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【誰かを助けるのに】能力者スレ【理由がいるかい?】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 17:08:17.51 ID:L8y9sELz0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1311090053/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 17:09:41.19 ID:9pTTk7Obo
>>1乙!
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 17:09:51.69 ID:nA06avgIO
>>1乙ぅ
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/06(土) 17:09:51.75 ID:JpCtNP4+o
>>1
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 17:15:47.73 ID:ARiZwAGDo
>>1乙!
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) :2011/08/06(土) 17:35:28.00 ID:6YBEWPOto
>>1乙と共に在れ
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 19:31:20.93 ID:okoyPdqBo
>>1
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/06(土) 19:46:53.69 ID:64POPj94o
>>1
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 19:50:44.34 ID:L8y9sELz0
前スレ>>999
>>999
さぁ?
へへ、それともなんだ?降参するか?それともじゃんけんで決めるか?

【強がって笑いつつ】
【動けないくせに無駄に強がっている】

俺はどっちでもいいぜ
好きにしな

【そういうとごろんと仰向けになる】

/すいません!ちょっと町内の集まりがあるとかで堕ちます!
/帰るのは何時か分かりませんが10時は回るかと
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) :2011/08/06(土) 19:52:48.28 ID:6YBEWPOto
>>998
―――――。

【慟哭を聞きつけて、一瞬猫の手が動いた】
【意識はない、未だ夢すら見えない夢の中で漂う猫の手】
【なのにそれを超えて伸びる手は、何だというのか。震えて、動くのは腕一本だけ。しかも無意識】
【繰り糸に繰られるまま、ただ伸びた手は、貴方の顔へと必死に伸ばされ――――指先が触れて、自分のバッジの上に落ちた】

【そろそろ救護班がたどり着く。ピンをはずそうと腕だけもぞもぞと動いていたが、途中タンカに担ぎ込まれるとそれも止まった】
【そしてなすがまま運ばれてゆく猫だったが、その指先に残った感触に、短いメッセージが残される】
【誰かに良く似た、思念の言葉】

”―――――まだ、終わっていない”

【小さな小さな気持ちの残滓は、そんな風に聞こえたそうな】

【なお、猫が目覚めるのは医務室に担ぎこまれて一時間ほどしてからだそうだが】
【目覚めてすぐ、発作的にバッジを取り外そうとして―――――】
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 20:02:31.43 ID:okoyPdqBo
>>1000

【参加者でよいのか、という問いかけに対してはただ少女は黙し、首を縦に振るのみ】
【戦闘の気配を感じ取り、或いは若干ながら緊張しているのかもしれず】
【一見頼りなく見える老いた身体──それすらも、己の心持の所為でどこかしら恐ろしく見えた】
【大会に出るような人物なのだ。それも、己よりも遥かに長く生きている人間】
【恐るべきはまだ見ぬ能力と、それ以上に──蓄積された経験と知識】
【既に戦いの始まる前から、相手に対する警戒心が胸の中をざわつかせていた】

翁様、ですわね──私は、エルネスティーネと申します。
よろしければ、エル、と。そうお呼びくださいませ

【それでもこれは試合。始めなければ、何も得る事は出来ぬ戦い】
【どこか緊張の混じった声色で、少女──エルはそう紡ぎ】
【決闘前の礼儀の如く。ワンピースの裾を軽く持ち上げそっと膝を曲げるお辞儀をした】

此処で賭けを降りるという選択肢はもとよりございませんわ。
故に──翁様のオールインにはコール……星3つを賭けての勝負に、異存はございません

【其のお辞儀の直後。彼女の足元に円形の火焔が一瞬だけ奔り煌いた】
【そしてエルの左腕に炎を模したが如き小型の盾が、宙から溶け落ちたかのようにふわりと装着され】
【胸元には蝶々の赤いブローチが、靴の踵部分には小さな火の羽根がすぅと生み出される】

【距離は10mほど──中距離に分類される間合いだろうか】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 20:11:03.56 ID:rszZtru40
>>1乙でのハンカチをご用意ください

>>10

ッ………――――――

【指先で頬に触れられ、不意に見つめた相手の猫目】
【気絶しているはずの相手の“目”は、決して諦めているようには、思えない】

【タンカに運ばれていく相手、自分もおまけとばかりに付いて行き、止血してもらう】
【訝しげな視線で見られたが、この際関係は無い】

【少年はタンカに運ばれるブルーローズの顔を覗き込み】
【大声で言い放つ】

“まだ終わってねェ!!!!!”負けてもいねェ!!!

何で動かねェ!!!ふざけんじゃねェぞ!!!!くそッ!!!

畜生ッッ!!!何でッッ!!!何でだよッッ!!!!何でここで“終了なんだ”よッ!!!!!

ッッッ!!!!!悔しかったらッッ!!!!次こそは“勝って”見せろこの野郎ォッッッ!!!!!!!!!

【もしも相手がそのとき、少年の表情や声を良く聞き取っていたら】
【“泣いていた”ことに、気が付くだろうか】

【それが、自分自身に対する言葉だということに】
【気が、付いただろう、か】

【言い終わると同時に、救護班に抑えられ、動きが止まる】
【全てを言い切った少年は朦朧とした意識の中、その場で気絶し、動かなくなる】

【認められない敗北に、認められない勝利】
【所論、この戦いには勝利者は“いない”のだろうか】
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 20:12:01.35 ID:8Z3iyIKjo
>>9

――そうだな。
こういう時は博打で決めよう。

1・2・3が出たらお前の勝ち、4・5・6が出たら俺の勝ち。いいな?

【倒れたまま右手を握りこみ、開く】
【先程のようなサイコロが転がるが、今回は一つだけ】

【サイコロをつまみ、放り投げる】

【ころころと転がっていくサイコロ、はたして出た目は】



【1】



・・・はは、ピンか。ツいてねぇ。

約束のバッジだ、受け取れ。

【残り二つのバッジを外し、少年の元に放り投げる】
【この時点で、彼は予選落ちとなった】

――そういえば、まだ名前聞いてなかったな。
俺は橡 蘇芳(つるばみ すおう)てんだ。お前は?

【思い出したように、少年の名前を尋ねる】



/了解しました、待ってます
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 20:14:24.49 ID:trKseUZZo
>>11

うむ、エルネスティーネ嬢じゃな
立派な名じゃ。この翁、しかと頭に刻み込んだぞ

【ほほ、と皺だらけの顔をくしゃりと歪めて笑みを浮かべる】
【戦いに赴く者とは思えぬ好々爺じみた表情は】
【外見と相まって場の空気から完全に浮いているようにも見えた】

よし、では決まったところで早速始めるとしようかの?
エル嬢とて、いつまでも老人の相手をしておる訳にはいかぬじゃろうしな。

遠慮などせずどこからでも、好きなように掛かってくるとよい。
う〜ぃ……しょっ。
……ふぅ。やれやれ、最近はどうも腰が上がりづらくて困るわい

【翁は、エルネスティーネにそう告げると杖をついて前進を始める】
【その歩みは非常に遅く、雛鳥のようにヨタヨタとした動きだ】
【他の選手が持つ覇気や、闘気のようなものを微塵も感じさせぬ、ただ散歩するような歩法であった】

【一見すれば隙だらけ。どこから何を打ち込んでも簡単に倒せそうに考えられようか】
【翁は何が楽しいのか、ずっと変わらず穏やかな笑みを浮かべ続けていた】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 20:21:13.59 ID:6YBEWPOto
>>12
……その、まま?

【あの時自分は負けたはずで】
【契約が履行されているなら星は彼が持っていったはずだ】
【なのに、自分の腰には未だ、二つ】

【これは、勝負を預けたということだろうか】
【或いは、まだ、―――――】

……。
わかった、今は『借りて』おく。

【なら、いずれ決着を果たすだけだ】
【そのときが来たら、ちゃんと突きつけて、叩きつけて返すだけ】
【そう、まだ勝負は、】

さあ、じゃあ、次だっ!!

【頬をひっぱたき、自身の覚醒を促し、ベットから跳ね起きたローズ】
【いずれ再開する彼と再び出会うため、今日立ち止まってなんかいられないのだから】

【……何一つ、終わってなどいないのだから、これは約束】
【いずれくる決着を想い、猫は再び闘争の坩堝へと身を投じてゆく――――】

【決着:引き分け】


//gdついてしまい申し訳ありません、お疲れ様でしたー!
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/06(土) 20:21:57.85 ID:64POPj94o
【広場】

(大会、か……勢いで参加したようなものだが、殺しは無し……)
(誰の見咎もなしに戦えるというのは実に魅力的なのだがな)

ふむ……どちらにしても、他の参加者を見つけなければ話にならないか。

【銀色の髪に褐色の肌、ジーンズにワイシャツ姿の女性がそこに居た】
【義手の左手には赤鞘の刀を持ち、腰にはナイフホルダーを下げ】
【そして大きな傷の有る右目で周囲を見回す彼女の胸元には、5つの星が在り】

【またどうやら、町衆はこの女性が大会参加者だと理解して避難したらしく】
【現在、広く平らなこの広場はただ一人の“対戦者”を欠く戦場となっていて――――。】
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 20:27:07.48 ID:rszZtru40
>>15

/お疲れ様でしたー、返事変えそうかと思ったけれどいい返事思いつかないです
/本当に返信速い、詳しい、特徴的、な三つがずば抜けてます、さすがです!
/自分は遅くなったり、初撃とかほとんど確定描写でしたし、でも愉しかったです!
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 20:27:57.67 ID:yfLvf4UAO
優蛾さん何しれっと現れてるんですかww
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 20:39:07.43 ID:okoyPdqBo
>>14

……、お父様から戴いた、大切な名前です。

【例え其れが社交辞令であっても──名前を褒められたから、だろうか】
【老人の笑みにつれられたかのように、彼女もまたふぅわりとした笑みを表情に描き出す】
【もう独立していても不思議ではない年頃の、成人一歩手前に見える彼女ではあったが】
【そのような外見であっても父親を慕う様子は、或いは父と娘の強い信頼を感じ取れるかもしれなかった】

──えぇ。では、よろしくお願いいたします

【一方の彼女もまた、闘争の開始とは思えぬ気の抜けたような答えを返す】
【或いは此の少女──本来は戦いに向いていない性格なのではないのか】
【そう思わせるほどに、この試合の始まりは互いに静かなものであった】

(……まず、は──!)

【ぱちん!】
【小さく小さく、火の粉が爆ぜる音がして。彼女の周囲に、ふわりふわりと火の粉が舞い始めた】
【其の火の粉は彼女の足元にも生まれ落ち。瞬時にくるりと複数の円らしきものを作っていき】

【しゅぅうう──、と。蛇が唸るような音が夜の公園に小さく響く】
【彼女が生み出したのは小さな炎の円。総数は8】
【どれもこれもがその場で激しく回転を繰り返しており、其の姿はまるでネズミ花火のよう】

【そして其の花火は彼女が一度目を瞬かせると、またしても蛇の鳴き声を模したような唸りをあげ】
【翁へと向けてしゅうしゅうとそれなりの速度で向かっていく】
【狙いとしては相手の牽制と集中力を乱すことだろうか】
【もしこの花火が当たったとしても、威力は靴を焦がす程度──】
【しかしながら炎としての特性は持ちあわせているのか、服に引火などでもしたら悲惨なことにはなるはずで】
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 20:43:08.59 ID:6YBEWPOto
>>16
やっぱり、な。来ると思ったよ、ガルニエ。

【靴音を鳴らしながら、人気のなくなった広場に侵入する人物一人】
【広場が求める対戦者、であろう。どうにも知り合いのようだが】

いくらかマシになったとは言え……闘いからは逃げられないか。
【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

アレからどうだ、哲学者の……ああ、細かいことは、今は置いとこう。
オールベットだ。

【上着につけた三つの星。既に敗北を喫しているのだろう、数は減っていたが、それを全て賭けるという】
【退路封じ、一種のギャンブルだが、ジト目の中に躊躇いはなく】

【ただ、答えを待つ。他の言葉は不要とばかりに】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 20:54:23.22 ID:trKseUZZo
>>19

おお、おお、綺麗な力じゃな
夏に花火とはの、随分と風情のあることじゃて。

【翁は、生まれた花火の群れを見てゆったりと笑う】
【余裕か、それとも表面に感情を出さない性質なのか】
【声調を微塵も変化させないまま、自然な動作で曲がった膝を更に大きく屈折させると】

じゃが生憎と、火遊びは嫌いでのぅ
――ゆっくりと見てやれぬのが残念じゃよ

【脚部に命中する寸前で、翁の姿が掻き消える】
【否、瞬時に上空に向かい跳躍したのだ】
【小柄な体躯で緩慢な動作からの俊敏な動作への移行、それに加えて闇に紛れる外套により】
【相手の認識を一瞬撹乱せんと狙った動作であった】

【そして、滞空したまま翁は杖を持たぬ右の腕を一閃する】
【すると一瞬の輝きと共にエルネスティーネに向かい小さな影が迫る】
【其れは漆黒に塗られた二本のナイフ。狙いはいずれも急所を外した脇腹と右肩】
【特別な効果を秘めている訳でもないが、闇を保護色とする二本のナイフへの認識が遅れれば回避の確率が低下する可能性も考えられる】

【前回の戦闘と違い、今回は早々に手の内を明かした】
【この身のこなしに、「漆黒の投擲ナイフ」を使う戦闘職など限られている】
【知識があるならばこの老人は卓越した「暗器使い」……「暗殺者」に属する者であると察せられるだろうか】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/06(土) 20:58:31.34 ID:64POPj94o
>>20

細胞レベルで戦好き、でな……回収した卵は合計で五つだ
最も、全て綺麗サッパリ私の身からは抜け落ちたが……場所は分かっているよ。

……あぁそれと、右目が見えるようになってな
能力も純粋なものになったし、幾らか前に進めたように思う
で、オールベット?構わないとも、お前と一戦出来るのなら、私の大会はここで終わっても良い

【言葉か、或いは雰囲気か―――少女が戦場に足を踏み入れてから、返答は速い】
【女性の性からして話もサックリとわかりやすく、彼女は刀を広場の端へと放り投げ】

【また同時に、「邪魔だな」と言ってバッジの付いたワイシャツを脱ぎ捨てて】
【何とも動きやすそうな、黒いタンクトップ姿へと身を移し】
【それもまた刀と同様の場所へやって、両目の碧で相手を捉え】

さて……近・中・遠、どこからでもかかってこい竜崎遥人
伊達に人生の半分を軍役で潰してはいないという所、存分に見せつけてやろう

【ニヤリと、楽しそうに彼女は笑う。そして、ゆっくりと相手に向かって歩き出す】
【動きは実にゆっくりとしていて、その様子はまるで戯けの動作だが】
【僅かに屈められた足腰、また手元、目付きなど―――どこを見ても、この女の準備は完了しているようで。】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 21:16:48.70 ID:6YBEWPOto
>>22
…は? 抜け落ち、て…え?

【卵が、抜け落ちた? 拍子抜けしたように目を白黒させる遥人】
【冗句にしては悪質だが、この女が嘘をつくような性質でないのは、わかる】
【事情はよく飲み込めないが、追及は後回し】

――――ノリがいいじゃねぇか。やっぱり卵があるのとないのとでは違うか?
そうだな、お前とこんなところで闘れるなら、わざわざめんどくさい手続きをした甲斐があったってもんだ……!!

【脱ぎ捨てたガルニエとは対照的に、遥人はそのまま待ち構える】
【右手に赤褐色の鉄塊…一辺が異様に長いL字、スパスに似たショットガンを出現させまっすぐ向けた】
【けれど二度、すばやくトリガーを引いたけれど、何故か鉛弾は発砲されず】

……見た目で判断すると、後悔するぜ、マーク=マーギュリス=ガルニエ。

【がしゃん、と、天辺に引かれた黒い線の途中で、ショットガンの外装が、割れた?】
【スライドした装甲の下、露出する内部機構。銃口周囲を円周に囲うレンズ上の物体】
【それに赤々とした魔翌力が充填されて、煌々と輝き始める】
【そして今一度、引き金を押し込む】
【ぎょん、と奇怪な音を立てて、異界の魔術文字で構成される円環が二つ現れる】
【銃口すぐ、シェルを飲み込む程度のサイズが一つ。そしてそれより距離を開け、遥人を飲み込む直系を持つ巨大な輪】

【効果は、遥人が引き金から指を離すと同時に発現した】
【シェルが排出される。いつもと同じ、魔翌力伝導率が高いが、射程と集弾性絶無の壁役】
【だが一つ目の輪をくぐった後、吐き出されたベアリングは、白むほどに輝いていて】
【そのままの勢いで二つ目をくぐると、拡散の運動力学を無視しガルニエに向かって直進をはじめた】
【この間コンマ三秒。射程が短いベアリングの群れの射程を再延長する、一種の裏技である】

【こうして打ち出されたベアリングの数、計9つ】
【前段階で充分拡散されているので密度は低いが、赤い残像の線を残す姿から察しが着くか、熱を持っている】
【命中すると爆発もしないし貫通もせず皮膚の中に残るが、常に熱を帯び続けるのだ】

【そしてこれほどの弾を撃つのにとてつもない反動が着ており、遥人の右腕は大きく跳ね上がり、そのまま歯を食いしばっている】
【本来両手で打つはずのものを、左手が魔翌力を吸う性質を持ったことで片手で打たざるを得なかったのだ】
【結果、胴体ががら空きとなっているのだ】
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 21:18:59.31 ID:okoyPdqBo
>>21

────、!

【突如視界から消えた翁の姿。横か後ろへ下がったのであれば、ぐるりと蒼瞳を動かせばいい話】
【だがいくら迅速な移動であっても、瞬時に横の視界から逃れることなど瞬間移動を用いなければほぼ不可能】
【ならば──上だろうか】
【元より相手の行動を或る程度予測しやすくするのが足元への花火≪サヴォイ・タンゴ≫】
【滅多に使わぬ一手ながらも、今回は其れが彼女にとっては吉と出たか】

【ぱっと、己の視界に触れぬ程度の上空を見上げ。一瞬の煌きが、蒼を貫いた】
【しかし其処からの回避にまでは僅か時間が足らず。左腕を胸の前あたりに持ち上げる】
【頭や胸部といった、致命的な急所を護るための行動──】
【其れが今は、右肩へのナイフを左腕に付けられていた盾で弾くといった結果を導き出すも】
【護りきれなかった左脇腹。そこにつぷりと闇色の刃が刺さることとなる】
【或いは彼は感じるだろうか。本来であれば血の臭いがするはずの、怪我の感触】
【しかしながら今の彼女からは──血の生臭さではなく、オイルのような不快な臭気がする事に】

(漆黒。闇に紛れる格好──それに、投擲ナイフ……)
(まさか翁様……貴方様は、タイプこそ違うものの──ジョン様と同じ)

────暗殺者、でしたか……ッ!

【邂逅当初──少しだけ、思うところがあった】
【漆黒を纏う其の姿は、漆黒を使う其の姿は、どこか己の師匠と重なるのだ】
【その感覚の正体が漸く理解出来た】
【同じ、だったのだ。目の前の翁と、己の師匠】
【双方共に──暗殺者を生業とする、或いは生業としていたもの】

【其の事実が分かると同時。彼女の瞳に更なる真剣味と、必死さが宿り始めた】
【憎しみなどではない。人殺しに対する嫌悪の表情でもない】
【其れはまるで──目の前の相手を超えなければという、師に対するが如き感情であった】

【轟、と彼女の周囲に更なる火の粉が飛び散って。彼女の金髪が紅髪のように照らし出される】
【投擲ナイフを弾いた左腕。其処に僅かな鈍痛が奔るものの、後1分もしないうちに元の感覚に戻るだろう】
【周囲に舞い散った炎の子供達。それらは徐々に徐々に火球の形を作っていき、少しずつ成長をしはじめた】

【そして彼女自身は右手を腰の後ろ──カーディガンに隠されたベルト部分へと回し】
【た、たんっと二度ほど距離を取るためのバックステップをした直後】
【彼女の手に握られていたものは、翁の得物と同じ色の、黒きハンドガン】
【エルは鳴れた手付きでそのまま安全装置を外し、スライドを引き──】

【──今だ、彼女の攻撃は最初の一撃以外為されていない】
【しかしこの一連の動きを見る限りでは、時間をかけては拙いという事が判断出来るだろう】
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/06(土) 21:32:52.31 ID:SfMpTykAO
【水の国 大会予選会場】

さて……誰か来てくれるか
(昨日は何とか勝てたが……今日はどうだろう)
(本戦でもう一度戦いたい、なんて言ったからには勝たなきゃな)

【何か考え事でもしているのか、そんな表情で立ち尽くす人影】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性だ】
【ローブの袖が少し長いせいで両手は隠れている】
【右肩には大会参加者の証である星が七つ】

後二勝、出来れば確実か

【そう呟いて、人を待つ】
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 21:33:42.77 ID:trKseUZZo
>>24

ほぅ――この程度では惑わされぬか
流石に良い目をしておる

【空中で一回転した後、軽やかな動作で着地を果たす】
【接地した瞬間外套から幾つもの金属がぶつかり合うような音が鳴り】
【それを聞くことが出来たならば、先ほどのナイフだけに限らず多種多様な「何か」が仕込まれていることを察せられよう】
【しかし、たかが着地で音を鳴らす。暗殺者には在り得ぬ行為ではあるが】
【ナイフを意図的に急所を外したことといい、何らかの意図があってのことだろうか】

鉄砲か、ならばよくよく狙うのじゃぞエル嬢
儂を一撃で屠るつもりで、先々を見据え機を間違えぬことじゃ

【取り出された武器を、膨張する火球を認識しながら】
【翁は鋭い動作でエルに向かい接近を図る】
【まるで一つの影が蠢くような、極端に前傾した這う蜥蜴が如き姿勢での前進】
【左手には最早身体を支える物では無くなった杖を。右手は脱力し不自然なまでにぶらぶらと揺らしている】

【銃を見た上で恐れもせずに飛び込むその動き】
【闇に紛れる影を捉えるには、翁の告げたとおりただ撃つだけでは難しいであろう】
【一手を以て相手の生命を奪う「必殺」を生業とする暗殺者】
【其れを相手取るならば、如何なる場合も慎重に盤上を動かしていく必要があるだろう】
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 21:35:00.40 ID:RGVin+s3o
【水の国 公園】

【芝生の広がる広場に備え付けられたベンチに、一人の少女が座している】
【白磁のように滑らかな肌に、長く伸びたブロンドは、腰にまで届くほど長い】

【年の頃は未だ15にも見たぬだろうか】
【低い上背に、格段に華奢な身体つき――全体的な造作はどこか人工的で】
【本来あるべき五体のうち、左腕が欠けている。その事実が、より少女を造り物めいて見せている】

……残った星は一つ……。
事実上の敗北、でしょうか。

【たった一本しかない腕、その右手の人差し指と親指で、大会参加者の証――星状のチップを挟んで、眺めている】

……どれだけ嘆いても詮無い事。
ともかく、このベットに応じてくれる挑戦者の方を探すしか、ないですね。

【憂鬱そうに溜息をついて、少女は改めて周囲を見回した】
【――服装こそ、ブラウスにデニムジーンズと軽装だが、荒事には縁のなさそうなその少女は】
【どうやら、大会参加者であるようだ】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/06(土) 21:37:20.84 ID:64POPj94o
>>23

戦いとは時勢だ、言ってしまえばノリ次第……
ここ最近の私は上がり調子でな、実に欲求不満だよ
時間と状況が、様々な形で邪魔をするのでな……その分は、付き合ってもらうぞ?

【ショットガンへの魔翌力の充填、その輝きを見て直ぐに、ガルニエの手元もまた煌く】
【何故か。それが能力だからに他ならなず、徐々に輝きは大きさを増していって】

どんな原理だろうと……そしてどんな軌道だろうと、所詮銃は銃だな
私がどうして12年も生き残れたのか、銃の掃射を偶然一度も受けなかったのか……?

………そんな訳ないだろう。私の能力は、銃弾を弾くのが大得意でな

【こちらに迫る9つのベアリング、ガルニエはそれを防ぐように両手を振るう】
【すると腕の動いた後に光の壁が創り上げられ、丁度それらは幾らか傾斜が付いており】
【「脾弱だな」と、上手い具合に殆どの熱球を他方へと弾き飛ばした】

【しかし、光の壁とて鉄壁ではない。鉄程度の硬度なのだろう、弾痕が残っている物もあり】
【とりわけ壁が薄かった箇所は穴が開いていて、左肩浅くに一発、食らったらしく】

大ぶりの攻撃はよろしくない、夢と威力は大層なものだが……
……あぁその隙、この距離だからと見逃しはしないぞ竜崎―――ッ!

【熱さと痛みに顔を顰めるも、重傷ではない―――と、光の壁が形を変え】
【それらは二本の槍となってガルニエの両手に握られ、相手の胴目掛けて投擲される】
【ただ、左手で投げたものは肩の傷から軌道もブレ、当たる確率も低く思え】
【またもう一本の方にしても、槍という一直線の攻撃ゆえ集中すれば見切ることが可能だろう。】
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 21:51:15.83 ID:IBtmT3/To
>>27
/まだいらっしゃいますでしょうかー?
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 21:52:06.12 ID:RGVin+s3o
>>29
/20分以内なら確認は必要ないと思うのですー。
/まだおりますとも!
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 21:52:23.18 ID:yfLvf4UAO
優蛾さん普通に帰ってくんなよwww
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 21:52:48.65 ID:vh5t4mUSO
>>25

【石畳を踏む音が、聞こえるだろう。】
【――対戦者、到来だ。】
【その姿は、特に隠されてもいない――すぐに、視認する事が出来るだろう。】

【角錐型の一対の濃緑の大角を側頭に生やし、黒のベレー帽を被った、鋼色のセミロングヘアの少女が、その役を務める事になる。】

【自身の角を模したネクタイピンが付いた長い黒のネクタイを締め、濃い緑色の軍服風の衣装を着ていて、胸には、五つのバッジ。】

【つまり彼女は、未だ誰とも戦っていないという事。】
【大角が、月光を受けて光る。観客と言えば聞こえの良い野次馬が、闘いの始まりの予感に、僅かばかり熱を帯びる。】
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 21:54:21.16 ID:6YBEWPOto
>>28
はっ、欲求不満はこっちも同じ、卵に邪魔されないってんなら、好きなだけ狂っちまいな…!

【軽口に減らず口の応酬、それらしくて結構】
【上に流されつつあるショットガンを引き止めたのは、その人外染みた腕力】
【だがそれも途中で開放すれば、それにすら引っ張られて、やや後方へ体が泳ぐ】
【右を後ろに、左は前に。既に左にはウィンチェスターもどきのガンマチェットが握られていた】

【先ほどの射撃にはもう一つ問題がある。陣の展開にシェル二つ、実射に一つを使い切り、腐っても三連装であるということ】
【つまりショットガンとしての役割を果たさなくなったので、あっさりと手放してしまう】
【相手に対して横を向いた体、軸のずれた片方はそのまま受け流し、もう一つ正確な側も側面からマチェットブレードを押し当て軌道を変更】
【だが圧倒的風圧、切り裂かれる腹部。上着とシャツがずたずたになり、無駄なく鍛えられた腹筋に切り傷が浮いた】

【また同時に、その服の下に隠されていた歴史が露になる】
【真新しいが、後になったわき腹の傷は刀剣によるもの、おそらく刺突の後遺症】
【少し上がって胃のあたりには、今刻まれた横一文字とあわせるような縦一文字】
【後は無数の切り傷が、痕跡となって刻まれていた】
【そしてズボンの下、僅かに顔を出す大きな爪跡は…】

景気づけの花火だよ…腐るほど見飽きたかもしれんがねっ!!

【傷をさらしてもお構いなし、今度は接近を試みる遥人】
【脚はあまり速くない、平均値程度。足が止まったガルニエのさらしたそれこそ隙であるとばかりに付け入ろうと前へ】
【ショットガンモードのウィンチェスターを前へ。弾かれるかもしれないが、今度は先ほど与えた左肩へスラッグショットを叩き込む】
【ショットガン用のライフル弾と称して差し支えない弾丸が螺旋を描き、鋭く突き刺さろうとするも、そもそも射程距離は決して長くない】
【まだ距離も開いている、少なからぬぶれによって回避されることもやむなし】

【その間、右手に鎖の輪を出現させ、先端を後方へ】
【先ほど落としてしまったトンファーガンの回収だろう】
【両者に気を配っているが、反対方向への鎖にやや集中が行き散漫】
【ただし、ウィンチェスターは未だ向けられたまま。レバーが起き上がった】
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 22:00:56.37 ID:IBtmT3/To
>>27

へー、お前も参加者だったのか丁度いいや。

【少女の遠方、目視出来る距離から声が響く】
【現れるのは新雪のような白髪、深い緑色の瞳の片腕の少年】
【腰に無骨なナイフを2本平行に掛けて、左手に妖しい魔翌力を放つ鞘入の刀を携えている】

出遅れちまったのもあるけど……
折角だ、いっちょやろうぜお前とも戦ってみたかったんだよね。

【ある程度まで近づいた所で刀を離し足に立て掛け】
【ポケットから件の星を取り出す】

…・ん?お前一個か……じゃあオレは3個くらいにしとこかなーなんてな。
で、付き合ってくれるわけ?

【器用に星を親指に載せ弾く、くるくると飛んでやがてそれは掌に】
【少年はきっと少女が見知った人物だろう、星の駆け引きの損得無しに彼は彼女に戦闘を申し込む】

/あわわ、すいません頭がぼうっとしていたので
/もしよろしければよろしくお願いします!
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/06(土) 22:02:37.70 ID:SfMpTykAO
>>32

さて……で、いくつ賭ける?私は二つで行きたい所なんだが
(人間……じゃ無さそうだな、鬼の類か?)

【見えた少女にまず投げた言葉はいくつ賭けるか】
【そういうルールだから仕方がない】

それで構わないなら、さっさと始めよう時間が、勿体無いからな

【そう言って彼女は少女から少し距離を取る】
【少しと言ってもおおよそ十メートルほど、結構な距離だ】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 22:03:07.60 ID:okoyPdqBo
>>26

【翁を見失った花火たちは其のまま、ゆっくりと姿を薄れさせながら夜闇へと溶けていく】
【恐らくはそこまで長時間持たぬ花火ではあったのだろう】
【故にそれらが例えば公園の植え込みへ突っ込んで火事が起こるという事態には至る事無かった】

(金属音──、……音?)
(おかしい、です。あの方は歩く時も一切音を立てないのに──)
(暗殺者……闇に紛れる職業。音など、命取りになり得る存在……)
(──何を、考えているのでしょうか)
(或いは……隠された狙いがある可能性がございます……)
(このナイフとて、……いえ、もしくは複雑に考えさせるのが目的?)
(どの道翁様の意図を探るにはまだ、足りない──圧倒的に)

【音と、漆黒のナイフ。提示された札は未だこの二つ】
【暗殺者、という職業を札の一枚に数えるのであれば、ヒントとなるのはそれらの三つであろうか】
【然し未だ、其れだけでは相手の意図は掴めない】
【たった三枚のカードでは、ワンペアは可能なれどストレートもフラッシュも作れないのだ】

……言われずとも

【紡がれた声は、先ほどの彼女の声よりもやや低い押し殺したようなもの】
【恐らくは大会の、不殺厳守という縛りを超えて相手へ向かう覚悟をしたのだろうか】
【殺気のようなものは無いけれど、其の目は若き火竜とも見紛うサファイヤ色の宝石が如く】
【暗殺者である老人からして見れば、彼女は未だ雛にすら劣るものかもはしれないが】
【それでも、雛とて飛ぼうという意思は確かに親鳥と同じだけ持ちあわせているのだ】

【た、た、たんっ。舞踏のようなステップを踏み、エルは後ろへの跳躍を繰り返す】
【其の動きから僅かなタイムラグを持って、彼女の周囲にある火球や火の粉も彼女に追従していった】
【そして現在の火球の数は10。大きさはテニスボールほどだろうか】
【未だくるりくるりと舞っている事から、成長は終わっていないと──】

( ── ≪ストロベリー・ホイップ≫ )

【煌、と。火球のうち三つが、炎の赤から淡い桃色へと色彩を変化させ】
【其の直後。色の変わった三つの火球が真っ直ぐに、疾走する翁の前方の地面へと放たれる】

【そのまま火球が地面へぶつかったのであれば──火球の中から大量の縄が現れることだろう】
【まるで炎で出来たかのような紅い縄に、イチゴの葉らしきものが寄生した不可思議な、縄】
【其れらが何らかの妨害を受けぬ限り、或いは翁が大幅な進路変更をしない限り】
【生まれ出た縄は、翁の四肢や身体の各所へ巻きつこうとするはずだ】

【この紅き縄──炎の特色を僅かに持ちあわせているらしく】
【巻きつかれた箇所に熱を加える、巻きつかれた箇所が熱くなるという特性があった】
【強度としては通常の縄か、それより少し強い程度】
【普通の人間の力だけでは断ち切れない可能性もあるが、刃物や銃弾を用いれば容易に斬れるはずであった】

【残り火球:7】
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 22:14:07.78 ID:RGVin+s3o
>>34

……エ、エルフェス……さん?

【聞き覚えのある声に、少女は慌ててベンチから腰を浮かせて、そちらを見やった】
【声の主は誰あろう、彼女の恩人にして戦友――あるいは――エルフェス=ネヴィアその人だった】

……こんばんは。エルフェスさんも参加していらっしゃったんですね。
あの、戦うのは結構なのですが……その、私はもう星を失ってしまっていて……。

【いつも通りの快活な所作のこの少年に、クルスは苦りきったような声を出して】
【情けなくも、既に大敗を喫し、釣り合うだけの星をベットできない事を告げようとしたのだが――】

……え?

【――軽い調子で、エルフェスは釣り合いの取れない賭けを口にした】

……あ、あの。
一応、この後に本選が控えていて、それに……この星が必要なのは、ご存知……ですよね?

【クルスにしてみれば理解どころか、想像を絶するその行為】
【思わずエルフェスに、ルールの確認を行ったりしている】

……その、星一つ同士で結構ですよ?
私としましては、戦っていただけるだけでも僥倖と申しますか……。

【戸惑いがちに、ベット数に関して対等の条件を申し入れながらも】
【クルスの身体は、腰元から一本の短刀を引き抜いて、きちんと臨戦態勢を取っていた】

【――いつでも、始められる】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/06(土) 22:16:43.61 ID:64POPj94o
>>33

ああ、存分に……今この瞬間も、血液からこの身が燃え上がりそうだ
命のやり取りはやはり良いな、竜崎……っと、大会では“無し”だったか?
まあそんなことはどうでもいいとも、ただ一刻の楽行を謳歌しようか――――!

【少女の身に存在する幾多の傷、目を細めてガルニエは見遣る】
【やはり獣。やはり戦人。そしてやはり、同じ生き物なのだなと理解して】

【ギぃン!という音がする。なんだろうかと目を向ければ、音源は彼女の左手】
【スラッグ弾が止められていたのだ、金属製の義手によって、捕まれて。】
【衝撃で肩の傷は血を吹くが、直後に右手がそこに伸び、熱い鉄球を掻き出し】

(………止めたはいいが、衝撃全ては受け切れないか)
(とはいえもしもの時は、殴打の威力を底上げ程度は出来るだろう……)

【弾丸を受け止めた左手、何故だかひしゃげた弾片を彼女は捨てない】
【それは、指の自由が消えたからなのだが――気付けるかは、少女次第】

さてどうしたものか……銃弾の種類を変えても、そうそう私には勝てんぞ竜崎
銃術、魔術、大いに結構だがな……その肉体は、飾りか?
或いは筋力で、或いは能力で、或いは知力で……戦いとは、そうだと思わないか?

【“ブゥん”―――ガルニエの周囲が、強い光に包まれていく】
【今までとは違う。即時の攻撃ではなく、長い発光。所謂“溜め”というやつか】

【さて結果、彼女はそういう行為に走るからしてこの度は攻撃がない】
【しかし実に読みやすく、次の一撃は紛れもなく強烈なものとなるだろう】
【銃の回収も、射撃も、或いは接近も自由だが―――彼女を覆う聖なる光は、決して光量を落としはしなくて。】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 22:22:24.34 ID:IBtmT3/To
>>37

イエース、どもこんばんは元気そうで何より。

【外見上は以前と変わらないように見える少女に】
【いくらかの安心を覚える】

ん?別に本選とかそこまで執着ねーんだよな、知り合いと戦える口実になるってだけ
それだけで参加したようなもんだし、まあお前が言うなら仕方ない星一個ベットするよ。

【後腐れを残すのも相手に申し訳ないか、と考えを改め】
【星一個での戦闘に相成る】

そんな訳で、そいじゃあさっさと始めようじゃねーか。
死なない程度に、行きますか―――――。

【瞬時に「黒の右腕」を形成】
【足元の刀を鞘入のままで掴み、もう片方の左手で腰のナイフを引き抜く】

先ず一発目だ、

【姿勢を下げての跳躍、戦闘に慣れた人間ならば十分に視認出来る速さ】
【クルスに近づいたならば右手の鞘入の刀を左から右に薙ぐように振り】
【ナイフを右下から左上に切り上げるように振るだろう】

【どちらかと言えば様子見の意味合いが強い】
【始まったばかりで全力などそうそうに出しはしないのだろう】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 22:22:33.50 ID:trKseUZZo
>>36

ほぉ、これはまた、面妖な技を使いおる
……変幻自在の炎の術、後手に回らざるをえぬかの。

【出現した縄は、妨害を受けることもなく翁に向かっていく】
【炎がどの程度実体を持っているかを目視では知ることができない】
【もし切れず触れられぬものであれば、その場で翁の敗北は近づいてしまう】

【そうでなくとも、翁は大会のルールを順守するために】
【一部の武器以外の刃を落としてあり、常に急所を外し続けなくてはならず】
【純粋な突破力という点では間違いなく大会でも屈指の脆弱さを誇るため】
【「縄を切る」という一見簡単なことも難しいのだ】

【その代わりに、翁は瞬発力・動体視力・判断速度に優れる】
【夜であれど梟の如く周囲を視覚するその力により、認識】
【素早く地を蹴り軌道を修正、迫る縄を外套の端に掠らせるようにして通り抜けた】

【ギリギリの回避だ。発動するまで特性を認識できないエルの炎は】
【翁に取って確かな脅威となるのだ】

(やれやれ、懐が遠いのぅ)
(しかし詰められぬ距離ではない。)
(互いに一手の誤りが終焉を招く。……はてさて、どうにもこうにも――)

――血が騒ぐものじゃな

【翁は口端を僅かに吊り上げながら、脱力状態の右腕を軽く振るう】
【すると、外套の袖から円形の物体が二つ飛び出しエルに向かい駆けた】

【チャクラム――そう呼ばれる特殊な輪状の投擲武器だ】
【左右にカーブを描く奇妙な軌道で鉄の輪は飛び、エルの肩部を挟むようにして襲いかかる】
【刃を落としてあるため殺傷力はないが、十分な力を以て放たれた金属の塊なため、直撃したならば相応のダメージが下るだろう】

【しかし、エルの周囲に存在する火を見る限り容易に通る攻撃だとは翁も考えていない】
【一瞬でも気を逸らし、出来るならば火を「消費」させる事を狙ったものだ】

【翁は前進を続ける。回避による遅れとエルのバックステップにより未だ距離は遠い】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 22:22:47.95 ID:vh5t4mUSO
>>35
【立ち止まる。】
【投げ掛けられた提案に、自分の胸のバッジをちら、と見て。】
【やや難しい表情で少し何かを考えた後――ゆっくりと、口を開く。】

二つ――悪くは無いな。

(“全賭け”の博打を打つのは、まだ早いか。)
(七有れば、ぎりぎり本戦に食い込める可能性はある――相手を五に引きずり落とせるなら、尚更だ。)

【了承。右角を軽く撫でたのは、彼女の癖だろうか。】
【少しずつ、落ち着いた歩調でそちらへと歩を進める。接近戦主体である事を露見させるような行動は、殆ど無意識だろう。】

白儚角 喜己(はくぼうかく きこ)――参る。

【火蓋を落とすのは、人喰らいの鬼という素性を表すかのような荒々しい声。】
【右腕を高速で前に突き出すと共に放たれるのは、勢いのある魔翌力弾。】

【拳大のそれが持つ属性は「鋼」だ。】
【重く、硬い――「鉄球」のような、派手さは無いが、威力は申し分ない。】

【ただし、単発で、狙いも、腹部という比較的ガードしやすい部位。】
【また、スピードも特筆する程は無く、軌道も真っ直ぐ――開幕の小手調べに相応しい、シンプルな技である。】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 22:34:30.12 ID:6YBEWPOto
>>38
殺しちまったら、次がねぇだろ。
―――――まあ、そー言う点ではこの大会、いい養殖場じゃねぇか…!!

【獣というか、狩人の思考。あえて小鹿を泳がせ、成長してから刈り取る狡猾】
【生活の知恵というが、これは闘争という刹那の掌握】
【それが使い捨てであることに気付いたが故に、それを得続けるための養殖】
【既にどっぷり、骨まで浸かっていて、それなしでは考えられないから、――――次を思う】
【生存本能を前提とし、一歩間違えれば老醜にも似たそれは、見た目14,5の少女の思考ではない】

(…別にいい、とりあえず銃が回収できれば)
(勢いで捨てたが、リロードは『宝典』に戻さなきゃ行われない……)

【鎖がグリップに巻きつき、手元へと銃を引き戻す。握ると鉄塊はすぅと、姿を消した】
【以後、一レスに一つシェルが再装填される】
【鎖はそのまま、地面に垂らす。先端の鏃は鋭く、時折鈍い輝きを反射した】

【スラッグ弾はそもそも囮、ガルニエに銃が効かないのは初手でわかった】
【何処まで反応できるのかを見ることも出来た、どの道弾丸は牽制に過ぎないのだ】
【銃弾を捨てない理由は、解析でもしているのかと思った】
【残念ながら、遥人のスラッグ弾は構造こそ普通。拡散させるところを束ねて放つから強力という、標準性能】
【要するにそういう店に行けば割と売っているモノだった】

能力、ね。使えるものは使う主義だけど、弾丸は全部使えなかった、と。
となれば、後は頭と腕と脚、か。

【地面にマチェットを突き刺し、レバーを蹴り押す】
【レバーアクションタイプのショットガンは、一発ごとに再装填が必要となる】
【彼女の溜めの隙を有効利用させてもらい、次に備えた。スナップでグリップと銃身を直線で結ぶ、ブレードモード】
【それを両手で構える。紫の魔翌力はブレードを伝導しない】

じゃあ、とにかく接近だな。

【低く呟き、姿勢を下げて走りよる遥人】
【両手で下げたマチェットの先端が舗装された道路に擦れ、火花を散らせて周囲を一瞬照らし出す】
【大技上等、むしろやりたきゃやればいい】
【挑発めいた視線をガルニエに向けながら、戦徒達は踊る】
【右手に垂らしていた鏃が、いつの間にか左手に巻かれていた】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 22:38:12.91 ID:RGVin+s3o
>>39

は、はぁ……。

【意外ではあった――が、彼らしいといえば彼らしい】
【あまり物事に執着する風のない物腰、あっけらかんとしたその物言いに】
【肩に圧し掛かっていたプレッシャーが、ほどけていくような――クルスは、そんな感覚を感じていた】

わかりました、よろしくお願いします。

【騎士が決闘で剣を打ち合わせるように、手に持った短刀をエルフェスに突きつけて】
【かくして開幕の号砲は打ち鳴らされた】

(……そう言えば、私が$うのは初めてなんだ……)

【幾度と無く彼が戦うところを見もし――かつて一度だけ、双方が望まぬ戦いを繰り広げた相手だ】
【影が物質化するような、彼の能力の発現を見て、クルスは素早く後退を始める】

くっ……!

【初撃の鞘は身を引いて交わしたが、さらに追撃してくる左手に、クルスは右手に構えた短刀を合わせて応じる】
【火花と共に、互いの得物が打ち鳴らされて、クルスはたたらを踏んでよろけた】

【――見た目どおり、男性と打ち合えるほどの接近戦の能力はないのだろう】

……ッ全力で、行きますよっ!
三十枚の銀貨=I

【エルフェスも良く知る、クルスの瘴気にも似た魔翌力が凝る】
【然程距離の開いてないエルフェスとクルスの中間に、銀色のごく小さな丸盾を召喚し】

【それを振り上げた右足で、盾をエルフェスに向かって蹴りつける】

【丸盾は、一度クルスの体重を受け止めてから――エルフェスの胸元に飛び込んでくる】
【威力はさほどでもないが、まともに受ければ、仮にも金属製の鈍器だ、相応のダメージを覚悟する必要がある】

【同時に、クルスはその反動で、サマーソルトの様に宙返りを行い、エルフェスから距離を取る】
【――攻撃と、距離を離す、二つの行動を同時に行ってはいるが、選んだ経路は空中だ】
【着地までには、隙がある――】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/06(土) 22:38:43.21 ID:SfMpTykAO
>>41

【全賭け、と言う選択肢も彼女の中にはあったが】
【少女と同じく、まだ早いと言う考えだ】

シルヴァーグ=バレットリーンだ、よろしく頼む

【名乗られたから名乗り返す、そんな分かりやすい理由だ】
【ローブの中から鞘に収まったままの剣を取り出し、片手で下段に構えた】
【大きさは一般的な西洋剣と同じ程度の物だ】

(魔翌力……魔術師、なんて雰囲気では無さそうだが……)
(何にせよ、近付かなければ、どうしようもないか)

【タンッ、と身を屈め地を蹴り放物線を描くように少女へ駆ける】
【放たれた魔翌力弾を避ける様に移動しているため少し大回りだが】
【速さは、人間では到底出し得ないほどに速い】
【距離は十二分にある、迎撃は容易だ】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 22:47:34.69 ID:IBtmT3/To
>>43

―――――ち!

【ぎちり、という金属が軋むような音】
【鞘入の刀とナイフで押し返そうとするが、それは無理だと瞬時に察する】
【となれば次の手は完全な防御……或いは受け流し】

(刀ってのはなだらかな場所もあるから……な)

【力の拮抗、それが吊り合う瞬間に順手の構えを逆手に直す】
【そのまま湾曲に沿わせるように盾を後方へと受け流しなんとか回避】

【それでも力を完全に殺しきれなかったのか】
【左へと大きく進行方向がずれてしまう、直ぐ様立て直し】
【それと同じくして左手のナイフを空中のクルスに投げつける】

【不安定な状態での投合は十中八九当たらない】
【となればそれは陽動の意味のみで】

(空中で起動制御されたら不味いが……やらんことには始まらねえよな!)

【投合の後、エルフェスはクルスの着地地点に向けて駆けていた】
【逆手に握った刀を直す暇は無い、となれば使えるのは左手のみ】
【クルスの着地のタイミングに数瞬遅れる形で、エルフェスは彼女の鳩尾に向かって掌底を繰り出すだろう】

【スピードの乗ったそれは単純に重たい攻撃だが、その後の隙は大きい】
【クルスが掌底を避けられれば反撃のチャンスはあるだろう】
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 22:50:36.95 ID:yfLvf4UAO
今回の優勝は谷山さんだなwww
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 22:50:46.80 ID:iop4tH6DO
>>40

(速い──っ!)
(それに、なんて適格な回避……最善を尽くして尚勝てるかどうか、というところでしょうか)
(ですが──あの方を越える為にも……この戦いは必須!)
(扱う武器は違えども、同じ生業……学ばなければなりません──っ!)

【縄を避ける為に後退か、横に跳ぶか。其のような予測を彼女は為していたが──】
【よもや更なる前進などとは、思考の外だったのだろう】
【然し其の行為こそ、彼女の「縄」に対する最善な方法】
【ぎり、とエルは人知れず奥歯を噛み締めて。一筋縄ではいかぬ相手の実力に思いを向けた】

【そして放たれたチャクラムへは──】
【右手に持った銃を左手へ持ちかえ】
【ただただ。先程ナイフを防いだ時と同様に、左肩のみを護るかのように己が左方向へ盾を構える】
【火球を使う様子は見られない──彼女とて、理解しているのだ】
【自身の主な攻撃手段である火球。其れを防御へ回してしまえば、勝機が更に薄れてしまうことに】

【がり、と。彼女の右肩にチャクラムが襲い掛かる】
【刄が削られている分、鈍器に近い性能を持った其れは彼女に鈍痛ではなく明確な激痛を与えることとなる】
【然し──不思議なことに骨の折れるような音はしなかった】
【響いたのはまるで──肉か、布か。柔らかなものに包まれた鉄骨を鈍器で殴ったかのような】
【そんな、鈍い鈍い、音だった】

……ぐ、ぅ──!

【一方左腕に取り付けられた盾は、もう1つのチャクラムを受けとめてがりりと表面が削れていく】
【しかし彼女は左側のチャクラムを弾くか、地面に叩き落とそうと力を込めており】
【チャクラムに何らかの効力が付加されていなければ、そのまま地に落ちることになろうか】

【そしてエル自身と、彼女の周囲に浮かぶ7の火球だが──】
【チャクラムの対応で手一杯なのか。彼女は一旦後退を止めてしまう】
【しかし火球自体の成長は自動なのか──くるりくるりと舞い続け】
【やがて、林檎程の大きさになると其の成長をぴたりと終わらせてしまった】

【火球の静止は気になるものの──エル自身の動きも止まった今】
【距離を詰めて攻撃を加えるには好機だろうか】

【残り火球:7】

/ここからちょこちょこ携帯になるかもしれません
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/06(土) 22:53:41.91 ID:64POPj94o
>>42

まあ、な……だが温い。所詮、養殖は養殖に過ぎないということだ
もちろん、格別の商品を選ぶ良い機会でもありはするのだがな

【どちらにしたって今はお互い、極上の獲物が目の前にいるじゃないか】
【ニヤリとした笑みを浮かべるガルニエには、少なくともそう思えてならず】
【更に光量を上げ、徐々にそれを具現化させて――――出来上がるのは、五つの十字架】

【大きさは大体、車一台と同等であると見て良い。属性は聖】
【上下左右の四端は鋭く尖っていて、圧倒的な質量を感じさせ】

私は本来、神の類を信じないのだが……案外、この形は扱いやすい
攻撃に良し、盾に良し、足場に良し。利用しない手はない、使えるものは使う、だな
さて竜崎、上手く掻い潜ってここまで来い……幾らでも相手をしてやるから

【ズォ!という音――形容でなく風を裂き――まず一本の十字架が、少女へと向かう】
【大地に串刺しにしてやるぞ、というように尖る下端を先にしてである】

【直撃すれば、言うことはない。そうでなければ、余程のことがない限り十字架は地に突き立つこととなり】
【また他の四本は順次、竜崎の進む道を阻まんと降り注いでゆくことになる】
【巨大な十字架の落下攻撃、狙いは正確だが少々のトロさと単調な流れ―――見切れれば、ガルニエとは近距離と呼べる位置に出るだろう。】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 22:59:26.45 ID:vh5t4mUSO
>>44

【告げられた相手の名に、特に反応は示さない――とは言え、記憶していないという事は無い。】
【余裕が無い、だけ――】

(――速いッ! 相手も人外、か……!)
(いや……「何」であろうが――迎撃……撃墜、撃破ッ――今はそれだけ!!)

――るらァッ!!

【シルヴァーグがある程度まで迫った時点で、地面を力強く、勢い良く蹴り、跳ね上がり――】
【予談だが――この時、地面に入ったヒビから、彼女のパワーの片鱗がかいま見えるだろう。】

【そして――!!】

(一撃で沈める――!)

<HEAVY−DIVE>――ッッ!!

【ボディー・プレスッ!!】
【全身を一つの鋼魔翌力弾で包み、自らが砲弾となっての“質量爆弾”……ッ!!】
【ダイブとは言うが、向かって来る相手の頭上から落下するのは至難、と考えたらしい。】
【放物線を描くような軌道で、シルウァーグの前方斜め上から襲い掛かる。速さも、大きさも、精度も、威力も……!!】

【先程の比では無いッ!! 序盤も序盤からの、紛う事なき<決めの技>ッッ!!】
【回避するのは、それ程難しい事では無いが……もし「防ぐ」なら、相応な力を振るう必要があるだろう――】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 22:59:56.43 ID:L8y9sELz0
>>13
…いいのか?
さんきゅ

【相手のほうを見て軽くニッと笑って例を言うと】
【星を自分のマフラーにくっつけて】

【少年は彼のバッジのおかげでまだ先を進むことができるようになった】

俺の名前か?
優志 龍麒(ゆうし りゅうき)っていうんだ
楽しかったぜ、あんたとの戦闘

【倒れたまま相手のほうを眺めてつぶやいた】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 23:04:28.86 ID:RGVin+s3o
>>45

【クルスは、宙に浮いたまま、反転した視界でエルフェスの一連の防御の動作を確認する】
【流れるような刀捌き、そこから連携しての投擲】

【こちらに向かって飛来する、厚手のナイフが見える】
【狙いは甘いが、それでも自分という的を射ていることに違いは無い】

はっ!

【クルスは不安定な体勢から、飛来したナイフを右手の短刀で弾こうとした】
【が、やはり地に脚が付いていないのでは、ロクに力が入らないのだろう、右手の短刀を弾かれた】

(防御しなければよかったかも……!)

【ナイフを弾いた勢いに流された体を捩り、何とか脚から着地を決める】
【だが、そこは再びエルフェスの間合い――!】

三十枚の銀貨≠チ……っぐ、うぁあっ!

【呪文を詠唱――】

【と同時に、突進してきたエルフェスの掌底に対し、咄嗟に右腕でガードする】
【華奢な右腕から、骨の軋む音がすると共に、その勢いを殺しきれず、後ろに吹き飛んで、地面の上を仰向けに転がる】

【だが、同時にクルスが放った呪文は、クルスが掌底を受けたその位置で効果を発揮】

【肉を切らせて骨を断つ――エルフェスの真正面上方から】
【二本の銀色の短剣が、彼の両脚を縫いとめようと、それぞれが腿に向かって撃ち下ろされる】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:08:47.61 ID:trKseUZZo
>>47

(止まった、が。しかして……彼処は死地となろうな)
(うかつに踏み込めば炎の洗礼に焼かれるだけじゃろう)
(――そも、儂の闘法は正面からの対峙にあらず。儂は儂の手を以て向かうのみよ)

【エルの足が止まった瞬間に、翁と彼女の距離は一気に縮まる】
【しかしその周囲には変幻自在の炎が七つ。】
【翁の力では正面から其れに立ち向かうには届かない】
【己の力量の程を知っているからこそ、翁は己の取るべき行動を取捨選択し決定した】

ふっ――――

【小さく息を吐くと同時に、翁の動きが急激な変化を遂げる】
【前傾姿勢から右手で地面を叩き、片足で地を蹴り「左方」へと飛蝗のように跳躍する】
【這うような独特の姿勢だからこそ可能な、手を使った高速の方向転換】
【それによって、翁はエルからみて右方方向へと移動し】

【ジャラン――】

【帯を引くようにして、右腕の袖から漆黒に塗りつぶされた細長い「何か」が伸びた】
【其れは何と形容するべきか分からぬ程に奇怪な「剣」であった】
【細い鎖で小さな円形刃を繋ぎ合わせた蛇の如き動きをする暗殺剣】
【右手で地を叩いた反動でロックを外し、跳躍の勢いを使って奇剣は振るわれた】

【本来ならば相手の部位に絡みつかせ切断する凶器であるが】
【刃を落としてあるため鎖と然程性質は変わらない】
【狙いはエルの右足付近。直撃した場合、打撃ダメージと共にその部位に絡みつく事になろうか】

【真っ当な戦士であれば先ず取らないであろう珍妙怪奇な動き】
【虚をつくことを第一とした、暗殺の技を前にエルはいかなる手段で対抗するだろうか】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:14:04.40 ID:IBtmT3/To
>>51

【渾身の一撃は通る事と相成った】
【少しばかりの開放感にもにた感覚、しかし酔いしれる暇もなく】

(こりゃ、ちょいとヤバイ……な)
(肉を切らせて、って戦法しか思い浮かばないのが辛い……がやるしかないのね)

【掌底と同時に出された左足を中心とし、時計回りに身体を回転】
【右足に迫る銀色の短剣は回避出来たが、中心として左足は動いていない】
【つまりは短剣は腿に見事なまでに突き刺さるのだった】

転んでも、ただじゃあ起きない……ってか……。

【左足から飛沫く血液によろりと蹌踉めく】
【苦渋の声を上げながら短剣の柄に手を伸ばし引き抜こうとするが】
【それをしようとする一方でやはりクルスの動向が気になり行動に移せない】

(機動力を奪われたのは辛い、カウンター狙いってのも手がバレるだろうし……)

【エルフェスはその場で硬直】
【クルスの動きを見守る手に出た】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:14:42.63 ID:6YBEWPOto
>>48
…そりゃとーぜんだ。やれやれ、日和ったな、俺も。

【思考の不一致、指摘されるまで気付かないという体たらく】
【此処最近遠ざかりすぎて、鈍っていたのかもしれない。少しずつ少しずつ、すり合わせてゆく】
【それがたとえ人から遠ざかる行為であっても…例え黄昏を行く友が出来ても、遥人は既に傾いている】
【紫水晶が見せた、淡い夢。人としての生。】

【ガルニエと対峙するのは楽しいが…その現実を、突き付けられるようで】
【走行中、ふと歪な笑みを漏らした。沈んだような、『人間らしい』感情を】
【しかし思考がいくら沈もうが、叩き込まれた性根は簡単には曲がらない】
【くいと引き上げられた視線は、彼女が言う『最高』を共有していた】

そりゃそうだろ、十字架は血塗れって相場が決まってる。
小汚いオッサンの血で汚れた十字架を、後生大事に崇め奉ってる連中のほうが、おかしいのさっ!!

【直撃はもらえない、一つ目は回避】
【二つ、三つとしのいでゆけば、対象は既に眼前】
【だが四つ目をいなしたところを読まれ、頭上に五つ目。やむを得ず歩調を止め、渾身のガンマチェットで軌道をそらした】
【…弾丸のリロードは許してもらえそうにない。炸薬効果は捨て、右手にトンファーを再起動】
【シェルは一つ、使うとしたら一発勝負。肘に銃口を向けるトンファー状の持ち方をしていた】


さぁ、捕まえたぜ…!!


【竜崎遥人が持つ魔術の才は、極めて限定的である】
【属性は二つ、重力と炎。だがこれをもって普通の魔術は行使できない】
【簡単な放出なら出来なくもないが、効率が非常に悪くすぐにガス欠を招くのだ】
【それを補うのが、各種武装。トンファーガンしかり鎖しかり、『靴』だってそうだ】

【そのまま走り拠るはずの遥人だが、まず左手のマチェットを、捨てた】
【硬質の音を立てて転がる改造銃器、合わせて、上着に手を掛け脱ぎ捨てる】
【走る勢いと風に流され、伸ばされた手には】
【淡い虹色の光を放つ、水晶】

【魔翌力の光を湛えた不可思議なアイテム。右手にトンファーと共に器用に握られていて】
【トリガーを引くと同時に、天高く投げ捨てられる水晶】
【空を舞う水晶は、徐々に輝きをなくしてゆく。まるで眠りにつくように透けて、月明かりを内に写し】

【……トリガーと同時にトンファーから伸びた紅蓮の刃が、その光が消えるごとに勢いを増してゆく】
【長さ1.5倍。元の長さが一メートル強あった、スペルブレードが強固に、長大に延長される】
【水晶が持つ魔翌力増幅効果を、トンファーの機能であるブレード生成に生かして強化したのだ】


そこだ―――――――っっっ!!


【後は、薙ぐだけ】
【シェルで構成されたブレードは、次のレスには消え去るだろう】
【渾身のつもりで放ったが、対処されれたなら、次の手は―――――そのとき考えなければなるまい】
【ちなみに、非殺傷設定である】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:15:25.17 ID:s+ZPMPJGo
>>50

いや、礼なんていらねぇよ。
俺は喧嘩できりゃそれでいいんだ。礼を言うのはこっちだ。

【ふい、と少年を見、礼を礼で返す】

優志 龍麒か、よし覚えた。
次会ったら今度こそボコボコにしてやるからな。

【名前を復唱し、頭に刻み込み】
【宣戦布告という名の再会の約束をする】


――あーあ、これで終わりか・・・
2戦0勝2敗、ボロボロじゃねぇか。

一回くらい勝ちたかったな・・・

【星空を眺め、ぼんやりと呟き】
【そのまま目を閉じた】



/乙でした!
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/06(土) 23:16:11.12 ID:vjLRp67u0
【公園】

…うむ。右膝の治療でかなり遅れてしまったか…
―――と言うかこの時間に相手などいる…訳がないか。

【ふらふらと公園の不揃いな雑草を踏みしめるのは―――藍色のシンプルな単着物に身を包んだ、侍。】
【その長い黒髪を生温い夜風に軽く靡かせながら侍の男は公園のベンチに腰を掛けた】
【左腰に差した2mもの日本刀がベンチに座る、という行為の邪魔になっている】

…4つ。か。

【うまく腰の刀をずらし、ベンチに深く腰掛け、右腰の巾着から星を取り出す。その数―――4つ。】
【巾着袋のへこみ具合からそれが彼が今持つ全ての星の数だと解るか。即ち彼は前回の戦闘で―――】

…負けた…が、まだ可能性は潰えた訳では…無い。
(むしろ昨日のお陰で自分の精神(ココロ)の弱さを思い知ったのだ…まだ右膝の調子は万全ではないが…もう負けん)

【すると彼はおもむろに立ち上がり、4歩、5歩。ベンチから3.5mほど離れる】
【その場所で腰を落とし、捻る。左手は鞘、右手は柄。居合の姿勢と一目で解るか】
【しかし一般的な居合よりは腰を大きく捻っているようで】

…喝っ!!

【その掛け声と同時に腰の刀が抜かれ―――ほんの一瞬で彼の周りの砂が巻き上がり、姿を隠す】
【その砂嵐の中で、小さくだが「キィン」と言う金属音】
【砂嵐が止んだころには最初の居合の姿勢のままオブジェのように静止している彼がいた】

…よし。迷いは…もう無い。来るなら…来いッ。

【小さく、その姿勢のまま言葉を紡いだ】
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/06(土) 23:17:17.29 ID:SfMpTykAO
>>49

【距離を詰める過程で、能力が判別出来ればラッキー】
【その程度の思考だったが、どうやら当たりの様だ】

(やはり、人では無い、か……)

【人ならざる跳躍をした少女を視線が追う】
【回避するだけなら、低く、そして大きく横へ飛べばいい】
【そうではなく、上へ跳んだ、とするなら目的は限られてくる】

(当たれば、間違いなく負ける、防げるか、は……わからない)
(なら、取れる選択肢は、一つしかないか)
っ!

【安全策、とも言い換える事が出来る、回避だ】
【幸いな事に、加速は十分だ、減速もしていない】
【全力で、距離を開ける、彼女の選んだ回避方法がそれだ】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 23:20:47.01 ID:L8y9sELz0
>>55
変なやつ

【倒れたまま相手を見て率直な感想を述べると】

結構、ギリギリだったんだぜ
次やったら勝てる自身ねぇよ

【ハハハと軽く笑って相手との再会を楽しみにして】
【星空を眺める】

次も、勝てるかな…
2戦1勝1敗…
明日が最後だ…本戦に出れなくてもいいけどやっぱ戦いには勝ちてぇな

【星空に手を伸ばすとぐっと拳を握った】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 23:21:11.40 ID:L8y9sELz0
>>55
/乙でした。帰ってくるのが遅くてすみません
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 23:24:52.99 ID:RGVin+s3o
>>53

むぐ……っくふ。

【クルスはその場で手を突いて身体を起こし、小さな咳を一つ】
【右腕のガードだけでは軽減しきれず、内臓を痛めでもしたのだろう】

【痛みのためか、涙で潤んだ目でエルフェスのほうを見やって】
【――ひとまず、彼の機動力を奪えたことを確認した】

……三十枚の銀貨=I
Shoot! boomerang!

【ならば、ここからは彼の接近を許さず畳みかけるが上策と判断。すかさず後じさりするように距離を取りながら】
【やや掠れた声で、呪文を詠唱――出現した二本の銀色の短剣は、異なる軌道を描き、エルフェスに迫る】

【一本は真正面から直線に、エルフェスの刀を握る右手を目掛けて飛翔し】
【もう一本はブーメランの様に弧状の軌道を描いて、エルフェスの右肩を、得物を狙う鷹の様に落下してくる】

【軌道と時間差を使った多角攻撃だ、クルスは魔術戦に戦法を切り替えているらしく、近付いてくる様子はない】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 23:29:33.54 ID:okoyPdqBo
>>52

(右腕は恐らく、ツァーリ様の時と同じく使えない──)
(ならば左腕と火球たちが使える武器となる)
(後は……あの技を、左腕のみで使用できるかどうか、でしょうか……)

【動きを止めた直後のエル。其の表情には僅かな焦りの色が浮かんでいた】
【動作を止めるということは即ち、敵に付け入る隙を与えるという事】
【防御と攻撃、今まで何とか一進一退で進めてきた戦いにおいて】
【戦局が傾きつつあるというのは彼女にとっては訃報ともいうべきことだった】

(流石に、正面から来るような事はなさらない、でしょう)
(かといって投擲武器だけを使ってくるとは考えられない──)
(それだけであれば、距離を詰めてきた意味がございません……!)

【チャクラムの直撃を受けた右腕は、今戦闘中では使用不可】
【更には盾越しにチャクラムを受けた左腕も、痺れきっており直ぐの使用は難しい】
【となると今彼女になせることはといえば、防御か、回避か】
【次なる相手の一手を思考しつつ、ぐるりと火球の色2つが黒く染まり始めており──】

な……っ!

【そんな時。鎖を弾くような音と共に己へ向けて何かが迫ってくるのが見えた】
【反応は咄嗟──紅き炎の色をした火球2つを、振るわれた奇剣の先端へ向けて放ったのだ】

【紅き火球の効力は単純──特性は「炎そのもの」】
【ボールの如き僅かな硬さはあるものの、可燃性の物へ接触すれば火球の炎が其の物質へと燃え広がるというもの】
【しかし彼女はこの時、剣を燃やそうとしてではなく】
【純粋に、自分から武器を逸らそうという目的で火球を解き放った】
【暗殺剣へ火球二つがぶつかれば、鞠のような硬さを持った其れによって剣は弾かれるかも知れず】
【或いは火球が接触した後。偶然にでも、火球のどちらかもしくは双方が翁へと飛来する可能性すらあった】

【残り火球:5】
【内 黒き火球:2】

/ごめんなさい、ちょっとご飯食べてきます
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:33:30.33 ID:IBtmT3/To
>>60

…………ち

【左足をなんとか動かそうとするが、反応が鈍い】
【そうこうしている内に短剣が飛来してくる】

こりゃあ―――――

【エルフェスの創りだした「腕」の手は、短剣が突き刺さりそして消滅する】
【もう一本、右肩の短剣は突き刺さる】
【肩は未だに生身故に再び血が外気に触れる事になった】

く……クソ……。
(機動力も奪われた、右肩も……だな)

【エルフェスは苦悶の声を上げながらその場に蹲る】
【元より彼に遠距離攻撃の手段はない、となれば接近だが足が潰れている今ではそれも無理】
【となれば見えるのは敗北の二文字】

……こりゃ駄目だ、まいったオレの負けだクルス
あー、思ったよりも駄目だわオレって、遠距離にも対応しなきゃならんなあ……。
とも戦いの参考にはなった、さんきゅなー。

【案外、あっさりと敗北を認める】
【というより認めざるを得ない、未だ戦っていたかったが「残念」と呟きながら肩をすくめる】
【正真正銘の負け、エルフェスはポケットを探り星を1つ取り出し】
【クルスが近づけばそれを手渡すだろう】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 23:33:50.23 ID:vh5t4mUSO
>>57

【シルヴァーグが取った対処方法は、殆ど百点満点に近い。】
【いや――百点満点等、存在しないのかもしれないが。】

【ともかく、序盤のペースを一気に握ろうという白儚角の策は、失敗という結末を迎えて――】
【回避されたと判断するや、身体を包む魔翌力弾を霧散させ、シルヴァーグに背を向けた状態で足から着地。】
【そちらからは、その表情は窺い知れないだろう。】

(避けられた、か――いや、防がれて反撃を貰うより数段マシだ。)
(それに、詰めていた距離を犠牲にしてまでかわすという事は――耐久力は決して高くは無いだろう。スピードはともかく、打ち合いなら私に分がある。)

まだまだッ――!!

【両手に鋼色の魔翌力を溜めながら、振り向いた。】
【ちょうど、それは「グローブ」のようにも見え――実際、そのような用途でも強力だろう。】

【表情は、愉しそうで――彼女がどういった人種か、何と無く推測出来るかもしれない。】
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/06(土) 23:34:43.99 ID:JpCtNP4+o
>>56

【青年に対し、一人の少年が声をかける】

意外と、そうでもありませんよ。
と言っても、僕も出遅れ組なのですが。

【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】

えーっと、大会参加者さんで合ってますよね。
もし良ければ、僕と戦いませんか?

【参加者である事の証明とばかりに、ポケットの中から取り出した5つの星を翳す】
【剣を提げていることから──西洋の違いがあるとはいえ、この少年も同じ剣士なのだろう】
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/06(土) 23:36:45.64 ID:TXKoOvoZ0
【水の国・噴水広場】

……うむ、善い感じではないか?活気付いてきておるの

【大会によって活気付く街を見回しながら、ベンチに腰掛けて一人うんうんと頷く人影がひとつ】

【――前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女だ】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】
【そして首元には、白い石のペンダントが下げられていて】

この盛り上がり……矢張り祭りはこうでなくてはならん。
我としても、一層頑張らねばと決意が改まるものよ。

もう少し宣伝しておこうかと思ったが、この調子なら必要無いか……?

【独り言を呟きながら、視線を落としたその傍らには、幾枚かのチラシが置かれている】
【ちらりと見える表題は『第一回 春霞夏祭のお知らせ』――】

【もし、そのチラシが今街中に数枚貼られているチラシと同一であると気付けば、それは興味を惹くだろうか】
【そうでなくとも、ただでさえ人目を引く巫女装束だ。少なくとも風景に溶け込んではいない。加えて――】


……それにしても、街のものも割りと美味いではないか。こやつめ……

【――片手に持っているソフトクリーム。なんとなく、ミスマッチな感じがより一層際立つだろうか】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/06(土) 23:41:29.27 ID:64POPj94o
>>54

【十字架が降り注ぐ。一つ二つ、三四五つと、地を穿ちながら降り注ぐ】
【しかし、どれも相手を捉えるに至らない―――ならば、待つのは術者】
【ジーンズにタンクトップ姿の、凶悪な戦好きは眼前で】

誰に諌められ感化されようと、やはり捨てられないな……
こんなにも、やはり異常なほどに戦いの刹那が楽しくて仕方無い

【水晶が空へと浮き、刃が伸びて、振るわれる】
【ザクリ、という感覚。肉を立ち、血を吸い、そして―――金属音――――?】

……お前には言っていなかったかな、遙人
私の骨格は、頭蓋から指先に至るまで全て特殊な金属製だ
斬肉断骨とするには少々、難しいのじゃないかと今言ってやるそして―――

【右足を前に出して、更に右腕を前方へ。その腕で刃を受け止めたのだ】
【ざっくりと肉の半ばまでが切り裂かれ、夥しい血が流れ出る】
【無論ガルニエは人である。だから痛いし、もちろん恐怖心がないわけではない】
【しかしそれは、戦いの愉悦という名の麻薬に消されていたらしく】

――――――………“ここ”だッ!!

【無意識の痛みに流れる汗を、喜楽の笑みという歪みで滴らせ】
【白銀に輝く骨格を見せる右腕と、踏み出した右足を軸として、腰を落とし】

【そこからグルリと半回転する。一度背中を見せる形で、左足をふらりと更なる前方へ】
【詰まる距離、そこに登場するのは――――スラッグ弾という重りを手中に収める鋼鉄の義手】
【そう、この攻撃は所謂『裏拳』というやつである。重く速く、ガルニエだからこそ出来るカウンター】

【なにせ、近距離。相手の少女、その胴を的確に狙った一撃への対処は急がねばならない】
【武器を手放すか、別の武器を行使するか、また他か――――何をどうするのでも、とにかくコンマ以下の時間しか無いことに変わりはない。】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 23:43:48.90 ID:RGVin+s3o
>>62

三十枚の=c…っと!

【あまりにもあっさりとした降伏宣言に】
【連撃を放とうと、次の魔術を練り上げたクルスの詠唱が、止まった】

……?
……あ、わ、私の勝ちです……か?

【右手をエルフェスに向けた格好で硬直したまま、クルスが間の抜けた声でそんな事を零す】
【エルフェスもクルスも――互いに傷は負いはしたが、まだまだ健在】
【ここで終わり、というビジョンは無かったのだろう。放心したようにエルフェスの言葉を聞いている】

……あ。

【エルフェスがポケットから星を取り出したのを見て、誘い寄せられるように近付いて行く】
【そっと、壊れ物でも扱うかのようにエルフェスの手からそれを受け取って】

あ、ありがとうございまし、た。

【ようやく、仕合の終了、礼の言葉だけを口にした】
【呆然と、手にした星を見つめるその様子は、予期せぬプレゼントに放心する子供のようだった】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/06(土) 23:45:32.91 ID:SfMpTykAO
>>63

【ある程度の距離を走り終えると、ザッ、と足を止め振り返った】
【追撃を恐れての事だったのだが少し距離を開けすぎたかも知れない】
【白儚角には遠距離からの攻撃手段があるが、私には無い】
【距離を開けても、得をする事はほとんど無い】

(どうしてこうも、同じようなのに当たるかな……!)
楽しんでるな、それで、構わないがっ!

【ダッ、と身を屈めて地を蹴り、再びそちらに向かって駆ける】
【速さは先ほどと同じ、相変わらず人外の速さだが】
【軌道が違う、読まれない様に、不規則なジグザグを描いて移動している】
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:48:19.95 ID:IBtmT3/To
>>67

問題点を上げるならば足、だな……
あ、いや独り言だから気にせんでいいぞ。

【攻撃に囚われ過ぎた、防御が疎かで結果こうなってしまった】
【改善するべきはそこ、少年は戦いでそれを学ぶ】
【対価として星1つならば安いものだった】

ほいほい、お疲れさん……
あ、オレはほっといて良いよどうせ救護的な奴らが来るんだろうから。

【流れる血を放っておくのも不味いだろうと】
【「黒色」でカバー、軽い止血】

折角オレに勝ったんだからなんとか頑張ってくれよなー
陰ながらだけど応援してるぜ、クルスさんよう。

【最後に「フ」と鼻を鳴らしながら笑い】
【今宵の戦いは更けてゆくのだった】

/お疲れ様でしたー!」
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/06(土) 23:52:54.63 ID:RGVin+s3o
>>69

あ、っと……。

【自分の攻撃で傷を負った少年を、放置するつもりは無かったのだが】
【――よくよく考えれば、この小さな体で彼に肩を貸すなど、到底できもしないこと】

……わかりました。救護班の方、呼んで来ますね。
ご期待に副えるかは分かりませんが、全力を尽くします。

【なので、せめてこれくらい、と救護班の人間を呼ぶ事にする】
【笑ったエルフェスに、釣られるようにくすり、と笑い返して】

あの、それじゃあ、ちょっとだけ我慢しててくださいね!

【慌てるようにして、クルスは救護班の元へと、駆けていくのだった】

/おつかれさまでした!
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:55:55.29 ID:6YBEWPOto
>>66
闘いが好きなのは性分だが……自分の意思でこそ、意味がある。
『アレ』に強制されたそれは殺戮…意味がない。
俺が欲しいのは、そんなものじゃない………!!!

【ブレードが刺さる感触、貫通には至らず】
【すぐに消える。腕が空振り、そして飛んでくる裏拳】

【裏拳―――――鋼鉄の一撃!】

【生身で受けられるものじゃない、流したトンファーを腕の前に戻し、左腕を組んで防御を試みるが、】

ぐっ、――――っおっ!

【その上から、衝撃が全身を襲う】
【重い、半端じゃない重み。戦場を駆け抜けた闘争に狂う、文字通り鋼鉄の女】
【人でありながらたどり着いてしまった姿は、化け物と呼ぶことすら憚られる凄みがある】
【もう少し器用なら、英雄にでも何でもなれた物を…】

【地表の砂塵を巻き上げ、その姿勢のまま後退する遥人】
【腕が痺れた、シェルも尽きた。しかも今のでトンファーにガタが来た……この試合中の補充は見込めまい】
【改めて仕舞いこむと、全身が未だじんじんと痺れていたことを理解するが】

【非殺傷じゃ、温いんだな】

【右手を振るうと鎖ムチが伸びた】
【先端の鏃は小さいながらも重りの役割を果たし、それをコントロールすることで軌道は変幻自在】
【狙いは右手首、絡めとろうと空を舞う鉄蛇、鋼鉄へ踊る鋼鉄の贈り物】
【そもそも攻撃を狙ったものではないので、巻き取られたって、それ自体は大した事にはならないが】

―――――つぎのせかいへ、ようこそ。

【もし二者が遥人の鎖でつながれたなら、両者に15倍の重力が掛かった状態になる】
【その状態、両者逃走を許されぬ死闘が始まることを意味し、震える足を前へ進める】

【後はもう、殴りあうしかねぇよなと、焦げ茶色は誘う】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 23:57:46.81 ID:14ncFhXXo
【水の国、埠頭】
【夜も更けゆき、人の出入りも少なくなる中】
【建ち並ぶコンテナの一つに腰掛けて、ただ独り佇む細身の影があった】

(最低でも、あと一、二回は勝負に出る必要が有る、か……)
(賭け代は七つ。無駄打ちは出来ないが、それなりに遣り方を選べる数だ)

リスクとリミットの兼ね合いが肝要、かな。……大きく張れる内に張っておくべきか?
……迷い所だな。恐れては取れる物も取れない、さりとて――――。

【闇に染み入るような黒の紬に雪駄履きの和装、腰には刀と短刀を帯びた】
【肩の高さで整えた濃藍の髪、薄墨色の眼。白皙に中性的な面立ちのそれは】

【誰にともなく独り語散つつ、思案顔。何となしに腰の刀を引き抜き】
【まるで濡れたように冴え渡る抜き身を空に翳し、月を映して蒼白く光る刃紋を仰ぎ見ている】
【――さしずめ、白刃の声でも訊いているとでも言ったところか】

【常ならば、一寸ばかり近寄り難い雰囲気。だが今宵は、国を挙げた催し物の真っ最中】
【空いた手で懐から取り出したる、金色の七つ星――大会参加者の証】
【これを求めて寄ってくる者は、存外に多い筈だ】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 23:58:34.30 ID:trKseUZZo
>>61

ほっほう……上手いものじゃ

【奇剣はエルの炎によって弾かれ、翁はその場で右袖の固定具を解除】
【音を立てて地面に転がり暗がりへと消えていった】
【可燃物では無いとはいえ、熱された鉄を懐に入れる愚は侵せない】
【躊躇いなく武器を手放す選択を取る以外に道はなかった】

【これにより奇襲性の高い奇剣を一本、取り外すことに成功したが】
【迫るもう一つの炎は危なげなく躱す】
【明確な狙いを以て放たれたものならば苦労もしただろうが、「偶然」を食らう使い手ではない】

さて、さて……どうにも互いに攻めあぐねるものじゃのう
エル嬢、御主の炎は大したものじゃ。見違えたぞい

【翁は移動した先で体制を立て直す】
【左手の杖で地を叩き、両の脚でしかと床を踏みしめながら】
【変わらぬ人の良さそうな笑みを浮かべて彼女の腕前を賞賛する】

――恐らくこのまま続けば千日手。
儂は御主の懐に入ることは出来ず、距離を保つ限り儂は対処しよう。
しかしそれでは華がない。限られた時間の中で、消耗戦などつまらないものじゃろう。

【コツ、コツ……と杖で地を叩く音が鳴る】
【翁の言葉は「暗殺者」とは思えぬほどに余りにも正道のもので、人道的なものだ】
【人を欺き殺める事に特化した暗殺者にしては、その在り方は余りにも不自然】

故に、今から均衡を打ち崩す。
簡単な話じゃ。御主の一手が勝るか、儂の一手が勝るか。
恐らくは決まればそのまま勝敗に直結しよう。

――しかと、越えておくれエル嬢。翁が誇る奥義が一をの。

【一方的に挑戦状を叩きつけると、翁は杖を引き腰だめに構える】
【右手を杖の先端に添え、腰を低く一息の跳躍に向けた構えを取り】

【――瞬間、翁は先程の疾駆を超える速度でエルに向かい前進する】
【左右に逃げることすら考えぬ、前方への踏み込みに特化した動作】
【これは何かのブラフか、それとも勝算あってのことか】
【何にせよ、翁は消極的な虚を突く動きからシフトした。エルは、この翁の動きにどう反応するか】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 23:59:32.63 ID:F2/5wwrOo
>>65

【噴水公園、そこにもう一人、その公園内を彷徨う影があった】
【深緑のロングコート、深緑のシャツにパンツ、そして古びた焦げ茶色のロングブーツ】
【その纏うものは軍服の様に見えるかも知れない】
【白金の長い巻髪其れを揺らしながら、拡声器片手に公園を練り歩く】

【そして長い前髪から覗くその菫色の瞳の女、その女が少女を見つける、見慣れぬ格好、櫻の国独特のそんな服】
【女は其れを見て拡声器を口に当てた】

あーあーえーえー
っと……

そこの紅白の怪しい少女!
何をしている!?そこで待っていろ

……今行くからな!

【どうやら拡声器の調子が悪いらしく、時折その拡声器を叩く鈍い音、「こんなボロいもん渡しやがって…」】
【そう愚痴を吐くそんな呟きすら拡声器越しに聞こえるかもしれない】
【女性の声、少し低い女の声、其れがその一体に響き渡るのであった】

【紅白の怪しい女と、失礼極まりない言葉を言い放ち、その場にその声は響き渡った】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/06(土) 23:59:44.42 ID:vjLRp67u0
>>64

【居合の構えを解き声の方向に体を向け、侍の漆黒の双眸に少年が映る】
【顔、腰の西洋剣、そして右腕の包帯。彼の視線はその順番で動いていた】

…また年下か。それに…剣士。
(腰の獲物からして接近戦…? なら負ける気がしない…が、ちょこまか動かれたり遠くから狙われるなら…分は悪い)
(おそらく最初の居合を見られていたなら警戒されるが…されなければ100sのこの刀をぶつけ…終わらせるだけッ…!!)

…もちろん戦うよ。だが…私はもう負けられないのでね。
勝利に貪欲に行かせてもらう――この刀、「蒼天」でッ…!!
☆2つか3つ…好きな方を選んで賭けようではないか…

【この男、戦いへの欲望が湧き出ているようで】
【その欲望の源が昨日死闘を繰り広げた彼との再戦のためであることを知っているのは自分自身のみ】

【彼は先程の居合の姿勢に戻る】
【通常の居合より大きく腰を捻った――居合。居合とは――おそらく日本刀にしかできない技の一つ】
【その姿勢から鞘に添えた左手も柄に添えた右手も1ミリたりとも動かない。まるで公園の中心にあるオブジェのように】

【明らかに――相手が突っ込んでくるのを待っているが、闇雲に突っ込めば即100s2mの刀が猛スピードで彼に襲い掛かり――】
【待っている結果は、おそらく見えてくるか】
【その姿勢から滲み出てくる覇気――色で言うと青色のソレがその危険度を示すかのようで】

…さぁ。かかって来い。此方も全力で応えよう

【彼の刀、名を「蒼天」と言うが――「斬る」という行為ができない活人刀である代わりに切れ味を犠牲にして一撃の威力に特化している】
【一応名刀の部類に入るのだが――名刀と呼ばれる所以は「しなる」という所】
【一定以上のスイングスピードに達すると2m100sのこの刀が微量にしなり、そのしなりがさらに爆発的なパワーを生むとか】
【一言で言うと――「一撃特化」】
【しかし100sのモノを背負っているのだ。機動力のなさは目に見えるであろう】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/07(日) 00:11:18.53 ID:DAxvyT470
>>74

それにしても、エキシビションに向けての調整もしておかねばの……
久々に、我が『神那岐天禍憑』と『裁祓三日譚』を出しておくか……?

【ぽつぽつと独り言を零しながら、左手に持つソフトクリームを時折口に運ぶ巫女は】
【ベンチに深く腰掛けたまま足をぶらぶらさせて、大層リラックスしている様子だったのだが――】

……しっかし、美味いな。どうしてこんなに美味いの――だっ?!

【此方に向けられた拡声器の叫び。響きは確かに巫女を貫き、そして驚きをもたらす】
【猫のようにびくんと体を震わせた、その時だった】

…………ぁ

【――べちゃ】
【……哀れ、無常。するりと巫女の左手から滑り落ちたソフトクリームは、空中に華麗なる弧を描き】
【やがて地面にたたきつけられ、無慈悲な音と共に無残な姿を晒すことになる】
【……よほどソフトクリームが気に入っていたのだろうか。巫女は、暫くその銀の瞳で落下したソフトクリームを見つめた後】


……――あぁーーーーッ!?他人(ひと)様をいきなり怪しい呼ばわりとはどういう心持ちかこの無礼者めがーーっ!!
だいたいこんな街中で拡声器掲げておる汝(うぬ)のが怪しいわっ!!目に優しそうな服装しおって!!

【がたーん、と勢いよくベンチから立ち上がり。拡声器にも負けぬ大声で女を指差し叫ぶ】
【明らかに、キレている。それはもう明らかに】

ああさっさと来い、我は逃げも隠れもせぬ!
この由緒正しき春霞の巫女、イミナ・ハルネアはその程度では屈せぬわ!!
だからさっさと来い、宿命の怨敵ッ!!我がアイスクリームの仇、我がゼニの仇ッ――――!

【ついでに、半ば錯乱しているような気がしなくもないが……むしろ、これで逆に怪しくなったか】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 00:14:29.81 ID:ENeE+qlSO
>>68

愉しいさ――お前のような、人外(バケモノ)とやり合えて!

【悪意は無い、心からの言葉。】
【バケモノ――それは、本人にも適応されるであろう言葉。】
【さも愉快そうな表情には、一切の陰りは無くて――】

(成る程……種族としてだけでは無い。戦い慣れているな――!)
(こうなると、無闇に撃っても打っても当たらん……ならッ)

【彼女が選んだ選択肢は、迎撃。】
【「相手の軌道がどれ程厄介でも――最終的には、攻撃対象である自分に向かって来る」という考えに基づいた、合理的な策である。】

……っ

【華は無いが、堅実な策。】
【必要な足止め、牽制を同時にこなす為、左手から先程と同じ魔翌力弾を放つ。】
【あくまでも、当てる気は無い。自分の目の前の地面に撃ち込み、舞い上がる砂煙に紛れ、自身は一歩半分後ろに跳ねた。】

【その間に、魔翌力弾に包まれた右拳を眼前に、裸の左拳を腰辺りに構える。】
【反撃、及び防御の為の準備だ。】
/少々眠気が出始めましたので、45分以上レスが無い場合は寝落ちしたと判断してくれると嬉しいです。
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 00:15:22.30 ID:mMWNFOyNo
>>71

【ポタポタと落ちる血液は確かに赤く、裏拳を放ったのは確かに人である】
【ただその構え、姿。そして白銀の骨格、果ては周囲の空気】
【それはヒトか獣かはたまた化物か―――分からないが、言えることは一つ】

難しいな……殺戮と、戦いそのものに感じる愉悦の差は
本能か、他者によるものか、私には知った事ではないが………ほう、ッ?

【くるりと鎖が巻き付いた。さながらデスマッチというやつか】
【いや、案外本物の死をかけた勝負――――過剰な重力に、血の落ちる音が破裂音じみた物に変わる】
【15倍の重力というと、ガルニエであれば約1トン近い負荷が加わる訳なのだが】
【額に汗する彼女はあくまで笑みを崩さず、ゆっくりと少女の正面に立ち向かって】

私が、相手であれば……ッ、殺戮などとは言わせないッ……!
これこそ望む戦い、泥と血に塗れたそれこそ戦いの終着点だ
………さあ最終ラウンド。竜崎、殺り合おうか――――ッ。

【右手では鎖を掴み、鋼鉄故により重い左腕を引っ張り上げる】
【その腕には、靭やかで柔らかで強かな筋肉、それが見え】
【ふとドサリと踏み出すと、鎖を此方に引っ張ろうとしながら、遅い左拳を相手の頬に叩きこもうとする】

【そう、とにかく遅い。威力は有るわけだが、如何せん遅すぎる】
【避ける動きもまた至難であろうが、平時であればお遊びのような動きである、と見えるが―――?】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 00:17:51.43 ID:+iy02dcdo
>>72

……本戦へ出たい、なら……少し算数をする

8点以上を持った者同士は、好んで戦うとは思わない
だから最高得点者は……高くても16点で止まると考える

だったらどうする?

【どれだけの数の能力者が、この大会に参加しているのやら】
【こんな人の居ない所でも、試合を組む事が出来るというのだから】
【声の主は、人気の多い街の方角から歩いてきた】

……どうしても、本戦に出たい。大物を喰うしかない

【背丈は175cm程、白衣にフルフェイスのヘルメット】
【声からすればおそらく女性だろう人物】
【白衣の胸部分には、星が8つ。彼女もまた、大会の参加者である】
【そこに佇む藍の影より、一つばかり有利な立場にいる、が】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/07(日) 00:25:43.63 ID:LHwGsURto
>>75

うるさいですねー。
年下なことは否定しませんが、これでもじゅーはちなんですからねっ!

【コンプレックスか何かなのか、ムッとした表情で強く反論する】
【少年の外見年齢は高く見積もっても十代前半】
【つまり、剣士としては体格面に恵まれていないという事であるが】
【外見だけでは分からないのが、この世界の怖いところでもある】

えーっと……、じゃあ、3個でお願いします。
どちらにしても負けたら、挽回は難しそうですしね。

【取り出した☆をポケットにしまい、戦闘準備を整えるが──少年は青年から、あまり離れない】

……実は、さっきの居合見てました。
凄いですね。威力といい、キレといい、完成されています。
でもこのままじゃ不公平だと思いますので言いますと、僕はただの剣士じゃありません。魔法剣士なのです。

でも、僕は引きません。
あくまで剣士の間合いで──、剣士として、貴方に勝ってみせます。

【黄金の西洋剣を右手で抜くと、文字通り彼の『目の色が変わった』──レモン色から、燃え盛る炎のような、灼熱の紅に】
【風格や覇気などはない。しかし少年の構えには、一切の無駄がない。】

【少年の剣の名は『聖剣「無銘」』。質はいいものの、文字通り量産品である】
【とはいえ、腰にはもう一本剣が提げられている。それは未だ、抜かない】

【息を吐き、自分自身を落ち着かせると】

───七草 なぐさ、いきますっ!!

【大きく名乗りを上げ、一気に飛び出した】
【速度は抑えているものの、青年に接近しようと真っ直ぐに駆けていく】
【妨害などが一切なければ、躊躇なく『蒼天』の間合いに踏み込むだろう】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 00:28:12.19 ID:OpXol1ZYo
>>78
【――――今は、平時ではない】
【高負荷、というレベルではない。あの水晶の効果は魔翌力増幅、最大1.5倍】
【落下した先は噴水で、24時間に一度しかつかえない、とあるクエストのドロップアイテム】
【それにより強化されたこの重力、奏者たる遥人にとっても尋常ではなく】

【べきぃ、とか、ぐしゃ、とか】
【命中した左頬からは、蛙がつぶれるような音がした。遅すぎる拳も、かわす余裕すらなかったのだ】
【主に口の中を源泉とした、おびただしい量の出欠。口からぼたぼたと滴り、いくらか硬いものも落ちた】

【しかし目は、未だ死んでいない】
【引き摺られてふらつく脚を踏ん張り、血まみれの口をにたりと割きながら、ぶたれた左頬を腫らしながら笑う】

ああ、それでいい……これは、俺の闘いだ……俺たち、だけの、時間だっ……!!!

【彼女の鋼鉄に拳を叩きつけたらどうなる、とか】
【そんな事を考えることすら面倒くさい】
【重力増加状態にいくらか適応した遥人は、いくらか交わし難いであろう右エルボーを顎へ】
【もちろん平時よりも速度は落ちるが、先ほどガルニエが放ったものと同じか、それ以上に重く】

【しかもいくらか慣れた環境下のアドバンテージか、腰を落として溜めの動作まで仕込んでおり、】
【それまで喧嘩で利用してこなかった左をも、砕けんばかりに握り締めている】

ガァルニエぇ………!!!!

【能力者とか、機関とか、卵とか】
【今この場における交錯において、それらのしがらみは一切の意味を持たない】
【ただただ、闘争に狂った二人が交錯している】

【酷く、それはそれは酷く≒美しく】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/07(日) 00:34:16.29 ID:U3frJcGAO
>>77

あんまり……そういう言われ方は好きじゃないな

【確かに、彼女は人ならざる者、化け物だ】
【だが、どこか、その事実を受け止めようとしていない様な】
【そんな雰囲気が、僅かに見える】

(牽制、いや、本命は姿を隠す事か……)
(私の目的も割れている、相手が取る策も、見当が付く、なら……)

【少し賭けてみるのも、悪くはないかも知れない】
【上手く行くか、なんてわからない賭け、だがやる価値はある】

【踏みとどまり、その場でくるり、と一回転すると】
【舞い上がる砂煙の中目掛け、思い切り剣を投げつけた】
【狙いもまともに付けていない、当たれば痛いだろうが、それまでだ】
【それと同時、彼女は地を強く蹴り、高く高く少女目掛け跳んだ】
【目的は、空中からの奇襲だが、少々誤算がある】

【彼女の跳躍の着地点は、最後にみた白儚角の場所だ、故に】
【白儚角が半歩下がった事を知らない彼女は、丁度目の前に着地する形になる】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/07(日) 00:41:32.38 ID:wJ4j8hOAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 00:41:39.57 ID:EtGaJxMao
>>76
【そんな拡声器から声を上げ、女は巫女服の少女の方えと歩み寄る】
【遠くから見る光景は、其れを見て女が思った考えたことは…】
【少女が怪しい者で、何か良からぬ物を持っていて、その声に驚き、何か白い物を落とした】
【其れを呆然と見つめている怪しい幼女…とその落としたものがソフトクリームであるとはその時点では気付く事もなくて】

………動くなよー
……絶対そこ……

【その拡声器もその時点で完全に壊れてしまい「ったく……」などと呟きながらその拡声器をその口の位置からダランと下げて】
【その場えと駆けてく…が、】

【此方に向かい響くのは怒涛なるその叫び】
【その声は女の方へまで、ハッキリとその内容全てが聞こえるほどの大声でその耳に入ってくる】

【何故、そこまで怒っているのだろうか、最早それはキレていると此れ以上無い程…怒っていると】
【その理由は分からないまま、その少女は名を叫ぶ、そしてその理由】
【怒りの理由も、そこで分かるので在って……】

アイスクリーム……?あの白いのか………
【女はその場で失礼ながらも吹き出してしまうのであった、怪しい者からの…予想だにしなかったその言葉を聞いて】
【笑いを堪えながら、走るはめになったのであった】
【そして女はその巫女服の少女の前に現れる、顔には出してはいないがその心情は可笑しく、今にも笑いそうであり】
【それを我慢しながら女は】

私はヴァイオレット・ロネ…軍人だ…目に優しい服装なんて言われたのは初めてだよ…

そして私が来たわけだが…率直に言おう個々で何をしていたのだ?
怪しい………

【怪しい事をしていたんじゃないのか?とそんな事を言おうと思った矢先に女の目に飛び込んだのはその地面に突き刺さるソフトクリーム】
【勇ましく聳え立つそのコーン…アウト…女はそこで笑いがこらえきれなくなって…】
【そう、大笑い、吹き出してしまうのであった…が…流石に此れは私が悪いことをしたかも知れないと、そんな事も思い】
【その引き笑い気味の、目に涙を貯めるその女は喋り出す】

す……すまん…かった………
まさか………いや…なんでもない……

申し訳ない事をした、落ち着いてくれ、私はこの辺りを警備してくれと言われてな
なにか怪しい者が近頃多いらしくてな、それでアンタを見つけたって訳だ、

…それで答えて欲しい事があってな、何をしていたのだ?個々で?

【若干最初の喋りだしがなにか不自然ではあったが、それでも仕事だと、冷静を保つように、その少女に問う】
【ソフトクリームの事には全く触れれずに、その事で怒っている少女からしてみれば、どういう風に映るだろうか】
【職務質問、それだけをしてソフトクリームの話には触れない、そんな状態である】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 00:45:07.54 ID:mMWNFOyNo
>>81

【感覚―――ぶん殴ってやった、という以上の感覚が義手を伝わる】
【しかし、ガルニエの左腕からは血が滴っていた。反動である】
【技手である以上、生身の部分との接地面が有るわけで、そこからの流血は案外に量も多く】
【知らずの間に右腕の物も合わせて、相手とは痛み分けのような失血をし】

【そして、岩と岩がぶつかるような鈍音。顎に肘が、それも強烈に打ち込まれる】
【顎は砕けこそせず、脳震盪も何も無いが―――歯の噛み合せすら、口腔内出血の原因となり】

【さて、気付けば血みどろである。両腕と口蓋、落ちた血痕は大きく広がり】
【褐色の肌は時折、筋肉への高負荷に小刻みな震えさえも起こし】
【そうなってまでガルニエは、まだ笑う。あの鉄仮面が、まるで溶け落ちてしまったかの如く】

……あぁ、最高だ……拳一つで全て伝わるとも……、………ッ!
なあ竜崎ッ……?えぇおい、遙人ォォォォ――――!!!

【グッ、と左腕を後ろに引いた。この重力下、義手の調子もあって最後の一撃と言えるだろう】
【引かれた腕は当然戻る。戻って尚も邁進し、もう一つどうだと相手の顔面に容赦なく叩きつけられようとして】
【もはやこの瞬間、鎖を引くことも他の小細工も存在しない。ただガルニエは拳を伸ばした、それだけを成そうと試みる】

【けれど、限界が見えた。攻撃の結果は分からないが、この一撃を最後に義手が落ちるのだ】
【腕との接続面に限界がきて、グシャリと落ちてしまう。だから、これは本当に最後の一撃で――――。】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 00:46:20.89 ID:idKadToG0
>>80

3個か…。勝てば本戦の出場ラインが見えてくるッ…!私は私の信念の為に負けるわけにはいかないッ…!!

【昨日の負けが相当悔しかったのか、「アイツ」には絶対に借りを返さないといけないらしく】
【いつもの彼をその感情が攻撃的にするのであった】

…間違っている。見ても尚…力勝負で勝てるとでも思ったか…?
私は色々な要素を犠牲にしてまで───「一撃」に拘ったッ…!!修行もッ…!!スイングスピードを上げる…その1点に尽くしたッ…!!
───機動力…身体への負担…スタミナ…そして剣の本質…「斬る」という行為さえもッ…!!

───それをそう簡単に越えられて…堪るものかッ…!!それが接近戦…特に同じ「剣士」ならばなおさらッ…!!

【「あくまで剣士の間合いで──、剣士として、貴方に勝ってみせる──」】
【そのセリフがこの侍への侮辱に聞こえ───更にココロは燃える。そして本能が叫ぶ】

【───「コイツニダケハ絶対ニ負ケタクナイ」と】

【彼が接近して侍の3mに差し掛かったところで彼は30p程右足を踏み込み左に大きく捻った腰を急激に右回転させ───横一文字に剣を払う】
【刀そのものが2m…腕を伸ばせば3m…大きく踏み込めば4m】
【砂塵を巻き起こす先ほどの居合と同じスピードで2m100sの凶器を太もも付近に打ち込まんとする】
【踏み込みが小さいのは痛めた右膝を考えての事だろう】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 00:48:30.23 ID:mot6rcGUo
>>79

……いや。今の所は、十六点以上で漸く安全圏だろう。
本戦に出られるのは上位八名、だったよな?
お前の言う通りに上位陣の大半が戦いを渋っているなら、十点以上のやつは多くて二三人と考える。

【影は、誰何はしなかった。掛けられた第一声が星の勘定についてのものである以上】
【寄って来た人影が、選手である事は明白。まさか、外野が冷やかしに来るなんて無粋なことは無いだろう】
【ならば、問いは不要。何者であろうが、構わない】

【納刀。ゆるりと鷹揚な仕種で首を傾け、白衣の女を認めれば】

要は団子だよ――現状、上位陣は安泰とは言えない立場に置かれてるんだ。
あぶれた六、七点の奴らが全賭けすりゃ、こんな点差簡単にひっくり返る。
だから焦るなよ、楽しもうぜ。呑気に構えてる奴らは、どうせ勝手に自滅してくれる。

――――と言うわけで三点賭け。構わない?

【七つも八つも同じだと宣いつつ、コンテナに着いた両手で体を押し出し、宙へ】
【着地を決めると「満点」なんて呟いて、再び彼女へ向き直り】
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 00:51:21.30 ID:Fq4euHXAo
>>73

(見違えた──?)

【まるで己を知っているかのような、翁の其の一言が脳裏に引っ掛かった】
【自分は生まれてそんなに長い時間が経っているわけでもなく──】
【自信の幼い頃の姿を知っている者だなんて、いるはずもなかった。そう、いるはずが、ないのだ】
【更には彼女自身、翁の事を知らず。或いは父親の知り合いだったのだろうか、なんて思考が浮かぶも】
【それでも──発露した疑問に対する明確な、納得のいく解答は得られることはなかった】
【或いは己が殺していると思いこんだ人間が姿を変えて眼前に居るだなんて】
【そんな想像力が今この戦闘の場で彼女に有れば、彼女の思考はまた変わっていたのであろうけれど】

…………、…………。

【その後告げられた──正直すぎる、正々堂々とした勝負を申し出た彼の一言に対しては】
【此方は彼女自身納得したらしい】
【確かに、このままいけば持久戦。互いに明確な一打を与えること出来ずに、夜を明かしてしまうかもしれなかった】
【そうなってしまえば純粋なる体力勝負】
【しかしながらそのような勝ち負けの決め方は、彼女の望むところでもなく】
【無言のまま、こくりと頷いて。其の後のエルの行動は、早かった】

【結局漆黒の拳銃は一発もその銃口から弾丸を発射することなく】
【すとんと、彼女の背中部分にあるベルトに取りつけられたホルスターへと収められ】
【周囲に舞っていた火球5つ。其の全てが──彼女の左手へと集結していく】
【火球たちはエルの左手へ集まるとそのまま棒状の何かを作り出し】
【次第に、次第に。刀身が炎そのものであるかのような──文字通り炎の片手剣を生み落とす】

【──本来であれば効き腕である右手で扱う、炎剣】
【然し戦闘中盤にチャクラムによって痛んだ右腕は、未だ回復の兆しを見せる事は無く】
【それでも、相手の至高の一手を小技で受け止めるのは無礼と感じたのか】
【翁の挑戦状に答えるために、彼女は今左手で剣を振るう決意をした】

【──轟、と。再び彼女の周囲に火焔が散る】
【くるり、くるり。けれども其の火焔は球に集う事は無く。彼女を後押しするかのようにエルの背中へ向かっていく】
【煌と燃える左手の炎剣は未だ何も傷つける事はなくただ静かに刀身を燃やしており】
【彼女の背中の火焔は、轟轟と燃え。すぅとした炎の翼を作り出していって】


     翁様──私は、越えてみせます


【呟かれた一言は、師に向けられた言葉が如く】
【たった数時間ほど前に出会った、大会の参加者同士──】
【それだけの関係性でありながらも、彼女は翁に対して、師弟関係にも似た感情を抱いていた】
【きっと其れは、翁が暗殺者であるということと少なからず関係があるのであろうけれど】

【とん、と。軽く。ごく軽く、地を蹴った】
【肩の力は、抜けていた。心は何故か、酷く静寂を保っていた】
【背中の翼に宿る火焔。其の音すら、不思議と煩く聞こえ──】
【ばさ、と。彼女は一度だけ大きく。炎の翼を羽ばたかせた】

【──突如。彼女の動きが急速に加速した】
【エルは正直者であった。他者を疑う事をあまりせず、言われた事は其のまま素直に飲み込むような】
【そんな──白紙にも似た性格の彼女】
【翁の挑戦状に対しては、彼女なりの礼をもってして返そうということなのだろうか】
【愚直にもエルは、直進してくる相手に対して、同じく直進という形を選択する】


     ≪ EL ≫ ────


【左手のみで剣を下段に構え。真っ直ぐに翁を見つめ】
【勝機はそこにありとでも言わんばかりにただただ相手へ向かっていく彼女の姿】
【其れは或いは──エルネスティーネ、初めての殺人の日と極めてよく似た光景であったのかもはしれず】

/ただいま戻りました!
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 00:51:24.34 ID:ENeE+qlSO
>>82

(――私は、そうでは無いがな。)

【声は出さない。場所を確認される要因になりでもすれば、間抜けも良い所――】
【だから、反対の言葉は内心に留めた。】

――っく!

【投げられた剣に気付いたのは、それが最早回避不能な位置にまで迫った時。】
【自分が巻き上げた砂煙が原因となった最初の負傷は、額だ。刃が割く事にならなかったのは、不幸中の幸いか。】
【とは言え、額に小さな傷が付いたのは事実。だらだらと流れ出す血は、緊迫感を高め、観客達を更にヒートアップさせる!】

【何より、そのダメージは更なる不利を呼び寄せる――】

(しまった!!)
(もし後一歩早く拳を突き出していれば――確実に当たっていたが……)
(いや――今のこいつには剣は無い。別の決定打で来るのだろうが――ええい、とにかく。)

【自分の“目の前に着陸した”シルヴァーグに反応するタイミングが一瞬遅れた事により、逃したチャンス。】
【もう少し速く反応していれば――という後悔が、頭を過ぎる。しかし、過ぎた事はどうしようも無いと。】

ラぁ゛ッ!!

【突き出した右拳は、鬼の力。】
【ただでさえの怪力を鋼魔翌力でコーティングするという「鈍器」――】
【狙いは、腹部だ。至近距離で、更に、速い。全体重を乗せた、大威力の一撃である。威力にも申し分はない。】

90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 00:55:01.73 ID:OpXol1ZYo
>>85
【言葉なんて要らない、何も要らない】
【肘鉄で右腕がイカレようが、血の飛まつを引っ被ろうが、それすらも互いに互いを理解しあうプロセスの一つ】
【これを男の世界と呼ぶのは勝手だが……きっとガルニエほど、それが似合う女は他にいない】

っはっ、ははっ、ははははははっ……!!

【いくら何でも負荷がでかい、遥人の身体も、ダメージの蓄積で壊れつつある】
【砕けた右ひじが勢いよく落ちた、膝も笑い始める。メキメキと骨が啼き始めた】
【それでも笑う、笑う、笑う。この感触は久しぶり…いや、記憶する中でも最上級に理解しあっている!】

【言葉が如何に不完全であるか、遥人は鉄の味に思い知り】
【痛みが如何に雄弁であるか、再度身に刻むこの瞬間―――――】


ガルニエェェエェエェエエエエエエエーーーーーーーー!!!


【左を渾身、叩き出す。ひたすらその顔面をぶち抜かんと、しがらみ諸共】
【同時に彼女の左が顔に刺さる。脳どころか身体が全て揺れた】
【俗に言うクロスカウンターになるのだろうか、そこに全てを込めて、叩き込む】

【完了すれば、遥人の鎖も、そして重力も何もかも消え去り】
【後に残るは噴水が落ち、循環して舞う音だけ】

【拳を振りぬいた状態のまま、遥人は意識を失っていた】
【目は開いている、口元も笑ったまま、血が滴る音だけがその場に残響し】
【後は少々小突くだけで倒れ伏し、その衝撃で全身の骨がべきべき音を立てながら、地に伏すのだろう】
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 00:57:12.87 ID:+iy02dcdo
>>87

時間、という要素が有る
今から二戦をする程の時間は私には無い。お前は……どうなんだ?
勝利しても3点しか得られないのなら……届かない可能性は有る

【完全に表情の見えない、フルフェイスのヘルメット】
【顔面を保護する部分を、細い指がせわしなくコツコツと叩く】
【はっきりと、焦りの感情が見える事だろう】


どうせ、負ければ本戦の希望は消える。減る数が3でも1でもそうだと思う
だから私は、どうせ賭けるなら限度までにしたいが……

……互いの望みが噛み合わないと、そもそも戦いを始められない
間を取って5では?

【大会の参加者にも、一つ一つの戦闘を楽しむタイプと、先を急ぐタイプと有るが】
【この女性はどうやら後者。先へ進む為には、大きな賭けに出たがる性格らしい】

【尤も、3点賭けで勝っても、先へ進める保障は薄く】
【かと言って負ければ尚更だ。4点や5点では、倍賭けしても届くとは思えない】

【どちらも本戦へ進めないという両損よりは、どちらかが進める形】
【妥協案として女性は、右手の指を全て、限界まで突っ張らせた】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/07(日) 00:57:14.72 ID:DAxvyT470
>>84

ああ動くものかッ!むしろ、例え汝が動けと言おうが我は此処を動かぬことに決めたッ!

【滅茶苦茶な言葉を返しながら、巫女は再びどがんっとそのベンチに腰掛け】
【腕組み状態で近付いてくる女性を見据える――……高さ的には見上げているのだが、雰囲気は完全に見下ろしている】

そうだ、アイスクリームだ。この白いのだ、美味いのだ。
正直に述べよう。我はこのアイスクリームというものを初めて食べた。美味いのだ。
冷たくてな、甘くてな、口の中でふわりと広がってな……美味いのだ。
…………美味かったのだ……!

【女性が駆け寄ってきたなら、巫女はベンチに腰掛けたまま言葉を連ねる】
【足元にべちゃっているアイスクリームを視界に入れないようにしながら、腕組み継続でふるふると震え】
【最終的に切なさが滲み出るのを隠し切れず、絞り出すように紡ぐ。何だか可哀想な気がしないでもない】

……ヴァイオレット……ロネ……覚えたぞ。覚えたからな。忘れてやらんぞ。
いいか、汝が我のことを忘れようが我は決して汝を忘れん。
我が初アイスクリームの思い出を哀しみと絶望の絵の具で塗りつぶした汝のことは決して忘れぬ……!
何度でも言うぞ、我は……――笑うなーーーーっっ!!

【がたーん。再び立ち上がった時には、頬がやや赤く染まっていた】
【そして、暴挙。なんということか、巫女は。地より天を穿たんとするが如きそのコーンを、ソフトクリームを】
【――べきょ、と。足で踏み潰してしまった】

【……のだが、踏み潰した瞬間あたりに「あぁっ……」とか思わず声を漏らして】
【俯いて、ぶつぶつ呟いて、顔を上げて、ヴァイオレットを睨みつけて。がたんと座り込んで、もう一度立ち上がって】
【なんというか、忙しい巫女である。立ち上がったり座り込んだりするたび、白い巫女装束は揺れる】
【結局、「うぬー……」なんて唸りながら、恨めしそうに彼女を睨みつけ。……ややあって、落ち着いた】


むー……まぁ良いだろう……我も少し感情的になったことを認めねばならん……
で……警備だと?我の何処が怪しいのだ、と言うてやりたいが……確かにこの服は目立つか。
だが、これが我にとっての正装よ。我はイミナ。『春霞の社』という神社で巫女をやっておる、イミナ・ハルネアだ。

そして、我はこの宣伝のために街を訪れていたのだ。見るが好い。怪しいところなど微塵と無いことが解るだろう?

【一度冷静になれば早かった。巫女――イミナは、ふぅと溜息を吐きながら、ベンチに置いてあったチラシを一枚手に取り、女性に突きつける】
【描かれた内容は前述の通り、夏祭りの告知チラシ――どうやら流れから推測するに、この巫女の神社で夏祭りを催すらしい】
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/07(日) 01:08:15.77 ID:U3frJcGAO
>>89

【着地、予想とは随分と違っていたが、それが大きなミスに繋がった】
【頭上から一撃、それで終わらせるつもりだったが、そうはいかなかった】
【小さなミス、相手が不動の防御を選んでいたと思い込んだ】

しま……っ
(避けれな)

【この距離では避けられない、防御も、間に合わない】
【どっ、と鈍い音、次いで声にならない声】

【盛大に、吹き飛び、転がり、止まった】
【何かを吐き出しそうになるのをこらえよろよろと立ち上がった】

(慢心したか……勝ち目は……厳しいか)
(負けたくはないが……マズいか)

まだ、やれる、だろう?

【自分に言い聞かせる様に、白儚角へ向ける】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 01:13:31.54 ID:jSd+SWn3o
>>88

嗚呼、良い眼じゃよ……本当に、良い眼をするようになった。
震えて泣くだけの娘が、今は迷いなく、高潔な心が透けて見えるようじゃ

そうじゃ、儂は……――

(――儂は其れを見るためにこそ、こうして無様に生にしがみついておる)
(見極めるまでは、冥土に下るわけにはいかんのじゃよ)

【呟く声は、エルの耳に届いただろうか】
【届いたにせよ、届かなかったにせよ。それが勝敗を左右する訳ではない】
【翁は己の提案に見事応えてみせたエルに対して――ここで初めて「能力」を使用する】

【左目の眼帯の奥で、何かが軋むような音がする】
【元より失明などしていない。欺くための無数の小さな穴の開いた眼帯を通し世界を視覚し】
【そして――翁の世界が一変する】

【一瞬を数秒に引き伸ばすような、コマ送りの世界】
【数万のレンズを有する「複眼」の機能を通して見る光景は、人間の動体視力を遥かに凌駕し】
【結果、交錯の瞬間のみ神業じみた反射行動を可能とする】

【そして第二。脚部が不自然に折れ曲がる】
【不自然、というには奇怪。人体構造を無視し「膝が逆側に屈折する」】
【其れは喩えるならば飛蝗の脚。それが生み出すものは人間を超えた跳躍力】

【蟲の特性――これが翁の切り札であり、秘めたる邪法】
【それを解放することによって生み出される奥義は】

                    我が一撃、見事受け止めてみせるがよい!

【翁は直進動作から、エルの剣の射程に入る寸前で一瞬にして前方に高く跳躍する】
【其れは直進するエルの頭上を飛び越える軌道のトリッキーな動きであった】

【翁の本質は欺き。如何なる手法を使おうとも真正面から打ち合う選択はない】
【正面からぶつかり合うと見せかけ、相手の頭上を逆立ちの姿勢で飛び越えながら】
【手に持った杖――右手で引き抜いた「仕込み刀」を以て切り裂く。これが翁の奥義の一つ】
【狙いはエルの左肩付近。刃を落としてあるため切れ味はなく鈍器と変わらないが】
【それでも勢いをつけた鉄の塊であるため、直撃すれば相応のダメージが下るだろう】

【だが跳躍という大きな動作を取るため、行動から抜刀、攻撃まで若干のタイムラグが存在し】
【「虚を突く」という翁の本質を見抜いていたならば、「正面からは来ないだろう」と予想をつけることも可能だ】

【また、この攻撃を凌いだ場合翁は甚大な隙を晒すこととなる。まさに、決戦を目的とした一撃であった】
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/07(日) 01:13:51.99 ID:LHwGsURto
>>86

……確かに、力比べじゃ勝てそうにありませんね。
でも、居合いだけが剣士じゃありませんっ

一発見たんです、避けるだけなら……ッ!!

【青年が刀を振るった瞬間──いや、抜刀しようとした瞬間、少年は急加速する】
【明らかに見かけ以上の速度で横っ飛びして、居合から逃れようとする】

ぐ……っ!

【しかし青年必殺の居合い。一度見たとはいえ、完全な回避など到底不可能で】
【刀の先端が、少年の左太ももの肉を深く抉り取った】
【万全な状態でもこの有様である。これではもう居合を避けることは、事実上不可能だろう】

…………凌ぎ、切ったっ!!

【青年が右膝を負傷していなければ、或いは少年が居合いを初見であったら、運が良くなければ──】
【どれか一つの要素でも欠けていたら、恐らくは骨が粉砕されていた。】
【だが確かに今この場では、最初の『必殺』を凌いだのである】

そして、勘違いしないで下さい。
この間合いは貴方の間合いです──、でも、僕の間合いですっ!!

【右足を踏み込むと、青年の左肩を狙って剣を左下方向に振るう】
【居合とは対照的に非常にコンパクトな動き。キレはあるものの、隙が少ない分軽い一撃】
【当てる気はあまり無い。手数で圧倒し、『必殺の居合い』を封じる──それが、少年の狙いだ】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 01:14:51.84 ID:mMWNFOyNo
>>90

【ただ、凄まじい音がした。ガルニエはそう思えるほど、少女の拳は重かった】
【まるで火山の爆発だとか、落雷の直撃だとか。そんな物が思い浮かぶ一撃で】

【歯が落ちてしまわないようにと、食いしばっていたのは幸いだろうか】
【拳を受けた頬は裂け、口内は血で洪水し、全身を鈍い重さが走る】
【それを超えると、急激な身の軽さと右手首の開放―――ドサッ、と義手が落ちて】

ぃ、良い……一撃を、打つじゃ、っ……ないか、遙人ッ………
銃だなんだと、使わずに……最初か、らっ………。

【なんだか、軍服を着ていた頃を思い出す。強烈なフラッシュバックか】
【こんな強烈なパンチを打つような者は、長く短な戦いの半生でも初めて死合う】
【全身が金属の骨格で有ったこと、それが限界突破のガルニエを支えていて】

【遂には血の気まで失った右手を、褐色肌の女性はちょい、と少女に伸ばし、触れようとして】
【そして、押す。確りと。後はそのまま、少しだけ遅れて自らも同じ方向へと倒れこむだろう】
【逃げ去った町衆が通報、だろうか―――大会の治療スタッフが、やがては駆けつけるだろうが、さて――――。】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/07(日) 01:17:43.62 ID:wJ4j8hOAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 01:17:48.84 ID:mot6rcGUo
>>91

負ければ二点は少しきついから、更に間を取って四点で――。
……なぁんて、な。単に言ってみただけだよ。

【焦る女性に対し、影は尚も飄々とレートを引き下げに掛かるも】
【神経質にも見える仕種から、彼女の大会に懸ける想いを汲んだのだろう】
【軽く肩を竦めて首肯し、提示された条件を呑む】
【彼女が自らレートを下げようとしない限りは、この戦いは五つ星を賭けて行われる事となろう】

じゃあ、いざ尋常に……。

【左逆手に寸延び短刀を引き抜いて、右足を半歩引いた自然体に構えれば】
【ふわり。影に纏わりつくように現出した淡い霞が、帯のような形状を取って棚引きだす】
【――能力、だろう。こちらから攻め入る様子は無い。先ずは見に徹するようだ】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 01:19:14.08 ID:EtGaJxMao
>>92

【近づくに連れて、その少女の表情はいとも簡単に、その心情を察することが出来る程だった】
【その目の前についた時のその言葉も、アイスクリームにとても執着していることがわかって】
【何か怒りのような、切なさのような、そんな事を思いながらも、聞いていた】

【その話の最中の女の態度は決して良くもない者ではあったが、只々、下を俯き笑いにこらえて震えていたわけで】
【そしてその大笑いしたその後の出来事は、とても印象深いものもあり】
【自身でそのアイスクリームに止めを差した姿を見る女の姿は「ああ、やっていしまった」と、声には出さなかったが】
【その手のひらを額に当てて、深く溜息を吐くそのような流れであったのだ】

……ああ…何手いうか申し訳ないな、私もアンタのことは忘れそうに無いよ…

【目の前の少女の行動はとても可愛らしいと、忙しく立ち上がったり座ったり、】
【その言葉とのギャップもあり、呟きながら、そんな事を思っていた訳であった……そして】

いや、こっちこそな…
何か雇い主がな、血相変えて怪しい者がいたら逃がすなとか言ってたもんだからな…

何時間も見まわって何もなかったその時にアンタを見つけてしまったからな、そんな珍しい格好は怪しいと思ったんだよ
冷静に考えてみれば…如何わしいことをする奴らはそんな目立つ格好なんてしないか…

まぁ‥アンタの話も十分に分かったよ、疑って悪かったな…まぁアイスクリームぐらいなら…ご馳走するよ、
悪いしな、なんならパフェでもいいぞ?甘いものが好きだったらそれも良いもんだ

【そして少女に突きつけられたそのチラシを眺めながら、「おお」と納得したかのような声を上げ】

よくその辺りに貼ってあるチラシじゃないか、へぇ…あんたの神社の事だったんだねぇ
なにか楽しそうだなぁとは思って見てたんだけどさ

……それひとりで配っているのかい?貼ったりさ…祭りをするのも…なにか大変なんだな…

【と、落ち着きを取り戻したその少女に対して、質問するのであった、その見たことのあるチラシ】
【警備中、暇すぎたのか、事細かくその内容全ても覚えていたらしくて】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 01:28:04.10 ID:+iy02dcdo
>>98

ここで負けても次で勝てば……と考えるのなら、
8点では足りないと思うが……

……そうだ、そうして貰えると助かる。私は絶対に、本戦に進みたい

【星5つ、勝てば13。確実では無いが、悪くは無い数字だ】
【どうせ負ければ其処まで。過剰なリスクを背負った訳ではない】
【ヘルメットを被ったまま、小さく頷いた。交渉は成立、という事だ】


【女性の右手が白衣のポケットへ入れられ、小型の拳銃を取り出す】
【左手でスライドを後退させた。リボルバーでは無い、オートマチックの拳銃らしい】
【小型で、威力や装弾数を減らしている代わりに反動も小さいタイプの武器】
【一連の動作は堂に入っていた。相当な回数、繰り返した動きなのだろう】

……先手か

【相手が待ちの姿勢を取ると見て、女性は拳銃を顎の高さまで上げて】

【引き金を引くどころか狙いすら付けず、突然に前方へと踏み込んだ】
【左足からまずは大股で一歩。足が地面について、妨害が無ければ更に一歩】
【大股二歩の踏み込みで、一気に間合いを詰めようとするだろう】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 01:30:40.27 ID:ENeE+qlSO
>>93

【額から垂れ、目に入りそうになる血を拭った。】
【次に、深呼吸だ。息を大きく吸い、新鮮な夜風で肺を満たし――ゆっくりと、吐き出す。】

【――右拳の鋼魔翌力は、霧散する。】
【吹き飛んだシルヴァーグを視認して、安堵の表情――】
【然し、油断大敵、と。気を引き締め、拳をギゅっ、と握りなおす。】

(一撃沈んでくれるとは、はなっから考えちゃいない。)
(こいつには多分まだ、“策”が残っている。でなければ、あれ程、自分を奮い立たせる事は出来るまい。)

――まだまだ。

【自分に向けてか、対戦者に向けてか。】
【砂煙はとうに風にさらわれ、先程と同じ構えを取った白儚角が、月に照らされ、良く見えるだろう。】

【左右の拳に、再び魔翌力が集まる。】
【左拳から放たれれ小手調べの魔翌力弾、またもや。狙いはシルヴァーグの、やはり腹部。】
【威力は高めだ――ただし、先の小手調べ通り、シンプルな軌道と、特に速くも無い弾速から、回避は可能。】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 01:33:49.19 ID:OpXol1ZYo
>>96
…っ、ぅ、

【倒れこんだ衝撃で、意識の一部が戻った】
【頬に受けた打撃が原因で、きっと見られたものじゃあるまい】
【手は両腕とも動かない。首も、完全に頭にきていて、僅か動かせる程度】
【隣には殴りあった女がいる。視線だけ動かし、それを理解し、上着からバッジを取り外そうとして…先ほど捨てたことを思い出した】
【回収がめんどくせぇと、ぼんやりする頭の中で思う】

【マチェット、水晶、上着…これらは後で回収させてもらうとして】

【ふと、自分の腹部が目に付いた】
【醜い傷が見える。名誉の負傷が見える。記憶と歴史が見える】
【横に着いた新しい傷は、最初に彼女が与えたものだ】
【あの脇腹は、あの時…思えば、ガルニエと初めて対峙したあの時ついた傷】
【そして、『引き止められた』名誉と感謝――――その証として、残した傷】

【それで上塗りされた縦一閃をつけたのは、誰だったか】
【思い出すまでもない……どこぞの蒼い、魔法使いだ。】
【奴は今も何処かで、誰かの尊厳とやらを守るべく闘っているのだろう】
【しがらみに塗れた在り方…しんどそうだが、阻むほどではないと、今は思う】
【無論、彼女の娘と蒼が知り合いであることなど、露知らず】

【――――その下、下腹部の爪跡は、】
【―――――忘れもしない、かつての自分と、あの忌まわしい竜の、】

【そこまで手持ち無沙汰に考えて、倒れこむ直前に、ガルニエが何かを言っていた事を思い出した】
【詳しい内容は覚えていないが、とても、珍しいことを言われたと思う】

(お前も、中々)

【それだけ想って、駆けつけた救急隊員に身を委ね】
【後は、ついに意識を失い、昏睡するのみ】
【――――なの、だが。スキル負けず嫌いが発動したか、担架に担ぎこまれる直前】

【バイタルデータは全てネガティブを指し、意識などあるはずがないのに、】


――――――俺の、勝ち、な。


【そんなばかげた妄言を、吐いたそうな】
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 01:39:33.98 ID:idKadToG0
>>95

なっ…!!
(反応して…直撃を…避けた…!!いや、あらかじめ動いていたッ!! 予測―――か)

【右膝が万全なら此処でいきなり「葵返し」―――必殺の切り返しを出すのだが今の右膝状況では成功率は高いとは言えない】

(しかし間合いは遠い…3m以上離れている…無理をしない切り返しで十分…!!)

【少し剣を減速させ、体に必要以上に負担がかからないように配慮した切り返しを彼の左脇腹に放とうとするも】

…ッ!!

【彼は想像以上に―――速い。剣が切り返さんと一瞬動きを止め左手を柄に回し刀を両手で握ったその瞬間】
【間合いは完全に「彼のもの」と化しており―――】
【侍が止むを得ず苦し紛れに右足を軸に左に半回転して躱そうとするが無論間に合わず】
【左肩口に浅いとは言えない縦の傷が入りそのラインが真っ赤に染まる―――】

ッグッ…

【しかし】

…まだまだぁ!!!

【右足を軸にしての半回転の動き。それは躱すためだけの動きではなく―――攻めるための動きでもある】
【軸足の右足、その膝への負担は大きいが、その回転を生かし一瞬止まった切り返しがまた動き出す―――】

【狙いは、彼の脇腹】
【だが腰を捻った動きでもなく体は開いている】
【さらに左肩のダメージもあり威力、速度は両手持ちながら先ほどよりも劣る―――ただ接近した状態での2m、腕を伸ばして3mの間合いは】
【離れた状態で見るよりもさらに長く感じるであろうか―――】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/07(日) 01:39:43.48 ID:U3frJcGAO
>>101

(ここからどうする……考えろ、私、勝つには、どうすればいい)

【先ほどの一撃のおかげで、さっきみたいに走れるわけもない】
【乱れていた呼吸を何とか戻し、ザッと駆け出す】
【先ほどの速さからは随分と速度が落ちてしまっていた】
【だが、攻撃を避けるには十分な物だ】

(何とかして、さっきみたいに出来れば……今度こそは)

【白儚角の周囲を大きく回る様に走り、思考の時間を稼ぐ】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/07(日) 01:40:26.62 ID:DAxvyT470
>>99

うむ、申し訳ないと思うならゼニを寄越せ。我に。

【凄まじい即答であった。即答であり、そして呼吸をするかのように自然だった】
【恐らく、ここまで起伏無く「弁償しろ(意訳)」と言える少女も、なかなか存在しないだろう】
【それどころか、「いや、我が心を乱した罰として二倍の上乗せも悪くないかの?」とすら呟いている】
【――が、巫女は。何を思ったのか、ぽん、と手を叩いて】

……いや、矢張りよい。別に弁償なぞせんでも善いわ。
この巫女装束を怪しいと決め付けたことも、アイスクリームのことも赦してやろう。
パフェ……も、物凄く魅力的ではあるが……もっと好いことを思いついたわ。

なぁ、汝よ。ヴァイオレットよ。
我が社における夏祭りは、2日後。月曜日の夜からの開始だ。


――是非、汝も我が社に足を運ぶが善い。それでチャラにしてくれようぞ?


【……ふふん、と。不敵な笑みを見せながら】
【春霞の巫女、イミナ・ハルネアは。女性に、そう提案して】


そう……その通り。お祭りの準備はとても大変なのだ。
いや、我の他にもスポンサーがおるからな。我ひとりで全部貼ったわけではない。
だが、少しでもこの祭りのことを知ってもらうため、我自身もこうして街に繰り出しておる。
その目的は一つ。この祭りの参加者を増やし、より善い思い出を提供するためよ。

この祭りをもっとステキなものにするためにも、我は大勢に我が神社を訪れてほしいのだ。
ヴァイオレット、汝が神社に足を運んでくれれば、祭りの賑わいも増す。
それに、汝は見たところ“出来る”ようだ。「雇い主」に言われたからとはいえ、警備を――
――『怪しい者を逃がさない』程度の力は、あるようだしな。
ならば、きっと祭りの治安維持にも一役買ってくれよう。

予想されるその働きは、アイスクリームのことを不問にしてやるには十分過ぎるものだ。
加えて、汝もきっと楽しめる。どうだ、一石二鳥だろう?
無論、汝の予定が合わぬというのなら仕方ないが……


――それに、汝や皆が祭りを訪れてくれれば、アイスクリーム分よりもっと多くのゼニが廻るッ!
素晴らしい祭りになればなるほど、参加者は屋台や御賽銭にゼニを落として往くだろう。
集客が見込めれば屋台の出店も増える――それ即ち場所を提供するこの我への直通ゼニの増加ッ!
出店が増えれば客も増え、更にまたゼニが廻る利益の無限サイクルッ――!

ふ、ふふふ……ふははははー!たまらんのう!たまらんのう!
と、いうわけだヴァイオレットよ!汝の祭りへの参加が、間接的に我に対する弁償になるというわけだ!


【こ れ は ひ ど い】
【無駄に頭が回るのは大したものかもしれないが、その全てのベクトルがお金儲けへと向けられているのだ】
【機関銃のようにつらつらと述べ立てた後は、山のようなお金が手に入ることを妄想したのか高笑いをかます】
【黙っていれば割りと可愛い顔立ちをしているだけに、半ば勿体無い気もするが――】
【……もしヴァイオレットが、この巫女の所作などを可愛いと思っていたりしたなら、
 この愚直なまでのお金への執着心によって、それは掻き消されてしまうかもしれない】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 01:46:21.30 ID:Fq4euHXAo
>>94

【──無力だった、あの日の少女】
【1年と幾月か。それだけの時間は、どれほど彼女を変えたのだろうか】
【少なくとも今言える事は──】
【あの日と変わらず。黒衣を纏う師匠へ淡い想いを、抱いているということ】
【あの日と違って、其の想いを迷い無く持ち付き進めるだけの強さを、持ったということ】
【未だ命の危機に晒されることは多々あれど】
【彼女はもう。ただの無力な少女などでは、なくなっていた】


【翁の左眼の変化──其れは眼帯に遮られ、彼女は認識する事は出来なかったが】
【不自然に折れ曲がった脚部。其処から、直感的に「直進はありえない」という思考を叩きだす】
【生まれて数ヶ月ほど経ったあの日の、廃虚】
【彼女が其の直感を受けたのは──其の廃虚で同じように、飛蝗の如き跳躍を目にしていたからかもしれず】

【ぎりりと。強く強く、剣の柄を握りしめる】
【彼女は翁の正体など、未だ気付いていないのだろう】
【それでも──越えなければならぬという使命感にも似た感情が、渦巻いていた】

【──広義で取れば、翁もまた彼女の師なのだろう】
【あの春の日。廃虚で二人が出会わなければ、今の彼女はきっとなかっただろうから】
【黒衣の青年。砂の王。そして、毒蟲の長】
【其の三人それぞれがきっと、彼女の師匠足り得る者達であった】

【轟々と、炎剣が燃える。翼が光の軌跡を描き、夜闇に火の粉を散らしていく】
【宙へ飛んだ翁を目で追い。構えは其のまま、真直ぐに蒼き視線で姿を捉え】


     ──── ≪ Dorado ≫ ッ ! !


【翁へと近付くため。心の中でざわめく何かに近付くため】
【彼女は再び、地面を蹴る。上へ向け、たぁんと大きく地面を蹴り】
【翼をばさりと羽ばたかせ。再度彼女は加速する】

【────移動は刹那。閃光は一瞬】
【楽園の名を冠した火焔は、彼女の手にある炎剣に与えられた名前】
【不斬不殺──決して人を殺めぬものの、業火に焼かれるが如き灼熱を斬りつけた相手に与える剣は】
【相手が逆立ちの姿勢だったが故か。頭から縦に斬り付ける軌道で、振るわれた】

【人を極力殺さずに、戦意や戦力のみを殺すことを目的とした彼女の刃≪EL Dorado≫】
【其れは或いは──人形でありながらも人へ想いを寄せる、彼女らしい一閃】

…………っ、ぐ、ぅ──!

【タイミング的には、恐らく攻撃は同時に入ったか】
【剣を上へ振り上げた直後、避ける術なく左肩へと仕込み刀の直撃を受け】
【苦々しげに、苦悶の表情を彼女は浮かべるものの。慣性からか、彼女は動きを止める事は無かった】
【翁への攻撃。其の成否に関わらず】
【仕込み刀に打ち抜かれたままであろうと、彼女は翁へ向けて下からの体当たりを食らわせるはずだ】
【翼の瞬間的な推進力を最大限に使った最後の一撃は──捨て身の一撃となるやも知れず】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 01:55:10.95 ID:mot6rcGUo
>>100

負けた奴は大勢いる。本戦に出たい奴は少なくない。
そしてこの予選は、必ずしも一対一で戦わなくてはならない訳じゃ、無い。

つまりそういう事さ。分の悪い賭けだけど、勝ちの目が潰える訳じゃない―――ってな。

【――この言い種。ルールブックやパンフレットなど、資料の類いを読み漁るのが好きな人種なのだろう】
【四角四面にルールを遵守するのではなく、その穴を突いて利益を得る為に】
【閑話休題、仕合の火蓋は切って落とされた。唇を引き結んで、影は仔細に女を観察し】

(小口径の自動式――実弾。シングルカラムか?装弾数は多くても12+1、って所かな)
(まともに何度か打てば、ジャムるかな。……させてくれそうに無いけど)

【――彼女が一歩踏み込むと同時に、動いた。攻めに走った瞬間に、出鼻を挫くのが狙いだったか】
【重心を落とし、身を屈めて的を小さくしつつ、右足で大股に距離を潰せば】
【右の裏拳で拳銃のバレルを外側――相手から見て左――に弾かんとする。そこから続けて】
【流れるように連繋、フックの要領で左の短刀を振るうだろう】

【狙いは右の太股。銃を警戒してか、動作はややコンパクトだ】
【鋭いが、必然的に入りは浅くなる】

108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/07(日) 01:57:24.27 ID:LHwGsURto
>>103

【少年の強化された動体視力が、切り替えしの出始めを捉える】
【大振りでは到底間に合わない。回避なら無傷は無理でも、直撃は避けれる】

(引くわけには……、いかないですっ)

だ……ぁ!!

【しかし少年は、迎え撃つ事を選んだ】
【幸い先程の一撃はコンパクト。僅かに剣を体側に引き戻すと】
【全身の捻りを利用して、無理矢理刃を刀身に叩きつけて弾いた】

ぐぅ……。

【だがやはり、純粋な力比べでは少年の方が不利である】
【右手が痺れたようで、僅かな時間であるが攻撃の手が止む】
【僅かな時間──だが刹那の攻防であるこの接近戦においては、チャンスになり得るか?】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 02:05:38.73 ID:EtGaJxMao
>>105

はいはい…アイスぐらいの小銭なら…っと…

【そう言って、ロングコートの中から財布であろうか、其れを探す、が】
【その少女の手の打つ音で、その視線を、ロングコートのポケットの中に行っていたその視線を少女に戻す】
【聞いてみれば、好いことを思いついたと言う少女】
【なにを思いついたのか…少女の考えることだ、何かまた可愛らしいことでも思いついたのかと、そんな事お思って耳を傾ける】

……それだけでいいのか?
さすが巫女様だな!その心意気は神にもとれるってか、
私も行こうかなとは思ってた所だったんだよ

【その提案はいとも簡単に承諾される、それだけでいいのかと、アイスぐらい奢っても良いんだがなと、そう思いながらも】
【折角の誘いだ、その誘いに、その言葉に甘えようかと】

しかし、しっかり考えてるんだなー…‥
楽しい思い出を皆に広めるとはしっかりしてんだねぇ…
まぁね、お祭り事は嫌いじゃない、快く引き受けるよ、まぁこんな仕事をしている軍人も可笑しな話なんだけどさ
それは置いといて…予定も今のところは大丈夫だ、最近は暇だからねぇ、

【活動がないから、そんな警備などという仕事をしているのだ、暇すぎて、それも情けない話ではあるんだが】
【その少女の思い、皆を喜ばせるとそんな思いを素直にうけ取ろうかと…思った矢先にその出来事は起こったのである】

【その話のトーンは徐々に上がり、その口から出た言葉】
【女はその話に呆気をとられたかのように、只々聞いていた】
【金儲け、その話をする少女はとても楽しそうで、その高笑いも、まさに守銭奴】
【可愛い容姿からは想像もできない言葉を吐き出す、まさに毒ッ……毒舌…守銭奴、いや…何という…正直者…】

【その話を全て聞き終えた頃には、その女は大声を挙げて笑い、】

なんて…なんて正直な奴なんだい、自分の欲望をそこまでくちばしれる奴なんて中々みないよ
いやー……アンタみたいな考えはキライじゃないよ、

目的のためになんでも使えるものは使うって感じがさ…気に入ったよ!
そこまで正直に話されちゃ…断るにも断れないねぇ、まぁ最初から行くつもりではあったんだけどさ…

いやーあんたと会えてよかったよ、祭りを違った目線でみれるかもしれないね…

【女は笑いながら、呆れた表情もしながら、大笑い、笑いながらそう話す】
【可愛いなどと思っていた自分が可笑しくて、その少女の性格が気持ちよくて】
【吹っ切れたかのように、笑う、笑う、ただ…笑う】

私の同僚にも言っておくよ、祭りを盛り上げるために、皆が安心しして楽しめるように
参加してほしいってね!
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 02:06:30.83 ID:mMWNFOyNo
>>102

【一方でガルニエは、倒れこんだ衝撃で完全に意識を失った】
【堅固な骨格とはいえ、血を失い能力の落ちた脳には刺激が強すぎたのだろう】
【たださながら、彼女の気絶した表情は楽しげな夢を見る少女のようであり】
【その純粋すぎる戦好きの血は、どうやっても拭えないと見え】

【また彼女の荷物――ワイシャツと刀だが――は同じように、後に回収される】
【しかし義手ばかりは壊れてしまった為に回収不可。暫くは片腕無しとなり、時に】

『――――あれなら、負けでもいい。』

【意識を取り戻した彼女が、少女の言葉を人伝に聞いた感想である】

【心臓辺りの内蔵をごっそりだとか、脇腹や腕をふっ飛ばされたりだとか】
【或いは、目を潰されたこともある。しかし、ああも染みる一撃というのは先ず無いわけで】
【あの少女のお陰で自らの獣性にまた、気付けた。退化といえばそうだが、進歩はあった】


 【さて、血腥く奇妙な史談に幕は降り―――星の数は8つ、か】
 【折角出た大会なのだから、もう一、二戦と。ガルニエは代えの義手も待たず、街へと繰り出すこととなる。】

/最後に遅くなってごめんなさいっ、お疲れ様でしたー!
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 02:07:04.56 ID:+iy02dcdo
>>107
【双方同時の接近。間合いは忽ちに詰まる】
【拳で打ち合うに十分の距離、ヘルメットの下の目が光った】

【右手が顎まで引き付けられ、代わりに肘が前方へ突き出され】
【相手が放った裏拳の軌道上に、女性の右肘が置かれた】
【もしも、この肘を殴りつけてしまったのなら】
【金属とは種類が違うが、異様な堅さ≠ェ拳に伝わる事になるだろう】
【人体の感触では有る。だが、やけに堅いのだ】


……届く、か……っ!

【相手の打撃を防いで、距離は十分に近づいて。好機と判断したか】
【女性は、拳を握らないまま左手を振り上げ、単純に相手へと振り降ろす】
【技術も何もない。力任せに振り降ろされた手は、そのままならば身を屈めた相手の背へと向かう筈だ】
【然しながら、体格の通りの威力では無い。女性の一撃は、馬鹿げて重い】
【骨の堅さも有るが、筋力が明らかに、体格にそぐわないレベルなのだ】

【一方で、技量の低さも見て取れるだろう】
【裏拳は、反射神経だけで対処した。だが、続く短刀の一撃は、見る事すら敵わなかった】
【攻撃が近づいている事に気付かぬまま、女性の右大腿には、短刀の刃が潜りこむ】


【そして、奇妙は終わらない】
【この至近距離の攻防だ。奇妙を観察する時間も短いだろうが】

ん……? 「斬られた」か

【大腿に刃が潜り、脚から幾らか力が抜けて、体勢が崩れて】
【その時になって初めて、この女性は斬られた事に気付いた】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 02:07:09.00 ID:jSd+SWn3o
>>106


    ――――

【灼熱の剣と、暗殺の白刃とが交錯し、エルの体当たりが小柄な体躯に直撃した】
【翁はそのままエルの頭上を吹き飛んでいき、しかして後方にて背を向けるようにして隙の無い動作で着地する】
【一瞬の静寂。翁の周囲だけ、時が止まったかのように錯覚する余韻を置き】

 ……見事じゃ。我が奥義が一はここに確かに敗れ去った
非の打ち所もなく、御主の勝ちじゃよ

【翁は膝を付き、その外套が勢いよく炎上を始める】
【俊敏な動作と鋭い眼を持つ翁であるが、反面防御力は低い】
【一撃がクリーンヒットすればそこで、勝敗は決するのだ】

【燃え盛る炎に身を焼かれ、渾身の体当たりにより軋む身体で】
【翁は首を後ろに向け、エルの方へ視線を送ると】
【ただ、孫を見るような心より優しげな笑みで彼女を見つめながら】

……次代を担う者達の姿、この翁しかと見届けた。
未だ確信には足りんが、それでも十分に希望を持つに至れたわい

枯れたこの身に付き合ってくれて有難う。感謝するぞエル嬢よ……。

【深々と、頭を下げて一礼】
【結局のところ素性も、心も語ることのなかった翁】
【言われた側から見れば、荒唐無稽な独り言にも思えるものではあったが】
【それでも老人は満足そうな表情を浮かべていた】

さて、さて……この身もそろそろ限界かのぅ?
嗚呼、良い土産が出来た
これならば、しばらくは寝たきりでも……よいやも……・知れんな……。

【翁を包む外套が、バサリと蝙蝠のように開く】
【そして、未だ燃える外套が小柄な老人の全身を包むと……数秒後、闇に溶けるようにして布が消えた】
【一陣の風が吹く。其処に残ったものは、外套の燃えカスと、3つの星と……底が見えないような、深い夜闇のみであった】

【勝者……エルネスティーネ】
【敗者……翁:予選敗退】

/お疲れ様でしたー
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 02:07:58.55 ID:OpXol1ZYo
>>110
//お疲れ様でしたー!!
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 02:19:01.39 ID:ENeE+qlSO
>>104
【シルヴァーグの動きを、回避された魔翌力弾を目の端で捉えながら、次の行動を考える。】
【一先ず、右手の魔翌力を放つ――が、これは当たらないだろう。見当外れ、という訳では無いが、シルヴァーグに当たるような軌道では無い。】

【無駄撃ち、というよりは、牽制のつもりである。】
【効果があるかは別として、自分の技の効果を再確認させる為に、わざと下手な軌道で放って地を砕いたというだけの事。】

(――次が、大勝負になるだろう。)
(既にあいつの体力は少ない筈――逆に言えば、次の一手に賭けてくる可能性は十分有り得る。)

(……負けられん。何が、どうあっても――本戦に出るのは私だ。)

――シァッ!!

【思い立ったかのように、地面を蹴り、駆ける。身体に、魔翌力弾を纏って――先程のボディープレスの、体当たりバージョンである。】
【シルヴァーグに、内側から真っ直ぐぶつかって行くような軌道で――尤も、速さで勝るシルヴァーグなら、かわす事も出来るだろうが。】

【なんにせよ、駆け出したのは事実。】
【“かわす”か“迎え撃つ”か判断する時間は、十分にある。】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 02:22:33.21 ID:Fq4euHXAo
>>112

【体当たりをぶつけ。翁の支えを失った彼女はそのまま一度だけ空中でよろめき】
【全てを使い果たしたかのようにふらふらと、地面へと着地する】
【どうやら本当に、正真正銘全力での攻撃だったらしい】
【更には今しがた喰らった左肩への攻撃が、今度はじわりと全身へ向けて痛みを叫び始め】
【それでも泣くような事はせずに──きゅ、と唇を噛んで悲鳴を押し殺す】

【そして──ぺたりと地面に座りこむ形で翁の背を見る彼女は】
【その、永遠とも見紛う静寂に不安を覚えたか、或いは満足したのだろうか】
【ただただ、蒼き視線を翁へと向け。ちりちりと、火焔の残り火を思わせるかのようにコインが小さく鳴る】


────翁、様?


【矢張り、彼女には何の事か分からなかったのだろう】
【其の言葉を告げられて、最初はかくりと首を傾げるだけでは有ったが】
【それでも。何かを感じるところはあったのか】
【ふわりとした、淡く儚い笑みを浮かべて老人の笑みへと向かいあい】

……私こそ、ありがとうございます、翁様
この戦いで……私はまた、学んだ事がございました、から──

【彼女に今出来る精一杯の感謝の言葉を、そっと紡ぎ出した】
【消えていく老人に、闇に溶けていく布】
【それらを見ながら──未だこの言葉は届くだろうか。そんなことを思ったが】

──本当に、ありがとうございました……翁様。

【最後の最後まで、彼女は翁への感謝の気持ちを紡ぎ続け】
【ひゅうと吹いた一陣の風。それに後押しされるかのように、ようやっと彼女は立ち上がったのであった】

/お疲れ様でしたー!
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 02:25:08.59 ID:idKadToG0
>>108

私には…魔力の才能も…剣の才能も無かった…特に魔力はからっきし…これっぽっちも使えやしない

(幸いにも能力は持っていたが…はっきり言って地味で些細なモノ…私が今まで戦ってきた相手のように派手ではない…)

だからッ…!!ひたすらッ…愚直にッ…単純にッ…!!剣を振るったッ…!!直線的な居合を極めようと…!!
…力だけは人一倍あったから…他で負けてもそこだけは譲れなかった…

―――「魔法剣士」に私のただ一つの「舞台」…「接近戦」で負けるわけにはいかないッ―――!!!

【しかし弾かれたことによって剣の重みが後ろにかかり膝に100sがダイレクトに圧し掛かる―――】

グォォォォッツ!!!!

【その重量が壊れかけの右膝に与える衝撃は半端なものではなく】
【彼の右膝が曲がり地面に付く。所謂片膝立ちの状態】

【何とか刀を引き寄せ鞘に押し込んだが大きな隙を生んだことは間違いなく―――】
【姿勢的にも力が100%出せるものでは無いと言えよう】
【しかしそれでも接近戦―――彼がひたすら積み重ねてきたものが発揮される場―――】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/07(日) 02:25:50.62 ID:DAxvyT470
>>109

ふふーん、もっと褒めても良いのだぞー?
なんせ褒められて嬉しくない者は滅多とおらんだろうからな、我とて例外ではない。
他人を喜ばせること、それは紛うと無き善行よ。
善行を積むことは我等が神も御覧になって……っと、いかんな。
今は別に教えを説く必要は無いのであった……

【えっへん、と胸を張り言葉を連ねようとしていたが、途中で咳払いを挟み】

……なんだ、そんなに可笑しかったか?
ま、我も我で必死なのだ、こう見えても色々と大変でな。
兎に角、我は祭りが盛り上がればそれで好い。
ゼニが入ってくれば尚更善い。
…………そして、我が社を皆が好いてくれれば、最高なのだ

【――ぽつりと。一瞬だけ、何処か儚い調子でそう呟き】
【が、それは本当に一瞬だった。すぐに人当たりの良い笑顔を浮かべると、ヴァイオレットに向き直り】

……とにかく、汝らは祭りを是非楽しんでくれ、我もそれで嬉しいぞ。
宣伝してくれるというのなら尚更だ。より良い祭りになりそうだな……


……さて、早いが我はもう行かねばならぬ。
祭りの場で汝と再会できることを楽しみにしているぞ、ヴァイオレットよ。
では、またの。

【やがてイミナはベンチからチラシを拾い上げ、踵を返して去っていくだろう】
【月明かりに揺れる蝶々結びの飾り――何処か哀しげな様子が滲んでいたように思えたのは、気のせいだろうか――?】


/お疲れ様でした、有難う御座いました!最後やや失速して申し訳ないです……!
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/07(日) 02:34:45.92 ID:U3frJcGAO
>>114

(やはり、さっきみたいには行かないか)
(私から攻めて行っても、勝ち目はまずない……な)

【一撃貰った事と、剣を投げつけた事が大きく響いていた】
【自ら武器を投げ捨てたのも、あれで決めるつもりだったからだ】

(攻めてきたか……チャンスであり、ピンチだな)
(ダメで元々、やってみるか……?)

【先ほどのボディープレスよりは、可能性があるだろうが】
【あの状態からでも、他の攻撃が使えるなら、負ける】

はあッ!!

【ダン、と強く地面を蹴り、真っ向から迎え撃つ】
【目的はカウンターでも何でもない、それ自体を受け止める事だ】
【残りの体力は、決して多くない】
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 02:40:12.35 ID:EtGaJxMao
>>117
これ以上褒めるのはまた今度、その祭りを見にいってその盛り上がりようだな、
上手く行ったらいいな、金儲けも、人を喜ばせることも

【お金の事が大切、だが、その人を喜ばせることも重点に置いている】
【悪い者では無さそうだ、神社のことを思っての事なのか】
【人々のことを思ってのことなのか、それは分からないが、】
【現に祭りを主催して、地域貢献をしようとしているその事は真実であり】

【女はその話を聞いていた、その表情を見ながら、】
【儚く言葉したその言葉も、気のせいかもしれないが、一瞬みせたその表情も、全てを見ていた】

ああ、またその時に…な

【女はタダ其れだけ言って、その去りゆく背に背を向けて、暫く離れてから叫ぶであろう】

祭り、成功するといいな!

【と、そして女も、その壊れた拡声器をブラっと手に下げて、その場を後にした、】

手段は手段…目的のためなら…なんだっていいさ…
辛いことも…悲しい事も、全部押し倒してね…頑張るんだ…なぁそうだろ?

【最後にその輝く宇宙に向い女は呟いて…】

/お疲れ様です!遅レス申し訳ありませんでした!
/いえ!全然気にならなかったです、寧ろ楽しめました!ありがとうございました!お疲れ様です!
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 02:47:11.77 ID:ENeE+qlSO
>>118

【額から溢れ出す血液を煩わしく思う。】
【比較的出血しやすい部位だとは知っているが、だからといって許容出来る訳でも無くて――】

【然し、今は気にならなかった。】
【今。受け止めるシルヴァーグと、吹き飛ばそうとする白儚角。】

【激突の、インパクトの、その瞬間が、まさに今。】

【全身の魔翌力を振り絞り、彼女を包む魔翌力弾――否、最早、魔翌力砲弾とでも言うのだろう。】
【ただでさえ、それ程までに――巨大で、強堅な、鋼の激突である。――それが、徐々に大きさを増して行く……!!】

本戦出場への切符は……譲れない、譲らない!!

【――何が彼女を、そうさせるのか。】
【全身に激しい疲労の色が見える中、無邪気にも夜闇に煌めく“角”は、まるで宝石のようで――】
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 02:48:39.84 ID:mot6rcGUo
>>111
【振るった腕を止める事は叶わず、裏拳は女性の肘を捉える】
【手の甲に奔る、硬質の感触と微かな痺れ――動かない程では無い。そう認識して、手を引き戻す】
【端から金属製のバレルを捌くつもりでいた為、そう強く打ち据えなかったのが幸いだった】

(……固いな。何だろう、黒いのを殴った感触にちょっと似てる)

させるか、よっ――!

【迫る左拳、打ち下ろしに対しては――元より反撃は想定していた。対応は可能だが】
【銃に警戒を集中していた所為か、やや反応が遅れる。咄嗟の回避は不可能】
【防御する他になかった。血振るいの暇もなく左の短刀を戻し、上体を引き起こしつつ峰を前腕に沿わせ】
【影――以後朔夜と呼称――は、相手の一撃を刀身でもって受け流さんとした】

――――っ、くう!?

【――が、然し。予想外の膂力にガードが押し退けられ】
【拳は、勢いを削がれつつもそのままぶち当たる】
【態勢を変えた為、捉えたのは当初から若干ズレて右肩付近】
【朔夜は喰らいながら右足を引き、ふらりと一歩たたらを踏んだ】


(左手首は何とか大丈夫。けど、右肩が辛い。暫くは不安が残るか)
(……しかし随分と余裕だな……いや、違う。今になって気付いたのか――?)

【これにより威力は多少削いだが、損傷は小さくない。無理に攻めるのは得策でないと見て】
【続けて二歩目の後退。こうして至近距離を脱け出せば、相手の異常にも容易に解る】

【反撃は行わない。今は態勢を整えるのが先決だ】
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/07(日) 02:49:20.94 ID:LHwGsURto
>>116

【青年は自分には剣の才能が無いと言った】
【逆にこの少年は──『剣に関する最高位の才能』を持つ、言わば超天才である】
【生まれながらに理想的な構えを知っていて、あらゆる剣技の習得が早く、あらゆる剣を扱いこなせる。】
【また抜刀している間は身体能力・魔翌力・思考速度などといったステータスが大きく上昇する。】
【今はまだ未熟である。だが順当に努力を積めばほぼ確実に剣豪に至れる、それだけの器の持ち主】

僕だって負けませんっ!!。
『最強』を目指してここまで来たんです……。
魔法剣士としての僕の必殺の一撃で──、貴方を、越えてみせますっ!!

【そして少年は、剣を高々と振り上げ───】

フィールド展開、code-mn07

魔法剣──、《 流星落とし 》っ!!

【鍔から魔翌翌翌力が溢れ出し、刀身に巨大な光の刃が形成される】
【範囲、威力ともに大きく上昇した、まさに必殺剣──それが、青年めがけて振り下ろされた】

【確かに少年は『持っている者』である。その上、鍛錬もちゃんと積んできた】
【だが例えそうだとしても、青年の今までの努力はそれに負けるだけのものなのか】
【少年は未だ刀の間合いの中。必殺の一撃を乗り越え、その先にある勝利を掴めるか───】
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 02:54:32.16 ID:mot6rcGUo
>>121に追記
//申し訳ありません、慌てて拳銃持ってる方の手を読み違えてました
//偶々動作に無理がなさげだったのと、そちらが脳内で色々修整して下さったから今回は大丈夫でしたが……
//久々なので、無茶な動作があるかもです。その時は遠慮なくツッコんじゃって下さい
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/07(日) 02:54:36.17 ID:U3frJcGAO
>>120

【何とか、と言った所か、出来るなら、投げ飛ばしてやりたいい所だが】
【今の私に、そんな力は残っていなかった】
【徐々に巨大さを増すその砲弾を、受け止め続ける事は出来なかった】

くっ…ぅ…
(ここまで、か……)

【彼女を強く跳ね飛ばして、この激突は終わった】
【跳ね飛ばされたまま、起き上がる事もしないで】
【やる気なく片手を上げ、軽く振った】

【負けを認めた、と言うことだろうか】
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 03:03:32.23 ID:ENeE+qlSO
>>124
【そちらが片手を上げた、本当に、次の瞬間――瞬く間。】
【人間砲弾は半ば強制的に霧散し――どさり。】

【地面に、倒れた。】
【俯せに倒れたその姿からは、表情は図り知れないが――】

【魔翌力を出し尽くし、疲労という海にどっぷり沈む、一人の少女。】
【“鬼”だとは思えない程に――戦っていない彼女は、普通だった。普通の、人間と変わらない生命――】

私の、辛勝か――?

【まだ、少しばかり警戒している――とは言え、勝利の美酒に片足を漬けている事には変わりない。】
【歓喜交じりの表情で、首だけを動かして今のシルヴァーグを観察する。】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 03:04:15.69 ID:+iy02dcdo
>>121

……右脚、良し

【相手が下がったのを確認して、僅かな時間だが視線を脚に落とす】
【傷は決して浅くは無い。まともな人間なら、相当な痛みが走る筈だが】
【この女性は、脚の動きが鈍って漸く、この傷を認識したと言うのだ】

【多少動作にぎこちなさは有るが、膝や足首はまだ動いている】
【飛び回りこそしないだろうが、立ち続ける分にはおそらく、まだ問題は有るまい】
【「良し」との言葉はブラフでは無い。そのままの意味だ】

……右腕、良し

【筋肉の防壁が無い肘。打撃を受け止めたなら、負傷を懸念しなければならないだろうが】
【肘を軽く曲げ、伸ばし、動作に問題が無い事を確認する】
【また「良し」。拳銃は未だ、右手の中】


【力が馬鹿げている、体の強度が馬鹿げている、反射神経も尋常では無い】
【だが技量は低く、自分のダメージにすら気付くのが遅れる】
【長短が余りにはっきりし過ぎている。デフォルメされた絵の様な存在だ】

【そしてまた、女性は単純な攻撃手段を選ぶ】
【まず、右足で大股に一歩、歩く。本人は走ったつもりなのかも知れないが、負傷が速度を鈍らせた】
【続いて左足で一歩。此方は跳躍に近い。地面すれすれを靴の裏が移動する、低い跳躍だ】
【肉食獣が逃げる草食獣を追う様に、フェイントも無しに真っ直ぐ、女性は接近を図り】

おおぉぉ………………ぉぉぉおおおぉっ!!

【再び左腕。今度は相手の右側頭部を、ラリアットの様に薙ぎ払おうと】
【雄叫びに合わせ、大きく振り被った腕を馬鹿正直、体全体で振るった】
【巨木を薙ぐ斧、家屋を薙ぐ暴風の如き一撃。まともに受ければ、身も浮きかねない】

【然し、獣の如きこの一撃は、獣のそれと同様の弱点も抱え込む】
【腕を振り被った時点で、既に攻撃の軌道が読め、その上に全くフェイントを掛けない】
【来ると分かっている攻撃が、その期待を裏切らず、予想通りの場所へと行われるのだ】
【獣を狩る、人の技量ならば、この剛腕を避ける事も或いは?】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 03:11:11.62 ID:idKadToG0
>>122

【侍は体勢的には不利。更に相手の全力の攻撃が襲い掛かるという───いわば、危機。】
【しかしこの姿勢、この間合い、この光景。】

【古びた道場で1番練習した───あの技。】
【実際には使用頻度は圧倒的に少ないが、筋力が鍛えられるからという理由でひたすら反復させられたあの技。】
【来る日も来る日も───手が血まみれになろうとも毎日ノルマの回数をこなした、あの技。】

【昔の記憶が刹那にフラッシュバックして───彼の体が───動いた】
【最早右膝の事など頭に無く───唯本能が、その技を───求めていた】

─────────『 蒼  月 』…!!!!!!

【しゃがんだ状態からジャンプして下から上へ引き抜き刀をかち上げる─────────唯それだけの技 実践では使う隙はまるで無い】
【しかし───キレ、スピード、威力はその練習量に裏付けられ────「蒼天」がそれに応えてしなる】

【神に恵まれた彼の星と─────────恵まれているとは決して言えない侍の月が─────────今、衝突した】





128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/07(日) 03:12:53.97 ID:U3frJcGAO
>>125

あぁ……そういう事、だな、私の負けだよ

【しばらくして、ようやく体を起こした彼女】
【ゆっくりと立ち上がり、ゆっくりとそちらへ歩み寄る】

バッジ、置いておくよ、しばらく、動けそうに無いからな
本戦、頑張れよ

【少女の傍らに二つ、バッジを置きながら、言葉を伝え終わると】
【よろよろとした足取りで、去っていった】


/このぐらいでしょうか、色々と変な所もあったでしょうが
/お疲れ様でしたー
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/07(日) 03:31:00.94 ID:LHwGsURto
>>127

【───光を失った黄金の剣が、高々と空を舞った】
【吹き飛ばされたのだ。『蒼月』──必殺の一撃によって】
【積み上げた努力が、青年を裏切ることなど決して無かった】

……っ

【剣が手から離れたことにより、瞳の色が元のレモン色に戻った少年。】
【少しの間、呆然とした表情を浮かべていたが、やがて両手を挙げ】

降参──、僕の負けです。
……強いです、ね。悔しいけど、何だか清々しいです。

【自らの敗北を認めた。】
【傍から見れば、諦めただけのように思えるかもしれない】
【しかしそれでも、少年は心の底から『自分の負け』だと──そう思ったのであった】

【七草 なぐさ VS タツミ───勝者:タツミ】
【異論などがなければ、その後少年は星を3つ手渡すだろう】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 03:52:38.86 ID:idKadToG0
>>129

【手に伝わるビリビリとした感触】
【その感触が彼の一撃の威力を表現していて──】

【かち上げた姿勢のまま静止してその感触を確かめ、悟る】
【「こいつはとんでもない化け物になる──」と】

【彼の降参宣言を聞いた後ゆっくりと刀を鞘に納め、ガクンッと右に体が一瞬傾き右手を地面に付けた】
【下から上への重力に反した動きによる足への負担が原因であろう】

…今だから、勝てた…。おそらく2年後…いや1年後…それよりももっと早く──君が私を圧倒する時が来るかもしれない
それに最初から君が接近戦に付き合わなければ勝敗は速くついていただろう──今とは違う形で
何はともあれ──

──良い試合だった 有難う 私の名はタツミ 【blue justice/青義同盟】のメンバーだ

【痛みに耐えながらも最後のセリフは無理に笑顔を作って言った】
【片膝を付いた状態で──星を受け取り巾着にしまう】

【そのままゆっくりと膝を庇う様に刀を杖代わりにして歩くが長すぎて不便そうである】
【おぼつかない歩きのまま公園を去っていく侍の男が最後に一言こう添えた】

また戦おう…なぐさ君

【彼が名前で呼ぶのは認めた証──】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 03:54:01.86 ID:idKadToG0
>>130
//おっと付け忘れた
//熱い試合ありがとうございました!!まさか接近戦になるとは…
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 03:59:01.71 ID:mot6rcGUo
>>126
【ああ、痛覚が鈍いのだ。女性の言動に、朔夜はそう確信する】
【それに加えて頑丈であり、反応速度も遅いどころか寧ろ速い】
【膂力に至っては、細腕からは想像も付かない馬鹿力。――良いもん持ってやがると、内心で毒吐いて】

(どれだけ痛め付けても、壊れない限りは無駄か。厄介だな)
(オレの力じゃ、打撃でこいつを壊すのは無謀だろう。意識を奪うのは――メットが邪魔、無理)
(絞めたり極めたりは論外だ、逆にこっちが潰される)
(とすると、斬るか刺すかする他に道は無いし――解っちゃいるけど血腥いね、どうも)

【然し手が無い訳でもなく、刹那の間に思考を巡らせて方針を決定し】
【近付く女性を視界の中央に据えたまま、態勢を整え、構えを正し】
【呼吸を練って息を止め、ただその接近を待つ。狙いは後の先、カウンター】

【一歩。短刀を順手に持ち替えて脇を締め、左腕を腹部に引き付ける】
【二歩。呼吸を止めて膝を脱力させ、重心を沈下させる】

(誰が当たるか――と言うより当たれるか、こんな熊でも殺れそうなの!)

【そして。正しく左腕が振るわれる瞬間に、朔夜は動いた】
【倒れ込むように上体を沈め、振るわれた暴力的な一撃――必殺と呼んで差し支えないそれを、回避する】
【ごう、と鼓膜に届く世にも恐ろしい風切り音。後ろ髪を峻烈な風になぶられながら】
【半ば左脚を投げ出すような勢いで、左前方に踏み込みざま】
【先程の傷口を、なぞるように――いや、抉るように短刀を一閃、薙ぐ】

【そのまま前進して左側を擦れ違えたなら、彼女の左後方で制動をかけ】
【踏み込みの勢いを回旋運動に転化し、半回転して背後を取るだろう】

【成否は問わず、同時――ぴし、ぴし、という異音と共に。纏う霞が朔夜の背後に凝集してゆく】
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/07(日) 04:12:09.30 ID:LHwGsURto
>>130

そんな事ありませんよ。
貴方の足の状態も悪かったことですし、居合いも一度見て無ければ対処できませんでした。
まぁでも──、次の勝つのは、僕ですけどね?

【褒められて満更でもないようで、顔が微妙ににやけている】
【そして吹っ飛んでいった剣を取りに行こうと、左足を引き摺りながら歩き出し】

タツミさんですか。よろしくお願いします。
……僕の分まで、『本戦』で頑張ってくださいよ?

こちらこそっ、また会いましょう!

【大きく手を振って、去っていくタツミを見送った】

/お疲れさまでしたー!
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 04:12:31.98 ID:mot6rcGUo
>>132
//間違ったあばばばば
//擦れ違うのは彼女の左ではなく、右側です。
//左後方で〜うんぬんも、必然的に右後方という事になります。訂正をば……
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(兵庫県) [sage]:2011/08/07(日) 04:12:58.69 ID:xwc6JPW70
あの………
初めて来たんですけど…
僕のチョップスティックは役にたちますか…?
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 04:16:14.34 ID:+iy02dcdo
>>132
/此方から絡んで置いて申し訳ない、少々眠気が来て、次のレスを待てないかも知れません
/今日の午後以降の再開にする事は出来るでしょうか?


【大会ルールは、通常の殺し合いとはまた違う難しさが有る】
【四肢が欠損しかねない大怪我すら治療出来る、代わりに殺せば反則だ】
【これが殺し合いならば、首を刃物で切り落とすという手段が有るが】
【事このルールで戦うならば、この獣の様な女性は相当に面倒な相手となるだろうが】

【面倒さの理由の1、馬鹿力。それが空を切って、巨大な扇風機の代わりとなった】
【どの様な威力の一撃であれ、命中しなければ無意味】
【空振りの勢いで、左の肩甲骨を相手に見せる程に体がよじれる】


【左半身を、先程相手が居た位置へ向ける状態】
【正面からの斬撃に重ねる為だ。相手が踏み込んだのは、「相手から見て」の左前方なのだろう】
【一撃では、肉を完全に断ち切れない。だが、一度開いた傷口に重ねれば】
【ブツ、と音がしたのは、おそらく腱と筋肉が断ち切れた音。刃は骨で弾かれ、止まるだろう】

……ぅ、お、脚か―――

【右脚が機能を破壊され、地面に膝をついて。その時に女性は、斬撃を再び受けた事を知った】
【二重に抉られた傷口は、自然に閉じる事もなく、血を噴水の様に噴き出す】
【急に脚の力が抜け、完全にうつ伏せになるのを防ぐため、両手を地面に付いた】
【今の彼女は、丁度四つん這いになっている状態だ】

【悪あがきか、女性は拳銃を持ったままの右手で、足元を殴りつける】
【舗装された埠頭の足場に軽く罅を入れ、その下の土に手首まで腕をめり込ませる一撃】
【潰れた脚の代わりに、地面に打ち込んでアンカーと変えて】
【左足を背後を見ずに突き出して、背後の相手の腹部を蹴りあげようとした】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 04:34:19.93 ID:mot6rcGUo
>>136
//いえいえ、大丈夫ですよ。遅くまでお付き合いいただき、有り難うございます
//自分もちょっと拙い感じなので、それが妥当でしょうね……了解しました
//それでは、お疲れ様でした。一応返しておきますので……
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 05:48:53.67 ID:mot6rcGUo
>>136
【交錯は一瞬。握った短刀の柄は、刃が人の脚を腱まで断ち切り、骨を擦る感覚を伝えてくる】

【――会心の手応えだった。朔夜は振り向いて、膝を屈した女性を見遣る】
【擦れ違い様の薙ぎ払いは確かに通った。それが相当な深手となった事も、確認はした】
【だが安心には程遠い、と。尚も追撃すべく、朔夜は急な制動と方向転換で崩れた態勢を立て直そうとする】
【その次の瞬間のことだ。地鳴りにも似た打撃音が響き、間髪入れずに彼女の左脚が振り上げられた】

【騎兵の突き込む大槍の一撃じみた後ろ蹴りは、咄嗟に身体を庇った左腕の上から過たず標的の鳩尾を捉え】
【ガードした前腕の骨ごと華奢な体躯をくの字にへし折り、後方へと吹き飛ばす】
【一点に凝集してゆく霞をすり抜け、朔夜はそのまま仰向けに地面に叩き付けられる――】

………こ、んのぉ……っ!

【どうにか受け身を取る事には成功したが、ダメージは甚大】
【もはや、立ち上がれるかどうかさえ怪しい。表情を苦悶の一色に歪め、朔夜は唸る】

【それでも、まだ奥の手はあった。打っておいた布石は、今も二人の間に漂っている】
【喉奥から込み上げる、鉄の味が混じった胃液を飲み下して】
【朔夜は再び息を吸い込み、顔を上げて彼女を睨み据えた】

(両足とも潰して、終わらせる――――!)

【徐々に結晶してゆく拒絶の霞。視線の焦点――照準は左の膝裏に合わせ、駄目押しの一手】
【数秒と待たずに出来上がるだろう、諸刃の直刀のような形状と長さの蒼い刃を】
【膝を地面に縫い留めんとばかりに、高速で射出する】

【ピンポイントな点の攻撃であるが故に、威力にはそれなりの物があるが】
【異音を認識し、振り向くなどして確りと認識出来ているのなら、回避はそう難しくないだろう】
【この一撃を凌いで距離を潰す事に成功すれば、彼女の勝利は約束されたも同然だ】
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 07:11:24.16 ID:ENeE+qlSO
>>128

【暫くして、少女はバッジを拾う。】
【これで、七。充足感からか、何とも言えない笑みを浮かべ――】
【一時間程休んだ後、その場を去る。】

/最後の最後で寝落ちするとかね……
/お疲れ様でした。いろいろとすいません
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 09:51:16.65 ID:OpXol1ZYo
【水の国、屋内競技場】
【普段は市民に開放された、いわゆる体育館のような施設】
【能力者が暴れまわるのに充分な広さがあるので、今日はやっぱり、人影はほとんど目に付かず】

……ついに最終日、か。

【そのど真ん中、感慨深げに日付を考える少女が一人】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々差し込む朝日を反射してきらりと輝く】

【地面に体育座りでサンドイッチと飲料水の簡易な食事を取りつつ、昇った朝日を眺めながら、対戦者を待っている】
【あえて自分に見せ付けるためか、二つしかないバッジを取り外して床の上に並べている】

……もう勝つとか、負けるとかじゃない。
やれることを全力でやろう、それしかないか。

【表情の端々から悔しさは滲んでいたけれど】
【結果のよしあしに全てを賭け、少し吹っ切れた顔色は、夏の朝日にも似て晴れやかだった】
【後はただ、待つだけ。結果と出会うのを】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/07(日) 09:58:41.42 ID:wJ4j8hOAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 10:10:26.45 ID:inWkWAm6o
>>140

【耳を澄ましていれば、軽く響き渡る足音が一片
貴女の方向へ向かって伸びて、周囲の空間に染み渡る
視線を向けてみれば――――……独りの少女が貴女へ向かって歩み寄ってきて】


……お言葉でございますが、そのような御食事では力が十分に出ませんよ?
私に言ってくだされば、栄養バランスのとれた朝食を作ってさしあげますのに――――

何はともあれ、お久しぶりですね……お元気でございましたか?


【言葉を紡ぐ白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【彼女は長く伸びた影のようなスカートの裾をはためかせ、貴女の下へと歩み寄る
貴女を正面から覗くような色、その表情は直ぐに、微笑を滲ませて、その出会いの素晴らしさを噛み締める
彼女の胸には九つの星があって――――彼女もまた、参加者であることを示している】

143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 10:32:32.37 ID:OpXol1ZYo
>>140
【聞き覚えのある足音、におい、声】
【まとう雰囲気すら風に乗り、猫は朝食すら放り出して立ち上がると、花咲くように笑った】

カノンねぇ! おはよう、いい朝だねっ!!
ボクはもちろん元気だよ!

【予期せぬ再開、巡ってきた出会い】
【親しき仲にも礼儀ありと、元気一杯に手を振り挨拶をした】
【そしてそれは、バッジを見てなお消えない】
【大会参加者であるかどうかよりも、此処で貴女の出会えた喜びを優先し、駆け寄る】
【室内なので足裏は拭いてあったが、相変わらず気の抜けようなぽふぽふという足音を立てて、距離をつめるとまたにっと笑った】

だいじょーぶだよ、昨日も今日も負け越して、栄養剤一杯うってもらったし……というのはおいといて。
正直、ご飯食べてる時間がもったいないよ。ボクはもう星二個しかないから、少しでも今のうちに何とかしておきたくてさ。
……それにしてもカノンねぇ、星9個って、凄いね?

【従者然とした貴女の姿から、只者ではないことは感じていた】
【以前見せてくれた変化も考慮してはいたが、ちょっとばかり意外そうな顔をする】
【でももう、星の数に拘るよりも、試合そのものを心から楽しむ事にしたようで】
【地面に落ちたバッジをカットジーンズにつけなおすと、まじまじと貴女の星を見つめて感心していた】

それにボク、食べようと思えばいくらでも食べられるけど、朝はこれくらいで充分だよ。
でも、次一試合終わったら多分お昼になるんだろうなぁ……あ、そうだ。

【何か思いついたらしく、もう一歩分踏み込んで】
【今つけたバッジ二つを、貴女へ見せる】
【一度息を呑んで躊躇った姿は、姉への我侭を自重したような間があった】

……ご飯も、だけどさ。
これで最後になるかもしれないから……ボクはこれ、全部賭ける。
それで、もしよければ……えーっと、その、

【それでも、言い切ることが出来ず】
【結局もう一泊置いて、ようやくそれを口にする】

……ご、ご飯我慢するからっ、三つ賭けて、勝負してくれませんかっ!?

【カノンねぇのご飯と、星を余計に賭けてもらう勝負】
【必死に考えたのだろう、言い切るとあっぷあっぷで、言わなきゃ良かったかもしれないと顔を背けた】
【でもその顔には、ご飯への未練と大勝負を賭けることへの決意とが揺れている】
【正直な子猫だったけれど、それでも勝ちたい理由があるらしく】
【いつまでもいつまでも、その二択を迷いながら貴女の答えを待った】
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 10:47:46.68 ID:inWkWAm6o
>>143

【元気そうな声を聞いて安心する、胸の中に染み渡る温もりは
檸檬色の煌きを孕んで彼女の中で溶けて、心を落ち着かせていく
――――そして同時に、微かな感嘆を感じる
貴女のその、どこまでも真っ白な、無垢な色に】


……私が凄いのではございません、どれもこれも、勝ちを譲っていただいたようなものです
けれども、私に少しの理由付けをさせていただくのであれば
――――きっと、私の勝利≠ノ対する願いがほんの少し、他の方々より勝っていたのでしょうね

ですので、あまり褒められると、少々くすぐったくも感じてしまいます
でも、どこか胸がスッとするのは、貴女に褒められるのが、嬉しいからなのでしょう


【感心する貴女の表情に、思わず此方も釣られて微笑みの色を零す
絵画の如くバランスの取れた彼女、微笑みには大人びた色を潤わせて
それでも、貴女に対する言葉はどこか砕けた、親しさと、好意を孕んだ旋律で】

【そして、貴女の相談に、少々表情の色が変わった
――――それはきっと、嘲笑する意味で無く、素直な驚きであろう
貴女の、この戦いに対する思いが、ひしひし、と伝わってくるようで
透明な硝子越しに貴女を覗くように、そっと視線を揺らしても、その奥は中々見えない】


……ふふ、ここでお断りしては、貴女の姉として失格でございましょう
貴女が勇気をだして、一歩を踏み出したのですから、その先の絨毯は私が引かねばならないのです

ええ分かりました、私は星を三つ、賭けることにいたしましょう
――――ですが手加減はいたしません、私のこの星の一つ一つには……未来がかかっておりますので


【まるで、愛しい妹を愛でるように、顔を背けた貴女の柔肌を――――そっと、頭を撫でようとする
彼女の絹糸に包まれた右の手、透き通るような透明な感触は、貴女の神経を擽るだろう
そうして、気持ちを落ち着かせようとしつつ、彼女は少しずつ臨戦体勢に移行する】

【手を離すと少し遠くに星を全て置き、貴女と僅かに距離をとる
彼女の対面5m程度のところに立つ彼女は、自然体で、貴女の合図を待つだろう
一面の芝は転んでも痛くなく、思いっきり身体を動かすのに向いているだろう、か】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 11:02:38.60 ID:OpXol1ZYo
>>144
【たくさんの人に撫でてもらったけれど、彼女の手は、『嬉しい』と『落ちつく』が半々】
【かつて彼女に母親を求めただけあって、深い慈愛と母性を感じると、猫は思う】
【心地よい感触に頬を緩めて堪能したが、離れると表情を急激に切り替え、バックステップの後身構えた】
【腰を低く落とし両手を下ろし気味に広げ、指の隙間から伸びる、二対の蒼い線】

…ボクは、まだまだ弱い。
にぃとねぇどころか、きっとずっと、経験不足。

【悔しさはあった。敗北1、引き分け1】
【今残された二つも借り物だ、決着つかずのまま手元に残された、ただ二つの希望】
【でも、今度こそ最後になるかもしれないから】
【閉じた瞼の下に想い、思い浮かべるは大事な人たちの顔】


でも、もう負けない。
絶対負けない―――――っ!!


【だからこそ、家族になってくれた、この勝負に応えてくれた貴女に報いたくて】
【全力を出そうと決めた】

【露出した緑が二つ、輝きを超えた熱気に揺らめいた】
【火のついた目だ。もはや後には退けない、退かない―――――】

行くよっ、カノンねぇっ!!

【声をかけて、距離をつめる。一歩目は前準備として普通に踏み出したが、二歩目で相対距離を半分以下にまで縮めた】
【三歩目には右方のベクトルを掛けて、側面を取ろうという歩法。脚は極めて早いが動きは直線的】
【そしてもちろん、猫の攻撃圏内ということは貴女射程。バカ正直に飛び込んだ猫の迎撃は不可能ではない】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 11:13:25.07 ID:inWkWAm6o
>>145

【貴女の思いを汲み取るのに苦労はいらない
晴れた日の水溜りの如く透き通る貴女の心、その真っ直ぐな思いに惹かれて
彼女もまた、貴女へと思いを馳せる】


ええ、どうぞ――――……遠慮は必要ございません
貴女の、そして私の、全力をぶつけるのみに、ございます


【初めて見る、貴女の速度=\―――予想の数段上を行く疾駆に彼女は驚きを隠せない
側面に行かれるも、直線的な動きであるが故、コンマ数秒早く、そのヴィジョンは読めた
ならば、貴女が攻撃に移るより早く、自身の攻撃をぶつける方が良いのだろう】

【右足の側面を左足の前に置く形で、足元の動きをまず一つ
するとギアがかみ合うが如く、彼女の関節一つ一つが連動し、動きを為していく
彼女の華奢な腰が、負荷をかけられ軋む様子を、服越しに感じ取れるだろうか】


……なるほど、速度は素晴らしいものがございますね
ですが、私も少々、速さには自信がございます――――……


【右足の動きに引かれ、腰が動く、彼女を頭上から見て半時計回り
彼女は踏み出した右足を軸に、鋭くその場で回転を為す
目的は左足の蹴り′繧回し蹴りが、飛び込んできた貴女の背中へと襲い掛かるだろう】

【行動が成功すれば、彼女はそのまま左足を振りぬき、身体を一ひねり
踏み込んだ貴女の後方を取るような形で前進するだろう
摩擦熱で芝が微かに悲鳴を上げて、彼女はそれを取り繕うが如く
両の手でスカートの裾を掴み、服に奔ったしわを整えつつ、心を落ち着かせる】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/07(日) 11:14:45.11 ID:f4mAzyg4o


――――。

【水の国、開放フィールド=B】

――勝つにしろ、負けるにしろ、中途半端な結果を残したくは無いな。

【本選、その会場となるであろう石畳のフィールドの上に、佇む人影が一つ。】
【身に付ける★の数は6つ、敗退するにしろ、微妙≠ニ言える数字。】

(…★5以上の戦闘が好ましい――か)

【片手で握った長剣を軽く振り回すと、溜め息を一つ。】

(1勝1敗、出来れば次で終わらせたい所だが――まあ、無理強いは出来ないか…)
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 11:28:43.28 ID:OpXol1ZYo
>>146
【熱が来た、気迫というのだろうか、カノンの思考が戦闘用に切り替わるのを感じた】
【経験が織り上げる動作の洗練は、それだけでその実力の一端をまじまじと猫に見せ付ける】
【背中から来ると感じたとき、まだ四歩目を刻んではいなかった】

【だが、腰を捻って右腕で受けようとする姿勢をとりつつ、滞空する蒼い縦線が両者間に割り込んだ】
【点として飛来する蹴りの衝撃を、線をぶつけることで分散】
【それそのものが位置保持エネルギーを持つためか、非力な猫の右腕一本でも十二分に衝撃は相殺できた】
【衝撃で身体は流れるも、攻撃命中後、生まれた縦線はすぐさま消えた】

【後ろ足を差し出して歩を刻むと、上体を掛かったままの衝撃に委ねて後退】
【完全に背後を取られたままになることを避け、五歩目で両足を着地させ身構えなおす】
【目に付いたのは、貴女の余裕。服を払う仕草は様になっていたが、見切られていた事を実感し冷や汗が滲む】

……やっぱり、速いだけじゃダメかぁ…。

【まだ手を明かすには早い。この前の一戦で身につけた新技の一端は見せたし、底は浅い】
【これ以上は晒すタイミングを間違えると、呑まれてしまう。それは猫の本能が感じ取り、理解していた】

【ついで行ったのは投擲。右の二本をまっすぐ、腰と右肩へ】
【魔翌力による熱を持つような光の線だが、不思議なことに只の棒同然の打撃効果しかない】
【例によって軌道は直線的なので対処は簡単だが、投擲直後に走り出した猫が、擦れ違い様左脇腹を撫で斬りにしようとしている】

【…ただ、猫の二次元的歩法は、初動に一歩踏み込む動作がある】
【投擲で誤魔化したそれを察知できたなら、先の二射がブラフであることにも気付けよう】
【あなたの技術、能力があるなら】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 11:46:50.17 ID:inWkWAm6o
>>148

【――――浅いか、と彼女は攻撃が触れた瞬間思う
しかしながら、貴女の右腕一本で防がれた、では少々腑に落ちない
何かの干渉があった、と推測するには状況は揃いすぎているだろう】


(そうなると……指で握っていた線≠ノ秘密がございましょう
……正体を明らかにするには情報が少なく思われますが……)

いえ、そんな事ございませんよ、タイミングがもう少し宜しければ十分な威力になっていたかと思われます
素晴らしい腕前ですね……私も中々攻め辛く思えます

――――ですが、だからといって攻めないわけにもいかないのですが……


【そして投擲される二本の棒、同時に駆け出す貴女に対処の方法を数刻感じさせられる
左右に避けても、いずれかの攻撃に触れてしまう、ならば、回避の道を選ばないのも、一つの手であろう
彼女は棒が彼女に触れる瞬間に右半身を後方に逸らす――――当然攻撃がぶつかるも、ダメージの軽減は可能だろう】

【更に攻撃に押される形で、彼女は後ろへと下げた右足を軸に大きく左足を外回りに回転
回転の向きは、彼女の頭上から見て時計回りに、そうすることで身体を反転させるカタチで
迫り来る貴女へ背中を向けつつ、左半身を身体一個分逸らし、貴女の撫で斬りをいなそうとする】


(っ……予想したよりかは……あまり威力がございませんね……一体どういう事でしょうか)

ではその、可愛らしい足元を掬わせて、いただきましょうか


【もし貴女が、撫で斬りの体勢のまま、更に走り抜けようとしていたなら
彼女は軽く腰を落とし、スカートの裾を地面へと広げ、貴女にわざと踏ませようとするだろう
ほんの少しでも踏むだけで良い、バランスを崩させるには、貴女の速度が仇になるであろうから】

【成功したなら、彼女はさながら、テーブルクロスを引く給仕の如く、右の手でスカートを握り
その体勢から右足を引き、身体を頭上から見て90度時計回りに捻りつつスカートを引き抜こうとするだろう
上手く貴女がスカートを踏んでいれば、足をもつれさせる可能性がある】

【じんじん、と響くような痛みが腰と右肩にあるものの、あまり強い痛みとは言えないのだろう
表情が微かに曇る以外は変化は無いように感じられる、か】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 12:03:50.15 ID:OpXol1ZYo
>>149
正直慎重になりすぎて……攻め切れてない感は否めないけどね。

【他者には際限なく感情をぶつける猫だが、自己評価は割と辛辣な様子】
【或いは、大会における一つの敗北と引き分けが思考を引き締めているのかもしれない】
【そういう意味では、前二戦は確かな価値があったようだ】

【打点がずれた二本線は、そもそも猫の腕力不足で大した威力はない】
【そこにもまして上手く力を逃がされたので、それこそじわりと痛む程度だろう】
【命中した後、身体の質量に弾き返され空を舞い、一本は転がり一本は床に“刺さった”】

【そして猫は、初動にこそ一歩という隙を晒すが、動いている間の反応は早い】
【撫で斬りの瞬間、威力を増そうと踏み込んだ先にスカート。それが故意である事は想像に容易い】
【身に着けたもの全てが武器にしうる技巧、あっけなく空を舞う猫だが、直前転がった線に指示を出す】

【それは一瞬。急激に前進をはじめ、傾きをつけることで上昇し右足を小突こうとするだろう】
【弾かれたなら、痛みを感じないのかすぐに出戻り、突き刺さる線の元へ機関、周囲をぐるぐるゆっくり浮翌遊する】
【同時に猫もすてんと転ぶことなく空中でバランスを取り】
【左に残した二本をそのまま、開いた右手と脚を駆使して三点で着地、曲げた脚を伸ばす勢いで進行方向から右に90度退避した】

【結果、あなたの傍には今襲い掛かっている線と、床に突き刺さる線が一つ】
【左手の二本と合わせると、計四本になる】
【これらをあわせて考えると、猫の能力はおのずと導き出せよう】

凄いね、カノン。すっごく闘いなれてる。
スカートを武器に使用って発想、ボクにはなかった。見ての通りだしね。
でも猫の脚を掬おうってのは、ちょーっと甘いんじゃないかな?

【すばやさに秀でるだけでなく、バランス感覚にも優れた種族特性、というべきか】
【右手の指でちっちと余裕を見せるのは、先ほどの埃を払う動作への意趣返しか】
【いい思い出も悪い記憶も、全て鮮明に覚えていられるからこその執念深さ・義理硬さ】

【さて、まずは“一つ”】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 12:10:52.85 ID:OpXol1ZYo
>>150
//あややーすみません、カノンねぇ、と呼びました、訂正します
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 12:18:33.75 ID:inWkWAm6o
>>150

【照りつける太陽の灯りは鋭さを増して、彼女の髪へと染み込んでいく
シックな柄のメイド服、黒布の部分も多く、中々に快適とは言えない状況であろう
揺らめく影は黒々としていて、そこだけ夜が訪れているかの如く】


(……なるほど、どうやら操作できるみたいですね
ともすれば、襲い掛かっている線≠謔閨A突き刺さっている線≠フ方が……)

狙いは悪くはございません、しかしながら一つ忠告を申し上げることにいたしましょう
従者≠ニは常に秘密を保持する必要がございます、主人へ曝け出しつつも、一片の秘密を常に保持する者です

――――従者≠フ纏うスカートの中身は、一種の絶対領域にございます


【彼女は腰を上げると、スカートをすっと零すだろう――――……地面に裾がつくぐらい、スカートは長い
すなわち、彼女の足元はロングスカートに覆われ、一片の戯れも見せない状況に成る
必然的に足元を狙った攻撃は、目標を失うことになり、少しの判断を問われるだろう】

【もし、貴女が線を目視≠オて動かせるのなら、脚を目視することができないため、狙いを外すかもしれない
また、線が自動的に目標を追尾するのなら、彼女の行動は無駄、ということになるだろう
いずれにせよ、情報の上でのアドバンテージを彼女は選択する】


一応は、そのような身分でございましたので……
しかしながらローズのおっしゃる通りです、アクロバティックな動きに、素直に感心してしまいました
戦闘でなければきっと、貴女の演舞を楽しんで観覧できたでしょうに

――――……尤も、戦闘の最中ではありますが、私も少々楽しんでいる節がございますが


【表情に零れるのは少女のような、淡い素顔、大人びた雰囲気を一瞬消して
身に纏うのはミニスカートの如く、幼い笑みで――――……
突き刺さる線から伸びる影が、その笑みに釣られ揺られたように見えるかもしれない】

【貴女はこれ以上の追撃を為さない、ということは一種のインターバルが訪れるのだろう
既に右肩と腰の痛みは治まっている、ならば、互いに平等な条件で戦うことになろう、か
彼女は微かに思案を揺らめかしつつ、貴女の動きを待つだろう
――――きっと、カウンターを狙っているに違いない】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 12:22:15.67 ID:jEPwLMmG0
【公園――と言いたいところなのだが、今は大会予選用のスペースとなっている】
【そもそも公園と言えたのかどうか怪しいところで……木が数本生えているのみの空き地ともいえる】

――……おかしいですね、まだ痛みます……
まあそれはなんとかなるとして……

【戦うには丁度いいスペースでは有るが、そこに一人、少女がいる】
【黒に近い、濃い灰色のローブを着込み、首から下げた「L」の字をした首飾りを下げ】
【両手の親指には、銀色の指輪。細かく見れば少し傷がついている】
【左腰には抜き身の刀。僅かに魔力や妖気といったものを漂わせて】

(……☆は後三つ……。全掛けするとして……これで戦おうとする人がいるんだろうか……)


【日差しを避けるように、木陰で木に寄りかかっている】
【これが普段ならただの涼んでいる少女なのだが、胸元の三つの☆が、それを否定する】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 12:40:56.61 ID:OpXol1ZYo
>>152
【陽光を吸い上げる黒と、跳ね除けるように輝くブループラチナ】
【毛皮の下に薄く浮いた汗は、猫が今の動作に掛けた負荷を示すようでもあり】
【猫としての特性は持つが、未だ半端に人間であり、自己の確立には至らない証拠のようで】
【それでも、ローズは他者を愛する。そこだけは、常に変わりなく】

絶対の秘密、か……女の子ってそういうの好きだよね。
―――――まあボクも、覚えがないわけじゃないけどさ……。

【他人事のように絶対領域を評しておきながら、ふと顔を背けるローズ】
【ちらりと伺える頬は少し赤くなっていて、言葉通りの秘密は、猫のインナーの中に仕舞われているようだった】
【視線はあらぬ場所を彷徨い、此処以外のどこかに思いを馳せていた】

【実のところ、線は常にオンラインでローズと繋がっている。状況のモニターは可能だ】
【しかしローズのコマンド入力は、負荷を軽減すべく今は先行入力形式になっていた】
【すなわち、空を舞う瞬間の目測にむかって飛んで行き、隠されてなお同じ場所へ】
【スカートの狭間を通り抜け、結局何も打ち据えることはないまま帰還した】
【それを見てどう判断しても、猫は補足しない。多分しらばっくれるだろうから、目測判断か先行入力の区別はつきにくく】

【そして中継している線の正体には気付いて“くれた”ようだ】
【思索の海から戻った猫は、状況を楽しむ言葉にそれを隠して言葉を返した】


……カノンねぇは強い。だから誰かのために、心を尽くして傍にいられる。
ボクは結局、勝手だから。……まだまだ未熟で弱いから、ずっと居続ける事は、出来ない。
自分の弱さにうんざりして、どこかに走っちゃうけど……。

……でも、この前言われた。未熟なのは、変わる余地があるって事だって。
だから、この闘いで変わってみせる。もっともっと強くなって、カノンねぇを楽しませたい。


【そう、『未だ』だから進むのだと、弱音の後に続けた言葉には、意思が込められていた】
【あなたの微笑みに、『従者』の下に隠された『カノンねぇ』を見つけたから、猫もまた、微笑を返す】
【その気持ちに応えたいという笑みを】

【だから乗った。その誘いに】
【隠されてはたまらないからと、浮翌遊する線に刺さった線経由でコマンド、思い切り回転をつけて頭に飛来させる】
【同時に例の一歩を交えつつ駆け出し、二歩目で大きく前方へ】
【上方からえぐりこむように襲い来る線、左の二本は束ねて正面に突き出す】
【同時攻撃だが、予備動作を含みなおかつ直線状。“三本”の舞踏】

【右はまだ、溜めたまま、青い線の舞に隠して】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 12:59:29.65 ID:inWkWAm6o
>>154

【彼女はあまり大きな行動をせず、貴女をいなし戦ってきた
その為か、体力を使わない分、身体のアップもまだ済んでいない状況
そういう観点から見れば、貴女の方が一歩、身体能力についてリードしているのだろう】


……ええ、だからこそ、秘密を曝け出す相手は考えなければなりません
それは愛した異性か、親しい友人か、もしくは――――大切な家族か
いずれにせよ、特別な誰かに紡ぐもので、ございましょう


【通り抜けた線を見送りながら、思考は色々な道筋を魅せる
紡ぐ言葉には余裕があるものの、あまり深くは分かっていないのも事実
――――ただ、言葉を交錯させ、互いの思いを重ねることで、精一杯なのであろう】

【貴女の言葉に耳を傾けながら……その奥の気持ちに、意思に、微かな恋慕を抱く
灯りを当てればキラキラと輝く、ステンドグラスのような貴女の心
微笑みの柔らかい灯火に照らされて、幾重にも美しい色を感じさせる】


……私は強くはございません、ただ強くあろうとしているだけにございます
大きな目標という名の影≠ノ身体を重ねることで、自身を大きく見せようとしているだけに過ぎません

ですので、私を強いと感じている貴女は私の影≠フ大きさに気づいてくれている、ということでしょう
――――それはつまり、貴女には強くなる余地が沢山存在している、ということです

貴女が強くなる、それだけで……私は十二分に嬉しく、愉しく思っているんですよ?

Under Cover of Darkness
――――……Last Shadow Puppets


【彼女は虚空に右の手を晒す、白い手袋は太陽光を浴びて、その純白さを彩らせ
雪解け水のような透明な輝きを、一滴煌かせると、手の下の影に滴っていく
影はさながら、意思を持つかの如く、巻き上げられ、彼女の右手に納まっていく
すると、姿を変化させ、影は一片の刀へと姿を変化させるだろう】

【白刃は灯りに触れ、新たな影を反射させる――――……そして、その影が彼女の影と重なって
再び影は舞い上がると、彼女の前方に、彼女を覆うような高い壁となり、貴女の全ての攻撃を同時に阻もうとする
影の強度は固く、金属のそれに近いものがあるだろう
彼女は右手に握った刀を移動、スッと切っ先を下方向へ向け、そのまま待つ】

【前方が壁で覆われたなら、どうするか――――それを、自分なりに判断して】


/ごめん!ご飯食べに行くから1時間ぐらい空くかも……
/時間が無かったら切ってもらっても良いけど、どうかな?
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 13:08:03.14 ID:OpXol1ZYo
>>155
//了解しました、待てます!
//この後お返事返しておきますので、そちらの用事が済み次第お返事を!
//自分もいろいろしてきますので、一端お疲れ様でした!
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 13:33:07.45 ID:OpXol1ZYo
>>155
【攻めきれないのは、やはり甘さだろう。敗因の大半はこれだと思われた】
【何処かで大会を軽く見ているのか、そうでなければ、明確に敵と認識しなければ攻撃を躊躇う傾向があった】
【――――でも、これだけ身体を動かしてなお、一切息が上がっていない彼女の強さは】
【そして自ら退路を断ったローズは、その心境を作り変え、甘さを一つ超えてゆく】

―――――特別、な……。

【異性がどうとかいう意識は、それも未だ猫にはない】
【恋がどうとかいわれたが実感はなく、基本的に人好きするタイプなので『みんなすき』、なのだが】
【家族…貴女ともう一人の姉、兄、そして父を感じた人もいるし、……大事な、】
【それは、よくわからない。逃げているのかもしれないけれど、明確な判別をしようとすると急に息が詰まる】

【でも、胸の奥に何かがある事は理解した】
【彼女の言う特別が、そこにあることだけは、ちゃんと理解した】
【呼吸を整え、攻撃しながら機をうかがう】


影の大きさは、外の灯りで濃く、大きくなるけれど、
それに中身が詰まってなきゃ、灯りの強さに透けちゃう…
だからその影だって、カノンねぇなんだよ。ちゃんと色濃く存在してる、もう一人のカノンねぇなんだ。

……ありがとう、カノンねぇにそういってもらえるなら、
ボクはもっと、強くなれるっっ!!


【彼女が呟いたのは、きっとその影の名前なのだろう】
【先行した線が弾き返されたのを受け、猫は左の二本を格納、非力ながら影を殴りつける】
【もちろん防御の貫通なんてまったく出来ないし、あまりの硬さに拳がジンジンする。自爆】
【その場に立ち止まり、影の強さに少し涙目になりながら、考えた】

【でも前に張った影は、そしてこれが影であるなら、推測される二つの性質がある】
【光源一つに対し一つしか構成されない事と、発生源と影の動きは同期すること】

【ちょうどいい、名乗る名がないのは悲しい】
【自分の能力にも、名前をつけようと思った。兄のように鮮烈に輝く、この蒼い線そのものに】


―――――ハンターラインっ!!


【弾かれた線と、刺さっていた線が消え、先ほどまで見えていた貴女の座標から相対座標を算出】
【その後方、縦に並んだ線二本が現れる】
【浮翌遊する二本の線は、見えざる誰かがバットでも握るかのように左右対称に振りかぶられ、腰と後頭部めがけて振るわれる】
【腕力は変わらずローズのものを反映しているため、命中しても軽く小突かれる程度なのだが、】

【叩きつけられた拳に沿う様に、三本の線が一直線に並び、繋がる】
【拳をたたきつけたまま開き、自身の腕を固定するように力を込め、連なり一本の槍のような姿になった傍らの線へ命令】

刺されーーーーーーーーっっ!!!

【イメージするのは、鉄を貫く鋼鉄を超えた槍】
【腕をレールに叩きつけられたそれは、鉄をも砕くバンカー。貫いたなら、あなたの腋をかすめる事になるはずだ】

【だが、もし影にさえぎられて見えないにせよ】
【能力の対価か、攻撃動作後にはローズの額から音を立てて血が噴出し、よろめいてしまう】
【倒れる事はないのだが、少しばかり朦朧とした足取りになり、線も勢いを失い落下を始める】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/08/07(日) 13:52:35.36 ID:9qQkR37AO
【路地裏】

【路地裏に佇む男が一人】
【黒いスーツに黒いネクタイ、黒い革靴 に黒いウルフヘアーという全身がほとんど黒い男】
【黒で無い部分はと言えば、様々な色の石がついている10の指輪と右目のモノクル】
【右手に持った銀のアタシュケースに、左手首の石の埋め込まれたブレスレットである】
【年は10代後半から20代前半…といったところか…整った中性的な顔立ちに細い体をしている】

今日も結構シケてんなぁ…
こんだけ潰して今日の晩飯代くらいにしかなんねぇなんて……

【見れば男の傍らにはガラの悪そうな格好をした男達が倒れている】
【火を使ったあとなのか、倒れてる男達の服や壁ははぶすぶすと焼け焦げている】

まぁ、今夜の飯代持ってただけマシって考えたほうがいいかな
昨日は飯代にもならんようなやつらばっかだったし…

【ゆったりと背筋を伸ばしながら男は軽く欠伸をする】

ま、殺したわけじゃなし
運が悪かったと思うんだなー

【軽く笑いながらゆっくりと男は歩き出す】
【どうやら今から飯屋に向かうようだ】
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 13:52:51.50 ID:xtDrbVfSO
【水の国――廃墟群】
【てきとうな瓦礫の上に腰掛けて、空を見上げる人影があった】

んー……二つかぁ。
こりゃーもう、本選行く行かないを気にするより、

【外ハネ気味の髪は、黒い髪留めでポニーテールに】
【暑いからか、ノーネクタイのカッターシャツは第二ボタンまで開け放たれて】
【開いた胸元から覗く二つのペンダントトップが、ちゃりっと小気味よく音をたてる】

【――そんな格好の、赤髪赤眼の少女が、その正体で】
【彼女は、金色の星ふたつを、右手の中で弄んでいた】

のこりで出来る試合を、どんだけ楽しめるかが重要だよネー。

【ちゃりん。双子星が軽く宙に投げられ、彼女の手元に墜ちて戻ってくる】
【誰かが来るまで続けられるのだろう、生産性のない単調なあそび】
【彼女はそれに飽きてきたのか、ふあっと欠伸を溢して】
【こつん。赤い靴の底を、鳴らした】
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/07(日) 14:03:51.89 ID:wJ4j8hOAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/08/07(日) 14:29:40.99 ID:E4mKbUAso
>>158
「――待って、くださいよ……」

【歩き出した男の背後から、声が掛かる】
【その源は、斃れている男達の中から。這い出るように、一つの影が起き上がる】

【身形としては、少年と呼ぶのが妥当だろうか】
【赤色の髪に、それを引き立たせる様な碧眼】
【積み上がった男達と同じ服装を着ている事から、歳はどうあれ立場は十分に察する事が出来る】
【肌は煤け、服はボロボロ】
【それでもその視線は、睨み付ける様に男を捉えていて】

「……返して、くださいよ。ボ……俺たちの、ものですよ」

【震えるような声で、そう言い放った】
「」
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 14:39:13.68 ID:inWkWAm6o
>>157

【その点で言えば、彼女は貴女より優れているのだろう
少なくとも彼女は躊躇はしない、それが戦いであれば、手加減をすることは冒涜でしかないから
だからこそ――――自身を超えようとする貴女は、すごく、美しく見えて】


……そう言っていただけると、嬉しくも、また――――……不思議な気分になります
まるで、貴女に私の弱いところを曝け出したくなるような、そんな気持ちに
……それはきっと、私に取って貴女が特別な人≠セからなのでしょうね

ええ、強くなって下さいませ、私など、歯牙にもかけないぐらいに


【影に隠されて、彼女の表情も、貴女の表情も見えなくなる
それでも、叫ぶ、爆ぜる、貴女の技の名前――――そこに孕まれた思いの強さ
影が透けて、その奥の貴女の表情が、色濃く映し出された】


……残念でございますが、読んでおりましたよ


【既に、貴女の能力が自動的に動くわけではない、と理解していた
つまり、壁を阻まれた状態での攻撃は精度が低い、もしくは後方から来る攻撃であろう、と
彼女は身を翻らせる、予想通り、自身の後方から襲い掛かる、二つの線】

【彼女は右手で握った刀に左手を添える、下段で構えた刃は、陽光に煌いて白く艶やかに
二本の線に縦に一本の線を引くように、上段へと振り上がる一閃
一刀の元に切り伏せられるであろう線の影は、思いを断たれた文のように、掻き消えていくだろう】

【――――……しかし、貴女は、その一歩上を行く】


……っ!!なっ――――……くぅ……あっぐ……っ……!!


【貫き通される貴女の意思≠ニいう名の弩砲、影を貫き、その先の彼女へと向かう線
一本は壁に背を向けている彼女の左脇腹に背中から深く突き刺さり、残りは彼女の脇を掠め、布を破る
噴出す鮮血の勢いは少ないものの、線が内部に突き刺さっているのだ、ダメージは大きいだろう】

【彼女の読み≠フ更に上、貴女のバトルセンスが、彼女の経験を上回ったのだろう
脳裏に響く真っ赤な痛みに堪えながら、彼女は残った壁を右足で蹴り、加速――――……貴女と数m距離を置き
左脇腹を左手で押さえながら、貴女に向き直るだろう
微かに震える右の手には、刀が握られているはずだ】


/たただいまー!
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 14:57:49.41 ID:OpXol1ZYo
>>162
【幼さゆえに躊躇いが冒涜であることを、猫は未だ完全に理解したわけではない】
【でも自分を受け入れようとしてくれる貴女の言葉には、その裏にある真意が透けて見えて】
【想ってくれていることがわかるからこそ、猫は僅かに、血まみれの顔を綻ばせた】
【垂れる血液は紅く、赤く、線の制御を手放して負荷が収まったためか、流れは少しずつ緩やかになる】

――――ボクでよければ、受け止める。カノンねぇは、ボクを受け止めてくれたから。
……カノンねぇは、ボクの家族だから……ちゃんと返す。
この気持ちを沢山貰ったから……だから、返すっ!!

【家族。肉体的なつながりは、きっと何処にもない。元々人形同然、作られた身体に偶然生まれた命の紛い物】
【でも、誰かと出会い触れ合うたびに、猫の心は育まれて、人間になってゆく】
【在り方が変わり、誰かと繋がることを実感し、そして猫はそれを知る】
【だからこそ、絶対に、与えられるだけじゃ我慢できないと、その意思を奮い立たせるのだ】

【突き刺さる線、吐き出す貴女の血を見て、自分の血液の下で顔を青ざめさせたが、首を振って振り払う】
【制御を手放すと同時に、猫は全ての線を消した。同時に維持することも、負荷のあまりそれが出来なくなり】
【最大六本出せる能力も、後は至近で一本を維持するのが精々。遠隔操作はリスキーすぎる】


もう一度、言う。
ボクは、カノンねぇを受け止める。……受け止めて見せるっ!!


【再び滴り始めた自身の血は、何処かで能力を使っているから】
【見た目には徒手、待ち構えるように腰を落とし、視線だけをまっすぐ貴女へ】
【勢いを増した血流が右目に滴り、目を開けていられなくなるけれど、左の緑は、ただただまっすぐ、待ち受ける】
【先ほどの貴女同様、狙いはカウンターのようにも見えた】

【猫の指が、早撃ちを狙うガンマンのように小さく動く】
【落とされた下半身、曲げられた膝のバネが、そのときに備えて力を蓄えてゆく】
【後は一瞬の刺し合いで決まるのではないか――――身体が、この体育館内に充満する迫力からそれを読み取った】

【静寂の中思考を捨て、思い描くは一瞬のビジョン】
【一秒未満に為すべき一手を、待ちわびた】


//おかえりなさいませご主人様ー!!
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 14:59:15.59 ID:+iy02dcdo
>>138
【片足の破損、その状態での片足での蹴り】
【腕を地面に突き立てたのは、自らの体を支える為には必要な事だった】
【いいや、それだけでは無い。もう一手、狙っているものは有る】


【引き戻した蹴り足を降ろし、其方に体重を乗せ直す】
【本来なら直ぐにも腕を引き抜いて振りかえり、相手と対面するべきだったのだろうが】
【それに先んじたのが、相手の放った刃だった】

【やはり、骨は堅い。後方からの刃を貫通させはしない】
【だが、腱や筋肉は骨に比べれば脆く、そして膝裏はそれらが非常に薄くなっている】
【通常の打撃でさえ響く個所への斬撃は】

両腕良し、継続可能、この戦闘を終わらせ……―――

―――る……ぁ、え?

【動かそうという意思に反して、左脚の機能を破砕、麻痺させた】
【立ち上がる途中で力が抜けて、正座する様な形で地面に落ちるヘルメットの女性】
【左足の負傷は、目を降ろしても直ぐに理解出来ない位置】
【血が衣服に染みだした所で、やっと脚がもう一本、壊された事を理解した】


……何故、動かない、くっ……この馬鹿動けっ!動けっ!
頑丈以外に取り柄もないくせに、此処で動けないなら何の為に……!

…………「   」

【自分の脚を殴りつけて喝を入れようとも、物理的に限界が来た脚は動かない】
【悔しさを表す様に左手で足元を殴れば、それは右手と同じ様に地面にめり込んだ】

【そう、もう一度状況を確認する】
【彼女の脚は機能が破壊され、体の下で折り畳まれていて】
【両腕はどちらも、手首まで地面にめり込んでいるのだ】
【最後に発した呟きは、きっと耳を口に触れさせていても聞こえない】

【ガギ、ボゴン、グシャ。何かが潰れ、砕ける様な音がする】
【音源は二人の頭より随分低い位置。いや、足よりもまだ低い位置。地中だ】
【ヘルメットの女性の元から、朔夜の足元まで、埠頭の舗装された地面が拳大に隆起し始める】
【それはまるで、頑丈なモグラが地表スレスレで、トンネルを作っている様でもあった】

【突然に足を押し上げられれば、体勢も崩されかねないし】
【耐えたとしても次の瞬間には、自分が立って居た足場の下に空洞が生まれる】
【種を見破るのは簡単な手品だ。だが、続く結果まで見破れるだろうか?】


/ただいま戻りました、先に返レスしておきます
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/08/07(日) 15:02:03.45 ID:9qQkR37AO
>>161

んー……?

【少年の声に歩き出していた足を止め振り返る】

なんだ、気絶してなかったのか…?
ワイアットの野郎…魔法に手を抜きやがったのか…。

【誰かの名前を呟き、男は軽く舌打ちする】

コレを返してってか…まぁ返してもいいんだけどさ…

【金の入ってる袋をチャリチャリと二、三度左手の上で遊びながら】

だけど元々絡んできたのはそっちの内の一人だし?
返してほしいならそれなりの態度が必要なんだと…俺は思うけどなー。

【ニヤニヤと笑いながら軽く、挑発】
【理由はどうあれ、向かってきた相手に対して興味を抱いているようだ】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 15:10:43.71 ID:JufEMmBM0
【水の国 公園】

今日が最終日だけど
多分本選は無理だろうな

【カップ焼きそば片手に公園のベンチに座っている17歳ほどの少年】
【白い無地のタンクトップに青いジーンズ、そして首もとの燃えるように赤いマフラーが非常に浮いている】

まぁ、こうなったらどれだけ戦えるかを楽しむことにするかね
取り敢えず腹減ったし誰かくるまで腹ごしらえでもしよう
その内数の多いやつが挑みに来るだろ

【そう言うと★を四つ自分の横において】
【カップ焼きそばをずるずる食べ始めた】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 15:16:17.75 ID:GlDIuDt3o
【路地裏】

…こういう場所なら、如何様な時でも戦えそうだが

【無精髭を生やした30代の男性が、無精髭の生えた顎を指で撫でながら歩いている】
【袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。サングラスを着用し】
【両の腕をところどころ色の落ちた、古い血を塗った様な赤の籠手が隠しており】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】
【左腰に大中小の刀をそれぞれ2本ずつ差している】

【サングラスでは隠しきれない程大きな切り傷が両目に奔っていて】
【右目の疵に至っては顎まで達している】

【多くの刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうだろう】

はてさて……釣りは苦手でござるが、果たして

【てく、てく。と、足取りは軽い】
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 15:20:21.24 ID:inWkWAm6o
>>163

【左脇腹に奔る痛みは、さながら毒による侵食のようにも感じた
腐食していくように、犯されていくように、彼女の腹部からしみこんでくる痛み
チラリと視線を下ろすと、自身を貫く線≠ェたゆたう影をハッキリと描いていた】


家族=\―――良い言葉でございますね……本当に……
いくらこの言葉を望んだことでしょう、思い焦がれたことでしょう

……ですから、私はこの繋がりを失いたくございません、未来永劫、保っていきたく思えます
その為には、私が貴女から頂いたように、私もまた貴女に……私をぶつけないといけませんね

っぐ……ひっぐ……ぁ……ハァ――――……ハァ……


【彼女もまた貴女と同じように、他者との交流の中で変化してきた
それでもまだ、貴女とは違い人にはなりきれて居ない面があった
今度はソレを貴女から学びたくて、貴女に返して欲しくて
握る刀には意思が宿る、貴女が穿った槍の如く、強固で鋭い意思≠ェ】

【線が消え、彼女の腹部から大量の血液が噴出した
あまりに明るいその赤色は、太陽光を反射し、艶やかな色を周囲に煌かせる
新たな影が周囲に広がると、その一つ一つが、彼女で在る様に揺らめいていく
足取りが重い、貫き通すには少々覚束ない――――それでも思いは強く、意思は固く在って……】

【交錯する真紅の瞳と緑色の瞳、スクリーンに映し出される貴女は、彼女より大きく見える】


なら……私は私の全身全霊をぶつける必要がございましょう
参りますよ、ローズ!!

Under Cover of Darkness=\―――Last Shadow Puppets


【彼女の影が再び揺らめき今度は、刀の鞘が出現し、彼女は左の手でソレを握る
そして、右手の刀を納めると、左手で鞘を握り、右の手で刀の柄を握る体勢に移行
――――その後は言葉は必要ない、風の弾ける音がやけに空虚に響き渡る】

【彼女の体勢が低くなり、白銀の髪が大きく一度だけ、揺らめいて
白銀の残像が網膜に残っているほど――――……そこからの行動は鋭く行われる
彼女が刻んだ間合いを詰めるための数歩、それすらも数え切れないぐらいに彼女は素早く貴女の間合いに入り込もうとすると
唾鳴りの音を、やけに大きく響かせるだろう】

【貴女の眼前で煌くであろう白刃の閃光、それはさながら彼女の髪の艶やかな色合いにも似て
彼女の狙いは貴女の腹部、抜刀された刃は止まることなくトップスピードで貴女へと傷をつけようとし
――――攻撃の感触を残さずに、彼女は納刀しようとするだろう
抜刀した際の唾鳴りの音、それに重ねるが如く刻まれる、納める際の唾鳴りの響
きっと彼女の本気≠ノ違いない】
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 15:29:49.65 ID:OpXol1ZYo
>>168
【先の、特に一戦目の敗北で、学んだことがある】
【猫の最高速度は時として視認領域を超えるが、長期間の維持は出来ない】
【また撹乱を狙ったところで、ソナー能力のような探知手段がある相手には意味を成さないのだ】
【目が覚めてすぐ反省したのは、その『速度の使い方』であった】
【これが勝負の行方をすべる鍵であることは明々白々。線の操作能力は借り物に過ぎないのだと、猫は理解した】

【だから、その刹那を越える一瞬こそが猫の武器】
【極限まで集中――――能力を制御する脳を持って自身の身体を制御】
【細く小さく短く、息を吐き呼吸を整える。腹は決まった】

【感覚器と脚、そして腕が動けばいい】
【尖らせた視覚が、彼女の銀色が大気を圧迫させるのを見た】
【鋭敏な聴覚が、大気中に含まれる粒子群が啼くのを聞いた】

【レッドアウトした右目を開き、両の眼で世界を、カノンの動きを目視】
【右が見た世界は赤に染まっていたが、関係なかった】
【迫る威圧感に、恐怖で凍りつくはずの脆弱な意思が燃え、身体を突き動かした】

【そのまま視線を合わせ続けていたのなら、右の赤と左の緑だけが残像のように、貴女からして時計回りの線を描いて見えるだろう】
【釣られて背後を振り返っても、猫は既に、元の位置を12時とした上で9時方向へ急速に移動していて】

【負けたくない、勝ちたい、】
【カノンの気持ちに、その想いに、応えたい――――――】
【―――――だからこれは、今の自分に出来る最高の技】


うぁあああああああーーーーーーっ!!


【一本の線を両手で握り締め、不出来な形で胴切りを放った】
【剣術の真似事どころかちゃんばら遊びの亜流の亜流、型は最低といってもいい】
【脚が出せる速度と比べたらすずめの涙な腕の攻撃。打撃形態が解除され、見た目には少し厚みが減った斬撃態の線】
【只一撃、打ち据える事だけを考えていた。後のことなんか考えず、身体がやや前傾になるというリスクすら考慮外で】

【非力な猫は、その一撃に全てを込めて打ち込む】
【それが通ろうが通るまいが、避けられようが受けられようが、再び血が額から噴出させた】
【もはや線を構成する気力もない、ただただ、ぼたぼたと赤い液体を滴らせ…それでも膝だけは、屈しなかった】

【そのときには、気付くはずだ。あなたの攻撃は放たれた後…既に猫の腹部は切り裂かれていた】
【重大な損傷だが、意識は未だ保ち続けている。急所は外されていたのだろうけれど、満身創痍】
【腹を押さえ頭を抱え、荒い息のまま歯を食いしばっている】
【両目が血で汚れてしまい何も見えないだろうに、時々カノンを探して眼球が動いた】
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 15:42:27.25 ID:inWkWAm6o
>>169

【彼女は今の今まで、勝ち続けてきて――――……
学んだ事はきっと多かった、それでも、敗北に勝るほどには無くて
きっとどこかで自身を過信していたのだろう、故にか、指先に感じる感覚はどこかふわふわしていた】


(――――……なるほど、きっとこれが……この胸に込みあがってくる感情が……)


【貴女の怒号の後に、響き渡る唾鳴りの音――――その後に広がるであろう胸一杯の静寂
数刻、彼女の身体はピクリとも動かず、刀を納めた体勢で佇んで
貴女の攻撃が彼女にぶつかったものの、彼女の身体は揺れなかった】

【貴女から滴り落ちる血液と反比例するように、彼女の腹部からの出血は減ってきた
彼女の服には殆ど赤色が満ちてなく、綺麗な綺麗な、元の純白を宿していて
一見してみれば、満身創痍の貴女に比べ、彼女の方が余裕を持っているように見えることだろう】

【貴女の攻撃は、本来なら微々たるものであったことだろう
型は成ってなく、更に筋力もあまりに足りなさ過ぎた
――――ただ、評価をするならタイミング、コンマ一秒まで待ち、撃ち伏せた攻撃のタイミングは……】


……お見事で御座います、ローズ


【硝子細工の彼女に僅かな罅が奔って、そこから崩れ落ちるように
彼女の髪の毛を纏めるリボンが、微かな音を立てて千切れて、風に靡く
長い長い髪の毛、白銀のそれは、太陽の光を孕むと、甘美な色に染まりあがる】

【ぱたん、と軽い音をたてて、彼女は座り込む、力を失った両の手は、握っていた刀を地面へと落とす
俯き加減の彼女の表情は、瞼が閉じて、パッチリとした睫が風に揺れる彼女の色は
――――どこか満足げな、終わりの色を滲ませて
……そうして、彼女は地面に横たわるように、倒れてしまうだろう】

【カノン=ラン=パトリオット、戦闘不能】
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/08/07(日) 15:51:24.47 ID:E4mKbUAs0
>>165
「確かに、文句をつけたのは、こっちかも、しれません……」

【息も絶え絶えに、少年は言葉を紡ぐ】
【男の余裕がちな表情が、言外に威圧する】
【委縮するかのように、少年が一つ身震いをした】

「……でも、だからって、『はい、そうですか』とは、いけないんですよ」

【金属の擦れる男が、絶え間なく路地裏に響く】
【声が震える。手が震える。それでも少年は、男と向き合っていて】

「返して、もらえないなら……やらなきゃ、いけません……」

【懐に伸ばした手。抜いたそこに持っていたのは、一本の細見のナイフ】
【枯れ木のように細い切っ先を男に向けたその行為は、宣戦布告以外の何物でもなかった】
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 15:55:10.46 ID:OpXol1ZYo
>>170
か、カノンねぇ?

【最高速度の負荷で膝が笑っていた、本気の攻撃を受けて、いくらか急所を外したって血が出る】
【しかも目が、目に流入する血液の量が増えて、増えて…視界が赤い闇に閉ざされてゆく】
【体力も尽きて、もう立てない。自身が作る血の海に沈んでも、目が痛み、瞑ってしまっても】

カノンねぇ、大丈夫?
ねぇ、見えない、どうしよう、真っ赤で何も見えないよ…?

【闘いの熱が冷めて来ると、とんでもないことをしてしまったという恐怖が襲ってくる】
【痛みもあって見苦しく這いずる事しかできず、しかも徐々に、夏だというのに凍えてくる】
【先ほどまでのテンションが反転、その矮躯を痛みが震えさせた】

ねぇ、カノン、ねぇ……!!

【閉じた目から漏れる、血涙のマーブル模様】
【薄まる赤の向こう、ようやく聞きつけたのは、彼女がくれた短い賞賛】

【寒いと啼くのは、いけないことのような気がした】
【彼女の気持ちは、暖かさは、失血による肌寒さを貫き刺さる】
【だから意識を失う間際、地面を探った手が貴女の手を捉えて、微笑と共に口にしたのは、】


……ありがとう、ござい、まし、た――――――


【ここも一応、会場として大会が関知する場所】
【試合終了後待ち構えていた医療班に、二人とも搬送されるのだろうか】
【握り締めた手は、自分よりも先に彼女へ自己修復を促す魔術を行使していて】
【その手を引き剥がそうとすると、穏やかな寝顔が曇りそうになったから、医務班はそれはそれは困ったそうだ】

【ブルーローズ:星5つ】


//本当にありがとうございましたーっ!!
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 15:59:20.66 ID:inWkWAm6o
>>172
/乙でしたー!楽しかったぜぃ
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/07(日) 16:23:59.21 ID:f4mAzyg4o


────。

【水の国、開放フィールド=B】

────さて、正直どうしたものか…
(何にせよ中途半端にはしたくないが、このまま呆けていても、な…)

【フィールドの中心に佇む男は、あからさまな溜め息を吐く。】
【身に付ける★の数は6つ、敗退するにしろ、微妙≠ニ言える数字。】
【片手で握った長剣を軽く振り回すと、溜め息を一つ。】

(1勝1敗、出来れば次で終わらせたい所だが――まあ、無理強いは出来ないか…)
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/07(日) 16:51:37.07 ID:31R8L7hto
>>171

【ナイフを突き付けた少年に対して、ふうんと軽く声を漏らしながら、金の入った袋をスーツのポケットにしまう】

OKOK、金自体は返してやるよ
そんなに大した額でもないしな。

【だけどな、と男は一つ付け加える】

昔から自分に向かってくる奴は叩き潰せっていうことを体に叩き込まれててな
"一族のバカ共"みたいに敵対者を殺すつもりは無いけど――

【軽く目を細めて少年を睨む】
【そして――】

敵意を持った相手を許すほど優しくは無いぜ。

【少年に対して軽く笑う余裕】
【笑いながらも軽く滲み出る殺意、これはある程度の戦いを潜り抜けてきた証拠とも言えるかもしれない】

ほーら、本日2回目のご登場!
出てこい!ワイアット!

【左手を上に掲げると、人差し指の赤い石の指輪が赤い閃光を放ち――】

『なんだよ、随分今日は戦いが多いんだな。
まっ俺は戦えるなら全然構わないんだけどよー』

【気付けば男の隣に30cm程度の赤髪の人形が浮遊していた】
【赤いノースリーブに、青いGパン、額には赤い石の埋め込まれたサークレットをつけている】
【それはまるで小さな人間そのもののような――】

お前の魔法が手抜きだから2回目なんだよ、バカ。
コイツさっき倒した相手だっつの。

『おお、マジだ』

【少し驚いたように人形は目を開く】
【同時に少し楽しそうに笑いながら小さな両手を少年に向け――】

『じゃ、これは挨拶代わりってやつだ
受け取っちゃいな!』

【野球ボール程度の火球を作り出し――少年に放つ】
【その速度は遅く、一般人でも避けることは容易だろう】
【あくまで様子見程度の一撃といったところか】

【それと同時に男は少年と距離を取り、人形を前に出す】

さて、と俺は見物といかせてもらおうかな
ワイアットー適当にがんばれよー!

【男が後ろに下がったのは理由があるのだろう】
【身体能力に自身が無いのか、それとも――?】


/返信遅れてごめんなさい!
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/08/07(日) 17:43:41.49 ID:E4mKbUAso
>>175
『おい馬鹿……やめ……』

【呻く様に、斃れ伏す男達から言葉が漏れた】
【勝てる訳がないと。その瞳がそう告げている】
【ここは路地裏。あらゆる法規は意味を成さず、弱肉強食だけが唯一の不文律】
【そういう所で負けた己達に、抗う術はない。生殺与奪を握られている以上、単に気絶程度で済まされている事すら、最早奇蹟に等しいのだ】
【拾った命をみすみす投げ棄てる事など、愚行以外の何物でもない】

「……それ、でも」

【――それでも、嫌だと】
【荒く息吐く体調で、切っ先を向けたまま少年は呟く】
【自分は馬鹿で、人には迷惑を掛けてばかりで】
【貰った恩は返しきれなくて、】
【――やらなくちゃ、いけない事があって】
【そもそも俺は、こんなところで死ぬはずじゃないんだから――】

「あ、あぁぁあああああァッ!」

【迫る火球。速度としては遅きに過ぎるそれを、少年は全力で避けた】
【それは、さながら倒れ込む様に。横へと転がる体、丸めた背が、壁にぶつけられる】
【先程のダメージが、残っていないはずはないのだ。煤けた頬やボロボロの服が、それを如実に示していて】

「くぅ……やっ!」

【打ち付けた背の痛みを、誤魔化すように叫ぶ。休んでいる暇など、この場においてはない】
【体勢を立て直し様に振るう右腕。手にしていた細身のナイフ――スローイングダガーが、人形ではなく距離をとる男目掛けて放たれた】
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/07(日) 18:21:54.97 ID:31R8L7hto
>>176

【男と赤い人形は驚いたように少年を見る】
【無防備ともいえるほどに全力で体を倒す少年】
【異能という異能は無く、ただそこにあるのは己の信念のみ】
【そんな少年を見て薄く笑い】

いいね、そういうの。
根性があるやつってのは嫌いじゃない、うん。

『バカそんなこといってる場合か!ナイフ見ろナイフ!』

【少年の信念に関心している隙というかなんというか】
【少年が体勢を立て直す瞬間に投げられたナイフが、人形では無く男を襲う】

やっべ――!?

【男が距離をとったのは他でもない、自分の身体能力の低さを逆手にとられないためである】
【圧倒的な身体能力があるのであれば、この魔法を使う人形と共に戦えばいいだけであるのだから】
【飛び道具を使って攻撃をした少年の判断はある意味正しいとも言える…しかし】

ぐっ……!

【咄嗟にしゃがんだことで、男にナイフが突き刺さることはなく、右肩をかすめた程度であった】
【かすめた場所が赤く滲み、軽く血が流れる】
【この男に戦闘の経験というものが無ければ、今の一撃で完全に形勢を逆転されてもおかしくはないだろう】

ワイアット、下がれ!

『余裕ぶっこいてるからだぞ!このアホマスター!』

【体勢を立て直しながら人差し指をクイと折り曲げる】
【すると男の盾になるように、赤い人形は男の近くに飛んでいく】

【男の体勢はまだ整っていない、追撃するならば今がチャンスだろう】
【しかし、男の近くには赤い人形が迎撃せんと待ち構えている】

178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 18:38:59.41 ID:mot6rcGUo
>>164
【両足を潰しても尚、相手の戦意は萎えていない。本来ならば、望む所だと言えるのだろうが】
【この状況は、今の朔夜にとっては芳しくない。泥仕合に縺れ込むのはリスキー過ぎる】
【女性の右足の傷は深かった。場合によっては最悪の事態すらありうると、対戦相手が考える程度には】
【それでも、彼女は戦闘を続行できる。出来てしまうのだ――面倒さの理由その2、痛覚の欠落によって】

――……チェックだ。これ以上やるのは無謀だよ、降りろ。
お前が一つ頷けば、この試合は引き分けに出来る。星の移動は行われない。

本戦に残りたいんだろう?なら此処は引いて、次の一戦に賭けることだ。

【すらり。朔夜は右手で鍔を押し上げ、腰の刀の柄を握ると】
【平淡を装った口調で、試合の中止を提案しつつ】
【左腕と脇腹で鞘を挟んで無理矢理に固定し、一息に引き抜いた】
【加えて軋るような異音と共に、その周囲にまたも棚引く霞が現出してゆく】
【だが刀は届かず、能力の再展開には時間が掛かる。現段階で攻撃には移れない】

(……こっちだって手負いなんだ。死に物狂いでやられちゃ、勝算は薄い)
(仮に勝てたとしても、試合の領分を越えるのは確実。舌先三寸で丸め込めなければ――退こう、その時は)
(まだ次がある。約束はその時に果たせば良い、人命と比べるべくもない)

【隆起した地面の影響を受けるまでもなく、当に態勢は崩れ切っている】
【その場に倒れ込んでいる為か体重が分散され、空洞を踏み抜く事もなかったが】

【余裕たっぷりの示威行為は、見せ掛けだけ。朔夜のブラフはそう巧くない】
【少し考えれば、この状況で引き分けを持ち掛ける事の不自然さに気付ける筈だ】
【気付けなくとも耳を貸さずに突っぱねて、追撃を掛けて仕舞えばそれで終わる】

【この時点で、朔夜は半ばゲームを降りたようなもの。事実上、勝ちの目は無くなった】
//遅ればせながら只今です。申し訳ない
//では、少しばかり巻いていきましょう
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/08/07(日) 18:47:41.26 ID:E4mKbUAso
>>177
【ワイアットと呼ばれた赤い人形が、宙を舞って男の元へと帰って行く】
【それを追う様に、少年もまた急いて歩を進めた】
【走る、などという事はできない。既に体力の削がれた体が、それを許さない】
【彼我にそれほどの間はなく、路地裏という狭い環境ではそれほど不利に働く要因ではない。されど、それが有利に働く事は決してない】

「まだ、まだッ!」

【息が零れる。骨が軋む。前に進む度に、体が悲鳴を上げている】
【長くは持たない。元より、そんな事はわかっているんだ】
【だからこそ、早くケリをつけなくちゃいけない】
【一刻も早く終わらせて、帰るんだ。今の僕の居場所へ】
【だから――】

【前進みながら懐に差し込む両手、引き抜かれるのは、先程と同じ投擲刃が二振り】
【先程までの焼き直し。体勢を崩した男へと、ナイフが奔る――】
【――尤も、その先には迎撃せんとワイアットが待ち構えていた】
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 18:53:37.53 ID:ENeE+qlSO
>>174

【現れる対戦者は、そちらに向けて、明らかに勝ちを意識した目を向ける。】
【胸に輝くバッジは、七。激戦区。一つでも多くのバッジを得たいという状況の真っ只中――】

――そのバッジ、貰うぞ。賭け数は六。どうせこれが予選最終試合だろう、六でも一でも変わらん。

【角錐のような一対の濃緑の大角を側頭に生やし、黒いベレー帽を被った、鋼色のセミロングの髪の少女の提案は、理に叶っていると言えるか。】

【自身の角型のネクタイピンが付いた長い黒ネクタイを締めて、濃い緑色の軍服風の衣装を着ている。】
【見た所、武器は無い――が。丸腰だからといって、少女だからといって――油断するべきでは、無いのだろう。】

【距離は、やや離れている。少なくとも近距離とは言えない。】
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 19:04:41.86 ID:+iy02dcdo
>>178

【殆ど音にもならなかった口の動き】
【発していたのはたった3つの音だけで、他に意味の有る言葉もなかった】

………………嫌だ

【隆起した地面の一部が、小さく波打ち、裂ける】
【其処から現れたのは、烏賊や蛸などの脚にもよく似た二本の触手だった】
【その内一本は、先程まで女性の手の中に有った、小型拳銃を掴んでいる】

嫌だ……嫌だ!此処で退いて終わりなんて嫌だ!
お前はそれで良いのか!?こうして戦った事を「無かった事にしよう」なんて……
そんなイカサマがやりたいかお前は!?

【拳銃は、素人では扱いが難しい。熟達していても、動く的には中々当たらない】
【だからこそこの女性は、一度地中に隠し、相手の直ぐ近くに突き出したのだ】
【どれだけ下手な撃ち手でも、触れそうな距離から撃てば外しはしない】
【触手二本が拳銃を支え、銃口を相手へと向けた】
【特に何処へとは定めず、だが近距離である為に命中の可能性は高い位置】

……来ないなら、這ってでも動くぞ。這って近づき噛みつくぞ……!
勝てば進める、負ければ終わる、なら私は勝って先へ行く!

【まだ撃ちはしない。引き金を引けば撃てるという状況を作り、相手の提案を突っぱねる】
【もう、表情を想像するのに、ヘルメットは何の妨げにもならない】
【語気と怒気、勝利への執着心。現れた時の、静かな雰囲気は何処にもない】
【きっと今、彼女は、ガソリンよりも激しく燃えている】


/夕飯食べて今気付きました、お帰りなさーい
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 19:05:03.91 ID:JufEMmBM0
【水の国 公園】

今日が最終日だけど
多分本選は無理だろうな

【カップ焼きそば片手に公園のベンチに座っている17歳ほどの少年】
【白い無地のタンクトップに青いジーンズ、そして首もとの燃えるように赤いマフラーが非常に浮いている】

まぁ、こうなったらどれだけ戦えるかを楽しむことにするかね
取り敢えず腹減ったし誰かくるまで腹ごしらえでもしよう
その内数の多いやつが挑みに来るだろ

【そう言うと★を四つ自分の横において】
【カップ焼きそばをずるずる食べ始めた】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/07(日) 19:08:21.52 ID:f4mAzyg4o
>>180

――――まあ別に、渡しても構わないと言えば、構わない。
…勝ち進む目的は、正直無いも同然――だからな。

【あからさま≠ネ溜め息を見せつけて、向き直る。】

だが、一応誰かに勝って得た分でもあるんで――――な。


Justice所属――――刹那だ。


――お前の力、見せて貰う。

【不敵な笑みを浮かべて、長剣の切っ先を真っ直ぐに向ける。】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 19:18:35.41 ID:ENeE+qlSO
>>183

それなら、素直に渡してくれれば良い物なんだが――

――いや、よそう。戦って、勝って得てこそ意味が有る。

【右角を撫でながら、そう言った。】
【両手に、魔翌力を集める。魔導士とも、格闘家とも取れる挙動。】
【その肉体は、特に鍛え上げられたようには見えない、が――】

白儚角 喜己(はくぼうかく きこ)。

無所属。種族は、鬼だ――では、手合わせ願おう。

【向けられた刃に、最早怯え等見せる筈も無い。】
【同類の笑みを返す。瞬間、右手を、虚空に向けて突き出し――】

【放たれるのは、小手調べの一撃。】
【サイズ拳大。硬く、重い性質を持つ「鋼」の魔翌力弾の向かう先は、刹那の足元だ。】
【速度は速めで、威力は、属性的な要因も相まって、中々の物。】
【基本的には当たらないが――前に飛び出すなら、それなりの対処は必要か。】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/07(日) 19:22:14.25 ID:31R8L7hto
>>179

(やっぱり来るか……獲物は二振りのナイフ…形状は……さっきと同じか。)
(向かってきてはいるものの、体力は既に大分落ちていて走るほどの力は無い…こんな感じか。)

【体勢を整えながら冷静に相手の情報を分析する男】
【あの少年の覚悟は本物だろう。ならば生半可に攻撃を加えればこちらが手痛い反撃を受けることとなる】
【ならば、選択肢はたった一つのみ】

(……殺しはしない。だが…潰させてもらうぜ?)

【既に赤い人形は男の盾となるように正面に立っている】
【あとは男の魔力を込めれば自動的に赤い人形が魔法を放ってくれる】

迎え撃て、ワイアット。
――人形魔法術第二式 圧縮――
相手は――殺すな。

『わかったぜ、マスター』

【男の指示で、赤い人形の前に、さきほどと同じ大きさの火球が形成される】
【しかし、魔法に詳しいものであればこの火球がさきほどの火球とレベルが違うものと気づくであろう】

『喰らいつけ!炎の魔法よ!』

【射出された火球、威力その物は変わらないようだが、その速度はさきほどの比ではなく、かなりの速度を持つ】
【しかし圧縮されたこの火球は相手に当たっても燃えることなく、相手を吹き飛ばしたあとに、方々に炎が散る仕組みだ】
【狙いは少年の気絶、殺すことではなく、相手の完全な無力化を狙った一撃だ】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 19:27:53.77 ID:NiLRIdlNo
【水の国――廃墟群】
【てきとうな瓦礫の上に腰掛けて、空を見上げる人影があった】

んー……二つかぁ。
こりゃーもう、本選行く行かないを気にするより、

【外ハネ気味の髪は、黒い髪留めでポニーテールに】
【暑いからか、ノーネクタイのカッターシャツは第二ボタンまで開け放たれて】
【開いた胸元から覗く二つのペンダントトップが、ちゃりっと小気味よく音をたてる】

【――そんな格好の、赤髪赤眼の少女が、その正体で】
【彼女は、金色の星ふたつを、右手の中で弄んでいた】

のこりで出来る試合を、どんだけ楽しめるかが重要だよネー。

【ちゃりん。双子星が軽く宙に投げられ、彼女の手元に墜ちて戻ってくる】
【誰かが来るまで続けられるのだろう、生産性のない単調なあそび】
【彼女はそれに飽きてきたのか、ふあっと欠伸を溢して】
【こつん。赤い靴の底を、鳴らした】
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 19:32:01.63 ID:ENeE+qlSO
/飯落ちです、申し訳ありません
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/07(日) 19:33:24.78 ID:f4mAzyg4o
>>184

――――
(――仕掛ける≠フは少し後にした方が良いかもしれないな、能力の発動で無駄に体力は使いたくない…)

【右手に握る長剣に、光属性の魔力を掌から流し込むと同時に、刃全体に蒼い光を纏わり付く。】
【これにより攻撃力に対する補助効果が発動するが、特に絶大な力を発揮する訳では無い。】

【――シィンッ!】

【その場で弾の方向に向けて一閃を放つど同時に、刃が纏った蒼い光がその刃の形状≠取って前方に射出される。】
【光刃≠ニ魔力弾≠ヘ衝突し、金属音を響かせて光刃≠ェ消失する。】

【――これは相手の性質を確かめる為の行動であり、「硬質」な物であるとこの時点で判断。】
【極力直撃しないように気を払いながら接近、お返しとばかりに横一直線に斬りかかる。】

【ちなみに蒼い光は、射出した時点で刃からは消えている。連発は出来ないのであろう。】
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 19:50:27.62 ID:iFEQ7eDSO
>>186
【突然廃墟に響くうるさい声】

おおう?ちょっとねぐらを探してたら
[まさかこんなトコで参加者に会えるとはなあ!]

【旅人のように薄汚れたマントをはおり、袖口の広い服を着た一人の少年が少女を見つけた】
【大きなゴーグルを着けているため目元が隠れていて、どこを見ているのか窺い知ることはできない】
【少年が口から発する声とは別に声がするのだが、どこからとは分からず、ただ聞こえてくるだけだ】

勝負、するかい?

【マントの襟には8つの星が並んでいる】
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 19:53:13.45 ID:XTtqXd/wo
>>182
/まだいらっしゃいますか?
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 19:55:30.97 ID:NiLRIdlNo
>>189

……8、かぁ。
あたしの数とは釣り合わないかも、だけどっ

【ちゃっ。最後のキャッチとともに、立ち上がって】
【手の平を開いて示して見せる、そこにあるバッジの数は二つだけ】

あたしはネー、もうこれだけしか星持ってないから。
全部賭けようと思うんだけどー、

【どうする? そう、首を傾げて訊ねてみる】
【ということは、「勝負に乗った」ということ、らしい】

//いきなりですみません、ご飯食べてきますっ!
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 19:57:48.21 ID:mot6rcGUo
>>181
【無感動な薄墨色の視線が、現れた拳銃と女性とを一緒くたに捉える】
【不遜な仏頂面のまま、そうして暫く、品定めするように眺めていたかと思えば】
【やがて――ふ、とその唇がさも愉快げに綻んだ】

――……上等。だったらお前は進むと良い、オレはこれで投了だ。
端末で救護班を呼びたいから、得物を引っ込めてくれ。

【朔夜は刀を振るいもしなければ、能力を行使しようともしない】
【ただ穏やかにそう告げて、この試合に幕を引くと】
【彼女が銃を引けば、それに応じて刀を納め】

【懐から端末を取り出して、救護班に連絡を付けるだろう】

因みに言っておくが――オレは勝負を捨てたつもりも、此処で終わるつもりもない。
最後に残った星二つで、本戦前にもう一試合しようと思ってる。
まあ、無理ならそれで諦めて、適当な奴に譲るけど――――

もし運が向いて、尚且つお前と縁が合ったなら、本戦で会う事も出来るだろうさ。

【彼女の闘志に触発されたか。そんな事を宣う朔夜の眼には、蒼い戦意の灯火が揺れていた】

【ダビングVS識槻朔夜――――勝者、ダビング】
//あばばばば、遅れました済まない
//お疲れ様でした、お付き合いいただき有り難うございましたー!
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 19:58:01.07 ID:JufEMmBM0
>>190
いません(嘘)
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/08/07(日) 19:58:25.70 ID:E4mKbUAso
>>185
【迫る少年に、相対する男と人形】
【状況が同じとはいえ、その精神構造には大きな隔たりが存在していた】
【戦況を正しく分析する観察眼は、まさしく男が戦場の中で築いてきたもの。掛け替えのない経験の産物に他ならない】
【歳月、経験、そして力。それら全てにおいて劣る少年に、覆せる道理など存在しない】

【ワイアットの宣言に従い、火球が放たれる】
【迫る速さが、感じる威圧が、先の一撃とは段違いに飛躍している。魔術に秀でぬ少年にも、それは当然の様に理解できた】
【打ち破るだけの能力はなく、耐えうるだけの体力はなく、避けるだけの走力はない】
【必定。定まった結末からは、逃れる事など出来はしないのだから】

「あっ……」

【その輝きを前に、少年の口から言葉が零れた】
【諦めではなく、絶望でもない。それはまるで、何かに気付いたかのような、そんな呟き】

【焔だ】
【変わらない。何処に行っても、何処まで来ても、燃える輝きなんて、何も違わないんだ】
【だったら、怯える事は無い】
【アレも、コレも、同じ焔に変わりはないんだ】
【何度も、何度も、何度も何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も――】
【――『アイツ』が使う焔を、僕が一番近くで見続けて来たんだから】

【眼を逸らさない。異常な速度で進む火球を、少年は瞳を閉ざす事無く真っ直ぐに見つめていた】
【叫ぶ間も、そこにはない】

【衝突は、瞬間に】
【打ち出された火球は狙い違わず少年を吹き飛ばし、方々に火の粉を舞い散らす】
【何も抵抗できずに、宙を舞う少年。狭い路地裏の壁面を、ボールが跳ねる様に体がぶつかっていき、そのまま落ちて動かなくなった】

【――だが、奇妙だと。男の脳裏によぎるものがある】
【気絶を狙った。故に、それは命中率の高い腹部であり、そのまま少年を後方に押しやるものだったはずだ】
【だか、結果はどうだ】
【きりもみ状に飛ばされる少年――まるで『当たる場所を直前でずらした』かのような、その軌道】
【それが、意味するところとは――】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 20:05:42.10 ID:ENeE+qlSO
>>188

(接近戦闘なら、得意ではある――が、)
(わざわざ近付いて来る以上は、相手も接近型か。)
(能力が分からん時点では、下手に打ち合うのは避けたいな――)

……くぅ、やるッ――!

【左手甲で、刃を受ける。】
【見た目に反して強靭な肉体を、「鋼」で覆う事で完成する即席の“盾”――】

【とは言え、鋭利な一撃を完全に受け切る等、無理な話。】
【服が裂け、肌に浅く切り口が入る。つぅっ、と血が流れ――然し。】

(――これ以上は耐え切れん……なら。)

……ふぅんッ!!

【猛々しい声は、少女としてでは無く、鬼として。】
【渾身の右膝で、刹那の鳩尾を蹴り上げようとする。種族柄か――見た目に反し、破壊力は高い。】
【とは言え、ノックアウトが狙いでは無いし、出来るとも思っていない――】

【怯ませれば上出来――吹っ飛ばせれば最高だ。】
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 20:06:30.38 ID:iFEQ7eDSO
>>191
【フフン、と腕を組んで仁王立ちの少年】

俺はこう思う…この場合星の数の有位性は油断の原因にしかならない!
[8個じゃあ本戦出場できるかどうかギリギリ…時間的にここで一つ落とせば予選落ちもほぼ確実……]
つまり!

【襟に付いた星をむしり取って】

俺も!全部賭けるぜ!
[このスリルが、不利さが勝負を盛り上げるのよ!]

【なんとまあ破格の条件だろう】

[ここで勝った方は本戦出場ほぼ確実!]
あんたも俺も!これなら本気の全力で楽しめるだろ?
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 20:07:21.32 ID:idKadToG0
【公園】

…見えてきたぞ…本選ッ…!

【「チャリッ」という音は彼の右手に握られている青の巾着袋から】
【おそらく中には―――星、本選への希望。】

【公園の真ん中でその希望が詰まった袋を掲げるのは―――藍色の単着物に身を包んだ黒髪長髪の男、所謂――侍、という部類か】
【その事を妙に長い――おそらく2mほどある腰の日本刀が強調させていた】

…景気付けに一振り行こうか

【そう零し腰を左に捻り落とす―――左手は鞘、右手は柄。このポーズから連想されるモノは一つ――居合】

疾っ…!!!

【息が漏れる音と共に腰が回転し2mの刀が放たれた】
【大量の砂が風圧で舞い散り―――「ザザーッ」という音が夜の公園に虚しく響く】
【ブランコ、滑り台などの遊具が若干砂の白色に染まり、遊びに来た子供たちには迷惑になるだろうか】

…いつも通り。だな

【右手1本で剣を振り切ったまま静止しての一言】
【そして慣れた手つきで鞘に剣を収める】
【おそらく今の光景が見られていたなら―――この侍の居合の威力、スイングスピードの恐ろしさを感じてもらえるか】

【現在の☆、7つ】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/07(日) 20:08:32.00 ID:+iy02dcdo
>>192
【「投了」 語彙の少ない女性には、直ぐには単語の意味を理解出来なかった】
【脳内の情報を引っ繰り返し引っ繰り返し、漸く単語の意味を理解した瞬間】
【触手は力を失い、拳銃ごと地面に潜り込んで消えていった】

【女性の手が地面から引き抜かれた時には、そこに拳銃が移っていて】
【白衣のポケットに、戦闘開始時と同じ様にそれは仕舞い込まれる】


……端末……携帯か?壊れなかったのは良かった
前の相手は壊してしまっていたからな、救護が来るのが遅かった……

………貰ったぞ、確かに。これなら……進む可能性も見えてくる……

【まだ、彼女は座ったままだ。座ったまま手を伸ばし】
【戦闘の開始時に制定した賭け金、星5つを受け取るだろう】
【それを合図にぱったりと―――とはいかない。座りこんだまま、動かないだけだ】

【予選の二戦とも、歩けないレベルの負傷を負う選手】
【救護班からすれば良い迷惑かも知れないが】

本戦で出会ったら……その時も、勝つ。負けられない、絶対に
……そうだ、負けられないんだ私は……

【当の本人は、他人の迷惑帰り見ず】
【胸の8つに受け取った5つ、併せて13の星を、大事に胸に抱え込んでいたという】


/お疲れさまでした、長時間ありがとうございましたー
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 20:12:39.98 ID:XTtqXd/wo
>>193

【ざり、と土を踏む音が、公園の入り口の方で響いた】

く……まさか大会会場までの道で二日も迷うなんて
飛行船に乗った時点で何かおかしいとは思っていたけど──

【一つの人影が、うな垂れながらその場にやってきた】
【何かを小さく呟きながら、ベンチの方へとふらふらと歩んでいくだろう】

……おや?

【ふと、その人物が気配を感じて顔を上げる】
【目をやれば分かるだろう。それは、真っ白な全身タイツの人物だ】

【山吹色をしたエナメル質のブーツとグローブを着用し、背には一振りの長剣】
【そして、額に『V2』とロゴが見える白いターバンと覆面、その上に銀色のサングラス──】
【腰元には、太陽を模した回転風車が付いた、玩具のような物々しいベルトの姿があった】

【まるで時代錯誤なコスプレ、とでも言った風情ではあったが】
【その胸元には、大会参加者を示す☆が五つ、並んでいた】

──君、大会の参加者だね

【その輝かしい人物は、少年の姿を見つけると】
【悠然と腕を組みながら、じっと見つめてそういった】


/これは嘘をついている味だぜ……
/では、よろしくお願いします
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 20:22:32.43 ID:NiLRIdlNo
>>196

……ひゅー、キミ、いい男じゃん!

【にいっと、横に引っ張られた口の端。白い歯がちらりと覗いて、上機嫌を表した】
【少女は、手にしていたバッジを左胸につけ直し。ざりっと地面を踏んで、少年に向き直り】
【「乗った」。たったの三文字を口に出すだけで、テンションゲージが最大限まで上昇する】

それじゃー、お互い全賭けで。
フィールドはここら辺一体。隠れようとナニ仕掛けよーとおっけー。
……ってことで、いいかなーっ?

【にやりと笑んだ彼女は、そんな出来合わせの条件を提示して】
【少年に、最後の質問をするだろう――未だ、丸腰のまま。】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/07(日) 20:25:30.21 ID:f4mAzyg4o
>>195

【危機を悟ったか、瞳を一瞬見開く事で能力を解放。】
【刹那の世界≠ノ身を落とす。】

≪Insight≫

【――――視覚を特化する支援能力、≪Insight≫。】
【大量の体力を代償として、コマ送りの視界を脳内に展開。咄嗟の判断を可能とする効果を持つ。】

【蹴りを視認した瞬間、大幅にバックステップで距離を取るとそれ以外≠フ効果を持たない事を確認。】
【一瞬間を空けて今度は正面に突き――――さらに回避方向を見据えての払い。】

【能力の発動は無音であるものの、効果中威圧感≠フような物が瞳から放たれている。】
【視覚系の能力である事は恐らく判断は可能であろうが―――近接戦闘に於いては中々に凶悪な能力である。】
【その代償として大量の体力消費があるのだが――――始まったばかりでは疲弊の色がある筈も無い。】

【――また、攻撃力、回避力を基点にしているような印象を受ける。】
【これに対抗する為には――――】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 20:29:25.24 ID:JufEMmBM0
>>199
ズルズル~

【カップ焼きそばをもくもくと食べている少年】
【音に気づいてそちらに顔をあげてみれば】

・・・・・・・・・・うぇ!?

【その相手の服装に若干顔をひきつらせつつ】
【偉くイントネーションがぶっ飛び感情らしい感情がこもっていないしゃべり方で相手に対して返事を返す】

そ、そーだけど
な、なんですかー?

【返事を返すと驚きからかカップ焼きそばを落としてしまう】

ああああああああああ!

【ソバには砂がくっついてしまってもう食べられない】
【ショックで少年のテンションがガクンと下がる】

・・・・戦う?

【涙目で相手に問う】
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 20:33:39.84 ID:iFEQ7eDSO
>>200
[ヒャッヒャッ!褒めたってやる気ぐらいしか出ないぜ?]

【むしりとった星をポケットへ】

オッケー、そういうのは望むところさ!
じゃ、ま…動けるうちに自己紹介って事で俺はバット
[と、キラーだ、楽しい勝負にしようぜ?]

【呼応するようにニヤリと笑い】

[じゃ、レディファーストだ!]
そっちのタイミングでどうぞ?

【軽く身構えた状態で先手を譲る】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 20:34:18.40 ID:O4VOSLs00
【水の国 / 屋外運動場】

【ナイターでの使用も想定されている、灯火眩しい円形の広場】
【足元は土になっていて、特に障害らしい障害も領域内には存在せず】
【観客こそ居ないけども――『本戦』に極めて近い環境のそこで】

(……あと、4時間を切りましたね)
(ちょっと病院を出るのが遅すぎた、かな?)

【上下半袖の活動的な軽装の上に、オレンジのノースリーブジャケットの装い】
【栗色の髪は肩を過ぎ、黒真珠を埋めた眸は静かに張り詰め】
【首にかかっている、『紐』の元を辿れば“鉄かぶと”を被っている】

【――そんな風采の、中学生ほどに見える少女が】
【関節を曲げ伸ばししたり、精神統一に眸を鎖すなどしながら】
【同じ目的を持つ不特定多数の誰かを、待ち構えていた――】
【と、言うには。些か頬が強ばっている感は有るが】

……消防総監の場合、星は4つなんですよね――
そう思うと、ますます胸が……っ

【ジャケットの左袖には、八つの綺羅星が小ぢんまりと円形に纏められていて】
【この少女が大会参加者のひとり――それも、】
【既に一度以上は勝利を手にした者である事を、沈黙の内に語っていた】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 20:37:04.69 ID:O4VOSLs00
//ノースリーブって言ってたじゃないでっか!
//>>204の【ジャケットの左袖〜】は、左胸に脳内変換願いますサー
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 20:38:14.29 ID:XTtqXd/wo
>>202

何ですかって、
星を持つ者同士が出会ってすることと言ったら、一つしか──

 ──ってああっ、あっあああああぁあぁっ!!

【少年がカップ焼きそばを落とす、その初動を認めた瞬間だった】
【この人物(声や体格からして、男の青年)も、一緒になって悲鳴を上げた】

 【「…………」】

【無言。あからさまに気を落とした少年を前に、】
【なんて気の毒なことだと思ったように、沈黙していたが】

……戦おう
ぼk……いや、私たちにはそれしかない

【少年の涙目と、青年の瞳がサングラス越しに合う】
【青年がかけているサングラスであるが、どうやらマジックミラーのような仕組みになっているらしく】
【外側から見ると鏡のように見えるが、内側からはしっかりと相手を見据えているようだった】

もう、予選の最終日だ
私はこの星を五つ全て、賭けようと思う

【「君はどうする」】
【付け加えながら、軽く一歩バックステップ】
【息を吐き出しつつ、戦闘のための態勢を整え始めた】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/07(日) 20:38:47.65 ID:ZoEaSq2f0
>>204

このままじゃァ…終われねェよな…!

【ぎりぎりと歯軋りしながら】
【周囲に目を配らせている少年、狙っているのは星、だろうか】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【胸元に6つ、星が付けられており】
【この少年もやはり大会出場者のようだ】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えている】

このままじゃッ…!おッ!?

【顔を上げ、運動場を覗いて見ると】
【其処には一人の、“戦闘経験”の有りそうな少女が一人】

【少年は、急いで駆け出し、運動場を目掛けて走り出した】
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 20:41:44.72 ID:NiLRIdlNo
>>203

バットとキラー、覚えたっ、多分!
あたしの名前は夕月、夕方の月と書いて「ゆづき」って読むの!

【自己紹介の最中にも、ざりっ・ざりっと。脚を引き摺り、身を退かせ】
【一歩、二歩、三歩と後ずさって行き――、――】

【――――くるん。】

【軽い身のこなしで踵を返して、少年から距離を取るべく、走りだす――】
【おそらくこれで、戦闘が始まったとみていいはずだ】


(……この前の敗因は、あんまり動けなかったってことだよネ)
(ここなら、動き回って――さらに身を隠せる場所も、ある!)

【……そんな魂胆を隠し持ちながら、彼女は少年に背を向けて走り】
【少し距離の離れたところにある瓦礫の向こうへ、身を隠そうとする】
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 20:41:46.77 ID:inWkWAm6o
>>197

【貴方の居合いの後、静かになった空間に
響き渡るであろう、一片の旋律
――――軽い体重を感じさせるその足音は、その主が少女≠ナあることを伝えてきて】


こんばんは、貴方様も、大会参加者にございますか?


【言の葉を辿る白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【彼女は貴方へと歩み寄りながら、周囲へと視線を傾け、その状況を把握している
エプロンドレスの縁には六個の星が、月明かりを浴びて静かに輝く】


……宜しければ私めと対戦していただけませんでしょうか?
お互い中途半端な星を持っていても使い道はございません、でしょう
互いに全てを賭けて、戦っていただけると……私にとっては嬉しいのですが……


【紡ぐ言葉は、夜に溶けて、宵月の灯りに照らされていく
月明かりに塗れた旋律は貴方の中へ染み込んで、響いてゆくだろうか
見れば、彼女の右手には鞘に包まれた刀が一本、静かに佇んでいる】
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/07(日) 20:47:33.90 ID:31R8L7hto
>>194

『決まったな!多少びびったが、俺の炎の魔法にマスターの人形術式が加われば適う相手はいねえな!』

…………

【おかしい、と男は思う】
【少年は確かに気絶した、これは狙い通りと言ってもよい】
【だが肝心の狙い――腹部を狙ったはずである火球は軌道を逸らし、少年を後ろに吹き飛ばさず宙を舞わせた】
【今日の調子は最高に近い、自分の魔力の流れ、それを人形に伝達させる機能は100%と言ってもいいだろう】
【その状態で正確に放った一撃が"説明できない何者かによって逸らされた"と男は考えた】

(……第三者の介入か……?)
(しかし、周囲に魔力の流れやこいつら以外の気配は感じない……だとすれば……)

【宙を舞い、地面に倒れ伏せた少年に目をやる】
(……コイツがやったのか?)

【この少年の異能力だと考えれば、確かに簡単に問題は片付いてしまう】
【だが、同時に疑問点も生じてしまうこととなる】

(もしこいつの異能だとすれば、どうして最初の火球の軌道を逸らさなかった?)

【あれほど無防備に倒れこんでまで避ける必要も無かったはずだ、と男は呟く】

(そして、何よりも……!)

【火球が少年に直撃する瞬間、何かゾワリとした感覚が背中を走り抜けたのを男は感じていた】
【それは弱者としての力ではなく、強者の力の一部をどこからか感じたからだ】
【それは少年からだったのか、別の人間の力なのか、それは今となってはわからない】
【だが、確実に男は感じていた。強力な力を持つ人間が近くにいる…と】
【可能性としては少年が一番高い、だが実際に少年は火球を受け地面に倒れている】

(この状況……どう考える・・・…?)

【こうして考えれば考えるほど思考が泥沼に嵌っていく】

『マスター、どうした?顔色が悪いぜ?』
『このちっこいのは倒したんだから、もうそんなに気を張る必要もねーだろ』

【完全に勝利を確信している赤い人形は、気楽な声で男に声をかける】
【そして、フラフラと倒れた少年のほうへ行こうとする赤い人形を男は慌てて引き戻す】

ワイアット、油断するな……!

【男の額には少し、汗が滲んでいた】
【傷口の痛みも多少はあるだろうが、少年から感じる説明できない不可思議さからである】

コイツは、まだ何かあるかもしれないぞ……!

【男と赤い人形は倒れた少年に近づくことなく、警戒を解かない】
【このまましばらく動きがなければ、男は少年達から奪った金を返し、場を立ち去るだろう】
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 20:48:07.24 ID:O4VOSLs00
>>207

【少女は、実戦については未だにとんと知らぬ身なれど
【「家柄」か――息遣いなどで周囲を探る事には長けていた】

(……あっ、見つかりましたね)
(どうしよう……って、もうどうしようもないです、あたし――)

【走り出した少年は、きっとそのまま運動場に馳せ来る事であろう】
【その姿を見て、フィールドのド真ん中に陣取っていた少女は】
【右手に左人差し指で『人』と言う文字の形をそっとなぞり】
【意を決するために、淡いくちづけを一つくれてやる――】


【さて。お互いの声が通る程まで、彼が接近してきたならば】
【「大会の参加者の方、ですよね?」「――お名前は?」などと】
【心の準備に近い、当たり障りの無い問いを投げかけるだろう】
【――ベットは決まりきっているのに、それを言い出すタイミングを量りかねて。】
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 20:48:38.23 ID:fZ0e0+/oo
【草原】

どうしたものか……本選はどうでもいいが、戦いはしたい
それに竜崎から受け取った星、ただ捨てるというのは余りに惜しいが……

……対戦相手でもいれば、オールベットで申し込みたい所だな

【銀色の髪、褐色の肌。左腕は半分から先が無く、右手には赤鞘の刀を持ち】
【また腰にはナイフホルダーを下げた、ジーンズにワイシャツ姿の女性がそこに居た】
【胸元を見れば8つの星が輝いていて、どうやら大会参加者であるらしいが―――。】
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 20:48:40.91 ID:idKadToG0
>>204

星…しかも8つ…君も大会参加者か
…どうして私は年下としか当たらないかね…

【彼女より少し遅れて屋外運動場に入ってきたのは―――藍色の単着物に身を包んだ黒髪長髪の男、所謂――侍、という部類か】
【その事を妙に長い――おそらく2mほどある腰の日本刀が強調させていた】

…景気付けに一振り行こうか

【そう零し腰を左に捻り落とす―――左手は鞘、右手は柄。このポーズから連想されるモノは一つ――居合】

疾っ…!!!

【息が漏れる音と共に腰が回転し2mの刀が放たれた】
【大量の砂が風圧で舞い散り―――「ザザーッ」という音が虚しく響く】
【この行為――― 一言で表現すると「威嚇」】

(…星は8つ。恐らくかなりの強者…少しでも脅えてくれればもうけもの…精神を制す者は…ってこれは初戦でも言ったか)

…いつも通り。だな

【右手1本で剣を振り切ったまま静止しての一言】
【そして慣れた手つきで鞘に剣を収める】
【―――この侍の居合の威力、スイングスピードの恐ろしさを感じただろうか】
【しかし立ち回りから妙に刀を重そうに身に着けていることを察知できる】

【そして彼女の全体像を――もう一度漆黒の双眸で捕えてゆっくりと口を動かした】

…私は7つ…腰の巾着袋に入っている…。この全てを賭けたいと思うが…どうかな? 


214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 20:49:24.26 ID:ENeE+qlSO
>>201

【だんっっ!!!!】
【地面を蹴り、思い切り後ろに跳ねた。】

――――ッ!!

(なんだ――この判断速度は!?)
(脳強化……!? いや、目――!!)
(まずい――接近戦はまずいッ!! リスクはある筈だが……それ以上に、私が受けるリスクがデカい!!)

【得意な間合いを放棄する代わりに、刹那の世界から、無傷で生還する。】
【一先ず、息を整えるだけの間が出来た事で、無意識の内にやや安堵した表情を浮かべて。】

(なら――中距離戦に持ち込むか。)
(相手の飛び道具があれだけなら、私に分がある、が。)

(然し――!! もし違えば……!)
(いや、そんな事を考えていては始まらないか……!!?)

【刹那が見せた力は、存外に、白儚角の思考に影響を与えた。】
【思考を半ば中距離に切り替え、左手を思い切り振るい、鋼魔翌力の刃を放つ。】
【狙いは、腹部だ。威力は高いが――速度はそれ程でも無く、精度も良くは無い。】

【表情には、安堵と困惑が入り混じる。】

/遅れました、申し訳ありません。
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 20:50:08.68 ID:JufEMmBM0
>>206
【ため息をついて落ちた焼きそばをゴミ箱へと捨てると】

おーけー、やろうか
でも生憎と俺の残りは4つだけだ
出せるのは四つ、それでいいか?

【相手に自分の持ち分を告げるとその数だけ相手に見せて】

それでも、いいなら一丁やるか

【自分のポケットにしまうと重心を軽く落とし、拳を腹部くらいにまで構えて】
【相手の出方を待つ】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 20:50:54.53 ID:idKadToG0
>>204
//すみません>>213無しで…
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 20:54:29.58 ID:O4VOSLs00
>>216
//はい、大会予選は今日で終わりですがまたの機会があればっ
//それと貴方の先ほどの投下絡まれてるみたいですよー、念のため。
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 20:55:42.09 ID:iFEQ7eDSO
>>208
敵に背を向けるってのはよっぽど速さに自信がなきゃあね

【深く沈みこみクラウチングスタートのような姿勢】

[後ろから攻撃されるだけだぜぇっ?]

【地面を一蹴り、二蹴り加速をつけて】

『AfterBurner!』

【ロケットか戦闘機のような火炎噴射で加速、背後からタックルを仕掛ける】
【出足は遅れているもののその加速は驚異的、ただ、真っ直ぐにしか進まないためしゃがんだり曲がったりで簡単に避けられるが】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/07(日) 20:58:35.56 ID:ZoEaSq2f0
>>211

よォ、アンタも大会出場者なんだよ、な?

―――お互い、ッつってもアンタはそのままいけば残れただろォに

……いや、関係ねェ!俺ァ…勝たなきゃいけねェからなァ…!!

【走りよった先の相手、胸元に8つの星のピース】
【相手のほうが格上、少なくとも勝利体験者であろうことは把握している】

【唾を飲み、真剣な表情で相手を睨みつけると】
【ごほんと軽い咳の後、自己紹介に入った】

俺の名ァヴァーデッド・劫火・ニコラス

見ての通り大会出場者、星の数は6つだァ

お前の名前と、懸ける星の数を指定してもらいてェ

だが、2つ以下は否定するぜ、先に言わせて貰うがな

【些か声色が曇りつつ、杖を近くのフェンスに立てかけ、同じく手甲を取り外す】
【それが、彼にとっての戦闘体制なのだろう】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/07(日) 21:04:11.36 ID:f4mAzyg4o
>>214

【彼女の思考に追い討ちを掛けるかのように、左手に握られた物体=B】
【――それこそが彼特有の攻撃であり、≪Insight≫の効果を最大限に活かした戦闘スタイル。】


――双舞式=\―ッ!

【右手に長剣、左手に銃を握り、回転を交えつつその視界の全て≠ノ攻撃を仕掛けるスタイル。】
【――無論、全く性質の異なる武器を両手で操る等無理に近い。】
【しかしながら、≪Insight≫はあらゆる攻撃を見据え、その場に合わせた攻撃を仕掛ける思考能力≠ワでも生み出す能力である――!】

【左手に握る拳銃――魔銃を正面に向けると、炸裂≠フ魔弾を刃に射出。】
【恐らく、軌道を逸らす程度なら間に合うであろう。】

(一撃=\―――体力の切れない内に決めておきたい――ッ!)

【何かに触れる事で効果を発揮する魔弾を射出し、その勢いのままくるりと回転。】
【半ば突進に近い勢いで、標的≠ヨ突き進む超近接特化#\力者。】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 21:07:43.64 ID:OpXol1ZYo
【水の国、広場】

カノンねぇ、すっごく強かった……。
でも…出来た、ちゃんと出来た。

【噴水に腰掛け、自分の調子を確認するように、指を開いたり閉じたり】
【彼女が待ちに使うと聞きつけ、民衆は全て退避した。大会参加者である証のピンバッジをつけていたからだ】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時折街灯を反射してきらりと輝く】

【カットジーンズにつけたバッジの数は五つ】
【しかしその様子だと、少なくとも一度は負けた上で、誰かに勝利し取り返したようにも見える】
【呼び名に込められた親愛の情から、知り合いと全力で戦ったようにも】

【でも、拳をぐっと握って、猫は】

……泣いても笑っても、これで最後っ!

【気合を新たに、挑戦者を待つ】
【最後の瞬間まで、本気で大会を楽しみ、本気で闘うべく】
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/07(日) 21:07:48.91 ID:U3frJcGAO
【水の国 公園】

(ちょっと……無理しすぎたかな……)
このタイミングで、なぁ?

【ベンチを占領してだるそうに額に手の平を置き寝転がっている】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで手は隠れている】

(全賭けすれば、何とか本戦には出られる、か)
(偽名にしておくのを忘れてた……まぁいい)
勝てる気、しない、な……

【右肩につけられた五つの星、彼女は大会参加者らしい】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 21:07:53.52 ID:NiLRIdlNo
>>218

っ、はや――――

【肩越しにちらりと後ろを見ながら、目を見開いた】
【――そうそう上手くはいかないか、と。ちょっとだけ反省してみたり】
【少年の姿が一瞬だけ見えなくなったような錯覚、しかし、それだけの勢いがあるなら】
【避ければ、向こうのほうからわざわざ距離を開けてくれることになる、はずだ】

……初撃から、もらってたまるかぁっ!

【姿は見えない、けれど、「だいたいどの辺りを狙って突進したのか」なら解る】
【左の膝を・肘を・肩を、地面に付けるようにして、転がって回避して】
【地面を横に一回転、片膝を地面に付ける姿勢を取る】
【そして、過ぎ去って行っただろう少年に向けて、右手を翳し――】


――おいでませませ・≪マックス≫っ!

【短い短い詠唱、その後に出現したのは「紅い拳銃」】
【少女はそれの銃口を少年が居る方へ向けて、引き金を引く】
【発砲音は一つ、照準を合わせてから発砲するまでには数瞬の間】
【まずは一つ、「お手並み拝見」の意味を込めた一撃が、放たれた】
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 21:10:17.14 ID:XTtqXd/wo
>>215

中途半端な星なら、お互い持て余すだけだろう?
だから、今日に限っては一個程度の差に価値の違いなんてないさ

【言いながら、こちらもまた軽く腰を落とし】
【右の手で背の長剣の柄を握ると、ゆっくりとそれを引き抜いた】

【しゅ……いん、と、鞘と刃が擦れる音が、微かに響く】
【露になった白銀の刀身が、闇夜の下でもくっきりと浮かび上がった】
【柄に埋め込まれた真紅の宝珠は、まるで生きた瞳のように生々しく】

 星屑を 集めて強し 能力者──
 手加減無用、躊躇い不要。全力全開──いざ!

【青年が抜剣したその業物──ドラゴンバスターの名を冠す長剣を】
【両手に握りこむと、剣の切っ先を相手に向ける形で、顔の右横に掲げた】

(拳の構え……近接格闘の能力者か?)
(いや……まだ分からない──先手を打って、何か得られれば)

【じりじりと、構えは崩さないまま、相手を中心として弧を描くように】
【摺り足のような歩法で、相手から見て右方向へとゆっくり移動していくが】

 ──往くぞっ!

【やがて、意を決したように裂帛の気合】
【相手に向かって強く地を蹴ると、接近を試みて】
【少年の腹部へ、横薙ぎの軌道で一閃を繰り出すだろう】

【──剣技としては、非常に荒削り】
【軌道も単純で、洗練されているという訳ではなさそうだ】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 21:10:40.63 ID:idKadToG0
>>209

…如何にも。見た目で人を判断する訳にはいかないが――随分と変わった大会出場者…?だな

(…見られた…か?先程の…居合)

【ゆっくりと顔を声が聞こえた方向に傾け、侍の男の漆黒の双眸が彼女の全体像を捉えた】
【視線は顔、星、そして自分と共通している――刀。そこに集められている】

…今から戦う相手にそこまで丁寧にする必要は無いと思うが…取り敢えずもちろん試合は受けよう。
負けた方が全ての星を献上する――いいな?

【了承を得次第――早速、先程と同じく居合の構え。一般的なモノより大きく腰を捻ったフォームで静止する】
【考える時もこの構えが落ち着くのだ】

私は【blue justice/青義同盟】所属…タツミと言う者だ…さぁ、かかってこい

(…パワータイプでは無いと見る…しかし右手に握られた刀…!!接近戦を挑んでくるなら、まず負けないという自信は…あるが)
(問題は見た目的には魔力などを生かした遠距離タイプであること…防ぐ策は無いこともないが…ジリ貧ッ…)
(おそらく右膝が持たない…ただでさえ万全ではないというのに…此方から動くこともできなくは無いが…使いたくない)

【色々な思考を張り巡らせながら…待つ。】
【居合の構えから闘気を滲ませながら――】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 21:14:06.93 ID:BWMtK8M4o
>>221
――9つ、通りそうだが。
不安っちゃ、不安‥‥って所かねぇ。

【そんな、聞き覚えのある声が、徐々に聞こえてくるだろう】
【その、少年の姿を描写するとすれば――――】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】

【――――と、成るだろうか】

【学ランの胸元には、9つの☆のバッジが付けられており】
【少なくとも、確実に一勝はしている事が見て分かる】
【そして、少年は視界に見た姿を捉えて、声を駆けるのだった】

‥‥‥ローズじゃねぇか‥‥。

【久しぶりであった】
【最後に、会ったときは。色々と気まずいことがあったりして】
【少し、ぎこちなさと。でも、会って嬉しいという表情も、またそこにはあるだろう】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 21:14:47.05 ID:mot6rcGUo
>>212

――――そりゃまた、願ってもない話だな?
かの名高き鉄の女と戦り合えて、勝てばおまけに本戦出場の目が出てくる、と来た。

【冷涼に冴え渡る、刃のような中性の声と――ちゃらり、金属の擦れあう音色が】
【市街地の方角より響いて、彼女の耳に届くだろう。見ればそこには、白皙の影】

【白い紬に雪駄履きの和装、腰には刀と短刀を併せて三振り引っ提げて】
【濃藍の髪を夜風に靡かし、眼を爛々と深い蒼に耀かせて】
【彼女も多少は見覚えがあるだろう、一人の女性がやってくる】

【星は二つと少ないが、実力の程は知っての通り】
【人でなしは、八つ星はついで、目当ては彼女だと言わんばかりに、鋭い闘志を漂わせて――】
//まだ大丈夫でしょうかー?
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 21:15:20.18 ID:O4VOSLs00
>>219

はいっ、そのとおりです
あたしは“纏馬(まとば) めぐ”って言います。宜しくお願い致しますね

……「8個」って、実は結構固まってる数だと思いますけど?
だから。アドバンテージがもっと無いと、どう蹴落とされるか分かりませんし
同じ敗退だったら――沢山戦うほうが実があると思うんです、あたし

【丁寧すぎない程度に丁寧な、初対面らしい自己紹介を返し】
【自分の行動の裏にある思考を告げながら、気恥ずかしそうな笑みを浮かべた】

 【……、「眸」を傾ければ、6つの勲章が眼に映る】
 【少し半端な数は、自分より多くの将星と鎬を削った事を示すようで】
 【その場に居ることさえ、めぐにとっては少し恥ずかしかったのかも知れず――】

【それでも、伝えられる言葉は幾らか予期していたようで】
【寧ろ思っていたより穏当な言い方で、僅かに胸の閊えが取れたみたい】
【曇った声に浸透した人間味の、なんと温かいことだろうか?】

それで、『星の数』――ですか。
実はあたしも、思っている事はありましたよ

ここで勝負を決めないなら、どこで決めるのって……。

【そこまで述べたなら、少女は艶やかな黒の焦点をヴァーデッドの双眸に合わせ】
【この行為で増した緊張を宥める、深呼吸――そして】

幾ら救護班がプロフェッショナルでも、全力を尽くしたらもう戦えません
ましてやタイムリミットまではもう殆ど時間が無いですから……


 ――あたしは、八個全てを賭けます


【オール・オア・ナッシングの決戦を、持ちかけた】


【「勝った方は、ほぼ間違い無く本戦に残る筈――です、よね?」】
【と。手を臍の辺りで合わせ、自信なさ気な言葉で締めくくるも】
【胸の奥底に宿るものは、相手の心に対する確かな確信】
【或いは――お互いの今後を思っての、誠意に近い感情だろうか】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 21:20:31.63 ID:inWkWAm6o
>>225

【彼女は貴方の言葉を聴くと、服につけていた星を、近くのベンチに置くだろう
これで心置きなく戦える、といったところか、揺らめく視線はじぃ、と貴方に注がれ
静かに落ちる月光に飾られる貴方の姿を、どこか懐かしく眺めた】


それは私の言葉でもございましょう、侍、というモノでしょうか
櫻の国≠ナしか拝見したことがございませんので……少々珍しく感じられます

尤も、貴方様の星の数から考えるに、兵である事に間違いはなさそうです
ええ、その条件に異論はございません


【彼女はそう言葉をつむぎながら、貴方の様子と刀へと視線を委ねる
自身より大分大きい体躯と刀、直線的にぶつかるのは愚策、というものであろう
――――……しかし、本当にそうなのであろうか】

【彼女は右手で握った鞘を左手で握りなおし、右の手を刀の柄に添える
奇しくも彼女も、居合いに似た格好を見せ、数刻の間を置く
白銀の髪は月光に染め上げられて、微かに金色の灯りを滲ませて
すーっと伸びた影は夜闇に混じり、彼女の存在をひた隠す】


カノン、カノン=ラン=パトリオット……では、参りましょう


【強く、彼女は地面を蹴って加速、数歩の元で、貴方へと接近を為そうとし
そのまま間合いまで踏み込めたなら一閃、右手で刀を振りぬき、貴方の足元へと攻撃を放つ
彼女の身長は160cmもない、体勢を低くするだけで、貴方の居合いの下に、潜り込めるだろう】

【そして丁度、貴方の眼前で、彼女の後方に纏めた白銀の髪の毛が揺れるだろう
微かに零れるのは蘭のような爽やかな芳香、それは――――戦場に似合わない香り
きっと彼女の華奢な手は、刀を握るより、花を愛でる方が合っているのだろう、か】
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 21:23:31.81 ID:iFEQ7eDSO
>>223
ちっ躱したかっ!

【勢いのままに、獣のように四肢をついて壁に着地】
【マントを翻して姿を隠し、壁から地面へと着地】
【スレスレであったものの銃弾はマントのみを貫通し壁へと着弾】

拳銃か!詰めなきゃな
[っぶねーマジあぶねー!]
これでも食らえっ!

【下手投げで手榴弾を投擲、三秒程間を置いた後で爆発する】
【と、いっても殺傷力ゼロのスタングレネードだが】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 21:24:35.50 ID:ENeE+qlSO
>>220

(〜〜〜〜っ!?!?)

(銃まで、使えるのかッ!!? なんだ、コイツは……!!)
(いや、何か必ず、有るはずだ――「突破口」が!! 完全無欠の力なんぞ、あってたまるかッ!!)

【軌道を逸らされた刃を目の端に捉えながらも、刹那からは目を離さない。】
【向かって来る魔弾に対しては、両腕をクロスさせて受け止める。】
【着弾点に魔翌力を集める事で守りを文字通り“固め”、被害を小さく留め――】

ぐっ――

【然し、受けきれない。】
【軽くのけ反り、また、腕にダメージを受ける。】
【姿勢を素早く戻しながら、刹那を睨みつけて。半歩後ろに下がりながら、自分の目の前の地面に、魔翌力弾を撃ち込む。】

【砂煙を上げる事で、少しでも視界を妨害するのが狙いだ。】
【また、煙の向こうから自分に向かって来ているであろう刹那に対し、二発の弾を放つ。】
【速度は、最初に撃ったそれよりやや低い程度――砂煙を通してでは、精度は良い筈がない。】
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 21:25:05.32 ID:JufEMmBM0
>>224
そうか、いやならいいや

【軽く相手の言葉を聞くと目の前に集中して】

(武器か・・・・それ単体が能力を持つのか、もしくは違うのか)
(なんにせよリーチは向こうにアドバンテージがあるか)

【迫り来る相手の一閃を避けるべく、バックステップの形で動き】
【そして相手の懐へ入らんと迫り行く】

さすがに懐にはいればブンブン振り回せないだろ!

【軽く挑発するように相手に向かっていい放ち】
【懐へはいれば腹部に対して膝げりを放とうとするだろう】
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 21:25:34.39 ID:fZ0e0+/oo
>>227

ん……あぁ誰かと思えば、お前か……。

……相変わらずだな、単刀直入に言って構わんだろう?
星が欲しければくれてやる、戦いを欲するなら相手をしてやる
ゴングも確認も必要ない。来るなら来い、殺しに来い。

――――さあ、今直ぐに。

【闘志を受けてか、ガルニエの周囲が強い光明に包まれる】
【刀はナイフホルダー同様に腰へ下げ、右手を構えて腰を落とし】
【ただ、その場からは動かず―――ちょい、ちょいと手招きさえして。】

/居りますよー、ただ明日ちょっと早いので途中で切る形になるかと
/恐らく11時前には、ですが……OKであれば、よろしくお願いしますです
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 21:27:08.37 ID:OpXol1ZYo
>>226
【存在を感じ取ったのは、においが先か、音が先か】
【頭で考えるより先に身体が動き、ぴんと背筋を伸ばした】
【反射行動、異様に緊張する。息が苦しいけど、捻り潰し】

……基、樹?

【名前を呟いてから、首がぎぎぎと貴方の方へと向かう】
【順序がいろいろおかしい、多分前回を思い出しているのだろう…猫にとっても、衝撃的だったらしく】
【酸欠の金魚のように、口がパクパクと何も音を出さない間があいて】

……ったくもぅ、し、心配させてーっ
死ぬ死ぬ詐欺? 元気そうじゃんっ!? なんだよもぅ、アレだけ派手に送り出したのにーっ

【本当はしばらく、自分の気持ちに整理をつけてから逢いたかった】
【自分の感情をいろんな人に指摘されて、自分でも良くわからなくなっているこの気持ちは、しばらく封じておきたかった】
【でも同時に、今すぐにでも飛び掛りたい、再会を喜びたい気持ちも渦巻いていて】

【上ずった声、泳ぐ視線、らしくない口調。どう見ても空元気で、言葉選びに失敗していて】
【何を言っていいのか、わからない。どうしよう、どうしようと思考が空回り、】
【彷徨った緑の視線が、ふと学ランの胸元に目を留め、呆れるような遠い目になると】

基樹も大会、出てたんだ。
この間まで、手術で死ぬかもとか言ってた割には、……っ

【へたり込むように噴水の淵に座り込むと、俯いて、ポツリと】


………元気そうで、よかった……。


【いつもならするする出てくる言葉が、遠回りしてようやく漏れて】
【肩は小さく、震えていた】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/07(日) 21:27:26.99 ID:ZoEaSq2f0
>>228

ッッ……!!!

【全額振り、此方の上限を超えたその額】
【少年は、タカを括っていた、所詮少女なのだ、と】

(――――――恥、調子に乗ってたんだ、俺ァ!!!)

俺は…6つしか星を持っていない、だからっていうわけじゃねェが…

【少年はその場でゆっくりとしゃがみ込み】
【両手を地面に、その後、頭部を地面に押し付けた、土下座である】

俺は舐めていた、この勝負に対する意地、本気を

―――謝罪だ、これは謝罪、参加者に、纏馬、お前に対する…!!

【その後、ゆっくりと立ち上がり】
【ふぅ、とため息を一絞り吐き出し、右拳を突き出す】

心得た、その挑戦!“勝利”か“敗北”か、だッ!!!

【心に滾る烈火の意思を抑え、身体の動きを止める】
【相手の戦闘意思を感じ取ればすぐに、突撃するつもりではある!】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/07(日) 21:34:25.21 ID:f4mAzyg4o
>>231

――――つッ!

【軽い舌打ちと共に、防御姿勢。】
【しかし、軌道が見え難かった事もあり、防御を擦り抜けて一撃を喰らう。】

【――被弾箇所である腹部を軽く抑えて、たん、たん、たん、と連続でバックステップ。】
【仕切り直し≠ナもするかのように広い距離を空けて、肺に溜めていた息を一気に吐き出す。】

【≪Insight≫の出力――――正確には入力量を抑えて、体力の消費を軽減する。】
【画像の高速処理による脳への負荷は、短時間でも相当な量となる。】

【不自然な汗の量――それに気付く事が出来れば欠点≠ヘ見つけられるものの、打開策≠ニしては――】
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 21:35:21.22 ID:NiLRIdlNo
>>230

さすがに、これくらいじゃ、当たんないかっ……

【ち、と舌打ち一つ。今度こそ物陰に隠れようと、したときだった】
【少年の手から投げられた、卵のような形状の――】

――――――ッッ!!

【視認してすぐに、開いた左腕を目の前に持ってきて】
【物陰に隠れるには、猶予が足りないか。移動することは、あきらめた】
【代わりと言っては「何」なのか――少女は、炸裂音とほぼ同時に二回引き金を引く】
【ただし、銃口が向いた点は少年ではなく、「地面」であった】

(……この前は足を、今度は目を!)
(この大会――スナイパーに、優しく、ないっ)

【腕で覆っただけでは、少々覚束なかったか】
【両の眼に、ちりっと痛みが走り。ぎゅうっと瞼を被せることで、緩和させようとする】
【少女の体は動かないまま、目を瞑っていて。隙を晒していることは明らかなのだが、】
【「地面に放った二発の魔弾」は、まだ、ほのかな光を放って――いきている】


【残弾数――右:2/5】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/07(日) 21:35:55.33 ID:bJFiPzXRo
【路地裏】


…………。

………静かね。

【月光がわずかに照らすこの場所、こつこつと硬いアスファルトをローファーが叩く】
【安全とは言えないこの場所を悠々と歩くのはスクールバッグを持った、一人の少女】
【白いブラウスを僅かに覗かせる紺色のブレザーに、首元で結ばれた青いリボン】
【プリーツの入った黒いスカートに、同じく黒のストッキングを履いた、】
【……いわゆる制服を着ているところを見ると女子学生だろうか】


……今日は運がいいわ。
頭痛がするような五月蝿い音を聞かずに済むなんて…。

【ばさり、手で払った髪からは何故か水滴が散り、足元を濡らす】
【その髪の方向、もとい制服少女の来た方向には】
【顔を青くして、死にかけの金魚のように口をぱくぱくさせる、
 例によって柄の悪そうな数人が横たわっていて】
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 21:36:24.68 ID:idKadToG0
>>229

カノン…か。お互い全力を尽くそうッ…!

【居合の姿勢を1oたりとも動かさず相手の攻撃を待つ彼に――――吸い込まれるように間合いを詰めてくる彼女】

(何…?先程のを見ていなかったのか…?いや、見ていたとしても…魔力の才能も俺にはこれしかない、そして)

――――簡単に無傷で躱せる程甘くは無いぞッ!!!

【彼女が彼の間合い――――半径3m付近に差し掛かった瞬間】
【2mのリーチ、いや腕を伸ばして3mのリーチに加え超重量の刀が横一線に左から右に――襲い掛かる】
【身長180弱のこの男が軽く腰を落として放つのだから―――彼女が棒立ちだったとしたら胸の軽く下、肋骨辺りに来る攻撃】
【砂を巻き上げるほどのスイングスピードで】
【しかし居合というのは超直線的な軌道】
【軌道が読めれば――躱せるか】

【彼の刀、名を「蒼天」と言うが――「斬る」という行為ができない活人刀である代わりに切れ味を犠牲にして一撃の威力に特化している】
【一応名刀の部類に入るのだが――名刀と呼ばれる所以は「しなる」という所】
【一定以上のスイングスピードに達すると2m100sのこの刀が微量にしなり、そのしなりがさらに爆発的なパワーを生むとか】
【一言で言うと――「一撃特化」】
【しかし100sのモノを背負っているのだ。やはり機動力の無さは目に見えるであろう】
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 21:37:07.96 ID:BWMtK8M4o
>>234
‥‥っと、えっと。

【きょろきょろと、少し落ち着かない様子を見せる少年】
【らしくない。普段であれば、真直ぐかつ強い態度で生きている故に】
【しかし、ローズの態度、其れを見て、少し落着きを取り戻す】
【ああ、此奴と要るとやっぱり落ち着く。そう思ったりなんかして】

はは、悪ぃ悪ぃ。
でもよ、お前だって、知ってるだろ?
そう簡単に死ぬほど、俺は弱い奴じゃ無いってさ。

【見れば分かるだろう。火傷と傷だらけの肌は、張り替えられて】
【そして、眼帯の奥に隠れた傷は、そのままにしてあった。コレは己の因縁だから、と。己で傷を残すと決めたようだ】
【義眼が入った瞳は、紅い線が走り、人工的な気配を感じさせる】
【それらを見れば、谷山のうけた手術が、どれほどの大手術で有ったかは想像に難くない】
【そんな、谷山は。やはり、落ち着かず】

【しかし、目の前でローズが俯いて、投げかけられた言葉を聞いて】


‥‥‥‥心配掛けたな、悪い。


【かつかつと靴を鳴らして、くしゃりと頭を撫でるだろう】
【優しさと思いやり、そして色々と複雑だが、好意の混じる感情】
【それらが、伝わってくるかも知れなかった。そして、謝り、申し訳ないという心も】


‥‥本当‥‥‥‥悪‥‥いっ


【自分には、親も戸籍も無く。だから心配をするものは、殆ど居なくて】
【故に、己の為に、喜び、悲しんでくれる人が入る事が、とても――――とても、心に、染みた】
【顔は、笑顔なのに。つぅ、と涙が一筋流れて。地面に、ぽつり。と】
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 21:44:41.13 ID:O4VOSLs00
>>235

【心の強さ、たった今試される時】
【そんな事は分かっているけども、万全に出来ている気はしないめぐは】
【ヴァーデッドの行動に――思わず唖然としてしまう】

え、えっ、ちょ、ちょっ……え!?
やめて下さいヴァーデッドさん、あたし、大したものじゃないですから!

(あ……上から目線に思われちゃったかな)
(二つ、星の数に差が有りますもんね、はわわわ――。)

【妙に堂に入った動作でもって少年に肩を貸そうとするけども】
【それまた失礼かと思い、そしてお互いの体格差を鑑みて】
【不安気に手を擦り合わせながら、冷静さに欠ける謙遜を掛けるに留めた】
【当惑して、それより気の利いた事を考えられず――】


【状況を仕切りなおしたのもまた、ヴァーデッドその人である】
【風が悲鳴を上げる様な錯覚。覇気、心意気の輝き】
【それに打たれためぐは、こうしてはいられんとばかりに自分の頬を抓り】
【少年の言葉に、小さく頷いた】

……、何か変な気もしますけど、あたしも「分かりました」
予選の最後が本気のあなたで、とっても嬉しいと思います

では。いざ、尋常に――!

【先行を任されたも同然の状況、だが】
【少女の能力の完全な発動に関しては、最初に短くないタイムラグがある】
【その弱点をカバーし、ペースの支配権少しでも早く手を伸ばすため】
【少女は深く息を吸い込むと――少年との間に中距離を保ちながら、『声を張り上げた』】


  ――――≪ スクランブル=Q9 ≫


                    ――――――『 出場 』っ!!!!

【「スクランブル・キューナイン」と。唱えた瞬間、】
『少女のとなりの空白地点を埋める大気に紫陽花色の亜空間が滲み、裂け目を生じた】
【そのとき響く耳障りな音は――“サイレン”?】

【まだ、音の主の出現は完了していないらしく】
【空間の裂け目からは、その物の分厚い「指」と、鳴り響く轟音しか出ていない】
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 21:45:25.51 ID:XTtqXd/wo
>>232

【びゅっ、と鋭い音を伴って、刃は虚空を切った】
【空振り──手応えからそれを悟った、次の瞬間だった】

 ──え、ぐっ……、!

【少年の膝蹴りが、青年の腹部へとめり込む
【剣を振り終えた後の隙に合わせられた形だった】
【搾り出されたような苦鳴が漏れ、前のめりの体勢に】

(──っ、強烈……、ぐ)
(でも、やっぱり格闘がメイン……? 近づかれると、まずいぞ──)

【剣を右の片手で持ち、左で腹部を押さえつつも、青年は咄嗟にそう思考した】
【膝蹴りをもらった後、追撃に移られてはまずい、と、すかさずバックステップする】
【ただし同時に、右手の長剣を左から右に一閃しながら、だ】

【後方に跳びながらの一閃なので、威力は弱い】
【更に近づこうとしなければ、落ち着いて躱すことも可能だろう】

(格闘以外に、何を持ってるのか……それも引き出せればいいけど)

【青年は、左手を腹部の辺りに添えたまま、様子を伺い始めた】
【──ただし、ただ待ちに徹しているだけではないらしく】

【右手の長剣を揺らめかせる一方で、左手は腰のベルトへとそっと伸びて】
【「かしゃん」と何か小さな音を伴って、青年の左手中に何かが握られた】

【──少年の側から全てを把握することは難しいかもしれないが】
【青年の装着している物々しいベルトのバックルには、何かを収納しているらしく】
【青年は今、それをこっそり取り出したのだ。──今、彼の掌中には『ビー玉』が三つ、握られている】

【注視していたなら、気づくことは不可能ではないが──】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 21:45:30.01 ID:mot6rcGUo
>>233

破格だと思ったから、率直にそう言ったまで――ああ、これも余分だな?

【以前と趣は異なるが変わらず強い、夜闇を駆逐する白の光輝】
【それに対比するように滲み出す霞が、ふわりと。羽衣めいた帯状に変じて、朔夜の周囲に棚引きだす】
【問答は無用――相変わらずの武骨な語り種に、口の端がほんの僅か吊り上がった】

【好都合。ならば口上は早々に切り上げ、刃と刃で存分に語らおう――】

【手招きに応じ、重心を落とす。膝を抜いて、身体を前方に投げ出すように前傾】
【初動から刹那と置かず最高速、絶速の踏み込みを以てして一息に距離を潰しにかかる】
【一直線の、最短軌道。間合いに入れば寸延びの短刀を左逆手に引き抜き、真一文字に薙ぎ払う】
//了解致しました、それでは宜しくお願いします!
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 21:45:42.71 ID:iFEQ7eDSO
>>237
【まず、少年は盲目である】
【そして能力の応用によって周囲を知覚している】
【そのため全く無傷と言えないながら常人よりもスタングレネードに対しての耐性が高いのだ】

好機っ!

【しかし、その盲目ゆえに光や色といった視覚的な予兆に対して全く対策を取ることができない】
【また魔翌力に対しても感知はおろか全く魔翌力を持たないという珍しい体質である】
【なので、少年は淡い光に気付く事もなく真っ直ぐに突っ込んでくる】

踏み込みっ!
[からの!]
『裡門頂肘ゥ!』

【何事も無ければ、震脚という独特の踏み込みから、相手の鳩尾めがけた肘うちを放つだろう】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 21:50:18.23 ID:ENeE+qlSO
>>236

(目潰しは効果有りか。然し、そうそう何度も通用する策では無い――)
(――ん? 何だ……汗? 何か妙だな。それ程運動した訳でも無いし、今は夜だ。暑くも無い……なら、)

「それ」か――?

【気付いた。能力のリスク、体力の大幅消耗に――】
【だが。】

(仮にそうだとして、だ――私に、持久戦に持ち込むような技は無い。)
(突くならば、疲れで生じる「隙」――だな。)

【そう――欠点は分かった。然し、有効打に繋がる策が無い。】
【忌ま忌ましげに、刹那の姿をちら、と見て――数回の、深呼吸。】

(もう、魔翌力弾は通用しないだろう――撃たんよりはマシだろうが……)
(ええい、厄介だな。)

(なら……)こうすれば――っ、

【思い付いたように、頭の上に浮かぶ想の電球が、光を燈すように。】
【打開策への切り口。あるいは、泥沼に進む十三階段か――】

【駆け出す。中途半端に距離を空けるよりは、接近戦に持ち込んだ方が良い――そう考えた。】
【全身の鋼の魔翌力を、奮い起こす。拳に足に、魔翌力が纏わり付く。】
【右腕は顔を庇うように、左腕は自由に構え、体を低くして駆る。】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 21:50:58.29 ID:OpXol1ZYo
>>240
…知ってるよ、約束したし―――――知ってるけどっ!!

【腹立たしさを八つ当たりするような怒声が、意図せず漏れてしまう】
【ぐしゃぐしゃなのは自分も一緒、あわせた膝を握る指の力が強まり、今にも自分を砕かんばかり】
【骨格が硬いことと握力が低いのは、不運なのか幸運なのか】

【においが少し、違う。純正の人のものじゃない事も、見なくたってわかる】
【夜目が聞くのは猫の自慢だ、そんなこと一目でわかる】
【目が義眼になっている事も、傷も、そこかしこから漂う悲壮の痕跡も】

【―――――、大事なのは、そんなことじゃない】


……ぅっっ!!


【頭を撫でる感触、腕の強さは、材質が変わったって一緒】
【思わず頭を上げて顔を見たくなったけれど、耐えた。勝手に気持ちを伝えてしまう腕輪だって、黙らせた】
【彼の顔を今見てしまったら、いろんなものが壊れてしまう気がして】

【だから、しばらく黙って撫でられて、そしてある瞬間自慢の俊足で、後方10メートルほどに陣取った】
【体力を削る大技だが、それをしてでも今は、触れられ続けていると――――困る】
【全ての気持ちを今は押し殺し、目元を乱暴に拭って、びしりと人差し指を突き付ける】


基樹っ!!!
―――――こ、これからキミに、バッジ全賭けで勝負を申し込むっ!!
勝った方が『学園』の宣伝と、賞金獲りに本選に行くっ!!!
いーねっ!?


【少しばかり赤く腫れた眼光は、得体の知れない感情に突き動かされる妙な鋭さがあって】
【開いた手を腰に当て、居丈高に、身勝手にそんな約束を言い出した】

(何言ってるんだろ、ボク……)

【…自分の発言内容に自身が持てず、指がへたるのは、突き付けてすぐのことだった】
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 21:53:31.63 ID:inWkWAm6o
>>239

【彼女もまた、貴方と同じような刀を扱う者である
――――しかしながら、その方法は貴方とは見事に正反対であろう
貴方が剛≠ナあれば彼女は柔≠サの刃は、流れる水のように滑らかである】


……なるほど、得物の強さだけで戦われる、と思っておりましたが、撤回いたしましょう
素晴らしい筋力にございましょう、一滴でも触れれば私にとっては致命傷でございます


【互いの間合いを読む力は、剣士にとっては最重要の能力であろう
彼女は直線的な接近を途中で急転、右足を側面に出し、急ブレーキを駆ける
それは貴方の刃が薄皮一枚で彼女を切り裂くほどの間合い、丁度3m程度の位置で彼女は静止する】

【右半身を貴方へと向けるようなカタチで静止し、貴方の居合いをやり過ごそうとするものの
僅かなズレが生じたのか、貴方の刃は彼女の右袖を微かに切り裂き、一閃の血液を混じらせるだろう
彼女の雪の結晶が如く真っ白な肌に奔る血液は、じんわりと彼女を染め上げて
そして感じるのは風圧=\―――凄まじい速度で振るわれる刃の剣圧に当てられて、数歩後退しそうになる】


(……正面から向かい合いたいのですが、予想以上に素晴らしい腕前
ならば少し、体勢を立て直す目的でも……攻め方を変えることに致しましょう)


【貴方の攻撃が終えた刹那、彼女は居合いの体勢のまま、再び接近を為すだろう
貴方の眼前まで迫れたら、彼女はその場で右足を軸に身体を捻るだろう
貴方の眼前で踊るであろう白と黒のコントラスト、月光に塗れるソレは、グラデーションの如く交じり合い
同時に貴方の攻撃でも舞い上がった砂埃≠貴方の眼前に向け飛ばそうとする、数秒、視界を奪うために】

【そして可能ならば、彼女は右足で地面を蹴り、貴方の刀の上に左足から着地しようとするだろう
軽い身のこなしは彼女の持つ刀が軽い=\―――……貴方とは対照的に機動力が高いから為せる技、か】
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 21:55:58.27 ID:NiLRIdlNo
>>244

【突っ込んでくる、足音が聞こえる。目が痛くても、それくらいは解った】
【ようし。そうとでも言うように、少女はうすく笑ったのだ――】


足元、注意だよっ!

――――≪ TF ⇒ T-SSSs ≫!!


【視覚は、完璧には使えない。けれど、足音が聞こえたのなら十分だ】
【スタートの号令とともに命令、それが下されたのは先の「銃弾」】
【赤色をした魔弾は、ぐにゃりと形を変えて――――『がしゃん』】

【ケモノの顎を模した、ぎざぎざの刃を組み合わせた罠――所謂、「トラバサミ」】
【そんな凶器に、変形したのだ。もしこれに対して、何も対応がなされなかった場合】
【少年が其処を通過する時に、刃は彼の足に喰らいつこうとするだろう】


【残弾数――依然変わらず、右:2/5】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 21:57:52.91 ID:Oy8RoFW80
>>242
しま…ぐぅ!!!

【膝蹴りを入れて攻撃を続けようと思った瞬間】
【相手にバックステップをされて好機が無くなり、なおかつその一閃に対応しきれず】
【ビュっと線が書かれたかのように服が切れて腹から血が流れ出す】

う…ぅ

【だがどうにか深く切れることは無かったのかそれほど出血はひどくは無い】
【まだ十分に戦えるほどですんだ】

(流石に、獲物が相手だとやりづらいな…)
(前回は鉤爪だしそれほど気にせず近接に持ち込めたけど今回だけはリーチの差がある…)

【相手がこちらに攻撃せず待ちに徹したことに気づくと少しでも相手の情報を得ようと】
【注意深く主に武器を構えている右腕と左腕を観察する】
【無論、そのおかげで相手が何かを取り出したのに気づき】

(なんだ…?くそ…よく分からないがまた武器か…?)
(あのベルトのバックル…武器でも収納しているのか)

【待つだけでは相手の情報を探れないと感じて】
【若干軽くしゃがみこむと落ちていた小石を拾って相手に投げつける】
【牽制といったところか小石なだけあってさほど威力は無いだろう】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/07(日) 21:58:26.86 ID:ZoEaSq2f0
>>241

はッ…!アンタが最後の相手だと、骨を折りそうだがなァ…!!

当然“全力”で行かせて貰うッ!

【少年がそういい終わった瞬間、足元から胸に掛けて、紅色の逆鱗が纏わり付く】
【両腕と首から上を除き、全ての位置にそれは纏わり付いており】
【特に頑強そうな両足から、絶える事無く炎が溢れ続けている】

【少年は右足でその場を何度も踏む、ノッキングするようにハイテンポで】
【どん、どん、どん、と地面を叩く音が大きくなっていき】

こっから先はッ…止まらねェー、ぜッ!!!

【瞬間、右足を思いっきり踏み切り、加速する】
【常人、ましてや少年の体躯では出し得ない速度、高速】

【おそらく能力による肉体強化でもあるのだろう、ある程度差が有った少年と相手との距離】
【すぐさま縮められていき、遂には肉弾戦域に到達した】

【違和感を感じる奇妙な音を、耳で拾いつつも】
【目の前に見える異様な色の“それ”を、その双眸で見つめつつも】

【少年は決して止まらない】

【走行による凄まじい速度を見せながら、その勢いに身体の力を乗せ】

ッだらァあああああ!!!!

【振りかぶった右腕で、思いっきり相手に向かって殴りかかった】
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/08/07(日) 21:58:38.17 ID:E4mKbUAso
>.210
【――静寂】

【警戒を続ける男の耳に、飛び散った火の粉が弾ける音だけが木霊する】
【その他に、動く者はいない】
【眼前の少年は言うに及ばず、先程呻き声を上げていた仲間も飛散した衝撃波で再び昏倒させられている】

【――これは、完全は『勝利』だ】

【疑う必要もなく、躊躇う必要もなく、唯々目の前に映る光景は嘘偽りのない結果だけを示している】
【都合六名。それを誰一人[ピーーー]ことなく無力化したというのは、男の戦技の巧さの現れに他ならないが――】
【――男の背に走った悪寒が】
【――拭い去れない疑惑心が】

「…………ぁ」

【ざり、と指が地面を擦る】
【鮮やかな赤髪が、頬を流れる】
【ゆらり、と起き上がる身体。だらりと下がる腕、俯いた表情は、窺えない】

「…………めだ」

【一歩、足が進む】

「……[ピーーー]ない……」

【一歩、足が進む】

「見付けるんだ…………」

【一歩、足が進む】

【――瞬間、少年の身体が爆ぜた】

【あり得ない。そう断ずる程に、文字通りあり得ない挙動であった】
【緩歩からの急加速。それは最早、怪我人の成せる動きではなく】
【踏み込みとともに引き抜いた右手、そこに握られたのは、一振りのナイフ】
【彼我の間にあったはずの数間の距離は、瞬く間に詰められて――】

「僕はまだやらなきゃいけない事があるんだからこんな所で死ぬ筈じゃないんだぁぁぁァッ――!」

【――ようやく窺えた、その表情は】

【――酷く、嗤っていた】





【風が、路地裏を駆け抜ける】
【先刻と、何も状況は変わらない。ここに動く者は、誰一人いない】

【少年は、動かない】
【ただ、男の眼前にて無残に斃れ伏し、気絶していた】

【男が、何かした訳でもない。それは無論、人形もまた】

【偏に、限界だったのだ。最後に動く事が出来たことこそが異常な程に、少年に蓄積された疲労は並大抵のものではなく】
【少年は振りかぶった凶刃を振り下ろす事もなく、操り人形の糸切れた様に男の眼前で気を失ったのだ】

【ただそれだけが、少年が示した最後の抵抗だった】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 21:58:57.39 ID:fZ0e0+/oo
>>243

【ニヤリと、ガルニエもまた口角が上がった】
【話がわかって、武の立つ相手―――これ以上は望むべくもない】
【早速、此方へ突っ込んでくるのだからボルテージは一気に高まろうというもの】

(能力よりも接近戦の重要さ……竜崎とは対極の相手、だったか)

【先ず、接近を邪魔はしない。それから薙がれる短刀へと素早く右手を前に出す】
【その手には、動作の流れでホルダーから抜いたナイフが逆手に構えられ】
【キィン!と、軍人の膂力で以て、初撃を防ぐ。あわよくば、弾こうともうするが―――】

【―――この時点で「鉄の女王」、それ以外の行動を取りはしない】
【しかし彼女の放つ光は、以前と違ってあからさまなまでの“聖”なる属性を孕み】
【背後に煌く光明は一段と強まり、輝き、うっすらと巨大な翼の形成を始めていて。】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/08/07(日) 21:59:25.65 ID:E4mKbUAso
>>251
>>210
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 22:02:56.05 ID:BWMtK8M4o
>>246
‥‥ああ。

【どう返せばいいか、少年には分からなかった】
【心配させたのは己だし】
【こうして、治った体で大会に出たのも、己だ】
【本当は、真っ先に会いに行きたかったけれど。心の整理が付かなかったり】
【‥‥会いに行けなかったから、土産に優勝でも持って行こうかと、思って参加したのだが】

(‥‥どうすりゃいいんだろう、俺は。
あー、くそ。‥‥人生でこんなに悩んだこと無いぞ‥‥俺)

【本当言うと、頭の中はグッチャグチャで】
【頭掻き毟って叫んでしまいたいほどに、困っていて】
【目の前の、大切な――――友と言うには、近すぎて】
【しかし、それ以外の形容を今は思いつかない相手を怒らせて、泣かせて、困らせている】
【其れが、己の中のよくわからない感情をより激しくかき乱す】

‥‥っ。

【距離を取った、ローズを見て】
【ローズがこちらに突きつけた言葉と指を聞き、見て思う】

(‥‥どうすりゃいいか分からねぇけど。此の侭でいい筈は無い‥‥っ!
だから、ローズに、このまんまを伝えに行こう。ローズが、言うなら――――)

【うつむき気味の顔が、ばっ、と上がり、ローズの瞳を真直ぐに見据える】


‥‥分かった、俺も9つ。全部賭けて勝負する。
正直な話し。俺、今お前に何言えばいいか、どうすりゃいいか、全く分からねぇッ!
だけど、俺はお前を泣かせたくは無いし、お前を怒らせたくもないッ!!
俺は、お前を笑わせてぇから、嬉しくさせてぇから――――お前が、俺と戦うのを、望むならッ!

ローズ―――――――


【しゅっ、と腰を落とし。実戦で培われた構えを取って。言う】


――――――その勝負、受けるッ!


【ベルトポーチから、複数の白い錠剤を取り出して】
【スポーツドリンクで、5錠、其れを飲み下し。ペットボトルを投げ捨てた】
【戦闘時に、必須になってしまった。圧縮糖分の錠剤。其れを飲み込み、甘さに顔を顰めて】
【まっすぐに、鋼色ながらも色を違える二色の双眸を、薔薇の緑玉の双眸にぶつけるのだった】
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 22:05:24.38 ID:iFEQ7eDSO
>>248
【考えなしな少年はまんまとハマる】

何ぃっ!?
[そういう能力か!]

【左足にその牙がガッシリと食らい付く】

くっ、動けないっ!
[だったらぁ!]
テメェが来いっ!!

【腕を振るうとジャラジャラと金属音】

ホゥッ!

【右袖から分銅付きの鎖が飛び出し、拳銃を持つ右手へ絡み付こうとする】
【もし上手く体のどこかを絡めとる事ができたなら鎖を掴んだ右手を引き、強く引き寄せる事だろう】
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/07(日) 22:09:04.38 ID:f4mAzyg4o
>>245

【最大入力での体力の消費は、距離の決まっていない全力疾走に近い。】
【短ければ短い程体力の消費は少なく、長ければ長い程疲弊し易くなる。】

【――疲弊の隙を狙う、という選択自体は間違いでは無い。しかし――】


【彼は視覚強化≠フ≪Insight≫。その能力としての入力値≠変更しないまま、接近を開始する。】

【初めから長距離を走ると決めていれば、最初から全力疾走する必要は無い。】
【寧ろ温存した状態で、自分でのペース≠維持して走る事が重要となる。】

【省力状態≠ナの彼は反射神経が向上した程度の差異。だが、超反応≠持たない相手には通用する。】


【くるりと銃を正面に向けて、フルオート射撃を行う。】
【拳銃としてはマシンピストルに分類される種の攻撃方法――――しかし、魔力が込められていなければその威力も小さい。】

【炸裂≠フ威力よりも、数に重点を置いた攻撃。その結果は果たして。】
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 22:10:31.06 ID:OpXol1ZYo
>>254
【その返答も全て、手にとるように予想できた】
【自分が――――いや、誰が相手でもきっと同じ事を言ったという確信がある】
【…それだけあればいい、もはや十二分】
【承諾を受けたローズは、腰を落とし臨戦態勢になってなお笑った】


じゃあ、行くよっ―――――!!


【何を言っていいのかわからない? それは自分だって同じ】
【貴方が戦いを嫌っているのも知っている。それだって同じ】
【でも今は、他の方法が思いつかないから】

【全力でぶつけるのみだと、指の間から生やすのは二本線×2】
【六爪、ではない。見た目に反して打撃属性の武装】
【それを翼のように広げ、一歩を小さく踏みこみ、全身のバネを圧縮しつつ、二歩目で大きくその前面一メートルへ接近】
【両腕を挟みこむように叩きつける】
【観察力があれば、初動の一歩目の癖から動きは見切れるはず。直線的動作と腕力の低さもあり、対処は容易だろう】

【ただ接近の瞬間、何故かその表情に影が指し】


一つだけ言っておくけど――――手加減したらボクが[ピーーー]。


【!?】
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 22:12:32.68 ID:XTtqXd/wo
>>249

【内臓を握られているような、鈍く重い痛みが残る】
【だが、決して踏ん張れないようなものではない。まだ序の口、そう踏んで】

(当たってくれたか、これはラッキーだぞ)
(痛みを引かせないうちに、一気に──)

──むっ、何を!

【思考しながら相手を見据えていると、石を投げつける動作に気づく】
【小石であることは見えたが、ただ黙って当たるのを待つという道理もなく】
【右手に握った長剣を逆袈裟に振るい、小石を跳ね除ける──動作から、連続して】

(石を投げられるっていうのは、何だか惨めだぞ)
(お返しだ──これでも喰らえっ!)

【途端、青年が左手を前に突き出すと、握りこぶしを開く】
【中に握られていたビー玉が、そこで初めて露になるが──】
【手を開いた瞬間、中のビー玉3つが、全て強い閃光を放つだろう】

【まともに見てしまえば、一時的に目が眩んでしまう恐れがあるものだ】

【青年自身は、長剣を振るった動作のついでに、】
【自分も目が眩んでしまわないように、右腕で目の前を覆い隠している】

【その成否がどうあれ、青年は軽く腰を落として──疾走の準備を開始するだろう】
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 22:16:08.97 ID:NiLRIdlNo
>>255

よしっ、――――!?

【目を擦って、ガッツポーズを取れたのも束の間】
【放たれた鎖は、ものの見事に。少女の細腕に巻き付いて】
【ぐい、と引っ張られる感覚。腕が痛い、けれどそれよりも】
【「近づいてしまう」ことが、何より怖くて。少女は、顔を蒼くする】

――――ただで近づいて、たまるっ……かぁ!

【引き寄せられたときには、もう既に右の拳銃は使えなくなっている】
【それを悟った少女は、少年に触れることができるくらいに引っ張られた、その瞬間に】
【右の脚――靴底をそちらに押し出す、所謂「ヤクザキック」、前蹴りを放った】

【かしゅん。そんな音が、聞こえただろうか】
【それは、少女が履いている靴の分厚い底――その部分から】
【仕込みナイフの先が、少年に向いた。そんな音だった】

【ただし、少女は近接戦闘に於いては一般人以下であることを明記しておく】
【つまり――放った前蹴り、それはとても稚拙なもので。回避も容易、ということだ】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 22:18:16.21 ID:O4VOSLs00
>>250

骨を折ったら救助しても良いですよっ
……そんな余裕、きっと無いですけどね。

(炎の能力……初期消火する間も無いみたい)
(水で正面突破はともかく、薬品は通用しないと見て――うっ!!)

【気持ちを解すという名目はあれど、もう戯言を言っている暇は無い】
【「存在」の完全な出現と、少年の猛進のどちらが速いかは】
【迫る火を見たからこそ、明らかであった】

【冷静に、冷静に――と言い聞かせて見つけた、緒かも知れないものは】
【傍目にはオーバーパワー気味にも映る、少年の疾走の形】
【速いものほど恐ろしいが、事故を起こして蒙るキックバックも大きかろう、と】

守りの手札、厚くは無くって……
――くっ、どうにかなれっ!!

お願いします………キューナイン、『現着』!!

【空中に軽く右手を翳して、更にそう唱えたなら】
【少女の現在位置の隣の裂け目から、銀光沢を放つ巨躯が颯爽と飛び出す】

 【火消し頭巾とガスマスクを織り交ぜた意匠を持つ頭の頂部には、明く光る赤色ランプ】
 【傾いた豪奢な和装を思わせる胴体は、眩い銀に照り輝き】
 【双腕は太く頼りがいの有りそうで、ブーツ部分は足袋の様に】

【レスキューアートマン――、―――“スクランブル=Q9”】
【古今の消防従事者をごった煮にしたような魁偉な姿は然し】
【まだ、直接の行動に出る事はなく――】


【代わりにヴァーデッドの進路上に、小さな異変が生まれる】
【彼の頭の高さに、「底の深いバケツ」が突如として出現するのだ】
【命中すれば当然痛いし、視界が突然塞がれ。最悪被ってしまう事も有るか】
【急ブレーキや細かい旋回をかければ、回避は十分可能なタイミングだけども――】
【どうやら纏馬は、勝手に『間に合わない』と踏んでいるらしく】

【また、なぜかアートマンを盾にしようとしないからには】
【彼が『負傷』する事についても――それなりに、害が有るのだと】
【ヴァーデッドは、どこかしらで理解できるかも知れなかった
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 22:24:12.74 ID:BWMtK8M4o
>>257
早い‥‥ッ!

【思えば、ともに戦うことは数あれど、戦う相手として向かい合ったのは初めてであった】
【己とは違う、ネコ科特有の素早さ、それを見定めるために】

――――Truth Newsッ!!

【両目に緑色の蛍光色の光が生まれ、義眼を中心とする皮膚に光の線が生まれていく】
【ばちばち、とスパーク音が響き、義眼に紅い線が浮かび、光が強まる】
【もともと異能によりスペックの高かった脳細胞が限界レベルまで酷使されていき、そして異変が起こる】

(‥‥来た来た‥‥、立ちくらみ)

【脳が大量の糖分を喰う為に、一瞬ふらりと体が傾ぎ、しかし】
【目の前の、相手。友には近い、大切な者の言葉を聞き、一瞬の朦朧の瞬間に、腕が動く】

―――ッ、分かった。覚悟しろよ‥‥手加減抜きなら、正直えげつないからな。

【己の戦いは、真直ぐなどではない、決して】
【むしろ、ダーティもダーティ、相手を騙し、嵌め、裏を掻く。そんな戦闘】
【大切な者を騙す真似はしたくなくて。しかし、手加減抜きと言うのなら、妥協は出来ぬ。そんな男だった】


――――― B O M B ッ!


【突き出された左腕に、無数の光の線が浮かび、ばちり、とスパークが起きて】
【その瞬間に、魔力性の爆発が手の平から、生じ、襲いかかっていく】
【威力は低く。しかし、範囲は広く速度も早い一撃。接近に合わせれば当てやすいと判断した】

(‥‥どうすりゃいいんだよ‥‥俺は)
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 22:27:46.38 ID:mot6rcGUo
>>252

(――――堅いな、見た目通りだ……けど、まだまだ……っ!)

【横一閃、フックの要領で放つ斬撃は、朔夜の剣質――速く鋭い反面、やや重さを欠く――ゆえか】
【異名に違わぬ鉄壁の護りに危うく弾かれかかるも、しかしその態勢を崩すには至らない】

(しかし、前は槍や矢を象っていたが――翼?見た目通りに翔べるとすれば、厄介だな)

【膂力では劣ると見て、鍔迫り合う事はせず左腕を引き戻し、腹の前辺りに構えて】
【逆手から順手に持ち直した短刀を更に一閃、切り上げでガルニエのナイフを跳ね上げんとする】
【弾き飛ばす――と言うより、押し退けんとするような力の掛け方。或いは此処から、次手が読み取れるか】

【朔夜の狙いは、零距離に間合いを詰めての打撃である――】
【ガードを崩す事に成功すれば更に右足を踏み込ませ、鳩尾目掛けて身体ごと右掌底を放つだろう】
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 22:27:54.80 ID:idKadToG0
>>247

…そんな風に思われていたのか。フッ…心外だな

【居合を実戦で使用する場合一番重要なのは――引き抜く力でも無く、太刀筋でも無く――間合いの管理能力】
【ほとんど居合いのみで戦いを潜り抜けてきた彼がそこを怠っているはずも無いが】

…躱したかッ…!

【一度動き始めた2m100sの凶器を瞬時に切り返すのは彼でも至難の業であり、無理は右膝への莫大な負担を考えると避けるべき行動である】
【できるだけ右膝に負担をかけないように切り返そうと一瞬だけ動きを止め左手でも柄を握るがそこは自分だけの間合いでは無い】

(…速いッ…移動スピードでは私とは桁が違うか…!!)
【―――正直今の彼の機動力は恐らく大会参加者の中でも―――ぶっちぎりの最下位】
【持つ獲物の特性故仕方が無いとも言えるが】

クッ…!!

【少しでも攻撃を避けようと、間合いを自分のものに近づけようと右足を軸に左へ半回転しさらに腰を落とす】
【右膝への負担はもはや仕方が無い】
【この動きが功を無し砂が目に入ることを避ける結果となった】
【その半回転の勢いを生かし切り返しを始動させるが無論間に合わず】

【タツミの右脇腹を鋭く抉る彼女の剣―――】

ぐぉぉ…ッ…!!

【一瞬顔が苦痛に歪むが唇を噛み締めながら「蒼天」を今度は右から左に切り返す―――】
【右脇腹の傷が腰の回転を遅くさせたため威力、スピード共に先ほどのものよりは劣るが】
【接近戦での彼のリーチは脅威】

【しかし彼女は切り返しとほぼ同時に跳躍しており切り返しは空振りに終わるが】
【彼女も「蒼天」に乗るという行為には失敗した】
【彼女が地面に着地するのと同時に彼の刀がさらなる切り返しをと一瞬左側で動きを止める】

【右膝の痛みと先ほどの傷が切り返しの始動を若干遅らせるであろうか】
【恐らく彼女の着地後コンマ何秒かにさらに横一線の一撃が右から繰り出されるが―――】
【少しでも大きく振りぬけるよう左手を放し右手1本で持つ】
【威力は先ほどのよりもさらに落ちるがそれでも尚威力は保障されている】
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 22:30:44.44 ID:iFEQ7eDSO
>>259
うぉぉっ!?
[仕込みかよっ!]

【刃は右わき腹を浅くえぐるものの、右を後ろに左を前に体を捻って避け】
【さらにその足を右わき腹に抱え込もうとする】
【もし上手くいけば握った左拳から光が漏れだし】

ほぉぉぉぁったぁ!

【打撃じたいは体格が小柄なのもあって軽めだが、当たれば小さく爆発を起こす掌底を相手の腹部目がけてたたき込む】
【当たると同時に足を抱えた右手は離すので、爆発の反動もあって当たれば少し距離が離れるだろう】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 22:32:06.43 ID:ENeE+qlSO
>>256

【フルオートで形成される、簡易な弾幕射撃。】
【威力が低いとは言え、対処出来ない場合は、その数は十二分の驚異に値する――】

【然し。】

【対処出来るならば――少なくとも目に見えた被害は、小さく済む。】

っ……

(痛いな――だが。重い一撃よりはまだマシだ。)
(突っ切って、ぶん殴る。)

【顔や、腹といった致命傷になりえる部位を、上手くガードしながら、突き進む。】
【腕や脚には、傷が増えていくが――鋼魔翌力で保護されている為、後に残るようなダメージは少ない――とは言え、痛いのは痛いのだが。】

【そして、射程範囲まであと少し――という所で。】
【彼女は、跳躍した。脚の魔翌力を地面に向け撃ち出し、視界を遮蔽する砂や埃を舞い上げながら――】

(必殺――「HEAVY―DIVE」)

【空中で、全身が魔翌力弾に“包まれる”】
【「彼女自身が、魔翌力弾になる」――シンプルで、大胆な、質量爆弾。】
【刹那の前方斜め上から、拳を前に突き出しての突撃。】

【威力は言うまでもなく高い。また、全身を魔翌力で保護する事で、突撃技の弱点である「自滅」をカバーしている。】
【<決め技>に相応しい、強力な技だ。】
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 22:33:31.00 ID:Oy8RoFW80
>>258
っち

【それを跳ね返されたことに舌打ちをしていると】
【相手がビー玉を見せてきたことに気づき】

ビー球…うわ!?

【思考するより先に強烈な閃光が襲ってきて】
【何とか腕で目を覆うようにするもその強烈な閃光はそれだけで十分彼の目をくらませて】

…うう
閃光弾…か?
畜生

【強烈な閃光に目がくらみ視覚にへのダメージが強すぎて】
【その場に立ち止まるだけでも精一杯だ】

この…

【非常に無防備である】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/07(日) 22:34:48.01 ID:ZoEaSq2f0
>>260

なッ…!!!

【突如現れた巨大な体躯のヒトガタに、一瞬戸惑いが発生し】

【更に突如、自身の頭部にバケツが落下してくる】
【振りかぶった拳は止まることを知らず、空を切り】
【頭部を前に向かわせることで、“被る”ことだけは回避したものの】

いってェ!っくそッ!!

【後頭部に鉄のバケツが激突し、地面に倒れこみそうになる】
【当然右手を前に突き出して受身を取り、倒れこむことは回避したが】
【先手は、相手に切られた】

【少年は受身をとった直後、不安定な立ち回りながらも駆け出し、速度を保つ】
【一定距離を走りきった後に、相手の方向をもう一度向き】

そのデカブツぅ…!!ぶっ壊すッッ!!!!

【回り込むように駆け出す、狙い定めるは巨大な相手】
【当然、それが負傷することについて云々は、少年は理解しかねている為】
【純粋な破壊意思であろうか】

―――ひゃッッッっはあああああ!!!!

【疾速でアートマンの位置にまで駆け寄り】
【先ほどよりも勢いは落ちたが、それでもまだ速いスピードを維持しながら】

【アートマンの腹部を狙って、ミドルキック】
【回避された場合、多大な隙を相手に晒してしまうだろうが、少年は命中を“狙っている”】

【なお、少年の足元から発生している炎は本物であり】
【熱や燃え上がる要素は十二分にある為、威力は高い】
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 22:36:40.38 ID:OpXol1ZYo
>>261
【特徴的な動作であろう立ち眩みを、猫は見えていなかったようだ】
【そのまま愚直に両手を叩きつけようとして、接近が過ぎたことに気付く】
【爆発に反応し咄嗟に行ったのは、線の長さ調整。短く短縮することで爆風を掻き消す】
【それでも毛皮の表面が焦げ、煤がついた。だが緑眼の中には、混沌とした感情が混ざり合い猛り狂っている】

【今の行動で猫が返したのは――――あろう事か小さな歯噛み】

(――――言い訳でも、したらどうなのかなっ!!)

【感情の触れ幅が大きい猫は、こうして相手の顔を見ていると自分の心が波打つのを感じた】
【それが闘いという環境のためか、怒りへと転嫁されているのだ】

(いっそ言い訳してくれたなら―――――爆発でも何でも、出来るのにっ!!)

【直接口に出さないのは、なけなしの理性がその理不尽を叩きつける罪悪感を訴えるからだった】
【彼に直接の責任があるわけではないと知っていて、基樹がここでぶつくさ愚痴る類の人物ではないことも知っているのに】
【腹立たしい、むやみやたらと腹が立つ】

【そのまま交錯した腕を、今度は開くように振りぬく】
【長さを戻した状態、爆発をいなしたときに伸ばした足をバネにしていて、右脇を切り抜けるような二段攻撃】
【フラストレーションを叩きつけるようなそれだが、だからこそ雑な攻撃になっており】
【直接身体を停止させる手段がなければ、攻撃の成否に関わらず通り抜け、そのまま振り返ろうとするだろう】


(……どうすれば、いいんだろ……)


【猛りの中に迷いの浮いた瞳のまま、表情は戦闘に赴くもののそれ】
【猫も、その問いに答えるのに充分な経験が足りず、ちゃんと困惑していた】
【若さ故のなんとやら】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 22:41:55.72 ID:NiLRIdlNo
>>264

ふっ、う゛……

【右の腕が掴んだ脚の感覚と、爆発音と、掌底が当たった手応え】
【盲目である少年であっても、判断材料がこれだけあれば】
【「攻撃が綺麗に決まった」ことくらい、解るはずだ】

【吹っ飛ばされた少女の体は、瓦礫の山に打ち付けられて】
【それでも、足が地面を確認すると、よろよろと起き上がる】
【口に溜まった血を吐き出しながら、今しがたダメージを負った腹を右手で押さえて――】

(――――――あ、)

【ここで。ようやく、少女は最大の失態を犯してしまったことに気付く】
【鎖が巻きついていて、少々の鬱血痕が見られるその腕の先、には】

 【――――「右手で、押さえて」?】

【――――「なにも、握っていなかった」!】
【よくよく見れば、先程まで握っていたはずの銃は、少年の傍らに落ちている】
【攻撃を受けて、うっかり落としてしまったか――それにしたって】


――――――――≪カスパール≫っ!!!


【あんまりな、失態だ。大慌てで呼びだす、左手の従者――新たな拳銃】
【どうにかこうにか武器は確保できたものの、またしても大きな隙を晒すことに、なってしまった】
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/07(日) 22:42:13.14 ID:31R8L7hto
>>251

【悪夢を見た、と男は思った】
【ハッキリ言って、男は戦闘に関してはある程度の経験がある】
【高い身体能力を持つ能力者、特異な魔術師、同じ人形使い――だが】

(こいつは……バケモノだったな。)

【男の前で倒れている赤い髪の少年】
【弱者だった少年は、圧倒的な身体能力で、強者となり
傍にいる人形やその本体が反応できない速度でその命を奪おうとした――バケモノ】

【この少年の一撃があともう少し伸びていれば――男は死んでいただろう】
【油断はしていなかった。完全なる身体能力の敗北――接近戦に持ち込まれたから、などというのは言い訳だろう】

『……どうする?コイツはあの"空繰の爺"並にヤバイ奴だぜ
 今のうちに消しとくのが得策だと俺は思うんだけど、な』

【赤い人形の非情なる提案】
【いつか自分達の障害になる可能性があるから、今のうちにその芽は摘んでおこうという判断――】

いや、やめておこう。
もし今余計なことをして起き上がられたら勝ち目がないし、な。

【しかし、男はその提案を退けた】
【実際問題、あれだけの身体能力をこの距離で発揮されれば即死というのも事実――しかし】

(このレベルの相手を軽く倒せるようになれば……俺は更なる強さを手に入れることができる)
(あの"空繰の爺"を倒せる程の力を……!)

【グッとアタシュケースを持つ手に力を入れる】
【そしておもむろに左手でポケットに手を突っ込み、さきほどしまった金袋を取り出すと―】

         ニンギョウイン カタシロ
俺の名前は  人形院  形代

途中までは俺の勝ちだったが、最後には完全に負けだわ。
次は俺も最初から本気を――俺の持つ能力"人形劇団"を全開で相手になるぜ。

【聞こえているかもわからない少年に声をかけ、ポイと金袋を少年の横に放り投げる】
【そのまま踵を返すと男は赤い人形と共に路地裏に消えていった】

/ありがとうございました!
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 22:42:29.60 ID:fZ0e0+/oo
>>262

(クッ……やはり速さでは今一つ、張り合えんな……!)

【再び軽快な金属の音がして、僅かではあるがナイフが押し上げられ、ガードが崩れる】
【力を込めていたから構えは直ぐに戻るハズ―――いやしかし、相手には速度がある】
【間合いに入られた。どうする、右手は上がっているぞ。】

【―――なら足が有るじゃないかと、迫る掌底に対してガルニエは左足を高く上げた】
【膝蹴りの要領で、相手の右肘を上手く打ち砕いてやろうというのである】

【仮に決まれば、手痛い一撃となるだろう。なにせ、痛む肘で獲物を持つのは辛いから】
【しかし外せば掌底は決まり、咳き込みと共にガルニエは数歩後退することとなる】
【またどちらにしても、このタイミングに限り右手は上げられたまま――胴より上はがら空きだ】

【そして、最後に。ガルニエの背後には荘厳さをも感じさせる光の大翼が完成した】
【それははらはらと羽を散らすもまだ大きな動きは見せず―――けれど、嫌な予感を強くさせて。】

/そろそろ時間なので、恐らく次のレスが本日最後になるかと思われますー
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 22:45:07.01 ID:inWkWAm6o
>>263

【攻撃には成功したものの、彼女の着地は失敗に終わる
本来なら良い間合いにまで詰められたため、追撃をするべきなのであろうが
残念ながら、彼女にとってこの間合いは圧倒的不利な間合いであって――――】


……申し訳御座いません、私が貴方様を嘗めておりました
しかしながら、先刻の一閃で、貴方様の腕前はハッキリと理解できました

間違いなく、私が剣を交えてきた方々の中でもトップクラスの実力……
ならば少しでも、その剣に触れていられるようにと、望むばかりです


【地面に触れる、足元の感覚、刀の不安定な場所を想像した為か、そのしっかりした感触に違和感を感じ
そして僅かな間もなく、迫り来る貴方の白刃――――ならぬ蒼刃
彼女は地面に脚をキチンとは触れさせない、一流の書道家の筆先が如く、爪先だけを、滴らせて】

【地面から軽く両脚を離しつつ、左腕で貴方の攻撃を受けるだろう
それはさながら、虚空に舞う花弁が如く、華奢な体躯は、貴方の剣に逆らわず飛ばされていく
5m近く、彼女は飛ばされるも、左腕の傷はきっと深くは無い、抵抗せずに受ける――――その姿
空中で薄い花弁に刃を振り下ろそうと、切り裂くのは至難の業であろう、彼女はそれを自身の身体で実践したのだ】


(……それでも、片手だけですのに凄まじい威力でございます……
左腕の傷は浅いですが……それでもあの状態でこれだけの傷を……)

私も、いつまでも受動的では……立つ瀬がございませんので……
――――Last Shadow Puppets

から、地面を蹴り、再び接近を量ろうとするだろう
同時に彼女の能力が発動する――――……貴方の影≠ェ意思を持つかのごとく浮かび上がり
そして、影は手となり、貴方の右の手を握ろうとする――――……成功すれば、寸刻、貴方の右手は影に押さえられるカタチとなる】

【彼女の接近は圧巻の一言であろう、僅かな足運びで、開いていた間合いを一瞬にして零にする疾駆
懐にまで潜り込めれたのなら、彼女は右手で握った刀の柄を貴方に向け、貴方の左足に向け柄を突き刺そうと為すだろう
同時に彼女の視線は貴方の足元を向き、彼女の白銀の髪の毛の隙間から、白刃が切っ先を貴方に向けた状態で踊る
――――素早い対処が必要になるだろうか】
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 22:48:04.01 ID:BWMtK8M4o
>>268
(‥‥素直に謝らなきゃ、な。‥‥俺が悪いんだから)

【毛皮焦がしてないか心配しながら、谷山はそんな思考を巡らせて】
【当然、谷山は言い訳をするような人間ではなかった】
【己の非は、認めるし、それが親しい者であれば、その素直さはなおさらだ】
【故にこそ、こうしてすれ違いが、発生しているのだが、鈍い。気がつかない】

(‥‥ああ糞‥‥、高速思考が無駄に趨る‥‥、どうすりゃいいんだ本当に‥‥。
このままじゃ良くないけど、どうすりゃ、ローズに気持ちを伝えられる。
どうすりゃ、ローズが怒ってるのを、止められる。‥‥なんか、分かんねぇけど。
怒るローズは、見たくねェ―――――)

【高速思考が常人の数十倍の思考速度を確保しているが】
【その思考の大半が、戦闘に直接関係ない事に割り振られてしまう、自動的に】
【しかし、体に戦闘の道理はもはや染み付いていて、半ば反射的に体が動く】

―――って‥‥ッ!

【がきぃッ!】【咄嗟に左腕を間に割り込ませて防御】
【ずざっ、と少し後ろに滑り、衝撃を殺して、こちらも同時に振り向く】


‥‥、そうだ。


【ひとつだけあったのだ。己の気持ちを、そのまま、素直に伝える術が】
【情報をそのまま操り、支配する己の異能、HelloWorld】


―――ローズ、俺はお前が好きだ!
だから、お前がそうして悩んでるのも見たくねぇし、きっと、其れが俺のせいだって分かってるッ!
正直、俺は今、どんな言葉をかけりゃいいか、分かんねぇから―――ッ、お前に俺の全て≠、そのまま伝えに行くッ!
いくら謝っても、足りねぇけど。心配かけて、悪かったローズッ!


【直後、谷山の体の周囲から、無数の数式が吹き上がっていくのが見えるだろう】
【その情報は、本来であれば谷山の携帯から引き出したインターネットのゴミ情報であるのが普通なのだが】
【今宵は違う。その情報の全ては、谷山の居間抱える感情その物である】
【そして、謝りながら、全力で谷山は前にかけ出していくのである】
【普段であればありえない突撃≠ナあった】
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 22:48:04.57 ID:XTtqXd/wo
>>266

【すっ、と、目の前を覆っていた腕をどけて、相手の姿を見る】
【目が眩んだことを確認すると、彼は改めて息を吐き出し】

 ……私はね、実は世界中を巡る旅人なんだ
 川を跨ぎ、峠を攻め、山を越えては海を渡る……
 そうして長く旅をするうちに、自然が教えてくれことがある──

【絶好のチャンスだというのに、彼はいきなり語りを始めた】
【ぐっ、といきなり握り拳を顔の前に掲げると、言葉を次いで】

 自然が教えてくれたこと──それは

 ──目で見るな=@耳で聞くな=@全ては感じ取れ

 そう! 例えどんな闇の中だって、私はここにいるっ!
 この存在を感じ取れぇぇええええええええええええー────ッッ!!

【「うをおおォオオオオオオオオオオオオ────!!」】
【雄叫び。せっかく目を眩ませたというのに、まるで自分の位置を自ら知らせるように】
【少年に向かって、爆走する蒸気機関車のごとく、土を蹴散らしなが疾駆を始めて】

【ざっ──】
【一歩踏み切ると、ふわりと浮き上がる青年の身体──】


 ────『グレートドロップ・ザ・キック』!!


【気合の掛け声と共に、彼が繰り出したのは──その名の通り、ドロップキックだ】
【疾走の勢いを乗せて宙に飛び上がり、全体重を乗せて放つ両足の蹴り】
【狙いは、少年の胸部辺りへ、真正面から】

【まともに喰らってしまえば、それなりに響くダメージにはなるかもしれない】
【しかし、悠然と語っていた時間や、暑苦しい雄叫びから、何らかの対策を取るのも決して難しくない】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 22:52:50.03 ID:iFEQ7eDSO
>>269
決まったっ!

【すぐにも追撃したい、が】
【左足に食い込むトラバサミがそれを許さない】
【右手で鎖を掴みこれ以上に距離を取られないようにはするが、わき腹の痛みで強く引き寄せる事までは叶わない】

[このままじゃジリ貧だな…]

【相手のミスによって生まれた隙に左手の袖の中からボウガンの矢を射出、しかし当っても決め手になるような威力は無い】
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 22:55:51.05 ID:O4VOSLs00
>>267

【ヴァーデッドの頭に弾かれたバケツは、何度かポンピングして】
【だいぶ後方まで投げ出された後、塵と化して掻き消えた】

【一先ず事無きを得ためぐは、ヴァーデッドの軌道が変化したことを見て取り】
【次の攻撃パターンを予測しつつ、戦略を組み立てる】
【バケツと同じ様にして、今度は少女の手の内に発生したものは】
【少年にとって天敵やも知れぬ物体―――『消火器』】


【さて。アートマンの方はと言えば】
【ミドルキックの構えを見てから命令しては遅いので、曖昧な命令しか受けていない】
【「ある程度、敵の攻撃を受け流してしまえ」というものしか】

「 ―――、……、………!!! 」

【そも彼には唇が無かった。故に、空を割らんばかりにサイレンで唸る】
【弧を描いて宙を趨る足に対しては、一歩踏み込んで】
【手で太い足枷を作るように腿を挟み込んで、その後至近でタックルを仕掛ける】
【その様なシークエンスを試みて――彼を、転ばせんとするだろう】

 【だがキューナインも無事では無く、その間には炎が半身を這い】
 【焼け爛れる代わりに、存在を維持し能力を発動するための魔力を削られる】
 【つまり、アートマンの体力とマジック・ポイントが同時に流失するのだ】
 【それも――炎のペースからすれば、かなりの量が】

(……足元が濡れても、寝技に持ち込むか乾かして貰っちゃえば!)
(そして「これ」は、使ったら投げ捨てる――と!)

お覚悟下さい、ヴァーデッドさん。
――シュゥゥトォォォーーっ!!

【それが致命的な状態になる前に、先手を打つ】
【消火器の安全装置をてきぱきと外した纏馬は、もみくちゃの「二人」を狙い】
【ガス圧で放たれる大量の水の噴霧を仕掛けようとする――!】
【服や足元が濡れば無論害はあるが、果たしてどう対処するだろうか】

【そろそろ、この選手の強みが見えてきた所だろう】
【アートマンと本体のコンビネーションによる、素早い対処】
【だが今は。明らかに脆い纏馬さえ近くに在り】
【同じ手には二度かかるまい。手先ばかりで本質は鈍重なアートマンを振り切りさえすれば――】
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 22:56:34.22 ID:Oy8RoFW80
>>274
っぐ!?

【目もくらみながらもようやっと見えるようになってきた相手をおぼろげに見据えて】

奇遇だな…俺も旅人だ…
すぐ道に迷うけどな!!!

【そういいつつ相手がこちらに疾駆する相手に対して少し嬉しそうに返して】
【そして相手のドロップキックに耐えられるように体の前で腕を組みガードの体制をとる】

ぐううううう!!!

【結果、威力で吹き飛ばされ地面にぶつかる形となるが】
【防御をしていたおかげで本来よりもダメージは比較的軽い状況ですんだ】

かっ・・・はっ・・・ハァハァ…

【必死で息を吸っては吐きもとのペースに呼吸を治そうとしつつ】
【小石を拾って強く強く握る】

俺はこう教わったぜ!
何も感じることはなくなってもとりあえず突っ走れってな!!!

【そういうと、小石に能力―『熱』使って非常に石を高温にして】
【相手へと投げつける!】
【小石なだけに威力は低いが触れれば焼き石かと錯覚するほどの熱を感じるだろう】
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/07(日) 22:58:26.39 ID:f4mAzyg4o
>>265

――――
(体力は――大分消費してるな…受け切れるか――ッ!?)


【軌道は――見据えた。問題はその威力。生半可な技巧程度では受け切れない―――!】
【――短時間の間に剣に魔力を充填し、発動、展開。】
【光属性の術式紋様が彼を中心に展開され、剣に更に力を充填する。】


――――終わらせる<b!!




  この天空≠ゥら逃げられると思うんじゃ――――――…ねぇぞッッッ!!!


【―――― < スターリィストライカー >】
【光属性の魔翌力を込めた剣を天に向け、そこから横一直線に剣を振るうと同時に、銀色に閃く一閃を繰り出す攻撃技能。】
【魔翌力を刃型に射出すると言う基本的な技能ながらも、限界まで高められた斬撃≠ヘ装甲をも貫く一撃と為り得る。】



【但し、それは単なる装甲≠ナあった場合の話。】
【轟音を響かせて衝突した一閃は相手の攻撃を完全相殺出来ず、そのまま攻撃を受け、地を擦るような形で吹き飛ぶ。】

【すんでのところでガードに切り替えた事が幸いし、ダメージを幾分か減らすも、重傷と言えるダメージを負う。】
【まだ戦えるかどうかは微妙な所だが、まだ彼は闘志を双眸に宿して、立っていた。】
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 23:00:30.32 ID:O4VOSLs00
//あっと、コピペ忘れ
//>>276の最後でいいので、以下の文をお願いします

【また所詮は即興、足をつかもうとする動きは些か準備不足で】
【能力や格闘術の駆使で、潰すこともできるだろう】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 23:03:33.49 ID:OpXol1ZYo
>>273
……はぁっ!?

【振り返ったローズが見たものは、溢れ出す情報=感情、彼の気持ち】
【怒りも飛散し、困惑と動揺やら何やらで毛皮諸共真っ赤に染まって凍りつく】
【確かにまっすぐなのが彼のいいところなのだが、今それを言われると、】

【顔を真っ赤にしたまま、額には青筋が浮いた。でかい奴が】


―――――あ、謝れば済むと想ってんのかーーーーーーーッ!

死ぬとか死なないとか散々脅かしておいて、あっさり顔見せればごめんなさいだぁ!?
約束!? したさ、覚えてるとも一言一句!!
そんな言葉一つで、今まで散々心配掛けたのをチャラにしようって!?

ふ、ざ、け、る、なあーーーーーーーっっ!!!


【爆発した。それはもう盛大に爆発した】
【線が能力であることも忘れ、四本全てをあらぬ場所へ放り捨てる】
【感情のまま向かってくる少年を、愚かにも拳を振り上げて迎撃を試みる】
【腕力はないはずだが無駄に力が入っていた】
【本来駄々っ子パンチになるべき局面で、非力なりにも腰の入ったボディーブローを鳩尾に叩き込もうとするだろう】
【生まれて初めて撃つ拳の様な、それでいて何故か不可思議な迫力があるような】

【ただし命中直前で減速し、歩調も収まり、怒りもすぼみ】

………この、おーばか野郎。

【胸板に頭頂部を押し付け、ぐりぐりと首を振る】
【黒髪部分は相変わらずだが、ポニーテールのブループラチナの髪質は指どおりがよく艶やかであり】
【猫耳は二等辺三角形の頂点にある癖毛が、猫じゃらしの先端のように柔らかい】

(………勝てるわけ、ないじゃん)

【伏せて誤魔化した顔は、半泣きに良く似た笑顔】
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 23:04:43.90 ID:NiLRIdlNo
>>275

【ジリ貧なのは、こちらも同じだろう】
【じりじり傷む腹と背が、腕を上げる動作を辛くして】
【びっ。それにおまけして、完璧に避け損なったボウガンの矢が、少女の脇腹を苛んだ】

(……き、つい。なあ、もう……)
(こうなったら、短期決戦――決めちゃおう)

【た・た・た・た・たぁん。五回、空気を裂いて少年の耳に届くだろう、発砲音】
【左手を上げ、残った弾――五発すべてを撃ち尽くしたのだ】
【ただし、銃口が向いた先は――「上空、遥か高く」】

【――盲目の少年の、見えないところでそれは行われる】
【夜空に撃ち出された五発の魔弾は、高いところで停止して】
【ゆるり、嫌らしい速度で――集合、融合を始めている――――!】


【――――その間、少女の身体ががら空きであることは、言うまでもない。】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 23:08:44.01 ID:XTtqXd/wo
>>277

すぐ道に迷う──?
あっははッ、奇遇だね、“僕”もだ──!

 【 どン──っッ! 】

【突き抜ける衝突音が、辺りの木々をざわつかせた】
【ガードの上からだが、確かに命中した感触が全身を駆け抜けて──】

(や、やるね……まさか防がれるとは)

【ドロップキックを放った後、そのまま重力に従って地には落ちるが】
【器用にも受身を取って、地面を一回転、すぐに片膝立ての体勢へ移る】

【そのまま少年を見据えていて、更に追撃を行おうとした矢先】
【少年が、威勢良く啖呵を切りながら、石を投げつけてきたのを認めた】

(また小石──?)

ふんっ、そんな姑息な手がそう何度も──!

【覆面の下で不敵な笑みを浮かべた青年は、】
【投げつけられた石に左手をかざすと、ばしッ、と音を立ててそれを受け止める】
【──また、ただの小石だと思っていたのだろう。彼が驚愕するのは、すぐのことだった】

 (な──!? 熱──っ、!!)

【石から発せられる高熱に、思わず怯んで手放してしまう】
【──結果、数瞬のことではあるが、そこには明確が隙が生まれてしまった】
283 :282 [sage saga]:2011/08/07(日) 23:10:40.67 ID:XTtqXd/wo
/うわぁ、誤字がひどいですね、失礼しました
/×【〜〜〜そこには明確が隙が生まれてしまった】
/○【〜〜〜そこには明確な隙が生まれてしまった】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 23:10:52.50 ID:ENeE+qlSO
>>278

【対する「ミサイル」と化した白儚角。】
【<スターリィストライカー>とのぶつかり合いは、彼女にも少なからずダメージを与えていた。】

【魔翌力が、弾ける。】
【血混じりの唾を吐き捨てて、先程からの酷使でぼろぼろになった手足を見る。】

(まず、い……な。もう一度あれを受けたら、多分、負ける。)

【それでも――】

(――ま、負けられるか……ッ!! 負けてたまるか!! 本戦に進まなければ……私の力を、見せる場に行かなくては……っ)

ぐっ……くぅッ

【――まだ、戦える。】
【その身から、魔翌力を迸しらせて。痛みには、耐えられる。】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 23:15:07.68 ID:BWMtK8M4o
>>280

――――ッ、が‥‥ァ!

【突撃のままに、一瞬能力の負荷で意識が飛んで】
【当然のように、鳩尾に拳が入りかけた、というか浅く入った】
【一瞬の沈黙、その末に、口を開いて】

‥‥馬鹿、だよなぁ‥‥、本当。大馬鹿野郎だよ、俺は。

【くしゃり、とローズの頭を、かき回すように優しく撫でるだろう】
【いてて、と小さく呟きつつ、うーん、と声を漏らして】

――どうすりゃ、お前は許してくれる?
俺、馬鹿だからさ。悪いと思ったら、謝るしか、出来ねぇ。

【戦闘や交渉に於いては、年齢不相応に頭を回すというのに】
【こういう時に限って、己の性能の良い頭の演算装置は働かない】
【其れが、何よりもむず痒くて。でも、只々、許してもらえなくても、謝るしか。谷山には、思いつかなくて】

――二度と、死ぬような事、しないから。
絶対、ローズ。お前に心配かけないって、誓うから。

【きっと、其れでも死なない程度の必死≠フ無茶をこの少年はする】
【目の前に救う者が居れば、前の前に倒すべき敵が居れば】
【少年は、迷わず戦火に当事者≠ニして突っ込む、そんな少年だったから】
【だけど、其れと同じくらい。目の前の一人の大切な者を、心配させたくないと思っていたのも事実だった】
【己は、誰かを心配して待つ経験が殆ど無い。だけど。目の前の娘が、泣くのを、怒るのを、みたくはなかった】
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 23:15:26.41 ID:iFEQ7eDSO
>>281
[なんかわからんが、させるかよっ!]
くっそぉぉぉっ!

【脇腹から血が吹き出しながらも踏ん張り鎖を引っぱる】
【例え相手を引き寄せても、もう同じ技を出す体力が無いためただの鳩尾狙いのパンチしか打てないが】
【それでも引き寄せた勢いと合わせればそれなりの威力にはなるはずだ】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/07(日) 23:15:59.98 ID:ZoEaSq2f0
>>276

のわッ!!なんつー止め方をッ!!

人間だったら折れてんぞッ!!共ともッ!!!

【高速で打ち出した蹴りを、前への突進で止められる】
【今までの勢い、威力なども殺されてしまい、結果防がれた】

【タックル自身のダメージは、巨大では有ったものの】
【不動である相手の攻撃で有ったため、ダメージは薄い】

【問題は、もう片方の消火器である、自身の足の火は絶えることは無いが】
【水を当てられると“使えなくなる”技が大量に存在する】

【少年は現在、動く部分は両腕と左脚のみ】
【受身を取ったら、もう相手との力勝負、勝ち目は薄い】

(ッ仕方ねェ!!奥の手だッ!!!)

【相手が安全装置を外すよりも早く、少年が能力を解除する】
【当然、与え続けていた火炎によるダメージは持続しなくなるが、仕方が無い】

『鬼狩緋刀』ッッ!!!

【そう叫び放ッた瞬間、少年の右手には一本の紅色の小型日本刀が握られていた】
【少年はそれを、地面に押し倒される寸前に】

これで壊れなきゃ俺が“コワレル”ってのォ!!!

【的確にアートマンの心臓部に狙いを定め】
【塚頭の部分を、両手で思いっきり突き込んだ】

【所論牙突と呼ばれる攻撃方法で、貫通力に長けている技である】

【当然、この行動後に、消火器による噴射を浴びざるを得ないのだが】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 23:17:35.49 ID:mot6rcGUo
>>271

(……遠距離戦が得意かと思えば、格闘も滅法強い――この速度でも、まだ振り切れないか!)

【それは正しく、小数点以下の速度の攻防だった】
【迫る膝蹴りを認識しつつも、今更腕を引き戻す事は適わない】
【半ば体当たりの勢いで体重を乗せた、言わばジョルトブローのような一撃なのだ。当然か】

【後退はおろか、左右に避ける事すらも不可能。ならば道は唯一つ。朔夜は歯を食い縛り――】

(もっと、速く――――!!)

【能力を発現させた。内包する拒絶の概念を解放し、霞が四半分ほど嵩を減らす】
【陽炎のように空間を揺らがせながら後方に向けて放たれるのは、視えざる反発の力場――斥力≠ナある】
【それによって更なる加速を得た朔夜の身体は、右肘に膝が届くより尚速く、息が掛かる程にガルニエへと肉薄】

【結果として、掌底はその鳩尾に打ち込まれる事となるだろう】
【しかし、彼女の膝蹴りが空を切った訳ではない】

……か、は……っ!

【それは全く同時に、軌道上にあった朔夜の鳩尾を打ち抜いた――――!】

【捨て身。自らの踏み込みの速度も相俟って、受けるダメージはハネ上がり】
【ほんの一瞬、朔夜の瞳の焦点がぶれた。意識を飛ばされかかり、ぐらりと揺れる痩躯】
【その勢いで二歩三歩とたたらを踏んで後退し、踏み留まって】

【態勢を立て直せば、ガルニエとその背に輝く、まるでこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいの如く白羽を散らす光翼を睨み据え】
//了解しました、それでは一旦お疲れ様です。おやすみなさいませー!!
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/07(日) 23:18:40.99 ID:Oy8RoFW80
>>282
んな!?あっこから受身って取れるものなのか!?

【相手のその器用な受身に驚き思わず声を上げる】
【その後、息が整ってきたのかゆっくり立ち上がると】

どうだ!熱かったか!?
じゃあ今度は冷やしてやるぜ!!

【相手が小石に触れて驚いてる隙を見逃さず】
【疾走して手を掌低のような形にして相手の顔へと腕を突き出す】
【その腕に触れれば今度はだんだんと熱が冷えていくことが分かるだろう】
【場合によっては凍傷を起こすかもしれないが如何せん読みやすい攻撃で比較的避けやすい】
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/07(日) 23:20:33.50 ID:idKadToG0
>>272

【切り返しを彼女が受け止めた瞬間】

(勝った…!!)

【と彼は思っていた】
【2m100sの刀がかなりの速度を持って飛んでくるのだ、女性の力、片腕で耐えられるわけが無い】
【常識的に考えればそうである。大の大人でも重症確定だろう――――単純に受ければ、の話であるが】

…フ、フフフフフ…凄いな…笑うしかない…

――――「そんな技術」があったなんて やはり大会に出て よかったよ

【流れるように着地した彼女を見て苦笑いを浮かべるしか無かった】
【このような対処を取られたのは初めてであったから――――】

(しかし…それでも尚近づくか…!!賞金稼ぎになってから…接近戦で俺が負けたことは…一度もッ…無いッ!!)

【もちろん彼が取る行動は――――居合】
【何度でも打ち込んでやると言うのか】

【左手を鞘――――右手を柄に添え待ち構える彼。その彼に異変が襲った】
【右手を握られているのだ――――「何か」に】
【居合を封じるつもりだ――彼の戦闘スタイルそのものを封じ込めようと】

(能力ッ…!!か!!! 考えている暇も無いッ…!!ならばコレしかッ…!!)

【選んだ行動は、自分の1番自信のある――――単純な、力。彼女には無い――――腕力による】

うぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉッ!!!!!!!!!!

【まるで狼が月に向かって雄たけびを上げるように彼は叫びながら強引に居合を打ち抜かんとする】
【抜くまでの影との力比べの時間を軽く見積もりタイミング速めに居合を始動させた】

(絶対に…絶対にッ…力勝負では…同じ「剣士」としての勝負ではッ…!!)

負ける訳には――――!!!!いかんのだッッ!!!!!!!!!!

【腰の回転、体重移動、腕の動き、そして何より気合いが爆発的なパワーを生み出す代わりに】
【先ほどの傷の激痛、膝に100sが圧し掛かった事による負担が体に警告のアラームをアピールしてくるが】

【彼の意地が、気合いが、信念が麻酔となって――――そのアラームを掻き消す】
【がその麻酔は長いものでは無い―――麻酔が悪いのではなくダメージが大きすぎるのだ】
【そして見事に】

【影が力に耐えきれず――――手が離れた 同時にその凶悪なほどの力が今までより格段に速い一撃となって】
【彼女の太ももあたりに襲い掛かるのである――――】



291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 23:24:30.34 ID:NiLRIdlNo
>>286

【――拳は、きれいに鳩尾にめり込んで】
【かふっと小さく、息を吐きだした。「けれど」】


―――― ≪ TF ⇒


【「けれど」「まだ」】
【意識は、ある――――!】


            "Tall"-"Toll"-"Thor" ≫ ――――ッ!!!


【放たれた叫び、それと同時に「落下して来る」】
【それは、先程空中で融合・変形された――「ハンマー」だ】
【少年の近くまで引き寄せられた少女も、この攻撃に巻き込まれる可能性はあるのだが】

【それでも彼女は――右腕に巻き付いたままの鎖を握って】
【「にやり」――――笑った、のだった】

【これがきっと、彼女の、さいごの攻撃――――!】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/07(日) 23:26:14.03 ID:f4mAzyg4o
>>284

――――ふ

【溜め息を一つ。疲労困憊の自分≠見せないのは強がり、だろうか。】

(――何もせずに直撃したらトンでたな、ったく危ない…ッ)
(勝ったらギリギリ本選、か。――以前は殆ど何もせずに、だったんで行きたくない訳、じゃないんだがな…)

(カノンは確か――★9か。恐らくもう一戦あると考えて良いだろう――)


【右手に剣、銘は「女神天声」。左手に銃、名は「ノヴァ」。】
【確認作業でもするかのように改めて構え直して――――】


――――来いよ、何度でも…な…ッ!

【――決してダメージは少なくない。だが、せめてもの格好付け=B】
【走り回るまでの余力は無いのか、開いた距離を歩くスピードでゆっくりゆっくりと詰めて――――】

【決して瞳は逸らさない。最後まで全てを≪観察≫し続ける。】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 23:31:38.50 ID:OpXol1ZYo
>>285
……………。

【――――耳元に音として、彼が垂れ流すデータとして、そして腕輪が繋ぐデータとして、少年の謝罪は猫の中に響く】
【彼は自分のために、そんな事を言ってくれているのだと理解して、嬉しかった】
【基樹が自分を真剣に想ってくれていることがわかって、泣いてしまいそうにすらなる】

【けれど、】


……それは嘘。


【だからこそ半泣きの、見られたくない顔を上げてまで、真っ向から否定する】

基樹は絶対無茶する。キミの信じるもののために、目の前で苦しんでる人を見捨てない。
そのために身体を張る、腕が折れようが卵をまた埋め込まれようが、例えボクがやめてっていったって無茶する。

……そうじゃない基樹は、基樹じゃないよ。

【知った口を利く猫だ、半分以上借り物の知識の癖に】
【――――でも、それに加えて、自身で学んだことがある】
【彼がくれた気持ちは本物で、ラインが信じた信念は本物】
【『あのとき』正義という言葉すら飾りだと切り捨てて、『あの時』出会えてから自分はこうして生きていて】
【直接の交流が少なくたって、彼女の幼馴染が繋いでくれた気持ちは、きっと暖かくて】

【だから言い切れるのだ。その胸に頬を寄せて】

……もう無理しないでとは、言わない。キミにいったって無駄だもの。
キミの願いの邪魔になるくらいなら、ボクは、……。

……頑張ろう、一緒に。
ずっと、一緒。離れてたって、ずっと一緒に。

【―――――お願い、エリシア。これだけは自力で言わせて】
【今なら、言えるから。今はちゃんと、言えるから】


……大好き、基樹。


【腕を背に回し、自分のほうへと引き寄せて、心音をずっと聞いていた】
【早鐘のような音は、誰のものだったかわからないけど】
【不快じゃなかった】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/07(日) 23:35:56.30 ID:inWkWAm6o
>>290

【彼女の能力によりできた影、その強度は鉄≠フそれと等しい
従って彼女は安堵しきっていた、これである程度は時間を稼げる、と
しかしながら――――その予想を上回ったのは、紛れも無く、貴方の意思】


なっ……なんという力でございましょうか……っ!
――――……常識はずれ、にも程がございますよ……!!


【砕け散る影、まるで硝子細工かと見間違えるように、その終わりは軽く、また儚くて
散っていく影の破片、その一片一片に、貴方の意思が滲んでいるようで
そして間髪居れず襲い掛かる貴方の凶刃*タっている暇など無かった】

【彼女は今、貴方の左足に右手で握った刀の柄を突きつけている状態
抜き身の刀身は貴方の方へと向かれ、刃の鋭さを貴方に強調していて
――――彼女はためらい無く、刀の先端部分を後方から押さえるように左手で触れた】


(っ……間に合って下さい――――……っ!!)


【彼女はまず、左手に強く力を入れる、僅かな隙間が詰められ、彼女の刀の刀身が貴方の左肩に食い込むだろう
そして成功したなら、彼女は左手に更なる負荷を加え、右足で強く地面を蹴り、上空へと飛翔せんとする
貴方の肩に食い込んだであろう刃先を支点に、彼女は刀ごと自身を大きく縦に回転し、貴方の頭上を乗り越えるカタチで攻撃を回避しようとする】

【彼女の体重は軽く、行動自体にはタイミングだけが問題であり、筋力は必要なかった
しかし、タイミング――――貴方の刃が凄まじい速度で向かってくるのだ、待っている暇は無く、すぐさま行動を行う
結果、貴方の刃が彼女の左足に深い傷をつけることとなるだろう】

【彼女はその勢いのまま、貴方の頭上を乗り越え、貴方の後方に着地しようとするだろう
上手くいったなら、刃先を肩に食い込ませ、体重を乗せたのだ、深い切り傷が肩に刻まれることだろう】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/07(日) 23:39:02.60 ID:fZ0e0+/oo
>>288

【殆ど、動作自体は同じ。数歩下がって短く苦しみ、相手を睨む】
【与えられ、また与えたダメージも似たようなもの―――違うのは、武装】

【そう、武装だ。光で出来た大翼はアクセサリーでも神への帰依でも何でもない】
【単純に攻撃として役に立つ形状、気に入ったから使うというだけの武器】
【羽だって、そうなのだ。ガルニエが何の意味も無く、戦闘中に美しさを求めるなど有り得ない】

(恐ろしいまでの速さ……ッ、それにあの能力は……?)
(流石に、あの刹那では見切れなかったが……今この時はどうでもいいかッ―――!)

【ジャキン、と刃のギザ付く鋸のような赤い刀を抜いて、杖のように地へ立てる】
【その刀身にも能力の光は付着し、聖属性を取り付け、些かばかり攻撃翌力を高め】

【そして遂に、翼。ここまで来るのにたった数秒なのだが、漸くと思える動きで光翼は】
【大きく広がり、戻る―――すると、巻き起こるのは風であり、弾き飛ばされるのが羽となる】
【羽は無数の光の刃と考えて良く、狙いこそバラバラだが凶悪な“雨”とも表記できるだろう】

【尚、生成までに長くかかったこともあってか翼はそのまま背に残る】
【光る刀と背の大翼、軍服という礼服こそ無いが、その姿は嘗ての戦乙女を彷彿とさせるに相応しい―――。】

/お疲れ様でしたっ!明日は夜なら居りますので、20~21時にでもー。
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 23:40:17.03 ID:O4VOSLs00
>>287

人間ではないですもんキューナインは
あたしとキューナイン。装甲は足して二で割って一人前です――!

【少女の損失を補う堅牢さがあると見るか、アートマンの分少女が脆いと見るか】
【それは兎も角として、キューナインは確かに頑丈らしい】
【懐に飛び込んで勢いを殺す「てこの応用」の策の成功もあり、物理ダメージはまだ軽微】
【安心はしないものの、少女の右手が一瞬満足気に握られた】

(……って、何ですかアレ!?)
(よく確認しないで噴射しちゃったせいで、確証が――)

くっ、キューナイン、ヴァーデッドさん、少しでも『逸れて』!!

【そして。二者の戦闘を半ば観戦している状態のめぐが気づく事】
【ヴァーデッドの手には何かが握られていて、腕が伸びて――】

【少女は苦し紛れに消火器の狙いを変更。彼の「腕」を狙い撃ち】
【さらにキューナインには自分の方向+後方へのスウェーバックを行わせる】
【この二つの行動で、ダメージを最小限に抑えんとする、が】

……、…うっ!
なんて魔力の消費、なの――!

(あたしのアートマンもだけど、もっと滅茶苦茶です、この人)
(手強い――初期消火までは完璧だったのにッ)

【だが。「最小限」は、必ずしも額面通りに小さいものではない】
【右胸の少し外側に受けた傷は深々と白銀を穿ち、魔力がこぽりと零れ出す】
【何度かレスキュー工具を召喚すれば、もう限界が近いレベルまで】
【めぐは傷ひとつ無いまま窮地に立たされ――少年に抱く。恐怖さえも】


【タックルを行った時点で既に腿から腕を外していたアートマンは】
【そのまま、水浸しの地面に倒れた少年にマウントを取り、側頭部・耳狙いで強く殴りつけるだろう】
【――刀を抜いて栓が開けば、それこそ加速度的に流失は加速してしまう】
【だから今は、怪力を生かして接近戦を挑むしか、道は無かった】

【ダメ押しとばかりに、ばたつくだろう膝に向けて】
【めぐは距離を詰め、手にした消火器を投げつけるだろう】
【ただそれは妙に「軽く」――注意を誘う程度の効果しか、期待はできないが】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/07(日) 23:41:30.09 ID:XTtqXd/wo
>>289

……うっ、ぐっ!?

【咄嗟だった。頭を横に傾けて、かろうじての直撃は回避するも──】
【反応が一瞬遅く、彼がかけていたサングラスが弾き飛ばされていった】
【露になるのは、灰色の瞳。驚愕による興奮のためか、少し大きく見開かれていて】

【……からん、と地面に落ちたサングラス】
【ちらりとそれを一瞥すると、彼はそれに起きた異変に気づいた】

(な……“凍っている”──?)

【その表面に、うっすらと霜のようなものが生えてくるのが見えたのだ】
【銀色の表面が、さらに氷化粧をまとって、必要以上に煌いている】

(石を熱したかと思ったら、今度は冷えていく……)
(恐らくこれが彼の能力……熱の、操作──?)

【閃きのように、彼の頭脳に思考が走った】
【同時に覚えたのは、本能的な戦慄──“あの手に触れられてはならない”、と】

【次の瞬間のこと。「かしゃん」──と、小さく音が音が響く。あのベルトからだ】
【青年は、左手をベルトのバックルへと伸ばすと、何かのスイッチを押したらしく】
【太陽印の回転風車が開かれて、内部の構造が露出された】

く──せっかく燃えているのに、冷やされてたまるかあっ!

【──バックルの中にあったのは、蜂の巣のような構造のケースに収められた、大量のビー玉であった】
【青年の裂帛の気合に呼応したように、ビー玉が一瞬、鈍い光を帯びて輝いたかと思うと──】

 【ばシュッ──!】

【約10個ビー玉から、それぞれレーザービームのような光線が放たれるだろう】
【魔力を秘めているために、熱と質量と持っており、命中箇所に殴打するような衝撃と高熱をもたらすものだ】
【咄嗟のことであるゆえ、正確な狙いなど付けられないが、向かっていくのは少年の腹部辺りだ】

【ビー玉が鈍く輝いたとき──】
【すなわちその『予兆』に反応できれば、咄嗟の回避も不可能ではないが──果たして】
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 23:42:12.76 ID:ENeE+qlSO
>>292

【近付いて来る、刹那の銃剣士。】
【両拳の握りを強める。血が滴るのも、気にならなかった。】

ここで……ッ――

【勝ちたい。下がれない。】

【ばちばちと、魔翌力が弾ける。拳が、鋼色に包まれて。】
【順に、腕、肩、胸、顔、腹、腰、脚。】
【全身覆われ、膨れ上がる。再び形成される、「生きた砲弾」――!】

(――「おしまい」なんて、そんなのは)

――御免だッ!!

【地を、蹴る。蹴った。】

【現在が過去形に変わった時、白儚角は再び、その身を投げる。】
【威力も速度も、先程よりは落ちて。強くなったのは、貪欲なまでの「勝ちたい」という思い。】

【全身が悲鳴を上げても、減速は無い。】
【身体を捨てる事すら、その舞台との天秤には敗北する。】
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/07(日) 23:44:41.36 ID:BWMtK8M4o
>>293
【己の謝罪本心からの、言葉と心】
【でも、やはり。己の本当の在り方は、無茶にこそ有って】
【誰一人も、見捨てられない。それどころか、誰か困っていないか探して己の首を突っ込む】
【無茶し続けてきた自己の性は、やはり変えることなど、不可能だった】
【だからこそ。ローズの言葉は、ずん、と胸に響いて】

‥‥そりゃ、バレてるよなぁ‥‥。

【ぽりぽりと頬を掻いて、バツの悪そうな顔をして】
【すっ、と右腕、皮膚以外は生身と変わらぬ、その指でローズの涙を拭おうとするだろう】

‥‥ああ、そうだ。そうじゃない俺は、俺じゃ無いよ。
それに、そう有ら無ければ、俺はローズと真直ぐ向き合えねぇ。

【事実と認めて。そして、そうでなければ己は目の前の者と向き合えないと】
【真直ぐ、嘘偽りなく己を貫かねば。己で入ることが出来ないと、知っていたから】
【目の前の、大切な人が、其れを分かってくれていたことが、とても――とても、嬉しい】

―――そうだな、俺達は俺達≠セ。
絶対独りじゃない、一緒に。前に進んでいこう、ローズ。

【コレまで、己は己を貫くために己独りで戦い続けていた】
【そのなかの繋がりが、己の背を後押しするけど、立つところは何時も独り】
【だけど今。己の立つ場所の傍らに、もう一人居ると、基樹は、そう感じた】
【俺は、もう独りじゃないから。だから、頑張れる。ずっと】

【――――もう、自己の気持ちは決まっている。投げかける言葉も決まっている】
【情報を操る力なんて、人は誰でも、持っている。言葉は、心は、それだけで人を変える、かき乱す】

【口を】   【開く】


好きだ、ローズ。


【抱き返す。己の手は、愛しい者を、その腕に抱きしめて】
【どく、どく。心臓の音、鼓動が。己に、相手に、伝わって】
【只。目の前の人を、己は何があっても失いはしない、失わせはしないと】
【己に新たな決意を、刻んだのだった】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 23:45:26.45 ID:iFEQ7eDSO
>>291
くっ…マズ…!

【本当なら能力による攻撃で相[ピーーー]るか走って回避するか】
【だが足元は固定され、これだけのものを能力で相[ピーーー]るには燃料が足りない】

[食らったって最後に立ってりゃいいんだろーがよぉぉ!!]

【両腕を上に挙げて踏ん張り、ハンマーに対するガードの構え】

っぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

【落下するハンマーを支え、踏ん張りで脇腹から血が吹き出し衝撃で左足の刃が更に食い込む】

ぉぉぉぉおおっ!……駄目だこりゃ…

【ぐしゃり、耐えきれずに潰された】
【仰向けに倒れてピクリとも動かない】
【意識が無い】
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 23:52:48.24 ID:xtDrbVfSO
>>300

【自分で放った自分の攻撃の余波に、巻き込まれて】
【鎖が許す位置まで吹っ飛んで、地面を何度か跳ね回った。「けれど」】
【――少女は「まだ」、起きていた】


…………や、た?


【よろり、起き上がって。地を這うように、少年の側へ】
【近づいて――ああ、左の銃もどっかやっちゃった。そんなことに、気付いた】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/07(日) 23:52:59.63 ID:JufEMmBM0
>>297
避けられたか!

【相手が攻撃を避けタコとに悔しそうに呟くと】

っへ!じゃあ燃やしてやろうか?
どっちでも受け付けるぜ

【軽く笑うと相手がなにか取り出したことに気づき】
【それがビー玉だと分かるとすぐに腕を顔にやる】

っ・・・・かっはっ!?

【だがそれが失敗だった】
【彼は閃光を放つと思っていたのだ。それ故に意図も簡単に光は彼の腹部を貫く】

くそ・・・あいしょうがわるいなおい

【耐えきれず腹部を押さえてその場にた折れ込んでしまう】
【故に無防備である】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/07(日) 23:54:18.38 ID:xtDrbVfSO
>>300
//わぁい言い忘れ、携帯に移動してます。
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 00:02:30.67 ID:1V3lptAFo
>>299
【いろいろ報告したいことがあった】
【メールは見たかとか、今まで何してたとか、怪我はしてないのかとか、いろいろ】
【でもローズは、基樹の生きている音をずっと聞いていたかった】
【それさえあれば満足だった】

――――じゃあ、大敗を喫したところで、これね。

【右手はそのまま背中へまわし、左手だけでなにやらごそごそと動くと、ポケットの中に手をねじ込んだ】
【器用なことに、バッジのピンを全て外していた。その数当然五つ】
【顔を見られたくないというか、息遣いを聞いていたくて、顔を横に背け、胸板につけたまま】

さっきのはともかく、星は約束だからね、全部あげる。
苦情は受け付けない、責任とって貰う。

【使い方を間違っているが、猫は別に意図したわけではない】
【泣かせた責任、という意味なのだ、本人にとっては】
【だから猫なりに、有無を言わせぬ迫力を発揮していて】

【でも結局、考えた末に少しだけ折れた】

……どうしてもって言うなら、二つ。
本選では、最善を尽くしてきて。

――――――それから、さ

【――――否、折れたという言い方は正しくない】
【少し欲が出た、としたほうが、より正確だろう】
【噴水の淵に腰掛けて、腕を引きながら、上目遣いで見つめる】
【本当は律していなければならなかったのに、見事その壁をたたっこわしてくれた貴方に、甘えるような目で】


もう少しだけ、一緒に居て。
そしたら明日、また頑張れるから。


【承諾したなら、気が済むまで二人で噴水を眺めている事になるだろうか】
【他愛ない話をいつまでも、猫が眠くなるまで続けて】
【後は三々五々、解散という形になる。一緒に居すぎるとだめになるからと、ローズは目を逸らしながら言うだろう】
【本当はそんなこと、かなぐり捨ててしまえば楽になるだろうに、誰かに似て律儀だから】

【別れ際、月は隠れていたけれど】
【鈴の音はずっと、ずっと風に乗って鳴り続ける】

【二人の尊厳が、其処に在り続ける限り】


//お疲れ様でしたーっっ!!
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 00:02:37.62 ID:0wnKhW7n0
>>296

ッ!!げほっ!げほっ!!

【消火器の噴出に直撃、煙にも似た水に、むせる】

【しかし、確実に此方の刃は相手に届いた、貫通こそしなかったものの、鋭く穿いたはずだ】
【事実、先ほどまで感じていた重みを感じず、離れた空気の流れを感じる】
【無論能力的それではなく、相手の質量による風ではあるが】

【事実上この程度の水では“ダメージ”は無い】
【だとするとこの狙いは、やはり此方の能力封じのためと考える】

くっ、ふざけやがってッッ!!!

【目をこすりながら立ち上がろうとすると、突如巨体が此方に接近したのを感じ】
【回避できずに押し倒され、殴られる】

【見掛け倒しではない、強力な腕力、人並み以上化け物以下といったところだろうか】
【側頭部を殴打され、視界が大きく歪む、足元にも何かが投げつけられ、痛みが走る】

がっ!!痛ッ!!!

【視界が揺れ動く中、必死に両手を伸ばし、“それ”を掴む】
【差し込まれている日本刀である、視界が歪んでいても自分の一部であるそれは、なんとなく把握出来た】

【これを抜き取り、切り捨てることは、少年には腕力的にも体制的にも不可能】
【しかし少年は、血が噴き出す頭部のことなど気にせず】
【一瞬だけにやり、と妖しく笑った】

『断罪のクローチェ』ッ!!!!

【少年が日本刀を持ちながら、その言葉を叫び終わると】
【突き刺さっている日本刀が、徐々に赤く、紅く、真紅く、染まっていく】

“神紅”ッていう……状態に刀を変化させた…!!

その刀の……刀身は、もうすぐマグマに匹敵する温度を…発生させる…ッ!!

もし…そのデカブツがお前と“リンク”しているんなら、ダメージは免れねェぜ…!!

【実際にはそれは熱のみの温度で、鉄を溶かしたりすることは不可能なのだが】
【それでも、差し込まれているこの状態、かなり危険であろう】

【少年自身も、かなりのダメージを受けているため】
【危険な賭けともいえるだろうか】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 00:06:31.38 ID:7sgi3BhSO
>>301
[残〜念、今回も駄目だったな、嬢ちゃんの勝ちだ]
[ブツはポケットに入ってるぜ、持ってきな]

【本体が完全に気絶していても声だけは語り掛けてくる】

[どうせここで寝泊りしてく気だったんだし、こいつはほっといていいからよ]
[応援してっから、本戦は俺達の分まで頑張ってくれよ、ってか優勝しなかったら怒る]

307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/08(月) 00:07:06.45 ID:IiK3BIJbo
>>298

(――――もう一度、それか。だが――――…悪くは無い)

【刹那の世界=Bスローモーション化する視界の中での、ぼんやりとした思考。】

(…正面から受ける、以外の選択肢は勿論在る。だが、勝ち方としては面白く無い――――か)

命を賭けても、得られない物もある。

――負けを経験するのも、強さの糧となる。
(いつまでも子供の価値観≠ナは、居られない――)


――――…もう一度、本気だ

【銃口を真っ直ぐに向けて、再び式≠フ展開。】


             ―――― 因果、其は避けられぬ終焉 ――――

   ―――― 天に冥府、地に魔道。幽玄に揺蕩う刹那の想い、今此処に蘇れ ――――


【―――― < アンコンディショナルレイディアンス >】
【体内に残る魔力を掻き集め、銃口から一手に放つ攻撃技能。】
【白き残像を宙に刻み、地を穿つ程の密度の魔導砲=Bその波動は普段の魔銃の出力とは比べ物にならない――――!】


(俺が――――止める――――――ッッ!!)

【作業としては、魔力を放出し、押し込むだけ。】
【しかしながら一瞬たりとも気を緩めまいと、瞳を真っ白な視界の中で見開いたまま――――耐える。耐え続ける。】
【一瞬圧されかけようとも、すぐに立て直して放射。限界まで、限界の限界まで放射を続けようとしていた。】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 00:09:23.28 ID:JNrByzVK0
>>294

グッ…!!!

【左肩に惨いほどに剣が食い込み―――麻酔が切れかけ始める。彼の限界も近いか】
【その一撃に苦悶の表情を浮かべるが刀を振るうのは右腕―――居合そのものは止まらない】

【しかし彼女の跳躍のタイミングが絶妙すぎた】
【あと紙1枚分―――と言えば大袈裟すぎるかもしれないが、まさしくコンマ何秒の世界で結果は一変していた】
【そう、タツミの渾身の居合は躱されたのだ】

【彼の体は既に満身創痍。もう彼に勝ち目は―――いや、彼の眼は死んではいない】

―――まだッ…終わっては…おらぬぞッ…!!!!!

【限界状態の右膝を抱える右足の五本指で地面を掴みにかかり―――踏ん張る。勝利までも掴み取らんと】
【そのまま右足を軸に居合の勢いを利用し回転しようと試みる―――】
【100s、いや、色んなエネルギーが重なって生まれた100s以上のパワーが彼の足を、腕を、握力を壊しにかかる】

ッ〜〜〜〜〜!!!!

【その痛みは今までの戦いの中でもトップクラスのもので気絶しても可笑しく無かったが 耐える…耐える】
【耐えることなくして勝利は無いのだ】

【そのまま右足を軸に反転、目線はもちろん、空中を舞う彼女】
【そして繰り出すのは常識を超えた技―――】

―――――『蒼心流 奥義 隼落とし』

【居合の勢いを利用し右足を軸に回転したその威力を生かし居合の勢いを利用し飛んでいる隼を落とすかの如く】
【右手の剣を彼女に向かいバックハンドで――――】

【――――投げ飛ばす】

【まさしく捨て身の業――――「蒼天」は猛スピードで回転しながら空中の隼――いや、カノンを落とさんと一直線で飛んでいく】

当たれ…当たれ…あたれぇぇえぇぇぇぇぇl!!!!!!

【彼の気合いを――意地を乗せた「蒼き牙」が空を裂く――――】
【投げた直後右膝が地面に突き片膝立ちになりながらも彼は「当たれ」と叫んだ】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 00:12:50.07 ID:gRxGqQASO
>>306

……もち。
も、……負けないし。

【に。笑いかけて、ポケットの中の星を手に取り】
【大事そうに、胸の前で握りしめた】


…………あー、あたしもキツ……から、
ここで、寝る…………。

【そう言うや否や、少年の隣に倒れこんだ。けれど】
【星を握り締めた手だけは、放さないまま。勝利の余韻に浸って、夢を見た】


//ありがとうございましたー!!
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 00:15:28.61 ID:Yfg2yrBto
>>302

はあ、ふう……
あ、危なかった──

【ほとんど一瞬のうちの攻防】
【ビームが命中にしてどうにか追撃を防いだことに、僅かばかり安堵した】

【ビームを放ち終えたビー玉は、エネルギーを使い果たしたために消滅する】
【そして、バックルの中は空。ビー玉は、今ので全て撃ちつくしてしまったようだ】

(──僕の能力は、魔力と太陽エネルギーからビー玉を作る力)
(太陽が出ていない夜中じゃ、新しく作ることは出来ない……弾切れだ)

(あとに使えるものは……この、ドラゴンバスターだけ──)

【相手が隙を晒しているうちに、こちらは体勢を立て直していく】
【立ち上がろうとして腹に力を込めた途端、ずきりと痛んだ】
【それでもどうにか、相手を警戒しつつ、数歩下がって立ち上がると】

【かしン、と、何ゆえか長剣を一度鞘に収める】
【ただし、戦闘を終えるというつもりではなさそうだった】
【柄は右手で握ったまま、腰を落として未だ相手を見据えている】

……──先に言っておこうと思う
この戦い、仮にどちらが勝ったとしても、最後に得られる星は九つ──

正直に言えば、この数で本選に行けるかは分からない。むしろ私は厳しいと思う

【「だから──」】

私はここで悔いを残していきたくはないんだ。全てを出そう

……私の名前は、グレートマスク・ザ・ウロタ
君と渡り合った者として、一つ、何かを刻んでいこうと思う──

 君の名は、なんと言う! 

【ぎぃいいいん──何かが渦巻くような気配が、長剣の宝珠から放たれ始める】
【溜め。隙ではあるが、何かの攻撃の予兆──彼は、ここで全てを振り絞りだすつもりのようだった】
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/08(月) 00:15:49.18 ID:AK0+Qgtbo
>>304
【言う事は、色々とあった】
【対機関連合の森島と出会い、黒野カンナの奪還作戦に協力することにした事や】
【学園の教師を一人スカウトしたことや、今拠点探しに奔走していることや】
【だけど、とりあえずは今。腕の中にある確かな存在を、ただ感じていたかった】
【今は、それだけ。それだけが良かった】

‥‥‥‥勝ったのかね‥‥俺は。

【と、眉根を寄せつつも、その☆を見て】
【しかし、迫力と、責任双方を。己は感じていて】
【故に、迷うこと無く☆を谷山は受け取った】

分かったよ、この星、きっと俺の宝物だ。

【そんな事を言いつつも、星を己のポケットにねじ込む】
【その間も片腕はローズを抱きしめたままで】

【その後、二つのお願いを、受けて】
【すべてを聞いた後に、は、っ。と少年らしい息を漏らす笑いを浮かべて】


――――此方こそ、お願いしたいところだ、ローズ。


【そうして、くしゃりと大きくローズの頭を撫でて、噴水を眺め続けた】
【話しは絶えず、ずっと長く、長く。楽しく楽しく、話しは続いて、笑って、泣いたり】
【そのたびに、己の身に不思議な力を感じる。コレは、きっと愛≠フ力かねー、なんてそんなことを思っちゃったり】
【しかし、別れの時間は遣って来て】

【少しだけ、寂しく思ったけれど。一人じゃないから、と。分かっているから】
【名残り惜しくも、解散をして。最後に少しだけこちらから抱きしめ返したのかもしれない】

【一人、噴水広場に残って、立って】

――――こりゃぁ、負けられねぇか。
頑張ろうぜ――――俺、そしてローズ。

【独りじゃない己なら、きっと本戦も戦い抜けると、信じて歩みだしたのだった】
【胸に残る、鼓動の感覚。其れが、己の中で強く、強く響いていた、ずっと――――ずっと】

【谷山 基樹:所持星×14】【勝利‥‥‥‥?】

//お疲れ様でしたぁあああああああああああああああああああああああ!
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 00:16:17.87 ID:7sgi3BhSO
>>309
/はーい、お疲れ様でしたー
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 00:20:54.92 ID:aJZ3yd0F0
>>305

【水で泥と化し、熱を受けて粘土の様に柔軟さを帯びる】
【徐々に原型を失っていく土の上での戦い、それに「決め手」があるとするなら】
【お互いの――『能力者』という概念への心得の違いかも知れない】

うはははっ、残念、でした……ね!!
あたしとキューナインの間には、任意の感覚リンクしか……有りません
その回線を切っていれば、そっちが何をされようが――

……「あたしだけは」…、……、カンケイ、ありません…………。

(滑車で相手ごと引き上げ相打ち……そんな事したら、先に崩壊しちゃうよ)
(ドリル、削岩――何言ってるの、これは実戦じゃない、気分が悪いし!)
(じゃあ、じゃあ、じゃあ――ダメ、落ち着いて……っ!!)

【元から百も承知で吐いた強がりは】
【キューナインが刀を抜こうとした傍から、崩壊を始めた事によって】
【本来の予定より急速に風化し、表情に暗雲が垂れこめる】

【「最後まで諦めない」――と美辞を使えば、見栄えはいいだろう】
【内部を駆け巡る凄まじい熱にもがきながらも、キューナインは】
【なんとか保存されている頭部を擡げ――振り子のように、叩きつける頭突き】
【ヴァーデッドの頭部に、しめて二回の頭突きを叩き込む事を狙う筈だ】

【だがその成否に関係なく、体躯の前後運動で刀は身を何度も貫き】
【それがトドメとなり――キューナインのパトランプは、完全に沈黙】
【アートマンとして受肉していた部分は光の粒と化して雲散霧消してしまう】


【少年を沈めるには、恐らくこれでは足りない】
【能力を失っためぐには、攻撃を仕掛ける手段は無く。敗北も同然で――】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 00:23:33.02 ID:HjULs8RSO
>>307

(最大威力の一撃だ――これが、正真正銘の。)
(――――ッ!!)

【刹那の放つ白き光と、白儚角の放つ鋼色の砲弾。】
【ぶつかり合い、押し合い――】

あぁぁぁッ――っォオオオ゛オ゛!!!!

【その身に宿す野性を、晒け出して。】
【鋼色の閃光は、徐々に強くなって――然し、一定の地点を超えると、少しずつ、弱まって行く。】

超えるッ!! 勝つッ!! 本戦に行くのは私だぁ……ッ!!

【それでも、止まれない。】
【「限界」なんて、とうに超えた。限界の向こう側の限界に、今まさに、差し掛かる時――】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/08(月) 00:26:29.43 ID:Q66FJvsoo
>>308

【まさに息つく暇も無い状況、彼女の細い喉が揺れて、小さく吐息を吐く
一瞬の一秒も気を抜けない戦い、一寸刻の油断が身を削る刹那の戦い
――――身を焼きそうなほどのヒリヒリとした感触は、少なからず楽しさを感じさせた】


(左足の傷が深い……ですね――――……刀による攻撃翌力が大幅に低下しそうです……
ですが、悪くは無い回避でございました、後はどうなる、か……)


【空中では殆どの回避行動が効かない、故に、彼女は神経の末端までもを集中させ
貴方の常識外れ≠フ行動に――――息を呑んで待っていた
爆ぜる怒号は大気を揺らし、風を響かせ彼女を揺らす
高鳴る胸の鼓動、とくん、と喉元に過ぎるリキッドは、さながら興奮の色、で】

【そして真紅の瞳が捉えるのは、まさしく暴挙
言葉は出ない、ただただ漏れるのは感嘆のため息にも似た、儚い吐息
淡い言葉を含まぬ旋律は、彼女の驚きをまじまじ、と伝え、同時に思考を引っ叩いた】


……貴方様は常に、私の想像の上の、上の、上を行くようですね……
私も僅かながら……貴方様の想像を上回れるでしょうか

――――Last Shadow Puppets=I!


【彼女の右手が虚空に揺れる、貴方に先刻引きちぎられた影が再び意志を持ち、彼女の手へと伸びる
それはさながら、生へのタイトロープ、覚束ないそれを握ると、影を収縮させ、彼女は回避を為そうとした
しかし、常識外れの貴方の牙≠ヘ逃げる彼女を追うが如く――――
彼女が逃げるよりも早く、その暴虐を彼女へと向ける】


――――……ひっ……ぃっぐ……!!!


【彼女の左肩へと直撃し、勢いを保ったまま、空を裂いていく蒼き刃
骨の砕ける柔らかい旋律が響くと、彼女の表情が一瞬にして曇る色に染まる
――――しかし、彼女にとっての幸運は、それが刀であることを、棄てていたから、か
きっと、単純な斬りであったならば、傷口はもっと深く、戦闘不能になっていただろう】

【収縮する影に引っ張られ、貴方の後方を取るようなカタチで彼女は地面に着地し
力なくたれた左腕を右手で握りながらも、依然闘志を秘めた視線を貴方へと注ぐだろう
右の手には、貴方とは対照的に、刀が握られていて――――……
傷はかなり深い、戦闘を続けることは可能なのか、否か――――】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 00:33:54.96 ID:8iGqleUL0
>>312
名前は優志 龍麒

【深く深呼吸して腹を押さえて立ち上がると】

たしかにこのたたかいどっちが勝っても
本選は無理かもな
だから、俺もこの戦いに悔いを残したくない

【行きを深くはくと強く強く拳を握り】

行くぜ、俺としてもこれが最後だ

【さすがに腹部を貫かれてはあまり戦えない】
【最後のかけとふんだのか相手をじっくり見据える】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 00:38:31.09 ID:0wnKhW7n0
>>313

―――――――――ッッ!!!

【意識が朦朧状態で会った上、ピンポイントに頭突きが二回、額に直撃する】
【重量、重みを感じる強烈な頭突きでは有ったが】

ひゃはっはははっはははっははっははっっっ!!!!

―――お…前の“硬さ”は…ブルーローズには…まだまだ劣…るなァオイ……ッ!!!

【前日、一度更に強烈な、動けなくなるほどの頭突きを喰らい、耐性が付いていたのだろうか】
【当然ダメージは凄まじく、額が小さく裂け、其処から血を噴き出しつつも】

【少年は、立ち上がる】

【既に、頭部のみとはいえ、相手の腕がねじれていたとはいえ】
【再三に渡る攻撃を喰らい続け、平気なわけがない、寧ろ重症だ】

【それでも、稲光のような双眸は相手を睨みつけ続け、戦意喪失を感じさせず】
【アートマンの消失とともに地面に突き刺さった日本刀を拾い上げる】

【しかし、既に走ることなど出来ず、当然ふらふらと歩み寄ることしか出来ない】
【左脚の怪我によるバランス不足が、それを更に相乗させ】

【文字通り、今にも倒れそうな少年であった】

まだ…お前に……一撃も…喰らわしてねェ……!

―――だが、まだ終わって何か……ねェぞッ…!!

【吹き出した血により、更に真っ赤に染まる短髪】
【目元に流れ出してくる流血を、左手で拭い、漆黒の双眸で睨むのは、目の前の相手】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 00:39:55.96 ID:JNrByzVK0
>>315

フーッ…フーッ…フー…

【荒い呼吸、滴る大量の汗】

まだ…まだ…まだだ…

【正直もう右膝は動かないが――――彼の戦闘スタイルはもともと脚を止めて戦うもの】
【要するに右腕さえ動けば―― 一応まだ戦える…と言えよう】

フーッ…グッ…!!

【ゆっくりとした動きで、腰の「鞘」を取出し右手一本で居合を構える】
【左肩も機能を停止し――――彼の様子から解るように 麻酔はほとんど切れたらしく】

【彼女を見つめる目が虚ろ…状態も片膝立ちながらぶれ始めている】
【しかし鞘を持った右手が離れることは無く】

【まだ終わってはいない――――そのことをアピールしていた】

【――――意地。それが彼の3本目の足となり支えているのであろうか】
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/08(月) 00:41:21.44 ID:IiK3BIJbo
>>314


──────、まあ良い──か。

【──ぽつり。小さく呟いて。】

【…そして、轟音と光に包まれた。】


【結果としては、途中で魔導砲≠ェ途切れエネルギーが一気に炸裂。周囲を吹き飛ばした。】
【その最中、最後に剣を盾として衝撃を受け止め、爆風に流すかのように衝撃を殺そうとしていた。】


【──溜め息を一つ。】
【最後に立った位置で、未だ立ち尽くす男の姿。その表情は、苦笑い。】
【立つ力℃ゥ体があるのかは分からない。だが、ただただ──立つ。それが強さ≠セ、とでも言いたげに。】


──お前の力を、認める。ああ、一応俺の負けだと言った方が分かり易い、か。

【二つの武器を納めて、やれやれ、とでも言いたげな大袈裟なジェスチャー。】
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 00:42:51.14 ID:8iGqleUL0
>>316
/すいません>>310です
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 00:53:06.80 ID:HjULs8RSO
>>319

【完全に、魔翌力が霧散する。】
【地面に倒れたのは、白儚角だ。受けたダメージが多いのも、恐らくは――】

ごふっ……う

【紅い花が地面に咲いた。】
【端から見れば、勝敗は逆にしか見えないだろう。彼女も、そう思う。】

(――情け……という事でも、無いんだろうな…………)

【自身には辿り着けない境地か。成熟、達観、余裕――】
【何より、「大人」だと思った。そして自分は、子供だ、とも。】

【施しを、断る事は無い。】
【気の利いた礼を言おうと思って、声が出ない事に気付いた。】
【飛びそうな意識を、必死で覚ます。】
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 00:54:57.11 ID:Yfg2yrBto
>>316

優志 龍麒、か──
優しい志に、英才の龍……とでも書くのかな

【相手の名を噛み締めるように呟くと、「よし」と覚悟を決めた】
【優志が強く握った拳を見据えて、青年は一度生唾を飲む】

(何が来る……こちらの様子を伺っているところを見ると、カウンター狙いか)
(……この全力攻撃に合わせられたら、きっと一溜まりもないだろうな──)

(だけど──行こう。行くしかない)
(それでやられるなら、本望だ──!)

 【しゅ、いン──】

【そして、彼が背の鞘から再び引き抜いた長剣は──】
【まるで、刀身そのものが光と化したかのような輝きを帯びていた】

──往くぞ、龍麒っ!

【真っ直ぐに相手を見据えると、柄を強く握り締め】
【土を抉るように蹴散らしながら、優志に向かって疾走する】

【そして、そのまま近づいたならば──】


 ────≪ 焔b奔撃 ≫!!
        【FleM ViRica】


【思い切り振りかぶった剣を、渾身の気合と共に振り下ろすだろう】
【その光り輝く刀身は、接触の瞬間、内部に秘めたエネルギーを解き放たんとする】
【それにより生まれるのは、閃光と爆発の衝撃。斬撃とは、ほとんど呼べないと言っていい】

【──ただ全てを出し切ることに賭けた攻撃は、この上なく大振りだ】
【その気になれば、見切ることさえそう難しくはない。最後の一合、果たして】
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/08(月) 00:55:34.52 ID:Q66FJvsoo
>>318

【それは――――彼女に対峙する貴方の様子は、信念といったものであろう
勝利への渇望か、はたまた敗北からの逃避か、詳細を辿るには少々、彼女は貴方を知らなすぎる
それでもその気持ちは分かる、ローズとの戦闘で学んだ敗北が、彼女に知識を与えた】


……正直言って、私はこれ以上の戦闘をオススメはいたしません
私自身の身体も限界であり、貴方様も……決して傷は深くはないでしょう
――――それでも、立ち向かう、とのことでしたら……
恐らくは一刀の元に、決着をつけるしか無いのでしょう、ね


【左足に刻まれた傷は深く、左肩もまた重傷である
彼女の残ったのは右半身のみ、左足を地面につけ、片足を立てる状態で姿勢を維持
右の刀を貴方に向けるも、此方から攻め込む、には少々の苦労がいる状態】

【彼女は寸刻、思考を揺らす、このまま互いに果てるまで戦うのが、本当に正しいこと、なのか
彼女には分からない、いずれにせよ、決着は――――数分後には決まっているのだろう
――――ならば、彼女は、彼女の出せる全力を尽くすだけ】


Last Shadow Puppets
……私はきっと、貴方様には刀≠ナ勝利することはできません
剣士として考えるならば、私は貴方様に完敗した、ということです

――――しかしながら私は従者≠ノございます
故に私は全力を尽くしましょう、どんな手を使いましても貴方様を上回りましょう
ですから、どうか――――敗北をお認めくださいませ


【月光に煌く、彼女の白刃の影、夜風に煽られて舞い上がる影は
彼女からスーッと、貴方の方向へと向かい刃の形となり、貴方の首元に突きつけられるだろう
影は光を吸収し、その色を滲ませもせず、ただ闇と大別された輪郭を歪ませて
――――その鋭さを、より一層協調するように】
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 00:56:07.23 ID:aJZ3yd0F0
>>317

【そうだ、忘れかけていた】
【アートマンは消失したが、自分自身の肉体には】
【まだ一片の刃さえ、届いてはいないのだ――】

 【ヴァーデッドの言葉で幾分か冷静さを取り戻した思考が弾き出すは】
 【「能力の奥深さへの危機感」「アートマンへの依存」「先を読む能力の不足」】
 【と言った、マイナスのイメージを持つ真実――、だが】

……そ、そうですっ
まだ……あたしは、ノーダメージっ

しょ……正面から殴り合って、勝てる自信は無いのですけど。
まだ、まだ―――。

――――敗因を考えるには、ちょっとだけ……早かったかもッ

【これまで、殆ど完全に「役割分担」をする戦略しか意識して来なかった】
【幾ら満身創痍とは言えど、秀才vs素人であり、武器vs素手】
【考えるだけで足が竦んで、口ばかりが先走るのだけども】
【――口先だけの人間にはなりたくないと、素直に思うことができる】

ヴァーデッド・劫火・ニコラスさんっ
容赦はいらないです、全力で掛かってきて下さいね

【畏れを飲み下して、魔力が尽きて不調を訴える瞼を擦り】
【緩慢に一歩、次に二歩。エンジンが少しずつ係るように、三歩、四歩……、…】


 ――今この瞬間は、小さな存在《あたし》だけが、

   ―――、――『総て』なんです、からーっ!!!!


【そして―――五歩目。少女は大地を蹴り上げる!!】
【歩行は疾駆へと転じて、拙い足取りながらも、間合いを測りながら少女は走り】
【「鉄かぶと」を素早く脱ぎ、右手に構えると】


    しゃぁぁぁ―――っ、だおりゃぁぁぁぁぁぁっ!!


  【『内気な人間が腹を決めた時特有の、奇妙なテンション』】
  【それを喊声に纏わせて――顎に向けて振り上げるッ】


【正しく素人の動きであり、フェイントなども何もない】
【或いは。下手に小細工よりは、既に傷の多い頭を正面から潰すべきという思考の結果かも知れないが】
【ヴァーデッドにその気があれば――どうにでも、料理できよう】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 01:07:22.94 ID:8iGqleUL0
>>322
【相手の言葉を聞いてゆっくりうなずくと】

(相手もこれが最後のかけのはずだ)
(行けるのか・・・こんな体で、いや)

【くすりとひとつ笑うともう一度相手を見据えて】

(こんな体だからこそ、いかなきゃいけないんだよな)

【そして、相手の刀身を・・・決意のこもった閃光のように輝いた刀身を見つめると】
【こちらもゆっくりと走ると言うよりは少し早く歩くといった方が似つかわしい速度で向かうと】

これが、俺の最後の賭けだ!
燃え付きろおぉぉぉお!!!!!

【その斬撃をくらい】
【閃光と爆発のなか意識がもうろうとして今にも倒れそうでも】
【それでも闇雲に手をつき出した】

【もしそれに触れたならば非常に高温の熱が襲いかかるだろう】
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 01:13:03.40 ID:0wnKhW7n0
>>324

ひゃは、ひゃはは、ひゃははァ!そうだそうだそうだそうだァァァァ!!!!

やっぱりまだまだ終わってなんかいねェ!!勝ってもねェ!!負けてもねェ!!!!

“容赦”だァ!!?そんなモン頼まれてもッッ!!!!

出来るわきゃねェだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!

【少年は、此方に作戦も無さげに突撃してくる少女に対し】
【“邪魔”な日本刀を、文字通り消し、少し上から視線でニッコリと笑う】

【即座に身体を前かがみにし、あいまいな考えを捨て】
【ただ純粋な、“まっすぐにぶん殴る”ことしか考えていない】
【そんな考えで、固定した】

【能力も無し、それは手加減などでは決してなく】
【少年自身、“己の拳”に“自信”を持っているからこその選択、必然】
【――――――手加減する気など、そんな余裕など、さらさら存在しない!!!】

【此方も一度、地面に対して思いっきり足を踏み切り、駆け出す】
【一度走ってしまえば、バランスなど関係ない】
【相手を倒すか、外すまで、決して止まることはない】

おッらあああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!

【運よくダメージは腰にまで響いておらず、そこそこの速度で駆け出すことが出来】
【走りつつゆっくりと握り締める右拳、人差し指から順に、最後に親指】

【振りかぶる、思いっきり、勢いに任せて狙うべき方向に】
【相手の、顔面にッ!!!】

【自身の攻撃の命中の成否にかかわらず】
【相手の拳は、そのまま少年の顎に直撃し、意識を奪われないにせよ、その場で倒れこむだろう】
【立ち上がれないほどではない、しかし追撃を喰らえば、その意識も簡単に断ち切られるであろう】
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 01:14:02.25 ID:JNrByzVK0
>>323

フーッ…フーッ…フーッ…侍と…言うのは…グッ…諦めが悪い…者なのだよッ…!!

――――決着…つけようではッ…な…いか…!!

【言葉に出すのもつらいほどの痛み――――どちらが満身創痍かと言われれば此方であろう】
【だがこちらにも秘策がある】

無能力者だと思ったか――――!!

【正面から襲い掛かってくる影に向かい左足1本で飛びかかる――――】
【持っているものが2m100sで無く軽い鞘なのだ、それ故に可能】
【そして空中で素早く鞘で円を描く――――】

…「満月包み」

【その円に比例した大きさのぼやけた黄色の円の盾がその刃を止めた】

フーッ…負けられないんだ。少なくても…もう、精神(ココロ)だけは…

【しかし距離は現在約4m弱――まだ間合いには届かず―――片膝立ちも崩れてしまう】
【それでもなお上半身だけで居合のポーズ】
【目は死んでいない―――否、死ぬことは無いのかもしれない。意識が途切れない限り】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/08(月) 01:22:04.01 ID:IiK3BIJbo
>>321


────本戦に行く、とお前は言ったな。

…行ってどうする?──自分が一番だ、と示すのか?

【ぴ、ぴ、とポイントを示すバッジを一つ一つ外しながら、半ば独り言のように呟き続ける。】

…まあ、多分それも大会≠フ目的に相応しいとは思うんだが────死ぬ為に来てる≠じゃない。
──大会の規定で殺し≠ヘ禁止。医療班は最高とも言える技術を持っている。

────だが、自分自身は何処までも残酷に扱える。
寿命と引き替えに難敵に勝つ事なんて、やろうと思えば幾らでも出来るだろうな。


さっきも言ったが、力は認める。
…だけど自分を粗末に扱うな。

じゃないと俺が────正義≠ネんて不安定な物を掲げてる奴等が大変だから、な。


【──苦笑い≠浮かべて背中を向けると、付近に居た大会のスタッフに対して連絡。】
【ポイントと、小さな魔術結晶>氛沁詩中は使う事の出来ない、応急用回復道具の譲渡、相手の医務室運搬を依頼し、立ち去っていく。】


【──フィールドに繋がる、会場通路内。】
【相手が傷付いていなくとも、姿が見えなくであろうそこに辿り着いて、壁に寄りかかる。】

(最後まで格好は付けられたが────流石に、こ…れ──は────…)

【崩れ落ちる鈍い音が響いてから、予選終了の手続きで多忙となった大会スタッフが気付くまでには、それから数刻を要したという。】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/08(月) 01:27:04.62 ID:Q66FJvsoo
>>327

【貴方の言葉が、やけに深く彼女へと染み込んだ
その通りであろう精神だけは負けない=\―――奇しくも彼女も、そう信じていた
だからこそ、自身の浅さを恥じる、屈服させるなど、最初から不可能だったのだ】


……無傷で勝利を拾おうなど、ムシの良い考えでしたね
貴方様のおっしゃる通りです、精神の敗北だけは、決して刻んではならないのでしょう

Last Shadow Puppets


【彼女の瞳に再び闘志が宿る、瞳に宿った色は、艶やかに彩られて、夜に広がり
彼女は右の刀を強く握り締めると、強く右の足で地面を蹴る
機動力の削がれた貴方と比べ、彼女はまだ右半身が無事なのだ、そこは彼女が有利なポイントであろう】

【間合いを詰めるのに、そこまで時間は必要ない、刀の触れる間合いに入れば彼女は容易に刃を振るう
否、正確には刃を待った=\―――貴方の迎撃を受け止める形で、刃を動かすのだ
何故か、彼女の太刀≠ヘ、既に別方向に存在している、から】

【彼女が駆け出すと同時に、貴方の後方の影が意思を持ち、浮かび上がるだろう
そして影は刃へとカタチを変え、彼女が貴方の迎撃を耐えている間に一閃を加えようと、為す
紛れも無くコレは彼女の二の太刀℃線を越えてまで貫こうとする、もう一つの刃】
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 01:29:31.62 ID:aJZ3yd0F0
>>326

【接敵からお互いの殴打までは、殆ど一瞬】
【第三者視点では、かなり異端じみたクロスカウンターの様でもあり】
【だが、打撃力が余りにも違いすぎる】

【肉の薄い頬が弛む程の衝撃が加えられ、散逸していく意識】
【皮の裏側でぺきぺきと硬い音がして、裂けた肌から鮮血】
【鼻からも血の滝が折りて、姿勢を崩したままごろごろ転がりつつ】

げゃぁぁぁああぁああぁっ――ご、ゃぁっ……!!

がっ、けほっごホッ――。

【稚拙な受け身を取ってから、まず上体だけを起こす】
【鼻腔を垂れていく血のせいで苦しくて仕方がない。激しく、咳き込んだ】
【それでも。口を抑える左と逆の手には――固く握った、鉄かぶと】


【脳震盪を起こしているのは間違いないが、まだ動けそうな気がした】
【まだ――意識を失っている、わけではない】

……痛いっ、凄いですっ………、うっ!!

これは……あたしの、負けですよね
なんだか――目が、足が、じぇんじぇん……動か……っ!

【それでも、立ち上がるまでには至らず】
【焦点を結ばない眸をぼんやりとヴァーデッドに向けて】
【――星を催促されるのを、待とうとするだろう】
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 01:31:57.13 ID:Yfg2yrBto
>>325

【──彼は叫んだ】
【優志の雄叫びに呼応するように、尚且つ負けないように】

【剣を握りこんだ腕を、天を貫くかのように振りかぶってから】
【相手を真っ直ぐに見据えて、躊躇いなくそれを振り下ろし】

【そして、一撃──】

【轟音が駆け抜けた】
【振り下ろした刀身が優志に触れ、純粋な攻性の質量が爆ぜる】
【視界が真っ白に染まって、しかし手応えだけはしっかりとあった──「やった」、と】

【だが、世界が無に還ったような白い視界の奥から──】
【光さえも穿つように、真っ直ぐに手が伸びてきたとき、彼は戦慄した】

(────……ま、さか……──っッ、!!)

【そして、時間の流れが緩慢になっていった】


 【「──何も感じることはなくなってもとりあえず突っ走れってな!!」】

【──そのとき、優志はまさしくあの言葉を体現しているのだと、彼は感じた】
【殺害には至らないようにエネルギーの出力こそ抑えたが、手を抜いたつもりはない】
【放ったのは、KOを狙った一撃。まともに喰らえば、意識など飛ぶに違いないと思っていたのに──】

【それでも優志は手を突き出した、突っ走った──その事実が、彼の何かをひどくうち震わせた】


 ────う、ああああアアあぁああああぁー──……ッ、……っッ!!

【どさっ──】

【彼の意識が明確になったとき、自分が地面に倒れ付していることに気づく】
【身体はまさしく火に包まれたかのように熱く、服は焦げて白煙が上っている】

 (やっっ……──られた、よ)

【彼は、身体をごろりと転がして仰向けになると】
【かろうじて身体に張り付いていた星を五つ剥がし】
【震える手で、それを優志に向けて差し出した──】
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 01:46:44.06 ID:8iGqleUL0
>>331
【手を伸ばした頃に意識はなかった】
【辛うじてなにか触れたかと思えばそこで意識が途切れた】
【白い閃光と爆発、体が悲鳴をあげていて】

(痛っ・・・いったいどうなって・・・・)

【めをあけてみれば地面が目の前にあった】
【と同時にこちらへと★を渡すグレートマスクが目にはいった】

・・・?
なんで・・・?

【意識がなく気づいた頃には倒れていたかれにはよく理解できていない】
【現に彼自信も相手に負けたと思っている】
【自然と疑問の言葉がかすれて出た】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 01:46:49.09 ID:JNrByzVK0
>>329

【呼吸状態を見ると彼も命を落としかねない危ない状態であることが解るか】
【しかしそれでも尚戦い続ける…其れがタツミの「侍像」だから】

フーッ…見せてやるさ…「コイツ」でしかできない技を…

【彼女が3m、いやもっと引き付けて2mまで差し掛かったその時】
【今まで100sを振り回していた居合が鞘で行われる―――】

【ということは必然的に―――「今までで最速」の居合】
【100sでもの凄い風圧が起こる―――ということは】
【その風圧はさらに大きくなり―――単純にスイングスピードのみで出る―――「鎌鼬」】

…「斬空」。奥の手…さ。

【二の太刀―――彼女と同じ】
【高速の風の刃と鞘の一撃と言う2つの刃が彼女に襲い掛かる】

【後ろの影など気にもしない…先に決めて勝つ…そのつもりだ】
 
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 01:46:55.70 ID:0wnKhW7n0
>>330

っく……はぁ…はぁ…

【地面に対して仰向けになっている少年】
【少女の拳、先ほどのアートマンに比べ、軽く、細いものであったが】
【この戦いで受けた中で、一番響いた攻撃だったといえるだろう】

【事実、その攻撃はカウンター方式であった事を加え、ピンポイントで顎を狙っていたため】
【意識を断絶させられても、決しておかしくは無い一撃だった】

強ェ…強ェなァオイ…!

ひゃははッ………!!

【左手で顔を押さえ、未だくらくらする頭部の酔いを醒ます】
【事実、今は立てない、足への命令が全く効かないかのような、倦怠感が会った】

【―――左手を離し、ゆっくりと上体を起こし、座っているような姿勢にすると】
【ふぅ、とため息を吐き出し、右手で頭部の出血を抑えつつ】

負けを人に聞いてどォする…ッ!自分で決めろッ!ここはそういう場面だろォが!!

お前に負けを催促して、星を寄越せって言ってッ…そんなんじゃ“勝ってない”ンだよ!!この大会全部よォ!!!

どォする…?まだやる…か?俺はまだッ…戦えるぜッ…!!

【座り込みながらも、両手で拳を握り、ファイティングポーズをとる】
【苛立ちの中に潜む、苦汁を呑んでいるかのような表情】
【ここは“勝利を手に入れる”ンだ、といわんばかりに】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 01:46:57.72 ID:HjULs8RSO
>>328

【白儚角は、動かない。】

【彼女が大会に、本戦にこだわる理由は簡単で――然し、複雑な問題。】
【それが何時語られるのか――それはまだ分からないけれども。】

【気を失いながらも、「本戦に出れた」という事実が、ひたすらに嬉しかったのであろう。】
【表情は、笑顔だ。】

【医務室に搬送されるやいなや、自身が持つ十を超えるバッジに気付き――その要因を思い出し。】
【次に、アドレナリンで麻痺していたダメージが蘇って来て――】


【真夜中の医務室に、悲鳴が響いたとか。】

/お疲れ様でしたー!
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/08(月) 01:51:14.98 ID:Q66FJvsoo
>>333

【きっと彼女は、貴方のような状況に成れば戦うことはしなかっただろう
それはつまり、彼女は保身を選択するであろう、ということ
――――……保身の刃と捨て身の刃、結局はどちらが、勝つか、という話で】


……なるほど……そう来ましたか……
やはり貴方様は、予想以上の方でございます――――……


【いくら早くとも、彼女は鞘の攻撃であれば防ぐ手立てがあったのだろう
しかしながら、実際の攻撃は、それを上回る新たな一手
――――……彼女が敗北を認めるのに、時間は必要は無い】

【彼女の手元を二つの刃が切り裂くと、ふっと、意識が途切れるが如く
彼女はぱたりと倒れ、そのまま深い深い眠りに突くだろう
この三日間戦い抜いたのだ、その表情にはきっと、悔いは無い】

【カノン=ラン=パトリオット、敗北――――……】


/眠気が限界……そろそろ寝るねーお疲れ様!
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 02:01:35.75 ID:JNrByzVK0
>>336

【彼女の意識の切断を見送り、実感する】
【何を? 「勝った」という感情ではない】

【―――ようやく命知らずになれた―――逃げなかった―――自分が目指す「侍」になれた というモノであった】

[カランカランッ]

【手から鞘が零れる】
【握力も限界だった 右手のしびれが止まらない 頭がグラグラする―――それは勲章】

…ッ。

【誇りの痛みを味わいながら】
【匍匐前進の形で彼女の☆の在処まで行き】
【6個、掴んだその瞬間】
【やりきった笑顔と共に―――気絶した】

【タツミ 辛勝】 

/お疲れ様でしたー! ロール遅かったのが申し訳ないです…鞘の設定を初めて実戦で使えたのが嬉しかったです!!
昔から温めていた設定だったもので…
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 02:08:23.16 ID:aJZ3yd0F0
>>334

【めぐと言う人間は、ヴァーデッドほど貪欲ではない】
【或いは――戦いというものに見出す価値が、小さいのかも知れない】
【良くも悪くも、穏健派であろうとするきらいが有った】

【だが。此処まで言われてすっかり諦めてしまうのは】
【個人の信条ではなく――レスキュー魂と言う物に、反する】

……あたし、本当は戦いは好きじゃないんです
必要だと思ったから、やらなきゃってだけで。
だからきっと――貴方より、戦いを全然知らないし、弱いんだと思います

でも、あたしにだって譲れないものはある
貴方が思い出させてくれた――目の前に手を伸ばせない人は、何処にも届かないって!

【まだ、立ち上がることはできないけども】
【人間には這いずり回る移動手段が有ることを、咄嗟に思い出した】
【鼻を抑えながら、出来損ないの匍匐前進を始め――】

【もしも、ヴァーデッドに近づく事が叶ったなら】

だから……その恩。
今日だけは―――仇で返させて、いただきますっ!

………ゴメン、なさいっ!!

【鈍色の無骨な表面を、濡れた赤錆に染めた鉄かぶとを】
【脳天めがけて――遠慮無く、投げつけるだろう】

【これを防がれたならそれまで】
【生命を救う職業とは、得てして悔いの多いものだけれども】
【出来ることなら――味わいたくは、無い】
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 02:09:51.71 ID:Yfg2yrBto
>>332

【勝負が終わり、静かな風が吹き抜ける】

【あいにくと、この場に審判などはいないため、】
【星のやり取りは、あくまで当人同士によって行われる】

【しかし、彼自身も、もはや最後がどういう状況であったのかは分からなかった】
【ただ、光の中から手が伸びてきたとき、はっきりと負けを悟ったことはだけは覚えていた】

【そして何故、と問う優志に対して、青年は──】
【「ここだよ」──と言いながら、彼は軽く握った拳で自分の胸を軽く叩いてみせた】

一発で沈めようと、思った、……のに
あんなに真っ直ぐ、カウンター、を、返されたら……君の、勝ちだ

……──それに、僕は、優志の戦いが、もっと見たい、とも……思った
本戦には……もしかしたらいけない、かもしれない。でも、エキシビジョンだってある

だから……星、持っていって……くれ、ないか

【半ば懇願のような形で、彼は言い終えると、口を閉ざした】
【掲げた手はそのままに、星を乗せていて──彼が取る取らないは、無論自由ではある】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 02:23:33.66 ID:0wnKhW7n0
>>338

良く言ったァ!!それでこそッ!!それでこそ……

っっっ最ッ高にいい奴だお前はァァァ!!!!

【足の震えを振り切り、立ち上がる】
【少年の顔には血が抜けて青くなっているのと、にこやかに笑っているのと】
【どちらの印象を受けるのか、それは分からないが】

【相手が投げた最後の一撃、かわせる足は持っていない】

ッッ!!かはっ…!!

【立ち上がったお陰か、その鉄兜は少年の胸部に命中する】
【直撃したように、見えた】

ぐぅっ……だがこれで…俺の勝ちだなッッ!!!

【少年は左手で鉄兜を胸元で防いでいた】
【しかし、その代わりに】

【“左手の中指と人差し指が、第二関節から上が千切れてしまっていたのだが”】

【ぽた、ぽたと血を流しながらも、少年は全力で走っていき】
【遂には、少女の下にたどり着く】

がああああああああああああああああッッ!!!

【思いっきり振りかぶった右手で、少女の胸部に向かって】
【全力で、掌打を打ち込もうとした】
【同時に、星を奪い取るために】

/終わらせられそうに無いです、本当にすみません
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 02:25:22.69 ID:8iGqleUL0
>>339
【勝負が終わり心地よい風を受けながら相手の言葉を聞いて】
【クックッくと笑う】
【もちろんそのあと痛みで言葉を失うのだが】

変なやつ
俺、だって・・・・・もう・・・・ほと、んど訳が、わからなく・・・・て,敗けを、確信したってのに
勝ちを、ゆず、る・・・・なんて、よ

【相手の方を見てどこか、嬉しそうに】

・・・・わか、った
本選、は・・・・行けるか、わかんないけど
エビキビションで、頑張って、くる

【よりによって、いい間違いである】
【「ありがとう」とだけいうと★を受け取った】

【少年は―優志 龍麒は勝利した】
【いや、勝たせてもらったといった方がいいのかもしれない】
【でも、だから彼はまだ戦おうと言う気持ちを持てる】
【それに感謝した】

・・・まって、ろ
すぐ、医療班を・・・

【言うとケータイを取り出して電話する】
【じきに、医療班がくるだろう】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 02:40:33.03 ID:aJZ3yd0F0
>>340

うはは……血筋ですよ、血筋
火消しの家に生まれたん、ですから……ッ!

(……昔の火消しは、その実暴れん坊ですけどね)
(あたしは――ちゃんと、守りたい!)

【朱を塗りたくられた顔では、ぎこちない笑みも浮かばない】
【「貴方」と「あたし」の決定的な乖離を感じつつも】
【声の上でだけは、幽かに哂って聞かせた】
【――いちど決めたら一本気。どうにも、使命感が強いらしく】

……「おれの、勝ち」だなんて、くさい、台詞……っ
勝ってからお願いしますよ――、――ぉっ!!

【痛みを堪える為に声を張り上げる】
【酸素のムダよ、と内心でその行為に苦笑しつつも】
【最後の抵抗――星を右で「隠し」】

うぐぁっ、……、……ぅぅぅぅううぅうぅうッッ!!!

【激痛に咽びながらも、指を立てた左手、女性らしい長めの爪を】
【ヴァーデッドの「喉元」に――滑り込ませようと試みる】
【だがそれも、ほんのささやかな抵抗に過ぎず】
【腕を伸ばしきった後の怯みを狙う事は――きっと、容易かった】

【後はもう、極めて乱脈な呼吸音が返るだけ】
【少女は――何も、告げようとはしない】
【研ぎ澄まされた視線は。欲しければ、男らしく掻っ攫っていけと言わんばかりに】
【そして。貴方にできないなら、自分がそうすると――】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 02:43:23.21 ID:Yfg2yrBto
>>341

へ、へへ……
やっぱり、僕の経験上、『熱い能力』の人に悪い人はいないんだ──

【星を受け取った優志を見て、青年の瞳は笑んでいた】
【やがて、掲げていた手も、糸が切れたようにどさりと落ちて】

……僕だって、本当は……誰よりも勝ちたいさ
でも、わがままだけど……僕にとっての勝ちっていうのは……
少なくとも、地面から相手を見るようなものじゃ……ない、からね

……だから、今度はまた別のところで戦おう
次こそ、はっきりと勝負が付けられるよう、に──

【そこまで言い終えると、彼は瞳を閉じてゆっくりと沈黙した】
【胸は微かに上下していることから、どうやら深い眠りに落ちたようだ】
【やがて医療班によって運び込まれていくときも、それは大層安らかな顔であった】

【天には、変わらず無数の星屑が散らばっていた】



/お疲れ様でした、ありがとうございました!
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 02:49:14.99 ID:8iGqleUL0
>>343
へへ、確かに『熱い能力』だけどさ

【ごろりと仰向けになって空を見上げつつ相手の言葉を聞いて嬉しそうに聞くと】

人の出会いは一期一会・・・
でもきっといつかまたで会う
そのときは絶対に・・・

【言い切る前に目をつぶって眠りについてしまう】
【医療班が運んでいる最中もぐっすりと眠っていた】

/絡みありがとうございました、遅くまでご苦労様でした
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 02:50:18.26 ID:0wnKhW7n0
>>342

確かにィ、些か軽薄だったな―――――――――

【打ち終わった直後、少年がそう呟いたすぐさま】
【のどに、爪が、突き刺さる】

【痛み自体はたいしたことは無く、少年もまだ動けると確信していた】
【だが】

なっ…!動かない…!身体が動かないッッ!!!

【それはトリガーに過ぎず、事実差し込まれた爪跡から血は流れなかったが】
【少年はその場で、相手にのしかかる様な形でうつぶせに倒れこむ】

【受身も無く、いや、手すら動かない】
【聡明なのは、ただただ意識をつかさどる脳のみ、それもすぐに絶え、気絶するだろう】

【少年の特殊な身体の性質上、出血多量で死ぬことはありえないが】
【もはや大地を濡らす血液の量は甚大、その場で卒倒しないのがありえないレベルである】

【星を守る術は、もう少年には無い】

/奪い取っちまって大丈夫です!
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/08(月) 03:04:56.58 ID:aJZ3yd0F0
>>345

【腕を引き戻して、敢えて手元は見なかった】
【酷い苦痛が走っていることと、途轍もなく湿っていることが分かれば】
【後は顔を顰めながら、医務委員達の技量を信じるだけでいい】

【13歳。新世界の戰場では、さほど若いとも言えない歳相応の】
【小さな左手でバッジを握ると、最後の力を振り絞り】
【ヴァーデッドの下敷き状態から、樽のように転がって抜け出すだろう】
【どこぞの指輪と公女が逢った時のままなら――きっと、軽い筈】


【決着が付いた事を示すために、人差し指を立てた手を掲げると】
【急激に力が抜けて、もうどうしようもなくなった】
【幸いにも。騒ぎを聞きつけ、また場所柄もあって医療班はすぐ近くで待ち侘びていた】
【彼らの表情が、心なしか固唾を飲む様なものに見えたのは】
【きっと――少年が、良き戦いを共に構築してくれたからに違いなく。】

……、あり、がと………っ、

 【左手で、熱を帯びた星を包み込んだまま】
 【意識を手放す直前に――そう、告げた、告げないわけには行かなかった】

【ヴァーデッドは、最後に見るのであろうか】
【昏睡に飲み込まれていく、儚い一瞬の笑顔を――】


          【ヴァーデッド・劫火・ニコラス 対 纏馬 めぐ】
               【――勝者、“纏馬 めぐ”】


//お疲れ様でした!遅くなってゴメンナサイ
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/08(月) 15:58:41.81 ID:zYecEsJS0
【――郊外――】

【大会の本選も控え、いよいよ祭りの開催へ2~3時間と迫る中のことであった】
【とある郊外の田舎町で、異常なまでに大きな盛り上がりを見せる地域が確認されていた】

【始めはその明らかな異常事態を周囲に宣伝するかのように、地を這うような“ざわめき”が唸るように響き出したのだ】
【しかしものの数分とかからずに発生した突然の爆発や銃声と共に、それは一瞬で怒号と絶叫へと移り変わっていったのである】

【それから数秒後に悲鳴が混じり始め、一分程が経過した頃合には大小と響き巡っていた声は静かに沈んでいく――】
【様々な声が途絶え、最後に唯一轟き続けたのは――】


[イェェエエエアアアアアァァァァ!!ハーハーアーァーァッッッ!!]

〔…ヘヘ…ヘェ…はぁー…うへぇへぇ…いっ!いつまでも、こうしていたい…ッ!〕

{さぁ見たかぁッ!僕は天才だよ!何だって出来るんだ!ほらぁっ!アハハッ!!}

〈(流石に不味ィっ…吐きそうだ…)でも、止められねェ…ふぅ…〉


【――常軌をひと回りもふた回りも逸した、奇声だった】

【奇声の音源である人物らは何れも白いキャップ帽子と作業着を模した清掃服を着用し、その色の為か返り血がハッキリと確認出来るだろう】
【彼らは弾丸を空に向け放ち、何も存在しない空間でナイフを振り回し、ただ一人ブツブツと呟き続ける等…一人一人があからさまに気違いじみていた】

【足元にはある程度溶解されていたり、腕や脚を切断された幾つもの死体、そして動くことすら叶わない様子の負傷者――】
【ナイフや鈍器が装備された服、いかにも刺々しい顔つきや髪型…】
【――それらの要素から察するに、少なくとも“被害を受けた”彼らは善人や一般市民ではなさそうだ】



【そこから数十m程度離れた小高い丘の上――二人の女性が芝生に居座り、その様子を見下ろしていた】
【それらは白服の彼らと同様の装いをしており、関係性があることは間違いなく見て取れるはずだ】

「はぁー…監視役って超面倒…どーしてこんな下らないテストなんてやんなきゃいけないんだろ」

『それだけISPD≠ヘ危険ってことさ…それにさ、あたしらだってあいつ等と同じようなもんだろ?』

「――そうだね、こーやって何かに必死で依存して、気づいたらもう抜け出せなくなってる』

【下に広がる凄惨な光景――しかし、これに一切として動じる様子はなく、あたり前であるかのように二人は振舞い続ける】
【雑談をし、考察をし、どこか自虐的な態度を取りながら依然として気が気でない三人の仲間を瞳に捉え】
【一方はビール瓶を、もう一方は煙草を片手に携えながら、その悪夢のような光景を悠々閑々として眺めているのだ】

『あー、大体片付いたかな…もう長袖暑いしさ、そろそろ撤収しよー、撤収』

「…こんな惨事になってるってのに、地元の人達はどんなこと考えるのかな」

【激しい大会予選の一試合と見るんじゃないかな――いや、或いは今夜開始の祭で行われる宴の出し物の練習だと想像するのでは――】
【“――どちらにせよ過剰演出≠チてのがポイントだけどね”といった流れで二人は会話を続け、最後には自らを嘲るように苦笑してみせる】
【実際大会や祭りが行われ、加えて暴力や殺人の横行するこの世界――実際冷めた反応をする人間も決して少なくはないかもしれない】
【狂った者達、それを寛いで見つめる面々――ここに訪れるかもしれない者は、果たしてどのような反応を見せるのか――】
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/08/08(月) 18:04:48.42 ID:HmHUCeZH0

【『春霞夏祭』会場:春霞の社――】

【爽やかな夏空、夕暮れの心地よい風。立ち並ぶ屋台、にわかに活気付く境内と参道】
【ここは夏祭りの会場となる『春霞の社』巫女イミナが管理する、櫻の様式を持つ神社――】
【……ぴんぽんぱんぽぽぽぽーん。やがて社務所より、アナウンスが響く】


『あー、あー……マイクテストマイクテストー。
 本日は晴天なりー。本日は晴天なりー。なまむぎなまごめなみゃっ……たまごー。
 うむ、良い調子だ!……誰が何といおうが良い調子だ!



 よし、皆のもの!楽しみにしておったか?我は凄く楽しみにしておったぞ!
 我は春霞の巫女、イミナ・ハルネア!今回のお祭りの主催だ!崇めろ!
 ……けほん。長ったらしい前置きなど要らぬか!そうだよな!さっさと始めよう!


 ただいまより、第1回『春霞夏祭』の開催をここに宣言する!
 汝(うぬ)らよ、存分に楽しみ、笑い、思い出を作り……
 そして我が社に賽銭を捧げていくがよい!


 また、明日より『第十回水の国闘技大会』の本戦第一回戦も、この会場で催される!
 大会もまた祭りの一種。なれば二つの祭りをくっつけて、盛大に楽しもうというのが今回の主旨だ!
 いいかー!治安を乱すなよー!そんな不届きものには即座に神罰が下るからなー!
 

 …………あと何を喋ればよいか解らん。
 こういうのでスラスラーっと喋れる者って、手元にメモとか用意しておるのかの?
 我は完全にぶっつけ本番で喋っておるのだが……まぁどうでもいいよな!そんなことは!
 汝らよ!存分に楽しんでいくがよいぞー!これより数日間、よろしく頼む!
 では、スタートだー!


 
 ……ふぅ、疲れた。こんな感じで好かろう。
 あとは参拝客が我が社を気に入ってくれれば万々歳……
 ついでにゼニがたんまり入ってくればもう最高……ふふ、ふふふふふふ……
 

 ……え?何?まだマイクが入ってる?
 うわーーーーっ!ちょ待て今のナシだ馬鹿者ー!マイクのスイッチどれだ馬鹿これk【ぶつっ】』




【……と、いうわけでこの時より、『春霞夏祭』が幕を開ける】


/ただいまより夏祭りを開始いたします。詳しいルールや形式については、雑談のイベントスレをご参照ください。
/このレスに対するお返事は不要です。以降、ご自由に祭りを楽しんでください。では、失礼いたします。
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 18:33:04.14 ID:1V3lptAFo
【春霞の社、参道】
【祭りとあって屋台が立ち並ぶこの区域、一箇所食堂めいたでかいテントがあった】
【長椅子が複数、カウンター…ちょっとした休憩所の様相を呈したそれはテント三つ分のスペースを占有している】
【掛けられている暖簾には『学園食堂出張所』と書かれており、既に芳醇な香りが漂っていた】
【祭り特有のあれやらそれのソースに加え、学食らしい丼物・麺類・鍋物などレパートリーは豊富である】

【其処には既に、三人の人物が居座っている】

{いよーっし、巫女さんの号令もあったし、始めるぞーぅ!!}

【まず、カウンター内、仮説キッチンにて、ハッスルしながらエプロンの帯と三角巾を締める人物が一人】

【堅牢な体つきで、食堂の清潔なエプロンに浮いた上半身は胸板も腹筋も申し分ない】
【それから、二の腕の中ほどから黒い袖のようなものをつけていて、袖口はやや広くゆとりがある】
【鍛え上げられた脚部にベージュのスラックスを履いていた】
【だがしかし全身毛むくじゃらで、大きな尻尾と、頭部がまんま犬だったという点だ】
【毛皮は少し暗い赤、体毛より明度の高い赤髪を三角巾で纏め上げ、犬種は大型犬っぽいのに若干童顔だった】


【そんな彼は、まな板の上で包丁、コンロでなべを三つ、網台で焼き鳥・串焼き、鉄板で焼きソバ等、数多の料理を手際よく作り上げている】
【厨房から見て取れる彼の技巧、漂う芳醇かつ濃厚な香りは、各々が強い個性を持ちながらぶつからず、祭りの客を誘っていた】
【異様に器用であるが、同時にやたら手馴れていた。あほ面からは想像もつかない個性といえよう】

リズー、焼きソバと学食カツカレーとチャーシューメンとチョコバナナおかわりー!

【カウンター席ど真ん中、どう考えても食い合わせが悪い四つの食い物を頼むのは、猫】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【今日は薄い空色の下地に、猫の足型が全身にちりばめられた浴衣を、少し暗めの黄色い帯で纏め、着こなしている】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、縁日の行灯を反射してきらりと輝く】

【しかしそのほどほど肉感がありながら充分スマートといえる外見を持ちつつ、カウンター席には既に丼や皿が無数に積み上げられていて】
【親しげに呼びかけた犬男が、はいはいと工程の合間を縫い皿を仕舞った】
【料金は払う様子がない。多分後で配膳などの手伝いを申し付けられている身内であろう】

「……飯だけはうめぇんだよな、赤は」

【そして二人から遠ざかり、隅のボックス席でくっちゃくっちゃと焼き鳥を食む人物】
【テーブルの上に脚を組むという異様な姿勢だが、積み上げられたパックにぶち込まれた無数の串は以外にも整頓されていた】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】


【そんな混沌模様を呈す屋台、『学園食堂出張所』】
【お値段リーズナブル、見た感じ料理もよさげで、カウンターの二者は明るい】
【明らかにイメージをぶち壊す不良少女が端の方に居座る以外は、それなりにはしゃげる場所となるだろう】
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 18:55:50.84 ID:vbwLfDUdo
【夏祭り会場】

【一人の少女が、屋台が立ち並んでいる道を綿あめ片手に歩いている】

去年の夏は……、あまり、思い出したくないけれど。
折角だから、色々な屋台を…………。

……後、浴衣も着てみたい。

【赤いリボンでサイドポニーに纏めている銀髪に、林檎色の瞳】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

【祭だというのに浴衣を着用せず、また武器を携帯している上に一人ぼっちな少女。若干浮いている存在、かもしれない】
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 20:00:37.94 ID:0wnKhW7n0
>>350

よォ、お前も来てたのか

ひゃはは……久しぶりだなァ…俺のこと、忘れてねェよな?

【すたすたと背後から歩み寄り、話しかける一人の少年】
【顔を見れば、見たことがあるかもしれない】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【頭部に大量に巻き付けられた包帯が有り、些か朱に湿っていることから】
【何度も何度も頭部に対する打撃が有ったのだろうか】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】
【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【良く見ると、左手の指の本数がおかしく】
【中指と薬指が、第二関節から上が千切れてしまったような痕がある】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えている】

【少年は右腕で杖を持ち、左手で姫りんご飴を食べている】
【陽気そうな少年の顔に、僅かに陰りが見えているのは】
【怪我によるものが原因か、それとも――――――】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 20:05:51.52 ID:1V3lptAFo
【夏祭り会場、参道内】
【そこかしこに屋台が出され、にぎやかしい会場】
【下駄の音や靴音、物が焼ける音やら水流にまぎれているが、耳を澄ますと稀にぽふぽふと奇妙で小さな足音がする】

リズってば、お小遣いあげるから回ってきていいとか……子供扱いしてーっ。

【握らされたお札二枚が、彼女の言うお小遣いなのだとしたら、むくれるのも当然かもしれない】
【それを握らせた本人はきっと善意でやったのだろうけれど、見た目15,6、振る舞いはそれ以下な彼女にとっては屈辱的、かもしれない】

【カウンター席ど真ん中、どう考えても食い合わせが悪い四つの食い物を頼むのは、猫】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【今日は薄い空色の下地に、猫の足型が全身にちりばめられた浴衣を、少し暗めの黄色い帯で纏め、着こなしている】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、縁日の行灯を反射してきらりと輝く】

…そりゃ、屋台が盛況でうはうはなのはわかるけどさ…
一応チャリティって事になってるのにお小遣いにしてもらっても…

【怒りが鎮火し、改めてその手の軍資金を見て、ため息】
【懐に仕舞いながら、肩を落として人通りを行く】

……一人でお祭り回ったって、しょうがないのに……。

【俯き気味の視線、言うまでもなく前方不注意】
【ため息をつくほど思考に没頭しているので、この人ごみの中誰かにぶつかる可能性が、常にあった】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 20:07:39.93 ID:1V3lptAFo
>>352
//コピペミスです、

【カウンター席ど真ん中、どう考えても食い合わせが悪い四つの食い物を頼むのは、猫】
//の一文と上の改行を取り消します
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 20:24:59.19 ID:vbwLfDUdo
>>351

……貴方は…………。
確か、ヴァーデッド……久しぶり。

【声に反応してくるりと振り向く】
【林檎色の瞳で顔、頭部、左手、左足の順に全身を見回し】

怪我してるようだけど、大丈夫……?
……それに、何だか表情が暗いから。
折角のお祭り……、なのに…………。

【その後、じーっとヴァーデッドの瞳を見つめた】
【表情の変化は乏しい物の、心配しているのだろう】
【既に半分ちょっとしか残っていない綿あめには口を付けない】

/すみません遅くなりました。
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/08(月) 20:27:04.87 ID:Vqzns/Lro
【 街中 】


【人通りの多い街角――、】
【浴衣姿の者が多いのは、『祭り』が行われているからだろうか】

【…、…そんな中、何処か『浮いた』様に、浮かない表情の者が、壁に背を預けていた】


(……『戦力』に関しては、僕の足と傭兵で何とか――。)
(情報も、多分何とか成る。 ――、深さ≠ヘ別として、だけど。)
(後、必要なのは――)


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】

【ふと、思考から脱却。 街中の人々に目を遣り、時計台を確認して】



 ……、……そう言えば、今日、お祭りか。



【――呟いただけで、人々の流れに乗ろうとはせず。只、ぼんやりと佇んでいた】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 20:29:20.04 ID:JNrByzVK0
>>349
//まだいますかー?
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 20:32:07.24 ID:1V3lptAFo
>>356
//びはいんどゆー(あなたの後ろに)
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 20:50:39.64 ID:JNrByzVK0
>>349

【ぞろぞろと店内に入ってくる客の大半は端の方をちらりと見ては避け、なるべく不良少女から離れた席を選ぶだろうか】
【しかし、一人物好きがいたのか彼女の隣に――どかっと座り込んだ男がいた】

ククク…周りの客が引いてるぞ…? ――竜崎…遥人。

【この暑い中、きっちりとした喪服に身を包む黒髪の男――如何にも黒のネクタイが熱を帯びていそうだが】
【彼女はこの男を覚えているだろうか――】

おっと…今日は殺り合うつもりは無い…俺は食事をしに来ただけ…そうだ、ここで一番「感動」できるメニューはなんだ…? 

【――「感動」。今更だが彼の口癖である】
【「感動」と言えば彼しかいないであろう――黒澤 我信。】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 20:53:55.04 ID:0wnKhW7n0
>>354

【きょとん、とした表情を見せ、すぐさまニッコリと笑い顔を見せる】

確かになァ、せっかくのお祭りなんだから、楽しまなきゃァよ

去年は…結局参加できなかったしなァ

【きしし、と苦笑しつつ、りんご飴をかじる】
【甘酸っぱい酸味と、りんご飴特有の風味が交わり、程よくおいしい】

【少年は突然、右手の人差し指を突き上げ】
【和らげな表情のまま、言葉を発する】

―――…ヒントだ、チェルシー

今日あるはずの、明日あるものはなーんだァ?

俺は其れに外れちまったのさ、ひゃはは

【それらの副産物、とでも言うのだろうか】
【しかし、怪我事態を心配している様子は、少年には余り無く】

【しばらくして少年はチェルシーと向き合い、今度は此方から質問を返す】

そォいうお前は祭りを楽しんでるのかい?

一人で…祭りに来ても、寂しいだろうよ、ひゃはは

【少年も一人で来たのだが、それ込みでの質問】
【其れに、男はともかく、女なのになぜ着込んで来ないのか、些か不思議でも有った】

【そもそも少年の羽織はお祭りの雰囲気と良く似合う、可笑しな服装なので】
【落ち込むというのも、可笑しな話だが】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 21:01:17.93 ID:1V3lptAFo
>>358
【祭りは、同じような屋台が出展するケースが多いため、風評は極めて重要】
【だがしかし休憩所つきで味がいいとなると話が変わってくる。そして持ち込み可】
【無駄にたむろったって咎められないのだ】

【だから席も時間と共に埋って来ていて、唯一の例外といえばその通り、不良少女の周辺だけ】
【隣に座り込む相手にじろりと視線を動かし、刺々しさ全開で返答する】

「…だからどうした、別に寄ってくれと頼んでるわけでもなし」
「大体、お前が着たからほら」

【この取り合わせはまずいと判断したのか、遥人が視線を動かした先に居た客達が更に身を縮こまらせた】
【カウンターの犬男は困ったようにたははと笑っているが、とりあえず問題を起こさない限り口を挟む気はないらしい】
【次のパックから串を取り出し、横に加えて鳥皮を一気に口に放り込む】
【あくまで食事優先の姿勢らしい】

「別にはずれはねぇだろ、メインは学食の食い物のテストだ」
「それから、あそこの犬は鍋料理…シチューだとかカレーだとかの評判がいいらしいぜ」
「……そういえばラーメンも鍋か。どーでもいいけど」

【顎をしゃくり、調理場で格闘する犬男】
【確かに、それぞれの料理に対する客の反応は良好だが、遥人が指摘したカレーとラーメンを頼んだ客は一様に幸せそうだ】
【それが言葉裏付けるが、同時に】
【犬を知っているような口ぶりと、学食のテストという奇妙なワードをちらつかせる】
【場にそぐわないが、そっけなく鳥皮を食む遥人も、あの色物の知り合いなのだろうか】

「……お前さ、どこほっつき歩いてたわけ?」
「妹が探してたぞ、兄さん兄さん、ってな」

【それから、思い出したように一つ、ワードを吐き出した】
【視線も再び正面、自分の食い物から外すことなく、声の調子もどうでもいいけど、とばかりに】

//いきなりすみませんご飯食べてきます!
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/08(月) 21:09:05.20 ID:mPFwB/eSO
【夏祭り会場、その参道】
【そのど真ん中に、妙に浮いた人影があった】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

えーと……
お祭りって言うけど、何すれば良いんだろ……

【決して安くない紙幣を1枚握りしめ、きょろきょろと周りを見回す】

食べ物……そんなにお腹空いてないし……
他のは……あんまり好みじゃなさそうだし……

【どうやら祭りの楽しみ方を分かっていないようだ】

【もちろん前方不注意である】
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/08(月) 21:12:06.86 ID:lD14Z7P8o
>>295
【凄絶な相討ちによって、彼我の距離は零から何歩分か開くが】
【しかし――そう遠くはない。この程度なら、充分に一足一刀の間合いの内だろう】

(どうにか、届いた……か。危うい賭けだったな、今のは)
(……鋸刃の刀。如何にもこの女らしい得物だが、翼はあまり――なッ、弾幕!?)

(この密度は――――拙い!!)

【そう考えて再度呼吸を練り、いざ踏み込まんとしたその刹那。ばさり、大翼が羽搏けば】
【驟雨とばかりに光の羽が降り注ぐ。これを短刀のみで墜とし切るのは、さしもの人斬りとて至難の業】
【ゆえに朔夜は、能力には先ず能力を以てして応じる】

【再度、内包概念を解放。拒絶の霞が反発の力場に変換され、更に三分の二ほど嵩を減らす】
【今度こそ、ガルニエにも確りと認識できる筈だ。宛ら盾のように翳された、右の掌の先――】
【そこに再び生じる、空間の揺らぎ。先程の二段加速を生み出したものと、同質の力が】

【白刃の嵐に拮抗する、不可視の斥力障壁】
【それは軌道上に彼女を捉えた羽のうち、半数程を弾き散らしながらも】
【数秒ほどで、暴威に耐え兼ねたかの如く掻き消える】


(――……だが、守勢に回ればこっちが不利だ。切り開く!)


【しかし、この女が臆する訳が無い。その手に執った一振りの抜き身が、災禍を前に閃き】
【切り上げて正中線上、続く右袈裟で左肩口から右の太股】
【払いで胸、右逆袈裟で左脇腹から右の肩口。殺到する羽の】
【幾つか打ち漏らし、右の二の腕や左の脹ら脛などを切り裂かれながらも】
【高速の四/死§A斬をして、朔夜は猛攻を凌ぎ切った】

【続けて胴を目掛け短刀を投擲すると、それに肉薄する勢いで踏み込み、距離を詰め】

しィぃ、ァああぁあ――っ!

【左手に鞘を、右手に柄を握り締め、裂帛の気合いと共に抜き打つと見せかけ】
【軽業師めいた跳躍でガルニエの頭上を取らんと試みつつ、身体を捻り鞘を引く】
【この態勢は、紛う事なき抜刀の予備動作。四方や、此処から居合いを放つつもりか】
【フェイントを看破する事が適えば対応は容易だろうが、しかしこの速度は馬鹿にならない】

【短刀の投擲はフェイク、本命は意表を突く空中からの居合い。二段構えの時間差攻撃】
【右の光翼を目掛け、鞘鳴りの音を響かせて刃が奔る――――!!】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 21:23:15.48 ID:JNrByzVK0
>>360

…ククク。おいおい…もう少し反応してくれても良いだろう…?
「何故ここにお前がッ!?」くらいの反応を期待していたのだが…

【にやにやしながら刺々しい視線を受け入れる彼。相変わらず不気味】

…お前はともかく俺は其処まで近づきがたいオーラを出しているか…?
普段は爽やかスマイルで仕事をこなしているんだぞ…?

【お前と一緒にするな―――と言いたげな表情を浮かべながら男はメニューの書いてある板が並ぶ壁を見つめる】
【一瞬厨房の犬と目が合い、3秒間ほど睨んでからまたメニューの方に視線を戻した】

そうか…おすすめは鍋料理か…じゃあ親子丼で
おい、注文いいか…?

【意見、ガン無視。】
【そのまま店員を呼んだ】

【メニューが来るまでの間、軽くお互いの近況でも話し合おうかと思っていたが―――軽く意表を突かれた質問が彼女の方から飛んできた】

…何故知ってる

【今までの軽い(いつもに比べて)感じが完全に消える】
【それでも見た目は動揺することは無く、淡々としゃべっている様子ではあるが】

//ご飯どうぞ、待ってます!!
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 21:23:44.06 ID:vbwLfDUdo
>>359

今日あるはずの、明日あるもの……。

【少年の問い掛けを小声で復唱し】
【顎に手を当てて、少しの間考えこむ様子を見せる】
【そして答えが出たようで、僅かに目を見開き】

…………大会?
それは残念、ね……、どんまい。

【怪我が関係していて、且つ直近のイベントとなると、これしか思いつかなかった】
【とはいえ少女は大会に興味がなかったので、分かるまでに時間がかかったのだが】

……一緒に来るような人もいないから。
屋台を巡るだけでも、新鮮で楽しいし…………。
それに、貴方と出会えたのだから……、もう、一人じゃない……。

【「違う?」とでも言わんばかりに首を傾げる】
【あまり感情を表に出さない性質なので分かりづらいだろうが、これでもそれなりに楽しんでいるのである】

だから……、お祭りらしいこと、しよう?
射的とか……私は、何でもいいけれど……。

【そう提案すると了承も得ずに、ヴァーデッドの左手を取って歩き出そうとする】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 21:32:44.58 ID:0wnKhW7n0
>>364

当たりッ!!

まァもう気にしてはいないさ、事実大会は見てみたい面子がそろったわけだしなァ…!

【ひゃはは、と空元気ではない、しっかりとした笑いで返事を返すと】
【突然掴まれた左手に、些か驚くものの、しっかり付いていく】

【なお、若干持ちにくいであろう左手なので、滑ってしまうかもしれない】

確かになァ!新鮮だし、二人なら面白いよなァ…!

この薄暗い中の紅色っぽい雰囲気が、俺ァ好きでな、ひゃはは

【周囲の出店を一つ一つしっかり見ている】
【値段の差があるところは少ないが、質の差があるところは大きい】

【お祭りらしいこと、といわれて、少年が即座に思い当たることは……】
【とは言っても、少年は金は食料に使うタイプ、それでは楽しめない……】

うー…んと、そうだっ!

蛍日の奴が言ってたンだが、ここら辺には普通は売ってない特別な当てものや薬があるんだってさ!!

そういうの、探してみね?

【若干、お祭りという趣旨から外れてはいるが、少年の日常上、安牌を引いたといえるだろう】
【言い終わると同時にしゅういをきょろきょろ、所論まだまだガキである】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 21:40:39.48 ID:1V3lptAFo
>>363
「そんな月並みな反応したって、つまらねぇだろ」
「お前が当たり前にいそうな場所にいなかったんだから、いるはずがない場所にいる」
「何もおかしなことじゃない」

【その反応こそ心外、或いは論外とでも言いたげな遥人】
【そっけなさは相変わらず、視線は正面固定デフォだが、言外に自分が黒澤を探していた事も漏らしていた】
【気付いたときには既に口にした後、結局目を細めるだけで訂正はしない】

「何の仕事してるのかしらねぇが、鏡見ろよ、野犬か何かのような面をしてるぞ」
「いくら営業スマイルが上手くても素のスマイルは落第だぜ、お前」

【面白い冗談だなと、皮肉っぽく笑う】
【一連のやり取りで客足が遠のきそうだった、目が合った犬は気が気ではない】

【なお犬は、笑いかけては見たが堅気じゃないと判断すると視線を切り、猫を呼びつけて外に出した】
【直前何かを握らせ猫は不満げだったが】
【喧騒の中でもはっきり聞こえるほど、「今順調だしなんとかなるからいっといで」と言うと、しぶしぶ猫は外出する】
【ちなみに注文には威勢よく答え、厨房にもぐりこんだ】
【遥人は意見を無視されしかめっ面だったが、犬は注文を受けた事実そのものを重視しニコニコ笑っていた。アホ面】

【そしてこちらのカードが一枚、利いたことを実感した遥人は、ようやく脚をテーブルから下ろし上体を黒澤へ】
【しっかり口の中身を胃に押し込み、鼻を鳴らしつつ、『淡々とした』動揺を見透かしたように笑う】

「決まってるだろ、あったからさ。路地裏ほっつき歩いてたな」
「わざわざ櫻から出張ってきたようだが…案外根性あるのかもな、誰かに似て」
「でなきゃド近眼…思い込んだら一直線タイプなんだろうな」

【誰かに似て、と繰り返したら、反応をうかがうように顔を見る】
【笑みは沈み、目は細く鋭く、その内面へと切り込むかのよう】
【思考を回転させながら、こいつにとってそれがどれほどの意味があるものかと、見極めるべく反応を見る】


//ただいま戻りました!
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 21:46:24.74 ID:lFe1eChfo
【お祭り騒ぎから少し外れてしまったような、そんな二つの場所がある】



【社の裏】

…見ねぇ間に、向こうも大層動いてたようで。言えた事じゃねぇが、まずは何より――

【長い銀髪、真紅の双眸を持った青年。黒いコートも今宵ばかりは黒の和服へと姿を変え】
【代名詞のような大鎌は、この祭りの規定故に持ちこまれていない】
【カノッサの紋章も、僅かに右耳のピアスに刻まれたのみであった】

【ウェスカ・クルーガー。議会関係者ならば捨て置く事など出来ないだろう、例の件に携わった男だった】

ああ、畜生。女侍って歩いた経験何ざ無し、境内に何か回れるかってんだ…

【表に出れないのは、そんな馬鹿げた理由からだった。建物に寄り掛かり、あからさまな溜息をひとつ落とせば】
【きらり、夜空に星が瞬いた。そう言えば今宵は、花火大会とか。あるのだろうか――?】

【そこまで思考して、苦笑と共に首を振った。どこぞの乙女でもあるまいし、馬鹿げた思考だ、と】



【社の外れ、森の中】

楽しそう。感情論何か無関係に、人の群れと華やかな明かりが――、そんな錯覚を私にくれる。

【紺の浴衣姿の、黒髪黒目の少女。擬態であった青年の姿も、今宵ばかりは脱ぎ捨てた】
【彼女は森の木立の中から、境内の華やかな明かりや音楽に僅かに触れて、それだけで頬を緩めている】
【薄幸かと問われれば、そうでもない。無欲かと問われれば、そうでもない】

【リッカ。尤も建前上彼女は死んでおり、今は雲類鷲ラァスとして息を潜めていたのだが】
【ひとりの夜は、誰かの存在に焦がれるものだ。強がったって孤独はつらく、さびしく、せつない】
【提灯の明かりの代わりに、開けた場所から覗く月明かりを、祭りの空気を味付ける事でただ一人占めしていた】



【双方ともに、祭りの賑やかさに惹かれた癖に、人気の無い場所へと落ち着いてしまっているのは】
【何より淋しいから。反面的に淋しさの中に落ち着いてしまう、きっとそんな悪循環故だった】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/08(月) 21:48:03.89 ID:rLE766r2o
>>362

(……成程、見えた。ああいう力も存在するのだな)
(拒絶に、速度、そして剣術……投擲も含めて、やはり強い・……!)

く、クッ………だからこそ燃えよう、そういうものだ。

【相手の力を視認した。ガルニエはそれだけで、実に愉しそうな顔をする】
【鳩尾へのダメージは尚も抜けては居ないが、シャンと背を張って刀を握り】
【先ずは、短刀を光刀で弾く。飛んだそれは偶然にも、ガルニエの右肩を浅く傷付け】

【それから周囲の刃羽、その残滓をかき消しながら―――空へと場を移す、彼女を睨む】
【見える。その動作も、放っておけばどうなるかも、碧い双眸を通して脳裏に視え】

私は温かな血の通う天使ではない……片翼如きはくれてやろう識槻朔夜ッ!
……だがそこで終わりだ、それ以上の策には乗ってやらん――――!!

【グオン、バサリ。左の大翼が開き、右の大翼が切り落とされる】
【敢えてだろうか、ガルニエは居合いを避けなかったのだ。防ぎすらもしなかった】
【翼は光刃と違って消えはしない。全てが聖の属性を持つそれは、極上の素材足り得るが―――また、別】

【対する反撃の方が、今の朔夜にとっては正に「死ぬ程重要」であるハズだ】

【さてその反撃だが、2つの段階を踏む。一つ目は、左の大翼の動きである】
【開いたそれは生き物の様に動き、目と鼻の先、空中に位置するだろう彼女を捕らえんとする】
【正確には、包むようにして―――それから“右”へと、ガルニエの構える凶悪な聖の武器へと押しこまんとするのである】

【つまりはそう、二段重ね。翼で押し包み、右手の刃の奮って/振るって迎え入れる】
【相手が空中に居るからこそ、能力で出来た自在の翼だからこそ―――ガルニエだからこそ可能な、凶悪な反撃だ。】


【しかし、忘れてはならない。右の翼は無く、左の翼は使われ、右の手も同様のこの状態】
【ガルニエのどの急所であっても、がら空き―――狙って攻撃できるなら、これほどの好機もないだろうが―――。】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 21:49:34.80 ID:vbwLfDUdo
>>365

【手が滑りかけたので一旦離すと、再び確りと握り直す】
【夏の暑さにやられて、少女の手は僅かながら汗ばんでいる】

……それなら、良かった。

【笑顔を見て、少女は安心して綿あめをはむっと齧る】

去年は一人だったから……嬉しい。
でも人混みが多いから、この雰囲気は……、少し、苦手……。

特別な……、もの?
面白そうだけど、どこにあるの……?

【少年に釣られてきょろきょろと辺りを見回すが、それらしきものは見当たらない】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/08(月) 21:59:58.58 ID:k+fsQcZeo
>>367

【社の裏】
【しばらくすると赤い流れ星のようなものが見えるだろう】
【そしてその数分後――――。】


【流れ星の様なものが落ちてきた先から歩いてくる足音】

ここは・・・

【上下黒い長袖長ズボンの服に銀色のジャケットに青色のスカーフという様な変わった格好の青年が其方へ歩いてくるだろう】

【キョロキョロ物珍しそうに周囲を見ている。】
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 22:00:12.35 ID:0wnKhW7n0
>>369

俺も……去年までは、な

まあそんなことはどうでもいいんだッ!過去を忘れッ!未来へ向かうッ!!

――――――実にいィーい言葉だよなァオイ!!

【感慨深そうに、いやまるで自分に酔っている人間のように振舞う少年】
【やはりお祭りということでテンションが上がっているのだろうか、揚がっているのだろうか】

【確かに、明るみのあるここには、余りなさそうだ】
【それと、カキ氷屋を挟んで三つのフランクフルト屋が有ったのを、軽く凝視してしまうも】
【ピリピリとした彼らの雰囲気に、目を逸らす】

あ……あそこあそこ、ほらあそこらへんに変な屋台があるだろォ?

多分あそこだって、絶対そうだし、信じろし!

【少々歩き、若干人気の少ない空間に、並んでいる屋台】
【その屋台の看板には、満場一致で何も書かれておらず】
【大量に並ぶその店が、何の店なのかは、良く分からない】

ッ……

(た、多分ここだよなァ……!絶対そうだって……!)

【目の前に見える一番近い屋台は二つ、赤と青の屋台、当然どちらも看板は無く】
【どちらも何かのアクセサリーのようなものを“妖しげに”売っているようだ】
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 22:02:58.25 ID:JNrByzVK0
>>366

…ククッ。そんなに俺に会いたいなら渡しておくか

【少し冗談っぽくそうニヤつきながら言うと】
【胸ポケットから1枚の名刺を取り出した】

【帝誠グループ 幹部 黒澤 我信―――とだけ書かれているシンプルな名刺】
【「帝誠」―――裏の世界では有名な大手闇金融 表の世界ではあまり知られていないか―――】

野犬は無いだろ…まず「素」なんてものを見せるのは殺し合う時…1度殺し合った奴と話す時ぐらいだ

【しかしこれは「今」の彼の素―――昔の彼の素とは違う】

…あと…俺の営業スマイルは定評が凄く良いらしく…「女を落とせる笑顔」と評判だぞ…?
ククク…最も貴様は女からは程遠いがな…なんならやってやろうか、評判のスマイル…

【冗談っぽく言うが一応ホントの事実である。しかし仕事上女と絡むことは無いので落としたことは無い】
【冗談はさておいて】

…妹の事…詳しく聞かせてくれるか 
傷つけたりしていないだろうな…?

【彼が珍しく食いついた。テーブルに身を乗り出して彼女にグッと顔を近づける】
【小声で「…あのバカ…!」と言ったのは聞き取られていただろうか】
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:07:40.50 ID:lFe1eChfo
>>370
【まず、青年は手始めと言わんばかりに相手を睨み据えた。理由は特に無い】
【別段機嫌が悪いという訳でもないにせよ、何となく。呑気そうな相手を見ていたら視線がそうなった、とでも言い訳できよう】
【体育館裏で喧嘩する不良さながらの視線を添えて、口を開いて出た言葉は】

――お前誰だよ。どっから沸いた?

【シンプル。見知らぬ他人を気遣う言葉が出るような出来た人間でもないし、目の前の事象に触れないほど淡白な人間でも無い】
【腕を組み直し、建物に深く体重を預け、なんだか偉そうに見える立ち姿で相手の返答を待つ】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/08(月) 22:08:59.62 ID:mPFwB/eSO
【夏祭り会場、その参道】
【そのど真ん中に、妙に浮いた人影があった】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

えーと……
お祭りって言うけど、何すれば良いんだろ……

【決して安くない紙幣を1枚握りしめ、きょろきょろと周りを見回す】

食べ物……そんなにお腹空いてないし……
他のは……あんまり好みじゃなさそうだし……

【どうやら祭りの楽しみ方を分かっていないようだ】

【もちろん前方不注意である】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 22:12:42.06 ID:vbwLfDUdo
>>371

……。
いや……、過去も大事、だから。

【氷のように冷たい声で、ボソリと呟いた】
【何か少年の言葉が、少女の気に障ってしまったようだ】
【しかし直ぐに元の柔らかな雰囲気に戻り、綿あめを齧る】

変な、屋台……?

【目の前にある二つの屋台を、ジッと観察し】

……どう見ても、怪しい。
本当に……、行く、の……?

【あまり好印象は得られなかった、というより完全に悪印象である】
【行くか行かないかの判断は少年に任せるようで、顔を伺っている】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:13:38.83 ID:k+fsQcZeo
>>373


えっ!?俺の事かい?
俺は、えーっと・・・

【青年はいきなり声を掛けられて少し焦るそぶりを見せるが】
【彼の問いに少しの間、考える様な表情を見せて―――】

俺は勇星 光だ。

【まるで自分の名前を今考えた様に勢いで名を答える。】
【だが彼の焦りの表情は完全には消えない様子で…】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/08(月) 22:19:40.76 ID:xsWUjf6AO
優蛾ってウェスカだったのか
西の魔女()
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:20:35.28 ID:lFe1eChfo
>>376
【何慌ててんだコイツ、とか。青年はちいさく鼻で笑い、勇星から視線を外した】
【それは宛ら、視線を合わせるという行為を止めた事で、相手に落ち着ける時間を与えているようにも取れて】

知らね。初めて聞いた名だ――まぁ、初めて会ったしたりめーか。
俺はウェスカ。最後を伸ばすんじゃねーぞ、俺ととんでもなく掛け離れたスペックの奴と同名になっちまう

【きっと意味など無い、どうでも良い冗句を言えるだけ並べて。間を持たせた】
【突然出て来た見知らぬ野郎に、何を話せばいいのか。存外に口下手な男としては悩み所だった】
【これが美人な女性だったとしても、同じく言葉なんて出てこない。思考は回っている、けれど――】
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:27:56.80 ID:k+fsQcZeo
>>378

ウェスカという名なんだな!
それより大変だ!聞いてくれ!

【青年は落ち着く事もなく、さらに焦り顔は濃くなっていき】

なんでこの星の人間は呑気にしているんだ!
あんた、いやウェスカ!この星の偉い人間と知り合いはいないか!?

【彼は祭りだというのに呑気にとまるで怒っているような口ぶりだ】
【ウェスカにこの世界の偉い人間、実力行使力のある知り合いはいないかと尋ねた。】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 22:28:18.08 ID:0wnKhW7n0
>>375

あ、ああ、そうだよな!!

過去が無きゃお前とも合えなかったわけだしなッ!!

【少年は内心、完全に“失敗した”という文字が脳内を駆け巡り】
【ここで去ろうと、動きの鈍い左脚をゆっくりと後ろに下げようとしたのだが】

「其処のお二人方………そんなとこに立っとらんで…こっちみてってや…!」

【少年がごくり、とつばを飲み込み、冷や汗を頬まで垂らしつつも】
【声の先には、赤い屋台のおじいさんが、此方を手招きしていた】

【決心を決め、少年は歩みを進めて赤い屋台の店に向かう】
【周囲の店から、五月蝿くは無いにせよ確実に響き渡る“チッ”っと言う舌打ちを聞いた時点から】
【こんなところにこないでサッサとカキ氷や射的に勤しむべきだったと、血の涙を流すも】
【そんなこと、手を握っている相手にすら、通じない嘆きであろう】

【―――其処は、いたって普通に“妖しい魔法道具(仮)屋”であった】
【もし、魔力を探知することが可能なのならば、そこらの商品から吹き出る微量の魔力に気が付くだろうが】

【所論、少年からすれば妖しい壷を買わされている気分に等しかった】
【運よく現在大量の金銭を所持していることが、不幸中の幸いか】

「これ、凄い効果なんやで?ほらほら」

【そう言ってこちらに突き出してくる小さな指輪、中心部に緑色の石が埋め込まれている】
【店主が言うには、道具を入れたり出したりできると言っているのだが】

【少年はただただ隣のチェルシーが怒らないかな?と】
【表情を伺い続けることしか出来なかった】
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:31:00.07 ID:1V3lptAFo
>>372
「……いらねぇ……超絶いらねぇ……」

【探していた理由は私情だが、この二者間に戦闘以外の共通点はないし、遥人もそうとしか思っていない】
【嫌そうに差し出された名刺は受け取ったが、懐には仕舞わず、ちらりと目を通すととりあえずテーブルの上に置いた】
【そもそも異世界人である遥人も、路地裏に入り浸っていて、聞いたことがあるかないかというものだったけれど】
【金融業に用はねぇしと思いながら、こんな奴でも仕事は出来るんだなと無表情で感心していた】

「性根からして卑しいんだろ…剣と共生なんて選択が出来るほど、ひとでなしの生まれ方をしたんだろうさ」

【家系からして罵倒するとんでもない暴言だが、遥人の表情には沈殿するものがある】
【表面上は仏頂面だったが、やや目を逸らし、眉が不機嫌そうに曲線を描いた】
【悲哀と憤怒を混ぜ合わせた、自分へ向かう刃】

「なおさらお断りだ、俺を女扱いすr{へいお待ちー親子丼ねーっ!}……。」

【気になるワードを受けて定型文にて威嚇しようとした遥人だが、邪魔をしたのは犬だった】
【空気が読めてないのか大音量で注文を復唱し、手品師のような胡散臭い手付きで親子丼を黒澤の前へ】

【しかしそんなアホ犬が持ってきた料理は、風評どおり美味そうな外見をしていた】
【白身も黄身も柔らかな発色を持ち、とろりと半熟】
【絡められた鶏肉も、一口噛み締めれば肉汁と表面の出汁・卵の三重奏を奏でることだろう】
【玉ねぎだって忘れてはいけない。摂取たんぱく質量を超過しがちな親子丼にとって、歯ごたえと栄養の面でいいアクセントとなり、うっすら透き通っている】
【乗せられた薬味はねぎとのり。後乗せのそれは、掻き混ぜられて胃袋に掻き込まれるのを今か今かと待ち構えているようだった】
【とどめに、出汁をすいやすく硬めに炊き上げられたご飯だって、卵の水分などが上下に染みあい刻一刻と風味を豊かにしていく】

{満足してくれたなら、多めに払ってくれてもいいんだぜぃ?}
「……鬱陶しいからうせろ、ほら次の客が呼んでるぞ」
{ほいほーい。んじゃーねはるちん、ごゆっくりぃ〜?}
「―――――その呼び方は止めろって何年言えば覚えるんだっ…!!?」

【おちょくるように手を振って、犬は再びキッチンへと戻ってゆく】
【得体の知れない愛称で呼ばれた遥人は、恥ずかしい云々で視線をきょろきょろ周囲に彷徨わせた】
【無論、顔色は相変わらずの鉄面皮だったが、行灯のせいか少し赤らんでいるような…?】

「……俺は何も。むしろあの調子だと、誰かが守らなきゃ自爆して傷つきそうだと思った」
「ただ、それだけじゃない気もしたな。あの頑固さといい人の意見を聞かない所といい、さ」
「……お前の利き腕と抜刀術の件も聞いたし、様子を見ていたら妹に対してだけは真人間として接したいらしいのもわかった」
「……別に、興味はないが、聞いてやる。妹と感動は、お前にとって天秤に掛けられるものか?」

【しかしまぁ隙を見せた腹いせか、黒澤の呟きを聞きとがめたように畳み掛ける】
【そのネクタイ、妖刀蛭…共生と先ほど口にはしたが、おそらく根底部分で何かが不揃いなのだと思う】
【『自分がそうであったことを知るがために』、力と意思のずれの正体は、気にかかった】
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/08/08(月) 22:31:05.07 ID:zXAiMmPAO
【夏祭り会場】


【会場の中を、きょろきょろと見回しながら、一人の少女がゆっくりと歩いていた】
【陽光を思わせる金色の髪と、翠玉のような碧色の瞳が印象的な、涼しげな青色の浴衣を着た、小柄な少女】
【その少女の首には、《No.300》と刻まれた小さな首飾りが掛けられていて】
【もしかしたら、それが、その意味を知る一部の人を不安にさせるかもしれない】

……うーん、良い雰囲気だとは思うのですけど、ね。
やっぱり、一人だと楽しさも半減してしまう気がします。

【が……本人は、周りの人に警戒されるような、悪意を持ち合わせていないらしく】
【一人寂しく、祭りの会場を歩く事への僅かな不満を漏らすばかり】


//久々の本スレなので、返レスに少し時間が掛かるかもしれないですが、それでも良ければ絡んで頂けたら嬉しいです
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/08(月) 22:33:05.78 ID:xsWUjf6AO
ウェスカさんあれだけ自演やら何やらやらかしたのに戻ってくるん?
妹のケータイwww
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:35:37.79 ID:lFe1eChfo
>>379

…あぁ゙?

【ぴく、と片眉が動いた。多分苛立ってるか何か、良からぬ方向への心情の動きである】
【訳も分からず焦っている人間ほど、苛立つものも無い。ウェスカにとっては、だが】

(――ああ。分かった。こいつアレだ、頭の残念な…可哀そうに、この暑さにやられたんだな)

【へんちくりんな問いには、無視を決め込んだ。思い込んだ内容が内容なだけに、態度は固そうで】
【こんな日に災難だな、俺もお前も――。きっとウェスカの視線には、一種の憐みが混じっているだろう】
【頭の可哀そうな人を見るような、そんな類。失礼極まりない視線だ】

…あのー。祭り会場の警備員さんとか、いませんかー

【遂に不審者扱い。あろうことか警備の者を呼び始めた】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 22:43:41.53 ID:vbwLfDUdo
>>380

(……微量だけど、魔翌力を感じる。)
(贋物、とは言い切れないけれど……。)

【少年にはまだ明かしていないが、この少女は人造人間である】
【そのため魔翌力探知『機能』が備わっており、商品から吹き出る魔翌力にも気づけた】

なら……、実際にやってみせて。
魔翌力が必要とか……、言い訳したら帰るから……。

【懐疑的ではあるものの興味は惹かれたようで、店主に問いかける】
【表情は変わらない。残念ながら、いつも通りの無表情である】

【尚、『魔城ピリオド』関連で報酬を沢山貰ってるため、少女も結構金銭を所持している】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:44:19.03 ID:k+fsQcZeo
>>384

おい、俺は怪しい奴じゃないこの姿だって……あっ!

【決して自分は怪しい人間ではないと、何か言いかけたようにも聞こええただろうが】
【そして、彼がウェスカの後方の空を指差した】

あれが見えるか!?
あれだけの数…この星は終わってしまう…

【青年が指差した先に見えるのは夜空に浮かぶ緑色に発行する円盤の様な物体が7機】
【具体的な大きさとしては直径30m程だろう。その円盤が徐々に近づいてきているのがわかるはずだ。】

387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:54:16.73 ID:lFe1eChfo
>>386
【差された空。これまた馬鹿みたいな、ただし嫌にリアルな現実がそこにあった】
【目の前の事象を見る、溜息を零す。また空を見る――ここまで来ると、溜息しか出てこないようで】

【世界の運命を左右しようとするなんて、傲慢なやつ=z

【自分が言えた事では無いだけに、余計に苛立ちばかりが募って行く。利己的な思考回路にも、腹が立つ】
【この状況下で、懐からシガレットケースを取り出し、マッチで火を灯して。ウェスカは紫煙を燻らせ始めた】

…機関は。動くと思うか?
諸手を叩いて喜ぶかも知れない。傍観と言う形で世界を終わらせられるなんて滅多に無い――
焦り丸出しで大型兵器を持ちだして、あれ等を爆撃するかも知れない。世界の破壊で無く支配を望むなら――


お前は。助けを求めるだけ、か?


【鼻で笑う。今度こそ明らかに、馬鹿にしていた】
【この状況をどうしたいんだ、と。裏を返せば、何か手はあるのかと】
【彼が何か目論んでいるのならば、自身の背後の闇の手を借りる前に伺って】

【そして、利用しようとしていた。】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 22:55:52.86 ID:JNrByzVK0
>>381

人の眼なんか気にしていられるか…お前がどう思うと自由だ
しかし俺は…この生き方…全く後悔していないぞ…?

【余裕じみた表情で足を組みながら――その言葉を確かめる】
【「確かに後悔していない」 自分にそう言い聞かせた】

ム…来たか親子丼
(ほう…なかなか…「食の感動」を求めるグルメ(自称)の俺にそう思わせるとは…期待できそうだ)

【親子丼をじっと見つめて見定めていると何やら面白いやり取りが聞こえるではないか】

…。

【ニヤリ】
【下卑た笑みを浮かべた後――】
【視線は親子丼に向けられたままだがゆっくりと彼女に聞こえるように――】

おいはるちん。

【真顔で彼女を呼んでみた】

…俺が優の元を離れたのは優自身の為でもある
だから天秤にかけるどうこうの話ではない…抜刀術、利き腕の件は大したことでは無い…今後殺り合う時に見せてやる
アイツには言った…俺を追うなら相当の覚悟がいる…と 
だからアイツが傷つこうと…………関係…無い

【深い事は言わず、ただ漠然と述べる彼だが 最後のセリフは不自然に詰まる部分があって――】
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/08(月) 22:58:56.89 ID:n60XJtefo
>>382
/まだ居られますか?
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/08(月) 23:01:35.75 ID:zXAiMmPAO
>>389
//いますよー
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 23:01:56.42 ID:0wnKhW7n0
>>385

おいおいちぇる――――――「ぎゃはは、面白い事を言うお譲ちゃんやの」

【言い出した言葉は、途中で区切られ、先に言い切られる】
【しかし、少女が興味を持ったのならば、此方としても救いはあるのだが】

「これはの、念じりゃあ勝手に出てくるシロモンなんよ、ほれ、みててみ」


【店主は、それを人差し指にはめ、少年と少女から少し手の位置をずらし】
【老齢さながらの奇妙な笑みを見せ付けた、次の瞬間】

【何の音声やしぐさも無く、店主の手には両刃のロングソードが握られていた】
【本物では有るらしい、発動直後の周辺に、微量な魔力のミストが漂っていた】

なッ…!マジかよッッ………

【驚愕の表情を浮かべ、取り出された剣や指輪を見るも】
【手品では済まされられない質量の出現、無音、隠し場所など無かった】

「今なら15000で売ったるわ、この棒っきれはサービスでつけ足る、購入時やで?」

【そういうと、店主は近くに有った石を握る】
【次の瞬間それは消え、また次の瞬間出現した】

【ついでにこの店主、余り景気はよくない様子、値切れば下げてくれるかもしれない】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/08(月) 23:02:03.14 ID:lD14Z7P8o
>>368
【閃く邂逅=\―鞘の内より抜き打つ一刀は、青白い残光の軌跡を残して右翼を絶つ】
【朔夜の唇に浮かぶ、獰猛な笑み。だが、それは刃が標的を捉えた事を喜ぶものでは無く――】
         ・・・・・・・
(――――こいつ、読んでやがった!)
(全距離対応の能力と、体捌き――それだけでも十分に一流だってのに、この洞察力)
(付け入る隙がまるで無い……全く、楽しませてくれる――――!!)

【ガルニエと同じく、好敵手の存在を喜ぶもの。一歩間違えば敗北は必至の状況で、尚も朔夜は臆さない】
【振り切った勢いを殺さず、更に身を捻って半回転。振るわれる鋸刃に向け、無理矢理に刀を叩き込む】
【受けも流しもしない、真っ向からの正面衝突。其処に先程までの流麗さは欠片もないが】
【刃を交えた彼女には、籠められた気迫の程がひしひしと伝わる筈だ】

識ってるよ、そんな事……っ、く……!
――――――おおぉおぉぉ、らぁッ!!

【その状態から、左の光翼に左腕を叩き付けて包み込まれる事を一時的に回避】
【前腕を無数の羽に串刺しにされつつも、僅かに残る拒絶の霞を反発の力場へと変換し】
【光翼を押し返して、白刃の抱擁をほんの刹那脱する】
【だが、此処は空中だ。疑似斥力による反発推進が使えない以上、剣士である朔夜に為す術は――――】

(……見ぃつけ、た!)

【――――否。たった一つだけ、存在する】

【更に身を捻り、半回転。ガルニエと向き合った態勢から、彼女の右肩へと繰り出すのは左足による蹴り】
【この一撃がクリーン・ヒットしたのなら、朔夜は彼女を足場に再び跳躍し】
【宙返りを一つ、翼を掻い潜って後方へと着地するだろう。それ以上の追撃は無い。いや、出来ない】
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/08(月) 23:02:37.85 ID:lD14Z7P8o
>>368
【閃く邂逅=\―鞘の内より抜き打つ一刀は、青白い残光の軌跡を残して右翼を絶つ】
【朔夜の唇に浮かぶ、獰猛な笑み。だが、それは刃が標的を捉えた事を喜ぶものでは無く――】
         ・・・・・・・
(――――こいつ、読んでやがった!)
(全距離対応の能力と、体捌き――それだけでも十分に一流だってのに、この洞察力)
(付け入る隙がまるで無い……全く、楽しませてくれる――――!!)

【ガルニエと同じく、好敵手の存在を喜ぶもの。一歩間違えば敗北は必至の状況で、尚も朔夜は臆さない】
【振り切った勢いを殺さず、更に身を捻って半回転。振るわれる鋸刃に向け、無理矢理に刀を叩き込む】
【受けも流しもしない、真っ向からの正面衝突。其処に先程までの流麗さは欠片もないが】
【刃を交えた彼女には、籠められた気迫の程がひしひしと伝わる筈だ】

識ってるよ、そんな事……っ、く……!
――――――おおぉおぉぉ、らぁッ!!

【その状態から、左の光翼に左腕を叩き付けて包み込まれる事を一時的に回避】
【前腕を無数の羽に串刺しにされつつも、僅かに残る拒絶の霞を反発の力場へと変換し】
【光翼を押し返して、白刃の抱擁をほんの刹那脱する】
【だが、此処は空中だ。疑似斥力による反発推進が使えない以上、剣士である朔夜に為す術は――――】

(……見ぃつけ、た!)

【――――否。たった一つだけ、存在する】

【更に身を捻り、半回転。ガルニエと向き合った態勢から、彼女の右肩へと繰り出すのは左足による蹴り】
【この一撃がクリーン・ヒットしたのなら、朔夜は彼女を足場に再び跳躍し】
【宙返りを一つ、翼を掻い潜って後方へと着地するだろう。それ以上の追撃は無い。いや、出来ない】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 23:04:08.96 ID:k+fsQcZeo
>>387

あれはほんの一部にしか過ぎないんだ!
日が昇るまであいつらは近づく事しかしない…
日が昇ったら赤く光だすはずだ…。そしたらあの円盤だけでこの星が…

【どうやらあの円盤は偵察用なのか一部にしか過ぎないのだと言う】
【そして日が昇るとあの円盤は赤く発光すると言う。】

もし朝日が昇るまであの円盤を撃墜しなかったら終わりだ!
あの円盤が赤くなっている間はこの星の文明レベルの兵器じゃ…


【この青年は何を言っているのだろう、まるでSF映画か何かと思わせるようなセリフだ。】
【だが夜空に浮かび着実に近づいてきている円盤は事実――――。】
【緑色という目立たない色と祭りのせいもあり一部の人間にしか気づかないのか…】

俺は…今は何もできない・・・。
頼む!俺に強烈な光を当ててくれ!

【どうやら自分自身に光を当ててくれだと言う】
【祭りに使われる照明程度では駄目みたいだ。】
【強烈な光を放つライトの類、又は能力によってなんらかの形で光を当ててくれと】


395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/08(月) 23:11:30.51 ID:n60XJtefo
>>382>>390

【その数メートル先、同様な境遇の少女が一人】

【翡翠色のさらさらな長髪に、翡翠色のくりくりした瞳】
【紺色に白い模様、赤い帯を巻いた浴衣を着た少女である】
【背中からは黒紅色をした、龍を彷彿させる翼が伸びている】
【それだけなら魑魅魍魎、善人も悪人も人外も渦巻くこの会場、
 案外、好意的に受け入れられているかもしれなかったが、】
【首に巻いたチョーカーからぶら下がる十字架型のシルバーがそれを許さない】
【No.10と刻まれたそれは、意味を知っている者を遠ざける】

………むぅ。
やはり、人目が若干痛い気がします…

ま、仕方がない事かもしれませんね

【流石にこの場で目に見える蔑まれ方はされないが】
【結果的に少女は周りから浮くように孤独になっていて】
【表情はやや下を向いているので覗いにくいが、】
【同時に前をあまり見てないことも意味する】
【このままお互い何もしなければ、正面からぶつかる事になるだろう】

/わーい、遅くなりましたがよろしくお願いしますっ
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 23:17:31.66 ID:lFe1eChfo
>>394
【まず、呆れ顔。投げやりに言うならばこの男は文系だが、SFは好まなかった】
【どちらかというなら、実存主義やら樽の中での思索やらを好む、込行った方の文学を好んだ】
【故にこの状況。まず理解が追い付いていない】

そんなに飛んでも無い状況に巡り合えたって事か、感謝したくもねぇな。
この世界の文明レベル知ってるってのか?水の国支部見てから言ってくれよ、きっと腰抜かすぜ――

【光。求められれば、ウェスカは高級そうなシガレットケースにオイルライターをひっくり返して中身をぶちまけ】
【マッチで火を灯し――、空に放り投げた。空中で揺らめいた火の玉は、きっと照明よりは僅かに勝る】
【この男無能力者につき。生憎と発光能力など持ち合わせていないのだ】

…さぁ、俺にもこれしか出来ねえけれど。どうなる事か――

【地に落ちた火の玉は、手早く草履で踏みしめて消化。この祭りの規則≠破る気は無かった】
【荒事は、迂闊にこの場では起こせないのだ。今日ばかりは、そういう日なのだから】
【自制とまでは言わないにせよ、それに準じた行動しか出来ない事は仕方があるまい――】

【尤も、相手に今日と言う日の絶大な規則≠ェ通じるか】
【そんな事など知れるものか。手前で知ってくれ――煙草も、地に吐き捨てた】
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 23:17:44.54 ID:vbwLfDUdo
>>391

…………本物、か。

【その可能性も考慮していたため、少女はあまり驚かない】
【口を噤んで、能力などの騙しの可能性も考慮するが】

(流石にそんなバレバレなことは、しない筈……。)

【購入する気になったようで、ポケットから財布を取り出し中身を覗く】

今日はお祭りだから……、そんな大金は持って来てない。
……10000なら、買えるけど。

【さっくり嘘をついて、値切りにかかった】
【少年の角度からなら見えるかもしれないが、少女の財布には札が5枚ほど入っている】
【ポーカーフェイスという強みを活かしたこの行動──案外、悪い子なのかもしれない】
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 23:17:50.11 ID:1V3lptAFo
>>388
……なら、別に俺から言うことはねぇよ。

【あっさり言い切られてしまい少々面食らうも、すぐに納得を顔に浮かべた】
【人生結局自分次第。本人が納得しているなら、卑しかろうが高尚だろうがどうでもいいと思っていた】
【それと比べたら、少しばかり揺らいでしまう自分のほうが劣っている気すらしてくるが】

【厨房から黒澤を伺っていた犬は、無言で眉を上下に動かしにたりと笑った】
【見かけや発言はちゃらんぽらんだが、腕は確か。一口食えば、そんじょそこらの丼物とは格が違う世界を見せてくれるだろう】
【普通の料理でこれだ、得意料理とした鍋物がどれほどなのかは、想像を絶する】
【しかし押し売りはしない。いまはただ反応を見てにやついているだけ】
【目を合わせようとするとそっぽを向いて口笛を吹き始めるだろう】

【遥人はその名の如く黒い笑みを目撃し、戦慄した】
【そして悪意塗れの呼称を耳にすると椅子から音を立てて立ち上がり、異空間から、】

{はるち「 あ ? 」……遥人っちー、流石にここでウィンチェスターはちょっと……}

【恫喝を受け訂正したが対して変わってない呼び方を遥人に投げて、犬は苦笑を浮かべストップをかけた】
【幸い、まだ出現させていない。何事かと客がざわめきだしたのをみて、無言で席に着いた】
【背後からどす黒いオーラを垂れ流しにらみつける。常時なら効果はあるのだろうが、今は酷く滑稽】
【手慰みに掴んだテーブルが、その拳状に抉れる。ひぃと泣いたのは犬だった】

「……妹の望みを、踏みにじってもか?」

【ただ、その根底は状況問わず遥人であり】
【狂う黒澤の正気を前にして、自分が狂っているのはもったいないと思ったのか、冷静に指摘する】
【未だ眼ツケはそのままだったが、瞳の奥には意思の輝きが宿る】

「妹がお前を追うのに覚悟がいるんじゃない、自分が戻る度胸がないだけだ」
「結局のところ、お前はそこに自信がない。自分と居たら妹が傷つくと『自分を貶めて』いる」
「それは弱さで、逃げだ。罪深い事だ」

【先ほど、自分の行き方に満足していると断言した彼の矛盾】
【おそらくそれこそ、彼の狂気。外堀を埋め立て獲ようとしている『感動』】
【しかし気付いていないのは、いくら外周を埋め立てたところで壁にしかならず、天へ届く塔にしても中身が薄いものになること】


「……その弱さと向かい合うのは、お前の言う『感動』とは、違うのか? 『黒澤我信』?」


【お前は充分外を埋めたのだと、認めながら】
【次は内面をどうにかしてみたらどうだと、遥人は初めて名前を呼びながら尋ねてみる】
【感動を求め狂う男にではなく、人間『黒澤我信』に】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 23:18:10.75 ID:lFe1eChfo
>>394
【まず、呆れ顔。投げやりに言うならばこの男は文系だが、SFは好まなかった】
【どちらかというなら、実存主義やら樽の中での思索やらを好む、込行った方の文学を好んだ】
【故にこの状況。まず理解が追い付いていない】

そんなに飛んでも無い状況に巡り合えたって事か、感謝したくもねぇな。
この世界の文明レベル知ってるってのか?水の国支部見てから言ってくれよ、きっと腰抜かすぜ――

【光。求められれば、ウェスカは高級そうなシガレットケースにオイルライターをひっくり返して中身をぶちまけ】
【マッチで火を灯し――、空に放り投げた。空中で揺らめいた火の玉は、きっと照明よりは僅かに勝る】
【この男無能力者につき。生憎と発光能力など持ち合わせていないのだ】

…さぁ、俺にもこれしか出来ねえけれど。どうなる事か――

【地に落ちた火の玉は、手早く草履で踏みしめて消化。この祭りの規則≠破る気は無かった】
【荒事は、迂闊にこの場では起こせないのだ。今日ばかりは、そういう日なのだから】
【自制とまでは言わないにせよ、それに準じた行動しか出来ない事は仕方があるまい――】

【尤も、相手に今日と言う日の絶大な規則≠ェ通じるか】
【そんな事など知れるものか。手前で知ってくれ――煙草も、地に吐き捨てた】
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/08(月) 23:18:35.08 ID:vbwLfDUdo
>>391

…………本物、か。

【その可能性も考慮していたため、少女はあまり驚かない】
【口を噤んで、能力などの騙しの可能性も考慮するが】

(流石にそんなバレバレなことは、しない筈……。)

【購入する気になったようで、ポケットから財布を取り出し中身を覗く】

今日はお祭りだから……、そんな大金は持って来てない。
……10000なら、買えるけど。

【さっくり嘘をついて、値切りにかかった】
【少年の角度からなら見えるかもしれないが、少女の財布には札が5枚ほど入っている】
【ポーカーフェイスという強みを活かしたこの行動──案外、悪い子なのかもしれない】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/08(月) 23:24:27.29 ID:rLE766r2o
>>393

【ガァン!という鉄の音―――光っていようがなんだろうが、鉄の硬度】
【膂力の僅差から間は短いが、撃ちあう刀は十分なまでの時間を作る】

【先ずは翼が――いくらかダメージを与えながらも――止められた】
【前腕を散らかったカミソリに突っ込むような、そんな朔夜の行為は“本命”を防ぐ代償なのだろう】
【刀は打ち合い、翼が止まる。そして前にも記した、以降有り得ない程の好機―――】

ッ……まるで隠密のような身軽さだな、流石と言った所か
だが、まあ……それで息切れしていては、所詮それまでだが―――。

【彼女の骨格は特殊な金属。故に固く、故に足場としては最適で、距離が開く】
【また右肩といえば浅くも傷がある場所で、じんわりと赤い染みが広がった】
【一時仕切りなおしといった所か―――無論、ガルニエはそんな事を考えておらず】

【最初に、落ちた右翼が動いた。ふわりと浮いて形を変え、ガルニエの左腕に伸びるのだ】
【腕は半ばから先が消えていたわけだが――これによって、光の義手が装備され、事情が変わり】

【続いて、彼女は右手の刀を前方に翳す。肩の血量からして、どうにも最早振るうのは叶わないようだが】
【しかし刀には光があった。それは先端へと集中して、まるで槍のように形を作り】
【そうしてから、射出。僅かなラグを置いてから、朔夜を貫かんと一気に打ち出されるのである】

【怒涛の攻撃、絶え間ない痛撃、しかし―――ここだ、ここなのだ】
【翼には羽が減り、刀には明かりがなく、有るのは新たな左腕のみ。次の行動は、先ず溜めらしいと見ることが出来るが―――。】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/08(月) 23:24:56.36 ID:rLE766r2o
>>393

【ガァン!という鉄の音―――光っていようがなんだろうが、鉄の硬度】
【膂力の僅差から間は短いが、撃ちあう刀は十分なまでの時間を作る】

【先ずは翼が――いくらかダメージを与えながらも――止められた】
【前腕を散らかったカミソリに突っ込むような、そんな朔夜の行為は“本命”を防ぐ代償なのだろう】
【刀は打ち合い、翼が止まる。そして前にも記した、以降有り得ない程の好機―――】

ッ……まるで隠密のような身軽さだな、流石と言った所か
だが、まあ……それで息切れしていては、所詮それまでだが―――。

【彼女の骨格は特殊な金属。故に固く、故に足場としては最適で、距離が開く】
【また右肩といえば浅くも傷がある場所で、じんわりと赤い染みが広がった】
【一時仕切りなおしといった所か―――無論、ガルニエはそんな事を考えておらず】

【最初に、落ちた右翼が動いた。ふわりと浮いて形を変え、ガルニエの左腕に伸びるのだ】
【腕は半ばから先が消えていたわけだが――これによって、光の義手が装備され、事情が変わり】

【続いて、彼女は右手の刀を前方に翳す。肩の血量からして、どうにも最早振るうのは叶わないようだが】
【しかし刀には光があった。それは先端へと集中して、まるで槍のように形を作り】
【そうしてから、射出。僅かなラグを置いてから、朔夜を貫かんと一気に打ち出されるのである】

【怒涛の攻撃、絶え間ない痛撃、しかし―――ここだ、ここなのだ】
【翼には羽が減り、刀には明かりがなく、有るのは新たな左腕のみ。次の行動は、先ず溜めらしいと見ることが出来るが―――。】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/08(月) 23:26:40.79 ID:zXAiMmPAO
>>395
【幸運にも、此方の少女は退屈を紛らわす為に周りを見回していて】
【正面から、前方を確認しないまま、一人の少女が歩いてくる様子を、確認できていた】
【そして、そのチョーカーに刻まれた同業者の証も、しっかりと】
【それを見た少女は、其方に近寄るように歩いて、ある程度の距離に近付く事が出来たなら】
【『同業者……ですよね?』と、確認するように、自分の首に掛けた飾りを見せながら、声を掛けるだろう】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/08(月) 23:27:22.34 ID:zXAiMmPAO
>>395
【幸運にも、此方の少女は退屈を紛らわす為に周りを見回していて】
【正面から、前方を確認しないまま、一人の少女が歩いてくる様子を、確認できていた】
【そして、そのチョーカーに刻まれた同業者の証も、しっかりと】
【それを見た少女は、其方に近寄るように歩いて、ある程度の距離に近付く事が出来たなら】
【『同業者……ですよね?』と、確認するように、自分の首に掛けた飾りを見せながら、声を掛けるだろう】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 23:27:47.83 ID:lFe1eChfo
/体調優れないので落ちますね。ごめんなさい
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 23:28:06.75 ID:k+fsQcZeo
>>396

水の国…、確かに文明のレベルは比較的高い…だけど…!

【水の国の科学力は高水準な事は間違いない】
【しかしそれですら文明レベルが低いというのはどういう事か?】


!?

【ウェスカのライターにより一時的に光を浴びることができた】
【火自体はすぐに消されたが、光の顔にさっきよりも元気がでてきたようだ】

これで奴らくらいなら…。

【地上では祭りが行われている。その理由により争いは禁じられている】
【上記の理由でライターの火をすぐに消したのだろう。】

【だが問題点が存在しているのは地上ではなく遠い夜空、ざっと見ても数キロ程度は離れている】
【祭りで騒がしい事もあって、仮にその地点で何か起きるのならば問題はないだろう。】


これでいける!ありがとうウェスカ!

【軽く頭を下ろしてウェスカに感謝の気持ちを投げかけて】
【彼は胸元のポケットから銀色のスティック≠フ様な物体を取り出した。】
【そしてそのスティックを頭の上にかざして――――強烈な閃光が彼を取り巻く】
【近くにウェスカは目を瞑ってしまうかもしれないのだが。】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/08(月) 23:28:15.00 ID:lFe1eChfo
/体調優れないので落ちますね。ごめんなさい
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/08(月) 23:39:24.50 ID:0wnKhW7n0
>>397

「ししし、おっちゃんはな、じつは“特殊能力”を持ってんねん」

俺がすっかり空気なわけだが、ていうかチェルシー、それ本物なのかァ?

【突然語りだす店主、疎外感に苦しむ少年】
【状況は、何も変わらずに進行する】

「おっちゃんの特殊能力、物知り顔≪トーカーフェイス≫はな、相手の嘘がわかんねん!ぎゃはは」

「てぇことで、嘘はいかんでお譲ちゃん、遺憾の意やでぇ?」

―――…おっさんいい加減にしろよォ!いきなり人を嘘つき呼ばわ―――

【突然なにを言い出すかと思えば、地味に親父ギャグを含ませる貫禄のウザさ】
【人差し指で少女の顔を指差し、ちっちっち、と指を振る】
【そのしぐさによって、少年は完全に沈黙を生じられる】

【しかしな、と言い、突然店主が腕を組み、考えるような姿勢をとると】
【ニッコリと笑って、自分が着けていたのとは別の指輪を取り出す】

「あんさんは、おっちゃんみたいな煤けた屋台に、わざわざ来てくれたやろ?」

「そりゃあもうサービスせなあかんわ、それが当たり前、“無名人封流屋台衆”の名に懸けてのォ?」

【なんだか良く分からない名前を言い出す、おそらくここらの屋台のことだろう】
【そういうと、左手に小銭を取り出し、右手で指輪を持って少女の目の前へ】

「7500でええ、ついでに中のモンは花火セットにしといたったで、お嬢さんにはそれ以上の武装は似合わんやろ」

【そういい終わると、店主は目の前の机に指輪とお釣りを置き、親指を立てる】
【やたらと白い歯がちらっと口元から見えるが、心底どうでもいい】

ちくせう……なんだこの敗北感兼疎外感は……?

【はぁ、とため息を吐く、ここで普通ならお金は俺が!とか言うべきなのだろうが】
【実のところ、指の関係上今は財布は取り出したくない】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/08(月) 23:44:44.56 ID:n60XJtefo
>>404

……ふぇ…?

【不意にかけられた声に、ばっと表情を上げた】
【声をかけられるとは思ってもいなかったようで、驚きの表情が見える】
【その相手の顔よりも先に差し出された首飾りが目に入り、】

No.300…貴方さんも機関員なのですか?
あ、は、はじめましてっ!
多分、私よりずっと前だと思うので…えーっと、先輩!

【この少女はほんの数カ月ほど前に入ったばかりである】
【自分より後から入った機関員は端末で見ているが】
【300のナンバーはその中に無く、そこから判断したようだ】
【丁寧に、深々と頭を、下げた】
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/08/08(月) 23:47:41.15 ID:k+fsQcZeo
>>407

【ウェスカがその場にいるかどうかは分からないが、かつて青年がいた場所には】
【大きなプラチナ色の双眸を持ち、銀色の体表に赤色と青色のラインの入った体を持つ体長50mほどの巨人が光の中から現れる。】

―『アリガトウ ウェスカ キミノオカゲデ ワタシハ モトノ スガタニモドルコトガデキタ』―

【さっきまでの青年の姿は仮の姿。名前を考える素振りを見せていた所から分かるだろう。】
【その巨人は空高く猛スピードで飛び円盤まで近づくと、腕をクロスさせ銀色の白色光線を放った。】
【その一撃の光線で7つの円盤は粉々に爆発し塵と化していく。そして巨人はそのまま夜空へと飛んで消えていった。】
【その日祭りを楽しむ人々からは西の空にきれいな花火が見えたという。】

/今後のイベの為に一応終わらせておきます。ありがとうございました。
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/08(月) 23:48:53.45 ID:JNrByzVK0
>>398

クカカカ…おいおい、そんなに怒るなよはるちん。そのウィン何とかは俺との殺し合いにとっとけ…
お前は「冷静に熱く」なれないのか…?戦っている最中も思っていたが

【おちょくったような笑みをさらに大きくさせて──自然にまた「可愛らしいあだ名」を呼びながら親子丼を口に運ぶ】

…やるじゃないか…。少しながら「感動」できる味だ…!

【口に入れ、何秒か咀嚼。ゆっくりと飲みこみ──3秒間の、間。】
【その間の後に零したのは素直な感想──要するに、「美味い」という事であった】

…フッフッフ…ハーッハハハハハハッ…!!!!!

【「お前には自信がない」──】
【彼にとってはあまりにも見当違いな答えであったのか、店内に響くほどの笑いを上げる】

ククク…俺の名は…我信だぞ…?我を信じると書いて我信…俺が自分を疑うなんて…有り得ないね…!!
優自身の為で「も」あると俺が言ったな…!!しかしアイツなど所詮オマケよ…!!
俺は俺の為に…最も大きい感動を得られる行為…「殺し合い」をする為…この力を試す為に…!!
──俺はアイツの元から消えたァ…!!
唯それだけの事よ…!!よってお前の質問もまるで見当違い…!!決めつけは子供の悪い癖だぞ…?

【…戦場で会う彼だ】
【雰囲気、目の色…威圧感。 まさしく戦闘狂の顔に戻っていた】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/08(月) 23:56:55.54 ID:zXAiMmPAO
>>409

はじめまして、それと、そんなに畏まらないでも大丈夫ですよ。
まず、立場としては、アンダーナンバーの私よりも貴女の方が上ですから、ね。

それに―――そもそも、今日は“機関員”として此処に来た訳ではないですから。
今の私は、祭りの雰囲気に惹かれて此処に来た、ただの女の子Aですからねっ、先輩だのは無しにしましょうよ。

【要するに―――『堅苦しいのは抜きで気楽にいこう』と、立場やら何やらは忘れて今は楽しもう、と、そう言いたいのだろう】

【取り敢えず、そう言いながら、ふんわりと柔らかな微笑みを浮かべてみせる姿には、悪意や敵意、目の前の少女の姿に対する畏怖や嫌悪は含まれていなくて】
【寧ろ、自分のような立場が下の相手にも丁寧に礼をしてくれた少女に対しての、純粋な好意が含まれていた】

……あ、其方が良ければ、一緒にお祭りを見て回りませんか?
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/09(火) 00:00:40.61 ID:PdS36VoRo
>>408

…………迂闊。
そんな能力が、あるなんて……。

【嘘がバレても謝る様子は全くなく、黙りこんで話を聞く】
【ヴァーデッドには反応しない、残念ながら(?)】

(手招きされた気が……、するのだけど。)
(……それに、なにそれ。)

【心のなかでツッコミを入れるものの】
【流石に嘘をついたという負い目があるため、口には出さない】

本当に、いいの……?

【質問しつつもお代を支払い、指輪を受け取る】
【それを左手人差し指に嵌めると、試しに念じてみて2丁拳銃を収納してみようとする】

ありがとう…………。
行こう……、ヴァーデッド…………。

【そして成功したならば、少年の手を引いて屋台から退散するだろう】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 00:09:43.34 ID:l2SmsAiGo
>>412

たまたま空いていただけなんです…
私みたいな若輩者が頂くには過ぎたナンバーです、ほんとに!
きっと、先輩の方が実績とか多いと思います
私、何やってもドジしたりするので…

【謙遜で言っている風には全く見えない】
【というか、自分を飾るのが苦手そうな雰囲気を纏っていて】

…はい、そうですね!
いわゆる、えーっと………おふ、ってやつですからねー

【少しだけ迷うような仕草をしたあと、微笑みに対して満天の笑顔で応え】
【はい!────っと大変元気よく頷いた】

是非とも喜んで!
あっ、先輩がだめならなんて呼べばいいですかね?
私はミーナって言います!
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/09(火) 00:10:50.83 ID:c20pTYWno
>>401
【両脚と刀の柄ごと差し出した右手を地面に着いて衝撃を殺し、猫のように柔軟な着地を決めれば】
【朔夜は素早く復位して構えを固めつつ、嗤みを絶やさずガルニエを見遣った】

――――はっ、これが取り柄だからな。お前こそ大したもんだよ、ガードが堅いったら無い……。
確かに大分飛ばし過ぎたけど、まだまだだ――――この位じゃ、オレは倒れない!

【威勢よく啖呵を切りながらも、左腕の損傷は大きく――おくびにも出さないが、疲労も決して軽くない】
【鳩尾のダメージを負ったままに、神業じみた芸当を幾度となく繰り出したツケは、その痩躯に確かに蓄積されていた】
【ゆえに、仕損じる。放たれた閃光の槍を刀身にて滑らせ流そうとするも、逸らし切れずに左肩を深く抉られる】

(けど、向こうもそろそろ打ち止めだ。溜めに入る、か――?)
(とすれば、こっちもそうさせて貰おう。……大技で、一気に決める)

【左腕の深手も相俟って、出血は多い。放っておけば、戦闘不能になりかねない傷だ】
【――この状況で、能力無しに攻め込むのは無謀。力を溜めて、短期決戦に出ようと考えたか】
【すう――と。朔夜は刀の切っ先をガルニエに向けて構えた。その周囲の空間より再び滲み出す霞】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/09(火) 00:12:04.26 ID:c20pTYWno
>>401
【両脚と刀の柄ごと差し出した右手を地面に着いて衝撃を殺し、猫のように柔軟な着地を決めれば】
【朔夜は素早く復位して構えを固めつつ、嗤みを絶やさずガルニエを見遣った】

――――はっ、これが取り柄だからな。お前こそ大したもんだよ、ガードが堅いったら無い……。
確かに大分飛ばし過ぎたけど、まだまだだ――――この位じゃ、オレは倒れない!

【威勢よく啖呵を切りながらも、左腕の損傷は大きく――おくびにも出さないが、疲労も決して軽くない】
【鳩尾のダメージを負ったままに、神業じみた芸当を幾度となく繰り出したツケは、その痩躯に確かに蓄積されていた】
【ゆえに、仕損じる。放たれた閃光の槍を刀身にて滑らせ流そうとするも、逸らし切れずに左肩を深く抉られる】

(けど、向こうもそろそろ打ち止めだ。溜めに入る、か――?)
(とすれば、こっちもそうさせて貰おう。……大技で、一気に決める)

【左腕の深手も相俟って、出血は多い。放っておけば、戦闘不能になりかねない傷だ】
【――この状況で、能力無しに攻め込むのは無謀。力を溜めて、短期決戦に出ようと考えたか】
【すう――と。朔夜は刀の切っ先をガルニエに向けて構えた。その周囲の空間より再び滲み出す霞】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 00:12:13.52 ID:jJ21OnIbo
>>411
…そんな器用な性分してねぇよ。
あとその呼び方は止めろ。

【指摘されて、不機嫌そうに唇を尖らせる。気弱なものなら視線で充分射殺せるほどの鋭さだが、おそらく彼には効かないはずで】
【ちなみにウィンチェスターは実在の銃器の名前であり、遥人が持つガンマチェットのオリジナルのことだ】
【一昔前のハンティングライフルに近い形状で、今はアンティークやキワモノ扱い。趣味の品である】
【ただ、それを出す前に言い当て遥人が行動を停止させたということは、犬は遥人の武装を把握していることにもなるのだが、気付くかどうかは別の話】

【自分の飯を美味いといわれて、犬はにぃと笑った】
【他の客に向かって注文を作りながら、あの男も案外わかりやすいなと微笑んでいた】
【過剰演出で後ろにキラキラと書き文字が躍っていたが、突っ込んではいけないと思う】

………。
…つまんねー奴。

【変貌を見届けた遥人の目は、白けていた】
【そのまま椅子に背を預けて一度傾け、戻す反動で立ち上がる】
【ボックス席はテント端、其処に積み上げられたアルミパックと串を一緒くたにぶち込むと、人ごみを掻き分けてカウンターへ向かう】

【会計を行う直前、一度黒澤のほうを見る】
【見た目はいつもどおり鉄面皮なのだが、明らかに見下していた。かつてないほどに】
【その経路上に居座る客は、突然身体を抱くなどの寒気を訴え始めるも、すぐに消えた】
【戦場に居座る黒澤には馴染み深い――――殺意。濃密なそれを、状況もわきまえずたたきつけたのだ】

【ちらり、視線を下げ『ネクタイ』に】
【そして引き戻し、黒沢に】

【犬はそれにおびえることはなく、淡々と会計を行い遥人から金を受け取った】
【注文のラッシュ時期も去り手が開いたのか、遥人に何かを言い含め、近くの椅子に座らせると黒澤の隣へ】
【どうも台を拭きに来たという名目らしいけれど】

{キミさぁ、どーいう事情かしらないけど、『遥人』すっごい怒ってるよ?}
{あの子があんなふうに怒るのって、最近じゃ人間をやめようとする相手になんだよね}

{大丈夫? その『感動』を得るために、大事なもの亡くしてない?}

【遥人への呼称が、単純な名前へと変わっている犬。それなりにまじめモードなのだろうか】
【表面上はまじめに台を掃除しつつ、黒澤青年へちらちらと、気遣わしげな視線をやる犬】
【何度もネクタイを見ていたことから、実は状況を立ち聞きと観察だけでいくらか理解しているのかもしれない】

【いろいろ謎めいている店主=犬は、自分の料理を美味いと(遠まわしにでも)言ってくれた黒澤を、心配しているようだった】
【初対面の相手にそんな真似が出来る犬は、きっと想像を絶するお人よしなのだろう。遥人とはまるで違い、そしてどこか似ていた】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/09(火) 00:17:14.99 ID:oUBElXjo0
>>413

【どうやら嘘では無く、正常に作動するようだ】
【強度については、まあ所詮お祭りもの、ということで】

「きにせんでええで、まいどおおきに!」

―――……行こう、ひゃはは

【乾いた笑いしか言い出せなかった少年は】
【必死に自分の顔に笑みを浮かべる、ここですねたりするのはキャラではない!】

【ある程度歩き、時間も時間でそろそろ人の数も減ってきているようで】
【店をたたみ終わっているところも、少なくは無い】

まァ………今日は楽しかったなァ…!

やっぱり一人で歩き回るよりも、二人一緒のほうが幾分面白いなァ!

【先ほどからずっとかじり続けていたりんご飴の棒を、近くのゴミ箱に投げ入れ】
【陽気に口笛を吹きながら歩みを進める】

いやぁ、でもまさかあんな店があるなんてな…実は冗談交じりだったモンでよ

まァ、あったらあった、だったがな…――――――

【思い出すように笑い、真っ赤な短髪を掻く】

んじゃ、俺は帰るは、じゃあなァ!

俺なんかと付き合ってくれてさんきゅ、縁が合ったらまた会おォ!

【其処に来て、掴んでくれていた左手を、自ら抜き取り、杖を持つ手を変える】
【そのまま、少女とは別方向に足を進めていき、右手で軽く手を振る】

【空を見上げれば、やはり綺麗な星が輝いていて】
【後の祭りという、妙な雰囲気が良く似合う、静かな夜であった】

/お疲れ様でしたー!祭り初日!
/なぜかおっさんがしゃしゃり出る絡みに成ってしまった事を、心から謝罪します…
/むぅ…おっさんキャラも作ってみようかな?ありがとうございましたー
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/09(火) 00:23:46.10 ID:mv6v2HUAO
>>414

空いていた場所に入れるだけの素質があった、とも言えますよ。
それに、実績、と言われても、私は片手で数えられる程しか成果を上げていませんし。
それに関しても、成果を上げるチャンスが貴女より沢山有ったからと言うだけで……。

……うん、この話は終わらない気がしますから、この辺りにしておきましょうか。

【なんだか、互いに互いを評価しあう奇妙な連鎖が生まれている気がしたので、一旦、話を区切って】

そういう事です、互いに変に気を遣って、折角のお祭りの雰囲気を台無しにするのは勿体ないですし。
今から一緒に回ってくれるのなら、尚更ですから、ね。
私はアカリです、宜しくお願いしますね、ミーナ……えっと、さん付けするか、ちゃんで呼ぶか、どちらが良いですか?
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/09(火) 00:31:56.88 ID:Yw613Q+p0
>>417

フ…逆に理解してもらっては困るんだよ…俺は「まとも」じゃない。遥人よりもな…
人間をやめようとする相手に…か。ククク。嬉しいねェ…嬉しいよ…

【犬の心配は全く意味を成していなかった 彼の思考がその心配とは別次元の方向にあったから―――】
【だから彼は遥人の殺意も軽く受け流した 寧ろ「何を怒っているのだ?」という挑発的な視線を逆に押し付けているようで】
【それらが淡々と食事を行いながらの行為であることが「周りの意見などどうでも良い」ということをより強調させていて―――】

大事なもの…ね。感動第一…。大事なものを手に入れる為にそれよりも大事じゃないものを失う…何か可笑しいか?

【当然のように犬に言い放ち―――有り得ない速度で親子丼を完食。男はおもむろに立ち上がり】
【レジの近くに親子丼の値段ぴったりの額の硬貨を置き、両手ともポケットに突っ込んだまま彼女の下へと向かった】

…。

【ベンチの前で停止、無言のまま彼女を見つめる―――】
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/09(火) 00:33:39.45 ID:PdS36VoRo
>>418

ん……、今日はありがと。
あまりお祭りらしくは無かったけど、便利なものを手に入れられたから……。

【綿あめの棒を一緒のゴミ箱に捨て、少年の後を追う】
【元から付けていた指輪に加え、二つ目の指輪が光を反射して煌く】

私こそ、楽しかった……。
前といい……、貰ってばかりだから……。
……今度会ったら、何かお礼する。

じゃあ、また…………。

【去っていく少年の背中をジッと見送り】
【少女はもう少し祭りを楽しむつもりのようで、別の道へと歩き去っていった】

/お疲れさまでした!
/便利なアイテムをありがとうございます。
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 00:34:15.21 ID:1TEeTh3To
>>416

なに、戦場では生き残ることが第一だからな
戦功を立てる、名誉の死を遂げる……どちらも生きたほうが先がある
それになにより、私は延々戦い続けることを望むから、な―――。

【だから、[ピーーー]ない。それ故に、防御の硬さは一級品】
【加えて攻撃は最大の防御とも。成程、苛烈な攻撃そのものが防御にもなる】

【ふと、片翼がバサリと広がった。加えて左腕の輝きが増す】
【右手の刀は最早要らぬと鞘に収め、意識を能力へと集中させて】
【打ち砕くべくは相手の肉体でなく、“拒絶”という力だと―――益々、明るく】

(全ての明かりを左手に……この一撃、次は見えない)
(ならば、全力を持って拒絶を照らし根だやすことこそが重大事……)

――――――、――――………行くぞ。

【翼が消え、周囲からは光明が消え、二人の戦徒を照らすは月光】
【左腕の輝きは、辺りを照らさない。圧縮された光というのは、こうなのか】
【1つだけわかるのは、コレが単純に最大の一撃ということで――――ザッ、と真っ直ぐ前に駆け。】
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 00:39:41.80 ID:l2SmsAiGo
>>419

どちらでもいいですし、呼び捨てでも全く構いませんよ!
私は一応…アカリさんって呼ぶことにします

その…アカリさんが呼びやすい呼び方が一番ですのでっ

【祭り会場だから機関での上限関係は無しにすることで了承したものの】
【それでも先輩ということが引っかかり精神衛生上よろしくないらしい】

さっ!折角ですからどんどんいろんなとこ回りましょ!
時間はあっという間に過ぎるものです!
待ってくれません!

【寂しげだった表情はいつの間にかぱぁっと明るくなっていて】
【アカリの手を引いて、金魚すくいの屋台へと行こうとする】
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 00:48:25.81 ID:jJ21OnIbo
>>420
{わぉ、確かに一筋縄じゃいかなさそうな人だな…}

【どうしたものかと頭を掻くと、犬は親子丼の丼を下げてカウンターへ】
【小銭を数えてぴったりであることを確認すると、それまでのことはさておき、全力で頭を下げた】

{ありがとうございましたーーーっ!!}

【アホ犬、常に元気一杯。くの字に折り曲げた腰を上げたとき、表情は人懐こい笑顔だった】
【遥人はひたすら、冷たい視線で応じた】
【黒澤の眼光が何を望んでいるのか知らないが、凍えるような目で――――】
【――――否、】

「……逃げんな」

【先ほど自分を、器用ではないと証した遥人だが】
【それ以上に適切な表現はあるまい。……この狼少女は、致命的に感情の制御が苦手である】
【震えを殺したように温度をなくした瞳だって、それほどの強い揺れの象徴】
【心の変換をつかさどる部分と、身体で感情を表現する部位が、噛み合っていないからこそ起こる、不揃いな顔】


「狂気に、逃げんな。」


【それだけ短く告げて、遥人は以後視線を逸らし、背を向けるように祭りの雑踏へと消える】
【ポケットに手を突っ込み、猫背に曲げた背中は、酷く残念がっているようにも見えて】
【同時に悔しそうにも、寂しそうにも見えたという】

{四角い箱が収まってた穴に、金のボールを入れるようなものなのかもね}
{……キミが欲しかったのは、本当にそんな感動なのかい?}

【人のよさそうな笑顔を打ち消し、寂しそうに呟いた犬は、次の客がレジの前に立ったことで対応に追われ始めた】
【ちらちらと黒澤青年をずっと伺い、比喩めいた言葉を吐き、心からのスマイルを去ってゆく客や入ってくる客に向けながら仕事へ没入していく】
【その全ては、多分、黒澤のいう営業スマイルよりずっと泥臭く、ずっと素直な感情だったのかも知れない】

【―――――自分の心に迷い、渇いた二人を、案じ続けるように】


//こんなところでしょうか、お疲れ様でしたー!!
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/08/09(火) 00:49:04.36 ID:mv6v2HUAO
>>423

では、ミーナちゃんと呼ばせて貰いますね、その方が呼びやすいですし。

【実は、基本的に人をさん付けしている少女にとって、ちゃん付けで人を呼ぶのは全然慣れていなかったりするのだが】
【変にさん付けで呼んで、目の前の少女に“気を遣わせている”と感じられたくない、そう思ったのだ】

それには、同意せざるを得ないですね、折角一緒に回る人も出来たんですから、手早く回ってしまいましょうかっ。

【少女はそのまま金魚掬いの屋台へと連れられていって、店主に小銭を渡すと、網を片手に、元気の良さそうな金魚を狙い始める】
【そして、その金魚が止まった瞬間に、その網を勢い良く突き出し、掬い上げようとして―――見事に網を破った】

……あ。
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/09(火) 01:02:04.38 ID:Yw613Q+p0
>>424

…俺が逃げてると思うなら…勝ってから言え…俺が絶命しかけるその瞬間にその言葉を叩きつけるんだな
ククク…一生かかっても不可能だと思うが

【去っていく遥人の後ろ姿に向かい挑発を交えて呼びかける】
【その後、彼は犬の方に視線をやり】

本当に親子丼、美味しかったよ! またいつかその味に巡り合えることを期待する!

【ニコッ。出た。これが爽やかスマァイル。口調まで爽やかになってらぁ。】
【その豹変ぶりには背中にゾッとするものがあるかもしれない―――先程の彼の「素」を見たものに限るが】

【その後店を出た後、薄暗い空を見上げてこう呟くのである】

…優。

//ありがとうございました!!
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 01:02:33.08 ID:l2SmsAiGo
>>425

はーい!
改めてよろしくです。アカリさん!

【そんなちょっとした気遣いに気づいているのかいないのか】
【先ほどと変わらない笑顔と元気良さで返事をして】

あちゃー…どんまい、どんまいです!
こういうのは水に対してほぼ平行に入れるのがいいって、聞きました!

【早くも網が破けてしまったアカリを横目に自分も網を構えて】
【ふふんとどこかで聞いた情報を誇らしげに語るが】

…………。

【金魚が、全く寄ってこないのだった。網を近づければもれなく逃げられた】
【背中から伸びた翼は龍の物。恐らく、生物の本能的な何かで、
 ───ライオンが近づけば、並の人間は逃げるのと同じで、
 金魚は狭い中を必死に逃げまわり、少女はそれをひたすらに追う】
【あまりにも不毛な戦いである】
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/09(火) 01:05:57.47 ID:c20pTYWno
>>422
【ガルニエが戦乙女(ヴァルキリー)に喩えられるなら、さしずめ朔夜は死神(グリム・リーパー)か】
【戦場に於いて厳粛に生と死、勝利と敗北を裁定するのが彼女ならば】
【この人でなし≠ヘただ、散歩でもするかの如き気軽さで魂の緒を刈り取るものだ】
【闘争を呼吸とする白い戦乙女と、呼吸するように殺す蒼い死神】
【死を友とし戦場を揺り籠とする二人の激闘は、いよいよ幕を迎えんとしている――】

成る程、な――戦いは愉しいけど死にたくは無い。
そう思うもの同士でも、殺し屋と軍人でこうも認識が違うのか。
……殺されるより先に向かって来る敵を皆殺しにしちまえば、こっちが死ぬ事は必然、無い。オレは単に、そう考えていたよ。


【疾さこそが、至上の力。朔夜の理論は、ガルニエの逆を行くものだ】
【疾さを極めれば、ありとあらゆる攻撃は無いものと同じ。そして認識出来ない攻撃は、決して防げない】

【湧き出す総ての霞が月のそれにも似た蒼い光と変じて、手にした刀に収斂してゆく】
【儚くも玲瓏と澄んだ、しかし軋るような音色――刃の哭き声が、夜の草原に響き渡る】

【万象を断ち切るべく打ち鍛えられた邂逅≠ニ、万象を殺す精神性の発露たる拒絶=z
【存在意義の極めて似通った妖刀と異能力は、使い手たる朔夜に正しく統御される事で】
【親和し、共鳴し、互いの威力を飛躍的に増強する――真なる蒼。幽冥の境すらも斬り拓く、死色の一振り】


     【  絶蒼=@ 】


【その境地の――紛う事なき最後の切り札の名を呼んで、上等だ、とばかりに】
【朔夜は、ガルニエに頷き掛けた】


――――――――……応。


【重心を極度に前傾。泣いても笑ってもこれで最後、フェイントも防御も、回避も要らない】
【身体を投げ出すように、疾駆。コマ落としで詰まる彼我の距離――――そして、衝突】

【永遠に思えるような、刹那の拮抗の後――――】



      見事だ、ガルニエ。



【光を喪った刀が、宙を舞い。その痩躯に、ガルニエの左腕が撃ち込まれた】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 01:27:17.21 ID:1TEeTh3To
>>428

集団行動か、或いは貴様のように一人飄々と動くかの違いだけだ
表面的には多少違うが……私は同じ生き物の様に思う

……語りの必要は無い、な。結果が全てか

【戦いを楽しむ者同士、違う所はその目的に他ならないだろう】
【片や戦闘自体が目的である。実に単純な、そして乾いた生き方を】
【また一方では、殺しに尽きる。実に単純な、そして乾いた生き方を】

【そんな二人が出会ってすること、それは極上の戦闘にほかならず】
【終わりかけるこの時こそが、最も昂ぶる刻―――瞬時の交錯、正面から。】


【さて――光、という存在で通用するのか―――左腕は、兎にも角にも硬かった】
【それこそ、この女性の精神を現したような存在。打ち込まれた箇所は、様々に想像を絶するが】

……仮に腕があったら、その時は私の負けだったろうな。

【と。強固なそれには、拳から肘に至るまで深い深い傷が有った】
【恐らくは拒絶の蒼が付けたもの。あればだが、骨をも絶っていただろう】
【ただ、それが無かった。そんな偶然が、勝利の杯を戦乙女へと傾けたらしく】

【ふわり、周囲に明かりが灯り、決着の終幕を照らし出す】
【幸いにも、ガルニエは健在―――戦友と思しき相手へと、右手を差し出し。】
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/09(火) 01:58:40.47 ID:c20pTYWno
>>429
【――静かに、鮮やかに、それでいて今までの全ての交錯よりも激しく燃える、二つの闘志】
【倒れ伏す朔夜の傍ら、突き立った邂逅≠ェ終幕を告げていた】
【傾いた月の下、草原に満ちる静寂と寂寞は、散り逝く花を惜しむ人の心境にも似て――】


――――いいや、有っても結果は同じだったさ。


【朔夜は戦友の――ガルニエの手を取って、ふらりと立ち上がると】
【先程とは打って変わって穏やかな笑みで、自らの敗北が必然だったと語る】
【跳ねっ返りの人でなし≠ノあるまじき潔さは、彼女が武人である証左か】

【――さて。拒絶≠ヘ世界の総てを殺し得る力であるが故に、酷く脆い、不安定な力でもある】
【地も水も火も風も光も闇も、魔力も生命力も意志も、空間も時間も概念も存在も】
【極論、世界その物さえも殺してしまえるからこそ、同時に世界の総てに殺される】

【言わば、相剋の能力だ。何かを消し去るには、それ相応の対価が要る】
【そして。ガルニエの左拳は、凄烈な光は、鋼鉄の精神力は――強く、重かったのだ】
【朔夜の全身全霊の拒絶≠して、尚も殺し切れぬほどに】

【ならば邂逅≠ヘどうなのかと言うと、答えは単純】
【つまる所――勝利の杯は、僅かながら既に彼女に傾いていたのだ】
【あの時。降り注ぐ羽の一つが右の二の腕に付けた、たった一筋の傷によって】


……悪い。肩、貸してくれないか――?
せめて街までは、救護班じゃなくて、自分の足で歩きたいんだ。


【そう。必然の、しかしこの上ない敗北だった。それこそ、暫くは噛み締めていたくなる程に】
【そう暗に告げれば邂逅≠地面から引き抜いて、血振るい一つ、鞘に納め】
【ばつが悪そうに苦笑して、緩く首を傾げ。彼女が頷いて肩を差し出せば、其処に体重を預け、歩き出すだろう】


【ガルニエVS識槻朔夜――――勝者、ガルニエ】
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 02:25:26.62 ID:1TEeTh3To
>>430

………、……そうかな。

【と。多くを語る必要はなし、ガルニエは「勿論」の一言で彼女を起こし】
【それから彼女の使用した刀を、自らの、結局は消えた左手を見て】
【この戦を終えた愉悦の時間、唯一人に、無償で心を開く時を想う】

【ガルニエの精神、嘗ての異名からも分かるように硬いそれ、だが】
【肩を貸す事への返答。ここで、ほんの少しだけ朔夜への反応が遅れた】

【なんだかぼぅっとしているようだが、まさか一時で呆けるような訳もない】
【心開いても、それはないのだ。ガルニエは、なんだか妙だった】
【けれど最後には当たり前だろうと、些か血の染みた右肩を貸して、街へと向かう】
【次は本選、結果的に出たのだから―――任せておけと、戦友に伝えるながら】


 「ふむ、ふむ……負けてくれると思ったのですが、期間を置きすぎましたか」
 「どうせ回収するのなら、大会の後が良いでしょう……ねえ、昊。」

【だがその二人の影を闇のまた闇から見るものがいた事、誰が気付けただろうか。】

/最後短くて申し訳ないです、お疲れ様でしたー!
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 10:18:53.85 ID:u6gN4fhpo
【路地裏】

一人の少女が路地裏でヤンキーに絡まれている。

【誰か助けてくれる人をまつ】
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 11:37:28.77 ID:u6gN4fhpo
【商店街】

誰か助けて

【助けを待っている】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 12:32:28.69 ID:eamoDId10
>>433
/えっと、自分もまだ新参、というよりまだ見ているだけですが
/Wikiを見て、もうちょっと詳しく描写した方が絡まれやすいと思いますよー
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 13:36:34.40 ID:eamoDId10
【路地裏】

【一人の青年が、眼を閉じて、壁に身を預け座り込んでいる】

【短い黒髪と、淀んだ黒い眼】
【下はボロボロのジーパン、上半身には包帯を服代わりとして巻いており】
【その上から、袖のないボロボロのロングコートを羽織っている】
【右腕には、防具なのか鉄製の籠手がはめられている】
【さらに、よく見てみれば、腰元には鞘におさめられた小さなナイフが一本】
【この容姿だけでも、青年が路地裏で生きる者だと分からせるには、十分事足りるだろう】

……

【眠ったように、ただひたすら動かない青年】
【が、そんな中でも指が一定のリズムを刻む様に動いていることから】
【眠っているのではない、と分かるだろう】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 20:06:17.84 ID:QZvqf/890
【春霞の社 境内 賽銭箱前】

時期が、悪カッたかモなぁ…………こんナ形で、こコに来る事になルトは、ね…………

【黒い質素なドレスの下に何故かズボンを履き、表が青で裏地が赤と言う不気味なマントを羽織り】
【手には先端に玉が施された細い金属製の杖を持ち、悪魔のような意匠をした禍々しいデザインの金の冠を被った】
【腰まで届くような銀の長髪が印象的な「少女」が】
【フラフラとした亡者の様な足取りで、賽銭箱の前へと歩み出る】

【特異な服装とおぼつかない足取りで、嫌が応にも周囲の注目を引いていたが】
【少女自身は、その様な事を気にかける様子もなく、真っすぐに前を向いていた】

【――――杖を握りしめている右腕全体が、皮膚病にでも掛かった様にどす黒く変色し】
【右腕の肘の中心には、黒い光沢を放つ『石のような物体』が、半分顔を出して埋め込まれていた】

――――けド、良かッタぜ……モう一度、こコニ来る事ガ出来て…………

【どうやら、祭りそのものよりも参拝を目的としてやってきた人物の様だが】
【右肘を中心に放たれる禍々しい『気配』が、彼女の奇妙な雰囲気を一層盛りたてていた】
【しかし、やはり本人は目の前以外に興味が無い様子で、そのまま賽銭を取り出そうと、懐を探り出した】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/09(火) 20:16:31.47 ID:PdS36VoRo
【春霞の社上空 / 試合会場】

【この日、夏祭り会場上空には前日までと違い、ある物が2つ出現している。】
【──それなりの広さと奥行きを持った、立方体状のフィールドが】

【長い石畳の周囲を囲むような桜並木、並び立つ二体のお稲荷様。】
【中央奥にある社には、簡素な賽銭箱が備え付けてある。 】
【──などと@wikiから描写を引用したが、普通の神社の情景を想像して貰って構わない】
【規模こそ小さくなっているものの、眼下に広がる『春霞の社』を模した造りとなっている】
【後、選手の落下と周囲への被害防止のために周囲には透明な壁が展開されている。壊さないように注意。】

【大会運営の能力及び新世界最先端の技術で作り出された、インパクト充分なフィールドである】
【その立地上、夏祭りが行われている地上からも観戦可能となっている。】

第四試合、谷山 基樹vs夕月──、選手入場です。

【そして見事本戦出場権を獲得した二人の選手が、地上からこのフィールドに転送されてくる】


/第四試合です。谷山の方と夕月の方はこれにレスお願いします。
/このレス→お二方返レス→試合開始の合図→戦闘開始、という流れになります。
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/09(火) 20:19:56.55 ID:PdS36VoRo
【春霞の社上空 / 試合会場】

【描写は>>437参照】

第二試合、纏馬 めぐvsガルニエ──、選手入場です。

【実況のアナウンスが響き、二人の選手がフィールドに転送されてくる】

/第二試合です。めぐの方とガルニエの方レスお願いします。
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 20:26:02.53 ID:tVFhOG/zo
>>437
――――うぉっ、すっげ。
にしても、こりゃぁアレだな、此処に来ていいのか心配になってくるな。

【きょろきょろと会場を見回しながら、入場してくる人影が一つ】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】

【ただの学生がたまたま迷い込んだようにも見えてしまう】
【だが、観るものが見れば分かるだろう。この少年は、選手であると】
【武術家ではなく、魔術師でもなく、軍人でもなく、騎士でもなく、少年は一人の能力者≠ナある】
【そして、一人だが、独り≠ナはなく、目には強い意思の光が宿っている】

‥‥さって、油断は禁止、ガチ中のガチで行くしかねぇ。
‥‥というか、華々しいところとか、似合わねーな‥‥。

【ぱんぱん、と頬をたたきながら、場違いじゃないかと苦笑を零して】
【しかし、次の瞬間には引き締まった表情を浮かべていた】
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 20:28:30.04 ID:LPEZIO+8o
>>438

(大会本選、か……まさか私が出場することになるとはな)
(個人的には予選落ちでも、満足行く戦いが出来たから結構なのだが……)

【銀色の髪と、褐色の肌。左腕は肘先が存在せず、腰には赤鞘の刀とナイフホルダー】
【表情は鉄面皮かと思うような無表情をし、碧い瞳で会場を眺める】
【その者の名はガルニエ。嘗ては軍服を愛用したが、今はジーンズにワイシャツ姿の女性である】

……二人、ここで気紛れに負けるのを許さない者たちが居るからな

しかしまた、偽物とはいえ神社……困ったステージだ
破壊したら怒られそうなものだがな、巫女だか神主だか、信者だかに

【どうでもいいか、と彼女は言って―――それから、対戦相手へと視線を向ける】
【事前の調査などは皆無、男か女かすら確かめていないのがこのガルニエ】
【無表情、氷か鉄のようだったその評定は、僅かばかり愉悦に浸り始めていて。】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 20:28:39.42 ID:2kDCyufL0
>>437

【宙に浮かんだ箱庭、模造されし神の庭】
【観客が居ない事は緊張しやすい少女にとっては、救いだったが】
【戦場と神域の厳かさの融合に、やはり感情の波が打って寄せた】

(……こんなところで、戦っちゃっていいんでしょうか)
(何だか――罰が当たっちゃいそう、ですけど)
(それに。今回のあたしの相手は――)

 【上下半袖の活動的な軽装の上に、オレンジのノースリーブジャケットの装い】
 【栗色の髪は肩を過ぎ、黒真珠を埋めた眸は不安と勇気とを湛え】
 【首にかかっている、『紐』の元を辿れば“鉄かぶと”を被っている】

【光の柱の中から静かに歩み出た、大人しそうに見える少女は】
【奇矯な装備を正す事無く、然し毅然と振舞おうとしていた】

……ガルニエ、さん
かつて、昼の国であなたは――

………ぅ、いけません、申し訳有りませんでした
今夜の手合わせは全力で受けさせて頂きます……よろしくおねがいします、ね?

【あまりのビッグネームに、一介の巨悪であった者を相手取る事に】
【抑え切れない感傷と、目眩を起こさせるものを感じながら】
【少女は――鉄かぶと。つまりメットを外して、ガルニエに一礼するだろう】
【そうしたなら、抜け目なく実況者に目配せなどしてみせ――沈黙。】
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 20:29:20.78 ID:0velnZ5ao
>>437>>439

――――今度は、フィールド壊さないように注意しないとネー。

【かつ・こつ・こつ、……こん。】
【地上に広がる祭の灯と、天井から降り注ぐ星の煌と】
【ふたつの輝きに囲まれたそこに、上機嫌そうな足音が鳴り響く】

【外ハネ気味の髪は、黒い髪留めでポニーテールに】
【暑いからか、ノーネクタイのカッターシャツは第二ボタンまで開け放たれて】
【開いた胸元から覗く二つのペンダントトップが、ちゃりっと小気味よく音をたてる】

【――そんな格好の、赤髪赤眼の少女が、足音の主であった】


さーて、今宵のお相手――タニヤマ君、だっけ?
下でやってるお祭りに負けないくらいにさーぁ、

   楽しく、踊りましょっ


【か・こ・かつん!】【くるくる、しゃきん】
【履いている赤い靴の、分厚い底を高らかに鳴らし】
【両手に握った拳銃を、掌の中で軽やかに舞わす】

【――――にぃ、と。上機嫌そうに微笑んだ少女――夕月は】
【戦闘準備、万端で――――目の前の対戦者に、視線を向ける】


//夕月です、よろしくお願いします!
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 20:29:28.98 ID:2kDCyufL0
//あ、>>438でした
//纏馬 めぐです、宜しくお願いします
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 20:30:03.54 ID:jJ21OnIbo
【春霞の社、参道】
【祭りとあって屋台が立ち並ぶこの区域、一箇所食堂めいたでかいテントがあった】
【長椅子が複数、カウンター…ちょっとした休憩所の様相を呈したそれはテント三つ分のスペースを占有している】
【掛けられている暖簾には『学園食堂出張所』と書かれており、既に芳醇な香りが漂っていた】
【祭り特有のあれやらそれのソースに加え、学食らしい丼物・麺類・鍋物などレパートリーは豊富である】

【初日からその味で評判を呼び、また何かを学習したのか端のボックス席を二席茣蓙に改良している】
【更に持ち込み可とあってか、ここで購入しない客も利用するため、客足は絶えず】
【そしてテントには、今日行われるであろう試合の実況中継用にモニターが四つ設置されている】
【有機EL大型ディスプレイ(レンタル品)である】

「お、そういえばそろそろ時間じゃね?」
「そいじゃみなさーん、実況用モニターつけるぜーぃ。」

【カウンター内、仮説キッチンにて、リモコンを操作してモニタをつける人物が一人】
【二番と四番と札が貼られた画面が点灯、客は各々興味がある番号の前に集い始めた】

【堅牢な体つきで、食堂の清潔なエプロンに浮いた上半身は胸板も腹筋も申し分ない】
【それから、二の腕の中ほどから黒い袖のようなものをつけていて、袖口はやや広くゆとりがある】
【鍛え上げられた脚部にベージュのスラックスを履いていた】
【だがしかし全身毛むくじゃらで、大きな尻尾と、頭部がまんま犬だったという点だ】
【毛皮は少し暗い赤、体毛より明度の高い赤髪を三角巾で纏め上げ、犬種は大型犬っぽいのに若干童顔だった】

【一人で注文の品を作りこなし、しかも味もかなりの好評を頂いている】
【人当たりもよく話しかけられれば朗らかに応じるし、その間もペースを落とさない技巧】
【店主がこれなら、まあ売れるのもわかるかという有様】
【客達も始まる試合を前に、各々持ち込んだビールやら何やらで酒盛りを始めた】
【それに対し、犬は気を利かせて酒のつまみになりそうな濃い目の料理をテーブルに並べ始める】

………っ! だ、第四試合っ!!

【そん中一人だけ、茣蓙のボックス席を占拠してノートPCをつける人物が居た】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【今日は薄い空色の下地に、猫の足型が全身にちりばめられた浴衣を、少し暗めの黄色い帯で纏め、着こなしている】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、縁日の行灯を反射してきらりと輝く】

【浴衣の中から質量保存の法則を無視し引っ張り出されたPCを起動、いつもは敬遠するはずの画面にかじりつく少女】
【それまでウェイターとして頑張っていたので、突然の豹変に戸惑う客もしばしば】

「あー、勘弁してやってねーお客さん、これから闘うのはあの子の『イイヒト』なんだよ」

なっ、り、リズっ!? 余計な事言わないっっ!!

【配膳を引き継いだ犬の発言に、真っ赤になって顔を上げる猫少女】
【酒が入り始めた客から野次が飛び始めたりするが、猫はそんなことお構いなしにディスプレイに顔を隠した】
【ピコピコ動く頭上の耳まで真っ赤に染めながら、試合の行方を固唾を呑んで見守っている】

【そしてイヤホンまで装備して周りの雑音をシャットアウトした猫】
【それでも注文が入れば、後は犬がてきぱきと一人で雑用までこなし始める】
【猫と同じく綺麗な翡翠色をした瞳は、とても生暖かい】

【そんな感じで盛況な『学園食堂出張所』】
【盛況ではあるが、カウンター席とボックス席はかろうじて開いている】
【何の気なしに立ち寄りくつろぐもよし、飯の味を堪能するもよし】
【……余裕綽々な犬はともかく、猫を今刺激するのはあまりおススメしないが】
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 20:31:12.05 ID:rYqIS1+no
>>410
【開いた口が塞がらないとかきっとそんなレベルじゃない。比較しようにも例えが無い】
【何だか自分に礼を言っているような気がするが、きっと耳の錯覚(?)だろうと自分に信じ込ませた】
【世界の運命を左右するような関わりなんて、要らないとか欲しくないとか、そういう次元の話じゃ無い】

…アホみてぇ。

【何と言うか。あまりにも非日常的な光景を見せつけられると、人は感動を通り越して無感動になる】
【巨大な円盤を光線で破壊する巨人。いつか昔にこんな光景を、きっとどこかで見たような。そんな気さえした】
【幼い当時の自分なら、きっと。ヒーローが来てくれたんだと、諸手を上げて喜んだかもしれない】

【こんな、無愛想な。色も味も無い無感覚での対面なんて、きっとしなかっただろう】

(コレは――報告書、上げといた方が良いのか)
(水の支部なら嬉々として対応してくれそうなんだが――)

(――駄目だ。きっとあの人は、)

【混沌を求める者は一所になど止まらない。むしろ止まってしまったなら、それは滞留となる。混沌が潰えてしまう】
【給湯室で恥も外聞も無く垂れ流される噂のような、そんな程度にしか、彼の耳には入っていない事だけれど】
【正確な事実として、あの人の離反が伝えられたとて――自分が動く事など、何も無い】

【ざり。草履が鳴らす乾いた音と、遥か上空の爆撃の音が重なった】
【この邂逅が後に何かを齎すかと問われたならば、答えられない。応えられない】

【一所に止まるのは、この男にも出来ない事だから。遠からぬ先、軋む身体と融け出す視界が、きっと世界に再三の別れを告げる】

/良い所の手前で落ちちゃったみたいで、本当ごめんなさいね
/もし世界揺るがす感じの流れでやりたいなら、一度舞台裏で声だけ掛けた方が良いかも知れません
/自分がよろしくない前例持ちなので、老婆心かも知れませんが気になりました
/この先のイベント、楽しみにしています!ただ、参加側としてはもう出られないかな
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/09(火) 20:32:18.50 ID:PdS36VoRo
>>440>>441

それでは第二試合、纏馬 めぐvsガルニエ

───試合開始ですッ!!

【高々と、試合会場に開始の合図が響き渡る】

>>439>>442

第四試合、谷山 基樹vs夕月──、試合開始ッ!!

【高々と、試合会場に開始の合図が響き渡る】
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 20:37:19.52 ID:tVFhOG/zo
>>442>>446
―――赤いな。

【入ってくる、対戦相手を見ての第一声がコレであった】
【白黒を基調としたこちらに対して、目に鮮やかな原色の色合い】
【色相自体は対称ではなくとも、何処か対照的な図であるだろうか】


おう、こっちもよろしく―――じゃ、始めようか、夕月さん。


【にっ、と笑を浮かべて、ぎりぎりと左腕を軋ませた】
【ぴんっ、と口に数錠の白い錠剤を放りこみ、嚥下し、こちらも準備万端】
【鋭く鋼色の双眸を細めて、戦闘開始の音を待った、そして――――――】


「第四試合、谷山 基樹vs夕月──、試合開始ッ!!」


【その、合図が響き渡った瞬間、谷山は左腕を跳ね上げるように相手に向けて付き出して】
【ばちばち、と皮膚の表面の機械的魔導回路を起動させて――音声にて、術式のトリガーを引くこととした】


――――B O M B !


【左腕に、びっしりと光の線が、浮かび、その瞬間】
【威力は低いが衝撃と速度に長ける、爆風が相手に向けて放たれるだろう】
【その間に、右腕で腰のナイフシースから、特殊合金で作られたナイフを引きぬき、構えるはずだ】
【試合というよりは、戦闘≠ニ言うほうが、正しい。場を動かす第一手、だろうか】
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 20:40:54.71 ID:QZvqf/890
>>444

……こんな所に出て来て、大丈夫かしら?
「心配するなよ…………向こうさんも、こう目立つ場所で、派手な真似は出来ねぇだろ?」

【薄手のトレーナーの上に赤いジャケットを羽織った、左目を縦に走る傷跡が目立つ、背中に掛かる程度の青い髪で】
【右腕に、鈍い金属光沢を放つ、先端に水色と橙色をした球体と、剣の様な物が埋め込まれた、何かの射出口らしきものも備えられている、物々しい義手を装着した少女と】
【短く刈りあげた髪に、上下黒で揃えた服の上から更に黒いベストを着込み、右目の周囲に古い火傷の跡がある青年が】
【祭りと言うのに、どこか浮かない顔をして、参道を共に歩いていた】
【青年は、片足を庇うように杖をついており、少女がそれを慮る様に、エスコートする姿勢を取っている】

【少女の傍らには、青い炎を纏った、やけにデフォルメされた髑髏が浮かんでいる】
【が、その姿や声は、魔力持ちなどでなければ感知する事は出来ないはずだ】
【また、青年の左袖が、違和感が無い程度に少しだけ膨れている】

ん…………兄上、ちょっと休んでいかない?
「……そうさなぁ。持ち合わせは……大丈夫か」

【出店に視線が向いたのか、少女は青年に声を掛ける】
【それを受けて、二人は列の最後尾に並ぶ位置についた】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 20:41:32.32 ID:LPEZIO+8o
>>441>>446

(少女、か……魔術か能力か、どちらにしろ本選出場者……)

ほう……私を知っているのか。なら話は早い、纏馬めぐ
お前が知る私が本当の私であり、此処に居るのは全く同一の生き物だよ
戦いを好み、それそのものを目的とするような人間だ

……そういう訳だ、申し出を受けて此方も全力で当たらさせて貰おうか
手加減などというのは、こういう場では失礼にも当たるだろうし――――。

【本日、随分と口が軽い。一目では判断の付かない相手ほど興味が湧くもの】
【それに、全力―――その言葉を聞けてよかったと、そう呟いた時には試合開始】

(先ずは相手を知ること……自らの得意な距離で仕掛けるのが良い、か……?)

【さて、初手をどうするか。ガルニエはその周囲を明るく照らしながら、めぐに向かって走りだす】
【明かりは恐らく能力で、走って寄るのだから求めるものは接近戦であるのだろう】
【その速度は結構なもので、このフィールドであれば早々に邂逅することになると思われた。】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 20:42:51.05 ID:rAQx4+K2o
>>445

/お疲れ様でした。
/はい、イベント前にはイベスレに投下しますのでご意見ご質問等あればジャンジャンお願いしますね!
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 20:51:38.28 ID:0velnZ5ao
>>446-447

赤……や、間違っちゃいないけど、さっ

 【「試合開始」の、最後の「し」が聞こえたか、聞こえなかったか】
 【そんなことはよく解らない。ただ、耳を支配したのは――爆音】

【ガンナーというのは、遠距離から相手を固める立ち回りを得意とする兵種であって】
【此方が動かなくても十分勝てるという利点を備えているのだけれど――その分】
【回避能力というものが、乏しいのだ――――】

 【――――「だから、こそだ」。】


――――せっかちなオトコノコは、嫌われちゃうぞーっ。


【「受けても耐えられる攻撃」と、「絶対受けたら駄目」な攻撃、を】
【見分けることが、重要になってくる――それを、彼女は予選の間に学んだりしたのだ】


【結論から言うと、少女は最低限の防御行動――目を守ることしかせず】
【甘んじて爆風に呑み込まれ、後ろに大きく吹き飛んで――――『ちゃきり』】
【彼女の膝が、地面に打ち付けられる受け身を取ったと同時に】
【銃口を、谷山のカラダに向けて。二回だけの、人差し指の小運動】

【た・たぁん。空気を引き裂く発砲音、ふたつ】

【赤色をした魔弾は、谷山の脚――腿あたりと、それから腹の辺りを狙って、放たれた】


【残弾数――――右:3/5、左:5/5】
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 20:55:45.44 ID:jJ21OnIbo
>>448
【休憩所としての体を為しているこの屋台、無駄にたむろする人物が多い】
【おまけに実況中継も出来るということで、ごった返しているといっても差し支えない】
【しかし混雑を始めた段階で、どこか別の屋台がそれを真似して導入したという一報が入る】
【それを聞きつけていた連中のうち、野次根性が強い客がそちらへと興味を移し移動】
【外で待機していたもの達も流れ、そもそも試合に興味のない、ただ食事に来た人間も淡々と済ませ出てゆく】

【するとおそらく、カウンター席がちょうど二つ】
【そうでなければ茣蓙に近い位置の、長椅子に丸椅子という学食風ボックステーブル一つが開くはずだ】
【第四試合実況画面が近い場所だったが、猫はそれでも自前のPCに向かい、かちこちに正座している】

「うわっちゃー、お客さんとられちった……まあいいや。お待ちの人、どうぞーっ!」

【それを入ってすぐのカウンターから惨状を見ていた犬は、残った人たちに中へ入ることを促す】
【兄妹の正面は少なくとも全て開いていて、ここからさっさと位置取りをすれば席の確保も余裕であろう】

「あ、注文があるなら先に聞くぜぃ。祭りにつき物なあれやらそれに加え、いわゆる学食メニューまで揃ってるよー!」
「ところでそっちの使い魔、さん? も食べ物いるかい? 小さいけど魔翌力結晶なら精製した残りがあるけど」

【一応商売人根性を発揮し、席に着く前の二人に注文を聞く犬】
【が、さらりと使い魔を見咎めて、その食事にと小さな結晶を取り出し差し出してみる】
【魔翌力が簡易ながら補給できるという、文字通りの代物だ。気を利かせたつもりなのだろう】
【お水はフリーだからねと、茶目っ気交じりにウィンクまでしながら、二人と一騎の反応を伺っていた】

【猫、尚をも試合に夢中だったけれど、ふと鼻が動いた】
【これだけ濃厚な味覚の世界、知り合いらしきにおいを検知したのは、猫の嗅覚がなせる技か】


……っ、レイド、アストラ!!?


【イヤホンをしたまま立ち上がり、引っ張られてPCが持ち上がる】
【勢いが強すぎたためジャックが取れて、第四試合実況が大音量で漏れ始めた】
【慌てて、猫はPCの音量を落とし始める。意外な人物との出会いに、戸惑いながらも喜んでいる心境は、見ればわかるはずだ】
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 20:56:22.04 ID:2kDCyufL0
>>449

(これが実戦であれば、あたしは貴女を討つべきなのでしょうか)
(もちろん支部長であればこんな所には来れず、雰囲気も大分あの演説からは変わっていますけど)
(いや――そもそも、そんな事はあたしに出来る?)

【少女は、ガルニエという女を取り巻く嵐の姿を知らない】
【故に様々な想念が頭の中をめぐって、僅かばかり逡巡もするのだけど】
【小足が出たのを見て――思考を、どうにか切り離す】

そうですか。……きっと、相入れませんね
あたしと貴女は――戦うことでしか分かり合えないならっ……ええ、行きます!!



  ――――≪ スクランブル=Q9 ≫


                    ――――――『 出場 』っ!!!!


【振動する視線を一方に抑えつけて、少女は叫んだ】
【「スクランブル・キューナイン」と。唱えた瞬間、】
『少女のとなりの空白地点を埋める大気に紫陽花色の亜空間が滲み、裂け目を生じる】
【そのとき響く耳障りな音は――恐らく、“サイレン”であり】

【徐々に拡張されていく裂け目から、同心円状に渦を巻いた単眼が除く】
【喚ばれんとしているその「物」の眸は、既にガルニエに光を投げかけながら】
【まだ、その全貌を表そうとはせず――】

まず一射……、当てて見せろ、あたしっ

【その代わり少女の腕の中に、赤赤と塗り上げられた筒が現れた】
【其れには引き金があり、安全装置を外すと、頂部から伸びたホースを彼女は握る】
【狙いを定めようとする頃には、納得が行くだろう――それは、消火器で】


 ――シュートっ!!


【二人の距離がショートレンジまでに縮む、その直前】
【突撃してくるガルニエの顔面へ、僅かに薬品混じりの水が滂沱と吐かれる】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/08/09(火) 20:57:01.56 ID:Df/Mz/d3o
>>447>>451
こんばんハハハー!” 遂にやって参りました、第十回大会本戦!!
今回はお祭りとの同時開催と言うことで、弥が上にもテンションがあがっちゃうね!!
私は第4試合の司会を務めさせていただくスペクタクラー・ミズガネ・比叡山延暦寺・シズクだよ!

「……解説のウェル子、と申します。猛暑がだるいです。
 えーと、選手は谷山様と夕月様、ですね。手元の資料より抜粋」

っと、自己紹介もほどほどに、早速谷山選手が攻撃を!

「牽制でしょうね」

夕月選手爆発を喰らい……おっと上手な受け身。流石!

「ん、攻撃後は攻撃をお返しされる覚悟が無ければいけませんよ、ねえ?」

うん、よく見えないけど……反撃っぽい音!

「しかしアレですね、なんで実況席がお祭り会場のど真ん中なんですか。目立つじゃないですか」

あー、はい、さあ、まずはお互い軽いジャブの撃ち合い! 今後の流れに目が離せません!

/と、言うわけで、実況担当者です、宜しくお願いいたしますー
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 20:57:35.54 ID:2kDCyufL0
//ああ、コピペミスです
//>>453の最後から下に、そのまま続けて下さい

【直撃すれば呼吸や視力を少しの間損なわれ、服は濡れ】
【足元が石造りの参道なら――滑る、という事も考えられるだろう】

【とは言え、直接的な攻撃力は存在しない】
【今後につなげるための牽制、時間稼ぎというのが精精か】
【予備動作も、読み取れぬほど難解なものには非ず――】
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/09(火) 20:58:11.27 ID:Df/Mz/d3o
/色変え忘れたー
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 21:02:29.42 ID:tVFhOG/zo
>>451>>454
【ど、ご、ん】【空気を揺らして放たれた爆発】

(‥‥ガンナーか。ったく、相性が悪い相手が多いなぁオイ。
まあ、いい。不利なのはいつもの話、ひっくり返すのが大切だ)

【そして、爆風の煙は、火薬ではなく術式により起きた物故に、直ぐに消えていって】
【直後響くは、耳に馴染んだ乾いた破裂音。銃声であった】

ッ―――ふ‥‥ッ!

【たんっ、と地面を蹴って、転がるように銃弾を回避】
【学ランの裾を、軽く裂かれ、脛に血が滲んだ】
【己の体を掠めるように迫った銃弾に冷や汗をかきつつ、態勢を整えて立ち上がった】


悪いな、そりゃ気をつけねーと。
‥‥ま、とりあえずそれは明日から<b!

【冗談めかして、あいての言葉に、そう返して】

 ――――Truth News=I

【そんな声を響かせると、直後、その双眸に黄緑色の不健康そうな蛍光色が浮かび上がる】
【人工的な誘蛾灯、はたまた、この季節に於いては、蛍の其れをより明るくしたというほうが相応しいか】
【兎も角、何らかの能力の発動が成されたことは、想像に難くない】

‥‥じゃ、いきますか。

【そう言うと、たたたた、と鍛えているのかなかなかの速度で接近してくるだろう】
【通るルートは、お稲荷の有る当たりで、少しでも障害と成る事を願っている】

(‥‥良けれて一発、それに只撃つだけとも考えられえねぇな)

【ちり、と左手の指先から、わずかに糸を生成し、いつでも反応できるようにしておいた】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/09(火) 21:08:09.41 ID:wj4eJ2J0o
【 路地裏 】

【――お祭りムード一色の街中とは、乖離した空気の此処】
【それでも、『当てられる』者も居るのだろう…、…地の臭いは、普段より薄い】

【そんな所、――物好きにも程が有るような人物が一人】


…、…こっちが――でも、そうか。
奪還の方に、もう少し人数を裂いた方が――

……貯金、全部使ってギリギリかな。


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


【手にした端末に何やら打ち込んでは、首を振り――】
【行っているのは『考え事』だろう。…、…落ち着ける¥齒鰍ェ此処しかなかったのか】

【――、カチ、カチ、と。機械的な拍子の音が、祭囃子を置き去りに響いていた】
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 21:10:36.51 ID:QZvqf/890
>>452

人……多いわね、流石に…………
「まぁ、だからこその祭りだろうよ。しかし…………神社の敷地で試合とは、今年は随分手が込んでやがるじゃねぇか……」
そうね。初めに聞いた時はびっくりしたわ…………あ、人が掃けていくわ、兄上

【大勢の客の中、何とは無しに周囲の盛況さに目を向けていた二人だが、客が流れていくのに乗じてテントの中へと足を踏み入れる】

≪お、俺が見えるんすか!?≫
これは驚いたものね……あなた、獣人種だから、こいつが見えるって訳か…………
あ、注文先に取るのね。だったら……肉うどん、お願いするわ
「こっちは、そうだなぁ…………竜田揚げ丼で頼むわ」
≪じゃ、じゃあ……せっかくですし、1つ…………お願いしやす≫

【中へと足を踏み入れてまず驚いたのは、店の仕切りをやっていると思しき人物が、犬と人間の相の子の様な姿だった事】
【それ自体は、この二人の知り合いにも獣人がいたために、それほど大きな衝撃と言うほどの事でも無かったが】
【使い魔――――姿を消していた髑髏の姿を、さらりと認めたらしい言動には、流石に驚かされたらしい】
【それでも、前例が無かった訳でもなく、二人はすぐに各々の注文を伝えていく】
【割とがっつりと食べるつもりらしい。恐らく、そのまま夕食をあちこちで食べ歩こうと言うのだろう】

それじゃ……ほら、兄上
「悪ぃな、レイド…………っふぅ…………」

【注文を伝えると、一行はさっさと座席の確保に移る】
【杖をついている青年の姿から分かる通り、割と足に負担が溜まって疲れていたようで、席に腰を下ろすと、二人ともにホッと一息をつく――――その刹那】

≪ッ、姉貴!?≫
え……あ、あなたは!
「――――ローズ!? お前もいたのかよ……!?」

【真っ先に、髑髏――――ジェムがその気配を感知したらしい】
【ブルーローズが立ちあがるのとほぼ同時に、ジェムは声を上げ、それに釣られて二人の男女――――レイドとアストラも、その姿に気づいて驚きの表情を見せる】
【驚きの中にも、再会への喜色をジワリと滲ませるような表情だったが――――その姿は、以前とは違って痛々しい】
【既にアーディンから聞いていたブルーローズなら、その外観で変化の詳細は把握できるだろう】
【杖の補助を借りて歩いているアストラに、右肩に縛り付ける様にして、銃剣のついた巨大な銃砲の様な義手を右腕にはめ込んでいるレイド】
【――――――――それでも、二人の様子に変わった所が無いのが、救いと言えば救いだろうか】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 21:15:42.48 ID:LPEZIO+8o
>>453>>455

【とにかく、耳障りな音がする。サイレンというより、単眼を見ると、まるで】
【それは異形の何か、それも鳴き声なのではないか、などとも思われて】

(召喚か……?いや、しかし直接動きは――――あぁ、全く)

―――こういった攻撃を受けたのは始めてだな……ええい、ッ!

【突っ込む足を止めはしない、その勇猛さが時には仇ともなる】
【強い水圧、目鼻に染みるその液体―――手で防ぐ間もなく、正面から浴びた】
【当然のように両目は一時的に潰れた状態になり、しかし距離柄足を止めることも出来ない】
【何故なら、止めればブレーキがかからずに滑って、おそらくは倒れてしまうから】


【だから、ガルニエは顔に特殊なそれを浴びても止まらなかった】
【足元の滑走に気を付けて大股に、下手に意識せぬよう元のルートを真っ直ぐと、進み】

【何よりもう近距離と呼べる位置。彼女は右手で刀の鞘を掴むと、引きぬいて】
【その刃がギザ付いた、まるで鋸のような一刀を先ほどまで少女が居た場所へと横薙ぎに振るう】
【ただし、居「た」場所―――目が見えていないから、場所は予測に他ならない】

【また、ガルニエの周囲は未だに光輝を続け、その強さは徐々に増しており】
【あまつさえその背には天使のような―――まだうっすらとしているが、巨大な光の翼が見て取れて。】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 21:17:34.94 ID:0velnZ5ao
>>454>>457

(……気色悪いなあ、人工色。つくりものみたい)
(ああ、それかアレだ……合成着色料たっぷりのお菓子、みたいな)
(・……、……どっちも「危険色」じゃん、やーだなぁ)

【変化する谷山の瞳の色に、そんな呑気な感想を抱いたのだけれど】
【頭を二・三度振って、膝の痛みとともに脳漿の外へ追いやった】
【がちりともう一度、拳銃を握りなおして――「的」の動きを、ようく見定める】

…………「ハヤい」のも、嫌われちゃうぞ?

【たらり。冗談めいた口を聞いてみつつも、額を流れた透明の雫は焦燥を表して】
【「こりゃあ、絶対近付けたくないネー」。そんな呟きを、苦笑とともに漏らす】

 【たん・た・たん。右から一発、付随して左から二発】
 【放たれた三発の魔弾は、夕月の二・三歩手前の「地面」に、取り残された】
 【ハズレ弾であることは確かだけれど、「何を狙って」そうなったのかは――未だ、示されず】


そー、して、……こっちくんなっ!

【たん。おまけ程度の、右からの一発】
【これは、きっちりと谷山の腹部めがけて放たれたのだけど】
【なんだか狙いがおざなりであるのは――「牽制」の意味を込めているから、だったりする】


【残弾数――――右:1/5、左3/5】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/09(火) 21:22:31.85 ID:Df/Mz/d3o
>>457>>461

夕月選手の反撃、谷山選手にヒット!

「互いに軽いのを一発ずつ貰いましたね。いい傾向です」

谷山選手は近距離が得意なのかな? ここで接近を試みているね!

「ちなみにわたくしは、せっかちな殿方も嫌いではありませんよ。色々話が早そうですし」

……えと、夕月選手は銃を持ってるし、遠距離志向かな?
と、なると、相手を近づけさせなければ有利ってことになるね

「あ、すいません、係の方、たこ焼きと綿飴買ってきて貰えます?」

……お姉ちゃーん

「はいはい、ちゃんと見てますよ。遠距離近距離、そんなものは些末な話。
 結局は、流れを掴めばいいのです。強引だろうと、ね?」

では皆様! 眼を細めて、流れをご覧ください!
一挙手一投足、こぼれ落ちた汗の一滴すらも戦況を左右するんだからね!!
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/09(火) 21:24:59.04 ID:H4GwD+lAO
【花霞の社:参道】

【絢爛なる色彩を纏いながら立ち並ぶ屋台、きゃらきゃらと転がる笑い声
【辺りからは客引きの音が響くその喧騒は広がって、どこまでもどこまでも】
【開幕した戦いに熱気は渦を巻いて拡散しはじめていたが、そこに、一人だけ】
【枯草と火薬の香を若干の冷気と共に纏う青年の姿があった】

【襟足まで伸びる灰色の髪に、切れ長の群青の瞳をした青年だ】
【雷雨を呼ぶような曇天の彩に染まる浴衣は薄手の黒の帯で結ばれており】
【ただ、両手にきっちりと嵌められた夜色の手袋が――僅かな違和感かもしれなかった】

【彼はぼんやりと上空を眺めながら、片手に握った綿菓子を咀嚼していたが】
【視線を下ろし、前方。人混みへと向け、微妙に溜息をつく】

……目に毒だ

【はしゃぎ、駆け回る子供たちの姿に、一言】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/09(火) 21:25:46.43 ID:c20pTYWno
>>458

【今宵は宴の真っ最中。無用な殺生は夏祭りの興を削ぐ野暮な行為だと、きっと誰もが知っている】
【故に。祭囃子が聞こえる程度には浅い≠アの場所に、常の如く血煙が吹き荒れる事はない】

【どうやら、悪党にも粋を好む者はそれなりに多いようで――――さて、閑話休題】

――――やッば、もう試合開始時刻じゃないか!急がないと……。


【突如として寂れた通りに響き渡るのは、圧し殺した叫びと摺り足気味の足音】
【角を曲がり塀を乗り越え、何やら凄まじい速度で、一つの影が青年へと近付きつつある】
【彼が端末のディスプレイか、暗澹とした思考に意識を削いでおり】
【外界への注意を著しく欠いていたなら、衝突は避け得ないだろう】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 21:26:31.83 ID:jJ21OnIbo
>>459
「いやいや、獣人種っていうより、俺っちもちょーっと魔術云々には心得が、ね?」
「ほいさっさ、肉うどんと竜田揚げ丼いっちょーっ! それと、ほいっ!」

【筋肉質な風貌だが、なにやら謎めいた雰囲気を醸し出す犬男はアホ面で、冗句の一種かもと取られるだろうが】
【少なくとも、ジェムが見えていたのは事実。あながち嘘ではないのかもしれないが、信憑性は薄く】
【それを掻き消すように差し出した結晶は、属性や種族を問わず吸収性がいい魔翌力を備えていた】
【いわゆる、『無色』の魔翌力。ただし、その利便性故か総量はあまり多くないと感じるだろう】

【猫はそのまま慌ててイヤホンを取り外しPCを閉じると、猫は両者に駆け寄ろうとする】
【途中実況画面の前を通過しようとすると、試合の実況者…というより解説者の声を聞いて一瞬立ち止まった】
【聞き覚えがあった、ような……?】

【だがとにかく、今は目の前のことが先決。首を振って雑念を振り払い、人ごみを掻き分け、二名と一騎に急いで接近する】
【途中で傷や義手に気付き、息を呑むように減速を始めるけれど、】
【そのすぐそばまで走りよったら、】

……よかった、二人は……っ、

【無事でよかったとは言い難く、一度投げつけそうになった言葉を飲み込み、少し熟考して】
【そしてアストラとあわせて、亡くしてしまって、あまり話せなかった友を思い出して、少しばかり涙ぐみ】

………生きてて、よかった……っ!

【何とか、再開を喜ぶに相応しい言葉を選んで、泣き笑いの表情を作った】
【涙は抑えたが、顔の筋肉はくしゃりと歪んでいた。複雑な心境、なのだろう】
【同時に猫の反応から、アーディンから話が行ってなくても、誰かから近況を聞いていた事を推察できるかもしれない】

「およ、何、ローズちゃんと知り合い?」
「……うおっ、そっちのお嬢さん、よくよく見ればすっげー可愛いじゃん?」
「ねぇどう、この後俺と神社で酒盛りとk」

……リズ、注文復唱。

「……はい、肉うどんと竜田揚げ丼入りまーす……」

【後続の客がないからとスイッチを切り替え、いきなり親しげにレイドへと接近を試みる犬】
【しかし猫にぴしゃりとにらめつけられると、すごすごとキッチンへとで戻っていく】
【女好きなのだろうか、その肩をつかもうと手を伸ばしかけたが、結局自分の肩を落としてしまう。アホ犬全開であった】
【それでも結局、調理ペースが落ちないのはプロたる所以といえよう】

とりあえず、ゆっくりしていってね。
ここ、ボク達のお店なの。リズはアホでバカだけど、いろいろ腕は確かだから。

【浴衣の帯を締めなおし、袖で涙を拭うローズ】
【『学園』という呼称や、テントの端々に張られた募金告知などなど、突っ込みどころは満載であったが】
【なんにせよ、客が…それも上客が来たと張り切った猫は、二人と一騎をきっちりもてなす心算のようだった】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2011/08/09(火) 21:27:01.54 ID:Df/Mz/d3o
>>462
/うわお、よく見たらヒットしてないし!
/失礼しました、掠ったとかそんな感じで脳内補完お願いします
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 21:28:49.53 ID:tVFhOG/zo
>>461>>462
【本当を言うと、此方の能力≠ヘフェイントでしか無い】
【基本的に、谷山の戦闘という物は、二度目という物を極めて苦手とする】
【それは、精神的死角を突き、相手の意表を突く事で、己に流れを引き込む詐欺師の戦いだから】
【大会という華々しい場には、似合わぬ、ダーティな流儀。それを、谷山は躊躇いなく実行する】

‥‥っは、まだその予定はないなぁ、残念でもなんでもねーけど?

【転じて、こちらも、冗談事に冗談事を返して冗談事ではない自体に挑みかかる】
【汗が一筋流れるが、気にはしない、其れよりも先ずは接近こそが手筋だ】
【相手の放った銃弾を見て、仕込み≠ゥ?と思考、判断、何らかの手で対処の必要を検討しておく】
【遅効性のトラップのたぐいであれば、こちらに取っては凄まじく不利、引っ掛けるのは己の手だといわんばかりな思考だ】
【そして、牽制故に狙いの甘い、その銃弾であれば、谷山の知覚ならばぎりぎり≠ネんとかなる】

 ――――一発なら、ぎりぎり‥‥ッ!!

【谷山は、避けなかった。ずきりと脳が軋むほどに知覚を加速】
【迫る魔弾に、左の拳をインパクトさせ、軌道をずらしたのである】
【ピッ】【右頬が裂け、赤い血が飛び散りシャツの洗濯を大変にするのだが】
【其れでも、否、だからこそ。その歩み‥‥、走りは止まることが無い】


 ヒュ――――ッ!!


【しゅっ】【五指の先から、鋼の糸を生成。その内の3つで己の前にある、相手の取り残した魔弾を切り落とそうとする】
【あわよくば、その奥に居る夕月の足に残りの糸を絡めようとするだろう】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 21:31:09.47 ID:2kDCyufL0
>>460

(足捌きが上手い、あたしじゃ近接の間合いは拙いかも知れません)
(しかし――あの光は、いったい?)

【踏み込みすぎず、然し踏み出す事を畏れはしない】
【かつては一支部の支配者だった女。その絶妙たる戦闘の凄みを思い知る】

【だが、その斬撃がめぐを捉える事はなかった】
【序盤の優勢を勝ち取る為の不意打ちは、功を奏したのだろう】
【華奢な少女の姿は、2メートルほどの先に退避しており――】

【ガルニエは。斬撃前後、僅かに「めぐの先の位置」に留まる時間】
【急激に、何らかの『気配』が膨張する感覚を覚えるだろう】

キューナイン、『現着』っ

――直ちに、鎮圧を開始せよ!!

【例の存在――ガルニエが開眼すれば、「アートマン」と認識されそうなもの】
【それが出現し、ガルニエの元へ飛び込み、横腹に飛び膝を浴びせようとするのだ】

【気配で見切れるなら見切るべき、動作速度は兎も角出現までも猶予が有るけども】
【その攻撃方向は――潤滑した参道に、押し返そうとするようなものだった】

【攻撃を回りこんで、めぐの方を攻めようとするなら】
【今度は彼女が消火器を霧散させ、手の内に別のものを握っている事が分かる筈】
【右手には柄の短い斧――左手には、金属製ワイヤーロープの束を。】
【然しながら構え方は稚拙で――体躯も貧弱ではある】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/09(火) 21:33:08.91 ID:wj4eJ2J0o
>>464

【この青年――考え事をしていると、ぼーっとしている様に見える】
【実際、考え事をしているのだが、そう見せるのは全体的な雰囲気か】
【外界的な反応に関して言えば其の両者の間にさして違いは無いのだろう】

【…、…とまぁ、早い話が、だ】


(…、今日の夕ご飯は抜いたから――)
(えーっと、明日の朝ご飯は食べられるかな…、…いや、でも。)
(念のため、昼ご飯まで我慢しておいた方が……)


 ―――、って! ……ぃッ!!


    【 どーん 】


【――飛び出してきた何者かに衝突すると、其の場に尻餅を突き】
【状況が判断出来て居ない様に、呆けた顔で目を白黒させていた】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/09(火) 21:35:13.27 ID:mv6v2HUAO
【夏祭り会場】

昨年は結局来れなかったから来てみたけれど……想像していた以上に賑やかだね。
ただ、やっぱり一人だと、どうしても物足りなさを覚えてしまうんだけれど、さ。

【賑わう参道から、すこし距離の離れた場所、其処の木に寄りかかり、遠目に祭りの様子を眺める青年がいた】
【黒色の浴衣に身を包んだ、黒髪緋眼の青年だ、齢は二十を越えた程度に見える】

……カップルとか、盛大に爆発してしまえば良いのにね。
そうすれば孤独の寂しさが少しは薄れるかもしれないのに。
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/09(火) 21:37:19.74 ID:PdS36VoRo
>>460>>468

えーっと、少々トラブルがあって遅れてしまいましたが、こんばんはー。
実況の七草 なぐさです。ななくさなぐさです。
予選敗退者の中から選出されたという拙い実況ですが、宜しくお願いしますね。

…………なんで僕が……ブツブツ

あ、このサイレンは実況事故でも野球中継でもありませんからね?
恐らくですが、纏馬さんの能力が音を発してるのでしょう。多分、ですけど。

まず、ガルニエさんの顔に液体がヒットしました。
どうやらダメージは無さそうですし……、目潰し、です? これも放送事故じゃありません。
これのお陰で、危なげなく斬撃を回避しました。
でも相手が居た場所へと正確に攻撃を加える技量は流石ですね。参考には中々なりませんけど。

そしてあれは……、アートマン、ですかっ!?
纏馬さんの能力が、相手に飛び膝蹴りを加えようとしてますっ! きーっく。
手にはまた新しい物がありますし、一体どんな能力なのでしょーか。

今のところ、纏馬さんが一歩リードしてるように見えますが……。
見ての通り、ガルニエさんの背に天使みたいな翼が出現してます。
これが試合にどう影響してくるのでしょうか──、まだまだ始まったばかり、分かりませんよーっ!

472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 21:41:37.81 ID:l2SmsAiGo
【祭り会場のやや外れた場所】

ふんふふ〜ん♪

───────ふみゃっ!?

【そこを歩いていたのは一人の少女】
【翡翠色のさらさらとした長髪に、同じく翡翠色のくりくりした瞳】
【紺色に白い模様の入った浴衣を着た、身長140cm程の少女だ】
【何より特徴的なのが背中から伸びた黒紅色の不気味な翼】
【龍を彷彿させる形状のそれは、華奢そうな体躯とは不釣合である】
【…とはいえ、この魑魅魍魎、善悪入り交じる会場ではさほど抵抗はないようだ】

【手にはりんご飴とわたあめの袋があり、屋台を楽しく回った様子であるが】
【────その姿が、小さな悲鳴と共に視界から一瞬で消えた】

な、何ですかこれっ!?
前にもこんなことがあったような…っ!?

【否、消えたのではなく、捕らえられたと言ったほうが正しい】
【ネズミ捕りと言えば真っ先に思いつく、漫画にもよくあるあの形状の罠を
 そのまま人間サイズまで大きくしたような罠にかかったのだ】
【実際は漫画のようにコミカルに挟まらず、背骨ごと折られてしまうが】
【幸いな事に背中の翼がそれを防ぎ、事無きことを得たようだ】

【しかし、罠にかかったことに変わりはなく、手足をばたばたさせるが、一向に外れる気配はない】
【ふと少女の首元を見れば、No.10と刻まれた十字架型のシルバーがかけられている】
【その意味を知っているものからすれば、これ以上無様で滑稽なものは中々ないだろう】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 21:44:54.24 ID:0velnZ5ao
>>462>>467

あーん、……釣れないなぁっ!

【彼女は、谷山の「速さ」を危惧して「三発置いた」のだけれど】
【本来危惧すべきは「速さ」なんかではなく――「ひたむきさ」だったのだ、と】
【ち。舌打ち一つ、己の見識の甘さに苛立ちを示して見せた】

【――予選で二回使用した、「トラバサミ」によるトラップ】
【一回は成功したけれど、一回は喰らいつく前に壊された】
【その原因は、「トラバサミという凶器の、攻撃が届く範囲が狭いこと」】
【……だったのも、あるかもしれなくて】

【だから、先刻。トラバサミの形成に必要な弾数より多い、「三発」を設置した】
【さて、「それ」で――「何」が、形成される?】


≪ TF ⇒ SP-r ≫


【 『じゃき ん』 】

【下された命令と共に、地面から「伸びた」のは――一本の、「槍」だった】
【切っ先を、谷山に向けて突き出されたそれは、ワイヤーが到達するより前に形成されて】
【きらめく銀の線と交差するように、彼の胸元に向けて宙空を走る――!】


…………、っと!?

【と、同時。ぴぃっと、彼女が身に着けていたニーハイに、切れ目が走って】
【絡め取られた脚の皮膚から、たらりと血液が流れ落ちる――「本体狙いの糸は、通った」!】
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 21:45:49.22 ID:QZvqf/890
>>465

なるほど…………ともあれ、驚かされたわね。まぁ、こんな見てくれだけど、悪い奴じゃないから
≪っと…………! それじゃ、いただきやす!≫

【得心が言った様子で頷きながら、ジェムの外見についてそう告げるレイド】
【既に、このお約束のやり取りも何度やってきただろう。そんな事はレイドも気に止めるようは事は無かったが、ふと感慨深くなる】
【パートナーの外見をフォローするのは、何時だってレイドの役目だった。そしてそれは、パートナーとしての義務でもあった】
【普段なら気にしないそんな事が、祭りの雰囲気に当てられて、ふとレイドの胸に去来したのかもしれない】

――――――――ありがとう、ローズ…………!
「……アーディンの旦那から、話は聞いてる…………ラインの奴とは、すぐには会えねぇらしいが…………もし会ったら、奴に礼を伝えておいてくれよ
あの『魔術札』のお陰で、銀鶏は最期まで戦えた…………ってよ」

【自分たちの生還を、こんなにも喜んでくれる。レイドにとっては、それが何より嬉しかった】
【右腕の、戦う事以外に意味の無くなってしまった義手の重みも忘れるくらいに、レイドの心は満たされていた】
【一方、アストラの方は複雑な表情を見せる。やはり、ブルーラインと論戦に発展した事を、まだ気にしているのかもしれない】
【しかし、ともあれ感謝の気持ちはあると、それとなくブルーローズに伝えた。戦死した銀鶏に、大きな助けになったと】

……………………あら、残念ね
あんたさえ良かったら、あたしは別に構わなかったんだけど?
≪姉貴……出歩くのも危ないんすから、あんまり羽目を外すのも……≫
まぁ、それはそうだけどさ。気晴らしに出てきたんだから、少しくらいは…………

【レイドを誘おうとして、結果的に退散した『リズ』と言う犬に対して、冗談めかした言葉で返すレイド】
【それに、呆れた様子でジェムは苦言を呈するが、レイドはどこ吹く風の様だ】
【――――どうやら、籠城生活の息抜きとして、二人は祭りに出向いてきたらしい】

「悪ぃな…………ちょいと身体のコンディションが万全じゃなくてよ…………言葉に甘えて、ゆっくりさせてもらうぜ」

【軽く手を上げて、礼を述べるアストラ。やはり、歩き通しでは足が辛いのだろう】

――――そう言えばローズ……アーディンの旦那から、概略は聞いてたけど…………
その後、ブルーラインとブルーベルは……相変わらずかしら?

【席について一息つくと、レイドはわずかに表情を顰めて、ブルーローズに質問を飛ばす】
【どうやら、アーディンとの邂逅の様子の一部は、ヴェイス兄妹にも伝わっていたらしい。心配そうな表情で、レイドはそこを確認しようとする】



【――――――――丁度時を同じくして】

[……疲れてないか?]
<ううん…………大丈夫>
[そうか……――――失礼。ここ、よろしいか?]

【黒のレザージャケットを羽織り、首にネックレスを掛けた、無表情に半開きの眼が印象的な、病的なまでに白い肌をしたブロンドの髪の青年が】
【胸元に、逆三角形の金のプレートに蜂を象ったバッジを留め、車椅子に乗った少年を伴いながら、テントの中へと足を踏み入れて、カウンターへと向かう】
【レイドとアストラの二人とは、多少距離が離れているため、互いにその存在には気づいていないようだ】
【そうして、ブロンドの髪の青年は、カウンターの中へと声を掛けていく】
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/09(火) 21:48:29.95 ID:c20pTYWno
>>469

ッ……い、ったたたたぁ。
――おい、おまえ何処に目ぇ付けて歩いて……。

【出会い頭の衝突。勢いよく尻餅をついたのは、その何者か≠熨Sく同じで】
【そいつ――青地に金魚柄の浴衣を着こなした、痩躯は】
【ぱんぱんと衣服の砂埃を払い、ドスの利いた声で青年に因縁を付けかけつつ】

【じろり、立ち上がって其方を見遣り――――】


     ――――……あれ、京?


【どうやら見知った顔だったようで、此方もきょとんと目を円くし】
【瞬きを何度か。暫くどうした物か思案していたが】
【取り敢えず、彼を引き起こさんと手を差し伸べた】

【この薄闇の中では、黒とそう大差のない、肩の高さで整えた濃藍の髪】
【薄墨の瞳に、白皙。中性の響きを帯びた、涼しげな声――――】
【何より腰の刃物三振りが、彼女≠ェ何者であるかを雄弁に物語る】
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 21:49:55.66 ID:IcX1LwrEo
>>453
/まだいらっしゃいますかー?
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 21:50:30.95 ID:IcX1LwrEo
/>>476安価ミス、>>463です
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 21:50:44.38 ID:LPEZIO+8o
>>468

【感触、無し。鋸の刃が布を、そして肉を刮げ落とす独特のそれは感じられなかった】
【となれば、後退したか―――沁みる瞳を、ガルニエはうっすらと開け】
【気配として察知していたものが実際に此方へと迫る場面、それが視界に飛び込んで】

(なんだアレは……また召喚のような、いやしかし……)
(苦手な接近戦を補う存在と、そう見れば一先ず問題はなし……)

……生憎とやられっ放しは趣味ではないのでな、効くかは知らんが―――!

【プールの中に居るかのような、そんな視界のまま彼女は対応を開始する】
【こちらへ飛び膝を放つ人型には、接近に合わせて狙いを付けず、右手の凶刃を振るい】

【そして、成否に関わらず攻撃自体は横腹に貰い――思い通りにさせるのは、そこまで】
【背中の両翼が完成したのだ。光そのもので出来た、重厚で、羽の一枚ごとまで存在する】
【まるで本物以上の、全てに置いて聖の属性に位置する巨翼が顕現するのである】

【さて、其は一つの羽ばたきでガルニエを後方へと“浮かせ”て、そのまま距離を離し】
【少々場所への冒涜気味に、二体ある稲荷像の一つ、その天辺へと降り立って】

(斧に、ワイヤー……鎖鎌のようなものと、考えればいいか)
(目の方も徐々に良くなりつつ有る。この距離の戦いは些か卑怯にも思えるが……)

(………戦いに、卑怯も何も有ったものか。)

【また、光の翼とは別にガルニエの周囲に光が漏れる】
【その増量は今までよりも圧倒的に多く、何かしらの準備だと思われるが―――。】
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/09(火) 21:51:48.25 ID:Df/Mz/d3o
>>467>>473
えーと、先ほどの発言ですが、どう見ても谷山選手は回避成功してました、ごめんなさい!

「やれやれ、どうしました? しばらく闘わない間に脳まで黴びましたか?」

ぐぬぬ……!

「あ、谷山様、糸ですね。見えにくいですね。実況者殺しですね」

……はあ……気を取り直して……試合開始序盤にして、早速場は熱を帯びてきています!

「まあ、夏ですから」

違うよ全然違うよ、気温の話じゃないよ

「あら、地面から槍。怖いですねえ、今の錆びたシズクが谷山様の立場だったら死んでますね」

……糸が見えにくいけど、恐らく夕月選手の脚にいったみたいだね

「いけませんねえ、いけません。仕込みはじっくりと。急いては事をし損じる。
 他人を陥れるには、それだけの面倒と執念が必要なのですから。カラスのような、ね――_」

それは、どっちの選手に対する言葉?

「さあて、どちらでしょう、か――? ふふ……」
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/09(火) 21:53:27.44 ID:H4GwD+lAO
>>476>>477
/いますよー
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/09(火) 21:57:11.81 ID:wj4eJ2J0o
>>475

【ドスの利いた声――、意外でなくとも、青年はよく絡まれる】
【かと言って能力者だから、其れほど恐れる理由も無いので――】


…、…あー、その、スイマセン。
この通り、今日の所は勘弁して――…


【へいこらした様な愛想笑いと共に、軽く頭を下げる】
【小慣れた対応だが…、…こう云う人は多分許してくれないので、逃走ルートを確認――】



――…、… あれ。 ……朔夜さん、――ですか?



【―― 一瞬止まったのは、彼女が『浴衣』を着ていたからか】
【顔を認めた後も、依然として少しだけ不思議そうな様子で手を取り、立ち上がる】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 21:57:55.16 ID:tVFhOG/zo
>>473>>479
っは、仕込みは得意分野でな。

【にぃ、と自慢気に少々口元を歪めた】
【谷山の強みは、勇気ではない、身体能力ではない、知識でもない】
【臆病さと、必死さと、卑怯さと、あきらめの悪さ=B負であるそれらが、彼の力と成っている】
【そして、相手の言葉を聞き、高速の思考、1秒かからない其れを回していく】
【通常でも脳という物は大量の糖を求めるが、この能力発動中は其れが顕著】
【故に、少々吐き気や頭痛が込み上げてくるが、其れを意思の力でねじ伏せて】

(‥‥SP-r‥‥スピア?‥‥って事は‥‥ッ!)

【思考終了】【行動開始】
【槍が生成されるのとほぼ同時に行動が開始された】
【動く速度や身体能力で言えば、谷山基樹は常人の中の枠を出ることはない】
【少なくとも、武道家と呼ばれるものには及びはしない】
【だがしかし、こと効果や優れたバランス感覚による、初動≠ノ関しては、かなりのレベルに有った】

【取った行動は――――右足を軸にしての左回転】

【其れにより、槍が脇腹の肉を深く抉るが、急所に命中することはなく】
【その動きにより、まるで一本釣りのように、夕月を引っ張り込む事になるだろう】


ッ、うぉおおおおおおおッ!!


【回転の勢いと体重と義手の糸巻き機構により、一気に糸が引かれていき】
【地面をがりがりと削るほどの勢いで、此方に相手を引きこもうとする】
【糸の強度はワイヤーとしてみれば普通だが、強度に比してかなり細い、抜けるのは不可能ではないというレベル】
【そして、引き込む谷山の体からは、数式がちりちりと吹き上がっているのが視えるだろう】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 21:59:50.70 ID:rAQx4+K2o
>>472
/まだおられますでしょうか?
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 22:02:50.70 ID:IcX1LwrEo
>>463>>480
【祭りの名物の一つは走り回る子供】
【背が低いのを良い事に、他人の膝程度の高さの頭でするりするり】
【人ごみを抜けていくのは、うっかり蹴ってしまいそうで非常に怖いのだが】

【もしも子供が大人程度の身長をしていて、それでいて行動が変わらない場合】
【果たして、普通の子供とどちらが迷惑なのだろう】

【青年の後方から、並み居る人の間をすり抜けて、近づいてくる気配が有る】
【特に敵意は持って居ない様だが、その気配は十分に近づいたその時】


………………はむ

【青年が持つ綿菓子を、ぱくりと一口失敬しようとするだろう】

【口元だけが開いたヘルメットに、サイズの大きい白衣という奇妙な服装のその女性は】
【175cm近い成人らしい身長をしながら、両手一杯にくじ引きの景品だろう、細かい玩具を持っていて】

……これ、どこで売ってる?

【礼や謝罪より先に、自分が目を付けた獲物の売り場を訊ねた】


/それじゃ失礼してー
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 22:04:46.40 ID:l2SmsAiGo
>>483
/居られますともー
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 22:08:21.98 ID:rAQx4+K2o
>>472

大丈夫かい!?


【黒くツヤの無い長袖の服同色のスボン、その上から銀のジャケットに蒼い首巻きを巻いて】
【そこそこ綺麗な顔立ちのの青年が近づいてくるだろう。】

いま助けるよ!

【彼女がかかっている罠を引きちぎって助けようとするだろう】
【No10と刻印された装飾品をみても何も気づいていな様子である。】

487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 22:10:10.66 ID:2kDCyufL0
>>478

【このアートマンは、器用で剛力だが敏捷とは言いがたい】
【こと瞬発力は秀でているが――蹴り込みの後では、それを発揮できようもなく】

 【火消し頭巾とガスマスクを織り交ぜた意匠を持つ頭の頂部には、明く光る赤色ランプ】
 【傾いた豪奢な和装を思わせる胴体は、眩い銀に照り輝き】
 【双腕は太く頼りがいの有りそうで、ブーツ部分は足袋の様に】

【斯様な奇怪たる風体、その左半身に鮫牙のものに似た傷が刻まれる】
【切断こそされてはいないものの、傷自体は深く、クレーターの群れの様に、】
【開いた小穴という小穴から、オレンジ色の『魔力』の霧が漏出し始めた】
【フィードバックは無くとも――それは、能力行使に不可欠なもので】

……、ぅ、見蕩れてしまいそうですね
まるで“ばるはら”の戦乙女、不思議です、が――

あたしだって、易々とやらせはしないつもりですっ!!
キューナイン……大型送風機、用意!

【美しさと冷酷さのハーモニーに、目も心も奪われそうになりつつ】
【次にキューナインへと下した命令は、唱えた通りの内容である】

【稲荷像と稲荷像の間に向けて、キューナインが手を翳すと】
【手の甲の装甲が展開し、蛇体のごとくうねりながら太い線――「コード」が伸び行き】
【その先端とつながった状態で、扇風機を大型化して足を取り去ったような】
【ファンを中央に配した無骨な箱が、宙に浮くだろう】

【瞬間――ガルニエの足場の安定と、可能であれば顕現した光の存在を】
【吹き飛ばしてしまう様に、暴風と呼んで差し支えない風が荒れ狂うだろう】
【キューナインによる干渉の為か、送風機に反動で吹き飛ぶ様子は無い】

(……でも、正直言って厳しいですね)
(明らかに殺傷力が高いものじゃないと、遠距離には対応できませんし)
(救命索発射銃を使うには――これでもまだ、「近すぎ」です)

【とは言え、攻撃にやはり火力らしい火力はなく】
【少女は――早くも、窮地に立たされ始めているようだ】
【例え諦めずに戦うとは言え、アートマンが破壊されれば敗北も同然なのだ】
【これは、敢えて宣言するが感情の戦いではない――】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/09(火) 22:15:26.10 ID:H4GwD+lAO
>>484

【少なくとも青年は、子供を『幼く小さな女』と定義する】
【要するに男子児童には甘える権利などないと言い切る、所詮はロリコンという存在だが】
【故に彼は大人には厳しく、けれど内面が子供であれば、少しばかり対処を考えるのであって】
【だから――背丈が大人の子供に対しての反応は、彼自身も考えた事などなかった】

………………。

【口に奪われた綿菓子は、ほろほろと甘く口の中で解けていく】
【砂糖を加工したそれの特別な魅力は(自分だって購入してしまったのだから)分からなくもない】
【ないのだが、しかし―――微妙にフリーズした青年は幾度か瞳を瞬かせてから漸く再起動した】
【その間にも何口かは奪えるだろう、確実に】

【それから尋ねられた言葉に、青年は妙にぎこちなく頷いた】
【このようなタイプのびっくり人間を捌いたことがないらしく、彼は無言で出店を指差す】

……あちらで御座います
500払えばお釣りのくる値段だったかと

【けれども崩されない慇懃な口調、彼の視線は両手を騒がしくしている彼女の玩具に移された】

/と、すいません、次ちょっと遅れます
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 22:16:31.36 ID:0velnZ5ao
>>479>>482

――――った、あっづ……いぎぁっ!

【喰い込む銀糸の鋭さに、思わず悲鳴を上げて】
【残念ながら、攻撃が命中したことにしたり顔を作る暇すら見えず】
【ぐにゃりと歪む眉の下、紅い視線が――谷山を見据えた】

(……何かしてる、なんか、絶対怪しいっ)
(あたしがあいつの手元に引きこまれれば――確実にそれをブチ込まれる!)
(近づいてからどう対処するか、とかいうレベルの対処じゃあ……駄目だ)

【ぎりっと歯を喰いしばって、これから来るべく痛みに耐える準備】
【そして、かるく片足を上げ――『かしゅん』。少女の足元から聞こえた、何かの音は】
【まるで、何かの「仕掛け」を開放する音のように、聞こえたはずだ】


う、ぅ――――――いあ、ぁ、あ゛……ぃ、ぎッ!!

【――――『がぎん』!】
【次に響いたのは、「硬いモノに刃物が突き立てられる」ような鈍い音】
【彼女が勢いよく地面を踏みつけた瞬間に、この音は鳴って――】
【もう片方の足も同じ手順を辿り、この音を響かせた】

【――――そうしたら。谷山の、糸を引く手に……『強い抵抗力』が走るのが、解るだろうか】
【先程の、音がした地点――彼女の足元に、かるく罅が入っているのが、見えるはずだ――】

 【 『ヒールに仕込んだナイフを展開し、それを地面に突き立てている』! 】

【たったそれだけの――しかし、そのせいでワイヤーがさらに脚に食い込んでしまう結果を生み出してしまう】
【そんな動作を伴って、彼女は――「近づくことへの抵抗」を見せた】


【痛みのせいで歪みに歪んだ顔を、谷山に向けて】
【彼女はゆっくりと、そちらに銃口を向けようと――――】


【残弾数――――右:1/5、左3/5】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 22:16:33.72 ID:jJ21OnIbo
>>474
「わかるさ、主の資質は使い魔を見ればわかる…そして逆も然り」
「貴女のようなヒトの使い魔なら、それも無理なからぬことでしょう…!!」
……ごめんレイド、聞かなかったことにしてあげて。見境ないんだ、このアホ犬。

【使い魔とレイドの関係も看破しているのか、悪い奴ではないという申し出もあっさり受け入れる】
【だが人当たりの良いローズにしては珍しく、犬に対しては酷く辛辣である】
【おまけにその言い方だと、出会った女性には片っ端から同じような台詞を吐き口説きに掛かろうとする厄介な性質のようで】

うん、まだ何処にいるかわかんないし、連絡も取れないけど……絶対伝える。
きっとにぃもねぇも、それを言えば、喜ぶと思う。
……教えてくれて、ありがとう、アストラ。

【微笑んでくれるレイドを見ていると、ローズも同じように嬉しい気持ちになる】
【結局、一度でも出会い、語り合った人物と再開できる…これ以上に嬉しいことはない】
【どちらが先かはわからないが、その知り合い一人の死が、あれほど突き刺さる猫だからこそ、気持ちの触れ幅はどちらに対しても大きい】
【アストラに対してだって、それは同じ】
【自分の出自に関することは『知って』いるけれど、それでも最近、ちゃんと変わりつつあるのだ】
【ただ負の遺産であることをやめ、何かへ…だからまず、遺恨はさておき、伝えてくれた事実を素直に感謝した】


「おお、それは嬉しい申し出!」
「だけどああ、残念だ……こちらから持ちかけた話なのに、自分はここの切り盛りという重大な使命があるのですっ!」
「代わりといっては何ですが、サービスします。普通料金でお二方大盛りにだってしましょう!」
「ちなみに俺の名前はリズヴェルグ。今はローズちゃんの、……後見人、になるのかな?」
……ダメだこいつ、早く何とかしないと……。

【それまでの三枚目口調を投げ捨て、そろそろさぶいぼが浮きそうなトークすら疲労する】
【身内のあほな姿を見せ付けられるストレスか、猫は顔を背け頭を抱えた。羞恥に頬が染まっている】
【しかし何はともあれ、犬は犬なりに場の空気を和ませようとしているようだった】
【効果があるかどうかは、二人次第といえるだろうか】


「お兄さんも無理しないで。きつけりゃもちろん座ったって良い。料理が完成して立ち去るまで、其処は君の席だ」
そーだよ、おと……じゃ、なかった、アーディンさんから聞いたけど、大変だったんでしょ?
身体は大事にしないと。黙れって言えばちゃんとリズだって黙るよ。
「……ま、まあお望みとあらば。ドリンク類だっておまけしちゃうぜーぃ?」

【傷の具合を知っているローズと一緒に、リズもアストラを気遣う様子を見せる】
【先ほどのやり取りからレイドとの関係も読み取っているようで、即応力はあるらしい】
【ともすれば沈んでしまいそうな空気を、無理がない程度に浮かせようとは試みているようだった】

……うん、今のところ、うんともすんとも。
「二人とは古い付き合いだし、俺も手段は探ってみてるんだけど、どうもねー」
「蒼っちの事だから手をこまねいてって事はないんだろうけどさ」

【親族二人については、ローズも顔を曇らせる。やはり存在が外にある二人には干渉しにくいらしい】
【同時に犬も、首を振って浮かない顔。ローズよりもいくらか近しいのであろうリズにも、手がつかないことらしい】

でも、今度それについて試したい事があるんだ。
時期を待たなきゃいけないけど…やるだけやってみようと思ってる。
「とある特異地域でのミッションらしいね」
「いろいろおかしなことになってるらしいから、普段出来ないことが出来るかも、だって」

【そんな中でも掴もうとしている藁はあるらしい、猫は少しだけ、顔に希望を浮かせて見せた】
【どう見ても勝算があるようには見えなかったが、他に出来る手はないのだから、やれることをやってみたい】
【ささやかだが、確かな決意が滲み出していた】


「ん、ほいほーい。大丈夫ですよーっ! ご注文は?」

【新しく入ってきた客の対応に、リズは気持ちを切り替えた】
【なんとなく堅気じゃねぇなというのは感じていたようだが、あくまで普通の客に対するように、明るい接客を試みる】
【現状は、カウンター内にてリズが食事を作りつつ客への対応。二人のそばの茣蓙の上に猫が腰掛けている状況か】
【既にリズは、丼にうどん出汁やらを投入し始めていた。もうすぐ届けられるのではなかろうか】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 22:21:53.10 ID:l2SmsAiGo
>>486

…へっ!?
あ、ああ、はい、怪我とかは無いですけど…!

【ばっと声のかかった方向へと首を向けると顔がみるみる赤くなる】
【助けてくれそうなことはありがちのだが、
 赤の他人にこんな情け無い姿を見られたのが恥ずかしいようだ】
【それでも複雑な心境のまま、助けられるほかは無いが…】

あ、あのっ!
手でやるのは少々ムチャなのでは…!?
手首とか痛めてしまいますよ…?

【ネズミ捕りの仕掛けは原始的なバネである】
【だが元のサイズから数倍大きくなっているこれは、当然バネも大きく、】
【バネの強さもかなりの物だが、罠自体もそれに耐えれるように非常に硬い】
【恐らく、というかよっぽどの能力者を除けば、素手では不可能に近いかもしれない】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/09(火) 22:23:20.77 ID:PdS36VoRo
>>478

蹴られながらもやり返しましたねー。
ただ、ダメージのフィードバックはない感じみたいです。
あれが能力の源だとすれば、意味が無いとは言い切れませんが。

そして完成しましたよ、翼がっ!
機動力が上昇しましたし、足以外の移動手段っていうのは意外と大きいです。
例えば膝をやられても動けますし、今みたいに隙無く距離をとれたりしますから。

しかし纏馬さんの能力……、便利だけど、火力不足な感じですね?
対して、ガルニエさんの能力は光関連です。応用が利きますし、単純故に強力です。
次の一手が、案外重要かもしれませんよ?

……消防車と、天使の翼と、神社と、お稲荷さん…………。
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/09(火) 22:25:54.53 ID:Df/Mz/d3o
>>482>>489

おおう、谷山選手、あの槍をいなしますか!

「しかし中々派手な損傷がありませんね。腕が飛んだり、お腹に穴が空いたり、首がもげたり」

うん、最後のは死んじゃうから! ルール違反だから!

「へえ、人って首がもげると死ぬんですか」

……お姉ちゃんが大会でなくて本当に良かったと、今思った。

「そういえばシズクは出場経験ありましたっけ?」

うん、まあね……っと、ここで夕月選手、耐える!
何らかの手段を使い、全力でその場にとどまろうとしている!

「足下の罅……へえ、そう来ますか。ただ……代償は大きいですね」

そう、糸をそのままにしておけば……夕月選手の傷は深まる一方……!

「悪手や最善手……というのは何を語っても結果論。全ては、闘う本人次第。
 勝てばいいんですよ。何をしても。勝てば官軍ですから。
 けど……勝った結果、勝つために払ったツケは……背負う覚悟がなければ行けません」

なるほどねー。大会ってのは、そういう場なんだね! さあ、ここからは覚悟の勝負だ!!
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 22:25:54.52 ID:IcX1LwrEo
>>488
【口内に落とし込めば、唾液が染みるだけで溶けて甘味を散らす綿飴】
【食べ物でありながら噛む必要もなく、舐める必要もなく】
【然し啜ったり飲む事は出来ない、奇妙な代物に】

……おぉー……!

【ヘルメットが無ければ、キラキラと目を輝かせるのが見えたかも知れない】
【感嘆符に感情をたっぷりと込めた。余程、お気に召した様子】


あっち……ちょっと戻るのか……
人も多いし……やっぱりこっちで良い

【もっと食べたいと思って示された屋台の方へ首を向ければ、そこはやはり子供連れで大賑わい】
【並べば数分で買える程度では有るのだが、子供は兎角待つのが嫌いなものである】
【こっちで良い。見事に自分以外の都合を、何処かへ忘れ去った言葉だ】

……はむはむ

【そして、食べる手―――もとい、食べる口は休まないで】
【こうしている間も、もっしゃもっしゃと綿飴を、唇で千切っては口内へ放り込んでいる】

【女性の両手あるのは、良く分からないキャラクターのお面やら、小さい水鉄砲やら】
【水ヨーヨー、普通のヨーヨー、何か良く分からないけど光るブレスレットの様なもの】
【息を吹き込むとひゅるると伸びて音を発する玩具だったり、空気でふくらますビニールの剣の様なものだったり】
【指で押さえきれない分は、紙袋を用意してもらった様で、そちらに詰め込んであるが】
【この、祭りが終わって二日もすれば忘れ去られそうな玩具群。くじの4等やら5等やらで占められていた】


/了解しましたー
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 22:27:39.05 ID:rAQx4+K2o
>>491

大丈夫・・・きっと助けるから!

【そういって青年は腕に力をこめて罠を引き開こうと試すだろう】
【手の内側から多少流血しているみたいだが】

(でもこんな単純な罠はヤツらの仕業ではないみたいだ…)

【一瞬だが青年の脳裏に拡がる思考。しかしそれは違うものだと確信し】
【青年はただひたすら罠を開こうと頑張っている】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 22:28:15.24 ID:Pik0FP0lo
【お祭りの会場から少し離れた】
【小川に掛かった橋の縁に佇む人影が1つ】

祭り……って去年もこんな感じだったっけか
やっぱ人はそうそう変わらないみてーですよ、っと。

【新雪のような白い髪、深い緑色に染まった瞳】
【白のタートルネックの長袖シャツの上にフード付きの灰色パーカーを羽織っており】
【その右袖が風に煽られパタパタと揺らめくのは右腕の不在証明】
【膝下までの長さの収納がやたらと多いズボンに黒いゴム製の安全靴を履き】
【ズボンのベルトの左側に無骨なナイフを2つ平行に掛け、妖しい魔翌力を放つ黒鞘の刀を右側に下げた】
【小さな身長(160cmくらい)の少年がぼうっと川を見ていた】

誰に何を言ってんのか……、あほらし。

【片手に載せた小石を2,3度掌の上で踊らせて】
【そして川に向かって投げ捨てた】
【まあ夏だからといって川でこの時間に泳いでいる人間はいないだろうから】
【当たる、なんてことは無いだろう】
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(群馬県) :2011/08/09(火) 22:29:03.79 ID:Wy4IFIWho
816 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:14:40.19 ID:9qGYdA9Y0 [1/2]
能力者のゴミカス共氏ね

817 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:15:58.83 ID:8h4TJn9i0 [3/3]
能力者ありえんだろ

820 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:19:16.26 ID:9qGYdA9Y0 [2/2]
おい、皆で能力者愚痴スレに突撃しない?

826 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:28:19.17 ID:AbKGmUvp0 [1/6]
能力者の連中どうにかしろよ……
これって一部の基地外が暴れてるわけじゃなくてスレ全体で暴れてるんだろ?
一部の馬鹿がネガキャンやら発狂してるだけならいいんだ、スレ全体で暴れまわるとか信じられんわ……

830 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:30:57.63 ID:RqX2UDP+0 [11/15]
流石にないわ、愚痴スレ民がクズだって分かってたけど流石にないわ

能力者の人間だけど、潰しちゃってくれ、むしろ潰れて消えてなくなってくれ能力者スレ
あんな精神衛生に悪いスレになんかいられるかふざけんな

835 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:33:19.06 ID:AbKGmUvp0 [2/6]
そろそろ能力者に本格的に抗議にいくべきだろマジで・・・
誰か代表で行けないか?最近の能力者の暴挙は目に余るわ・・・

837 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:33:36.69 ID:ngHkG11s0 [3/5]
いっそもうやってる人間ごと消えてくれ能力者
どうせ別のスレに行っても性根が腐ってる限り同じ事やるんだから

841 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:38:39.65 ID:AbKGmUvp0 [3/6]
能力者民が一人残らず屑揃いっていうのは嘘じゃなかったんだな・・・この件で確信したわ
とりあえずこの件を主導しているであろう能力者スレの管理人に真偽を問い合わせるべきなのか?
スレの方針として他のなりきり荒らして回るとか信じられんわ本当に
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 22:29:08.88 ID:phOrmXWy0
【祭りの会場、の入り口】
【鳥居に寄りかかる一つの影。非常に暇そうである】


……あー、着てくればよかったかもしれません……

【いつも通りの濃い灰色のローブ。首元で煌く「L」の字の首飾り】
【両手の親指には銀色の指輪がはまった、少女】


でも着るの割と面倒なんですよね……あれ

【珍しく、足元は下駄。退屈しのぎに時折、からころと心地よい音を鳴らして】
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(群馬県) :2011/08/09(火) 22:29:15.39 ID:Wy4IFIWho
843 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:41:39.69 ID:RqX2UDP+0 [13/15]
いいよもう、他のスレに迷惑かけてまで存続する価値のあるスレじゃない
コレまでは他に迷惑書けない程度にクズなスレだったのに他に迷惑かけちゃもうダメだ
スレの方針じゃねーだろうけど愚痴スレってダメ、というか、個別愚痴スレがダメ、ダメ絶対、ふざけんなくそふざけんな

844 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:41:48.30 ID:5A09b0U70 [8/8]
これは偽計業務妨害罪で告訴してもいいレベル
業務妨害罪の「業務」は、社会生活上占める一定の地位に基づいて営む活動一般だから、
サークル活動等も「業務」に含む
判例があるかは知らんが、恐らくスレもオンラインサークル的な扱いになるだろう
業務妨害は危険犯なので、実害が出なくとも危険性を証明できればOK

848 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:46:05.54 ID:AbKGmUvp0 [4/6]
>>843
お前能力者民なんだろ?向こうは何を考えてるのかさっぱりわからないんだけど説明してくれ
能力者スレの管理人は何を考えてこんな事をしてるんだ?本気で意味が分からないんだが
俺も他のなりきりでクズは何人も見てきたけどこれほど意味不明なのは初めて見たぞ

これは本気で洒落にならないレベルの事態だから、このまま流していいものじゃない
向こうの管理人に本気で責任取らせるべきだろ
さっきもいったけど、一部の馬鹿や屑が暴れてるだけならいい、それはスレじゃなくて屑のせいだ
だけどスレ全体としてこんな活動して回ってるんならマジで責任問題だぞこりゃ

854 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:49:08.74 ID:xpxvZGGe0 [1/4]
俺も迷ってたけけど離れる

流石に無理だクズすぎる

855 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:50:38.34 ID:W+mowQIR0 [3/5]
とりあえずまとめると

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/345であろう人物(能力者スレ)が
5大陸の愚痴スレを立てたってことでおk?

856 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:51:28.88 ID:AbKGmUvp0 [5/6]
>>855
おk
前から屑な事は知ったけどまさかここまでやるとは・・・

857 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 21:51:49.45 ID:CoocH2Ke0 [9/10]
俺も離れる
これ知っちゃったら流石にもう普通にロールできないよ・・・

865 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 22:09:32.25 ID:hEBIUXkY0 [3/3]
こんなとこで被害者ぶっちゃってる能力者民の皆さんも同罪の害悪だから
離れるとか言って他のスレに行こうとすんじゃねーよ

868 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2011/08/09(火) 22:12:10.93 ID:AbKGmUvp0 [6/6]
本当にどうやって責任取る気なんだよ能力者・・・
ここまで好き放題やっておいて知らん顔とかありえんぞマジで
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 22:29:40.22 ID:tVFhOG/zo
>>489>>493
――――ぎ‥‥ぃ、が‥‥ぁあ‥‥あああああぅ!!

【脇腹から、ぶしゅる、と血が吹き出して】
【其れでも全身に力を込めて、腕を無理にでも引っ張って】
【しかし、次の瞬間】

【がぎん】

【無情に、刃物がストッパーとして突き立つ音が響く】
【一瞬、思考が、止ま――――りはしない】

(――――止まった、止まった、だったらどうする、相手はガンナー、此方に出来る事は限られてる。
近づかなければ‥‥いや、あの時できたんだ、今も出来るはず――――)

【ぎちり、とひときわ強く、肉に切れ目を入れるほどに強く腕を引くだろう】
【そして、相手が銃口をこちらに向けた瞬間。ぶちり、と頭の血管が幾つかちぎれ、こめかみから血が吹き出して】



ぅ、ォァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!B―――――LACK OUTォぉぉオオォォォォオォォッェァ!!



【ばちり、と左腕の義手の表の人工皮膚の科学的魔導回路に定格を超えた電流が流れこみ】
【一時的に能力の強化を、成し遂げる。その結果は、ワイヤーへの能力の適用=z
【莫大なデータ量が、ワイヤーを通して、相手の体に流れこんでいくだろう】
【神経系の情報をデータで吹き飛ばし、1秒にも見たぬ短い時間の気絶を相手に齎す奥の手、そしてそれでは終わらない】
【全力で地面を蹴って、糸を引き戻すことで、相手ではなく、己を引っ張り移動≠キるのだ】

――――う、ぇ‥‥ご‥‥ぉ。

【脳への負担等で、口から胃液を僅かに吹くが、ぎりぎりで意識を保ち、接近してくるだろう】
【色々と捨て身というか、代償を大きく払う力であった。だが、接近しなければ、こちらが振り】
【ならば、ある程度の代償は覚悟のうえで、前に進む洗濯をしtなおだった】
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 22:33:32.38 ID:LPEZIO+8o
>>487

私は単なる戦い好きの女だよ、乙女と呼ばれるほど純潔でもない
そちらのソレは、傾奇者か……?また面白い容姿だな
ちょうど下でやっている祭りにでも合いそうな……嫌いではない見た目だ

(……しかし、戦いという面で見れば凶悪か)
(傷こそ追わせたがフィードバック無し、どうにも能力も謎で―――!?)

【ダメージは与えたらしい。が、少女は尚も真っ直ぐに立ったまま】
【もう一、二撃翌与えないと効果は薄いか―――そう考えたその時だ】
【轟ッ!―――強風、或いは暴風、竜巻のような風がガルニエを襲う】

【それは物理ダメージこそ彼女に与えなかったが、確かに周囲の光明を掻消して】
【更には翼という“帆”の存在から、意図せずガルニエは再度宙へと舞い上がり】

―――ええい、全く!近距離も遠距離もマトモに攻撃が続かんなコレは!

(続かない攻防の連なりこそ戦いにおける愚の骨頂……ならば、良い)
(近付かせまいというのなら、こちらから無理やりにでも近付いてやるまでだ―――ッ!!)

【翼がバサリと開いて、その大きな光は術者たるガルニエを包み込む】
【空中に、まるで卵のような形―――その状態で、不意にそれは高速での回転を始め】
【球の周囲に羽らしい、実質は光の刃であるものを出現させると、吶喊】

【送風機の風も、開いた距離も。その全てを力でねじ伏せるように、直接少女へと突っ込んでいく】
【球の内側にはガルニエ、外には刃、当然1mはあるサイズであり、速度は走るより早い程度】
【また、鉄並の硬度をそれは誇るが――幸い、目は付いていない。避けるのならば、とにかく急いで遠くへ離れるべきである。】
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/09(火) 22:36:41.97 ID:c20pTYWno
>>481


……、――――ああ、うん。何と言うか、奇遇だな。
お前は行かないのか?夏祭り。


【この格好から鑑みるに、恐らく朔夜は夏祭りに行こうとしていたのだろうか】
【この通りは、春霞の社にもそこそこ近い。普通は危険性を考えて避けそうなものだが】
【彼女ならば、その心配も無用だ。土地勘もある。此処を突っ切って、近道しようと考えていたに相違ない】

【彼女もまた不思議そうな顔で、首を傾げつ問い掛ける】
【青年が考え事に耽っているのはいつもの事だが、こんな所で、こんな時に】
【よほど深刻な悩みなのだろう――とでも、考えたのか。その目にほんの僅か、彼を案じるような色を湛えて】

(……そういや、去年もだったな。)

//すみません、遅くなりました……!
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 22:37:35.41 ID:l2SmsAiGo
>>495

えっ!?
血、出てますよ!
急ぐ必要は無いですから、もっと別の方法でお願いします!
助けてもらえるのはありがたいんですが……見てられません!

【その甲斐あってか、ぎぎっと鈍い音を立てて僅かに上がる】
【しかし上げれば上げるほどバネの反抗は強くなる】
【当然、手に、指にかかる力は増していくばかりだろう】

怪我とかはないですから!
本当に大丈夫ですのでっ…!

【自分に怪我が無いからこそ、目の前で流血しているのを見ると心が痛む】
【なんとか他の方法を取れないか説得しようと試みるが…】
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/09(火) 22:37:46.52 ID:H4GwD+lAO
>>494

【お気に召してなによりで御座います、とは流石に返せない】
【扱いを大人にするべきか子供にするべきかでうちなる天秤がぐらついてる青年は】
【そのまま無言でひょいぱくひょいぱくされる綿菓子を眺めていたが――】

お嬢様。此方は差し上げましょう
――けれど、あちらに行けば他のモノも売っておられます。此と一緒に見に行ってはみませんか?

【――奇妙な存在だと、思った。もう少し他の姿が見たいと思った】
【故に彼は、物で釣る作戦を敢行してみることにした。】
【綿菓子の他にも、かき氷や林檎飴にチョコバナナ、フランクフルト、焼きそば、沢山のものが売られる其処は】
【前半を遊び通し、今はお腹が減っているのだと推測される彼女には、宝の山にも違いないと考えたようだった】

【両手が開いていれば綿菓子を渡したのだが、残念なことに埋まってるどころか手が玩具に沈んでいる】
【なので彼女が食べやすいように位置を調整しつつも、くいくいと棒を動かして出店の方へ誘導しようとするだろう】
【時折、彼の右肩からキィと軋む音がしていたが――喧騒に紛れて、それも今だけは気になるまい】

/ただいま戻りましたー
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 22:40:30.24 ID:QZvqf/890
>>490

……あぁ、なるほどね。…………あなたも案外、変な苦労をしょいこんでるのね、ローズ…………
≪…………≫

【苦笑を浮かべながら、大まかな事情を把握したらしいレイド】
【恐らくは、ローズとこの犬は『腐れ縁』なのだろう。例え短い絆でも、恐らくこれから、そういう関係になっていくであろうことは、想像に難くなかった】
【そんなレイドを、ぼーっとした表情で、結晶を喰わえながらジェムは見ていた】
【生死を共にするパートナーとしての面もそうだが、正に『腐れ縁』と言う形でのパートナー関係でもあったなと、ふと思い出したのだ】
【――――ここの所、生死の境をさまよう出来事が多すぎて、肩の力を抜いた会話など、ほとんどしていなかった事を、忘れていた】

「……あぁ」

【フッと侘しい笑みを残して、アストラは返事を返す】
【――――銀鶏の死については、彼にも思う所はあった。なにより、その最期を看取ったのはほかならぬアストラなのだ】
【しかし、いくら悲しんだ所で死人は帰っては来ない。自分たちに出来る事は、その死を無駄にしない事だけ】
【なら、気持ちの整理がついた上で、更に嘆き悲しんでもしょうがないのだ。アストラの見せた笑みは、そうしたニュアンスのものだった】

――――へぇ、気前良いわね。じゃあ遠慮なく、そのサービス受けちゃおうかしら?
よろしくね、リズヴェルグさん?
「レイド……その邪な笑みはなんだ……一体」

【ニヤリとした表情で、レイドはどうやらリズヴェルグのテンションに乗っかるつもりらしい。相好を崩し、軽いノリの口調に移行する】
【横でアストラは、そんなレイドの変わり身の早さに呆れた顔を見せていた】

――――っと、そう言えば名前もまだだったわね……あたしはレイド=E=ヴェイス。こっちの髑髏はジェム
「……こいつの兄貴でアストラ=O=ヴェイスだ。よろしくな、リズヴェルグ……」

【リズヴェルグとは初対面。ブルーローズから自分たちの事を聞いているかもしれないと思いながら、礼儀として自己紹介を行う二人】

……そうね。あなたの言う通りよ、ローズ
この腕…………『マジニック・A3(アーマメントアームドアーム)』…………文字通り最後のチャンスだもの。粗末にはしないわ……
「……すまねぇな。ちょいと休憩がてら、長く居座らせてもらう事になるかもしれねぇけどよ」

【左腕の触手で、右の義手を撫ぜながら、レイドはゆっくりと頷いた】
【ごそりと欠落した右腕を補う、恐らくは最後のチャンスである戦力増強。もしこれ以上身体が傷つけば、もう戦う事は出来ないだろうと、レイドは考えていた】
【なら、その最後のチャンスを、決して無駄には出来ない。そうした決意が、右腕の義手――――『マジニック・A3』に注がれていた】
【一方アストラは、その好意に甘える様に、そっと礼を言う。恐らく、二人の気遣いの気持ちに、気がついているのだろう】

……なにか、勝算があるのね?
「…………普段なら、出来ない事が出来るかも、か…………なるほど、原因が分からない以上、それに賭けてみるしかねぇか…………」

【ブルーローズの『接触』のチャンスについて、二人は真剣に聞き入っていた】
【詳細は分からないが、それが『確実な手段』ではない事は、なんとなく分かる――――アストラの表情は幾分硬いが、他に手段が見いだせない以上、前の様に異議を挟む気は無いらしい】



[俺は夏野菜のカレーで]
<この…………ハーブのスープを>

【離れた位置に陣取った二人組は、それぞれに注文を伝える】

<ごめんね、兄さん…………僕の我儘に、付き合わせちゃって…………>
[……お前が遠慮する必要はない。オレなら構わないと、言ったはずだぞ?
――――っと、うっかりしていたな。つけっぱなしだった…………]

【注文を伝え終わると、二人も雑談に入る。どうやら、こちらの二人組も兄弟らしい】
【車椅子の少年は、あまり体調が良くないらしく、恐らく青年の介添えでここまで来たのだろうと言う事が分かるだろう】
【その中で、青年はふと胸元のバッジに気づき、それを外してしまい込んだ】
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 22:42:07.70 ID:0velnZ5ao
>>493>>500

――――――――っ、

【「痛い」「撃たなきゃ」「痛い」「こっちきた」「避けなきゃ」「痛い」「あたまがわれる」】
【「脚が」「もうだめ」「立つの、つらい」「痛い」「痛い」  「でも」  「痛い」】
【「痛い」「痛い」「痛い」「痛い」  「まだ、戦える。」  「痛い」「痛い」「痛い」「痛い」】

 【頭に流し込まれて、シナプスというシナプスをぐるぐるぐるぐるぐると】
 【忙しなくとめどなく廻り続ける情報が、彼女のからだすべてを苛んだ】
 【だけど――――あきらめの悪さまでもが、流し込まれたか】
 【陰りがさした瞳の光を、底の見えぬ闇をたたえた銃口を。谷山から引き剥がそうとは、しなかった】


 【 たぁん】

【接近する谷山の、胸元に向かって。なんの捻りもない、誰でも出来る簡単な】
【人差し指でトリガーを引くだけの動きを、してみせた】
【放たれたのも一発、仕掛けも何もないモンだから、回避は彼にとっては容易かもしれないけれど】
【それでも、視線だけはまっすぐに――がくがく震える脚を、意識を、必死に此方側に繋ぎとめていた】


【残弾数――――右:0/5、左3/5】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 22:45:10.91 ID:rAQx4+K2o
>>503

「これくらい・・・大丈夫さ・・・」
「でもこの姿じゃさすがにきついかな…」

【多少はこじ開けることに成功したみたいだが、彼女を助けるまでには至らない。】
【青年の指に負担がかかるだけで】

(くそっ……!)

(は、この感じは・・・!)

【その場に響き渡る金きり音、恐らくは彼女の耳にも入っているだろうか】
【急いで耳を防ぐ彼だがそれでも頭の中に響く金きり音は防ぐことはできなく】

急いでここから逃げてっ!

【彼女のその場から離れる用に指示を出す。しかし金きり音で行動が妨害されているならば】
【罠を外して回避も難しいかもしれない。そして金きり音を聞き始めて一定時間がたつと―――】

(クソッ…、しまった!?)

【その金きり音が眠りにいざなう子守唄の様に少年は眠りにおちいるだろう。】
【そして彼女にも同様の効果が発生するかもしれない】
【果たして目が覚めた先に待ち受けているものは―――!】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 22:48:38.99 ID:IcX1LwrEo
>>504

向こうに?他のモノ、とは……食べ物?
来る途中は、食べ物は見てこなかったが……ん、行ってみよう

【垂らされた餌と針に、この女性はがっぷりと噛みついた】
【針の先が尖っていれば、喉に深く突き刺さりかねない程、誘導にあっさり引っ掛かる】
【まるで人参をぶら下げられた馬の様に、綿飴の棒に従って歩いて行く】

【当の本人達にしてさせ、割と奇妙な光景である】
【赤の他人が見たら、これは何をしている様に思えるのだろうか】
【やはり、動物の餌付け辺りが有力な候補に挙がるのでは、と考える】


【さて、先程まで遊びに夢中になっていたらしい、この女性】
【歩いて行くにつれて漂ってくる、甘かったりしょっぱかったりの様々な匂い】
【吸いこんだ瞬間に、先程綿飴を口にした時の様な雰囲気が漂う】
【然し、それが突然断ち切られたのは、何か別なものに興味が移ったからだろうか】

……ん?

んー、えーと……違うな、あれも違う、だから……これか

【綿飴を食べながら、突然にきょろきょろし始めた彼女は】
【首を一度往復させた後、視線を彼の右肩へ止める】
【耳を其処へ近づけ、特に何も無ければ、衣服の上から彼の肩へ触れさせるだろう】

【喧騒の中だ、普通の耳ならば気になるどころか、聞きとる事も出来ない筈の音を】
【食べ物の誘惑に負けながら、彼女は補足したらしい】


/お帰りなさーい
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/09(火) 22:49:01.96 ID:Df/Mz/d3o
>>500>>506
わお、谷山選手、なんかえらいことになっちゃってるよ! グロテスクだよ!

「余り見ないタイプの攻撃ですね。ワイヤーに何かを伝導させて攻撃しているのでしょうか」

谷山選手の身を賭した一撃……! まさかこの一撃で勝負が……!?

「戦場に立つ者……それも大会本戦に出るような厄介な方々が、そう簡単にくたばるとお思いで?」

――夕月選手……倒れない……! 

「両者、覚悟は等しく重いようで……。と、なれば……勝敗を決めるのは……」

…………決めるのは…………?

「…………ま、試合を見れば、わかるのではないですか?」

――えぇっ!?
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/09(火) 22:49:37.59 ID:wj4eJ2J0o
>>502

【立ち上がると――スラックスの尻を、軽く叩く】
【…、…尤も、叩く意味も無いだろう程草臥れた其れなのだが】


…、…ぁー。 ――そうか、今日も夏祭り…、だったんですね。


【言われて初めて思い出した、とでも言うかのような表情】
【――困ったような表情で頭を掻くと、軽く首を傾げて】


行く、行かない、と言いますか……。
存在自体忘れていたと言いますか――、その。
……他にやる事が有りまして、色々忙しかったですし。
お金も無いですし…、…今年は行けなくても仕方無いかなー……、って。


【煮え切らない回答を返しつつも――、結論は「行かない」と云う事か】
【…、…と言うか、去年も朔夜に連れて行かれる形で行った彼である】
【放っておいたとしたら、一人では未来永劫行かないだろう事は想像に難くない――】


/はい、大丈夫ですよー!
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 22:52:09.81 ID:2kDCyufL0
>>501

【消防とレスキューに関係する物品の招来、行使――】
【種を明かせば余りに簡単だが、存外に操れるもののバリエーションには富む】
【情報をばら撒くと、却って関連が薄れかねない事は――強み、なのかも知れず】

 【然しやはり純粋なパワーでは、ガルニエに大きく劣る】
 【或いはこれまでに戦った全ての選手に、その点では水を開けられている】
 【徹底的な小細工と共闘の戦――崩せれば、もう「勝ち」同然なのだ】

ええ、これは櫻と水の火消しのイメージを一つにした姿です
お褒めに預かり、恐悦至極で……コードがっ!!

【まず、全方位に刃を展開したことが、ガルニエの成功だった】
【長く伸ばしすぎたコードのある一点が、風と共に羽根に切り裂かれ】
【魔力供給を失った送風機は存在を保てず――くしゃりと、消失】
【更にコードの断面の空洞からは、幾らかの魔力ロスがあり】
【突撃の勢いもあり、めぐの顔から色が失せていく】


(只の突撃じゃない、切断の属性を持ってます)
(ああ、どうする――キューナイン、まずは盾を!)

【この二人の弱点は、双方とも運動性には優れていない事】
【それをカバーするため、そして目潰しのアドバンテージを最後まで活かすため】

【ガルニエの顔の高さに、一つの「バケツ」が発生するだろう】
【攻撃の間に目の状況が改善されたなら、空間に裂け目が生まれる前兆もあって】
【高度を僅かに下げる、前傾するなどで――容易に、回避できるだろうが】
【勢いそのままに真正面から被るなどしてしまったら、最悪】

……ぐ、ああっ!!!

【――とは言え、溜めを要した大技が無為に終わる訳もなかった】
【光の刃ひとひら、それが幾つか。退避しきれなかっためぐは、噛み付かれ】
【体躯をかばった左腕やそのまま晒した右足が、ぱっくり裂ける】
【痛み、流血、神経妨害――足りない速さは、益々削がれるか】

【対してキューナインも、幾らかのダメージを受け】
【魔力を放散させる量を増し――アラートを告げる様に、サイレンが短く叫ぶ】
【反撃を臨むにしても、先の防火バケツトラップ次第だろう】
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 22:58:51.37 ID:tVFhOG/zo
>>506>>509
ッ、‥‥ぁ‥‥ぅ、ぉ‥‥ぉぉおぉぉぉおxツ!!

【接近する己に、相手が迫る、だが、今の千切れた血管が己を苛む脳では――――】

ヤ‥‥くそく‥‥し‥‥タ‥‥ァッ!

【――――まだ、止まれない】
【醜い、醜い悪あがきを、己に最後に残るものは、諦めが悪い≠サれだけだから】
【だから、ちぎれかけの血管と、こみ上げる吐き気を抱えたままに、無理やり能力を発動する】
【その際に左腕の糸は耐久限界を越えて、消滅する】

――――Hello World!

【無機質な音声が、響いて。ぶちり、と谷山の服を突き破る形でアートマンが顕現する】
【割り込み、現れたのは、アートマンの腕だけ。それが銃弾の間に入り込み】
【ばきぃんっ!】
【魔弾と相殺するように、生成された腕が貫かれて消えた】
【そして、次の瞬間には、谷山の右腕からぶちゃぁっ!と血が吹き出した】
【アートマンとのダメージ共有である。普通のアートマンが大抵持つ能力であるが】
【回避を不能と分かり、同じダメージを受けるのでも、場所を変えた≠フである】
【かなり、色々と能力の使い方としては間違っているが、之で倒れはしない、前にすすめる】
【ぐらりと揺れる頭を無理矢理に動かして、口で右手のナイフを咥えて】


はぉ‥‥っ!ハァーフォッ!!/Hello World!


【この世で最高クラスに惨めで無様な能力の発動を、成した】
【残る力は、あと僅か。その力を結集して、右肩からアートマンの右腕≠生やした】
【そして、左手でナイフを持ち、全力というか、倒れこむように、アートマンの右腕で相手を殴り飛ばすだろう】
【狙いは、鳩尾。そして、当たればその瞬間に、腕は砕け散り、フィードバックダメージが右腕に帰ってくる筈だ】
【完全発動ではないため、耐久性が皆無に等しいのだ】
【生身の腕は、用を成さないため、アートマンの右腕で代用。そして、アートマンの右腕にはまたも数式がまとわりついている】
【効果は、神経系に残留し数秒間の行動を阻害する&ィ。気絶はしないが、脳が指令を送っても間で他の情報が邪魔をするため、動きにラグが生まれるものだ】
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 22:59:42.20 ID:l2SmsAiGo
>>507

いやいや、大丈夫そうには見えません!
翼のお陰で圧迫感はあんまり無いので、他の人を探してくるとか…
……とにかく、手を離してくださいってば!

【どこまで行っても平行線で埒があかない】
【それでも自分の為に傷ついていることに耐えられず叫ぶ】

………!?
あのっ、逃げて、と言われましても…
見てのとおりですし…。

………っっっ!

【いきなり逃げろと言われて、困惑した表情を浮かべる】
【そして逃げようにも、青年の努力があっても未だに罠は外れず】
【がっちりと取られている状態では不可能である】

【不意に鳴り響く金切り音に、目を細めるものの、耳を塞ぐことはできず】
【この手のものが効きやすい少女は、あっさりと眠りに落ちてしまって】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/09(火) 23:01:03.81 ID:H4GwD+lAO
>>508

【はて、自分は着慣れない浴衣まで着てこんなところで何をしてるのか】
【一瞬だけ我に返るも、なんだか深く考えこんではいけない気がして】
【……青年自身、馬鹿なことをしていると思ってはいた。一応は】

【裏側から僅かに綿菓子を毟り取り、自分の体温では溶けないそれを口に含む】
【枯草や火薬とは混ざり合わない砂糖の匂いは慣れれば風物詩的な意味合いもあり】
【今回ばかりは何を買っても余りに困ることはなさそうだと思考していたが】

――……、……、……なにか?

【肩へ懐いてくる頭に、脚を止めざるを得ない】
【人間の肉体と生き物にしては弾力の欠片もない硬く冷たい部分に丁度腕の根元を境界線として分れる肩は】
【細かいことを抜きにして考えれば―――そこにあるのは、腕を模した金属。義手である】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/09(火) 23:05:52.08 ID:PdS36VoRo
>>501

っと、ついに大きなダメージが通りましたっ!

小技を重ねて崩すタイプに見えますし……。
一進一退の状況から一転、一気に纏馬さんがピンチな感じです!?
ですが、バケツの反撃次第ではチャンスがある筈です。
大きく戦況が傾きましたが、まだまだ分からないですねー。

しかしガルニエさんは光操作で確定でしょうけど、
纏馬さんの能力の正体がイマイチ掴めない感じです。
もし誰か分かっちゃったりしたら、僕に教えてくれたら嬉しいです! こっそりですよー?
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:07:59.89 ID:rAQx4+K2o
>>513

【眠りに陥った二人。その先に待ち受けていた光景とは―――!】

(くっ・・・!ここは・・・まさか)

【隣には眠っている彼女がいる。青年は彼女自身がどこかへ転送されてみたい様で罠はもう彼女の体を蝕んではいない様だ】

起きて!
ここに長い間いたらまずいっ!

【焦り顔で彼女を起こし始めるだろう】
【もし彼女が目が覚めたときそこに見るものは―――】


【紫や緑、黄色等の色々な絵の具を水の中で混ぜたようなグニャグニャにうねっている光景が見えるだろう。自分がたっている足元にすらである。】
【その壁と床の境目を感じさせない不思議な空間は彼女が見るのは初めてだろうか?】

ここは、異次元空間だ!
俺たちは異次元空間に連れ去られたんだ!

【状況を説明する。彼女からしてみれば何を言っているんだこの人は…。となるだろうが】
【それだけ状況が危ういということらしい。しかし、さっきの罠自体は偶然でこの件とは関係ないみたいだが】

とにかく、ここから出よう。俺から離れないで。

【そういって歩き出そうとするだろう。】
【よく見ると周りにはドーム上にパイプの様な変な建物が少し程度あるのがわかる。】
【どれも変わった建造物だ。】
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:09:52.70 ID:jJ21OnIbo
>>505
……にぃの知り合いだからって頼ったら、ごらんの有様だよ……? はは、は……。
腕だけは、確かなんだけどさぁ……?

【渇いた笑みを漏らしながら、猫は額を押さえる】
【性格に問題がある隣人…それが切っても切れない関係だとなおさら気苦労は多いらしく】
【犬はカウンターの向こう、てへっと笑ってぺろっと舌を出していた。ここが屋台の中でなければ死人が出たかもしれない】
【だがまあ、口こそ挟まないが、レイドたちが肩の力を抜いているのは猫も犬も理解しているようで】
【自分の苦労も笑い話になるならと、苦笑の質が少しばかりポジティブに切り替わった】

【――――そう、決して彼の死は、無駄ではなかったはずだと、ローズは思っている】
【初めて隣人の死に触れたあの瞬間…変わってしまって、まず最初に遭遇したのは悲劇】
【そんなの、嫌だと思った。このままじゃいけないとわかった】
【…世界が非情だと思い知ったあの日、同時に、大事なことをアーディンから教われたからこそ】
【まだ信じていられる。世界がただ、非情なだけじゃない事を】

【アストラの寂しそうな顔を見たローズは、それを再び、自分へと刻む】
【それを自分だけのものにするんじゃなくて…アーディンがしてくれたように、誰かに伝えたいから】

「おーぅともさーっ!! まっかせろーい!」

【アホ犬、何の疑いもなく承服。早速肉うどんを盛り始めると、もう一つの竜田揚げ丼をお盆に載せてカウンターから出てきた】
【二人の前にウィンク交じり、手品師のような軽妙で胡散臭い手付きで丼を置く】

【怪我人と思しきレイドに精をつけて欲しいという配慮か、牛肉はメニューの写真よりも多めに盛り付けられていた】
【薬味は少し大目のねぎとかまぼこ、天カスが少々】
【透き通るかつおだしに浮いた真っ白なうどんはこしがあり、一口味わえば、まるで手作りの如き舌鼓を与えてくれるだろう】
【そして狐色の出汁は、肉と天カスの油が少しずつ浮き出し、とてもガッツリ味わえるメニューといえるだろう】

【ついで隣に置かれたアストラの竜田揚げ丼(自称フェミニストな犬はレディーファーストをさらりと実行していた。口にはしない)】
【食材はマグロだが、コストパーフォーマンスを考えるとやや高くつくメニューである】
【しかし濃い目の醤油とみりんで味付けられたそれは、値段不相応に香り高く、口にしてみれば確かに味わい深い】
【カイワレとねぎの薬味もあいまって、ご飯と共に掻きこむと食が進む進む。紅しょうがは、目の前においてあるのでお好みで】

//すみません、容量超過だそうなので分割します
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 23:09:57.99 ID:IcX1LwrEo
>>514

おー……同類、じゃないな……でも似たようなものか?
……ぅおりゃっ

【脈の音が無い、体温が無い、触れてみて異様に堅い】
【成人並の思考能力が無くとも、どうやらその異質は理解出来たようで】
【言葉にした中に、自分もあまり普通で無いと示す言葉も有ったのだが】

【そんなものをどうでも良くしてしまうような、思い切った掛け声と共に】
【女性の被るヘルメットが、義手の肩部分へと振るわれる。頭突きである】
【威力は然程高くは無いのだが、ぶつかれば衝撃は有るし、きっと五月蠅い】


【そんなこんな珍道中から、新天地へと到着すれば】

……え。これ、食べ物?何あれ黒い、あっちのはなんか茶色い
……でも良い匂いがする

【この祭りは、櫻の東部のものに近い。焼きそばなどははっきり、そちらの文化だろうし】
【チョコバナナも日常ではあまり見かける事の無い食べ物】
【最初の内は、食べ物とすら認識出来なかった様だ】

【他人の綿飴の拝借を中断し、嬉々として屋台へ向かおうとした彼女は】
【ポケットに手を入れようとして、両手とも荷物で塞がっている事に気付いた】
【手一杯の玩具やら紙袋やらを、二度、三度、と視線が行き来して】


……………………

【青年の顔へ、無言で視線を集中。いや、ヘルメットの為に目元は見えないのだが】
【顔を其方側へ向けて押し黙り、じーっと動かない】
【どうにかしてくれ、という事なのだろうか】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:10:23.30 ID:0velnZ5ao
>>509

(……あ、やっべー右の方、もうないじゃん、弾)
(リロードしなきゃなー。リロードリロード、)
(…………できるかっつぅの。)

【――以上、情報が奔流している脳内で行われた、ノリツッコミ劇場】
【そんな、おふざけに満ちたことができるくらい――少女は何故だか、とても冷静でいられた】

【血塗れで相当怖い少年の表情も、右肩から生えた何かの腕も】
【そして、その拳が、自分の身体に、減り込むところも。】
【全部全部、奇妙なくらいに落ち着いて――見て居られた】


【ばぎぃん。何かが割れるような、その音は】
【地面に突き立てられた、彼女の抵抗を表す刃が、折れた音だった】

【音もなく声もなく。易々と吹き飛ばされた彼女の身体は、地面に打ち付けられて】
【倒れ伏した、そのまま数秒は動かない。きちんと谷山の能力が、効いているのだ】
【それでもまだ、まぶたは開いていて。しっかりと、谷山の姿を見据えていた――】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:10:24.40 ID:jJ21OnIbo
>>517続き
「よろしくなーレイドちゃんにジェムっちにアストラー!」
「名前が長けりゃリズでもいーぜぃ? 君僕の関係で行こう!」

【指先で丸いお盆をくるくる水平に回転させながら、キッチンへと戻っていく犬】
【犬はある意味、猫以上に馴れ馴れしい。いきなりジェムをそういう呼び方で呼ぶ】
【確かに話は聞いていたが、彼女らの名乗りを潰すわけにはいかないと応じた犬は、密かに大人だったかもしれない】
【――――真偽のほどは、注文を受けて鍋を見始めた犬の様子からはわからない】

……聞いては、いたけど、本当に………。
「Bじゃなくてよか……じゃねぇな、その義手、伝達に遅延とかない?」
「レイドちゃんの様子からしてかなりの良品と見受けるけど、軽いメンテくらいなら俺にも出来るから」
「アストラも、好きなだけ休んでいくといいよー。注文なしで休憩所にしちゃっていいんだからさー」

【触手と義手。以前とはまるで違う二本の腕に、小さく息を呑むローズ】
【一方リズは、何かあったら力になるよと協力を約束する。先ほどの気取った様子なしに、真剣に】
【目の前で困っている二人は、もはや友。そんな気軽さ、無防備さは、誰かに似ていたけれど】
【『彼ら』と違って大きな身体が、その性質に説得力をかけるかもしれない】

やれることがあるから、やってみる。
そうでしょう? ボクらはまだ、何も出来ないって決まったわけじゃない。
特にまだボクは……貰ってばかりで、何もしてないもの。

【かつて、負の遺産であった自分が変われたのだからと、ローズは断言する】
【ちらりと第四試合のモニターを伺ったローズの眼には、一瞬柔らかな光が宿り、そして微笑んだ】
【その一瞬に宿った光は、視線を切った後も消えず、其処に残り続けた】


「夏野菜カレーとハーブスープっ! あいよっしばらくお待ちをー!」

【兄弟と思しき二人の注文を復唱するリズは、すぐさま準備に取り掛かる】
【といっても、カレーとスープは鍋物、仕込が終わった状態なので、少し日を入れて調整すればすぐに出せる】
【だから気軽に、少年と青年のほうを眺めながらの作業だったのだが】

(……蜂のバッジぃ? 変な趣味だなぁ)

【暴蜂とそれを結びつける事は、犬にだってすぐには出来なかった】
【ただ、何故か今までつけておいたものを外す仕草が気になって、印象に残る】
【きっと猫達には見えていない、犬と兄弟だけの刹那】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 23:13:24.39 ID:LPEZIO+8o
>>511

【突撃の結果は様々――――簡単に、結果だけを記していこう】

【先ずは、バケツのトラップ。これは実に残念だが、効かなかった】
【何故かといえば、突撃をかけたガルニエは光の球の内側で】
【つまり、引っかかったり被ったりする首・頭自体が「露出していない」のである】
【故に、小気味良い音を立てて弾かれるに終わり―――また、次】

【これは少女やアートマンにダメージを追わせて、少し後の事である】
【目的を決めただけの突撃というのは、止まるということを知らなかったらしい】

ッ……たまには、良いな………こういう真っ直ぐなのも、ッ……!
さて、火消し……火は消せても、光は消すことが出来るのか―――?

【石畳が一部、剥げるほど――そんな勢いで、突っ込んでいた】
【光の翼は全て消えた。クッション変わりになったのだろうか、ガルニエの周囲には光の残滓が舞っていて】
【衝撃からか額を伝う血と、碧く輝く瞳が何とも、威圧感ばかりを増幅させてもおり】

【フラリと、そんな彼女は起き上がる。右手に刀、それだけを装備してゆらゆらと】
【距離は、少女やアートマンとごく近いのだろう。ただ、突撃の反動からか直ぐの攻撃は無く】

【逆に言えばこの間、ガルニエは無防備―――攻撃できれば、大抵の物は入りそうだが】
【それは、平時の話。果たして少女が攻撃に移れるか、その事自体が今後に繋がりそうな様子である。】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/09(火) 23:16:21.67 ID:g1IwC/OA0

【夏祭り会場・春霞の社:境内――賽銭箱の前】
【腕を組んで仁王立ちしながら、祭りの様子を見つめる人影があった】

……ふふふ、ふふふふ……善い感じだ。善い賑わいだの。
試合会場を何処に設置するかの問題も巧いこと解決したようだし……
あとは……どれだけ賽銭が集まるか――!

【――前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女である】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている――】

【――何を隠そう、この夏祭りの主催者。『春霞の巫女』イミナ・ハルネアである】

さぁ、来い……これだけ好い祭りを催してやったのだ、感謝の意と共にこの賽銭箱にチャリンとゼニをだな……
ふ、ふふふ……少しばかし遠慮しておるようだがそんな必要は無い。何せ我が神も認める至極の善行なのだからな。
……まだか……!

【……と、賽銭箱に賽銭が投げ込まれるのを待っているようだが】
【自らが賽銭箱のド真ん前に凄い鬼気迫った様子で陣取っているゆえに、
 ビビって誰も賽銭を入れようとしないことには、まだ気付いていないらしい】
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/09(火) 23:16:56.30 ID:Df/Mz/d3o
>>512>>519
谷山選手も力を振り絞り、この闘いを制すべく、アートマンを出した!

「致命傷を避けるためのアートマン使用。更に疲弊した身体の代用としてのアートマン使用。
 第三者からすれば無体裁とも見えかねない戦法……で、す、が――」

夕月選手もかなり足取りが危ない……まさしく疲労困憊……!
――なんて言ってたら、夕月選手がダウーン!!

「――見えているのでしょうか?」

……ん?

「……闘う相手、を。両選手が誰と闘っているかって、それは当然眼前の相手。
 例えば勝利。例えば快楽。例えば名声。そして……例えば、『敗北』――。
 よろしいですか? 相手が見えていれば、まだ、負けでは、ありません」

夕月選手……見開いている……! その瞳に映りこんでいるのは……間違いなく谷山選手――!

「さあ……こうなってしまえば後は『音を上げた方』が……オシマイ、というわけです――」

……この試合……相手に引導を渡すのはどっちだ――!?
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/09(火) 23:18:49.89 ID:c20pTYWno
>>510
(……随分な重症だな、これは。少なくとも、祭囃子にも全く気付けない程度には)
(全く、毎度々々無茶しやがって。お前は忍耐怪人ヤセガマンかっつうの……)

……ああ、そうだよ。去年だって行ったろうに、覚えて無いのか?

【草臥れているのは、どうやらスラックスだけでは無い。内心でそう思案して、眉を寄せ】
【朔夜もまた、八つ当たりするようにがしがしと荒く後頭部を掻きつつ問い詰めれば】
【案の定な言葉に、やっぱりか、とばかりに深く溜め息】

【まだ堪忍袋の緒は切れず。弁解くらいは聞いてやろうと、怒りやら呆れやらのせいで上から目線気味の思考を廻らし】


――――へぇえ、そうかそうか。森島くんは折角の夏祭りも忘れる位に忙しいのか……。
どうせまた、一人で面倒に首突っ込むような水臭い真似してるんだろうなぁあ?
けど、知らない。如何あろうが夏祭りには行って貰うぞ……!


【聞きに回るが、しかし――それも永くは続かない。青年の舌が動く度に、朔夜の眉間には加速度的に皺が増え】
【何だか只ならぬオーラを発しながら、ややあって彼女は彼へと詰め寄るだろう】
【むっちゃ良い笑顔、だけど微塵も笑っていない蒼眼、背後に見える仁王の像】

【……どう見ても無理矢理に連れて行くつもりだ。これは、拙いかも知れない】
【「……約束。」――ぼそり、朔夜は口許を小さく動かして。次の瞬間、森島に掴み掛かった】
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2011/08/09(火) 23:20:39.30 ID:Df/Mz/d3o
>>512>>519>>523
/すいません、訂正です

/例えば勝利。例えば快楽。例えば名声。そして……例えば、『敗北』――。
/相手ではないものが視界を支配すれば……『流れ』は遠のくのです。
/よろしいですか?(以下略

/――が正しい台詞です。文章が抜けてました……!
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/09(火) 23:23:02.45 ID:H4GwD+lAO
>>518

【義手を指し示して同類と呟くのは、どういう意味か。】
【まぁ、“同じ”なのだろう。何が同じなのかは考えても分からないので放置して】

……え

【振るわれる頭突きに抜けた声が重なる】
【青年の義手は能力を介さなければ無茶苦茶頑丈というわけでもなく、】
【むしろそれを『武器』として使っている者たちの中ではかなり柔い部類に入る】
【ヘルメット+頭突き×警戒心欠如×不注意の方程式は、あまりいい答はなく】
【がつんという衝撃のあと、青年は二歩三歩と前に押し出される形で踏鞴を踏んだ】
【……振り返った顔は、物凄く複雑そうなものであったとか】


【チョコバナナ。チョコレートをバナナに掛けて冷やし固めただけ】
【原価とかを考えれば物凄いぼったくりな気もするのだが、祭なのでそれを考えるのは野暮というもの】
【また頑張れば自宅でも作れるかもという手軽さのせいか、綿菓子やかき氷よりは人も少なくすぐに購入出来て】
【綿飴から意識を失った彼女の後ろ、唇をつけて甘ったるい雲のお菓子を食べていたのだが】
【彼女の視線を受ければ、もう殆ど無くなっていた綿菓子を全て口に入れ、棒を咥えた状態で接近していき】

………………

【何も言わず、ひょいと両方の袋を取り上げるだろう】
【言葉が無いのは同じだが、伝わるだろうか?】
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 23:25:29.60 ID:tVFhOG/zo
>>519
【ぶ  ち  り】

【打撃が、成されて。代わりに右腕がさらに深い傷を負う】
【肉体とシンクロしている以上、これ以上のアートマンの右腕の権限はほぼ不可能と言って良い】
【失血で、体が震える。垂れた血が、左目に入って、視界を遮る】
【だが、倒れたくないと、思うから。無理矢理に、立つ――――だけ】


――――っ‥‥っっ‥‥っ‥‥ッ‥‥!


【足を、ぶるぶると、ふりあげていく】
【とん】【ゆっくりと、前へと足を下ろす】


‥‥‥‥ッ―――ッ‥‥!


【ずり、ずり、ずり、ずり、ずり、ずり】
【幽鬼の如く、しかし、もはや前以外を見ることはなく】
【ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと、只々、前に進むのを目的に】
【相手を、焦点の定まらない、もはや瞳孔が開きかけた瞳で捉えながら】
【歩んでいく、いや、立っているが、這っているという形容が一番ふさわしいか】

【此処で、打たれれば、きっと谷山の負けは、確定と成るだろう】
【ここで、打てなければ、きっと谷山は夕月に近づき、何がなんでも一撃を当てるだろう】

【残るは、意地のみ―――――ッ!】
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/09(火) 23:30:15.10 ID:wj4eJ2J0o
>>524

【話せば話すほど増えていく皺に、比例して引き攣る彼の表情】
【…、…何故か仁王が見えた頃には既に、じりじりと後退を始めていて――】


ぃっ…、…いや、その、だから僕は忙しくて――、です、ね。
さっき言った様にお金も無いですし……。
ほ、ほら! 朔夜さんは美人だから、僕なんかが一緒に行っても釣りあわな――


【『お世辞』+『逃走体勢』、と云う相反する、それでいて意図がバレバレなコンボ】
【此れはヤバい、と。 ――本格的に逃げに掛かろうとして――】




 ――…、………ぅっ。 ―、って――!!


【――そう言う事を言われてしまうと、弱い】


【逃げる足を一瞬止めて、罪悪感が現れる表情を作る彼】
【……、だがそれも一瞬で終了。 あっさりと掴みかかられる事と相成った】
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/09(火) 23:32:37.84 ID:l2SmsAiGo
>>516

う〜ん……あと5分だけ……
そしたら起きますからぁ………

【あまりにもベタで、平和ボケした返事をした】
【青年の必死の呼びかけにも中々起きる気配は見せず、
 強引に手を引っ張ろうとしたところで、ようやく目を擦る】
【立ち上がるもやはり眠そうで、若干ふらふらしていて】

……んー、祭りの会場では無さそうですね…
異次元空間………なるほど、納得がいくぐにゃぐにゃ感ですっ

【危機的(?)状況で青年が慌てる一方、少女は割と落ち着いていた】
【同様の場所を経験したのか、或いは単にこういうのに強いだけか】
【足元すら分かりにくいこの場所を、数歩のうちにバランスを取って】

はいっ
…出口あるといいですね

【罠から外れ、自由になった体で文字通り、羽を、元い翼を伸ばす】
【広げたまま、元気よく返事をして、言われたとおり青年の後ろにぴったり着いて歩き始める】

/遅れてごめんなさい!
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 23:33:09.91 ID:IcX1LwrEo
>>526

……あんまり頑丈じゃないな、思ったよりは
金属を使ってはいるみたいだけど……なんだろうな、普通に鉄か?

……ま、いいか

【触診というのも違うが、衝撃や音で、金属である事は何となく理解して】
【それ以降は、あまり義手には執着を見せなくなるだろう】
【尤も、好奇心の対象がころころ変わるのも子供。一つのきっかけで心変わりもするのだろうが「】
【青年が自分の荷物を受け取ると、女性はやや駆け足で屋台へ向かって行った】
【到着予定時刻に数秒程度の差しか生まれないだろうに、急ぎたがるのが子供である】


【人の少ない屋台、順番はあっさりと回ってきて】
【それでもやはり何人かは居る周囲の人間を、するりするりと抜けて戻って来た彼女】

……ん

【ぐいと突き出した右手には、指の股を使ってチョコバナナが3つ】
【左手のビニール袋には焼きそばが2つ。割り箸もご丁寧に2つ】
【チョコバナナの1つは口に咥え、早くも半ばまでは平らげて】
【残り2つの内の片方を、相手の口に向けてぐいぐいと突き出してくる】

【何故か無言のやり取りが始まってしまったが、なあに人間喋らないでもどうにかなるさと】
【厳密には人間で無い者でも、自分に言い聞かせて納得するくらいは出来るだろうか】
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/09(火) 23:35:55.29 ID:2kDCyufL0
>>521

【切り裂かれた、弾かれた、通用しなかった】
【戦況に一喜一憂してしまう心の弱さは、もう見つけているから】
【それには対処出来るのだが、物理的な変化はない】

【それでも――】
【何とか光刃の猛攻を前に無事だったワイヤーの一纏まり】
【取り落とす事のなかった、その気になれば生命を絶ち得る斧】
【そして幾ばくかの魔力――手札が、少女の中にはまだ残っている】

……うっ、厭な問いですね
あたしの仕事は、無明に小さな光を差す事、無限の未来を救う事

だけど――やってみせなきゃ行けないなら
そんな事だってやってみます、あたし……!

 【「思い出せ」――先ほど、ガルニエの光は『風圧』で散っていた】
 【ただの波動ではなく、物質的な属性を帯びていると見て間違いはないのだ】
 【全てそうか、とは。もちろん断言はできないけども――】

(維持できる時間はきっと3秒もない、確証は無い)
(だけど――そのくらいのほうが、あたしは安心です)
(傷つける心配が、少しでも無くなるんですから)

【ガルニエの隙に乗じて――粗削りの眼光を、少女は尖らせ】
【何か思案顔を浮かべながら、「斧」と「ロープ」をアートマンに投げ渡し】
【自分の手には――蛇口を延長したような、奇妙な物体】
【小型のガスタンクのような筒と連結したそれを、ガルニエに向け】


先に、謝っておきます
――御免なさい、ガルニエさんっ!!

【バルブを開放方向に回す、安全装置を外す、相手に向ける】
【足は震えているのに――手は、淡々とシークエンスを踏んでいけば】


 【 ……、……、“ 暴ォォォ――ッッ!! ”と、白炎が唸り始めた!! 】


【その正体は『ガス溶断機』。レスキューの最終兵器の一つであり】
【突破不能な鉄板を溶かし切り、要救助者の元へ向かうための物】
【流石に、一瞬で人体を蒸発させる様な威力には遠く及ばないけども】
【光を飲み込みながら、ガルニエを攻撃するには十分なものがあり――】
【軌道も一直線だが、風によって幾らか揺らめいて膨らんでいる】

【だがその劫火の吐息は、三秒と待たずに停止し】
【少女がバーナーを放り投げると、アートマンの体躯に小さな罅が入りはじめる】
【流石に、この攻撃は消費が大きいらしく】

 【――巨大な力は、時に巨大な代償を孕むのだ】
 【人命救助の道具で血を流させる戦い方、それ自体が既に大罪なら、尚更】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:36:18.24 ID:0velnZ5ao
>>523>>527

…………ぁ、よーやく声、……えほっ、けほっ。出たぁ、

【ようやく動いた唇は、か細い声を漏らすために小さく動き】
【近づいてくる谷山に声をかけ、――に、と。笑った、のだった】
【――たしかに右の拳銃は、弾を撃ち尽くしてからっぽの、鉛の塊になっていた】
【けれど、……左は?】

ふっ、……すっげー顔。怖すぎっ。あはははは、
…………こんななっても、まだ立つんだ。

【――そんな、親しい友人に話しかける、みたいな】
【軽い軽いトーンの声の中に、ほんの少しの――】


――――――すっごいね、君、さ。


【――あこがれと、羨望を見せてしまったのが――彼女の「敗因」だったんだろう】
【ふっと降りていく瞼は、意識が何処かへ行ってしまった証で】
【未だ弾が残っている拳銃を、構え直す気力さえ。夏の夜の暑さに融けて、消えていく】

【勝利を決める、あなたの一撃を。待っているようにも、見えた――】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 23:41:09.85 ID:QZvqf/890
>>517>>520

……ま、まぁ……あれよね…………腕が確かなら、悪い事は無いわよ…………あたし達だってそうだし
≪そうっすよねぇ…………姉貴には何度苦労させられた事か…………≫
「…………ほんっと仲良いよな、お前ら…………」

【ブルーローズの苦笑を受けて、しみじみとした様子を見せるレイド】
【それが自分を揶揄していると分かっていながら、同じような態度を見せるジェム】
【そんな様子を、アストラはため息をつきながら見守っていた】

――――それにね…………東さんの遺志は、あたしも継いでるから…………ただでは終わらせないわ…………例え負けたとしてもね

【ぐい、と右の義手を持ち上げ、レイドは先端の刃を見せる】
【もしブルーローズの記憶の中にその刃があるなら、それは決して間違いではない】
【――――その刃、その剣は、かつて銀鶏が使用していた剣『アズマブレード』だった】
【――――武名を上げるために戦っていた銀鶏の遺志は、確かにレイドに受け継がれている様だった】

これは…………本当にサービスしてもらっちゃった様ね…………
「なんだか悪かったな……ま、心づくし、遠慮なく頂くぜ?」

【やってきたメニューを見て、軽い驚きの表情を見せるレイドとアストラ】
【随分と、気合を入れたサービスをしてくれたであろうと言う事が、一目で分かったからだ】
【普段の二人に似合わず『いただきます』と言ったりしながら、二人は料理に箸をつける】

じゃあ、よろしくねリズ? ……落ちついたら、本当に今度、飲みにでも行ってみない?
良い酒場があるからさ?
≪(姉貴…………それは少し『ズル』っすよ……その誘い方は…………)≫

【悪戯っぽい笑みを浮かべて、リズと言う短縮形でリズヴェルグを呼びながら、飲みに誘いを掛けるレイド】
【文脈だけをとれば、色っぽい話にも聞こえるかもしれないが――――当然、レイドの誘う酒場とは『八福尽星』の事】
【つまりは、レイドにとっても縁の深く、仕事の時には鋭さを発揮するワーキャットが用心棒を務める酒場であって――――浮ついた誘いとは、到底言えないだろう】

…………まぁ、仕方が無いの。妹を助けるためだもの…………このくらいの代償は、むしろ当然…………
――――Bだと、どこか胡散臭くなっちゃうものね…………それはともかく、構造としては単純だし新品だから、今のところは問題ないわよ
「いや、注文なしは流石にヤバいだろ…………ここだって、ショバ代出して出店やってんだろ?」

【腕に関しては、レイドの中で一つの答えが出ているらしく、そこまで気落ちする様子を見せなかった】
【――――ただ、その口調の中には、どこか自分に対して言い聞かせている様な響きが、ノイズの様に混ざり込んだが――――】
【また、義手に関してもレイドの言葉通り、肘の関節さえ無く銃砲としての機能を優先させた、義手と言うよりも外付けの武器の様なものなので、現状メンテナンスは必要ないと言う】
【アストラも、流石に注文なしで居座るのは却って居心地が悪いらしい。恐らく、出店者としての負担を気にしているのだろう】

――――そう、ね…………あたしだって、まだ生きる事を諦めた訳じゃない…………それに、他の可能性が無いなら、そこに賭けるのみ……!
「…………厳しくて、辛い道になるだろうがな…………それはお互い様か」

【ブルーローズの決意は、自分たちにとっても無縁ではない】
【諦める事は死に直結する。そして、自分たちが死ねば、多くの仲間が、そして親友と呼べる少女が、悲しむ】
【それが嫌だから、レイドもアストラも、最後まで諦めない。それが例え、茨の道だと分かっていても】



[…………それで、医者はなんて言ってたんだ?]
<…………病状は、相変わらずだって…………、僕、このまま治らないのかな…………>
[――――諦めるんじゃない……! 治療費は、オレが何とかしてやる…………だから、弱気にだけはなるな……ッ!]
<……ごめんね。僕のせいで、兄さんには嫌な仕事を……………………>
[……それも気にするな。俺の選んだ道だ…………]

【――――介添えの様子からも分かったかもしれないが、どうやらこの兄弟は、それなりに『訳あり』の部類に入るらしい】
【難病を抱えている弟と、それを献身的に支える兄――――恐らく、今回の祭りも弟の気晴らしとして参加したのだろう】

[――――――――?]

【その時、ブロンドの青年がカウンターの端へとチラリと視線を飛ばす】
【何か、気になる事があったようだが――――しかし、何ともなく再び視線を戻した】
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:42:04.93 ID:HXjTuBGIo
>>529

無理に起こしてごめんよ・・・
でもそんな悠長な事も言ってられないんだ!

【いきなり起こした事は青年に非がある。しかし今は・・・】

うん、ここは異次元空間なんだ。
ってきたことがあるのかい?

【彼もきっと彼女が異次元空間に来るのは初めてだったと思っていたのだ。】
【しかし、すでに来たことがあるような思わせぶりに驚いていた。】

うん、早くここからでないとね!

【数分程歩いた所だろうか、いきなり周囲から2人の足音が聞こえるのがわかるだろう】

とまって、これは――!?

【彼が立ち止まったその時、一行の右方向と後ろ方向から何かが飛び出してきた!】
【その姿は全身黒色の体表で緑色の鱗のような変なもので覆われており、鋭い爪を振りかざしながら飛び掛ってきたのだ!】

くそっ!
俺は右の奴をやる!君は逃げて!

【周囲には2人しか今のところはいないようだ】
【彼は右の怪人を迎撃するようで後方からは鋭い爪が迫ってきている。彼女は―――どう出るだろうか?】
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/09(火) 23:44:11.34 ID:Df/Mz/d3o
>>527>>532
さあ……試合は遂に大詰め……!
どちらが勝ってもおかしくないこの状況……一瞬たりとも目が離せない!

「お祭りであることを忘れる血なまぐささの中、解説をお送りしております。ウェル子です」

現在、這い寄る谷山選手に、倒れ伏した夕月選手!
双方ギリギリ限界です! 見ているこっちもぶっ倒れそうなリミットブレイクぶり!
頭が動いても身体が動かない――そんなギリギリ加減!!

「限界……限界、ねえ。まあ、器ってのがありますからね、人間」

しかし夕月選手……動かない……!
これは……決まってしまうのか……!?

「――幕引き、ですか? 試合をご覧の貴方様には見えたでしょうか――?
 この闘いの、結末と、血に溶けて混じった『意志』が」

…………最後の最後まで、分からない。
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/09(火) 23:44:15.53 ID:tVFhOG/zo
>>532

【歩いて、歩いて、歩いて、歩いて、歩く】
【走れないけど足が動く限りは、歩くどころか足を前に出すだけ】

‥‥‥‥‥‥ぅ、‥‥っ。

【相手の、かけられた声に、返答しようとするが】
【びちゃり、と胃液混じりの血が零れて。ドロドロでボロボロでぐちゃぐちゃだ】
【一つの勝ちを得るために、手段を選ばない、どんな泥にも塗れる覚悟をする】
【なんで、そうまでしたのか、その理由は――――】


‥‥‥‥‥‥やくそく‥‥した‥‥‥‥‥‥か‥‥‥‥ら、‥‥‥‥な。


【親しげな、トーンの声に、血を零しながら、笑い。約束したからと簡単に答えた】
【それだけで、前に進めるくらいは、大切な者との大切な約束だったのだろう】


‥‥夕月‥‥も‥‥‥‥強かった


【ふらり、と貴女の顔面に、力なき左の拳を向けて】
【そのまま、体重だけで、倒れこむのだった――――】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/09(火) 23:46:21.84 ID:PdS36VoRo
>>521>>531

あちゃー、残念ですね。
さすが本選出場者です、強いですガルニエさん。
真向勝負に限定すれば、勝てる人は中々いない気がしますです。

っと、ここで高火力攻撃です!?
さっきまでは低火力な妨害系の攻撃が中心でしたが、すっごい手札の数が多いです。
アレに炙られると考えたら……、うー。

しかし負担も結構大きいみたいです。一体どうなるんですっ!?
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/09(火) 23:47:53.54 ID:xzTzVpXwo
>>522

【もしかしたら、聞こえるかもしれない、微かな足音
――――これだけの活気だ、一片の小さな足音など聞こえないかもしれない
けれども、そのちっぽけな音色は、真っ直ぐと、その賽銭箱に向かい伸びてきて】


……失礼ですが、貴女様は……この夏祭りの主催者様――――ですよね?
その、何と言いますか……不躾なお言葉で大変恐縮にございますが……
ここで一体何を為しておられますので?


【その音に重ねるように響く音色は、清涼な響きを孕んだ、柔らかい音の葉
言葉の主が少女である、ということを伝える、何よりの証拠ともなるだろう
視線を向けてみれば、きょとん、と首をかしげた少女が貴女の前に居るだろう、か】

【白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【彼女は賽銭箱の前で仁王立ちする貴女へ、不思議そうに問いを投げかけるだろう】


――――……僭越ながら……これは私の妄想に過ぎないのですが……
貴女様が其方に居られますと……皆様が萎縮し、寄付することを躊躇われる、と思われますよ?

こんな可愛らしい、天使のような巫女さんがいらっしゃいましては
あまりの神々しさに、近寄りがたく感じてしまいますが故――――


【一応断りの言葉を入れて、ぺこり、と頭を下げながら、しっとりと言の葉を描く
表情は冷静な、大人びた顔たちのままで、無表情、というそれに近いのだが
言の葉にはどこか、彼女の好奇心、とでも言おうか、それらしき思いが込められているのは確かだ】


/まだいらっしゃるかなー?
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:53:34.31 ID:etPUHm2SO
>>535-536


…………彼女、誰だか知らないけどさ。

いーい彼氏……持ってんじゃん。


【瞼が閉ざされる、その瞬間に】
【うわごとみたいに呟かれたその台詞は、皮肉っぽくも聞こえたけれど】

 【めぐ、たしか本選に残ってたっけ。また戦いたかったなぁ】
 【バットとキラーには謝んなきゃ。ごめーんネ、って】
 【……ちくしょー考えてみたらちょっと悔しいな。けど、嫌ではないや】


【――ひねくれ者の彼女にしては、わりと素直な発言だったりした。】


【拳が入る。意識が飛ぶ。けれど表情は、満足げに緩んでいて――――】





【――――夕月・敗北。】


//谷山くんも、シズク様ウェル子様も!
//ありがとうございましたー!!
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/09(火) 23:57:25.94 ID:LPEZIO+8o
>>531

【ジュウ、ッ――――肉の焼ける、いや焦げる匂いが広がった】
【溶断機は確実に、そして徹底的にガルニエの肉体を捉えていたのである】

【しかし、詳しくは記さない。本来、鉄板などに使用する道具、それを】
【いくら強力とはいえ人間に用いるのだから――きっと、中世の拷問に等しく凄惨で】
【ガルニエもあまりの痛みからだろう、右手の刀を取り落とし】
【また、実に愉快そうな笑みを浮かべて。白目を向き、笑顔には血管が浮き出ていて】

【恐らく、防御はしたに違いない。それでも、防ぎきるには至らず】
【まるで石像として固められてしまったかのように、彼女は立ち尽くすのである】



【ただ、気絶したかというとそうではなかった。石像としての自分を砕くように】
【ゆっくりと、とにかくゆっくりと、動き出し―――ダン、という重い一歩を踏み出した】

【向かう先は、ひびの入ったアートマン。右手を目一杯に握りしめて、彼女は進む】
【たった数歩だが、10秒はかかるだろうか。そこにダメージが見て取れて】
【辿り着ければ、グッ、と腕を後ろに引く。そして戻して、そのままアートマンの顔をただブン殴ろうとするだろう】

【勿論、このとてつもなく時間のかかる一撃を止めることは容易である。それは少女であってもだ】
【殴る蹴る、押し倒す、他のどんな手段を使ってもガルニエは防がないし、防ぐことは出来ない。が――――さて?】
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/09(火) 23:57:56.51 ID:H4GwD+lAO
>>530

【彼が普段装着している義手は、仲間の能力で『複製』されたものである】
【故に、金属でありながら微妙に金属ではなく、意識しなければ耐久すら低いが】
【それが能力で作るものだからこそ、割と簡単に新しく作り直す事も可能である】

【――などと説明する訳もなく。】
【子供のように(本当に子供なのかもしれないが、未だに識別出来ない)走っていく彼女を見送った】


【近場に設置されたごみ箱へ綿菓子の棒を突っ込むのと、女性が帰ってくるのは同じ頃であった】
【一人分×2の量に見えるそれに頸を傾げる青年は、あまりこういった場に慣れてなく】
【けれども突き出されれば「ありがとう御座います」と形式上の礼をひとつ向けてから、口に咥えた】
【彼の本職を考えれば褒められたことではないのだが、仕方ない】

/すいません、遅れました
/このあとまたどこかで30分ほど遅れるかもしれないので、なんでしたら切ってもらって構わないです
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/10(水) 00:00:26.03 ID:0hmjGJX/o
>>534

いえ、異次元空間って程ではないんですけど……
空間と空間の狭間…的なところは通ったことがあるんです
その時に、こういう所では落ち着くのが一番で覚えましたから!

………って、きゃっ!?

【至極当たり前の事をやや得意げに、ふふんと鼻を鳴らす】
【だがそんな談笑も束の間、突如現れた謎の敵】
【小さく悲鳴をあげるものの、対象をしっかりと睨んでいて】

ふ………ふふっ…!
爪で私にやり合おうだなんて、いい度胸です!

【少女の取った行動は、逃走ではなく、不敵に笑うことだった】
【ほぼ同時に人間の物ではないと、すぐに分かるような魔翌力が渦巻く】
【青年が触れたことがあるかは分からないが、哲学者の卵の魔翌力が入り交じったもので】
【また、背中合わせになっている青年からは見えないが、
 少女の手が、見た目だけでも非常に鋭い爪を持った、異形の物へと姿を変える】

………空中って言うのは無防備なんです
────サンダークロー!!

【爪と爪との間に、少女の持つ雷属性の魔翌力が走り、甲高い音と共に青白い稲妻を発する】
【技名は単純明快、そのまま、襲いかかる怪人へ向けて───、一閃した】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 00:00:43.68 ID:Psx6EGV7o
>>536>>539

……………………。

「――んー、決まり、ですね」

闘えばどっちかが負け、どっちかが勝つ――。
それが、大会。

第1回戦、第4試合――谷山選手vs夕月選手――……。

「谷山様の、勝利です――」



谷山選手、夕月選手、本当にお疲れ様でした! 皆さん、谷山選手と夕月選手に大きな拍手を!

「まあ、どっちが勝っても不思議ではない力量でしたが、谷山様の方が若干しぶとかった、ということですね」

えー、そんなまとめ方?

「世の中、耐えられるものが生き残るのです。覚えておくと良いですよ」

谷山選手は次の試合も頑張ってね! 夕月選手も満足できる試合だったと思ってくれれば私は嬉しいな!

「そうですね。わたくしがわざわざ解説したお相手ですから、ただで負けて貰うのは困ります。
 両者、わたくしには尊敬と畏敬の念をですね……」

――最後までお姉ちゃんは相変わらずだったけど、実況解説は、私、スペクタクラー・ミズガネ・比叡山延暦寺・シズクと!!

「……いつも貴方様の隣に絶望を――、ウェル子で、」

――お送りしましたー!!

「では、さようなら――――――――ところでこれって給料出るのですか?」

はーい、みんなまたねー!!


/では実況はコレにて! お疲れ様です! 熱い試合を有り難うございました!
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 00:02:03.59 ID:cdybEBH8o
>>539>>543
【拳を入れる、意識を飛ばす。そして、倒れ際、意識を失う直前に】
【意識を失ったのか、失っていないのか、その狭間、灰色の瞬間に、微笑んで、口を開く】


――――ろー‥‥‥‥ず、かった‥‥‥‥ぞ。


【傷は深く、しかしながら、どこか満足したような表情で】
【びちゃり】【血溜まりに沈むように、倒れこんでいったのだった】

【地面に倒れる直前に、カメラか中継が谷山を捉えていたのであれば】
【親指を一瞬だけ立てた姿が、映っただろうか】


【谷山、勝利‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥?】

//夕月の方!実況のシズクの方!双方共に乙でございましたー!!
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 00:07:05.46 ID:w7F9EijY0
>>538

(……――むッ、来たか!この足音は間違いなく賽銭箱へ向かっておるな!)

【ことゼニが絡むと無駄に超人化すること巫女である。その守銭奴イヤーは、ゼニに絡むなら蚊の羽音さえ聞き分ける】
【……かもしれない】

【ともあれ、巫女はその足音に気付いたらしく、其方に銀色の視線を投げかけるだろう】
【相手の言葉を聞きながら、無言でその顔を、体をと視界に捉え――】
【――ある一点(胸)を視線が通過したとき、舌打ちが聞こえたのは気のせいだろうか】


いかにも。我が名はイミナ、イミナ・ハルネア。
この神社、春霞の社が巫女。『春霞の巫女』と呼ぶがよいぞ。
して、汝(うぬ)は何だ?この祭りの参加者かの?
楽しんでもらっているなら、我としても嬉しいのだが――

【が、其処は営業スマイルなのか。相手の質問には、にこりと柔和な笑みを浮かべて返答し】
【ちょこんと小さくお辞儀をして、それからえへんと(無い)胸を張る。
 「春霞の巫女」という己の立場に誇りを持っているゆえの無意識の行動らしい】
【それはさておき、何をしているのかと問われれば、巫女はむぅと眉を顰め――】

うむ、我もこの祭りの主催者として、皆がどれだけ楽しんでおるか確認したくてな。
この場は社の中心。流石に参道の方までは見渡せぬが、境内ならば大抵が視界に入る。
こうやってこの場で周りを見回して、特に問題が起きたりしていないか確かめておったのだ。
ついでに、我が社に賽銭を捧げようという信心に溢れた者がおらんかと待っておったのだが――

【※最後の一行以外は口からでまかせである】

――んむ?なるほどの、確かにこの位置取りは悪かった……か?


……ほほう、分かっているではないか、汝よ。
確かに、この天地神明悉く平伏す勢いのスーパー美少女たる我が此処におっては、
どんなに敬虔な若者であっても思わず遠慮してしまうわなー?

ふふーん、なんだかキゲンが良くなってきたぞ。どれ、饅頭でも馳走してやろうか?
その前に汝の名前が聞ければ、我としてはより満足なのだがなー

【……なんと扱いやすい少女だろうか】
【巫女はすっかり機嫌を良くしたらしく、にやにや笑みを零しながらくるくる踊るように賽銭箱の前から退いて】
【それから、背中の蝶々結びの飾りをひらりと揺らしながら、一歩二歩と少女へ近寄り訊ねるだろう】

【……銀の瞳が少女を捉える。こんな世界だ、瞳の色ひとつとっても多種多様。まさに十人十色】
【そんな中では、銀色の瞳というのは或いは珍しくないのかもしれない。珍しくないのかもしれない、が――】
【――不思議な。そう、不思議な……凛とした中にも、何か「憂い」のようなものを秘めているように見えるのは】
【この場が「夏祭り会場」という一種の儚さを内包した場所で、かつ彼女が巫女という或る神秘性を秘めた者だからだろうか?】


/居ますよー!遅くなって申し訳ないです
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 00:08:53.47 ID:ekg8Q17mo
>>541
【相手が、自分の差し出したチョコバナナを咥えれば、一度手を引き戻し】
【咥えていた一本を割り箸だけにしてしまい、もう一本へと取りかかった】
【然程の大きさもない。十数秒も有れば食べ終わってしまって】
【割り箸は手元のビニール袋へ放り込み】

美味しいな、これも。色んなものが売ってたけど、まだ全部見れてない
だから次はこっち

【空いた右手で、自分が先程まで持って居た荷物を回収しつつ】
【今度は左手、焼きそばのパック入りビニール袋をぐいと突き出す】
【食欲底無し、そして他人お構い無し。このままではフードファイト一直線かにも思えたが】


……そう言えば、一人なのか?
祭りは二人以上で行くものだと聞かされていたんだが

【そっくりそのまま、自分に帰って来そうな問いを唐突に】
【成程、親子連れやらカップルやら、祭りを訪れるのはそんな客が多い】
【一人歩きを楽しむものとていない訳ではないが、主流になるのはおそらく複数人のグループ】

一人で食べるの、静かでつまらないぞ?

【この青年と合流するまで、その静かさを味わっていた筈の彼女は】
【差し出した物は、中々引っ込めようとはしてくれない】


/お気になさらずー
/と、こちらは明日は比較的遅いので問題は無いです。寧ろ其方の時間の方が大丈夫でしょうか?
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 00:10:21.61 ID:VD0K7H+jo
>>528
【態勢を前傾し、重心を沈下し、半ば身体を前方に投げ出す勢いで、朔夜は踏み込む】
【縮地。俗にそう呼ばれる物に限りなく近い、スピードの無駄づk……じゃなかった、絶速の足捌き】


逃ぃがぁすぅかぁぁぁ!京ォォォォオォ――――ッッ!!


【そして。気弱な一般人なら卒倒させられそうな、裂帛の気合を挙げて、彼の襟首を掴んだなら】
【抵抗の有無を問わず、「ばか」とか「薄情もの」だとか「いじわる」だとか、罵詈雑言のオンパレードをかましつつ】
【約束を忘れられたことが余程気に食わなかったのか、暫く勢いよく彼の身体を揺さぶって】

……ああ、三割方スッキリした。残りは黒いのでも殴って発散するか。
ほら行くぞ、京。金魚すくいが逃げる……。

【彼が抜け出しても抜け出さずとも、それで漸く気が済んだのか、お祭り会場に向けて歩き出すだろう】
【抵抗するようなら彼の手首をがっちり掴まえ、引き摺ってでも連れて行こうと】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 00:11:16.17 ID:LbzjwM9Vo
>>533
……それだけなら、いーんだけどさぁ……。

【仲の良い二人が心底羨ましそうに、猫はちらりと犬を見て、暗澹たるため息を吐いた】
【確かに腕は信用しているようだが、それだけでは割り切れない何かがあったのかもしれない】
【まあ、まだまだ幼いローズにとって、これからであろうか。犬はへらへら笑っていた】

……それ…!
うん、何も出来ずに終わる事が、一番怖い事だもの。
出来る事があるなら……!!

【銀鶏の意思は、確かにレイドへと受け継がれていた】
【記憶力は良いローズ、ちゃんと覚えていて、そこにそれがある意味も理解した】
【レイドは今でも、銀鶏と一緒にいるのだ】
【ならば自分もと、決意を新たに】

「おうともさー、ちゃんと食って、元気になれよ二人ともー!」
「そしたら呑みに行こうぜぃ、君のおススメ、ぜひ行ってみたいからねっ」

【豪快に笑って見せるリズの明るさは、酒盛りも始まったこの場ではいいアクセントになる】
【試合の推移に一喜一憂している酔っ払い共がタイミングよく沸いたのを、妨げず】
【…そして彼らの思惑などまったく知らないので、あっさり受けてしまった】
【ローズは何かをたくらんでいることまではうっすら勘付いたようだが、指摘しなかった。犬だし】

「んー、自罰はよくないよ、レイドちゃん」
「自分を追い込んで限界以上の力を発揮するってのは、確かに有効だよ。ローズちゃんもそのタイプだし」
「でも見誤ると、削れ過ぎる。押しつぶして押しつぶして負荷かけて、反動を利用できずに壊れる事だってある」
「……あんまり君らの事を知らない俺が言うのもどうかと思うけどさ、苦しいと思ったら、息吸わなきゃ窒息するよ」

「ショバ代は、なんとかなりました! 味自慢だから結構黒字経営だしっ!!」
「料理の味はどこにも負けんぞーって出したし、チャリティも兼ねてるって言えば結構客も…おっと失礼」
「まーとにかく、ここは飯食うところだけど、それ以前に休憩所。有効利用してもらえればいいのさー」

【カレーの味見をしながら、犬はうっすら嗜める】
【開店前から調整を続けた味だ、変わりないことを確認すると、皿にご飯を盛り始める】
【これ幸いと話題を切り替え、おふざけなのかちょっと腹黒い一面も覗かせて、印象を上書き】
【このアホ面の向こう、犬はそれなりに考えているようだった】
【義手の件は、問題がないならいいと切り上げる。何かあったら、今度酒飲みながらねといいながら】
【猫は何故か、アーディンにしばき倒される犬のビジョンが、見えたとか見えなかったとか】

//なん、だと…すみません再度容量超過で分割します
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 00:11:57.17 ID:LbzjwM9Vo
>>548続き
他に可能性がないんじゃない、この可能性が、まだあるんだ。
最後の瞬間まで、お互い諦めずに頑張ろう、レイド、アストラっ!!

【彼らの言葉は、自分を励ましてくれるように聞こえた】
【自分達に言い聞かせながら、それでもやっぱり、ローズにも届く誇り高い響きが滲んでいたから】
【その名に恥じぬよう、自分を鼓舞しつつ激励を返す。『奇跡』の名を与えられた、自分の正直な気持ちを】
【犬は一同を、まぶしそうに見つめていた】


「ほいさ、お待ちどーっ!」

【注文メニューの幅が広いこの『学食』(略称)だが、鍋物は特に評判が良い】
【リズが得意料理とするからこそだが、特にカレーやシチュー、スープは赴きが異なり】
【他の料理が『学食』や『お祭りの出し物』といった風体なのに対し、兄弟に差し出した二品は明らかに『家庭料理』だった】

【カレーは中辛、市販のルゥのどれとも合致しない深みのある香り】
【突っ込まれた野菜はトマト、ナス、オクラ、タマネギといった馴染み深い品々で、よく煮込まれた色をしながら形を保持している】
【牛肉のひき肉で味を引き立てつつ、一緒に福神漬けとラッキョウの入った小さなボックスを添える】
【だがしかし、ほどほどの硬さに炊かれた白米と一緒に口に運べば全てが理解できるだろう】
【お母さんが一工夫して作りましたとキャッチがつきそうな、親しみやすくも懐の深い味わい】
【野菜嫌いの子供もバクバク掻きこんで食べられるようだし、偏食の大人ですら十二分に楽しめるだろう】

【一方、ハーブスープは素朴な卵スープだった】
【みじん切りにしたハーブは、ベターにローズマリーとタイム】
【ふわふわと沈み踊る卵は、舌の上でも穏やかに踊りそうな柔らかい加減】
【隣に並んだ夏野菜のカレー強いにおいの中にあっても、レモンと香り付けのワインとの四重奏は埋没しない】
【よく煮込んでアルコールを飛ばしてあるので、もちろんお子様にも安心して出せるのだが】
【味は程よくマイルドで、万人向けというより病人食にも出せそうだった】
【漂う湯気が示すように、注意しないと火傷しそうだったけれど、ちゃんと汗をかければ少しは健康になれそうだった】

「味わって食べてなー、自信作だから!」

【自慢げなドヤ顔、腰に手を当て胸を張る犬】
【二人の事情は聞こえない振りをして、明るく振舞う】
【なんだか知らないけど、暗い顔すんなよ。強制はしないが…なんとなく、疲れている二人には笑って欲しいと、犬は思っていた】
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/10(水) 00:12:20.65 ID:OLL0uqYj0
>>540

【――――、まずい】
【この大会の二試合、もし黒星がどこかで生まれていれば】
【その敗因は恐らく「アートマンの崩壊」と言う事になるだろう】
【キューナインの耐久値が零になれば、アイテムを形成する魔力も無くなる】
【つまり――事実上、攻撃手段を失ってしまうのであり】

……うっ、ご、御免なさいっ
それでも、あたし、譲れなくっ……て……!

【そして、ガルニエの姿が、手に残る生命の遣り取りの感触が】
【相乗し予想以上の苦痛となって、めぐの心の内を突き刺していく】
【覚悟はしていたが――この力には、邪の側面がある】
【漆黒の眸に宇宙的な寂寥と絶望を覗かせて、少女は俯く】

 【その姿を他所に、唇も瞼も無い、ロボットの顔でしかないキューナインの面が】
 【醜悪な笑いを浮かべて見えたのは――果たして、気のせいだろうか?】


【――そんな風に、硬直している間に】
【わずか数歩を、既にガルニエは殆ど詰めに来ていた】


 【「キューナイン、鎮圧を続けて」】
 【感情のない声で指示を出すのは、戦略でもあろうが】
 【本当は――きっと、感じたくはなかったから】
 【自分の手でガルニエに襲いかかる、跳ね返る痛みを】
 【ヴァーデッドの荒療治も、まだ浸透しきった訳ではなかったようで――】


【キューナインは、斧をガルニエの隻腕に叩きつけようとするだろう】
【だが振りは甘い。そしてそれは、めぐの躊躇いの為では無い】
【見やれば――傷口と罅が、区別が付かない程にまで増えていて】

【そうしたときには、既にガルニエのレンジ内】
【顔面を砕くことを邪魔できるものは、もう居ない】
【めぐの手には武器はなく、足は――いっぽ踏み出し、それまで】
【勿論。傷による部分も、有るのだけど……】

【熱い説教も悪くはないが、そのレベルの治療で戦闘の厳しさをまだ恐れている少女には】
【いっそ、徹底的な攻撃こそ――ちょうどいい、やも知れず。】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 00:15:06.84 ID:EfgYetZ2o
>>542

そうなんだ、道理で慣れてるような感じがしたよ。
でもそっちのほうが助かるよ。

【彼女は似たような空間を経験したと】
【その彼女はとても心強く見えていた。】

「ギェーッ!」 「グェーッツ!」

【怪人が一行に襲い掛かる。】
【青年は徒手空拳で右方の敵を撃退し、】

「グズベェツッ!」

【彼女の青白い雷の爪が怪人を切り裂く!あわれ真っ二つになってその怪人は泡となって消えた。】

強いんだね…。女の子なのに・・・

【少々驚いているが、この空間に慣れている様子からみて不思議ではなかった。】
【そして数分程歩いていたところで上天井部分がチューブでつながった3つのショーケースのような建物が見えるだろう。】

ここのにいる奴らは異次元空間人・パラレールっていう奴らだ。
ここは融合獣を奴らが作る工場みたいなものんなんだ。

【青年が説明をし終えるとショーケースの様な建物からブオオッ!と音が聞こえてくるだろう。】
【よく見ると3つの内の端の二つ、右方にカマキリの様な大きな蟲。右の方に大きなドラゴンの様な生き物が中の水に浮いて入っている。】
【ショーケースが大きな音をたてて作動する!すると端にいるカマキリとドラゴンのような生き物がチューブを伝って中央のショーケースに運ばれていく】
【そして中央のショーケースには元のドラゴンを凶暴にさせた様な母体、そして手には4対のカマキリの様な刃腕が備わった化け物が眠っているではないか】

あれは奴らが元いた世界の生き物をさらって融合獣を作ろうとしているんだ!

【そして後方から迫る大きな足音、振り返れば先ほど襲ってきた怪人が一行を見下ろしている】
【その頭部はまるで鬼のような大きな牙、大きいグロテスクな目。気持ちが悪い顔だ。】
【逃げるべきか、応戦するべきか―――?】
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/10(水) 00:19:45.41 ID:afEdu6wio
>>540>>550

これは……、直撃ですねっ!?
あわわわわ、悲惨な怪我とか見慣れてない人は注意して下さい。
……って、もう手遅れかもしれませんけど。

ですがですが、ここからが大会の見どころといっても過言じゃないですよーッ!!
皆さん能力で、拳で、勝利に向かって全力を振り絞って頑張りますからっ!
普段の模擬戦とかなら、さっきの攻撃で終わっていても全然おかしくないです。
けど見ての通り、両者全然諦める様子はありません、無いですよ!!

…………ただ、ちょっと纏馬さんの様子が気になるです、ねえ?
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 00:21:47.51 ID:KH1JWKsAO
>>546

【仕事柄というか身内の躾というか、徹底的に『女性に楽をさせる作法』を叩き込まれている青年は】
【いかにして数多くの荷物を運ぶかという技術も習得しており、彼女が両手で抱えていたものを】
【一つは手首から下げ、もう一つは腕でかかえるようにして片手で処理してしまう】
【ようは、返さないということだ。逆に考えれば、まだ遊びに付き合うということ】

【余った手で咥えたチョコバナナを食べる。久々の果実の甘みは、嫌なものではなかった】

【……見たことがないのか、あれもこれもそれも】
【ふと気になったのはそれだ。発達が遅れているのかと思ったのだが、ただの知識の欠如なのか】
【そう考えればこの女性は、本当に――】

【あまり大きくはなかったチョコバナナを食べ終われば、ごみ箱に放り込み】
【青年は彼女が荷物を受け取ろうとした右手を、己の左手で掴まえようとする】
【深い意味はない。ただ、手を繋ぐだけの動作。成功せずとも彼は】

……ここで広げては、流石に他の方の迷惑に成ります故

【そう、言葉少なげに移動する旨を告げて、差し出された焼きそばを受け取りながら飲食スペースまで歩くだろう】
【何も表情は変わらない。つまらないだとか寂しいだとか、そういった思いは青年にはなかったが】
【――何故だろう。この女性と別れた後の喧騒は、きっと“つまらない”気がした】

/あぁ、ならよかったです
/私も明日は遅いので大丈夫です、では続きも宜しくお願いします
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 00:23:42.07 ID:km3xOPKCo
>>547


【ひっ!、と思わず声を発するも――時既に遅し】
【襟首を掴まれれば…、…罵詈雑言の雪崩に対して】


わ  、わかり、まし、 た、から っ!!
ごめん 、 なさい、 はな 。 離し 、―――ッ!!


【ぐらぐら揺らされている為に、舌を噛みそうで返答も儘成らない】
【…、…それでも、何処か申し訳無さそうな――あ、目回った】

【――この時点で、『抵抗する』とか言う話以前に『抵抗できない』】
【それは身体的な面も勿論だが――、】


(…、… でも、悪いのは僕か――。)
(こんなに怒るって事は、朔夜さん、楽し…、…あれ、何時も怒られてる様な……?)


【半分、と言うか、四分の一――と言うよりも、八分の一位は心的な面も有った可能性が有る】



 ……、……ぅう。 ――、誰か、助――。



【結果として――、であるが】
【「ボロボロの服を着た青年(瀕死)を引き摺る浴衣姿の女性」と云う光景が見られたとか】
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 00:26:02.12 ID:Az8XnMeUo
>>545

【銀色の視線と交錯する真紅の視線――――網膜のスクリーンに、すーっと貴女の色を透過させる
赤と白と黒その三つだけで構成される貴女の姿は、彩り豊かな祭りの風景から浮き上がって見えて
浮世離れした、そんな可愛らしさを、ほんのりと強調されて感じ取った】


だとしたらきっと、良かったのでしょうが……あいにくですが、仕事が忙しく、参加できておりません
ですのでふと、気分転換に、と立ち寄った次第ですので――――……あまり、多くを見てはいないのですが

すれ違う方々の表情に笑顔が満ちておりまして……きっと沢山の方々が楽しまれているのでしょうね
これもみんな、主催の――――貴女様の手腕によるものかと、思われます

――――申し遅れました、私はカノン、カノン=ラン=パトリオットと申します
宜しくお願いします春霞の巫女@l


【彼女の表情に彩る微笑み――――そっと音もなく、微笑みの仮面を被ったが如く、くっきりと浮かび上がるソレは
彼女の整った顔立ちが、寸分の狂いも無く綻んで、彼女の大人びた雰囲気を、更に修飾するかもしれない
表情に添えられる白銀の横髪が夜風に弄ばれて、揺らめくたびに、彼女の蘭のような淡い薫りが零れていく】

【胸を張った貴女に返すように、彼女は両手でスカートの裾を掴み、恭しく礼をするだろう
微かに引かれた左の足、さながら閉じた花弁を開花させるような、その動作に淀みは無く
彼女が頭を深々と下げると、ぎゅぅ、と胸の膨らみが、貴女の近くで揺れる】


ええ、おっしゃる通りで御座います――――……ですが、お言葉を一つお許しくださいませ
貴女様はそれこそ、有史以来どなた様もが辿りつく事の出来なかった美の境地に居られる方でございましょう
私のような従者≠ヘ、お顔を拝見するだけでも恐れ多く、感じてしまう次第でして

……やはり、一般の方々にとっては、思わず萎縮してしまう、というのは正しい感情のように思われます
ここはどうでしょう、あえて裏方に下がり、その美しさを、ほんの少し――――屏風の隙間から、覗かせる、というのは

太陽にも示されますが通り、明るすぎるモノは得てして人を遠ざけるものにございます
……ほんの少し、その吐息を零すだけで、私達庶民には十分にご利益になるのですよ?


【貴女の表情の移り変わりに、行動に、微かな嬉しさを感じる
彼女は自身の事を従者=\―――と形容し、確かにその通りの服装や言葉遣いである
それはつまり、尽くすことに喜びを覚える人種、他者をコーディネートし、愛でることに快感を覚えるモノ
だからか、貴女の態度はすごく、従者冥利に尽きる、といった具合で】

【近寄ってきた貴女の瞳にあわせるように、彼女は微かに体勢を低くするだろう
身長は160cmにも満たないが――――纏う雰囲気は背伸びして、大人の風格を兼ね備えているだろう
貴女の瞳の奥に感じる、神秘さに、僅かな揺れを魅せる彼女の心
それはさながら、触れたら壊れる、精巧な硝子細工のようで――――貴女の心の奥底に、触れてみたくもなる】


556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/10(水) 00:29:18.36 ID:COrXECGjo
>>550

【ふと、意識が戻る。白かった瞳が、宝石のような碧へと変わる】
【たった数歩だが無我で進み、拳を固め、引き、打つ。この動作の途中であった】
【具体的には、腕を引いた時―――斧が、左腕を叩いたからである】

【まるで、深層に意識を持つかのようなキューナインの】
【しかしあくまで少女の言葉に従って振るった、その斧の刃はガルニエの肉を穿った】


【けれど、そこまでだった。肉は断てたけれども、骨に当たって――「金属音」】
【少女の位置から見えるだろうか、ガルニエの白銀の骨格が。そして傷が、血が。】

【ガルニエ自身からは、見えないけれども感じられた。何がといえば、甘さだが】
【戦だけに生きてきたからこそ、妥協はしないし許さない―――まして、大会で】
【最早肉体の感覚も薄ければ腕の重傷も気にすら止まらない、終局。さて――――】

………語るのは苦手だ。だが、“貴様”は……、…………失せろ――!

【仮に、斧が溶断機の傷を更に深くしていたらどうだっただろうか】
【他にも頭に振り下ろすだとか、方法はあった―――それをしなかったことに、ガルニエは酷く憤りを感じ】


【真っ直ぐ、まっすぐ。全力でも何でもない普通の殴打をアートマンへと叩きこむ】
【“貴様”というのが誰宛なのか、知った事ではないが―――この一撃こそがガルニエの思いが全て乗ったそれであり】
【また、これ以上の追撃はどう贔屓目に見ても難しいらしく。成否問わず、打ち放ったままの姿勢で彼女は停止することとなる。】
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/10(水) 00:31:25.01 ID:COrXECGjo
>>556
/あうち、三行目は左腕ではなく右腕です
/ちょっと読み違えをしていたので不自然な点は脳内補完をお願いしたく……
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/10(水) 00:32:41.16 ID:0hmjGJX/o
>>551

えへへ…褒めても何も出ませんよ
こーみえても、私、龍族ですから!
しかも古龍種ですよ!

【何も出ない、という割には非常に嬉しそうである】
【というより、感情を隠すのが苦手なのが手に取るようにわかるだろう】
【再び表情を見ればややドヤ顔で誇らしげに自分の事を語っている】
【自慢だが嫌味を感じないのは彼女の性格が滲みでるからだろうか】

へぇ…パラレール……。
そう言えば貴方さんはその関係者なのですか?
無関係の人ならわざわざこんなところに招待なんかするとは思えませんが…
しかも、私もろともなんて…

………!

【ふと思い浮かんだ疑問を遠慮無くぶつけてみる】
【だがその答えを聞くより先に、ショーケースへと目が移る】
【同属が実験体にされているからであろうか、静かな怒りを孕んで、ケースへと爪を突き立てる】
【流石にケースを一撃で破壊することは不可能だが、再びばちばちと音が響き始める】
【フルチャージで雷鎚を放ち、装置ごと破壊しようとしているようだが…】
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 00:33:31.58 ID:ekg8Q17mo
>>553
【捕まえられる腕、体温は正常、脈拍も正常】
【軽く触れている分には奇妙の奇の字もないような体をしておいて、「同類」だという】
【手を繋がれて、暫くは行動の意味を把握できずに居て】

……えーと。どうするんだ、この手

【片手が塞がると、歩きながら食べるという不作法は楽しめなくなる】
【繋がった手を無駄に前後に振りながら、文句の様な事も言いつつ】
【だが結局の所、手を放しはしないで、飲食スペースまで向かった】


【浴衣の青年は兎も角、白衣にヘルメットの彼女は、周囲にはあまり馴染むまい】
【当の本人はと言えば、場に似合わない事を意にも介さず、早速焼きそばに手を付け始めた】

……一つ、終わったな。どっちも死に掛けに見える戦いだ
殺したら反則負けの大会だと聞いてたけど、結構無理をするんだな

【ふと空を見上げれば、今大会の特設試合場が空中にある】
【一つの試合が終わり、もう一つの試合もおそらくは佳境】
【食べる速度が少しばかり遅くなった。食欲に勝る理由は】

知ってるか?明日は私があそこで戦うんだぞ
相手は……エルネスティーネとか言ったかな

【戦っている、戦っていた、彼等彼女等と同様】
【この大きな子供もまた、大会の参加者だというのだ】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 00:36:35.73 ID:KH1JWKsAO
>>559
/すいません、次遅れますー
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 00:42:32.60 ID:xb9SP09H0
>>548-549

――――――――ま、あなただって、いずれ分かる時は来るわよ。しょうもない間柄に居るって事が、実はどれだけかけがえの無い事かって事がね…………
≪…………そう、っすね…………。重すぎず軽すぎず、遠からず近からず…………意外と貴重なものっすよ。そういうパートナーって…………≫
「…………いつもの事だが、お前らのパートナーシップの厚さには負けるぜ。なぁダハル?」
"そうだな、我が主よ…………"

【微笑ましくもある、ブルーローズの悩ましげな様子に、レイドとジェムはそれぞれに進言する】
【自分たちにとっても、ブルーローズにとっても『大切な友人』と言うのは、既に居るものなのだろう。しかし、人の絆の形は、通り一辺倒ではない】
【いわゆる『腐れ縁』には、他の関係性には決してないかけがえの無さがあると、二人は分かっていた】
【そんなレイドとジェムを、アストラと、右肘に潜んでいたダハルは、どこか羨ましそうに見ていた】

…………東さん、生前にこう言ってたのよ……「父の残した武器で武名を上げて、有能だけど無名で終わった父の名を、自分と共に轟かせたい」……ってね
だから……その力を借りると共に、その遺志を継ぐの…………それが、生き残った者の責任だから……ね?

【銀鶏の人生の目標。それはレイドも知るものだった。と言うよりも、銀鶏の事だから、普段から聞かされていたのだろう】
【だからこそ、レイドはアズマブレードを銀鶏と共に埋葬する事をせず、新たな武器の材料とさせてもらったのだ】

ありがとうね…………ん、やっぱり旨いわ…………
「あぁ、あそこか…………良い酒場だぜ? 機会があったら、是非行ってみると良いぜ……」

【うどんを啜りながら、礼を述べるレイド。やはり、そのサービスの親切がありがたい】
【アストラも、レイドのささやかな『ひっかけ』に気づきながらも、いつの間にか、面白がってそそのかす立場へと回っていた】

――――あるいは、もう振り切れちゃってるのかもね…………前に一度、寿命を半年にして力を引き出した事があってね…………
幸い、仲間たちが協力してくれて、そこにストップを掛けてくれたけど…………確かに、少しばかり猪突猛進過ぎたのかもね

【――――――――犠牲なしには力を得る事は出来ない。だからこそ、目的と犠牲とを天秤にかけ、レイドは常に行動してきた】
【右腕の脱落は、自ら望んだ犠牲ではなかったが、過去に自ら望んで、より大きな犠牲を払った事があったと言う】
【リズヴェルグの指摘は、的を得ていたと言えるだろう。友人の為、どこまでも無茶をしかねない気質が、レイドにはあったのだから】

「まぁ、分かるぜ…………この味で客が入らなかったら、そりゃ嘘ってもんだ…………
しかし、それでも『飯屋以前に休憩所』……か…………俺みたいな人間にゃ、ありがたいってもんだなぁ」

【アストラが食べ進めている竜田揚げ丼も、やはりアストラを十分に満足させているのだろう。それでもなお『休憩所』だと言うリズヴェルグの言葉に、安らいだように頷いて見せた】

――――――――もちろんよ。絆の力がある限り、あたしは負けない…………絶対にね――――――――ッ!
「――――――――後悔するのはまだ早い。最後の瞬間まで進み続ける、か…………俺には眩しすぎるが、悪くはねぇな――――――――!」

【――――ブルーローズの言葉は、二人の心の火に、更なる力を与えていた】
【気晴らしのための祭りへの参加――――彼等を取り巻く状況は決して良くは無い。否、困難を極めている】
【しかし、彼等の心の重荷は、たとえわずかでも、例え一時的でも、ブルーローズとリズヴェルグのために、取り除かれたのだ】


[うむ…………旨いな]
<……程良く、温まるね……兄さん…………>

【一方の兄弟も、料理に表情を緩める】
【福神漬けなどは使わず、そのまま食べ進めている青年は、反応こそ淡白だが、その味を確かに楽しんでいるらしい】
【車椅子の少年の方も、スープの温かさに表情が緩んでいる。夏の苛立ちを感じる熱気とは趣の異なる、包み込む様な温かさを、存分に満喫しているのだろう】

[……そう言えば、父さんたちは、どんな様子だ最近?]
<……前に比べて、すっかり明るくなったよ…………やっぱり大人にとっては、お金の心配って大きいんだね…………>
[まぁ、そうだろうな…………この仕事は本当にありがたいものだ…………]

【料理を食べ進めながらも、兄弟の会話はどこか重い。しかし逆に言えば、料理のお陰で、重い話も重みに沈んでしまう事なく出来ている様な感である】
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 00:43:21.77 ID:w7F9EijY0
>>555

そうかそうか、皆楽しんでおるように見えるか。
それなら良かった……わざわざ無理してまで祭りを開いた甲斐があったというものだ――
――祭りだけでなく、我が社を気にいってくれれば、より好いのだが……

【――ふと、ほんの一瞬。文字通り、瞬きひとつ程度の間】
【巫女イミナは、その言葉調子に暗い影を落とすと共に、視線を足元に移し】
【何か祈るような、そんな表情でぽつりと小さな言葉を唇から零して落とした】
【その祈りとは、彼女が毎日行っているであろう神への祈りとは性質が違う――】
【何か、幼い子が必死に「願掛け」を行うような――そんな「祈り」の表情にも見えたが】
【前述の通り、それはたった一刹那の出来事なのだ。次の瞬間には、彼女は再び笑みを浮かべている】

うむ、カノン=ラン=パトリオット、……?
はて、聞き覚えがある……ああ、汝、確か「あれ」に出場しておっただろう?

【名を聞けば、(「イミナ、で良いぞ」と挟んでから)ちいさく首を捻り】
【やがて思い出したように、右手の人差し指で天空を示す】
【其処には、空に浮かぶ「大会本戦のバトルフィールド」が見えるだろう】

なかなか良い戦いぶりだったようだが……惜しかったのー。
ギリギリのラインまでいければ、明日のこの我とのエキシビション・マッチにも出られたかもしれんが。
(……それにしても……何を食えばそうなるのだ、爆発しろ)

【肩を竦めそう告げながら、ちらりとその胸に視線を投げて不穏に呟き】


ふふふ、分かっておるなぁカノンよ。そうだろうそうだろう……
この我は、歴代の『春霞の巫女』の中でも屈指の美しさであろうからなー。
が……なるほどな。……従者……なかなか善いことを言う。
つまり――チラリズムというやつだなっ!!

【どーん、と後ろで変な擬音が飛び上がって霧散した気がした】
【何か果てしない勘違いをしているようで、それでも合っているようで――】
【どちみち、彼女の思考言葉を借りれば、『従者冥利に尽きる』というか。導き甲斐があるというか】
【事実、顔立ちは可愛いのだから、黙ってそれっぽく振舞っていれば割りと画になる気はするのだ】

ならば……そうだな。社務所の方へ下がるか?
あそこは我が居住も兼ねておるし、境内に面したスペースは居間になっていて縁側もある。
そこでくつろぎながら祭りの様子を確認するのも一興……

……と、いうわけでだ。カノンよ。
もし汝がよければ、汝も少し休んでいかんか?菓子と茶くらいなら出すぞ。
この太陽すら凌駕するようなスーパーうるとら超絶な境地にある我も、汝らのような庶民の話には興味があるしな

【そして巫女は、賽銭箱のある拝殿から少し離れたところにある建物を示しながら、そう告げて】
【告げながら――少女が持つ、不思議な美しさというか、儚さというか。そんな雰囲気に、数刻思考を停滞させて。すぐ再開】
【その理由は、ひょっとすると。何処かで、「自らと同じもの」を感じ取ったからなのかもしれないが――】
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 00:46:04.74 ID:EfgYetZ2o
>>558

龍族・・・!
もしかしてキミはただの人間じゃ…

【彼女は龍族という一族らしいのだ。】
【先ほどの雷の力を見た彼は納得しているようだけれども】

いや、僕は勇星 光。
ってキミはあの装置を破壊する気なのかい!?
今あいつは仮死状態なんだ!闇雲に刺激するのはだめだ!

【まるでショーケースを破壊して助けようとしているのだろうか?】
【しかし、融合獣は仮死状態らしい。生まれて間もない獣に刺激を与えるのはいろんな意味で危険ということだろう】


《 オマエラ ワレワレノ ジャマヲ スルトイウノカ! 》
《 オマエハ ライトニングノセンシ !? ヤハリワレワレノ ケイケクヲ ジャマスルトイウノダナ  》

【後ろにいた大きな怪人は大声で叫ぶ。轟音である。】

お前の好きなようにはさせない!
ちょっと離れてて!危ないから!

【彼は怒りの表情で胸元からスティックのような者を取り出した。それを頭の上に振りかざすと】
【まばゆい光が彼を包んでいくではないか!その光が消えるとき彼女の前に写るのは――体長50mはあろうかともいう巨人】
【大きなプラチナ色の双眸を持ち、銀色の体表に赤色と青色のラインの入った体を持つ体長50mほどの巨人が光の中から現れる。】


【大きな怪人との組合の結果、その巨人は腕を×時にクロスさせ、その部位から銀色に輝く白色光線を放った!】
【結果、大きな怪人は爆発、砕け散る事になる。そのご、ショーケースに向かって光線を放とうとするが―――】

―「グッ! アノトキノ!?」―

【はじめ青年が彼女を罠から救おうとしたとき彼は指に傷を負っていた。その結果彼の手からは光の粒子が血のように漏れて】
【その苦痛により2発目の光線を放てないでいたのだ!】

―「キミハ コノ ユウゴウジュウヲ タスケタイカイ?」―

【彼女にテレパシーで呼びかける。彼女がテレパシーを拒否しなければ聞こえるだろう】
【そして彼女が助けたいという意思を示すのなら―――】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/10(水) 00:47:17.30 ID:OLL0uqYj0
>>556

【斧の刃が、煌めく骨を噛み砕く事は叶わなかった】
【むしろ打撃部分を欠いて、細かな光の粒が微小ながら散って】
【手から零れた斧は宙に浮き――自然に遍く存在する魔力と、同化していく】

(……、くぅぅぁ、あたし、何をやってるの)
(ヴァーデッドにあんな事をしておいて、示しが付かない)
(だけど――やっぱり、傷つけるのは怖い、だったら)

【このままなら、只の意気地無し――だが、一欠片の挟持を持つ纏馬は】
【余りにも不甲斐ないキューナインの、自分の攻撃の顛末を見て】
【もう一度、己を奮い立たせ覚悟を取り戻す決意を手にしたようで】


【ガルニエの拳には、キューナインの金属的な印象とは程遠い感触が伝わるだろう】
【柔らかく弾力のある物、そしてその内に通った一定の柔軟性を持つ芯を】
【あらん限りの力で打ち据えた――おそらく、知り過ぎる程に知った感覚が】


  ……、く、ぅっ

  ………、そんな。せり……ふ、…、言って

  こぉかい、しちゃい、ます、よ…、……―――。


【――満身創痍のキューナイン、その盾となるように】
【めぐは傷ついた足で跳び、踊りでて、『手を伸ばして。』】

【結果――ばっきりと、枝のように腕を折られてしまった】
【血を吹き散らしながら。ガルニエのように、彼女は笑う事はできないが】
【立ちふさがったことで、キューナインは未だ健在】


【――ただ、幾らか決意が遅すぎたのは確かだった】
【ガルニエの攻撃によって、アートマン制御の精神集中を途切れさせた時】
【キューナインは断末魔のサイレンを響かせて、膝をつく】

 【天上の風がコロッセオの外から吹寄せ――崩壊していく体躯、光の粒たちを】
 【マリンスノーの如く、ゆらりゆるりと舞わせていくだろう】

【「……『すいません』、あたしの負け……、…。」】
【苦悶に紛れて最後に聞き取れた台詞は――内気な人間がギリギリで目覚めた、意地っ張りな声、か。】
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/10(水) 00:49:57.39 ID:OLL0uqYj0
//あっと、描写忘れ
//>>564で、めぐは殴られた後キューナインの斜め後ろに吹き飛んでいます
//戦闘はほぼ終了ですので、余り関係ないかもですが
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/10(水) 00:56:54.04 ID:afEdu6wio
>>556>>564

これは……、決着、ですね。

実力が伯仲してる本戦だからこそ、メンタル面が重要という事でしょうか。
例え一瞬の甘さでも、命取りってわけですね。
後少し、覚悟が早ければ──なんて、もしもに意味なんかないですね。
……しかし最後に、いい物を見せてくれましたっ!

えーっと、第二試合、纏馬 めぐvsガルニエ──、勝者、ガルニエですっ!!
接戦ながら、見事に勝利を手にしましたっ!!
全身を焼かれながらも戦い抜いたその『強さ』を、是非次の試合でも発揮してほしいです!

そして、今日の試合はこれでお終いです。明日は1回戦第一試合と第三試合を行います。
第一試合、白儚角 喜己vsタツミ
第三試合、ダビングvsエルネスティーネ
どちらも、皆さん必見ですよーっ!? 

ではでは、ありがとうございましたーっ!!!

/拙い実況は退散です。いい試合でありがとうございました。
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 01:01:38.95 ID:Az8XnMeUo
>>562

【少なくとも彼女は、貴女のその言葉を、その表情を見逃さなかっただろう
陰りの無い満月に、ほんの少し霞がかかっただけで、人々はそれに過度に反応する
彼女もまた同じように――――貴女の表情に、かかる一瞬の霞を憂いだ】


……どうでしょうか、こればかりは私も確証は持っておりません
ですが、ハッキリと言える事が一つはございます

今まで、この社を知らなかった方々が、知ることができるようになったのです
きっとそれは、素晴らしい一歩にございましょう、それこそ、この世界に貴女様が生まれたこと、と同じぐらいに

ふむ、少々言いすぎましたか……どうやら私もまた、祭りの熱に酔っているようでございます
無理もございませんね、瞼を閉じて、残りの感覚をほんの少し、研ぎ澄ませば
楽しげな声に、芳しい薫りに、その他沢山の享楽が満ちております

――――……少なくとも私は、気に入らせていただきましたよ


【それはさながら、妹に語りかける姉のように、貴女へと投げかける優しい言葉
貴女の眼前でピン、と人差し指を伸ばす――――白い手袋に包まれた、華奢で細長い指先が、すーっと夜をなぞる
彼女の言葉に合わせて、踊る人差し指、時折瞼を閉じたりして、自身の言葉の中へ、貴女を導こうとしながら
そして人差し指は、貴女へと帰属する、貴女の笑みを辿るように、頬に触れさせようとしながら】


ええ……少々意外でございますね、私などの名前を覚えていただいているなんて
良い戦いぶり=\―――全くもって、そんな事はございません、ただただ自身の未熟さを恥じるのみにございます

ですが、全力を尽くせたのは良い経験となることでしょう
ただ、一つ心残りがある、としましたら……

そのエキシビジョンのお話をもう少し早く知ることができておりましたら
――――いえ、もしもう少し早く、貴女様、とお会いすることができていましたら

きっと、もっと全力を出し切れたのかもしれませんね


【貴女の視線には気づかなかったのか、少し自身の言葉を続けた
言葉にはそう出すものの、表情は決して、満面の笑み、というわけではない
少し、恥じるような、そんな淡い微笑で、どこか憂いを浮かべながら、天空へと視線を揺らす】

【白銀の髪の毛が、夜に映る、月光を孕んで、マジックミラーが如く、無数の灯りを煌かせる
さながら細雪のごとく、彼女の髪に反芻する光が、彼女を飾りつけ、彼女の悔いを、強調するようで
仄かに左の手がぎゅぅ、と締まる――――彼女もまだ若い、きっと、とっても――――悔しかったのだろう】


ええ、その通りでございます、ご理解に優れていらっしゃって、とても賢い方、と窺えます

……そうですね、もし私のような庶民が貴女様に近い場所で、言葉を交わすことができるのならでしたら
喜んでお供することにいたしましょう、滅多に無い経験でございます


【貴女の言葉をそっと辿って、賛成の意を示し、貴女が歩いたならば、彼女も貴女に付いていくだろう
彼女の儚さ――――それは多分、間違っては居ないのだろう、体重を感じさせない、無音の歩行
痕跡を残さないのは従者≠ニしては当たり前のこと、だけれども――――ソレを徹底しすぎているようにも思えるかもしれない】

【はためく長い長いスカートの裾、それだけが彼女の存在を修飾しているようで
もし、彼女を一片の絹糸も纏わぬ姿に剥いだら、それこそ、夜明けのスノーマンの如く
涙のような液体になって、消えてしまいそうな、くらいに――――】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/10(水) 01:06:58.65 ID:0hmjGJX/o
>>563

ただの、どころか、全く人間ではないですよ?
こんなナリしてますけど、正真正銘、混じりっけの無い龍です

【さらっと涼しい顔をして割と重大かもしれないことを言い放つ】
【魔翌力の質感が人間のものではないのも当然のことである】
【言い慣れた様子で、ふぅと一息つくと爪をケースから離す】

ふーむ…生命維持装置的な役割もあるってことですか…
蟲さんさえ入って無ければ血で延命は出来たかもしれませんが…
ま、無茶はやめておきましょうか

【少女の会話が耳に入ったのだろうか、怪人の眼の色が変わる】
【怯えるものもわずかにいるが、大半は新たな実験動物を見つけた、という感じで】
【ケースに放つ予定で、行き場を無くした爪をそちらへ振ると幾本もの稲妻が走る】

わー…!やっぱり、ただの人ではなかったみたいですね…

…って、だから言いましたのに!
えーっと助けたいっていうか……もとに戻したい、が正しいです!
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 01:08:11.04 ID:LbzjwM9Vo
>>561
……だと、いーねー……。

【言い分はいろいろあったが、今のローズには理解できない】
【他人事のように遠い眼をしながら、あの犬のアホ面を見比べてないないと手を振った】
【ただ、その末に彼女らのような関係になれるのなら…と、儚い希望は、心の片隅に引っ掛けておいた】

……お父さんの、武器で、か。
……ボクは、世界に名を轟かせるって事がどういうことか、いまいち実感できないけど……、
ボクは絶対に、忘れない。銀鶏がいたこと、銀鶏が必死で闘った事、忘れない。
忘れるもんか……レイドもアストラも、おと、……アーディンさんも、銀鶏も。

【意思を受け継ぐという、生き残ったものの責任】
【彼の一番肝心な意思は、レイドへと受け継がれて生まれ変わり、何処かへ繋がっていく】
【その果てが何処か見当もつかない、途方もない旅路を】
【彼との交流は、時間こそ少なかったけれど、だからこそ、忘れまいと】
【それが自分に出来ることなのだと、猫は想い、刻み付けた。胸の奥に、何度も何度も】

「料理人として、料理を美味いって言ってもらえるのは最高だぜぃ、ありがとう」
「おおっ、楽しみになってきた! アストラからも推薦もらえたっ!!」
……み、皆?

【はしゃぐ犬、怪訝な猫。奇妙な対比】
【身長180を超える犬より、150弱の猫の冷静さが滑稽さを引き立てている】

「…酒盛り、楽しみにしてるよ、レイドちゃん。約束な」

【直接、彼女の因縁に触れることは出来ないけれど、引き止めるに足る縁を一つ、作っておこうと想った】
【サービスでウーロン茶を一杯持って着ながら、小指を差し出す】
【先ほどのふざけた顔色が消し飛び、真面目だった】
【結局それを絡めることがなくたって、忙しいリズはすぐに帰ってゆこうとするだろう】

「人間はさ、こういう足を止めてゆっくりする場所が、誰にでも必要だよ。機械だって電力切れたら動けないし」
「そーいう止まり木になれるんなら、俺はいつだって大歓迎さ」

【残酷な現実に、強い意志を持って立ち向かおうとする兄妹】
【心から料理を美味いといってくれて、友として接してくれる彼らに、犬はその真意の一端を垣間見せた。きっとそれも、信頼の証】

うん、何かあったら、協力する。今度はボクも、闘う。
……まだまだ未熟なボクだけど、何かあったら、教えて。少しだけど力になるから。

【人のかかわりが双方向であると、ローズは学んだ。だから、彼らが奮起してくれる姿は、猫にだって嬉しい】
【そしてアストラの手を、握ろうとする。自分の得意な、というか、自己防衛機能である自己修復促進魔術を行使すべく】
【劇的な変化は望めないだろうが、少しでも、彼らの力になりたかったから】


(少しは顔色、よくなったかな? うんうん、大変そうだけど、せめてここではね)

【自信作だけあって、その顔を見たリズの気の揺れようはひとしおだった】
【本当は口を挟みたい面もあったけれど、ここは水入らず、黙って様子を見ることにする】
【ちょっとだけ茶目っ気を出し、二人にコーヒーの差し入れ】
【その下に敷いて隠した領収書には、カレーとスープの値段しかかかれていなかった】


【第四試合決着の報が入ると、猫はぎゅんと振り返ってモニターを見た】
【そしてしばらく見入って、結果が表示されると、ほっと一息つきながら笑った】

……お疲れ様。

【喧騒に混ぜて隠した言葉は、熱っぽくも穏やかで】
【捻った腰を戻したローズの顔は一瞬ふにゃふにゃしていたが、見られる前に頬をぶったたいて誤魔化した】
【多分二人にはなんだかわからないだろうが、その眼に収まった二つのエメラルドが輝くのは、痛みの涙によるものだけではあるまい】
【腕力に定評のない】

【犬はカウンターに頬杖をつき、微笑んでいた】
【深い慈愛に満ちた目つきは、まるで猫の全てを見通しているようで】
【――――ちゃらんぽらんで女好きでアホでバカだが、この犬もそれなりに、猫の保護者をしているようだった】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/10(水) 01:10:17.70 ID:COrXECGjo
>>564

【戦いに於いて、ガルニエにとって重要なのが感覚である】
【刀だろうが、拳だろうが、能力だろうが、それ次第で次手を考える事も万々ある程】

【思えば、この肉の感触は本日始めてではなかろうか】
【アートマンを斬りつけ、光の球と化して両者を傷付けるなど、しはしたが】
【それに比べて余りに柔く純粋な感覚が、ガルニエの腕を伝い―――】

ッ……ふん。言葉だろうが、戦い方だろうが、後悔など……

【「してやるものか」――――ドサリ、肩から倒れこみ、ガルニエは仰向けに空を見る】
【腕の傷、それにどこともなく焼けるような痛みが、今になって酷くぶり返す】
【まるで悪性の風邪のの様だと、そう思ったとき。偶然か、雪のような粒子が見えて】
【もはや何も言わず、ガルニエは瞳を閉じる。寂寞とした感が、辺りを支配し――――】

【――やがて、大会の救護班が駆けつける頃。その時既に、彼女は気絶の一歩手前だったが】
【ふとその一人の胸ぐらを掴んで、「“次”を忘れるな」―――と。誰へともなく、戦闘狂らしく言ったそうな。】


 【第二試合:纏馬めぐ VS ガルニエ―――ガルニエ、辛勝。】

/お疲れ様でしたー!
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 01:10:31.57 ID:LbzjwM9Vo
>>569
//えー、描写抜けです

【腕力に定評のない】

【腕力に定評のない猫ですら、その頬を真っ赤に腫らすほど。お多福かぜでも引いたようだった】

//と訂正します
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 01:11:33.60 ID:VD0K7H+jo
>>554

(無理な鍛練でぼろぼろになったりリーダーだからって何でも一人で抱え込んだりスッ飛んだ右手の代わりを負担の高い能力で作ったり……!)
(どいつもこいつも、オレの周りは無茶やらかす奴ばっかりだ!……前から解っては居たよ、ああ!)
(だけどこいつ、その中でも特に馬鹿だ!オレよりあたま良いけど、スッゴく馬鹿だ!ばぁか、ばーか、ばーーっか!)

(おまけに夏祭りは忘れるし、約束だって覚えてないし!こっちは地味に楽しみにしてたってのに!)
(ああ、もう!去年は分けたから今年こそ勝とうって一人ぼっちで他の夏祭りの警護務めて、金魚すくいに万札突っ込んだオレの気持ちも少しは考えろこの唐変木!)
(そりゃあエルメアや織守と行きたかったさ、でも誘うの恥ずかしいし忙しそうで気が引けるしああもうリア充爆ぜろそこのカップルの男はこっち見んな通報は許可しない180゜ターンして今すぐ失せろ!)

【ざりざり、ざりざり。グロッキーな森島を無理矢理に引き摺って、怒りに燃える朔夜は歩む】
【肩で風を切り、往来のど真ん中を世界は我が物だとばかりに堂々占拠し、身に纏った威圧感で人の波を十戒よろしく叩き割り】
【こんなんだから必然、助ける者が居よう筈もない。通報しようと携帯を取り出す者は居たが】
【それすらも一睨みで泡を吹いて卒倒。……これが正義の味方だというのだから、救いようの無い話である】

【しかし、このモノローグ……………^q^】
【まあ何はともあれ、春霞の社――参道】


…………ほら、着いたぞ。何時までぼーっとしてるんだ、京。


【先程までは前やら通行人やらをひたすら睨み据えていたが、彼女は立ち止まると漸く振り返り】
【彼を見据えて、そう宣った。彼を思っての事だろうが、にしても傍若無人である】
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/10(水) 01:12:59.12 ID:OLL0uqYj0
>>570
//お疲れさまでしたー!
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 01:13:12.73 ID:KH1JWKsAO
>>559

【歩き食べは風流でもあるのだが、あれは少しだけやるからいいのであって】
【ずっと歩きながらでは衣服を汚す可能性がある――のを懸念しているのかは定かでないが、】
【ともかく青年は飲食スペースの開いた席を見付けると、癖の領域に達したフェミニストぶりで彼女の為に椅子を引いた】
【座ればそのまま近くの席に紙袋を置き、自分も正面辺りに陣取ってから息を吐くだろう】

……嗚呼、そうで御座いますか
まぁ死ななければ宜しいのですから構わないのでは無いでしょうか
皆が名誉の為にぶつかる争いで御座いますが故に――多少の無配慮は必然かと

【一方、あまり大会に対して興味がないらしい青年は彼女の奢りである焼きそばを引きずり出すと、】
【割り箸を丁寧に割ってから、それなりに上品な仕種で咀嚼しはじめた。が】

エルネスティーネ……ならば貴女様は『ダビング』ということで宜しいのでしょうか

【流石に出場する相手のなれば、興が引かれぬ訳がない】
【掬い上げられた群青の彩は湖面のよう、すぅと唇を引いてから尋ねた】


/ただいま戻りましたー
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 01:20:46.28 ID:w7F9EijY0
>>567

……ほう。汝は、従者だからなのか?使える主人の機嫌取りの技術なのか……っと、やや失言だったな。
……だが本当に、良いことを言ってくれる。我が心を見透かしているかのように、嬉しい言葉だ。
有り難く受け取っておくぞ、カノンよ。感謝してやる――……

(……しかし、この世に我が生まれたことは、果たして本当に『素晴らしい一歩』なのだろうか、な……)

【――ふっと浮かべた笑みと、少女の所作、言葉に導かれた暖かな気持ち】
【それを覆い隠すこともなく、何処か照れくさそうに、感謝を紡いで】

【(――それから、心境に呟いた儚言こそ、この銀に宿る深淵の冷闇の一端かもしれなかった)】
【(然しそれは、完璧なまでに笑顔のペルソナに覆い隠され、今は未だ表層に押し出されることはないのだ)】
【――だが、かすかな違和程度は、滲んでいたかもしれないが】


一応、大会に出ていた者の名前は大体覚えた。
なんせこの我と戦うことになるのかもしれんのだ、少しくらい「敵」の情報は収集しておかねばな?
我はこう見えて頭脳派なのだ、やりあう前から戦いは始まっておる――

【そして、にやりと悪戯っぽい表情を浮かべながら。くるりと爪先で回って】
【ひらり舞う清廉たる白と紅の輪舞、一点の汚れも無く綺麗に手入れされた巫女装束――】
【――とんとん、と右の中指で米神を叩いて】

――ほう?ふふん、面白いことを言いおる。
我も汝のようなものと手合わせしてみたかったが……明日の我が相手も実に面白いようだ。
だが、何処かで機会があれば……汝とも戦ってみたいものよ。
我はこう見えて、頭脳派でありながら……生粋の武闘派だからの。――なーんてな

【その憂い、悔しさを少なからず感じ取ったのか。冗談めいて、その場を和ませようとして】
【……が、そう言いながらも――本当に、「少しは出来るのではないか」と思わせる『何か』】
【それがこの巫女から微かに滲んでいるような気がするのは――(気のせいかもしれないが)――何故だろうか】


ふははー、本当に我が心境を読んでおるかのように嬉しい言ばかり述べてくれおる。
よし、ならば来るが良い。特別だ、社務所の中に入れてやる。
……といっても、此処は本当に……此処だけなら、ふつーの家のような造りなのだがな?

【言いながら巫女は歩き出す。歩くたびに揺れる大きな蝶々飾りの背中――】
【それはまるで巫女から生えている羽根の如く、イミナが持つ不思議な儚さを更に儚きものとしているのかもしれず】
【――かちゃり、と。鍵の掛かっていた社務所の扉を開け、来い来いと招き入れる】
【履物は玄関で脱ぐ櫻スタイルだ。草履を脱ぎ、廊下を進む――半ば程度で右に曲がったその部屋が、先刻言っていた居間なのだろう、が――】

――あ。しまった。出しっぱなしであったか……まぁ良かろう。ほれ、来い

【と、そんな言葉が。カノンが部屋に至る前に聞こえてくるだろう】
【その真意は、すぐに巫女に追従して部屋に入れば分かるはずだ。――机の上に、ふたつ】
【『白木の鞘――鈴と紅い紐の結び付けられた白木の鞘』に納められた、太刀】
【そして、『黒塗りの中に一点の銀色の装飾が施された鞘』に納められた小太刀が有ることが見て取れるはずだ】
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 01:21:27.97 ID:w7F9EijY0
>>575
/一行目、「使える主人」=「仕える主人」でお願いします。
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 01:22:05.91 ID:ekg8Q17mo
>>574

殺したら負けだけど、殺される事は無い
だから、実戦では使えない技術が使用される……と聞いている
代わりに、実用的でなくなる技術もあるらしいけれど

毎回、素晴らしく盛り上がるらしいな、大会
……普通の人間というのは、他人の血を見るのが好きなのか?

【椅子を引かれた事に礼もせず、会釈もせず、特に何事も思わずで】
【座って焼きそばをがっ付きながら、視線は空へと向けたまま】
【自分で答えを見つけられないものは、質問した方が早い】
【戦いという行為を、多方面から理解していない彼女には、大会もこう映るらしい】

【何時までも上を見ていると、焼きそばを食べるのに支障をきたす】
【口の周りをソースで汚しながらも、ずずと景気良く音を立て、具の少ない焼きそばをほおばり】
【一瞬動きが止まったのは、軽く喉につっかえたのかも知れない】

知ってるのか?そうか、やっぱり大会に出ると有名になれるんだな
そうだ、ダビング≠セ。今回が初の大会参加だ

有名になれるんだから……他の選手の事は知ってるか?
私が次に戦う相手とか、上の方で勝った奴とか……あ、もう一つも終わった

【自分の名前が知られていた事に、声がやや弾んだが】
【そんな事より大事な事が有るとばかり、軽くテーブルの上に身を乗り出す】
【今度の質問内容は、要するにカンニングだ。事前にテスト問題を知りたい、という類の物だ】
【純粋に戦いを楽しむ者ならば、こういう事は聞くまい。ならば彼女は】
【彼女の目的は単純明快、勝利という一点に有るらしい】


/お帰りなさーい
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 01:23:37.29 ID:EfgYetZ2o
>>568

―「モトニ モドシタインダネ ワカッタ!」―

【巨人は掌をかざしてショケースに向けて黄色のキラキラしている光線を放つ。】
【するとその光線は融合獣に照射され包み込んで―――】
【二つの元の怪物に元通りになった。そして両方のショーケースの方へ青色の光線を放つ。】
【すると2つの獣が小さくなり、赤いペンダントになったではないか!?】
【2つのショーケースは割れて、彼女の目の前にそのペンダントが落ちてくるだろう】

―「ソレハ モトノドラゴンノ カリノスガタ キミガ ツヨクカイホウシタイト オモエバ
ソノペンダントハ ドラゴンヘト カワルダロウ」―

【要約すると、大きく持ち運びが不便な為ペンダントの姿にしたということだ。】
【彼女がそのペンダントから元のドラゴンやカマキリに戻したい場合は彼女が強く念じればいいのだと言う。】


―「ソロソロ コノクウカンガ トジヨウト シテイルミタイダ ハヤクモドロウ!」―

【そうテレパシーを送ると、大きなてのひらを彼女の目前へと差し出すだろう。乗ってくれということか?】
【彼女がすんなりと手の上に載れば、巨人は元の世界へとテレポートをするために光に包まれるはずである。】


【光がおさまったときは彼女は元の場所へと戻っている。】
【青年はもう巨人ではなく力を使いすぎたのか横で息を荒くして両手と両膝をついた状態でキツそうだ】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 01:30:58.07 ID:xb9SP09H0
>>569

……今は、別れって言う方が無理でしょうね……でも、いずれ、本当にいつか、分かる時は来るわよ……

【人は絶えず、知識を――――それも、短時間で大量の知識を得る事を、常に求める生き物だ】
【しかし、時間を掛けなければ分からない事もある。レイドは、それ以上の事を口にする事を止めた。後は、当人たちの間で自然と通じ合うものだと】

――――きっと、忘れないって言ってもらえる事は、死んじゃった人、死にそうな人にとっては、とてもありがたいし、救われる言葉よ…………
(現に…………あたしが、そうだものね…………)

【思いを、正しい形で継ぐ――――ある意味、それは死者にとって何よりの弔いとなるだろう】
【同時に、それは非常に難しい行いでもある。死人に口なし――――何を望んでいたのかなど、100%正確に理解する事は、できないからだ】
【それでも、その言葉は、その姿勢は、何より彼らにはありがたい――――そうした立場で、つまりは自分も未来が危うい人間として、レイドがその言葉に励まされた事は、胸に伏せた】

はぁ……酒を入れられないのは残念ねぇ……こう言う時にアレがあると盛り上がるのに…………
「まぁ、高望みってもんだ…………良いじゃねぇか、酔わなくてもよ?」

【テンションの昂ぶるリズヴェルグを見やりながら、悪巧みを相談する悪童の様な表情を見せるレイドとアストラ】
【やはり、こう言う所は似たもの兄妹と言うのだろうか。罪の無いサディズムは、その表情にはほんのり顔を覗かせていた】

――――ん、約束…………ね

【ウーロン茶を受け取りながら、左手の触手の一本を小指に絡めるレイド。既に彼女に『まともな指』は存在していないため、そうする他なかったのだ】

…………寄る辺、ね…………
「確かにな…………ありがたいよ、俺らみてぇな連中にはよ」

【彼らには、立ち止まる事など許されていない。もし加速と減速の加減を誤れば、現実の悪意は簡単に彼等を飲み込んでしまうだろう】
【しかし、今この一瞬だけ、兄妹は一息をつく場を、得る事が出来た】

「ん…………頼むぜ。もしもの時はな…………
(――――ん? …………身体が、軽くなった…………?)」

【差し出されたブルーローズの手を、握手の恰好で握るアストラ。そこにじんわりと魔術が染み込んでくる】
【ふと、自分の体の調子が上向いたのを、アストラは感じていた】



<あ…………>
[――――すまんな、店主…………]

【差し出されたコーヒーに、面食らう弟だが、兄の方はすっと目を細めて真意を窺う様な表情を一瞬見せ】
【それでも微かな微笑みと共に、コーヒーを受け取って、ゆっくりと喉へと流し込んでいく】

あら――――あの谷山って人、勝ったのね…………前に『Justice』の集会に顔を出してたけど…………

【モニターの結果に目をやるレイド。そこに映っていたのは、恐らくは一方的に『知っている』人物の勝利を伝える映像】

「――――――――じゃあ、そろそろ出るか、レイド?」
そうね…………二人とも、今日は色々とありがとう
[ん――――――――将軍からメールか? …………臨時会議、か…………]
<あの、シュバルツって人の事?>
[あぁ…………悪いな。今日はそろそろ帰ろう…………。店主、いくらだ?]

【試合終了を一つの合図の様にして、離れた位置に居た両者は立ち上がる】
【少年の漏らした『シュバルツ』と言う人名は――――レイドやアストラ達には届かなかったが、果たしてブルーローズとリズヴェルグには聞こえただろうか?】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 01:32:28.17 ID:xb9SP09H0
>>579誤字
/……今は、別れって言う方が無理でしょうね……でも、いずれ、本当にいつか、分かる時は来るわよ……

/……今は、分かれって言う方が無理でしょうね……でも、いずれ、本当にいつか、分かる時は来るわよ……
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 01:37:36.68 ID:KH1JWKsAO
>>577

いかにして相手を『攻撃出来ない』という状況に持ち込むかが鍵かと
戦場であればイコール殺害で御座いますが、この場であればダウンするまでの攻撃
致命傷を制限されながらも殺害一歩手前まで他者を追い詰める擬似的な殺し合い
画面向こうの見世物と考えれば派手な方が好まれるもので御座いましょう

【別に青年も戦闘を深く考えてはいない】
【そもそも彼にとってそれは主人が何かを成し得る為の手段でしかならず、】
【一般論よりは少しばかり物騒な言葉を適当に並べながらも、】
【最終的にはスリリングな映画などが好まれる理由と同じようなものを上げるに留まった】

【はくはくと焼きそばを咀嚼しながら、空を仰ぐ彼女を観察する】
【表情が多彩な訳ではない。言動が心引かれるような物語を織り成す訳でもない】
【けれども不思議なことに今の間くらいは目を離したくない程度に面白いのだ】

初出場で本戦とは、素晴らしい。おめでとう御座います
……エルネスティーネ様のことならば、幾つか。予選で彼女に敗れた者を知っておりますので

【カンニングに対してひらりとテスト用紙を翳す青年】
【又聞きであるためにその信憑性を信じるかは彼女次第であるのだが、】
【焼きそばを全て食べ終えた彼は、頬杖を付きながら身を乗り出す彼女を微睡むように瞳を細めて眺めている】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 01:38:12.08 ID:km3xOPKCo
>>572

【――、この時、視線と言う名の殺人光線を潜り抜けた者が一人居た】
【…、…彼が警察に電話した際の記録が此処に存在する】
【めっちゃガチガチ鳴らされる歯のせいで何を言っているのか正確には判らないが、】
【纏めると――、「通報が有っても殺されるから来るな」という一周した物だったらしい】



【 ――― 】



…、……い、いや。もう、ボーっとしてません。
と云うか、ボーっとできなかったと言いますか――


【……途中、「ほぅっ!」と掛け声と共に何とか回転しつつ立ち上がり】
【それから転びそうになりつつ何とか着いて来たせいで、疲労困憊、と言った様子】
【――少しだけ文句の言いたそうな顔をすると、恐らくは手首を掴まれたままで】



 …、……その、ゴメンなさい。 ――それから、ありがとうございます。



【表情を――、困った様な、それでも、柔らかな笑みへと変えて】
【…、…此処まで来ては、根負けしたのだろう。黒の双眸を彼女へ向け】



――、―約束、しましたもんね。
悪いのは完全に僕ですし…、…朔夜さんも、多分ですけど、楽しみにしてくれてたんでしょうし。
さっきは只の『お世辞』でしたけど――浴衣も、似合ってますよ。本当に。



………… よし。 じゃあ、行きましょうか。



【――取り敢えず、謝罪と、さっき言った『嘘』の取り消し】
【気分的に奏しないと落ち着かなかったのだろうし…、…そうしないと、自分らしくない】
【今度は逆に、彼女の前に出て。 手を掴まれたまま、彼女を先導しようとし――】














【  ――――  向かう先には、  超 ド 級 エ ク ス ト リ ー ム 金 魚 掬 い 改 ≠フ屋台  】



583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 01:42:48.17 ID:Az8XnMeUo
>>575

【もし彼女が、貴女と旧知の仲であったならば、貴女の微かな違和感も感じ取れただろう
しかしながら――――現実はそう上手くも行かず、彼女もまた、貴女の心の奥底までは辿れなかった
言葉に動作に、一つ一つに心配りを為すが故に、深く深く追う事は許されないから】


……それは少々胸に刺さるお言葉でございますね、少なくともお世辞で言葉を辿れるほど優秀ではございません
そもそも自身に嘘を憑き、舌触りの良いお言葉を辿ったところで、貴女様には何の意味も無いでしょう

心に思った事を、ただただ正直に言葉に出し、音として広げていく
私に出来る事は、それ以上も、それ以下もございません

ですから、褒められると凄く、誇り高く感じられますね


【例えソレが、貴女にとっては何気ない言葉でも、彼女に取っては魔法のコトバ
舌先に広がる甘い甘い、蕩けるような舌触りは、ぱぁっと口内に広がって、そのまま指先まで染みこんで行く
従者≠ノとっては主君≠フ褒めるコトバが、何よりの美酒であろう】


……では私はその機会≠静かに……そうですね、お洗濯でもして待っていることにいたしましょう
私自身も武芸に関しては興味を持っている節がございますが故――――やはり、羨ましくも感じられますね

ご拝見いたしておくことにしましょう、貴女様のご活躍を、この瞳でしかと見届けましょう
ですので――――どうか、悔いの無い様に、全力を尽くしてください


【汚れ一つ無い無垢な服装は、貴女のその清楚なイメージにピッタリと合っているようで
そして同時に、彼女の従者としての心が擽られる、どなたが手入れをしているのだろう、と
左手でスカートのしわを調えつつも、揺らめく貴女の姿に、視線をはためかせた】

【貴女の冗談のようなコトバに、くすりと零れる、彼女の微笑み
憂いの表情が消え、表情に刻まれる純粋な笑みは、いつもの彼女と比べ、どこか幼げな色をしていて
ソレは多分従者≠ニしての、微笑みでなくカノン≠ニしての、真っ白な純粋な笑みで】

【処女地の如く無垢な、新雪の銀世界を思わせる、その表情は、貴女の何かを、感じ取って
より一層微笑みの色を深めて、その雪の中に、溶かし込むだろう
期待している、そのコトバはきっと、嘘偽りの無い、誠の言葉】


特別な場所でございますか……私のような、愚者が粗相をしでかさないように注意する必要がございますね
何かしらのルールがございましたら、お申し付け下さいませ、心の直ぐ側に置いておきますので


【貴女の背中を辿りながら、揺らめく蝶を視線が辿っていく
それはさながら巫女≠ニいうよりかは天使≠イメージさせて、貴女の純然たる美麗さを、神々しさに変えていく
同時に、手を伸ばさねば届かない、そんな場所へと一歩、貴女が踏み込んでいったかのようにも思えて
思わず手を伸ばす、彼女の指先は、何に触れることもなく、ただただ虚空をなでる】

【もし、貴女が彼女へと向いていたならば、彼女の視線がくっきりと、その二本の太刀へと揺らめくのが分かるだろう
まるで、ずーっと欲しかった玩具を、探していたアクセサリーを偶然、店先で見つけた幼い少女のように
もし、貴女が彼女の戦闘方法を調べていれば、彼女が刀を使う者である、ということ――――を知識の中に持っていることだろう
おのずと、彼女の視線の理由が理解できるかもしれない】

【真紅の瞳に宿る、淡い恋心のような、甘ったるい感情の色
桃色みたいな薄い色を滲ませると、彼女の瞳から、だんだんと零れて、彼女を塗りつぶしていって
そこにはきっと、貴女と年齢の変わらない、少女がいることだろう】



584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 01:47:48.47 ID:ekg8Q17mo
>>581

派手な戦いは苦手だ。いや、結果的に派手にはなるが
致命傷を与えないなら、動けない様にする手段は少ない
だから……

【透明なパックをテーブルに置き、割り箸を置き】
【口に入っていたものを、無理矢理に頬の裏側で圧縮する様に飲み込んだ】
【先程まではもごもごとくぐもった音も混ざっていたのだが】
【改めて座りなおした彼女は、聞き取りやすい声でまた喋り始める】

……教えてくれ。殺し合いじゃないなら、初手では本気を出さない筈
序盤で手が掴めないなら、手札の少ない私は不利になるんだ
先に何が出来るかを知っておけば……一晩考えれば、対抗策も浮かぶ

【知らないものが多すぎる、行動も子供の様な彼女だが】
【事が戦いに及べば、一般的な能力者程度の見解は見せた】
【どうやら彼女は、シンプルな戦闘スタイルらしい。だから、現状では勝ちの目が少ないと言う】
【勝つためになら、人に珍しく頼み事もするし】

……なんなら、これあげるから

【くじ引きで当てた二束三文のガラクタの詰まった紙袋】
【テーブルの上にドンと置いて、ずいと突き出した】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 01:54:27.47 ID:LbzjwM9Vo
>>579
……ボクには、死ぬのが怖い事だとしか、わからないからね。
……それしか、出来ないし。
「でも多分、それが正解だよ、ローズちゃん。人は忘れられた時、二回目の死を迎えるんだぜぃ」
……うん。

【生まれて間もないがためか、その真の意味は猫にはわからないけれど】
【リズが補足した言葉は、感覚的に理解できた。あの時墓前で耐え切れたのも、それを感覚が知っていたから】
【――――仮説の意気に過ぎないが、ディザスターの悪意が存在の根源としてあるローズは】
【その残留思念から、何かを習得していたのかもしれない。犬の目が鋭く光った…ような、気がした。一瞬の出来事】

「いやー悪いねー、一応学食だし、お酒はちょっとないなぁ」
「あ、祭りが終わるまでやってるから、今度持ち込んだらどうだい? それは別に関知しないから」

【それはそれで問題があるんじゃなかろうかと想われたが、現に試合の実況があったこの場には、ほんのりアルコール臭】
【猫が鼻をつまみ耳を垂らしたが、犬はそ知らぬ顔だ】
【そして悪巧みの正体も知らない。後が怖いが、猫はそれ以上に兄妹のシンパシーが怖い】

「ゆーびきーったっと! 忘れちゃダメだぞっ!」

【その触手を、犬は指と呼んだ】
【人とどれだけ違ったって、レイドの意思を持って行使されたのだからと、にかーっと笑いながら】
【リズの指は、先ほどの料理を作り分ける繊細さが何処にあるのかわからないほど太く、たくましく、そして暖かい】

「いつでもおいでー。ここは祭りの間だけだけど、俺でよければ話し相手くらいにはなるぜー?」

【彼らの宿命は、透けて見える。それでもリズは胸を叩いて笑った】
【笑顔すら枯れ果ててしまいそうな彼らには迷惑かもしれないけど、リズの性分だからと、言い訳しながら】

任されよう! …なーんてね!

【お茶目なウィンク交じりに、猫は手を放すだろう】
【結局のところ、後はアストラ次第だ。自己再生促進といっても、万能ではない。効いて来るのは後からだろう】
【それでも信じて、笑いかける。まだ終わっていないのだから…どれほど過酷な運命でも、『それでも』、と】


「喉が渇いたんじゃないかなーって、思っただけさー」

【顔色の悪い兄弟の感謝には、口笛交じりに空っとぼける】
【やっぱり、簡単に人を憎めない性分なのだろう。もし顔を見続けていたら、にかっと笑う】
【白い歯に、犬らしい犬歯を見せびらかし、子供のように】


…そだね、うん、基樹、ちゃんと頑張ってる―――――。

【名前を出す瞬間、晴れ上がった頬が緩み、落ちる】
【嘘がつけないその子供らしさが露呈し、】


………シュバ、ルツ?
「ん、どったのローズちゃん?」


【―――――聞きつけてしまって、犬の元にいる男達を壮絶な表情で見る猫】
【何か変だと気付いて、改めてリズも兄弟を見て、バッジを思い出し】


「………―――――――あんたら、」


【ようやく、犬も少しずつ事態が飲み込めたようだ。兄と思しき男の肩を掴もうと、腕を伸ばし、】
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 01:57:57.66 ID:KH1JWKsAO
>>584

腕をもぐ、脚を飛ばす。それすら大会では非難されかねない行為
……やはり、此には不可能で御座いますね。あのような場に立つのは、有り得ない

【浮かぶのは有機を無機に素早く変える方法ばかりで大会には相応しくない】
【やはり、フィールドが違うのだろう。淡黒色の浴衣に包まれた袖を翻しながら諦めたように息を吐いた】

【……じっと、青年の目が彼女を見ていたが、何を思ったのか】
【ひょいと腕を伸ばして相手のヘルメットへと触れようとするだろう】
【こん、こん、と、ノックでもするように数回叩いてから、本日初めて薄くながら笑い】

これ、外してはもらえませんか

【玩具はいらないが、等価交換なのだろうか】
【頸を傾げ、手を引きながら待つ貌は――心なしか楽しそうでもあって】
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 02:04:30.06 ID:w7F9EijY0
>>583

……済まぬ。少し浅慮であった。
が……本当に、童子のように喜ぶのだな。
褒められる、というのは……そんなに嬉しいことなのか?……――少し、羨ましいな

【ばつが悪そうに、しかし素直にぺこりと頭を下げて】
【しかし、巫女にとっては、それよりも――少し優先順位として失礼だが――
 目の前の少女、カノンが。「褒められた」という事実を、これほど純粋に喜ぶのが新鮮だったらしく】
【この時。この巫女こそ、まるで童子のように。羨望の眼差しを浮かべていた】
【(――その裏に微かな諦めを孕んでいる一点において、どこか大人びていたが)】


……うむ、是非見届けてくれ。
予定では、明日の十三時より、この社で開始するつもりだ。
そして……我が勇猛ぶりをその双眸に焼き付けるが好い。
が、そのために恐れを成したからといって、何時か汝と戦うことを止めてはやらんからな?
“機会”とはきっと自ら作り出すもの……楽しみにしているぞ、その日が訪れるのを

【だが、矢張り。この巫女の本質は、幼き子供なのかもしれない】
【何故なら、「見届けましょう」とカノンが告げたその刹那、確かに彼女は笑っていたのだから】
【心から、温かさを噛み締めるように。まるで学芸会の劇を親に観て貰うことが嬉しい幼子のように――】

【それはきっと、カノンが従者≠ニいう外面≠取り払ったように】
【イミナもまた、春霞の巫女≠ニいう――『外面』を、この時だけは取り払ったからなのかもしれない】


……ああ、心配要らぬ。社務所では特にルールは無い、汝に一般常識が備わっておればな。
拝殿や……我が神が祀られておる本殿であれば、色々と気に留めねばならん事が存在するが……
ゆっくりくつろいでもらって構わんぞ、元々我が好きで呼んだのだから……な?

【居間は――きっと、典型的な和風の部屋を想像すれば間違いは無いだろう】
【畳みに、木の机。壁には幾つかの箪笥と棚……棚の上にある小箱は、お茶の葉だろうか。隣にポットがある】
【なんというか、物凄く庶民的な部屋だと感じるかもしれない――】
【巫女は、羽織っていた白い衣をはらりと脱いで綺麗に畳み、箪笥の傍らにあった籠に入れて】
【シンプルな巫女装束だけになったところで(背中の蝶々飾りは健在だが)、それからカノンの熱を帯びた視線に気付いたらしく】

ああ……なるほど、そういえば。……うむ、いいだろう。そんな目をされては、我も意地悪できぬ。
これはな……我が明日のエキシビションで使うつもりである、我が『愛刀』だ。
汝のお陰で気分が良いからな、特別に説明してやる。

こちらの白い鞘の方が……『春霞の社』が『神祀具』でもある聖なる武具。
≪御霊切――『神那岐天禍憑』 / ミタマキリ――『ミナギアマガツキ』≫だ。

【言って示すのは、神聖さを感じさせる白木の鞘に、鈴。そして紅い紐が結び付けられた太刀だ】
【推定される刃渡りとしてはごく一般的なものだろうか――だが、不思議と触り難い雰囲気を放っている】
【巫女はこの刀を『神祀具』だと言った……矢張り、通常の太刀とは何か次元が違うのだろうか】

神具ではあるのだが、歴代の巫女に限って戦いで振るうことが許された武器でもあるのだ。
折れてしまっては大変だが……ま、この刀は“折れる心配をする必要が無い”しな。

そしてこっちの黒い小太刀は、≪裁祓三日譚 / サバラミカタ≫――
此方は神の加護は受けてはいないが、かつて大陸を歩いた高名な神官が使っていたと我が社に伝わっておる。
その神官が、三日間に渡って邪霊を祓い続けたという逸話からその名が冠せられた小太刀だ――


――明日、我はこの二本を使う。云わば……『二刀流』といったところか?

【そして、カノンに向けてにやりと唇を緩めて向ける笑みは。自信に溢れつつも】
【何処か、「自分」を、「神社」を知ってもらうことに対する嬉しさが滲み出ているようで】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 02:09:54.54 ID:ekg8Q17mo
>>586

…………これ?

【ヘルメット、口元だけを露出させた特別誂えのそれ】
【特殊な合成樹脂を用いている様で、金属とはまた違った堅さのあるそれは】
【叩いても内部にあまり衝撃を伝えないらしく、叩かれても彼女は動じない】
【だが、外せと言われれば、頭が体ごと後退。片手が顎の下に据えられた】

……大会の本戦に出られたら、新しい服を着て良いと言われた
ヘルメットを外して、公の場に顔を晒す事も許された
但し、試合からと条件付きだけど……

………………

【それなりに長い時間。彼女は沈黙したまま硬直していた】
【外して良いものか。いや、実害は何処かに生ずる訳でもないが】
【『子供』は、『親』の言いつけには中々逆らえない】

一度勝てば、部屋。二度勝てば、部屋に家具。優勝すれば……
……絶対、負けられない、負けたくない

【だが、外から言い訳を与えられれば、やがては利益の大きさに気持ちがぶれて】
【両手でヘルメットを挟んで持ち上げ、テーブルの上に置いた】

【日焼けは全くしていない。年単位で引きこもれば、これくらいには白くなれるだろうか】
【顔立ちから窺える年齢は、20代前半。やはり言動とは食い違う】
【長めの髪は、ヘルメットの中に収まっていた為かウェーブが掛かっており】

【最大の特徴、異常は、目。眼球の、本来は白色で有る筈の部分が緑色をしており】
【所謂『黒目』が有る部分は、白一色で構成されていた】


どうせ、明日見せるんだから同じだ……これで良いのか?
ほら、外したぞ、見るなら見ろ。ほらほらほら

【テーブルに身を乗り出して、ぐいぐいと押し売りでもする様に顔を近づけていく彼女】
【黒目(彼女の場合は白色)の移動があまり見られない。視線を逸らすという思考は無いらしく】
【何処となく、にらめっこの様な景色が生まれている】
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 02:14:56.38 ID:xb9SP09H0
>>585

…………戦いの道を行くと、嫌でも思い知らされるようになるわよ…………味方の死を見て、敵をこの手で殺す様になればね…………

【既にレイドの両手は血に汚れている。かつて、友人の仇を、一人その手で刺し殺したのだ】
【故に、レイドにとっては、死とは非常に身近で、リアルな事象――――達眼した様な見方も、そこから生まれているのだろう】

……いえ、またしばらくは籠城生活よ…………ばれたら、危ないものね

【明日、もう一度祭りに出てくるつもりは無い様だ。当然、レイド達は現在追手から逃げ回っている身】
【あまり外をふらついても、危ないのだろう】

もちろんよ…………顔パスが効くから、こっちは何時でも良いわよ?

【まだ未成年のはずのレイドだが、馴染みの酒場に顔パスが効くと言う――――それなりにイリーガルな生き方を、レイドが歩んできた証左と言えるだろう】

「……………………」

【ブルーローズの笑みに、笑みで返すアストラ。表面上の明るさとは別に、彼女にも事態は分かっているのだろう】
【それでも、自分たちに協力してくれると言うその言葉が、その真意が――――まさか口先だけではないだろう――――ありがたかった】



<…………ありがとう>
[…………]

【弟の方は、ゆっくりとカップを包み込むようにして、両手で受け取って飲む】
【兄は、右手で一気にカップを傾けつつ、左手で弟の頭を、軽く撫でてやっていた】

――――――――!? ろ、ローズ……?
「………………なんだよ、一体…………!?」

【――――ブルーローズの豹変に、戸惑いの様子を見せるレイドとアストラ】
【視線を追っていくと、カウンターの端の方のブロンドの青年と車椅子の少年の姿は見えたが、ヴェイスの兄妹には、彼等に見覚えは無い】

[――――なんだ、店主…………食い逃げなど、する心算は――――――――ッッ!?]

【肩を掴まれ、無表情に微かな敵意を滲ませて、兄の青年はリズヴェルグを睨み返すが】
【ふとした拍子に、青年の目にもヴェイス兄妹の姿が止まり、明らかに表情に何かが走った――――彼等の懸念は、確定と言ったところだろうか】

[――――――――オレは知らんよ。ただ休暇を家族と楽しんでいるだけ…………何も見ちゃいないし、聞いてもいない…………]
<兄さん…………?>

【表情に、明らかに牽制の意志を覗かせながら、青年はリズヴェルグを睨みつけ、呟く様にそう告げる】
【それでもなお、車椅子の弟を庇うように姿勢を正している所からして、本当に彼等は家族なのだろう】
【そして、弟の様子からして、兄の仕事の具体的な内容までは、把握していないようで、不安げな表情でキョロキョロと視線を飛ばしていた】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 02:22:30.39 ID:KH1JWKsAO
>>588

(――ほう)

【彼女の顔を見て、感想はそれだけであった】
【けれどその瞳。その髪。その肌。食い違う美貌、その全てを見て、彼は小さく頷いた】

【嗚呼。やはり、目の毒だった】

【寄せてくる彼女の前に手を晒し、待ったのジェスチャーをしながらも】
【右手で自分の眼を覆い、ほんの数秒だけ沈黙したのに意味はなかった】
【ふぅ、と、息を吐く。頸を跳ね飛ばしたくなる欲望を抑え切れば、彼は】

――エルネスティーネ様の能力は炎
遠距離から炎を操作することを得意とするタイプである、とのお話で御座いました

【ぽつりぽつり、自分の知るかぎりの情報を彼女へと与えながらも】
【あまり数多くはないのだろう、それでも攻撃方法をいくつか例示していく】
【炎の幕による距離稼ぎ、焔球を爆ぜさせる事での視野と聴覚の奪取】
【流石に『エルネスティーネと戦った知り合い』も、最後にどんな技で敗れたのかは教えてくれなかったようだが】
【かなり多彩な戦い方をする少女だと考えて、不安はないだろう。】

……部屋が、褒美で御座いますか

【最後に、そう呟いて】
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 02:27:50.06 ID:Az8XnMeUo
>>587

【意外にも頭を下げられて、彼女は少々慌てた様子を見せるだろう
両手をぱたぱた、とさせて、紡ぐ言葉のトーンが変化し、焦りの色をにじませている
従者≠ニして主君≠ノ頭を下げさせることなど、してはいけないのだろう】


い、いえ……そんな、私などに気を遣って頂かなくとも結構でございます
ですから、頭を下げる、といった真似はあまりして欲しくございません……

折角のお美しい顔が、しゃんと胸を張っていなければ台無しになってしまいますが故――――

……そうですね、私の場合、生まれた時より従者≠ニしての性質を育んで来ました
その為、何を以って喜びを感じるのか――――それを、制限されもいたしました

……ですので私は褒められること≠凄く嬉しく感じます
尤も、それは私がそれ相応の事を成した時にのみ――――得られるものでございます
まあ、当然の事ではございますが……


【言葉の端に滲ませるのは、彼女のこれまでの半生、というものであろうか
さながら、それが常であるかのように、彼女はメイド服を着こなし、手足のように長いスカートを扱う
どれほどの期間、彼女がコレを身に纏い、教育を受けてきたか、貴女には容易に想像がつくかもしれない
春霞の巫女≠ニして、時代を――――貴女が辿ってきたのであれば】


それはつまり、期待して良い、との事ですね
……存外、その日は近いのかも、しれませんね……


【思わず、彼女の呼吸のリズムが変化する、貴女の微笑みに、微かに高鳴る、胸の鼓動
その正体を辿るのは難しく、彼女が知るには少々の知識がいて
それでも、感じたことは在った――――……かつて抱いた感情と、凄く似ていて】

【それは、貴女の仮面≠外した素顔に、見惚れてしまったからか
普段の少し強い態度の貴女、そのギャップの為か、幼子のような貴女に、酷く愛しさを感じた
――――――――多分、この娘ロリコン】


……少々心配げな気分もしますね……その、よく一般常識≠ェなっていないと言われますので……
まあ大丈夫な筈です、そこまで、羽目を外すような真似従者≠ノ許されるわけもございません、ので


【くんくん、と鼻を揺らすと、すーっと流れ込んでくる、和の薫り
存外に庶民的な薫りと部屋の中に、ふと親近感を覚え、好印象な様子
脱ぎ捨てられた貴女の服をチラリと見たのは、やはり従者≠スる所以か……】


なるほど……どちらも、すごく特別な薫りがしますね……その……なんと言ったら良いのでしょうか
ぎゅーっと、この胸を締め付けて、尖った爪を立てて、搾られていくような……
そんな、酷く高貴≠ナ圧倒的≠ネ――――……!!


【目がキラキラと輝いている、それこそ軽くトリップしそうな勢いで
ぱんと両手を合わせ、ぎゅっと絡めてうっとりとした表情で話す彼女は、とーっても変な人≠ナあろう
こんな感じで、今まで気づいてきた冷静な従者像≠スクラップにしながら、ハッと彼女は我に戻る】


…………コホン、いえ、まあ、兎に角素晴らしい刀ということが窺えますね、はい
やはり春霞の社≠セけあって、ホントに……お持ち帰りしたいぐらいです……


【仄かに表情に滲ませる紅潮の色、口元に手を置いて、大げさなくしゃみのリアクション
今にも盗み出しそうな目をしたのは内緒であろう、どれほど刀が好きなのやら】

【貴女から漏れ出る嬉しさに気づいたのか、彼女の瞼がパチクリと開いて、真紅の瞳が夜風に戯れて
貴女を見つめる彼女の表情が、また再び、見守るような、そんな色へと変化する】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 02:27:55.84 ID:VD0K7H+jo
>>582
【更に余談だが、同日の同時刻。どこかのbarでバイトしていた黒尽くめのウェイターが】
【手を滑らせて、グラスやら皿やらを盛大に割ってしまったらしい】
【ウェイターはその後、激しい悪寒や吐き気、頭痛に胃痛を覚えて果てには昏倒】
【マスターと店員一同、そして連絡を受けてやってきた少女の懸命な処置を受け、やっとこ快復したそうだ】
【後に彼は語っている。「なんかわかんないけど、あの時は死ぬかと思った……」と】


【 ――――、――――――――。。。 】


ああ。気にしてないから謝らなくて良いと言ったら、間違いなく嘘になる。
ホントに楽しみにしてたんだからな?……あと、どういたしまして。それから、有り難う。


……あんまり、無理するなよ。何かあったら何時でも言え。

【朔夜もまた彼の笑顔に応じ、屈託のない微笑を浮かべて見せる】
【突如ぶち切れる事こそあれど、それを長く根に持つ事は少ないのが彼女だ】
【宛ら秋の空模様のごとく、さらりと打って変わって爽やかな態度に戻り】
【「友達、だろ?」――と涼しげな口調で告げて、彼の腕を握ったまま歩き出す―――――】




…………………え、何あれ。デカくね?なあ京、これ、海龍(リヴァイアサン)掬いとかじゃないよ、な……?




【しかし、これは予想外。超ド級エクストリーム金魚掬いの看板には、さしもの彼女も若干ヒこうと言うもの】
【矢鱈デカい上に、どう見ても空間操作使ってます本当にryといわんばかりの深さのビニール(?)プール(?)その向こうには―――――ッ!】


【サングラスに捻り鉢巻き、歴戦の猛者を思わせる傷痕だらけの面構えと、以前とは様変わりしているもののッ!】
【一年前のあの頃と以前変わりなく、そこに悠然と佇む――――――――――――】



      【 テ キ 屋 の 親 父 ――――!!】



【「遂に来たかい、お二人さん……もうあの頃の俺じゃあ無ェよ」】
【「そう簡単に掬えると思って貰っちゃ、困るんでぃ――――――!!」】

【無言だがしかし、そう言わんばかりの風格と威圧感を醸して、彼は――――そこに、居た】
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 02:33:53.10 ID:LbzjwM9Vo
>>589
………。

【それをまだ体験していないローズは、果たして、幸か不幸か】
【例え身内が相手でも、手加減する事が侮辱であるとは、先ほど学んだが、しかし】
【複雑な心境は、そのまま顔に現れた。そして彼女に返せるだけの言葉も、今はない】

「あー、そっか。じゃあ、連絡先教えて? 俺が行くから」

【えっ】
【相手の事情を理解した上で、なおかつ自分の手札をかぶせる】
【どうにも『慣れて』いる。しかも袖から手帳を出し、さらさらと連絡先を書き付けるとページを破り、手渡そうとするだろう】
【携帯番号と、犬の肉球の絵。下心があるのか本当に酒盛りがしたいのかは、子供のような目と表情からは読み解くのが難しい】

「都合がつくときは、連絡するからさ」

【更に話題を繋げ、連絡先を聞き出す動機を後付する】
【猫はぶんぶん首を振り、やめたほうがいいんじゃないかと伝えていた。もちろんどうするのもレイドの自由なのだが】



【ローズは、シュバルツが悪人である事を認識している。銀鶏をやった下手人であるとも】
【だからこそ、俊足を持って接近しようと一歩眼を踏み込んだ時点で、止まった】

【犬が青年の肩を掴んだまま、猫のほうを見ていた】
【先ほどまでの柔らかさが嘘のように剣呑な、戦士の目。憎悪の沼を泳ぎ渡った、レイドたちの宿命にも似た酷薄な色を湛えて、首を振る】
【ローズは身が竦み、動けない。冷や汗が浮いて、凍りついた】

【―――――再び男へと向き合った犬の目は、もうただの、アホ犬の目だった】

「あのカレーさ、自信作だったんだー! スープもおいしそうに飲んでくれたし、俺っち感激しちゃったよー!」
「だからこれ、あげる。家でも作ってみてよっ!!」
「特にスープは身体にいいからさ、ね?」

【ニコニコ笑顔で、肩に置いた手をずらし差し出させようとして、開いた手で手渡すのは、レシピ】
【中々緻密に、細かく書かれたそれは、家庭でも再現しやすいよう、希少な調味料は使っていない】
【豪快に笑いながら、再び肩に手を置こうとするだろう。出来たなら、ばしばしときやすくぶったたいて】


「”お店で暴れられると困るから、見逃すよ暴蜂の人”」
「”…弟君を困らすようなことは、しないででやってくれ。頼む”」


【そして顔色一つ変えないまま、指向性のある念話で男だけを説得しようとするだろう】
【見た目に反し重い感情がストレートに叩きつけられ…そして、弟への気遣いも本物】
【最後に混じった願望も、きっと男へ向けられたもので……犬の謎が加速する】
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 02:35:35.60 ID:ekg8Q17mo
>>590
【階調を反転された眼球は、不要な運動を厭うまま】
【相手が満足したのだろうと認識すると、再びヘルメットを被った】
【周囲の目が向いている訳でもないが、長い間晒しておくのは不味いのかも知れない】
【どうせ明日、いや今日には再び、天下に晒される顔なのだが】

…………炎

近距離、中間距離の炎使いなら、テスト戦闘はした事が……
………ボロ負けしたんだった

……下が土だったら良かったのに

【炎、遠距離、この二つのワードだけでも十分なヒントだったが】
【更に続くヒント。具体的な攻撃手段を、指を折って数えていく】
【成程、応用の利く相手らしい。想定しうる攻撃も加えれば、片手では足りない】
【何らかのトーナメントでは良く見られる、『強豪と当たってしまったチーム』の様な】
【「やってやるぞ」「でも無理かも」、勇ましさと臆病の混じった雰囲気を振り撒いた彼女】

【それでも、勝たなくては何も得られない】
【本戦に出て、漸く新しい衣服。出られなかったらどの様な境遇やら】
【そんな彼女にしてみれば、本戦での勝利は】

ああ、部屋を貰えるって。広めの部屋を二つ繋いで、ベッドと机を入れて
窓にはカーテンも掛かってるらしいし、壁には時計も掛かってる
フックを買ってくればカレンダーだって置いておけるんだ

……二回勝てば、本棚もソファも、箪笥だって入れて貰える
そうしたら部屋に色んなものが置ける……自分の物が、自分の手の届く所に置ける

………絶対、負けない

【人並みの生活を手に入れて、人より良い生活へとグレードアップさせる】
【動物から子供へ、子供から一人前の人間へ昇格する為に、絶対に手放せないものなのだ】


【気付けば、焼きそばも食べ終わり、そろそろ屋台の数も減り始めて】
【暗さは余り変わらないが、星の配置と月の位置は変化した】

ああ、随分経ったな……そんな食べたつもりは無いのに
でも、いいや。まだ暫くは祭りだし……お金も結構貰ったし

……情報、ありがとう。これで、勝つ

【他人に礼を言ったのは、初めてかも知れない。だが、頭は結局下げないで】
【立ち上がり、クジで集めたの紙袋を持って、彼女は出立の用意をした】
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 02:39:44.24 ID:LbzjwM9Vo
>>593
//たびたび申し訳ありません、最後に以下の文章を追記します

【なお、料金のことは口頭で、「気分がいいからおまけしてあげる」とし、規定の金額より一割引きされたものを請求する一方】

「”事を荒立てそうになったのはこっちだし、それより弟君をどうにかしやってくれ”」

【あくまで、病態にある車椅子の少年を気にかけるだろう】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 02:47:25.57 ID:KH1JWKsAO
>>594

……あまり、体術を嗜まれてはいないタイプだろうとおっしゃっていました
貴女様の戦法は存じ上げませんが、此ならば近距離に持ち込んで力押し致します
炎を使う能力者相手に、長引かせることは戦況を握られるに等しい故

【彼女の不安が木偶の坊に似た青年にも伝わったのだろうか】
【ぽつぽつと零された自分視点での戦闘方法は、もしかしたら慰めているのかもしれず】
【それから続く彼女の言葉に、彼はいくつかの『何か』を飲み込むかわりに、思い出したものがあった】
【そういえば、昔。自分が立っていた場所は、この“少女”と殆ど同じであったことを。刹那的に】

【――(それは、動物と人形の違い)】
【(傀儡を欲しがるヒトと真似た子供の)――ままごとのような時間】

【嗚呼、もしかしたら今日の一時も。】
【人間になろうと足掻く、似た者同士のままごとであったのかもしれない】


【不意に煙草の欲しくなった唇に指先を当てながら沈黙していたが、】
【青年は緩やかに視線を向けると、末期の瞳に僅かな波紋を刻みながら】

プーシュカ・サクラメントと申します
……見知りおいて頂ければ、幸いかと

【初めて、彼は。】
【誰かに名前を覚えていてほしいと思い、そう、口にした】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 02:47:53.66 ID:w7F9EijY0
>>591

いや、我が汝に悪いことをしたと感じたから謝るのだ。
其処に地位も立場も……ついでに言えば、この我の美貌も関係あるまい。
それは、神の教えとか善行とかというもの以前に、人として当然の行いであるからな。
いくら我が色々超人的であろうと、そこだけはしっかりしておるぞ。

【と、紡ぐ言葉は或いはとても確りしているはずなのに】
【ところどころに見え隠れする自尊心がそれを台無しにしているのは、気のせいか】
【しかし――】

――生まれた時より、従者=c…か。

【――其処が、矢張り。彼女に、イミナ・ハルネアにとって。響くものとなったのか】
【何処か難しい顔をして、ふと視線を。持ち上げた自分の左掌に落とす】
【その掌に、彼女は何を視ているのだろうか。その手は、今まで何を掴んで来たのだろうか】
【……『制限された道』を、カノンが歩んできたというのなら】【きっと、イミナもまた――】

【だからこそ】

……なぁ、カノンよ

【生まれ出ずる感情としては、ひどく正しいもの≠ネのかもしれない】

……汝は……その『生』に――


『満足』しておるのか?


【――己と似ているかもしれない彼女≠ノ対して、その問いかけが思わず零れたのは】
  【(鏡映し――鏡映し――幻儚の水鏡……映す――映したいと願う――己の己すら知覚出来ぬ薄い深層)】
【廻る――廻る――去影のセピア。沈めた――沈め切れない感情色を】


……期待して良いだろう。我もまた、期待しておるのだからな

【――だからなのだろうか。だから、彼女とこんなにも「戦いたい」と願うのだろうか】
【少なからず、巫女イミナもまた、カノンと同じような「高鳴り」を抱いていた】
【……それは彼女の持つ「愛しさ」とは少々気色が違うものだろうが、高鳴りとしての性質は似通っているかもしれなかった】】
【(とにもかくにも、イミナは変な性癖は持っていないと思われる)】


……ふふん、汝なら大丈夫だろう。見た所、とてもしっかりしておる……よう、……だから……


……カノン?

【……嗚呼、剥がれ落ちた。たらりと零れる冷や汗は、もう誰にも止められない】
【その変貌に思わず一歩引きながら、引きつった笑みでどうしたものかと思考をめぐらせる】
【もし彼女がそのまま恍惚旅行から戻ってきてくれなければ、きっとイミナは凄く困ったことだろう】

……うむ、まぁ……凄いのだ、この二本は。
お持ち帰りすることは成らぬぞ?特に神那岐天禍憑は我が神社における神祀具だと云ったであろう。
だからって裁祓三日譚なら良いというわけではないが。

……しかし、汝になら見せたいくらいだ。
我が『春霞の社』……≪御神体≫を祀る≪本殿≫に安置される『神刀』を。
……無論、それは成らぬのだがな。汝には――

【――――汝には、何故か。『我』を、知ってもらいたい、ような――――】

――……汝は、相当に刀が好きらしいからな。きっとあの神刀を目にしたなら、さぞ驚くだろう……。
……ああ、饅頭だったか。忘れておった。茶は熱いほうが良いか?

【――飲み込んだ言葉は、風に触れることなく、ほどけて消えて】
【それを更に掻き消すように、半ば慌てたように、棚から饅頭を取り出だして、お茶を淹れようとして】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 02:52:02.78 ID:km3xOPKCo
>>592

【――、そう、彼は一年間考えた】
【『全て掬われる』…、…それは、彼にとって初めての出来事】
【例えるならば大航海時代、人間が始めて“世界の有限性”に相対した様に】
【テキ屋の親父は――金魚掬いの限界≠ニ云う物を、ひしひしと身に沁みて感じた】


「…、…そこなの御仁等、止めて置いた方が良かろう。
 此れは既に『人の限界』を越えている――、敢えて、艱難辛苦の道を辿る事も有るまい。」


【――何か知らんが、何時の間にかプールの向こう側に居た僧形の人物……!!】
【其の双眸は、彼が幾多もの試練を乗り越えて来た『戦士』である事を雄弁に主張ッ!!】

【だが、その彼を以ってしてさえも――、『限界』と呼ぶ其れとは――!!】






…、…ん、普通じゃないですか。 ――おじさん、ポイ一つください。




【――、見た所、至って『普通』の金魚しか泳いでいない】
【泳ぐ速度も普通であれば、別段、隊列を組んでいると言う訳でもなく】

【…、…ニヤリ、と。 笑んだ親父が、ポイと椀を渡して――】





         「 ――  諸行無常 =A也 。  」




【 …、… 水の上に浮かんでいた椀≠ェ、金魚によって『吹き飛ばされた』 ―― 】



/スイマセン、ちょっと眠気が限界です。
/今日の昼間か、九時以降位に再開と言う形にさせて頂いて宜しいでしょうか。
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 02:53:42.88 ID:xb9SP09H0
>>593

…………『道を切り開かんとする者に、凶事纏うは、偶然ではない』…………戦いって言うのは、要するにそう言う事よ…………

【良く分かっていないであろうブルーローズの表情を見て、一言、それだけを告げてレイドはそれ以上の言及を避ける】
【この言葉の意味も、恐らくブルーローズは正確には汲みあげられないだろう。しかし、百の理屈よりこの言葉の方が、心に深く刺さって残り理解されるはずだと、レイドは考えた】

そうね…………じゃあ、これよ…………無くしたりしない様にね

【あっさりと。レイドは端書きを受け取り、同じようなものをリズヴェルグに手渡す】
【無論、ブルーローズの表情は見えていた。しかしレイドはこうした『遊び』にも、ある程度の免疫はある。故に、割とすんなり渡してしまえたのだろう】

≪(…………なんと言うか、『大人の世界に子供が一人』って感じの図っすね…………ローズさん、そのままで汚れねぇで下さいよ…………)≫

【そうしたやり取りを、一人ジェムだけが、何とも言えない微妙な表情で見守っていたとかいないとか】



[――――――――ッ]

【ブルーローズの踏み込みは、青年にも見えていたのだろう。反射的に、青年の手がテーブルのグラスへと滑り、握りしめる】
【そして、明らかな殺意を――――他の要素の介在を拒絶する様な、人工的にそうされた様な純粋な殺意を投げかけるが】
【自分とは別――――リズヴェルグの視線にブルーローズがたじろいだ事に、わずかに殺意の中に疑念が顔を覗かせる】
【――――ちなみにこの間、青年は奇妙な程に無表情だった】

[…………悪いな、店主]

【突然の豹変は、おおよそ青年にもその理由は察せられた様だ。何気なくグラスをテーブルに戻すと、言葉少なにその手でレシピを受け取って】

[――――勘違いされては困る。オレはこいつのために戦っているんだ
――――だが、こいつを巻きこんで戦うつもりは、毛頭ない…………ワーカーホリックでもない]

【恐らく、何らかの手段で自分にコンタクトを取ってくる事も、予想していたのだろう】
【少し離れている一団には分からない程度の声量で、呟く様にして返答をリズヴェルグに返す青年】

【――――人は誰しも、理由があって戦う。理由があって、命を危険に晒す行為に手を伸ばす】
【かつてのアストラなら、トラウマの裏返しとしての血に飢えた凶行。この青年の場合は、難病にに掛かっているらしい弟の為らしい】
【――――しかし、弟をないがしろにするような行為は、青年もまた望まず、また『休暇』である以上、任務を遂行する気は無いと言う】

[…………邪魔したな]

【テーブルの上に、しっかりと注文の分の代金を置いて、青年は弟の車椅子を押して、テントから出ていこうとする】
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 02:55:54.42 ID:xb9SP09H0
>>599訂正
/【テーブルの上に、しっかりと注文の分の代金を置いて、青年は弟の車椅子を押して、テントから出ていこうとする】

/【テーブルの上に、リズヴェルグに提示された分の代金を置いて、青年は弟の車椅子を押して、テントから出ていこうとする】
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 02:59:27.96 ID:ekg8Q17mo
>>596

……殺さなければ、良い。殺さなければ問題はない
確か、過去の映像では……四肢の損壊程度は、問題無く戦闘継続されていた

………近距離に持ちこむ。殺さなければ、良い

【彼女の戦闘スタイルは、おそらく本戦出場者の中で尤も、応用が効かないのではないか】
【接近、殴打、投擲。拳銃は持ち歩いているが、動く的に当てた事は無い】
【青年のアドバイスは的確であり、それ以外に道の無い唯一の手段でもある】
【絶対に勝つ。覚悟は兎も角、願望だけは堅く】

【抱えた荷物。部屋と呼べるものが無いなら、保管にも困るのだろうが】
【祭りの熱狂と共に価値の冷めるそれらだ。もしかしたら数日後には、ガラクタになっているのかもしれず】
【でも、ガラクタでも当人には宝物。確りと袋を抱え込んで】

プーシュカ、か。多分覚えた。覚える事はそんなに多くない
覚えたけど使わない事は、意外に多いらしいけど。だから、忘れるかも知れないけど

会場に居たら、思い出すかもな!

【荷物が一杯で手は触れない。軽く後方を振り向いて、言葉だけ残して】
【高身長に見合う歩幅で、人の群れの中へ消えていった】


/お疲れさまでしたー
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 03:00:21.50 ID:VD0K7H+jo
>>598
//はい、大丈夫です。此方も少々ヤバかった所なので、今日はここで一旦お疲れ様でした
//一応返レスしておきますが、出来ずに寝落ちる危険性があるのでどうぞ先にお休み下さい!
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 03:08:29.98 ID:LbzjwM9Vo
>>599
……闘いは、痛い。
どんな理由を掲げたって……切る側も切られる側も、痛い……今のボクにわかるのは、それだけ……。

【ローズは確かに、その言葉の意味は理解できなかった】
【でも二つ、理解できる事がある。闘うというのは痛みが付きまとう事と、それでも闘わなきゃいけない事があるということだ】
【記憶力は良いから…ローズはずっと、その言葉を覚えているだろう】

「あいよっさんきゅー!」

【後生大事にレイドの連絡先を受け取るリズ。袖の中に手帳やらと一緒にしまいこみ、…落ちて、こない】
【ローズのインナーと同じ原理なのだろうが、追及は憚られる空気だった】
【そして使い魔ジェムの心配を他所に、ローズはレイドにあーあという視線を向けていた】
【最近成長著しいが、流石に大人の鞘当が理解できるほど大人ではなく】


【男性の言葉を聞き分けて、犬は再び仮面を纏う】
【術者、戦闘者としての地を押し殺し、ニコニコ笑いながら、レシピと代金を受け取った】

「”わかるさ、そんなこと。お互い様だろ”」
「”腹は決まってるんだろうけど…気ぃつけなよ?”」

【或いは独立しているかのように、犬は並列して異なる顔を見せる】
【またのおこしを、なんて呟く言葉も、おそらく本心。念話で見せた剣呑も、ローズにぶつけた暗闇も全てリズヴェルグなのだろう】
【なんとなく、車椅子の少年が気になって、犬は】

「なあ、好きな料理、あるかい?」
「今度あったら作ってやるよ、リクエスト、今のうちに教えてくれー!」

【準備しとくからさと、一度だけ呼び止めるだろう】


【猫は、猛烈な殺意と恐怖を覚えてへたり込んだ】
【男がシュバルツ本人でないことは理解したし、お門違いなのだろうけれど、酷く憎く】
【そして無警戒の身内からあんな目で見られる事の恐ろしさに、震えて】
【泣く事もできず、ただ震えた。自分の身を掻き抱くように】
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/10(水) 03:16:06.61 ID:KH1JWKsAO
>>601


【―――……祭から帰宅するまでの間のことを、彼は、あまり覚えていなかった】


【気付けば自分の部屋に立っていた。アクアリウムの淡い光が室内灯に等しい】
【幾つかには適当な魚がその背鰭を靡かせて悠々と泳いではいたが、】
【圧倒的大多数の水槽の中には、ただ海藻が揺らぐのみでそこに魚影を見つけられる事はなかった】

【深い意味を持たない群像であったが、今日に限れば違った気がした】
【これは部屋だ。住むものが現れない部屋を、自分は幾つも抱えている】
【そう考えれば妙に苛立ち、右腕を一振りして床に水と硝子をばらまいていく】
【つまらない。退屈だ。そういった感情は今までもあったが、……そう】

―――――毒だ。アレは

【差し伸ばして抱き留めた棚の上の『愛すべき者』のひとつ】
【きろりと自分を見詰める無機質に似た鏡を覗き返しながら、思う】

【あの頭を手に入れたとして、】
【抉り、瞳越しに覗いた世界は】
【――はたして、彼女の見ている世界と、同じものなのかと】


【……もしそうならば、実行してみるのも構わないなと、硝子の海に溺れる魚は、笑った】



/長い時間お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 03:28:27.76 ID:xb9SP09H0
>>603

(…………それでも、戦わなきゃ人は生きていけないのよ…………カーネルも、≪R.I.P.≫も……結局はそうだった…………)

【それ以上の事を口にしない。それでもレイドの胸の内には、やりきれない思いが充満していた】
【この世界の財は有限。増え続ける人は、やがてはあぶれて落ちこぼれて『幸せ』を奪い合う】
【そうなった時、正義も悪も虚しい題目以上の意味をもたなくなってしまう事を、レイドは過去の戦いで生んでいた】

…………フフッ
「(……こういう類の腹黒さは、中々真似出来ねぇな、ダハル……)」
"(我が主よ……頼むから、見習おうなどと思ってくれるな…………まぁ、害なく楽しんでいるのだから問題は無いだろうが…………)"

【どうも、ブルーローズの反応も楽しんでいるらしい節がレイドにある事を見抜いたアストラとダハルが、テレパシーで互いの呆れた感情を確認し合っていた】
【罪の無い笑い話で、人をおちょくって楽しむ――――レイドの悪癖がつい顔を覗かせるほどに、リラックスしていると言うべきか】



[…………この仕事に命を捧げる限り、オレが死んでもこいつは扶養される…………手当が入る。それでもう、十分だ…………]

【背中越しに、先ほどよりはハッキリとした声量でリズヴェルグに返す青年】
【あるいは、それほどの声量ならブルーローズにも届くだろうか】

<好きな料理?
…………リゾットが良いかな…………あんまりがっつりしたものは、食べられないから…………>

【リズヴェルグの言葉が自分に向いたのを感じた車椅子の少年は、戸惑いながらも返事を返す】
【やはり、体調が思わしくない以上、あまり『重い』食事は出来ないようで】



[…………――――]

【去り際。青年は車椅子を押しながら振り返り、レイドとアストラ、そしてジェムとブルーローズへと視線を向ける】
【特段、何かメッセージじみた物を含ませたようなものではない。白けた様な、何かを確認するかのような、味気ない視線】
【そのまま、踵を返すと、二人はテントを後にした】

「暴蜂の…………ありゃ上級じゃねぇな…………一般の、バイト能力者だろ…………」
…………クロウ=ブラックヴァルズが、ダジル=エヴァンかの、どちらかか……あるいは新入かもしれないって所ね…………

【アーディンから伝えられた情報を元に、ヴェイス兄妹はある程度、先の青年の正体に当たりをつけた様だった】

「さて…………じゃあ俺らも引き上げるか、レイド?」
そうね…………久々に外に出られて、楽しかったし…………リズ、いくら?

【切迫した空気が緩むのを待って、兄妹もまた帰り支度を始めて席を立つ】
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 03:43:20.79 ID:LbzjwM9Vo
>>605
「へへへっ」
(何これ怖い)

【微笑むレイドに微笑み返すリズ、二人の間に漂う空気に戦慄するローズ】
【個人的に、レイドと犬の化かし合いがどういうことになるか、非常に興味深い】
【一方的に捻り潰された挙句、アーディンが居合わせたら…考えるだけでも楽しみだ】
【猫にとっては、二重に恐々の事態である】


【犬は笑っていた。念話に潜めたものも顔に浮く感情も、全て本物であるがために】
【ローズは恐怖から立ち直る。あの男にも、理由があったのだと、また複雑に悩みながら】
【でも敵対するなら…自分も、腹を括らなければなるまい。それだけはわかった】

「じゃあスープはあたりだったかもなぁ…わかったよ。またな、二人ともっー!!」

【元気そうに、犬は去ってゆく両者を見送った】
【男の言葉を聞いてなお、少年の気持ちを汲んでなお】
【その全てが、リズであるがために】


「まーあの男が誰だってさ、俺らと同じように理由があって、戦場に立つんだ」
「覚悟してるんだろ。出会ったら迎撃するだけさ」

【感情移入の余地はあるが、二人の意思を汲み、あくまでドライに言い切る】
【眼を瞑り顔を伏せ、夜風に髪をなびかせる姿は、犬といえど様になっていた】
【三角巾とエプロンさえなければ】
【何とか立ち上がったローズは、その隣に無言で並び、頷いた】

「んー、これくらいだな。あ、引いてあるのはレイドちゃんの連絡先の分ね」

【結局アホ面に戻りながら領収書を差し出すと、そこにはただでさえ安い料金が更に半額になっていた】
【物のやり取りをきっちり反映させる、複雑怪奇な義理堅さ】
【きっと犬の全てを理解するのは、並大抵のことではない】

「さーて、遅くなってきたしこっちも店じまいだなぁ。ローズちゃん、テーブル拭いたりお願いなー」
「じゃーねー皆の衆、おやすみー」

【後のことを全てローズに任せ、犬はキッチンに戻り器具類を触り始める】
【調味料を手際よく確認したり、明日の材料を見たりと、没頭しているようで、おそらく返事は見込めない】
【料金類も、ローズに手渡すことになるだろう】

……ねえ、レイド、アストラ。
……シュバルツとあったら、[ピーーー]つもり、なの?

【いろいろあって複雑な面持ちのローズは、向き直り、最後にそれだけを尋ねる】
【揺らぐ緑の視線】
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 03:57:04.52 ID:w7F9EijY0
/申し訳御座いませんカノンの方、此方イミナの人ですが、寝てしまわれたと判断して落ちさせていただきます。
/再開する場合、明日はエキシビションがあるため昼1時からの予定は埋まっていますが、夜は空いているかと。
少し時間軸としてズレが生じてしまうのが勿体無いですが、個人的に途中で切るには惜しい絡みですので、
是非続けていただければありがたいです。勿論、其方の意思を優先いたしますが。
/では、失礼します。
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 04:00:24.61 ID:xb9SP09H0
>>606

≪(…………姉貴。お願いですからこれ以上、大人の黒さをローズさんに見せないで下せぇよ…………)≫
「(……あぶねぇ火遊びだな……ったく…………俺に言えた話でもねぇか)」

【ジェムとアストラには呆れる事しかできない。下手に突っついて、彼等の興を殺いでしまっては、双方から責められる事になりかねないから】
【しかし、口には出さなくとも、その表情が彼等が何を言いたいのかを雄弁に物語っていた】



…………なんて言ってたの、あの男は……?

【至近距離で、何らかのやり取りをしたらしいリズヴェルグに、そう問うレイド】
【理由があると断言する姿に、何かを聞いたのかもしれないと、勘が働いたのだ】

「あ…………ちょっと安すぎねぇか、これ…………まぁ、これで良いならアレだけどよ……」

【領収書を見たアストラが、思わず確認のために聞き返す。しかし、それも恐らくは好意での事なのだろうと思い直し、アストラはそのままの金額を払った】

じゃあ、お疲れ様、二人とも…………っ、ローズ?

【挨拶を済ませて、立ち去ろうとしたレイドとアストラに、投げかけられるブルーローズの言葉】

――――――――正直に言うわ
『そんな事を考えてる余裕なんて、あたし達には無い』…………正直に答えると、こうなるわ…………
ハッキリ言って、父様とあたし達じゃ始めから勝負にならない…………多分、あたしと兄上だけじゃ、ものの30秒……ラベンダーちゃんがいても、1分と持たないでしょうね……ッ
「何があったかはしらねぇけど…………父上は、イレギュラーなんだ…………ヴェイス家の中でも…………ッ
その質問、前提がまず揃ってねぇ…………俺らが父上と会うって事は、死神の前に立つって事と、ほとんど変わらねぇんだよ…………!」
≪…………暴蜂の人間だったら、まだ分かるっす…………まだ、戦えるっす…………
でも、御館様は、その使い魔のラグは、別格っす…………っ、と、とても…………戦う、なんて…………!≫

【――――帰ってくるのは、一応に恐れ戦きの返事】
【ジェムと、アストラの袖に隠れているダハルなど、恐怖のあまりか身体を震わせるほどに、慄いている】
【その反応は、シュバルツの人となりを直接知っている彼らだからこその、正直な反応で、決してオーバーなものではないのだろう】

…………それじゃ、おやすみ。ローズ、リズ…………

【そうして質問に答え終わると、今度こそレイドとアストラはテントを後にする】
【祭りの2日目も、そろそろフィナーレだろう。彼らが夢に酔える時間もまた、終わりを迎える事になる――――】

/遅くまで乙でした―!
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 04:13:10.65 ID:LbzjwM9Vo
>>608
「車椅子の子が隣にいただろ、あの子は弟で、その治療費のため、だってさ」
「自分がどうなっても扶養されるって言ってたけど…正直、君らの例を見る限り健全な話にはならないだろうと、俺は思う」

【ローズは一応、リズにもその話はしたらしい。もしかしたら、アーディンにしたように父について尋ねたかもしれない】
【だがあくまで、暴蜂に対するリズの態度はドライ。そこそこ現実は見えており、判断しているようだった】

「これでも高いと思うね、俺は。一度の四人と友達になれたのに、本当は全額ただにしたいところさ!」
でも、一応経営があるからこんな感じで、ね?

【気風のいい犬だ、身体相応に豪快に笑う】
【そして、差し出されたお金はきっちり受け取る。契約は履行されなければならないからだ】

………そう、か。
わかった、へんなこと聞いて、ごめん……。

おやすみ、アストラ、レイド。……風邪引いたり、しないで。
身体には、気をつけてね。

【深い実感を伴う言葉を、猫も否定することは出来なかった】
【ローズよりずっと修羅場をくぐっている彼らが一切の希望を持てない相手…多分、ローズがいたってと、弱気になるほど】
【それでも表面上は、ちゃんと元気に、一同を見送り、姿が見えなくなるまで手を振った】
【振って、振って…ぱたりと落ちた手は、恐れ戦いていて】
【闘いの怖さを思い知る。強く、強く】


……にぃ、ねぇ。


【空の遠さを、猫は独り、思い知る】
【その彼方に浮いた黒の深遠に】


//お疲れ様でしたーっ!
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 04:44:26.35 ID:Az8XnMeUo
>>607
/ごめん!……意識うしなってた……
/今日の夜は既に予定があって……夜の九時〜十時くらいならいけるかと思います
/そう言っていただいてとてもありがたいですが……やはり、寝落ちしてしまった身分ですので
/貴方の予定に不都合がございましたら、切っていただいて結構です
/最後に……本当にごめん!
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/10(水) 12:34:36.34 ID:0hmjGJX/o
>>578

うわっ…!眩しい…!

【当たりはしないものの、ショーケースの近くに居たためきゅっと瞼を下ろす】
【間近を光線が掠めたのは流石に眩しかったようだ】
【手のひらにペンダントが落ちる感触でようやく目を開いた】

これは……?

って、あっ!
ちょ、ちょっと待ってくださいー!!

【ペンダントを少し眺めるも、巨人はすでにテレポートを始めようとしていて】
【慌てて翼をはためかせ、手のひらに乗っかった】

【─────それは一瞬】
【目の前がホワイトアウトして、再び視界が戻ってきたときには、少し遠くに祭囃子が聞こえて】

………ふぅ…。
なんだか夢を見てたみたいですが……お疲れ様です、勇星さん!
っと…言い忘れてました。私はミーナって言いますです

【自己紹介と同時に、育ちの良さが伺える程、丁寧に頭を下げる】
【そして、手に握ったペンダントを思い出し、草むらへと紛れると言われたとおり強く願う】
【数分後、空のかなたへと飛んでいくドラゴンの姿が見えるだろう】
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 13:11:46.21 ID:iLrhSUsY0
【春霞の社・空中フィールド】

【眼下に広がる神社の規模を少し小さくした舞台が宙に浮かぶ、最新技術の結晶】
【透明な壁で遮られながらも、まさしく天空闘技場といった心地の荘厳な場】
【「神社」という、一種の神域たる地であるからこそ、それは際立つだろうか――】


……ふふふふ、実に善い塩梅だ。これほどまでに、巧く我が社を再現してくれるとはな。
そして……幸い、天候にも恵まれた。絶好の『対戦日和』と云えよう!


【その中央部、『拝殿』付近に立つ、人影――】
【前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏った少女だ】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】

【何時も巫女装束の上から纏っている白の羽織はこの日は無く】
【代わりに、その決意を示すような、金飾りが付いた真白な鉢巻と――】
【――その腰には、鈴と紅い紐が結び付けられた白木の鞘と。黒塗りに一点の銀装飾が施された小ぶりの鞘の二本が挿されていて】


これで気分が昂揚せぬ者はおるまい!
のう、汝(うぬ)らよ!


【――『春霞の巫女』、イミナ・ハルネア】
【今回の夏祭り『春霞夏祭』の主催にして、この特別試合における対戦相手の一人である】

【神社中央部から、鳥居付近に居るであろう『対戦相手』の『2人』に向かって、何処か嬉しそうにそう投げかける――】

/優志の方、エリオットの方、本日はよろしくお願いします!
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 13:23:05.39 ID:1BfsNTzDO
>>611

うっ…。
元に戻れたようだね…

【彼は喋れるまで体力が回復したらしい。】

ミーナさんって言うんだね!
俺は勇星 光って言うよ!

【彼女の名前を聞き、彼もまた自己紹介をして】

今日は変な事に巻き込んじゃってごめんね!

でもこの星を狙っている奴らはいっぱいいるんだ!
気を付けてね。
じゃあ、またね!

【彼は異次元での戦いに巻き込んでしまったことを詫びて】
【この世界は多くの侵略者に狙われているという事を告げ】
【歩いて闇の中へと消えていった】

/二日に渡り長時間ありがとうございました!
/また機会があればよろしくです!
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 13:36:01.08 ID:lrA1xWPX0
>>612
【宙に浮かんだ舞台と目下に広がる神社】
【それは普段全く関わりがないとも言えるこの人物には非常に興味深く面白いもので】
【周りを新しい玩具を貰った子供のような瞳で周りを見渡すと】

すっげぇな~、こんなところで戦うのかよ~
何て言うか本当に「決戦」とかそんな雰囲気で緊張してきた・・・

【そう言いつつ鳥居いた人物はそちらへと向かっていく】
【黒髪に所々ツンツンした髪の毛】
【そして白い無地のタンクトップによれよれの青いジーンズ】
【首もとにはいつも通り、この暑い日にも燃えるように真っ赤なマフラーを巻いている】

・・・ふぅ
遠慮なく勝たせてもらうぜ!巫女さん!

【ニッと幼いやんちゃな子供のように歯を見せて笑って】
【拳と拳を気合いを入れるようにガツンとぶつけて相手を見据える】

【ー優志 龍麒、今回の特別試合に出場している人間の一人だ】

/お二方共よろしくです
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 13:47:00.69 ID:iAN6ErLy0
>>612>>614

【決戦。巫女さんが高らかに試合に臨む二人に呼びかけ、一人の少年がそれに元気よく答える――】

【さて、この場にいるもう一人の人物――エリオットと名乗る少年はと言えば、会場を一通り眺めて】


……うひゃぁ。こりゃぁすごいねー、ボク、こんな高いところは来たこと無いや。
こんな場所で戦うのも、なかなか趣があって……いや、でも怖いかな……やっぱり。


【……そんな事をぬけぬけとつぶやきながら、表情はニコニコとしている。やる気は十分なようで】

【目深にかぶった灰色のキャスケット帽は少々サイズが大き目なのだろうか、人物の人相を判断しづらくして】
【その奥から覗く青い瞳と、帽子からわずかに外に出てしまっている金髪も、ごくごく無個性な物であった】
【真夏にも関わらずまとっている真っ黒なコートとタイトなジーンズは、先の言葉の通り少々暑苦しく見える】
【つぶやく声の質は中性的なそれだが、一人称『ボク』を鑑みる限り、恐らくこの人物は男性なのであろう】


さて、エキシビジョンだったっけ? なんでボクが選ばれたのかよくわからないんだけどサ。
まあやるからには――楽しまないと、ね。


【くすり。口許だけで小さな頬笑みを零しながら、エリオットはイミナへと向き直り、帽子を押さえて会釈した】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 13:58:11.94 ID:iLrhSUsY0
>>614
【――巫女は、歩み寄る龍麒に対して、にやりと笑みを浮かべて】
ふふふ、汝がもし本戦に出場しておれば、同じように此処に立ち。
そして或いは、この我と相対するより緊張しておったかもしれんぞ?

ま、どちらにせよ――うむ、その意気だ。その意気で掛かってくるが好い。
これは祭りだ。祭りは楽しまねばならんからな――!

【そして、彼の気合を真っ向から受け、嬉しそうにそう告げた】
【きっと言葉通り、この戦いを心から楽しもうとしているためだろう――】

>>615
もう一人も……うむうむ、実に善い面構えよ。
相手がそうでなくては、我としても気合が入らぬと言うものだ――が……

……はて。汝は、何処かで会ったよう……な……?
【――と。もう一人の対戦者、エリオットを見遣ったイミナは。首を捻りながら、独り言のようにそう呟いて】
【……「まァ、よい。楽しまねば損、分かっておるなら構わぬ」と小さく零して、両者に向き直り】


>>614-615

……さて、揃ったようだし。始める前に軽く説明させてもらうぞ。
今回のエキシビションだが、大会本戦と違ってこの会場に少し細工がしてあってな。
フィールド……我が神社を模した此処の、東西南北の『四点』を見るが好い。

【巫女は、ぐぐー、と伸びをしてから。右手で、まず両者の背後の空中を指すだろう】
【それは位置的には丁度「鳥居」の上にあたる――果たして、見えるだろうか――?】

……視えるかの?
ちょうど汝らの頭上にある、≪鳥居の上――≫
汝らから向かって右手にある≪社務所の前――≫
向かって左手にある≪手水舎の前――≫あれだ、手を洗うところだ。
そして、我が後ろにある≪拝殿の上≫。位置的に見えぬか?屋根の上にあるのだ。

この≪四点≫に、我が『スポンサー』の協力を得て、≪我が能力を強化する結界の発生装置≫を設置させてもらった。
ほれ、あの「いかにも」って感じのする≪注連縄が結び付けられた浮遊する岩≫がそうだ。
幾ら超絶すーぱー最強美少女巫女たる我とて、汝らのような手練ふたりを同時に相手するには骨が折れる。
だから、あの結界が発する法力で我の能力を底上げさせてもらうぞ。

【巫女の言葉通り、彼女が示した四点には、注連縄が結び付けられた妖しい浮遊岩が見えるだろう】
【言われてみれば、何か不思議な力を放っているような気がしなくもない――】

無論、汝らは強化された我に真っ向から掛かってきても構わぬし――
ふたりで協力して、我を弱体化させるためにあの≪結界岩≫の破壊に掛かっても善いのだ。
どうだ?面白いだろう?あの結界岩は見た目と違って脆い。素手で殴っても破壊できよう。
破壊された数に応じて、強化された我が力は本来の我が力に戻ってゆく。
全て破壊されれば……元通り。こうなれば、我が汝らに勝利するのは相当難しくなろう。
ま、その場合空中にある「鳥居上」と「拝殿上」をどう破壊するかもミソになってくるであろうな?

【「空中に――」という言葉を述べる際、ちらりとエリオットを見遣った気がしたのは気のせいだろうか?】
【……ふふふふふ、と両者に向け意地の悪い笑みを浮かべる巫女は、然し一方で「余裕」を見せているようにも見受けられる】
【それは本当に『自信』なのだろうか?それとも既に戦いは始まっていて――相手の精神への「攻撃」を試みているのか】


/本文容量超過のため分けます
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 13:59:06.02 ID:iLrhSUsY0
>>614-616

……勝敗はギブアップか、戦闘続行不能になるかの二択だ。
ま、どんな怪我を負っても、大会の医療班がすぐに治してくれよう。其処は心配要らぬ。
だから……全力で来い、汝らよ

【やがて巫女の表情より笑みが消え、周囲に張り詰めた空気が立ち込める】
【一歩、二歩と両者を捉えながら、拝殿へと後退して――】


――さぁ、始めようか!神に祈っても無駄よ、我は神の系譜を引く巫女なり!
故に貴様らの祈祷は総て春霞、ほどけて消えて潰えて落ちるッ!



                此処が祈りのどん詰まりだぁーーーーーーっ!!



(……決まった…………!)


【……巫女イミナが微妙な決め台詞(昨晩がんばって考えたらしい)に内心ひとりで感動していたことはさておき】
【――遂に戦いの幕は開ける】

【――ば、と。両手を広げた巫女の裾から、『四枚の符』が空中に躍り出ることだろう】
【それらは巫女の周囲に停滞しているようだが、何処となく危険な香りを漂わせている――】

【――視力がよければ見えるだろうか、その符に描かれた術式らしき文字、唯一読み取れる『射』の一字が】
【ともあれ――その行動を終えれば、イミナは。「居合い」の要領で『白木の太刀』を構え、『待機』に入るだろう】


【――春霞夏祭・エキシビションマッチ  優志 龍麒&エリオット VS イミナ・ハルネア  ――開戦!】
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 14:18:37.99 ID:OLL0uqYj0
>>614-617

みんなおっはよー、スジャ……じゃなくて、アタシが2時ちょっと過ぎをお知らせするよっ
なんてのは置いといてアタシは「海部 史音」。今日のエキシビションの実況のアルバイトサ!
……って誰よ!いま“かいべ ふみおん”って呼んだ奴!!

「……周囲に構うな、バカめ
 私は大嘴 櫻芽。名目上はこいつのアシスタントと言う事らしいが……
 まぁいい、陽が沈むまではこの“スーパー全方位モニター&屋根付き実況ボックス”に居てやろう」

なにそれ、ダサッ……
ってそんな場合じゃないわね、試合が始まっちゃったわよ!
しかもアンタと違って、めーーーっちゃくちゃかっこいー口上引っさげちゃって!!
ばーっと炎でも撒かなきゃあの札を消すのは難しいんじゃないカナ?

「ああ、神に祈っても無駄――正しく、その通りだ
 信仰論とは別の問題でな。総てはあの二名。エリオット嬢と優志坊の……」

実力と、協力と、『運命』をたぐり寄せる力次第っ、てヤツね!!

「……私の決まり文句を使うな、バカめ
 しかし先ずは大きく出られた様子、彼奴らはどう出るのだろうか――?」

……、…エリオット、嬢?
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 14:27:33.01 ID:lrA1xWPX0
>>615>>616
【自分と同じ出場者の言葉を聞いてそちらをみれば】

なんだ?お前高所恐怖症?
あー、でも確かにこの高さから落ちたら即死だし怖いな

【余計なことを口走ると深く深呼吸して】

・・・大丈夫だろうな

【やっぱり怖いらしい、ブンブンと首をふるともう一度巫女の方へと向き直る】


えーっと・・・
とりあえず何時もよりすごい能力になるんだな!?
それでいいんだよな?

【どうやら説明が長いのは苦手らしい】
【首を捻って相手に対して世話しなく確認をする】

【その後張りつめた空気のなか深く息を吸って吐くともう一度周りを見渡して】
【装置の場所を確認して相手の方をもう一度見ると】

神に祈るのが無駄だったら御賽銭意味がなくなるんじゃなか
【そして相手が刀を構えたことを確認すると拳を握って】

獲物持ちはきついな・・・

【ぼやいてもう一人の出場者に目をやる】
【符に対してはまだ危険視してないようだ】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 14:37:28.86 ID:iAN6ErLy0
>>616-617>>619

(……つまり、4つの石を破壊すればこっちの勝ちってことか。そのうち一つは空の上)
(って、何故ボクを見るんだい巫女さん……これじゃまるで、)

【と、エリオットはそこで思考を打ち止めて、半歩開いた姿勢を取る。動きやすい、基本の姿勢だ】
【そして、浮遊する札――描かれた内容は見えないが――と刀を確認すると、もう一人に目をやり】

あー、龍麒くんだっけ? ボクは魔術師タイプで、あんまり前に出るのは得意じゃあない。
後ろからある程度補助するから、前に出てくれるととっても助かる――!!

――テンダネス・クロス=I!

【動かない相方へそう呼びかけながら、エリオットは右手を前にかざし、詠唱無しの術式を起動する】
【イミナの前方1m程度の地点の地面から、ふいに長さ2m程度の光魔力でできた剣が出現し――】
【そのまま彼女へ向かって、倒れ込むようにして斬撃を加えようとするだろう。回避や防御は十分可能だ】

>>618

(ぎくっ。)

【……ちょこっと反応を見せたが、気にするほどの事もないだろう】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 14:47:31.56 ID:iLrhSUsY0
>>618-620

おお、実況が来おったか!よろしく頼むぞ汝らよ、この激烈森羅万象絶滅危惧種美少女巫女イミナ様の勇猛ぶりを皆によーく伝えてくれっ!


そして……うむ、そういうことだ。しかし、強化されるのは我が能力限定だぞ?
汝らの力まで強くなってしまっては、幾ら我でも分が悪い。
そのうち、相手も自分も両方パワーアップするというトンデモな対戦を組んでみても好いかもしれんが……

……って、無駄口はそこまでだー!ふはは、どうしたー!そんなにぼやぼやしておって好いのかー?

【巫女イミナは刀を構えながら、やたら上機嫌かつ早口で龍麒に対して捲くし立てて】
【視線をエリオットに移し――ふぅ、と一度呼吸を整えた】


……ふふふ、ふはははははー!それにしてもまさか別の行動を取りながら一気に4枚も符術を行使出来るとは!
我ながらちょっとビビってしまったということは公然の秘密なのだー!
おのれ芋羊羹魔人、アホ面下げておっても矢張り術式の腕は確かだな!
我が身体の奥底より、法力も精神力も溢れて来る!負ける気がせんぞ、ふはーはははーはははー!!

【……と、分かりやすい死亡フラグを吐きながら、それでもイミナからは言葉通りに『力』が溢れていた】
【鈴と紅紐が結ばれた白木の鞘に納められた太刀を構えながら、巫女はその白銀の瞳で両者の動向を見極める】
【ひらりと、額に結った鉢巻の末端と、背中の不思議な蝶々結びの飾りが揺れる――】

……今よッ!喰らうがよい、征(ゆ)くぞ我が法術発動っ!!
先手は我が手に!先手必勝疾風迅雷えーとあと何かあったっけ早起きは三文の得だーっ!!


燃えて尽きて灼けて土下座しろーーーーーーーーっ!!


【何やら色々ズレているような叫びと共に――イミナの周囲に停滞していた符から、眩いばかりの光が爆ぜる!】
【そして、それぞれの符が『蒼い焔』へと変じ、意思を持っているかのように
 2発が龍麒と、もう2発がエリオットに襲い掛かる】
【直撃したなら、火炎の熱によるダメージと、射出の勢いによる衝撃を受けてしまうだろう】

【が、その焔の軌道は極めて単調な『一直線』。落ち着いて見切ることが出来れば、そう回避が難しい攻撃ではない】
【更に、丁度この攻撃に対するエリオットの術が、『カウンター』のような形式と相成って――】


――むっ、南無三――!
【即座に居合いの構えを解いてステップを刻もうとするが、反応の遅れと攻撃直後の硬直から完全回避は相成らない】
【ばしゅ、と剣身がイミナの左腕を掠めるように喰らう――真白な清廉たる巫女装束に、紅が散ることになるだろう】

うぐっ……!?……ええい、ファースト・ヒットくらいはくれてやるわっ。
しかし……そうか……詠唱の間が全く無いとは、厄介な……――――好かろうッ!

【その痛みにやや眉を顰めた巫女だが――この程度では怯まないらしい】
【かすかに震える左掌をグッと握り締め決意を固め、腰に挿した白木鞘の柄に右手を掛けながら――】

まずは汝から撃破するのが、賢い遣り方らしいなっ!!

【――だん、と。地を蹴り、一直線。『エリオット』の方へ、向かおうとするだろう】
【その突撃スピードはやや疾い――『結界』の力で、身体能力も強化されているのか】

【腰にもう一つ挿さった黒鞘の小太刀は、未だ構えられる様子すら無い――】
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 14:53:10.71 ID:OLL0uqYj0
>>619

「……おや、優志選手は初動が遅く見える
 或いは敵の行動を見極めようとしているのやも知れぬが
 二体一とは言え『戦力』差は不利に傾いている筈、悠長にやって勝てるかね?
 頭数を揃えれば勝てる訳ではないぞ、フフッ――」

さて一方のエリオット、いきなりどかーんと大技っぽいのを出してきたね
“テンダネス・クロス”の名――破壊力抜群っぽい見た目からすると、皮肉みたいだけどサ
ご覧のとおり奇襲性ばっちり、さあまさかの一発KOも有りうるかー!?

「………教会式だろうか、気に入らんが実用性は中々。」

と、有り得ないアオリより……さっきから、色々気にしてるカンジなのが気にかかるなー、あの人
オーハシだっけ、あんまり集中を削ぐ事は言っちゃだめだよっ

「ほむぅ……、あの様子では優志は飛べまい、出来る事を考える必要が有ろうな
 団子状態で纏めて討たれてしまうのがいちばん馬鹿馬鹿しいが――、ぬ、来るぞッ!」


おお、おー……質量を持った炎、ってカンジ!!
当たったらボヤ騒ぎじゃ済まないね、さーぁどうしてくれちゃうのか!!

「巫女の方も美味そうな血を出したが――フ、わかっているとは言え、止まらんか。
 いよいよ立ったまま惚けているのは愚行。いかにせんとすか見物よな?」
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 15:05:49.09 ID:lrA1xWPX0
>>618
・・・坊

【なんだか複雑な顔をしてはいるがそれ以上は気にしていない】

>>619
ん、分かった
じゃぁアシストは頼むぜ、とりあえずは出るから

【行動し始めた相手を横目でちらりと見るとイミナの方へと走り行く】
【言われた通り、援護を信じて前に出て積極的に攻撃することにしたのだろう】

>>621
なんと言うか・・・
よくいそうなやられ役を思い出した

【一言呆れたように笑いつつ呟く】

飛び道具!?畜生!
武器ばっかりじゃんかよ

【愚痴りつつもなんとか右に体を反らせるように動いて攻撃を避けるも一撃は胴体を掠めて】

痛ッ!

【痛みに顔を歪ませつつもそちらへとエリオットを庇うように走って接近して】

ちょいとお邪魔ァーーーー!

【攻撃を受けることを覚悟で相手の顔面へと拳を振るおうとする】
【しかし如何せん軌道は直進、反応できれば避けることは容易い】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 15:10:37.04 ID:iAN6ErLy0
>>621>>623

もうセリフにはツッこまないべきだよねソレは――ッ!
てか、言葉のアレっぽさもそうだけど攻撃もアレなエグさだ……!!

【もはやエリオットのテンションまでおかしくなっている気がするが、気にしてはいけない】
【――襲い来る二発の炎弾に対して、エリオットは右手を戻してすんでの所で回避を行った】

【札による攻撃に、剣での接近戦。かなり手広い戦闘範囲を持つ万能タイプ――であろうか】
【こちらは遠距離タイプ――と、いまだ良く性質を分かっていない少年。有利不利は、そう無いハズ】

って、ヤバ――。

【先ほどの回避の影響でエリオットはバランスを崩している。イミナの接近に、対応できそうにない】
【つまり、龍麒がイミナの攻撃を捌いてくれない限り、エリオットは痛手を避けられないという事だ】

【――さて、龍麒の能力は。そしてイミナの剣術は、どのようにしてぶつかる事になるのだろうか?】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 15:22:48.53 ID:wPTSINVIo
【大通り】


アチッ!アチチチチッ!

【太陽が照り盛り、大会で賑わう街のストリート】
【そのストリートの道路を大きなたこ焼きが転がっている】
【太陽光で熱っせられたアスファルトの道路は熱いみたいだよ】

誰か止めてくれぇー!!!

【止まるどころか勢いが増していくばかりで】
【自分では止まれないらしく、周囲に大声で助けを求めている。】
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 15:25:30.43 ID:iLrhSUsY0
>>622-624
(……ええい、初っ端から一撃貰ってしまうとは情けない……左腕か……割と痛むの。
 此方の手では満足に刀を行使できぬか……上手く考えて立ち回らねばならんな……)
【エリオットへ向けての突進の最中。痛む左腕をちらりと視界に挟んで、イミナは思考していた】
【どうやらそれほど傷は深くないようだが、明らかに左手の感覚が鈍っているし、薄くなっている】
【……実は、イミナの本来のバトルスタイルは『二刀流』である。故に、初期から片方の腕の戦力を大きく削いだことは】
【きっと後々になって、龍麒とエリオット組におけるアドバンテージとなるだろう――】

――ええい、武器ばっかりで悪いかーっ!!それにただの武器ではないぞー!
此方の刀は我が祭具伝に祀られし神祀具、歴代の巫女のみが実戦で振るうことを許された聖なる刀!
そして我が符は……って、今はンなことを語っとるヒマは無いわー!
【見事なまでのノリツッコミをかましながら、龍麒に対する2撃のうち一は回避され、一は胴体を掠めたのを視認し】
【更に咄嗟の視点転化。眼前のエリオット――(どうやら焔は回避したが動けないらしいか――)まで確認】
【が、その軌道直線状に、勇猛に龍麒が飛び込んできた時、イミナは、思わず唇に笑みを浮かべて】

ほう、向かって来おったか!好かろう、ならば小細工無しよ!
受けてみるか、我が≪御霊切・神那岐天禍憑≫を――ッ!!

【真っ向龍麒が拳を振るう刹那から間髪入れずにその白木の鞘に納められた刀――≪ミタマキリ・ミナギアマガツキ≫を抜き放つ】
【――閃くのは、不思議と真白な刃であった。それが素早く抜刀術の要領で龍麒の胴体部へ打ち出される】
【太刀の長さと威力、その勢いから。これをまともに受ければ即座に致命傷となりそうだが――】
  【――仮にこの斬撃を、真っ向から直撃したとしても。或いは、掠ったとしても】
  【斬られたはずの部位には、怪我はおろか、血も。痛みさえ、何も『無い』だろう】
  【自分が『斬られた』という事実にさえ、数刻だけは気付けないかもしれない。しかして、その実体は――】
【……ともあれ、その斬撃が届いたか届いていないかは兎に角】
【攻撃に対して攻撃を選択したイミナに、龍麒の攻撃を回避する手段があるはずもなく――】

え、ちょ――――
【(彼女自身、まっさか顔面に攻撃が飛んでくるとは思っていなかったようで――)】


おまっ――な、――――  んぶぐっ!!?


【と。何か虫でも噛み潰したか、間抜けな声を上げながら。見事に龍麒の拳がイミナの顔面を捉え】
【イミナ自身の突進の勢いも相俟って威力は倍増し】
【大きく後退して、たたらを踏み。なんとか倒れ伏すことは、踏みとどまったようだが……】

……わ、我の……

【……なんか、ごごごごご、という変な擬音が背後に浮かんでいるような気がして】


我の……このエクストリームエターナルエクストラエンシェントエンバイロメンタル美少女巫女たる我の……


【ついでに、地面すら同じように振動しているような気配がするのも気のせいではないような気がして】


我の……この……歴史がもたらした奇跡たる我の顔面を……殴った……だと……――――



――うーーーーーーーーがぁーーーーーーーーーーーーー!!貴様ら生きて還れると思うなよーーーーーーー!!!
ゆるさーーーん!!ゆるさんぞーーーーー!!もうちょっとで歯が折れるかと思ったわおのれぇぇぇぇぇえええええええ!!!
あぁーーーーーたまから千枚通しで風穴ぶち開けて腹を三枚に捌き我が神への贄としてくれるわ覚悟しろーーーーーーーッッ!!!


【 キ レ た 】
【再び距離を置いて両者に向き直ったイミナの右頬には、痛々しい痣が出来上がっていて。唇を切ったのか、やや血を滴らせており】
【髪は逆立ち(錯覚)眼は銀に輝き(錯覚)鬼のような紅いオーラを立ち上げ(錯覚)魔獣が如き形相で(錯覚?)両者を睨みつける】
【右手の持った真っ白い刀を上段に構え――少し待ちの姿勢なのだろうか】


【(が、このイミナのブチ切れにカムフラージュされる異質があった)】
【(誰か気付けるだろうか。龍麒が回避した一発、エリオットが回避した二発の「焔」)】
【(――それが、両者の後方において、未だ無音ながら『焔』として空中に停滞していることに)】
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 15:29:01.73 ID:eAc78YNWP
>>625

【日傘とピクニックシートで涼んでいる糸目の男】
【道の向こう側から転がってくる、大きなたこ焼きを流し見て紙と筆を取る】

 たこやきも
 焼かれる今日の
 熱射かな

 ・・・

【しばしば紙を眺め見て、駄目だこりゃと破り捨てる】

【そうこうしているうちにたこ焼きは目の前を通り過ぎ、遠くへ行ってしまった】
【ただ為す術もなく転がっていく様を眺め、傍らの茶を啜る】

 あぁ、冷茶が旨い
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 15:36:09.44 ID:OLL0uqYj0
>>623-624 >>626

おっと、優志選手の大和魂溢れる特攻パンチがイミナに襲いかかるよ!!
その軌道をエリオットの動きに合わせて、じぶんの身を壁にしながら!
ちょっと乱暴な戦い方だけど――アタシはけっこー好き、やるじゃんっ。

「そしてエリオット……、『嬢』は鮮やかに避けて魅せるな。
 だが夢でない以上人は蝶にはなれん、何時までもは踊ってられんか――フ」

……アンタの実況、こーげき的過ぎない?
てゆーかそうこうしてる内に、ゆうしクラッシュパンチがヒットォォオオォォォォ!!!

「く、フフフ、ク、ククク……ティヒヒヒッ!
 なんだあれは、くっ、ぶふっ……Eが5つの巫女だと?
 過剰で永遠で特別で古代の環境な巫女だと――は、はははっ……!!」

あ、ははははー。
威力は十二分だけど、キレさせちゃったみたいです!
しかも「エンシェント」の綴りだけはAからスタート、アタシの名前とおんなじだよ!?


「……な、なにィ?
 くぅ、私は国学専門なのだ――ああ、仕方ない!」

「そんな事より、もっと戦いを注視せよ諸君
 あの視えぬ程鋭い斬撃の持つ『真意』が、読み取れたか?
 分からんかも知れんな……斬れたかどうか、私にも些か見当が付かん」

「そして観戦者の君達にだけ教えるからオフレコだが――揺らめく炎が見えよう?
 意図してかせずかは知らんが、あの巫女は相当な雌狐よ……面白い」

……………そ、そうだねっ!
圧倒的な力を持ちながら、ただ力押しではないイミナ・ハルネア。
着実に瑕を増やしてはいれどまだ序盤、彼らはどう攻めるのかなっ!!

「………ここからは、瞬き禁止だ」
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 15:49:46.00 ID:wPTSINVIo
>>627

【たこ焼きは壁にぶつかり止ってしまった】
【壁にソースと青海苔をぶちまけて】

オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぅい!

【日傘近くまで勢いよく転がってくるたこ焼き】
【きっとおいしいたこ焼きの香りがするはずだよ】

なんでアンタさっき助けてくれんかったとね!

【男にイラついているようだが・・・】
【そしておいしそうな冷茶を見て。といってもどこに目があるなんてのはわからないのだが】

そのお茶ぶっかけてよ!

【ぶっかけて冷やしてくれと言う。】
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 15:54:13.12 ID:lrA1xWPX0
>>626
えぇい!刀だなんだと鬱陶しい!

【流石に拳を降りつつも攻撃を避けるというトンデモ行動は彼にはできず】
【ーーーー瞬間、眉を潜めるが自分の体に痛みも傷もできておらず】
【確かに切られたという感じがしたのに実際の感覚が伴っておらず】

・・・なん、だ?
幻覚?それともなにか別の能力・・・?後から効いてくるとか・・・

【全くわからず首を捻り、それが逆に不安を煽るのか先程と違って脂汗が流れている】
【ただ、それだけをしていくわけには行かずイミナの方へと目をやると】

・・・・・出てこなければやられなかったのに!
っていうか戦いの場で顔面どうたらあるかーーーー!
そんなこと言うならはじめから闘うなよ

【相手のその異様な雰囲気に内心ビビりつつも】
【強気に啖呵を切って見せるもののやっぱり怖いようで足が震えている】

【そしてそのために後ろの焔には気づいておらず】
【背中は非常に無防備だ】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 16:01:10.14 ID:iAN6ErLy0
>>626

【ふらり、とバランスを崩しかけるものの、エリオットは左手を地面について体制を立て直した】
【そんな事が出来たのも彼のおかげだ。ありがとう≠ニ龍麒に向けて言葉を掛けるのだった】
【――しかし、エリオットの身が無事だった事の代償は、どうやら相当に重かったようであり】

……あ。
顔はマズい、ボディにしとけボディ……って言葉があったなぁ、そういえば。


【※残念ながらそれはこういう場面(殴った相手に逆上されたとき)に使う言葉ではありません】

【ブチギレモードのイミナを茫然といった様子で眺めながら、エリオットはそんな事をつぶやいた】
【決して余裕という訳では、無い。なのにこんな軽口を叩くのは――自分を落ち着かせる為だろう】
【すぅ、はぁ、と小さく息を吐いて、気持ちを整える。それは戦闘慣れが為せる技術なのであろうか】

【と。冷静になってみて、じっくりともう一度戦況を見回して。そこでやっと気付いた事がある――】


――き、気をつけて龍麒くん! あの巫女さん、何かを……、


【彼の背後に浮かぶ炎。その存在を認識して、エリオットは大きな声で龍麒の注意を喚起しようとする】
【しかし、些か気づくタイミングが遅かった。イミナの行動が早ければ、どうなるかは分からない――】
【加えて、エリオットは自身の背後に浮かぶ二つの炎弾に気づいてはいない。そう――スキだらけである】
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:02:08.01 ID:eAc78YNWP
>>629

 無能力者に無茶をおっしゃらないでください、お茶だけに。
 それにしてもまぁ、なんとおいしそうな香りのする方でしょう。

【ガナリを上げるたこ焼きに歩み寄り、日傘を掲げる】
【冷茶をかけろ、というたこ焼きと自分の冷茶の入った水筒を交互に見据える】

 いやぁ、これしきの量ではどうにもならんでしょう
 それよりその着ぐるみを脱いだらいかがですか?
 このような日にこれではさぞ暑苦しいでしょう

【そう言いながらたこ焼きのチャックを探そうとあちこちを触りまくる】
【着ぐるみだと思っているようで、チャックが見つからないことに不思議に思い】

 むぅ、これは切り裂いてお助けするしかありませんかな?

【と、どこからともなくはさみを取り出す!!】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 16:11:10.14 ID:iLrhSUsY0
>>628>>630-631

ええい、こんな時に正論なぞ述べおってーー!!ああ我とて幾つかの攻撃を喰らうことは覚悟しておるわー!!
だがそれでも女の顔面を殴り飛ばすとは……汝よーー!!汝の好きな女子がこのエキシビション観ておったらどうするのだーー!!
「いやァん龍麒クンったら女の子の顔面を殴るなんてヒドい男ねェ、もう龍麒クンなんて知らなぁい☆(アニメ声)」
ってなれば汝には一生彼女なぞ出来ぬぞーー!!残念だったのーー!!ざーーんねんだったのぉぉーー!!!ふははははーーーー!!!
って汝もだ「エリオット」とやら――!!さっきから突っ込みたいのだが何やってるのだ「汝」は!!後で社務所に顔を出せ!!
そしてボディなら別に良いがだからといってボディなら別に良いというわけではなくボディでも痛いが戦いだからボディだーー!!
かといってボディなら別にボディが悪くもボディボディうがーーーーーー!!詰まるところ汝も爆発してしまえーーーーー!!!

【滅茶苦茶である】


(……ってイキッたのは良いが、結構頭がクラクラするぞおのれぇぇぇぇえ……まさか真っ向ブン殴られるとは……
 ああ、確かに汝の言う通りよ……なかなか強烈だ……幾ら身体が強化されているとはいえ、これはキく……
 ……ええい、しっかりせよイミナ!汝は気高き春霞の巫女であろう!決めたことは……遂行するのだ!)

【が、震える左手で、ぐい、と唇から垂れていた血を拭い】
【凛とした銀の双眸で龍麒を見据えれば、荒い息を零しながらもにやりと笑みを浮かべ】

……ふ、ふは、ははははー!しかし……龍麒よ!汝は……遂に受けたなっ!我が≪神那岐天禍憑≫の刃を!!
物凄い腹が立っているが、やさ↓し↑ーー→い(強調)巫女である我は特別に教えてやる。

我が神祀具……≪神那岐天禍憑≫はな。
『御霊切』の別称が示す通り……『霊魂』や『精神力』に『魔力』、『思念体』など……
『実体を持たないエネルギー』を斬り伏せることができる刀なのだっ!!

【――翳された真白な刃。それはただものではない刀という雰囲気を存分に放っていたが――どうやら、そういうカラクリらしい】

逆に物理的な切れ味を一切持たぬというのがネックだが――

【言いながらイミナは、戯れるように白い刀を傍らの拝殿の柱へと振るう】
【が、刀は光のように柱をスゥッと通過し――どうやら、なんとも無いようだ】

この刀に斬られた人間は、身体的なダメージこそ無いが……精神力や魔力にはダメージを受けることになる。
ふふふ、少し身体が重かったり……疲れを感じていたりはせぬか?

【そして、ひゅん、と刀を振るい降ろし、にやりと意地の悪い笑みを浮かべながら龍麒を見遣ることだろう】


更によ……――――


【――エリオットの叫びが、試合会場を裂いた。刹那、イミナは刀を振り上げ――!】

/容量超過のため、分けます
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 16:12:07.82 ID:iLrhSUsY0
>>628>>630-631>>633


――ふんっ、もう遅いわ愚かめが!我が神の霊験灼(あらた)かなるその符が、その程度で終わると思うたかっ!
さぁ今こそ、その目に刻み付けるがよい!我が≪ 七代操来 / ナナヨノククリ ≫の奇跡を!


“巻き戻れッ!!――操・散・射!”


【――叫びと共に。龍麒の、そしてエリオットの背後で停滞していた『蒼い焔』が】
【射出されればそのまま地面にぶつかって、或いは虚空にて自然消滅するはずの『蒼い焔』が
 まるで何かの『操り糸』に引っ張られるかのように、ぐぐぐぐ、と一点に集束してゆき――】

【――やがて、元通りの『符』と成るだろう。3枚――龍麒側に1枚足りない。どうやら、攻撃が当たれば消滅するらしい】
【更によく注意すれば分かることだが、刻まれた中で読み取れる文字が幾つか変わっている】
【龍麒側の一枚は同様に『射』……エリオット側の1枚も同様に『散』。そしてもう一枚には、読み取れる文字は無い】


更に“即印発動”ッ!!一度きりの秘技だが、ここで使わず何時使うッ!
『射』の符よ!瞬きにその力を解放するのだーーー!!


【言葉と共に――龍麒の背後にあった『射』の符が、先刻と同じように、一直線の蒼い焔となって龍麒に襲い掛かる――!】
【そう、矢張り軌道は一直線。一直線で避けやすいのだが、今回は背後からの奇襲である。一定の距離があるとはいえ――】
【……この焔は直線軌道ゆえに側面からの迎撃には弱い。エリオットが魔術で迎撃することも、可能といえば可能だろう】
【然しそれを見越しているかのように、イミナは再び神那岐天禍憑を構え、エリオットへの突撃を試みる!】


さぁ、どうする汝らよっ!!この窮地――如何にして脱するか!我に見せてみよ――――!!


【――そして未だ、エリオットの背後の符は動きを見せない――!】
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:16:08.61 ID:wPTSINVIo
>>632

(これは突っ込むべきなのか)

【男のダジャレを聞いて突っ込むべきなのか迷っている】
【たこ焼きの有名所の国ではノリとツッコミが調和しているというけど】

や、やめろ!
私はそんな昔の特撮ヒーローなんかじゃない!

【たこ焼きはやめてくれとせがむ】
【そしてたこ焼きの周囲に大きな爪楊枝が3本現れ浮翌遊する。】
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:22:14.65 ID:eAc78YNWP
>>635

 むぅ・・・それは失礼。

【やめてくれとせがまれたら、無理にはできまい】
【腑に落ちないような顔でたこ焼きから離れる】

 なにか止むに止まれぬ事情でもあるのでしょうな

【ふと上を見上げ、大きな爪楊枝を見つける】

 ほほぅ、これはこれは。

【なんと! そのうちの一本を掴んでしまったぞ!!】
【そしてなんとなく、うずうずと好奇に沸いたような表情で爪楊枝とたこ焼きを交互に見返している】

 あ、あの・・・失礼を承知でお聞きしたいのですが・・・。

【少し身を乗り出して、弾んだ声を発する】

 ぷ・・・プスッてやっても良いですか!?
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 16:23:08.30 ID:OLL0uqYj0
>>630 >>631

ここで優志選手、またもストーップ!!
……せっかくかっこいー攻撃で、女の子のファンを掴んだかもなのにね
ビビってたら逃げちゃうよ、みんなサ。

「いや、ここは――及び腰になっても仕方あるまい
 あの巫女めなかなか幻惑しおる、残酷なまでに宗教者らしき戦いぶりよ」

それに的確に対応してくエリオットは場慣れしてるカンジ
落ち着き払って仲間を助ける余裕まである――歴戦っぽいの!!

「だがかの……、こほん、かの者も完璧では無いようだな
 さあ来るぞ――彼奴が粗方しゃべり倒すせいで、我らの仕事が食われておるのだがなーぁっ!」


トラップカードを残しておいた上で、イミナ猛攻だーーーーっ!!
優志選手はまず炎を躱さなきゃいけない、そして
エリオット選手は、背後の符に気づいて――釘付けになってしまうのか、果たして!!??

「……只の人間ならば、これでもう詰みかねんな
 隙が一見見当たらない。時間差の攻撃だが」

「彼らは能力者、魔術師――特に優志は、未だその秘めたる物を見せておらぬ
 幸いにも巫女はいま『一度きり』と宣った……切り抜けられるかは、第一には彼次第であろう」

……さっきから、嫌ってるのか期待してるのか分かんない

「フ。私は期待はしない――ただ、事実を突き付けるのみよ
 片方の失態は、双方の失態になるという事を、逆説でな?
 さあ盛れ咲かれ三人、このマイナス12度の実況席を温めてみろ!」

え、そんな寒かったの!?
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 16:24:45.03 ID:OLL0uqYj0
//おっと、>>634もですね、失礼しました
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:28:57.71 ID:wPTSINVIo
>>636

お、おい、何をしている・・・

【爪楊枝をつかまれてまさにつつかれようとしている】

なーんてな!
私以外にソイツを扱える者はいないッ!

【彼の掴んだ爪楊枝が高周波振動を起こすだろう】
【彼が早く爪楊枝を離さないと掴んだ手が触れている箇所から徐々に原子崩壊していく】
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:33:11.40 ID:eAc78YNWP
>>639

 !?

【右手に違和感を感じ、慌てて爪楊枝を手放す】

 こ、これは・・・ぐぅ!

【爪楊枝を握っていた手のひらは、まるで硫酸に触れたように焼け爛れていた】
【右手を押さえ、2,3歩たこ焼きから遠ざかる】

 驚いた、あなたも能力者と呼ばれる類の方だったのですね。

【しばし警戒するようににらみ合った後、ふぅと息を吐いて男はその場に座る】

 お茶、飲みますか?
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:38:54.63 ID:wPTSINVIo
>>640

だから言ったでしょ?
この力は私にしか使えないの!

【誇らしげにたこ焼きは語って】

能力者なんてすごい者じゃないよっ
だってもっと変わった奴らいっぱいいるじゃん!

【たかだか爪楊枝を操る程度どうということはない】
【もっとすごい能力者もいると伝える】

お茶はもういいや!
うーん、日差しが暑いから・・・

あのあなたの日傘頂戴♪

【日傘とピクニックシートのほうを爪楊枝で示して】
【熱いから日傘がほしいらしい。もしあげるといったなら爪楊枝を箸のように使い】
【たこ焼きのほうへ運ぼうとするよ。】
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 16:41:03.79 ID:Ngmzx8lp0
>>631>>633
知るかァーーーー!
彼女なんてもとからいないわ!っていうかお前本当に巫女か!

【もうヤケである】

・・・なんか身体が変に重いなと思ったらそれか
でも物理的ダメージがないだけましだ!

【先程よりどこか息を荒くしており脂汗も多く流れるが】
【キッと相手に対して睨み付けて拳を強く握る】

って、え?

【その時エリオットの声が耳に入りそちらをーーーーつまりは後ろを振り向くと】

ッ!?

【すっかりその存在を忘れていた焔が一転に集中していることに気づいて】

・・・アハハハ

【それが符になりまた焔に代わり行くのを見ると】

グァァァァ!

【どうもできず、そのまま焔の一撃は彼の腹部へと直撃して】
【痛みによる叫びをあげて衝撃により少し飛ばされたあと腹を押さえて立ち上がる】
【立ち上がったときには服は焦げてしまっている】

熱ッ!
おま!マジで[ピーーー]気かよ!

【さっきいった】

(やべぇ、さっきの一撃に刀の効果もあってなんか体にうまく力が入らん)
(火傷した腹部のそれは能力で冷やしてるけど、流石に辛いな)

【取り合えず相手を見据えて、拳を握って一歩、また一歩とゆっくり近寄っていく】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:47:07.02 ID:eAc78YNWP
>>641

 えぇー、日傘ですかー?
 うーん・・・

【まじまじと考え込む】
【そこまで高いものでもないが、
 今しがたあったばかりのたこ焼きにすぐあげられるほど安いものでもない】

 まぁ、なにかのご縁ですしね
 差し上げましょう

【ほんの少し笑って、そう伝える】

 まだまだ凄い能力者も居る・・・ですか
 ワタクシのような一般人には恐ろしい世の中になったものです

【器用に日傘を摘んでいく爪楊枝を眺めながら、ポツリと呟く】

 これからどちらへ?
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 16:51:33.32 ID:iAN6ErLy0
>>633>>642

(……拙いな。龍麒くんは……攻撃を食らってしまったか。状況は悪い。このままじゃジリ貧だ)
(そして……ボクも攻撃を避けた≠だったな。だったら、できる事は――)


仕方ないけど……もう、コレしか無いでしょっ!!
術式準備、二つっ! さて、真っ向勝負といこうか――?


【状況が好転しそうにないのなら――奇襲攻撃で相手の盤石の体制を崩す他に活路が無くなってくる】
【魔術師タイプであるエリオットの場合、急に接近して攻撃を掛ける≠アとが隠し玉となりうるのだ】
【エリオットは、イミナへ向けて駆ける。速度は先ほどのイミナ程ではないが、そこそこの速さである】

【加えて、彼の両手の先に魔法陣が発生する。2つという事は、二手を準備したという事でもあり】
【――外から魔術の種類をうかがい知ることは出来ないであろうが、この状況で補助魔術とは考えにくい】

【それに。幸運な事に――背後に残っている符から、エリオットは離れていく事になる】
【攻防一体の一手。一見暴挙に出たようにも見えるが、果たしてイミナはどう対応するか――?】
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 16:55:30.41 ID:wPTSINVIo
>>643

ありがとっ♪

【日傘が爪楊枝を箸のようにしてたこ焼き自身へと持ってくる】
【そのままの憩いでなんと自分に突き刺した!(イメージ:♂)】

わたしもそこらへんにいる人を変わりないよ。
ちょっと爪楊枝の扱いに慣れてるだけだからねっ

んー、今大会が会ってるみたいだし近くにいってみるかなっ


【彼女は大会を見に行くといって立ち去ろうと】

あっ、あなたの名前を教えて?
私の名前はビリー=ロメオ♪
でもかっこいい名前じゃないからタコミでいいよ!
んっとじゃぁ、もういくねっ。

【彼女は跳ねながら大会開催地のほうへと進んでいく】
【男が名乗ればその声も聞こえるくらいの速度で。】

/お疲れ様でした。
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 16:59:02.32 ID:iLrhSUsY0
>>637>>642>>644

どっっからどーーーみてもキュートな巫女さまだろーーが汝の頭にはピーナツバターでも詰まっておるのかーー!!
なればさしずめその眼は消しゴムでも詰め込んでおるのかーー!!自分の黒歴史を消して楽しいかぁぁああーーーー!!
歴史とは!!自ら連れ添い歩く伴侶のようなもの!!その積み重ねがあるからこそ我々は人間なのだーーーーー!!!

【※最早何を言っているかは巫女にも分かっていません】
【と、一通りふざけた後で、冷静に己を状況を分析に入る】

(……押しておる……押しておる、が……矢張り、こやつらも中々の手練よな。
 あまり長期戦となると我が不利か……左手の痛みも徐々に増してきおった)

(なれば……そろそろ『アレ』をやれるように算段せねばならん。
 このイミナ・ハルネア一世一代の……この祭りでゼニを得るための超巨大プロジェクトを……!)


……ふん、先ほどの顔面パンチの礼よ!有り難く受け取っておけっ!!

【攻撃を叩き込んだ龍麒には、それだけ叫ぶように告げて】
  【龍麒に直撃した焔は完全に掻き消え、もう「符」に戻ることはないだろう――残りは『2枚、エリオットの背後』】


そして――汝だ、エリオットっ!!
龍麒のやつは我が『天禍憑』の一撃と符の火焔で大きなダメージを受けた様子!
対する我は左腕と顔面にダメージがあるが、4つの結界岩は全て健在!
この勝負……後は汝さえ取ってしまえば、我が勝利は最早同然ッ!!
さっきからすまんのう実況者よ汝らの台詞を取ってしまって!だが我は喋るのが好きなのだー!!


真っ向から掛かってきた……その意気や善しッ!
だが我のこの『二刀の術』を……汝は果たして見切れるかッ――――!!

【エリオットが突っ込んできたことに内心の焦りを抱きながら、イミナはブレなかった】
【突撃、そしてエリオットの、彼から見て左側を駆け抜け、
 その際に白き魔力・精神斬りの刀――神那岐天禍憑の斬撃を胴体に叩き込もうとするだろう】
【更にその際、未だヴェールを脱がなかった『黒塗りの鞘』からの『小太刀』も、左手の逆刃で抜き放ち】
【それもすれ違い様の斬撃に重ねようとする、が――】

……――――しまッ――!

【幸運なことに――最初の左腕への攻撃のダメージが効いたのか】
【ズキリと迸った痛みで、小太刀は取り落としてしまった。効果が分からない斬撃の脅威は、免れる】
【しかし、魔力を喰らう刃は、魔術師たるエリオットにとっては脅威かもしれない――果たしてエリオットは、どう出るか】


【一方、今一度、このフィールドを見回す機会が出来た龍麒からならば見えるだろう】
【丁度――自分が少し飛ばされた方向が、『社務所』の方向で。
 視線の少し先に、イミナを強化する『結界岩』のひとつが浮遊していることと】
【エリオットの方に視線をやれば、その少し離れた背後に『2枚の符』が停滞しており――今にも、何か動き出しそうなことが】

【『結界岩』を狙えばイミナの能力を弱体化できるだろう】
【しかし、その間にエリオットの背後の符が発動し、エリオットをピンチに陥らせるかもしれない――】
【――さぁ、彼もまた、選択を強いられることになる】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 17:02:29.33 ID:eAc78YNWP
>>645

 そうですね、能力者も無能力者も変わりませんか・・・

【それでも何か思うところがあるようで、しみじみと瞳を閉じる】
【大会、と聞いてこの方も出場するのだなぁ・・・と思い返した】
【そうこうしている間にたこ焼きは遠くへ行ってしまう】

 御武運を! ワタクシの名前は・・・行ってしまいましたか。

【ただそのおいしそうな香りの方を見つめていた】

//お疲れ様でした!
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 17:04:32.52 ID:iLrhSUsY0
>>646
/イミナがエリオットの左側を「駆け抜ける」のは確定ではなく、
/あくまで「駆け抜けようとする(そして駆け抜け様に斬りつけようとする)」という感じです。
/見返して少々分かり使いと感じたので、補足説明を。
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 17:08:02.06 ID:OLL0uqYj0
>>642 >>644 >>646

あっちゃー、これはまずいかも分からないね!
さっきから優志選手は為されるまま――あの奇妙な刀の刃傷が効いているみたい!!

「フ、エキシビションに呼ばれる位だ、これで終わりでは有るまい
 と言ってやるべき所だろうが、如何せん今日の巫女は精強無類
 もう少し食い下がらねば、押されるだけ押されて落ちてしまうか?」

「それでエリオット、奴はなかなか良く戦いを見ておる
 遠近共に熟せるのだろう――得意では無い、と言った癖にのう」

……でも得意じゃないって事は、正面衝突じゃ心配カナ
と、ここでイミナ再来……だけどっ、刀を片方落とす!!

すこしばかり大きくなった安全地帯に潜りこむもよし、受け止めるもよし
だけど魔力や精神集中を噛む剣は、エリオットちゃんにとっては痛そうかも!!

「……術式の内容は、知識があったとしても読み取れるものでは有るまい
 何を仕込んだか、どこを見るか。戦士としての真価を試させる『読み』の戦いだな」

そして優志選手、結界岩に偶然ながら近づいているっ
相手の攻撃を偶然ながら利用しているワケだけど――

「いよいよ尻に火が付いたか、だがエリオットを狙う符は健在
 二兎を追うか一兎を屠るか――どちらも出来んなら、バカと呼んでやろうか!」

それはちょっとひどいけどサ、男の見せ所だよねっ
あの結界岩は空飛んでないもん……空、ねー?
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 17:11:34.41 ID:Ngmzx8lp0
>>646
うるせぇ!
お前の場合は頭に肉味噌でも積み込んでるんだろ!?
そうだ!絶対そうだ!そうじゃないとそんなこと言わないだろ!

【もう、攻撃じゃなく口撃だ】

(っていうかそういや目とはなの先にあの石があるんだよな)
(・・・)

【ちらりと戦闘中のそちらを見るとこくりと頷いて結界石へと走っていく】
【だが、その速度は普通より遅い】
【もし気づけばたどり着くより先に攻撃できるだろう】

(向こうに集中していておくれよ)

【たどり着けるかどうかはそちらが気づくか気づかないかに掛かっている】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 17:27:07.95 ID:iAN6ErLy0
>>646>>650


――甘いよ、イミナさん!
ボクの狙いは……こっち……ッ!!


【すっ、と。イミナの斬撃に合わせるようにしてエリオットは体勢を低くし、地面へと片膝をついた】
【そして――術式のこもった右手の人差し指を、まるで銃のようにして――向ける先は、拝殿の上だ】


行けっ、ブリッツ・ブリット=\―!!


【ぱぁん。軽快な炸裂音と共に放たれた光弾は、正しく弾丸とでもいうべき速度で拝殿の上へと向かう】
【そして――何らかの妨害が行われなければ、そこに置かれている結界の石へとまっすぐに飛んでいく】
【多少叩けば壊れる程度の石だ、威力に欠けるこの術式の遠距離射撃でも壊すには十分のハズだ――!】

【……だが。不意打ちで石を狙ったところで、イミナの斬撃が無かったことになるわけでは勿論無い】
【イミナの刀は、エリオットが体勢を低くしたため胴体ではなく頭――彼のかぶっていた帽子に当たり……】


   【ぱきぃん】


……へ?


【――突然の破壊音。確かイミナの刀は、実体のないモノ≠オか斬ることはできなかったハズだが】
【言ってしまえば、そのまさかなのである。彼の帽子には、何らかの術式が施されていたようで――】


ぁ……っ。


【ふわり、と帽子が飛ばされ――その下から出てくるのは、綺麗なフェアブロンドのサイドポニーテール】
【瞳の色は青一色から緑と青の混ざった色へと変わり、ふいに漏らした声は中性的ではなく完全に――】

【……少女?】
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 17:42:22.68 ID:iLrhSUsY0
>>649-651
馬鹿者かーーー!!このスーパーうるとら南無阿弥陀仏法蓮華経美少女イミナ様のぐれーとブレインは凄いのだー!
アレだ、あいきゅーだったかの?あのあいきゅー測定で3億もの数値をたたき出したのだー!
ふははーー!!すごいだろーー!!すごいだろーーーー!!崇めても良いのだぞーーーー!!
ところであいきゅーって何だったかのーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
【ダメだこりゃ】

って、言うておる場合ではないッ――今、この刹那は――呼吸すら隙となるッ!!

【が、すぐにイミナは視線と意識を、今まさに交錯せんとするエリオットに向けなおして】
【幸い――そのために、イミナは龍麒が結界岩へと向かうことに気付けなかった】
【人の胴体ほどはあろうかという巨大なその岩は、紙垂の下がる注連縄が結び付けられ、
 何処か触れ難い神聖な雰囲気を醸し出しながら、地面から少しだけのところで浮遊している――】
【見た所、とても頑強そうではあるが――イミナが最初に言ったことが確かなら、
 それは人の素手の攻撃で容易く砕けるほどに、耐久力としては脆いはずだ】

(くっ――我が『裁祓三日譚 / サバラミカタ』がっ!南無三――先刻のダメージが響いたか!
 『裁祓』は『天禍憑』と違って物理的な攻撃力をも備えておる……ゆえにこの二刀は有用なのだが……仕方あるまいッ
 後ほど≪七代操来≫で回収するとして――今は……!……――――はッ?!)

ッ――――!!まさか、汝はっ……――――――――

【右手の人差し指――想起される銃口。その矛先は、己に向いていない。交錯の刹那、イミナは見切った】
【そして瞬きに悟る。その弾丸が撃ち抜くであろう先を――そう、天空の――】

――しまッ……たっ……――――!!

【――ばきん。それは、あまりに呆気なかった】
【砕け散るどころか、その光弾により簡単に穴が空いた結界岩は――やがて、自壊を始め】
【――完全に、崩壊霧散した……――――!】
【イミナは駆け抜けてから、ざざ、と地を踏みしめて止まり、すぐに踵を返してエリオットに向き直ると――】

くッ……おのれっ!!我が≪結界岩≫を狙っておったか!
我が身体能力が減少し、符の最大操作数が減ったようだが……まだ、まだよ!
まだ結界は3つある……!それに、今運良く天禍憑の斬を避けたからといって、次は……!

【向き、直ると――】

…………あ

【有る意味、不運か幸運か。偶然直撃した刀による「術式斬り」によって、解けてしまったらしい「それ」】
【わざわざ瞳の色と声質まで変えていたあたり、相当に気合が入っていた、のだろう、が――】


……矢張り汝かーーーーっ!!何かどっかで見た気がしておったわ!!
というよりバレバレだったようだがな、なぁ実況の冷凍保存女よ!!

【遂に正体を現した『少女』に対し、呆れ気味にそんな言葉を投げかけ(ついでに実況席に極めて失礼な台詞を)】
【然し即座に構え直し、イミナは再び「エリオット」に向けて斬を放たんとする――】

我を出し抜いて結界岩を砕いたことは褒めてやるが、それまでよ!
ここで退場させてくれる――≪天禍憑≫ィッ!!――そして――――我が能力『七代操来』ッ!!
“戻れッ!!≪裁祓≫の小太刀よ!!”

【――ひゅん、と。地に落ちていた小太刀が、意思を持つが如く】【イミナの左逆手に、すっぽりと納まって――】

さぁ――――!ここで汝を無力化し、次は龍麒のやつをも撃破してくれるッ――――!!

【再び、「エリオット」の左側を駆け抜ける連鎖斬撃を、「彼」の胴体に放とうとするだろう】
【……白い刃の初太刀の効果は前述の通り。黒い小太刀による二発目は未だ不明だが――
 ……どうやらこちらは、物理的な切れ味があるらしい】

【そして図らずも、大きなタイムボーナスを得た龍麒は】
【結界岩を破壊してから、イミナに追撃するか。或いは、停滞している符を攻撃するかの選択権も手に出来るだろう】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 17:52:41.25 ID:OLL0uqYj0
>>650-652

!!ああっと!!

「おい。何を驚いている?
 岩が一個砕けたのだ、早く実況しろ――ほれ、また一個壊れそうな」

そんな、驚かない訳無いじゃないの
これまで男の娘だと思ってたのが、実は女の子だったなんてサ!!

「………、私は最初から気付いておったぞ
 男と女では、目で見ても『味』が違うものでな?
 フ、教会の術式に振り回されるとは――君も修行が足りんようだ」

アタシの台詞、奪わないでよー!!
ぐぬぬ……気を取り直して行こう、なんと石のような物体の半数が一気に掌握されちゃった
でもまだ強いね――さすがボスキャラ、ワンミスぐらいじゃキレるだけかも!!

「しかしあの航空無線女も良く喋ってくれるものだ
 確りと傍受しておれば、今後の戦略も立てやすくなると言うもの!
 例えば――符を放置して、これ以上出させない、などの手も無くは有るまい?」

「さあ今こそ奮戦の時だ挑戦者共、叩き潰せ!
 形勢は傾いて来ておる。特攻巫女を迎え討つが良いさ……」

そだねー、ダメージが響いてる体を術式でもたせてるなら、
術式の破壊はさらなる追撃にも繋がるかも知れないし――てサ

………、冷凍保存女……気にしてるの?

「……フ、下らんな」
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 18:11:39.44 ID:Ngmzx8lp0
>>>652
【相手の声が耳に入り言い返したい気が起こるが無視して結界石へと走っていく】

ぅあ・・・・

【近づいてみると以外に大きい】
【少しその大きさに驚き、本当に壊れるのか不安に思いつつも】
【思い切り拳を握って結界石に拳をぶつける】

・・・・よし!

【そして割れたかどうかも確認せずにそちらへと向き直る】

そろそろ!お前も弱体化したはずだ!
だからいい加減俺のターン!

【疲労が溜まった身体を無理矢理にも動かして相手の方へと走り行く】
【そしてそのまま、手を大きく開き掌低の形にして】

これが、俺の能力だ!

【相手が攻撃を放った隙に顔面へと放とうとする】
【しかも拳の時と違い今回は彼の能力が付加されている】
【彼の能力は『熱』自由自在に熱を操れる】
【それにより触れればそこから一気に冷たくなるのを感じるだろう。当たれば、そこが凍傷でも起こすかもしれないが果たして・・・】
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 18:21:10.24 ID:iAN6ErLy0
>>652>>654


……バレちゃしょうがないですよぅ。
って、なんか悪役か何かのセリフみたいですけど……!


【ふわふわとした軽いエリオットの口調から、丁寧な言葉使いへと変化する。どうやらこちらが素≠轤オい】
【――エルメア=ミルフォード。いつぞやの大会の優勝者にして、イミナの知り合い≠フ義娘でもある少女】
【なぜエリオットと名乗って男装してまでこの大会に紛れ込んでいたのだろうか――それはともかくとして】


クッ、そう簡単にはやらせません……ッ!!
――フォトン・ハンド=I!


【彼女は体勢を整えると、初太刀を体をひねって回避。そして、避けきれないコースに来る二発目に対しては】
【――左手から高温の光を発生させ、イミナを思い切り突き飛ばそうとする事によって、回避を試みた】
【しかし、完全に避けきれた訳ではない。エルメアの左肩にもまた、イミナの刀による切り傷が入る事になる】

(……ぁ、上手く制御が……!!)


【……と。先の帽子を吹き飛ばした一撃の影響だろうか? フォトン・ハンド≠フ制御が上手くいかなかった】
【若干火力とコントロールがうまく行かなかったため、ちゃんとした攻撃になったかさえ不明であるのだが――】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 18:36:50.84 ID:iLrhSUsY0
>>653-655

【――ぱき、と。結界岩は、その硬質そうな見た目とは裏腹に、かさかさに乾いて風化した樹木のように
 簡単に、ごくごく簡単に砕き散らすことが出来るだろう――】
【同時に、先ほどまで立ち込めていた、どこか神聖そうな気配も、たちまちに消し飛んでしまう】
【これでイミナの強化は更に弱体化されが――が】
【思わぬ特典が、ひとつ】

【――ぼぅ、】

――っ!?

【静かな燃焼の音と共に。エルメアの背後で停止していた、『符』が一枚。焼けて消えてしまったのだ】
【イミナが操ったわけではなさそうだ――エルメアとの交錯の直前、それに気付いたのか、一瞬視線をやって驚いた風をしていた】
【とはいえ、未だ――『何も読み取れる字が無い符』が一枚、残っているのだが】
【奇しくもエルメアと龍麒が協力して、ひとつずつ結界岩を破壊したため、イミナの現存する符の数を減らすことに成功したらしい】

しまった……龍麒か!目を離しておった我の失策――
だが、だからといって今から奴を討てるほど……余裕は、無いかッ……!
  (……2つ破壊されたか。今までのダメージと疲労も重なって……かなりキツくなってきておるか……
   だが、奴らもそれは同じ!ここは……――)――気合、だなッ……!!

ッ――先ずは……この窮地を、乗り切るッ――――!!

【――初太刀はエルメアに避けられた。が、二段目は入った……!】
【ならば即座に連続攻撃を叩き込み、エルメアだけでも潰しておかねば】
【いずれ来るだろう龍麒に、やられてしまう――しかし、エルメアの反撃も。高熱を纏った左手が、襲い来る――!】

【……しかし、この窮地において。イミナは、全く別のことを考えていたりした】

(――来たッ!この攻撃を……この攻撃で――『やるッ!!』
 我の……このイミナ・ハルネアの――究極の……スペクタクルッ……!!)


(ゼニのためならッ――――
            ――――全て、捨ててやるッ!!)


……――ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!


【――此処に来て、初めての咆哮。最高潮のヴォルテージで――交錯の、刹那】

【エルメアのフォトン・ハンド≠、ギリギリで身体を捻って回避しようと試み――完全回避は、不可能と悟る】
【――されど極限の領域。研ぎ澄まされたイミナの意識。――スレスレのところでの回避――掠める、高熱が。その巫女装束を】


【――掠めて――≪計算され尽くしたイミナの回避軌道≫――≪高熱の手≫は、イミナの≪巫女装束≫を焼き切り縦断し――!!】


/続きます
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 18:37:32.41 ID:iLrhSUsY0
>>653-656



   【  は ら り  】




――――――――――――、


【――白磁のように美しい、しなやかな上肢】【きめ細かなシルクのような、美しい腰周り】
【そして】【無駄に】【意味の無い】【必要性を感じさせない】【晒しの巻かれた】 


                  【  大  平  原  】



【――下半身の紅い袴はそのままに。巫女イミナは、その上身を胸以外、曝け出して――】



――――  にゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!( 迫 真 )



【(やたら真顔で)恥ずかしそうに、そう叫び――!】


    ポロリもあるのが祭りの醍醐味なのだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!( 必 死 )


【半ばヤケクソ気味に、吼える――(最早ポロリではない気もするが)】
【――そう、これもまた、イミナの『賽銭を得るための策略』――!】
【恐るべし――『 アホ巫女ッ 』――!!】

【――が】

――――くッ!?

【突き出された龍麒の掌に、咄嗟に傷を負った左腕を突き出して――その手に、掴まれる】
【されば忽ち、その手の冷撃が、イミナの左腕に更にダメージを与え――再び、黒の小太刀を取り落とし】

見事ッ……だが――!今の我は、色々と捨てておるッ!
そう簡単に――負けはせぬぞッッ――――――――!!≪七代操来≫――間に合えッ――――!!

【そして――左腕を掴まれたまま、遂にエルメアの背後で停滞させていた「符」が動く】
【それは『蒼い火焔球』に変じると、まるで意思を持っているかのように宙に浮き上がり、不規則な動きでイミナの元へ迫ろうとする】
【きっと、これが辿り着いてしまえばイミナに新たな攻撃手段が生まれてしまうのだろう――が】

……く、っ……離れぬかッ……!!

【弱体化のためか――どうやらイミナの力は人並みに戻っているらしい。左腕を掴む龍麒の手を、振り解けないようだ】
【それは即ち、エルメアにとってはこのうえないチャンスであり――】

――離れぬかッ――!我は――我は未だポロリしてから何も魅せ場が無いであろうが――!!
ええいッ……喰らえッ!!

【滅茶苦茶言いながら、イミナは右手の『精神を喰らう刀』を、龍麒に突き立てようとする】
【これを直撃すれば、徐々に精神は喰われゆくが――龍麒が最後まで、イミナの左手を掴んでいることが出来れば――!】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 18:51:10.47 ID:OLL0uqYj0
>>654 >>655 >>656-6577

突撃、反撃、斬撃――――ィっ!!
三者密着状態で、とぉとぉ攻防は激しさを増して来てる!
だけど、だんだんイミナの方が押されてるねっ

「優志はとうとう攻撃に出て、能力で彼奴の得意げな鼻面を冷凍保存……『あと一歩』の面目躍如か
 そしてエリオット……という男性名では無いのだろうが、
 とにかく彼女も、攻防一体の術式を秘めておって――かなり、やる」


そーだね、このままだと消耗戦になりそうで……「ごわぁぁぁぁぁぁあぁぁっ!!!」


 「おお……未熟な滑らかさと、研磨されたくびれの同調!!柔らかそうな首周りの肉!!!
  肋骨の浮き具合、肩の丸み、うなじを滴る汗の煌きの……妖気めいた魅力、挑発、“血の因縁”……、のぉぉっ!!
  なんと………フフフ、そしてこれは分かっていた事だが強いッッ!!
  イミナ・ハルネアめ良い物を見せてくれる、先の狼藉は不問だな、クハァーハッハッハァ……ッ」


うっわ……気持ち悪っ
でもこういうのが居るから、あれにも意味があるんだろーね
こいつは所謂「ばい」だが青少年優志選手と、一見キュートな女の子のエリ子選手は果たして!?

……それとイミナ、良かったね
アタシの目が正しければだけど、となりのこれより胸おっきいよ

「おい、君………」

さてさていよいよ土壇場鉄火場正念場だぁーー!!
総てを捨てたものは強い、破壊者となったイミナは弱体化を感じさせないね
優志を振りほどいたならば、一気に反撃を仕掛けるハズ

だけど弱体化は半分は達成してるわけで、もう百人力とは行かないでしょ!
「振り回し」ても。振り回されずに勝利をつかめるかな?
そしてエリオッ子はどんな術式を引っ提げているのか――乞う、ご期待!!

「……突っ込めなくなった途端暴れおって、小娘めが!
 もういい、私は女体観察を始め…いや、何でも無い、気にするなよ?」
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 19:02:52.06 ID:Ngmzx8lp0
>>655>>656>>657
・・・

【その状態に顔を真っ赤にして、年相応の反応を見せる】
【だが腕は離さずがっしりと掴み続ける】

うるさーーーーい!
俺だっていいとこどころか実況から
『ダメな子』みたいに言われてんだ!少しくらい良い目を見させやがれ!

【無茶苦茶言いつつ掴んでいる】
【そしてそのまま、相手がつきだしてきた刀を避けようともせず、胴に突き刺さる】
【そして一端、その攻撃の威力によって腕が緩まるが】

今さら受けたところで勝負を捨てられるかぁ!
大体、ほとんど攻撃をうけにいくタイプだからどうということはない!

【腕は力強く握ったままだ、だが攻撃を行う素振りもない】
【どうやら彼自信も握るだけで精一杯のようだ】
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/10(水) 19:13:39.31 ID:afEdu6wio
【春霞の社上空 / 試合会場】

【描写は>>437参照】

第三試合:ダビングvsエルネスティーネ──、選手入場です。

【地面は社からフィールド真ん中辺りを流れる石畳の道が一本あって、その周りは土である】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/10(水) 19:14:22.42 ID:iAN6ErLy0
>>656>>657>>659


……ぁ。


【……こんな事をするつもりではなかったのに――そうエルメアは心中で詫びながら、再度体勢を立て直す】
【避け方が若干わざとらしかったとか、そんな事は気にしていないらしい。気づいていなかったようである】

【そして。龍麒が文字通り掴んでくれたチャンスに、エルメアは頬笑みながら視線と言葉とを向けて】


ありがとうございます、龍麒さん! あなたのおかげで、ここまで漕ぎつけられましたよぅ!
さあ――。


【決してダメな子≠ネんかじゃない、と。そう一言彼に礼を言ってから、エルメアはすっと瞑目して】
【――目を開いた時には、笑顔はもう無く。毅然とした表情で、最後の一手を打たんとそこに立っていた】
【魔力を天に捧げ、代わりに得る力は純エーテル=c…真なる天使術≠フ、その準備は整った――】


――ここで幕を引くとしましょう。

此処からは、天使の聖域。触れる者を灼き尽くす、神に鎖された空間です――!!


【すっ、と。エルメアは右手を天空に翳す。その瞬間、彼女の足元に碧色の光で構成された魔法陣が現れる】
【円形へと改編されてはいるものの、それは魔術を志した人間であれば、一度は見たことがあるはずだ】
【10個のセフィラと22個のパス。そして一つの隠されたマルクト。そう、それは生命の樹≠フ――】


天の大地に聳える生命の樹よ、その祝福の一葉を此処へ齎したまえ=\―。

――ルート・オブ・セフィロト=I! いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!


【翳した右手を思い切り地面に叩きつければ、光のエネルギーが地面を裂きながらイミナへと飛んでいく】
【相当に魔力が圧縮された攻撃なのだろう。当たってしまえば、ただでは済まない程の魔力が――!!】

【果たしてこの一撃が、この勝負の結末にどう影響してくるのだろうか……?】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 19:16:26.46 ID:79Lhd7iMo
>>660

【エキシビション・マッチが盛り上がりを見せている頃】
【逢魔ヶ刻は当に過ぎ去り、風も涼しくなってきた夜と夕刻の境目の時間帯】

【夏祭り会場上空に浮かぶ立方体上のフィールド──】
【第十回闘技大会本戦で使用される戦闘フィールドに、転送されてくる人影があった】

──大会、本戦。
ここまで来たのですから……前回よりも先に進まなくてはなりません


……強さの、証明を────!


【ひとつは、透き通るようなプラチナブロンドと蒼い蒼い瞳を持ったひとりの少女】
【少女は膝上くらいまでの長さの白いワンピースの上から灰色のカーディガンを羽織り】
【腰につけられている黒いすっきりとしたベルトは、彼女の身体を細く見せていた】

【普段はあまりお目にかける事の出来ぬ、上空での地上戦に加え──】
【如何に世界広しといえども、全く同じ能力を有した者など極稀のはず】
【恐らく其処で繰り広げられる戦いは、昨夜行われたものとはまた違った色合いを見せてくれるに違いなかった】

【凛、と。少女の首元に下がっているチェーン付のコインが、小さく揺れる】
【己がこれから戦う相手は、どんな戦い方をする相手だろうか──】
【そんな不安が、僅かにだが彼女の胸の内に宿っていた】

/では、ハブ酒の方よろしくお願いします!
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 19:28:38.30 ID:ekg8Q17mo
>>660>>662
【戦闘フィールド】
【不要な人間が居ない。ここにいるのは二人だけだ】
【だから、こうして聞こえている声は、きっと自分の頭の中だけのものだろう】

『上々、上々。私じゃあとてもじゃないが予選すら突破出来ない』
『出来損ないだとばかり思ってましたが、ある一面じゃあ私より上だと証明出来ましたねえ』
『しっかしそれだけじゃ足りない。ぶっちゃけて幾らでもその程度の能力者は居る』
『ましてや貴女みたいな不器用な奴は、並の強さじゃただの役立たずと来たもんだ』

……………

【まず現れたのは、交通事故にでも遭遇したかの様に破壊されたヘルメット】
【顔全体を覆う筈だった形状のそれは、ひしゃげてもはや被る事も出来ない様になっている】
【ついで、足音が一人分】

『約束通り、新しい服。私の持ってる中で、一番良いのと同じもんですよ?』
『後は、事前に伝えた通り。本戦で一度勝てば部屋、二度勝てば家具、優勝すれば……』

本戦出場、その褒美……悪くないな。世界が眩し過ぎる、賑やか過ぎるけれど
でも、何よりも―――

【黒のスラックスにローファー、白いシャツと、比較的軽装】
【長い緑の髪は、ヘルメットの制約から解かれてもまだ、ウェーブの形状を崩さず】
【目は、通常の人間の白目部分が緑、黒目部分が白の異形の】


『さあ、行きなさい。私の劣化複製(ダビング)≠諱x

―――このコート、着心地が良い

【黒いラボコートに袖を通した、175cm程の背丈の女性が、敵を待つ彼女の元へと歩いてきた】
【日光に当たった事もないのだろう白い顔、あの毒々しい笑みこそ張り付いていないが】
【纏うコートから連想される誰かと、その顔は完全な相似形であった】


【す、と両手の拳を握り、こめかみを挟む様に位置を決め】
【両肘を胸に引き付け、完全に頭部だけを守る体勢を作る】
【戦闘の用意は万全。動けと言われれば直ぐにでも、飛びだせる腹は決めていた】


/エルの方、宜しくお願いします
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/10(水) 19:28:49.15 ID:afEdu6wio
>>662>>663

それでは第三試合:ダビングvsエルネスティーネ

───試合開始ですッ!!
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/10(水) 19:34:24.96 ID:iLrhSUsY0
>>658-659>>661
【それでも、未だ手を離さない龍麒の姿に。イミナは、何処か驚嘆したように絞り出す】
ぐッ……馬鹿な――神那岐天禍憑を突き刺したというのに――このパワーを意地するだとッ!?
もう火焔の物理的なダメージと、この刀の精神ダメージが折り重なり……相当キツいはずだ……!加えて……――

――この我の色仕掛けが通用せんとはどういうことだぁぁーーーーッッ!!
観客を増やし、賽銭を手にし、そして汝のような純心の戦闘力をも削ぐという我が策略がぁぁーー!!
よく見ろー!!我ながら結構良い身体付きをしておらんかー!?胸ーー!?ンなもん気にするな阿呆がーー!!
おのれー!貴様もしかして女に興味が無いのかー!そっち方向なのかー!は・な・せぇぇえ〜〜……!
【滅茶苦茶言いやがる】【最早此方も精神口撃の連打に頼るしかないようで、腕を振り解く力は無いらしい】
【更に、龍麒の能力は未だ持続している。左腕の凍傷が、いよいよイミナにとって辛いものとなってくる】

くっ……あッ――!
【やがて、再び突き直さんと一度龍麒の身体から引き抜いた(抜いた感触は無いだろうが)白き刀】
【凍え突き刺さるような左腕の痛みから、思わずそれを取り落としてしまう――】
【……符はもう無い。一発、焔球が此方に向かってきているが――放たれた、エルメアの天使術】
【その規模に、勢いに、想定される威力に悟る。――あの焔球では、相殺出来ない、と】【――そして】

……ふっ、……王手、か。

【――――ふ、と。微かな抵抗を見せていた、イミナの晒された上肢から、力が抜けた】

優志 龍麒……大した根性だ……やるではないか。
そして、エルメア=ミルフォード……この我を出し抜くとは……やられたわ。

この春霞の巫女、イミナ・ハルネアの負けだ……――
さぁ、春霞が如く、散ってやろう。汝らに、敬意を表して……な――――

【――潔し、イミナ・ハルネア】【己が運命を受け入れた巫女は、抗うことなく、その表情には笑顔さえ浮かべ】
【地を引き裂き迫り来る一撃を、瞑目して待ち――】


(  ――――どうだ、潔い我はカッコいいだろう汝らよ賽銭寄越せ――――――――!!!!)


【 色々と、ダメでした 】

――――ぐぁぁああああああああああああああああああああああああああああああーーーーっっ!!?!

【――やがて、ずどん、と。光の樹脈が、イミナの身体を穿つだろう】
【幸い派手な外傷には至らなかったようだが、倒れ伏したイミナに戦闘続行の力が無いことは、誰が見ても明らかで】
【……残されていた、鳥居の上と手水舎の結界岩がひとりでに砕けたことが、戦闘終了を告げる鐘となった】

【――大会エキシビション  優志 龍麒&エリオット(もといエルメア)VS春霞の巫女 イミナ・ハルネア――】
   【――――勝者、龍麒&エルメア――――!!】


……ふ、ふふ……いたたた……。ハデにやってくれた、の……?
【そして】

……あれ?
【お約束の】

――うわーーーーーーーーーーっ!?ちょ、まっ……何でこんな上手いこと……馬鹿がーーーー!!
誰か、我が巫女装束――いや、何でもいい!羽織れるものなら何でもいい!誰かさっさと寄越さぬかーーーー!!
【 真 ポ ロ リ 】
【どうやらエルメアの最後の一撃が、見事に晒しを焼き払ってしまったらしく】【急いで蹲るイミナであった、が――】

――くそーーっ!!ええい、だがまァ好いわ!これを見た観客ども!どうだー!良い試合だったかー!!良いものが見れたかーー!!
ならばその感謝の意を賽銭に込めて我が社にゼニを捧げよーー!!いいなーー!!ふはーーーはっはっはっはっはっはっはーー!!

【……どうやらこの残念な性格は、ちょっとやそっとのことでは治ってくれないらしかった――】

/全体の流れとしては此処で終了とします。龍麒の方、エルメアの方、そして実況してくださった冷凍保存女の方、有難う御座いました!
/この状態から引き続いて、イミナはもう少し絡み可能ですので、お三方の中でまだ少し継続したい方は、
そんな感じに返信してきてくださいませ。無論ここで終わることも可能です、お疲れ様でした!
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 19:38:09.41 ID:79Lhd7iMo
>>663-664

【相手の姿を見て、どこかで見たような顔だと。彼女はそう思った】
【ただ、どこで見たのか──名前も知っているような気はするけれど】
【それは間違っても「ダビング」などというものではないことくらいは理解出来た】

【相似形の、オリジナル。その彼女が活動していた時期とエルネスティーネがテレビに興味を示し始めた時期】
【そこにずれが生じているのも、或いは其の原因の一端なのかもはしれなかった】
【それでも。どこか見たような顔だという違和感だけは、拭いきれなくて】

……本日はよろしくお願いいたしますね、ダビング様
私の事は、エル、と。──もし御入用でしたら、そうお呼びくださいませ。

【だがその感情は、戦いの中では不要。そう考えたのだろうか】
【いつもよりも簡単な自己紹介をして、エルと名乗った少女はたった一度だけ微笑んだ】
【そして────】

────≪ラヴァーズ・コンチェルト≫

【其れは彼女の能力の名前。誰かを護るために、誰かを傷つけるための異能】
【彼女が名を紡いだその直後。エルネスティーネの衣裳に変化が訪れる】
【僅かに赤みを帯び始めた、白と灰色の服。靴に生まれる、炎のように紅い小さな羽根】
【胸元にはこれまた赤い、蝶々を模したかのようなブローチが風の中から現れ】
【左腕には、炎をデフォルメしたかのような小型の盾─恐らくは能力の中核─が出現】
【ほんの刹那。彼女の足元に、直径1mほどの炎円が彼女を囲うかのように顕現し──】

【ぱちん、ぱちん、ぱちん】
【季節を照らす篝火の如く。彼女の周囲に大量の火の粉が舞い始める】

【その後彼女は、或いはダビングの持つ前情報どおり】
【相手に接近することなく。むしろ距離を取ろうと一歩二歩と後退を始める】
【互いの距離が今どの程度かは定かでは無いが──】
【最低でも5m。欲を言えば10mほどの空間を、互いの間に置こうとしていて】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res saga]:2011/08/10(水) 19:44:52.89 ID:OLL0uqYj0
>>659 >>661

おおーっ、期待を超えるスーパー魔術っ
放たれたルート・オブ・セフィロト=I!……アタシが叫んでも、発動しないみたいだけど
名前のセンスも威力もきっと一級品、これは戦況を揺るがすに値するでしょ!!

「ああいう厳かさは好かんが――好悪と別の領域。凄まじい事は分かるな
 然し、下手をすると優志を巻き込みかねんぞ……」

それは問題だね、だけどきっとだいじょーぶ
ダメな子じゃないってアタシはわかってるもん……、たぶん

ほーら、ちゃんとイミナにぴったり当たった!!
みんな見てるかな?決定的瞬間だよ、この戦闘最後のっ!!

「(……エルメア、ミルフォード?)
 (まさか、あの小娘が――教会の魔術師が……、ぐっ、いや)」

そして……吹っ飛んだァァァァァァ!!!
全国数十億人の男性サポーター、必見ノ景色がひろがった―――っ!!

「おお………、終わった、か。
 なかなか潔いなイミナ・ハルネア。負けたが君は美し――」


「――いや、そうでも無いようであるな、なんだあの台詞は
 これはこれは幻滅したッッ……この大嘴櫻芽一生の不覚!!」

……アンタ、さっきから掌返しすぎ
なんで血の涙流してるの、ばっかみたい


と言う事で、エキシビションマッチの勝者は優志龍麒&エル……エリオットきゅんのチームでした!!
だけど、白熱した勝負を演出した3人に心からの拍手をお願いしまーすっ!

それとね。
さっきのイミナの裸の映像が欲しい人は、後でアタシに

「――それには及ばぬわ」

ぐ、ぐあああっ!!
とにかく、素晴らしい勝負をありがとうございましたーっ!!!

【……、主催がアレなら、実況もアレだった、とさ】

//お疲れさまでしたー!! これで初実況は忸怩たる思いと共に撤退します
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 19:46:21.81 ID:ekg8Q17mo
>>666

エル、か……多分、覚えない
覚える程何度も、名前を呼ぶ暇が無いだろう

すうぅぅ……

【呼吸を腹に溜め、気の利いた言葉などは無しに力を溜めて】
【女性としては高めの身長、その体を前方に傾けていく】
【子供が駆けっこのスタートに取る様な、手は地面に付かない前傾姿勢】

(明るい、それに五月蠅い。あれより音が強くなれば確かに辛いな)
(光が強くなりそうなら、目を閉じるかそれとも目が見えなくても困らない手を……)
(でも、向こうも離れようとする。簡単には近づけない、なら……)

……良し。『撃つ』か

【左手が顎から離れ、ラボコートのポケットへと向かった】
【流れる様な動作で引き抜かれたのは、一丁の小型拳銃】
【銃器の知識が有れば、6発程しか装填出来ない、持ち運び重視の物だと分かるだろう】
【遠距離の相手を攻撃出来る武器を左手に持ち、異常な色の目がエルの目へ向けられて】

【堅い物を殴りつけた様な、ゴン、という鈍い音が響くと同時】
【ダビング、女性の体は、カタパルトで射出されたかの様な速度で前進を開始していた】
【走り方が良いのではない。力任せに石畳を蹴り飛ばし、自分自身を反動で吹き飛ばしている】

【直線的な行動で有るが故、速度は十分に過ぎる】
【このままならば相手が後退していても、間合いの確保は難しいだろう】
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 20:01:57.92 ID:79Lhd7iMo
>>668

【ダビングの言葉に対しては、「そうですか」なんていう味気の無い返答を一つ】
【彼女もまた、薄々分かっていたのだろう。戦闘直前に聞いた名前を、戦闘後に覚えてなどいられないことに】
【だから。己の事を恐らく覚えないといわれた事に関してはほんの少しの寂しさはあったものの、ただ其れだけ】
【其処から先。彼女の脳裏は急速に戦闘色へと染まっていく】

(視力を奪う──いいえ、あの構えは恐らく格闘技を身に付けている方のもの……)
(となれば、下手に視力を奪ったところでツァーリ様のように突っ込んでくるのは想像に難くございません)
(ですが相手の土俵に乗ったところで私の近接格闘術はまだまだ未熟──)
(……、つまりは、相手を最後まで近づけさせなければいいということ、でしょうか)

【相手のひしゃげたヘルメットや、色の奇妙な瞳に対しては矢張り思うところでもあったのだろう】
【しかし今は其の事に対して問いを投げかけている場合ではない】
【思考はもう、戦闘の事のみへ向かっていればいい】
【余計な事を考えている余裕など──エルには、ないのだから】

(銃──ここで、来ましたか……!)

【ぱちん、ぱちん、ぱちん】
【彼女の周囲の火の粉たち。それらは弾けあい喰らいあい。徐々に徐々に成長を始めた】
【最初は小さな小さなゴマ粒のような大きさの其れ】
【しかし次第にピンポン球ほどの大きさの、10の火球へと形を変えていく】
【それでもまだ、エルの周りの火の粉は余り余っていて】

【そして相手の銃を見たエルの表情は、どこか苦々しいものへと変わる】
【銃を所持した相手とのシュミレーションは脳内では良く繰り広げていたものの】
【実際には、銃を持った相手と戦った事はあまりなかったが故だ】

(ですが……今は、使わないっ──!)

【たん、たん、たんと後退していたエルの身体】
【だがエルは相手が急接近してくるのを見て、いきなり後退を止め】
【その急速な動きから、恐らく急停止や急な方向転換は難しいと予測】
【まだピンポン球程度の大きさの幼い火球を、ぱしゅりとダビングの腹部へ向けて解き放った】

【火球に当たれば、感じる衝撃といえば精々ある程度球速のあるボールに当たった程度だろうか】
【しかし炎という見た目通り──もし火球が可燃性の物に当たってしまえば、炎が燃え移ってしまうだろう】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 20:10:03.48 ID:Ngmzx8lp0
>>661>>665
なん、せ、大抵玉砕覚悟で戦うからな
子の程度じゃ・・・あとなにかで身体を隠せ

【顔を真っ赤にしながら目をそらす】
【やはり純情な青少年には刺激が強すぎたようだ】

・・・つぅ

【ただ、やはり疲労が限界なのかその場にばたりと倒れてしまう】
【深呼吸を深くして仰向けに転がると】

つっっっっっっっっっっっっっっかれたぁぁぁぁぁあぁ!

【大きく、会場すべてに広がるほどの大声でそう叫ぶと笑い出す】
【多分、回りからしたら異常だろう】
【その後、もう一度あれなイミナの方へと目をやると】

・・・正確治した方がいいと思うぞ
あと、これ賽銭

【力が入らず震えたてでポケットから小銭を出すと相手へ投げつける】
【そしてその後、エルオリットの方を見ると】

えーっと、なんだ・・・
男じゃなかったのか・・・・驚いた

【戦闘中はそれどころじゃなかったのか今ごろに相手が女性だったことに気づくと】
【居心地悪そうに目を泳がせて、しばらくしたあと】

ありがとう

【一言だけことだけ例を告げた】
【その言葉に色々と多くの理由やらなんやらがつまっているものの】
【その一言だけにすべてを込めて口を開いて呟いた】

/皆さま方おつでしたー・!
/やはり戦闘ロールは苦手のようだ
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 20:14:30.92 ID:ekg8Q17mo
>>669

(1、2、3……大体6まで数えた。もっと有るな)
(全部を同時に飛ばされたとして……このコートの厚さなら、大火傷はしない)
(危ないのは手、脚、首や喉、顔。特に顔、鼻や口内、喉の中……)
(一つ一つの威力が分からない内は……いいや、考えても無駄だ)

どうせ、考えてどうにか出来る程……手札は無い
向こうが止まったなら好都合だ……良し!

【異常な色の眼球は、眼窩の中でグリグリと動いた】
【火の粉が火球に変わる様子を、正確なカウントこそしなかったが見届けて】
【然し、それ等が自分へ齎す被害の想定は行わない】
【威力が分からなければ、そこから先の予想は行えないのだ】

【依って彼女は、現在の行動を中断せず、そのまま継続する】
【相手が立ち止まった事により、間合いが詰まる速度は急速に増したが】
【もう一歩や二歩で間合いという所まで来ても、彼女は速度を全く落とそうとしない】
【その為だろう。正面から飛んできた火球すら、避ける事は出来なかった】
【着弾する瞬間を、自分の目で見ただけだった】

(当たったか……燃えてるのか?見た感じでは火勢は強くないな)
(まだ多分、筋肉までは燃えてないだろう……いや、どうなんだ?もう燃えてるのか?)
(一応腹は正常に動いている、多分皮膚か脂肪くらいまでだな)

【衝突の衝撃は、走る勢いが有った為か、足止めの様な効果は生まず】
【衣服は普通の布だ。コートは多少燃え辛いが、シャツなど簡単に燃え始める】
【だが、彼女はシャツが燃えるのを、意に介している様子が無い】
【腹の上で焚火をされている様なものだ。常人ならば体のダメージより、熱さに耐えきれないだろうに】


……まず、片脚!

【腹に着いた火を消さないまま、走りながら姿勢を極限まで低くして】
【最後の一歩で体を低空に打ち出し、頭から相手の右足へ飛び込んだ】
【もしも回避を行わなければ、走り込んだ勢いでの頭突きが膝に突き刺さり】
【尚且つ、空いた右手が相手の右足首を掴もうとするだろう】

【幾ら熱に精神が耐えられても、蛋白質は耐えられない】
【このタックルの成否に係わらず、そろそろ肉の焦げる臭いも漂い始める筈だ】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/10(水) 20:15:45.36 ID:afEdu6wio
【春霞の社上空 / 試合会場】

【描写は>>437参照】

第一試合、白儚角 喜己vsタツミ──、選手入場です。

【実況のアナウンスが響き、二人の選手がフィールドに転送されてくる】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 20:27:27.38 ID:79Lhd7iMo
>>671

(使うのは最後でいい──本当に最後の最後。両肩を動かせなくなった時だけで、いい)

【思考しているのは、これからの戦いで使うモノについてだろうか】
【最後でいい、最後でいい──相手には聞こえぬ彼女の思考は】
【その思考対象をなるべくこの場では使いたがっていないようであった】

【服に燃え広がり始める、火球の炎】
【それを視界に映し、だがそれでも此方へと向かってくる相手を見てエルは苦しげに片目を細める】
【今まで戦ってきた相手は、服に炎がつけば必ずその場でなんらかの処置を取っていた】
【故に、「恐らく」ダビングもまたそうするだろうという憶測を構築していたが】
【己の予測が外れたせいか。相手の突進を回避するのが遅れてしまった】

……っ、く!

【相当な速度で突っ込んできたダビングの頭突きが、膝を大きく軋ませる】
【きゅき、という──しかし骨の折れる音とは違いまるで鉄骨同士が擦れ合わさるような音が響き】
【彼女の右膝が。本来とは正反対の方向へと大きく撓んだ】
【そのまま、或いはダビングはエルの足首を掴めるかもはしれないが】

【ぐ、と。エルが大きく上半身を捻り、左腕にある小型の盾を振り被り】
【そのまま何の妨害も無ければ──彼女は大きく腕を振りぬいて】
【盾の横部分。切れ味や硬さだけを見れば刀の峰と何ら変わらぬ其の箇所で】
【己の足元に居るダビング。彼女の左即頭部を容赦無く打ちぬくことだろう】
【狙いは脳浸透か。若しくは急に頭部へ与えられた刺激による判断力や五感の低下だろう】

【そして彼女は、特に肉の焦げる匂いを気にしていない様子】
【嫌な臭いながらも──今は其処に意識を向けている余裕が無いといったところだろうか】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 20:35:53.23 ID:F2KBkCGSO
>>672
【神の社たるこの場所に、現れるのは、一匹の鬼。】
【ひとしきり辺りを見回した後、その視線は対戦相手へと固定される。】

(さて――まずは一回戦か。)
(これだけの大舞台を用意して貰った以上は、不格好な戦いは出来んな……)

【たん、たん。足を踏み鳴らす。】
【準備は万端だと言わんばかりに。】

【彼女こそ、今宵、この空中の舞台で存分に暴れる者の一人。】
【その、姿は――】

さあ……最早、語るまいな?

【黒いベレー帽を被った、鋼色のセミロングの髪――白儚角 喜己。】
【自身の角型ネクタイピンが付いた長い黒ネクタイを締め、濃い緑色の軍服風の衣装を着た、その少女は――】

【その頭に威風堂々と輝く、角錐のような一対の濃緑の大角も相まって、その力を十分に誇示していた。】

/よろしくお願いします。
/早速ですが飯落ちです。なるべく早めに済ませます
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 20:37:02.79 ID:ekg8Q17mo
>>673

(……プーシュカと同じ、か……?)

【金属とはまた違うが、人とも違う石頭。煩悩は晴れそうに無い鐘突きの音で】
【自分の対戦相手が、もしかしたら人では無いのだろうか】
【そんな推測も、僅かに頭の中に浮かんだ】

【だが、推理をしている暇は無い】
【飛びこんで伸びた体は、重力に従ってそのまま落下】
【腹の火は、腹と石畳に挟まれて酸素を失い、じゅうと音を立てて消えてしまう】
【見えない患部だ。この時点では、判断は難しいだろうが】
【焦げたシャツの下では、皮膚も同様に炭になり、筋組織が見えている】
【腹筋は、体を縮める行動では多用する。これ以降、蹴り上げや拳の打ち下ろしは、威力も速度も落ちるだろう】


【がっしと掴んだ足首を、彼女は全力を持って握り込んだ】
【自重程度は何時までもぶら下げておける、体格にそぐわない馬鹿力】
【右脚を徹底的に破壊し、回避手段を完全に奪おうと言うのが狙いだったのだろうが】

【先程の膝への衝突より、皮膚のガードが一枚少ないだけ、更に金属的な音】
【彼女の首が右へ傾き、一瞬だが視線が有らぬ方向へ飛んだ】

(――――――――――――)

(――――――)

―――……、は……っ!?

【頭蓋の上から脳を揺らされ、時間にすれば数秒程度だが意識が飛ぶ】
【この距離で、能力者同士の戦闘に於いての数秒は長すぎる】
【エルネスティーネの足元には、うつ伏せで意識が混濁している彼女】
【追撃を加えるには丁度良い、まな板の上の鯉の様な物だ】
【左腕は、体の下に潜り込む。機を逃せば、直ぐにでも彼女は立ち上がるだろう】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/10(水) 20:41:20.17 ID:2gNGKFpt0
>>672 >>674

…。

【ゆっくりと眼を瞑り──】

スーッ…フー。

【呼吸と共に精神を整え──】

…良し…では、参ろうか

【侍は決戦に向かう】
【左腰に差してある2mもある刀を重そうにしながら、戦いの舞台──立方体状のフィールドに向かって】
【1歩1歩、今まで戦った強者の事を思い出しながら床を踏みしめ、転送装置に乗る】
【一瞬で視界に移る景色が変わり、映し出される『春霞の社』を模した造りのフィールド、そして──】
【自らを囲む人、人、人。大勢の観客である】

目立つのはあまり好きではないが…折角だ…パフォーマンスもしておこうか

【観客の目には転送されてきた藍色の単着物に身を包んだ黒髪長髪の侍が写るだろう】
【視線はおそらく腰の刀に集中するか】

…。

【侍がおもむろに腰を左に大きく捻り──落とす 左手には鞘 右手には柄が添えられる】
【観客のほとんどがこのフォームからある技を連想するであろう。それは──「居合」】

…疾っ!!!

【2mの刀を右手1本で引き抜き──疾風がフィールドを駆け巡る】
【「ガタガタッ」と透明な壁が悲鳴を上げる】

【風圧で分かる通り──その居合、速い】
【しかし手練れには彼の刀捌きから解るであろう──その刀の重さが尋常じゃないことを】
【速さと重さが備わった一撃は──直撃すればあっさり、と言うことも有り得る】
【しかしそのような刀を持っているのなら当然機動力は皆無な訳で】
【もし接近戦になるなら、短期決戦になるか】

…。さぁ、こちらは準備万端だぞ、──白儚角 喜己

(…調子も中々…右膝も悪くは無い…後は全力を尽くすだけ)
(頭の角…何か仕掛けでも…? いや、気にする必要は無い…私はただ居合をぶつけることだけを考えていればそれで良い…)

【流れるような動作で鞘に刀を入れ、相手を漆黒の双眸で睨みつける】
【いつでもかかってこいと、彼独特の大幅に腰を捻った居合のフォームで静止したままで──】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/10(水) 20:42:51.04 ID:afEdu6wio
>>674>>676

第一試合、白儚角 喜己vsタツミ

───試合開始ですッ!!
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/10(水) 20:52:22.00 ID:2gNGKFpt0
>>674
//あ、忘れてた。飯落ちですね。解りました待ってます
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 20:54:28.80 ID:VD0K7H+jo
>>598
【ごく普通の金魚掬いならば、きっとあの二人には容易に掬い尽くされるのだろう】
【ならば「改」めよう。極限=iエクストリーム)の名を掲げ、真っ向からあの恐れ知らず≠フ兵(つわもの)を超えるより他に道は皆無】

【故に、親父は求めた。比類なき不可侵の金魚――誰にも掬われる事なき、種の限界を超えた最強=I】
【水溜まりから大海原まで、おおよそ金魚の住めそうな新世界の水場を巡りに巡ったッ!】
【金魚と共に冥府魔道に身をやつし、八熱八寒地獄の苦しみに勝るとも劣らぬ荒行を繰り返したッ!】

【この漢は生来、何事にも妥協を許さぬ求道者の気性を持った流浪いの修羅である】
【今こそ一介のテキ屋に甘んじているものの、若き頃は渡世人として名を馳せていた程に。その、本質≠ェ――】
【鉄火舞い散る修羅場を潜り抜けた、在りし日の闘争本能が――どうしようもなく、揺さぶられてしまったのだ】

【相搏つ一対の龍虎――即ち、識槻朔夜と森島京によって、一年前のあの夏の日に――――!】

【親父は無言の内に語る――!金魚掬いは断じて、断じて!お客さまに金魚を掬って頂く遊び≠ナは無い!】
【それは否――否、否、否。金魚掬いとは命を賭けた神聖なる死合、そう――】


     【   聖 戦 な の だ と =@ 】


【とまあ、そんな事は露も知らずな当の朔夜はと言うと】


……えっ、えっ。なにそれこわ――――じゃない。心配は無用だ、御坊。
限界なんて、オレは数え切れない位に見て来た。それを残らず切り伏せたからこそ、人でなし≠ニして今、此処にいる――。


【――ヘタれていた。それはもう、思う様ヘタれていた。……しかし、それも長くはない】
【何分行き成りの事だった上、あんまりにもあんまりな空気に気圧され気味な朔夜だったが】
【人でなし≠フ矜持というものか。此処に来て漸く、自らのペースを取り戻し】

――――ん?何だ、思ったよりも普通じゃないか……、…………ーーっ!?

【等と拍子抜けしたように呟きつつ、此方も「親父、ポイ。」なんて】
【蓮っ葉な口調で告げて、ポイを受け取る。――次の刹那】

【水面に浮いた椀の一つが、回転しながら勢いよく弾き飛ばされた】
【髪をなぶって過ぎゆく荒々しい疾風が、その速度の程を物語る】

      ・・・ ・・・・
(この金魚、嗤って、いるのか――――――!?)


【ぱしゃり、金魚は軽い水音を立てて身を翻す。――優美に泳ぐ姿は、まるで】
【二人を挑発するようでもあり、また、嘲笑うようでもあり――――。】
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 20:57:28.85 ID:79Lhd7iMo
>>675

(足をやられましたか……右脚の、膝──)
(やっかいですわね。回避が難しくなりそう、ですっ……!)

【ぎりりと痛みを訴える、己の右膝。そこに恨めしげな意識を一瞬だけ向ける】
【プログラムにしか過ぎぬ痛覚であったが、脳内に警鐘を鳴らすその痛みが今は鬱陶しかった】

【この数秒のやり取りで、彼女の周囲の火球はピンポン球程度の大きさからテニスボールほどの大きさへと成長する】
【成長した分、大量の火の粉は火球に吸われたかのように数を減らし】
【しかし未だ食い足らぬと言わんばかり、くるくるとエルの周囲を廻っていた】

【ダビングの腹部に点いた炎。それが消えたのを彼女は気付かなかったものの──】
【どの道何処かのタイミングで。赤々と燃えていた炎が黒い墨になっている事に気付けば】
【どこかで炎を消されたというのは彼女も理解することだ】
【問題はいつ、どこで相手の焦げた身体に気付くかという事であるが】

【ぎりぎりと右脚首を絞め上げられ。身体が叫ぶは金属的な軋み】
【カルシウムで出来た骨であれば恐らくは皹程度は入っていただろうか】
【しかし彼女の骨格は、悲鳴を上げるだけで壊れる様子を見せはしない】
【恐らくは瞬間的な、それも一点突破の力には弱く。周囲からじわりとくるような力には強い──】
【そう、まるで鉄骨のような、そんな感触をダビングは覚えることが出来るだろうか】

【だが己の加えた盾による攻撃で、ダビングは僅かの間意識を失う】
【振り切った左腕をすぐさま元の位置へ戻して脇を締め】
【先ほどよりも大きくなり、燃え広がる火も大きく熱くなった火球をひとつ。ぽんとダビングの背中へ放るはずだ】
【彼女は経験から──例え火球の火が更に燃え広がっても】
【「大会の本戦に出るような相手」であれば、其の炎から致命傷を与えられること無く鎮火することが可能だと、知っていた】
【そして火球を放ると同時、左足を軸にしてずりずりと】
【ほんの数秒で移動出来る、僅か数歩分。ダビングから距離を取ろうと後退しようとして】

【残り火球:8】
【大きさ:テニスボールほど】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 21:12:44.88 ID:ekg8Q17mo
>>680

(思考混濁、四肢は正常だが動かない、腹部に損傷、頭部に損傷)
(速効性の致命傷無し、戦闘行為の継続可能確認、確認、確認……)

……逃が

【「逃がすか」と言おうとして、追う事を止めた】
【左手で石畳を押し、飛び跳ねるように立ち上がって、たたらを踏む】
【肉体の耐久力は非常に高い彼女だが、脳だけは鍛えようも無い】
【脳震盪狙いの打撃の様な、後まで響かないが速効性の高い攻撃には弱い様だった】

【結果、立ち上がる頃には数歩分。現在の負傷の状況なら、自分の足で二歩か三歩の距離を開けられる】
【がたつく脚を、呼吸と共に落ち着かせながら、左手の拳銃のスライドを後退させた】
【引き金を引けば弾丸が放てる状態。何時でも使用可能な状態だ】


【彼女の、長短入り混じった歪な異形構造は、そろそろ理解出来て来た頃だろうか】
【痛みに怯えず怯まず、だがダメージそのものは蓄積し、回避も得意とはしない】
【そればかりか、自分の体を燃やす炎すら、気付くのにラグが生じる】

(する事は一つ……接近して、殴り、倒す)
(間合いを離されたが、やる事は変わら、ない――――ん?)

【背中へ乗せられた炎に気付くにも、相当なラグが有った】
【相手が後退を完了し、自分が立ち上がり、スライドを引き終わったその時】
【自分の背中から、火の粉の弾ける音を聞いて、やっと彼女はそれに気付いたのだ】

……また火か……何時の間に!

【コートは布地が分厚い。シャツが燃えた時より、身に伝わる熱は小さいが】
【それを考慮しても発見が遅れた。慌ててコートを脱ぎ捨てるも、背の筋肉は既に焼かれている】
【腕を持ち上げる、体を逸らせるなど、引く動作に影響する筋肉の損傷】
【また、彼女の攻撃の威力は、幾らか削がれた事になる】


【腹と背に火傷、コートという一回限りの防具も使ってしまった】
【まだ戦闘は可能だが、随分と痛手を重ねてしまっている】
【それでも彼女は、やはり近づくだけが能】

……戦闘の継続に問題は無い……この程度で黙れるか!

【右手を顎の下、拳銃を持った左手は腹部の前】
【先程の様な爆発的速度こそ失われたが、再び接近を開始する】
【但し今回は、或る程度近づけばそこで突然、上方へと跳躍するだろう】
【相手の頭をギリギリ跳び越えられる程度の跳躍で、狙うのは背後に立つ事】
【地面を馳せるよりも飛んだ方が、距離を詰める事は容易いと判断したか】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 21:25:41.57 ID:F2KBkCGSO
>>676
【彼が見せた技、「居合」――】
【多くの観客が目を丸くし、感嘆し、あるいは知った顔をして“まだまだだ”だとか言ったりしている中で。】

【彼女は、口元を歪めた。】
【すなわち、笑い――! それも、嘲笑だとか苦笑だとかでは無い、「満足げ」な笑いだ。】

……どうにも、面白くなりそうだな。

【構えを取って動かない相手に対して、こちらも、前には進まない。】
【す、と右手を後ろに引き、小さく息を吐いた。】

(……「あれ」を受ければ、命の保障は無いな。)
(まあ、目に見えた飛び道具は無い。近付かなければ驚異は無いか――)

(面白みは無いが…………様子見には良いだろう。)

【そして――突き出す。】
【一見、意味が無い行動だ。特に観客の目には、タツミが行った「パフォーマンス」の存在も相まって、そう見えるだろう。】

【然し、と言うかやはりと言うか――実際は違う。】
【拳から放たれる、鋼色の魔翌力弾。ソフトボール程のサイズのそれは、硬く、重いという性質を持つ。】

【狙いは、「腰」だ。】
【先程の居合において重要な“捻り”を担ったその部位を狙うのは、ある意味、必然か――】
【速度は、大した事も無い。回避するなり防ぐなり、たやすいだろう。】

/只今戻りました。
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 21:34:54.70 ID:79Lhd7iMo
>>681

【くる、くる、くる】
【エルの周囲で廻り続ける火球──その成長が、ぴたりと止まった】
【今の大きさは林檎ほど。回転も成長も止まった事を見れば、この大きさが完成系なのだろう】
【赤々と燃える8つの火球。それらはまるで、己の成長を喜んでいるかのようにもみえるか】

【相手の頭部を己の左腕に取りつけられた盾で強打したせいか】
【身体の横にぴたりと付けられた左腕に、若干の痺れが奔るものの】
【攻撃の一つや二つ受け止めるくらいは問題なし、とエルは思考する】
【それよりも深刻なのは右膝──さて。最早殆ど使いものにならなくなったこの右脚をどう使うか】
【千切れても、間接のところで脱臼や骨折などしても自分の身体は治療が容易】
【ぼきりと中途半端なところで骨が折れたとしても──接着剤があれば、いいのだから】
【そんな、自分の身体を粗末に扱うような考えを巡らせる】

(痛みに対して鈍い──まるで、痛みを感じていないかのようです、わ……)
(だとすれば厄介……。分かり易い、戦闘不能な怪我を与えなければならない、です──)
(と、なれ、ば──っ、!)

【くる、くる、くる】
【成長しきった8つの火球。それらのうち2つが、赤色から桃色へと変化を始めた】
【これは何らかの攻撃の予兆か、或いは──】

【そして接近してくると思った相手が、視界から消えた】
【「この感触は、知っています」──そう、エルは判断する】
【大会の予選。翁という暗殺者の老人と戦った時の感覚だった】
【接近して来た相手が急に視界から消える。それは瞬間移動などではなく──上への跳躍という事態からもたらされている事】

【ぐるりと、蒼い視線を上空へと向ける。背と腹が焼けた相手が見えた】
【そのまま、身体を捻って己の背後へ視線を向け──ぱんっ】
【相手が恐らくこのタイミングで地面へ降り立つだろうという、その時】
【彼女は、桃色に染まった火球を、相手の着地予想地点の空間へと解き放つ】
【大雑把な狙いとしては腹部の辺りだろうか】
【しかし相手が空中で予想外の動きを取れば、想像の中の相手の腹部へ放たれた火球はそのまま空振りにおわるかもしれず】

【もしも桃色の火球に当たってしまえば──その火球は大量の縄へと変質することだろう】
【縄は炎のように赤く、そしてイチゴの葉のようなものが寄生している】
【その縄がダビングの身体に触れれば、縄は相手へ巻きついて動きを阻害しようとすることだろう】
【更にはこの縄。巻きついた部位へ熱を与える──縄に触れた箇所は熱くなるという性質を持つも】
【痛みに疎いダビングにとっては、恐らくただ鬱陶しい縄が己を邪魔しているだけに感じるだろうか】
【加えて縄の強度は普通の縄と同程度。引き千切る事は、常人では難しくとも】
【縄を一つ一つ刃物で断ち切ったり銃弾を当てれば、破壊することも可能であった】

【残り火球:6】

/っと、申しわけない。夕食をマッハで取ってきます
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:44:52.12 ID:QtOgNDxTo
【お祭り騒ぎから少し外れてしまったような、そんな二つの場所がある】



【社の外れ、森の中】

楽しそう。感情論何か無関係に、人の群れと華やかな明かりが――、そんな錯覚を私にくれる。

【紺の浴衣姿の、黒髪黒目の少女。擬態であった青年の姿も、今宵ばかりは脱ぎ捨てた】
【彼女は森の木立の中から、境内の華やかな明かりや音楽に僅かに触れて、それだけで頬を緩めている】
【薄幸かと問われれば、そうでもない。無欲かと問われれば、そうでもない】

【リッカ。尤も建前上彼女は死んでおり、今は雲類鷲ラァスとして息を潜めていたのだが】
【ひとりの夜は、誰かの存在に焦がれるものだ。強がったって孤独はつらく、さびしく、せつない】
【提灯の明かりの代わりに、開けた場所から覗く月明かりを、祭りの空気を味付ける事でただ一人占めしていた】




【社の裏】

祭りも来るだけで価値はある、か…何せナマのスーパーマンが拝めたんだからなぁ。
長らく生きてりゃ、変なモンに出会う機会も少なからず在る訳だ――

【ざり、と。草履を擦る音がした――音源を辿れば、一人の男。】
【一昨日の夜の邂逅から早日は過ぎて、今宵は祭りの最終日。あまりに濃い一時を過ごしたために、実感が沸かず】

…しっかし。見ねぇ間に、向こうも大層動いてたようで。
言えた事じゃねぇが、まずは何より――

【長い銀髪、真紅の双眸を持った青年。黒いコートも今宵ばかりは黒の和服へと姿を変え】
【代名詞のような大鎌は、この祭りの規定故に持ちこまれていない】
【カノッサの紋章も、僅かに右耳のピアスに刻まれたのみであった】

【ウェスカ・クルーガー。議会関係者ならば捨て置く事など出来ないだろう、例の件に携わった男だった】

ああ、畜生。女侍って歩いた経験何ざ無し、境内に何か回れるかってんだ…

【表に出れないのは、そんな馬鹿げた理由からだった。建物に寄り掛かり、あからさまな溜息をひとつ落とせば】
【きらり、夜空に星が瞬いた。そう言えば今宵は、花火大会とか。あるのだろうか――?】

【そこまで思考して、苦笑と共に首を振った。どこぞの乙女でもあるまいし、馬鹿げた思考だ、と】



【双方ともに、祭りの賑やかさに惹かれた癖に、人気の無い場所へと落ち着いてしまっているのは】
【何より淋しいから。反面的に淋しさの中に落ち着いてしまう、きっとそんな悪循環故だった】

/手直し&再利用〜
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 21:47:53.54 ID:ekg8Q17mo
>>683
【この女性―――ダビング≠ノ、これと言った異能は無い】
【強化された肉体は異能の域だろうが、特殊な術の類は持たない】
【故に、飛び上がれば放物線を描いて、予定された通りの場所へ、予定時刻に到着する】
【時刻表から秒の遅れも無く、彼女の両足は石畳を捉え】

【つまりは、タイミングを見計らって放った相手の攻撃も、直撃するという事だ】
【先程より衣服の防御が減り、既に負傷も有った腹部】
【再度の炎の到達を、彼女は自分の目で、確かに見ていた】

(このタイミング……防げない、喰らう、燃やされる)
(既に一度、もう一度受ければ内臓までの危険も、そうなれば―――)

【自分の体が追いつかない程の動体視力が火球の進む道を追いながら】
【彼女の脳内には、過去に自分のオリジナル≠ゥら受けた講義が再生されていた】

  『良いですか?当たり前っちゃあ当たり前ですが、剣士も刀で斬られりゃ死にます』
  『ガンマンも撃たれりゃ死にますし、ボクサーも殴り続けられれば死にます』
  『だったら、能力者だけが例外なんて事もないでしょう―――いや、有るんですけど』
  『試してみるのも、悪くないかも知れませんよ?』

試すだけは只、だったか

……ぉぉ、おおおおぉっ!

【身に降りかかる重さを振り払う様な、規格外の肺を用いての大喝】
【身に巻き付く縄を断つのではなく、巻きつかれながらも彼女は、エルネスティーネへと】
【両腕を左右に開いて前進、両腕ごと胴体に掴みかかろうとした】

【相手を「気を付け」の姿勢で拘束する、これだけでも意味は十分に有るが】
【自分の身に巻き付く縄が、近づいてしまえば相手を巻き込むかも知れないという期待】
【更には彼女自身の怪力、捕まれば万力の様に、胴体を腕で絞めあげられる事となるだろう】


【だが、これまでの戦闘より見えている筈だ】
【彼女は痛みや熱を感じないだけで、炎に耐性が有る訳では無い】
【長時間、肉体に高熱を加え続けられれば、物理的に体が破壊される】
【蛋白質という物質の限界は、彼女の異能では超えられないのだ】


/了解しました、ごゆっくりー
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/10(水) 21:56:54.35 ID:2gNGKFpt0
>>682

…君にも楽しめてもらえたか?

【姿勢を崩さずに、双眸に彼女の「満足げ」な笑いを捉えたままで尋ね、続けて】

直にその笑いが苦笑いに変わる…だろうな

【と、軽く威嚇。相手の反応を見ておきたい――そう思ったのだろう】

…来るか…?
(遠距離…?それとも恐れずに突っ込んでくるか…?「アイツ等」のように――)

【そして彼女が拳を突きだす しかし彼は1o」たりとも動かず。――視線以外】
【侍は拳に視線を送る――「何か仕掛けてくるのだろう」と視線が語っている】
【飛んできたのは彼女でもその拳でも無く――鋼の球体】
【彼女は「アイツ等」――大会の予選で当たったなぐさ、カノンとは性質の違う初動、所謂遠距離攻撃をしてきたのだ】

…!!

(遠距離…!!速度から見て…!)

小手調べかッ!!

【普通攻撃を受けた時に受ける側は大雑把に2種類の選択を問われる事となる――「躱す」か「防ぐ」。この2つである】
【しかし彼にはよほどの事が無い限り選択は1つに絞られる――その機動力の無さ上に】

【その残された選択は――「防ぐ」】

フッ!!!!

【鋼の球体が彼の間合い――腕を伸ばして約3mの所に差し掛かった時、彼の居合は強く息の漏れる音と共に始動した】

[ギィィィインッ!!!]

【左から右への横一線のレベルスイングが球体の中央をジャストミートすると】
【その球体を放った本人――彼女の腰に向かって飛んでいく この行為は「防ぐ」の延長上】
【しかしそのスピードはほとんど放った時の速度と同じ程度。彼にとっても重い球だったのだろう――そして同時に】

(パワー勝負なら負けない自信はある…さぁ、どう出る…!!)

【これが彼女への小手調べの一撃にもなるのだ】

687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/10(水) 22:00:40.25 ID:2g0DgwVSO
【夏祭り会場、その参道】
【そのど真ん中に、妙に浮いた人影があった】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

…ふむ、なるほど……
これが「お祭り」か……
思ってたより楽しいな。どうしてこれまで参加してなかったんだろ……

【少年の両手は、林檎飴やらかき氷やら掴み取りの駄菓子などなど、甘ったるい物でいっぱいである】

【その時】

あっ!!

【少年が硬貨を一つ落としてしまう】
【微妙に坂になっているのか、どんどんと加速し転がっていく】

待って、待ってよぉ!!

【その硬貨を追いかける少年】
【両手が塞がっているため、思う様に加速できず、どんどんと引き離されていく】


【もちろん前方不注意、誰かと激突してもおかしくない】
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/10(水) 22:02:50.79 ID:6XvQEOGfo
>>684

【森の中、少女の背後から、落ち葉を踏んで近づいてくる男性の姿がある】
【黒目黒髪、20際頃と見える青年は、祭りの空気などどこ吹く風で、カッターシャツとスラックスという服装だった】

【シャツの裾はだらしなくはみ出し、ネクタイも締めた、というよりは引っ掛けている、という表現の方がしっくりくる】
【ネクタイピンだけが唯一、折り目正しくネクタイに添えられているが――】
【その表情に浮かべた締まりのない笑みも相まって、軽薄な雰囲気は拭い去れないでいた】

いやぁ、実際楽しいんだろうよ。
……そいつは錯覚でもなんでもないと思うがなァ?

【少女の独り言を拾い上げたのだろう、そんな風に声をかけながら】
【青年は、右手に持っていたフランクフルトを揺らして、笑った】

こんな場所で黄昏れて、一体どうした、嬢ちゃん?
案ずるより産むが易し、同じ阿呆なら踊らにゃ損っつー言葉、知ってるか?
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 22:13:43.11 ID:F2KBkCGSO
>>686
【彼女は、威嚇に対して怒りを露にするタイプでは無いらしい。】
【ふ、と小さく笑う。「大層な自信だな」とでも言いたげに。】

――ふんッ!!

【小手調べの返答に対しては、左手で「殴り消した」――何も、難しい事や特別な事では無い。】
【自身の魔翌力なのだ。ただ、より高位の魔術士ならば更に跳ね返す事も出来ただろうが――】

(返されるとは、想定外だな……!!)
(やはり、面白くなる。面白くなれば、より多くの人が私を知る――然し)

…………むう

(派手な能力は私には無い。かと言って息づく隙も無い打撃戦――というのも、あの刀相手には……)

(だが、近付かんとなぁ……盛り上がらんし、遠距離は私も苦手だ。)

【地面を蹴り、駆け出す。】
【両腕両脚を鋼の魔翌力で覆う事で、攻防を強化して、だ。】
【とは言え、(メタな言い方だが……)1レスで完全に接近する程、速くは無い。対処は出来るだろう。】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 22:14:27.71 ID:QtOgNDxTo
>>688
【つい、と顔を其方に向けて――ぷい、と。何がお気に召さなかったのか、少女はそっぽを向いた】
【そして僅かな間を空けて、そちらに視線を移し。じとりと男の姿を一瞥した】

…えっと。ナン、バ?

【惜しい。だが状況的に、彼女が難波の話をしている訳で無いだろう事は、きっと青年にも分かるだろう】
【少女は警戒するように一歩下がって、努めてさりげなくだが――左手を後ろに隠す】

私は。楽しいとか、幸せとか。…あまり良く、解らないから。
人込みは慣れてないし、祭りの楽しみ方も。解らない。
ダンスステップの一歩目は。踏み出すのに勇気がいるでしょう――

【言う彼女の方が、困ったように眉根を寄せて。浴衣で形ばかりは整えて来たものの、一番大事な祭りに参加できていないようだった】
【大人びた言葉で誤魔化して、年相応の笑みを添えて、青年を見据える。――左手は、未だ隠したままだ】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 22:17:20.77 ID:UBXcSjcLo
【夏祭り会場、露店通り】

あーあァ、つっまんねーなァ

【ふらりふらりと、覚束無い足取りで歩くグレーのスウェット姿のねーちゃん】
【じゃり、じゃりと耳障りな音を立てて、派手な健康サンダルを擦っている】
【濃いオレンジの長髪には鮮やかな毒花が挿され、身を包むグレーと相反して覚めるような色彩を持っていた】

あァ、祭りなんざ俺の性分に合うわねぇんだよオイ。

【彼女の手にはりんご飴が握られていた】
【かといって食べた痕跡などはないようだが――――】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 22:21:51.65 ID:km3xOPKCo
>>679

【――かん=z

【…、…鉄製≠フ椀が宙を舞い、地に叩きつけられる】
【呆然とする森島を尻目に――僧は立ち上がり、二人に背を向けると】


「――『椀』が使えぬと有らば、勝敗は決したような物であろう。
 浮かべれば弾き出され、掬わんとしてもポイは破れ……、仮に、だ。
 拙僧の目測からすれば、入れても跳び出る=B」


「…、……八正道=A六波羅蜜=A五戒=\―全ての理より外れた存在だ。」



【――、僧は、説明キャラだった】


【「御免」と軽く声を掛け、屋台より離れて行く僧――】
【呆然と其の後姿を見送りながら、……森島の瞳は徐々に、『金魚』に向いて】





  ……、……朔夜さん、罰ゲーム≠ヘ何にしましょう。





【浮かべられているのは笑み=\―!!】
【真坂、『突破口』が見えたとでも言うか、事実上の勝利宣言=c…ッ!!】


/お待たせしました、では、宜しくお願いしますー
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 22:23:29.76 ID:QtOgNDxTo
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/10(水) 22:24:55.40 ID:3ab2zzIzo
>>687

【その少年の向かい側から歩いてくる人影が一つ】

【黒いスーツに黒いネクタイ、黒い革靴 に黒いウルフヘアーという全身がほとんど黒い男】
【黒で無い部分はと言えば、様々な色の石がついている10の指輪と右目のモノクル】
【右手に持った銀のアタシュケースに、左手首の石の埋め込まれたブレスレットである】
【年は10代後半から20代前半…といったところか…整った中性的な顔立ちに細い体をしている】

祭りっていうのはいいね。
人の金払いが非常に良い。さっき路上でやった人形ショーもなかなかの稼ぎになった。

【上機嫌で歩いている男。どうやら前方から迫ってくる少年には気づいていないようだ】

『そうやって調子に乗ってると、またすぐにお金に困ることになると思うけど?』

【男の傍から聞こえる少女の声、気づけば男の肩に30cm程度の小さな少女の人形が座っているではないか】
【長く青い髪に、青い巫女服、右腕には青い石の埋め込まれたブレスレットをしている】

そう言うなよマールー。
俺にだって加減の具合くらいはわかってるよ。

【そうかしら?と少女に人形はあきれた様にため息をつき、前に目をやる】
【走ってくる少年、どうやら男はまだ少年に気づいていないようだ】
【どんどん近づく少年と男――そして】

『浮かれているのはいいけど、前方には多少注意しておくべきじゃないかしら?』

え?

【ひょいと少女の人形が男の横にそれ、前方に目をやった瞬間男の目に映ったのは――】

おおおおお!?

【大量のお菓子をもって走る少年、その勢いはこちらに気づいてる様子も無く】
【そして激突、男は無様にも後ろに吹き飛ばされ尻餅をつく】

いってぇ……いったい何が起こった……?
というか、そちらの方、大丈夫ですか…?

【いきなりぶつかったので、キチンとした状況は把握できてないが】
【とりあえず相手の無事を確認してみる】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/10(水) 22:26:46.83 ID:6XvQEOGfo
>>690

【少女の近くまで青年は歩み寄ると、そこから見える祭りの音と光を、目を眇めて見ていた】

……いやァ、嬢ちゃんが付き合ってくれるってんなら、ナンパでもいいんだケド?

【少女の言い間違いには深く言及することもなく、青年は淡々と、軽い言葉を口から零す】
【手にしたフランクフルトをひと齧りして、口の周りについたケチャップを、左手で拭う】

案ずるより産むが易し。
……考えるよりやったほうが簡単だって意味だ。

【様々に悩み事のようなモノを口にした少女に、青年は自分が口にした諺の意味が、理解されていないと思ったのだろう】
【そんなふうに解説を付け加えてから、続ける】

小難しいこと、分かんなくてもいいんじゃねェの?
混ざってきてみな、案外楽しいぜ、ジャンクな食いモンも含めて、な。

【そう言って、また一口】
【しかし、青年もまた祭りの参列から離れてここにいるのならば】
【少女と同様に、思うことがあるのかもしれない――】

躊躇してる間に、舞踏会は終わっちまうぜ。良いのか?
誰も彼もに、ガラスの靴が用意されてるわけじゃあるまいに。

【くくくっ、と喉の奥を鳴らすように笑って、青年は少女の身なりを見やる】
【左手を隠しているのは、どういうわけかは知らないが――夏の祭りに、浴衣姿】

(気合十分じゃねェの?)
……ドレスはあるんだ、王子様も、案外簡単に見つかるかもよ?

【有名な寓話になぞらえた物言いは少々難解に感じるかもしれないが】
【青年なりに、祭りを楽しめ、と言いたいのだろう】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/10(水) 22:29:54.06 ID:2gNGKFpt0
>>689

…簡単に掻き消すか…。やはり一筋縄ではいかないな

(こっちにはあの重い球の感覚が手に残っていると言うのに…やはり本戦…!!レベルも恐るべし)
(無理してこちらから動くのも時期尚早…動けなくもないがやはり機動力では恐らく圧倒的にあちらが上…!!)
(…というより私より遅い輩が大会に出ているとは考えがたい)

【直ぐに体制をまた居合に戻し――そのまま静止】
【あからさまに「迎え撃つ」といった意志がその構えから漏れている】

【しかし彼女は自ら接近戦を望んできた――タツミとの距離を見る見るうちに縮めてくる】

…!! 

(近づいてきた…!!やはり機動力では段違いか…しかし接近戦なら自信アリ…!! この好機…逃がして堪るか)

【侍は待つ 自分の間合い――3mの領域に彼女が足を踏み込んでくるのを】
【柄に添えられた右手に力が添えられるのはあと何秒後か】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 22:42:36.78 ID:QtOgNDxTo
>>695
【歩み寄られるが、今度は距離を離す事はしなかった。左手の準備が整った事もあったが、きっと】
【もう一つの理由として。自分の領域に踏み込まれる事に、不思議と警戒心が付き纏わなくなり始めた事も、ある】

…じゃあ。躍るから、手を貸して。
――断ったって、いいけど。戯言ではない、かも

【ワルツは異性と身を寄せて躍るために、かつての英国では卑しい踊りとされて来た。かのヴィクトリアの宣伝によって、その汚名を晴らしたというが】
【そんな蘊蓄は抜きにして、彼女の言葉を訳すとするならば。 「一緒に祭りに出ろ」 そう言う事だ】
【断っても彼女は怒ったりなどはしないだろう。ただ少しばかり悲しむ、それだけだ】

シンデレラは。態とガラスの靴を、落としたの。
そうすれば王子様は見つけてくれるでしょう。ね。あの子はずる賢い子なんだよ――

(――現に、こうして。)

【青年の持ちだした童話に。少女は俄かに活気を取り戻しつつあるのか、独りよがりな言葉を並べ始めた】
【シンデレラが躍りの誘いを持ち掛けるのは、王子様だった。では少女が誘いを持ち掛けているのは――?】
【…年頃の少女である。 この一言を言い訳にしてしまえば、全ては片付くだろうか】

【「行こうよ」と、少女自身気がつかぬままに、隠していた左手を青年に差し出してしまった】
【その手の平は――虎の足。猛獣の鋭い爪を潜めた、肉級の見える手の平。】

…あ。

【何かあれば、この手で迎撃しようと企んでいたのか。少しばかりの気まずさが、場に流れ出す】
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/10(水) 22:44:01.17 ID:2g0DgwVSO
>>694

わ、おっと、とと……

【男にぶつかり、持っているお菓子を零しそうになるが、なんとかバランスを保つ】

【その直後、自分が誰かにぶつかった事に気づき】

あっ

えと、あの、その、す、すみません!!大丈夫ですか!?

【男にぺこぺこと頭を下げ、必死に謝る】

【落とした硬貨は、男の近くに転がっている筈】
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 22:45:06.67 ID:F2KBkCGSO
>>696
【物理的な阻止を受ける事無く、彼女は接近を続ける。】
【それは、刀の射程距離である空間に近付いて来ようが、変わらない事。】

【それどころか、走る速さは徐々に速くなって行く。】
【迷いは、無かった。】


【とは言え、全く・完全に対処していない筈も無い――「盾」となりえる両腕を、眼前で交差させ、体勢を低くする。】

(これで対処出来るとは思えんが……無いよりはマシだろう。)

【そのまま、鬼門となる3mに突入。】
【腕の硬度は、それこそ「鋼」だ。】
【他の部位も、それなりに強靭、また、魔翌力によって僅かに強化されている。】
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 22:47:35.42 ID:VD0K7H+jo
>>692
【「そりゃまた、何とも綿羊な話だな……。」】

【朔夜もまた、暫しの忘我を禁じ得なかった。造りも見事で、如何にも重厚そうな鉄器が】
【ものの見事に弾かれて、音の壁にも迫ろうかという勢いで空を舞ったのだ】
【極めつけに――器は壊れはせずとも、尾に打たれた箇所は僅かながら凹んでいるように見受けられる】

【僧の至極丁寧な説明こそ耳に入れてはいたが、彼女は去り行く僧の背には見向きもしない】
【向けるべき視線は、既に碗に釘付けにされていたが故に――――】

【が、その圧倒的な破壊力を見せつけられて、数秒の後】



    勝った方の言うこと、何でも一つだけ聞くってコトで――どうだ?



【ふ――と。此方もまた、その口許に不遜な微笑を湛えて】
【真っ向から受けて立つ、と――――】

【そう告げつつ器に歩み寄り、拾い上げれば超ド級エクストリームryの屋台に戻り】
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 22:48:20.85 ID:VD0K7H+jo
>>692
【「そりゃまた、何とも綿羊な話だな……。」】

【朔夜もまた、暫しの忘我を禁じ得なかった。造りも見事で、如何にも重厚そうな鉄器が】
【ものの見事に弾かれて、音の壁にも迫ろうかという勢いで空を舞ったのだ】
【極めつけに――器は壊れはせずとも、尾に打たれた箇所は僅かながら凹んでいるように見受けられる】

【僧の至極丁寧な説明こそ耳に入れてはいたが、彼女は去り行く僧の背には見向きもしない】
【向けるべき視線は、既に碗に釘付けにされていたが故に――――】

【が、その圧倒的な破壊力を見せつけられて、数秒の後】



    勝った方の言うこと、何でも一つだけ聞くってコトで――どうだ?



【ふ――と。此方もまた、その口許に不遜な微笑を湛えて】
【真っ向から受けて立つ、と――――】

【そう告げつつ器に歩み寄り、拾い上げれば超ド級エクストリームryの屋台に戻り】
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 22:53:20.97 ID:79Lhd7iMo
>>685

【直撃した、己の攻撃。それを確認して、彼女はぐるりと身体ごと後ろを振り返る】
【敵を確認して尚、敵へ背中を見せることなど愚の骨頂──】
【それは後暗い仕事を生業とする師の教えのひとつ。それを彼女はしっかりと護りぬき】
【掴みかかってくる相手を、其の目ではっきりと捉えた】

──っ、ぐ、ぅっ……ぅ、あ、ぁ、あっ……!

【びき、びき、びき】
【ダビングに締め上げられ。人の物ではない身体が、悲鳴を上げる】
【鉄の骨格が軋み。オイルの血液が体内を流れるのを阻害され。コードの内臓が圧縮される】
【このままでは、胴が両断されてしまう──そう錯覚してしまうような苦痛が、彼女を襲うも】


          ≪ 絡め ≫ ──── ≪ 締めろ ≫


【ぎゅるりと。炎の縄が巻き付く速度が、急速に上がり】
【ダビングごと──エルネスティーネへも巻きついた】
【ぎちり、ぎちりと二人を締め上げていく縄であったが】
【己が危機に陥って尚、エルは技の解除をしようとしなかった】
【熱い、痛い、苦しい。そんな感覚が、何度も何度も脳裏を犯していく】
【けれども彼女は、縄を解くどころか逆にどんどんと絡めていくのみ】
【「──強さを証明するには、こんなところ、では」】
【苦痛を表す感情が次々と浮かぶ中。確かに彼女は、そんな言葉も思考に浮かべており】

【そのまま、相手が自分から離れないようであれば】
【縄をしっかりと、己と相手に巻きつけ。決して離れる事のないよう、巻き付けようとして】
【エルが苦悶の表情を浮かべる中。彼女の操る縄が、ダビングの首を締めようと相手の首へ忍び寄るだろう】
【相手が己へ密着した事を逆に利用した技──これが最後の攻撃に、なるやもしれず】

/ただいま戻りました!
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/10(水) 22:53:51.22 ID:3ab2zzIzo
>>698

ああいや、そっちが大丈夫ならいいんだ。
こっちも前見てなかったしな。

【尻餅をついた体を起こそうと左手を地面についたとき】

(ん……?硬貨か…?
 祭りで浮かれた誰かさんが落としてったものかな)

【とりあえず左手で硬貨を握ると、そのまま立ち上がる】
【自分についた砂が気になるのか、服をパンパンと叩いて砂を落としながら少年に問う】

と、いうか
なんでそんな凄い大量のお菓子を持ちながらこっちに疾走してきたんだ?
もし落としちゃったら勿体無いだろうに。

【自分がぶつかったことはさておき、少年が前も見えないのに走ってきた理由を知りたいようだ】

というよりマールー!
お前も気づいてたならもっと早くに言えよ!

『あら、警告してあげただけ優しいと思うんだけど?』

【男の隣に浮かんでいる少女の人形に文句を飛ばしながらでは、あるが――】
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/10(水) 22:54:27.45 ID:6XvQEOGfo
>>697

……おやおや。

【青年は、思いも寄らぬ少女の言葉に目を見開いて、そちらをまじまじと見やった】
【そのあと、フランクフルトを口にくわえたまま、視線を明後日の方向に振り、何かを思案するように眉根を寄せる】

ま、エスコートする分に否やはねぇけど、さ。

【加えていたフランクフルトを全て口の中に収め、それを咀嚼して飲み込んでから】
【息を吐くようにして、申し出を受ける】

……どうかなァ?

魔法が解けて靴がなくなってしまったかもしれない。
王子様の愛を、自分に差し向けられるとは信じなかったかもしれない。

……物事の見方なんてもん、一義的には計れないもんさね。

【肩をすくめてそれだけを達観したように口にして、右手に残っていた串を投げ捨て――行儀が悪い――て、青年は右手を少女に差し出す】

では、卑しいネズミの身分ではございますが、お嬢様をご案内すると……。

【――そうして、少女が差し出した左手に、青年のふざけ半分な口上が止まった】
【少女の左手を見つめて、複雑な表情を浮かべてから】

【青年は、ふっと笑った】

僭越ながら……灰かぶりのお姫様を、エスコートするといたしましょ。

【まるで何事もなかったかのように、青年は右手を差し出す】
【その笑みは――先程までとは違う、慈愛にも似た何かが浮かんでいた】

【青年のその態度を見た上で、その右手を取ったなら】
【青年は、少女を引っ張るようにして、祭りの会場まで連れていくだろう】

【右手を取らないのであれば――青年は静かに右手を下げて、会話を続けようとする】
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/10(水) 22:58:06.58 ID:VD0K7H+jo
>>700-7001
//あばばば、綿羊な話って何ですか面妖です面妖
//お見苦しいとこお見せしました、どうぞ脳内修正をば……
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 23:04:10.67 ID:QtOgNDxTo
>>704
【今まで考えなかった、新たな物の見方だった。だが今の少女には、それに感心する暇など無かった】
【正直だめもとで頼んだのだから――尚更に。無愛想だった口元が思わずちょっと綻んでしまう位に、嬉しかった】
【…けれど。それより更に、気恥ずかしい。浮かれたお姫様気分の前に、悪戯のばれた子供の気分を味わう羽目となる】

――宜しく、ね?

【こちらもまた何事も無かったように(装って)、素早くまた左手を隠し――暫しの後、すまし顔で差し出された手を取った】
【小首を傾げて、お嬢様の風まで真似てみて。普段鉄面皮な少女としては、可なりはしゃいでいる方で】

【そのまま、青年のエスコートで。恐る恐る、けれど溢れる位の好奇心と共に。冒険に出る少女の心持で、祭りへと繰り出した】
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 23:06:07.39 ID:QtOgNDxTo
>>706
/ちょっと抜けたので補足。左手は、再び隠した際に普通の手へと戻しています
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/10(水) 23:06:24.75 ID:2g0DgwVSO
>>703

えっと、お金を落っことしちゃって、それを追っかけててぶつかっちゃったんです。
この辺に転がってませんでしたか?

【きょろきょろと辺りを見回しながら、男の問いに答える】
【男が硬貨を拾った事には気づいていない様子】

【その時、不意に聞こえた少女の声】

……えっ?

あの、すみません……
その子は……?

【男の傍に浮いている少女の人形を示しながら、少女の正体を尋ねる】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 23:08:23.64 ID:ekg8Q17mo
>>702

……取った

(必要なのは背、火傷おそらく有り、動作の可否、未確認)
(推測、おそらく平常時の数割減)
(代替案は?打撃、不可。放せば次は捕まえられない)
(結論―――案の変更は無し)

……やっぱり「同類」か?

【自分自身の負傷を、痛みで知る事が出来ない故に、正確な予想では無いが】
【筋肉を焼かれた彼女は、次の行動へ移るにも障害が有る】
【然し、考えた一つ以上に優れた案は、彼女の思考力では生み出せない】

【小さく呟いた言葉は、近いが的外れな問い】
【自分の与えているダメージ、相手の扱う熱を持つ縄、と】
【耐えられているのは、自分と同じで痛みを感じないからだと思っている】
【痛みを感じながら、尚耐える。その様な事が出来ると、彼女は知らない】


【拳の間合いよりも更に更に至近距離の二人の事だ】
【エルネスティーネが操る炎の縄は、何者かの妨げを受ける事なく、目的の位置】
【彼女の、他の部位同様に日焼けの痕跡の無い首へと巻き付いて行く】

…………、……ぁ、ぁー……?

……―――、――――、―――

【触れられた感触程度は有っても、暫くは痛みを感じなかった】
【声が出なくなった事で、漸く何をされているか理解して】
【その時には既に、脳が酸素と血液、双方の不足を訴え始めた】
【これ以上は、不味い。これ以上捕まっていては、また落とされる。躊躇は出来なかった】


【よたよたとよろけるように、ダビング≠ヘエルを抱えたまま、数歩程後退した】
【もしも、下を見る余裕が有るなら分かった筈だ。彼女は石畳から離れ、地面の上に立った】
【そして、それが見て取れたのなら次の一手も、その対応策も浮かぶのかも知れない】

――――――、ぁっ!

【声を出し切れない気合い。景色が高速で、下へ下へと流れていく筈だ】
【エルを抱えたままで、ダビング≠ヘ体を高速で、ブリッジの形になる様に逸らせた】
【プロレスで言う所のフロントスープレックス。相手の頭部をマットに打ち付ける投げ技】

【土の地面を選んだのは、自分が石畳に頭を打ち付ける事を厭うからだろうか】
【身長の差、背の負傷によるロックの緩み。先に地面に落ちるのはダビング≠フ頭だ】
【だが、描く弧が大きいのはエルネスティーネ。弧の差は、速度の差に反映される】

【これまで積み重ねたダメージに依る、行動速度の低下。酸欠と血の不足に依る、行動開始の遅れ】
【行動の成否を左右する要素は余りに多く、そしてダビング≠フ自由になる要素は少なすぎた】


/お帰りなさーい
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/10(水) 23:12:56.26 ID:km3xOPKCo
>>700


【――、「良いですよ」】

【…、…『了承』の言葉と共に、オッサンから椀を受け取って】
【双眸を僅かに細め――、狙うは、獲物=c…、】



 ……、……。


【――沈黙=B 只、沈黙=c… 】
【脳内細胞が迅雷の如く運ぶのは、経験≠ニ感覚=A思考=z
【三位一体、否、『森島 京』の其の総てが、戦場≠ノ流し込まれ――】







      【 ――――、  ぴちゃり =@  】


         【  迅 =@――― 、 ―――     】







【…… 次の瞬間には、 『 金魚が空を舞“わされ”て 』 いた 】


【――素人目には、「何が起きたのか」等判るまい】
【だが、玄人∞天才∞奇人∞金魚救い<メシア>=c、…彼等ならば、判る】

【『力技』では無く、『柔技』…、…詰まりは、金魚が飛び跳ねた¥u間】
【「上へと向かうエネルギー」に、「ポイによるエネルギー」を加える事で、為された『技』】


【……、嘗て、彼は龍≠ニ称せられた(虎だったかも知れない)が】
【この極地は、その様な『神話』に求めるべき物では無いだろう】
【そう、その『反応速度』…、…意識を超えた其れは、こう称するに値するだろう――】



【そう、彼の剣聖、『伊藤一刀斎』が到達せし人の極み=\―】







    ………、……  ―――。






【   ―――  、――   ≪ 夢想剣 ≫  ……ッ!!!   】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/10(水) 23:15:08.16 ID:2gNGKFpt0
>>699

…!!

(腕を盾に…!!…両腕で受け止められるほど甘くは無いぞッ…!!)

【彼女が半径3mの彼の領域を侵した瞬間、腰が回転、連動して右腕から刀が抜かれ――】

砕け散れッ!!!!!

【その両腕の交差した所に向かって2m超重量の凶器が襲い掛かる】
【彼女も相当な速度をつけて突っ込んできたのだろう、その突撃の威力は彼の腕、体全体にも随分伝わって】

ッグ・・・!!

【一瞬――押されるも】

っらあああっ!!!!

【体を前に倒しながら振り抜く】
【結果的に――彼は突撃の勢いで後ろに2m程度押されることになったが】
【地面の後から解るように彼が両足で踏ん張ったために倒れることは無かった】
【しかし彼は苦虫を噛み潰したような表情を抱えながら】

(…クッ。少々足に負担が…特に右膝…!!もともと痛めていたがッ…)

【刀をもう一度鞘に戻す】
【彼の右手には、先ほどよりも強い衝撃がはっきりと残っていた】
【1度押された分だけあり彼女には大きすぎるようなダメージはまず無いだろう、しかしそれなりの感触は残っているはず】

私が押される…か。フフッ…少し屈辱だよ 力には自信があったからね

(…だから次は更に強めの「蒼天」の1撃を喰らわせるッ…)

【しつこく、居合の構え。 まだ自ら攻めるようなことは無い】
【しかしその双眸は先程よりも鋭く感じるのは気のせいだろうか――】

【彼が持つ刀、名を「蒼天」と言い、長さ2m、重さ100sの特殊な日本刀である。】
【この刀、「斬る」という行為ができない活人刀であり、切れ味を犠牲にして一撃の威力に特化しているのである】
【一応名刀と呼ばれる部類の刀なのだが、名刀と呼ばれる所以は「しなる」という所】
【 ある一定以上のスイングスピードに達すると微量にしなり、その「しなり」がパワーを更に増大させる】
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/10(水) 23:19:27.37 ID:6XvQEOGfo
>>706

【春霞の八代――参道】

【人でごった返す祭りの熱気の中、青年は少女の手を引いて歩く】
【道の左右は露天で埋めつくされ、色とりどりの提灯が店をカラフルに照らす】
【太鼓や鉦の音が、遠雷のように小さく鳴り響き、人々のざわめきと調和し、それは一つの音楽を作っている】

……さて、お姫様は何がしたいよ?

【先程まで少女を引きずるように歩いていた青年は、今は少女に合わせるように歩調を緩めて歩いている】
【周囲の出店をぐるりと眺め回しながら、祭りの賑わいの中、少女に聞こえるように大きめの声で問うた】

何食っても美味いし、何で遊んでも楽しいぜ。
祭りってのはそういうもんなんだよ。

櫓の下に行けば、踊れもするだろうが……ま、あいにくソフィスティケートなダンスパーティとはいかないけどな。

【あちらこちらに指を差して場所を確認しながら、少女の言葉に耳を傾ける】
【無闇に甘い食べ物、ジャンクな食べ物、くだらない遊び、田舎臭い踊り】

【――少女の心を射止めるものは、あるのだろうか】
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/10(水) 23:19:45.04 ID:3ab2zzIzo
>>708

お金…お金か。
もしかしてとは、思うけど…これのことか?

【男は少年に左手に握っていた硬貨を見せる】
【特に執着は無いので、少年がお願いをすれば男は硬貨を少年に渡すだろう】

ちなみに、こいつは人形のマールー
人格を持って喋る人形ってのも、そこそこ珍しいだろ?

『マールーです。私のマスターがご迷惑をおかけして申し訳ありません。
 そちらのほうにお怪我はございませんでしたか? 
………それにしても随分と沢山のお菓子ですね…』

【美味しそう、と小さな声で呟く少女の人形】
【じーっとお菓子を見つめてるということは、甘いものはかなり好きな部類に入るようだ】

まぁ、他にも喋る奴はもっといるんだけどなー。
今日はこいつを連れ歩きたい気分だったわけだ。

【うんうん、と男は自分で納得したように頷く】
【少女の人形はひたすらお菓子を見つめている】
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/10(水) 23:30:40.24 ID:QtOgNDxTo
>>712
【誰かと手を引いて、こんな華やかな場所を歩くなんて。こんな楽しさ≠、自分が味わって良いのだろうか――】
【そう、今感じているのが幸福感≠ナあると。ちょっと遅れて、少女は気付き始めていた】

…ん、と。カ――食事。何か食べたい。
けれど一杯あり過ぎて、何を選択したら良いか…お勧めは。ある?

【そう言ってせわしなく、ひとつひとつの出店に興味を示していたが――不意に、気付いてしまった】
【道を歩いている人々の中に、親密な仲なのだろう男女二人組が多く居て。彼らはみんな、自分達と同じように手を繋いでいるのだ】

―――。

【青年が問いに答える頃には、少女は少しばかり俯き加減になっているだろう】
【顔の赤らみを隠すためだろうがが、まぁあからさまな行動である――その癖に。繋いだ手はもう少し、ぎゅっと握ってみたりするのだ】

【ちなみに。少しばかりどもったのは、かつて竜崎という少女に指摘された事を律儀に覚えていたからだった。食の楽しみ方も彼女から学んだ事を、思い出し】
【食事を「カロリー摂取」と呼び、味わって食べる事に必要性を見いだせなかった無機質な少女は。――今はもう、ここにはいない】
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/10(水) 23:31:10.73 ID:79Lhd7iMo
>>709

【同類か──そう問われても、エルには何の事か理解は出来なかった】
【何に対して同類なのか。もしかして、相手も機械なのだろうか】
【的外れな問いかけを受けて生まれる問いは、これまた的外れなもの】
【痺れるような痛みを味わいながらも、彼女は簡単には意識を失う事をしなかった】

【ぎちり、ぎちり】
【獲物を締め上げる蛇のように。意思があるかのように、縄はダビングの首を絞めあげる】
【二人の身体もまた同じように締め上げられるのは、決して逃がさないようにとの意志の表れか】
【最早意識は、縄と、ダビング自身へのみ】
【痛みに耐えながらも縄を操り、意識を保ち続ける──火球をまだ浮かべ続けている彼女には、それが精一杯】
【地面を見る余裕すら、なかった。もしかしたら、移動した事すら、理解出来ていなかったかもしれない】


【だが──ぐ、と景色が球速に移り変わるのを見て。彼女は一瞬平衡感覚を失った】
【実際の戦闘でこのように投げ技を掛けられた事は初めてだったのだろう】
【そうしてようやく、己が投げられている事を認識して】
【恐らく何にもならないであろうけれど。なんとか自由に動く左足を、ぶんぶんとばたつかせ】
【だけれども。周りに浮かぶ火球を、全部相手にぶつける事は感覚の乱れの所為で考え付かず】

【結局彼女が出来た事は、互いを繋ぐ縄を更に硬く結びつける事と、ダビングの首縄を締め上げる事】
【更にはもしかするとバランスが崩れるかもしれないことを期待しての、左足の振りのみ】

【しかしダビングがそれらの抵抗を耐え切り投げ技に成功すれば】
【エルは地面へ頭部を強打し──形勢が逆転する可能性が、大きくなる】
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/10(水) 23:36:19.92 ID:F2KBkCGSO
>>711
【鋼と鋼の激突。】
【タツミが押された――という事は、それに相当する衝撃は、白儚角にもまた―】
【後ろにのけ反り、弾き飛ばされ、そのまま三度程バックステップ――「中距離戦も出来る」という利点を生かす気か。】

(〜〜〜〜ッ……腕がっ――)
(何と言う破壊力――まずいな、そう何度も受けられるような技では無いぞ……)

【腕を数回、空に振るう。】
【漫画的な表現を使うなら、腕が真っ赤になって腫れ上がる――と言った所か。】
【腕に纏われたいた「鋼の魔翌力」は、既に霧散している……一撃耐え切れたのが、奇跡というべきか。】

(さて――接近はやはりまずい。腕が折れそうだ。)
(なら……)

――シィッッッ!!

【吐息とも、声とも取れる音を吐きながら足を振るう。】
【空を切る蹴りは、“魔翌力”を放つ――今度は、刃を。】
【三日月を描く刃は、タツミの身体を腹の辺りで横に断つような軌道で飛来するだろう――当たれば危険。速さも、小手調べよりは上だ。】

【放ち次第、彼女は更に一歩後退する。】
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/10(水) 23:36:27.08 ID:2g0DgwVSO
>>713

あっ、それです!ありがとうございます!

【右手に持っていた荷物を無理矢理左手に移し、右手を差し出して受け取ろうとする】

へぇ…喋る人形……なんだか凄いな……

えと、怪我は大丈夫です。ありがとう。

【男の説明を聞き、ぼんやりと呟く】


…えと、これ、欲しいんですか?
じゃ、ちょっと待って下さい。

【人形の視線を感じたのか、荷物を注意深く地面に置き】
【その中から小さな袋を取り出す】
【袋の中には、コンペイトウが詰まっている】

……はい、どうぞ。

【袋から半分ほど取り出し、人形に差し出す】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/10(水) 23:41:56.66 ID:6XvQEOGfo
>>714

オススメねぇ……。

【青年は、周囲の出店を見回してから――】

(……ん?)

【少女が、自分の右手を握る手に力を込めたのを感じて、そちらを振り向く】
【うつむいて、わずかに見える肌はなぜか薄赤く染まっている――】

【それをみて、人情の機微に敏い青年は、ニンマリと――意地悪く笑うのだった】

そうさなァ、大判焼きに人形焼、リンゴ飴。ゲソ焼きに焼き鳥・フランクフルトと、定番は揃ってっけど……。

【そんな風に例を上げながら、青年は近くの屋台に近づいて行く】
【如才無く屋台の店主と笑顔を交わしながら、青年はお金を払い、二つのトレイを受け取り】

……たこ焼きと焼きソバ。いやァ、外せないっしょ?

【べたべたのソースに、紅しょうがや青ノリがこれでもかとぶち込まれた二つのトレイを、少女の目の前に掲げて言う】
【なんとも味の濃そうな、ジャンクフード感は丸出しの食べ物ではあるが、青年はそれがおすすめの様だった】

さて、食えるところを探しますかね。

【そう言って、青年は少女の手を引き、天幕の貼られた休憩所の中に入っていく】
【中には、同じような家族連れや恋人たちでごった返し、様々な匂いが混沌と入り交じっている】

【少女の手を引いて、近くの椅子に二人で腰掛けるように促すと】
【爪楊枝の刺さったたこ焼きを、少女の目の前に差し出したあと――】

俺たち≠ヘ、どういう風に見えてるんだろうなァ?

【意地悪にも――それはもう楽しげに、少女の耳元に囁くのだった】
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/10(水) 23:45:02.40 ID:ekg8Q17mo
>>715
【投げは、一度モーションに入ってしまうと、中々崩れない】
【ましてや小柄な少女一人の体格。機械であるという理由で多少は重量が有ろうとも】
【事、この怪物じみた力の前では、誤差の範疇である】

【寧ろ、効果が有ったのは首への追撃だろうか】
【投げの最中よりはむしろ、投げを終えて自分が落下するまで】
【本来ならその間に、可能な限り首を丸めるなりして、受け身の用意を行う】
【だが、首を絞めあげられている状態では、喉が押し潰され、首の腱も固定されて】
【結果、自然と顎が持ち上がる。受け身とは正反対に、首が動くのだ】
【そうなれば、どうなるか】


【投げの完遂と共に、重量物が地面に落下する音】
【土は、音を吸収しやすい。周囲の予想よりはきっと、それは静かな筈だ】

【完全に受け身を阻害されたダビング≠ヘ、頭頂部を地面に打ち付けた】
【外側から見れば、一瞬だが首が限界まで反らされ、明らかに危険な角度に曲がったのが見えただろう】
【彼女の強靭な骨格は、首が折れる事は防いだ。だが、衝撃は受け身を取った際の比では無い】

【また、頭部へ伝わる衝撃も、肩などで分散出来た場合とは訳が違う】
【それは、盾で殴られたあの時よりも更に深刻な、脳震盪を引き起こした】


――――――、ぉ、ぅ……まだ、まだ……

【うわごとの様に何かを吐いては居る。が、意識は朦朧としている】
【この脳震盪から回復するには、優に十数秒は必要となるだろう】
【復帰した所で、立ち上がるまでには一分や二分程度の時間は必要となる筈だ。脳髄だけは強化出来ないのだから】
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/10(水) 23:45:14.13 ID:+PMBQ4c/o
>>597

【さようでございますか、と答える彼女の表情には、どこか安心感が満ちているようにも感じるだろうか
それはさながら、貴女への期待が、叶えられたが如く、真紅の瞳に照らす、貴女の純白の虚像が彩られる
――――貴女が驕り≠セけの、そんな存在でないと実感した、そんな表情で】

【……また、その表情は貴女の言葉で、大きく揺さぶられる
そっと薄化粧のように彩られていた彼女の淡い淡い、橙色の微笑みが崩れて
細い眉を微かにしかめたような、そんな、真剣で、苦しそうな表情を、映し出した】

【紡ぐ言葉は、聞き心地の良い言葉であろう、それはいつもと変わらない、シロップのような蕩ける音で
理性や知性、そのどれもが干渉できない――――心の奥の奥の、拘束具で括りつけられて
本当の彼女が蹂躙されている、そう感じるくらいに、彼女の言葉は従者≠フ音に調律されている】


ええ満足≠オています、いえ――――しなければ、ならないのです


【右の手が揺らめいて、純白の手袋の残光を夜にちらつかせる
彼女の右の手は彼女の胸に触れて、細長い華奢な指先の一つまで、くっきりと浮かび上がるだろう
その手はきっと、従者の行う何事にも適さないであろう、お姫様のような、ショーウインドウに飾られるべき形をしていて】


……私はこの世に命を受けたときから、既に道を選択せねばなりませんでした
従者≠ニして、苦痛に満ちた生を選ぶか、それとも……雑巾のような死を選ぶか

そして私は生を選んだ後も、数々の私≠失って参りました
泥水を啜り、恩人を殺し、自分を削り、祖国を裏切り――――そうしてかろうじて、私という者は存在しております

最早私≠否定することは失ってきた全てのモノへの冒涜に過ぎないのでございます
剪定され続け、残った私という、醜悪な木――――……例えそれがどのような道を辿ろうとも
自身で自身を縊り殺すには、既にこの両手では足りないのですよ


【言葉の一つ一つに、数え切れない刃が混ざっている
それはさながら、彼女という刀から、限界まで削って削って削った、その残りの刃を切り出して、言葉にするが如く
そうして零れた刃は、貴女を取り囲み、さながら針のむしろが如く貴女の柔肌を切りつけるだろう
――――それほどまでに、彼女の言葉はきっと、重く苦しいものであろう】

【同時に――――……それだけの言葉を吐露するのは、貴女が
それだけの言葉を受け取れる聖者であるから、なのだろうか――――】


ええ、きっと嬉しさのあまり、我を忘れてしまいますでしょう
……そうなると、元に戻ってこれなくなるやもしれません――――そうなると、と思いますと心が乱されます
私もまだまだ修行が足りません、ほんの少し私の心を揺さぶるモノがございますと、それに飛びつく習性がございまして

――――……ああ、もう……貴女様に御見せしてしまって……本当に、恥ずかしく、心苦しく……


【今にも羞恥心で解けてしまいそうなぐらいに、彼女の白い肌が紅潮する
貴女の目の前でなければ、両の手で顔を覆い、小さくなってしまいそうなぐらい――――の、恥ずかしがりよう
とくん、と刎ねる彼女の鼓動は、とても激しく、音符を刻んでいるだろう】

【それと同時に、それほどまでに、貴女の事を特別に思っているのだろう
彼女も若い、とはいえ、分別のつく年頃であることは間違いなく、知識も備えている
だからこそ――――これほどまでに後悔の念を、羞恥の念を露にするのは
貴女の目の前では、完璧な従者≠ナ女の子≠ナ、在りたかったから、か】

【お茶への問いに、顔を真っ赤にし、やや俯き加減で――――両の手はエプロンの端を握り締めつつ
それでもって、小さく頷くだろう……どうやら随分と素の彼女が出ている御様子
多分責められるのには弱い、彼女を知りたければ、責めるのも手の一つか】


721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/10(水) 23:56:44.70 ID:3ab2zzIzo
>>717

おお、たまたまこれでよかったよ。
んじゃ、これ返すな。

【ピィンと硬貨をはじいて、少年の右手に上手く乗せる】
【たまたまとはいえ、少し良いことをして男は軽く笑顔になる】

『……!いいんですか?
世の中にはマスターみたいな意地悪もいれば、こんないい人もいるんですね?』

俺のどこが意地悪なんだよ。

【お菓子を少年からもらって異常に上機嫌になる少女の人形】
【こんぺいとうを一かじりし、幸せそうな顔を浮かべてふわふわと飛び回る】

あー…なんか悪かったな。こいつのためにお菓子わけてくれて。
お詫びってわけじゃないが、少しお返しさせてもらうよ。

【男はそう笑いながら、右手に持っていたアタシュケースを降ろし、中身を開けた】
【少年から見えるかどうかはわからないが、中には拳銃が一つ、手袋が一組、そして――】

んー……最近は使ってないからあんましいいのがないけど…まぁ、これでいいか。

【男が取り出したのは、それこそ、こんぺいとうとかわらない程度の小さな青い石】

これは一応魔力を制御するための補助やらに使えるような石なんだが…よかったらもらってくれ。
いらなかったら売ってくれればいい。
売る場所で売ればそれなりの価値はあるはずだしな。

【まぁ俺が指輪につけているのと似たような物だよ、と男は付け加える】
【その小さな石を少年に差し出す】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/11(木) 00:02:06.21 ID:KwObz9yyo
>>718
【折角下げて隠した顔も、全く意味が無かった訳で。屋台の店主が慣れた調子で二人を捌く事からも、どう見えているかなんて明白だろう】
【ぐるぐると回る思考と手を引かれている現状から、すこしだけ逃避するために。視界に青年を入れないように、ぐっと頑張って別の場所を見たりするのだが】
【お生憎様、その場所にも熱々なカップルが歩いていたりするのだ。少女のちいさな頑張りは、余計に気恥ずかしくなる結果で終わった】

――っ。

【辿り着いた場所――休憩所にもこれまた、目に毒な二人連れがいる。自分達も傍から見ればそうなのだろうと考えると――また、頬が赤らむ訳で】
【腰掛けるよう促されたのでおずおずと座れば、青年はがさがさとたこ焼きのトレイを開き――その工程をぼんやり眺めていたら、突然】
【差し出されたたこ焼き、添加された能書き。少女には強気に出る余裕なんてもう無くて、軽くパンクしそうな頭を抱えたい衝動に襲われた】

ど、どういう風に、って…。知らない、わかんないっ

(くっ、囁かないでっ――ばかばかばか!)

【そんな言葉と共に、一度はそっぽを向いてたこ焼きを拒否しようとしたのだが。ソースの香りが、我慢しようにも誘惑のように少女を誘い】
【何だか悔しそうに、ゆっくりと顔を戻し――結局、たこ焼きを頬張るのだった。】

………おいしい。

【――周囲の二人連れの中に、こんな目立つやり取りをしている二人連れは。存外少ないかも知れない】
【それ故にか、視線が集まっていた。少女は現金な笑みでたこ焼きの余韻に浸っていたが、その視線ではっと現実に引き戻され】

…ばか。

【心で先程叫んだ事を、遂に口に出してみた。隠せていない顔の赤らみが、些か不格好ではあるのだが】
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 00:05:31.44 ID:xFpkU627o
>>710
【――金魚救い<メシア>=\―何を隠そう朔夜もまた、そう呼ばれる者の一人である】
【そして何より、この歳にしてはや、剣の奥義の一端に触れる武人である】

【だからこそ、龍虎(どっちでしたっけこの子、覚えてません)と並び称される程の死闘を】
【この森島京と、真っ向演じる事が適う。だからこそ――――】


(――、――……夢想剣=B成る程、無念夢想の境地に至った≠ゥ。京……!)
(だが、しかし…………。―――――、――!)


【必然、彼女はその術理を見抜いていた】

【彼が全神経を集中させた極限の反射≠ナ以て、金魚が跳ねるタイミングを読み取り=z
【その一瞬を逃さずに相手の力を逆用する事で、この難敵を下したのだと】
【恐らくは彼自身を除く、この場の誰より――ともすれば、業を掛けられた金魚よりも――正確に】

【それが驚嘆に値する事だと、識っている。しかし、それでも――――。】





――――、……見事。 ……だが、粗い……。





【負ける気がしない、と。そう言わんばかりに微笑いながらも、朔夜は】
【金魚の泳ぐ流れに従って、ごく自然にポイを水面下へ差し込んだ】
【そうして、金魚を掬い取る。此処までは普通の手順と同じ、だが】

【 ふわり=@】

【金魚が鰭にてポイを打つ瞬間、そのエネルギーに逆らわず此方は下方≠ヨと受け流す】
【空転。掬い/救い≠拒む事も出来ずに、自ら碗へ飛び込むが如く金魚は宙を泳ぐ――――!】

【同じ柔≠フ奥義に相違なかった。だが京のそれを動≠ニすれば、さしずめ朔夜は静≠ゥ】

//あばばば、済みません……!
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/11(木) 00:06:00.76 ID:okutwe5j0
>>716

…ッ!!

(速いッ…!!)

【球が放たれるなら先程のように跳ね返そうとしたのだが、今回は「刃」。刃を完全に防ぐ手はあるにはあるのだが――】

【彼は足に来る悲鳴を無視しつつ、右斜め後ろになるべく小さく飛ぶように下がり――刀を引き抜き円の軌道を空中で描こうとするが】

(間に…合わんッ!!)

【居合の構えからは不自然な軌道を描こうとした為に始動が若干遅れ――】
【三日月を描く刃が彼の左脇腹を抉った】

ッグゥッ…!!!

【何とか左足で踏ん張り転倒を防いだが、左脇腹の傷に加え足に大きな負担もかけてしまったのである】
【強い居合を放とうとさらに腰を大きく捻っていたのも始動が遅れた原因の1つか】

【しかしあの行動――「刀で空中に円を描く」 一見無駄な行動にしか見えないだろうが何か秘密でも隠されているのであろうか…?】

…仕方無い…では…居合以外を使わせて頂こうか――

【大きく腰を捻る動きが脇腹の痛みを更に大きくさせる――そう思ったのだろうか、戦法を変えるらしく】
【とった行動は――】

【両腕を高く挙げて伸ばし、刀を真っ直ぐ水平に持ち、切っ先を相手の眉間に向けて構える――というもの】
【しかし其れも腕に負担のかかる構えである】

行くぞッ…!!

【そのまま彼女に向かって走り出す――確かにスピードは無いが妙な走り】
【滑るようで、そして全く顔が上下しないのである】

【移動する瞬間、蹴り足のつま先に力を加えて進むのではなく、足裏を、地面と水平に保ったまま、垂直に離陸させる】
【足裏を垂直に上げることによって、体全体のアソビが取れ、体の重心を瞬時に移動させることができ】
【足、膝への負担が少なく、柔軟な動きが可能であるのだ そのかわり速度は本当に大したことないのだが…】

【そのまま彼女に一直線。体を捻らない走りで脇腹の痛みを最小限に抑え――その構えも体を捻らない攻撃の1つである――突き。】
【其れをイメージさせるものがある】

725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/11(木) 00:07:48.81 ID:f6aHYWD9o
>>719

【頭部が地面に叩き付けられ。びりびりとした衝撃が、身体中に奔る】
【戦闘序盤からずっと耐えぬいてきた、右膝の痛み。己の技で焼けた皮膚の痛み】
【それに加えて、全く別種の痛みが彼女を貫いて──】

あ、が……、……っ、

【すぅ、と彼女の意識が遠のいていく】
【エルは別に、痛みに特別強いというわけではないし痛みを感じないというわけでもない】
【むしろ痛覚に関しては常人と同じような感覚を持っていた】
【そんな彼女が何故今まで、これまで受けた痛みに耐えていたかというと──】
【それは純粋に、強さへの執着。強くなりたいという強烈な願いのみによるもの】
【だが、願いだけで。意志だけである程度の痛みを耐え切れても】
【あくまでもそれは、「ある程度」の痛みのみ】
【一定以上の痛みを受けてしまえば──如何に強固な意志とて、現実の前には意味を為さないもの】

……、……っ、ジョン、さ、ま

【最後に紡がれた名前は、対戦相手ではなく全く違う人物の其れ】
【そして、彼女の意志が薄れていく事を示すかのように】
【彼女の周囲に浮かんでいた火球が、ふわりふわりと空気に溶けていく】

【未だ戦意があるダビング。意識を手放しかけている、エルネスティーネ】
【最早此れは──勝敗は、明確だろうか】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/11(木) 00:13:59.03 ID:4RozxoEG0
>>720


……“しなければ……ならない?”


【どくん、と変に心臓が、胸が苦しくなった気がした】
【何故だろう――イミナは、少女の返答において。どんな言葉を望んでいたのだろう】
【或いは、その微笑みが崩れた時から、何処かで踏み入れてはならぬ領域に踏み込んだことに気付てしまったか】
【……踏み込んではならぬ、とは。何も少女カノンにとっての「従者」たる所以“ではなく”】
【――『深淵を覗き込む時――』の至言に表されるように、きっと。巫女イミナの「巫女」たる所以に】
【自らあまり考えないようにしていたその「領域」に、“自ら踏み入ろうとしていたことに気付いたからなのか”】
【……果たして、もう戻れぬ】

……カノン

【そして聞かされる、彼女の歩んできた、選んできた軌跡】
【比喩表現、或いは簡単な言葉に置き換えられているが、イミナはその真意を読み取れぬ程愚かではない】
【その細く白い、上質なシルクを編んで作ったかのようであろう指先は、今まで幾百の絶望の輪郭をなぞってきたのだろう――】
【そのたおやかな、舞踏を奏でそうな足先は、今まで幾千の苦痛の茨棘を踏み抜いてきたのだろう――】
【この巫女には、想像もつかない。……想像したくないと願う自分が、自分の隅っこで蹲っていた】
【……逡巡の末、巫女はお盆に載せた熱いお茶と饅頭を持って、机の上に置き】

……自分で自分を否定することは……今まで自分が否定し、犠牲にし、贄としたものへの……冒涜――か。
……たとえ、その幾多の屍を踏み台として掴んだものが……自分にとっては決して「光」ではなくとも……
……或いは、『それ以外の選択肢』を提示されていなくても……か?

生きるか死ぬかの二択は……我は選択肢だと思わぬ。本能への恫喝、強要だ……誰だって死にたくはない……
きっと、誰だって……『生きたい』と思っておる。そして、その『権利』があるはずなのだ……
だが、だからといって……そうやって『普通に生きたい』と願ったことが……『罪』に繋がるのであれば……


……“我ら”は……ならば、どうすれば……――――


【――俯いた銀の双眸は、果たして何処を見据えていたのか】
【少なくとも、この綺麗に磨かれた机に映る己の顔でも、はたまたその下の仄かな和の香りを漂わせる畳でもない】
【きっとその瞳には、セピアが映っていた】


――っと、あんまり暗い雰囲気にしてしまってもいかんな、何を言っておるのだ我は。
ふふん、まるで別人のようだな、カノンよ。そんなにも刀が好きか?
いや、責めておるわけではない。少し羨ましいような気もするの……ほれ、飲め飲め。饅頭も食え。

【やがて巫女は、真っ赤になって俯いてしまったカノンに対してにやにやと笑みを浮かべて】
【お盆から湯のみに入ったお茶を取り上げ、カノンの方へと置いてやる】
【そして自分も、もう片方の湯のみを両手で取り上げ、ずず、と唇へ運び――】

……しかし、別に好いのだぞ?ありのままの汝でおればな。
此処は神社。俗世と切り離された神聖なる空間。あの紅い鳥居をくぐった時から、汝はこの領域に踏み込んでおる。
社会での辛いことも、あるいは仮初の自分も。この場に居る限りは取っ払って、全てを御神に曝け出すが好い。
そして……

……神道の教えには反しているかもしれんが……そうして罪を自覚するわけでも、極楽浄土を祈るわけでもなく。
ただ……ただ、「ありのままの自分」を曝け出せるところが存在していても、良いではないかと……我は思うのだ。
……別に、数刻くらいなら何もかも忘れて癒しを享受したっていいだろう。でなければ、潰れてしまうわ。
我が社は……誰かにとっての、そんな「安息の場」でありたい……

【――まるで、カノンに語りかけるようでありながら、自分にも語りかけるように。そう紡ぐだろう】
【……祭囃子が、遠くに聴こえる……――】
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2011/08/11(木) 00:14:18.04 ID:OjCBM0890
【祭り会場】

焼きそばー!焼きそばはいらんかねー!

【会場の道端の屋台がならぶ一角で熱心に焼きそばを調理しつつ客引きを行う齢17の少年】
【祭りの法被にはちまきを頭に巻いており、青いジーンズを着用していて】
【首もとには燃えるように真っ赤なマフラーを巻いている】

うーん、バイトにでたはいいものの時間が時間ゆえに人が来なさそうだ
・・・給料から引かれたりしないだろうな
おい

【屋台からはじゅうじゅうと焼ける焼きそばの美味しそうな臭いが漂っている】
【ちなみに横の看板に『値段は100円』と書かれている】
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 00:15:12.94 ID:kTTYuQWfo
>>722

【それこそ茹で蛸のように赤く染まった少女の頬を見て、青年は苦笑を堪えきれず、声に出して笑った】

くく……ははははっ!

【――青年が、ここまで素直に笑うのは、珍しいことだった】
【少女をからかって遊び、笑っているのは褒められた事ではないが――青年もまた、彼なりに楽しんでいるのだろう】

だろ?
……けどな、祭り以外で食うと、こいつはさして美味いもんでもねェんだ。

【少女のこぼした一言に、得たりと青年は言って、自分もトレイから一つ、たこ焼きをつまんで口に放り込む】

……ふほっ……あっつ。
……うむ。美味い。

【その熱に、いくらか間抜けな声を漏らしたあと、それを嚥下して、彼もまた同じ一言を呟いた】

祭りってな、そういうもんさ。
気分が浮き立つだろ? 楽しいっつーのは、それ自体が最高の調味料なの、っさ。

【言葉尻に、また一つたこ焼きを頬張る】
【そして、少女の照れたような罵倒の言葉には】

おお、バカで結構。
外面繕って、祭りを楽しめないような頭でっかちにはなりたくないね。

知りたいものは知りたい。楽しいものは楽しい。
わかりやすくって、イイだろ?

【――青年にもいろいろと、考えるところはあるのだろうが】
【その口から出てくるのは、実に単純でポジティブな言葉だった】

……後から後悔するのは、もう<Cヤなんでね。

【――祭りの熱気に当てられてか。青年はらしくなく、そんな過去形の言葉を滑らせた】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/11(木) 00:18:33.74 ID:6Vyl4B1SO
>>721

あ、ありがとうございますっ!

【硬貨を受け取ってもう一度改めて礼を言い、深く頭を下げる】

うん、大丈夫です。
我ながら、少し買い過ぎちゃったと思ってましたから。

【ふわふわと飛び回る人形を、満足げな表情で眺める】

【そのため、アタシュケースの中身は分からない】

……綺麗な石ですね……
魔力の制御とかは、よく分かりませんけど……

【男の取り出した石を眺め、呟く】

…えっ?良いんですか?
僕なんかには、宝の持ち腐れになっちゃうかも知れませんけど……

でも、有り難くもらっておきます。ありがとうございます。

【石を取り、頭を下げる】

…そう言えば、まだ名前、聞いてませんでしたね。
僕はヘイロンっていいます。貴方たちは?

【置いた荷物を拾い上げながら、男と人形の名前を尋ねる】
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 00:19:21.19 ID:wU/ixeQvo
>>725

………………おい……続けるのか?

【暫く時間が経過しても立ち上がれない状況は変わらない】
【戦意の有無は別として、止めを刺しに行く事が出来ない】
【互いに意識が有る限り、当人同士が勝敗を定めるのが慣例の大会だ】
【相手に意識が有り、自分に意識が有るなら、戦うという選択肢しかない】

【体が動かせなくとも、会話程度は行える】
【戦闘を継続するのか、終了するのか、それだけは確認しなければ、と】
【置き上がらないまま、位置の見当だけ付けて呼びかけた】


【相手が戦闘継続可能で有れば、止めを刺されて終わるだけ】
【自分から止めに行く手は無いから、こうして呼びかける以外に出来る事も無い】
【ダビング≠ヘ、明確に戦闘の結果が示されるまで、動けずとも呼びかけは続けるだろう】
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 00:21:08.69 ID:dIKiYtmco
>>723

【――、此処までは、正に『互角』…、…だが】
【同時に其れは、此処までが序の口≠ナしかない事を雄弁に語る――!!】
【彼の僧が言い残した、この『言霊』――】



  【 ―― 「拙僧の目測からすれば、入れても跳び出る=v 】



【そう――、金魚救い<メシア>≠ネらば、『掬えて当然』】
【真の戦いは、「如何にして椀から出さないか」…、…其の一点に尽きる】
【そして、“森島の笑み”は、その『秘策』を思いついたが故であり――】





     ――――、―― ≪ 凍れ ≫



     【  コールドスリープ <b!! 】



【椀に飛び込むと同時、刹那≠ナ発動される『能力』――!!】
【全力の“温度低下”は即座に金魚の活動を停止し、「仮死」状態へ】
【此れならば、『跳ねない』…、…結果、“掬う”事と相成――】



【 ――  ぽん =@】


『…、…あ、ちょっとちょっとお兄さん。』


【一匹掬った直後、“背後”…、…見遣れば、「制服」を身に付けた男】
【恐らくは祭りの警備員=\―彼は、チラシを森島に突きつけると】




『――、―それ、能力でしょ? ……ほら、さっさと止めて止めて。』



【・原則、能力発動禁止……面倒事を起こしたものには神罰が下るぞ、覚悟するが好い!】



…………。



……………………。


……、………… あ、はい。 ――その、ゴメンなさい。




【――、― 秘策 ……、…   『破れたり』 ッ……!! 】
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/11(木) 00:24:12.49 ID:zT3jVAWSO
>>724

(――? なんだ、今の動きは……)
(いや――少なくとも今は、気にするべきでは無いか……何かあるにしても、どうも出来ん。)

【一連の動作を見て――攻撃が決まった嬉しさ半分、怪しい動きへの疑念半分――という所。】
【――その思考の渦の最中、変わるタツミの構え。】

(なんだ――?)

【警戒。】
【構えを見た時点で判断した――“危険”だと。】
【然し――】

(……突きか――っ)

【然し、最早、遅い。】
【額に、切っ先が激突――嘘のような量の血液が噴き出したのは、部位としての問題である。】
【が――受けたダメージは、肉体的にも精神的にも大きい。膝を着き、額を強く押さえ、立ち上がれなくなる。】
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/11(木) 00:30:42.99 ID:f6aHYWD9o
>>730

【──呼びかけに答える声は、なかった】
【あるのはただ、きぃきぃと鳴る小さな機械の駆動音らしき音のみ】
【恐らくはエルの身体から聞こえてくる其の音は】
【或いは彼女の正体を指し示す明確なヒントになるやもしれず】

【ひゅう。彼女の意識が完全に潰えた事を示すかのように】
【最後まで残っていた空中の火の粉が風に吹かれて消え】
【ダビングに巻きついていた炎の縄も、くるくると宙に溶けていく】
【其れと同時。はらはらと、桜が舞い散るかのように彼女の能力の核たる盾も消えていった】

【ダビングが呼びかけを始めて、どれくらい時間が経過したかどうか分からぬが】
【いつまでたっても帰ってこぬ返事。それだけで、試合がどうなったのかを察するのは可能なはずだ】

【静かに始まった、大会第三試合】
【ダビング vs エルネスティーネ】

                         【勝者────────ダビング】


/っと、このあたりでしょうかっ
/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/11(木) 00:31:05.51 ID:KwObz9yyo
>>728
【笑われている、そう思うと余計に恥ずかしいのと、今更ながらむかついてきたのとで】
【恨めしそうに青年を睨んでみたりするのだが――、結局は、釣られてちょっとだけ。笑ってしまう】

…うん。それに、楽しい。こんなに楽しいのは、初めて。楽しいし、嬉しい。

【自分がこんな思いを味わえるなんて、本当に夢のようで。少女は顔を上げるのだが】
【その前に、浴衣の袖で目もとを軽く拭った。涙が出て来たなんて、格好悪くてとてもじゃないけど言えないから】
【自分ばかりが、不幸の最中から掬いあげられでもしたかのような。そんな姿を見せていたのだけれど――】

――?

【軽い調子の青年らしからぬ、言葉が零れて行ったのを。少女は逃さずその耳に捕捉していた】
【首を傾げて、纏う空気の変わった青年を見つめる。そして――何を思ったか。そっと青年の手に、自分の手を添えた】
【更に、ちょっと青年に寄り添って。懇意の色を持った瞳で、「どうしたの」と。問いかける】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/08/11(木) 00:31:22.53 ID:4RozxoEG0
【春霞の社――夏祭り特設会場】
【社務所より、境内・参道向けのアナウンスが響くだろう】


『あー、あー、……まいくてーすと。うむ、なんとなくだが多分大丈夫だろう。
 いたたた……治療はしてもらったが、まだ昼間のエキシビションの痛みが取れぬぞ。
 ……エキシビションの……、……ええい!最後の我が失態は忘れろ!わーすれるのだー!!

 ……こほん。楽しんでおるか、皆よ。みんなのスーパー美少女こと春霞の巫女、イミナ・ハルネアだ。
 大会とのコラボということで少々心配した点もあったが、何ごともなく終わったようで我は安心した……。
 というわけで、3日に渡って続いた≪春霞夏祭≫も、いよいよ終わりの時がやってきたことをここに宣言するぞー。


 この世の全ては諸行無常。形あるものはいつか必ず消えてなくなってしまうのだ。
 楽しかったこの想い出も、月日と共に風化して、断片的にしか思い出せなくなってしまうであろう……

 だが、今この時、昨日や一昨日に汝らが感じたであろう「楽しい」という感情。
 嬉しさも、怒りも、或いは哀しみも、全てが永遠の事実であり、かけがえのない宝物だ。
 いつか忘れてしまったとしても、その事実はきっと汝の中に刻み込まれ、汝の人生を豊かなものにするだろう。
 ……どーだ、たまには善いことを言うだろう?


 と、いうわけで汝らよ!主催の我としても、とても楽しかったぞ!礼を言おう!
 祭りの全体としては一応終了の号令をかけておくが、まぁ夜はまだまだこれからだ!
 もう少し祭りを続けたいと思うなら、そうするがよい!だが、明日の朝日が昇るまでには全部撤去するのだぞー?

 以上だ!春霞の社と我はいつでも此処におる。祭りの楽しさを思い出したくなったら、
 或いはグレートフルプリティーエキセントリックインテリジェンスグローバル巫女である我に会いたくなったら、何時でも来い!

 お帰りの際はゴミをゴミ箱に捨てるか持って帰ることと、
 御賽銭を賽銭箱に捧げることを忘れるでないぞー!ふははははーーー!!』


【――ぶつっ】
【と、いうわけで。三日間にわたって催された『春霞夏祭』は、此処で一応は終わりということらしい】
【尤も、会場上空では未だ戦いが続いており、祭りの賑わいもまだ衰える様子は無い】
【朝にかけて緩やかに終息していくのだろうが――まだ楽しみたいと願うなら、それは自由だ】


/一応、ここで終了のアナウンスをしておきます。三日間、有難う御座いましたー!
/このレスに対する返事は不要ですが、このアナウンスをロールに影響させるかどうかは各人の自由とします。
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/11(木) 00:35:46.80 ID:okutwe5j0
>>732

…3mのリーチの「刀」の突きは初めてだろう…槍ならあるかも知れないが
…まだやるのか…?

【観客の湧いている様子が透明な壁の向こうから伝わってくる――おそらく大半が勝負は決したと思い込んでいるのだろう】
【彼女の流した血の量を見ればそう思うのも変ではない】

【タツミは内心、ホッとしていた】
【負担は少ないとは言え――100sを背負って走っているのだ、やはり足、脇腹に来る衝撃は生半可なものでは無い】
【特に古傷の右膝が大きな悲鳴を上げていた――無論その悲鳴は彼にしか聞こえてはいないが】
【必死にそれを表情に出さないようにしている彼である】

(これで終わってくれれば――)

【彼女の降参を期待しているのだ】
【しかし油断は禁物、構えは解かないまま彼女にもう一度聞くのだ】
【「まだやるのか」と――】
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/08/11(木) 00:36:18.54 ID:iD0FRBORo
>>729

魔力についてはわからない…か。
少し異質な力が……いや、なんでもない。
まぁ、気が向いたら装飾品にでもつけとけば何かの役には立つかもしれないぜ。

【アタシュケースを閉じながら男は言う】
【何か思うところがあったのかもしれないが、深くは言わず】

おい、マールー。
あんまりはしゃぎすぎるなよ。お前は基本制止役なんだからさ。

『う、うるさいわね。私だってたまにははしゃいでもいいでしょ?』

【ムッと顔を膨らませる人形だが、男はそれをへいへいと受け流す】
【中々いいコンビのようだ】

【少年の名を聞いて、男は少年のほうを見る】
【そして】

ヘイロン…か。
覚えとくぜ、その名前

【少年の名乗った名前を心地よさ気に男は復唱し、ニコリと笑う】
【そして、アタシュケースを再び右手で持ち上げて、男は名乗る】

ニンギョウイン カタシロ
俺は… 人形院  形代
さっきも本人が名乗ってたけど、こっちの青い人形はマールー。

【男が人形を指差すと、マールーと呼ばれた人形は丁寧にお辞儀をして再び名乗る】

『機会があれば、是非またお会いしたいですね
 その時まで私の名前を忘れないでね?』

さて、俺達はこのまま道をまっすぐ進んでいくんだけど
ヘイロン君…でいいのかな? このあとは俺達と逆方向かな?

【このまま方向が違えば、男と人形は去っていくだろう】
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 00:43:11.85 ID:kTTYuQWfo
>>734

なら良かった。
な、簡単だったろ? 次は、カボチャの馬車が無くたって来れるさ。

【青年は、満喫している様子の少女に満足げにそう言って】
【手にしたトレイをがさがさと漁り、その中から焼きそばのトレイを取り出す】

……さて、こっちは歩きながら食うとしようか。
次はどこ……へ……。

【――そう言いながら立ち上がろうとして、少女が自分の手を掴んでいるのを、驚いたような眼差しで見つめた】
【そして、青年の頭は素早く回転して、己の失言に、思い当たったようだった】

……。

【困ったように嘆息してから、青年はその表情を、もとの締まりのない笑顔に戻す】

なんでもねェよ。

【――声ならぬ問い掛けに、青年は軽薄な笑みを浮かべて立ち上がった】
【平静なように聞こえる青年の言葉にあるのは、拒絶の色だった】

【誰にも触れられたくない、自らも触れたくない――そんな傷跡を、覆い隠すような拒絶】

【変わらぬ調子に見えるからこそ、青年のその態度は、却って痛々しく――頑なだった】

行こうぜ。祭りの時間は、短いからなァ。

【青年は、右手を差し出す】
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 00:46:50.67 ID:wU/ixeQvo
>>733

おーい……

【第三者が介入せず、当人同士がそれぞれに決着を認めない】
【考えてみれば、その様な戦闘を行った事は無かった】
【大概は何時も、意識を失うより先に相手が限界を告げるか】
【そうでなければ自分の意識が飛ぶか、第三者が自分にストップを掛けた】

【何も返事が返らない、自分から動いていく事は出来ない】
【どうにか首を起こしてもう一度、】

………………おーい

【二度目の呼びかけにも、やはり答えは返らなかった】


【答えが返らない理由に思い当たる頃には、自分は既にフィールドから別所に移動させられていて】
【治療≠ネらぬ修繕≠ェ開始されている】
【明確な形で、戦いのさなかに勝利を奪い取れなかった事が、どうにも言い表せぬ違和感を残しながらも】

……次も、勝つ

【ルールの上で勝利とされたなら、喜んでそれを受け取るべきだ】
【次の試合の相手は誰だったか、まだ組み合わせには目を通して居ないながら】
【本戦での一勝、能力者の中でもほんの一握りしか味わえない、高みからの光景】
【堪能し、次の戦いへと思考の矛先を向けた】


/お疲れさまでしたー
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 00:47:10.75 ID:kTTYuQWfo
>>738

/祭り終了のアナウンスを今発見したので、最後の数行を訂正させてもらいます
/最後の二行、具体的には以下の二行を変更させていただきます。

/行こうぜ。祭りの時間は、短いからなァ。

/【青年は、右手を差し出す】

【――休憩所のスピーカーから、能天気な少女の声が大きく響く】
【周囲の客も、その喧伝に、苦笑気味ながら、撤退の準備を始めるようだった】

あぁ……祭が終わっちまう。
ほら、店が撤収しちまう前に、行こうぜ。

【青年は、右手を差し出す】
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 00:49:44.30 ID:ksf9kfoso
>>726

【彼女が生まれた時から、既に定められたレールを歩かねば為らなかったように
貴女もき、それに近しき体験や経験を為したのであろう、か――――……
真実は定かではなく、単なる愚鈍な妄想に過ぎず、想像の範囲内でしかない、だろうが】


……申し訳ございません、少し、言葉が過ぎて、感情的になりすぎてしまいました

予め断っておくべきでしたね、このような御伽噺≠ヘ真剣に考えてはならないのですよ
其処で踊る愚者を見て、笑みを浮かべてさえ頂ければ、道化はそれで満足を為しましょう

ですが、貴女様がもし――――……この愚者に自身を投影し、その身を案じるのでしたら
私からも少々、弁解しておきた事が、愚かな道化へと、差し出したい言葉がございます

少なくとも私は後悔≠ヘ致してはおりません、結果として、私は罪≠重ねました
それはきっと、一生を以って償わねばならない罪でございましょう、いえ――――この身が朽ち、底辺に堕ちたとしても
その悠久の時の中で、多数の苦痛を以って洗い流さなければならないぐらいに

けれども、それだけの代償を払い、私は今を生きることを許していただきました
このお許しが無ければ、今貴女様とこうして、言葉を交わすことも出来ずに、骸と為っていたでしょう
貴女様の、芳醇な言葉を、彩り豊かな表情を、ほんの少しも、味わうことが出来ずに

私の過去は恐らく不幸≠ニ分類されるべきものでしょう
――――ですがきっと、私の未来は幸福≠ニ評されるものになります


【淡く染まる、表情に再び戻ってくる、彼女の微笑
そこには一片の冷徹な残像をも滲ませずに、ただただ純粋無垢な、少女のような色に満ちていて
瞼の間から覗かせる真紅の瞳が、柔らかい両手を伸ばし、貴女をぎゅぅと抱きしめるように
彼女の小さな膝の上に貴女を寝かして、語りかけるように、彼女はそうっと、言葉を辿る】

【貴女の言葉から、少なくとも貴女が、彼女の言葉に真剣に考えてくれているらしい、ことは分かった
その貴女の賢明さに、嬉しさを感じると同時に、伝えなければならない、と心の中に水泡が浮かんで
だから、言葉だけではきっと、伝えるのには足りなくて――――……
自分を、強く、自身を、素直に、受け止めるように、その華奢な両腕で、貴女を抱きしめようとするだろう】

【貴女の洗礼された可愛らしさに満ちた、処女地の如く純潔に満ちた顔に彼女の頭を寄せようとする
身長さを整えるために、そっと膝を曲げて、肩を抱きしめながら、表情を寄せるような、体勢で
仄かに押し付けられるであろう胸、その鼓動はきっと――――早く早く、今にも弾けてしまいそう
隠している、彼女はきっと、やりきれない思いを、後悔の念を、その豊満な胸に、隠している
――――だけど、貴女には、少しでも教える者≠ナ、いたいから】

【未来へと託す、彼女の希望
その中で大きな、重要なロールを示すのは、きっと、紛れも無い、貴女自身で、あろうか】

/続きます
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 00:50:18.10 ID:ksf9kfoso
>>741

……ええ、大好きです――――……ありきたりな言い方でございますが三度の飯よりも大好き≠ナす
私事で至極恐縮なのですが……実は、とある騎士団の団長をかつて、しておりまして
その時に沢山の、刀を扱う機会に恵まれ、また、刀に命を何度も助けていただきました

そのような事がございまして、私は刀へ、特別な感情を注いでおります
……貴女様から見れば、きっと……変なこだわり、なのかもしれませんが……


【少々肩を狭くして、そんな事を恥ずかしさの色を滲ませながら語る彼女
実際に変≠ニいわれた経験があるのだろう、実績に裏打ちされた、完璧な理論(?)である
どうやら結構気にしているようで、彼女の前へと置かれた湯飲みを、両の手でそっと触れて
……話してる間中、ずーっと触れていた為か、指先が熱くなって数刻してひゃっ――――と、変拍子を滲ませる】

【ばつの悪そうな彼女の表情、言葉が言葉ならば、多分泣き出しそうな勢いで
それでも、貴女の言葉は、頼り甲斐に満ちた、暖かい温もりに溢れていて
思わず、その陽だまりで、のんびりと触れていたい、と思うのは当然であろうか】


……安息の場=c…何だかとっても、安心できる響きで、ございますね……
少なくとも私は、あまり、本当の私を曝け出せる機会も、場所もございません
私が粗相をしでかすことは、私のご主人様≠ノ泥を塗ることと同義ですので……
ですからその――――私の痴態も、なるべく御内密にして頂きたいのですが……

ただ、恐らく、私の素が容易に零れ落ちるのも、この社の雰囲気に起因するのでしょう
全く以って不可解な場所です……ただ同時に温かくもございまして

――――そして何より、そこに在る、絵画のように、宝物のように美しい巫女様が
このように、親しげに接して下さるのが、原因なのでしょうね


【言葉に嘘偽りは無く、まさしく彼女の本音を曝け出しているだろう
表情に揺らめく微笑の色は、檸檬色であり、オレンジ色であり、それらの類似色が、見事なグラデーションを作っていて
貴女だけに、はっきりと――――注がれていることであろう】

【祭囃子は、さながら燃え尽きる前の蝋燭の灯火が如く、終わりを飾ると同時に、この祭りが一分一秒でも長く続いて欲しいと
人々の願いを代弁するかのごとく、より雄雄しく燃え上がっていくことであろう
それはきっと、この祭りの素晴らしさを、強調して主張しているのであり
人々に取って、この祭りが大成功≠ナある、ということを――――何よりもハッキリと伝えている】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/11(木) 00:52:35.31 ID:6Vyl4B1SO
>>737

人形院  形代さんに、マールーさんですね。覚えました。

【名前を復唱し、頭に刻み込む】

えっと…はい。逆方向ですね。
じゃあ、二人とも、さよなら。この石、大事にします。
またいつか、何処かで会いましょう。

【そう言い、石を懐にしまって踵を返し】

【荷物をひっくり返さないように、ゆっくりと歩き去っていった】



/乙でしたー!
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/11(木) 00:56:31.36 ID:KwObz9yyo
>>738
【青年の驚いたような眼差しを見て、初めて自分が結構踏み込んでしまっていた事に気付く】
【続いた言葉も、これ以上は踏み込むなと言うサインであると。そう確信すれば、賢い少女はそれ以上に踏みいる事をしなかった】
【何事も無かったかのように、自身も立ち上がって】

――うん。

【差し出された右手を取ったのと、祭りの終わりを告げるアナウンスが流れたのは、同じタイミングだった】
【故に少女は慌てた様子で、満喫しきれていない屋台が仕舞ってしまう前に。青年を引っ張る位の勢いで、遊びまわるだろう】
【そのやり取りの中で、少女は青年へ名前を明かす筈だ。「リッカ」、偽名ではない正真正銘の自分の名を。】

ね、次はあっち!

【青年にとって、振り回されるだけの時間にならなければ幸いだが――少なくとも少女は、存分に楽しんだ】
【かくして、この夜の邂逅は。12時の鐘で幕を下ろすあの物語に倣って、一時の終幕を迎えるだろう】

/眠気で頭回って来ないので、この辺でしめさせて頂きます、乙でしたっ
/踏み込めず申し訳ない…こちらはとても楽しかったです!
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/11(木) 00:58:25.53 ID:KwObz9yyo
>>740
/おっとリロ忘れ、このまま繋がる感じなので大丈夫…ですかねっ
/改めて、絡みありがとうございました!
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 01:03:12.70 ID:kTTYuQWfo
>>744 >>745

/おつかれさまでしたー。
/なんだかすげぇ綺麗に閉まったので、これ以上のレスはやめておきます。
/こちらも、リッカさんに『梧堂 渉』の名前を名乗り返した、ということだけ、含めていただければな、と思いますー。
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 01:04:02.88 ID:xFpkU627o
>>731

【一方。朔夜はと言えば、実の所入れた後≠フ事など考えては居なかった】
【と言うより、目論見が外れたのだ。本来ならば彼女の業は、掬われた事にすら気付かれない°極の静】
【だが、それがあろう事か気付かれたのだ。他に策がある筈もなく――――】


【――――その時だった。≪ 凍れ ≫、と】


【森島の呟き――恐らくは秘策≠フ要訣――を耳にして、朔夜は笑う】


(……ああ、そうか。そういう手も、使って良いんだ――、……!)


【笑いながら――ぱしゃり、と。水飛沫を散らして、碗を金魚に叩き付けた=\―――!!】
【外道、正しく外道ッ!先の受け流し≠ナ金魚に生まれた一瞬の隙を突き、彼女は!】
【水の抵抗が最大限に高まる金魚の側面≠謔閨Aその絶速≠ニすら称されるスピードで以て】
【打ったのだ=Iそして絶速で迫る水面が金魚に与える瞬間的衝撃は、鉄の鈍器のそれに等しいッ!】
【金魚、堪らず気絶……!圧倒的気絶っ…………!】



貰った……。悪いな、京!この勝負はオレの――――――!!



【悪逆非道にして冷酷無比のカウンター!これが、これが、これが!禁断の外法たる修行、一人夏祭り巡り≠フ成果なのか――――!?】


『あ、そこのお兄さんもだよ……夏祭りではしゃぎたい気持ちはわかるけど、マナーは守る。分かった?』


【・その他、公序良俗を……ええい、汝らも大体分かるだろう!マナーを守って楽しむのだぞ!】


――――、……。……………。。。


―――……………ごめん、なさい。


【――――――――^q^】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/08/11(木) 01:15:29.71 ID:4RozxoEG0
>>741
……未来は、幸福に……か。……汝は……――強い、な。少し、羨ましくもある……。
  我は……由緒正しき『春霞の巫女』だ。其処には「誇り」がある……そうやって生を受けたことに、後悔は無い……無いが……

…………一度くらい、≪我=竄ナはない――道を……歩いてみたい……かも、しれん……――? ぷわっ!?

【カノンのその言葉を咀嚼しながら、イミナはきっと己の過去を、運命を視ていた】
【――『春霞の巫女』。其処には、一般の目には触れぬ幾重もの宿命の螺旋と冷たい鉛色の覚悟が渦巻いている】
【無論、それは今はカノンには語られないし、この巫女イミナが誰かに語ったこともない】
【たった一人で、孤独に。イミナはその因果を背負い、縛鎖の中で今を生きている――】
  【――その「縛鎖」が微か緩んだのが、きっと初めて。今この瞬間だったのだろう】
  【呟きを零したイミナの表情は、憂いとも何とも取れぬ不思議な、雪のような儚さを浮かべていて】
  【きっとそれは、誰にとってはいとおしく思えるような……そんなもの】
  【が、急に思わず抱き寄せられれば、イミナは抵抗するすべも無く。喉の奥から、変な叫びが漏れる】

おい、何をしておる!さっさと離さぬか!汝、まさか己のその胸を我に自慢したいのでは、……――――

…………、…………。
…………――――ふん、…………。
【……はらり、と】【何かが、抜けて落ちた――】

……――なぁ、カノンよ……。
【――赤子のように、その胸に。温もりに、顔を埋めて】
【それは、表情を悟られぬようにするためと、そして――】【       ――――】

きっと……きっと、無理なのだろうし……不可能で、過ぎたことなのだろうし……
もう汝には仕えるべき主人があって、きっと其処には居場所があるのだろう……が――

汝が、……汝がよければ、……この社の……この我の、――――元で、……――――!

……済まぬ、忘れてくれ。
…………いや、忘れないで――……はは、阿呆になったのか、我は。
何でもない……“聞かなかったこと”にしてくれ……カノン。

【――弱い、弱いな、我は】【これでは、いかんのだ。……我は、『春霞の巫女』】
【――  (――文字通り、春霞の如く也) 誰が追憶にも刻まれず、ひっそりと掻き消える――夢霞の如く】
【――それでも尚、抗おうとするのは。時の流れに、歴史に縛されんとするのは】
【彼女が一種の幽(かす)かな特異点だからなのか、忌まれし数の奇跡なのか――】
【ゆっくりと、その温かさを手放し。彼女から身を離そうとして】
【それから思わず視線を逸らした――その表情に浮かぶ色は、今は誰にも視えず】
  【(ハルネア・イミナの絡み糸は、未だ解けない)】

……騎士団長?ほう……その齢で、その地位まで。いや、変とは思わぬよ。
自らの生命を幾度と救った相棒ならば、そこまで入れ込んでも仕方あるまい。
【……やがて巫女は、ゆっくりと立ち上がった】
【立ち上がって、熱がる彼女がおかしくて、くすくすと笑みを零して】
【笑みを零して、それから。なんとなしに、祭囃子に引かれるように、障子の方へ】

……だから、汝もこの場でくらい、汝を晒せば好い。
我はこの社から滅多と動かぬ。汝の「ご主人様」に出会うことも、恐らくあるまい。
“我はずっとここに居るのだし……”……汝も、その素を遠慮なく晒せば良いのだ……
【――――(そのためなら、我はきっと、永遠にあたたかな蝋燭でいられるのだ)】

  ( でも、少しくらい、夢を見たいと願う。その心は、封殺せねばならぬ)

【――蝋燭は、灯りと熱をもたらすのだ】【己が身を、溶かしながら――】


【――からからと、障子を開けた】 【祭りの朱い灯りが、ぼんやりと滲んで】
【蒼い夜と溶け合って、ひとつの幻想を生み出していた】
【――くるりと振り返った、白い巫女は】 【その幻想画とふわりと一体化して――】

……ありがとうな

【――その笑顔と感謝は、何に対して告げられたものだったのだろうか】
【逆光に包まれた表情は、読み取りづらいかもしれないが――きっと、笑顔だったのだろう――】
【笑顔でありながら、……――――きっと。】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 01:17:23.81 ID:dIKiYtmco
>>747

【――、二人を注意した警備員は、腰に手を当てて溜息】
【だが…、…其処までする必要の有る『金魚掬い』とは何か、気に成ったのだろう】
【森島の後ろからプールを覗き込むと――】


『…、…あっ! ――困るんだよねー、こう云うの。
 おじさん、この金魚、エクストリーム金魚≠カゃない……絶滅危惧種だよ。
 ほら、ちょっと警察呼ぶから。 動かないでよ……お兄さん達、見張ってて!』



【 ―― 】


【 ―――― 】



【 ―――――― 結果から言おう。 オッサンはパクられた。 】



【或いは其れは、『勝ち』を追い求めた結果】
【――だが、だからと言って、人間が他の生物を絶滅に追いやってもいい訳が無い】
【我々人類の傲慢さが今回の事件を招いてしまったのかも知れないと、自己認識する必要が有る】
【そうで無ければ、同じ過ちは繰り返され…、…世界から思いやり≠ヘ消えてしまうだろう――】




……、……おなか、空きました。



【ぽつり――、恐らくは二人っきりで取り残された後、森島は呟いた】
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/11(木) 01:17:26.04 ID:4RozxoEG0
>>748
/あばばばばば。何も言わないで下さい。
行数制限に弾かれてブラウザで戻るとメールアドレス変更が元に戻る罠に引っかかりましたですぐはぁ
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 01:22:33.67 ID:iD0FRBORo
>>743

また機会があれば会おうな。
さて、俺達も行くか、マールー。

『そうね、行きましょうか?』

【少年が去ったあとを見送り、男と人形も人ごみの中へ消えていった】

/お疲れ様でした!
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/11(木) 01:27:03.30 ID:okutwe5j0
//一応自分のレスから50分たったので…
白儚角 喜己さんの方、まだ起きていらっしゃいますか?

753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 01:39:34.40 ID:ksf9kfoso
>>748

【貴女が如何に感じようと、彼女は何も口出しはしないだろう
それは従者≠ノとっては過ぎたことであるし、何より――――自由であるから
彼女が沢山の人に影響を受けたように、貴女にも何かしらの、影響を与えたかった、から】


強くなどございません……ただ、沢山の強い人を見てきただけでございます
そして、彼女達へ、私を重ね……せめて、強い自分でありたい、と願っているだけです

――――ですので、少々のご無礼を、お許し下さいませ


【彼女もうすうす、と感じていた、貴女はきっと普通≠ナない、と
けれどもそれを尋ねる事はしない、それは恐らく、彼女の傷口を抉る事に等しいから
故にか、何も尋ねようとせず、ただ自身を語る彼女は少し、薄情に思われるかもしれない】

【腕の中で感じる、貴女の柔肌の感触、思わずお持ち帰りしたくなるほどに、愛でるには丁度良い温もりで
耳元で添えられる、細雪が如く、溶けて流れて、頭の中いーっぱいに響き渡る、心地の良い音色
儚さを感じさせる、蜃気楼のような貴女を確かに感じる、この一瞬を、いつまでも、確かめていたかった】


…………私は従者≠ノございます、私の首に首輪が巻かれる際に同時に括られる無数の掟
その中には無論主君≠フ言葉には絶対服従、との事が存在いたします
ですから貴女様のお言葉のままに――――……ですが、ほんの少しの戯言を、お許しいただけるのであれば

――――……有難う御座います、今はその言葉の断片だけでも、すっごく、嬉しいです……


【表情を、貴女の表情を辿ることが出来ないのと同じく、彼女の表情を知ることも出来ない
ただ、彼女の言の葉の断片から滲む、落ち着いた淡い淡い音色はきっと――――
静かに瞼を閉じて、語りかけるような、落ち着かせるような、そんな表情であった、ことだろう】

【貴女が腕の中から離れて、微かな寂しさを感じるも、流石にロリコンっ気が強すぎると思ったのか
それに恋慕を抱くような素振りは魅せようともせず、恐らくは眼前に居る貴女へ視線を揺らした
真紅はきっと、貴女を捉えることは無く、表情を辿ろうとせず、貴女の姿を、脳裏に留めるだけであった】


お言葉でございますが、もう随分と曝け出してしまいました
恐らく家に帰って……枕を後悔の涙で濡らし、顔を埋めることでしょう
ですがそれもまた一興、明日の私への糧となります


【思い出しただけでも表情が紅潮の色を魅せそうになる、しかし、これ以上恥を掻くわけにもいかない
少し体温が上がっているようだ、自身でコントロールできないなど、従者失格である
ぱんぱん、と自身の顔を両手でひっぱたいて、数秒、貴女から目を離した】


――――――――え……?


【眼前に浮かぶのは、さながら絵画が如く、夜に交じり合う貴女の姿
祭りの終わりを告げる幾重もの花火が夜を染め上げ、彩り上げていく
それはさながら夜空のカーテンに満面に輝く無数の星の煌きが如く
そしてその中心に浮かぶ貴女は、その夜と酷く、類似していた】

【純白の貴女に溶け込む、思わず視線を留めてしまうほどの光の数々
花火の残光が滲んで、その装束が今まさに見えたばかりの紅の色に染まるかと思うと
すぐさま次の花の花弁の色を映し出し、千差万別、フルカラーで形容されていく
それでも、貴女のその表情だけは、格別で】

【見惚れる、見蕩れる、見初める――――何れの言葉が正しいかは一概には言えないが
彼女はしばし、貴女のその浮世のものとは思えない美しさに、ただただ圧倒された
それはまるで、貴女に誰かを重ねているようにも、貴女だけを見つめているようにも……】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 01:42:13.70 ID:xFpkU627o
>>749
【――嗚呼。それは自らの目と鼻の先にある、極めて個人的な願望を追求した結果なのだろう】
【人は強いようで、その実弱い。たった一人きりで生きてゆく事は、恐らくこの世の誰にも不可能だ】
【だからこそ、僕達はもう一度考えなければならないのかも知れない】
【この資本主義と個人主義に満ちた世界の、歪みについて――そして】
【自然や他人を慈しむことの、当たり前の尊さについて】


(絶滅危惧種か……にしちゃ、あんまり歯応えが無かったけどな)


【  まあ、こいつはそんな事、これっぽっちも考えてませんけどね――  】


…………ああ、オレも結構動いたからなぁ。どうする?


【押し黙っていると、くぅ、と小さく鳴く腹の虫】
【朔夜もまたお腹を空かしていたようで、小首をかしげて森島に問い掛け】
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 01:54:29.32 ID:dIKiYtmco
>>754

【――、元々、節約の為に朝から何も食べていない】
【加えて能力を発動したのだから……腹が減るのは当たり前である】

【――顎に手を当て、少し考えて】
【それから、『良い事を思いついた』とでも言う様に、目を輝かせて笑むと】


そう言えば、『城』にキッチンって有りましたよね。
食材が有るんなら、僕、料理します。 …、…此れでも、結構上手なんですよ?


【飯を喰えるのが嬉しいのか、他の事が嬉しいのか――】
【如何なのかは定かでない物の、何処か子犬か何かを思わせる様子で、はしゃいで見せ】



――……、…よし、じゃあ行きましょう。 ……何か食べたい物、有りますか?



【打ち上がる花火を背に、縁日の外へと歩みつつ】
【…、…少しだけ気力を戻した様子の彼は、同じ様に小首を傾げた――】


/この辺り、でしょうか。二日間お疲れ様でしたー!
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/11(木) 01:58:08.50 ID:4RozxoEG0
>>753
……ならば、我も。
汝に己を重ね……強い自分でありたいと、そう願いたい……

……それでチャラだ。汝の無礼は、それで免じてやる。
そういうことに、してくれ

【――イミナが立ち上がる前に交わされたであろうその会話】
【その言葉の端々に滲むものは、ああ、もう隠しきれぬ。確かに「嬉しさ」であった】
【きっと、そう。頬が、緩んでいるのだろうな】
【何故嬉しいのかは計り知れぬ。だが、理由なんて要らない気がした】

……そうか。そうであろうな、当たり前のことだ。
だが……またいつか、きっと。この社を訪ねてはくれないか?
……っと、いやいや。汝は再びこの我を訪ねる理由があったな。

刀を交える、その約束をかわしたことを忘れるところであった。
その時は、我は決して容赦せぬ。全力で相手してやろうぞ。

……そして、戦い終わってから。また此処で茶を飲むのだ。善いであろう?

【……にこりと。浮かべたその笑顔は、歳相応の笑顔に見えた】
【其処に居るのは、『春霞の巫女』でも、『夏祭りの主催者』でもなく、】
【……――――『イミナ・ハルネア』ですらない、ただ一人の少女だった――】

……おいおい、そんなにか?泣くほどの失態だったのか?
うーむ、分からん……まったく分からん……別に我は気にしておらんがなー……。

【そして、やや誇張されている気さえするその文言に思わず驚く】
【驚き茶を一啜り――しかし、その分かりやすい、リンゴのような紅潮の予兆】
【というより、さっきからのエモーションの連鎖。……本当に涙で枕を濡らしそうで】
【それがなんだか、先ほどまでの――そう、母か姉のような包み込む温かさを持つ彼女と】
【苦しみの冷獄を歩んだ暗い過去を持つであろう彼女の】
【そのふたつとくっついて、でも相反しているようで、しかしやっぱり彼女は彼女で】
【……ああ、今日のイミナは、よく微笑う】


【――そして、ひとすじ一欠けらの幻想よ】
【其方に向けた淡い笑みを、ゆっくりと外へ向ける】
【――月から注ぐしろがねの燐光が、その表情を彩る】
【カノンから見える横顔は、先刻の「少女」とも、「春霞の巫女」とも取れぬ、神妙な神聖さを纏い】
【月映しの銀水晶、映り煌く銀円の縁。シルバーの連鎖螺旋は、美しさと。……無機質。冷たさを兼ねて】

【……――――最初から、少なくともイミナは感じていた、不思議な感覚】
【何処かで同一であるような、似通っているような……そんな感覚】
【結果として、きっと彼女らはその過去に暗闇を引き連れていたが、そんな次元ではない】
【最早奇跡としか言いようが無い、この奇妙なる好意と親近感の原初の一点――】

【――零れいずるのは、きっと霞みの幻影だったのだろう】

……今宵は、月が映えるな

【――出来すぎた、霞みの幻影だったのだろうか】


【  其の巫女の影に、神にも見える十三尾の銀狐が重なったように見えたのは――】 


【……きっと、霞みが見せた――或いは、カノンにだけ見せたかった――“幻影”】


……さて、もう好い頃合かもしれんな?

【そう言って障子を閉めて、机の方へ戻ってきたころには】
【夢心地のようなそんな幻は、もう何処にも視えなかった】
【しかし夢にしては、確かに刻まれるであろう――】
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 01:59:29.88 ID:xFpkU627o
>>755
//お疲れ様でした、長時間お付き合い頂きありがとうございましたー!!
//お休みなさいませ、楽しかったのですよっ
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 02:22:15.77 ID:ksf9kfoso
>>756

【貴女の表情を視線が捉えて、思わずパチクリ、と瞼が動いた
それほどまでに、貴女に対する意識が変わった、とでも言おうか
少なくとも、最初と比べて、随分と親しげになった気もする】


ええ、私めのような者との約束を覚えていただいており、大変恐縮にございます
もっとも、この僅かな時間で忘れられていましたら……少し哀しくも感じたのですが

――――お言葉のままに、今度は是非、私めにお茶を入れさせてくださいませ


【貴女への態度の変化は、言葉にもくっきりと表れているだろう
言の葉のカタチは変わらぬ、広葉樹の如く、その葉は指先に優しく、また、心地よさを感じさせるかもしれない
けれども、ソレの孕む薫りは変わった、ただ一人の貴女に、相応しいように
どこか離れた神々しい芳香で無く、甘ったるい、直ぐ側にあるような――――香り】

【貴女からこれほどの笑顔を受け取れるだけになった、そう感じるだけで、今宵の邂逅を嬉しく思えた
もし、貴女が貴女以外の肩書きを持つのであれば、彼女もまた従者≠ニしての肩書きを召し
貴女にへりくだり、そこに圧倒的な階差を描くことにより、言葉の重みを増させた
だからこそ、貴女がその召し物を棄て、素肌の貴女を晒したのであれば
彼女もまた、すーっと透き通るような白さを露わにして、貴女に接するだろう】

【笑顔に答えるような微笑、それは至って普通の、世界のどこででも交わされる挨拶≠ノ近く
それでもきっと、この二人の場合は、巨匠が誠意を込めて作った、一種の芸術作品
白と白銀の交じり合う、交錯する思いの果ては、互いを彩る、美しい対峙であった】


【――――――――思わず息を呑んだ、心が、呼吸をさせるのを忘れさせた
圧倒という言葉ですら表すことのできない情景、夜空を彩る無数の色の瞬きから
膨大な量の耽美≠ニいう感情が溢れ出てきそうなぐらいに、その幻影は次元が違った】

【途端に胸が苦しく澱む、呼吸を忘れて、酸素の供給量が減り、生命の危機を感じたから
彼女は情景を汚すのを微かに悔やみながらも、ふらつく頭を支えるように右の手を額に添えて
ハァ、ハァ、と胸を大きく上下に揺らし、忘れていた呼吸を取り戻すだろう
そうして再び見つめる貴女からは、その幻影が消えていて――――……】

【パン――――……それはさながら、催眠術を破る、術士の手楔の音
我を取り戻したかの如く、彼女の視線があちこち彷徨って、彼女の頭が左右にはためく
そして貴女を捉えると、安心したような、落ち着いたような、そんな気持ちが胸に溢れて
抑えきれない感情が、瞳から、液体に溶けて、涙腺から零れ落ちた】

【真紅に、その溜まった涙を潤わせると、彼女の瞳の色は薄く彩られる
その色はきっと、彼女を幼く魅せて、それでいて、はっきりとしていることであろう】


ふぁ……あっ……そうですね、つい時間を忘れ長居をしてしまいました
本当に心地の良い時間を過ごす事ができまして……なんとお礼を申し上げましょうか……

――――……私にもう少し知識がございましたら、きっと気の利いた一言が申せたのでしょうが
それでもきっと、この言葉はどこまでも、私の心を示しております

有難う御座いましたイミナ――――お嬢様


【紡ぐ言葉は一片の心を滲ませて、それ以外の感情をただの一つも交えなかった
彼女との会話を辿れば、その言葉の持つ、無限の意味をきっと知る事ができるだろう
そして同時に、その響きの持つ――――重さをしかと、理解できるはずだ】

【貴女の眼前から消え行く白銀の煌き、白と黒のコントラストを揺らめかして、その場を去っていく
後に残るのは果てしない彼女の残香であろう、蘭の如く、甘く爽やかな、彼女の香り
風鈴をはためかすのに十分なほどのその風が一陣、貴女の指先に、纏わりついた】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/11(木) 02:38:11.85 ID:4RozxoEG0
>>758

……うむ。
その時は、我より美味い茶を淹れてもらわねばな?
それとも……汝が得意そうな、あの大陸の紅い茶を淹れてもらうのも良さそうだ。
……ふふ、日々を生きるうえでの楽しみが、増えたわ

【その変化を、きっと感じ取ったからだろう。イミナは――ここで何となく恥ずかしくなったのか】
【笑顔をなんとか隠そうとしているようだったが、やっぱり唇は緩んでいた】
【銀の前髪が微かに掛かる、幼さの面影を残した彼女の表情は】
【期待と夢想を束ねた花のように繊細な柔らかさの中で、カノンを見据えていた】

【そう、きっと。この日の邂逅を嬉しく思っているのは、イミナも同じなのだろう】
【「春霞の巫女」としての仮面を取り払って接することが出来る相手は、イミナにとって少ない】
【そして、2人で過ごした時は決して長くない。しかし、織り込んだ時の流れは確かな宝を紡いでくれた】
【それはずっと、忘れ去られることも風化することもなく、枯れぬ不凋花のように】
【永遠のちいさな綺麗さを残して、ずっと咲き誇ることだろう】


……?おい、どうした?カノン……?

【そんな幻影が映り込んでいたとは露知らず】
【突如その様子を一変させた少女に対し、イミナは心配そうに寄り添って】
【やがて――零れ落ちたものに、ぎょっとして目を丸くして】
【それから、本当に心配そうな不安の色を宿した銀の瞳で、彼女を覗き込む】

……本当に大丈夫か?辛いなら少し休んでいっても……――、……いや、うむ。大丈夫なら……好い。


また来いよ、カノン。我も楽しかったぞ。
その時は、我が『神那岐天禍憑』と『裁祓三日譚』による二刀の舞いを見せてくれるわ。
ではの、再び会う日まで、――――――――


【――ふわり、舞った】


――ふん。……我にとって、それほどまでに気の利いた一言は、きっとあるまい……。


【指先に絡んだ優しさに視線を落とし、軽やかな――また再び――笑みを】
【それから、外に出て。――空を見上げて】


……うむ。我が日々、是れ実に善き哉!


【――『春霞の巫女』イミナ・ハルネアは、今宵もこの神社で日々を往く】


/このあたりでしょうか!お疲れ様でした、有難うございましたー!楽しかった……!
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/11(木) 02:51:35.24 ID:4RozxoEG0
【――祭火の終落】
【賑わいは遠波のように静かに消えうせてゆく。雪のように、人通りは融けてゆく】
【……祭りの終わった春霞の社。誰も居ない、沈黙の地】

【――その、誰も踏み入ることを許されぬ最深部】
【……≪春霞の社、本殿≫――この神社に祀られし、≪御神体≫が安置される神域にて】


……何故だ……――!


【悲痛の声が、木霊した】


……何故だ……?
少なくとも多くに「認知」されたであろう、気に入ってくれたものもおっただろう。
賽銭も少なくない数が集まっておった。供物にはそれがどんな意図であれ、御神への感謝が内包される……
……それは紛れも無い「信仰」ではないのか!何故……何故なのだ……まだ“足りぬ”のか……!


このままでは……時間の問題か……?少しずつ力は戻っておるが……全然足りぬわ……!
未だ白石の祈祷無くして出歩くに足る神力ではない……いや、そんなことよりもっと大切な一点か……!


くそ……やはり……やはり我ひとりでは、どうにもならぬのか……?
……あの日から、我の運命は決定付けられたというのか?もう、どうしようもない……因果の縛鎖によって……




……いやだ……



【――ど、と。力なく膝を付く音が、空しく響き渡り】



……いやだ……我は、……我は、そんなの……
だが、どうしたらいい……?これが最後の策のつもりだったのだ……それで、ダメなら……
……我は……どうすれば、……
あ……。




……誰か……、…………――――    ――――――――…………。



【――廻る。廻る。宿命は廻る】
【悲運の螺旋、哀劇の奏響。其を聴き届くは未だ見ず】
【春の霞のまぼろしは、何を映して流るのか】
【十三の永遠と、因果の亡霊に縛られた巫女は。忌まれし夜に、ただ嘆く】
【誰にも知られず、誰にも見られず。ただただ、嘆く】



【嘆く先には、なにもないのに】




――――Next...>>


/絡み不要です
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/11(木) 13:51:34.78 ID:7BMH39GAo
【銀河の彼方】

【普通に一生を過ごす者ではまず体感のできないような空間。】
【擬似重力と言っておこうか、その人為的に作られたスペース】


―――<< That star is beautiful!=@>>―――

【能力者のいる世界を覗き込んでいる多き影】
【大きなモニターに表示される綺麗な星を獲物を見るような目で除く者達がいた。】


―――<< That star is made our belongings.=@>>―――

―――<< The preparation for the invasion is started from this.!=@>>―――

【キミに奴らの声が聞こえるだろうか。そう――――】
【奴らはキミ達の住むこの惑星に目をつけ侵略の準備を整えているのだ。】
【この悪意に満ち溢れるマテリアルを感じたのならば急がなくてはならない―――】







【同時期】
【地上よりはるか数10km下の地中にて大きな異変が観測された。】

……。

【敏感な者なら異変を感じるはずである。今は大会等もあり気づくものもいないかもしれないが】
【その違和感…いずれ地上に災いをもたらすかもしれない大きな鼓動が今¢蛯ォくなる。】


【果たしてそれは何を示すのだろうか?】
【今現在では異変に気づき準備するものも少ないだろう。】
【このまま何も起きなければいいのだが――――】


/レス不要です。


762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 14:33:51.65 ID:XWbzTiTl0
【水の国――――アクエリアス・ブリッジ】
【都市と都市を結ぶ、海の上に広がる巨大な橋、全長は10kmはありそうだ】
【車道だけではなく、しっかりと歩道も大きくスペースを取られ、観光名所としても有名だ】
【ここから望む夜景は優美の一言であり、夜間はカップルたちで賑わう】

【現在は大会が開催中の為、いつもより数倍は観光客が訪れている】
【大会は継続中だが、祭りは昨日で終幕を迎え、帰路につく観光客も出始めてはいる】
【そんな行きと帰りの客がごった返し、橋は大混雑していた】
【さらにこの炎天下、渋滞待ちの人々は、イライラした様子でハンドルを指で叩く】

【そんな中―――それは起こった】


【ガンッと何か大きな物体が堕ちたような轟音が橋に鳴り響き、微弱だが揺れている】
【人々はなんだんだと音のした方向に一様に顔を向ける】

【ガンッ!!!!二度目の轟音、先ほどよりも大きい、見れば先頭辺りにあった車が宙を舞っている】
【それはそのまま高度から他の車の屋根へと落下し、砕け散る】

「キャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

【前方の方から悲鳴が聞こえる、進んでいた人々は我先にと引き換えし、大混乱に陥った】
【人々の叫び声、転倒する子供、一瞬で橋は恐ろしき惨劇の舞台へと変貌した】

【その原因と思しきモノは――――一体…?】

【それは触手―――否、根だろうか…?巨大なワーム状の物体が橋の端と大地のつなぎ目から出現している】
【その数はおよそ4本、どれも10m程の大きさである】

【触手に阻まれ、先に進めなくなった車を泣く泣く捨てて運転手たちは道を引き返していく】
【しかしその反対側、逆の端にも問題は発生していた】
【武装した謎の一団が戦車や装甲車で道を塞いでいるのだ、いや、あのエンブレムは皆、見覚えがあるだろう】
【―――カノッサだ、現在は活動が下火といわれているが、依然として圧倒的な規模と戦力を持った組織】

全く、些か心外だな、我々の活動場所でもあるこの国において大会や祭りごとなど…
なんという愚かさ、危機管理能力の低さか………嘆かわしいな


恨むなら無能な国軍と、自らの非力さを恨むのだな………


【白髪混じりのボサボサした後ろを向いた黒髪】
【黒い瞳で、黒いフレームの一般的な眼鏡をかけた、少しやつれた感じの初老の男性】
【ヨレヨレの黒いネクタイに白いYシャツの上から小奇麗な白衣
【しわしわの黒いスラックスに茶色の革靴を履いた】
【猫背でいかにも研究者≠フような雰囲気の人物である】

【リーダー格と思しきその男性はゆったりとコーヒーを飲みながらそう気だるそうに言い放った】
【戦車の前部に腰かけ、コーヒーを啜りながら、実験動物を見るかのような表情で逃げまどう人々を見つめている】

【この状況、どちらを、もしくは両方を打開するのか―――打開しえるものは現れるのか】

//突発デース、5人ぐらいで
//取りあえず16時まではいますので

763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 15:11:13.88 ID:kTTYuQWfo
>>762

「あら……」

【機関の人間達が、装甲車などで橋を封鎖していくのを、遠くから眺めている女性の姿があった】
【身長は160cm程だろうか。その灰色のセミロングはゆるくウェーブが掛かっている】

「……ふぅん」
「ま、丁度いいかしらね」

【女性用のパンツスーツに身を包んだ、どこかキャリアウーマン然とした女性は、右手に持っている携帯電話を耳に当てた】
【濃い隈のある眼を細めながら、携帯電話の向こうにいるであろう相手に向かって、口を開く】

「ああ、エミリオ? 今どこ? ……そう」
「仕事を頼むわ。 今、アクエリアスブリッジに……あら、見えてるの?」

【女性の立つ街の対岸の街、混乱の中に進み出てくる影がある】
【短めの金髪の上に、つばを逆さに回したキャップを被った青年だ】

【高めの鼻梁の上には、フレームレスの眼鏡をかけているが】
【ジーンズに白いシャツというラフな出で立ちは、あまり神経質なイメージを抱かせない】

……アレを、なんとかしろってか?

【青年は耳に当てている携帯に向かって、うざったそうに問う】
【その携帯からは、無感情で業務的な、女性の声が聞こえている――】

「そう。他のお人好しもきっと集まってくると思うわ」
「――実績を稼いで置くのは大事よ。うちの代表のご機嫌取りも、ね」

【青年は、携帯の向こうに聞こえるように舌を打つと、吐き捨てるように文句を言う】

……簡単に言ってくれんぜ。

「……あら、じゃあリョーカやヴェンデッタを応援に呼ぼうかしら?」

【間髪いれず返ってきた女性の答えに、青年の眉根にシワが寄る】

ハイハイ、リョーカイリョーカイ。じゃあな、クソババァ。

「武運を祈っ」

【相手の返答を待たず、青年は携帯の通話を切ると、右手をピストルの様に構えて】
【まだその正体も判然としない、触手のような物体の一本に狙いを定める】


【――青年の右手人差し指に、筒状の力場が発生する】
【力場は、その周囲から空気を取り込んで、球状に圧縮】

フォージェリー・バレット=I

【青年の掛け声と共に、圧縮された空気が、触手の一本目掛けて、さながら弾丸の如くに放たれる】
【威力はさほどでもないが――注意をこちらに惹くには十分な攻撃だろう】
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 15:26:09.44 ID:XWbzTiTl0
>>763

【バンッと軽快な音を立てながら、ウネウネと動く触手の一本に見事命中する】
【触手の表面からは紫色の樹液のようなモノが垂れ、地面に落下する】
【と、真下にあったワゴン車に液体が落ちる、直後にワゴンは煙を上げて融解しだしてしまう】
【恐らくは―――酸、この触手の体液は強い酸性を持っているようだ、】

≪攻撃カクニン………――敵勢体捕捉、捕捉、捕捉≫

≪迎撃行動に――――イコウ、イコウ≫

【ドッと橋を突き破り地中から何か巨大な多面体が飛び出して来る】
【それは5m程の黄金の多面体、一つ一つの面にはそれぞれ感情を表したような仮面が付いている】
【どうやらこれが触手のコントrロールユニットのようだ】

【多面体はグルグルと空中でサイコロを振るように回転し、止まる】
【突如、右端にある一本の触手が青年目がけて飛び掛る】
【そして10mほどの巨体を大きく振って、青年がいる位置に振り下ろす】

【動きは至って単調、スピードもそれほどではない、回避は容易に可能だろう】
【だが、地面やほかの障害物に激突した際に飛び散る体液も注意しなければならない】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 15:38:45.24 ID:kTTYuQWfo
>>764

うぇ、マジかよ……。

【青年はやや表情を引き攣らせて、職種から滴り落ちた液体を受け止めたワゴンの残骸を見る】

こりゃあ煮ても焼いても食えねぇなァ……。
さて……って、おいおいおいおい!

【半笑いを浮かべながら、ともかくこちらの目論見通りに標的を移した触手に向けて、次の攻撃を放とうとして】
【触手の根が地上に出てきたのに眼を向く】
【――遠距離からひたすら狙撃するだけのつもりだった青年は、虚をつかれながらも、慌ててサイドステップ】

【直後、その地面を大きく凹ませて、触手が叩きつけられた】

っち!
……シャレんなってねぇぞ

【飛散した触手の体液が、青年のシャツやジーンズに付着して反応】
【焼け跡を残して穴を開ける、発生する異臭に顔をしかめて、青年は毒づいた】

本体はっ、あっちか?

【細かく体を振って、触手の動きを牽制しながら、その根っこにある多面体の方へと眼を向ける】
【右手の先にある筒状の力場にさらに、力を込めれば】
【先ほどよりも、その力場は直径を増して――より威力の高い弾丸を放つようになる】

そらよ!

【見えざる弾丸が、大気を切り裂いて飛翔、青年に正面を向けている面に向かって行く!】
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 15:51:53.79 ID:XWbzTiTl0
>>765

【ズルズルと叩きつけられた触手は元の位置まで引きずるように戻っていく】
【触手が通った道はやはり異臭と煙を放って融解していく】
【どうやらアスファルトは容易には解けないようだ、表面だけ皮が剥けたように溶けていく】

≪敵勢の攻撃を確認―――回避率40%≫

≪―――回避失敗、ダメージ中≫

【青年が放った一撃は見事面のコアと思しき宝石が付いた部分を直撃、粉砕した】
【それによりその面はボロボロと瓦礫のように崩れ落ち、空洞になる】

【グルンッと多面体は回転し、青年へ向く面が変わる、どうやら面を破壊し続ければ倒せそうだ】
【だが―――そう易々とやらせてくれる相手でもない―――】

≪迎撃続行―――攻撃レベルを上昇――ギギ≫

【今度はサイドの二本の触手がそれぞれ融解させながら道の端へと延びていって】
【そのまま左右から一気に手を叩くような要領で触手を閉じる】
【警報が鳴りっぱなしの置き去りの車を巻き込んで広範囲に渡る破壊が行われる】

【退路は上か、はたまた触手のとどかない後方か―――青年の判断が問われる】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 15:54:44.12 ID:XWbzTiTl0
//まだ余裕で募集中です
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 15:58:39.85 ID:xFpkU627o
>>762
【アクエリアス・ブリッジ付近より、橋の片岸――機関の武装集団へと向けて】

こんな事だろうと思って、あちこち見回ってたら……案の定か。アクエリアス・ブリッジ、主犯は機関。
医者もそうだけど、駄目元で大会救護班に掛け合えない?あすこなら腕は元より、此処からの距離も近いし――。

……しかし相も変わらず、野暮ったい真似をするものだね。ホント、無粋も此処に極まれりだ。

【ふう、と紫煙を伴った溜め息一つ。燃え殻を指で弾いて踏み消し、陽炎の立つ中を一人の青年が駆けてくる】
【季節感の欠片もない草臥れたスーツとスラックスは、揃いの黒。ソフトハットも手袋も、レザースニーカーに至るまでが同色】
【葬儀屋めいた黒尽くめに包まれた、ひょろりとした長躯。その貌には人懐こい笑みを浮かべ】


ああ。君が来るまでの露払いが俺の仕事(ジョブ)、そういうコトで良いんだよね?

「――構わない。オレも直ぐに出る、暫くは救助に務めろ。死傷者を増やさせるな」

オーライ。けど、出来ることなら終わらせて仕舞うよ。……だって、俺も嫌いなんだ。こういう遣り口。


【左耳に宛がった通話中の端末を切り、懐に仕舞い込んで】
【代わりに抜き打つのは、銀のリボルバー。射程に入れば、直ぐさま車両に随伴する歩兵へと威嚇射撃を浴びせるだろう】
【弾種は.357magnum、ホローポイント。防弾装備が行き届いているのなら、怖れるべき火力では無いが】
【その銃声は否応なしに、彼等の耳に届くだろうか。注意を此方に引ければ良いのだが】
//遅ればせながら、まだ大丈夫でしょうか……?
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 16:09:24.12 ID:kTTYuQWfo
>>766

……イケるな、このまま……。

【面のうちの一枚を打ち抜いた手応えに、青年は軽い笑みを浮かべる】
【あと何枚あるのかはわからないが――全部撃ち抜けば良いだけのこと】

【ありがたいことに、こちらに向けて新しい面を向けてくれるようだし】

(ちょっと硬いだけの、山の猪と思ゃ、そう大した相手でも……っ!?)

【クリーンヒットに油断したか、青年はわずかに目の前の化け物を侮った】
【山の猪は、これほど巨大でもないし、宙に浮きはしないし、ましてや10mの触手を操ったりもしない】

っべ……!

【直接こちらに打撃を与えることは諦めてか、範囲攻撃に切り替えてきた二本の触手を見て狼狽する】
【飛ぶ――? 論外、相手の触手はまだ二本ある。空中の無防備な体を狙われては、それこそ一巻の終わりだ】
【ならば――】

くっそが!

【右手の先の力場をさらに強化、直径を最大にまで引き上げる】
【そして、その銃口をすぐ真下の地面に向ける――】

……バーストッ=I
くっ……ぉあああッ!

【――そして、その地面に向けて、ためらいなく空気の塊をぶつける】
【地面にぶつかって炸裂した空気の塊は、その場で大きく衝撃波を発生させて、青年の身体を大きく後方へ弾き飛ばした】
【判断が遅れたが故の、無理やりな脱出ではあったが、触手にサンドイッチにされるよりは、ずいぶんとマシだった】

ゲホッ! った、くそっ!

【数メートルほど後ろに吹き飛ばされて、転がったあと、青年はすぐに身体を起こして銃口を真正面に向ける】
【――自爆の影響か、指先の狙いは揺れて定まらず、腹部や口元から、いくばくかの出血が見られた】

……っらあああ!
バースト=I

【青年は口の橋から血泡を飛ばして叫ぶと、その巨大な銃身――否、もはや砲身とでも呼ぶべきその銃口から、巨大な空気の塊を撃ち出した!】
【銃弾は、着弾点で破裂して、爆風を発生させる――】
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 16:13:39.50 ID:XWbzTiTl0
>>768

【青年の放った弾丸は見事に装甲車の前にいた兵士のもつアサルトライフルに命中弾き飛ばした】
【白衣の青年は殻になったコーヒーカップを脇に放り投げ、音の所在を確認、眼鏡を直す】

ふむ、ようやくカネ、あぁ君はデータにあるよ、なんでも屋君………
彼も心底警戒をしていたようだ、まぁなに、気にするな、今日で追われる生活も終わりにしてあげよう

D・M・X兵を出せ、狙いはあの辛気臭い格好をした男だ

【傍にいた通信兵から通信機を受け取り、後方の機関員に対して淡々と指示を送る】
【どうじに戦車の脇から何者かが接近してくるのが見えるだろう】

【真っ白な肩や膝にパッドの付いた装甲軍服に白いコンバットブーツ真っ白な顔全体を覆う鉄仮面】
【手には巨大な斧が持たれている、斧は刃の部分に何か赤いコーティングが成されている】
【無機質な気配を放つ人形≠フような兵士】

【重装備なのか、非常に遅い移動速度ドシドシとで青年へ接近していく】
【前方に車があってもお構いなしだ、そのまま肉体で弾き飛ばしている】

【ある程度間合いが詰まった場合、斧を振り上げて青年の脳天から叩き割ろうとするだろう】
【ここでさらに注意してほしいのが、この斧は、何かに強くぶつかった場合、小規模ではあるが爆発を起こす】
【仮に回避したとしても橋の破片や爆炎が襲ってくるだろう】

【斧による攻撃事態は非常に遅く、動作も単調だ】

//余裕です
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 16:26:35.97 ID:XWbzTiTl0
>>769

≪敵勢のダメージを確認、追加攻撃―――≫
≪中止、中止、敵勢のエネルギー反応増大、防御行動に移る≫

【一度、触手を根元まで引き戻そうとしたが、青年の強力な攻撃を察知してか断念】
【触手をクロスさせるような形で防御の陣を取るが、青年の弾丸はそれを容易く貫通】

【そのまま触手二本を爆炎で飲み込むと、面に直撃した―――】
【さらに面に接触したことでさらに爆炎を発生、隣接する面も誘爆した】

≪危険―危険――危険――ダメージ甚大、甚大、、ギギギ≫

≪サブユニットの召喚を申請――OK≫

【触手残数2 面3】
【青年の一撃は予期せぬ幸運をもたらし、この怪物に甚大なダメージと攻撃の手段の減少を与えた】
【と、ここで何か触手の前方で光の渦が展開している】

『指令受理―――ユニット機動』

【そこから黄金の小舟のような波に乗り上げるように空中へ物体が飛び出してくる】
【前部分には銀色の仮面と、二本の砲身が取り付けられている】
【そのまま青年へと大海を漕ぎ進むかのようにゆるやかに接近し】
【両肩へ向けて、二本の砲身から光線を放つッ!光線は一直線にぶれることなく迫る】

【ここで新たに現れた小舟のユニットへ攻撃するか、多面体への攻撃を優先するかは判断すべきだ】
【ただ、サブユニットの呼び名の通り、この小舟は些か楽に倒すことができるかもしれない】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 16:42:21.29 ID:kTTYuQWfo
>>771

あ゛ァッ、はァッ!
クソがっ、あのクソババァのッ! 台詞じゃッ、ねェがッ!

【攻撃を放った直後――消耗からか、あるいはダメージからか】
【青年は膝を付いて、荒い息と共にそんなことを吐き出す】

割に合わねぇぞ、クソッたれ!

【青年の目には、触手と面を破壊した高翌揚感など浮かんでいなかった】
【あるのは、ただただ疲労の色と――それでもなお、目の前の標的を撃ち抜かんとする猛禽の眼】

ッ……、まだ、あるのかよ……。

【現れた小舟のようなユニットを確認し、青年はようやく立ち上がる】
【――ともかく、動かなければ、あの触手にとっても、小舟にとっても、ただの的になってしまう】

デリート、レストア!

【青年の右手に凝っていた力場が、その掛け声と共に消失】
【――右手の指先に残ったのは、戦いを始めた頃のような、小さな力場が一つだけ】

く……!

【同時に、小舟から打ち出された二本の熱戦からは、身を捩って避けようとする】
【――だが、全ては避けきれず、光線は左肩を掠めて、その肉を抉っていった】

【青年は追撃を牽制するように、後ろに向かって跳び退りながら、小舟に向かって弾丸を二連射】
【弾丸一発の威力は、小石をぶつけるほどにまで低下してしまっている】

【もはや、大きな攻撃を放つだけの余力がないのだろうか――】
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 16:44:34.07 ID:xFpkU627o
>>770

【――連射、連射、連射。白い無機質の機兵ではなく、射程距離内の生身の兵に向け】
【拳銃の構造限界に限りなく近い速度でのラピッド・ファイアで、残弾六発を撃ち尽くす】
【狙いは言わずもがな、保持した銃器。当たろうとも当たらずとも、青年は疾走を続ける】

(……あれ≠ヘ確か、以前の襲撃にも顔を見せていたね)
(気配に違わぬ機械仕掛け。俺と同じ化物なら、手加減してやる道理は無い――――)

【痩せた体格に見合わぬ健脚でもって、遠距離より即座に近距離へと間合いを詰めてゆき】
【接敵(エンゲージ)。振り抜かれんとする機兵の斧を目掛けて、自らの右手を振り抜いた】
【斧に勢いが乗り切る前に機先を制し、力任せに押し切って態勢を崩す心算である】

――――、……く、っ!?

【だが衝突の刹那、彼は驚きに目を見張る。熱源反応――斧刃に仕込まれた炸薬による、小規模の爆発】
【咄嗟に左手で顔を庇いつつも、思わぬ反撃を受けて一歩後ずさる】
【スーツの袖は焼け落ち、左腕には軽度の爆傷。銃弾を撃ち尽くしていなければ、暴発もあり得たかもしれない】

【――だが、それでも彼の主武装(メイン・アーム)たる漆黒の右腕は健在だ】
【ぐにゃり。爆煙の中、音もなくその輪郭が肥大してゆく――――】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 16:55:36.04 ID:XWbzTiTl0
>>772

『攻撃、命中―――敵、ダメージ微細、消耗率大』

『敵、反撃体勢、回避不可、命中――ダメージ小、コア異常なし』

【青年の放った弾丸は小舟の仮面の部分に命中、仮面はひび割れ、小舟はバランスを崩すように傾く】
【どうやら仮面の額部分の宝石のようなコアを破壊しなければ倒せないようだ】
【逆にコアを狙えば、小さな攻撃でも大きなダメージを与える事が出来るかもしれない】

『攻撃続行、目標ロスト、―――制圧射撃開始』

【青年だけではなく、周りの障害物になる車を破壊する事を狙ってか、ガチャンッ!と銃身が変形し機銃のようになる】
【そしてそこから小さな魔弾を橋全体にまき散らすように乱射する】
【一つ一つの威力は非常に小さなモノだが、なにより数が異常である、何かしらの盾になる車の陰に隠れなければ厳しい】

【一通り魔弾をばら撒いた後、銃身を休めるためか、一度小舟は追尾を止め、停止する、大きな隙だ】
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 17:06:11.18 ID:XWbzTiTl0
>>773

【ガシャンッ!ガシャンッ!青年の正確な射撃の力で、銃器は次々と弾かれる】
【その多くはそのまま下を流れる大きな川に落下し、姿を消していく】
【初老の男性は鬱陶しそうに顔を歪めながら、装甲車の物陰に屈みこんで様子を見る】

全く、私は非戦闘員だというのに……まぁいいデータはとれそうだがネ…

しかし随分とまぁ正確な射撃だ、せいぜい頑張るがいいさ、ヒーロー君…

【爆砕斧を持った兵士は、青年の右手の一撃と、自らの爆発により大きく仰け反る】
【それに伴い、爆砕斧も橋のアスファルトに大きく食い込んで、中々引き抜ける事はできないようだ】
【こうなればただの的だ、隙だらけの人形兵に攻撃を叩きこめる――】

【だがそこへ、新たな人形兵が現れる、右手にはマスケット銃が握られている】
【それを青年の右足へ発砲、弾丸が迫る、だが視界に入ってから射撃までの時間が長いので対策は可能だ】

776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/11(木) 17:08:18.82 ID:kTTYuQWfo
>>774

っ、っはぁ、っは……! チィ……!

【息を切らせながら、青年は小舟を破壊できなかったことに、舌打ちを漏らす】
【さらに後ろに下がり、射撃を展開できる位置まで下がろうとしたが――】

な……っ!

【こちらの意図を悟ってか、相手の攻撃が再び範囲攻撃へと切り替わる】
【青年は猪と侮ったが、なかなかどうして、攻撃を的確に切り替えてくるではないか――】

っぶねぇ!

【近くの車の残骸の影へと飛び込んで、辛うじて相手の攻撃から身を隠す】
【そこら中で響きわたる轟音に耳を打たれながら、青年は車の側面に背をあずけて、長いため息をついた】

っはぁー……。

【右手に作った力場を、今度は直径を大きくするのではなく――その銃身を伸長させて】
【青年は、意を決したように車の影から、顔と右手だけを覗かせる――】

あんの宝石を……、割りゃぁ、良いんだろ……!?

【――絨毯爆撃の余派にひるむことなく、青年は己のレティクルに違わずそろえられた、小舟の宝石に向かって】
【銃撃を、放った!】
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 17:25:11.45 ID:XWbzTiTl0
>>776

『敵勢ロスト―――敵勢ロスト――』

『敵勢をハッケン、、再度コウゲキッ――――ガガガガガガ』

【仮面で辺りを見渡すようにサーチし、青年を発見するのを待つ】
【そして青年を捉え、再び攻撃を加えようと砲身を伸ばした瞬間ッ―――】

【青年のまさに決死の精密射撃によって宝石を砕かれ、そのまま地面へ落下、沈黙した】

≪サブシステム低下――ダメージフィードバック54%≫
≪危険危険危険―――ただちにセンメツせよ≫

≪攻撃攻撃攻撃―――≫

【小舟が沈黙するのと同時に、面の一つも消滅した、どうやらリンクしていたようだ】
【けたたましいアラートと共に、システム音声が鳴り響く、どうやらそろそろ限界のようだ】

【青年と触手の距離はかなり離れている、これでは触手も手が出せない―――訳ではない】
【残った二本のうち、右側の一本を限界まで伸ばすと、先端を展開し】

【溶解液を噴射、青年が隠れている車ごと溶かしつくそうとするだろう―――その場に留まっていれば原型はとどまらない】
【触手2 面2】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 17:39:13.50 ID:xFpkU627o
>>775
【彼の能力は、生体兵器=z
【自らの体内に宿した生ける機械、或いは無機の細胞とでも呼ぶべき、他機能型ナノマシンにより】
【その身体構造の一部を兵器へと作り替えて行使する、規格外の暴力である】
【例えば火器管制や戦術構築を補助する補助演算機然り、より強い伸張力を発揮する強化筋繊維然り】
【その戦闘能力は、常人の域を大きく上回る――――】

【さて。積層装甲に包まれた右腕は、彼の意志に従って暴君の名を冠した戦闘形態にシフト】
【その姿を、長大に変じた。装甲とその下の筋肉はより分厚く、五指は鋭利な鉤爪を伸ばし、前腕には人一人覆えるような大楯を備える】


(援軍。装備は――マスケットか。再装填には時間の掛かる骨董品だ、防いで反転攻勢に移れば)
(即時対応は、恐らく出来ないと考えて良いだろうね。オードブルはさっさと平らげて、目障りな戦車を叩き潰す!)


【彼は銃口の向きからおおよその弾道を算出、予測されるルートに右腕を置いて銃弾を弾く】
【斧を振り回す機兵の膂力なら、或いはこの隙に態勢を立て直す事も出来るだろうか】

【次の行動は、打撃。思いっきり腕を振りかぶって、振り回すだけの大振りな物だが】
【悪魔めいたフォルムから生み出される膂力が、どのような破壊を齎すかは想像に難くない】
【あわよくば斧機兵を吹き飛ばして、その先のマスケットを持った機兵をも巻き添えにせんと】
【手加減は一切無しに、重機の一撃じみた豪腕が迫る――――!】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 17:48:58.90 ID:kTTYuQWfo
>>777

……ブラーヴォ!

【砕けた仮面の姿を、車越しの視界に捉えて、青年は快哉を上げる】
【――だが、本来の敵はあの小さな小舟ではない。未だ敵は健在と言える】

あとは……。

【ずいぶん距離を取ってしまったが、金色の多面体の方へと眼を向ける】
【距離が離れたのは好都合。ようやくにして、こちらから一方的に攻撃できる距離に達した――】

ハ、そこからじゃ届かね……ッ!?

【――はずだった】

【触手の先端が開くグロテスクな光景に、声を上げる暇もない】
【そこから噴射された溶解液を目にして、青年は慌てて地面を蹴って逃走しようとする】
【だが、もともとこれほどまでに動き回ることは得手では無い上に、ここまでのダメージ、消耗――】

【車の陰からは離れはしたものの、消耗がたたって、その場で蹴躓いてしまう】

っぐ、がああああぁぁァッ!!

【――咆哮】
【射程から逃れきれなかった青年の脚部を、溶解液が蹂躙する】

【じゅうじゅうと音を立てて高温を発する脚に、青年は芋虫のようにのたうつ】

が、は、ア……!

【ジーパンは腿から下を消失させ、その下も薄桃色の筋肉や、薄黄色の脂肪を覗かせて異臭を放っている】
【涙を目に浮かべ、空気を求めるように激しく呼吸を繰り返しながら――】

【もはや容易に歩行すら不可能になった青年は、腹をくくったように、多面体の方へと身体を向けた】

クソっ、クソクソクソが! ぶッ殺す!

【痛みからか、ひどく汚い言葉遣いで罵詈雑言を浴びせながら、両手を前に掲げる】
【――その左手もまた、ピストルを構えるように形作られ、その人差し指の先に新たな銃身が生成される】

来やがれ、今の俺が、デクに見えてんだろうが!!

【理解してもらえるかどうかもわからない挑発の言葉を叩きつけて――】
【両手から、一発ずつ。それぞれの威力は違えど、合計二発の弾丸が、面に向かって射出される】

【――弾速は、右から放たれたものの方が格段に速い。威力もまた、右から放たれたものの方が上だ】
【ゼロコンマではあるが、時間差を開けて着弾する二発の銃弾は、触手をかいくぐることができるだろうか】
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 17:56:50.19 ID:XWbzTiTl0
>>778

【銃弾はいとも簡単に弾かれ、マスケットを持った兵は特に驚く事もなく】
【インプットされたマニュアル通りに、次弾装填の準備へと移る】

【爆砕斧を持った兵士も、相手の準備期間に斧をめり込んだアスファルトから引き抜き】
【再び振りかぶるが、その直後―――圧倒的な暴力が正面から迫ってくるッ!】

【その剛腕、否破腕の一撃は斧を持った兵士を吹きとばし、その近くにいたマスケットを持った兵をも蹂躙する】
【二体の人形兵は吹き飛ばされ、橋のサイドにある柵を貫通して、下を流れる河川へと落下していった、結果は確認するまでもない】

やれやれめちゃくちゃじゃないか―――末恐ろしい、あれほどの肉体を作り上げた異能が
これはデータ採取に現を抜かしていないで本腰を入れて対応するべきだな……ふむ

【ガチャンッと新たな人形兵が身を乗り出して現れる―――】
【またもその剛腕の一振りの前に沈むのか―――否、何かが今までと違う】

エネルギー充填率80%、ふむ、流石は最終経過のD・M・Xだ、中々の出力だ
どうだね、これも耐えてみせるかね魔腕の使徒よ―――?

【髑髏のような仮面を身にまとい、全身を重装甲で覆い】
【背には巨大なドリルのような二本のアンテナが付いたバックパックを背負って】
【右腕全体は巨大な砲身のような形状をしている今までとは違う印象を放つ人形兵】

【その背後には、バックパックのアンテナと同じアンテナを備えた装甲車が存在しており】
【その避雷針のようなアンテナからジジジジジジジ!と強力な青い電流のようなモノがバックパックへ注がれる】

【そしてそのエネルギーは次第に右腕の砲身へと流れていき、砲口にエネルギーが蓄積する】
【そして―――それを目の前の青年へと一直線へ放つッ!!!!!】

【強力な青いプラズマのような閃光は青年の右腕を貫かんと高速で接近するッ!】
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 18:14:52.71 ID:XWbzTiTl0
>>779

≪攻撃命中―――敵勢、脚部損傷、移動速度減少≫
≪再度攻撃―――敵攻撃態勢―――防御――不可≫

【まず溶解液を放った触手は引き戻すのは間に合わない、弾丸は悠々と通り過ぎる】
【残ったもう一本の触手が防御へと移行、多面体の前へ立ちはだかるが―――】

【思えばこの触手、硬度は限りなく低い、それは初撃の時からも判明している】
【そして先行する弾丸の威力は高い―――その結果】

【弾丸は容易く触手を貫通し、面へ直撃、コアが砕け散る】
【面は先と同様にボロボロと崩壊を始めて、そして―――最後の面へシフトする】

      

          【―――そこへ―――】

【時間差で飛び込んできたもう一つの弾丸が新たな面へと直撃する―――!】
【完全な青年の狙い通り、青年の思惑通りの結果へとつながった、それはしっかりとした分析の賜物だ】

≪ガガガガガガガガガ―――危険です危険です―――キケ……ン≫


【ドガァァァァ!と音を立てて多面体が爆発し、光の粒子が宙に舞う】
【同時に触手は力なく倒れ、道を封鎖していた触手は無くなった】

【しばらくすれば、大会の運営の為に来ていた救護班が到着し、けが人の救助に当たるだろう】
【青年も例外ではない、優秀な医師の力で脚も体全体も元通りに完治することだろう】

【多面体の残骸の中には何かが入っている―――】

【グルゴンの実:謎の天使の実、体内に取り込めば一時的に肉体が超活性化するが暫くすれば解ける】
【極光石:表面がオーロラ(極光)のようにてらてらと輝く稀少鉱石「魔翌力を弾く」という特異な性質を持つため、その加工法は非常に特殊加工法はどこかの一族にのみ極秘に伝えられているらしい】

【回収するしないも青年の自由だ、怪我を押して他の場所へ援護に回るか、そのまま治療を受けるかも自由である】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 18:23:03.85 ID:xFpkU627o
>>780

(……あれで原型を留めたまま、か。随分な強度だね)
(加減しなくて、正解だった……。)

【彼は正しく、全力を尽くした――何の備えも無しに直撃すれば、常人ならば微塵に粉砕しかねない威力の豪腕】
【プロテクター越しとは言えど、その直撃を浴びて無事なフレームの剛性に内心で舌を巻きつつも】
【渾身の一撃を放ち終え、崩れ切った態勢を立て直さんとする】

(高エネルギー反応!?あれは、拙い―――――!)

【――その時だった。異様な雰囲気を漂わせ、新たな機兵が姿を現すと】


っ、かは、ぁ……!―――――、――っっ!!


【その右腕――大口径の砲口より、凄まじい威力を秘めた青い閃光が放たれた】
【閃光は大盾の一部を灼き切り、貫通。軌道を逸らされ、右腕を吹き飛ばす事こそ無かったものの】
【積層装甲に傷を穿ち、右の脇腹を抉って過ぎた。蛋白質の焼ける臭気が、辺りに漂う】

【臓腑と右腕を熱に蹂躙される激痛に、彼は声にならない絶叫を噛み殺し――】
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 18:30:57.92 ID:kTTYuQWfo
>>781

へ……。

【こちらの挑発が効いたのかどうかは不明だが――】

銃口に面ァ見せるなんざ、所詮は獣風情と変わらな……っく……。

【二連射が狙い通りに、面を破壊し切ったのを見届けて、青年は不敵に笑った】
【痛みが走ったのか、疲れたように顔をしかめて、その場に仰向けに倒れて上を見上げる】

はァ……やってらんねー。

【両手指先の力場がほどけて消える】
【――疲労9割、達成感1割と言った表情の青年の顔を――別の人間が、のぞき込んだ】

「やっほー、エミっち、おっつかれー」

【アイシャドーの塗られた瞼に、飾られた長い睫毛】
【厚めの唇にはラメの入ったピンクのリップが塗られた、やや化粧っ気の濃い少女だ】
【その飾られた顔からは、正確な年齢を推し量ることは難しいが、20を超えるということはないだろう】

……何しにきやがった。

「ジーナさんがぁ、エミリオが辛そうだから助けてあげてーってさ!」
「来てみたらエミっち、ちょーピンチだし。超ウケるー」

【ケラケラと、重傷患者を前にして少女は笑う】
【そうして、屈んでいた膝を伸ばして、エミリオと呼ばれた青年の隣から、橋の対岸側を見つめる】

「でもー、こっち終わっちゃったみたいだしー」
「あっちでまだ遊んでるみたいだからー、行ってくるねー」

っつ……あのクソババァは何してやがんだ?

「んー? 知らなーい。その内、いろいろ回収しにくるんじゃない?」
「そんときに一緒に連れて帰ってもらいなよ」
「じゃあねー」

【――エミリオ、戦線離脱】
【エミリオは、その後に、仲間たちの手によって回収されるだろう】
【グルゴンの実・極光石もまた、同様に】

/続けて他の場所に参加しても良いのでしょうか。
/であれば、リョーカにて>>782の方の方面へ向かわせていただきたいです。
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 18:34:39.16 ID:XWbzTiTl0
>>782

【青いエネルギーによる閃光を放った後、一度砲身と化した右腕を降ろす】
【排気口のようなファンから蒸気が噴出される、どうやら冷却作業に入っているようだ】
【だが歩みは止まる事はなく、一歩、また一歩と超重量の巨体を踏み出して青年に迫っていく】

流石はD・M・X最高の機体といったところか、多大なエネルギーを消費するため
かならずエネルギー供給車を付けなければならないというのは面倒だが…まぁいいだろう

これにて終幕だよ、愚かなヒーローよ……

【白衣の男は閃光による蹂躙、破壊を満足げに眺めながら、顎の無精ひげを撫でる】
【そして青年を一瞥すると、口の端を吊り上げ、ニタリと歪めた】

【そして機兵は青年へと接近したのち、まだ冷却もすんでいない熱したフライパンのような砲身で】
【青年を右側から殴りつけようとするだろう、重量のある一撃に、高熱がプラスされる】

【まず破壊すべきは供給車か―――それとも本体を叩くのか―?】
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 18:36:28.43 ID:XWbzTiTl0
>>783

//どうぞー>>784にレスして下さい
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 18:54:55.79 ID:kTTYuQWfo
>>785 >>782

/一応、>>782の方の次に書きこむように致します。
/そのほうが混乱がないかと思いますので。
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 19:06:27.44 ID:xFpkU627o
>>786
//あばばばば、そちらの後に書き込むつもりでした……危なかった
//了解しました、それでは。

>>784

そいつは違うよ、ご老体。俺は……正義の味方なんて、柄じゃ、ない。――――

【――接近から間隙を置かずして放たれる、巨体の重量が余す事なく乗った一撃】
【青年は迫る強打を防がんと右腕を挙げるも、この状態で踏ん張りが利こう筈もない】
【結果は、見えている。彼は自分がそうしたように吹き飛ばされ、この橋の上から転落する――――】
   ・・・
【筈、だった】


「……そう。いつの時代だって、ヒーローは遅れてやって来るのがお約束らしいぜ」


【刹那、後方より二人の間に割って入る蒼い刃。それは陽炎めいた空間の歪みを纏い、直後】
【その結晶様の抜き身を不可視の力場へと転化して、振るわれる一撃の威力を殺し切る=z
【同時に投げ掛けられた言葉は、酷薄にして冷涼な刃の響きを帯びていて】
【青年は背後を見もせず、「減らず口を――」と、小さく呟いた】

「まあ……斯く言うオレも、正義の味方なんて柄じゃあないが」
「――――バトンタッチだ。justice、識槻朔夜。推して参る」

【其処に居たのは、中性的な細身の影。肩の高さに整えられた、黒に近い濃藍の髪に】
【怜悧な白皙、爛々と煌めく蒼眼。紬を着流し、素足に雪駄】
【腰には、長短合わせて三振りの刀を帯びた――和装の、人でなしである】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 19:12:24.30 ID:kTTYuQWfo
>>784 >>787

激! ラブ! 必殺イナズマァァ……ッ

【激しく激突する三者、緊迫する戦場――その最中に、まるで状況を理解していないとしか思えない、能天気な声が響く】
【橋の対岸側から――そこにあるはずの触手の異形をどうやって乗り越えてきたものか――少女が走ってきている】

【アイシャドーに長い睫毛、唇にはラメ入りのリップ】
【化粧っ気の濃い顔に、露出の多いヘソの出たタンクトップとホットパンツに、ローヒールのパンプス】
【こんな場所よりも、繁華街をフラフラと歩いている方が、よほど相応しかろう容姿だ】

【――しかし、その疾走する速度は、尋常のモノではない】
【履いているのは踵の尖ったパンプスだというのに、並みの女性はおろか、一流アスリートもかくやという勢いだ】

【少女は走り幅跳びよろしく、助走の勢いを保ったまま――橋の終着点手前で、勢いよく踏み切って飛び上がると】
【それはもう楽しげに、こう叫ぶのだった】

キイイィーック!!

【――ジャンプの高度もまた、桁を外れていた】
【2〜3mの高度にまで、少女の体は浮き上がる】

【そのまま、その色白で華奢な右足をピンと伸ばして――】
【巨兵へと電力を充電している供給車に向けて、キック――というよりはストンピングという方が正しい蹴りを放つ】

【よく見れば、その尖ったヒールの先に、青白い火花が散っており】
【――ヒットしたものには、漏れなくスタンガンのような電圧が走り抜けるようになっている】

/というわけで、お二方とも、よろしくお願いします!
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 19:28:28.56 ID:kTTYuQWfo
/申し訳ありません、リョーカの中、飯落ちです。
/すぐ戻ってこれるように努力しますが、遅ければ飛ばしていただいて結構です。
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 19:29:37.15 ID:XWbzTiTl0
//上手く運営できずに申し訳ないッ!


>>787

【砲身の一振りが防がれた事を気にも留めずに…否、元から心などというイレギュラーは存在しないが】
【砲身となっていない通常の左腕を女性の首元へ伸ばして、そのままへし折ろうとするだろう】
【工夫もなにもないきわめて単調かつ単純、鈍い攻撃、しいて挙げればその異常な力の強さか】
【しかしそのようなモノも、拒絶の力を用いる女性の前では意味を成さないかもしれないが】

(識槻朔夜だとッッ!!??あのような大物まで現れるとは……些か計算外―――否)
(行幸と言うべきか……彼を行動不能にし、カーマインを使用不可にした力、見せてもらうとしようか)

【戦車の陰に隠れて覗き込みながら、焦り、そして少しの好奇心を含んだ瞳で笑う】
【そしてデータを取ろうと端末へと手を伸ばした矢先―――】


>>788

【響く奇声、誰かが駆け抜けてくる気配、そして宙を舞う少女】
【そして少女の電撃を纏った強烈なスタンピングが供給車に直撃する、】
【その電撃により回路がショート、まるでブレーカーが落ちたかのようにエネルギーが四散する】
【そして数秒後、行き場を失ったエネルギーによって装甲車は大爆発を起こす】

(なッ!?新手だとッ!?全く、なんというイレギュラーの連続だ……修正が必要だ)

奴を呼ぶか…………ルシルフル、出番だ―――

【爆炎に吹き飛ばされ、煤だらけの白衣を叩きながら眼鏡を正す】
【そして何処へ言うでもなく、虚空へ向けて言葉を発する】

{分かったよ、僕も最後の一人として……しっかりと貢献しないとね…ハハハハ}
{そーいう訳でお姉さん、僕と遊ぼうよ……楽しいよ?}

【少女の前に誰かの声と共に、光の柱が出現、中から誰かが現れる】
【それは肩ほどまでのウェーブのかかった銀髪に澄んだ青い瞳】
【全身を白銀のスーツで覆って、紫のネクタイを締めた少年だ】
【身長は140cmほどか、かなり幼い印象を受けるだろう】

【少年は満面の無邪気な笑顔と共に懐から刃が白いナイフを取り出す】
【それを何もない空間へそっと振るう、刹那、空間が裂けたような切り口が出来き】
【そこから爆発的な魔翌力が波のように噴出し、少女へと迫っていく―――!】
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/11(木) 20:05:21.05 ID:xFpkU627o
>>788>>789
【足許の不安定さを物ともせずに、馬鹿げた速度で疾駆する少女】
【その声を耳に留め、勢いよく飛び跳ねる姿を目にすれば】
【二人は各々全く別の意味を込めて、ひゅう、と一つ口笛を吹いて】

「ん?……ふぅん、あの履き物でよくやるよな――さて、これで形成逆転か」
…………けほ、っ。……スカートじゃないのが、悔やまれる、ね……。

「――最っ低。黙れ、さもなくば死ね。」
非道っ!あのねえ、俺も一応怪我人で……っ!

――させる、か!
「――遅いよ!」

【と――そんな寸劇はさておいて。此方へと手を伸ばす機兵を見遣れば、青年と女性はそれぞれ応じて】
【漆黒の彼は右手を伸ばし、機兵の前腕を掴もうとする事でそれを食い止めに掛かり】
【蒼の彼女は、余計なお世話だとばかりに彼を一睨み。右に小さくステップを踏んで左腕を捌きつつ】
【左逆手に短刀を引き抜きざま、手首の内側を狙って一閃。続けて順手に持ち変え、肘の内側を狙ってもう一閃】

【関節部――装甲の隙間を狙った二連撃でもって、左腕を壊しに掛かった】

「……やっぱり、木偶の相手はなぁ……あっちの方が面白そうだし。さりとて、黒いのに任せるのも気が引ける」
さ、さっきはもっと速かったんだからね!?あの装甲車が壊れたからだよ、俺だってやれば出来るって!

「識ってる」

【行動を終えれば、片や機兵の向こうに目を遣り、老人と突如として現れた少年に狙いを定め】
【片や彼女の言葉に反論を返しながらも、機兵を打倒せんと鋭く睨み据える】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/11(木) 20:06:36.31 ID:xFpkU627o
>>791
//安価ミス。正確には>>788>>790です
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 20:09:49.30 ID:kTTYuQWfo
>>790

ひょいっ、とー。

【装甲車が爆散する前に、少女は叩きつけた右足を撓めて】
【再びその場でジャンプするようにして、退避する】

アタシってば、イケてるぅー!

【近くの地面に軽やかに着地を決めた少女の言葉の裏で、ようやく装甲車が爆発した】
【爆風にショートの茶髪をなびかせながら、メガネの男性の方へと向き直る】

んで、そこの明らかーにイケてないオッサン。あんたが犯人ー?

【糾弾というには余りにも軽い口調で、少女はそう問いかける】
【――だが、答えが帰ってくるよりも先に、少女は現れた新しい影に反応していた】

おー、なんか可愛い子……って、ちょ、ちょっと待ってよぉ!

【現れた少年に対し、少女はなんの警戒心も見せずに近寄ろうとしたが】
【――吹き出た魔力に慌てて、その場で跳び上がって交わす】

【動作はひどく軽いものだったが、それだけで数メートルの高みまで跳び上がって――】
【――未だ火を吹いている装甲車の残骸を、足場にして少年を見下ろす】

っとと、ちょっとぉ、いきなりなんなのー?
君とやるのー? アタシ、かわいー男の子とはぁ、あんまり喧嘩したくないんだけどー?

【――どうやら、足りないのは警戒心だけではなかったらしい】
【危機感や緊迫感などというものとは無縁の間延びした口調で、少年に対し不平を漏らした】

>>791

【しかも、そのついでとばかりに少年から視線を外して、もう一つの騒ぎの方へと目を向けまでする】

やっほー。

【少女はちらり、とそちらに目をやって】
【――黒尽くめの方には、さほど興味は湧かなかったようだが】
【和装の方へは、どこか媚びた視線を投げて、手を振ってみたりした】
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/11(木) 20:10:50.19 ID:zT3jVAWSO
>>736

――やらん、と言うなら……私は本戦にまで来ていない。

(……居合だけ、では無いか。当然と言えば、当然だな。)
(血が――まずい。)

【目に垂れた血を、右手の袖で拭う。】
【その瞳には、今だ闘志が燃える。】

私は鬼だ。古代より語り継がれし最強の人外だ。此処で降参して負けるような――弱い者だと思われる訳にはいかん。

【――その角は、伊達では無い。】
【鋼の魔翌力が、彼女の最大の「武器」であるそこに集まる。】
【そして、激しく発光――】

全身全霊、正真正銘の最強の技だ。

【まだ、動かない――】
【地面を、数回蹴り――その始動が近い事を、知らせるのみ。】
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 20:41:00.36 ID:XWbzTiTl0
>>791

【女性へと伸ばした腕はあっさり青年に掴まれ、動きを封じられる】
【そして女性の優雅な捌きにそのまま虚空へ空ぶる】
【そして前のめりになった体勢へ一閃、二閃、駆動関節部へ斬撃を加えられる】

【まるで元から取れていたかのように自然に、左腕は地面へと落下する】

【バチバチとコードから火花を散らして後ずさり、右手の砲身を女性へと向ける】
【そして残っていたエネルギーを女性目がけて発射する、初撃よりは遥かに弱く、遅い一撃だ】

【さらに青年へはノーマーク、絶好の機会だ】
【が、さらに女性の背後からどこからともなく斬撃が放たれてくる】
【斬撃は不自然な程、いとも簡単に破壊できるが切れ味は本物だ】


>>793

そうだと言ったら?異能の少女よ、その持て余した力……全く恐ろしい…
ルシルフル…さっさと始末するか、それともお前が始末されるか―――?

[可愛いとは心外ですね、ぼくは男だよ、カッコいいって言ってくれなきゃ]
[まぁこちらも事情があるので、悪いけどこのまま消えて下さい………アハ]

【困ったように手を広げながら、女性の方を向いてわざとらしくため息を漏らす】
【そして白刃のナイフをジャグリングするかのように回しながらニッコリと微笑み】

[僕もお姉さんみたいなキレイな女性とは戦いたくないけど……仕方ないよね]
[敵である以上は……戦うのが礼儀ってことだよッ!!!!]

【再びナイフを振るうと、帯状の無色の魔翌力が少年の周りを乱舞し、一度螺旋を描くように回転してから】
【少女に向けて放たれる―――先端は鋭く、チェーンソーのように回転している、加えて無色、視界に捕えにくいだろう】

>>ALL

【いつの間にか、辺りは漆黒の闇に包まれていた、太陽は地平線の彼方へと消え】
【襲撃された一般市民たちの避難もとうに完了している、あるのは電灯の小さな明かりだけだ】
【ふと。ぽつぽつと雨が降り注ぎ始める―――これは戦いに何をもたらすのだろうか】
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/11(木) 20:43:59.87 ID:okutwe5j0
>>794

…だろうな。客も望んではいないはずだ…そのような幕切れは

【やれやれ――という思いと、そうで無くては――といった思いが半々――】

鬼…か。本戦(ココ)まで来た者を弱いと言う奴は居ないとは思うが…

(あの角…鬼特有のものと言う訳か…?フ…ならば鬼退治よ――)

【自分は今まで人外を相手にしてきたのか――少しだけ感慨深い気持ちに入り浸ったり】

…最強の技…ね。ならばこちらも全身全霊――この膝が砕けようとも、私の最強の技をぶつけるッ…!!

(大会では初披露か…!!さて、右膝が持ってくれるといいのだが)

【先ほどの突きの構えのまま――腰を右に大きく捻り、落とす】
【下半身の動きは居合と同じ――捻り方が尋常じゃないことを除けば】
【上半身は無論突きの構えである】
【両手とも柄を握っており、その切っ先と闘志は彼女に向けられて】

…このタツミの蒼き閃光で――君の技を打ち破って見せるさ

【ピリピリとした空気が――2人を包む】
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/11(木) 20:55:34.72 ID:zT3jVAWSO
>>796
【たん、だん、タンッ!!!!】

【地面に凹みが出来る程の踏み切りが生むのは、圧倒的な「直線の加速」――】
【速さを追求した、最高速度最高威力の突撃こそが“最大”の名を冠する技を実現する。】

【角の軌道に、鋼色の閃光散らして――】

受け取れ、この一撃……ッ

タマハガネ
「 一 寸 先 の 霊 鋼 」!!

【タツミの射程距離に侵入した、その瞬間に再び地面を蹴る。】
【魔翌力により「鋼」と化した角を、思い切りたたき付ける――言うならば、最大威力の「頭突き」だ。】

【回避すれば、たやすく後ろを取り、そのまま倒す事が可能だろう――】

【受けるならば――“鬼の力”に対抗しうる技――そう、“奥技”と言えるような技ならば、可能だろう。】
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/11(木) 21:05:18.71 ID:xFpkU627o
>>793
【視線を感じれば、和装の影はちらと少女に一瞥を呉れて、其方に軽く手を挙げて見せ】
【黒尽くめの方は、若干凹んだような様子を見せつつも。慣れているのか、顔には出さずにへらりと笑う】

「――……ん。要らないんなら貰うぜ、そいつ。」

【――なんて、女性は平淡な口調で宣って。それ以上話している余裕も無かったのか、直ぐ様眼前の敵手に意識を向けた】

>>795

「(腱を断ち切れれば御の字、だったが……望外だな、腕が上がったか?)」
――――この音は。朔夜ちゃん、後ろ!

「あいよ、っと!」

【二人は位置を入れ替え、挟撃に対して背中合わせに応じんとする】
【黒い青年が砲撃を楯で受け、朔夜が斬撃を切り払わんとし】
【「打ち漏らしたか」――彼女が呟けば、その左肩が浅く裂かれて血の花が舞った】
【彼女は顔を顰めつ、新たに現れた敵手を睨み据え】

【一方、青年は砲撃を流しつつ更に踏み込み。握り固めた拳を、機兵の腹部を目掛けて打ち込まんとする】
【脇腹を痛めている為、腰の回転のあまり利かない手打ちだが――それでも矢張り、馬鹿に出来ないものがある威力だ】
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 21:13:44.06 ID:kTTYuQWfo
>>798

えー、別にあげてもイイけどぉー?
君、そーゆー趣味なのー?

【――掛けられた言葉を、どう解釈したものか】
【少女はどこか不穏さを感じさせる声色で、少女へと返答する】

【――だが、のんきな会話をしている余裕は、両者にとってそれほど無いらしい】

>>795

んじゃーちょーかっこいー君。
どっかぁ、喫茶店ででも……って、だから、ちょっとぉ!

【少年の要求に、一切の迷いも見せず前言を撤回して、少年を褒め直し】
【――あろうことか逆ナンパを仕掛けようとしたところで、少年は手の中のナイフを躍らせ始める】

うーん、やりたくないならー、やらなくてイイと思うんだけど、なぁー?
あーもー、気が早い!

【事ここに至ってようやく――それでも気乗りしない風ではあるが――少女は少年と戦闘することに決めたようだった】

【チャクラムの様に回転する魔力の帯が迫る――少女は、苛立ちを言葉にしてから】
【供給車の上で上体を反らし、綺麗にムーンサルトを描いて地面に降りようとする】

【――だが、不可視の攻撃に、目測を誤ったのだろう】
【綺麗なムーンサルトが仇となり、伸び上がったふくらはぎの裏を、斬撃がこそいでいく】

ったぁーい! ちょっともー! サイッテー!

【それでも軽く着地を決めて、少女は黄色い声で悲鳴を上げる】
【肉の削げたふくらはぎから垂れてくる血に、不機嫌そうな眼差しを向けてから――その目を、少年の方へと向けた】

……信ッじらんない。

【――少女の目にあるのは怒り】
【周囲への被害であるとか、そういうものはどうでも良いらしく、自分が傷を付けられた――そのことに、異常なほどに激怒しているようだった】

お前さ、女の子にこんな傷つけて、無事ですむと思ってんじゃないよね?

【突然、少女の声色が沈む】
【ドスの利いたハスキーボイスで、少年に静かにそれだけをぶつけて】

……雨?

【とんとん、と。苛立ち混じりの所作で、まるでスポーツシューズのようにパンプスの爪先を地面に当てて、調整しながら】
【やにわに泣き始めた空を見上げて、少女はぽつりと零した】

【不純物の多い水分――つまり雨で濡れた路面は、少女のような雷を扱う能力者には福音】
【――だが、少女にとってはそれ以上に大事なことがあるらしかった】

あーあ、化粧落ちちゃうなぁー。

【――だが、目の前の少年がここから逃がしてくれないのは明々白々】
【そしてなにより、少女自身が少年を五体満足で帰すつもりがなかった――】

……ま、良いや。ちゃんとワビ入れろよ?

【少女の体が、少年に向かって矢のごとくに飛びかかっていく】
【――青白い火花を、雨で濡れ始めた路面の上に残光として軌跡を描きながら】

【掲げた右手、スタンガンのように雷が迸る掌底を、その白皙に叩きつけるために、猛スピードで走りよっていく】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/11(木) 21:14:30.93 ID:okutwe5j0
>>797

…来いッ…!!!

【最初に言った通り――この男には「避ける」という選択肢は無い】
【そして彼の領域である3mに――否、その1m前、4mに差し掛かろうとした時に彼の体が動いた】

         ソウセン
「 最 終 ・ 蒼 閃 」ッ!!!!!!

【限界まで捻られた腰が急スピードで回転し――その力と共に右足が大きく、大きく前に踏み出される】
【踏み出すことでさらにリーチ、威力、スピードは増大するのである――これが彼の領域より1m前で始動した理由】
【もちろん思い切り踏み出すことで右膝への負担はもはや計り知れないものになり――彼の表情にはその痛みが現れていて】
【この技の結果がどうであれ、右足はもはや動かなくなるのは必至であった】

ハァァァァァアアァアッ!!!!

【そして全体重の乗った右足に――腕の動きが着いてきて】
【左腕を放し右手1本で彼女の頭に――】

【――――――「蒼天」での最速、最強の一撃、「最終・蒼閃」。全身全霊の突きが――】
【「一寸先の霊鋼」とぶつかり合う――】

801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 21:27:31.93 ID:XWbzTiTl0
>>798

【その少女は雨に打たれて佇んでいた、幽鬼のように、夢遊病のように】

【美しく、しなやかな腰まである黒髪、髪と同じく真っ黒な瞳に整った顔立ち】
【紺色のブレザーを着て、その下にシャツ胸元には黒いリボンが】
【ブレザーと同色のスカートに黒いニーソックス、ローファーと】
【体型は女性としては少し高めの160cm程で、華奢な印象を与える】
【いかにも学生らしい儚げな雰囲気≠持った高校生くらいの少女】

ずっとずっと――――私は探していました―…………あるべき場所を―
自分の存在意義を―――だからあの声は、惨劇は――血の雨は道しるべになると思っていた

【今回の戦いの被害者の一般市民か――?家族からはぐれた――?逃げ遅れた――?】


             【否、違う】

あの女の人が助けてくれた時、私は実は迷っていたんですよ――ハハ、ハハハハハハハハ
なんでだろう―――こんなに簡単な事だったのに――ねぇ

そうですよね、はい―――衝動に―――自分の本能に……身を任せればッッ!!!!

【突如、少女の右目に赤いR≠フ文字が浮かび上がり、少女の口の端が上がる】
【同時、先ほどと同様、三つの斬撃が女性へ向けて放たれる―――刃物などを持っている様子はない】
【だが分かった事がある―――斬撃を放っているのはこの少女だと―――】


【青年の強烈な一撃により、機兵は一瞬宙に浮かび上がり、少し距離を放した位置に落下する】
【腹部の装甲には拳の跡のような窪みが出来ており、ダメージを与えた手ごたえを感じるだろう】

【だが、人形兵はまだ、立ち上がる、バチバチと雨粒で火花を散らす銃身を引きずって】
【青年と同じように、銃身で腹部を思い切り殴りつけようと振りかぶり、一気に振るうッ!!】

>>799

[思っていない――お姉さんこそ、まさか戦場にホイホイ出てきて無傷で帰ろうってんじゃあないよね…?]
[舐めてるんじゃねぇぞ糞アマ………っといけないいけないあの人みたいな口調になっちゃった…アハ]

【相手の本性のような言葉に、こちらも満面の笑みで毒を突き返す】
【と、口が悪くなった事を気にしてか、上品に手を当てて咳払い、再び相手を見据える】

[大丈夫、大丈夫、化粧してても大して変わんない……よッ!!!悪い意味で!]
[その身のこなし…いつまでもつかなッッ!!!!???]

【シュッとナイフを下から振り上げるように扱い、手の中で回す】
【ヒュッと少女の顔面の下方から、アッパー気味に、鈍器のように固まった無色の魔翌力が飛んでくる】
【接近を試みる相手を牽制するつもりだろう、見えずとも、魔翌力が近づくにつれて感じる℃魔ェできるだろう】
【なんとか突破すればナイフを振り上げて隙だらけの少年の懐へ肉薄できる】
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/11(木) 21:35:27.88 ID:zT3jVAWSO
>>800

【衝突――】

【響き渡る、轟音。鋼と鋼がぶつかり合った、凄まじい音・衝撃――!!】

【結果だけを先に言うならば――敗北したのは、白儚角だ。】
【単純なパワー負け――それだけ。】

【仰向けに倒れ、空を見る。】

――私の……負けか。悔しいな。

【独り言のように、呟いた。】
【角に僅かばかりの皴が入り――魔翌力は底を尽きた。】
【立ち上がる気力も、体力も無い。】

……人間。私に勝ったんだ……少しでも上まで、駆け上がれ。

【その言葉を最後にして、彼女の瞼は下りる。】
【大会本戦、第一試合――勝者、タツミ】

/お疲れ様でした!
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 21:40:06.99 ID:wU/ixeQvo
【水の国、市街地】

【大会予選が行われている時は、市街地でも戦闘が見られたが】
【本戦が始まればやはり静かになる。人の出は多いが、騒動は少ない】

【比較的平穏な、通りの一角にて】


「世間様は結局の所、こうして平和にやっている訳なんですけど
普段は日蔭者の皆さん、こんな時くらい表に出てこないんで?」

日陰が好きな生き物なら出ないだろうね。僕達の目は光に弱いものだと考えて欲しい

【二つの声が、高さを随分とずらして会話していた】
【一つの声は地上10m程度の場所から。つまり、上を見なければ視界に入らない】
【もう一つの声は、道端のガードレールに寄りかかって。こちらは通り掛かれば自然と目に入る】


「……然し、困りましたねぇ。大会ネタよりも機関ネタが美味しいかなと思ったのに、
案外ネタの集まりが悪くて記事がぱっとしないぱっとしない
何か心当たり有りません?悪だくみしてそうな知り合いとか?」

……居ない事も無いけれど、親しくは無いかな
僕自身が悪だくみしている……そっちは駄目?

【ガードレールに寄りかかっているのは、長い白髪の少年】
【ターンクロスの首飾りを下げ、左腕には青い籠手を身に付けている】

【妙に距離の有る言葉のキャッチボールは、周囲に内容を隠すつもりもないらしく】
【近づけば容易く聞き取れる程度の声量で進行している】
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/11(木) 21:43:50.97 ID:okutwe5j0
>>802

[カランカラン]

【刀の――落ちる音】
【彼の握力も限界だったのだ】
【そして――右膝が折れ、地面に着き片膝立ちの状態となる】

グッ…!!
此処まで…追いつめられると…は…!!ウッ…!!思わなかった…!!

【しかし彼は勝ったのだ――倒れる鬼を目にして悟る】

…任しておけ。「青義同盟」の名に懸けて、私は高みへと昇って見せるさ…!!

【そう返答すると同時に2人の周りを大きな大きな歓声が包むのであった】
【大会本戦、第一試合――勝者、タツミ】

//ありがとうございました!!
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 22:14:25.84 ID:xFpkU627o
>>799

「なぁんだ、他に居るんじゃないか。斬り甲斐のありそうな……。」

【朔夜と呼ばれた女性の意識は、既に余所へと移っている】

【ゆえに、少女の問いに対する直接の返答は無い。ただその独り言のみが、その真意を何より雄弁に語っていた】
【どうやら彼女は、雰囲気通りの剣呑な性格をしているらしい】

>>801

「…………前言撤回。何をごたごた吐かしているのかは識らないが――」
「衝動に身を任せる、か。……気に食わないな、随分と!」

【だが、しかし。その果敢なげな佇まいに、朔夜は暫時その意気を削がれる】
【どこか狂人のそれを思わせる、熱病者の譫言じみた言動――】
【斬るべきか、斬るまいか。品定めをするように目の前の敵手を観察していたが】

【明らかな異状をその眼に捉えれば、次の瞬間には駆け出していた】
【左手の短刀で斬撃を切り落としながら、真っ直ぐに疾走し。接近に成功すれば】
【空いた右手に空間の揺らぎ――不可視の斥力場――を纏わせ、相手の鳩尾を殴り付けんとする】

――――か、は……!

【一方、青年は。ガードに回した右腕の上から腹部を打ち据えられ、たたらを踏んで後退しながらも】
【態勢を崩さずに踏みとどまり、敵を睨んで――小さく、唇を動かした】

EXーS zero=\―■■■■■=B

【ぐにゃり。壊れかけた大楯が輪郭を失い、其処から覗く砲身を包み込むようにして変型してゆく】
【武装の再形成。出来上がったのは、右腕と同じく長大な杭だった】

【砲身を延長するように、その尖端から突き出す杭。後方には一対のスラスターを備え】
【薬室周囲に、先程よりも大幅に小さくなった楯。砲身の冷却を優先してか、装甲は薄い】
【所謂ところのパイル・バンカー――腰溜めに構えたその尖端に、光が灯る】
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 22:15:19.35 ID:kTTYuQWfo
>>801

……は? イイ度胸してんじゃん。

【少年の毒に、少女は据わった目でそれだけを返した】
【薄茶色の瞳を激情で揺らしながら、しかし少年の迎撃にはきちんと意識が向いている】

【いや――迎撃には意識が向いていた。事実、少女は雨を弾いて迫り来る魔力の塊を、目で追っていた――】
【だというのに、少女は避けようとしなかった】

【わずかに身体を捻り、その魔力が当たる位置を、左半身に当たるように調整して――】
【――ゴキン、と骨が痛打される鈍い音がした】

ッ……!

【少女の左腕の付け根に激突した魔力の塊は、過たず少女の左肩を砕く】
【だが、少女は止まらない。わずかに痛みに顔を歪めて――それでもなお、無言のまま少年との距離を詰めていく】

【疾走中に、左半身に痛烈に打撃をもらっておきながら、少女の走る姿勢は揺るがない】
【左肩が外れたのだろうか。だらんと左腕を垂らしながら、しかし走り出した当初と全く同じ速度で、少年のもとに辿り着いて】

恋のイナズマ! ハアァァト! ブレイク!!

【腕を跳ね上げた少年の懐に潜り込めば――その心臓部目掛けて、雷纏う右手を、破城槌を思わせる勢いで叩きつける!】
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/11(木) 22:21:02.27 ID:xFpkU627o
>>805追記
//すみません、遅くなりました……〆も近いっぽいし今更ですが、一応。
//こちらには以後返レスせずに飛ばして貰って構いません、その方がお互い戦闘に集中できるでしょうし
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 22:46:21.98 ID:XWbzTiTl0
>>805

ハハハハハハハ、あなたのお名前は………私?わたしはなんだったっけ?フフフフフフ
あぁ、楽しい、愉しい、愉しい!!!!切り刻む、全てを切り裂きたい!世界も!人も!

{ま、まさか因子所有者だと……――?何故今頃になって……いや、これも彼の計算か――?}
{ともかく好都合だ、あちらもデータを採取するにはちょうどいい―――!}

【ユラユラと右目を抑えながら揺れ動く少女、それはまるで踊っているようにも見える】
【明らかに正気ではない瞳と、ぐにゃりと歪んだ唇、その様は不気味の一言である】

【一方白衣の男は端末を操りながら戦場を分析していた――どうやら少女は機関の一味ではないようだ】

はッ早ッい!ガハッゴホッ………!なんて人、本当に人間?
でも、この位置ならッッ!!!私の方が……有利ッ!!!!!

これが戦いッッ!!!!楽しいなぁ!!!!!!!

【少女は易々と懐に侵入され、鳩尾に、女性の力の加わった一撃を浴びる】
【そして仰け反るように後方に下がりながら血液を口から流し、水たまりを蹴飛ばしながら苦悶の表情を浮かべる】
【だが直ぐにまた不気味な笑みを作り直し、右目を覆う手をどかす】

【再び斬撃、今度は2つ、それぞれ両腕へ向かう、この斬撃の魔眼(仮)の強みは刃物を振る動作がない事】
【自らの好きなタイミングで、斬撃を放つ事が出来る事だろう、だがその分威力は低い】

【女性の強みはそれをものともしない圧倒的な経験の差か―――】


【機兵はもう一撃を加えんと、再び強く、さらに強く踏み込む】
【そして砲身を振り上げて、頭上から叩きつけようとするだろう、】
【砲身そのものの力に加え、この剛腕、まともに受けたらタダでは済まない―――だが】
【それは同時に懐に大きな隙を作った事になる、青年は強力な必殺の一撃を叩きこめるか】

>>806

[男は度胸、女は愛嬌ってね、お姉さんは愛嬌がないなぁ……ハハハハハハ]
[八ハッハ!駄目じゃんちゃんと避けないと死んじゃうよッ!!!!ッッな!?止まらなッ!]

【再び毒づきながら、自分の攻撃の命中により、相手の動きが止まるだろうと考え、嘲笑う】
【だが―――相手は止まらなかった―――以前にも速度を増して接近してくる―!】

【一瞬の油断が命取りとなる、少年は胸に雷撃の一撃を受け、後方へ大きく吹き飛んでいく】
【ノーバウンドで数m進みやっと一回、地面へ落ち、電撃でスタンする身体をゆっくりと起こす】

[ゴファッ!!!??やってくれたな………この……はぁ……グ…ハァ…この僕に]

[もういい、終わりにしよう、限定解放―――長たる実力、見せてあげるよッ!!!!]

【口から血を吐き出しながら、憎悪を含んだ眼で睨みつけ、歯を食いしばる】
【そしてナイフを自らの身体へと取り込ませていく、同時に少年の身体に変化が訪れる】

【背には無色の翼が生え、頭上にも無色の輪が出現する―――陽炎のように風景が歪んでいるので視認も出来るだろう】

【そして無造作に右手を振るう、すると無色の魔翌力の衝撃波が少女に向かって放たれる】
【範囲は横に広く、上へ逃げる事を得意とする少女にとっては割と楽に回避が出来るかもしれない】
【そうしている間にも口から血は流れ、足元の水たまりは赤く染まっていく、少年もかなり深手だ】
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/11(木) 22:47:23.32 ID:rJ5jkn5Jo
>>803
//1時間経ってますが、まだいますかー?
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 22:50:24.73 ID:wU/ixeQvo
>>809
/wikiの有様に驚愕しつつまだ居ましたー
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/11(木) 22:58:32.33 ID:rJ5jkn5Jo
>>810>>803

―――勝った、かぁー‥‥、現実感ねぇや、実際。

【そんなことを呟きながら、一つの人影がゆっくりと近づいてくるだろう】
【街灯に照らし出されて、その人影の姿が、徐々に洗い出されるように表れていき】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】

【右手には、コンビニで買ったであろう色々なお菓子や、ジュース類が】
【その中には、悪名高い炭酸入りのお茶が有ったりする、他のお菓子は全て甘いモノばかりだ】
【口には、氷系のアイスキャンディーを咥えて、涼しそうな風合いであった】

ん、こんな時間の市街に人か。

【ぴくり、と話し声を聞き取り、眉根を立てる】
【普段より路地裏をめぐって歩いているため、こういうのには敏感である】
【故に、少し警戒しつつ、そちらに近づいていくはずだ】

‥‥って、記者の類か?

【何となく、話の気配から、同業者の気配を感じたため、興味深そうに此方に来る学生が見えるはずだ】
【その姿は、もしかすれば大会の本戦で見たことがあるかも知れない】
【どちらかがこちらを見れば、ひょこっと右腕を上げて、口を開き】

えっと、こんばんは?

【と、首をかしげながら言うだろう】

//ではよろしくお願いします!
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 23:09:41.64 ID:wU/ixeQvo
>>811

「いっその事それでも構いませんよ?
事前に場所を教えてくれれば、30分前には張り込んで置きます」

明らかにねつ造記事にしかなりそうに無いけど……ん?

「あら?」

【地上と高所との会話は、訪問者の気配を察知して断ち切られた】
【近づいてきた誰かの視線が普通の高さに有るのなら、おそらく見つけられるのは白髪の少年】
【一応だが、見ず知らずの仲では無い彼もまた、ひょいと右手を上げた】


おや、珍しい人に会った。大会はまだ一回戦が続いてたっけ?
参加者目線でのレポート、というものは期待していたのだけれど
そう言った……所謂、世界の為にならない記事はもう書かないの?

【夏の暑さに対応する為、コートや長いボトムは排除、ブラウスにホットパンツの姿の彼=z
【顔だけは至って涼しげな営業スマイルを浮かべ、手を暫くは降り続ける】
【比較的大人しい会話になるか、とそんな予測が有ったとしたら】

「……あーっ!そこの不良に勘違いビジュアルバンドボーカルを足して3を掛けた様な顔のは!」

【高いテンションの叫びが、地上10m程度の場所から降って来て破壊してくれる】
【声に従って視線を動かせば、目に入るのは工事中の建物】
【地面と垂直に立つ鉄骨に、更に垂直に―――つまり地面と平行に―――『立っている』少女が居た】
【地上を歩くように、垂直な鉄骨を真っ直ぐに降りてくるのは】


「記者の類とは失礼な。立派な記者様で編集長様よ、ついでに販売員様
初めましてで良いんだっけ?何だか白い記者の類さん」

【上下ともウインドブレーカーを身に付けた、黒髪に緑の目をした少女】
【こちらは長髪の少年とは違い、あまり愛想は宜しくない】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/11(木) 23:10:45.46 ID:kTTYuQWfo
>>808

【雨に打たれて、濡れた少女の体が青白い稲光に包まれて帯電する】
【――全身の筋肉と神経を、電気の能力で無理やりに強化しているのだろう】

【でなければ、少女の身体能力は説明がつかぬほどのモノだ】
【体内にめぐる電流を、身体にまとわりついた雨水に漏電させながら、少女は叩きつけた右手をぷらぷらと振る】

っざまァみろ、ガキが調子に乗ってんじゃないわよ。

【さすがにあの勢いでの攻撃に、右手の耐久力が付いていかなかったのだろう】
【口汚く少年を罵りながら、さらに追撃を加えようと動く――】

って……な、なにこれ?

【目の前の少年が、凶悪な形相でこちらを睨んでいるのに気づいて、少女は足を止める】
【――異形が、正体を顕す】

ちょっとぉ……。

【呆然と――まるで天使か悪魔、御伽噺のような生命体の顕現に、少女は怯んだように声をあげた】
【――だが、その場でとどまっている猶予はない】

もうやだァ!

【少女は、ふくらはぎの痛みをおして、その場で身体を屈めてから――全力で跳び上がる】
【だが、やはり出力の低下は隠しきれない――】

っ、……いやああぁぁっ!!

【衝撃波を真正面から受けて、少女が後方に吹き飛んでいく】
【――全身に均等にダメージを受け、受身もままならず、路面の上に背中から着地する】

っぐ! った……も……サイ、アク……!

【息を詰まらせて、少女は腕をついて、上半身を起こす】
【まだ口を効くだけの元気はあるらしく、少年に向けられる目も、敵意が減じてなどいない】
【――むしろ、今の攻撃で、よりその視線は苛烈さを増したと行ってもいい】

……。

【バチバチ、と少女と、少女の周囲の路面が青白く発光する――】
【――次への攻撃の溜め、だろうか。少女は辛うじて震える両足に鞭打って立ち上がり】
【少年を、きつい眼差しで睨んでいる】


/>>807 了解しました、先にレスを返させてもらいますー。
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/11(木) 23:20:15.71 ID:rJ5jkn5Jo
>>812
――おう、白蘭か。久々に会ったな。

【にぃ、と前に出会った頃より、無駄を削ぎ落した刃の様な表情を浮かべるだろう】
【鋭さを保ちつつも、どこか芯を見つけたような、そんな在り方だ】

いやぁ、レポートな、書きたいところなんだがよぉ。
ま‥‥なんつーか忙しいのよ。でも、価値は絶対にある事だ。
本業疎かじゃ笑いもんだけどな、はははは!

つーか、最近記事書いてねーもんな‥‥、最後の仕事はブルージャスティスの取材か。
‥‥原点回帰も、悪かねぇか、資金も稼げるし。

【書きたいけど、今は忙しいと、でも書くつもりもある】
【そんな感じの言葉。どうやら、とても大切なことをしているようだった】
【どうやら、金が無いようで、金策をしているようだ。コンビニの袋の中には、「今日から始めるデイトレード」なる本も有った】
【そうして、和やかな雰囲気で、会話が続かれようとした直後】

‥‥はいぃ?

【ぽかん、とした表情で、唐突にあんまりもあんまりすぎるあんまりな事を聞き、上を見上げた】
【そして、下りてくる相手を、視界に捉えて、眉根を寄せて】

‥‥うーむ、どっかで見たような‥‥。

【‥‥‥‥沈黙十数秒】

いや、見てねーか、でも聞いたぞ。
‥‥えーっと、ローズに取材をした奴でオーケー?

記者の類っていうのは、まあ、今の俺には相応しいのか。
あと、ビジュアル系じゃねーからな、これは俺流にさいっこうにカッコイイ髪型だから、ポリシーだから!

【案外、鋭い雰囲気にもかかわらず、こちらは相手の態度に比して対応は柔らかい】
【しかし、顔は兎も角、髪型だけは譲れないようだ。因みに、かなり髪質が硬いため、本当に突き刺さる】
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 23:33:12.29 ID:wU/ixeQvo
>>814

久々も久々、何カ月ぶり?
少しは遊びを重ねて、こなれてくれてればいいと期待してたんだけど
残念ながら君は……遊びからはますます遠ざかってそうな顔をしているね
勿体無い。娯楽無くして精神の健全は保てないよ?

……ま、君が書かないなら外部の人間が、外部の目で書くだろう
独占出来るほど記者は少なくないのがこの世界。そこに居合わせられる人間は少ないけれど
現に今此処に、予選に出る事すら決意出来なかった子が「五月蠅い」

【白蘭の方は、相変わらず。笑顔は無駄に振り撒いている】
【そして相変わらず、笑顔を浮かべながら他人を観察というルーチンは持っていて】
【相手の表情の変化を、冷やかす様な言葉で纏めた】
【返す刀で、自分に取材を行っていた人間への軽い嫌味。人の人格は、やはり変わらない】


【と、と少女はアスファルトの上に、両足を揃えて着地した】
【歩きながら、脚が動いてポケットの位置がずれるのさえ利用して、手帳とペンを引きぬいて】

「ああ、やっぱり?あんたがあの猫ちゃんの飼い主って訳ね?
大体のヒントは散らばってたけど、これと名前が出なかったから確証無くってねぇ
でも当たってたから良かった良かった、これで纏めが書けそうだけどそんな事より……」

「……いや、格好良く無いと思うわそれ。というかポリシー安いわよあんた
ウニみたいな頭を保つ事なんかポリシーにしてどうするのよ、もっとマシなもん詰めなさいよ
ウニだって棘の下には割と美味い中身詰まってんのよ」

【取材の用意は整った様だが、それよりもまず気になったのが髪型】
【質問より何よりそこに突っ込みたい。指では無くペンの先を相手に向けた】
【割とどうでも良いが、この少女、身長は166cm】
【近づくと僅かだが、視線が見降ろし気味になるのだったり】


……ストップを掛けないと君は暴走し続けて地平線へ行きそうだね、千鳥
谷山君、この子のテンションに付き合わないでくれるかい?適当に流して欲しい
そんな事より大事な事は、この世界には幾らでも転がっているだろうから

……例えば、一介の学生がそういう資金繰りに手を出して、破産するまでの経緯なんて
出版社の鮫が血の臭いを嗅ぎつけて、寄ってきそうだと思わない?

【ツッコミを延々続けそうな千鳥を、座ったままの白蘭が止めるが】
【商売の常套手段だろう。相手の持つ本を見て、それに伴う行動を推測して】
【いきなり、失敗するという前提で話を始めた】
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/11(木) 23:36:24.60 ID:XWbzTiTl0
>>813

[どうした、先ほどのように立ち向かって来い、敵意をむき出しにしてッ!!!!]
[そうだッ!その眼だよッ!僕が求めている眼は!遊びではない闘争の瞳だ!!!!!]

[さぁ来い!異能を限界まで行使し、己の力の全てを僕にぶつけてみろ!]

【無色の翼を羽ばたかせ、ふわりと30cmほど宙に浮きあがる】
【風を受けて足元の水たまりはユラユラと波紋を打って揺れている】

【少年は少女を指さし、先ほどの余裕がなくなった少女に満足げに叫ぶ】
【指を差し、本当の神の使いになったかのような傲慢さだ、あどけない少年の顔はもうない】

[終わりにしよう、アカシック・インゴベルタッッ!!!!!!!!]
[無に帰るがいいッ!!!!!!異能と共に!!!!!世界の始まりへ!]

【右手を天高く掲げる、すると、渦を巻くように無色の魔翌力が、少年の掌に集まっていく】
【それはどんどん巨大に、密度を増して増幅していく、そして1mはあろうかという巨大な無色の魔翌力弾となる】

【それを振りかぶり、少女に向けて発射する―――魔翌力弾は何かに触れれば暴発する】
【そして圧倒的な魔翌力の暴風を辺りにまき散らすだろう―――しかし、軌道は至って単純、速度も速くない】
【着弾点と、それに伴う暴風の規模をしっかりと認識できれば回避は可能である】

【そしてそれは大きな隙にも繋がる、少年は巨大な魔翌力を解き放った反動で、片膝を付いて息を荒げている】

//取りあえず返レスします
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 23:45:04.99 ID:xFpkU627o
>>808

「(……能力は成るべく控えるか。部外者の出歯亀もそうだけど、加減し損ねたら後が面倒だ)」

「――衝動を自らの意志で統御するからこそ、人でなしは人でなしたりえる。これじゃ、紛い物ですら無い。只の獣だ」
「いや……狂人/凶刃≠ニ呼ぶべきか?まあ、どちらでも良いよ。黒幕はもう視えてる」

【鳩尾に一撃捩じ込んでから背後に目を遣り、ちっ、と小さく舌を打つ】
【自分の有する概念を、そう簡単に解析出来るとは思わないが――この視線は、あまり好かない】
【だが、二つだけ解った事があった。あの老人、どうやらこの少女にも注意を向けている】

【つまりは、眼前の敵は老人の配下には無いという事。そしてもう一つは――】

「こんな悪趣味な芸当、お前の仕業以外に無いよな。レギン――レギン=ハーネット」
「品性は最悪だが、実力は一級品のお前の事だ。姿を消すなり、こいつの目を通すなりして視ているんだろう?」

「観劇か、人形遊びか――戦いも知らない素人じゃ、どっちにしてもお話にならない。さっさと失せろ、こいつを連れて」

【この魔眼持ちを差し向けたものの正体の、大凡の予測。ゆえに朔夜は、眼前の彼女の言葉は無視する】
【予想が正しければ、彼女に説得は無駄だ。故に、盤外に居るかも知れない彼≠ノ対して忠告を発しつつ】
【手にした短刀を擲てば姿勢を極端に屈めて、そのまま彼女に向けて疾駆――――】

【斬撃を浅く受けつつも、最短距離を踏み込む。間合いに入れば太刀を抜き打ち、その首元に突き付けんとするだろう】
【レギン=ハーネットが此処にいる確証は無い。だが、居るのならば姿を表す――そういう男だと、朔夜は直感していた】


…………往こう、暴君。全て打ち砕いて、徹底的に終わらせる――ディスチャージ。


【一方――漆黒の青年は、今だ構えを保ったまま、微動だにすらしはしなかった】
【右の杭と薬室にエネルギーを収斂させ、充填。視界に浮かんだターゲットサイトに、近付いて来る機兵を収める】
【狙いは腹部、先程自分が殴打した装甲の窪み。振り上げられた砲身には回避動作を取らず、寸前まで引き付けて――――】

【地を蹴り、左前に踏み込む。これにより相手の渾身の一撃を右肩で受け、装甲を砕かれながらも前進を重ね】
【――もはや輪郭すら見えない、膨大な光の塊と化した杭を打ち込まんとする】
【当たれば着弾の刹那、薬室内のエネルギーを開放】
【その圧力で杭が突き出すと同時、吹かしたスラスターが杭に二段の加速を与え】
【杭の表面に圧縮された光が、止めとばかりに零距離で爆ぜるだろう】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/11(木) 23:47:28.48 ID:rJ5jkn5Jo
>>815
まぁなー、割と死にかけたり色々したから。遊んでる暇なんかそうそうありゃしないさ。
‥‥ま、お前の言うことは最もなんだろうけどな、殺伐すぎてどうにもならねー。

外の目、か。‥‥別視点からの記事ってのは、やっぱり価値があるよなぁ。
見た感じ、当事者で記者やってるのは俺だけだろう‥‥、おっと。

【そういえば目の前に同業者が居たというのに、白蘭の話に載ってしまった】
【自分で自ら同業者に対して、俺のほうが良いネタを持っているなんて、あまりいい感覚ではあるまい】
【しかし、白蘭は感じるかも知れない。何処か、その雰囲気に前とは違う柔らかさも含むことを】
【有ったはずの傷が無くなったり、眼の色が変わったりしているが、それも色々≠フ一つなのだろう】
【そして、此方を向き、取材の準備を始める同業者の姿を視界に収め、はぁ、と溜息をつく】
【とくだねというか、良いネタを見つけて逃がすのはジャーナリストとしてはあり得ない、ならば仕方ないかと腹を括った】

飼い主ってお前よ‥‥、一応あいつも人間型してるんだから。

【少し憮然とした顔をして、そんなことを言う】
【どうやら、こちらも、その猫少女に大しては浅からぬ思いをいだいているようだ】
【しかし、それに追加するように続く、髪型の事で、ぴくり、と眉根が動き、さらに相手の身長がこちらより高いことでさらにぴくり】

‥‥ッ、この髪型は譲らねーよ!せめて言うならウニじゃなくてハリネズミにしてくれ!
ウニだと生臭そ‥‥

【暴走に暴走を重ねて、ヒートアップしていき掛けた谷山の言葉の隙間に白蘭が割り込んで】

悪い、白蘭。
ま、気にしないことにするわ、‥‥カッコイイと思うんだがなぁ、髪型。

【髪をいじりつつ、白蘭の言葉に、少ししょげた様子で答えた】
【しかし、つづく白蘭の話を聞き、コンビニの袋からそれを引っ張り出して】

‥‥だよなぁ‥‥、資金繰りが辛くて辛くて。
株には慣れねぇけど、所詮能力があろうとなかろうと一介の学生さ、俺はよ。
出来ることって限りがあるなー‥‥、って。

【苦笑して、本を差し出して、読むか?と問う】
【とりあえず、試しに呼んでみるつもりだったが、多分無理だろうな、とも思っていたようだ】
【しかし、金の事に困っている様子は本当であった】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 23:58:07.24 ID:wU/ixeQvo
>>818

「ウニで悪けりゃ剣山よ。花咲いてるみたいなおめでたさって意味ねこれ
まーったく、取材の時はそりゃ馬鹿正直にしてられないけどさぁ
同業者相手だったら本音でも良いわよね?どーせ見えてる事だろうし
後、人間型してるとか言うなら『一応』は抜かしときなさいって」

【髪型の不評は変わらない。全く変わらないのだが】
【次第に言葉の中心が、剣山的髪型から別な位置へと移動していく】
【話題の主語を彼女が省いてしまっている為、少々伝わり難いのだが】
【現在進行形、白蘭の出した話題と照らし合わせれば、分かるだろうか】


いや、その手の本は遠慮しよう。信用がならない
そりゃあ基本的な技術は身に付くだろう。けれど、成功者が成功者増やしてどうするの?
搾取される側はする側より圧倒的に多数存在する必要が有る
きっとその本は、中途半端な成功者しか生んでくれないと思うんだ

……それよりも、ブルーローズだっけ?
中々に面白いアイデアだ、路地裏住まいの人間としては魅力的に映るよ
無償で食事、宿、教育。実現するならそれは奇跡としか言えないね

【白蘭が、背中とガードレールの間に挟まっていた雑誌を取り出した】
【不定期刊行誌闇の中=B此処には居ない話題の人物、ブルーローズへのインタビューが有る号だ】
【まず、絶賛。選ぶ事は兎も角、声の調子や表情に、ネガティブな部分は見られない】


……けどね、谷山君。今、何人を保護してる?
一人頭につきどの程度のお金が掛かって、どの程度の人間の時間が費やされてる?

「あ、私からも質問追加させてもらうわ。『どこから』拾ってる?
近所の路地裏?ちょっと遠出して奴隷市場でお買い物?戦場まで行って孤児でも拾ってるの?」

【それが、具体的に数字が飛びまわる話題になると、笑顔が薄まって】
【赤い瞳にそろばんの珠でも映っているかの様な、商売人の顔になる白蘭】
【少女(千鳥と呼ばれていた)も、便乗して質問を投げかけてくる】
【二人とも、『学園』という組織に対して興味を持っているらしいが】
【少なくともその興味は、無償の善意などとは対極に存在しそうだ】
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/12(金) 00:01:12.56 ID:xYPB7qZJo
>>816

……うるっせーっつーのー。

【少年の高揚した態度とは対照的に、少女の視線は零下のそれだった】
【――傷一つ、血一滴であれほどに激昂した少女は、もはや自分の感情を認識できていなかった】

【激しい怒り。赫怒と言ってもいい】

【周囲を激し帯電させながら、少女は少年の指先から放たれる魔力弾を見つめている】

……足は痛いし、左腕は動かないし、化粧は落ちちゃったし……もう、サイッアク!
でもぉ……。

【触れるもの全てを薙ぎ払うかのような、その暴風が放たれる】
【少女は、ためらうことなく、その真正面に向かって走り出した!】

その分、しっ――かり! 返してもらおうじゃないの!

【少女が、魔力弾と激突する――その寸前に、身体を屈めて、伸び上がった】
【――降り注ぐ雨中に青白い雷の軌跡を描いて、少女は高く高く跳躍した。魔力弾を、飛び越えて――そのまま、少年に肉薄する】

【――つもりだった】
【少女の体から放たれたスパークに触発されてだろう、その途中で魔力弾が炸裂】
【姿勢の制御が叶わぬ空中で、その衝撃波をモロに浴びて、少女の身体が吹き飛ばされる】

……ッっく!
こん、のおぉっー!

【露出した肌に亀裂が入っていく――全身という全身から、赤い血を撒き散らして、しかし少女は、吼えた】

夢見る=I

【――高さ数メートルの高さに飛び上がった少女から発された雷に、天が呼応する】
【近くの高層建築や、橋の上の避雷針よりも、もっと強く――純粋の天災】

乙女の=I

【稲妻≠呼び込んだ!】

――ライトニング<Dーッ!!

【堕ちたる神の怒りを味方に付けて――少女が文字通り稲妻となって、少年の上に落ちてくる】
【雷纏う両足の先――ドロップキックが、少年の胸部目掛けて飛来する!】
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 00:15:10.62 ID:C9oIhOcGo
>>819
‥‥あー、うん。分かった、とりあえず反論はしない。
こりゃ不毛だ、どっちか止めねーと永遠に続いちまう。

【はぁ、とため息を付きつつ、髪型批判については気にしないとしたようだ】
【しかしながら、千鳥が髪型について言及するたびに、眉根やこめかみがぴくりと動いている】

別に良いけど、俺もあんまり言葉を飾るのは得意じゃないしな。
ぶっちゃけトークの方が俺としちゃ楽だよ、つーわけでそっちも本音でいいから。
ん、別に之といった意図が有ったわけでもねーんだけどなぁ。

【と、千鳥の言葉には、微妙な表情を浮かべて言葉を返し】
【不毛だからこの話題はすとっぷ、と切り上げるだろう】

わかっちゃいるがねぇ、参考にしてみるだけさ、どういうもんか、ってな。

ああ、そうだろ?
あいつと、あいつの兄と姉、そして俺が考えたんだけどよ。
‥‥ま、無償で食事、宿、教育。それが一番の問題なんだよなぁ。

【苦笑というか、ほとほと困った様子であった】
【そして、見せられた、雑誌については、もう読んだようで、知ってるよ、と言う】
【仕事柄、雑誌や新聞には目を通す、己に関係のあることならなおさらだ】

‥‥うーん、今は8人。
食費は今、俺の奨学金から引っ張り出してる、服とかも少しはな。
時間で言えば、職員も少ないからなぁ、場所は俺が都合したけど。
寝床は、俺の部屋貸してるよ、今は仕事場で俺寝泊り、だな。

【白蘭の言葉には、嘘をついても意味はあるまいと素直に答える】
【奨学金も、それ程多くはないため、実は戦場ジャーナリスト時代の貯金を切り崩している】
【其れで持つのは、だいたい半年ほどだろうか。それまでに組織の体裁を整える必要があった】
【続く、千鳥の言葉には、眉間にシワを寄せて】

元々路地裏巡りは日課だからな、スクープの類には事欠かないし、事件を止めるのはjusticeの仕事だし。
最近はもっと深い所潜るようにしている程度、一人じゃ届く手に限界がある。
だけど、人手は足りず動くための資金も足りない、これってジレンマよなぁ。

【無償の善意など、そうそうあるものではない】
【己も、そんな純粋な人間ではない。しかし、そういうものを信じたい人間だ】
【故にこそ、その無償ではない善意でもなさそうな何かに、向きあうことに決めたようだ】
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/12(金) 00:22:00.83 ID:D5W0BtUQ0
>>817

なんだって言うのよッ!!!!私は言う通りにやった!ちゃんと“声”の指示通りにッ!
じゃないと苦しくて!痛くて!!!なのに!私はッ!!私はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

[クッあの女―――既に全てを看破して――どうする、どうする――?]

【相手の呆れ、そして憐れみを含んだ瞳と言葉に瞳を潤めながら、必死に叫ぶ】
【そして少女が召喚できる最高の数の斬撃、8つの斬撃を放つ、自己の嫌悪の言葉と共に】

【老人は焦っていた、ほぼ全ての事を見破られ、自分が知りえなかったことを見透かす女性に恐怖した】
【そして仰ぎ見るように、まるで指示を求めるように上を、橋にかかるアーチ状の鉄骨の上を見る】

【少女へ迫る疾駆、それを回避、いなすすべを少女は持たない、なぜなら彼女は戦士ではない】
【刀の先を突き付けられ、涙を流しながら少女は停止する、同時に右目の紋様も消え去る】

あ………あ………わた……――し

【ガックリと、夢からさめたようにおぼろげな瞳でそう呟くと、力なく横に倒れようとするだろう】


【ガッ!!!!と大きな轟音を立てて、砲身は青年の肩にめり込む】
【それをさらに押し込もうと兵は力を込めるが、そこへ―――】

【ドッッッ!!!!!!!圧倒的なエネルギーを持った一撃が巨体に突き刺さる】
【キィィィィンッ!!!!と巨体のいたる所がひび割れ、そこから光が漏れるように差す】

【数瞬後―――人形兵は凄まじい爆音と共に内部から光によって粉々に砕け散った】


               【トッ】

【何者かが二人の間に着地する、緩やかに、そして一言声が響き渡る】


≪うっぜぇなテメェら―――だが今にその余裕満々の面を恐怖と絶望で塗りたくってやるよ≫

≪創世はすぐそこだ――――……≫

【振り返れば、そこには誰もいない――空耳か―?イヤ、二人には分かっているだろう】
【奥では老人が駆け付けた自警団に取り押さえられて、もがいている】

【しかしその端末にはデータ送信完了≠ニ表示されている】

【雨はいつしか止んでいた―――近くの機兵の残骸から、何やら落ちている】

【水の国支部ID:水の国支部の100階まではいる事が出来るID】
【メイガスの盾:強力な対魔翌力を纏った素材、服や、武器などに加工すれば対魔翌力が増強する】
【ブレンMKY:軽量で射撃精度が高い軽機関銃、軽いため持ち運びも楽】
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/12(金) 00:33:14.58 ID:iWEzRe7Oo
>>821

「本音って刺さるのよねぇ。大体の場合、相手も理解してて目を瞑ってる事だし
それをずけずけ突っ込んで見せびらかすんだから、まあ嫌がられるわね
それが本職だけどー。子供が死んだ母親の所に『お母さん、今の気持ちは』?
……そーいう仕事の人間だからねぇ、思う事は有るのよ」

「奨学金って、学業駄目になると切られるわよね
取材、子供集め、教育、食事やらなんやらの用意、資金繰り、正義の味方
これだけやってて、どこに勉強する時間詰め込むのよ?
私なんか堂々と不登校よ、取材一本でやってても」

【前置きに、あまり関係無い言葉を述べるのは、千鳥も白蘭も良く似ている】
【この二人、思考は比較的近いらしく、その為に会話の入れ替わりも自然】
【特に接点の無い人生を送って来ても、こういう事は有るものだと一度脱線して】

【千鳥も、年齢は谷山と然程変わらず、そしてやはり学生である】
【学生という立場で、子供の教育という仕事を行えるか、自分で想定すれば】
【考えるまでもない。ノー、という答えしか出て来ない】
【相手は自分と違うとは言え、何処までそれが出来るのかという疑問は有った】


【一方で、白蘭の目は次第に細まり、口元も作り物の笑みを忘れていく】
【代わりに浮かぶのは、きっとこれが本性の一端なのだろう、打算的な笑み】

人間一人、服と食事を満足に与えて、教育を受けさせて、屋根の下に眠らせる
これは当然の様に受け取って来た人間には、簡単な事に思えるかも知れないが……
冗談じゃない!それはその人間の両親が、相応の労力を支払って得た対価なんだ
良いかい?二人の人間が、一人の子供を育てるのにすら苦労するんだよ?

……現在の8人だって、かなり辛いだろう?年齢層は分からないけれど……
話を聞いている限りでは遠からず、君達の計画は破綻するのではないかと、僕は心を痛めているんだ

そこで、だ。谷山君、どうか僕に協力させてもらえないだろうか?

【これまで座っていた白蘭は、両手を広げる大仰な動作と共に立ち上がる】

……僕に、君が預かっている子達の写真を見せてはくれないかな?
いやね、拘束時間の短い、それでいて比較的高給な仕事が有るんだ

自分の腹を満たす分を稼ぐ、その手段を斡旋する、もしくは教える
学問を詰め込んで知識人を作るより、有益だとは思わないかな?

【くるくると駒の様に回り、声を弾ませ楽しげに、白蘭は人事広告の様な売り文句を語る】
【履歴書ではなく顔写真を寄こせと言う辺りは、この世界や路地裏の事情が出ているのかも知れないが】
【言葉の端々にある落とし穴を、今の白蘭は隠そうともして居なかった】
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/12(金) 00:35:49.16 ID:D5W0BtUQ0
>>820

ハッ!!!それが君の限界かッ!!!!所詮は能力者などそのてい……
なっ爆風を踏み台にしてさらに跳躍しただとッ!!!!!?????馬鹿な、肉体が持つはずがッ!!

あ、あれは……―――馬鹿な、たった一人の人間如きが―――そのような…

おのぉれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇl!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【爆風に呑まれた少女を見て勝利を確信したのか血の付いた口元を歪める】
【が―――少女がさらに加速、跳躍、さらに稲妻を呼び込んだ―――それは】

【もはや少年の理解、想像、予測の範疇を凌駕していた―――呆けている少年に雷撃の踵落としが振り下ろされる】

がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁl!!!!!!!?????????

馬鹿………な………貴様」本当に…人……間か………

これが―――人の真の―力……か

【電撃と共に大地に叩きつけられた少年は、口から血を流し、ビクンと痙攣しながら天を仰ぐ】
【そして体を粒子のように崩壊させながら、ゆっくりと人間の強さを理解し、瞳を閉じた】

【空は晴れ―――美しい月明かりが少女を照らしていた】

【少年の懐部分に残った物体】

【白き刃:白い刃、無色の魔翌力を多少操る力を持っている、他の武器と合わせる事も可能】
【ブルーキューブ:水の魔翌力の結晶、使用すれば一度だけ中級水属性魔術クラスの術を行使できる】
【水の国支部ID:水の国支部の100階まで侵入できるID】

//
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/12(金) 00:49:22.39 ID:xYPB7qZJo
>>824

んふふっ……。

【――少女は力ない笑顔を見せて、小さな声で笑うと】
【もはや着地するだけの余力も残されておらず、少年ともつれ合うようにして地面に叩きつけられた】

っ! ……っ!

【もはや唯一動く四肢の一つ、右腕だけが少女の痛みを表すようにビクビクと蠢く】
【全身から血を流し、ふくらはぎの裏は肉が削げ、左の肩は脱臼し――惨憺たる有様だ】

女の、子の身、体に……傷、つけた、罰だ、よー……。

【息も絶え絶えに、最後の憎まれ口を叩いて、少女は空を見上げる】
【――いつしか、雲は流れ――月光が、周囲を照らしていた】

「リョーカさん!」

【小さな足音が、近づいてくる。それと共に、聞き覚えのある声がした】
【甲高い、鈴のような声。いけ好かない、お人好しの声】

(代表も……来たん、だ……)

【だが、それをリョーカと呼ばれた少女が確認することはかなわない】
【――痛みと失血で遠のく意識の中、少女は最後に、満足げに笑った】

んふふ……。


【――リョーカ、戦線離脱】
【エミリオと同様、彼女の仲間の手により――物資とリョーカ自身は回収されることになるだろう】
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 00:53:50.85 ID:C9oIhOcGo
>>823
そりゃぁな、目の前で戦友が死んで泣き叫んでるところをカメラに撮るような仕事さ。
だからこそ、本音の使いどき≠チてのは見定めなけりゃいけねぇ。
‥‥ま、そうだよな、そう云う仕事さ、結局ジャーナリストってのは。

まぁな。‥‥俺の場合は、なんだ‥‥、その。
元々戸籍無いから、色々有ってな、生活保護も貰ってるよ、一応暮らせはするし。
‥‥これでも、頭はあんまり良くないけど、脳味噌はいいもんでな。
一夜漬けでテストだけどうにかすりゃ、ぎりぎり条件は満たせるさ、最近きついけど。

【谷山の経歴を漁ってみれば分かるはずである】
【谷山基樹という人間がこの世界の書類等に記録されたのは、彼が8歳のころからだと】
【要するに、公的な人との繋がり、親子関係、親類関係が、一つとして存在しない】
【その為、色々な手を講じて、生活保護を受けているようだった】

【そして、当然学業はある程度疎かになるが、それは元からの事】
【負担が一つ二つ増えても、己がそれをカバーする分働けば良い】
【何時か過労死しそうな働き振りではあるが、今のところはそれでどうにかしているようだ】

【その後、続く白蘭の言葉を、腕組みして、聞いて】
【最後まで、聴き終わってから、口を開く】

‥‥悪い、それは無理だ。
俺はよ、まっとうな生活≠させてぇんだよ。

白蘭も、きっとずっと全うじゃない生活をしてきたクチだろ、俺だってそうだ、そこの千鳥はどうかは判らんが。

【鋭い目、鋭い声、鋭い雰囲気】
【白蘭の言葉の裏、落とし穴、それらを見極めながら】

――――俺の目的は、知識人を作ることじゃない。
有益無益は、たしかにある、だけどな、そういう話じゃない、お前らからすりゃ、バカみたいな感情論だ。

世界を担うのは、誰だよ、俺ら若者が、先を担うはずだ。
だって言うのに、先を担う子供を救う奴が居ない、少なくとも、救われない子供はどこにでもいる。
それの全部は救えないが、少なくとも、俺みたいな幼少は、過ごさせたくない、それだけだよ。

それに、もしかしたらよ、その後こう言うことに興味を持ってくれて、また一人、だれか人を助ける手が増えるかも知れない。
それが、連鎖して行きゃァ、長期的な目で見れば、世界平和ってもんにつながるんじゃないか?

【感情論、夢想、それらで、怪しい誘いを、落とし穴を、全て吹き飛ばした】
【少しでも、落ちる誘いの手は掴まない、そう決めていた。たとえ其れが知る者の手であっても】

//すいません送れました!!
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2011/08/12(金) 00:56:54.43 ID:D5W0BtUQ0
【暫くすれば―――自警団員と救護隊が到着し、負傷者は治療されるだろう】
【敵の撃退には成功したが、大破した車の破片、負傷者の血液など燦燦たる有様である】

【だが奇跡的に死者は0であった、もっとも重傷者は居たが―――】

【アクエリアス・ブリッジは一時的に閉鎖となり、足止めを喰らう観光客も多くいたが】
【皆の心には能力者への感謝と―――無能な正規軍と自警団への不満が残った―】

//とりあえず締めときます、長時間ありがとうございました!!!!
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/12(金) 01:13:44.96 ID:iWEzRe7Oo
>>826

「まっとうな生活≠ヒぇ、それが無理だって言いたいのよ、私は
『一応暮らせる』学生と、募金箱もって汗流してる獣人の二人組が幾ら働いたって
8人の子供に教育を受けさせる生活なんて、可能だとは思えないわね
いや、勉強無しで食事と屋根だけ確保して、日銭稼ぎの仕事とかなら大丈夫だと思うわよ?
そういう暮らしをしてる人は幾らでも居るし、立派なまっとうな$カ活だとは思うわ」

学問は、この世界で……路地裏に生きる者には不要な道具の一つだよ
何せあれは、何をやりたいか明確に定めて、将来を見据える者だけが扱える危険物だ
とりあえず∞言われるまま♀w問を修めて……どうなるだろう?
それも、たかが物好きの教師が、安い給料で教えられる程度の学問で、ね?
いやもしかしたら、学問を身に付ける前に飢え死にだって有り得るじゃないか

【勉強して良い成績を取り、良い学校へ進み、良い仕事に就く】
【ここが平和な世界で、子供達に資金の裏付けが有るならそれも良いだろうが】
【資金が無ければ、学問は続けられない。生きる糧を削る程、価値は有るのか?】
【現時点で8人、これから増える。どう養って、学を与えるのか?】


……働かせてあげなよ、彼等の為だ。僕は僕の……昔の主人≠ノ感謝している
不必要な学問をさせず、生きるために必要な技術だけを与えてくれた
だから僕は一人になっても、こうして生きてきて、こんな良い服を着ていられるんだ

「勉強が出来る頭でっかち8人と、何らかの技術を持つ8人
どちらを排出した孤児院が、より多くのスポンサーを得られると思う?
私は後者だと思うのよね、割と本心から」

君の言う『長期的』な目で見るなら……そう、彼等は働かせるべきだ
先を担う子供を救う?救う前に君が死ぬね、もしくはブルーローズって子が死ぬ
お金を稼げない子供達に血の一滴まで絞られて、挙句彼等を一人立ちさせる前に死ぬさ
……成功の実績が無きゃ、人を助ける『誰か』も増えないだろうし、ね

【二人は、理想論というものに全く踏み込まない】
【何処までも直ぐ近く、一年先より一か月先と、手元を見ている】
【どれだけ理想を語ろうと、資金繰りが上手くいかないならそれまで、共倒れだ】
【そんな道を選ばせて、貴重な『お得意様候補』を失うよりは】


……スポンサーが欲しい、だったよね?だとしたら、見つからない事も無いかも知れない
勿論スポンサーと言うのは、何らかの利益を求めるものだけど……
その利益を、少しばかり俗なものにシフトさせるくらいなら、ね

【駄目、駄目、駄目、と駄目を重ねて突然に、幾らかマシな条件での協力の打診】
【潰れられるより、協力して伸ばし、蜜を横から狙う方が良い】
【意識的に、だろうか。笑みの質はまた、何時もの様な比較的明るいものに戻っていた】
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/12(金) 01:37:14.19 ID:7EmdQBdYo
>>826>>828
//乱入してもいいですか?
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 01:39:26.19 ID:C9oIhOcGo
>>828
――――、ああ、くっそ頭の出来は良くねぇんだ。


そりゃそうさ、路地裏に生きる者≠ノは不要な道具だろうよ。
だけどな、識字、四則演算、社会の構図、それらを教えるのが、初等教育ってもんだ。
学問≠チてのは、高校からやるもんだ、小中は、生きていく為に困らない程度の知識――、いや。
表で生きて行くための知識≠、身につけるには絶好の場所だと、俺には思う。
高校受験が何であるか、わかるか?人は、そこで何をやるかを決める=A最初の選択をするんだ、学生って身分なら。
何をしたいから、どの学校にいくとか、そういう選択をする人生の岐路。
そこで、路地裏に落ちていくなら、それはそいつの選択だ、俺には止められない。
だがな、小と中で遣る内容を学問≠ニお前は思うか?違うと俺は思う、文字が読めて、計算できて、やって良いことと悪いことが分かる。

――それを身につけるってことが、学校≠フ役割だと俺は思う。

【なにも、ずっと面倒を見ようと言っているわけではないのだ】
【人間的な下地を形成する、小と中の頃。それを子供たちに与えたいと、そう言う事だ】

聞くぞ、だけどお前は結局のところ、いつ死ぬかも分からず、いつ終わるかも分からない、路地裏に立つお前は。
それがほんとうに正しいことで、それが何よりも一番良い事だと思うか?
生きるだけ≠チていうので、本当にそれでいいと思えるか?

【熱くなっている、己の精神は冷静な判断を己に下す】
【しかしながら、口が動く、動き続ける】

俺が送り出したいのは、勉強ができる頭でっかちでもない、路地裏で動ける技術者でもない。
そのどちらもを選べる可能性を持った子供だ、そこから先の選択はどっちでもいい。
中学卒業して、働きたいといえば、それはそれで正しい、それもまたひとつの選択だ。
もっと勉強したい、上の学校に行きたい、それも正しい。
路地裏で鉄砲玉になって散っていく、‥‥歓迎したか無いが、それも選択だ。


問題なのは、路地裏の子供たちはやむを得ず≠サうなってしまうってことだ。
だからこそ、俺は子供たちに選択する権利≠与えたい。
自分の人生をどうするか、自分で決めるための道を。

【勉強できる学生を作るのではない、自分で自分の道を見出して、自分で歩ける子供を送り出す】
【それが、谷山のやりたい事。理想論というよりは、少々現実味に近づいてきただろうか】

‥‥ただ、そうだな。働かせるとすれば‥‥。
新聞配達とか、それくらいなら許容する。勤労ってのも一つの経験だからな。
たしか、アレくらいなら、小学生でも働けたはずだし。
それが、あいつらに可能性を与える結果になるのなら、それも正しい。

【最低限の譲歩、働かせるとしても、表の仕事、怪しい仕事はしない】
【まあ、当然として、裏の仕事を斡旋しておきながら子供を救うなんて馬鹿なことはない】
【そして、続く白蘭の言葉を受けて】

―――掌返しかよ、ったく。
‥‥利益について、あとどんなスポンサーか。
話くらいなら、聞いてやるよ。

【折れたようにも見えるが、その瞳には折れた色は見えないだろう】
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 01:41:34.75 ID:C9oIhOcGo
>>829
//この時間の、長文複数絡みは正直辛いです
//ハブ酒の方が良いというならば、別に自分はかまいませんが
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/12(金) 01:52:11.41 ID:EU8QlWRdo
>>822

「――たかだか自分の衝動一つ斬れずに、一体何を斬るって言うんだ、おまえは」

【絶速の前進に加えて、雨に濡れた足場――下手に避けようとしてステップでも踏めば、態勢を崩すことは必定】
【そしてそれは、致命的な隙だ。この少女の能力はリーチを問わない、一度態勢を崩せば、そこで終わる】
【故に朔夜は回避を捨て、姿勢を低くして突っ込んだ。迫り来る斬撃をその身に受けつつも、無理矢理に距離を詰め】

「大体、前提が間違ってる――その声≠ニやらに指示されなきゃ斬らないってことは、それはおまえのしたい事≠カゃない」
「痛くなくたって、苦しくなくたって、そんな眼が無くたって、斬りたい奴は自分で斬るさ」

【「オレみたいに、な」】

【相手の頸に突き付けた刀を、その言葉とは裏腹に鞘へと納めた】

……一発は一発、だよ……さよなら。

【そして、此方もまた終幕――相手の内部にて恒星のそれを思わせる白光が爆ぜ、夜の闇を喰い尽くしてゆく】
【零距離砲撃。極限にまで圧縮されたエネルギーが解放され、周囲を真昼と見紛わんばかりに照らし出し】
【それも直ぐに、残滓も残さず消え失せる。――自らの砲撃で真っ赤に灼かれた右腕の痛みに堪えかねたか、青年はその場にくずおれた】

…………えーっと。俺、結構いっぱいいっぱいなんだけど……。
「残念だが、無理だな。――そうなる前にお前を斬るのが、オレの役目だ」

【そして彼等は、答えを返す。片や苦笑の裏に真意を隠し、片や傲岸不遜極まりない態度で】
【振り返れども姿の見えぬ底知れぬ相手に、最大限の余裕を取り繕って、応じて見せる】

……ところで、何で解ったんだい?朔夜ちゃん。
「何となく識っていただけだよ。半分は只のブラフ。真偽はどうあれああ言っときゃ、あそこのご老体はビビるだろ?」

……そう。もう一つ。この場で彼と戦って、勝てたと思う?
「無理だ。……言っただろ、品性は最悪だが実力は一級品だ、って」

…………まぁ、そうだよね。君が他人を認めるなんて、余程の事だ。
「あの時読み違えなければ、あいつはオレを殺せていた。……悔しいが、それは事実だ」

……創世≠ゥ。
「……休んでる暇は、無いみたいだな。」

【創世=B両者その単語に一抹の不安を抱きながらも、これにて一件落着といった所か】
//あばばばば、完全にぶっ倒れてました済みません。お疲れ様でした……。
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/12(金) 02:00:28.05 ID:iWEzRe7Oo
>>829
/こちらの考えは雑談の>>708ですが、
/谷山の人が辛いとおっしゃる以上、今回は遠慮させて頂こうかと思います、申し訳ありません


>>830

「ふぅん……負けは嫌いみたいねぇ、このウニ頭
言いたい事は分かるんだけど、やっぱり反論はまだ出て来るわよ私には」

「やって良い事悪い事なんて、学校で学ぶもんじゃないでしょ
文字の読み書きだって個人程度で教える事で、専用の教員を用意する程じゃあないわ
あんたが言ってる程度の勉強だったら、教員を募集する必要なんて無かったんじゃない?」

同感だ。それはまっとうな保護者であるなら、自分で教えられる事だ
幸運にも集団生活というものは、複数人を纏めて預かるという時点で達成出来ている様だけれど……
……が、まだ僕には納得がいかない。この話ではスポンサーを口説けないよ

【千鳥は、自分がインタビューを受けて書いた記事から。白蘭は、読んで聞いて得た知識から】
【教員を必要としている部分を見れば、教育というのは学問だろうと判断していた】
【理解の齟齬は、幾らか埋められただろうか。もしも埋まったのなら】
【これ以降は、相手の思考の理解も、早まるのかも知れない】

……まあ、結論としてはだね。読み書きや単純な算術は、路地裏でだって独学レベルで身に付く
対人関係の構築能力なんて、きっと平和に生きる人間より優れた物を身に付けるだろう
それらより良い物を教育として与えられるなら、教員は有用かも知れない

……が、谷山君。路地裏住まいの人間が哀れで惨めで救うべき弱者だという決めつけはやめてくれないかい?
その強者故の奢りは、能力者に特有のものだ。生まれた時点で強者だと決められていたのだからね
だが、だからと言って路地裏に住むもの全てが、君より弱く無様に生きているとは限らないんだよ

【教育の必要性に関しては、一定のライン。本当に必要な部分までなら、と認めた】
【が、続く彼の言葉には、明らかに表情が変わる。笑みが消え、目の温度が冷え、口の開きが小さくなる】
【自分の暮らしが生きるだけ≠フ悪いもの≠セと、定義されるのは気にくわない様子】


…………さあ、それじゃあまずは子供達に選択する権利を与えよう
直ぐにでも働いてお金を稼ぎ、自分の保護者が過労死するという危険を防ぐか
それとも保護されるままに微温湯に浸かり、共倒れの道を選ぶか……
……或いはたった一人の尊い犠牲を以て、のこり全てを活かすだけのお金を得るか、と冗談一つ入れておく

スポンサー……これは、そう珍しくもない。ちょっと事業で一財産気付いた独身者だ
一人で暮らす淋しさを埋めるため、遊んだり慈善事業に寄付したり、色々とやっている
……例えばそこに、生活を支える家政婦が居てくれたら。どれだけ彼は安らぐだろうね?
仕事の重圧を分散してくれる優秀な秘書がいたら、どれだけ助かるだろうね?
それが例え、今直ぐには役に立たずとも……将来、そうなりそうだという予感が有れば?

【スポンサー、特に社名などはあげなかったが、良く有る話だ】
【優秀な人材を生むと分かっていれば、支援を行おうという欲も湧きやすくなる】
【もともとボランティアが好きな人間に、少しばかり利益も与えて引きずりこもうという訳だ】
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/12(金) 09:10:37.08 ID:prUelWUxo
【お化け屋敷】

グフフッ・・・おれさまみんなおどろかしてやるぜ

【お化けの格好をした男が物陰にかくれて脅かそうと待っている】
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 09:46:14.27 ID:C9oIhOcGo
>>833
いつの間に俺たちゃディベートをやることになってんだよ。
負けたくないんじゃなくて、譲れないラインがある、それだけだよ。

読み書きと四則演算だけ≠ニはひとことも言ってないだろうが。
それだけを学んで、勉学の道に進む下地になるかと言われればそれはノーだろ?
俺が必要だと思うのは、知識とかじゃなくて、それらが与える可能性≠セ。
学んだことが直ぐに直接何かの役に立つほど、即物的なことじゃないがな。

【そして、納得できないという白蘭の言葉を聞いた直後、携帯のアラームが鳴り】
【それを確認すると、うわ、マズ、と呟き。ごそごそとベルトポーチを漁り幾つかの錠剤を取り出して】
【コンビニの袋の中にあるスパークリングティーで、その薬を飲み下す】
【悪いけどしゃがませてもらう、と言いながらガードレールにもたれかかるようにしゃがみ込むだろう】
【そして、しゃがんだままだが、当然真面目な様子で、白蘭の話を聞く。】

読み書き四則演算、小学校くらいのことなら、ある程度≠ヘ教えられると思うさ。
でもよ、それらを完璧とまでは行かないにしろ、下地と成るまでしっかりと教えるのは、難しい。
俺達は、学問を教えるんじゃない、学問の道を選択できる下地を作るのが目的だ。
豆腐の上に城は立たねぇんだから、基礎をしっかり教えるにはやっぱり本業は必要だと思う。

【教員がなぜ必要か、なぜ学ばせる必要があるか、其れについて語る】
【生きて行く上なら自己流または保護者が教えるレベルの読み書きと足し算引き算割り算掛け算で十分だろう】
【だが、もし学問を学びたいというのならば、学ぶための下地となる、基礎を身につけるべきだと思った】
【学問を教えるのではなく、学問を学ぶ選択が出来るようにする。後は当人がどう選択するか、それに限ると】
【続く白蘭の言葉、そしてその表情、声色を見て、聞き】

――――‥‥悪かったな、ちょっと議論に熱くなった、そういうつもりはねぇよ。
‥‥俺は俺が強いとも思わないし、路地裏の人間が弱者と決めつけてるわけじゃない、それは本当だ。
だけど、見過ごせる存在でも、そのままにしていいとも、俺は思えないってだけだよ。
だから、すまなかった。謝罪させてくれ、白蘭。

【しゃがみ込んだ状態から、ふらふらと立ち上がり、頭を下げるだろう】
【薬の副作用か何か、あまり調子は良くなさそうではあるが、謝罪の気持ちは感じるだろう】
【しかし、顔を上げた後の谷山の表情は、なにか思うことがあるようで】

‥‥でも、一つだけだ。
俺のそれ≠ヘ後付け≠セ。‥‥‥‥強者なんかじゃ、ねぇさ。

【両目に蛍光色のライトグリーンが浮かび、体から僅かな数式が吹き上がる】
【その力はむしろ逆。弱者が弱者としてその精神も肉体も何もかも蹂躙され尽くして得た物】
【谷山の能力が持たせる印象は、徹底的に人工的∞無機質≠ニいう印象が付いて回る。それは、後付という物だからか】
【この能力の発現こそが、己の弱さの象徴でもあって。故にこそ、己が強いとは谷山は決して認めることができない】
【能力を解除すると、崩れ落ちるように地面に尻餅を付くはずである】

‥‥とりあえず、それはあいつらがどうするか決めること。
お前から聞いた話、あいつらに話してどうするか考えてもらうさ。
お前の言うとおり、路地裏の人間って言うやつは、強かだからな。
自分の道を自分で決めるくらいの強さはある、俺がしたいのは選べる道を増やすことだから。

【そう行って。続くスポンサーについての説明を腕組みして、聞く】

‥‥話を聞いた上では、問題はなさそうだ。
まあ、其れくらいなら逆にいい社会経験になりそうでもあるな。
でも、条件が2つだ。
一つは、子供たちの学業に支障のない範囲内、休日とか放課後であること。
二つは、子供たちが働くことを選択して、働くことになったら、あいつらを行かせる前に一度俺とその人を会わせる事。
その人がどんな人か自分で判断したい、信用できるかどうかを。

【拾い、育てると決めた以上は、それなりの責任を持たなければならない】
【だからこそ、己の目で、送り出す先の人間がどういう人間かを見定めたいと、谷山はそう思った】
【ここまでが、谷山の最大限の譲歩であるし、この発言はもっともな事であるだろう】
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/12(金) 09:50:31.18 ID:prUelWUxo
【お化け屋敷】

誰も来ないなぁ
腰がイタタタタッ

【ずっと隠れて人が通るのを待っている】
【同じ態勢で隠れているため腰が痛いらしいのだ】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/12(金) 12:34:51.20 ID:prUelWUxo
【水の国職業安定所】

はぁ・・・結局お化け屋敷もクビかぁ

「次の方どうぞー」

【黒いローブを着て大鎌を持った何者かが受付譲に呼ばれている】

あの・・・仕事を探したいんですけど

「はい、仕事ですね。前職は何をされてましたか?」

お化け屋敷のアルバイトを……

「バイトですか…。でもあなた見たところ人間じゃないでしょ?」

はい、死神です。

「ここは人間相手にしてる場所なの、だから死神に紹介する仕事はないんです。ごめんなさいね。」

そんなぁ…。

【どうやらコイツは死神だったらしい。無理もない。黒いローブの下は骸骨なんだから】


あぁ、どうやって生きていけばいいんだろう……

【職業安定所の入り口前で悩んでいる死神がいる。】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/12(金) 20:23:30.60 ID:WQiLvlVR0
【水の国、街中】

【此の世には正義という者達がいる】
【正義という者達は、悪に立ち向かう為に信念という武器を持つ事は最早必須】
【例外は無い。人間であるならば例外等は存在する筈は無い。生きている以上希望は必要だ】
【そうでなければ周囲は一度に暗黒へ支配されるのを避け、己は絶望の淵に立たされるだろう】

【――はたり。はたり】

 …………

【人通りが多い筈だろうが、其の場所の一角だけは違って。壁に只一人存在する人影】
【其処には人が寄らない理由が在って。其の両腕を漆黒ローブに仕舞っている風の其れより
【「銀色の髑髏、両脚と眼窩に宿る赤い眼」と、大分怖い印象の異形】

【異形は只々ポスターを貼っていた。最早その手元は慣れた手つきである】
【そして、終始無言。解り易い程に作業的な行為を永遠やり続けていた様で】
【街中の壁がポスターだらけ。古い印象ながらも見慣れた光景が又も一望出来ていた】

【ポスターを見れば――】
【新正義組織 「blue justice/青義同盟」
 俺達の組織と、justice・対機関連合等の正義組織との違いは2点ある!

 〜中略〜

 P.S 何なら文句でも構わねぇぜ?腹立ててる連中もいんだろ?お互いの正義を語り合おうや。実力も見ておきたいしな】

【其の内容を一目見れば青義同盟だろう事が推察できるだろうか】
【兎も角、「そんな物を態々貼り直す」と云う事は此の柄で構成員の可能性もある訳で】
【其の内容に非常に興味がそそられる様であるならば。訊いてみるのも面白いのかもしれない】
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/12(金) 20:58:18.35 ID:Y/c7eS99o
【 路地裏 】


【 ――、 カキン=@】



 ――…、…っ。



【……響き渡るは、剣戟の音。それから、『戦闘』の所在を示す吐息】
【誘われて路地の一角に顔を出せば――、二つ≠フ人影が向かい合っている】



「……、……。」



【片方は身長165cm程――黒の長髪を腰元まで伸ばした、細身の人物だ】
【量産品らしき、近代的なフォルムの日本刀を下段に構えている】
【濃灰色の軍服の上から長外套を纏い、白の『仮面』のせいで其の表情は窺い知れない】



――、―…… 、。



【もう一人は、所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】
【右手には紅く輝く刀≠ェ握られており、剣戟の音は之で奏でていたのだろう】


【――戦況から言えば、『青年のほうが劣勢』と言える】
【彼が所々を斬り付けられ、流血している様子であるのに比べて、もう一人はほぼ無傷】
【僅かに衣服が『焦げている』だけで――、仮面の向こうの瞳は、爛々と輝いていた】
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/12(金) 21:30:37.10 ID:zjzfJVQ6o
>>835

「判定者が居ないんじゃディベートにならないけど、議論は悪い事じゃないのよ
互いの意見をぶつけるって事、どうして世の中は嫌うのかしら……と、さておいて」

「……勉強を教えるんじゃなく、勉強の仕方を教えると言いたいの?
だったら必要なのは、教員よりもむしろ塾や予備校の講師かもね
学校生活で必要な事を全部教えるなら兎も角……或る程度はあんたやローズって子が教えるんでしょ?
んー……そうね、私の立場は……もう少し安上がりにするなら賛成≠ナ決定するわ」

それなりに長い期間で、同年齢層の集団を指導するプロ。短期間にバラけた年齢層を指導するプロ
どちらが優れているかはさておき……学業に限り、安上がりにするなら後者かな
……と、こちらは一度終わらせよう。語りつくしたいが、これで時間を全て奪う訳にもいかない
飽く迄僕の立場は、現状では子供に付加される商品価値が足りない=Aとさせて貰いたい

【互いの意見が完全な平行線では無い以上、会話が進めば離れるか近づくかはする】
【今回の場合、千鳥は幾らか谷山の側に傾いて、逆に白蘭は少しばかり離れた答えを出した】
【白蘭はまだこの問題の話を続けたそうでは有ったが、時間という制約も存在する以上それは出来ず】


……生まれつきだろうが、成長してから得たものだろうが、能力には違いないさ
普通の人間が一生かかっても出来ない事を、能力者は容易くやってのける
君が預かってる子供達に、能力者は?才能の有無は?
才能が無いと、道は増やせても精々数本。生き物は生まれながら平等じゃない
強者の側から見ている分には、気付かないかも知れない事だけど

と、それを踏まえて、君の提示した条件にあれこれ付け足させてくれ
実現可能な子とそうでない子は、やっぱり見ててうっすら分かるだろう?

一つ。放課の時間次第では、勤務可能時間がかなり短くなる
だから休日は―――教員、或いはそれに準ずる指導者の給金節約にもなるが―――週に3日は欲しい
いっそ止まり込みで、向こうで教育を受けさせてもらうなら、これは一気に解決するんだけど
二つ、そちらは構わない。ただしその時は、せめて髪を寝かせてボタンを止めてくれるかい?
普段は細かい事を言わないけど、中々に気紛れな人でね。急に他人の服が気になるかも知れないから
それと、働く予定の子に、それなりの服を着せて連れていく。やっぱり、顔は見たいだろうからね

【提示された条件二つは、学生を勤務させるというなら至極真っ当な物だ】
【それに対して返された条件も、現時点では逸脱などは特に見られない】
【そして再び返ってくる、谷山の髪型へ対する指摘。千鳥がボソリと、「ウニ」と呟いた】
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 21:47:50.50 ID:C9oIhOcGo
>>840
――――、あいよ、了解。
まあ、教員集めは、此方の仕事だ。
俺らで何とかするさ、伝手も無くは無いしな。

【話が、長く続くため。一旦この話題は打ち切りとして】
【そして、続き二つの条件に対する解答に解答を返す】

別格に強い能力を持つ子が一人。
ヴィカリアスって言うんだが、元チャイルドギャングのリーダー。
人を纏める才能とかは、有りそうだな。とりあえず、勉強は好きそう。
簡単に言うと、そいつらに襲撃された後、説き伏せて連れ帰ったんだけど。
他の子も、なかなか良い目付きしてるよ、少なくとも、並以下ってことはないと思う。
数本でも道が増えるのには越したことは無い。
‥‥不平等ってのは、よく理解してるさ、よく、な。

【そこそこのポテンシャルを持っている子達をたまたま拾ってきたようだった】
【チャイルドギャングとして、ある程度強く生きてきた子供たち】
【その色々な意味での強さ≠ヘ、才能に繋がると言ってもいいだろう】
【その後、提示された条件に対する付け足しを聞き】

まず一つ目。
全員初等部だから、それ程遅くはないな、放課後でもまあ、そこそこは働けそう。
三日‥‥、しゃーねぇ、いいだろう。
そうだな‥‥、あとは働きに行く奴らには、別個の課題でも出しておくか。
そんなに時間取らない程度にぱぱっと出来る程度でもやるとやらないとでは変わるしな。

そして、二つ目‥‥‥‥。
‥‥やっぱダメか?この髪。
仕方ねぇ、あいつらの為なら、な。

【一つ目についても、二つ目についても、ある程度は了承を返す】
【そして、千鳥の呟きについては、しゃがみ込んだ状態で結構な目付きの悪さの睨みを返した】
【本人としては、本当に気に入っているようだ。ハリネズミと言われるのは良いが、ウニは嫌そうである、生臭そうだし】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/12(金) 22:09:27.91 ID:zjzfJVQ6o
>>841

必要な能力は……そうだね、第一には自制心、第二には臆病さだ
自分が何か粗相をすれば、自分の仲間の生活が苦しくなるという危機感
雇い主に尽くさなければ、生きていくことが出来ないと怯える気持ち……
が、そこは信用しよう。チャイルドギャングというなら、打算くらいは出来る筈だ
結びつかなければ生きられない立場、身内を切り捨てられないと踏んで置こう

……が、第三。むしろこの要素は、他の二つとは別な意味で比重が大きい
容姿はどうだい?着飾らせた場合、調度品から浮かない程度の見栄えは?
食事の不足で頬がこけたりしては居ないだろうね?

その辺り、頼むよ。やっぱり従順で見栄えが良い事は美徳だからさ

【こちらは、条件の追加と言うよりは、どういうタイプが好まれやすいかの提示】
【あまり夢を抱けるような内容で無いのは、雇い主がどんな人間かを知っているから、か】
【慈善事業だけで人はやっていけない。雇うなら、相応に優れた人材も欲しいと欲も出る】


……互いの条件は一致した。だったら、妨げは無い……と、言いたいが
そうだね、ここで一つばかり提案が有るんだが、どうだろう?

……千鳥、君が何か言いたそうだしね

【此処までの段階で、双方とも受け入れられる程度の条件が出た】
【後は実際に雇い主に話を回して、となるのが早いかも知れないが】

「ええ、ええ、言いたい事は御座いますとも御座いますとも!
チャイルドギャングを集め、教育を施し、場合によっては仕事を斡旋する
形態としては孤児院にも近く、然し出来たてでまだ人脈が完成していない
こう言った施設が有ったらそれは、取材に行ってみたいと思いませんか?」

「要約するとですね、『今から取材して構いませんか?』と」

で、僕もそれに同行して構わないかな、と

【取材を行う、つまりは実際に見に行くという事か】
【子供達を自分の目で見て、素質の欠片でも見いだせれば】
【仕事の斡旋も、幾分かやりやすくなるのだろう】
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 22:28:44.49 ID:C9oIhOcGo
>>842
ああ、その二つは、間違い無く大丈夫だ。
向いてねぇくらいに、情が有る奴らだ、保証できる。

‥‥おいおい、保護した以上飯くらいしっかり食わせるよ、当然だろうに。
保護してから一ヶ月、これでもかってくらい満足に食わせてるよ。
少なくとも、痩せこけちゃいねーさ、オレを信用しな。

‥‥ま、反発するのも思春期とも言うが。
働く上では、人の言う事を聞けるって言うのは、大切だからな。

【そのどれもをおそらくは満たすと、語った】
【まるで商品のように子供を扱うのは、少し嫌な感じも覚えたが】
【そんなことは、自分が我慢すれば良いと、背負い込むことに決めたようだ】

あくまでメインは学校なんだけどな、仕方ねぇ。
いいぜ、付いてこい。そんなに遠くはないからな。

【千鳥の取材の提案に、同意を返して、先導していくだろう】
【ふと、振り返って、口を開き】

今の施設は、正直みすぼらしい以前≠フ問題だからな。
そこん所、宜しく頼む。‥‥場所借りるのにも、金が掛かるからなぁ。

【そう言って、しばらく歩いて行くと、そこに有ったのは、いわゆる学生寮という物】
【そこそこ築年数が立っているようだが、丈夫そうな古い建物で、看板には<学生寮:ちょもらんま>と書いてある】

‥‥っと、一応今の所。此処が拠点な、付いて来てくれ。

【直ぐに、中に入っていくだろう、そして一階の廊下を歩いていき
【101号室には、入居の札がある】
【そして102号室は、『学園』本部&教室と書いた張り紙が張られている】
【そして、その隣、103及び104には、両方谷山と書かれたプレートが有る、どっちも自分の部屋のようだ】
【ベルトポーチから鍵を取り出し、ドアを開けて中に入っていくだろう】

おーい、ガキども帰ったぞー!

【そう言うと、奥からぱたぱたぱた、と走ってくる影がある筈だ】
【灰色のパーカーにジーンズの、少女めいた顔をした少年だ】
【何処か大人びた雰囲気を感じさせ、彼がおそらくリーダー格の少年だと分からせる】

「お帰りなさい、谷山さん!‥‥えっと、後ろの人は‥‥?」

【ひょこっ、と黒髪を揺らしながら、黄金よりも輝く金の瞳を向けて、まじまじと後ろの二人を見るはずである】
【直ぐ後に、後ろからぞろぞろと7人の少年少女も表れて、玄関がぎゅうぎゅうになっている】
【みんな着ている服は古着が多いが、血色は良く、風呂や食事はしっかりとしているようであった】

あーっと、俺達の『学園』の取材をする人と、‥‥そうだな、『仕事』を選べるようにしてくれる人、だ。
‥‥ま、話が有るから、さっさと奥引っ込んでけー、仕事場は閉めとけよー。

【はーい!と子供たちが仲良く斉唱し、奥に引っ込んでいった】
【部屋の作りは、和室系でそこそこ広い、古くはあるが暗くはない、そんな部屋であった】
【まあ、とりあえず座れとばかりに、ちゃぶ台の周りに座布団を4つ置き、谷山とリーダー格の少年が座った】

<お茶入れてくるね、たにやま!>
おー、任せたー。

【一人、気立てのよさそうな赤毛の少女が、ぱたぱたとキッチンに走っていった】
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/12(金) 22:45:32.01 ID:zjzfJVQ6o
>>843

「学校の取材なんかしたって売れないのよ、察しなさいよ
世の中ねぇ、あんまり見た事無い物を見たがるんだから
さ、早く早く!時は金なり、貧乏人は急ぐ事こそ収入への道と心得よ!」

急いては事をし損じる、然し拙速は巧遅に勝る。ああ、人間の矛盾の大きさは恐ろしい
……にしても、複数の部屋か。この時点で維持費が気になるものだね

【言葉遊びという戯れを行いながらの、緊張感は無い道中】
【到着し、目的の部屋へ。やはりそろばん勘定は休まない】
【疑問に思う部分は、溜めて置かずに口に出す。これからも散々、疑問点を指摘するのだろうが】


【さて、室内に案内され、座布団に座る】
【千鳥はどかりと胡座を書いて膝の上に手帳を広げ、白蘭は両足を揃えて】
【性別からすれば、二人の座り方を取り換えた方が良さそうなものではある】

「あ、どーもどーも、貴方がここで預かられてる子?
ちょっと取材をさせて貰いますね、まあそんな難しい事は聞かないつもりでいるけれど」

こんばんは。8人居る中で、君だけがこうして其処に座ってるという事は……
君が、一番の有望株だと見て良いのかな?
少しばかり、面接の真似事をさせてもらうよ。構わないね?

【挨拶を済ませ、先程見た子供達の顔を思い浮かべつつ】
【キッチンの方へ走っていった少女を、白蘭の視線が追いかけて】

……そうだね、名前は後で良いか。いきなりだけど、変な質問をしよう
ほら、向こうでお茶を入れてくるという彼女。彼女は、賢いと思う?
何かを言われる前にやって『しまえる』くらいに?

「えーと、健康状態は良好。部屋は人数に対しては狭いながら、孤児院に良く有る虐待などの様子は無し……と」

【最初の質問は、当事者である少年、彼自身の事ではなく】
【千鳥は質問とは別な場所、第一印象の記述を始めていた】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 23:02:22.13 ID:C9oIhOcGo
>>844
ああ、資本主義の悲しき所かな、ってな。
まあいいさ、そっちの利益と此方の利益が噛み合うなら、其れでも構わないからな。

‥‥元々二つの部屋は俺が借りてたからな。
片方は仕事場とか資料とか、現像する部屋で、此方が生活用。
本部兼教室の方は、術式かなんかで広げてるけど、普通のワンルームの値段で借りてる。
それ程金は掛かってねーよ、ここの大家さんには、昔恩売ってるからそこそこ安いし。

【元から借りていた部屋に、追加でもう一つを借りただけ、と語る】
【そう考えれば、場所代という点では、それ程大きな金は掛かっていないと見ていいだろう】

「えっと、よろしくおねがいしますっ」

【と、千鳥には、礼儀正しく頭を下げて】

「はい、そうですね。‥‥一応、前まではチャイルドギャングのリーダーをやっていました。
有望株かどうかは、正直保証はできませんけど。まあ、そこそこ、でしょうかね、僕の場合は。
‥‥面接ですか。ええ、構いませんよ。谷山さんには、許可をとっているんですよね?」

【小学校五年生頃位の歳だろうか、其れにしては大分大人びた話し方をする】
【少なくとも、お山の大将としてリーダーをしていたわけではないと分かるだろうか】
【一応は、家主であり、自分の暫定的保護者の意見を仰いでおく】
【そして、谷山は、少年に許可を取ったと示して、話を少年は聞く】

「‥‥うーん、リズは、ああ、あの子はリズって言うんですけど。
勉強はあんまり出来ませんけど、色々気がつく子ですよ。
僕は、ああいう風に美味しくお茶を入れたり、ぱっぱと動くのは苦手ですから。
そういう点では、僕よりリズの方が凄いと思いますよ」

【勉強は苦手だけど、気立てが良くて物事によく気がつくタイプ】
【それが、赤毛の少女に対するリーダーの少年の考えだった】
【直後、背後からごん、とお盆で少年の頭を叩く、赤毛の少女が居て】

<わ、わたし勉強にがてじゃ無いもん!ビカが頭いいだけでしょ!>

【と、プンスカ怒っていたが、お客さんが居ることを思い出したのか、はにかみながらお茶を配っていくだろう】
【よく冷えた麦茶である。熱いからだと空気を良くクールダウンさせてくれるだろう】
【おもてなしというほどではないが、人を和ませる独特の雰囲気を持っている感じである】

<ね、ね。たにやま?私たち、働くの?>

【谷山の袖を引っ張りながら、赤紙の少女は、そう谷山に聞いていた】

多分、そうなるかもしれない、でも其れを選ぶのはお前らだからさ。
ま、とりあえず、働きたいかどうか、しっかり考えてくれるだけで今はいいさ。
あーっと、とりあえずお茶サンキュ。

【くしゃり、と赤髪の少女の頭を撫でつつ、礼を行って】
【少女はぱたぱたと他で宿題をやっている子に混ざりつつ、チラチラと此方を伺っているのだった】 
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/12(金) 23:15:32.26 ID:zjzfJVQ6o
>>845

リズ……か。勉強は出来ない、それは問題無いね
必要なのは働き方を知っているかと……容姿かな
だけど、今の行動は頂けない。来客の前で、身内とは言え誰かに暴力行為はね

リズ?お行儀が悪いね、いけない子だ。何歳だい?
君は働くのには向いていそうだけど……勉強の方が好き?

【白蘭は何故か、メインである筈の少年ではなく、リズへと話題を向けている】
【座ったまま、首も其方に完全に向けてしまい、誰と会話していたのか分からなくなる程だ】

……ところで、ヴィカリアスだっけ。財政状況は分かってるのかな?
どこまで知らされているかは兎も角として……僕は、気になる事がある
この生活を一度味わってしまったら、君達は元の生活に耐える事が出来るのか
天国を一度知ったら、地獄に戻るのは辛いだろうからね

………そういう訳でね、君達の誰かに仕事を与えたい
一人か、多くても二人。それだけ居れば、後は予算の援助が付く
勿論、それだけで生活は出来ない。でも、格段に楽にはなるだろう
が、雇う側も当然だけど、扱いやすい子が欲しい筈だ

【視線は、宿題をやっている子供達へ向けたまま、声の方向だけは変えて】
【幾つかの質問を行って、答えが返るまでの間、世間話の様な調子で話題を挟む】
【誰から見ても分かりやすく露骨に、得物に目を付けた様な白蘭の目】
【露骨すぎるその態度は、きっと意図的に作ったものだろう】


「……ふぅむふむ、貧乏大家族を取材してる気分ですねぇ、いやほんと
えーと、働くという事に対して、彼等の認識は…………」

【千鳥は暫くの間、見物客として対話を眺めながら、記事の為の文章を散らして書き続ける】
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/12(金) 23:38:44.55 ID:C9oIhOcGo
>>846
<‥‥うぅ、ごめんなさい‥‥。でもでも、ビカも悪いんだよ!人の事悪く言っちゃいけないんだから!>

【謝りつつも、ある程度の自分の正当性も、示していたが、まあいわゆるよく有る子供の言い訳だ】
【そして、年の事や、勉強と仕事について聞かれていて】

<えっと、年は、分からないの。でも、大体8歳くらいだよ、たぶん。
勉強、好きだよ!いっぱい勉強して、何時かご飯のお店をしたいんだ、私!>

【働くことには、前向きであるが、勉強に対しても前向きである】
【性格的にも接客向き。拙いのは、まあ年を考えれば妥当だろうか】

【そして、話がこちらに振られて、ヴィカリアスは口を開く】

「呼び名、ビカでいいです。長いので。
‥‥一応は、ある程度。谷山さんが金策に困っているのは、知ってます。
僕達も何とかしたいとは思っていました、拾ってくれた以上、僕達も何かをしたいんですから。

仕事、ですか。ええ、悪くはないとは思います。
‥‥で、どういう仕事かは」

あーっと、とりあえず説明しとくぞ。

【ヴィカリアスだけでなく子供たちもちょっと呼び集めて、谷山は内容を説明して】
【神妙な表情を浮かべて、話を効いていた】

<お金、無いもんね。たにやま、毎日歩いてるもん>
‥‥うーん、ボクには向いていませんね、残念ながら
「‥‥そうだね、皆。一人か二人、誰が一番働くのにいいと思う?」

【みんな口々に色々と話をするが、ヴィカリアスがまとめ役と成って】

リズとベニーじゃないですか?そういう事が向いているのは
<‥‥うーん、そうだね。人のお世話するのは、好きだよ?>
”え、俺?あー、うん。多分出来るし、勉強も嫌いじゃないけどそっちでもいいぞ”

【子供たちの小会議の中で、名前がでたのは、赤毛の少女と大柄な少年だ】
【そして、ヴィカリアス達はこそこそと耳打ちをして、こくり、と一斉にうなずいて】

「そっちが僕達を利用するつもりなのは何となく分かります。でも、今はわらにでもすがらなきゃいけない状況。ですよね?」

‥‥ま、正直金は危ない。何とかしてるけど。

「なので、二人、僕達の中でも向いている、やりたいって言った子なら、良いです。
えっと、出てきて。」

【そう言うと、大柄な少年と、赤毛の少女が白蘭の前に出てきて】

<えっと、家事とかは、結構出来るよ?家政婦さんって、難しそうだけど、頑張りたいかな>
”あー、どもども。さっき名前出てたけど、ベニーって言います。まー、勉強も好きなんすけど。
働かなきゃ、俺達が勉強できないってなら、俺は働きますよ。多分、この中じゃ一番まっとうな仕事の経験有るし”

【一人は、性格的に向いていて、そして自分で働くと言い出した】
【もう一人は、自己の経歴を説明し、前はバーとかで非合法に働いていたと語る】
【そこそこ、働く上では扱いやすいタイプと言えるだろうか】

「白蘭さんが何を目的としているかは知りませんが、僕達の為になるなら、その話、乗らせてください」
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/12(金) 23:59:17.78 ID:zjzfJVQ6o
>>847

八歳前後、少々幼いけれど……うん、数年単位で考えれば悪くは無い
勉強、に関しては……この時点での科目では、力量の差は見えてこないとして……

……選択肢が二つ。うん、僕の中では大体が決まった
君達、ちょっと待っててくれ。谷山君に、内密の話が有るから

……と、ヴィカリアス君。君はどうやら、賢そうに見えて意外な所が抜けている
君の余計な一言で僕が傷ついたら、他の子が困るかも知れない……そういう考え方を身に付けよう
才気走った所を見せるのは、もう少し優位に立ってからで良い。違うかい?

【利用すると言えば、大きな間違いではない。間違いではない、が】
【それを肯定するのは、他の子供の前では良い結果を生まない】
【現状、どう答えるにも、何処かに損が生まれるばかりの問題に、分かりやすい皮肉を返し】

【働くなら、との選択肢で出てきた二人を交互に見て、言葉を口の中で繰り返し】
【すす、と谷山の近くに移動し、耳元に口を移動させる】
【他の子供には聞かせたくない、何かが有る様で】

【だが、ヴィカリアスに対してだけ、小さく手招き】
【自分の言葉を、彼にも聞かせようとしていた】
【尚、千鳥もちゃっかり、耳を近づけて来ている。特に妨害はされていない】


……正直に言うと、一長一短だ。リズは幼すぎて体力的に不安が残る
ベニーは……雑役は任せられるが、良い仕事を与えるには、あの言葉使いが不安だ
労働時間に見合うだけの報酬を支払えるか、と言われると……少し、悩む

けれど、一つ。リズに限ってならば……抜け道もある
彼女がまだ幼くて、これから様々な事を学べる時間が有る、そういう利点を生かしてだ

……谷山君。養子縁組の仲介、するつもりはないかい?

【仕事に向いているかで考えるなら、ベニーという結論を出すのが早いだろうが】
【白蘭はここで初めて、リズに執着を見せていた理由を明かす】

スポンサー候補……独身者で、子供が居なくてね。きっと生涯、そのままだろう
でも、子供は欲しい……となれば、何処からか養子を貰うという選択肢が有る
この世界、孤児は多いからね。探せば見つかるだろうから
……でも、僕はちょっとストップを掛けておいて、推薦出来る枠を確保してる

養子に出す利点は、その子の之からの環境の変化だ
食事も衣服も受けられる教育も、此処とは比較にならない品質のものになるだろう
此処に掛ける金銭的負担も減らす事が出来るしね

……と、もう一つ。縁組が成立した時には、謝礼金も支払われるし
此処が『良い子』を育てていると評判になれば、お金持ちで飛び付く人間も増えるだろう
そうなれば、その活動を後押ししてくれる人だって……見つかるかも知れないよ

【此処で育て、社会に出すのではない。或る程度まで育てたら、別所で教育を受けさせる手はずを整える】
【『学園』がどういう理想を抱いているのか、白蘭は良く知らないのだが】
【一人の長期的な幸せという面を見るなら、幸運で無ければ得られない、資産家の子という地位】
【これを与える事が出来るというのは、果たして彼等には魅力的に映るのだろうか】
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/13(土) 00:18:24.63 ID:ISyDd6evo
>>848
「‥‥なんか、ずるいです、そう言うの。
‥‥‥‥人、信用するの、まだ苦手なので」

【憮然とした表情で、ヴィカリアスは、そう呟いた】
【ある程度早熟ではあるが、やはり相応に歳相応。少し背伸びという所があるだろうか】

【その後、内密な話と聞き、谷山とヴィカリアスは遣って来て】

‥‥そうだな、リズは頑張るタイプだけど、そんなに体力が有るわけじゃあない。
ベニーは‥‥、うん。性格はいいし手際もいいんだが、口調がな。
一応、酒場とか娼館でボーイしてたらしいから、そこん所のメリハリは付くと思うけど。

【ふたりともの、欠点は、ある程度分かっている、当然】

‥‥養子縁組の、仲介、か。

‥‥悪いけど、直ぐにどうするかは決められない。
この組織は、俺だけの組織じゃないし、リーダーは俺じゃない、ローズだからな。
どうするかは、あいつと話しあって、組織のあり方からもう一回考えなきゃいけないだろう。

「‥‥リズは、そうするのが一番幸せなんでしょうか。
たしかに、利益や組織の存続で言えば、それは正しいんでしょうけど
なんか、複雑な気分です。まあ、自分で整理が付いていないだけですが、多分」

直ぐには答えは返せない。
でも‥‥、そうだな、もしそうするとして、幾つかまた条件提示だ。

一つ。
養子を受け入れる、里親の人とは2度以上の面談をすること。
俺達、少なくとも俺は。幸せになってほしい、だから此処をローズと作った。
だから、養子に出される奴をほんとうに幸せにしてくれる人か、判断したい。

二つ。
ウチの生徒が拒否をした場合は、絶対に無しだと言うことだ。
望まぬままに送り出すなんてことは、決してしたくない。

三つ。
定期的に、こちらと里親とで連絡を取ること。
そうだな、月に二度、子供がどうしているかの連絡を貰いたい。
3ヶ月に一度くらい、俺らから、里親の元に出向く感じ。

【こんな感じだった。そして、条件は提示したが、この組織のリーダーは、谷山ではない】
【あくまでも、ローズがリーダーを務める組織であるため、自己の独断で動くことは出来ない】
【故に、直ぐに動くことはないと、分かるはずである】
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/13(土) 00:38:05.35 ID:yjvu1YVvo
>>849

正直に言うとね、養子縁組が一番、誰も損をしない道なんだ
君達の金銭の負担を和らげ、ストリートチルドレンを救済したという実績を作り
当人はおそらくそのままなら、生涯味わう事の無かった贅沢という幸福に生きられる様になる
依頼者は、既に或る程度物分かりの良くなるまで成長した子供を得られる。後継ぎ候補を、ね
そして僕は紹介、仲介の代金を依頼者に頂いて万々歳という訳だ

「……私が聞き耳立ててスルーしたのはそういう事?
いいや、記事にはしないわ。ただ、記者はどうどうと金持ちの家に上がりこめるのよね
そうなれば、何処にそういう需要が有れば見つけられる、と」

そういう事。もしかしたらリズは、『皆と居たい』とか言い出すかも知れないけれど
分かってるだろう?生涯、一緒には居られない。早いか遅いかの違いだけさ
……で、君の条件も、どれも妥当だ。こちらから付け加えるなら……

【利益という点で考えるなら(誰の、という部分は省くが)、これが現状、最大ではないか】
【金を払って子供に教育を受けさせるのではなく、金を受け取って子供を教育させる】
【商売人は、自分の懐が痛まない手段を探し続けるものだ】

【谷山の提示した3の条件を、まず白蘭は受け入れた】
【その上で、先程と同じ様に、条件に付け加えるのは】


一つ。里親候補への面談は、誰が行うのかを明文化する事
僕が行うというのなら問題無い。基本的に、お得意さんしか回す予定は無い
ちなみに今回紹介予定の人は僕の本職の≠ィ得意さん。だから独身者、女の子を預けるなら安全。OK?

二つ、それは当然だ。ただし、子供には正しく選択する権利を与えたい
保護者同伴の上で、一日の宿泊体験をさせる……というのはどうかな?
昼食を食べ、そこで受けられる教育を体験し、遊びを体験し、夕食を食べ、眠る
朝食を食べ、また幾らかの勉強―――感想レポートなんかどうだろう―――を済ませ、帰る
子供達にも見せてあげないとね、良い世界を

三つ、此方には完全に異論は無い。が、里親の側も忙しさでうっかりする時は有るだろう
定期連絡は出来る限り、君達の方で催促する形で行う……というのはどうかな?

【これまでの様な、否定や反論から成り立つものではなく、寧ろ背中を後押しする様な条件】
【最も長く語られた二つ目が、おそらくは白蘭にとって重要なものなのだろう】


……ヴィカリアス。それでいいかい?
君達の事だ、君がノーと言えば消える話だ……いや、イエスでも直ぐにではない
少なくとも一度戻って、何か所かに話を通す必要が出るからね

【最後の確認は、敢えて谷山ではなく、ヴィカリアスに】
【保護者ではなく被保護者、子供の代表者に確認を行った】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/13(土) 00:53:28.15 ID:ISyDd6evo
>>850
ま、そうだろうな、それが一番無理の無い道だ。
金があるのが必ずしも幸福とは限らないが、金がある人で幸福な人が多いのもまた事実。
‥‥それが一番現実的なんだろうなぁ、多分だけど。

「‥‥其れは、分かっていますよ。何時か大人になれば、僕達はきっと散り散りになることくらいは。
多分、それが一番幸せなんでしょうね。‥‥そりゃ、僕だって皆と居たいですけど、当然」

【現実的に見れば、それが一番、まともな手なのだろうことは、分かっている】
【だが、直ぐには決められないことも又事実だし、子供たちも少し考える時間が欲しいと思った】

じゃあ、一つ目。
白蘭の側で仲介してくる相手なら、白蘭が面談で良い。
少なくとも、お前はいい加減な相手を紹介して、信用を落とす真似はしないだろう?
長期的に利益を得ることが出来る、お得意先≠ノ成るかも知れないんだから。

そして、二つ目。
そっちの案と似たようなことは、俺も考えていた。
どういう感じかは、一度行ってみなければわかんないだろうからな。
それに、そういう世界も教えずに、言葉だけで判断しろって言うのは、ガキたちにとっちゃフェアじゃない。

最後、三つ目。
此方から、定期的にメールか電話でもかけるようにするさ。
其れくらいなら大した手間でもない。

【互いに、ある程度意見のすり合わせは行われたのではないだろうか】
【かくして、白蘭は、おそらく、長期的な利益を得る事ができるようになったのだろう】
【まあ、どうなるかは、谷山とローズによる組織の今後の方針決定に依るのだろうが】

「‥‥‥‥、とりあえずは。イエスと言っておきます。
リズが、それで本当に幸せになれるなら‥‥、いや、僕の仲間が、幸せになれるならそれでいいんです、僕は。
だから、幸せになれるかもしれない<`ャンスが有るのならば、選べる道も、僕は欲しいので」

【拒否は可能であるならば、拒否を可とする権利を得るのは悪いことではない】
【それは、己の取れる手や、歩ける道が、少しでも増えることにつながるから】
【結局のところ、大切なのは可能性≠ネのである。幸せになれる可能性をつかみ取れるかどうか、其れが大切だ】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/13(土) 01:07:36.76 ID:yjvu1YVvo
>>851

一つ目に対する回答だ
<Justice>構成員が係わっている、孤児やストリートチルドレンの保護施設
こんなものは世界に二つとない。簡単には手放せない貴重な施設だ
僕が独占して紹介を行える間、僕は自分に対する不利益を好んで呼びこまない

……そしてヴィカリアス、良い判断だ
ここで『皆で一緒に居る事が幸せだ』なんて言うようなら、君は大成出来ないだろう
感情を抑えて利益を冷静に計る事が出来る。それは非常に重要な素質だ、生きる為にはね

……以上、こちらからの要求は無い。そして君からの要求は把握した
なら……後は密談よりもむしろ、脚で稼ぐ時間になるかな?

【十分満足、満腹した様な顔で、白蘭は両手を打ち合わせる】
【耳元での密談を止めて座布団の上に戻り、声量も戻して】
【冷たい茶を一気飲みし、息を付く】

【小さく跳ねるようにして立ち上がり、玄関の方へと移動を始めた】
【おそらくは自分自身の言う通り、直ぐにでもその作業に取り掛かろうというのだろう】
【部屋の出口で立ち止まり、谷山の方へと振り返って】

それじゃあ、今夜は一先ずこれまでとしよう。君もそろそろ、大会の二回戦だろう?
あまり疲労を残させる訳にもいかない、不本意な結果が出ては困る
君の勝利は、この『学園』の宣伝。つまりは子供達の可能性を広げるための希望なのだから

……後は、何か有るかな?

【些か大仰な文句と共に、相談の残りが無いかを再確認する】
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/13(土) 01:23:00.55 ID:ISyDd6evo
>>852
‥‥そりゃぁそうだ、そうそうありゃしねぇよ。
そっちからすりゃ、出来る限りは逃したくないだろうな。
其れが分かってるからこっちもそっちの話に乗ってるんだし。

【ただし、Justice構成員が携わるという事が、売りになるとは思っていなかった】
【谷山個人としては、己はJusticeとして大したことはしていないと思っているし、未だ新米だと思っていた】
【故にこそ、其れが貴重なことだとは余り思えなかったりして。基本的に己を過小評価する癖があるのだ】

「‥‥ある程度、リーダーとして生き抜いてきましたから。
今しか見ない事は簡単ですけど、先を見ないと、何時か必ず痛い目に会いますし。
しあわせになりたいのは、僕達皆、なんですから」

【苦笑を零しつつ、ふと時計を見たらいい時間で】

「‥‥あー、明日の授業も有りますので、僕達は寝る準備しないと。
ほら、リズ歯磨きしにいくよ、起きてー、起きろー!」

<ねーむーいー‥‥>

【そう言って、子供たちはぞろぞろと洗面所まで歩いていき】

‥‥ん、そうだな、近くに二回戦だ。
出来るだけ勝ち進んで、ウチを宣伝しなきゃいけないからな。
ローズとも‥‥ああ、‥‥うん。なんだ、約束したし、な。

【ローズの話をするときは、少々照れくさそうに、頬をぽりぽりと掻いて】
【最後に、なんか有るか、と問われれば】

リズが出した麦茶、しっかり飲んでから帰ってくれ、其れくらいだな。
じゃ、俺もちょいとばかし薬とか色々飲まなきゃいけねーから、また今度、話が決まったら連絡でもするよ。
確か白蘭は、俺のデータベースのアド、知ってたよな?後で千鳥にも教えといてくれ、それだけだ。

【そう言うと、大きな薬箱を取り出して、キッチンまでふらつきながら歩いて行くのだった】

//乙でしたー!!
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/13(土) 01:32:03.37 ID:yjvu1YVvo
>>853

大会は、テレビの画面で見る事にしよう
『あの選手知り合いなんだよ』って、話のタネには有用なんだ
優勝とまではいかずとも、決勝には残ってくれると嬉しいね

……と、麦茶は悪くないね、昼に飲めばきっと、もっと美味しいだろう
何れまた、これを飲ませてもらうかも知れないね

それじゃ、宜しく頼むよ谷山君。ぜひとも公的な場での服は用意しておいてくれたまえ

【空になった麦茶のコップを残して、白蘭はするりと扉を抜けていく】
【その後を、メモ書きに時間を奪われていた千鳥が、数秒遅れて追いかけていった】



「……あんた、あくどいわねぇ」

そうかい?誰も損はしない、素晴らしいやり方だと思うけれど

「利益の大小に差が有り過ぎるって言ってんのよ、全く……
で?紹介待ちの人からも搾り取るつもり?」

それは軌道に乗ってからだね、暫くは堅実に行こう
大きな失敗をしなければ、僕に損は生まれない商売だ
嗚呼素晴らしきかな慈善事業、世界が熱に浮かれる訳だ
こんな美味しい美味しい商売、そうそう見つかりっこないものね

【暫く後、夜の街を歩く二人組の会話だが】
【悪人にしか聞こえない声と会話に、釣り合わない綺麗な笑顔のアンバランスは】
【残念な事に、目撃者も居なかったとか】


/お疲れさまでしたー
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/13(土) 13:36:25.34 ID:Dih+0/fSO
【廃工場】

【昼の強い日射しに辟易した少女が選んだのは、かつて運命を閉ざすに至ったその場所だった】
【古びた機械に腰掛けて茹だる視界を閉ざせば、煌めく大鎌のシルエットが瞼の暗幕に映される】
【あの人はもう――再度遺された時間は、そう長くない筈だった。きっと身体は軋み始めて、視界はどろりと溶けかけている】
【それでもなお彼を現世へ止まらせているのは、仕事への矜持よりも何よりも――】

…ハイド。

【かつて仲間だった頃、φの絆が自分たちを繋いでいた時代に。彼は酷く緩んだ顔でその名を呟いていた】
【けれど、もう。もうすぐで、ほら――終わりが始まる】

【――茹だる、熱。擬態の姿に戻る気すら沸かず、男物の服を纏いながらも身体は少女のままに。リッカは、抜けた天井をただ仰いでいた】

/独白の色が強くなってしまいましたが、投下文です〜
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !_蒼res]:2011/08/13(土) 16:42:41.34 ID:u5VqPQGt0

//念のためテストです
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !_蒼res]:2011/08/13(土) 16:43:59.97 ID:u5VqPQGt0
//今度こそ!
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/13(土) 16:50:51.90 ID:u5VqPQGt0

//tesu
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/13(土) 17:36:22.42 ID:u5VqPQGt0
【公園】

≪ウワアアアアア!!アアアアアアアアア!!!≫

【こんなに暑い日だろうと、元気な子供には関係無い。家からスコップや三輪車を持ち出し、夕暮れまで遊び尽くす。そんなうきうきとした気分で遊びに来た子供もいるだろう】
【だが今日だけはそうするべきではなかった。クーラーの効いた部屋でテレビゲームをしたり、或いは親にどこかへ連れて行けと駄々をこねているべきであっただろう】

ギャッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!

【今日ここで、殺されるということさえ知っていれば】

【男が公園で高笑いをしていた。黒のスーツズボンに素肌の上から黒のレインコートとという奇妙な格好をしている】
【そして男の前には一人の子供が転がっていた。良く見れば、黒い虫に包まれているということが分かる。恐らくこの男の能力だろう】

【大小様々な全てが黒い虫は、まるで極上の蜜を吸い尽くすように子供に食らいついていた】

「うわ〜さすがに引くわ〜。あたしでもあそこまでやらないよ〜。やっても滅多刺しね!」 『プシューーーコーーー。』

【そして、公園の入り口で見張りのように立っている男女がいた】
【一人は頭に黒いシルクハットを被った、黒いセーラー服を着た少女。腰にはレイピアが差してある】
【もう一人は全身を黒のライダースーツを着て顔にガスマスクを被り、黙々と黒い球体をジャグリングしている】

【レインコートの男の非道を見逃すことが出来ないならば、公園に入る必要があるがそのためにはこの二人を突破しなければならない。ただそれは一人では無理だろう】
【必要なのは協力である】

///絡めるのは三人までです。まだまだ未熟ですがよろしくお願いします。長々とお待たせしました
すいません
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/13(土) 19:33:12.55 ID:u5VqPQGt0
//どうやら今日は無理なようなので、>>859の投下文は取り消します
 スレを無駄に消費してしまいすいませんでした。
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/13(土) 21:26:54.22 ID:chMys2hco
【公園】

【一人ぼっちの少女が、ブランコを漕ぎ続けている】

……。

【赤いリボンでサイドポニーに纏めている銀髪に、林檎色の瞳】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に、緑色の指輪を人差し指に嵌めている】

【普段子供の遊び場となっている公園とはいえ、この時間帯となれば話は別】
【仕事帰りの社会人などの姿もなく、公園にいるのは少女一人】
【勢いをつけたりせずのんびりブランコを漕いでいる姿は、ほんの少しだけ、珍しい光景かもしれない】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 21:27:38.15 ID:chMys2hco
>>861
/ぎゃー、色つきすみませんorz
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/13(土) 21:44:54.00 ID:uNjHYqW30
>>861

【ざ、ざ、と。土を踏みしめる音が近付いてくる】
【その音に気付くが早いか、それとも。夜に目立つ真白な衣が視界に入るが早いか――】

……あまり外を出歩く余裕が無いのは事実だが、それでも外に出ねば何も出来ぬ。
とはいえ、このままではいずれ、我も……――

【思いつめた表情で歩いているのは】
【前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女だった】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】
【そして胸元には、白い石のペンダントが光っていて】

【……もし少女が、以前開催された「夏祭り」に赴いたのであれば】
【この巫女の姿を、何処かで見かけているかもしれないが――】
【巫女はあの時とは全く違う落ち込んだ表情をぶら下げ、そして右手から小さな買い物袋を提げていた】

【そんな巫女の銀の瞳が、ちょうど公園を横切ろうとした時、少女を捉えるだろう】

……うむ?汝(うぬ)よ、こんな時間まで何をしておる?
童子はお天道様と共に遊び、お天道様がお眠りになったならば家に帰る時間だぞ?

【一人ぼっちで遊んでいる少女が気に掛かったのだろうか、心配を投げかけながら歩み寄ろうとする】
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/13(土) 21:45:51.33 ID:J/SpsnqAO
>>861

何だ、こんな時間に公園に人影があったから、内心ビクビクしながら見にきたら……随分と珍しい場所で逢ったね。

【ゆっくりと近寄ってくる足音が一つ、其方に視線をやればきっと、見慣れた顔があるだろう】
【少しばかり疲れた顔をした、相変わらずの黒衣に身を包み、腰に長剣を帯びた、黒髪緋眼の青年の姿だ】

……この暑い中、何か考え事かい?
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!桜_res saga]:2011/08/13(土) 21:46:37.15 ID:chMys2hco
>>863>>864
/複数おkですか?
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 21:46:59.38 ID:chMys2hco
>>865
/あるぇー、また色つきだ
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/13(土) 21:47:55.20 ID:uNjHYqW30
>>865
/此方は大丈夫ですよー
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/08/13(土) 21:49:13.47 ID:J/SpsnqAO
>>865
//こちらもおーけーですー。
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 22:02:53.93 ID:chMys2hco
>>863

……貴方は…………。
確か夏祭りの……、金の亡者。

【開幕アナウンスでのアクシデントを確りと覚えているようで】
【初対面にしては少々失礼な言い回しをする】

こんな時間帯じゃないと、公園には来れないから……。
……それに、貴方もあまり年上には見えないけれど。

【巫女の全身を見回した後、きょとんと首を傾げる】
【因みに、この少女の外見年齢は小学生後半といったところである】

>>864

…………カレル……。
別に……、公園が似合わないって自覚はある……。

【微妙に自虐的に、それでいていつも通りに淡々と話す】

そうね……。
少しだけ……、昔を、思い返してた。

【この少女はまだ短い期間しか生きていない。】
【『昔』と言ったが、その内容はカレルにも察することは出来るだろう】

【公園に二人が来ても、ペースを乱さずのんびりとブランコを漕ぎ続ける】
【少女の隣のブランコは空いているが、1つしかないので二人座るのは難しいか】
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/13(土) 22:10:05.24 ID:uNjHYqW30
>>864

む、汝(うぬ)はこの童子(わらべ)の兄か?それとも、保護者という立場にあるものか?

【どうやら少女を知っているらしい物言いで歩み寄ってきた青年に対して振り返ると】
【清廉なる紅白の装束を纏った巫女らしき人物は、初対面からやや鋭い言葉を振りかざして】

いかんぞー?最近はこの世もなかなか物騒であるからな。
この我の超絶はいぱーえくすとりーむな美貌には及ばぬが、こんな可愛い女の子を独りにしておっては。
いかなる不届きが彼の者に悪意を以て接するか、分かったものではないぞ?

幾ら霊験あらたかで至上の慈悲をお持ちになっておられる我が神が、
あらゆる物事を御覧になっておられるといえど、こんなに社から離れていては神力も発揮できぬ。

もし迎えが遅くなるから公園で遊ばせておくという発想ならば、云々……

【しかも完璧な自らの思い込みで、一方的に説教まで始めてしまうだろう】
【言葉の節々にとんでもねぇ自尊が混じっているのは気のせいではないが、この物言い。
どうやら何処かの神社の巫女で間違いないらしいが――】


……と、いうわけでそんな怠惰な生活を変えたくば、我が社にてお祈りを捧げ、御賽銭を供えるがよい。いいな?

【(途中の説教は別に聞かなくてもいいとして)最終的に結局宣伝で〆るあたり、色々とアレらしいが】


>>869

……おや、我が夏祭りに来ておったのか。
嬉しいのう、楽しんでくれたか?そうであれば我も嬉しいぞ。
そしてゼニを落としてくれておればもっと……って、誰が金の亡者か誰がー!

【……或る意味、期待通りの反応だと言えなくはないが】
【ともあれ巫女は一通りノッた後、こほん、と一度咳払いをして】


そんなことは置いといて、だ……。……ふむ。何か事情があるようだが、我は其処には踏み込むまい。
だが、それでもこんな時間に汝のような女子が一人で出歩くのは危険だぞ?
出来れば誰か連れ添いが居ることが好ましいな。

……我か?ふふん、我は同年代の者と比べて智識も常識も判断力も、ついでに美しさも段違いのレベルで備わっておる。
だからまーったく問題ないのだ。おねーさまの言うことには素直に従うが好いぞ!

【そして、えっへん、と胸()を張り宣言する。本当に常識とか判断力とかあるのだろうか】
【なお、巫女の外見年齢は大体中学生の半ばから後半か……大きく見積もっても、高校生の半ばは越えないか】
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/13(土) 22:22:29.22 ID:J/SpsnqAO
>>869

似合わない、とは言ってないんだから、そんな自虐的になる必要は無いと思うんだけど、ね。
確かに、チェルシーを公園で見るのは少し珍しいなとは思ったけど……さ。

【少女の気分を悪くさせなかったか、少しだけ不安に思う青年】
【悪意は無かったのだが、言葉の意味をそう捉えられてしまっては大差無い】

昔、か、もう一年以上経ったと考えると感慨深いよね。
そう思えるのも、上手くいったからなんだろうけどさ。

……えっと、遠回しに語るのは不得手だから率直に聞くけどさ“今”は、楽しいかい?

【そう聞く青年の表情は、僅かに不安そうな色を交えていて】
【自分が少女に居場所を提供すると言ったは良いが……それが原因で、何かしらの不満や不快感、圧力や苦痛を与えていないかが心配なのだと、感じさせた】

>>870

保護者と言うか、家主と言うかだけれど―――

【言葉を最後まで紡ぎきる前に、矢継ぎ早に放たれる巫女らしき人物の言葉】
【最初は、『ちょっと待ってくれ、少しは僕の話を……』と言って抵抗していたが、その台詞も怒濤の言葉に呑まれ消えていって】
【そのうちに、全てがきっちり当てはまる訳ではないが、自分に非があったのではないかと感じ始めてしまい、会話が終わった頃には】

……ごめんなさい、もっと気を配る事にします、自分が無関心でした、今度礼も兼ねて祈りを捧げて賽銭を入れに行きますので……。


【……見事に、陥落していた】
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 22:31:20.57 ID:chMys2hco
>>870

…………ふ。

【鼻で笑いやがった】

……問題ない。
私は……、強いから。

【端的に、簡潔に、何でもない事のように言い放つ】
【見た目からすれば華奢な少女など雑魚当然である。】
【しかし見た目だけで強さの判断が付けられないのが、この世界の怖いところで──】

……やだ…………。

【おねーさま云々を、無表情できっぱりと断り】

…………なるしすと……。
謙虚さって、大事だと思う……。

【そんな事を言うこの少女は、遠慮というものが足りなかった】

【外見について言及したので余談。大平原じゃありません】

>>871

……ごめんなさい…………。
ほんの少し……、悩んでたから。

【少女の過去からすれば仕方ないのかもしれないが】
【こういう話になるとかなり弱気になるらしく、素直に謝り返す】

…………まだ、1年?
最近、時が経つのが早い気がする……。
カレル……、本当に、ありがと…………。

……うん。

【コクリと頷くその顔は無表情のようでいて、昔より遥かに優しく、穏やかなものであった】


…………無駄金を使っちゃ、駄目。

【そして陥落したカレルに対して、確りと釘をさす。保護……者……?】
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/13(土) 22:40:20.12 ID:uNjHYqW30
>>871

家主だと?この女子に部屋を貸しておるというのか。
だったら尚更だ、この女子は、この齢にして汝に家を貸してもらわねばならぬほど、特別な事情があるのだろう?
ならば汝はくどくどくどくど……

【ああ、いかなる反論も無駄であった。こうなった巫女は、どんな言葉も反撃の燃材として言撃の炎を燃やし続けるだろう】
【そこまで必死になる理由はひとつ。まぁ、もはや分かりきっているではあろうが】

うむ、分かればよい。賽銭は多ければ多いほど、我が神の目に留まり善行とみなされるであろう

【つまり、この「だからお前は御賽銭寄越せ」に持っていくためであるのだが――】
【この夜ばかりは、この巫女は何処か調子が違ったらしい。説教を終えると、ふとどこか遠い目をして――】

……それに、童子にとっての孤独というのは……大人が思う以上に、辛いものなのだ

【ぽつり、と。青年に聞こえるか聞こえないか程度の声量で、そう呟くだろう】


……それにしても汝はなかなか見所があるな。その不手際は兎に角、気に入ったぞ。
名乗るが好い、我はイミナ。春霞の巫女、イミナ・ハルネアだ。


>>872

……おい待て貴様、あまり調子に乗っていると神罰が下るぞ。
おねーさまをからかうとどうなるか、その身を以て知ることになるであろう。

【鼻で笑われたことに腹を立てたのか、何やら怪しい笑みを浮かべながら其方に近付こうとする】
【持っていた買い物袋はブランコの傍らに置いて、少女の後ろに回り込もうと歩を進めるだろうが――】

……ほう。えらく自信があるのだな。
自信が無いよりは好い、己の力を己で信じねば、誰にも信じてはもらえぬ。
だが、慢心だけは敵だぞ?勝てる相手にも勝てなくなるからな。
……そこまで断言するのならば、平気ではあろうが……

【強い、という言に対しては。珍しくというべきか、あまり強く追求はしなかった】
【こんな世界である。外見、年齢が「強さ」と直接イコールで結びつかないのは、巫女も知っている】
【しかし、彼女はこんなにも世話焼きだっただろうか?何かと注意を重ねようとする】

な……!
や、やかましいわー!我の何処に謙虚さが欠けておるというのだ!
どーみても謙虚であろう、胸とか……うるさーい!誰が選択板かー!おのれ爆発しろー!!

【※茶番である】

だいたい我が御賽銭に対して無駄金とはどういうことだ、無駄金とはー!

【……「智識と常識を兼ね備えたおねーさま」とやらは、何処にいったのだろうか】
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/13(土) 22:40:59.20 ID:uNjHYqW30
>>873
/選択板=洗濯板です。
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/08/13(土) 22:56:26.58 ID:J/SpsnqAO
>>872

悩み事をしていたから、か……その気持ちは解るし、僕に謝る必要は無いよ、不愉快だった訳じゃないからさ。
だから、ゆっくりと悩んで考えてね、僕にはその答えを出してやる事なんて出来ないから。

その課程で相談したり、愚痴を言う相手が欲しいのなら、協力するけど、ね。

【僕に相談しろ、とは、青年は言わない】
【青年も色々と訳有ってこの街に流れてきた人間だ、間違っても一般人ではない】
【だが、それでも―――少女の特別な生い立ちと境遇に比べれば、遙かに普通な毎日を送ってきた訳で】

【だから、相談されてもその気持ちを完全に汲んでやる事は出来ないし、助けの手を伸ばせるとは限らない】
【だから、本人にある程度任せるような、それでいて全てを背負わせないような、そんな解答を選んだのだろう】

一年半……にもうすぐ届くかどうか、じゃないかな。
僕も、この街に来てからは時間がゆっくりに感じるよ。
それだけ色々とやる事が有ると考えれば、悪くはないけどね。

なら、良かったよ、少し不安だったんだ……。

【そう言って、青年も、穏やかな笑みを浮かべ―――】

……すいません、自重する事にします。

【―――その直後に、頭を下げるのだった】

>>873

そう言われれば……いや、でも。

【注意される度に少しばかり反論しようとするが、口にしようとするがその前に更なる言葉に責められて】
【次第に己の意志が薄れ、自分が悪かったと感じ『本当に申し訳ありませんでしたー!』、と、頭を下げ、平謝りを続ける青年】
【仕事で失敗し、上司に叱られる会社員の如く、謝罪を続けるのだった】

神様って随分と現金なんだね……まあ、神話とかを見ると、神様にも色々と欲望とかが有るように見えるから不思議では無いけどさ。
今注意されたから、多額の賽銭を奉納するかは兎も角……祈りを捧げには行かせて貰う事にするよ。

【そう言う青年は、きっと本気なのだろう、少なくともその場を逃れる為に適当な台詞を吐いているようには見えない筈だ】

……うん、その言葉はしっかりと覚えておくよ、ありがとう。
僕はカレル=レナント、宜しくね、イミナ。

【……少女の名前を聞き、忌み名? なんて青年が妙な勘ぐりをしたのは、また別の話】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 23:27:59.82 ID:chMys2hco
>>873

からかわれやすいのが悪い……。
……ね、カレル?

【脈絡なくカレルに話を振る。つまりはそういう事である(?)】

【真面目な雰囲気を感じ取ったのか、ブランコを漕ぐのを止め】

……大丈夫…………。
上手く、言葉には出来ないけれど……。
私は強いと思う……、でも、強さに自信があるわけじゃないから。

【不思議な言い回しであるが、無理矢理意味を解するなら】
【強さは得るまでに、自信ができるほどの過程が無かったということで】

…………慢心が、敵?

【しかし反応せずにはいられなかったのだろう】
【凛とした銀色を、林檎色の瞳でじーっと見つめる。じーっと。】
【残念ながら鏡はないので、この眼を鏡にしろという事かもしれない】
【そして再び、ブランコを漕ぎ始める】

……胸については、触れてない。
智識と常識を兼ね備えたおねーさまって……、誰?

私は……、事実を述べてる、だけだから。

【わざとらしく首を傾げる動作を見せて問いかける。性格:なまいき】

>>875

…………大丈夫……。
相談するような、事じゃないから……。

【こうして喜にしているのだから、小さな悩みである筈がない】
【この言葉の意味は、そのままその通りで】
【カレルが頼れないとか、そういう裏の意味合いを含んでいるわけはない】

……そっか…………。
まだ私が生まれてから……、2年も、経ってない。

不安になる必要は……、無い。
……私は、カレルがいて良かったから。

でも……、お賽銭は私たちに利益がないから、駄目……。

【少女の頬が緩む。まだまだ基本は無表情であるが、それでも昔に比べればかなり表情は多彩になった】
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/13(土) 23:39:25.05 ID:uNjHYqW30
>>875

うむ。なれば、この女子の傍に居てやることだな。
何やら込み入った事情があるらしいが……そこまでは、我が口を出す必要は無かろう。

【いつの間にか腕を組んで仁王立ち気味に青年を見下した態度(見上げているが)を取っていた巫女だが】
【大体の説教が終われば、腕を解き、一度自身の髪をわし、と掴んで息を吐いてから平常に戻る】
【……前頭部だけが銀色で、あとは黒髪。非常に珍しいが、どうやら染料を使ったという感じではない――】

まァな……とはいえ、我が神が欲しているのは金銭そのものではないぞ。
その御賽銭に少なからず含まれる、汝らの『信仰心』だ。賽銭は神への供物。
どんなカタチであれ、御神のために捧げたものには汝らの信心が宿るものよ。
『信仰』こそが神にとっての生命たる水であり食物となる。汝らの祈りが、神を“生かす”のだ。

ああ。是非来るがよい。その時は、茶と菓子でも振舞ってやろうぞ?

【腐っても巫女、というべきか。神様って随分現金、と評されたことには割りと真面目に返答して】
【それから、彼がいずれ神社を訪れると言った時には、何処か嬉しそうに。そういって、にっこりと微笑むのだった】
【……ああ、笑顔だけなら可愛いのが色々と勿体無い】

カレル……か。うむ、覚えたぞ。そして――

>>876

遅くなってしまったが、童子よ。汝は何と言うのだ?
我は既にカレルに名乗ったし、汝が我が夏祭りに来たのであれば知っているのであろうが……
そこは話しが別だ。我はイミナ・ハルネア。由緒正しき春霞の巫女の系譜を汲むものよ

【この巫女、どうやらこのあたり(だけ)はしっかりしているらしい】
【柔らかな微笑みを浮かべ、ブランコの前で再び歩みを止め、名乗るだろう】

……それと、別に我は悪くないよな!?なぁカレル!?

【が、それも一瞬。負けじと此方も、無駄に勢いよくカレルに話しを振る。どういうことなの】

……なるほど、汝が強いという「事実」だけがある、というわけか?
なかなか謙虚ではあるが……好い胆力よの。
うむ、汝なら大丈夫そうだ。だが、もし何か危なくなれば……
……これを持っているがいい。我が神の加護を受けた有難い御守りだ。きっと汝を護ってくれよう

【……にやにやと笑みながら話しを聞いていたイミナだが、最後に】
【少女がブランコを止めている間に彼女のすぐ傍まで歩み寄って】
【そして巫女装束の懐から、小さな紅い袋に金糸の刺繍が施された『御守り』を取り出し、手渡すだろう】
【……何か、不思議な力が宿っているような――気がする】

【……珍しいことではある。このイミナが、まったくの無償でこの御守りを与えることは】
【今まで数名にこの御守りをあげたことはあったが、初対面からこの速さで、何かの礼というわけでもないのは異例だ】
【先ほどのカレルに対する気になる言動(「童子にとっての孤独というのは……」)もあるし、何かが琴線に触れたのか】


……むがー!もう我慢ならん!神罰を受けるがいいぞ!ぬあーー!!

【が、そんなシリアスムードも全部台無しにするのがイミナである】
【彼女はささっと少女の背後に回りこもうとして、それが出来たなら】
【ものごっつい勢いで、少女のブランコを加速させようとするだろう】
【(地味に「手はゼッタイ離すでないぞー!」とか言ってたり、度が過ぎた加速ではなかったり優しさが垣間見えるが)】
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/13(土) 23:52:44.31 ID:bsqE6rkuo
【どこかのbarにて】
【シャツの上に黒いウェストコートを着込み、揃いのスラックスを吐いた、所謂ウェイター・スタイル】
【黒髪にひょろりとした長身の青年が、引き攣った笑みを浮かべて、カウンターの向かいに掛けた客の話を訊いている】
【客の方はスーツ姿で、飴色をした腰までの長髪に、シャープな縁なしのカラーグラスを掛けた女性】

【和洋折衷のシックな内装に、照明が抑えられた薄明かりの店内】
【店主の趣味か、カウンターに置かれたレコードからは掠れたジャズが流れている】
【ほどよい客の少なさと落ち着いた雰囲気は、この店員としても望む所、なのだが。その両方が、今日は彼を追い詰めていた】

「彼女に出会すと……そう、剥がされるのだそうだよ?顔から始まって、全身の皮を」
「それを被って人を装えば、もう一度幸せに生きられると思い込んでしまっているのさ」
「どうやら彼女、余程恋しかったんだろうね。生きていた頃の暮らしが……」

…………えーっと、済みませんがお客様。そういうお話って、俺、大の苦手でして……。

「奇遇だね。そういう子に話を訊いて貰うのが、私はことのほか好きなのさ」

(人身御供、か……。)

【走る鳥肌、首筋を伝う冷や汗――奇譚に涼を求めるまでもなく、冷房は既に効いている】
【正直、これ以上は勘弁願いたい。周囲の店員に視線で助けを求めたが、誰一人として答えるものはなく】
【彼は遠い目をして、勤務時間一杯まで女性の話に付き合う覚悟を決めるのだった】

(……誰か、来ないかなぁ)

【束の間、ちらと店の扉の方を見遣って考える。――助け船が来るとすれば、あそこからか、と】
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/14(日) 00:08:08.21 ID:Kghut9fAO
>>876

……何だか僕が常にからかわれてる、と言われた気がするけど、今は敢えて無視しよう、うん。
取り敢えず、それならそれで構わないさ、ただ、抱え込んで、僕みたいに間違った事はしないようにね。

まあ、チェルシーなら問題無いんだろうけど、ね。

【以前、少女に叱られた一件の事だろう、手段を選ばずに、機関員を片端から斬り倒して情報を求めようとした事だ】
【殺害を誰よりも嫌っていた少女なら、そんな事を言うまでもなく解っているとは思うのだが】

そう言われると、何だか少し恥ずかしくなるけど……安心したよ。
それを目的にした訳じゃないけれど、やっぱりそう言われると、頑張って良かった、と思えるよね。

お賽銭は……仕方ないな、生活費から削るのも問題だし、それは諦めるかな。

【ああ、本当に良かった、と、青年は内心していた】
【殺人に慣れてしまって、何処か暗い雰囲気を纏っていた少女を見ていたから、尚更に、だ】

>>877

そうさせて貰う事にするよ、本人に嫌がられない程度に、だけどね。
もう終わった事だから、其処まで気にする事ではないと思うけど……気を遣ってくれてありがとうね。

僕としてはからかわれる側が悪いなんて断じて認めないけどさ、何故僕に突然振った。

【やっと終わった、と、内心で安堵の息を吐いていたが、単に疲労しただけではなくて、ちゃんと得られたものもあったと青年は感じた】
【そして、その割と珍しい髪色を見ても、青年は残念な事に『珍しいなー』程度の考えにしか至らなかった】
【自分に半分人外の血が流れていたりする事もあり、人種やら髪色、肌の色などは、余程特別でない限り気にしない事にするよう努めていたのが裏目に出たのだ】

……じゃあ、適当な気持ちで一万円を納めるより、感謝の気持ちを込めて百円納めた方が効果が有るのかな。
取り敢えず、お金が必要無いのなら、そうだね、神様に感謝の祈りを捧げに行くのも悪くはない。

それじゃあ、時間の空いた時にでも、何か手土産の一つでも持って脚を運ぶ事にするよ。
さっきチェルシーに釘を刺されたように、無駄遣いは出来ないから期待はしないで貰えると嬉しいけどね。

【そう言って、誤魔化すように小さく笑う青年だった】
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/14(日) 00:26:37.49 ID:PL6wwHcEo
>>877

……チェルシー。
イミナ……、覚えた。

【非常に簡潔に名乗り、相手の名前を復唱する】
【いつもしっかりしているようで、変な所でふざけるのがこの少女だったりする】

カレルは、私の味方だから……、ね?

【カレルの方を向き、ジッと、何か含んだところがある視線を送る】

私の力は……、能力さえあれば誰にでも手に入れられるものだから。

……これを?
えっと…………、ありがとう。

【お守りを受け取り、感謝の言葉を述べる】
【少女は無神論者であるため、効力は期待してないようだが】
【それよりも、物をプレゼントしてくれた気持ちが嬉しいのだろう】
【数秒間食い入るように見て堪能した後、お守りは『何処かへと消えた』】
【直前に、少女が身につけている指輪が淡く光ったので──その力だと、鋭い者ならば分かるかもしれない】


…………ぇ……。
いや……、ちょっ──────わ……!

【急加速するブランコの衝撃に、思わず小さな悲鳴を漏らす】
【両目を瞑りこんでいる様からして、目論見成功といったところか】
【幾ら戦闘慣れしていても、こういった日常の予想外の衝撃には弱かったようだ】
【余程の事があっても大声で悲鳴をあげることはない少女。この反応は結構なものだったりする】

>>879

……違うの?

【わざとらしく首を傾げる動作を見せて問いかける。性格:なまいき(使い回し)】

大丈夫……、だから。
信じてくれて、嬉しい…………。

【実はつい最近、間違いを犯しかけたのであったが】
【「問題ない」と言われて、幾らか、少女の心は楽になったようで】

……前にも、言ったけれど。
カレルは変な人だけど……、嫌いじゃ、無い。

お小遣いからも、駄目だか────

【ピンと人差し指を立てて、自信の好意を素直に伝えた後】
【それを台無しにするような一言を言いかけるが】
【イミナの悶絶ブランコ責め(ハード)が始まったため、中断される】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/14(日) 00:40:03.50 ID:HLl4nsEt0
>>879

なに、気にするでない。そこの女子が……、…………いや、――

(……なんとなく、“我と同じで”……寂しそうに見えたから……なんて……)

……――うむ!そーだろーそーだろー!ほーれ見たかチェルシーとやら!
2対1で汝のが劣勢だぞー!……え、それは。カレルならゴリ押しすれば味方に出来る気がしたから……

【ひでぇ先入観である】
【――が、そんなテンションに塗りつぶされた、昏い銀の闇たる領域が確かに顔を覗かせていたように見えた】
【カレルには知る由は無いだろうが――先日催された夏祭りの夜以降、この巫女はその表情に暗い影を落とすことが増えていた】

そうだな……恐らく明確な感謝の祈りを捧げた方が、信仰心としては強いであろう。
正直な話し、しかと我が神を信じ仰いで、願うなり望むなり懺悔するなり……
そういった「まことの祈り」を捧げさえすれば、賽銭など無くとも信仰の力は集い、我が神の御力は増す……
……あ、いや、賽銭は必要だ!うむ!欲しいなー賽銭!捧げてくれると嬉しいぞー賽銭!

【……暗い影を落とすことが増えた一方で、こんな調子だからやっぱり大丈夫な気はするが】

うむ、そうしてくれると我も嬉しいぞ。社暮らしもなかなか娯楽に欠けるからな。
参拝客との交流が日々の楽しみと云うてもよい……。そこのチェルシーとやらも、機会があれば一緒に来てくれな?


>>880

うむ、我も覚えたぞ、チェルシー。
この百花繚乱百花斉放花鳥風月に八方美人なイミナおねーさまの名前も、忘れるでないぞー?

【※八方美人はあまりよろしくない意味である】

む、むー……!お、男が一度言ったことを覆すのかカレルー!

【含みのある視線とか無言の圧力では(多分)チェルシーには敵わない】
【なればと正論武装、ついでに「男」に語りかける。何この戦い】

……ほう?よくわからんが……兎に角、無理はするでないぞ。
その春霞の御守りが汝を護ってくれるとはいえ、怪我や死を防ぐというわけではない。
だから……ん?あれ?何処にいった?

【真面目な調子で、そしてチェルシーのことを妙に気に掛けているような様子でそう紡ぐイミナは】
【然し矢張りそこはこの巫女、御守りが突然消え去った原理までは見抜けなかったらしい】

【……ちなみに、この御守り。本当に、微妙に効果があったりして】
【戦闘でピンチになった時など、一度だけチェルシーに「魔力や精神力」などの小回復をもたらす、とか】


ふはーはーはー!どうだー、まいったかー!
これに懲りれば、もう我に楯突こうとは考えぬことだなー!!
……ふふん、どうだ?我が神罰はっ

【言いながらブランコを押す――加速がついてからはチェルシーの背中を押すことになるだろう――イミナは】
【どこか――とても楽しそうに、そして嬉しそうに、決して嘲笑的な気配があるわけではない純粋な笑顔を浮かべていて】
【やがてゆっくりとブランコの加速を止めると、ひょい、と背後からチェルシーの顔を覗き込もうとするだろう】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/14(日) 00:57:35.70 ID:Kghut9fAO
>>880

違わないけど、何だか今も現在進行形でからかわれている気がするけれどっ!

【もう半ばヤケクソになっている青年、一応、からかわれる事が多い自覚は有るのだろう】
【取り敢えず、少しだけ抵抗してみるも、きっと無駄なのだろう、だが、それで構わない】
【からかわれなくなったら、それはそれで寂しさを覚えるのだから】

僕が信じなければ誰が信じるんだ―――なんて台詞は流石に言い過ぎだから吐かないけどね。
でも、どんな事があっても、信じるよ、絶対にそれは揺らがない、例えどんな事が有っても、ね。

【青年にとっては、信じて当たり前、なのだろう】
【少女が無愛想だが律儀な事も知っているし、大体、信頼出来ない人間を家に置こうとは思わない】

出来れば変じゃない普通の人だと思ってほしかったけど……まあ良いか。
あと、イミナ、あんまりやりすぎないであげてね?

>>881

―――……?

【言葉を紡ぐ事を途中で止めた少女の真意は、青年には掴めなかった】
【だが、その胸中に秘めた昏さの断片程度は察する事は出来た青年は、敢えて深く問わない事にした】
【わざわざ隠した事を無理に探る必要は無いし、探れても、所詮は初対面の自分にどうこう出来る事ではないのだろうから】
二人で人を板挟みにしないでくれ、頼むから、どっちに手を貸しても僕が恨まれるって酷いと思わないかい。
と言うか、当たっている気はするけど、僕にどんなイメージを抱いているんだい、泣くよ、僕泣くよ?

【だからこそ、敢えて見て見ぬ振りをして、こうして、その昏さを塗りつぶすのを手伝うように、テンションを上げる青年だった】

まことの祈り、か。
僕の祈りがそんな大層なものになるかは解らないけれど、今度祈らせて貰うよ。
でもごめん、賽銭はどう足掻いても無理みたいだ―――!!

【明らかに居候の方が家主(笑)より格上な様子をイミナにまざまざと見せつけている青年】
【なんと言うか、これでもかというくらい情けなかった】

毎日佇んでいるだけなのも退屈だろうからね、わかった、そうさせて貰うよ。
偶々の邂逅だけれど、確か出来ただろう縁を無駄にするのは惜しいからね。
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/14(日) 01:21:36.37 ID:PL6wwHcEo
>>881

花とか美人とか……、付けておけばいいってわけじゃ、無い。
……忘れは、しないけれど。

【「百花繚乱百ry」「おねーさま」は右クリック&デリートして、残った三文字を脳に刻みこむ】

…………分かってる……。
ん……、内緒…………。

【この指輪は夏祭りで手に入れた、なんとも便利なもので】
【念じることで物を出し入れすることが出来、2丁拳銃もこれにしまってたりする】

【悲鳴こそあまり上げなかったが、表情は凄い事になっていた】
【角度的にイミナは見えないことが残念(?)ではあるけれど】

…………むぅ。

【ブランコが止まると、片方の鎖に両手でしがみつく】
【膨れっ面というか、拗ねているというか、とにかくそのような感じであったが】

これくらい……、余裕、だから。

【イミナの笑顔を見ると直ぐに、膨らんだ頬が緩んだ】

>>882

……気のせいじゃ、ない。
カレル……、からかわれるの、好きそうだから。

【一度根付いた印象は中々戻らないようで】
【少女の中のカレル像は、たぶん酷い事になっている。変人的な意味で】

うん……言い過ぎ……。
信じてくれる人は……、他にも、出来た。

それは、私には無理……。

【長い間一緒にいるカレルなら分かるかもしれないが】
【こんな事を言いつつも、今の少女の無表情はいつもよりも気分が良さそうなものである】
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/14(日) 01:34:19.21 ID:HLl4nsEt0
>>882

【その青年の計らいに、(巫女が/少女が)気付いたか否かは不明である】
【だが、気付いていたとしても、素直に感謝を述べる彼女ではないだろう】
【昏闇を隠したいと願いながら――(何処かで――暴き癒してほしいと願う彼女は)――】
【少なくとも今は、この時はまだ。それを望んではいないのだろうから】

うむ、明らかに己より年下な幼子に尻に敷かれる残念な男として見ておる

【どのみち、イミナもまた。テンションを上げた青年に合わせて、悪戯っぽい笑みと共に紡ぐのだ】

ああ、有難い。素直に嬉しいぞ。
我が神も、きっと御喜びになるであろう。
そして、汝が何時までもそのような優しき心を抱いておれば、きっと善いことがあるだろうな。
この世の行いは因果応報――汝の善行は、必ず巡り巡って汝に返ってくるであろう!

……まぁ、祈ってくれるなら賽銭は諦めてやる……特例で。物凄い特例で。異例の措置だが

【最後の言葉さえなければ良い感じだった。恐らく、これが蛇足というものだろう】

まぁ、掃除とか神事とか仕事が無いわけではないがな……まぁ、やはり人と関わるのが一番よ。
一期一会とはよく言ったものでな?この出会いも大切にしたいものよ。

……それと、流石に我も限度は心得ておる。なに、このイミナおねーさまに楯突いた罰だっ。

>>883

ああ確かに、むやみやたらと乱用しては花や美人が可哀想だな?
なんせ花も美人も圧倒的に超越したこの我を形容する言葉としては、あまりにも荷が重いものなー!
ふははははははー!

【なんとも日常生活で悩みとかなさそうな性格である。逆に羨ましいかもしれない】

……分かっておるならよい。
…………失われた命は、いかなる神の奇跡でも取り戻せぬ。
たとえ幾千、幾万……この世界の総ての者の信仰が集おうとも……二度とは戻らぬ。
「命」とは、どんな奇跡をも超越した……唯一無二のものなのだからな。

……むぐぐ、いいだろう!いつか必ず、汝のその手品の原理を暴いてやるわー!

【流石にそんなマジック・アイテムの原理を、イミナが知る由も無く】
【いや、もしかすると夏祭りの主催者として、各屋台の販売物をチェックしたりしたかもしれないが】
【この残念な頭は、そんな些細な一点などすっかり忘れてしまっているのだ】


ふふーん、口ではそう言うが、なかなかに効いたようだの?……
……――――うむ。矢張り汝には、そんな笑顔が似合うわ。

【――頬を緩ませたチェルシーを、その銀の瞳に納めれば】
【イミナは何処か満足したように、戯れにチェルシーの鼻をつん、と一度だけつつこうとして】
【それからブランコの傍らにあった、買い物袋を持ち上げて――】


さて、我はそろそろ行かねばならん。
チェルシー。そしてカレル。有難うな、楽しかったぞ。

……“また”……いずれまた会おう。うむ。さらばだ!

【そうして、イミナは2人に手を振り、歩き去っていくだろう】
【ひらりと背中で翻る、蝶々の羽根のような紐飾り。……不思議な少女だ】
【快活で、傲慢で、不遜で。でもどこか憎めなくて――
 そして何故か、――支えなければ崩れてしまいそうなほどに、はかない気がして――】


/一足先に失礼します!お二方、お疲れ様でした!有難うございましたー!
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/14(日) 01:49:18.38 ID:Kghut9fAO
>>883

どうしてこうなった、と本気で言いたくなったよ、流石にからかわれるのは好きじゃない。
ただ、それ以上に、相手にされなくなって寂しい思いをするのが嫌いなだけだッ!!

【堂々と、声高らかに青年はそう宣言する青年】
【いつもの馬鹿な調子で言っている―――と思いきや、今回ばかりはそうではないようで】
【“寂しい思いをするのは嫌い”との言葉には、幾分かの重みが感じられるかもしれない】

うん、流石に言い過ぎなのは自覚しているよ、それに、他に信じてくれる人が出来たのは……うん、おめでとう。
えー、少し位信じてくれても良いのにー……なんて、強要しても意味が無いからね、それで良いさ。

【そう言って、満足したかのように、少し笑う青年だった】

>>884

くっ……言い返せないのがまた悔しいね、適当な悪口なら痛くも痒くも無いのだけど。
しかし、残念な男って……流石に少し傷ついたよ、僕のハートは硝子並みの強度なんだから低調に扱って欲しいものだね。

【馬鹿な台詞を紡ぎながら、その笑みを見た青年は、少しだけ安堵する】
【少なくとも、今はこれで良いのだろう、と】

どういたしまして、っと。
実際の所、僕が損する事は何も無いからね、強いて言うなら少しだけ時間を使うだけだ。
それを代価に雑談に興じて楽しい思いをするのと、日頃の感謝の祈りを捧げる事が出来るなら、悪くないさ。
見返りを求める訳ではないけど、そうやって良い連鎖を作っていきたいよね。

……凄く強調される程度には異例なんだね、把握したよ。

【そう言って苦笑いをする青年だった、だが、其処には不快感を感じた様子は見受けられない】

そうだね、最初は殺し合いをする相手だったのに……って奇妙な縁を、今も持っているから、良く解るよ。
それじゃあ……また逢おうね、次の機会を楽しみにしているよ。

【そう言って、少女を見送る青年は、新しい縁が出来た事に満足したのか、少し楽しそうだった】
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/14(日) 02:00:37.69 ID:PL6wwHcEo
>>884

……。

【もはや、ツッコミが追いつかないというか】
【何も言えないので、取り敢えずじとーっとした視線を送っておく】

…………そんな事……。
言われ……、無くたって……────

【目に見えて表情が暗いものになる。】
【声のトーンが落ちる。目が大きく見開かれる。手が震える】
【元人殺しで、何人もの人間の命を奪った少女】
【命の重みを訴えかけるこの言葉は──、そんな少女の心に、重く伸し掛った】

…………ん、また会いましょう……。

【結局、その暗さを最後まで引き摺ってしまって】
【楽しい一時の幕切れは、少し嫌な形で終わってしまうこととなった】

/お疲れさまでしたー!

>>885

……カレル。
そろそろ、私たちも帰ろう……?

【上記の理由で、かなり少女は落ち込んでいて】
【ブランコから立ち上がると、縋り付くようにカレルの左腕に抱きつこうとする】

…………。

【そして無言で、一緒の帰り路につこうとするだろう】
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/14(日) 02:19:43.10 ID:Kghut9fAO
>>886

そうだね、話が終わったのに長々とこんな場所に居ても仕方ないし、戻ろうか。

【明らかに落ち込んだ様子を見せる少女が、自分の腕に抱きつくのを拒絶するような真似はしない】

あんまり、落ち込まないでも大丈夫だよ、チェルシー。
確かに命を奪ってきた事は無かった事には出来ないけど、チェルシーは今生きていて、そして、自由になれた。
なら、その罪を償う方法は幾らでも探せる、昔みたいにそれすら出来ない環境じゃない。
だから、さ、そんなに思い詰める必要は無いから……ね?


【帰り道の途中、青年は、そう、今日一番の穏やかな響きを持った言葉で、少女に話しかけるだろう】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/14(日) 02:37:08.40 ID:PL6wwHcEo
>>887

……ありがと、カレル。
私……頑張る、から……。

【表情が晴れることはないが、それでも気が楽になったようで】

(命は、戻ってこない…………。)

【しかし悩みが解決するまでには、まだまだ時間がかかりそうであった】
【もう夜も遅い。家についたならば、少女は直ぐに眠りにつくだろう】

/お疲れさまでしたっ
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/08/14(日) 02:40:14.53 ID:Kghut9fAO
>>888

……無理だけはしないでね、身体を壊したり、死んだりしてしまったら意味が無いのだから。

【青年は少女にそう声を掛けた数分後には、家に辿り着く】
【眠りに付く為に部屋に戻る少女を見送った後、青年は、自分に何か出来ないのかを模索し始めるのだった】


//絡みありがとうございましたー!
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/14(日) 12:16:28.01 ID:upbYwxbi0
【海岸】
【真夏の太陽が張り切って照らしている場所。立つだけでも、足裏を火傷してしまいそうな熱さが砂に満たされている】
【砂浜の一角、冷気が漂う箇所があった。熱の篭った地に、白い雪だるまが幾つか鎮座している】
【当然、それは直ぐに溶けるのだが、溶け尽くしてしまう度に、新たな雪像が製造されていた】

……

【能力を駆使し、それを作り続けているのは、腐敗臭を漂わせる、体育座りの影】
【黒のキャスケット帽を被り、旧い血の色をしたボブヘア。死人の様な白い肌に、右頬に深い傷跡】
【起きたばかりの様な、力無い表情。生気の失った、然し、淡く輝くオレンジの瞳】
【赤と黒のチャイナドレス。黒いオーバーニッソックスに、同色のレースアップブーツを履いている】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、鋭い爪を持つ異形。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、五芒星が掘り込んである】
【背の低い、十八歳程の少女だった】

【雪だるまを周りに作ることで、灼熱の中を、ひんやりとした空間にしていた】
【然し、熱いものは熱い。汗は流していないが、眉をしかめ、遠い目をしていた】
【ガリガリと己の魔力が削られて行くのを感じながらも、何故そこで留まっているのか】

……。泳ぎたい、……、

【眼前のさざ波に向けて放った言葉から、行動の意が込められていた】
【泳げない体だからか、せめて海を鑑賞しようとしているらしい】
【―――そのような、さもしい異形の影が、海を見詰め続けている】
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 16:42:28.53 ID:FfExw//H0
【公園】

≪ウワアアアアア!!アアアアアアアアア!!!≫

【こんなに暑い日だろうと、元気な子供には関係無い。家からスコップや三輪車を持ち出し、
夕暮れまで遊び尽くす。そんなうきうきとした気分で遊びに来た子供もいるだろう】
【だが今日だけはそうするべきではなかった。クーラーの効いた部屋でテレビゲームをしたり、
或いは親にどこかへ連れて行けと駄々をこねているべきであっただろう】

ギャッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ねぇーーーーーーーーーーーー!!!!!!

≪嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!たすけて!!だれかぁーーーーーー!!≫

【今日ここで、目の前の男に出会ってしまうということさえ知っていれば】

【男が公園で高笑いをしていた。黒のスーツズボンに素肌の上から黒のレインコートとという奇妙な格好をしている】
【そして男の前には一人の子供が転がっていた。良く見れば、おびただしい数の黒い虫に包まれているということが分かる。
恐らくこの男の能力だろう】

【大小様々な全てが黒い虫は、まるで極上の蜜を吸い尽くすように子供に食らいついていた】
【子供はただ、顔や手足の全てに纏わりついている虫を必死に払おうとしながら助けを求めている】

「うわ〜さすがに引くわ〜。あたしでもあそこまでやらないよ〜。やっても滅多刺しね!
こう、血が余り出なさそうなところをザクザクッと!」 

『プシューーーコーーー。』

【そして、公園の入り口で見張りのように立っている男女がいた】
【一人は頭に黒いシルクハットを被り、黒いセーラー服を着た少女。腰にはレイピアが差してある】
【もう一人は全身を黒のライダースーツを着て、顔にガスマスクを被り黙々と黒い球体をジャグリングしている男】

【一人はレインコートの男の行動に目もくれず、もう一人は嬉々としながら物騒なことを口走っている。入り口に立っているということは
恐らくは見張り、男の行動をとめようともしない時点で味方というのは既に分かるだろう】

【レインコートの男の非道を見逃すことが出来ないならば公園に入る必要があるが、そのためにはこの二人を突破しなければならない。それは一人では困難だろう】

//絡みが可能なのは3にんが限界です。途中参加も可能となっておりますので
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 18:12:40.76 ID:FfExw//H0
//>>891はまだまだ参加可能です。
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 18:24:48.26 ID:aIesgdGSo
>>891

【隻影が、公園を目掛けて走り込んでくる】
【黒き豹にも見紛うその姿は、黒いシャツと黒いレザーパンツ、暗赤色のレザーベストに身を包んだ青年だった】
【銀色の短髪と、左腰に下げた三つの黒い警棒のようなものが、風になびいている】

【――瞋恚を宿した紅の双眸は、暴虐の渦中を睨み据えていた】
【その右手には、抜身の長槍。どちらかというと長身である、青年自身の身の丈を超えるほどの長大な得物だ】

退け……!

【青年は唸るようにそれだけを告げると、相手の返答には耳も貸さないだろう】
【こちらもまた、問答無用の暴力の権化となって、公園の入口にたむろする二人に目掛けて槍を振るう】

【――腰だめに構えていた右手の槍を振り上げ、頭上でひねりを加えて一回転】
【二人が動かなければ、その両方を巻き込むように】
【左手を把手に添え、青年から見て右方から左方へと、薙ぎ払いの一撃を振るうだろう】
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 19:04:12.46 ID:FfExw//H0
>>893

「わお誰か来た!やったね!丁度ウズウズしてたのよ・・・・ってきゃーーーーー!!」

【青年から見て右側には少女が左にはガスマスクの男が立っていた。少女の方は防ぎきれないと判断したのだろう
すぐさま頭を抱え、その場にしゃがみ込む】

『プシューーー』

【突如の襲来にガスマスクの男はジャグリングをやめ、黒い球体を消滅させる。そして、振るわれた槍を両手で掴む構えを取り】

【掴んだ】

『プシューーーコーーー』

【勢いがついていたこともあってか、ズズッっと地面を擦る音がした】
【そして、槍をかわした少女はスッと立ち上がり、腰に差してあるレイピアを抜いた】
【しゃりん、と音を立てその刀身をあらわにする】

「あっぶないわね!これでもくらいなさい!!」

【青年に向かって勢いよく飛び出し、レイピアの鋭い突きを方にめがけて放つ】

「シェぇぇぇぇあああ!!!!」

【速度はあるが、ここまでの動作に十分なタイムラグがある。回避は容易だろう】
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 19:21:26.03 ID:aIesgdGSo
>>894

チッ……!

【槍を捉えられ、鈍い手応えが返ってくる】
【舌を鳴らし、青年はすぐさま長槍から左手を離して、ベルト左側、ホルダーへと伸ばす】
【と同時に、右足を軸にして、身体を反時計回りに捻った】

発ッ!

【掛け声とともに、左足が唸りを上げて振り上げられる】
【レイピアを抜いて突きを放った少女の方に向けて振り上げられた左足は、その剣の腹を叩いて、攻撃を反らす】

く……!

【左足に走った衝撃には、わずかに苦鳴を上げたが、ダメージはさほどでもないだろう】

【回転の勢いを止めぬまま、左手がしなる――】
【――青年の左手には、いつのまにやら抜身の短槍が握られていた】

【ベルトのホルダーに吊られていた、棒状の武器が一本減っている】
【身体を捻って蹴りを放つ間に、これを引き抜いた、ということだろう】

フッ!

【手首のスナップを利かせ、左手の短槍を投擲する】
【目標は、槍を握っているガスマスクの男だ】
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 19:46:35.47 ID:FfExw//H0
>>895

「この!!」

【防がれたならもう一度と思ったのだろう、今度はレイピアを振り上げ】

『構わない。私がやろう。』  

「え?マジ!?」

【先ほどまで呼吸音しかなかったガスマスクの男が少女を制した】
【その声は機械によって奇妙なものとなっており人が出せるような声でないことが分かるだろう】

【少女は数歩下がってその場を離脱。戦闘を見守るように少年と男から下がる】

『プシューーーコーーー』

【槍から手を離し、バックステップで短槍を回避する】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 20:00:48.14 ID:aIesgdGSo
>>896

……ふん。

【二人の会話に、青年は鼻を鳴らして応えた】

脳天に風穴開けられてから……。

【蹴り上げた左足が地面に降り、ちょうど青年は槍を後ろ手に持った状態になる】
【短槍を躱された事には、落胆の色も見せず、振り抜いた左手を腰に据えて、体重移動の要と変える】

……思う存分に後悔しやがれ!

【槍が離され、青年の右手が翻る】
【器用に手首を返し、腕一本で槍を旋回させて――】

勢ッ!

【地面から舐め上げるように、逆袈裟の軌道を描き、穂先がガスマスクの男の身体に迫る!】

/一度夕食落ちです。次のレスは遅れるかもしれません。
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 20:26:57.48 ID:FfExw//H0
>>897//了解です。

『こういっては何なんだが、なぜ見てみぬ振りをしない?そうすればお前は少なくとも
自身の命を危機にさらすことは無いのだぞ。』

【機械によって変えられた奇妙な声色で、ガスマスクの男は淡々と質問する】

『ぬぅ!!』

【迫り来る槍を回避しきれず、ガスマスク男は右肩を裂かれる】

『プシューーーーーーーーーーーーー。なかなかやるな少年よ』

【そういうと手のひらから、先ほどの黒い球体を拳ほどの大きさで出現させた。黒い球体はふわりと宙に停滞している】
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 20:44:19.23 ID:aIesgdGSo
>>898

……テメェに教えてやる義理はねぇよ

【苦虫を噛み潰すような表情で、男の問いに青年は答える】
【青年にも青年なりの理由はある――様だが、少し寡黙に過ぎもする】
【おそらく、どれだけ問うたところで答えはすまい】

気に入らねぇな……。
……その余裕ヅラ、いつまで持つか試してやるよ!

【致命傷には足らない――浅い手応えに、憮然とした表情を作りながらも】
【青年はさらに男の方に向けて一歩、距離を詰めながら槍を手元に引き戻して】

発ッ!

【紫電のごとき穂先の銀光】
【槍をしごくこと、三繰り。三連撃はほとんど時間差も見せぬまま、まるで三本の槍衾のごとく閃く】

【初撃は、男の負傷した右肩へ。そこから滑るように、左肩、左脇腹を穿たんと殺到する!】
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 21:04:02.48 ID:FfExw//H0
>>899

『そう言わないでくれ、これでも重度の人見知りでね顔を見られようものなら気絶するくらいだ』

【それゆえにガスマスクをつけているのだろうか、顔が全く見えない黒のガスマスクからは表情が読みとれない】
【右肩の一撃を手で受け流し、左肩への一撃は停滞していた黒球で防ぐ】
【そして、左脇腹への一撃をガスマスクの男が両手で掴んでとめる】

『さて、やっと攻撃だ。』

【その言葉と共に、黒球にひびが入る。そして内側から飛び出すように、黒球から槍が放たれた】
【明らかに収まるようなサイズではない、だが少年はこの槍を知っているだろう】
【そう、黒球から放たれた槍は少年の持つ槍と全く同じ形状をしているのだ】


ギャハハハハハハ!!オラどうしたぁ!!?もう動かねぇのかあぁ!!?

【公園内では、レインコートの男がいまだ虫に包まれている子供に蹴りを入れていた】
【子供はされるがままで多少動きはするが、もう叫ぶ力も残っていないようだ】
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 21:04:09.48 ID:hoHeMxMh0
【路地裏】

【わずかな月の光さえ両脇の建造物に遮られ、そこには届かない】

【そして、そこに渦巻く無数の欲望、その一端】

おいおい、ごまかすんじゃねぇ・・・今月の稼ぎがこんだけのはずねぇだろ。
これじゃ酒も買えねぇじゃねぇか・・・。

【黒いレザージャケットとサングラスに異界の大国の国旗である星条旗のバンダナ】
【ブロンドの短髪に髭、筋肉質のがたいのいい体、耳には無数のピアス】
【“いかにも”な男】

「本当に・・・これだけなんです。ら・・・乱暴なお客さんがいて・・・それで。」

【まだ幼さの残る外見】
【それに反して厚い化粧にフリルのついたドレス】
【その体には痛々しい痣がところどころにある】
【こちらもまた“いかにも”な少女】

「ら、来月はちゃんと稼ぎます。だからどうか・・・」

あ?ざけんじゃねぇぞごらぁっ!
こんなはした金しか稼げねェ、おめぇに生かす価値あると思ってんのか?

【男は少女の胸倉をつかみ声を荒げる】

いいか、俺がその気になればなぁ、てめぇの弟の頭の中身をいつでもぶちまけれるんだぜぇ・・・
てめぇの親にやった時の様になぁ。

『おねがいします。それだけは・・・それだけは・・・・・』

【泣きながら懇願する少女】
【男はそんな少女を胸倉を掴んだ手で地面に叩きつける】

じゃぁとっとと稼いで来い。
客が取れねぇならまた内臓でも売りな。
どこで買ってくれるかは覚えてんだろ?

【少女は立ち上がり、男の質問にうなずくとフラフラと娼館のある通りの方へ歩いて行く】
【そして男はそんな少女の後ろ姿をにやけた顔で眺めている】

902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/14(日) 21:17:34.10 ID:OpO93VvMo
>>900

・・・なんか、騒がしいな・・・

【その公園の入り口の辺りに、人影が降りてくる】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳ほどに見える少年だ】

【ふわりと着地して、公園の中を見回す】

・・・これは・・・
いったい、何が・・・

【状況がうまく飲み込めず、呆然と立ち尽くす】
【とっさに逃げたり、臨戦体勢を取れなかったのは、この場においてかなり危険である】

/乱入させてもらいます
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 21:17:57.73 ID:aIesgdGSo
>>900

ッ、テメェ……ッ!

【三連撃を綺麗に捌かれ――あまつさえ、再び槍を絡め取られる】
【武器を己の身体の一部とも言える武器を再三に渡って受け止められ、青年のプライドはいたく傷つけられていた】

【唸り声を上げるように毒づいて、青年は槍を引き戻そうと力を込める】

ッ!?

【が、その動きは中断されざるを得ない。他でもなく、ガスマスクの男の攻撃によって】
【青年の赤い双眸は、迫り来る刃をしっかりと捉えていた。慌てて首を引き、上体を反らして回避しようとする】

……っつァッ!

【間に合わず、槍は青年の右肩を貫いた】
【血飛沫が上がり、黒いシャツに朱色の染みが広がっていく】

【得物を掴まれたままでは、接近戦に対応できないと悟り、青年はためらいもなく、長槍から手を放した=z

フッ!

【青年はそのまま一歩後ろに下がって――主を失った槍の把手を、右足で下から蹴り上げる】
【男が槍を掴んだままなら、単に把手が上に跳ね上げられるだろうし、対応して手を話したなら、槍は天高く空中を舞う事になる】

【と同時に、左手を再びホルダーにやって短槍を引き抜き】
【ガスマスクで隠れた顔面に目掛けて、それを腕の力だけで強引に投げつける!】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/14(日) 21:25:36.05 ID:SJFyp2Kyo
【郊外、と或る展望台に】
【左手に紫煙を燻らしながら、柵に寄り掛かり、ひとり空を仰ぐものがあった】
【それはひょろりとした長身に黒髪の、口許には誰に向けるでもない人懐っこい笑みを湛えた青年】
【よれたブラックスーツと、揃いのスラックス。靴に手袋、ソフト帽に至るまで黒の、葬儀屋めいた出で立ちで】

やっぱり、いつ来ても綺麗だなぁ。此処から見える星は……。
望遠鏡を持ってくる手間が要らない、ってのは……この身体で良かったと思える事の一つ、か。

…………あ、流れ星だー!

【市街では一寸お目にかかれない程に鮮明な、天蓋に満ちる星々の輝きに見入っている】
【そうして空を眺めていると、ふと目に映る残光の尾。蒼白い星が一つ、闇夜を駆けて地に落ちた】

(でも、まあ、うん。……一人で見るのは、ちみっと味気ない感じがしなくもないかも)

【ニュースなどで僅かに触れられた程度だが。今宵は何年かに一度だかの、流星群が見える夜】
【今は、半ば自分の貸し切りのような状態だが。とすれば――天体観測でもと考えて、ここを訪れる人は居るかも知れない】

【人恋しさか。ふとそんな事を考えて、青年はきょろきょろ周囲を見回した】
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 21:36:48.29 ID:FfExw//H0
>>902

ギャッハーーーーーーーーーーー!!・・・・・・・・ってあれ?なんだお前?

【突如現れた少年に、足を止めるレインコートの男】

おいおいおいおいおいおいおいおい、冤罪と死罪は何やってんだよったく
何か用かよ、オレの邪魔すんなら潰すぞ

【ギラリと少年を睨みつける男は苛立ちを隠そうともせずとめていた足を、今度は子供を踏みつけはじめる】

≪!!ウゥう!!≫

【子供が、苦しむような声を漏らす】

>>903

『む、』

【ためらいも無く槍を手放したせいで、このまま引っ張ろうとしていたのだろう
ガスマスクの男は少し体制を崩す】
【槍が飛び出した黒球は少年に一撃を与えた後、枯れた木のようにぼろぼろに崩れて言った】

『ングゥウ!!』

【そして体制の崩れた男に、攻撃は避けきれなかったようだ。ゴキュ、という鈍い音を鳴らし仰け反る男】

『コヒューーーーーーーーコーーーーーー』

【ガスマスクにひびが入り、空気の漏れるような音がなっていた】
【もう一撃はいれば、ガスマスク破壊は可能だろうか?】
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/14(日) 21:39:53.03 ID:lYjNGLxQo
>>904
【展望台の大地は整備されていたが、経路の外は芝生で彩られている】
【その芝生を踏み分けながら現れたのは、一人の不良少女、と思しき人物】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

【闇の中、放心したような不機嫌なような仏頂面で、ぼんやり散歩でもしていたのだろうか】
【青年の正面を横切るような形で歩き去ろうとして、あなたのはしゃぐ声が聞こえた】
【虚脱の思考から浮上し、焦げ茶の瞳にほのかな灯りが点る】

……ガキかっつーの。

【大の大人が、なにやってんだか】
【そんな刺々しいニュアンスを含ませた呟き】
【人を探すのであろう青年の下に近づき始める不良少女を、見渡す景色の中に捉えることだろう】

……へぇ、このあたりは、いい景色じゃないか。

【青年の隣、柵に寄りかかりながら天を見上げ】
【小さな感想を吐き出しながら、仏頂面の険を緩めた】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 21:40:43.28 ID:kmW8y/S00
>>901
/まだいますかー?
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 21:43:22.36 ID:hoHeMxMh0
>>907
/居ますよー
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/14(日) 21:47:13.69 ID:OpO93VvMo
>>905

【躊躇いなく子供を踏みつけるレインコートの男】
【それを見て、少年の目つきが変わる】

・・・なんて事を・・・!!

【頭に血が上り、後先考えずにレインコートの男に飛び掛かり】
【右手の爪で男の顔面を引っ掻こうとする】

【飛び掛かられても、手を払うなどすれば回避は容易だろうし、飛び道具などを持っていたなら簡単に迎撃できるだろう】
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 21:56:10.60 ID:kmW8y/S00
>>908

/では、失礼して

>>901

――――――――10秒、時間をやろう…………
最期の祈りを済ませるか、辞世の句でも考えるか…………ともあれ『その時間』は貴様のものだ
好きに使うがいい…………

【唐突に、男の背後の暗がりから、低く押しつぶされた様な声が響く】
【もし男が、一定以上『腕に覚えがある』人間ならば、その言葉と共に、熱さと冷たさが同居した様な、底知れぬ殺気を感じ取れるだろう】

10秒、経った後には……貴様には死んでもらおう
俺の目の前で『ドラッグ』もしくは『チャイルドポルノ』に手を出す…………その愚を犯したのだから、な

【振り返れば、暗がりの中から1人の人物が歩いてくる】
【フード付きのマントと半ズボンを着た、顔に大きな傷があり尻尾の先が二つに分かれた、猫人間という表現がしっくりくる眼つきの鋭い二足歩行の猫】
【両手にナイフのような3本の爪を剥き出しにし、その目はしっかりと男を捉えている】
【身長は151cmほどと割合小柄だが、その事実を打ち消すほどに、ある種の『凄味』を惜しげもなく発散している】

さあ…………地獄を迎える準備を済ませろ…………ッ!

【猫人間の目が、鋭く男へと視線を走らせる】
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 21:57:31.09 ID:aIesgdGSo
>>902

【ちら、と新たな闖入者の姿を一瞥して、青年は特に反応もなく己の相手と向き直る】
【背から生えた翼を見て、少年を異能者と判断したのだろう】

(……まァ、好きにやれよ)

【今は自分がぶちのめすべき相手だけを見据えて、青年は次の行動に入る】

>>905

(……硬ぇな)

【額に穴を開けるつもりで放った一撃が、マスクに阻まれたのを見て、青年は警戒の色を濃くする】
【男の体勢を崩したとはいえ、槍も未だ彼の手の中にある――】

【青年は無手のままで、ガスマスクの男の懐の中に踏み込んで】
【その動作の延長のような、自然な動きで左足を畳んでから、振り上げる!】

【――まるで教本通りの、綺麗な型でのハイキック。狙いは仰け反った男の首元】
【流れるような一連の攻撃だが、その流麗な軌道は、戦闘経験を積んだ者ならば、読んで躱すことも難しくはないだろう】
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 22:04:57.78 ID:FfExw//H0
>>909

っち!なんだよお前ニンゲンの味方かよウザッてぇ

【飛び掛ってきた少年にそんなことを言ったかと思えば】

傭兵なめんなよガキィ!!

【少年の右手を左手で掴み取る男。そして少年の服の襟を掴み、ぐいっと引き寄せる】

そのようすじゃあニンゲンってのを良く分かってねぇみたいだな
お前一体ニンゲンがどんなモンか知ってか?あ?

【少年の顔を見るその瞳は気味の悪い赤色である】

>>911

『ぬ。』

【ひびの入ったガスマスクを気にするように片手で抑える男。どうやら素顔は見られたくないらしい】

『っく!!』

【片手では到底防ぎきれるものではないと判断したか、男は槍を無理矢理叩きつけるように槍を片手で振るう男】
【だがそれでも防ぎきれない、首元ではなく胴体にその一撃は決まる】

『グッ!!おのれ!!』

【数歩下がった男は片手を握り締め、開く】
【するとそこから黒球がゴルフボースサイズで3つほど出てきた】
【先と同様、その黒球は宙に停滞している】
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 22:14:45.72 ID:hoHeMxMh0
>>910

あん?

【男が殺気に反応し素早く体を反転させ、サングラス越しに猫男をにらみつける】
【少女はすでに曲がり角を曲がって去って行ったようだ】
【まだそこまで遠くに行ってないが、これから起きることに巻きこまれる可能性は低い】

けっ糞亜人が人様に制裁たぁいい度胸だな。

【ぶつけらた殺気を相[ピーーー]るがごとく男からも殺気と怒気があふれていく】

『ビジネス』も理解できねェ、ドラ猫君よぉ。
そんなにかわいがってほしいなら好きなだけかわいがってやんよ。

【男は右手の革のライダースグローブを取り、赤いプレートと黒い本体を持つ機械の腕を相手に向ける】

それともネコジャラシがいるかぁ?

【といつの間にか弾の代わりに機械の手を装備した機銃の弾帯の様なものを肩にかけ】
【口元にいやらしい笑みを浮かべてる】

【突然現れた弾帯とこの余裕・・・おそらく能力者だ】



914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/14(日) 22:15:31.29 ID:OpO93VvMo
>>912

うわっ!

【腕を掴まれ、男に睨みつけられる】
【一瞬恐怖の色が見えたが、すぐに怒りの表情に塗りつぶされる】

――分かってませんよ。だからニンゲンの町に下りて来たんです。
ひどい人もいます。けど、そうじゃない人だってたくさんいるはずです!

【男を睨み返しながら、左手を振り上げ平手打ちをかまそうとする】
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/14(日) 22:17:20.20 ID:SJFyp2Kyo
>>906
【少女、なのだろうか。ボーイッシュという形容詞は、彼女を指す言葉としては大人しすぎるな、なんて】
【闇に滲むかのような暗色を視界に捉えれば、青年は束の間ふと、そんな失礼な事を考えて】
【年甲斐もない憧憬を否定するような、鋭さを帯びた呟きを】

綺麗なものを見て浮かれるのは、子供も大人も一緒さ。
……それにさ、流れ星だよ?流れ星!
願いが叶うってんだから、これがはしゃがずに居られるかー!なんて……。

【目を細めてひらと手を振り、毒気のない仕種と言葉でもって迎えた】
【年の頃はぱっと見で二十とそこらか。若いが、にしてもこの言動は不相応だ】
【此方に近寄り、同じく柵に凭れて空を見上げる彼女に、彼は「煙、大丈夫?」なんて訊ねて】

……でしょう?気に入ってるんだ。此処なら街の明かりは邪魔にならないし、何よりそこそこ近場だし。

【感想に対しては、全面的な首肯。この場所が誉められたのが、まるで自分の事のように嬉しそうな顔をしている】
//見逃してましたすみません、遅まきながら宜しくです!
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 22:22:04.90 ID:hoHeMxMh0
/>>910不慣れな新キャラのためレスがおそくなってしまい申し訳ありませんでした
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 22:26:53.39 ID:aIesgdGSo
>>912

……、クソ。

【ハイキックの反動を利用して、青年は左足を引いて、素早く男から距離を取った】
【槍を叩きつけられた部分が痛むのか、少し顔をしかめている】

(さて……)

【キックボクシングのスタイルのように、重心を高くして構えながら、青年は新たに現れた黒球を見つめる】
【――理屈はわからないが、もしさっきと同様に、あそこから槍を放てるのならば】
【無策で突っ込んでも、自分の身体に穴が空くのは知れている】

【だが、青年は頼りの長柄を奪われ、残った短槍も、わずかに一本】
【――幸い、というべきか、こちらは武器を手放して身軽にもなっている。相手の攻撃を見てから対応するしかあるまい】

(カウンター……クソ、性に合わねぇ殺り方だぜ)

【内心ではそう吐き捨てながら、青年は視界を広く取り、公園の内部までも含めて、周囲の様子を窺う】
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 22:27:03.28 ID:PEnsV9bvo
【大会本戦、第二回戦会場】

【何の変哲もない、普通の闘技場。そこに選手が入場してくるだろう】

‥‥あー、この空気には慣れない。
だが、まあ。‥‥‥‥負けるわけにも行かねぇわな。

【そう呟くのは、着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】

【ごきり、と器用に片手だけで右手の指の関節を鳴らして、ぐっ、ぐっ、と屈伸をする】
【そして、おもむろに前を見ると、対戦相手の入場を待つ筈であった】


【大会本戦、第二回戦 谷山VSダビング】

//では、ハブ酒の方、よろしくおねがいします!
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 22:29:57.80 ID:kmW8y/S00
>>913

――――やはり、クズに『時節を悟れ』と言うのは酷だった様だな…………だが、二度のチャンスを与える必要はない

【表情に一切の変化を見せないままに、剥き出しにさせた爪を軽くぶつけあい、音と光を響かせる】

貴様にモノを言う資格は無い…………『ビジネス』などと言う言葉を使うな。言葉の価値が落ちる

【男の展開する武装を目にしてなお、猫人間の表情に変化は訪れない】
【むしろその表情には、微かに侮蔑の色が混じっていって】

――――――――クズが。『仕置きの猫又』を愚弄した事の意味を、その魂に刻み込んでくれる…………ッ

【――――男には知る由もなかっただろうが、猫扱いされる事はこの猫人間が嫌っている事の一つだ】
【子供を性的な搾取対象にし、猫と例えてせせら笑う。彼の殺意は、完全に極まったようだった】



【言葉を結ぶや否や、猫人間は跳躍――――助走も、準備動作も無く、そのまま男の頭上を飛び越えて背後へと回り込む様な素早い跳躍である】
【恐らく、人間離れした外観と同様に、基礎的な身体能力も人間のそれとは大きく異なっているのだろう】
【このまま背後を取る事を許してしまえば、男にとっては厄介な事態になりかねない】
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/14(日) 22:35:18.02 ID:lYjNGLxQo
>>915
【相手の男性は、声を聞けば聞くほど、外面と内面が不一致な変な男だ】
【少女はジト目の奥でそう思っていたし、少しばかり見下すような眼差しは、そういう感想をありありと読み取れるだろう】
【けれど、機嫌がいいのか興味がないのか、変であることに対し、不快感は抱いていないようでもあった】

……どうして摩擦で落着前に燃え尽きた[ピザ]リが、地上の俺らの願いをかなえるなんて発想が出るんだ。
あんなの、火葬場の火を綺麗だというのと大差ないだろ。
……いや、だからこそ、綺麗だと思うのかもしれないな、人間は。

【夢も希望も無い無体なお言葉。見た目は14,5の少女なのだが、青年の感想通り、不自然なまでに摺れている】
【青年の純真をからかうようにやれやれと首を振って、ビターな苦笑を浮かべた】
【最後の台詞は、口にしておいて似合わないと思ったのか小声である。虫と風だけが鳴いているこの場所では、それでもよく通るかもしれないが】

【なお、煙に関しては気にしなくていいといった】
【接近した後ならわかるだろうが、その右手には缶ビールを手にしていて、プルタブは既に開いていた】
【時折揺らすと、重い水音。まだ口をつけていないのかもしれない】

すぐに来れるのはいいよな。俺も何の気なしに散歩で来てみたが…悪くない発見かもしれない。

【それから一口、ビールに口をつけて、小さなため息】
【麦酒の苦味を喉で転がし、堪能するようなそれは、明らかに呑み慣れた大人の仕草であり、不良といえた】
【さらに柵に背を預け、少し剃るように大げさな格好で空を見上げる。大き目の胸部が強調された】
【さらした小さな隙は発見に対してか、アルコールに拠るものか、判別はつかない】

……お前、星座とかわかる?

【姿勢はそのまま、ついと首を小さく傾け、視線だけを向ける】
【酒には耐性がある程度あるようで、一口程度では顔を赤らめない】
【ただ、機嫌よく昂揚した言葉遣いは、その影響がゼロではないことの照明だろうか】
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/14(日) 22:37:31.99 ID:BUZPTZPDo
>>918
【選手入場口、会場とのギリギリの場所】
【余程退屈だったのだろうか、開始時刻より随分前から、一人の人物が立っていた】

【長く伸びた緑色の髪、日光を知らない真白の肌に、黒のスラックスと白いシャツ】
【通常の人間の白目部分が緑、黒目部分が白の異形の眼球の女性】
【だが、それらの外見的特徴を全て払い飛ばすのは、身に付けている黒いラボコートだろうか】
【その背には金糸で、『Canossa』と刺繍が施されていた】


……カノッサ機関≠ヘ、ナンバーズを駆り出さずとも……
十分に、大会の本戦出場などは可能、それが証明された
いいや、形式ばかりのナンバーズなどより、戦闘員が余程有能だとさえ証明出来たかも知れない

【自分の対戦相手が訪れて漸く、彼女は動き始める】
【観客席に、その背の刺繍を見せつけるように、ゆっくりと会場の中央まで進み出て】

敵は単体、破壊する……指令の認識完了、状況の開始

【両手で拳を作り、左右とも顎のすぐ下に構えた】
【拳銃は、最初は使用しないらしい。戦闘準備の完成である】


/はい、お願いしまーす
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 22:44:22.55 ID:hoHeMxMh0
>>919

けっ「混ざり物」が偉そうに・・・

【激昂する『仕置きの猫又』】
【その怒りの理由を増やすかのごとき発言】

すんじゃねぇぞッ!

【そして瞬間、男の手がロケット弾の様に発射され、物体に当たり火炎と爆風を発生させる】

なっ!?

【しかし時すでに遅し】
【猫又は樹上を通り抜けててゆく】

クソッたれがぁッ!

【しかし男もいくらか修羅場を潜ってきたのだろう】
【手弾帯から機械手を取り出し右腕に装着しながら、前にダイブするように前転し距離を開けようとするが】

【反動で重心が後ろによったせいだろう、動作が若干遅れてる】
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage !red_res]:2011/08/14(日) 22:50:32.09 ID:3jicZTCZo
>>918
さぁさぁみなさんお待ちかね!
第十回大会!!二回戦第2試合を開始していと思います!!!
二回戦と銘打ってはありますが事実上の準決勝!
実況は私!
おはようからおやすみまで、闇に溶け揉み貴方を見守る!
ラグナロクがお送りお送りします!!

>>918
まず、このリングに入場しましたのは!!
統一生徒会新聞部部長!正義組織《justice》の一員!!
その心のペンが紡ぐは正義の心意気!!!
谷山 基樹選手!!!

>>921
続いて入場しましたのは・・・・・
おっと、機関の一員の方の様です!!
其の背に背負うは、諸悪の信義!
数字持ちだけが実力者でないことを見せてやれ!!
ダビング選手!!

両選手入場が完了しました!!
さぁ、この大会と言う名の場を借りた正義と悪の代理闘争!
はたして制するはどちらの矜持か!!

試合!開始!!

ち〜〜ん・・・

【懐からトライアングルを取り出して、鳴らした】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 22:51:09.93 ID:FfExw//H0
>>914

【少年の答えにニヤリと口元をゆがめる男】

ほーそうか、そうか。そいつは悪かったまだニンゲンってのを理解できてねーお前には
オレのやってることがわかんねぇみたいだ

【子供から足をのける男】
【そして赤い瞳で少年を見ながら、続ける】

ニンゲンに良い奴がいるってのは間違いだ、ニンゲンってのは騙す生き物だからなぁ
卑怯で卑劣で殺すことをなんとも思っちゃいねぇ生き物なんだよ。

後ろ見てみろよ、そこの入り口で突っ立ってる女だ、見えるだろ?

【そういうと少年から手を離し入り口に向かって指を刺す】
【見れば、男の言うとうり黒の知るかハットを被ったセーラー服の少女が見えるだろう】

>>917

【少年の視界には片手でガスマスクを掴んでいるライダースーツの男が目の前に一人】
【その男から少しはなれて公園の入り口に先ほどのレイピアを持った少女がニヤニヤしながら見守っているのと】
【公園の内部にはレインコートの男がなにやら少年に話しかけているのが見えるだろう】
【そして足元には虫に包まれた少年が転がっていた】

『行くぞ』

【そして、片手でガスマスクを支えたまま、男が少年を指差す】
【3つの黒球はひびが入ったかと思えば、先と同様サイズは違うが槍が発射された】
【速度は速くは無いので何なら叩き落とせるほどである】
【だが男の狙いはそこではなかった】

「あたしのでっっっっばーーーーーーーーーーーん!!」

【槍が発射されたと同時に、入り口に立っていた少女がレイピアを構え突進してくる】
【そして当の男の方は】

『失礼する』

【ガスマスクを両手で支え一目散に逃げ出そうとしていた。素顔をさらす危険が出たからだろうか?】

「さあ第二ラウンドーーー!!」

【少女との距離は十分に離れているので、槍を拾える時間はあるだろう】
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 22:53:11.92 ID:PEnsV9bvo
>>921
―――成程、カノッサ機関か。

【眉を眇めて、少年はそう呟いた、そして直後に舌打ちをする】
【そして、直後に口に圧縮糖分の錠剤を5錠放りこみ、嚥下、ささやかに能力を既に行使する】

(‥‥大会だし、名前もバレてる、噂によっちゃデータベースに顔も割れてる。
‥‥‥‥あれ、これマズいよな、どう考えても。‥‥手が割れてちゃ、辛い。
‥‥願うべくは、相手がデータベースの内容を網羅していないこと、だな)

【己は、決して強いわけでは――――無い】
【この戦いは、おそらく自己に取って不利な条件で始まる】
【だとしたら、それを予想した上で、最高のパフォーマンスを弾きださなければならない】
【脳が回る、シナプスが弾ける、神経電流が体を駆け巡る、そして、結論】


――――行くか。


【残った錠剤を口の中でばきり、と噛み砕きながら、歩みを進めて】
【腰を落として、小さく口元で何かを呟き、直後両目に蛍光グリーンの光が宿った】
【右手でナイフを引きぬき、左手を前、右を後ろに構える、流派や武道ではない、実戦で培われた物】
【じり、じり、と足指でわずかに距離を詰めながら、地面を踏みしめて、相手の出方を、見るだろう】

【只、待つのは、実況の戦闘開始の、言葉――――】


―――ッはぁッ!


【常套手段の爆発を使わなかった。初手は左手の指先から生成されるワイヤーで足元を絡めとりに行った】
【糸は視認しづらく、足元を薙ぐように襲いかかる。速度は早いが、うまく気づけば回避は不可能ではないだろう】
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 22:53:40.57 ID:PEnsV9bvo
//>>925>>923も追加で‥‥
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 22:57:03.61 ID:kmW8y/S00
>>922

貴様は『もどき』ではないか…………もう一度だけ言おう…………
「貴様にモノを言う資格は無い」とな――――ッ!

【跳躍しながらも、その耳はハッキリと男の発現を拾い上げていたのだろう】
【売り言葉に買い言葉で撥ねつける様な台詞を叩きつける】

(射撃系か…………的を絞らせない事、そして動きを読まれない事が重要……と言う所だな)

【背後、あるいは眼下と表現するべきか――――ともあれ響いてくる炸裂音】
【明らかに何らかの『砲撃』によるものと思われる現象に、猫人間は相手の大体のタイプを見定めた】

――――サディズムの趣味は無いが、貴様には後悔させなければならない…………ッ!

【着地し、素早く背後を振りかえると、相手は前転ダイブをする事によって距離を空けていた】
【ここから直線的に追いかける事は、例え相手が体勢を崩しているとはいえ、リスクを背負う行為】
【――――ならば、深追いはせずに牽制を重ねるのが正解である】

(まずは、足を奪うッ!)

【猫人間は、ポケットに手を突っ込むと、青いビー玉の様な物を取り出し、男へと投げつける】
【そのビー玉からは微かに魔力が漏れ出ており、何らかのマジックアイテムである事を窺わせるだろう――――男に魔力を感知する事が出来ればの話だが】
【この玉は、割れると周囲を凍結させる効果がある。体勢の整わない相手へと放った事で、その体を、更にあわよくば、地面に貼り付ける形で凍りつかせようと言うのだ】
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:00:22.86 ID:aIesgdGSo
>>924

(やっぱそうなんのかよ……!)

【黒球から突き出された三つの尖端】
【青年はその隙間を縫うように身体を捩り、男の方へと近づこうとしたが】

……ッ!?

【甲高い声と共に、背後から迫る気配に、青年はそちらへと目を向ける】
【突き出された槍に、左肩と右腕を掠められながらも、少女が迫ってくるのを確認した】

【二人まとめて相手をしているつもりだったが、余りにも少女が静かにしていたために】
【そちらへの対応が遅れる】

クソ共がァ……
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:00:54.10 ID:aIesgdGSo
>>928
/失礼、途中送信です。
/もう少々お待ちください。
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/14(日) 23:02:57.45 ID:BUZPTZPDo
>>925

(あのナイフなら、一撃の戦闘不能は有り得ない)
(有り得るとすれば喉、目。但し、死ぬ。大会では使えない)
(向こうは背が低い。刀身を合わせてもリーチはあまり変わらない)

(……そして何より、近づいて来た)

【顎、頭部だけを重点的に守る構えから、少しずつ体重を前方に移しながら】
【まずは見と思考。彼我の戦力差から、自分の辿るべきルートを選ぶ】
【大概の場合は、普段使うルートが選ばれる。今回も同じ】


【相手がじりと距離を詰め始めると同時、ダビング≠燗ョいた】
【両足をカタパルトの様に使い、いきなり最大加速最大速度で走り出す、いや自分を吹き飛ばす】
【大会は元々、然程距離を取っての開始では無い。たちまちに互いの間の距離は消えていく】

【と、同時に。この単純に直線的な動きは、正面から来る攻撃に自分から飛びこむ事にもなる】
【ワイヤーは右脚へと向かい、脛から靴に掛けて絡みついた】
【が、引いてバランスを崩すのは、自分から向かって来る相手には難しいか】

(ナイフが何処まで力を発揮するか……だが)
(ナイフで腕は落とされない。そう思えば、問題も無い)
(先手さえ取れれば……後は有利に進められる)

【妨害さえ入らなければ、彼女は自分の手が届くギリギリまで相手に近づき】
【絡め取られた右足を後方、左足を前方に置いたスタンスで、一度腰を落とす】
【至近距離で打撃を放つ為の構えになり、大きく息を吸い込むだろう】
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/14(日) 23:04:05.34 ID:OpO93VvMo
>>924

そんな事・・・
そんな事、ありません!
確かに悪い人や酷い人もいます。でも!でも、良い人もいます!絶対!!

【必死に男の台詞に反論する】
【しかし、僅かに表情に陰りが見える】

・・・っ!

【男の言う通りに、振り向いて入り口付近にいる少女を見る】

――あの人が、どうかしたんですか・・・!?
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:07:10.94 ID:aIesgdGSo
>>924

(やっぱそうなんのかよ……!)

【黒球から突き出された三つの尖端】
【青年はその隙間を縫うように身体を捩り、男の方へと近づこうとしたが】

……ッ!?

【甲高い声と共に、背後から迫る気配に、青年はそちらへと目を向ける】
【突き出された槍に、左肩と右腕を掠められながらも、少女が迫ってくるのを確認した】

ぐっ……!

【青年は血液の損耗に、苦り切った声を上げる】
【二人まとめて相手をしているつもりだったが、余りにも少女が静かにしていたために、そちらへの対応が遅れた】

クソ共がァ……!

【半ば自分の迂闊さを呪うようにそう言って、青年は思考する――】
【進退極まった――だが、直後に背後の男が逃走し始めたのを見てとって、青年は完全に少女の方へと向き直った】

【この場から逃げていく男に向かって、何か一言でも言ってやらねば気が済まない――】
【だが、そんな猶予はない】

(……次に会ったらブチ殺す……!)

【青年は後ろに転がって、ガスマスクの男が投げ捨てた己の得物に手を伸ばし、すぐさま片膝を立てた状態で槍を構える】
【――だが、一度地面を転がってから武器を回収するのだ】

【攻防の先を握るのは、近づいてくる少女だろう】
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/08/14(日) 23:13:06.36 ID:3jicZTCZo
>>925
ん?
谷山選手、何かを口に放り込みました。
あれは持病の薬か?栄養剤か?
いえ違います!ラムネだぁあああああ!!
これから殺り合う敵を前にしての、、おやつtime!
ある意味予想外!!ある意味不敵!!!
いかな状況下でもベストを保つためのエネルギー補給!
戦うために手段を選ばない其の姿勢!!
尊敬に値します!!!
しかし!だがしかし!!
粉物は喉に詰まる可能性があるためゼリー飲料等が適していると私は思います!!!

>>930
にじり寄る谷山選手に対してダビング選手!
跳ねるように両足で地面を蹴り飛びだしたぁ!!
速い!彼我の距離をあっと言う間に詰めております!!!
先手をとるのはダビング選手か・・・・・おや?
両者の間で何かが一瞬、きらりと光りました!!
これはどちらかの攻撃の布石でしょうか!!?


さぁ、先手をとるのははたしてどちらか!?
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 23:15:27.24 ID:PEnsV9bvo
>>930>>933
―――早‥‥。

【瞳孔が締まり、高速で思考が開始されていく】
【そして、結果として身体能力では己は相手には叶わないであろうことが理解できた】
【ならばどうするか、結論を導き出す必要がある、可及的速やかに、でなければ己の敗北は直ぐに忍び寄ってくるのだから】

(‥‥絡めるだけじゃない、けど、ここで止まったらァ――――ッ!)

【幸いなことに、全体的な身体能力には劣るものの、脚力にはかなりの自信があった】
【故に、相手が飛び込んでくると同時に、己も飛び込み、密着するように距離を詰めるはずだ】
【距離を詰めれば、打撃の威力はある程度は殺される、回避は難しいならば、当たるつもりで前に出る】

ヒュ―――――ッ!

【口から息を吐き出しつつ、左腕を掌底の形として左脇腹にフリッカージャブのような、回りこむ動きで打撃を入れるはずだ】
【狭い距離でも、回りこむように腕を動かすことで、ある程度距離を作り威力を生み出す。そして】【ばちり】
【ばちり】【左腕には、謎の電子回路のような文様が浮かんでいる。普段であれば相手を近づかせないために放つ爆発】
【威力は低いが、衝撃の強い其れを、至近距離で放ち、相手を吹き飛ばすつもりであった】

【そして、それが成功する、しないにかかわらず、相手の足に絡むワイヤーが振動を始めるはずだ】
【密着状態からの振動のため斬撃の性質を発揮するまでには数瞬の時間がある、その間に糸を払えれば、ダメージはないだろう】
【なお、爆発の衝撃を殺すシステムを起動せず、その爆発の反動で己も吹き飛ばすつもりである】

【先手を取る利は、こちらも重々承知。故に、この一撃は譲らないと言わんばかりの行動だ】
【しかし、動きを見れば分かるだろう。この少年が、武術の類を収めることなく、実戦のみをしてきたことが】
【動きは実戦慣れしていても、何処か素人臭さを感じさせる動きであるのが。だが、動きの躊躇いの無さ、それが一番の脅威であるかも知れない】
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 23:16:09.97 ID:hoHeMxMh0
>>927

【少なくとも敵対してる人間の行動なのだからビー玉といえブラフか攻撃】
【しかも魔術や能力のある世界】
【隙だらけの敵に対しての行動なのだから、ほぼ確実に攻撃】

くッ・・・・

【しかし回転中という攻撃されにくくもあるが周囲を上手く知覚できない状態】
【男はビー玉を近くできず地に足をつけた瞬間に足元を凍らさせられ固定される】

【―――次の瞬間、左手で弾帯から手を一個取り出し背中越しに猫又に向け投げる】
【まるで爆弾の様にそれは男と猫又の間で爆発を起こすだろう】
【しかし威力は自分ごと吹っ飛ばされないように弱めにしてある】
【直撃でもなければ致命傷にはならない―――明らかな時間稼ぎ】
【現に男は足元の氷にに手を伸ばそうと体をかがめようとしている】



936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 23:30:35.59 ID:kmW8y/S00
>>935

――――――――こうなっては、最早逃がさんぞ…………

【凍結が上手く作用し、男は地面に凍りつく】
【ここからは、スピードと爪による斬撃を武器にする猫人間にとっては、正にワンサイドゲーム】
【処刑宣告の様な冷たい言葉を吐きながら、再び両手の爪を構える】

――――なっ…………!?

【無論、猫人間とて反撃は予想していた】
【凍結は、結局相手の移動、ひいては逃走を許さないために打った手に過ぎないのだ。攻撃能力までを奪った訳ではない】
【しかし――――反撃するのなら射出。その先入観があったために、そのまま投擲してくると言う行動は予想外で】
【咄嗟にバックステップを行うが、爆風は避けきる事に失敗してしまう】

ぐ、くぅっ…………不覚だった……っ
だが…………俺はこの身一つで戦っている訳ではない――――――――ッ!

【爆風を避け切れないと判断し、咄嗟に両腕で目を庇ったために、目の粘膜を傷つけられると言う事態は防げた】
【それでも、腕や顔の毛は熱によって焦がされて、彼の身体に火傷を負わせて周囲に異臭を漂わせる】
【だからと言って、彼にとってもチャンスであるこの状況に、何のアクションも起こさないと言う道理は無かった】

【――――猫人間の体から、全く同一の体積・シルエットの『光の影』の様な物が飛び出す】
【これが彼の能力――――物理的な影響力を持つ分身を生成したのである】
【その分身は、両腕の爪を構えて真っすぐに男へと突進し、レンジに入った瞬間にその爪で男の肩を刺すだろう】
【魔力で形成された分身でありながら、その攻撃力は本体と寸分違わぬものであるが】
【その代わり、動きはやや単調で魔力が拡散されると効力を失ってしまう――――つまり、1発当てさえすれば、分身は文字通りの『霧散』に終わるのだ】
【――――注意するとするならば、その爪の鋭さと同様、スピードも本体に見劣りしないと言う事であろうか】
【対応が間に合うタイミングは、決して長くは無い――――】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/14(日) 23:30:38.61 ID:FfExw//H0
>>931

【見れば、少女がレイピアを抜き負傷している男に斬りかかっていうのが見えるだろう】

あぁあいつじゃねぇ、オレだよ!!

【少年が振り返れば蹴りを放つ男が、その視界に映るだろう】

ほぉらなニンゲンは信用ならねぇだろ?

【その目はまるで虫を見るような目だった】

ニンゲンは全て利己的なのさ、自分の利益ならねぇ者はすぐに捨てる。
誰かに笑顔を向けるのは相手に傷つけられたくないがための仮面。
優しい言葉を投げかけるのは他人の評価を上げるため。

この世界には”力”を持ったものがゴロゴロいやがるが、それだって弱い奴は潰される
強い奴は弱い奴をまもるっつー優越感に浸るか、虐げるかだ

優しいだの良い奴だのいやしねぇ、所詮は利用し利用されての関係なのさ

【そう語る男は決して嬉々として語ってはいなかった、むしろ語るごとに怒りがにじみ出ていた】

>>932

「うっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!シィイイイイイイイイイイ!!!」

【レイピアを振り回しながら近づく少女は不気味な笑い声を上げ】

「ッッッッッッッッシャア!!!!!!!!!!!!」

【ある程度近づいたところで突きを放った】
【だが間合いは当然槍の方が長い、同じく突きを放てば少女を傷つけることは出来るだろう】
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/14(日) 23:31:51.11 ID:BUZPTZPDo
>>934

(近づいた、殴るより掴む?)
(持ち上げて落とせば、大概は一撃で沈む……人間の首は弱い)
(いや、まだ掴んでも逃げられる、この距離でやるべき事は……)

【相手が近づいてきても彼女は、後退もせず追加の前進もしない】
【腰を落として待ちうけ、腹に力を溜めるばかり】

【そして、距離を図り、手を考える。ストレートでは腕が伸び切らない、フックでは命中率が低い】
【飛びこむ相手を迎撃するのに、最適な手段は何か】


【おそらくは土か何か、少なくとも金属では無いだろう地面が、甲高い悲鳴を上げる】
【ダビング≠ェ体を捻り、その為に靴底が足場と擦れ、摩擦音を奏でたのだ】
【体全体を時計回りに、立ち位置を変えずに回転させ、腕に加速を付け】

ぁああああああいいぃっ!!

【溜めた息をそのまま吐き出した、意味の無い気合いと共に、左の拳を】
【腰の高さまで降ろし、そこから斜め上へと打ち上げる様に振り抜く】
【所謂アッパーカットを、相手の左腕を巻き込む軌道で放った】
【この時点でダビング≠ヘ、相手に左半身を向ける形で立っている】

【防御というよりは、相手の武器を破壊しようという思想で放たれた攻撃は】
【腹部を狙った左腕をかち上げて、到達を防ぐ】
【腕自体へのダメージも然ることながら、もしも爆発が腕全体ではなく掌からだけ起こる場合】
【本来放つ筈だった方向と、異なる方向で爆発が発生する事となるだろう】
【そうなれば、彼女を吹き飛ばす事は敵わず、また谷山の吹き飛ぶ方向にもズレが生じる】


【振り抜いた腕に引き手は取らず、そのままに体の方向を正面に戻す】
【その時に彼女は、異音を察知して視線を下方に向けた】
【見れば、スラックスを裂いて、下の皮膚と肉を、ワイヤーが斬りつけている】

…………?

……ああ、こっちが本命か……!

【彼女が気付いたのは音。皮膚や肉の切り裂かれる痛みでは無い】
【左足でワイヤーを踏みつけ振動を抑え、右脚を引き抜いた】
【スラックスで見づらいが、腱こそ切断はされていないものの、明らかに走る事は出来そうにない程度の損傷が有る】
【少なくとも、流れている血は赤色で、普通の人間と何も変わりはしないのだが】
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/14(日) 23:32:03.54 ID:SJFyp2Kyo
>>920
【高いテンションでつらつらと紡がれる言葉は、声質の柔らかさが幸いしてか、頭に響くような事もなく】
【馴染んでいる、というのだろうか。宴会慣れしていない人が、無理に周りを盛り上げようとした時のような痛々しさも、また無い】
【大人びた容姿と気遣い、子供じみた感性や言動。二つの相反する要素が、この青年の中には違和感なく同居している】

【その自然さこそが不自然だ。そう目で語る少女に、青年は笑みを絶やさぬまま】

順当に考えると、空から降ってくるものだからじゃない?
海然り山然り、遠くて手が届かないものはそれだけで神秘だからねー。

……そうだね。指先にも満たないくらいのちっぽけな石ころが、束の間、あんなに強く光るんだ。
取るに足らないただの星屑だって解ってるからこそ、俺はあれを綺麗だと思う。

【流星という現象に、幻想を差し挟む余地が無かったとしても。それでもやっぱり、綺麗なものは綺麗だ、と】
【小声で付け加えられた台詞に頷いてから、口調は穏やかに保ちつつも餓鬼っぽく言い張った】
【――それから、ふ、と。満足げな吐息を溢して、どや顔を浮かべ。何というか台無しである】

【未成年の飲酒に関しては、特に咎めるでもなく。燃え殻を握り潰して携帯灰皿にしまいこむと】
【胸ポケットから、二本目とクロームブラック・メッキのジッポーを一緒くたに取り出して】

んー。これだけの条件が揃ってて、尚且つカップルに浸食されてないのは中々稀有だね……。

【切れかかっているのはオイルか、はたまたフリントか】
【点かない火をどうにか点けようと、幾度もホイールを擦りながら応じると】
【悪戦苦闘の甲斐あって漸く灯った火を、くわえ煙草の先に寄せて――――】

―――んむ?……あぁ。御免ね、わかんないや。講釈を受ける事はよくあったけど、どうしても頭に入らなくて……。

【一服すれば左手に摘み上げ、目を合わせて済まなそうに苦笑した】
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:43:28.34 ID:aIesgdGSo
>>937

くっ……!

【膝を付いた不安定な体勢から、右手に構えた槍を跳ね上げて、突き出されたレイピアの剣先を反らす】
【――だがその槍さばきは、ガスマスクの男と対峙していた時ほどの鋭さはない】

【それも無理からぬこと、右肩には穴が開き、左肩と右腕にも負傷をしているのだ】
【血液は時を追うごとに流れ出ては、体力と集中力を削いでいく――】

七面倒くせぇ……。

【それでも青年はようやく立ち上がると、槍を引いて腰だめに構える】
【武器を手放していた時とは違う、腰を十分に落とした、重心の低い構えだ】

【良く見れば、青年の肩が上下しているのが見て取れる。息が上がり始めていた】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/08/14(日) 23:44:24.92 ID:3jicZTCZo
>>934
谷山選手!ダビング選手に習う様に飛びだしたぁ!!
両者の距離は至近にまで迫る!!!
そこに先制!掌底を鞭のように撓らせてはなっております!!
我流と言うよりも、まるで喧嘩殺法の様です!!
それで良いのか新聞部!?
君は不良か!?番長なのか!!?
しかし、その一撃はなかなかの威力を持っているようです!
ダビング選手!どのように対処するか!?

>>938
ダビング選手!
谷山選手の放つ掌底を全身をバネにして迎え撃った!!
アッパー・・・・いや、軌道からしてあれはボクシングのスマッシュのようです!!
どちらの攻撃が先手を制するのでしょうか?
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/14(日) 23:45:43.03 ID:PEnsV9bvo
>>938
【相手の打撃、成程、たしかに普通の格闘戦に於いては分が悪い】
【其れが谷山の得た答えであって、同時に、己の初激の失敗を知ったことでもある】
【だが、初撃を外そうとも、ここでリズムを崩せば相手の思うつぼ、ならば、己は何時も通りに進むのみと】
【己の中で思考、結論、行動開始、最初に取るべきだと判断できたのは、足を踏ん張り歯を食いしばる事だ】

(一発食らう覚悟があれば――ッ、前に進める)

【轟ッ!】【爆風が、左腕に相手の打撃が命中した瞬間、発動】
【自己の初撃が、失敗をしたことをしって、しかし】

(‥‥後でゲロ吐きそうに成るの覚悟だなァ!)
――――ぅ、ぉおおおおおおッ!

【爆風が起こる瞬間に、谷山は大きく跳躍した】
【その反応速度だけに於いては、常軌を逸脱したレベルであることが分かるだろう】
【動く速度、筋力、共に鍛えた普通の人間の域を出ないに関わらず初動≠フみが異常に早い】
【そして、飛ぶときの重心操作によって――――】

【――――谷山は錐揉み回転するように、跳躍する形となった】
【ぴぃっ】【谷山の両目に灯る蛍光グリーンの光が二本の緑の線を空気に残像として描き、動きが成されていく】

【―――――相手がこちらの攻撃に攻撃で返したのをこちらも攻撃で返す】
【至近距離で唐突に迫る、谷山の跳躍と同時の右足の空中回し蹴りが相手の顔面に迫るだろう】


ッだあああああああああああぁああああらぁっ!!


【ワイヤーも、仕込み。相手にワイヤーを警戒させる、密着状態で相手にそっちの対処をさせる】
【本命に見せかけたブラフ。手が割れている可能性がありながらも、自己の行動を仕込みとして、戦闘の流れを引きこもうとする】
【迫る蹴りは、相手の空した爆風により強い加速をしている、迫るのは、一瞬だろうか】
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/14(日) 23:50:49.41 ID:OpO93VvMo
>>937

えっ――

【どかっ】

【男の放った蹴りは、綺麗に少年の下腹部にめり込む】

がふっ・・・

【地に両膝と右手をつけ、蹴りを食らった所を左手で押さえる】
【どこかを傷つけたか、口の端から血が滲む】

――そんな事・・・
そんな事、ない・・・!

【痛みを堪え、ゆっくりと立ち上がり】
【右手の爪を男の下腹部に突き立てる】

【少年の瞳には、涙が浮かんでいた】
【痛みからではなく、怒りと悲しみから来る涙】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 23:52:31.30 ID:hoHeMxMh0
>>936

(ちッ・・・ブーツが傷ついちまったじゃねぇか)

【右手の機械ゆえの頑強さとパワーで路面ごと氷を砕く男】
【まさか猫又が止まらず突破して来るとは思っていない】

(こうなりゃ、あの糞猫の皮を剥いでなめしてやるぁ・・・)

【だから手自体が爆発したのではなく、手を中心に爆発を起こす仕掛けである手爆弾】
【威力のあまり壊れた初段と違い、原形を保つ次弾が地面に落ちる音が響いたと同時に男は左肩の激痛に気付いた】
【右は頑強な機械なので大した損傷はないが生身の左はそうとはいかない】

おお?!くそっ!

【同時にまた前転の態勢を取るかのように体を屈め前傾姿勢を取ったかと思うと・・・】

がぁっ!

【回転の途中で足をのばし、天に背を向けた状態で分身の腹部を両足裏で蹴飛ばそうとする】
【右拳の全面を爆破させ威力を増させた一撃】

【――男は知らなかった相手が分身だということに】

/たびたび遅くなってすみません

945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/14(日) 23:56:11.11 ID:hoHeMxMh0
>>/訂正  【右拳の全面を爆破させ威力を増させた一撃】→【右拳の前面を爆破させ推進力とし威力を増させた一撃】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/15(月) 00:01:36.88 ID:Bc9xiGaY0
/>>944 まさか猫又が止まらず突破して来るとは思っていない】は無かったことに・・・たびたびすみません。

947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/15(月) 00:02:07.69 ID:+5D87QYXo
>>939
【不必要に張らない声、というのか。青年の言葉は人の気に障らない】
【いい意味で、とても穏やか。それこそその身を彩る闇のように】
【光が強すぎて耐えられない路地裏の住人には、その静けさが酷く染みるものだし、心地よい】

【硬さは、アルコールと青年がほぐした。けれど笑みにはまだ届かない、ただの無表情へと変わる】

…遠いから、か。なるほど、海と山もいい喩えだ。
砂浜に行こうが登山をしようが、ダイビングをしようがボウリングをしようが、その全てを人は得ることができない。
そこに神や悪魔に類する希望を夢見るのは、人の性とも言えるのかもしれない。

……客観的に見ると火は綺麗だよな。
赤くて光ってて、近づくと熱くて…触れたくても触れられないから、憧れを抱く。
……闘いも、死も、それに近い感覚で憧れたまま、バカが突っ込んで、無為に死んでいくんだろうな。
その真意を少しでも理解して、触れ方を学んで、ようやくジリジリと距離を詰められる…そういうものなのに。

……今流れた流星は、幸せだったのか……。

【例え話に頷き、素直な感想には、曖昧な…少しばかり流れから外れた言葉を返す】
【酒が入って饒舌になっているのだろうか、わずかばかり含みのある言葉を漏らし】
【ちらりと瞬き消えていった『綺麗な流星』へ、複雑な視線を細めて送った】

【青年が燃えカスを握りつぶしたのも、携帯灰皿にぶち込んでしまったのも、今口を挟むのは野暮な気がした】
【もう一杯あおる。つまみはいらない】

……ああ、まったく。
空を見上げる視界の隅で結界張られたらたまったもんじゃねぇな。
天体観測ってのはノイズを排除して静粛に、厳かにやるもんだよ……そんなのがいたら鉛弾でもぶち込む。

もっとも、今の俺らがやってるのはそんな高尚なもんじゃない。
俺は酒、お前はタバコしながら駄弁るだけの、『どうでもいい時間』だ。

【この時点で、缶の中身は既に半分】
【まだ顔を赤らめる様子は無い、飲むペースは緩慢、アルコールは舌を回す効果しか挙げていない】
【空を見上げて紡がれた言葉は、『どうでもいい』という言葉にまた含みがあった】
【拒絶し退ける類ではない、宵闇の黒が持つ静謐を堪能するような、好悪の二択で言えば前者】

謝らなくていい、俺だってわからん。
……ただこの世界には、俺の知らない星座があるのかなって、気になっただけだ。

……もっとも、星座も雲の形を何かに喩えるようなものでしかない。
あそこで瞬いているのを見ながら、人が名づけた形からあえて外した目で見るのも悪くないかもな。

【ふわりふわり、酒に助けられて回る舌。口が滑ったのだろうか、ぼんやりと自分は異世界人だと漏らして】
【合わされた視線に、首を緩く振って応えた。別にそもそも期待していなかったのだから、と】
【それから空に視線を戻し、星星を勝手気ままに結線し、脳内へとさらさら書き込み】
【捻くれた目線で枠組みからの脱却を試みながら、ふと鼻で笑い、無表情の下に悪ガキの姿が重なった】

【―――――青年とは対照的に、不良少女は素直ではなく】
【子供のように素直な青年と、世間摺れしてひねた少女。並ぶとコントラストを浮き彫りにする両者】
【奇しくも両者は暗色で、星明りがなければ互いに溶けてしまい、出会えなかっただろう】
【無表情に隠した向こうで、少女はそれの事実を認識し、どう想うのか…或いはそれ以前に、認識して、いるのだろうか】
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/15(月) 00:03:14.39 ID:k3hJOK0Ro
>>942
(余計を切り捨てる、必要だけを探る)
(見た所右脚もまだ動く、左は負傷が無い、問題は無い)
(戦闘テストと変わらない、捕まえて潰すだけだ……)

【右手、未だに顎の下に構えたままの、残りの一手】
【拳を開いて、その細長い指で、『自分の顔』を掴んだ】
【軽く指が軋む音がする程、力を入れて握り込み】

(……これを耐える、耐えて捕まえる……!)

【左足を後方へと置いて、谷山の蹴りを正面から迎え撃った】

【顔を掴んだ手の甲で、向かってくる蹴りを受け止める】
【衝撃で首が後ろにねじ曲がりそうになるのを、腕力と指の力で強引に抑え込み】
【鼻だけは潰されない為にと、手の指を立て、其処には衝撃が及ばない様に】
【体が吹き飛ぶのは左足と、腰を落としている事での安定に任せ、阻害する】

【結果、衝撃で脳震盪を起こし、また何十センチかは後方に押し戻されたものの】
【ダビング≠ヘ、谷山の回し蹴りを顔面で受け、倒れずに立ち続ける事に成功した】

【彼女には、特別に異能と呼べるものはない】
【その代わり身体能力全てが、人為的に改良を施され、跳ねあがっている】
【特化しているのは耐久力。痛みを感じず、骨格はただの骨とは一線を画する強度、筋肉も強い】
【並の人間なら一撃で昏倒するだろう蹴りを、彼女は立って耐えたのだ】


………………落ちるまで、に……は……

(間に合わない、ならせめて)
(落ちてから可及的、速やか、に・………)

【脳への衝撃で視界が揺れながらも、ダビング≠ヘ地上へ落下していく(だろう)谷山を目で追っていた】
【直ぐには動けない。おそらく、彼が落下してから数秒は、蹴りを受けたその瞬間の姿勢で固まっているが】
【それを過ぎればダビング≠ヘ、落下した相手の右手首を、左手で掴もうとするだろう】
【指が絡みつけば、肉も骨も軋ませんばかりの握力が、継続的に腕を絞めあげる事になる】
【命に係わり難い部位だからだろうか、手心というものは一切加えられていない】
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 00:06:27.59 ID:l/tUCw1K0
>>944

――――決まりだな……ッ

【分身を突進させ、自身は体勢を立て直して成り行きを見守っていた】
【そうして見出した最大のチャンス――――分身の攻撃が刺さり、更に男は苦し紛れと思われる無理な体勢で、分身に対して攻撃を放った】

――――死ね…………ッ!!!

【一撃を当てられ、分身は霧散する。その手ごたえの無さで男は恐らく事態を把握するだろう】
【その時にはもう遅い――――本丸である猫人間自身が、再びその両手に爪を構え、男の元へと飛びかかる】
【狙いは、その喉元――――もはや苦しみを与えて殺す事を諦め、一撃で葬ろうと言う意志で放たれた一撃】
【狙い通りに男の喉笛をかき切る事が出来れば、確かに男を絶命させるに足る一撃であろう】

【――――しかし。初撃を受けた際の火傷。これが猫人間の足を引っ張った】
【全く妨げにならなかった心算であったが、その痛みが踏み込みのテンポをずらさせていたのだ】
【故に、その一撃は確かに一撃必殺の鋭さを持ってはいたが、それを必中させるための迅速さを失っていた】
【逆に言うなら――――体勢を立て直してしまえば、防御なり回避なり、反撃なりの選択肢を男が取るだけの余裕が、そこには存在していたのである】
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/08/15(月) 00:14:16.50 ID:GgcZuqFvo
>>942
ああっと!!ダビング選手の一撃が触れる瞬間!!
其の腕が爆発したぁ!!!
あのままダビング選手に突き刺さっていればかなりのダメージは必死!
実に効果的な攻撃であります!!
さらにダビング選手の足に裂傷が!!
どうやらあの光った何かは鋼糸の類の様です!!
ダビング選手これは痛い!
あれでは全力で動くことは難しいでしょう!!
其処に!爆発の反動を利用し回転しながら飛び上がった谷山選手の一撃!!
はたして!ダビング選手はどのように対処するのでしょうか!!?

>>948
ダビング選手!谷山選手の放った蹴りをガード!!
其の身で受け止めたぁ!!!
ダビング選手!
人が吹き飛んでもおかしくない威力を受け止めきりました!
なんというバイタリティ!なんというタフネスでしょうか!!!
しかし、クッションにした腕を貫き、ダメージを受けた模様です!!
しかし!、そのダメージでふらつきつつも次の一手!!
落下位置で待ち構え!次の攻撃の体勢に入りました!!!
谷山選手、それに対処しきることができるのでしょうか!?
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/15(月) 00:15:10.88 ID:dS0WGMWw0
>>940

【突くことに特化したレイピアは側面からの力に非常に弱く曲がりやすい】
【故に、たとえ力が無くともレイピアは十分攻撃を防げる】

「いぎいいいい!!!」

【放たれた突きは、相手が体力を消耗していると油断しきっていた少女の右肩を容赦なく貫く】

「あグ・・・・この!いったいじゃない!!乙女の柔肌に何てことするのよ!!」

【途中から交代し、半ば不意打ち気味に攻撃をしている者の発言とは到底思えない】
【どうやら傷は深いらしい、一撃で体力を多く削られたようである】

>>943

じゃあ聞くけどよ、”オレは何だと思うよ?”

【尚も否定する少年に、男は奇妙な質問をする】

お前はオレがニンゲンに見えるか?”ただの能力を持った人間に”見えるか?

【突如、男の目が”無くなった”】
【いや目だけは無い、口も鼻も眉毛も額も頬も歯も、顔全てが無くなりそこには首の無い男があった】

―――――――――――――――ハズレだ

【顔があった場所には無数の黒い蟲が羽ばたいていた】
【無数の蟲は男の首へと集まり、徐々に顔の形へと変えていく】

オレはなニンゲンに殺された虫の怨念なのさ
不条理に不合理に非常に身勝手に殺され駆逐された蟲達のなぁ

【そして、元の顔へと変わる】

この俺の存在こそがお前が認めないニンゲンの本質なのさ、同じ形をしたものにはやれ命を大切にしろ
だのいってるが、じゃあオレは一体何なんだよあぁ?
邪魔だから、気持ち悪いからなんつー身勝手なニンゲンの考えで殺されて、生まれた俺たちは一体何なんだよ

ニンゲンが”良い奴”なわけねぇだろーが、あぁ!!!

【男は再度、子供を踏みつけた】
【同時に子供に纏わりついていた虫は霧状になり男の影へと吸い込まれていく】
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 00:17:02.53 ID:fieduH8co
>>948
ぅォォォォオォォォオァ!!

【がががが、と蹴りが相手の顔を掴む手の甲とぶつかり合う】
【腕力は余り無いが、小柄で素早く、脚力はある谷山、こと蹴りにはそこそこ自信があった】
【だが、相手はその上を行く。己の真正面からの不意打ち≠ノ、そんな力技で対応したのだから】
【ごぼ】【おそらく戦闘中に吐くと予想していたため、朝から食事は液体しか取っていない】
【黄色い胃液が口の端が吹き出して、脳が悲鳴を上げるが、さらに谷山は回転率を上げていく】

ダリィィアァッ!!

【がりがり、と相手を何十センチか後ろに押し出し、脳を揺らした】
【しかし、己に空中で動きをどうにかする術は無い、そして打撃を受けた左腕がキシミを挙げている】
【本来あるはずの、満足なパフォーマンスを発揮できない状態、少なくとも運動性に於いては】
【そして、今己は地上で追撃をしたい、落ちる時間がまどろっこしい、そして其れは隙であり、相手が狙うタイミング】
【ぎり、と歯を食いしばり、左腕を無理やり空中で動かし、単純に下に向けた】
【腕の付く場所は、上半身であり、もしその状況で爆発を真下に打てば、体は縦回転をする】
【そして、その分しばらくは落ちない=\―――】

(‥‥っち、これで、後でまるまる付け替えだ畜生――――)

ぐ‥‥ぉ‥‥ぇ‥‥B  OM  Bッ!!

【吐き気をこらえつつ、空中に浮かんだままで、再度爆発を撃ち放ったのだ】
【空中で縦回転をして、相手に飛んだまま接近していく谷山、その瞬間腕の回路は焼ききれ役に立たないようになり】
【脳が指令を送り、義手装備部のロックを解除、3.6kgの重さが削れ、その分、速度に上昇が加えられていき】


ッゥラァアアアアアアアアアアアァッ!!(届け‥‥‥‥ッ!)


【爆風に依る加速と体重による威力の強化をした、かかと落としを放つのだった】
【脳震盪をするところに、さらなる打撃を叩き込みに行く。こちらも相手と同じく、容赦はない】
【だが、これにて谷山は片腕落ち。今後の試合展開が続く上では、相応のディスアドバンテージを得てしまうこととなっただろう】
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/08/15(月) 00:18:24.43 ID:GgcZuqFvo


ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1313335073/
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/15(月) 00:23:27.35 ID:Bc9xiGaY0
>>949

【男には良い事と悪い事とかなり悪い事が有った】
【悪い事は攻撃したのが分身だったこと】
【良い事は普段より猫又の動きが鈍ってること】
【かなり悪い事は反動が無さ過ぎたために滞空時間が伸び立ち上がるのが遅れたこと】

―――ッ

【必死に体制を立て直し右手を再装填したが・・・遅すぎた】

【喉から滴る血・・・男は地面にうつぶせに倒れる】

【そしてそのまま―――と突然投げられ爆発を起こし地面に落ちた手が独りでに指を使い動き猫又の方を向くと・・・】
【そのまま手首側から火を噴きロケット弾の様に猫又の右足に向かって地面すれすれを飛ぶ】
【爆発はしないが高速で飛ぶ頑強な機械の塊】
【バランスを崩して転倒させるには十分だ】

【ただもしかしたら手ごたえか流れる血に量で戦闘続行が無理だが致命傷ではないことが分かるかもしれない】

955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/15(月) 00:27:58.33 ID:BcQZCGavo
>>951

――え?

【顔が崩れ無数の蟲になっていく男を呆然と眺める】

・・・いや・・・でも・・・そんな・・・そんな事・・・

【必死に男の台詞に反論しようとするが、何を言えば良いのか分からない】
【男の言う事は真実、反論できないのは当たり前】

でも・・・そんな・・・

【頭を抱え、とうとううずくまってしまう】
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/15(月) 00:32:50.17 ID:k3hJOK0Ro
>>952
【意識が混濁している状況でも、視覚情報は幾らか得られていた】
【顔の高さに足が来る、跳躍としては高いが、地面までほんの僅かな距離だ】
【だから、後は何事もなく落ちるだけ、と思っていた】

(……………あ?)
(……早いな、本当に)

防御、は―――

【そんなものが、落下の途中で舞い上がって攻撃を仕掛けてくる】
【目が追いついても、脳が指令を出すのには間に合わず】
【ましてや麻痺している体は、動く事もままならない】
【他人ごとの様な感想ばかり、彼女の頭の中には有った】

(―――間に合わない、か)

【脳震盪の影響は続いている、防御のために腕を動かす事すら出来ず】
【真上から打ち下ろされる踵を、今回は耐える姿勢を取る事なく直撃した】
【体重自体は然程重くない。地面に頭が叩きつけられ、体ごと一度バウンドして】
【ポーズを取らせた人形を、そのままうつ伏せにした様にダウンした】


【動かない。それこそ、試合が終わってしまったかの様に、ダビング≠ヘ動かない】
【聞きとれるのは、直ぐ近くに居る谷山だけだろう。小さな声が聞こえる】
【それは、まだかろうじて彼女が、意識が有るという印だ】

………………使用許可、を…………申請……

……『リミッター解除』

【ひゅう。木枯しの様な音が一度、会場に響いた】
【音源は、ダビング≠フ肺。身長に比べてあまり厚くない胸が、骨格ごと膨らむ】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/15(月) 00:33:56.50 ID:vec/elG1o
>>951

【苦し紛れに放った一撃が、想像以上に戦果を挙げた】
【青年はこれを幸いとばかりに、傷を負って喚く少女に向かって突進する】

(暢気だなァ、おい?)

【走りながら、長槍を両手持ちに切り替えて、把手を石突の方へと急激にずらして――】

……そのまま死んでろ。

【酷薄な宣告と共に、青年は前傾姿勢を取って、腕を最大限に伸ばした突きを、少女の心臓部へと、なんの躊躇もなく放った】

【槍の全長をそのままリーチに転化する、幻惑の一閃――】
【少女の目には、青年の手元で、長槍が突然伸びた@lにすら、錯覚してしまうだろう】

【無論、青年の手には槍の全重量に加え、後端部のみを握ったことによる、圧力が急激にかかっている】
【急な姿勢変更もあり、これを躱せば、青年の隙だらけの身体を叩くことができる】
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/08/15(月) 00:40:59.68 ID:GgcZuqFvo
>>952
谷山選手!
先ほどと同様の爆発引き起こして強引に回転方向を変えたぁ!!
同時に滞空時間を稼ぎました!!
其の勢いを利用してのかかと落とし!!
それがダビング選手の頭上に迫ります!!!
しかし!
良く見ると顔色があまりよろしくない!!三半規管の方は大丈夫か!?

>>956
谷山選手のかかと落としがクリティカルヒット!!
そのまま吹き飛ばされてダウン!!
ダビング選手動けません!!これで試合が決まってしまうので・・・・・
おっと?ダビング選手の胸が・・・いえ骨ごと膨張しました!!
これは怖い!まるで蛙のようです!!
はたして!どのようなことが起こるのでしょうか!!?
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 00:44:23.72 ID:fieduH8co
>>956
――――ッ!

【がっ、と蹴りが当たり、足にビリビリとした感触が通り】
【相手を地面に叩きつけると同時に、宙返りして、谷山は着地した】
【そして、その直後に】

‥‥お‥‥げ‥‥ぇ‥‥っ。

【口から、胃液をごぽり、と地面に向けて吐き出す】
【足元が一瞬ふらつき、頭痛と目眩が己を苛む、脳のスペックを限界以上に酷使した結果の反動である】
【覚悟の末であるがゆえに、誰にも文句は言えず、歯を食いしばるのみで】
【立ち上がるな、立ち上がるなと谷山は自己の脳内で、言い聞かせつつ、酸っぱい味に眉をしかめていて】

(‥‥だ、よなぁ‥‥ッ!)

【右腕をブルブルと動かし、錠剤を鷲掴みにする】
【脳が糖分を大量に消費し、低血糖状態に近づいているのだ】
【このままでは、殴られる前に倒れてしまうため、震える手で錠剤を口に放りこみ、ゆっくりと嚥下していく】
【胃に入ると同時に溶けて、直ぐにエネルギーに変わる、谷山のためのサプリメント】
【実際、これ無しでは戦闘が行えないほどに、今の谷山の能力には負担がある】

【ここからが第二ラウンド、と。二つ目の能力≠フギアを徐々に上げていく】
【体からは、ざわり、ざわり、と数式が吹き上がっていき、体の表面を這い回っていく】

Hello――――World!

【ぎゅぉっ】【数式が密集していき、外れた左腕の代わりにアートマンの腕を構成していく】
【肉体からアートマンの部位の一部を生み出す、谷山の能力の応用の一つの使い方だ】
【しかし、今の谷山には左腕がないため、この腕を破壊されると、全身に満遍なく反動ダメージが来る】
【その上、2レス以上は腕を維持できないため、それが隙となるだろう。生身ほど便利なものではない】
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 00:45:59.70 ID:l/tUCw1K0
>>954

くっ…………往生際の悪い奴――――ッ!?

【爪は、確かに男の喉を裂いた。その感触は、当然猫人間の腕にも伝わってくる】
【元々、この爪は猫人間の体の『器官』の1つであり、言ってしまえば手足の延長線上にあるもの】
【だからこそ、その感触もそれなりに鋭敏であり、それ故に一撃が男を絶命させるに足りないものであった事も、経験的に感じ取っていた】

【――――子供を、金銭的と性的の二重の搾取の対象にしていたこの男を、猫人間は生かしておくつもりはなかった】
【止めが刺せていない事を悟った猫人間は、すぐさま追撃に走ろうとするが――――そこに邪魔が入る】

ぐ、あ――――――――ッグ、くあぁぁッッッッ!?

【――――――――ばきり、と、非常にノイジーな短い音が周囲に響く】
【右足を直撃した、鋼鉄の暴発弾――――これが思いもかけぬクリティカルヒットだった】
【なぜなら、猫人間の右足首がこの一撃で砕かれて、骨折してしまったのだから】

く、くそぅ…………只のケチな下衆とは、訳が違ったか…………ッッ
俺は、馬鹿…………だ…………ッ!

【彼が畏怖の対象として、曲がりなりにも二つ名を頂く様にまでなったのは、確かに単体で非常に高い戦闘能力を持っているからという事もある】
【だが、真に重要な事は『彼が能力者だった事』に尽きる。つまりは、無能力者からみて、能力者が畏怖の対象となっていたのだ】
【――――つまりそれは、無能力者からは絶対的な存在とも取れるが、同じ能力者ならば『同じ土俵』となると言う事になる】
【そうした当然の認識が、怒りによって欠如していた。その為に、彼はいらぬ負傷を身に刻む事になってしまったのだ】

――――あの少女に、この機を活かすだけのたくましさがあればいいがな…………ッ

【この男を殺害する事が出来れば、先の少女は確実に救い出す事が出来ただろう】
【しかし、結局はそれが叶わず、見方によっては余計な火種を捲いただけとも取れる結果に終わってしまった】
【確かに、現在の男は強権を振るうだけの余力を失っている――――それが功を奏す事を、今は祈るしかない】

【猫人間は、倒れ伏す男に目もくれずに、路地裏の奥の闇へと再び姿を消す】
【手負いの獣と言うべきか、その動きは本能的に淀みの無い、真っすぐな撤退だった】
【――――『仕事』を失敗したのは久しぶりだと、彼は帰還先で足を治療しながら、つまらなそうにつぶやいたと言う】

/すいません、ちょっと体力的に限界です……
/やや強引ですがこれで。乙でしたー!
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/15(月) 00:54:47.49 ID:dS0WGMWw0
>>955

【うずくまる少年に追い討ちをかけるように】

路地裏に行ったことあるかよ、日が昇っても薄ぐれぇ路地裏によ

【容赦無く語る男】

行ったことがないんならお前はニンゲンの上辺しか見てねぇんだよ。本質をまったく見てねぇ
そんなんでニンゲンが良い奴なんて語ろうなんざ片腹痛てぇんだよ

【少年は既に呼吸すらしていなかった】

オレは蟲の怨念でもありニンゲンの本質の塊だ、ならせめてこれ以上”俺のようなもの”を
増やさないためにもニンゲンは殺さねぇとなぁ

【踏みつけていた子供の死体を蹴飛ばし少年の方に振り向くことなく去ろうとする男】

>>975

「ちょ!待ちなさいよ!!」

【槍の一撃はレイピアでは防ぎようも無いというのは前述したとうり】
【少女には回避しか選択肢が無い】
【だがその回避もいまは出来るかどうかもわからない】

【ならばどうするか】



「な め ん なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」



【少女は攻撃する】
【防御もできない、回避もろくに出来ないなら相打ち覚悟で攻撃に転じる】
【体をずらし槍の一撃を脇腹に受ける】
【即死の一撃に比べればこの程度の負傷は安い】

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」

【殺すことは考えない、己が生きることを考える】
【互いに重傷を負えば、これ以上の戦闘は出来ないはずだ】

【少女の狙いは同じく心臓】
【ただこの一撃は全力では無くあえて回避させるもの】

【とにかく相手を動かし血を出させる】
【そうすれば撤退をせざる終えないと確信して】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/15(月) 00:59:31.71 ID:IgIYBJ7Do
>>947

ああ。人はすべからく、超えられない隔たりの向こう側に異界を見る。
自然への畏敬の念、なんて綺麗なものじゃないけど――開拓がどれだけ進んでも、これだけは変わらない。
完全な余談だけれど、異界を指す色は青だそうだよ?遠い色だって、友達が言っていた。

暖かくて綺麗だからついつい近寄り過ぎて、気付いた瞬間には焼けついている。
でも、逃げられない。一度知ってしまえば、冷たい暗闇にはもう――こんなとこ、かなぁ?

……うーん、一寸分からないね。ただこれだけは言い切れる。きっと無為な死じゃなかった。
あんなに強く光って、ひょっとすると誰かに何かを残せるんだ。
この宇宙(そら)をあてもなく揺蕩い続けるより、ずっと良い。

【逸れてゆく話題を修正しようともせず、少女の言葉に青年は相槌を打ち続ける】
【端からとりとめのない話、脱線をとやかく言う気は無い。降りしきる星の雨を眺めつ、変わらぬ飄々とした口調と】
【穏やかな――だが確りとした芯を感じさせる声音で、答えにならない答えを返す】

だよね。あっちこっちで出来上がって二人の世界を作るもんだから、狭いわ居た堪れないわで……。
……あ、でも俺はぶち込まないよ?速やかに退散するだけ。

【彼は苦笑しつつそこまで告げれば、後の言葉には無言をもって肯定の代わりとし】
【また一服。安い紙巻き煙草の三分の一ほどが、じりじりと音を立てて燃え落ちてゆく】
【先端に積もった灰を払いつつ、煙を肺に取り込む。気道を抜ける、メンソールの清涼感】

……そっか。って事は、君も異世界から?

まあ、言われてみればそうだよね。大層な名前が付いてても、所詮は他人が嵌めた型だ。
星が自分で名付けろと言ったんなら兎も角、同じ目で見なきゃいけない道理はない。

【少女を落胆させていなかった事に対する、若干の安堵混じりに応じて首を傾げる青年】
【「君も」――というからには、彼もまた異世界からの来訪者なのだろう】

【続く言葉を全肯定し、良い事を訊いた、と。彼もまた、早速星座の組み立てに取り掛かる】
【燃えさしの煙草で、なんとなしに流星を避けて夜空をなぞる。――横顔は笑みのまま】
【此方も、その奥に何があるのかは不明瞭だ。この性格からしてきっと、良からぬ事は考えていないのだろうが】
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/15(月) 00:59:37.77 ID:k3hJOK0Ro
>>959
【人間の脳は、筋肉にリミッターを掛けているという】
【100%の力を出し続ければ、人体には疲労も激しく、反動も大き過ぎる】
【自らを破壊しない為に、自らを律しているのだが】
【もしも、脳を騙し、100%以上の命令を与えたら】
【出来ない筈の動きを無理に行おうとした筋肉は、どのような成果を上げるのか】

『試してみたかったんですよねぇ、一度』

【観客席の仮面の人物が、楽しげな声で呟いた】


【有効打がゼロの内に第二ラウンド、自分はもう切り札の使用】
【彼我の状況の差が悔しいか腹が立つか、ダビング≠フ体が小刻みに震え】
【山を吹き荒れる風の様な異音が、ピタリと止んだ、次の瞬間】


ギィィィィィィィイイイイイイイイイイアアアアアアァァァァアァァッッッ!!!!!


【空気が震え地が震え、会場の照明が揺れ、あるものは罅割れて落ちる】
【ダビング≠フ細い体が、艦砲射撃すら掻き消す程に馬鹿げた声量を発した】
【対戦相手ばかりでなく、観客すらも巻き込みかねない、無差別の音圧】

『……おー、怖い。流石はサイレント・ナイト≠ワたは音撃砲=c…の、出来損ない
 これで彼女は……耳がお終い、喉がお終い……ま、軽症ですかねこれなら』

【ダビング≠ヘ、耳から血を流している。音源の自分自身は、誰よりも音の害を被る】
【そして自分自身を保護する手段はなく、ダメージをそのまま受けたのだが】


……破壊する……生かしておく……破壊する……生かしておく……

……………………今回は、えーと……どっちだ?

【立ち上がりもせず、破裂音が一度】
【ダビング≠フ体が、うつ伏せの姿勢から僅かに浮いて、前方へと射出された】
【低空を、相手の右膝に額を叩き込める高さと角度に、戦闘開始時と遜色の無い速度】
【ならば、威力も推して知るべし、か】

【側面なら、きっと何が起こったかも、見やすかっただろう】
【ダビング≠ヘ右足で、地面を全力で蹴り飛ばした「だけ」だ】
【その結果、彼女の右脚が衝撃で粉砕、破裂音を響かせ】
【代償として彼女は、両足で得るべき推進力を、負傷の影響の有った足で生んだのである】
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/15(月) 01:02:05.60 ID:Bc9xiGaY0
>>960

アイ・・・ゼンファウスト・・・・

【喉笛を完全に切り裂かれなかったのが幸い】
【我が力の名を呟くと弾帯から手がはい出し男の体を掴みロケット噴射で体を移動させる】

(早く・・・)

【こうして男はなんとかモグリの医者の所へたどりついた】
【無事一命を取り留めた男だったが、街のあちこちから恨みを買っており】
【また治安維持部隊と自警団にも睨まれてたため報復と逮捕から逃れるために街を消えることになる】

【この町の彼の被害者にとっては確かに猫又の行為は救いになった】
【ただし永遠ではない】
【傷が治りほとぼりが冷めれば戻って来る】

【そして少女たちの様に、猫又には見せなかった男の「能力の一端」を受けているものには仮初の自由】

【真の自由はまだ遠い・・・・・】

/自分もそろそろと思っていたので・・・
/たびたび遅くなってすみません、乙でした―
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/15(月) 01:04:36.52 ID:vec/elG1o
>>961

【柔らかい腹部の肉を貫く感触が、青年の手に残る】

(仕損じた……!)

【全身を動かすポンプ機関を仕留めそこねた事を悟り、青年は脇腹を貫かれてなお迫る少女を正面から見返す】
【覚悟を固めた顔――こちらを、この場から跳ね除けようとする顔】

どォしたァ……?

【それに相対した青年が選んだ選択肢――それもまた、避けない℃魔セった】
【青年の口角が釣り上がり、その赤い瞳が爛々と光を放つ】

【今死にかけている、殺されかけている。その事実が楽しいとでも言わんばかりの表情を浮かべて】

そんな腑抜けた攻撃じゃ、俺は殺せねェぞ!

【青年の身体が沈む】
【レイピアが、心臓部からわずかに上方に反れて、その肩を貫いた】
【だが、青年はレイピアがさらに奥深くに突き刺さって行くことにもまるで頓着せずに、少女に肉薄する】
【――クロスレンジにて、青年は少女の額に向かって、突き上げるように頭突きを見舞う!】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/15(月) 01:12:47.98 ID:a9BU6kh8o
>>961

【何も、言えない】
【男の言う事に嘘はなく、彼の台詞を論破することは、少なくともこの少年には不可能だった】

【最後に捨て台詞を吐きつつ去ろうとする男】

【「ならせめてこれ以上”俺のようなもの”を増やさないためにもニンゲンは殺さねぇとなぁ」】

【そのとき、少年が立ち上がった】

・・・待ってください。
そんな事に、意味なんてありません。

蟲に怨念があるなら、人にだってあるはずです。
もしあなたがニンゲンを駆逐したなら、そのニンゲンの怨念が、あなたたち蟲を駆逐し返すでしょう。
そんな事に、意味がある筈がありません。

【しっかりと男を見据えながら、語る】
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 01:14:10.95 ID:fieduH8co
>>963
―――――ッ!

【流石に、音速を越える初動は不可能であった、鼓膜が、震えて】
【聴覚がおそらくこの試合中は失われるほどのダメージを受け、ごうんごうんと視界が揺れる】
【だが、ここで、谷山は思考を回す、どうするべきか、どれがこの状況で取れる己の最良の手なのか】
【結論。脳の性能を限界まで引き出し、情報を操る自己の能力を行使、聴覚に裂く脳のリソースを切断】
【同時に嗅覚と味覚も切断し、視覚と触覚と脳の思考にそのリソースの全てを注ぎこんでいく】
【五感の内の三感を切り捨て、他の性能を上昇させ、意味を成さなくなった聴覚を他の強化に注ぐ】

【しかし】

――――ッ、‥‥だ、ああああああッ!?

【ごきゃり】
【初動≠ェ間に合わない。初動すら、その速度には追いつけず】
【何かが砕けるような甲高い音が響き=B数メートル吹き飛び、地面をバウンド、口から血を吐き出した】
【しかしながら、相手が額を叩き込めば分かるだろう。生身とは違う感触であったことが=z
【そして、動体視力も上昇すればその原因が分かったかも知れない。間に割り込むように、アートマンの両足が生成されたことが】
【アートマンのダメージ共有を利用し、縦とし、片足を使用不能にすること無く、ダメージを分散させたのだ】

‥‥‥‥‥‥っ、‥‥‥‥‥‥ッ!!

【俯せになって、がりがりと右手で地面を引っかき、体を持ち上げていく谷山】
【左腕を構成するアートマンを消去し、ゆっくりと、ゆっくりと、おそらくこの試合中趨ることは出来ないであろう足を、踏みしめようとする】
【だが、震えて、立てない。そして、相手には、まだ足がもう一つ。ここでタックルを喰らえば、ダメ押しと成る、のか?】
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/15(月) 01:23:14.64 ID:+5D87QYXo
>>962
遠すぎて遠すぎて、絶対獲られないからこそ欲する、か。
業の深いイキモノだよ、人間は。結局行き着くのが進化の行き止まりだって、判っているのに理解(わか)らない。
……そうだろうな、青は確かに遠すぎる。全てを包む黒に一番近い……そんな色だよ。

―――――世界が冷たいだけだったら、こうまで苦しくは無かっただろうな。

……無為じゃなかった、か。

【実感、諦観、―――――遠い納得】
【脱線の末、青年から返された言葉には、少女は逐一何かしらの反応を見せる】
【どれ一つとっても、覚えがある。青の話題には、憎悪と懐古の念を織り交ぜ腹部を押さえ】
【暖かさの話題には、ふとした一瞬硬質を全て拭い捨て、左腕を柔らかく撫でた】
【そして流星の喪失と、それを示す尾が残響するような空には、望郷に近い念を飛ばした】

……俺がいる場所で結界を展開する阿呆ならどける。排除する。そこは俺の場所だって突きつけてやる……!
それで死んだらそれまでだろ……くそっ、何なんだあいつら、腹が立つ。

【……多少は和らぎつつあった雰囲気をぶち壊し、バリバリと頭を掻き毟る】
【よほど癪に障っているのか眼がぎらついており、その昂ぶりを沈めるためか残りのビールを一気に喉へ流し込む】
【おっさんくさい吐息を吐き散らすと、ほんのりアルコール臭】
【眼が据わり始め、そして顔色が変わり始めた。何かが肝機能を低下させ、ついに脳にまで深刻な影響が出始めたようだ】

―――――同郷、ってわけじゃないだろうが、ここにもいるもんだな。
そうだな、時々、勝手に転移して移動しているらしい。世界移動は初めてじゃないけど、非任意だ。
俺はもう開き直ったが…お前、たまに帰りたくならないか?

あの星座の近くにある星が見えたら死ぬだの、あれは自分にとって良くない象徴だ、だの。
占星術とか言う教科書どおりに判断して、俺の事を不幸だと決め付けるやつがいる。
そんなもんに従うよりは、もっと単純に、今日はあの星が見たい気分で上手く見れたらラッキーとか、
その程度の事は自分で決めたいからな……あの辺の並びは焼き鳥に見えるな。

【意外そうな、それでいて納得したような顔。近しい境遇の相手への親近感かもしれない】
【故郷に未練は無いのかと尋ねた表情は、……同じ事を何度も問うたような慣れと、底知れない闇を隠す仮面を纏っていた】

【教科書どおり、テキストどおりを嫌うらしい。やっぱり少女は捻くれていて】
【活動方針は自分で決めたいと、自分の理念のようなものをちらりと語った】
【空中に指で文字を描くように、空に浮かんだ点を自分だけの線で結線する】
【子供の空想遊びにも似ていたが…他愛ない喩えを口にした少女は、少しばかり外見相応楽しげだった】
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/15(月) 01:30:49.90 ID:k3hJOK0Ro
>>967

…………どうせ、どれだけ負傷しようが……
死ななければ直せる、殺さなければ勝てる。ルールの通り……
右脚、完全沈黙。両腕、左足、使用可能……

……ん、邪魔くさいな

【突撃の反動、受け止められた額が切れて、盛大に血が噴き出して】
【目に入り、普通なら相当痛かろうに、視界が埋まる事ばかりに嫌な顔をするダビング=z
【立ち上がりはしない。うつ伏せのまま、両手を地面に突き立てた】


【彼女の『リミッター解除』は、負傷が無い部分を二挙動で完全に粉砕する】
【負傷が有った右脚は、一挙動で破壊された。だが、まだ四肢の残りは三】
【一つ一動作に振り当てれば、まだまだ攻撃は出来る】

【ただしそれは、自分が他の部位に、一切ダメージを抱えていない場合だ】
【脳震盪のダメージは比較的抜けやすいが、二連続の衝撃ともなればやはり「残る」】
【制度や威力が落ちる事を考えれば、片腕片足だけで暴れまわる事は難しい】
【反応速度や手札の数では勝負にならないと、第一ラウンドで知らされている以上、】


……私を、舐めるな……次、右腕

【八つ当たりにも似た攻勢は、自分が壊れるまで緩めるつもりはない】

【地面に突き立てられた両手の内、右手が力一杯に引き寄せられた】
【懸垂の様に体を持ち上げ、やはり先程の様に前方へと飛ばす、単純軌道の特攻】
【だが今回は、体当たり自体の威力は低い。五十数キロの体重が、普通に飛びこむだけだ】

【寧ろ問題はその後。ダビング≠ヘ、飛びこむと同時に左手で、相手のベルトを掴もうとする】
【右腕、左腕、左足、それぞれに一挙動。筋肉と骨が異音を上げて軋みながらも】
【もしも掴まれたなら谷山の体は、地面から離れて高く持ち上げられる事となるだろう】
【腰が彼女の左肩に乗せられるまで、高く高く、だ】
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/15(月) 01:36:05.23 ID:dS0WGMWw0
>>965

「(うそでしょ・・・・。)」

【少女はただ目の前の男を信じられない目で見ていた】
【確かにレイピアは攻撃範囲が狭い、だがその分殺傷率は高い】
【まともに貫通すれば当然命は無い。それを全く避けないこの男に】

【ただ恐怖を感じた】

「うがっ!!」

【頭部に鈍い痛みが走る】
【だがそのおかげで恐怖に思考停止していた頭が動いた】

「この!!」

【すぐさま刺さっているレイピアを抜きにかかる】


>>966

【ピタリと足を止める】

上等だ

そんな日が来ることをオレは何よりも待ち遠しく感じるぜ。だってそうだろ?

そんな日が来れば、人間の絶滅は近くなってるって証拠だろう?

止めたきゃ止めて見せろよ、ただし守るに値する生き物かねぇ?ニンゲンってのは

ニンゲンが美しい生き物だって思ってんのはニンゲンだけだ、同じ種族だからこそいえる綺麗事なんだからよ

【心底楽しそうに、まるで虫けらをあざ笑うかのような目で男は語る】

オレは”黒笠 原罪(くろかさ げんざい)”ニンゲンの天敵となる存在だ

お前は?
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 01:44:32.56 ID:fieduH8co
>>969
【自己の負傷と、相手の性質を見て、このままならば己は壊される≠ニ判断する】
【とっくの昔に一度壊れ尽くした肉体だ、壊れるのは、慣れてはいるのだけれども】

(ああ、糞‥‥‥‥ローズを泣かせちまう‥‥、それは、嫌だな‥‥、だけど‥‥負けるのも‥‥嫌だ‥‥ッ)

【迫る相手を、ガタガタ震える足を無理やり制して、睨みつけて】

(‥‥タックルからの、掴みか)

【ごぼっ、と口から胃液を吹き出しつつ、思考だけを回し続ける】
【どこかに機が無いか、おそらく、相手は全力で己を地面に叩きつけに来るだろう】
【ならば、その前までに、何か反撃の手を、当てる必要がある、そして、左肩に乗った瞬間に決めた】

‥‥HelloWorld

【直後、谷山の右肩から、アートマンの右腕が生えて、相手の顔を殴りつけようとするはずだ】
【狙いは目であり、しかも数式を纏っている。当たれば一時的に神経の伝達が阻害され、動きが鈍くなるはずである】
【さらに言ってしまえば、脳がリミッター解除されていても、動きが遅ければ、ある程度は邪魔を出来るのではないか】
【同時に、右手で相手の襟を谷山は掴み、両足で相手にしがみつこうとするだろう】
【無様に、それでも食らいつきに行く、そんな気迫を、感じさせる谷山は――――】

――――ぁああああああッ!

【相手の体の顔の部位、左耳に噛み付きに行く】
【昔、プロボクサーとサラリーマンが喧嘩をして、サラリーマンが噛み付きで耳を持っていったことがあるという】
【要するに、噛み付きというのは、奥の手としては十分効果的な集団であるということだ】
【しかしながら、之も意味を成さず、そのまま地面に叩きつけられたとすれば、それはもしかすれば、トドメになるかも知れなかった】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/15(月) 01:47:10.42 ID:vec/elG1o
>>970

【脳内ホルモンの作用か、青年の表情は一切の歪みがない】
【ただただ、目の前の獲物≠ノ得物≠突き立てる、その悦びがあるだけだった】

……何ビビってやがんだ、あぁ?
テメェが殺られる覚悟もナシに……!

【対する少女の表情が、恐怖に歪む。優位者の笑みを浮かべて、青年はドスの利いた声で語りかける】

【こちらの頭突きを受けて、なおもレイピアを放さない胆力は賞賛してしかるべきかもしれないが――】
【剣を抜いて、後ろに下がろうというのならば】

……ガキ相手におままごとか。
笑わせやがんぜ!

【左足を、前に突き出す】
【相手にダメージを与えるための蹴りではなく、相手を吹き飛ばすための前蹴り】

【蹴りを食らってしまえば、少女の望み通り、剣を抜くことは可能になるだろうが】
【同時に、後方に蹴り飛ばされることになる】
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/15(月) 01:49:23.63 ID:a9BU6kh8o
>>970

だったら今蟲は絶滅しかけてるんですか?そうじゃないでしょ?だったらその台詞は見当違いですよ。

止めてやりますよ、絶対。

【男を睨みつけながら、強い口調で答える】

生憎、僕はニンゲンじゃありません。
僕はヘイロン。竜人族の子です。

【コートの左袖を大きく捲くりながら、名乗り返す】

【左腕には、黒く鋭い鱗がびっしりと生えている】
【背中の翼と合わせて、この少年がニンゲンでない事を表していた】
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/15(月) 01:57:11.83 ID:k3hJOK0Ro
>>971
【短時間に、幾つの攻防が行われたか】
【目を狙う打撃に、掴み、噛みつき。これら一つ一つを、対処する暇は無い】
【認識は出来るが、やはり手が追いつかないのだから】
【だが、行動の中断では無い、遅延であるならば】
【進行は遅れようとも、最後は結局、目的地に辿り着く】

【纏っている数式が如何なる影響を与えたか、谷山を担ぎあげた状態で一時的に停止】
【相手の腕を払う事も出来ず、襟を掴まれ足で(何処かは分からないが)しがみ付かれた】
【おそらくは、米俵を担ぐような格好での硬直は、数秒程か】


【痛みは感じない。頭が、自分の顔の直ぐ横に有る】
【其処から何となく、何処をどういう手段で攻撃されているのかは、理解した】

……美味いのか?

【頑丈な体と言えど、耳まで格別頑丈に作る酔狂人もあまりおるまい】
【人間の顎や歯ならば比較的簡単に苦労も無く、耳は餃子の様に食いちぎられるだろう】
【暫くは音の聞こえ方も狂う。鼓膜が破れている今、その影響は分からない】
【自分の問いへの答えさえ、今の彼女は聞きとれないのだから】


【数秒、脳がエラーから脱出する刻限】
【一瞬、体が浮く錯覚。その後、谷山は自分の居場所が、僅かに低い位置に映るのを認識出来ただろう】
【ダビング≠ヘ谷山を左肩に担いだまま、右手を地面に付けるようにしゃがんだ】

【右手と左足、地面に接触している二点に重量を均等に乗せ、力を込め】
【左腕は、担いだ荷物を逃すまいと、更に力を込められる】

【本戦第一回戦でも、彼女はやはり投げで、相手選手を沈めていた】
【行動阻害が生んだ数秒が、巡り巡ってこの瞬間、投擲を完了させなかったが】
【間違いなく次の挙動では、彼女は投げを放つだろう】
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 02:11:50.96 ID:fieduH8co
>>974
――――ッ!(‥‥痛覚、が‥‥ッ、無い?)

【ここで、仕損じた。慌てすぎたのだ】
【ぶちり、とちぎった耳を、吐き捨てながら、顔面を蒼白にして】
【そして、理解する。投げが来る、と――――】

(思考を回せ、回せ、回せ、回せ‥‥ッ!どうする、どうする、幸い、まだ完全発動をする余力はある、だが――、遅い。
くそ、掴まれてからじゃ遅い、くそ、どうすりゃいい、ああちくしょう、此処で負けるのか、カノッサ機関≠ノ‥‥ッ!
レギン、ガルニエ、ブラックハート、パッション・プレイ‥‥ッ、アイツらの、アイツらの組織に‥‥ッ!
それだけは――――――――ッ)


―――――― 嫌 だ ッ!


【作戦をねじ伏せる感情が、行動を決定した】
【冷静さが意味を持たないのならば、いっそそんなモノは切り捨ててしまえ】
【数秒有れば、まだ、一瞬だけならば、この後の展開を考えなければ、一矢報いる℃魔ヘ可能だ】


ッぉ――――Truth World<@ァッ!!


【直後、谷山の肉体からも、軋む音が響き、相手の左腕。ベルトを掴む腕の手首を右腕で握りしめるだろう】
【ばちばち、と皮膚の表面に無数の光の線が走り、髪の色と双眸は蛍光グリーンに染まる。一時的な能力のドーピング】
【アートマンを肉体に重ねるようにして顕現、肉体と強制的に融合させ、身体能力にアートマンのバックアップを加える使い方だ】

【当然、反動は異様に高く、このレスの間しか、持たない。だが、握りしめる手から、さらに情報が叩き込まれるだろう】
【選択した効果は、凄まじい激痛を与えること=B先ほど、相手の痛覚がない事を知った】
【だが、痛覚の神経が無いなら、痛みという物を知らないはず。そう判断した】
【しかし、脳に直接痛みという物を認識させれば、痛覚神経の有無はもはや問題ではない、と思ったのだ】
【後天的にしろ、痛みが無いと弛緩した、精神に対する、激痛≠ノよる、肉体ではなく精神を叩きのめすための一撃】
【谷山 基樹は、ここまで来て、徹底的に自己のスタンスを貫く、騙して不意打ちする≠ニいう基本の戦術を】
【一つ問題があるとすれば、相手の脳自体が、痛みという物を認識しない構造になっていたのであれば】
【これはただの無意味、馬鹿な行動として敗北をするのみだという事である】

【神経系を駆け巡り、脳髄に直接叩き込まれる激痛というデータは――――相手に届くのか?】
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 02:13:20.75 ID:fieduH8co
>>975
//追記、
//【これはただの無意味、馬鹿な行動として敗北をするのみだという事である】
//の下に
//【さらに、肉体的ダメージは欠片もないのだ。堪えられれば、それこそ無意味な徒労に終わるのだろう】
//も追加でお願いします
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga !蒼_res]:2011/08/15(月) 02:15:09.87 ID:dS0WGMWw0
>>972

「悪いけど、あたしはこれでも傭兵なのよ。あんたの”殺される覚悟”なんて持ち合わせてないわ、
あるのは”何があっても生きる覚悟”だけよ」

【一層レイピアを引き抜く力を強くする】
【そして繰り出される蹴りを】

「!!!!!!!!!ぐうう」

【あえて受け、無理矢理に引き抜いた。同時に吹っ飛ぶことにはなったが、構わない】
【そして、頭にあるシルクハットに手を掛け】

「喰らいなさい!!これがあたしの能力よ!!」

【力任せに、顔面めがけて投擲する】
【ふわりと視界を遮るようにやってくるシルクハットは】

「な〜んちゃってうっそ〜☆」

【何も起きずただ地面に落ちる】
【少女といえばシルクハットを投げた瞬間にすでに駆け出していた】

【少年とは反対の方向に】

「傭兵ってのはね生き残れば勝ちなのよーーーー!!!」


>>973

ギャッハッハ!!やっとオレに”返せた”なぁ!!

【ちらりと少年のほうに顔を向けその姿を見る男】

まぁこれから知っていけばいいさ、――――――――ニンゲンって奴をな

【そういい残し去っていった】


//え〜と一応これで終了となります。文章力が・・・文章力がほしいです。お疲れ様でした。ありがとうございました
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/15(月) 02:24:50.04 ID:a9BU6kh8o
>>977

――もちろん、そのつもりですよ。ニンゲンの悪いところも、良いところも。

また会いましょう。その時は、容赦しませんから。

【男を睨みながら、背中の翼を広げ、羽ばたかせ】
【空のどこかへと飛び去っていった】


/乙でしたっ!
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/15(月) 02:29:47.92 ID:vec/elG1o
>>977

【吹き飛んだ少女に、嘲るような笑みを向ける】
【ゆっくりと、余裕をもった足取りでそちらに近づくが――】

ああそうかよ、テメェの主義主張なんざ、誰も聞いてねぇ。
さっさと……っと!

【セリフの途中で、少女の投げたシルクハットに、反射的に槍を合わせる】
【次の瞬間に槍の穂先には、フェルト地を貫かれたシルクハットが、みすぼらしく突き刺さっていた】

……。

【脇腹を貫かれてなお、相手に背を向けて全力疾走できるその体力には、さすがの青年も呆れのため息を漏らした】
【疲れたように槍を振って、シルクハットを払い落とす】

>>973

【公園の中の方へ目を向ければ――どうやら、ロクに戦闘を行なった様子もなく】
【公園内にいた男の方も、既にどこかへ立ち去ったあとのようだった】

【青年は憮然とした面持ちで、右手に持った槍を分解。二本の棒切れに戻すと、それを右腰のホルダーに吊り下げる】
【両肩の痛みのため、上がらない腕で、レザーパンツの中から携帯電話を取り出した】

【ボタンを指先だけで操作し、胸元に携帯電話を、肘の力だけで持ち上げ】
【そこに向けて、低い声で何事かをつぶやく】

……ヴェンデッタだ、公園内にて、どっかのバカ三人を撃退。
……あ? 知らねぇよ、調べんのはアンタの仕事だろうが。

以上だ、戻ったら治療頼むぜ。

【それだけを言い終えると、携帯を切って、公園から立ち去る】

クソ、スッキリしやがらねぇぜ……。

【ブツブツと、そんなことを零しながら、青年の姿はやがて街の中に消えた】

/おつかれさまでしたー。
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/15(月) 02:34:39.41 ID:k3hJOK0Ro
>>975
【ダビング≠ノ付与されている「はずだった」異能の一つ―――随意感覚】
【痛覚の有無を自ら選択する事で、痛みに怯えないだけではなく】
【ダメージ認識の欠落という問題を排除する、彼女のオリジナルが持つ異能だ】

【が、彼女はそれを正常に扱えない。神経こそ存在するが、痛みの認識はオフ】
【例え彼女は心臓に杭を打たれても、死ぬまで痛みを感じる事は無いだろう】
【そう、痛覚神経は存在している。その上で、痛みを感じないというのは?】

………………?

………何をしている?

【彼女の脳は、痛みという情報を認識出来ないのだ】
【目隠しをさせれば、腕を斬り落とそうが足を砕こうが分からない】
【血の臭いやパーツの落下音、それらがかろうじて推測をさせてくれて】
【答えに辿り着いたとして、死因は出血。決して痛みでは無い】

【欠陥品の脳髄というCPUは、正常なデータを読み取る事は出来ず】
【それが故にハード全体は、データを参照して挙動を変更する事が無かった】



…………っ、ぉぅ、ぐ……?

……ぁ、ぁが、あっ……

【だが、ならば疑問が残る】
【読み取れないとは言え、データはデータ。無へと消えさる事は無い】
【脳に残った、読み取る事の出来ない余分なデータは、どの様な結果を生む?】

  【谷山を抱えている左腕が、痙攣を起こした様に無理に縮こまろうとした】

【破損した大きなデータを、無理矢理アプリケーションで読み込ませた事が有るだろうか】
【そのアプリケーションのプログラムにもよるが、稀に有る事だ】

  【がくがくとダビング≠フ体が震え、体を丸めこむように倒れこむ】

【最初から最後までファイルを確認してから、無理に開こうとしてエラーを返す】
【その過程でCPUの使用率とメモリの大半を喰ってしまい、他のアプリケーションの動作を妨害する】
【マウスやキーボードなど、外部デバイスの入力すら受け付けず、タスクも開けない】

  【きっと骨格と同素材だろう頑丈な歯が、上下互いをぎりぎりと削り合う音がする】

【端的に言えば、フリーズだ】


【呼吸や循環の為の最低限の脳内処理すら場所を奪われる、天災の失敗作≠フ致命的バグ】
【悪意が時限爆弾を仕掛けた様な、けいれんに伴う筋肉の強い収縮が、谷山に最後に牙をむいて】
【ダビング≠ヘ今度こそ、音を発する事も無く静止した】
【観客席から誰かが、救護班を押し退けて、試合場へと飛びおりてくる】

『……ゲームセット』

【試合場へ降りた誰か―――体格はダビング≠ニほぼ同じ―――が】
【タオルを高く投げ上げ、試合の終了を告げた】
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/15(月) 02:35:21.45 ID:IgIYBJ7Do
>>968
誰も悪くない……ただ速すぎたんだ、ヒトは。極論、赤子が核の発射スイッチを玩具にするような物だよ。
君の言う通りに、革新のスピードに精神の発達が追い付かないままの状態で火に飛び込むのさ。
こっちは流れ星と同じようで違う。無為な革新は無為しか生まない。……そんなの、綺麗でもなんでもない。

――、……けれど、それは虚しすぎるよ。燃え尽きる瞬間、確かに意味を持てる石ころがあるんだ。

【諦観に向けて投げ返すのは、遠い誰かへの慰めめいた言葉。だが、否定的なニュアンスは此方もまた同じだ】
【さて。流れ星から始まって人類の行く末を憂う事になろうとは、一体誰が予測しただろうか】
【――幾ら何でも脱線が過ぎる。しかしこれこそが駄弁りの醍醐味だと、くすり、微笑って】

【ただ――熱なんて無ければよかったという、その一点だけは頑として受け入れなかった】

あはは、ははははは……。
いやまあ、その、ああいうのは得てして自分が当事者にならないと解らないものだよー?
恋は盲目って言うし、少し周囲に気を遣えなくなっちゃう位は、ほら…………。

【酒精の香りに朱が差す頬。青年はちらと少女を見遣って、内心思う】
【これでもう少し静かに澄ましていて、尚且つ突き刺さんばかりの殺気を撒き散らす事が無ければ】
【まだ、色気も素っ気も有ったろうに……と。もはや、溢れるのは苦笑ばかり】

【彼女とは真逆にニコチンで冴えてゆく頭が、全力で警鐘(アラート)を鳴らす。黙ろう、この話題は無かった事にしてしまおう】

ああ……俺は一度目、こっちに来てだいぶ長い。多分二度は無いと思うよ。
返るにしても全く居場所が無いからなぁ、あっちもこっちも大差ないし。
だったら知人友人のいるこの世界に、骨を埋める方が良いって考えてる。

……だよね。良い結果なら信じてもいいけど、不幸だから注意しろだの何だのって言われても、さっぱり。
寧ろ信じて対策しちゃったらプラシーボでこっちが引き摺られそうだし、それは正直心外だし。

え、焼き鳥?……俺にはあれ、おでんの串に見えるんだけど――――

【思わぬ接点に笑みを深めつつ、即答。少なくとも元の世界に対しては、全く未練が無いらしい】
【さっぱりとした口調で「――少しばかり特殊な養育環境だったから、ね」と宣って】
【彼女の雰囲気が重みを増したのを察してか、場をなごませるべく下手なウインクを一つ付け足した】
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 02:43:06.29 ID:fieduH8co
>>980
(‥‥あぁ‥‥畜生、無駄だったか‥‥)

【舌打ちをしつつ、自己の敗北を確信した、その瞬間】
【相手の体が、突如として痙攣を起こした】

【数式が体から飛散し、能力の発動の終わりを告げて】
【自己の体にも、大きな反動が帰ってくる】

――〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!

【声にならない声を上げて、全身の筋肉の繊維がぶちりぶちりとちぎれていく音が響く】
【無理に体のポテンシャルを超えた筋力を発揮したツケである】

―――ッ、が‥‥ぁ!

【地面に、相手が倒れこみ、強かに地面を打ち付け、肺から空気が吐き出されて】
【びきり、と右腕の骨がその勢いで罅が入った気配がする】
【そして、直後、相手の筋肉の強い収縮が、谷山を吹き飛ばして】

‥‥‥‥‥‥ッ、‥‥ッ!

【ぱくぱく、と口を動かして、何も声を出すことは出来ず】
【ざわり、と能力を発動させることも出来ず、ゆっくりと目を閉じて、意識を失っていった】
【最後に、一度だけ。指先で地面を引っ掻くようにしながら】
【倒れたのは、時間差があれど、両方意識を失う。この勝敗は、どちらのものと成るのだろうか】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/15(月) 02:52:38.14 ID:k3hJOK0Ro
>>982

『…………あら、あら』

【両者気絶となろうと、一般的な見解とするなら】
【大概の場合は、先にギブアップを宣言した方を負けとするのだろう】
【試合場に立っているのが、治療に赴いた第三者だけという奇妙な光景で】

『……ふぅむ、此処で止め刺してすたこら逃げる、なんてやってみたいですがねぇ
そんな事したらそれこそ、カノッサの良い宣伝にはなりそうですが……』

『……修理の時間が惜しい、馬鹿な事はしないどきましょ
流石に大会でそれやったら、本気で殺しにかかってきそうですからねえあちらさんも』

【ダビング≠ニ同程度の体格、仮面を付けた第三者は、衣服から適当な器具を取り出し】
【破砕した足や固く閉じられた口、高熱を発する額などに装着していく】
【それらが終われば彼女を抱え上げ、選手入場口の方へと向かって行くだろう】
【去り際にもう一度、先程自分が投げたタオルを蹴りあげて、空中へ舞い上がらせる】

【タオルの投擲、一般的にセコンドが行うこの行為は】
【騒音で声が届かない会場で確実に選手を救う、ギブアップの宣言である】


【大会第二回戦第二試合:ダビングvs谷山 基樹】
【勝者:谷山 基樹】


/お疲れさまでしたー
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 03:03:00.45 ID:fieduH8co
>>983
【意識を失っている間の意識の危機、其れを知らぬまま、血みどろの中で地面に倒れていた】
【谷山の方は、普通に救護班によって運び出されていき、治療を受けるはずであった】
【そして、目を覚ました後、谷山は先の戦いが、己の勝利で終わったことを聞いて知る】

【納得はできなかった、あの瞬間、己は敗北を確信してしまった≠フだから】

【だが、勝ったのならば。己の負けだとアピールするのも其れは傷に塩を塗り込むが如き所業】
【其れが理解できているゆえ、声高にそれを叫ぶことはせず、唇を噛み締めるだけであった】
【ぎぅ、と義手を失った左腕の付け根を右手で強く、爪が喰い込むほどに握りしめて】

‥‥‥‥弱い、もっと。もっと、強くならなけりゃ。

【身体能力を今から鍛えたとて、達人には追いつかない】
【だとすれば、この世界においては、やはりこれを鍛えるべきなのだろう】
【そう―――――能力を】
【戦いを好みはしないが、戦う必要があるなら、その為の力は蓄えたい】
【この大会で、谷山は勝利以上に価値のあるものを、その手に得ていた】
【故に、決勝にて、青義同盟のタツミと当たるか、ガルニエと当たるか、どちらになったとしても】
【自己の持てる全てを以てして、戦うしか無いのだろう、とそう思ったのだった】


//乙でしたー!!
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/15(月) 03:04:30.94 ID:+5D87QYXo
>>981
それが判らないのが、結局今の人類って奴だろうな。
そのままの勢いで突っ走って、結局…って、なんだおい、どーしてこんな高尚(笑)な話をしてるんだ俺たちは。
ったく、何処で何を間違えたのかね……時間は潰せたからいいけど。

【流れ星の儚さに、突き動かされるまま進むヒトの終末を想う】
【途中で気付いた少女は強い皮肉交じりに高尚といったが、実のところヒトである限り身近な話である…のかも、しれず】
【こんなささやかな時間にそんな話題に迷い込んで、何をしているのかと、少女はまた肩をすくめた】

【――――彼が返した否定には、何も返さない。】
【そんなことわかってるよといわんばかりの視線だけ向けて、喜ぶように、悲しむように】

……はっ。恋なんて所詮粘膜が見せる幻想に過ぎないよ。
用が済めば排出される機能にいつまでもかまけている神経、俺にはまったく理解できんね。
……大体そもそも性別なんてものがなければっ……っっ!!!

【酔いが回ってきたのだろう、もはやその話題に関しては完全に独りで完結してしまい】
【何が憎憎しいのか、自分の胸部を親の敵のようににらみつけて拳を握り締めた】
【ビールの缶がものすごい勢いでひしゃげ、歪なアルミニウムの塊へと姿を変える】
【青年の配慮は正解と言っていい。アルコールの見せる幻想に惑う少女には、これ以上ない回答といえよう】

……、戦友や同僚ってのは居た、好敵手や取引相手ってのも、そこそこ。
非任意転移はその辺唐突だから、挨拶も出来ずに移動することになる。
知人友人なんて、作るべきじゃない。もっとドライに生きるべき――――――そう想っていた。

従わないと不幸になるって言い方からして不愉快だしな。
対策したら向こうに、ひいては自分に屈したことになるから……はいそうですかと、笑ってやるのが正解だろ。
副交感神経が刺激されて健康になるし難病予防にもなる。そういう意味では親切な連中だよ。

おでんよりも焼き鳥が好きだ。特にとり皮。
さっとゆでて酢醤油で合えるのもいいんだが……あの脂身の舌触りは外せないだろ、常識的に考えて。

【きっと少女は、その過程で何かを見つけたのだろう】
【力強くも暖かく握り締めた左腕の感触は、それだけで少女の険をまた取り去ってゆく】
【占いに対する斜に構えた態度だって、旅の途中見つけた健全に生きるための手段】
【彼のウィンク交じりの冗談には、至って素で返した。しかししたり顔で頷くその姿は、重みを既に仕舞っていた】

……さて、程よく時間がつぶれたな。
いい酒だったし、いいポイントを知れた。

【握り締めたアルミを、隅に設置してあるくずかごへシュート】
【淵に当たって内側へと落ち込むそれを見届けることなく、少女は背を向け歩き始める。きっとねぐらに向かって】

―――――その通りだ、この苦しみや痛みには、きっと意味がある。
俺はそれを知った、知っている。だから逃げない。逃げるのは罪だからな―――――。

【先ほどスルーした否定を肯定で返し、歩きながら背中越しに青年を見る】
【黒耀に包まれた琥珀は、内側で燃えている。流星の如く、何かを燃料として、消失を夢見て突き進むように】

……今度あったら、飯でもゆっくり食うか。
もー少し気楽な話をしながら、さ。

【そして彼女は夜の街へと消える。名前を残さず、漂うアルコール臭・内に秘めた熱と痛みだけを置いて】
【…再開の約束はそれだけあればいいと、貴方の黒の心地よさに告げるように】


//お疲れ様でしたー!!
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/15(月) 03:26:12.78 ID:IgIYBJ7Do
>>985
//お疲れ様でした、お付きあい頂きありがとうございましたっ!
//それでは、御休みなさいませ
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/15(月) 20:33:53.87 ID:wDVeHDJv0
【大会本戦、第二回戦会場】

【『それでは―――選手、入場!』】
【リングアナの良く通った声が鳴り響くと観客の声が一段と大きくなり――大地を揺らす】

…大迫力だな…
―――では、参る

【大会用の衣装―――いつもの藍色の単着物の背に白い刺繍で『青義』と大きく入ったソレを翻し】
【青きサムライ、タツミが―――左腰に着けた2m100sの刀『蒼天』が、観客の双眸に映されるであろう】
【さすがに大会本戦2回戦、彼の居合の威力はもはや周知の事実か、周りの客も『当たれば、接近戦に持ち込めば』といった評価であり】
【そして彼の最も大きな欠点―――機動力の無さも客の中の多くが知っているようであった】

…。

(本戦の試合を見られているなら―――接近戦という私の土俵では戦ってはくれぬか)
(そしてガルニエ…!テレビで拝見したことがある…。カノッサ機関…!!その立場で凛とした表情で演説する彼女…!!)
(そして世間の言う正義側…justice、対機関連合、そして私達「青義同盟」を挑発するような発言…!!忘れぬぞ)

【無言で彼女が来る方向を眺め、待つ―――】
【そして彼女が来るや否や、このように言うだろう】

カノッサ機関…しかも相当な地位に居る輩が良く大会に参加しようなどと思ったな…

―――『青義同盟』がどれだけ貴様等が注意しなければいけない相手かということを、此処で証明して見せよう

【彼は今の彼女がカノッサ機関に所属していないことを知らない】
【其の為か―――敵意、いや覇気とも言えるその威圧感は確かに『本戦レベル』】

…来るがいい。

(強大な力を持つカノッサの中でも上…実力は相当か ならば最初は『見』に回る―――)

【両腕を高く挙げて伸ばし、刀を真っ直ぐ水平に持ち、切っ先を相手の眉間に向けて構える】
【2mの件で行うそれは威圧感抜群だが――100sの獲物を持ち上げて静止するのだ、腕への負担は大きいか】

//いきなり長文すみません…ガルニエの中の人、今日はよろしくお願いします
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/15(月) 20:49:29.84 ID:YQKbyWkmo
>>987

【続いて入場するのは銀髪の女性。ジーンズにワイシャツというラフな姿だ】
【腰にはナイフホルダーと赤鞘の刀を下げ、他に大した装備も見当たらない】
【ただ眼を引くのは、肘先の存在しない左腕―――義手などは無くても良いらしい】

(思えばこれが準決勝か……本当に気付けば、という感じだな)
(此処に至るまで、どの相手も素晴らしく戦いごたえの有る者ばかりだったが……)

……ん?なんだ、まだ善だの悪だのと言っている輩が居るのか
大会という場に出てまで無粋だな……まあいい、好きなように勘違いしておけ
心情や思想はともかく、その闘志ばかりは実に魅力的だからな

(で、見るからに強力そうなあの刀……近距離どころか、中距離も行けるか)
(安全策を採るのなら遠距離からだが、それもまた無粋……悩みどころだな)

【ガルニエは殆ど無に近い表情のまま、小さく鼻を鳴らして相手を見る】
【ここまできたのだから強いのだろうし、どうやら戦う気も満々の様子】

(ならば、各々持てる力をぶつけるだけ、か……)

……悩む必要など最初からなかったな、私も落ち目か?
まあいい、火蓋は落ちたのだから……あぁそうそう、私はわざわざ近づかんぞ。

【此方に向けられた刀の鋒、それを最後に一瞥してから彼女は右手を前方に突き出した】
【すると、五指の指先には眩い閃光――くるりと軌道を描けば、五つのチャクラムが出現する】
【しかしそれは攻撃に用いず、彼女は上空へと投げ上げてしまう。これだけだと、行動の意味は不明だが――】

【兎も角、ガルニエは動かない。自身の周囲を能力で照らし出しながらも立ったまま】
【まるでそちらから来いとでも言うかのように、不敵な笑みをチラつかせた。】
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/15(月) 21:03:59.48 ID:wDVeHDJv0
>>988

…勘違い…?まあいい、その辺の話はあとで聞こう
―――私が勝った後でな

【黒髪長髪の侍はその構えを1oたりとも動かさない ここに彼の筋力の高さが垣間見える】

…近づかないか。それが正解だ ならば近づくまで…!!

(あのチャクラム…気になるがこちらは『守りの構え』 とにかく間合いを詰める…!)

行くぞッ…!!

(腕を伸ばして3mの『刀』による突き…!! 未経験であろうッ)

【その構えのまま彼女に向かって走り出す――スピードは評判通り無いが妙な走り】
【滑るようで、そして全く顔が上下しないのである】

【移動する瞬間、蹴り足のつま先に力を加えて進むのではなく、足裏を、地面と水平に保ったまま、垂直に離陸させる】
【足裏を垂直に上げることによって、体全体のアソビが取れ、体の重心を瞬時に移動させることができ】
【足、膝への負担が少なく、柔軟な動きが可能であるのだ そのかわり速度は本当に大したことないのだが…】

【そのまま彼女に一直線。その構えは――突きをイメージさせるものがある】
【彼女までの距離を3mまで近づければ彼は突きを繰り出すだろう 目標は眉間から少し下にずらした――腹】

990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/15(月) 21:16:39.28 ID:YQKbyWkmo
>>989

【するりと右手が腰に伸びる。そのまま、ナイフホルダーから獲物を抜いて】
【それを逆手に構え、僅かに腰を落として相手の接近に備えを作る】
【すこしばかり大きなそのナイフ。切れ味も頑強さも申し分は無さそうだが―――】

(アレだけ長い刀……余程重いはず、威力の代わりにさぞ隙も多いだろう)
(しかし問題は、その威力を如何にして凌ぐか………)

………多少の傷は覚悟しなければならない、か

【呟いた刹那、長大な突きが腹部に迫り、ガルニエは右半身を引きながらナイフを用い】
【それによって強烈な一撃を受け流す。とはいえ、無傷では済まなかったらしく】
【彼女の右脇腹、白いワイシャツにはじんわりと血の赤が滲んで見える】


【けれど、防戦一方では終わらない。3mという距離、飛びんでしまえば直ぐである】
【戦闘開始直後だが、ガルニエは突きを凌いだ直後に前へ、相手の懐へと入ろうとし】

【仮にそれが成功すれば、相手の腕を左右どちらともなく、右手のナイフで切り払おうとするだろう】
【また空を見ると、まるで一等星のような輝きが徐々に大きさを増していて】
【どうやらそれはガルニエの能力で有るらしいと、予測を付けることができるだろう――まあ、現状は何もしてこないが。】
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga !蒼_res]:2011/08/15(月) 21:34:02.37 ID:vec/elG1o
>>989 >>990

【――ガガガ、と突然会場内にマイクノイズが走った】
【どうやら、放送室から発信されているらしく、しばらくのノイズが続いた後に】

  あー、あー。
……Ah,Ah.

ただいまマイクのテスト中……。
One,Two,Three…….

【流暢な発音で、聞き慣れない言語が流れ出してくる】
【声の主は男性のもの。あまり声質に特徴こそないものの、よく通る、はっきりとした発音である】

     声は通っていますか?
……How am I coming through?

【しばらくは、大人く、声量も小さい声だったのだが、どうやらマイクが会場に届いた、と悟るや否や】

っし、実況が捕まんねぇとかで、急遽実況に駆り出された通りすがりのDJだ!
……G.Wとでも名乗っとくぜ!

応援席ィ、もっと声張れェ!!

【ハウリングギリギリの声量を張り上げて、マイクから軽快な声が飛び出した】

さァ、準決勝二回戦、タツミvs.ガルニエ!

派手なのはタツミの方だなァ、あのバカでかい大剣はもはや対人武器の枠を超えてやがる!
対するガルニエが、どうやってこのリーチ差を克服して戦うのか!

チャクラムを上にぶん投げて……っとォ、ナイフで応戦する気だガルニエ!
正気かァ!?

……さぁ、激突ッ! 激しくなってきやがった!

/では、僭越ながら実況をさせていただきます。
/お二方とも、よろしくお願いします。
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/15(月) 21:37:59.77 ID:wDVeHDJv0
>>990

躱すかッ…!!

【突きの速さ、振りの速さなら恐らくトップクラスの彼、しかしその速度のない動きが相手に避けるタイミングを解りやすくしたのか】
【直撃はすること無く、貫いたのは空気――否、少し彼女の右脇腹を削ったか】
【この傷は刀の切れ味から起こったものでは無い――恐らく摩擦によるものである】

【何故ならこの刀、名を「蒼天」と言うが、「斬る」という行為ができない活人刀】
【その切れ味を犠牲にして一撃の威力に特化している「名刀」と呼ばれる部類の刀であり】
【名刀と呼ばれる所以は「しなる」という所】
【ある一定以上のスイングスピードに達すると微量にしなり 、この「しなり」が相手が斬撃を受け止めたときにとてつもない衝撃を与える】

クッ…!!

(右手は死守…!!)

【咄嗟に右腕を放し上げる――そして懐に飛び込んできた彼女のナイフによる斬撃が左腕を切り裂く】
【先程の移動法「蒼翔け」のお陰か、体は多少左に動き、致命傷となることは避けたようだ、左腕からは血が流れるが軽症】

【しかし100sを支えている左手が傷つくとならば剣先もぶれ――100sの突きを支える足にも負担がかかる】
【彼は間合いを開けようと後ろに下がりながら左手を背中に回し、利き手の右腕で受け取ろうとするが】

【彼女の方が速いのは言うまでもない――】

(ある程度の傷は仕方がない…こちらには1発があるのだ 直撃させることだけを考えていればそれで良い…)
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/15(月) 21:51:49.08 ID:YQKbyWkmo
>>992

伊達に戦いばかりしていないのでな、それほど大きな獲物なら尚更見切りやすい
……まあもっとも、見切れた所で避けきれないのが困りものだが―――ッ!

【どうやらナイフでの攻撃が決まったらしい。感覚だけでそれを確かめると、ガルニエは引く】
【丁度相手も後ろに下がるため、距離は戦闘開始時と似た状態になるだろうか】
【ガルニエは恐らく、隙は長く続かないと判断したのだろう―――ひとつ一つの交錯が重いのだ】

【だが、これで分かった。隙は確かに出来る上、威力の犠牲はどうやら多大】
【それさえわかってしまえば、どう行動するかも幅が出来て】


【ひゅッ、と風切り音。それはガルニエのナイフが、タツミの胸部を貫かんと投擲される音である】
【そう、先ずは一撃―――そのナイフを追うように天空から、金色の輪が現れて】

【どうやらそれは、先ほどのチャクラムが一つに同化し、更に能力で鍛えられたものらしい】
【人の身長ほどもあるそれの円周は刃となっていて、横に倒れた状態で男を真っ二つにしてやろうと飛んでいく】
【結果、ナイフでの投擲と巨大なチャクラムの二連撃―――重い一撃しか打てないのなら、軽い二撃をぶつければ良い、と】

【ガルニエはそう踏んで、自身は怪我をした脇腹を抑えながら事の次第を見守ることに徹した。】
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga !蒼_res]:2011/08/15(月) 22:00:24.94 ID:vec/elG1o
>>992 >>993

……ガルニエッ、これを躱して……いや、躱しきれてはいないか!
脇腹を掠めた様だ!

しかしガルニエも、きっちりタツミの腕にダメージを入れている!
両者血を見ても……どうやら、まだ小手調べの段階かァ!?

あの大剣振り回すタツミも、ビビらねぇガルニエも、どっちもバケモンだ!!
……さァ、ボヤボヤしてる暇はねェ、ガルニエが攻勢に移る!

あれは……なんか降ってきてる……?

チャクラム! チャクラムがデカくなって降ってきやがった!
さぁ、今度は守勢に立たされるかタツミ、どう切り抜ける!?
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/15(月) 22:12:28.94 ID:wDVeHDJv0
>>993

やはり流石…!ナイフ1本でここまで苦しめるか…!!

【背中越しに『蒼天』が右手に渡る】
【間合いは空いた――が彼の間合いからも遠い。次ももし突っ込むのなら何かしらの工夫は必須――】
【いや、先に工夫を施した来たのは彼女の方で】

…!!成程ッ…!

【『重い一撃しか打てないのなら、軽い二撃をぶつければ良い』】
【あながち間違いではないが、刀を振るう事しかできない彼では無く――】

――疾ッ!!!!

【左足で踏切り、後ろに飛びながら右手で刀をナイフの来る目の前で一回転――円を描く】
【一見無意味に見えるが――これが彼の『能力』の発動条件】

…<満月包み>。

【ぼやけた黄色の円形の盾がナイフを遮り――チャクラムも同等、盾が防ぐ】
【大きさは彼の描く円に比例するのだ、半径2mの盾は頼もしい】

…っと。

(やはり負担は大きい…この距離だから使えたとも言える あのチャクラム…恐ろしい)

【後ろへ飛んだことにより足に100sの獲物と自身の体重が圧し掛かり、着地時に顔を歪めたのは見られたか】

…ならばこちらも待つ。

【さらに開いた間合い、無理に詰めようという気は無い】
【彼が構えを取る 観客が『オオッ』と湧いた】
【彼が1回戦でも多用した、彼の代名詞――『居合』】
【大きく腰を捻り落とす。左手は鞘、右手は柄に添えられ――鋭い視線は彼女に】
【どっしりとした構えから湧き出る覇気――まさしく剣豪】
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/15(月) 22:16:05.19 ID:l/tUCw1K0
【雷の国 広場】

――――はあッ……ハ、あっ…………畜生…………!

【黒い質素なドレスの下に何故かズボンを履き、表が青で裏地が赤と言う不気味なマントを羽織り】
【手には先端に玉が施された細い金属製の杖を持ち、悪魔のような意匠をした禍々しいデザインの金の冠を被った】
【腰まで届くような銀の長髪が印象的な「少女」が】
【人気の無い広場の中央で、地面にうずくまって苦悶の声を上げている】

タ、頼む……頼ムよ…………もウ少し、もう少シの間で、良い…………
『人間』ノままデ、居さセてくレ…………ッ!!

【脂汗と涙が混ざり合い、顔から滴る】
【肉体的にも精神的にも、少女が疲弊している事が様子から察せられるだろう】

【――――更に言うならば、この広場。まるで先刻まで戦場であったかの如く、破壊の跡が刻み込まれている】
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/15(月) 22:27:17.25 ID:YQKbyWkmo
>>995

(防がれたか……やはり剣術だけの男ではない、と……)
(しかしそれでも、二連撃を“避けた”というのは事実。効くと見える)
(……問題は、ナイフが一品しかないことだな)

流石に刀を投げるわけにもいかん、光で作るヒマもない
となれば……同じ手を二度というのは少々、難しいか?

【先ずはナイフが地に落ち、チャクラムが幾許か盾に回転し続けて、弾かれる】
【それでも巨大なチャクラムは消えなくて、ガルニエはそれを右手で受け止め】
【尚も無表情に近い思案顔で、居合いの構えをとったタツミを見据え―――】

……この戦い、何時間でも続くのだろう?私が貴様を放っておいたらどうなるかな
明らかに体に負担のかかる刀を、気の張る体勢のままどれくらい構えていられるんだ?

対して私は、何も負担がない。時間があれば有るほど武器を作り出せる
重くもなければ体力を使うでもなし、走って遠ざかることも出来るだろう
……ま、それでは面白くもない。私はそういう策を取りはしないから――――

【「安心しろ」―――と、彼女はチャクラムを2つに分割して、それぞれ光球に形を変えた】
【一方は宙に浮かせて場に留め、また一方は自身の左側に備えのように付かせて】

【それから、疾駆。ほんの数m、剣豪の覇気をものともせずに鉄の女は進んでいく】
【目指すは間合いの内側――――そう見せかけて、刃先の辺りで彼女は唐突に止まるのだが―――。】
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga !蒼_res]:2011/08/15(月) 22:33:04.30 ID:vec/elG1o
>>995 >>997

ヒュゥ!! タツミ、これを大剣を振り回して止めたァ!
……いや、これは……!?

【実況の声が、しばし止む】
【突然宙に出現した、陽炎のような空間を見咎めたのだろう】

タツミの能力! こいつは盾を生成したのか……!?
ともあれ、見事に相手の連携攻撃を凌いだ!
さァこっから、タツミは攻勢に移……らない!

……あの大剣で、居合をやる気だァ! 徹底してカウンター戦術!

ガルニエ、これを見て……何か、タツミに話しかけているようだが……?
ああ畜生、こっからじゃあ聞き取れねぇ!

【苛立たしげに、マイクスタンドの辺りを叩いた様な音が響く】
【――しばし、動きのない闘技場に合わせて、こちらも音声が途切れたが】

……動いた! ガルニエから仕掛ける! 
あの奇妙奇怪なチャクラムを分割して、突っ込んでいく!
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/15(月) 22:48:44.31 ID:wDVeHDJv0
>>997

…フッ。厄介なのは能力もさることながら、その洞察力か
――しかし舐められたものだな その時はその時で手は無いこともない

(次は確実に当てる――)

【彼の間合いは約3mであり、この間合いが接近戦では大きな武器になる】
【しかし躱されて懐に入られた場合、その間合いが逆に仇となるのだ――先程のように】

(ならば――躱されなければ良い)

【彼女が3mに差し掛かろうとした時、彼は動き始め――否、まだ刀を抜かない】
【――――呼び込む。躱されない距離まで。ギリギリまで呼び込んでから刀を抜く】

【だが、相手も色々こちらの動きを読もうとしていたのか、3m少し手前で停止――】
【呼び込まずに振っていたら刃先が彼女にギリギリ触れないかという距離――つまり待っていたのは敗北の道】

(止まった…!? ここは無理をしてでも踏み出すッ!!)

【古傷の右膝の事は気にしている場合ではないと1歩踏み出し、居合を放つ】
【これにより間合いは近づき実質彼女との距離は2m――彼の間合いそのもの】

うぉぉおぉおおッ!!!

【横一線。右膝に圧し掛かる痛みは表情に現れるが――耐える】
【彼が彼女の停止に反応して居合を始動させるのが速いか、彼女が動き始めるのが速いか――】
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/15(月) 23:07:00.80 ID:YQKbyWkmo
>>999

【タツミの両腕、刀を掴む堅強な二本――その全てが、“捉えた”と感じるだろう】
【肉を斬る感触だ、それも実に深く血もバケツを一杯をぶちまけたような、大傷。】

【ガルニエは、居合いの速度には敵わなかった。いや、勝負を最初から捨てたのだ】
【速さと威力に重きを置く東洋の妙技、肉体で相手しようというのは無茶である】
【だから―――だから、最初から食らうことを覚悟して、リーチのうちで足を止めた】

【長大な刀は彼女の右胸、肋骨のあたりにざっくりと食い込んでいた】
【しかし、妙なのは肺にまでは達せず、骨の間で止まっていること――見れば、その骨格は白銀で】

ッ、グぅ……!さ、すがだな……纏うオーラだけ、ある……が―――
……ククッ、やはりスキだらけだ。もう逃さんぞ青義の使徒ッ!

【多量の血を傷口と、それから喉奥より吐き出しながらも彼女は笑う】
【右腕がゆらりと動く。動いて、胸に食い込んだ刀を脇を締める形で掴み、固定しようとし】

【更にここで、先ほどの光球。左側に待機させていたものを、亡くした肘先の代わりへと変形させ】
【また背後に置いてきた物は槍に形を変え、その穂先をタツミの左胸に定めて】
【ふら、とガルニエは立ち上がる。100kgの衝撃が、膝をつかせていたのである】

【当然ながら、この動作は傷を深める。痛みに汗と血が止まらないが、どうせ大会じゃ死にはしない、と】
【相手の刀を固定(しようと)したまま、一歩二歩と彼女は進む。タツミに近付こうとする】


【そしてそれが叶ったなら、二連撃だ。光で出来た左腕で、相手の右胸へと強力な抜き手を】
【また光の槍を彼の左胸に向けて射出し、貫かんと―――左右、肺と心の臓を潰すような二撃を見舞わんとして。】
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
純一「ええっ!?お、同じ大学?」美也「今のうちに一部屋あけといてよね」 @ 2011/08/15(月) 22:55:10.54 ID:QQgrnRF4o
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男「きもおたっ!!」にわか「復活だ!」大阪「せやな」 @ 2011/08/15(月) 22:48:37.48 ID:/RwFPcJL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313416117/

ここだけドラゴンボール。コンマ00であの世に行く @ 2011/08/15(月) 22:44:57.23 ID:Ux0w9WVT0
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上条「隠し能力者(レベル5)?」美琴「次元崩壊(ディメションブレイカー)?」 @ 2011/08/15(月) 22:38:44.67 ID:kxrkwusJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313415524/

My sweet home,my sweet chocolat @ 2011/08/15(月) 22:36:49.86 ID:7PKakF0AO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313415409/

(・ω・) @ 2011/08/15(月) 22:26:21.89 ID:OKmqGOJPo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1313414781/

インデックス「……おめでとう。とうま、みこと」 @ 2011/08/15(月) 22:06:43.18 ID:vCfH7hl3o
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VIP落ちた @ 2011/08/15(月) 21:51:57.83
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