとごろし≠ナあって、仁愛に、溢れている、故に、躊躇ってしまった】
【そして、躊躇った己を、呪い。目の前に居る、己に、そんな言葉を掛けた物を、呪う】


あああああああああああああああああああッ!!


【少女は、雄叫びを上げ、殴らずに、貴女を地面に叩きつけるように、解放するだろう】
【そして、貴女を見据えて、紅蓮が、紅炎が、鬼≠ェ、口を開く】


――――伝えろッ!!


復讐の燐鬼♂ヤ城火憐は、私の家族を奪い傷つけた物を決して許しはしないとッ!!

必ず、お前らに、命を以て、その罪を償わせるとッ!!伝えろ、必ずだッ!!


【もう、後戻りはできない】
【彼女は、迷う己の後を無くすことで、無理矢理にでも、突き進む積りなのだろう】
【彼女は、泣いていた、どうして、こんなことに、なったんだろう、と、後悔をしてしまった】
【これまで、絶対に後悔をしないために$カきてきたのに、どこで、間違ってしまったのだろう、と】
【煌々と燃え盛る髪と目は、憎悪を燃料に、さらに強く燃え上がり始めている】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/25(水) 23:52:35.74 ID:dS5vDVCSO
【町の中央から大分外れた、裏通り】
【徐々に人気を失いつつある往来を、ぽつりと独り、歩く和装の影がある】
【夜空のような色合いの髪に、薄墨色の瞳。彼とも彼女ともつかない顔立ちに背格好】

(火と悩み事の種は、尽きないどころか増すばかり、か――)
(あまり、燻ってばかりも居られないな。……そうだ)

【さりげなく視線を巡らし耳を澄まし、辺りに静かな警戒の糸を巡らしながら】
【それを感じさせない緩い仕種と歩調で、ふらふらと影は所在なげに街を彷徨く】

(オレは未だ曇っても、錆び付いてもいない。……その、筈だ)

……、――――。

【傍目に見れば、行く当てもない只の深夜徘徊にも思えよう】
【腰の長短合わせて二刀には手も掛けず、着流した紬の袂を合わせて腕を突っ込み】
【ほんの少し俯き加減に眉根を寄せ、物思いに耽っていたら、つい、とでもいった風に路地裏へと足を進める】

【見てないようで実は見ているが、ぱっと見は無警戒に見えるその姿。諍いを聞き付けるか、或いは自身が襲われるのが先か】
【お人よしな誰かが「危ない」とでも言って引き止め――なんて事も、もしかしたら】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/25(水) 23:52:57.37 ID:COWdyH6AO
>>190

【――ふ、と。笑った】
【「イヤ?」なんて、可愛らしく尋ねられるのはあまりにも予想外だった】
【老獪でなにを考えてるのか分からない相手と話すのも楽しいが、】
【しかしやはりというか、自分の思考の範疇に納まらない子供と喋るのも面白い】
【オレンジ色の奥の瞳は硝子玉に似ているが、表面に浮かぶ感情に悪意はなくて】

――――いいや、構わないよ。ミリー。私と『お友達』になってくれるかい?

【「困ったことがあったら、助けてあげよう。だから、キミも助けてくれ」】
【そうやって囁く、言葉。友達ならば普通であろうものも、契約のように聞こえた】

/すいません、次遅れます
/眠気がヤバそうでしたらここで切ってもらっても構いませんので
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/25(水) 23:55:52.88 ID:3cKH/jGo0
>>188

【半端な理解を促して、考えを少しずつ染め上げていく】
【当初の狙いに、ゆらぎは無い】

(……わたしが、理解出来ない?)
(………フランカ、彼はあなたのお友達にはしない方が良いみたいね)

【なにか問題が発生したとするのなら】
【彼女の「言葉」そのものを否むような、少年の言葉により】
【目に見えて“顔色”が変わる瞬間が、少し有った】
【――ネコを被れていなかったのは、僅かでも問題がある】
【繕うように、うずくまった少年と目線を合わせようと、屈み】

…………。

「いま」苦しんでいるある国の少なからぬ民衆を、助けようとする
そんな動きさえ公にみせていない、法螺吹き組織の掲げる理想が
本当に「正しい」と信じていいのか――と、聞いておりますわ

わたしが加わっている組織は、今も水面下で動いていますのよ?
あなたが望むなら、お見せしても構いませんわ


【彼女にしては、よく噛み砕いたと言ったところだろうか】
【精神年齢まで子供である「子供」との交渉は、想定していなかったのだろう】
【彼女にこの仕事を任せた、上司と言える存在は】
【――それはそうだ。新世界には、ませた子供のほうが多い】

【さておき、これでも理解しようとする行動が出来ないのなら】
【素直にそれを突き付ければ、面白いように少女の自尊心を傷つけられる】
【それをやってタダで済むか――は、少し分からないけども】

【或いは、逃げてしまうのも手かも知れず】
【龍に生まれたなら、きな臭さを純粋に感じられる、だろうか】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/25(水) 23:56:46.17 ID:QFv/u3wJo
>>189

川柳≠ヘ、俳句に似てるけどもっと卑俗な……決まり事の少ないものさ
季語も要らないし、口語に近いし、ちょっとの洒落が有ればそれで良い
間男の 腕を枕に はや三時………こっちは字数も有るし、即興は苦手かなあ

……ん、貰おうか

【差し出された団子を手では受け取らず、串に横から口を近づけて、一つ咥えて横にずらし】
【串から外れた所で上を向き、口内に落とし込んで咀嚼する】

【もぐもぐと口を動かしながら、目で新聞記事を追う】
【既に読んだ内容ではある、今さら新しい情報も無いが】

……感傷に浸る「だけ」?それは、つまらないと思うなぁ
独り言を呟いてた時は、何か考えてる様に聞こえてたのにさ
隠さなくても良いじゃないか、お団子よりも気前よく振る舞ってよ

………機関、最近は賑やかだねぇ……

【どうにも出し惜しみに聞こえたのか、団子が入ったままの頬を更に膨らして】
【その表情を直ぐに切り替え、話題も転換する】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/26(木) 00:00:55.30 ID:VQ7pElHXo
>>186

石橋を叩いて渡る、ね。
確かに損はしにくいけれど、得する機会をみすみす逃しちゃうのも困りものなんだよねぇ……

あ……手、降ろしてくれても良いんだよ?何なら外そうか?コレ。

【未だ天を仰ぐ少女の両手が気にかかる、少々警戒し過ぎただろうか、あるいは、させ過ぎたのだろうか】
【言葉通り本当に性質が悪い、己の性格。内心嘆息しつつ、指先でホルスターに収まった銃を示した】

【―――が、直後に真っ直ぐ己を見据えられ、その視線が泳ぐ。やはり取り繕うように、次の言葉に笑みを浮かべて】


お、やる気無い、とか言う割には興味津々?これはね、その―――何だろう、昔のお金?
とにかく!私やお嬢ちゃんが生まれるずーっと前、ご先祖様が使ってたかもしれない、歴史あるものなんだよ!

ほら、触ってごらんよ?良いものだよ、歴史ってのは―――さあ、さあっ!

【途端に滑るように、舌が回り出す。早口な口調は、これまでの女の印象を払拭するものかもしれない】
【中をまさぐり、適当に取り出した硬貨―――どこか、概念的な重みを感じるそれを少女へと差し出し、口角を吊り上げ歯を見せて笑う】
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/26(木) 00:07:39.70 ID:lOMNmC8z0
>>197

……へー。似たような物でも色々と違いがあったりするものなんだなぁ。
ボクなんて、「ご、しち、ご」のリズムがある事くらいしか知らないや。

櫻の国出身の知り合いは多いんだけど、その文化について知らないのはちょっと拙いかな?

【指折り数えながらそんな事を言ってみるあたり、彼の持っている人脈はそれなりに広いのだろう】
【隣に座った人物が団子を口に放れば、美味しいでしょ?≠ニ自慢げに微笑んでみせるのだった】
【……先ほどからやたら下卑た句を聞いている気もするが、何も言わないのは素≠ネのか、否か】

そんなに面白い事を考えていたわけではないよ。
1年前……そうだね、≪ネル・ナハト≫の頃に比べて、表舞台にいる人間が大きく変わったなってだけさ。

変な話だけど、世代交代っていうのかな――こういうの。

【ふぅ、と。小さく――あるいはそれは、どこか寂しげにも見えただろうか――ため息を吐いてみせて】
【時代の流れに取り残された、とでも言いたいのだろうか。新しい新聞が、かさり、と風に音を立てた】

……だね。昼の国もそうだし、色々な事をやってる。
ボクはもともと機関と関わりが深いわけではないから、あまり詳しくは知らないんだけどね。

【……そんな事を言った後、周囲をきょろきょろと見渡す。そして小さくお茶買い忘れた≠ニ呟いた】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 00:07:42.98 ID:AT3u2wVYo
>>195

【果たして、自分は助けになれるのか。それが、第一】
【色々な人と会ってきたからこそ、自分がこの世界で矮小な存在、というのは分かる】
【そして、少しだけ足りない自信。それらが、少しだけ躊躇いを思わせる】

【―――しかし、だ。出来ないのなら出来るように、そうすれば良いのではないか】
【まして、友達になってくれるという相手の申し出。そもそも、断るという考えは―――】

うんっ!ミリーねっ、クニュージさんとおともだちになるっ!

【―――結局、浮かばなかった。契約なのか、単なる関係なのかは、分からない】
【けれど彼女はYESと答えて、友達になった。幸か不幸かは不明だが、友達に。】

【そうして答えてから、ハッとする。会話にではなく、周囲の明かりに、だ】
【月光が在るというのは夜であり、それが強いというのは夜も深いということで】
【きっと、帰ってこないという『ママ』にでも言われているのだろう】

……え、と。ごめんなさいっ、あんまりおそいと、おこられちゃうからっ。
だけど、そのっ………また会って、おはなしできるよねっ……?

【それを告げると、答えを待って、最後には『じゃあねっ!』と手を振って】
【どんな答えだろうと快活に笑いを見せ、その場からたたたっ、と走っていくことだろう】
【友達―――その存在は、大きい。今日もまた、物語は1ページ程の厚みを増した。】

/むー、了解です。申し訳ないのですが、明日もあるのでこれにてっ!
/本当に楽しかったのです、お疲れさまでした〜!
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 00:08:51.49 ID:SLRKD0vSO
>>191

そうだな、話を聞いてると、俺もあんたみたいに生きて見たくなる。
今の生き方には、別段文句も無ぇけどさ。
…あれ、結局あんたと同じ事言ってやがらぁ。

【おどけた調子の言葉、ただその表情には苦いものも浮かんでいて】
【かたや、命を尊重しゆっくりと時を生きる存在】
【かたや、殺戮の中で短い時間を更に圧縮する存在】
【対極にあるような二人でありながら、交わしあう言葉の何と穏やかな事か】

そうだな…友と、仕事。
それ以外に想うものは何も無かった。
与えられた仕事をこなす事が、そのまま友の支えになると思ってたからな。

【どこか懐かしげに、ウェスカはそう言って】

欲、か。そいつは人間の根幹だ。
強くなりたい、誰かを助けたい、誰かに愛されたい…人の感情はそのまま、欲望になる。
そして欲のままに生きるからこそ、人の一生は短く儚い。

【どこか真面目な顔でそこまで語ってから。「ただそれだけ」と言って、再び彼はおどけた笑みを見せ】

―――――さて。
そろそろ、俗世に帰るとするかね…

【鎌を担ぎ直し、軽く伸びをしながら青年はそう言い】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/26(木) 00:15:38.94 ID:RaKkDGcW0
>>193

【地との衝突で、体が痛んだ。しかし、些細で、直ぐに消えてしまう。あまりにも、軽々しい痛みに感じた】
【上半身を起こし。見えた、決意した言葉を告げながらも、泣いていた少女の姿。 異形は、表情を歪ませる】

……。必ず、……伝える

【向けられた思いが、呪いだったとしても。それが紅蓮の少女の、穢れの無い意思】
【刀が、橙に瞬く魔力と化し、再び異形の左を形成する。自らの薄汚い紅は、少女の紅とは、比べ物に成らないものだろうと、ぽつり、思う】

……。僕は、……≪No.90≫、夢幻檸檬。……

……いつか。また
……戦う、……日まで。……。花城

【最後に、機関員である自分が告げたものは、淡々とした名乗りと、素っ気無さ過ぎる言葉だった】
【これ以上、自分は、何も言ってはいけないと考えた。選択した道を進むのは、彼女の意思。自分が口出しするのは、いけない】
【やがて異形は、立ち上がり、その場を離れるだろう。胸の中では、火のイメージを揺らめかせて】

(……、炎)

(……。消えない、意志……)

【どこからか取り出した情報端末。右手の中で光を放つそれは、幾つかのパスを通ると、機関員の情報提示のページへと繋がった】
【打ち込む文字は、櫻を連想させる、流麗な名だった。ボタンを選ぶ最中の、指の移動。迷いは無かったが、震えていた】
【やがて、電光が消えると。進む先は、完全に闇と化す】

/お疲れ様でした、ありがとうございました!
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 00:16:36.82 ID:YLFrYJhSO
>>196

えーと…あれ…ちょっと待てよ……!?

【少年に電流走る(カイジ的な意味で)】

Justiceがダメって分かってるのに、なんでその「組織」は「今」おおっぴらに動いてないの?
「いま」苦しんでる人がいるんでしょ?だったらすぐに動かなきゃダメじゃん!
今動いてるって分かんなきゃ無いのと同じでしょ!?少なくとも「今苦しんでる人」にとっては!それじゃそれこそほら吹きじゃん!!

【勢いよく立ち上がり、叫ぶ】


【ざわ…ざわ…】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/26(木) 00:16:53.00 ID:i46VGz01o
>>198

こんな場所で得する機会なんて、そうそう無い……。

……いや、外す必要はない。
警戒させてるのは私が悪い……から。

【促されると素直に手を降ろす】
【視線が泳いだのが気にかかるが、何か悪いことでもしたのかと、もう目を合わせようとはしない】

…………やる気がないのは、仕事にだけ……。

"私には先祖がいない"し、歴史とか良く分からないけど……──
───……なんだか、心惹かれるわ。

【硬貨を受け取って、指先で撫ででみたり、月明かりに翳してみたり】
【未知の存在に心が揺さぶられて、硬かった表情が僅かながら緩まる】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/26(木) 00:20:19.91 ID:GP2x9vqCo
>>202
……次は、殺す。夢幻檸檬。

【そう、ぎろり、と檸檬を睨みつけて、火憐は踵を返して歩いて行く】

――――もう、突き進むしか、無い。

【歩く足跡は、燃えていき。火憐は、地獄へと己をたたき落としていくのだった】
【これしか無いと、分かったからこそ、迷わぬために、己を進めた】

【いつか、出会うとき。それは、死を以て幕を引くのだろうか】

【もし、そうであれば、その時は、どちらが――――】

/*乙でしたー!*/
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 00:22:09.13 ID:r29PLmgIo
>>199
音に作って 言葉に出して 聞こえ良ければ 全て良し
……なんて風に、7、7、7、5のリズムもあるんだよ?
7、7を幾つも繰り返す歌だって有るし……向こうは本当に、バリエーションが多い

んー……どうだろうね、知っている方が良いだろうとは思うよ
知らなければならない、という事はない。だけど、知っていて損はない
知って得も無い知識というものだって、幾らでもあるのだけれどね

【団子に対しての評価は、言葉にしなかったが、満足気な表情から分かるだろう】
【歌の題材に関しては、その服装から、何となくそういう生き物なのだと察して欲しい】

【話題が移れば、浮かべていた笑みが何割かマイナスされる】


………≪ネル・ナハト≫か……知っている限りでは最大の戦乱、かな
あれ以上に世界が熱狂する事は、中々起こらないだろうし……
あれを境に、世界は大なり小なり変わったのだろうね

舞台から去った者、新しく昇る者……それぞれに、多いのも仕方が無いさ
この世界は何時も忙しく流れていて、気を抜けば流されてしまう
だけど、世代交代というのは違うんじゃないかな……其処までの時間は、経過してない
ただ、新しい人間が増えただけの事で……古い世代が退場を強制されているのでは無いのだから

……昼の国だって、考えようによっては『古い』集団がやった事だ
≪ネル・ナハト≫の大乱以降、カノッサが世界の先端だなんて思いもしなかったからね
それが今じゃあ、昼の国一つ占領しての大立ち回り。全く困った話だよ

【「自販機でも探す?」 飲み物が欲しいらしい彼に、そう訊ねて】
【首をそちらに向けた時に、ふと気になる事が出来た】

【隣に座る彼の顔に、自分の顔を近づけて、じっくりと観察しようとする】
【何か、何処か、記憶に引っ掛かるようなものが有ったらしい】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/26(木) 00:29:02.52 ID:czoIoMuh0
>>203

【相手が起ち上がるより先に、ゆらりと気配を感じて】
【屈めていた身体を、ぐいと伸ばした】

組織の名も、「星の国」の場所さえ知らず、
なぜあなたは“おおっぴらに動いていない”と判断したのでしょう?
そしてわたしは、確かに「動いている」――と、申し上げましたのよ?

(……これは、幾ら何でも手に余る)
(セネト様にとっての外患を誘うだけにとどまる、やも――)

嗚呼………根本的に、会話のテンポが合いませんわ
あなたは醜いっ、わたしの口から溢れる神秘の音律を解さないなんて!!

……フランカ、行きますわよ
彼には、どうやら自分の不幸を嘆くだけがお似合いのようですから

「………グゥ。」

【手駒として扱うには、危険過ぎると判断したのか】
【自分の言葉は棚に上げたまま、彼女は】
【龍の背にまたがり、どこかへ飛び去っていこうとしてしまうだろう】
【「彼」の口からは。僅かに名残惜しそうな声が漏れて――】

【論戦と言うよりは、根気の勝負であったけれど】
【今宵の「これ」は、少年の勝ちだったと言っていいのかもしれない】

//あう、眠気で頭が働かないので…
//ここで離脱させていただきます、話を膨らませられなくてゴメンナサイ!
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 00:30:35.30 ID:57thOjYRo
>>201

どちらの生き方も間違いではなく
違う目線で長所が視えるからこそ、きっと羨ましく感じるのでしょうね。

【ウェスカの言葉に、そう結論づける】
【命の長さが、価値観が余りに違いすぎるため】
【二人の立場が入れ替わるということはきっと、ない】
【しかし、手が届かないからこそ眩しく見える。これも、エルフが感じたことのない想いであった】

他者を愛し、慈しむ心。それは私たちにもあります。
しかしきっと、貴方達の「欲」と比べたならばその情も薄く映ってしまうでしょう。

自然の中で果てた子は森の土として還る
私は、そして同胞はそうして愛すべき者の終焉を「納得」します。
いずれ終わる命が散るならば、それは摂理であると。

【自然の中で、森の一部として生きる種族だからこそだろうか】
【恐らく命に対する価値観も人間のソレとは差異がある】

本当に、人間という生き物は面白いです。
「欲」を根幹として、それを突き詰め繁栄した種族。
私たちが一つの生を終える間に無数の人間たちが生を謳歌し、発展させ、育んできたのでしょう。

とても、参考になりました。ありがとうございますウェスカさん
……これからも貴方達とは良き隣人として、過ごしていきたいものです。

【彼の声を一字一句逃さず聞き入れ】
【エルフは人間に対する友愛の言葉を告げ】

はい、ではまた。
貴方の世界に疲れたときは、是非ともこの森に来て下さい。
大した歓迎は出来ませんが、森はいつでも隣人を受け入れます。
次に出会うことがあるならば、その時はまたお話を聞かせていただけると嬉しいです。

【伸びをして、終わりの言葉を口にしたウェスカに】
【エルフは瞑目して首を軽く縦に振って】

――私の名はユング。以後、お見知りおきいただけると幸いです。

【最後に自身の名を名乗り、この語らいを〆るのだった】
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/26(木) 00:33:08.82 ID:lOMNmC8z0
>>206

……そ、それもはやルールといっていい物なのかな?
そっかぁ……うーん、櫻の国の文化はまだまだ知識が足りないや。

んー、まずボクは和語の語彙を増やさなきゃね。そうしなきゃタンカやハイクはできそうにないし。

【その方が、櫻の国出身の人とももっと楽しくお話できそうだ、と。少年は楽しそうに微笑んで見せて】
【団子で満足そうな表情を浮かべてくれたのが余程嬉しかったのか、ぺらぺらと店について語ろうと――】
【――したのだが、笑顔が薄くなったのを察したのだろう、はたと口を噤んで聞き手に回るのであった】

うん、まあね。確かに1年で無理矢理舞台から降ろされる事もないだろう。
でも……この前の最終決戦≠フメンバーは、1年前のそれとは全く違うものだった。
新しい人間が増えたし、昔の人間が安心できる要素が増えたのは確かだけど、ね。

確かに――1年ちょっと前までは、カノッサ機関はずっと眠っていたからねー。
いつごろからだろう? 哲学者の卵≠たりから、また元気になったんだったかな。

【思い返すのは、昔々の出来事。彼がその事何をして何を考えていたのかなど、知る人間はここには居ない】
【いや、いいさ。ちょっと我慢すれば大丈夫≠ニ――そう返した時に、ふと視線が合った。合ってしまった】

……な、なんだい? ボクの顔に何か……。

【ステロタイプ的なセリフを吐きながら、気まずそうに視線を逸らす少年。果たして、なにを感じるだろう】
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/26(木) 00:37:02.99 ID:VQ7pElHXo
>>204

そう、かなぁ……?結構、ありそうな気がするんだけど。
それとごめんね?なんだか気、使わせちゃって。

【こちらの異常を察したらしい、少女の素振りに一言謝辞を述べて、浮かべていた笑みに苦味を混ぜた】

仕事だけ、ね―――そういえば仕事、ってお嬢ちゃん―――“先祖が居ない”?

【見掛け、自分よりも遥かに幼い少女の仕事とは。妙な好奇心が、女の脳を刺激して】
【それを口に出す前に、相手の言葉―――瞬間、思考がその真意、正答、あらゆる可能性を模索し始めて】
【孤児、否、それでは矛盾を孕んでしまう。では、何か、目の前に居る少女は一体全体“ナニモノ”なのか】


あのさ、変な事聞くよ?機嫌悪くしたり、しないでよね?
お嬢ちゃんって、さ―――ひょっとして、人じゃなかったり、する?

【この仮説に至った今では、無機質な光沢を放つ首や不自然に閉じた片目が至極必然の要素にすら、思えてしまう】
【恐る恐るその真偽を確かめんと、一言投げ掛ける。硬貨の話など些細な事のように、神妙な面持ちで】
【女の細い足が無意識的に、後ろへと歩幅を刻んでいた】
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/26(木) 00:39:26.69 ID:iYG+PnwAO
>>200

【助けに。それは、様々なことに応用の効く言葉だ】
【悪事を助けてもらう――最悪、そういったことにも使用出来る訳で】
【だからこそ、そんな言葉を使って。頑張って、というように背を押し出した】

【じゃあね、と手を振る。最後、残ったのは物語にすらならない誤植≠セけだ】
【キラキラ星のフレーズがやけに耳に残り、ふ、と吐息を零すと】

――さぁ。可愛らしい音楽は消えた。今度こそ明かりを消そうか

【ふつり。月の光すら途切れる静寂と闇が――世界を塗り潰した】

/ありがとうございました、お疲れ様でしたー!
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 00:40:28.38 ID:YLFrYJhSO
>>207

だって「水面下」なんでしょ?
僕ら一般人にとってはそんなの動いてないのと同じだよ!

【一応反論するが、その時はもう相手は飛び去っており】
【憎々しげに飛び去った方角を眺めていたが】

……あ。
名前聞くの、忘れてた。
あの竜くんは、フランカって名前みたいだけど。
……まいっか。

【そんな独り言を誰にともなく言い】
【翼を広げ、彼女の飛び去った方角と逆の方角へ飛んでいった】



/乙でした!
/短いのに時間が掛かってすみません…!
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 00:42:31.56 ID:r29PLmgIo
>>209

……誰かに依存し過ぎるのは、良くない事なのだけれどね

【人の流れという話題に、突然、脈絡も無さそうに割り込ませたその言葉】
【その真意は、言葉の余韻が消える前に続けられる】

誰か一人が居なくなると、その一人に依存していた他の誰かも居なくなる
人が入れ替わるのはそういう事、そう思っているよ僕は
今は、誰を中心に集まっているのかな?中心の誰かが居なくなったら、どうなるのかな?
きっと……また、入れ替わってしまうのだろうとおもうよ
そして、入れ替わった事を、世間が嘆く事も無いのだろうけど

だけど、世間は古い事を忘れない
たとえ人が流れたとしても、記憶の中にあるものはそうそう無くならない
だから、ね?こういう事も、気になってしまうんだよ

【表舞台に立つ人間の入れ替わり、それに対する自分の見解を述べながらも】
【寧ろ興味は、彼≠フ容姿に。何処か「見た事の有るような」それに向けられて】
【視線が逸らされた、それを良い事に】

………ちょっと失礼

【右手を伸ばし、彼のキャスケット帽を外してしまおうとした】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/26(木) 00:49:24.47 ID:i46VGz01o
>>210

確かに、出会いもあるけど……それ以上に、殺し合いが多いから。
……別に、構わない。

【まるで、自分の体験談を語っているかのよう】
【つまりこの少女は、血生臭い路地裏の住人ということで】

うん……、そう…………。

【「先祖がいない」という言葉に相槌を打つ】
【少女からすれば何気なく発した言葉であり、別段隠すようなことでもないのだが】
【このような反応をされるのであれば、隠しておけば良かったと──後悔、してしまう】

…………一応、人間よ。
人工的に産み出された──だけど。

【少女の機嫌が悪くなったりはしない】
【けれど、ここまで露骨に怯えられてしまったら、どうしても心が痛んでしまう】
【硬化を手にした喜びも何処かに消え去り、気づいたら俯いていた】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/26(木) 00:53:27.07 ID:lOMNmC8z0
>>213

……。確かにそうだ。今のところ、どの組織もそうかもしれないね。
正義組織なら天ヶ谷双葉、カノッサ機関ならガルニエ辺りが抜けたら、この状況は変わるだろう。
それほどの影響力がある人物だよね、この人たちは。間違いなく、今の舞台の中心だ。

ただ――勿論、この二人が抜けても新しい人は出てくるさ。
そういうのがたぶん「人が入れ替わる」って事なんじゃないかな。

そうして、正義と悪っていうのは互いに永遠に抗い続けるんだろうね。
……きっと、どちらかがどちらかを滅ぼすっていう事はきっとできないんじゃないかな。
戦力の大小や思想の正しさ云々に関係なく、そういうもの≠ネんだろうとボクは思う。

【つらつらと、そんな事を語っていく少年。それは、捉え方によれば正義組織の存在意味≠否定する事で】
【――だが彼は、決してそんな事を言っているのではない。むしろ、正義と悪のどちらもの存在を肯定していた】
【互いに存在して、互いに拮抗しあい、共に絶えずに存在する。この系譜はいつまでも続くのだろう、と――】

【……故に。柄にもなく真面目に考えていたせいで、少年にとってその行動は完全なる不意打ちであった】

へ、ッ――!?

【ふぁさっ。キャスケット帽の下に隠されていたのは、何とも可愛らしいフェアブロンドのサイドポニーテール】
【何らかの魔術も掛けられていたのだろうか、帽子が取れると同時に瞳の色も翠とも蒼ともつかない物へ変わって】
【――まさか、女=H それも、帽子を取った人物の見立てによれば、それなりに名前の売れていた……。】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/26(木) 00:55:36.59 ID:lOMNmC8z0
>>215
/訂正
/共に絶えずに存在する→共に絶えずに続いていく
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 01:01:15.17 ID:r29PLmgIo
>>215

正義、悪、僕としてはどちらでも良いのさ
ただ、僕達が生きる世界をあまり乱さず、良い形で留めてくれれば
今のカノッサは、昼の国に関して言えば決して悪い事をしていない
あのままの統治を続けてくれるのなら、僕はガルニエ女子の支持者にだってなるだろう
だけど、その他色々な話を聞いて居れば、正義組織の方に全力で協力したくなる
Justice、対機関連合、六王教団とね

だけど……

【帽子が無くなって、その下に有るものは、或る程度予想していた】
【まさか瞳の色まで変化するとは思っておらず、近づいていた顔が驚愕で引っ込んだが】
【直ぐに元の位置まで戻り、現れた時の様な笑顔も作る】

……あの教会≠チて奴だけは駄目だね、あそこを支持するつもりはない
カノッサが教会≠潰してくれるのなら、人脈資金総力挙げて手伝うというのに
君はどう?あんな腹の腐り果てたような所、無くても良いと思わない?

ねえ、教会≠ノ「殺された」筈の教会″L告塔さん?
改めてこんばんは、男装の趣味がお有りとは思わなかったね……異性装って大丈夫なの?

【古い新聞記事。だが、大会というこの世界有数の娯楽と関連が有った記事】
【情報を商売の道具にする者ならば、覚えていても不思議では無い】
【「殺された」などというのは、あの当時の記事の不自然さ】
【何より、彼女が今、此処に居るという事実からだろう】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/05/26(木) 01:11:14.68 ID:lOMNmC8z0
>>217

っ、……。……ボクは……いえ。
私≠ヘ、教会≠フ広告塔になったつもりは其処まで無いんですけど……ね。

【声はおそらく自力で変えていたのだろう。話し始める前に小さく咳払いをしたのが見て取れた筈】
【そう、金髪と翠蒼の瞳、もっと言ってしまえば、教会≠フ異端狩り≠フ人間といえば――】
【……エルメア=ミルフォード。1年近く前、公的には『殺された』という扱いにされている人間だ】
【確かにその後、表立って彼女が動いたという形跡は存在してはいなかったが……男装までしているという事は】

まあ、何をされたとは言っても、私を育ててくれた場所です。悪くは言えませんよぅ。
何より、あそこは一枚岩ではありませんから――派閥によって、考え方もいろいろですからね。

……もしかしたら、そんな所が「気に入らない」と言いたいのかもしれませんけど……。

【返してください、と。少女が手を伸ばしたのは、いまだ手に持っているであろうキャスケット帽だ】
【それを無事手に取る事ができたのならば、今度はサイドポニーを隠さずにぽすんと頭の上に載せて】

それでは、夜も遅いですし私はこれで。
なにぶん物騒な世の中です――夜道に気をつけてお帰りくださいね。

【ぺこり、帽子を片手で押さえて礼をすると、彼女は立ち上がってその場を去っていこうとする】
【その後に残されたのは、寂しげにかさかさと音を立てている数日前の新聞だけだった】

/ちょっと限界なんでこの辺で! お疲れ様でしたーっ
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/26(木) 01:15:59.35 ID:VQ7pElHXo
>>214

殺し合い……かあ。私はまだ、“そういうの”に巻き込まれた事は無いんだけどさ。
正直、嫌んなっちゃうよね、別に臭い正義感を振り回す―――なんて訳じゃないよ?柄に合わないしね。

【さも、自分の事を語っているかのような言い振り。つい、脳裏に詮索するような思考が過る】
【幼い容姿とのギャップがそれに拍車をかけて、浮かび上がる根も葉も無い推論、筋の通った憶測から邪推まで、幾多に】

【少女はこれまでに、“そういった経験”があったのだろうか―――だとしたら、今の言葉は気分を害しただろうか】
【果ては自分が襲われはしないかと、有りもしないであろう事が、気にかかる。後悔の念が女を襲っていた】


人工的……に……?
って事は―――何だろう、ロボットじゃないだろうしさ。

そ、そんな事よりっ!―――それ、気に入ってくれたかい?良かったらあげるよ、お近づきの印にね!

【落ちる少女の視線、先に抱いていた感情も相俟って、女の瞼が苦痛を示すように、僅かに歪んだ】
【極力それを感じさせるまい、表に出すまいと平静を装うも、それが尚更ぎこちなさ、不自然さを生む。上ずる、声】

【やがて互いに生じた微妙な溝、路地の闇の中で生じた、もう一つの闇。それに耐えきれず、話題を逸らした】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 01:18:22.66 ID:r29PLmgIo
>>218

死人が、月と星の下とは言え、歩いている……おーやおや
あの教会≠ニやら、思った以上に詰めが甘いらしいね
いや、昔からそうか。あそこは何時も何時も、何か一つは見落としをする

……「気に入らない」か……穏当な表現を選ぶものだね
だけど、今はそれで良いだろう。それ以上の事を、君に八つ当たりしても仕方が無い

【伸びてきた手に、自分が取ったキャスケット帽を手渡してやって】
【被り直し、元の様な姿に戻った彼≠ェ立ち上がるのを、座ったまま】

……ああ、確かに……ちょっと時間が遅すぎた
もう少し早かったら、幾つか聞いてみたい事も有ったけれど……仕方が無いね

さようなら、夜道と背後にお気を付けて
世の中の人間、人が入れ替わっても意外な事を覚えているものだからね
物騒≠ネのは、所謂『悪い人』だけじゃあ無いのかもよ?

【立ち上がりはせず座ったまま、その場で手を振って見送る】
【新聞を拾い上げて、記事に目を通して、畳んで。何かに使おうかと、小袖の懐へ】
【暫くは其処で、夜の暗い空を見上げていた、とか】


/あいさ、お疲れさまでしたー
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 01:22:14.52 ID:57thOjYRo
>>201
/返レスが無いようなので、丁度絡みも終わっていますしここで〆ておきます。
/お疲れさまでした
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/26(木) 01:28:41.13 ID:i46VGz01o
>>219

……殺し合いなんて、経験しないのが一番。
勝っても負けても……悲しみしか、生まれないから……。

【少女は俯いたまま、全くと言っていいほど動かない】
【やはり敵意は無いのだが、表情が見えづらいことにより恐怖感を与えてしまうかもしれず】

───「アンドロイド/人造人間」。
この目も、髪も、肌も血も…………似てるけど、貴方達とは違うの。

【首や片目など、不自然な点も幾つかあるものの】
【それらの点を除けば、少女の身体は常人と殆ど変わらない。少なくとも、外見は】

…………いい、いらない。
ただで貰うのは、悪い…………。

【硬貨を女性へと差し出して、返そうとする】
【あんなにも気に入っていたのに、こんなにも簡単に手放す】
【それだけ、溝が大きくなったということで】
【声のトーンは変わっていないのだが、傍から見ても簡単に分かるほど、少女は落ち込んでいる】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/26(木) 01:49:44.76 ID:VQ7pElHXo
>>222

だよね、そうだよ……ね……
命と物種がなんとやらって言うし、人殺しなんて……ね?

【語る事、意味する所は至極正論、それでも心に生じる、拭いきれない淀み、心にかかる靄】
【少女が並ならぬ境遇の下に生まれたのであろう事は無論察していた、それでも、否、それ故に己の意見が誤っているかのような錯覚を感じる】
【恐らく人を殺めた事があるのだろう、なのに何故、殺しを否定するのか、あるいはその言葉事態が、嘘偽りなのか】


アンドロイド―――そう、なんだ―――本当に、ごめんね?変な事聞いちゃって。
本当にごめんね?本当、本当に……さっ……!

【驚天動地の真実、見掛けは同じ、血肉も心も“同じような”形を取っているそれが、何かの手による、産物だという】
【にわかには信じがたかった、それ以前に夢現とも知れぬ遺産を追い求める女にとって、その言葉を疑ってしまった自分を信じられなくなる】
【意気消沈、女の心に満ち、溢れる失意と遺憾が、涙となって両の頬を伝い、落ちた】

【差し出された硬貨を受け取った後、そのまま踵を返して路地裏の奥へと、消えて行こうとする】
【他人に泣き顔を見られるのは嫌だったし、これ以上他人と“溝”という関わりを持ち、深めてしまう事が何よりも怖かった】
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/26(木) 02:07:54.16 ID:i46VGz01o
>>223

……。

【去っていく女性を追いかけることが出来ない】
【ただこのまま別れてしまうのは、凄く悲しいことな気がして】

私は、ニナ…………。
……人外の、人殺しだけど…………。

…………もしまた会えたなら、
その時は……硬貨とか見せてくれたら、嬉しい、から。

【名前と一緒に、自分の感情を全てぶち撒ける】
【声が暗くなったり、言い淀んだりしながらも、言い切った】

【しかし、言葉や行動などで女性を呼び止めたりはせず】
【その場で体育座りをする。きっと、暫くの間はこのままなのであろう】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/26(木) 02:21:24.05 ID:VQ7pElHXo
>>224

【少女の名乗りに、ぴたりと足を止める】
【そういえば、名前すら聞いていなかった、あんな事よりももっと普遍的な会話をしていれば、こうはならなかったのに】


ジェーン、ジェーン・ニムロッド。
ジャーニー、って読んでくれると、こっちも嬉しいかな?

次会ったときはさ、もっと……もっと……っ!

【後に続く言葉が、切り出せない。嗚咽混じりの声が一層上擦り、やがて言語を形成しなくなって】
【最後にかろうじて少女に認識できたであろう言葉は「ごめんんなさい」その一言だけだった】

/っと、最後に1レスだけ……返信は無用ですので、お疲れさまでしたっ!
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 07:01:21.29 ID:SLRKD0vSO
>>221
/最後の最後で意識ぶっ飛んでました…申し訳ない
/乙でした〜!
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/26(木) 12:52:22.19 ID:ZTUzi/j90
【水の国―――北西部】
【水没遺跡――――ミルタニア】

【それは水没した遺跡群である、元は古代の都市のようだが今はほぼ湖の中に沈みかけている】
【この忘れさられた遺跡が生まれた経緯は、どうやら古代兵器の暴走によるものらしい】
【暴走し、膨れ上がった水の魔翌力は、都市そのものを喰らったのだ】
【元々盆地だったのが災いし、完全に湖が出来てしまったのだった】
【水面は浅いため、まだ建物の残骸などは確認できるが】

【そんな場所にいる一人の人物】

いやーこれ以上権限なんていらないんですけどねぇ……デスクワーク増えそうですし
こんな議会の尻拭いに近い事させられるなんて……ハァ…

昼の国に送る兵力も選別しなければならないし、諸国牽制のためにこの国もじわじわと占拠しなければ
さらに櫻の国の戦乱に向けた準備………過労死しますよッ!!!!

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【水面に突き刺さる柱の残骸に片膝を付いて座りながらぶつぶつと呟いている】

//三時まではいます
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 14:05:34.20 ID:k1KSZC/go
>>227
【ふと、付近に人の気配を感じるかもしれない】

【気配の方向を見れば一人の青年が程近くの水辺から、水底を覗き込むようにしているのが見えるだろう】

【暗めの色のミリタリーチノに、少々くたびれたレザーブルゾン、髪の色は黒】
【疲れたような、浮かない表情をしている意外は特徴といった特徴も無く】

【良く言えば落ち着いた印象の、悪く言えば地味な青年であった】

ここが水没遺跡か、なるほどこれはたいした物だなぁ


【青年に魔翌力や人外の気配は全く見えず、また武器も持っている様子は無い】
【興味深そうに湖底の町並みを眺めており、その普通さは、ともすれば観光客のMOBにすら見えてくる】

忙しすぎてロクに休憩も取れなかったけど、今回の水の国出張ももうそろそろ終わりだし、
このまま何事もなく星の国に帰れれば良いんだがな・・・・・・

【どうやら青年は仕事でこの国に来ているようで、その疲れたような表情は仕事疲れが原因なのだろう】

/まだいらっしゃいますか・・・?
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/26(木) 14:15:36.88 ID:ZTUzi/j90
>>228

いっそのこと…退職願いでも出しますか………って駄目ですよねぇ
おやおや?

【青年に気が付いたのか、横目で眼を半開きにしながら見つめる】
【そしてフッと口元を歪めてから、立ち上がり青年の近くに着地する】

いやぁどうもこんにちは………こんな辺境に珍しい……観光ですか?
お話を聞いているとお仕事の関係ですか……成程成程……ご苦労様です

しかしこの国も物騒ですからねぇ…気を付けて下さいよ?

【柔和な笑みを浮かべながら着地でずれた帽子を直しながら話しかける】
【いかにも貼り付けたような笑顔は、逆に不気味さも醸し出している】

//いますよっと
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 14:30:03.92 ID:k1KSZC/go
>>229

おおっと

【不意に、傍に着地した青年に驚きの声をもらす】
【一瞬状況を理解できなかったようだが、青年の姿を確認し落ち着きを取り戻した】

ああ先客が居たのか、どうもこんにちは・・・・・・
俺は・・・まあ仕事半分、観光半分って所かな
【疲れた表情を隠そうと笑顔を作るが、どうにもぎこちない】

物騒なぁ、まあどの国でも相応の危険な目には在って来たからな・・・・・・

【物騒、という言葉も別段気にする素振り無さそうだ】
【ただの無警戒の馬鹿なのか、それとも『危険な目』にあっても切り抜けられるという相当の自信が在るのか】


まあ気をつけるさ、たまには安全な場所で仕事したいぜ本当

【頼りなさげに愚痴を溢す姿からは、どうにも前者のような雰囲気がある】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/26(木) 14:39:46.71 ID:ZTUzi/j90
>>230

いやー全くですね………たまには楽な仕事がしたいものです
しかしそんな危険が伴うお仕事をなさっているのですか?先ほど星の国≠ニ言ってらっしゃいましたが…

【少し興味がありげな様子で帽子を摩りながら問いかける】
【午後の光に照らされて黄金の瞳が光っている、獲物を探すかのように】

私も面倒な管理職になってしまって…毎日忙しいんですよ…
デスクワークは嫌いなんですがねぇ…あぁ勿論体を動かすのも大嫌いですが

【ため息を吐きだしながら肩を竦めて苦笑いをしている】
【ふと、傍らの遺跡に眼をやりながら口元を歪める】

この遺跡を見て下さいよ……哀れでしょう?
発展を求めて、進化を続けた結果がこの有様です、技術の発展に犠牲は付物ですかねぇ…クク

【嘲笑うようにそう吐き捨てながら楽しそうに笑う】
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 14:57:33.03 ID:k1KSZC/go
>>231

この仕事は、まあそうだな・・・・・・色々と強力してやりたい奴が居てな、そいつの手伝いみたいなもんだ
【湖底の遺跡群を覗き込み続けながら答える】

ああ、星の国――俺の故郷で、俺が働いてる会社がある所だ

中々楽しい所だよ

【そういって青年は、含みのありそうな笑顔をみせる】
【その言葉のニュアンスには若干の皮肉が込められていそうだ】

管理職か、確かに上の連中は忙しそうにしてるなぁ
【なんて言いながら上の空で湖を覗き「お、魚発見」などと呟いている】

そうだなぁ、技術の発展は必ずしも良い事ばかりとは言えないだろ、
扱いきれない物を無理に使いこなそうったって必ず無理は出てくる――

技術の発展に犠牲はつき物だけど、だからって技術の進歩が無くなったら、
それはそれでつまらない世界だろうな
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 15:04:31.46 ID:NYoyeT5io
【街外れ】

あれです!天才魔術師と言えば超孤独な存在なんです!
だとすれば、こうやって街外れに超ロンリーっぽく佇んでおけばもうちょっと超お客さんが──!

【人通りが殆ど無いその場所に、どこか空しい少女の声が響く】
【ふと声を辿れば。或いは偶然この場所に来た人間が居るのならば──】
【黒いとんがり帽に黒いローブという典型的な「魔女」の格好をした、中学生ほどの少女を見るだろう】
【ぐっと拳を握り気合を入れているその姿は、どうみても「孤独」からは程遠く】
【足元にある「掃除機」と、思い思いに動いている10の歪な人形たちだけが雰囲気的に浮いていた】

──超、増えてくれないでしょうか。ねぇ。

【はぁ、と彼女は小さくため息をつき、かくりと項垂れる】
【もしかすると、頭の可哀想な子なのかも知れない】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/26(木) 15:07:23.87 ID:ZTUzi/j90
>>232

星の国≠「いですねぇ………まさに英知の結晶って所ですかねぇフフーフフフ
いずれは………おっとなんでもありませんよ…ハハハハハハ

【ワザとらしく笑いながら相手の話を聞いている】
【相手の見解に、顎に手を当てて頷きながらにこやかに返答する】

そうですねぇ……技術が発展すればそれだけ人々の営みにも彩がでますが…
その分危険も伴うと………難しいですねぇ…

ああ、申し遅れました、私カノッサ機関 水の国支部支部長代理≠フレギン=ハーネットです
以後よろしくお願いいたしますね……フフフフフフフ

【そう言いながら丁寧にお辞儀をする、普通なら誰もがいい感情を持たないその所属を言いながら】
【湖面はユラユラと揺れている、男の瞳は相手の反応を見るためか見開かれている】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 15:24:32.97 ID:k1KSZC/go
>>234

ああ、あんた機関の人だったのか・・・・・・

【世界中に影響力を持つ、恐怖の代名詞――】
【機関――その名を青年も知らぬはずが無い】

【しかし、それを聞い青年の反応は非常に淡白な物であった】

通りで妙な雰囲気だと思ってたけど、
まさか支部長なんてお偉いさんだなんて思わなかったよ

【青年は、男の素性を知っても敵意や害意などを見せる様子は無く】
【何処かこういった状況に慣れているといったような印象の対応であった】

Virtual Origin社 特務情報二課のクロト・ミッドウェルだ、まあ以後よろしくな

【何らかのリアクションを期待していたなら、少々拍子抜けの結果だろう】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/26(木) 15:37:59.46 ID:ZTUzi/j90
>>235

おや、大して驚かれないんですね、まぁその方が穏便にすみますからいいですが
支部長 だ・い・り≠ナす代理が重要なんのでお間違いのないように……

【少々残念そうに笑いながら肩を竦める】
【その後に、神経質な性格なのか、細かい訂正を要求していく】

Virtual Origin社 ……どこかで聞いたことのあるような……いや、私あまり星の国の内情には詳しくなくて
特務情報二課ですか……なんだかすごそうな名前ですねぇ……もしや企業のエリート社員さんですか?

いやぁ面白そうですね星の国≠ヘ……今度占領計画でも立案しましょうかね…なんて冗談です

私は機関の技術部門の管理をすることが多くてですね、
オーバーテクノロジーの星の国≠フ技術は是非とも一度拝見したいところですね

まぁなんにせよよろしくお願いしますね…フフーフフフフ

【関心したように頷きながらそう返答していく】
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 16:01:07.69 ID:k1KSZC/go
>>236
おっと失礼、支部長代理さんだな、覚えた覚えた
【これは失敬、と苦笑いする】

Virtual Originは複合企業の母体会社だからなー
いろいろな分野に関わっちゃいるが、仮想技術とかAI技術に興味が無ければそこまで馴染みも無いだろう

それに俺がエリートなんてとんでもない、特務情報二課はスラム出身びハッカー上がりの、
間違ってもエリートには程多い奴らの集まりだよ
【苦笑いのまま、続ける】


星の国は情報技術の発達した国だから、情報の重要性っての存外に高い――
だからどの企業も、大体腕の良いお抱えのハッカーを雇って囲んでる――勿論非公式でな

Virtual Origin 特務情報二課は、要するにそういう雇われたハッカーを囲っておくための受け皿部署って奴だ

【ちなみに、本物のエリート達は情報一課で、とても優遇された環境で働いているようです】

星の国占領――なあ、正直おすすめはしないがな・・・・・・
なんせ星の国を占領するともれなくあのスラムが付いてくるからなぁ
【困ったように、ハハッと笑いながらいう】

支部長代理さんなら知ってるかもしれないが、あの国は文字通り「火薬庫」だ
テロリスト、反能力者組織、傭兵、情報屋やブローカー、カノッサ機関、狂信者、そして本物のキ○ガイ

数えきれない程の勢力が、あの国のスラムに集結して毎日小競り合いを起こしてる、
それこそ、野良猫の喧嘩より、小規模な銃撃戦に出くわす可能性が高いくらいには緊張状態が続いてるのが現状だ・・・・・・

星の国が欲しいなら、そうだな――まあ支部でも作って気長に支配するしか無いんじゃないかね、今のところは
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 16:02:54.03 ID:ClwticRAO
>>233
/まだいらっしゃいますかー?
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 16:08:05.50 ID:NYoyeT5io
>>238
/ここにー
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 16:13:50.84 ID:ClwticRAO
>>239
//絡んでも大丈夫……ですよね?
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 16:14:39.93 ID:NYoyeT5io
>>240
/そんなこと聞く前に早くレスを書くんだ!
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/26(木) 16:16:35.07 ID:ZTUzi/j90
>>237

ふむ、勉強になりますねぇ……AIはともかく仮想技術はさっぱりですね
まぁ星の国では有数な企業のようですね、これは覚えておかなくては

各国間の情報共有などほとんどないですが星の国≠ヘ特に秘匿性が高いですね
他国からの干渉はおろか外部勢力も介入できない作りな訳ですね

【関心したように頷きながら細目をさらに細くして呟く】
【相手の説明に苦笑しながら両手を胸の位置まで上げながら】

だから冗談だって言ってるじゃないですかぁー私もともと戦闘苦手というか争い嫌いですし
そんな危ない事はしませんて、占領しても、むしろ国自体の効率が落ちてしまいそうですしね

っと、貴方の方は何か質問ありますかねぇー答えられる範囲でお答えしますよ

243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 16:23:28.36 ID:ClwticRAO
>>241

個人的な意見だけどさ、人通りの無い場所で路上販売(?)をしても意味は無いと思うんだ。
僕も、お客さんって言葉を聞くまで店だと認識出来なかったし。

【かつん、かつん、と、人気の無い町外れに、必要以上に大きく響く足音】
【その足音がした方向に視線を向ければ、きっと】
【漆黒のコートを身に纏い、柄と鍔が異様に長い、十字架の様に見える長剣を背負う】
【黒い髪と緋色の眼を持った、二十歳を僅かに過ぎた位の青年の姿を確認できるだろう】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 16:36:18.99 ID:k1KSZC/go
>>242
そうだなあ、他に比べて言い意味でも悪い意味でも特異な場所だってのは間違いないかもな
【自分の故郷だけに、複雑そうに語る】

それも国や大きな組織が動けばどうなるか解らないけどな、

なんせ、あの国は思想家とパラノイア達を寄せ集めたただの入れ物だ――
数だけがとりえの有象無象の烏合の衆が、本気になったあんたら機関に対抗しうるかは正直微妙なところだ

【困ったように首を振り】

武力にしても政治にしても、
もし1つの組織があの国を纏め上げることができたのなら――
その組織は技術的にとんでもない先進性を手に入れるのは間違いないだろうけどなー

【なんにしても、これ以上物騒なことになっても困るけど、と締めくくる】

質問なあ・・・・・・そうだな――
そういえば最近、いろんな国で機関が戦争を始める、なんて噂を聞くんだが・・・・・・

それってマジか?

【戦争だの占領だのと物騒な話をしているのに、青年はどうにも緊張感が無い口調で尋ねる】


245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 16:38:52.67 ID:NYoyeT5io
>>243

──!
ち、ち、超違います!
これは超、その、……練習っ!そう、練習なんです!超!

【響いた足音。それを聞いてびくんと少女は肩を震わせ】
【それと同時。彼女の足元にわらわらと集っていた10の人形たちが一斉に其方へ視線を向けた】

【人形、といっても布と綿で出来ていそうな質感から「ぬいぐるみ」の表記の方が適切だろうか】
【大きさはどれも手に握れそうな、観賞用としてはぴったりのサイズであったが】
【10対が10体とも、どこかしら歪んだ人形たちであった】
【首の途中が括れた首絞め人形や、首にロープが絡まった首吊り人形】
【脚だけが長いものに目だけが大きく強調されたもの】
【片腕が長く太いもの。両腕だけが脚の3倍ほどの長さがあるもの】
【頭が大きな目の無い人形に口が大きなお人形とお腹の大きなお人形】
【髪が長く、子供が描いた絵の様に目や口が強調された赤い服のお人形】
【青年が魔力を感じる事が出来るのであれば】
【人形たちから僅かな魔力が漏れだしている事に気付けるかもしれず──】

超天才魔術師っぽく見えるための、超練習です!
いや、その言い方だと超語弊が超ありますけどっ……!
じ、実際ほら、私は魔術協会の超天才魔術師利織ちゃんですし!
と、とにかく練習なんですって!超!

【もしかしたら、人形たちは突如現れた青年を警戒しているのかもはしれなかったが】
【そんなことなどお構いなしとばかりに、少女はぶんぶんと首を振って「練習」と連呼する】
【孤独()っぽさを演出するための練習。それは彼女にとって「見られて恥ずかしい物」だったのだろう】
【顔をやや紅潮させ、時折台詞をつかえることからもそれは伺えるはずで──】

【どさくさにまぎれ、ぺらぺらと自分の所属やら名前やらを言ってしまうあたり】
【「天才」というのは間違い無く「自称」なのだろう】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 16:39:16.57 ID:NYoyeT5io
/>>243
追記。では、よろしくお願いします!
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/26(木) 16:46:45.77 ID:ZTUzi/j90
>>244

どうでしょうねぇ……まぁ貴方の会社の方も侵攻された時の対策を考えた方がいいのでは?
既にあるとしても、そのさらに倍は考えなければ危険ですからねぇ…ハハハハハ

【などと物騒な事を言いながら笑い飛ばす】

【相手の質問に対して、一瞬間を置いてから柔和に笑って】

そうですねぇ、各国襲撃のプランは常に進行してはいましたが……
最近では昼≠ニ櫻≠ノ対する侵攻作戦が形になってまいりましたねぇ

まぁ詳しい話はできませんのでどうぞご自分で確認にいかれては?

【それだけ言うと踵を返して遺跡の瓦礫を飛び越えながら進んでいき】

では何にかありましたら水の国支部までいらしてください……では失礼します

【そう言って何処かへ去っていったのだった】

//お疲れさまでしたー!!!
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 16:53:13.87 ID:k1KSZC/go
>>247

昼と櫻か・・・
また大変な騒ぎになりそうだな
【やれやれ、と嘆息し】

【去っていくレギンを見送った】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 17:00:03.29 ID:ClwticRAO
>>245

―――――!?

【人形に一斉に振り向かれて、驚き、一瞬硬直してしまう】
【が、自分でも情けないと思ったのか、無理矢理平静を装い、心の中で深呼吸】
【数秒の時間を置いて、漸く余裕を取り戻した】

ああ、練習か、なら仕方ないよね。
結局何の練習か具体的に語られていない気もするけれで、其処は気にしないでおくよ。

【微笑ましいと言うか何と言うか、兎に角、青年は少女の赤みが差した顔と必死な口調を見て、これ以上追求するのは酷だと感じたのか、其処には触れない事にしたらしく】

……魔術協会、か、魔術には全然興味が無かったから関わろうと思った事が無かったよ。
この置いてある人形とかも、協会で作られてる物なのかな?

【取り敢えず――――話を逸らす事にした】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 17:17:14.43 ID:NYoyeT5io
>>249

【彼の驚きは、少女には伝わらなかったのだろう】
【或いは、恥ずかしさのあまり気付かなかったのかもしれず】
【必死で落ち着きを取り戻そうと。もしくは自己主張を更に激しくさせようと】
【ぱたぱたぱた、と彼女はローブ下で腕をぶんぶんと動かし】
【時折捲れるローブの下。そこから見えるのはジーパンに長袖のシャツという】
【なんとも現代的な、「魔女」らしからぬ格好だったりした】

そ、そうです!超気にしないでください!
所謂超エヌジーワードってやつです!Non G、g──Non Go○gle!
超詮索は無用ってことですね!

【そして青年のフォローに、正直助かったというような表情を浮かべ】
【これまたアホっぽさ全開の言葉を口から駄々漏れさせる】
【しかし話を逸らされ。人形に話題が移ると途端ににまりとした悪戯っぽい表情を浮かべ】

んふー、さっすがですね!よくぞ超この子たちに超気付きました!
あ、大丈夫ですよみんな。多分彼は超悪い人じゃないと思うので。

そんでもってですね、この子たちはこの私が超作成した魔導具の一つなんです!
協会で作られているという言い方は超正しいですが、より正確性を求めるならば利織ちゃん作、ですね
魔術には興味無くても、やっぱりあれば超便利ですよ
この子たちは内部にあらかじめ術式を内包させることで超スピーディに魔術が発動できる仕組みなんです
どうです?因みに10体1セットでお値段は5万。2セットだと超お買い得の8万です!

あっ!因みに超申し遅れました!
私は魔術協会魔導具開発班所属の南雲利織(なぐも かがり)って超言います!

【少女が一言、人形たちに言葉をかける】
【「大丈夫」──その言葉を聞くと、彼らから流れていた魔力がふと途切れ】
【そうして、再び人形たちは思い思いに動き、遊び始めた】
【この事から見るに──ある程度の意思ないし其れと酷似した何かを有するも】
【完全に独立した思考は持たない人形、なのだろう】
【驚くべきは、この人形たちを目の前の少女が製作した(と主張する)事実であろうか】

【更には人形の宣伝ついでに、あわよくば彼へ売りつけようとする始末】
【話を逸らすと言う青年の意図は見事達成出来たのではあろうけれど──はて、さて】
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 17:45:16.40 ID:ClwticRAO
>>250

Go○gleって、其れ、この世界に―――ッ!?

【この世界にまで其れが有るのかよ、と、青年がメタ発言寄りなツッコミをいれようとした瞬間だった】
【空から大量の金盥が落下し、青年の頭部をこれでもかと連続で打ち付ける】
【これもきっと世界の理を乱そうとした報いなのだろう】

……痛たたた、何か酷い目に逢った気がするよ。

にしても、これは個人の作品だったんだ、良くこれだけの量を作ったね……。

【へぇ、と、興味を持ったのかそう一言呟いて】
【青年はじー、と、人形を見つめ始める】
【だが、所詮は素人の目だ、何が凄いのか、なんて外から見て解る筈が無かった】
【だから青年は、素直に少女に質問をする事にする】

南雲利織、か、僕はカレル=レナント、宜しくね。
で、ちょっと知りたいんだけれど、その術式の使用機能ってさ、魔術を扱えない人間でも使えるのかな。
もしそうなら、凄くこの人形に興味が湧くんだけれど……。

【そう言いながら、自由気ままに動き回る人形の一体を、こつん、と小突こうとする青年】
【何だかやっている事が子供みたいなのは仕様です】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 17:57:53.79 ID:NYoyeT5io
>>251

──ざま、……あぁ、超大丈夫ですか?

【「ざまぁ」──きっとそれは幻聴なのだろう】
【最後の金盥がかぁん!と彼の頭頂部に一撃をもたらし】
【音の余韻が尾を引いて、それすら静まり返った後】
【今にも笑い出しそうな。それでいて、無理に心配そうな表情を浮かべている彼女が、そこにいた】

人形は慣れれば超簡単に作れますよ
よっぽどの超不器用さんで布と自分の指を超縫いつける、なんてことさえ超しなければの話ですけれどね

んふー、レナントさん。超よろしくお願いします
それでもって、超簡潔にレナントさんの疑問に超お答えするならば、超可能です。
魔術を扱えないどころか、魔力を超持たない一般の、超普通の方ですら超つかます。

原理としては、「発動する術式」ともう一つ──「空気中から魔力を吸収する術式」を練りこんであるんです
だから、使用者の魔力を使わなくても勝手に超動いてくれるんですよね
ただ、一度「発動する術式」を使用してしまえば……これは超容量の超問題なのですけれど──
一旦、お人形は超休ませる必要があるんです。要は、魔力の充電中って超感じです
充電が終わればまたお人形は超再利用が超可能です。

【こつんと小突かれた人形は、目を回すようにくるりくるりとその場で回り】
【3回ほど回ったあたりでふらりとよろめくかの如く体勢を立て直してぺしりと彼の指をはたこうとする】
【だが所詮は人形の狙い。外れる可能性の方が高く。尚且つ当たっても布の柔らかさしか感じないはずだ】

【そして、説明を求められていないのにも関わらず自慢げに彼女は人形について語りだす】
【どうも自分の作品に余程自信或いは愛着を持っているらしい】
【ふふん、と言った様子で語る彼女は、どこか楽しげな様子すらあった】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 18:14:18.35 ID:ClwticRAO
>>252

……っと、うん、一応は大丈夫だよ、所詮は金盥だし、痛かったけどね。

【頭の上で星とひよこを回転させて、目をギャグ漫画のような渦巻き状の物にしながらふらふらとしていたが】
【声を掛けられた事を切っ掛けに、何とか意識を此方の世界に引っ張って来れたようだ】

……あと、最初に何か失礼な台詞が聞こえたけど、僕の幻聴かな、利織。

【む、とした不機嫌そうな顔を作り、そう言う青年】
【だが、口調は柔らかく、本当に不機嫌になっている訳ではないのは、簡単に解るだろう】

成る程ね、要らない布切れで雑巾を作るのにすら悪戦苦闘する僕には無理だって事は良く解ったよ。

って事は、さ。
逆に言えば、術者から魔翌力を吸い上げるような形にすれば、有る程度は連続で行動させられるのかな。
体質の所為か、魔翌力の保有量はそこそこ有るらしいんだけど、使い道が無くてね。
最近はちょっと物騒な事に片足を突っ込んでいる気がするし、何か丁度良い魔導具が欲しかったんだ。

――――依頼、出来るかな?

【そう、真剣な顔で、少女に質問を投げ掛けた】

【が、その数瞬後には、自分に反撃を仕掛けてきた人形を見て】
【「うわ、なんだろうコイツ、凄く可愛いんだけど」とか言いながら、人形をからかい始めた所為で、真剣な雰囲気は霧散してしまうのだけれど】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 18:32:51.62 ID:NYoyeT5io
>>253

え、金盥でも超痛いと思うんですよ。利織ちゃんなら超損害賠償を求めるくらいは超痛い気がします
んふー、それにそれに、きっとそれは超幻聴ですよ
金盥が見事なる超ハーモニーで生み出した超メロディです。超、きっと

【浮かべた悪戯笑いは、どこか子供っぽいもの】
【にまりとしたその表情はまるで砂ネズミの如く、と例えられるかもしれない】

なるほど、レナントさんは超不器用なんですね。
そもそも要らない布切れなんか超ノン加工で超雑巾な気はしますけど、それは超さておいて──

──その発想は、超無かったです
やっぱり他者との会話って超大事ですね。先日のシークさんといい、今日のレナントさんといい
利織ちゃんにはない発想を超持ってきてくれます
確かにそうすれば超継続した行動は超可能、ですね──
うぅん、一般人が超使えるようにっていう思考に超囚われていたせいか、そこは超盲点でした……

……って、へ?超依頼ですか?

【カレルの言葉は、利織にとっては画期的なものだったのだろう】
【魔術師を自称していながら、「己の魔力を使う」なんて発想が浮かばない辺り──】
【何かしらの理由でも、彼女にはあるのだろう】
【或いはそれは、彼女が言った通り】
【「一般人でも使えるように」という思想に基づいての製作に当たっていたからなのかもはしれないけれど】
【そして、急に真剣な表情でそう告げた彼に対して】
【利織は一瞬、ぽかんとした表情を浮かべてしまう】
【まさかこのタイミングで依頼を投げかけられるだなんて──思って、いなかったのだろう】
【しかしその表情も直ぐに変わり。にまりとした悪戯な笑みを浮かべ】

んふー、超いいですよ。
改造費なんてのは超上乗せしません。1セット5万
この人形たち──≪インディアンズ≫って名称を超付けていますけれど
インディアンズの術式をちょちょっと変えて、術者から魔力を吸い上げる形式に超すればいいんですよね?
もし他にも超何か欲しければ、超加工はしますけれどどうします?
素材とか何か超ご指定のものがあれば希望に超沿います。
あっ、ただしその素材は超「分解できるもの」限定で超お願いします
例えば一枚のプレートとかだと超ダメですけれど、ナイフだと柄と刃に超分解できるからオッケーです

【──快諾】
【こく!と彼女は元気よく頷くと、依頼の内容に間違いが無いか念のため復唱し】
【最後の最後──】
【「追加注文」する際の、どこか奇妙とも言える注意点を告げたのであった】
【分解できるもの。確かに彼女はそう言った】
【人形ならば、糸と糸に分解できるから大丈夫、という理屈でもあろうけれど──】
【何故、そんな注意点が付け加えられたのであろうか】
255 :254 [saga]:2011/05/26(木) 18:35:25.74 ID:NYoyeT5io
/最後の行に超追加↓

【「んふー、超可愛いでしょー?」】
【だが、そんな疑問は生まれるものの彼女自身はなんとも思っていないらしく】
【矢張りにまりとした表情で人形とカレルを観察し始めた】
【一方人形は、攻撃が外れたせいかまたくるりくるりと回ってしまい、最終的にはぱたりと倒れてしまった】
【──ぎゅむ、と】
【倒れたところに、飛び跳ねてきた別の人形に踏みつけられてしまう始末である】
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 18:52:07.36 ID:ClwticRAO
>>254

ああ、うん、正直に言うと涙目になったよ。
でも思い出したくないから、敢えて語らないでいてくれると嬉しいかな。

【割と、あっさり自白】
【所詮金盥―――なんて言ってみたが、金属製の物が降ってきて痛くない筈が無い】

そうか、普通の筈の会話が偶々生み出した奇跡だったんだね。
なら仕方ない、ざまぁ、と聞こえた気がするけど咎める事は出来ないか。

【何だか悔しいけど、こんな些事に必死になるのはもっと悔しい気がして】
【青年は結局、自分の幻聴だと無理矢理思いこむ事にした】

うん、自慢じゃないけれど不器用だよ。
料理とかは何とか出来るけれど、裁縫は一生頑張っても無理だと思う。
いやいや、重ねて縫って少し厚手の雑巾にした方が使い勝手が良いんだよ、まあどうでも良い話なんだけどね。

ん、それほど斬新な案だとは思えないけれど、力になれたなら何よりだよ。

【依頼に乗って貰えて、一安心】
【最近の戦いで、自分に足りない力が何なのかは、何となく理解出来ている】
【あとは、道具で其処を補えれば……丁度そう思っていたのだ】

で、依頼なんだけれど、まずはその“インディアンズ”の改造だね。
で、お言葉に甘えてもう一つなんだけれど――――。

【かたん、と、少女の前に置かれるのは、極々普通の片手剣】
【街中で市販されている武器らしく、業物だったりする事も無い】

これを魔術で加工して“魔翌力を斬る”事が出来るようにしてほしいんだ。
普通に剣を振るうだけでは、魔翌力に触れる事の出来ないから、困っていたんだ。

出来れば悪霊とかの類まで斬りたい所だけれど……それは欲張り過ぎる気がするからね。
本当に、余裕があったらそうしてくれるだけで良いよ。
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 19:05:17.69 ID:YaNi7TF90
【路地裏】

だれかたすけてー!!

【路地裏を、情けない声を出しながら走っている青年がいる】
【金髪金目で深緑色の着物を着ている】
【背中には白のランドセルを背負った白一色のメイド服を着た少女をおんぶしている】
【少女はどうやら眠っているようだ】

(まてやコラぁー!!)    <逃がすかぁー!!> 

くそー、たかが足踏んだだけだろーが! ・・・・しかもなんで二人がかり!!

【どうやら絡まれているらしい】
【少女を背負っているせいか青年のスピードは落ち始めている】

あぁーもう・・・・・・・・・・・たぁーすけてーーーーーー!!

【再び、情けない声を上げる】

258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 19:12:44.67 ID:NYoyeT5io
>>256

んふー、超正直なのは超いいことです
そしてそれは超幻聴です。超気のせいですだから超気にしなくても超大丈夫ですよー?

【正直なのは良い事と言った次の瞬間に、それと矛盾した言葉を平然と吐く】
【ただこれは単純に彼女が詐欺師だとか嘘つきだとかそういうわけではなく──】
【単純に、からかっているだけ、なのかもしれない。多分、きっと】

んふー、超がつくほど超力になりました!
私の研究や目標からは超脱線しちゃいますけど、超新しい魔導具が超出来るかもしれません
そのあたりは超感謝です!

ところで──なんか超家庭的ですねレナントさんって。
もっとも雑巾は最近じゃ超買ったほうが労力的にも費用的にも超楽な気はするのですけど

【厚手の雑巾に、という辺りに家庭らしさを感じ取ったのだろうか】
【ほぇえ、と感嘆の息を漏らしながらそう呟いて】

インディアンズの改造ですね。
改造、というよりもこの子たちは既に超私のものなので超一から超作る事になりますけれどね
そこは普段のインディアンズくれーっていう超依頼と殆ど変わらないので超気にしないでください
そして──魔力を斬るように、ですね
んふー、超了解しました!

どうしましょうか……単純に剣に魔力を纏わせてしまえば魔力に触れる事は超可能、ですね──
霊体に触れる──うぅん、こっちは超分からないです
魔力とかと同じ原理だと超思いますけれど……
ま、とりあえず魔力纏わせれば超問題ない気がしますしその路線で超行きましょう!
その場合、纏わせる魔力もレナントさんから供給するって形で超大丈夫ですか?

【こく、こくんと二度頷き。片手剣をみて更に満足げに頷いた】
【素材が剣──「自分が改造できるもの」であった事がその理由だろう】
【そしてかくりと首を傾げ。更に細かい部分をカレルへ問いかけていく】

/片手剣と手裏剣を見間違えたのは秘密
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/26(木) 19:24:52.77 ID:wH1wNvIAO
>>257
「助けなんてくるかボケェ!」
「ヒャッハァ! 路地裏舐めんなぁ!」
 
【少女を背負う青年の背後から掛かる声は、決して離れる事はない】
【狭い路地裏、反響する三人分の絶叫は然れど闇に飲まれて外には響かない】
【世の理が弱きを救うならば、此処の理は弱きを喰らう事にある】
【迷い込んだにせよ入り込んだにせよ、今の二人はさながら"獲物"】
 
【そして、訪れた"獲物"を"狩人"は逃さない】
 
「いい加減大人しゅうせいやゴラァ!」
「いい加減大人しくなっちまいなぁ!」
 
【迫る声は、近づく一方でしかない】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 19:26:02.74 ID:Rzmy/zjQo
>>175

【先程の防御に使った右脚と、今の攻撃に使った右手の球体】
【それが、一回り萎んだのが見えただろうか】
【おそらく、一回使うたびにチャージをし直さなければならない代物のようで】

…………、ッ!

【加えて、全体的に大振りな少女の攻撃の、放った後の大きな隙】
【それらの要因が混ざってしまえば、回避の選択肢は潰えてしまい】
【右肩に抉り込む銃弾に、するどい息を漏らして反応】

 【少年にはもう、少女への有効な対処法が見えてしまった筈】
 【破壊力の大きい攻撃をどうにかして往なせば、あとに残るのは大きな隙だけ――】

【――使えなくなった右腕。それを見て、忌々しげに舌打ち】
【しかし、その手の先にはまだ、「球体は残されていて」】

 【――隙をつければ、「簡単」だ。しかし少年は、知っている筈】
 【「機関員」と戦うのなら、そうそう上手く「簡単にはいかない」のだ、と】


//早く帰れたので、レスを返しておきます……!
//連日拘束して申し訳ありません、よろしくお願い致します!
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 19:26:03.68 ID:ClwticRAO
>>258

何だろう、何故だが僕の魂が理不尽さを感じると叫んでいるんだけれど。
まあ、超いいことと褒められたんだし良しとしておこう……うん。

【再度、無理矢理自分を納得させる】
【流石にこんな事でぎゃあぎゃあ言っていたら話が進まないのは、賢いとは言えない自分でも解る】

僕から見れば、逆に吃驚だけれどね。
でも、魔翌力が無い人達が扱うのを前提で考えている辺りが、正直感心したよ……っと、偉そうな言い方になってしまったね、ごめん。

わざわざ買うのも勿体ないからね、小さくなって使えなくなったシャツと利用すればお金は掛からないし、僕はそうしているよ。
まあ、都合良くそういうのが無ければ普通に買うけどね。

……僕は家庭的と言うより、単に貧乏性なだけの気がするんだけどなぁ。

【そう、ぽつりと最後に付け加えるように、呟いた】

そうだね、それでお願いするよ。
魔翌力は使用者から提供する形で大丈夫、それと人形以外には使わないだろうし、さ。


//苦無は有るけど手裏剣は無いなぁ……とマジレス。
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 19:34:47.51 ID:YaNi7TF90
>>259

いやいやいやいや!!

ここはフツーさ!! 正義の味方とか!! そんな感じの人とかが来てさ!!

こー悪人をね、こう・・・・ええい畜生!!

【現実逃避を試みるも、すぐさま諦める青年】

【と、突如ふりかえって立ち止まる青年】
【その手にはなにやら筒のような物が握られていた】

ば・・・・爆弾だ!! 近づくんじゃねー!

【そう脅しをかける】

(・・・・ふっこれぞ天才的ハッタリ!!)




【・・・・・・・・微妙である。】
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 19:42:12.22 ID:NYoyeT5io
>>261

【「──んふー、引き際を弁える。超良い判断ですね」】
【なんて、そんな偉そうなことを言い。更にはドヤ顔までする利織】
【こいつは一回しめたほうがいいのではないだろうか】
【だが、そんなこんなで金盥ざまぁ議論は終わりを迎え】

いえ──そもそも私の目標が「魔力がない人でも魔導具を」って感じですからね
正直、才能がある人だけが魔術を使えるだなんて超不公平です
もうちょっと魔術の敷居を低くするためにも、そして自衛の意味でこの目標をたてたんです
だからでしょうかね。魔力がある人向けの道具なんか超頭からすっ飛んでました
んふー、私も超まだまだ視野が狭いですね

なるほど、確かにそうしたほうが超お金はかかりませんね
それにそれに!それは貧乏性じゃなくって、超倹約家っていうんです!
超ダメですよー、物事を超ネガティブに超捉えちゃったら

【どうも彼女にも目標や夢の類はあるらしく──】
【利織が魔導具を作る大前提・「魔力が無い人向けに」というのはその目標に沿っての事だったらしい】
【ただ、その形式が家電製品だったり人形だったりするのはセンスにやや欠陥があると言えるかも知れないが】

んふー、超分かりました!
ではでは、片手剣加工の技術料として──そうですね、5000ほど超いただきます
インディアンズと超あわせると55,000ですね
代金は先払いでも後払いでも、或いは分割でも超結構です
要はしっかり超払ってくれれば超問題ないってことですから!
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 19:46:19.81 ID:c+hnBNNBo
>>260


『多分、能力は斥力に関するものかな。攻撃前に溜めが必要らしいみたいだけど……』
「問題は両手足に1個ずつあるってところか……」

【現在、一番厄介なのは球体で銃弾の威力を軽減される事】
【メインの攻撃手段が銃である事実には目を背けられず】
【一応、魔術を使えたりするのだが、実践レベルでは未だ一度も無く、不安だった】


【接近戦に持ち込むのも賢いとは言えず、遠距離に持ち込むにも、球体が邪魔】
【隙をつければ簡単なのだろうが、問題はどう隙を作るか】

【きらリ――学生服の右の袖から、光が覗いて】


【左手の銃の先端で、右腕の学生服をめくると、腕輪が在り】
【アイテム名:ワイヤーハンド】
【腕輪型のアイテムで、スイッチを押すことでアンカー付きのワイヤーを高速で射出する――イベント運営スレ3より引用】

【銃の先端で、スイッチを押すと、少女の脚、ふくらはぎ部分目掛けて、アンカー付きのワイヤーが射出された】
【だが、下手に動く事が無い限り、アンカー付きワイヤーは少女の脚には当たらないだろう】

【そう、この攻撃は囮―――】


【もし少女がワイヤーに視線をやったのだと仮定すれば】
【少年は、左腕の銃で、少女の脚に向けて、発射するだろう】

/それでは本日もよろしくおねがいします
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 19:53:38.40 ID:ClwticRAO
>>263

「基本的に年下には敵意なんて滅多に覚えない僕だけど、今回は右ストレートを放ちたい衝動に駆られたよ」

【後に青年は、少女との邂逅を思いだしこう語ったと言う】

ん、そうだね。
頭の良い悪いと違って、魔翌力の有無は努力でどうにもならないから、それに絶望を覚える人も居るのかもしれない。

となると、これからは責任重大だね。
君は一部の人間にとっての希望になるかもしれない、って訳だ。

【なんて、からかうように言ってみるが、内心はその発言を聞いて、この少女に】

(……僅かばかり、敬意を持って接しても良いかな)

【なんて、思ってしまっていた】

倹約家、とは初めて言われたよ。
でも、確かにそう言えば聞こえは大分良くなるね。

うーん、流石に今持ち合わせてはいないから、引き渡しの時にで、良いかな。
一応、連絡先は伝えておくから、完成したら連絡して貰えると嬉しいかな。

【はい、と、小さな紙切れを渡す】
【其処に書かれているのは、青年の連絡先と住所】
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/26(木) 19:55:28.72 ID:wH1wNvIAO
>>262
【4、現実は非情である】
 
「ば、爆弾やと!」
「んなもん出して正気かいジャリィ!」
 
【あと数秒で手が届く。そんな距離で向き合う両者】
【互いに、動きが止まる。掛けられたハッタリは、幸か不幸か効果を示した様で】
 
「ど、どうするんで?」
「ボ、ボケが。んなのハッタリや、そうに決まっとる……」
 
【そんな事を言いながらも、言葉尻は低い】
【ジリジリと、相手との距離を詰める足運び。視線は、決して逸らされない】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 20:04:36.63 ID:Rzmy/zjQo
>>264

(……右、潰れちゃったのはちょーっと痛いなあ)
(甘ちゃんでも「対機関連合員」には、変わりなし、か……厄介っ)

【左の手で右肩を押さえて、一回だけ深呼吸。吐くと同時に手を戻し】
【前を見据えて、少年の次の一手を――】


(――――、っ!?)
(射手ともあろう者が「狙いを外す」なんて、まずあり得ない、でしょ、)
(なら、なら何を考えて――――)

――――――ぁあうッ!?

【――見定めようと。焦点を結んだのは少年の狙い通り、「ワイヤー」】
【一拍遅れて視線が銃口へ行きつけば、その時にはすでにソレが火を噴いていて】
【びすっ、と音がして。少女のぼろぼろのスニーカーに止めを刺すかのように、穴が開いた】
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 20:04:51.06 ID:YaNi7TF90
>>266

(よしかかった!)

ふふ・・・・正直言ってオレも余り”コレ”を使いたくねーんだ

下手に近づくと・・・おおっと!これ以上は言葉で言い表せね〜なぁ

【ハッタリが効いたことに調子に乗る青年】

ホ〜レホレ♪いいのっかな〜。

【明らかに人を馬鹿にしたような笑顔をする青年】




【しかし、現実はやっぱりうまくいかないものである】

【強く握りすぎたためか・・・”バキッ”という音とともに】




【筒はつぶれた。】

バキ?・・・・・・・あ。

【青年、気づく。】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 20:09:41.36 ID:NYoyeT5io
>>265

【きっと──彼はその衝動を余すことなく発散しても】
【今回ばかりは、誰もが納得しただろう】
【むしろ彼女を良く知る人物であれば恐らくは迷うことなく殴りにかかっていたかもしれないけれど】

き、希望だなんて──な、なんか超恥ずかしいですね
利織ちゃんはただ、自分がやってみたいって超思ったから超行動しているわけで、その……。
た、確かに目標ではありますしいつかは超やり遂げたいことではあります、し──

あー、もう超恥ずかしい事超言わないでください!

【彼のからかいの言葉は、結果的に彼女の頬を赤らめてしまうことになる】
【どうも過度の(少なくとも彼女にとって)褒め言葉は恥ずかしいと感じるらしく】
【ぱたぱた、と首を振り赤くなった頬を誤魔化そうと必死になる】
【その動きのせいでずるりと。安定性にかけるとんがり帽子がずれ落ちそうになってしまうのだけれども】

んふー、物事は短所も長所もコインの裏表みたいなものです!
頑固者は悪いような言葉ですけど、自分の意見をしっかり持っているって言い換えることも超出来ます!
ものは超いいようとは超よく言いますよね

んっと、はい。それで超大丈夫ですよ!
今はそう大きな依頼も超ありませんし──1週間もあれば超出来上がると思います
一応じゃあ、私も超連絡先は教えておきますね
知らない人からの電話とかって、やっぱり超緊張しちゃいますし
それとそれと!私は普段魔術協会の魔導具開発班研究室に居ます
何か用があったり、なくても超気軽に遊びに来てくださっても超大丈夫ですからね?

【ずれたとんがり帽子をなおしつつ、渡された紙片に軽く目を通してポケットへ入れ】
【別のポケットからメモ帳ペンを取り出してさらさらと文字を書きいれ】
【文字の書かれた1ページ。それをちぎって彼へと差し出した】
【少しだけ大人っぽい字で書かれたそれは、彼女の携帯番号とアドレスだ】
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 20:13:26.73 ID:rrfXot8yo
【 櫻の国――港 】


【活気のある港町、その船着き場―― 一人の人物が、海を見て立っていた】
【周囲に立ち並ぶ屋台の喧騒とは裏腹に、何処か病み上がりっぽい表情】
【……後ろから押した日には海へダイブが予想される距離で、水面を見ていて】


(……まさか、僕が風邪引くとは――。)
(廃病院の空気に当てられたかな…、…)


 …………くしゅんっ。 ――、―あー。


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


【くしゃみを一つ、彼はすると――、何が面白いのか、再び水面に目を遣っていた】
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/26(木) 20:18:15.36 ID:wH1wNvIAO
>>268
【響いたのは、間抜けな音】
【それから、動きはない。ただ、無音だけが響く】
【数瞬の間。静寂を裂く様に、嘲り笑う様に、烏が一羽声を上げた】
 
「……てんめぇこのクソガキぁぁぁぁぁァッ!」
「よくもオレ達を虚仮にしやがってぇぇぇぇぇェッ!」
 
【騙す方も騙す方だが、騙される方も騙される方である

【最早ヤクザ者二人の剣幕は見る見る内に険しくなる一方。俺の怒りが有頂天状態である】
【青年が、後退るのが早いか遅いか。二人は一気に、間を詰めんと駆け出した】
【躊躇いなんて、初めから何処にも無い】
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 20:24:25.87 ID:YaNi7TF90
>>271

いや〜ほら!これはさあの〜あれだよ!あれがこーなっていやまじすいませんでしたごめんなさいー!!

【言い訳をしようとして、諦める青年】

【とっさにメイド少女の背負っているランドセルの中に手を入れる青年】

これでゆるしてください・・。

【そこにあったのは・・・・札束が2つほど・・・。】

/めしくいますー。
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 20:25:31.05 ID:c+hnBNNBo
>>267

【銃弾が命中したのを確認すると、また銃の先端部分でスイッチを押す】
【すると、ワイヤーは腕輪へと還っていき】


(次からは、ワイヤー囮にした攻撃は効きそうないな……本来の使い方すれば良いんだろけど……)
(使えそうなモノはあまり無いから移動にしか使えないか……)

【少年は、左手に収まった銃の銃口を少女の胸元へと向けて】
【引き金に手を掛けるが、引きはせず、意図はおそらく脅しだろう】


俺はこれ以上君と戦いたくない……
君が機関員≠ナある以上恨みはあるけど……
それよりも君には感謝してる
だから、早く降参してくれ―――

【向けたのは銃口だけで無く、憂いを含んだ黒の双眸】

【少女にとっては、どうでも良い事だったのかもしれないけれども】
【正義を教えてくれた少女には感謝していて、これ以上引き金を引きたく無い】
【だからこそ、死亡する危険性は低いが、戦闘時には、重要な手足を狙ったのだろう】

【そして、右手の銃は空気中から魔翌力を吸収しており、実弾よりか大きな威力を出せそうだが、向けてはいない】


「―――は?おい、バ『黙れ!……ごめん言い過ぎた……でも黙ってよう……?』
「チッ……だからアマちゃ……後で話す」


【左手の銃は異論を唱えたが、右手が其れを遮って】
【まだ言いたい事は在ったのだろうが、とりあえずは我慢するらしく】


【少年は、少女の返事が、聞き分けの好い事であろう事を願って―――】
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 20:28:48.20 ID:73ShUGP0o
>>270

イィィィィィィィ―――――

【ふと背後から叫び声と靴が地面を叩く音が聞こえてくるだろう。靴が地面を叩く感覚は短く、走っているのがわかるだろうか】
【そしてそれらは段々と大きくなってくるはずだ。つまりは、何者かが接近しているということであって――】

ヤッホォォォォォォォッッッウ!!!!

【2m程まで接近できれば、佇む青年の背中を思いっきり蹴ろうとするだろう】
【しかし直撃する瞬間足を引き、衝撃を和らげるつもりで、肝心の目的は、ただ一つ】


―――落っっちろーーー!!

【青年を海へ突き落とそうとしているようだ】

【もしこれに飛びかかってくる人物が失敗すれば――その悲惨な結果は、眼に視える】

【成功しても失敗しても、彼が見ることになるのは】
【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 20:33:55.75 ID:Rzmy/zjQo
>>273

(――――最悪。最悪最悪最悪)
(手と足と、いっこずつ潰しちゃった……最悪最悪、最悪「だけど」)

【壊した足を庇うようにして、しゃがみ込む緑のからだ】
【ぎりりと歯を喰いしばったのは、痛みを誤魔化すためなのか、それとも】

(……、……あ、もう)

【きゅい――きゅいん。俯いたままなので少女の顔は見えないだろうけど】
【あの、球体が光を吸って成長する音が。聞こえるはずだ】


(――――――「あと一発なら撃てる」って気持ち、まで)
(潰さないでよ――――!!)


【苦虫を数十匹、口の中に放り込まれたときの、ような】
【くるしい、つらいと訴えるような表情。それは、努めて地面を見続けて、見せないようにして】
【――――とにかく、まだ、攻撃の意志はあるようだ。潰すなら、今】
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 20:38:04.02 ID:rrfXot8yo
>>274

【ぼーっとした様子で、青年は水面を見詰め続けており――】
【背後から近寄る悪意には気付きもしない様で、何かほんわかした雰囲気】
【青年の性格にも拠るのだろうが、『病み上がり』でも有るからで――】




………、 ん……   え、ぇ、ぇっ!、 ―― あぁああぁああああぁっ!?



        【 くりーん☆ひっと & ざっぱーん 】




【――、いとも簡単に、突き落とされた青年は空中で刹那、双眸を下手人へと向け】
【混乱と絶望と、捨てられた子犬の様な眼で「何故」と問い掛けると、無駄な空中一捻り】
【大きな水柱を上げて、頭から海面へと突っ込み――】





【―――……水面から、ぶくぶくと泡が出て】



【―――……水面から、もっとぶくぶくと泡が出て】






【  ――――、――沈んだ=H  】
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/26(木) 20:38:17.02 ID:ClwticRAO
>>269

うん、これで互いに恨みは無し、と言う事にしておこうか。
まあ、過度の修飾をしたのは事実だけれど、それを楽しみにしてる人はいるだろうから、頑張ってね。

【取り敢えず、相手を恥ずかしがらせる事でささやかな復讐を遂げた青年だった】

物は言い方と考え方次第、か。
まあ、無理に悪い方向に考える理由なんて無いもんね。

……っと、連絡先は確かに受け取ったよ、僕は用事が有ったのをすっかり忘れていたから、今から戻らないと。
ああ、後、用事が有ったり暇だったら、行かせて貰う事にする。
それじゃ、また一週間後に。



//ふはははは会社から電話で呼び出しぃ!
//無理矢理ですが切らせて貰います、本当にごめんなさい。
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 20:38:52.39 ID:b+9nXCSRo
【路地裏、電話をしながら歩いている男が一人】

はいもしもーし、お電話代わりましたクルーガーですー。
ああ、社長の資産の横領をご希望されてた方ですねー?
まず秘書と言う立場を利用して、社長に『財産を“架空の人物”の名義に入れて合法的に脱税』するようお勧めして下さいー。
入金が確認でき次第、速やかに社長の暗殺及びあなたの自殺の偽装をこちらで行いますー。
あなたはその後、何食わぬ顔でその“架空の人物”に成り代わって、社長の遺した財産で悠々自適に過ごして下されば大丈夫ですのでー。
はーい、では失礼しまーす。

【電話をしていたのは、長い銀髪に赤い瞳、右肩に大鎌を担いだ背の高い青年】
【首元には、黒く輝くΦのモチーフがついたネックレス】
【機関支給のロングコートを纏っているが、ナンバーなどは見当たらない】

あー雑務多すぎ。死ぬわ。

【気だるそうにそう呟き、尚も路地裏を進む】
【薄暗い路地裏、前方から誰が歩いてきてもおかしくは無く】

/予約でございますっ
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 20:43:13.61 ID:YaNi7TF90
>>272

/ただいまです。
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 20:46:45.59 ID:c+hnBNNBo
>>275

(『何か音が……聞こえたような……駄目な感じがするけど……』)

【不幸にも、球体の成長に気づいたのは右手の銃のみ】
【少年は、少女の言葉を聴く事だけに、というよりもこれ以上銃弾を放ちたくないのだろう】
【しゃがみ込んだ少女に、撃ち込むほど、残酷では無いようで――】


……はやく答えてよ

【少女の表情や、心情など見えておらず】
【銃口を向けてはいるが、体に力は、満足に入っていない】
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 20:49:00.17 ID:NYoyeT5io
>>277

た、楽しみって超なんですか!?
あれですか、超天才魔術師利織ちゃんの活躍の場を超楽しみにって超そういうことでうsか!?

【──間違いなく、動揺しているのだろう】
【その証拠にしっかりと台詞がかみっかみになってしまっている】
【最も、恨みっこなしということに異論は無かったらしい】
【頬は未だ赤くしたまま、むぅと唇を尖らせた】

んふー、超そういうことです!
それじゃあ、完成した頃はまた超連絡しますね!
なんなら明日にでもアイスと共に超研究室に来てくれても超構いませんけど

それじゃ、またお会いしましょうねレナントさん!

【そして──直ぐにでも≪インディアンズ≫や片手剣の加工に取りかかるつもりなのか】
【ひらりと彼女は手を振ると、傍においてあった掃除機に乗りこみ】
【ぽふんと利織が掃除機を軽く叩けば、魔法にかけられたかのように掃除機が浮遊して──】

【そのまま。すっかり日の暮れた街外れから魔術協会に向け】
【浮遊する掃除機なんて珍妙なものに乗った「魔女」が、目撃されたとか、なんとか】

/おっと了解しました!
/受け渡しの方は、ロールしてもいいですし
/時間がないようであれば適当な頃合に受け取った事にしてくれても大丈夫です
/では、お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 20:50:31.50 ID:73ShUGP0o
>>276

【無残にも海に叩きつけられ、飛沫を上げた直後】
【誰に向けるでもないヘラヘラした笑顔を張り付けて】
【空中で華麗に回転を決め、スタッ――と着地】

なぜって、そりゃ―――


クス、―――なんでだろうねー?そうした方が楽しそうだったから、かなー?


【こいつぁ外道に違ぇねえ】
【青年の体調が悪いことを知ってか知らでか、まぁこの程度ならすぐ上がってくるでしょ、と考えながら】
【水面を、見るが…】

……あ、れー?まさかまさか溺れちゃった、のかなー?
おーい、大丈夫かい?


…仕方ないねー

【帰ってくるはずの無い呼びかけを海に落とすと、上がって来ないことにいよいよ危険を感じたのか】
【固定されたように動かない笑顔のまま、服を一切脱がず、自分も海へとダイブするだろう】

【 ざっぱーん 】

【本日二度目の、飛沫が上がって数分後――特に変わったことがなければ青年を担いで海面から姿を現すだろう】
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/26(木) 20:53:34.59 ID:XT1Vf5Ilo
>>278
思ったより早く終わったな
「そうね、ヤクザを街から追い出せって任務でしたけど、あれはヤクザと言うよりチンピラですね」
【男の前から2人の人物が喋りながら歩いてくる】

まぁ、ただの無能力者集団だったし、余裕なのは分かってたし
【一人は黒髪の女顔で黒いローブを身に纏った人物】
【声が中性的で性別が分からない】

「でも主もそれ程強く無いじゃん、相手に能力者がいたらどうしてたのさ」
【もう一人は、胸元、肩、胴、脚を露出した鎧を着用して懐に両手剣を装備した金髪の女性だ】

その時は....まぁ、なんとかなるでしょ...ん?
「やれやれ....ってどうかしましたか?」

【黒いローブ君が男の存在に気がつく】
【機関員のローブを見ている反応したようだ】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 20:53:36.43 ID:+IBwwn/6o
【そこそこ大きな夜の公園】

「いたーいっ!」

すみませんローズ! マスターがあなたの身体を傷つけてしまいっ…!!
ですが今はマスター、眠ってらっしゃいますのでっ…!!

【人気をなくし静かなはずの公園を賑わす、二人の少女の声】
【けれどベンチに座って地団太を踏んでいるのは、一人だけだった】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズと言う、必要最小限の布面積】
【ともすればはしたないとすらいえるその出で立ちだが、幼い立ち振る舞いによって健康的にすら見える】

【もっとも頭に包帯を巻いていて、ボサボサの黒髪が一部押さえられている】
【彼女が訴える痛みの原因だろうけれど、とにかく涙眼で唇を尖らせ不満そうだ】

【この猫少女ともう一つ、姿なき『声』が猫をたしなめていたけれど、時間帯を憚っておらず、かなり響く】


【一方、路地裏、比較的表通りに近しい部分】

……小銭稼ぎにも飽きたな、件の『情報』、当たってみるか?

【足元に半殺しの憂き目に会った不良三名を転がし、右手に小銭が入った財布を握り、遠くを眺めながら呟く姿】
【不良然とした立ち振る舞い、ウルフカットの黒髪、焦げ茶のジト目、への字口】
【タイトなジーンズに腰周りを隠すほど裾が長いシャツ、ノースリーブの上着】
【左手をギプスで固定し首から布で下げており、右手は肩の辺りをガーゼとネットで傷口を押さえている】
【けが人のようだし、腰周りや胸元のシルエット、明らかに少女なのだが、何故か少女と言い切ることを憚られる人物】

【心ここにあらず、遠くを眺めて歩き出そうとしている狼少女だが】
【こんな現場、見られたらろくでもないことにしかならないだろう。物好きは別として】


【並行して進行する、異邦人達の日常】
【何らかの介入があるとするならば、果たしてどちらに、どのように―――――】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 20:53:42.02 ID:Rzmy/zjQo
>>280

【――――きゅいん。】
【三回目の吸収音……余談ではあるが、この球体のチャージ上限は「3」、】


…………何回も、言ってるでしょっ……
ボクと君は、もう、敵同士で…………


 ――――だから、「さよなら」だ、って!!


【……即ち、最高出力での攻撃準備が整った、という訳で】
【翳した手の行く先は、少年の顔。もう見たくない、とでも言いたいように】
【再度、少年と少女とを別つ左の手。そこには「膨れ上がった球体」が存在していて――】



 ―――― ≪ 情熱と ≫ ≪ 愛と ≫ ―― ≪ 魂の ≫ ッ!!

       ≪セラフィ・シュ――――ト≫ ッッ!!!


【――――射出。】
【撃ち出すまでの準備時間も長く、軌道も直線的な】
【しかし、圧倒的な破壊力を秘めた「拒絶の魂」が――少年に向けて、放たれる――!】
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/26(木) 20:55:03.88 ID:wH1wNvIAO
>>272
【ここで、問わなければならない】
【斯くして逃走と追走を続ける両者。その決着とも言える結末が、ここに在る】
【片や逃走。然りとて今は敗北を認め、相対者へ金を差し出す姿】
【さて、この状態、この展開。片の追走。追う二人はこの状況を、果たして呑むか呑まざるか――】
 
【――答えは、否】
 
【青年が二人にぶつかったからではない。ましてや、虚仮にしたからでもない】
【此処は路地裏。あらゆる法が罷り通らず、限られた方は唯一暴力のみ】
【其処に住まう者は何れも屑と同価値。その価値に上下を付けるなら、暴力以外の手段は存在しない】
【強き者は栄え、弱き者は身ぐるみを剥がれ骨も残らない。それこそが、此処の論理であり摂理に他ならないのだ】
【故にそう、そこに確固たる理由は無い】
【"ただ目についた"という、ただそれだけ。たったそれだけでしかないのである】
【即ち、後は奪うか奪われるか】
【老若男女の区別無く、貴賤人種の差別無く。ソレは、行われる】
 
「……何処まで舐め腐っとんじゃあこのガキぃィッ!」
 
【出された札束を無視するかの様に、先に青年へと辿り着いた一方が駆け抜けた勢いのままに蹴りを放つ】
【顔面か腹部か、その何れかは定かではない。降伏を認めた者、その"狙い安い所"に爪先を捩じ込んだのだ。その結果は、火を見るよりも明らかに他無い】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 20:55:46.20 ID:rrfXot8yo
>>282

【水中に入れば――、見えるのは、青年の必死乙な顔】
【どうも、右手≠ェ沈んでいる様に見える。 ……『義手』、だろうか】
【重量のせいで上手く浮上する事が出来ないらしく、懸命に左手を掻いていて――】




                 【 ―――― 】




……、……死ぬ、かと。  ――……思った。



【――、―引き上げられた青年は、恨めしげな表情で其れだけを呟くだろうか】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/26(木) 21:02:21.52 ID:myTHf99qo
【森──川原】

【川のせせらぎと、虫の鳴き声が満ちる静かな場所】
【細い煙が立ち上り、ぱちり、と、乾いた音が弾けた】
【どうやら、誰かが焚き火を囲んでいるようであった】

 ……むむむむ……

【そこにいたのは、癖の強い金髪と灰色の瞳を持った青年であった】

【橙色の地に黒い上衣を重ねたその衣服は、】
【旅人向けに厚く織られており、少し古風な作りをしている】
【革のベルトとブーツも、その着古された服にはよく馴染んでいた】

 ……むーん……
 ウェア、アム、アイ……?

【彼は、その手に持った大きな地図と、熱烈な睨めっこをしていた】
【時折地図を回転させたり、ついでに首も一緒に傾けていたりするのだが、】
【その般若のように顰められた面は、一向に晴れる様子がなく──】

【ぱちり、と、薪が乾いた音を立てる】
【焚き火には、串刺しにされた川魚が数本並べられており、】
【中心の方には、アルミホイルに包まれた何かが入れられていた】

【まったく動かない青年の一方で、】
【それらは食べ頃を訴えるように、香ばしい匂いを辺りに漂わせていた】
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 21:04:55.79 ID:Ugit77pMo
>>284
/まだいますでしょうか、拙文ながら絡んでも?
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 21:05:07.33 ID:b+9nXCSRo
>>283
【青年の方も、前方から歩いて来た二人に気付いたようで】

んー?
おいおいお嬢さん方、こんな物騒な場所でそんな物騒な話はしない方がいいぜー?

【黒いローブの人物を、見た目で女性と思い込んでいるようだが】

もしかしなくても正義の味方さん、か?
こっちもやれやれだな…。
まずはあれだ、“無能力者にやさしく”。これ今月のスローガンな。
つまり俺にも優しくしてもらおうか。なーんて、あっはは!

【おどけた調子でそんな事を言いつつも―――――軽く、大鎌を握り直して】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 21:05:57.08 ID:+IBwwn/6o
>>289
//投下は度胸、早いモン勝ちですぜぃ
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 21:11:50.78 ID:73ShUGP0o
>>287

やれやれ、泳げないのかと思ったよー

【突き落としておいて何を言うか。とにかく、海面から顔を出した状態で、静止】
【このままでは上がれないので、足場を作ろうとする。海面が魔翌力でキラキラと光り出すだろう】
【数瞬後、何もなかった空間に頑丈な鏡の板が生成される筈だ。海面すれすれに設置されたそれに手を掛けると】
【一気に飛び乗って、陸までよほど距離がなければ、青年を担いだまま一足飛びでそこまで上がってしまうだろう】


クス、―――

“鏡よ鏡よ鏡さん――この世界で一番悲惨な人はだーれだ?”

【おどけた口調でそう言って、着地後】

ふー、……どうやら、それが重くて沈んだみたいだねー。義手、かなー?

さて、――どうだい?ちょっとは元気でたかい?

【水中の様子から察したのか、右手を見ながらそう結論付けて】
【やっぱりヘラヘラ笑ったまま、悪びれない様子で彼にそう問うだろう】

【青年が自力で立とうとするならば、この優男は青年を下ろし、】
【濡れた長髪やタキシードが含んだ水を絞り始めるだろう】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 21:12:12.60 ID:YaNi7TF90
>>286

(え・・・嘘だろオイ!?)

―――――ちょっガッッッッッッ!!

【青年にとってこの展開は予想外だった。】
【だから、容赦の無い”蹴り"をかわす術など無かった】

【だが、おかしい】
【男の放った”蹴り”は】

【青年の腹部に深く刺さる前に】


                    【止まっていた】



             



            『何をしているんですか?あなたたちは?』






【そして】
【”理由”は】
【直ぐ分かった】



【先ほどまで青年に背負われていたはずの】
【メイド少女が】
【青年の左側にいて】
【”右手”だけで止めていた】

【無表情に】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 21:14:08.98 ID:c+hnBNNBo
>>285

――――っぁぁああ!!



【少年に、「拒絶の塊」を回避する術など無く】
【いや、用意していれば、防御出来たのだろうが】

【「拒絶の塊」は、少年と少女を別ち、吹き飛ばし、少年は屋上への入り口のドアに勢いよくぶつかって】

「―――っ!、おい!」
『だ、大丈夫!?』

っ、ぁぁああ……

【ドアにぶつかると、少年は情けない声を漏らして、床に座り込む形になって】
【ゲホッゲホッ、と咳き込んで――】


はぁ……はぁ……さよならはいやだよ……
まだ、お礼も返ししきれてないし……さ…………?

【息は荒いながらも、表情には、何処から来たのか、笑みがあって】
【恩返しとは、何なのだろうか、少女を機関から抜けさせること―――?】


【だが、形勢逆転。少年の両手には銃が握られていて、右手の銃はは大技を出せるくらい魔翌力が溜まっているが】
【体力を削られて、不利なのは明らか】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/26(木) 21:15:03.67 ID:jNxhbD4R0
【五月蠅かった、路地裏――】


 出直して来い……

 芯迄人を辞めた貴公では、何を足掻こうと此の私の相手では無いわ――!


【幾等か変わった対戦ではあったが其れも、何時もの路地裏事情】
【その場に残った異形は、静かに今、地面に平伏しているが――】
【一方の異形は、興味を無くした様にカラコロと脚音を残し紅い服の者は闇に消えて行く】


 ―― ぐぅ……!


【異形の脳内には25%、Lockの文字が現れ消えた】
【其の両腕を漆黒ローブに仕舞っている風の其れより「銀色の髑髏と眼窩に宿る赤い眼」の其の顔に頭から伝う血を見たり、転がる一般市民の死体軍を見ても、其の異常な状況は把握は出来る】

【――或いは、夜目が効くのであれば異形に背を向け
 今にも闇に消え行きそうな其の人≠ノ書かれた≪567≫の背番号が、確認出来るだろう】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 21:18:19.66 ID:Ugit77pMo
>>284
【声に誘われたのか、ふらふらと蹌踉けながら姿を現した白い影】
【彷徨うように闇に浮かぶソレは、遠目に幽霊にも見えるが】

 【その正体は、白衣を着た幼い少女だった】
 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしている】
 【長く伸びた白髪、色白の肌、こぎれいな白衣は】
 【黒に沈んだ公園の中で、彼女の存在を一際目立つ物にしている】

「・・・声が・・・二つ?」

【無機質な淡青色の瞳が、ベンチの猫少女を捉えた】



【同時刻、とある通りにて】

「・・・人・・・いや、犬か・・・?」

【偶然通りかかった路地裏で、目にした凄惨な光景】
【それを前にしても恐れず、うろたえず、むしろ「これは面白い」といった体で眺める少女】
【――その風体は、たった今、公園に現れた少女と瓜二つ、鏡映し――】

「・・・こちらホワイトアウト、興味深い現場に遭遇した――」

【世界が白と黒のバイナリに落ち込んだような光景の中で】
【幽かに光を反射する、アクア・ブルーの瞳がきょろりと動く】
【視線の先は、彼の不良達ではなく――狼少女、ただそれだけで】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/26(木) 21:19:56.96 ID:XT1Vf5Ilo
>>290
お嬢さんって俺は男だ!
「そのセリフ今まで何回言いましたっけ」
【注:黒いローブは男だそうです】

無能力者に優しく? 相手が多くの人に迷惑かけてきたやつだからな
「明確な悪だったので、こんな事に無能力者も能力者もありませんよ。」
【男が大鎌を握り直すのをみると、女が口を開く】

「そんな貴方も迷惑な悪ですか?」
【女は美しい笑顔を浮かべつつ、両手剣を握る】
【黒いローブもローブの中に何か隠し持っているのかわずかに体がうごく】

/申し訳ないが、風呂落ちです
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 21:20:37.31 ID:+IBwwn/6o
>>296
//申し訳ない、こちらの描き方が悪かったです
//どちらか片方を選んでください、流石に並列しては難しいですorz
//なお狼少女は比喩です、ウルフカットで不良っぽいからという。勘違いさせてすみませんorz
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 21:21:10.32 ID:Rzmy/zjQo
>>294

……っ、……ッ!

【なんでまだ、立ち上がるの】
【そう問いかけようとして、やめる】
【さよならを告げたのは――自分のくせに。まだ話しかけようだなんて】

【腕と足と、一本ずつが使えない上に】
【出血ですこしくらくらする思考を繋ぎ合せて最大出力の一発を放ったものだから】
【彼女にはもう、力なんて、殆ど残されてはいなかった】

【唇を噛み締める。声を零さぬようにと、きつく縛りつけて】
【動かない片足を引き摺って、錆にまみれたフェンスに。凭れかかり】


…………お礼なんか、いらないんだよ……
ボクは、ボクは――「セラフィナイト」だ――――!


                         【    ぐら、】

【緑一色の少女の、上半身が、フェンスの向こうに、傾ぐ――――】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 21:22:06.66 ID:Ugit77pMo
>>298
/並列は無理でしたか、すみません
/では路地裏の方をカットさせて下さい
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 21:23:20.00 ID:rrfXot8yo
>>292

【彼から離れると、青年は自力で立ち上が――、】
【……ろうとして、一度崩落。 後、再度試行。 無事成功。 】


……、…元々、僕は元気です。 ――寧ろ、風邪がぶり返しそうですよ。


【――、普通の人物ならブチ切れてる所だろうが、青年は僅かに反論するのみで】
【それでも彼にしては結構怒っている方なのだろう、じとー、と彼を見据えた】
【……又、能力=Aだろうか。 既に服や髪が乾き始めている】


大体、楽しそうって…、…いや、まぁ、別に良いです。
そんな事言ってなんかやって来そうな人、何人か知ってますし――。
……、あれ、別にだからって良い訳じゃ  ――…、…?


【――、―先ず頭に浮かんだのは、夜の付く剣士と九の付く研究者だったとか】


【何か自分の展開した理論で混乱している彼で有るが】
【服と髪が乾ききった所で、パンパン、と其れ等を叩いた――】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 21:29:27.54 ID:+IBwwn/6o
>>296>>300
//お手数かけます、マジすみませんorz


「ローズもねー、おこるよー!? ねてるあいだにけがしてたらーっ!!」

いや、ほんーっとーにすみません!! マスターもここまで大事になるとはっ…!!

【金色の双眸を持つ猫は、虚空を見上げながらプリプリと息巻いている】
【『声』はもう、平謝り。身体があったら血に額をこすりつける勢いとも言えるかもしれない】

【猫はむーとうなりながら、ふと視線を下げた】
【すると、あなたと目が合うだろう】
【15・6くらいの体格を持つ少女にしては、幼すぎる団栗眼を真ん丸にして】
【パチパチと、二度まばたき、首をかしげる】

「…しろい、ね?」

え、しろ? はい?

【猫に指摘され、『声』も漸く気付いたのか】
【いい争いを中断して、猫は(そしておそらく『声』も)貴女をしばらく、じーっと観察するだろう】
【無言で、珍獣でも見つけたように】

【……自分達のほうが奇特な外見をしているにも関わらず、だ】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 21:31:52.93 ID:c+hnBNNBo
>>299

―――待って!

【痛む体を堪えて、銃を持ったまま、届かない其の手右手を少女へと伸ばして】
【ふらふらと、悲鳴を上げる脚を我慢して立ち上がり】


「おい、馬鹿!立つなって!」
『今は傷を治すべきだよ!』

……ありがとう、でもちょっと見てて

【それだけ、心配を掛けてくれた両手に収まる友達≠ノ言い返しすと】

【小さな歩幅で、ゆっくりとフェンスに向けて、歩き出す】

【―――ああ、あの日さよならなんて言わなければよかったなぁ】

【そんな後悔をしながら―――】
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 21:38:52.33 ID:Rzmy/zjQo
>>303

【またない。それだけ、四文字の反応を見せて】

【傾いだ上体に伴って、ワンピース丈のパーカーの裾から伸びる脚が】
【穴が開いて血に汚れてすっかり使い物にならなくなった、スニーカーが】
【上下逆さま、の姿勢で。フェンスの向こうに、投げ出される】


――――――、

      ――――――、

            ――――――、―――――――――!!


【そのまま、落ちて墜ちて堕ちてゆく、何故だかそれはとてもゆっくりに感じられて】
【上へ昇りたいと願った少女は、地へ吸い込まれるように、降下していく】

【その途中に何か、叫んだような気がするけれど】
【何を言ったのかまでは、きっと判別できなくて】
【少年が何かを言ったとしても、同じように、少女には判別できないんだろう】


 【――それでも、少女の緑の瞳は。まっすぐに少年の方を、見ていた】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 21:41:00.90 ID:Ugit77pMo
>>302
【一人きりで虚空と会話する少女、常人なら奇妙と思うか恐怖を覚えるか】
【あるいは、どこか愛らしさを感じるかもしれないが】

【“白い”少女は、そんな素振りを一切も見せずに、ただただ静観するばかり】
【無感情な無表情で、無動作で無感動で無頓着で無造作で】

・・・ちょっ・・・

【不意に、口を開いたかと思うと、小さく舌を鳴らす】

・・・ちょっちょっちょっ・・・

【その場にかがみ込むと、右手を前に出し、指を伸ばす】
【まるで、猫を呼んでいるように―――否、現に呼んでいるのだ】
【人懐っこい猫なら、擦り寄ってくるだろうが・・・相手は人間】
【以前無表情のままに、失礼極まりない行為】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 21:42:00.88 ID:73ShUGP0o
>>301

んー?なんかしょげた背中だったから、ねー
大丈夫、俺は風邪なんて生まれてこの方引いたことないから

【この男が風邪をひかない体質かどうかなど、激しくどうでもいい気がするが、それは置いておくとして】
【青年の後ろ姿に元気がないように見えた――ということなのだろうか】
【風邪気味だったことはおそらく予想外で、気分が沈んでいたのなら、ちょっと無理矢理紛らわそうとしたのだが】
【―――結果、この有様となる】

【髪を念入りに手で掻いて、水分を飛ばし乾かそうとしつつ】
【気付けば、彼の服が不自然なほど早く乾いてきているのを見て】

おっ、キミそんなことができるんだー。俺にもやってよ

【こいつが言える立場じゃねえ。だがもしも彼が超絶優しい聖人君子だったなら――いや、ないか】

うん、まあ一種の励ましみたいなものだよー
きっとね

そう言えばキミはこんなところで何をしてたんだい?

【髪から手をな離し、水浴び後の犬のように一度身震いをすると、そう問いかける】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/26(木) 21:43:05.33 ID:wH1wNvIAO
>>293
「なッ……!」
 
【斃れている――筈だった】
【真であれ嘘であれ、降伏を認めるという姿勢は思考にも影響を及ぼす】
【"剣を構えながら平伏す事は出来ない"。反逆の意図があるならそれを完全に隠す事は出来ず、また、それを見逃す事は"路地裏の住人"においてあり得ない】
【彼らが直ぐ様に行動へと移したのには、そういった背景がある。その時点で優劣は決まったと、そう確信したからに他ならず】
【それが故に、今の状況は想定外でしかない】
【ヤバいと、男の脳裏に閃きに似たものが走る。力を込める右足、抜かんとしたそれはしかし、動く気配を微塵も見せることなく】
【ミシリと、その爪先は嫌な悲鳴を上げていた】
 
「なぁにしてんのかなぁ。おチビちゃん?」
 
僅かに遅れたもう一方が、漸くその場に表れる。現状を察する事が出来ないのか、下非た嗤いを浮かべながら。
その手が、少女の肩をポンと叩く。相方の状況も気付く事なく、あまりにも、無警戒に過ぎていた。
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 21:43:20.99 ID:b+9nXCSRo
>>297
【男だと知ると驚いた様子で、黒いローブの彼をまじまじと眺めていたが】
【二人の言葉を聞くと、赤い瞳を怜悧に細めて】

悪さ。明確で迷惑な悪。
悪意の散布も、混沌の呼び声も。一手に担う“機関”、その一員である限り。
俺はただ、その使命を全うするだけ。

…さーて、無駄話は終わりにするか―――――仕事は能率的に。

【黒いローブが僅かに体を動かせたその瞬間。青年はとん、と地を蹴る】
【素早く前へ出て、右手に持った大鎌を真横に大きく振るう】
【攻撃範囲こそ広いが隙は大きい、この攻撃を回避して青年の懐に入れば、反撃は容易だ】

【ただ―――――左手には、何かを握りしめている。この手への油断は、黒いローブの彼にとって致命的なものとなるかも知れない】

/了解です!
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 21:46:30.44 ID:+IBwwn/6o
>>305
【猫少女は相手の反応に首を真っ直ぐに戻し、耳を立てた】
【同時に、カットジーンズのギリギリから伸びる蒼い尻尾も真っ直ぐ上を向く】
【静かにベンチから降り、四足の体制、鼻を小さく鳴らしながら、じりじりと距離を保とうとするだろう】

【あろうことか、興味を引かれているのだ。まさに人懐っこい子猫のように】

…あの、ローズ? もしもし?

【相手が鳴らす舌の音、指の動きが気になる】
【けれど相手は見知らぬ相手、警戒して、容易に距離をつめようとはしないけれど】
【口元、目元、指先…金の眼が三箇所を行ったりきたりしながら】

【邪念が見えないなら、ふとした瞬間に少しずつ、突然距離をつめるだろう】

【どう見ても猫です、本当にありがとうございます】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 21:47:51.58 ID:zv0t179SO
>>288
//まだおられちゃったりしちゃいますでしょーかっ!
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/26(木) 21:50:08.34 ID:myTHf99qo
>>310
//はい、います。三人ほど
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 21:53:49.71 ID:c+hnBNNBo
>>304


【あっ!、と声を零して】
【少女の方へと歩く足を進めるが、コンパスは長くならず、なるワケも無く】

【大きく右手を伸ばして、緑の瞳を黒い瞳に映して、焼き付けて―――】

【―――頑張っても、頑張っても、どれだけ伸ばしても右手は届かなくて】

【黒い瞳から、緑が無くなると、その場に、倒れるように座り込んで、銃を離し】
【離した手を床に思いっきり叩きつけ】


っ……クソッ……!
「……おい、落ち着けよ……」
『とりあえず……病院いこう?』

……

【反応もせず、そのまま少年は立ち上がり、フェンスまで歩いて下を見るだろう】
【どんな景色を、其の目に映すのか―――】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 21:53:54.43 ID:rrfXot8yo
>>306


…、…同じ事しても良いですけど、多分『火傷』しますよ?

【其れから、軽く彼が説明する所によると――熱≠操って、乾かしているらしい】
【早い話が、全身に無風のドライヤーを掛けたのと同じ感じだろうか】
【その様な能力を持っている以上、彼には『熱さ』への耐性が有るのだろう】



――、―僕、ですか?


……いや、何となく、魚泳いでないか、って思いまして。
節約しなきゃいけないんで、夕ご飯にしようかなー、と。


【見た目通り、と言おうか――、貧乏≠轤オく】
【……こんな所で病み上がりに魚を探している辺り、結構深刻なのかも知れない】



あ、そうだ……、… 少し、お尋ねしたい事が有るのですが、宜しいですか?



【――返答を終えた後、何かを思い出した様に双眸を向けて】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 21:56:05.56 ID:YaNi7TF90
>>307

ゲホッッ・・・シンデレラ!

『大丈夫ですか、店長。』  ・・・・マスターと呼べ、ギリな。 オエッ

【無表情にとう少女と答える青年】
【青年は一応無事なようだ】


『・・・・・何って、その質問は私がさっきいいました。』

【男の足を怪我をしない程度ににぎりながら】
【肩に手を置くもう一人の男に答える】

『とりあえず、一度だけ言います。』

【そうつぶやきながら右手を離したかと思うと】

【一瞬にして少女の右腕が小型のガトリングに変形した】

【そして、魔弾を男たちの足元を狙い、乱射しながら】
【つぶやく】


                          『失せろ』


【冷たく】
【無表情に】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/26(木) 21:56:47.28 ID:XT1Vf5Ilo
>>308
機関....こいつが....
「噂に聞いていたけど、こんな所で会えるとわね...いや、こんな所だからこそ...ですか」

【男が踏み込んで大鎌を振った瞬間、黒いローブは思い切り体をしゃがめる】
【しゃがむと同時に、ローブの中から出したのは刃が一つしか無い片手剣】

【どうみても大鎌には力技では勝てそうも無いが、懐に回れば話は別】

【黒いローブはしゃがんだ低く体のまま青年に向かって駆ける】

【金髪女は単純な脚力で軽く3メートルほどジャンプし、空中で剣を引き抜く】

そんなデカブツで!
「当たらないわよ」
【二人とも余裕の笑み】



【左手のそれには気付かない】

/帰ってきました!
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 21:57:32.04 ID:Ugit77pMo
>>309
【警戒しつつも近寄ってくる猫、いや少女の金色の瞳をまっすぐに見据えて】
【舌を鳴らし続ける、正体不明の声も完全に意識外】

【耳が、動いた。付けものじゃなかったのか】
【あの尻尾は本物だろうか、などと考えながら】

・・・かわいい・・・

【ぽつりと、呟く。表情は、緩まない】
【多分】
【邪念は、無い。誠心も、感じられないが】

【そのまま傍まで寄ってくれば、本物の猫を撫でるように、頭を撫でようとする筈だ】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 21:58:39.02 ID:8UeLjpFno
【路地裏をより奥へと進んだ場所】
【人気などなく音も無きに等しいその場所】

「ごちそうさまでした…………」

【その無をか細く感情の起伏の無い声が切り裂く】
【声の主は地面から生えた「白い手」の掌の上に腰掛けた少女】
【腰まで伸びた白い髪、白紫の瞳、結ばれた紅い唇】
【肩の露出するような白装束に包んでその姿は幽霊か何かのよう】

「そろそろ、ですかね……後少し」

【少女の座る「白い手」の根本には青白い顔をした人間が数人倒れて】
【彼らは苦しみの呻き声を上げたいというのに、そんな体力すらない人々】
【つまり生命力を奪われた人々である、無論その生命力を奪った存在はその少女に違い無く】

「あと少しで完全に現へと戻れる、予想よりも早いこれは良い兆候です」

【亡霊か怪異か正体不明の少女は頬を抑え、ただ無感情に己の行先を案じる】
【今日の活動はここまでにしようかそれともまた誰か来ないかしら、と――――】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 22:00:31.36 ID:k1KSZC/go

【星の国】

    Black letter
【BAR―― 黒い手紙  】

【その店は、星の国の外周部――スラムの一角にひっそりと存在していた】
【決して大きくはない店構え――蛍光灯が切れかけ、チカチカと明滅しながら客を待ち受ける変色した看板――】
【薄青色の誘蛾灯の光に誘われた虫たちが――1匹、また1匹と命を散らしていく】

【黒く大きなドアを押し開け、薄暗い店内に入ると、迎えてくれるのは落ち着いたBGMと、マスターの声――】
【小さめの店構えに対しては奥行きが広く、カウンター席とボックス席――その両方が伺える】

【人通りの少ない外に比べ、客は意外なほどに多く――中には、機関員や正義組織の者だと雰囲気で見受けられるものも居る】
【その誰もが、談笑と、幾許かのアルコールを楽しんでいた】
        Black letter
【ここは BAR―  黒い手紙  】

【スラムで唯一、すべての人が酒を楽しめる場所――】



【そんな店のカウンター席――左手奥から2番目の場所に青年は座っていた】

【暗めの色のミリタリーチノに、少々くたびれたレザーブルゾン、髪の色は黒】
【疲れたような、浮かない表情をしている意外は特徴といった特徴も無く】

【良く言えば落ち着いた印象の、悪く言えば地味な青年であった】

たくっ・・・水の国出張が終わったと思ったら、明日からまた別の場所かよ・・・・・・

【手元には、琥珀色の液体が、氷の入ったグラスの底から3分目ほどの位置まで満たされている】
【青年は、グラスに口をつけると、琥珀色の液体をグッと喉に流し込む】

【アルコール度数の高い酒を飲む方法にしては、少々乱暴な飲み方と見受けられるかも知れない】

昼の国と櫻の国で戦争が始まる・・・・・・か、
あのレギンって奴が本当に水の国支部の支部長代理なら――起きるんだろうな

【青年の呟きは、BGMに紛れて遠くまでは聞こえないだろうが、注意していれば、耳に届くかも知れない】

【青年の両隣のカウンター席は空いており、誰でも座ることが出来るだろう――】

319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 22:02:19.84 ID:Rzmy/zjQo
>>312

【最後に残っていた力のすべてを球体に注ぎ】
【そこを下にして、クッション代わり。地面に衝突するときの衝撃を少しでも減らそうとして】
【それでも、これっぽっちの力じゃあ。申し訳程度の措置にしかならなかった】

【地面に転がった少女の、手足の球体は消え失せて】
【もう、能力を行使するだけの力は残っていないということか】
【それでも彼女は、地べたを醜く這いずって――廃墟の、瓦礫の山の方へ消えてゆく】


【最後に一回だけ、屋上にいる少年の方へ、目を向けた気も。する】


   【――――ごめんね、って。叫んだ言葉は、ついぞ牢獄からは届くことはなくて】
   【さよならの冷たい言葉だけが、その場に残ってしまう、そんな分岐点でのお話】


//ここら辺でしょうか。数日間ものお付き合い、ありがとうございましたー!
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 22:04:24.93 ID:+IBwwn/6o
>>316
【猫はとても残念なことに、敵意や邪気への感知能力、しかなかった】
【ただ相手がこちらに興味を持ち、自分も興味を持っている】
【敵意なく、邪気もない。自分がニンゲンであると言う意識がなく、しかも精神年齢がまだまだ子ども】

【骨格は人間なのに指に肉球がついていたり、全身毛皮で覆われていたり、ボサボサの黒髪が生えていようと】
【とにかく、まだまだ猫の習性を捨てきるには程遠く幼い】

…あー、まぁ、アレですね。
害意がないのであれば、まぁ…。

【『声』も放任を決め込んだようで、両者に気を配るも流れを見守る事にしたらしい】
【ととと、と足音少なく相手に近づき、指をじぃっと見つめて】

【撫でられると、目を細めるだろう】
【その辺の感性も猫っぽいけれど、手付きが優しいものなら、ゴロゴロと喉を鳴らし】

「これ、すきー」

【などと、拙い口調で自己主張するだろう】
【ただ、頭は髪質の問題か、ちょっと刺さるかもしれない】
【取り扱い注意】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 22:06:57.70 ID:73ShUGP0o
>>313

ふむふむ……なら御免だねー
乾かそうとして焦げたんじゃ意味がないや

【それほど期待してなかったのだろう、いや期待する方がおかしな話だが】
【うざい性格の持ち主にしては、存外あっさりと引きさがって】


キミ以外誰も――いないよね

魚取るなら、釣り竿かシュノーケルでも用意しなきゃ始まらないと思うよー?
素潜りが得意なら止めはしないけど――また風邪引きたくないなら、やめておいた方がいいと思うなー

【海水が乾いてべとべとする指先を擦り合わしてその感覚を確かめながら】
【タキシードも同様にべたついていて、さらに水分で重い。それが動き辛いのか少し方をもぞもぞさせて】
【魚を捕ることが、貧乏に繋がるとはあまり思っていないらしく、彼が貧乏かどうかなど、言及しない】


んん?なんだい?住所とか今まで付き合った女性の人数とかその他諸々以外なら何でも教えるよー?

【相変わらずヘラヘラした様子で、そう返す】
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 22:08:51.13 ID:zv0t179SO
>>288>>311
//そうですか。四人絡みは携帯だと厳しいかもなので、自分は退かせて頂きます
//……というのは真っ赤な嘘です、はい。遅ればせながら宜しくお願いしまーす!

【明かりに引かれてか、或いは匂いに誘われてか。夏の虫ではないけれど】
【清流を僅かに遡り、火を焚く彼から少し離れた対岸に】

――……ん?

【その姿を視界に収め、とことこと川を下って、其方へ近付く人影があった】
【ある程度まで距離を詰め向こう岸から様子を見てみれば、彼は何やら悩んでいる様子で】
【人影はどうしたものかと少しの逡巡を挟み、意を決して息を吸い込めば】

(……何と言うか、ほっときゃ何時までも続きそうだし、な)
(このまま四半時も見ててみろ。酷いコトになるのは、目に見えてる……)

――おーい、そこのー!浮かない顔してるみたいだけど、迷子か何かー!?

【そんな失礼な思考を頭の片隅に置きながらも口には出さず、気軽な調子で彼へと呼びかける】
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 22:09:19.48 ID:b+9nXCSRo
>>315
【上に飛んだ女性には、舌打ちを一つ】
【そして―――――屈んだ黒いローブの彼には、深い深い笑みを見せて】

………

【攻撃がかわされた事で、青年は大きな隙を晒す。だが目線は確りと、向かってくる黒いローブの彼に向けられていて】
【それはまるで、意図的に隙を見せているかのような。そして幸運にも…いや、不運にも。黒いローブの彼は、青年の懐へ回る事に成功した】
【その瞬間、彼の耳元に囁くように、こんな言葉が掛けられるだろう】


            “お出でませ、奈落の縁へ。”


【ずん、と。懐に入った彼のわき腹目掛け、左の拳が振るわれる】
【もし、それが命中してしまったならば―――――】

【打撃によるダメージよりも強烈な、体に何かが埋め込まれる“違和感”を感じる事になるだろう】
【そう、それは機関の産み出したおぞましき道具―――――“哲学者の卵”】

/おかえりなさいー!
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 22:12:39.44 ID:Ugit77pMo
>>320
【やや固い髪を気にかけつつ、優しく少女を撫でる】
【顔つきがぶっきら棒なので、あまり微笑ましい光景とは言えないが】
【ごろごろと喉を鳴らす猫少女を怪訝そうに見つめて】

(猫にしては、大きいが・・・)
(そうか、猫なのか・・・いや・・・猫なのか・・・?)

【なにせ、夜の公園で猫っぽい少女に遭遇したことなどある筈もないので】
【この生物の正体が気にかかる、気になって仕方がない】


・・・持って帰って解剖してみるか・・・

【口から洩れた、習性とも言える、不用心な一言】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 22:13:18.45 ID:c+hnBNNBo
>>319

【少女と目が合って、フェンスに上ろうと、脚を掛けるが】

痛っ…………!

「おい、バカ!」

【どさ、――掛けた脚は、体重を支えるには重過ぎて】
【重すぎたのは、大きすぎたのは体重だけじゃないけど――】

…………

【ぎゅっ、と天を仰ぎながら、掌を強く握って目の前に出して】

『はやく休まないと……』
「そのとおりだぜ」

……うん、分かった…………

【目の前の拳に焦点を合わせながらも、離れた銃に返事をして】
【よろめきながらも、立ち上がり、歩いて銃を拾い上げると、夜の闇に消えて―――】

/ありがとうございました!お疲れ様でした!
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/26(木) 22:14:29.41 ID:wH1wNvIAO
>>314
【生死が目まぐるしく流転するこの路地裏には、生きる為の三つの"掟"がある】
 
【一つ、相手を測れ】
【二つ、恨みは買うな】
【三つ――死ぬまで逃げろ】
 
「ちょっ……何引っ張るんすかリコさん!」
「じゃかしい! とっとと走らんかいこのタコ!」
 
【駆ける】
【相対する二人に向けて、ではない。それは、来た道を引き返す逆走であり逃走】
【相手は、この掃き溜めで無作法にも"避難勧告"を出したのだ。ならば、それに従うに越したことはない】
【そんな"甘ちゃん"だ。逃げる奴を背後から撃つ根性など、あの二人が持ち合わせている訳がないのだと、男は思考する】
 
【"無為に野垂れ死ぬ程惨めな事は無い"】

【それこそが、彼らが抱く"支えの言葉"】
【即ち、生き残る事が至上命令であり絶対の使命】
 
【捨て台詞も、煽りのサインも無い。実直なまでの逃走を、二人は行う】
【路地裏の闇に溶け込むまで、あと僅か。決して、二人が振り返る事はなかった】
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 22:16:30.93 ID:rrfXot8yo
>>321

【彼の軽口、其れにいちいち構うのはキリが無いと漸く気付いたらしく】
【適当に苦笑いを浮かべると――、其れを、消し去って】


……ヤツルギ様≠チて、聞いた事無いですか?
この国の――、『白天龍』の領地の辺りに伝わってる、民間信仰らしいんですが。


――、―ちょっと、――と言いますか、かなり――怪しいんです。
此処に来たのも半分ぐらいは情報収集の為なんですが……。


【「どうですか」――と、言葉を続け、僅かに首を捻り】
【青年の素性がどう言った物かは判らないが、殺気立って居る様子ではない】
【不用意に何かを話して、即殴打開始、とか云った事態にはならないだろう】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 22:17:17.51 ID:YaNi7TF90
>>326

【男たちの予想どうり、少女は撃たなかった】


『さようなら』   ゲホッ、あー、きつ


/ありがとうございましたー!
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/26(木) 22:18:50.78 ID:XT1Vf5Ilo
>>323
これで....ッ!
【黒いローブが勝利を確信した瞬間】
【ドッと青年の左の拳が黒ローブの右脇腹に当たる】

グッ....ぐあァ!

【黒ローブは殴られた脇腹を抑えて懐にもぐっていたが、いったん後ろにバックステップして距離を取る】

「主ィ! 一体何が!」
【空中からそのまま落下しながら青年に向かって縦に剣を振り下ろしながら叫ぶ】

テメェ!.....一体何を!.....グッ
【黒ローブは脇腹を抑えつつ、青年に向かって叫んだ】

【脇腹が疼く】
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 22:19:16.36 ID:+IBwwn/6o
>>324
【猫はしばらくおとなしくなでられていた】
【その言葉を聞いた直後、猫本人は反応しなかったのだが、】

…ローズ、彼女から離れなさい。

【突如、傍観を決め込んでいたはずの『声』の介入】
【温度が落ち、意図して固くした様な】
【ふと目を開けて虚空を見上げようとするも、その気持ちよさにおぼれてしまい、またとろんと目が】

離れなさいっ!!!

【次の瞬間、ヒステリックな『声』に驚き、電光石火の俊足にてその場から退避する猫】
【相手ではなく、むしろ『声』にビビる形。何故そんな風に言われたのか理解できないと、頭に無数の?マークを浮かべている】
【なでられる感触が恋しいのか、相手が出していた手と虚空を交互に見上げ、涙眼の猫】

…流石に解剖は容認しかねるのですよ、お嬢さん。
何なのです貴女、おマッドなサイエンティストさんですか? あぁん?

【いわゆる親バカなのか、過剰に猫を守ろうと凄んだ調子を見せる『声』】
【姿は見えないのだが、『声』だけなのに訳のわからない威圧感が滲む】
【とにかく、猫はともかく『声』の心象を損ねてしまったようだ、緊張が走る】
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/26(木) 22:25:24.43 ID:myTHf99qo
>>322

 ……──ん

【青年が声に気づく】
【明かりに照らされた般若顔が、ゆっくりとそちらを向き】
【その視界に映ったのは、逆さまに立つ人影】

 ……うーンむ?

【ぐいん、と、彼の上体が起き上がり、向こうを見やる】
【──別に人影が逆さに立っていたという訳ではなく、】
【青年が、上体を大きく横に傾けて地図を見ていただけだ】

 (……僕、今呼ばれたのかな)

 (こっち見てるし、多分そうだろうけど……)
 (何だろう……ちょっとしか聞こえなかった)

 (……なんて言ったんだろう)

【──この静けさの中、声はよく響いたであろうに】
【青年はよほど集中していたのか、どうやら聞き漏らしてしまったようで】
【そちらを見つめたまま、数呼吸、呆然と考え込むような沈黙を挟み】

 (──あ、もしかして。そうか、そういうことか)

【やがて、ぽん、と閃いたように口を開くと──】


 ──はい、美味しく焼けてますよー!!


【快活に、そう叫んだ】
【その満面の笑顔は、心からのものだった】


//二人ほど急に息を引き取られたので、これなら問題ないですね
//はい、こちらこそどうぞよろしくです!
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 22:26:46.84 ID:73ShUGP0o
>>327

ヤツルギ様=Aねー……いや、聞いたことないや
この国にはあまり訪れたことはないからねー。今日たまたま来たのも、観光がてらだし

――どう♂しいのかなー?
いい方向になのか、悪い方向になのか――ま、怪しい話に大体いい方向はないけど
取りあえず、それだけでも教えてよ

【軽口を制され、強制的に真面目な話をするしかなくなり】
【ずっとふざけた笑顔を張り付けているが、これが彼の素顔なのだろう、口調はどうあれ、声色は真剣さを帯びていて】
【もちろん会話を切られて腹を立てた様子もなく】

【回答は、知らない】
【だが首を突っ込みたくなるのは、この男の性】
【何がどう怪しいのか、何が起こっているのか、更に聞こうと】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/26(木) 22:28:12.45 ID:RaKkDGcW0
>>317

【彼女の声が、響いた後。 その場に、足音が聞こえて来るだろう】
【彼女に接近しているのか、音は徐々に大きくなって行く。やがて、距離を開け、それは立ち止まるかもしれない】
【そちらを向いて、見えるかもしれないものは。 歪な腕を持つ、紅の少女の形をした、ひとつの存在。 揺れたのは、旧い血の色の髪】

【異形は、少女の容姿を見て、呆然とした様子だった。直立しているかもしれないそれは、恐る恐る、口を開く】
【その思考は。 懐かしく、愛しかった容姿の少女との再会。そして、地に伏した人物達を見てしまった事への、困惑で埋め尽くされる】

……。……白妙、……?

【第一声。 挨拶や、会話では無かった。 突拍子も無く、確認を取る様に、真白い髪の少女の名を呼ぶ】
【力無い声音で紡いだものは、あまりに拙く。瞬時に、闇に溶け込んでしまいそうな、小さな声量だった】
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 22:30:03.13 ID:Ugit77pMo
>>330

ふむ、失言だったか・・・

【闇に響く『声』を耳にしながらも、至って冷静、それでいて冷徹】
【逃げてしまった少女から目をそらし、虚空を一睨み】

姿も見せない癖に、随分な物言いだな。
生憎と、私は“おマッド”では無いし、科学者とも言い難い。

【喧嘩を売っているようにしか聞こえないが、これが生来の口調なのだ】
【先程となんら変わらぬ無表情も、幾らか不機嫌な顔に錯覚される】

【聞こえる方向をたよりにして、探る様に辺りを見回すも、その声の主は見当たらず】
【憮然とする猫少女も、もはや眼中にない】

・・・そういう君は何者だ? この子の飼い主か?

【興味の対象は“移行”した】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 22:32:54.11 ID:zv0t179SO
>>331
【青年がこちらを見遣れば、そこに居たのは男性――いや、女性?】
【肩程の高さで切られた濃藍の髪に、中性的な容貌。紬を着流し、腰には刀】
【履物は素足に雪駄と、上から下まで和の装いに身を包み】
【鍛練か何かの後だろうか、白い肌には薄らと朱みが差していた】

【――さて。地図も青年も笑いはしないが、睨めっこは一時中断のようで】
【どうやら、魚が黒焦げの憂き目を見るのは避けられそうだ、と、彼女は内心安堵する】

(……掴みはオッケー。後はそれとなく注意しとけば、大丈夫かな)
(食べ物粗末にするなって、昔も散々言われたし……なんか、良い事した気分)

()
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 22:35:28.01 ID:r29PLmgIo
【水の国、図書館】


困った時には此処で調べ物……か
考えようによっては安直かも知れないけれど、ね

……いいや、安直でも良いか

【新世界は、夜から活発化する。それは、知的活動の分野に於いても同じらしく】
【それなりの人数が、閲覧コーナーや談話室などを使用している中】
【本棚の間をするすると抜けながら、何かを探している者が居た】

えーと……宗教、宗教……違うスパゲッティーは関係無いから
こっちの本は……宗教じゃなくてカルトの本か、なんで有るんだろ

【小袖の帯は前で結んで、その上に帯を締めないで色振袖を重ねて】
【腰までの白髪は結いもせず、伸びる侭にして簪一つ】
【夜間には街灯でさぞや目立つだろう、華やかな和装のその人物は、棚から次々本を引き出している】
【赤い瞳が左右に行ったり来たりを繰り返して、背表紙の文字列を追い掛けて】

………あー、猫の手も借りたい、百歩譲って孫の手でも良い

【疲労でもあるのか、その場でぐっと伸びをした】
【緩く着付けられた肩から着物が落ち掛けて、ぴたりと左手がそれを抑えつける】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 22:36:28.39 ID:b+9nXCSRo
>>329
【確かに“埋め込んだ”その感覚に、青年の赤い瞳は心底愉しげに歪められるが】
【黒いローブの彼がバックステップし、はっと上を見上げれば、自身目掛けて縦に振り下ろされる剣】

っ!

【大鎌を振り上げ、その柄で剣を受け止める―――――しかし】
【落下の勢いを乗せた強烈な攻撃に、元より痛んでいた大鎌は耐えきれず、折れてしまった】
【そのままの勢いで、剣は青年の左の肩を掠め、一瞬遅れて鮮血が噴き上がる】

ぐっ!
畜生が…俺の得物を…!

【赤い瞳は、嫌な威圧感を纏って、射抜くように鎧の女性を睨みつける】
【が、それも得物を無くしたこの状態では虚勢に終わる】
【左腕を抑えながら悔しげにじりじりと下がりつつも、脇腹を押える黒いローブの彼を視界に捉えれば、嫌な笑みを浮かべて見せ】

まぁいい、収穫はあったな…哲学者の卵を、撃ち込めた。
暫くは、経過を観察するか…。

―――――だが女!貴様はいつか必ず殺す。
このウェスカ・クルーガーが、必ずな!

【その様子に、先程までのおどけた様子は微塵も見えない。ひたすら嫌な威圧感が、二人に向けられるだろう】
【そして、そのまま路地裏の闇に紛れる様に、身を翻して去ろうとするだろう】
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 22:38:58.00 ID:+IBwwn/6o
>>334
申し訳ありません、諸事情により、顔を出す事が出来ないのです。
電話のようなものだと思ってください。

【猫を守ろうとしているのか、あくまで固く、機械的な口調】
【言葉遣いこそ丁寧だが、余所余所しさが先立つような】
【こちらは、ある程度話が出来るタイプのようだが、同時に感情的でもあるらしい】

質問を質問で返すなー! …といいたいところですが、飼い主というのは聞き捨てなりませんね。
私はこの子の『保護者』です。とあるお方の使い魔、ブルーベルと申します。

【途中空気をぶち壊しかけたが、修正し】
【猫を人の子のように扱うように、強めに訂正し、名乗る】
【事態の推移がわからない猫だが、使い魔が名乗ったら自分も名乗るとばかりに、ちょっと遠慮気味に続く】

「…ぶ、ブルーローズですっ!」

【精神年齢は、幼年から小学校低学年といったところか】
【よく言えば純粋、悪く言えば無知といった、反射による行動】

さぁ、こちらは名乗りましたよ? 貴女はどこのどなたなのか、教えていただけませんかねぇ?

【とてもとても警戒した様子の使い魔は、急激に胡散臭くなった相手に問い返す】
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 22:40:55.19 ID:rrfXot8yo
>>332

【――不用意に此れ以上を話して良い物か、と、一瞬の逡巡】
【考えてみれば、不用意に尋ね回る事は危険…、…此処は、櫻の国なのだ】
【自身と『敵』、此方にとってはアウェイ以外の何物でも無くて――】


 ……、…悪い方向=Aですね。


【……それでも、真剣味を帯びてきた彼に押し切られる様に話す事を決めた】

【此処で情報を遮断したとしても、彼は続けて尋ねて来ると踏んだのか】
【一呼吸を置いた後――軽く瞳を閉じて開いて、其の後口を開く】


……何と言いますか、一種の『カルト』みたいなんです。
“麻薬”を餌に、信者達に――その、……生贄≠要求する様な。
村丸ごととかで、結構やられてるみたいでして――。


【粗筋だけを説明する青年――色々と過程ははしょっているが、間違っては居ない】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 22:43:40.48 ID:8UeLjpFno
>>333

(気配……待ってみるものですね、今日は大漁……)
(この場合は大漁という表現で合っているのですかね、まあどうでもいいです)

【近づいてくる足音、その音は獲物の接近を意味するのだろうか】
【少女はほくそ笑みすらもせず音の方向へと視線を向ける】

(人、ですか……?変な腕、人間の生命力の方が良いのですけど……)

【視線は現れた彼女の顔には向けられずその異形の腕に向けられる】
【その腕の存在がそのまま腕の所有者である彼女の異常性を物語っているようで】
【人間か非人間かと考えればそれは後者、少なくとも「白い手」に腰掛ける少女はそう考えた】

おや?またその名前ですか……。
いつかの誰かもそんな名前を私に向けて言っておりましたね。
それはさておき貴方はもしかして能力者か何かでしょうか?

【聞き知ったその名前は今更それを聞いたとて何を思うでもなく】
【クールというよりドライなまま少女はようやっと現れた彼女のその顔へと視線を移す】
【そして尋ねるは能力者か否か、つまりは生命力を奪いやすい人間かそうでないか】
【ただ少女は未だその場から動く様子は無い】
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 22:49:45.23 ID:Ugit77pMo
>>338
“顔を出せない”ね・・・

【突然大人しくなった口ぶりに違和感を覚えつつ】
【虚空から聞こえる声に耳を傾ける】

ふむ、君が“ブルーベル”・・・で、これ が“ブルーローズ”・・・

【何を聞いていたのか、ついに物呼ばわりを始めてしまったが】
【彼女にとっては瑣末な事、相手がヒトだろうがネコだろうが、使い魔だろうが関係ない】

私はカー・・・・・・あー、氷見山珠洲(ひみやますず)だ。
以後よろしく、ブルーベリーくん

【人の名を、覚える気など無いのだろうか。】
【図々しくも右手を差し出し、見えない相手に握手を求める素振り】
【逐一癇に障る奴である】

それで、ブルートゥスくん、だっけ?
君に尋ねたいのだが、この猫娘は一体“何”なんだい?
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/26(木) 22:50:06.02 ID:XT1Vf5Ilo
>>337
「クッ! 浅かったか! 」
【金髪女性は舌打ちしつつ、黒ローブを助けるためにバックステップする】

「哲学者の卵....主!大丈夫ですか!」
【金髪女性が声をかけてもぐったりと壁にもたれかかる黒ローブ】

「いいでしょう...今度あった時は、貴方の喉に穴をあけて差し上げましょう...私はワルキューレ、このお方の使い魔だ、」

【金髪女性は青年を睨みつけながら言った】


【青年はピクリとも動かない】


/乙でした!
/わざわざ、絡んでくださってありがとうございました!
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/26(木) 22:51:59.11 ID:b+9nXCSRo
>>342
/乙でしたー!
/どういたしまして、こちらも絡んでいてとても楽しかったです!
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 22:53:26.56 ID:zv0t179SO
>>331
【青年がこちらを見遣れば、そこに居たのは男性――いや、女性?】
【肩程の高さで切られた濃藍の髪に、中性的な容貌。紬を着流し、腰には刀】
【履物は素足に雪駄と上から下まで和の装いに身を包み、手にはタオルと手提げ袋】
【鍛練か何かの後だろうか、白い肌には薄らと朱みが差していた】

【――さて。地図も青年も笑いはしないが、睨めっこは一時中断のようで】
【どうやら、魚が黒焦げの憂き目を見るのは避けられそうだ、と、彼女は内心安堵する】

(掴みはオッケー。後はそれとなく注意しとけば、大丈夫かな……)
(食べ物粗末にするなって、昔も散々言われたし……なんか、良い事した気分)

(――――って、あれ)

【それから。親切(お節介、とも呼ぶ)すると気分が良いなあ、なんて】
【首を傾げたままに向き直り、何やら思案顔な彼と視線を交わしながら】
【柄にも無い考えを巡らしていたが――ややあって、その第一声に】


……えっ?……あ、あぁ、うん。


【きょとん、と。鳩が豆鉄砲喰らったような、呆気に取られた顔をした】
【見てないようで見ていた青年。これは予想外である】

(これはつまり、そういう事――なの、か?いや、でも何だかなあ……)

【……それはさておき。取り敢えず、彼女は彼に話を合わせる事としつつ】
【「あは、ははは……」なんて、何処ぞの黒いのが浮かべそうな曖昧な笑みを、返すのだった】
//それはそれは、ご冥福をお祈り申し上げます……。では、尋常に!(?)
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 22:54:48.47 ID:k1KSZC/go
>>336
いや孫の手じゃ背中を掻く位しかできないだろ・・・・・・

【不意に、誰かから声(ツッコミ?)が聞こえるだろう】

【声のほうを見ると】
【暗めの色のミリタリーチノに、少々くたびれたレザーブルゾンを着た黒髪の青年が】
【直ぐ近くで整然と並べられた本棚を見上げている】

というか猫の手とか孫の手より、検索システム使った方が早いんじゃないか?

346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 22:56:30.21 ID:73ShUGP0o
>>339

そうかー。まあいい話はそうそう人に話すものじゃないしねー
友達ならまだしも

【やっぱり、か。心の中でそう呟いて、僅かに肩を竦ませる】


『カルト』かー……神も仏も信じない俺からしたら
なんでそんなものにハマるのか心底理解できないけど――

へー ―――麻薬=c生贄=cね。
そのヤツルギ様≠チてのは皆を洗脳させてイカレたジャンキー武装集団でも作ろうっていうのかい?

【彼も十字架のネックレスを着用しているが――所詮オシャレである】
【彼の精神に信仰心などミジンコほどの大きさも宿ってはいない】

【麻薬、生贄。その二つから彼は何かを条件に麻薬をばらまいているのではないかと思考する】
【そして、麻薬の流布が進んでいることもそうだが、問題は生贄≠フ内容】


生贄≠チてのは、何を要求されるのかなー?
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 22:59:33.55 ID:+IBwwn/6o
>>341
【あからさまな、反応の変異】
【特にローズを『これ』扱いしたのが利いたのか、名乗りの直前に口を挟む】

…訂正を。ローズは列記とした命です、『コレ』ではありません。

【先ほどまでが警戒から歪になった言葉なら、今度のはあらゆる熱を根こそぎなくした零下】
【ふと、空気が冷え込む】
【そしてローズも、『これ』扱いの意味がわからず首を傾げていたが、名前を間違えた事には眉をひそめた】

「ちがうよ、ベルだよ、ベ・ル・ねぇ」

【名前には拘りがあるのか、区切って訂正する】
【相手の事が測りきれず、戸惑いが抜けて警戒を強める】
【何かがおかしいと、猫も感づきはじめたのか】

【手は、一度見たものの、握らない】
【後ずさり、距離を取る猫】

見てのとおり、獣人の女の子ですよ? 他に何に見えます?
この世界じゃ確かに珍しいのでしょうがね、いるところにはいるものですよ。

【突き放すように答えて、使い魔は口を閉じる】
【感情を押し殺し損ねて、漏れたような何か。そっけなく遠ざけようとする】
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 23:06:03.14 ID:rrfXot8yo
>>346


……、最初は、大した事の無い物だったらしいです。
多分、猪とか――詳しくは聞いてませんが、其の辺りだったんじゃないでしょうか。
それが徐々に、エスカレートして行って――



………、…今では、その―― 人間=Aらしいです。



【――其の回答は、或いは一番大きな可能性として予測していた物だったか】
【眉根を寄せ、如何にも気分の悪そうに彼は告げると……情報は全て伝えたのだろう】



……スイマセン、そろそろ僕、帰ります。
少しまだ体調が良く無いですし、お風呂にも入りたいので――……っと。
――そう言えば、名前を名乗ってませんでしたね。


……、…森島 京≠ニ言います。 ――又の機会が有れば。



【「さようなら」――そう、別れの言葉を告げて、森島は彼に背を向ける】
【呼び止められる事が無ければ、そのまま屋台の通りへと其の姿を消すだろう――】


/ゴメンなさい、何か眠気のバケモンが襲ってきました……
/宜しければ、此処で終わらせて頂けると幸いです
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/26(木) 23:08:40.49 ID:myTHf99qo
>>335

 (……おお。サムライ?)

 (こういうの、なんていうんだっけ……)
 (……ミヤビ? いや、ワサビだったかな……)

【現れた人影の姿を見て、青年の脳内がぐるぐると渦巻く】
【櫻国風に褒め称える形容の言葉を探していたのだが、結局出ることはなく】
【──彼が言いたかったのは「艶やか」という全く違う語であることは、誰の知る由もない】

【さておき。川を挟んでのやりとり】
【放った応答に対する、向こう岸の相手の様子を見ると】

 (……あ、あれ?)
 (もしかして、違うこといってたのかな……)

 (……まずいぞ、何かがまずいぞ)
 
【満面の笑みが次第に強張り、ぎこちないものになっていく】

 ……あ、はは……

【振っていた手を所在なさげにゆっくりと下ろす】
【地図を傍らにおいて、どうしよう、と束の間の逡巡】
【──それから、焼けていた川魚をおもむろに一本掴むと、それを振りながら】

 ……あ、あの
 これ、塩焼きです

 ここでさっき取ったやつなんですけど
 ちゃんと、このまま食べられるやつで……

【沈黙を繋ぐように、いきなり川魚についての説明をし始めた】

【気まずい】
350 :349 [sage saga]:2011/05/26(木) 23:09:24.77 ID:myTHf99qo
//失礼、安価をミスりました。>>344宛てです
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 23:10:07.61 ID:r29PLmgIo
>>345

ロマンが無いね、その答えは
システムという利便性を図書館という古き良き制度に組み込む事がどれだけ無粋やら
書架の埃を吸い込みながら黄ばんだ紙を一つ一つ捲る楽しみを知らないのかい?

……というのは兎も角として、其れはもう使ったよ
それくらいの事を考えない程、頭の作りが悪い訳じゃあない

……背中も掻けない手もある。お兄さんの手は、どういう事に使えるのかなぁ?

【声を掛けられた方向に、目は向けなかった。其処までの興味は、まだない】
【だが、言葉に対しては十分に思考して言葉を返す】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 23:12:05.60 ID:Ugit77pMo
>>347
【ひゅうと吹きこむ風が白衣を揺らし、軽く身震いをする】
【互いが針の様な言葉を投げかけ合う、殺伐とした状況にも涼しい顔で】

名前だとか命だとか、些細な事に拘泥するなよ。
私にとっては、全てどうでもいいことだ。
幾百もの名前をもち、幾銭もの命をもつ私達にはな。

【空気しか掴めなかった腕を戻し、代わりに白衣のポケットに突っ込む】
【不自然に膨らんだポケットから、幽かな金属音が漏れ】

見ての通りの事は聞いていない。ソレは、・・・その子は“実験の産物”なのか、
或いは先天的な物なのか、何かしらの“能力”なのか・・・ 教えてくれないか?
私はデータが欲しいだけなのだ、それさえ提供してくれれば危害は加えない・・・

【相手の気色もお構いなしに、声のもと、ひいては猫少女のもとへ一歩踏み込む】
【ポケットから響く音は、どこか聞き覚えのある――――パチンコ玉か?】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/26(木) 23:14:22.96 ID:RaKkDGcW0
>>340

【その返答に、異形が愕然とした】
【白髪の少女が紡ぐ、現実的な言葉が。冷たい刃の様に、心を抉る】

……、

【橙の視線が、一時、白紫の瞳から離れ。思考を落ち着かせる為、宙を彷徨うだろう】
【名前に関する事柄よりも、異形が能力者か否かを問い掛けた。自分と、初めて出会った様な言葉に聞こえる】
【異形のことを思い出せない。又は、容姿が変わったので、気付いていない。 恐らく、その様なレベルでは無い】
【少女の言葉から、事務的な、淡々とした雰囲気を感じた】
【記憶消去。四文字の単語が、思考を掠める。 途端に、胸の内から、込み上げてくるものは】

……名前。……覚えて、無いの……?

【思わず、此方も問い掛けていた。少女の言葉に答えず、質問を質問で返してしまう】
【今の異形は、質問に答える余裕が無かった。自らの幼く稚拙な精神が、切り裂かれていく感覚に、耐え切れなくて】

……。しろ……、

【動く様子の無い少女に、異形が、歩み寄ろうとしているだろう。光≠求める表情だった】
【無防備。恐らく、少女が、生命力を奪う行動を行っても。抵抗も出来ないほどに、】
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/26(木) 23:19:09.17 ID:73ShUGP0o
>>348

そうか――暇だし俺も情報を集めておこうかなー

ただ、俺は俺の正義の為だけに動く
俺が守るものは――この両手が伸びる範囲までだから、ねー

【要求されるものは人間≠ゥ】
【宝石などなど金品ならばまだ可愛いものだが――いや、それでも悪質極まりないか】
【笑顔を浮かべていても、内心気分を悪くしたのは、この優男も同じ】

【ヒトが死ぬところなど、もう彼は見たくないのだ】
【だけど自分が守るのは、彼の手が届く、僅かな距離だけだと彼は言う】
【その真意はわからない】


うん。もう夜も遅いしねー

ミロワール・ロワ、それが俺の名だ。ただのしがないホストだよー
じゃあ俺も帰るとするかー。風邪引かないようにねー

【それだけを告げると、彼もどこかへと歩き去ってゆくだろう】
【ただ――】


―――ああクソ、どいつもこいつも人を[ピーーー]のが好きだねー。まったく

【その悪態だけが、港に響き、波の音に掻き消されていった―――】


/構いませんよー!お疲れさまでした!!
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/26(木) 23:20:01.63 ID:rrfXot8yo
>>354
/お疲れさまでしたー!
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 23:20:57.62 ID:+IBwwn/6o
>>352
【かちん、火打石がぶつかる音が二つ】
【猫の全身が総毛立つ】


「――――――なまえが、どうでもいい?」


【初対面の彼女は知らないのだろうけれど、それは猫達にとっては地雷のようだ】
【金色の眼が怒りに見開かれ、密かに左手人差し指にはめられた、蒼薔薇の指輪に取り付けられた宝石が黒ずむ】
【ざわり、ざわり、邪気を放ち始めるブルーローズは、右手の指の間から蒼い闇を剣のように伸ばし、寄ってきた彼女の鼻先に突きつける】

「とりケせ」

【力なく降ろされた左手にも、三本同じように生えていた】
【いわゆる六爪、戦闘体勢。徐々にその口元が犬歯をむき出していく】

「トりケせ…っっ!!!」

【血走る双眸は、一触即発を体現】
【危害を加えないという言葉すら聞こえていないのか、むしろこちらから仕掛けかねないほどの殺気を―――――】


”…なんだなんだ、騒々しいよ、ロゥ”


【突如、念話】
【寝ぼけたように間延びした、少年のような低いトーンの念話が、おそらく鼓膜を通さずじかに届くはずだ】
【それを耳にした猫は、六爪はそのままに殺気を僅かに収め、小さな害意程度に収めるだろう】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 23:21:43.16 ID:k1KSZC/go
>>351
残念ながら現代っ子でな、便利なもんは直ぐ使いたくなっちまうんだ
【本の山を見上げながら苦笑いするように呟く】

まあそうだよな、これだけの量の本の中から調べ物しようって言うんだ、
1つ1つ見て回ってたら時間がいくらあっても足りないわな

【こりゃ失礼、と笑いながら答える】

俺の手は――そうだな、少なくとも猫の手より孫の手より、
ましてや検索システムよりは役に立つんじゃないかな――

とりわけ『何かを調べる』っていう分野に関しては、な

【青年も、本の山を見上げながら視線を移さず答える】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 23:27:42.50 ID:r29PLmgIo
>>357

どれだけシステムが発展しようと、ものは書籍だ
結局は手に取って、中身を確認するという行程が必要になる
これだけ大規模の図書館では、電子書籍にするのもままならないから

……尤も、書籍という『形』の良さ、風情は尊重されるべき
其れが分からず利便性に走るような人は、きっと前戯も無しに事に及ぶのだろうね

【視線を感じない状況。ちらり、と横目に相手を確認】
【自分の方を見ていない事だけ確かめ、また視線を戻す】
【見られていないなら、無理に動く事も無いからだ】

ふーん……ジャーナリストだったらもう知り合いがいるよ
自分の足で巡って情報を探る、ああいう形がやっぱり一番信用出来るかなぁ
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/26(木) 23:28:35.39 ID:8UeLjpFno
>>353

今の私には分からないですけどそういう事になるのでしょうね。
しかし貴方は分り易い程に狼狽えますね、そこから推測するに……
記憶があった時の私と貴方とはそれなりに仲が良かったのでしょうか?

【そう少女は以前の記憶を所有していない、だから今目の前にいる彼女が誰か理解出来ない】
【その代わり推測は出来るので記憶を半身に転移させる以前の彼女と自分の関係をおよそで想像し尋ねる】
【もっとも彼女の様子を見るにその精神状態で答えてくれそうもない……か】

ふむん、こちらの質問に答えていただきたいのですがね……。
生命力とは別に間違えて不純な物を頂くのは避けたいですから、ねえお姉さん?

【少女が求める物は生命力】
【ただその生命力を奪う過程でそれ以外の、特に不純に成り得る物は危険であった】
【それこそ生死に関わるような物ではないがもし間違えて吸収してしまった場合は自身の復活への足かせとなる】

不用意に近づかないで欲しいです、貴方の存在という物はまだ私の中で確定していませんので。
せめて貴方はまともな人間か否かを答えていただきたい、分かりますか?お姉さん?

【「白い手」の掌から降りて音もなく少女は歩み寄る彼女から離れて行く】
【距離にして2m程度、ただ近づけば近づいた分だけ離れていく、つまりはそう簡単には近づけはしない】
【紫白の瞳で彼女を見つめ再度尋ねる、貴方はまともな人間か?と……】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 23:36:52.12 ID:Ugit77pMo
>>356

・・・・・・・・・

【凄まじい邪気と殺気を受け、辺りの木々がざわめき始める】
【常人なら立っているだけで全身を裂かれた様な、錯覚に襲われるだろうが】

・・・・・・・・・

【この少女は相も変わらず、涼しい顔で切っ先を見つめるばかり】
【危機感だとか、恐怖感だとかが根本的に無いのかもしれない】

・・・わかった、取り消そう・・・ 今のは私が悪かった。
それにつけても、初対面の相手に刃物を突き付けるのは感心しないがな。

【ため息交じりに言い放つと、ポケットから両手を取り出し、小さく空へと掲げる】
【降参、降参だ そう言っているのだろう】

【その直後に、どこからともなく響いてくる第二の“声”】
【横目で周囲を確認するも、やはり誰も居ない】
【早々に探すのを諦め、再び少女の六爪を眺める】

(ふむ、1対3とは分が悪い・・・応援を呼ぶか) 【などと考えつつ】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 23:43:31.61 ID:k1KSZC/go
>>358
ふーん、そんなもんかね・・・・・・
どうもお国柄というか職業柄というか、なんでもデータ頼みになっちまうからな俺は

まあ、それが風情だっていうなら――俺は生まれてからその風情ってのに触れた事は無いんだろうな

【「だから今は、物理的に書籍を手にとって閲覧するという行為は、得意ではない」――と続けた】

ジャーナリストの知り合いか、ちょっと俺とは趣向が違う感じだな――
俺はもうちょっとイリーガルな方法で調べ物をするのが専門だ
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/26(木) 23:45:33.17 ID:i46VGz01o
【路地裏】

【大通りから一歩踏み込んだだけの、路地裏の中では比較的安全な通り】
【しかしそれでも、月光が殆ど入らぬこの場所は真っ暗で、人通りが殆ど絶えている】
【そんな、そんな通りで一人の小柄な人影が佇んでいる】

…………誰も、いない。
静かなこの場所は良いけど……少し、寂しい。

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

……でも、仕方ない…………。
取り敢えず、この銃の扱いに慣れないと…………。

【ぎこちない手つきでオートマチック式の拳銃を抜くと】
【建物の壁へと銃口を向け、引金を引いた───が】
【確かに弾丸が放たれたはずなのに、銃声が辺りに響かない】
【結果、この路地は未だ静寂に包まれたままで。傍からみると、少し奇妙な光景かもしれない】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/26(木) 23:46:37.68 ID:+IBwwn/6o
>>360
”…ったく、まだ頭が痛いってのに…”
”ロゥ、向こうさんは君の要求を呑んだ。武器を下ろせ”

【ぶつくさ呟きながら、念話の『彼』は猫を制する】
【その言葉に、猫は突き刺すような視線をそのままに無言で六爪を消しすと、そっぽを向きながらベンチに座り込む】
【胡坐を掻き、両腕を真っ直ぐ伸ばして淵を握り、唇を当初以上に尖らせ、もう氷見山の事を見ようともしない】

”すまなかったね、いきなり”
”この仔、まだまだ子どもでね。自分の感情制御が出来ていないんだ”

【言葉遣いは柔和、吐き出された色も、使い魔よりは穏やか】
【三人の中でもっとも冷静かもしれない『彼』は、素直に謝意を念話に乗せた】

”とはいえ、君も中々だよ? 出会って間もない相手に解剖なんて言ったり、…ふぁ…名前を貶したり”
”そういう調子だと、苦労するんじゃないの?”

【からかいながら、途中欠伸を挟む】
【本当に今まで寝ていたのだろうけれど、事態は一応把握しているらしい】
【時々、頭が痛いという言葉にならない念話が飛ぶ。二日酔いのダメ親父にも似ているけれど、変わっている】

【猫は機嫌を損ねてしまい、窘められたものの、決して視線を合わせようとはせず】
【尻尾を下ろし、高速で揺らしている】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/26(木) 23:48:20.93 ID:r29PLmgIo
>>361

データは、便利だけどそれだけだ。枕元に於いておくにも適さない
開いた本をアイマスク代わりに寝ている人なんて、可愛らしいのにさ

……ところで。何か言いたげな物言いが続くけれど
お買い上げなら今夜は高いよ、そういう気分だから

【歩けば、何処にでも見つかるタイプ―――踏み込まれるのを待つような】
【そういう印象を受けたらしく、僅かばかり自分から近づく姿勢も見せるが】
【元々、声を掛けられた方。何か用件でもあるのなら、それを先に聞こう、とも思う】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/26(木) 23:57:08.11 ID:zv0t179SO
>>349

(えっ、……えっ?何なんだ、どうしたこの空気)

(……可笑しいぞ、地雷か。もしかすると地雷踏んだのか、オレは)

(いや――――うん、何処に?)

【引き攣りつつある青年の笑みと、困ったような仕種を、此方もまた曖昧な表情で見つめたまま】
【重い空気を打破すべく、女性は首を傾げて自分の言動を省みる】
【裏目だ。会話の難易度を自ら引き上げている事に、全く気付いていない】

ははは、ははははは……。

【互いの内心を知らぬまま、増えてゆくのは口数でなく苦笑い。どうしよう】

(説明、だと?――と、取り敢えず、だ。これはちょっとヤバい、早く何とかしないと……)

【下ろした手と、その手に取られて揺れる焼き魚を視線で追いつつ】
【どうあれ沈黙が続くよりはと、彼女は更に二の句を接いだ】


――そ、そうそう。良い具合に焼けてるよな、うん。
なんか、ほら。考え事してたから、焦がしちゃうと大変だしって……。

お節介かもだけど、食べ物粗末にしたらお百姓さんに失礼だもん、な!じゃあ――

【途切れ途切れに相槌を打ち、どうにか会話を繋ぎつつ】
【そのまま、当初の予定であるところの注意喚起に話の方向を持ってゆく】
【でもって更に会話を締め括りに掛かり、退却せんと踵を返し――】


【 ぶちっ 】


【何やら、不吉な音がした。鼻緒が千切れた音だった】
【泣きっ面に蜂とばかりに足を滑らせ、そのまま大きく退け反って】
【声を出す間もなく、背中から着水。妙な空気、現在進行形で継続中】
//あばばばば申し訳ない、遅れました……!
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 00:03:34.36 ID:WNJzyVXco
>>363
ふむ、君がブルー・・・なんたらの主人か・・・ ブルーベルだったかな

【戦闘の危機は去ったものの、またもや姿の見えない相手との会話】
【ゆっくりと両手を下ろすと、小さく“面倒くさい”と呟く】

生憎、この性格は生まれつきだ。それに、余計な御世話だ。

【やや突っぱねた物言いも、生まれつきなのだろうか】
【その“声”の、彼女と対照的に穏やかな口ぶりには少し安心したようで】
【目のやりどころには困るが、この“声の主”とならまともに会話出来ると思い、虚空へ耳を傾ける】

・・・きちんと自己紹介をしていなかったかな。
私はとある研究施設の、実験開発部隊長・・・

識別名 『カーリー=フォルス』 だ。 幾つも名前があって済まないね。

       ―――― 君にも、名前を訊いていいかい?
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 00:05:36.53 ID:914uQcj00
>>359

……ッ、

【少女が遠ざかって行く姿に、我に帰る。 その行動の前には、鼓膜を震わせた、少女の言葉が在った。 思考が、様々な感情で揺れる】
【やがて、異形は、立ち止まるだろう。少女との、開いた空間を、暫し見詰めて】

【現在の少女とは、最早、他人なのかもしれない。 それを考えると、罪悪感と寂しさが、どっと押し寄せて来る】
【ともかく、自分が混乱した状態で居続ければ、少女に迷惑が掛かる。どうにか、自身を押さえつけ】

……、僕は。……白妙が……、好きだった
……今も、……。気持ちは、変わらない。……

【答えた声音は、決して明るいものでは無かった。 酷く、拙い】
【忘れたく無い。消し去りたく無い。 願うならば、現在も、彼女を好きで居る事を、許して欲しかった】
【そして、】

(……生命力……。……白妙が、……欲しい物……?)

【少女が紡いでいた、生命力という単語を、疑問に思う】
【ならば、地に伏している人物達も、少女が生命力を奪った結果なのだろうかと。薄らと、先程の映像が浮かぶ】

……。僕は、……既に、死んでいる。……
……生命力が……在るかは、分からない

【自分が活動する原理は。自らの主である、鐘を響かせる屍遣いの少女、その力によるものかもしれないと、異形は推測している】
【自分ですら、何も判らない体。 奪う行為は、行わない方が良いかもしれないと、続けるだろう】

……何故、……生命力を……?

【思わず、問い掛けた。人間が行動する糧を、奪う理由】
【もしかしたら。白妙の身が、危険な状況にあるのだろうかと、思考して】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 00:14:38.95 ID:BxTacR9/o
>>364
本をアイマスクか・・・・・・

書籍を読む以外の使い方に使うなんて考えもしなかったよ――
なるほど確かに俺は風情って物をまるで理解してないみたいだな

【若干の自嘲を含んだように笑う】

「何か言いたげ――」か、どうなんだろうな

気まぐれで図書館に足を運んで気まぐれに声をかけた――ってところか、
邪魔だと思ったら『通りすがりその1』って事にでもしておいてくれ

【やれやれと肩をすくめ、と本棚を見上げる】

安っぽいナンパの類だと思われたのは若干心外だけどな
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 00:15:23.27 ID:OIPPUGW0o
>>366
”そうなる、君も研究施設の責任者だけあって、聡いね”

【小さく微笑むような吐息を漏らし、褒める】
【おかしな具合になってしまった空気を払拭しようとするかのように、彼は穏やかであり続けるだろう】
【理由はどうあれ、武器を先に出したのは自分たちだからと、責任を感じているのかもしれない】
【主人を名乗るだけあって、尻拭いも心得ているというか】

”ふふふ、なら訂正しよう、さぞかし苦労『した』ろうね”
”知り合いにそういう子がいるけど、行く先々で喧嘩売って買って、逞しく成長したものさ”
”おっと、そうだね、余計なお世話だったね、すまない”

【冷静だがしかし、ほんのり棘が見え隠れする】
【軽い皮肉を乗せて、ささやかなお返しのつもりだろうか、二人の事を気にかけてはいるようだ】
【猫は徐々にそわそわと入り口のほうを見出した、長居したくないのだろうか】
【『声』も『彼』に気圧されてか黙ってはいるけれど】

”名をたくさん持つのは良い事だ、真名を隠す…とても用心深い、いいことだと思うよ”
”だから僕も、それに倣おう。ベルとローズの名前で二つ、カーリーと珠洲で二つ…釣り合いが取れている”

【答えになっていないけれど、続けざま、おどけるような口調で】

”僕は二人ほど名前にこだわりはないけれど、どうでもいいって言われちゃうのは御免だからね”

【…意外と、覚えがいい/根に持つらしい】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/27(金) 00:17:15.57 ID:G9Vdz76So
>>365

 ……う、うん! ご丁寧に、どうも
 ちゃんと全部食べるよ、残さずね

 どうも、気をつけて──

【青年の聞き漏らしから生まれてしまった、重く気まずい会話】
【空気が鉛になったようなこの場に、ようやく出口が見えた──と、彼が思ったその時であるよ】


 (な、何ゆえ──っッ!?)


【──着水した彼女を見て、彼がその顔に驚愕を炸裂させた】
【そこから数呼吸は、事の唐突さに息を呑む沈黙しか出てこなかったが】

 ──だあっ、だあいじょうぶですかーッ!

 ……なんてことだ、焼き魚に濡れ侍
 い、いや、今はそんなことを考えてる場合じゃ──

【やがて弾かれたように我に返り、】
【青年はブーツを脱ぎ捨てると、迷わず川へダイブ】
【大して流れも速くないので、そのまま泳ぎで接近していく】

【そして、安否を伺うべく、声をかけたり様子を見やる】
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/27(金) 00:23:32.51 ID:9DdVCOogo
>>368

……ああ、「アイマスクにする事」が、粋な行動って訳じゃあない
そういう事をして、寝ている人の姿が……ほら、ね?
欲しいのは、その間隔。形のあるものは、間隔を養ってくれる
こういうのはデータでは味わえない。ページを捲る時に紙で指を切る、いやーなおまけもだけど

………それにしても、つれないね。そこはお世辞の一つでも言えば良いのに

【ほぅ、と小さく溜息。暫く口を閉じ、気力を込め直して】


お兄さん、自分の事を話そうとしてるでしょう?
そういう人は得てして、自分の言う事を誰かに聞いて貰いたがってる、と思うんだ
だけど、自分からペラペラしゃべるのは、何故か嫌う。だから、誰かが聞いてくれるのを待つ

話したいなら聞いて上げるよ、一晩買ってくれるのならね
お兄さんのお仕事でも得意技でも生まれ故郷の話でも愚痴でも何でも

……料金の払い方はお任せ、買えば使い道もお任せだ
粗悪品の確率は低い、悪い買い物じゃあ無いと思うけど

【商売口上は、普段よりは短い。相手のテンションに合わせてのものだろう】
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 00:24:42.74 ID:WNJzyVXco
>>369

「 気に入らないな。 」


【少年の声を断ち切る様に、強く放った一言】

君たちは3人で2つの名前を使い回しているのか?そうではないだろう。
こちらが名乗った以上、そちらも名乗るべきだ。
もうひとつ名乗ってあげてもいい。―――《複製番号 A3-040》―――

【相手が名前を隠しているのが不快らしく、どうしても聞き出そうとする】
【僅かに眉を顰め、初めて表に出した不快感、若干の敵意】

さぁ、君の名を聞かせてくれ。
さもなくば、君の愛猫がホルマリンに沈むことになるぞ?

【ベンチに座る猫少女を睥睨し、再びポケットに手を入れる】
【覚えもしない癖に、どうして名前を聞きたがるのか】
【もしかしたら、探しているのかも知れない―――】
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 00:32:30.77 ID:OIPPUGW0o
>>372
”…悪かったよ、こっちも悪ふざけが過ぎた”

【名前をどうでもいいと切り捨てた割に、この少女、聞き出すことには拘る】
【何か考えがあるのかとちらりと脳裏を過ぎったが、自分に非があったのも事実】
【素直に認めて、謝罪する。同時に、隠されていたとげの類も全て捨て去る。これでイーブンと勝手に考えているのかもしれない】

”『僕』は、ブルーライン。通りすがりの、蒼い魔法使いさ”

【敵意を向けられて、猫も睨み返す】
【殺意や邪気とは無縁な、ただの怒り。けれどその金色は何処か澱んで見えるかもしれない】
【話が通じるラインはともかく、徹底している。よほど、名前に愛着があったのか】

”…しかし番号を名前とするその言い様だと、まともな人間じゃないね?”
”何処の組織か知らないけれど、またかい? 櫻の国だの機関だの某社社長だの、本当に暗躍には事欠かないな…”

【愚痴っぽく切り込みながら、疲労と呆れを滲ませ呟くライン】
【いろいろな苦労を背負い込んでいるらしく、何処か厭世的な口調だった】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 00:36:45.34 ID:xmyYvqjqo
>>367

左様でございますか、もっともそう言われても反応に困るのですけどね。
言うなれば見ず知らずの方に突然「好き」と言われるのですもの、困惑します

【少女は地面に足を付かずにふわりと浮いていた、それは亡霊と言うに相応しく】
【形が無い物であるが故に彼女のそんな切実な言葉も受け止めもせず通り過ぎるだけ】
【拒否をしない分些か性質が悪いのかもしれない】

死んでいるのに生きている、リビングデッドですか……
それならば貴方の仰る通り生命力の方は期待出来ない、ないし危ないでしょうね
触らぬ神に祟なし、急いては事を仕損じますから遠慮しておきましょう

【死んでいるが生きている、その矛盾は如何様なロジックで成立しているのか】
【彼女の身体の仕組みに対して興味が芽生えたが、今は自分の復活が最優先事項】
【完全に復活した後に煮るなり焼くなりして調べれば良いと留めておく】

………………………
(幾ら彼女が死んでいる身で、かつ記憶を転送する以前の私と知り合っているといえど――――)
(いや、しかし私が在る場所は結界の内ですからそうそう発見は出来ない、か)

【彼女からの質問に顔を顰めしばしの間思考する】
【何よりも優先するべきは自分の居場所の安全、本体が完全に破壊されてしまえばそれで終わり】
【だからこそ、生死に直結する問題だからこそ話して良い情報は吟味しなければならない】

そうですねまあこれくらいなら……
生命力を蒐集する理由は私の壊れた身体を修復する為です

【そうして言葉を選択、結果自身の居場所を明確にしなければ大丈夫だろうということで】
【生命力蒐集の理由を端的にではあるが伝える】

で、それを知ってお姉さんは何をするのですかね?
もしかして私の為に人間を供物のように捧げてくれたりするのですか?

【彼女の言葉から彼女は自身の事を少なからず好いているのだろうと推測】
【ならば記憶の無い今の自分の言葉に従ってくれるという可能性も無きにしも非ず】
【少女はしたたかだった】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 00:44:06.32 ID:WNJzyVXco
>>373
・・・・・・

【名前を聞きピクリと動くが、それ以上口は開かない】
【目当ての名前では無かったようだ、これでラインと名乗った少年への興味も半減】
【どこまでも自分、いや自分達の利益しか考えていないのだろう】

・・・“まともな人間じゃない”、ね・・・

【その無表情からは何も読みとれないが、小さく吐いた息は確実に何かを現している】

“私達”は立派な組織では無い。機関でもない。
ただ、一人の“創造主”の為に生まれ、死んでいくただの人形さ。

【ふと、ベンチに座る少女に目を向ける、特に見る物がないから向けただけなのだが】
【公園の街灯を僅かに反射する蒼の瞳は、どこか儚げで】
【もう敵意も害意も微塵も感じられない】

・・・君たちは、本当に変わった奴らだな・・・

【くすりと漏らした、幽かな笑みは】 
                     【誰に向けられたものだったか】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 00:47:03.73 ID:BxTacR9/o
>>371

うーん、悪いけどいまいち想像が付かないな、そういうのは
コンソールに脳みそ繋げてネットに潜ったまま眠る馬鹿野郎は1人知ってるけど――

あれは風情の在る光景とは程遠いだろう
まあ、今度機会があったら本を被って寝てみるさ、少しは理解できるかも知れないからな

【何処までが冗談なのか、お茶を濁すようにそんな軽口を言ってみる】


そうだな、あんた鋭い――というか俺がわかりやす過ぎるのか
【困ったな、といった風に苦笑いし】

じゃあ、その話に乗って、一晩買わせてもらうとするか――
要求は暇つぶし、報酬は――そうだな、あんたが必要としている情報、とか

【そこで初めて、青年は本棚から視線を外す】

本当は、逆にあんたに俺の技能を買って貰って、
軽く小遣い稼ぎでもするつもりだったんだが・・・・・・


あんた、今まで会ったどのクライアントより手ごわそうだ――
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 00:47:47.70 ID:09xFCj7SO
>>370

……――ぷはっ!うぁ、な――っ、ぇ!?わ、わわわわわ!

【幸いにも、川の水深はそう極端に浅くも深くも無かったようで】
【女性は手で水を掻いて直ぐさま水面に顔を出した】
【だがしかし、あまりにも唐突であったが故か。彼の呼びかけに答える程の余裕もなく】
【溺れる一歩手前といった風に暫く手足をばたつかせ、ふと、ある事に気付く】


(これ……足、着いて、る?……えっ、……。)

けほっ……、ああ、うん。大丈夫――――たぶん、だけど……。

【浅瀬(と、言う程でもないかも知れないが)で溺れる。これ程恥ずかしい事も、そうは無い】
【ぴしり。川の流れの真ん中で、凍りついたように突っ立って、と】
【そこまで紆余曲折あった後、彼女は小さく咳込んで、漸くそう返答した】

【…………ある意味、大丈夫≠ニは程遠い有様だ】
【ともすれば川底で頭を打つよりも、溺れて意識を失うよりも、痛々しい】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 00:55:04.38 ID:OIPPUGW0o
>>375
”…なるほどね”

【どこか儚いの吐息に何を見たのか、納得の意を漏らす】
【姿があれば肩をすくめるような、そんな調子】

”君達の創造主も、まして君達の事もよく知らない僕だけど”
”生まれた理由がどうあれ、『君』が納得出来る理由を探してみるのも、面白いかもね”
”僕は、『君達』よりも『君』のほうが、よほど気になるけどね”

【とても遠まわしだが、それは相手の素性を垣間見てなお、相手を見ようとする真っ直ぐな視線】
【彼女が呈したものだけでなく、その奥にすら切り込もうとする、鋭くもどこか柔らかな刃】
【相手がもはや敵意がないと知るも、しがらみがあるのか、怪訝そうに見返す猫】
【何とも複雑そうな表情】

”…さて、長話が過ぎたかもね。僕たちはそろそろお暇するよ、氷見山珠洲”
”総体ではなく個体としての君に出会える日を、祈っている。行こう、ロゥ”

【ラインが不思議な不思議な別れの挨拶を告げると、猫はぴょんと跳ね上がるように立ち上がり、公園の出入り口に駆けて行くだろう】
【到着してから一度振り返り、何らかの逡巡の末、】

「…べーっだっ!!」

【あっかんべーをかまして、夜の闇に消えるだろう】
【疾風の如く、闇の如く】
【その後姿は、半ば怒りすらも備えていたけれど、後ろ髪を惹かれるように、ちらちら後ろを振り返りかけるような減速すら見られたそうな】


//こんな感じでしょうか、お疲れ様でしたー!
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/27(金) 00:58:58.08 ID:9DdVCOogo
>>376

……お兄さんは、どのお客さんより扱いやすそうだね
本ばかり見てこっちを見ないから、簡単に動かせるんだよ
自分に籠る人は、意外に隙が多いんだ。社交的な相手は扱いにくいけれど

さあ、商談が漸く始まった所だけど、お兄さん
その報酬は、後払いという形には出来ない類のものだ
情報……そう簡単に見つかるものじゃあ無い、見つかる見通しも無い
どういう手段で何をしてくれるかが分からないなら………承諾は出来ないなあ

……それと。暇つぶしというのは、あまり好まれない理由付けだと思うな

【まだ、此方は動かない。ようやっとスタート地点に立った所だが】
【本の間を飛びまわる目は少し休めて、瞼を降ろして棚に寄りかかる】

……相場は、一晩30000。それよりお兄さんの情報は、価値が有る?
そうじゃないと頷いてあげない、後ろ足で蹴り飛ばしちゃうから

アンティもベットも済んだ。後は、カードをオープンするだけだよ?

【情報を、どうやって仕入れるのかが分からなければ、それを代金とは出来ない】
【どうするのか示せ、と要求。その答えは、明確な言葉として返るのを期待する】


/そろそろ眠気が限界です、レス速度的に此方が次返せるかどうか微妙かも
/継続か此処で切るかは任せます、継続なら9時には居るかと
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/27(金) 01:06:33.61 ID:G9Vdz76So
>>377

 ──ああ、良かった

【水面に上がってきた彼女を見ると、青年は安堵の息を漏らした】
【そして、真面目に身を案じる言葉をかけながら、片手を差し伸べる】

 ええと、歩けますか
 足を挫いてたりしたら大変だ

【先までの気まずい空気は、驚いた弾みで消え去ったように見えた】
【彼女が内心で気まずく感じているのとは裏腹に、青年には何の他意もない様子であった】

【──と、その時である】

【──ぶすぶす……と、何かが燻るような音】
【妙に焦げ臭い匂いすら、漂い始めてくる】
【焚き火の方からであった】

【……焼き魚が、真っ黒な炭の装甲を纏いながら、オーラという名の煙を放っていた】
【青年は、ああ良かっただとか、どこか痛みませんだとか語りかけるのみで、気づいていない様子】
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 01:14:22.49 ID:WNJzyVXco
>>378
・・・・・・理由、ね。
答えるまでもない。私達は、その“理由”を探す為に生まれたんだよ。

尤も、目当ては“私“の理由ではないがね・・・

【ラインの意図を知ってか知らずか、再びくすりと微笑んで見せる】
【当初となんら変わらない無表情、しかし、確かに優しい無表情で――】

・・・ひとつ忠告をしておこう。今後、“私”を見ても、近寄らない方がいい。
いや、絶対に近寄るな。 ・・・それだけ約束してくれ・・・ 

【くるりと踵を返し、彼女らと反対の出口へ歩き出す】
【目を瞑ると、後ろから聞こえてくる、無邪気な声】
【決して振り返らずとも、大きく手を振り上げると】

・・・じゃあな、ライン、ベル、ローズ。
二度と、“私”に会わないことを祈っているよ。

【その声は、少し寂しげで、優しい声だった】

【夜風にはためく小さな白衣が、闇に溶け込むのには】
【そう時間はかからなかいだろう】


/長らくありがとうございましたー。
/また絡める日を待っております!
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 01:23:47.14 ID:BxTacR9/o
>>379
こりゃまた手厳しいなおい

確かに「お前には商談の才能は全く無い」って上司には常々言われてるから
事実なんだけども・・・・・・
【色々言われているが、その類の扱いには若干慣れがあるようで】

そうだな、それに関しては、まず『あんたが欲しがってる情報が何か――』
って事が大切だと思うんが・・・・・・

【青年は少し悩む素振りを見せる】

相場30000・・・ね、あんたが今探してる情報に対して30000以上の価値を見出せるなら、
答えはYESだ――とはいえ

【青年は暫く考え込み】

今日のところは、先約って事にしておくか――

【青年は、ポケットから名刺を取り出し、渡そうとする】

【名刺には『最高の技術と電脳を貴方に―― Virtual Origin社 特務情報二課 クロト・ミッドウェル』という肩書きと名前】
【そして、青年のメールアドレスと思わしき物が書かれている】

もしも、あんたが今探してる情報に30000以上の価値を見出して、
その上で、まだこの商談の話しを進めても良いと思ったら、連絡でも入れてくれ

俺はクロト・ミッドウェル――どこにでもいるハッカー崩れだよ

【そう言って去って行こうとする】


/遅レスで非常にすみません、今日はこのあたりで・・・
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 01:27:11.47 ID:914uQcj00
>>374

……。……ごめん、

【正論だった。初対面の状態で、好きと言われても、少女が困惑するだけだ】
【尚更、少女の記憶が、完全に無い状態なのだと感じる。その場から、逃げ出したくなった】
【咄嗟に出た言葉が、謝るのみという、微妙なものだった】

【そして、次に聞いた言葉で、一気に負の谷底へ落ちて行く。 光を失った橙が、白紫を見詰めただろう】
【どういう顔をすれば良いか、判らない。重く沈んだ胸。異形にとっての今の世界は、哀しかった】
【少女の体が、壊れている。その、明白に述べられた言葉は、】

……。壊れ。……、
……何か、あったの。……誰かに、襲われたとか、……

【震える声で、問い掛けるだろう。気を張っていないと、脱力しそうだった】
【自分は、馬鹿だ。何も知らないで、うかれて、機関員になって。少女の状態も知らぬまま、勝手気ままに生きていた自分を、原型を留めぬほどに殺したかった】
【右手で、顔を覆う。 俯き、声を押し殺して行った、感情行動】

【ガリッ、と鈍い音がした。 右手の爪が、顔面を引っ掻いたらしい。血液は出ずに、腐敗臭が漏れたのみだった】
【橙から絶えず流れ落ちる雫は、冷たい。 少女も、いつか、涙を流したのだろうかと。ぽつり、考える】

……。人を……連れて来たら、……君は。……
……体を、治せるの……?

【確認を取る様に、紡いだ言葉が、路地の闇に響く】
【然し、躊躇っていた。争いごとを好まない性格なのか、出来るだけ避けたい行為だと、考える表情で】
【それでも、少女の為になる事ならば、形振りは構っていられない事は、判っていた】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/27(金) 01:37:10.53 ID:9DdVCOogo
>>382

図書館で文献漁り……そういう手段で探る情報
ついでにいうなら、宗教関連の……そういう情報
方面が分かれば、調べ方だって分かるとは思ったのだけれど……

……ハッカーが、本の山に何をするのか
興味は有るけど全く見当がつかないね……

【今探している情報は、電子の海には流れていないだろう】
【そういう性質の情報を、電子化されていない書籍の中から】
【ハッカーは、どういう手段で探すのだろうかと、気にはなった】

【が、その手段を彼が答えなかった以上、否も応も言えない】

【一応ばかり名刺は受け取り、その他名刺の山の中に紛れ込ませて】
【「覚えておけばいいか」程度に、意識の端には引っ掛けた】


……カードを、何時までも表にしない人だ
きっと冷蔵庫の中は、食品で一杯なのだろうね……

【赤の他人の台所、知る由も無いのだが】
【特に根拠も無い予想を呟いて、また本の閲覧へと戻った】


/あい、お疲れさまでしたー
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 01:47:18.08 ID:09xFCj7SO
>>380

ん……あぁ。少し捻った位だろうし、そう大した事も無いよ。
心配させたみたいで、悪かったな。――ありがと。

【青年に邪気のない心からの善意を向けられ、気恥ずかしさも段々と抜けてきたようで】
【躊躇いがちにその手を取ると、やや俯き加減ながらも彼を見遣り】
【礼を言いつつ、ぺこりと会釈。何はともあれ、これで一件落着だろう】

【すう、と深く息を吸い込む。溺れた――とは言えど、ほんの束の間だけだが】
【それでも酸素が甘く懐かしく思えるのは、やはり人間が陸の生物だからか】

(そうだな、ああ。……焦げ臭い匂いなんて、しない)

【――女性はそんな思考を巡らせて、無理矢理に現実から目を逸らすけれども】
【何かの焦げる暴力的な匂いは鼻を突くばかりで、どうしても】
【今やすっかり禍々しい有様に成り果てた魚を、知覚せずには居られない】

(おのれ、黒いの……)

あ、あの、ごめん。――――焦げてる。

【渋々視線を上げればそこには、黒いのも驚きの黒さの焼き魚。……もとい、焦げ魚】
【自然、胸の内に去来する罪悪感。彼女は恐る恐る謝罪を重ね、小声で彼にそう告げた】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 01:55:08.52 ID:xmyYvqjqo
>>383

謝られたら謝られたで逆に困る、というのもありますけど……
まあそこまで気にする必要も無いと思いますよ。

【今の少女にとっては好き嫌いの区別はそれ程重要なことではなかった】
【だからこそ彼女の言葉を受け流した、しかしどこかで申し訳ないと感じたのか】
【励ましともとれなくない言葉を返し】

ふむ、そうですね私が壊れる前後の情報は……
喩えるならば手ぶれの酷いビデオカメラの映像のような状態になっておりまして、識別が難しく
更に分かりやすく言うならば情報が壊れている、つまり何があったかは分からないという訳す。
でも少なくとも言えるのは自害では無いという事ですそういったプログラムは組み込まれてないですから。

【メモリは壊れて誰に何をされて自身が壊れたのかは完全に不明であった】
【もっともメモリが壊れた要因として自身の記憶情報を半身に無理矢理に送りつけたというのもある】
【無理な動作はどこかしらでエラーを生むものだ、つまりは自業自得という訳】

代償行為としてそれをしたのかは分かりませんが、……死んでるとはいえ感心しませんね
なぜ自分で自分を傷つけるなどという意味のない行為をするのでしょう、全く合理的ではありません。

【かつて白妙と呼ばれた少女は泣かない】
【感情を溜めた水は眼球からは決して零れ落ちない】
【無論自身が壊れる瞬間も少女は涙の一欠片も流しはしなかった】
【ただ合理的な行動をするだけ、涙は不合理だった】

治せるでは無く直せるですよお姉さん、物は直すのです。
結論から言えば直せます、それもあと少しの所です具体的な数字を示すなら後5人程でしょうか?
しかし5人分の生命力を得たとして直ぐに復活とはいきません、また時間が必要です。
人間の怪我だって直ぐには治癒はしないでしょう?それと同じ理屈ですよ。

【思いがけない所でまさかの協力者を得られるかもしれない】
【しかし例え交流があったとしても自分の為に誰かを本当に連れて来かねない彼女という存在は――――】
【少女の中で未だに不合理な者のままであった】

/そして一応返しておきまして……
/また明日よろしくお願いしますー
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/27(金) 02:06:55.88 ID:G9Vdz76So
>>385

【濡れた以外は特に問題なさそうなのを感じて、青年もほっと一安心】
【──したのも、柄の間のことだった】

 ……え?

 ……──へぇあ゛!!

【その光景を目にしてしまった青年は、一度小さく飛び跳ねた】
【それから再び川の中へと飛び込むと、水面を跳ねるように泳いで向こう岸へ】
【慌てて焚き火から焦げ魚を全て取り上げ──どうしよう、と言わんばかりにそれを見つめる】

 う、ぁあ…… 

【一度、ちらりと彼女の方を見やるも──すぐに魚に目を戻す】

 (……全部食べるって、僕は確かに言ったんだ)
 (命を粗末にしたらいけない……いけないんだ)

【その横顔が、段々と勇壮な色すら帯びて】
【彼女の方を向くと、一度力強く頷いてみせた】

【そして──】

 ──た、食べ物粗末にするべからず!
 人間の消化器官の底力を、とくと──!

【ばくり】
【ついに意を決して、魚の形をした炭たちを口に放った】

 ────〜〜〜〜ぅ……

【途端だった。彼の顔から血の気が引いていく】
【青白いというかもはや完全に青の領域に至る】

【顔は笑っているが、身体は小刻みに震え、焦点が定まらない】
【そんな様相で、彼の瞳が向かう先は、彼女──】
【その視線は、「これでいいんだよね? そうだよね?」と痛切な意思を含んでいた】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 02:49:18.68 ID:09xFCj7SO
>>387
【その言葉を聞くや否や、一目散に焚き火へと走る青年を、女性はただただ見ている事しか出来なかった】

【焼き魚への注意を促さんとした筈が、結果的に焦げ魚を作り上げる要因となってしまい】
【もはや、言葉も出ないまま。其方へと泳ぎ、岸に上がろうとして】
【彼女は、驚くべき光景を目にした。彼の悲痛な表情が、変わる】

【その横顔はまるで何かを覚悟≠オたように勇ましく、だが、同時に儚くも見え――】

【「食べ物を粗末にしたら、お百姓さんに失礼だもんな!」】


(しまったッ!……こいつ、食べるぞ――――!?)

おい、待……。

【先程彼に告げた言葉。それを撤回せんとした時には、既に全てが遅かった】
【少し前までは滋味に富んでいたのだろうが、しかし今は見る影も無い炭と化した元・魚が】

【彼の、口の中へと――――】


(劇物……っ!?駄目だ、これは、兎に角駄目だ)
(咀嚼だとか嚥下だとか、そういうレベルを明らかに超えて……!)

【――――壮絶。全ては、その一言に尽きた】
【炭の威力も彼の覚悟も、何もかもが、予想の外】
【彼女は震える唇を動かし、吐き出せ、の四文字を口にしようとして】

(…………駄目だ。漢の覚悟に、水を差すわけには往かない)
(言い出しっぺが肯定してやらなくて、誰があの行為を認めるんだ……!)

(これで、オレが否定したら……!あいつはまるで、道化じゃないか……っ!)

【出来なかった。その代わりに伏せた視線を上げて、どこと無く虚ろな瞳を真っ向見据え】
【震える手で握り拳を形作り、彼に向けて差し出すと――――びしり】

(無茶、しやがって……)

【親指を、立てた】
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/27(金) 03:22:07.24 ID:G9Vdz76So
>>388

【──その言葉なき拳が、彼の全てを支えた】

【口いっぱいに広がる苦味の暗黒面と、食道を嬲られるような悪寒】
【それに耐え切れるのは、何かをやり遂げたような満足感があったからに他ならない】

 (──僕、食べられたよ。あなたのおかげで)

【彼は、震える拳をゆっくりと突き出し、そして彼女と同じように親指を立てた】
【その燃え尽きた白い灰のような笑顔に、天からの光が一筋差し込んできて】
【それと共に舞い降りてきた小さな天使たちが、彼の周囲を飛び交い始めた】

【天使たちが穏やかな笑顔でラッパを吹きながら、彼に群がると】
【彼の肉体から、魂と思われる半透明の青年がゆっくりと浮かび上がる】
【その青年の顔は、ひどく満ち足りて穏やかだった。天使たちに腕をとられ、徐々に浮遊していく】

【──そんなイメージで】
 
 ……ぅ、ぶぅ──

【──どさり】
【彼が白目をむいて、その場に崩れた】


【遺品を紹介しよう】

【彼の周囲には、大きな雑嚢(肩掛け式の布鞄)と、】
【革張りの鞘に収められた長剣が立てかけられていたり】
【色んな小道具類もおいてある様子から、旅人であることが伺えた】

【そしてもう一つ明らかになることと言えば、彼の持っていた地図】
【──よくよく見てみれば、それは大陸や島々が写ったいわば世界地図であった】

【迷うのも道理というか、たどり着ける訳もない】
【そんな迷える子羊も、今は答えを得て遠い世界へ──】

【残念。太郎の冒険はここで終わってしまった】


 【──あなたは彼の冥福を祈り、ここを立ち去ってもいいし、】
 【または彼が目覚める奇跡を信じて、何かをしてみてもいい】

 【⇒CONTINUE?】
 【 NEW GAME】


//うぁ遅れて申し訳ない、眠気がWARNINGです
//ここで斬るか、まだ続けていただけるかはお任せいたします
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 03:31:19.96 ID:09xFCj7SO
>>389
//いえいえ、なんて事は無いのです。出来ることならば、続けさせて頂きたく……!
//申し訳ありません、こんな時間までお付き合いさせてしまって。一先ずはお休みなさいませー。
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 18:05:55.54 ID:0BzGCc/1o
【路地裏】
【ゆっくりと歩く、一つの影】

ガルニエからのミッションは…AOE廃止、議会解散、ナンバーズの選定。
二つ目まではクリアしたが、最後が難関だな。
『出来るナンバーズ』を探し、合議制の是非を問う…そして、『出来ない奴ら』は“叩く”。

【長い銀髪に赤い瞳、右肩に大鎌を担いだ背の高い青年】
【首元には、黒く輝くΦのモチーフがついたネックレス】
【機関支給のロングコートを纏っているが、ナンバーなどは見当たらない】

…しっかし、とんでもねー命令されちまったな。
確かに名ばかりのナンバーズも少なからず居るってのは解ってるんだが…
奴らの思惑も、尊重したいからな。

【悩ましげな様子で歩いていたが、ふと思い出したように懐を探ってレイント社製の携帯型端末を取り出し】
【何かを懐かしむような表情で、端末の画面に目を遣っている】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 19:02:37.02 ID:fnZAF6dXo
【街中】

んふー、なんだか超久しぶりの依頼でしたね
ブレイザーシティ、ルビーシャと超大きなモノが超続いたからでしょうか……
なんだか超普通の依頼だと超ほっとするというか、超楽といいますか──

【地面から2mほどの地点。そこを浮遊して移動する掃除機が一つ、あった】
【その掃除機には1人の、中学生ほどの少女が騎乗しており】
【同じく掃除機の上には、10体の歪な人形たちが思い思いの動きをして遊んでいた】
【彼女は黒いとんがり帽子に黒いローブという典型的な魔女ファッションをしていたが──】
【移動手段が箒でなく掃除機という点が奇妙な部分でもあった】


【同刻──路地裏】

……未だガルニエちゃんからの返信はなし、かーぁ
こりゃ直接昼の国まで出向いたほうがいいかもしれないねーぇ

【藍色の長髪とエメラルド色の瞳をした彼女は、開いていた携帯をぱこりと閉じる】
【露出が多く、場所によっては娼婦と間違われそうな格好の彼女ではあったが】
【右耳を彩る鈍銀色のイヤリング。其れに施された≪No.CZ≫の数字──】
【意味するところは、言わずとも分かるだろうか】

【二人の≪魔女≫の物語──選べるのは、どちらか片方】
【どの本を読みすすめるのか。其れは貴方次第】
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 19:07:26.71 ID:0BzGCc/1o
>>392
【選び取られたのは、後者の物語】
【彼女の前方から、一人の男が歩いてくる】

ん…ナンバーズ、か?

【長い銀髪に赤い瞳、右肩に大鎌を担いだ背の高い青年】
【首元には、黒く輝くΦのモチーフがついたネックレス】
【機関支給のロングコートを纏っているが、ナンバーなどは見当たらない】

ねーねー彼女ー、今ちょーっといいかな?

【おどけた調子で、そう言って】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 19:19:47.00 ID:m3A1r49qo
【氷の国】

【6つのピールと5つの張り出しを有する、見上げるほどの大聖堂だ】
【氷の国特産の砂岩が用いられた外壁は氷雪と見紛う程純白であり】
【聖堂建築様式による5つの鐘楼は、天を突くように聳え立っている】


【その入口、ガスマスクの機関員が門番を勤める扉上部の碑銘には】



―――”Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'”―――
―――”この門をくぐる者は一切の望みを棄てよ”―――



【もしも、”あなた”がこの大聖堂を訪れると言うのならば―――】
【この扉の碑銘の通りである―――「一切の望みを棄てよ」】

/予約です
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 19:20:28.97 ID:fnZAF6dXo
>>393

(ま──ガルニエちゃんって人がどんな人か見る、いい機会とうけとれば……)
(それに、シュバルツ君たちもそろそろ暇をもてあましているんじゃないかなーぁ)

【かつん、こつん】
【女性特有の靴音を響かせ。携帯電話をジーンズのポケットへと仕舞い込む】
【彼女が身に付けるのは短いベアトップの白いシャツ──】
【其れはまるで、きゅっと締まったウェストや豊満な胸部を見せ付けているようでもあった】
【しかし肌の露出が多い上半身とは対照的に、脚はベルボトムのジーンズをはき】
【覆われている脚部のせいで、或いは余計に上半身へ視線が行くかもしれなかった】

【そして──声をかけられたためか】
【彼女はにこりとした笑みを浮かべ、エメラルド色の目線を青年へと向けた】

──んー?何かなーぁ?
其の姿から見るに同僚君なのかな死神君
或いは……キミがウェスカ君だったりするのかなーぁ?
以前データベースに、キミと良く似た特徴の子が書き込みをしていたようだけど

【薄暗い路地裏に響くのはそんな、甘い甘い語尾を伴う言葉】
【鎌や其の容貌からか、彼の事を一度だけ「死神君」と──彼女はそう呼んで】
【肢体を淫らにくねらせ。そっと、薄らと紅の塗られた唇へ指を添える】
【くす、くす、くす──】
【零した笑みは、さざ波のものと、酷く良く似ていた】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 19:32:39.76 ID:0BzGCc/1o
>>395
/いぎゃぁぁ文章消えた…
/すみません、もう暫しお待ちをっ
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 19:34:26.86 ID:fnZAF6dXo
>>396
/ドンマイw
/ゆっくりしてってね!
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 19:35:09.55 ID:Qi+Ee8fN0
>>394

『だーかーらー責任者だせっていってんだよー!このマスクマン野朗!』

【大聖堂の入り口】
【そこにいる門番になにやら叫んでいる若者がいる】
【若者の格好は黒のジャケットに黒に染まったジーパンという】
【黒ずくしである】

『なんだよてめーら!さっきから話しかけてんのにずーとだまりやがって!』
『いい加減にしろよ!”断罪様”を凍え死にさせる気か!』

【その若者の後ろには確かに人がいた】
【一人は車椅子に乗った少年と】
【その車椅子を支えている女性が】


/すいません飯くいます。

399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 19:35:28.46 ID:2fLoQ3ZQo
【路地裏】

【大通りから一歩踏み込んだだけの、路地裏の中では比較的安全な通り】
【しかしそれでも、月光が殆ど入らぬこの場所は真っ暗で、人通りが殆ど絶えている】
【そんな、そんな通りで一人の小柄な人影が佇んでいる】

…………誰も、いない。
静かなこの場所は良いけど……少し、寂しい。

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

……でも、仕方ない…………。
取り敢えず、この銃の扱いに慣れないと…………。

【ぎこちない手つきでオートマチック式の拳銃を抜くと】
【建物の壁へと銃口を向け、引金を引いた───が】
【確かに弾丸が放たれたはずなのに、銃声が辺りに響かない】
【結果、この路地は未だ静寂に包まれたままで。傍からみると、少し奇妙な光景かもしれない】
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 19:35:36.83 ID:Qi+Ee8fN0
>>394

『だーかーらー責任者だせっていってんだよー!このマスクマン野朗!』

【大聖堂の入り口】
【そこにいる門番になにやら叫んでいる若者がいる】
【若者の格好は黒のジャケットに黒に染まったジーパンという】
【黒ずくしである】

『なんだよてめーら!さっきから話しかけてんのにずーとだまりやがって!』
『いい加減にしろよ!”断罪様”を凍え死にさせる気か!』

【その若者の後ろには確かに人がいた】
【一人は車椅子に乗った少年と】
【その車椅子を支えている女性が】


/すいません飯くいます。

401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 19:40:11.23 ID:En267M1X0
【昼の国 / 市街地】

【未だ、安穏の観光立国の形見のような温かな風が漂って】
【統治者の入れ替わりの混乱も、今は大分収まっていた】
【――或いは、静かにせざるを得ないことも現状だが】

……なかなか、ナンバーズ級の同僚を見ませんわね
とは言え、各国支部長閣下に至ってはここを訪れているとは限りませんし、
ガルニエ様に対しても、まだ正式な面会は取り付けられてはいない、
つまり、仕方ないことなのかも知れませんけど――

【そんな折―――人のまばらな、歩道の上】
【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
【膝下丈の黒いブーツに、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コート】
【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を持つ少女が】
【上品な仕草に似合わない声量で、ひとり言葉を紡いで居た】

 【サイドポニーの金髪は、羽根と共にふるりと風に浸り】
 【黄に近しいヘーゼルの眸が人恋しげに緩く鎖され――】
 【佩いたカービンモデルの燧発銃は、睨みを利かすように不動であった】

【“機関”のデータベースに、アクセスする権限を持つ者なら】
【「No.64」の名義で投稿された、つい最近の書き込みに】
【この少女と瓜二つの写真データが添付されていた事を、思い出すかも知れず】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/27(金) 19:40:50.07 ID:BdtCneeYo
【街中】

【2.5m強はある二足歩行ロボットが、ジャンクショップの前で何かを物色していた】

【人ごみにも大分慣れて、周りの好奇の目もさして気にならなくなってきた】
【なので、いつか来るだろう戦闘テスト……もしくは、本当の戦闘に向けて備えておこうと思ったのだ】
【四本指のマニピュレータで器用にジャンク品を物色】
【よく分からないパーツをつまみ上げては、カメラアイが甲高い音を立ててレンズ内部を収縮させる】

フーム …… マッ 使エソウ デスネ 。
【腰に紐でくくりつけた布袋を開き、中に入れる。お金を払う】
【丸くコード類を露出しないカウルのお陰か、ロボットでありながら見慣れてしまえば人の中によく混じっている】
【……もちろん、現状のように腰をかがめて背を低く見せているなら、だが。】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 19:43:18.73 ID:m3A1r49qo
>>398


―――ガ、チャン―――

【さながら淑女を前にエスコートするドアボーイか】
【彼女を招き入れるように、大聖堂の重い扉を開き】

【そして、扉の向こう、入口に立つものは―――】


おや……どうかされましたか……

……どちらにしろ外は寒いでしょうから、どうぞ中へ……

【入口にて少年少女へ小さく頭を下げて挨拶もそこそこに】
【支部長代理は顔を上げて向き直り、「どうぞこちらへ」と】
【機関支部・大聖堂の内部へとを招き入れ―――】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 19:45:45.72 ID:BxTacR9/o
星の国】

     Black letter
【BAR―― 黒い手紙  】

【その店は、星の国の外周部――スラムの一角にひっそりと存在していた】
【決して大きくはない店構え――蛍光灯が切れかけ、チカチカと明滅しながら客を待ち受ける変色した看板――】
【薄青色の誘蛾灯の光に誘われた虫たちが――1匹、また1匹と命を散らしていく】

【黒く大きなドアを押し開け、薄暗い店内に入ると、迎えてくれるのは落ち着いたBGMと、マスターの声――】
【小さめの店構えに対しては奥行きが広く、カウンター席とボックス席――その両方が伺える】

【人通りの少ない外に比べ、客は意外なほどに多く――その中には、機関員や正義組織の者だと、雰囲気で見受けられる人物も居る】
【その誰もが、談笑と、幾許かのアルコールを楽しんでいた】
         Black letter
【ここは BAR―  黒い手紙  】

【スラムで唯一、すべての人が酒を楽しめる場所――】



【そんな店のカウンター席――左手奥から2番目の場所に青年は座っていた】

【暗めの色のミリタリーチノに、少々くたびれたレザーブルゾン、髪の色は黒】
【疲れたような、浮かない表情をしている意外は特徴といった特徴も無く】

【良く言えば落ち着いた印象の、悪く言えば地味な青年であった】

たくっ・・・水の国出張が終わったと思ったら、明日からまた別の場所かよ・・・・・・

【手元には、琥珀色の液体が、氷の入ったグラスの底から3分目ほどの位置まで満たされている】
【青年は、グラスに口をつけると、琥珀色の液体をグッと喉に流し込む】

【アルコール度数の高い酒を飲む方法にしては、少々乱暴な飲み方と見受けられるかも知れない】

昼の国と櫻の国で戦争が始まる・・・・・・か、
あのレギンって奴が本当に水の国支部の支部長代理なら――起きるんだろうな

【青年の呟きは、BGMに紛れて遠くまでは聞こえないだろうが、注意していれば、耳に届くかも知れない】

【青年の両隣のカウンター席は空いており、誰でも座ることが出来るだろう――】

405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 19:46:12.65 ID:0BzGCc/1o
>>395
死神…あっはは、確かにそんな格好かもな?
前にも“お客さん”に何回か言われたぜ。
んで、君はさしずめ、男を魅了する悪ーい魔女ってところか?

【おどけた調子はそのままに、彼女をそう表現して】

あー、まぁ同僚と言うよりは部下の方が正しいな。
っと、もうお名前もご存じで…
その通り、ノーナンバーのウェスカ・クルーガーさ。
“ウェス”とか“カーくん”とか呼ばれてる、あと“下っ端”とか。
君は…No.107、シズリで合ってるかな?

【彼女のイヤリングを見て、そう問い】

つーかさ、聞いてくれよー。
仕事で怪我して、貴重な有給使って療養中に大きな案件抱えて、休み明け直前にまた怪我した上に得物壊されて…
んで今日から出勤。俺泣いちゃいそ。慰めてー?

【ふらりと彼女の方へ歩み寄りながら、そんな事を言う】
【止められなければ、彼女にかなり近い距離まで接近するだろう】
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 19:46:45.37 ID:U5XrL2DIo
>>401
【黒い長髪に、淀んだ黄金の瞳を持つ少女だ】
【黒いセーラー服の上にヨレヨレの白衣を羽織っている】
【その姿は、見て分かるほどに研究者≠ナ】
【白衣の襟元には《91》というナンバーが刻まれたピンバッチが付けられている】
【そして、少女の纏う陰鬱な雰囲気は、その高い身長も相まってさらに増幅されているだろう】
【そんな少女が、ふらふら、と歩いていて】

――――道…………に………………………………迷っ……………………た。

【ぐりん、と首をまわして、周囲を見回しながら、そう呟いている】
【しきりに、手元の端末の画面を確認しているのが分かるだろう】
【そして、その端末は、レイント社製の端末ではないが、同じ仕組みのものを彼女独自に作った物】
【見た目だけで言えば、普通のものと変わらないため、機関員なら気がつくかも知れない】
【というか、そもそもの彼女の格好が白衣にセーラー、ぼさぼさの黒髪という目立つ物】
【周囲の視線が大分集まっている事だろう】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 19:57:37.09 ID:En267M1X0
>>406

【華美かつ壮麗な、この少女の服装に対し】
【白衣を塗り込める漆黒を帯びた少女は、なんとも――】
【仰々しさだけは、似通っていたとも言えるけど】
【「同僚」と踏みつつも、彼女は僅かに眉をひそめて】

あら………昼の国、実は恐ろしいところでしたのね?
まさか、お伽話の魔女を紙束から抜け出させる能力者様が居らっしゃる、なんて
このフェーデ・ファルクラム、夢にも思っていなかったのですわ?

【――相手の耳に届かせようとしているとしか思えない】
【芝居がかった抑揚で、更に言葉を重ねていきながら】
【この少女は一歩一歩と、高く膝を上げて歩み寄っていく】
【自らが「フェーデ」であると、さり気無く告げながら】

ナンバー・ナインティワン、ご機嫌よう?
毒りんごの実る森の中まででなければ、わたしが馬を引いても宜しくてよ?

……うふふふ。

【自分にも集まる視線を、ライムライトにでも例えながら】
【研究者の前、ぎりぎり互いが触れ得ない距離にまで近付こうとし】
【「竜騎兵」は、粘着くような笑みを浮かべる――】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 20:02:15.32 ID:R3Mu9ctK0
【路地裏】
【市街地の喧騒も届かない、その奥】

【黒く、星空を映したようなロングコート】
【黒地に白い点を散らし、夜空を模した手袋をつけ】
【黒の長髪に所々白く、染め上がっていないような髪を残した少女が】

【目を閉じ、佇んでいる】
【その周りに、いくつもの輝く星を浮かべて】

【あまりにも無音な、その光景は、ある種幻想的にも見えるだろう】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 20:05:03.76 ID:fnZAF6dXo
>>405

ふふ──魔女かどうかは其の目で確かめて見ればいいんじゃないかなーぁ?
それに、私にとっては部下も同僚も上司も然程関係ないしねーぇ
なんたって私は平等主義かつ『博愛主義』だもの
人によって態度を変えるだなんて器用な真似──私にはとても出来ないかなーぁ

ウェスカ・クルーガー──ふふ、記憶が正しく機能しているようで何より何より
記憶と言うものは人間関係を円滑にする際に非常に重要な役割を持つとは思わない?ねぇウェスカ君。
ついでにいうならばその問いかけは大正解だよウェスカ君
親愛の証としてシズリちゃんとでもシズリさんとでもシズりんとでもシズちゃんとでも
好きなように呼んでいいからねーぇ?

【相手の名を然りと記憶し脳裏の奥底に沈め込み】
【其れと同時。言葉の合間合間に、彼の名をゆるりと挟めて台詞を奏でる】
【紡がれた言ノ葉は──或いは機関員らしくもないものかもはしれないが】
【彼女が今現在機関員であるという其の事実は、歪めようが無いものであった】

そーぉ、それは大変だったねーぇウェスカ君
別に泣いたっていいんだよーぉ?それとも、男の子は人目のつくところで涙を流すのを嫌うものなのかなーぁ?
ところでウェスカ君。こーんなところで機関員が二人。とぉっても危ないとは思わない?
キミがよければ、二人きりになれるところを紹介するよ──?
そこでなら、いっぱい慰めてあげるけど……どうかなーぁ、ウェスカ君

【愉悦の色を湛えた、エメラルドの視線】
【其れを彼の赤色と交差させようと、彼女は首を傾ける】
【近付いてくる彼に対しては、拒むどころか受け入れるようにそっと片腕を動かして】
【唇に添えたもう片手。其方は動かすことなく、乗せた指にちゅうと軽く舌を這わせた】

【紡いだ言葉は或いは──二人きりになりたいと、暗に告げているかのようでもあり】
【娼婦の如く淫らに、単に彼を誘っているだけなのかも知れなかった】
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 20:06:06.66 ID:U5XrL2DIo
>>407
――魔女、じゃない。科学者=B

【ぎょろり、と長い前髪の奥から黄金の煌きを覗かせる少女の姿は、正に科学の魔女=z
【扱うのが、魔道か科学か、其れのみが、少女の肩書きを変更させる要因であって】
【どうも、魔女と呼ばれるのが心外だったようで、唯でさえ重苦しい気配をさらに重くしていた】

ガートルッド………………エリッド。

【ぽ、つ、り。と相手の名乗りに答えるように、か細い声を少女は零した】
【名乗りに答える当たり、一応の礼儀は出来ているのだろう。しかし、あまり視線を合わせようとしない当たり、対人恐怖気味なのかもしれない】

できれ、ば………………頼み、たい。
宿、に…………泊まる予定…………だ、っ…………たけ、…………ど。

道、迷った…………。か、ら。

【とても、ナンバーズには思えないほど、直接的な戦闘力を感じはしないだろう】
【しかしながら、それでもナンバーズに位置する当たり、他≠ェ存在するとも考えられるが】
【相手の、ねばりつくような笑みに、絶対零度の無表情を向けて、おね、がい。と呟いた】
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 20:09:34.87 ID:WNJzyVXco
【表通り――】

【かつかつと靴音を鳴らし、歩幅を揃えて歩く】 【二人の少女】
【双子だろうか、余りにも似通った容姿―――いや、似ていると言うよりは、同じ】

 【腰の辺りまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【まだ子供であることを示す、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【小学〜中学生くらいであろうか、小さな身体でぶかぶかの白衣に身を包み】
 【空を写し取った様な、無機質なアクア・ブルーの瞳】
 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしている】


ふむ、ここらで休憩にするか・・・ 

【先に口を開いた少女は、到底子供には似つかない・機械の様な無表情で】
【老成した素振りで、隣の少女へと目を向ける】

・・・はぅ・・・疲れましたぁ・・・

【一方、その方割れはというと――ひどく不安気、怯懦といった様子で】
【母親とはぐれた子供が、ひとりデパートを彷徨うがごとく・眉を潜ませている】
【通りすがりにその顔を捉えたなら、刺激されるのは保護欲か虐待欲か】

【同じ顔立ちと言えど、その顔つきはまるで正反対】 【なんとも奇妙な二人組である】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 20:10:12.50 ID:Qi+Ee8fN0
>>403

【内部、招かれるようにして入ってきた3人は目の前の人物に問う】

『イヤー寒かったぜ。何あいつら、人のいうことずっと無視ってたぜ?』

「”斬罪”。今問う事はソレではありません。」

【愚痴をこぼす若者に女性が静かに叱り付ける】
【よく見ると、女性の格好も異様だ】
【黒のオーバーオールを着ているが内側には何も着ていないのである】
【しかし、女性の方は寒そうなそぶりを一度も見せていない】
【まるで、寒さを感じていないかのように】

「はじめまして、私たちは"黒笠一族(くろがさいちぞく)"のものです」

【名乗る。】

/ただいまです。
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 20:10:38.12 ID:m3A1r49qo
>>403
/容姿描写入れ忘れましたごめんなさい

【黒い瞳に、同色の黒い髪を短く切り上げた青年】
【黒いスーツにカーキ色のモッズコートを着ており】
【身長170後半、齢20歳程の青年であった】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 20:13:11.04 ID:OIPPUGW0o
>>399
「ねー、まだほうたいとっちゃだめ?」

ダメに決まってるでしょう! あなた、夜中に掻き毟って傷口悪化させたんですからねっ!
そりゃ、明日には大体治っているでしょうけど…

【路地に近い大通り】
【額の包帯が不快なのか、しきりに気にかけながら眉を寄せ、ぶつくさ不満を漏らす人影があった】
【ほぼ裸足で、足音を立てず歩行しているけれど、声は大きめ】
【それだけ聞くなら、姉妹か親子同士の会話にも聞こえるのだが】

【その人物は、あくまで一人】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズといった、必要最小限の布面積】
【ともするとはしたないとすら言われそうな風貌だが、金色の団栗眼がかもし出す幼さによって、ちょっとやんちゃな雰囲気】

【猫少女は、ボサボサの黒髪で上手く隠された包帯に手をやろうとして、しぶしぶ引っ込めていた】
【気になるのだが、触ったら悪化する。それを自覚しているのだろうか】

少なくとも今日一日、そのままですからねっ!

【姿なき少女の『声』が、猫を窘める】
【反応して、しょんぼりと肩を落とした猫は、ふと彼女がいる路地に目をやるだろう】

【静かな引き金をひく彼女の姿を目撃して、覚えのある匂いに首を傾げながら】


//まだいらっしゃいますかー?
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 20:20:05.72 ID:m3A1r49qo
>>412

おや……それはすいませんね……

(見たところ……敵では無さそうかな……)

【怒っているような様子の若者に、とりあえず謝りを入れて】
【とりあえずは、敵では無いと判断し】
【仮に敵だとしても、ここは氷の国支部】

【敵3人を倒す事など容易く―――】


俺は……氷の国支部支部長代理、宮下正次112です……

立ち話も難ですので……応接の間にでも行きましょうか……


【支部長代理、と名乗る男は、挨拶を返すと、応接の間へと、3人を先導しようとするだろう】
【乗るか乗らないかは、3人次第ではあるが】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 20:23:35.25 ID:En267M1X0
>>410

うふふふ……そんな堅い顔をなさらないでも良いのですわよ
幾らわたしの前に居るからと言って、それでは言葉が楽しめなくなるだけ
沈黙は金―――だなんて、わたしは思いませんもの

【友好的と言うよりは、馴れ馴れしいと表現したい】
【体積は十二分を越えるけども、実質の重みがない軽やかな言葉】
【腕を組んだ状態で、右腕だけを伸ばして】
【薄紅の走る唇を、短めの爪で浅くなぞり―――】

ふむふむふむふむふむふむ、ガートルッド様……ですのね?
しかし幸いこの国は、リゾートとして外貨を得る地でしたから?
選ばなければ宿を探すのには苦労しませんし、少し手を広げれば、足を伸ばせば――
より快適なホテルを、お土産ぐらい簡単に探せますわね?

わたしが今使っているところに、案内しますわ
気に入られるかは分かりせんけど――今は、
腰を据えて言葉を交わせる場所を、探したいですもののね?

いまは多忙の時季、語るべきことは枚挙に暇がないのです
わたしの本来の役割、あなたが願う事――それも、ほんの、一例ですわ?

【ガートルッドの言葉を文章に起こすと、三点リーダが多い】
【対して。記号の性質上、極端には増えてしまわないけど】
【フェーデの紡ぐ旋律は、必要以上に疑問符を含んでいるようだ】

【多弁をひと通り振るい、次の会話の為の伏線を張ったならば】
【ガートルッドの後ろに下がり、ぴったり】
【距離感だけを保ったまま、影のように付いて】
【あれこれ恭しく指図しながら――やがて、宿に着くだろう】

【あんなに熱弁しておいて、特に何の変哲もない中庸の宿だけど――】
【何か不足があるという事も、無いはず】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 20:26:02.72 ID:Qi+Ee8fN0
>>415

【3人は警戒する様子もなく】

「ええ、かまいません。」 『あーっ!さむ。』

【已然、車椅子の少年はしゃべろうともしない】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 20:27:18.52 ID:0BzGCc/1o
>>409
平等主義に『博愛主義者』か。ははっ、稀に見るタイプの機関員だ。
でも…その仮面、ずっと被り続けるのは息苦しくないか?
態度を変える必要は全くない、もし変えているなら、“有りのまま”に戻して良い。
―――――なぁ?シズリ。

【おどけた調子から、ゆっくりと空気が変容する】
【赤い瞳は怜悧に細められ、それはまるで彼女の本質を探ろうとするかのようで】

そうだな、ここは人目につく。おちおち泣けやしない。
その“二人きりになれる場所”とやらに、案内してもらおうか。
ああそうだ、慰めてくれるなら…出来れば、服なんていう邪魔な隔たりが無いと嬉しい、なーんて。
っはは!

【エメラルドと赤を交差させて紡ぐ言葉は、最後の最後でおどけた調子に戻って】
【彼女に触れる手前で、小声で何かを呟くと、右肩に担いでいた大鎌はすっと姿を消した】

【そして彼女の誘いに乗り。彼女が向う所へ、同じく足を運ぶのだろう】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 20:34:39.06 ID:2fLoQ3ZQo
>>414

【小柄な体躯に見合わぬ綺麗な構え。ガンナーと呼んでも、差し支えないか】
【前回ゲームをプレイしていた時には、少女はこの銃を所持していなかった】
【消音性能が異常なほど高いというアブノーマル。「報酬」として手に入れた銃だと気づけるかもしれない】

…………ふぅ……。

【少女の体格では高重量の大口径拳銃を扱うのは疲れるようで】
【一旦構えた銃を下ろして、一息つく。】
【そしてふと、辺りを見回すと、既知の顔に気づいた】

…………貴方は………………。
こんな所で会うなんて、奇遇ね……。

【銃をしまうと、テクテク歩いて獣人少女へと近づいていく】
【私生活でもゲームの中とテンションが変わっていない。なんというか、マイペース】

/いらっしゃいません
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 20:34:48.90 ID:m3A1r49qo
>>417

【3人が、青年に連れてかれ、やってきたのは】

【大聖堂・応接の間】

【部屋奥に鎮座する大理石の暖炉は赤く燃え上がり】
【壁一面はダイヤモンドシュガーほどに白く輝いて】
【中央に備えられたテーブルと椅子には金の縁取り】

【ガスマスクの給仕係より、支部長代理と招待客の前に並べられたのは】
【ガラスカップに盛った「バニラネント・バニラ」と、薫り立つ「カフェ・オレ」】

どうぞ……お座りください……

【右手で、3人に座ることを催促すると、青年は腰掛けて】
【「さて……」と話を切り出して、次に紡ぐのは】

本日はどのようなご用件でいらっしゃったのでしょうか……?

【抱いた疑問の答えを、3人に求めて】
【支部を潰しに来た、なんて事はないだろうけれども】
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 20:34:50.26 ID:suFti2XDo
【何処か――】
【黒い空と白い地面と、灰色の碑と。モノクロームで構成された其処は】
【だれも来なくなってしまった、孤独を現に表したような、墓場だった】

…………――、

【その中にひとつだけ、ぽつんと転がされた鮮烈な色彩が、在った】

【鮮やかな赤の外ハネセミロングヘアと、同色のツリ目が目に痛いかもしれない、そんな少女】
【赤のネクタイで締めたワイシャツ、赤チェックのプリーツスカートを身に纏い】
【赤黒ボーダーニーソを纏わせた足先――「赤いロッキンホース・バレリーナ」――今日は、その靴音は鳴らない】

――――――。

【彼女は、数ある墓標のなかのひとつ】
【長方形がひとつ立ててあるだけの、シンプルな作りの墓標に、縋るように】
【まるで、あたたかな母親の膝にすべてを委ねるちいさな子どものように、眠っていた】
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 20:43:20.92 ID:U5XrL2DIo
>>416
……素、だ、か…………ら。
人、と…………話す、…………の、苦手、だか、ら。

【転じて、此方は寡黙そのもの】
【黒髪の奥から覗く瞳は、落ち着かなさそうにきょろきょろと動いている】
【こいつの心の扉は、かなり堅牢な錠前が多重に掛かっていると言えるだろう】

――――そ、う。

リ、ゾート…………、縁、がない、な。
陽の光より、蛍光灯が好き、だ。

【不健康そのものがそこに居た、そして、端末を軽く操作して、ぱたん、と閉めると】

「やっと合流か、マスター」

【ガートルッドの背後から、突如として人影が現れ、声を発した】
【その姿は、所謂メイドさんである】
【ロングドレスの上に白いエプロンを着て、靴は編み上げブーツ】
【ホワイトブリムで髪は後ろに纏められている】
【髪の色は情熱的な紅蓮で、瞳は深海の如く深い蒼碧】
【右耳には、《58》と刻まれたピアスが付けられている】
【見た目だけで言えば、何処から見ても完璧なヴィクトリアンメイドスタイルのメイドさんであった】

「どーも、マスターのメイド兼秘書。bT8、メアリー・シェリーだ」

【ひょこ、と右腕を上げて、挨拶をするメイドは、主に反してかなり話しやすい気配を感じさせて】

「……で、マスター暇だったか、話してもいいんじゃねーの?」
う…………ん、別に、………………い、い。

【どうも、予定はなかったようで、腰をすえて、じっくりと話すのを了承して】
【暫く歩き、宿にたどり着いた】

…………あり…………がとう。
「いやぁ、助かったわ。GPS機能故障しちゃってな、元とってた宿が分からなくなったのさ」

【二者二様の礼を返すが、一応感謝はしているようだ】

//すいません洗い物してて遅れました!
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 20:44:00.42 ID:09xFCj7SO
>>389

……、…………、……………………。

【ああ、逝ってしまった。どうして惜しい人ほど、こうも直ぐに――と】

【人の世の無常を痛感しつつ、女性はしばし、瞑目して青年へと黙祷を捧げる】
【やがて目を開き、天を仰げば。一際強く輝く、流れ星が】
【白い光の尾を引いて、何処かへ落ちてゆくのが見える】

【ふと――流星の消えた夜空に、彼の笑顔が。あの、掛け値なしに明るい微笑みが浮かんだような】
【そんな気がして、彼女は目を凝らした。だが、そこには只々無窮の闇が拡がるばかり】

【おお たろうよ! しんでしまうとは なさけない……。】

【※イメージです】


おい、大丈夫……じゃない、よな。どう見ても――!

【何はともあれ、彼女は慌てて黙祷を終えれば、盛大に昏倒した彼へと走り寄り】
【その傍らに屈み込むと、呼吸や瞳孔、心臓の拍動の確認を計るだろう】

縮尺、ちっさ!?大雑半というか何と言うか、スケールのデカい奴だな……無駄に!

【何事も無ければ、そのまま相手の反応から、取るべき処置を割り出して】
【地図をチラ見したり割と酷い事言ったりしながらも、直ぐさま(1レス後)それを為さんとする】

【奇跡を見せてやろうじゃないか――!(キリッ】
//あばばばば遅くなりましたが只今帰りました、返しておきます!
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 20:45:10.26 ID:Qi+Ee8fN0
>>420

『おー!気〜きくねぇー。』

【先ほど、斬罪と呼ばれた若者はカフェ・オレをすぐさま手に取り】
【寒そうに、暖炉の方に向かっていく】
【話しに参加するつもりは無いらしい】

【対して女性は残ったソレに目もくれず】

「単刀直入に言います。我々黒笠一族をカノッサ機関に入れていただきたいのです。」

【目的を述べる。】

425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 20:45:40.29 ID:fnZAF6dXo
>>418

さぁて──?何を言っているのかなーぁウェスカ君
有りのまま、だなんて──まるで仮面を被っているのが悪いような言い方じゃあないか
仮面を含めた全てが、私其のものだっていうのにねーぇ
果たして今の私が被っているモノは何だろう。キミは当てられるかなウェスカ君
硝子だろうか、或いは鉄?もしかすると革でできたものかもしれない

ふふ──ヒントはいたる所に散りばめた。それを見つけられるかはキミ次第
さて、さて、さて。『愛し』のウェスカ君の推理ショーの始まりだーぁ

【くす、くすく、くす──】
【端正な笑みは変わらぬまま。依然変わらずさざ波を零し続ける彼女】
【暗に彼の言葉を肯定しながら、彼女はそぅと口元に三日月の弧を浮かべた】
【しかし彼女は、未だ特別な変化を見せる事は無い】
【ヒントは散りばめたと彼女は語るが、それが真実かどうかも定かではなく】
【全ては彼女の紡ぐ戯言という可能性も十分にありえた】
【「仮面」を脱ぐも着けるも、己の気分次第──そういうこと、だろうか】

あら?ウェスカ君の方から乗ってきてくれるだなんてちょぉーっと予想外だったかなーぁ
私としては別に構わないのだけれど、ね。
さぁて、近い所で徒歩10分だった、かなーぁ?

【かつん、こつん、かつん】
【流れるような藍色を風に遊ばせ。首もとのアクアマリンのネックレスが、街灯の光に煌いて】
【妖しい宝石色の瞳。それを今一度だけ彼の赤色と銀色に向けた後】
【彼女は再び、特有の靴音を奏でて歩き始めた】
【向かう先は中の上ほどのホテル──ただし、逢引によく使われる所謂ラブホテルだった】
【通された部屋自体は其の手の部屋としては平均的な造りとなっているはずで】
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 20:46:53.99 ID:OIPPUGW0o
>>419
【やはり間違っていなかったと、猫は不満を散らして花咲くように笑う】

「チェルシー!」

はい? …おぉ、確かにチェルシーさんです!

【猫に遅れて声も彼女を認め、嬌声をあげた】
【既知の人との再会というのは、二人とも心踊るようなものがあるらしい】
【足音は肉球にて減衰されたものの、近づいてきた彼女に自分も早足で応じる】
【向かい合わせの姿勢になると、両腕を後ろに回してニッと笑った】

「…げ、げんきだった?」

【それが再開の挨拶だと教えられていたのか、まず相手の調子を伺う猫】
【テンプレどおりの言葉選びだけど、とにかく知った顔にめぐり合えて、喜んでいるのは確か】

お久しぶりです、確かに、こんな場所で再開とは…不思議な縁もあるモノです
その銃…確か、あのときの報酬でしたか。
ガンナーと伺っていたので、とてもお似合いかと。無音というのは少々あれですが…反動は問題ありませんか?
弾丸も通常弾が使えるのなら補給に窮することもないでしょうが…

【一方、使い魔たるベルは挨拶もそこそこに、銃に興味がわいたのだろう、質問を繰り出す】
【実用的な問いではあるけれど、ちょっと物々しい】

【それに気付いて咳払いを一つ】

あー、こほん。
いずれにせよ、立ち話もなんですし。ここから近いですし、件のお店に行きましょう!

【約束ですからね。】

【喜びに混じった、固い声色】
【出会いがしらに表層化させる無粋はないけれど、猫は思い出したか手を叩いて、行こうと路地から出ようとするだろう】
【自分も楽しみにしていたんだ、なんて、喜びで跳ね回りながら、隠された秘密を知らないまま】


//いないのか、残念ですが…よろしくおねがいします!
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 20:48:41.20 ID:OIPPUGW0o
>>426
//下記文章を入れ忘れました、末尾に脳内補完してやってくださいorz

【キングクリムゾン?】
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 20:51:09.54 ID:2fLoQ3ZQo
>>426
/よろしくお願いしますー。
/夕飯ですので、少し次レス遅れますね。
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 20:52:28.94 ID:fEEaW19do
【噴水公園】
【街灯に照らされた噴水の傍に腰掛けぽん、ぽん、と何かをお手玉している小さな影が少女の甘ったるい歌声が響いていた】

まんまるおっつきさ〜ま、うさぎがぴょんぴょ〜ん♪…でしたっけ?
いや、月のおもちはベタベタしてる〜♪が合ってましたっけデスヨー…

【黄金でできた三日月の髪飾りで黒いロングヘアを後ろでポニーテールに束ねて、その頭の上に白いフリルのヘッドドレスを装着】
【耳部分にはアンテナヘッドホンのようなセンサーが取り付けられ、服装は銀色のカフスボタンが袖に付いた黒を基調とした丈がくるぶし部分まであるロングドレス】
【その上にフリルだらけの常に汚れ一つない真っ白なポケット付きエプロンを着用している…俗に言う侍女服と言う奴か】
【ちょこんとロングスカートの下から覗かせた人形のように小さな足にメタリックカラーの小さなブーツを履いた少女のシルエット】

うう、流石にこれをお手玉は不謹慎すぎるでしょうかデスヨー

【そう呟きながら彼女は、自分が手の中で跳ねさせている緑色の宝石らしきものをちらりと見つめる…】
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 20:54:40.32 ID:m3A1r49qo
>>424

ほぅ……氷の国支部に所属したいと言う訳ですね……

【確認を取るように、返すと、カフェオレを手にとって、口へと運んで】
【少し口に含むと、また元の位置に戻して】


では……機関に入る理由を教えてもらえませんか……

無理に……とは言いませんが……

【実際、機関は人手不足ではあり、新たな人員が来るのが、有難い】
【この質問は、恐らく青年の好奇心からの質問だろう】
【青年も、初めてこの支部に来たとき、された質問だから、尚更知りたかったのだろう】
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 20:57:39.20 ID:rPBmbnsNo
【路地裏】

いやはや、もう暗くなってきたッスねぇ。
こんな日は気を付けて帰らないと

【テックテックテクテック】
【何処か軽い感じの足音を響かせて歩く人影】

【黒いベールの様なモノ越しに、青い鉄工用の作業服を着ているのが見え】
【ベールの隙間から血を垂らした様な赤い右目と、純金の様な黄金色の左眼が覗く】
【そして、ベールの上には作業服とセットの帽子が乗っている】

【歩み寄って見れば解る】
【そのベールが、長すぎる髪の毛≠ナあると】
【地面スレスレまで伸ばされた、髪の毛≠セと】



【――――通りすがりの髪の毛お化けと間違われても仕方あるまい】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/27(金) 21:00:07.36 ID:G9Vdz76So
>>423

 ──────

【近づいてみたならば、分かるだろう】
【彼の頭上には、ぴよぴよと鳴く小さなひよこたちが回っていて】
【──つまりは、せいぜいその程度の軽症ということであった】

【血色がひどく悪いことには変わりなく、言葉も発しないのだが】
【一応呼吸も心拍もあり、瞳孔は開きかけだがまだ大丈夫。恐らく】

【ふと、その時であった】

 ──、……み、みず

【ひどい悪夢にうなされるような様相で彼が呟いた】
【ぷるぷると震える手を天へと掲げながら、水、水、とうわ言のように紡ぐ】

【──幸いにしてここは川。水には困らないだろうが】
【コップのような容器は何故か彼の持ち物には無いので、】
【もし水を与えるならば、それ以外の手段によることになるか】


//はいお帰りなさいませ、よろしくお願いします!
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 21:01:32.23 ID:En267M1X0
>>422

……いちど、自然の中で暮らしてみる事をオススメしますわ
特にわたしのお館様の出身、「星の国」は――それはまあ、あなた好みの所で、
機を見て風の国の別宅に帰らねば、気も狂わんばかりですのよ?

【自尊心の高さもあって、ほとほと呆れ果てたらしく】
【片言隻語で会話の矢面に立つ少女に、憐れむようなヘーゼルを突きつけ】
【愚痴めいたこと、ひとつ。語散り―――】

【なお、端末の放つ光の中を覗き込むような真似は】
【気取り屋だからか印象を護るためか、しない】

……うぬ?

【そして。侍女服の少女の到来には――】
【電光ひらめくが如き早さで、マスケットの銃床に手を重ねたけども】
【ナンバーを確認すると、警戒を示すポーズを放棄し】
【腕がはんぶんこの傾いた十字を描くように、ぴったり下腹の前で重ねる】

うふふふ……お騒がせですわね?
メイドと言うより、まるで忍者に見えますけど――
影に身をやつし主を支えるという点では、この二者に違いはそうも無いですわ
わたしの認識は、常に正しい―――

こ、ほん。
わたしはNo,373、フェーデ・ファルクラ。
つい先日に建設された“仮設星の国支部”の“三星将”がひとり――
「龍心星(アルファルド)」のフェーデ・ファルクラム……。

――お二人様、宜しくお願いしますわ?

【二名に対して、礼儀正しく腰を折ると】
【元に直っての自己紹介に重ねて、またあの笑みを浮かべた】
【上品な仕草の中で、この卑俗さだけが眼に付く――】

【さておき、宿に到着した彼女は】
【メイドたちに「わたしの部屋でお待ちしています」と告げて――】
【チェックインなどを済ます間に、上の階に消えていくだろう】
【――「客」は饗そうと言うつもりであると取れるし】
【穿てば、彼女らを「客」と認識している、とも解釈できる】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 21:07:29.67 ID:En267M1X0
//お、>>433に表記漏れが
//追加する部分が少し見当たらないのですけど、部屋番号は教えたことにしてください
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 21:13:37.87 ID:0BzGCc/1o
>>425
【はぐらかすようなその物言いを聞いて尚、表情は微塵も変らず】
【怜悧な赤い瞳は、曇りも輝きもしない。彼女から何物をも感じ得なかったと、その赤の色合いが示す】
【そして出した答えは、】

顔に喰い付いて、二度と外せなくなる仮面。

―――――ああ悪い、大穴狙いなんだ。

【ふっと表情を緩めて、歩き出す彼女に歩幅を合わせ】
【辿り着いた場所、その一室に入れば、示し合わせたように配置された大きめのベッドに腰かけて】

で。
何か二人きりにでもしないと、話せない事でもあるのか?
俺の方は、ひとつあるんだが…そっちが先で構わない。

まさか、本当に慰めてくれるつもりは無いだろう?

【そう言って、ウェスカはどこか愉しげに笑って見せた】

/遅れ気味で申し訳ないです…
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:13:39.46 ID:suFti2XDo
【何処か――】
【黒い空と白い地面と、灰色の碑と。モノクロームで構成された其処は】
【だれも来なくなってしまった、孤独を現に表したような、墓場だった】

…………――、

【その中にひとつだけ、ぽつんと転がされた鮮烈な色彩が、在った】

【鮮やかな赤の外ハネセミロングヘアと、同色のツリ目が目に痛いかもしれない、そんな少女】
【赤のネクタイで締めたワイシャツ、赤チェックのプリーツスカートを身に纏い】
【赤黒ボーダーニーソを纏わせた足先――「赤いロッキンホース・バレリーナ」――今日は、その靴音は鳴らない】

――――――。

【彼女は、数ある墓標のなかのひとつ】
【長方形がひとつ立ててあるだけの、シンプルな作りの墓標に、縋るように】
【まるで、あたたかな母親の膝にすべてを委ねるちいさな子どものように、眠っていた】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 21:14:37.12 ID:U5XrL2DIo
>>433
星、の、国。
…………あそこ、は。肌に合う場所、だな。

【少し、饒舌になったが、また口をつぐみ】

自然………………、か。
あまり、体、強くない、ので、…………な。

【唯でさえ、不健康そうな見た目を、さらに外出嫌いが不健康にしていたのだった】
【メイドは、相手が動くのを死人し、きゅぅ、と体から駆動音を響かせて、袖口から一瞬刃金を飛び出させたが、直ぐに戻して】

「……悪い、驚かせたな」

【すっ、と素直に頭を下げたのだった】
【そして、相手の自己紹介を請けて】

「主の影となり、決して表には出ずに支え抜く者。それが、侍女の嗜みというものさ。
忍者には、確か表舞台に出ねーって事じゃ、間違ってねぇがな、そこは敢えて否と言いたいところか。
之でも、私ァ、この職務に誇りを持っているんだ。他の職業と同じに語られたくはないわな」

【メイド≠ニいうのに、誇りを持っているようであって、忍者と似ているのを認めつつも、それは違うと宣言した】
【フェーデの、その気取った自己紹介を請けて】

「私ァ、支部には所属してねぇなぁ……。まあ、強いて言えばマスターが水の国支部だから、間接的には私もそうだといえるか」
………………長い、な。

【なんとも、張り合いの無い返しをして来たのだった、コイツらに飾り気を求めるのは難しいだろう】

【宿にたどり着き、フェーデが上に上がったのを見て、メイドは主に話しかける】

「で、どうするんだ、マスター」
…………行っても、いい。
「そうか、まあ、機関員との交流も無い、ここらで情報交換も悪くない、だろ?」
…………ん。

【そうして、主はメイドを後ろに従えて、上の階に登っていき、フェーデの部屋の前でノックをするだろう】

//すいません晩ご飯作ってくるので次遅れます!
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/27(金) 21:16:04.51 ID:q+VJxssz0
【路地裏】

……懲りないねぇ。

【腿ほどまで届く烏羽色の髪を、右で小さくサイドテールに結って】
【残りは全て、ストレート。下ろした髪には無数の鈴を結び付けていて】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いた、黒尽くめな少女が】

お礼参りは来世にどうぞ。

【背中側で軽く腕を組んで、見下ろしているのは】
【路地裏を歩けば数分で発見出来そうな量産型不良(A)】
【路地裏ではよくある光景だけれども、鳴り響く鈴の音はよくある光景ではない、か】
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 21:16:43.51 ID:2fLoQ3ZQo
>>426

……うん、私は元気。
ここ数日は、久しぶりに戦うことも無かったから……。
包帯してるけど……貴方は、元気……?

【常に無表情なのは、やはり変わらないが】
【戦闘時に比べると、僅かながら物腰柔らかで】

銃が似合っても、あまり嬉しくない…………。
……この銃は……反動も、殆ど無い。
その代わりかなり重いから……持つのは、大変。

【質問には淡々と答える】
【トリガーが二つあるなどの(変な)特徴があるリボルバー銃と合わせて、二丁拳銃使いになった】

…………ん、分かった。

【猫を追いかけるようにして、少女も歩き出す】

【きんぐ・くりむぞん!】
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 21:17:05.16 ID:Qi+Ee8fN0
>>430

「それは・・・{いいよ、僕が言う。}”断罪様”!!」

【女性が理由を述べようとした直後、車椅子の少年がここで始めて口を開いた】

【少年はこの3人の中で一番異様な格好をしていた】
【首から下、その全てが包帯に覆われていた】
【服装は黒一色の半袖の寝巻き姿なのである】
【まるで、重病患者が病院から逃げ出したかのような格好だった】

はじめまして、黒笠家37代目当主、黒笠 断罪です。

【少年は苦しそうだった】

【たったこれだけの事を述べるのでさえ苦痛を感じているようだった】

【まるで、今にも命の灯火が、消えてしまいかねないほどに】






441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/27(金) 21:20:38.35 ID:vbvDZ37Go
>>421

【そんな折の事だった、一つ、何かを砂地に突き刺したような、軽快な音が響く】
【静寂と孤独、そして寝息を立てる少女をよそにもう一つ、また一つ。数を数えるにつれ、一層力強さを増し、間隔を狭めていく、雑音】
【決して騒々しい訳では、無い。ただ、この場所の持つ静謐な雰囲気を踏まえれば余りに異端、余りに―――背徳的】


……なーにが悲しくて、こんな事、しなきゃいけないんだか

【その音に達の中に混在する、女の声。若々しいそれが示す通り、一人の女が、ある墓の横で体を屈めていた】
【月光を浴び、淡く輝くゴールドアッシュのストレートヘア、頭に乗ったテンガロンハットを、指先で小さく押し上げ、嘆息】

【手には一本のシャベル、傍らには、小さな縦穴。何をしているのかは、およそ察しがつく】
【いかにも不健康な、不摂生の賜物であろう生気の失せた顔を、天へと向けて――――】


あー……お腹空いたよう…………

【――――弱々しい嘆きと腹に巣食う獣の、人狼の如き咆哮】


/まだいらっしゃいますか……?
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 21:22:11.01 ID:WNJzyVXco
>>438
【路地裏に、ふと足を踏み入れるのは】
【かつかつと靴音を鳴らし、歩幅を揃えて歩く】 【二人の少女】
【双子だろうか、余りにも似通った容姿―――いや、似ていると言うよりは、同じ】

 【腰の辺りまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【まだ子供であることを示す、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【小学〜中学生くらいであろうか、小さな身体でぶかぶかの白衣に身を包み】
 【空を写し取った様な、無機質なアクア・ブルーの瞳】
 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしている】

ふむ、路地裏と言うのは・・・どうしてこうも人が死にかけるのか。
何か曰くがあるのかもしれないな。詳しく調査する必要がありそうだ

【先に口を開いた少女は、到底子供には似つかない・機械の様な無表情で】
【老成した素振りで、隣の少女へと目を向ける】

・・・冷静に眺めてる場合じゃないですよう・・・
・・・あの人、ピンチですよ? このままだと・・・

【一方、その方割れはというと――ひどく不安気、怯懦といった様子で】
【母親とはぐれた子供が、ひとりデパートを彷徨うがごとく・眉を潜ませている】
【通りすがりにその顔を捉えたなら、刺激されるのは保護欲か虐待欲か】

【路地裏の入り口に立ち尽くす、一対の白い影】
【同じ顔立ちと言えど、その顔つきはまるで正反対】 【なんとも奇妙な二人組である】
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:23:41.15 ID:fEEaW19do
>>436
【ずる、ずる、と重い荷物が地面に擦れるような音】
【墓守が墓標に新しい躯を運び込みに来たかのように、鎖でつないだ棺桶を地面に引きずる音がそこに響いていた】
【しかし、その棺桶を運んでいる青年は、墓守にしては見た目が『爽やかすぎる』】

…うわッ…なにここ…墓場来ちゃったよ
気味悪いなあ…肝試しにはまだ早いんじゃねーかなあ…せっかく非番なんだから遊ぼうかと思ってたのに

【その姿が月明かりで照らされる、さらっとした柑橘系の整髪料の匂いが漂うさらっとした茶の前髪にきりっとした目に真っ赤な瞳に整った鼻筋】
【水色の質素なシャツを白い柄シャツの上から羽織り、ひざ下まで伸びた黒よりの灰と黒のストライプのハーフパンツに赤のス二ーカーの青年】
【肩にはリュックサック風のバックを持ち、その首には赤いマフラーを大切そうに巻いている】

…ん?誰か倒れてないか?

【そんな時、その青年はどうやらその眠っている少女を見かけたらしい】
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:24:31.72 ID:fEEaW19do
/…あれ、もしかして被った?
/失礼、引いた方がよろしいですね
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:26:18.67 ID:suFti2XDo
>>441>>443
//明日は休日ですし、私は複数絡みもできないことはないですが……どうしましょう?
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/27(金) 21:29:00.42 ID:vbvDZ37Go
>>444-445
/こちらも大丈夫なはずです、多分きっと恐らく
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 21:29:00.99 ID:m3A1r49qo
>>440

はじめまして……当主様=c…

当主、というからには、何かの血族の方でしょうか……

失礼ながら……俺は知りませんが……


【ぺこり、と頭を下げて、敬意を表してはいるが】
【言葉通り、黒笠一族などというものは知らず】
【無礼を謝りつつも、疑問をまた投げ掛けて】
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:30:23.20 ID:fEEaW19do
>>445>>446
/大丈夫でしょうか
/タイピング速度が昔より落ちたので少し遅れるかもしれませんです
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 21:31:10.14 ID:BxTacR9/o
星の国】

    Black letter
【BAR―― 黒い手紙  】

【その店は、星の国の外周部――スラムの一角にひっそりと存在していた】
【決して大きくはない店構え――蛍光灯が切れかけ、チカチカと明滅しながら客を待ち受ける変色した看板――】
【薄青色の誘蛾灯の光に誘われた虫たちが――1匹、また1匹と命を散らしていく】

【黒く大きなドアを押し開け、薄暗い店内に入ると、迎えてくれるのは落ち着いたBGMと、マスターの声――】
【小さめの店構えに対しては奥行きが広く、カウンター席とボックス席――その両方が伺える】

【人通りの少ない外に比べ、客は意外なほどに多く――中には、機関員や正義組織の者だと雰囲気で見受けられるものも居る】
【その誰もが、談笑と、幾許かのアルコールを楽しんでいた】
        Black letter
【ここは BAR―  黒い手紙  】

【スラムで唯一、すべての人が酒を楽しめる場所――】



【そんな店のカウンター席――左手奥から2番目の場所に青年は座っていた】

【暗めの色のミリタリーチノに、少々くたびれたレザーブルゾン、髪の色は黒】
【疲れたような、浮かない表情をしている意外は特徴といった特徴も無く】

【良く言えば落ち着いた印象の、悪く言えば地味な青年であった】

たくっ・・・水の国出張が終わったと思ったら、明日からまた別の場所かよ・・・・・・


【手元には、琥珀色の液体が、氷の入ったグラスの底から3分目ほどの位置まで満たされている】
【青年は、グラスに口をつけると、琥珀色の液体をグッと喉に流し込む】

【アルコール度数の高い酒を飲む方法にしては、少々乱暴な飲み方と見受けられるかも知れない】

昼の国と櫻の国で戦争が始まる・・・・・・か、
あのレギンって奴が本当に水の国支部の支部長代理なら――起きるんだろうな

【青年の呟きは、BGMに紛れて遠くまでは聞こえないだろうが、注意していれば、耳に届くかも知れない】

【青年の両隣のカウンター席は空いており、誰でも座ることが出来るだろう――】

450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 21:32:40.65 ID:OIPPUGW0o
>>439
「それがねー、きーてよー!」

【包帯に話が及ぶや否や、猫は拙いながらも高速で話題を展開する】
【それはいろいろ聞き苦しく、途中やたらめったら擬音が使われていたり余計な話題にそれたりするので割愛するが】

【要約すると、寝ている間に勝手に身体を使われ、気が付いたら怪我をしていた、という内容だった】
【当人となるであろう三人目は沈黙していたが、使い魔はそれに対し曖昧なフォローを返すのみ】

…ま、マスターはご多忙の身の上で、おまけにローズの身体を、ローズが寝ている間にしか使えないので…やむをえなかったのです…
ほ、本当はですね、もっと気楽なはずだったのですけれど、たまたま、たまたま因縁のある相手と遭遇しまして…。

【とかく、複雑な事情をうかがわせる内容だった】

それもそうですね…チェルシーさんも多感なお年頃と存じますし、失言でした。
しかし、重い銃ですか…取り回しに気をつけないといけませんね、暗器とか。

【一応、相手の意見には同意する使い魔】
【しかし武器を持つ以上、ある程度の剣呑さは必要かと相談に乗る姿勢は続ける】
【銃を持ってたけど撃てませんでした、では意味がないことを知っているから、使い道を模索し続けるのは、重要だと使い魔は思っているらしい】

【かくて、一同は目的の場所へと向かう】

【(前略)結果だけが残るっっっ!!】

【たどり着いた場所は、なるほど、遭遇地点から僅か五分程度】
【大通りとそうでない通りの境目、十字路を曲がった場所、大通りからはやや死角となる穴場スイーツショップだ】
【目立たない程度に小さく、夜も遅い、客足はほとんどなかった】
【この時間は隅に備えられたチョコレートフォンデュが密かに稼動していて、その周囲の更に盛られた果物をつけて食べる事ができるらしい】

【適当に皿に果物を盛り、チョコレートにつけて遊べる位置に猫達は座った】

ささ、じゃんじゃん行っちゃって下さい。約束どおりこちらがお金は払いますし、フォンデュは食べ放題ですから。
ケーキは各種ありますので、ご自由に注文してください。

【使い魔が薦める最中、猫は嬉々としてチョコレートにバナナを浸して遊んでいた】
【どうも一度来たことがあるらしい】
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 21:33:13.39 ID:fnZAF6dXo
>>435

──ふふ、正解はCMの後、なぁんてねーぇ

【示された解答。其れに対する返答】
【くすりと囁かれた笑みは、僅かに澱みを帯びていた】
【或いは其の表情こそが、真の応えだったのかもしれない】
【「遠からず、近からず」──察する事は、難しいだろうが】

  【─────】
  【───】
  【─】

【そして誘い出した一室。二人寝るにしてもやや広い寝具に彼女もまた腰を下ろす】
【叶うことならば彼の右隣。手を伸ばせば直ぐに触れる事の出来る距離にまで近付いて】
【──ふわりと。香る此れは、シャンプーの甘さだろうか】
【凛、と。彼女の動きに合わせイヤリングが微かに揺れ動き】

仕事熱心だねーぇウェスカ君は。
私としては、どちらかといえば慰めるほうが本命だったのだけれども
人を信じるのは悪い事じゃあないと思うよ。違うかなーぁ、ウェスカ君

そうだね──ついでに言うならば、二人きりにしないと話せないことなんて……何かあったかなぁ
あぁ、そうそう。夢幻檸檬って子、知ってるーぅ?ナンバーズの、90番ちゃん
最近ちょぉっとだけ怪しいから、気をつけておいたほうがいいかもねーぇウェスカ君
勿論、他の子っていうかデータベースへの記載もだぁめ。檸檬ちゃんに知られたら困るからねーぇ
あ、分かっているとは思うけどこれ、私が言ったってのは秘密ね。オフレコード
聞かれて困るような事は、精々これくらいかなーぁ?

ほら、次はウェスカ君の番だよ?

【──とろりと。エメラルド色がまた愉悦に歪む】
【紡ぐ言葉は、警告の言葉。巡らせるは、露の絡んだ細い糸】
【醸しすぎた果実酒が如き蕩けた語尾をゆるりと奏で】
【宝石色の視線は、今度は其方と言わんばかりに彼を撫でた】

/いえいえ、お気になさらず!
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:38:55.83 ID:suFti2XDo
>>441

――――……ふ、ん……

【小さな小さな呻き声。ぐぐっと目元に力を込めて】
【気だるげに瞼を押し上げる要因は、もしかしなくても女性の声】
【ぱちり・ぱちりと二回ゆっくり瞬いて、】


……う、っわぁ、ばちあたり。

【横になったまま、ぽつっと呟いてみる】


>>443

…………ん。
それ、此処に運んでも意味ないと思うのネ。
だってもう、誰も来ないし、此処。

【寝惚け眼を泳がせて、次に捉えたのは清らかな面影を持つ青年】
【少女は、彼が引き摺っている棺桶を見て、そう発言】
【恐らく「墓守」と勘違いしたのだろう、眼を擦ってしぱしぱと瞬きを繰り返し――】

(……あれ。そっちに「墓荒らし」、居たよネ)
(面倒事に巻き込まれたら、やだ、なー……)

【勘違いを重ねて加速させながら、ゆっくりと上体を起こす】


>>446>>448
//明日は土曜日なので何とかなりますよきっと!
//というわけで、よろしくお願いしますっ
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/27(金) 21:40:20.54 ID:q+VJxssz0
>>442

【「新しいお財布持ってきてないのー?」】
【なんて。ふざけた風に言いながら、足元で気絶した量産不良Aを転がしていた少女だった、が】

【訪れた足音に、蹴り転がす足はぴたりと停止】
【足は不良Aの身体に載せたまま、そちらに振り返り、ついでに右手もそちらへと差し出す】
【伸ばした右手に薄らぼんやりを桜色の魔力を漂わせながら、彼女は緩く笑んで】

出口はあちら、迷子ならばUターンをどうぞ?
それとも、別途のお礼参りかな。
それはそれでUターンしてもらいたい、答えはどちら?

【「路地裏に用事がある」なんて、相手のそんな可能性はあっさりと無視して】
【首を傾げれば、うるさいほどに鈴の音が】
【そんな鈴の音の中でも、微かに金属音の声質は、良く響いて。鈴の音に紛れることは無いはずである】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 21:47:44.85 ID:Qi+Ee8fN0
>>447

ああ、そうですよね、・・・やはりしりませんか・・・。

【苦しさを必死に耐えんとするその顔に、悲しそうな顔が付け加えられた】

ああ、すいません。

我々は、かつては、櫻の国では、傭兵一族を、営んでおりました、

しかし、次第に必要とされなくなり、今ではすっかり落ちぶれてしまいました。

しかも、現当主である私はこの体たらく。

我々の望みはただひとつ


                  ”黒笠家再興”

ただそれだけです。

【そこまで言い切って少年は一息つく】
【やはり、くるしそうだった】

455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 21:49:02.19 ID:0BzGCc/1o
>>451
はは!冗談ならそこで止めとけ、本気にしちまうから。

【触れられる距離で、甘く香る存在に、危うさを孕んだ言葉を投げ掛けて】

No.90か。まだ遭遇してはいないな。
データベースの報告を見る限りでは、精力的に活動しているのかと思っていたが…仕方ない。
ああ、オフレコな。了解。

【自身に出されていたガルニエからの指示、彼としては出来るならばしたくない物だったが】
【こうして情報を得てしまった以上は、それは遂行しなければならない任務となる】
【仕方ない、その言葉が示す意味とは】

俺の話は、長くなるが…
先日のロバートの、議会解散及びAOE廃止宣言。
あれを以て、機関にナンバーズよりも上位の存在は居なくなった。
支部長クラスが議会の権限を引き継いだが、奴らもまたナンバーズ。

そう―――――これから機関の行く先を決めるのは、お前達ナンバーズだ。

【凛と揺れるイヤリング、それに刻まれたナンバーを赤い瞳に写し、ウェスカはそう言い放つ】

例えばの話だが。
AOEが廃止される前に、独断でヴェイスグループと機関の間に協力関係を結んだ奴がいるよな?
まだ当時はAOEの役員共がのさばっていたから、普通に本部通して協力関係を結ぼうとしていれば、厄介極まりない事になったはずだ。
実際あの後、役員共は机の上で唾飛ばして囀ってたし…
何にせよあれは正しい判断だった、シズリ。

【そこで一息ついて、再び彼は話し出す】

だがもう、そんな邪魔者(AOE)はいない。
これから先、ナンバーズの行動を遮れるのは、同じナンバーズ以外に誰も居ない。
思う存分、自由に動いてくれ。“機関”として。

それが俺と、ロバートの望みだ。

【言いきった後に見せる笑みは、まるで少年のようで】

/なかみは かきだめを おぼえた ! (今更ながら…)
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 21:50:56.95 ID:WNJzyVXco
>>453
そうだな・・・私は迷子でも無ければ、お礼を参る予定もない。
よって、Uターンはしない。

【白衣のポケットに両手を隠し、鈴の音色に耳を傾ける】
【怯えることなく、かといって挑発する訳でもなく】
【飽くまで、傍観者でいたいと考える少女】

・・・あの人、きっと危ないですよぅ・・・

【もう一人の白は、そんな少女の後ろに隠れてしまい】
【ちらちらと顔を覗かせている、身体は震えてはいないが】

私は高城此葉(たかじょうこのは)と言うしがない研究員だ。
良ければ、そちらにも自己紹介を願いたいのだが?
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 21:50:57.31 ID:En267M1X0
>>437

【上に登るまではフェーデの無駄に長くナルシズムな応答が続くので――省略】
【再び、物語の幕が開かれるポイントは】

 【ホテル二階 / フェーデの部屋】

【昼間には広大無辺のコバルトブルーを眺望できる窓は閉ざされ】
【一人用のベッドの枕元には、「竜王の系譜」という表題の厚い本】
【低いテーブルを囲むように。三枚の座布団が敷かれていて】
【フェーデ自身の荷物は、仕舞ってあるのか確認する事が出来ない】

【さてコートを脱ぎ。白と黄のブラウスにコルセットを巻く、なんて】
【その豊胸を、なおも強調する装束を露呈した彼女は――】
【「これの他は有りませんの……御免遊ばせ?」と、わざとらしくぼやき】
【市販のティーバッグで淹れた甘さ控えめの紅茶を、三点に置いていく】

 【お茶菓子にはアメニティ扱いの「サンライズクッキー」をどうぞ】
 【しっとり舌に馴染む食感、優しいホワイトチョコの風味は】
 【この国を育んだ温かな光照と、かつての気風を偲ばせる】
 【異世界出身のA.A女史によると、「コーヒーおでんに入れてもおいしい!」優れ物】

【少女たちが座るのを待つとフェーデも座布団の上に坐し】
【人差し指をマグの柄に通して、得意げに笑みを咲かす】

……さてさてさてさてさてさて。
まず、僭越ながらわたし達の近況から手短にお話しする事としましょう――

「星の国」は、長らくあらゆる勢力から魔境と扱われる地でしたわ
それぞれの思惑を胸に秘めた無数の集団による、闘争が続く暗黒地帯。
対して、企業による統制が働き付け入る隙を探すことが難しい高層都市――
そして双方に共通するのは、持て余すほどの技術力!!
星の輝きは常なれど、これでは余りに混沌としております
美しい星座を天球に刻むことなど、夢のまた夢――斯様な、星の国にございました

…………しかし、この頃のカノッサ機関の躍進は、この国とも無関係ではありませんわ
わたし達はひとつの旗印を掲げ、影に日向に力を振るい、
広大な「地下」の一部と、地上スラムの一部のテロリスト、商工業者を掌握することに成功した――
そう、彼らが渇望して止まず、しかし過去一度として与えられなかった……


  ―――“高層都市からの独立と、星の国の「恒久平和」”!!


もちろん、他にも細やかな要因はありますし、
無論、これだけが目的では無いのですけれど……?
わたし達は、ひとまずの足がかりにはなるであろう成功を手に入れましたのよ?

正義の組織の「株」を、奪い去ってしまう
あの狂った国と、今わたし達が坐す「帝国」でのみ成立する逆転の戦法を以て――

……時に、ガートルッド様、そしてメアリー様。
あなた、他のナンバーズと比べて、「これなら負けない」と言う強みはお持ちですか?

【堰を切ると言うほど、突然ではないけれど】
【「中」から「強」へと、レバーがシフトしたように】
【少女は長広舌を振るって、連綿たる言葉を紡いでいく】
【元から頭に録音していたのかと思うほど、奏でられた声に淀みは無く――】

【やがてふと感じた陶器越しの熱に、思わず現に帰った時】
【少しばかり深く息を吸い込んで、紅茶に口を付け】
【ガートルッド達の方を向き――神妙な声で、問いを発した】
【ヘーゼルの眸、獲物を追う猫の如く、輝き】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/27(金) 21:52:10.10 ID:vbvDZ37Go
>>443>>452

【ざくり、ざくり。墓場の静寂、調和を乱し続けていたその音が、ぴたりと止んだ】
【要因は一つ、墓守さながらにナニカを引き摺る音、それが青年だとは、知る由も無い】
【そしてもう一つ、無人だと思われていた、思い込んでいた一帯で“誰か”が、“誰かに問い掛けた”事―――――】


ヤバッ―――ッ!

【反射的にスコップを投げ捨てる、何たる奇遇、何たる偶然か、墓石に衝突したそれが、小気味良い音を立てた】
【既に内の一人の視界に入っていたとは露程も知らぬままに疾駆し、適当な墓石の影へ】


【息を殺し、身の緊張、心臓の鼓動を解しながら神経を研ぎ澄ませ、二人の動向を伺わんとする】
【……尤も、どれだけ上手く隠れようが、それが意味を為さない事は明白なのだが―――ただし、彼女本人以外には】


/では、よろしくおねがいしますー
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 21:54:36.85 ID:2fLoQ3ZQo
>>450

……そう、大変ね…………。

【高速の話題展開についていけず、簡単に相槌を打つ】

けど、ベル、ローズ……それに、マスター。
3人が一緒に、同じ身体を使ってるってこと……?

【キョトンと首を傾げて、問いかけた】

…………別に、構わない。
私がそういう目で見られるのは、仕方ないから……。
暗記としては便利だろうけど……使いどきが、限られるし。
サブの銃として使うのが、基本…………と、私は考えてる。

【銃使いらしく、ある程度の使い方はきちんと考えてるらしい】
【射撃練習もしていたことだし、あまり特に問題はない模様】

………こういうお店も……、ケーキも、初めて。
…………うん……。

それで、本題だけど…………。
あのゲーム……というより、あの会社には、どういう裏があるの?

【苺をチョコレートに浸して口に運び、少し口元が緩む】
【一日の殆どを無表情で過ごす少女にとっては、これだけの変化でも珍しかったりする】
【実は甘味が好きだとか、なんとか】

【しかし本題は忘れず、ショートケーキとモンブランを注文した後に提起する】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 21:55:55.07 ID:09xFCj7SO
>>432
【煩いひよこを手で払い除けつつ、彼女は訝るように眉を寄せる】
【心拍、正常(多分)。自発呼吸、有り。瞳孔にはやや散大が見られるが……問題ない、筈】

(……あれ、ひょっとしてコレ、そんなに重症じゃ)

良かっ、たぁ……。

【少なくとも、直ぐ命に関わるような事もあるまい。内心でそう結論付け】
【大きく安堵の溜め息を吐き出すと、ぐったりと脱力しかけて――】

……ん……水、か?

【消え入りそうに微かな声で、紡がれる呟き。それを耳にし、彼に再び目を遣った】
【それから暫く耳を傾け、その言葉を確かに聞き取ると、腰を上げ】

【持っていた手提げ袋を置いて、そこから取り出すのは朱塗りの杯】
【ごろり。続いて袋から酒壜が転がり出たのにも構わず、川岸に歩み寄れば】

【水を汲んで其方へと戻り、可能ならばそれを彼へと飲ませようとする】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 21:59:02.73 ID:m3A1r49qo
>>454

【悲しそうな顔を見せた当主に、軽く頭を下げて】


……ほう
分かりました……
再興の為、氷の国支部が、お手伝いをさせていただきましょう……

【氷の国支部加入の願いは、快く受理されたのだろう】
【資金面等の援助など、援助が施されることは間違いなく】

ただし、条件が1つ……
氷の国支部……というからには、機関の、氷の国支部の言うことには従ってもらいます……

【青年は顔の前で、人差し指を1つ出して】
【傭兵、というよりかは、専属の兵という立場になるのだが】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/27(金) 22:02:43.20 ID:q+VJxssz0
>>456

あ、そう。
……じゃ、いいや。

【それは、相手が子どもの姿だからなのか、それとも素なのか】
【相手の言葉をとてもあっさりと信用して、差し伸べた右手を下ろし】

後で迷子になっても怨まないでね、面倒だから。

【特に乱れても居ないワイシャツを、調えるフリを少々】
【それから、なんだか怯えたような方へと、視線をついと向けて】
【光の無い、ただただ黒くて暗いばっかりの銃口のような瞳。軽く口角を釣り上げれば】

路地裏で群れてるやつらより、ずぅっと優しいのよ?

【なんて。優しいらしい、が】

…………、白神鈴音。

【名乗られ、その上で求められれば】
【ほんの少しの間の後に、そう、名乗り返し】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 22:04:51.98 ID:OIPPUGW0o
>>459
正確に言うと、元々ローズの身体はマスターのものだったのです。
最初はただの人形同然の身体を、マスターが擬似的に操作して行動していたのです。
けれどとある事情で、肉体に生まれた自我…それがローズなのです。
だから、メインのローズが眠っている時や意識がないときだけ、マスターはこの身体にて活動できるのです。
私はその補助、電話にてお話しているものだと考えていただければ。

【使い魔は説明慣れしているのか、自分達の状況を掻い摘み伝えた】
【メインはローズ、今となっては『マスター』は、権限こそ使い魔の主であれど、身体の主導権を握れていない】
【しかもここでは述べなかったが、ローズはどちらかというとベルになついている】
【よってローズ→マスター→ベル→ローズ…と、三すくみが発生している状態である。ややこしい話だ】

【バナナをチョコに浸しまくって堪能した後、猫は楊枝に指してある一切れを一気に口の中へ】
【開いた手でほっぺたを押さえご満悦である】

…そうですね、私達も、詳しい事はわかりかねます。

【そんな猫を放って、ベルははじまった本題に対し相槌を打つ】
【前置きを置いてから、】

ですが結論を先に述べると、社長であるエヴァンス=エリッドは、幼い子ども達を集め、研究材料にし、記憶操作をする類の男です。

【いきなり、とんでもない事を口にする】
【感情は抑えられ、機械的とすら言える冷たい口調】
【猫も流石に空気を呼んだか、ある程度皿に確保したらおとなしく席についてもしゃもしゃ咀嚼するだろう】
【真面目な話をしているときは邪魔しない、ある程度は出来ているというべきか】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 22:05:09.79 ID:fEEaW19do
>>452
【突如目を覚ました少女の言葉に青年は少しきょとんとした表情をする】
【どうやらなにか勘違いをしているのではないだろうか、と思ってようやく気が付いた】
【ここは墓場で、彼が今引きずっているのは棺桶なのだから】

あ、ああこれ?
これの中に遺体は入ってないよ、これは棺桶の形をした魔術のアイテムだからさ
俺がここに来たのは偶然!死んだ人を埋葬する人じゃないよ

【ほら、と棺桶のフタに指をさせば、その表面に『魔術協会』とロゴが記入されているのを少女に見せる】
【死者を運ぶ棺桶ではないらしい、彼はどうやら本当に通りすがりのようだ】
【そんな青年はまず、そもそも少女がここで眠っていた事実のほうに疑問を抱き】

というか、こんな所で今まで寝てたの?怖くないかな普通?
それとバチあたりって?

【と、辺りを見回しながら、普通は昼寝できるような雰囲気の場所ではないだろう、と主張する】

>>458
【そんな中、彼は少女の目線を追って何者かが近くに潜んでいる事に気が付いた】
【人の気配、続いて響いた墓石とスコップの衝突音、小気味いい音が青年の耳に響くと、びくりと明確な動揺を見せる】
【誰かがいる、間違いなく…】

…だ、誰だッ!誰かそこにいるのか…!?

(…スコップ…?あそこにあるのはスコップか?
おい…なんでこんな墓場でスコップなんて持ってるんだ、それこそ本物の棺桶も見当たらないのに
…まさか、今隠れた奴…墓荒らしか!?)

【少女は今、確かにぽつりとバチあたりと言った。この墓でバチあたりな事をしていたらしい謎の逃走者】
【まさか墓荒らしなのか?今そこに潜んだのは】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 22:11:50.75 ID:U5XrL2DIo
>>457
【すっ、と音もなくメイドが先にドアを開け、ガートルッドは軽く会釈をしながら、中に入ってくる】
【メイドは、また、影のように音無くドアを閉めて、主の白衣を脱がせ、軽くたたみ、袖の内に吸い込むように収納した】
【白衣がなければ、陰気そうな唯の女子高生である。かなり身長は高い部類に入るが】
【そして、相手の差し出した茶菓子と紅茶を見て】

「あ、私は結構だ」
いただき、…………ます。

【メイドは、慎ましく遠慮。主は礼儀など知ったこっちゃ無い態度】
【メイドは、座布団を持ち、主から一歩引いたところに置き、主が座ったのを確認してから、座り込んで】
【2つの双眸が、フェーデに向けられたのが、分かるだろう】
【ガートルッドは、相手の話を聞きながら、お茶菓子と紅茶を黙々と頂いており、聞いているようには見えない、が】

――――…………、ん、把握した。
「音声データ、一応保存しておいた、後で知りたかったら言ってくれマスター」
…………ありがと。

【そう、相手の話を聞いて、しかし、薄い反応】
【この少女には、その手の政治情勢への興味はあまり無いようで】
【しかし、一応此方の現状も話すべき、とメイドが後ろで耳元に忠言をして】

海上都市スレイプニル…………の、作戦に参加したの、が。一番最近、か、な。
………………私、は。独自兵力、持ってるから、それで、実験…………兼ねて、戦った。

…………とりあえず…………実戦投入が…………できるのは……確認、した……か、ら。

もっと、大規模兵器の、開発、を、したいの、さ。

【に、ぃ】
【ガートルッドは、此処に来て、初めて笑いを浮かべた】
【この少女は、悪に分類される存在である。そして、たちが悪いのが、それが素≠ナあるという点】
【信条も信念も何も無しに、ただ生きているだけで、悪である事の出来る存在である】
【そして、相手の、最後の、問に、首を傾げて、突然の話題の変化に疑問を感じつつも、口を開く】
【双眸に、きぃ、と光が宿り、そこにいるのは、間違いなくナンバーズに相応しい存在で】

――――科学力。其れ以外に、私には誇れる物が無い。いや、誇りすらも、持っていない。
だが、そうだな――――研究をするからガートルッド=エリッド=B私から探求を奪い取れば、死が待つだけ、だな。

これ以外に勝てる要素は無く、これに勝つ要素は存在しないと言って良い。
私のその、強みを疑うなら、「私を観ることだな、だろ?」

【珍しく饒舌に語り、けほ、けほ、と咳き込む主に割りこむように、侍女が言葉を差し込んだ】
【メイドは、首もとのリボンを外し、ブラウスの胸元を開く。首もとには、継ぎ目≠ェ見えただろう】

「私は、マスターの作品≠セ。マスターの科学力に依って作られた私が、弱いはずは無い。
少なくとも、前ナンバーズを殺してこの位置に居る℃魔ヘ、覚えておいて欲しい所だ。
…………ま、あくまで侍女の職務は影の存在。おおっぴらに自慢をするつもりは無いさ」

【主は、己に其れしか無いと語る科学力だけは、何にも勝る、そうでなければ、己では無いと語り】
【侍女は、その主が何にも勝る科学力で作った己が何かに負けることはないと、主への信頼を己の誇りとして語る】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 22:12:01.80 ID:fnZAF6dXo
>>455

私は下手な冗談は言わないよーぉ?ウェスカ君
ふふ──綺麗な目だねーぇ……まるでルビーのようだ
私の瞳とは対照的。そうは思わないかなーぁ?ウェスカ君

【僅かに甘みでくすんだ宝石色──其処に僅かな熱が宿る】
【くすくす、くすと落としたさざ波。零した言葉は何を意味するか】
【彼女はすぅと甘美な香を揺らめかせ、彼の方へ僅か身体を寄せようとして】
【其れが叶ったならば。さらりとした衣擦れの音をくすぐらせ】
【ゆぅくりと、彼の頬から顎の先へ。白く細い、柔らかな指先を這わせようと──】

ただ……まぁだ完全に確信しているとは言えないから、ねーぇ
私も今、彼女の動向を見守っているところなんだーぁ

【泳がせている──其の言葉だけで、彼女がどのような性格なのか或いは分かるかもしれない】
【戦士の色は全く持ってない。在るとすれば狩人の其れだろうか】
【最小限の体力のみを使い、獲物が疲弊して罠に落ちるのを待つ──そんな、狩人】

【そして、彼の話に静かに、静かに彼女は耳を傾ける】
【其の口元には、隠しきれない笑みが浮かべられていた】

く、ふ──ふふ、あははは……っ
役員さんたちも間抜けだねーぇ。自分の思う通りに行かなければすーぐに不機嫌になる
まるで愚図な子供のようだ。そうは思わないかなーぁ、ウェスカ君

さて、さて、さて──ウェスカ君
キミの言葉に対しては、私はこの言葉を贈ろう

────勿論、と。
このただただシンプルで単純な言葉を、キミへ贈ろう
機関として。そして私個人として
以前と変わらず、私は私として動こう。好き勝手に、私の思考の赴く儘に行動しよう

なんてったって──


            ────私は世界を『愛している』のだから


【其の言葉を、紡ぎ。彼女は、相変わらず笑みを浮かべていた】
【然し其れは仮面の笑みではなく。端正な微笑みなどではなく】
【酷く、澱み、荒んだ──機関員しか浮かべてはいけないような】
【どろりとした、ものであった】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 22:12:28.16 ID:suFti2XDo
>>458>>464

ふーん。
……しっかし、偶然にしちゃあぴったり合い過ぎてて、ちょっぴり怖いネ。

【欠伸を噛み殺しながら、にへらと笑う……あ、ちょっと寝癖】
【手櫛で髪を適当に整えながら、青年の質問に対して、首を傾げ】

……なんかネー、落ち着くんだ、ココ。
なんでなのかは良く解んないけど……此処に来たら、すごく眠くなる。
んで、次の質問、ばちあたりってのは、

【くふぁ、ともう一度欠伸を零しながら】
【のろのろ腕を伸ばし、人差し指が指し示す】
【その地点は、今しがた高めの衝撃音が響いたあたり、で】

あれ、…………いなくなってる。
寝惚けて見間違いしたのかネ、ソコに、地面を掘ってるヒトが見えたよーな……

【――かっくん。反対側に首を倒して、瞬き三回】
【きょろきょろと、墓荒らし(だと思い込んでいる)女性の姿を、瞳だけで探し始めた】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 22:12:50.39 ID:OIPPUGW0o
>>463
//何やってんだ私は…すみません、バナナをほおばる直前に

運用はご自身で考えられているのですね、ならば、私に口出しできる事はありません。
ですけれど、くれぐれも身体は大事になさってくださいね?

【これから先は相手のことかと、ベルは身を引いて、気遣いの言葉をかける】
【何せ戦いを間近で見たとはいえ、口出しできるにも限界がある】
【だからせめて、共闘した相手への気持ちだけは言い残して】

//とたします、お手数かけますorz
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 22:13:15.50 ID:WNJzyVXco
>>462
・・・・・・・・・

【依然無表情のまま、或いは怯えた表情のまま】
【二人で小さく耳打ちをするばかりで、動こうともしないが】

【やがて、一歩踏み出したのは】 【隠れていた方の】

すずね、さん・・・? あの・・・
                「止めろ、君は近寄るな」

【それを制止したのは、もう片方で】
【ぐるぐると位置を入れ替えると、もう見分けがつかない】
【後ろの少女を庇うように、さらに前に出る】

・・・君が何をしているのか、深入りする気は無いが・・・
面倒な事になる前に、退散するよ。お邪魔したな。

【それだけ言い放つと、くるりと踵を返す】
【依然、名乗りを上げていない少女は、その場でそちらを窺っているが】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/27(金) 22:14:54.08 ID:Qi+Ee8fN0
>>461

【男の返事に当主としての責任を果たせたからか】
【少年は心底ホッとしたようで】

嗚呼、ありがとうございます。

これで、やっと・・・やっと・・。

【そういいながら、少年は域を荒くしながらも】
【笑顔をこぼす。】
「では、ここから先は私が。」
【これ以上は体に負担がかかると考えてか女性が話し始める】

「まず、傭兵一族として雇い主に従うのはとうぜんです。その提案はのみましょう。」

「あと、我々一族全員の名を紹介をしたいのですが。」

【これからは仲間になるのだから、ある程度の事は知っておいてもらおうと】
【女性は提案する】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 22:16:03.16 ID:914uQcj00
>>386

【少女の言葉に、一度、赤と黒の体が震える。 漏れた声は、人の言葉にもならない、か細く頼り無いものだった】
【数拍の間の後、右手を離し、再び顔を見せるだろう。 力無い表情だったが、僅かな微笑みを見せ、少女に、ありがとうと答えるだろう】
【少女の紡いだ言葉は、暖かな、励ましに感じた。自分を恥じる異形の心に、穏やかな光と、温もりを与えてくれた】

【白妙が行動不能になった理由。 彼女の言葉を聴き、何者かとの接触が原因なのだろうかと、思考する】
【少女が復活した際、壊れた情報は、直るのだろうか。 その際、白妙に、酷い行いをした人物だと判明したら、】

(……、)

……。壊れた時の……情報が……直る事は、あるの……?

【勝手な連想を止め、首を振ると。少女に問い掛けるだろう】
【古びた血痕が、風で揺らぐ】

……戒め。……

……僕は、……馬鹿で。……。下らない……
……。何も。……知らなかった。……、本当に……下らない

【少女の言葉に、八つ当たりの様に、爪を立てた顔は、未だ小さな痛みが残っている。声のトーンが、徐々に落ちて行く】
【再び自分への怒りが湧き起こり、傷から、顔の皮を剥いでしまいたい衝動に駆られた。それを行っても、どうにもならない事は、理解している】
【然し。この些細な痛みよりも、白妙は、もっと辛い経験をしたかもしれない。 少女が涙を零さなくとも、白妙の、想いを含んだ言葉を、覚えていた】

……。……物では……無いと思う、……君は。……女の子だよ。……
……優しくて。可愛くて、……。素敵な、……女の子

……。5人。……もうすぐかも、しれない……?
……だとしたら。……

【異形は、少女を。ものでは無く、人として見るべきだと考えていた。故に、その様な反論を】
【少女が直ると聞き、負に満ちた面持ちに、光が差し込んだ。そのまま接近は続けないが、一歩、詰め寄ろうとするかもしれない】
【5人という数字は、もうすぐ生命力を奪う好意の終りを予感させた。それから、治療に長い時間が掛かっても、少女は直るかもしれない】

【想起するのは、白い髪を靡かせ、日向の地を踏み締める少女の背中】
【だったら、自分も。手伝った方が、良いのだろうかと。動揺と、焦燥を含んだ、陰りある表情を浮かべ】
【ぎらつく光が宿った、危うい瞳。不合理な精神で、静謐に、獰猛に、佇んでいる。 白妙の言葉で、行動を決定するのだろう】
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/27(金) 22:16:11.46 ID:G9Vdz76So
>>460

 ……んぐ、……──ぐ、ゲホッ、ゲホッ!
 はあッ……はあッ……はあッ……、──あ?

【水を飲み込んだ青年は、僅かに咳き込むも】
【喉を通る冷たい清流に、意識が徐々に覚醒し始める】

 【HP:0 ⇒ 120】
 【CONTINUE!】

 ──あ、あれ……
 僕は一体……ここは……

【と、青年は慌てて身体を起こすと、辺りを見渡しながら呆然】
【しかし、杯を持った彼女の姿を見ると、その顔がぱっと明るく弾けた】

 ……ああ、あなたが僕を助けてくれたんだ
 親切な侍さん、ありがとう、ありがとうっ!

【彼女の手へ両手を伸ばし、もし握れればそれを上下に勢い良くぶんぶんする】
【いたく感動した様子で、目じりに涙粒を滲ませながら、これでもかと礼を連呼し】

【やがてはっと我に返れば、手を膝の上に戻しこう次ぐだろう】

 随分と、迷惑をかけてしまったね
 そうだ、何かお礼がしたいんだけど、僕に出来ることはないかな

 便所掃除薪割り子守にブレイクダンス、なんでもござれだよ!

【ぺらぺらぺら、とよく喋るも一部に虚飾が見られる】
【星屑を秘めたような瞳を輝かせながら、身を乗り出し青年は言った】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 22:17:52.32 ID:fnZAF6dXo
/ウェスカの方、申し訳ないご飯いってきます
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 22:19:30.24 ID:2fLoQ3ZQo
>>463

……成程。
良く分からないけど、分かった……。

【理解度で言えば、半分くらい】
【大体の概要は理解できたので、これで良いのだろう】

───……それは、不愉快な、話ね。
無関係な子供を巻き込んで、実験なんて──死ねば、良い。

しかも……あの技術力に加え、会社がついてるとなると厄介。
あのゲームも、何か企んでそう……。

【一瞬、声に怒気──憎悪に近い其れ──がこもるが】
【果物を沢山口に詰め込んで、怒りを和らげて冷静さを戻す】
【テンションが落ちたのか、二つのケーキが運ばれてくると、ショートケーキを猫のほうに差し出す】
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/27(金) 22:23:27.10 ID:9DdVCOogo
【郊外、平野】
【特筆すべき事項も無い程、起伏に欠ける広い土地】
【其処に、奇妙な機械が一台置いてあった】

【形状は、戦車に似ているだろうか。キャタピラ、砲台、箱の様な車体】
【あまり大型ではなく、おそらく一般の道路も通行可能だろう重量で】
【砲台の横には、戦闘機の機銃を更に小型化した様な武装が二つ】

【この戦車モドキは、先程からけたたましく銃声を鳴らしているのだが】
【何故か、弾丸も砲弾も発射されていない。飛び交うのは音ばかりで】

【その周囲を、ぴょんぴょんと飛びまわる、一つの影】


「………あー、また破壊判定。鈍いなー、この鉄の棺桶」

【白無地のポロシャツは襟のボタンを止めず、その上には≪死獸弌≫の印を刻む袖無しジャケット】
【裾へ向かうにつれて黒から赤のグラデーションを描くズボン、金属補強された戦闘靴】
【フルフェイスのヘルメットを装着した、身長160cm程の人物】
【自分の方に向けられた砲身に、ぴょんと飛び乗り、反対側に降りて】

「テスト運用にしても、これじゃあ役に立たないよなぁ……AI設定だけでも上げてみるか?」

【表情こそ見えないが、幾らか落胆したような声】
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/27(金) 22:24:04.38 ID:vbvDZ37Go
>>464

に、にゃぁあ……うみみゃあ……

【問い掛けへの返答だと、言わんばかりに木霊するのは猫の声。幾度か啼いて、また黙する】
【論ずるまでもなく女の演技、その演技力は大根を通り越し、蕪か、瓜か。何にせよ、人の声である事は明らか】


ふふふ、これで完璧……あとはとんずらするだけさっ!

【己の“妙案”、窮地を脱する冴えた選択に内心でほくそ笑みながら、四つ足の体勢で、両者から逃れるように這い、進む】
【その際女性の物らしき臀部が墓石達の隙間から見えるであろう、何とも間抜けな有り様、逃走手段。成る程、頭隠して尻隠さず】


【墓荒し?―――――Exactly、その通りでございます】
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 22:26:43.74 ID:OIPPUGW0o
>>474
すみません、手の込んだ一族(?)でして…

【使い魔はそんな感じに、短い謝罪と感謝を表すだろう】
【説明しても、そりゃ納得しがたいよねと自覚はあるのだろうか、苦労が滲む】

それが、随分前から周到に手回しをしているらしいのです。
最近十七になるマスターの友達がいるのですけれど、彼がとある事情から自身の記憶操作を自覚しました。
その現場に居合わせた我々が聞きつけた名前が、エヴァンス=エリッド…彼の社長です。

社会的に秘匿された、大規模な研究施設が存在すると見て間違いないでしょう。

【口にして使い魔は、自身が述べた言葉を反芻していた】
【怒りというより、疑問。ゲームが企んでいる、というより、】

…最後に、私達を迎えてくれた人を、覚えていらっしゃいますか?

【示すのは、ローズたちにチップを手渡した彼女だろう】
【それを相手が覚えているかどうかの短い確認】

【差し出されたショートケーキを、ローズは一度いいのかと相手の視線を伺うだろう】
【あなたが頼んだのにと、遠慮するように、バナナを頬張る手を止めてまでも】
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 22:26:47.16 ID:0BzGCc/1o
>>466
【今度は、言葉を返さなかった―――――が、這わされた指先を払うような事はせず、受け入れて】

…その、No.90の件もそうだが。
機関を作るナンバーズに綻びがあると、面倒事が起きやすい。
それはいずれは内部分裂、はたまた機関の崩壊に繋がるかも知れないからな。

【それ故、自身には“働かないナンバーズを叩け”と任務が課せられているのだが―――――シズリには、その事は言わなかった】
【彼女が機関の為に十分動いている事は、ヴェイスグループの件で理解していたからだ】
【もし、その動き自体が彼女の姦計だったのだとしても…ウェスカに、気づく余地は無い】

ああそうだ、もし本部置きたいなら昼の国を貸すそうだ。ガルニエがそう言ってた。

【思い出したように、そう付け足した。これで、彼が伝えるべき事は全て伝えたのだろう】
【後はそのまま、彼女の話を聞き。『愛している』の言葉には、小さな笑い声を洩らして】

【そしてシズリの笑みを見ると、赤い瞳を怜悧に細め】
【頬に這わされた手を、急に力強く掴もうとする。成功すれば、そのままシーツの上に彼女を押し倒すだろう】
【成否に関わらず、顔を必要以上に近づけて、こんな言葉を囁くはず】

  
                               冗談じゃないなら、

        慰めて、くれよ?


                   ―――――シズリ。


【ただし、もし押し倒されたとしても、形勢逆転は不可能ではなく】
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 22:27:47.11 ID:0BzGCc/1o
>>473
/おっと、了解です!ごゆっくりー!
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 22:30:06.37 ID:m3A1r49qo
>>470

それでは、これからよろしくお願いしますね……

【青年は立ち上がり、当主へと握手する為に手を伸ばすだろう】
【応じるも、応じないも当主次第ではあるが】

ええ…構わないですよ……
むしろそちらのほうがありがたいですし……

【どうぞ、と右手を出して、言葉を催促する】
【支部構成員の名前を把握するというのは、支部長代理としても当然の勤め】

481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/27(金) 22:30:49.93 ID:q+VJxssz0
>>469

【耳打ちしている様子に、特に突っ込むことも無く】
【何となく微笑ましげに眺め、そのうちに名を呼ばれれば】

なあに?

【にこりと笑んで、ちょこんと首を傾げ】
【なお、追記し忘れたこちらも悪いのだが、りんね、である】
【それから、もう片方に挙げられた制止の声に、「あらひどい。」なんて、ぼそりと呟いて】

ただの正当防衛よ? それ以上でもそれ以下でもないの。
前回の最初は確かに私が悪いけど、今回の最初に悪いのは私じゃない。
まあ、それならいいけど。残念。面倒なことにする気は無かったんだけど。

【踵を返した少女に返したのは、そんな若干の言い訳も混じるようなそんな言葉で】
【困ったような笑みを浮かべながら、小さく肩を竦めて、その後】

それで、何のご用事?
あと……良かったら名前教えてもらえると嬉しいかな。

【その場に残った少女へと、改めての問いを投げて】
【どうでもいいが、彼女。どちらかと言えば子どもっぽいほうが好みであるらしく】
【扱いに多少の差があるのは、うん】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 22:38:43.88 ID:En267M1X0
>>465

うふふふ…………。。
それにしても先程から、お二方はふるわない態度ですわね?
「仮設星の国支部」の大いなる力と思潮を「把握」の一言で片付け、
メアリー様は、このフェーデ・ファルクラムが注いだお紅茶を断るとは―――

“あなた方”で無ければ、射殺も辞さないのですわ?
優れた才能を持つ、あなた方で無ければ

【相手方の言葉が連ねられるにつれ、フェーデは顔色を悪くして】
【紅茶の輪を挟む力を強め、ぎりぎりと歯を鳴らし――】

 【―――突如として表情を柔らかくしたことは、計算だったのだろうか?】

【幸運にも連れられていた「技術力の見本」を、さっと一瞥】
【クッキーの皿に手を伸ばし、粘性の笑みの濃度をいっそう増す】

ご存知です?「星の国」は、哀しきまでの技術立国なのですよ?
過去、カノッサ機関を以てしても、そこに風穴を開ける事は易いことでは無く
わたし達も、むしろ彼らの持つ職能と知識を「吸収」して活動を続けて居ります。

しかし、機械工学の面においてあなた方の才能は――
「歴史」となったカノッサ機関の者どもをして、追随を許さぬものと見ました
願わくば、その力――「星の国」の完全制圧に、お貸し頂きとう存じますの。

【言葉を一度区切った少女は、いちど紅茶に口を付け】
【クッキーを人齧り、眼を閉じる――】

【胸に描く、一国を舞台としたダンスマカブルの景色を共有せよ、と】
【言わんばかりに。少女はふたたび口を開き】
【紅茶を持ったままの手を、蛍光を塞ぐように掲げた】

―――さぁ、イメージなさいませ!!
あなた方の開発模倣発展輸出する技術力を、機関の手により更に増産する!
こうなれば、経済面においても戦闘面においても、
あの国の陥落は――容易いと言わずとも、夢物語では無い
現世に顕現した超科学の魔女、ガートルッド様が一翼を担う事で――、―ね。

………もちろん?
あなたが希求する、大規模実験も想定していますわ
「国を落す」という目的の本質からして、チャンスに恵まれぬ筈も無い
そう……思いませんかしら?

【そこまで述べると、紅茶をまた啜って】
【「……砂糖、少なすぎたわね」、などと】
【他愛もないひとことを残して、少女は口を噤むだろう】
【ひとまず役割を終えたそれ、今度は待ちに徹して】
【押し隠す所在なさは、クッキーの消費速度の加速につながっていく】

//あうあ、トイレで遅れましたゴメンナサイ
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 22:39:15.17 ID:fEEaW19do
>>467
【額をぽり、と人差し指でかきながら彼は辺りを見回して呟いた】

墓場に棺桶は合いすぎてるよないくらなんでも
それにしても墓場でよく眠くなれるなあ…俺は長居するとたたられそうで怖くってさ…
とてもじゃないけどこんな所で野宿する気にはなれないな

おっと、俺は剛田 剛太郎!魔術協会で警備員をやっているんだ…君は?

【とりあえず自己紹介、特に何か危険な人物でもないと判断したらしい】

>>476

…………………………へー

【大根役者の女の声を聞いて剛太郎は目を細め『さっきもう食べたでしょ』とか『だーめ』とか言ってるみたいな無表情になる】
【力ないリアクションを呟いて数秒、彼は女の尻が明らかに隠れていないのをその目で見た】
【剛太郎は自分と女の間に阻むように立っている『田中家ノ墓』とか書かれている墓石の傍に立ち上がると、腰の所へ右の拳を引き、溜めの姿勢をとる】


――とりあえず、全国の田中さん、ごめんなさい


【その拳を女に叩きつけようとしているようでもなく、ただし彼は隠れきれてない女に狙いを定めているらしい】
【すう、と一呼吸入れるとバチあたりな女墓荒らしに制裁を加えようと言わんばかりに下手でその拳を引き】

――――五の奥義 

                 『柳 緑 花 紅』 ッ  !  !


【ダンッ!とその墓石に向けて勢いよく拳を叩きつけると、衝撃で墓石が吹き飛ぶ事もなく、また傷が付く事もなく】
【全く動かすことなく、ただしその墓石から衝撃波のような物が発生すると…突風が吹きつけるかのように逃走する女を弾こうとする】
【特に攻撃翌力はないが、吹き飛ばされて墓石に頭をごちん、とぶつけると痛いかもしれない】
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 22:40:47.34 ID:2fLoQ3ZQo
>>477

…………17……?
という事は最低でも、15年くらいは活動しているって事に……。
……何人……被害者が、いるのか。

【グサッと、苺にフォークを深く突き刺して、チョコに付けずに口に運ぶ】
【少女は生い立ちから悪質な研究者を嫌っているのは、少し別の話】

覚えてる……気になるワードを残してた。

【聖都スラウロット、第7研、Key:Genius】
【猫も確りと覚えているだろうとわざわざ口には出さないが、これらに間違いない】

今、ちょっと機嫌が悪いから……。
私の分まで貴方が味わって……、ね?

【林檎色の瞳で見つめ返し、物腰柔らかに促す】
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 22:43:03.57 ID:WNJzyVXco
>>481
・・・・・・

【鈴音が何か呟いても、興味がない、と聞く耳もたず】 
【シミの一つもない、こぎれいな白衣をはためかせて去っていく】
【あと名前はすみません】

・・・私は、フラン・・・

【その場を去ろうとする少女とは逆向き、つまり鈴音の方へと足を向ける】
【ゆっくりと、静かに、吸い寄せられるように彼女の下へ動き出す】
【路地裏だからなのか、かかる髪の所為か、その瞳に光は無い――】


私は、フラン・・・・・・ 『 フラン=セブンス 』・・・

【その声を聞いた“此葉”は、血相を変えて振り返る】
【今迄に這い付いていた無表情は、幾分かの焦燥で上塗りされていて】

―――・・・やめろ、フラン!  私から離れるな !

【そんな制止も虚しく、声を荒げる白い少女と、フランの距離は開くばかりで】
【逆に、目の前の・黒尽くめの少女との距離が、次第に詰まっていく】
486 :sage :2011/05/27(金) 22:44:34.67 ID:Qi+Ee8fN0
>>480

「ではまず、このお方が我々の当主黒笠断罪様」

【少年は力なく笑顔を向ける。】

「そして私、有罪」『あー、おれは斬罪!!』

【途中、話に割ってはいる若者、どうやら体はあたたまったらしい】


「・・・。続けますね。」

「この場にはいませんが、流罪、死罪、大罪、冤罪、原罪」

「以上、です。ああそれと、皆”殺し”にある条件がありまして」

【思い出すように女性は言う】

「一応、聞きますか?条件にあてはまって、うっかりあなた方を殺してしまいかねませんので」

【そう、問う。】
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 22:47:50.79 ID:suFti2XDo
>>476

なんだ猫かー、……人語を喋るタイプの。

【どんなだ。】
【半目のままがしがし頭を掻いて、よっこらせ。と立ち上がる】

逃げるより先にネー、こっちのオニーサンにごめんなさいしたほうがいいと思うのネ。
……って、遅かったかー。

【その台詞を口にした、瞬間に】
【少女の傍に立っていた青年が、何やら奥義を発動していて】
【よかったじゃん、墓場で[ピーーー]たら葬儀費用は要らないネ。そんなことを口走ったり】


>>483

もしかしたら。この場所に偶然辿りつけたのは、
ナニカの思し召し、ってやつかもネ。

【寂れた風景と絶妙にマッチした、青年の持ちモノを指差して】
【にしし、と笑って見せる】

んー、ヒトがあんまり来ないってところも高ポイントかも。

あたしは夕月、夕の月って書いてユヅキ、って読むんだ。
魔術協会、……うー、名前だけは知ってるけど、何をやってるのかははっきりと知らないネ。

【青年の名乗りに少女が返し、付け加えられた所属について思考して】
【折角だから、ナニするところなのか教えてよ、と。訊ねてみせた】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 22:47:59.86 ID:m3A1r49qo
>>486

【「紹介ありがとうございます……」ととりあえずはお礼を言って】

ええ……聞かせてもらいます

ですが……機関員を殺した場合は、それなりの処罰を取らせていただきますよ……?
それだけはお忘れなく……

「裏切り者」は別ですが……

【相槌を打って、興味からか、聞くとの答えを出して】
【機関員同士で殺し合いをされたのでは、組織はメチャクチャ】
【それだけは避けて貰いたいのだろう】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 22:50:49.44 ID:xmyYvqjqo
>>471

その事に関しては「やってみなければ分からない」です。
出来る可能性は高いといえば高いですけど、兎も角我が半身と出会わなければ話は進みません。

【直るというよりは移動させるといった感じ】
【出来なくはないだろうがそれも不確定な事であり】
【言い切るなどというのは決して出来はしない】

反省という行為は理解出来ますが卑下という行動は全く理解出来ませんね。
下らない……そう言うなれば下らない、です。

【目の前の彼女が何故その言葉を口に出すのだろう】
【コミュニケーションの為ならまだしも、これは理解出来ない】
【彼女は何を思っているのか分からない】

女性体の姿をとっているだけです、本来性別の区別はないです。
対人関係を円滑にするためにこの姿をとっているだけですから。

【子供である方が相手は心を開き易い】
【己の姿に似ている者には心を開き易い】
【故にこの姿は合理的である   製作者の趣味も入っていなくもないが】

だとしたらも何も凡その目安が5人程という事です。
それとも何ですか?私が人間をここに5人連れてきてといえば連れて来てくれるとでも?

【精神的に不安定であろう事を彼女の瞳が表している】
【となれば彼女が自分の要求通りに動いてくれるかもしれない】
【例えばここで檸檬が人を連れてこなくとも、少女はいずれ自身で誰かしらの生命力を奪い復活を果たすだろう】
【遅いか早いか、少女にとってはその程度の問題であった】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 22:51:17.73 ID:OIPPUGW0o
>>484
彼は、「自分達は孤児院からの知り合い」と、何人か同様の改造を受けた可能性がある人物を挙げました
そのいずれも我々とは面識のない人たちでしたが、彼の身辺は、おそらく相当数の…

【ふと言葉を止めたのは、彼女の手元を見たからだろうか】
【同時に、表情に浮かぶ暗闇もある程度察して、場の空気が暗くなりすぎてたことを悟る】

あの手の体感型VMORPGの目的は、大体見当がつきます。途中痛覚フィードバックレベルが上がったのも、ある程度。
けれどその境目となったであろう、あのホログラムの説明がつかない。
あの研究者さん…確かガートルッドさんといいましたか、彼女製作のAIであるナビコちゃんも途中で機能を停止していたようですし。
…データを保管するサーバーに、一筋縄ではいかない仕掛けが…。

【仕込である事は、間違いない】
【エヴァンスの仕掛けなのかガートルッドの反抗の産物なのか、判断しかねるけれど】

…我々が今のところ知りうるのは、この程度ですね。
チップも届けなければいけませんし、問題は山積みですよ。

…だそうですよ、ローズ。気が変わったって言われる前に、食べちゃったほうが良いのでは?

【溜息をつくと、ベルはトーンを戻し、話題を切り替えようとしたのだろうか】
【悪戯っぽくローズを促してしまう】
【すると、虚空とチェルシーをちらちら交互に眺めていた金色の双眸が、堪えきれずにケーキに釘付けられた】
【皿を手元に寄せて、フォークを握り、イチゴにぶっさして口へ運ぼうとするだろう】
【邪魔が入らなければ、とてもとてもおいしそうに口の中で味わってしまうだろう】

【突き刺してから口に運ぶまでの間、若干の間がある】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/27(金) 22:51:40.11 ID:q+VJxssz0
>>485

……そう、フラン。

【名乗られ、鸚鵡返し】
【ただ、その様子に若干の驚きが混ざっているのは、きっと】
【同じ容姿の少女の名が和名だったから、なのだが】
【まあ、それは口にされることは無く】

【近づいてくる少女に対しては、特に反応も無く】
【ただ、一度。自分から離れてしまった方の少女に目を向けて】

あっちのほうに行かなくていいの?

【なんて、目線で指し、問いかけをひとつ】
【足は既に不良Aから下ろされていて、腕は組んだような、そんなポーズ】
【ぼんやりと棒立ちのまま。よって、接近はひどく容易い】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 22:57:26.50 ID:U5XrL2DIo
>>482

…………私は、…………そういうの…………興味、あんまり……ない、…………か、ら。
「機械の身でね。それに、慎ましさも侍女の在り方、そもそも侍女は客じゃねーんだから」

【相手の強い言葉を請けて尚、人の身である主は鉄面皮を崩すこと無く】
【主の侍女は、己の信条を崩すつもりを感じさせなかった】
【侍女はまだ機械である故、その対応も納得できようもの、しかし、主は人間の筈である】
【何が、彼女の感情を此処まで凍らせているのか、それは本人しか知りえぬことで】
【しかしながら、脅しの類で心を揺らすものではない事が、分かるだろう】

【歯を軋らせる、フェーデを揺らがぬ2つの双眸が見つめていて】
【相手の態度が変わったのを見ても、その目は安堵も映さなかった】

【そして、相手の続ける、その言葉を聞いて】

いい、…………よ。
「マスターが良いなら私に止める道理は無いな」

【力を貸してくれ、との言葉に、即答を返す】
【そして、相手の続ける、名誉溢れるそんな未来を語る言葉を請けて、主は口を開き】

名誉に興味はないし、必要もしていない、けど。

大きな戦場、大きな戦いは、兵器の実験には、もってこい。

そうなると、どの類の兵器が必要となるか精査が必要になるな、メアリー、データ。
「はい、マスター」

【主の死んだ魚のような目に、光が宿り、途切れ途切れの口調が早口でしっかりとしたものと成る】

ふむ、とりあえず、実験部隊《G》の増設、ヘカトンケイルシリーズを強化プランは出来ていたはず、帰ったら至急プラントの準備を。
新シリーズのプランも上がっている、実験的にどこかを襲撃させる。
「はい、今データ送りました、そして、襲撃先は此方で決めさせていただきます」
あとは、自動人形部隊、此方はメアリーに編成をまかせる、OK?
「Tes.」
ん、だとしたら、後は何が必要か、国落としなら火力の有る兵器が必要だな。
聖釘≠フ研究を進めるべきか、解析データはこの前上がっているな、跡でプリントアウト。
「はい、わかりました」

【そこまで、怒涛の会話を繰り広げて、侍女は端末を高速で操作し始めて】
【主の方は、フェーデの目を見据えて】

悪いが、気の長いタイプではない、早めに手を打っておいた。
此方の連絡先を渡そう。あと、兵器の暫定版が完成次第、一度キミを呼ばせてもらおう。

尚、なにか要望は有るか。
必要な物があれば、作る。少なくとも、職務は≠アなすと自負しているのでな。

【そこに居たのは、金色の双眸を危うく煌かせる、科学魔城の城主<Kートルッド=エリッドだった】
【彼女の感情の高ぶりに呼応して、彼女の背に、薄い光が生まれているのが分かるだろう。魔力でも気でもない、其れ以外の力≠ェ】
【ナンバーズ、ガートルッド=エリッド、彼女に研究という餌を持ちかけた以上、彼女の実験が中断されることはないと考えるべきだった】
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 23:02:40.95 ID:2fLoQ3ZQo
>>490

痛覚フィードバックレベルが……?
何にしても……良くないことなのは、確か。

…………あまり、気は進まないけど。
手がかりを掴むには、あのゲームに参加するしか無い……かも、しれない。

【とは言っても、ゲームは相手のフィールドであるし】
【何をされるか分からないのも、不安を呼ぶが】

……話してくれて、ありがとう。
お返し……というわけでは、ないけど。私からも、情報を一────

────やっぱり、食べる。

【重い空気のまま、少女も話題を転換しようとしたのだが】
【ローズの口へ運ばれようとする苺を見て、今更名残惜しくなったのか】
【話題転換を中段。腰を上げて、ローズの方へと飛び出す】
【そしてローズの手を掴もうとして、成功したのであれば、相手の返答も待たずそのまま苺を食べようとするだろう】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 23:03:23.63 ID:WNJzyVXco
>>491

“あっち”に逝くのは、アナタじゃないんですかぁ・・・

【ぽつりと呟き、歪んだ笑みを見せる】
【先程までの怯臆の表情とは打って変わって、濁り燻った、邪な瞳】
【渦巻く湖の底、濁流のごとき瞳で鈴音を見据えると、ばっと右手を振り上げる】


「 ――― 【 封剣 - ブレイク・ブレイド - 】 ――― 」

【次の瞬間には、フランを取り囲む】 【大量の剣、剣、剣】
【彼女を中心に、放射状に広がった10本の剣】 【そのうちの一本を手に取ると】

・・・くすくす、アナタも、壊れちゃうの?  くすくす・・・・・・


【気付けば、此葉はその場に座り込んでいて】
【やれやれ、と言った体で虚ろな瞳を向けている】【もう介入する気は無いのだろう】

【何かを求める様な笑みと共に、高く振り上げられた剣が少女の頭へと振り下ろされる】
【避けられれば、無関係な人間を殺める事になるとしても――その剣が止まることは無いだろう】
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/27(金) 23:05:03.71 ID:vbvDZ37Go
>>483

完璧、完璧――――ふぇあぁあっ!?

【直ぐ後ろから青年の声が聞こえた、瞬間だった。女の躯が大地を離れ、視界が流転する。頭から真っ直ぐ、目前の墓石へ】
【投げ出され、大方の予想通り―――衝突。ずるりと崩れ落ちる上体、意識もまた然り】

【少女の細やかな警告も空しく、哀れかな、意識が戻ると同時に躯を起こして首を回して、現状を認識】


あー、えーっと…………あははっ。
その、何て言えば良いのかな、うん。

【背後には恐らく自身を吹き飛ばした張本人であろう青年と、墓場には似つかわしくない、鮮やかな風体をした少女】
【未だ痛む頭、逃亡の続行は絶望的、両者の力量差も、恐らくは圧倒的であろう。然らば―――――】


―――――申し訳ありませんでした。

【純然たる謝意を胸に秘め、詫言を口にしつつ額を地面へ擦り合わせ、以降は覚悟を決めて不動のまま――――そう、土下座】
【人との関わり合いが怖い、何時も胸に抱いている感情、恐怖は――――今は無い】

【少なくとも、確かなのは事情を話さないと、旅はおろか人生すら、この時点で終了しかねない事】
【件の事情を代弁するように腹の虫が、空気を読まない咆哮を上げた】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/27(金) 23:05:51.07 ID:vbvDZ37Go
/っと、安価抜けてました……>>487さんもですね
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 23:09:00.26 ID:09xFCj7SO
>>472
【青年が意識を取り戻したのを確認すれば、彼女は僅かに口許を緩ませ】
【彼が満面に浮かべた笑みに応じ、差し出された掌を握ると】


ああ、どう致しまして……それじゃあ、ブレイクダンスを一つ頼む。

【されるが儘の状態で、やや気恥ずかしげに礼に応じると】
【彼が落ち着きを取り戻し、その手を離してから暫くの後。悪戯っぽく、そう答えてから】

【一旦言葉を区切り、「ってのは、冗談として――」と、ばつが悪そうに頬を掻きながら続ける】


礼はいいよ。助けたっつっても、半ばオレの所為みたいなもんだしさ。
寧ろ、こっちが詫びたい位だよ……悪かった、な。

【元気一杯に身を乗り出す彼の眼前に左掌を置き、どうどう、といった風に制し】
【彼女は深々と頭を下げて、先ずは折り目正しく謝罪すると】

で……大丈夫か?気分とか、未だ悪かったり……。

【顔を上げて、怖ず怖ずと心配げにそう尋ねた】
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/27(金) 23:10:55.73 ID:Qi+Ee8fN0
>>488

【女性は淡々と答える】

「では、私、有罪は”人殺ししか殺さない”
    彼、斬罪は”殺すときは首を切り落とす” 
      流罪は”余裕を持って殺す”
      死罪は”路地裏にいる者を殺す”
      原罪は”人間を殺す”
      大罪は”楽しく殺す”

   そして断罪様は唯一、黒笠家の人間を殺せる権限を持っており、
    
      条件は”健康な人を殺す”です。」

「一応、仲間と分かれば例え、条件に当てはまっていたとしても
 殺すことはいたしません。・・・・・まぁ、原罪だけは理性が保てればですが・・。」


【・・・・最後の方は少し不安だが。】

499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 23:10:57.93 ID:OIPPUGW0o
>>493
最初の小サルとの戦闘時より、明らかに受ける痛みのレベルが上がっていました。
後で数値化して検証したので間違いないです。

もし私の考えている仮設が事実だとすると、このままのこのこ参加を続けても思う壺だと思うのですが…
正直、それしかありませんね。虎穴にいらずんば虎児を得ず、という奴です。

【現状明かされている材料だけでは、これが限界か】
【相手が手の内を見せているなら、突っ込むしか情報を得られないだろう】
【自分達のなせる最善を成し、その行いがどれほど愚かしい真似かを教えてやるしか】

情報、ですか? ありがたいでs「あっ!?」

【チェルシーの反応に、猫も咄嗟には何も出来ず、あっけなく奪還されてしまう】
【そのまま声をあげる間もなく消えていくイチゴに、言葉にならない悲鳴を上げていたけれど】

「…さっ!」

【これまたいきなり身を乗り出し、相手のモンブランをあろうことか丸ごと掻っ攫おうとする】
【阻まれなければ、手づかみで握りつぶしたまま口の中に放り込むだろう。やたら勝ち誇ったドヤ顔で】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 23:17:06.71 ID:fEEaW19do
>>487

ユヅキか、よろしくね
まあ『魔術協会』って言うのは言うならば魔術を習ったり研究したりする学校みたいな所だよ
魔術という技術の最高峰、魔術に関する知識の宝庫…当然ながらそれを狙う人間もいるんだけどね

【懐から、身分証明書らしき物を取り出して、ユヅキに見せながら告げた】
【『魔術協会警備員』と言う自らの身分を証明してくれる顔写真付きの手帳を】

だからこそ、俺はその魔術協会の警備員に就職したんだよね、時折生徒として授業に参加する事もしてる
お前も学んだら何か魔術が使えるようになるかもしれないよ…俺はまだ使えないけど

>>495
【目の前で呆れたような顔で剛太郎は女をじーっと胡散臭そうに見つめる】
【この場で一番不謹慎である、と判断したその女、このままこちらに土下座してきた】
【とりあえずその時点で敵意は失せた、とりあえず自分が警戒したような危険人物のようではないらしい】

…えーっと、まあなんだ
とりあえずなぜこのような犯行を?

【まるで取り調べでも始めたかのように、彼は地べたに片膝を付けて女性の目線に合わせようとする】
【一応真面目に事情を調べるが…そこで響くは女の腹の虫】

…失礼ながら聞くけど、君おなか空いてるのか?

【わずかに心配の色を見せるが、ほぼ呆れ顔で剛太郎は質問を投げかける】
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 23:17:29.73 ID:En267M1X0
>>492

(……態度は正直、気に入りませんけど)
(このタイプの人間は、餌を与えれば与えるほど、「飢えて」くださる)
(出来ることなら――メイドの方が居ないと、都合がいいのにね)
(忠誠が機械化されたものか否かは兎も角、思ったより冷静――具合が悪い)

うふふふ……兵は神速を尊ぶ、と言いますけど
魔女様も、科学時代の今はそうなっていらっしゃるのですね?
しかし、それでこそ――見込んだ甲斐が有りますわ

【確かに、この少女の自信は過剰だ】
【然し。常人程度に謙遜すれば十分過ぎるほどには】
【「余裕」である限り、悪人として軍人としての素養を発揮する】
【――加えて、人を見る目も悪くは無いらしく】
【自身の選択の正しさに、彼女はすこし酔い始めていた】

後で、「機関」と敵対しているテロ組織の拠点と考えられているものの情報をお送りします
今回は“革命”という形を取るに当たって、まずは民衆の支持を得る事。
彼らの手に負えないものについては、逐一排除していく―――
星の人はもとの気風がそうも穏やかではない。残虐は悪くない香辛料ですわよ?

……それで、要望でしたわね?
今わたし達が必要としているのは――ああ、そうですわね

これも後で、既存のものの設計データを参考に贈ろうと思うのですけど?
ある意味では、「星の国」の流行り物と呼べるものを――
人間の脳に働きかけ、仮想の現実を見せる機械、それを改良して頂きたいですわ?

「麻薬」にとっての、「電子タバコ」のようなものです
すこしばかり、入用ですのよ?

【生まれ出ずる燐光に、薄く瞼を閉じて】
【瞬きのペースを少しばかり早くしながら、声調に変化はない】
【その「用法」を想起させるようなワードを、幾つか散りばめて】
【少女は、花に舞う蝶を誘うように。手を二度叩く――】

あなた方の働き次第では、わたしの上に立つセネト様は、
資金の援助や、星の国特有の技術について更に教えてくださるでしょうね?
「知りたい」と願うなら、願うだけ―――とさえ、仰るやも知れませんわ?
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/27(金) 23:19:49.62 ID:q+VJxssz0
>>494

ああ、そう……。

【豹変したフランの様子に、浮かべていた緩い笑みも失せて】
【寧ろ、仮面を外したような自然さで、浮かべているのはただの無表情】
【呟くと同時、ふわりと、最初のように。右手に魔力を溢れさせ】

さあ、世界樹の雄鶏を殺せる剣でも持って来られたら、分かんないかな。

【なんて、ふざけたように返す刹那に】
【右手に溢れた魔力は、一振りの刀へと化ける】
【ぽたりぽたりと、無色無臭、強酸性の液体を滴らせる、そんな刀】

【避けるつもりなど、微塵も無いらしい】
【振り下ろされた剣を、折れそうなほどに細い腕からは想像できないような、そんな力で】
【押さえ込み、さらに可能ならば、はじき返そうと試みる、か】
【そして、ふわりと。彼女の髪に結われた鈴たちから、無数の桜の花弁が落ちるのは】
【きっと、なんらかの能力なのだろう】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 23:22:44.00 ID:2fLoQ3ZQo
>>499

……おいし……。

【ゆっくりと苺を頬張り、堪能していたのであるが】

…………あ────っ

【その隙にモンブランを奪われてしまい】
【手を伸ばすも全然届かず、間に合わず、ローズの口の中に】

わ、私の……モンブラン、が……、ぁ…………。
─────っ、ぅ…………!

【悔しさのあまり手を握りしめて、打ち震えて、ついでに混乱して】
【あろうことか果物が盛られている皿を手にすると】
【残った果物を、一気に口の中に流し込もうとする】

【情報だとか、本題だとか、完全に頭の中から吹っ飛んだ。最早子供の喧嘩である】
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 23:24:11.60 ID:fnZAF6dXo
>>478

あぁ──確かに其の通りだウェスカ君
人事部は苦労するはずだよねーぇ。なんたって曲者ぞろいのナンバーズ
其処には不和が生じても亀裂が生じてもおかしくはない
人間だもの。個人的な性格が合わないっていう理由で私闘を行う可能性だって十全にある
この際性格調査なんてものもしてみればいいんじゃないかなーぁ
例えば今居る支部よりも別の支部の方が性格的に合う、なんて子も居るだろうし
機関内の人間関係をより良くするためには、大幅な人事改革も大切だと思うよーぉ?

【綻びが出来るのであれば、其の綻びが出来る環境を可能な限り潰す】
【そうすれば、ある程度は亀裂は防げると彼女は言葉を紡いだ】
【技術のある人間は水の国や星の国へ。計略に長けた人間は夜の国へ】
【戦好きの人間は昼の国へ。温厚な人間は氷の国へ──】
【そうすれば、性格による意見の不一致はまず生じないという或いは彼女の助言でもあるのだろう】
【其れはもしかすると──「綻びを作る側の人間」だからこその言葉なのかもはしれず】

本部、かーぁ
別に今の機関に本部は要らないんじゃないかなーぁ。無駄に襲撃の可能性が増えるだけだし
要るとするならば大きな会議室くらいじゃなぁい?
ほら、どうしてもある程度の足並みは揃えておいた方がいいってこともあるだろうし

【最後の言葉に対しては、そんな返答を用意する】
【ナンバーズが機関を動かすならば、ナンバーズ同士の意見交換の場も重要だろうと】
【或いは其れは、彼女自身が他ナンバーズの思考を知りたいという思惑も隠されていたのだけれども】

【そして──ぐ、と手を掴まれ。流れるような藍色が純白のシーツの上にばさりと乱れ】
【一瞬だけ彼女はエメラルド色を揺らめかせて驚いたような表情を浮かべるも──】
【其の表情の揺らぎは、僅か一瞬。ほんの刹那】
【彼女は直ぐに、すぅと宝石色を細め。新月間際の銀月が如き笑みを浮かべ】


        ────私は、乗られるよりも乗る方が好みだよ。死神のウェスカ君?


【ゆるりと。甘美な毒蜜を廻らせるが如く緩やかに囁かれた言葉は】
【彼の思考を。或いは彼其の物を受け入れる内容のもので──】
【其の言葉通り、彼女は細腕に僅かな力を入れて逆に彼の上に乗ろうとした】
【確かに戦闘は得意ではないのだろう。加えられた力は、普通の女性のものと然程変わりないものであり──】

【ぎし、と。二人分の重みを加えられ】
【寝具が小さく、軋んだ鳴き声を奏でた】

/このあたりでしょうか?
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 23:24:33.16 ID:fnZAF6dXo
/追記。ただいまです!
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 23:27:54.16 ID:suFti2XDo
>>495

……こんなところをココ掘れワンワンしてても、
多分ご飯の種になるよーなモノは出てこないよ?

【必然的に見下す形になってしまった女性の金髪を見、首を傾げて】
【まあ、そういうのを食べるシュミなら別だけどネ。やけに怖いことを、さらっと言い流す】

まあ、うん……「あたしは」怒ってないから、顔上げた方がいいと思うのネ。
墓地の地面に頭をつけてると、なんか、縁起悪そうな気がする。

【いらんことばっかり。言いながら、もう一度欠伸】


>>500

……ふーん?

【剛太郎の写真の載った証明書をじ、と見つめて】
【耳が鋭く捉えたのは、「知識の宝庫」。そのワード】

……ねえ、剛太郎さん。
その「魔術協会」ってさ、図書館とか、あったりする?
調べものとか、ちょーっとしてみたかったんだよネ。

【無害ですから教えてくださいな。そんな風に主張するような】
【ちょっとばかしの媚びが混じった視線を、彼の瞳に、向け直す】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/27(金) 23:28:45.55 ID:G9Vdz76So
>>497

 ……!

【その時、青年に電流が走った】

【──こんな砂利だらけのところじゃ、身体が大変なことになってしまうではないか】
【青年は自らの浅慮を悔いた。しまった、周りの地形情報を考慮すべきだった、と】

【しかし、一度言った手前、稚拙ながらもブレイクするしかあるまい】
【そう意を決し、彼がおもむろに立ち上がろうとした──その時だった】

 ──……え、あ。ああ、そ、そうだよね
 別にブレイクダンスなんて、何のお礼にもならないよね!

【冗談と言われると、気恥ずかしそうに苦笑しながら、後頭部を掻く】
【そのまま乗り出していた身を引っ込め、相手を見やると】

 ……いや、いや! どうかそんなに謝らないで
 僕があのとき、最初の言葉を聞き漏らしたりしていなければ、こんなことには──

【と、元気溌剌から一転、青年もばつが悪そうにうな垂れるとそう零した】
【が、相手から尋ねられると、またすぐに面をあげて】

 うん、ありがとう。僕なら大丈夫さ
 これでも、身体は……少なくとも胃は丈夫なんだ

 ファッサモ島でクドロ虫の幼虫たちを踊り食いした時に比べたら、こんなの全然

【とか何とか、どっかの遠い島で食べたというゲテモノグルメの話を交えながら】
【張った胸を一度強く叩いて、大丈夫、と応える。その後に軽く咳き込んだ】

【その時に】

 ……──いっくしゅん!

【顔を横に逸らしたかと思えば、大きくくしゃみをした】

 ……うああ、いけない。ずぶ濡れのままだ
 このままじゃ、お互い風邪を引いちゃうよ

 ……ええと、侍さんはここの近くに住んでる人かい
 僕、宿がある街を探してたんだけど……どこか、知らないかひゃ──っくしょん!

【言い終えるかいい終えないかのうちに、またくしゃみをして、身体を震わせた】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 23:28:49.90 ID:OIPPUGW0o
>>503
ちょっ、あの、チェルシーさん?

【目があれば見開いていたのだろうか、使い魔が呆然と呼びかけて】
【冷静沈着と見ていた評価が覆されて言葉をなくしたのか】

「あーーーっ! それローズのーっっ!!」

【流石に皿ごともって行かれるのは死守しようと、今度こそ脅威の反射神経を駆使して端を掴む】
【あわよくば拮抗状態になるのだろうけれど、猫も意地だ、手を離すことはあるまい】
【衝撃でいくらか果物が散らばったが、気に留める様子はない。これ以上取られまいとするのに必死】

…あの、ローズ? もしもし?

【ローズも、残念な事にオコサマである。冷静なのはおそらくベルただ一人(会話に参戦しない彼は含まない)】
【時刻も遅く客が少ないのは不幸中の幸いだろうが、これが何かの拍子に飛んだら…】

【けれどとてもとても残念な事に、ベルはあまりの事にフリーズしてしまっているらしい】

”…どうしてこうなった…”

【ポツリ、彼が心情を吐露する呟きを念話に漏らした】
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 23:33:15.46 ID:914uQcj00
>>489

……半身……、……そうか。……陰と、陽の。……

【確か、初めて会った際に、その様な事柄を聞いた記憶があった。陰陽の少女。半身の存在】
【少女の記憶に関しては、先の事になりそうだ。今、解決しなくてはいけない問題は、少女の復活だろうと、思考して】

……。ごめん。……、……
……、もし、……君が、復活したら。……謝りたい

【引き摺って、更に負のオーラを撒き散らす。 他人から見たら、イライラさせる事、この上無い性格だった】
【現に、それほどのことを行った。本来、異形は、早急に死んだ方が良い。 然し、死ぬことも許されない】
【絶望するだけで終るのは、楽で、簡単な逃避だと知っていたから。少しでも、希望を持って行きたい。少女との関わりを、壊したくない】
【その様な、エゴで行動する。慈愛を含んだ様な、汚らしい言葉を吐き続ける】

……、それでも。……素敵な……姿。……

【少女が、合理を選んだ結果だったとしても。出逢った人物の心に残る、優しく、儚げな。雪の様な容姿だと感じた】
【えっ】

……多分。……連れて来ようと、……するかもしれない。……
……、人間を。……能力者を、襲う。……眠って貰ってから……。君の所へ……

……。何でも、する。……
……何か。……協力出来る事が、あったら……

【地に伏している人物達も、まだ息があった。殺す必要は無い。人を襲って、少し眠って貰うだけで良い】
【急いているのは、異形の方だった。異形は、勝手に焦燥に駆られているのだろう】
【葛藤で疲労し、決心した表情で、紡いだ言葉】
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/27(金) 23:35:05.82 ID:WNJzyVXco
>>502
くすくす、面白い・・・
【剣と剣がぶつかり合い、路地裏の暗闇を、火花が照らして】
【ぎちぎちと、刃が擦れる金属音、それは力の拮抗を表している】

それは“レヴァンテイン”の事を言っているのですかぁ?
【弾けた雫が白衣を焦がす、それでも力は緩まない、笑みも崩れない】
【此方も此方で、とても幼女とは思えない圧力で、少女を押し切ろうとする】
【とはいえ、流石に分が悪いか、徐々に押し戻されると】


―――じゃあ、それが“3本”―― あったら、どうですぅ?――

【ふわり、ゆらりと】 【後方に鎮座していた剣、そのうちの2本が宙に浮く】
【舞い落ちる桜の花弁を尻目に、舞い踊る2本の剣】

・・・“ダーインスレイヴ”、“ティルヴィング”・・・いらっしゃい

【剣の名前は戯言だけれども、振り下ろされる剣は紛れもない実体で】
【それぞれが、たった今、フランが振り下ろした剣と同等の力を込めている】
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 23:37:22.58 ID:0BzGCc/1o
>>504
【シズリのその提案は、今まで気付かなかった事だったのだろう】
【「それはいい」、と呟いて。亀裂を防ぐための画期的な手段として、脳裏に刻む】

合議制というのは予め考えてはいたが…そうだな、襲撃の可能性を考慮するべきだった。
その場合は、合議の開催場所を定期的に変えた方が良いかも知れないな…。

【こちらもまた、新たな妙案。確かに急進派のガルニエの治める国に本部を置くのは、襲撃の可能性が非常に高い筈だ】
【開催国を定期的に変えれば、情報漏えいが無い限り、敵襲の可能性は格段に下がるだろう】

………困ったな。
乗られるのは、久々なんだが―――――

【細い腕に押されれば、存外簡単にウェスカの体は揺らぐだろう】
【その後は。シズリの思うままの展開に、なるのだろうか―――――】

【答えは、窓から覗く月明かりだけが知る】

/おかえりですー!
/そしてこの辺ですね、乙でしたっ!
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 23:37:31.77 ID:U5XrL2DIo
>>501
少なくとも、可能であれば早いに越したことはない。
それに――――「暴走すれば私が止める。主のストッパーとなるのが、私だからな」

【ガートルッドは、己の短所を良く知っていた】
【己は、探究心さえ満たされれば、どんな危険も顧みない、と】
【故に、己がいくら気をつけてもダメならば、己を止める物を作れば良いとの発想をした】
【只の学生の身分から、ナンバーズ、明確な悪≠ニなるときに、いずれ危険に巻き込まれると予想したからこそ】
【傍らに侍る物、鋼鉄の侍女メアリー、・シェリーを創り上げたのであり、故にこそ、メアリーの冷静さは、彼女の性質であった】

ふむ、合理的ならば、そうするべきだ。一番良い手段というのは効率的な手段。
そこに感情は必要ない。そうだな。
「ま、マスターの兵器にかかっちゃ、潰せねーものもない、そうだろ、マスター」
物事に百%は存在しないが、確かに一般よりは優れているのは事実、徐々に潰していってくれ、メアリー。
「あいよ、マスターの仰せのままに」

【主は、己の侍女に出来るかどうかを問わず、できると分かっているが故に、やれ≠ニ言い】
【侍女は、主が暴走しない限りは主に付き従い、主が危険へと向かうなら、それを留める】
【理想的な主従関係がそこにあった】

【そして、相手の要望を聞いて、腕を組んで】

――――ピリオド社で、丁度似たものを開発している。数週間待ってくれ、早ければ二週間しないで完成する。
今のところ、ゲーム内にダイブ出来るレベルで、完成はしているんだ。

【相手の提案は、調度良い機≠ナ会ったと言えるだろう】
【数週間の内に、完成すると魔女は確約をしたのだった】
【そして、さらに、相手が鼻の先に餌≠突きつけた跡に】

――――は、無用。
一から十まで教えてもらうことに充足など有りはしない。
研究とは、探求とは、与えられる事≠ノ非ず、掴みとる事≠セ。

その本質を知らないキミに、私を御せると思わないほうがいい。
少なくとも、思い通りにされるつもりは、欠片もないのだからね。

あくまで私がキミに協力するのは、名誉でも誇りでもなく、利益≠フタメだ。

そこを忘れないように、頼む。

【独自の価値観を持って、その餌をひっくり返したのだった】
【そして、指をぱちんっ、と弾き、侍女に目線をやり】

「どうぞ、これがいいんじゃないかと」

【侍女がどこからとも無く取り出したのは、レース生地の手袋で、色は白だが、金色の刺繍が入って装飾がされている】

近づきの印だ、使うといい。
衝撃に反応して硬化する特殊繊維を使用した手袋だ。防刃性能も高いからな、銃使いのキミには良いだろう?
扱い慣れぬ武器を渡されぬより、小物を渡すほうが困らぬというものだ。

【そうして、ガートルッドは手袋をすっ、と差し出すだろう】

名称は、Jarngreipr[ヤールングレイプル]。
軽いし、つけ心地は良い筈。
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/27(金) 23:42:06.35 ID:2fLoQ3ZQo
>>508

【冷静だとか、クールだとか、綾波系だとか。そんなものは全て、幻想であった】
【フルーツのためだけに叫んだり、騒いだり、喚いたり】

いや、私の……っ!
貴方は「私の」モンブランを食べたから……我慢、して────

【皿を掴まれると、負けじと引っ張り返す】
【しかし単純な力比べでは分が悪いと見たのか】
【顔を皿に突き出すと、直に果物の山を食べようとする】
【体面など気にしていない。なんというかもう、必死だ】

【ヒートアップしている子供ふたり。大人が止めてあげないと、大変なことになるのではないか】
【子供たち二人だけでは、多分暫く止まらない。気がする】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/27(金) 23:42:57.68 ID:vbvDZ37Go
>>506


え、そうなの……なんですか?

【口を半開きに、目を丸めて間抜け極まりない抜けた顔で、少女を見上げ、一言】
【確かに、金歯の一つも見つかるかと思っていれば現実に出てきたのは骨、歯、腐りかけた棺、その三つのみ】

【半ば落胆、半ば納得しつつ、少女の言葉に慌てて首を振った】
【「まあ、毒の無いものなら何でもいけるけど、虫とか蟲とか」と、こちらはこちらで凄まじい台詞を吐いて――――】


>>500

犯行というか、旅銭が底を付いて……つい
つい、出来心で―――初犯、初犯なんですっ!

【再び地に額を付けて、必死の弁解。どうやら先の会話の“警備員”という単語が気にかかるらしく】
【魔術協会の何たるかを知らぬ女、てっきり青年を警察組織の人間か何かと、勘違いした模様】

【半ばパニック状態に陥りながら、「叙情酌量」がどうだの、「司法取引」やら「推定無罪」やら】
【うろ覚えの、今の女に適用されそうもない司法用語を、適当に口走るのだった】

【少女に対する返答に加えてもう一度、腹の奥で轟く虫の声】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/27(金) 23:48:49.29 ID:fnZAF6dXo
>>511

【語る事は全て語り終えた】
【ならば後は好きに動くのみ】
【彼の言葉を聞きながら、彼女はまた小さく笑った】


  ( ──── さぁ、舞踏会の始まりだ )
  ( マスカレイドにファントムは訪れるかな?幼馴染は?友人は──? )
  ( キミはどんな踊りを見せてくれるのかな……? )

  ( ねーぇ──── 夢幻 檸檬ちゃん ──? )


【──さぁ、と月に雲が宿り】
【くす、くす、くすと、さざ波一つ】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/27(金) 23:50:22.92 ID:OIPPUGW0o
>>513
「うぐぁぅっ!!」

【負けじと狭い皿の中に自分も顔を突っ込む猫】
【文字通りキャットファイトと化しつつある両者に、流石の店員もストップをかけようかと駆け寄ろうとしている】
【お互い状況が見えていない、仕方ないかと諦めて彼が口を出そうとした瞬間、】

【りぃん。】
【鳴り響く鈴の音。】

”は?”
え、な、(ぶつっ)

【通信断線、電話がいきなりぶちきれるような音と共に、二人の頭上からテーブルに向かって何かが降って来た】
【どん、と大きな音を立て、皿が両者の手から落ちるだろう。テーブルに落下したのは、その上から皿に落下してきた者によって取り落ちた皿だ】

【で、何が落ちてきたかというと】

【猫だ、白い猫。】
【普通の猫、小さな小さな猫科の生物】
【毛皮は白、蜂蜜を溶かしたような瞳、細身の肢体をチョコレートやら果汁やらで濡らして、事態が把握できずにぱちくり瞬きをしている】
【けれど、魔翌力感知技能があれば、その異質さには気付くか】

【見るものによって、その尻尾の数が変わって見えるのだ】
【魔翌力を扱う才能ゼロなら一本、少しなら二本】
【そして鋭敏に研ぎ澄まされた魔翌力すら感知する才能があるなら、合計九本に及ぶ尻尾がうねうね蠢いているのがわかるだろう】


…は、え? なんです、突然?


【そしてその猫は、あろうことか人語を操る】
【先ほどまで狼狽し、戸惑っていた使い魔と同じ声で】
【ローズも皿の上に座る猫を見て、目を白黒させていて】
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 23:51:11.65 ID:xmyYvqjqo
>>509

それだけで成り立つかどうか……あ、いえ何でも有りません。
しかし謝るも何も謝られる原因が分からないですよお姉さん、悪いことでもしたのですか?
してないのならば謝る必要は微塵もないでしょうに、全く……。

【少女は未だ彼女の気持ちを理解出来ないまま】
【ちょこんと首を傾げ頭上にはてなマークを浮かべる】

そう言っていただけるとこの姿形をしている甲斐があります。
しかしもし私がこの姿では無い別の姿で現れていた場合、貴方は一体どう反応したのでしょうね
その場合の貴方の行動には少し興味があります。

【この少女が「白妙」に似た姿でなかったのなら】
【檸檬は少女の為に誰かを襲うなどと言い出しただろうか】

襲ってきていただけるのであれば能力者でなくて良いですよ
一般の人間の方が抵抗されないでしょうからね、何も自ら危険を侵す必要もないでしょうし。

【得られる生命力が同じであればより安全な方を選ぶのが合理的】
【まだ存在の不安定な少女にとって能力者は危険な存在】

ああ、そうだもし行くのであればそこに転がっている方々を表通りまで運んであげるといいですよ
ここは危険地帯ですから私が消えた後に悪意のある第三者に殺されてしまうかもしれませんから。

【生命力を奪った後の人間は用済みである】
【そして人間は幾らでもいる、だから生命力を奪った後の事は知らない】
【目覚めて生還出来たならそれで良い、運悪く何者かに殺されればそれでも良し】
【どちらにしても少女にとっての損失ではない】
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 23:53:50.19 ID:fEEaW19do
>>506

…図書館で調べ物を?

【どうやら興味を示したらしい事は彼も理解したらしい】
【特に来る者は拒まない彼は丁寧に教えてあげることにした】

あるよ、むしろ俺はそこの警護をしているんだから
身分証明書はある?それ持って受付で図書カード発行すれば閲覧することができるよ
ユヅキも魔術に興味があるの?

【だったら俺と同じだなあ、などと呟きながらニッコリ笑いながら教えてくれる】

>>514

…職が見つからないのか、それにしたって墓荒らしはないだろう墓荒らしは!
カネも見つかるわけないし飯がその辺に埋まってたら誰も苦労はしないんだよ、覚えておいて
…と言っても、頭回る様子じゃなさそうだね

【やれやれ、と呟くと彼は自分の足元まで棺桶を引くと、懐から鍵を取り出す】
【それまで棺桶を閉じていた錠前に彼はまっさらな鍵を差しこむと、ぐい、と回す】
【錠前のロックが開くと錠前は地に落ち、そのまま棺桶がひとりでに開く、剛太郎はそのまま棺桶に手を突っ込むと】

【青いフタの大型タッパーに入った…干し肉らしき物を女に突きつけて告げた】

とりあえずおなかが空いた時が人間一番苦しいからね…食うかい?

【フタを開くと…香辛料で下味された干し肉の香ばしい香りがその場に漂う…】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/27(金) 23:54:21.29 ID:9ZSpBIHko
.....あれ?

【路地裏】

ここは....

【黒ローブを身に纏った黒髪の女顔の人物が立ち尽くしている】

俺は.....何を....していたんだ....?

【その両手を鮮血で染め、足元にはもはやヒトとは呼べない形に変わり果てた人が】
【服装からして、ヤクザだろう...服はズタズタに引き裂かれ、血液は地面に現在進行形で広がっている】

わ、ワルキューレ! 何処行ったんだよ!ワルキューレ!

【従者の名を呼ぶが返事は無い】
【彼と毎日をともにしている従者の姿がない】


【あたりには血生臭い匂いと僅かな例の卵の魔翌力を感じる】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/27(金) 23:58:23.15 ID:En267M1X0
>>512

【端正な顔立ちに、苦いものを先走らせはするけど】
【すぐ笑みの形を整えて、証書を受け取る卒業生よろしく手袋を両手で受け取る】

 【フェーデが真っ先に思いついた使い方は「硬くして殴る」】
 【口には出さないけども――率直と言うか、野卑と言うか】
 【さておき。過去という闇穴の奥深くまでを辿れば】
 【「銃兵」である前に「槍兵」である彼女は、格闘戦にもそれなりに敏感だった】

【試着。しなやかな線を、純白のヴェールに包んで】
【咲き誇る華のような、自惚れの透けた綺麗なお辞儀を魅せ】

……うふふふ。
悪の科学者様には、壮語こそお似合いですわ

しかし――例えば、あなたが開拓していく「開発品」とて…
恐らく最初は模倣に端を発し、そうでないにしても、その根底には
わたし達の世界を支えてきた先人の発明と、さらにその土台である物理法則が存在している――
神話に関する名を用いることにも、どこかに憧れがあるので無くて?

……「刺激」が科学者の利益になるなら、これは間違い無く利益ですわ
もっとも、これについては後に回しても結構ですけれども――

概ねの快いお返事、セネト様に代わって感謝致しますわ。
これで、仮設支部の戦力もより充実しましょう?
そうしたなら――何なりと、お返しも出来るというものですわね?

さて――今宵も、ずいぶんと更けてきましたわ
連絡先の交換を済ませて……当日のところは、解散ですかしら?

【なおも相手を煽るような言葉を吐きながらも】
【つい先日の反省か、相手が相手だからか、余りの深入りはせず】
【自分で会話を流し、終了の方向に持ち込もうとするだろう】

 【懐から取り出し、ガートルッド達に一枚ずつ差し出そうとするのは】
 【「仮設星の国支部」とフェーデへの連絡先が刻まれた、名刺】

【文字通り一息ついて、少女はまた紅茶を飲み始める】
【ちょうど飲み干して。からん、と小気味良い音が散った――】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/27(金) 23:59:17.23 ID:suFti2XDo
>>514

ん。基本的にオカネモチのヒトは、こんなところに埋められないと思うのネー

【見渡してみれば、たしかにあんまり上等そうな墓石は見当たらず】
【わあ、ゲテモノ喰い。ぱちっと瞬きして、ちょっと目を丸くしてみる】

……というか、何その、微妙な敬語。

【今、タメ口で喋りかけたのに。と】
【女性に自分がどのように認識されているのか、あんまり把握できていない様子だった】


>>518

そっか。ありがと、今度行ってみるネ。

【にかっと笑い返し。……身分証明書、でっち上げるか。なんて考えていた】
【そして、青年からの次の問い】

……ある、よ。うん。
なんかこう、解んないことだらけだし。

【ちょっとした、不自然な間を伴って】
【何が解らないのかははっきりと示さないまま、頷いた】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/28(土) 00:00:55.06 ID:Ky+4FKtmo
>>516

────……え?

【一心不乱に果物を食べていた少女であったが】
【いきなり現れた、猫】
【尻尾は二本しか見えないが、それでも、いきなり降ってきたのだ】
【その異質さは何となく感じ取れて、冷静さが戻ってくる】

(…………何やってたの、私。)

……………ぁー……。

【先程までの行動を振り返ると、この場から一目散に逃げ出したくなってくるが】
【今は状況の把握が先。なんとか、その気持ちを抑えて】
【取り敢えず、口の中に残っている果物を飲み込み】

……貴方…………ベル?

【林檎色の瞳で、猫の蜂蜜のような瞳を覗き込んで、問いかける】
【果物とか変な所で混乱するくせして、こういった時の冷静さはずば抜けている】
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/28(土) 00:03:51.87 ID:BXGnw6Y90
>>519

おやおや……どうかしましたか?誰かお探しですか?

【ふいに背後から声が掛けられるだろう】
【何処か人を見下したような、しかし丁寧な口調の声が】

それに……随分と素敵なモノをお持ちのようだ……ん〜いい悪意…

何か助けがいりますかね?

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【ニコニコと笑いながら首を傾げて近づいていくだろう】
【細めから覗く黄金の瞳は獲物を捕食するハンターのように鋭く光っている】
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/28(土) 00:07:13.06 ID:9zfcyKlm0
>>510

そう、レーヴァテイン。
剣とは明記されてないんだっけ?

【相手が知っているのであれば、特に否定することも無く】
【寧ろ、疑問文をひとつ投げる始末】
【こんな状況だというに、軽く首を傾げ】
【弾ける雫たちは、使い手には害を与えないらしい。自らにかかる雫を気にした風はなく】

それは……ちょっと。どうかな。

【三本、と。そう言われれば、多少の余裕も失せるらしい】
【眉を僅かに顰め、ぐ、と。さらに力を篭めて】

【剣がこちらへと向かってくれば、本当に欠片の躊躇いも無く】
【その刀からぱ、と手を離し。後方へと、大きく飛びずさるだろう】
【追ってくるようならば、さらに。数度、剣から逃げて】
【それでも逃げ切れないようならば。一応かわしはするものの、多少の傷は負うことになる、だろうか】
【放棄された刀は、何があろうとも。数秒で、大量の桜の花弁に化け、地に落ちる】
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 00:09:01.79 ID:9KiDEyxUo
>>522
…え、チェルシー、さん?
あれ、何でチェルシーさんが目の前に?
っていうか…おぉ!? 何これ!? 私ここにいる! マスター、私はここにいます!!

【汚れた毛皮も意に介さず、自分の居場所を察した白猫は飛び上がった】
【天上を見つめて、その向こうにいるであろう自分の主人に快哉を叫ぶ】

”  ”

【今度は彼が絶句する番だった】
【その心境を、漏れる念話から形容するなら唯一つ、「開いた口がふさがらない」】
【ひょっとしたら、知らない場所で卒倒しているんじゃないかと無反応だったけれど】

「ベル、ねぇ?」

【まばたきを繰り返していたローズも、漸く事態を認めたか声を発し】
【ゆっくりと、白猫に向かって手を伸ばす】
【すると、白猫はその腕から駆け上って、肩の横に行儀良く座った】

そーですよぅ、ベルねぇなのですよ、ローズ。
ですがそれはそれ、これはこれ。えい。

【猫の手をローズにかざすと、いきなりローズの口が閉じた】
【驚いてこじ開けようとするも、開かない。どうなっているのか】

感動のご対面もさることながら、お店の閉店時間が迫っているのでカカッと行きましょう。
チェルシーさんの情報とは?


【伊達に苦労はしていないらしく、】
【ある程度快哉を叫んで小躍りしたら、冷静に話を進めようとするだろう】

【まあ、そうでなければローズの使い魔なんか、勤まらないのだろうけれど】
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 00:12:41.65 ID:eahaIya5o
>>520
そうだな――――――。

【相手の、その言葉に、首肯をしつつ、言葉を零す】

――――科学による奇跡=B
そんな夢物語を追うが故に、奇跡のカタチである神話に学ぶんだ。

故にこそ、それにたどり着くためであれば、それこそ何だってするわけでな。

【少しだけ、ほんの欠片ほどに、彼女の感情が、その言葉からは感じられたかも知れなかった】

探究心を失った時点で、学者は死ぬ。
故にこそ、刺激を失わないように生きるのは当然、だな。

【そして、相手が此方に名刺を差し出したのを受け取って、侍女に預からせて】
【侍女の袖より、名刺入れが登場、ガートルッドはその名刺を一枚、差し出した】

------------------------------------------------
統一征斗会科学部部長/第十三研究所所長

        ガートルッド=エリッド

Tel XXX-XXX-XXXX
E-Mail XXXX-EGSEITO@NRS.ne.jp

------------------------------------------------

【そう、名刺には書かれていて、カノッサ機関の名は書かれておらず、表の肩書きがそこにあった】

じゃ、私は行く。睡眠は欠かせないから、な。
「そういう事だ、マスターを案内してくれたことは、礼を言わせてもらう、フェーデ」

【主は、すっ、と立ち上がり、侍女はその主に白衣を羽織らせて】
【メイドを従えて、部屋の出口まで歩いて行って、部屋を出る直前、主は振り返り】

じゃ、あ、完成したら、呼ぶ。
「カレーでも作って待っておく」

おやす、み。
「じゃーな」

【二人揃って、別れの挨拶を言うと、振り返ること無く、二人は部屋を跡にしていくのだった】

//乙でしたー!!たのしかったですよ!
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/28(土) 00:13:21.50 ID:X1iX9dLPo
>>523
あ...
【突然現れた青年に少し警戒する黒ローブ】

いや、これは俺がやったんじゃ....気が付いたらこんな風に...
【何も覚えていないのか足元の死体と青年を交互に見る黒ローブ】
【黒ローブの両手の鮮血から見てもこの死体を作ったのはこの黒ローブだろう】

それより、金髪の女を見てないか? あんたぐらいの身長で露出の多い鎧着てるけど...
【記憶と一緒に人も見失っているようだ】
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 00:15:39.78 ID:zIGPCg5SO
>>507

……それじゃあ、お互い様、って事でケリを付けよう。
何方にしても、やるべきコトをやっただけだし、さ――。

溺れかかった時、助けに来てくれただろう?あれでチャラ、貸し借りは無しだ。

【互いに謝りあってばかりでは、先程の睨めっこ同様、いつまで経っても終わらない】
【そう判断したか心情を切り換えて、再び笑みを浮かべれば】
【さっぱりとした口調で告げて言葉を切り、話題を変えると】


(――――クドロ虫、って……え、虫?しかも踊り食……えっ?)
(しかも、炭以下って。……以下、って。)

そっか、なら良かっ……うん、良かった。
…………どんな、味だったんだ?その、クドロ虫。

【淡く湛えた笑みを、何だか微妙な感じに引き攣らせつつも。安堵した様子で、呟いて】
【そうも不味いと言われると逆に気になるのか、下手物に関してほんのさわり程度に訊いてみる】

だろうな。――季節が季節だけれども、夜は未だ寒い。
今夜は風も大分強いし……っくしゅん!……あぁ、失礼。

【言われるまでは気付かなかったが、確かにお互い濡れ鼠だ。彼女は、軽く首肯して】
【肌に貼り付く前髪を払い、同じく口と鼻を覆ってくしゃみを一つ】
【ひょいと立ち上がり、歩き出し――暫く行けば、振り返り手招きをして】

街まではそう遠くないけど、近くもないよ。けど、泊まれる所になら当てが有る。
善は急げだ、さっさと行こうぜ。……オレも、なるべく早く着替えたいからさ。

【――――との、事】
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 00:19:11.53 ID:oI90gCrho
>>524
【力の行き場を失った刀は、そのまま地面へと振り下ろされ】
【すでに意識の無い不良を切り裂いて、地面を朱に染める】

うふふ、うふふふ・・・

【飛び退いた少女を追うことはせず、乾いた笑みを響かせるばかり】
【3本の剣が不気味に宙を舞い、円を描く】 【残りの7本に、動く気配は無いが】

サクラ・・・さくら・・・うふふ、ふ、ふ。

【地面を覆う桜色、そして、朱色。それを踏みにじり。少女へと向き直る】
【足元の亡骸は、邪魔とすら、別になんとも思っていないようで】
【浮かぶ剣をひとつ、また手に取ると】 【幽かに差し込む月光を受けて、妖しく光る】

逃げちゃ、だめじゃない・・・遊びましょ、さあ遊びましょう?
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/28(土) 00:21:11.40 ID:BXGnw6Y90
>>527

いやーそんな血に塗れた手で言われましても説得力が皆無ですよ…ハハハハハハ

まぁ路地裏は犯罪者の掃き溜めなんですからそうお気になさらず…取り繕う必要はないんですよ

【柔和な笑みを浮かべながら頷いて、そう諭すように言い放つ】
【笑みとは裏腹に、全くの配慮もない刺々しい発言である】

いやー見てませんねぇ……一緒にヤッちゃったんじゃあないですか?クククククク…!
まぁそんな話はいいじゃあないですか……それよりご自分の心配をなされては?

ほぉら……油断していると…悪意に呑みこまれますよぉ……フフーフフフフフ

【帽子を抑えて、鋭い眼光を光らせながら一歩一歩接近していく】
【男から放たれる歪な気配に毒されて、青年の中の卵もうずいてしまうかもしれない】
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 00:22:47.39 ID:fztoYPfv0
>>526

【二人が去った後、部屋にひとり残されたフェーデは】
【やがて寝間着に着替え、ベッドにその身を横たえる】
【――沈没せんとすタイタニックもかくやに、胸を揺らしながら】

奇跡も、魔法も、確かに存在する
……これがこの世界――わたしが、「知らなかった」世界。

嗚呼、もっともっともっと、大きな渦を起こしてしまいましょう
私たちは、「星」に導かれて夜を生きているのだから
その名を冠する国が、ひとたび動き出せば――うふ、ふ、ふふふ……。

【下賤そのものの笑みを、その面に宿して】
【跳躍せんばかりの心臓を抑えつけるように、胴を重ねた手で抑えて――】


 …………カレーより、ハヤシライスがいいのですけど。


【――――――】
【――――】
【――。】


//お疲れさまでした!
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/28(土) 00:24:00.28 ID:SGe7mmkSo
>>518

だって……あ、いや、その……あたし、人付き合いが苦手で
それで、仕事をしようにも、いつもいつも上手く行かなくて

【言葉に詰まっているとも取れる、読点を多用する口調。それが真だとしたら、嘘では無いのだろう】
【今でさえ青年、果てはその隣の、暢気な声音で話す少女が、恐ろしいもののように思える】
【それでもそれ以上の恐怖と――取り出された干し肉も誘惑が、女の選択肢から逃走の二文字を排斥していた】


その、ありがとうございますっ。こんな墓荒し、こそドロに……
あ、そういえば名前を……ジェーン、ジェーン・ニムロッド、と言います
大体の人からはジャーニー、と……あ、この口調、そろそろ止めても良いですかね?

【手に感じる肉の感触、久方振りの“まともな”食事に、思わず唾を飲み下す】
【この恩義、どう返せば良いかと考えながら、有無を言わさず齧り付き、二口、三口と食べ進めていって】
【慣れない敬語に嫌気が差したのか、ふてぶてしい一言―――とはいえ、目方の歳は同じくらいなのだが】


>>521

……あ。

【もっと上等な所を狙っておけば良かった、気づいた所で、後の祭り】
【がっくし、肩を落として嘆息。そも、墓荒し自体二度と御免だった】

ふん、芋虫なんかは貴重な動物性淡白の摂取源で―――すよ?
漂流した時は魚の血で水分が補給できるますし―――あ、敬語?

だって、あたし、どー見ても責められる流れだったし
けど見掛けはあたしの方が年上みたいだしさ……それに、さっき怒ってないって言ったし

そういやユズキ……だっけ、今いくつなんだい?

【指摘されて、少女に対する言葉遣いの不自然さに気付く。意識はしていなかったようで、一瞬目を見開いて、驚嘆】
【年下であろう少女に、敬語を使うのは如何なものか、かといって状況から、タメ口で話す訳にも行かない】
【大方そんな本能に依るものなのだろう、内心で納得させつつ、素朴な疑問を口に出した】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/28(土) 00:32:18.79 ID:2YCqcbVco
>>528

【「うん、そうだね」と青年はそれだけ返し、笑みを向ける】
【──それから、クドロ虫のことについて聞かれると、彼の顔色が変わった】

 ……聞きたいかい

【ぬらり。夜の墓場にうっすらと浮かび上がるような、】
【濃い影の指す陰湿な表情へと一転し、彼女を見つめ──】

 【「……それはね」】

【もったいつけて数呼吸の沈黙を挟んでから、言った】

 牛乳を拭いた雑巾を一週間放置した後に、
 誰かの嘔吐物を拭いて更に二週間寝かせ、
 賞味期限の切れた納豆とキムチをたっぷり塗って三週間置き、
 腐った糠に漬け込んで四週間目にようやく出来上がるような──味

【ぐわらっ!と大きく目を見開いて、威嚇のように両手を広げた】
【曰く、どうやらそれがクドロ虫の幼虫の味らしいが──】
【誇張が入っている分も幾分否めなさそうな感じではある】

 【「良かったら、今度取り寄せるよ」】

【そんな不吉極まりない語で締めくくると、立ち上がり】

 ああ、大丈夫かい
 これは急いだ方が良さそうだね……、って

 ……──『当て』?
 え、あ、ちょっと待って──!

【彼女が歩き出したのを見て、彼は慌てて荷物を纏め】
【焚き火も消すと、彼女の後を急いで追い始める】
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/28(土) 00:39:24.41 ID:Ky+4FKtmo
>>525

…………一体、何が……。

【いきなり猫が出現したり、ローズの口が閉じたり】
【なにがなんだか分からないが】
【自分自身が特殊な存在である少女。そのため異能慣れしており、無表情は崩れず】

ん………分かった。

……これが、貴方達にとって必要な情報か分からないから。
誰かに教えても、聞き流しても……自由。
───……正直に言えば、私が話したいだけ、だから。

【前置きをしてから少し間を置いて、話し出す】
【そこに、先程までの"子供な"チェルシーはいない】

1,2ヶ月後、カノッサ機関が星の国の政権転覆を狙って行動を起こす……。
大義名分は格差社会からの人々の解放……真意は、分からないけど。
……ただ、前段階として支部を設立するとは、言っていた。

主軸はセネト・S・サンディーノ《No.64》と、フェーデ・ファルクラム≪No.373≫……。
具体的な作戦内容は分からない、けど…………。

……───私は、機関側に付くから。

【無表情で、淡々と、ここまで一気に語り切る】
【一般的に悪とされる機関側にチェルシーが付いたり、その筈なのに情報をペラペラ喋ったり】
【聞けば誰でも気づけるような問題が、色々とあるけれど】
【チェルシーが話していた間にも、閉店時間は刻一刻と迫っていたわけで】
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/28(土) 00:40:27.64 ID:9zfcyKlm0
>>529

ああ……、勿体無い。

【飛び散る朱に、一般人ならば悲鳴の一つでもあげるのかもしれないが】
【彼女が発したのは、そんな言葉。軽く眉を顰め、つい先ほどまで生きていた不良Aを見やること、一瞬】

【そして、地面に落ちた桜たち】
【能力の核である彼女が離れたためか、時間が経過したためか】
【ちりちりと、その端から輪郭を崩し。そのうちに、構成する魔力ごと、この世から姿を消して】

もう、良い子は寝る時間。
因って、良い子の私は眠りに帰らないといけないんだけど……。
……あと、私の神様も逃げろって仰ってることですし。

【並べ立てるのは、逃げたい言い訳】
【こんな場所で不良Aを伸していた彼女のどこが良い子なのか、なんて】
【そんな突っ込みはいくらでも出来そうなのだが】
【そして、言い訳は並べながらも。ちら、ちらと。見やるのは後方や、頭上のほう】
【どうも、言葉通りに逃げるつもりへと傾いている、らしい】
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/28(土) 00:40:29.57 ID:X1iX9dLPo
>>530
ワルキューレはそんな簡単に死なない....何処に行ったんだ...
【ワルキューレという黒ローブが探す人物の名前を言いながら黒ローブは壁にもたれる】


犯罪者...そうだ、こいつら麻薬の密売人で...
【なにか思い出すように頭を抑えて喋り続ける】

犯罪者は悪....
悪.....歪んだ正義....
歪んだ正義は秩序を乱す....
乱した秩序は戻らない....
いらない.....
無.....用.....
【言葉が止まらない】
【溢れ出す】

む.....よう....
いらない......
ひつよう........ない.....
ひつよう.....ないなら....いらない....
きえる....そのほうが.....グアッ!
【頭痛】
【頭を粉砕するような頭痛が黒ローブの頭を支配する】

グッ.....ァアアアアア!
【その場に倒れこむ黒ローブ】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 00:41:46.29 ID:/fd6lKhq0
>>517

……ううん。……、君に。……沢山、……申し訳無い事をした……
……。だから……謝って。……もう一度。抱き締めたい

【疑問に思っている様子の少女を見て、微笑む】
【矢張り、自分は、彼女が大好きだ。再確認した思いに、何かを口走ったが、気のせいだと処理した方が良いかもしれない】

……恐らく。……君だと、……気付かない。……
……。……人を、……襲う事は……出来なかったかもしれない

……それでも……初めて、……会っても。……
……僕は……友達に、なりたいって……思った

【初めて出会う容姿の人物だった場合、誰かを。異形は、正義の味方では無い。知っている人物だからこそ、協力を願った】
【それは、我侭だ。身勝手で、平等では無く、やたらと繋がりを持ちたがる。 とても、誇れるものでは無い】
【それでも。少女を、大切な存在だと、感じたかもしれない。自分が生きていたならば、生命力を差し出していた】

……分かった。……、行って来る。……
……必ず、……一人だけでも……連れて来るよ。……

(……路地の人間を、襲うか。……。街の方の人は……いけないかも……)

【抵抗されても、すぐに眠ってくれる一般人の方が、効率も良さそうだ。了承すると、】
【少女の次の言葉に、段違いの、明るい表情を見せただろう】

……うん。……、連れて行く。……
……此処に居たら。……誰かに……殺されるかも。……

【巨大な左腕で、数人の首根っこを掴むと、右手で一人を重そうに抱える。少々ふらつきながらも、街に出る】
【放置をしない方が良いと告げる少女の言葉は、人物達の人生を、考えているものに感じた。 本当に、関係無いと考えるならば、その様な言葉は掛けなかったかもしれない】
【勝手な思考かもしれない。それでも、嬉しかった。かつての少女の面影を感じると、笑顔を浮かべる】

【数度、ブーツの音を響かせてから。異形は、振り返らずに、声を掛けるだろう】
【濁っている紅の頭を見せながら。】

……。いつか……。会おうね……

【再会の約束を、願うものだった。 それから】
【引き摺る総重量に、四苦八苦しながらも、前へと進む】


……、白妙。……

【か細い声で呼ぶ。かつて、共に住み、温もりを貰った少女】
【路地から出て、見えたものは、街に広がる月明かり。余りにも白く、眩し過ぎた。 少女の白髪を連想する】
【地に映る、自らの影が視界に入る。それを苛立たしげに踏み付けると、誰も居ない大通りを移動し、向こう側の路地の入り口へと入って行った】

/一時間…だと… 遅レス、すみませんでした…
/二日間のお相手、ありがとうございました、お疲れ様でした!
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 00:43:33.76 ID:SGbm7Us8o
>>521>>532


――――喝ッッ!!!!

【―――突如、ダァン!!とその場でジャーニーに刺す様な目線を向けながら墓場中に轟くような震脚を地面に放った】
【スタァンッ!!と、威嚇するかのように地面がわずかに割れ、彼はそのまま険しい顔を向けて告げる】

―――いただきますを、忘れるな…いくら人付き合いが苦手であろうと、それは絶対に守ってもらうよ

【しかし、それだけ言ったら二カッとジャーニーに笑いかけて、「めしあがれ」、と告げた】
【爽やかな好青年な一方妙に厳格な一面を持つこの剛田 剛太郎…悪い人間ではなさそうだ】

それにしてもユヅキ、こんな所で寝てるって事は特に幽霊騒ぎとかが起きたりしているような
墓場ではないって事?なら俺も安心だなあ…
魔術協会はきっと仲間に入れてくれると思うよ、がんばってね!

【続いて今度はジャーニーに顔を向けてどうもふてぶてしい言葉を告げるジャーニーにも特に気にせず屈託なく言う】

で、ジャーニー…別に年は俺と大して変わらないでしょ?
いいよいいよ敬語なんていらない、普通に喋ってくれて大丈夫さ
それはそうとおかわりはいる?

【もう一度棺桶に手を突っ込みながら、彼はそう質問してくる】
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/05/28(土) 00:44:55.88 ID:wgFDyT4bo
【路地裏】

――――――……夜、ですね。

【人通りの少ない、冷たくも生温い空気を湛えた路地裏】
【何処かの商店が商品を入れて置いたような、大き目の木箱の上】
【いや、木箱に腰掛ける形で、その少女は其処に居た】

【まるで陶器の様な白い肌に、無感情な蒼と赤のオッドアイ】
【ポニーテールにされた腰ほどまで伸ばされた銀色の髪の上に、やや大きな黒のシルクハット】
【身体を隠すのは身の丈に合わぬ、膝上数cmを隠す同じく黒のロングセーター】
【肉の薄い細足は黒色のニーソックスに包まれており、背にも同色のマントと】
【全身を黒に包んだ120cm程の少女が】
【何をするでもなく、ただ空を見上げていた】

――――――……そう、暇、ですね。

【ぼんやりと、ただ空を見上げていた】
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 00:45:37.94 ID:4tQsHwDSO
【どこかの山頂】
【どれほど熱心な登山家だってこんな時間には山に登らないだろうというのに】
【山頂であぐらをかいて座る人影が一つ】

…はぁ…全く…こんな時に注いでくれる者の一人でもいればな……

【少し目付きの厳しい若い女性】
【酒瓶を脇に置いて右手にはコップ、左手には普通のおつまみよりガチガチの硬さのビーフジャーキー】

ここ最近の干し肉は実にうまいな、保存食というより趣向品に近くなったが……

【獣の如く鋭い犬歯でバリバリとビーフジャーキーを食いちぎっている】
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/28(土) 00:47:39.72 ID:BXGnw6Y90
>>536


おやおや…随分と簡単に壊れてしまいましたねぇ……まぁこちらとしては構いませんが
そうですよ、正義なんてものは秩序を乱す破壊の権化なんですよ………って聞いてますかー?

【そのまま接近して屈みこみ、ローブの青年を軽く小突こうとする】
【しかしそんな軽い動作でさえ、悪意を増幅させていくような歪さがこの男にはある】

もしかしたら……貴方の大切なワルキューレ≠ウんも……その歪んだ正義に…

【ニッコリと笑いながら神経を逆なでするような言葉を発していく】
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 00:50:47.35 ID:ZZN9lc3SO
>>532

や。お腹空いてるなら解んなくもないけど、
墓場に住まうような虫は、あたしだったら遠慮するなーって。

【ナニ喰って成長してるんだか解ったモンじゃないじゃん。】
【――こんな感じの大分アレな会話は、少女のやや長い思考で一旦中止と相成った】

…………、………………
……えーっと、16、7、くらいかな?

【――――】

【自分の情報を語るにしては、つっかえっぷりの目立つ喋り方で】
【語られた内容も、ぐずぐずしていて曖昧すぎる】


>>538

【何か、言い掛けた。一瞬】
【びりりと震える大地――地震?】
【――否。剛太郎の、その名に似合った剛の技、か】
【なんとなく、証明書の偽造は彼にバレないようにしないと、と思ったりなんだり】

……ん。あたしが鈍感なだけかもしれないよ? ……なーんちゃって。
――、ありがとネ。

【悪戯っぽく笑いながら、見ていて心地よい、屈託のない笑顔に。礼を述べた】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 00:52:31.16 ID:9KiDEyxUo
>>534
私がここにいる理由はいまいち判然としませんし、
無駄話している余裕がありませんでしたし、ローズの口は閉じました。
原理は素敵魔法ということで。

【何それ怖い】
【突っ込みを恐れない暴言を吐いてから、とにかく聞く姿勢に入るベル】
【閉じてしまって開かない自分の口と格闘するローズはさておき、テーブルの上に】
【凛と背を伸ばす姿は、芯の強さを示すように涼しげ】

では、その話を私は聞きたいから聞きましょう。
ローズも楽しそうでしたし、こちらばかり話してばかりでは不公平ですからね。

【余裕を持って、柔らかに微笑むという芸当】
【生半可ではない、隠し持った大人の余裕を存分に発揮して場を切り抜けようとしているのか】

【彼女の話には、口を挟まない】
【新たな戦乱の予兆、明らかな機密漏洩、具体的に挙げられた機関員二名の名】
【彼女の人柄から考えても嘘ではないらしい。動揺した様子もなく、最後の宣言までを聞き届けて、頷いた】

私の意志はマスターの意思でもありますので断言しますけれど、
そうなった場合、我々は国家防衛の任に就くと思われます。

【白猫は、一切の偽りなく告げた】
【本心であり、揺らぐ様子もない。彼女が敵に回る可能性をも考慮しても、なお】
【彼らの在り方から、ありえないとすら言い切るようで】


『何故』…それだけ、お尋ねしてもよろしいですか?


【動揺も戸惑いもない、その真意を知りたいという想いだけが湛えられた双眸】
【拒否されなければ、猫らしからぬ強い意思を持つ双眸が、真っ直ぐに絡もうとするだろう】

【例え何があっても、責める気はかけらもない】
【ただそれだけは知っておきたいとする、真っ直ぐな眼で】

【ちなみにその間、ローズは彼に促されて席を立った】
【会計を済ませるつもりだろうか、とにかく店員さんに頭を下げて、インナーの中から紙幣を取り出している】
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 00:54:33.29 ID:zIGPCg5SO
>>533
【その事柄に触れた途端に、濃い陰影を帯びる彼の顔。冷たい沈黙が、辺りに満ちる】
【今までの明るい笑顔とのギャップも有ってか、彼女はやや強張った面持ちで感想を待つ】

【ごくり。喉を鳴らして唾液を飲み込み、緊張でひりつく喉を湿らす】
【ややあって、おもむろに彼が口を開いて語り出せば】
【次第に彼女の表情は苦渋に――恐らくは、想像してしまったのだろう――満ちてゆき】


―――――っッ!!?


【びくんっ!と。大仰な威嚇の動作に合わせて、勢いよくその肩が跳ねた】
【――本気で信じてしまったようである。涙目でぶんぶん首を左右に振れば】


(やだ、絶――っ対やだ!虫なんて食べるどころか見たくも無いのに!)
(味とか臭いまでそんなに酷いなんて、畜生聞かなきゃ良かった、夢に出たらどうしよう……!)

――――ほら、解ったら早く行くぞ!!

【微かな震えの隠せない手で、杯と壜を手提げ袋に押し込み、持ち上げ】
【ともすれば彼を置いていきかねない程に速いペースで、歩き出す】

【キンクリ、しますか?】
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 00:55:09.73 ID:oI90gCrho
>>535
【桜色の花弁が姿を消え失せた後、残るは黒と赤だけで】
【そこに、強く君臨する 白 】

ヨイ子は寝る時間、アナタも“眠り”ましょう・・・
神の下へ、カミノモトヘ・・・――

【逃がすつもりは毛頭ない、完全に息の根を止めるまで】
【今にも、目の前の少女を切り刻みたくてうずうずしている】
【求めるように、右手を伸ばすと、呼応するように7本の剣が大地を離れ】

さあ、遊びましょうアソビマショウあそ―― 「そこまで、だ。」

【フランの言葉を遮ったのは、出口の辺りで座っていた筈の此葉】
【音も姿もなく、気付けばフランのすぐ後ろにいて】 
【首に一撃、手刀を入れると】 【少女は呆気なく崩れ落ちて、剣も地に転がる】
【仲間割れ、だろうか。】
                                  ・ ・ ・
・・・なんと言うか、すまない・・・こいつは少々、人格に難アリでな。
納得できないと言うなら、私が相手になるが・・・

【フランが意識を失った後、】 【地に落ちた剣も、やがて虚空に融け】
【闇が覆う路地裏に、もう一度君臨する、別の 白】
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 00:58:59.90 ID:cb35Dt6Io
>>537

左様でございますか、まあそこまで言うのならお好きなように……。
いえ決して抱きしめるのを許可した訳ではありませんのであしからず。

【彼女の言葉に根負けしたのかややあって好きなようにしろとなげやりに返す】
【どうやらきちんと聞こえていたようですよ】

ふむん……、なるほどねえ……。

【ふうわりと浮いたまま空中で脚を組む】
【仮想で組み上げられた己の唇に柔い指の腹で触れながら少女は考える】
【目の前の彼女は何を思って「友達になりたい」と口走ったのだろうか、と】
【しかし幾ら思考しようともその答えには辿りつけずにいた】

そうですか何の報酬もありませんが自発的にやっていただける事を拒絶する理由もありませんし
気長に、いえ無い物と思ってそれなりに心待ちにしておりますよ……。

【相手が何を考えているのか、それを想像する事は自由である】
【何人たりともその個人の思考を阻害する事など出来はしないし咎める事も出来ない】
【ようはそう思いたければ思えばいい、それだけの事だ】

【そして得られる物が何にせよ……】

縁があれば会うでしょう、無ければそれまでです
この世はそういうものでしょう?まあお気をつけてお帰りくださいお姉さん。

【去りゆく背中に形式的ではあるがその薄い手を振る】
【振ってそしてその輪郭から段々と崩れてゆきそしてやがて消えて無くなる】
【その路地裏に残る物は何もなく、一晩の邂逅もなかったようにそれは幻想めいて】

【白は消えゆく】

/お疲れ様でした!
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/28(土) 01:03:55.06 ID:X1iX9dLPo
>>541
ワルキューレが.....
【思わず見上げて青年の顔を見て】
そ、そんな事は.....

【「それ程間違ってねェぞ、そいつの言葉。」】
【声が聞こえる】

そんな事は....ない....

【「ワルキューレは今からゆっくりブッ[ピーーー]、歪んだ正義のこの俺が、待ってろ、もう一人の俺。」】
やめろ.......やめろおおおおぉぉぉッ!

【ゴッと目で簡単に視認できる程の黒く濃い魔翌力が路地裏全体を包み込んでいく】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/28(土) 01:06:38.06 ID:SGe7mmkSo
>>538

――――えっ?ご、ごめんなさいっ!

えーと、いただきます、それと、ありがとう。

【突然の出来事に目を見開き青年を凝視、事態が飲み込めなかったが言葉を聞いて成る程、首を縦に振って】
【青年のそれを反芻するように干し肉へ視線を落とし、以下は上に書いた通り】


うん、そうさせてもらうよ、いつまでもあのままじゃ、落ち着かないしね。
おかわり――――勿論貰うに決まってるじゃん?もう三日もロクなもの食べてないからね!

【どこか自慢げに己の絶食歴を語りつつ、手を差し出す。乗せろと、言いたいらしい】
【最初のいざこざはどこへやら、完全に慣れてしまったようで―――】


>>542

でも、その方が栄養価は高いんじゃないかなあ……?
ほら、野菜なんかの肥料に、よく動物のフ―――――

【これが年頃の女二人の会話に思えるだろうか、十中八九、答は否だろう】
【挙げ句、危うく下ネタに走りかけた女の口を、上手く制する形で少女の返答が耳に飛び込んできて】


……ヤケに曖昧じゃない?自分の歳くらい、流石に知ってると思うんだけど。
まあ、少なくともあたしの方が年上、お姉さんだから別に良いけれどねーっ。ビバ、二十歳!

【表情に少々猜疑心を露にしつつ少女を見据えて、冗談らしく口を尖らせた】
【――のも束の間、次の瞬間にはそこそこの胸を張り、鼻息を鳴らして、年上自慢】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/28(土) 01:06:56.02 ID:2YCqcbVco
>>544

 これが中々面白い虫でね
 クドロ虫は動物の死骸に取り付いて成長するんだ
 あ、もちろん食用のものはちゃんと綺麗に養殖されたやつだから大丈夫
 
 それでね、成虫になるとほそーい触手がびっしり生えて、動きがすごい速いんだ
 そして一番面白いのが、背中にはすっごくリアルな『人面』が浮かび上がる
 これも一体一体個性があって、中には可愛いものも──

  ──って、ああ、待ってー!!

【ぺらぺらぺら──】
【かなり饒舌に、クドロ虫のおぞましき生態を語りだす青年】
【身振り手振りを交え、喜色満面で喋る彼は心底楽しそう】

【──これが、怖がらせるためにやっているならまだしも】
【全く悪気なくやっているものだから、いくぶんたちが悪い】

【そんな彼がふと横を見ると、彼女の姿が忽然と消えていることに気づく】
【べらべらと喋っている間に、彼女は結構な距離を先行していたのだ】

【彼は慌てながら、がっしゃがっしゃと荷物を鳴らし、彼女の背を追った──】

 【──YES,King Crimson!】
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/28(土) 01:09:41.32 ID:Ky+4FKtmo
>>543

……私には、どちらも正しく思えた。
だから、少しでも恩のある方につく……。

【悪意も迷いも戸惑いも後悔も無い。】
【虚ろながらも純粋な瞳で、強く、真っ直ぐに見据え返す】
【尚、機関への恩は非常に個人的なものであるため、語らず】

一つ……お願いしても、いい……?
この情報を、出来るだけ広めて欲しい…………。

…………子供の考え、だけど。
少しでも人が集まれば……より、正しい方が勝つと思うから。

【つまり、チェルシーはより正しい陣営に勝って欲しいと】
【自分ではどちらが正しいのか分からなかったから、「正しい方」が勝つための手助けをしようと】

【先程のローズとの衝突の際に机の上に散らばった果物を拾い、口に運び】
【話が一段落着くと立ち上がり、先に会計をしているローズの後を追いかける】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/28(土) 01:12:40.96 ID:BXGnw6Y90
>>547

もう認めちまえよ………気持ちいいいぜ?悪意に身を任せるのも……なぁ?
自分が最も望むことをしろよ……自分の中をよーく覗いてみろよ……クク…真っ黒だろ?

【青年に顔を近づけて、口元を三日月のように歪めていく】
【そして魔性の力を放つ黄金の瞳でじっと青年を見つめていく】


ハハハハハハハハハハッッ!!!!!!いいですねぇ!もっと壊れて下さいもっとぉ…!
最ッ高ですねやはり……目の前で偽善にあふれた人間が堕ちていくのを眺めるのは…

さぁ……貴方の答えを聞かせて下さいよ………さぁ!!!!!

          アクイニノマレロ

【立ち上がり、右手を差出しながらそのまま言い放つ】
【それは青年の体内の卵≠完全に孵化させる程の悪意を伝染させる言葉、悪魔のささやき】
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/28(土) 01:14:41.26 ID:9zfcyKlm0
>>545

神の下とは私の下。
神の入れ物たる私がここに居るんだから、同一視しても問題無いよね。
完全に一神教だから、他のところの神様のことなんて知ったこっちゃ無いけど。

【要するに。神の下に居るのだから、眠らせてくれなくて結構、なんて】
【きっと、そんな意味なのだろうが。如何せん意味は分かりにくく】
【相変わらずきょときょとと、探しているのは逃げるルート】
【とは言え、見ているのは自分の後ろのほうと上のほうばかり。どちらかと言えば、逃げるタイミングをうかがっている、ような】

【そんな風に視線を動かしていたために、もう一人の少女が、フランのほうへと近づいているのには、気がつかなかったらしい】
【もしも見ていたとしても、接近に気がついたかは、別として】
【いつからか途絶えていた声が唐突に紛れ込んだことで、視線をそちらに向ければ】

少々ってレベルじゃない、ね?
……や、それはいいや。

【きっと、作り笑顔】
【愛想のいいような笑顔を浮かべ、首をかしげながら】
【吐き出すのは、拒否の言葉で。ひらひらと右手を振って】

久しぶりに使ったら手痛くなっちゃった。
今ならまだ筋肉痛で済みそうだし。

【なんて、誰も聞いてないような言い訳をひとつ】
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 01:20:09.87 ID:SGbm7Us8o
>>542

…ユヅキってそれくらいの年齢なんだ、じゃあやっぱ俺の方が年上だね
とはいえ…正確な年齢は覚えてないの?誕生日は分からない?
俺はこの間のこどもの日がそうだったけど…満21歳!

【21歳、なるほど確かに年相応の風貌と納得できる事だろう】
【ともあれ、少しだけ不審に感じたのは、彼女が正確な年齢を覚えていなかった事…どことなく気にかかる】

まあ、俺みたいに魔術がとても苦手な奴もいれば得意な奴もいる向き不向きが結構強く出ちゃうけどさ
それでも無駄な勉強にはならないと思うよ!もし自身に魔術を扱う才能がなくてもムクが所属している魔道具開発班にでもいけばいいし!

【ムクと言うのが何者かは分からないが、つてがあるということか?】

>>548

はいはい召し上がれ、別に干し肉は逃げたりしないよ
さあどうぞどうぞ、

【本当に全くと言っていいほど食べてなかったのか、とわずかながら同情しながら】
【しかしそれでも持ち直しつつあるジャーニーの姿に少し心暖まったのも事実…しかしここで彼は空を仰ぐ】
【月が雲の切れ目から差しこんでくるのを見て】

…ああ、気が付いたらもうこんな時間か…
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 01:23:03.25 ID:9KiDEyxUo
>>550
恩ですか…。

【その言葉、以前も聞いた覚えがある】
【確か、機関員。一度であっただけの、とある青年】
【機関への恩の為にと立った男】

【眼を閉じて、顔を伏せ、暫し黙考すると、再びチェルシーに顔を上げる】

承知しました、間違いなく拡散しましょう。
おそらく、貴女の考えるとおりだと思います。それは間違いではない。正しいほうが勝つのでしょう。

【けれどと、言葉を区切り、】

間違いないのは、機関は哲学者の卵を生み出し、拡散している。
ローズも、直接的ではないにせよ、アレとは切り離して生きられない運命を背負っています。
…だから、というのもおかしな話ですが…、我々にとって、機関は敵です。

【詳しくは、語らない。彼女がその恩を口にしなかったのと同様、個人的な事だからだ】
【それに関してもやるべきことがあったベルとラインは、だからこそ機関への敵意を明確にしている】
【だからといって、チェルシーに向けられた視線は決して揺るがない】

【彼女もまた、蒼の眷属であるが故に】

May fortune be with you...
…『あなた』の前に祝福を。

【言葉にすると、猫はテーブルから下りて駆けて行くだろう】
【機関ではなく、チェルシー個人の意思を信じると告げて】
【四苦八苦するローズを介助して、会計を済ませ、外に出るだろう】

【そのときにはもう、ローズも口を開いてベルを胸に抱き、ご満悦】
【たのしかったと、満面の笑みで告げて】

「またねっ、チェルシー!!」

【何の遺恨も残さず、走り去ってゆくだろう】
【ベルも、別れの瞬間には笑顔を向けて、今日はありがとうございましたと、告げたのは礼】

【何が起こっても、今日この日を忘れないと宣言する、秘めたる意志の言葉を】


//こんなところでしょうか、お疲れ様でしたー!!
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 01:28:11.98 ID:oI90gCrho
>>552

・・・神、ね・・・

【ぼそりと、小さく嗤い捨てると、再びくるりと翻り】
【自分と同じ容姿の少女を、無造作に引き摺りながら歩いていく】
【その嗤いの矛先は、彼女が神と称したことか、はたまた神を信じたことか】
【そんなのは些細なことだった】

ふむ、見逃してくれると言うなら、こちらとしても手間が少なくて助かる。
丁度いい“データ”も取れたし・・・まあ、正規の物ではないのだが。

【ぼそぼそと背中で語りながら、路地裏の出口へと足を進めていく】
【背中越しでもわかる、無機質な、感情のこもらない声】
【良いように引き摺られる少女の方が、狂気とはいえ、まだ人間らしいと思える】

鈴音と言ったかな、桜を散らす少女よ。 実験への協力、感謝する。
・・・それでは、ごきげんよう。


/ここらへんで終わりにしましょうか、長らくありがとうございました!
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/28(土) 01:33:14.06 ID:X1iX9dLPo
>>551
グアアアアアァァァッ!
【「楽になれよ、後は俺様がやる」】

【周囲の黒い魔翌力は一気に黒ローブの顔に吸い込まれる様に集中していく】

アアアアァァァ!......
【黒ローブは両手で顔を抑えるがそのうち全身の力が抜ける】

さァってと...俺様の出番か?.....
【今までとは明らかに違う口調の声が聞こえると顔に集中していた魔翌力は別の物に変貌していた】


【黒い仮面】
【左右非対称の目だけが描かれた漆黒の仮面】
【瞳は、赤、黄、橙などの色にカラーリングされ、黒の仮面とは違い明るい色なのが逆に不気味】

【ゆっくりと立ち上がる】

「ェ........ァ.....」

【人の言葉でない何かを喋る黒ローブ】

【そして、黒ローブの後ろに浮かぶ文字】
【INUTILIS•MARIA】

【それが今の彼の名前】


【哲学者の卵ーーーーーーー孵化】
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/28(土) 01:33:15.91 ID:Ky+4FKtmo
>>554

……こちらこそ、ありがと…………。
また、ね……────

【去っていく猫の背中へと、別れの挨拶を告げる】
【こういった時でも笑えない自分が時折嫌になるけれど】
【今日はなんだか自分らしさが出せた気がするからいいや、みたいな事を少女は思う】

(…………これで、いい。)
(後は邪魔な鎖を──取り払うだけ、だから。)

【決意を一層新たにして、チェルシーは歩き去っていった】

/お疲れさまでした!
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/28(土) 01:37:07.42 ID:9zfcyKlm0
>>555

【その嗤いに、相手が見ることは無いだろうが】
【浮かべたのは、子どもが大好きなものを否定されたときのような、そんな】
【ある種の殺意までも抱いたような、表情で】

…………、……。
……信じなかったがために一切の庇護も貰えず死ねばいいよッ!

【はくはくと、無意味に口を動かしたのはきっと、言葉が浮かばなかったから】
【しばらくの間の後に言ったそんな言葉も、華麗に声が裏返っていて】
【それで、すっかりと拗ねてしまった、らしい】
【背中に向けて攻撃をしなかっただけマシ、と見るのがきっといいのだろうが】
【ぷい、とそっぽを向いて。そのまま】
【別れの挨拶も無しに、そのまま、相手とは逆の闇の中へと】

【その、最中に】

……何なの、白衣の連中は何なの。
全員残らず祟られて死ねばいいのに!

【なんて。ヒステリックな叫び声が聞こえたかもしれないが、まあ。余談であった】

/おつかれさまでしたー
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/28(土) 01:41:35.23 ID:BXGnw6Y90
>>556

おー凄い凄い………いやーおめでとうございます……えーと…INUTILIS•MARIA≠ウん?
変わったお名前ですねぇ……まぁとにかくいい気分でしょう?

やっぱりこれを見るのが人生で一番の瞬間ですよ!ハハハハハハハ

【パチパチと手を叩きながら、柔和な笑みを浮かべてお辞儀をする】
【そして帽子を被り直しながら、黄金の眼を開きながら口を開ける】

私、カノッサ機関 水の国支部長代理≠フレギン=ハーネットと申します、どうぞよろしく

560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 01:42:21.66 ID:zIGPCg5SO
>>549

あ、あーあー!聞こえない聞いてない聞きたくない――――!!

【涙で滲む視界を時折ごしごしと擦り、女性は進む。悲痛な叫びが、夜の森を駆け抜けた】
【熊どころか魔獣と出会っても、眉一つ動かさず切り捨てそうな彼女にも、弱点という物はあるのか】

【最初は早歩き程度だった歩みは、何時の間にやら全力疾走に変わっていた】

【――――キング・クリムゾンッ!と、所変わって】

【薮を切り裂き獣道を駆け抜け、道なき道を突き進み――】
【なんかもうこの人嫌がらせでわざと遠回りでもしてるんじゃないか(事実その通りであるが)】
【……と、思わんばかりの苛酷なルートを走破すれば。彼と彼女は、とある湖畔に出る事となる】

【月を映した、大きな湖。その中央には、童話の一頁を切り取ったかのような御城が、悠然と佇んでいた】
【水面すれすれの所を浮翌遊する飛空城塞、名を風霊統主の城≠ニ云う】


……よし、着いたぞ。行こうか――――。


【初めて見る者は思わず眼を奪われそうな威容だが、彼女にとっては勝手知ったる何とやら】
【感慨を差し挟むほどの時間も与えない、とばかり、つかつかと湖面に架かった橋を渡ってゆく】
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 01:43:07.13 ID:ZZN9lc3SO
>>548>>553

やー、だって、覚えてないんだもん。

【……とのこと、で】
【簡単に言ってしまえば、記憶喪失というような事情を持っているらしく】
【ちょっとだけ拗ねたような表情で、同じく口を尖らせる】

あーはいはい、ジェーンお姉様ジェーンお姉様、ネー。

【ジャーニーに対して、またちょっと拗ねた。拗ねた】

……ムク、って。なんか、ペットにつける名前みたいだネ?
まあ、うん。覚えとく、ありがとっ。

【その拗ねっぷりを引き摺ったまま、剛太郎に返して】
【びっくりするほど簡単に、ツテができてしまったことに。内心ガッツポーズ】


…………ああ、ほんとに。
もうこんな時間だネ、あたしはもっかい寝直そう。
それじゃーまたネ、おやすみなさいっ!

【高く登った月を見て、再びあくび】
【少女が消えていった方角は、やっぱり墓地が続く道で】
【……よっぽど好きなんだろうか。また、あんな安らかな顔をして眠るのだろう】


//うわわ、寝落ちしかけてました申し訳ありません
//本格的に意識が飛ぶ前に私はここいらで。お疲れさまでした、ありがとうございました!
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/05/28(土) 01:51:07.14 ID:SGe7mmkSo
>>553>>561

ユズキ、ひょっとしなくても、記憶喪失……なのかな?
ま、困った事があればお姉様に相談すると良いさ!はっはっはっ!

【すっかり調子に乗ったようで、一層そのウザさを増す声音】

ご馳走様でした―――って、そうだね、もうこんな時間。
んじゃ、あたしもそろそろおいとましようかな?またいつか―――おやすみっ!

【朧気な月光を便りに腕の時計盤に目を通し、体感よりも早い時の流れに天を仰ぎ見、月の位置を確認する】
【腰を浮かし、女が歩き出す方角は―――街の在るそれ。また、仕事を探すつもりなのだろうか】
【珍しく人と、関わりを怖がらずに接する事が出来た。その一点をただ満足そうに―――夜闇の中へと、溶け込んでいく】


/私もそろそろ眠気で文章が支離滅裂になってきたので……
/お疲れ様でした、おやすみなさい!
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/28(土) 01:56:40.59 ID:2YCqcbVco
>>560

 ──ぜはっ……ぜはっ……
 こんなところを……はっ、はっ……通らないと、いけないの、かい……?
 ……ぅあいたッ! や、藪の棘が……待って、死む、足が──

【旅を続ける中で、足腰にはそれなりに自信があった青年であったが、】
【この獣道の中、あまりの速度で駆けていく彼女を追うのはかなり骨が折れた様子】

【ぜーぜーと息を荒げながら、まだかー、と体力も底を見え始めたとき、】
【ついにがさりと、茂みを突破。おっと、とつんのめりそうになった身体を起こすと──】


 ────お、わあ……!


【──広がる幻想の光景に、青年は思わず感嘆の溜息を漏らした】
【鏡のような湖面に浮かぶ、月影と城。彼はしばし、現実味を喪失した】

【そうして見蕩れたまま、ただ立ち尽くすばかりだったが】
【彼女が歩み進んでいくのに気づき、我に返って駆け出す】

 ここって、一体……?
 僕なんかが入れるところなのかい……

【そのまま彼女の側まで追いつけば、青年は尋ねる】
【辺りを忙しなく見渡しながら、目を何度も瞬かせて】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/28(土) 01:59:37.23 ID:X1iX9dLPo
>>559
【なにも反応しない】
【ただし、カノッサという単語を除いたら】

「グァァァァッ!」
【ピクリと、魔翌力の影響か、異様に長い爪を持った黒ローブ】
【いきなり黒ローブは青年に飛び掛ろうとする】
【まっすぐに飛び掛ろうとするので避けやすいだろう】
【避けなければその長い爪で八つ裂きだろう】

【彼にとっても世間的にもカノッサは憎いから】

【彼の本能がカノッサを殺せと告げている】
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 02:11:16.52 ID:SGbm7Us8o
>>561>>562

…まあ、ムクはトイ・プードルだから間違ってはいない

【どういう事だろうか…】

そうだな、俺もそろそろ家に帰ろう
じゃあなユズキ、ジャーニー、…干し肉の貸しはいつか返せよ〜


【それだけ告げておいて、彼はそのまま去って行った】
【←To Be Continued...】

/おっと!俺が一番寝オチしかけてました
/では乙でしたー、またいずれ
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/28(土) 02:16:14.91 ID:BXGnw6Y90
>>764

あらーこれは困りました……完全に壊れてしまっている……意思の疎通も出来そうにない

ここは引かせてもらいましょうかね……卵の孵化は達成出来ましたし…フフーフフフフ

【シュッと後方に跳び引いて、回避をするが、少しスーツが切り裂かれる】
【そのまま後方に引きながら素早い動きで闇にまぎれて逃走していった】

//ちょっと眠気がきつくなったのでこれにて、乙でしたー!
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 02:47:28.05 ID:zIGPCg5SO
>>563

(……ふん。精々痛い目見て、反省したら良いんだ)

【静かに息を整えながら、一歩、また一歩と歩調を緩めて、女性は橋を渡ってゆく】
【内心でそう毒吐くも、そもそも青年は悪意からクドロ虫の事を熱を入れて語った訳ではなく】
【であるからして、この仕返しは大した効果の無い事故満足に終わるのだろう。南無】

【風に揺らめく水月。光を反射して、波打つ湖面がきらきらと瞬く】
【中天に繋かった月を背に、漂う城。それが纏う雰囲気は、真実、現を忘れさせるに足る物だ】


なぁに、一寸した異界みたいな物だよ。迷ひ家って言葉、聞いた事はある?
そういう風に解釈して呉れれば、話は早いかな――――。


【そんな、彼女が紡ぐ出鱈目すらも、ともすれば――】
【「嘘だけど」なんて言葉が後に続かなければ、信じ込んでしまいそうな程に】


……風霊統主の城=Bギルド連盟お預かりの建物だよ。
今はオレ達で管理させて貰ってる。Justice≠チて、知ってる?

【さて。門を潜れば、外見負けしない程度には瀟洒な意匠の内装が施された城内へ】
【広々とした廊下を歩く道すがら、彼女はつらつらと語ってゆく――今度こそ、真実である】
【民衆の為の正義≠謳う、所謂ところの正義組織。名前くらいは、聞いた事があるだろうか】

(そういや、オレも最初は驚いてたっけな……。)

【良い意味で子供のように純真な彼の反応に、彼女はふと、何処か遠くを見るように眼を細め】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/28(土) 03:12:25.96 ID:2YCqcbVco
>>567

【「い、異界──!」と、当初はすっかり信じ込んだ青年】
【……嘘だと言われると、気恥ずかしそうに頭を掻いて】

 じゃす……ジャスティ……──
 ──ああ、Justice=I

【その言葉に──何かを思い出すように顔をしかめていたが、】
【やがて頭上に電球が灯り、ぽん、と掌を拳で打った】

 そうか……Justice>氛

 ──そうそう! 半年以上前だったかな
 <Justice>の人に会ったことがあるんだ、火の国で

 名前は確か、タニ、タニー・トーキー……?
 いや、違う……たにやま……そうだ、「谷山 基樹」君だ
 ジャーナリストって言ってた人。彼、元気にしてるかなあ

【そのように切り出して、彼は続ける】

 彼にもね、助けられたんだ
 こーんな──いや、こんぐらいだったかな、
 竜に襲われたときに、彼が退治してくれて

 僕はその時気絶してたから、あんまり覚えていないんだけどさ!

 そうかー、<Justice>の人たちには二度も助けられたのかー……

【とまあ、べらべらと。思いがけぬ<Justice>との思い出話を喋り】
【なにやら感慨深げに、一人頷いていたが──ふと、思い出したように】

 ……ん?
 その<Justice>のお城にこうして入れるってことは……

 侍さんもまさか、その、<Justice>の一員ってワケかい

【はれやー、と目を見開いて彼女を見やる青年】
【よもやこんなところで係わり合いになるとは、と大層意外そうであった】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 03:48:39.88 ID:zIGPCg5SO
>>568

……ふふーん。

【予想通りと言うべきか、ものの見事に信じてくれた青年の、恥ずかしげな表情に】
【女性は溜飲が下がったのか、口端を吊り上げて勝ち気に微笑み】


何だ、知り合いが居たんだな?谷山――ってえと、あぁ。あいつか……。
面と向かって話した事は無いけれども、風の噂じゃそれなりに元気でやってるらしいよ。

【彼の語る言葉に、「世間ってのも存外狭いもんだよな」、等と同調すると】
【腕組みして二、三頷き、そう告げる。頻繁に集積情報への書き込みがある事から鑑みて】
【少なくとも、既に鬼籍に入っている、なんて事はあるまい、と――】


いや、まあ、助けたって言うか、ヘマの始末は手前で付けるのは当たり前、と言うか……。

――――ああ、そうそう。申し遅れたが、構成員の朔夜。識槻 朔夜だ。
不肖ながら、Justice≠フ末席を汚させて貰っている。以後、縁が有れば。

【廊下は終わり、次は階段へ。ぺたぺたと緩い歩調で上りつつ、彼女は】
【やや気恥ずかしげに目を伏せて視線を逸らし、否定しようとするが】
【彼の問い掛けを耳に留めれば、口にしかけた言葉を切って、手短に自己紹介】

【ぺこり、深々とお辞儀をして見せた】
【暫く歩けば、漸く階段も終わり。三階を暫く行ったところで】
【彼女は、お目当ての部屋――どうも其処が、自室であるらしい――の、扉の前で足を止める】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/28(土) 04:11:11.95 ID:2YCqcbVco
>>569

【「そうかー、それなら良かった」】
【同調するように彼もまた頷いて、】
【城の内部を、物珍しげに眺め回しつつ】

 識槻、朔夜──朔夜さんだね
 すごいなあ、<Justice>か……

 あ。僕は、太郎。ソール・アルバート・太郎
 もう一年になるかな、世界中を旅して回ってるんだ
 良い縁が出来たと僕は思う、どうかよろしく

【彼女のお辞儀に対し、青年も頭を下げる】
【雑嚢の中身やらががしゃりと揺れて騒がしく、彼女の鷹揚さとは少し対照的だった】

【それから、顔を起こせば】

 ……随分立派なところだね
 その、ここに住んでるのかい

【お城なんて今まで入ったこともない青年は、】 
【無意味に背筋を伸ばしたりして、緊張した面持ちだった】
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 12:04:32.05 ID:zIGPCg5SO
>>570
【こくり。女性は小さく頷きを返して】

太郎、か。櫻の血が混じってたりするのかな……ああ、こちらこそ重ねて頼むよ。

――しかし、旅かぁ。何か格好いいな、そういうの。
良ければ色々話とか、聞かせてくれれば、なんて。

【耳慣れた響きの混じる名前に、ふと疑問を投げ掛けたりもしつつ】
【涼しげな微笑みを浮かべて、気さくに青年の返礼へと応じる】

【やはり立場柄、しがらみの無い立場への憧憬なんて物もあるのだろう】
【瞳を僅かに好奇心で輝かせてそう付け加えると、思い出したように「クドロ虫以外で」と】

【――顔には出さねど、その瞬間だけ語調がやや鋭く、硬くなった。余程怖かったらしい】


ああ、成り行き上な。もう大分経つ。といっても、一、ニ年なんだけどさ。
長いようで短いな、時間って――因みに、最初は物置代わりにしてたってのは、ここだけの話だ。

……まあ、城といっても借り物だし、そう畏まらなくても良いよ。
ところで、替えの服は持ってる?自前が無いんなら貸すけど。

【どこか昔を懐かしむように目を細めて答え、さらりと凄い(?)事を宣い】
【苦笑気味に軽く窘めてから、漸く本題に入る――もう大分経つ。身体はすっかり冷え切っているだろうから】
【さっさと暖まって、乾いた衣服に着替えなければ、と。ノブに手を掛け、扉を開けて自室の中へ】

風呂にも入りたいし、早いとこ着替えて降りよう。

【整然とした――と言うよりはやや生活感を欠いた、女性らしさの欠片もない部屋】
【その中を脇目も振らず、クローゼットへと一直線】
//あばばばば、寝落ちてました済みません……。
//取り敢えず、返しておきます!
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 12:23:05.63 ID:BXGnw6Y90
【水の国―――中央部】
【近代都市ミールシュタイン】

【そこは水の国でも有数の近代都市であり、企業ビルや高速道路が所せましと並んでいる】
【自然は少なく、様々なデジタルモニターや、自動で動く道路など、ハイテク尽くしだ】
【流石に星の国≠ニまではいかないが、主要国の都市たる技術力と人口数を持っている】

【そんな都市の中にある噴水広場―――そこに一台のコンテナ車が止まっている】
【元気に遊ぶ子供や、散歩に来た老人、様々な人々が、ビル群にある数少ない自然地帯に集まっている】
【そのコンテナ車の前に立って不穏な空気をかもしだしている一人の人物】


さぁーて………実験<^イムといきましょうか……フフフフフ………
新型のバイオウイルスの効果………いかほどか………試させて頂きましょうかねぇ…ハハハハハ


       さぁーて…バイオ・テロの始まりです!!!!!!!


【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【青年が叫ぶのと同時に、コンテナが展開され、開いていき】
【中から巨大な機械で出来たフラスコのようなモノが現れる、そして、ガコガコッとシャッターが開いていく】

    

          【シュッッーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!】



【開くのと同時に、紫色のガスのようなモノが辺りに散布されていく】
【近くにいた老人がそれを間近で浴びてしまい………次の瞬間には…………】

「う……あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

【顔面が火傷のように爛れていって………そして皮膚が腐食し初めてしまう】


ヒャハハハハハハハハハハ!!!!!!!最高の苦しみでしょう???
さぁて………まだまだこれからだ…………ゲームの開始にはまだ早い……

【老人は見るも無残な姿だが、まだ息がある、恐らくはワザと≠サう調整されているのだろう】
【受けたものが最大限に苦しむように】

【青年が無事なように、異能、魔翌力などの素養がある者は、このガスをを受け付けないようだ】
【一般人でも、老人や子供のように免疫が薄い者以外はウイルスの侵攻も遅いだろう】

【広場は一気に地獄へと変わった、人々は逃げまどい、ウイルスを浴びたものは苦しみのたうちまわる】
【青年の発言から、まだ何かあるようだが…?】

//突発です、5,6人ぐらいは対応可能です、飛び入りも歓迎、取りあえず第一陣は1時までで
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 12:40:14.30 ID:xmOCdxyRo
>>572
【コンテナから離れた、風上の方に立つ一人の男】

おーおー、派手にやってら。
やっぱ機関はこうでなくちゃ、なぁ?

【長い銀髪に赤い瞳、右肩に大鎌を担いだ背の高い青年】
【首元には、黒く輝くΦのモチーフがついたペンダント】
【機関支給のロングコートを纏っているが、ナンバーなどは見当たらない】

No,71…レギン、水の国支部長か。
下っ端≠ニしては、協力しねー訳にはいかねーよなぁ?

(…ナンバーズの動向チェックも兼ねて、な)

【秘めたる目的は口にしないが、赤い瞳を怜悧に細め。レギンへ協力を申し出る】
【とはいえ、彼は無能力者。協力と言っても、自身も巻き添えを食わない程度に限られる】
【広場から逃げ惑う人々を、その大鎌で脅しかけ、再び広場の方へと追い込み…感染者を、更に増大させ】
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 12:42:38.92 ID:/kiJd46yo
>>572

なにしてるの、かなー?

【凄惨なその場所にゆっくりと近づいてくる、影】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】

【誰に向けるでもないヘラヘラした笑いを張り付けて、この地獄へと足を踏み入れる】
【紫のガスをまともに浴びて尚、それを歯牙にも掛けず飄々と佇むあたり、この男は魔翌力を有しているか、能力者なのだろう】

【金色の双眸はほんの僅かばかり細められ、車の前に立つ彼を捉えている】
【その視線には、今は%G意や殺気などは欠片も乗せられておらず】
【何が行われているのか想像しているだろうが、口で言ってもらわないと納得できないのか】


クス、――あんまり効果ないんじゃないかなー?
だってほら、キミにも俺にも、効果ないじゃん

【軽口を叩きながら、歩み寄る】
【距離はまだ十分に離れていて、何か行動を起こそうというのならば、容易い筈だ】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 12:44:26.54 ID:K6GKXJd80
>>572

【噴水広場の近く】


――――ん?

何でしょうか?

【腰まで伸びた黒く、長い髪をポニーテールにしてまとめている女性がいる】

【だがその格好は奇妙】

【黒のオーバーオールを着ているのだがソレしか着てい無いのである】
【腰には柄、鍔、鞘の全てがまるでガラスのように透明な刀をぶらさげている】
【そして手首には、《bX02》と書かれたドッグタグがあった】


【ソレが意味するのは女性もまた機関の者だという事。】


・・・・!!これは?。

【女性は広場の有様を見る】
【逃げ惑う人々、見るも無残な老人の姿】
【その様子からひとつの推測を立てる】

毒ガス?・・・いや、だとするとあの青年は?

・・・・もう少し見てみますか

【どうやらまずは様子見をきめたらしい】
【青年の視界に入らないように近くの路地に身を隠す】
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 13:02:26.22 ID:BXGnw6Y90
//引き続き募集してますぞっと
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 13:13:51.63 ID:zIGPCg5SO
>>576
//まだ大丈夫だったりするなら、乱入させて頂きたく……。
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 13:18:29.16 ID:zIGPCg5SO
>>572
【――彼方此方に聞こえる阿鼻叫喚を引き裂いて、響く銃声】
【威嚇の意図を孕んだ一発の銃弾。ホローポイントの鉛玉が、彼の足元に突き立った】


――いいや、終わりだよ。両手を頭の後ろに組んで、速やかに伏せて。
それから出来ればこの物騒なのを止めて、ワクチンか何かをくれると助かる、かなぁ?

ほら、俺もまともに吸い込んじゃったしさ。割と切実な感じ、なんだよねー……。

【銃声の元に居たのは、漆黒の髪に双眸、すらり、というよりはひょろりとした長身】
【スーツにスラックス、手袋からレザースニーカーに至るまで、うざったい程の黒尽くめの】
【葬儀屋か何かのような装いを、緩く着崩した青年である】

【左手には銃口から薄く煙を吐き出す、ステンレス・シルバーの回転式拳銃を提げ】
【へらり。頼りがいが有るとは言い難い、人懐っこい笑みを浮かべて】

二度目は無いよ。……尤も、聞く気は無いのだろうけど。

【飄々と、そう宣った】
//>>577というわけで、一応レスだけしときますっ
//アレなようでしたら、弾いて貰って構いません
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 13:26:47.26 ID:BXGnw6Y90
>>573

【大鎌を持った機関員らしき青年が現れたのを確認し、横目で見る】
【帽子を抑えながら柔和な笑みを浮かべながら、口を開き】

おや機関員ですかー?まぁ協力してくれるのならうれしいですが………

って危ないですよーっと

【ちょいちょいと後ろを指さして何かを訴えかける】
【それに応じて後ろを覗けば、後方から二本のナイフが鎌の青年の背中目がけて放たれている】
【到って普通のナイフ、投擲したものの姿は見えない】

>>574

【新たに現れた青年の声に振り向き、にこやかな笑顔で迎え入れる】

やぁよくいらっしゃいました……何って……実験に決まっているじゃあないですか…
今回は一般人をどれだけ効率よく掃除するかの為のウイルスですので……これでいいんですよ

ご安心を………解毒剤もちゃんと持ってきてますよ…でもその老人はもってあと数時間ですかねぇ…ハハハハ


ってあまり近づかないでくださいよ………

【唐突に、青年の正面に光の柱が現れて、接近を阻害する】
【そして光の柱から、何か生物が現れるだろう―――それは】
【頭上に光の輪、背中には二対の光の翼、そして四本の腕を生やした白い生物】
【顔には鳥の貌のような仮面が付けられ、四本の腕の上の二本は炎、下の二本は紫電を纏っている】

【その生物は炎を纏った二本の腕で青年を肩から切り裂こうと振り下ろす】

>>575



【青年は全く感づいていないが女性の後方から足音がしてくる】


そこのお嬢さん………なーにしてるんですかぁ?ハハハハハ!まーさか邪魔しにきた?

【後ろにいる人物は、透き通る銀色の髪に、青い瞳の青年である】
【白いエナメル質のダウンジャケットと白いスラックスを着ている】

まぁ俺様暇だからさ………相手をしてよッ!!!!!!!!!!!!!

【そのまま接近しながら背負っていた大鎌を取り出して腰を切断しようと斬りかかる】

>>578


おやおやお久しぶりですねぇぇぇ………クククク…覚えてますかぁ?いやぁ覚えてないか…

【そして新たに現れた青年を目視し、柔和に笑いながらお辞儀をする】
【さらにコンテナの奥から何かを取り出す、それは黒いアタッシュケースである】

ワクチンはちゃんとここに………ただでは渡しませんがねぇ

【口元を大きく歪めながら黄金の瞳で睨みそう言い放つ】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 13:37:21.09 ID:xmOCdxyRo
>>579
おっと、ご挨拶が遅れてた。
俺はノーナンバーの下っ端、ウェスカと申し………っ!?

【後方を振り向けば、自身に迫り来る二本のナイフ】
【手にした大鎌を素早く振るって、それらを地面に叩き落とし】

酒瓶なら良く飛んでくるが、ナイフは久々だな…ったく。
俺にナイフを飛ばしやがった方ー、速やかに出てきやがれー。

【姿の見えない相手にそう声を掛けて、軽く舌打ちをしてから大鎌を握り直し】
【彼が持つその大鎌は、妙に真新しくも見える。握りが合わない様子をみると、使い慣れない品なのかも知れず】
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 13:45:30.51 ID:zIGPCg5SO
>>579
……ああ。勿論、覚えているよ。天狼会≠フ売人さん。
いや、その成りだと――カノッサの機関員さん、って言った方がいい感じかなぁ?

【「職業柄、人の顔はなるべく覚えるようにしてて、ねー」と。彼もまた、青年に微笑みを向けたまま】
【楽しげに語らう二人の様子は、場所が場所、状況が状況なら、友人同士が駄弁っているようにも見えただろうか】

【だが、口調に隠された刺と、柔らかく細められながらも全く笑っていない双眸が、それを否定する】
【かつり、こつり。徐々に緩い歩みを進め、距離を詰めてゆき――】


弱いもの虐めは愉しいかい、道化者(オーギュスト)……ってのは、また別の機会に訊くとして。

――ああ。そりゃそうだよね、無料より怖いモノはない。
さりとてお金を払えば売ってくれる、なぁんて事もなさ気だけど……っ、と!!

【ならば奪い取るまでだと言外に告げ、だん、と強く地を蹴り駆け出して】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 13:46:37.25 ID:/kiJd46yo
>>579

安心? クス、―――
俺は人を助ける気なんてないよー。只ね――

意味なく人を[ピーーー]輩は大っ嫌いなんだ

【宣言した瞬間――彼の雰囲気が変わる。彼がその身に宿すのは氷点下の闘気】
【変わらぬ口元の微笑とは裏腹に、極低温の眼差しが彼を刺すだろう】

【人を助ける気がない。つまり解毒剤も要らない。でも人を[ピーーー]道具や人は嫌いだとのたまう】
【その真意はわからない。ただ彼が零すのは、砂丘の砂が風に吹かれた時のような、渇ききった笑み】


こんなもので、俺をどうにかできるとでも思っているのかなー?

【タンッ、と軽やかなステップで地面を蹴り、後方へ退避。無駄にクルリと一回転して体勢を整えるだろう】
【その行動の裏には、紛れもない余裕が隠されていて】

【直後――彼の周囲がキラキラと光り始めるだろう】
【まるで宝石をぶちまけたかのように光るのは彼の魔翌力だ。何かの準備、なのだろうか】
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/28(土) 13:57:26.70 ID:bGbFFE1yo
>>579


【突如、青年に向けて放たれる、1つの玉】
【玉といっても、格好良い物では無く、温泉で見覚えのあるピンポン玉である】
【ピンポン玉といっても、重厚で、速度も速い事もあって威力は中々】


【ピンポン玉を放ったのは、身長135cm程で、齢8歳程と思われる輪ゴムを握った少年】

【第三世界の子供向けアニメのキャラクターがプリントされた、半袖の緑のTシャツに、膝丈までの黒の短パン】
【白いキャップのつばを後ろに、所謂エロ被りをしていて】
【白いキャップの下には、綺麗な金髪が広がり、濃い青の瞳は、恐怖を含んでいて】


【右の腰には、柄の紅い、薄く長い刀身を持った西洋剣】
【左の腰には、長さ30cm、厚さ1m程の青い針があって】


【右の腰から、西洋剣を抜き。刀身は太陽光を受けて、きらきらと輝いていて】
【両手で西洋剣を持ち、次の青年の行動に備え、構える】

/それでは、よろしくおねがいします
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 14:01:40.63 ID:tbd6Cb8go
>>579
「『ゲームの開始にゃまだ早い』、ってんならプレイヤーを盤から下ろせばゲームは始まらない訳だよねぇ」

【<ジャリ/チャリ/ズッ>、っと音がした】
【足を擦る様な、鎖が擦れる様な、蛇が這う様な、そんな音が重なった様な奇妙な響き】
【声が、背後から掛けられる】
【振り向き、見やればそこに映るだろう姿】
【野暮ったい紫髪に無精髭。赤茶けた服に妙に短いジーンズを併せた、季節感の無い風貌】

「まぁ、周囲のそいつらが影響無いって事は、症状が出るのには何かしらの条件があるって事さ。そうだろう、"気障野郎"?」

【コンテナの脇、機械じみたフラスコを手の甲で軽く叩きながら】
【口元に煙草の火を点しながら、男が一人そこに立っていた】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 14:01:41.61 ID:K6GKXJd80
>>579

・・・・・なるほど。

・・・能力者には聞かない仕様ですか。・・・だとしたら私が触れても平気ですね。

【やってくる者たちを見てひとまずは自分は安全と確信する】


・・・しかし、実験ですか。・・・機関の方でしたら手を出さないべきなのでしょうが・・・。


【女性は悩んでいた、機関に入って間もない自分が、機関の人間に危害を加える事を】


(下手なことをすれば”一族”に迷惑がかかるのは必定・・・しかし。)


【女性には己だけの、己が、一族が決めたルールがあった】
【人殺しを[ピーーー]】
【これは無益な殺生を嫌う女性の性格でもあった】

しかたがありません・・・。”殺さ”ずとも、”倒す”ことはかまわないでしょう

【女性は決断する】

・・・・え?

【決断した直後、女性は男に気づき、振り向く】

(いつの間に!)―――くっ!?

【迫りくる大鎌を後方に大きく跳躍】
【大鎌は大きくからぶる】

【女性は着地と同時にガラスのような刀を抜いた】
【その刀身はやはり透明だった】

相手をするのはかまいませんが・・・二つほど、聞いてもよろしいですか?

【刀の切っ先を大鎌の男に向ける】

【一先ずは毒ガス男は他の人に任せる】

・・・あなたは”機関”の人間ですか?・・・あなたは”人殺し”ですか。

【女性は、問う】
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 14:19:56.29 ID:BXGnw6Y90
>>580

あぁ……最近話題の中心にいるウェスカさんですか……いやーどうも初めまして

まぁ詳しい挨拶はまた後で……新たな襲撃者の対処をお願いできますかね?

【柔和な笑みで返答しながらそう依頼を申請する】
【そして近くの茂みから現れる一人の人物が】

「全く………今日も呑気にお昼寝してたのにさー急に暴れないでよ…えーと機関さん?」
「僕の眠りを妨げるのは何人たりとも許しはしないッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

「いでよ我が、項目……漆黒に染まりし魔術の教典ッ!!!!!混沌ノ禁術書=I!!!!!」

【灰を被ったような真っ白な肩ほどで雑に切りそろえられた髪に灰色の瞳】
【フードにファーがついて、背中部分に赤いラインで魔法陣が描かれた高そうな黒い腹辺りまでの長さのコート】
【茶色の小奇麗な感じのボトムに赤いベルトを通して黒い革靴を履いた】
【子供っぽい∴象の整った顔立ちをした細身の青年】

【風貌、言動からして間違いなく魔術師だろう、手には漆黒の魔術書が握られている】

「バビューンと吹っ飛べッ!!!!!!!!魔弾の射手よここに顕現!!!!!」

      「蹂躙セシ魔弾ッッ!!!!!!!!!!!!!」

【詠唱と同時に漆黒の本から複数の野球ボールサイズの魔弾が発射される】
【威力は低いが、数が多い、油断していると痛手を負うだろう】

>>581

いやー嬉しいですねぇ……そうです、天狼会≠装ったのもすべては機関の業務
まぁ今回ののはあくまで趣味の範疇ですがね……ハハハハハハハハハ

では改めて……カノッサ機関 水の国支部 支部長代理≠フレギン=ハーネットです…以後よろしく

【帽子を取って丁寧にお辞儀をして、再び帽子を被り直す】
【そして相手が接近してくるのを見てにこやかに笑いながら一歩後退し】


≪VibrationClock――――
            揺れ動き刻む時≫

【トントンと地面を数回つま先で叩く、同時に地面を波紋のような波≠ェ這う】
【もしそれに触れてしまえば、まるで時が止まったように、身体が重く感じるだろう】

>>582

意味ならありますよ!!!!!!私の研究がもっと高みへいくことができるッ!!!!ハハハハハハ

それならっささとかたづけることですね………全てが終わる前にッ!!!!!!!

【此方も余裕といった調子で口元を緩めながらそう言い放つ】
【謎の怪物は、そのまま空ぶって、鋭い爪が地面に突き刺さる】

[グルァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!]

【そして今度は下段の腕から電撃を放ち、青年の行動を阻害しようとする】
【当たれば激痛と、さらに体が一瞬だがスタンしてしまう】

//続きマース
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 14:20:19.17 ID:BXGnw6Y90
>>583

また新手ですか………まったく……面倒…なっ!!!!!!!!!!!!

【飛んでくるピンポン球を右手の甲で弾き飛ばす、同時にわずかに右手に血がにじむ】
【そして少年の前にも光の柱が現れて、中から誰かが飛び出して来る】

【真っ白な肩や膝にパッドの付いた装甲軍服に白いコンバットブーツ真っ白な顔全体を覆う鉄仮面】
【片手には円形の盾が取り付けられ、両の手で、大きなハンマーを持っているを持っている】
【無機質な気配を放つ人形≠フような兵士】

【そのまま少年の頭上からハンマーを振り下ろす】



>>584


ええ正解です……症状は一般人だけを限定して発症するようにしています…何故だかわかりますか?


≪なにやら余裕をかましているようだが………貴様も既に死地にいるぞ≫

≪消えろ…≫

【青年の後方から声がする、そして左腕に向けて一つの斬撃が飛ばされる】

【血の色をしたツンツンとした髪に黒い瞳】
【白い複数のベルトの付いたジャケットを着て首からスキーゴーグルを下げた】
【腰に三本の刀を下げたボトムを履いている青年が現れた】

>>585

あぁそうだよぉ……俺様は奴らの仲間だ……見た所てめーも機関員だなぁ?
でもさーいい女見るとよぉ………ズタズタにしたくなちゃうんだよなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!


ヒャハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!![ピーーー]ェ!!!!!!
【醜く笑い、ゆったりと接近しながらそう言い放ち】
【再び大きく踏み込み、無属性の衝撃波を鎌から放つ!!!!】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 14:31:25.99 ID:K6GKXJd80
>>587

・・・そうですか。

【男の返答に、女性は静かに言う】

【放たれた衝撃は女性に確実に命中した。】



【はずなのに】



・・・・どうしました?

【衝撃波は女性の体をすり抜けていった】


ちゃんと目測を測らないと、当たりませんよ。      下衆男。


【見ると女性の姿が陽炎に包まれていた】

589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 14:31:48.40 ID:K6GKXJd80
>>587

・・・そうですか。

【男の返答に、女性は静かに言う】

【放たれた衝撃は女性に確実に命中した。】



【はずなのに】



・・・・どうしました?

【衝撃波は女性の体をすり抜けていった】


ちゃんと目測を測らないと、当たりませんよ。      下衆男。


【見ると女性の姿が陽炎に包まれていた】

590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 14:33:42.86 ID:K6GKXJd80
>>589/あばばばすいません.
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 14:40:47.54 ID:xmOCdxyRo
>>586
中心?まさか!オレはただの下っ端っすよー。
んで、ご命令賜りましたー上官殿。

【おどけた調子で依頼を受け、近くの茂みから現れた相手に目を向ける】

ああ、機関さんだ。んで、お前は魔術師、か。
そんならこの鎌で良かったのかも知れねーな…不本意だけど。

【大鎌を再び握り直して、ひゅん、と振った】
【見た目は一閃、正解は五閃。その恐ろしい速さの斬撃と共に、魔力を纏った5つの斬撃が魔弾へ向かって飛んでいく】
【だが全てを弾く事は出来ず、数弾がウェスカのぎりぎりの所を掠め。舌打ちをしてそれを回避すると、彼は大鎌を大きく振るい】

―――――六華閃<b!

【今度は六つの斬撃が、青年の方へ飛ぶ】

【ちなみに、大鎌は右腕の力だけで振るわれていて】
【左腕は何故か使われない。もしかすると、負傷しているのかも知れず】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/28(土) 14:41:39.22 ID:bGbFFE1yo
>>587

ぅ……
(すごく不気味だ……)

【思わず恐怖の声が零れて、人形は、ちょっと不気味で】
【それに加えて、この状況。幼いならば仕方ないのだろうが、今、此処は戦場】
【年も何も関係無く、在るの勝つか負けるかのみ】

【頭に迫るハンマーに対して、小さく悲鳴を漏らして】
【即座にしゃがみ込み、そのままでは脳天を直撃し、頭が割れる―――】


【―――だが、ハンマーの行く手は、ゴムの盾とも呼ぶべき、ゴムの壁が遮って】

【とりあえずはこの少年の能力はゴムに関する物と判断可能か】


おりゃ――!

【両手で持った西洋剣で、しゃがんだまま、兵士の足をきりつけるだろう】
【だが、剣の太刀筋は、大振りで】
【例えるならば、紙を丸めた剣で遊ぶ時のような――】


【この事から察するに、剣の技量は低く】
【大振りな為、攻撃後には隙が出来て、狙うとするならば、そこだろう】
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 14:42:56.24 ID:zIGPCg5SO
>>586

エグい趣味だね、ッたく。俺は全っ然嬉しくないよ、やだー!
君が可愛い女の子なら、まだ感慨も有っただろうけど……。

……カイ=スケイプヴェルト。しがない只の何でも屋さん。君との縁が長続きしない事を祈ってるよ。

【律儀にも名乗りを返した後、彼は間合いを詰めつつ右手を振りかぶり】
【これでもかと握り固めた拳を、レギンの土手っ腹に打ち込もうとして――――】

――――っ!!

(何だ、これ。身体が、重い……!?)

【後退するレギンの足元より放たれた波≠躱し切れず、被弾】
【その動作を、半ばで阻害される――前進速度は今や、まるでコマ送りのような有様だ】
【術式(?)の効果時間いかんにも依るが、正しく隙だらけである】

(機関員が三人、内二人はナンバーズ――かぁ。ややこしい事に巻き込まれちゃったな)
(手助けが望めそうなのは、実質あそこの三人のみ。数が足りない、救助活動は無理だ)
(……とすると感染が拡大する前に、ケリを付けるのが良策か。力押しな感が否めないね、どうも)

(生物兵器の散布は、まだ続いてる。だから先ずはあの装置ごと、残りのウイルスを焼き払う)
(……でもって、ワクチンを奪い取る。大体、こんな感じかなー)

(いや、その前にこいつを何とかしなきゃ、なんだけど……)

【彼は暫く身体に力を入れたり抜いたりと、戒めを解くべく足掻いていたが】
【やがて虚しい抵抗を止め、周囲の観察に徹し始めた。――援護があれば、御の字、なのだが】

(どうも各々、そんな余裕は無いみたいだね。さて、如何したもんか)
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/05/28(土) 14:46:54.22 ID:/kiJd46yo
>>586

まずはこの出来損ないの天使から、だねー


<< 反射鏡― カウンター ― >>


【彼の前方、謎の怪物との丁度中間あたりか。その場所が一層輝きを強める】
【するとまるで蜃気楼のように何もない空間から鏡の盾が現れるだろう】

【怪物の電撃は鏡に触れると、術者の身体へと跳ね返ってゆく】
【避けなければ自身が繰る電撃にその身を焼かれることになる】

【――だが、完全に回避できたわけでもない、優男の左腕には電撃が纏わりついており】
【少し痺れたのだろうか、僅かに腕を震わせて、忌々しげにコンマ数秒それを見つめて顔を顰めると】
【受けたダメージを振り払うかのように左腕を振り、元の氷点下の微笑へと表情を戻す】


キミの――研究?

へぇー、人殺しの、かい?
それとも、こんなモノの創造を極めることで科学の進歩を謳おうっていうのかなー?
ま、どっちでももう俺にはどうでもいいことだけれども



    ―――全てが終わる前に、終わるのはキミだ




【優男の魔力が急速に広がってゆく――】



“ 鏡よ鏡よ鏡さん――世界で一番愚かな研究はなーんだ ”


【クス、渇いた笑みが零れる。触れれば凍りつきそうな、冷たい冷たい笑み――】
【侮蔑を含んだ双眸は、既に怪物など眼中になく、只々どこまでもサディスティックな視線を彼に送り続ける】
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 14:49:54.81 ID:tbd6Cb8go
>>587
「さぁて、ねぇ。”弱者淘汰”または"強者選別"って訳でもなさそうだし」

【周囲の様子を窺いながら、男はそう応える】
【剣檄が、銃声が、深い紫霧の向こうから立て続けに響いている。一つや二つではない。おそらくココを中心とした一帯が、既に戦場と化しているのだろう】
【奇妙だと、男の思考に走る物があった】
【テロ自体はいい。成る程、一般車両に紛れた毒ガス散布。これほど一般人向けに適したテロ行為はあるまい】
【問題は、この状況だ】
【いくら影響が無いからといって、何故この様な大々的な扇動を行う? 何故、これ程までの戦力を用意していた?】
【答えなど、一つだろう】

【――喚んでいるのだ。”相対者(てき)”を】

「……死地っていうと、つまりキミもあちら側な訳だね?」

【律儀に背後から掛けられた声に振り向けば、そのまま左腕を盾にする様に眼前へと掲げる】
【衝突する斬撃。だがしかし、その腕は落とされてはいない】

「……牽制とはいえ、酷い事をするねぇ。一般人なら死んでたよ?」

【そんな、軽口。さながら痛いとでも言う様に、左腕を軽く揺らした】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 15:12:31.16 ID:BXGnw6Y90
>>588

な………んだ………気持ちわりー女だなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!
消えろ消えろ消えろ消えろぉぉぉっぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

ヒャッハー!!!!幻覚だかなんだかしらねーが!!!!全部切り裂いてやんよぉぉ!!!

【一瞬同様したような顔をするが、直ぐにまた狂気の叫びを上げて】
【そして乱雑に鎌を振りまわして、女性を斬りつけようと迫っていく】

【この鎌は触れたもののエネルギーや気を削ぎ取る、注意が必要だ】
【かなりの大ぶりなため、隙だらけであり、攻撃も容易であるだろう】

>>591

やるねー僕はこれでも大会の決勝トーナメントまで行った事があるんだけどさぁ…

まぁこれぐらい手ごたえがないと……ねぇぇぇぇぇ!!!!!!

≪汝闇よりいでし混沌の魔腕………その力を以って主の敵を切り裂け
                               這いよる混沌=I!!!!!!≫

【ギュルっと魔術書から影のような漆黒の触手のようなモノが7本飛び出す】
【先端は刃のように鋭く、斬撃とぶつかって打ち消していく】
【しかしすべては打ち消せず、一つの斬撃を受けて腹部を切り裂かれる】

グッ!!!!!でもッ!!!!!!!!入った!

【しかし一本の触手は地面を這うように移動しており、斬撃とは当たらなかった】
【そのままウェスカの体に巻きつこうと触手が迫る】

>>592

ッッッ!!!!!

【ハンマーを振り下ろした後の反動時に攻撃されたため、回避は不能だった】
【そのまま足を切り裂かれ、少しよろめくが、少年の技量が足りなかったのか、体勢を立て直す】

【そしてハンマーで右側から横殴りにして、吹き飛ばそうとする】

>>593

ハッ減らず口をッッ!!!!!!!!!その口をまずは粉砕させて貰いましょうか!!

さぁ!!!どうしますかカイさんッッッ!!!!!!

【後退を止めて今度は思い切り前に進み、鋼鉄のアタッシュケースを振りかぶり】
【カイの顎を目がけて振り上げる、直撃すれば下手をすれば顎が粉砕されるだろう】

ほうら!!!!!欲しがってたものですよ!!!!!!!ヒャハハハハハハ!!!!

【だが、レギンが動き出した瞬間には身体を覆う呪縛は解かれているだろう】
【なので攻撃に対する反応も可能である、この呪縛の正体は何なのか―魔翌力が感じられず少なくとも魔術ではない】


//続きます
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 15:13:22.70 ID:BXGnw6Y90
>>594

貴方如きにこの崇高なる私の理念は分かるまいッッ!!!!!
ではどちらが屈するか……やってみましょうか!!!!!!!!!

【模倣天使は反射された攻撃で身を焼かれ、スタンし、隙だらけになっている】
【レギンはカイとの戦闘行動に向かっており、あまり注意を割いてはいない、隙はあるだろう】

>>595

まぁ言うなれば注意を向ける≠ナすかねぇ………貴方達や、国軍の注意を

[そんなところだ……お相手願おうか………名も知らぬ愚者よ…その余裕…]

[いつまでもつかッ!!!!!!妖刀 蛟=I!!!!]

【レギンは軽快な調子でにこやかにそう答える、今だその全ぼうは分からぬが】
【目の前の青年は腰の一本を引き抜く、それは黒い刀身の妖気を纏った妖刀だった】

【そのまま接近していき、あいての挑発に耳を貸さずに首を落とそうと刀を振るう】

598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 15:20:56.61 ID:xmOCdxyRo
>>596
はは、お褒めに預かり光栄ですよっと!

【斬撃の一つが相手の腹部に当たったのを見て、赤い瞳を愉悦の色が支配する】
【その、一瞬の油断が。地面を這う触手への注意を、散漫にした】

なっ…!?

【「入った」 その言葉に気付いた時には、既に遅く】
【体に触手が巻きつき、ウェスカは逃れようと身を捻るも】
【手負いの左腕が痛んだか、僅かに顔を顰め。右手の大鎌で、触手を断ち切ろうとするが…】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/28(土) 15:27:14.53 ID:bGbFFE1yo
>>596

【瞬時に、ゴムの壁を出現させるが、隙に行われた攻撃な為、薄いゴムの壁しか出来ず】
【ゴムが衝撃緩和の役割を果たしたが、ハンマーは少年の右の脇腹を捉えて――】


―――ゔっっ!!

【軽い体は吹っ飛んで、止まると、地面の上で転げ周る】
【収まるとげほっげほっと咳き込んで、胸の辺りに手を当てる】
【剣も離してしまい、武器と呼べそうな物は、腰の青い針と最初のピンポン玉だけ】

【ゴムがハンマーの衝撃を跳ね返して、それで隙が出来るかもしれないが】
【隙が出来ても、出来なくても、ピンチである事には変わりなく】
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 15:34:36.46 ID:/kiJd46yo
>>597

あーあー、わからないねー
これが崇高って言うのなら、俺の思想は神のレベルかい?

【言い放った直後――拡散した魔翌力が一際輝いた】
【そこらかしこで生成されるのは、触れれば割れてしまいそうなほどに薄い鏡。その数は10以上だろうか】
【アトランダムに配置されたそれは2m程の高さで、彼と怪物の視界から、自身の行方を眩ませる効果もあるが――】



          <<    瞑  鏡  止  水    >>



【キラリ、彼の手が日光を反射して光る】
【鋭く投擲されたのは鏡の欠片。然しそれは対峙する二人を狙うものではなく】


【   パリィ――ン  】


【無作為に設置された鏡の内の一つを狙っていた】
【着弾した鏡の板は当然砕けて、欠片になるが――それは地面に散らばることなく】
【まるで意思を持ったかのように、二人に降りかかるだろう】
【大小合わせた欠片達、極めて薄い鏡達は、それだけ鋭利だ。だが、それだけ軽く、簡単に吹き飛ばせるという点も併せ持つ】

【 だが――― 】

【欠片の内いくつかは、更に他の鏡へと飛翔してゆく。そして砕けた鏡の欠片の内またいくつかは、他の鏡へ――】
【つまりは、連鎖してゆく。結果、この連鎖を止めなければ、波状攻撃の如く、大量の鏡の欠片が青年と怪物を襲うことになるだろう】


【キラキラ、輝き飛翔するは美しき鏡達】
【確かな殺意を乗せて今――敵を穿とうと】
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 15:37:56.55 ID:zIGPCg5SO
>>596
【大きくバックスイングされ、前進の勢いをそこに加えて放たれる振り上げ】
【常人がまともに喰らえば顎を砕かれるのみならず、意識まで根こそぎ奪われ兼ねぬ一撃に】
【対して、カイはそれを真っ直ぐに睨み据えながら。我武者羅に身体を動かさんとし】

【再びの抵抗が適ったか、時間切れか。或いはまた別の条件付けがあるのかは、定かでないが】
【どうにか自由を取り戻す事に成功し、右腕を引き戻せば】

(まッ、ず……ってあれ、動く?)
(それなら、遣りようは有るか――――!)

【迫る殴打を掌で以って受け止め、そのままアタッシュケースを鷲掴みにした】
【防御は寸前の所で成功。だが勢いを止め切れずに、ガードの上から顎を打ち据えられ】
【彼は衝撃で軽い脳震盪を起こしたか、足を僅かにフラつかせる】

…………有り難うね、レギン=ハーネット。遠慮無く貰っておくよ……。


【――――ダメージは軽くない。だが、掴んだ=z
【彼はその事実を確認すると、力任せにアタッシュケースを引っ張った】
【その右腕の膂力は、ひょろい見た目とは裏腹に酷く強い。ともすれば、ケースごと振り回せそうな程だ】

【彼は更に、その勢いで右足を軸に身体を捻り】
【下段を狙った左脚での蹴りでもって、足を払い隙を作らんとする】
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 15:40:27.19 ID:tbd6Cb8go
>>597

「『カノッサ機関』……ああ、成る程。『機関』っていうのは、キミ達の事か」

【纏う黒い瘴気。恐らく、アレは妖刀だろう。あんなものに斬られては、只では済むまい】
【接近する白影。体術としては並以上を誇る速さだ。ほんの数歩で、この距離を詰めんとしていた】
【その応えに、男は】

「女性ならともかく、僕は男からの誘いは断る質でね、名も知らぬ剣客。降りかかる火災は打ち払うに限るけどさ」

【男の指が、天を指す】
【その先には、当然何もない。起こったのは、その袖口から一条の鎖が飛び出した事か】
【伸びる鉄鎖。蛇を模した先端が食らい付いたのは、コンテナ車の天板部】
【迫る黒刃を眼前に、それを避ける様に、男の身体が鎖に引かれて宙を舞った】

【問題は、男が一撃を躱す事か。答えは否、そこではない】
【問題は、男が何処に立っていたか】
【首を落とさんとしたその刃、首を落とさんとしたその力は、果たしてどこに当たるか】
【――そうだ、男の背後、そこには”機械じみたフラスコ”が、黒刃の一撃を今か今かと待ちわびていた】
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 15:40:50.95 ID:zIGPCg5SO
>>601
//追記……です。
//【尤も、足元が覚束ない所為もあってか。蹴りは浅く、馬鹿が付く程の力も十分には活かし切れていないようだ】
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 15:43:11.92 ID:K6GKXJd80
>>596

・・・愚かな。

【実のところ、幻覚という男の予想は半分ハズレで半分アタリである】
【男の切りつけた女性はやはり鎌をすり抜ける】
【だがすり抜けたと同時に、女性の姿は消えてなくなった】

・・・やはり、ここまで近づかれるとさすがにバレますか。



【女性のいた場所、そこからあと一歩で鎌の間合いに入るところに】

【本物はいた】


【この女性の能力の正体は】
【陽炎により相手に遠近感を誤らせる能力なのである】
【だが、ある程度近づかれるとこのように陽炎は消えてしまう】

【いうなれば、対遠距離攻撃用である】


・・・・まあこれで、私の間合いです。


【いつの間にか中段に構えていた刀を、横に一閃】
【狙いは腹、透ける刀が男の右からせまる】
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 15:51:56.85 ID:K6GKXJd80
>>604//すいません、【女性は一歩踏み込み】これがぬけてました。
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 16:02:02.49 ID:BXGnw6Y90
>>598

ははははははは!甘い!甘いよ機関員のお兄さんさぁー!!!!!

グッッ!!!!ほらほらどんどん行くよッッ!!!!!!

【腹部を左手で抑え、出血に顔を歪めながら、荒い息を吐きながら嗤う】
【そしてコートから再びナイフを取り出して、ウェスカの右目目がけて投げつける】

【触手は案外簡単に切り裂くことが可能だろう、それから回避行動に移ることも可能ではある】

>>599

………………ガギゴガギゴガ

【ゴムに弾かれた反動で、ハンマーが地面に突き刺さり、中々抜けそうにない】
【そのまま首だけをまるで関節がないかのように不自然に回し、少年の方を向く】

ガガガがガガガガガガ……!

【ガコンと仮面が開き、口から何かが飛び出し少年に向けて放たれる】
【それは哲学者の卵≠ナある、そのまま少年の右肩付近に突き刺さろうと迫っていく】
【ハンマーは依然として地面に刺さったままだ、隙は生じる】

>>600

だーかーらーってもういいですよ………戯言をずっとそこで履いていることですね

【ため息を吐き捨てながら横目で青年を見るが、その行為を見て一瞬焦ったように顔を歪め】
【袖から黒い鎖を発射して何処かへと飛ばすだろう、そして破片の雨に呑まれていく】

[グガァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!]

【怪物は叫ぶ手段もなく、そのままのみこまれていった】
【そして体中から青い血液を吹き出しながら怪物はフラフラと動き】
【上段の両手からバスケットボール程の炎弾を二発両肩に向けて放った】
【単調な攻撃であり、怪物自体ももはや満身創痍であるといえよう】

>>601

さっさと血清を打つことをお勧めしますよ……間に合わなくなる…クククククク

もはやウイルスは市街地にまで及ぼうとしている、今から量産して間に合いますかねェ…?
おっと危ない危ない………ッ!!!!??

【足払いを後方に飛ぶことで回避するが、直後に>>600の青年が放った鏡の雨に晒される】
【光が凄まじく反射しており、現在レギンがどのような状態かはわからない】
【が、破片の雨を受ける前に何か鎖を引き戻したように見える】

607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 16:02:38.74 ID:BXGnw6Y90
>>602

[ッち………おいレギン!!!これぶっ壊しちまったぞ!……手が離せないようだな]

[まぁここまで散布すれば後はもういいだろう、ハァぁァァァァ!!!!!]

【妖刀の青年の一撃で、機械のフラスコは切り裂かれ、毒ガスの発生は停止した】
【そしてぶっきらぼうに首謀者に報告すると、掌を頭上の青年に向ける】

【その瞬間に二本の刀が空中に現れ、ぶら下がる青年の両肩目がけて放たれる】
【見た目は普通の刀だが、耐久力はかなり低い、だが切れ味はある】

>>604

【男はまたも空振り、鎌が地面に突き刺さる、そして横に現れた女性に驚愕の表情を向けて】
【回避しようとするが、直撃し、腹部から鮮血が舞う】

な……なんだ…と………グハッ……馬鹿な

この……このクソアマがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!

まじでグシャグシャのミンチにしてやんよ!!!!!!

【ふらつきながら間合いを取って、相手を睨みつける】
【すると、頭上に白い輪が現れだし、背中には白い靄のような翼が生えてくる】

消えろ消えろ消えろ!!!!!!!!!!!!!!

【同時に両手を振って、強烈な衝撃波を女性に向けて放つ、それは路地全体を埋め尽くす勢いだ】
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 16:19:54.40 ID:K6GKXJd80
>>607

な・・・・・・・・くっ!ガアァ!!!!


【男の姿の変わりように、女性はただ、驚くしかなかった】
【結果、後方に跳んで衝撃を逃がすのが遅れる】

【女性は路地から吹き飛ばされ、噴水広場に跳んでくるようにはいってくる】
【女性は地面に体を打ちつけるが、何とか立ち上がる】


(骨・・・・はどこも無事ですね。・・・しかしこれではいささか不利か、)


【刀で体を支えながら、体を気遣う】
【男の様子をうかがう】
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/28(土) 16:25:02.63 ID:bGbFFE1yo
>>606

【ううう、と呻き声を上げ、目に涙を溜める少年】

(痛い……――!?)

【哲学者の卵の異質な雰囲気、魔翌力は感じ取れてないが、ヤバいモノというのはすぐ理解出来た】
【蒼い針を右手で引き抜いて、哲学者の卵を弾き飛ばすと、立ち上がり】

……っはぁ……はぁ……

【左手で脇腹を押さえながら、針の切っ先を兵士に向けて】
【荒れた息を整えながら、次の攻撃に備える】
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 16:25:43.99 ID:tbd6Cb8go
>>607
「向こうのレギンとやらは気障なんだかハイなんだか……ってわぉ、嘘だろう」

【精々機械に深々と切り込んで止まると思っていたのか、男は予想外に表情を曇らせる】
【一刀両断だ。機械どころかコンテナ車まで、妖刀の一閃はその軌跡に存在する物を認めない】
【切り裂かれた部位を中心に、車が重力に引かれてその体勢を崩す。天板を拠り所にしていた男も、もれなくその影響の例外ではなく】

【放たれる二刃。ぶら下がりながら振るった腕が、その一つを横から叩きつける様に砕く】
【だが、間に合わない。崩れる体勢と、刀を飛ばすという二つの想定外。そこに平静を保ち、追いつける程、男の精神は盤石ではなく】
【――車の外壁を、飛刀が貫く。刀の鍔と、壁の間。そこに存在するのは、男の身体】

「ッ痛い事をするねぇ……生憎、磔の趣味は持ち合わせてないんだけど?」

【壁を、赤が濡らす。男の右肩に突き刺さった刀は、さながら標本針か。男の身体を、車に縫い込んで離さない】
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 16:29:16.70 ID:xmOCdxyRo
>>606
はっ、笑わせんな…!!

【右手の大鎌で触手を切りつけ、緊縛を解いて】
【即座に顔の前へ左手を突き出す。開かれた手の平には、深々とナイフが突き刺さり】

っぐ!

【右目に突き刺さる事だけは何とか回避したが、左手はもう使い物にはならないだろう】
【右手の大鎌だけが振るえればいい、といった思惑で取られた捨て身の行動だったが…】

(肝心の得物がこんな我儘娘≠カゃ…乗り切れない、か?)

【使い慣れない大鎌をちらりと見て、舌打ち】
【―――――その時。彼の首元の、黒く輝くφのモチーフから声が響く】

<やぁやぁ、愛しのアヴィー≠フ修理終わったよー。遅れてごめんねー>

………! 丁度いい所に…
サンキュ!遅れた分、修理代は負けとけよ!!

【響いた声は、誰の物なのか。それは定かではないが、聞いた当のウェスカの顔には溢れんばかりの笑み】

―――――我儘娘のジェシカ¥I幕

≪ systemφ code:iXa―――――愛しのアヴィー=@≫

【一つ目の詠唱で、持っていた大鎌は消え】
【二つ目の詠唱で、新たな大鎌が右手に握られた】
【それは機関支給の、特殊な機能もないただの大鎌。ただ、長年使い古された様子が伺えるのみ】

【そして、持った瞬間に。ウェスカはたん、と地面を蹴った】
【一直線に相手に接近し、右手の大鎌を振るおうとする】
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 16:32:27.85 ID:zIGPCg5SO
>>606

>>600の雨霰と降り注がせた鏡の欠片。その被害は位置関係上、此方にも及ぶ形となり】
【無理な追撃を続行すれば、深手を負うと判断したか。急所を庇いつつ、大きく後退】

(ッ……誤射か!?まあ、元から期待はしてないけどさ……!)
(……しっかし、余裕たっぷりって感じだね。鎖を使って、何を?)

【彼は身体のあちこちに刺さった破片を払い落としつつ、鏡に呑まれゆくレギンの動きを注視】
【ばさり。襤褸と化した上着を脱ぎ捨て、外した右の手袋を地面に投棄して】

【漆黒の装甲に包まれた、右腕――彼の能力≠フ産物――を曝すと】
【左手のリボルバーを、レギンの居ると思しき場所めがけて照準。三度、その引き金を引いた】
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 16:32:49.29 ID:/kiJd46yo
>>606

クス、――戯言を吐いているのはどっちなのかなー?

【優男は冷笑を浮かべ、彼を見る】
【そして落胆しようにわざとらしく肩を竦ませてみせると】

仕方ないから質問を変えようか
キミはその科学≠極限まで昇華させて――なにがしたいんだい?

死屍累々を踏み越えて、キミが求めるものって一体なんなのか

教えてくれないかなー?

【ざわり、大気が震える。散らばった彼の魔翌力は先程の鏡の生成により、既に消失していたが】
【彼自身にはまだ魔翌力は残されているようだ。右手が光ったかと思えば、そこに握られているのは】
【鏡で出来た小剣。レイピアだ】

【それを軽く握り直すと、青年へと接近しようと一歩踏み出そうとするも】

―― チッ……

【しぶとく生き残った怪物から放たれた炎弾、技の発動後で隙だらけだった彼はそれに気付くのが遅すぎた】
【眼前へと迫るそれを、身体を無理に捻ることによって回避しようとするも叶わず、左肩に直撃した】
【肩を焼かれる痛みに顔を歪ませて、額に脂汗を浮かべるも、前進を続行する】

【しなやかな筋肉の動きから生まれる速度は、そこそこ速い。青年へと到達しようにも】
【怪物が道を塞いでいるため、そちらをまず片づけるしかなく】


―――死にな

【接近に成功したならば、怪物の頭をひと思いに突き刺そうとするだろう】

【よく見ればわかるだろうが、彼の左腕は既に殆ど動いていない】
【電撃、炎弾、その両方を喰らった左腕は使い物にならなくなっているようだ】
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 17:02:32.05 ID:BXGnw6Y90
>>608


オラオラオラオラァ!!!!!ちんたらしてっとおっ死ぬぞぉぉぉ!!!!

【そのままずかずかと路地裏からゆっくりと歩いていき、女性に迫っていく】
【傷口からはなおも血が溢れているが、全く気にした様子などない】

命乞いでもしてみろよ……アアァァァァァァァァァ!?

【そして両手からエネルギー波を女性に向けて放つ、機動は直線的だ】
【怒りに身を任せての強引な攻撃だ、故に隙だらけでもある】

>>609

ガガガがガガガガ…………

【弾かれた卵は地面を滑りながら飛ばされていった】
【同時にハンマーは引き抜かれ、再びそのハンマーを構える】

【そして足を攻撃されたためか、ゆったりとした足取りで、少年に迫り】
【間合いに入ったら頭を横から殴打しようとハンマーを振るだろう、かなり大ぶりなので回避は可能だ】
【同時に隙も露わになる、攻撃のチャンスでもあるという事だ】

>>610

【バリンとガラス細工が割れるように刀は砕け散るだろう】
【どうやら長い時間は顕現できないようである】

[これで終わりにしてやろう………その減らず口も……終わりだッ!!!!]
        [宝刀―――椿ッ!!!!!!!!!]

【右手で妖刀を持ちつつ、左手で新たな刀を引き抜く】
【それは至って普通な刀―――しかし一目で業物と分かる美しい刀身をしている】
【その二本で、落下してくるだろう青年に向けてX字に斬撃を放つ】

615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 17:03:00.19 ID:BXGnw6Y90
>>611

なんだぁーもうお終い………?大したことないねぇ………ッ!?

(さっきまでと動きのキレが違うッッ!!!??)
グッガッまだ………まだだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

【右肩から斜め一文字に切り裂かれ、さらに出血をするが、なんとか持ちこたえる】
【そして左手の魔道書にありったけの魔翌力を増幅させて、正面に突き出す】

《暗黒よりいでし伝道者よ………今…その一端を我に貸し与えん……
                               血塗られた闇物質ッッ!!!!!》

【ドンッとウェスカの後方の空間が歪み、黒い3m程の球体が発射される】
【それは魔術師もろともウェスカを吹き飛ばそうと迫っていく】

>>612

いやー危なかったわーいいとこに肉袋が落ちててよかったよかった……
でもちょっと小さかった≠ゥなぁ………さっきの爺の方がまだ良かったな、まぁいいけど

【破片の雨から出てきたレギンは肩や足は切り裂かれているが、他はほぼ無傷だ】
【カイの弾丸も命中はしていない――――なぜ????】

    【それは】 

           
            【子供を含む一般人達を鎖で引き寄せて即席の盾にしたからだった】


【子供たちの状態は言うまでもない―――鮮血がレギンのスーツを赤く染めている】
【レギンは満足そうな、快楽の極致たる表情を見せて、顔に付いた鮮血を舐めとっている】

ほらよ、もうこんな襤褸切れいらねーよっと………お前にやるよ……正義の味方のカイ君?
ヒャハハハハハハハハハハハハどうよ最高だろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!????????????

【そのまま数体の死体をカイに向けて投げつける、即座に自らも接近して】
【その死体ごとカイの首目がけて右足でハイキックを放つだろう、】
【しかしガラスの破片が刺さっているため、あまり動きは俊敏ではない】

>>613


統一≠セ…………すべてが統一された混沌=c…それが……

【ゆっくりとした口調で聞こえるか聞こえないか微妙な声でそう答える】
【顔もそちらを向いておらず、注意しなければ気が付かないかもしれない】

《ガァァァァァァァァァ!!!!!ガ……ガガガ…ガ》

【怪物は頭を一突きにされて絶命し、霧のように消えていった】
【このまま別の戦いに参戦するか、このまま撤退するかは青年の自由だ】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 17:20:08.03 ID:xmOCdxyRo
>>615
【攻撃を持ちこたえた相手が、何事かを詠唱し。その瞬間、後方の空間が歪んだ】

何だ…!?

【そこから発射された球体が、とんでもない量の魔力を孕んでいる事を感じて】
【球体が自分だけでなく、術者をも巻き込む攻撃であると察すると、赤い瞳は酷く揺らいだ】

っ………こんな野郎と心中してたまるかぁぁぁ!!!

【ただの防御では、死を待つのと変らない】
【それならば、と。魔術師に背を向け、発射された球体目掛けて大鎌を振るい上げた】
【あまりにも、無謀な行動。だがもし、この攻撃が球体に何らかの変化を及ぼせるとしたら】

【―――――きっと、一閃の攻撃で七つの傷が、球体に走るのだろう】
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 17:22:24.84 ID:K6GKXJd80
>>614

【放たれたエネルギー波を女性はまた、後方に跳んで回避する】


―――――――ふっ!!

【女性は空中で、攻撃によってはじかれた石を男の腹に向かって蹴る】


(・・・少しきついが、アレをしますか)


【着地した女性は、刀身に陽炎を発生させる】
【すると、透けた刀身は徐々に光始める】
【女性は刀身に陽炎を発生させる事により、刀身に熱を帯びさせたのである】
【熱せられた刀身はなおも光続ける】


―――――――――――――――――――秘剣・装光刃


【その刀身はまさしく光を纏っていた】


・・・かかってきなさい、仮にも仲間ですから、仕置き程度にしてあげましょう。


【女性は挑発する。】
【あくまでも、正々堂々と戦う】
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/28(土) 17:22:40.33 ID:bGbFFE1yo
>>614

(……ッ、来たっ……!)

【此方に来る兵士を青い瞳で据えて】
【ぎゅっ、と蒼い針を握る力を強くして】


【ハンマーによる殴打は、しゃがんで回避】
【回避すると、そのまま針を兵士の膝に突き刺すだろう】

【蒼い針は小さいながらも短剣程の強度を備えている】
【動作は小さく、回避は難しいだろうが、威力は十分、とは言えない】
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 17:36:30.17 ID:/kiJd46yo
>>615

んー?なんて言ったのかなー?

――自分の夢も誇れないのかなー?
――キミがそこまで他者を傷つけて辿りつきたい極地を言葉で表せないのかなー?
――キミは成し遂げたいことに胸を張って突き進んで行けないのかなー?

【ずっと同じ軽い調子で、繰り返し彼を追いつめるように質問を浴びせる】
【だが、目の前で何も感じずに、まるで消耗品か何かのように人を盾に使い】
【あまつさえその人たちを襤褸切れ≠ネどとのたまう青年を見て―――彼は】


―――キミに若き芽を摘み取る資格がどこにある?
キミの研究はそんなにも素晴らしいものなのか?

教えてくれよ。俺に――

【ギリッ、奥歯が欠けるような音が響く。直後、彼に纏う魔翌力がこれ以上ない程にその輝きを強め】
【最早彼が纏うオーラは、ヘラヘラしたものではなかった。絶対零度をも超越するのではと錯覚させるように】
【冷たく、静かな怒気、そして殺気――】



教えてくれよッッッ!!!!!!



【レイピアを引き抜くことなく手を離し、そのまま右腕を真横に掲げる】
【その一瞬で、肘辺りに丸い鏡が取り付けられていて】


―――キミにはこの世で最も残酷な死を与えよう


<<    ――――――   魔鏡 



【そして、光った。それは、空をも照らし――光の中に、大量のビジョンを映し出す】
【移されたのは、大量の鏡の剣。一列に並んだそれは全て青年に切っ先を向けていて】

【ゆっくり、緩慢な動きで優男は右腕を動かせる。その動きに連動するように鏡剣の列も動いてゆく――】




            ―― クリュエルモール ――        >>    !!!!!



【退かない。人を殺したのは紛れもなく自分の凶刃だ】
【ならばせめてもの餞に、罪滅ぼしに―――向こうへと、このクソッタレも連れて行け!】

【大気を切り裂きながら迫る鏡達の速度は、速い。先程までとは違い質量もそこそこにはある】
【だがその代わり、範囲は狭くなっているので、避けやすくはなっているか】
【しかし彼の腕と連動している%_を忘れてはいけない。弾くなどして光の及ぶ範囲から剣を弾かねば、二度三度青年を襲わせるつもりだ】


>>612

【本来ならこの優男も流儀を知らないわけではないので巻き添えに対する謝罪の一つや二つはその場でするだろうが】
【今の彼は、外見こそ冷静を装ってい入るものの、怒りで我を忘れている】
【何か言いたいことがあれば、後回しにしたほうがいいだろう】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 17:41:26.38 ID:zIGPCg5SO
>>615
【先程の慇懃なものでなく、快楽に歪んだ只管に醜悪な笑み】
【蛇の如き鎖に搦め捕られ、夥しい量の血を流す一般人】

【鏡が降り止んだ事でそれを目の当たりにしたカイは暫し、茫然と】
【驚いたように目を見開き、押し黙っていたが。ややあって、口を開いて】


          ふぅん。そういう事、しちゃうんだぁ


【へらり、と=z
【相も変わらぬ気の抜けたような微笑みを、その満面に湛えて】
【どこまでも――まるで、昨日のディナーの話でもするように、軽い口調で】

【――――とだけ、応じた。ごく、普通に=z


          あー、何と言うか、さぁ。君、確かに最ッ高だよ。でもさ、駄目だ=B
          ああ、駄目々々だね、そんなんじゃ。雄弁じゃあ銀にしか成り得ない=Aよー?

【けらけら、けらけらけらけら。何時ものように、酷く可笑し/犯し≠サうな笑い声を上げて】
【無抵抗のまま、死体越しの蹴りを受ける。幾らか威力は軽減されているとは言えど、直撃だ】

【必然、彼は大きくのけ反って。だがしかし、倒れずに踏み止まる】


     【ふらり、ふらり】


【二度受けた頭部への強打は、脳を揺らし意識を断つに足る物だ】
【如何な相手であろうとも、人である以上は――――確実に、効いている】

【彼はレギンに近寄ろうとするが。それを裏付けるように、足取りは頼りない】

…………一発は、一発だからね?

【近付けたのならば、反撃として放つのは鳩尾を狙った右のストレート】
【威力はあるが、大振りだ。恐らく、回避するのは難しくない】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/28(土) 17:49:03.21 ID:F5tz4Q9AO
>>614>>615
 
「どいつもこいつも、剣使いっていうのは直情タイプばっかりなのかい? 嫌になっちゃうね、全く」
 
【澄んだ音を立てて砕ける刀。その音と共に、男の身体が再び重力に囚われる】
【その、真下。佇み構えるは双刀の剣格】
【妖刀と宝刀、そう相手は銘を告げた。ならば、その切れ味に疑うものはあるまい】
【ならば――】

「……悪いけど"痛いのは嫌いなんだ"。なるべくなら、止めてくれると嬉しいかな」

【男が掲げた腕から、鎖が放たれる。渦巻き形成す其は、いわば"盾"だ】
【無論、其処に強度は計算されていない。現に双刃は、刻一刻と"鎖盾"に抵抗なく食い込んでいる】
 
【――一瞬だ。一瞬だけ。それだけ稼げればいい】
【刃が鎖に食い込む一瞬。空気が刃を留める以上には効果を成すであろう、その一瞬】
【本来ならば、支点の無い空中。そこに、"鎖と刃の接点"という"支点"を創る】
【力を伝えるには、力を支える"場"がなくてはならない。逆説、どんな"場"であろうと、そこに在れば力は十全に伝わる】
【支店と、力点と、作用点。斯くして揃う三点。後は、簡単だ】

【ぶら下がる鎖蛇の頭、その顎は何処に食らい付いていたか】
【乱戦の最中で、男の視線が何処を見ていたか】
 
「――トドメは"正義漢"に任せよう。そいつは"僕の仕事"じゃあない」
 
【双刀が"鎖盾"を裂く】
【その勢いのままに、男の身体に刃が食い込んでいく】
【その、一間に】
 
【持ち上がる鎌首。鎖に引かれて持ち上がる背景は、"コンテナ車"】
【"切り裂かれたコンテナ車"が、"カイへと駆け出したレギン"へと、背後から投げ付けられた】
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 18:00:15.50 ID:BXGnw6Y90
>>616

終わりだ…………Kき満月が…………あぁ……綺麗だ……これで…ハハハハ
贖罪の終わり………なんだね……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!

【魔術師はそのまま後ろに倒れこみ、ゆっくりと瞳を閉じていった】
【この出血量だ、もう息はないだろう、球体は直も直進を続けるが、攻撃によりひびが入る】
【もう一撃なんらかの大きな攻撃を加えられれば、破壊する事が出来るかもしれない】

>>617

グッハッくそがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!!!!俺様を見下すなぁぁァァァァ!!!!!

ソウル・アドバンゲージ!!!!!!!

【さらに怒りをあらわにして、鎌の刃を数倍まで大きくしていく】
【こちらはもう仲間などという考えは皆無である、ただ目の前の敵を消す事しか頭にない】

【そのまま突撃し、首を狩ろうと肥大しきった大鎌を横に振るう】

>>618

グギガゴガガガガガッ…………

【ハンマーを空ぶったところに思い切り膝に針を刺され、大きくよろめく】
【ハンマーはそのまま後方に向いてしまっているため戻せない】
【このまま連撃でさらに攻撃する事が可能だろう】

623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 18:00:53.36 ID:BXGnw6Y90
>>619>>620>>621

研究ぅぅ?違いますよ全く……フフ…フフフフフフフ…ヒャハハハハハハハハハ!!!!!!
今のは研究の為なんかじゃねーよッッッ!!!!!!てめーのその吠え面が見たかっただけだって!!!!!

ただのお遊び≠ネんだ………気にスンなって……ハハハハハハハハハ!!!!!

【ふざけた調子で心底おかしいといった感じで叫び散らす】
【そして放たれる鏡の剣の雨を緩やかに回避するが、再び向かってくる剣が腕や足を突き刺していく】

ガッッ!!!!!いいねぇいいねぇ……最高の敵意だッ!!!!!殺意だ!!!!!!
まだ終わりじゃあないんだろ?ならもっとこいよぉぉぉぉ!!!!!ハハハハハハハハハ!!!!

【そしてカイの何処か醒めた態度に口元を歪めて指さし】

なんだよカイ君!!!!もっと楽しんでくれよぉぉぉぉぉ!!!!!
グガハぁァァァァァァ!!!!!!クククカカカカカッカカカカカ!!!!!!!!

【腹部を思い切り殴られ、胃の内容物を吐き出しながらおおきく後退していく】
【それで尚、狂ったような笑いは消えてはいない】

【さらにそこに放たれたコンテナが直撃し、爆発、炎上していく】
【燃え上がる爆炎の中、レギンの姿は確認できない】

[クッキサマッ!!!!!!舐めた真似をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!]

【刀を持った青年はそのまま青年の腹部を右足で蹴り飛ばそうとするだろう】
【この爆炎ではレギンも生きてはいまい……だが】

    

    【ガゴンッ!!!!!!】

まだだ………まだ足りねぇぇぇぇぇよぉぉぉ!!!!!!!!!!!
もっと憎めよッッッ機関を!!!!!!!この俺様をッ!!!!!!!!!!!!

なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!??????????

【爆発的な黒い衝撃波が放たれ、爆炎を吹き飛ばしていくその中心にはボロボロな姿のレギンがいる】
【その衝撃波は、コンテナの残骸や地面の断片などを巻き込んでカイと鏡の青年に迫っていく】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 18:17:41.06 ID:K6GKXJd80
>>617

【横に振るわれる鎌、女性はそれを伏せることで回避する】


・・・礼儀として、名乗ります。

・・・私は黒笠有罪。人殺しを殺す、しがない傭兵です。

【しゃがんだ状態からばねの様に、足を伸ばし、低く飛ぶ】



【今度は ”前方” に】



はぁああああああああああああああああああああああ!!!!!



【男の腹、そこにある傷を狙い刀を振るう】
【ただし、刃を向けず、”峰”で】




【あたれば傷の痛みと共にすさまじいまでの”熱”が襲うだろう】
【女性の狙いは痛みによる気絶である】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/28(土) 18:22:11.91 ID:bGbFFE1yo
>>622

【よろめいたのを確認すると、好機と見たか、膝から針を抜いて】
【そして、西洋剣を拾うため走り出し、西洋剣を取ると、針を腰に戻す】

【すると、そのまま助走を付けて、兵士に斬り掛かる】
【大振りだが、助走の為か、恐らく威力は高い】

【威力も大きいが、攻撃後の隙も大きく、攻撃するには最適だろう】
【尤も、耐えれればの話だが】
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 18:24:14.83 ID:tbd6Cb8go
>>623
【男の身体を、双刀が十字裂いていく。トドメとばかりに苛立ちを込めた前蹴りが、腹部へと突き刺さり霧の中へと吹き飛ばした】
【血潮が、舞った。右肩を貫いた、身体を十字に斬った。そのまま蹴り飛ばした。十分なダメージだ。動ける筈がない】
【だが――】

「……ふ、ふふ。痛いなぁ、痛いじゃないか、全くどうしてくれるんだい。折角の身だしなみがこんなに崩れちゃ、どこのパーティにも行けないじゃないか」

【霧の中から、通る声。ゆらりと、その姿が現れる】
【だらりと下げた腕。その腹には、刻まれた刀痕がある。だが、その足取りに覚束なさは無い】

【事実を言えば、男の身体は限界に近い。袖口から出していた二条を除いた残り六条の鎖は、総て服の内側にて"鎖帷子"を形成していた】
【男の普段の布陣としては盤石の構え。だがそれすらも、妖刀と宝刀を前にしては脆弱も同じ】
【六層を事無く薙いだ双刃は、勢いこそある程度殺したものの男に浅からぬ傷を追わせている】

「うわぁ。あれだけ食らって立ってるとか、真正のバケモノじゃない、あのレギンとやら……どうだい? キミの上司、あれだけ弱ってるならキミの手で刀の錆に出来るんじゃない? 『機関』っていうのは、"弱肉強食"なんだろう?」

【故にそう、今立っているのは虚勢も同じ。風前の灯火に他ならない】
【だがしかし、状況だけとってみれば、男とレギンは"あまりに似ている"】
【"軽口を回し、あれだけの重傷をして尚平然としている"。ならば――そう、"男とレギン"を"同等"と錯覚しても、なんらおかしな所はあるまい】

【悠然と、男は一歩を踏み出す】
【顔には、笑みを湛え】
【両腕には、鎖を垂らし】

「……さぁどうするんだい、名も無き剣客君? まだこの僕と殺り合おうって言うのかな?」

【不可思議な威圧を以て、男は佇んでいた】
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 18:24:55.10 ID:xmOCdxyRo
>>622
【球体にひびが入ったのを確認し、もう一度大鎌を振るおうとして―――――】

っぐ…!

【左手の痛みに顔を顰め。一瞬の隙に、球体はウェスカのすぐ傍まで迫り】
【数瞬遅れて振るわれた大鎌と、ひびの入った球体は】


            ドゴオオオオォォォ!!


【ほぼ0距離で衝突。その衝撃をまともに受けたウェスカは、後方に飛ばされ】
【強かに近くの建物の壁に衝突し、地面に倒れ。冷たい路地に、銀の髪を乱れ散ばせた】

あっ、ぐ………畜生、っ…

【前方で、自身と同じように倒れ伏す魔術師が、視界に入る】
【大会の決勝トーナメントにまで進出したという、禁忌の魔道書を操る魔術師―――――その彼は、贖罪を終えて、息絶えたようで。】
【有意義な戦いの一時を与えてくれた、その男へ、丁寧な葬送の言葉を送りたかったのだが】
【遺言代わりの強大な攻撃、いわばとんでもない置き土産をまともに受けた今、そんな余裕など持ち合わせてはおらず】

―――――馬鹿野郎、が…。

【それだけ、呟いて。今にも閉じそうな瞳を、何とか開けて】
【遠くで繰り広げられるレギンの戦いを、ただ這いつくばったまま見守る】
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 18:26:35.43 ID:/kiJd46yo
>>623

そうか、そうかいよーくわかったよー

【青年が大きく怯み隙を晒すが、鏡剣は一旦空中で待機】
【そして腕を振り翳してさらに剣を操作しようとするも】


チッ――!

【衝撃波――それは彼の鏡の剣、戦場のありとあらゆるものをを吹き飛ばし、迫り来る】
【優男は右腕の鏡で咄嗟に頭だけでもガードを試みる。その所為で鏡剣は見当外れの方向へ飛んで行き、どこかへと突き刺さる】
【こんなものに微塵も恐怖など感じない――目に焼き付いて離れない煉獄の風景と比べれば、こんなもの】

【  しかし  】


―――ガハッ!!!

【運悪く飛来した大きめの瓦礫が腹部を強打した】
【衝撃波に飛ばされまいと地面を捉えていた足が、軽く浮く】
【そして、衝撃波に耐えられず、口から血反吐を吐きだしながら吹き飛び、地面へと強かに身体を打ち付けた】


―――ただの……お遊び=c…ねー
キミが究極のマゾだってことは……よーくわかったよー

キミみたいなやつがいるから――

【それでも、歯を食いしばり立ち上がる】
【身体が痛みで言うことを聞かない、骨が軋んで動き辛い】
【それがどうした。自分の身体などとうの昔に投げだした筈だ】

【辛うじて動く右手で口元に付いた血を吹き去り、鏡の欠片を生成、それを手に握る】
【これが最後、魔翌力の残っていない今、これまでで最もシンプルな攻撃しか残っていない】


消えろ

【キラリと手元が光った。投擲された鏡の欠片は一直線に青年の心臓を穿つべく飛翔する】
【最高の侮蔑と殺意を乗せた一撃―――これ以上の反撃は、彼に残されていない】
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 18:48:17.98 ID:zIGPCg5SO
>>623
【剣の雨はカイを掠め、あちこちの肉を裂いてゆき――ずぶり。うち一本が、彼の脇腹に突き立った】
【だが、彼は不快そうな仕種一つ見せない。寧ろその鏡を指揮する青年へと、柔らかな笑みを浮かべさえした】


あぁ、ありがとう。


【その醒めた笑みは、何処までも場にそぐわない。平常であるがゆえに、この惨状の内に於いては異常だ】
【キレた≠ゥ、はたまた気でも触れたかの何方か――或いは、その両方だろうか】

【何れにせよ、どうという事は無い。暴走はレギンにとって、却って益となる筈だ】
【とち狂いでもしたか、懲りずに味方の射線に割り込んで、子供を傷付けた己への自罰のように接近戦を繰り返す】

【そうだ、放っておけば勝手に倒れるのだから、どのみち然したる脅威でもない】
【ほら。こうする間にも噴き出す夥しい量の鮮血が、彼の白いカッターシャツを黒く黒く彩って――――】

          【 漆黒(くろ)? 】


…………で、ねぇ?然るに、正義の味方ってのは適切じゃないと思うんだよー。
ほら、怒る怒らないとか楽しむ楽しまないとかじゃなくて、単に、さ……――


【さておき。カイは、まだ足りないと言わんばかりに、ぶつぶつと呟きながら其方へと歩みを進め】
【次の瞬間、無防備に微笑ったまま、津波のような漆黒の衝撃に呑み込まれた】

【そして。衝撃波が過ぎれば、其処にあるのは見るも無惨な肉の塊――――】




――――ソう。一寸しタ、衝動ノ問題なンだ。


【では、無い。健在と呼ぶには程遠い姿だが、彼は確かにそこに居た】

【紅から漆黒へと変じ、コールタール宜しく粘性を帯びた血液。それが彼の全身を幾重にも覆い、硬化】
【右腕≠ニ同質の、まるで騎士鎧≠フような積層装甲を形成して、苛烈な攻撃を耐え切っていたのだ】

【彼はまたもや、懲りずに接近。ただしその走行速度は、何ゆえか先程より速い】
【手の届く間合いまで近付けば、左手で肩なり腕なり頭なり、何処でも良いから掴もうとして】

【同時、右の貫手をレギンの腹に打ち込もうとするだろう】
【恐らくは、捨て身の――最後の一手。あれだけの血を流したのだ、長続きしないのは歴然と言える】

【だが、然し。その消耗分を補って余る程に、続く一撃は苛烈を極める】


―――――Ex-S OVERDRIVE=B


【ぐにゃり。貫手による攻撃行動の成否を問わず、その右手が大口径の砲≠ニなり、その内へ】
【まるで恒星を地に落としたような、閃光――魔翌力や生命力に似て非なる、攻性エネルギー――が、収斂し】

ホールド・アップ。

【数拍のタイムラグの後、炸裂するだろう】
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/28(土) 18:48:33.55 ID:1rGc/0PAO
【街の端──廃ビル】

【瓦礫と砂埃が支配する、街の端】
【人気はなく、偶に音を立てるのは吹き荒ぶ風ばかり】
【路地裏≠ニ同程度、或いはそれ以上に危険かもしれないその場所を、彼≠ヘ歩いていた】

こっちまで来るのは始めてだな…
ちょっとした散歩のつもりが随分と遠くまで来ちまったなあ

【黒いタンクトップの上からシャツを羽織り、数ヶ所が意図的に破かれたジーンズをベルトも巻かずに穿いている、赤いロン毛が特徴的な青年だ】
【背丈は特筆する程ではないが、肉体はそれなりに鍛えられているようだ】
【とは言え、彼が此処を歩いていることが、危険ではないと言い切れる訳ではないのだが──】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 18:58:33.94 ID:0wmBc95+0
>>630

うーん、お散歩で歩き過ぎたねぇ
(そんなの俺が知るわけ無かろうが)

【突如その場に場違いな大きな声が響く】
【青年がこちらを見れば、このような姿が見えるだろう】
【吹雪をそのまま表すような髪の毛の色と、まっすぐで氷の様な瞳】
【フワフワと風になびくマフラーは多少場違い感もあるが】
【しかしなにより、何処からか声が聞こえてくるのは多少怖い】

おやおや、これはどうもこんばんは

【そちらに気付いた吹雪を体現したかのような青年はロン毛青年に声をかける】

(だいたいてめぇは.......おっとこいつぁこんばんは)

【声も青年にあいさつする】
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !nasu_res]:2011/05/28(土) 19:03:16.42 ID:bYQ5p3K3o
【櫻の国、東部と西部の国境線から、幾らか東へ進んだその土地】
【白天龍の領地は、港町から始まり、山奥の寒村まで。南北に細長く伸びている】
【資金力は有り、人材も持ち、決して弱国では無いが兵卒は少数】
【その為、機関が制海権を強く握っている現状では、港町に兵を多く配置する必要が有る】

【少ない兵士の一極集中は、軍備の穴を生む】
【兵力と権力の目は、抑止力だ。抑止力が無ければ、人は悪を為す事を躊躇わない】
【そして、大多数が悪へと傾いた時、善と悪は容易く入れ替わる】

【寒梅村、『善』と『公』から見捨てられた村】


【此処は、寒梅村≠ゥら数百mほど離れた、背の高い草むらの中】
【立ち上がった子供の首ほどまでと、かなり雑草の類が伸びていて、身を隠すには丁度良い場所】
【能力者達に依頼をし、此処までの旅費の手配をした人物もまた、しゃがみ込んで声を顰めていた】


………そういう訳や、最終確認をするで

今回の『表面的な』第一目的は、行方不明の役人を連れ戻す事や
こっちの国じゃ珍しく大陸風の服着とったからなぁ、見ればまず分かる
もし万が一連れ戻せそうにないなら、居るかどうかの確認だけでもしたい

……という大義名分は有るけど、裏はこっち
この村の近くで見つかった、『ヤツルギ様』とかいう良く分からんもんの調査
一応、ウチは事前に文献調査はしてきた、けど大したことは分からん
足を使って調べるのが一番と判断したから、此処まで出て来とる

そして、あと一つ。出遅れはしたが、ウチらも馬鹿やない
この領内で出回ってるドラッグの事も、それに狂っとる連中の事もよーく知っとる
っても、こっちはまだ分からん人もおるやろうけど……村に入れば分かるわ
身内生贄に差し出してまで、力と麻薬の陶酔を求める連中……
出来るなら、やめさせる方法も見つけたいわな

【ほおずきの様な赤さの着物の、右目に眼帯をつけた少女】
【この少女が、今回の依頼の窓口、白天龍 朝顔である】
【ぎゃあぎゃあと喧しい少女だったが、此処まで来てしまえば流石に大声など出せない】


/最初のレスから続きます
/探索についてのあれこれは、次のレスに纏めます
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !nasu_res]:2011/05/28(土) 19:03:47.95 ID:bYQ5p3K3o
>>632
【此処までの説明は、集まった者達にも、道中で説明された事だ】
【別なルートで、この様な簡単な説明ではない、村の実体を知る者も居るだろう】
【その辺りの情報の齟齬は訂正せず、少女は説明を続ける】


……ウチは、村の方に向かわんでその裏……山の方を目指す
『ヤツルギ様』ってのは調べたところ、土地に縁が有るらしい
よーく調べて回れば、何か分かるかも知れんからなあ

勿論、村の方の調査もして貰いたいけど……どっちを選ぶかはアンタら次第
村を調べるなら、多分ドラッグ関連生贄関連に、ずぶずぶと首突っ込む事になるやろ

この二つ以外の手段を、選んでくれても構へんよ
むしろそれで成果をあげられるなら、こっちから頼んでやって欲しいくらいやね

分かった?ほな行動開始としよか……
連絡は、事前に渡した通信機。スイッチ押せば、直接ウチの方に繋がるからな

【今回探索を行うのは、村とその周辺だ】
【現在位置は、村の入り口まで、少々急げば1レスも掛からない】
【直進すれば村の入り口、右手へ進めば山へと入る事が出来る】
【依頼窓口である朝顔は、まずは山の方へと向かうらしい】


【探索の開始、である】

【能力者達には此処から、相当に行動に自由度が与えられる】
【朝顔と共に山を探るも、村を探るも、当人の意思に任されるし】
【山に向かっても彼女と行動を共にする義務はない。別行動を取る事も、許されるのだ】
【村へ侵入して、正面から暴れまわるも、こそこそと嗅ぎまわるも自由】
【村人のタンスからなけなしの銭を盗んだ所で、見られなければ咎めるものも無い】

【「事前に渡した通信機」は、腕時計の形をしている】
【スイッチを押せば朝顔の持つ親機に繋がり、声による応答が可能】
【受信機能も付いているが、それは親機からの通信のみ。つまり、参加者間での通信は不可能だ】
【尚、これにはアナログデジタルのどちらでも、時計として使用する事が出来る機能と】
【万が一迷子になってしまった時の為、親機のモニタから子機の位置を探索する機能が用意されている】
【現在位置が分からなくなった時は、朝顔へと通信して、場所をアナウンスさせれば良い】

【まずは、何処へ向かうか、何を調べるか、決めると良いだろう】
【決まったのならば行動だ、拙速は遅巧よりも多くの試みを為す事が出来る】
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/28(土) 19:07:15.21 ID:1rGc/0PAO
>>631
【崩れかけのビル群の間で遭遇する、二人の青年】

ん?
あ、こんばん──は?

【「は」が本来は「わ」と発音するところを、青年はそのまま「は」と発音してしまう】
【と言うのも、明らかに声の数が多いのが原因なのだが】
【相手の季節違いなマフラーも、青年の思考回路をフリーズさせるのを手伝ったようだ】

…………………
いや、えーと………

【出所の解らない声に、戸惑っているようだ】
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 19:08:00.58 ID:BXGnw6Y90
>>624


ば…かが………どこまでも甘い……貴様に機関員など……勤まるものか……ガフッッ
おかげでよぉ………おかげでこの俺様が…

【峰撃ちをされ、そのまま地面にうつ伏せに倒れこみ、荒い息を吐き捨てる】
【そして女性にも分かるだろう、青年の体が徐々に霧のように消えていっているのが】

力を使い過ぎたな………ヒャハハハ…良く聞け半端者……

キサマのその甘さはいずれは自らの……身を……滅ぼすんだよ……俺様のように

【そのまま青年は霧のように消えていった】

>>625

ガガ………グギガガガガ…ゴっ

【体勢を立て直し、ハンマーを振りかぶるが、時は既に遅し、間合いに入られた後だった】
【そのまま胴を一閃され、大きな音を立てて、その場に崩れ落ちた、もう動くことはないだろう】

>>626

[クッキサマは一体なんなのだ………なぜ倒れない!!!!なぜ立っている!!!]
[奴は……嫌……アレ≠ヘそんな簡単なモノではないのだ……だがどうやら貴様も…]

[止むを得ん………ここは一旦引かせてもらうしようかッ!!!!!]

【男は完全に目の前の不死身の男≠レギンと同一視し、撤退したのだった】
【無傷にも関わらず、男は恐怖したのだ、目の前の存在に】

【巧みな精神の誘導、この戦いは青年の完全勝利と言えよう】

>>627

ウェスカ!!!!構わんてめーももう撤退しろ!!!!!!!!
俺様の作戦に参加して死んだなんて元議長@lに知れたら大変だからな!さっさといけ!

【片手間に、ぶっきらぼうに撤退を促す、ウェスカの体がもう動かなくても】
【直に水の国支部所属の機関員が現れ、回収していくだろう】


636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!nasu_res]:2011/05/28(土) 19:09:17.16 ID:BXGnw6Y90
>>628>>629

ガッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!!!!まだだ!まだ足りねーよ!!!!!!

そんなんじゃあこの俺を………倒すなんざぁぁぁぁ!!!!!!!


【鏡の刃が胸に突き刺さり、血が噴き出すが、まだ持ちこたえ、口元に笑みを浮かべる】
【踏みとどまって、前を向くが、その瞬間にカイが眼前に飛び込んでくる】


てってめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!まだ生きてやがるか!!!!

(こいつ………既に超越≠オてやがるッッ!!!!!!まずッ!!!!)
ゴガァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????

【その圧倒的、極限まで高められたエネルギーを受けて、レギンは空中に打ち上げられる】
【さらに灼熱の業火で身を焼かれ、しだいに消滅していく】

く…………くくくくくく……このバケモノ≠ェ………俺がいうか…ハハハハハハ!!!!!!

ヒャーハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!
まだだ!この先何回でもこの国でテロを起こす!!!!総力を挙げてな!!!!!!
他の国に回す戦力なんざなくす程にな!!!!!!!!!!ハハハハハハハハハハハハ!!!!!


    



                 ツギハコロス



【そしてレギンの肉体はは完全に消滅したのだった、塵も残さずに】

【既に救急隊は駆けつけている、ワクチンを渡せば量産は可能だろう、犠牲は最小限度に抑えられた】
【レギンの最後の言葉は牽制≠セろうこれから昼の国∞星の国∞櫻の国≠ナの戦争での戦力を分散させるための】
【そしてあわよくば水の国≠燻x配しようとする……牽制だ】

//これにて終わりとしまーす、お疲れ様でした!!!!!!!!!!
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 19:13:20.06 ID:K6GKXJd80
>>635

【消えていく男を見、一言だけ】


それでも、私は曲げるつもりはありません。


【女性は、いずこかえとさっていった。】

//おつかれさまでしたー。
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 19:14:36.00 ID:eahaIya5o
>>632>>633
【着崩した学ラン姿が特徴的で小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、右目を隠すように伸ばされている】
【髪の奥には、拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【見た目は、少々派手であるが、その表情を見れば、どちらかというと善人に分類される、優しそうな少年に視えるかもしれない】
【そんな少年が、緊迫した表情で、話を聞いていて】

――――把握、してるさ。

【大丈夫だ、と短く示して】

(……とりあえずは、やることは決まっている。取材≠セ。
役人は、連れ戻せるか怪しいしな、生きているかも確かじゃねーんだから。
ヤツルギ様=Aそして、その裏の、目的=B手に入って一番役立つのは、そこ、か。
優先順位の1は、その二つ、他のドラッグに付いても、出来ればサンプルのゲットが出来れば悪くはないな。
っし、気ィ引き締めていくか)

【少年はおもむろに、長い前髪を後ろに流すようにして、カチューシャで纏めてオールバックにして】
【眼帯を外し、特殊用途用の、顔に被せる傷跡隠しのマスクを付けた。パッと見では、右目に傷が無いように見えるだろう】

【そして、朝顔の出したプランを精査して】

俺は村に行く、じゃ、さっさと行かせてもらうから。

【そう言うと少年は背を向けて、村のほうへ息が切れない程度の速度、一般人に比べれば大分速い速度で村の中へ入っていくだろう】

――――さ、て。第一村人でも、探しますかね。
後は、役場的なのも、なにか資料がありそうだ。

【すっ、と左目には蛍光色の翠の光が浮かび上がって、五感を強化し敏感として】
【鼓膜に接続されたマイクとコンタクトレンズ型のビデオカメラを起動、このレスより録画と録音が開始される】

【敢えて、不審に思われないように足音を殺したりはせず、足早に村の中を歩いていくだろう】
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 19:15:48.24 ID:0wmBc95+0
>>634

あ、そっかそっか、こんばんわ.....っておいブリリンちゃん、先方驚いちゃってますよー

(俺のせいかよ、後ブリリンゆーな)

【青年をスルーしながら漫才を始める二人】

あーあの、この馬鹿が不用意にしゃべってすいません。何分幽霊みたいなもので......

(幽霊じゃねぇ、妖怪だたわけ)

【もう、青年は置いてけぼりである】
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 19:19:19.17 ID:55Jo/Treo
>>632>>633

【朝顔同様に、低い姿勢を作って――耳を傾ける人物が一人】
【……恐らくは全員が『そう』なのであろうが、便宜上「そう」表現する】

(『ヤツルギ様』か、『クスリと生贄』……、か。)
(――土着神とかカルトとか、本は読んだけどよく判らないし……。)
(……御神体≠ェ有るのなら、村の方でも絵か何か位は有るかも知れない。)

【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】



……、…えーっと。


じゃあ、僕は――村の方に行ってみます。
宗教的な方向には余り詳しく無いんですが、クスリは…少し、D≠ノ関わってましたから。


――、―折角なんで、何方か一緒に行きませんか? 眼は多い方が良いでしょう。


【何だか頼り無い様子だが――軽く手を挙げ、自分の行動方針を説明し】
【提案を周囲に向けると同時、村の入り口&t近まで歩き、待機する――】


【――少し目には付くが、彼と行動を共にするのなら其処へ向かえば良いだろう】
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 19:19:30.99 ID:/kiJd46yo
>>636

死んだねー。ああ胸糞悪い

【軽く悪態をついて、子供の死体へと眼を向ける】
【いつかの風景が脳裏に蘇るも、ゆっくりと瞼を閉じて、それを消しさった】

【かくして、ふらりと覚束ない足取りで帰路へと一歩踏み出し】


取りあえず……病院かなー
お店には連絡入れておかないとねー。しばらくはお仕事できないや

【そんな独り言を漏らすと】




      何度でも来てみせろ。何度でも俺が殺してやる




【青年が最後に居た空間を一瞥すると、病院を探しどこかへ去ってゆくだろう】

【だが、彼は彼の正義に従うまで―――】
【その姿は、実に気ままな一人の―――】


/お疲れさまでした!
/えと、誰か話かけたい人がいるならば、間に合うと思います!
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 19:22:53.60 ID:fztoYPfv0
>>632

【船酔い知らず、怖いもの知らず、そして世間知らず】
【大陸に渡るまでの船の上で、雄鶏のような大声を振るっていた彼女も】
【いまばかりは――ずいぶんと、静かにしている】

…、…山には神が宿る、なーんて言うけどサ
海と比べると、カイホー感無くてやな感じ……。

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ぐらいの容姿】

 【131センチの矮躯は、高めの姿勢でも藪の中に埋もれてしまっていた】
 【指環の放つ光条はほぼ零にまで絞りこまれて】

【そして背負っているのは。全長80センチほどの群青色をした双頭の槌】
【名を「ベンヌ」と言う、異界の産物たる灼炎の鉄槌も】
【今は未だ、冷たく張り詰めた無言を堅持していたけども】

(早く村のほーを見たいのはヤマヤマだけどサ、どーにも資料が足りないし、アタシは目立つ!)
(幸い、ベンヌもアタシも霊感とか魔力可視化能には恵まれてるし……)
(海部の家に居た頃を、思い出すカンジで――)

よーし、アタシ達は山まで付いて行こうかなっ
高いところから降りていくのは――能力でズルしちゃえば、大分早いしサ。
ベンヌ……異論は無いよねー?

「仰せのままに、マスター。
 それでは朝顔様、案内の方を宜しくお願いしますぞ――。」

【「特徴が目立ちやすい」事かに加えて】
【村のほうへ向かう人員の多さ故か、山道を選んだらしい】
【口を開いた少女に次いで、鉄槌から「円やかな男声」が発されて】
【他メンバーに先立ち、朝顔に追従して動き出そうとするだろう――】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 19:24:36.44 ID:9KiDEyxUo
>>632,>>633
”状況は把握している”

【渡された腕時計を左手にはめ、軽く周囲を見渡し、小さくげんなりとする猫が二匹】
【あまりの陰気な気配に当てられ、とても遠足だーなどとはしゃぐ雰囲気になれない状況でも、口元は笑っているように見えるから性質が悪い】

”そうだね、僕らは村の側面から進入しよう”

【少年のような念話により方針を宣言したのは、二匹の片割れ、人型の猫】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、猫の獣人である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズという、最小限の布面積】
【ともすればはしたないとすら言えそうな風貌だが、纏う雰囲気はどこか神秘的である】
【そんな蒼い猫は、ボサボサの黒髪の下に糸目を隠しながら、足元にいる片割れを見下ろした】

そうですね、裏方といいましょうか、横道からこっそり行きましょう。

【念話に答えたのは、少女らしくも付き人染みた固い肉声】
【発したのは、白い猫だ。雪のように真っ白な毛皮に、蜂蜜を煮とかして濃縮したような双眸】
【通常の猫と比較しても細身の体躯は気品を感じさせ、お偉方のSPとすら形容できるかもしれない】
【だが最大の特徴は、その尻尾だ】
【見るものの魔翌力を扱う才能に応じ、その本数が変わって見えるのだ】
【ゼロなら一本、僅かなら二本、それからレベルが上がるごとに3〜5本と増え続ける】
【そして卓越した才を持つものなら、最大9本に及ぶ白くしなやかな尻尾が、うねうねと蠢いているのを見るだろう】
【化け猫の頂点、ナインライヴズである。純粋な魔翌力量は蒼い猫少女すら凌ぐかもしれない】

【蒼猫と白猫は、足音を殺して草むらを進む】
【それなりに早いし、万が一のときは白猫を先行させてごまかしが利くからだ】
【そして白猫の反応もさることながら、近隣にいる仲間にのみ、蒼猫の念話は聞こえている状況】


”役人がいなくなったということは、件の村の状況から考えて『生贄』にされている可能性が高い”
”よって、僕らの第一目標は内情偵察及び遺留品の回収とする。手がかりがあるかもしれないからね”


【反応を求めているのかいないのか、呟き、白猫と頷きあう蒼猫】
【糸目の奥に隠された蒼い眼が一瞬輝きをのぞかせ、正面を避けた村への進入ルートを探ろうとせわしなく動いていた】

【沈黙、問われれば応じるだろうけれど、積極的に声をかけることはおそらくない】
【荒事に馴れた対応か、直接追従する物がなければ他の人間を振り切ってさっさと先行する】



【行動:早足かつ気配を殺し、村へと向かう】
【方針は正面を避けての『潜入』、村に到着次第、周囲をぐるりと伺い潜入ルートを探すだろう】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 19:25:41.06 ID:/fd6lKhq0
【雨季のじっとりとした湿気があるが、日が当たらず、肌寒さを感じさせる路地裏の一角】
【突如、男と女、異性で怒鳴り合う声が響くだろう。次いで、暴行を加える音や、何かを吐き出す声も聞こえる】
【痴話喧嘩と言うには、過激過ぎる音声。 そこを覗けば、見えるかもしれない光景は】

【柄の悪そうな風貌の青年と、歪な腕を持つ影が、互いに暴力を振るっていた。休まず、殴り、蹴り続けている】
【地には、胃液や、少量の血液が散っている。どちらかが撒いたものなのだろう。何度も転がったのか、両方の衣服や肌に、土汚れや、小さな傷があった】

……、眠れ……ッ!

【異形の、焦燥に駆られた呟き。それと共に、不気味な紅の腕で青年の腹部を殴りつけ、動かなくなる感触を確認した】
【自身も一度地に倒れ、慌てて起き上がった後に、青年の下へ駆け寄る。恐る恐る片手を近付け、脈診する】

【異形の容姿は、黒の大きなキャスケット帽を被り、旧い血の色をしたボブヘア、蝋燭の様に白い、死人の様な肌。右頬に深い傷跡】
【死者の様に生気の失った、然し、淡く輝く、オレンジの瞳】
【赤と黒のボーダー、タートルネックの、ニットワンピース。黒いオーバーニッソックスに、同色のレースアップブーツ】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、悪魔の様な、鋭い爪を持つ巨大な異形の腕。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、六芒星が掘り込んである】
【異形の左を隠そうと、血で穢れた包帯を巻いているが、其れは意味を成さず。脈動するグロテスクな肉が、大きく覗いている】
【十字架型ドッグタグ、右手首に、「No.90」の刻印が入った、銀のハンドカフスを着けた、背の低い、十八歳程の少女だった】

……まだ、……生きて。……

【うつろな調子で紡ぐ言葉。恐らく、青年に息がある事を表している。手を離す際、どこか、安堵した表情を見せた】
【完全に青年が失神していることを認めると、青年の首根っこを掴み、引き摺る様な足取りで、路地の奥へ進もうとするだろう】
【このままでは、青年は、どこかへ連れ去られてしまう】
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/28(土) 19:26:28.95 ID:1rGc/0PAO
>>639
……『この馬鹿』って言われてもな
『どの馬鹿』なんだか俺にはさっぱりだ
……

【置いて行かれつつも、相手の言葉から得た情報を分析し、疑問を口にして】

妖怪≠ヒ……あー、『ブリリアント』ちゃんだっけ?
……違ったかな?まあいいや、ソイツがもう一人の声の正体って訳か?
なんだか随分とハイカラな名前の妖怪も居たもんだな

【素で名前を間違えているが、青年は気付かず】
【漫才染みたやりとりをしている二人(?)に、言葉を投げかける】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 19:28:40.35 ID:xmOCdxyRo
>>635
【掛けられた声に、ぴくり、と微かに体を動かして】

ははっ…そーだな、ロバートに、知られたら、大変だな…
きっと、腹抱えて、笑うぜ…アイツ…。

【倒れ込んだまま、ぶつぶつとそんな事を言っていた、笑みすら浮かべていたが】
【救援に来た水の国支部所属の機関員に起こされ、「もう喋るな」と声を掛けられる】
【そのまま、機関員はウェスカを支えて歩き出し。恐らくは、水の国支部に運ばれるのだろう―――――】

/乙でしたー!
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 19:30:31.95 ID:K6GKXJd80
>>664>>633

〜〜〜!!
【森の中で大きく伸びをする青年がいる】
さーて!シンデレラ、お前はどっちにする?


【深緑色の着物を着た、金の短髪、金の眼という容姿をした青年が横の少女に聞く】


【少女は白のランドセルを背負った、白一色のメイド服を着ている】
【髪は金、眼は黒である】

『そうですね、ここは人助けがいいかと。』おーーーし決まりだ!!

”役人の行方はいったいどこか!”これだな!!

【少女の提案を難なく受け入れる青年】

>>640

【村の入り口付近、そこで見知った顔を見つける】


――――っお!?いつかの神!! 


おーーーーーい!

【青年は大きく手を振る】
【声を上げ、とてつもなく目立つ】
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 19:30:32.77 ID:0wmBc95+0
>>645

違いますブリリンです
(違いますブリザード・ドラゴンです、ないしドランです)

【ブリリンと主張する青年とドランと名乗る本人?】
【本名は、声の方である】

あー、こいつはちなみにこの体の中に居るんすよ

【アハハ、と笑う青年】
【笑う要素など一切ないが】

もしよければ、本人召喚しましょうか?
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 19:30:58.89 ID:tbd6Cb8go
>>635
「おやおや、自分の上司を"アレ"呼ばわりとは、何とも情がないねぇ。僕が彼なら軽く泣いちゃいそうだよ」

【無傷の身体と、無数の傷痕。万人が万人、前者を優勢と判断するだろう。だが今この時、その関係は逆転していた】
【後退(あとずさ)る剣豪に、前進(にじりよ)る男】
【一歩進む度に、一歩退かれる。二人の間は、詰まらない】

「とはいえ……まあ、あんな形(なり)を見せられたら、そりゃバケモノ扱いも仕方ないよねぇ。だってあれでしょ、あの台詞から察するにまだ生きてるんだろ、彼……レギン、って言ったっけ?」

【巡らした視界は、業火に焼かれ塵と化していくレギンの肉体を捉えていた】
【機関の奴は皆あんなバケモノなのかと、独りごつ】

「一旦、ふふ、一旦ねぇ……ふ、ふふふ、はは、はははははっ! いいさ、何度でも来るといいさ。そしてまた僕と対峙するかい? ははっ、はははははははっ!」

【戦略的撤退を図る剣豪の背中に、笑い声が響く】
【それは、何処までも怖気のよだつ声で、届いていた――】

650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 19:33:18.44 ID:CuVQiuHmo
>>632>>633
【ざっ、と、草を掻き分ける音が響く―――】

―――はじめまして、皆さん

【次に響くのは、落ち着いた――しかしはっきりとした響きを持った少女の声】


私は、蛍川翠と申します。今回は、皆さんよろしくお願いしますね

【草むらに現れたのは、ウェーブがかった赤茶色の長髪に琥珀色の瞳を有した、スタイルのいい少女――恭しく、礼をひとつ】
【身に纏うのは儀礼的なものを思わせる華美な装飾が施された、長袖ロングスカートで純白のドレス】
【綺麗な氷の花飾りを付けたヴェール付きの帽子を被り、胸元には紅いハートの飾りと鈴を繋げたペンダントが】
【そして右腰には赤黒い装飾の鞘に収まった剣――白を基調とした服装にあって、文字通りに異彩を放っている】

【もしここに「以前の」蛍川翠を知る者がいれば、相当に驚く―――というか怪しんだことだろう】
【物腰、口調、服装―――あらゆる要素が、かつての彼女とは異質なものだったから……それはひとまず置いておいて】


【面々にひと通り挨拶を済ませると、静かに立ったまま朝顔の案内を聴き始める】

行方不明の役人に、『ヤツルギ様』、横行するドラッグの調査、ですか

【説明をひと通り聞くと、「山か村か」と、これから探索する先を決めることになる―――】
【他の調査協力者の様子を伺いながら、どっちにしようかな、と思案して】


>>640
【少女の目に留まったのは、一人の青年―――少女は彼に向けて声を掛ける】

そうですね、ある程度まとまって行動したほうが安全かもしれません
生贄の話に、役員の失踪―――ここには、「何か」居るのかもしれません

【内容の物騒さに反して落ち着いた調子でそう言いながら、彼のもとに近づき】
【それから、こう改めて挨拶をするだろう】

蛍川翠です、どうぞよろしくお願いします
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 19:37:09.98 ID:bYQ5p3K3o
>>638(谷山)>>640(森島)>>647(ジャーニッド)>>650(翠)
【村組:正面風景】

【その村は、櫻の国の平均から見ても、まだ貧しい部類の村だった】
【雪が多い地方でも無いが、高地。梅雨の季節でもまだ幾らか寒い】
【立ち並ぶ家々は、壁の穴を藁や桶で無理矢理塞いだような形となっている】

【無理に探ろうとせずとも、村に漂う臭いは嗅ぎとれるだろう】
【吐き気を喚起するような、この世界の人間にとっては既に嗅ぎ慣れたような】
【誰かが死んで、腐っていく臭いだ】

>>638
【谷山のビデオが映すのは、灯りの無い家々】
【谷山のマイクが拾うのは、ひゅうひゅうと吹く風の音。そして】

「おや……余所もんか、ね………………まあ、お上がりよ」

【近くの民家の軒先に座る、痩せた男の声だ】
【湯気も上がらない湯のみに両手を当て、くうと中身を喉に入れると】
【もう歯が数本しか残っていない歯茎を見せて、男は笑った】

>>640>>村組ALL
【森島の提案は、近くに居る者になら十分に聞こえるだろう】
【共に行動するなら、落ち着いている早い段階で相談しておくべきだ】
【いざ、何かが起これば、密談をしている余裕も無くなるのだから】
【いや、もう余裕は無くなったのかも知れない】

>>647
【行動は自由だ。だが、自由とはリスクを負うものだと知っておくべきである】
【彼の大声は、夜という静まり返った時間では、非常に良く響き渡るものだった】
【まだ、村に大きな動きは無い。だが、外部の人間が近づいているという事は知られてしまっただろう】
【それでも男は、彼等を手招きしている】

>>643(ブルーライン)
【村組:側面風景】

【門や柵などで明確な境界線を作っている訳ではない】
【その為、側面から向かう猫の進行を、阻むものは存在しなかった】
【潜入に向いている所は、民家の影だろうか。どれも平屋、背の高い家はない】
【村の正面に響いた声。それに反応してか、幾つかの民家の中、蠢く気配】
【それでも、家々に灯りは付かない】

【正面から侵入した彼等と同じに、やはり死臭は猫の鼻にも届く】



>>642(あやベン)
【山組:風景】

【鄙びた村の風情に相応しく、山は草木こそ多いのだが命が少ない】
【いや、それはこの季節のこの時間帯だからだろう。もう暫くすれば、虫も騒ぎ出す】
【夜行性の獣も目を覚まし、動き始めるのだろう。進めば進む程に草の背は低くなり、遠くが見通せるようになっていた】
【まず見えてくるのは、山の入り口の岐路】
【村人が用意したものだろう立て札は、左の道の通行を禁ずる旨書かれており】
【右側の道は通行止めこそされていないが、やけに急な坂となっている】


>>642

うーっし、任せとけやー……って、お、分かれ道やな
こーいう時は、何や知らんけど駄目言われてる方に進むもんやろ……
気ぃつけえ。何か気付いたら教えてなぁ

【朝顔は、あまり迷う事もなく、左の道を選んだ】
【緩やかな坂だが、夜の暗さと木々の量が相まって、あまり遠くは見えていない】
【足元はまだ安全な部類だが、それでも山道だ。時々、足元を小さな小さな、リスか何かが駆け抜けていく】
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 19:38:16.88 ID:tbd6Cb8go
>>641
「……やぁ、お疲れ。"正義漢"」

【一瞥したその場に、顕れる人影があった】
【その姿を、戦闘の中で捉えたかどうかは定かではない】
【だがその身体は刀痕に塗れ、傷だらけの体で】

「なかなか良い感じにふっとばしてくれたねぇ。僕もせいせいしたよ……ああそれと、病院まで連れて行ってくれると僕がすごい喜ぶ」

【健闘を讃える様にその肩に手を置いた瞬間、男の身体が崩れ落ちる】
【斃れた身体からは血が流れていた】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/28(土) 19:39:50.67 ID:bGbFFE1yo
>>635-636


ふぅーっ……

【崩れ落ちた兵士を見て、安心したのか、腰を勢いよく下ろす。下ろすと共に、針と西洋剣も音を立てて地面に落ちた】
【安堵の溜息を吐くと、右の脇腹を押さえて】


あぁぁあ……痛い……
(もしかして、骨折れてたりして……)

【背中を曲げて、わざとらしく思える程に、痛がる素振りを見せる】
【うーっ、と唸ってから、少しの間空を仰いでいると、目に入ったのは、哲学者の卵】


【異質な魔翌力を放つ其れは、ちょっと気になるというか、怖いのだけれども】
【とりあえず持って帰ってガートルッドにでも見せてみようかなとか、やっぱり持って帰るだけにしておこうかなだなんて考えを巡らせて】


……とりあえず持って帰ろ

【そう言うと、西洋剣と針を取って、鞘に戻し】
【哲学者の卵をポケットに入れて、ガートルットの研究所まで帰るのであった】

/お疲れ様でした、ありがとうございました
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 19:41:44.18 ID:K6GKXJd80
>>647
/すいません

【と、いうのも青年は密かに”薬”という単語に少しばかり思うところがあったのだ】
【やめさせる方法があるなら】
【そう、思っていた】

これがぬけてました。すいません
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 19:42:54.81 ID:eahaIya5o
>>651
――――死臭、濃いな。
ったく、嫌になる……。

【ふぅ、とため息をつき、そして、村のなかを歩んでいく】
【そして、声を聞き、不信にならない程度に素早く振り返り、男のほうへ歩いて行く】

……どうも、お兄さん。じゃあ、すいませんが少し、軒下借りますね。

【すっ、と会釈をしながら、穏やかな様子で男に話しかけ、近づいていき】
【心配そうな表情をつくりながら、男の表情を伺う】

随分と、痩せていますけど、なにか、有ったんですか?
飢饉とか、でしょうか?

【首を傾げて、問う少年はまるで何も知らないかの様に見えるだろう】

(……出来れば、村の情勢を此処で知りたいが……)

【脳内では、そんな思考を巡らせていた】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/28(土) 19:46:46.25 ID:1rGc/0PAO
>>648
あ、ああ、そうなんだ…
(名前からすると氷竜≠チて訳かな?……竜って妖怪だっけ?)

【どうにも調子が狂う感覚を覚えつつも、なんとかぎこちない笑みを作り出す】
【自らの体に竜を住まわせている≠ニいう相手の言葉に、青年はへぇと感嘆の呟きを漏らし】

体の中ってことは…『封印』とか?
経緯は知らないけど、ソイツは凄いな

……んー、いや、遠慮するよ
ブリザード≠チて言うからには氷竜≠フ類いだろ?寒くなるのは勘弁だからなあ

【薄着の青年にとっては、急にこの場が寒くなるのは避けたいところだ】
【その時、ブブブ…ブブブ…と、何かが振動する音が辺りへ響き】
【ロン毛の青年は、ハッとしてジーンズのポケットに片手を突っ込み、中から携帯端末を取り出して、画面を見てから、慌てた声色で話し出す】

……やっべ、ごめん、俺そろそろ行かないと!
またどっかで会った時にゆっくり話を聞かせてもらうよ

【踵を返すと、青年は走ってその場を去って行くだろう】


/すいません、夕飯が急遽外食に変更だそうで…此処で切らせていただきます
/お付き合いありがとうございました!お疲れ様でしたー
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 19:47:10.10 ID:9KiDEyxUo
>>647>>651
【正面を下とした場合、猫達は左側に大きく迂回した】
【その過程で村の境界が曖昧である事も悟る。防衛するものもさほどにない、文字通り寒村である】

”さっそくだね、大きく出たものだ”

【村の正面で声が上がり、村人の興味がそちらへ移動】
【その隙に家屋の影に潜み、様子を伺う】

【猫の特性故、鼻は効く】
【二人は揃って眉を動かしかけたが、動じる様子はない。慣れ親しんだ匂い】

【この段階で、白猫は自身に迷彩魔術をかける】
【別に姿が消えるとかそういうものではない。誰からどう見ても、ただの白い猫にしか見えないようにするだけ】
【尻尾が七本以上見える素質の持ち主には、見抜かれる程度に強固ではあるけれど】

”ついでに魔術的トラップの存在もわかるだろうね”
”僕は反対側に回り込む。ラーズはここで別名あるまで待機”
”発見されたら誘い出して落とせ、[ピーーー]なよ”

ラジャ。

【小声のやり取りの後、白猫は行儀良くお座りの姿勢を取る】
【例え誰かに見つかってしまっても、猫の振りでやり過ごすだろう】
【おそらく、その一人を村から誘い出すように動きながら】

【そして蒼猫も、足音を殺しながら家屋の死角から死角へと飛び移るだろう】
【気にかけるのは、死臭以外の匂い…この場合はクスリの存在である】
【夜の闇に溶ける蒼い姿とはいえ、あまり大きく動かず、人の気配を音で探っている】
【誰かが音を立て生活しているのなら、直前で察知し立ち止まるだろう】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 19:49:18.59 ID:0wmBc95+0
>>656

あ、ありがとうございましたー

【何故か感謝の言葉を口にすると、取りあいず彼も去って行った】

眠たいねぇこの野郎
(そうだな馬鹿野郎)

/乙でした―
/外食羨ましいな
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 19:52:07.36 ID:fztoYPfv0
>>651

【能力を「軽減」方向に発動せずとも、十分に軽い足取りで】
【さくさくと草を圧し、臭いなどの変化に気を配りながら】
【茫漠たる闇の中を、少女たちは進んでいく――】

 【さて。精神年齢の低い彼女が、「ゆずる」ような行動に出たのは】
 【一人だけ向かう状況に対し、ヒロイズムらしい何かを感じたからだろう】
 【思慮深いのかそうでも無いのか、それは分からないけども】
 【史音とベンヌの肩にかかったものは、きっと軽いものには非ず――】

へへーん、アンタとは気が合いそー
取り敢えず禁止されてる方に行くのが、にんじょーって奴よねっ

……リス、それともねずみかな、これ?
もしかすると――おっきな虫?

「マスター、念のため魔力検知を開始しますぞ。
 異状が見られたなら――すぐに伝えます故。」

はいはーい、それじゃーアタシは……
上とか下とか、ショートカットとか秘密の入口とか

――探してみようカナ?

【「あやねグラビトン」は、高低差のある空間でこそ威力を発揮する】
【敵を狩るにも己を守るにも誰かを支えるにも、】
【この能力は、山登りにはお誂え向き――】
【然し。力を発揮する為の物語は、まだ序奏に首を潜らせたばかり】
【先に進むには――やはり、拙速の進撃があるのみだろうか】

【と言うことで。坂を下りながら、史音たちは】
【以下の行動を――実行に移そうとすることだろう】

 【A→足元をときおり注視しつつ、右側の急な坂や木々の隙間などを確認
  必要とあれば、大ジャンプでのルート変更なども考慮する】

 【B→周囲の「生命の気配」や「魔力の変化」を感知する
  また幾らか指環の光の輝度を増し、視界を照らすトーチ替わりにする
  強力な魔力反応や人間の気配があれば、それこそ数秒で気づくだろう】
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 19:55:05.36 ID:/kiJd46yo
>>652

ん、……何か用かなー?
っておいおい……

【倒れた男を担ぎあげると】


お互い様、ってやつだねー
それに俺は正義漢=Aなんてガラじゃないよー

【おどけるようにそう言って見せて、歩き始める】

/わー!ごめんなさいおくれました!
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 19:56:38.68 ID:bYQ5p3K3o
>>657(ブルーライン)
【村:側面】

【灯りの見えない家の中で、誰かと誰かが会話している】
【その声を、立ち止まった蒼猫は聞きとる事が出来るだろう】

『村長を』《村長を呼べ》〈殺せ〉[殺せ!]

【4人程の会話、きっと家族家人の類では無い】
【直ぐにでも戸が開き、一人の人間が村の中心へ】
【3人程が妙に背中を膨らませた状態で、村の入り口へと走っていくのが見えるだろう】



>>642(あやベン)
【山:静かな山道】

【ベンヌの光の為だろう、特に足元に危険もなく彼女達は進む事が出来る】
【現時点での生命の気配は、小さなものばかりだが】
【時々は、猪か鹿か、それなりに大きめのものが、十数mまで近づいてきていた】

【右側の坂は、山道を進むにつれて遠ざかって行くが】
【視界の関係上最後に見えただろう光景では、途中から地質が岩を多く含むものに変わっていた】
【木々の隙間も、また暗闇ばかり】


……事前調査やと、こっちには……えーと
そうそう、少し広くなるんやったかなー……

【おそらく、高空からの調査でもしていたのだろうが、朝顔は有る程度の地形を知っているらしい】
【もう暫く歩けば、前方に少し開けた場所が見えるだろう】
【月の僅かな灯りが、何かに乱反射している】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 19:58:49.36 ID:55Jo/Treo
>>651

【――先ず双眸が向くのは>>650……、接近して来た翠】
【周囲の暗さの為、村人からは見えないだろうと言えども警戒≠ヘしているのだろう】
【彼女には軽く首肯を返し、「森島 京です」と、少し微笑を向けただけで――】


……翠さん、少し考えたんですが――。


事前情報では、……『ヤツルギ様』の名前、少なからず出回ってるみたいなんです。
だから、――多分、ですが、信者希望≠チて偽っても、内偵とはバレないかと。
……いや、まぁ、生贄にされる可能性も無いわけじゃ無いんですが……。


【早い話が、潜入捜査≠フ様なものを行おうと云う考えか】
【其れが良い結果につながるかどうかは定かで無いが――『深い』所にまで入る事は可能かも知れない】



……、…どうします? 『設定』は、近親者か何かにd『 おーーーーーい! 』



【――、瞬間、表情が凍り付いた笑み≠ヨと変わって】
【其れでももう、ヤケクソか何かに成ったのだろうか、少年のほうを向くと】



……あぁ、可哀想に椿=B ……お前には辛い思いををさせましたからね。
でも、大丈夫。 そんな幻覚、『ヤツルギ様』なら、きっと直ぐに消し飛ばしてくれるよ。
ほら、櫻子≠烽ィいで。 翠お姉ちゃんと私と一緒に、救って貰おう。



【椿∞櫻子≠ニ云うコードネームが無理矢理、二名に付与されたらしい】
【目で必死に『話を合わせろ』と訴え掛けると共に、「不幸そうな顔」を作って村人の方へ歩み】



――……すいません。 私達、『ヤツルギ様』のお名前を聞いて参った者なんですが……。



【――、―最早手遅れな気もしながら、何とか最善を尽くそうと。青年は努力していた】
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 20:05:52.67 ID:9KiDEyxUo
>>661
【会話を聞きとがめ、立ち止まった蒼猫】
【耳を済ませて聞いていると、どう考えても穏便とは言いがたいお言葉】
【音もなく肩をすくめると、開かれた片目が置いてきた白猫のほうに向いた】
【夜間でもほんのり輝く蒼い瞳は、僅かに軌道に残像を残しすぐさま消える】
【後はもう、夜に溶けた猫はその位置からやや回り込み、中心へと向かう一人を捉える】

【その僅かな合図を捉えた白猫は、すぐさま蒼猫に駆け寄る】

”アイツを追う、君が先行、僕は迂回しながら進む”

【声なく頷きあう両者は、指示通り白猫が村人一人を追い、蒼猫は家屋の影に隠れながら進む】
【先ほどの蒼い残像に引かれてやってきた村人がいたなら、変わった蛍か幻覚かと錯覚するほどすばやいやり取り】

【とはいえ、白猫も基本的に気付かれないように進む】
【毛皮は蒼猫以上に目立つが、体格はほとんど普通の猫】
【隠れる場所には困らず、途中においてある障害物を上手く利用したり、陰に隠れてしまえば簡単には見えまい】

【また逆に、蒼猫は体格こそ通常の人間同様だが、毛皮の色が保護色となっている】
【夜の潜入捜査には打って付けと言った風情だが、歩調は白猫より遅い】
【周囲に対し気を張りながら、何か気になるものはないかと眼を凝らしているからだ】
【これは蒼の残像を見せない、糸目の奥でひっそりと】
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 20:06:50.65 ID:K6GKXJd80
>>651>>662

【実は、青年にとって集団行動はコレが始めてである】
【調査といわれても、慎重さのかけらも無い】
【言ってしまえば”馬鹿”なのである】



・・・・・・・・え?


【やっと、声が小さくなる】


オレ・・・なんかまずいことした?ってゆーか”椿”


【本当に、今さらである】

・・・・・・・・。     『・・・・。』

【自分の失敗に気づき、黙ってしまう青年】
【少女はすぐさま話をあわせるようにオーラを暗くする】
【無表情に】



(ひでぇ匂い・・・・こんなところで・・・・いきていかなきゃなんねーのかよ)


【青年はただ呆然としていた】
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 20:09:18.02 ID:zIGPCg5SO
>>636
【眼を灼くような光の中。仮面越しに、カイは全てを見届ける】
【全力の砲撃を零距離で撃ち込まれ、総身を焼き尽くされつつあるにも関わらず】
【余裕を崩さず、げらげらと耳障りな嗤い声を響かせる、レギンの姿を】

【そして、レギンが消滅したのを確認すれば。次の瞬間、彼は力無く崩れ落ち】

……こっちの台詞……だよ、糞ッ垂れの、蛇、野郎(ウロボロス)。
ゼロサム・ゲームだ。……好きなだけ、笑ってれば良いさ……。

【掠れた声で、呟いた。何時か必ず、その魂すらも焼き尽くす、と】

【ややあって装甲が、夜気に融けるようにして消え失せる。次いで、塞がれていた傷が一斉に開く】
【出血量の増加に反比例して、その意識は徐々に薄れゆく。そんな中】


「――……悪い、遅れた」

いい、よ……朔…、ちゃん。それ――――

「これは――治療薬、か?」

………あ、ぁ。

【投げ掛けられた、聞き覚えのある涼しい声。それに、力を振り絞って応えると】
【彼はそのまま、意識を手放したのだった。――恐らくはそのまま、救急隊員か誰かに運ばれてゆくだろう】
//お疲れ様でした、有り難うございましたー!
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 20:11:29.84 ID:CuVQiuHmo
>>647
【いきなり大声でこっち――正確には森島の方だが――に叫んでくる声に対して、ややムッとした調子で】

……ここは、「敵地」ですよ、そこの方
隠密であることは厳命されていませんが、狙われる行為は避けたほうがいいと―――もう遅いですね、そうですね

【彼女の嘆息からは、明らかな「諦念」が伺えたとか】

私の能力は、それ程戦闘向けではありません。もしもの時は、よろしくお願いしますよ?

【それから、落ち着き払った声でそう言い捨てる―――真偽は兎も角、戦力としては当てにしないほうがいいのだろう】
【あと、「何かあったらあんたが責任取れ」というプレッシャーが言葉の裏に見え隠れしている】


>>662
【さておき。森島の今更通じるかわからない演技にとりあえず乗っかってみることにする】

懐に入り込むなら、「私を生け贄にする」という手もいいかもしれません。……当然、フリですよ?

【白を基調とした翠の格好は、なるほど「生贄にされる哀れで美しい少女」という体を作るには十分だ……今度は腰の剣が、いささかの不安材料だが】
【そう言うと、森島の後ろに周り、顔をわずかに伏せて「連れてこられた」風を演じることにするだろう】


>>651
……聞いて、来ました

【森島の挨拶に追従するように、村人に声を掛ける翠】
【落ち着いた声なのは変わらないが、「怯え」を演じるために声に若干の「震い」を持たせ、さらに顔を俯かせて表情を悟られないようにしている】


【しかし、その裏―――彼女も、ひとつ違う手を打つことにした】
【りぃん―――と、少女の首の鈴が鳴り――静かに、他人の目にも見えず、彼女の語った「能力」が起動する】
【「生命エネルギーの探知」―――文字通り、生きた生命の存在をレーダーのように察知する能力だ】
【流石に一度に村全体を……とは行かないが、死角をカバーしたり、「隠れた人間」を探りだすには十分な精度と範囲を持っている】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 20:13:18.43 ID:uKMhSQKT0
>>644
/実はまだいたりします……?
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 20:13:20.23 ID:fztoYPfv0
>>661

【ここまでの景色に、特筆すべきものは無い――】
【ベンヌは兎も角、史音は多少ばかりタカをくくり始める】
【岩道については「崩れたら怖いよね」なんて思ってもみたけども】
【そちらで何かが起きない限りは、積極的には向かわないだろう】

 【とは言え。史音の能力の探索面での特筆すべき点は】
 【「無生物への増大した自重での破壊」と「自由自在な跳躍」――】
 【向かおうと思えば直ぐにでも動き出せるし、邪魔なものがあれば崩せもする】

なーんだ、知ってるんだ!?
まぁ、実地ちょーさに勝るものは無いだろーけどさっ……

うおっ、まぶし
ねぇ朝顔さ、空撮ではあんなビカビカしてるのも見たの?

「……人工物と考えるのが妥当、でしょうな。
 妖術系トラップの可能性も考慮されます、気を引き締めなされマスター」

あー、わかってるっ
アンタは気を効かせて、ちょっと光を強くしなさい!

「―――御意なり。」

【「事前調査」だと言うのに、言い方が詳らかでないから】
【少女の方は直感と本能を働かせ、「空撮」と断定した】
【朝顔の横顔に、すっと細い首筋を伸ばしながら】
【ひそひそした声を、耳元に届けようとして――跳躍、少し距離を離し】

【何秒か目(片方にしか無いけども)を見合わせた二人】
【今度は、おおよそ次に示す行動方針を取る】

 【A→僅かに拓けた場所に、ベンヌの光の助けを得て注目する
  危険かどうかに関わらず、概形がわかるほどには近付くだろう
  場合によって、朝顔に先行する事も考えられる】

 【B→周辺探知を続行しながら、乱反射させ過ぎない程度に光を更に強め。
  史音とは別の方向で、周囲の変化や追っ手の存在などに無い耳を欹てる
  基本的には、先程までの方針の続行である】
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 20:13:39.00 ID:CuVQiuHmo
>>666
/ごめん、能力は語ってませんでした。気にしないでください
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 20:14:55.18 ID:/fd6lKhq0
>>667
/此処に!
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 20:16:23.43 ID:bYQ5p3K3o
>>655(谷山)>>662(森島)>>664(ジャーニッド)>>666(翠)
【村組】

【もしも聴力に優れているのならば、村の内部の状況も幾らか分かるだろうか】
【何処かでは、戸の開く音。何処かでは、何かをがらがらと引っ繰り返している音】
【まだ入り口付近なので、この程度。だが、奥まで踏み込めば、もう少し分かる事もあるだろう】

【だが、彼等の侵入は、既に気付かれてしまった】
【迂闊に奥まで踏み込もうなら、きっと此処で行われているような手厚い歓迎を受けるだろう】
【遠くから、少しずつ足音が聞こえてくる】


>>655
【現時点での彼は、他の三人よりは少し進んだ位置に居る】
【それでもおそらく、村の入り口付近の大声は聞こえただろう】
【男は、それに反応も見せないで】

「ほら……これでも、お飲み……疲れただろう……?
 良くまあこんな、山の、奥まで……」

【ぐいと湯のみの中身を飲んで、それでもまだ中身は残っているらしい】
【男が体を動かすと、ぴちゃん、と何かが跳ねた】
【谷山の問いに、答えにもならない答えを返す男。欠けた歯、落ちた頬】

「さあ、お飲みなさい、ねえ」

【ぐ、と突き出された湯のみの中には、赤い赤い液体―――血液】

【そして、森島達が近づいてくる】

>>662
【座っていた男の、パーツの足りない笑顔。それは、森島にも向けられて】
【だが、彼の不幸オーラはおそらく、どの役者の演技よりも強力だったのだろう】
【笑顔の質が少し、嬉しそうなものに変わって】

「おお、おお、それはそれは……さあ、あがってあがって
 ほら、ちょっと待っててねえ……この人に、まずはこれを、ねえ……」

【男は谷山に、血の入った湯のみを進めるばかりだ】
【きっと、森島の言葉は信じた。その上で、親切を行おうとしているのだろう】
【「まずはこれを」、この男は、谷山への親切が今は第一優先事項】
【遠くからの足音は、次第に音量を上げていく】

【だが、これはチャンスだ。そう、彼は親切な村人≠ネのだ】
【親切な村人≠フ言葉は、きっと身内意識の強い他の村人も、溶かしてくれるだろう】

>>666
【翠の探知網には、直ぐ近くの男や、近づいてくる3つの気配】
【村の奥へ入り込んだ、二つの猫の気配など、掛かる事だろう】
【今いる家には、誰も隠れていない。少なくとも、生きた人間などは居ない】
【死体ならば、探せば幾らでも見つかるのだろうが】

>>村正面組ALL
【ピンチは、機転で切りぬける事も出来る】
【だが、これは決して、完全に安全な策では無いのだと知っておくべきだ】
【まだまだ、危険は直ぐ近くに存在する】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 20:21:25.03 ID:bYQ5p3K3o
>>663(ブルーライン)
【村人は、何処かへと急いでいる】
【村の中心へ進めば進むほど、死臭は濃密になり】
【その臭いの発生源に辿り着いた時、追跡も終了する事になるだろう】

【其処は、広場である。小さな村の、おそらくは季節ごとの祭りでも行う場所】
【小さな畑や田に囲まれて、其処だけはしっかりとした整地が施されている】

【木々が組み合わされて、焚火が一つ。メラメラと燃えあがる炎、散る火の粉】
【そして炎の中には、1m半程度の大きさの何かが、フックに引っかけられて逆さづり】
【両手を精一杯に地面へと伸ばすそれの、顔は見える位置には無い】


【村人が駆けこんだのは、平屋だが一際大きい一つの家で】
【入口の戸の直ぐ傍に、誰かが座って寄りかかっている】
【かろうじて生きているという程度の痩せ方に、脚に骨が無いかの様な曲がり方】
【呼吸は、数秒に一回程度行っている様だ】


>>668(あやベン)

………あんなもん、見た覚えが無いなあ
いや、上から見たのは限度が有る、しゃあないとは思うけど……
でも、あれが分からん程無能を雇ったつもりは……

……なんや、これ

【光の反射は、夜の闇を照らすだけの効果はあって】
【十分に近づいたその時、其処に有る物が何か、三者の目にはっきりと映った事だろう】
【すっかり背の低くなった草むらに、朝顔は口も閉じられぬまま、踏み込んだ】


【其処にあったのは、刀の墓場。無数の刀が切っ先を地面に突き刺していた】
【五十、百、二百、数えようとすれば根気が必要。五百まで数えてもまだ足りない】
【それほどの数の刀が、屋外に有りながら錆びもせず歯零れも無く、灯りを反射する】

こんなもん、流石に気付く筈やで?どないなこっちゃ……?

【周囲に、大きな変化は無い。耳も、きっと兎の耳でも、異変は感知出来まい】
【まだまだ、夜の森は静か。目に見える光景だけが、異変である】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) :2011/05/28(土) 20:22:59.52 ID:F5tz4Q9AO
>>660
「なぁに、気にすることないさ。胸を張るといい」
 
【担がれながら、そう言葉をこぼす】
【息は浅く、されど言葉は軽く】
 
「……カイ君、だったかな。"ワルモノ"を退けたんだ。ならその反対側は"セイギノミカタ"だろうさ、ねぇ?」
 
【背負われながら、断続的に言葉を紡ぐ】
 
「……病院で名前を聞かれたら、"叢雲"って名乗っとくといいよ。ここらじゃちょいと知れた名だからね。あぁ、あと入院費も払って貰えるとありがたいかな、うん」
 
【主によく通う的な悪名的知られ方である】
【そんなおどけた返事をして、男の意識は落ちていた】
【しばらく目覚めることはなく、深い眠りへと落ちていた】
 
/おちますー
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 20:27:36.73 ID:eahaIya5o
>>671
――――ふ、はは。

【成程、ブッ壊れてる】

【そして、差し出された液体を見て、すっ、と目を細めて】

(…………薬の類に犯された人間の血液であれば、危険性は極大とも言える。
そもそも、この血液は、確実に人間=B恐らく、生贄のものか。ここで、俺は何を選択するべき、か)

【ご、く、ん、と意を決して、その湯のみを谷山は受け取った、そして、男の方を向き】
【森島達の方へ、派手な行動はやめてほしい、と手で軽くサインを送って】
【男に、穏やかな笑いを浮かべながら、言葉をつむぐ】

えー、とですね。
自分、こういうモノなんですが。

【懐から、名刺を取り出して、男に差し出した】
【名前には、モッサン大学 民俗研究学科 高山 智久[タカヤマトモヒサ]と書かれている。偽名である】
【マスクも、名刺も、全て潜入のために用意した物、そして、谷山は高山として会話を続けるだろう】

ゼミの、研究で、ここら辺の民族伝承に付いて、調べているんです。
なので、出来れば資料等を於いている場所があれば、案内していただきたいのですが、お願いできませんかね?
役場、などがありましたら、そちらに案内していただければ、幸いなんです。

【当然並べ立てたのは嘘八百。しかし、ヤツルギ様が民族伝承から出来ていると白蘭に聞いた時から、嘘のバリエーションは考えておいた】
【真実味のある表情と、声色で、民族研究学科の高山こと谷山は、男に役場や伝承の分かるところへの案内を頼みこんだのだった】
【未だ、湯のみには手を衝けず】
【しかし、飲めと言われれば、飲む覚悟はすでにしていた】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 20:30:49.33 ID:9KiDEyxUo
>>672
【耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ】
【潜入捜査の基本中の基本だ、どんなときでも大声を上げるなどご法度なのだが】
【追えば追うごとに濃くなる死臭には、顔をしかめずにはいられない。白も蒼も】

【やがて、白猫が先行して見つけた広場】
【中央に組まれた木に吊るされているのは、おそらく…】
【広場の隅、家の影にて眼を背けていると、蒼猫=ラインも合流した】
【こちらはそれを目撃するや否や、表情を殺しこぶしを握る】

”…生贄というより、見せしめだな”

【おそらく、これが彼の役人ではなかろうか】
【こんな開けた場所で行われる以上、村人の総意の下に執行されたと見るべきか、その惨たらしい末路】
【だが推測でしかない、確かめようにも当人は既に―――――】

【白猫が視線を、大きな建物を指した】
【両者とも更に影へと隠れ、寄りかかる誰かから見つからないよう息を[ピーーー]】

”おそらく村長邸だな、村のトップが事態を把握してしまったというわけか”
”…何処の誰か知らないが、屋上呼び出しだな”

【額に浮かべた青筋を消して、ラインはとにかく、見つからない事を前提として迂回路を探す】
【田畑という事は、周囲は開かれている。とにかく身を隠す場所を探して両者は視線を動かす】

【最悪の場合も考慮して、腹をくくり始める二匹の猫…】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 20:31:23.14 ID:/kiJd46yo
>>673

―――ほんとは胸を張れるような正義を掲げているつもりはないんだけどねー
そう言うのならば、今だけは胸を張ることにするよ

【捻くれた性格の持ち主にしては、意外と素直に――いやそれでも認めていない口ぶりだが】
【とにかく、自分の信念を正義だと、認めて】

【歩くたびチャリ、と金属のかすれる音を、男は聞くだろう】
【十字架に形作られた鏡のネックレス。聖職者ではない彼が、オシャレでつけているモノ】
【その音が何故か今だけは、少し大きく聴こえる】


叢雲≠ヒー。了解
んー?ってキミ、寝てるじゃん…

ま、ゆっくり休みなよ。病室に酒の一つでも置いていってあげるから、さー

【そうして、病院へと向かってゆくのであっ―――】


あ、そうそう、入院費とか払わないからねー?
逆に、払ってもらうよー?

【――こいつ…】


/お疲れさまでした!
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 20:34:10.14 ID:55Jo/Treo
>>671

【――男の『親切』に、森島は弱々しい、儚げな笑みを浮かべて礼を告げる】
【血の湯飲みを一瞥すれど、表情は決して動かさない】
【“肝が据わっている”と云うよりは…、…或る程度の異常は、覚悟していたのだろう】


ありがとうございます……ほら、今は何処も飢饉でしょう。
この辺りは判りませんが、私達の村はえらく人死にが出まして――。
『ヤツルギ様』のお噂を聞きまして、そのお膝元なら「しあわせ」に暮らせるのではないかと……。


【――、―『クスリへの欲求』は、少なからず『しあわせの希求』に直結する】
【……其れが正しいのかどうかは定かで無いが、D≠フ場合はその様なケースも有った】


――……、…あぁ、辛い。 心が弱ると、体まで弱くなりますね。
ほら、皆。 上がらせて貰おう。 ……、トイレに行きたければ、其の辺りで済ませておいで。
さっき、小川で水をたくさん飲んだからね。
――流石、『ヤツルギ様』のお近くに有る川です、美味しゅう御座いました。


【……狂人が相手なら、此方もピントのずれた狂人≠ノ成り切ってしまえばいい】
【恐らくは招かれるがままに、家の中へと入って行くだろう――】


【――同時に、トイレは大丈夫か≠ニの言葉。 『トイレに行くフリ』で、警戒を解きつつの離脱は可能か】



>>674


【――敢えて、合図≠返す事は無い】
【だが、此処まで嘘八百を並べている人間である。 見逃したと云う事は無いだろう】
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 20:34:20.43 ID:uKMhSQKT0
>>670

/予想外でした……!早速遅れました。宜しくお願い致します!

>>644

 待て……!

【異形が目の前に捉えるのは、其の頼りない左掌であろうか】
【一先ず、そんな手が異形の眼の前迄「止まれ」と云わんばかりに在るのだ――】

【そんな表現をしたのは”突如現れた異形”な状況であったから】

【其の右腕を漆黒ローブに仕舞っている風の其れより】
【「銀色の髑髏と眼窩に宿る赤い眼」の其の顔が印象強い……所謂、サイボーグな顔である】


 一部始終は見させて貰った……が、一応訊こう――”人間”。何故こんな事をした?


【異形は、堅い説明口調で目の前の異形。目の前の”人間”に問う
 不思議と未だ敵意の程は無さそうだが、どうだろうか―――?】
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 20:35:11.54 ID:/kiJd46yo
>>673
/うぎゃー追記するの忘れました
/キャラ間違えてませんか…?
/あと、【叢雲が眼を覚ました病室にはミロワール・ロワと名の入った名刺を置枯れていることだろう】
/と追加でどこかに入れておいてください
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 20:38:27.80 ID:fztoYPfv0
>>672

………はにゃ、っ?

「…、…む……。」

【朝顔の言葉に浮かんだ疑問符の、先導を受けて】
【踏み込んだ二人も、同様に訝し気な声を漏らした】

そーりゃ、盲人かバカアホドジマヌケでもなきゃ気づくわね……
アンタたちサ、どんくらい前にここら辺を見たの?
こっから先には、「いつもだったら」何があるのサ?

……最初っから、心当たりだけは有るんじゃないの
わざわざこっち選んだって事は、サ――

「しかし、これは……。
 今のところ、周辺には小動物以外の気配は有りませぬ。
 人が従けてきているか、あの刀が魔力を帯びているなら――すぐ、わかるのですが」

あんなへっちょい村、このカタナ全員に分配しても余るでしょ?
刺して回るのだって限度があるよね――

【疑問を呈するべきポイントが、余りにも多すぎる】
【それでいて。場違いに賑やかな真紅の光芒を除き、何もかもが】
【静謐を保っているということが、寒々しくて仕方がない】
【元気印で売る史音さえ、へ字形に口元を歪ませた】

【しかし。怖気付いて行動しなくなると言う事は、彼女にはない】
【見えない鞭に急かされるように、二人はまた行動する――】

 【A→朝顔への幾つかの問いの答えを待ちながら、刃文や刻文など無いか刀を見分する
  まず「触れて能力をかけようとする」事で、魔力や残留思念の有無を判定し
  次に“地表10メートル近くまで飛び上がる”事で、刀の配列に、
  万が一法則性や象徴性などが無いかを確認、加えて周囲を見渡そうとするだろう
  無事に着地できたなら、最後の手段。刀を一本引き抜こうとしてみる】

 【B→刀の魔力反応や、その偏りなどを人間より鋭敏な感覚で確認しようとする
  それ以外の行動方針は、基本としてここまでと同様だ
  敢えて言うとするなら、史音に依存して高度が変化した時には多少視界に変化が産まれるだろうか】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 20:39:31.21 ID:yWAI1IC9o
【街中】

んふー、最近は超平和で超何よりです
昼の国が超大変な事に超なっているらしいですけど──
でも流石に今度ばかりは超利織ちゃんが超関わる余地は超なさそうですね、むしろ超そう願いたいです

【そんなことを呟きながら移動する、一人の少女がいた】
【少女の歳は中学生ほどだろうか】
【彼女は黒いとんがり帽子に黒いローブという典型的な魔女ファッションに身を包んでいたが──】
【ローブの下で見え隠れするジーパンや長袖のシャツが、彼女が「本物」でないことを証明していた】

いくら超忙しい事に超慣れてきたとはいえ、超機関に関わらないのが超無難ですからね……

【奇妙な点があるとするならば、彼女が地上2mほどを浮遊する掃除機に乗っていること】
【そして掃除機の上には彼女だけではなく、どこか歪な10の人形たちも乗っている事だろうか】
【周囲の視線を集めているのには全く持って気にも留めず。彼女はただ街を進んでいく】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 20:41:00.21 ID:tbd6Cb8go
>>670
/うーっぷす
/最後の病者だけみてて勘違いしてたバババ死んでくる
/……ほ、ほら!生死の間際で視界がおかしくなってたってことでどうkピチューン
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 20:41:16.75 ID:fztoYPfv0
>>680
//少し説明不足でした
//史音の能力は、触れた物体にかかる重力を6倍〜6分の一倍までにできるのですけど
//誰かの所有物や他人の魔力が強く残留したものに対しては、抵抗されてしまう事があります
//それを逆利用して、判定を試みているわけです
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/28(土) 20:42:00.26 ID:tbd6Cb8go
>>682
/訂正>>670>>679
/改めていろいろごめんなさいー
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 20:46:12.13 ID:K6GKXJd80
/すいません飛ばしてください、
 飯が・・・・。親が、
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 20:48:01.83 ID:SGbm7Us8o
>>681
【移動している最中、まず掃除機の少女の耳に女の子の甘ったるい歌声が響いてくるかもしれない】
【掃除機から見て右手、視界を変えればぽん、ぽん、と何かをお手玉している小さな影が見える】

まんまるおっつきさ〜ま、うさぎがぴょんぴょ〜ん♪月のおもちはベタベタしてる〜♪
やいたらプゥーっとふくらんだ〜♪…あ、これ二番だったデスヨー


【黄金でできた三日月の髪飾りで黒いロングヘアを後ろでポニーテールに束ねて、その頭の上に白いフリルのヘッドドレスを装着】
【耳部分にはアンテナヘッドホンのようなセンサーが取り付けられ、服装は銀色のカフスボタンが袖に付いた黒を基調とした丈がくるぶし部分まであるロングドレス】
【その上にフリルだらけの常に汚れ一つない真っ白なポケット付きエプロンを着用している…俗に言う侍女服と言う奴か】
【ちょこんとロングスカートの下から覗かせた人形のように小さな足にメタリックカラーの小さなブーツを履いた少女のシルエット】

うう、流石にこれをお手玉は不謹慎すぎるでしょうかデスヨー
ジュニアハカセ〜…まだ戻ってこないデスヨー…?

【そう呟きながら彼女は、自分が手の中で跳ねさせている物…どこかで見覚えのあるような緑色の宝石らしき物を見ている】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 20:51:06.05 ID:f9AxHllQo
【水の国、噴水広場】


……はて、どうしたことでしょう


【夜の喧騒も微かに終息を見せ、艶やかなネオンの残香が鼻を掠めつつ
ぱぁ、と線香花火のように寸刻光って、消えて――――本当の意味での宵闇が、訪れそうな頃に
どこ吹く風、と迷い込んできたのは、夜闇に紛れない、純白の、さ雪――――……】

【ウェーブのかかったリボンのような琥珀色の長髪に、紅紫陽花色の瞳
肩を露出するように纏っている丈の短いキャミソールと、それを修飾する細いリボン
キャミソールと同じ、白色の薄手のロンググローブは、彼女の細腕に纏われて
絹糸のような肌に滲む、白いニーソのややふくらみかけのおっぱいをした小柄な少女が、一人足音を響かせる】

【小さな唇から零れた、吐息のような一片の言葉は、歌うように、旋律にのって
綺麗な綺麗な、ソプラノボイスの響きを、辺りに滲ませた】


先ほどまで、確かに正しい道を行っていた気がしたんですが……
どうして再びこの場所へ戻ってきたんでしょうか――――


【彼女はそう紡ぐと、本当に不思議そうに首を傾げる
絹糸のように滑らかな一片の髪の毛が、彼女の首筋で踊りを始めて
辺りに微かな、心地のよい薫りが、そっと広がっていって】

【彼女は困ったように、目の前でずしーん、と佇む噴水へと視線を揺らす】
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 20:52:53.55 ID:CuVQiuHmo
>>671>>677
【民家に伏兵はいない―――だが、確実に誰かが近づいてきている】
【翠は、家の玄関口ギリギリ外に待機した状態で、警戒を男の家から外に向ける】
【翠の探知能力は、生物相手に万能な代わりに無生物相手にはからっきしである。相手の「仕込み」の可能性がある以上屋内は警戒を解けない】


……とても、大変でした

【森島の言葉に相槌を打ちながら、身なりを整える――
   ――ヴェールを整えるのは、表情を窺わせないため。腰に手をやったのは、自らの武器の確認】
【先客であるところの谷山の能力はわからないが、「湯飲み入りの人の血」に対する反応からすれば、素人では無いだろう】
【森島との二人なら、彼らがいきなり窮地に追いやられる心配は低いだろう、と
    家の男の相手を二人に任せ、辺りをキョロキョロと見回す動作をしながら先程能力に引っ掛かった三人の動向を伺う】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 20:54:00.84 ID:/fd6lKhq0
>>678

【彼の声が聞こえた瞬間、驚いたのか、大きく体を震わせ。眼前の彼の存在に気付く】
【向ける表情は、見付かった事に、怯えている様子のもの。更に、彼の容姿に、驚愕しているものだった】

……、

【路地で、月明かりに浮かぶ、二人の異形の影。瞳に映った彼も、人間の体では無い様に感じた】
【呼吸もせず、瞬きもせず。微かに立てる音は、髪が肌と触れ合った際のもの。それだけだった】

……君に、……言えない。……、

【彼の問い掛けに、答えを延べる事は無かった。失礼な態度で、焦燥に駆られた声音で、彼と対峙する】
【彼が、自分を人間と称した事に、心がざわついた。彼は、決して悪い人物では無い。恐らく、異形に声を掛けたのも、青年を助ける為だ】
【しかし、急がなければならない理由がある。彼に、今直ぐ退いて貰いたい。 つまり、異形が起こす行動は】

【眠る青年を地に置くと、右手で己の左腕を掴む。すると、腕が魔力化し、鍔の無い、赤黒い柄に五芒星が刻まれている、銀の刃の刀へと変化した】
【右手でそれを握り締めると、駆け出そうとするだろう。 ここまで、動作が長い。彼が、攻撃する意思に気付き、構える間もある】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 20:57:00.00 ID:bYQ5p3K3o
>>677(森島)>>688(翠)
【村正面組】

【翠の探知網に引っ掛かっていた三人が、近づいてきた】
【皆、少なくとも此処に居る男よりは、痩せ方がマシ】
【それでも皆小柄なのは、きっと幼い頃よりの食生活が原因なのだろう】

【三人は、谷山が男に湯のみを進められているのを見て、少しばかり雰囲気が和らぐ】

「おぉ、ぉ………お連れ、しなさい、祝いです
 歌うべし、飲むべし、喰らうべし、喜ぶべし、喜ぶべし、祝うべし……
 お連れ、しなさい」

『お連れせよ』《お連れせよ!》〈祝えや祝え、舞え踊れ〉

【彼等は、きっと本心から、来客を歓迎している】

>>677
【三つの痩せた口が、少しばかり村の静けさをかき散らして】
【その中の一人、大きく背中の曲がったものが、森島への応対にあたる】

『さあ、祝おうぞ………来たれ、来たれ、御国はすぐそこに……』

【突然、森島の手を掴み、引っ張っていこうとするその男】
【これは、決して敵対行為ではない。同士を、案内する為なのだ】
【村の外から、評判を聞いて訪れたもの。この村の外部の人間】
【それは、田舎特有の劣等感と僻み根性からすれば、丁寧に扱うべき存在】

【手を引かれれば、村の中心、広場まで案内されて】
>>672でブルーラインが見た、誰か≠ェ焼かれている焚火を見る事となるだろう】
【蛋白質の焦げた臭いは、きっと餓えた村人の食欲を刺激してくれている筈で】
【何処からか訪れた子供が、口の端から唾液を零して、火を見つめていた】

>>688

《お連れしよう、お連れしよう………》

【三人の中では比較的頑丈そうに見える男が、彼女の手を引いて村の中心まで案内しようとする】
【探知網に引っ掛かった三人は、三者三様、彼等を案内して村の中心へ進もうとしていた】
【到着すれば、見るのは森島と同じ光景】
【彼女のレーダーに引っ掛かる反応は、村の中心では随分と多くなる】
【それでも、村の広さ、民家の数からすれば、随分と少ないというのが】
【この村の、現状を示しているようでもあった】

>>685/了解しましたー
【彼と彼女、二人の手を引いて、三人組のうちの一人が村の中心へ案内しようとする】
【そうなれば彼等もまた、森島達と同様の光景を見る事になるだろう】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 20:57:40.81 ID:bYQ5p3K3o
>>674(谷山)

「………ぉお? おお、お………ありがたや、ありがたやぁ……
 学者の先生が、この様な所に……これ、ご案内せい、村長の所へ……
 いや……ご案内します、どうぞ、どうぞ……」

【知識階級とは、それが田舎であればある程、崇められるものである】
【研究と聞けば、無知な村人は、それを学者の行為だと考える】
【自分が持て成すのは無礼に当たるだろうとでも、判断したのだろうか】
【湯のみに残った幾らかの中身を全て自分で飲み干し、男はふらふらと立ち上がる】

【櫻の衣服は、身体のラインが見えづらい。それでも、動く時には幾らか分かる】
【男の脚は酷く細くて、痩せた体の重さを耐えるのにも、難儀していたが】
【どうにか、谷山の先に立ち、村の奥へと進み始めた】

【この後について進むなら、もうすぐにでも―――】

>>675(ブルーライン)
【―――白猫の目にも、止まる事になるだろう】


【村:中央広場付近】

【役人なのかどうかは、分からない。燃える炎の中では、それは黒い影にしか見えない】
【確かなのは、生きては居ないという事。死ぬまでの過程は、想像しない方が健康の為だ】
【大きな建物の中では、何かをがたがた引っ繰り返すような騒動が起こっている】

【身を隠す場所は少ないが、猫の体格ならば、まだ背の低い稲の影】
【或いは建物の軒下でも、柱伝いに屋根裏でも、侵入経路は有るだろう】
【猫という非力な生き物の姿は、ここが平和な村ならば警戒の対象にはならず】
【此処が飢餓の村であると言えど、捕獲が難しい食糧という認識の程度となる】



>>680(あやベン)
【刀の特徴とすれば、どれも大ぶりだという事か】
【短い部類でも刃渡り三尺、大きければ刃渡り五尺、どれも馬鹿げたサイズ】
【刃は分厚く、柄まで金属を用い、重量は通常の刀の数倍もある】

………三百年くらい前、こんな刀作ってたの居たらしいけどなぁ……
人気も無し、欲しがる奴もなし、こんな数有ったとは思えへんし……

【朝顔は、一本の刀を引き抜いて、鑑定の紛い事をしていた】


【能力をかけた所で、それが反撃をする事も無かった】
【魔力というよりは、櫻に根付く妖力の反応は、幾らかだが存在する】
【偏りは、刀により様々。属性に振られたり、魔力自体が薄かったり、個性は人の様】
【配置に、規則性など無い。小石を大量に投げ上げて、自然落下させればこんな配置になるだろうか】

【史音が刀を引き抜いた時には、土の手応えが僅かに有り】
【妖気の類は感じられるが、それが干渉してくる訳でもない】

……分からんなあ、どういう事やろ。そや、もう少し奥に【ズボッ】のああああああぁぁぁぁぁぁぁ………

【刀の列の間をすり抜け、先に歩いていこうとした朝顔】
【その声が、突然に地面に開いた穴に吸い込まれ、フェードアウトしていった】
【『落とし穴』、単純明快にして近代兵器にすら通用するトラップである】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 20:58:28.56 ID:yWAI1IC9o
>>686

【ひょこ、ひょこと蠢く人形たちを放置して】
【はて、さて。人形や掃除機を見た者が「客」として自分に話しかけてこないだろうか──】
【そんなことを思いながら、一度くるりと周囲を見渡し】

……ん?

【聞こえてきたのは、やや季節はずれともいえる歌】
【そこに違和感を抱いたのか、或いは歌声の主に興味が湧いたのか】
【くるりと回した視線をもう半回転だけさせ。声のした方を見て】

……うわぁ、超メイドさんです。超本当に見れるとは超思ってなかったです
超カメラカメラ──あ、しまった超携帯は充電ピンチで今カメラは超やばいですね
それにしても……あれ、超なんでしょうか
何か見覚えが超あるような、ないような……?

【その少女の格好に目がいったのか】
【掃除機の彼女はあわててポケットから携帯電話を取り出すも電池は真っ赤】
【泣く泣く「メイド少女」の撮影を超諦め、そして次に気が向けられるのは宝石らしき緑色】
【然程危険なものに対する情報を持っていない彼女は、其れの正体がまだ明確に分からぬまま】
【思わず掃除機をその場に止め。かくりと首を傾げ】
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 21:02:45.58 ID:oI90gCrho
【公園】

【その中央で、いきり立つ獣と対峙する】 【一人の少女】
【左腰には長剣、右腰には拳銃が括りつけられており】
【これからどういう行動に出るのか予測もつかない】

なにおー! やるかー!

 【その体躯は小学生の様で、金色の大きな瞳に、あどけない顔立ち】
 【黒いブレザーの制服、その上に羽織った同色の外套】
 【黒く長く艶やかな髪に一点、紅いリボンだけが】 【文字通り異色を放っている】

 《 にゃ〜お! 》

【対して、その獣――いわゆる、猫は】 【全身の毛を逆立て、少女に威嚇する】
【瞳だけが黄金色の、黒猫――言われてみれば、この少女にそっくりだが】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 21:07:27.38 ID:JdmK/7u9o
>>687

【チャプ・・・・・・】
【其方が視線をやった噴水の中から淵へ、何かがはみ出てくる】
【少し具体的に言えば人の手=z
【もうちょっと具体的に言えば赤っぽい手甲を着けた少女の腕=z

【言うまでも無く水に濡れていて、今まで水に浸かっていた事が解るだろう】
【無論、その腕を出した本人は・・・・・・・・・】



【噴水の中に、沈んでいる】
【うつ伏せで、ワンピースの少女が沈んでいる】
【コポポポポ、とその少女の口当たりから空気が漏れている辺り無事そうだが】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 21:08:25.70 ID:9KiDEyxUo
>>691
【やはりあの畑の稲しかあるまい】
【目線と指で合図すると、白猫はたたっと、足音少なく走り出す】
【とはいえ、水田だったりした場合、畑に侵入した際は気付かれるだろうか。そもそもこの静寂の寒村、小さな足音も中々響くだろう】
【向こうが反応した場合、野良猫か、野生の猪だと思ってくれると都合がいいのだが】

【仕方なし、ラインは広場の通りを避け、非常に緩慢に白猫の反対側を回り込む】
【距離を取り、迫ってきつつある誰かから身を隠すためでもあった】

【今回の場合、正面から進んだ連中がいい具合に陽動になっている】
【これから合流してしまう前に、最低でも白猫は内部にもぐりこませる必要があるだろう】
【幸い、あの白猫はラインの使い魔、互換共有により状況は確保できるだろう】

【また、ラインが外で待機することにより、有事の際は正面組に伏兵として参加できよう】
【ラインは家屋の物陰に身を潜め、息を殺し、シロ猫の視界を共有する―――――】
【この間、一応外部への反応も出来るだろうけれど、若干の無防備】


【一方、白猫】
【動物らしい物音を立てながら建物にすばやく接近、そのまま野生動物におびえる様に建物の地下へ】
【猫らしい所作、概ね完璧という自負。非常時の離脱手段としても十二分】

【そのまま物音がする部屋割りを探り当て、直下ではなく二畳分ほど距離を置いて聞き耳を立てるだろう】
【何かがあった際は間違いなく、素早く動けるように、全身の神経を鋭敏に尖らせて】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 21:09:14.53 ID:eahaIya5o
>>677>>688>>690>>691

(……っし、信用は得られた。第一関門は突破。だな。
仕込んどいて良かった……)

【ふぅ、と不審に思われないほど、小さなため息を零して】
【男が立ち上がったのを見ると、己も立ち上がって】

いえいえ、そんなたいした者じゃぁありませんよ、ははは。
ですが、有難うございます。これで、研究が進みますよー。

【穏やかかつ、知的な表情を作りつつ、優しく男に声をかけた】
【とにかく、この態度が功を奏したのならば、そうするのが一番であるのだし、と思って】
【記者モードの時の敬語の穏やかな物腰を作り続ける】

(……後ででも、この血≠燻閧ノ入れたいところだ。
穏便に終わったら、もらえないか聞いてみるか)

【湯のみに目線を下ろして、置いて、男の後を着いて行く】

【そして、目の前に広がるは、中央広場、そして、その光景】

――――コレは、何かの儀式、ですか?
例えば、ヤツルギ様=Aに関連しているとか、でしょうか?

【村人には、罪はないと知っていながらも、殴りたくなるが、表面は穏やかさを保ち続けて】
【少しでも、情報を引き出そうとしているのだった】
【ヤツルギ様の名前を知っているのは、学者としてここら辺を探索しているのならばそれほどおかしいこともないだろう】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 21:11:05.97 ID:SGbm7Us8o
>>692
【メイドはお手玉をやめると、右手に一つだけ残してエプロンのポケットにしまいこみ、裏ポケットに左手を伸ばす】
【そこから出て来たのも緑色の丸い宝石、その二つの宝石の違いを探すようにメイドは左右の緑を見比べ始める】

…うーん、ワタシのセンサーは中身はほぼ同じって観測してますけど本当に危険はないのデスヨー…?
非常時に暴発したら危険デスヨー…だからワタシが持っているのでしょうが…

…あら?

【不意に前方で物音、少女がこちらを見て携帯電話を見たり、手の緑色の宝石を見たりと言う動作】
【こちらを見ていると言う事は理解できた、何か御用だろうか、と彼女は思い】

…えーっと、何か御用デスヨー?掃除機のお嬢様…って、掃除機に乗ってるデスヨー!
この掃除機乗れるのデスヨー?あ、お人形がひとりでに動いているのデスヨー…うわあ、何で出来ているのでしょうデスヨー…

【カチャッ、カチャッ、と機械のぶつかるような足音を響かせながら、ふわりとスカートを翻し】
【ゆっくりとメイドの少女が寄ってきて、人形を見ようとしゃがみ始めた】
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 21:11:20.08 ID:uKMhSQKT0
>>689

 成程……。……解り易い。が――

【或いは、其の質問が"何故殺さなかったのか"だとしても今は解らない】
【所で此の機械は人間と違い、感情の類が疎いのだ。故に「自らが襲われる」事は――】


 そう、見て仕舞った以上、易々と此処を通す訳にもいかん
 
 ……でなければ。”青義の名が更に廃る”……!


【段々其のアルト、と云うより枯れた声は大きく響かれ。恐怖を演出するだろうか】
【組織に薄情なのは兎も角、廃れても不殺を掲げる正義の組織。其れなりに知れている。そしてこの機械の風貌である。……或いは、異形は自らの情報で其れを知れるだろうか――?】


【一先ず。彼の行動は、両膝を屈み、左手を後方迄引き付け己の腹部に据え、彼の体も左に捻られる】
【敵意の類は、未だに薄い。が、其の”構え”は居合いの様で。近ずくのを躊躇するだろうか】
【一先ず、機械は道を塞ぎたいらしいのは確かだ】
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 21:14:15.93 ID:uKMhSQKT0
>>698

/描写違いです

/そう、見て仕舞った易々〜 X
/見て仕舞った以上、そう、易々〜○

/早速済みませんでしたorz
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 21:14:49.73 ID:55Jo/Treo
>>690

【――只管に、笑みは崩さない】

【何かの本で、『まろうど』と云う概念について読んだ事が有る】
【櫻の西に伝わる民俗学的思考法――客人神≠ノ、通ずる其れ】
【……理論を展開したとしても、実質は『客人は歓迎せねばならない』と云う物なのだが】


(――……、…此れ位、火の国でも見た……っ。)


【――、――だから、客人≠ナ無ければ。 あの様に成ってしまうのだろう】

【一瞬、この場を滅茶苦茶にしてしまいたい衝動に駆られるも――】
【其れを行っては、全員を危機に晒す事と成る。其れだけは避けねばなるまい】



……すいません、私、『ヤツルギ様』にご挨拶をさせて頂きたいのですが――。
何分、拝ませて頂きたい、拝ませて頂きたい、と一心で此処まで来た物で……。
いや、村長様への挨拶が先なら、別に構いはしないのですが……。



【――恐らくはこのままなら、村長の元へと連れて行かれるのだろう】
【自身としては、『ヤツルギ様』の本尊≠フ様な物を確認しておきたい――】
【“教祖”が“村長”とは別に居るのなら、恐らく其処。 麻薬を捌いているのも恐らくは其の者】



――……、…翠、お前はどちらが良い?



【――暗に示すのは、手分けをするか否か=z
【彼の提案が村民に受け入れられねば、無駄な問い掛けとなるのだろうが】
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 21:18:51.56 ID:fztoYPfv0
>>691

じゃー、その技術のケイショー者が今更出て来た……とか
しかしこんなたくさん、工場で作れるものじゃないでしょー……?

「妖力……危険なものでは、無さそうですが
 捨てろといえば、直ぐに捨てるのですぞマスター」

【引き抜いた刀に能力への抵抗が無いのをいい事に】
【重量を最大まで軽量化し、木の棒の感覚で軽々しく肩に担いだ】
【――能力が成長しているのか、六分の一どころでは無いかも】

 【背負っている「ベンヌ本体」に加え、暗器でない武器は二つ】
 【刀の手解きは、元の世界で僅かに受けた程度だけども】
 【能力を駆使すれば、不便なスコップにはなるし】
 【投擲するものや重りと考える事も、不可能では無いかも知れず――】
 【子供というのは、物に元来以上の価値を見出そうとする、もの】

【少女は暫し、林立する鉄塊の存在感に魅入られ】
【甲斐甲斐しい従者は、なおも周囲に目を――】


   【―――ずぼり】


……あ、れれれれれ?
ねぇ、朝顔、朝顔ぉーーーっ!

「マスター、落ち着きなされ。
 これは「落とし穴」――ピンポイントにしては、おかしな所にあります故、
 恐らく、この周辺に散在していると見て相違無いでしょうな……。」

へへーっ……て、なによそれっ
ぜんっぜん!安心出来ないじゃない!!

「ですから、落ち着きなされ。
 灯りは任せられておりますから、まずは地底におわす朝顔様の無事を確認するのです
 ……落とし穴は、極端に軽いものには通用しませんぞ?」

な、なるほど、そう考えてみたら
猪殺すのに、ねずみが引っかかっても虚しい――うん

【第三者を欠いて幾分か長く、そして切迫し始めた会話】
【冷静にマスターを補佐するという本分を果たそうと、ベンヌは緩やかに言葉を紡ぎ】

【それを受けた史音は、血が熱くなるような焦燥を胸に秘めつつも】
【能力で己の重量を限界――小型の犬でも、天秤を沈められるほどまで】
【軽量化し、朝顔が墜ちた陥穽のほうへと足をのばす】
【もし、この重さでも落とし穴に落ちるとしても】
【落下速度まで格段に落ちているから、刀の存在もあり対処は容易いはずだ】

 【A→朝顔の状況を確認しようと、穴の中を覗き込む
  生存と穴の深さの程度が確認された場合、その中へと飛び込み、
  能力を用いて、朝顔を抱き抱えて共に地上へと戻る事も考えられる。
  彼女の「救出」に、「体格」の差はほぼ関係ないと思って良い】

 【B→光によって、穴の中の景色をあからさまにせんとす】
  史音は朝顔に意識を集中する可能性が高いため、危機管理や他の事象への注目は、
  これまで同様、彼の役割になるはずだ】
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 21:18:53.38 ID:f9AxHllQo
>>694

【パチクリ、とそんな音が聞こえそうなほどに、綺麗な瞬きを一つ
そしてそれを確かめるように、彼女が右手でごしごし、と彼女の瞼を撫でた】


あの――――……はぁ、仕方ありません
何事かは分かりませんが、こんな不思議なことを見過ごすほど、むかんどーじゃ、ないんですから

――――Die Young=\―――


【彼女はそう紡ぐと、そっと、描かれる天使のような微笑
賛美歌が聞こえそうなほどにその一瞬は絵画のようにも感じられるかもしれない
――――それほどまでに、作られたかのように感じれるほどに――――完璧な、微笑】

【寸刻、彼女の足元から、踊る、夜が一つ
月光と街灯に照らされて、夜に浮かび上がる黒いシルエット
夜に目がなれて、映し出されるは、黒々とした太い太い樹木=z

【すっと、彼女は華奢な右腕を伸ばすと、くぱぁと小さな掌を開く
絹糸に包まれた手が、月光を浴びて、キラキラと光ると
乱反射する灯りが絲のように踊り、彼女が指先を夜になぞらせると共に樹木≠燉xる】


よろしければお手を拝借して下さいな、無骨ですが、悪いようには致しませんよ?


【――――……確かにそれは、握手を求めるように、するり、と伸びた樹木の先っぽが、貴女の腕の元へと伸びる
もし、ぎゅっと掴めば、引き上げようとするだろう】
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 21:20:13.84 ID:bYQ5p3K3o
>>695(ブルーライン)
【ドス、ドス、と重い足音がした】
【やせ細ったものばかりの村の中で、これほどに確りした足音は他にあるまい】
【畳を踏みつけるその音は、白猫の上方から聞こえてくる】
【足音は、家の入口の方へと向かって行く】
【もうじき、この家の中で会話が始まる。此処に居れば、それも聞く事が出来るのだろう】

【田の中から見ていれば、谷山が一人の男に案内されて来た事を】
【彼もまた、この広場の光景を見てしまった事を、知るだろう】

>>696(谷山)
【男は、へこへこと頭を低くしながら、一際大きな平屋へと向かった】
【壁などの老朽化の具合は、他の建物と似たり寄ったりという所であるが】
【戸が開いたのは、男が戸に手を掛けた時だった】

≪………………ダレ、か?≫

「学者の先生、で………伝承を、調べる、と……
 あの、供物の儀は何か、と、お聞きの様で………」

≪………上がレ≫

【家の中から現れたのは、櫻の家屋ではきっと過ごすのも辛かろう巨漢だった】
【2mを軽く超えた長身、衣服の上からでも分かる程の頑丈そうな骨格、筋肉】
【右手に斧をもったその人物は、見知った顔が有った為か、それを振るう事は無く】
【だが、愛想など全く使わず、男と谷山に、家に上がるよう促した】

【谷山がどう動こうと、男は谷山の横で】

「………ええ、ええ……あれは、召されるので……
 力を授けて頂き、今召されて、それを分けていただき……
 丁度、お客様もおられる………あの方々にも、力を分けて……」

【問いに対する回答に、なっているのかどうかは分からないが】
【兎も角も一つ、彼等がこれから何をしようとしているかは分かっただろう】
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 21:20:58.69 ID:yWAI1IC9o
>>697

うーん、超どこかでみたような──
それにしても超無用心ですね、あんな超高価そうなものを超素手で扱うだなんて
宝石の類は手袋でもして扱わなければ超劣化するって話を超どこかで──

【なんて。思考の中だけで済みそうな言葉をわざわざ口に出す辺り
 彼女はそれほど嘘や隠し事が上手なタイプではないのだろう】
【取り出した携帯電話をぱかぽこと閉じたり開いたりしながら僅かに唸り】
【傾げた首の角度をもう僅かに深め、そこで】

あ、いやその宝石が超珍しいなーって、超そう思っただけです
それと、素手で触っても超いいのかなって……

……って、んふー、超お目が高いですね!
そうです!この掃除機は超乗れるんです!浮遊の術式を内部に超組み込んでいますからね!
まぁ所謂魔導具って奴です。これ、超私が作ったんですよ?
ついでにいうならばこの人形たちも超この私が作ったんです。
この子たちも超魔導具で、人と一緒に居ればいるほど徐々に人間らしくなってくようになってるんです
素材としては普通の人形とそう超変わらないですよ?

【何か用か、との言葉にはやや控えめに。しかし掃除機と人形に対する言葉には雄弁に語りだす】
【どうも彼女曰く「魔導具」らしいそれらには相当の自信があるのか】
【掃除機や人形について話す彼女は、どこか嬉しそうでも、得意げでもあった】

【人形の素材は、布や綿で出来てそうなもの。どちらかといえば「ぬいぐるみ」の表記が近いかも知れず】
【ただ異質なのはその容貌】
【首が途中で括れていたり、ロープが絡まっていたり、腕だけが長かったり目が無かったりと】
【お化け屋敷に出てきてもそう違和感を覚えないような、そんな人形たちであった】

/開始早々申し訳ないです、ご飯いってきます
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 21:28:43.51 ID:eahaIya5o
>>703
【現れた男に、一瞬構えそうに成るが、一瞬息をふっ、と吐いて】
【穏やかな微笑みを崩さぬまま、深く頭を下げて、上げて】

――――お忙しいところ、お時間を頂きまして、痛み入ります。

【そうして、家の中に入っていこうとして、そして、続く後ろの男の説明に】

成程、それはそれは。やはり、知識とは聞いて培うものではなく、実地にて培われる物。
書物ではなく、こうして肉眼と耳を以てして理解するというのは、やはり素晴らしい。
有難うございました、これは、せめてもの謝礼です。

【差し出したのは、きれいな装飾が施された、金属製の腕輪である】
【因みに、内部には発振器が仕込まれている。本来は同行者に預ける予定だったが、忘れていたため、ここで活用する】
【もし、この男が、森島他の者たちと共にいるならば、この発振器が役立つ機会もあるかも知れない】
【少なくとも、その、召される¥齒鰍ワでは、たどり着けそうだ】

【男が、腕輪を受け取れば、谷山は会釈を返しながら中に入っていくだろう】
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 21:29:19.78 ID:9KiDEyxUo
>>703
【一つだけ、明らかに違う足音】
【こいつはにおうと、白猫は当たりをつけた。猫らしく身体を丸め、足音を殺して追跡】
【まあ、気付かれたところで所詮猫なのだが、念には念を入れて】

【無論、谷山がそれを見たのにはラインも気が付いた】
【猫の眼は夜陰の中でも表情を判別する事はできたが、彼の顔はあくまでペルソナを被り続けている】
【よほど腸煮えくり返ってるんだろうけどと、くすりともせず小さく思う】

(”で、そういう設定、と”)
(”場数を踏んでるな、仕込みも万端か”)

【白猫の耳が捉えた村人達のやり取り】
【無論、聴覚だけなので相手の姿までは見えないが、呼吸音や足音、圧迫されたような息遣いから巨漢である事は想定される】
【という事はこの男、村人ではなく『ヤツルギ様』側の人間である可能性が浮上】

【そして力を分けてという事は、下手をするとパーティが薬物汚染という最悪の事態】
【ただ戦闘するだけならいざ知らず、薬物の内容を知らない現状では、例えば香にされて焚かれると一網打尽だ】
【何とかしなければと、くすりのにおいを探って鼻を鳴らす白猫】
【何か、何か異質な匂いはないかと、必死に家を探り、少しずつ位置を変えては嗅覚を最大限に生かす】
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 21:30:00.87 ID:SGbm7Us8o
>>704

…え?ああ、これは宝石ではないのデスヨー
これから新製品のテストと言う事で用意した品なのデスヨー
まず、『哲学者の卵』と言う物はご存じデスヨー?機関が生み出した悪魔の兵器…なんて異名もあるようなのですが

…こっちは、実際に機関員から奪い取ることとなったその実物デスヨー

【そう告げて、彼女が左手に持っていた方の宝石を見せる】
【惜しげもなく晒された機関の誇る悪魔のアイテム…『哲学者の卵』】
【もしかすると、さっきまでお手玉に使っていた物…全てがそうなのか?】

…うーん、なんだかお化け屋敷に出てきそうなのデスヨー…でも不思議と愛着が湧きそうなのデスヨー
掃除機で動いたりお人形を動かしたりできるなんて…魔術師の方デスヨー?
お人形はもしかするといろんなお仕事ができるようになったりするのデスヨー?

【ちょい、と、彼女は白い手袋をはめた右手の指で人形の頭を撫でようとし始める】

/おっと、では自分も
/もしかすると次は携帯からになるかもしれません
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 21:32:30.06 ID:/fd6lKhq0
>>698

【彼の言葉。鼓膜を震わせ、告げ終えた尚も心に留まり続けるアルト。それに、怯えた】
【ならば、己の心に、揺るがない信条を宿している筈で。それを破壊してでも、通る覚悟を、此方も持たなければいけない】

(……青の……正義。……。……組織の、……)
(……、君は……)

【想起する言葉は、データベースで書かれていた情報や、街中で貼られていたポスターの文字】
【その構えは、体術の居合いに感じた。接近した場合、必ず牽制があるかもしれないと、思考する】

……ッ、

【しかし、接近を止める訳には行かない。現在の異形は、近付いて攻撃する手段しか無い。体が吹き飛き飛ばされる事も覚悟し、行く】
【最初から、少しばかりダメージの蓄積されていた体。両脚が既におぼつかないが、酷使する】

【移動しながら、刀の刃を振り被る。彼の体を、上方から下へと斜めに斬る、袈裟斬りの構えで】
【異形を阻止しなければ、接近を続けるだろう。 あと数十cmという所まで近付いたら、刀も振り下ろすかもしれない】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 21:33:03.31 ID:K6GKXJd80
>>666


・・・・・・・・・・・ごめん・・・・。

【青年はただ、謝った】
【どす黒いオーラが青年を包む】

(ああそうですよ、私なんて世間知らずの発明馬鹿ですよ・・・。)

【少し、涙眼になりながら】

>>671

(あー何か足音が・・・・いやど〜せオレなんて・・・。)

【聞こえた小さな足音を聞き取った青年】
【しかしすぐ、ひねくれモードに突入する】
【もはやこの青年は今どんな状況かすら頭に入っていないようだ】

『・・・・・・・。』
【少女も気づくが念のため、何も言わない】

>>6

(あー何やってんだろ)

【青年、ここに来て、ひねくれモードから脱出】

!!!!!!!!!!!!!!!!な・・・・・・。

【その有り様、村人の反応を見て青年は思わず叫んでしまいそうになる】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ!。

【青年にとって”狂い”というのに触れるのはコレが初めてで】
【人があんな風に扱われていることが信じられなかった】


(・・・・・・・くっそ耐えろ!さっき失敗したばっかだろ!!)

【青年はただ、耐えていた、この村の、”狂い”に】

【とりあえずは、さっきのような”馬鹿な”行動は控えるようだ】




710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 21:34:50.39 ID:CuVQiuHmo
>>690>>700

【そして来たる三人の新手―――彼らが敵対的な姿勢を見せていないことに心中で嘆息する】

(典型的な、民間信仰の手合いにも見えますが……)

【今のところ何処か浮かれているようにも見える彼らに向き合い、礼をひとつながら下げた頭で思考を巡らせる】
【最初の男からも想像はできたが、この村は基本、というか下地は「飢えと貧困」にあえぐ集落なのだろう】
【この村はドラッグに汚染されているという話だったが、まぁ切っ掛けとしてはとても典型的で分かりやすい】

(ですが、こんな辺境をクスリ漬けにする意味はあるのでしょうか?)

【そして問題の行き着く先―――貧困にあえぐ集落では資金源も何も無い】
【村全体の寂れ方からしても、鉱山などの自然資源を確保しているといった様子でもない。そもそも住人に依存しないものなら殺して奪う手もあったはず】
【敢えてクスリで狂わせる理由、それが『ヤツルギ様』とどう繋がっているか―――そんな事を考えていると、横合いに森島の声がかかる】


そう、ですね……『ヤツルギ様』の御姿、是非ともこの目にしたいものです

【あくまで一歩引いた姿勢を演じ続け―――示すのは、「一緒に『ヤツルギ様』を探りたい」という意思】
【全容を知るには『ヤツルギ様』の正体を知る必要がありそうだ、というのがそう考えた理由の一番大きなひとつ】
【また、二人がかりで頼めば、例え拒絶されても何かしらの言葉を引き出せるかもしれない、という目論見もあった】

【しかしこの少女、立ち振る舞いが少々場慣れしているような感じがある―――こんな依頼に乗るくらいだから、非日常の側に身を置いているのだろうが】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 21:35:26.20 ID:/kiJd46yo
【路地裏。誰も通らないような暗い場所に一人、その少女は三角座りで蹲っていた】

【風貌は、真っ直ぐに下された腰に届こうかという程に長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、淀んだ紫色の双眸を持ち、更に紫色のスニーカー、】
【腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させて携えている】
【立ち上がればスラリとした長身の痩駆なのだろう、見た目は高校生くらいか】

―――――……。

【今宵この場所には雨が降っていた。紫色の少女がいる場所は、廃屋のドアの入り口】
【そこには屋根が付いていて、どうやら雨宿りしているらい。傍から見れば】

【無数の雨粒は地を打つと砕け散り、コンクリの上は、その所為で薄い霧がかかっていて、身を刺すように寒い】
【掃除など一切される筈の無い路地裏の地面は、水分を含むと濁った濁流となり】
【かつては使われていたのであろう排水溝に流れてゆく。彼女はそれを、只々無表情で見つめるばかりで】


―――寂しい………寂しいよ………

【唇を僅かに開いて、心の呟きを雨と一緒に、地面へと落とした】
【おそらくその声は雨に混じって消えて溶けて、誰にも拾われず、流れていくのだろうか】
【今にも眠りそうに、瞼を半分ほど閉じて】
【やがて、何もかも視ることを止めて、眼を閉じた】
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 21:35:32.53 ID:bYQ5p3K3o
>>701(あやベン)
【落下は、当の本人の間隔は兎も角、実際には大したこともない時間】
【だが、着地した音が妙に反響して聞こえる程度には、深さがあったらしい】
【穴の中は、黒一色。僅かな光は、その穴から差しこむ月灯り程度】

【ベンヌによって照らされた其処の、全景が漸く見えた】
【深さを図る事が出来るなら、十数mは軽く有ると分かるだろうか】
【下手すれば転落死もの。捕獲用では無い、殺害用のトラップである】
【地質は、土の上に幾らかの草という、これまで歩いてきた所と同じで】

【覗きこむとほぼ同時、彼女達に渡された通信機が呼び出しを始める】
【何らかのボタンを押さずとも、直ぐに声が聞こえてくるだろう】


………ったー……ウチやなかったら死んどるでほんまに……と
おお、灯りついたー、ってアンタたち?便利やなー

【朝顔は、思った以上にぴんぴんしていた】

……ちょっと、昇るの辛そうやなー……でも、なんや知らんけど、道は有る
確か、あっちの方角……等高線見た限りやと、多分どっか外に繋がってる筈や、風も吹いとるしな
せやから、ウチは向こうに行ってみる……アンタら、別な道探しい?

【例え体格が「5」程度の彼女と言えど、自分を救出させるという考えは無いらしく】
【それよりも、此処で離れて行動する方が良いかも知れない、と提案をしてきた】
【もっとも、それを採用するとなると、今から岐路まで戻ってまた山登り、となる】
【あまり効率的では無い、と言えるのかも知れない】
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 21:35:35.40 ID:K6GKXJd80
>>709

//うわーすいませんミスです>>690です

あとただいまです。
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 21:38:11.55 ID:/kiJd46yo
>>711
/投下文修正…
/容姿描写に【袖の無い濃紫のワンピースを着ていて】
/と【彼女の首元では、何かが光っている】を追加です
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 21:38:15.76 ID:JdmK/7u9o
>>702

【水の中では、貴女の声は聞こえない】
【差し出された救いも、掴もうとはしない―――が】
【伸びた樹木の先端が、水中の少女の細い指に触れた 。 瞬間】


【ボンッ】  【強い音をとともに、噴水が。赤い手甲を着けていた少女の居たその場所を中心に爆ぜた=z
【噴水なんかより強く高く。壁の様に水が巻き上がる】

―――――

【犯人は勿論、今し方まで水の中に寝ていた少女】
【外敵≠察知し、反射的に起き上がったらしい】

【ザッ――――――】【巻き上げられた水が今頃、雨の様に降ってきて】
【自分を助けようとした¥ュ女に対峙する様に立ち上がった少女は】

【漆黒に近い艶やかな黒い髪を短く切り揃えた、ボブカットの少女だ】
【髪と相対する様な純白のワンピースは実年齢より低めな身長や一見ひ弱な体躯を隠すことは無い】
【キシリ―――軋む様な音を立てるのはその肩から指先に至るまでを覆うそれ。嫌でも目立つ、その双眸にも鮮やかな血の色にも似た猩々緋の色をした手甲である】


【薄らと鋭い弁柄色の双眸を開きながら、小さな口を開くと】

………しまった、眠っていたか


【―――】
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 21:44:24.03 ID:fdU3t7Fxo
>>711

 【ざ、ざざざ――ザざぁ、ざりり…………びヂっ。】

【やけにざらざらとした、耳障りな「機械音」】
【それが、路地裏に微かに響いたのに、少女は気づくだろうか】

……、……何が?

【次いで響くのは、声が変わって間もないような、少年の声】
【こちらの音には人間味がたっぷりと含まれていて、ざらざらした嫌な感触は感じられない】

【声の主。路地裏の中でもほんの少し明るい場所に立って、少女を見下ろし首を傾げるのは】
【常盤色の髪と、三白眼気味の金の瞳を持った、灰色のブレザーを着崩した少年だった】
【手に持っているのは、何の変哲もない缶コーヒー。この姿だけ見れば、そこら辺によく居る不良学生】
【――首にぐるりと巻き付いた、「重苦しい金の首輪」。それだけを除けば、の話である、だろうか――】

 【びー。ざ、ざざザぁざザっがビヂっ――ザ――ガぢっ――――】

【――――――】
【――否。首にぐるりと巻き付いた、「金の首輪」が。居心地悪げに、唸り声を上げている――】
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/05/28(土) 21:44:28.91 ID:/z2uGQ66o
【路地裏】


────。


【今日も今日とて、路地裏は返り討ちの悲鳴で賑やかである】
【だが珍しく、血の匂いや、血の流れる様子は無い】
【そこにいた数人のガラの悪そうな男達は
 全員、目を回してはいるものの死亡者はゼロであった】
【そしてその山の上に座るのは、お決まりのように、一人の少女】

へへーん!
あたしからモノを盗ろうなんて二億光年早いよーっだ!

…………あー、お腹減った…。
こんなの倒してもお腹が膨らまないもんな………

【純黒色のセミロングの髪に、オニキスの様な漆黒の両目】
【おまけに頭の上には猫耳、そして後ろには尻尾も付いている】
【ぴこぴこ動いているところをみると、どうやら本物であるようだ】
【………そんな風貌の彼女のお腹から、空腹を告げる音が鳴った】
【その音を恥ずかしがる様子もなく、男達の山に乗ったまま、くぁ、と欠伸を一つ、浮かべる】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 21:49:13.13 ID:bYQ5p3K3o
>>700(森島)>>709(ジャーニッド)>>710
【挨拶をさせてくれという、その願いを】
【案内していた村人は、歯の足りぬ口をひんまげて受け取った】

『……何処にでも、いらっしゃる、其処にでも………
 だが、何処にも居ない、お使者がおっしゃられる……』

『………今宵、来る、らし
 座りなさい、それ、そこに……』

【何時の間にやら、村の広場には、ござが広げられていた】
【男は彼等に、其処に座るように促す】
【座らずとも直ぐに、誰かが小さなテーブルのようなものを、其処に運んできて】
【皿と箸、あまり清潔でないそれを置いて、また戻っていく事だろう】

【居ない、居る、この問答を理解せずとも、その次】
【今夜、来るというその言葉は、信ずるに値するだろうか】
【宴の用意が行われている村は、だが誰も喜び騒ぐ事も無い】
【喜び、だが静かに、居るのだった】


【広場近く、一際大きな家から、腕輪を持って現れた湯のみの男】
【それが、一人の子供に、木の棒で脚を殴られて倒れる】
【倒れた男に子供が馬乗りになり、頭を棒で何度も殴りつけ】
【頭蓋の形状が変わった事が、はっきり見えるようになった頃、それが起こる】

『祝え、祝え、お使者が来るぞ』《舞え、舞え、お使者が来るぞ》
〔贄を増やせ、贄を焼け〕<増やせ、増やせ、まだ増やせ>

【灯りの無い民家から、虫の様に湧きだす村人、数十名】
【それらは焚火を囲んで跪き、それぞれに奇妙な唸り声を上げ始める】
【彼等を案内した村人の口上、突如指差したその方向は】
【村の裏手の方、松明の灯りが近づいてきていた】


>>705(谷山)>>706(ブルーライン)

「おぉ………これは、これは……ありがたい……
 ありがたく、ありがたく……」

【権威という威光によって、腕輪は天下の宝物ほどの価値を得て】
【受け取った男は、何度も何度も頭を下げつつ、家の外へと向かっていく】
【きっと、外で行われるだろう宴会≠ノ参加するつもりなのだろう】
【白猫の耳には、一つの足音が遠ざかるのが見えた筈だ】


≪…………『ヤツルギ様』は、生贄ヲ、求めル……
 我等ニ力を、ちカらを与えてくださる、荒ガみ……なリ≫

【伝承を調査するという題目で訪れた谷山に、村長≠ヘ比較的口も軽く語りだす】
【その内容、始めは全くと行って良いほど、踏み込んではいないのだが】

≪…………三百年の、眠リ、より……目覚メンが為に、餓えを満たス……
 ソが為、我等、御力と成りて、御力を頂ク………
 全テは、邪悪な妖の、暴虐を書き直さんが為……≫

【断片的だが、この村の伝承の一部を語りだした】
【そう、伝承が有る≠ニいう事実が、まず見つかったのだ】

【此処まで話した事、谷山と白猫の耳には、男の小さな悲鳴が聞こえただろう】
【田に隠れていた蒼猫は、男が小さな子供に、脚を木の枝で殴られて倒れ】
【脆くなった頭蓋骨が砕けるまで、殴打されている光景が見えた事だろう】

【家の外では、静かだった村人達が、「う」とも「お」とも付かぬ声を上げていた】
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 21:53:53.89 ID:uKMhSQKT0
>>708

/脳内変換有難う御座います

 見事だ、”人間”――

【ぴくり、左手は下に垂れる。そして――】
【彼は其の酷使する様子を見て一言賞賛を送った。……其の口調に感慨は見受けられないが】


 如何しても通ると。そう云う事だろう……?


【そして、左腕と同じく白く、細い右腕が右袖から出て来る】

【――手加減等は、無い。そんな様子さえも見て取れるだろうか】
【正当防衛。其れは組織にとっては、一番好い理由ではあった。が、対照的に敵意は薄い】


 ならば、全力で――

  ――”叩きのめす”のみっっ!



【機械は右に捻り、前に重心を乗せ放った。其れは、異形の鳩尾を狙う逆手気味の左掌打】
【彼自身力は無いが、其の勢いは馬鹿には成らない。正に、”全力の、掌底”であった】
【無論、其処迄近づかなければ当たらないし、予備動作が在った為避けられる速度でもある】
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 21:54:31.29 ID:f9AxHllQo
>>715

【何が起きたのか=\―――それを理解するのには、寸刻の時間が必要であった
本来なら、何か、と、問いを交わすべきなのであろうが――――……
固まって、ぽかーんとしていた彼女は、貴女のその言葉に、クスッ、と表情を崩した】


もう、そんな寒い所で寝ていては風邪をひいてしまいますよ?
そもそも、よくもそんな所でおねんねできますね……ちょっと、びっくりしました


【クスクス、と表情をほころばせて、鈴蘭のような微笑を零しながら、彼女は言の葉を紡ぐ
指先でなぞるように、一つ一つ確かめつつ紡がれる言葉は、すっと、舌先で蕩けるシュガーの舌触り
優しく流れ込んで、反芻されるその音は、彼女の幼い外見よりかは、大人びた言動を印象付けるかもしれない】

【よいしょ、と両手を背中に回して、ぎゅっと握ると
貴女へと向けられた樹木≠ェ枯れていく
――――それは、早回しにされる、世界の如く、瞬きよりも早く、樹木は一陣の塵と化すだろう】


あ、あの、宜しければ……お姉さんのお名前、教えていただけませんか?


【すっと、貴女へと歩みを寄せて、ぐいっと、その顔を近づけて、そんな言葉を漏らす
じぃと注がれる瞳は、やはり幼い色に染まっていて、貴女と同じか、それ以下ぐらいの年齢のように思えるだろうか
琥珀色の髪の毛が、飾り立てる顔は、汚れ一つない、あどけないベイビーフェイス
真剣な眼差しは、緊張の色を孕んでいる、ようにも思えるか】

【――――……尤も、こんな出会いであろうと物怖じせず聞いてきたり
この現象≠ノ恐れをなさない辺り、存外、実年齢は高いのかもしれない】

【間に吹く風が、水気を孕むとどこか、冷たく感じられる
皐月も終わりのつごもり、まだまだ肌寒いといっても良い夜風のさやかな味
一つ泳いだ冷たい風に、思わず彼女はぶるっ、と震えて、両腕で自身を抱いて
へくち、と小さなくしゃみを一つ、大きな世界へと響き渡らせた】

【――――……彼女もまた、薄着である貴女のような手甲がないわりにグローブをつけているものの
少々、物足りない、といっても過言では無いだろう
華奢な体躯は抱かれるとその小ささと細さが、より一層、協調されて――――……今にも、跳んで行きそうなほどに】
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 21:55:15.48 ID:i7mA7CTDO
>>717

あー久しぶりにうめぇモン食えるぜぇ

【その青年は、濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる】

カラシがあればいいんだがねぇ

【その青年は、肉まんがいくつも入った紙袋を持ちながら歩いて】
【肉まんの匂いを撒き散らしながら食べ歩く―――】
【だんだんとその山に近づいて―――】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 21:56:45.99 ID:fztoYPfv0
>>712

【草が生えているという事は、元は地表に顔を出していたのか】
【或いは誰かが落とし穴を作ったとき、種子が紛れ込んだかも知れず】
【「道」がある事も考えると――ますます、怪しい】
【普通、こんな落とし穴に落ちれば人は「死ぬ」はずなのだけど】
【まるで、その死体を回収しようとしているようでは無いか】

 【然し。土着の伝承に付いての情報は、なけなしのものすら得られず】
 【300年前という年代だけが、宙ぶらりんに差し出されたまま】
 【ベンヌは、如何なる道を辿るべきかを迷――】


   
    【―――高度の、急激な低下を観測…………?】



         【 すとんっ 】



――ふっふん、昇るの辛いならアタシに任せてよ
いざとなったらアンタ抱えて跳ぶくらい、どーにかなりそーだし、
これいじょーあそこら辺探しても、もーなんにも無いんでしょ?
……墜ちたとき、なんて言いたかったのかは気になるけど――

連れてきなさいよ。アタシも一緒に
カンテラも松明も、ピカッと光る魔法の杖も無いんだから、サ

【小石を放り投げたなんてものでは無い、柔らかい着地音】
【押し付けがましいけども、力強く軽やかな声音】
【狭苦しい竪穴の中を、それらが跳ね回っていく】
【朝顔の前に現れたのは、体格「3」が良いところの幼い肢体】

 【良いか悪いかは兎も角。朝顔が無事であったことは】
 【少女に、自ら穴の中に舞い降りる事に及ぶ勇気を与えた――】

「…………むはぁ。
 マスター、本来の目的、忘れてしまって居られるのでは無いでしょうな?」

……えへっ、でへへへ。

でもサ。無駄に迷うよりコードーでしょっ!!

【「ため息」に酷似したものを、音声だけで吐き出しながらも】
【史音の言葉に頷くように、光を明滅させ】
【それを最後に、安定した光が穴の中に提供されることであろう】
【八重歯を見せて、少女は不敵に笑む―――】

  【本来の目的は、村人を救うことだ】
  【それだけは、ここにいても、ここにいるからこそ】
  【彼女は。絶対に忘れてなんかいやしない――さ。】


 【A→朝顔の立てた方針に、今の段階では従うはずだ】
 【B→同上。ただし、律儀に周辺の観察と警戒は怠らずにある】
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 21:57:17.96 ID:/kiJd46yo
>>716

【機械音に反応して、重い瞼を開く。何の音かと周囲を見渡せば、そこに居るのは、少年】
【しかし次に放たれた問いは、紛れもなく人間のものであって、何の音だったのかと、小首を傾げて】


――― 一人でいるのが……一人でいなきゃならないのが
あなたも……早くどこかへ行った方がいいよ……?

でないと――

【この間、ずっと無表情で紡いで、ともすれば、泣きそうな顔にも見えるかもしれない】
【とにかく、全く動こうともせず紫の双眸を彼に向けながら】


あなたも――殺してしまうかもしれないから………

【唐突に、そんな言葉をなげるだろう】

【機械音――言葉を終えてから、その発生源に気がついた】
【酷く規則性のない無機質な、その音が、何故か嫌に耳障りだった】

【それはもしかすると、少女の今の心境を表しているのかもしれなくて】
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 21:59:21.76 ID:eahaIya5o
>>706,718
【座敷に、すっ、と正座の態勢で座り込み、冷静な様子を形作る】
【そして、続く相手の言葉を、脳内で精査し、纏めていく】

(ヤツルギ様≠ヘ生贄を求める、いわゆる荒み神…………荒御魂かね。
荒ぶる神を生贄で宥めるのは、民俗信仰じゃよく有ることだが、…………そこに上手く潜り込んだか。
薬物も、未開の部族とかじゃ、霊媒師が使ってるっていうし、な。その点、逆に怪しい薬に抵抗感は無い、かね。
だからこそ、こうして蔓延して行ったのかもな)

【断片からそこまでの思考を巡らせて。続く相手の言葉に、思考を一旦中段する】

(眠りを起こす。そして、その為に犠牲を必要とする、か。
そして、その妖≠フ正体も、気になるな)

【直後、響く小さな悲鳴、それを聞いて】

――――ッ………………話を、続けていただきたい。

【ぎ、り。歯を食いしばる谷山、外で起こる暴虐を止めたいが、ここで動くと大切な情報を撮り逃す】
【故に、ぎちぎちぎち、と右拳を握り締めながら、顔だけは、穏やかに、話を続けることを求めたのだった】
【ずくっ、ずくっ、谷山の感情の高ぶりに、卵≠ェ疼くが、まだ表には出てこない、気がつかないだろう】
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 22:03:00.99 ID:bYQ5p3K3o
>>722

……もう少し奥に進んだら、何か見えるか、って言おうと思っとったんやけど……
よう無茶するなぁ、ウチがいう事でも無いけど……

……まあええわ、さァいこか!

【着物の、背中と言わず腕と言わず、土や砂埃で汚れて】
【だが、朝顔の顔や体には、目立った負傷は見受けられなかった】
【明るくなった落とし穴の下、広い空間】
【風が吹いて来ると朝顔が言った方角は、だが然程何かが感じられる訳でもなく】


【先程までと同様、朝顔は先に立って歩きだす】
【これまでより、少しばかりゆっくりなのは、やはりダメージもあるのだろうか】

【進むにつれて、観察に徹するベンヌなら分かるだろう】
【地質が、土から岩の多いものへと、次第に変化していく】
【足音も、それに伴って少しばかり響きやすくなって】

【その為だろう。ヴ、と唸るような音は、かなり聞き取り辛くなっている】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 22:05:12.13 ID:9KiDEyxUo
>>718
(なんです、外に?)
(”…いいから君はそっちに集中しろ”)

【外に出てゆく男に怪訝な反応を示す白猫】
【彼女が漏らした思考に釘を刺し、ラインは内心で歯噛みする】
【共有状態とは言うが、猫にはラインの見ているものは見えていない】
【時として偵察活動の邪魔になるし、そもそも使い魔の感覚を主に供給する『機能』なのだ、彼が許可しなければ一方通行に過ぎない】

【本当は躍り出て止めなければならないのだろうけれど、存在を知られるわけにはいかず】
【まして、この村の住人の一人を救っても、おそらく手遅れだし、焼け石に水】

”……くそっ……!!”

【なすすべもなく、ラインはその光景を見ていた】
【内心、救えなかった彼に謝罪しつつ、唇を噛み千切りながら】


【一方白猫】
【荒神という単語、文字通りあらぶる神】
【主に屍山血河を好む荒々しい気性で、時として生贄を要求するわかりやすい神】
【当然、このような新興宗教では非常に使い勝手がいい存在だ】

【ただし、三百年という期間は異様に短い】
【それはかつて、その時代には隆盛を誇っていたという証明…物的証拠の存在を示唆しているのだろうか】
【仮に真実だとすれば、ただの新興宗教とは言い切れない根の深い話があるはずだ】
【秘密結社の人身売買の体のいい作り話ではなかったとしたら、よほど面倒な裏が】

【白猫は、周囲を探る事を諦めた】
【話に集中し、非常時は自身と谷山の離脱を支援するために】
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/28(土) 22:05:30.80 ID:yWAI1IC9o
>>707

……て、哲学者の卵ぉ!?
う、うっわぁ、超そんな超危険なもの持ち歩いているなんて超正気ですか!?
し、しかもまるで超お手玉に超使うだなんて──
名前自体は超知っていましたけどこんな見た目だなんてそんなことに超驚く前に
あ……あなたが超そんな危険物質を超気軽お手軽に扱ってるほうに超驚きです!

【『哲学者の卵』──その名称を聞くと、少女はげぇっというような表情を浮かべ】
【人間にして一歩分の距離を、掃除機を器用に操って開く】
【掃除機に乗っていたり動く人形を持っているにも拘らず、反応は一般人よりのもの】
【ありえない、と言わんばかりに激しく彼女は首を振り。そのせいで僅かにとんがり帽子がずれ】

んふー、超そうですよ!超ご名答です!
私はかの魔術協会魔導具開発班所属の超天才魔術師・南雲利織(なぐも かがり)!
以後超お見知りおきを、です!

ついでにいうならば、或いはこの子たちが仕事を超手伝うことも可能かもしれませんね
一応は術者の指示を聞くようにも超作っていますので。
ただ、容量的に複雑な仕事は超難しいのではないでしょうか。
出来るとしても、「あれ取ってきて」だとか超そのくらいでしょうね
この子たちが持てたりするのも、強度から考えると比較的軽いものくらいでしょうし

【携帯電話をぱちりと閉め。ずれたとんがり帽子を直しつつ彼女はそう答えた】
【口元に浮かべるのは、にまりとしたどこか悪戯っぽい笑み】
【撫でられた人形は、嬉しそうな様子でぱたぱたと腕を振り】
【それが羨ましいのか。他の人形たちも、相手の方へわらわらと寄ってきはじめる】

/ただいま戻りました&了解しました!
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 22:07:34.22 ID:55Jo/Treo
>>718

【――、座り込む℃魔ヘ不味い様な気がした】
【ジャーニッドの方は定かで無いが、翠は戦闘が不得意であると言う】
【ならば、今のところの『確定的な戦力』は自分だけ…、…とは言っても、跳び抜けて強い訳では無い】
【万が一の場合に備えて、“立っておく”ことが一番の得策で――】


――――……っ。


【目に入ったのは、殴られる男。異常な光景から思考を逸らそうとするも、叶わない】
【何処にも居るが何処 殴る=@にも居ない とは、恐らく、概 死んだ?=@念的な――】


(――……、……狂ってる=B)


【 逆転した上下関係、  反転した秩序  ――、― 嗚呼、…… 】



……、……翠、椿、櫻子。 ……此れ以上生贄が増えれば――、判ってますね=H
私達が此処に来た目的の通り、行動する事にしましょう。
――先ずは、『ヤツルギ様』をしかと其の目に焼き付けなさい。



【詰まりは、『此れ以上生贄が増えるような事が有れば、動く』と云う彼の意思表示だろうか】
【――だが、「来る」と云う何かを認識する事も必要。 だから、ギリギリ≠ワで待ちはするのだろう】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 22:08:00.20 ID:JdmK/7u9o
>>720

なぁに、水の中でじっとしている方が寧ろ寒くは――――?

【ん?と、普通に話しかけられて普通に応対した辺りで、其方が知らない者だと判断する】
【少々首を捻るも話しかけられて困る事も特にない。ならばいっそ、普通に話そうと考えて】

………ほぉ…

【枯れていく、伸びた樹木に少々―――愉悦でも孕んだかの様な息を漏らすも】
【詰め寄られれば、話せる程度に身を引いて】

早乙女、と言う姓だ。 其方の名も無論教えて―――――

【ふ、と 覗き込まれたためか視線が下がった】
【さがって、――――見た】

【――――膨らみかけ≠フ胸を】

――――あ、やっぱいい。教えなくていい

【ギシリ】
【「お前は敵だ」と言わんばかりのどす黒い気配が。渦巻いた】
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 22:08:20.87 ID:fdU3t7Fxo
>>723

……わけ、わっかんねーの。
ひとりぼっちが寂しいって泣いてるくせに、人を遠ざけんのかよ。
イミわかんねーっつの。勝手にしろ。

【……なんと此奴、露骨に嫌そうな顔してのたまいおった。】
【「殺されんのはごめんだっつーの! ばーか!」】
【そんな台詞を、少女に向けて投げ捨てて。踵を返し】

 【がつん、がつん、がつん】

【コンバットブーツの底が地面を打つ、硬質な音はやや苛立たしげに】
【だんだんと、少女の居る所から、遠ざかっていく、――】

 【がつ、――――。】
 【……あ、止まった?】

 【…………ん、がつがつがづがづが、づん!】
 【……あれ、近づいてくる?】


…………だ――――――ぁああ、もう!!

【――帰って来た。もう一度、少女の居る方へひょっこり顔を出す】
【どうやらこの少年、「厳しくてクールな俺」になりたかったようで】
【しかしそれを演じられたのもつかの間、数字で表せば5.43秒。新記録(たぶん)です】

【――ほっとけなかった、のだ。ぢりぢりと鼓膜を嬲るノイズは、鳴りやまないままだったけど】
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/05/28(土) 22:11:59.37 ID:/z2uGQ66o
>>721

すん…すんすん……

………うん、この匂いは中華系の何かと見た!
誰かがご飯を運んでくれたのか……そんなわけないかっ

【獣人故に非常に鼻が効いて、遠くからでも気付いて猫耳がぴくんと動く】
【そして、否応無しにも食欲を刺激する匂いが鼻孔を擽る】
【いよいよ近づいてきたところで、おもむろに立ち上がって】
【山から、アスファルトへと飛び降りると、素足がぺたっと音を立てた】
【……飛ぶときに踏み込まれた男は小さく呻き声を上げた】


なぁーなぁー!
そこのニイサンっ!
あたし、今すげー腹が減ってるんだ!
その一個、分けてくれないかな?

【初対面だというのに、かなりはきはきと話しかけ始めて】
【にこっと笑うと、八重歯が口の内に小さく見える】
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 22:12:23.00 ID:K6GKXJd80
>>718

(来る?もしかして、この村をこんな風にした奴か!!)

【青年、ジャーニッド・シュタインは世の中を知らない】
【貧困、飢餓、それらに苦しむ村の存在も今日初めて知った】
【だが、ある程度の善悪の区別はつくし】
【”こんなこと”するものが”善”でないことくらいは容易に想像が付く】

(上等だ、現れたら隙をついてぶっ飛ばす!!)


【姿の無い、敵に怒りを向ける】



【だが、】

!!!!!!!!!!!!!!え・・・なんで。

【それも、男が子供に殴られるのをみて】

(なんで、だよ。なあ、誰か教えてくれよ!!)

【一瞬にして崩れる】




【限界が近かった】

(これが、”世界”なのか・・・”こんなこと”が許されてんのか!!)

【世界を、世の中の闇を知らないシュタインにとって】
【その光景はあまりにも”強すぎた”】


733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 22:17:26.59 ID:fztoYPfv0
>>725

「(……動きがわずかに鈍っておられる)
 (マスターの補佐は無論の事、彼女にも――、地質の変化?)
 (これはまるで、先に通らなかった道のそれに近い)」

さて、急がないと――

……うにゅ?
ねえベンヌ、朝顔、何か変な音がしなかったかな?

「な……分かりかねますな、しかし
 一応のところ、生命魔力探知を再開させて頂きます――」

【「音」に僅かでも気づいたのは、史音だった】
【それを唸り声に近しいものと認識していたかは、永遠の謎だけども】
【若々しい聴力は、「それ」を鼓膜の震えと認識できた】
【朝顔に対し、顔を見合わせるような仕草を見せ――】


 【A→朝顔と歩調を合わせながら、ときおり背後に目をやりつつ進軍を続ける
  ただし、朝顔やベンヌが何かに気づけばその場で一時停止する
  装備状況:E.無数の妖刀のひとつ、ベンヌ本体】

 【B→生命の存在が齎す魔力や、自然の魔力バランスの変化を探る
  それが例え漣のような小さな変化でも、彼は理解することだろう
  また、現在位置をある程度割り出す効果も期待できなくはない】
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 22:19:48.92 ID:CuVQiuHmo
>>718>>728
(何処にでも居て、何処にも居ない、ですか……典型的な言葉で交わされましたね
   『ヤツルギ様』の本質が掴めないことには、此方も大きく出られないものなのですが)


【なかなか「決定打」に至らないことに、心中で苛立ちを感じつつも、大人しく広場についていく】
【実際のところ、ここで誰がどう死んでいるかは今の翠には大した問題では無かった――
     ――いや、正確には『ヤツルギ様』への興味がそれらを差し置く程度に上回っていた、というべきか】
【ただの田舎の狂った伝承か―――それとも、 「それは世界を変える力を持つのか」 ?】


――失礼します

【ござに正座し、能力で村の様子を見る―――までも無かった】
【倒された男、殴打する子供。それを引き金にして、あちらこちらから村人が出るや出るや】

『お使者』、ですか……

【呟きながら、長いスカートを引きずって膝立ちの姿勢になる】
【村人は言っていた、「贄を増やせ」と。今からここが殺戮の現場になる可能性は十分だった】


―――そうですね
『ヤツルギ様』は血が好きなようです

【森島の言葉に了解したのは、義侠心などではない―――半分は「振り」である】
【生贄が『ヤツルギ様』を呼ぶのなら、むしろこの騒ぎを後押しするべきなのだろうが、「建前上」はそれを許されていない】
【ジレンマをどう解消するか、心中悩みながら目の前の光景を見据えている―――】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 22:20:10.71 ID:/fd6lKhq0
>>719

【接近しながらも、言葉を聴き、緩やかに表情を歪める】
【彼は、誠実だった。敵を賞賛する、義を抱いた言葉が、再び躊躇いを生む。今度こそ、それを捨て去る為に、眼窩の赤を、感情の込められた橙で見詰めた】
【過ぎる思考に漂い、見えないものに苦戦しながら。 彼の掌底を、急所に喰らった】

……ッつ゛……ぁ……!

【午後にまどろむ様な、穏やかなものとは程遠い、強烈な眠気が襲った。失神しない為に、瞳を見開いて】
【異形の体に、電撃の如く奔った激痛。一瞬、身を強張らせ、筋肉が弛緩し掛ける。それにも耐えようと、右手の皮が裂けるほどに、強く柄を握り締めた】
【攻撃を受ける覚悟はしていた。その後を狙い、攻撃を試みる】

【後方へと吹き飛ぶ前に、彼の体へと向けて、刀を突き立て様とするかもしれない】
【おぼつかない剣先は、恐らく彼に視認出来るもので、回避も可能だった。 自分の攻撃の行く末を見ずに、異形は転がって行くだろう】
【転がった後は、恐らく、暫し失神しているだろう】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 22:20:27.64 ID:K6GKXJd80
>>732
/失礼、途中投下でした

>>728

【森島の言うことも頭にはいてこなかった】

『うん。”判ってる”よ。』

【少女は無表情にそう答える】
【少女は、ジャーニッドを守るのが使命である】
【これ以上は、”壊れる”可能性があるジャーニッドをこのままにしたくなかった】
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 22:21:28.87 ID:f9AxHllQo
>>729

【膨らみかけ=\―――そこには、夢と、浪漫が詰まっている
まだそれは、胸と、おっぱいと形容するには少々物足りぬものかもしれない
それでも、凛と在る突起を、ほんの少し強調するように膨らんだそれは、彼女が女の子である、という証
ぐいっと、大人へと、背伸びをする、そんな――――幼心みたいに、見えなくも無い】


……え、えっと――――……何か、気に触ることでもしましたか?
言っていただければ、努力はしますよー……っ


【明らかな拒絶≠受け、彼女はけっこー、ショックを受けた御様子
まるでぽかん、とトンカチで殴られたように、ぴしっ、と寸刻固まって
潤んだ瞳が、震える言葉を、強調し、艶やかな言葉が微かに響き渡る】

【しゅん、と叱られた子猫のように肩をすくめて、貴女の顔色を窺うように前へと両腕を持ってくる
腹部の辺りで合わさった両手は、細い指先を絡めて、心細さを弱めながら、ぎゅぅ、と腕を寄せて
それはまるで、図ったかのように――――僅かに、強調させられる膨らみかけ≠フそれ
むにゅぅ、と微笑ましい谷間が、出来たような木がしないでも無い】


あ、そうですっ、私なら早乙女お姉さんの服を一瞬で乾かせますよ?
もしよければ、私に預けてくださいな


【慌てて微笑んで、そんな提案を為す彼女、やーっぱり、嫌われた理由には気づいておらず
微笑みもどこかぎこちなく、つつけば直ぐに崩れてしまいそうなほどに】

【貴女の殺気≠ノも似た雰囲気を感じてか、辺りの喧騒が静まり返ると
残ったのは彼女たち、必然的に、貴女の言葉を待つ間はしばしの静寂が響き渡る
休符の合図を受けたコンサートホールのように、息苦しさを感じさせるその静かさに
――――とくん、響き渡る心臓の音が、やけに大きく聞こえた】


(……な、何だか……どきどき、するなぁ……)


【――――そんなこと、感じていたり、いなかったり】
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 22:22:50.90 ID:/kiJd46yo
>>730

【浴びせられる辛辣な言葉、そして不愉快な表情――】
【それに一瞬だけ、泣きだしそうな顔を強めると、直ぐに元の無表情に戻り】

【そうだよね、だって今自分でそう言ったんだもの――と心の中で自分に言い聞かせて】
【ばーか!の台詞と共に見せつけられる背中をもの悲しそうに一度見た後】
【立てられた膝の真中に顔を埋めて、一人ぼっちの時間が、また訪れる】

【――――筈だった】


――――――!

【ブーツの音が止まると、僅かな期待が、胸に宿った】
【でも、その灯はすぐに消えて、完全に諦めたところでもう一度響くブーツの音】
【どこかに行っちゃったかな…思えばこちらに音が近づいて来ているというのに、諦観している為全く気付かず】


―――ッッッピャア!!

【裏返った高い奇声を上げると顔を跳ねあげるだろう。その表情は心底驚いた様子で】
【眼は見開かれて、口は間抜けにも半開きだ】


え、……えと………

【鬼気迫る彼の雰囲気に圧倒されたまま、しどろもどろに声を出す】
【声からもわかるだろうが、相当に動揺している。ほんとは、「どうしたの?」の一言ぐらい言いたかったのだが】

【魔翌力を感知できる者ならば、その少女の周囲にどす黒い魔翌力が滲み出ているのに気がつくかもしれない】
【然し彼女は今は%G意の類は持っておらず、勘が鋭いなら魔翌力を制御できていないとわかるかもしれない】

【さらにその魔翌力に混じって――卵≠フ異質な魔翌力を、感じとれるだろうか】
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 22:26:49.08 ID:i7mA7CTDO
>>731

ん?

【こっちに向かってくる気配を感じ】
【やがてその気配が現れ敵意もないことを確認すると】

なんでぇ、いきなりよ

【しかし、目の前の少女はお腹が減っていそうで】
【少し前の彼と同じ状態だったのだろう】

おういいぜ、いっぱいあるしくれてやらぁ

【右手でゴソゴソと袋から取り出し3つ程掴み】
【その獣人の様な少女に渡そうとするだろう】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 22:29:23.82 ID:bYQ5p3K3o
>>724(谷山)>>726(ブルーライン)

≪力を、力を強メるは、血也。血の濃密は、力の収束
 万の虫ノ毒ヲ鼠が集め、千の鼠の毒ヲ鼬が集メて、
 百の鼬ノ毒が土へと返リ草木が吸イ、それを鹿が喰い猪が喰イ≫

≪ソシて無数の獣の毒を人が身に溜メテ血と成る≫

【生物濃縮と、考え方は同じだ。違うのは、それが非科学的なものというだけ】
【小隊が何なのか定かですら無い毒とやらが、一所に蓄積するという理論】
【この理論に従えば、毒=力は、人の体に最も蓄積しているという事になる】

≪喰らって喰ラッテ、純にナレ。純なる力を神に捧ゲン
 外より来ル客人よ、喰らって行くが良イ……≫

≪モハヤ、この村の人など、尽きカケた≫

【それは、突然の事。村長≠ェ、斧を振り上げた】
【巨体から推測出来るよりまだ馬鹿馬鹿しい程に強い、怪力は】
【谷山の頭上目掛けて、その斧を振り降ろさんとしている】
【外で、一人の村人が死のうというまさにその時】
【内では、更に多くの人間の、死が計画されていた】

>>726
【谷山が回避するか―――或いは、完全に真っ二つにされるか―――すれば】
【床下の白猫の目の前に、斧の刃が突き刺さる】
【それは、白猫を狙ったものではないが、この村の貧弱な建築に穴をあけていて】
【移動しようと思えば、上へと飛びあがるルートと化している】


/続きます
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 22:29:46.70 ID:bYQ5p3K3o
>>728(森島)>>732(ジャーニッド)>>734(翠)
【皿には、食物は乗せられていない。宴だというのに無粋な事だ】
【櫻の民は無粋を嫌う、この現状に耐えられなかったとでもいうのだろうか】
【『たべもの』を用意する為、痩せた女や子供が、走り回っている】
【桶に組まれた水を、焚火を消火する為にかけて、或いは湯のみに汲んで】
【酒の匂いがしない酒瓶から、洋酒でも無いのに赤い液体を、男達がラッパ飲み】
【宴は、明確な開始を宣言されずに、既に始まっていた】

【松明の灯りの下に見えるのは、虫を象った奇怪な仮面】
【大きな複眼と触覚は、木片と膠での安い細工なのだろうが】
【造形の写実的な事は、動かない筈の顎で、何かに噛みつくかも知れないと思わされる程】
【ぼろ布を纏った使者≠ヘ、この村の住人の様に、痩せては居なかった】

「聞けぃ、ヤツルギ様の御言葉である。
 御苦労だった、皆の者。我等が神は、大層お喜びである。
 今宵、神はお前達に、その奇跡の一端、下賜を許したもうた」

「喰らえぃ、啜れ、皆よ皆よ!夜を徹して歌を捧げよ舞いを捧げよ!」

【それは、高い女の声。己に酔う、抑揚の過剰な声】
【村人達はその声に従い、また唸り声を上げる】
【だが、直ぐには動かない。この後の儀式≠知っているからだ】

「……『ヤツルギ様』を崇める者よ、未だに身の汚れを払えぬ者よ。
 幸運に思うべし、今宵は新たな贄を欲されている。
 喰らえ、喰らって溜めろ、力を血を。神の御許へ、血を届けよ」

【火が消え、フックが漸く、鍋つかみで外せる程度の温度になった】
【女子供が、焼けた(推定)人間の死体を引き下ろし、使者≠フ元へ運ぶと】
【使者≠ヘ、懐から取りだした袋から、白い薬品を、死体に振りかけた】
【それは、あたかも料理に白コショウを振りかけるような無造作ぶりで】

「喰え。喰らえ、喰らえ。求める力は其処に有るぞ!
 喰らわねばこの男の様に!!喰われ、死ぬ定めの待つばかり!!
 大陸の風土に被れた者など、神に捧げる程の価値も無し!」

【肉を切る為のナイフを、何処からか女たちが運んできていた】

【此処へ来て、彼等に迎合する必要は、あるのだろうか?】
【彼等を救おうとする必要など、あるのだろうか?】
【彼等は皆が人殺しで、人殺しに加担していて、それを喜んでいる】
【彼等は一般社会の善悪で判断するなら、悪と見るべき存在だった】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 22:31:41.88 ID:fdU3t7Fxo
>>738

お前、お前なー、ふざけんなよマジで!?
二回程度死に損なった俺が、お前みてーなひょろっひょろの紫もやしに殺されるわけねーだろ!
スゲーんだぞ俺は撃たれて撃たれまくっても死ななかったんだからな!?
解ってんのかよお前は、あー、もう、

【※わかるわけがありません】
【そんな感じで勝手にあれこれ、お世辞にもきれいとは言えない言葉遣いで並べられた単語たちは】
【暗に、少女に向かって「大丈夫だ」と伝えているようなものなのだ。……わかりにくい、けど】

……ひとりぼっちの女ってのは、見てて、……しんどいんだよ。

【彼は、魔術に関して明るくはない。けれどもなんとなく、「イヤな感じ」は伝わってくる】
【それでも彼は、困ったような、悲しげな。どっちつかずの曖昧な表情を浮かべながら】
【「どこかへ行ったほうがいい」という、先程の少女の忠告は何処へやら。そちらに、踏み出した】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 22:33:56.46 ID:JdmK/7u9o
>>737

―――なぁに、君が悪いんじゃない。
どうしても生まれる格差が、「お前それ服の下で陥没してんじゃね?」とか心無い事を言ってくる雄どもが
そして何よりも夢いっぱい詰め込めそうなその胸が―――――ああ、クソッッ!!!

【ダンッ】
【降りしきる雨の中、思わず膝を折って地面を強く叩いた】
【無=@膨らみかけどころかそれになる以前】

膨らみかけの微乳も、美乳も、普乳も、巨乳も、貧乳も―――!
何で少しでも持ってる%zが存在するんだ―――!!!

【―――――無い乳の性。僅かでも持っている人間に対する。之から間違いなく膨らむだろう少女に対する。凄まじい敗北感=z
【誰が悪い訳でも無い…ただ、受け入れるには余りにも大きな格差=z
【……1人ならば、泣くことも出来たが】

…………すまない。
服は之しか無いんでね…暫くは我慢するさ

【ゆらり…全てを呪いきった少女は。全てを諦めた幽鬼の様に、立ち上がる】
【今脱いだら痴女確定である、預ける訳にはいかない】


【尤も、此の儘では互いに風邪をひきそうだが】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 22:34:42.32 ID:bYQ5p3K3o
>>733(あやベン)

んー、ウチはなんも聞こえへんかったなぁ……
気のせいとちゃうんか?

【音に関して、朝顔からの言及は無い。気のせいだろう、と彼女は言うが】
【だが、ベンヌの魔力探知には、大きな反応が一つ、引っ掛かる事だろう】

【それは、自然には少量しか存在しない筈の金属反応】
【朝顔が落下したあの平原の、刀の群れとはまた別種の金属の反応】
【魔力などの反応も、有り余るほどに見つかっていて】
【彼女達が進む、洞窟の岩肌。先程、唸る様な音が聞こえた、其処に有る】

【背後は兎角暗く、前方も明るいとは言えない、夜】
【きっと誰の目よりも、ベンヌの網こそが、この中では精確性が高いのだろう】
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 22:39:04.83 ID:uKMhSQKT0
>>735

 ぐ……くッ!?

【その時の判断能力自体は、疎い物が在った。其れは或いは己の行動を後悔したからかもしれない】
【……言葉には出さないが、兎も角、体に突き刺さる剣は回避不能であり、其れは彼の弱点、其の胴体を捉える】

【思わず、左膝を地に付ける機械。其の胴体辺りからは多量の血が流れていた】
【急遽、両手で抑えつつも――】

(結局……彼女は何故先に行きたかったのだろう?)

【其の疑問は、恐らく応えられないと察したのだろうか、機械は口には出さず】
【其の禍々しい双眸が見据える先は、異形であった――】


 ……この世は、………よく出来てるな……ぐぼッ!


【胴体の被害は予想以上に大きい。吐血し、気合では未だ、立ち上がれそうにはなかった――】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 22:40:43.76 ID:55Jo/Treo
>>741

【――、 ― 『最早、迎合する価値は無い=x 】
【このままでは、何も「目的」を達成出来ないのは明らか】
【其れ以上に無理≠セ。 ――このままでは、誰かが狂う】
【……ならば“如何するか”と言えば】








 ――……、…行きますよ。 『黒幕』まで案内させましょう。


【合図は其の一言≠セけ――、― 青年は、『駆ける』 】

【能力を使用した、高速移動。 ……狙うは、使者=z
【接近に成功したならば、其の腕を捻り上げる様にして束縛しようとし、】
【『盾』にでもするかの様に――村人との間に、彼を配置するだろうか】



【――無論、『失敗』したならば如何なるか等、理解しての行動だ】
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 22:40:56.11 ID:9KiDEyxUo
>>740
【男が語る理論は摂理。説明されずとも理解した、人の身が持つ蟲毒の一種】
【毒とは何か、定かではないけれど、飲血主義とも言える魔術的意味を持つ一団の思想は理解できた】
【ならばこいつらは、】

(…!?)

【空気が一変した】
【男が何かを振り上げる音が聞こえた。大きな獲物、重量感を持つ風、それを軽々扱う怪力】
【自分達の位置が悟られているはずがないけれど、攻撃の意思に咄嗟に後ずさった】

【それが功を奏して直撃は免れたものの、斧の圧倒的重量感に思わず冷や汗】
【しかし、こうなっては】

谷山さん!!

【白猫は迷わず上に躍り出た】
【谷山が無傷であるならその隣に並び、立ち位置が大きく変わっているのであれば穴のすぐ隣へと立つだろう】
【瞬間、気を練る必要がなくなったため、迷彩を解除。相手の力量によって見える尻尾の本数が変動する化け猫と化す】
【外で見ていたラインもまた事態を悟り、立ち上がった】
【白猫に、そして白猫経由で飛ばした指示は、】


”生存を最優先としろ、可能なら外へ”


【それを最後に、ラインは感覚共有を遮断】
【同時に物陰から躍り出て、広場をおおっぴらに経由して村長邸へと向かう】

【もはやこれまで。】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 22:43:01.73 ID:K6GKXJd80
>>741

【ジャーニッドは”切れた”】
【目の前にいる仮面の男が”敵”だと判ったその瞬間】
【切れた】


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
てめぇええええええええええええええええええええかぁああぁああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【叫びを上げる】
【ナイフを運ぶ女たちを突き飛ばし】
【仮面の男を全力で殴ろうとした】


>>746


【が】




―――――――――――――ガッ!!!!!!!!!!




【ジャーニッドはその場に倒れ付した】


『ダメですマスター、あなたは”戦ってはいけない”!!』


【見ると少女がジャーニッドの足を掴んでいた】
【予想していたのか、なんとか食い止めた】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 22:43:09.14 ID:f9AxHllQo
>>743

【それは尻尾を掴まれた子猫さながらビクゥっと、貴女の地面を叩く音にびっくりした
あわわわ……と震える彼女、涙を一筋潤ませて伝える、食べないで下さい……っと】

【――――尤も、それも、寸刻のこと、貴女の悩みの正体が分かり、貴女の言葉を受けて少し落ち着く】


えっと……でしたらお胸を大きくする方法がありますよ?
――――Die Young≠チて、言うんですけど、私の能力は――――老化させる#\力なんです


【えっへん、といいたげな微笑を表情にくっつけて、右手の人差し指をピン、と伸ばして強調する
なるほど、彼女の言い分としてはDie Young≠使い、貴女の胸≠老化させる――――すなわち、成長させよう、と言っているのだ
名前すらしらぬ彼女を信用するかは別にして、手段の一つとして、考えられるかもしれない】

【けれども、気をつけていただきたい、もし、彼女が能力を使った上で、その絶壁がかわらなければ
それはすなわち、未来を奪う、ということ――――……汚泥の底に残った一片の光
それすらもイミテーションとなり、その手に残ることは無い、という証明
ある種、諸刃の剣でも、あろうか】


どうでしょう?試して見ても、良いですか――――?


【じぃ、と貴女を見つめる表情は、どこかワクワクしてる気がしないでもない
いや、まあ、悪気は無い――――のかなー?】
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 22:44:36.14 ID:+ZPLbVHDO
>>727

ふむー・・・そううまくはいかないのデスヨー
ぬいぐるみに複雑なお仕事をお願いするのも確かにちょっと心が痛むかもデスヨー

【やはり力仕事は最低でも機械であることが必要最低限でしょうか、などと呟きながら】
【名前を名乗られ、きょとんと首を傾げたものの】

カガリ・・・さん?はて、どこかで聞いたような・・・
えっと、ワタシはジャンクちゃんと申します!よろしくお願いしますデスヨー!

【ちょこん、とロングスカートをつまんで礼儀正しくお辞儀を行い、挨拶をする】
【当然ながら『卵』の話をすれば動揺させるに決まっている】
【しまった、と慌てふためいておろおろしながら右手の卵といっしょに見せて】

あ、別にワタシたちは悪いことに使う訳ではないデスヨー!?
このひとつはそのままですが後はジュニアハカセが無害化改良を施していますから!御安心してほしいデス…


【パカッ】

【そんな中、突然何かが割れるような音がした】【具体的には、彼女の手のひらから】

/携帯から失礼!
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 22:44:47.01 ID:eahaIya5o
>>740>>747
……成程。

(こりゃぁ、厄介。成程、人喰いは一番効率的な手段、ってことか。
さっき血を渡されたのも、疲れた旅人に力を与えるため≠チて事だな。
ということは、後でやっぱりあの湯のみは回収しておかなけりゃ……ッ!!)

【思考を固め、そして、谷山は、相手の続く言葉と同時に、立ち上がった】
【そして、振り下ろされる斧を――――――ッ!!】


【ガ、キィンンッ!!】


【谷山は、素手でその刃を受け止めていた】
【左腕、裂けた皮膚のしたからは、鋼が見えていて】

――――キチガイじみてやがるぜ、全くよ。

【口元を引き攣らせながら立っていた】
【足は、床板を踏みぬいていた、が】

そろそろ、ブチギレモードでな、ふざけてんじゃねーぞ、いい加減目ェ覚ませ。

思いっきりぶっ飛ばしてやるからなァッ!!

そして、引っ込め白猫ォッ!!

【現れた白猫に、そう叫び、直後、谷山は義手の異様な膂力を以てして、斧の刃を鷲掴みにしようとするだろう】

――――BOMB!!

【がしゃんっ、と義手の内部が起動音を響かせる】
【直後、その手から爆発が生まれ、村長の上半身を飲み込むように、爆発が前方へと広がっていくだろう】
【因みに、普段は義手から火薬を散布してから着火するが、今回は違う。義手内部で着火することで、その反動で家から転がり出る積りである】
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 22:47:55.18 ID:CuVQiuHmo
>>741
【この村の住人とは一線を画した、明らかに「満たされた」体型の男――使者と思わしきそれが言葉を吐き出す】
【そして動き出す村人―――彼らが言葉通り、「人を食らう」のだと翠は理解する】

(あの白い粉……まさかアレが、ここで蔓延しているドラッグでしょうか?)

人の生を喰らい、力を得る……まだ、信仰の世界を出ませんか

【丸焼きになった人間(だったもの)を前にして、未だにそのような思考にふけることが出来るのは、あるいは彼女も狂っているのだろうか】
【「まだ、侵攻を出ませんか」という自らの言葉が決め手、彼女は村人の挙動を追うことを無意味と断じて―――】


>>746
そうですね、彼に案内させる方が余程正確で早そうです

【茶番劇にも、限度がある、と】
【立ち上がり、森島を支援するべく使者のもとに向かう】
【右手が、ドレスの隙間に伸ばされる―――恐らく、「構えている」のだろう】

【りぃん、りぃんと鈴が鳴る―――使者の周囲、森島を襲う影がないか、意識と能力を光らせる】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 22:49:05.66 ID:/kiJd46yo
>>742

【紫もやし、その単語に「むー」と不服そうに低く唸って、ちょっぴり頬っぺたを膨らませて】


……どういう……こと?
何か……凄い自信は伝わってくる……けど

【んまぁよく喋る少年を見つめて、それだけを返す】
【だけどもそれが、今の彼女の心を軽くするのには十分で、嬉しくて】
【機械音の存在も、どこかへと消え去っていて】
【だけど――】


―――どうしたの……?

【そんな彼の様子が一変して、どこかしょ気た声色を吐いた少年が気になって】
【そして、踏み出される一歩にピクリ、と反応して、此方へ来られるのを一瞬、躊躇う】


――ほんとに……わたしといると……危ない…よ?
わたしは……兵器≠セから……

【だけど――だからこそ、彼を傷つけたくなかった】
【自分の狂気を抑えられている間に、彼に表へ、光のあたる場所へ帰ってほしかった】
【でも、彼の表情を見ると、彼の歩みなど止める気力が、湧かなくて】
【結果、何もしようとせず、彼の接近を赦してしまうだろう】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 22:50:08.63 ID:JdmK/7u9o
>>749

なん………

【だと………?】
【希望と言うものは、いつでも都合良く聞こえてしまうものだ】
【それを可能な限り冷静に、冷静に、冷静に考えて】
【1つの疑問が、浮かび上がる】

……ま、まず…君自身で試して貰って良いだろうか?

【本当にそんな都合のいい能力が有るのだろうか――――と】
【その上で、自分に試して貰いたいのだろう―――之からの人生に希望≠持つ為に】
【――――変わらないなんてこと、考えても無い。いや、考えたく無いのだろうか…】


【そわそわそわそわ】
【何だか心待ちにする様に、じっと貴女を見つめて】
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/28(土) 22:50:40.57 ID:/z2uGQ66o
>>739

わーい、ニイサンありがとっ!
って3つも、くれるのかい?

ニイサンあれだな………
……えーっと、太っ腹![ピザ]!

【3つももらえるとは思ってもおらず、その漆黒を輝かせて、何度も確認する】
【悩んで出た言葉の割には大幅に意味を履き違えている】
【恐らく、この少女に悪気は無いのだろう】

それじゃ……

いっただっきまーすっ!

【───疾い。3つのうち1つ目が、……突然、消えた】
【それほどに見えるまで、食べるのが早かった】
【そして2つ目は打って変わって、かなりゆっくり、味わって食べる】
【頬張っている顔は、非常に見ているものまで微笑んでしまいそうな、
 とても満足で気に入ってるとでも言いたげなはにかみ顔である】

/ごめんなさい。電話がかかってきて遅れました
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 22:52:06.69 ID:fztoYPfv0
>>744

「私にも、何も聞こえないのですがな?
 しかしマスターは、未熟者ながら妄言は宣うことのない方でして、……」

「―――はっ……!!
 無数の金属反応、魔力反応を検知…。」

【日頃慌ても騒ぎもしないベンヌが冷水を打たれたような声を上げ】
【溢れる照明のなかから、一本の光軸をい出させる】
【それが指す先は、魔力反応の源が存在する岩肌、その向こう】

「むむ……皆様、少しの間だけ足をお止めくださらぬか?
 わたしがこれを感じたのは、岩肌の向こう
 音を全て排せば――あなた方にも、恐らく聞こえましょう」

【会話と足音の反響によって、音を聞き取りづらくなっているなら】
【逸る気持ちを押さえて、まずは少しだけでも沈黙してみるべき】
【そうして、確認をとったなら――】

  
間違いじゃなかったんだねっ……でもサ、
向こう側って、外とつながってる方なのかな?
……壁を無理やり崩したら、どう考えても危ないだろーし……。

うー、ベンヌ。
もーちょっと詳しく、向こう側がどうなってるか分からないかな?
アタシも――少し、調べてみるから。

「ははっ、仰せのまま――」


   す、っ……―――そーりゃっ!!


「       」


【何合か言葉を打ち合わせた後、少女は意を決する様に頷き】
【構えた刀を――正面から、件の壁に打ち付ける】
【反響の具合を確かめようということなのだろうけど】
【危なっかしいこと、この上無く――】

 【A→上記の行動に加え、芳しい結果が得られなかった場合は、
  壁に耳を当てて、響いてくる微細な音をキャッチしようとする
  装備状況:E.無数の妖刀のひとつ、ベンヌ本体】

 【B→面食らいつつも、更に深い魔力や気配、風向きなどの探知を開始。
  精確なことまでは分からないけども、あわよくば洞穴の道の繋がりぐらいは、
  大まかに把握する事が出来るかも知れないし、
  魔力 / 妖力の正体について、何らかのイメージを得る可能性も否定はできず】
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 22:57:44.24 ID:sjFRbJFSO
【路地裏】

ふぅ…やっと逃げ切れた……

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cm程の刃が付いている】
【そんな男が、壁に寄り掛かって独り言を呟いている】

これからどーすっかな……

【懐に手を入れ、中身を探るが】

……あれ?おいおい、マジか?

【更に深く探るが、お目当ての物が見つからない】

おいおいふざけんなよサイは玄人(バイニン)の命だろーが!!
スった奴誰だクソがッ!!

【誰に言うでもなく怒鳴る】

あークソ……

【左手を頭に当て、がっくりと俯く】
【その時】

……ぁん?
…なんだ?

【右手の平に小さな黒い渦が出現】
【それは段々に小さく凝縮していき、残った物は】

【一辺の長さが5ミリのサイコロと、1センチの物と、1.5センチの物が3個ずつ】
【合計9個の黒いサイコロだった】

……こいつぁ、一体……?

【不思議そうな表情で、サイコロを眺めていた】



/能力覚醒のソロールです
/絡み不要です
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 22:59:53.50 ID:bYQ5p3K3o
>>746(森島)>>748(ジャーニッド)>>752(翠)
【救う価値が有る人間とは、救う余地の有る人間の事だ】
【彼等を、どう救えというのか。血に染まり、血に浸かり、血に溺れて】
【人の形に生まれて人を捨てた彼等を、誰が救うというのだろうか】
【森島の判断は、最も救いに近いものなのかも知れない】

「………!? 不遜なり、愚民!」

【使者≠ヘ、見た所、武器を持っていない。容易く捩じ伏せられるかと思われたが】
【急接近する森島から離れるように、とん、と自身の右手の方角へ飛んだ】
【速度こそは負けているが、軸をずらしての回避。決して、体術は素人では無いが、それだけ】
【達人の域まで届かなくとも、弱者ばかりの村では、十分に神の奇跡を示せるのだ】


【突き飛ばされた女たち、地面に倒れふしたそれ等】
【見れば何人かは、余程骨が脆くなっていたのだろう、腕がおかしな方向に曲がってしまう】
【誰かを害し続ける地獄から逃れられる、これは救いと成るのだろうか】

「……殺せ!殺せ!殺せ!刻め!!潰せ!!擦り降ろせ!!!
 あの不敬者を殺せ、さすればお前達には力が与えられようぞ!!神の敵を殺すのだ!!!」

【倒れ伏した者は、丁度良い獲物。狙わない道理は無い】
【先程、一人の男を殴り殺した子供が、木の棒を高く振り上げて】
【まだ血が残っているそれを、ジャーニッドの頭に振り降ろそうとした】


【かろうじて回避しただけの使者≠ヘ、直ぐに反撃には転じられない】
【逃走も、攻撃も、自由。その判断を誰が咎める事も無い】
【ただ、結果が彼等の上に、示されるだけだ】


>>747(ブルーライン)>>751(谷山)
【村長≠フ力と、谷山の義手の膂力。挟まれた斧が、最初に破損する程】
【斧の刃に罅が入ったかと思うと、其処から金属の刀身が砕け、床に落ちる】
【別な言い方をするなら、村長≠ヘその怪力で、床もぶち抜く斧を粉砕してしまった】


≪…………殺セ、殺セ、殺セ!!!≫

【事此処に至れば、村長≠フ仮面など不要。殺人者としての本性を表に出して】
【砕け、かろうじて柄に残っている部分の刃を掴まれた、その瞬間に反応】
【斧をぐいと持ち上げるように引っ張り、谷山の体を自らに引き付けようとした】
【左手で拳を握り、頭上まで振りあげる。潰すつもり、という事は見えるだろうか】

【だが、それは振るわれる事が無い】

【ほぼ密着する程の距離から放たれた爆風は、村長≠フ巨体をすら吹き飛ばす】
【両足が浮き、後方の壁に激突し、完全に壊れた斧の柄が落ちる】
【家の外に転がりでる彼を、追跡する事は出来なかった】

【然し、それで沈みはしない。村長≠ヘ直ぐに立ちあがる】
【皮膚が剥げ、筋肉組織が落ち、その下に見えるのは金属の密集した体】
【ぎぃ、と駆動音が一つ、村長≠ェ歩きだす際に聞こえて】

≪…………ロード、イジェクト。ターゲット、ナインテイル=

【体格相応の重い声が、何かを宣言した】
【生物組織を流用したのだろう剥き出しの眼球が、白猫の姿を確認した】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 23:00:39.70 ID:i7mA7CTDO
>>755

おう、遠慮せず食いな!
【青年も袋から出して肉まんを頬張り、胃に入れていく】

【青年が二個食べおわった頃だろうか】

残りは一個か、まぁこれ以上食っても苦しくなるからこれもやるぜ

【青年は残りの一個が入った肉まんを袋ごと渡そうとするだろう】

そういやおめぇさんは名前はあるのかい?

【見たところ獣の様な人間のような―――】
【そんな彼女に名前があるのかと聞いてみる青年】
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 23:01:06.08 ID:f9AxHllQo
>>754

【まさかそう来るとは思ってなかったのか、ふぇ、と目をパチクリさせるものの
貴女の視線に、うぅ、と小さな声を漏らし、仕方ない、とばかりに、ショボン、と表情を曇らせつつ
ふぅ、と吐息を一つ、零して、自身の胸へと、右手を押し当てた】


……い、いきますよ――――……
――――Die Young


【――――それは、あくまでも、ゆっくりと――――……
空気でもいれたか、と思うように、ぷくぅ、と膨らむ、彼女の胸
瞬く間に、彼女の服一杯に膨らんだそれは、たぷん、と寸刻、揺れた】

【服の小ささも会い極まって、互いに押し合い、谷間を強調するそれは
みっちりとつまった、その質感を否が応でも伝えてきて
潤んだ肌色が、綺麗に月光を反射して、艶やかに輝いた】


んぅ……と、――――あっ……そのぅ、くるしぃ……です……
も、もどしても、良いですか――――……?


【服がきついのか、んぅ、と身悶えするような声を吐露しながら
苦しそうに、ぱたっ、と座り込んで、ぎゅぅ、と上目遣いで貴女へと視線を向ける
丁度見下ろせば、おっきな谷間が目に入るだろう、目の保養、目の保養】
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 23:01:27.35 ID:fdU3t7Fxo
>>753

お前らみたいなのはさあ、ほっせぇちっせぇ癖に全部全部ひとりでやろうとして、
そんでもって潰れっちまうんだ、あっけなく、かんたんに。
そりゃあそうなんだよな、ほっそくてちっせぇんだもん。

【――――】

【それは、彼が「誰かに言いたかった言葉」だったりする】
【しかしそれを伝えたかった「誰か」は、どこかへ行ってしまって】
【長らく、彼の奥深くにある引き出しの一番奥に仕舞われていたのだが】


……なんでお前は、「兵器だから」って言って、ヒトを遠ざけるんだよ?
傷付けるのが怖い、ってか? だったら、傷が付かないくらい強いヤツといっしょに居ればいい。

おまえは、ひとりじゃないのに。


【彼は、「誰か」の力になりたかった、のだ】
【「救いたかった」なんて、仰々しいことを言える立場じゃないと自負していたので、こんな控え目な結果になったけど】
【傷がつかないくらいに強いヤツ、に、なりたかった】

 【でも、少年はどうしようもなく弱かった。弱かったせいで、誰かがひとりでどこかへ行ってしまった】

【――今度こそ、今度こそは。そうなれるようになりたくて】
【一歩一歩着実に、近づいてゆく】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 23:03:27.36 ID:79nrnluDO
>>750

元より仕事のサポート用に超作成したわけじゃないですからね
この子たちはどちらかというと超護身用アイテムって超感じでしょうか
だからこそ超いつもいつも連れて回っているわけです
ほら、最近は超物騒ですし──

【相手の言葉を、頷くことで肯定し】
【更には補足として、そんな説明を付け加えた】
【それにしても、護身用ときた】
【ならばこの人形たち。ただ単なる「動く人形」というわけではなさそうだが──?】

あれ?利織ちゃんの名前知ってたんですか?
んふー、流石利織ちゃんですね、むしろ超こうなるのが超当然とも超言えますけれど──
何はともあれ、超よろしくお願いしますねジャンクちゃん

【ジャンクだなんて、超物騒な名前だな──なんてことを考えるも】
【それを言葉に表すことはなく】
【にまりとした悪戯な笑みを浮かべて挨拶を返した】
【そして、続く『卵』の話題にはやや不安げな表情をして】

だ、だったら超いいですけど──
でも、哲学者の卵だなんて超何に使うんで……、ぱか?

【哲学者の卵、その利用法に関して思考を巡らせようとしたその時】
【ぱかりと聞こえた異音に、彼女の意識は持っていかれ】
【きょとんとした表情で、利織はジャンクちゃんの方へ視線を向けた】

/っとと、今からこっちも携帯になるかもです
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 23:04:34.07 ID:W3nHXmkto
【草原】

【湿度は程々、温度はやや高くも、清涼な風が吹くその土地に】
【褐色の肌をした銀髪の、蒼い軍服を着た女性が立っていた】

【彼女は右手に解いた包帯を持っていて、対となる左手は肘から先が存在せず】
【また、右目は何か、ガラスの破片が食い込んだような傷が有って】
【それは閉じられているから、きっと見えていないのだろうが――――】

………やはり、月にばかりは勝てそうにない、な。

【視線は、上へ。暗い夜空に大きく浮かぶ、光の源へと向けられていた】
【誰へとも無い個人的な、そして何か見当違いというか、そういう呟きと共に、だ】


【―――ふと、風のイタズラで左手の、支えのない袖がはためいて】
【そこに縫いこまれた、月光に輝く金糸が、“77”という数字を煌めかせる】
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:06:16.34 ID:/fd6lKhq0
>>745

【漸く、意識が覚醒する。顔を上げて、前方を見れば、彼の胴を刀が突いているのが見えた】
【攻撃の成功と、彼が血液を流す姿は。どこか、安堵出来ないものだった】

(……待って。……る、……早く……行って。……)

【今回は、失敗だと思った。今襲った青年は、諦めた方が良いと判断する。次の獲物を狙う決意をして】
【思わず、思考が漏れる様に、願いを口にしていた】

……。……が、……待って。……

【地に伏したまま、語る。空ろな瞳は、一度地面の石ころを捉えた後に、再び、彼の赤を見付けた。 その後、瞼を落とす】
【称えていた赤の光が、暖かいと感じた。胸の辺りが締め付けられる。苦しいが、心地良い。 気付けば、闘争心は、既に消失していた】

……ごめん。……

【最後に、紡いだ言葉は、震えていた】
【以降、言葉を紡がず、別れも告げずに。異形は、臓腑や腐肉で形成された、グロテスクな両翼を展開する】
【羽ばたき、腐臭を纏いながら。異形が目指した先は、路地裏の天井。建物の間に出来た、狭い夜空だった。 逃亡する心算の様だ】
【彼が異形を追わなければ、異形の姿は、建物の死角へ消えるだろう】

【その場合、彼に刺さっていた刀は、消滅しているだろう。恐らく、異形が魔力化させ回収したのか。 傷の部分が、橙の魔力で治癒されているかもしれない】
【どこかへ連れ去られ掛けた青年も、今は、穏やかに眠り続けている。 静謐と、腐敗臭、白銀の月明かりのみが、その場に残るかもしれない】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 23:07:01.91 ID:bYQ5p3K3o
>>756(あやベン)

んー……そら確かに、壁崩すのは怖いわなあ……
村の方も気になる、何事も無ければ探索なんて終わっとるやろうけど……

……ん、何しとるん?

【朝顔も、史音とベンヌが沈黙すると、漸く口を閉じて強力した】
【だが、音の大きさは、然程変わらない。かろうじて届く、という程度】

【その音が明確に、何かの印であると判断出来るのは、これ以降の事だ】


【キィン、と涼しげな音が鳴る。刀を叩きつけられた『岩』の音だ】
【白線一つ入らない、寧ろ年月を経た刀身から、金属片が散る程に】
【固く鋭い音が、三者の耳に届いただろう】

【岩壁、と思われていたもの。丁度、今音を響かせたそれに耳を当てれば】
【向こうから聞こえるのは、機会の様な駆動音。ごう、ごうと響いていて】
【そして壁はいやに冷たい。比熱というものを、周りに合わせるつもりが無さそうな程、だ】

【洞窟は完全な一本道。行って戻るばかり、全く良く出来た事で】
【風は外から吹き込むばかり―――いや、違う】
【壁の何処かから、髪を揺らす程度に弱く弱く、一筋の風】
【足元、鼠の目の高さ程の位置、小さな隙間が有った】
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:08:37.54 ID:JdmK/7u9o
>>760

お、おぉー…………

【見る見るうちに大きくなる双丘に、驚きの声を漏らした】
【希望の丘が希望そのものになった瞬間に立ち会えばそりゃあ驚きもするか】

【で、もう一度自分の胸を一瞥―――文字通り、まっ平ら】
【自分もあそこまでとは言わないが、大きくなるのだろうか―――】

【ゴクリ】
【緊張し、思わず生唾を飲み込んで】

ああ……次は私のを頼む―――

【眼の保養もそこそこに、自分の胸の成長に期待して】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 23:09:03.04 ID:9KiDEyxUo
>>751>>758
【引っ込めとのお達しに、白猫は、あろうことかにぃと笑った】

ご冗談を、谷山さん。
このような形(ナリ)ですが、魔法使いブルーラインの使い魔ですよ?
変形こそ規制が強く出来ないとはいえ…っ!!

【ちちちっ、素早く明滅する双眸】
【瞬間、眼から出たビームが『村長』の膝を打ち抜こうと走るだろう】
【巨漢の弱点である膝を、低位置から狙った射撃】
【咄嗟の事なので照準が甘く、外す可能性も十二分にあったが】

【その場合、壁やなにやらに命中して家屋が発火する可能性がある】
【ビームの正体は熱線…瞬間的故、人体に命中しても膝を貫(ぬ)く位ですむけれど、可燃性の強い物に命中すると危険である】
【なお、何かに命中した場合、貫通はしない。急激な火力で穴をうがつと同時に急激に減衰する】

急ごしらえではこの程度ですか…。しかも魔翌力が思わしく…っ!?

【変質した『村長』が、真っ先に尾を捉えた事を知り驚愕の色に染まった】
【魔翌力検知量が尋常ではなく、機械化された存在…】

【これはとんでもない事に首を突っ込んだか】

…いらっしゃいませ、木偶人形。
あなたの首、刎ねさせていただきます。

【ライン到達まで、後数秒】
【その間白猫は、不遜に微笑んで谷山と並び、四足にて敵と対峙する】



>>森島、翠、ジャーニッド

【一方、ラインもまた外の宴を目撃した】
【戦場と化しつつある一団を見て、通りすがりに自身の聖典を起動】
【気を引くため、集団の直ぐ外周に一本の青褪めた槍を突き立てる】


”眼を閉じろ!!”


【森島たち一団にのみ念話を飛ばし、二泊の間をおく】
【突如槍が真っ白に染め上がり、強烈な発光現象を起こす】
【眼くらましだ、音に反応して振り返れば悉く眼がつぶれる】

【それが終了すれば、槍は跡形もなく消え去り】
【村長邸の壁に向かって、自身の手に作り出した槍を突き出し突破しようとするだろう】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/05/28(土) 23:13:33.06 ID:K6GKXJd80
>>758

【振り下ろされる棒をジャーニッドは掴んで防ぐ】

ああああああぁあああぁあああああぁああ!!!!!!!!!1


『マスター!?』


【己の主の変わりよう、ソレを見た少女は悟る】

【”狂い”に触れすぎたと】

【これ以上は”狂い"に飲まれると】


『申し訳ありません!!マスターが限界です!!私たちは逃げます!!』


【そう言うと少女はジャーニッドの襟を掴み】
【飛んだ】
【靴の下からブースターと思われる物を噴出しながら】

【高速で空を飛び、さって行った。】


/すいません。親がパソコンを仕事で使います!!私はこれで、お疲れ様でした!!
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:14:32.37 ID:eahaIya5o
>>758>>767
――――ッどわァッ!!

【衝撃で、吹き飛んでいく谷山】
【ど、っ、と強かに体を打ちつけて、呻きを上げて】

――っ、ぅ。おッ!!

【ダァんっ!腕を地面に叩きつけるようにして、起き上がる】
【その表情は、憤怒の表情で、激昂した様子で声を張り上げる】

いいっ加減、むかっ腹来てんだよ――ッ!!
それに、テメェ、もう、その姿じゃ――――。

【村長の、そんな姿を見て、躊躇ってはいけないと判断】

――――助けてやる、俺が、お前を殺す。

【恐らく、目の前の物を、大凡普通の手段で救済することなど、不能であると、分かったから】
【右手を、右目を隠すマスクに持って行き、一気に引き剥がす】


        ――――っはッ!!

     ――――Hello!/ようこそッ!

Truth world!!/この糞っ垂れな真実の世界へッ!!


【右目の有るべきところには、ナニモナイが有って=Aそこから数式が吹き上がっていく】
【其れは、谷山の右目の眼窩に収束し、虹色の宝石の様な目を構成していった】

Slot1&2!Plugin《ARTS》!!
Slot3&4!Plugin《ARMS》!!

【何か、コマンドを叫び、谷山は村長と相対する】
【ぼこり、と右腕が変貌していき、現れたのは、漆黒の刃=z
【刃の鱗に覆われた、その腕は、異形の物である】

――――オイ、ラインの使い魔。名前は、ちょっと覚えちゃいないがな。
殺すぞ、あの村長。絶対に、「助ける」んだ

【谷山は、猫の方に、そんな、未だ甘さを捨てきれぬ言葉を浮かべて】

シィッッ!!

【右腕を振るい、5本の銀線が村長へと伸びていくだろう】
【特殊合金製のワイヤーソーである。村長に伸びていく間に、糸は撚り合わされて、足元に巻きつくようにしていく】
【もし、捉えられれば、そのまま腕を振り回して、此方へと引っ張っていくだろう】

おい使い魔、俺が抑えるから、なんとかしろ。隙は俺が作る
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/28(土) 23:17:47.58 ID:/z2uGQ66o
>>759

…ごくっ。

うんっ!この肉まん美味いな!
…お肉の味がする!

ってまだくれるのか?
あたしは何もお礼できないぜ?

【さすがに3つも食べれば、食いしん坊でもお腹は膨れる】
【受け取った袋の口を折り畳み、封をする】
【どうやら、あとでお腹が減ったときに食べるようだ】

………あたしの名前?
肉まんのお礼に、特別に!…教えてあげる
…ドロシー。ドロシー=オニキス!
覚えておいてくれたら嬉しいな!

【特に当たり障りの無い名前ではあるが、
 「特別」をえらく強調して、えっへんと誇らしげに名乗った】
【名前に違わず、髪も瞳も、オニキス色である】
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 23:18:00.00 ID:55Jo/Treo
>>758

【最早、潜入≠フ考えは必要無い――『戦闘』だ】
【先ずは、「使者」を捕まえるのが最優先事項。 …、…周囲の有象無象は如何とでも成る】


 ――……、… 黙れ。


【――怒っている≠フだろう。 冷たい声が、使者≠ヨ投げかけられる】
【翠へ向けて、「他は任せました」との声――、『村人の戦闘力は低い』と判断したか】
【恐らくは彼女でも十分に対応出来る、と類推して――】



(……、身体能力が普通以上なら、『トリッキー』に攻めればいい。)
(捕まえてしまえば、後はどうとでも成る――。)



 ―――――『ヤツルギ様』の所まで、案内して貰いましょうか。



【生成したのは、紅く輝く『鎖』――其々の大きさ≠変える事で、曲げる事が可能だ】
【恐らくはブルーラインが作るであろう隙に乗じて其れを『使者』へと射出】
【其の体を、鎖によって束縛しようとするだろう――】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 23:18:25.96 ID:/kiJd46yo
>>761

―――ッ
だって、だって………

【今自分が置かれている状況――確かに、彼の言うとおりだった】
【誰かを傷つけたくないが為に、こんな暗い場所に一人でいる。それが、最善だと思っていた、思いこむことにしていた】
【でも、改めてそう口にされると、その言葉が胸に突き刺さって、痛い】
【後の言葉が出てこない、言葉をうまく紡げない】


いたもん……すごく強いお姉ちゃんと……
でも、その人でさえ、傷つけてしまったわたしは……どうすればいいの?
そんな強い人………いないもの……っ

【その言い草から、少し前まで彼女が凄く強い人と一緒に居たと予想することは容易いだろう】
【でもその人でさえも傷つけてしまったと、彼女は言う】
【そして姉に勝る程強い人もいないという。それほど彼女の言う姉≠ヘ強い者のようで】

【「ひとりじゃないのに」】
【その言葉に、息を飲む。更に胸の痛みが増して、仕舞いに眼まで痛くなってきて、涙が零れそうになる】
【でも本当に一人じゃないのなら――。】

【どうして、踏み込んで来れる?】
【どうして、こんなわたしに、黒い魔翌力を垂れ流す自分に、卵≠ノ蝕まれる自分に】
【どうして、近づいて来れる?】

【どうして、その足は、そんなにも力強い?】

―――――――。

【彼女は、彼を止めることなど到底できそうになかった。その歩みを止めさせることなどできなかった】
【彼が一歩踏み出す度に、焦燥に駆られる。そして、その焦りを喰らって、卵≠ェ活発化し始める】

【ドグン、――脈打つようにどろりと溢れ始めたそれは、最早眼に視えるほどに濃密な卵≠ニ彼女の魔翌力】
【少年が真に強き者ならば、それさえも恐れずに踏み込んで来れるというのだろうか―――】
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 23:18:47.58 ID:f9AxHllQo
>>766

【ぱん、と元通りの大きさへと胸を戻し、一息をついて、彼女は深く呼吸をする
重荷が降りて、文字通り軽くなって――――……】


……本当に、良いんですね?
あ、あと、どうなっても、怒らないで下さい……ね?


【貴女へと一歩踏み出して、確かめるように、言葉を紡いだ
どうやら、貴女に対しては僅かながらの恐れの気持ちがあるのだろう
――――ソレは多分、貴女に名前を知られていないから、という理由から、か】

【自身の胸に手を当てて、落ち着くのを待つと、やけに心音が激しいのを感じる
貴女に名前を聞いたときに受けた拒絶=\―――その禊は少々、払い落とすには重すぎたのかもしれない
小柄な身体が揺れる、華奢な体躯が踊る、貴女の元へと数歩ずつ】

【――――とん、と――――置かれるであろうその手は、仄かなぬくもりと、微かな冷たさが同居していて
貴女の胸へと触れようとする右の手が、微かに貴女を感じ取ろうとする
そして同時に指先でそっと、撫でようとするだろう――――……】

【特に、下心は無い、強いて言えば、条件反射に近い行動である
数秒、貴女に惚れるように――――その指先を伝わせようとしつつ】


――――Die Young


【文学的表現をするなら賽は投げられた、とでも言おうか
成否は任せるぜぃ!】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/28(土) 23:21:40.85 ID:aibau+jAO
【草原】

【カンカンカンカンカン……】
【打ち鳴る音は一定の間隔を保ちながらもノイズのように、背の低い緑の大地に響き渡る】
【拓けた場所、四方を見渡しても何も存在しない其処に立つ、墓標にも似たオブジェがあった】
【イエローとブラックのストライプに、警戒を思わせる二つのライトが点滅する】
【それは、俗に言う『踏み切り』であった。向かい合うように同じものが、まるでそこに線路があるかのように並んでいる】
【勿論、此処には何も無い。雨の降りそぼる世界の中でシグナルレッドの色彩だけが鮮やかであった】

【ふわり、雨に濡れた土の香に混ざる、枯れた草と火薬の攻撃的な芳香】
【見れば踏み切りの傍、座り込む青年の姿が――見て取れるだろう】

【襟足ほどの灰色をした髪は小さく結ばれ、切れ長の瞳は群青に染まっていた】
【白いVネックの上から黒い薄手のジャケットを羽織り、襟には帽子のピンバッチ】
【濃い色をしたジーンズ。スニーカーは、けっこう使い古したもののようで】
【手には夜色の手袋をしっかりと嵌め、肩で開いた黒い安物の傘を支えていた】

【右手でナイフを弄ぶ】
【刃は薄く、そのわりには無骨なデザインのそれを、ボールでも転がすように、何度も遊ばせながら】

……―――――。

【まるで其処で、人を待つかのように。ただ一点を見つめ、ジッと座り込んでいた】

/予約のようで予約でない。それがこの投下である(キリッ
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/28(土) 23:25:47.76 ID:CuVQiuHmo
>>758>>771
【ドレスに潜らせた右手が抜かれる―――その手には、拳銃】
【魔翌力弾を発射する機構を備えた、簡素だが丁寧な作りの武器―――それを使者に向けた】

……降参、していただけないでしょうか?

【その声は、戦場には場違いな落ち着いた響き】
【銃を使者に向けながら、狂った村人の様子を伺う―――幾らかの人間が倒れているのを見て、此方にきた分を順次対処すればいいかと考え】


>>767
【そこに、不意打ちで耳に届く声―――思考の余裕はない、即座に目を閉じ、声の方から顔を背ける】
【刹那の後に来る閃光――瞼を閉じてもはっきり分かるその眩さに顔をわずかに歪ませる】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:28:28.48 ID:JdmK/7u9o
>>773

女は度胸。どーんと来い!

【何故か自信満々に、此方からも一歩――貴女へ近づいて】
【僅かに口元に浮かべられた笑みは、その自信を裏付けする】

んっ………

【胸を撫でられ、其の儘能力を施行されれば小さく可愛らしい声を漏らす】
【薄い布越しに、互いの体温を交換して――――】




【―――何秒経とうと、どれだけ少女が頑張ろうと、変化≠ヘ訪れない】

【さて、それを伝える勇気は有るだろうか――――?】
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 23:30:23.79 ID:fdU3t7Fxo
>>772

(……、……気持ちわるい)

【煮詰まった悪寒が振り撒かれた空間では、息が詰まって苦しい】
【そんな錯覚が、踏み出す足を、止めて――】


……そのねーちゃんは、本当に、傷付いてんのか。
傷付いて、――――「今も」そのままかよ?

さっき言ったよな、俺は、ものすげー傷を負って何回か死にかけた。
けど、生きてる。
お前もあんだろ、怪我したことくらい。転んで膝を擦り剥いた、だとか。
けど、生きてる。

傷ってのは、生きてりゃそのうち治るモンだろ?


【……嗚呼口が、上手く動かない】
【もうちょっと国語を勉強するべき、か。新たな課題を抱きつつ、少年は】


だからさー、あー、その……



……「ごめんなさい」すればいいんじゃね?


【………………ここまで引っ張ってコレかよ。的な、何とも残念な】
【しかし、真っ直ぐさだけは保証できる、そんな台詞を吐いて。止まった足を、再起動――】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 23:31:57.53 ID:fztoYPfv0
>>765

【金属と金属が、牙を甲を向け合う音】
【重い、堅い、強い。三拍子揃った刃から、粉雪のように欠片が散る】
【史音とて――これには、茫然とせざるを得なかった】

なにサ、これ
どっからどー考えても、人工物じゃない!!
いったいぜんたい、誰がどうやって――。

「(道は一本、どうしようも無い――否、)
 (もう少し……どこか、ほころびは無いものか)
 (自然に偽装しているなら、自然に傷つけられることもあるはず――)」

「(………む。)
 (……私はもしかして、「コレ」を―――怖そうと?)」

 【雑念を払い。密着した柔らかな耳を支配するのは刺す様な冷たさ】
 【五感が声を揃えて「これは金属だ」と、告げてくる】
 【なぜ気づかなかったのかと言うほど、けたたましい駆動音――】

【だからと言って、どうしようも無い】
【少女は使い物にならない刀をその場に放棄し、ベンヌを構えたが】
【幾ら流星の一撃を以てしても、この鉄壁は】

ベンヌ、朝顔、これ……
どーにか砕けない、かなっ……!

【苦し紛れに、途切れ途切れに尋ねた刹那】
【彼女の従者から、声が上がった】
「マスター、光で示す点の「傍」を、良くご覧下さい
 風の流れが可笑しい――間違い無く、小さな穴がありますな」

よっし、じゃあ「……落ち着きなされ、マスター」

「恐らく、加速を用いなくてもアレを粉砕する事は可能です
 そこでマスターは――無数に発生するであろう破片にかかる「重力」を軽くなされ。
 金属壁自体は堅固でありましょうから、跳ね返りさえ防げれば……。」

へー、なるほどね
ベンヌさぁ、最近はノリが良くなったじゃない!
……朝顔、ちょっと離れててちょーだい
結構派手に行くから、近づいてると危ないよっ!

【多少、朝顔が置いてけぼりなのが心苦しいけども――】
【解決策を見いだしたらしい史音は、溌剌と笑み】

  
        ――――あやねぇぇぇーーーー!!
  
          ―― ゴォ! =@ ――― ラン!! =@ 


     ―――― ドォォォォォーーーーっ!!!! 


  【スタートダッシュのような姿勢で、足を前後させて】
  【体幹を芯として、全身を渦のように回転させる―――】
  【めまぐるしく入れ替わるハンマーと大地の間の力で、遠心力に弾みを持たせ】
  【幾度も回転し、そろそろ眼も眩まんかという時に、瞬――踏み込んだ】

     【―――最大重力 / 思い切り、振り下ろす!!―――】

【隕石の如き一撃を、ベンヌの映し出した標的に与える】
【成功したならば、がらがらと岩壁が崩れていくであろう】
【――金属壁がある以上。完全な瓦解には至らないと見るべきだろうが】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 23:35:33.90 ID:bYQ5p3K3o
>>767(白猫)>>769(谷山)
【膝を狙った熱光線、人体を貫くに十分なそれを】
【村長≠ヘ膝に受けて、だが完全な破損を許さなかった】
【いや、これを村長≠ニ呼ぶのはどうだろう。排他的な寒村に、こんな村長などおるまい】
【猫の言葉を借りて木偶人形、では長い。人形≠ニ呼ぶのが適切な存在だろうか】
【可燃性の液体は、少なくとも表面には流れていないのだろう。膝が少々、溶けて歪んでいるものの】
【動きが幾らか鈍ったばかりで、人形≠ヘ歩いている】

【その動きは、ワイヤーに捉えられて尚、殆ど速度を変えない】
【進んでいる際に引っ張られたのだ、それは加速こそするのだが】
【重量以上に、その脚の力が強い。力で勝負しようとするのなら、体重差が有る】
【引き寄せようとする谷山は、寧ろ自分の体を、人形≠ノ近づける事と成るだろう】

≪………イジェクト、ロード、コンプリート……ブラスト≫

【剛腕二つが、その巨体の頭上で組み合わされた】
【俗に言うオルテガハンマーの体勢、巨大な二つの拳はまさしくハンマーの様で】
【だが、まだ谷山に届かない位置で、人形≠ヘそれを振り降ろす】

【ずん、と衝撃が空間に響いた】
【まるで空間を個体にして、それを外側からでも殴り付けたとでもいうように】
【空気が、箱の中の水の様に、左右にぐらぐらと揺れた】
【近くに居る谷山と白猫は、空間ごと揺すぶられる奇妙な感覚を味わう事だろう】

【揺れる空気は、やがて幾重にも重なりあって、空間を明確に歪ませる】
【人形≠フアクションから数秒。歪んだ空気の層が、破裂を起こした】
【半径2m程度に、衝撃波を撒き散らす、空気破裂】
【威力こそは然程高くないが、屋内戦闘ではこの範囲は脅威である】


>>771(森島)>>767(蒼猫)>>775(翠)

「殺せ、殺せ、殺せ、奴等を殺すのだ殺してしまえ!
 それが喜びぞそれが楽しみぞ、それこそが我等の幸福ぞ!!」

【森島一人を相手にするなら、然程難しい事でも無いと思っていたのだろう】
【周囲に命令し、武器を用意させるだけの余裕はあった、使者=z
【だが、同時に複数の敵を意識出来ないのは、場数の不足を見て取れる】

「……!?まだ居たか、殺せ、殺せ、殺せ!!
 あれはお前達にくれてやる、好きに喰らって――――――ぐおぅっ!?」

【昆虫の複眼を象った仮面、それが音に反応して振りかえり】
【だが、指示を完遂出来ない。言葉の最中に、その光を見てしまった】
【大きく仰け反り、ついで仮面の上から顔を抑えて体を丸める使者=Bその体を、森島の放った鎖が捕縛した】

「お、おのれぇいっ!!皆のもの、殺せ、殺さぬかぁっ!!!」

【さて、此処で問題が生ずる。森島は知らぬ事だが、白猫と谷山は知っているだろう】
【「三百年の眠リより目覚メンが為」、人形≠フ言葉だが】
【つまりは『ヤツルギ様』という実体など、存在していないのだ】
【案内という手段で、命を繋ぐ事が出来ない。だが、反撃も出来ない】

「………ぐうぅ………!!この、神を信じぬ不敬者、愚か者めがぁっ!!
 我等が地へと踏み込みこの狼藉、神の再び降り立つその日こそは……」

【銃を突き付けられ、完全に戦う手段を失った、使者=z
【きっと、出来得る限りに威厳に満ちた表情をしているのだろうが】
【虫を象った仮面の下では、それも見えず、間抜けに声が響くばかり】
【周囲の村人は、使者≠ェ捉えられた事に、軽い混乱状態を引き起こしている】

【信仰とは、それこそ信じる事。信じるには、根拠が必要で】
【それが無くなったのならば、果たして其処に何が生まれるのだろう】

>>768
/了解しました、お疲れさまでしたー
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:38:09.76 ID:uKMhSQKT0
>>764

 ――!?

【機械は、柄に合わず驚愕をする。然し其れよりも安心が勝る】
【そうして両手で押さえていた其れは、何時の間にか治癒されていて】

 何故だ、何故、あんたが謝る――?

【詰まる所、異形は、少々混乱していたのだ】


 自分から売って敵に情けを拾う戦とは――嗚呼、全く。"更に"呆れて来た………情けも無い


【俯き、左手は固く握られ、震える。元から呆れていた自分。もっと呆れる自分】
【今迄溜まっていた鬱憤が吐かれた。其れは、異形の本音だったのかもしれない】


 ――だがそんな腸を見据えながら俺は進まなければならない

 ……そうだ。進むしか道は、無い。 本当に申し訳ないとは思う


【其の肉の翼を見ても、其れを利用する辺り流石機械と云った所なのだろうか】
【―― 其れを糧にするのは矢張り異形だからなのか。彼は更に自暴自棄に成りながら進む事を選んだ】


【此処迄紡いだ言葉は其れ等を表現するかの様に小さく、儚かった――】


 ――あんたは此処迄、堕ちるなよ……?


【ゆらり、揺れながら真の異形は立ち上がり、空を見据え彼女を見送る】
【其の声は届かずとも、唯一の頼り赤の光は空の下から見る事は可能だろう】
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 23:38:27.87 ID:f9AxHllQo
>>776

【――――それは、永遠よりも、長い一瞬
とくん、と刎ねる心音がいくつもの時を刻むと――――ようやく、覚悟ができた】


……その、ごめんなさい――――無理、みたいです


【隠すことはしない、遠まわしもしない、ただただ静かに真実を告げる
彼女から零れ落ちた言葉は、くっきりと形を持って、はっきりと貴女へと流れ込む
それは、とどのつまり未来も無い≠ニいうことで、あろうか】

【彼女は、と言えば、そーっと、手を離してあわわ、と自身の口元辺りでぎゅぅとお祈りするように手を合わせている
小さく、顔をそこから出して、貴女の表情を窺いつつ、答えを待つ】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/28(土) 23:41:34.21 ID:i7mA7CTDO
>>770

アッハッハ!
そりゃ肉まんだからな!
肉の味がしなかったらやべぇぜぇ!

礼なんていらねぇよ!

【肉まんは肉汁がでていてうまそうである】

ちなみにオイラは獅子堂輝天てぇんだ!
ドロシー=オニキスって言うんだな!覚えとくぜ!

【彼女の名を聞き、こちらも名乗ると】
【夜は深くなってきて】

ようし、腹も膨れてきたしそろそろ行くかな!
じゃあまたなっ!
夜もおせぇから気を付けなよっ!

【少女に手を振ると青年は印を組む―――――】
【すると青年の回りから無数の美しい桜吹雪が発生し、青年を覆い隠し、露散するだろう】
【すると青年の姿は消えているだろう】

//お疲れ様でしたー!
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/28(土) 23:42:01.46 ID:SGbm7Us8o
>>762

…護身用…?もしかするとこのお人形って
戦闘などに特化した人形と言う事デスヨー?まあ確かに今は物騒なのデスヨー
もう明確に悪事を働いている組織も残るは機関くらいしかいませんけど…あ、この間テロリストみましたけど

【テロリスト見たって正直危険な状態なのではないだろうか、とも思わせるが】
【まさか戦闘でも可能なのだろうか、一見華奢で小柄―――掃除機に乗っている利織には特に小柄に見える、そんな少女】
【それでも生き残る術をもっているらしい】

【パカ、と割れたのは…やはりと言っていいが、その『哲学者の卵』だった】
【人の負の感情に反応して孵化し、植えつけられた者に能力を与えるその卵が…誰に植えつけられる事もなく孵化していた】

【ぴょん、と利織の人形の隣に『中身』がその四本足でがしっ、と着地する】
【手のひらサイズの『それ』はどこか表面がのっぺりしているものの、四本足に長い尻尾、三角耳…どこか犬のようなシルエット】
【身体の各部位の渕を銀色で縁取りされているが後はほとんど緑色のその犬らしき物体は顔の部分を利織に向けると】

『バウ!バウ!バウ!』

【元気に吠え始めた、そんな様子に驚いたのはジャンクちゃんの方だ】

り、『リョクオオカミ』?『卵』から直接生体金属パーツじゃなくて『リョクオオカミ』が生まれたのデスヨー…!
こ、これ…ジュニアハカセが最近販売開始を発表した品の一つのはずなのですが…でも哲学者の卵から直接完成状態で生まれるなんて…

ど、どういう事デスヨー…?どうしましょう、ジュニアハカセにお知らせしなくては…!

【彼女もわずかに驚いているらしく、その場でおろおろし始める】
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/28(土) 23:44:57.48 ID:9KiDEyxUo
>>769
【谷山はそれを甘いというのだろうけれど、白猫はふと笑みの質を変えた】
【とてもとても、柔らかな笑みに】

…承知しました。私も、彼を『助けたい』と思います。

【君一人に、責任を負わせはしない】
【自分もまた、同じ意思をもつからと、宣誓する】

【白猫もまた、蒼の眷属であるが故に】

【攻撃が来る瞬間、茶目っ気たっぷりにウィンクして】

なお、私はブルーベルと申しますです。以後お見知りおきを。

【などと、とても軽快に名乗った】
【まるで不安が見られない、『両者』への信頼が滲む、小さくも頼もしい姿―――――】

【足元への衝撃、『人形』の一撃に立ち続けるのがやっとの状態】
【浮翌遊魔術が使えればとも考えるが、これは単純な地震ではない、と悟り、】

【咄嗟に、谷山の正面に障壁】

【谷山への障壁に手間を割きすぎて、自分のものは脆弱にしか作りきれず】
【あっさり貫通されて、ズタズタに、】


っっあああああああっ!?!?!


【吹き飛ばされる小さな身体、悲鳴】
【表皮を切り裂かれ、漏れた血は…蒼と紅のマーブル模様】
【異形の証明か、不可解な血液を撒き散らして後方に吹き飛び、】



”ラアアアアアアアアアアアアアアアズッッッ!!!”



【壁を砕き、進入してきたラインの胸の中へと飛び込む】
【右手にもった槍を突き出したまま、左手で白猫を掻き抱く蒼い猫】
【その表情は、今までになく狼狽していた】

”ラーズ、しっかりしろよ、おい!?”

…あ、ます、タ…? …私は、お構いなく…あの村長を…首を、刎ねると、宣言、して、しまいましたので…。

”……わかった、休んでろ”

【白猫を、自分が突っ込んできた穴に隠すように置いたライン】
【振り返ったとき、その蒼い眼が、憤怒の形相を描いていて】


”基樹、こいつは、跡形も残さず『救済』する…っっっ!!”


【矛盾した言動でも、その奥にある意思はくすむ事はなく】
【強い感情の奔流を胸に秘めた蒼い魔法使いは、その槍に魔翌力を充填し、下段に構えた】
【必殺の予兆か】
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/28(土) 23:45:12.12 ID:bYQ5p3K3o
>>778(あやベン)
【そう、人工物だ。この洞窟自体が、人工物なのだ】
【落とし穴に、脱出経路を態々用意するなど、有り得ない】
【この洞窟は、きっと輸送経路。ならばあの落とし穴も、何か用途が有るのだろう】
【不自然なまでに一直線の洞窟、其処に存在する不自然に】

……なんやねんもう、本当にこの村ぁ!?
さっきからウチが理解出来るもん何一つ無いやんか!?なあ!?
何か通信子機、やたらめったら動いとるし!でも誰も通信して来んし!

【声を顰めているのが苦手な性分なのだろうか、精神的に参っていたのか】
【とうとう、洞窟に響くような声、頭を抱えて騒ぎ出した】

【が、余程切り替えも早いのか】

………ん、お?おおー……確かに、何か有るわぁ……
成程、こっちの壁やなくて岩の方砕けば、入れる……うっし、それ採用!!ゴー!!

【回転、回転、回転、速度は二乗してエネルギーに変わる】
【近くで見ていても表情が見て取れないその速度、朝顔は巻き込まれないように後方に引いて】

【対象が砕けた時は、意外と音が響かないもの。寧ろ騒音は、崩れた岩が落下した為に起こる】
【がらがらと崩れて落ちる岩、しかし天井は崩れない】
【それもそうだ、岩に偽装した金属づくり、金属の壁が無事なら壊れる事も無い】
【そうして開いた穴からは、おそらく蛍光灯のものと思われる白い光が漏れだしていた】

……ビンゴ、やな……それも、かなり大当たり。商品三つは貰えるで

【白い光に照らされる白い壁、埃こそ残るが清潔な床】
【近代的な建築物に、下駄の音がからり。朝顔は、躊躇わず踏み込んでいく】
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 23:46:15.39 ID:LBIAtgWyo

【ヘッドホンの片耳にマイクを装着した形状のヘッドセットを頭に着けて町を歩く、一人の少女。】
【流行りの曲でも聴いているのか軽く鼻歌を交えつつ、夜の町を歩く、一人の少女。】

【───既に辺りは暗闇に包まれており、一般的に子供は出歩く事を許されていない筈の時間、未だ開いている酒場等を眺めながら、一人の、その銀髪の少女は歩いている。】
【ふと、その背後に何処からともなく不審な集団が現れ、徐々に歩調を早めつつ彼女に近付いていく。】
【彼女は気付く様子を見せずに、暢気に同じペースで街を歩いていた。】


【────そんな状況が暫く続いた後に、不意に少女が立ち止まる。】
【気付かれたのでは、いや、もう遅い等と考えつつ一気に距離を詰めた、いわゆるこの度の悪者である彼等は────不意に、真後ろに向かって吹き飛んだ。】

【比喩等では無く本当に吹き飛び、その直線上の壁に衝突して地面に積み重なった彼等の一人が、暗転する視界の中不意に顔を上げると、少女のにまりという“嫌な笑み”が目に入る。】





────いやー、楽しかったっすか?人生の最期の快楽を十分に楽しんだっすか?



【少女は、拳銃を───小柄な少女の手に合う程度の、さほど大きくもない拳銃を彼等に向けて、彼等の前に立っていた。】


【捕食者は果たして、どちらだったのだろうか────────】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:47:53.81 ID:eahaIya5o
>>779
チ……ィッ!!

【ぎしぎしとワイヤーを軋ませて、無理矢理に引っ張ろうとするも、己の体は引きずられていって】
【がりがりがり、と地面を削りながらも、徐々に谷山は近づかされていく、そして、振り下ろされる、拳】

ま…ず――――ッ!!

【ワイヤーを解き、緊急回避をし、全力で後方へと下がっていこうとする、が】
【直後、襲い来る衝撃】

お……ご……ッ!が……ッ!!

【背後から背を叩かれる形と成った谷山は前のめりに倒れこみ、地面を転がる結果と成った】

くそ、どうする、どうするよ俺

【普通の攻撃では、効かない、ならば、取る手は一つとも言えるが、能力の発動自体が肉体に大きな負担を掛ける】
【こんな状態で、必殺技を放てば、動けなくなり、その後に待つのは死のみだろう】
【頬を深く擦りむき、だらだらと顔から血を流しながら、谷山は立ち上がった】

(……動きが大きい。だったら俺は被弾覚悟で手数で押さえに行くべきか)

――――変形

【義手が、能力に依って、変化。背に噴射口が生まれた】

――――Fire!

【直後、その噴射口より焔が吹き上がり、その推進力を利用して、義手による打撃を相手の腹部に叩き込もうとするだろう】
【因みに噴射が続くのは2レス程。この一撃を捌いたとしても、さらに突撃してくるだろう】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:48:12.75 ID:JdmK/7u9o
>>781

・・・・・・・・・・・・・・・

【真実を告げられて、受け入れるのに何秒かかっただろうか】
【告げられた少女にとっては永遠に近い数秒】
【告げた少女にとっても永い時間】

【スッと、左手を上げて目元を覆って】

…………ああ、ゴメン。怒ってる訳じゃあ無いんだ
ただちょっと、ちょっと―――ね

【眼から溢れそうになる雨に似た、それでいて生暖かい雫が零れそうになる】
【しかしそれを気取られまいと顔を隠す姿はちょっと可愛いかも知れない】

………そう言えば、名前を聞いて無かったか
教えて貰えるかな…別の話題もついでに提示してくれると有り難い

【「一刻も速く、この悲しみを忘れる為に」】
【そんな副音声が、聞こえそうだ】
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/28(土) 23:50:26.76 ID:55Jo/Treo
>>779

【鎖による束縛が成功した、と見るや――】
【森島は周囲を警戒しつつも、彼へと接近。 無表情のままに口を開く】



其の一、『ヤツルギ様』と『クスリ』の仕掛けを考えたのは誰か答えてください。

其の二、その黒幕≠ェこの村に居るのなら、其処まで連れて行って下さい。

其の三、取り敢えず、「この人達」を何とかしてください。



……、…其の『鎖』、僕の意思で起爆する事が出来ます。
『能力者』なら、意識を失った人間一人、抱えて此処から脱出する事も容易です。
脱出した後は――、取り敢えず、白天龍≠ノでも突き出しましょうか。



【――突き出された後、どの様な事態が待っているかは想像に難く無いだろう】
【『村人』と違い、「話の通じる人間」だからこそ……こうして、条件を提示する】



――、―翠さん。 朝顔さんに、現状の連絡と指示が無いか確認してください。



【とてもでは無いが、この状況で彼が通信するのは難しい――】
【翠の其の任務を依頼し、自らは『左』の魔法陣を輝かせつつ……掌を向け、脅して=z
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 23:52:59.64 ID:/fd6lKhq0
>>780

【彼の言葉は、あまり聞き取れなかったが、優しい言葉を紡いでいることは、理解していた】
【力、心。全て、彼の強さなのかもしれない。自分が勝利出来ず、逃避する意味が、判った】

【夜の街は、酷く眩しかった。藍に塗り潰された空を見る。記憶していた赤の光が、星と混じって見えた】
【両翼が空を叩く音は、彼の耳に、届いただろうか。冷たい風が頬を撫で、疲労で、徐々に瞼が落ちて来た】
【向かう先は、いつも通りの、森かもしれない。閉じた視界の中でも、紅は残る】

/お疲れ様でした…
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/28(土) 23:52:59.72 ID:/kiJd46yo
>>777

お姉ちゃんは――傷ついて、病院に運ばれて………
わたしに植えられた、卵≠吸いこんだ……

治ることの無い………傷

【胸に手を当てて、その日の光景を幻視するように紡ぐ】
【そう、今も≠サのままなのだ。彼女の姉は、彼女が宿した卵≠その身に】
【消えない悪意を持つ傷として、刻みつけてしまったのだ】
【擦り傷ならば、全身につけられたっていい。けど傷ついたのは、心だ】
【治療できるはずがない――心】


その後……どうなったか…知らない……
病院から……こっそり…出てきたから…

【顔を合わせるのが怖かったのだろう。彼女は姉とどう接すればいいのかわからなかった】
【胸にあてた手を膝の上に戻して、近づく彼を真っ直ぐ見遣る】


―――ごめんなさいって言ったところで……赦してもらえるはず……ないもん

【なにもかも諦めたように呟いて、また俯いてしまう】
【――謝罪の言葉すら、面と向かって言ってなかったのだ。なにもかも決めつけて、考えることを放棄して】
【自分が正しいと思える方法を、一人ぼっちで過ごすという選択を選んでしまった】

【雨音が、鼓動が、強く感じる】
【彼が一歩、また一歩と踏み出す度に。焦りが加速する、心が揺れる、視界がぼやける】

【彼はどこへ来ようというのだろうか】
【当然ながら、彼女の横には座ることが出来る。頭上には屋根だって付いている】
【二人分くらいなら、雨を凌げるだろう】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/28(土) 23:58:34.13 ID:fztoYPfv0
>>785

【振りかかる岩の垢、石の槍】
【しかし。能力により、落下速度と重量を殺されたそれらは】
【避けるも受けるも。もはや、自在であった】
【巧みにそれらを弾き、右に左に身を翻し、そこで初めて】

――お、おおーっ!!!

へへーん、凄いでしょっ
海部の家にはるか昔から伝わる大回転アタック!
アタシのちょっと遠い御先祖様は自ら先陣に立ち、これで敵国の――

「マスター、気を引き締めて……」

ぅー、わーかーってるっ。

【表情が綻び、笑顔はより深く、鮮やかな物になっていく】
【朝顔の颯爽さと歓びを真に受けて、史音も浮かれそうになっていたけども】
【忠義深い姿なき従者の小言が、どうにか利いたらしく】
【肩肘張りすぎず、しかし緊張までは綻ばせず、朝顔を追従する】

 【なお、この世界に史音が語ったような事実は存在しない】
 【彼女は異界生まれの「日本人」だから、当たり前】

【ベンヌの光と比べて痛々しい白光に、目を覆う】
【中へ中へ身を乗り出して。それを取り払ったとき、何が――】

 【A→朝顔の追従。そして、戦闘の準備】
 【B→同上。】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 00:01:24.91 ID:MJ5xoMvDO
>>783

んふー、超そういうことです!
最も、戦闘が超得意な人と対峙してしまえば不利になるのは超明白ですけどね
だけど逃げる時間くらいは超稼げます
要するに、超生き残れれば超いいわけです
原理的には、あらかじめ魔術式を人形に内包することによって発動時間を超短くってわけです
人形という小さなものが超器なので、威力的にも超強大ってわけじゃありませんし──
……って、超テロリストですか!?
超危険じゃあないですか!
でも、テロリストに会っても超帰還できるってことは、ジャンクちゃんって超強いってことですね……

【「超、すごいです──」】
【そんな一言を呟き、驚いたように彼女はぱちくりと目を瞬かせた】
【この世界では、相手の見た目と強さが比例するわけではない──】
【新世界出身者でありながらも、利織はそんな常識的な事実を改めて認識するのであった】
【そして──どのような理屈か。孵化した「卵」や生まれた「其れ」を見て】
【彼女は驚きを通り越し、ぎょっとした表情を浮かべ】

〜〜〜〜っ、い、犬!?
ち、超なんですかこいつ!
た、卵って、え?犬って超哺乳類で、そ、そもそもなんで哲学者の卵から──!?

【生まれた犬(仮)に吠えられ、利織は大げさともいえる程に肩をびくりと震わせて】
【彼女の意志に反応したかのように、人形の一体が利織と犬の間に立ちふさがった】
【──きっと人形は、主人である彼女を小さいながらも守ろうとしているのだろう】
【その、当の主人たる利織は驚きのあまり半ばパニックになっているのだけれども】
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/29(日) 00:01:35.28 ID:A0UnOHwXo
>>779>>789
【光が止んだ後、その光景を確認する―――のたうつ使者、拘束するは森島の鎖】

―――無様なものですね

【ボソリと漏れ出た言葉が、彼女がこの「茶番劇」に抱いた本音の感想であろう】
【尋問やらなにやらは、彼に手動させるのが妥当か―――そんな事を考えながら森島の方をちらりと見て】


連絡、ですか。わかりました

【森島の言葉に応じて、翠が腕時計の通信機能を起動させる―――】

もしもし、朝顔さんですか?此方は翠です
広場にて「生贄」の現場に遭遇して、森島さんが「使者」と名乗る人物を拘束しています
村人の人たちは、……半分無力化していますし、此方の戦力で対応出来るはずです
ジャーニッド君たちは先に離脱した模様、他の二人の確認はまだです

何か、そちらから次の行動の指示など連絡はないでしょうか?
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 00:01:52.81 ID:tbNw5H3bo
>>788

【――――……貴女のその可愛さに惹かれたのか、数刻、とくん、と胸の音がなった、気がした
数秒の間の後に、彼女はそっと、唇を揺らした】


――――バッカみたい、胸なんか気にしちゃって
そんなに胸が気になるんだったら豊胸手術でもしたらいいんじゃないの?


【ふん、と付け足すように紡ぐと、彼女は腕を組んでため息を一つ
微笑が表情から消えて、むぅーと怒ったような表情をあなたに向けている
堪忍袋の尾が切れた――――というには、少々代わりすぎな気がしないでもない】

【貴女を見上げる視線は、どこか呆れたような、それでいて、心配してるような、そんな複雑な色】


シルク、シルク=ハイドレインシア、シルクで良い
……こんなことで悩む馬鹿姉貴なんかに何て言われても気にしないしね


【つーん、と突き放すように言うと、手持ち無沙汰に右手をはためかす
夜空に瞬く星明りを反射して、彼女の絹糸のような肌が、瞬いて
華奢な彼女はまるで、月下に咲く花のように、棘を持ちながらも、静かに揺れる】

【――――――――そして、聞き間違いでなければ、貴女を呼ぶ際に、姉貴、と呼んだ
呼びかけを親しい名で呼ぶのが、癖なのであろうか――――……
それはともかく、余計に空気が冷えた気がしないでもない】
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/29(日) 00:01:59.57 ID:zJUuT8/fo
>>782

…む。
言われてみたらそうだな!

【どうやら素で言っていたようだ、手をぽむっと叩いた】
【まだ暖かさの残る袋をしっかりと持って】

ふぅん、ニイサンの名前は獅子堂か…
なんかカッコイイ名前だな!

【名前を知っても相変わらず呼び方はニイサン】
【特に改める気はないようである】

うわっ!?

…なんかの能力かなー……
それにしても、久しぶりにいい人に会ったような…

【舞い散る桜吹雪に、一瞬戸惑うが、
 青年の姿が消える頃にはもう落ち着きを取り戻していて】
【くぁ、ともうひとつ欠伸をあげると、山の上に、再び乗っかった】

/はい、お疲れさまでしたー
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 00:03:20.49 ID:aBBIYiQw0
>>790

 負傷者が居る。何とかしてくれ……ああ。ああ ―― じゃあな

【彼女を見送った後に彼のやる事は、青年を帰す事目のふち辺りに左手を添えて喋る】
【兎も角……救急に通報(骸骨頭部分に電話機能が。便利!)でもして。背を向けたのであった】

【そして、歩き出す】


 ウウウ、おおおおおぉおおおおお!!!


【後日、異形は意味も無く、壁を破壊する迄蹴り続けたのだと云う――】

/遅れて仕舞ったり、描写がアレだったりと色々済みません。後で大反省致します
/乙でした
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 00:06:31.76 ID:dBy5GYWSO
>>763

【――ひゅう。夜の草原に穏やかな初夏の風が、また一つ吹き抜けてゆく】
【野の草花はそれに従い、まるでお辞儀でもするように揺れ動き】

【草花がもう幾度か腰を折り、頭を垂れた頃――――酷く、唐突に】

もしも、全てを神の。そう、あの月のような視点から俯瞰したのならば。
或いはこの草原は、波打つ水面のようにも見えましょうか――――ん?

――……位相が、ズレた……か。

【足音も気配も、それこそ何の前触れも無しに。何処からか、そんな声が聞こえてくる】
【その言葉を聞くに、どうも女性の独り言に対する返事、という訳では無いようであるが――】

【さて。彼女がもし、何事かと声のする方向へと振り返ってみたのならば】

……おや?

【古めかしい意匠の白いスーツと、揃いのスラックスを纏い】
【その上からから、表は漆黒、裏は緋色のマントを羽織った】
【彼女のそれよりもやや黒みがかった銀髪に、紅い双眸を持つ青年が佇んでいるだろう】

【奇妙な事に、彼もまた。つい今しがた、彼女を認識したようだった】
/まだいらっしゃいますかー?等と、駄目元で尋ねてみたり
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 00:06:52.67 ID:5nBGIrFSO
>>791

…………なんでそこで、全部「ない」って言うんだよ。

【卵とやらの除去法も、心の傷が癒える確率も、「お姉ちゃん」が許してくれる可能性も】
【ぜんぶ「ある」かもしれないだろ、と。意地っ張りにそう言って】
【止まる足音、少女の手前。しゃがみこんで、目線を合わせようと】


……一方通行の道を、行くなよ。
諦めてそこを歩くな、行き着く先はひとりぼっちの世界しかねえぞ。
進んだって止まったって戻ったって、行き着く場所はそこしかない。

嫌なら他の道を探せ、もしくは作れ。
……多少は手伝ってやるから、

【そんな悲しいこと、言うなよ。】
【多少しょんぼりした動きで腕を伸ばす。目的地は、少女の頭】

【――ノイズの煩さは、何処へ】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 00:08:26.55 ID:JQHJsk0Do
>>786

【少女の背後から、一人の小柄な人影が近づいてくる】
【気配を消したりはしておらず、今の時間帯では足音が目立つため】
【余程のことがない限り、素人であろうとこの存在に気づくのは容易か】

それ以上やるのは、過剰だと思うけど……。

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【七つの色違いの星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

最も……貴方の意志なんて、関係ない。
……脅させて、貰うから。

【少女は、近づいた男達が吹っ飛んでいったのを見ていた。】
【そのため必要以上に近づいたりはせず、リボルバー銃を抜くと、銃口を相手の少女の頭に向けようとする】
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 00:09:59.87 ID:45FBr6Gvo
>>784(ブルーライン)>>787(谷山)

≪破壊セヨ、破壊セシメヨ、塵ニ芥ニ………≫

【機械人形の利点は、命を惜しまぬ事、痛みを感じぬ事】
【元々が頑丈である上にそれ等の利点もつこの人形≠ヘ、ともすればダメージすら感じさせない】
【事実、小さな攻撃では、破壊に至らない。大火力、或いは小さくとも大量の手数を】
【打ち込み打ち込み雨の様に打ち込み、破壊せしめよ=z

【両手の拳が、再び振り上げられる。機械的思考だ、最良の手段を繰り返す】
【一度通用したからもう一度という短絡思考で、人形≠ヘ攻撃の体勢に入り】

≪………!≫

【素手の拳ならばきっと然程のダメージも無かったのだろうが、怪力の義手だ】
【200kg近いだろう巨体が軽く浮いて、上体が折れ曲がる】
【内臓ではなく、内部機関に響く衝撃。表情では無く、顔部分のパーツが動く】


>>789(森島)>>794(翠)

「………ぎぃぃ……!この、不敬者めがぁ……!!」

【唸れども、唸れども、それ以上の事が出来ない】
【使者≠ヘ、表情こそ見えぬまま、だが憎々しげに唸るばかりで】
【表情が見えぬから、だろう。何を考えているかは、声と言葉から想像する他無い】

「……………おのれ、勝手にしろ!!
 だがな、もうこの連中を救う手段など無いのだ!!
 お前達は神の使者に手を出した、使者を何処かへ連れ去ろうとする!!
 ならばこいつ等に残された道など、骨が砕けて死ぬ他有るまい!!」

「ああそうだ、死ね死ね皆死んでしまえ!力も何もあるものか!!
 どうせ後は残りカス、不細工面と無能の集まりだ!!
 何とかしろ!?放置しろ、重力が殺してくれるだろうよ!!
 さあ連れていけ、突きだすが良い!!どうせ皆道連れだ、ハハッ、アーッハッハハハハハハ……」

【悪党にも、幾つかの種類が有る。最後まで諦めない奴と、開き直る奴と】
【もうどうしようも無いと知った瞬間、この小悪党は、些細な絶望を撒き散らす事にしたらしい】
【彼等の救いなど無いと、使者≠フ口から告げられて】
【村人は、まだその言葉の意味を理解していない―――飽く迄、「まだ」】


【一方で、通信が繋がると、翠の耳に聞こえてくるのは】

あー、えーと、翠言うたっけ?

……ふんふん……ん、分かった、生贄かぁ……
大丈夫なんやな、抜けられるんやな?なら、出来るだけ怪我人は出さんよう……
勿論、アンタらの事やで?雇った以上、治療費くらい出す事になるからなぁ
出来るだけ怪我少なめで、ちゃちゃっと抜けて欲しいわ

………こっちは、変なもん見つけた。山道行って右側の道、洞窟の中や
多分、ちょい急げば数分で着く、来ようと思えば来られるやろ
これから中を調査する、こられるんなら来て欲しいし……
戻るなら、来た道をそのまま戻って港街の『うぐいす』っちゅう宿へ行けばええ
こっちの探索が終わり次第、報酬その他用意してウチも合流するわ

………兎に角、自由や。来てもろても、其処で終了してもかまへん

【いやに反響する声は、屋内の、それもそういう場所に居るという証拠だろう】
【此処でも、行動は各人の意思に任される。森島共々、選択すればよい】
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 00:16:39.63 ID:UHahQPNHo
>>801
【ギシィッ!!義手が、金属の塊に叩き込まれることに依って、軋みを上げた】

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【腕を振りぬき、そのまま噴射の方向を変更、上。である】
【通常であれば、噴射では金属の塊の村長を持ち上げるのは不可能、だが、能力≠ェ有る】

1&2!《FLIGHT FLAME》ッ!!

【谷山の背に、焔が圧縮されていき、其れが爆ぜる】
【空を飛ぶことは出来ないだろうという予想、そして、内部機関にさらなる衝撃を咥えるために】
【拳をねじり込むように、捻り、村長と共に真上へと谷山は飛翔するだろう】

やっちまえ――――ッ!!ラインッ!!

【そう、ブルーラインに叫び、止めを委ねたのだった】
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 00:17:04.34 ID:UHahQPNHo
>>802
//すいません、>>784へでも有ります
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 00:17:44.54 ID:45FBr6Gvo
>>792(あやベン)

おおー……見た目的には兎も角凄い威力や!
鎧武者なんか良い餌食になるわなぁ……こらちょいと真似してみよか

【褒めてはいるのだろう、きっと。やや興奮した様な声で】
【浮かれる史音を更に浮かれさせるような事を言いつつも】

………なんや小奇麗ではら立つなー……と
ちょっと待ち、電話―――や、ないな連絡や

【踏み込めば、声は静まる。現在位置の感想は、本当に感情的な些細な事で】
【呼び出しを始めた通信親機のスイッチを入れた】

あー、えーと、翠言うたっけ?ふんふん……―――

【翠、依頼を受けた他のメンバーの一人と、通信機越しの会話】
>>801の通りの内容の言葉を、史音とベンヌは其処で聞く事になるだろう】
【通信を行いながら、奥へ、奥へ】

【人の気配は特にない。敵の気配など、尚更】
【此処までして隠してある施設だが、今はどうやら人がいない、か】
【もしくは接近を何らかの手段で感知して、既に逃げてしまっていたのだろう】
【暫く歩けば、突き当たりにドアが一つ。どうやら此処は非常口的な場所らしい】

……行くで、多分誰もおらへんけど……念には念を、や

【ノブを回し、ドアを蹴って、朝顔が飛びこむ】
【部屋の中には誰もおらず、机が幾つか、棚が幾つか】
【奥の方にはやけに近代的な分厚いドアに、電子ロックのようなものが仕掛けてあった】
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/29(日) 00:20:15.23 ID:Bq3IGF9no
>>801
”ごちゃごちゃうるせぇ…っっっ!!”

【右手に魔槍を下げ、左手を急速振りかぶったライン】
【その拳が急激に肥大化したかのような、青紫のオーラを纏う】
【サイズは、人形の頭頂部から腹部まで。巨大な拳】

【それを力いっぱい叩き付けた】

【腕は距離があって到達しないし、振りが大きいので潰す事も可能なはずだが】
【直撃すると、合金の強度がどうあれ、傷がつく程度では済まない、竜の拳である】

【拳状のオーラをすぐさま消し、降ろした槍を両手で構えなおし、振りかぶった】

【その穂先が変質し、死神の鎌のような刃を作り出す】
【宣告どおり、首を刈落とすための鋭利な処刑鎌だ】
【しかもこれが纏う紅のオーラは、相手の防御を減衰させる性能があった】
【故に振られてしまえば、防御は、】


”楽にしてやる…っっっ!!”


【怒りの中でも、思考は冷静なのか、そうでないのか】
【大きく振りかぶられた鎌は、真っ直ぐその首に向かうだろう】
【重みなどなく、固さなどなく、只管に切れ味ばかり鋭い一閃】

【そして、振り切るか弾かれるかした直後、若干の隙が出来るも、潰し損ねれば】

【鋭利で乱雑な無数の斬閃が、その身を文字通り切り刻むだろう】


―――――奥義・乱迅閃――――――


806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 00:21:59.64 ID:At4f6B4wo
>>793

この身体はそういう能力者とかテロリストたちを屠る事を前提に作られてますからね
最近にも調整し直していますし…ある意味ワタシもこの子たちと用途は似ているのデスヨー

【用途?と言う言葉に首をかしげたくなるかもしれない】
【この少女は先ほどから何を言っているのだろうか…護ろうとし始めた人形たちを見てジャンクちゃんは掌を上に向けて右手を差し出すと】
【『リョクオオカミ』は彼女を主人として認めたかのごとくひょい、と掌に乗る】

…これは、本来でしたらジュニアハカセが作成するプロセスがあったはずなのですが…
ユースロット商会の新製品『エッグロイド』、最近機関が卵をばらまいてる情報があちこちで入手できまして
ハカセ曰く最近機関はちょっと調子付いてるから鼻をあかしてやろうって理由で来週販売決定した品なのですが…



『――ようするに、それがお前の『進化』という奴だろうジャンクちゃん…お前にはエッグロイドの設計図を全部インプットしてあったからな
それをもとに『ヘッドレス・クロス』で卵に刺激を与えたのだろう』

…ジュニアハカセ!

【そんな中、突然現れたのは推定185cmほどの長身のシルエット】
【黒髪にまっさらな白衣をカッターシャツの上から羽織り、ドクロのネクタイを首に締めた
腕に銀色の腕輪タイプのアクセサリーをつけ、膝のところが破けそうな黒いデニム素材のジーンズに銀のスニーカーの青年】
【この男がジュニアハカセという人物だろうか】

やあ、君が南雲利織君か、君の事は魔術協会に足を踏み入れた時に剛太郎君とかから聞いたよ
その掃除機ですぐにわかった

【ジャンクちゃんが聞き覚えがあったそのつては、どうも協会の警備員経由らしい】
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/29(日) 00:22:07.69 ID:A0UnOHwXo
>>801
……まったく

【化けの皮の剥がれた使者から紡がれる罵詈雑言―――翠は軽くそれを受け流し、数歩森島のもとに近づく】

【それから、朝顔との連絡内容を簡潔に伝えて―――】

そちらに不都合がなければ、私は山の方の「妙なもの」を見に行こうと考えていますが……
森島さん、ここは一人で大丈夫そうですか?

【そう森島に、「行っていいか」と確認を取る翠】
【脆く、弱いとはいえまだ村人は少なくない数が健在だ。何かイレギュラーが起こる可能性は十分すぎる程ある】

【もし留まるよう言われたならそのまま使者と村人を牽制するだろうし】
【行っていいと言われれば、言われた道順と自らの生命探知の能力を頼りに朝顔たちの元に向かうだろう】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 00:23:24.94 ID:/44/0uqpo
>>798

【手を、決して届かない丸へ伸ばす。掴むのではなく、追うように】
【視線もまた、そうだ。憧れというよりは、強力なライバルを見ているかのようで】
【そして、そんな折に風が吹き―――また、青年がフラリと現れて】

――――、―――……だれ、だ?

【さてまず、どう思うのだろうか。片腕が無く、目傷の生々しい軍服の女性を。】
【まして、初対面の相手に「誰だ」なんて問いかける人物だ。普通、危険に思うのではないだろうか】


【―――しかし、女性は相手の存在を感知すると、そちらを向いて】
【また月に向けていた手を下ろし、恐らくは目のものであろう包帯を適当なポケットに突き入れる】
【行動自体は、常人のそれなのだ。けれどやはり、彼女には一般人らしからぬ所が多すぎて―――。】

/危うく寝るところでしたが、居たりしますよっ!
/ただ時間が時間なので、早々に切ったり持ち越させて頂くかも知れませんです。
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 00:24:12.21 ID:Reeip4JKo
>>800

んーと、取り敢えず。


…“ご苦労サマ”っすね。

【先程浮かべた“嫌な笑み”のままこちらを向くと、そのままの体勢で相手の少女から数秒遅れて、同じく頭に向けて銃口を向ける。】

脅す………ってそれは果たして、ドコからドコまでの範囲を指してるんすか?


……“間違えた”っすね。どのようにして、脅すつもりなんすか?


【────べ、と軽く舌を出して、挑発でもしているかのような言葉を吐き出して行く。】
【殺気等といった気配は全く感じられず、彼女が拳銃を向けた“彼等”にも、そして今自分に向かって拳銃を向ける少女にも、遊んでいるかのような様子を見せている。】


────あ、レズには興味無いっすよ。百合って言った方が良いんすかね。

この“純粋無垢可憐なびしょーじょ”は、そういうえっちーぃな展開は期待してないっすよ?
ビッチさんじゃないっす。ふひひ。


【───】




【────残念である。何が、とは言わない。】
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 00:24:57.40 ID:eqdy3qL5o
>>795

【ポカン、と】
【突然の豹変に驚くが…そのおかげか逆に冷静になって】
【少々可笑しそうに口元を緩めると】

………

【ゆっくりと、目元を覆っていた左手をシルクの方へとやって】
【彼女の目の前へ突きつけるだろう】

…理解なんてされようと思わないさっと

【其の儘短く素早く、軽くシルクのおデコを小突こうとし】

シルク、覚えておくよ
尤も、貴様に姉呼ばわりされる様な真似はしてないけれど。

【右手を腰に当て、左手を顎にやって考える様な仕草をしだした】


【ゆるぅく笑んだ口元は、少々楽しげな言葉を紡ぎそうで】

ねぇ、シルク。聞いてみたいことが有るんだ。

【なんて、声をかける】
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 00:26:01.81 ID:FqjBlfzio
>>801


【――、機関に居る時、こんな人間をよく見た様な気がする】
【小悪党、と言った類の其れ。一般的に言えば、往生際が悪いと言おうか】
【否、寧ろ腹は括れているのかも知れないが――どちらにしても、だ】
【「そう言う行為」の出来ない彼には、口和割らせる事は困難と判断したか】



……、…じゃあ、僕はこの人を港の方まで連れて行きます。
あっちなら、白天龍の人たちも一杯居ますし――引き渡しておきますよ。


――……翠さんは、どうしますか。


【恐らくは、翠から伝えられる朝顔の言葉に――森島は、そう返す】
【其方に行ったとして、自分に出来る事は大して無い】
【……ならば、この男を確実に護送する方が役に立つ≠ニ考えて】



【――翠の返答を聞けば、彼女が着いて来るにしろ来ないにしろ、男を気絶させようとし】
【成功すれば、其の身を担いで、半ば呆然とする村人達を尻目に村を去る筈だ――】





       …………、…嗚呼。



【 ――、―…… 酷く、厭な物しか見る事の無かった夜だった 】



/では、自分は眠気がちょっと来たので此れにて!
/男の人を引き渡すのがアレなら、襲撃して取り返した事にでもして頂いて結構です
/お疲れ様でした楽しかったですー!
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/29(日) 00:28:10.15 ID:KhnRk4+90
>>804

【「生贄」と言う言葉に、閃電が走るような苦味を覚えた】
【己の本来の目的であった、村の救済は】
【果たせなかったのか / 或いは、そもそもが夢物語だったのか?】

 【喉元に迫る心的な息苦しさを、どうにか圧し殺して】
 【自分の今の行動だって、無駄ではないのだと】
 【まだ幼く、全貌を知らない少女は、無意識のうちにそう正当化していた】
 【――もし。味方の死者が出たと報があれば、どうなったものか】

……、…あ、うん。
人の気配が無いだけ――何か、あるかも知れないもんね。

【朝顔の豊かな言葉に対しても、靄を帯びた返答】
【彼女が好奇心を先に向かう事に向けている間に、彼女は】
【机の引き出しや棚の中身などを、あれこれと物色することだろう】
【はしたないけども、事ここに至ればベンヌは何も言わず】

【電子ロックの掛かったドアに、朝顔が突き当たる頃には】
【史音も、その傍に立っていることだろう】

【――鋭さを増した眸は、「破壊できるか」を探っているのだ】
【正真正銘、力を振るう事に違和感を持たない人間の眼】

 【A→部屋内の物色と、ドアの開閉もしくは破壊の考察
  普通に開かれたなら、普通に入っていってしまうけど】

 【B→無言だが無能ではない、魔力反応の探知を続ける
  件の巨大な反応とは、まだぶち当たっていないのだから】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 00:28:26.17 ID:XuusuCq+o
>>799

―――ッ……だって……

【何故――言葉を紡ごうとすると、その先が無くなる?】
【否定の言葉ならいくらでも並べられるのに、何故肯定の言葉が出てこない?】

【それは紛れもなく、少年の言っていることが正しいから】
【詭弁も屁理屈も出てこない――】

【そして目の前に現れる、少年の顔を、真っ直ぐに見据える】
【薄らと涙を浮かべた瞳で】


【サァァァァ――と、雨音だけが聞こえてくる。永久とも思えるほどに長い時間】
【何を言われるのか、何をされるのか、不安で堪らない】
【願わくば、本当に時間を止めて落ちる雨粒の数でも数えていたい――】
【そんな錯乱した思考を働かせて】

【―――ふと、少年の手が、頭に触れた、その瞬間だった】


――――っうあああああああああああああ!!!


【何かが決壊したように、顔を膝に埋めて、泣き始めるだろう】
【けたたましい泣き声は、きっとそれだけ押し込めていた感情が大きい証拠】

【――気付かされた、一方通行がどれだけ愚かかを。選んだ道が一つなら、目的地は一つしかないことを】
【いつか心に宿った希望を、自分で消してしまっていたことを】
【自分はどれだけ馬鹿だったか、それを、この少年は思い知らせてくれた】

【パァッ、と彼女から溢れていた魔翌力が、霧散するだろう】
【その光景はまるで黒い雪が、重力に逆らって天へと昇ってゆくような、そんな幻想的な光景】
【けれど、彼女のなかの卵≠ェ消滅したわけではない】
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 00:29:45.92 ID:XuusuCq+o
>>813
/追記:お風呂入ってきますねー!
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 00:35:49.13 ID:tbNw5H3bo
>>810

【――――恐らくであるが、コチラの方が彼女のホント≠ネのかもしれない
尤も、それを推し量ることじたいが、間違いなのかもしれないが】


ふぇっ……って、な、何するの……もぅ
――――別に良いんじゃないの、どう呼んだって、さ


【小突かれたおでこをばっと、両手で押さえながら、むーっと、貴女を見つめ、そう紡ぐ
恐らくは意識して、そう呼んでいるのだろう、それだけの親しさを感じているのか、はたまたそうじゃないのか
拗ねた様子の彼女は、静かに、周囲の空気に耳を澄ます】

【気がつけば喧騒すらも夜に飲み込まれて、今は二人、静かな邂逅を過ごすだけで
時計の針が刻まれるような、そんな過ぎ行く時間の感覚だけが、ただただ深深と降り積もっていく
瞼を閉じると、その裏に描かれるのは心地の良い貴方の心音と、言の葉
――――なるほど、こんな夜もたまには悪くない、そう思えるかもしれない】


なに?別に聞いてあげても良いけど、つまんない話だったら途中で止めてよね?
それとも、またおっぱいの話かしら――――?


【それはさながら、虚勢を張るが如く、じぃーと、貴女へと視線を向けつつ、言葉を紡いだ
よいしょ、と背中に両手を回すと、キャミソールの丈が風に遊ばれて、僅かに翻る
覗かせる細い両足が、彼女の華奢な体躯を強調すると、言葉の生意気さも、薄れるように思えるかもしれない】
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 00:36:49.35 ID:45FBr6Gvo
>>802(谷山)>>805(ブルーライン)
【竜が如何程強かろうと、人の技術もまた強い】
【単純な破壊力、そして武器として使う末端の特性か】
【「傷が付く程度では済まない」筈の拳とすら、巨大な両の拳は打ち分ける】
【然し、その反撃が、谷山に潜り込まれる隙となった】

【懐へ入られたならば、長身由来のリーチはやや不利を生む】
【即座の反撃はままならず、人形≠ヘ拳を解いた】
【腰の位置で、今度は一つずつに拳を作って、力を溜めて】
【だが、それが振るわれる事は無い。巨体が、浮いた】

≪……ロード、バースト。全機能に優先し処理、迎撃用意……≫

【この世界、科学技術の発展は著しい。ならば何故、機械化兵士がこんなにも少ないのか】
【簡単な事だ。人間レベルの判断力、判断速度。それだけの能力を、量産するのが難しいから】
【極めて一部の優秀な研究者にだけ許された技術の領域に、この人形≠ヘ到達していない】
【迎撃手段を検索し用意するまでの間に、人形≠ヘ天井へと向けて押し上げられ】


≪レッドアラート、メモリの不足、熱廃棄の失敗を確認……≫

【エラー情報が、機械的な音声で次々と並べられる中】
【首へ向かった最初の一閃は、動力パイプを損傷させ、内側の機械部品を露出させた】

【後は、浮かんだ案山子を切り刻むばかり】

【腕、腕、肩、脚、撒き戻って胴体、腰、顔面、首】
【岩が雨に削られるように、斬撃を浴びる度に飛び散るパーツ、火花】
【肩関節が外れて、体内の機械部品の爪が折れて、身体は軽くなっていく】
【最後に残ったのは、首から上。機械的なパーツの中に、眼球が一つ有るそれが、畳みの上に落下して】

≪………………―――システム、完全停s≫

【ぶつんと音が切れた直後、残りのパーツが落下して、畳に突き刺さる】
【漏れだした燃料は、古くも大きな村長の家、柱に染みわたり始めていた】
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 00:37:13.17 ID:StQ2p4ZTo
>>806

──用途?作る?
んー?超どう言うことですか?それに調整、って……
まるで超ジャンクちゃんがロボットだか超人形のような超言い方ですけれど──

【リョクオオカミがジャンクちゃんの掌に乗り、自分から離れたのを見て小さく利織は息をついた】
【それと同時、肩の力がすっと抜けたところを見ると、或いは彼女。犬が苦手なのかも知れず】
【人形の一体を指先で軽く撫で。ジャンクちゃん自身に覚えた問いかけを一つ、ぽつりと零した】

エッグロイド──?
なんか超卵とアンドロイドが超混じったようなネーミングですね
それはともかくとして……ユースロット商会?
これまた超聞き覚えのあるようなないような──CMで流れてでもいたのでしょうか?
その、「ジュニアハカセ」って人、超何者で、

【「何者ですか──?」】
【そう問おうとした時に現れた、ドクロネクタイの青年】
【彼を見て彼女はまたもやきょとんとした表情を浮かべ、くぃと首を傾げ──】

剛太郎……、あぁ、剛田君の超お知り合いの方でしたか!
んふー、超初めましてです!
って、インプット、ですか──?
それじゃ、ほんとにジャンクちゃんがロボット的な風にも超聞こえますけど……

【聞き逃さなかった、「インプット」という言葉】
【そこをすかさず、現れた青年へと尋ねた】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 00:38:05.63 ID:5nBGIrFSO
>>813

【ぽふぽふ、からのなでなで】
【少年は何を言うでもなく、ただ黙って、ゆるやかに手を動かした】
【泣きたいときには泣けばいいということは、すべてのイキモノにおける共通事項】


…………焦んな。
ゆっくり、ゆっくりでいいから……考えよう。
おまえは、ひとりじゃないんだから。

【少女ひとりじゃあ解決できない、少年が加わったって解決できない】
【ならばそこに、他の誰かを加えていけばいいだけだ】
【そうしたら、ひとまず悲しくはないだろう。】


【天に昇る黒が、雨雲に吸い込まれて】
【彼はなんとなく、虹が出ればいいなあ、とか考えたり】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 00:41:12.36 ID:JQHJsk0Do
>>809

…………そうね。
手段は……ちょっと、考えてなかった。

銃を私の方に向けてくれたから、良いけど……。

【間抜けなのか、発言自体が嘘なのか、それともはたまた】
【どれにしても、脅す手段を提示していない以上、脅しには成り得ないが】

……ずいぶんと、余裕……ね。
私も、そういった事に興味はないから…………。
あるように見られてたら…………心外。

【常に冗談にマジレスというか、委員長タイプというか】
【相手の言葉を受けても眉ひとつ動かさず、顔色一つ変えず】

……さっきあの人達をふっ飛ばしたのは、どういう仕組み?

【ようは「能力をバラセ」と、無茶な提案を、一つ】
【頭が残念そうだし、ひょっとしたら言ってくれるんじゃないかなー、的な期待が、あったりなかったり】
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 00:43:53.77 ID:UHahQPNHo
>>816>>805
【コンプレックスである、その小柄さが今回、彼の強みとなった】
【腕は軋みを上げながら、男を押し上げて、直後の、幾度もの斬撃が、目の前の男を刻むのを見て】

【ぎゃり、と拳を滑らせて、噴射を終了、地面にだん、と着地をした】

おやすみ

【そんなノイズ混じりの言葉を漏らして、右の眼窩に収まる虹の魔眼は砕け散った】
【直後、がくり、と体から力が抜けて、口からご、ぽ、と血が零れて】

……ッ、は……ッ!!未だ%|れるわけにゃ、行かねーんだよ……ッ!!

【がくがくと体を痙攣させながら、谷山はそれでも立ち上がって】
【部屋の中の、その光景、そして、滲みゆく燃料を見て、叫ぶ】

やっべ……ッ!!ラインッ!今直ぐ此処出るぞッ!!

【そう言って、谷山はかけ出したが、足が震えて思うように歩けないようだ】
【もし引火すれば対比に遅れそうである】
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 00:46:14.81 ID:eqdy3qL5o
>>815

なーに、ちょっと気分転換。
それと此方を戸惑わせた代金、かな?

【なんて言って、頸を傾げて見せる】
【薄い唇から僅かに舌を覗かせて】

【びしょ濡れのワンピースを着た儘、びしょ濡れの噴水の淵へ腰かけると】

……ああ、先に話しておこう。
私としては今の′Nの方が好みだよ。話してて楽しそう≠セしね

【敵意に似た視線を受けて、薄く――悪意すら覗きそうな不釣り合いな笑みを浮かべてそう前置きをする】
【が、一応その後「胸の話ではない」と注意しておいて】

うん、楽しそうだから聞いてみたい
君にとっての正義≠ニは何かな?

【興味本位での質問。 つまらないと一蹴するのも手だろう】
【されど、この女≠ヘ 自分すら語れないのか?≠ニ挑発している様で】
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/29(日) 00:48:15.06 ID:Bq3IGF9no
>>816>>820
”ふぅーっ、ふぅーっ…!!”

【奔流を押さえきれないのか、沈黙のまま胸を押さえ粗く息を吐くライン】
【転がった首を憎々しげに見下ろすと、鎌から戻した槍を叩きつけて破砕するだろう】
【突き立てられた蒼い槍は、暫し墓標のように残留し、蒼い猫の背から熱が抜け落ちてゆく】

【後に残るは、ただ残骸】
【元は人だったのか、最初からこういう規格だったのかは知らないが、もはや動く事もないであろう案山子の死体】
【それを見下ろす猫の姿は、暴虐が去った後には、ただむやみに悲しげに見えるかもしれない】

”…ラーズ、帰ってきた”

【短い呟きに、もしも先ほど置いた白い猫を確認しに戻れば】
【その姿も、あの蒼と紅の模様も跡形もなく消え去っているだろう】
【元いるべき場所に戻ったと、ラインは呟いたのだ】

”…見苦しいところを、見せたね”

【自嘲の笑みを浮かべながら目元を拭うと、ラインは基樹に向き合うだろう】
【困ったような、必死で作ったような笑顔を浮かべ、眉根を寄せながらも、周囲の状況に正気を取り戻して頷いた】

【基樹が許せば右肩を貸し、開けた穴から外へ出ようとするだろう】
【脚は早い。基樹を重りともしないで疾走する】
【途中、どこか呆けたような念話を飛ばしながら軽口を叩く】

”朝顔、だっけ。彼女に報告したほうがいいだろう”
”代わりにやっておこう…”

【呟きながら、左腕にはめた腕時計型通信機に声をかけようとして】
【今更気付いたか、苦笑を浮かべながら】

”…悪い、声が出ない”
”僕の通信機使っていいから、報告してくれ…”

【そこそこ、ラインも滅入っている様だ】
【右肩を貸しながら、左腕を谷山に向けて脱出を図る】
【表情は、どこか浮かない】
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 00:50:08.03 ID:UHahQPNHo
//すいません、谷山の人、今から晩飯です!
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 00:50:57.51 ID:45FBr6Gvo
>>811(森島)
【小悪党の末路というのは、何処の世界でも似た様なものなのだろう】
【意識を失った使者=\―女である、声しか描写が無かったが女である――は、担ぎあげられて】
【さしたる抵抗も出来ないまま、運ばれていく】

【街より幾らか離れた場所、おそらくは街を騒がせない為だろう】
【待機していた『隠密風』の人物が、運ばれてきた使者≠捕縛する】
【礼金の受け渡し等々の話も、その人物は手短に済ませて】
【別なもう一人、一般人風の服装の者が、宿まで案内する事となる】

/何も問題有りませんぜ、お疲れさまでしたー


>>807(翠)>>812(あやベン)
【移動にかかる時間は、本当に数分程度】
【探知技術を使って迷いなく進んだ彼女は、朝顔達に直ぐに追いつく事となる】
【タイミングとしては、朝顔がドアを蹴って部屋に飛び込んだ、数十秒程後】
【まだ、探索も進んでいない所、となるだろう】
【天然の山道から、不自然な洞窟、そして完全な人工物。辿るルートは奇妙なもの】


>>807(翠)>>812(あやベン)
【机の探索を行えば、見つかるのはボールペンやらルーズリーフやら】
【小型の電卓やらそろばんやら、クリップやら付箋やら】
【兎角、事務仕事でもするならば便利だろうと思われるものばかり】
【棚にはファイル、中の書類は何かのデータだろうか】
【数字の羅列にしか見えず、注釈も無い。きっと此処を使っていた者達には分かるのだろう】

……此処は……どーやって入るんやろなあ……と、お?
おー、来た来た。見てみぃ、此処。なんやけったいな場所やろ?

【翠が到着するのは、このタイミング。ドアの前に立って、丁度その時】

【ドアは開かず、だが破壊しようとすれば労力は相当必要な事になるだろう】
【魔力反応は、ドアの向こう。きっとこの先に、何かが有るのだろうが】
【場所は分かったのだ、それで満足するというのも一つの手段】
【当然、諦めずに何かを探るというのも、一つの手段】

【さて、机の探索を行っていた史音は、一枚の書類を見つけるだろう】
【比較的新しい紙に、流麗な手書きの文字。使われたのは、きっと羽ペンか何かなのだろうという風情の】
【その書類の文字列は、以下の通りだ】

『狂ったコンパスが正しい道程への回答を生みだす
 そんな皮肉が笑い話に変わったのは何時の誰の事だったか』

『Yab doo gyaddo ogret sim, esu ohruo emo cesaelp.
 Le ets, tne serp. Rinpielsaiv, et uor.
 iromaza Kotlle he vig.』

『Dnam moc』

【……暗号?】
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 00:55:05.96 ID:XuusuCq+o
>>818

【大きく何度も頷きながら、彼の声を聞いていた】
【一言一言が、今は心に刺さるのではなく、染み込んでくる】
【柔らかな言葉が、彼女の心を癒してゆく】

【――― 一人じゃない。その言葉は、裏を返せば彼女が人を傷つけてしまう可能性を孕んでいる】
【だから彼女は一人でいた。後ろ向きなその思考を働かせて】
【でも、大勢の人たちに囲まれたならば、きっと、自分が暴走してしまう前に、皆が止めてくれるかもしれない】
【だってその時は一人ぼっちじゃないのだから】

【やがて撫でられるのもそこそこに、僅かばかり顔を上げて泣きっ面を半分だけ、彼に向け】


――ありがとう……

【小さく呟くだろう。彼が誰かに言いたかった言葉≠ヘ確かに、彼女の心に届いたのだ】
【そして、グスッと鼻水を軽く啜って、呼吸をほんの少し、整えると】


あなたの名前………教えて?

【真っ直ぐに澄んだ眼を向けて、名を請うだろう】
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 00:55:36.11 ID:tbNw5H3bo
>>821

【――――……貴女の言葉に仄かに揺れる、心が在って
パタパタ、と首を振るものの、まだ平熱というには高すぎて
とくん、と心音がまた一段と高く、響いた気がした】


し、知らないわよ……そんな、ふつーだもん――――……
大体、こんな喋り方してたら嫌われるでしょ?


【それが例え世辞であろうと、からかいであろうと、褒められるのは苦手な様子
慌てて紡ぐ言葉は、どこか頼りなさげな、借りてきたような言葉で
彼女はと言えば、背中側でむぎゅぅ、とキャミソールの裾を掴んでみたり】

【それでもまだ、言葉が中々見つからないようで、両脚を寄せたり、離したり、どこか落ち着かない様子で
チラリ、と貴女を見つめると、その笑みに飲み込まれそうになって、慌ててぱたっ、と視線を外す
じわぁ、と絹の如き白く滑らかな肌に赤色が混ざり始めると、漸く言葉を飲み込んだ】


――――……そうね殺さないこと≠ゥしら
どんな小さな生き物でも、どんな嫌いな相手でも殺さないこと

生命≠フ前では、思想も言葉も行動も、全ては後付にしか過ぎないでしょ?
だから……絶対に、殺さないこと、コレが私にとっての正義
……それがどうかしたの?


【――――彼女の能力は、老化の能力である、と彼女は言った
それはすなわち、一歩間違えれば殺戮の能力でしかない、とも言えるだろう
だから、であろうか――――そう語る彼女の表情は、どこか真剣で、どこか、怯えていて――――】
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 00:57:15.73 ID:Reeip4JKo
>>819

この世界の可能性を、あんまり甘く見ない方が良いっすよー?

竜だと思ったら、病院の大分えっちぃ院長さんだったりとか。
機関員だと思ったら、妖しい考えを抱いていそうなえちーいお姉さんだったりとか。



…あ、例え話なんで本当に居るかどうかは知らないっすよ?見聞きした事も無いっすー。


【────言葉を鵜呑みにすれば、特定個人を指している訳では無いようだ。多分。】



んー。

んーんー。

【わざわざ声に出しての悩み中。時折、“嫌な笑み”を浮かべて「いやそれは止めた方が…」等とブツブツ。】

──あ。

【ちょっと苛立ちを感じ始める位の時間で、やっと返す言葉を決めたのか、ピコーンという謎の音を響かせてこちらの顔を見始める。】

情報料────。



そうっすね、一方的にベラベラと喋るのも不公平なんで、何らかの情報料を頂きたいとこっす。ふひひ。



【ふらふら、と謎の挙動を見せながら、こちらに手を伸ばして歩き近付いて行く。】
【彼女としては触れるつもりは無いのだが───もの凄く怪しい。妖しいじゃなくて怪しい。】
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 00:58:15.74 ID:45FBr6Gvo
>>820(谷山)>>822(ブルーライン)
【自爆装置などという高尚な機能は無いけれど、それでも】
【家の外には火種、広がる燃料。危険という判断に間違いは無いだろう】
【人間の形状は輪郭だけの、人形≠フ頭部はもう喋らない】
【無口な彼だったが、この空間で声の主が一つ消えるのは、とても悲しい事だ】

【さて、家を出ればそこに有るのは、あの焚火と多数の村人】
【争いの音を聞いていて助けにも入らない、そんな彼等の事だ】
【村長の家から出てきたよそ者≠、如何にかしようという気概も無いのだろう】
【焼かれていた『誰か』の身元を、もはや確認する術も無いが】
【この村を訪れた誰かさんも、きっと似た様な歓迎を味わったのだと想定すれば、結論は用意】

【村のシステムの内、外部からの侵入者を駆除する者が消えた】
【これ以降、役人などを派遣しての調査は、おそらく非常に容易になるのだろうが】
【谷山達が調べた以上の内容など、役人仕事で判明する筈も無い】

【村人達は、空腹を満たす為、白い粉の掛かった肉に貪りついていた】
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 00:59:41.44 ID:At4f6B4wo
>>817

ええ、侍女式自動人形デスヨー!これでも

【『リョクオオカミ』がジャンクちゃんの頭の上に飛び乗ると彼女は両手で頭を抑えると】
【がちゃん、と音を立ててまるで漫画のようにジャンクちゃんの頭が外れたのだ…その継ぎ目には細かい機械が満載である】
【…『作り物』だったというのか。あまりに表情及び感情が豊か過ぎて本当に生きている人間にしか見えないが】

【外れた頭部の上で『リョクオオカミ』がワンワン吠えているのを横目で見て青年は告げた】

『やあ、私はジンジャー・ユースロット、このジャンクちゃんは私の相棒でね
このエッグロイドの設計者、ということになっている、冒険家で科学者な女性の味方と言えばそれはこの私なのだよ
噂には聞いていたが可愛らしいではないか利織君、今後もよろしく』

【そう告げながら、彼は握手を求めようと手を差しだしながら】

『詳しい話はこれから行く所でしようか、さてとりあえず利織君
君、この『哲学者の卵』の話は聞いた事があるかね?』

【そう告げて彼が取りだしたのは、これまた宝石のような形をした哲学者の卵】
【ただしジンジャーが取りだしたのは二つ、そのうち片方は…赤い色の宝石で『1』と刻印されている】
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 01:01:31.73 ID:5nBGIrFSO
>>825

……どういたしまして、だ。

【さて、引き出しの中身も尽きてきた】
【最後の最後、奥の奥にあった、一番言いたかったそれを取り出して】
【今度こそ、告げるべきだ】


アマガネ、天金ミツキってんだ。
……お前の名前は?


【……その前に、必要事項を埋めておく】
【満月の色合いに似た瞳が、ゆるやかに笑みの表情を形作る】
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 01:03:07.87 ID:dBy5GYWSO
>>808

【中天に座したそれへと、一心に伸ばされた掌。凛とした視線も、月を愛でると言うには幾分硬い】
【その姿に何を悟ったか、独り合点するように頷き、ふ――と溜め息を一つ吐き出して】


……ああ、あぁ。驚かせて仕舞いましたか、これは申し訳ない。

【こんな夜更けに、こんな人気のない場所に。年頃の女性がたった独りでいる所に忽然と現れたのだ】
【寧ろ、警戒されるのも道理と考えたのだろう。推何の問いに、ぺこりと深く頭を下げれば】
【常人のそれとは異なる雰囲気――風格、というのだろうか――それを感じ取っても、過剰に怖じる事はなく】

まして月見の邪魔などと、とんだ不粋を働いてしまいましたね。
重ねて、申し訳ない。……僕は、そう――――この辺りに、棲んでいるものです。

【顔を上げれば、穏やかな苦笑を浮かべ。言葉を選ぶようにしばし黙すると、そう答えた】

月が――好き、なのですか?

【それからややあって、青年は躊躇いがちに問い掛ける】
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 01:04:38.77 ID:dBy5GYWSO
>>808
//ま、まさかいらっしゃるとは……了解致しました。
//それでは、遅ればせながら宜しくお願いします!
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 01:05:27.54 ID:XuusuCq+o
>>830
/ちょっち次遅れます
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/29(日) 01:06:21.44 ID:KhnRk4+90
>>824(主催様) >>807(翠さん)

【理解出来ないからと言って、必ずしも無意味なわけではない】
【数字の羅列にしか見えないファイルを、一応回収しておき】
【やがて――それに重ねる形で、見通すことになるのは】
【件の、手書き文字列――或いは、文章】
【羽根ペンを使って逃げていく余裕が、なんとも嫌らしくて】

なんだろ、これ。
アタシの世界で言う――「英語」に、凄く似てるけど……

シーザー暗号かなっ?
でもでも、ぱっと見ただけじゃ分かんないしなー。

【そんな折、一陣の風の如く流れこむ気配】
【背に回していたベンヌに、手を伸ばしそうになったけども】
【先程の報告を思い出し、厳戒態勢は雲散霧消する――】

【この年でシーザー暗号を知っている事は、珍しいのかも知れないが】
【解けない事には、それはただの「知っている」事にしかならず】
【ベンヌはさておき――朝顔と翠に目配せし】

アンタら、これがどーゆー意味だか分かる?
アタシが扉観に行ってる間に、ちょっと考えてヨ。

「……マスターが迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませぬ。」

【と言い残して、書類を押し付けようとすることだろう――】

【とは言え。扉の前に陣取って、何度か叩いてみたり】
【ハンマーを振り下ろしたりした所で、きっとそれは壊れないのだろう】
【回転王アタックやロケットハンマーを使うには、ここは狭すぎるし】
【電子ロックの破壊は、下手をすれば「地雷」になってしまう】
【結果―――程なくして彼女は、不機嫌そうな顔で書類を取り戻しに来るのだろう】
【三日分の餌をお預けされた犬のような、つまり形容しがたい酷い形相で】
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 01:07:14.11 ID:UHahQPNHo
>>822>>828
なァ……に、気にするな。
だー、糞。負担が糞デケェのが難点だな……。

【そう、軽く雑談をしておいて】
【口から、ぽた、ぽた、と血をこぼしている】
【裂けた右腕の皮膚には、哲学者の卵≠ェ埋まっているのが見えたかも知れない】

【そして、ラインの頼みを聞いて】
【ん、と短く声を返し】

此方、谷山。
村長から情報は手に入れた、その後戦闘して、なんとか勝利したぞ。
今から、なんとかして帰還する、以上。

【そう、短く報告を済ませて、ラインの方に言葉を掛ける】

あー、村の正面から行ってくれないか。
正面近くの民家に、ちょっくら証拠になりそうなものがある。

【湯のみ、である。村長は血≠ニ言っていた】
【ということは、薬物の中身が血に濃縮されているということで、あの湯のみの中の血は恐らく――――】
【あくまでも、今回の依頼は、情報収集。ジャーナリストとしてそこは忘れていなかった】

……、ち、必ず、全員すくってやる、必ずだッ!

【ラインの隣で、己に刻みこむように、そう呟いた】

//帰還しました!
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 01:07:38.19 ID:eqdy3qL5o
>>826

いいや。少なくとも私は好みだよ。
仲間になるか、敵になるか。ハッキリ言って貰わないと分からない
頭を使うのは苦手でね

【コン、と手の甲側で軽く己の側頭部を叩いて】
【言葉自体は本心から言っているのだろう、見るからに気を使うのも苦手そうだし】


ふむ……殺さない事。
ああ、因みにこうして聞いているのは飽くまで君に興味が有る≠ゥらだから
言いたく無くなったら言わなくても構わない

ところで、君にとっては殺す事≠サのものが悪≠ニなるのかな?

【と、確認の様に尋ねて】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 01:10:35.86 ID:JQHJsk0Do
>>827

どちらも、特定個人が元になってるような気がするけど……どうでも、いい。
少なくとも、私は淫乱でも変態でも変人でも無いから…………。

……もしかしたら、貴方はそうなのかもしれないけど。

【淫長さんだとか、そんな者の存在は露知らず、軽く話題を流す】

…………長い……。

【ボソッと、愚痴に近い言葉を小声で漏らす】

───……情報量?
貴方がどういったものを要求してるかにも……よる。
大金を払ってまで貴方の力を知りたいとも、思わないし……。

(さっきの力は、男達が近づいたら発動していた…………。)

【後退りして、近づいてくる少女から離れる。だって、すっごい怪しいし】
【ただ全力で離れようとはしていないため、追いつこうとすれば追いつくのは容易である】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 01:11:25.23 ID:StQ2p4ZTo
>>829

じ、自動人形──、って、わー!わ、わ、わー!?
こ、こんなにまでこの世界の科学力は超進んで……!?
ここまで超来れば最早科学は魔術の一部だったと言われても超飲み込めそうです……

【ぎゃあぎゃあと騒ぎ立て、オーバーとまでいえるリアクションを取る彼女は】
【この世界の住人にしてはどこか常識人、とも言えるのかもしれない】
【人形のセンスや掃除機に乗るといった行動を見せる利織が本当に常識人かと問われれば】
【確かに、疑問を抱かざるを得ないのかもはしれないのだけれども】

ジンジャー・ユースロット──ユースロットさん、ですね
お褒めの言葉、超ありがとうございます……ん、んふー、超よろしく、です!

【差し出されたジンジャーの手。それを見て彼女ははにかんだような笑みを浮かべ、握手に応じた】
【彼女の頬が僅かに赤く染まっていることから、もしかすると照れているのかもしれず】

(これから行くところ──?)

あ、え、えぇ。名前自体は、知らない人は超いないと思いますよ?
確か──人の悪意を増幅させるだとかなんとかいう、カノッサ機関の超発明品、ですっけ?
実物を見たのは超初めてですが……

【こくん、と。とんがり帽子をずらさない程度に控えめに彼女は頷き】
【彼が取り出した『卵』をひょこりと見ながらそう答えた】
【どうやら彼女自身、『卵』に関しては一般人が持つレベルの情報しか持っていないらしい】
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/29(日) 01:12:14.55 ID:Bq3IGF9no
>>828>>835
【脱出完了後、ラインは眼前で広がる光景をぼんやりと眺めていた】
【飢えて、餓えて、目の前の肉を食らうだけのモノ達】
【あらゆる尊厳を剥ぎ取られ、神様とやらのいいなりになったモノは、もはや獣に成り下がってしまい、ヒトとは呼び難い】

【しかも、彼らは肉を喰っているわけではない】
【あの粉を求め、貪っているだけに過ぎない。食事ではない、そうとはしらないまま侵されて、奪われる】

【消え行く尊厳】


”…………”


【けれど、ラインを先ほどあれほど狂わせた熱は、決定的な火種はそれではなかった】

【あろうことか、使い魔を討たれて激昂したのだ】

【その事実を認識して、ラインの心は疲弊している】
【自分の矮小さを自覚して、溜息すら吐けないほどに、その蒼が混濁している】


【それでも、】


【けれど、暫し呆然とその光景を眺めていたラインの眼が、再び意思を取り戻した】
【内に響き渡る『声』が…今は眠れる相棒がいたなら、こんな自分は叱られるのではないかと、思い出したのだ】

【だから、立ち止まってなんかいられない事を、谷山の体温で思い出し、後押しされて】
【報告終了と同時に、自分の左手でいきなり、頬を叩いた】

”…承知した。気をつけろよ、君、結構重たいよ”

【義手の事だろうか、冗談めかせた念話には軽い調子が戻っていて】
【指示に従い、谷山を目的地まで運ぶだろう。俊足で】

【ただ、彼の哲学者の卵の気配には、また表情を暗くして】

(”…ほんと、難儀な性分だね、君も”)

【と、顔には出さないが嘆息した】
【左手人差し指にはめられた蒼い薔薇の指輪が、少しだけ黒ずんでいたけれど、直ぐに元に戻る】

//すみません若干トンでました! 顔洗ってきたのでまだいけます!
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 01:18:29.09 ID:tbNw5H3bo
>>836

【そう言われて、上手く言葉が出てこない
――――ぐしゃぁと、頭の中に奔るノイズはきっと――――……まだ良く知らない感情
そ、そう、とだけ応えると、彼女は俯き加減に、口を閉じて】

【それも、寸刻――――貴女に尋ねられると、それはまるで、入り口の開いたダムのように
洪水のように流れ出す、言葉と思い、胸の奥にたまっていた言葉は明確な音として響き渡る】


……当たり前でしょ、人の命を軽々しく扱って――――……
自分の都合で、奪ったり、与えたり――――……っ!!

傷つけられる人の気持ちも、殺される人の気持ちも分からないのに……
そんなの、許して良い訳ないでしょ!!


【それは、唐突にあふれ出した、思いの現われか
――――数刻して、彼女は言いすぎた、と思ったのか、恥ずかしげにぷいっとそっぽを向いて
動きのために、落ちる雫が一つ、地面に落ちて、微かな音を響かせた】

【ごしごし、とその証拠を隠蔽するために、彼女は右手で自身を慰める
琥珀色の髪と調和する横顔は、どこか――――苦しげに、揺れていて
今にも、泣き出しそうな表情を、ぐっと堪えて】


……で、姉貴はどーしてそんな事を聞くの?
こんな、今知り合ったばかりの私に……


【――――どこか弱きになっているのだろうか
言葉の端を濁すと、そのまま口の中へと消えていく音
淡々と、静かに時が流れていく】
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 01:20:48.45 ID:45FBr6Gvo
>>835(谷山)>>839(ブルーライン)

……お、生きとったかー!良かった良かった、死なれたら後味悪いからなぁ
了解、無事だったならええ事や。気を付けて逃げぇ
或る程度街まで近づけば、ウチの手のもんが巡回してる
応急手当程度は直ぐに出来る、場合によっては病院の手配も出来るで

……嫌な仕事させたなぁ、悪い
詫びて足りる事や無いとは分かっとるけど……ごめんな

【どうやら親機の方は、子機の状態に係わらず言葉を伝えられる様で】
【簡潔に済ませた谷山の言葉に対し、朝顔の言葉はやや長かった】


【村人達を後方に置き、もはや済むものも居なくなった民家に辿り着く】
【底に僅かに液体の残った湯のみは、使う者の死とは無関係に底に置いてある】
【この場で調査こそ出来なくとも、持ち帰ればその情報は得られる】

【この先は、港町の近くまで行けば、白天龍の手の者が待っている】
【彼らは、地元に根付いた存在だ。全く問題無く、治療から宿泊までの手はずを整えるだろう】
【文明から切り離された獣の群れ、離れて十数分で人間の文明】
【距離とは、かくも大きなものかと、思う事が有るのなら】
【きっとそれだけの理性が有る事を喜ぶべきなのだろう】

【彼等に何かを問うのなら、きっと彼等の知る範囲で答えが返る】
【何を問う事が無くとも、おそらくは翌日。持ち帰った情報から、推測推察、或いは鑑定】
【白天龍が知り得た情報を、彼等は共有する事となる】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 01:20:54.30 ID:/44/0uqpo
>>831-832

【鉄仮面。或いは無表情といったほうが分かりやすいか、とにかくそういった表情で】
【女性は、とりあえず青年の言葉に耳を傾ける。まあ、問うたのだから聞かない理由は無いか。】

【そして、結局途中では口を挟まないで、最後の問いかけが有ると、口を開き】

月は嫌いだ。ああして大きく明るい上に、高見の見物。
まるで何かに勝ち逃げをされた気分で、見ていて砲の一つでも撃ち込みたくなる

………、……性分でな、能力柄でもあるが。
強大で勝てる気がしないから、アレは嫌いだよ
ところで、草原にスーツ姿で住み着いている貴様は月が好きなのか?

【割とハッキリ、「月なんて[ピーーー]ばいい」とでも言ってしまいそうな事を言い連ねる。】
【取り様によっては、子供っぽいか。そのくせ、姿は通常の大人の型には填らないから性質が悪い】

【それから、青年に同じような質問を。少しばかり、口調は強固。】
【加えてだが、見聞出来るだろうか。ゴポ、ごぽと、泡の発生するような音がするのを】
【そして女性の背後に、空間を拒絶するかのような黒い泡そのものが、蠢くのを。】

/はいです、よろしくお願いしますねっ!
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 01:24:14.06 ID:UHahQPNHo
>>839>>841
――――背負いすぎんなよ、ライン。
一人じゃねーんだからよ、俺も、お前も。

【何を、とも言わず、ただそう言った】

【ラインの方すら見ず、見る方向は、只、前≠ヨ】

【そして、冗談めかしたそんな言葉に、口をとんがらせて、軽い調子で】

悪いかよ、ったく、あの爆発なけりゃ、今頃俺らおじゃんだぜ?
つーか、ガートルッドに感謝だ、こりゃ。之でも動くとか、気持ち悪いレベルだしな。

【義手は、軋みを上げながらも、それでも動くのだった】
【そして、ラインの表情を見て、苦笑を浮かべ】

飲まれはしねーさ。少なくとも、悪意に負ける積りは、欠片もねぇから。

【強さを保ったままの言葉を、ラインに向けて】
【そして、目的地にたどり着いた谷山は、一人で民家の軒先に行き、ベルトポーチからジップロックを取り出すとその中に湯のみの中身を入れるだろう】

【そして、朝顔の言葉に、く、と口元を歪めて、悪いな、と返して通信を切って】

【ブルーラインの所へ戻り】

さっさと行こう、これ以上此処に残る理由はない、今のところは=B

血液は、ガートルッドに鑑定ださせる、かね。
ん、そうしよう。

【ガートルッドは、物質解析の能力を持っている、血液の解析には、もってこいだろう】
【兎も角、ラインがそのまま行くことをよしとすれば、谷山はラインと共に港町まで行くのだろう】
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/29(日) 01:25:03.63 ID:A0UnOHwXo
>>824>>834
はぁ…はぁ…
あ、史音さん、でしたっけ。蛍川翠です、よろしくお願いします

【キンクリ気味に山組に追いついた翠――息を少々荒くして、二人のもとに合流する】
【額に薄く汗しながら史音に挨拶して、自らも探索に参加することにする】

…なるほど、確かに妙なものですね。あの村とはうって変わって、といった感じです

【電子ロックなど、あの村であったら時代錯誤なレベル――
   ――そもそも、櫻の国の西側は技術的に遅れているという話ではなかったか?などと考えながら、史音とともに机を探ることにし】
【その中にあった、割り合い筆跡の新しいもの――メタ的には件の暗号文――に目を留めた】

【史音に押し付けられるように任された書類、「なんでしょう、これは」などと言いながら文章を眺めていて―――史音の言葉で、はっと気付く】

英語……確かに、英語に見えますね

【彼女も英語の概念を解しているのか、という話はさておき。そう言って再び文に目を通して――最後に付記された文字列でふと気付く】

……『command』?まさか、逆に…?

【そう言うと適当な紙とペンを手にして、、第二文の英語を文字単位で逆に書き始める】
【『mistergooddaygoodbaY,pleasecomeourhouse.
  steeL,present.viasleipnir,route
  givehelltoKazamori』】
【とりあえずひっくり返す単位としてカンマとピリオドを選んだが…どうにも不完全である】
【ただ、翠のひとつ眼に入るものがあった――】

『スレイプニル』……?

【『sleipnir』というと、この世界、この時期で真っ先に浮かぶのは先日機関が占領した海上都市だろう】
【なぜそれがここで出てくるのだろう―――翠の思考は再び解読のために書類に没入していく】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 01:25:27.11 ID:Reeip4JKo
>>837

あうあうあう、いわれなき中傷はやめて欲しいっすー。
“純粋無垢可憐清楚なびしょーじょ”が、傷付くっすよ?

【先程に比べて、一つ増えているような。】
【ちょっと大袈裟な素振りを加えて、先程と変わらずそんな様子を見せる。】
【────ちなみに、発言前に接近を止めた。ひとまず安心。】


…こっちがそっちに欲しいモノは、単なる情報。そんだけっすよ。
毒にも薬にもならないような事を、答える代わりに。


理論魔装(アーティファクト)って、知ってるっすか?

【────少し間を空けて、そんな事を問い掛けた。】


【彼女の言う理論魔装(アーティファクト)とは、簡単に言えば魔術に魔術で対抗する為に作られた、伝説の武器の事。】
【一度もその存在を確認した者はおらず、存在自体が疑問視される、そんな武器。】

【“そういう話”に詳しければ知っている、その程度の存在である。】



【ちなみに、少女が頭に着けているヘッドセットは、特に音声を発している様子は無い。】
【“切る”ような行動も特に無く、最初から音楽は聴いていなかったようだ。】
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 01:26:16.92 ID:eqdy3qL5o
>>840

ふむ、成程。
正義だろうと、悪だろうと、人殺しは赦せない

【顎に手を当てて、僅かに――頸を傾げた】

じゃあ、君は人殺しをどう≠オたいのかな?
殺す?いやいや、それじゃあ君が嫌悪する人殺しと変わらない
何年も閉じ込める?いやいや、それじゃあ其の人は死ぬ≠フと変わりない
でも世の中。悔い改める人ばかりじゃ無い

【「じゃあどうする=H」】
【湿った唇から洩れる、不思議そうな言葉】


ああ、最後の質問だけどね。
私は知り合ったばかりとかは余り気にしない。
気に入った人はもっと知りたがる。 気に入らない人は放っておく
ね?簡単な事なんだよ。

【そう言って浮かべた笑みは、年齢相応の無邪気さがあって】
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/29(日) 01:29:49.35 ID:Bq3IGF9no
>>841
”いや、むしろ、参加させてくれてありがとう”
”知ってるのに手出しできないってのが、一番歯がゆいからね。こうして関わらせて貰えるだけでいい”
”…って彼女に伝えてくれ、基樹”

【念話では子機に話せないという間抜けな事態に、ラインはおどけながら谷山に頼み込む】
【随分調子は戻っているらしいけれど、どちらかと言うと精神的疲弊の度合いが大きいようだ】
【谷山のやることを一つ一つ介助しながら、ラインは最後に振り返り、村の光景を眼に刻もうとする】

”…これもまだ、一端に過ぎない”
”とことん追い詰めてやる…ヤツルギ…っっ!!”

【自身の身に刻むのは、私怨交じりながらも義憤】
【本人は認めないだろうが、その熱は、自己の願いによって齎される衝動は、折れない】
【きっと】

”…それ、どこかで聞いた様な台詞だね”

【谷山の言葉に、ラインは今度こそ笑う】
【彼の力強い言葉に、ラインもまた励まされているのだ】
【だから、彼は好い。そう思う】

”…ああ、それの事も含めて、今度話がある”
”来週、時間を空けておいてくれ。何なら君の友達もいてくれて構わないよ…例のエヴァンスとも無関係じゃないしね”

【向かいながら、そう伝えて、短く約束を取り付ければ】
【ラインは瞬間、転移魔術を起動させて港町へとたどり着くだろう】
【こういうとき便利だよねと、舌を出しながらおどける姿は、励ましてくれた彼へのお礼のつもり…かも、しれない】
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/29(日) 01:32:33.27 ID:Bq3IGF9no
>>847
//きゃっほう、ここにきて安価ミスだぜひゃっはーorz
//>>841>>843への安価です、失礼しましたorz
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 01:32:58.14 ID:XuusuCq+o
>>830

『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』

ゼーロ・ウィオラーケウス

――今はこう名乗らないといけないけれど……気にしないで

【僅かに機械的な、事務的な口調で謎の単語と、彼女の名らしきものを告げると】
【次の瞬間にはもう、先程までの調子に戻っているだろう】
【どうやらこれが彼女を兵器≠スらしめるものであるようだ】


天金…ひっく………さん……だね…

【確かめるように呟くと、彼の柔らかい笑顔を目の当たりにして】
【それがどうしようもなくあったかくて、いつしか傷ついていた心が薬を塗られたかのように落ち付いていて】
【何か言いたげな彼の顔を、涙でぬれた双眸で、しっかりと見据えているのだった】

/遅れました。ごめんなさい…
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 01:33:38.17 ID:45FBr6Gvo
>>834(あやベン)>>844(翠)
【朝顔は、ドアの近くで、谷山からの連絡(>>841)に応答していた】
【翠との通信の時より、数段階ほど暗い声、低いテンション】
【通信が終了すれば、はぁと溜息、肩を落とし】
【だが、能天気と切り替えの速さは、この眼帯少女の取り得である】

んん?どれ、どれ、どれ……

【暗号とやらの存在を聞いて、興味を持ったらしい朝顔】
【自分が調査していたドアから離れて、史音の方へと近づいてくる】

うわっ、なんやこれ……規則性、分からんなぁ……えーと?
……んー……これがこうして、ちゃうな、んじゃあ……

【覗きこんでみれば、読める文章一つ、読めない文章が残り】
【首をぐりんぐりんと傾げ、脳みそごと頭を回転させていた朝顔は】

……それが、正解やろなぁ。『風森』か、あの共食い連中……
訳が分からん文章やけど、そーいう事か……

【きっと、その知識故に、翠の解読した文章を、少しばかり理解出来たのだろう】

【史音のドアの調査から、おそらく得られる情報】
【能力者数名の最大出力なら、きっと破れない事も無い程度のドアだが】
【狭さという障害、中に何が有るか分からない危険性が、それを阻む】
【魔力の正体は分からないが、此処を確保すればきっと後で伝えられると】
【自分を説得出来たかは分からないが、戻ってくる頃に】


……戻るで。それと、その紙はウチが預かってええか?
ちょいと、ウチのパパに届けたいんや……そうすれば、多分、な……

【パパ、この少女の父親が、現在の白天龍の当主】
【尤も、然程の特徴も無く、また彼女達が会った訳でも無い為印象の薄いだろうそれの名を】
【朝顔は、この暗号文の提出先として、提示する】
【従うも良し、勿論従わないもそれはそれで良し。彼女達は、自由なのだ】

【何れにせよ、朝顔の足は、入ってきた通路の方へと向く】
【帰りは下り、身を隠す必要も薄れた。きっと、行きよりも数段楽な道のりと成るだろう】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 01:36:36.09 ID:JQHJsk0Do
>>845

……わざわざ、自分で強調してるあたりが怪しい。
そもそも……えっちな展開がどうとか、先に言ったのは貴方の方だから。

【接近を止めたのに合わせて、少女も後退を止める】
【無表情で変態がどうとかいう話をしてるのは、ちょっとシュール、かもしれない】

私が知ってる程度の情報なら、別に構わないけど……。

───……アーティファクト?
いや……名前すら、聞いたこと無い。
…………続けて………………。

【考えこむ素振りを見せ、記憶を探ってみるが】
【思い当たるものは何もなく、少女の話の先を促す】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 01:38:27.07 ID:At4f6B4wo
>>838

『おいおい、ユースロットさんなんて遠慮しないでいいのに…ジンジャーでいいよ
まあ科学の発達を驚くのは無理もない…私も魔術とかは嫌いではなくてね、科学のついで程度でしかないが、多少はかじっている
君たち魔術の学者ともいずれ話をしたかったところだよ』

【女性の味方と言うだけあって尊大な口調の割に動きの要所要所に丁寧さが見え隠れする】
【ジンジャーはぽん、と片手で二つの卵を跳ねさせると、またその手のひらにキャッチさせる】
【その背を利織に向けると彼は歩きだし、話し始める』

『私も情報では制作者は颯 音羽というNo,100のナンバーズだという話を聞いた事はあったかな
あくどい事が大好きな機関員が特にこの卵をバラまいていたなんて話も』

ワタシもよく知っています。ノビタさんがカリナトゥスという機関員から聞いたのは植えつけられた人間の憎悪とか劣等感とかに反応して
孵化するって話は前に聞きました…孵化した中身が発するエネルギーでただの人間も能力者に覚醒してしまうと聞きますが
その代りその悪意を増幅されて人格を歪まされてしまうと言う話を聞いたのデスヨー

攻撃的に歪まされた人格が元で人との関係にも溝が起きたりして、それに能力者と言う人間凶器に変えられてしまったのですから
最終的に、それこそ機関のような組織の中でしか生きられなくなってしまう、とかそういう事もあるなんて話も聞きますデスヨー

【悪意に染まり、人間凶器に改造する機関の悪魔の兵器】
【これが今また、人々の間に広まり始めていると言う話を聞く、人々に破滅をもたらす悪魔がまたしても】
【今すでに、何人の人間がこの『卵』によって苦しんでいるのだろうか】

『ばらまいたと言うカノッサ機関…そういえば先日どこぞの国軍に正式になったなんて話を聞いたな
別に機関が悪いと言うわけでもない、人々にはそれぞれ違う思想とか正義とかがあるだろうしな、ただ問題は
これを嬉々としてばらまいて国を泣かせた者たちも『正義』という立場になったというところが納得いかないかな』

【そう告げてたどり着いた場所、そこは…妙に大きな建物】
【倉庫、あるいは体育館?そんなイメージを与えてくる重そうな扉のノブを掴んで、扉を引いて開けようとする】
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 01:39:57.51 ID:5nBGIrFSO
>>849

……前の長いのは、省いて。
ゼーロだな、うん、覚えた。

【こく・こく二回頷いて、小さく息を吸い】
【最後の言葉を、口にする】


――――俺はお前の力になるぞ、ゼーロ!


【付け加えたのは、彼女の名前】
【浮かべた笑みは、先程までの柔らかなそれとはちょっと違う】
【横に伸びた口の端から八重歯が覗く、快活な笑顔】


【さて。もうこんな時間だ、家があるなら送ってくぞ、と】
【緩慢な動作で立ち上がり、話しかけながら】
【――なんとも自然に、手を伸ばす。きっと無意識。つなげ、ってことだろう】


//大丈夫ですよー!
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 01:41:10.11 ID:tbNw5H3bo
>>846

【その問いに対し、思わず口を噤んでしまった
確かに――――彼女は殺し≠嫌悪している、だからといって、彼女が出来ることなど、たかがしている
本来なら、別の方法も見つかるかもしれないのだろう――――しかし、そのどれもが、彼女の納得とは程遠い】


……そう言われたって、わかんないよ――――……
確かに、殺したいほど憎い相手だっている、でも、どうしようもないじゃないっ……


【応えにはなってはいない、けれども、確かな返答ではあろう
恐らく、彼女がここまで殺し≠ノ対し嫌悪感を感じるのは、その憎い相手のせいなのであろう
けれども、彼女にとって、その問いは、あまりにも重くて――――……】

【小柄な彼女が、余計に小柄に見えて、今にも消えそうな絹糸のようにも見えるかもしれない
それはきっと、正しい判断であろう、彼女という存在は、かくもちっぽけなのだから
風に揺れる一片の花弁の如く、その終わりは、あまりにも唐突で――――】


……だったら、どーしたらいいの?


【カツン――――――――響きわたるのは、慟哭にも似た、地面を叩く脚の音
凛とした音とは裏腹に、その脚は、今にも崩れ落ちそうなほどに華奢で
貴女へと近づくと、その距離は密着しそうなほどで
腰掛けている貴女と、視線が交錯しそうな距離で――――……】


教えてよ……おねーちゃん――――……


【貴女の網膜に映るのは、今にも泣き崩れそうな、幼い少女の泣き顔で
彼女の網膜に映るのは、ふやけきった貴女の表情
――――そのディテールを知るには、涙でぼやけすぎてしまっているようだ】
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 01:45:07.95 ID:45FBr6Gvo
>>843>>847
【燃えている。村の何処かで、何かが燃えている】
【それはもしかしたら焚火で、もしかしたらあの家で】
【家一つに染み込んだ燃料からの炎、それが何処まで広がるのだろう】
【燃えて燃えて、田畑を焼いて、それでも足りねば乾いた家々】
【梅雨には幾らか早い、乾燥した気候。きっと、良く燃える】

【弱々しい声が、此処まで届く筈も無い。だから、其れは気のせいなのだろう】
【村人達が食物を貪る、血の滴る肉を咀嚼する音が】
【身を焼かれて苦痛に喘ぎ、だが逃げる事も叶わない彼等があげる断末魔の悲鳴が】
【遠く離れてまで、聞こえてきた様な気がする℃魔ヘ】



【血液を鑑定すれば、得られるだろう情報は】
【「麻薬。但し、依存性こそ強いが、幻覚作用はやや薄い」】
【「筋肉組織の活動を活発化させる為、骨に含まれるカルシウムイオンを多量に消費」】
【「脳に作用して体の各部リミッターを外す為、最後は自らの行動で自らの骨を砕く事になる」】
【「血中に、2%程度の濃度を確認。参考:急性アルコール中毒は、0.4%で死にいたる」】



【地図の上で見れば、あまり変化は無い。何れ消えただろう村が、少し早く消えただけ】
【世間は相も変わらずの日常を、明日も迎えるのだろう】
【ぱき、と小さな音。梅の枝が一つ、道端に落ちていた】

/此方の探索は、此処までとさせて頂きます
/お疲れさまでしたー、長時間のお付き合い有難う御座いました
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/29(日) 01:45:50.54 ID:KhnRk4+90
>844(翠さん) >>850(主催様)

【騎馬を乗り手ごと叩き飛ばし、鎧を使い手ごと圧潰せしめる】
【それほどの破壊力に、重力増幅の効果まで加味しても】
【この扉の前では、ベンヌは先の異形の刀と変わらない】
【違うとすれば、傷ひとつ付かないところ――だけ、と言っても良く】

えっ、そんな!!

……案外、タンジュンなんだね
「タ抜き」わかんなかった時ぐらい、くやしいっ

………ま、いちおーありがと。
それとよろしくね翠、もーそろそろお開きっぽいけど

【さらに機嫌の悪さを増すのは、その暗号の正体】
【逆さ読みとは、却って意外であった】
【然し。咄嗟に書き残していく暗号としては、これ以上はなかなか無い】
【アルファベットの性質からして、日本語の表記よりは】
【敵による解読を遅れさせるような効果も、期待できる】
【眠気と疲れのせだろう、と自分をごまかすには、彼女は少し直情的すぎたが】

【ぐっと背伸びをして、翠の手元を覗き込み――】

ヴぃあ、すれいぷにる――あの「都市」を、経由して?
ぎヴ、へる、とぅ、かざもり――よーするに、風森フルボッコするって事?
で、「コマンド」は軍事命令ってことだか、ら……。

【彼女は“日本人”であって、櫻の人間ではない】
【英語についても、単語――特に、軍事的なものに通じる言葉については】
【知識が幾らかは有るらしくて、大まかに表層的な意味をつかみ】

ん……別に、いーんじゃない?
そのかわりサ、何か有ったら教えてよね
「風森」なんて、アタシ聞いた事なかったよ?

【朝顔の言葉に対しても――概ね、快諾したら】

 【戦斗は無かったとは言え、今日は狸か狐のように野山を駆けた】
 【能力に付いても、細かい使用が疲労となって蓄積している】

【――少女は、そそくさとその場を去っていくはずだ】
【なぜだか。もう、村の惨状を目に入れようとは思っていなかった】
【フィルタ越しとはいえ声から伝わる醜悪な喧騒に、うんざりしたのかも知れず】
【同時に、精神の不安定な彼女が「うんざり」で済んだのは、幸運だ】

【後は、ただ。「呉越同舟」がまだ終っていない事を、朧気に理解するのみ――】


857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 01:46:59.17 ID:UHahQPNHo
>>847>>855
……追加、ラインから。
「参加させてくれて有難う、知ってるのに手出できないってのが一番歯がゆいから、こうして関わらせてもらえるだけでいい」
だってさ、じゃあ、こんどこそ切る。

【そう、子機に言葉を掛けて、切って】
【そして、ラインと共に、村の方を向く】

……やらせねぇさ、ヤツルギ、覚悟しとけ。

【激昂をせず、焔を内に秘めることで、谷山はさらに己の怒りを燃やしていたのだった】
【氷の内に灼熱を秘めるのが、谷山のやり方。冷静に、己のすべきことを、既に考えていた】

(……やるべき事は、多い。この案件以外にも、問題は山積み、か。
着実に、しかし速く進めていかねーと、な)

【そして、ラインの言葉に】

あいよ、了解だ。
じゃ、二人ほど、仲間§Aれとく、さ。
あと、俺のデータベースの方に血液のデータあげとくから、ま、気が向いたら見といてくれ。

【二つ返事で、その約束に了承をして、谷山は、港町へと転移されて言った】
【転移際に、ありがと、よ。と素直じゃないながらも、一応の礼をしっかりと、顔を赤らめてしていたのだった】

/*乙でしたー!!*/
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/29(日) 01:47:53.17 ID:Bq3IGF9no
>>855>>857
//乙でしたー!!
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/29(日) 01:53:18.72 ID:A0UnOHwXo
>>850>>856
こう言ったものは、純粋な思考力より直感が重要ですから……
はい、どういたしましてと言っておきましょうか、史音さん


【三人がかりで文章をこねくり回して、見えたのはいくつかの断片的な情報】
【その情報に反応を示した朝顔に、軽く質問を投げかける】

『Kazamori』に、何か心当たりがあるのですか?櫻の国の姓だということは検討が付きますが……


【とはいえ、どんな答えが返ってこようと結局帰路につくことは変わり無く】
【閉じたままの電子ロックに若干の心残りを感じつつ、翠は二人に付いて行く格好で山を降りることになるだろう】
【自らが書いた解読途中の文も、ちゃんと懐に入れて】
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 01:54:07.85 ID:eqdy3qL5o
>>854

どうしようもない。
貴様が殺しを嫌悪する限り何も変わらぬさ

【今にも崩れそうな少女に、事実を告げる】
【どうしようもないと言う事実を肯定する】

【だが、次の質問。どうしたらいいかという問いに】

【ゆるりと足を組み。自信たっぷりに笑みを湛えて見せると】

どうするもこうするも、貴様が変わる必要なんて無いさ。
貴様が嫌がる殺しを、貴様がする必要は無い

ただ…私に頼ると良い
貴様が望むなら、貴様が悪と断じた者を倒せる℃р

【温い温い、人肌の温度を持つ笑みで。貴女を見つめる】
【≪倒せる/殺せる≫%s合よく摩り替えた言葉を以て】
【「私が何とかしてあげる」 と、優しい言葉で貴女を「依存」させようと】


さ、どうかな?シルク。

【都合のいい笑みを湛えて、貴女を見つめた儘―――尋ねた】
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 01:56:22.55 ID:Reeip4JKo
>>851

“純粋無垢可憐純粋……間違えた、純粋な少女を怪しいとか、失礼っすねー。


何かの夢の中で、「自分は変態ではなく紳士である事」を主張してた熊が居たっす。


…つまりそういう事っすね、ふひひひ。

【────訳が分からない。】


んーじゃ、軽く。

【そう言って、少し息を吸い込む。】



…運命として受け入れるしかない、けれど人為的な不幸を破壊出来る力があったら。



…能力、または魔術によって生み出された効果を、一撃で粉砕するような武器があったら。



…巷で有名な哲学者の卵を、副作用無しで体内で破壊出来る道具があったら。




────それは、とても、素晴らしいと思わないっすか?


【にま、という笑み。】
【何かを企むような、笑み。】

【───語られずとも、その目的を想像するには難くない。】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 01:56:50.95 ID:StQ2p4ZTo
>>852

え、えっと……そ、それじゃあ、ジンジャーさんって超呼ばせてもらいますね
魔術の学者ってよりは、利織ちゃんは製作者側に超近いのですけど、そこは超気にしないことにします
ジンジャーさんが私よりも超科学の知識があるように、
きっと私の方がジンジャーさんよりも魔術の知識は超あるでしょうし

【これからどこへ行くのだろうか、ついていっても大丈夫なのだろうか】
【彼に対してそんな事を思い、一抹の不安を覚えながらも】
【好奇心の方が勝ったのか。利織もまた掃除機を動かして彼の後へ続いていく】

1人のナンバーズが、超製作者──
たった一人の人間が世界を変えるだなんて超よくある話ですけれど……
まさか、哲学者の卵もそれだっただなんて超初耳です
それに、劣等感とかに超反応、ですか……
あまり超係わり合いには正直なりたくないモノですね──
元より機関は超危ない組織っていう感じですから、
卵以前に機関と名のつくものには超お近づきには超なりたくないのが超本音ですけれど

【彼女の思想は、悪とも正義とも言えぬ、己の保身を真っ先に考えるという一般人の其れ】
【今までに二度、縁在って機関との戦いに裏方として身を投じたこともあったが──】
【あくまでもそれは、彼女が機関を相手取っていると知らなかったから出来たこと】
【もしも利織が、相手が機関だと知っていれば──】
【彼女はその二度の戦いに加わることもなかったかもしれず】

……正義とか、悪とか
そんなのどうでもいいから、超平和に暮らせればいいってのが超本音ですかね
もうちょっと超平和的な解決、超出来ないんでしょうか──超理想論かもは、しれないですけれど

──って、ここは?

【ぽつり呟かれた言葉は、争いを嫌うようにも受け取れる言葉】
【或いは、争いとは無縁の世界に生きてきた人物の言葉】
【しかし辿り着いた建物を見上げ。ぽかんと口を開け】
【彼が扉を開けるのは止める理由もなく──ただただ、小さな問いかけをまたひとつ】

/ね、眠気が……もうしわけありません
/明日以降に絡みを持ち越すことは可能でしょうか?
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 01:57:56.62 ID:45FBr6Gvo
>>856(あやベン)>>859(翠)

………Give hell to ……まんまの意味かも知れんなあ
地獄を差し上げます……何せ、presentにsleipnir
それに何より「風森」……とすまんすまん、説明がなかったわ

簡単に言えば、当主の引き継ぎをする時に先代当主を食う家や
ウチらが外への隠密、向こうは内側への隠密……しょーじき、仲は良くないわな

【先代当主を『喰う』。もはやこの異常も、村の異常を見た後では正常にすら聞こえるが】
【それはきっと、情報保護という観点からの行動では無いのだろう】

【今の朝顔の言葉だけで、その関係性を知るのはやや難しいのかも知れないが】
【どの状況でもテンションを保とうとしていた少女は、今は笑みの欠片も浮かべておらず】
【「風森」という名を、何度か繰り返していた】
【これまで彼女達に話していなかった事も、流れでぽろりと零しているが】
【もはや、隠す必要も無い事だと考えているのだろう】


【山道を降りて、来た道を戻る。隠れずに済むというのは、これほどまでに楽な事なのか】
【遠くに見えた街の明かりと、向かって来る白天龍家のお抱えの者達】
【宿の手配は済んでいる。ベッドではなく布団だが、柔らかく湿気も無い】
【朝食は、きっと精進料理のようなメニューになる。だが、白米は腹に溜まるものだ】
【風呂は二四時間使用可能と、中々の待遇の宿、『うぐいす』】
【獣の村から人の街へ。十数分の道のりは、壁も無しに、文化のレベルを隔てていた】


/それでは、此方も終了と致します
/お疲れさまでしたー、お付き合い有難う御座いました
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 02:00:51.13 ID:tbNw5H3bo
>>860

【それはまるで、救いの言葉にも思えた
――――彼女はまた、年相応の幼い少女である、物事の善悪を判断するには幼すぎる
故にか、貴女の笑みに、そっと惹かれるような思いを感じて】


――――……っ


【顔を上げて、視線を注ぐと、そこには艶やかな宿り木があって
羽ばたくのに疲れた鳥のように、ふらりと、そこへとたどり着こうとする
一片落ちる彼女の琥珀色の髪の毛が、羽のように夜風に舞う――――……】

【言葉は出ない、思いは十重二十重に、めまぐるしく色を変える、ホログラム
ならば、言葉は要らない、ただ、この思いを――――……】


――――――――……っえっぐ……


【貴女に伝えようと、もたれかかろうとするだろう
成功すれば、ぎゅぅ、と貴女の背中へと細い細い両腕を回そうとしながら
涙を零す音が、やけに空虚に響き渡る】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/29(日) 02:01:17.20 ID:KhnRk4+90
>>863
//お疲れ様でした!
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 02:01:56.87 ID:dBy5GYWSO
>>842

【何が可笑しいのか、青年は口許を押さえ、失礼にもくすくすと笑い声を零して】
【やや外見不相応な――いや、剣呑さ、という点に於いては相応か――彼女の言葉に、頷いた】

……ふむ。確かに、言い得て妙ですね。

月というのは如何にも暖かみに欠けていて、成る程、下界を嘲笑っているように見えなくもない。

ですが、それを補って余りある程にあれは美しい。
ですから――――僕は、好きですよ?

【しかしそれに反して、吐き出す言葉は同意ではなく
彼女とは全く真逆のもの】
【だがここで、彼は「然しながら――――」と勿体振った前置きを付け加え、更に】


僕にとっての月≠ヘ、貴女にとってのそれに似通っているかも知れませんね。
抱く印象は違えども、恐らくは。――僕は新雪を見ると、どうも足跡を付けたくて堪らなくなるんですよ。

気に入った花もまた同様に、手折って自分の物にしたくなる。
おまけに梢が高ければ高い程、燃え上がる性質と来ています――全く以て、度し難い。

【――などと、答えた。強く大きいからこそ、屈服させたくなる】
【それが強ければ強い程、またそれを上回った時に得られるカタルシスも大きい、と】

【白い八重歯を覗かせ、浮かべた笑みに僅かの茶目っ気を混ぜて】
【草原にスーツ云々に関しては、悪びれもせず「バレてしまいましたか」と宣い】

【その後、ぶくぶくと弾けては増えを繰り返して嵩を増し、空間を侵す泡を見遣って】
【驚いたように目を丸くし、その双眸の内に猫をも[ピーーー]好奇心を滲ませる】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 02:07:27.92 ID:JQHJsk0Do
>>861

……変態かどうかは、まだ怪しいレベルだけど。
確実に変人だということは……分かった。

…………純粋無垢変態可憐清楚……じゃなくて?

【何故か意味もなく暗記していたらしく、復唱する。一部分勝手に付け足して】

ノーリスクか、ローリスクなら……確かに、素晴らしいけど。
そんな物が実在するなら、世界はもう少しマシになってる…………。

【あれば素晴らしい。けれど、無いからこその現実なわけで】
【目の前の少女が語るのはただの理想──或いは──にしか思えない】
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 02:08:37.37 ID:XuusuCq+o
>>853

【その言葉に、大きく眼を見開かせて】
【一瞬、流れる涙の量が多くなる。その言葉が嬉しくて】
【膝に目を擦りつけて涙を拭き取ると、こくりと一度だけ大きく頷いて、顔を上げ】


   ――――ありがとう


【もう一度、感謝の言葉を天金へと贈るだろう。一切の迷いを含まない、優しい口調で】
【そして、彼を紫水晶のように、奥底で輝くような瞳を向けて】

【  泣き顔でも、綺麗に笑ってみせるだろう  】


【差し伸べられた手を、まるで壊れものを扱うかのように優しく握るだろう】
【ずっと雨風にさらされていたためか、氷のように冷たい温度になってしまっているけれど】
【それでも今は、彼のおかげで心が温かいから、それでいい】

【ぐ、と一度力を入れると、身体が座ったまま固まっていたようで、痛い】
【全身が軋むかのような感覚に陥り、一つ大きく伸びをすると、天金に向き直り】

【彼の提案には数回かぶりを振って、断ってしまうだろう】


――わたし、帰る場所がないから……ここで、いいよ……

【チャリ、――金属が擦れる音と共に座った体勢では確認できなかった、十字架のドッグタグがその存在を誇示した】
【カノッサ機関所属、それを意味するもの。悪の機関の一員だと証明する印】
【これがある限り、彼女の本当の家≠ノ帰ることは到底叶いそうになかった。きっとまた、迷惑をかける、から】

【諦観を覗かせるような、ほんの僅かに暗い笑顔を向けると】
【一歩、只でさえ近距離だというのに、さらに天金へと近づこうとするだろう】
【そして、それを妨害しなければ――】

【彼の首に手をまわして、その身体を優しく抱こうとするだろう】
【それは、今までの彼の優しさに対する、彼女なりのお礼、なのだろうか】
【手と同じで、もしかするとひやっとするかもしれないが、柔らかい肌の奥から伝わる心はあったかい筈だ】
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 02:11:35.30 ID:eqdy3qL5o
>>864

………ん、よしよし
何も心配はいらない。全部私がやってやるさ
だから―――――

【抱き締められれば、此方も抱きしめ返す】
【そっと、少女の耳元に顔を近づけて……】

――――安心してね=H


【――呪いの言葉を、囁いた】


/そろそろ力尽きそうです
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 02:15:47.01 ID:tbNw5H3bo
>>869
/みーとぅー……
/えーっと、このまま別れた感じでいいかしら?
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 02:16:53.10 ID:eqdy3qL5o
>>870
/イエッサー。
/それでは、お疲れ様でした。有難う御座いましたー
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 02:17:39.95 ID:tbNw5H3bo
>>871
/乙でしたー!
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 02:19:08.16 ID:At4f6B4wo
>>862

『ほう、実際に開発している現場の人間か…こいつは運がいいかもなあ
今日の事が良い刺激になるといいのだが』

例の性能テストに彼女も見学していただくのデスヨー?
『開発現場の人間だよ?見てもらいたいじゃあないか
そしてちやほやされたいじゃあないか、ああ言う可愛いお嬢さんにはね』

【性能テスト、とジンジャーは言う…ここは製品のテストを行う場所なのか】
【敷地の広さを見る限りなにやら大掛かりな作業も問題なくこなせそうではあるが】
【動機は多少不純だが嬉々として彼は自分の作った物を利織に見せたがっているらしい】

『機関が危ない組織、か…なんとなく私もそう思うよ、全部が全部ではないがね
基本人間をどこに所属しているかで判断する習慣がないから一つの組織がどうとか評価はめったにしないが
基本私は全ての人間に平等だ、ただ女>男という不平等の価値観はあるが…だから一般の製品も普通に機関にも売っている』

【主な製品である服とかバイクとかをな、と付けたすと彼はその建物の廊下を歩こうとし始める】

ワタシも、決してただの理想論と言って片付けたくはありませんデスヨー…
人間どうしようと何かと争い事になってしまいますから…競技とかで決着をつければいいのにとか思ったりします
あらゆる戦争の決着を正式なボクシングとかで付ける事が出来たらいいのに、とは思います

哲学者の卵をバラまいている人たちは人が戦いに苦しんだりしているのを陰であざ笑ったりしているんでしょうか
そう考えると少し腹が立ってしまうのですが…ジュニアハカセが『逆に機関を利用してやる』という作戦を立てたり
ワタシに、それを手伝う力が備わっていた事がわかったりした時、ちょっと気分良かったりしますデスヨー

【逆に機関を利用する、これは哲学者の卵を再びばらまき始めた事に対する話だろうか、あるいは国軍になった話?】
【いずれにせよ、彼は何かたくらんでいるらしい、それを利織に得意げに見せたがっているようだ】
【このジンジャー、どうやら女の子の前でカッコつけるのが大好きな男の子がそのまま大人になったような性格の青年であるらしい】

/おっと、明日はお昼ごろからなら再開可能です
/その頃からで大丈夫ですか?
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/29(日) 02:20:12.54 ID:A0UnOHwXo
>>863
内側への隠密……まぁ、仲は良くないでしょうね

【人食いの件は敢えて触れず、そう感想を漏らす】
【言葉通りに受け止めるなら、彼女は人食いの一族に常に探られている事になる―――好感を持てという方が無茶であろう】
【朝顔の表情からもそれを察すると、それ以上を追求することはせず】

【・・・】


【来た道を悠々と戻る―――白の強い翠の服装は夜に浮きやすいので、敵の心配が無いのはとても僥倖であった】
【手配された宿に泊まることにして、ひとまず風呂に、そして布団に】

(スレイプニル……アレが出てくるということは、機関が絡んでいるんでしょうか)

【生体認証をして、『蛍川翠の』機関通信端末が起動する――そこにある情報を検索することにして、】

―――カリナトゥスさん、ですか

【櫻の国とカノッサ機関を繋げうる文面が、そこにあった】



アメシスティナにも伝えたほうがいいでしょうが……今は寝ましょうか。ふぁ…

【寝る前に呟いたのは、一人の「知人」の名前―――もっとも、寝るのを優先する程度には親しくは無いらしい】


/主催者さん、参加者の皆さんお疲れ様でしたー!
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 02:20:45.01 ID:5nBGIrFSO
>>868

ん。笑ってたほうがいいぞ、お前。

【きしし。ちょっと悪戯っぽい笑顔のまま】
【そんなことを言ってみる、ああ彼がヘタレでなければ「かわいい」と言えたのに】


……ん、そか、大丈夫か?

【この雨の中、外に出ているのはちょっと寒かろう、と思って】
【しかしまあ、さすがに自宅に女の子を泊めようなどとは言いだせず】
【ゆったりした動きで握られた手をひっこめようとする、と、同時――】








       ――――What's?


【……布越しに伝わる温度の正体が、よくわからなくて】
【数瞬のフリーズ。後のオーバーヒート】
【正体を掴んでしまえば、彼はすぐに混乱状態に陥った――】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [!美鳥_res sage saga]:2011/05/29(日) 02:24:47.63 ID:45FBr6Gvo
【今回の件で、彼等が調べて持ち帰った情報】
【それに加えて、村の調査への障害が失われたのは、大きな収穫だった】
【以下は、白天龍家が纏めた、或いは推測、別途調査したものである】


【@:村について】
【大規模な火災により、村民の生存は、ほぼ絶望的である】
【焼け跡より発見された衣服の断片などには、派遣された役人のものと思われるものが有った】
【おそらくではあるが、役人は既に死亡していると思われる】

【村人の遺体を鑑定した結果、ドラッグの正体に幾らか近づけた】
【依存性の強さと、筋肉の強化。骨は強化されない為、やがては圧し折れる】
【依存性の強さから脳が朽ち果て、理性を失っていったのだろう】

【村長宅で発見された謎の機械に関しては、現在調査中】
【少なくとも一般研究所レベルの技術では、とても作り上げる事が出来ないだろうが】
【仮に作るとするなら、高度な技術者と設備が必要か】


【A:山中で発見された施設について】
【持ち帰られたファイルの数字羅列は、半分近くはダミーと推測されるが】
【幾つかの真のデータには、薬物投与の結果と思われるものがある】
【それ等のファイルにはどれも、『steel』という文字列が書き込まれていた】
【よって我々は、このドラッグを『steel』と呼称する】

【暗号文は、おそらく派遣された能力者の解読、そのままで正解と思われる】
【機関が占領した都市の名に加え、我等と不和である「風森」の家の名】
【楽観視できる事態では無いのだろう】

【尚、電子ロックを如何にか解除して、扉の向こうを確認した】
【魔力制御の、大型の動力装置が一台。客船『白拍子』のそれと同形のものが有った】
【これは西部や大陸の技術が多用されている】


【B:「風森」】
【表向きは人形芝居の家であり、代々『八十雛』という官職を受け継いでいる】
【裏向きの顔としては、国内の家々を監視、中央に背く者を排除する役目】
【我等白天龍は、外を調査する事が多く、仕事柄接触の機会は多かったが】
【近年は、双方の思想の違いの為、対立する事が多い】

【彼の家の特徴は、後継者が先代を殺害して食する『継承』の技】
【元々、死体を人形の材料として用いる集団であり、死体に尊厳など認めない連中】
【だが技術力で言うならば、西部の技術すら取り込んでおり、高いと言えるだろう】

【現在の当主は風森 桜恋、国外での目撃情報有り】
【かの者の用いる過羅狂離百鬼≠ヘ、東部古来の人形術に、近代兵器の技術が転用されている】


【以上が、情報の纏め】
【直接見た訳ではないものも、他のルートで調査出来るものもあり、守秘義務はない】
【これらの情報をどう用いるのか。それは、受け取ったものの自由だ】

【自由とは、こうまで重いものなのだ】


/絡み不要、本日のイベントの最終レスです
/参加者の方々、改めてお疲れさまでした、有難う御座いました
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 02:27:32.71 ID:StQ2p4ZTo
>>873
/こっちもお昼ごろからでしたらスレにいる事が出来ると思うので、そんな感じで
/もしかしたら急用が入るかもしれませんが、そのときは雑談で其の旨をお伝えします
/それでは、今日はこの辺でお疲れ様でした、ありがとうございましたー!
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 02:33:23.43 ID:/44/0uqpo
>>866

美しい、か……まあ、確かに言われれば頷ける
が、結局強大な相手がより強くなったというだけの話にすぎん
強く明るく、加えて美しい。そんな、高みの見物を決め込む存在だ、月は。

【徹底的にとまでは言わない。けれど、彼女が月を嫌うのは、確か】
【片目だけの碧を一度だけ、その対象に向けて―――視界にも、泡が入る。】

……気付かなかった。今日は、機嫌が良いのだな私は。


    ――――それで、その語りは何の比喩だ?

【ぽつり。呟いたのは、少しばかり不可解な言葉】
【突いてでたのは正しく、泡を見てから。謂わば、見た感想のようだが。】

【そして、さて。月に向けていた片目を戻し、青年へと無の表情を再度向け】
【「開き直りで結構」と嘘を易く流し、それから上記の、真っ直ぐな言葉を突きつける】
【周りくどいこと、煙に巻かれる話、その類が、嫌い。それだけが理由の、質問だが―――。】


/ごめんなさい、ちょっと頭が回らないので、明日に持ち越しをお願いできますでしょうか
/OKなようでしたら、明日は一日居るかと思うので……スイマセン、お先に失礼します。
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 02:33:56.17 ID:XuusuCq+o
>>875

―――………もぅ………

【照れたように低く唸って、顔を少しだけ赤らめるだろう。はにかんだ笑顔を浮かべて】
【直球で伝えていれば、もう少しかわいらしい姿が見れたものを――残念だったな】


大丈夫だよ………
だって……天金さんのおかげで―――

道場には帰れないけど……とにかく大丈夫、…だから

【耳元でまるで言い聞かせるように紡いで】
【やがて、彼から身体を離すと、此方もえへへと、小悪魔のような笑顔を漏らして】
【さも驚いたかとでも言いたげな表情を作って見せるだろう】

【――因みにこの少女、今は長身だが卵≠取り込むまでは小学生ほどの小さな子供だったのだ】
【つまり身体だけ大きくなってしまって、精神的にはまだ子供である】
【この抱擁がどんな意味を齎すのか、あまりわかっていないようで】
【ただ感謝の気持ちを表現するにはこうした方がいいのかなと思い、なんとなく実行しただけだったりして】

【ともかく、自分は大丈夫だと告げると、名残惜しそうに身を翻し】
【傘もささないまま、降りかかる雨を歯牙にも掛けず、どこかへと歩き去ろうとするだろう】
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 02:37:47.80 ID:Reeip4JKo
>>867

“純粋無垢変態可憐清……あうあうあうあう、変態じゃないし変人でも無いっすよーっ
【わざとらしい泣きを見せて、そんな言葉で返す。】

…そもそも、おかしいと感じる方がおかしいんすよ。非能力者達の“常識”を、変に押し付けないで欲しいっす。
“一般的に”無駄にえっちい格好とか、白黒ゴスロリとかで街を堂々と歩く人に対しては何も言わないっすよね。
…でもそれが普通、とは言えないっすよね?

────ああ、もうこの話はどうでもいいっすよ。本当に。

【それは置いといて、というジェスチャー。】


能力、または魔術で生まれる差異を、“調律”する。
────理論魔装(アーティファクト)が実現すると“言われる”能力っす。

魔術理論を以て、魔術理論を破壊する────ま、簡単に実現出来る能力じゃないのは、何も知らなくても分かるっすよね。

【調律、破壊。様々な言葉を使うものの、目的は同じく、あるべき姿に回帰させる、という物。】

────この世界には様々な可能性がある、ってさっき言ったっすよね。
理論魔装(アーティファクト)も、その一つっすよ。
“こんな”レプリカが存在する以上、オリジナルが存在してもおかしくはないっす。



……ああ、分かんないっすよね。
あたしの持ってる拳銃が、その理論魔装(アーティファクト)のレプリカで、こんなレプリカが世界規模で見ると結構な量が流通してるっす。

だからそのオリジナルは、図面でも何でも、絶対に何かは残ってる筈って考えてるんすよ。

────それを、探してるんすよね。

【話の途中、相手の反応を伺いながら、手に握る拳銃をトリガーを支点にくるくると回す。】
【彼女の話では、これがレプリカ、という事だが────】

…あ、そう言えばあたしの能力の事は────もういいっすよね。めんどいっすー。
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 02:38:03.96 ID:dBy5GYWSO
>>878
//了解致しました、それでは今日の所はこれにて!
//此方こそ、遅くまですみません。お疲れ様でした、お休みなさいませ良い夢をー!
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 02:41:16.43 ID:5nBGIrFSO
>>879





………………、あ、はい、…………

【無意識の敬語。笑う彼女は、やはりかわいいのだが、】
【He is hetare,so he can't say "kawaii".】

【そしてようやく、彼女の足音を聞くことにより混乱状態から抜け出して】


――――――またなー!

【締めくくりは、「さよなら」ではなく。】
【彼もまた、表の通りに帰ってゆく。いつか、ゼーロも連れて行きたいな、なんて思ったり】

//ありがとうございましたー!
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 02:45:50.16 ID:XuusuCq+o
>>882

【路地裏の闇――彼から少し離れたところで、両の拳を、グッと握りしめる】
【彼の手をとって、歩けなかったことを悔やんで】

【でも次は、いつか―――】



   ―――――― “ また会おうね ”



【雨音に紛れて、そんな玲瓏な声が響いた、ような――――】


/ありがとうございました!!
/お疲れさまでした!
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 02:54:25.25 ID:JQHJsk0Do
>>880

……私も、能力者だから。
そんな私でもおかしく感じるという事は……貴方は、変……。

…………確かに、どうでもいいけど……。

【話題転換のジェスチャーに従う】

実在したとしても……貴方の言った通りの力を持ってるとは限らない。
噂は尾鰭が付いて、大きくなるものだから……。
……そもそも、破壊されている可能性もある。

【氷のように冷たい声で、淡々と、悲観的なことばかり語る】

実在すれば……私も欲しい、けど。

【反応はかなり薄い。例え実在したとしても、手に入れるのは相当難しそうであるし】
【"レプリカ"を観察してみても、博学ではない少女には特殊な点を見つけることは出来ない】
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 03:14:43.11 ID:Reeip4JKo
>>884

───ま、確かに“ごもっとも”で、あたしもそう思うっすよ。
けれど、絶対に無いとは言い切れない。

…有り得ないなんて事は、有り得ない。この世界に生きてれば、分かるっすよね?
求めれば与えられる。本来の意味は恐らく違うっすけど、探そうとしない物が見つかる確率なんて、中々無いっすよ。

【──表情を崩さない。少女の言葉には、寧ろそれが当然である、という反応。】

……もー、いいっすよね?
一方的にとは言え、そちらにしか利益が与えられてないっすから。

【不意にひらひらと手を振ると、拳銃をしまい何処かへと去っていく。】
//無理矢理ですけど、眠気であんまり長い事続けられそうにないんで、早めに打ち切らせて頂きます。ごめんなさいー。
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 03:19:25.40 ID:JQHJsk0Do
>>885

……確かに、そうね。

【少女の言うことも最もで、頷けるものではある】
【「それでも、見つからないものは見つからない」とか思ってしまうが、口には出さない】

私は、チェルシー……。
最後に貴方の名前を教えてくれると……嬉しいの、だけど。

【間に合わないかもしれないが、去っていく少女の背中に向け語りかけ】
【少女の姿が完全に見えなくなると、チェルシーも歩き去っていくのだろう】

/了解です。乙でしたー。
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 08:50:01.79 ID:ugDoBpKeo
【水の国・近代都市部】
【黒塗りの超高層ビル…機関・水の国支部の裏口から、そろそろと抜け出した車椅子が一台】

………この辺まで来れば、良いか。

【近くのビルの陰に隠れる様に停まり、そう呟く】

【車椅子に座っているのは、長い銀髪に赤い瞳の青年】
【首元には、黒く輝くφのモチーフがついたペンダント】
【頭部や、患者服から覗く左手や首元には、幾重にも包帯が巻かれており、顔色も芳しくない】
【膝の上には、幾束かの書類とレイント社製の携帯型端末がある】

あーもしもし、クルーガーですー。
先日依頼されていた件ですが、入金を確認しましたので社長の暗殺の手配を済ませましたー。
あなたの名義の変更は既に済んでおりますので、予定通りのルートで地の国へ逃亡して下さいー。
今後はそこで、社長が残した財産をご自由に使ってお過ごし下さいー、ではー。

【仕事の電話だろう、何やら物騒な件のようだが、雑務のように彼は軽くこなし】
【それが済むと膝の上の書類にチェックマークを付け、次の書類を捲るが………】

っく、ごほっ、げほっ…

【やはり容体が良くないのか、背を丸めて咳き込んでいる】
【通りかかった人から見れば、病院から脱走した患者のように見えるだろう】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 09:45:34.17 ID:ugDoBpKeo
>>887
/書き忘れてた…今日は一日中いるかと
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 09:49:44.90 ID:WVfdoQbIO
能力者スレ愚痴スレ
http://jbbs.livedoor.jp/sports/37777/

とりあえず、ジンジャーとか谷山はクズだからさっさとやめてくれよなwww
あと、他の新規のクズどももなwww
特にジャーニッド、お前の文厨房臭いんだよ
あ、ラグナお前はとりあえず何も言わず消えてくれ
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 09:50:09.45 ID:StQ2p4ZTo
>>873

せ、性能テストですか──?
何の製品を試行するかに超よりますが、なんだか超興味が湧いてきました……
もしかしてさっきの、リョクオオカミとやらが出てきた『卵』の実験とかですか?
というか、確かに剛田君経由で超知り合いとはいうものの、
そんな初対面の人間をこんな秘密っぽい場所に超連れてきても大丈夫なんですか──?

【ぐるり、利織はもう一度だけ建物の全形を見渡し】
【一番上、あれば屋上辺りまで戯れに視線を遣ろうとしながらそう質問する】
【上を見上げているせいだろうか】
【ぽかんと口が馬鹿っぽく空いてしまっているのはなにやら閉らない話なのだけれども】

だ、だってだって、いろんなとこ超占領したりテロまがいの事やったり──
ヒーローアニメに良く出てくる超一般的な超悪の組織的な感じも超するじゃないですか
そのくせやりたい事が超見えてこないってのもなんだか超不気味な話ですし……
ま、まぁ私も≪R.I.P.≫の人に製品売ったりしちゃいましたからなんともいえませんけど、ね
組織に超属しているから超悪人ってわけでもないのは、超理屈では分かります
でも──それでもやっぱり、機関は超怖いです

【彼が歩き始めたのを見て、利織は慌てたようにすすーっと掃除機を動かして後へ続く】
【内部構造にも興味があるのか、あるいは単に落着きが無いだけか】
【廊下を歩いている時も、きょろきょろと周囲を見渡し。その際も口は矢張り馬鹿っぽかった】

んふー、同意が得られて利織ちゃんは超満足です
確かにそうですよね、そうすれば超平和的な解決は超可能です

それにしても──機関を超利用、ですか
勇気があるんですね。……利織ちゃんには、やっぱり超怖くてできませんよそんなこと
だって、ばれたときが超怖いじゃないですか。超応援くらいは、超しますけど、ね

……ふふっ、超湿っぽくなっちゃいましたね、超ごめんなさい!
ジンジャーさんにジュニアちゃんは超何を超作ろうとしてるんですか?
なんたってこの利織ちゃんに見せたい物なんです、きっと超凄いものなんでしょうねっ

【機関の話。正義の話】
【それらを、利織は明るいとは決して言えない表情で紡いでいく】
【普通の市民と同等の、機関に対する恐怖を彼女は持っていた】
【正義の心も、恐らくは人並みに持っているのだろうけれど──それまで】
【≪Justice≫や対機関連合の人間のような蛮勇さを彼女は持ち合わせていないらしく】
【機関に反抗するような態度の彼らに対しても、「応援」という消極的な手段しか取らなかった】

【だが、空気を切り変えるかのように彼女はぷるぷると首を振り】
【にまりとした悪戯っぽい笑みを浮かべてジンジャーへまた問いかける】
【その笑みは、直前の話題のせいか。少しだけ無理のある笑みだった】

/っと、返しておきますねー!
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 10:06:42.59 ID:StQ2p4ZTo
>>887

【そこへ──偶然迷い込んだのか何なのか】
【一人の少女が、とことこと歩いてくる】

【透き通るようなプラチナブロンドと蒼い蒼い目をした、18歳ほどの少女だ】
【青いハートマークと不揃いの水玉模様を裾に躍らせた、ふんわりとした白いワンピースを纏い】
【茶色のベルトをワンピースの腰の部分につけ、その上から紺のカーディガンを羽織っていた】
【右人差し指にはめられている紅い石の指輪と、首に下げているチェーン付のコインが時折鈍く光を反射して──】

……っ、あ、あの──大丈夫、ですか?

【電話の事を聞いていたのか、それは定かでは無いけれど】
【咳き込む彼を見てなのだろう。少女は心配そうな表情を浮かべ、彼へ歩み寄ろうとして】

/数日前に絡んだばっかですけど大丈夫でしょうか?
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 10:12:52.18 ID:ugDoBpKeo
>>891
/ユングの人かな?先日はすみませんでした…
/自分は大丈夫ですが、やはり数日の間ではスレ的に固定化と見なされてしまいそうなので…
/折角絡んで下さったのに、申し訳ないです…
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 10:13:36.66 ID:StQ2p4ZTo
>>891
/取り消しー
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 10:15:01.32 ID:StQ2p4ZTo
>>892
/あれ、ちょ、違う違う此方エル・シズリ・利織中身ですぜっ
/でもまぁ最近絡んだのには変わりないからどうなんだろ
/これ以上話すとしたらレス消費抑えるためにも舞台裏かなー
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 11:03:39.56 ID:ugDoBpKeo
【水の国・近代都市部】
【黒塗りの超高層ビル…機関・水の国支部の裏口から、そろそろと抜け出した車椅子が一台】

………この辺まで来れば、良いか。

【近くのビルの陰に隠れる様に停まり、そう呟く】

【車椅子に座っているのは、長い銀髪に赤い瞳の青年】
【首元には、黒く輝くφのモチーフがついたペンダント】
【頭部や、患者服から覗く左手や首元には、幾重にも包帯が巻かれており、顔色も芳しくない】
【膝の上には、幾束かの書類とレイント社製の携帯型端末がある】

あーもしもし、クルーガーですー。
先日依頼されていた件ですが、入金を確認しましたので社長の暗殺の手配を済ませましたー。
あなたの名義の変更は既に済んでおりますので、予定通りのルートで地の国へ逃亡して下さいー。
今後はそこで、社長が残した財産をご自由に使ってお過ごし下さいー、ではー。

【仕事の電話だろう、何やら物騒な件のようだが、雑務のように彼は軽くこなし】
【それが済むと膝の上の書類にチェックマークを付け、次の書類を捲るが………】

っく、ごほっ、げほっ…

【やはり容体が良くないのか、背を丸めて咳き込んでいる】
【通りかかった人から見れば、病院から脱走した患者のように見えるだろう】
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 11:35:54.12 ID:hOk18xGfo
【どこかの公園、にて】

【降りしきる雨の中、灰色の空に劣らない面もちで】 【ベンチに座っている、少女】
【その服は雨を吸って飽和状態、見ている方が寒くなるような有様】

 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしている】
 【腰の辺りまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【まだ子供であることを示す、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【小学〜中学生くらいであろうか、小さな身体でぶかぶかの白衣に身を包み】
 【青空を写し取った様なアクア・ブルーの瞳】
 
・・・雨の日というのは、どうしてこうも憂鬱なんだろうな・・・

【傘をさしていないからではないか、と思えるが】
【理由は別にあるようで、虚ろな視線は虚空を泳ぐばかりである】
【いつも通りの無表情も、雨にぬれてか、少し曇っている】

【顔も袖も既にびしょ濡れだが、目元を拭うその動作に意味はあるのだろうか】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 11:51:11.36 ID:vRhTUwen0
【噴水のある公園】

うーん、ソフトクリームはバニラに限るなぁ!
(俺はチョコの方が良いけどなぁ)

【熱くなってくる季節だが、元気の良い子供などがいる公園】
【子供たちは元気にキャッキャと遊び、はじけるような笑顔を見せている】
【思わずこちらも笑顔になるような――そんな光景が繰り広げられる公園の隅のベンチ】

【雪の様な髪と、透き通る氷の様な眼を持つ青年が居た】
【首元には、何故か場にそぐわぬマフラーがまいてあり、さらに出所の分からぬ声も聞こえる為、若干気味悪く思うかもしれない】
【しかし、そんなことは気にもせずに、青年は、近くの屋台で買ったらしいソフトクリームを美味しそうに食べている】

いやー、子供たちは元気元気。良い事だねぇ
(……まぁ、悪く無いな)

おーっとブリリンのツンデレ??
(だまれ)

【のんきに会話をしながら、噴水近くの子供たちを眺める青年】
【出所不明の声こそするも、その隣には一人二人座れそうなスペースは開いている】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 11:56:40.02 ID:At4f6B4wo
>>890

『ハッハッハ、『君』だからいいんじゃあないか、南雲利織君
魔道具開発の現場にいながら、家電の回路などを理解している君だからいいんだ
彼らから君の事は聞いていたし、こうして面と向かって話してみて信用しても構わないと思ったまでさ』

…ああ、そういう事ですか、だから利織さんをここに連れて来たのデスヨー

【開発の人間だから突然何の前触れもなく連れて来たというのだろうか、どうにも強引な人物であることは間違いない】
【しばらくまっすぐに歩いて行くとまた重そうな扉、その扉を開くと体育館並みに広い部屋…いや、『広いだけの部屋』にたどり着く】
【壁も天井も真っ白で、そのせいかこの部屋の向こう側の壁がどこにあるのかがわからない…慣れないと遠近感がおかしくなりそうだが】
【この部屋のために、ああも大きな部屋を作ったのだろうか】

『……まあ、機関のハナをあかす機会が多いのはやっぱ戦場だよなと言う事で、まずは武器だろうな
人間を悪人の都合のいいように能力者へと改造する奴らにとっては夢のようなアイテム、『卵』の、まずはその出力を単純にお見せしよう
人間一人変えるだけのエネルギー…すさまじいよ?』

それは、その感情に反応して生まれる『卵』のエネルギーを武器に利用しようと初期のころに開発した代物なのデスヨー…
今からお見せしますので、これをハカセにお渡ししたらワタシの後ろにお下がりくださいデスヨー

【バサッ、と音を立てて一度身に着けていた白衣を脱ぐと、傍にジャンクちゃんが近づいて何か大きな物を渡す】
【一見なんの変哲もなさそうな…『バズーカ砲』に見えるそれ、白衣をジャンクちゃんに渡すとジンジャーはそれを肩に担ぐ】
【すると、前方の方に何かワイヤーでつりさげられた大型の的が上から現れた】
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 12:10:35.78 ID:StQ2p4ZTo
>>898

なるほど──すでに剛田くんからは超大体話は聞いてたんですね
だったら超納得です
自分でこういうのも超奇妙ですけど、家電の内部構造を超理解している術者なんて超少ないでしょうし

【ジンジャーの強引さには僅かながら驚きを禁じえなかったものの】
【彼のその姿勢は「商人」としては注意できない立場に居る彼女は何も言わなかった】
【故にこくこくと頷き。床に熱烈な片想いを抱いているとんがり帽子を今日何度目だろうか被りなおし】

……確かに、超そうですね
かのブレイザーシティ戦役では一般民衆にも武器が配られ、数の暴力に超頼ったとか、なんとか
私自身は現場に超いたわけでは無いので、詳しい事は超分かりませんが──
戦場においての武器は超重要ってのは、流石に私にも分かります

って──んっと、超バズーカ砲って呼ばれるやつ、ですかそれ?
アニメや映画に超出てくる、うわぁ、間近で見るのは超初めてです

【辿り着いただだっ広い白の部屋】
【そこに足を踏み込めば、強烈な光にも似た白の洪水に圧倒されて一瞬平衡感覚が歪んだ】
【ふらり揺れた身体をなんとか真っ直ぐに立て直し。掃除機をがしりと掴んで更に自身を安定させ】
【耳に入る言葉には矢張り、思ったままの言葉をすらりと返し】
【ジャンクちゃんがジンジャーへバズーカ砲らしきものを渡すと】
【彼女の指示どおり。ゆっくりと掃除機ごと自分をジャンクちゃんの後ろへさがらせようとし】
【現れた大型の的に対しては、今の所はきょとんと首を傾げるのみであった】
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 12:17:24.21 ID:AraaA69SO
>>896

【その公園に近づく人影が一つ】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

うーさむ……
雨宿りできる所ないかな……

…ん?

【びしょ濡れの少女に気づき、ぺたぺたと近づく】

あの……寒くないですか?

【声を掛けてみる】
【ちなみにこの少年も、少女程ではないがびしょ濡れである】


/まだいますか?
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 12:24:06.97 ID:hOk18xGfo
>>900
【現れた少年を一瞥すると、すぐに視線をそらす】
【容姿は気にしていないのか、目に入っていないのか】

寒くは、ない・・・かもな・・・

【ぽつりと零す、曖昧な返答】 
【雨音にかき消されて、消えてしまうかもしれない程の】

・・・丁度いい、話相手が欲しかったんだ・・・ 

【表情は固定したまま、ベンチの隣の空間に目をやる】
【“そこに座って、一緒におしゃべりをしよう”とでも言いたげに】
【その動作はとても些細な事で、気付けないかもしれないが】

【座ってしまえば、暫くは雨宿りなどさせて貰えそうにないが】

/はい、大歓迎です
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 12:35:39.37 ID:AraaA69SO
>>901

話し相手…?
…まぁ、僕なんかで良ければ…

【少女の隣に座る】

…ところで、何をしてたんですか?
こんなびしょびしょな所で…

【話題を振る】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 12:43:29.06 ID:hOk18xGfo
>>902
【やはり心ここにあらず、といった様子で】
【座った少年には目もくれないまま、口を開く】

・・・何、だったかな・・・それすらも思い出せない・・・

・・・ふふ、何でだろうなぁ・・・本当に・・・

【依然として無表情のまま、自嘲気味に、言葉だけで笑って見せる】
【雨粒を凝視していた目線も、ふと隣に移されれば】
【少年の、異形――龍の翼が目に飛び込んでくる】

・・・君は・・・ ふむ、能力者か・・・

・・・君こそ、こんな雨の中で・・・どうしたんだい?
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 12:43:41.36 ID:At4f6B4wo
>>899

『その通りだとも、だから君に頼みたい事も頼めると言うわけさ
魔術師ってみんな科学者とは根本から取り扱う物が違う者たちが多いから…家電にも精通している人材を
しかし『哲学者の卵』を初めて見たとはね、ならばこれのすさまじさを最も分かりやすい方法で見せてあげる他あるまい』

【懐から取り出したのは先ほどから何度も見せた『哲学者の卵』、それをピン、と宙に指ではじく】
【するとそのバズーカがひとりでに『卵』を上部の溝から『卵』を見えない手で掴んだかのように引き寄せて装填する】
【ガチャン、とバズーカの装填口を閉じるとジンジャーは横の拡張ボタンを押した】

≪Egg Burst≫

【流れる電子音声、エネルギーを充填するバズーカで的に狙いを定める】
【そんな中前のジャンクちゃんが利織に顔を向け、苦い顔で呟いた】

…哲学者の卵、これを機関員は戦闘に関わる者たちに植えつけては負の感情を煽り、孵化させて来ると聞いたのデスヨー
突然発現した能力を制御できず、意図せず人間凶器と化してしまい、そのことがますます被害者を追い詰めてしまうなどと言う話も
見ていてください、人間の悪意とは、憎悪とは、これほどまでのエネルギーを生んでしまうほどに恐ろしい

被害者たちは、あんなエネルギーをその身に流し込まれ、そして変わらざるを得なかったのデスヨー

【ジンジャーが引き金を引く事でまず利織が感じ取ったのは、目を瞑っていなければ網膜を徹底的に焼かれてしまうと思わせるほどにまばゆい白い閃光】
【それがその部屋全体を飲みこみ、一時的にその場にいた三人の姿を消してしまう】
【続いて利織に届いたのは鼓膜を力いっぱい撥を叩きつけた大太鼓のように振るわせる爆音と、鼻をつく物が焼ける匂い】

【目を開けるようになったころには、先ほど狙いを定めていた的などは後かたもなく粉みじんとなってしまっており】
【むしろ驚異的なのはその的があったはずの場所よりも後ろ、轟々とこの部屋を燃やし飲みこもうと弾け続ける橙色の炎】
【的が受け止めきれなかったエネルギーの余波が生み出した『災害』そのものだった…配備していた消化ロボットが放水を開始したのを横目で見て】

【ジンジャーはキッ、と利織を真っすぐ見て告げた】


『―――知らないのならまずはここから始めようか、これが人間の感情から生まれたエネルギーだ、これの開発はずいぶん前にボツにした
あまりに威力があり過ぎてね。装備のテストのためにそのへんの部屋よりはうんと頑丈に作ったはずの部屋だったのだがそれでもこのザマだ
とてもではないが市街戦などでは一般人への被害が恐ろしすぎて使用できない、これを作ってからすぐに私は『威力』ではなく『安定性』に重視した物を作るようになり始めた』

『…正直、この部門が一番苦戦している。我々にとって卵をそのまま使用するにはあまりに持てあましてしまう代物だったのだ
ジャンクちゃんに新しい発見をするまでは、全部破棄することすら考えていたくらいだ…』

【哲学者の卵、その脅威が最も分かりやすい形で利織の眼前を蹂躙していた】
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 12:44:41.73 ID:FqjBlfzio
【 街中 】


【――、疲れ切った様子で、ベンチにぐでん、と身を預ける人物が一人】
【先程から十数分はそうしているだろうか】
【時折何やら唸っており……目に付く事は、とても目に付く】



 ……、……また、機関か――……くそっ…、…。



【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】

【見れば彼、何処か薄汚れており――厭な臭い≠熕Uり撒いていて】
【例えるなら、『屍臭』の様な…、見た目とは裏腹に、物騒な空気が其処には有った】





【 ―――――  所、変わって  】





【 路地裏 】


【――、先程まで、戦闘音が鳴り響いていた其処】
【倒れ伏した男達と対照的に、平然とした風で立ち尽くす者が居た】



何だ――話も碌に聞かずに、随分な挨拶ではないか。
其処まで過敏な神経を持っているのなら、その様な仕事は辞めて仕舞えば良かろう。
どうだ、個人的に私を手伝ってみるか? ――クククッ……運転手位には雇ってやるぞ。



【黒を基調とした士官服に重ねるは、“射抜く”が如き『金獅子』の刺繍が施された紅の短外套】
【怜悧な印象を与える碧の双眸より視線を上げれば、煌くが如く髪質の良い銀髪が存在している】
【左腰には銀の拳銃、右腰には黄金の指揮棒――……青年と男性との境目、と言った年代の人物だ】



(――……、……さて、出来れば『支部長』クラスが理想だが―――。)
(この上となっては、満足は言うまい。 ……ヒラの機関員でも構わん。)



【――、偽りの笑みから一転、苛立たしげに舌打ちを鳴らすと】
【軍帽に手を遣り、左右に軽く動かして……かつん、と靴を踏み鳴らした】





/流行に乗ってみた、反省はしていない(キリッ
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 12:56:12.64 ID:AraaA69SO
>>903

いや、僕は能力者じゃないですよ。
ただ人間と違う人ってだけで。

【それを能力者と呼ぶのかもしれないが、それは置いておく】

散歩してたら雨に降られて、雨宿りできる所ないかなーって思ってたら、あなたを見つけたんです。

そうだ。僕、ヘイロンっていいます。
あなたは?

【問いに答え、少女の名前を尋ねる】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 12:57:05.75 ID:dDYBm+cHo
>>905
【選び取られた舞台は、路地裏】
【男の前方から、一台の車椅子が近づいてくるだろう】

結構遠くまで来ちまった、か。来た甲斐があればいいが…

【車椅子に座っているのは、長い銀髪に赤い瞳の青年】
【首元には、黒く輝くφのモチーフがついたペンダント】
【頭部や、患者服から覗く左手や首元には、幾重にも包帯が巻かれており、顔色も芳しくない】
【膝の上には、幾束かの書類とレイント社製の携帯型端末がある】

ん?何だ、随分派手に暴れたみてーだな…
やったのはお前か?大層な腕前だな。

っく、ごほっ、げほっ…

【男に声を掛けるも、やはり容体が良くないのか、背を丸めて咳き込んでいる】
【一見すれば、病院から脱走した患者のように見えるだろう】

【レイント社製の端末に気づいたならば、彼が機関員であると察する事も出来る】
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 13:07:18.64 ID:StQ2p4ZTo
>>904

頼みたい事──また大物依頼の気配が超しますけど、それは今は超置いておきましょう
確かに科学と魔術だと、超いろんなものが超違いますね
ついでにいうならば、科学にも化学や物理があるように、或いは力学の中にも様々な種類が超あるように
魔術にだってその分野は超多岐に及びます
そう言った意味では、科学も魔術も然程大きな違いは無い気がしますけれど、ね

それにしても──噂に聞く哲学者の卵
精神的な干渉をするアイテムとだけは超聞き及んでいますけど……それを超物理的に、ですか?

【設置された的と、バズーカにセットされた『卵』】
【それらをみてまず連想するのは、『卵』の破壊力を的で示すというもの】
【だが、彼女の中では精神干渉アイテムと戦争で使われる道具が上手く結びつかず】
【思わず、今宵何度目だろうか──かくりと首を傾げ】

……確かに、エネルギーと言う意味では精神的にも物理的にも共通項
ですが──っ、ちょ……!?

【ジャンクちゃんの後方へ下がった利織は、ジャンクちゃんの言葉に対し何かを返そうとしていた】
【恐らくは、精神干渉と物理干渉をイコールで結びつける事の不可解さについて再度問い質そうとしていたのだろう】
【しかしその言葉は、災害などという生ぬるい単語では済まされないほどの現象に遮られる】

  【部屋に最初足を踏み入れたときとは比べ物にならない光の瀑布】
  【戦闘機とはまた違う、しかし爆心地に叩きこまれたが如き近しい暴音】
  【不快感を催すのは、戦場を跳梁跋扈する戦火の香りとよく似ていて──】

【最初の閃光と爆音の嵐を受け、利織は思わず耳と目を塞いでしまっていたが】
【それでも、完全に光も音も遮断する事は叶わなかったのだろう】
【くらりと掃除機から落ちそうになる彼女を、非力な人形たちがなんとか押し止め】
【帽子の位置を調整しながら恐る恐る目を開けた利織】
【その、櫻の国の人間特有の黒き瞳に写されていたのは──エネルギーに犯された惨状だった】


……こ、こんな、こんなエネルギー、が──?
超信じられません、で、でも……これが超事実、ですよ、ね
だとすれば機関は、なんて超恐ろしいもの、を──


   ────ジンジャーさん、続きを、超聞かせてください


【驚愕よりも、しかし彼女の感情が強く示したのは好奇心だった】
【これが卵なら。これが『卵』の威力なら、それを利用する発明とは、一体何なのだろう】
【話の続きを、或いはその「ジャンクちゃんの新発見」の内容を聞こうと彼女は彼に促しかける】
【──これが、南雲利織。自身の保身を考え、それでいて発明や物作りのためならば危険をも冒す】
【矛盾したような彼女の性質であったが】
【それこそが、或いは彼女を研究者足らしめるものなのかもはしれず──】
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 13:07:57.53 ID:FqjBlfzio
>>907

【軍帽を被り直すと共に――白銀を、掻き分けて】
【其処で始めて、『声を掛けてきた』彼に対し碧の双眸を向ける】

……この様な腕前、長けていたとしても価値は低い。
どれだけの強者であっても、上には上が居る物だ――。

【皮肉屋なのであろう、と思わせる返答を彼に返すと、向き直り】
【右手を腰に当て――冷笑を顔に浮かべると】


……、…病院へ帰る事を勧める前に、だ。


一つ、尋ねたい事が有る。
この者達にも尋ねたのだが、何を勘違いしたか襲って来てな。
――…、機関員。 可能ならば支部長クラスを探しているのだが、心当たりは無いか?


【どうやら、端末のみでの判別は難しいらしい――】
【咳き込む彼に思いやりの言葉を投げかける事も無く、只、自らの用件だけを告げた】
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 13:08:17.57 ID:hOk18xGfo
>>906
【どうしても能力者と答えてほしかったのか、】
【少年の返答には納得がいかないようで】
【不思議そうに、紅い瞳を覗き込んでいる】

【暫くした後、何かを言いたかったのか、ふと唇が開くも】
【喉まで出かかった言葉を抑え、少年の問いに答える】

ヘイロン、ね・・・一応、覚えておこう・・・
名前など、なんの意味も持たない、些細な事だが・・・


・・・私は、ミラ・・・


         ――――― ミラ・ミレア ―――――

【そんな物は、彼女にとってはどうでもいいことだった】
【果てしなく、意味のない事】 【どうしようもなく、無駄な事】


雨が、冷たいな・・・君は、寒いか・・・?
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 13:16:07.05 ID:AraaA69SO
>>910

ミラさん、ですね。よろしく。

【軽く頭を下げる】

えーと、まぁ、寒いです。
でも、大丈夫です。たぶん。

【少女の問いには、自分の翼に包まりながら答える】
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 13:21:57.07 ID:dDYBm+cHo
>>909
ははっ、言うね。
どこの軍人さんだか知らないが…

【彼の皮肉におどけて笑って見せて、自身の銀の髪を右手でくしゃりと乱す、が】

(こっちはこのザマだ、ねーとは思うが、まともにやり合うような事は回避したいな…)

【内心では、計算高く。今の自身の状況と、目前の男の力量を比べて、そう判断し】
【そして、男に問われると。赤い瞳を僅かに…ほんの僅かに動かしてから、応える】

機関員?さーてねぇ、そんな物騒な方々とはなるべく関わりたくねーし…
心当たりはナシ。悪いな。

【自然な動作で、膝の上の書類を軽く纏めて、端末の上に、裏返しにして£uいた】

…って、支部長クラス探してんのか。
昨日も水の国でテロかなんかやってたが、連中はマトモじゃねーぜ?

何でそんな連中を追ってるんだ?

【さりげなく、会話の流れに載せて、その理由を探ろうとする】
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 13:32:14.92 ID:FqjBlfzio
>>912

【――半ば、想定していた答えである】
【若しも『機関員』なら、上司の情報を易々と開示したりはしない】
【機関員でなければ、其れは本当に『知らない』だけで――】


 ……、…… 好奇心が旺盛≠セな、君は。


【くくっ、と喉を鳴らして笑む彼――、『根拠』等は無い】
【だが、鎌掛け≠ニも取れる話題にならば、同じ物≠返しても損は無いのだ】


――『知りたい』のならば、私としても教える事は吝かでは無い。
求められた願いには、出来るだけ応じねばな。


【――心なしか、一部≠強調して。 彼は、言葉を続ける】


何……、…そうだな、ちょっとした『契約』を結びたいだけだ。
恐らくは双方に利が存在する類の ――、な。
……真坂、私が正義に燃える熱血漢とでも見えたか?


【言葉を紡ぐ表情はそれでも、怜悧な光で彩られていて】
【碧を僅かに細めると――『再び尋ねる』かの様に、瞬きを一つ】
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 13:35:55.75 ID:hOk18xGfo
>>911
風邪を引かないうちに、家に帰った方がいい・・・

【ぼそぼそと呟く言葉には、まるで生気がこもっておらず】
【未だ虚空の一点を見つめる瞳は、灰色に染まったように見える】

本音を言うと、もう少し話をしたかったのだが・・・
そうもいかないようだな・・・

【空を眺めていたはずだった、その目は】 【実は公園の入り口に向けられていた】
【そこには、およそ3つか、4つの人影】

・・・君の翼は、実に興味深い・・・
持ちかえって、解剖してみたいくらいににな。
だが、もう時間のようだ・・・

【おもむろにベンチを立ちあがると、少年に向き直り】
【幽かに、口元が歪む。 それは、彼女なりのお礼】
【不器用な、笑顔】
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 13:40:23.98 ID:vRhTUwen0
【噴水のある公園】

うーん、ソフトクリームはバニラに限るなぁ!
(........俺はチョコの方が良い)

【熱くなってくる季節だが、元気の良い子供などがいる公園】
【子供たちは元気にキャッキャと遊び、はじけるような笑顔を見せている】
【思わずこちらも笑顔になるような――そんな光景が繰り広げられる公園の隅のベンチ】

【雪の様な髪と、透き通る氷の様な眼を持つ青年が居た】
【首元には、何故か場にそぐわぬマフラーがまいてあり、さらに出所の分からぬ声も聞こえる為、若干気味悪く思うかもしれない】
【しかし、そんなことは気にもせずに、青年は、近くの屋台で買ったらしいソフトクリームを美味しそうに食べている】

いやー、子供たちは元気元気。良い事だねぇ
(……まぁ、悪く無いな)

おーっとブリリンのツンデレ??
(だまれミンチにしてやろうか)

【物騒な声も聞こえるものの、やっぱりのんきに会話をしながら、噴水近くの子供たちを眺める青年】
【その目は曇りが無く、それこそ子供の様だ】
【若干不注意状態になってしまっているのだが大丈夫だろうか――】
【ちなみに、出所不明の声こそするも、そのベンチは一人二人座れそうなスペースは開いている】

/再投下ですー
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 13:41:33.80 ID:At4f6B4wo
>>908

『そう、精神干渉エネルギーそのものを動力に変換してバズーカで破壊するエネルギーにしてみた
人間の感情に反応する事でこんな使い方ができると言う事も判明した…私のあらゆる欲望をぶち込んだのも原因の一つの気はするが
要するに、あんなエネルギーが彼らの身体の中で爆発したという事だ』

【ドサッ、とバズーカを足元に落として呟いた】

『…想像しても見たまえ、こんなものを体内に撃ち込まれ、それをそのまま身体の中で孵化した時の事を
あの燃えているエネルギー全てが被害者の心を蝕み続けている物の正体と言ってもいい…あの災害レベルのエネルギーが人間一人の身体の中で
人の感情を悪いほうへ悪いほうへと誘導するように暴れ回っているなどと…そりゃあ心の一つや二つ歪むだろうよ』

一年前にもバレンタインのチョコレートのお店を装ってプレゼントとかで人々の間に流通させるような事件もありました
それを飲みこんで、身体の中で孵化して…変わってしまった人の情報も届いていますデスヨー
これで荒んでしまった人々が居場所を失ったところで機関の人たちが迎え入れる、容易いでしょうね、追い詰められた人間を誘い込むなど…

【これを、どうやって利用すると言うのか?】
【これほどの物を、どうやって利用して機関のハナを明かしてやると言うのだろうか】

『そんなこんなで1年くらい前に某機関員たちから100個くらい卵を奪い取っていろいろ切磋琢磨していくうちに
逆にこれを平和的防衛手段に扱ったり、こんな燦々たるものとは違う、もっと素晴らしい物を生む物に変える事は出来ないかと陰でずっと考えていた
例えば哲学者の卵を逆に、慈愛とか、喜びとかで正義の能力者へと変えるような研究とかをね…現状は無害化した物しか作れなかったが』

【そう告げてジンジャーは緑色の宝石らしき…否、それになぜか『+』の刻印がなされたその代物を差しだす】
【これが無害化した『哲学者の卵』と言う物か?これが体内の中で孵化しても悪意に呑まれたりはしない代物なのだろうか】

『君に持ちかけたい話と言うのが、その一つ目がこれだ、利織君、これから私は今のバズーカにも使ったようなエネルギー変換装置を
魔道具にセットする互換回路の設計図を渡すから、そういったものの開発に協力していただけないかね?
せっかく奴らがバラまいてくれたおかげでウチには腐るほど卵がある事だし…『卵』なんだからもっといい物を作りたい、そんな同士を私は探しているのさ』

『まだ引き受けなくてもいい、心情が賛成か反対かだけでも教えてくれれば…その答えで私は次の判断を決める』

【どうする?とジンジャーは顔を向けて聞いてくる】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 13:45:58.82 ID:AraaA69SO
>>914

…?

【少女の目線の先にいる人影に気づく】

(迎えに来たのかな…?)

【そんな事を考えながら、目線を少女に戻す】

…え?解剖?いや、解剖は勘弁して下さい!本当に!

…えと、じゃあ、またいつか会いましょう。お元気で!

【そんな事を言いながら、翼を広げ】
【どこかへ飛び去っていった】


/乙でした!
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 13:51:43.33 ID:dDYBm+cHo
>>914
まぁな。
こいつらを一人でボコすような奴が、機関の話出してくるんだ、気にならねー訳がねー。
喧嘩売るのかなーとか、まさか入る気なのかなーとか、いろいろ考えちまうよ。

【おどけた笑みで、好奇心旺盛な青年らしく、そう言って】
【内心では、舌打ちをひとつ。「やりづれーな」、そんな事を心中で呟き】

契約、ねぇ。つまりは手を組もうって訳か。
何だ、あんたも物騒な連中の一人みてーだな…怖い怖い。

ああ、そのまさかさ。士官服着てるしな。
だから安心して話しかけちまったよ、ったく…

【わしわしと、右手で銀髪を乱し。左腕は負傷しているようで、使われない】
【…その時、ごうっ、と風が路地裏を駆け抜け。】



【彼の膝の上の書類が、数枚男の方へ飛ぶ】
【もし拾い上げたなら、麻薬の取引に関する文面と、canossaの文字を見て取れるだろう】
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 13:53:04.13 ID:dDYBm+cHo
>>918
/あわわ、>>918>>913宛てです!
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 14:00:34.77 ID:hOk18xGfo
>>917

・・・・・・

【暫くの間、飛んでいく少年の背中を眺めた後】
【視線を落とし、小さく息を吐く】

【それから、立ち竦む少女に近づいてくる、人影】
【それは、幼い少女たちで ―― 全員が、同一の衣装を着ていて】
【白い髪、白い肌、白い衣 ――― 湖の様な、淡青色の瞳】

【彼女の前に現れたのは、紛れもない“彼女達”だった】


【一言二言会話を交わしたあと、白い光を放つ“扉”が現れて】
【次の瞬間、もう公園には ―― 彼女たちは居なかった】


/あまり絡めずに申し訳ない、またの機会によろしくです!
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 14:02:18.52 ID:StQ2p4ZTo
>>916

なるほど──そのバズーカは所謂超変換機の役割を超果たしている、というわけですか
それならば超納得です。変換という発想は魔術にも多々超使われることですし

そ、それにしても超酷いものですね……
確かにあんなものを身体に超ぶち込まれれば人格が超歪んでも超仕方ありません
むしろ変わらないほうが超おかしいといっても超過言ではないです
でも……思っていたよりも機関は超悪質ですね
こんなものを作り世に流通させようとした発想や行動力──
軍事力や科学力なんかよりも、その精神構造の方がよっぽど超恐ろしいです……。

【世界を相手取っても通用する軍事力に科学力】
【それはカノッサ機関がこの世界の脅威となっている理由でもあったが──】
【そのような、目に見える「力」よりも】
【機関に所属している人間の精神が。悪足り得ている神経の方がよほど怖いと彼女はそう言った】
【確かに軍事力も科学力も。やろうと思えばそれに対抗する事は可能】
【しかしその精神は──切っても切っても生えてくる雑草のようにしぶといものなのだ】

……ネガティブの、マイナスのエネルギーをプラスに、ですか
それは単純計算でも元の超二倍のエネルギーが超必要になってきますね
ですが、無害化に超成功するだけでも超大成功、超偉大な研究です

それで──ふむ、超エネルギー変換装置、ですか
科学と魔術の融合。それは利織ちゃんが超望むところですし……
あるいはこっち側でも、負のエネルギーをどうにかするような魔術式を考えるのも超アリかもしれません

──負のエネルギー、ですか。
うぅん、或いは故意に孵化かせて発生したエネルギーを吸い取って超発動するような……
そんな、超リスキーな術式の基盤が超発想として超浮かびました、けど──

【ジンジャーの説明を聞き、利織の表情が興味心身なものとなっていく】
【「創れると思うから、創る」──今回の『卵』の件も、或いは彼女が依頼を飲む条件に合致してしまったのだろう】
【思えばブレイザーシティの件も、ルビーシャの件も】
【全ては彼女が「そう」思ったから引き受けたものであり】
【危機を感じていて尚抑え切れない、彼女の技術者としての本質が彼女を突き動かしているのかもしれず】

────、…………。

……ともかく、研究としては超興味深いものです、ね
エネルギー変換装置の開発もですけれど、『卵』自体の加工も超興味深いです
個人的には、ジンジャーさんの研究には超賛成、ですかね
最も──機関にばれたらただじゃすまなさそうっていうのが超あるのですけれど

【少しの間を置き、彼女は素直にそう答えた】
【興味はある。しかし機関が怖い】
【彼女は、あの小さな人形を護衛にしなければならないほどには戦闘力に自信が無いのだろう】
【出された利織の答えは消極的な賛成ではあったが──】
【逆に言えば「機関さえどうにかなってしまえば」彼女は協力に全面的に賛成するという見方も可能だった】
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 14:07:26.74 ID:FqjBlfzio
>>918

【少し彼の印象が変わった――否、『変えられた』か、と】
【心中で笑い声を軽く上げると、それでも無表情のまま、軍帽を軽く触って】


――、―……ふん。


……、…何だ、『まだ』、カノッサは麻薬を扱っているのか。
水の国での商売は少なくとも、少し規模を狭めた方が良いな。
機関自体に直接の摘発は無いだろうが――D≠フ一件の反動で、取り締まりはキツくなるぞ。


【飛来した書類を拾い上げ――詰まらなさそうに、告げる言葉】
【確かに「的を射た」其れでは有る。 …、…以前ほど、水の国の取り締まりは緩くは無い】


――あぁ、後、だ。 ……士官服は正義に直結せんぞ。
貴様等の『上』、…昼の国の支部長も確か、そう≠セったろう。
“嘘”を吐くのなら徹頭徹尾、成り切れ。 今の民衆は、軍人への猜疑心が増加しているのでは無いか?



……さて、この様な物は持っていても仕方が無い。 返却して差し上げよう。



【――、『笑っている』】


【恐らくは、「にこやか」に分類される其れなのだが――“裏”が見え透いたような】
【寧ろ、『わざと見せている』のであろう偽りの笑顔を貼り付けて】









――――――――……  クククッ。



【――拾い上げた書類を、彼の元へと差し出した】
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 14:24:43.11 ID:At4f6B4wo
>>921

カノッサ機関の上の方の人間はほとんどがこんな感じらしいデスヨー
そんなにまで人を苦しめたり、人の上に立ちたいのでしょうか

『それが人の『弱さ』と言うものさ、だが人間最も恐ろしいのは弱さを攻撃に変えた時だ
カノッサ機関…あれこそまさに、人間の弱さの象徴だ…きみもずいぶんいい所に目をつける
だから、あそこは何度壊滅しても復活するんだろうかね』

【頭を少しポリ、と掻きながらジンジャーはさらに新しい哲学者の卵…ただしそっちには緑色の上に『2』と刻印された物】
【そして、赤色の哲学者の卵に『1』と刻印された物を取り出しながら告げた】

『哲学者の卵いくつくらい使いつぶせばそれは実現するかわからないな
だがまあ、そうか…そりゃあ私のように機関が相手だろうが構わず喧嘩を売るような命知らずの方が少ないだろうな
ともあれやはり君と言う人材とはコネがあっても損はないだろうな』

【カチッ、と『哲学者の卵』らしき二つの玉の、横にあった拡張を押すと、緑の方からは先ほどの『リョクオオカミ』】
【そして赤いほうからは銀の縁取りを施した紅色の鳥のようなロボットが飛びだした】

『まずはお近づきの印として、今度発売決定したエッグロイドシリーズの、『ベニハヤブサ』と『リョクオオカミ』…これらをプレゼントしようか
研究の最中ジャンクちゃんの『鉄を操る力』が進化して…『哲学者の卵』から生み出した『生きている金属』パーツで作った
時々鉄粉を食べさせてお世話してあげてみてはくれないかね?』

そ、その事教えてしまっていいのデスヨー?それにその子たちを差しあげるのデスヨー?

『いいとも、機関をどうにかするのはいずれ私たちのような闘う意思のある人間に任せておけばいい
協力を要請している人間の守りを固めるのは自然なことさ…彼らもまた君の役に立つと思うよ?』

【鉄粉を食べる生き物、がどうのこうのと言う前に今、彼は少し聞き捨てならないことを言った】
【哲学者の卵から…特殊な金属を生みだした、とかなんとか】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 14:34:45.99 ID:dDYBm+cHo
>>922
【響く、舌打ち。おどけた調子を醸していた青年は、途端に纏う空気を豹変させて、赤い瞳をぐっと細めた】

―――――自分に、呆れる。
こんな様を貴様に晒している事も含めて、な。
何時の間にやら、名実ともに下っ端≠ニなったようだ。

【自らが、機関員である事を暗に認めて。立ち位置は、下っ端だと明かす】

ああ、裏の物なら全て変らず扱い続けている。
麻薬も兵器も人間も、要請されれば取引してる。それだけの話、ただの下っ端の雑務だ。

水の国は…そのうち、取り締まる暇も無くなる≠セろうさ。

【最後に零した意味深な言葉は、またもミスなのか、もしくは意図的に零されたのか】
【差し出された書類を、乱雑に引っ手繰って】

で、契約の内容は何だ?
双方に利があると言っていたが…

【几帳面に書類を揃え直しながら、問う】
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 14:43:29.70 ID:StQ2p4ZTo
>>923

人を苦しめたり人の上に立ちたい人間には、それ相応の理由がある──
私のとある友人なら、きっと超そんな風に言うのでしょうね

ですが……なるほど
弱いからこそ超あんな、『卵』のようなアイテムを作るという意見は超理解できます
だとすれば──本来ならば哲学者の卵は機関員に使用してこそ、一番超効果のあるものなのではないでしょうか
それを彼らが気付いているかどうかは超不明ですけれど……
たしか、能力が超覚醒しちゃうんですっけ?
機関員が外部の人間ではなく、内部の人間に『卵』を超使用し始めたら──
その時こそ、これは超直感的な意見ですけれど……機関の脅威は超頂点になってしまうと思います

【弱い人間──そのマイナスの精神を利用してしまうのが『卵』の性質ならば】
【彼の言う「弱い人間」が集まった機関が身内に『卵』を使用したときが最も恐ろしいと彼女は推測した】
【憎悪に劣等感、殺人衝動】
【それらの感情を一番多く持っているのもまた、機関員なのだから】

んふー、利織ちゃんの事を超評価してくれているみたいで超うれしいです、超感謝です!
まぁ最近、というより時系列的には割と前の事ですけど、≪Justice≫とかいう超組織もいることです
世の中まだまだ超捨てたものじゃない、って──んふー、なんだか超偉そうなこと言ってごめんなさい
って、わわっ!?

【自分という人間を評価してくれている彼に対しては、どこか照れくさそうに礼を言い】
【ぽりぽりと頬を掻いて僅かに顔を赤く染める利織であったが──】
【その直後。飛び出してきた二体の生物には、矢張り驚いたような声をあげ】

ベ、ベニハヤブサに、リョクオオカミ、ですか──なんだか超、え、超くれるんですか?
そ、それに──超、ちょっと待ってください。生きている金属パーツ……?
超どういうことですか──?
やっぱり超変換装置を使って、『卵』をスーパーに売られている卵のように超改造した、とか……?

【聞き咎めたのはその、「生きている金属」の部分であった】
【金属が生きているとは、どういうことか。『卵』から生み出したとは、どういう意味か】
【不思議な現象が多いこの世界ではあるけれど──どうしても疑問を抱かざるを得なかったようで】
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 14:45:54.71 ID:dBy5GYWSO
>>878

【青年もまた夜空を仰ぎ、そこにある月を見据えて目を細めつつ】
【彼女の連ねた言葉に、「ええ」と相槌を打ち――更に】

だからこそ、それに挑み乗り越える事には価値がある。
ゆえに月は大きく強く、遠く気高くあれば良い。
高きよりこちらを見下ろしていれば良い。何れ越えるべき標的として。

【その瞳の奥に、憧憬とも執着ともつかない光を宿し】
【穏やかながらも熱の篭った語調で、つらつらと続けてゆく】

……つまり僕は、そう思っているという事です。
好きだからこそ近付きたい。それと同時に、どうしようも無く壊したい。

貴女の言葉を借りるのならば、「あの月に砲の一つでも撃ち込んでやりたい」――と。

【曰く、そういう事――らしい】

【歪んでいる。偏にこの一言に尽きる内容だが、それに反して】
【語り終えれば、其方に向けるのは一見して理知的に思える笑み】

上機嫌?ふむ。良くは判りませんが、それは重畳です――。
……ええ、これ以上の隠し立ては無駄でしょうから――ね。

//只今戻りましたので、返しておきますー!
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 14:49:16.29 ID:FqjBlfzio
>>924

【そうか、と――、どの言葉に向けたのかも判らぬ返答】
【仮面の笑みは消え、再び、詰まらなさそうな無表情が回帰していた】


……、…さて、其れを君に話した所で、『双方に利』は有るのだろうか。


【――この男、間違い無くドS≠ノ分類される】
【そう確信させるような皮肉を吐くと、「まぁいい」と追って言葉を紡いで】


言ってしまえば――そうだな、傭兵≠フ様な物だ。
私は機関からパトロンとしての資金供給を受け、見返りとして『戦力』を提供する。
……尤も、「部隊の形を作る」までは大きな動きは出来んがな。


――まぁ……所詮、今の段階では絵に描いた餅だよ。
其れでも話を聞いて貰えるのなら、氷の国から火の国まで、何処でも行こうでは無いか。


【纏めれば――「自分は今から傭兵部隊を作るから、金を寄越せ」と云う事か】
【一種の先行投資、悪く言えばペテン師のような物とも受け取れるだろう】


【―――、だが、男の表情には確かな冷静な自負≠ェ有った】
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 14:51:44.92 ID:lILBXys+0
>>915

/まだいますかー?
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 14:54:04.74 ID:vRhTUwen0
>>928

はい、いますよー
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 15:02:34.60 ID:StQ2p4ZTo
/ジンジャーの方へ
/次ちょっと遅れるかもしれません、申し訳ない
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 15:04:48.77 ID:lILBXys+0
>>915

【公園の入り口、そこで少年を眺める車椅子に乗った少年がいた】

【顔は中性的で幼さが抜け切れていない】
【そのせいか女の子にも見えてしまいそうだ】

【容姿は黒の半袖の寝巻きを着ているのだが】
【首から下、その全てが包帯に覆われているのである】
【まるで、重病患者が病院から抜け出してきたかのような】
【そんな格好だった】

あの〜すいません。

【車椅子に乗った少年はベンチに座る少年に近づき、話しかける】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 15:06:38.33 ID:dDYBm+cHo
>>927
…あー、訂正。
あんたと、ナンバーズ≠ノ、利がある話だな。

【「俺には無さそう、つーか損じゃね」と言う彼には、どこか苛立ちの色が見え】
【彼の発言に苛立っているように見えるが、実際のところは仕事もろくに遂行できない今の自分≠ノ、苛立っているのだろう】

戦力、か。
絵に描いた餅を買う程困ってはいない…と言いたいが、これから大規模な戦争≠ェ控えてる。
人手は幾らでも欲しいだろう。水の国、昼の国は特に、な。
あんたの事をこの両支部に売り込んでおくよ。それでいいか?

俺には提言≠ヘ出来ても決定権≠ヘ無い。
…今の機関の総意は、ナンバーズにあるからな。

【男の洞察力と、その冷静な自負を感じてか。撥ね退けるような事はせず、寧ろ受け入れた】
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 15:08:32.87 ID:At4f6B4wo
>>925

『…そうだな、ひときわ大きな弱さを持つカノッサ機関だからこそ、攻撃性が刺激された時が最も恐ろしい
カノッサ機関の人間の悪意の恐ろしさは『食堂の男』の時代より伝え聞いている事だしな
どうしてもこの世全ての人間が強くなることは出来ない、一方で、弱いからこそ強くなろうとする力のような物もある…だから頭ごなしに否定もできないんだよな』

人々の戦いは終わらない…だからこそ安全性とかルールとかにのっとった戦いをするべきなのに
汚い人間と言うのはそういうことすら無視するからたちが悪いのデスヨー…
きっと、いろんな人が黙っていないと思われますデスヨー

【ハヤブサは利織の頭に、オオカミは肩に止まりじーっと見つめているがどうも利織に興味を示しているらしい】
【これらが生きている金属で出来ている、と言うのはどういうことだろうか、少し目を伏せてジャンクちゃんが告げた】


…少々前から、ワタシ自身の方に変化があったのデスヨー…昔から鉄の形を自在に操るチカラがどうにもワタシに備わってまして
この『ヘッドレス・クロス』を戦闘とかによく扱っていた事はあったのですが…あるときさっきみたいに卵に感情を込めたりすると
この卵の中身が変化して…生体金属パーツが生まれたりするようなことがよく起きたりするようになったのデスヨー…

『元々、卵の中身は人の感情に沿ってどんな性質にも変化しうる物でできていた…それがジャンクちゃんの刺激を受ける事で
こういった金属のパーツを生み出すまでになり…それを利用していろんな物を開発した物さ私も…
その事実を知った時はびっくりだよ、ジャンクちゃんがいれば彼らが卵によって起そうとしている様々な野望に立ち向かえるかもしれないからね』

【直接、卵から完成品が生まれたのはさっきが初めてだが、とジンジャーは補足する】
【哲学者の卵から何かを生み出すチカラという物は…そっちのほうはジャンクちゃんの方に備わった特殊性であるらしい】
【感情豊かなロボットであることもそうであるが、いろいろな秘密が隠れたメイドロボットである…】
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 15:09:15.00 ID:At4f6B4wo
>>930
/あ、了解ですー
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 15:15:00.65 ID:FqjBlfzio
>>932

……あぁ、其れで構わん。
礼を言おう。 ――……ふむ、確か名前を名乗っていなかったか。

【其の回答に男は満足したらしく――軽く、首肯して】
【軍帽に軽く触れると、顎を撫で。 思い出した様に呟いて】


……、…ロロケルム・ランガスター≠セ。
この軍服は何時も着ている――目印には成るだろう。


【そう告げると――ロロケルムは、彼に背を向ける】
【呼び止められれば答えるだろうが、何も無ければそのまま立ち去るだろう】
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 15:16:46.82 ID:vRhTUwen0
>>931

あ、はいなんでしょうか........ってどうしたんですかそんな重病人見たいなカッコして!?
(病人なんだろよ、みりゃ分かるさ)

【くるりと振り返ってから返事をした青年だったのだが】
【一度言葉が途切れた後に、少年を心配し始めた】
【非常にお人よしな彼は、おろおろとうろたえ始める】
【心配しても何もできていないのだが】

【一方の声の方は非常に冷淡な反応を見せる】
【自分の興味に足らない、とでも思ったのだろうか】
【心配の色ひとつ見せないため、非常に嫌な印象を残すのではなかろうか】

で、あのどうかされましたか??
(声をかけた意図を教えてもらおう)

【そこで、初めに話しかけられた事を思い出したようで】
【少年を心配する状態から、話を聞く考えに切り替わったようだ】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/29(日) 15:27:56.55 ID:dDYBm+cHo
>>935
俺はウェスカ・クルーガー。
今回の件は機関内に通達しておくから、支部長もしくはナンバーズを捕まえて話をつけてくれ。
…傭兵と下っ端、いつか戦場で共に闘う事になるかもな。
その目印、覚えておくぜ、金獅子=B

【彼の外套の刺繍からか、そんな呼び名をつけて。立ち去るその背を、見送る】

(傭兵、か…。牙を剥かれれば面倒になる、だろうが…利用しない手もない、か)

【暫く思考した後に、彼もまたその場を去り。次の仕事に取りかかろうとして…】

っく、ごほっ、げほっ!!
                          「いたぞ!こっちだ!」 『全く、そんな体でこんな所まで!』
………っ、畜生見つかった…!

【駆けつけた水の国支部機関員に、捕まってしまい。担当医師に散々叱られたのは、また別の話…】

/乙でしたー!
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 15:29:55.93 ID:FqjBlfzio
>>937
/お疲れさまでしたー!
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 15:30:08.38 ID:lILBXys+0
>>936

【傷買う青年に少年は笑顔を返す】

気にしないでください、生まれた頃から、健康だった日なんて、夢の中、だけでしたから。

【たったこれだけの事を話すのに】
【呼吸はつらそうに、その笑顔は、苦しみに耐えるような】
【気にしないという方が難しいかもしれない】

ゲホゲホッ

あーいえ、なんというか、誰もいないのに、声が聞こえて

それと会話を、しているようでしたので、少し、興味が・・・・すいません。

【咳やや荒いいきを交えながら少年は問う】
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 15:41:32.54 ID:vRhTUwen0
>>939

夢の中、だけ......
(ふん、お前には興味がわかないが、その境遇は哀れと言えるな)

【表だって落ち込む青年と、ちょっとひどい事を言う声】
【それでも、声からすれば必死に心配をしていただろうし、青年はお人よし過ぎて泣きたくなっていたし】
【結局、相反する対応をしながらも、やはり可哀そうという結論には至った二人】

グスン、では答えますけど、この声は僕の体の中に封印されてる龍の声なんです
(ブリザード・ドラゴン。ドランと呼んで構わない)

【ちょっと泣きながらも龍の話を語る青年】
【もっとも、何故そんな事になったからは話す気などないだろうが】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 15:50:45.66 ID:lILBXys+0
>>940

そう・・・・ですか、良かった、幻聴まで、聞こえてくるようになったと、
思ってました、ありがとうございます。

【少年は、そんな冗談を言う】

にしても、ブリザード・ドラゴンですか、なんだかっこいい名前ですね。

【年相応に”ドラゴン”という響きに】
【少年は褒める】
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 16:02:20.02 ID:MJ5xoMvDO
>>933

『食堂の男』──?
うぅん、機関の歴史とかには超詳しくありませんけれど、
それが超よからぬモノでありそうなのは超想像がつきますね
ま、それは超さて置いて──
その話を超聞くかぎり、機関ってまるで超自然現象みたいですね
どっからともなく現れて、気付いたら消しても消しても消えずに深く超根付いている
自然現象というより、まるで超カビです、カビ。それか超雑草
一番の超解決策はジャンクちゃんが言っているとおりなんでしょうけど──
確かに、機関の人たちが超ルールにのっとってゲームをするはず超ないです
……偏見が超入っているのは、超認めますが。

【「それにしてもこいつら、よく見たら超かわいいですね」】
【言葉の最後にそんなことを付け加え、利織は小さくため息をついた】
【最もこのため息は、動物たちに向けてではなく機関の話題に対して、であるのだが】
【そして、肩と頭に乗る二頭に対しては両手の指先で一匹ずつ撫でようとして】
【それが羨ましいのか。またもや人形たちが二匹の周囲によってきたりした】
【ただ──冷静にこの光景をみたらかなりシュールな画ではある】

……自動人形に、能力?
これはまた超奇妙な話です
例えばそれが、超怪力とかだとそれが超ロボットの性能だと超理解は出来ますけど……
それに、こんなにも超感情が豊かなんです
まるで超人間──いや、超人間そのものです
利織ちゃん的には、ジャンクちゃんの正体も超気になるところですが、今は置いときましょう

しかし──なるほど、『卵』はそう超解釈することも超可能でしたか……
となれば、ジャンクちゃんの精神波かなにかに『卵』が超影響を受けて、って超理屈になるわけですけど──
不思議なのは、その超現象が今まで超発見されなかったことです
もし発見されてたら、超一大ニュースになっていたでしょうし、ね
となるとそれは、ジャンクちゃん固有の力である可能性が超高い……

ほんと、ジャンクちゃんって超何者なんです──?

【話を聞いていくうちに、興味が『卵』ではなくジャンクちゃんへと変わっていく】
【何故彼女だけが『卵』を変質させることが出来たのか】
【自動人形であるにも関わらず、何故人と同じように感情があり能力を持ち得るのか】
【──「超、不可解です」】
【話題の最後を、彼女はその言葉で〆た】

/ただいま戻りました!
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 16:02:31.59 ID:JQHJsk0Do
【図書館】

【外では予報外れの大雨が降っており、雨宿りのために多くの人がいる此処】
【普段このような真面目な場所に立ち寄らない人も、立ち寄っているかもしれず】
【そんな図書館の一室。隅っこの方の机に突っ伏して眠っている青年が一人】

……。

…………ん……………zzz

【燃えるように真っ赤なアホ毛、青空のように透き通った空色の瞳】
【白いシャツの上に灰混じりの黒色のパーカーを羽織り】
【左手首にはオレンジ色の包帯を巻き、左足には蒼を基調とした金属製の細身のアンクレットを身に着け、】
【霰を連想させるような幅広で白色透明な長剣を、抜身で腰に帯びている。】

【読んでいる途中に眠気に負けてしまったのだろう。右手には、それなりの分厚さを持つ本が】
【いびきをかいておらず、スペースもあまり取っていないので、邪魔にはなっていないはず】
【しかし、足が通路の方に伸びているため、誰か通りかかったらついうっかり故意に踏んでしまうこともあるかもしれない】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 16:02:58.91 ID:vRhTUwen0
>>941

(褒めても何も出ない......所だがサービスだ。真、俺を召喚してくれ)
えー、面倒くせぇなー疲れるし―
(この年相応な少年のたった一つの願いじゃぞ)
是非やらせていただきます

【褒められた事に気を良くしたのか】
【ドランは青年に召喚をしろと言い始めた】
【別に少年は願ってなど無いが、まぁ喜ぶかなとかいうドランの善意である】

そいじゃーいきますよー

【青年が強い魔翌力を練り始める】
【しだいに、空中にぼんやりとした影が現れ始め、それがどんどん形を持ち始める】
【そして、魔翌力を練り始めた十秒ほど後、空には翼を持つ龍が現れた】
【人間の二人分くらいの全長であり、ずっしりとした体つきをしている】

【公園にいた子供たちもいっせいにその姿を見て騒ぎ始めた】
【こちらも、年相応と言えよう】

『どうだ、哀れな少年よ。我が姿は』

【龍はゆったりとした口調で問いかける】
【重みがありながらも、優しさを含む声】
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 16:19:51.06 ID:lILBXys+0
>>944

え・・・見せてくれるって

【少年はその迫力からかただ驚いた】

うわー!!すごいです!かっこいいですし、強そうです!!

【車椅子から飛び出しそうな勢いで、目をキラキラ輝かせながら】
【龍を見上げる少年】

本当にかっこ・・・ゲホッ!、ゲッホゲホゲホ!!

【と、突如として苦しみだす少年】

『お兄ちゃん、だいじょうぶー?』「どこかいたいの?」

【周りの子供たちは心配し始める】



ゲホッゲホッ、だい、じょうぶだよ・・・へいき、だから

【周りの子供たちを心配させないよう】
【少年はそんな風に言うが】
【どうみてもそんな風には見えない】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/29(日) 16:29:56.88 ID:lkJ9qcbIo
>>943

【(──PRRRRRRRRRRR)】

【もし、彼が今携帯端末を持っているなら着信が入るだろう】
【もっとも、どんな着信音が響くのかは未知数で】
【さらに図書館であれば静音モードなどにしていても不思議ではないだろうが】

【それでも、今彼の携帯端末に電話をかけている人物がいた】
【もし何らかの形で気づいたのならば──そこには彼女の名前が表示されるはずだ】

【『黒野 カンナ』】

【(どんな名前で登録しているのかは知れないが)】

(──出るかな……)

【雨音は止むことなく続いていた】

//まだいらっしゃいますか?
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 16:32:39.05 ID:vRhTUwen0
/描写が抜けていました
/その氷でできた体は、堅く透明だ。を入れておいてください
>>945

『真よ、俺が考えている事が分かるか』
あぁ、分かってるさ

【そう言うと真は飛びあがって龍の背中に乗る】
【そして、龍の背中に、まるで椅子の様な形のものを作る】
【椅子をいくつか作ると、少年たちに向かって呼びかける】

おーい、こいつの背中に乗って飛びたい奴はここに登れーい
『一生に一度だぞ。貴重だぞ』

【一声かけると、子供たちは走ってきて龍によじ登る】
【新しい玩具を見つけた時の様な、水晶の様に輝く眼をして】

お前は来ないのかい?車いすオーケーだぜ

【少年に手を伸ばしながら、そう声をかける青年】
【どうやら、もうひとつ楽しみを増やしてあげようとしている様だ】

/飯行ってきますー
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 16:36:19.69 ID:lILBXys+0
>>947/いったらっしゃいまし。
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 16:40:43.27 ID:/44/0uqpo
>>926

なら、どうだ。昼の国にでも来れば、実際に砲が撃ち込めるぞ?
或いは城郭でも、どんな高翌嶺でも……やろうと思えば、な

……最も。そんな現実的な話に魅力など、あまり感じなさそうだが

【「だろう?」と続けて、片一方だけの瞳を閉じる】
【――と、黒い泡が勢を増し、女性の背後、全てを黒く染め上げて】

……さて私も少々忙しいのでな。そろそろ、帰らねばならん
だがその前に、貴様の名を聞いておきたい
私はガルニエ―――何、似た考えの持ち主には、興味が湧く。

【そうした問をし、それを最後として、彼女の姿は黒の中に消えていく】

【答えるも答えないも自由だ。けれど、最後のコンタクト】
【どういったふうに分かれるかは、割と重要なのかも知れない。】
【だが、どんな答えでも―――やがて黒も薄れ、答えはなしに、彼女は何処かへと失せてしまうのだが。】

/ごめんなさい、ちょっと遅くまで時間が取れそうにないので、これで
/中途半端になってしまって、本当に申し訳ないです。お疲れさまでした
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 16:40:52.42 ID:At4f6B4wo
>>942

ゴキブリ並みの生命力というのは確かかもしれないデスヨー

『一時期はやられ役みたいな立ち位置だったのにカノッサ機関もずいぶん成長した物だよ
まったくもってこの悪意って奴を少しは抑制できるような物を作らないと…しばらくの間の平穏も作る事ができそうもない』

【オオカミはひょい、と降りて人形たちに近づくとくん、くん、と犬のように人形の匂いをかぐようなしぐさをする、気になっているのだろうか】
【ハヤブサがおとなしく撫でられている所を見ながらジャンクちゃんは】

食堂の男というのはカノッサ機関設立時のメンバーの一人で、その中でも結構な知名度を持つ存在だったらしいのデスヨー
一介の犯罪組織だったカノッサに機関という名前がついたのもその存在が根底にあったらしいのデスヨー
毎日お昼ご飯のときになると必ず組織の食堂で『とろろごはんになめこの味噌汁とたくあんとアジのひらきの定食』を食べる事を楽しみにしていた事から
『食堂の男』なんて通り名でよばれるようになったそうですが…

【利織が自身に興味を持っている事は理解できたので、彼女も首を傾げて考える】

ワタシの事はワタシもよく分かってないのデスヨー、そこまで知識量があるわけではありませんから…ワタシを
設計したジュニアハカセの父君、レスカ・ユースロットハカセがワタシのAIを作ったという話なのですが…その秘密は
誰にも教えてくれなかったのデスヨー

『…親父の研究所の跡地からも詳しい事は分からなかったからな
さて、そろそろ次の仕事に取り掛からなくてはならない頃だな、申し訳ないが…今日のところはここで終わりだ、よろしいかな』

【そう告げて、ジンジャーが後ろの扉を開けて外へと出ようとする】
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 16:47:22.27 ID:JQHJsk0Do
>>946

……ん…………。

【夢心地に浸っている彼の身体に、振動音が響き渡る】
【薄らと瞼を開き、ズボンのポケットをまさぐって携帯電話を取り出した】

…………カンナ?

【残念ながら面白い名前などで登録したりはしておらず】
【うとうとしながらも既知の名前を捉えると、着信ボタンを押し】

もし、……もし。

【すっごいダルそう、というより眠たげな声で応答する】
【尚、まだまだ眠気が残っている彼】
【焦らすなどの意図もないのに、これだけの動作にも微妙に時間がかかっている】

【眠気が一瞬で冷めるような事を言ってあげるのも、優しさかもしれず】

/いつから私がいないと錯覚していた?
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 16:49:14.48 ID:E7EfgrAmo
【町中】

【そろそろ日が傾き、どんよりとした曇り空と冷やりとした雨上がりの空気】
【そんな気だるい午後の町を一人の青年がふらふらとした覚束ない足取りで歩いていた】

【暗めの暗紺色のミリタリーチノに、ライトグレーのオックスフォードシャツと言った格好】
【髪の色は黒く、長くも短くもない】
【青年は非常に疲れたような様子で、目の下に大きなクマができているが】
【それ以外に特徴といった特徴も無く】

【良く言えば落ち着いた印象の、悪く言えば地味な青年であった】

眠い・・・・・・そして腹減った

【青年はそんな事をぼやきながら、時折目をつぶりフラフラ蛇行しながら歩いている】

【居眠り運転ならぬ居眠り歩行であった――】

【こんな歩き方では、そのうち誰かにぶつかってしまうかもしれない】
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 16:55:53.42 ID:lILBXys+0
>>947

/ところでこれは、

苦しむ少年に手をさしのべたという解釈で

よろしいですか?
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/29(日) 17:03:44.49 ID:lkJ9qcbIo
>>951

【とりあえず電話がつながったことに一安心、したのだが──】
【彼の第一声を聞いて、電話の向こうの主は僅かに眉を潜める】

(……なにこの声)
(もしかして、寝てた?)

【別に急ぎの用がある訳ではないが】
【このまま寝ぼけ調子で相手にされるのも、と彼女は思い】

(……ちょっと脅かしてあげる)

【受話器越しの唇が悪戯に笑む】
【どうやら何かを思いついた様子で】

【──すう、と、一度大きく息を吸い込と】

──っ、助けてリーダー!

今、カノッサの大軍に襲われて、てッ
それから≪ネル・ナハト≫と≪R.I.P.≫の亡霊と
それに『櫻が夜行』と『サーカス・ノア』の幽霊まで──

──いやっ、離してっ! 離してよ! リー、っダー──……!

【……と。真剣に慌てた調子で、ものすごい状況をでっち上げる】
【ご丁寧に、最後の方などは受話器から口を遠ざけてフェードアウトを入れてみたり】

【わー、大変だーあー】
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 17:06:33.31 ID:vRhTUwen0
>>953

/えっと、そういう意味もありますけど
/まぁ、龍の上に引っ張り上げたというまんまの意味です
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 17:09:37.39 ID:MJ5xoMvDO
>>950

うーん、超由々しき問題ですね
そのうち機関を舞台にした超ほのぼの系ゆるふわアニメが作成されそうで超怖いです
「かのっさ!」──ほら、いわゆる超印象操作みたいなものです

【最早機関の話題から別の何かになりかけているような気がしなくもないが──】
【様々な悪事をやってのけたカノッサ機関である】
【サブリミナル効果を狙ってアニメを製作なんて話も、きっとあって不思議ではないのだろう】

【人形たちは、鼻を鳴らすオオカミを見て周りで飛んだり跳ねたり、或いは撫でてみようとしたり】
【匂い的には、利織の匂いがするはずで】
【もしかしたら、魔術式の匂い(?)も感じ取れるかもしれなかった】

……き、驚異的な存在のようにも超聞こえますけど、随分と超家庭的な人だったんですね
い、いや──その伝承こそが超なんらかの、後世への超メッセージだったりとかは……!
──……、しませんよね、超流石に

【なんて、変なところで想像を働かせる利織】
【たくあんやアジの開きが何らかの暗号とは──ちょっと、前衛的な考えかもしれなかった】

ふぅん──詳しいことが超分からないってところが超ますます怪しいです
超なんなんでしょう、ね……
『卵』のことも超気になりますが、ジャンクちゃんのことも超気になり──っと、超分かりましたジンジャーさん
秘密の超研究、超見せてくださって超ありがとうございます
それと、この子たちも超プレゼントしてくれたことも!
いつか絶対、超お礼させてもらいますからね?
剛田くんから超聞いてるとは超思いますけど、私は普段魔術協会魔道具開発班研究室に超いますから
何かあったら、超気軽にそこを訪ねてくださいね
念のため、これが携帯の番号と超アドレスです

──っと、そうだ
もしよければ、『卵』を3つ程拝借しても超構いませんか?
私としても、独自に『卵』の超研究をしてみたいと思いますし
あっ、これは超もちろん、周りには超内緒で超お願いしますよ?

【超、超と言葉を紡ぎながら】
【利織はオオカミから手を離してポケットから一枚の紙切れを取出した】
【それは彼女の連絡先が記されたメモ。利織はそれをジンジャーへ渡そうとして】
【最後の最後──彼らにとっては少々意外ともいえる頼みごとをひとつだけした】
【その頼みごとを受けるにせよ蹴るにせよ】
【どの道、利織は彼らの後に続いて外へでるはずだ】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 17:16:04.78 ID:lILBXys+0
>>947
/理解力無き自分にパンチ!!( -_-)=○()゚O゚)アウッ!

【少し落ち着いたか、少年は答える】

けほ・・・・え!いいんですか!

【驚きと、喜びの表情を表す】

あがとうございます。

【そういうと差し出された手を白い、包帯に包まれた手で握る少年】

/あと、おかえりなさいまし
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 17:21:33.23 ID:JQHJsk0Do
>>954

(…………あー。)

【図書館や本はどうしてこんなに眠気を誘うのだろう、とか】
【さっきどんな夢見てたっけ、とか、ぼーっとした頭で比較的どうでもいい事を考えていたのだが】

【突如、受話器越しに衝撃的な事()を聞かされて】

───……な、なんだってッ!?

死者召喚の儀式を機関が偶然再現した上サイボーグ技術を完成させて、
倒したはずのボスがサイボーグとして復活したのに、そいつらをあっさり倒すような新たな敵が登場したのか!?
今何処だ、直ぐ向かうから───おい、おいっ!!

カンナああああぁぁぁ───、───ッッ!!!!

【ガタン、と思い切り音を立てて立ち上がり】
【此処は図書館だとか全く気にせず、焦ったように叫ぶ。寝起きでテンションブッ飛んでるのは仕様】
【眠気覚ましの効果はバッチリのようだ。少し、いやかなりお薬が効き過ぎたようであるが】

【そんな……アイツ、いい奴だったのに…………どうしてっ!】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 17:22:26.78 ID:At4f6B4wo
>>956

なるほど、市民洗脳のためにカノッサとは無害な存在であると今はやりのゆるふわアニメで
カノッサ機関をアピールする計画…侮れないのデスヨー…
それでも食堂の男はあのカノッサ機関を象徴する存在であると聞いた事があるのデスヨー…現役の機関員は
その事をまるで存在しないみたいに口にしませんけれども

『本人たちも過去の遺物みたいに考えてるのだろうか、彼らが振るう力の基盤はその男が作った物のはずなのだが』

【やれやれ、と言いながら彼らは建物の外に駐輪してあった白い二輪バイクに近づけ、ジャンクちゃんをタンデムに乗せながら】
【携帯番号とアドレスを受け取ると利織の頼みを聞く】

『…そうだな、君になら任せてもいいかもしれない、連絡先も貰ったことだしな
このアドレスに私の設計図を送ると言う事で研究の手助けはさせていただこう…ただし取扱いには気をつけるんだぞ
いくら私が無害化の調整をほどこそうとしようと何が起こるかわからない…間違っても!お手玉の代わりになどしないようにね!』

…ドキッ!

【明らかに目を逸らしたジャンクちゃんには気づかずに彼は懐から調整した卵二つに奪ったオリジナル一つを差し出す】
【オリジナルは今持ち合わせがもうこれ一つしかないんだ、とジンジャーは補足するとその白いバイクに跨り】

『ではまたいずれお会いしよう、次に会う時にはなかなか面白い物が出来ている事を期待しよう
こういう所からデカイ顔してふんぞり返ってる者たちのマヌケ面フラグを立てて行く物だ…慌てふためく姿を見るのが楽しみだなあ…ハッハッハ』

…いい性格していますよねデスヨー…それはともあれワタシもいずれおじゃましますので
またお会いしましょうデスヨー!利織さん!

【別れの挨拶と共に、彼らはそのままバイクのエンジン音と共に去って行ってしまった】
【←To Be Continued...】

/乙でしたー!
/長い事お付き合い感謝感激…
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 17:26:11.32 ID:At4f6B4wo
/最後、こちら次スレになります
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1306657491/
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 17:27:54.51 ID:vRhTUwen0
>>957

いーってことよ。んじゃ行くぜブリリン
『てめぇ後で煮込んでやる』

【軽口をたたきつつ、少年の手を引くと、そのまま多少大きめのいすに座らせる青年】
【少年が椅子に座ったのを確認すると、それぞれの椅子からベルトの様なものが現れる】
【ベルトは、全ての子供たちの椅子にも表れて、子供たちを固定する】

さぁーて、いくぜーぃ
『応っ!!』

【ゆっくりと、動き始める翼は、龍の巨体を少しずつ浮かしていく】
【やがて、ビルの五階程度まで行くと、前へ前へと進み始める】
【そのスピードも、少年に負担をかけない程度で最大になっていく】

どーでぃ、楽しいか―
「うんっ!!楽しいよーっ!!」

【魔翌力を制御しながらも少年や子供たちに話しかける青年】
【サービス精神旺盛である】

/ただいまです
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 17:34:12.73 ID:lILBXys+0
>>961

【心地の良い風邪が突き抜ける】

はい!とっても楽しいです!

【苦しみを気遣う人に見せる笑顔ではなく】
【その笑顔は心の底から嬉しそうな】

【笑顔だった】

963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/29(日) 17:37:17.38 ID:MJ5xoMvDO
>>959

そして更には関連グッズ販売やイベント等で悪いことに超使う資金を超確保──
うーん、なかなか機関も超考えますね

まぁ、私たちが今の生活基盤を超築いた人のことを超話さないのと超似たようなものじゃないでしょうか
自動車を発明した人の超話題だなんて、日常会話じゃ超ほとんどしないのと超同様だと思いますよ?

【カノッサ機関次なる悪事の予想を立てたと思いきや、食堂の男の話題になったりと】
【わりかしころころと話題を二転三転させ──外へ出ると雨のせいか、幾分冷える】
【ローブをぎゅ、と抱きしめながら、彼女は一度くるりと周囲を見渡し】

んふー、超感謝しますジンジャーさん
それに、超どっかの超メイドさんのような真似は──
『卵』をお手玉代わりになんかは超しませんから超ご安心を!

それじゃ、超またいずれ、機会があれば超お会いしましょうねー!

【『卵』を受け取り、それを一度人形たちへ持たせ】
【ひらりと手を振って、利織は彼らを見送り──】


──超、超展開です
機関に関わるものかって超言った端から超これですから、超世も末です
ですが──『卵』の研究、それも超実物があってのものなんて、なかなか超経験できるものでは超ありません
……何かしら、超新しい事実でも見つかると超いいんですけど、ね

【ひゅう、と風を切る音と共に】
【彼女は日の暮れた空へ飛翔する】
【行き先は当然、魔術協会の寮】
【来たときより少しだけ重みを増した掃除機を駆り】
【──今日の冒険は、こけまで】

/お疲れさまでした、ありがとうございましたー!
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/29(日) 17:37:56.93 ID:lkJ9qcbIo
>>958

(──わっ、うるさ……!)

【耳元で炸裂した叫び声に、電話の主は思わず目を丸くした】
【とっさに受話器を耳から遠ざけて、空いた手で耳を塞いだりして】

(……し、信じる、普通?)
(まあ、その真っ直ぐさがリーダーの良い所なんだけど)

【一つ柔らかく嘆息すると、彼女は受話器を耳元に戻し】

……おはよう、リーダー。目、覚めた?

【と、平常どおりの声色が言った】
【先までの落差が、真っ赤な嘘であることを言葉なく語っていた】

あんまりやると狼少年ならぬ狼少女だから、二度はやらないけど
私たちはいつ襲われても戦えるようにしとかないとね

……で、リーダーはどこで寝てたの?
私、今水の国スタジアムの近くの通りにいるんだけど──

少し、話したいことがあるの

【「今、時間ある? 出来れば会って話したいんだけど」】
【そう付け加えて、彼女は軒先の下から曇天を見上げた】
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 17:43:21.52 ID:vRhTUwen0
>>962

そうかそうか、それは良かった......

【そこまで行ったところで、青年は真っ青になる】
【見ると、龍は最早消えかけていた】

皆さんに大変残念なお知らせがありまーす
残念ながら、この龍はもうすぐ消えまーす

【ふざけた口調でいいながらも真っ青になっている青年】
【ちょうどその時、龍が消えた】

ちっ、おりゃぁぁぁっ!!

【子供たちが落下し始めているため、子供たちと少年の背中に、薄い氷のパラシュートを作成する】

「うわーい、パラシュートごっこだぁ」「楽しーーい」

【青年の気持ちも知らずに騒ぐ子供たち】
【数十秒もすると、無事に噴水のある公園に降りられたのだが】

今日は楽しんでくれたみたいだな。良かったよ

【青年はそこまで言うと、公園の時計に視線をやる】
【どうやら時刻を特定したとみられる青年は踵を返してこう言った】

ワリぃ、時間が無くなっちまったわ。
今日はもう帰らして貰うぜぃ、じゃあなー

【それだけ短く言うと、青年は背中から氷の翼を出して飛びながら去って行った】

/唐突ですが乙でした―
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 17:48:45.69 ID:lILBXys+0
>>965

【”消える”という発言を聞いて同じく真っ青になる青年】

え?・・・・・・・・・ソレって落ち!あああああああああああ!!

【パラシュートのおかげで、じめんに芸と津、なんて事態はまぬがれるが】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

【少年は気絶していた】

【この後起きるのは青年がさった少し後になる】

/乙でしたー
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 17:52:31.35 ID:JQHJsk0Do
>>964

…………へ?
あれ……もしかしなくても、嘘?

【目をぱちくりさせて、嘘に気づいた】
【冷静になって大衆の注目を集めていたことを悟ると、頭を下げた】
【眠気補正がかかっていたとはいえ、彼は基本バカである。バカである】

大人をからかうのは、これっきりにしとけよ。
俺の中ではもう、狼少女リーチがかかってるから。

【受話器越しでは分からないだろうが、今になって思えば流石に恥ずかしかったようで微妙に頬が紅かったりする】
【図書館であんな事を叫んでしまったのだから、当然といえば当然】

ん、今は水の国の大図書館にいるっ
寝に来たわけじゃないんだけどさ。こう、本を読んでると、な?

分かった。天候も悪いし……そうだなー。
確かスタジアムの近くに大きなファミレスがあっただろ? すぐ行くから、そこで待っててくれ。

【電話しつつ(一応)読んでいた本を片付けると、図書館から出て行く】
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 17:55:24.22 ID:lILBXys+0
>>952
/まだいますかー?
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 17:59:55.68 ID:E7EfgrAmo
>>968
/はいここに
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 18:05:39.04 ID:lILBXys+0
>>952

おい、大丈夫か?

【空腹の青年に対し、そんな風に話しかける男がいる】

【男の格好は黒のジャケットに黒に染まったジーパンという】
【夏場はつらくなりそうな格好である】

【背中には布に包まった、なにやら大きな物を背負っている】

971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/29(日) 18:10:13.52 ID:lkJ9qcbIo
>>967

【「ふーん……大人、大人ねぇ」】
【──きっと今頃、顔を紅くしてふためいてるんだろうな、と】
【何気なく彼女は思いつつ、受話器の向こうでじっとりと目を細めながら】

ねえリーダー
私が思う大人の条件がいくつかあるの

一つ、図書館で眠ったりしない
一つ、図書館で大声を出さない

これだけ。簡単でしょ

【と、やや婉曲して反論を返す少女】
【──そんな簡単なことも出来ないような人は大人じゃないっ!】
【暗にそう言っていることに、果たして彼は気づけるだろうか否かはさておき】

【「うん、分かった。先に行ってる」】
【寝起きで足を滑らせないように、などと付け加えてから、電話を切り】
【彼女もまた、彼に指示されたファミレスへと足を運んでいく】


【──ファミレス『ジョースター』】

【一足先に到着した彼女は、アートマン能力で生成した傘を消滅させて】
【奥まった方の、かつ入り口を見られる位置のテーブル席を指定し、席についていた】

(……リーダーは一応元気そうで、良かった)

【緩く波打った暁色のショートヘアは、雨の湿気のせいか、いつもより少しだけ重かった】
【白地に黒い肖像プリントが入ったTシャツに、淡色を基調としたチェック柄のシャツを羽織り】
【デニムのバギーパンツ、底の低い白のパンプス。幾つかのブレスレットと腕時計を巻いている】

【彼が到着すれば、見えるように手を振ってこちらに促すだろう】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 18:14:41.04 ID:E7EfgrAmo
>>970
【不意に声をかけられ、青年は歩みを止める】

んー?

【男の姿を一瞥し、青年はボーっとした様子でそれに答えた】

(誰だ・・・どっかで会った事あったっけ・・・・・・まあとりあえず返事しておくか・・・)

ん、ああ・・・・・・ちょっと寝てないだけだから大丈夫だ問題ない
【少々悩みながらもテンプレのような回答をし、ふたたび歩き出そうとする】

【しかしどうにも、足取りは危なっかしい】

くそ、何か軽く食べて寝ようと思ったのに食料の買い置きを切らしてるなんて・・・

【どうやら、寝不足気味ながらも空腹を覚え、買出しに出た所で眠気がピークに達したらしい】
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 18:24:59.87 ID:JQHJsk0Do
>>971

へー、大人の条件、って────
うぐ……それくらい、余裕で満たせるっつーの!
今日はちょっと、調子が悪かっただけだッ!

【言い訳に継ぐ言い訳。顔真っ赤ぷぎゃー】
【その後直ぐに電話が切られ、こんな情けない言葉が捨て台詞という形となった】


(んー、思ったより時間がかかった。)

【言いつけを守ってというわけではないだろうが、転ばないように小走りでファミレスに到着】
【若草色のビニール傘を閉じると、店内に入ってキョロキョロとカンナの姿を探し】

悪い、遅くなった。
久しぶりだな、カンナっ

【手を振るカンナに気づくと顔をほころばせ、彼も手を振り返して席に着く】
【彼の姿は以前会ったときと殆ど変りなく、それなりに元気にやっているようだ】

……それで、話って?

【メニューを眺めつつ、本題を促す】
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/29(日) 18:28:12.91 ID:45FBr6Gvo
【水の国】


「……そうだなー、この国なら技術者くらいは見つかりそうなもんだけど……
 一体どの系統を探せば良いんだ……?
 機械関連が良いのか、生物関連が良いのか……いや、両方必要なのか……」

【近代的な建物が立ち並ぶ通りを、あれこれと悩み唸りながら、一人の少女が歩いている】
【藍色がかった膝までの白髪に、≪死獸弌≫の印を刻む袖無しジャケット。身分証明を携えているようなこの少女は】
【余程考え事に夢中なのか、足元も正面も見ずに歩いていく】

「………人体工学……いや、能力者研究の方でも良いだろうし……
 あーもう、私に知的労働させるのが間違いだってーのにー!」

【煮詰まっているのかどうなのか、うがーとばかりに一吼え】
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/29(日) 18:28:47.28 ID:W32hcr0bo

【どこかの街、どこかの通り、とあるオーシャンビューのオープンカフェ。繁盛しているのかごった返す、客――】
【――仕事帰りの会社員から観光客まで多種多様、十人十色の人種が織り成す光景、呈する様相は、正しくサラダボウル】
【その中で二人掛けの席を占領する女性が一人、机に突っ伏し、口元から垂れるのは一条の、透明な筋】


…………Zzz

【露出の大きいチューブトップを着込み、傍らには革のテンガロンハット、その上には、憎らしい笑顔を湛えるワッペン】
【腰のホルスターには剥き出しの回転式拳銃が納められており、心なしか漂う不穏な、硝煙の臭い】
【そのせいか―――否、それだけではあるまい、女の風体、無造作に伸びた金の長髪、それら全てが、どこか“埃っぽく”】
【小洒落た店の雰囲気とは正反対、対局の雰囲気はあからさまに、明らかに―――周囲の目から見て、浮いていた】

【冷めきったコーヒーの嵩は並々と、恐らくは手を付けてすらおらず。その横には勘定の為だろうか、随分と重そうな、財布】
【前述の通り、店は人でごった返している―――】
【もし誰かが入店したのなら、この小汚なく、不用心な女の向かい側を、相席として宛がわれるかもしれない】
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 18:35:15.03 ID:lILBXys+0
>>972

【青年のそんな解答に】

・・・・へぇ。

【ただそれだけだった】

ん〜、そいつぁ災難だったな

【男も定番のような気遣いを見せる】

あーそれじゃあよ、”コイツ”いるか?

【そう言いながらポケットから携帯食料のような物を取り出す男】


味はねーケド ”黒笠”特性だ
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/29(日) 18:38:52.57 ID:lkJ9qcbIo
>>973

うん、久しぶり、リーダー
元気そうで良かった

【彼が到着すると、彼女も口元で笑んで挨拶】
【見た目から伺えそうな彼女の調子はと言うと、】
【彼ほど溌剌としている訳ではないが、概ね通常通りではある】

……うん、そんなにややこしい話でもないの
≪R.I.P.≫の動きも終わって、一応は一段落付いたでしょ
だから、皆はちゃんと無事でいるかなって、ちょっと顔が見たくて

【前置き。メニューも見ず、少しだけ視線を伏せて少女は言う】
【少しだけ沈黙。店内は、雨ということもあってか客も疎らで、いくらか静かと言えた】

【少女は言葉を次ぐ】

……リーダー
今月になって、沙莉菜さんとは会ってない?

【いくらか唐突な問いだった。彼女の視線は、俯き気味で】


【そんな時に、ウェイトレスと思しき影が近づいてきて】

「何を頼むだァー──ッ!」

【掘りが深く、やけに体格の良い男が注文をとり始めるだろう】
【彼女は温かい紅茶だけを頼み、後の注文は彼に任せるようだった】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 18:44:58.90 ID:E7EfgrAmo
>>976
【男の言葉に再び歩みを止める】

ん、それは一体・・・・・・黒笠特製?

【男の取り出した携帯食料のような物の見やる】

(黒笠って何だ・・・・・・?)
【謎の食料に返答を躊躇うような素振りを見せる青年】

(見た目その辺で売ってる物じゃなさそうだし、怪しいような・・・・・・うーむ)

【しかし空腹感も事実であり、ちょっとした葛藤が見て取れるだろう】
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 18:48:35.02 ID:AraaA69SO
>>974

【彼女の向かい側から歩いてくる人影が一つ】

…こいつぁ能力って奴なんだろーけど、どんな効果なんだろーな……

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cm程の刃が付いている】
【そんな男が、大中小3つずつ合計9個の黒いサイコロを弄りながら歩いている】

【少女には気づいていない様子】
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 18:53:05.73 ID:lILBXys+0
>>978

【青年の戸惑いに】

(あ、こいつ、もしかして怪しんでる?)

あー心配しなくてもいーぞ、俺も食ってるし、つーか

人の渡したモンにケチ付けるつもりか?

【失礼な上にチンピラのようなことを言う男】

【表情もなんだかソレっぽい・・・・・・・】
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/29(日) 18:53:38.28 ID:lkJ9qcbIo
//と、双葉ちゃんの方。少し食事を済ませてきます
//ので次はちょっと遅れます。なるべく早く戻りますので!
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/05/29(日) 18:56:30.25 ID:1n8jvafWo
【路地裏】

――――――、…………。

【人通りの少ない、冷たくも生温い空気を湛えた路地裏】
【表通りから少し入った程度で、通りの様子も伺える位置】
【何処かの商店が商品を入れて置くような、大き目の木箱の上】
【其処に腰掛ける形で、一人の少女が居た】

【まるで陶器の様な白い肌に、右目の紅と左目の蒼のオッドアイ】
【ポニーテールにされた腰ほどまで伸ばされた銀色の髪の上に、やや大きな黒のシルクハット】
【身体を隠すのは身の丈に合わぬ、膝上数cmを隠す同じく黒のロングセーター】
【肉の薄い細足は黒色のニーソックスに包まれており、背にも同色のマントと】
【全身黒に包まれた身長120cm程の少女が、】
【何かを探しているのか、真っ直ぐ通りの方を向いて、其処に居る】

――――――……暇、なんですかね……。

【ぽつりと、そんな事を呟いて】
【ただ、建物の隙間から見える通り過ぎる人々を、眺めている】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 18:58:04.06 ID:lILBXys+0
>>976/すいません

【携帯食料の形状は透明なビニールに包まれており、色はなんだか黒い・・・。】
これ抜けてました
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/29(日) 18:59:51.01 ID:45FBr6Gvo
>>979

「あー……あちこち回ってくのもなぁ……
 もう何処かの支部にでも任せて……」

【周囲を見ていない少女、少女に気付いていない人影】
【さて、この状況は一体どうするべきなのか?】

【冗談はさておき、このままなら普通に擦れ違ってお終いになりかねないが】
【幸か不幸か、前を見ていない者同士。事故が起こる可能性は捨てきれない】
【「不幸な事故」の後、どういう会話が繰り広げられるかは、また別の問題なのだろうけれども】


/ごめんなさい、ちょっと返し方悩んでて遅くなりました
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 19:03:27.67 ID:E7EfgrAmo
>>980
あー
【とっさの事とは言え、自分の行動が相手を不快にさせたのだと言う事を察し】

嫌、そういう訳じゃないんだが・・・・・・それじゃまあ、せっかくだから1個いただこうか

【青年はそう言って、食品を受けとる意思があると示した】

どうも昔いた所の環境のせいか、疑り癖が抜けなくてな――

【そう言った青年の表情は、男のチンピラ?のような反応にも、
物怖じしている様子も無く相変わらず眠そうなままである】

【携帯食料を渡してくれるのなら、青年はそれを受け取るだろう】
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 19:07:58.86 ID:JQHJsk0Do
>>977

俺は、いつだって元気さ。
……俺はな。

【喉が乾いていたのか、ゴクリと水を一気に飲み干して】
【雰囲気を感じ取ったようで、真剣な方向に目付きが変わる】

会って、ないし……特に連絡も、受けてない。

【嫌な想像が頭をよぎる。多分、それが正しいのだろう】
【しかし口にはせず、無言でカンナの言葉の先を促す】

【ドリンクやデザートは頼まず、夕食にとピザを頼んだ】
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/29(日) 19:08:48.03 ID:JQHJsk0Do
>>981
/把握しましたー
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 19:10:04.14 ID:AraaA69SO
>>984

【男はそのまま歩き続ける】

…とりあえず使ってみるか、おっと?

【少女にぶつかる直前になってやっと気づき、ギリギリで足を止める】
【少女がまだ気づいてなければ、ぶつかってしまうかもしれない】

【ぶつかるぶつからないに関わらず、足を止めた後】

…お前、何やってんだ?

【そんな言葉を口にするだろう】


/いえいえお気になさらず
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/29(日) 19:13:45.64 ID:45FBr6Gvo
>>988
【このままするりと横に避けてしまえば、何事も無く終わったのだろうが】
【其処はこの世界、そんな簡単に物事は解決してくれない】

【ドン、とぶつかって、衝撃で一歩後退して】

……ああ、悪い

【軽く頭を下げて、少女はそのまま通り過ぎようとした】
【丁度そこで声を掛けられ、自分も足を止めて振りかえり】

…………は?
いや、何もやってないんだけどな……というか、いきなりなんだよ?
今から仕事で探し物だよ

【意図が理解出来ないらしく、質問に質問で返答】
【一応、回答だけはしている】
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 19:16:58.73 ID:lILBXys+0
>>985

おう、そうそう!人の厚意は素直にうけとっとけ!!

【受け取るということに、少しばかり気をよくした男】


おっと!オレとしたことが名乗り忘れてたぜ!


【別に名乗る必要は無いのに・・・・。】
【この男!さては性格は目立ちたがりだな!!】


オレは黒笠の背負いし”罪”の7人がひとーーーーーり!!

黒笠 斬罪だ!!

【声高らかに名乗る男】


【あまりの大声に、周りの人がびっくりしているとも知らず・・・・。】
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 19:23:25.49 ID:AraaA69SO
>>989

いや、さっき何か言ってたような…
…まぁいいや。

仕事、ね。
どんな事やってんだ?ぶつかった詫びに、何かできる事があったら手伝ってやっても良いんだが…

【ちなみに、少女のジャケットに書かれた文字には気づいていない】
【否、気づいてはいるが、ただの変わった柄だと思っている】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 19:27:33.82 ID:E7EfgrAmo
>>990
そうだな、サンキュ
【青年は納得したように頷いた】


せ、背負いし罪・・・?

【急に大声を上げた男に面食らった表情で男が言った事を復唱する】

なんだか、よく分からないけど・・・・・・斬罪、だな
俺はクロト――クロトミッドウェルだ、いろいろ助かったよありがとう

【青年は、名乗り返すとともに男に感謝の意を伝えた】

いやあ、やっぱり飲まず食わずで仮想空間に潜るのは止めたほうがいいな・・・・・・

993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/29(日) 19:29:10.80 ID:45FBr6Gvo
>>991

…………見て分からない奴に、説明しても意味無さそうだしなぁ

【番号を身につける=、というのはもはやこの世界の常識と考えているらしく】
【そもそも読めない、という事実は、考えていないらしく】
【態々、自分の身分を名乗る事も無いと判断したらしく、この言い様で】

……1000m級の巨大高空母艦を一人で作れる技術者か衛星兵器の設計図か細菌兵器のサンプル

【探し物の内容を聞かれたのだろうと判断し、まずは不可能を前提にしたものから並べたてる】


……嘘だよ、普通に技術者探してるだけさ。武器扱える奴を
店売りの品じゃ役に立たないからな

【言葉と言葉の間に沈黙は多いが、聞かれた事には答えておく】
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 19:30:58.00 ID:MZcTHYVr0
【雨が止まなかった。狭い空から激しく叩き付けられる雫が、篭った臭いを漂わせている、路地裏の一角】
【突如、男と女、異性で怒鳴り合う声が響くだろう。次いで、暴行を加える音や、何かを吐き出す声も聞こえる】
【痴話喧嘩と言うには、過激過ぎる音声。貴方がそこを覗き込む瞬間に、音は止むだろう。 そして、見えたかもしれない光景は】

【濁った赤の髪を持つ歪な影が、地に伏している不良の元で、しゃがみ込んでいる場面】
【青年は、息が有った。完全に青年が失神していることを認めると、青年の腕を掴み、引き摺る様な足取りで、路地裏の奥へ進もうとするだろう】
【異形と不良は、互いに満身創痍の状態だった。衣服や肌に、暴力をぶつけ合った形跡が残っている】

……、

【異形の進む速度は遅い。休憩を挟みながら歩いているのか、数分を掛けても、その場から去る事が出来ない程に。言葉を掛ける間も、充分に有って】
【このままでは、青年は、どこかへ連れ去られてしまう】

【異形の容姿は、黒の大きなキャスケット帽を被り、旧い血の色をしたボブヘア、蝋燭の様に白い、死人の様な肌。右頬に深い傷跡】
【死者の様に生気の失った、然し、淡く輝く、オレンジの瞳】
【赤と黒のボーダー、タートルネックの、ニットワンピース。黒いオーバーニッソックスに、同色のレースアップブーツ】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、悪魔の様な、鋭い爪を持つ巨大な異形の腕。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、六芒星が掘り込んである】
【異形の左を隠そうと、血で穢れた包帯を巻いているが、其れは意味を成さず。脈動するグロテスクな肉が、大きく覗いている】
【十字架型ドッグタグ、右手首に、「No.90」の刻印が入った、銀のハンドカフスを着けた、背の低い、十八歳程の少女だった】

……。早く、……

【焦燥に駆られた声音は、薄暗い路地裏で反響し、緩やかに空に溶け込んで行く。愚図の自分を追い立てる為に】
【不良が小さな傷から流す紅は、やがて透明に流されるが、新鮮な色合いをしていた。対して、異形の傷から、流れ落ちるものは無い。覗くのは、劣化した肉の色】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/29(日) 19:31:41.91 ID:lkJ9qcbIo
>>986

……そう

【溜息にも似ていたその呟きの後には、沈黙】
【あるいは、「やっぱり」と後に次がれそうだった】

【「……ノクト・アルカディア」】
【ふと、零すように言葉は続けられる】

……ノクト・アルカディア
あの≪R.I.P.≫の本拠地でね、一緒に戦ったの
フィリルと、それから沙莉菜さんと一緒に……

相手は黒い召喚術士
名前は聞けなかったけど、皆で倒すには倒した

【まだ終わって一月も経たない、≪R.I.P.≫最終決戦のことを少女は話していた】
【その時には、当人とは会ったと言い──そして、その後のこと。本題へと移って行く】

でもね、その後……
最後に、あのお城から脱出する前──

【──言っていた言葉がある、と】

 【────】

 【………ごめんなさい、ね。わたし、『連合』を辞めなくちゃいけない、かしら=z
 【だって、折角みんなが団結しているのに……死人がいては、縁起が悪いわ=z

 【 だから……だから、ここでお別れ、ね。最後まで、ありがとう………=@】

【──彼女は語った】
【その日から、当人を見ていないこと】
【城から出た後すぐに探し回ったけど、全く見つかっていないこと】


【少女はそこから沈黙する】
【それは暗に、もう彼女は帰らないであろうと思っていることを語り】

【──そして】
【『連合』に別れを告げたものは、彼女だけではないこと】
【昨今の状況を知りえているなら、決して芳しくない現実】

【それを前に──如何にすべきだろう、と】
【少女は言葉なく、彼を頼っているのかもしれない】



//お待たせしました、ただいま戻りましたー
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 19:35:01.31 ID:lILBXys+0
>>992

”クロト”か、いい名前だな


仮想空間?なんじゃそりゃ??

【青年の”仮想空間”という単語に反応する男】
【何それ〜おいしの?】
【そんな顔をしている。】
【この男!さては馬鹿だな!!】
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/29(日) 19:38:01.17 ID:hYKKqGeAO
>>994

最近裏路地に足を運ぶ度に、厄介事に出会すのは何故なんだろうね。
僕の運が悪いからなのか、或いは、良いからなのか。

まあ……どうでも良い事なんだけどさ。

【青年を引き擦りながら進んだ先で、投げ掛けられる声】
【その声のした先に視線をやったのならば、きっと其処には】
【漆黒のコートを身に纏い、柄と鍔が異様に長い、十字架の様に見える長剣を背負った】
【黒い髪と緋色の眼を持った、二十歳を少し過ぎた位の歳であろう青年が、腕を組み、裏路地の壁に背を預け】
【不快そうな表情を隠さずに、そちらに鋭い視線を向けている事だろう】
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/29(日) 19:39:10.65 ID:lILBXys+0
>>996

/おっと、飯食います。
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/29(日) 19:45:54.58 ID:AraaA69SO
>>993

【しばし沈黙】

………とりあえず、とんでもなく物騒な事をしようとしてる事は分かった。

技術者、ね…
そういうのは俺には分からん。手当たり次第に声を掛けるか、技術者募集のポスターでも貼りまくればその内出てくんじゃねーか?

【彼なりに考え、案を示してみる】

ところで、こいつは何だ?

【少女のジャケットの文字を指差し尋ねる】
【ちなみに、男は「夜露死苦」のような物だと思っている】
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 19:46:42.15 ID:E7EfgrAmo
>>996
あんたもな、斬罪――

【このクロトという青年、ノリは若干斬罪に近い物があるようだ】
【ともすれば、クロトにも、ちょっとチンピラのような雰囲気があるのかも知れない】

仮想空間ってのは――まあ俺の仕事場だよ、ちょっとそこで調べ物をしてたら寝損ねてな・・・・・・

【クロトは未だ疲れが抜けていない様子で答える】

帰って一眠りしたらまた潜らないとな・・・
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