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【野心をぺらぺら喋る奴を】能力者スレ【俺は信じない】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/05(火) 18:57:34.31 ID:IQPKKW3j0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。


無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。


【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/internet/14029/】 


【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。

・この世界は「多様性のある世界」です。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
・戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
・描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
・スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)

【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。

・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。
・全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。

勝手に世界を氷河期などにはしないように。

・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
・エロ描写について

 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。


前ス 【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1359131712/
wiki  【http://www53.atwiki.jp/nrks/
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アサギととがめの健康で文化的な最低限度のA雑 @ 2024/06/03(月) 17:34:17.94 ID:aGMQFtfGo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1717403657/

P「よし、佑芽さんのプロデュースを…」咲季(親愛度lv10)「見つけたわ!!」 @ 2024/06/02(日) 22:17:13.82 ID:R6ULCqrM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1717334233/

秋川理事長「安価とコンマでウマ娘を育成してもらうっ!!」 @ 2024/05/31(金) 19:16:20.37 ID:xVK2jSCI0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1717150579/

うーたん @ 2024/05/30(木) 20:03:08.37 ID:PZN/pKuSo
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ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part14 @ 2024/05/30(木) 19:59:08.98 ID:vFOLRcVB0
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恋「謝ってください」 @ 2024/05/30(木) 01:12:50.44 ID:GgoI/MSPO
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君を悲しませてるものはすべて消えるよ! @ 2024/05/28(火) 18:12:40.19 ID:y8Gb4G7fO
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【安価】上条「とある禁書目録で」ダイアン「仮面ライダーよ!」【禁書】 @ 2024/05/27(月) 22:38:44.58 ID:dUaLKbVW0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1716817123/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/05(火) 19:40:14.81 ID:aat4zGUJo
>>1乙ー
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/05(火) 19:44:13.31 ID:I/OUDxiuo
無難な>>1
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/05(火) 21:19:05.59 ID:7Wi4cTtBo
安定の>>1
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 00:19:46.63 ID:FeWWbUk90
堅実な>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 00:21:42.66 ID:fDDJ/9rao
手堅い>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/06(水) 00:25:38.16 ID:4868N8Heo
>>1
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 00:30:01.75 ID:5R4GBzOdo
渾身の>>1
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/06(水) 00:30:03.77 ID:Z/BjCvuA0
>>1
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 00:31:54.08 ID:6Rx8cgV7o
>>1

>>999

【指先を伝い、滴り落ちる汗、ギリギリの攻防を何とか勝ち抜いた実感】
【満足感も無い、達成感も無い、ただひたすらに――――良く生き残れた、と】
【それは貴女に対する最大級の賛辞で、それでいて、彼女のわがまま】


セレーネ……セレーネは、なんで――――必要なの、宝玉
ソニア、分からない、セレーヌの、欲しがる理由


【右手のRaumKrankheit≠地面へと向ける、そうしたなら、彼女は貴女へと視線を注ぐだろう】
【夜空に浮かぶマリンブルーの瞳は、ただひたすらに沈み込むような色合いで、溶かしてその中に貴女を写す】
【崩れ落ちるその姿は、枯れても尚美しい一厘の花を思わせて】

【純白の素肌が夜空と分離する、その輪郭ははっきりと、夜月に照らされて】
【頬を染める僅かな汗、肌に絡みついたプラチナブロンドの髪が彼女の疲労を伝えるだろう】
【紡ぐたびに揺れるのはきっと、身体的な限界もまた、近いから】


ソニアね、分かるの……セレーヌ、とっても、強いって……
でもね、その強い、と宝玉の強い、と……交わらないって思うの
だからね、気になるの……どうして、宝玉が欲しいの、って……


【事実貴女の腕前はかなりのものだ、不意打ち気味に今回彼女がリードをとっただけで】
【純粋な殺し合いであったならば、息つく暇なく彼女は殺されてしまっていただろう】
【けれどもその強さは宝玉とは無縁の強さ、だからこそ、不思議に思えた】

【――――傾く彼女の表情、僅かに小首をかしげたなら、長い髪に沿われる】
【そうして映る表情は、小動物のようにどこか寂しげな色合いでもあって】
【同じ銃使い同士通じることでもあったのだろうか】
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 00:37:07.09 ID:FeWWbUk90
前スレ>1000

うざっ…

【女男の行動に、一言ボソッと呟く】
【女性と同様に男もまた、死んだ魚の様な瞳でその人物を見ていた】

【めんどくさい―物凄く―】

【そんなことを内心思った男は一歩づつ、一歩づつそのままの状態で後ろに下がり】
【周囲に纏わせていた煙を一層濃く、男の周囲に漂わせた】

【近づくなと言う表れだろうか、その煙はまるで土壁の様な硬度を保ち男と女男の間に煙の壁を張った】

【女男が近づいてくる前に逃げてしまおうという算段であろう】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/06(水) 00:39:16.04 ID:W0KpGK/q0
>>996

ああ?最後までぶつぶつうるせぇ野郎だな………いいからこのまま―――おねんねしてろ


【未だ意識のある青年に対して愉快そうに笑いながら足を振り上げて、そのまま落とす】
【だがその直後―――バババババババババッ!!と少年の肉体を、強烈な電撃が襲うッ!!!】

がぁぁぁぁぁぁぁッ!!?テメェ何を………そういう事か糞がァァァァァッ!!!
このッ!!このッ!!

俺が……、こんな、事で………

【電撃を受けて脳がシェイクされたような感覚が襲う、吹き飛びそうな意識をギリギリのラインでなんとか保つ】
【そして必死に周囲の状況を把握しようと辺りを見渡して、把握。怒りに満ちた表情でユウトを何度も踏みつけようとしてから】
【腕を蹴りはらうようにして後退、一歩、そして二歩下がるが―――全身から煙を放ち、そのままうつ伏せに倒れた】

【眼の前には宝玉の欠片―――邪魔はない、あと少しだ。】
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/06(水) 00:44:11.25 ID:6Z03M1W3o
>>1
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 00:49:26.26 ID:WLsXXIgEo
>>1


>>11

【――、『何か』が、張られている。】
【其れを感じ取って、女性――初は、『何か』を思い付いたのだろうか】
【無言でポケットに手を突っ込むと、ナイフを取り出し、紫電≠纏わせて】


  ―― シッ=B


【軽く、息を吐くとともに――男へと、投擲する】
【十分に避けられる速さではあるし、当たっても大した事はないだろうが、面倒なのは紫電≠セ】
【防御しなければ、体に電流が走り。軽いスタンガンを受けたような状態になるだろう】


【――、そう、煙でナイフを防御しなければ=Aだ】
【女男を防御するか、ナイフの方を防御するか――或いは、どちらも、か】
【前門の面倒くさい奴、後門の投げナイフとでも言うべき状況である】



【―― 最善策は、ダッシュで逃げることなのかもしれない】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/06(水) 00:49:33.98 ID:W0KpGK/q0
>>997

―――がッッ!!

【自身が放った攻撃で、ヒルコが始めて慌てる様子を見せた、だがその時にはもう遅い】
【砂で出来た巨大な掌によって攻撃は難なく弾かれ―――そしてそれは自分自身へと迫ってくる】
【全身をマインドごと握られ、バキボキと嫌な音が海のさざなみに紛れて響き渡り、口からは血の混じった泡が噴き出す】
【だが―――ここにきて、この状況で、少女は笑っていた。】

死なばもろとも―――なんでしょ?いいわよ、そこまで言うなら………一緒に消えましょう。
アンタも、私も、粉々にねェッッッ!!

               ≪ダークフォトン・ノヴァ=窿b!!!

【死を悟った人間と言うのは、思いのほか厄介だ、もはやその精神は一種の境地へと至っている】
【先ほどは、まだ海面≠ニいう生への希望があった、だが今は違う、もはやこのまま待っていても死しかない】
【故に笑う、少女は―――哂う。】

【マインドの内部から亀裂が走り、次第に黒い光が漏れていき、それは次第に大きく―――そして】
                     【爆ぜた】
【マインドによる自爆―――黒い爆炎が少女を飲み込み、そしてその先にいる巨大な砂の腕、そしてヒルコへと迫るッ!】
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/06(水) 00:53:57.92 ID:4868N8Heo
>>10
ーーー……っ!

【口を開けば、何かを思えば、すぐにでも泣いてしまいそう、感情のダムは決壊寸前】
【それなのに、だというのに、語りかけるソニアの声が、セレーネには煩わしくて、憎くて】
【勝者が敗者に優しくするなんて事が、彼女のプライドが許す事がなく、歯を砕けそうになるくらい噛み締める】

……っさいわね…

【ーーーなんとか絞り出したような、小さな声は、震えている】

…うっさいわね!何気安く話し掛けて来てんのよ!!馬鹿にしてんの!?
ワタクシは!…ワタクシはアンタにまんまとしてやられて!最後の攻撃すら落とされた!それでもまだ足りない!?だったら頭でも撃てばいいじゃない!

【やがて、小さな声は叫びに変わり、僅かなヒビから決壊するが如く、感情が溢れ出す】
【地面に膝をつき、顔は俯き、小さな拳は握り締めて】

えぇそうよ!ワタクシはそんなもんこれっぽっちも欲しくなかったわよ!仕方ないじゃない!命令だもの!!
でもそれ以上に、ワタクシはアンタが許せないのよ!ワタクシをそうやって見下ろしながら、そういう眼で見るアンタが!!

【実際、宝玉なんて彼女個人は必要ない、主人の命令に従って回収に向かっただけの事】
【だが、それによって出会ったソニアに上を行かれ、尚且つこうして話し掛けられる事が、彼女からしてみれば死体に鞭打つに等しいのだろうーーー】
【悔しい、ただそれだけの感情だ】

…ッ…はぁ…はぁ…!!
それ以上、ワタクシを見るんじゃないわよ!さっさと欲しかった物を持って帰りなさいよ!!

【右腕を振って、涙の溜まった眼でソニアを睨みつけるながら叫び、早く行けとまくし立てる】
【きっと、今の自分を見られれば見られる程、自分が惨めに感じられるのだろう】
【当然だ、今回は邪魔など入らない、一対一の勝負で負けたのだから】
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 01:01:15.85 ID:FeWWbUk90
>>14

【投げられたナイフを左足を軸とした動きで体をひねり、最小限の動きで避けた】
【ナイフが通ったことにより煙は雲散、煙が作り出した壁は硬度を失い、再びただの煙へと戻ってしまった】
【この現象からわかることは、単純に煙で作られた壁では紫電を纏ったナイフは防げなかったということだろう】

めんどうなやつめ…

【女性のことを睨みつけつつ、女男に一言】

おい、あんた…あいつなんだ…
急にナイフ投げてきたぞ、危なっかしくないか?

【などと言って注意をそらしてそのままダッシュで逃走するつもりだろう】

【もちろんただでは逃げない】
【空中に雲散した煙を玉状に集め、女性の頭の上からそのまま落とそうとする】
【痛みも毒もない、ただの煙の玉―そう、逃走間際に嫌がらせをするつもりである】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:02:17.19 ID:Z/BjCvuA0
>>15

「じ、自爆!?」

 少女の口上を聞いた時、ヒルコは"鎖骨の間"を抑える。

 自分の肉体が朽ちるのは全然問題ない。
 しかし巨大な爆風で"マトイ様"を砕かせるわけにはいかない。

 こんな海上で砕け散ったら今度こそ回収不可能になる。

「ま、まだ・・・まだ死ぬわけには!」

 海上・・・そうだ。

「くっ!」

 ヒルコは反射的に海へ飛び込むと、水の鎖で自らを海中深くへと引き込む。
 爆風は海上で炸裂する。

 故に、"海面から下"へは届かないと図った。
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 01:02:27.08 ID:6Rx8cgV7o
>>16

【命令――――誰の命令か、辿る口元を慌てて閉じた】
【恐らく答えてくれそうに無い、それほどまでに今の貴女の感情は不安定なよう】
【けれどもそれを責めることなんてできない、そうであって、当然なのだから】


сожалею(ごめん)……セレーネ……


【こんなときなんて言葉をかけたらいいか、分からなくて、結局謝ることしかできない】
【ごめんなさいなんて言葉が、とてもちっぽけで、それでいてどこか、儚いようにも思えて】
【脆く崩れ去る彼女の思い、ソレが果てる先など、きっと来なくて良い】

【RaumKrankheit≠引き寄せた、そして、彼女はビルの屋上へと向かうだろう】
【何の邪魔がなければ、彼女はその破片≠手に入れるはずだ――――】

【できるのなら、そしてそのまま、その場を跡にするだろう】
【ふらつく足取り、ダメージはなくとも、精神的な消耗は大きく、紙一重の勝利を味わう暇など、きっとない】


/お疲れ様でしたー!
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 01:03:07.11 ID:CVuQsxiso
【路地裏・戸口の破壊されて久しい、二階建ての廃屋】

【その二階、寝室らしい場所に女性が居た。赤髪と深紅のジャケットが特徴的な人である】
【首元にはチョーカー、左薬指には黒い指輪。白のホットパンツとオーバーニー、そして焦げ茶のブーツ】
【格好だけから推定するならチンピラの類。けれども、胸元の逆五芒星がそうではないと物語り】

チッ……やっぱり乾くと中々落ちねぇな、血ってのは……
あそこでうつつ抜かしてねぇで、とっとと帰るべきだったか?

……嫌、それはそれで“バレる”から却下だな。せめて水でもあれば―――。

【なんて言いながら、彼女は鏡に向かっている。向かって、顔を布切れで拭いているのだ】
【なぜかというと額からの出血で顔が汚れてしまっているからであり、どうやら余程時間が経っているらしい】
【傷は既に塞がっているようだが――ちなみに、その様子は通りからの窓からもわずかに見え】
【この時間というのもあって、軋む床板も耳を引くかもしれなかった。】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 01:11:00.68 ID:WLsXXIgEo
>>17

【――、当たらなかったナイフを見送り、今日一番の悔し気な表情】
【さっきから、本当にタチが悪いとしか言い様が無い】
【大人気ないでしょうグランプリの決勝戦が如き様相を呈している】


「…、…ん?――ちょっとォ!!だから止めろって言ってんでしょうがァッ!!」


【注意を逸らすと言うか、寧ろ、注意が完全に向こうへと向いている】
【だが恐らく、このままだと再び、ナイフが飛んで来る事となっただろうが――】


…、…いや、ちょっと。ほら、あっちも逃げて―― ッ!?


【――、煙球炸裂。効果覿面。 …、…周囲の視界が、煙に包まれる】
【結果、追撃は防がれ。 ……男の逃走は、成功する事になるだろう】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/06(水) 01:13:55.26 ID:W0KpGK/q0
>>998

どうした、貴様の剣はやはりその程度か―――?
流す℃魔覚えたのは上出来と言えるが、その程度ではまだまだ足りんな

【距離を取った相手に対して、まるで剣術指南しているかのような口調で語りかけながら剣の血を払う】
【ここまでの戦闘―――ゲトリクスは手傷こそ負っているが、いまだ息を乱していない―――。】
【そして再び向かってくる柊、放たれる斬撃の角度変化による合計5つの斬撃―――それに対してのゲトリクスの対応は奇妙だった】
【剣を、まるで主の前で忠誠を誓うかの如く天へと切っ先を向けて構えているのだ。】

次は数≠ゥ―――良いだろう。こちらも相応の数≠以って相対させてもらうとしようか

                        ≪光氣身=

【突如、ゲトリクスの左右に光が集約され―――それはやがて人型へと変貌していく―――】
【それは最終的にゲトリクス≠フ姿を鏡で映したような、瓜二つの姿へと変貌したのだ、幻覚…だろうか】
【否、違う、それら二体は剣を構えるとゲトリクスの行動に合わせるように柊の斬撃を迎撃していく、その斬撃の重さ、正しく本物だ】
【光と気で構築されたそれは、柊の斬撃を3つ弾くと霧のように四散していく、どうやら持続性は低いようだ、だがまだ本物≠ェある】
【本当のゲトリクスは一つの刺突に腹部を浅く切り裂かれながらも最後の斬撃を上へと弾き、そして後方へと跳躍する。】
【聖剣の刀身は今までにないほどに活性化し光を放っている―――。】

構えろ―――今度は生半可な一撃では跡形も残らん。

                    聖剣技=\―――≪極・光・波・斬=窿bッッ!!!

【蓄積した光は、ゲトリクスが聖剣を振るうのと同時に一気に刀身から周囲へと放たれ橋のコンクリートを扇状に削り取る】
【その衝撃波は―――そのまま眼前にいる柊を飲み込まんと、音を消し―――大気を飲み込み、迫りくるッッッ!!!!】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 01:14:59.93 ID:g4e4xodoo
>>12

この姿の元となった……"エレクトリック・ヴェノム"――
その分類である"エレクトリック種蜘蛛"の名は……伊達じゃあないんだ
この電線に流れる電気を……"電気の糸"でちょっと誘導させて貰ったよ……

【煙が立ち込めているのは、ジェイだけではない――】
【身体に電気を流せたとしても、電気に耐性があったとしても、電線より供給されている電気を直に受けているのは紛れもない事実】
【――尻より吐き出される糸は、再び"宝玉の欠片"を捕らえて】
【そして自分の元へ引き寄せようと糸を引いた】


――ごめんね

【その言葉は、誰に向けて発したのだろうか】
【……彼の意識は朦朧としていて、その真意を聞くことは出来ない】

【――はたして、このまま事は終わるのだろうか】
【いつの間にか変身が解除され、身体のパーツを地面に落としたままの彼は】
【かろうじで意識を保っていたが――もう、誰かが来ても立ち向かう力は残されていない】
【このまま何事も無さそうならば、……"回復"の体勢に入るだろうか】

【もし、"宝玉の欠片"を引き寄せることに成功していれば、それをその手に握り締めるだろう】

【いつの間にか"蜘蛛の糸"は消えていて、不安定だった電気の供給は正常に戻っていた】


/遅れましたすみません
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/06(水) 01:17:01.53 ID:4868N8Heo
>>19
【ソニアがその場を離れてから、セレーネの下に一人、歩いて来た】

ーーー何よ、アンタも馬鹿にしにきたの?

「そんな趣味はねぇよ、迎えに来たんだ」
「さっさと行こうぜ、さみぃし高い」

【スーツを着たその男は、セレーネにぶっきらぼうに言うと、落ちていたライフルを代わりに持って】
【立ち上がったセレーネと共に、足場にしていたビルを降りて行く】

「ーーー本当はな、お前は囮だったんだ」
「俺が先にあれを取る筈だったんだが…あいつが『やっぱりいい』ってよ」
…そんなことだと思ったわよ

ーーーもうお風呂入って寝る
「…帰りにアイス買ってやるから」

【まるで、歳の離れた兄妹のような、戦いの後とは思えない会話を交わしながら】
【セレーネが「いらない」と呟いて、また静寂が訪れたーーー】

/お疲れ様でした
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/06(水) 01:19:53.84 ID:W0KpGK/q0
>>18

【海面に飛び込めば―――強大な爆風の余波を受ける事もなく、難を逃れる事が出来るだろう】
【ある程度時間が経った後に、海面から顔を出せば、もはやそこには何もない、少女も、マインドも、レイピアも】
【周囲の浮島すら跡形もなく消し飛ばし、その爆発の爪痕を残している】

【ふと、海面に目を向ければ何か浮いている―――欠片≠セ、当初の目的である宝玉の欠片】
【それがまるで勝者に授けられるように、ぷかぷかと浮いているのが分かるだろう、こうして―――】
【四つに分かれた宝玉の欠片の一つは、カノッサ機関の手に渡る事となったのである。】

//お疲れ様でした!
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 01:21:25.05 ID:FeWWbUk90
>>21

ざまぁみろ

【男も男で大人げない捨て台詞を残しつつ、全力で彼女と彼(?)から見えなくなるところまで走り去っていった】
【普段はそんなに必死になって逃げる彼ではないはずだが、この時ばかりその走る姿は必死であった】
【それほどまでに女男が苦手だったのであろう、精神的に―】

名前は覚えた…
あいつ…今度会ったら泣かす…

【不穏なことを考えつつ、男が走り去った後の場所には微かな煙の残り香が残っていた】

/お疲れ様でしたー
/急な締め見たいな感じなってしまってもうしわけないです
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 01:25:00.54 ID:WLsXXIgEo
>>26
/お疲れ様でした!
/ちょっと時間がヤバいので、此れで締めさせて貰います!
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 01:34:15.12 ID:tfPLhu5B0
>>20

【外壁から聞こえるのは、軽やかな足音】
【十歩も満たない内に、その音も消えて――――代わりに聞こえるのは、窓を蹴り開く音】
【きっと、室内を駆け巡ったであろうはこの時期に相応しい冷たい風】


「いよう。暇潰しで適当にブラブラ歩いてみりゃ、お化けさんの姿が見えたからついつい脚を運んじまったぜ
まァ、今時顔面から血を流してる其れも珍しいのかもしれねェけどな」

【振り向けば布にくるまれた長物を肩に掛け、土踏まずを窓枠に乗せて絶妙なバランスを保っている男性が居る事だろう】
【銀色の月を背に、軽い調子でカラカラと笑いながら言えば、女性に対してお化けだなんて言って】
【――――ボロボロのジャケット。翻せば、室内へとその両足を着けて】


「化粧直しにしちゃあァ中々物騒だもんな
どっちかってと、化粧落としの方かね
何がどうあってンな顔になってんのか知らねェけど……
水をやるだけで満足して成仏すんなら、やるぜ?」

【女性の最後の紡ぎは、丁度窓を蹴り開けた頃に聞こえたのだろうか】
【窓枠へと腰を落とせば、小さなペットボトルを取り出して】
【「まっ、俺の飲みかけで成仏するならだけどな」軽い口調で続けられる事だろう】
【鏡がある故に、女性の顔は覗える。その動作の意味も察する事は容易か】
【然れど――――未だ、逆五芒星は視界に映っていないのだろう】

/もし宜しければ……!
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/06(水) 01:38:20.94 ID:W0KpGK/q0
>>23

【ドンッ!!】【空気を裂く様な音と共に、血液の弾丸≠ェユウトの右肩を打ち抜こうと迫るだろう】
【ジェイの方を見れば、全身を黒く煤で汚しながら、ガチガチと犬歯を鳴らしながら立っている―――。】
【未だ健在―――この怪物はまだ立ち上がってきた、ユウトの命を懸けた一撃を受けて尚、だ】
【怒りに震える瞳は、捕食対象目がけて眼光を向ける―――】

糞がァァァァァァッッッ!!!テメェッ!!この俺をコケにしやがってッ!!
クククククククククッッ!いいぜぇ愉しくなってきた、これでこそ闘争だ、血沸き肉躍る闘争だッ!!

さぁて、こっからが本番だ――――あ?

【全身を怒りか高翌揚か分からない熱い感情で震わせながら一歩、ユウトの元へと歩みを進めたその瞬間】
【どこからともなく電子音が鳴る―――ジェイのポケットからだ―――小型電子端末が揺れているのが分かる】
【ジェイはそれを取り出すと、イラついた表情で耳に当てる………。】

あ?今から良いところなんだよ、ようやく体も温まってきた=c……何?
テメェ、この状況で戻れだと………?ッチ………自警団の応援も向かってきているか………。

ぐ………分かった、分かったよ!!!ここは退く………。


つーわけだ、悪いがこの闘争≠フ続きはまた今度になりそうだ、またな正義の味方………。
次に会う機会があったらこちとら全力、万全の準備をさせて貰うとするぜ、その宝玉≠ヘこれてやるよ

【通話を切ると、なんとこの少年が大人しく戦場から退くというのだ―――それほどまでに、電話越しの相手は拘束力を持つのか】
【闇はいまだ深い―――だが今宵の闇は晴れた―――そしてユウトの手には宝玉の欠片=c……】
【ソニアとの欠片を合わせればUNITED TRIGGERは四つあるうちの二つの欠片を入手した事となる】
【UNITED TRIGGERには、確かな力がある―――それが今回証明されたといえよう】

//最後が強引で申し訳ない!お疲れ様でした!
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/06(水) 01:44:40.85 ID:Z/BjCvuA0
>>25

 海中に届く衝撃波。
 ビリビリとヒルコはその衝撃を感じるが、
 海面を這う様に広がっていく爆風はその身を砕くまでの威力を海中には及ぼさなかった。

 衝撃があってしばらく後。

「ぷはっ!」

 ヒルコは海面から顔を出した。
 キョロキョロと辺りを見回しても、
 少女の姿は跡形も無く、あったのはそこに揺蕩う宝玉の欠片。

「・・・」

 ヒルコは海面に乗り上がると、波立つ海面を歩きながら欠片の方へ向かう。
 莫大な水の魔力を秘めたその宝玉の欠片を手に取るとヒルコは。

「あはっ」

 笑った。


・・・


「ふふふ、実験は成功ね」

 陸地からその様子を眺めていた"真室川博士"はニタリとほくそ笑む。

 今回の"マトイ"の魔力はファーストのマトイと比べて格段に低い。
 だが破壊しかできなかったファーストとは違い能力の応用も効き、
 "痛覚による生存本能"、そして"宿主との意思の共生"に成功しコントローラブルなモノになっている。

 なにより"マトイと肉体がよく馴染んでいる"、つまり"セカンドのマトイはまだまだ強くなる"!。
 どこまでも肉体の方の才能の無さが足を引っ張っていたが、どうせ最初から強い生物なんてロクな事にならない。
 最初は能力者一人に苦戦するくらいが丁度いいのだ。

 そんなことを思案しているうちに、ヒルコは海面を歩いて帰ってくる。

 手には宝玉の欠片を持って。

「お疲れ様、ヒルコ。初陣で勝利なんてよくやったわね」

 女性はヒルコを労うと、ヒルコは相も変わらずニコニコ笑っていた。

「あはっ、まさか! 僕みたいな天性の負け犬に能力者なんて倒せるわけないじゃないですか!」



「相手の方が勝手に死んでくださっただけですよ」



 こうして、宝玉の欠片の1つはカノッサの手に渡り。
 世界を覆う闇がさらに深みを増した。
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 01:49:27.93 ID:CVuQsxiso
>>28

寒ッ……、…………あァ?テメェ、この超絶美人が幽霊にでも見えるってか?
冗談キツイぜ、あんな青白くて頭の悪そうな憎しみッ面と一緒にすンなっての

【吹き抜ける風に僅かばかり身を震わせて、ふと鏡越しに見えるのは異装の男】
【黄土色の瞳を煤けた鏡に反射させて飛ばす視線というのは、少しの力強さがあって】
【けれど当人はその姿を確認するとまた鏡を、そして自分の顔を見る状態に戻る】

【―――余談だが、彼女は立った状態で化粧台の鏡を見ている為、些か扇情的な格好で】

……持ってんならよこせよ、水。そしたらテメェを成仏させてやるさ
飲みかけだろうが、乾いた血が顔にへばりついてるよりよっぽど良いぜ
薄汚ェ泥水のほうがって言おうかとも思ってがなァ……ま、いい。とっとと寄越せ―――。

【そんな事を言いながら――ふと男と女の間の空間から、黒金を基調とした刺々しいフォルムのアートマンが現れる】
【人型の、僅かに浮翌遊したそれは右手を開きながら男性へと迫っていて】
【開かれた掌はつまり、言葉の通りということか。かなり我の強いらしい彼女の胸元、逆五芒星は尚も隠れたままである。】

/よろしくなのです!
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 01:52:56.69 ID:g4e4xodoo
>>29

――ッ!

【まだあちらには余力があるのかッ!】
【……再び変身して、立ち向かおうと――無謀な考えが頭をよぎる】
【"血液の弾丸"を回避すること無く右肩に受けて、思わず"宝玉の欠片"を落としてしまう】
【カラン、……拾われるのも時間の問題か――――】

【――電話?】
【No.5の者に戻れと命令でき、なおかつ従わせている、その電話越しの相手は一体誰なのだろうか】
【運が良いのか悪いのか、――この場より立ち去ったジェイは一体何処へ向かったのだろう】
【……宝玉の欠片を拾い直し、ジェイが完全に見えなくなったのを確認してから彼は変身をする】

…………危なかった……もし、あの時電話がかかってこなかったら……――――

【体積4立方メートル前後はあろうかという大きなスライムの姿に】
【しれは透明だが濁った身体をしており、ところどころが黒ずんでいる】
【人間の頭部程度の大きさの金色のコアには、*状に3本の赤色の鉢巻が巻かれていた】

完全勝利とは言い切れないけれど……この宝玉、しっかり持ち帰らせてもらうよ

【そのスライムは自身の破片を回収し、地面に広がる血の海の水分を利用して】
【――戦いで負った傷を癒すのだろう】 【……もっとも、血液だけでは水分が足りないようで、近くの側溝へ移動したようだが】

/お疲れ様でしたー
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 02:09:15.45 ID:tfPLhu5B0
>>31
「バッカお前。美人だから幽霊になるんだろ。確かに今のお前さんは美人だから生前はもっと良い女だったんだろうなオイ
カカカ!確かに違いはねェな。怨めし怨めししか話せなくなった奴よか、お前さんは断然賢そうだ」

【寒い。その言葉を聞いても、窓を閉めることは無く】
【軽い調子の中に含まれた警戒。壁を簡単に上れたのならばその逆も然り――――か】
【僅かな動きにも、良く鍛錬させた傭兵の端を垣間見ることが出来るか】
【鏡を介して合った視線。声だけ笑っていても、明るい茶色の瞳を持つ表情に笑みは無くて――――刹那、直ぐに緩い其れへと変わるのだが】


「昔も今も美人に鏡は様になる何て言うが、お前さんを見りゃ首を縦に振ることも出来るわな
――――おいおい、冗談きついぜ?ンな暗い場所で殺されちまえば成仏所か地縛霊になっちまうよ
綺麗な物は多少汚れた方がもっと見栄えがよくなるってか
しかしまぁ、泥水と比較される俺の身にもなれよ。あめんぼ達と仲よく戯れる趣味も無ェし
能力者。ねェ……まるでお前さんの性格が表面化されてるみたいだな、コイツ」

【驚いた表情。よりも、苦笑】
【それこそ幽鬼の如く現れたアートマンに動揺することも無く、自分の手からアートマンの手へ】
【投げ渡して放物線を描かせるのだろう】
【触れば、生暖かい。手に取ったところを確認すれば――――】


「んで、美人な幽霊さんは何でそんな紅いお化粧をしてるんでしょうねェ
大方、喧嘩か何かか?まさか、痴話喧嘩やら何処かで転んだ訳でも無ェだろ?」

【頬杖を着いて、問うた】
【何故その顔に乾いた血が付いているのか――――何故、こんな場所で拭っているのか】
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 02:29:24.88 ID:CVuQsxiso
>>33

った、そんなに幽霊美人説を唱えるなら幽霊にでも求婚しとけっての
私は血色肌ツヤ全てにおいて死人なんぞにゃ負けてぇねんだよ、多分な。
そういうテメェはどこの戦場帰りだボケ、もうちょっと素人っぽく見せようとか思わねェのか?

……チッ、そこそこ勘も良いとか面倒な野郎。

【女性も相手をただの変人だなんて思っていない――いや、傭兵らしいと、気付いているようで】
【それでも背中を見せたまま、警戒する素振りすら見せないのは実力の自信故か】
【水を手にしたアートマンはすぐさま化粧台の方へと戻って水を置き、姿を消す】

【ちなみに――舌打ちをしたのは、男がアートマンの形状と女性の性格に触れた件】
【細かな刺の付いた拳や肩などは、まさにこの荒々しさを表しているかのようでもあるが――。】

気色の悪い温度だが……まあ、取れたか。礼は言っておくぜ変質者
血化粧よりもマシな顔見れるだけで良しとしとけよ?

【水を惜しげもなく布切れにぶちまけて、それで拭くと乾いた血液もよく落ちる】
【やがて現れる顔は相当に勝気で、美しいかと言われれば実際、そうだろう】
【言葉といいアートマンといい、それに表情といい、性格の強さは相当なものである】

【そして彼女は、男の質問に対して振り返って、ジャケット越しにも豊かと分かる胸元の“それ”を見せ】

なァに、ちょっと……敵対組織と殺し合いをしてたら、風の銃弾を避けそこねて額が裂けただけさ
本部に戻るより、此処で軽く汚れは落としたかった。ここに居る理由はそれだけ―――他に、何か質問は?

【化粧台に背中を預け、両腕を組んでニヤリと笑い――僅かばかり首をかしげて、相手の言葉を待ち。】
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/06(水) 02:29:27.29 ID:WYaCvJEP0
>>22

…………“この程度”かどうか、今からそれを教えてあげる―――――

【最善は回避、次善は“受け流し”―――超速度を武器とする彼女にとっての話だが、柊はそう理解して戦っていた。】
【ゆえに、ゲトリクスの言葉は挑発にも聞こえたが……。】
【其処に生じかける激情を封じ込め、さらに研ぎ澄まされる全霊の剣。五連の刺突。】

【だが、それすらもゲトリクスは凌いで見せた。分身という魔の業を以てではあるが、それは、紛れもなく“剣”であり――――】
【柊の意識に走る衝撃は、同じ“剣”で凌がれた事へのものだったのかもしれない。自らの剣が劣るのか、と。】

(………………ッ!)

【それでも反撃に備えようと、強引に動かしたその身体。しかし、其処への攻撃はなく……。】
【ゲトリクスの跳躍の隙に、柊もまた体勢を整え終わる。】

(…………っ、……―――――――――)

【だが、襲い来る脅威は想定以上のものだった。】
【迫り来るそれに対して柊は、斜め上の上空への、ゲトリクスに近付く方向での跳躍を行う。】

【…………全方位に放たれた激烈な衝撃波。戦闘フィールド全域を広く穿つ、類希なる破壊の力―――――】
【如何なる速度を以てしても、到底躱しきる事など叶うまい。躱せる空間が存在しない。】
【ゆえに撃たれ、骨が罅割れる。削られた全身は血に染まり、コートの濃藍は赤黒く変わった。】

【それでも彼女がそうしたのは、直撃で即死する事を避けるためであり――――】



【―――――そして、“もうひとつの目的”のためだった。】


―――――――……“力”に頼った今の貴方に、私の“業”は躱せない―――――――
…………人として砥ぎ上げたこの全霊、凌げるものなら凌いで見せなさい…………!

【衝撃波の膜が駆け抜ける瞬間、“大気の吹き飛ばされた”その内側と、“吹き飛ばされる寸前の”大気との間に生じる圧力差―――――】
【…………ほんの一瞬にも満たないその発生を捉え、“膜”の内側へと引き込まれる身体。】
【僅かでもタイミングがずれれば、粉微塵になっていたであろう窮地での判断――――】

【その賭けに勝った彼女は、見合う莫大な報酬を得る。“全身の力の拮抗”を足場に、柊は空中で二度目の跳躍。
 既に常軌を逸した域にある速度から、さらなる加速を得て突撃する―――――――――!】

 ッ…………ハァアアアッッ――――――――――――――――――――――――――――!

【流星の如く真空を貫き、ゲトリクス目掛けて降るそれは無謬の閃光。全身から噴出する血霧の尾を引きながらも、一切の躊躇なく突き進む。】
【そして斜め上からの勢いに乗せて、“敵”を左肩口からの袈裟掛けに斬り捨てんとした。】

【正真正銘、全霊の一瞬。紛れもなく今宵最速の剣が、同時に最大の殺傷力を以て――――――決着を求め解き放たれる。】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/06(水) 02:55:51.06 ID:W0KpGK/q0
>>35

見事だ………見事だ八攫―――貴様のそれはまさしく剣の頂きのそれであると言えよう
鬼神=c……そう呼ぶに相応しい………。

嗚呼―――確かに聖剣技≠ナはな………―――だが柳のごとき櫻≠ネらばどうだ?

【衝撃波を放ち、吹き飛ばされようと、まだ立ち上がり、向かってくる柊、それに敬意を払うかのように、笑みを浮かべる】
【爆発的な加速を以って、神速と化した柊―――もはや常人では捕える事の叶わないその超速――だが、未だゲトリクスは笑う】
【ガンッ!!と聖剣が地面に突き刺さる、否、ゲトリクスが突き刺した―――得物を捨てた?否、そんなはずはないのだが。】
【ゲトリクスの手を見ればそこには一振りの刀=\――美しく輝く刀身をもった、刀だ。】

【そして、最良、最善の一撃を持った柊に相対するように、刀を下段に構え―――そして】

               櫻華一刀流=\――壱ノ型………瞬菊

【それはまるで閃光だった―――】【降下しながら斬り降ろす柊と交差するように放たれる、何の事はない下段構えからの斬撃】
【だがそれはあまりにも美しく―――そしてあまりにも鋭く―――あまりにも速すぎた。】

【そして交差するように背を向けて立つゲトリクスは、柊の斬撃を受け、その頭部を覆う面が―――砕けた】
【美しい黒曜石のような長髪、そして澄みきった碧の瞳―――それは間違いなく、大会の最中、あの廃墟で出会った女性、斬華】
【額から血を一筋の血を流し、顔だけを柊に向け、鋭い視線を覗かせる―――。】

今宵はここまでだな―――これ以上は私も興が乗らんし、何か嫌な気配≠煌エじる。
次、次こそ決着をつける、そして全ての真実を明かそう―――此度は、これにて退かせて貰うとしよう

宝玉≠フ欠片も、貴様に預けておくとする―――では、さらばだ

【それだけ言うと、そのまま橋の対岸へと消えていくだろう、終幕もあっさりと―――最初からすれ違っただけのように】
【一つの真実=\――それを示してから。】

【気がつけば目の前には、宝玉の欠片が転がっており、まるで最初から演出されたもののようだった。】

//長時間お疲れ様でしたッ!!ありがとうございました!!
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 02:57:39.94 ID:tfPLhu5B0
>>34

「んァ?あぁ、一回試しにやってみたが話しにならねェんだわ。怨めしやだけでよ
お淑やかで言えば幽霊の方が勝ってンのかも知れねェなぁ……
最近行ってねェけどな。どうも抜けないんだわコレが……そりゃお前さん、勘が鈍けりゃ今頃俺の脚は地雷に持って行かれてるわな
――――普通の奴にゃ分からないかも知れねェけどよ。やっぱ幽霊の方がお淑やかだわ」

【一種の引っかけ。自分の癖を見抜くならば、それ相応の実力者で】
【大して会話をした訳でも無く、この短時間で見抜いたとなれば、相当な力を持っているのだろうか】
【「こりゃ参った」。呟いた言葉の意味は、直ぐさま理解出来よう】
【導き出せるのはちょっとした喧嘩での流血。等と言った物では無いこと。故に、幽霊の方がお淑やかだなんて皮肉】


「生きてる奴の温もりって言って欲しいモンだな
血は見慣れて飽きるけどよ、女の顔ってのは飽きる事はねェ。お前さん位の顔なら良し――――何て言葉じゃ済ませねェよ
……もうちっと女っぽかったら、それなりの言葉をくれてやるんだけどよ」

【明るい茶髪をガシガシと搔きながら反論していれば、述べ終わった頃には端麗な顔が覗えて】
【にやり――――と笑えば、また皮肉】
【――――否、褒め言葉か。綺麗だ。とかありきたりの言葉を並べるよりは、少なくとも】
【しかし、其れを女性に向ける言葉かと言われれば……些か疑問ではあるが】


「“避け損ねて”額が裂けただけ――――随分と優しい殺し合いもあったもんだな
俺の仲間は気がつけば顎から上がどっか吹っ飛んでたぜ?出来れば自分で残骸くらい集めさせてやりたかったもんだ
よっぽどお前さんが頑丈なのか……元々、殺す気なんてなかったのか。ンな事は俺が知る事でも無ェか」

【疑問――――被弾して、額が裂けただけとの言葉】
【よっぽどの堅さか、予め予防線を張っていたのか……或いは、元より殺し合いで無かったのか】
【同僚の死はまるで楽しい思い出話。内心は分からないが、少なくとも表面上は】


「カノッサ……で良かったよな。そのでっけぇ乳に引っ提げんのは
……今の機関ってのはどんなモンなんだ?色々大きな事件やら起こしてるみてェだけどよ
俺等一般人から見りゃ恐怖の対象。だけどよ、お前さん達から見りゃどんなモンなんだ
ただの力を持て余した暇潰しの集まりか、本当に目的を持っている集まりなのか」

【そして、視界に映る紋章。合点が行ったのか、片眉を上げて。笑みに対して応える、不敵な笑み】
【新たな質問は、機関員から見た機関】
【そこに属する者は一体何を想って活動するのか――――己が過去に傭兵団に属していたからこそ、湧き上がる興味】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 02:57:53.09 ID:tfPLhu5B0
>>34

「んァ?あぁ、一回試しにやってみたが話しにならねェんだわ。怨めしやだけでよ
お淑やかで言えば幽霊の方が勝ってンのかも知れねェなぁ……
最近行ってねェけどな。どうも抜けないんだわコレが……そりゃお前さん、勘が鈍けりゃ今頃俺の脚は地雷に持って行かれてるわな
――――普通の奴にゃ分からないかも知れねェけどよ。やっぱ幽霊の方がお淑やかだわ」

【一種の引っかけ。自分の癖を見抜くならば、それ相応の実力者で】
【大して会話をした訳でも無く、この短時間で見抜いたとなれば、相当な力を持っているのだろうか】
【「こりゃ参った」。呟いた言葉の意味は、直ぐさま理解出来よう】
【導き出せるのはちょっとした喧嘩での流血。等と言った物では無いこと。故に、幽霊の方がお淑やかだなんて皮肉】


「生きてる奴の温もりって言って欲しいモンだな
血は見慣れて飽きるけどよ、女の顔ってのは飽きる事はねェ。お前さん位の顔なら良し――――何て言葉じゃ済ませねェよ
……もうちっと女っぽかったら、それなりの言葉をくれてやるんだけどよ」

【明るい茶髪をガシガシと搔きながら反論していれば、述べ終わった頃には端麗な顔が覗えて】
【にやり――――と笑えば、また皮肉】
【――――否、褒め言葉か。綺麗だ。とかありきたりの言葉を並べるよりは、少なくとも】
【しかし、其れを女性に向ける言葉かと言われれば……些か疑問ではあるが】


「“避け損ねて”額が裂けただけ――――随分と優しい殺し合いもあったもんだな
俺の仲間は気がつけば顎から上がどっか吹っ飛んでたぜ?出来れば自分で残骸くらい集めさせてやりたかったもんだ
よっぽどお前さんが頑丈なのか……元々、殺す気なんてなかったのか。ンな事は俺が知る事でも無ェか」

【疑問――――被弾して、額が裂けただけとの言葉】
【よっぽどの堅さか、予め予防線を張っていたのか……或いは、元より殺し合いで無かったのか】
【同僚の死はまるで楽しい思い出話。内心は分からないが、少なくとも表面上は】


「カノッサ……で良かったよな。そのでっけぇ乳に引っ提げんのは
……今の機関ってのはどんなモンなんだ?色々大きな事件やら起こしてるみてェだけどよ
俺等一般人から見りゃ恐怖の対象。だけどよ、お前さん達から見りゃどんなモンなんだ
ただの力を持て余した暇潰しの集まりか、本当に目的を持っている集まりなのか」

【そして、視界に映る紋章。合点が行ったのか、片眉を上げて。笑みに対して応える、不敵な笑み】
【新たな質問は、機関員から見た機関】
【そこに属する者は一体何を想って活動するのか――――己が過去に傭兵団に属していたからこそ、湧き上がる興味】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 03:01:10.64 ID:tfPLhu5B0
/キャー間違って二回もスペースを押してしまった……orz
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/06(水) 03:15:35.39 ID:W0KpGK/q0
【今宵―――ミール・シュタイン≠ノおいて幾つもの戦いがあった】

【傷つき、倒れる者、命を落とす者、宝玉を手にする者―――結果はそれぞれだ】
【だが、戦いは終わった………今はただゆっくりと休むのだ。再び戦火が襲ってくるその時まで】

【今回手に入れた宝玉の欠片は莫大な水の力を持っている―――それをどう扱うかは貴方次第だ】
【持ち主の性質によって、幾重にも可能性は広がっている、勿論………高額で売り払ってしまってもいいだろう】

【そして様々な勢力が闊歩した今日、その中でも最後まで特定不明の勢力があった】
【その勢力は、皆一様に、白い装束を身にまとっていたというが、真贋の程は定かではない―――。】

【結局、何故このような事態が起こったのか、それは不明だ、もしかすれば誰かが意図的≠ノ起こしたのかも、しれない】
【それに近づけるとしたら―――公に記されていない、ある獅子≠フ戦いによって、のみであるだろう。】

【やがて夜は明ける―――戦いの日は終わった。】

//これにてイベントを〆ます!参加者の皆様本当に長い時間ありがとうございました!!
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 03:18:08.84 ID:CVuQsxiso
>>38

【フン、と肩をすくめてから元の姿勢。それはつまり、『お淑やかじゃなくて結構』ということか】
【或いは『幽霊ねぇ』という意味ありげな呟きかもしれないし、『やっぱり傭兵か』という意味やもしれず】
【もしかするともう少し先、自身の容貌への評価やそれへの反応についてかも知れない】
【多少なり意味合いは変わってくるが、『当たり前』と、答える価値がないと勝手に判断したような面も見受けられ】

……多分、“アイツ”は[ピーーー]気はなかったんだろうよ。まぁ、この話はいいさ
それよりも機関だったな。知りたいなら聞かせてやるぜ、耳かっぽじってよく聞けよ

まず、ありゃ暇なバケモノの巣だ。目的は無いが、あえて言うなら“混沌”か――。
人を襲い、街を壊し、世界を犯す。各々バラバラの手段でそれを達成しようとするのさ
かくいう私の場合は少しばかり事情が違うが……まあ、機関の為に動いているのは変わらない

中には機関を便利なモノとして見ている奴もいるし、ナンバーズの癖に非戦主義のヤツも居ないわけじゃない
だが基本的には、構成員は全員世で言う悪、クズ揃いの粒ぞろい。

……お気に召したかよ、耳傾けずに人の胸見て鼻の下伸ばしてたら地縛霊にするぜ?

【案外、自分の属する集団だというのに評価や内実の話は客観的であった】
【そこに私的な要素は殆ど垣間見えず、会話の仕方そのものも――なんとなく、知性が感じられる。そんなひとときで。】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 03:41:14.42 ID:tfPLhu5B0
>>41
「混沌――――そりゃ面白い目的だ
お前さん達みたいな奴らが居るお陰で俺達は稼げるんだから感謝しねェといけねェか

全てがそんな奴らなら嘸かし面白い事だろうな
目的は同じでも統率がとれてないってか。俺達とは真逆だなこりゃ
――――事情が違えど屑は屑ってか
バケモノの巣ってのは興味もあるが……下手に突っついて刺されるのはゴメンだわ」

【予想外の内容に少なからず驚いたのだろう】
【もっと別な――――自己を持ち上げるような言葉が返ってくるのかと思いきや、そうでも無く】
【故に、全て信じる訳でも無いが――――大きく疑う必要も無く】


「……嗚呼、悪い。半分ぐらい何カップか目測してたわ――――半分冗談だけどな

たった一つの組織が世界に戦争を仕掛けるなんてのは小説の話かと思ってたが……実際目の当たりにしちゃ、そんな事も言ってられねェよな
かと言って何処ぞのクライアントがお前さん達を殺せ何て依頼してる訳でも無いから、俺はのうのうと世界の悪と話していられる訳か
次に会う時は分からねェけどよ。殺すか殺されるかの状況になってるもしれねェし
ただ、お前さんの話でそン時は遠慮の必要が無い事が分かったわ
悪人同士、仲よく殺し合おうや。そん時どっちか死ねば……続きは閻魔の前でやってみるか」

【戯けたように掌を見せて“待て”のポーズを取ることだろう】
【悪人同士。客観的に見れば、この男も又悪で】
【然れど罪の意識を感じては居ないのだろう。明るく笑えば、IFの話】
【布が風に煽られれば、幾人もの血を啜ったであろう槍の先端が姿を現すのだろうか】
【錆びることも無く、常に真新しさを感じさせるその先端を】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/06(水) 03:45:25.50 ID:WYaCvJEP0
>>36

【回避など疾うに捨てていた。刹那の勝利を求め続けた。】
【ゆえに、剣士は、得物を持ち替える宿敵に対しても臆す事なく―――――】  

――――――――…………ハァ……ッ!

【――――此処に訪れる刃の交錯を、護りを捨てた一撃で迎える。】

……かは、……ぁ………っ!

【……齎される結末。】

【ゲトリクスのヘルムが割れるのと同時に、柊の左の脇腹から鮮血が噴き出した。】
【刻まれた新たな傷は深く、対して、太刀越しに伝わった手応えは、起こる筈だったそれとは違い――――】
【…………勝利は、恐らく未だ掴めていない。だというのに、全霊を賭した細身には、もう力はほとんど残っていなかった。】
【それでも彼女が立ち続けたのは、未だ折れざる心のゆえか。】

【そして死力を振り絞らんとする柊は、背後のゲトリクスに振り向いて――――】



(…………!)

【その双眸が呆然と見開かれる。その橡色に映り込むのは、かつて一度出遭った “彼女” ――――】
【……斬華。櫻華一刀流の伝承者。身の上を聞き……そして、ゲトリクス同様に価値観を否定された相手。】
【なぜ、とはもはや思わなかった。だが、腕にはもう力が入らずに――――】

(…………厭な、気配……?)

【今宵向けられた言葉を聴いて、想って。去る斬華を、何を為すでもなく見送って。】
【傍らに“あった”宝玉の欠片。それを、回収する事しか今は出来ない。】

【……既に致死量に近い出血。数えきれない罅を刻まれ、砕けた箇所も少なくない骨格――――】
【…………その心とは無関係に、傷の深さに震える右手。】
【それでも伸ばしたその掌に、今宵の目的を彼女は収めた。】
【…………“次”への誓いを、強く、強く、至強なれと―――――今一度心に刻みながら、それでも、幾つもの疑問を浮かべて。】


/遅くまで本当にお疲れ様でした。ありがとうございましたー!
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 04:00:15.11 ID:CVuQsxiso
>>42

そうだぜ?カノッサがなけりゃ、少なくとも世界の戦闘の半分は減るだろうからな
その代わりもっとわかりにくいクソみたいな悪もよく育つ社会――小難しいだろ、俺もそう思う。

何にせよ、機関に手を出すのは余程のことがないなら止めとくのを勧めといてやるよ
ちゃんとした水の礼だと思っとけ。ナンバーズ第三位、このベイゼ・べケンプフェン様からのな?
あぁそうそう、今は手を出すなんて言ったが――――。

【ズゥ、と再びあのマインドが姿を見せる。見れば見るほど攻撃的なフォルムだ】
【口角を吊り上げながら片目でそれを見やるベイゼの姿は、同じように好戦的】

【ふとその瞳は両方共、相手に向かう。向けるそれだけで、まるで宣戦布告の如き双眸は】
【相手の殺し合いというセリフを真っ向から受けて立つと、言葉無しに語っているようにしか思えず】

……良い武器持ってんじゃねぇのよ、見るだけでゾクゾクしてくるぜ
つっても、今日は場所が悪ィ……今度会ったら、大通りだろうとヤろうじゃねぇか
どうせどっちも悪だ、人が二人死のうが二万人死のうが知ったことじゃねェ

それに、俺は戦闘が大好きだからなァ――機関なんて気にせず、なァ?
さて―――…………あァそうそう、身長168cm、上から93,62,90。目測と合ってるか確かめてみろよ

【この女――ふざけているのか、それともこの捻くれているのが素の状態なのか】
【まあどちらにせよ、次回の邂逅が楽しみである。お互い立場を気にせず楽しめる、これほど純粋で、素敵な事もないだろうから。】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 04:33:46.67 ID:tfPLhu5B0
>>44
「半分も減りゃ万々歳。更に半分減りゃもう極楽浄土だな
ンな事言っても太陽がありゃ影が出来る様に、どうせまた必要悪が出てくるのかもしれねェけどよ

ご忠告どうも。だけど俺から手を出す様な真似はしねェよ――――今はな
その内何かでやむを得ず……お?何だよお前さん。そんな高い位置に居たのかよ
なら、お前さんを伸しちまえば少なくとも三位と同等の力はあるって事だな」

【相手の地位。聞けばその笑みが更に深みを増して】
【世界を敵に回す組織。数えて上から三番目。果たして何処まで抗うことが出来るか楽しみで――――】
【余裕――とも異なった言葉。ただ、純粋に思った事】
【果たしてそれがどれ程凄いことで、どれ程難しいのかなんて見当も付かないが……】

【同じく、言葉で表すことは無い】
【然れど、返す視線に含まれた意。無言の内に交わされた契りか】


「まっ、別な物も少しは持ってるけどよ。それはまた今度な
確かになァ……こんな狭苦しい所で殺るのも華がねェし、額の傷が開いたらフェアじゃねェ
ただ――――要らねェものを背負うのはごめんだからそん時はある程度”は見物客も退かしてもらうぜ?」

【どうせ勝ち取るならば、真っ向勝負で】
【傭兵ながら、組織と関係の無い個人間の戦いとなれば、結果よりも過程】
【公平に闘って、結果を導き出す】
【背負う、なんて言葉はらしく無いが――――きっとまた、男にしか分からない何かががあるのだろう】


「チェッ……上を1cm外したか。俺の目も鈍ったもんだなァ
何時会えるか分からねェけど、俺が殺すまで正義の味方に殺されるんじゃねェぞ
――――ああ、の前に、俺が勝ったらちとお前で遊ばせろや」

【1cmの誤差。それを大きいと感じ取るか小さいと感じ取るか、それは人それぞれか】
【何処までも軽い調子の男。ケラケラと笑いながら下品な言葉を加え、そのまま窓から飛び降り――――】
【その動作を途中で止めれば、一度振り返り】


「不意打ちでもなんでもいいけどよ、もし俺の側に狐の亜人が居たらそいつには手を出さないでやってくれや
ちょっとした約束をしてるから、暫くは死なせる訳にはいかねェんだ
――――んじゃ、また何時かな」

【緩く笑えば、そのまま飛び降りて】
【――――間も無く聞こえる、バイクの排気音。中々の速度なのだろう】
【音も直ぐに遠ざかって――――】
/っと、お疲れ様でした……!
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 04:35:48.73 ID:tfPLhu5B0

「半分も減りゃ万々歳。更に半分減りゃもう極楽浄土だな
ンな事言っても太陽がありゃ影が出来る様に、どうせまた必要悪が出てくるのかもしれねェけどよ

ご忠告どうも。だけど俺から手を出す様な真似はしねェよ――――今はな
その内何かでやむを得ず……お?何だよお前さん。そんな高い位置に居たのかよ
なら、お前さんを伸しちまえば少なくとも三位と同等の力はあるって事だな」

【相手の地位。聞けばその笑みが更に深みを増して】
【世界を敵に回す組織。数えて上から三番目。果たして何処まで抗うことが出来るか楽しみで――――】
【余裕――とも異なった言葉。ただ、純粋に思った事】
【果たしてそれがどれ程凄いことで、どれ程難しいのかなんて見当も付かないが……】

【同じく、言葉で表すことは無い】
【然れど、返す視線に含まれた意。無言の内に交わされた契りか】


「まっ、別な物も少しは持ってるけどよ。それはまた今度な
確かになァ……こんな狭苦しい所で殺るのも華がねェし、額の傷が開いたらフェアじゃねェ
ただ――――要らねェものを背負うのはごめんだからそん時はある程度”は見物客も退かしてもらうぜ?」

【どうせ勝ち取るならば、真っ向勝負で】
【傭兵ながら、組織と関係の無い個人間の戦いとなれば、結果よりも過程】
【公平に闘って、結果を導き出す】
【背負う、なんて言葉はらしく無いが――――きっとまた、男にしか分からない何かががあるのだろう】


「チェッ……上を1cm外したか。俺の目も鈍ったもんだなァ
何時会えるか分からねェけど、俺が殺すまで正義の味方に殺されるんじゃねェぞ
――――ああ、の前に、俺が勝ったらちとお前で遊ばせろや」

【1cmの誤差。それを大きいと感じ取るか小さいと感じ取るか、それは人それぞれか】
【何処までも軽い調子の男。ケラケラと笑いながら下品な言葉を加え、そのまま窓から飛び降り――――】
【その動作を途中で止めれば、一度振り返り】


「不意打ちでもなんでもいいけどよ、もし俺の側に狐の亜人が居たらそいつには手を出さないでやってくれや
ちょっとした約束をしてるから、暫くは死なせる訳にはいかねェんだ
因みに俺の名前、エクェスな。お前は……ベイゼで呼んで良いか。それとも男前ボインの方がいいか?
――――んじゃ、また何時かな」

【緩く笑えば、そのまま飛び降りて】
【――――間も無く聞こえる、バイクの排気音。中々の速度なのだろう】
【音も直ぐに遠ざかって――――】
/っと、お疲れ様でした……!
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 05:26:41.05 ID:CVuQsxiso
>>46

おうよ、一応は機関で100人とも言われるナンバーズの超上位だぜ?
もっとも、ナンバーはイコール強さじゃあない。No616の野郎だって、かなりのもんだぜ
もし見かけたら喧嘩売ってやれよ。あの女は相当なヤリ手だからな

……ま、積もる話はまた次回。拳と刃で語れば良いだけだな
そもそも俺はお話なんて得意でもねぇし……あぁ、上なら外しても許してやるよ

【その後の言葉には『殺られるわけねぇだろ?』なんて至極当然のように言って返し】
【やがて窓の縁へ彼が移ればと、気持ちばかり近付いて】

“ベイゼ”でも“この世のものとは思えない美しさの、名を口にだすのも憚られる麗人A”でも。
エクェスなんて呼びにくい名前しやがって、しっかり覚えておいてやるぜ
それに、亜人の件もな。安心しろよ、闘いが好きでも虐殺が好きなわけじゃあねェ

……おう、そっちこそ死ぬんじゃねぇぜ?

【なんて風に答えてから、男が消えていくのを見送って。やがてベイゼもその場を後にする】
【残ったのは幽霊の襤褸のような、真っ赤な布だけ。ひゅう、と寒い風が僅かな湿り気を凍らせていた。】

/お疲れ様でしたー!
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 15:35:25.61 ID:GeL3WshUo
【水の国、海岸――寄せては返す波音が耳朶を優しく撫ぜるその場所の、渚に佇む一つの影】
【彼女は、右目の下にある、涙の跡を辿るような縦に並んだ三つの泣きぼくろが特徴的だった】

……よし、でーきたっ

【腰までの長さの茶髪をハーフアップに纏めた、あどけない顔立ちに精悍さを帯びる青い瞳の少女】
【ハンチング帽を斜めに被り、黒縁の伊達眼鏡を掛けて、両手にはフィンガーレスタイプの手袋を填め】
【ネルシャツにオーバーオール、ロングカーディガンを重ねて着るなど、活動的な恰好をしている】
【ショルダーポーチを携え、小洒落た靴を履く姿は、何となく“今時の若者”を装っているようにも見えた】

さて、何処まで飛ぶかな――?

【少女は片手に持っていた紙飛行機を手放して、海から吹いてくる透明な潮風にふわりと乗せれば】
【紙飛行機の行く先を見届けようと、靴底が水を叩いて、飛沫を太陽に煌かせながら踵を返す――】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 18:19:09.99 ID:g4e4xodoo
【路地裏】

……ふゥん、"バレンタイン"ねェェエエ
人間共の考えることはよく分からねェーが…………――――
"剥離と纏の鎧蛇"を捕える準備が行き詰っていたところだ!
息抜き代わりに、この俺様がッ! 楽しいィー楽しいィーバレンタインデーを人間共に提供してやろォーじゃあないか!

……っつゥー訳で、試しに作ってみたこの"チューマン"、…………
戦闘力は物凄ォォオオーーくいまいちだが、修復力も高ェーし、賑やかしにはなるだろォォオオ
材料調達も簡単だ、量産してやろォーじゃあないか――だァが、これだけじゃあ足ァりねェーな、何か別の魔物も作らねェーと

【路地裏の壁に寄りかかりながら大きな独り言を喋るそれは、黒い外套を羽織っている、コワモテで奥二重でエルフ耳の、男にみえる者だった】
【身長は約2mの、筋肉質な細身で、黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、ボサボサとしている長い黒髪だ】
【上下共に長袖黒ジャージを身に着けていて、首に紫色の毛のマフラーを巻いており、手袋や靴下も紫色だ、靴は黒】

【その者の隣には、身長140cm程の茶色い人型が居る】
【どうやら、ギョロリとした二つの眼以外はチョコレートで出来ている様で、身体から甘い匂いを発している】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 19:51:43.01 ID:3lgbDkbCo
【路地裏――スラムの開けた某所】

【路地裏には表の法は通用しない――最初にそんな事を言ったのは誰だったか?】
【薄暗く、人目に付きにくいこの場所には法に触れた行いをして逃げ込んでくるならず者がいつも寄ってくる】

【だがある場所に、そんなならず者たちですらなかなか立ち寄らない妙に開けたスペースが路地裏の中には存在している】
【そこにはさびれた一件の小屋があり、その前で】


――――あー、考古学もちっとくらい勉強しといたほうがよかったッスね〜
儲けにならないからさっさと切っちまったけどもったいない事しちまったッス
この文字なんて読むんスか?手元の解読書にこの文字乗ってねーんスけど


【頭をひねって手元の本と格闘してるのは、小柄な少女だった】

【茶色の長い髪を左右でお団子状に丸め、もみあげを鎖骨の辺りまで伸ばした形の髪型】
【濁った鳶色の瞳にレンズがやや大きい丸型の眼鏡をかけ、首の所には赤に黒のチェック柄のマフラー】
【前の開いたダッフルコートの下から、灰色の生地に赤、黒、黄とややカラフルで大き目なボタンのシャツが覗き込んでいる】
【黒いスカートに、白地に黒の菱形のマークが縦に並んだソックスに茶色のローファーの少女】

【――ただ、その少女のコートの襟には、まるで学生証のように逆五芒星の紋章が象られているが】

【この路地裏の一角の小屋、おそらくはこの小屋は彼女の隠れ家か何かなのだろう】
【自宅でくつろぐかのようにしばらく小屋の前でイスに座って作業していた】


――ブレン!ブレーン!ちょっと新約のほう持ってくるッス!何って解読書だよ解読書!
この文字全然読めないんスよォ〜!あーもう!レオの奴もあの怪しいチンピラ共の尻尾も掴んで来ないし!
あのUNITED TRIGGERって奴らが現れてからなんか物事何もかも行き詰ってないッスかァ!?あの疫病神共めッ!!

――やっぱ、アイツラなのか?あの列車ハイジャックの時といい……なんか腑に落ちないッス、何かが……


【前半の問題、手元の古文書と解読書を並べて頭を捻っていたのは彼女自身の問題、完全な八つ当たりだが】
【後半の方は、なにか腑に落ちない事でもあるのか?顔から急に表情を消し、ぎょろ、と目を見開きながら空を仰ぎぽつりと呟いた】

【ちなみにこの場所は特に封鎖もされていない、ならず者が立ち寄る事は難しくない――】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 20:00:40.75 ID:Y/OOzDts0
>>49


へえ、この世界にもバレンタインってあんのか。


【一人の青年が、その言葉に反応を示した。】
【路地裏、奥の闇から一人のモノクロな色合いの人物が姿を現す。】
【黒い髪、色白の肌、中肉中背の身を黒いコートに包んだ青年である。】

【ジィと長身の男とチョコ人間を見つめ、】
【正直、人外なるものは、それはそれで驚きなのだが】
【今それは重要ではない。】


…………色々言いたいことはあるけどよぉ─────


【すぅぅと息を吸い込み、】


─────ふざけんなーーーーっっっっ!!!!


【悲痛な叫び声が路地裏に響いた。】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 20:18:42.03 ID:g4e4xodoo
>>51

あァー、あァるらしいなァァアア
キャーキャー言って浮かれてる人間共がウロチョロしてやがる!
だァから人間共に捧げてやるんだ、"俺様流"のバレンタインデーって奴をなァ

【俺様流が、どのようなモノなのかは――この者の表情を見れば、簡単にわかる】
【その、ニタァ〜っと口元を吊り上げた、"悪意"のある笑みを見れば、だ】

"この世界にも"、っつゥー事は……テメェー"も"異世界の野郎なんだろォ〜?
ヒャハハハ! ――俺様は耳が良く利くんだ、でけェー声で叫ぶんじゃあねェーッ!
……あァー、でもその叫び声の音色は中々悪くねェーなァァアア

【路地裏に響く、叫び声――耳を両手で塞ぎつつも、その顔はニヤニヤと笑っていて】

――なァーに、何も俺様はふざけちゃアーいねェーぜェー?
落ォち着きな、人間――テメェーからは"良い魔翌力"を感じるしな、"良質な材料"にもなりそうだ
……とォりあえず、これ食って見ろ――"アミノ酸"は人間共の舌によく合うらしいからなァ〜、きィっと気に入るぜェェエエ

【チョコレートで出来た人型は、あなたに右掌を向けると――】
【その手から発射されるのは、一口サイズのチョコレートの弾丸だ】
【渡すために発射したのだ、速度は遅いし当たってもダメージは低い――キャッチする事は容易だろう】

【そのチョコレートの弾丸――市販のチョコレートに、何か"旨味"が含まれている様な味がして――】
【この人型の原材料――それを想像すれば、旨味の"由来"は想像が――――】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 20:23:01.99 ID:9pU0vO3D0
【街中――大通りと路地裏のその狭間】
【昼間のように明るく賑やかな通りと、夜のように暗く静かな細道。その隙間は黄昏時のような曖昧さを孕んでいて、】
【そこに立ったまま、じぃとひとの流れを見つめる少女だって、人外めいた曖昧さを孕んでいた】

…………――。

【膝丈ほどで揺れる黒髪。長い前髪の隙間から覗くのはまるで人形めいた赤と黒のオッドアイ】
【黒のワンピースコートから零すふんわり膨らんだスカートの裾、白かったはずのレースは疎らに赤黒く染まっていて】
【底の厚い編み上げブーツ。そこに付着して好き勝手に乾くのだって、元はおんなじ】
【――じっとりと漂うのは生乾きの血の匂い。そのくせ、手負いになんて見えないのだから】

【まるで獲物を探すように注ぐ一対の視線。それはやがて、彼女の傍を通りがかる背高の男性を捉えて、】
【真っ白を乾いた血色で染め上げた右手。薬指に黒蛇の痣を浮かべた細さは、しかし存外に強く彼を捕まえて、引きずり込んで、】
【蹴り飛ばして暗がりに押しこめたなら。彼女だって、表通りに背を向ける】

【――傍から見れば唐突に消えたようにも見える姿、彼があげた驚きの声はきっと表通りに響いて、】
【気づいたって一定以上のひとがスルーを決め込みつつあるその事象。暗がりの中で、桜色の魔力が煌いた】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 20:39:24.27 ID:Y/OOzDts0
>>52


どーーーりでみんな浮かれ気分のはずだよくそが!
あーあーそうだよ俺は異世界人だよォ……、

ってお前もッ!?!?


【ガァァァと尚も悲鳴を上げて頭を抱える】
【嗚呼───世界を跨いでも悪夢からは逃れられない。】

【また青年は相手の発言に驚いた様子を見せた。】
【目の前の人外など、自分の世界にはいなかった─────】
【こんなときに、世界は2以上存在するという事実を悟った。】


俺様流? そのチョコ人間のことか?


【そして俺様流のバレンタインという発言に興味を示し、】
【そのちょこ人間をじぃっと見つめ、】
【よくできてんななんて感想をのべて………、】


─────ッッ、なんだよ、これ?
男からチョコもらっても嬉しくねーぞ。


【飛んでくるチョコレートを受けとると、上記ふてぶてしく口にしながら、空いた口にチョコを放りがりがりと咀嚼。】
【普通のチョコとはまた違うその味に、気味悪さを覚える────】

【自分がいい材料? アミノ酸? チョコ人間…………。】
【色々な考えがめぐるが、チョコの甘さに流されて─────、】


55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 20:41:44.55 ID:WLsXXIgEo
>>50
/まだ居られますか?
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 20:43:39.06 ID:3lgbDkbCo
>>55
/まだだ!まだ終わっていない!多分
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 20:44:39.65 ID:WLsXXIgEo
>>56
/では、今からレスを書くのでお待ちをー
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 20:54:30.72 ID:WLsXXIgEo
>>50


…、… ――うーん。


【――、ふ、と気づけば、後方から、古文書を覗きこむ人物】


……、ここが、こうだから――、うん。
えーっと、此処と此処が掛かる訳で―― 。


【振り向けば、其処に見えるのは――、些か距離の近い、青年の横顔か】
【少し埃に汚れたコートのフードを頭に被り。片手で旅袋を背負っている】
【全体的に、『金のない旅行者』染みた雰囲気を醸し出していた】


【その後――若し、其れが『勉強すれば読める』程度の文字ならば】
【どうにも、「現代語訳」らしい物を数節、口の中で呟いてみせるだろう】
【そうでなければ、悩んでいるだけだが――、どちらにせよ、少女は無視。無視である】


/では、お願いしますー
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/06(水) 20:54:57.38 ID:wqoT7UQAO
>>53
【暈けた隙間を埋めるように、或いは、響いた男の声に導かれるように】
【好奇をその胸に秘めながら、ふらりと陰に足を踏み入れる人間がいた】
【外套の裾を緩やかに靡かせ、白い明かりを灯すランタンを携えた、影】
【少女を見つけてわざとらしく足音を立てつつ、そこに現れたのは――】

……おやおや、お取り込み中だった、かな

【――シャドウブルーの髪を後ろへ軽く流した、薄紅の瞳の中性的な容貌の若者】
【紺青ストライプのドレスシャツに、チャコールグレイのスラックスを合わせ】
【眼球を模したカメオが特徴的なループタイと、プレーントウの革靴を身に着けている】
【若者は以前と変わらぬ柔和な笑みを浮かべ、少女の肩越しに男の姿を覗き込もうとするだろう】
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 21:00:55.76 ID:g4e4xodoo
>>54

こォの世界は異世界の人間共が多いなァァアア、3人くらいは俺様の知っている同じ世界から来ているしよォー
ヘケメト……いや、あの野郎はヘケメディオンの息子か、本人も相方も否定してたがよォォ
それにアウ・ダァコル……そしてユウトとか名乗る糞野郎! ドゥルビーガー使った節分を邪魔しやがってェェエエ

――ヒャハハハ! うゥーん、そォれにしてもテメェー良い顔してるなァ〜
希望もへったくれもねェって言う感じのそォの顔!
まさに俺様好みの顔だぜェェエエ

【悲鳴を上げ、頭を抱える青年の姿を――】
【まるで、愉しむかの様に――舐め回すかの様にジロジロと見ていて】

そォーだァァアア
この"チューマン"を量産して! "水の国"にある"モルド通り"にたァっぷり派遣してやるのよッ!
ついでに何か――溶けた闇チョコの"チュメルソー"辺りでも作ってやろォォかなァァアア
ヒャアァァーーッハッハッハッハッハァーーッ!

【チョコレートの人間――時折呻き声のようなものを上げている位で、とても大人しい】

ヒャハハハ、俺様は性別なんてどォーでも良いッ!
混沌! 闇黒! ――そォれだけで十分だァァアア
――なァ、人間、……"人間"って美味しいだろォ? ヒャハハハ、ただの隠し味だ気にするな

【――チョコレートの人間、そのギョロリとした眼は紛れもなく人間の物】 【では、他の部分は一体何処に――】
【そう言えば、女性名は-aで終わるものが多いらしいが――いや、それはない……どう考えてもありえない……】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 21:02:53.81 ID:IKOgCqyGo
【繁華街・路地裏】

【明滅するネオンに視界が眩んだ訳でもなく、ばたりと倒れる人の姿】
【正確には路地裏族との呼び名も高い不良共なのだが――今宵も可哀想な役割を担っていたようだ】

【彼らが10人程も集って必死に相手をしていたのは、たった一人の体格の良い壮年だった】
【前髪で目元が隠れた背中までの赤毛、顎に残る無精髭が特徴的な男】
【聖職者然した黒の祭服を纏い、頚から掛けた銀鎖の先に逆十字を下げている】

さぁて、俺ぁ何も賭けねえ遊びは嫌いなんだがよう
てめえら揃いも揃って少ない持ち金に安い命、とてもじゃねえが愉しめやしねぇよい
だぁれぞ一発面白いもんでも賭けて戦ってくれそうなのはぁ……はいよ、いねえのかい

【息も絶え絶えといった様子で恨み言を二三吐いて立ち去っていく男達の背を見遣り、】
【溜息混じりに咥えていた煙草を吐き出して踏みつけ、周囲を俯瞰し――】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 21:08:14.13 ID:g4e4xodoo
>>60
/名乗ってもいないのにそう言えば女性名云々と言われてもアレなので、最後の行は削除
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 21:08:37.70 ID:9pU0vO3D0
>>59

【無能力者だって、その足や手を折ろうと思えば折れるほどに細いのに】
【掴まれた彼は、蹴飛ばされた彼は、その細身に冗談みたいに蹂躙されて、どしゃりと地面に転がるばかり】
【何が起こったのかすら理解していないのだろう、低く唸ってなんて、いたけれど】

【――桜色から生まれた銀の煌き、間違いなく自らに向けられた一振りの刀。視界に入れればひどく驚いた顔をして、】
【その刀身から垂れた一滴がしっかりした胸板をじゅぅと焼いたなら、ひどく怯えた顔をした】

【そんな彼が見上げるのは或いはそのまま夜に融けて消えてしまいそうな細身】
【人形めいた白さと、まるで表情のない造形と、振り上げられる腕と――】

…………、

【――響く足音。かけられる声、暗がりに燈る明かり、聞き覚えのあるものにぴたり、その腕は止められる】
【大人しく下ろした右手、刀の切っ先が地面でかりりと鳴いて、落ちていたビニルのごみを刃が纏う強酸が焼いていた】

――なにか、用?

【肩越しに覗き込まれたって彼女は動かないし転がるばかりの男性は動けない】
【彼女は視線だけをキョウゾウへ向けて、地面の彼はひどく怯えに塗れた表情で見上げるのだろう】

【――どこか疲れたような、病んだような、追い詰められているような、前とは真逆に近い感情が、オッドアイに満ちていた】
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 21:16:18.24 ID:p72iInVPo
>>61

【繁華街から漏れる残照の零れる先は、まだ見ぬ路地裏の確かな闇間】
【雲間から落ちる日差しを一杯に浴びた影のたむろする場所は、当然人通りなんて少なくて】
【そこに迷い込むのは何の因果か、或いは、必然か――――】

【華奢な旋律がを音を零したのなら、その行き着く先は一つなのだろう】


Старый человек(おじさん)……いじめ……?
いけないよ、いじめ……ソニア、いじめ嫌い……


【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【暖かそうなキャスケット帽にコート、踏んでしまいそうなくらい長いチェックのマフラー】
【編み上げブーツに黒いオーバーニーソックスの雪のように儚い印象の少女】

【路地裏の入り口から迷い込んできた子猫のよう、細い喉を震わして声を漏らしたのなら、そんな貴女へ視線を注ぐ】
【僅かに瞼で涙を焦がすみたいに――――そのマリンブルーの瞳をじぃ、と貴女へと注いだ】
【両手で握った大きな大きなバイオリンケースを膝の辺りでふらふら揺らしていた】
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 21:26:11.31 ID:IKOgCqyGo
>>64

【迷い込んだ貴方を見遣る目は赤毛に隠れて見えないものの、困ったような色が浮かんで】
【五線譜の上で儚く揺れる奇跡的な和音を己という不協和音で怪我してよいものか、】
【僅かに困惑したとも取れたっぷりの間の後、顎を摩りながら、頚を傾げた】

んー……イジメっつーかなぁ、遊びだよい
あいつらだって喜んで受けてたんだぁ、俺ぁ悪くねぇよう
そんな重たい楽器引っさげてぇどうしたい、まさか俺とやり合おうなんて言わねえよなぁ

【楽器。勿論音を奏でるためのものであるそれに視線が行くのは、男の性質上当然の事で】
【そんな事相手には知る由もないのだけれど――近づかれれば、背を屈めて視線でも合わせるのだろうが】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 21:26:31.10 ID:Y/OOzDts0
>>60


バレンタインに希望がねーだけだ!なんか全てにおいて絶望の縁にたたされてるみてーな言い方するなッ!

お前だってどーせチョコレートもらえねーだろ!


【一人聞き覚えのある名────。】
【だが、青年に今それについて言及するつもりはない。】
【自分で自分をフォローするのに精一杯だから。】
【必死の形相。】

………迷惑行為が好きなんだな、やめとけよ、暗黒ならこれで我慢しろ

【以前までなら、バレンタインを混乱させるような行いは賛成しただろうが、】
【今は正義の組織に所属している。】
【チョコレートをもらった手前、強く止めることはできないが────】
【ひとつお礼として、炎のように揺らめく小さい暗黒を相手へ放った。】
【念じれば伸びるし固まる、射出もできるが使えるのは二回だけ。】


─────"人間って美味しい"………? うぉッ!


【時おり、呻き声をあげるチョコレートに驚く。】
【相手の発言、アミノ酸、おおよそ察しがついたようで……。】


ペッ! ペッ! お前まさかこれって………、


【道脇に口の中に残る甘ったるさを吐きすてながら上記。】
【────補足だが、相手がもし女性なら、例えなりが男でもチョコレートは家宝にしていた勢い。】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 21:29:35.52 ID:3lgbDkbCo
>>58


【―――突如、その少女の側に近寄った瞬間に】
【スタッ!と音を立ててお団子髪の少女に近付けないように青年の目前に現れる者がいた】
【人影は二つ―――ただし、人型こそしていたもののその二人は人間ではなかった】


「――――おう、そこのとっちゃん坊主、てめー誰の許可を得てこの一角に足踏み入れてんだ?」

「ここはコマチ様の私有地だぜェ!通行許可を得てんだったらさっさとバッジを見せな!
持ってねーんだったら今すぐにケツまくって回れ右してダッシュで失せやがれ!
さもねーとお前さんよう、すっげー痛い目に合うぜェ……へっへっへ」


【野太い声で下卑た笑い声を上げているのは、白い体毛に覆われた熊のような体格に顔……というか、人型のホッキョクグマのような風貌の"怪人"】
【青年に対し凄んでいるもう片方はおそらくムカデの"怪人"か?甲殻に覆われた体の側面にムカデの夥しい数の歩肢を象った突起が生えている】

【この二体の"怪人"、この土地に入る人間の見張りを行っているのか、おそらくはよそ者であろう青年に対し】
【さっさと失せろ、と威圧してこの場から追い出そうとしているらしい】

【――だが、その二体を止めたのは、呑気に振り向いて青年と二体の怪人を見るお団子髪の少女だった】


……?ポーラベアー、センチピード、おまえら何してるッスか?

「よそ者ですぜコマチ様!服装的に疑いようのねえおのぼりさんだ!
今しめ出してやるんで少々お待ちくだせぇ!」

「さっさと失せなぁ!痛い目みてぇのか!?」


【この貧乏くさい身なりの怪しい青年をさっさとこの場所から追い出そうとしている怪人たちだが】
【突如、す、と二体を制するように少女は右手を上げ、青年を見る】


―――いや、ちょっと待つッス、アンタこの古文書を読んでたのか?今―――つか、読めるんすかアンタ?


【ちら、と青年を見ながら――いや違う、何故だか知らないがこの少女は今にも泣きそうな顔で見ている】
【この文章を見られたことがそんなにも悲しかったのか、と疑問を抱かせるくらいに】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/06(水) 21:31:08.50 ID:wqoT7UQAO
>>63

【近付いてきた若者――キョウゾウは、角灯を持ち上げ照らし、その場の状況を確認する】
【桜、刀、強酸、怯える男、やまい色の瞳――成程、一見すれば全く穏やかでないものだ】
【しかし若者が動じる様子はなく、少女――鈴音の横を通り過ぎながら、男の傍へ歩み寄る】
【無防備に晒される背中には、極彩色の逆五芒星が相変わらず憎たらしい輝きを放っている】

いいえ、特に用はありません。偶然通り掛かっただけです
……後は、いつも通りのなんとなぁく、ですよ。ええ

【男の傍に屈み込みながら、何の気なしに問いに答える若者。結局は気分、ということらしく】
【怯えた相手の目をじっとり見つめつつ、肩に片手を置いて一つ、二つと首肯を示すだろう】
【男の気持ちを宥めているのだろうか、「落ち着いたら好きにしなさい」なんて言葉も掛ける】

さて、お久しぶり、です。鈴音ちゃん
そういうきみは、疲れたおめめをしながら、何をしていたのかな
前みたいな元気が無いようだけれど……良ければまた、話を聞こうか

【優しげな声色で、敵対心などひとつも見せないまま……】
【今度は若者が、肩越しに視線を遣って、少女へ問いかける】
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 21:38:53.95 ID:p72iInVPo
>>65

【貴女の赤毛、情熱的なその色に、記憶の中の憧憬を重ね合わせた】
【触れてしまえば消えるよう、そんな優しい誰かの色と――――似ていて】
【ほんの少しだけ緩んでしまいそうな頬をしっかりと支えた】


でも、怪我させた方が……悪いよ、絶対
сожалею(ごめんなさい)しなきゃ、だめだよ……


【彼女としては結果だけしか見えてないよう、だからこそ、そんな頑固な言葉で】
【何かしら思いいれもあるのだろう、それだけに少しだけ眉を細めた】
【形の良い細い眉が歪んだならば、そこに浮かぶのは非難するような表情】

【身長は150cm程度で、貴方に視線を合わせられるのだろうか】
【マリンブルーの瞳の上、沿うような色が、ソコには潜んでいた】


ソニア、Ссора(喧嘩)嫌い……でも、やるときは、やるの


【両手のバイオリンケースをぎゅぅと握る、コートから零れる手袋に包まれた両手】
【見るからに細くて、握ったならば崩れてしまいそうなほど――――化粧しちょうな白い素肌が見えた】
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 21:44:05.66 ID:WLsXXIgEo
>>67


【――、あー、とか、うー、とか】
【口の中で唸りつつ、『解読』を進めようとした所で――怪人£Bの声】


…、…ん。『私有地』なんですか?
それは、…、…その、すいません。『痛い目』は嫌なんで、帰ります。


【顔を上げ、怪人達を視界に収め――有ろうことか、『微笑』を顔に浮かべる青年】
【彼らがその、風貌と態度によって期待していたであろう、“ビビった”表情は其処には無く】
【だが、それでも、意外と素直に…、…ぺこり、と一礼して、踵を返す――】


――、……?


【――直前に、足を止める】
【黒い瞳を、二回、三回、と、ぱちくり。それから初めて、“コマチ”と呼ばれた少女を視界に入れて】


いや……読んでいた、と言うか、文字を追っていた、って感じです。
多分、少し時間と、簡単な辞書さえ有れば、読めないこともないですけど――。


【彼女の表情を慮ったわけでも無いだろうが――、笑みを、浮かべて】
【「内容は理解してません。」、と、軽い調子で付け加えてみせた】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 21:48:37.12 ID:IKOgCqyGo
>>69

嗚呼確かにそうだなぁ、売られたとは言えあいつらを不細工にしちまったのは俺だよい
嬢ちゃんは賢い子だねぇ。偉い子には菓子かなんか……ありゃ、手持ちがあんまり無ぇかぁ

【がさりと探った懐、何処に此れだけ入っていたのかと言いたくなるような量の菓子が掴まれていて】
【貴方の眼前の男は齢四十は超えていようか、故にそんなものを持ち合わせているのはジジ臭くもあったが】
【それを差し出すものの押し付けはせず、受け取られなければ後方にでも放ってしまうのだろう】

【そして、意外にも好戦的な言葉。聞き受ければ前髪の奥で目が僅か見開かれたのだろう】
【「へェ」なんて感嘆の声を零しつ立ち上がれば、男の周囲に灰色の燐光が靄のよう集い始めて】

おお、そんならぁその良い獲物で掛かってきてくれるかねぇ、良い子のソニアちゃん
おじちゃんちょいと暇を持て余しててなぁ、じゃれあう程度なら幾らでも付き合うよい

【ついと向けられるのだろう視線は、矢張り髪に隠れて伺えず不敵に笑う口元だけが目立っていた】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 21:50:19.27 ID:g4e4xodoo
>>66

ヒャハハハ、――なァんだ、そォの表情はバレンタインだけの物か
絶望に満ち溢れたあの表情が、俺様は一番好きでよォー、それを見るのが俺様の趣味だからなァー

ヒャハッ、俺様は人間共の祭りには興味ねェェエエーーからなァァアアーー
そォれに"部下"共からの献上品は年中貰えるしな、たかがチョコレート如きに一喜一憂してるよォーな人間共の方がおかしいぞ?

【必死の形相で、自分自身をフォローする青年を見る目は――】
【嘲笑う気持ちと、少しの残念さを含んだ目】
【――結局のところこの者もチョコレートは貰えないのだが、一応"部下"から色々と物は貰っている様である】

迷惑行為か……ヒャハハハ!
俺様の行動は迷惑行為なんて甘ェー言葉じゃあすまねェー……
"邪悪なる災禍と闇黒たる混沌"! そォれを齎すのが俺様って奴だァァアアーーッ!! 我慢なんて出来るかァーッ!

――おっと、こいつはプレゼントか人間め、……ヒャハッ、こいつで"闇属性の生き物"でも作ってやるよ

【自分へ向けて放たれた小さな暗黒――右手でぱしっと捕らえると、一瞬右手に魔法陣が見えた後に暗黒は消えた】

「……ヴォオオオ…………」
ヒャアァァーーッハッハッハッハッハァーーッ!
気ィ付くのが遅いんだよ人間ッ! ――そォの辺のチョコレートに"人間の子供"を俺様の力で混ぜて作ったのが[チューマン]だ!
――どォーだ、素晴らしィィ〜ッ贈り物だっただろォォオオ? ヒャハハハ、"悪魔の贈り物"って奴さ

【――呻き声をあげるそれは、つまるところ元は人間であって……この者の力によって、人ならざる存在になったとでも言うのだろうか】
【…………なお、本人の口から自身の性別を言ってもらう事は多分不可能だろう】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 21:52:33.93 ID:9pU0vO3D0
>>68

【暗がりを照らす明るさ、少女は疎むように両眼を閉じて、そっと押し黙る】
【その男性である必要なんてない、なにも。 理由も、意味も、なにもかも、】
【――ただ、このどうしようもなさだけは、吐き出さないと、毀れてしまいそうなぐらいに、くるしいから】

…………――そう

【やがて瞳を薄ら開けたなら、ちょうどその姿が男を宥めているところ――】
【返す声に覇気や元気なんて程遠く、ほんの少しだけ掠れた声に、やる気なんて微塵もない】
【まるで罅割れた鈴のよう、零れる音色は涼やかなくせ、どこまでも歪んで狂っていた】

【キョウゾウが施したそれら。狂乱した男の心を平常へと導くのだろう、完璧には足りなくとも】
【「助けてくれてありがとう」なんて感謝らしき言葉を洩らして、ふらつく足で立ち上がる】
【最後に一度彼女を見据えたなら、刺激しないように立ち去ろうとするのだろうか――】
【彼女だって視線ですら追いかけやしない。何事もないなら、その横を抜けて大通りへ消えていくのだろう】

――お父さん、ね。おはな、きらいなんだって、

【向けられる、敵対の欠片も無い視線。見つめ返したはずなのに、その視線は霞のように曖昧で、】
【虚ろな瞳。ぱちりと一度、瞬いて】

――甘いものも、にがてなの。ねえ、どうしよう、どうしたらいいかな、もう時間がないのに、――

【紡ぐ声には抑揚がきっとほとんどなくって、俯けば、長い前髪がざらとその表情を覆い隠す】

……――あの白いお花。お父さんがつくった、のね、しらなかった。
聞いておけばよかった、そうすれば大事にしたのに。お父さんに遭ったんでしょう? 元気そうね

【ぷつぷつと途切れてすり替わっていく言葉たち。最後に一度、緩やかに首を傾げたら、】

お父さんが怪我したの。わたしのことが嫌いだから、みぎて、棄てたのかな

【まるでこの世界の真ん中が“お父さん”であるよう、口に出すのは彼のことばかり】
【「ねえ、どうしよう」なんて、問いかける言葉。ゆらと持ち上げた右手が口元に添えられる】
【血で穢れた白肌。その薬指に浮かぶ黒蛇の痣は前と同じように、そこにある】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 21:57:03.18 ID:p72iInVPo
>>71

【パチクリ、目を見開くだろう、大きく開いた瞳は水晶のようにキラキラとしていて】
【一回お菓子に視線を落としたなら、次に貴方へと視線を傾けるのだろう】
【それを二回ほど往復した後、ついっと手を伸ばして、何個か取ろうとしたり】


……おじさん、嫌いじゃない、よ……ソニア、お菓子好き……
でも、ダメ、悪いのは、悪いの


【それとこれとは話が別、なのだろう、伸ばした手を慌てて引っ込めて】
【チラリと零した視線は名残惜しそうな色を少し見せていて、それに気づいたのか慌てて頭を振る】
【長いプラチナブロンドの髪が風に揺れたのなら、その残照がひらりと舞って】

【耳へと流れ込む貴方の言葉、視線を向けたなら、不適な横顔だけが揺らめいているのだろう】
【それは確かな誘いの言葉、多分きっと、乗る必要なんてないのだけど】
【彼女の、ちっぽけな矜持を揺さぶるには、十分すぎた】


Вы готовые(ホントに、いいの)――――おじちゃん


【一陣の風が舞ったなら、貴方の口元へと、冷たい鉄の塊が押し付けられているだろう】
【月夜に照らされて輪郭を浮かび上がらせるその銃口、細身の銃身が、すぃと、人影のように伸びて】
【その先には彼女の小さな身体が、ぽつん、と落ちているのだろう】

【SVDと呼ばれるスナイパーライフル、それを改造した銃が、彼女の胸元へと落ちていた】
【右手で銃の引き金へと指をかけ、左手でその機関部を支え、長い銃身のその先を、貴方へと突きつけようと】
【丁度仰ぎ見るように槍をつきつけるみたいに、僅かに姿勢を低くしながら、それを構えていた】

【――――近くには空になったバイオリンケースが、恐らく、この中に入っていたのだろう】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 22:02:38.35 ID:3lgbDkbCo
>>70

【なぜか、は分からない……だが目の前の少女は涙こそ浮かべてないが今にも泣きそうな顔だ】
【しかしその少女はその青年の様子をただただ真っ直ぐ見ている、観察でもしているように】
【ふと少女がその表情のまま口にした言葉は―――泣きそうな顔とは裏腹にえらく飄々とした声色での感嘆だった】


――ふーん、『クレムリン』共のいかつい図体を見てもビビりもしないとは……
偉くキモの座った奴なのか、それとも獣人が傍にいる人生でも送って来たから慣れてたのか……
いずれにしてもヘンな野郎ッスね、ああお前ら、こいつは別に何かやらかそうって感じじゃないみたいだから問題ねーッス


【警戒を解いて下がれ、とコマチと呼ばれた少女が二体の"怪人"たちに命じると】
【怪人たちはす、と腕を下ろして警戒態勢を解き、背を向けて遠ざかっていく――また見張りの仕事に戻るのか】
【彼らを見送った後、コマチはす、とまた無表情に戻って青年に向き直る】


いや、読めなかったんなら別にいいや……読めてたら面倒な事になってたッス
大きな声では口には出せないッスけど……まあ大まかにいうとこいつは宝のありかを探る手がかり的な物ッスからねえ
埋蔵金のありか探るために、先に掘り当てた奴の勝ち的な勝負をするライバルが増えましたじゃ困るじゃないッスか

――ちなみにアタシが持ってるこいつがその『簡単な辞書』ッスけど、この古文書の文字はほとんど書いてなかったッスねえ


【残念でした、と首を振りながらケタケタ笑っているが―――よく見ると顔は苛立っているかのように見える】
【どうにも奇妙だがこの少女、さっきから言葉と表情が噛みあってない、意図せずに心の中の感情とは違う感情を浮かべてしまっているようだ】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 22:04:17.49 ID:Y/OOzDts0
>>72


【多少の迷惑行為なら、自分のくだらない私怨で目を瞑ろうとした。】
【だが、迷惑行為の枠を越えた行いを、彼は見過ごすことはできない。】
【相手の言う通り、まったく甘くない話だ。】

【このチョコ人間は、無差別の被害者。】
【この呻き声は、かろうじて出せる悲鳴────だろうか。】


─────、気が代わった。
バレンタインに対する俺個人の私怨の問題じゃーねえみてえだ。
ちなみに、そこの子は元に戻れるんだよな?

【最後にもう一度、ぺっと唾を道脇にはくと口許拭うと、また掌に闇を浮かべて。】
【浮かべた闇は、一本の剣を形作った。】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 22:09:49.81 ID:IKOgCqyGo
>>74

そうかい。そりゃあ残念だよい

【受け取られなかった菓子は何の愛着もなくゆうるりと放物線を描いて後方に投げられ、】
【それが地面に跳ねる刹那に突きつけられた刃のように研ぎ澄まされた鋭利な銃身】
【不意を突かれたか間抜けに少し開いた口が数巡の間の後に、矢張り不敵に弧を描いた】

良いぜぃ、思う存分的にしてくれて構いやしねぇさぁ
しっかし驚いたねぃ、てっきりバイオリンで殴るもんかと思って油断しちまったさぁ
ただし……好きなだけ撃っていいが、ちゃあんと立ち止まってあげたりはできねぇがなぁ?

【それは、狙える隙など作らせはしないと宣言するように】
【バイオリンケースから生み出されたSVDの意外さに戸惑いはしたが僅かなこと、】
【すぐに思考は戦闘用のそれに変えられる、銃の狙いを外させるよう斜め後方にステップし】
【その際に強く蹴られた地面、サパテアードを踏むように高く響いた音が灰色の燐光を纏って】

≪el Quijote≫

【相手に向けて飛来する円状の波動、1m程に展開されたそれは音波に魔力を乗せたものだろう】
【受けてしまえば後方に弾き飛ばされる物理的なダメージは、】
【まるで銃を持つ相手に有利になるよう、回避されても受けられても距離を離せるように仕組まれていて】
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 22:16:04.61 ID:WLsXXIgEo
>>75


――、へぇ。『宝の地図』みたいな物ですか。


【「僕は大丈夫ですよ、お金は余ってますから」――、と、続ける青年】
【見た感じ貧乏そうなのに、そんな事を言うから怪しい感じしか出ない】
【…、…ふぅ、と。口元から、白い息が零れ出て、曇り無い笑みに被る】

【――、表情と言動の客観的な胡散臭さで言えば、こっちも同じ様な物だった】


――、あぁ、それは残念です。
僕、そういうの『捜す』のだけは好きなんですけど…、…あぁ、分かった。


【そこまで言って、何か…、…ぽん、と手を叩いてみせる】
【顔の大部分がフードで隠れているので、怪しさとは何だかアンバランス】
【それから――、瞳の色を、少しだけ、興味の勝った物に傾けて】



――、さっき言ってた、UNITED TRIGGER≠チてのも、『ライバル』か何かですね?



【とんでもなく――世間知らず≠ネ問を、臆面もなく投げてみせた】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 22:18:47.54 ID:p72iInVPo
>>77

【飛来する波動、まるで彼女は珍しいものを見たと言いたげに子猫のような声を上げる】
【慌ててSVDを胸元に引き寄せる形で右へと下がったなら、少し後ろの地面へと尻餅をつく】
【縦に伸びた銃身、地面へとSVDを付きたてたなら、彼女の身長とほぼ同じ高さであることが伺えるだろう】


Огонь――――!!


【穿つ銃声、初速の速い銃弾が、貴方へと放たれるだろう】
【響き渡る旋律は空気の壁を突き破る音、螺旋状に瞬く銃弾の軌跡が夜空に一本の線を引く】
【狙いは貴方の頭上、もとより当てる気は無いようで】

【撃ち終えたなら、SVDを自身へと引き寄せる、左手で銃身を掴んで、ぐいっと引き上げる】
【大きな大きな銃を、身体全体で扱うよう、左腕で抱きかかえるように銃身にもたれかかったなら、右手で薬莢を取り替える】
【新たな銃弾をリロードしているのだろう、一つ一つの動作を一生懸命に行う】

【コートを着て、マフラーを着て、手袋もはめている、リロードの動作はそれ相応に遅い】
【そもそもスナイパーである彼女、いきなりの戦闘はあまりなれていないよう】

ソニア……バイオリン、弾けないもん……
でも、おじさん、距離あけるの、だめ
ソニア――――狙っちゃう、よ


【地面へと付きたてた状態から、銃身を傾ける、刀を振り下ろすような動作で、その銃口を貴方に向ける】
【丁寧に手入れされているソレは汚れ一つついていない完全な形をしていて】
【彼女がそれをいかに大切に使っているのか伺わせるだろう】

【夜空から零れる満天の星空の、淡い光を浴びる彼女の瑞々しい素肌】
【漆黒の銃身と対比するように彩られるその純白の柔肌は、今にも溶けそうなくらいに】
【ひらりと羽ばたくマリンブルーの瞳だけが、貴方をじぃと逡巡した】


80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 22:20:55.10 ID:p72iInVPo
>>79
/文章が逆になってますね……何やってんだ

>>77

【飛来する波動、まるで彼女は珍しいものを見たと言いたげに子猫のような声を上げる】
【慌ててSVDを胸元に引き寄せる形で右へと下がったなら、少し後ろの地面へと尻餅をつく】
【縦に伸びた銃身、地面へとSVDを付きたてたなら、彼女の身長とほぼ同じ高さであることが伺えるだろう】


ソニア……バイオリン、弾けないもん……
でも、おじさん、距離あけるの、だめ
ソニア――――狙っちゃう、よ


【地面へと付きたてた状態から、銃身を傾ける、刀を振り下ろすような動作で、その銃口を貴方に向ける】
【丁寧に手入れされているソレは汚れ一つついていない完全な形をしていて】
【彼女がそれをいかに大切に使っているのか伺わせるだろう】

【夜空から零れる満天の星空の、淡い光を浴びる彼女の瑞々しい素肌】
【漆黒の銃身と対比するように彩られるその純白の柔肌は、今にも溶けそうなくらいに】
【ひらりと羽ばたくマリンブルーの瞳だけが、貴方をじぃと逡巡した】

Огонь――――!!


【穿つ銃声、初速の速い銃弾が、貴方へと放たれるだろう】
【響き渡る旋律は空気の壁を突き破る音、螺旋状に瞬く銃弾の軌跡が夜空に一本の線を引く】
【狙いは貴方の頭上、もとより当てる気は無いようで】

【撃ち終えたなら、SVDを自身へと引き寄せる、左手で銃身を掴んで、ぐいっと引き上げる】
【大きな大きな銃を、身体全体で扱うよう、左腕で抱きかかえるように銃身にもたれかかったなら、右手で薬莢を取り替える】
【新たな銃弾をリロードしているのだろう、一つ一つの動作を一生懸命に行う】

【コートを着て、マフラーを着て、手袋もはめている、リロードの動作はそれ相応に遅い】
【そもそもスナイパーである彼女、いきなりの戦闘はあまりなれていないよう】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 22:21:20.83 ID:M70N7ZD/0

【―――市街地から少し、離れた場所に公園はあった。】
【夜間でも騒がしい露店が並ぶ街道を抜けると、静かな夜風が木々の枝を軽く揺らす】
【喧騒から距離を置き、自然が並ぶ中から眺める都市部は、なんだかとても――】

・・・綺麗、なのに。

【どこか、悲しかった。】
【まるで自分のいる場所とは別の世界を眺めているようで。】
【まるでそこには自分の居場所がないかのようで。】
【少女は背負っていたスクール・バッグを肩から下ろすと、ベンチに無造作に放り投げる。】

【ああ、そうだ――】
【そもそも自分という存在に、居場所など存在してはいないのだ。】
【唇が小刻みに動き、呪詛のように言葉を紡いでいく】

こんな生活・・・終わりは、こない・・・。
終わらせなきゃ、いけないのに・・・いつまでも・・・いつまでも・・・いつまでも・・・ッ!!
終わらない・・・終わらない・・・、、みつからない・・・ッ!!

【―――白いシャツと、その上に着込んだカーディガン、そして暖色系のブレザーが震える】
【"少女"は―――有体に言えば学生のように見えるだろうか、少女は――】

【バッグから取り出した注射器を、捲り上げた腕に突き刺す。突き刺す。深く、恨みを込めて――】
【その腕には、いくつもの注射針の跡―――】

―――ころして、やる・・・。




82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/06(水) 22:26:01.39 ID:wqoT7UQAO
>>73

【去っていく男には、まるで興味の失せたように無反応を示すのみ】
【何事もなく二人ぼっちになったその場に立ち上がって振り向いたなら、】
【ただひたすら眼前の、無機質な、透明さを無くした鈴の亀裂を見つめ続ける】

はい、確かに会いましたよ……セシルくんと言ったかな。間違ってはいない、はず
大変な子煩悩で……ええ、それはそれは。おめめのステキな人でした

【交わされているようでぶつかっていない視線はどうしても気になるところだが、】
【それでも瞳は執拗に逸らさず。相手の異なる虹彩を視界に捉えながら、肯定を返す】

【そうして少女の口から流れるように紡がれるのは、全て『父親』に関することばかりだ】
【相手に呼応するみたくこちらの首も緩く傾いて、頷き、相槌を交え、静かに話を聞き入れていく】

そう、ああ、そうか……花かんむりならまた作ってもらえばいい、と思ったけれど
そういう訳にはいかないんだね、花も甘いものも嫌い、といったら。……

ええと。つまり……バレンタイン・デイに、何をあげたらいいか、ということかな?

【こぼれる鈴の音は、ひどく悲哀じみたもののように思えて少々思考の時間を挟む】
【少ない邂逅の中でもあれほど想い合っていたのが解るほどだったのに、何故軋轢らしきものが生じているのか】
【そんな疑問を頭の片隅に置きながら、問うたのは時期と少女の言葉から推測された行事に関してのことだ】

……まさか。あんなにきみのことを好いていたように見えたのに
どうして嫌いになるでしょう、全く信じられないのですけれど
どうしようもなく好きだから、冷たくなるヒトもいると聞きますし――

【嫌いだから――という言葉に対しては、慰めの意味も含め首を振りつつ否定をし】
【……こつり。無遠慮にも足音を踏み鳴らして、キョウゾウは鈴音に近付いてゆく】
【少女の目の前に立つことが叶ったなら、ブラインドのようになった前髪を掻き分け、】
【毀れ物を扱うかのよう、その白肌の頬にそっと優しく手を添えることだろう】
【先程の男にやったのと同じことだ。その手付きなど、単なる慰めの意味に過ぎない】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 22:29:08.11 ID:g4e4xodoo
>>76

「……、…………、……‥…‥・・・」

ヒャハハハ、テメェーはしっかりこいつからチョコレート貰ってるくせによォォ
良いぜェェエエ――テメェーを材料にすりゃア良い魔物が作れそうだ
――俺の作る魔物は不可逆変化、残念ながら戻らねェーぜェー
たまァーに、元の姿に戻れる奴も居るがなァァアアーー、そォのへんは俺様の気分次第って奴だ!

【この人間はもう、元の姿には戻れない――】
【チョコレートに誘われ路地裏に入り込んだのが運の尽き、悪魔の毒牙にかかってしまったのだ】
【――彼の右掌より空中に向けて魔法陣が生成されると、チョコ人間は闇となりそれに吸い込まれて】

おっと、[チューマン]は雑魚だからなァァアア、テメェーはもォっと強ォーい奴と戦ってもらうぞォォオオ
――よォし、[豊穣と風の翼蛇]の運用テストも兼ねて出してやろうかァァアア、出てこォい!

【代わりに現る闇は――20m程の大蛇となった】
【身体は緑色で、腹部は白色、眼と牙は黄色で、全身が羽毛に覆われている】
【眼の上と頭部、背には銀色の羽毛があり、尾にも銀色の羽毛があって、先端には複数枚の銀色の羽根】
【緑色の縁と、銀色の羽根を持った翼が背より生えていて、その先端には牙と同じ素材の爪を持っていた】

たかが"ヴェルル"――"闇属性"如きが、"ベテア"――"悪しき闇"に敵うと思うなよ、人間?
俺様の名は邪禍! 邪悪な悪魔――"ベテアドット"の中でも凄ェー強いッ!
そしてベテアドットの名は、"悪しき闇の主"を意味する――ヒャハハハ、かかってきなッ!

【大蛇は首を下げ舌を伸ばし、自分の背へ悪魔を乗せると首の位置を元に戻し――吐き出すのは、風の刃】
【大きさ15cm程度のそれが三発、そちらの胴体へと向かってくる】
【真っ直ぐな軌道なうえ、打点が高い為飛ぶ距離が長い――回避や防御は容易だろう】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 22:30:48.37 ID:IKOgCqyGo
>>80

【――頭上を掠めようとする流れ星ですら、捉えてみたいと思った】
【まるで己が逃げることを見越したようなソレが寂しくてなんて年増の感傷でしか無いのだが】
【手元でぱちりと親指を弾くようにして指を鳴らすと同時、灰色の燐光を纏った指弾が飛ぶ】

【それの正体は矢張り音波、燐光を纏うために明らかな可視状態ではあるが】
【自在に放てる点では驚異と言えるだろう、密度を詰めれば弾丸と同じ威力を保てるそれは】
【相手の夜を縦断する銃弾と思い切りかち合って弾ける、灰色の残渣が大輪の花火の跡のよう散って】

(……おおう、手慣れないのが可愛らしいもんだよい)
(折角だから少し待ってやろうかねぃ、何にしろタイマンはキツいだろい)

【この男は、まだ己が上位にいるという余裕を持っているのだろう】
【それは彼女の隠された実力の前では花火よりも容易く消え去ってしまうのかも知れないが、】
【兎も角突然仕掛けたもの、まして相手がスナイパーともなれば手間取るのは至極当然と踏んで】

俺ぁレヴィってもんだぁ、好きに呼んでくれぃ
Старый человек(おじさん)ってのも響きは良いがなぁ、擽ってぇのさ

【掛けるのは今更の名乗り、少し時間を取られよう投げたそれは、或いは挑発とも取れるだろうか】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 22:33:23.90 ID:3lgbDkbCo
>>78

【しばらくして再びコマチが無表情に戻ると】
【彼女はす、と上着のポケットから――古ぼけたそろばんを取り出すと】


へえそんな小汚い身なりの金持ちなんているんスかねえ、もしかして物乞いで飯食ってる
類の人間ッスか?乞食の中にはこれで金溜めた結果裏ではアルマーニのスーツ身に付けて
高級車乗り回してる輩もいるみたいッスからねー

まあそれはそれとして金があるんだったらなおの事関わりあいになるのはご勘弁ッスねぇ
むしろ金があるならアタシらに寄付してほしいくらいッスね、金はいくらあっても困ることない


【今月のウチの財政どう回すッスかねー、とかぶつぶつつぶやきながら】
【彼女はおもむろにぱちん、ぱちん、とそろばんの珠を細い指で器用に弾きはじめる、どこぞの会計係でもやってるのだろうか】
【だが彼女は右手でぱちぱち弾きながら再び青年の顔に目を向けて】


―――アンタもしかしてワザと言ってるんスか?流石にこのアタシの襟の逆五芒星の意味が
理解できてないとは思いたくないッスけど……わかってるんならUNITED TRIGGERを敵視してる事くらい
一目見て理解できないッスかね?アンタニートか?パラサイト野郎か?新聞を最後に読んだのはいつッスか?

―――とりあえず本気でわからねーのは……アンタ誰ッスか?どこのどいつか名乗っていただけないッスかね


【手元ではぱちぱちとそろばんを淡々と弾き続けながら、コマチは無表情のまま青年に問いかける】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 22:33:34.11 ID:/sIub10do
【夜の国・人里離れた山奥の、とある一角】

【そこには地下へと続く洞窟があった。元はただの斜面だったものが、近頃“穴”になったのである】
【人ひとりは通れるだろうか、土と岩の混じった、経年を感じさせないトコロで】
【何やらその奥からは呻き声――それから悪寒。人によっては、闇の魔翌力だって感じるかもしれない】


【この洞窟、実は近くの里で、或いは街で密かな話題となっているのである】
【唐突に開いたあの穴の奥には化け物がいて、けれど豊かな金鉱だ、とか】
【政府のものが出向いて帰ってこず、どうせ人の近寄る場所でもないから危険でも放置されているとか】
【どれもこれも良からぬデマばかりではあるけれど、それは人を呼ぶもので】

【ついさっき、三人の若者が入っていって、出てこない。当然それは話題になっており】
【洞窟の前に落ちて尚燃える松明が、奥底の見えない穴から吹き上げる風に揺れていて―――。】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/06(水) 22:37:53.26 ID:O8D6v32ho
>>81
ーーー何だろうなぁ…

【一人、男は寒空の下、公園にいた】
【夜の静まり返った公園は不気味ではあるが、昼のそれと変わらない、人々を優しく受け入れる優しさがある】
【街灯に照らされて、缶コーヒーでも飲みながら煙草を吸うーーー疲れた体と心を癒す一時を求めて】

【ーーー求めていたのに、こんな状況に出会うのは、ある意味作為すら感じる】

おい、なにやってんだお前
こんな場所に一人でーーー

【夜の公園で、何やらよろしくない様子の少女ーーーそんなものを見て、スルーなんかできる訳がない】
【指導員でもなんでもないが、怠そうに歩いて近寄ると、男は少女に声をかけたーーーが、近付いて少女の姿が細かくよく見えるようになると、言葉が途中で止まる】
【途端、焦った様に少女に駆け寄り、腕を掴もうとするだろう】

ーーー本当に何やってんだお前

【ビジネススーツに骨模様のネクタイ、後ろに黒髪を撫で付けた、夢も希望もないような表情をした男】
【スポーツサングラス型のバイザーをかけていて、折り畳まれた大きなバタフライナイフのような機具をベルトに吊っている】
【そんな男は、バイザーの下から真剣な視線を少女に向けて】
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 22:38:46.77 ID:p72iInVPo
>>84

【薬莢の落ちる音はとても儚い涙のような音、辿るには少々覚束ない】
【リロードを終えて、再び銃口を向けたなら、既に貴方には十分な余裕があって】
【ぐさぐさと胸を貫く悲しみの刃、ぷるぷると小さな肩が震えた】


Соня Екатерnна Драгуноваソニア=エカチェリーナ=ドラグノフ
おじちゃん……本気で、本気でいくからね……っ


【彼女の闘志に灯がついたよう、といってもまだ、小火のように小さな光】
【ジェラードの上で燃える焔のよう、それはただ甘さを増す前の単なる演技に過ぎない】
【燃えるたびに零れる甘い香りは、戦いという雰囲気を掻き消して仕方ないのだろう】

【やや動きにくそうな彼女、マフラーが少しSVDに絡まってるみたい】
【立ち上がって、いきなり戦いをしかけようとしたものの、その絡みを直すたびに少し往生】
【やっとのことで解けたなら、既に結構な時間がたっているのだろうか】


ソニア、本気だからね……おじちゃんも、本気で来てね……っ


【編み上げブーツが地面を噛んだ、踏み出した右足が地面を蹴ったなら、その小さな体躯が空を駆ける】
【一つ、また一つと間合いを詰めたなら、右手を引き金にかけたまま、ぐいっと身体を捻る】
【それは丁度、腰に構えた大きな槍を貴方へと突き立てるよう、左手で銃身を支えながら狙いを決める】

【貴方の足元へ、貴方の右足を突き刺すように、SVDをそのまま槍≠ニして扱った】
【長い銃身はそれを持ってのことか、存外に手早い動作は、油断していたならその攻撃を食らってしまうほど】
【けれどもやはり遅い、身に纏った服装の重さか、回避は容易だろう】
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 22:46:57.85 ID:WLsXXIgEo
>>85

【――、襟の『逆五芒星』…、…はて】
【青年にとっては、見覚えの無い物である――、無理も無い】
【「それ」に関わっていた頃には、シンボルマーク≠フ類は恐らく、存在しなかった】


…、…新聞を最後に読んだのは――さて、何時でしょうか。
そう言えば此処暫く、読んでない事は読んでないですね――。


【「理解できない」というのが、彼の最終的な返答だろう】
【……、続いて名を問われ、一瞬、思考。――、言い澱めば、どちらにせよ面倒だ】
【言わないでも面倒になるなら、言った所で面倒なことになるのも同じ――】



     …、… 森島 京≠ナす。


   【 否、寧ろ ――、 面倒になる≠フを、望んでいたのかも知れない 】


【――、びゅう、と。風が吹き、彼のコートを揺らす】
【微笑は消え去り、訝しむでもない、質の変わった表情が、フードの奥には有った】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 22:47:43.81 ID:IKOgCqyGo
>>88

【距離は離れた、故に次の攻撃は狙撃だろうなんて楽観的に踏んでいて】
【故に小さな躰が突き出した銃剣のような槍は、またも不意をつかれた男の右脛を掠め】
【決して軽くはない裂傷、後方へと飛ぶ動作はそれ故にやや縺れていて】

…………っとぉ、甘く見すぎたねぃ
悪かったねいレディ、そんなら俺も紳士的に本気を出すさぁ

――“破ァ”!!!

【咆哮のよう叫ぶ声、その強烈な音がそのまま多重に重なる円状の波動に変わって相手を襲う】
【灰色の燐光で描いたような2m程の輪が三つ連なって、まさに三重奏とでも言おうか】
【受ければ三発の強烈な打撃に似たダメージを与えられるそれ、可視ではあるが速度は早く】

【放ったと同時地面に着地する男、だが右脛から血が跳ね大柄な躰が僅かに蹈鞴を踏む】
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 22:48:12.31 ID:9pU0vO3D0
>>82

【男が居なくなると同時。その右手の一振りが、無数の桜の花弁へとほどけていく】
【そうしてひとひらふたひら舞い降りて、舞い降りたなら地面で蕩けて毀れて消える――】

―― “め”。好きなの? あげないよ
全部ぜんぶわたしのものだもん、おまえになんか、ぜったい、

【ふと、無表情に浮かぶ色。顰めた眉は不満不機嫌嫌悪を示して、けれど自らへのそれではない】
【この場に居ない誰かを気にして、誰かのためにだけ紡いだ言葉。生まれた感情、湛えて、瞳に鋭さが僅かに揺れるのだろう】
【それは確かに殺意に似ていて。選択肢を間違えたなら、その刹那に敵対すると分からせるような、】

――――だって、あげないと、いけないのに、
嫌いなものなんて、いらないでしょう? 嫌いなものなんて、ごみにしかならないから、嫌われちゃう、わたしが

【直接の同意はなくたって、それは同意と見て相違ないのだろう】
【溢れるまでに湛えたそれは強迫観念めいていて、口元の手。その指先に、ぎりと歯を立てるのだろう】
【――ちょっとした自虐にしては通り過ぎている。皮膚を肉を傷つけるそれはすぐにでも血色を零して、でも、】

【近づく足音。その手が髪に顔に触れたなら肩をびくり跳ねさせて、それでも拒まない】
【口から歯から指をそっと離す。――痛いだろうに、表情ひとつ歪めないけれど】

……どう、しよう、きらわれ、たら、どう、……。

【夜に冷えた肌はきっとひんやり冷たくて、ほんの少し、震えていたのはどうしてだろう】
【零す声は毀れたままふらふら揺れて、そのうち。怯えるように、泣きそうに震えていく】

……ごみになりたくない、嫌われたくない、ずっといっしょにいるのに、
そんなのいや、ずっとずっとやさしいのがいい、どうしたらいいの、
なんだってするのに、ひとだってころすのに、ねえ、どうしよう――……

【ある日から、彼の手が怖くなった。その暖かさも優しさも声も全部怖くって、】
【避けるばっかりの何日か。どうしようもなくて、さびしくて、さびしいのに、さびしいから】
【その手がとても優しく思えて、嬉しくて。覗き込むまでもなく晒された瞳に涙を浮かべて、】
【――できることならば。そのまま抱きついて、すがり付こうとするのだろうか】
【それはまるで小さな子どものよう、どうしたらいいのか分からないと何度だって洩らしていた】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 22:49:08.94 ID:i1oICWPgo
【一見、人の通りも見えない街道には揺らぐ灯火に風吹く音
 一線に並んだ街灯の灯りは凍てつく夜には眩しくて、身に吹きつける風をより一層冷たく想わせ】
 その景色の中に一際、高鳴る音色は女性特有の、ヒールが地を蹴る足の音】


   ーー ーー ーー

【その地に伸びる影法師は暖火に揺れ、そこを伝えば音の主。】
【鎖骨を舐め、白肌に寄り添う様に垂れる長髪は仄かな黒を帯び暗赤の彩】
【滑らかな流線を描く身体には黒装束と言えるだろうか、どこと無く喪服めいたドレスとタイツを纏った――女性】
【大きな革のトランクケースを右手に揺らす女性が見えるであろう。】

     ―― ―― ――

【一定の間隔に奏でるその高音は、唯その夜の中へと溶け込んで、そんな何気もない景色が流れるものだったのだが
 その闇の先、女性の歩く奥より迫るのは一台のトラックの姿、轟音に、尾を引く黒煙
 視界を奪うのは眩しい光源――静寂は一瞬にその音に染まり】


………――――!!


【音に交じり僅かに女性の叫び声の様なものが聞こえる者はいただろうか、
 もしその女性を見ていたならば、そのトラックの接近に間近になるまで気付いていなかった事も理解できるであろう
 そして、そのトラックが過ぎた瞬間に宙えと舞ったトランクケース――それの運命も予想するには容易
 蛇行に歩道へと傾いたトラックは今や女性の後方へと走り去り、その場には冷たいコンクリートの上に叩きつけられ口の空いたトランクケース

 その散らばる――大量の宝石細工の装身具を呆然と見つめる女性が、そこに。】


災難……とも……言うべきかしら……ね 馬鹿みたい……
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 22:52:49.11 ID:Y/OOzDts0
>>83


戻れねぇ、か。
たとい戻れても、お前を痛め付けるっつー選択に落ち着くからお前にとっちゃかわんねーや。


【気分次第─────、ようは、戻すことも、できない訳ではない。】
【間違っているかもしれないが勝手にそう解釈して。】


肩書きだけで強くなれたら誰だってさいきょーなんだよこのやろう
バレンタインデーの前に胸糞わりいの見せやがって、覚悟はいいな。


【相手と、現れた大蛇に指を指すと────"ぶっとばす"と口にした。】
【……バレンタインデー自体が胸糞わりぃ行事なのは彼にとっていわずもがななのだが、】
【今それは重要じゃない。】
【しゃがみ、地に手を付ければ地から発生するは青年を覆い隠す闇の壁。】
【風の刃を受けきることに成功するが、その衝撃で粉々に崩れる……。】


行くぞ────!!


【崩れた破片は、宙をたゆたい───相手、その大蛇の翼へと一斉射撃された。】
【ひとつひとつダメージは小さいが中には鋭利な破片も混じっている。】
【その後を追うように大蛇への接近を試みる。】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 22:53:52.57 ID:M70N7ZD/0
>>87

【音などしない。注射の針は容易く皮膚を貫通し、そこに痛みも感じない。】
【異物が肉を貫き血を掻き分けて細胞の一つ一つに染み入るように毒を垂れ流していくその様は】
【―――痛そうに見えた。最初は、針を突き刺すのも怖かった。しかし】
【今は"何も感じない"――確かに刺しているはずなのに、血は出ているのに、もう、なにも――なにも感じない。】
【クスリを注入するというその退廃的な行為自体に彼女は既に慣れ親しんでしまっていた――】

【だからこそ】
【唐突にかけられた声にも】
【そして腕をつかまれることにも】

【――まったく、予想できずに、驚いてしまった。】

――――!?ちょっ、なにや―――って、んっ・・・!!

【男につかまれた勢いで、針が抜ける――液体が全て体内に投下される前に体外へと吐き出されたことで、ベンチに飛び散った。】
【街灯に照らされたその液体の色は――どう見ても、身体によさそうには見えなくて。】

・・・なにすんのよ・・・ッ!!触らないでッ!!

【――年の頃は17、8といったところだろうか。外見には普通の女学生――。】
【真っ直ぐな、暗めの茶髪を肩ほどまで伸ばしたセミロングヘア、そこから覗く端正な――ドラッグ使用者とは思えない、端正な顔立ち。】
【スカートは膝上数センチほど、扇情的であるとはいえない、ある種模範的な格好。】
【――見かけには、本当に普通の、どこのクラスにもいる真面目そうな少女。】
【ただその口調は年齢の割りにとても大人びていて――そして攻撃的だった。】
【明らかに怪しい外見をした男に、警戒の視線を向けつつ――彼女はバッグへと手を伸ばす。】
【――中から"新しい注射"を取り出そうとして――恐らくは武器として遣うつもりか。】
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 22:57:19.73 ID:p72iInVPo
>>90

【取り回しにただでさえ必死になるぐらい、それくらいに大きい彼女のSVD】
【攻撃した瞬間の硬直、本来ならば、その攻撃を避けられる術など無い】
【けれども、それをそのまま受けるほど、彼女は弱い人間ではなかった】


Действительно(それで、本気)――――?


【消える、彼女の身体、それはまるで、朝焼けを迎えて溶けた雪のように】
【それが無理も無いと思えるぐらいに、彼女の素肌は白くて、その存在は儚くて】
【乱れたプラチナブロンドの髪の香りだけが、尊い色に染まっているのだろう】

【――――否、違う、上だ、彼女の身体がふわりと浮かび上がった】
【突き出したSVDの銃身を、地面へとめり込ませる、できたなら、それを棒高跳びの要領で浮かび上がらせる】
【銃身を軸に高く飛び上がった彼女の身体、貴方の頭上すらも、乗り越えそうなほど】

【けれども、予想外のことは、いつだって――――いつの間にやら起こるのだろう】


わっわわわー――――!!


【貴方の攻撃が予想以上に大きかった、空中で一端、止まるはずだった彼女の身体が揺れた】
【地面へと突き刺したSVDの銃身に貴方の攻撃が触れ、その銃身が揺れる、振り落とされそうになる彼女の身体】
【ダメ、そんな声が漏れてしまうのも、無理もないくらい――――】

【ぱたん、と音をたてて、上から落ちてくる、位置は――――そう、貴方の上=z
【動かなければ貴方の頭上から、小さなお尻が、顔目掛けて落ちてくるのだろう】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 23:08:16.35 ID:IKOgCqyGo
>>95

ほお、これまた身軽なモン……

【小さな体躯の軽業を目にして言葉が途切れたのは右脛の痛みに僅かに顔を顰めた為でもあり、】
【ドジったとでも言うのだろうか、年相応に慌てた少女のミスにあれまあと言葉を失った所為でもあった】
【上から落ちてくる小さな桃尻。回避するなんて勿体ない事をこの世の男がするだろうか、否】

っ、思ってたより慌てっ子ちゃんだねぃ、全く……!!

【そのまま着地点をずらさなければソニアは、ぽす、っとレヴィの大きな腕の中に収まるのだろう】
【己の太い手と高い体温では壊して溶かしてしまいそうな小さな躰、それを確りと抱えようと】
【収まってからでも逃げ出せない訳ではないし、彼の躰を踏み台に回避する術も勿論在って】

……さぁてどうするかねぇ、今日はこの辺にしとくかぁ?
俺も良い一撃喰らっちまったからねい、嗚呼勿論、続きをやれないでもないさぁ

【口元だけでにしし、と豪胆に笑う顔の顎髭、嫌ったらしくない程度に香る甘めの男物の香水】
【ソニアが胸中にいるなら近距離に、離れたならばやや距離を置いてそれが相手に届くだろうか】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/02/06(水) 23:12:28.62 ID:BKhKrdl4o
>>86
【涯(はて)の見えない深淵は宛ら、なにか巨大な生き物が、獲物を呑み込まんと拡げた顎のようでさえあって】
【奥から聞こえてくる呻き声といい、漂う禍々しい魔翌力といい、なるほど、如何にもそれらしい=z

「──あー、あー。聞こえるかい?こちらオペレーターの……」

聞こえてる。知ってる。……急拵えの装備でサポートったって、どうせ何ができる訳でもないんだろう。
だったら、無駄口は控えろ。私の言葉に耳を澄ませて、後は精々その三人とやらの無事でも祈ってな。

【行方不明者の存在が近くの集落に知れ渡っているにも関わらず、捜索隊の一つも組まれないのも頷けようというものだが】
【そんな事はどこ吹く風とばかりに、この洞窟に挑もうとする命知らずがまた一人】

ったく、病み上がりに無茶させやがって。再入院なんて目に遇ったら……あいつめ、覚えてろよ。

【白い掌で地面に転がる松明を拾い上げれば、不機嫌そうな口調とは裏腹に口端を吊り上げて】
//まだいらっしゃいましたらー
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/06(水) 23:12:34.56 ID:O8D6v32ho
>>94
【少し遅かったかーーーと、頭に過った】
【少女の手を掴んだ時、既に少女はその行為を開始していて、阻止≠ねらった物が中止@ッまりとなってしまう】

うおっ!あっぶなっ!?

【変に皮膚を裂く事なく、注射針が抜けたのはいいが、それを振り回されては危険極まりない】
【力の差はあれど定まらない方向に腕を振られれば、完全に止める事が出来ない】
【飛び散った薬液の色は、ドン引きする程で、暫しそちらに視線を取られる】

お前、何を打って…
ーーーおいコラ、何出そうとしてやがる!

【少女に視線を戻せば、一体何を注射していたのかを聞き出そうとして、その隙に少女がカバンに手を伸ばすのが見え】
【咄嗟にもう片方の手を伸ばし、そちらの手も掴んで制止しようとした】

【…こんな怪しい姿の男が、少女の両手を叫びながら掴もうとしているとあれば、なんと犯罪じみた状況だろうか】
【両者の鬼気迫る表情もあって、通り掛かる人間が見れば、とてもよくない物に見えるだろう】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/06(水) 23:14:24.03 ID:g4e4xodoo
>>93

そォーだ、……俺様の気分が良ければ、元の姿との切り替えが出来る素晴らしい機能を付けてやっている
ヒャアァァーーッハッハッハッハッハァーーッ!
――痛みつけるに覚悟は良いか、かァ、……やァれるもんならやってみろ、人間
ヒャハハハ、もし美味しい美味しいチョコレートが欲しいならもっとやっても良いぞォォオオ

【蛇の背に居るためその表情はよく見えないだろうが――】
【間違い無くわかるのは、"傲慢"な感情だ】
【今までに何度も人間に打ち破られてきてもなお、その傲慢さは鳴りを潜めず】
【――喩えるならば、負けをコントローラーや他人のせいにする奴――それに近い】

破片――風は生命を運び豊穣を齎す
"風の国の遺跡"で云百年と閉じ込められてきたその羽根を、翼を――伸び伸びと伸ばして羽ばたけェッ!

【風の刃を防いだのは闇の壁、確かに粉々に砕けたのを二匹は見た】
【――だが、その壁の破片は大蛇に――大蛇の翼に向けて一斉に撃たれたではないか】
【大きな翼は"風"を生み、破片を吹き飛ばさんと吹き荒れる】
【その風に乗るのは"羽根"と――"銀色の粉"――それらは路地裏で枯れていた植物に"再び"生命を宿していた】
【……それらにはその効果以外にも……"毛の成長が早まる"という――頭が眩しい人々が泣いて欲しがる追加効果があるようだ】

【羽ばたき始めに飛来した破片は吹き飛ばせず、その大きな翼に突き刺さり】
【幾枚の羽根と赤い液体を地面へと落としていた――悪魔の腕にも、それと同じようなダメージを受けていて】

【風が狙うのは、あくまでも"破片"が主軸だ】
【大蛇へ接近する青年にとっては、確かな"向かい風"となるだろうが――】
【あなたを吹き飛ばす程の風も、踏ん張らざるをえない程の風も、吹いてはこない】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 23:16:51.89 ID:p72iInVPo
>>96

【腕の中にすっぽりと落ちる彼女の身体、お膝の裏の辺りと背中辺りをちょうど抱えられるだろう】
【状況がつかめなくて、キョロキョロと周囲を見渡した後、直ぐ側にまで近づいた貴方へと視線を傾ける】
【真っ直ぐに見つめるマリンブルーの瞳、貴方の赤毛へと思いを馳せたなら、その下の瞳を見たくもなった】

【耳元で囁くような貴方の言葉、それは貴方の耽美な甘い香水にも乗ってふわりと溶ける】
【とろん、と蕩けたなら、後はその中に潜む甘い毒をその白い喉元で味わうだけなのだろう】
【華奢な毛並みを震わす貴方の音律に、耳元を少しだけ涼ませた】


……ここまでにするぅ……だめ、ソニア……おじちゃんに、勝てないよ
おじちゃん、強いね、とっても……それに、優しい

だからね、いじめちゃダメだよ……可哀想だよ


【ほんの少し首筋を見せる形、瞳を貴方へと上げたなら、幼い睫がふわりと解ける】
【マリンブルーの瞳へと、素肌の水面へと、或いは――――プラチナブロンドの漣へと】
【表情は僅かに落胆と、どこか吹っ切れたような色合いが浮かんでいて】

【耳元を擽るような彼女の旋律、ソプラノの歌は遠く儚い世界を思い出させるのだろうか】
【うんしょ、と身を揺らしても、意外とすっぽりと嵌ってるため、抜け出せないのだろう】
【パッチリと目を見開いて、貴方へと注いだのなら、言いたいこと、分かってくれるのかな】


……おじちゃん、下ろし……ぅん……ごめん、もう少し……
えっとね、もう少しだけ、ここがいいな……


【おろして、と言いかけた言葉が止まった、胸元で小さな両手でくしゃくしゃっと丸まる】
【少しだけ視線をおろして、また貴方を見上げるように戻ったのなら、貴方の赤毛を瞳に溶かした】
【マリンブルーに映る貴方のお髭、触ってみたいななんて、手を伸ばして、引っ込める】

【抱かれる姿勢、何年も知らなかった、包まれるという安住の感覚】
【遠い遠い過去のよう、母親に抱かれた、ゆりかごの中のメモリー――――】
【頬を伝った一筋の雫の意味を、多分彼女は分からない】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/06(水) 23:23:39.17 ID:3lgbDkbCo
>>89

【――ぴたり、とそろばんの珠を弾く手を突然止めた】
【それまでずっと無表情だったコマチの顔が、ニタァ、と張り付いたような嫌らしく笑みを京と名乗った男に向けて】


ほー?ほうほうほう、森島 京?そりゃあおかしいッスねえ……
カノッサ機関の裏切り者がどうしてのこのことアタシの前にツラを見せて来たんスか?
――いいやむしろ納得行ったかもしれねーッス、当時カノッサ機関のエンブレムこれじゃなかったッスからねえ

アンタがいた2年前の議員制時代は……だからツラも見たことのねえアタシがそうだとわからなかった、と?ねえ森島 京さんよ?


【この短いやり取りでなんとなくわかるかもしれないが、この少女の表情はまるで信用できない】
【だがそれでもその態度から、その男が正体を現してもなお物怖じしていない事は間違いないと分かるだろう】
【その次の瞬間、ガッシャァァン!と小屋の二階から、窓ガラスを割ってまたコマチの前に立ちはだかる者が現れる】

【次に現れたのは、さっきの二体と違ってまぎれもない人間だった】
【肩のあたりまで伸びた長い金髪の髪の上に、"44"と書かれた缶バッチと、コマチと同じ逆五芒星の缶バッチの着いた丸い布の帽子】
【ぱっちりと開いた目からはエメラルドのような翠色の瞳が覗き込み、まるで西洋人形を思わせるような顔立ちで不敵に口元に笑みを作っている】
【首元に赤いリボンを結んだ紺のブレザーに、赤と黒の縞模様のスカートに黒色で厚手のタイツで足を包んだ少女――帽子の数字から察するに、おそらくはナンバーズだ】


「――おおっと!まさかの二段構えって訳よ!無論明確に怪しい奴からマークを外すと思ったかあ!
油断してまんまと罠にはまったのは実はお前だし!この通り本当の護衛は私だし!」

お前ぶっちゃけ最初から出待ちしてただろブレン、出るタイミングうかがってたッスよねお前?
さてはなくしたんじゃねーッスかおまえ、解読書。まあいい、とりあえず動くな―――何しに来やがったッス


【すく、とそこで初めてコマチはイスから立ち上がり、そろばんと古文書を上着のポケットにしまうと】
【パチン、パチン、と右手で指を鳴らしながら、突然現れた京に問いかける―――先ほどまでとは違い、やや威圧的に】
【ただ、なぜか慈愛に満ちた微笑みを浮かべているので見た目からは威厳を感じさせないが】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 23:24:38.54 ID:M70N7ZD/0
>>98

【捕まれた腕に、力が入って――もう片方の腕、つまりは注射針を刺していた腕と同じように】
【袖が捲くれる――そこから少し、覗いた皮膚にも、やはり】
【――――針の跡。いくつも。いくつも。】
【両腕、ともに。】

【そしてきっと、男は驚くだろう――とても少女の腕力とは思えないほどに、彼女の力は強い。】
【もちろん、成人男性の全力には及ばないものの――これが17,8歳の女生徒が出せる力か。】
【怪しさと危険さ、そしてほんの少しの悲しさを少女は、この数秒間で男に見せてしまう】

―――あっ・・・!く、離せッ!!離してッ!!
なんで、なんで邪魔するのよ・・・っ!!

【バッグへと伸ばした手も、男に捕まえられる――両手が塞がる。】
【少女は苦悶の表情を浮かべながらも、やはりその敵意をむき出しにし】
【男の股間めがけ、膝蹴りを放とうとする――!!】

【―――普通なら、痴漢よ!とか】
【誰か助けて!なんて――叫ぶのだろうか。】

【だが少女にそんな選択肢はなかった。】
【助けを求めることなど。】
【救いを求めることなど。】

【――きっと、無駄だと思っているのだろう。だから、障害は自分でどうにかする。】
【彼女の猛反撃からは、なにかそんな人生観めいた不気味さも感じられるだろう】
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/06(水) 23:25:09.82 ID:/sIub10do
>>97

【吹き上げる風が、誘うように挑戦者の頬を撫ぜる。生暖かい、気色の悪い息のような風。】

【まず、洞窟は下りである。入り口を抜けると少しばかり天井が高まり、傾斜はやや急】
【ふと小石を蹴ってみれば、それが勝手には止まらない程度の深遠であると分かるはず】
【土と岩でできていると言ったとおり、降りること自体はそう難しいことではない――暫し歩くと、突き当り】

【振り返れば“入口/出口”は既に小さな点のようにも見え、いささか心寂しいか】
【突き当りは右に曲がることが出来、その壁には帽子が引っ掛けてある。きっと例の三人が目印にしたに違いない】

【そこからはやや狭く――ゴツゴツとした岩肌を触れながら進むと、やがて不思議な明かりが広がっている】
【地下の鉱脈か何かに当たるのだろうか?真っ暗なはずの坑内は、蛍光が蒼くなったような美しさで照らされて】
【そこかしこに突き出た水晶は、武器でもあれば『パキン』と取れる。光源とすることも出来るだろうか】


【さて――その明るい部屋からの道は、三つ。右、左、中央だ。】

【右の道は、狭い。恐らくやがては行き詰まりなのだろうが、少しばかり先に進めるようにも見え】
【左はといえば進めこそするが、今までの通路と同じ広さ。とすると、どうも先行きは怪しく】

【大本命はそう、中央か。何故ならそこには靴が一足だけ転がっていて、それが“中身”も有るからである】
【蒼い光に照らされた靴は黒い液体を滴らせながら、ころんと地面を踏みしめた】
【どの道を選ぶのも、自由である。どこにだって物語は息づいているし、妨げるものはないのだから。】

/居りまするよっ!よろしくです〜
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 23:28:15.89 ID:IKOgCqyGo
>>100

【戦禍の奏でるカンタレラのリズムはそこで一時停止、あとは指揮者もしぃと指を立てて去るような】
【そんなひと時の静寂とも言える、腕の中で流れる彼女色の温もりの時間】
【小首を傾げて一緒に流れる赤毛、それでもその目が覗かないのは少し残念なところでもあろうか】

ハハっ、俺も危なかったんだよい。だから今回の決着はおあいこにしようや
けどソニアに負けたと思うところもあるさぁ、今日だけは素直に言う事聞こうかねぃ

【喧嘩はもう金輪際しない、とは誓えないらしくて曖昧に笑うのがこの男らしかったが、】
【彼女を抱きしめたまま歩みだす先、止められなければ街の灯りが見えるところまで。】
【安全なその場所で下ろそうというのだろう、尤もすぐに手放したくはないのか歩みは緩慢だったのだが】

ほお、こんなおじちゃんでも気に入ってくれたかぁ? そいつぁ嬉しいねい
ソニアちゃんだったかい、あと10年でもすればぁ俺の女にもしてやったがねぃ

【冗談じみてくつくつ笑いつつ掛ける言葉、激しい夜のあとのピロートークにも似て甘く】
【ゆうるりとした歩みは時折揺れるも不安定さを失わず、やがて街の灯りが見える場所に着くだろう】
【下ろしてと言わずともそこでそっと下ろすだろうし、何かあればレヴィは確り聞き届ける】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 23:28:21.97 ID:tfPLhu5B0
>>92
【その光景、或いは悲鳴を聞きつけたのであろうか】
【――――少し先、電柱から様子を伺う、一つの小さな影】
【右往左往とでも表すべきか、電柱からその身をさらけ出してみたり、再び引っ込めてみたり】
【己の意思との葛藤。やがて、意を決した様に硬い表情を浮かべれば女性の元へと近寄って】

【影が晴れて、覗えるのは一人の少女】
【狐の尾と耳を生やし、緊張故かその尻尾をピンと立てて】
【散らされた装身具を集めれば、不格好にトランクに盛りつけを施すのだろう】


「お……落とし物……なのじゃ
け、怪我の程度は大丈夫か」

【顔を半分隠すようにトランクを持ち上げれば、へっぴり腰のままで訊ねて】
【極度の人見知りの少女の、精一杯の親切心とでも言った所か】
【具合を心配しながらも、一定の距離を保つその様は可笑しいけれど】
【心配そうな、それでいて警戒を露わにした表情を覗かせて】
【――――差し出されるのは口の開いたままのトランク。受け取れば、きっと直ぐ近くの電柱の裏へと回り込んで、また半分だけ顔を覗かせるのであろうか】
/もし宜しければ……!
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/06(水) 23:31:44.02 ID:wqoT7UQAO
>>91

……ふふ、そう。それなら、彼も――お父さんも、同じことを言ってましたよ
毛髪の一本からつま先の爪まで全て、ワタシの所有物です=\―って、……ふふふ
ほんとうに、親子そっくりだねえ――……

【分かっているよそんなことは――と、若者は頷きながら微笑を浮かべ】
【『この場に居ない誰か』の口調を、声音を、言葉癖を、鏡のごとく真似をする】
【当然のことながら似ている訳がない、けれどそれは確かに“彼”を想起させるような言葉遣いだ】
【剃刀のように鋭く繊細な殺意に対しても、父子関係にある彼らを似ていると、ほんの少し揶揄を込め】

【すがり付いてくるその細い体躯を、キョウゾウは決して拒みはせず受け入れる】
【鈴音はきっと知らないだろうが、視界を暗闇に覆われたあの時、彼女の父親が自らにそうしたように】
【徹底的に追及されるイミテーションは、しかし冷酷に突き放すのではなく、少女が満足を得るまで】
【出来るだけ強く、なるべく優しく、そして願わくば互いを融和させてしまおうと、どろどろになりそうなほどに甘やかす】

――なんだってくれたら、僕は私は無条件で嬉しいのになあ…………ねえ、“鈴音”?

【手のひらで頭を撫でて、指先で髪を梳かし、名前を呼ぶ声色はどこまでも甘さと優しさに溢れている】
【……若者が求めているものは、“籠絡”の一点のみ。浮かぶ微笑は決して純粋なものではない】
【まあこの程度で彼らの絆が崩壊するなどとは思っていないのもまた事実で、】
【若者としては、一抹の可能性に賭けてみただけのことに過ぎないのだが――】

さてな、寂しがり屋さんだね、きみも……
彼も……セシルくんもまた寂しがり屋さんのようで、ね

……お父さんの求めているもの、といったら。

【――ふと、何やら思い当たる節でもあったのか。少女の耳元で小さく、そう呟く】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 23:36:31.66 ID:p72iInVPo
>>104

【覗いてみたいな、直接的な感情がふつふつと湧いて、それを口の中で飲み込んだ】
【少しだけ彼女の華奢な喉が揺れたなら、そこには声にならない心があるのだろう】
【その行方は知らない、白百合の花のよう、咲く場所をきっと、選ばないのだろう】


むー……そんなこと、ないよ……本番だったら、ソニア、死んでた
わっ、おじちゃん、あれ……ソニアの、とって……っ


【歩き出す貴方に、揺られるようであったが、SVDを置きっぱなしにしてたのが心配なのだろう】
【身を乗り出すように貴方の両手から零れそうになって、わわわ、とバランスを崩しそうになる】
【結局ちょこん、と貴方に抱かれたまま、貴方の良心に問いかけるのだろう】

【バイオリンケースの中へと入ったのなら、そのまま街の光りの中に落とされて】
【年齢よりも幼く見える彼女、その様子はどこか親子連れのようにも見えるのだろう】
【恥ずかしいな――――なんて、ほっぺたが染まったなら、彼女もまた人であるのだと示すよう】


うん、おじちゃん……良い香りするし……それに……
あっ!知ってる、ソニア、お妾さんでしょ、それ!
いいよ、ソニア、なったげる、今からでも……おじちゃんの、お妾さんに


【いや、多分間違ってる、言葉の形もその意味も、全て】
【ゆらゆらと揺り終えたのなら、下ろされて、服に乱れが無いか、覗き見るよう】
【華奢な上半身を捻るたびに、その膨らんだ胸が微かに濡れた】

【それに、と言いかけて閉じた言葉、その先を辿るのも、自由であるのだろう】
【再びバイオリンケースを手にして、一回ターンをする、そうしたのなら、そこにはもう、ソニアしかいない】
【彼女だけの世界で、切り取られた雪の結晶が、その掌に落ちているのだろうか】
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/06(水) 23:43:36.64 ID:WLsXXIgEo
>>101

【―― ガシャァァン<b!!】

【突如、二階から現れた「人影」――、見遣れば、44≠フ数字】
【不敵な態度を取る二名に、森島は、フードを取って応える】

(…、…ナンバーズ――、No.44=Aか。)
(一対一なら負けないだろうけど、『コマチ』の方が何処までやるか――。)


【――、大方、予想の範囲内の展開】
【恐らく、敵≠ネらば…、…此れぐらいはしてくるだろう、という予測はしていた】
【「動くな」との言葉に従って、取り敢えず、熱≠セけを左腕に収束しておく】


…、…さて、正直言って、全くの偶然では有るんですが――。
答えるなら、「何もしに来てない」って所です。 
寧ろ、僕の方が、貴女が誰なのか訊きたいぐらいで…、…まぁ、兎も角――、


【そうですね、と、軽く呟いて、――腰に手を遣り、手袋をした右手で、通信端末≠取り出す】
【一般的な物で、恐らくは、『電話』でも何処かにするつもりだろうか】
【…、…「動くな」と言う言葉には思いっ切り反しつつ、僅かな笑みを浮かべて】



      ――、そっちがそう云う積もりなら、潰します=B



【――、端末を耳元に当て、宣言したのは、『反撃』の意思】
【若し、彼の動作を阻害すれば、その時点で戦端≠ェ開かれるのは必至だろう】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/06(水) 23:45:01.54 ID:O8D6v32ho
>>102
(こいつ…!力強っ!?)

【少女の両手を掴んだ男であったが、見た目に違う力の強さに驚愕した】
【それ以上に、視覚から入る情報も、ある程度予想はしていたが、こんな少女にこんなにもーーー】

邪魔もなにもねぇよ!んなもんやってんじゃーーー

【しかし、それでも抵抗する少女を何とか抑えようとしながら、彼女のしている事の罪深さを語ろうとする】
【ーーー少女のやっている事は他人に直接の迷惑をかける事ではない、自分を犠牲に自分を保つような行為であるが、だからこそやってはいけない行為】

【しかし言葉が途中で止まる、それが何故かは、少女がよくご存知だろう】

【ーーーまずは重い衝撃が、股関節から全身に響いてくる】
【遅れて、じわじわとした感覚が加速ーーーある一点で、冷汗が身体中から噴き出す】
【一瞬にして頭の中が真っ白に塗り潰され、その上に痛み≠ェぐちゃぐちゃに塗り固められていく】
【叫ぶ?否ーーー声すら出ない=z

ーーーーーーーーーーーー…………

【時間にして僅か一瞬、一秒に満たない僅かな時間】
【それだけで、一人の男を地面にへばりつかせるには十分であったーーー】

【どうであろうかこの姿、今のをすっかり頭からすっ飛ばし、少女から手を離して己の股間へ、内臓がミキサーにかけられているような感覚に唸っている】
【うずくまるその姿勢はーーーきっと少女には、無様としか映らないであろう】
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 23:45:03.65 ID:Y/OOzDts0
>>99


やっぱ戻せんだな────

─────泣きながら"戻させてください"っつーまで痛め付けてやる。
趣味のわりぃチョコレート全部捨てたくなるほどな!


【闇の欠片は翼を傷つけ、あるいは風に煽られ地に落ちると、】
【地に溶けるように消滅していくのだった。】

【その向かい風はそれでも接近のひとつの支障となり、】
【接近が"しづらい"状況ではある─────】

【彼はひとつ接近を諦め、剣を伸ばしその鋭い剣先を蛇の口へと伸ばす。】
【大蛇の硬い甲殻よりも比較的やわい箇所を狙った攻撃。】

【蛇が"苦痛に悶えれば"────上に乗る者はどうなるのか────】

111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/06(水) 23:49:35.00 ID:IKOgCqyGo
>>107

【「おおっとう」なんて態とらしくよろけて見せて、にいと笑って確りヴァイオリンケースを肩に担いで】
【歩みを進めるのはそれからになる、中の人がスッカリ忘れていたとかいう悲しい事実は菓子のように放りつつ】
【良心はそれなりにある。例えば最初に彼女と戦うことを迷ったように、不良共をちゃんと見逃したように】

おおう、ちょいとソレは積極的過ぎじゃあねえのかぃ……
まあ何だ、俺ぁいつまでだって待っててやるよい
だから本当になりたいと思ったんならぁ、そんときにでも「お妾さん」になってくれよぃ

【街の灯りが見える場所について彼女を下ろせば、悪戯めいた笑いと共にヴァイオリンケースを渡し】
【目の前で妖精のワルツのよう繰り広げられた奇術士めいた手品には、ほおと感嘆の声を漏らす】
【能力であるとは分かっても、その幻想的な光景は良く彼女に似合った】

【曖昧にぼかした返答。だがそこに拒絶の色は一切ない、相手が本気になれば此方は受け入れると】
【そのまま出てきた路地の入口に立って彼女を見送るなりするのだろう、口元だけの穏やかな笑みで】
【ふとい出したように、「嗚呼、ご褒美を忘れてた」なんて一言と共にかき上げる前髪】
【ご褒美とも呼べるのかは分からないけれど――今まで隠れていた紺碧色の細められた視線が、ソニアをまっすぐ見ていた】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/06(水) 23:53:22.85 ID:9pU0vO3D0
>>106

……――、ほん、とう?

【似せて紡がれる口調声色言葉癖、確かに彼を想起するそれらに、】
【彼女だって彼を想起して。ぱちくり瞬いて、僅かに嬉しそうな色が燈る】
【好きなものはひとかけらだって自分のもの。ほんの少しだって、他人に渡す、わけが、】
【――独占欲は愛とおんなじだから。向けられたなら、嬉しくて、でもそれと同時に溢れそうになる不安が表情を曇らせた】

【あの日、一瞬だけだった豹変。なのに、それはすべて上書きしてしまいそうなぐらいに怖くて、悲しくて、辛くて、――】

【――抱きつけたなら。きっと必要以上にくっつこうとするのだろう、僅かな距離すらいやだと強請るように】
【怖さ悲しさ寂しさ辛さ、全部埋めてしまいたいと願うかのよう、けれどその総ての仕草は子どもそのもので】
【見た目相応の色気だとかなんてまるでない。ちいさな子どもがしがみついているのと、なんにもかわらない】
【きっと、彼にだってそうなのだ。だって彼は彼女の“お父さん”なのだから、】

だから、だからっ……、なんでも、あげるのにっ。身体だって、たましいだって、あげるのに
どうしよう、どう、したら、――――っ、

【ぐすぐすと燻っていた瞳の涙。抱きしめられて、ついに零れて、その服を濡らす、のだろうか】
【ふるふると首を振って、零していくのは、或いはどれだけ好きかの証明のようでもあって】
【――手が指が声が、甘たるく優しく、身体も心も蕩かしてしまいそうになる】
【(このままこうしていたいとか、家に帰りたくないだとか、思いそうになってしまって、自己嫌悪)】

【優しくて甘い心を狂わす猛毒。或いは、もっと注いだならば堕ちたのだろうか】

――知ってる、の? おとうさんの、欲しいもの、
ね、え、おしえて、おしえて―― お父さんは、なにが、ほしいのっ?

……――なんでもするから、おしえて!

【けれど、囁いた声が思考を現実に引き戻して。思い出した/思い出せたなら、眼前に揺らぎすらしない】
【抱きついたのはそのまま、真正面からキョウゾウの瞳を見据えようとして、】
【どこまでも真剣で真摯な色――望むあまり口走る言葉は、或いは重過ぎる代償を呼ぶのかもしれないけれど】
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/06(水) 23:56:12.50 ID:M70N7ZD/0
>>109

【見た目はともかく、どうやら感覚は普通の男性そのものか】
【犯罪行為に手を染める少女を止めようとする、真面目な男性】

【――嗚呼、相手がただの不良少女だったのならば、話も聞いてくれたかもしれない。】
【しかし彼女は――どうにも、そういう環境の中では生きてこなかったのだ。】
【突然現れた男の説教なんて、聴いて堪るか――きっとそう感じていたのだろう。】

・・・あ。

【―――――無様すぎる、否、可哀想過ぎるその姿を拝めるまでは。】
【いくら急に手を捕まれたからとはいえ、普通の男性相手にこれは――過剰防衛のそれで――。】
【段々と、自分が結構酷い事をしてしまったのではないかという罪悪感に襲われ始める。】
【そう、重ね重ね言うが男は本当に善意で動いてくれた「良識人」――】
【大して自分はといえば、もはや完全に加害者のそれだった・・・。】

ちょ、ちょっと・・・なによ、おおげさに痛がりすぎじゃない・・・!?
ほんとは・・・ほんとは大した事ないんでしょ?立ちなさいよ!?

【打って変わって、少しだけ男を心配し始める少女・・・今夜初めて、彼女の顔に本当の意味での焦りが浮かんでいた・・・。】

(や、やっば・・・!能力者でもない男の人にこんなこと――ああもう!なんで今日はツイてないのよ!!)
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/06(水) 23:59:55.37 ID:p72iInVPo
>>111

【喧嘩はしていたけど良い人だとは思う、それは剣を交えた後も、くっきりと分かった】
【透かして見える貴方の表情、その奥の感情にまで目を向けることができたなら、どんなに嬉しいのだろうか】
【儚く溶けていく雪の破片を、ただひたすらにみつめるままで】


Это обещание(約束だよ)――――おじちゃん
ソニアが大人になったら、おじちゃんに、会いにいくね

それまで、До свидания(バイバイ)レヴィおじちゃん


【手を振ったのなら、それで最後、その先はきっと交わらない二つの線分】
【でもいつか、それが交差する時が来たのなら、その時はまた違った彼女になっている】
【大人へと続くステップの中で、たまには立ち止まってみるのも悪くは無かった】

【紺碧色の貴方の瞳が零れたら、見つめる視線が、泡に溶けていく】
【とても綺麗だと思った、彼女のマリンブルーより深い、思いを一杯に溜め込んだ色】
【それはさながら万華鏡のよう、きっと、近くで覗いたなら様々な彩りを添えるのだろう】

【微笑む表情、純白の素肌に刻まれたその笑みが、貴方へと届いたのなら】
【それは微かな残照にも似た、宵月に照らされる、一片の詩歌みたいにでもなる】
【届いたのなら、むしろ――――届かなくても、それでいいって思った】

【街中へと溶けていく彼女、町の光りは彼女には少々眩すぎるみたい】
【一歩一歩、その光りの中へと進むたびに、彼女という存在が儚い色を強めていくのだろう】
【光りを強くしていったその先には、何も見えない真っ白な空間だけが残る】

【――――柔らかな色をしたそれを、貴方はいつまでも見ることが出来るのだろう】


/お疲れ様でしたー!

115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/07(木) 00:05:23.39 ID:ZUyeiMV6o
>>114

おう、ずっと待ってるよぃ
俺ぁ何時までだって“このまま”だからよぃ

【吹雪に紛れるクオーツのよう遠のくソニアの背を、そのまま前髪をかき上げて広まった視野で追い】
【やがて見えなくなる頃合。くあと欠伸を零しつ踵を返して路地の奥へ、けれど口角は不思議と上がったまま】
【愉しかった時間の名残のよう、残像のような灰色の五線譜がその後を追って流れていった】

/お疲れ様でしたっ!
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [saga]:2013/02/07(木) 00:07:30.13 ID:P6P4VCRwo
>>110

……ッ、ちィ――もっと素早く羽ばたけってんだ!

【悪魔の黒いジャージを更にドス黒く染めているように見えるのは、気のせいではなく】
【――"フィードバックダメージ"】 【この蛇のダメージと、悪魔のダメージは……密接に繋がっているッ!】
【ほんの少しだけ見せた"余裕の減少"――この悪魔は、かなり"直情的"と見える】

テメェーに見せる涙なんてねェーなァァアアーーッ!
俺様が涙を流すのは香辛料を入れ過ぎた時だけだッ!
――おっと、チョコレートは捨てるわけにはいかねェェーなァー、人間共の暦で言う2月の14日!
その日に……ハッピーで素晴らしいバレンタインを提供するためになァ!

【――吹き荒れる風が止む頃には、闇の剣が大蛇の口元へと迫っていて】
【"かわせ"と命令するが速いか、大蛇の頭が揺れるのが速いか】
【剣の直撃こそは避けたものの、大蛇の右の方の口部から降り注ぐは赤い雨】
【背に乗る悪魔も同じ位置にダメージを受けていて――その様子は、注意しなくともよく見える】
【白銀に輝く豊穣の背に描かれるのは、ドス黒い精神の乗った赤い水溜り】

――[豊穣と風の翼蛇]ィィイイーーッ! ガボガハッ……ハァーッ、血が溜まって喋り難いッ
テメェーッ! ブヘッ、"この姿"の俺様にはダメージが返ってくるって言っておいただろォォがッ!
……さっさとあの糞野郎を殺れェェーッ!

【尻尾が振るわれると、白銀に輝く羽根が1枚抜け落ち――刃の如きそれは青年へと飛来する】
【――20mある大蛇の持つ羽根だけあって、その大きさはかなりのもの――故に威力もそれ相当に高いと見ていい】
【大きさは――この悪魔が"ハンモック"に使える位の大きさと言えば良いだろうか】

【尻尾を振るうという動作を挟むため、発生までのタイムラグがあり】
【標準的な人の反射神経さえあれば、見切ることが可能な程度の速度かつ、無回転で飛来する】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 00:09:25.09 ID:0qPy8J/yo
>>105

【ため息に交じり微かに宙へと舞った霞はその夜の寒さを物語り
 煌く細工を眺めれば、それはきっと月夜に照らされ蒼光を纏っていたのだろう
 そして辺を眺める中、女性の視界に写ったものは散らばる装身具………否―――】

 ………?

【その視線が送られたのはトラックが過ぎ去った闇でも、煌めきを纏っソレ等でもなく
 先の電柱に身を潜めた一人の少女で――「ん……」と微かに零れた声は聞き取れぬほどの吐息と同義
 彼女の視線は散らばる装身具に手を差し伸ばすその何者かを興味深そうに眺め
 少女がトランクを持ち上げたなら、ふと何かを思い出したかの様に、差し出されたトランクケースに向かい
 少女の方へと向かってヒールを鳴らして歩み寄り】


……フフ、気が回らなかったわね……ええ心配ありがとね、小さいお嬢さんっ、靴は壊れちゃったけど……そうね私に怪我は無いわ、大丈夫――。
そんな事より――貴方一人に拾わせちゃって、ごめんなさいね


【怪我の問いには、自身の身体へ瞳を落とし、そのコンクリートへ転がる棒の様なモノに目を向け
再びその視線を戻せばその表情は、少女の愛らしさからであろうか、自然に零れた笑、先程までの疲れきった表情を思わせぬほど、柔らかなものであり
少女の警戒を染めたその顔を見ても尚、その笑顔を崩さなかったのは、安心させるためなのであろうか
もし――少女がそのままその場に留まるのであれば、その白く細い腕は貴方の頭頂にそっと添えられ、「ありがとうね」と再び笑を作り
もし、影えと向かえば――】

フフ―恥ずかしがり屋さんなのかな? 私はレイリー・クライス
私を助けくれた優しい貴方のお名前は? なんなのかな?

【と、ゆっくりとした言葉を貴方へと――】
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/07(木) 00:11:35.06 ID:4RiOhD/po
>>113
ーーー………………………

【ーーー嗚呼、何かが見えるーーーとても、綺麗だーーー】
【花畑が咲き誇り、大きな川が流れていて、船が川を渡っている】
【きっと自分もあの川を渡るーーーでももう少し、まだそっちには行けないーーー誰かが、川の向こうから「来ては行けない」と言っている】

(…誰…だ……?)

【よく見えないーーー似たようなスーツ姿で、小太りで、ハゲ散らかしたおっさんとしかーーー】

(……いや、誰だよ)

【よく見たら、見覚えなんて全くなかったーーー】
【あっち≠ナ突っ込みを入れたと思えば、意識はこちら≠ヨ】

ーーーあ…アホかお前…お前な……男には大切な袋がだな……!

【きっと、こちら≠ゥらすれば一瞬だったのだろう、その証拠に少女はまだそこにいるし、まだ痛い】
【うずくまったまま憎しみを込めてそう言うと、そのまま顔だけを少女に向けて】

…人を気遣える心が残ってんならな…まずは自分を大切にしやがれ…!
…そんなもん…テメェの未来を壊すだけだ…ぜ…!!

【そして、少女のしていた行為ーーー注射に対しての言及】
【…うずくまって股間を抑えたままなので、カッコつけようにもついていないが】
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 00:14:46.26 ID:/+9dm9YJo
【深夜も近い刻限】
【闇も深まりそれに属する者達がざわめき立つ頃】
【水の国に近い森に煌めく銀の光があった】

――――――――はっ!……

【その銀は剣戟の迸り】
【靭やかにそして強く鍛えられた刀は切り裂く為だけに有り空を容易に裂き】
【夜の黒とのコントラストはある種の美しささえある】

…………せいっ!!

【円周に薙いで引いて戻し脇に抱えるようにして突き出す】
【刃を返し水平に手前に引き寄せ、正眼に構え……最後正面に切り落とす】
【「舞い」というにはまだ練度が足りないが剣の技能としては最上に近い】

……よし、腕はそこまで鈍ってないみたいだ
怪我は一応の完治、だな

【流した汗を拭い取り鞘の無い「銀の刀」を地面に突き刺す】
【短めの白髪は水気を吸い僅かに纏まり、伸ばして三つ編みにした後ろ髪は夜風に揺れる】
【ぼうっと開かれた右目は赤色で左目はガラス細工のように輝く紫色】
【その容姿を見るに年齢にして20歳くらいだろうか青年ではあるがしかしその顔はどこかあどけなさが見て取れるだろう】
【またその服装は髪色とは対照的な黒のジャケット、ズボンなど身を包んでいる……】

完治だけど状態はベストってわけじゃないんだけどな
……どこかに都合の良い相手でもいればいいんだけど――――――――流石に多くを望み過ぎ、かな?

【申し訳程度に包帯の巻かれた左手の具合を試すようにくるくる廻す】
【様子を見るに怪我の完治後の身体の動きを確かめているのだろう】
【それもどうやら良好らしくて、次……実戦で訓練出来ればと思ったのだけど】

【時間も時間であり、恐らく1人のままか】
【或いは先ほどまで流れていた銀の煌めきに誘われる者がいれば……】
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2013/02/07(木) 00:15:06.51 ID:SGPPjyjko
>>103
【着物の袖が、インバネスの裾が、青みの強い濡羽色の髪が、生温い風に煽られる】
【背筋を這うような寒気と相俟って、ひどく不快だ】
【挑戦者──中性的な風貌をした、和装の女──はしばし鬱陶しげに眉を寄せると、歩みを速めた】

……帽子がある。見たところ、血痕なんかは付いてない。目印だろうな。
「あいあい、マム──どうだい、この通信機。上々だろう?奮発して星の国製のを買っただけはあると」

散々聞かされたよ。骨伝導がどうだのサイズがどうだの……まあ、言うだけの事はあるな。
口の中でもごもご喋るだけでもはっきり伝わるし、これなら戦闘の邪魔にもならない。

【悪路を歩くのには慣れているのか、少々の傾斜ならば物ともしない。足音も立てず、ひょいひょいと飛ぶように進み】
【突き当たりの手前で一旦立ち止まって、息を殺す。左手で大振りな短刀の鞘を払って、これを手鏡代わりに】
【曲がり角の向こうを確認すると、素早く広場に躍り出て】

鉱脈。水晶のようだが、発光しているな。硬度は中々の物だ。しかしやや脆い。
素材としては魔術なんかの媒体向きだろう。逆に武具には──っと。話がズレたな。

……靴が一足。多分、中身入りだ。二人になったな。
「人間、足が潰れた程度じゃそうそう死ねないさ。縁起でもない事言わないの」

【一度地面に松明を置けば短刀の切っ先を用いて水晶を検め、何事も無いと分かれば】
【小振りのものを二つ三つ折り取って袂にしまい込み、松明を拾って】
【片耳に引っ掛けた通信機の向こうの相手と小声でやり取りしつつ、更に先へ】
【三叉路に差し掛かると短刀を鞘に納め、袂から取り出した水晶を真ん中の道に勢いよく放り投げてみる】

【転ばぬ先の何とやら、だ。投げた瞬間、女は脱兎の如く後方へ駆け出して】
【大部屋か──あるいは、可能ならば最初の曲がり角まで退却せんとする】
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2013/02/07(木) 00:15:57.58 ID:SGPPjyjko
>>103
【着物の袖が、インバネスの裾が、青みの強い濡羽色の髪が、生温い風に煽られる】
【背筋を這うような寒気と相俟って、ひどく不快だ】
【挑戦者──中性的な風貌をした、和装の女──はしばし鬱陶しげに眉を寄せると、歩みを速めた】

……帽子がある。見たところ、血痕なんかは付いてない。目印だろうな。
「あいあい、マム──どうだい、この通信機。上々だろう?奮発して星の国製のを買っただけはあると」

散々聞かされたよ。骨伝導がどうだのサイズがどうだの……まあ、言うだけの事はあるな。
口の中でもごもご喋るだけでもはっきり伝わるし、これなら戦闘の邪魔にもならない。

【悪路を歩くのには慣れているのか、少々の傾斜ならば物ともしない。足音も立てず、ひょいひょいと飛ぶように進み】
【突き当たりの手前で一旦立ち止まって、息を殺す。左手で大振りな短刀の鞘を払って、これを手鏡代わりに】
【曲がり角の向こうを確認すると、素早く広場に躍り出て】

鉱脈。水晶のようだが、発光しているな。硬度は中々の物だ。しかしやや脆い。
素材としては魔術なんかの媒体向きだろう。逆に武具には──っと。話がズレたな。

……靴が一足。多分、中身入りだ。二人になったな。
「人間、足が潰れた程度じゃそうそう死ねないさ。縁起でもない事言わないの」

【一度地面に松明を置けば短刀の切っ先を用いて水晶を検め、何事も無いと分かれば】
【小振りのものを二つ三つ折り取って袂にしまい込み、松明を拾って】
【片耳に引っ掛けた通信機の向こうの相手と小声でやり取りしつつ、更に先へ】
【三叉路に差し掛かると短刀を鞘に納め、袂から取り出した水晶を真ん中の道に勢いよく放り投げてみる】

【転ばぬ先の何とやら、だ。投げた瞬間、女は脱兎の如く後方へ駆け出して】
【大部屋か──あるいは、可能ならば最初の曲がり角まで退却せんとする】
//あばばばば、遅レス申し訳ない
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 00:25:20.80 ID:YZBLDvxo0
>>118

【時間にして一瞬、しかし逡巡は永久――世の男にとっては地獄。】
【そんな事は露知らず、少女は小刻みに震えながらも声をあげる男に、ほんの少しホッとする。】

(あ、よかった・・・とりあえず生きてる・・・。なんか一瞬意識飛びかけてたように見えたけど・・・うん、大丈夫・・・)
大切な袋?はぁ、なら私のバッグに入ってる「ソレ」だって・・・私みたいのからすれば、大切なものなのよ。
・・・まあ私のは殴られようが蹴られようが痛みは感じないけど、男って案外脆いのね。

【呆れたような目で男を見つつ、少女は自身がベンチへ乱雑に放ったバッグをちら、と横目で見る】
【先ほどの騒動で中身が零れ――その中からは、数本の注射と輸血パック、そして――】
【"銀色"のカタマリ――否、それはどうみても「拳銃」であった――が姿を見せていて。】

・・・急に捕まれたから驚いたのよ、本気でダウンさせるつもりじゃ・・・なかったわ。
その・・・ごめんなさい。

【意外にも、素直に謝る少女――男のペースに、自分自身の勢いを少々、削がれたか。】
【男の情けない反応は、幸か不幸か少女の心のささくれ立った部分を、一時的に緩和してくれたようだ――。】
【しかし話が注射器の方にいくと】

・・・自分がこんなだから他人の心配が出来るのよ。普通の人は自分で手一杯。でも私は――・・・そうじゃない。
――どうせ、長く生きる事なんて望めやしないんだもの。だから・・・見なかった事にしてちょうだい。
貴方こそ・・・そんな優しい言葉をかけるなら、もっとそれに相応しい人間がどっかにいるでしょうに。

【どこまでも善意を拒否した――冷たい言葉の羅列。】
【拳銃と、注射器をかばんの中にしまい始める少女の姿は――どうみても、学生のそれではなかった。】
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/07(木) 00:27:07.95 ID:7kfczb5AO
>>112

ん……もしかしたら、ヒントにしかならないかも、しれないけれど――――

――――彼が言うに。“殺り合う相手”がいなくなるのは、寂しいのだと。

【――それは果たして天使の助言か、はたまた悪魔の囁きだったのか。】

【ヒントとして与えられたのは、“父親”と一番最初に会話した際に出てきた言葉だ】
【薄紅の瞳は曖昧な色をしながらオッドアイと交錯し、視線をしかと受け止めて微笑む】
【若者の双眸が孕む感情は、少女の瞳の奥底に潜む“悪意”を鏡写しにするかのよう】
【「目は心の鏡」と、言う。少女は若者の鏡に写るものが見えただろうか、それとも――】
【与えたこのヒントをどう解釈し、理解するのか。キョウゾウはそれがとても楽しみだった】

……さてな、鈴音ちゃん。なんでもすると、そう言ったね
じゃあ、このことは、僕私ときみだけの“秘密”――です。いい?

【暈けた隙間を埋めるように、抱擁する腕の力を強めながら……交わすのは、二人だけの秘密の約束だ】
【撫ぜるその手を止めれば少女の目の前に持ってきて、握り拳の状態から小指を立てる】
【良ければ指切りをしようと、誘っているのだろう】
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/07(木) 00:30:33.22 ID:FioRDacGo
>>121

【折り取られた水晶は、やはり尚も光を放つ。仄かに温かいそれは、投げられて】
【やはり高い音を奏でながら放られた先で、一気に広がる空間を“一瞬だけ”映しだした】

【奥行きは数十m、幅は20m程度、天井は5mほどか。かなり巨大な空洞だ】
【一人、集落の男が見える。明確に死んでいて、なぜかといえばうつ伏せに、大の字に倒れているから】
【それからもう一人。宙に浮いて――いや、ぶら下がっていて、足を見ると靴の持ち主は彼だろう】


【―――何にぶら下がっているのか?それもたった一瞬だが、見えたように思う】
【それは槍。2m以上もあろうかという、棒と何かの特殊な鉱石で出来た槍の先に、男が胸を突かれて下がっていた】

【下手人は、果たして“人”なのか。手足は細く、胴体に比べて異様に長い】
【足はといえば右足はあぐらを掻くように浮いていて、もう片足だけで真っ直ぐに立っている】
【顔は見えなかったが――その頭上には石筍があって、それを見ていたように思えたが】

【水晶の甲高い音が響くと同時に、それは怖気すら覚える素早さで音源に滑るように近付いて】
【男を串刺していたのとは逆の腕に持った――これまた槍――で、水晶の全てを的確に砕いたのである】


【故に、また真っ暗。女性に気付いた様子は無いところを見ると、目や理性で物を考える生物ではないのか】
【どちらにしたって、二人の死亡は確かめられた。中央の道の危険性と、もう一人の可能性も、だが】
【ここまでの光景はきっと、最初の曲がり角まで言ってもかろうじて見えるだろう。奥の部屋からはただ、滴る水の音がする。】

/いえいえ、お気になさらず〜
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 00:30:54.48 ID:UZcVGExf0
>>117
【女性が近寄れば、身を強ばらせながらも距離を開けることは無く】
【和装の袖から伸びる、細い腕。重さよりも緊張故だろうか、トランクを持つ腕が僅かに震えて】
【――――危害を加えてくるはずが無い。理解はしていても、身体は理性に従わず】


「心配などして居ないのじゃ。た、ただ怪我をしていたら大変だと思い……
き……気にする事は無い!妾が好きでやった事じゃ」

【人は其れを心配していた。と言うけれど。意地っ張りな子供は素直に言わず】
【腕の重みが消えたとなれば、直ぐさまその場から離れようとして――――】
【きっと、女性の手には黒髪を撫でた感触が伝わるはず。それと同時に、柔らかなシャンプーの香りか】
【其れも長く続くことは無いのだが……】


「失礼な!恥ずかしがってなどおらぬ!
妾の好きでやった事じゃ!……別に、優しくなど無い」

【半分だけ覗かせる表情こそ、怒った様に見えるが】
【ピコピコと動く耳は、まるで褒められた言葉として受け取ったその心情を表しているのだろう】
【――――言葉でも嘘が吐けず、仕草でも嘘を吐けず】
【年上に対する態度が成っていない子供そのものか】


「……魂狐 雪蛍(ごんぎつね ゆきぼたる)
レ、レイリー。汝の靴が壊れていては歩きにくくないのか」

【やがて、ボソリと呟くのはきっとこの少女の名】
【足音でですら掻き消されてしまいそうな音であったが――――幸い、今この場所には二人以外居らず】
【何処か恥ずかしそうに名を呼べば、問うたのは靴のこと】
【ヒールが壊れてしまえば、きっと歩きにくいのでは無いだろうか……そんな考えの下、生まれた言葉】
【怖ず怖ずと懐から取り出したのは一枚の札。答えによっては、きっとそれを用いて何かを施すのだろうか――――】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 00:39:40.81 ID:HWUlWRjd0
>>116


【背に乗る相手が、蛇と連動するように傷を負う────。】
【"この姿の俺様にダメージが帰ってくる"? ─────】
【なるほど、蛇を傷つければ同様に相手も傷つくと。】

【伸ばした剣を元に戻しながら、無回転で襲いかかる羽根の刃を、】
【剣の刀身でその羽根の刃を受けつつも、その衝撃で少なからずダメージを受けることになる。】


────ハッピーなバレンタインを提供してーなら普通のチョコでも売ればいいだろうが!
ガキの自由奪いやがってぜってー泣かす!


【一先ず、先の相手の発言で蛇を攻撃しても有効だと知ったが、】
【直接ぶん殴ってやりたい、という無駄な維持でその場で剣を地に突き刺し、】
【その剣を伸ばして蛇の上へと乗ることを試みる。】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 00:40:59.55 ID:P+KBaKmxo
>>108

【パチン、パチン、と指を鳴らしながらも、コマチは森島 京から目を離さない】
【ぎろ、と眼球を手元の通信端末に目をやる―――機種は一般的な物だ、『小アルカナ』の機種じゃない】
【あのチンピラたちが持ち歩いていた物でない事は確かだ、そこまで観察していると】


『――こいつあのチンピラたちの仲間じゃないみたいだねコマチ!で、どーする?
潰される前に潰しちゃう?無論いつでもやっちゃえるし!』

――余計な口叩くなブレン。そッスね、アタシとしては……『何もしに来てない』って言葉を
信じたいッスかねぇ……こいつもあの歴戦を潜り抜けて来た野郎だ、何の勝算も用意せず
アタシらの前に現れた、とも考えにくいし……一銭の利益にもならない戦いはしたくないし

――とりあえずその電話しまえ。かけた瞬間に攻撃を開始する――そうしなければなにもしない、でもいいんスよ?


【阻害する要素があるとすればとりあえず警告。何もするな、という言葉のみをかける――そのかわりこちらも何もしない】
【こきり、と首を鳴らしてコマチは上から現れたブレンという少女と、森島にお互い『動くな』と命令する】
【この状況で最も『自分の利益となる行動が何か、それを頭の中をフル回転させて見出そうとしながら】


さてさてさてさて、シェン・ロンドに続いてまたまた裏切り者の生存確認完了ッスか、辞任ってか不徳の理由は
給料に不満でもあった感じッスかぁ?まあそれはいいとして、いろいろお話してほしいことが山ほどあるッスけど
とりあえずその情報交換の先払いとして名乗らせていただくと……


―――アタシはコマチ。"六罪王"の音無 小町。アンタの場合は議員って名乗った方が通じるんスかね?
アタシだって元々は議員になりたかったんだし……あのウェスカって野郎がほぼ独断で廃止しなけりゃあな


【"六罪王"、森島に分かりやすいように議員と称したと言う事は、当時の議員に相当する地位という意味か】
【要するにカノッサ機関の幹部級と言う事か――見た目は14、5ほどの少女にしか見えないほど小柄で非力そうな体躯だと言うのに】
【やはり能力者と考えるのが自然なのだろうか……隣の金髪の少女も含めて戦闘に長けているようにも見えないが】


そして先ほどの見張り、センチピードクレムリンとポーラベアークレムリン、そしてこの隣にいる
見た目からして馬鹿って事が丸わかりなこのガキ含め、こいつらはアタシの私兵って感じッスかね

『――なんで馬鹿呼ばわりされるかなぁ!?口悪いよねコマチ!まあご紹介されたので無論名乗るけど!
私はそのコマチの私兵団"パステルフェザー"のリーダー!"No.44"のブレンヒルト・H・フェイタルベルンだし!
今後ともよろしく裏切り者のモリヤマ!』

―――ブレン、モリシマな、森島 京。さて、とりあえず名乗った所で、その電話機を下ろす気になったッスか?


【す、と右の人差し指で森島の携帯端末に指を指し、最後の警告を行いながら】
【コマチは警戒体制のまま、ブレンも、森島も、この場の誰ひとり動く事を許さない、という意思を再度示す】
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 00:44:31.15 ID:XV8ubdoAO
>>119
【夜の中をさまよい歩く一つの影】
【束ねた茶髪が彼女の歩みとともに揺れる】
【鈍く光る右手の指輪には─逆さの五芒星】

やー、やっぱり夜の空気はいいねぇ、静かで。
ま、静かじゃない時もあるけどさー。

……なーんて言っても誰も聞いてないんだけどー。

【パーカーのポケットから響く金属の音は足音と混ざり夜の闇へ溶けて消えていく】
【代わりに耳に届くのは微かな声と空気を裂く音】

ぅあー、今日は静かじゃない方かー。
面倒なやつかもしれないしこれは外しといた方がいいね。

【指輪を外すとショートパンツのポケットへと滑り込ませる】
【案外近くにいたようで、音の主はすぐに見つかった】

やあ、こんな時間まで鍛錬とは熱心なんだねー。
でもずっと一人でやるのも退屈じゃない?
剣は使えないけどちょっとした実戦訓練なんかどうかな?

【言うと彼女はポケットに手を突っ込み、不敵に笑う】
【再びジャラジャラという金属音が闇へ吸い込まれていく───】

/初めてですがどうでしょう><
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 00:52:21.51 ID:b0qNAORb0
>>123

【囁かれた言葉、脳内で廻って、けれど一度では理解しきれなくって、】
【二度、三度。そっと言葉でなぞってみる。きっと、ひどく驚いた顔をしていたことだろう】
【ぱちぱちと瞬きをして、ふと表情が不安なものへと変わる。そうして、首を傾げて、】

――いのちが、ほしいの? いのちが、いらないの?

…………――それだけで、いいの? ほんとう?

【尋ねるのは、本当に些細であるかのよう。本当にそれでいいの、と、疑るよう】
【自分にとっての命など部屋に舞う塵芥の一粒ほどでしかないし、いくらでもあげたって構わない】
【対する彼の命は世界中のどんなモノよりヒトより大事だし、大事だけれど、毀れたならお人形さんみたいに直してあげるのだって“とってもいい”と思う】
【だって、そう、彼だって魂はどこにも行かないんだから、――考えるうち、どんどんと思考が歪んでいく】
【尋ねたのに「そっか」と納得した声を零す。思考が流れて進んだことは容易に察することが出来るはずで、】

【じっと見つめるくせ、映したキョウゾウの悪意になんて気づかないし、気づけない】
【悪意に塗れて虫食いのまま毀れて狂った心に、それをおかしいと思うまともさなんて、残っているわけがない】

……――ひみ、つ、

【撫でてくれていた手。止められれば、もっとと強請るような目を向けたけれど】
【立てられた小指、約束を示して差し出されれば、瞬き一度】

……――――うん、約束

【浮かべたのは笑顔。きっとそれも、とっても嬉しそうで幸せそうな、】
【だって自分の思いつかなかったこと。お父さんが欲しがるもの――教えてくれたのだから、】
【感謝しない理由なんてない。それがおかしいなんて思う心、とっくに毀れたし、ちいさな欠片ひとつ残らず磨耗した】

【そうっと指を差し出して、差し出されたそれに絡めるのだろう】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/07(木) 00:59:28.82 ID:A5VmyB2Ao
>>127

【――、成る程、悪くは無い取引だ】
【電話を掛けなければ、相手も何もしない――、其れは、保証される】
【二対一という戦況を考えれば、一番の好手と言えるだろう――】


(…、…取り敢えず、下ろすか。)


【通信しようとした先は、何処だったのだろうか…、…彼の味方であることに、間違いは有るまい】
【無言のままに、携帯電話を下ろすと、電源を切ってポケットへと突っ込む】


――、意外ですね。僕の頸でも取れば、随分な宣伝になると思うんですが。


【シェン≠ニ言う言葉に一瞬、眼の色が動いたが――、それから、また落ち着きを戻す】
【怪訝そうな顔で、呟くような言葉。熱≠セけは、いつでも反撃できるように貯め続けて――】


…、…で、その六罪王≠ニやらとNo.44≠ェ訊きたいことって、何でしょうか。
『情報交換』って言うからには――、僕にも利益が有るんでしょうけど。


【六罪王=\―、議員と同等というからには、相当の曲者なのだろう】
【少なくとも、二年前までに相見えた者達は、森島以上の頭と、力を持っていた】
【…、…しかし、だからこそ、ここで怯んで隙を見せる訳にはいかない】

【――、取り敢えず、衝突は回避されたと見ていいだろうか】
【一応、外面上だけ見れば、『森島京は交渉に応じる』と――、そう、飽くまでも、交渉≠ノ、だ】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 01:00:04.59 ID:P6P4VCRwo
>>126

【刀身により受けられた羽根は、地面へと落ちて――】
【羽ばたきによって地面に落ちた羽根と共に、冬とは思えぬ草花を周囲に咲き乱れさせていた】

普ゥ通のチョコレートとか……全然つまんねェェエエ!
俺様が求めているのはッ! 人間共が混沌に恐怖し怯える姿なんだよォォオオ
――そう、添加物入りのチョコレートでな! 何も入れないチョコレートなんて店襲えばすぐに手に入るだろォーが!

ガキの自由がなんだッ! 人間共がそうやってッ!
あれも駄目だこれも駄目だ、と縛ってるから俺様が混沌の道に誘ってやってやっただけだ!
本当の自由に、テメェーみてェな正義とか言う奴も秩序も法も不要ッ!
……ヒャハハハ、混沌に呑まれるのが怖いだけの人間共め、それに呑まれる時の顔が最高傑作だから趣味になる!

【――先程までの"傲慢さ"は、既に鳴りを潜めていて】
【代わりに現れているのは、憤怒と――自分が上だと信じて止まない、信じたいという"自尊心"】

――豊穣の風ェェーーッ! 人間の糞野郎を喰らって丸呑みにしてやれッ!
この顔の傷、よォーやく治った角が痛むゥゥウウ! あああああああッ! 思い出してむかついてきたァァアアッ!

【伸ばされ行く剣、それによって大蛇の頭部へと近づく青年】
【その青年を喰らおうと、"大きな口"を開けて――血まみれの顔を大蛇は振るう!】 【鱗も羽毛もない、その口内は綺麗な色で――】
【ともかく、二本の牙は毒こそ無いが鋭い、万が一食われるにしてもその"牙の一撃"だけは回避したいところだ】

【――もしこの攻撃を回避すれば、大蛇は"大きな隙"を晒すこととなる】 【それは間違いない】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/07(木) 01:01:22.02 ID:4RiOhD/po
>>122
…価値観の相違だ…お前は大切な物でも俺にはそうでもねぇかも、な…
…そりゃお前が異常なんだよ…普通はな…体の危険を頭に伝える為に痛い≠チて感じるもんなんだよ…
つーかお前、人のモノ蹴っといてそりゃねぇぜ…!

【後引く痛み、それが金的ーーー心臓の鼓動と共にいつまでも続く】
【少女が目線を動かすのを見て、同じ物に視線を向けるーーーバッグの中身は、想像より少しバイオレンスだ】

…なんだ、謝る事も出来るんじゃねぇかよ…
…俺も悪かったよ…あれじゃ変態だな…

【少女に釣られ、非を詫びる男、一応自分が怪しい自覚はあったらしい】
【しかし、そこから雰囲気が柔らかくなるなんて事はなく、注射に対してはやはり触れられたくなさそうな少女】

ーーー自己犠牲のつもりか?

【バッグに漏れた物をしまいだす少女に、先程とは違う、しっかりとした声で話し掛ける】

腕にそんな痕つけたガキに心配されて、良いと思う訳がねぇだろうが
長く生きれないだとか、そんな風に自分の未来を諦めた奴に、『普通の人は自分で手一杯』だとか、わかった様な口聞く権利はねぇよ

…相応しい人間だ?今使わねぇでいつ使うんだっての
目の前で自分から自分を壊す様な、それもガキを見て、『言葉をかける必要ない』なんて思っちまったらなあ…
それこそ俺は、終わっちまってんだよ…!

【この少女が何故こんな事をするのか、痕だらけになるまで薬に溺れたのか、そんな事は知りもしない、赤の他人だ】
【だが、その行為を目の前で見て、良しと思わないのなら、止めようとするのが通りの筈だ】
【こんな時にまで自分に嘘を付く 意味はない、そうしてしまえば、それこそ自分は自分でなくなってしまう】

ーーーそれに、お前の言い方じゃ、お前自身もそれをよく思ってないように聞こえるぜ
…本当は嫌だとか、やめたいとか、お前は一瞬でも思わなかったのかよ…?絶対に『思わなかった』って、言えんのか?

【…うずくまったまま、無様な格好の男の説教は続く】
【仕方が無いだろう、だって痛いんだから】
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 01:02:56.99 ID:/+9dm9YJo
>>128

―――――――都合の良い……

【背後から響く声に対し少しだけニヤけて呟く】
【都合の良い、とは言うがそれこそ求めた物である】

ちょうど退屈してたところだ、だからアンタも来た……そういう理屈だろ?
尤も理屈云々以前にそっちもやるつもりみたいだ、なら文句もない……と

【刀を引き抜き声の方へと振り向く】
【切先は銀の軌跡を描き余韻を残す】

――――ああ、得物はなんでも構わないよでも死なない程度にな
訓練であの世行きなんて冗談にもならないし……まあお望みとあらば構わないけどさ……

【迎えるのは不敵な笑みならばこちらも同じ物で返す】
【小気味よい金属音は彼女の武器か、いや考察など不要だろうどうせ分かる事など不要だ】

ともかく……だ、そっちからどーぞ

【右手に掴んだ刀をだらんと地面に垂らす構えもない状態】
【しかしながらその言葉は紳士的というでもないのは間違いあるまい】
【彼の身体は戦闘用に組み上がっている、既に準備は終わっているということだ】

【だから彼女が動けば彼も同じく、そして戦いは始まる】

/よろしくお願いします><
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 01:13:13.41 ID:0qPy8J/yo
>>125

【開いたトランクを受け取っても尚、少女に向けた笑は絶やさず――「重いでしょ」――なんて。
 一つ一つの反応を楽しんでいるかの様にも感じさせるが、それは子供へと向けた彼女にとっての応対であって
 その言葉も、震える腕を見ての彼女なりの気遣いでもあるのかも知れなくて】

あら、フフッ、そうね――じゃあ貴方が好きにやった事――ね。

【貴方の黒髪に触れた手は指は、きっと冷たいものであった、しかし、その冷たさも揺らぐ灯火の様に、貴方に触れればふと温もりを灯し
 香るそれに、宙へと弧月を描いた黒艶の束が指に絡んで舞った尚も感じ取れるその温度は、貴方の優しがそう感じさせるモノであるかの様で
 匂いの先に覗く表情にも彼女は変わらずに】

じゃあ、それも好きでやった事、だから私も好きで感謝をするわ
 ――それじゃあ駄目かな? お嬢さん、いいえ、雪蛍ちゃん?

【静かでゆっくりとした音を少女の方へと向けるものであった】
【そして、雪蛍の問いかけには、その言葉の後程か――懐より取り出した札を見やると】

うん……そうね、これじゃあ歩きにくいわね……何かしてくれるの?

【と、告げ、少女と同じ目線か――その身を屈ませ、札へと指を差す。
 そしてその女性の横では相変わらず口の開いたトランクが月光を浴び、蒼光を煌めかせて】

/急な事情により遅れてしまいました……申し訳ないです!
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/07(木) 01:17:27.48 ID:7kfczb5AO
>>129

――……そう、“それでいい”

【時間を経て出た少女の結論に返すは、短くも全てを肯定する簡単な一言だ】
【甘さと優しさで塗り固められただけの、ひたすら脆い上っ面だけの肯定だ】
【そう、それでいい。それが幸福たりうるのなら、誰のデメリットにもならない】
【純なる歪――相反するものが両立する様を見て、若者は口端を吊り上げて嗤う】
【小指を絡めながら指切りげんまん、嘘ついたら――と軽い調子で口ずさむと】

……またいつか、辛かったり寂しかったりしたら、その時は助けてあげましょう
いっぱいいっぱい甘えてください、その分だけ抱き締めたり撫でてあげたりします、から
いつだって、ちょっとしたお父さんの代わりになりますから、……ね?
なんならお母さんでも、いいけれども

【するりと小指を引き離し、再び鈴音の頭に手を乗せ、幾度も撫ぜることだろう】
【紡ぐ音色は更に少女を絡め取ろうと優しい響きを伴いながら、空気を静かに震わせる】
【立場が変わることなど到底有り得ないだろうが、若者にとってそんなことは既にどうでも良かった】
【大事なのは過程を楽しむことだ、優先順位が上下しようがしまいが“楽しければそれでいい”】
【全ては己の気分次第――――そうして隙を見つつ、少女の腕から自然に抜け出そうとする】
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 01:20:37.44 ID:YZBLDvxo0
>>132

あら、ごめんなさいね。殿方のソコに触れた事なんて、ほとんどなかったから。
――ま、触れる機会もないし。良い経験になったわ。
(精々が・・・戦闘中に狙ったことがあるか、ないか・・・ってところだもん。)

【サラッととんでもない事を、強がって言う少女。】
【良い経験になった――まあ、実のところ男の反応が少し面白かったというのはあるかもしれない。】
【クスリの件といいなんといい、かなり強気な、それでいてどこか退廃的な雰囲気の少女だ。】

――変態って・・・!――確かに傍から見たらレイプも同然だったけど・・・べ、べつにそういう怪しいのじゃないし。
・・・一応聞いておくけど。まさか学生相手に色目使ったりなんて・・・してないわよね?

【ジト、と視線を尖らせ。多分本気でそんなことを疑ってはいないのだろう、大人をからかう悪い子供の典型例だ。】
【まあでも――先ほどよりはどうやら、態度が崩れてきたかもしれない。少しは心を開いたか。】
【そうこうしているうちに、バッグの中身を片付け始める少女と――それに連なり、真面目に話を始める男。】
【少女は、まるで耳を傾けていないかのようにもくもくと、零れた液体をハンカチで拭きながら――】

――っ、さっきから・・・聞いてればガキ、ガキ、ってしつこいわね!
もうそんなに子供じゃないわよ・・・っ!善悪の判断くらい、ついてる・・・!だから――・・・だから。
分かった上で、やってんのよ。

こんなもの――身体にも道徳的にも良いわけない。そんなの・・・わかってる。

【――どうやら、言葉はきちんと耳に届いていたようだ。】
【少女は先ほどの鼻で笑うような、呆れた言葉とは別に――自身の意思を込めた、怒りと諦念を込めた言葉を吐き出す。】

――長くは生きられないの。・・・っていうか、生きてちゃダメなのよ、私みたいなのは。
成すべき事を成したら、私は・・・自分で命を絶つつもり。
だってそうでしょう?「悪い子」にはお仕置きが――・・・それもうんとキツいヤツが必要だもの。
私にはもう・・・まっとうに生きる権利も、その力もない。

【少女の言うところの目標、というのはハッキリとしていなかったが――】
【言葉の節々に感じられるのは「憎悪」、ハッキリとした敵意、殺意――】
【或いは勘のよいものならば気付くだろうか――執念、復讐という名の病気に彼女が、罹っていることに。】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 01:21:48.06 ID:HWUlWRjd0


自由ってのはな─────


【襲いくる大蛇の大きな口────。】
【避けるために左右に動くことはできない────。】
【ならば、余分に上方へ動けばいい────。】


────他人に害さない全ての中にあんだ。


【さらに上方へと体を伸ばす。代わりに噛み砕かれる彼と地を繋ぐ剣。】
【そこからくるりと一回転しなから、蛇の頭部へ乗り上げる。】


お前のやってることはただの横暴だッッ!!


【そのまま自身の拳を闇でコーティングして、相手の頬へ殴りかかろうとするだろう。】
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 01:23:35.65 ID:HWUlWRjd0
>>137>>131あてです
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 01:24:58.50 ID:XV8ubdoAO
>>133

退屈、かー
確かにそうなるかなー

【銀の煌めきを少し見つめてから再び相手を見やる】
【月明かりによく映える髪だ──などと考えながらおどけたように言う】

アハハ、私はまだ死にたくないよー
ま、お互い死なない程度にいこ?

【言い終わるが早いか、ポケットから手を抜きだす】
【両の手に握られているのはいくつかの鉄の欠片】

それじゃあお言葉に甘えて……

【欠片をばら蒔く様に軽く投げると左手をかざし力を放つ】

"磁力波動・斥力"!!

【磁力を受けた欠片は周囲に飛散する】
【鋭さこそ大したものではないが当たれば多少は切れそうだ】
【その内の5、6程が彼の胴目掛けて飛んでいった】
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 01:31:21.16 ID:P+KBaKmxo
>>130

【間違いなく電話を下ろした事を確認して、コマチは左手を上げる】
【すると、先ほどのクレムリンたちがそれぞれ森島の左右、距離は20mほど先の地点に】
【今度は手にライフルを持って現れたが――それを地面に置く】

【とりあえずは攻撃の意志を下ろした、と言う事を示したらしい】


お?取ってほしいんスか?――まあ、単純に利益と釣り合わないんスよ
この距離ならあんたの首は高確率で取れる、ただしアタシらはこの通りひ弱な女子二人ッスからねえ
アンタがそこで爆発すればアタシもブレンも深手を負うし……まあぶっちゃけ、そうまでしてお前の首欲しいかって言われても答えはNOッスね

(――ホントな、この距離まで近づけたのは流石にアタシも予想外だった、しかも側近のレオがいねぇ時にとか……
全くついてねー、だが……さーて、何聞いとくかな……やっぱ、今気になった事を二つ、前々から聞きたかった事を一つッスかね)


【運と巡りあわせ、そして森島自身の実力、実利主義のコマチはリスクを避ける事をとりあえず選んでおく】
【そもそもにおいて、自分は森島に含むところなど何もない、カノッサを裏切ったと言う点に置いては許すべき事ではないが】
【それは2年も前の話、少なくとも森島は今バラされたらマズイ機関の情報などほとんど持っていない】

【問答無用で電話するならば喉を潰してから、ブレン達に袋叩きにさせてそれでおしまい、でもよかったが】
【こちらの持ちかけで少なくとも今、何かしらの利益が貰えそうだ】


おーおー、アタシから何の情報をいただこうとしてるんだよ、まあそれはいいんスけど
とりあえず3つほどいいッスか?まず一つ、さっきの古文書1ページ見たみたいだけどどこまで読んだ?
何パーセントくらい読んだか、で答えてほしいッスかね

次にもうひとつ、ここ最近あたしらカノッサ機関の『いろいろなアイテム』の流通ルートを
摘発と称して潰して回ってるのは『お前ら』か?それとも『UNITED TRIGGER』か?それとも全然違う連中か?
それともそんな事してる連中に心当たりはないとでも言ってみるか?まあ好きに答えてほしいッス


――最後に、今お前『誰に電話するつもり』だった?この質問は最低限誰かの人名を喋って貰うッス――絶対にな


【そこまで言って、コマチは森島を無表情のままじ、と見て全ての挙動を観察し始める】
【おそらく何かしらのウソを言った時にそれを見抜くための観察だろう、そうしながら答えを待つ】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 01:32:36.38 ID:b0qNAORb0
>>135

【たった一言の、それでも総てを肯定した一言】
【示された道に、ふわり安堵したように笑うのがきっとどこまでもおかしくて、】
【まして「ありがとう」なんて、囁くのだから】

――ほんとう?
やくそく、約束だよ、ぜったいぜったい約束、だよ?

……嘘吐いたら、その目、抉っちゃうから

【心に体に絡まっていく優しい言葉たち、素直に吸い込んで、吐き出すのは歪に真っ直ぐな音色】
【助けてくれる、抱きしめてくれる、撫でてくれる、――どうしようもないぐらいに、魅力的なその条件たち】
【もしも何かが足りないとしたら、それは、例えば指輪のような痣だとか、そういった証になるものぐらい】
【――そして多すぎるのは、家に居るのだろうおとうさんの存在。どこにも行かないと、総て捧ぐと、誓ったのだから】

……お父さんはもう要らない、お母さんも、いらない
おうちにはもうだれもいらないの 二人きりでいいの、そうでしょう

【抱きしめてくれるのが暖かくて、撫でてくれるのが優しくて、ふわふわ蕩けるような声が紡いでいく】
【独占欲色の糸。それが編み上げる結果なんてまだ分からないけれど】

【(どうやって殺せばいいんだろう、どうやって殺されればいいんだろう、)】
【(どんな風にするのがよくって、どんな風にされるのがいいんだろう、)】
【(どうしたら彼がいっぱいいっぱい喜んでくれるだろうか、わらってくれるだろうか、――)】

【――久方ぶりにも思える平穏めいた心の水面、けれどその奥でたゆたうのは紛れもない狂気で、】
【覗き込んだなら引き摺りこんでしまいそうなほどに瞳に湛えて、ふと、】
【いつの間に腕が解けていたのだろうか、その腕の中から脱出するのは存外容易い】

【――自分でだって意識の外だったらしい。刹那に驚いた表情で、キョウゾウのことを見つめるのだろう】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2013/02/07(木) 01:32:46.31 ID:SGPPjyjko
>>124
【くつり、女は小さく喉奥で嗤う。たった一瞬の間とは言え、その眼は確かに捉えていた】
【倒れ伏した男。百舌鳥のはやにえ宜しく串刺しにされたまま、槍を支えに宙吊りになった男】
【そして、下手人──槍を両手に構え、恐るべき速度で水晶を貫き、砕いた何か≠】

訂正。生存者はよくて一人だ。それと、敵。数は一。人型の魔物と思われる。奴さん、三叉路の真ん中に陣取ってるよ。
人型と言っても、話が通じるような相手では無さそうだ。そもこっちが見えてたかどうかも怪しい。
音で狙いを付けているようだが、そう耳が利くわけでもなさそうかな。追って来ないのが証拠だ。

「……声と足音を殺した上で他の道を選べば、襲ってはこないかもね。中央を通るとなれば話は別だけど」
長槍を二本も持ってるんだぞ。奴はあの通路全体を間合いの内に捉えてる。通ればまず狙い撃ちだ。
避けて飛び込むにしたって──二槍流なんて高尚なもんじゃあないだろうが、あの槍捌きはちょっと厄介だぞ。

【ここでしばし、女はオペレーターと二人で作戦を練る。残る一人の為にも早く先へ進むに越した事はないが】
【一歩間違えば、自分もあの村人の二の前だ。なるべくならリスクは避けたい】
【あれだけの長物ならば、狭い通路に誘き寄せれば多少はこちらに有利になるだろうが──】

(いや。何となく、待っているような気がする。獲物が飛び込んでくるのを、ひたすらに……だから、多分無理だ)
(しかし、奴は何なんだ。おおよそ知性があるようには見えない癖に、どうして槍なんか使うんだ)
(……分からない。この奥から感じ取れる魔力と、何か関係があるのか?)

【考えに考えた末に、女は左の道を選んだ。気配を殺して、一歩一歩慎重な足取りで先の様子を確かめながら進む】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 01:36:23.03 ID:UZcVGExf0
>>134
【その冷たさに肩を竦める仕草は見せても、振り払うなんて乱暴なことはしないで】
【頭を撫でられれば、自然と心が躍る――――もう少し撫でて貰いたい感情と、やっぱり他人は怖いなんて感情の鬩ぎ合い】
【勝るのは、他人への恐怖か――――陰からじーっと見つめていたけれど、やがてはゆっくりとまた姿を見せて】
【鮮やかな和装。腰よりも少し長く伸ばされた、黒の髪】
【触らずとも分かる、ふわりと上質な毛並みの尾を揺らし】


「別に……勝手にすれば良いのじゃ
わ、妾も好きでやったのだから汝も好きにすれば良い
……ちゃんは要らん。雪蛍だけの方が良いのじゃ」

【“ちゃん”を付けられると、何処かむず痒くて】
【照れているのだろうか。感謝の言葉を向けられれば、その頬がゆっくりと紅く染まるのだろう】
【そっぽを向いて、そうしたいなら勝手にそうすれば良い――――言葉こそぶっきらぼうだが、恥じる感情を抑える術など持って居らず】
【誤魔化すかのように、睨めば――――自分の視線の高さに女性の瞳が見えて】
【――――問い掛けに、小さくこくりと頷くのだろう】


「少しだけならば、何とかしてやれるかもしれん
汝の履いていた靴が生き物で無い限りは……」

【キラキラとした其れ等に思わず目が向いてしまうが、無理矢理女性に視線を移して】
【ぎゅっ、と拳を作れば少しずつ近寄るのだろう】
【取れた部分。靴と合わせるようにすれば不可思議な言葉を羅列して――――】
【煙の様に札が消えた頃、特殊な物でも無い限り女性の靴は元通りになっているのだろうか】


「……フン。普通の人間には出来ぬ妾専用の特技じゃ
こんなにも間近で見れた汝は幸運じゃぞ」

【もし成功すれば、フフンなんて鼻を鳴らして得意げな表情を浮かべるけれど】
【……ぐぅと腹の音。それが全てを台無しにしてしまうだろうか】
/全然気にしないで下さいませ!
/何事もリアル優先です!
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 01:40:20.15 ID:/+9dm9YJo
>>139

(――――――――来るっ!!)

【動作に合わせて足を一歩踏み込む、加速への布石】

【そうしている間、彼女の投げた月明かりを受けて僅かに輝く鉄の欠片】
【暗闇を縫う小さなしかし確かな光に相対する銀の刃を脇に抱えるように構え更に踏む込み突出】

……………っ!

【飛来する鉄の欠片を刀の腹でなぎ払う、一閃】
【しかし2つ程漏らしてズドンという衝撃が腹に伝わる】
【病み上がりには響いたのか速度が緩まりふらつくが左をを踏ん張り耐え、突き進む】

あたまっ!貰うぞ……っ!

【右肩で担ぐように構え直した刀をそのまま彼女の左肩を撫でるように振り下ろす】
【刀剣での攻撃であるが彼の所持する刀はなにやら便利な道具らしく、その鋭い姿は形を変えており】
【即ち刃引きしてある状態になっている、ので刃によるダメージは無いだろう】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [saga]:2013/02/07(木) 01:44:14.22 ID:P6P4VCRwo
>>137

――だァから人間共はいつまで経っても糞なんだ!
他人を害すなだァ? そォォオオやって雑魚共にィも心を傾けてっから――!
絆だとか友情だとかの蔓延る、成長もせん下らん甘い世界になってんだこの野郎ッ!

【大蛇の噛み付きが捕らえたものは、青年ではなくそれを運んできた剣】
【バキィと噛み砕かれたその剣の破片を吐き捨てて――】

テメェーが横暴だと思うのは勝手だァァアア、この糞がッ! 糞野郎がッ!
だァが、今に俺様が正しいと言う事を、……世界は混沌により成長する事を……――!

【バギャアッ!】 【闇に包まれた拳は、悪魔の頬を捉えて綺麗な当たりを見せていた】
【悪魔の口内より鮮血と数本の歯が飛び出し、大蛇の身体を伝って歯が地面にカランと落ちて】
【――大蛇はなんとも無さそうに見える事が、"フィードバックダメージ"は一方的なものだと言う事を物語る】


  ――――テェェンメェェェエエエーーーッ!!


【大蛇の背から危うく落ちそうになる、激昂している悪魔、なんとか羽毛にしがみついているが……】
【当然、蛇は痛いし、自分で自分の毛を引っ張っていることになっている】

――無残に死ねッ! 振り落としてやるッ! 落下して脳髄ブチ撒けろォォーーッ!

【最初の調子は何処へやら――力こそはあれど、この性格じゃあ力も何もかも台無しだ】
【その怒りの言葉を受けて、大蛇は頭を強く振るい始めた】 【当然、悪魔も地面に落ちるが――】
【その時、地面より発生した魔法陣から、鳥とバイクを足して二で割ったかの様な者が現れたのを、青年は確認できるのだろうか】
【――悪魔は、そのバイクに着地を試みて、尻に受けた衝撃に思わず痛ェーと叫んで……痛いで住む所が悪魔たる所為か】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/07(木) 01:53:26.34 ID:4RiOhD/po
>>136
…残念だが、ガキは眼中にねぇよ…安心しな
…人のタマ蹴るような奴は何だろうと願い下げだがな

【「ハッ」と、馬鹿にするように笑い飛ばしながら、まさか本気で襲う気はないと語る】
【…しかし、相当根に持っているようだ、無理もないが】

ーーー俺からしてみりゃまだガキだ
ガキって言われて怒る所とか、自分一人で何でも解決しようとしてる所とかな

【「ガキ」と言われて怒る少女に、冷たく言い放って、それでも話を聞いていた事には関心する】
【口が悪いというか、わざと怒らせるような言い方をしているのは、少女の本心を引き出そうとする賭けだ】

『生きてちゃダメ』だぁ?そんなもん誰が言ったんだよ
勝手に人の生き方決めるような奴はそれこそいちゃいけねぇんだよ、いるんなら連れて来い、俺がぶっ飛ばしてやる
悪い奴に仕置きをくれてやんのは閻魔翌様のやる事だ、テメェが勝手に決めてんじゃねぇ

【少女の背後で、立ち上がりながら、少女の言う一つ一つを否定する言葉を吐いて】
【立ち上がれば、腰をトントンと叩きながら、まだ話は続ける】
【自由をこよなく求める男は、自分で自分を諦めているような少女が、気に入らなかった】
【気に入らないからこそ、それは違うと否定する】

…誰か、復讐したい奴でもいんのか?
…復讐をやめろなんて言わねぇよ、だがな、その後すぐに死ぬのはやめとけよ
さっき殺した相手とすぐにあの世で再会なんて、気まずくてしょうがねぇぜ?

【少女の言う『成すべき事』ーーー恐らくは、復讐したい相手でもいるのだろうと、少女の様子から読み取った】
【復讐を悪いとは思わない、やり返すのは結構な事だ、問題は、少女が語るその後…復讐をやり遂げて自分も死ぬ、そんな自爆特攻じみた復讐が、何になると言うのだ】

【ーーーせめて痛みを紛らわそうと、煙草を吸おうとしたが、少女の姿を見て、ポケットに入れた手を空のまま引き出す】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/07(木) 01:58:22.85 ID:FioRDacGo
>>142

【人型の魔物、話が通じず視力は怪しく、耳が頼り――分析は正確だ、間違いは無い】
【そしてまた、道を変えたことも正しいことだった。もしもそのまま進んでいれば―――。】


【――左の道は、やはり狭くも広くもならない。いや、五分ほども進むと先ほどの三叉路程度の広さが見える】
【そこには明かりがあって、これは赤の水晶。中々美しいが、鬱屈とした空気である】
【恐らく外に通じているわけではないのだろう、空気が淀みきっているのはそのせいで、どうやら生き残りは――】

――――……、………誰か、居るのかね?

【――居た。この赤水晶の間とでもいうべき空間の、更に奥に続く道から老人が這い出るようにのそりと出てくる】
【整えた顎髭と頭髪は白と灰の中間色で、齢は70を越しているか。良い体格からすると、若いころは運動もしていたらしい】
【おおよそ170cm後半の身長の彼は茶のロングレザーブーツや薄汚れた外套を纏っていて、見たところでは】

いや失礼、救援隊かな?どうにも異様な雰囲気だったので入ってみたものの……迷ってね。
年甲斐にもなく冒険などするからバチでも当たったのかもしれん、ハッハッハ―――。

……それで君は、あの“悪魔”につけられてやしないだろうね?

【そう、冒険者。武器のたぐいは持っているように見えず、地図やコンパスが入っているのだろうバッグだけが荷物】
【歳からすれば元気だが、若い女性からすれば既に疲労困憊にしか見えないだろう。事実、壁にもたれかかっていて】

【最初は冗談なんかも飛ばしていたが、ふと変わる雰囲気は老獪、或いは延々積み重ねられた経験】
【そんなものが滲み出すような重々しさであり、彼の見立てではアレは悪魔だ、という】
【わかった事実はそんなトコロ――奥の道は恐らく行き止まりなのだろうということも老人の言葉からは察せられて】


【―――――どさッ、と言う音が三叉路の方向から、洞穴内部に静かに響く。】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/07(木) 01:58:53.66 ID:7kfczb5AO
>>141

そうですか、それは残念……そうだ、一応言っておきますと、
再演者≠スるもの、『代役』になることが主なつとめですから
だから、なにもホンモノになろうなんて、少しも思っていませんので
選ぶのはいつだってきみ次第、まぁ彼には勝てそうにないですけれどね?

【そんな言い訳じみた言葉は、『主役』になるつもりはないという意思の表れだったのだろう】
【僅かに苦笑をしながら肩を竦めて、角灯を持ち上げ二人を明るく照らしだす】
【――こつん。また再び革靴の底が地面を叩いて、少女に半身のみを向けると】

お父さん……どうか喜んでくれると、いいですね
こんな自分でもいくらか力になれたようで、良かった

それじゃあ、鈴音ちゃん。またいつか、お会いしましょう

【別れの言葉を紡いだきり、返答も待たずに路地の奥へと歩みを進めていく】
【そうして曖昧な影は角灯の白い光跡だけを残しながら、その場を去るだろう】

【――かくして、今宵の狂演は幕を閉じる】

/深夜までありがとうございます、お疲れ様でした!
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/07(木) 02:01:07.74 ID:A5VmyB2Ao
>>140

【――、脇から現れたクレムリン達に、軽く目を遣る】
【成る程、『系統立っている』…、…先程のチンピラ風は、フェイクかオフか】


――、へぇ。 …、…取れる=Aって思ってるんですね。


【否。…、…取れる≠セろう。此れは単なる強がりだ】
【如何に森島の戦闘能力が、一定の水準に達していても、限界は有る】
【――だが、弱腰≠ヘ寧ろ、危機を招く。単なる、彼の勘にすぎないが】

【そして、『尋問』――、そう、『交渉』ではなく、『尋問』である】
【脳内では「最善手」を探しつつも、彼は、ギリギリのラインを狙って質問に応えてゆく】



…、…古文書に関しては、さっきも言ったように、殆ど読んでませんよ。
ほんの数節――、%で言うなら、3にも満ちません。

――、『いろいろなアイテム』なんて話は、聞いた事が無いですね。
そもそも、ここ数ヶ月、メディアには触れてないんです。
『UNITED TRIGGER』とか…、…全くの初耳ですよ。


で、最後――……、


【――、ここ迄で、少し、言葉が止まる】
【自分以外の「人名」を出すのは、不味い。 …、…何が起こるか、分からない】
【特に機関とは、色々と面倒≠ネ関係が――、】




       「 ――、俺≠竅B  」


  【…、…その時響いたのは、第三者≠フ声】



【――、同時、『上』…、…路地の上方を見れば、屋根の上=z
【一つの人影が見える。――、声の主は、これで間違い無い】
【だが、姿は闇夜に紛れて、よくは見えず――】



「…、…悪いけど六罪王=A後が支えとってなぁ。
 尋問やったら、悪いけどあと、五秒で頼むわ。俺、せっかちやからのぉ。
 名前知りたいんやったら、『機関』のデータベースでも調べてみぃ。
 ――、なぁ、コイツで手打ちにしようや。――、さもないと……、」



【 「何かの拍子に――、路地ごと埋めて≠ワうかも知れん。」】


【――、この段階に至って、第三者≠フ介入】
【だが、パワーバランスが大きく変わったのは事実――、さて】
【ここで引き下がるならば、双方のダメージは最小となりそうだが――】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 02:09:15.52 ID:XV8ubdoAO
>>144

【先に放った欠片の行方を見ながらも手はポケットの中へ─】

うぇ、速っ───

【彼の接近に対応し慌てて後ろへ下がろうとするが範囲外へは出られそうもない】

(仕方ない……!)

【瞬間、一歩下がった左足を見ると】

"減重化"!!

【放たれた力は左足の靴に作用したようで、靴は引っ張られるように持ち上がる】
【左足だけが不自然に上がったことでバランスを崩し後退の勢いのまま転倒】
【脇腹に刀が当たったようで痛みが走るが、倒れながらも右手に握った欠片を投げつける】

("磁力波動"で打ち出すのはきついけど牽制程度には──)

【受身をとって起き上がると即座に彼に向き直り、欠片を握った左手を構える】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 02:12:27.13 ID:0qPy8J/yo
>>143

【頬を染める紅色に気付けたもの、その寒さが在ったから――身肌を凍えさせる夜は彼女に温もりを運んできた
 独りに凍える夜に一時の安堵を運んできた、だから――零れる笑は愛想笑いでも何でもない、偽りのない幸福で
 尾の揺れた背に瞳を向ける彼女の表情は、今極普通の、何処にでもいる様な女性のもの、平凡な幸せの中にいるその表情と例えれるものなのかも知れない】


あら……それなら遠慮無く、そう呼ばせてもらうね、雪蛍。

【雪蛍が睨めど、それに写るのは変わらぬ女性、紅いルージュが滑らかに弧を描き
 頷いたならば、彼女は立ち上がり、その折れたヒールを脱ぎ、手渡して――
 次に起こった光景を見れば――視線は少女の方から、消えいく煙へと、その元に戻った靴へと向けられて――】

凄いじゃないっ雪蛍ちゃ……あっ、、 雪蛍っ
普通の人間じゃないとは出会った時から思っていたけど……フフ

【驚いたかの様に、その声色も楽しげに少女へと向けられて
 また恥ずかしがるのかも知れないけれど――「ありがとうね」と行ってはまた笑を零す
 そしてふんぞり返ったかの様な鼻息に、その表情を眺めれば――「私と一緒だね」その言葉は少女の耳へと届くのだろうか
 予想もしなかった共通点――、それは彼女、少女にも言える事 普通の人間ではない≠サの言葉の意ではあるのだが

 それも夜に鳴った音へと向けた彼女自身の言葉によって】

お腹が空いてるの? 今日は助けてもらったし、ご飯でも一緒に食べる?
それとも帰って食べる? あまり夜遅くなるのも心配させちゃうかな?

【消える言葉へとなるのかも知れなくて、兎に角今は彼女は少女にご飯でも? なんて促す言葉を投げかけるものだった。】

/了解です……!ありがとうございます!
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 02:14:34.52 ID:HWUlWRjd0
>>145



グッ ぅく !!

【確かにこの拳が相手の頬を撃ち抜いた。】
【と、同時に不安定になる足場────まさか自己を省みずにこの手に出るとは────。】
【この高さだ、地面に打ち付けられるダメージは計り知れない────。】

【そこで────。】


【先ほど砕かれた剣の残骸、その闇が彼の落下地点に集まりひとつのクッションとなり、】
【それでも衝撃はくわわるがなんとか致命傷を避ける。】


…………お前の考えを改めることは無理っぽいが………、
でも、チョコレート人間はやめさせるわ、このやろー


【ゆらりと立ち上がり相手と対峙して。】
【また手足に闇が収束しはじめる】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 02:21:47.79 ID:b0qNAORb0
>>148

……――お父さんは、あげないよ

【最初は疎んだ明るさだって、今ではごく普通に受け入れられる】
【返した言葉。彼のことを指しているようにも聞こえたし、その役割について言及したとも取れるけれど】
【どちらにせよ選ぶひとは変わらないのだから――】

【いつの間にやら、涙なんて止まっていた】
【最初よりもずっと人間めいた表情だって浮かべるようになって、さも好転のように見えるのだろう】
【けれどその心中。最初よりも今までよりもずっとずっと歪んで捩れて、もう取り返しなんてつかないほどに、】
【――キョウゾウの囁いたそれ。冥い冥い心の中に差したのは、光のふりをした闇だったけれど】

――またね、

【返すのは少女めいたちいさな笑顔。そうして見送って、しばし】
【(ああそういえば二人は敵対してたんじゃ)なんて思い出しても、どうでも良くって、】

【――久方ぶりにずいぶんと機嫌がいい。闇から闇へ舞い戻ったおうち、素直に甘えられたのはさて、何日ぶりだったか】

/おつかれさまでした!
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 02:26:53.44 ID:YZBLDvxo0
>>146

・・・っ、ガキ、ガキって・・・馬鹿にして。
誰だって子ども扱いされたら腹立たしいに決まってるじゃない。・・・ま、いいわ。
だって実際まだ成人してないし。ガキでいいもの。ええそうですガキですよー。

【ふん、と鼻を鳴らして開き直る少女。怒ってる怒ってる。】
【逆に言えば、荒れ果てた彼女の日常生活の中で――人間に対してこんな風に怒りを感じる事なんて殆どなくて】
【なんだかそれは、久しぶりで――ちょっぴり、楽しくて。】

・・・仕方ないのよ。誰も解決なんてしてくれないんだから。
――頼るべき人間がいつでも傍にいるならまだしも・・・私はそういう境遇にいないの。

っ・・・べつに、誰かが言ったってワケじゃないわ、ただ――・・・漠然と、そういう風に感じてるだけの話よ。
・・・だから、仮に貴方にぶっ飛ばされるとしたら、それは私になるわね。
―――呆れたわ。閻魔翌様なんているわけないじゃない。・・・ふふっ。

【大人に見えた。男は大人の男性だ。】
【しかしどうだろう、彼の言葉はなんだかとても――自由で。】
【所謂社会に生きている成人男性のそれとは違う、不思議な力を持っていた】
【普通の大人ではない、もっと自由で、それでいて自分の中に意思をしっかりと持っていて――】
【呆れつつも、そんな言葉をかけてくれる人間が周りにいなかったことを思い出し、少女は一瞬・・・笑った。】

あら――閻魔翌様、だなんて言ったかと思えば・・・随分説得力のある事を言うのね。
【考えた事がなかった。復讐の後の、死んだその先のことなど。】
【なぜなら彼女の人生のゴールはそこで、そこから先には何もないと考えていたからだ。】
でも・・・一理あるかも。せっかく殺したのに地獄でまた会ったら、それこそ閻魔翌様の前でまた殺し合いでもしなきゃだし。

なんかちょっと勘違いしてたけど。・・・貴方、面白いかもね。

――復讐なんてありきたりなんだろうけど。私にはそれしかない。私の人生はそれだけで構成されてるの。
【男の言葉に、少しずつ絆され――少女はぽつり、ぽつりと語り始める。】

家族も。村も。過去も。未来も。私が幼少の頃に、全て奪われた。
犯人はわからない、ただ――単一の能力者だったってことだけ、わかってる。
探してるのよ、そいつを。それでもって・・・その能力者の仇を探しながら出来るだけ多くの能力者を葬る。
それが私の――生きる全て。終わったらもう、その時は何も残ってないのよ。
・・・死ぬ意外に選択肢があるとは、思えないでしょ。

――けどね、そんな生活、ずっと続けていくには・・・普通じゃいられなかった。
【そうして彼女は、バッグの中身を取り出す】

――麻薬、ってのとはちょっと違うわ。精神安定剤のうんと強力なバージョン、ってだけ。
副作用で――色々見えたり、見えなかったりするけど・・・使うと気分が、楽になるのよ。

【そんなことを呟きながら、少女はバッグを肩に書け】

――――これが夜中の公園で怪しい注射を打ってる不良少女の真相、ご納得いただけたかしら、おにーさん。
・・・というよりは、おじさん・・・?ふふ、まあいいわ。

・・・ごめんなさいね、見苦しい物見せてしまって。けど・・・私には関わらない方が良い。
だって――

【瞬間、少女の身体は宙に浮く――否、それは"引っ張られている"―――?】
【彼女の背後に浮かび上がるのは巨大な一匹のトンボ、そしてその足に捕まり小柄な体躯は宙へと向かう――!】

私も"能力者"だから。――さよなら。

【最後の最後、トンボの羽音が激しくなる中――聞こえただろうか。】
【やさしいおじさん、と呟いたのが。】

【やがて公園には誰もいなくなるだろう――タバコの煙も、憚ることなく吸えるだろう。】
【静寂。――ベンチの傍には、回収し損ねた注射針が一本、あることに気付くだろうか。】
【そしてそこには――"カノッサ"の文字が記載されている事にも――気付くだろうか。】

/すみません、そろそろ時間が・・・っ!この辺で失礼します!
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 02:31:21.80 ID:/+9dm9YJo
>>150

――――――随分無理な避け方をするんだなっ!

【刃は入ったが会心の一撃ではない】
【目を見張るような回避を彼女は見せたのだ】
【刀を引いて、一歩下がる】

…………っとお!?

【それに合わせるように放たれる欠片にしかし手に掴んだ刀で弾くのは叶わない】
【動作の後振りぬいた後に戻して防御に扱うには時間がかかり過ぎるのだ】
【必然別の物で受ける必要があるが……あるとすれば自分の腕くらいで】

……っつッ!
なんだ……随分と訳の分からない能力を使うんだなアンタ……楽しくなってきた

【欠片を掌で受けて呻く】
【包帯につつまれた右手から血が滲む、咄嗟に動いたのだから仕方ないが】
【折角治ったというのに頭の悪い男であった】

で、こないなら……こっちから行くぞッ!!

【掌の血をぺろりと舐めて、心地良い戦闘に心弾ませながら視線を彼女へと移す】

刀を戻して――――――――2つ……っ

【刀を逆手に構え、そのまま背中のナイフホルダーへと収める】
【普通ならば収まる筈の無い、しかし彼の所有する装備に理屈など通らない】
【刀はホルダーへと触れた切先から銀の粒子へと姿を変え問題なく「収まり」】

【そして今度は逆にホルダーから刃渡り30cm程のナイフを2本取り出す】
【銀の跡を残し2つを両手に掴み取り……】

【再び、駆ける――――――――】

(近接戦なら、こっちのお得意だ……そこから切り崩す!)

――――――――っ!!

【接近してからの右手のナイフでの袈裟斬り】
【更に振り終わった後に逆手に持ち替えし斜めへの切り落とし】
【単純な動作であり初撃を避ければ次の攻撃は入らない、相手の対応を試す意味合いの含んだ攻撃だった】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 02:32:37.29 ID:UZcVGExf0
>>151


【その笑みに送られるのは怪訝な表情】
【きっと、その意味を汲み取ろうと必死なのだろうが――――当然、分かるはずも無い】
【だから代わりに、「むぅ」なんて言葉と共に頬を膨らませるのだろう】
【分からなくて、それでいて何処か落ち着いてしまうような感情を抱く自分に対して、不満を持つように】


「……また言おうとしたな。嫌じゃ、ちゃんは子供みたいなのじゃ
何じゃ、妾と同じなのか?
――ならば、汝も力を持っているのか?」

【礼の言葉には、そっぽを向いて】
【――――大きな耳は、その言葉を敏感に拾ったのだろう】
【興味津々といった双眸が向けられて、或いはせがむようにして袖をグイグイと引っ張るのだろう】
【コロコロ変わりやすい子供。人見知りよりも、興味の方が大きくて】
【下から覗き込むように顔を見れば、首を傾げるのだろう】
【――――ただ、空腹かどうか聞かれれば、恥ずかし気に俯くのだが】


「昼から何も食っていないから、腹は減ったのじゃ
……別に、あの馬鹿は余り心配しない。その内勝手に迎えに来るからな
汝が妾に食わせたいと言うのなら付き合ってやらない事も無いが
その……あまり人が多い所は……嫌じゃ……」

【顔を見せなくとも、偉そうに振る舞うが】
【――――たった一人の女性相手でも、身体が強ばってしまうような性格】
【人混みへと行けば、きっとこの傲慢な態度も一気に萎んでしまうのだろう】
【付き合ってやっても良い。そんな言葉を言いながらも、袖を摘んでいた指先には不安を示すかの様に力がこもって】
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 02:33:44.70 ID:P6P4VCRwo
>>152

糞がッ! 俺様のケツの犠牲を無駄にしやがって!
[バークド]――飛ばせェェエエ!

【バイクの現れた地面の魔法陣にへと吸い込まれるのは――闇と化した大蛇】
【――ああ、間違いないこれは……逃走するつもりだ】

テメェーがちょこまか動きまわりチョコチョコうるせェェエエーーからイライラしてきたあああああ!
そんなにチョコが欲しいならくれてやるッ!! チューマンは止めねェェエエーーがなァァアアアアーーーッ!!
おらッ! おらッ! おらッ!  おらッ! おらッ! 

【その前から既にイライラしていただろう悪魔が半ばヤケクソ気味に投げるのは、未開封の市販のチョコレートだ】
【――腕にダメージを負っているとはいえ、まだまだ投擲の力はあるようで】
【3つほどのそれは、バイクに乗ったままの悪魔によって、青年の頭部めがけて思いっきり投げられた】
【何の変哲もない、"ただのチョコレート"だ――内訳は板チョコ二枚と、お徳用袋詰めチョコ一袋】
【更に追加で二つのチョコレートが投げられる……これは、チョコ人間が飛ばした物と雰囲気がそっくりな物だ、但し大きさは"鶏卵サイズ"なのだが】
【こちらは勿論、"カニバル風味"となっていて――色々な意味で"危険"な味である】

【ついでに言うと、全体的に何やら血液が付着しているし、板チョコはバッキバキで……凄く……嫌です……】

【チョコレートを投げ終わると、バイクを走らせて――それで青年に突撃しようと、加速を始める】
【もっとも、この狭っこしい路地裏なので――大した速度は出ないし、しかも地面の羽根が加速を妨げている】
【ちなみに、羽の効果で路地裏で再び息を吹き返した植物群は、悪魔が離れてもしばらくは枯れないだろう】

【突撃の成功の有無を問わず、その悪魔は路地裏の奥深くへと逃走を図る】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 02:41:01.66 ID:HWUlWRjd0
>>157


男からのチョコはいらねーしそのチューマンってのをやめろっての!!


【いくつものチョコレートとカニバルチョコ。】
【それらを一つもキャッチしようとはせず、防ぐ手に当たれば地に落ちて。】


─────うぉぅ!!


【そのチョコレートをばきばきと踏み荒らして突撃を試みる相手方。】
【驚いた声をあげて壁により、バイクが通過するのをただみるに過ぎず、】

【路地裏の奥に消えた悪魔の背に、逃げんじゃねーーーー!!! とどなり声をぶつけるだけだった】


/お疲れさまでしたー!
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/07(木) 02:43:31.59 ID:4RiOhD/po
>>154
ーーー本当に、何もかもが…か

【家も、家族も、帰る場所すら、奪われたーーー話の中じゃよく聞くが、本当にそんな事があるとは思いもしなかった】
【それが本当ならーーー彼女が嘘をついているとは思えないがーーーきっと、復讐をやめるなんて事はないだろう】

馬鹿野郎、やった後に何があるかなんて、その時になんねぇとわかんねぇよ
もしかしたら、[ピーーー]ない理由が出来てるかもしれねぇだろ?

ーーーそんなもん続けてちゃわかんねぇがな
麻薬と同じようなもんだろ、そいつ

【復讐を終えた後には何もない?そんな事、今わかる事じゃない】
【世界は驚く程思うようには行かない、だから、少女の考える通りにも行かないかもしれない】

ーーーおじさん、じゃねぇよ…

【巨大トンボに驚く事はなく、飛び立つ少女をただ見送って、一人になった後ポツリと不満を呟いた】
【それから、煙草を吸おうとして、ふと気が付いた、落ちていた注射器を手にとる】

…カノッサ…か…

【注射器に刻印されたカノッサの文字、間違える訳もない、他になき忌むべき組織】
【問題なのは、少女がカノッサの関係者なのか、それともーーー】

…はっ

【短く笑い飛ばし、「面倒だ」と思考をやめて、注射器をゴミ箱に放り込む】
【やがて、白い紫煙が黒い空に登って行ったーーー】

/お疲れ様でした
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [saga]:2013/02/07(木) 02:46:38.16 ID:P6P4VCRwo
>>158

俺様は逃げてんじゃあねェェエエーーッ!
テメェーがギャースカうるせェェーーから引いてやったんだよォォーだッ!!
次会った時はその生命を俺様のモノにしてやるッ! おととい死ねッ!

【この行為をけして逃走と認める事はないのが、悪魔】
【……もはや、何を言っているのかさっぱり分からない】

【そういえば、チョコレートは一体全体何処から出したのだろうか】
【――20mもある大蛇が召喚出来る力を持っているのだ、――けれど召喚と保管は違う様な――――】

/お疲れ様でしたー
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 02:55:26.19 ID:P+KBaKmxo
>>149


んー、まあ白状しちまうと今ここでさっさと首を落とすよりはてこずるけど
当然『取れる』と思ってるッスよ?てこずるってわかっててもやるのは……無論『利益』のためッス
損より得、得して当然、でなければ誰がこんな茶番するよ?バカバカしいッス

つかホントに読んでないー?ちなみになんて文字が読めたかだけ一応聞いといてもいいッスかァ?

【このコマチという"六罪王"、ここまでの会話でなんとなくわかったかもしれないが、どうも相当の守銭奴らしい】
【深手覚悟で森島を始末してしまえば利益になるのも見えているだろうが、どうもこの少女は無傷でなおかつ情報を欲しがっているらしい】
【甘ったれてる、とも取れるかもしれない、つけ込む場所があるとこの辺りだろうか】

【もし数節、ちょっとかじった程度で読めたとしたならば『愚者の旅路の果ては〜』『拳聖の勇者と魔女の血』『世界が屈服する』程度のフレーズか】
【この辺りはさっきの解読書の知識で多分コマチも読めた辺りだ、信じさせるためにそこくらいは読んだと喋ってもよさそうだ】


ハハッ、とぼけるのはよせよ森島 京!少なくとも議員時代に所属してたなら"哲学者の卵"くらいは
知ってて当然じゃないッスか?それ潰して回ってる奴がいるみたいなんスよぉ、よかったッスねー?これも立派な利益だ
お友達増えるようで本当によかったなあ?嬉しいッスよねえさぞかし

で?とりあえずまずは最初のお友達が知りたいんスよアタシは……宝くじを当てるくらいに低い確率だが
もしかするとアタシが一番知りたい情報かも知れないッスからね……さあ、言ってくれないッスか?


【それが自分の知りたい情報でない事など今この時のコマチには知る由もない】
【だが生かしてその情報を聞き出せば……この時まで命を見逃した事も利益となりえるかもしれない】
【少なくともまだ自分は何も失ってはいない、もう少しならぜいたくしても良さそうだ、そんな事を考える内に】
【第三者が、『森島はその情報を持ってない』という答えと共に現れた】


『―――ッ!?コマチ!あそこ誰かいるし!気を付けて!』

……ほー、そう来るッスか


【突然現れた第三者、声は男のようである事はわかる】
【場所は屋根の上、"六罪王"だという事や自分の話をいくらかそこで聞いていたと判断】
【しかも相手から、名前をデータベースで検索すれば出てくるらしい】
【そして路地ごと自分たちを埋めると来た、ここまで全く自分に悟らせずこの切り札を隠していたわけか】

【―――そこまで分かった時、コマチはにこり、と可憐に微笑みながらぽつり、と呟く】


――五秒とは確かにせっかちッスねえ、せめて十秒くらい待てないんスか?
遅れてやってくる法則のヒーローのくせに自分勝手な野郎ッスねえ


【屋根の上から声が響いた、森島を助ける者の声だ――森島は『彼』が動いたことを確認し】
【次に考えるのはさしずめ彼が自分の気を引いているうちに少しでも離れようとし始める所か……もしかしたら煙幕でも持っているかもしれない】
【ただ本当に路地を吹っ飛ばすほどの能力を持っているのなら煙幕なんて関係ないが、まあそれはともかくコマチは森島に近付いて】



――それでさあ、森島ァ……


【一言だけ呟いた後、最後まで言い終わる前に森島めがけて突然コマチが上段回し蹴りを放った】
【小柄な体格の割に威力は十分、通常の成人男性並みの鋭い威力の蹴りだ】
【目的はまずその場に森島を蹴り倒し地に伏せさせるため、銃口を向けられているも同然の状態にも関わらず、コマチが突然動いた―――!】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2013/02/07(木) 02:59:35.69 ID:SGPPjyjko
>>147
【──串刺しとはいかぬまでも、まず、初撃で手傷を負わされる可能性が高い。避けたとしても、厳しい戦いを強いられるだろう】
【仮に女が完調だったとしても、視界と間合いの分のディスアドバンテージは大きい】

【どんよりと淀んだ重い空気を感じながら、遠くにぼんやりと見える赤い光を目指して、女はひた歩く】
【全くと言っていいほど、風がない。──恐らく、この先は行き止まりだ。しかし、それでも】
【中央の道の先に、探し人がいるとは思えなかった。仮に村人二人を盾にしたとしても、あの槍を掻い潜るのは至難の技だ】

生存者あり。バテ気味だが、無事だ。
「了解。手助けは要るかな?」
要らない。お前がここまで出張ってきて援護射撃なんぞしてみろ、私達はまとめて土の底だ。

【そして──果たして、予想通り。洞窟の奥から現れた老爺の姿を認めて、女は安堵の溜め息を漏らした】
【どうやら、無駄骨ではなかったらしい。通信機の向こうで呑気に応答するオペレーターに毒吐いてから、老爺へと歩み寄り】

救援隊……ああ。そんなような者だよ。貴方を地獄の一丁目から引っ張り上げるよう、知り合いに頼まれた。
しかし、年の割に随分元気そうな御仁だ。棺桶に入るにはまだ早────

────しまった。そういう事か……!

【鷹揚な態度で彼の冗談に応じつつ、肩を貸して共に帰路に就こうとした、その瞬間】
【年季漂う老爺の言葉に、女はにわかに表情を歪ませる。自らの失策を悔いるというには剣呑に過ぎる凶相だった】

この松明を持って、下がっていてくれないか。可能ならば、光源があるこの部屋の入り口で奴を迎え撃ちたい。
あの槍捌きを多少なり封じられて、尚且つ視界の利くこの場所で。

問題は、奴がこちらに向かって来るかどうかだが……。

【出口を、塞がれた。あの音は恐らく、悪魔が槍から犠牲者を振り落とした音だ】
【待っている>氛沐゙女の予感は、望まぬ形で的中してしまったのか】
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 03:00:47.86 ID:XV8ubdoAO
>>155

私、運動はちょっとできる程度なんだよっ

【彼が欠片を受けている間に右手がパーカーのフードから何かを取り出す】
【月明かりを受けて鈍く輝くそれはやはり鉄製の、ピンポン玉サイズの球で、数は3つ】

そういう君の武器もなかなか訳わかんないよーっと!

【彼の接近の間に左の欠片を上へばら蒔き、身一つ分後方へ跳ぶ】
【夜の闇に美しく舞う輝き達は、しかし次の瞬間には───】

今夜の天気は晴れ時々鉄なんてね!"過重化"!!

【彼女の力によりその舞いをやめ、地へと降る】
【範囲は正面の僅かな範囲であり、強い能力ではないがそもそもの重力もあるためそれなりのスピードのようだ】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 03:11:22.39 ID:/+9dm9YJo
>>163

嘘つけっだったらそんな身のこなしなんか出来る訳ないだろっ

【戦いにしても運動にしてもそれを学んでいる者の動きはそうでない者と比べるとひと目で違う物だと分かる】
【更にそれは動きに関わらず戦闘中の作戦の組み立て方にも現れるだろう】

っつ……またわけのわからない――――――――っ!?

【こちらの攻撃は回避されたがしかし向こうは攻撃をせず欠片を宙に投げるばかり】
【いや違うそれも作戦だった、というよりは能力を使用した攻撃か】
【宙を舞っていたそれらは唐突に重力に惹かれ、降り立つ】

(…………っ、いってーなオイ……)

【完全な不意打ちは綺麗な形で入る】
【肩や背中へと鉄の雨は突き刺さり、前に仰け反る】
【姿勢を崩した今、攻撃のチャンスと見て間違いない】
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 03:15:56.01 ID:0qPy8J/yo
>>156

バレちゃってたなら仕方が無いか……
中々人をそう言う風に呼んだ事が無いからさ、って言い訳に聞こえちゃうね、フフ――雪蛍、うんこれで、だいじょ……

【最後に言いかけた言葉の前に袖を摘まれれば言葉は阻まれ、掴んだそのものからでも女性の細く華奢な肢体を感じ取れることができるであろう
 そして視線を落とせば女の長髪が少女の方えと寄り添い、言葉の一つ一つに対する仕草に思わずまた、その小さな身体に触れてみたくなったりして―――】

そうね……じゃあ、私の借りてる家にでも来る?いいえ、付き合ってもらおうかしら?
うん、それなら――私以外には誰も居ないから……でも……

その前に―――

【そして、俯く少女の方へと彼女は再び腰を下げれば、一つ、その少女の前えと手の平が夜空を仰ぐ様な形で差し出され
 少女が瞳を上げれば、女の表情がその白肌が、間近に感じ取れる距離へと望むものであろうか】

あまり人前では見せないのだけれど、フフ、助けてもらったし、友達の証として――
見ていてね、雪蛍

【瞳が合えばそれは始まる、もし何らかの魔翌力を感知できるならば、それは女性から放出されている事が分かるだろう
 ――――魔翌力は宙へと広がり、闇夜に黄昏の煌めきを創造する、手の平を大地に見立てれば、そこには金色の雪が降る
 そして其れ等が一掃に身を光らせたなら――その中より現れたのは金色の箸簪で、それが乗った手を貴方の手へと運び
 抵抗しなければ、その小さな手に冷たい指が絡められ――】


プレゼント、貴方の国の事はよく分からないけれど、テレビとかでそんなのつけてるの見たことあるから
出来は良いかわからないけど受け取って、私があげたいと思ったからさ。

【それに答えたならば――その後彼女は言うだろう】

じゃ、行こっか、あまり遅くなってもあれだしね。

【そして、先の誘いの解答、彼女が借りている家に行くならば辿り着くのは一つの一軒家
 それ程豪盛では無いものの、レンガ造りの暖かな場所で――薪で暖を取りながらも2人で食卓を囲むのだろう
 食材は、きっと少女の希望に多少の彼女のアレンジが加わったものだろうか、其れ共、2人で何かを作るのか

 或いは――彼女の家では無く何処か小さな店に入ったのかは分からない。
 ただ1つ言える事は―――どの場所でも彼女、レイリークライスは笑を絶やす事は無いだろう―――】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/07(木) 03:25:58.90 ID:A5VmyB2Ao
>>161


【――、『第三者』…、…其の出現は、森島にとっても予想外≠セったらしい】
【…、…恐らくは、「電話の相手」とは別の人物。――、当の彼はと言えば】
【誰なのか、記憶の隅に在る気もするが、それを考える暇も無く、――】


 ――、ッ!  【 カン<b!! 】


【殺到する、コマチの上段回し蹴り=c、…其れを、『右の義手』で、受け止める】
【――、カウンターのチャンスだが、其れをせず……、彼女の足を振り払って】


…、…残念ながら、『交渉』は決裂のようですね。
こうなった以上、貴女方に話す事は何も―― 「――、はーい、崩すでー。」


――……、はっ?


【上方の人影=\―、その形が変わり、『手が増える』】
【…、…形容するならば、千手観音≠フ様な、シルエットが闇夜に浮かび――】



「…、…残念やなぁ、六罪王=B……『引き際』は、「今」やったぞ。
 俺は、ヒーローやないから、五秒≠ナ終わりやし、サシで戦ってもやれへん。
 其処の『クソ偽善男』には、ちょっと教えて欲しい事有るだけやから、死にかけても構わん――」



【――其の千手≠ェ、路地の壁へと、高速で伸びてゆく】
【「だから」、と云う言葉と共に…、…その男が掛ける眼鏡が、月光に反射して】




    「 ≪ Nirvana ≫  ――、約束破りにお仕置き=Aや。 」


             【 ――、豪=\― !! 】



【――、瞬間、路地の壁全体≠ノ、衝撃が走り…、…其れに遅れて、『罅割れ』】
【「崩落」…、…そんな言葉が、その場の人物全員の頭に浮かぶだろう】
【幾ら路地が広いとは言え、四方の壁が崩れれば――、生き埋めは免れられず】


【その後、間も無く――壁は崩壊を始める】
【…、…森島の身柄は恐らく、屋根上の男≠ェ保護しようとするだろう】
【恐らく、コマチ達は、何とかして崩落を止めるか、退散するかを選ばねばならない――】


/すいません、ちょっと此れ以上は眠気が限界です…こんな感じで〆て大丈夫でしょうか
/大丈夫じゃなかったり、細かい整合性を話し合う場合は、舞台裏で呼んでください
/取り敢えず、お疲れ様でした!
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 03:35:44.98 ID:XV8ubdoAO
>>164

跳ね回るのは好きだから、さ

【姿勢を崩した隙に鉄球を彼の至近にゆるく投げ左手を構える】

"磁力波動─"

【その目は冷酷にも見えるほど無感情で──】


いったぁぁぁぁい!!間違って引力使っちゃったー!

【彼を攻撃すると思われた鉄球は彼女の左手に引き寄せられ、直撃した】
【そして彼には───欠片が一つ、尻へと直撃】

あーもう、何でこういうところでドジっちゃうかなー私ぃ

【うっすらと涙目になる彼女】
【自らの能力とはいえ不意打ちは堪えたのだろう】
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/07(木) 03:44:49.64 ID:FioRDacGo
>>162

【明敏、というのはこの事だろうか。ことこの洞窟内での出来事に関して、女性の察しは非常に良い】
【狭い洞穴の奥に僅かばかり見える蒼い部屋には、確かに胴を一突きにされた死体があった】
【悪魔が居るかは分からない。やや距離が有ることもあって、赤と蒼をつなぐ隙間はひどく小さなものだからだ】

【ただ、これだけは言える―――かの悪魔は、少なくともこの赤い部屋には来れないということ】
【あの槍、あの手足、それから知性と瞳。盲目的という表現が正しいだろう下級悪魔は、狭い通路は通れない】


    【音が聞こえる。 “ざくり”――大の字で倒れていた死体を、恐らくは槍で突き刺す音】

   【“ぶゥん”という振りかぶる音、そして風を切って、あぁきっと死体が、先ほどよりも全ての音が鮮明に聞こえるほどに力強く】

 【――“―豪ッ”   と、いうあっさりとした『崩落音』。見えたのは、三叉路につながる入り口からの道に飛んでいく人型の影か】


【きっと聡明な女性ならばすぐに気付くだろう事は、“原初の知性が最も発揮された”ということ】
【それは狩り――人が初めそうしたように、あの下級悪魔も獲物を狩るのに頭を使うのか】
【少なくとも老人はそれを察したのだろう。入り口、もとい出口を塞がれたからか、『やれやれ』といってから溜息を吐き】

……うむ、ああいう生き物には常識が効かないな。仕方あるまいよ
だが道を塞がれた以上……呼吸は、まあ数日以上は持つとして
問題は生きて帰れるか否か。まさか壁を掘り進んでいくわけにもいかんし、やはり――――。

【その額には汗、そしてバッグから取り出して装着するのはモノクル、左目だ】
【此処に険しい表情が加わると、非常に男性らしい。なんというか、流石に置いて冒険などするだけあるというか。】

―――さてどうだろう、私としてはこんな穴蔵を棺桶にするのは御免被りたいのだが
お嬢さん。貴女はこの状況下、どうしたいのか―――お聞きしてもよろしいかな?

なに、私も一応は魔術が使えてね?戦うというのなら、手助けはできる
だがそうせずに別のやり方を探すのであれば……所詮、私は体力の無い迷子のジジイだ
やれる範囲で手伝うだけではあるが――。―――……、…………どうかな?

【じっくりと、言葉を選び、できるだけ静かに女性へと尋ねた。気付けば、手元には一冊の旧い魔術書】
【ボロボロだけれども手に馴染んで見えて、魔術の才が低くはないことを語っている】


【―――さあ、まさにここからだ。残った道は行き止まりらしい赤水晶の奥か、三叉路か】
【三叉路であれば右の狭まり、もしくは中央の悪魔を相手するコースしか無いだろうが――】

【ここで一つ、思い出すべきことは洞窟に入った時。風は“吹き込む”のではなく“吹き上げて”いたのだ】
【真っ直ぐに強いそれは、今思えば僅かな血臭もしていたけれど――だとすれば、選ぶべきは?】


/…っといい所なのですが、そろそろ眠気が限界なので持ち越しでよろしいでしょうかっ
/土曜までは毎日居りますが場合によっては置きレススレでも自分は構いませんので…
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 03:46:51.97 ID:UZcVGExf0
>>165
「うむ……汝の家の方が安心じゃ
人が多い所は好かん。汝の事を信用している訳では無いが……まだそっちの方がマシじゃ
――――む?」

【声が近くなった事を感ずれば、思わず顔を上げて】
【手を見て――――やがては、やっと瞳を交じらせて】
【信用している訳で無い。との言葉を言ったのに、友達なんて声が聞こえれば、何処か慌てた様子を見せるのだろうか】
【言葉を訂正しようか、否か。頭の中で様々な考えがグルグル巡っている間にも、時は進んで】

【魔力の集い。一つ一つの変化に驚きを隠せないのか、感嘆の声を上げて――――】
【やがて創られたのは金の簪。拒むこと無く、小さな手は受け入れ】

「ほ、本当に貰ってしまって良いのか?
こんなに高価な物を……良い出来、と言う言葉では足りない位じゃ……
いや、汝が貰って欲しいというならば、貰ってやらん事も無いが」

【減らず口。しかし、その掌は貰った物を宝物のように大切に握って】
【冷たいはずの、女性の手。だけれど、何処か暖かく感じてしまうのは何故だろうか】
【収まりきらない嬉しさが、顔から零れてしまって】
【視線を交えている間に、思わず零してしまった笑み。慌てた様に取り繕うと、凛とした表情をみせるだろう】


「そうじゃな。妾もなるべく早く食べたいからな
遠慮無く汝の家に上がり込むとしよう
……野菜は嫌じゃ」

【恐る恐ると言った様子で、小さな指を女性の指と絡めようとして――――指先が触れた瞬間、やっぱり断念するのだろう】
【だけれど、その裾をしっかりと握れば、後を着いていって――――】

【きっと、その内少女も自ら料理を手伝い始めたのだろうが……】
【スキルは零に等しい。小難しい顔をしながらも、何処か楽しそうに手伝って】
【女性には大きな迷惑を掛けたことだろうか。ごめんなさい――小さな呟きが、耳に届いたかは分からないけど】

【食事も終えて微睡み始めた頃、家を訪れたボロボロのジャケットを羽織った一人の男性】
【女性に対してナンパ紛いの事を行いつつ、カラカラと軽い調子で笑いながら礼を述べれば、少女を連れて行くのだろう】
【――――拒む様子は無い。きっと、“あの馬鹿”であろうか】
【別れ際、少女は照れくさそうに一度だけレイリーの手をぎゅっと握って】
【――振り返ること無く、その場から男性を負うために走り去った事だろう】
/お疲れ様でしたっ!
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 03:47:27.68 ID:/+9dm9YJo
>>167

――――――やば……

【放たれる鉄球、彼女の能力、そして自分の体勢】
【導き出される結果は一つ……の筈だったのだけど】

……なーにやってんだアンタ、戦場でドジってたら……

【なにやら能力を暴発、いやコントロールミスをしたらしくなにやら涙目で】
【呆れたようにため息をついていた……のも悪かったのだろう】

死ぬぞ…………――――――

【いかにも格好良さげな台詞を吐き終わる前に】
【ソレが彼の尻へと、直撃する】

―――――にぎゃっ!!?

【不意打ちも不意打ちである】
【人体では危うい所であるいろんな意味で、悲鳴を上げるのも仕方ないのである】
【幸いクリティカルな箇所ではなかったがしかし彼はその場に蹲る】

(……くそう、こんな筈じゃ)

【彼は本当に涙目になっていた】
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 03:55:57.06 ID:P+KBaKmxo
>>166


――――――ああ?


【不意打ち気味の上段回しを有ろうことか受け止めた、やはり戦い慣れしている】
【そして同時に、四方の壁が崩れる、ここまでだ、崩壊を止めなければ巻き込まれる】
【森島が逃走し、男と共にその場から去っていく、だがそれに構っていたら間違いなく自分も死ぬ】
【否、そんな事はわかっていたはずだ、わかっていてどうしてあの段階で攻撃を行った?】

【理由としては、こちらにも伏せていた『切り札』の心当たりがあったからなのだが】

【逃走する森島達の背後で、何かが爆ぜる音が轟き、その衝撃波が伝わってくるかもしれない】
【もし仮に、その場に戻ってみたら、縦一文字の爪痕がその路地に大きく残っていたことが分かったかもしれない】
【その震源地には、全く瓦礫で傷を負った様子のないコマチとブレン、白熊と蜈蚣の怪人】

【―――そして、全長2mほどの、全身を白と青の装甲で覆った金色のたてがみを靡かせ立つ、獅子の"怪人"】
【レオ、今この時までブレンに護衛を任せある任務に出かけていたコマチの側近、レオクレムリンだ】


……おつかれ、ブレン―――レオ。とりあえず人損ゼロでよかったみたいッスね
つか、遅すぎんだよレオ、それでもお前アタシの右腕か?

「――すまなかった」

『あ、ああコマチ!無論無傷だったようでよかったし!とりあえず森島の生存報告だけでもしときましょうよ!
今度の会合!丁度レオのナンバーズ就任も確定したし!だから、その……笑いながらそういう事するのはちょっと』


【男の攻撃で崩壊した己の隠れ家の跡地、その崩れた瓦礫を先ほどからげし、げし、と】
【小声でぶつぶつつぶやきながら、コマチは―――目を見開き、口元に笑みを浮かべながら蹴りつづけていた】


――誰が約束破りだ?生意気な野郎ッス、見逃してやるっつってんだから素直に情報吐いて
さっさと失せろっつってんスよ……人が下手に出てりゃいい気になって顔に泥塗ってくれやがって……切り札持ってアタシの鼻先で
おちょくるって態度が気に入らないんスよクソッたれ……あの野郎顔は覚えとくからな

くそ、結局無駄に小屋一つ損しただけじゃねーッスか……あのクソガキ…!


【←To Be Continued...】

/お疲れ様でしたー
/私もちょっと眠いのでここで寝ます、おやすみなさい
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 04:04:02.24 ID:XV8ubdoAO
>>170

【崩れ落ちた彼を見て激しく笑い出す彼女】
【余りに笑うので彼が少し睨むとようやく言葉らしい言葉を吐いた】

いやー、ごめん、落ちてたやつも引き寄せちゃったもんでさ。
で、でもまさかそんなとこに当たるなんて思わなかったなー

【言いながら辺りに散らばった欠片達を能力で集めていく】

あー、何か気持ち切れちゃったやー
いい具合にオチもついたところで訓練終わろっかー
あ、でも君がまだやるなら付き合っちゃうよー!
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 04:17:42.15 ID:/+9dm9YJo
>>172

(このやろう……いつかしばき倒すリスト入りだな)

【恐い脳内リストである】
【蹲りながら睨む彼は存外恨み深いのか】
【いや、どっちかというと翌日には忘れている部類だろう】

【漸く痛みが引いたか立ち上がり、大きく息を吐く】
【所在無さげに頭を掻いて……一言】

訓練終わりっ!ただし再戦はまたいつかっ!オッケイ!?
つーか実際このままじゃお互い不完全燃焼だろうに、違う?
やるからには白黒つけなきゃ始まらないし始末に終えない……っつーことだ。

【一応とはいえ訓練だその終わりがコレというのはあまりにも情けなさ過ぎる】
【勝ち負けなしでは意味が無いし痛みがなければ成長しない……まあ心の傷的なモノは得たけれども】
【びしっと彼女を指さして有無も言わせないような口調でいつか再戦を、と告げて】

ああ、そうだアンタの名前を聞いてなかったよな
オレはエルフェス……アンタはどこの誰?感じ戦いを生業にしてそうだけど……

【敵か味方かしらないけれど名前を教えあうくらいは良い筈だ】
【どことなく違和感の残る尻を撫でつつ、ぶすっとした表情で尋ねるのだった】
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 04:19:24.56 ID:UZcVGExf0
>>165
「うむ……汝の家の方が安心じゃ
人が多い所は好かん。汝の事を信用している訳では無いが……まだそっちの方がマシじゃ
――――む?」

【声が近くなった事を感ずれば、思わず顔を上げて】
【手を見て――――やがては、やっと瞳を交じらせて】
【信用している訳で無い。との言葉を言ったのに、友達なんて声が聞こえれば、何処か慌てた様子を見せるのだろうか】
【言葉を訂正しようか、否か。頭の中で様々な考えがグルグル巡っている間にも、時は進んで】

【魔力の集い。一つ一つの変化に驚きを隠せないのか、感嘆の声を上げて――――】
【やがて創られたのは金の簪。拒むこと無く、小さな手は受け入れ】

「ほ、本当に貰ってしまって良いのか?
こんなに高価な物を……良い出来、と言う言葉では足りない位じゃ……
いや、汝が貰って欲しいというならば、貰ってやらん事も無いが」

【減らず口。しかし、その掌は貰った物を宝物のように大切に握って】
【冷たいはずの、女性の手。だけれど、何処か暖かく感じてしまうのは何故だろうか】
【収まりきらない嬉しさが、顔から零れてしまって】
【視線を交えている間に、思わず零してしまった笑み。慌てた様に取り繕うと、凛とした表情をみせるだろう】


「そうじゃな。妾もなるべく早く食べたいからな
遠慮無く汝の家に上がり込むとしよう
……野菜は嫌じゃ」

【恐る恐ると言った様子で、小さな指を女性の指と絡めようとして――――指先が触れた瞬間、やっぱり断念するのだろう】
【だけれど、その裾をしっかりと握れば、後を着いていって――――】

【きっと、その内少女も自ら料理を手伝い始めたのだろうが……】
【スキルは零に等しい。小難しい顔をしながらも、何処か楽しそうに手伝って】
【女性には大きな迷惑を掛けたことだろうか。ごめんなさい――小さな呟きが、耳に届いたかは分からないけど】

【食事も終えて微睡み始めた頃、家を訪れたボロボロのジャケットを羽織った一人の男性】
【女性に対してナンパ紛いの事を行いつつ、カラカラと軽い調子で笑いながら礼を述べれば、少女を連れて行くのだろう】
【――――拒む様子は無い。きっと、“あの馬鹿”であろうか】
【別れ際、少女は照れくさそうに一度だけレイリーの手をぎゅっと握って】
【――振り返ること無く、その場から男性を負うために走り去った事だろう】
/お疲れ様でしたっ!
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2013/02/07(木) 04:36:23.87 ID:SGPPjyjko
>>168
//すみませぬ、半分意識が……
//了解いたしました、それでは持ち越しでお願いします
//今日のところはこれにて、お疲れさまでした。おやすみなさいませー
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 04:38:37.44 ID:XV8ubdoAO
>>173

おっけー、次はこんなミスしないようにするよー!
(しかし……自分のことだけどやっぱり情けないな……)

【座った姿勢で彼を見上げ、感覚を確かめるように左手首を動かしながらブツブツと何かを呟いている】
【刀を受けた脇腹が痛むのか、少しふらつきながら立ち上がり】

ああ、私はレイジア。
詳しい事はあんまり言えないけど、一応戦うのが仕事……みたいな感じかな?

次に会う時、君が敵じゃなければいいな。
お仕事の性質上なのかな、けっこう敵多くてさー。

【彼の問いに答えながらも、彼女の意識はポケットにしまった指輪に向いていた】
【この逆五芒星を見たらどんな反応するだろうか、という問いへの答えは、得られるはずもなく】
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 04:51:39.74 ID:/+9dm9YJo
>>176

…………(どうにも調子が狂うな……苦手な部類?まさか……ねえ)

【朗らかな雰囲気に慣れていないのか神妙な表情を浮かべつつ首を傾げる】
【次再戦した時にも似たような事になりそうな予感がするのは気の所為だと祈りたい】

……ああ、脇腹大丈夫か?でも今回に限っては攻勢を無しにしてるから痛みもその内引いて来るはずだけど
まあなんかあっても自分で病院に行くんだな、そこまでは責任とってやらねーの

【ナイフの特性上浅い怪我は直ぐに治るようになっている】
【彼女が特殊な体質でない限りは数時間もすればその痛みはなくなるだろう】

レイジア……ふーん、じゃあ傭兵みたいなモンか?
だったらオレと同類といえば同類か、どっかの戦場で会うかもなー

【ナイフをクルクルと弄びながらホルダーに収める、飛び散る銀色は線香花火のようにやがて消えて】
【こちらの予想が当たってかどことなく得意気な表情を浮かべつつ、可能性について考える】

【つまり戦場で敵対する可能性である】
【傭兵は所詮雇われ、雇用主次第で立場など幾らでも変わる】
【出来ればここまで話した彼女と敵対したくはないけれど、運命とは予想を裏切るモノである】

【彼女の逆五芒星は恐らくエルフェスという人物とは相容れない】
【だから今はお互い知らないままが良いのだろう】

……敵でも倒すだけだけどな、そういうモノだろオレ達って
それに敵でも味方でも同じようなモンだ……昨日の敵は今日の友なんてドラマか漫画だけの話だもんな

【悲しくはない、我々は戦う為にあるのだから】
【戦って生きるならばそれを受け入れなければならないさもなくば死ぬだけだ】
【そう、悲しくなどない】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 05:24:02.09 ID:XV8ubdoAO
>>177

あはは、大丈夫だよー
もっとひどい怪我することもよくあるしさっ!

【明るく笑うとまたポケットに手を突っ込む】

傭兵……んーまあそういうことにしておこうかな。
もしかしたらまた夜の散歩中に会っちゃうかもしれないけどねー

【ポケットから金属音を響かせつつ思考を巡らせる】

【彼と次に会う時、恐らく彼は敵だろうという予感がしていた】
【正確には予感よりももっと確かなものだったのだが】

まあね、知り合いであろうと全て倒す。それが戦場だもんね。

【一瞬見せた悲しげな表情】
【それは真のものか、それとも─】

さぁて、そろそろ帰ろうかなー
次はもっとあっつい戦いしようね!

【相手が誰であろうと戦うだけだ─今までそうしてきたように】
【言い聞かせるように心の中で呟き、歩き出していく】

それじゃ、またいつか───

【別れの言葉と再開の約束を残し彼女は闇へと消えていった】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 05:37:24.80 ID:/+9dm9YJo
>>178

そこは明るく言うとこじゃねーだろ……
ホント大丈夫かアンタ、逆になんかいろんな意味で死ななさそうな気がしてきた……。

【なんというか普通とは別の世界で生きているような】
【いや実際はそんな筈はないのだけど、数少ない言葉を交わした中でなぜかそう思ってしまった】
【彼女はどうしようもないほど敵対者だというのに】

ん……そうだな―――――――
そうだオレも暇な時はこの辺で訓練してるから会いたきゃいつでも、だな。

【彼女の残した意味深な言葉】
【直感は密かに呟くが、しかし確信ではないからこそ……】
【触れられない事もあるのだろう】

そういうモンさ、仕方な……

【仕方ない、と言おうとしたけれど】
【自分が今まで培ってきた「何か」がそれを止めた】
【或いはそれを最後まで言ってしまったらそれこそ戻れなくなりそうで】

ん……もういい時間だな、次があったら本気で相手してやるよ
それじゃあな次まで生きてろよ―――――――

【去る彼女の背に手を振る】
【僅かに負った痛みはなぜか疼いて止まりそうになかった】
【またまみえる時に、自分はどうすれば良いのだろう?そう問いかけられている気がして】

/お疲れ様でした!
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/07(木) 05:46:24.89 ID:XV8ubdoAO
>>179
【月を見上げ歩く一人の女】
【鈍く光る右手の指輪には逆さの五芒星】
【ふと立ち止まり、後ろを振り返るとまた歩きだす】
【静寂に金属音を響かせながら、彼女は何を思うのか─】


/お疲れ様でしたー!
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 19:28:27.15 ID:0qPy8J/yo
>>169

【信用しているわけではない≠サの言葉にも彼女の表情は何一つ曇ることは無かったが
 その胸の内に何を思い秘めていたのかは彼女自身にしか分からない事であり――……】

ええ――本当は……そうやって喜んでくれる人の手に渡った方が……良い物……だしね
貰ってやって頂戴、大切に使ってね

【小さな手に握られた金簪、手に取ってみれば分かる金属の冷たさ、その重さ
 それは紛れもなく金製のものであって、紡いだ言葉を聞けば値段は気にするなとも取れるのだが
 心の内にはソレ以上のナニカ≠抱いていた故の言葉であったのかも
 もし些細な心の揺らぎを感じ取れるほどに敏感であったならば――その中に交じる悲愴の音色も聞こえるかも知れないが
 今――彼女にそれを問うても笑顔で受け流されるのみであり】

【ヒールの高音が鳴れば――帰路に揺れる灯火が伸ばすのは2つの影法師、影は其々何を思いっていたのか解らぬが
 少なくとも影の1つは、その笑い声を聞けばとても穏やかな気持を彩でてていた――と言えるのだろう――】






―――こんなに……素敵な出会いのある世の中なのに―――…………


【少女の去った一室は今も暖炉の炎が揺れている、少女の去った一室は今でも温もりを纏っている
 その手は――今も少女を感じさせるのだけど――】


それを知らないなんて――――


【何故――こんなにも―――………………】

【頬に伝う一滴の雫は誰も見ては居ない、頬へと伝う一滴の雫の理由は彼女にしか分からない――】


――――せ……ない……

/お疲れ様でした!返事は大丈夫です!
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 19:51:46.46 ID:P6P4VCRwo
【UNITEDTRIGGER――店内】
【外からは見えにくい一番奥の席に座る一人の男がいた】

んゥー……宝玉の欠片……属性は水…………
残りの欠片は誰の手に渡ったんだろう、……悪い奴らに拾われてないと良いけれど……

……欠片でこの魔翌力とは、多分あっち基準でも上位の性能じゃあないかなァ
んゥゥ……水に困っている地域の水源として使えないかなァ…………
それとも、[ヴォルヴ]の力を引き出すのに使うか……いや、そっちはきっと自力でなんとかなるはずだ、だからやっぱり水源だね

……はァー、それにしても……もっと力付けないとなァ……あの時は運が良かったから良かったけれど…………

【それはサメのヒレの様なツノのあるボサボサとした説明しにくい黒髪に、金色の眼の20代半ばの男だ】
【ハーフ顔で優しげな目付きをしていて、左頬には猫と思われる引っかき傷の痕がある】
【服装は、ほんのり青いタンクトップに、紺色のジーパン(ストレッチタイプ)】
【両手足には指が出るタイプのグレーのグローブ的なものがはめられており】
【紐タイプの無難な黒ベースの運動靴を履いており、頭部と両腕には赤色の鉢巻が巻かれていた】

【彼の眼の前の机には、白いボディに、オレンジ色のパーツ、金色の模様をしたノートPCの様な形のものがある】
【モニターはまるで本物のPCの画面の様で、その裏面には金色の眼があった】

【そして、そのキーボードの……いやキーは今は無いが、とにかくその場所には】
【――"翠瀑の宝玉"の欠片、ミール・シュタインで四散したそれが乗せられていた】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 20:22:24.28 ID:fBZRwLTwo
>>182

【その店内へと迷い込んでくる華奢な鳴き声、ふわりとした旋律を奏でたなら、その先に落ちる水面を予期させて】
【瞬くような足音、それはそれは驚くくらい辿ることすら難しいぐらいに、小さな音であった】
【足音の主は、貴方の姿を見つけたなら、一歩、また一歩と近づいてくるのだろう】


……Кто вы(お兄ちゃん、だれ)?……ソニア、知らないよ……お兄ちゃんのこと
もしかして、Посетитель(お客さん)?だったら、今、セリーナ、起こす
多分、寝てる……昨日一杯、遊んでたから……


【見つめる視線は白鳥のよう、その瞳の奥に、貴方の姿を写しこんで】
【美しい金色の眼、貴方の瞳はまるで水晶のように輝いているのだろう】
【視線があったのなら、少し固まるだろう、貴方の整った顔たちに少し見惚れるよう】

【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【ゴシック調の紅い身にシルクハットと同じくゴシック調の白いブラウス、首元には紅のリボンタイ】
【紅いチェックのミニスカートの上から黒いコルセットで細いウェストを締め上げ】
【編み上げブーツに黒いニーソックスの雪のように儚い印象の少女】

【両手で大きなバイオリンケースを握って、膝の下辺りで揺らしていた】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 20:40:24.55 ID:P6P4VCRwo
>>183

んゥー……どうしてやると良いかな……

【PCの上に置かれた欠片を、頬杖を突きながら眺める彼】
【傍から見ればぼんやりと、しかし様々な考えを巡らせていて】


…………うわッ!

【……よほど集中して考えていたのだろうか、彼にとっては急に声を掛けられた形となった】
【ビクゥッと身体を少し跳ね上がらせた後に、息を整えると少女の方に目線を移して――】
【視線があって少し固まる少女、彼は状況整理に追われていてそれに返すのは、きょとんとした顔と数回の瞬き】

び……びっくりした、……えっと……君はソニアって言うんだね
セリーナを呼ぶ必要は無いよ、僕はこのUNITED TRIGGERのメンバーの……ユウトって言うんだ

【一つ深呼吸をしてから、柔らかな笑みと共に口を開いて】
【どうやら彼は、ソニアがUNITED TRIGGERに加入したことを、まだ知らない様だ】
【今の彼の頭の中は、宝玉の欠片の事で忙しい為――すぐにソニアがメンバーではというところまで考えが回らなかったのだが】


……ん? あれ? ――君はお客さんじゃあないのかい?
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 20:47:57.00 ID:fBZRwLTwo
>>184

【PCを見つめていた貴女を後ろからそっと覗き込むような姿勢】
【プラチナブロンドの髪が容易く揺れたのなら、貴方へと届く、声を奏でられたら良いと思った】
【ビクリ、と反応した貴方に、彼女もまた、少し驚きの表情を隠せなかった】


うん、ソニア=エカチェリーナ=ドラグノフ、ソニアで、良いよ

ゅ、ぅ、と……ュウト、難しい……発音
ユウトも、メンバー……此処の、お友達……?


【貴方の名前に四苦八苦するよう、口元でもやもやと、何度か反芻するのだろう】
【その度に揺れる、柔らかそうなほっぺた、店内の照明に照らされて、その素肌が映りこむ】
【雪よりも深く淡やかな彩をしたその素肌は、店内の暖房で、溶けてしまいそうなぐらいに】

【零れ落ちる貴方の柔らかな笑み、それは彼女を安心させるには十分なのだろう】
【ユウト、さっき、ビックリしてた、って擽ったそうに微笑みながら紡いだのなら、貴方へと言の葉を手向けた】
【その香りを嗅いだのならば、甘い甘い少女らしい芳香が漂うのだろうか】


違うよ、ソニアも、仲間……此処の、一人
宜しくね、ユウト……友達、一杯――――ソニア、嬉しい


【そう言って差し出す、彼女の片手、小さな右手がふわりと揺れるのだろう】
【頬と同じくらい、柔らかそうで、それでいて白い指先は、握ったのなら脆く崩れそうなぐらいに華奢で】
【それでいてシャーベットのように冷たく、貴方の体温で、溶けてしまいそうなほど】

【よっぽどバイオリンケースの中身が重たいのか、片手を差し出したのなら、もう一方の手で支えられなくなったよう】
【わっわわ、なんて声を出して、バランスを崩して、尻餅をつきそうになるだろう】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 20:48:39.48 ID:VjAqV2jdo
【どこかの公園】

 …………。

【人気もなく静まり返った夜の公園に大きな影が一つある】
【芝生の上に座禅を組むようにしているそれは】
【立ち上がれば2mは超えるであろう立派な体躯をした人物であった】

【僧衣を思わせる紺色の民族衣装に身を包み】
【露出した肌に生やすは黄褐色と黒の縞を描く体毛】
【肩に立てかけるようにして螺旋の金属飾りのついた長い木杖を携えたその者は】

【虎の頭部をし、ふらりと尻尾を揺らす獣人であった】
【二足歩行の虎が服を着たような姿を言えばわかり易いであろうか】

【虎人(ワータイガー)は、言葉を語らずただ座禅を組み精神を研ぎ澄ます】
【感じるは母なる自然との繋がり。風に乗った草花の香りに鼻腔を擽られながらも】
【尊敬と感謝、崇拝の念を込めて精神を統一し……】

 …………………………むぅ。

【……ていたが、ふと鬱陶しげな声を漏らす】
【その声は人間で言えば中年男性に近いものであった】

【よくよく見ればその原因もわかるだろうか?】
【虎人の周囲や身体に纏わりつく無数の小さな存在達】

『みゃー……』『にゃー』『……ゴロゴロ』

【有り体に言えば――野良猫であった】

 こりゃあまた、どうしたもんかねえ?
 可愛いご先祖さんを無碍にゃあ扱えねえしなあ……うぅむ

【寒空の下、暖をとるために虎人を頼る猫たちを追い立てることもできない】
【だがこのままでは、身動きも取れず瞑想に集中できるはずもない】

【ふぅ、と小さな諦め混じりのため息を一つ吐き、どうしたものかと困ったように尻尾を揺らしていた】
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 20:55:13.48 ID:HWUlWRjd0
【雪が浅く積もった、とある公園、ベンチ。】
【一人の青年がベンチにて新聞を広げている。】
【黒い髪に白い肌、中肉中背の身体を黒いコートに包んでいる。】


相変わらず絶えねーな。


【頭に乗せた雪を街灯に照らされながら哀愁の時間が漂っていた。】
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/07(木) 21:00:50.71 ID:bt8jV6Plo
【繁華街】

【夜の帳が落ち、色とりどりに人口の明かりが街路を照らす】
【まるで眠ることを恐れるように、やおらに活気付いた街は、行き交う人々の声で埋め尽くされていた】

【そんな一角に、通行人が目を投げては、苦笑と失笑をこぼしていく光景があった】

「俺が、わ、悪かった……も……やめ……」

【息も絶え絶えに、道に座りこんだブルゾン姿の青年が、右手をかざす】
【目元や口元に青アザが残り、そこそこに整っていたであろう顔立ちは既に、見る影もない】

はァ? かっこわるぅー。

【その前に立つのは、嗜虐的な笑みを浮かべる、一人の少女】
【唇にはリップ、薄いアイシャドー、染められた茶髪に、耳にはピアス】
【長いマフラーを首元に幾重にも巻きつけた、ホットパンツ姿という出で立ちで】

【男女のどちらともが、繁華街ではよく目に付く背格好ではあるが】

ナンパ断られてー、逆切れしてー。
それで返り討ちにあってー。やっと謝るんだー? ふーん?

【それが日常の風景たりえないのは】
【暴力の主が、女性であって、その脅威に晒されているのが男性という、奇妙な構図ゆえであろうか】

「あ、謝るから……た、頼む、見逃してごえっ!」

【言葉の途中で、腹部にピンヒールを突き入れられて、青年は悶絶しながら地面に伏せる】
【その後頭部にピンヒールを押し付けて、少女は笑う】

きっこえなーい。

【事の成り行きを、自業自得と笑っていた、多少の観衆も、事の成り行きに不安を覚えたのか】
【周囲が、ザワザワと色めき立ち始めている】
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 21:09:47.27 ID:b0qNAORb0
>>186

【――じゃり、と。砂粒を擦り踏み潰す足音が響くのだろう、それは誰かが公園に立ち入ったことを教えてくれて、】
【次いでそちらのほう、無遠慮に投げて注がれる視線はきっと、浮付いて煌いて、――ああ、うん、猫好きの気配がする】
【じゃりじゃりと鳴る音はどこまでも軽く、或いはちいさな子どもとも取れそうだけれど――近づいて来るひとかげ、視線を向けたなら】

【膝丈でさらり揺れるのは夜に蕩けそうなぐらいの黒髪で、長い前髪の間から覗くのは赤と黒のオッドアイ】
【胸元で黒いリボンを咲かす深紅のブラウス、姫袖をふんわり揺らして、】
【フリルとレースをふんだんにあしらったハイウエストの黒のスカート、裾からはパニエの布地が覗く】
【ガーターベルトを模した柄のストッキングと、ヒールの高い編み上げブーツ。じゃりともう一度足音鳴らして、】

……――ねえ、ねえ。さわっていい?

【ある程度近づいたなら、その瞳はきっときらきら煌いていて――ひどく細く色白な少女、だった】
【高く澄んで紡がれるのは、鈴の音のよう。どこか金属めいた余韻を残す不思議な声色】
【夜の暗闇に良く似合って、白い吐息と一緒に解けて消えていく――その刹那に、首を傾げた】

【(そうして期待に満ちた瞳。とかく猫好きそうな色合いは、或いは猫たちにプレッシャーを与えるのかもしれないけれど)】
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 21:09:57.19 ID:P6P4VCRwo
>>185

そう、ユウト――
……お友達というか、仲間というか……まあそんな感じだね

【うまい表現が見当たらないのか、それとも彼もまたメンバーに仲間意識を持っていたのか】
【メンバーを友達と表現した彼女へ返すのは、とりあえず肯定の意思】

ごめんね、ちょっと考え事していて……君が近付いて来たことがわからなかったんだ

なるほど、君もこのUNITED TRIGGERに入ったんだね、……――
――これから宜しくね、ソニア

【友達がいっぱいで嬉しいと言うソニア、こちらも何だか嬉しくなる】
【こんな感じの平和が広がれば良いのに――と、心の中で思いつつ】
【差し出された右手に、彼も右手を差し出し握手を試みようとするが】

おっ、と……大丈夫かい?

【その行為によってバランスを崩したソニアを見て、思わず立ち上がって】
【彼女の身体を支えようと、両手を伸ばすだろう】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 21:15:42.34 ID:P+KBaKmxo
>>188

【ただ事ではなくなってきた、自警団を呼んだ方がいいのではないか?】
【周りの野次馬も不安そうな顔になって来たとき、彼らの間を、失礼します、と丁寧に頭を下げながら】
【野次馬の間をずる、ずる、と傍迷惑なほど大きな荷物を引きずりながら現れた者がいる】


――ちょっと、ちょっと失礼しますね……ああやっぱりケンカだ
もうやめなよ……このケンカは君の勝ちだ、その人もう心が折れてるよ


【さらっとした柑橘系の整髪料の匂いが漂うさらっとした茶の短髪にきりっとした目に真っ赤な瞳に整った鼻筋】
【水色の質素なシャツを白い柄シャツの上から羽織り、ひざ下まで伸びた黒よりの灰と黒のストライプのハーフパンツに赤のスニーカーの青年】
【肩にはリュックサック風のバックを持ち、首には赤いマフラーを巻いている】
【その青年は全長2mほどの上から見ると細長い六角形のような形をした重厚な箱…人一人が入れそうな高級感の溢れる箱を引いていた】
【安定感のあるのっぺりしたフォルムを紺色で彩っており、蓋の表面に真っ黒な三日月を象った模様が塗られている……棺桶の形をした物だ】

【その棺桶の上に、垂れた耳に丸い目、ソフトモヒカンのように中央の頭の毛がこんもり盛り上がった、首輪に複数の鍵をぶら下げた
茶色い体毛に覆われ小さな子犬、いや…レッドカラーのトイ・プードルは棺桶の上に座りながら、その女性の方をきっ、と丸い瞳で覗き込んでくる】


その人ももう悪かった、と謝ろうとしてるみたいだしさ……周りの人たちも不安がってるし
ここはどうか寛大になって、そこでやめてあげてくれないかな……?

『しっかしえげつないのう……近ごろの女子もなかなかあなどれんわい……』


【トイプードルが男の負傷状態を見ながら、呆れ混じりのため息をついてぼそりと呟く一方】
【前に出てきた若い青年はそこまで、と女性を制するようにす、と平手を出して間に割って入ろうとする】
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 21:17:32.75 ID:VjAqV2jdo
>>189

……ん?

【虎人は、声のした方向へと顔を向け】

おう、好きにしたらいいんじゃねえのか?
別に俺が飼ってる訳じゃねえしなあ

【虎の顔のため表情は判りにくいが、恐らくは微笑みを浮かべながら】
【纏わりつく猫のうち一匹の頭を軽く撫でながらそう言った】

『……みゃ?』

【猫は、突然現れた人物に対して軽い警戒心を込めた視線を向けるが】
【町に住んでいるだけあって、ある程度人馴れはしているのか逃げる様子などはない】
【虎人の近くに寄れば、撫でたり抱き上げたりも可能であろう】
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 21:19:21.21 ID:fBZRwLTwo
>>190

【彼女にとっては仲間とはイコールして友達と結びつくのだろう】
【華奢な頬が揺れたのならば、そこに刻まれるのは微笑みの音律】
【きっとその術だけでも生きていけるぐらい、その微笑には無限の価値がある】


考え事、ユウト、何か悩んでるの
ソニア、手伝うよ、友達、手伝うの、当然だもん……


【小首を傾げたなら、頬に解けるプラチナブロンドの髪、靡いたのなら直ぐに風に舞うみたいに】
【仄かに金色の混じったソレが意味を重ねたのなら、伝う指先の形すらも知らないのだろう】
【ふわりと浮かんだ表情の波間に溶ける貴方の柔らかな顔たちに憧れに近い色を浮かべた】

【きっと容易に支えられるだろう、バイオリンケースに揺られるのも分かるぐらいに軽い体重】
【イミテーションのようでもあった、人だということを忘れてしまうかもしれないほどに、しっかりと支えないと、消えてしまいそうなほどに】
【夜明け前に残らない、夕闇みたいな、そんな体重】


……ありがとう、ユウト……助かった、よ
置いて、いい……やっぱり、少し、重いの……


【そう言って、彼女はバイオリンケースを貴方へと手渡そうとするだろう】
【なるほど、彼女が持つには重過ぎるほどに、その重量は重い、受け取ってくれたのなら、ふぅ、と声が漏れた】
【ブラウスに包まれた華奢な上半身が微かに揺れるのなら、灯火のような頬に紅潮が混じる】

【白い頬はそれだけで紅色を強く映し出すのだろう】
【そこに色が付いたことすらも、一大事みたいに、やや仰々しく伝えて見せる】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 21:35:08.69 ID:b0qNAORb0
>>192

……違うの?
懐いてるみたいだから、そうなのかなって思ってんだけど――……。

【あっさりと了承されるそれ。ぱぁと笑顔が華やぐのだろう、ひどく嬉しそうで】
【光に惹かれた蛾か何かのよう、もっとずっと虎人の方へと寄ったなら、彼の隣、ぺたりと座り込もうとするのだろう】
【服が汚れるとか、そんなこと。どうでもいいとばかりに投げ出して――細い細い指先を、猫たちへ伸ばして示す】
【そうして差し出した右手。薬指にはまるで指輪のよう、黒蛇を模ったような痣が浮いていて――それがどこか、不穏だったけれど】

【――すんすんと指先を嗅がれて、細めた瞳が猫を見つめて、浮かべる笑みだって、ひたすらに色濃く染まる】

――昔ね、猫。飼ってたの、真っ黒な毛の子でね、……どっか、行っちゃったんだけど。

【やがて猫が指先に興味をなくしたなら、そっと伸ばしてみる手。拒まれないと分かれば、小さな頭に手を乗せてみて、】
【意識の大半を手の暖かさに取られたまま、呟くのはそんな昔の話――撫でているのだって、黒猫だ】

こんなとこで、寒くないの?

【それからふと。思い出したように彼へ視線を向けたなら、そんなことを尋ねるのだろう】
【指先では緩く掻くように黒猫の、その口の際の辺りでも撫でている、のだろうか】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/07(木) 21:38:25.68 ID:bt8jV6Plo
>>191

【横合いから割り込んでくる、落ち着いた声音に気付いて、少女は足を男の後頭部から離す】
【近付いてくる青年へと目を向けて、鼻を鳴らす】

勝ちとかー負けとかー。
そういう話じゃないと思うんだけどー?

【険悪に釣りあがったまなじりからは、まるで野生動物の攻撃色のような敵意さえ感じさせる】
【正論を口にしただけではあるが、それだけで少女の不興を買ったらしい青年へと、攻撃対象を切り替えたらしかった】

それでー? アタシの超ハッピーだった気分はどうやったら帰ってくるわけー?
今日はー買い物に来たのにさー。 もう気分サイッアク!

ねー? どうしたらいいと思うー?

【少女の表情は笑みの形を作っている】
【それは、己の攻撃衝動をぶつけられるものを得たような、おもちゃを壊す子供のような、無邪気な害意だ】

ね、キミが代わってくれるわけー?

【すぃ、と少女が右手を青年の胸元へと伸ばしてくる】
【別段、凶器の類を持っているわけでもない、ネイルアートに飾られた、白く、細い、小さな掌】

【そこにチラチラと閃く、雷光のような異変に気が付くだろうか】
【もし気付けずに接触を許せば】

【まるでスタンガンでも押し当てられたかのような、電流と衝撃を受けてしまうだろう】
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 21:38:37.64 ID:P6P4VCRwo
>>193

(……良い笑みだなァ、…………)

手伝ってくれるのかい、ありがとう
……うーん、悩んでいるというか……扱いに困っているというか…………この"宝玉の欠片"のね
力が強い分、どこで何に使うかどうするか――慎重に考えないとと思ってさ

【PCの上に置いてあった宝玉の欠片を金色の眼で指して】
【――強力な水属性の力は、PCの上……彼の分身が変身した姿の上で静かに佇んでいた】

【その宝玉の欠片が、"翠瀑の宝玉"の――あの時ミール・シュタインで四散したそれの一つであること】
【そのことは、その時同じ場所に――細かい場所は違えと、とにかくそこにいたソニアならばすぐに察しが付くだろうか】


よほどそれが重かったんだね、わかった近くに置いて……
……おっ、おっ……よし、……よくこんなの持ってたね

【彼女を支えていた手は、今度はバイオリンケースにへと移り】
【予想以上に重かったのか、一歩後ろに下がった後に自分が元座っていた席の隣のそれに置くだろう】

(楽器にしては……少し重いような…………)

【そう考える彼――少しの間、そのケースに目線が取られていることがよく分かる】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 21:46:31.34 ID:VjAqV2jdo
>>194

昔から猫には懐かれるんだよなあ
多分だがよ、同族だと思って安心するんだろうな

……単純に、暖けえ毛皮か何かだと思ってやがんのかもしれねえけどよ
夏はあんまし寄って来ようとしねえし

【虎人の周囲の猫はリラックスしたようにその身を預けている】
【懐いているのか、温まっているのか】
【真相に関しては猫のみぞ知るである】

黒い猫、ねえ、探そうにも街は広いからなあ
まあ案外よ……今頃どこかで暢気に暮らしてっかもしんねえぜ?
気まぐれだからなあこいつら

【周囲の猫の一匹、三毛猫の頭をツンツンしながらそう言う】
【猫は虎人の指(肉球)を甘噛みして、一度ペロリと舐めると興味を失ったように顔をそらした】

あ?俺のことか?
おう!まあ伊達にこんなに毛ぇ生やしてないわな!
冬でもホカホカってやつだぜ!ガハハハハ!

つうかよ、むしろ嬢ちゃんの方が寒いんじゃねえのかい?大丈夫かよ?

【自身の虎柄の毛がびっしり生えた腕を軽く上げながら応える】
【毛皮は伊達ではないようで特に寒がっている様子はない】

【虎人は笑いながら猫を撫でる少女の方へと視線をやり、気遣うような声をひとつ投げかけた】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 21:52:01.88 ID:fBZRwLTwo
>>196

【貴方の瞳に示されて、彼女はチラリとその方向へと視線を向けるだろう】
【少し寝ぼけ眼なマリンブルーの瞳、中々見えないようで、うんしょと乗り出すよう】
【貴方の腕へとふわりとした柔らかい胸の感触が溶けたなら、僅かに体重がかかるかもしれない】


あ、ソニアも……あるよ、それ……セレーネと戦って、手に入れたの
頑張ったんだよ、とっても、強かったの、セレーネ……でも、ソニア、頑張ったから
ユウトに、あげるよ、これ……使って


【頭の上にちょこんと乗ったゴシック調のミニシルクハット、ソレを片手で取ったのなら】
【その中から淡く輝く、宝玉の欠片を貴方へと差し出すのだろう】
【物欲は無い、というか、その動作に何の躊躇いは無かった】

【それは恐らく、彼女が仲間という存在をとても大切にするから、むしろソレは本能と言ってもいい】
【多感な時期に埋め込まれた教育は、後々の性格にまで影響を深く与える】
【やがてソコに溶けた思いは、形になることなく、或いはその奥底で彼女を揺り動かす】


うん、ソニアの……大切なもの、だから……
ユウトも、あるでしょ、そういうの……それと、一緒
だから、汚さないでね……汚したら、ソニア、怒る……うんと


【じぃ、と向けるマリンブルーの視線、瞼が僅かに重なって、その色合いを強める】
【或いはそれはまた、ジト目と読んでも差し支えがない、のだろうか】
【貴方に持ってもらって大切にしてね、なんて言う辺り、少し悪戯っ子な気もする】

【貴方の直感は正しいのだろう、ソレは明らかに楽器としては重すぎた】
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 21:52:31.43 ID:P+KBaKmxo
>>195


……あれ?違うの?ケンカだと思ってた

『いや、そこで信じちょるんじゃないわい馬鹿タレ!』

【その言葉に対して帰って来たのは――なんときょとん、とした顔で違ったのかと素直に認めそうになっている反応】
【あっさりとケンカじゃなかったのかとちょっとした一言を臆面通りに受け取ってしまう】
【その反応を見たら、――なんだこいつ、変な奴だなという印象を持つかもしれない】

【だが青年はこともあろうに……普通にそのままのん気に会話なんか始めた】


いやー、世の中ままならない事ってあるよね……俺もこの間買い物してたらさ
雨で床が濡れてたからすべって転んでワインの入った瓶割っちゃってさあ……飲みもしない
ワイン弁償するはめになっちゃってもう大変だった……ッ!?


【特に誰も聞いちゃあいないこの間の出来事をのん気に話している青年だったが】
【その途中でこちらに伸ばそうとしてくるその掌の周りに閃く電気を視認した瞬間、目を見開いた青年が】
【ザッ!!と音を立てて後ろに素早く下がって身構える】


な、なんだよ……危ないからそんな物は早くしまいなって!
そのパチパチなってるそれ……君、能力者だよね、だからそれはちょっと危ないって!


【手をぶんぶん前で振りながら彼女の行動を慌て気味に青年が諌める】
【とぼけた性格の青年だが身体的な反応はいい、戦い慣れはしているのだろう】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/07(木) 22:05:40.33 ID:bt8jV6Plo
>>199

【場を和ませようという気遣いからか、失敗談らしきものを口にする青年】
【だが、今少女は先ほどそういった益体もない話を種に、ナンパをかけられたところだ】

【決定的に間の悪い話術を披露した青年に、なんの躊躇いもなく手を伸ばして】

……あれ?

【失敗した】
【あまりにも素早い身のこなしに、少女が意外そうな声を上げて、自分の手を見つめる】

……ふーん?
キミ、ヘタレだねー。

【少なくとも、先の一撃をかわして見せたのなら、観察眼は並みの人間のソレではないが】

【それほど明確な攻撃を受けて、なお説得を試みようとする青年に、何か面白く感じるものでもあったらしい】
【笑いながら、今度は、青年の左腕に、右手を伸ばす】

……ま、いっかー。

それにー、よく見たらキミ、結構イケメンじゃん?
キミが埋め合わせしてくれればいーかなー?

【今度は、その掌に何も乗せられてはいない】
【平然と、まるで甘えるようにその左腕に、自分の右手を絡ませようとしてくる】

ね、どっかいこーよー?

【逆ナン、だろうか】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 22:06:45.40 ID:b0qNAORb0
>>197

……でも、どっちでも羨ましいな――って。

だって、猫、触り放題でしょう? ……いいなぁ。

【すっかりリラックスしたような周囲の猫たち、眼を細めて見つめてしばし、】
【吐息混じりに零した言葉。どこまでも本音めいて、彼へと向けるのは羨望色のそれだ】
【「あったかくしてたら猫寄ってくるかなぁ」なんて呟いて、小さく首を傾げた】

――どうして居なくなっちゃったのか分かんないの。
気がついたら居なくて、どうしてなのかも分からなくて、……変かな、変だよね。

……――それともおまえ、うちの子?

【ゆっくりゆっくり撫でる指先、ぐるぐる鳴らす喉の振動が伝わってきて、嬉しくなる】
【それと同時に思い出すのは居なくなったその子のことで――伏せた瞳、嬉しさと寂しさを混ぜ込んで】
【もう大丈夫かと伸ばした両手、割れ物のように抱き上げて。どこまでだって真っ直ぐに平たい胸の中に抱きしめたなら、そう尋ねる】
【抱きしめた黒猫は胸の中で「なん」なんて鳴いて、それっきり――】

寒くないよ、だいじょうぶ。それに、風邪引いたら看病してくれそう……でしょ、……――――

――――――。

【気遣われたなら。大丈夫なんて軽く笑うばかり。薄くもない布をそれなり以上に重ねたレースとフリルの発狂したような服。存外暖かいのだろうか――なんて】
【――まぁるいオッドアイ。釘付けになっている先は、彼の示した腕――というよりも、その指先、肉球だ】

【ただの猫ですらどうしようもないぐらいに魅力的なのに。柔らかな子猫のそれだって硬い野良猫のそれだって】
【ライオンだとか虎だとか、大きい分だけずっとずっと面積の増えるその素敵部位】
【いつもいつだって触りたくて、ただその大きな爪できっと殺られるから躊躇うだけであって、】
【例えば話が通じそうでいきなり大爪携えて飛びかかってこない虎が眼前に居たならば、そう】
【――とーっても触りたそうにしていることだろう。きっと】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 22:11:19.41 ID:P6P4VCRwo
>>198

(うーん……当たってるって言い辛い……)

【嬉しいのやら、何なのやら――左手で頬を数回軽く掻いて】

……戦って、手に入れた? 君もあの時ミール・シュタインに……

【まさか、彼女も宝玉の欠片を持っているとは思わなかったのだろう】
【少し驚いた様子で思わず言葉を漏らしてしまって】
【しかし、漏れた言葉は差し出された宝玉の欠片に阻まれ】

えっと……ありがとう、でも君が頑張って戦って手に入れた物なのに、本当に良いのかい?
この欠片――凄い力を持っていて、君の力にも成り得るんだよ

【宝玉の欠片を持っていて、尚且つそれを自分に差し出されて――】
【彼女の気持ちの深いところまでは読めなくとも、その思いは何となくでも伝わって】
【少々躊躇しながらも、その欠片を受け取るのだろう】

大切なもの……

【その言葉で一瞬彼の顔に曇りが生まれたのが、注意深く見ていればわかるかも知れない】
【けれどその曇りはすぐに――視点が"今"に移ることで晴れて】

そうだね、僕にも――たくさんあるよ、大切なもの
大丈夫、僕は人の物をぞんざいに扱う様な事はしないよ、今日はコーヒー机に置いてないしね

【向けられる視線はジトーっとしていて、とりあえず受け取った欠片をPCの上に乗ったそれの隣に置くと】
【何故か机の上にあった空のカップをひっくり返して、そう証明して――】

(……あんまり詮索するのは良くないかな、それに……いずれわかることだろうしさ)
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 22:17:53.25 ID:VjAqV2jdo
>>201

猫触り放題、ねえ……俺にゃその良さがちょいとわからんのが辛いところだわな

俺にとっちゃ猫ってのは遠いご先祖様で親戚みてえなもんだからよ
どうにもヒト族みてえに愛でるような気分にゃならんわけだ
嫌いじゃねえがそうだな、親戚の子供にベタベタくっつかれてる気分かねえ?

【ふぅむ、と小さく唸りながらそう言葉をかける】
【少女とは違う亜人種であるため色々と感覚が違う】

【猿から進化した人間ではなく、猫から人に似た進化を遂げたこの人種にとっては】
【少女のいうよさはいまいちわからないようであった】

……猫の気持ちなんてえのは猫になってみねえとわからねえわな
人間にゃあ同じ人間の気持ちだってわかりゃしねえんだ

それがヒトと猫となっちゃあ、理解の外にあっても不思議じゃないだろうさ

【何かの例えか?と一瞬思考をよぎらせるが】
【猫の話として会話を繋げる】

?……まあ、病院くらいにゃ連れてってやるぜ?
俺だってそこまで薄情じゃねえからな
看病の心配よりもよ、風邪をひかねえようにする心がけが……ん?

【虎人は少女の視線に気づき、その先を追う】
【自身の腕に向けられるソレに対して一瞬考え、何かを思いついたのか額に微かに皺を寄せ】

……ああ、そういやヒト族ってえのはこういうモンが好きなんだったか?
俺にとっちゃただの肉みてえなもんだし、よくわかんねえんだが
ヒト族の子供は妙に触りたがるんだよなあ

【小首を傾げながら自分の手の肉球を眺める】
【どうやら何度か触られた経験などがあったようで、すぐに視線の意味に気づいていた】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 22:19:18.60 ID:fBZRwLTwo
>>202

【貴方の言葉、それはとても、優しい言葉――――陽だまりのように温かな言葉】
【木漏れ日みたいだと思った、とてもぽかぽかしていて心地よくて、ずっと、もっと側に居たいって】
【そう思わせてくれるぐらいに、貴方はとても青い言の葉を紡いでくれた】


良いの、ソニアはね、そんな力、いらないよ
強い力、弱い力、でもね、大切なのは、力を使う人、なの
だからね、ソニアは、ユウトにあげるの、ユウトなら、正しく使ってくれるの

Полагаю вы. (信じてるよ)


【くしゃっと綻んだなら、ソコに浮かぶのは宝石のような眩い微笑み】
【プラチナブロンドの髪が頬に触れたのなら、形の良い小さな耳を映し出すのだろう】
【透かして溶けたマリンブルーの瞳の奥、貴方の姿をとても美しく奏でていた】

【受け取ってくれたなら、微笑を戻して、それでもどこか楽しそうな様子で】
【ねぇねぇ、なんて声をかける辺り、年の離れた妹のようかもしれない】
【動くたびに、羽ばたくたびに、舞うたびに、一杯の愛情が零れいった】


Кофе(コーヒー)……そうだ、ユウト、ソニア、作るよ、Кофе
暖かいの、黒いの、甘いの、白いの、色々混ざったКофе、ソニア好き


【重なる彼女の両手、そうして、お膝の辺りへとぐいっと伸びた】
【空になった両手は今にも飛んでいきそうなぐらい、体重を感じさせない優雅な動き】
【華奢な体躯の背中を見せたのなら、それはまるで儚い幻想みたいに薄く見えるのだろう】

【多分その言葉は安心しての言葉、貴方を信用して、コーヒー入れても零さないって】
【むしろ、飲みたかっただけ、なんだろうけど……】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/07(木) 22:22:19.60 ID:8ukZpK4y0
【路地裏】

あー、駄目だ駄目だ、こんな怠惰ではよくないのに。
生まれて来た事に失礼じゃあないか。

【そいつは頭を抱えていた。】
【それは二重の意味であった。自分の頭は右腕で、何処かの誰かの頭(こうべ)を左腕で。】

【両腰の鉈が獲物だろう。明確な殺人行為の事後、現行犯逮捕か。】

なあお前もそう思うだろ……ああ、そうだ、殺したんだった……あゝ、なんで私はこんなに駄目なんだろう!

【魔法使いめいた黒い三角帽を被ったそいつは、女だった。】
【背は高く、髪は真っ黒で、こいつの心情が滲み出たようで。髪型は前髪パッツンロングヘアで。】

【いや容姿なんてどうでもいいのだ。兎に角、殺人鬼だ。】
【正義感に満ち溢れるヒーローが、善行を積むチャンスなのだ。彼女はそれを提供している。】
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 22:22:48.86 ID:P+KBaKmxo
>>200


…?…?どういう事だ…?


【混乱していた―――この少女、苛立っているような感情こそ感じさせたが】
【なぜ自分に敵意を向けられたのだ?と、どうにも天然気味なこの青年、本当に今自分に電撃を向けようとした理由がわからないらしい】
【なにより驚いたのは、闘争を行う者特有のあのちりちりする気迫も感じさせず攻撃を向けようとしたこと】
【もし、手のひらのスパークを視認できなかったなら、彼はこの少女が攻撃をしてこようとしてた事にすら気が付かなかっただろう】

【だがそれ以上にわからなくなったのは、今度は掌をスパークさせずに自分の左腕を引っ張ってくる少女の行動だ】


え?あれ?えっと……ムク、どういう事?

『矛を収めた、と言う事はもう手打ちでええっちゅう事じゃあ
お前の場合あんま難しく考えるな剛の字、素直に誘いを受けとけ、それでこの騒ぎを収めると
言ってくれちょるんじゃからのう』

――うーん?まあ、とりあえずここで収めてくれるなら、俺は一向に構わないけど……どこ連れてかれるのかな


【引きずっていた棺桶の上の、お供のトイプードルに助け舟を出すほど少女の意図が理解できないらしい】
【やや天然気味な青年は、とりあえず左腕を差し出して引っ張ってくる少女に付いていくことを了承した】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2013/02/07(木) 22:22:57.22 ID:8ukZpK4y0
【路地裏】

あー、駄目だ駄目だ、こんな怠惰ではよくないのに。
生まれて来た事に失礼じゃあないか。

【そいつは頭を抱えていた。】
【それは二重の意味であった。自分の頭は右腕で、何処かの誰かの頭(こうべ)を左腕で。】

【両腰の鉈が獲物だろう。明確な殺人行為の事後、現行犯逮捕か。】

なあお前もそう思うだろ……ああ、そうだ、殺したんだった……あゝ、なんで私はこんなに駄目なんだろう!

【魔法使いめいた黒い三角帽を被ったそいつは、女だった。】
【背は高く、髪は真っ黒で、こいつの心情が滲み出たようで。髪型は前髪パッツンロングヘアで。】

【いや容姿なんてどうでもいいのだ。兎に角、殺人鬼だ。】
【正義感に満ち溢れるヒーローが、善行を積むチャンスなのだ。彼女はそれを提供している。】
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2013/02/07(木) 22:27:49.89 ID:8ukZpK4y0
/連投失礼
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 22:33:25.15 ID:b0qNAORb0
>>203

親戚の子ども、……そういうもの、なのかな。
でも私、蛇触るの好きだよ――すべすべしてて、かわいいの。

【親戚の子どもにくっつかれる気分。親戚なんて居ないから、納得したとしてもそれは曖昧だけれど】
【考えてみること数秒。首を傾げたなら、そう呟いて】
【「でも」なんて続くのは、まるで自分が蛇の流れを汲むと言っているかのよう、おかしかった】

……やーだ。病院嫌いなの、嘘ばっかり吐くもん。

【――つんと逸らした視線。むぅと眉を顰めて――まるで子どもみたいに嫌がるのだろう】
【「やだよねー」 まるで同意を求めるよう腕の中の猫に話し掛けたなら、】

触っちゃ、だめ――?

【悩むような間少し。やがて少しだけ気まずげに、そんな問いが】
【猫から少しだけ持ち上げた視線は上目がちに彼の首の辺りを見つめていたけれど】

――ほら、痛くとか、しないから、

【ぱちりと瞬き一つ、躊躇うように動いた後、じぃと彼の瞳を見つめようとするのだろうか】
【抉ったような血色の左と、深淵を覗き込んだような右と。そっと首を傾げて――】
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 22:37:36.94 ID:P6P4VCRwo
>>204

……そうかい、わかった
ふふふ、受け取ったからには、ちゃんと君の期待に答えないとね
この欠片は大切に…………えっ、……くっついてる…………聞いてないんだけれど……

【その微笑みは、所属が同じとはいえ初対面の自分に対して信頼を置いたものなのだろうか】
【それに答えるかのようにニコッと笑みを彼女に向けてから、ふと先程欠片を置いたPCを見てみると】
【……うっかり触れ合ったのだろう、既にそれは一つの欠片となっていた】
【不完全ながらも強力な水属性の力を持っていたそれは、更なる力を発揮するのだろうか】
【それこそ、使い方を間違えたら大変なことになるような――】

(……何だか、妹を思い出すなァ……――ううん)

ん、なんだい?
――コーヒー、入れてくれるのかい、それじゃあ頼もうかな
僕も好きなんだ、コーヒー……アルコールはちょっと苦手という事もあるんだけれどさ

【数刻の間意識がどこかに向いていたが――そう提案されると、戻ってきて】
【あまり良い酔い方しないからね、と笑い飛ばしながら言う彼(25)】
【彼は、彼女がコーヒーを入れるのを温かい目で見ながら、座って待っているのだろう】

(何が入っているにしても、……彼女が大切にしているものなんだ)
(うっかりこぼさないようにしないとね、……)

【一度ちらりと、バイオリンケースを見て――そう思いながら】
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/07(木) 22:37:40.53 ID:bt8jV6Plo
>>206

【少女は、そこでようやく『人語を話す犬』の存在に気付いたようだった】
【それがトイプードルの姿をしているともなれば、興味の種は尽きまじと言ったところか】

ねねね、あの犬なに? ヒトの言葉喋ってるけど!

【ぐいぐい、と青年の右腕を引きながら、興奮気味にそんな事を問う】

……にしてもキミって超天然だねー。
イケメンだし、結構モテるんじゃないのー? 普段何してんの? 彼女とかいる?

【かと思えば、問いの答えが返る前に、また別の質問をぶつけてくる】
【好奇心の塊、というよりは、何かを喋っていないと落ち着かない、といった様子だ】

あ、なんか香水付けてるー? みかんみたいなにおいするよー?
ね、ご飯食べに行こうゴハン! アタシまだなんだー。

【矢継ぎ早に繰り出される質問、わざとなのか、その胸元に引き寄せられる青年の右腕】
【どこか間延びした、黄色い声を上げながら、少女はすぐ近くに見える軽食店の看板の下へと、青年を連れて行く】
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/07(木) 22:44:50.53 ID:HWUlWRjd0
【路地裏】


ンンンン――脆い脆い。
翼なんかに頼りきってるから他の部位が脆弱になっちまってるよォ


【一言で言えば巨躯である。】【そして筋肉質だ。】
【金髪の坊主頭にサングラス。】【赤いアロハにチノパン。】

【血に濡れた片手が握るのは一つの頭部。黒い髪に白い肌。】【足元には黒いコートを纏った一つの肢体。】

【無論頭のない、生き絶えた死体だ。】


――――不平等だねェ。世界ってのは。


【その頭を後ろに放れば、コロコロと転がり止まる。】
【男が、路地裏の奥に歩みを進めるのを見計らってカラスの群れが我先にと飛び交う。】

213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 22:45:05.68 ID:VjAqV2jdo
>>209

そうかい……って、んん?蛇だと?嬢ちゃんはヘビ族か何かなのか?
てっきりヒト族だとばかり思ってたぜ

足が蛇ってえ訳じゃなさそうだしよ、ハーフか何かかい?

【ヘビ族……ラミアのような姿をした亜人と少女の姿を頭の中で比べながら】
【少し目を細めながらその姿を観察する】
【舌が二つに分かれてないか、などと蛇の特徴を探しているのだ】

……ああ、まあなあ。病院が嫌いってえ気持ちはわからんでもないぜ?
俺もあの雰囲気はどうにも俺は好きになれねえな
なまじ鼻も利くモンだからよ、薬の匂いも辛いんだわ

【口の端を吊り上げて微かに笑いながら】
【自身の鼻を爪先でつつく仕草をとってそう応え】

おいおい、俺は赤ん坊か何かかよ?

別に嫌じゃねえし怖がりもしねえよ――ほれ、好きにしな嬢ちゃん!
千切ったり食ったりだけはゴメンだけどな

【杖を地面に置き、右手を少女の方へと差し出す】
【二足歩行をするように骨格は変化しているが】

【手や足の先は本来のネコ科のものと同じようで】
【毛がふさふさと生え、爪を隠すような構造となっており】
【手のひらには黒い、周囲の猫より数段大きな肉球が備わっていた】
【長年手を使ってきたためか少し固めではあるが、紛れもない肉球であった】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 22:45:14.91 ID:fBZRwLTwo
>>210

【彼女はそんな事知らないよう、それがどれだけの力を持っているかすらも】
【けれども、それは使える人が使えば良いと思った、信頼に足る、その人が】
【だから彼女は、何の躊躇も無く貴方へと差し出したのだろう】


うん、ソニアも……お酒、嫌いだよ
ユウト、お酒飲む?飲む、だったら……ソニア、ユウト嫌いになるよ
でも、それやだな……ソニア、ユウト、好きだもん


【笑い飛ばす貴方に対して、少しだけ真剣な表情をする彼女】
【貴方の苦手とは、また違った苦手、なのだろう、だからこそ、それを知って欲しかった】
【言葉にうそは無い、紡ぐ旋律は、希薄な熱を僅かにはらんでふわふわと揺れる】

【ブーツの音を微かに鳴らしながら、台所の方へと走っていくのだろう】
【華奢な背中、小さな体躯、そんな身体を一杯に動かして、そそくさと手馴れた手つきで仕事をしていく】
【彼女専用の、女の子らしいピンクのエプロンが、可愛らしくかかっていた】


ユウト、お願い、あるの……молоком(ミルク)とсахар(砂糖)
ソニア、取りたいの、でも、取れないの……だから、ユウト、取って……


【くるりと後ろを振り向いて、てくてくと貴方の元へと歩いてくるだろう】
【エプロンの裾をくしゃっと握って、さも大事だと言いたげに、そんな言葉を述べる】
【貴方を見上げるマリンブルーの瞳が、僅かに濡れた気がした】

【見てみれば、台所の高いところに、コーヒー用のミルクと砂糖が置かれているのだろう】
【彼女だと、背伸びしても取れない、そんな位置に】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/07(木) 22:49:45.05 ID:34K5fcKd0
>>205>>207

(それ見たこっちゃねぇ、だから路地裏なんて通るんじゃなかった!)

 その異様な光景を見て、はぁとため息を吐く黒い外套の青年。
 左手の袖は肘から上が空っぽだった。

 青年は所謂正義のヒーロー、少なくとも人殺しを見過ごせるほど義の無い者ではなかった。
 しかし青年は今や二重人格でサイコパスに片足突っ込んでいるのだ。

「あ、ああっと。こんにちは、おいアンタ・・・人殺し、だよなぁどう見ても」

 ほんの一ヶ月前の青年だったら、こんな光景を見たら激昂し有無を言わずに斬りかかっていただろう。
 だがすっかり弱気で、自分の力に萎縮した青年は正義感すらも無くしかけていた。

「・・・いくつか質問に答えてくれ、アンタ"能力者"か? なんで殺した?
 答えによっちゃ俺が発狂して怒り狂ってアンタを殺しにかかることになるんだが・・・」

 青い顔色をして。
 青年は自信の無さげな声で問いかけた。
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 22:59:47.85 ID:P+KBaKmxo
>>211

【矢継ぎ早に質問を投げかけられ、やや狼狽えながらまず何から話そうか、と思考する青年】
【一方、少女の言葉にぴく、と耳を動かして、犬が棺桶の上で寝ころんだまま少女に顔を向ける】
【同時に、自分の相棒に興味を向けたらしい青年は、屈託ない笑みを顔に浮かべて説明を始める】


えっと、まずムクは魔術師だよ、意思疎通の魔術の応用で愛犬に自分の言葉を喋らせる事が出来るんだ
一応、俺に王立図書館の仕事を推薦してくれた人で、俺の魔術の先生でもある、一応……

『おまえくっだらない効果の術ばっかり覚えて、肝心の戦闘用の魔術はさっぱりだからのう
ワシのサポートなしじゃあ体術しか使えん始末じゃあ……いつになったら一人前になるんじゃあ』

あーあーきこえなーい……あ、俺は剛田 剛太郎!今言った通り王立図書館の警備員やってます!
とりあえず、ゴウでいいよ!……残念ながら彼女はいない、じゃあいつできるかと言われたら
『おまえのようにデリカシーのない男は当面できない』と過去に友人に言われた……やっぱ俺って天然なの?


【そして、自分が天然である事にはあまり実感が湧いてないようだ――自覚のある天然なんてほぼいないだろうが】
【しかし好奇心旺盛な少女だ、剛太郎はえらく元気な少女に引っ張られながら若々しくエネルギッシュなパワーに素直に感心する】
【しかし、片腕で棺桶の鎖を引きずりながらもう片腕を女の子に引っ張られる180cmの青年の姿ははた目から見ていると偉くシュールな絵面だ】

【ふにっ、と少女に引き寄せられている腕に柔らかい感触を感じると】


やわっ!……じゃなくて、これは俺のお気に入りの整髪料の匂いだよ
これ付けてるとなんか気持ちすっきりするから付けているんだけど、これがなかなかいい
アロマセラピーって言うの?なんていうかどこ言ってもこれが人気だからずっと続けてるんだけど

メシなら俺も食べに行く所だよ、もちろん食べに行くのは一向に構わない!行こう行こう!


【実はおなかすいていたんだー、と笑いながら少女に付いていくと】
【すぐ近くの軽食屋まで来たら、とりあえず棺桶を入口の側に鎖で繋いでおくことにした】
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 23:07:24.65 ID:b0qNAORb0
>>213

……ずーっと昔にね。ご先祖様にひとり、蛇が居るの。
でも、それだけだから――……ううん、あなたよりずっと、ヒトに近い、ね、

【言っては見たけれど、尋ねられたなら。彼よりもずっとずっとそことの関わりは薄くって、】
【悩んだように首を傾げて。探るような眼差しには気づいて、気づいたけれど。まるで悩むような間が少し――】
【少しだけ口を開けてみたけれど、すぐに閉じたらば。「牙が――」なんて、口に出すのだろう】
【――見せることは少し憚られた、らしい。ずいぶんと子どもらしい挙動だらけのくせ、年頃めいた羞恥心、だろうか】

ああ――……、消毒液の臭いも嫌い、いやなの、つんとするでしょ。
煙草とかよりずっとマシだけど、……やだ、きらい。だってまっしろだもん。

【病院、嫌い。総てでなくても肯定されたなら、文句は増していくばかり】
【蛇も嗅覚は鋭いというけれど――それ、なのだろうか。ふるふると首を振るって、最後に洩らすのは当てつけのような理由】

――ほんとう? 本当に、いいの?

【――それでも、どこか拗ねたような表情だって、差し出される魅力には叶わない】
【胸中の黒猫。自らの太ももに足を降ろせるようにして、左手だけで抱きしめて】
【尋ねるくせに伸ばす手、嬉しそうに笑って――何にもなければ、そっと触れるのだろう】

【三十六度五分の体温。猫たちに比べればほんの少し低くて、蛇とするにはずっと高くて、】
【細い指先は間違えても傷なんてつけないよう、気を遣ったようにふにふにと肉球を押すのだろう】

わぁ――――……!

【本当に肉球だ、なんて呟いて。ほんの少しだけ乗り出した身体、不安定になった足場に黒猫が文句めいて鳴く】
【おっきな肉球と腕の中の暖かさ、迷って迷って黒猫を解放したなら、両手でぎゅっと――握手するように握ろうとするのだろうか】
【すごく――ご満悦です――】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 23:08:21.83 ID:P6P4VCRwo
>>214

君も苦手……というか、嫌いなんだね
そうだね、お酒は……本当、強く勧められないと飲まないよ
……別に耐性が無いわけでもないんだけれどさ、コーヒーで十分だよ

【流石に"例えば、セリーナ(酔)が迫ってきた時とか……(※まだされていない)"とは口に出さなかったが】
【彼女のその言葉に含まれていた意図は、はたして彼に汲み取って貰えたのだろうか】
【――その答えは、彼の真っ直ぐな瞳が答えてくれている、かもしれない】

(手馴れているなァ、うーん、女の子らしくて……そう言えば、僕の研究所は女性率0か……)

【静かに、そして温かく彼女の様子を伺っていると――】
【ふと、彼女がこちらに向かって歩いてきて、何だろうかと思っていると】

お願い? ――ああ、コーヒーに入れるミルクと砂糖が届かなくて…………
わかった、取ってくるね

【彼女から発せられるのは、頼みの言葉――ヴォルヴを伸ばせば届くかもしれないが】
【彼女のその声色と彼の性格から、座ったまま取ることを良しとするわけがなく】
【ゆっくり立ち上がると、それらが置かれている場所へ歩いて行って】

――これだね、はいっ

【腕を伸ばしてそれらを取ると、彼女のもとへ戻りそして手渡すだろう】
【にこやかな笑みと共に――】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/07(木) 23:12:25.99 ID:8ukZpK4y0
>>215

【こいつが単純な殺人鬼なら、路地裏の血の海は深さを増すのだろう。】
【然し、然しだ。】

ところで、聞いて欲しいんだけど。

【そいつは抱えていた頭を地面に置いてから、ゆっくり立ち上がる。】

【表情は帽子に隠れて、伺い知れぬ。だが、ろくな表情でもあるまい、見る必要は無いだろう。】
【鉈を拾い上げ、右手に持つ。血塗れの武器。木を斬る用途では遣われない。】

豚肉と牛肉、どっち派?
私は豚派だぞ。ああ実はしゃぶしゃぶの話なんだけどね、つまんねーから、人肉派とか言わないでね?

【それを振り下ろし、近くを走り抜けようとした鼠を両断する。】
【特に意図もなく、たぶん、われわれ健常者が電話中に書くとりとめない落書きのように殺戮。】

【会話は成り立っていないが、答えは大方出た。】
【能力者かは兎角、殺人鬼だ。そして無意味に命を消費するタイプだ。】

ここで豆知識コーナー。
自分で切れると怖いとか言うヤツってのはだいたい、切れてもポカポカ殴るだけだったりする!

【子供っぽい。彼女の印象は、それであった。】
【鉈を、舐める。鮮血を口からだらしなく滴らせ、「殺人鬼っぽいだろ」と不敵に嗤う。】
【ああ、挑発だ。挑発されたら、やる事は決まっている……だろう。】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/07(木) 23:12:27.60 ID:bt8jV6Plo
>>216

ふーん、じゃあエラい人……犬? なんだー?
強いんでしょー? すごいねー。

【ムク、と呼ばれた犬の方に、ちらり、と視線を向ける】
【ムクにだけ向けられたその視線は、何故か憎悪を殺気が込められていて】

【だが、それも一瞬の事で、すぐに剛太郎の方へと視線は戻る】
【そこには、先ほどまでの険悪な印象はどこにもない】

【軽食屋の扉を開け、少女は出迎えてきた女性店員に】

二人ねー。
はやくしてー。

【剛太郎に向けるモノとは真逆の声で、つっけんどんに注文をつけると、それだけで追い返す】
【少女の態度に、女性店員は何かを口にすることもなく、あっさりと頷いて、すぐに相席のテーブルへと案内してもらえた】

【クリームパスタと飲み物だけを注文し、少女はまた剛太郎へと笑顔を向ける】

王立図書館の仕事って普段何してるのー?
ずっとカウンターで座ってるのー? ヒマじゃないー?

フリーなんだー。意外……ってわけじゃないけどー。むしろありがち?
キミみたいな子をー、たのしーって思ってくれる子じゃないとー厳しいよねー。

【お冷を舐める程度に口にして、また質問攻め】
【よくそれほどに舌が回るな、と聞く側に呆れを抱かせるほどの、お喋りっぷりだ】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 23:20:25.04 ID:VjAqV2jdo
>>217

ほほう、そりゃあまた随分と珍しい家系だな?
まあ、深くは聞かねえさ。こんな世界だしなあ、色々あるもんだって思っておくぜ

【特に驚いた様子がないのは、やはり亜人などをよく知っているからだろうか】
【これ以上詮索することはせず、探る視線もやめた】
【最初から軽い興味であった、初対面の少女の家系を穿ったことまで尋ねるのは気が引けたのだろう】

「良薬口に苦し」……この場合「鼻に臭し」ってえところかねえ?
薬なんだから仕方ねえところなんだろうが、もう少し何とかして欲しいもんだよな

鼻が利くってのは便利だがよ、どうにも不便も多くて困るぜ

【うむうむと、一人納得したように頷く】
【共感を得られたことが少し嬉しかったのだろうか】
【相変わらず表情の変化は判りにくいが、尻尾が緩やかにぱたぱたと動いていた】

おう!まあ喜んでくれるなによりだ
ヒト族だろうが何だろうがよ、子供の喜ぶ顔ってのはイイもんだ
こんなもんで満足するなら幾らでも触ってていいぜ?

【抵抗する様子はない】
【虎人はただ、少女を好々爺めいた目で眺めていた】
【腕の近くで寛いでいたブチ猫が、一度「ぶにゃ〜」と変な鳴き声を上げて非難するも】
【諦めたように尻尾をくねらせ足の傍へと場所を変えた】
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 23:22:11.37 ID:fBZRwLTwo
>>218

【ほっぺたの上に浮かんだ表情、多分酔った時のセリーナのことを思っているのだろう】
【純粋に会った事はない、でも噂では聞いていて、少し心配でもしてみせて】
【貴女の真っ直ぐな瞳へと、思いを馳せたのなら、それは如何なる形にも溶けて見える】


Спасибо(有難う)……じゃなくて……ありがとう
やっぱ、良いよね……こっちの、方……ちゃんと、伝える方、が


【そう言って貴方からミルクと砂糖を受け取ったなら、微笑を向けた】
【緩んだ頬がまた同じよう、或いはまたどこかつたない様子でふわりと満ちた】
【彼女が先ほどから漏らす、ロシア語、たどたどしい口ぶりはきっと、此方の言葉に慣れてないから】

【だから、咄嗟に出てくるその言葉を、慌てて元の言葉に直すのだろう】
【感謝の気持ちを伝える、或いは、何かお礼を言うとき、貴方に伝わる言葉が良いから】
【にこやかな貴方の笑みの中に溶ける彼女の心、それはとても心地の良いこと】


できたよ、ユウト……はい、熱いから……気をつけるの


【そう言って彼女はお洒落なマグカップへとコーヒーを注いで持ってくるだろう】
【お盆の上に二つ、マグカップを載せて、両手で運んでくる仕種は、どこか危なっかしいけれども】
【ちゃんと転ばずに持ってきて、貴方へとはい、と差し出すだろう】

【そうして、貴方の近くに座ったなら、元々入れたミルクと砂糖以上に沢山、ミルクと砂糖を入れる】
【お盆に載せて持ってきたソレを、沢山沢山、山盛り入れるのだろう】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/07(木) 23:27:01.90 ID:34K5fcKd0
>>219

「ああ、そう・・・俺もしゃぶしゃぶは豚肉派だ」

 成り立たない会話、振り下ろされた鉈。
 新たに、無意味に殺された小さな命。

 声色から、格好を一瞥した後。
 青年はフッ、と小さく笑った。



(やべぇ、本物のマジキチだ)



 発狂した自分ですらもう少し分別がある気がする。
 いや、結果として同じように殺意があるのだからそんなの言い訳にならないか。

「でもまぁ・・・これは。怒る気にもなれねぇ」

 青年が女に向けるのは。
 憐憫にも似た視線だった。

「ああ、うん。そうだな、自分で『怒ると恐いよ』とかいう奴は実は大したことなかったりするもんな。俺とか俺とか多分そのタイプだ」

 ゆっくりと女性に歩み寄り、その手から鉈を奪おうとした。

「そういうわけだからこれは没シュートさせてもらうぞ。
 俺とかアンタみたいなキチガイは刃物を持っちゃいけない」  
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 23:29:34.72 ID:P+KBaKmxo
>>220


『――――!?な、なんじゃあ……?何故か睨まれたわい……』


【びくっ!と毛を逆立ててトイプードルが険悪な雰囲気を感じ取り】
【やや不満そうな様子で棺桶にぽむ、と体を伏せる、そして剛太郎の方に向き】


『剛の字、やっぱワシはここで『ライドコフィン』の番をすることにするわい……なんか
何故かはわからんが……寒気がするわい……』

そうなの?まあそもそも軽食屋に多分犬連れてけない思うけど
わかった、とりあえず後でプーラにドッグフード買っておくよ


【それじゃあ、と棺桶と犬を入口の所に置いておくと、店員にテーブルに案内され】
【とりあえずモッツァレラチーズとトマトのサラダとしそと明太子の和風パスタ、地中海ピラフとコーラを頼む事にした】
【思いのほかがっつりと食べる気まんまんである】


カウンターにいるのは司書さんだね、俺は基本的に書庫から大事な本
盗み出そうとするようなのから見張る仕事だから、むしろ動き回る事は多いね
まあ、逮捕される危険冒してまでほとんど盗もうとする人自体めったにいないけど……

うーん、確かに俺ちょっと変な奴だってよく言われるからねー、特に笑いのセンスも
あるわけじゃなし、なかなか難しいとは思うな……そういう君は……えっと、そうだ、君の名前は?


【まだ名前を聞いていなかったことを思い出し、剛太郎が質問を投げかける】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/07(木) 23:35:12.76 ID:b0qNAORb0
>>221

【血筋のこと、尋ねることから引いた彼に、向けたのはほんの少しだけ残念そうなそれだけれど】
【浮かべた笑顔。自らの血のこと、それなり以上に好いているとは分かる、だろうか】
【――彼がそれについてもう触れないなら、彼女だって、もう触れなくて】

苦いのもいや、臭いのもいや――……。
お薬なんてだいっきらい、注射も嫌い、お医者さんも看護婦さんも、ぜーんぶ、きらいっ……。

【まるで子どもが駄々を捏ねるよう、ぶちぶちと零していく愚痴の数々――よっぽど病院、嫌いらしい】
【むにむにと肉球を握る手がまるで不機嫌を示すよう、少しだけ強く力を篭めて、】
【ふるふると首を振ったなら。よく手入れされているらしい黒髪がさらさら揺れて鳴く】

子どもじゃないよ、今年で二十なの。

……そうだ、ねえ、お名前。なぁに?
わたしね、りんねっていうの。鈴の音って書いて、りんね――

【――やがて、その指先。触れるだけに飽いたのだろうか、そっと触れ方を変えて、軽く押して、】
【まるで爪を出させるようなその動き。嫌がるようなら途中で止めるだろうけれど――】
【そんなことをしながら口に出すのは或いは以外、だろうか?】
【童顔、幼児体型、この時点で既によくて高校生後半ぐらいにしか見えないのに、さらにこの言動なのだから、】
【――ともすれば冗談とか嘘にしか見えないぐらいに。とりあえず、二十歳には、見えない、?】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/07(木) 23:38:47.32 ID:ybX9fMlIO
>>223

【近づいて来る貴方に、こいつは、最初笑っていた。】
【女ーーというよりは、「少女」という形容が正しいだろうか? 幼く、それ故に危険だった。】
【長い黒髪が、ばさ、と揺らめく。】

ん? もしかしてお前、コレが欲しい? ダメダメ……あげないよ。これは私のモノなんだからね。

【鉈をぶんぶん振るい、嗤う。】
【ーー貴方に当たっても、何も可笑しくは無いのに。】
【危険性を「知らない」から、何だって出来る。それは、とても怖いのだ。】

……あんまりしつこくすると、私は怒るんだよね。
私は、怒ると、とてつもなく怖いのだ。

【つまり怖くないーー訳がない。】
【今は大人しいが、これが暴れ出したら間違えなく惨事。】
【少なくともーー転がっている首無しを見るに、安全装置は無い。止めるイコール「誰か死ぬ」】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/07(木) 23:46:00.08 ID:bt8jV6Plo
>>224

ふーん。
アタシ、図書館は行ったことないし、よくわかんないなー。

【書物を警備する仕事、というモノに、少女は想像を働かせることができなかったらしい】
【運ばれてきたパスタをフォークでつつきながら、そんなことを言う】

笑いのセンスとかー、そういうことじゃなくってさー。
……そーゆーのが、カワイーって子じゃないとー。

【少女の言わんとするところが伝わってないのが面白いのか】
【フォークを指代わりに剛太郎へと突きつけて、したり顔でそう語る】

アタシのことはリョーカって呼んでねー。
ところでなんだけどー。

あの犬ってさー。

【窓から見える通り、軽食店の前で待っているだろうムクのあたりへ視線を向けて】

キミのセンセーなんでしょ? すごい奴なのー?
セーギの戦いとかー、キミもそーゆーことしてるわけー?

【なんでもないことの様に問いかけるリョーカ】
【だが、その問いかける口調は、かすかに暗い響きを帯びていて】

……だからさっきー、アタシのこと止めようとかー、思ったわけー?
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/07(木) 23:49:11.76 ID:P6P4VCRwo
>>222

ふふっ、どういたしまして

――確かに伝えるのには言葉も大事だけれど、それ以上に思いが大事だと僕は思ってる
ちゃんと思いが篭っていれば、自然と言葉にも乗ってくれるからね
もちろん……君の思いはちゃんと伝わっているよ、ふふふ

【向けられる微笑みに、柔らかな表情を返していて――】
【それでもって、どこか微笑ましい感情を抱いていて】
【……けれど、お盆に載せられ運ばれるマグカップ――どこか危なっかしいそれ】
【少々不安を抱くものの、大丈夫だろうという思いでそれをかき消しつつ】

――ありがとう、それじゃあ早速いただこうかな

【その抱いた不安は杞憂だったなと思いつつ、コーヒーを受け取り】
【特に何も入れずに口元にへと運び、温度を確かめるかのように舌を付けて】
【あちちっ、そう言わんばかりに舌を引っ込めると、ふうっと息を吹きかけてからゆっくり啜るのだろう】

うん、おいしい
――それにしても、随分砂糖にミルクに……沢山いれるんだね、甘い方が好きなのかい?
僕は入れたり入れなかったりで、……まあ気分次第だけれどね

【ふと、近くに座った彼女の様子を見てみると――コーヒーに山盛り注がれる砂糖とミルク】
【砂糖ってそんなにコーヒーに溶けるんだなあ、と思いつつそう言って】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/07(木) 23:52:11.00 ID:34K5fcKd0
>>226

「うわっ! 振り回すなよ!」

 血の滴る鉈が青年の胴を掠める。
 冷や汗が滴り落ちた。

「・・・ああ、そうかい! っと、危ねぇ!」

 頭をよぎる冷ややかな考え。

 能力を発動し殺し合いに持ち込むか?
 いや駄目だろう、見てみれば相手は殺人鬼とはいえ女の子だぞ。

 でもあまり強そうには見えないし、これはチャンスなんじゃないのか?

 能力がコントロールできるように試す練習には。
 最悪殺してしまっても、こんなどうしようもない殺人鬼相手なら・・・。

「・・・馬鹿か俺は!!」

 青年は駆け出すと、右手で鉈を持つ少女の腕を掴んだ。
 もし青年の左腕が切り落とされていなかったなら少女の両腕を抑えることもできただろうが。

 これは空いた方の手と鉈で殺してくれと言っているようなものだ!

「やめろよ! こんなこと! 人も動物も簡単に殺すんじゃねぇ!
 誰かを殺した奴はな、グッドエンドを迎えられねぇんだよ! 幸せになりたいならこんなことやめろ!!」
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/07(木) 23:52:46.44 ID:VjAqV2jdo
>>225

うーむ、まあそう言ってやるなよ
お医者さんってのは、ありゃあ人を助けるためにやってんだからよ
そんな嫌っちゃ可哀想ってえもんだぜ?

どうしても嫌だってえなら、信頼できる大人に手でも握って貰ってよ
注射とか薬とか終わるまでギュッと目ぇ瞑ってるこった
いつ何があるかわかんねえ、嫌でも絶対お世話になっちまうもんだからなあ!

【自身も雰囲気や匂いは気に入らないが少女ほどの拒否反応はない】
【ふぅむ、と小さく唸ったあと、少し明るい調子を混ぜた声でそう告げた】

【少女の反応からして、病院を嫌いになる何らかの「出来事」があったであろうことは予想できる】
【だがその上で、病院という存在の必要性を説きつつ少女を宥めようとする】

二十、ってえとヒト族じゃ成人してる歳だったか?
ほ〜、どうにも分からんもんだな。年端もいかねえお嬢さんかと思っていたがよ……
こりゃあアレだ、立派なレディとして扱わなきゃ駄目だな!

鈴音、鈴音か。うむ、悪くない響きじゃねえか
俺の名前はグー・ゲルギル、見ての通りのトラ族のおっさんだ!
そうだなあ、「グー」で味気ねえならグーのおっちゃんとか好きに呼ぶといいぜ?

【少女の名乗りに、虎人――グー・ゲルギルも応える】
【ふにふにと触られる手には特に嫌悪感はないのか(むしろ感覚が薄いのか)】
【させるがままになっている】

…………ん?おっと、悪ぃな!そろそろ帰らないとやばいかもしれねえ
うちの同居人がよ、ちょいと拗ねちまう時間だ!

いくらでも触っていいって言った手前悪いけどよ
もう少ししたら離してもらっていいか鈴音?すまねえな

【ふと、目に映した公園の時計】
【そこに記された時刻にグーは一瞬髪を逆立てて反応し】
【鈴音の顔を瞳に映しながら、小さく頭を下げて謝る仕草を見せた】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/07(木) 23:57:10.22 ID:fBZRwLTwo
>>228

【くすぐったい、と感じるぐらいに、貴方の言葉は彼女が入れたたっぷりのお砂糖よりも甘い】
【聞いた彼女が耳まで赤くなるほど、きゅぅと染まった表情に、色とりどりの色合いを見せて】
【そんな貴方の柔らかい表情へ、添うような思いを乗せた】


そ、ぅ……?ソニアの、気持ち……伝わった……?
んぅ……なんだか、恥ずかしい、の……ユウト、えっち


【喋るのが慣れないように、また聞くのもあまり得意ではないのだろう】
【思いはちゃんと伝わっている、ソレは多分、彼女の貴方に対する好意的な気持ちをも、と思ってか】
【ほっぺたを染めたのならば、小さな唇が、そんな風な言葉を辿って】

【マリンブルーの網膜に写した貴方の姿、それがとても綺麗に見えて】
【来てよかったな、って思った、UNITED TRIGGERに参加して、良かったって】
【もっともっとお話したいって、心のソコから思えた】


好き……Миссия(任務)の前、一杯とるの……どっちも
私の国、寒い……とっても、だから、直ぐに、冷えちゃうの……

でもね、ソニア、甘いの好き、とっても、大好き――――
甘いのって、優しいね、だから、好き


【彼女の言う任務――――ソレはどのようなことを示しているのだろうか】
【言葉は通じなくとも、そのニュアンスは分かるだろう、そしてソレを言いたい意味も】
【その奥にはきっと、マリンブルーの瞳が辿ってきたいくつもの過去がある】

【だから彼女のコーヒーの味は、少し苦くて、とても熱いのだろう】
【雪国育ちの少女の身体をあっためるそれは、半端な温もりでは足りないほど】
【壊れるほど抱きしめて初めて、その温もりを感じれるのだから】
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 00:03:59.23 ID:pPr93E/S0
【ただ静寂だけが包む夜の草原――冷たい風に髪を弄らせているのは、一人の少女】
【地味ながらも上品な色合いに染められた着物を纏い、その腰には二振りの太刀。鋭い銀色の髪が不規則に月明かりを反射させていて】
【――白い吐息をすれば、静寂を破る言葉を初めて呟いた】


「次の街まではまだある程度距離があるかや
ともなれば、此処で野宿をするのが善策じゃろうか
――これだけ人気が無いところであれば、不審な輩も早々訪れんじゃろうて」

【誰に聞かせる訳でも無く、自分を納得させる為にそっと呟き】
【辺りを見渡せば、うっすらと薄化粧された草原。そして永遠と続く少女の足跡や、もっと前に通ったのであろう誰かの足跡が在るだけで】
【この寒さ。人間が野宿するには、少しばかり寒いであろうが――纏う雰囲気が告げる様に、少女は人とは異なった存在】
【近場に在った石を椅子代わりに、一振りの太刀を支えとして】


「然れど……少し歩けばもう少しマシな処があるとも聞く
さて、どうしたものかの」

【――暫しの、思考。此処で野宿する分には構わないのだが、足跡が多いことを見れば万が一と言う事もある】
【念を入れてもう少し進んだ場所にするべきか否か……】
【小難しい表情で石に座るその姿は、通行人に不信感を抱かせるであろうか】
【もしもこの場を通る者が居れば――ではあるが】
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 00:05:28.18 ID:bCRz6Y8+0
>>229

【腕を抑えられて、彼女は、やはり嗤うのであった。】
【ただ、困惑気味に。「何でこんなことするの?」「何で駄目なの?」「何で私は駄目なの?」】

「何で?」「何で?」「何で」…………

【ーーああ、分からない。私には分からないんだ。】
【多分出来損なってしまったのが、私なんだろうーーだから】

…………

【ーー疑問という種は発芽すると、確信に変わる。】
【それがどんな歪んだ花でも、変わるものは、変わるのだ。だから。】

私、しあわせになりたくないんだよ。

私、たぶん、しあわせになっちゃいけないんだよ。そんな気がする……

【彼女の「種」は、何度も何度も何度も何度も発芽し、枯れ、落ちる。】
【殺戮衝動という花を咲かせて、血を吸いすぎて、枯れ落ちるのが、すべて。】

殺してみたら、何か分かるかも? 昔からそうなんだ。

【嗤う、それだけで、鉈は、振り上げなかった。】
【今回の発芽は、いつもと違い、中途半端にだが、「抑えられて」いたのだろうか。】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 00:06:23.33 ID:W8nBOv4B0
>>230

……――だってあいつら、嫌われるのがお仕事なんだもん。だからいいの、お仕事させてあげてるの。
やだ、ぜーったいやだ、絶対やだ――……ありえない、

…………それだったら藪でもお父さんとかにしてもらったほうがいい。
治んなくても、そっちのほうがいい。

【宥めるような彼の言葉。聞くけれど、右から左へと素通りするばかり】
【子どもめいてやだやだ言うばかりで、何の理由も口に出さないけれど――とにかく、すごく、いやだ(要約)】
【――今日中にこの拒絶反応をどうにかすることは無理、だろう。というより、これからの人生いつか治るのかすらも危うくて】
【拗ねた顔で呟くのは。手を握るなんかより、処置そのものを望む言葉――「なんなら死んでもいい」とか口走るのだから、全く、】

――でも煙草なんか興味無いの。お酒は、……ちょっとだけ、
大人になっても、できること、あんまり変わらないでしょ、――つまんない。

……グー。覚え……うん、覚えた。

【成人にはまだ足りない。それだとしてももうすぐであることには変わらないけれど――】
【煙草。先もいやなものとして挙げたそれ、当然のように論外で】
【――お酒には興味を示す辺り。酒の臭いはいやじゃないのか、或いはろくに嗅いだことがないのか】

【そうして彼の名前をなぞったなら。好きに呼んでいいなんていわれて、何か考えるような素振り】
【けれど上手く思いつかなかったらしい。こくり、頷いたなら】

【彼の視線を追うように動く視線。長針と短針が重なる前だと理解して、毛の逆立つ様にちいさく首を傾げたけれど】
【その言葉を聞いたなら、納得したよな表情ひとつ。至極あっさりと手を離すのだろう】

……――いいよ、いっぱい触れたもん。

【きっと、とーっても笑顔だ】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 00:08:24.33 ID:rWgL24+Po
>>227

【運ばれてきた料理が一通り剛太郎の前に並ぶのを確認すると、彼は仰々しく手を合わせて】
【いただきます、と挨拶をしてから、まずチーズとトマトのサラダを食べ始める】
【紅白同時にフォークで刺して、口に運び咀嚼すると、機嫌良さそうに笑みを浮かべはじめる】


そうなの?ズッコケ三人組とかタンタンの冒険旅行とか読んだことない?
なかなか面白い話が見つかっていいよ?ちょっと興味本位で立ち寄っても
後気になったんだけど……あれ?もしかすると勘違いしているかも俺は男だよ?


【今度は可愛い、という言葉を聞いて女と勘違いしているのではないだろうかと考え始める】
【可愛いは女の子と小動物に向ける言葉であって、成人した男に向けて言う言葉だとは思っていない】
【だからこんなトンチキは答えを述べたのだろうか……】


リョーカって言うんだ、よろしくね!……で、ムクはすごい奴って言うか変な奴だな
あんまり人と顔合わせたくないからって普段は部屋にこもって魔術礼装の開発をしているんだよね
普段の会話は愛犬を通じてするし、うん、絶対変な奴だって

で、先生って言うよりは相棒ってイメージだなあ……3、40歳くらい年離れてるけどなんか先生って感じじゃなくってさ
最初会ってからしばらくずっと本当にしゃべるトイプードルだと思ってたから、ってのもあるんだけど


【トイプードルから発せられた声からしても確かに犬を通じて喋っている男は、だいたい初老くらいと想定できるが】
【剛太郎自身はどっちかと言うと友達という感覚なのだそうだ……年上を敬わないのでムクが聞いたら怒りそうなものだが】
【なお、正義がどうのとか、先ほどのケンカがどうのとかの会話に対しては】


――なんで?正義とかじゃなくても見える所で派手にケンカしてたらなんか、止めたりしない?
俺ガキの頃からずっとそんな感じだったけど、これもなんかずれてんのかな……うーん、わかんないや

正義ってのは……ああ、そういえば"WILD"がなんか始めるって言ってたから手伝おうとは思ってるけど


【特に正義云々に執着はないが、さっきのは特に正義関係なく止めた、と全く偽ることなく言ってのける】
【この青年、そもそも基本的に争い事はそんなに好きではないようだ】
【だが最初にリョーカの電撃を避けたり、"WILD"なる人物から誘いを受けてたりするなど、全くそういうのに無頓着でもないようだが】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/08(金) 00:16:42.21 ID:0V77TC/I0
>>233

「ああ、そうかい! 俺は、お前には・・・幸せになって欲しい!」

 手を掴む力は強くなり、
 青年は少女にグッと詰め寄る。

 我慢ならなかった。
 人殺しは許せない、理由なき殺戮など尚更だ。
 それでも青年には、この少女が狂ったまま死んで欲しくは無かった。

「お前は、駄目なんかじゃない! 幸せになっちゃいけないなんて気のせいだ!」

 血を啜り、枯れるまで成長を続ける定めのマンドラゴラなら。
 我が血を捧げ、その断末魔まで聞き届けよう。

 この青年は、正義の味方ではなく。
 ただのお人好しなのだから。

「殺したらなにかわかるだと、なら俺を殺してみろよ!
 その代り、それで何か分かったんなら!
 殺すのは俺で最後にしろ! もう二度と人殺しなんてするんじゃねぇ!」
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/08(金) 00:22:42.24 ID:Yq0mDGMQo
>>231

うん、伝わってる
――何だよォー、僕はエッチじゃあないよっ

【優しさ故に良くも悪くも甘い彼は、真面目な性格の持ち主でもあって】
【女性からそう言われるのは、少々恥ずかしいのだろう】
【冗談交じりの口調で、そう否定の言葉を入れて】

…………――――

【コーヒーをゆっくり飲みながら、彼女からの返答を聞いていて】
【彼女が言いたい事は何となく伝わってきた様で、しかしまだ霧のようにもやもやとしていて】

――寒さを優しく暖めてくれるから、甘いモノが好きなんだね
何だかわかる気がするなァー、……――

【自分の世界もこの世界も、もっと、暖めなければ――】
【彼女の言葉は、彼にそんな思いを抱かせていて】
【悪い奴らを更正させれば、もっと世界は甘くて暖かい世界になるはずとも――】


ん……もうこんな時間だ、そろそろ研究所の皆が心配しているかもしれない
ごめんね、そろそろ帰るよ――この宝玉の欠片は大事に扱うから大丈夫
――ありがとう、またね

【いつの間にか空になっていたマグカップを机に置くと、宝玉の欠片を取って】
【近くに掛けてあった茶色いコートのポケットの中に入れて、それを羽織って】
【あなたが止めなければ、寒い風の吹く店の外へと出て行ってしまうのだろう】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 00:24:19.47 ID:mK88AnYzo
>>234

あー……そこまで嫌いなら無理にとは言えねえなあ
でもよ、その分健康には気ィ使うんだぜ鈴音?
病気にならなきゃ、怪我をしなきゃお医者さんにも行かなくて済むんだからよ

毎日ちゃんと栄養ある飯食って、夜ふかしせず規則正しい時間に寝てよ
お父さんがいるならそういうところも色々気を使ってもらうといいかもしれねえな……

【握られていない方の手で爪を一本指のように立てて】
【横に振るような仕草をして】

……とと、また子供みたいに扱っちまったな
すまねえ、どうにも大人に見えねえんだわ鈴音はよ!許せ!ガハハハハ!

【子供に向けるような、当たり前の助言をしてしまったことを】
【豪快な笑いとともに謝罪をする】

――大人って言ってもそうだなあ
俺の一族じゃあ、そうだなあ……自分の家庭を持てるかどうかってくらいかね?
大人も子供も大して変わりゃしねえさ

大人だからタバコ吸って酒飲まなきゃいけないわけでもねえしな
別に二十歳だからってよ、無理に大人っぽいことする必要はないんだと思うぜ?

なんつうかよ……今のちょいと子供らしい方が、鈴音らしい気もするしな!

【先程謝罪したのに、またもや子供扱いである】
【馬鹿にしているわけではないが】
【やはりというか成人女性としては見難いようであった】

おう、それならよかったぜ!
そんじゃあ……よい、せっと!

【離される手を、ゆっくりと自身のもとへと引き戻し】
【長時間座っていたせいで負荷のかかった腰を小さくポキッと鳴らしながら立ち上がる】
【周囲の猫たちはグーを残念そうに見たが、鈴音の方へひと鳴きすると夜の闇へと去っていった】

また縁があったらよ、肉球触りに来てもいいぜ鈴音?
それ以外でも頼りたいことがあったらグーのおっさんに着やすく声かけてくれや
年取るとよ、どうにも若い奴らのお節介したくなっちまうんだ

――じゃあな、風邪ひくなよ鈴音!

【グーはそう言い残すと、杖を拾い上げ踵を返して公園を後にしていく】
【虎の老人は今宵の出会いを胸に刻み、家路へとつくのだった】

/おつかれさまでしたー!
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/08(金) 00:24:31.27 ID:ID9IvJado
>>235

ナニソレ? ……アタシ、本読まないんだよねー。
読もうとも思わないしー。雑誌なら読むけどー。

【その問答までは、問題もなくやりとりしていたリョーカだったが】

はァ!? そんな勘違いしてるわけないじゃん!
はー、もー……。キミ、天然って言うより、バカなんじゃないのー?

【椅子を引く音も高く、少女は腰を浮かす】
【あまりと言えばあまりの言動に、少女は溜息混じりにそう呟く】
【リョーカのようなちゃらんぽらんな女性に、バカ呼ばわりされては、そういい気分もしないだろう】

まーいーけどー。

【呆れた声音で、パスタの残りを口に運ぶ】

……ふーん。そっか。
アタシは違うんだけどねー。

ま、アタシはそーゆーのキョーミないし、むずかしーこと考えるのは、アタシの仕事じゃないし。
いーんだけどー。

【なにやら得心がいった、という風にそう一人で頷きながら】
【テーブルの脇に置かれている伝票に手を伸ばす】

ちなみにー。こーゆー時はー、男の子が払うんだよー。
今回は、アタシの分は置いておくけどー。

【少々ばかり偏った思想を、剛太郎を小馬鹿にしたように押し付けながら】
【薄桃色の小さな財布を、コートのポケットから取り出しながら、少女は伝票に記されているより少し多いお金をテーブルに置く】

じゃーね、ゴータロー。
またどっかで、会うかもねー。

【まるで手応えのない、そんな素振りで席を立ち】
【少女は出会ったときと同様に、不意に離れていこうとする】
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 00:26:29.41 ID:PNZX5wt1o
>>237

【コーヒーを一口、舌先へと溶かした、舌に粘つくような大量のお砂糖の味】
【ミルクは苦味をとろとろに消して、まるでお菓子のように、その甘さを全身で感じる】
【マグカップを両手で持って、口元へと溶かし込んだのなら、ふふ、と貴方の言葉に微笑みで返した】


うん、ユウト……また、会おうね――――……


【小さく手を振った、ブラウスから漏れる小さな掌】
【ふりふりと揺れたのなら、手をくしゃっとまげて、ブラウスの袖口を握っていた】
【雪のように白い素肌が貴方へと届くのなら、ソレでいいと思った】

【寒い風が吹く店外、ソコへと出て行く貴方の背中――――】
【それはとても男らしいよう、力強くて、それでも進む勇者みたい】
【きっと彼女が思いを馳せるのも、無理の無いことなのだろう】


/お疲れ様でしたー!
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/08(金) 00:33:12.86 ID:Yq0mDGMQo
>>240


(――良い子だったなァ)
(でも彼女が加入したということは……あの宝玉の欠片にあの言葉――――)
(やっぱり、彼女も戦っていて……――)

【――夜の闇を駆ける炎の長雲に宿るは正義の心】
【平和で弱者が護られる世界を望む、その心――】

【けれど、――それ以外にも、彼には求めているモノが――――】
【けっして表に出そうとはしない、モノが――――】

/お疲れ様でしたー
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 00:34:16.69 ID:bCRz6Y8+0
>>236

【 あ あ 】
【嗚呼ーー哀しきかな。】

え? い い の か ?

【彼女は悲劇のヒロインではない。気狂いの殺人装置、それだけだ。】
【ただ、譫言を紡いだだけかも、しれないのに!】

【同情してはいけない、共感してはいけない、まして、正義感から彼女を「救い出そう」など!!】

【だが、嗚呼……ああ、誰が貴方の行いを責められるだろう!?】
【貴方は正しいーー正しいのだ。】

じゃあ、殺そうね。よーし!

【それは、無邪気だった。】

【或いはーー邪気の、塊か。無意識の邪気は、悪だ。】
【少女の姿をした、悪だ。】

【鉈を振り上げ、振り下ろす。こんな動作が、クソッタレな殺戮行為を、彼女は何度繰り返した?】

【何人が、何匹が、彼女が腕を振り上げて下ろす中に、散って行ったーー?】
【その中に、貴方のような正義漢は、最後になろうとした者は、果たして一人も居なかったのか?】

【そんな彼女が、本当にしあわせに、なれるとでもーー】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 00:44:09.61 ID:rWgL24+Po
>>239

俺も未だにジャンプとかスクエアジャンプとかウルジャンは読むな…って
ジャンプばっかじゃん……いや、サンデーマガジンチャンピオンヤンマガヤンアニ
この辺りはばっちり抑えてるから!うん!

……後、バカという点に関しては俺も言い返す言葉はない……テストの点数悪かったし……


【しょんぼりしながら自分がバカだと言う事に心当たりがあると正直に白状する】
【テストの点数とか、論点はそこじゃないと言うか、ややずれている気はするがバカだという自覚はあるようだ】
【指摘されて認めるなど、えらく素直な性格をしているようだが】


……?まあ、俺も難しい事を考えるのは苦手だな……ゼンはもっと苦手そうにしてるけど
本当はゼンの方が頭いい気がする、正直言うと
……あ、ああごめん、そっかこういう時はおごった方がよかった?


【食べ終わった後、財布からお金を出してテーブルに置いたのを見て――ややしまった、と言う感じの顔を見せる】
【こういう時はおごった方がよかったのかなとまた素直に考え始める剛太郎はやはりどこか抜けている気はする】
【自分も財布から自分の分を出そうとポケットから取り出しながら】


うん!それじゃあねリョーカ……あ、あれ?リョーカ!おつり持ってかないの?
これちょっと多いよ……?


【不意に離れていくリョーカの背中に一応気遣うようにそう声だけかけながら見送る形になるだろう】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 00:44:42.24 ID:W8nBOv4B0
>>238

……気をつけてるよ、気をつけてるもん。
ちゃんといっぱい暖かくして寝てるし、ごはんだってちゃんと作ってるし、……。

――怪我とか、夜更かしとかは、……、ちょっと、

【健康面。きちり気をつけていると言えるぐらいには気にしている、らしい】
【例えば暖かくするのは寒いのが嫌だからだし、ごはんを作るのだって、そうじゃないと各自まともな食べ物なんて食べないから、だけど――】
【――怪我と夜更かしについては自信薄め。そっと視線を逸らして、ごまかせ――てないけれど】
【言葉尻を濁したまま。謝罪には、別に気にして無いなんて表情で返すのだろう】

家族とかもわかんない。ずっと一緒がいいけど、他のひとなんて、いらないもん。
……ずーっとふたりきりでいいのに。他のひとが来るぐらいなら、大人になんて、ならなくていい

【煙草とか、お酒とか、家族とかとか――数えて二十だから大人ですよ、だなんていわれたって良く分からなくって、】
【その実付属する諸々に興味なんてほとんど無いのだから。やっぱり子ども――なのだろうか】
【現状維持を強く望むような言葉。どこかが、何かがおかしい気がしたけれど――】

うん、……ありがとう、

――ばいばい、またね。

【肉球の許可と、有事に頼っていいという言葉と、体を気遣う言葉と。嬉しそうに笑ったなら、緩く首を傾けて、】
【ちいさく手を振って。グーを、猫たちを、見送った後。芝生の上、ひとりで膝を抱えて】

…………――どこ行っちゃったのかなあ、あの子。

【思い返すのは、失せてしまった飼い猫のこと。――そもそも、自分はあの頃にどこで何をしていたのか、それすらも曖昧で】
【デジャヴュめいた感覚ばかりがあるのに、何も思い出せなくて、きもちわるくて、】
【まるで何かを思い出すことを拒絶するような頭痛に眉を顰める。吐息を吐いたなら、それは白く白く立ち上って――】
【――それが融けた頃には、記憶の残滓なんて残らない。悩んでみたって、何にも変わらない】

/おつかれさまでした!
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/08(金) 00:50:34.11 ID:0V77TC/I0
>>242

「ああ、なれるさ! 幸せにな・・・!」

 彼女が殺した中で、この青年の様に正義感から、善意から。
 そんな同情から彼女に殺された者も沢山居たのだろう。

 そんな中で、たった一つ。
 青年はその者達よりも、

「まぁ、今すぐは無理だろうがよ」

 頑丈で、狡猾で、悪運が強かった。

 振り下ろされた鉈、その射線上に。
 烏の様な黒い翼を生やした青い石がその鉈を受け止めていた。

「・・・ククク、ワリーな嬢ちゃん。保険掛けさせてもらったぜ。
 ちょっと前の俺なら迷わず殺されていただろーがよぉ、今の俺は」

 見開いた目、ニタリと歪んだ口元。
 そして胸からあふれ出る"卵"の黒い魔力。

「アンタみたいな可愛い子でも、防衛の為に殺すのもやぶさかじゃないぜ!」

 青年は狡猾で卑怯で悪意に満ちていた。
 哲学者の侵食は確実に始まっていた。

 命を掛ける気などさらさらなかった。

「ゲイル、俺の理性を破壊しろ。甘ちゃんの俺じゃ"できない"ことを"できる"ように」

 翼を持った青い石が煌めいた。
 青年は少女を掴んだ腕を引き千切れるほどに思いっきり振り回し、
 少女を容赦無く壁に叩きつけようとする。
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/08(金) 00:52:04.33 ID:ID9IvJado
>>243

【もはや処置なし、と断じてか、リョーカは笑うだけで言葉は返さない】
【ヒールの靴音も高く、店の外へと向かいながら、顔だけを剛太郎の方へ向けて、ひらひらと手をふって見せる】
【釣りなどいらない、ということだろう】

【店の外に出れば、そこには棺と、剛太郎の帰りを待っているであろうトイプードルの姿】

キミも、またね。

【店の中であった問答に、リョーカの態度を変えるものがあったのか】
【リョーカは店に入る前に向けた視線の事など、感じさせないような淡白さで、ムクへと手を振って】

【店の中で慌てているであろう剛太郎の事など構いもせず】
【雑踏の中へと、消えていくだろう】
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 01:05:52.85 ID:rWgL24+Po
>>246

【店から出た後、かりかり、と後ろ脚で耳の後ろを掻きながら待っていたトイプードルが、ドアの開く音を聞く】
【くる、と向けばさっきの少女、だがさっきとは違って特に険悪そうな態度でもないのが奇妙だった】


『―――?お、おう……風邪ひかんようにな』


【やや狼狽えた様子でムクは一応気遣う声をかける、一体彼女に何があったのだろう】
【ころころと気分の変わる奇妙な女だ、などと考えているとその後ろから会計を済ませた剛太郎が出てくる】
【うーん、と手の中に握った余ってしまったおつりを見ながらちょっと困った様子で彼は言う】


――ああムク、リョーカを見なかった?

『あの嬢ちゃんの事か?今さっき店から出て手を振って帰ってしまったわい
今見たときは特にワシを気に入らない様子でもなかったし……けったいな奴じゃのう』

そうなんだ?うーん、とりあえずこのおつりは次また会う時にでも返すか
んじゃあ俺は一度戻るよ、ムク、プーラのドッグフードの他に何かおにぎりでも買ってく?


【おつりの事を気にしながらも、剛太郎とムクは今さっきあった奇妙な少女の事をぽつりぽつりと語り合いながら】
【とりあえずは帰りにどこかで買い物でもして、明日に備えてゆっくり寝る事にするのだった】

【←To Be Continued...】

/お疲れ様でしたー!遅くまでありがとうございます!
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 01:17:46.12 ID:bCRz6Y8+0
>>245

【ーーそれは、当然と言えば当然の対応であった。】

【殺人鬼相手、自衛を怠るのは三下か、バカか、自殺志願者だ。】
【貴方はそのどれでもない……それ故に、判断は「正確」「正常」!!】

【だが、だが然しだ。】

【そんな事情は少女には無関係。】
【つまり、少女は騙された……怒ると怖い少女を、怒らせたのは、貴方だ。】

【壁に叩き付けられ、ぐたりと俯いていた少女は、鉈を握り締め、幽鬼の如く顔を上げる。】
【その表情は困惑と、失望と。】

なんで……? 「何で」?

【「怒り」】

【幼い怒りは加減を知らない。後天的に発芽した貴方の悪虐心より、それは純色である。】
【鉾先は、貴方一人。貴方を焼き尽くす為の、冷たく燃え滾る煉獄だ。】

何で嘘をつくのだ? 殺されたくないなら何で嘘ついたの? 私を騙したね?
何で……


何で私に、ひびをいれるの?


【それが、きっかけだった。】


《フラジール》


【発現するのは、心のスケッチ。彼女の身体を、包むように。】
【描かれし者ーー「アートマン」《フラジール》 】
【ゴミとスクラップで構成された、崩壊寸前のヒトガタ、フラジール。】

……殺してやる。嘘つき!! 殺してやるんだっ!!

【《フラジール》の腕が、ぎこちなく振るわれた。】
【狙いは貴方の顔面だ。駄々っ子のような下手くそな拳だが、パワーは人間のそれでは無い。】


249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/08(金) 01:19:10.19 ID:MYa0q7gHo

【――城のように積み上がった瓦礫の頂上で、桔梗の色が夜風に靡く】
【“人影”が纏うのは、堅いスーツを思わせるような、肌の露出面積の少ない薄桜を散らした鉄黒の魔法衣。】
【その“少女”は、横倒しになった――元は白灰色の支柱であった石の上に座り込んで、眼下に広がる草原を、深緋の双眸に映していた】

【――元は小さな丘の上に建設された、神殿であった場所。】
【過去にとある“事件”によって崩壊し、建て直しが行われないまま半ば忘れ去られた神殿の跡。】
【静かな動作で立ち上がり、先程まで自らが座り込んでいた瓦礫の城を見下ろすと、一歩一歩足場を探しながら少女は地面へと降り始めた。】

>>232

【――石に座る少女を目標にして、近付く人影もまた少女。】
【武器の類を持ち合わせている様子は無いにも関わらず、帯刀する彼女に近付こうとする少女は、少し“不用意”であるように感じられるだろうか。】
【深緋の瞳に少し気遣わしげな色を浮かべて、少女はこちらを見据える。】

――どうか、されましたか?
【なんて言葉を投げ掛けて、少女は小さく微笑み掛ける。】

//まだいらっしゃいますでしょーかー?都合が悪ければ無視して頂いても構いません。
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/08(金) 01:33:17.73 ID:0V77TC/I0
>>248

「ヒャハハハハハ! それでいい! 簡単に殺せる、殺されるじゃつまらねぇ!
 馬鹿が、お前は俺を殺そうとしたんだろ? じゃあ俺がお前を殺しても文句ねぇよな!」

 奇しくも狂気に駆られた、アートマン使い同士の戦い。
 青年は振り下ろされたフラジールの腕を見切り、徐々に勢いを殺す様に受け止める。

「"受け止められない"ものが"受け止められる"・・・ククク、アートマン使いはなぁ!
 アートマンに戦わせるだけが能じゃねぇんだよぉ!!」

 青年は異色のアートマン使いだった。
 アートマンは一切の戦闘能力を持たない代わりに、
 "本体"の戦闘能力を限界まで引き上げる能力。

 青年は人間離れした跳躍で、アートマンに跳び乗ると。
 背後の少女を見下ろした。

「俺の名前は大空順風。おい、殺人狂のクソガキ。テメェの名前はなんだぁ? ヒャハハハハハハ!」

 順風の周囲に青い石に黒い翼の生えたアートマンが浮遊していた。
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 01:51:13.51 ID:bCRz6Y8+0
>>250

豆知識コーナー、その2。

【さて。】

【アートマンの能力は、その多くが「アートマンそのもの」に宿る。】

【順風のような、「本体に与える」タイプは成る程、確かに、非常に『レアケース』であった。】
【では、逆説的に考えよう。】

《フラジール》 って言うのは……「割れ物注意」って意味なんだ。

【アートマン使い、二人。】
【そのどちらもが『レアケース』という可能性は、限りなく低い。つまりだ。】

【ーー】
【ーーーー】
【ーーーーーー受け止められた《フラジール》の拳に、その総身に、ヒビが入り始める。 】

私に名前なんかいらない。
私はただのフラジールで良い。しあわせになんか、ならなくていい。

【他者の、能力すら不明であるアートマンに飛び乗る。】
【シンプルに言おう、装具無しで深海に飛び込むに等しい、自殺行為だ。】


【フラジールの能力は、至極単純であって、故に『危険』だ。】
【そして、それを知る事になるのは、貴方だ。】


ーーーー割れてしまえっ!!!


【つまり、『炸裂』】
【リアクティブアーマーのように、身体の外面を『吹き飛ばす』事で、順風をぶっ飛ばし壁に叩きつけるーーそういう攻撃である。】

【少女は無論だが、巻き込まれない。被害者は、貴方一人となる。】


252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 01:59:38.00 ID:pPr93E/S0
>>249
【意味も無く空を見上げて、この先の事を考え――――】
【このまま眠った方が、良いのかもしれない。そんな事を思った刹那に、掛けられた声】
【風によって銀色の髪が掻き分けられれば、僅かに警戒の色を含んだ双眸が明らかとなることだろう】
【――――きっと、それも一瞬だけの事。少女に悪意が無い事を判断したのか】
【言葉を交わすことも無く警戒を解いたこの少女も、不用心と言えば不用心か】


「何……今宵は何処で夜を明かそうかと思っての
我は純粋な人間で無い故に、特に場所を選ばぬ故の迷いじゃ
この先にある宿に泊まるか……それとも、この場で夜を明かすかという些細な考え事をしておったのじゃよ」

【少女から漂う気配は、完全に人間とは異なった物で】
【しかし――――攻撃の意をみせる事は微塵も無く、微笑み対して、この少女もまた微笑んで返すのだろう】
【僅かに見えた刀身。それは、見る者が見れば一目で業物と分かる程のもので――――】


「しかし……お主は、この様な時間。この様な場所を歩き回っていては危ないのでは無いかの?
我の目の届く範囲で有れば、刃で守る事も出来るが……くふ、そんな心配も無かろうか」

【きっと、少女が何処からか降りてきたか何て分かっていない】
【しかしながら、常人よりも遙かに力を持って居る事は何となく察する事が出来る】
【小さく笑えば、自分の言葉を否定して。紡ぐのは、「何故お主はこんな所へ?」なんて変哲も無い問いなのだろう】
/気付くのがものすごく遅くなってしまってごめんなさい……orz
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/08(金) 02:08:33.65 ID:0V77TC/I0
>>251

「!?」

 突如走る閃光。
 爆裂する"割れ物注意(フラジール)"。

 それはさながら手榴弾の如く、
 破片を伴った爆風は、上に乗る順風へ襲い掛かる。

「避けられない物も避け・・・いや! 避けるじゃな――ガァッ!!」

 爆風は順風を壁に叩きつけ、割れたガラスの様な破片は順風の身体に突き刺さり、肉を裂く。

 血達磨になった順風は、壁にもたれ、倒れ込んだ。


(ああ、無様だなぁ)


 命を掛けるとか言っておきながら、本当に命を張る度胸も無く。
 逆切れして不意打ちで戦闘に持ち込むもまんまと相手の攻撃を受けて。

 ふっ、と。
 順風は笑う。

 あの時、本当に殺されていれば・・・こんなことにはならなかったんだろうか?
 この子もこんな風に殺意に燃えることなどなかったのだろうか?

 なら、どうする?

 負けを認めて、今度こそ約束通り殺されるか?

 いや。

「ありえねぇ」

 全身を真っ赤に染めた順風は、ユラリと立ち上がった。

「くくく・・・そうか。テメェも"フラジール"なのか。
 そういやさっきヒビとか言ってたよなぁ!!」

 ギョロリ、と。
 少女に向ける目。

 その奥にあるのは、明確な"殺意"。

「こんどこそ、その身体! 叩き割ってやるよぉ!
 ヒャハハハハ! "割れない"ものも"割れる"ッ!!」

 跳び掛かり、少女に放つ蹴り。
 それには弾倉に込められた爆薬の様に、明確な"破壊"の性質が込められていた。 
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/08(金) 02:18:53.02 ID:ZYyNTt/IO
>>253

【表面装甲が吹き飛び、ますますゴミ屑の様相を強める《フラジール》 】
【ダメージのフィードバックが無いとは言え、連発は決して出来ぬ危険なトラップだ。】
【だからきっと、順風もーー】

【否】

えへ、死んでーーーーえっ、あっーーアアァっ!!?

【ーーこの少女は、殺意という意識を知らない。なぜならば彼女の殺意は、無意識である。】
【だから。彼女は『恐れた』のだ。】

【実際の所ーー彼女は『人間』だ。割れ物の筈も無い。】
【ただ、一箇所。『心』を除けば。】

【ーー順風の渾身の蹴りは、少女を硝子のように叩き割りはしなかった。しかし、その身体を10Mも吹き飛ばすには十二分。】
【……起き上がる様子は、無い。】

255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/08(金) 02:38:41.15 ID:MYa0q7gHo
>>252

――と、旅の途中の方でしょうか…?
何方からかは存じ上げませんが、歩いて此処まで来られたのでしたら――――恐らく、“相当”疲れると思うのですが……

【少女は軽く頭を傾げつつ、周辺の地理を頭に思い浮かべていた。】
【少女は付近の町に住む人間等では無いのだが、幾らか土地鑑は存在する。】

(この先に確かに街は存在しますけど、此処からも少し歩く距離ですか――)

【途中で少女は思案を打ち切り、余計なお世話ですかね?なんて呟いて、苦笑い。】

【――彼女が人間とは異なった存在である事を、少女は彼女に声を掛ける前から感じ取っていた。】
【だが、それでも話し掛けたのは、彼女がどのような存在であるかを確かめる為であり、言い換えれば彼女の存在に興味を持っていたからだった。】
【何かを測っているかのように、相手の顔をむむ、と見詰めて、分からなかったのか小さく溜め息。】

…純粋な人間では無い、とは言っても、“楽”と、“耐えられる”は多分違うと思いますよ?
――私だったら、“楽”を――宿に泊まる事を選びますかね?

【寒いですし、と軽く笑って少女は続ける。】

…そうですね、少し危なかったかもしれません。星を――空を見る為に、此方まで出向いてみたのですが。
【ちら、と先程自らが居た場所―――倒壊した神殿の跡に視線を向けて、その存在を示す。】
【その後に、守って頂けるのであれば、心強いでしょうか?なんて少し冗談めかして少女は笑った。】

//あばば、文章書いてたらこちらも遅k…
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/08(金) 02:41:31.12 ID:0V77TC/I0
>>254

「ククク、ヒハハハハハハ! 無様だなぁ! 人殺しの能力者はよぉ!!」

 吹き飛ばされた少女を見て。
 順風は高笑いを上げた。

「言っただろ、人殺しはグッドエンドを迎えられねぇってよ!
 テメェみてぇになんの罪悪感も無く人を殺してきた奴が本当に幸せになれると思ったか?
 そんな殺人鬼を許してやるような馬鹿みてぇなお人好しが本当に存在すると思ったかぁ?」


「甘ぇよ」


 順風は血を滴らせながら、少女の元へと歩み寄っていく。
 ニタニタと不気味な笑みを浮かべて。

「テメェみたいな殺人鬼が居るから俺達無能力者は安心して息もできねぇんだ。
 死ね、この世の害虫が・・・!」

 順風は少女の前まで来ると、片足を上げてその首を踏み砕こうと・・・。

「・・・テメェは、テメェ等は」

 順風は自分のアートマンを掴み、唸るような声を響かせた。

「何度俺を無様なクズにすりゃ気が済むんだ! ええ!? 卵と鳥野郎!!」

 順風はそう言うと、卵の魔力と能力の理性破壊を振り切り。
 能力を解除した。

 正気に戻った順風は少女の前に跪くと、
 ポツリポツリと呟いた。

「ゴメンな・・・嘘ついて、見栄張って、ゴメンな」

 それだけ言うと、順風は少女を抱え、近くの病院まで歩いて行った。


/これにて〆にさせていただきます!
 お疲れ様でした&ありがとうございました!
 できればキャラ的に放っておきたくないので次も病院内で一緒に絡ませていただきたいのですがよろしいですか?
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 02:49:17.17 ID:bCRz6Y8+0
>>256
/お疲れ様でした。長時間有り難うございました。
/折角の嬉しい申し出に申し訳ないのですが、わたくしリアルの方が非常に不安定なものでして、次がいつになるかが分からないのです。
/ですので、申し訳ございませんが今回は辞退させて頂きます。有り難うございました。
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage sage]:2013/02/08(金) 02:59:15.78 ID:pPr93E/S0
>>255


「旅……と言えば、そうじゃろうか。尤も、目的も無く果ても無い旅じゃがの
何、伊達に人間数十数百分の時を歩いた訳では無いのじゃ。疲れは無い……と言えば嘘になるかの
然れど、恐らくお主が考えて居る程の疲労が無い事は確かじゃよ」

【見つめられれば、きっと不思議そうな表情で見つめ返す事だろう】
【やがては自分の顔をペタペタと触り、汚れでも付いているのかと思ったようだが――――】
【様は、ただの子供。しかし、その古くさい話し方と言い、確実に異端】
【少女の行動の意を汲み取ることが出来なければ、小首を傾げて】


「確かにそうかもしれぬな
じゃが……我は慣れすぎた故に、“耐える”事を選ぶときも多々あるのじゃよ
過ぎた時も、これから迎える時も長すぎる故……そう、変わらんじゃろうて」

【ふと、過ぎた時を思い出すかの様に静かに瞼を閉じて】
【脳裏を巡る、様々な出来事。ふと瞼を開ければ、朗らかに笑うことだろう】
【“寒いから”――――そんな言葉。少女の純粋さをほほえましく思うかのようで】


「確かに、今宵の夜空は見事じゃ。ふらふらと歩きたくなる気持ちも分からんでも無い
……して、お主はあの場から此処まで来たのかや?
よもや、あの場に住んでいる訳でも無かろうて
野宿をするつもりであったのならば、宿代ぐらいならばやるがの
或いは……今から宿まで行くつもりだったのかの?」

【促されたかのように同じ所へ視線を向ければ、その言葉の意に気付いたのだろうか】
【楽な方を選ぶ。その言葉を思い出せば、そんな疑問を綴り】
【あの神殿に、どの様な用があって居たのかは分からない】
【しかしまさか――――あそこが少女の住まう場所では無かろう。なんて】
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/08(金) 03:28:46.45 ID:MYa0q7gHo
>>258

――“人間数十数百分の時”、ですか。

月並みな言葉ですが、相当な物ですね…

【“人間”ではない存在に、親しさ――“近しさ”を感じる事は恐らく“不適切”な事なのかもしれないが。】
【彼女の子供のような仕草に可笑しさでも感じたのか、少女はくすくすと笑い始めた。】

(――まあでも、私のような存在とは、明らかに感覚が違うんでしょうね――)
【取るに足りない思考。彼女がこちらを訝しんでいたなら、ごめんなさい、なんて言葉で軽く謝罪するだろうか。ただ、その理由を告げはしないのだが。】

あの瓦礫の天辺――あそこが月の光を浴びるには、最も適した場所だったので、先程はあちらに。
…少し遠くから、一人で歩く貴方の姿をお見かけしましたので、声を掛けようかと思いまして。

【まさか、このような“素晴らしい”方とは思いませんでしたけど、なんて言葉を続けて、ふふ、と笑う。】
【勿論、敬意を払ってはいるが、“素晴らしい”とまでとは思ってはいない。】

――勿論、私は宿に“戻る”つもりですが――宜しければ、町までご一緒しませんか?

【既に宿賃は払っているようだが、果たして少女の選んだその宿は夜遅くまで開いているのだろうか――?】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage sage]:2013/02/08(金) 03:47:11.40 ID:pPr93E/S0
>>259
【小首を傾げていれば、耳を通る澄んだ笑い声】
【何故、謝る?表情が先に告げて、言葉が後を追いかける形となり】
【――――答えを聞く前に、再び顔は夜空へと向けられるのだろう】
【人や町並みは変わっても、空だけはずっと同じように見える――――そう、小さく呟いて】


「なる程、つまる所月光浴をしていたと言うわけじゃな
……お主、世辞を言う相手は考えるものじゃ
童の姿をした年寄りにその様な事を言っても、眉をハの字にしてしまうだけじゃよ」

【くすりと静かに笑って――――冗談めかすようなそんな言葉】
【きっと、本気で無い事は分かっていて】
【世辞であろうともっと相応しい者に言ってやれ――その言葉で締められた事だろう】


「そうじゃな……一人で此処で過ごすよりか、街までお主と共に歩いた方が退屈も紛れるというものかの
くふふ……ならば、その道中をお供させてもらうとするかや
既に閉め出される形となっていたならば――――適当な所で寝床を構えるとしようかの」

【少女が歩き出したならば、その横に並ぶ形で同じく歩んで】
【若干の歩幅の違い。それを補うかのように、歩数を多くするが】
【――――全くペースを落とさない所を見れば、先ほどの言葉も偽りでは無いのだろうか】
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/08(金) 04:27:16.21 ID:MYa0q7gHo
>>260

【――何故謝るか、という問には性分です、なんて言葉を微笑で返して。】
【相手の呟きに対して、同意するように微かに頷くと、彼女に倣って少女も空を見上げていた。】

――人は外見によらぬもの、ですよ?―――と、“人”では言います。

【申し訳ありませんが人以外の諺は知りませんので、とまた冗談。】
【常に顔に微笑を絶やさないのは、彼女の性格に依るものか。中々に“人当たりの良い”性格をしているとも言えるだろう。】

【相手の肯定の意を聞くと、少女はゆったりとした歩調で歩き始める。】
【他愛のない“お喋り”を交えつつ、少女は広がる夜の草原と、時折殆ど変わる事のない夜空を眺めていた。】


【――――】


【――道程を殆ど歩いただろうか。】
【既に街に灯る光が視界を埋めていた頃、何かを思い出したかのように、少女はあ、と呟いて。】
【憂いにも似た感情を微かに双眸に浮かべて、しかし先程までのように“軽く”問を投げ掛けた。】

―――月の眷属、“月龍”という存在を、御存知ですか?

【――少女の問の“理由”は恐らく訊けば答えるだろうが、その前に、“異能”に長けていれば知る事は出来るだろう。】
【彼女の身体に、流れる“月龍”という存在の血。】

【その血が、その月の魔翌力が、“狂気”と“不変”という特性を持っている事―――】
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 04:51:58.61 ID:pPr93E/S0
>>261
【時折立ち止まっては景色を眺め】
【緩やかに吹く風。虹彩に差す月明かりに目を細くして】
【ただ、変哲も無い話をしながらゆったりと時は過ぎたか】
【時折笑ったり、時折目を丸くして見たり】
【人よりも相当長生き――――だなんて言うけど、その姿はただの童】


「――――詳しくは知らぬ。然れど、嘗て耳を通った事ならばあるの
月、な。見る者によって見え方が異なる不思議な物じゃ
太陽と同じくして空に輝く物ながら、闇に紛れる故極端に二つの解釈が多い物……かの」

【聞いたのは、何時の頃だっただろうか】
【詳しくは知らずとも、其れも又異質である事は理解して居る】
【――――唐突に、それでいてその瞳に浮かぶ感情を見れば、続きの言葉も何となく察せようか】


「しかし、いきなりどうかしたのかや
まるでたった今思い出したかのように、その言葉を紡ぐとは」

【少女に流れる血液を、この童が感じ取っているかは分からない】
【しかし――――最初に紡いだときの言葉。心配無かろうか――――その言葉が耳に残っていたならば、何か引っ掛かる事だろう】
【敢えて、真っ直ぐに聞く事は無い】
【語りたければ、自然と語るだろうか――――ならば、後は少女の心情に委ねるのみで】
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 04:52:09.22 ID:pPr93E/S0
>>261
【時折立ち止まっては景色を眺め】
【緩やかに吹く風。虹彩に差す月明かりに目を細くして】
【ただ、変哲も無い話をしながらゆったりと時は過ぎたか】
【時折笑ったり、時折目を丸くして見たり】
【人よりも相当長生き――――だなんて言うけど、その姿はただの童】


「――――詳しくは知らぬ。然れど、嘗て耳を通った事ならばあるの
月、な。見る者によって見え方が異なる不思議な物じゃ
太陽と同じくして空に輝く物ながら、闇に紛れる故極端に二つの解釈が多い物……かの」

【聞いたのは、何時の頃だっただろうか】
【詳しくは知らずとも、其れも又異質である事は理解して居る】
【――――唐突に、それでいてその瞳に浮かぶ感情を見れば、続きの言葉も何となく察せようか】


「しかし、いきなりどうかしたのかや
まるでたった今思い出したかのように、その言葉を紡ぐとは」

【少女に流れる血液を、この童が感じ取っているかは分からない】
【しかし――――最初に紡いだときの言葉。心配無かろうか――――その言葉が耳に残っていたならば、何か引っ掛かる事だろう】
【敢えて、真っ直ぐに聞く事は無い】
【語りたければ、自然と語るだろうか――――ならば、後は少女の心情に委ねるのみで】
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/08(金) 05:58:32.38 ID:MYa0q7gHo
>>263


――――。
【――自らの問に対する相手の答えをそうですね、なんて短い言葉で返して。】
【微笑を浮かべて、“何でもなさそう”な様子で、少女は立ち止まった。】

――単なる――“単なる”偶然かな、なんて思った――ただ、それだけの、単純な事です。
…今日、あの場所で、貴方に出会えた、という事が――――

【彼女が、少し曖昧に微笑み掛けたその後に――】


【――ほんの一瞬だけ少女の背で、銀色が閃いた。】

【色の正体は“過剰にも過ぎる”魔翌力と、高度な生命が持つ絶大なる“存在感”。】
【一部の者は、それを神霊の格。“神格”と呼称する――――】



【バチッ、と電撃が迸ったかのような音と同時に、それらは周囲に特に影響を及ぼす事も無く、呆気無く消失する。】
【ふ、と溜息混じりに息を吐いて、再び微笑。】
【相手の表情に変化があったのならば、その笑みには苦い物が混じっているだろうか。】


“人間”という存在に、幾らか差異が存在する、という事は重々承知なさっているかと思います。

【淡々と、書物を読み上げるような口調で、少女は彼女に向けてそんな話を切り出した。】

―――何の因果かは分かりませんが、私の家は代々、“それ”の血を受け継いでいる、との事で。

…このような晩は、“狂気”に呑まれやすい―――


―――理性で自分を制御出来なくなる、そうなんです。

【幾らか防ぐ為の“小細工”はあるんですけどね、と続ける少女の表情に笑顔は無くて。代わりに、ふうと溜め息が吐き出される。】

【少女が彼女に出会う前。神殿の跡地で月の光を浴びていた少女は、】
【狂気を帯びていた――自分という存在を見失っていた。】
【そこで彼女を見つけて――何らかの要因によって再び我に返った。】


――どうしようもない、話です。


【そう締め括って――締め括ろうとして、足を止めていた少女は再び歩き始める。】


【彼女と少女が、その後に立ち止まる事が無ければ、町には既に辿り着いているだろうか。】
【どちらにしろ目的地はすぐそこであり、二人の別れも近いか――――】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 06:32:28.93 ID:pPr93E/S0
>>264

【微笑みと共に向けられた言葉。対して、娘は笑みなんか無くて】
【――――長い歳月を経ても尚耀きを失わない刃の如く、凛とした表情をみせるのだろう】
【少女の変化を見上げるのは、一人の童――――では無く、気の遠くなる様な時間を歩む九十九】
【嗚呼、やっぱり――心の中での、小さな呟き】
【怯えることも無く、驚く事も無く。少女を少女として、変化しようがしまいが、そのままとして受け止めていたのだろう】


「偶然が起こる事もまた必然の内に含まれて居た――――矛盾の様に聞こえるかも知れぬがの
こんなにも良い月じゃ。こんな晩は、少しばかり予定調和の世界を信じても良かろう」

【ふと、微笑んで】
【偶然が起こる事が必然。何とも矛盾している言葉――――そんな言葉なのに、小さな笑いと共に述べて】
【もし、まだ脚を止めていたならば――――数瞬の間。童の姿は消え去っていて】
【着物を纏った女性が、少女の目の前に居たことだろうか】


「……月龍を継ぐ子よ。人間なんぞ、億人揃えようが一人として同じ者が居ない事は我も理解して居る
狂気であろうと何であろうと、其れ等を含めて個としてのお主じゃ
この先長かろう、己を制する事が出来ないことを知って居るならば、何れどうしようにもなる話となる
月は見る者によって解釈が異なると言ったが――――少なくともお主は、神聖な其れだと我は思うのじゃよ
墨汁を広げた様な中でも、ハッキリとした耀きを持つの」

【拒むことが無ければ、二度三度、ポンポンと頭を優しく撫でて】
【やがては、先程と変わらぬ距離で歩くのだろう】
【相変わらず続くのは、他愛の無い話しで――――】


「さて――――後は、お主はこのまま宿へと戻ると良かろう
我はそこらで適当に眠れる場所でも探すとするのじゃよ」

【やがて街へと着いたならば、一言二言交わして分かれようとするのだろう】
【――――ただ、何かを思い出したように脚を止めて】


「また何れ、会うことがあれば良いの
我の名は童守。童を守ると書くのじゃよ
くふ――――古い刃の九十九じゃ。月龍の子よ
何も、殺すだけが刃の役目では無い」

【微笑みながら告げるのは、自分の名】
【――――そして、己の正体】
【少女が名を返してくれたのならば、それをしっかりと聞き取って】
【元気で居るとよかろ。そんな言葉を残せば、女性の姿も何処かへと消えて行くのだろう――――】

/長い時間、有り難う御座いました―!
/げ、限界スイマー……!
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/08(金) 17:00:53.52 ID:MYa0q7gHo
>>265

――――。

【――再び彼女へと返した、そうですね、なんて短い言葉での同意。少女はそれ以上の言葉を紡ぐ事は無い。】
【少女が返す言葉が、彼女の言葉を“穢す”事を恐れたかのように。彼女の言葉の余韻を残すかのように、少しの間黙り込んで。】

…ぁぅ……ぅ…

【少女の頭を撫でようとするなら、そんな声を漏らしながら、少し苦笑混じりにそれを受けるだろうか。】
【彼女の掌の感触を、髪に残る残滓を、心地良く受け止めて――】
【ありがとうございます、そんな礼の言葉と共に、微かに頬を染めて少女は笑うだろう。】

【雲に隠れた月の如く、彼女の表情が、心が完全に晴れる事は無い。だが、それでも少女は顔を綻ばせた。】
【少なくとも彼女の言葉は、気休め程度にはなったのだろうか――――】


【――――】


【街に辿り着いて一息着くと、寂しくなりますね、なんて言葉を紡いで。】
【“一歩”二人の間の距離を詰めて――彼女がそれを拒まなかったのならば、そのままの距離感で歩くだろうか。】

【別れの前の言葉。彼女が名を告げたのならば、】

――私の名前は“涼”と、そう言います。童守さん。

【――少女も自らの名を告げて、花が開いたかのような笑みを浮かべるのだろう。】
【童守“様”の方が宜しいですか?なんて冗談を口にしながら、出会った時と同じようにして少女は笑う。】
【九十九という名には触れず、先に名乗る“童守”という名を使う事には、何らかの意味があっての事か。】

【暫く笑った後にふう、という少し長い息を吐いて、その表情を真剣な物にして、】

――そして、礼儀として、私もこちらの名を。

【少女は自らの名を“もう一度”告げるだろう。】



私の名前は――――…      “         ”



【少女の言葉を打ち消すかのように、唐突に強い風が吹いた。】
【彼女の耳には少女のその名は―――“真名”は届いたのだろうか――?】

【再びお会いできる事を楽しみにしています。少女もそんな言葉を最後に残して、彼女とは別の方向に歩いて行くのだろう――――】




【―――――】



【―――町を独り歩く足が、】

【―――不意に立ち止まる。】

【消えた背中を追うかのように、彼女の消えた方向に深緋の双眸を向けて、】



――――“九十九”――――……≪幽玄なる夢幻=竄ゥ…


【銀髪の女―――“狂気たる銀色”は、思い耽るかのようにその場に暫く佇んでいた――――】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/08(金) 19:18:35.60 ID:kl+A4ar3o
【大通り沿いのカフェ・テラス席】

【穏やかな夜。街中に灯る明かりは温もりのある暖色で、流れる人波も心なしか落ち着いて見える】
【徐々に混み合い出す店内で紅茶のカップを傾ける男の姿はどうやら誰の目にも止まらないようで】
【黒の袴姿、和装に合うよう肩口で切り揃えられた白髪、側頭部に咲く黒い彼岸花は青藍の燐光をさらさら零し】

【古風な丸い形の眼鏡越しの葡萄色は、一見すれば手元の古ぼけた本に向けられているようだったが】
【時折自然な動作で雑踏を見遣る目線はまるで誰かを探しているような、そんな様子でもある】
【かたり。ボーンチャイナの滑らかなカップが高い音を鳴らして、紅茶色の水面が踊った】
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 19:51:37.07 ID:tFrfpYvso
【夜空に浮かぶ真っ白な月、それはどこか見つめることすらも躊躇われるよう】
【宵月の形は薄く、延びたその先に滴り落ちるような人影が伸びていくのだろうか】
【街中の人ごみの中、少し離れたところで、困ったような声が漏れた】


Собака(犬)……ゃぁ、どいてよぅ……


【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【ゴシック調の紅いミニシルクハットと同じくゴシック調の白いブラウス、首元には紅のリボンタイ】
【紅いチェックのミニスカートの上から黒いコルセットで細いウェストを締め上げ】
【編み上げブーツに黒いニーソックスの雪のように儚い印象の少女】

【少し座り込んで、ある店の前をじぃと見つめているのだろう】
【どうやら店の前に居る大きな犬に、怯えているみたい】
【犬は近くの柱に首輪のリードが巻きついているものの、何度か吼えて、彼女を威嚇している】

【――――UNITED TRIGGER≠サの店先で、一つの声が震えていた】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/08(金) 20:19:33.21 ID:bNy0lrMs0
【水の国 繁華街】

「……あ、ありがとうございました…………アレも、今度の事で懲りると良いのですが……」
――――そこは、あなた方のやる事だ……
「おっしゃる通りで…………では、これを納めさせてください…………
あの…………この事は、内密にお願いできますか……?」
……構わない…………どうせ、根無し草ですからね…………では、頂戴しますよ……

【黒いコートをしっかりと着込み、魔術師である事を如実に表す黒のハットを被った】
【手には、頭部に青い石が嵌めこまれて先端を鋭く尖らされている、細い金属製の杖を握り締めている】
【漆黒のボブカットと、幼さを残しながらも憂いを帯びた様な瞳をした、身長160cm前後の中性的な青年が】
【差し出される茶封筒を受け取りながら、壮年の男性と声を潜めて話をしていた】

「では、これで失礼しますよ……アレを、連れて帰りますので……」
…………道中、気をつけて…………

【やがて、青年と立ち話をしていた壮年の男性は、側に停めてあったミニバンに乗り込み、走り去っていく】
【それを青年は、どこか冷めた目で見送っていた】

…………こんな事にすら、金の流れが生まれるなんて…………
……いや、道理ではあるのかな…………

【茶封筒を懐に仕舞い込むと、静かに歩み始める青年】
【華やかに乱れる街には背を向けて、闇に自らの身を溶け込ませる様に、町はずれへと歩いて行く――――】
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 20:32:06.00 ID:sZ6N7+c2o
>>268

【吠える犬に怯える少女をよそに通路の対面から「かつかつかつ」とブーツの音が近づいてくる】
【規則正しいその音は時計の針のよう、そして時が何者にも止められないように】
【その靴音も例え猛犬を前にしようと一切乱れはなかった】

おや……珍しい言語……?

【というより眼中に無いのか】
【例えば目に見えない埃が肩に乗った所で気にする者もいない】
【彼女にとって猛犬など塵と同義なのだった】

【最上の絹糸にも似た艶やかな色合いの長い白髪を凍える風に揺らし】
【一点の曇りもない白磁のような肢体、肌色それらは人間離れしていて】
【横顔たるや彼女を見た者が絵画の世界から抜け出したのかと疑いが浮かぶ程の物】
【しかしそれらは作り物めいていて、見た者によっては或いは怪しく感じるか】

【躯を包む衣服は薄い桃色の混じった白色で統一されている】
【胸にちょこんと小さなフリルを乗せたブラウス、その上にはフード付きのダッフルコート】
【ぴっちりと纏わり付くズボンはその脚の造形美をこれでもかと晒している】

……?ああ、犬ですか恐れる程でもないでしょうに

【聞きなれない言語それが興味の大本】
【当たり前のように少女に近づいて、そこでようやく彼女が吠えるソレにおびえている事に気が付き小さく頷く】

こんばんはお嬢さん、お困りごとであればお助けしますよ?

【見た目通りならばその声色もさぞ綺麗なのだろうけどしかしそれに反して平坦なモノだった】
【事務的、とさえ印象を受けるような文字の羅列のまま緩い角度で首を傾げ僅かに微笑みかける】
【それだけで大分ぞっとするモノを少女は感じるかもしれないが、きっと善意からの行動だろう】
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 20:37:33.57 ID:tFrfpYvso
>>270

【視線の傾く先に移ろう貴女、しばし、息を飲むのだろう――――】
【貴女の柔肌は、かつて幾度と見た、記憶の中の銀世界よりも果てなくて】
【そこから紡がれる無機質な声、そのギャップに、微かな恐れを感じるぐらい】


っ……んぅ……ホント、お姉ちゃん……
犬、ソニア、犬――――苦手、なの……


【そう言って彼女はマリンブルーの瞳をちらりと垂らすのだろう、その先を見ないようにして】
【やや座り込んだまま見上げるその視線は夜空を伝う、或いは頭を上げる小さな頬の傾き】
【それが満月のように満ちたのなら、その先にある淡やかな訪れを見た】

【一歩貴女が動くたびに、その美しさに視線がついていく、まるで引かれていくかのように】
【浮世のものよは思えなかった、一流の調度品ですら舌を巻く威圧感を保ったような美】
【美しすぎる姿はそれすらも虜にして、また同時に恐れをも抱く】
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 20:48:14.26 ID:sZ6N7+c2o
>>271

(あなた方に比べれば犬など数段大人しい生き物だと思いますが……)
(まあ、言わぬが花という言葉もありますし――――――――秘めておきましょう)

【作った微笑みもどうやら直ぐに賞味期限切れ】
【元の無色な無愛想なモノに戻る、尤もそれだけでも絵になるといえばなるのだけど】
【ともあれ数秒考え事をしてくるりと犬へと身体を向け】

………………

【また足音を刻む】
【「こつこつ」と今回は短く終わり犬の近くへ】
【見下ろす瞳の左は紫白で右は眼帯、でもきっと片目でも十分だろう】

【獣というのは基本的に自分より強い相手には尻尾を振るモノだ】
【人間も似たような特性はあれどしかし獣よりは御し難い、ならば獣の方が上品とさえ思う】
【大きい者が小さい者を食らうその自然法則に従う方がきっと美しい】

名前は知りませんが、今回は静かにしていただけないでしょうか?
いえまあ……静かにして貰わざるを得ないのですがご理解いただけますよね

【見つめる否睨むその左目と犬が向き合うならば彼は言葉を失うか】
【異質も異質、そこに在るのは人の形をした別のモノと言うに相応しい】
【外面はどこの霊長と変わらないのに中身だけは完全に別物の規格外】

【自然に近い彼らならば脳で分かる前に理解るだろう】
【逆らうには危うい存在だ、と】
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 20:54:48.37 ID:tFrfpYvso
>>272

【まだ少し、その表情へと視線を問うのだろう】
【無愛想へと傾いたのなら、それはそれ、またある種の雅な形へと染まるみたいに】
【やがてその形が口元へと零れたなら、その無機質な音律を静かに辿った】


――――お話、犬と……お話してる、の


【心配そうにその身を立ち上がらせた、貴女の後方から、そっと犬を覗き込むみたいに】
【蛇に睨まれた蛙、平易な表現では有るが、きっとそれがピッタリと当てはまるのだろう】
【犬が見つめる貴女の視線、それはまさしく悪鬼にも似たそれであった】

【声が震えた、響き渡る犬の奏でる音、繋いでいるリードすらも引きちぎるよう】
【しかし、その悲鳴も止まる、直ぐに逃げ出したのなら、物陰へとじぃ、とうずくまる】
【その姿はまるで、月の下に座す、儚い石像のようでもあった】


……凄いね、お姉ちゃん……でも、少し、怖いな……
有難う、ソニア、助かったよ、お陰でお家……帰れる
良かったら、来る……お姉ちゃん――――?


【たどたどしい口調、染みるような旋律が貴女へと届けば良いと思った】
【前に出て、貴女へと見つめなおすだろう、小柄な体躯はきっと、見上げるような形で】
【マリンブルーの瞳の奥、貴女のすらりとしたボディを映したのなら、憧れるような色をも見せる】

【肌に纏わりつくプラチナブロンドの片鱗が、肌へと添うように溶けたなら、やがてソレは彩りを掴む】
【人工色の白にも似た、貴女の尊い素肌――――彼女のまた、雪のようなソレとは一線をかくすのだろう】
【永久に交わらない平行線にも似た思いを、馳せるのはきっと、それに問う前の一欠けら】
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 20:54:53.84 ID:W8nBOv4B0
【路地裏――特に入り組んだ奥の、僅かに開けた場所】
【迷い子のよう、ためらいがちに時折吹く風がびっくりするぐらいつめたくて、】
【今更に驚いて見上げたなら、視界を埋めるのは古ぼけた建物の壁と、ほんの少しの空と、糸のような三日月】

……だめ、だ。

【ぱちくり瞬いた先、たくさん浮かぶ星の瞬きをいくつか数えて、緩く頭を振ったなら】
【視線を落とすのは自らの足元――ごろり転がる、ヒトガタのソレ】
【たくさんの真っ赤を吐き出したそれ、ふると震えたのは風のせいだろうか。薄く白く暖かさが昇っては消えていく】

これじゃだめ、毀しすぎる――……。

【――膝まで届くような漆黒色の髪。適当に纏めていたゴムを引き抜いたなら、ばさりと広がって揺れる】
【瞳を隠すような前髪から覗くのは、左が血色で右が深淵色のオッドアイ。不機嫌そうに伏せられて】
【黒い姫袖ブラウスに揺らすのは紅梅色のリボン。コルセットで飾ったスカートはところどころに深紅を散らした緋色】
【黒糸で縫いこまれているのは、まるで子どもの落書きのよう。自由気ままなステッチ模様】
【かつんと小さな肉片を踏み潰したのはヒールの高い編み上げブーツ――飛沫のような赤が、ぽつぽつと】

…………どう、しよう、

【姫袖に埋もれた華奢な右手。薬指には指輪めいた黒蛇の痣がきぱりと浮いていて、】
【ぎゅっと握るのは。淡い桜色の液体をその身に纏った一振りの刀――ふらと揺らしたなら、赤の波紋に落ちて鳴いた】

【――辺りに満ちるむせ返るような血の香り。僅かな風に乗って届く範囲はきっと存外に広い】
【呟く声だって。金属めいた鈴色で、夜にどこまでも抜けていくようだった】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 21:02:14.45 ID:bCRz6Y8+0
【大通り】

【前髪パッツンの毒々しい緑の髪と、林檎のような赤い瞳。】
【分厚めの黒いレインコートを着た童女が、跳ねる、跳ねる。】

【まあ、跳ねるとは言え、何米も跳ね上がる訳ではない。跳ねるように歩いているだけだ。】

けろ、ケロケロ。

【風体に見合わぬ、可愛らしいカエルのニット帽といい、彼女は「それ」をアピールしている。】
【つまり、蛙であった。】

げこげこげこげこ

【その鳴き声など、あからさまに口で作っていて、愈々気味が悪い。】
【ちなみに、特に向かう先がある様子では無い。】

276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 21:06:31.24 ID:sZ6N7+c2o
>>273

(そんなのだからあなた達は人間に負けるんですよ……)
(いや、摂理といえば摂理ですが……)

【冷たい瞳は変わらないまま、だけどその存在感を隠して元へと戻る】
【もう興味もないと踵を返し「こつこつ」と少女へと】
【さながら一仕事終えた戦士のようでもあるが、犬は倒すべき化け物足り得ない】

【去り際に一瞥してやはり面白くなさそうに視線を戻す】
【相手が変わればそこまで対応が変わるとは獣様様だ、と】


生き物としての本質は形が違えど同じです
即ち強いか弱いかですが……至極当たり前の事などどうでもいいですね

【つまりは言葉はおかしのおまけにしか過ぎないという事】
【重要なのはその本体であり犬と彼女ではそれが違ったというだけだろう】
【なんて事はない弱肉強食の現れだけど少女には何やら不思議な光景にでも見えたらしい】

ええ、少し興味があるのでお呼びいただけるならば喜んで
(――――――怖い……?)

【目当ての物は存外早く手に入る】
【つまりは少女のその言語に彼女は興味が惹かれたのだった】
【だけどそれよりも頭に残ったのは彼女の「怖い」という言葉】

【こんな力の見せ付け合いなど人間はいつでもやっているというのに】
【人間であろう少女はそれを「怖い」などという、それが不思議で首を静かに傾げつつ】
【少女の誘いのままその後に着いて行くだろう】
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 21:15:15.49 ID:tFrfpYvso
>>276

【表情の水面に映る、掴み所の無い流氷のようなそんな、貴女の表情】
【その雲間に流れ込ませる冷たい視線が、背筋をなぞる柔な指先のよう】
【月光が差して、貴女の素肌を照らしたなら、そこにはきっと、幻想的な世界が広がるみたいに】


……ん……分かるよ、ソニアも……
お姉ちゃんСильно(強い)とっても、それは、多分、ホント
でもね、нежный(優しい)お姉ちゃん……凄く


【思いついた感情を、ただひたすらになぞるように言葉へと絡めて行く】
【糖衣に包んだ言葉は耳元で零れたなら、その体温で溶けて漏れて流れるのだろう】
【そこに含んだ花をつくような甘い甘い言葉に、少しでも気に入ってもらえたなら良いと思った】

【そして、貴女の言葉を耳元へと紡がれていく、誘いに乗ってくれる、優しげな言葉】
【相変わらず言葉は無機質で、少しだけ怖い気がするけど、貴女の心の深淵までは覗けない】
【それならば上辺だけでも、優しい貴女で居て欲しかった】


うん、どうぞ……こっち、ソニアの、ソニア達のДом(お家)
UNITED TRIGGER≠チて、ゆーの……どうぞ


【彼女の指し示す指先、ブラウスの袖から零れる新雪のような華奢な素肌】
【月光ですらも眩いような、そんな白い指先は、色を付けたなら見えなくなってしまうほどに】
【そうしてもう一方の手が揺らめいた、夜を飛んでいく、小さな夜鷹のよう】

【――――もしできるのなら、貴女の指先へ、その指先を絡めようとするだろう】
【小さな小さな、其の手を貴女へと、這わせる、ぎゅって、握り締めようとする】
【体温で溶けてしまいそうなぐらい冷たいその手が払いのけられなかったら嬉しいとも思った】
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 21:22:42.77 ID:+lXThqZIO
【表の喧騒が響く路地裏】

あーあ、退屈だー……

【壁に寄りかかり、ぼーっと空を眺める人影があった】

【黒い瞳、艶のある藍色の長髪】
【ワイシャツの中には柔らかな双丘が窮屈そうに押し込められ、黒いタイトなパンツは脚の細さと長さを強調している】
【その上に、袖を通さずマントのようにコートを纏っている】
【腰のベルトには左右にピストルホルダーが取り付けてあり、拳銃が一挺ずつ収められている】
【そんな容姿をした、起伏に富んだスタイルをした長身の女性だ】

なーんか面白い事ねーかなー?
ドンパチとかケンカとかさー。

【拳銃を抜き、くるくるとこれ見よがしにガンスピンする】
【相当に扱い慣れているようだ】

【彼女は路地裏の入口にいる。表からでも路地裏の奥からでも容易に目に付くだろう】
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 21:26:55.97 ID:sZ6N7+c2o
>>277

――――――――

【先ほどのが怯える野犬ならばこの少女は尻尾を振ってじゃれる子犬を連想させた】
【指先に伝わる冷たさは確かにあるけれど、ああ恐らくコレが人の温かさなのだろう】
【生憎とそれを自分は所有していないが不思議と理解は出来るようだった】

【しかし幾ら人の温かさに触れたとて相手が無機物ならば意味もない】
【所詮は温度を受け取るしか出来ない、だからきっとこれは毒の類だその甘い声も同じだろう】

UNITED TRIGGER=c…ああ、ここが

【枝葉のように拡大する無意味な思考を戻す為に言葉を零す】
【実物として残せば確かなのはそれだけで不定形な思考など直ぐに途絶だ】

【月明かりの下に示されるその家を見て成る程と頷く】
【どこかで聞いたかは思い出せないが、ここは確か「あちら側」の巣だ】
【戦いの片方側、つまりは正義の1つ】

ソニアさん……ですか、その言語……珍しいですね

【家に入ってから内装に軽く目を通してから本題に】
【今回の興味の根源、少女のその言葉は目新しかった】
【少女がその言語を用いていなかったのならきっと素通りしていた、その程度には冷淡で普通だ】

【外より温かいだろうしかし人の温もりとは違うそれに少し安堵し】
【身分を偽った左目で少女の顔を覗き込む】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/08(金) 21:30:19.99 ID:2S+xfNhl0
>>278


俺にとっちゃお前が一番面白そうなんだけどな……

【一人の男が路地裏の奥から姿を表す。】
【黒髪に、無精髭を生やした巨躯の男である。】
【黒い呉服と、腰には無銘の刀と脇差し。】


【漆塗りの柄を赤く染め上げるは人の血で。】
【つい先程そこらで女性の言う喧嘩を終えた所なのだろう。】


面白いな。鉄砲か。
俺もいまだに鉄砲は相手にしたことがない。


【男が視線を向けるのは女性が巧みに操る拳銃だ。】
【武者震いのように、彼は刀を震わせた。】
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 21:35:12.38 ID:tFrfpYvso
>>279

【好奇心に満ちたマリンブルーの瞳、貴女の言葉に引かれるように視線を向けた】
【身長差のある二つの人影、彼女はきっと、貴女を見上げるようにその視線を揺らす】
【やや瞼が落ちて、僅かに陰りを見せたなら、大きな瞳が、その細やかなノイズに潤わされた】


……お姉ちゃん、知ってるの――――UNITED TRIGGER
ソニアも、一人……でも、そんなに、強くないの


【そうしたなら視線が微かに前方へと向けられて、遠くを向くような気がした】
【照明に照らされる二つの頬の色、貴女と彼女、きっとその質は違うのであろうが、本質は一つ】
【人工色を受けても尚、その色を褪せさせない貴女に、軽く嫉妬に似た感情を覚えた】

【店内はどことなく生活臭がして、また同時に整然としているだろう】
【物は多くも、きちんと整理されていて、散らかっているという感覚は与えない筈だ】
【貴女の興味が彼女へと傾くのを、彼女は感じるのだろうか】


うん……私の、国……元々居た、私の国
Россия(ロシア)っていうの、そこの――――言葉
だからね、ソニア……こっちの言葉、まだ、苦手

大丈夫、かな……分かる、ソニアの、言葉
時々、すごく、不安になる、届いてるか、心配になる
ソニアの言葉、通じているかな……


【貴女がもし、彼女の人肌を確かに感じられるのなら、僅かに染みる傷跡のような強さを感じるだろうか】
【手を握るその手に僅かにかかる別の形、ソレは確かに貴方の手へと添い焦がれるよう】
【少しだけ力が入ったのなら、虫をも殺さぬ指先が、届けば良いと思った】

【見つめられる彼女の頬、少しだけ紅潮の色が滲むのだろう】
【純白の素肌にその色が混じったのなら、彼女がまた、生きているのだと実感させるのだろうか】
【陶器のように整った貴女の色に覗き込まれたなら、同性であっても、ひどく緊張した】

【そして、その片目の眼帯へと思いを遂げた】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/02/08(金) 21:35:34.30 ID:uPD9etgC0
【風の国 ー路地裏ー】
【人の気配も少なく、世界の闇に近しいこの場所にひっそりと営業している一件の店】
【酒にタバコ、高級食からジャンクフードまで取り揃えており】
【店内はいつも陽気な笑い声と罵声が響いている】
【荒くれ者から金持ちまで食を求めて人々が集まる酒場 『バー&レストラン″CNS″』】

『あーちゃーん!!ビール追加〜!』
はーい♪
『イノブタ定食まだー?』
はーい、ただいま〜♪
『いつ来てもこの店の食事は美味いのぉ』
えへへ、どーも♪

【そんな店内を忙しそうに、しかし笑顔は絶やさずに働く美女が一人】
【男なら誰でも見とれてしまうほどの豊満でスレンダーなわがままボディ】
【ホットパンツと牛柄のビキニ、さらにその上から羊柄の着ており】
【紫色のロングヘアーには蝙蝠の羽がついており、ホットパンツから尻尾の様にサソリの尾がついている】
【牛柄のビキニからこぼれ落ちてしまいそうなその大きな胸には、逆さ五芒星とNo.32の文字が描かれいた】

【そんな騒がしい店にも新たな客がこれば、彼女は笑顔で迎えてくれるだろう】
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 21:45:47.25 ID:+lXThqZIO
>>280

――ぁん?

【声が聞こえた。背後から、つまり路地裏の奥からだ】
【顔を向けると、そこには血がついた刀を持つ男がいた】

……あっはは、イイね。
お前、面白そうだ。

【もう片方の拳銃を抜き、路地裏の奥へ歩き出す】

ここじゃ狭い。
こっちでやろう。

【女性について行けば、ある程度開けた場所に辿り着くだろう】
【人気がない、静かな所だ。お互いに戦いやすい所だろう】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 21:50:33.86 ID:bCRz6Y8+0
/>>275の内容で再投下!
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 21:51:31.76 ID:sZ6N7+c2o
>>281

ええ、どこで聞いたのかは思い出せませんが……というより辿るのが面倒なのですが……。

【正確に言えばその組織の情報は一般に与えられるレベルならば知っている】
【ただその出処が多くてどれを特定して発信源だと表現すべきか分からないというコト】
【情報収集範囲が大きいというのも考えものであった】

【しかし瞳を濡らす彼女にはそんな事など関係はないか】
【「弱い」―――――その単語に思う所は多々ある、少なくとも惑星の生態系から見れば人間は「強い」部類であるが】
【その人間である彼女は己を「弱い」と評するそれがなんだか酷くちぐはぐに感じた】

具体的には?具体的にどの辺りが強くないと?
……ああ、しかしそれを聞いた所でわたしがどうにか出来る問題でもないですが。
しかし……ええ、膿を出す相手くらいにはなれますよきっと?

【その言葉は辛辣に聞こえるだろう】
【悪気はない、しかしそれは始末に終えない】
【出来るコトと出来ないコトの分別がついているからそれらを容赦なく切り分けられるから】

【与えられるモノについてしか彼女は言葉にしない】

Россия……?
…………ええ、辿々しいですが言葉は分かります。
となるとあなたは異世界からいらっしゃった方ですか?それはなんとも珍しい……

【こちらの返す言葉もどことなく辿々しい】
【試しに発音してみたけれど多分微妙に違うのだろう】

【少女が様々な感情を向ける中で、しかし悲しいかな彼女の胸中は】
【この家の中のように整然とされて乱れはない、そんなもの一分の起きる隙さえない】
【されど指先のその感覚だけは受け取ってそして返す】
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 22:01:13.03 ID:tFrfpYvso
>>285

【不思議な人のようにも思えてきた、受け答えが少し、また別のようでもあった】
【そんな人は見たことがあった、けれどもそれは所詮人の感情の一つの形でしかなくて】
【――――ここまでの人、は彼女にとって、初めての経験であったのだろう】


……難しいね、お姉ちゃんの質問……とっても……
ソニアね、怖がり、とても、とても――――何かが無くなるの、すごく、怖い
Жизнь(命)Товарищ(友達)Домой(お家)全部……

だから、弱いの……でもね、ソニア……嫌いじゃないよ、そういう、弱い自分
んぅ……でも、ちょっぴり嫌、かな……Собака(犬)よりは、強くなりたい、な


【辛らつであったものの、その言葉はとても正しいように聞こえた、だから答えるのだろう】
【指先で辿ったなら、淡い息を吐いて、そこに映る雲間に思いを描いて説いた】
【擽ったそうに、言葉を零した後に微笑を浮かべたなら、それはとても悲しい笑みの色】

【瞼が微笑みの中に落ちたなら、形の良いハッキリとした睫が涙の色に滲む】
【それは本物の涙の色じゃなくてマリンブルーから剥がれ落ちた瞳の欠片】
【けれども映るその色合いは深く、ただひたすらに渚に向けた涙みたい】


うん……そうなの、だからね、ビックリ、一杯
食べ物も、景色も……全然、違うの――――

私の国、ね、雨降らないの、Снег(雪)ばっかり
すっごく寒くて、辛いけど……懐かしい、の


【感情が溢れてきそうになる、胸いっぱいに広がった、思いの欠片】
【それを両手で押さえても、掌の隙間から零れ落ちて、ひたひたと床下を濡らすみたい】
【貴女から手を離して、ごしごしと瞳を撫でて、そんな思いを掻き消した】

【そうして、少し歩いて、店内のテーブル席へと貴女を誘導するだろう】
【どうぞって椅子を差し出して、座ってくれたなら、彼女は貴女の前へとちょこん、と腰掛ける】
【お姉ちゃん、名前は、だなんてすっかり友達みたいに話しかけるのだろうか】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/08(金) 22:04:06.58 ID:2S+xfNhl0
>>283


話が早くて助かる。
存分にやろう――――。


【ニィと口角が歪む。】

【吐く息白く――彼の格好はこの季節にはそぐわない薄手だ。】
【それでも何ともないように思えるのは――戦いが彼を昂らせているから。】

【先の戦いで彼の感覚は鋭く張り巡らされている。】
【血流は通常よりも早く身体を駆け巡る――】


――――よし、やろう。


【――開けた空間に出ると彼は何歩か女性から離れる。】
【拳銃は中距離でこそアドバンテージを発揮するのだろう。】
【彼はより拳銃が優位に立てる距離にたつ。】


【―――あえて相手にイニシアチブを握らせるのは――】
        ・・・・
【彼がそのほうが面白そうだと――】
【――ようは戦闘狂なのだ、この男は。】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/08(金) 22:10:55.34 ID:YS05+7iZo
>>282
/まだ募集してますか?
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/02/08(金) 22:13:31.74 ID:uPD9etgC0
>>288
まだ募集していますよー
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 22:17:44.85 ID:+lXThqZIO
>>287

――よし。

それじゃ、

【両手に拳銃を持ち、構える】
【すると、銃口から紅い光が伸び、1m程の長さの刃が姿を現した】
【――この拳銃は、中距離兵器ではない。あえて射程距離というアドバンテージを捨て破壊力に特化した、超近距離用兵器なのだ】

行くぜ!

【たん、と地を蹴り、疾駆】
【鋏のように刃を交差させ、男を切り裂く】
【狙いは喉。しかし、攻撃は大振りで、刃の強度は普通の刀と同等】
【受ける事も避ける事も、決して難しくはないだろう】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 22:21:16.09 ID:sZ6N7+c2o
>>286

…………失くす事が怖いのは当たり前の事でしょう

【それは誰も言葉にしない人に付随される当然の機能】
【だけどきっと普通に生きている人間は自分が死ぬ時まできっと意識はしないモノ】
【ならば失う事を恐れる少女はそれらの人間に比べれば数段まともに違いない】

【嗚呼、でもしかし少女の怖れは少女だけしか理解し得ない】
【個人の感情の渦巻きを他人がトレース出来ないように、理解も然り】
【だから感情なんてものに共感など出来ない、悲しいかなしかしそれも事実の1つだろう】

それでも強くなりたいならばそうなるように努力を重ねるしか――――――
(……いや、そんな自分が嫌いでないと言えるならばわたしの言葉など不要ですね)

【言葉は止まる、己の弱さを認めている彼女はきっと自分で考えるに違いない】
【ならばそれを妨げる指標など崖下に案内する標識と同義、不要な物は取り払う】
【浮かんでいる陰りもきっといつかは財産となるその雫さえも輝く宝石になるだろう】

【それこそが白い彼女が愛して/憎んでやまない人間の可能性だ】


異世界からの人間と実際に話すのは初めてですね……色々尋ねたい事もありますが
やはり名前を言うのが先でしょうとも……

【この世界についての見聞は広いが別世界となれば文字通り別だった】
【在るはずが無い物への興味はいう必要もなく強大である】

【でもそれはともかくとして立ったままでは話に華も咲かせられまい】
【言われるまま人形のように頷いて、綺麗な動作で椅子へと腰を降ろし】

わたしは白妙です、文字はわかります?色の「白」に「妙」で「しろたえ」……です
白……であるからあなたの故郷の雪の別称としても扱われるそうですよ

【机に指を走らせて自分の名称を示す】
【きっとその文字は少女には慣れないのだろうけど、まあ覚えてくれれば御の字というやつだ】
【そうして教えている内に思い出したように「雪」との関連が浮かび何の気なしに呟くのだった】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/08(金) 22:21:27.84 ID:YS05+7iZo
>>282
【店の扉を力強く空いた音一つ、人々の視線を一瞬奪う】
【続いて、ぬぅ〜≠ニ現れたその威圧感あるスタイルで、奪った視線を釘付けにした】

【2mを越す身長でありながら肥満体の体、赤茶の髪をモヒカンに尖らせ、頭皮には〈NO.29〉の刺青が右側に、髪を挟んで左側には逆五芒星の刺青が彫られ、顔に減り込む色付きゴーグルを掛けている】
【素肌にオーバーオールだけを着て、骨で出来た手斧を幾つもぶら下げ、背中には牛の頭を模した赤い二又槍を背負った男】

…あぁ〜ん!見せ物じゃねえぞ!
…ったくよぉ!飯食うだけでガン飛ばされるのも辛ぇぜ!

【体系らしい野太い大声で、集めた視線を散らせる男、店を見回し空いた席を探している】
【その男は、刺青の通りカノッサ機関の人間だーーー最近機関内連絡で上がっていた為に、彼女も知っているかもしれないが】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 22:29:40.17 ID:tFrfpYvso
>>291

【多分きっと彼女は貴女の言葉に一応の納得はするのだろう】
【失うことが怖いのは当たり前、そう言ってもらえるだけで、救われるような気持ち】
【それでも多分、それでは足りない、貴女の心が分からないように、貴女にもまだ彼女の心は分からない】


……どうしたの、お姉ちゃん……何か、考え事
もっと、聞きたいな、お姉ちゃんの言葉……Храбрый(元気)でてくるの
ソニア、あんまり賢くないの、だからね、いろんなこと、知りたいの


【貴女の言葉の一片一片を指先で包み込む、その言葉の正しさを受け入れる】
【それだけでも彼女にとっては、貴女と話していて良かったという感情に包まれる】
【そして出来るのなら、そのまま、貴女と言う存在に深く染み入りたかった】

【貴女の心、貴女の考え、それを知りたいと思うのは罪な事なのであろうか】
【ふわりと梳くような彼女のプラチナブロンド、淡い髪の香りが、貴女の元へと遂げたなら】
【溶ける欠片の破片も残さない、ひらひらと落ちて、やがて燃える】


し、ぉ、た、ぇ……ううん、しろらぇ……えっと、しろ、たえ……
そうなんだ……白妙、不思議な、響きだね……
し、ぉ……白妙、何か、飲む……?ソニア、いれるよ


【何度か舌が震えた、震える唇の零れ落ちる音律がばらばらの言葉を刻む】
【それが漸く形へとなったなら、遂げる思いの破片ともなるのだろうか】
【ピッタリだと思った、とても白い貴女の肌の色、思い出の中の雪の色】

【気づいたようにそう言ったなら、椅子の上から降りて、あなたへと背を向ける】
【コルセットで包まれた華奢なウェストは、ワイングラスみたいに繊細な形をしていて】
【振り向き加減に覗く横顔を修飾しつつ、ゴシック調のブラウスがフリルと共に揺れた】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/08(金) 22:33:01.03 ID:2S+xfNhl0
>>290


――鉄砲じゃないのか?


【拳銃から伸びる刃に、思わず呟いて――――】
【“いや、恐らく能力なんだろう――、両用なのだ、そうに違いない。”】
【勝手にそう解釈して――。】


【――が 直後。】
【女性の剣撃にそれすらどうでもよくなる。】
【――戦いであれば、拳銃であろうが剣であろうが構わないのだ。】

        ・・
  【――相手が強者であれば――。】


いいね――!


【男は女性の攻撃の初動と同時に腰の脇差しを抜く――。】
【逆手に握る刀、剣先を地に向けたまま振り上げ、二つの刃が交錯する基点――】

【そこを刀で抑え、挟むという動きを妨害する。】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 22:37:01.91 ID:QYj2q/Ta0
>>292

いらっしゃ〜い♪って、あら?

【ドアを盛大に開けて入ってきた大男を笑顔で向かいいれる美女】
【No29の入れ墨を見て一瞬動きが止まるが、すぐさま彼女の中で合点がいったようで男に近づき席へと案内をする】

こちらの席にど〜ぞ♪

【案内された場所は窓側のテーブル席、大男の体格からカウンター席は無理だと判断しての案内だろう】

ふふっ、あなた結構機関の中では有名人よ♪

【口に指を当てつつ、妖艶な笑みを浮かべながらメニューを男の前に置いた】
【メニューには『パッシューニエのロシュ和え』、『昼下がりのジェントルディナー』、『仏丼』など意味の分からないものから】
【ハンバーグステーキ、ミートソーススパゲッティ、かつ丼などわりとメジャーで分かりやすいものまでそろっていた】

No29のバッファちゃんね♪
噂によらずいい男じゃないの♪

【彼女のその大きな胸の下で両手を組み、無駄に体をアピールしながら話しかけてくる】

No6…グラちゃんは結構おかんむりみたいだけどね〜♪
ふふっ、そんなことより、メニューをどうぞ!見え張らずに好きなものを頼んでね!

【機関内でもかなり重要な要件であったであろうが、彼女はあまり気にしていない様子である】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 22:46:02.50 ID:sZ6N7+c2o
>>293

知りたいならば教えましょうしかし本当の所は自分で確かめるしかないのです
お伽話を信じてはいけませんよ、それに心を移してしまっては巣食われて終着駅は身の破滅です。
だからもしも聞くのならば話半分で……適当に、が一番良いですね?

【思えば有名な童話もその原典の結末は悲惨なモノが多い】
【語り部はそれを面白可笑しく時にはさも美談のように散らすだけ】
【真実など人の数だけあるというのに……】

【白妙の瞳は真っ直ぐのままだけどそれは深淵を感じさせる】
【踏み込んだら最後でその先にあるのは底のない「泥沼」か先の無い「空虚」】
【そしてどちらも心を蝕むに違いない】

【でもきっと少女が踏み込むならば行為そのものはきっと罪などではないだろう】
【先を見て何を得てそしてそれが自分にとってどのような物かを判断するのは結局自分なのだから】
【例え末路が悲惨でもその本人が幸せならば、他人が何を言うべきではない】


櫻の国、あちらの方の言葉でしょうからね……
きっと慣れ親しむ以前の話でしょう、ああ……もしあるならば紅茶を種類はなんでも構いませんよ

【どことなく不完全な発音で、それがどこか可笑しく思えた】
【小動物的とでも呼べば良いのだろうか?首輪でも付けて飼いならしたいとさえ感じるくらいには】
【そのソニアの動作は愛らしいものだったという】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/08(金) 22:53:12.62 ID:YS05+7iZo
>>295
おう!早く席に案内しやがれ!

【体系だけでなく態度もでかいようだ、笑顔を向けた女性に怒鳴り、ドスドスと席に向かう】
【どっかりと重い体を椅子に乗せると、床が軋んだような音を立てた】
【早く飯を食べたい男であったが、メニューを出す彼女が機関についての話を口にして、それからようやく女性の紋章とNo.を見つけた】
【「ケッ」と罰が悪そうに言いながら、メニューを開いて流し読み】

あのアンダーナンバー、自分がかなわねぇとなりゃ親に報告か!?まるでクソガキだな!
まあいい!貴様が俺様をどう思ってようが知った事じゃねぇ、俺様は客だ!仕事はしろよ!

【メニューに目を通しながら、自分の暴虐が報告された事についてと、『食事の邪魔はするなよ』と釘を刺しておく】
【メニューを全て見た後で、メニューを閉じてぶっきら棒に女性に突っ返した】

全部だ
このメニューにある奴一品ずつ、隙間なく全部もってこい!
飲み物も酒も、全種類だ!!

【そして返す注文は、メニューなど必要ないアバウトでわかりやすく豪快な物】
【女性のその魅惑的な体には興味はないとばかりに、見た目通りの大食漢なようだ】
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 22:56:01.67 ID:+lXThqZIO
>>294

いや、こいつは拳銃さ。
ちょいと変わってるけどさ!

【斬撃は脇差に妨害され、紅い火花が散る】
【しかし驚いた様子はない。にやりと口の端が釣り上がる】

それっ、喰らいな!

【左の拳銃の刃を戻し、右の刃で脇差を逸らす】
【無防備になっているであろう男の鳩尾に、左の拳銃を突きつけ――】

【引き金を引く。爆発音にも近い発砲音が響くだろう】
【しかし、この拳銃が放った弾丸は、普通の物ではない】
【射程距離はたった約50cm、そこから1cmでも離れれば豆鉄砲にも劣る威力に成り下がる】
【しかし、射程距離に入っていれば、爆弾を撃ち込んだような強烈なダメージを与えるだろう】

【突きつけてから引き金を引くまで、ややタイムラグがある。回避は不可能ではない】
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 22:57:38.70 ID:tFrfpYvso
>>293

【難しい、と思った、ストップと言いたげに小さな掌を出した】
【頭の上に疑問符が揺れた、貴女の言った言葉を、一口一口確かめるように解きほぐす】
【うゅ、なんて声が漏れる頃には、彼女は漸く、その意味を理解するのだろう】


でもね……聞くってこと、とても大切……
ソニア、ね……嫌い、適当……適当するの、ダメって、教えられた

踏み出さなきゃ、きっと、分からないまま……ずっと、知らないまま
ダメなの、それじゃ……知らないも、分からないも……怖いの

もっと怖くなったら、お姉ちゃん……慰めて、くれる
ソニアと、一緒に……寝て、くれる?


【貴女の瞳は、ソコにあって、ソコに無いよう、はたまた溶けた跡の空洞のようだった】
【空っぽの眼底の中、ソコに映るのは光で添えた彼女の瞳――――】
【見つめたままは息苦しい、けれども、その奥には確かな貴女がいるみたいに】

【彼女は少なくとも、踏み出すことは恐れない、それを知らないということを恐れているから】
【できるのなら、もっと聞きたかった、貴女が一体、何を考えているのか、とか】
【犬を蹴散らした時から見えていた、その冷たい表情の下に、何が有るのか、を】

【でも、彼女はまだ、幼い少女であって――――蛮勇をふるってもまだ、底には一片の恐れが残って】
【また見上げる彼女の視線、その先へと映る貴女に、助けを求めるみたいに】


そうだね……ソニア、こっちの言葉……Изучение(勉強)してる
でも、セリーナも、ユウトも忙しい――――……いっつも、一人、なの
ソニア、一人、嫌い……だからね、あんまり、進まないの


【ピンクのエプロンを取り出して、身に着ける、少し大きめのそれは、チェックのスカートを僅かに覗かせるぐらい】
【華奢で小さな背中を貴女へと向けたまま、その言葉を聴いて、紅茶を入れる準備をするのだろう】
【何度も背伸びして、うんしょと声が漏れるぐらいに手を伸ばす、そうして一つずつ動作をこなす】

【一個一個の仕種に時間がかかるけれども、おもてなしをする人間が、される人をわずらわせちゃいけないから】
【少しずつ時間をかけて、準備をする――――もしかしたら、貴女にわずらわしさを感じさせるかもしれない】
【だから、言葉は続く、貴女に少しでも、楽しんで欲しいから】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 22:58:10.26 ID:tFrfpYvso
>>299
/>>296です、すいません
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/02/08(金) 22:59:32.78 ID:pFEjG1t2o
>>284
/まだいらっしゃいますか?
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/08(金) 23:03:05.58 ID:pPr93E/S0
【住民も眠りはじめ、ひっそりとした街中――――】
【布に包まれた長物を肩に掛けながら歩く青年と、その後ろを着いて歩く少女が居て】


「んで、お前さんは此処で良いのか?
……何時に迎えに来いっつったっけ?」

『翌朝じゃ馬鹿者。時間何ぞ決まっておらん。妾は多忙じゃからな』


【着物を纏い、はみ出るのは狐の尾と耳。】
【馬鹿者。なんて言われれば、苦笑いを浮かべながら明るい茶色の髪を掻いて】
【如何にも軽い調子の男。ヒラヒラと手を振って少女の後ろ姿を見送るのだろう】
【――――暫くすれば、革のジャケットから一本の煙草を取り出し】


「なーにが多忙だか……。まぁ、良いけどよ
傭兵やってた時には考えもしなかったけどなァ……ンな所まで自分の脚で来るなんて事は」

【長物――――布の隙間から垣間見える中身は、恐らく槍だろうか】
【鋭い光沢。布を解けば、業物が姿を現すのだろうか】
【肺一杯に吸い込んだ紫煙を吐き出して、其れが消えゆく様を眺め】


「さってと、大先生が帰ってくるまでどうしてますかねぇ
ナンパをしようにも此処の奴らは全員寝てるみてェだしな
楽しく魔物でも狩ってるか、俺も適当に寝てるか……久しぶりにバイクでも走らせるか」

【浮かんでは消えていく、暇潰しの案】
【朝日が昇るまでまだ時間はたっぷりあって】
【ベンチに座って煙草を吹かす青年の姿。きっと、偶々通りかかった者には嘸かし暇な様に見えた事だろう】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 23:05:24.90 ID:QYj2q/Ta0
>>297

あらあら、豪快ね♪
でも、喧嘩ばっかしてちゃだめよっ♪愛を持って人に接しなきゃね♪
ふふっ、てんちょ〜!ちゅうも〜ん!メニューの内容ぜんぶだってー!!!

【笑顔を男に向けて、男に語り店内へいるコックに注文を言う美女】
【機関員で言う彼女が言う愛は、とても歪な表現に聞こえてしまうだろう】
【そして厨房の奥からは「チネ!」と言う男の罵声が響くが彼女は気にせず厨房の中へ】
【めんどくさい注文のされ方だけあって、中で料理を作っている人の心の叫びであろう】
【しかし客商売、文句は言ってもしっかりと料理を作る音が聞こえる】

【1、2分と立った後、厨房から前菜の様な料理が乗っている皿を両手合わせ6個持ち男の元へと運んでくる】

は〜い♪前菜でーす♪

【料理名を言ったところでわからないからであろうか、簡潔なまとめをして再び厨房に戻り、次々と料理を運んでくる】
【店の中でウェイトレスは彼女しかいないのか、他の客の注文も運びながら世話しなく動く美女】
【店内にどれだけの料理の種類があるのかは定かではないが、中の料理人が作るスピードは明らかに普通の速度を超えていた】
【しかし、どれも適当に作っているわけではなく、しっかりした批評家が食べても美味いと感じられるレベルで作りこまれている】
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/08(金) 23:10:36.50 ID:zitUTB1K0

『し、しってるぞ・・・はは、お前・・・"機関"のヤツだろう・・・!』

『"能力者"ばかりを狩ってる、趣味の悪いクソガキ――ハハ、ハハハハ!』

―――そう。知ってるなら話が早い。
ただアンタの言葉には足らない部分があるわ。

私が好んで狙うのは、"マヌケ"な能力者よ。

自分が特別な何かだとでも思っているのか・・・能力で好き勝手暴れる、マヌケな連中。
そしてアンタも――とてもスマートには見えないわね。

『ハ・・・――おまえも、おなじだ・・・!!おまえも・・・能力で暴れる・・・フリーク(化け物)さ・・・!』

【全てを言い切る前に、男は沈黙する】
【脳髄に一丁の銃を突きつけられ――その表情は恐怖に震える】

【銀色のリボルバー拳銃を構えた小柄な影は、少女の物だろうか。】
【まだ成人してはいないであろう、大人になる前の過渡期を生きる思春期の"影"】
【その視線は、機械式の特殊なバイザーが装着されているので窺うことは出来なかったが】
【――冷酷に、ただ怒りに身を任せ、引き金を引こうとしている――・・・】

【彼女の身に纏う防護マントは群青色、憂鬱な蒼が暗く、静かに路地裏の闇に溶けていく】
【そのバイザーは標的の心臓を捉え、正確に"ロック・オン"――小さな機械の唸りを上げて、赤い眼光を漏らした。】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 23:11:35.30 ID:sZ6N7+c2o
>>299

そう、ですね――――――――

【これは少しややこしい事になったとほんの僅かに目をそらす】
【この少女、ソニアという彼女は己を「弱い」と言う割にはどこか芯があるように感じる】
【その芯を構成するのが「恐怖」だとしてもそれが確固たる骨子なら偽りようもない「芯」だ】

【きっとこれは逃げられないし……今更逃げるというのも不誠実が過ぎるか】

【紅茶の準備をする少女のその小さな動きを見つめながら】
【仕方ないとばかりに「ふう」と息を零す、異世界を尋ねるつもりが首輪を掛けられたのは自分のようだ】
【こうなってはもう心を決めるしかない】

【それはどちらかと言えば諦めの感情よりの物なのだろうけど】
【浮かんだ表情は晴れやかな微笑みで、きっと作業中のソニアには届かない】


時には人肌も必要でしょう、寝るくらいならば喜んで
ついでですが言語の勉強もお手伝いしましょう……ええ勿論報酬など要りませんとも。

【言ってしまえば白妙という存在は人間よりなのだ】
【厳密に言えば人間の利益を求めるという感覚、即ち人間に甘い】
【だから平素の冷たい印象はその甘さを隠す為の防壁のようなもの……そして】
【そしてそれが取り払われてしまえばご覧の通りである】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 23:13:13.31 ID:bCRz6Y8+0
>>301
/ここに
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/08(金) 23:13:52.59 ID:2S+xfNhl0
>>298


――――ッ!!

                ・・・・
【脇差しを持つ手が逸らされて、“体が開く”。】

        ・・・・・・
【――――そう、スキができたのだ、そこに。】

【一瞬でもできたスキ――刹那遅れて腹部に拳銃が突きつけられる。】
【流れるような連撃――――。】


―――だッ!!


【――咄嗟に男は女性へ前蹴りを放つ。】
【タイミングは引き金が引かれるのと同時――、】
【爆発と同時に、女性と、女性を蹴り、】
 ・・・・・・・・・・・・・・
【自分の身体を後方へ動かすのだ。】

【――そのようにしてダメージを半減しようとするが――。】

【それでも受けてしまったダメージは計り知れない。】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 23:21:35.43 ID:tFrfpYvso
>>305

【声が跳ねた、ぴちゃんと、それこそまるで水面に落ちる水滴の一筋】
【飛沫の一つ一つを捉えた閃光が、眩いくらいに輝いたのなら、その先に映る景色は白妙】
【雪色に染まる世界の辻褄を、指先一つでどうにでも為した】


Истинно(ほんとに)!ソニア、嬉しい……とっても、とっても嬉しい!
――――Спасибо(有難う)白妙、ソニア……白妙、大好き!


【ヤカンに水を入れて、火をつけたところで、貴女の言葉が耳へとはいる】
【そちらへと振り向くだろう、長いプラチナブロンドが風にふかれてふわりと跳ねた】
【白い肌越しに覗く彼女の表情は、とても、とても嬉しそうな色で】

【ぱんと両手が一つになった、口元にいったなら、くしゃってほっぺたが綻んだ】
【嬉しいのだろう、それを全身で表せれるぐらいには、彼女はまた無邪気であって】
【喜ぶよう、楽しむよう、一杯の景色をそこに映し出した】


……ごめんね、ソニア……最初、怖かったの……
白妙、Прекрасный(綺麗)――――でも、怖かったの……
だから、ごめん……ソニア、誤解してた……


【その表情が萎んだ、しゅん、と怒られた娘のように、貴女へと僅かに頭を下げるだろう】
【エプロンの端を両手で握ったのなら、僅かに視線を下へと傾けて、そんな事を言った】
【その感情を、とても卑しいものだと思った、嫌いって――――思った】

【マリンブルーの瞳が、薄皮を剥ぐみたいに磨耗されていく、そしたら、その断片が滴り落ちそう】
【エプロンの海原へと溶けたなら、その姿すらも辿れないぐらい、慌てて視線をそらしたら、やかんが大きな音を立てた】
【焦り、不安、或いは驚き、不意に伸ばした手は、このままでは熱い金属製のやかんへと、そのまま指先を触れさせるだろう】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/02/08(金) 23:23:00.70 ID:pFEjG1t2o
>>284
【大通りを歩いていると一人の童女の姿が目に入る】

【日が沈んでから大分経ち、人通りこそ少なくなったものの大きな通りだ、人の姿はまだまばらにある】
【その中でも童女の姿は目立っていた。それは視覚的にだけではない、聴覚的にもだった】
【その童女の方へと歩み寄っていく少女の姿が一つ】

【少女は白と紺の配色に朱のスカーフと、およそオオソッドクスと思われる学生服を着用していた】
【奥にある眼光こそ鋭いものの何の飾り気もない眼鏡に】
【細かく細く編んだ大量の三つ編みを、丸めて捻じりピンで留めるという少し変わった髪形はしているが】
【されど人目を引いてしょうがない、と言える程には目立っていなかった】

【もし少女を他の凡庸なものと一線を隔てる線引きをするのであれば】
【それは腰に巻かれたベルトに差さっている日本刀のせいであろう】

【童女の前に立つと口を開き、一言だけ発する】

ゲーロゲロッ

【今しがた音を発した楕円状のものは、僅かに端が釣り上がり、そして醜く歪んでいた】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/08(金) 23:26:18.57 ID:YS05+7iZo
>>303
愛だぁ!?愛で腹が膨れんのかよ!!
ったくよぉ!馬鹿じゃねぇのかどいつもこいつも!食えねぇ事ばかり言いやがる!

【女性が自分をどう思っていようと、例え報告のせいで邪険にされていようと、男には関係なかった】
【今はただ、減った腹を膨らましたいだけだ】
【それに、彼女の言う愛がどんな物であろうとも関係無い、愛なんかで腹は膨らまないし、食欲が満たせない物に興味はない】

【暫くして運ばれて来た前菜を、組んでいた腕を解いて太い指で食器を持って迎える】
【置かれた皿にある料理にフォークを突き立て、おおよそ綺麗とは言えない豪快な取り方で、大口を開けて一気に頬張る】
【厚い頬をハムスターのように膨らませ、モグモグと咀嚼して、飲み込む】
【味わっているのかがそもそも不明だが、味の感想を漏らす事もなく次の料理へ…】

【ーーー早い、食うのが非常に早い】
【料理が来れば直ぐに皿だけにと言っても過言ではないスピードだ、みるみるうちに空の皿がテーブルに積み重ねられていくだろう】
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 23:35:34.01 ID:sZ6N7+c2o
>>308

―――――― そ、そうですか……

【唐突な声、いや少しは予測出来たのだけどここまでとは思わなかった】
【頭上にビックリマークを浮かべつつ白妙にしては珍しく吃る】

【そもそも他人からの好意という物に慣れていないというか】
【どちらかと言えばそういうのは観察する方が好みというか……】
【パチンとわれるような火の音を小休止として】


ああ、いいえその解釈は正しいですよ……はい
怖いものは怖い、それでいいじゃないですか……自分の経験がそう言っているのなら正しい事です。
経験に勝る教師はない、そうでしょう?だから落ち込む必要もなければ零す必要もないのですよ?

【少女の告白にしかし白妙は当たり前のように接する】
【そりゃあ未知のナニカと出会えばまず訪れるのは少女の言う「怖さ」だろう】
【謝る必要はないそれどころかその判断は歓迎すべき物だとさえ口調からは感じられて】

それはまた別の誰かの為にとっておきなさい……――――――――と

【涙は大切な物である、こんな所で無駄に使って良い物ではないのだ特に年頃の少女の物は……】
【そんな意見はしかし瞳が少女の指先の行方を見て途中で止まる】

【或いはこの状態で届くならばやかんに触れないようにとソニアの指先をつかむのだろうけど】
【きっと時間と距離が足りないに違いない、次に響くのは少女の小さな叫び声か】
【覚悟を決めるように少し身を強ばらせるしか出来ないのだろう】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 23:35:53.11 ID:QYj2q/Ta0
>>310

あらあら〜♪すっっっごいわねっ!
店長の作るスピードじゃ追いつかないわねー♪

【男の食事スピードをみて、笑顔で驚きの感想を言い再び厨房へ】

てんちょー!もっとスピードはぁ〜やくぅ〜♪

【甘い猫なで声で奥にいるコックにスピードアップを促すが、奥から聞こえてくるは「できるかクソが!」と言う罵声】
【それでも関係なしに厨房へ行ったり来たり…】

は〜い、CNS名物『仏丼』よ〜♪
気を付けて食べてねー♪

【その途中で運ばれてきた奇妙な名称の料理】
【見る限り焼いた肉が乗った丼ぶり飯であった】
【何を気を付けて食べたらいいのかその料理の見た目からは判断することはむずかしいであろう】
【もし料理に詳しいものであれば、その焼いた肉は"普通は見ることのない肉"であることがわかる】
【『仏丼』、その意味を知らずに食べてしまったものは、至福の様な肉の味を覚えてしまうことであろう】
【例えそれが何の肉であったとしても】

【再び厨房へともどる美女も、男に妖艶な―何か期待をしたような瞳を見せながら戻っていった】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/08(金) 23:36:47.38 ID:+lXThqZIO
>>307

【避けられはしないと思った、この一撃で終わりだと思った】
【その、一瞬の隙が命取りとなった】

――やっべ……!

【拳銃の反動と男の前蹴りが合わさり、一瞬女性の身体が浮いた】

【左の 拳銃が手から離れ、遥か後方へ弾き飛ばされる】
【女性は背中から地面へ直撃、無視できないダメージを負った】

なかなか、やるじゃねーか……!

【普通に起き上がる暇はない。転がって少しでも距離を稼ぎながら立ち上がる】

【そして男に背を向け、落とした拳銃を拾いに走る】
【攻撃するなら、絶好のチャンスだろう】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/08(金) 23:38:28.20 ID:bCRz6Y8+0
>>309

【童女はすっくと立ち上がり、首をゴキリと鳴らして、笑んだ。】
【それは年不相応な、老獪さを含んだ笑みである。貴方の笑みと、どちらが醜いだろう?】

よう、ニンゲン。……ずいぶんと暇そうだが、私に何か用か? けろ。

【裏返すと、用が無いなら話し掛けるなよーーとも取れる、挑発返しだ。】
【大きな欠伸を、一つ。】

【そうして童女は、貴女の腰の日本刀に視線をむける。そして、嗤う。】

げこ。いっちょまえに、物騒なモノをぶら下げてやがる。
丸めた新聞紙でも十二分だろ。くわっくわっくわっ!

【おおよそ童らしくもない表情ーー実に挑発的な笑みは、童女が人でなしである事の証明だ。】
【その瞳は異常と、妙な人間味を含ませて、貴女の顔を見上げている。】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/08(金) 23:49:45.04 ID:tFrfpYvso
>>311

【貴女が良いと言ってくれても、多分貴女の優しさから来るものだと思ってしまう】
【言葉をそのままに受け入れられるほどに柔な人生を歩んできたのなら、良かったのだろうが】
【それを心配りと解釈してしまうぐらいには、彼女の人生も楽ではなかった】

【――――時が止まる、ぴたり――――と、縫われたかのように、その指先が滴り落ちた】


っぁっ!!んっぅ……!!Го――――рячо(熱い)!!Горячо(熱いよぅ)……


【崩れ落ちる身体、腕から地面へと落ちたのなら、華奢な指先が濡れた】
【やかんへと直接触れてしまった右手の指先、それをぎゅぅと左手で握り締める】
【大粒の涙が溢れた、大きな大きなマリンブルーの瞳は、閉じただけでは足りないほどに】

【紡がれる言葉は取り繕うことも忘れた、祖国の言葉、唇が強く噛まれた、歯の根がガクガクと揺れるぐらいに】
【熱を孕んだ鉄は触れることすら躊躇われるほどに、僅かな接触であっても、その身を焼き尽くす】
【痛いなんてものじゃない、時間がたてばたつほどにその神経を侵陵していくのだから】

【もし貴女がやかんへと視線を向けたのなら、何やら靄のようなものが小さくついているだろう】
【一瞬で溶けて、そのボディへと絡みついた彼女の皮膚の断片――――】


しぉ……!!らぇ……っ……!!
Болезненно(痛いよ)……っБолезненно……


【泣きじゃくる彼女の表情、それこそまるで小動物か何かのよう】
【愛玩されるその横顔は、泣き崩れる様子すらもプログラミングされたみたいであって】
【けれどもソコに映る形は、貴女を求める弱々しい姿は、今にも溶けそうなリアルな色】

【口元から漏れる息が荒くなる、泣いても泣いても、痛みは治まんなくて】
【むしろ時間を増すごとに、手全体が真っ赤に燃えているよう、うずくまって、ただ一人震えるのだろう】
【顔を上げた、地面へと倒れこんだまま、助けを求める健気な表情、見上げる弱々しいマリンブルー】

【その姿の一片が、彼女が自分を弱いといった姿に重なるのだろうか】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/08(金) 23:55:49.92 ID:Yq0mDGMQo
【ここは広野のど真ん中――】 【時折冷たい風が駆け抜ける、だだっ広い場所】
【そんな場所に、あぐらをかいている影が一つ】

ヒャハハハッ――いやァァアア〜〜〜ッ、こうやって準備してるとよォ……ワクワクしてくるなァァアア
今日は楽しい楽しい日だと思っていたアホ共が、一気に奈落の底に落ちる顔……うゥーん、きっと最高だ!

【それは全身真っ黒な毛に覆われている奥二重でコワモテ、エルフ耳で2mの身長の悪魔だ】
【頭部には二本の鋭く禍々しい赤い角を持っている】
【黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、首にはマフラーの様な長い紫色の毛を持ち、他にも所々に紫色や赤の模様や毛を持っている】
【鋭く赤い牙と同じく爪を持ち、手足や尻尾の先の方は紫色で、いかにも悪魔だと思わせる尻尾の先端には赤い棘がある】
【赤い棘は肩や手の甲、アキレス腱の位置にもあり、先端に赤い爪を持ち紫色の翼膜な黒い悪魔の翼を背から生やしていた】

さァて、混沌のバレンタインデー計画と並行して[剥離と纏の鎧蛇]の作成用意も行わねェーとな
よォし早速、そこら中掘り返してやァっと見つけたこのミミズに……これとこれを混ァぜてやろう
しかし……これだけじゃあ多分[グランヴェイト]には足りねェな、……まァ、作ってから成長させりゃアー良いかッ

【悪魔の目の前に置かれているのは、普通のミミズとドリル、そしてツルハシだ】

さァーて、始めるか――まァさか[剥離と纏の鎧蛇]のパーツがあるだろう遺跡が埋まってェるとはなァ
そォいつ自体も厄介だからと時間掛けて対策してたが……まァず掘り出すとォころからとは……――

【何やら、ドス黒い魔翌力を両掌に集中させていて――精神も集中させていて――――】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/08(金) 23:57:10.29 ID:2S+xfNhl0
>>313
>>313
【記し忘れてたけど脇差しも手から離れてしまってます。】


なっかなか厄介な武器だな――カハッ、ふッ……!


【赤く染まる腹部を纏う布――。】
        ・・・・・・・・・
【爆発によって、皮膚まるごと焼けたような――。】
【男は地に膝をつけながら、口許に血を垂らす。】

【そう――ファーストコンタクトで、無視できない重症を負った。】
【この事実は、逆に男をさらに奮い立たせた。】

【立ち上がり、じわりと腹部に血をにじませて――。】


――さっさと拾え。待っててやるから。


【背を向けて拳銃を拾いに走る女性をあえて追い討ちにかけるようなことはしない。】
           ・・・・・
【そんな野暮なこと――つまらないではないか。】

【――実際には今そこまで激しく動けるほどの力はない。】
【だが、それでいい、それでもいい。】

【彼の基本型は――カウンタータイプである。】
【激しく動く必要はない、ただ一撃――剣を抜き放つ力があれば――。】




【彼は重心を低くし、腰の刀に手を添えた。】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/08(金) 23:57:27.24 ID:YS05+7iZo
>>312
うるせぇな!話してる暇があんならさっさとしやがれ!
味は悪くはねぇが量が足りねぇんだよ!!

【食べるペースを落とさないまま、話しかけてくる女性に怒鳴りつける】
【彼の食べ方は、傍目から見ればとても汚い、しかし積まれた皿をよく見れば、全て綺麗に、ソースすら残さず完璧に食べている】
【もちろんテーブルにも落としていない、本当に残さず$Hべている】

【料理を片付けている最中、出された仏丼≠手に取りーーー】
【クン、と鼻を動かし、止まる】

………

【途端に大人しくなった男は、仏丼の中身を見て、匂いを嗅ぎ、料理を運ぶ女性を見て】
【何かに合点が行ったように、ニヤリと笑って、一気に仏丼を掻き込んだ】
【しかしそれでも味の感想一つ言わず、今のロスタイムを取り戻すが如く食べるスピードを上げる】
【その様子は正に食欲の権化、店にいる客もその様子に注目している】
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 00:06:21.46 ID:DCJxbeCFo
>>315

―――――――…………さて

【喚くソニアに対してやはり白妙は冷静だった】
【無論起きるだろう事に覚悟していたのもあるけれど……】

【すくっと席から立って台所、いや水道蛇口へ】
【きっとこの季節ならば水は十分に冷たいだろうそんな思案の中蛇口を捻り】
【ポケットから取り出した白無垢のハンカチを浸す】

(…………こんなものですかね)

【冷気を必要分蓄えたならば軽く絞る】
【その手つきは淀みなく躊躇いなく、決まった筋道を辿るが如く】

(きっと人ならばこんな悠長な事をしていないで抱きしめたりもするのでしょうけど)
(……わたしがすべきと思う事は、一番に思う事はやはりこれです)

【蹲りしゃくり上げるソニアの傍らへと寄りながら考える】
【その人を越えられない思考形式、精神の健全さよりも肉体の健全さを優先するその在り方】
【だって心は見えないし不定形だけど身体は壊れるから、だから早く治さないといけない】

【白妙には人間に寄り添ったソフトウェアが足りない】
【いやそれも勿論備えてはいるのだろうけど、でもそれよりも優先すべき事項があってそれには強制力がある】

【つまりは酷く理性的で、だから人間的ではない】

そうですね、とにかくまずは冷やしましょう?
冷ませば痛みも引きますから……ね、大丈夫です怪我は治るものですから
それにあなたが失敗したくらいでわたしは怒ったりはしませんので、安心してください?

【指先を握る左手をまだ開かない蕾を暴くように解いて】
【冷えたハンカチを患部へと当てる、きっと響くような痛みがあるだろう】
【落ち着かせるような甘い言葉を、実際には救いにもならないそれを零しつつ】
【温かくもない自分の掌をハンカチの上から重ねてそっとソニアの指先を包む】

【そうして数分、彼女の痛みが慣れるまで何も言わず傍らでそうしているだろう】
【少女の指を柔肌で包むその姿は祈りを捧げているようででもきっと白妙は神様など信じていない】
【あるとすればその祈りは、人の為にある】
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 00:11:51.44 ID:hYgiI6Sx0
>>318

あらあら、うふふ♪

【両手はさらに大量の料理を持ち、運びながら男の様子を見て笑みを浮かべる】

『仏丼』、おいしかったぁ〜?♪人の味は♪

【"つい"料理の材料を食べ終わった言ってしまった美女】
【特段材料の中身を言ってはいけないなどのルールはこの店にはない】
【しかし、わざと食べ終わった後に材料を言うところ、彼女の性格が悪いことが伺える】

【路地裏など怪しい場所に店を構えている性質、そう言った"普通じゃない"料理も扱っている】
【まるで料理に魅入られ、麻薬のようにその料理を求めてしまう人が後を絶たない料理】
【『仏丼』もそんな"料理"の一つ、人肉を使った料理であった】

【『仏丼』の後も料理は追加され続け…どのくらいの時間が立った後だろうか、デザートすらすべて運ばれ終わった後に二つの料理が運ばれてきた】

すっご〜い♪本当にメニューの"ほとんど"を食べちゃうなんて〜♪ふふっ♪
はい、今出せる料理はこれが最後よ〜♪

【そう言って運ばれてきた料理は、今までの物とは打って変わり、小さなタブレット型の薬と卵のような形をした何かであった】
【もちろん、機関員なら知っているであろうその"道具"】
【"哲学者の卵"と麻薬"beyond2"であった】
【こんなものまで、"料理"として運ばれてきたのであった】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 00:15:52.60 ID:2l+uKbUeo
>>319

【少女の心は危うい峰に立つよう、どちらかへと傾いたなら、そのまま落ちていく】
【遠ざかる貴女の背中が怖かった、分かってはいても、ビクビク、とその身を震わせるぐらいに】
【だから戻ってきた貴女が、以前より強く、彩を持っているみたいに見えた】


ぅぁっ……んぅ……あっ……ゃ……
ひぃっ!ぃ……っぐ……


【溶けた皮膚は直ぐに交わる、重なっていたその手は、既に癒着しているのだろう】
【肌に付着したシールをはがすよりも過酷な痛み、一杯の神経を針の先で突き刺すかのよう】
【閉じた口元の端から声にならない音が漏れるたびに、彼女の小さな体躯が大きく震えた】

【言葉は甘い、ただひたすらに、それは有る意味毒のようでもあって、蜜のようでもあって】
【だからこそ助けになるのだろう、貴女が思う以上に、彼女は貴女のことを好いていた】


――――……ごめんね……白妙、ソニア……怒らない……?
あと、ごめん……もう少し、ぎゅぅ、して……


【ポツリ、零した声が、形になるには少し時間がかかるのだろう】
【雪の上に落ちた涙はたとえ小さな粒であっても、やがては大きな雫へと姿を変える】
【その僅かな時間を、彼女は確かに大切だと思った】

【痛みはまだ退かないけど、貴女と一緒ならば、耐えられるって――――】
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 00:16:15.34 ID:SjwzFkhIO
>>317

【拾う間も、女性は神経を集中させていた】
【死角から攻められても反応できるように――しかし、男は攻めない】
【何故かはわからなかった。しかし好都合である事には変わりない】

――ありがとよ。
んじゃ、再開としますか!

【拳銃を二挺構え、走る】
【しかし、刃を伸ばしていない事に、男は気づくだろうか】

【男の目の前まで肉薄する――その直前】

そうらっ!

【発砲した。地面に向かって】
【その反動を利用して、宙を舞い、男の背後に着地する】

見えたか、今の?

【直後、刃を伸ばし、横一文字に男の背中を両断する】

【しかし、着地してから刃を伸ばし、振るうまではそれなりに時間がかかる】
【挙動に気を取られなければ、決して回避不可能な攻撃ではない筈だ】
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/02/09(土) 00:18:37.68 ID:VG+3fOUKo
>>314
【ちらりと周りを窺う】

【セーラーに日本刀という如何にもな格好してる奴がいても、幼児がこんな時間にご高説垂れてようと】
【特に気にしている人間はいない。みんなそれぞれが携帯を観たり誰かと喋っていたり】
【黙々と歩いていたりと、いつもと変わらないような時間の過ごし方をしている】

(ここはいい街だな…)

【何故だか突如そんな感想が出た】
【本題に戻すべく目の前の相手へと視線を戻す】

【目と目が合う。上がる視線。下がる視線】
【眼鏡を親指で押し上げると、今童女が発した言葉が反芻される】
【正直に言えば童女が発した言葉の数々は自分に取って嬉しい物ばかりだった】

【煩わしい。一目見たときからこれからの展開をそう感じていたのに、一鳴きで済んだのは重畳と言う他なかった】

【手が腰の刀の柄へと伸びる。触れた、と思った時にはもう刀を抜いていた。抜かれ、奔る刀身のライン上には童女の首が置いてある】
【その時確かに感じた。鳥肌と共に刀身が肉へと喰い込むあの快感の記憶を。『はやく、早く』と】
【これから刃が通るであろう首筋を凝視していた。夜の街明かりに照らされ、刀身が僅かに煌く】
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 00:26:31.90 ID:DCJxbeCFo
>>321

そもそも怒る理由も無いでしょう?

【答えは簡潔だった】
【なるほど理由もなければそれに付随する結果もない】
【小学生でも簡単に頷くそんな方程式】

【当たり前の事を当たり前に、だ】

それくらいはお安いご用、というヤツです……
それにきっとあなたはこれで学ぶでしょうから、痛ければ覚えます人はそういう生き物です

【失敗したならばその失敗を学ぶでしょう、そう続けて】
【少し強めにその指を握るその分痛みも増すだろうけど圧迫した方が後々に治りも早い】
【数秒か数分か白妙は少女が「いいよ」と言うまでそれを続ける、オートマタのように】

―――――――

【でもそんな時の間で、所在無さ気に空いた左手はやがてソニアの零した涙を拭い始める】
【指先は作り物のように柔い、偽物でも雫を集めるには十分役目を果たす】
【涙は大事な物だから大切な時に使って欲しかった、理由ならばきっとそんな方程式】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 00:32:29.99 ID:2l+uKbUeo
>>324

【その通りだと思った、そして同時に、そうじゃないとも思った】
【貴女のように怒る事をキチンと見極める人もいれば、何も無いのに怒る人だっている】
【小学生でも簡単に解ける方程式を解けない大人は沢山いるのだから】


うん、覚えた……もう、ソニア……目離さないよ……
だからね、一緒に飲もう、紅茶――――温かいの、作るから


【痛いけど苦しいけど、そこに付随する貴女という存在に、それすらも癒されていく】
【感情は果てない景色の中或いは溶けそうな思いの中で、様々な形を作り上げて】
【やがてその先に一つの答えを見つけたのなら、それを大事に握り締めた】

【きっと彼女は紅茶を作り直して、二人で飲むのだろう、少し冷めているかもしれない】
【けれどもその中身は、二人で飲むその景色は、とても尊いものであったのだろう】


/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/09(土) 00:33:47.65 ID:4wEbGsY80
>>322


おお。―――疾ッ!!


【女性の言葉に応じ男は口角をあげた。】
【そして女性が距離を詰めてくる――。】

【後は簡単だ。いつもの通り。】
【左の腰に携えた刀の柄を右手で握り。】

       ・・・・・・・・・・・・
    【――相手に合わせて斬ればいい――】

           【だが――――。】

 ・・・・・・・・・・・・・
【抜刀したそこに相手はいない】


【巻き起こる砂ぼこり、互いの姿が視認できぬほど。】
【抜き放った刀、だが分かる。手応えがない――。】


―――( 後ろか―――!! )


【見えはしない。だが分かる。】
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
【背後であっても、彼の刃の届く範囲だ――。】


【左足を基点に右足で後方へ弧を描くように――。】
【右手の刀を、真後ろへ、女性と同じように一文字に切り裂こうと試みる。】


【―――成功しても刺し違えるのみ。あるいは、女性のほうが速いかも知れない。】

327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/09(土) 00:39:36.56 ID:AAV5BlkC0
>>323

【聡明な者なら、悟るだろう。】
【幾ら童女がイカれていても、意味もなく帯刀者をコケにはすまい。】

【ーー童女もまた、この禁じられた「遊び」を期待していたのである。】

けろっ! いい太刀筋じゃないかか!

【童女が後転し、刃は空をのみ斬る。】
【戦い慣れ、というに他ならぬ機敏な対応であった。幼さは無い。】

迷いが無い。けろけろ、お前さん、ずいぶんなイカれっぷりだね。
ーー嫌いじゃあない。『工蛙弾』ッ!

【不意打ちめいて、童女の大口から吐き出されたのは唾液の「弾丸」だ。】
【巫山戯てはいない。マジに弾丸並の威力はある。】

ーーケロォッ!!

【此れは酔狂なごっこ遊びでなく、命の取り合いだ。】
【だから用いるのは、単純に明瞭に、命を刈り取る為の手段である。】

【間合い、それが重要だ。見せ場をやる必要は無いのだ。】
【童女の間合いは中距離。故に、弾丸を囮に後ろへ跳ね、距離を取る。】

……名乗りな! けろけろ、私は雨読川のカエロウだっ!!

【ーー無関心を決め込んだ連中はフェードアウトするのみ。】
【代わりにインするのは、物好きな観戦者どもだ。この街は、悲しいかな、争いに慣れてしまっていたから。】

328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 00:41:37.07 ID:DCJxbeCFo
>>325

はい、心待ちにしていますよ――――――――

【そう小さく頷いて、痛みに慣れたのならば手は解かれる】
【それを名残惜しいと思ったのはどちらの感情だろうか】
【……それぞれの答えに委ねるとして】


【また紅茶を作り直す時に白妙はソニアを手伝うだろう】
【彼女は認めた人間には底抜けに甘いから、また火傷をして涙を零さぬようにと】
【しかし鬱陶しくないくらいの介入、手伝いで】

【そして紅茶を飲む時に小さく「美味しいですよ?」と疑問符つきの褒めているのかいないのか分からない言葉を漏らす】
【変わらない無表情だけどソニアならば少しだけ理解るだろう】
【長い年月で培った不器用さとそれ以上の時を経て得た優しさがそこに含まれているというのを】

/お疲れ様でした!
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/09(土) 00:44:34.58 ID:Ho5JsCmoo
>>320
ケッ!

【運ばれる料理を平らげながら、話しかけた女性に喉を鳴らして答える】
【これ程の早さで、しかも綺麗に平らげながらも話す余裕があるのだから相当だ】

やっぱ機関員だな!味は悪くねぇが趣味は悪いぜ!!
ああ、大分懐かしい*。だったよ!あれよりゃうめぇがな!!
…貴様、俺様を馬鹿にしてんのか?その程度で俺様をビビらせられるとでも!?

【普通なら、衝撃の事実として、驚くか吐き出そうとでもするか…女性の期待はおおよそそんな所だろうか】
【しかしこの男は微塵も驚く様子はなく、寧ろ知ってて食べた≠ゥのような反応で】

【運ばれる料理を、飲み物も何もかもを平らげて、最後の最後に運ばれて来た二つのモノ】
【それらを見ると、男は笑う、ニヤリとした笑いではなく、「バッファッファッファッファ!!」と大笑い】

…貴様、貴様は本当に趣味が悪ぃぜ!この俺様によもやそんなものを盛ろうとはな!!

【笑いながら、手に取る哲学者の卵≠ニbeyond2=A彼の掌に乗るそれらは、遥かに小さく見える】

貴様、俺様を舐めてんのか?俺様をただの喧嘩っ早い脳筋とでも勘違いしてんじゃねぇだろうな!?
…なあ、俺様がなんでナンバーズか知っているか?なんで貴様より数字の若いNo.29≠ゥ知っているか!?
出された料理は全て食うからか?違う、料理の腕が高いからか?違う!

出された料理は例え毒だろうとなんだろうと食い尽くし、それでも生きていたからだよ!!
俺様の立場を狙い、料理に毒を盛った奴は今迄五人!この卵≠食わせようとした奴ぁ一人!この薬≠飲ませようとしたのは三人いた!
全て平らげてやったさ!出された料理は全て食うのが俺様の信条だ!だがそいつらは料理に毒を入れるなんて事をして、生かしておく通りもねぇ!すぐにぶち殺してやったがな!

分かるか32番=Iこの意味がよ!!
どんなつもりか知らねえが!こんな物でなぁ!
俺様をどうにか出来る訳がねぇんだよ!!

【この男はーーーバッファ・ロースカルビという機関員は、何も戦闘力だけの人間ではない、戦いだけの人間ではない、それ故にこの地位だ】
【勿論戦闘力もあるが、もう一つの理由にそれは起因する、恐らくは彼の体における内臓機関≠フ異常性からか】
【彼の体において、口から入って胃袋を通った物は全て食物≠ニなる、その毒性も悪性も全て引っ括め消化≠ウれてしまうのだ】

【だからこそか、哲学者の卵も、beyond2も、その力を発揮せず消化されてしまうのが彼の胃袋】
【ガリガリとその二つを食べてしまえるその姿は、紛れもない異常だ】

…もう終いか?

【全て$Hべ終えた男は、まるでショーが終わった後かのように、女性に言って】
【随分とぶっきら棒に札束を取り出すと、大きな一息をつきながら、テーブルに置いた】
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 00:57:16.82 ID:SjwzFkhIO
>>326

(ばーか、アタシはこっちだよ)

【相手のカウンター抜刀攻撃を読んだ訳ではない、ただ後ろに回り込んで斬っただけの事】
【相手は空振り、こちらの攻撃で終わり。――そう思った】

これで終わ――――ッ!?

【まさか後ろも攻撃範囲だとは思わなかった、受ける準備などしていない】
【刃が肉を斬った感覚が伝わるのとほぼ同時に、わき腹に刃が食い込み、引き裂いていく感覚を感じた】

――強いな、お前。

【腹部を横一文字に切り裂かれ、仰向けに倒れる。拳銃の刃が霧散する】

あーあ、女を傷物にした罪は重いぜ?
はは、どうしてくれるよ、オイ?

【軽口をたたくが、出血は結構な量だ】
【この戦い、この女性の負け、もしくは引き分けと言えるだろう】
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 01:06:47.27 ID:hYgiI6Sx0
>>329

あら〜、本当にすごいわねぇ―♪

【両手を合わせて、あざとくかわいらしいポーズをしながら甘い猫なで声で言った】

でもねぇ〜どんなつもりって言われてもねぇ〜、
私はただ、"店のメニュー全部"を持ってきただけよ〜。
文句なら店長に言ってよね〜

【ほっぺたを膨らまして「ぷんぷん」と口で言ったり、かわいらしさをアピールする】
【その美女の姿を見てか、周囲のギャラリーと化していた男たちのピンク色の声で声援を送り始めた】

「おいアッシュ、文句ばかり言い過ぎだ」
「金払いがいい奴はどんな糞野郎でも客だ、そうだろ?」
あ、てんちょ〜

【そんな彼女の文句と、異常な量を頼んだ人間を見るためか、厨房の奥から一人の男が歩いてきた】
【口を立体マスクで覆い、No14の文字と逆五芒星が書かれたスポーツサングラスを掛け、斑色のバンダナを頭に巻いており】
【ラフそうな赤色の服の上から羊柄のエプロンを着ている】
【店長と呼ばれている男が、今までの料理を作った張本人であり、この異質なメニューを考えた人物だ】

「ふむ、貴様が渦中におる傍若無人な男。ナンバァートゥエンティーナイン!か」
「メニュー全てとか頼む奴はどぉーんな巨漢かと思ったら、見た目通り巨漢だなぁ」

【やけに、気合のこもった呼び方をし、なかなかに失礼なことを言い放つ】
【しかし、言葉は汚いが高圧的な印象はなく、どこか気だるそうな雰囲気を醸し出している】
【気だるそうなのは料理を作っていて疲れたからであるのも理由の一つではあるが】

「まぁ、いぃーつでも来てくれたまえ、君の様な客は歓迎だよ、客ならな」

【そう男は言い放ち、女性に向かって指示を出してテーブルのお札をスタッフルームへしまうに行かせた】

「あぁそうそう、アッシュとやり合う気ならやめといたほうがいいぞ」
「あいつのめんどくささは異常だぞ、君が正常な男子であればあるほぉーどね」
「大切なもの奪われちゃうかもねぇ〜」

【最後にボソっと呟いた】
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/09(土) 01:09:42.41 ID:4wEbGsY80
>>330


―――ッッ


【自身の振るう刀が、女性の肉を裂く。】
【同時に、女性の刃が男の横一文字の太刀筋が肩から手にかけて真横に切り傷をつける。】

【――激痛が走る――傷は深い――。】
【これ以上刀を振り回すことはできないが――】


【固く握った刀を離すことはなかった―――。】


―――武器を握った時点で男も女もあるか。
全員等しく武術家だ。差別も区別もしない。


【その刀をチャキと鳴らして柄に戻す。】
【そして、“立てるか?” と女性へ手を伸ばす。】


武術家として――俺は櫛灘自斎という。
手合わせ感謝するぞ。


【立てる元気があれば、少しの金を渡して(治療費)去るだろう。】
【立てる元気がなければ、女性を病院へつれていくことになるが――。】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 01:24:25.14 ID:SjwzFkhIO
>>332

――あっはは、確かにそうだ。

【自嘲気味に笑い、拳銃をホルダーに戻す】

アタシは、叢雲 浅葱。
こっちこそ、ありがとよ。いい暇潰しになった。
ちょいと痛いけどさ……

【差しのべられた手を取り、立ち上がる】

んじゃ、またな。
今度は負けねーよ。

【治療費を受け取り、精一杯の憎まれ口を叩き】
【おぼつかない足取りで、病院のある方角へ去っていった】

/お疲れ様でした!
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/09(土) 01:27:37.54 ID:4wEbGsY80
>>333
/おつかれさまでした!
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/09(土) 01:30:07.09 ID:Ho5JsCmoo
>>331
ケッ!どいつもこいつも悪趣味だねぇ!
まあ料理に隠そうとしなかった事だけは褒めてやるよ!食い物に変なもん混ぜる奴だったら作った奴ごとぶっ殺してたぜ!

【女性のあざとい可愛らしさには目もくれない、本性を見抜いているからか、もしかしたら本当に食欲しか頭にないのかもしれない】
【そして、現れた店長をみると、納得したように「フン」と鼻を鳴らして】

貴様が店主か!店主共々機関員たぁな!あのメニューも納得だぜ!
渦中も何も、喧嘩に負けたアンダーナンバーが事を大袈裟にしただけさ!弱者の嫉妬は見苦しいぜ!

とはいえ中々の味だったぜ!また来てやる!…だがなぁ
この料理、肉を少し焼き過ぎだ!硬くなってんだよ!それにこれはソースの味が濃い!それと…

【また来るとはいうが、来るたびにきっとこいつはこれだけ食うのだろう、金払いはいいとして店の冷蔵庫が心配になる】
【しかもあろう事か味のダメだしを始めた、空になった皿を一々指差してなので最早どれが何の料理かわからないが、男は覚えているらしい】

…これくらいか、あとは全体的に量が少ねぇのが問題だな

【最終的な不満は完全に自分目線のそれであった】

ケッ!忠告どうもありがとよ!
安心しな!生意気な態度さえ見せなきゃあんな女相手にしねぇよ!!

【そう言って、『戦闘になっても恐れはしない』という旨の返答を返すと、椅子から立ち上がる】
【威圧感のある体を揺らし、店を歩いて扉まで行くと「ごっそさん!」といって店を出て行った】
【…彼が出て行った後で、巨大な牛の鳴き声のような物がして、遠ざかって行った…】

/お疲れ様でした
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/02/09(土) 01:36:15.51 ID:VG+3fOUKo
>>327
【刀を振りぬいたが、いつまで経ってもあの感触が来ない】
【何とも言い難い、あの硬さと柔らかさを併せ持った絶妙な感触が】
【それは永遠に来ないまま代わりに迫り来る物があった】

【今しがた相手が放った唾液で造られた『弾丸』である】
【近距離まで迫られて初めてその存在に気付く】

(やばい…! もう体ごと躱すのは無理だ…なんとか刀でッ)

【弾丸と身体までの軌道上の間に刀身を入れる。もちろん真正面から受ければ刀を叩き折られる可能性がある】
【目的はあくまでも弾道を逸らす事、刀身の腹が射線軸に対し斜めになるように置き、弾道の逸れを狙う】

ツ……ッッ!!

【弾丸は軌道からは逸れたものの、明後日の方向のソレは肩の肉を抉り抜いていた】

ハハッ、まぁそんなうまくはいかないわよね。漫画やアニメじゃあるまいしね
いや、これにしたって十分か。普通なら死んでたかもね

【肩からは血が溢れている、下を向いてぶつぶつと喋り始めたその顔は髪に隠れて見えない】

名前?名前ね……名は四方山寅虎…私のことをヨモヤマって呼ぶ奴はぶっ[ピーーー]事に決めてるの…

【”フゥー”と深く息を吐きながら名乗り、そして刀を青眼に構える】

二順目……参る…!!

【言葉尻を発し終わった時にはもう地を蹴っている。相手との距離は遠い】
【刀身をその身に喰い込ませる為には間合いを潰す必要がある】
【その為の直進。当たり前すぎる理屈だが、相手と自分を一直線に繋ぐ最短の道を行く姿は】
【思慮も策もない愚の骨頂と思わざるを得ない印象である】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 01:37:58.37 ID:hYgiI6Sx0
>>335

「量がすくねぇのはどぉーしようもねぇなぁー、うちは一応高級バー&レストランだからなぁー」

【男の忠告を聞いているのか聞いていないのか、首を縦にただ振ってうなずいていただけの男】
【しかし、量が少ないということに関しては異論は言わざる負えないようだ】
【店の雰囲気を見ても、どこが高級なのか甚だ不明ではあるが】

「アッーシュゥ!おきゃぁくさんのおかえりだぞ!」
は〜い♪またのご来店をお待ちしておりまぁ〜す♪

【猫なで声で店を出ていく男を見送り、再び店内は陽気な笑い声と罵声が響き始めた】
【今夜はまだまだ続く、店の営業も、悪の活動も―】

/お疲れ様でしたぁー!
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/09(土) 01:54:19.45 ID:AAV5BlkC0
>>336
/中々眠くなって来ました。時間もあれですし、こちらの返レスは明日でいいでしょうか……?
/もし良ければ、明日の18時以降に舞台裏で呼び掛けて下さい。いろいろと、申し訳ない限りです。
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/02/09(土) 01:58:53.14 ID:VG+3fOUKo
>>338
/了解しました。こちらが返信するのが遅いので自分のせいだと自覚しております
/18時以降に声をかけさせて貰います。お疲れ様でした
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/09(土) 14:20:33.16 ID:M1yVR9wu0
コーネリアスうぜぇ
何様だよ
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/09(土) 16:59:18.14 ID:fdyEhqjeo
>>316
/19時頃まで再募集
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 18:36:37.83 ID:zKKsEZOno
【1月の上旬、あるカノッサ機関員が"六罪王"に就任したという知らせがひそやかに伝えられた】
【性別は女性、年頃は10代後半と若く、機関員になってもうすぐ4年になるが、それまで特にナンバーも背負わず、表舞台で暴れるような人材でもなかった】
【名前は音無 小町、カノッサ機関の中で『出納係』と言われる役職についている少女だった】

【『出納係』の行う仕事とは、基本的にカノッサ機関の総合的な収入、支出など、金銭の計算・管理などを行う役職だ】
【例えばカノッサグループの経営する店舗の売り上げや哲学者の卵やbeyondなどの非合法アイテムや重火器などの販売で入ってくる収入】
【そしてナンバーズなどの前線で動く機関員が作戦で使用した人員、武装などにかかった経費などによる支出まで記録し】
【それらの記録から一般機関員やナンバーズの働き、貢献などに応じた査定記録から、毎月の給与の増減を決定するのもこの『出納係』が行っていると言う】

【当然ながら機関の中ではどちらかというと事務職に分類される役職であり、裏方、というイメージが拭えない役職ではある】
【この音無 小町が『出納係』の役職についているのは、機関員の中でも比較的読み書きや計算を得意とし】
【なおかつ利益や損害など、こと金銭関係に関しては非常にうるさい彼女自身の気質としても、適性があると見られてこの役職を任されていた】

【そんな彼女がなぜ今になって表舞台に、それも"六罪王"などという役職に就くことが出来たのか?その詳細は未だ明かされていない】
【そして今日、2月9日の会合で正式に"六罪王"として表舞台に上がると言う発表をされる予定だった】

【―――そして会議室、開始から3時間以上も前から、お団子髪の少女、コマチはすでにこの場所にいた】
【無表情でその席に着くコマチはその席の前に――やや古ぼけたそろばんを置いている】
【その傍にいるのは、金色のたてがみに、大柄な体を装甲で覆ったライオンの"怪人"。その怪人がコマチにす、と手を上げて合図する】


「――――――――願いましては」


【怪人の合図でコマチはすーっ、と人差し指でなぞる動きでそろばんを定位置に直し】
【右手を一の位の位置に直すと同時に、側近の次の言葉を聞いたと同時に】


「――865也、567801也、3806543也、49678329也、引いては4569也、64894也、
加えて83795也、956436732也、345也、引いては……」


【――無表情のままコマチが側近の怪人の言葉の通りに、そろばんの珠を弾いていく】
【時には弾き、時には摘み、すらすらと素早く数を述べていく側近の言葉の通りに素早く暗算を行い】
【寸分の狂いもなく計算の正答を形にしていく―――その様子をすぐ隣の席で金髪の少女が、ふるふると震えながら見ていた】


………………………。

『(ひ、ひぇぇぇ〜……コマチ、この間からやっぱめちゃくちゃ機嫌悪そうじゃーん……!
無論私だってあんなことされりゃあキレそうになるけども!――毎度毎度虫の居所が悪い時に
鬼気迫る気迫纏ってそろばん弾くクセいいかげんやめてほしい訳よ……!この時の張り詰める場の空気私めっちゃ嫌いなのに…!)


【会議開始までもうすぐ1時間……コマチはどうやらこの状態のまま会議まで待機するつもりらしい】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/09(土) 18:45:47.97 ID:AAV5BlkC0
>>336

けろ、反応したか。まあ、ただの三下じゃあ無いらしい。

【口の端から唾液を一筋零しつつ、連続で後ろへ跳ねて後退する。】

【とはいえーー真っ直ぐ突っ込む貴女とのスピード差は、歴然である。恐らく今に追い付かれる。】
【だが、童女の手札は、豊富である。】

【なぜならば。】

……ケロォッ!

【ーー人外の身体、それが童女の手札には常に存在する。】
【配られたカードの枚数が、質が、そもそもまともな人間とは違っていた。】

【童女は後方への跳躍を三度繰り返した後、唐突に『前』へ跳ねる! 前への跳躍は後退のそれより『速い』!!】
【此れにより間合いを狂わせ、刀の振りを焦らせーー】

さて、これを見切れるか、ヨモヤマ……『怪弄(ケロ)ローン』 ッ!

【超粘性の唾液で創り出した等身大の人形を先行させる事で、『活かせない』状況を作ろうとする。】
【焦り急こうが慎重になり過ぎて遅れようが、刃を振れば絡め取られる、という状況を!!】

344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 19:36:00.09 ID:8QA0mP3ho
【シレーナ城・大会議室】

【漆黒の円卓の中心に鎮座されるは、壮麗な造りの演説台。機関の紋章が大きく描かれた絨毯が、其処には敷かれている】
 【何百万は越えそうな値段の巨大なシャンデリアが、演説台に上がる人物を爛々と―――そして妖しく照らしている】

【『表向き』は謎の富豪が所有する無人島であるシレーナ島に、聳え立つ古城。機関のアジトの一つである此処に、今日多くの機関員が集まった】

   『ククク……良い……!! 大変素晴らしき眺めよッ……!! 強者が此れ程迄に大勢集うとはなッ……!!』

【円卓に座る参加者が囲むは邪悪、闘いに全ての価値を置く狂人、そして…‥カノッサ機関六罪王。演説台に上がった彼は、辺りを見回して嗤う】
【……口角が少し上がっただけで、会議室中に圧迫感が孕む。まだ、サングラスに隠した瞳からは殺気は1ミリも込められてはいない。なのに―――】
   【急に、部屋の温度が下がったかのような。その凍てつく空気は間違いなく、中心の男から醸し出されていた】

  『本日は各人忙しい中、此処に脚を運んでくれた事を感謝しよう……!! 俺の名は言わずとも解る筈―――いや、一応礼儀か』
  『我が名はカノッサ六罪王……『紫の革命家』ことコーネリアス・F・ラインハルト……この会合を催した本人だ』

【左頬に黒龍のタトゥーを昇らせるサングラスの男は重厚な黒革のコートを翻し、金色の髪を軽く掻き上げる】
【―――彼があの「革命宣言」をした人物。改めて世界を敵に回した張本人。容姿もテレビから滲み出ていた雰囲気も、完全に一致している】
【吐き気を催す程の悪意を引っ下げて、腐臭を撒き散らし―――其処に居るだけなのに、周りに空間が歪んで見えるような】

【その地獄の瘴気と形容できるオーラが、何よりの証明なのだ。―――この男が、コーネリアス・F・ラインハルトであることの】

『理由は端末に送ったメールの通りだ……そして貴様等も知っているだろう。最近、我々に歯向かう愚かで勇敢な者共が目立っている―――』
『「UNITED TRIGGER」や、宣戦布告をした「裏切り者」シェン・ロンド等……。―――ククク、つまり面白い展開になってきたと言う事だ』

『ようやく我々カノッサに歯向かう「組織」がまた生まれた訳だが……其れまで我等が相手にしてきたのは言うなれば烏合の衆、「個人」の集合体だ』
『……おっと、自警団や軍などのカス共は除外しているぞ? 腰抜け共の集まりに「組織」の力など皆無ッ……クズが集まって余計に見苦しいィッ!!』

『過去存在した「セイギソシキ」と言うヤツの代表格……justiceは、敵ながら良い輝きを放った「組織」だった。圧倒的な戦力差を「団結力」で埋めていた』
『―――確かにカノッサは強い。圧倒的な規模が、戦力差が、開発力が―――じわじわと世界を侵食しているのも事実だ。しかしッッッ』

【革命家の演説が始まる。―――拳を握り締め、周りに問いかけるように身振り手振りを挟み、彼の歯切れ良い声が四方に響き渡る】
【……流石にこの演説を不真面目に聞く輩がいないと信じたい。その狂人の世界に引き込まれるような其れは、一種の催眠術にも近いモノがある】
【脳味噌まで筋肉でできたような力自慢の連中なら、簡単に此方に靡かせることが出来る程の。彼の狂信者も存在する所以が、この演説にあるだろう】

/続きます
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 19:38:22.62 ID:8QA0mP3ho

『―――我々にも欠点があるッッ!!この「 超 巨 大 規 模 」の組織を全く活かしきれていなぁぁぁいのだァァッ!!!』
『おかしいと思わないかッッ!? 何故六罪王の顔を知らないヤツがエリートの貴様等(ナンバーズ)にいるっ!? そして何故俺等六罪王も貴様等の顔を知らんッ!?』

『確かにカノッサは自由な組織だ…… 「世界を混沌に導く」 ことに向かっていればどんな曲がった道を進んでも構わないッッ!!!』
『―――だからと言って自由過ぎんだよぉぉぉおッッ!!!! 俺もッ!! 貴様もッッ!! テメェもよぉぉおおぉっっ!!』

『はっきり言えば俺等も烏合の衆みたいなモノなんだよッッ!! 理想はなぁ、「1:1」だよイチイチッ……!! 俺に入っている情報と、テメェ等に入っている情報……』
『お互いが持った情報を、お互いが教え合う―――其れを完璧に出来れば全ての情報をカノッサ全員で共有できるッッ!!! だが何だ? 顔すら解んねぇだろーがッ!!』

【―――演説が、形を変え始める。彼の理性が段々野生に書き変わって行くかのような、そんな印象。怒号と共に有無を言わさぬ気配も広がり―――緊張感を煽る】
【声を荒げ口調は暴力的になり、「演説」とは言えなくなっているが―――其れでも、形を崩しても尚、『闇の太陽』と形容できる圧倒的存在感は、カリスマ性は健在で】
【唾を飲み込んで演説を聴かせる力が、その叫びには、その雰囲気には―――確かに存在しているのだ】

『こんなにデケェ組織他にあるかァぁぁぁッッ!? そのデケェ組織故に、集まる情報の量も半端じゃねぇ筈だッ!! だから―――』
『――――――この、紫の革命家がその場を作った迄だ……』

【最後に急激にトーンが落ち―――威厳を持った最初の口調が改めて顔を出す。憤怒の形相が嘘だったかのような無表情に変わっている】
【―――言い切った後に続くは、長い長い静寂】

『…………。』

【―――嵐が過ぎ去ったかのような、現在。ぽかんと口を開けている輩も、円卓の何処かにいるかもしれない……そこから大きな間を置いて、演説は再開される】
【先程とは打って変わって落ち着いた口調。……低いトーンで、音が漏れた】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 19:39:25.09 ID:8QA0mP3ho
『俺は「団結しろ」とまでは言わない。どうせ貴様等の事だ、慣れ合いを好む輩などカノッサには居ない……』
『しかし、コレは組織として「最低限の団結・結束」だ……!! メールにもあるが貴様等の大好きな罪神にも話を通してあるからな』

『さて、折角これだけ集まっているんだ。改めて現在我等の成すべきことを確認したい……俺から言うのは、無論俺が解っていることだけだが……』
『貴様等だけが知っている情報から、新たに成すべきことが生まれる事もあるだろう……』

【辺りを軽く見回し、そして彼は人差し指を一本、天に突き立てる。深く、静かに大きく息を吸って―――「まず1つ」】
【はっきりと、ゆっくりと。そう言葉を開始させて】

『―――宝玉・聖遺物の回収。即ち、戦力になりそうなモノを片っ端から集めろ。特に宝玉は―――最大限の力を引き出せればどんなに発達した科学技術も凌駕する』
『もし何個もの宝玉が正義側に集まれば―――数の戦力差など簡単に埋まってしまう。宝玉を見つけ次第、奪え。邪魔をする者は殺せ』

『……次に挙げるは、beyond2と「哲学者の卵」の普及。―――戦闘兵を生み出せる素晴らしいモノだ、大量にバラ撒け、そして世界を暴力で満たせ』

     『そして、3つめ……。コレは「ある厄介者の誘拐」だ。……ガルボ博士の名を、貴様等は知っているだろうか』
『前にルルーメンを襲わせたのは、彼が関係していたのだが……ある機関員が、任務を失敗して無様な姿を晒したからな。―――使えないゴミは、既に殺したよ』

   『このガルボの糞爺は「GBシリーズ」と言う優秀なアンドロイドを開発し自警団に送り込む等をし、我等カノッサに歯向かっている……』
『……彼を誘拐し、ルナトリウムの部屋にでも突っ込んで洗脳させろ。[ピーーー]な、誘拐だ……彼が我が陣営に加われば、最早革命の歯車は止められん……』
             『……彼以外でも良い。兎に角優秀な研究者、科学者を見つけ次第、可能ならば誘拐せよ』

      『次に、コレは言わずとも解っている筈だが―――カノッサに仇なす連中には、最大の後悔を味合わせながら始末しろ』

          『そして最終的には―――全ての国を我がカノッサの所有物にし……「世界を混沌に導く」』

   【革命家は1本ずつ指を立てていく。話し終われば、天に伸ばした手は開いている。4つの成すこと、そして最終的なゴールが1つ】
【伸ばした手を見つめる彼、そのサングラスに隠された双眸には―――きっと辿り着いた先が見えているのだろう。「混沌の世界」―――その絶景が】

『あとは貴様等の情報で、成すべきことが増えていくだろう……フム、演説が長くなったな』
『そろそろ幾つかのグループにでも分かれて自己紹介といこうか…… 自己紹介が済み次第、早速情報交換に入って貰う』

『グループの枠を超えて共有したい話があるならば、ホワイトボードに自由に記入するが良い。では、始めようか―――』

【パチン、と革命家は指を鳴らす。コレが、始めの合図なのだろう】
【悠然と男は演説台から降りて、自分の円卓にドサリと腰を降ろす。と同時に、自分のグループは誰だったかと、皆に配布された資料を見て確かめる】
【資料には、本日の主な予定とグループ分け、そして参加者の名前が書かれていた】
 
/では予定通りに会合イベントを開始します 。グループAの方、こちらにレスをお願いします。
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 19:40:27.23 ID:dpN5J+sIo
【会議室の内部には既に幹部の面々の姿がズラリと並んでいる】
【そのどれもが各々特殊な色を帯びた色彩を孕んでいるかのよう】
【纏う雰囲気の形すらも、常人であるならば飲み込まれそうなぐらい】
【まだ熱気が室内を包んでいる、コーネリアスの語る純然たる力に起因する言葉】
【それは見るものを魅了する聞くものを絡め取る、伸ばされた指先は美女の歯牙にも似たそれ】
【触れたならば溶かされる、その骨の髄すらも悦楽に満たされるよう】

【オーバーフローする幾重もの思考、気を緩めたならそのまま食われてしまう】
【それぐらいの力を持つ人々が、集結しているのだろう】
【そしてその一角が自分へと視線を傾けているという状況は】

【――――存外、悪いものではなかった】

皆様、今宵はシレーナ島≠フ会合へとご足労いただき、まことにありがとうございます
此方のグループの進行を担当させていただきますカノッサ機関秘書<\レイユ=ナイトシェイドと申します
……とは申し上げましても、此処に居る皆様方と比べましても、私は若輩者ですので
宜しくご指導ご鞭撻の程を――――


【声を上げるのは薄くピンク色のかかった桃色の長髪が腰の辺りまで伸びて】
【淡紫色の瞳と同じ色のフレームをしたメガネをかけている】
【真っ平らな胸のスレンダーな体躯を黒地の高級そうなスーツに身を包ませて】
【黒いストッキングでその美脚を整えた幼い雰囲気の女性】

【秘書≠ニはカノッサ機関に於いてナンバーズと六罪王、或いはその他の研究員から一般構成員に至るまで】
【雑務から伝令、任務の手伝いや準備などを行う少々特殊な存在】
【有り体に表現するなら少し自由の有る使い勝手の良い奴隷、彼女の世話になった方も居るはずだ】

【端麗な音を刻むソプラノと、それを踏むようにぺこりと頭を下げるのだろう】
【二つに分かれたグループの内、此方のグループを担当するのだ……ただでさえ、一癖も二癖もある面子を】
【頭を上げたなら、人当たりの良い笑みをソコに浮かべて、紡ぐ言葉の音律を微かに躊躇った】

【前方に位置する巨大なホワイトボード、ソコには様々な情報が記されていくのだろう】
【会議室といえど、そのテーブル、椅子、それらは全て値のつけられない程に素晴らしい代物】
【汚してしまったら一生タダ働きなんでしょうね、と立ったまま彼女は考えていた】

さて、本題に入る前に軽く自己紹介をお願いできますでしょうか
ナンバーズや六罪王ほどの方でしたら、名前も知っておりますが
この中にはノーナンバーズの方々もいらっしゃいますし

【メガネの端をすっと、右手の指先であげた少し大きめのそれはすぐずれてしまうみたい】
【フレームから零れる大きな瞳を、逡巡させるように辿ったならば、それは泡沫へと消えてしまう前の涙みたいに】
【視線が向かうのはナンバーを持たない人たち、非難や見下しとはまた違って】

【一緒ですね、と僅かに胸を撫で下ろす仕種にも似ていた】
【立っているだけで、視線を受けているだけでキツイ、針の筵、それだけの思いを重ねられる】
【機関員達の放つ圧迫感に、飲み込まれんとした】


それと皆様に向けて何か伝えたいことが御座いましたら、私が承ります
ホワイトボードにそれらの旨が書かれますので、確認していただけたら幸いです
では、そちらの方から――――自己紹介の程を


【視線が傾く、レンズ越しの視線はプリズムみたいにキラキラと輝いて】
【長い桃色の髪が擽ったそうに頬を撫でた、僅かな汗の色すらも掻き消すみたいに】
【視線の先にあったホワイトボード、どこからか取り出したペンで、試し書き】

【雲間に揺らめく鳥の羽ばたきみたいに、ふわりと浮かんだペン先が漣を描く】
【少し書いて満足して、消そうとするが、中々その道具が見つからなかったみたいで】
【ごしごし、と掌で消したなら、淡く肌色の混ざる白い素肌が少し汚された】


/ソレイユです、グループBの方はこちらへー
/これから「ホワイトボード」による情報の共有を始めます
/会合全体で共有したい事柄があったらこちらに安価をつけて下さい
/ホワイトボードに書いてほしい事は[ ]←これで囲んでいただけると助かります
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/09(土) 19:57:20.67 ID:SIYpQ7EHo
>>347
【この場所に姿を見せた時から、世界法則から欠落したかのようにその足音は消え失せていた】
【こうしてソレイユの言葉を聞く最中も組み替える足の衣擦れの音一つ立てず、】
【何の理由からか着席当初から明確に浮かぶ苛立ちさえ塗りつぶすような、静かな無音をそこに携える】

【葡萄色の目、肩で切り揃えた白髪に青藍の燐光を零す漆黒色の彼岸花を挿した若い男】
【黒を基調とした古風な袴姿で足を組んで椅子に掛け、何が気に入らないのかジト目で周囲を一瞥する】
【当たり前だが知らない顔だらけだ。ソレイユ、ベイゼ、野槌以外では話した事のある人間など皆無で】
【不安など微塵もありはしないのだが、「引きこもり」と名高い自分に向けられる周囲の目がとにかく疎ましく】

……名前は、月彗
目立ってやったことといえば風の国首都の襲撃くらいやし、知らんやつも多いやろうが
どうぞよしなに。あとそこのドジっ子、いい加減秘書らしゅうシャキっとせえな

【※めっちゃくちゃ不機嫌です】

【「旧No.2」、「引きこもり」、どちらの評価が頭に来るとすれば勿論後者だ】
【近頃意図しないところで浮いた噂も上がっているせいで余計に顔を出したくなくて、】
【だが六罪王直々の招集とあっては、立場上面倒だと蹴るわけにも行かず】
【故に。この場で語られる重要性に全く関わらない一点で、この男は恐ろしく不機嫌だった】

【(日がな死体いじりに明け暮れている上に彼自身の気質もあるのだから、言われて当然だけれど)】
【(もうひとつ、大事な「理由」だけは。まだ誰にも知られてはいない、ひとつの「例外」を除いて)】

【――もっとも、彼が突然次席を辞したのは周知の事実。それと不機嫌が関わっていると思われても致し方ない】
【そこには何か思惑があるのかも知れないが、自ら触れない辺り、彼にとっては大きな事柄でもないということだろう】

/月彗(シスイ)です。皆さまよろしくお願いします
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 19:59:49.56 ID:RTX69x5I0
>>344-346

【――――円卓の中の一席。そこに深く腰掛け、軽く腕を組みながら革命家の演説に、静かに耳を傾ける1人の出席者があった】

(……ま、言う事もそれなりに的を得とるの…………機関が、己の内の力を発揮し切れておらん…………それでは、まるでダメじゃ、ダメのダメダメじゃ…………
――――そんな事では『最終勝利』なぞ、夢のまた夢じゃろうて…………。そこは、変えてゆかねばならんの…………?)

【量は多いが短い白髪をバック気味に整え、皺が多い割に肌の色合いが良い、ダボダボの研究衣を着こんだ、細めの目をどこかぎらつかせている、年の頃は壮年程の男性】
【研究衣の襟の部分には、≪No.6≫と言う刺繍が施されている】
【――――狂喜を伴いながらも、堅実に機関の装備強化のための研究に明け暮れる、古参のナンバーズ――――グラトン=ブルーガー=ウルバヌス】である

(宝玉・聖遺物の回収……『卵』を始めとした、爆弾のばら撒き…………そして、ガルボ博士の拉致…………?
…………まぁ、良いじゃろ…………そこまでガルボ博士に拘る理由は、さておくとしての…………)

【演説に耳を傾けながらも、その言葉の中核を咀嚼し、己の内に取り込んでいく】
【これは、重要な顔見せと言うだけでなく、これからの方針をも占う、大事な場なのである】

――――さて、では始まるのか?
…………わしは≪No.6≫、グラトン=ブルーガー=ウルバヌス…………あまり表に顔を出しゃせんが、色々とデスクワークをやらせてもらっとるよ…………?
ま、『人工強化プロジェクト』を以って、装備や兵質の充実化を図っている……とだけ、考えてくれれば結構じゃ…………!
……まぁ、技術的な面で何かがあれば、わしに話を振ってくれれば良い…………
そうした課題を処理する事が、わしの仕事じゃ…………

【そして、自分の自己紹介の流れに至れば、グラトンはその場で立ち上がり、軽く己の名と職分を口にするだろう】
【様々な兵員強化のための装備の開発、そして強力な1個単位の戦力としての兵士の開発――――『人工強化プロジェクト』の責任者】
【その本分までを口にすれば、相応の時間が掛かってしまう事になる。合理的に――――とでも言うべきか、彼の自己紹介は最低限度のそれに納められた】



【――――その一方、グラトンの席のすぐ斜め後ろ。直立の姿勢を崩さぬまま、そこに控える1つの影があった】

……………………

【焦げ茶色のフード付きローブを深くかぶり、その全身の所作を覆い隠している、奇妙な人物】
【わずかに覗く口元が見えれば、毒々しいまでの赤い口紅が塗ってあるのが分かり、かろうじて女性だとだけは分かるだろう】
【じっと沈黙し、身じろぎもしないまま、ただ会議の光景を見守っている】

/グラトン中身です。今日はよろしくお願いしますー
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 20:00:51.57 ID:hYgiI6Sx0
>>347

うふっ、コーネちゃんったらいつも熱いわねぇ♪
大好きよそういうの♪

【妖艶な意味を浮かべながらコーネリアスの演説を聞きていた美女】
【男なら誰でも見とれてしまうほどの豊満でスレンダーなわがままボディ】
【大きな胸を隠すための牛柄ビキニとホットパンツだけの露出の高い恰好】
【紫色のロングヘアーには蝙蝠の羽がついており、ホットパンツから尻尾の様にサソリの尾がついている】
【牛柄のビキニからこぼれ落ちてしまいそうなその胸には、逆さ五芒星とNo.32の文字が描かれいた】

【その大きな胸を円卓の上に見せつけるかのように乗せ置き、肘を起て組んだ手の上に顔を乗せている】

えぇと、ソレイユちゃんだっけ?始めましてね♪
とってもいいかわいいじゃないの♪食べちゃいたいわ♪
私はNo32、アッシュメーディ・エルサ・トンプーニ・ベルデク・鈴華・ルクシーア2世
『愛欲の悪姫』なんて呼ばれているけどね♪
表の顔としては、風の国で営業してる『バー&レストラン"CNS"』でウェイトレスやっているわぁ〜♪
他の知ってるみんなも知らないみんなもよろしくねん♪

【クスクスと笑いながら自分のことを紹介していく】
【そして自分のことを紹介すると、隣に座っている―いや、イビキをかいて寝ている男を見て】

ちょっと〜、店長〜、起きないとダ メ よ♪

【その男の頭に向かって軽くチョップを食らわした】

「うがっ…あぁ?なんだ、終わりか?」

【口を立体マスクで覆い、No14の文字と逆五芒星が書かれたスポーツサングラスを掛け、斑色のバンダナを頭に巻いている男性】
【ラフそうな赤色の服の上から羊柄のエプロンを着ている男が気だるそうな声で話した】

自己紹介よ、自己紹介♪
「あぁ、そうか…No14シェフ=ザ・オール…『奇々怪々の料理人』とか言われている」
「よろしくなぁ〜」

【再びそう男がだるそうな声で自己紹介すると、男は椅子に深くもたれかかった】
【そんな姿を見てアッシュは、「まったく」などとため息をついている】

/シェフとアッシュメーディです。皆様よろしくおねがいしますー!!
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 20:04:33.89 ID:Dt/2Wum20
>>344-346

 そんな会合の場。
 そこにはスーツの上に白衣を羽織った中年の女性と、
 ストライプの入った白いTシャツに、ジーンズ。そして腰まで届く青いポニーテールを三叉に分けた青年が居た。

「まー物騒なだこと、流石テロリスト様は言うことが違うわね。
 なによりガルボ・・・ね。私以外の天才が重要視されるのは気に食わないわね」

「ふふふ、真室川博士。僕達・・・いや、僕みたいなゴミ虫は違うかな。とにかくアナタだってその組織に所属しているんですから従われた方がいいと思います」

「はいはい、それじゃああなたも紹介するから着いてきなさい」

「畏れ多いです、でもありがとうございます」

 真室川博士と呼ばれた女性は、青年の手を引くと。
 スポットライトの当る場所へ出てきた。

「カノッサ機関、生物工学部門および能力者開発部門担当、真室川 野槌よ。
 こっちは私の部下で最近機関に入った纏衣 ヒルコよ」

「ふふふ、どうも」

 野槌は身を乗り出して先のコーネリアスのように演説する。

「まず私が言いたいのは・・・私がカノッサ一の天才だから予算をよこしなさい!!」

 野槌は大声で捲し立てる。

「私が当面の目標にしているのはbeyond3の開発よ!
 beyond3は従来のbeyond2と違い! 一切の副作用、依存性、デメリットも無く! 万人が能力者になれる新薬よ!
 これの開発に成功すれば水の国、風の国を始めとする、ありとあらゆる国がこれを買いあさるわ!
 それこそ大国1つ買えるカネがカノッサに入る! もしカノッサ一の天才に投資したいって奴が居たらすぐに私に予算を回しなさい!」

 野槌はそれだけ言うと、後ろへ引っ込み、代わりにヒルコが前に出てくる。

「ふふふ、皆さん初めまして。
 いえ、初めましてじゃない人もいるかな? あくまで本体はマトイ様、僕なんてただの入れ物だし・・・。
 僕はかつてレナール、そしてエルジオを皆様カノッサ機関と共に襲撃した纏衣です。
 一度は能力者達に敗れましたが、真室川博士は砕け散った僕を回収、修復してみせました。
 真室川博士の実力は本物です、ですから・・・僕なんかがお願いするのもまことに僭越ですけど。
 beyond3プロジェクトに投資、協力、お願いします」

 ヒルコは最後まで気色悪い笑みを浮かべたまま一礼し、
 野槌と共に席を後にした。
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/09(土) 20:06:46.75 ID:NKR0ckjW0
【シレーナ島には混沌が満ちていた】
【殺気を際立たせる者、嘲笑をもたらす者、他を威圧する者、畏怖する者、そして――】
【――熱気に絆され、その圧迫感を身に受けながらも静かな覇気を放つ者――。】

コーネリアス、彼の演説は中々熱が篭っていて良い。
私のような人間には真似できないものだ、が、しかし――私には私の成すべき事がある。
今日はその準備のための貴重な場――

『ええ、存じていますとも。』

「・・・なるべく、なるべく、ね。暴れないようにはするわ。」

・・・ふふ。頼んだよ。

>>347
【グループBの一角、そこに敗者の風格を纏う者たちがいた。】
【元ナンバーズ、そして元議員の無職達――】

こんばんわ、綺麗なお嬢さん。いや・・・ソレイユ君、か。
私の名は"ソーン"、そしてこちらの二人は"護衛"だ。
男の方はシック・ボーイ、アンダーナンバーの一人でね。そして少女の方は――

「Nemesis、ノーナンバーズ所属よ。自己紹介くらい自分でするわ。」

――というわけだ。三名での参加となるが、実質発言をするのは私と考えていただきたい。

・・・早速ではあるが、我々は今日、ここにある目的でやってきた。
会合で情報の共有をするのは勿論だが、ある"研究"の成果をここで発表したいと考えている。
ホワイトボードへの記入を頼めるかな?レディ。

【黒いローブ、オールバックにした短い銀髪、そして手には一本の"杖"――】
【男の名は"ソーン"、もしソレイユが秘書としてカノッサの遍歴をよく知っているならば】
【この負け組みのオーラを放つ男が"元議員"であり、長年"参謀"と呼ばれる地位にいた事がわかるだろう。】
【彼は自己紹介を手早く済ませると、ホワイトボードでの研究成果の発表を申し出てきた。】
【その瞳には・・・なにか、静かな野望のようなものを宿らせて。】

【彼の背にぴたりとはりついた二人の人物のうち、一人は男性――】
【パリっとした高級なタキシード、滑らかな光沢のシルク・ハット、そして漆黒の"傘"を持つ英国紳士風の人物。】
【No.961、アンダーナンバーのシック・ボーイだ。彼は銀縁の片眼がねの奥で柔和な笑みを浮かべ、一礼。】

【そしてもう一人は――少女、か。機関制の特殊部隊用防護マント――深い群青色のソレを身につけ、小柄な全身を覆い】
【薄めの茶髪を肩口まで伸ばしたセミ・ロングヘアを、優しく吹き込むシレーナ島の風に漂わせつつ】
【その視線を――これも機関が開発・運用している戦闘用特殊バイザーで隠し、顔の半分を"見えなく"した姿。】
【年の頃は17,8と伺うことが出来るどこか、冷たい雰囲気の少女――】
【彼女は元・ナンバーズ所属No.6<蠢>、改め――現ノーナンバーズ所属<Nemesis>】
【度重なる暴走を犯しナンバーズ降格によってコードネームの変更を受けた人物だ。】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/09(土) 20:09:48.19 ID:s2ibJDb3o
>>347

テレビで見ても生で見ても元気いっぱいだなァ、あの“革命家”……
ま、言いたい事は解るし、どうってわけでもねーが……あ、私は『No.3』な。
名前は……知ってる奴も居るみてェだが、ベイゼ。ベイゼ・べケンプフェン。

……で、私からの提案っつーか話題は、 [敵の情報を共有する] って事だな
UNITED TRIGGERもそうだが、危険な敵ってのは居る。俺もこの間左腕を引き千切られたし、な。


【ふと声を上げるのは、赤い髪に黄土色の力強い瞳、羽織った深紅のジャケットには逆五芒星の“証”】
【白いホットパンツとオーバーニーソックスは些か扇情的な服装ではあるが、気にする様子もなく】
【机に焦げ茶のブーツを履いた足を組んで乗せながら、気怠そうにチョーカーの有る首元を掻く――そんな女性だ】


ちなみにその相手の名前は知らないが自警団の所属だったぜ、アートマン使いの青年だ
軽く頭がイカれてる他は特別覚えていることもないが――パワーがどうかしてる。近付かないのをオススメしたいんだが。


【少しばかり、緊張感が足りないように思える彼女の左薬指には真っ黒な指輪が見えている】
【ベイゼ――戦闘狂だとか、以前の風の国襲撃の音頭を執っただとかで、名は知られているかもしれない、その人だ】
【そんな彼女が警告するのだから相当なのだろう。もっとも、引き千切られたという腕は今、普通に機能しているように見え】
【ふと周囲を見回したベイゼはくすくすと笑う――意図は、会議には関係ない。提案する話題は既に述べた】



【それからもう一人、椅子にしっかりと体重を預けている老人が居た】
【少しばかり薄汚れたクリーム色の外套と、履きこまれた茶のレザーロングブーツ以外、目立つ点も無いのだが】

【――いや、彼の肩に乗っているオレンジの髪をした少女は目立つか】
【人間の子供ほど大きくは無く、浮いていて、魔女の被るような帽子が特徴的な娘だ】
【妖精か使い魔の類だろう。理由としては、先の尖った黒い尻尾であり――】


お初にお目にかかる……この度、新しく六罪王となった『ガイスト・ウォレン』と云う者です。
何分、見ての通り老体。組織にとって役立てるかは分かりませんが、何卒……。
それからこっちの娘は『リリア』と云いまして、私の小間使いの様な者――どうぞ、お気に留めず。

……さて、話題なのですが私からは[今後の行動について]を話させて頂きたい
六罪王たるもの座っているだけでもなし……とはいえ、機関は私個人で動くものでもない

故に、提案として [一度UNITED TRIGGERを叩く] というものをあげさせて頂く。
目下のところ、我々の敵は彼ら。とすれば戦力を測るという意味でも重要な事かと……
……それと個人的な思いですが、 [風の国の“彷徨う古城”を襲撃する] というのも、織り交ぜて。


【体格の良い老人は、白と灰の中間色である整った顎髭と頭髪を撫で付けながら、そう言った】
【彼が六罪王――見た目だけで判断するなら、置いて尚盛んという言葉が似合いの好々爺だが】
【機関員たるもの、外見はあてにならない。皺の目立つ老人の笑顔は、自らの力と存在に自信があるようにしか見えなかった】

【ちなみに彼が提案した“彷徨う古城”の襲撃だが――その存在は、いわゆる都市伝説として知られているかもしれない】
【こういった老人ががむしゃらに、遊び感覚で提案するには理由が有るだろうが―――。】

/ベイゼ&ガイストです。よろしくお願いします〜
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/09(土) 20:18:26.32 ID:5SGrGL+Uo
>>347

【世界にその悪名を轟かせるカノッサ機関。その構成員ともなれば、只者であるはずはないのは道理だ】
【この会合の場に集った面々も、いずれ劣らぬただならぬオーラを放っていることだろう】
【ここに座る二つの人影は、その中にあっては見劣りするであろうが】
【その風体の異様さでは、この場にあっても多少なりとも目立つかもしれない】

【片方は、身長2メートルはあろうかという大男だ】
【角張った顔つきに、短めの黒髪と黒い瞳。薄汚れた灰色の作業着の上から黒いラバー地のエプロンを着用し、足には黒いゴム長靴をはいている】
【大男は、六罪王、そして秘書の女性側へと顔を向け、その開始の言葉を微動だにせずに聞いていた】

【大男の右隣、もう片方の人影は、大男よりもさらに異様なシルエットを形作っていた】
【腰掛けているのは、確かに一人分の身体であるはずだった。しかし、上半身には腕が四本分、頭部が二つ分存在していた】
【そこにいるのは、二人の男だった。彼らは、一つの肉体を共有しているのだ。一人分の胴体に、二つの頭と四本の腕を持っている】
【向かって右側の頭は、病的に青白い肌をした、ほっそりとした顔つきの男だ】
【真っ白な長髪を後ろ側で一つに束ね、落ちくぼんだ目と白濁した瞳を、大男と同じく六罪王と、秘書の側へと向けている】
【向かって左側の頭は、浅黒い肌に突き出た顎を持つ、がっしりとした顔つきの男だ】
【短めの黒髪をボサボサに乱し、つり上がった目に爛々と光る黒い瞳で、周囲の参加者たちの顔を無遠慮に眺めまわしている】

【彼らの共有する胴体も、また異様であった。本来の両腕の位置にあるものに加え、わきの下のあたりからも二本の腕が生えている】
【本来の位置にある方は細く青白く、わきの下から伸びる方は浅黒く筋肉質。どちらの頭が、どちらの腕の持ち主は、おそらく一目瞭然だろう】
【その身を包むスーツは、中心から向かって左側が白、右側が黒にカラーリングされており】
【ネクタイや革靴も、同じように色分けがなされている】
【両側にある胸ポケットには、白地の側が黒い糸で、黒地の側が白い糸で、それぞれ「No.50」と刺繍されている】

【自分のグループの進行役の言葉を受け、まずは大男の方が立ち上がる】

お初にお目にかかります皆様、ノーナンバーのカニバディールと申します
以後、お見知りおきを

私のごとき末端の者に、このような場への参加を許して頂けたこと、感謝いたします
本日はどうぞよろしくお願いいたします

【参加者たちへ、そして秘書・ソレイユへと自身の名前と立場を告げると、両腕をまっすぐ伸ばして身体に付け、巨体を折り曲げて礼を行う】
【普段は、横柄な態度を取ることが多いカニバディールだが、さすがに機関員たちが一堂に会するこの場にあっては、わきまえた態度をとっている】

【カニバディールが席に座ると、続いて隣の二人が、一つの身体で立ち上がった】
【まずは、青白い顔のほうが言葉を発する】

「ナンバーズ、No.50をいただいた、デュアル兄弟だ。私が兄のオーギュスト。こっちが弟のギュスターヴという。よろしくお願いする」

【二つの頭の片割れ、オーギュストが、四本の腕の一つ、青白い右腕を左胸のポケットのあたりに当て、頭だけを軽く下げて礼をする】

『ギュスターヴだ。横にいるカニバともども新参者だが、まあよろしく頼むぜ、みなさん』

【浅黒い左腕を軽く掲げ、ギュスターヴも一同に名乗った】


【デュアル兄弟が腰掛けると、ギュスターヴのほうが、横に座るカニバディールにからかうように声をかける】

『なんだなんだカニバ、いつもの値踏みはいいのかよ?』
『初対面の相手を遠慮なくじろじろ眺めまわす習慣は、もうやめたのかい?』

……ふん、私とて、時と場所くらいはわきまえるさ。お前こそ、無駄口はよしたらどうだ

「まったくだギュスターヴ、お前はどうも軽薄すぎていかん」

『へーへー、わかりましたよっと』

【三人は、立場の違いにも関わらず、対等に言葉を交わしている】
【彼らが以前からの顔見知りであるらしいことは、この会話から伝わるだろう】

【三人は会話をここで中断し、まずは他のメンバーの発言を待った】
【活動期間が短く、さして重要な議題も持っているわけではないが故である】

/カニバディール&デュアル兄弟です
/よろしくお願いいたします!
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 20:23:38.50 ID:dpN5J+sIo
>>348(月彗)

【恐ろしいとも思えるのだろう、見知った顔がこれほどまでに苛立ちを露にするのに】
【それほどまでに珍しい姿であったから、以前会った時は笑みを絶やさない素敵な人であったのに】
【――――だからこそ、背筋を撫でるゾクリとした郷愁は、微かな憧れにも似て】


月彗様が来て下さる、それだけでこの会合の意味はございましょう
コーネリアス様に代わって私から礼を言わせていただき……っ

は、はい!分かりましたっ!シャキですね、しゃきっ……

で、ですが珍しいですね……月彗様が来て下さるなんて
……な、何か大切な御用事でも?


【言葉が詰まった、そんな貴方の言葉に、押し込められるよう】
【普段は表舞台に中々姿を現さないそれは、まるで宝石にも似た形】
【たまの光りを浴びるその姿は幾万遍のプリズムよりも華やかで】

【びくっと身を震わせたなら、背筋を律する、ピンと伸ばして、一息をつく】
【場違いだと感じた、自分の存在がここにおいてはいけないような気もして】
【うぅ、と僅かに潤い瞳の奥の表情を、辿られないようにと】

>>350(シェフ)


【少し離れていても感じるフェロモン、同性であっても、羨望してしまうそのボディ】
【それでもその視線は強い、人を見つめるものとは思えないほどに、艶やかでそれでいて耽美】
【向けられた言葉の端々を辿るので、ようやくといったところ】


たっ食べないでください……!!まだ、生娘なので!美味しくないですよ!
あっえっとCNS≠ナすね、今度お邪魔します!


【慌ててCNS≠フ名前をホワイトボードに書こうとして誰かに止められる】
【す、すいませんと頭を下げたならメガネが落ちそうになって】
【胸を撫で下ろすのにかかる時間は、心が落ち着くまでの雲間の景色】


シェフ様……なるほど、シェフ様とアッシュメーディ様はご一緒に働いていらっしゃるんですね
ということはお二人は恋人同士なのでしょうか、羨ましい限りです


【落ち着いたなら口から漏れるのは少々失礼な言葉】
【浮かべた微笑はどこか頼りないかもしれなくて、スーツ越しの身体を写しこむ】
【そうして逡巡させたなら、後はただひたすらに塗りたくるだけ】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 20:23:54.42 ID:dpN5J+sIo
>>352(ソーン)


【敗将が纏うのはただひたすらに焼け焦げたマントの欠片】
【それでもそれを纏う姿は叶わないと柔然に思わせるのだろう】
【破れども、その力依然変わらず――――むしろ研ぎ澄まされた刃のよう】


ソーン様にシック・ボーイ様、Nemesis様ですね!
研究=c…なるほど月彗様や真室川様と同じようにソーン様も研究者でしたか
あっはい、わかりま……あっ!


【ペンのキャップをとったなら、コロコロと地面を転がって、慌てて拾うだろう】
【緊張の様子は未だ変わらず、むしろ数をこなすごとに増えていくみたい】
【再び拾って、震える指先が治らないみたいで――――】

【頬が赤くなるのを悟られないように、貴方達へと背中を向けて、小ぶりなお尻を揺らす】
【スーツの絹に包まれた小さな体躯、スレンダーなその身はまるで向かれた剥き出しの果実】
【その状態のまま、貴方の言葉を待つのだろう】


>>353(ベイゼ)

【灯された情報は、ひょっとすると大切な色を含んでいるのかもしれない】
【聞きたかった、もっと色々なことを、その正体を探る前に】
【耳元で流れ込んでくる音を、滴るように辿った】


敵の情報ですか……その通りだと思います
此処にいらっしゃる方々はきっと、いくつもの死線を乗り越えてきた強者ばかりです
その皆様から見た敵の情報はきっと有用かと


【ベイゼの言葉はとても彼女の役に立つ、導と呼ぶには十分すぎるくらい】
【若干過保護なようにも思えた、もういい年齢なのに親に手を引かれるぐらいに】
【でも、その言葉の指先をただ、見取るように思えた】


ガイスト様……六罪王£任おめでとうございます!
――――叩く、ですか……ふぁっえっとさまよう古城≠ナすか……
噂では聞いたことはございますが、一体どのような……?


【わーっと拍手ぱちぱち、辺りを見渡して、浮いてるの気づいて、しゅん、とやめる】
【そうして続く言葉に耳をぴくんと震わせてレンズ越しの瞳を映す】
【貴方の言う噂≠ノ思いを馳せた】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 20:24:04.05 ID:dpN5J+sIo
>>354(カニバディール)

【その歪な姿に少女は息を飲む、失礼と分かっていても、止められなかった】
【ショッキングな姿であったから、年頃の少女が、受け入れるには】
【それでも口元をきゅっとしめて、貴方の言葉を辿った】


あっ、いえいえ……此方こそ、末端も末端でして、ホントはこんな場所似合わないんですが……
コーネリアス様と違って、全然強くないですし、仕事も適当で……


【ほうっておくと自嘲モードに入りそう、続く貴方の言葉へと耳を傾けて中断する】
【笑みが固まるのだろう、人当たりの良いそれすらも、保てないぐらいに】
【何度か呼吸を整えて、ようやく一つの形にした】

>>348>>350>>352>>353>>354(ALL)

【くるりと背中を向ける、ホワイトボードに飲み込まれそうな小さな背中】
【ミニスカートから零れるストッキングに包まれた両脚は今にも砕けそうなくらいに細くて】
【たなびく桃色の髪が、ただひたすらに彼女を彩った】


えっと、シェフ様の経営するCNS<\ーン様の研究
ベイゼ様の提案してくださったUNITED TRIGGER=c…これ気になりますね……
皆さんどうでしょうUNITED TRIGGER≠ノついて、何かご存知のこと、ありません?


【そうしてくるりと振り向くだろう、全員へと顔を向けるように】
【小さな唇が僅かに傾いたなら、その微笑の表情に僅かなディストーションがかかる】
【そこに刻まれた笑みの意味を誰か問うことができるのだろうか】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/09(土) 20:29:07.85 ID:gS1ydvlxo
>>344>>345>>346

――――しめて5639万7802、どうッスか

「正解だ……相変わらず冴えてるな、コマチ」

『ふー……お、終わったぁ……』

【一つの緊張が張り詰めると同時、一方で今、もうひとつの緊張がここで消えていた】

【す、とそろばんを前に出したのは茶色の長い髪を左右でお団子状に丸め、もみあげを鎖骨の辺りまで伸ばした形の髪型】
【濁った鳶色の瞳にレンズがやや大きい丸型の眼鏡をかけ、首の所には赤に黒のチェック柄のマフラー】
【前の開いたダッフルコートの下から、灰色の生地に赤、黒、黄とややカラフルで大き目なボタンのシャツが覗き込んでいる】
【黒いスカートに、白地に黒の菱形のマークが縦に並んだソックスに茶色のローファーの少女】

【隣の席に座るのは肩のあたりまで伸びた長い金髪の髪の上に、"44"と書かれた缶バッチと、コマチと同じ逆五芒星の缶バッチの着いた丸い布の帽子】
【ぱっちりと開いた目からはエメラルドのような翠色の瞳が覗き込み、まるで西洋人形を思わせるような顔立ち】
【首元に赤いリボンを結んだ紺のブレザーに、赤と黒の縞模様のスカートに黒色で厚手のタイツで足を包んだ少女】

【最後にその二人の席の後ろに立っているのは、全長2mほどの、全身を白と青の装甲で覆った金色のたてがみを靡かせ】
【腰のベルト部分の場所にカノッサの逆五芒星のエンブレムを象った獅子の"怪人"が主に侍るようにそこに鎮座していた】

――OK、コーネ…つかみはよかったッスよ……こうしてツラァ合わせるのは初めてだったッスね
アタシはコマチ。音無 小町ッス……カノッサ機関の『出納係』、そして今年の1月付けで"六罪王"に就任した者ッス
ようするにカノッサの会計担当って覚えておくッス……後でおまえ当てに今月の収支記録を送るから目を通しておくッス

そしてアタシの側にいるのはアタシ直属の部下ッス、後ろで立っているのはアタシの右腕、側近兼護衛のレオだ

「―――――改造兵クレムリン、音無小町直属の部下、レオクレムリンだ」

【コマチの側近だという怪人、レオクレムリンはそれだけ言うと口を噤み、後ろに下がった】
【必要な名乗りはすでに上げた、これ以上喋る事は何もない、と言わんばかりに】
【続いてコマチが隣の金髪の少女の事を紹介しようとして、やや喚くように金髪の少女が反論した】


『待った!ちょっと待った!レオがコマチの右腕だったの!?無論私が右腕だと思ってたし!
じゃあ私左腕!?やだやだコマチ右利きじゃん!お椀持つ方とか無論地味だからやりたくないし!』

うるせー、格上げしてほしけりゃ仕事で示せッス、おらお前の番ッスよ

『――あー、オホン、どもども!ご紹介に上がりました、私がコマチの私兵団"パステルフェザー"のリーダー!
"No,44"のブレンヒルト・H・フェイタルベルンな訳よ!無論私の事は親しげにブレンちゃぁ〜ん!って、読んで欲しいし!』


【今後ともよろしく!と立ち上がって周りのメンバーにぶんぶん手を振りながら、屈託なく笑いながら自己紹介する】
【コマチやレオと比べ、このブレンは年相応の無邪気な性格をしているらしい】
【この一角に集まる曲者連中、その中心人物であるコマチは手元に資料を取り出しながら】

/文がオーバーしたので続きます…
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/09(土) 20:29:40.92 ID:gS1ydvlxo
>>358続き


えーっと、宝玉・聖遺物の収集、卵とbeyond2の普及……ちょーど良かった、アタシもその辺り絡みで
話をしたかったんスよ、いろいろな報告があるッスからねえ、その辺はそこのソレイユってのにボードに書かせればいいんスか?
で、ラストはガルボ博士の誘拐……やっぱ、科学者が今チョロチョロと動いちゃってるわけッスか

OKだ、ではアタシから言って置きたいときは今回もいつも通り……
いや、六罪王の立場から、口頭で伝えるのは初めてだが、[ナンバーズ及び一般機関員の1月分の給与報告]ッス
新参の連中は一部報告が遅れてるところもあるがその辺はご了承いただきたいッス


【そこまで言うと、コマチは一度手元の資料を机に置き、両手を自分の上着のポケットに入れると】
【その中にある物を取り出し、こつん、こつん、と音を立てて横に並べていく】
【それは緑色に輝く丸い卵のような形をした宝石……カノッサ機関ならば、おそらくはそれを"哲学者の卵"と呼ぶだろう】

【左右それぞれ五つずつ、計10個の卵をその場に並べてコマチは続けた】


次に今コーネが言った、[哲学者の卵絡みで割といい知らせと、めっちゃ悪い知らせ]があるんで
その辺りもお話しておくとするッスか……ああ、後は、過去の機関の裏切り者、シェン・ロンドに続いて森島 京って奴が
生きてたって話もあるにはあるんスけど……これホワイトボードで書くまでもないんスかね


【まずはコーネの話をお聞きしようか、とコマチは一度腰を深く下ろした】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 20:33:53.08 ID:dpN5J+sIo
>>358

【ガタッとペンをホワイトボードへつけたソレイユの身体が揺れた】
【髪から零れ落ちた白い耳がコマチの音を捉えた給与報告≠フ四文字に】


(きゅ、きゅ給料……どうなってるかなー今月は、一杯働いたから、少しぐらい多いよね
月彗様のお手伝いに真室川様のお手伝い、あとはガイスト様の新六罪王着任への手続き……
うん、大丈夫!今月はもやし食べなくていいはず!)

【とらぬ狸の皮算用とでも、言うべきそんな考えが頭の中で待っていた】
【それはまるで恋文の返事を待つ少女のそれ、果てない思いを貴女へと伸ばして】
【多分届かなくても、気づいてくれたらよかった】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/09(土) 20:39:21.27 ID:Ho5JsCmoo
>>344-346
【その椅子に座るは巨大な体、大きさは横幅だけでも軽く二人分はある】
【巨体と背格好はとにかく威圧感がある、演説を始めた革命家≠ニはまた違う形で、一般機関員とは格が違うのだと示すかのようにーーー】

(…おーこわ、流石の俺様もあの方にゃあ逆らいたくねえぜ)
(しかし随分と集まったもんだ、こいつらも真面目だねぇ)

【人がもう一人入っているんじゃないかと見まごうばかりに太った体、2mを越す身長も合間って非常に巨大な体に、オーバーオールだけを着て】
【その背中には牛の頭を模した赤い槍、その腰には骨で出来た手斧がいくつも、こんな時でも武装は怠らない】
【赤茶けたモヒカン刈りの髪の毛と、厚い面の皮に減り込んだ色付きゴーグル】
【髪の毛を挟み頭皮の左右には、機関員の証である逆五芒星とナンバーズの証であるNo.29≠フ刺青が刻まれている】

…自己紹介、今更必要かね、俺様に…まあいい
俺様はナンバーズNo.29の、バッファ・ロースカルビだ、知ってる奴もいるだろ?
そこの6番のペットにちょいと噛み付かれちまったがな、まあこの席では気にしないでくれや!バッファッファッファッファ!!

【体系に違わない野太い大声で、グループどころかその場全体に響いていそうな自己紹介と、笑い声】
【No.29、バッファ・ロースカルビ…その名を知っている機関員もいるだろう、少し前に問題を起こし、報告された人間だ】
【…それを全く悪びれていないとなると、この場を考えれば何とも厚かましいものであるが】

で、要はやる事と言やぁ、結局は力付くでねじ伏せて奪ってくりゃいい訳だろ?
簡単な話じゃねぇか!これだけの頭数がいりゃ、すぐ終わるんじゃねぇですかい!?

【…話をしっかり聞いていたのかいないのか、コーネリアスの出した当面の目標に出した意見はそれだ】
【要は、数と力で攻めて全ての事をごり押そうと言うのだ、意見もなにもあったもんじゃない】
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/09(土) 20:40:42.46 ID:SIYpQ7EHo
>>355 >>356 >>357

【誰かのくすくす笑いにも目に見えて苛立つ一方で、机を小突く指先すら音が鳴らない】
【何故こちらがこんなに肩身を狭くしなければならないのか、それ故の野槌の前での失態も酷かったし】
【不機嫌なジト目が一度誰かさんの方を睨めつけるが、この場では自分のためにもそこまでで済ます】
【そして提案された言葉――ソレイユの笑みを汲めたか、此方も僅かに口角を吊り】

……嗚呼、伏せておいた方が面白いやろうかって黙っとったんやけど
コーネリアスがああ言うんやから「共有」ゆうんも大事なんやろうしなぁ?

【ついと虚空をなぞる指先、追随するように青藍色の燐光が何かの形を形成していき】
【牛の生首が乗った皿のマーク。完成したと同時、不穏なそれが示すものについて口を開く】

UNITED TRIGGERにあッちの人形を一体、潜伏させとる
もっとも潜伏ゆうても人形本人はその事を知らん、せやから今のところだァれも気づかへんのや
名前は「悦那・スティングレイ」、元地下活動家。特徴は顔にこういう刺青がある男やわ

【ソレイユならば面識があるだろう男。それに関する事は敢えて口にしなかったが】
【一体何処までの情報を得ているのか、いつのタイミングで動かすのか。不穏に笑む口元は未だ多くを語らず】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 20:41:29.66 ID:hYgiI6Sx0
>>348 >>352 >>353 >>354

えっとぉ〜、シスイちゃんに〜、ソーンちゃんに〜、シックちゃんに〜
ネメちゃんに〜、ベイゼちゃんに〜、ガイちゃんに〜、リリアちゃんに〜
カニちゃんに〜、オーちゃんに〜、ギューちゃんね〜♪

【紹介された人物たちを、指をさしながら自分流の呼び方で確認をしてくアッシュ】

うふっ、みんな食べちゃいたいくらいかわいいわぁ〜♪

【恍惚な笑みを浮かべながら周囲全員を見回した】
【この張りつめんばかり緊張感が漂う議会を理解していないのか、彼女の周りはほんわかとした空気が流れている】

>>355 >>357

恋人?あははありえな〜いわぁ〜♪

【その言葉を聞いたアッシュは大爆笑】
【反対に、だるそうに椅子にもたれかかってシェフは機嫌の悪そうな声でソレイユに一言】

「シ ネ ッ」

【言葉尻を強く、彼女の言葉をを完璧に否定するかのように言った】

UNITED TRIGGER≠ヒ〜、最近できたって話をよく聞くわぁ〜♪
この間の2回もの襲撃で風の国にもなんかそれっぽい人多いのよね〜♪
自警団からUNITED TRIGGER≠ノ移った人もいるんじゃないかしらねぇ〜♪

【相変わらず甘ったるい声のトーンで、思っていることを話している】

だ か ら、私思うのよぉ〜♪
UNITED TRIGGER≠セけで考えず一応+自警団で考えた方がいいかもね〜♪
UNITED TRIGGER≠セけ標的にしてると、もしかしたら足元掬われるかもね〜♪

【危機感のある雰囲気はなく、嬉しそうに、楽しそうに提案をする】

「あれだな、『紫の革命家』が言っていたが自警団なんか気にするレベルじゃないなら」
「むしろ自警団を中から入って、UNITED TRIGGER≠ノ奇襲をかけることできるんじゃないか?」

【だるそうなトーンの声でシェフも続けて提案をする】
【言葉の最後に「俺はやらんがな」などと付け加えてはいるが】
【アッシュによりも現状の危機感みたいなものはシェフの方がNoが高いためか理解はしている】
【しかし彼の性格上、店>任務になってしまいがちなためあまり目立った行動をしないのであろう】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 20:48:19.04 ID:8QA0mP3ho
>>349

―――ふむ、兵器関係の。……研究者で≪No.6≫の座に座るとは、相当貢献していると言う事か。
……そういうことすら、我々六罪王は良く知らん。「コミュニティ」と言うものを今までのカノッサが軽視してきた証拠―――だな

【きっと彼も、カノッサの多くを支える人物の一人。その彼をよく知らない事自体に、改めて革命家はこの組織の甘さを見た】
【そして彼の視線は、その後方。―――フードを被った「ナニカ」に】

―――そちらの方は何かな? グラトン……貴様の作った「モノ」か?その『人工強化プロジェクト』と関係性がある……と見て良いか?

【興味の視線を送りながら、彼に尋ねる。革命家はゆっくりと「ソレ」に近づき、フードに隠れた顔を覗き込もうとするだろう】

……ククク、折角の会合だ、顔を見せなければ意味が無いだろう?>>358


>>351

【捲し立てるのを腕組みして聞けば―――グラトンに視線を戻し、もう一度彼女の方へ】

……グラトンとは随分とタイプの違う研究者だな。まぁ―――確かに、そのような薬……「3」が出来上がれば、確かに一気に革命に繋がる
クックック……期待してるぞ、野槌……!! だが、ガルボは相当の天才、狂人……なんせ、「人工物」に魔法を正確に操れるようにした人物だ

【beyondを進化させた彼女の名は、少しだけ彼の耳に入っていた。自信に満ち溢れている彼女を見て微笑みながらも、気になるは隣】
【―――彼を惹きつける雰囲気を醸し出す、謎の人物へ】

マト……イ……? ああ、風の国の。 ≪No.3≫が起こしたヤツだったか、それの……フム。 
ククク、コイツは悪くない―――投資の件は、考えておくとしよう

【話を聞くよりも、彼の雰囲気を確かめるように、頭頂部からつま先までを軽く見回し、そして言葉を綴った】

>>358

ククク……コマチよ、六罪王に一気に格上げされたとはいえいきなり呼び捨てとは度胸があるなァ……せめて「さん」をつけろ、「さん」を
会計係よ、文句があるなら0円でも構わんよ……金など弱者から奪えばいいだけだ

【噂は聞いていたが、まさかこのような少女とは―――彼女が六罪王と言う真実に軽く驚くも、下卑た笑みで軽く答える】
【地位は確かに「六罪王」だが……正直な所、「闘いこそが命の砥石」などという信念を持つ彼にしては、会計係が六罪王という事態にはやや不満であった】

―――ふん、コマチ……俺も側近を置いてきたんだ、こいつを連れてくる必要はあったのか? この、左腕の方……

【彼女が連れて来た、両腕のうるさい方。つまりその、ブレンとやら】
【少しめんどくさそうにコマチに聞くと、軽くガンを五月蝿い小娘に飛ばす。―――唯の自警団員なら、一瞥で失神する程の悪意と圧力を持つソレ】
【幾らエリートとは言え、六罪王のだ。コレで十分な脅しになっただろう】

/続きます
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/02/09(土) 20:49:26.06 ID:nI/8cAHHo
>>343
【相手の取った間合いを潰すべく目標へと突貫していく】

(血が…どんどん失われていく…)

【特殊な筋肉操作で傷口を塞いでいるが、こんなもんは応急手当以下でしかない】
【血が完璧に止まるはずもなく、激しく動いていればそれは殊更だった】
【出血により身体が動かなくなるのは時間の問題、というのが目に見えていた】

【意外にも相手との間合いはすんなりと縮まっていく。一見武器の類を所持している様には見えないが】
【『弾丸――又はそれに類するナニか』を喰らったのは確かだ。離れた間合いでの攻撃手段を持っているのは間違いないだろう】

【初手のカウンター気味に貰った攻撃は、まだそれ程離れた間合いでは無かったにも係わらず撃ってきた】
【遠距離でも使える技――又は武器を、近距離で使用するということは、彼女がソレにある程度の信用を置いているとも見て取れる】

【その仮定から結論付ければ、近距離の武器を持つこちらに対し、その有用性を[ピーーー]為に距離を取りつつ】
【先ほどの攻撃で進路の妨害と肉体の損傷を狙ってくる――今わかっている事から推察したものでしかないが…】

(それをやってこないとなると――)

【何かほかにも手段がある、そして彼女はそれを狙っているのでないのか?勿論、全て唯の推察でしかないが…】

【そしてその時はくる、後退し続けた彼女が急に前方に跳ねたかと思うと、口から吐き出された大量の液体が容造られていき】
【まるで分身の様相を持ってこちらに襲い掛かってくる】

(これは……ッ!)

【自分に取って禁止ワードが聞こえた様な気がしたが、もうそちらに気が回せるほど余裕のある状況でないことはわかっていた】

(通常の技術を超越した何か、先ほどの攻撃もそれに拠るものだとしたら…)

【拠るものだとしたら液体を固めて…という事も考えられる?考えられるならば】

(ある程度その性質を操作できる可能性は……)

【わからない。唯の思いつきと決め付けでしかない。自分はこの少女は唯の人間だ】
【何か不思議な力を持っている訳でも、強力な武器を持っている訳でもない】
【だからこそ唯、愚直に、モウシン的に進むしかないのだ。丁度この少女が手にしている武器が、折れない事、曲がらない事を信条している様に――】

【ベルトから直ぐ様鞘を引き抜くと、刀身へと装着する。そしてもう間近へと迫っていた、童女の容をした何かの横っ腹を思いっきり引っ叩いた】
【液体が鞘へと絡みつく、液体は横へと逸れていくが、液体であるが故にその衝撃は伝わりにくく、完全に横へと吹っ飛ばす事は出来ずに】
【童女の身体を模した一部が自分の肉体へとへばり付く、横へ逸れていく液体に吊られて身体が引き摺られそうになるが、前方に身を乗り出して飛ぶ事により】
【なんとかそれを抑える、飛ぶとは言っても、ほぼその場でつんのめっている状態に近い。脚が宙に浮いている】

【次の攻撃を外したら後はもう地へと伏すだけだ。この状態から攻撃を行う事、出血量、これからおこるであろう状態】
【どれを鑑観ても再び地に脚を付けて立つ事は難しい。最後の一撃。これで最後の一撃】

【柄を握る手に力を篭める。高い粘液性に絡め取られた鞘はスラスラと抜けていく、無理な体勢での斬戟、粘液の掛かった身体を動かしている事】
【粘液で抜けにくくなった刀を無理やり抜いている事、それらの結果から身体中のあちこちからゴリゴリと不快な音が響き】
【本来の身体が耐えられる負荷の限度をとっくに超えていることを否が応でも示し続ける】

【これは全くの偶然だが、あらゆる負荷が掛かって放たれた彼女の一撃は、自分の身体と状況さえも利用し、宛ら鞘で切っ先を弾き剣速を加速する】
【居合いの様相を呈していた。後戻りの出来ない片道切符の一撃。厳しい状況は彼女の限界を超えてこれより上は無い一戟となる】

【だが彼女の思考内にはそういう凡ての事を引っくるめても、相手を目の前にして一つしかなかった】

                      殺

【相手を瞳に映す彼女の脳内には、濁流の様にその一文字だけが渦巻いていた】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 20:52:15.44 ID:8QA0mP3ho
>>361

フム、確かだな……お前には一種のクレームが来ていたんだが? バッファとやら

【彼の笑い声に続くように、こちらも嗤う。性質は全く異なるが―――】
【軽くグラトンの方を見て、眼前の大男を睨む。理由は、勿論そのクレーム。バッファ自身が漏らした、その話】

ククク、2人の六罪王の前だ……一応反省する姿勢を見せておくのが、長生きするヒケツだ……問題児君。
―――お前は、目の前の雑草を刈り取っていればいい。蹴散らしてくれれば良い……そういうタイプの人間だ

【悪びれない彼を、戒めよう―――などという考えには、至らない。実は、こういう人種は嫌いではないからだろうか】
【一応サングラスの下から、視線を刺す。殺気は軽くしか込めていないが、十分な釘になるだろうと思って】

>>Aのall

―――ふむ……自己紹介も終わったところだ、先程言ったとおり早速情報交換に入ろう
全体で共有したい話や最重要な話題については、ホワイトボードを活用して貰う、ソレイユの方の話題も、出していいぞ

【コーネリアスは全員の自己紹介を聞くと円卓から立ち上がり、側のホワイトボードに歩み寄ると置かれていたペンの蓋を開けて】
【乱雑に白に文字を描いていく。―――「共有情報」。殴り書きのように上部にそう書くと、ペンを放るように置いた】

敵の情報でも研究成果でも何でも構わんッ 悪の交流をしようじゃァないか……
それで、最初にホワイトボードに書く内容は……この2つか。 給与は場違いじゃないか?

森島……については、まだ良いだろう。

【疑問に持ちながらも、ペンを走らせていく。[ナンバーズ及び一般機関員の1月分の給与報告]と】
【[哲学者の卵絡みで割といい知らせと、めっちゃ悪い知らせ]の2つ。】

【現在のホワイトボード(A)】
[哲学者の卵絡みで割といい知らせと、めっちゃ悪い知らせ]
[ナンバーズ及び一般機関員の1月分の給与報告]

/これから「ホワイトボード」による情報の共有を始めます
/会合全体で共有したい事柄があったら、コーネリアスに安価をつけて下さい
/ホワイトボードに書いてほしい事は[ ]←これで囲んでいただけると助かります
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/09(土) 20:54:38.52 ID:s2ibJDb3o
>>355-357

(レストランと研究については領分でもねェ……聞くのが第一か)
(そしてUNITED TRIGGER、俺が知っているのはソニア……アイツの事だけだ)

俺が知っている敵の情報はさっき言った[自警団のアートマン使い]と
それから……、…………それから[ソニアって名前の狙撃銃使い]だけだ
奴はUNITED TRIGGERのメンバーで、真っ白な少女ってのが似合いだな。

【きぃ、と椅子を傾かせながら両手を組んで頭の後ろに置き、少しだけ歯切れ悪く情報を出す】
【なにか思う所でもあるのか――その一方で黒金を基調としたアートマンを発現させ】
【すっ、と。どこから取ってきたのか、会議用の茶菓子をベイゼの傍のテーブルへと置いていたりして】


【ガイストはというとその様子を見たり、秘書たる少女からの言葉ににこりと返し】
【あくまで威圧感や悪党然とした様子を見せずに、再度口を開いて】

“彷徨う古城”という場所には、旧い存在が居る。人に仇なす存在と思っていただいて構わない
それで……先ほど行ったようにこれは個人的な事なのですが、私は“其の手のモノ”に目がないものでね?
風の国の草原地帯を転々と移動する古城を襲って、ある物を奪取したいと考えている。そういうわけです

……もっとも、場所が場所。正義の皆々様は動かぬ可能性もありますが
それでもやはり“もしも”があります故、組織としての行動を提案したいのです。

>>ALL

『――UNITED TRIGGERについてだが、俺も攻撃は仕掛けるべきだと思うぜ?』
『幸いどっかの引きこもりが爆弾仕掛けてるみたいだし……なんなら俺単独で正面から陽動仕掛けたっていい』

まあ、そういうことですな。最終的に提案したいのは[風の国・彷徨う古城への襲撃]と[UNITED TRIGGERへの攻撃]、と。
No.3殿も“元”No.2殿も賛成して頂けているようですが……如何ですかな?

【と、老人はあくまで丁重に周囲の面々へと問いかける。その実力の程こそ不明だが】
【秘書ソレイユを始めとした“同僚”へ向ける瞳はあまりに真っ直ぐで、権謀術数など欠片も見えず】
【それ故に言葉から、純粋なまでの悪人だと云うのが容易に分かる。邪悪とはまた違う、真っ白な悪とでも言おうか。】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 20:55:33.32 ID:8QA0mP3ho
>>364
/顔を見せなければ意味が無いだろう?>>358
/の>>358は勿論誤植ですごめんなさい…
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/09(土) 20:57:31.28 ID:5SGrGL+Uo
>>357

【ソレイユの様子を見ても、三人はさして反応を示さなかった。こうした反応には慣れているのだろう】
【唯一、ギュスターヴだけが、にやついた目で彼女を見ていたが】

(どうも、この場にそぐう人間とは思えないな……)

【カニバディールもまた、心中ではずいぶんと失礼なことを考えている。ソレイユの姿は、凶悪無比のカノッサの集う空間において、異質なものに見えたらしい】
【異質なのは、どう見ても彼らのほうなのだが】

【カニバディールは思考を中断し、口を開いた】

CNS、バーとレストランですか。是非、一度立ち寄ってみたいものですな。肉料理があるとうれしいのですが……いや失礼
UNITED TRIGGER=c…最近になって出てきた新興の組織でしたな。例のシェン・ロンドとその仲間が、宣戦布告と共に名前を上げていた……

先日、水の国で機関内部の一派が起こした列車占拠事件、私はあれに参加しておりました
あの場にて、最前線で戦い、事態の鎮静に一役買ったのもUNITED TRIGGER≠セとか
その折、私は能力者一名と交戦いたしました。UNITED TRIGGER≠フメンバーかどうかは不明ですが……機関に対して明確な敵意を抱いていたのは確かです

ローブに三角帽子に杖、おとぎ話の魔法使いのような格好をしておりましたな。名はライラ=フェルンストレーム、と
格好の通り、魔法を使うと豪語し、火球を飛ばしたり、熱湯の詰まった球体を出したり、風に火をまとわせたり、風の刃をギロチンのように飛ばしたりと
まあ、芸達者な男でした。風の刃のような大技を使う際には、チャージが必要である模様ですが

恥ずかしながら、私が持つ有力と思われる情報はこの程度です

【カニバディールが言葉をしめくくる。一瞬>>363の女性――アッシュに目を向ける】
【彼女の自らへの呼称があまり気に入らないらしい】


『しかしよ、UNITED TRIGGER≠ヘ確か、大々的に宣伝ビラまいてたろ? ご丁寧に本拠地らしい店の住所まで書いてよ』
『だったら、そこに赴いて直接ぶっ潰せばすむんじゃねえの?』

【性格を如実に表している、軽薄な口調と声でギュスターヴが意見を述べると、すかさずオーギュストが突っ込みを入れる】


「バカが、あれだけ堂々と宣伝しているのだ、向こうとて襲撃の可能性など承知の上だろう。それをわかって宣伝するだけの自信があるのだ。敵を舐めるのはよせ」

『あーもー、説教くせえな、兄貴は。まーでも、そちらの、月彗さん? のスパイも入り込んでるんだろ? 情報が筒抜けになってんなら、さほど脅威になるとは思えねえがな』
『むしろ、下手に力を付ける前に、早いとこ片づけるよう動いたほうがいいと思うがねえ』

【続いて、デュアル兄弟が意見を述べる。多少は思慮のあるオーギュストに比べ、ギュスターヴは単純に思いつきをしゃべっているようだ】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 21:04:48.19 ID:x1OcjOTgo
>>344-346

【バタバタと慌しく会議室の中に入り込む一つの影】
【ドレスの裾を持ち上げて、ハアハアと息を荒げていた】

すみませんっ!
ドレスのレースを直していたら遅れてしまいました

【申し訳無さそうに深々と頭下げて、ゆっくりと息を吸い込む】

遅れあそばせながら、ただいま参上仕りました
10に席を置かせて頂いております、リーネ・ヴァーゼン・フォルテで御座います
職務内容は主に『工作』や『暗殺』などを承っております
顔を会わせるのは初めての方も居ると思いますが、宜しくお願いいたします

【そこまで言い終わるともう一度ニコッと笑みを作り―――――】

皆様とお会いできて私光栄で御座いますわ
それではよしなに――――

【ペコリと頭を下げると空いている席を見つけ、そこへと向かっていく】

【もちろん今来たばかりでまだ内容なども詳しく把握できていない】

【息をまだ荒げている所を見れば、体力は人並なのだと言う事が推測できてしまうかもしれない】
【まあ、戦闘などこんな場所でするはずも無いと思うのだが――――】

/スミマセン!大分遅れてしまいました!

371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/09(土) 21:12:40.37 ID:NKR0ckjW0

>>356

おやおや、落ち着けない気持ちも分かるがね、もっとリラックスすると良い。
君は随分と気を張っているようだが――安心したまえ、誰も取って喰おうというワケじゃない。
・・・まあ、研究者といえば研究者だが、あくまで「そちらの方面に強い」というだけだよ。

【この謎の多い元議員――実はカノッサに入る前は、研究職を志していたが】
【途中で挫折し、この世界に入ってきたのはあまり知られていない――。】
【しかしソレイユが緊張しているのを見ると、老兵は横にいたシック・ボーイに目配せする】
【紳士風のアンダーナンバーはソレを受け、にこりと笑って】

『お嬢さん、手が震えていますよ。――よければこれを飲んで落ち着いてくださいな。』

【ソーンが持っていたバッグを受け取り、シックボーイがそれをあければ出てきたのは・・・なんとティーセット。】
【この場の雰囲気にそぐわない、なんとも上品でそれでいて風格のある――ん?】
【いや、これティーバッグだ・・・。こぽこぽ、と持参した小型ポッドからお湯をいれ、紅茶を渡すシック・ボーイの姿は紳士的だが――】
【・・・まあ、紅茶の味はティーバッグだ。カップから伸びた白い糸が風情を台無しにしていて・・・。】

さて、落ち着いたならホワイトボードに記載してもらおうか。

/続きます
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 21:13:28.07 ID:8QA0mP3ho
>>370

―――クククッ……革命家の演説を聞けなかったのは損だったなリーネとやら……!!
取り敢えず、情報交換だ。目ぼしい情報が無くても良い、それならコイツ等が話す情報を全て叩き込んでおけ

【遅れて会議室に飛び込んできたそのドレス姿を見て、革命家は肩を竦めて微笑を零す】
【その後ホワイトボードをコンコンと軽く叩いて、話を聞いておくようにと促した】

―――工作に暗殺を職とするなら、余計に聞いておかねばならぬなァ……ああ、聴いてないから言っておくが
ガルボ博士の捕獲に、薬の拡散。勿論、カノッサに仇なす者の抹消……貴様に頼ることは多々あるぞ?

【先程演説で話した、カノッサのすべきこと。それらを軽くまとめて彼女に伝える】
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/09(土) 21:14:52.30 ID:NKR0ckjW0
>>356
[  私は元議員であり、そしてかつて参謀と呼ばれたソーンだ。
  現在は変革を経て無所属の存在となったが、この度とある研究の成果を発表させていただきたく思う。

 私はカノッサに所属する前――といってももう、数十年も前の話しではあるが。研究職を志していた。
 議員解散を受け何の権限もなくなった私は、自分で出来る範囲での組織への貢献を考えた。
 最終的に行き着いたのが昔とった杵柄、研究だ。

  【彼は持参していたバッグからタブレット端末を取り出し、その情報をボードへと投影していく――】

 まず最初に、私には現在何の権限もない。よって揃えられた研究機材は素人の限界のそれであり
 研究成果は必ずしも普遍の完璧なデータという事ではないことを留意していただきたい。

 さて――私の研究だが、カノッサの目的とはなんだったかね。諸君。
 そう、世界を混沌に導く――私にはその「混沌」に必要なものがある程度わかっているつもりだ。
 "恐怖"だよ――反抗組織の存在にしろ、自警団にしろ、軍にしろ――結局は彼らは、「恐れない」
 恐れないから、我々に向かって来る――。

 ならば恐怖を植えつけてやろうではないか。

 【ボードには百を超えるグラフ・数値がずらずらと並ぶ――これは、能力者の能力と名前が記載された個人データ、か・・・?】

 ここに記載されているのは我々が――私と、シック・ボーイと、そしてNemesisとが議員解散より
 「殺害」してきた「能力者」達の個人データだ。

 数にして150――つまりここにあるのは150人の殺害された能力者達の記録、だ。
 戦闘記録を個々に見る事も出来るが、まあ今はおいておこう。

 さて・・・我々が研究しているのは能力の「再現」だ。
 殺害した能力者達の能力を解読・分析・そして「復元」――荒唐無稽な話に思えるかもしれんが
 細胞レベルでの分析と遺伝情報の照合で我々はある程度の「パターン」を掴んだ。
 能力者の能力を肉体へとデバックさせる「暗号パターン」の解読だよ。

  つまり――殺した能力者の能力を別の固体に再現する研究の成果を発表に来たのだ。

  勿論、これにはいくつもの条件が存在している。
  先ず一つ、殺した150人のうち能力が再現できたのは「10」――たったの10、だ。
  つまり確立は1/15・・・いや、正確には1/10なのだが、まあこれは追って説明しよう。

 能力の再現には「死体」の「完全回収」が必須となる事が判明している。
 再現できた10の能力はいずれも死体が欠損なく存在した場合だったのだ。
 そして殺した150人のうち、50人分は回収が出来なかった者達。よってここから、最低限の必須条件として
 再現には死体を余すことなく回収する事が"必須"となる。

 しかも、再現は今のところ――1度きりが限界。
 二度、三度と同じ能力を再現する事にはまだ、成功していないどころか何の情報も得られてはいない。

 そしてさらに、その中でも能力の暗号パターン、いや、こう呼ぶには御幣があるか――
 「能力の成り立ち」、とでも呼ぼうか、これには無限のパターンが存在するといっても過言ではないだろう。
 魔力によるもの、自然発症、その数は膨大だ・・・・能力とは、無限の存在――もとより再現など不可能な能力の方が圧倒的に多く
 そしてそれらについては何もわかっていない状態、手がつけられないことを理解いただきたい。

 逆に言えば今回はあるパターンの「成り立ち」を解読する事に成功した、というだけなのだ。
 そもそもが成り立ちなど存在しない「能力」という無限の枠組みのの中で、ある一定の「傾向」を掴んだ。
 そしてその傾向のある者を殺し、死体を完全回収する事が出来たならば――

  10パーセントの確立で、再現が可能となる。]

/続きます!
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/09(土) 21:15:12.84 ID:NKR0ckjW0
[・・・さて、大事なのはここからだ。
 我々の研究資料は少ない。データも少量だ。そして機材も素人のレベルのもの――だが。
 逆に言えばそれは、しかるべき権力を持つものが、しかるべき場で、しかるべき研究の下これを続けられれば――
 確立の向上、そして更なるパターンの解析も出来るかもしれないという、可能性を秘めている。

 我々がこのデータの開示をするのは、組織の更なる戦力状況の為だ。

  だが――その前に。我々はこの研究データを開示するのにある"条件"を用意した。

 一つは、私の権利――議員はもう解散し、ナンバース程の戦闘力を持たない私には「参謀」の権限をもう一度与えて欲しい。
 研究施設の利用、兵員輸送機等の使用許可――研究を続けるには最低限、それらが必要だ。

 そして二つ、このデータ回収で100人以上の能力者を殺害し
 組織へと貢献したノーナンバーズ<Nemesis>のナンバーズへの復帰だ。
 No.7の称号を、彼女に付与して欲しい。]

/続きます  

 ――それから。申し訳ないが、UNITED TRIGGERについてはまだあまり多くを知らない状況だね。
  もっとも、実は彼等との交戦記録を我々はこれからお見せする「映像」に残した。

  どうか、ごらんいただきたい。

  【そうして映し出されるのは――先日の水の国中央で起きた"列車事件"】
  【この列車事件の主犯格である凶暴な能力者、P/Rこそが彼らの研究の集大成】
  【殺した能力者150人のうち、再現する事に成功した10の能力を全て備えた】
  【オールラウンダーの戦闘能力者、その凄まじい戦闘の記録】

  【ソコには件の能力者組織、UNITED TRIGGERのメンバーも映っており――――】

   まあ、実のところ私はUNITED TRIGGERに関してはまだ、警戒をするレベルではないと感じている。
   問題はむしろ、彼らを支援するであろうシェン・ロンド――元同僚と。

   そして過去の組織も支援してきた"影の存在"――水の国の件では巨大船を運用していた者達の方を
   警戒していくべきだと考えている――以上だ。  ]
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 21:17:40.91 ID:RTX69x5I0
>>364>>366

…………ま、苦労はしたの……?
――――地下潜伏を余儀なくされた時、『チームの維持』と『成果の散逸を防ぐ』事は、まぁ大変じゃったな…………ッフフフフォフォフォフォ…………!

【コーネリアスと相対して、グラトンは不敵な笑みを浮かべる】
【堂々としている――――そう言って良いだろう。先ほどのコーネリアスの言葉を前に、そこから必要な情報のみを掬い上げ、その『言葉そのもの』には飲まれていない】
【そこは、年の功とでも言うべきだろう。老齢の域に達した事で得た、ある種の度胸とも冷静さとも言うべきそれを、グラトンは持っていた】
【――――もっとも、ただの物静かなだけの人物などでは有り得ない。狂気にギラつく瞳が、それを匂わせるだろう】

……あぁ、それは気にせんでも良いぞ……? ――――この場ではただの『わしの護衛』兼『記録係』じゃよ…………それ以外の、何者でもない…………
「……………………!」

【覗き込もうとするコーネリアスに、事もなげにグラトンは口にする。だが、その行為そのものを止めるつもりなどは、流石に無いようで】
【フードを覗きこめば、そこには目の代わりに顕微鏡のレンズの様なカメラが眼窩から突き出ている、女性の姿があるだろう】
【じっと口元に力を込め、ただ真剣に場を観察するにとどめている様な――――恐らくそのカメラが、記録装置なのだろう】
【――――首元にある『Canossa 616』と刻み込まれたプレートのついた、金属製の首輪を見れば、グラトンのその態度も、察せられるだろう】
【ここで正体を明かしては、会議の腰を折る事になる――――そんな厄介事は、この場には必要ないと】



さて……情報交換じゃな……?
「(――――ッ! 森島……だと…………!?)」

【そして、場は互いの情報や手持ちの札を晒し合う流れへと移る】
【考え込むグラトンの後ろで、フードの人物は微かに身を震わせた】

「(……あの野郎…………生き延びてやがったか…………!
…………檸檬の事は…………いや、今さらどうこう言わないねぇ…………ただ、出来ればあたしの手で…………!)」

【裏切り者――――旧≪No.105≫森島 京。その名前は、フードの人物にとって特別なものだった】
【裏切り者など、徹底的な殺意の対象になるはずなのだが――――彼女にとっては、それでは済まされない、複雑な因縁を抱えていて】

ふむ…………ではとりあえず、せっかくの機会じゃ…………わしの研究成果について、話しておこうかの……?
[『人工強化プロジェクト Fシリーズ』による、強化装備の配備について]じゃ……
今のところの完成成果、実戦投入できるものを、一部一般兵に支給する腹積もりじゃ……もし興味があるなら、追加増産して申し出た方にも回す用意はあるぞい?

【己の研究成果を、機関に役立てる。その段階がついに訪れた】
【グラトンはそれを提案しながら、微かに口元を歪めさせる――――まだだ、まだそれで終わりなどではない――――】

無論、それでは終わらんぞ……?
『Bシリーズ』と『Gシリーズ』にも、相応の成果がある…………!
これらはまだ、生産段階とはいかんがの? 生物兵器・サイボーグ強化…………実現は着々と進んでおる…………!
特に『B-772』や、その関連研究…………アレが完成した暁には、あらゆる生物が戦闘用に作り替えられ、狂態の元に敵を撃滅するじゃろう……!

【配備は出来ない、まだ実験段階ではあるが、グラトンはその成果の一部を、コーネリアスへとアピールする】
【揺るぎなく、己の研究の価値を信じているのだろう。そして、それの完成によって機関を勇躍させる事も――――】

/恐らく時間的に次には間に合うと思いますが、風呂ですー
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 21:19:17.45 ID:Dt/2Wum20

(さーて、宣伝はしたしインテリの私には正直もうすることがないのよねぇ・・・)

 野槌は椅子に座ると、退屈そうにあたりを見回した。
 中でもやはり目を引いたのは、グラトンとその護衛らしきフードの人物。

「ねぇ、ヒルコ? あそこのフードの子とアナタが戦ったらどっちが勝つと思う?」

「まさか! 僕はこの場の誰よりも弱いですよ!」

「マトイの力を以てしても?」

「・・・」

 ヒルコはニタリと、気色の悪い笑みを浮かべた。

「正直、あちらのサングラスの方とガイストというご老体の方、そしてあのライオンの方以外に負ける気はしません。
 僕みたいなクズがマトイ様の力を90%でも引き出せたら、の話ですが・・・」

「ふぅん?」

 ヒルコの答えに野槌は満足そうな笑みを浮かべた。
 
「まぁ、とりあえず。私の気になったことを言わせて貰いましょうか」

 野槌は立ち上がると、言葉を続けた。

「研究者の立場としては、ガルボ氏の[GBシリーズについて]が気になるわね。
 もし機械兵なんていうモノが量産できたなら、今まで甘い甘いだった自警団すら手に負えなくなるわよ?」

 続けて野槌も立ち上がる。

「僕としては・・・いえ、大変お言葉ですが。
 [翠爆の宝玉の欠片]について気になります・・・。
 4つに分かれた欠片の内、1つは僕が僭越ながら回収できたのですが。
 残りが行方知れずでして・・・。ミール・シュタインでは多数の能力者が集ったと聞きます。
 おそらくUNITED TRIGGERの能力者もいるでしょう。UNITED TRIGGERを襲撃する際はそのことを気に留めていただければ嬉しく思います」

 そう言って、ヒルコも野槌に続いて席に着いた。
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 21:19:35.40 ID:dpN5J+sIo
>>362(月彗)

【それはまた何時もと違った形なのだろう、月は見る角度によって姿を変化させる】
【尊いようなそんな仕種ですらも、その一滴すらも残さないぐらいに】
【釣りあがる口角が朱に染まる三日月のようにも思えた】


……ですね、大きな組織であっても、必要だと思いまして……
潜伏――――って、スパイですか!


【驚きの声が上がる、感情が表に出た、慌てて口を両手で押さえるも少し遅い】
【頬を拭う白百合の指先、僅かに零れた汗の形すらも、届かないぐらいに】
【そしてその名前の正体を頭の上に浮かべた】


――――悦那様ですか、それでしたら、ストックがあります


【漏れた彼女の言葉、そうしたなら、彼女の懐から小さく手帳が零れた】
【使い古された可愛らしいデザインのそれ、ぺらぺらと捲って視線を落とす】
【そうしたなら、揺れ動く気持ちのような妙を説いた】


>>363(シェフ)

【それはまた違った恐ろしさ、もう一回彼女の小さな背が震えるだろう】
【髪の隙間から零れる細い首筋がぞくり、と貴女の笑みに穢されるみたい】
【頬を伝う舌先の粘度を辿るには少し、淡すぎた】


自警団ですか……最近は目立った活動をしてはいませんが、気になりますね
潜入任務、でしょうか、シェフ様の意見は……悪くはないと思いますが

既に悦那様が潜入している以上、これ以上の人員はあまり……


【自警団との言葉に考え込むような仕種、色々と思うところがあるのだろう】
【事実UNITED TRIGGER≠ニ比べたなら、その力は弱いかもしれない】
【けれども広く多く、尚且つ根強く残っているのも確かなのだ】

【揺れる白波のような頬、そこに浮かぶのは微かな苦悶】
【ぅん、とって悩んだなら、紡ぐ言葉その否定なのだろうか】
【潜入任務の恐ろしさや難しさを、十分に知っているみたい】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 21:19:48.40 ID:dpN5J+sIo
>>367(ベイゼ)

【ベイゼの出現させたアートマンにチラリと彼女の視線が揺らめいた】
【それは興味の色、わぁ、なんて言葉を漏らしてみたり、あるいは】
【心に刻み付けるよう、その姿と動きを、丹念に刻んだ】


真っ白な少女……うん、と中々難しいですね……
何か他に特長とか、無いでしょうか……


【ベイゼの言葉にそう返すだろう、彼女にもまた何かの考えがあるみたい】
【例えばロシア語を喋るだとか例えばでっかい狙撃銃を持ってるだとか】
【例えば、えっと、泣き虫だとか】


わーっ!!ダメです!私そういうのダメですー……!!
でも、ホントにそんなのあるんでしょうか……場所の特定も、すんでいるみたいですが
作戦として承諾するにはもう少し情報が欲しいところです


【両手で耳を覆って、わーわー言う瞼が落ちて次に開いたなら、ソコには微かな潤いの音】
【少しいちゃもんを付けるのはただ単純に組織のためだけなんかじゃなくて――――】
【本人の好き嫌いも、多少は有るらしい】


>>369(カニバディール)

【事実そうであるのだろう、前線に立つ戦士とも違い後方に立つ科学者とも違う】
【言うなれば潤滑油、その身一つを僅かな歯車にして、組織という形が回るようにする】
【ただひたすらに磨耗するだけの存在に強さなど必要ないのだろうか】


ライラ=フェルンストレーム……なるほど、その名前も書いといた方が良いでしょうか
能力自体も魔法使いのそれ、みたいですね……
魔法、やっぱり能力とは違うのでしょうか


【聞いた情報を反芻したなら、それに対して意見を求めるのだろう】
【自分自身という存在を消してまで、他者をたてることができる彼女】
【その仕事はきっと、普段からかなり壮絶なのだろう】


ですが、店なのでしょう……逆に大人数で攻めたなら十分な戦闘は難しいかと
店ごと消滅させる、としても……もしその地下に巨大な施設とかあったなら
私、ああいう地下基地とか、子供の頃から興味あって……それで、自分が――――


【自分の世界に入りそうな彼女、頬に手を当てて、ふわぁとした表情を律する】
【ほっぺたに浮かんだ表情の破片が波間に零れたなら、彩と呼ぶには少し小さい】
【欠片にもならない模様は、色と呼ぶには不可解すぎた】
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 21:20:02.60 ID:dpN5J+sIo
>>371(ソーン)

【耳元に流れ込んでくるソーンの言葉、糖衣が羞恥で真っ赤になった耳の体温で溶けたなら】
【とろん、とその中へと流し込まれて、その華奢な首筋をふるわせる】
【落ち着けとの言葉に、胸の鼓動が静まっていく、みたい】


シックボーイ様……お気遣い、有難う御座います……っ
ではお言葉に甘えまして――――


【渡された紅茶、何の疑いも無く、微笑を返すだろう】
【浮かんだ淡い微笑の形、瞳の奥には何の疑いも無くて】
【ぐいっと一気に飲み干したなら、ティーバックまで飲んでしまったみたい】

【こほこほ、と小さな頬を震わせたなら、口の中からそれを取り出した】


……なるほど、あの事件は……ソーン様の手引きだったんですね


【納得するなり、その情報量の多さに絶句した、一体どれほどのことを書こうかと】
【多すぎる情報は身を滅ぼす、それならば、きちんとした取捨選択が必要で】
【くるりと背を向けて、ペン先をホワイトボードの湖へと滴らせた】

>>362>>363>>367>>369>>371>>374
【ベイゼから聞いた自警団のアートマン使い≠ニソニアという名の狙撃手≠ホワイトボードに刻む】
【プラスして風の国・彷徨う古城への襲撃∞UNITED TRIGGERへの攻撃≠ニ】
【全体に向けては伝えないだろう、もう少し文面が溜まったなら、と考えてるみたい】
【ホワイトボードへと向かう横顔の僅かなゆがみすらも、暖かな微笑みに見えるよう】


月彗様が仰っていた悦那様=\―――そのお顔を知らない方も多いでしょう
一応は私も能力者ですし、少しはそれなりに有用な力も持っております

――――F.C.P.R.E.M.I.X.


【彼女の手に握られた手帳の一ページ、それを破いて、掌に載せた】
【刹那、それが変化し、ある一つの男の等身大の姿へとなった】
【変化≠フ能力、F.C.P.R.E.M.I.X.≠サれにより、悦那の姿をそこに作り出した】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/09(土) 21:25:11.91 ID:AAV5BlkC0
>>365

【『[ピーーー]』】

【シンプルな意思であるーー故に、こういった状況において、最も『強い』意思でもある。】
【童女の見解では、『[ピーーー]』と宣うモノの多くはそれを『負け惜しみ』や『恫喝』のように、無駄遣いする。】

【然し。】

ーーけろけろ、その意気や良しッ、来いニンゲン……ケロォォォッ!!!

【今回の『[ピーーー]』は、どうやら、少数派のそれであった。】
【だから童女は、それに答える。】

【ーー刃を振り切った時、それは赤く染まり、貴女は待ち望んでいた感覚を、遂に手に入れる。】
【だが、だが然し、童女は貴方の『一撃』を敢えて受ける程素直ではない。】

けろけろけろ、悪くない……ニンゲンの童の割には、見込みがあるッ!

【童女は、その腹部に生まれた深い傷から鮮烈な赤を垂れ流し、然し、立っていたのだ。】
【月光を背に受け、口元を唾液で照らせ、嗤って立つ。】

だが、けろり。まだ『足りない』!
このカエロウを討ち取るなら! ……より強くなれ、四方山 寅虎!

……くわッくわッくわッ!

【ーーそして、去るのだ。】
【敵を増やすのは、ある種、性格なのだろうかーーぎりぎりの綱渡りめいて、雨読川カエロウは今日も生きている。】

【追伸。】
【ーー間も無く、野次馬が呼んだらしい救急隊がこの場に辿り着くだろう。】

/お疲れ様でした。有り難うございました!!
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [!red_res]:2013/02/09(土) 21:29:05.24 ID:dpN5J+sIo
【!ホワイトボードだよ!】

・自警団のアートマン使い←パワーがすごい!
・ソニアという名の狙撃手←真っ白な少女?UNITED TRIGGER所属
・風の国・彷徨う古城への襲撃←旧い存在……幽霊?が居るらしい、人員求む!
・UNITED TRIGGERへの攻撃←悦那という名のスパイが潜入(本人気づかず)
>>373-374の情報

382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 21:29:23.08 ID:Dt/2Wum20
>>373-374

「ふぅん?」

 ソーンの"研究成果"とやらのデータに、野槌は身を乗り出した。
 映し出される列車上の戦闘。
 ・・・やはりあれは"実戦試験"だったのか。

「どう思われますか、真室川博士。分野から考えるに、貴女の同僚か上司になるでしょうが」

「悔しいけど研究者としては有能ね。
 beyond3の開発の為にも・・・そのデータは是非とも欲しい所ね」

「では・・・」

「でもね」

 野槌は目を見開いた。

「気に食わないわ、あの上からの物言い。
 そして最高議会を潰しておいてノコノコと帰ってくる面の皮。何様のつもりかしら?」
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/09(土) 21:29:29.00 ID:Ho5JsCmoo
>>366
いえいえ、ただの価値観の相違から来た揉め事ですよコーネリアス殿
それをアンダーナンバーが保護者に報告し、大事にしてしまっただけの事
この場にいるメンバーの手を煩わせるまでもない

【コーネリアスに対しては敬語で、嫌らしい笑みを浮かべて接する、こんな人間でも弁えてはいるらしい】
【余り大事になるのは内心避けたいが、それを悟られないよう、あくまで自分を上位に、余裕があるようにして】

モヒヒヒヒ!ごもっともですよコーネリアス殿!俺様は所詮力しか脳の無い人間!
ですが、攻めるとあらばいつでも力になりましょう!

【『目の前の雑草を刈り取るだけでいい』ーーー聞きようによれば馬鹿にしたようなその言葉を、笑って肯定する】
【それは勿論六罪王へのお世辞もあるが、彼自身そういうシンプルなのは分かりやすくて好きだからだ】
【とにかく、潰すべき相手に暴力を…力を以て混沌を呼ぶ、その事だけを考える戦闘思考】

>>370
【…と、その時、遅れて現れた機関員の姿が一つ、そちらに目を向けて舌打ちをした】

遅れてくるたぁいい度胸だな!あぁおい!?
…ったくよぉ、ニコニコしてる暇があんならさっさと座りやがれ!

【怒号をあげ、挨拶をしたリーネを怒鳴る、自分より数字が高かろうと関係ない、今はこちらが正論だ、と】

>>ALL
…さて、情報共有か…とはいえ俺様は現場主義だ、出すべき情報はねぇ

ーーーただ!

【バン!突如として響く音は、バッファが拳と掌をぶつける音】
【自分の力を、勇猛さを誇示するかのように、ニヤリと笑って】

情報を元に仕事はするぜ!特にUNITED TRIGGERの奴らと裏切り者だ!
どんな格好か、何処にいるか情報がありゃすぐにでも潰してやるぜ!バッファッファッファッファ!!

【やはり脳筋だ、力を使いねじ伏せる事しか考えていない】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/09(土) 21:37:16.80 ID:SIYpQ7EHo
>>377 >>378 >>379

【アッシュ(>>363)のグラマーな容姿に対しても向ける視線は変わらず醒めていて】
【妙な渾名をつけられなかっただけまぁマシかと、不機嫌げに鼻を鳴らした程度だったが】
【ベイゼ(>>367)にはひどく呆れたように溜息をついてみせて――提案内容というよりは、呼ばれ方にだ】

…………あんなあ、そッちはじゃじゃ馬も大概にせえや
そんで、布石がひとつじゃまだ足らんわ。出来ればもう一人嗾けたいんがおるんやけど
ほら、こないだ中央放送局の時に便乗して暴れてはったセシルゆう……

……いや、やっぱり忘れてええ。爆弾の隣で花火打ち上げる訳にはいかんからなぁ

【相変わらず視線の下がったままに紡ぐ言葉は、いつもの毒気が微かに抜けたようだったが】
【すぐに、鋭く新たな六罪王を値踏みするよう睥睨する視線が、常通りの冷えた色を乗せて】

【(正義側にも悪側にも踏み込めるイレギュラー。本来ならば最優先に協力体制を敷くべきだと)】
【(提案しかけて回顧したのは近頃の様子、何があったか知らないが「また」あれは狂い始めた)】
【(計画に組み込むには不安要素にも程がある、故にそれについて語ることはなかった)】

【そしてギュスターブ(>>369)の言葉には少しばかり眉を顰め。視線は斜め下に向く】

筒抜け……とは、いかんのが実情なんやけどな
やたら賢い「人形」だけに、気付かれへんよう情報を抜くゆうんも面倒なんよ
潜伏させとるゆうても、ちまちま情報を抜くよりは、ベイゼの言うような「爆弾」と見といてええわ
内側から壊滅させるための「鍵」。まだ使う時ではないと思っとるんやけれどな

【要するに、スパイとしてよりは攻撃を仕掛ける際に、同時に内部崩壊させるための「キー」】
【そう見ておいて欲しいと述べはしたが、落とされた視線にはそれ以上の理由もありそうで】

【最後に、視線はソレイユ(>>377)に。始めに掛けられた言葉には意図が掴めなかったか頚を傾げるも、】

ストック? ……嗚呼、そういう事な

【彼女の能力で形成される悦那の姿は忠実に再現されていて、それには月彗も僅かに目を瞠った】
【肩まで伸びた癖っぽい黒髪に灰色の目、常時無愛想かつ血色が悪い、着崩したスーツ姿の男】
【見た目だけなら何処か気の抜けた様子、けれどその瞳の奥で揺れるのは、かつて革命に傾けた志だ】

もう一つ「悦那」について付け足すとすれば、あれ自身も組織内で諜報員をやっとる
油断が過ぎてこっちの情報抜かれんようにしいや、まあ最悪あッちが緊急停止掛けたるけどなぁ

【最後に掛けるのはグループ全員への言葉、保険は掛けるが扱いには気をつけろ、と告げ】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 21:39:27.57 ID:x1OcjOTgo
>>372

申し訳御座いません………
このリーゼ・ヴァーン・フォルテ、席を外していた事をもう一度深く謝らせて頂きます

【もう一度立ち上がり、深々と頭を下げて謝辞の言葉を紡いだ】

ガルボ博士の事なのですが――――――――
私も依然調査と行動を進めておりますが、已然進展は御座いません…

そして哲学者の卵なのですが……少し私に提案があります…
提案と言ってもまだ仮説段階で実行には程遠いかもしれませんが………

【ガルボ博士の事についてはリーゼ自身も未だに調査中らしい、そして哲学者の卵の事について提案があるらしい】

[哲学者の卵の普及方法について]
【リーゼはゆっくりと自分の計画を口に出した】

お話によりますと哲学者の卵は銃弾や指輪などに姿や形を変形させれますのよね?
でしたら、装飾品の様に加工し一般市場などに流通させてみればどうでしょう?
そうすれば誰も畏怖の念や疑いを持たずに植えつけさせる事が可能かと―――――

【リーゼが提案したのは、哲学者の卵をより一般的に普及させる方法だった】

【もちろん仮説段階なので効果などの実質的なデータは無い】
【それ故に色々な穴が出来てしまっている可能性がある】

>>383

ええ…申し訳御座いません……

【瞳をウルウルと潤ませて、怒号を上げる男にペコリと謝る】

確か貴方は14番のロースカルビさんでしたかしら?
下位ナンバーに叱られてしまうなんて……
上の者として確かに失格ですわ…

【少し嫌味ったらしく言葉を紡ぐがまったく悪意などは無い】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 21:47:51.42 ID:hYgiI6Sx0
>>369

【カニバディールの目線に気付いたのか、アッシュはカニバディールの方を向きウィンクをした】
【彼がアッシュの呼び方を気に入らないのに気付いたようだが、きっと変える気はないだろう】

>>374

「…死体の完全回収、欠損レベルはどれくらいだ?外傷が無ければいいレベルなのか?」
「あと、死んではいないが、生きてもいない状態―植物状態のやつもカウントして良いのか?」

【映し出される映像、ホワイトボードに書かれていく言葉を見て、動き気のなかったシェフが言葉を発した】

「もしその二つが可能ならば、うちの店で欠損無く揃えることは可能だ」

【そう言うと、言い切ったかのように、次の言葉を待つためか椅子にだらしなくもたれかかった】

「あぁ、俺はそいつがNo7になろうがどちらでもいい、ナンバーなんぞあまり気にはしないし」

【気だるそうに一言付け加えた】

私は賛成よ〜♪かわいい子がもっと近〜くになるのは賛成よ〜♪

【アッシュもまた妖艶な笑みを浮かべ、Nemesisを見つめていた】

>>377-379

【ソレイユによる変身能力で作り出された悦那の姿】
【シェフは「ふ〜ん」と言った態度で変わっていくソレイユの姿を見ていただけだが】
【何故かアッシュは彼女の変身に異様なほど目を光らせ見つめている】
【悦那と言う人物の姿もそうだが、その彼女の変身能力に目を奪われていた】
【もちろん、ただ凄いなどと言う意味ではないだろう―彼女の中ではもっと大変な想像が広がっている】

>>384

諜報ね〜、めんどくさいお仕事なのね〜♪
「どっちの蝙蝠なんだかなぁ…」

【アッシュは溜息をついてめんどくさそうに、シェフは二重スパイと言う意味の言葉を呟いた】
【月彗の言う悦那と言う男】
【シェフは鍵として信頼がおかれているであるその男を、実際にあったことがない】
【そのためか、いまいち信用できない様子である】
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/09(土) 21:50:49.72 ID:s2ibJDb3o
>>377-379

特徴ねェ……[大きなバイオリンのケースと、ロシア語を使う]って所か。
[ケースの中には手を加えた狙撃銃がバラしてあって、組立は驚くほど速い]ぜ
ありゃ[恐らく“兵器”として育てられてる――後はまあ、可愛いってくらい]だろ、多分

【茶菓子――小分けにされたバウムクーヘンなんかを開けながら、ベイゼは言う】
【アートマンは意志でもあるのか少女の視線に応えて振り向くが、やがて掻き消え】
【代わりにベイゼの睨むような強い視線が向けられる。悦那という男性像を、頭に焼き付けるかのように、だ】

『おや、秘書殿はかの類は苦手かな?これは失礼した、しかし話さないわけもいかないので……』

『――彷徨う古城には、旧い……人が文明を持ち始めた頃の、呪術師の遺骸があるのです』
『私が求めるのはそう言った旧遺物。旧いゆえに力を持った、宝玉とは違うベクトルで重要な品。』
『それらを集めて何をするのかは、少々公言出来ませんが……まず、皆様の不利益とはなりますまい』

『故に、老人の気まぐれと思って頂ければよろしい。』
『コーネリアス殿が“革命”を起こすように、私にも目的がある。その遂行の為の協力を一つ―――。』

【小さく、老人の肩に乗った使い魔が動く。その髪の色のように、橙色の発光を繰り返すのである】
【或いは警告のように、或いは少女が何度もお願いをするような“媚び”のように。】

>>371>>373-374

『……私は構いませんよ、“参謀”でも“No.7”でも、人が増えるのは好いことですから』
『ただし立場には相応の責任がつきまとうモノ……其処さえ弁えて頂けるなら、ですが。』

あー俺もオッケー、別にイイんじゃねぇの?150人分のデータと引き換えなら安いモンだろ
死体もチャンスがありゃ集めてやるし、闘い一辺倒の俺向きな仕事だわな
なんなら俺の方に回ってる予算を全額くれてやってもいいぜ、ただし食費は別会計でさァ。

【と、ソーンへはNo.3、新六罪王ガイスト共に復帰は構わないとの答えをし】
【ベイゼはにやりと笑って予算の話も交えてから、またふと視線を向ける先を変えて―――】

>>384

引きこもりくんは威勢が良いなぁ、そう腐ってねーで菓子でも食えよ

それから布石が足りないならとっとと増やせ、詳細なんぞどうでもいいから“速く”だ
奴らだって遊びや冗談で組織作った訳じゃねェ、ノンビリしてると今度は右腕捨てに行っちまいそうだ

【にやり、というのは此処に置いては確実に煽りだろう。無論、相手をする必要もない】
【ただし正確無比に投げられた『一口サイズの煎餅』は空中では止まらないから、無視はお勧めしないが】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/09(土) 22:06:06.40 ID:5SGrGL+Uo
>>377-379

【次々に上げられていく情報を、自身の中で整理すべく、じっと耳を傾けるカニバディールとオーギュスト】
【ギュスターヴも、たまに首を鳴らしたりしながらではあるが、まじめに聞いてはいるらしい】
【アッシュ(>>386)のウインクに対しては、カニバディールはあきらめたように肩をすくめて見せた】

さて、本人は魔法だと言い張っておりましたが、能力と違う代物なのかは、わかりかねます
私が見たのは、先にあげた火と風と水、それらを組み合わせた攻撃を行うところのみですからな
その、ソーン様の研究に実験体として使うことができれば、その正体もわかるやもしれません
最も、それが実現した時には、当の本人が屍となっているわけですが

【ソレイユの言葉に対しては、不明瞭な言葉を返さざるを得なかった。裏が取れていない情報を、下手にこの場で発言するわけにはいかない】

>>374

殺害した能力者の能力を、そのまま奪うということですか
それが可能となれば、敵対者を葬ることがそのまま、機関の戦闘力強化につながるわけですな

『死体をきれいなまま、ってーのは難しいけどよ、予算出すだけの価値はあんじゃねーの?』

「どの道、新参の我らの決定権などありますまいが、参謀・No7の件、古城の件も含め、我らから異論はありません」

【ソーンらに対しては、三人そろって肯定意見を述べる。機関が力を付けることは、そのまま目的の達成に近づくのだ】
【そして、その功績をもたらした人間が、相応の地位に就くのも当然と考えた】

>>384

『おっとそりゃ失礼、完全に自由にできる、ってわけじゃないんだな』
「しかし、爆弾を相手に抱え込ませている、というだけでも大きく有利となりましょうな」

『だがよ、人形本人は正義の味方のつもりだってんなら、もしその「悦那」と交戦するような羽目になったら、下手に手は出すなってことっすかね?』
「当然そうだろう、まあ、その人形の実力もわからぬのに、倒してしまう心配など早いと思うがな。むしろ、月彗殿のおっしゃる通りのことに注意を払うべきだろう」

【月彗の言葉に対しては、ギュスターヴが疑問を向ける。オーギュストが勝手に答えを返したが、ギュスターヴは月彗本人の言葉を待っているらしい】


【最後に、三人そろって、>>379でソレイユが使って見せた能力をまじまじと見つめる】

(便利なものだな。先ほどから危うくはありつつもしっかりとこの場を取り仕切っている。さすがは秘書といったところか)

【ソレイユの能力――その変化の能力に限らず、秘書としての能力にも――カニバディールはひそかに舌を巻き、彼女への認識を改めつつあった】
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 22:08:25.45 ID:zKKsEZOno
>>360

【そのどこか物悲しげで憐れみに満ちた念を感じ取ったお団子髪の少女は】
【ちらり、とホワイトボード係の秘書に目を向けて】


―――…………あのアマ、働き過ぎなんスよ


【――チッ!と、なぜか舌打ちをした後そう呟いて】
【再び自分のグループの会議に意識を戻す】

>>364

はいはい悪かったッスねコーネさん、ったく、言葉使いいちいち直すのめんどくさいんスよ
で、アタシもブレンを連れてくるのはちょっと迷ったんスよ、こいつ見ての通り馬鹿だから
けどまあ今後精力的に動くかもしれねーし、顔が知れてないのも不便かと思ったんスよ

――レオに至っては報告もあるし、そう……こいつのナンバーズ就任報告を

『ひゃぁぁぁぁ!?な、ななな何かご不満でもあったでしょうかぁ―――!?ご、ごご、ごめんなさい!

(な、何この人めっちゃ怖い!てかそこまで睨まないでも!無論人間第一印象で舐められないよう
明るく振る舞った方がプラスになるかなあと思ったのに!ひぇぇ……)』


【会議前までそろばん中のコマチに怯えていたブレンは、ようやく緊張が解けたと思って羽を伸ばそうとしたが】
【そこで今度はコーネリアスに諌められてしおしおと肩を縮こまらせて小さくなったように黙り始める】
【流石にナンバーズ、失神こそしなかったもののわかりやす過ぎるほどに怯えを見せて、ふるふる振るえてコマチの側にちょっと椅子をずらし始める】


とりあえずだ、このテーブルの連中から報告するッスか?今遅刻してきたリーネ>>370
比較的活動時期が新しいッスね、お前はとりあえず基本給から増減なしッス、では次の報告を

/続きます
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 22:10:00.94 ID:zKKsEZOno
>>383

――まずバッファ!てめー今自分で言ったな?ブラックハートへの攻撃で
クレーム来た時に修理費とかいろいろ経費がかさんだんスよ、ただでさえ身内同士でくだらねー私闘やって
統率を乱したあげく、損害まで出しやがって……

お前1月の給料30%カット、降格されねーだけありがたいと思えッス……まあ野槌やベイゼよりはまだマシだと思うッスよ?

森島の野郎は……とりあえず個人的にアタシの隠れ家の損害を埋め立てるためにも潰すだけじゃ
飽き足らず金も奪えるだけ奪っといてくれると助かるッス、成功したらいくつかおまえにも分ける、とまあこんな感じで
お前には今後の仕事でミスを埋めてもらうッス……


【小柄な少女は、明確に苛立った口調でバッファに自分からも組織に損害が出たことにクレームをつける】
【ただでさえ人工強化プロジェクト絡みやブラックハートの維持費には金がかかるのだ】
【その費用を悪戯に増やしたバッファの事は今の所良く思っていない……ともあれ、今後に期待する、とだけ言ってはくれた】

【……しかし何故か安らかにバッファに微笑んでいたのは何故だろう、言葉と顔が一致していない】

>>375

次グラトン!後ブラックハートの報告込みで……1月の頭の放送局の作戦の時にブラックハートが
一応いい成果を発揮してくれたみたいッスねえ、この辺ちゃんと報告もらってないんスけどね
技術関係も日々良い報告が来てるみたいだし?まあ経費とか損害とかで10%アップ止まりになっちまったのは残念だったッスね


【とりあえず1月は給料上方修正、との報告だ……やや少ないが良い方向だと考えた方がよさそうだ】
【言ってる本人は淡々としている口調なのだが……なぜかうーん?と今にも首を傾げそうな、悩み中の表情が浮かんでいる】

>>376

んで、野槌!――多分覚悟はして来ただろうと思ってたッスけど、おまえも今月相当カットされてるッスよ
おまえん所のまがわがウエディを攻撃した事の報告が来てるッス、六罪王に一般構成員がカッとなってケンカ売るたぁ
どういう事ッスか?実際コーネ……さんの言うとおりお前ら自由過ぎるんスよ……もうちょい統率取れや

もうクビでいいんじゃないのかとも一度は考えたが……ただまあ一方でこの間の作戦で
ヒルコがいい仕事をしてくれたみたいッスねそっちはしつけが取れてるみたいだし、欠片とはいえ宝玉を回収してるのはかなりの貢献……
よって野槌は今月40%カットッス、ヒルコは最初だから基本給な

予算は、まがわの再生にも結構経費かけてたし……そのお前に予算を回すのはなあ、正直今の所なんとも、って感じッス


【やはり六罪王への反逆行為がこの場でも響いている……コマチ側の心象としては信頼できないという所だ】
【首を繋げてくれたのはヒルコの宝玉絡みの貢献、彼の功績のおかげでまだ可能性が潰れたわけではないようだが……】

【当のコマチははきはきと喋っている割に、なぜか眠たそうな表情だ】

/まだ続きます!
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 22:10:45.16 ID:zKKsEZOno
>>ALL

とまあ、ここまでがこのグループの給料報告ッス、Bの連中は次のターンで
さて、アタシからのもう一つの報告ッスけど……哲学者の卵絡み、リーゼの普及方法も
まあ参考にはなるんスよ、参考には、ただアタシからはそれ以前の報告があるんス

で、この場の皆さんはいい知らせと、悪い知らせ、どっちから聞きたいッスか?

【そう言ってコマチが用意した左右1セットずつの緑色の"卵"らしきもの】
【いい知らせ、と言って右に置いたのは、卵の表面に"U"と刻印された5個の卵】
【悪い知らせ、と言って左に置いたのは、同じく表面に、赤色の鳥や、橙色のサルのような刻印がされた卵のセット】

さてどちらがいいッスか?おすすめしてほしいッスか?
順序立てて説明するには、悪い方、か……?

『―――!いい方!いい方の方が私めっちゃカッコつけられるからいい方がいい!』


【ここで何故かコマチとブレンで感想が分かれる……ブレンは急に立ち直ってその場の人間全員に】
【ぜひいい方から見せたい!とその場で手をぶんぶん振り回しながらUと刻印された卵を手に取って見せびらかし始める】
【つまりこれは、多数決か?】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 22:21:46.44 ID:8QA0mP3ho
>>375

―――……そうか、なら良いんだが。―――何故か、少し面白いナニカをコイツに感じてな

【「それ以外の、何者でもない」。 彼はそう言ったが、感じた印象を言葉にすると、「ソレ以外のナニカを感じさせるモノ」だった】
【だが、其れが何であるかは解らない。唯の、気まぐれかも知れないが―――興味は、深まった。彼女へのそして、グラトンへの】

珍しい……グラトン、お前程の外見で、まだその眼を維持できている……牙を、狂気を爛々と煌かせている人間は。
ククク……なんというか、こんな老人は数少ないぞ……くはははははッッッ!!!

【感情の昂りは、上質な狂気を持つ人間と巡り会えたから】
【その眼を見るだけで、彼の歪みが、闇の背景が見えてくるようで―――たまらない】
【サングラスの奥の瞳も、上等な狂気が嬉しそうに、見開きながら輝いている。サングラス越しにも、規格外の狂気は滲んでしまうが】

―――………ふむ。「人工強化プロジェクト」……。あちらの機械技術がガルボなら、此方はグラトン……と言う所か。
クックック……此処でも昂らせてくれるナァ……!!! 
ククク……何れ機械の六罪王も出るかも知れんなァ……おお、こわいこわいッ……!!!

【ホワイトボードに、その事を書きながら。勢いのある字体が、その感情を存分にアピールしていて】
【一瞬「何者でもない彼女」が震えるのが見えたが、言及までには至らずに】

>>376

【ヒルコの、発言。「それはここに居る大半には勝てる」と言うモノ―――その大胆な言葉に、思わず嗤いが収まらず】

―――クックック……クハハッ……ハーーッハッハハッハハハハハァァァッ!!!! 
良いッ……面白いッ……!! ヒルコとやら……貴様、気に入ったぞ……良く解らない奴は、俺は好きだからなぁッ!!!

【唯、強さを誇張する輩。本能に従い力を振り回す暴君。―――嫌いじゃない。】
【でも、こういった人種―――卑屈なのか、自信家なのかよく解らないような霧のような人物は―――彼が好きな人種なのだ。 】
【そういった人種は、カノッサにもそこまで多くないが彼を形容するなら霞―――掴み所が、革命家には見えず】

―――クヒヒヒヒ……あぁ、済まぬ……あまりにも面白くてなぁ……ガルボ博士のGBシリーズと宝玉か……後で書いておく。
GBシリーズは、要するに「魔翌力自動変換システム」。上質なマギタイトから、魔翌力を引き出し魔法に変換するというモノ。
其れをロボットに可能にしたのが、彼の神技……

【未だ笑いを零しながらも、自らが詳しい「ガルボ博士」の問題について語る】
【ガルボ博士―――人らしいロボットに狂気的なまでにこだわりを持つ男で現在―――行方不明。】

>>383

―――ふーん………。―――まぁ良い。

【明らかに疑っている口調、そして視線―――サングラス越しにも突き刺さる、圧力の刃が物語っている】
【しかし折角の会合、このような話題に時間を費やすのは無駄と判断してか、革命家は言及すること無く流して】

……ああ、其れでいい。振り回すだけでも―――強い奴は、強いからな
―――っと、そう怒鳴るな……耳障りだ

―――五月蝿くしていいのは……この「革命家」だけだッッ!!!!

【リーネを怒鳴る眼前の大男に、口を慎むように言っておきながら】
【彼の怒鳴り声を軽く凌駕する声量で、会議室を包む。―――自分勝手な其れを堂々とこの場で撒き散らす。冗談でも何でもない、そう思っているのだ】

/続きます
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 22:22:43.73 ID:8QA0mP3ho
>>385

―――フン、あの男は神出鬼没で有名だ。自警団も保護に回っているらしいが手を焼いている……
まぁ、これからは捜索に回る輩も増えるが、先に自警団に保護されてみろ―――解るな?

【つまり、任務に失敗すれば―――それなりの罰が涎を垂らして待っている。刹那に見えた、サディスティックで邪悪な笑み】
【どういう罰が待っているかは、本人が考えた方が―――面白い筈だ】

ふむ、哲学者の卵の……か。―――そういう話題は、間室川辺りが適役か? 

【確かに、面白い。其れが可能であれば、一気に手を広げられるが―――本当に可能かは、詳しい人物に聞いてみなければ解らない】
【beyond関係が真室川なのだ、こっちも詳しいかも知れないと。そう思い、彼女の名を上げた】

>>389

―――と言うかだな……コマチ、貴様は早く此処に入りすぎだ……!! ―――掃除の者が迷惑していたぞ?
六罪王になって張り切っているなんて可愛い面もあるかも知れないが……ククク

【ああ、と思い出したように。一番早く来たのは、ぶっちぎりで彼女であった】
【掃除係がもじもじしながら「もう来てるんですがどうすればいいですか」なんて聞きに来たものだから、びっくりしてコーヒーを吹きそうになったのは内緒だ】

―――ふむ。此処は多数決としよう。俺の権限で決めないのは、優しさだ……じゃあ、悪い知らせから

【怯えるブレンを尻目に、興味は「卵らしきもの」。まずは悪い方から……と彼は希望するが、多数決】
【他の参加者がどちらを先に見たいか―――を目線で確認する】

/ホワイトボードを次レスに書いておきます
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 22:23:05.64 ID:8QA0mP3ho
【現在のホワイトボード(A)】
[哲学者の卵絡みで割といい知らせと、めっちゃ悪い知らせ]
[ナンバーズ及び一般機関員の1月分の給与報告]
[人工強化プロジェクト Fシリーズ』による、強化装備の配備について]
[ガルボ博士のGBシリーズについて]
[翠爆の宝玉の欠片]
[哲学者の卵の普及方法について]
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 22:27:37.70 ID:Dt/2Wum20
>>390-391

 どこか余裕の湛えていた野槌の雰囲気が一変した。

「はぁあああああああああああ!? ちょっと! なんで私のお給料そんなにカットされるのよ!」

 野槌はバンと机を叩いて講義する。
 元が下手なナンバーズより高給取りなだけに40%というと相当な額だ。

「ま、まがわの件は・・・しょ、しょうがないでしょ!? あんなのじゃれ合いみたいなもんじゃない!!」

「落ち着いてください真室川博士、料理が落ちてしまいます」

 小町の決算報告に抗議の声を上げるが、
 ヒルコは相変わらず気色悪く笑いながら手を上げる。

「ミジンコ以下の僕の意見としては、良い方の知らせからが良いです。
 だって後に悪い知らせが来た方がより絶望的な気分になれるじゃないですか」

 ヒルコは昂ぶる野槌の隣でクククと肩を揺らした。
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/02/09(土) 22:27:49.89 ID:nI/8cAHHo
>>380
【一瞬の暗闇。そして即座に生まれる意識の邂逅】

ハッ!?

【眼前のアスファルト。頬に伝わる冷たい感触。身体を伝う雫の軌跡】
【自分が意識を失い、そして地に伏している事、何時の間にか雨が降っていた事をを知る】

(そう長い時間意識を失っていなかったはず。彼女…カエロウは…?)

【意識を失う一瞬前の事が酷く曖昧で思い出せない。何か物凄く欲しかった物を手に入れた様な】
【手に入れ損ねた様な、そんな切なさにも似た感情が胸中を満たしている…】

【動ける範囲で辺りを見回す。野次馬ばかりでもう彼女の姿はどこにも無い】
【まるで幻と戦っていたかの様に現実性が酷く欠如している。一瞬斬ったとも思ったが】
【それを確かめる術すらない。彼女が残したはずの液体や血は総てこの雨が洗い流してしまったのか?】
【彼女の存在感そのもの毎…】

【”夢を観ていた気がする”この怪我は他の要因に拠るもので、人外の存在との戦いは全て夢】
【そんな事にした方がまだ納得のいく現実感のなさが漠然とあり続ける】

【だが彼女を思い、刀の柄を握ると何故かある感情があふれ出そうになってしょうがないのだ】
【その感情とは彼女の存在感のように希薄で、掴み所が無く、不理解で形容し難い】

【でももしその思いを単純至極明快に、仮に一言で表すとするならば、それは――】

ぁぁぁぁぁあああああああああ腹が立つッッ!!!!!!!

【地に伏している少女の突然の咆哮に周囲がざわめく】

【”総てを一方的に与えられ、総てを一方的に奪い去られた”何故かそんな気がしてならなかった】

(彼女は…カエロウはきっと現実で、この戦いも嘘ではなくきっと本当の”戦い”だった。対等な…)

【思い込みでしかないことは誰よりも彼女が理解している。でも今はそう思うしかなかった】
【彼女を支えているものはもうそんなに多くない…。身体すら動かないのだ今は強がるのが…】

【遠くからサイレンの音が聴こえる。多分こちらに向かっているのだろう】

(私を支えている数少ないものの一つはこれだ…)

【這い蹲って近くに落ちていた鞘を回収すると、納刀し、刀を杖代わりにし、息も絶え絶えに立ち上がる】

あいつは多分…確実に…どこかにいる…

【短く、誰に言うでもなく呟くと、人の目とサイレンの音を背後に押し込め、夜の街の暗闇の中へと歩を進めていった】

/お疲れ様でした。何度も返信遅くなってしっまて、申し訳ないと言う他無いです…
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/09(土) 22:33:22.72 ID:NKR0ckjW0
>>379
『おやおやお嬢さん!威勢が良いのは老い先短い身として大変羨ましいですが・・・んふふふ。』
『ティーバッグは食べ物ではございませんよ、よければハンカチを。』

【どこからともなく、黒のハンカチを取り出し差し出す。】
【紳士的な風貌、紳士的な立ち振る舞い、紳士的な言動――】
【機関員らしくもない不思議な男ではあるが――】

『まあでも、この件でワタクシも30人ほど殺害させて頂いてるんですけどね、んふふふふ!』

――その辺にしておけ、シック。
まあ、件の水の国での事件を裏で手引きしていたのはこの私だ、君の認識は正しいよ、ソレイユ君。
最も、交戦記録はもっぱら自警団員や警察官とのモノばかりではあるがね・・・。
一応、実践レベルに追いついている事は確かだ。これが組織のためになる事を祈っているよ。

さて――

>>382

【気に喰わない、何様のつもりだ――辛い言葉が突き刺さると、同時に】
【そちらの方を素早くみやる影が一つ―――Nemesisだ。】
【サッ、とソーンの前に静かに躍り出ると、機械式のバイザーを稼動させ野槌を視界に捉える】
【一瞬、危険な雰囲気が漂うが―――】

よせ、ネメシス。彼女は仲間だ。
――私の「護衛」が失礼したね、真室川君。
君の事はよく聞いているよ、優秀な人材である事も把握している。
研究者としては私など到底及ばない事も、ね。

――確かに。わたしの罪は重い。
最高議会はなくなり、それでもまだ私は・・・そう、生きている。
死ぬ事も―――殉職する事もなく。

何かの「サダメ」だよ。真室川君。これは――私に与えられた使命だ。
まだ機関に奉仕すべきであるという天からの、声を聞いたのだよ。

・・・解散後、権限を失ってなお、出来る範囲での限界を尽くした。
しかしこれで終わりだとは思っていない。
君のように批判する人間がいるのも当然であるし、私はそれを受け入れよう。
その上で――生きながらえたこの老兵に、もう一度・・・チャンスをくれまいか。

>>386

――回収状態の話であれば、血液レベルでの「欠損」については気にすることはない。
血を流さずに殺す事などなかなか厳しい。
その上で、手足や大きな肉片の欠損――指先などでも可能性は大きく下がると思って良い。

・・・植物、状態。流石だ、君のような人員の意見を聞けて嬉しい。
実は殺害した細胞を分析する施設はあっても、植物人間を長々と管理・保っておけるほどの設備がなかったのだ。
本当は君の言うとおり、データとして欲しかったのは言うまでもない――
現状では、「不明」だね。

・・・そうか、君の「店」とはそういう存在か・・・ふふ。
面白い、試験体を提供していただけるのであれば、この研究は大きく動くだろう。
協力を表明してくれて、感謝している。

「・・・ふん。」

【そうして最後に、ナンバーズへの復帰もどちらでも、と応えられれば――ネメシスが静かに、視線を落とす。】
【感謝している、のかもしれない。】

「・・・っ、ちょっと・・・貴女、何見てるの・・・?」
『おやおや、麗しい女性ですねぇ!ネメシスさん、貴女どうやら好かれて――』
「・・・っ!うるさいっ!」

【アッシュの艶のある視線が、ネメシスの肢体を撫でる――バイザーの奥、視線を恥ずかしそうに逸らした。】
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 22:33:38.71 ID:x1OcjOTgo
>>389-391

遅刻した上に減給無しだなんて……私はとても運が良いのですね……
私この機関に居れた事に光栄に思いますわ―――――――

【減給無し、しかも遅刻に対してもそこまでの咎が無いと言う事にリーゼは恍惚の表情を浮かべ喜んでいる】

【自分の案が肯定された事に頷きながら言葉に相槌を打っていたが、”悪い知らせ”と聞き首を傾げた】

さて……悪い知らせとは一体?―――――

【そう言い終るや否や机に並べられたのは『数字の入った卵らしき物』と『動物の刻印が入った卵らしき物』】
【勿論卵を見てリーゼは考え込んだ】

一見すると可愛い動物の刻印の入っているか数字が入っているかにしか見えませんが…
よーく見てみると『哲学者の卵』の類にも見えますわね

【詳しい説明はまだなので何が良い知らせで悪い知らせなのか分からない】

取りあえず悪い方を説明してくだされば助かります
先に美味しい物を食べるだなんて私のポリシーに反しますので

【そう言うとリーゼは微笑みながら”悪い方”の卵を指差した】

>>393

その辺はご心配なさらないで大丈夫ですわ、ちゃんと私にも策はありますから―――
自警団を上手く利用して情報を先取りすれば、全てこちらの手中ですのでお気になさらず

【即ちリーゼは自警団に潜入し上手い事掻き回して情報を手に入れると言っているのだ】
【もちろん罰を受けるつもりなど無い、というより成功する自信しか持っていないのだろう】
【なので男のサディスティックな笑みにも余裕の笑みを浮かべ返した】

そうですわね、普及させるにしても加工が厄介ですわ
流通は私に任せて貰うとして―――
加工は今言ったとおり野槌様に委ねさせて頂きたい所存で御座いますわ

【「お願いしますね」と小さく呟き、リーゼは野槌の事をニッコリと微笑みながら見つめるのであった】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/09(土) 22:33:42.39 ID:NKR0ckjW0
>>387

――協力、感謝する。
もちろん、長年そういう地位にいた・・・改めてその責任の重さは承知している。
私が負う罪は深い――懺悔のためにも、あとしばしの余生、組織へと従事したいのだ。

「・・・六罪王自ら、許可を貰えるとはね。ありがたい話だわ。
降格を食らった事は私も反省してる。これからは――・・・少し、落ち着くことにしたから。」

【度重なる命令無視、極度の能力者嫌い――組織の中でも孤立しそうなネメシス。】
【成長過程にいる少女であるというのにその憎悪は――深い。】
【しかし怒りを殺し、今は機関へと従事する事を意識しているようだ。】

>>388

ありていに言ってしまえば、そういう事だね。
条件はいくつもあるが、君の言うとおり――研究が進む事があれば、これは戦力になり得るだろう。
それこそ・・・100、200という数の能力を備えた究極の能力者を生み出す事も、可能かもしれん。

・・・ありがとう。協力に感謝する。

――賛成意見も多いようだね、復権の手続きを後々、申請しよう。
データは開示させてもらう。この研究が・・・機関の繁栄、そして混沌へと繋がるよう私も・・・精一杯戦おう。
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/09(土) 22:39:41.71 ID:smJsBZQ70
【路地裏――月の明かりすら届かぬようなどこか】
【見渡したって壁と暗闇ばかり、見上げたってやっぱり壁とほんの少しの夜空】
【すれ違うにも気を遣う程度の細道、ふらふらと歩くのはひとかげひとつ】
【――零れて幽かに舞う桜色の燐光。暗がりの中で、いやに目立って見えた】

…………また汚しちゃった、

【溜息交じり、吐き出されていくのはまるで鈴の音のよう、金属質な余韻を残す不思議な声音】
【桜色が照らして示すのはひどく不機嫌めいた、幼い顔つき――】

【膝丈で揺れる漆黒色の髪。長めの前髪から覗くのは、左が血色で右が深淵色のオッドアイ】
【上からいくつかのボタンだけを留めた黒のワンピースコート、覗くのは深紅色のジャンパースカート。段フリルにレースばかりあしらって、】
【かつかつと高く紡ぐヒールの足音、蹴飛ばすようなそれがふと立ち止まる】

怒られるかな……やだ、な。

【燐光の正体。左手に溢れさせたまま零す、無数の花弁めいた魔力の欠片】
【ちらり揺れながら落ち行くそれが照らすのは。ふわり膨らんだスカートにこびり付く血めいた跡、だろうか】
【地面に落ちては蕩けて消えるひとひらをぼんやり視線が追いかけて、特に意味もなく首を傾げてみる】

【――或いは。誰かがここよりも奥を見たならば、原型もなく蕩けきった“ひとだったもの”を見かけたかもしれず、】
【ぐしと瞳を擦った右手。薬指に、指輪めいた黒蛇の痣がこれ以上無いほどに浮いていた】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 22:41:42.93 ID:RTX69x5I0
>>390-391

――――うむ、まぁそんなところじゃろうなぁ…………じゃが、正当な評価を頂けておるのは、ありがたいものよのぅ……!

【実を言ってしまえば、給与よりも研究資金を欲しがる様な人物なのだが、それとこれとは話が別である】
【自分の研究が評価されている――――給与の増額は、その表れであると考え、グラトンは満足げに頷いて見せた】

……わしに支払われる給与は、決して無駄にはならんよ?
機関の勇躍を……どこまでも推し進めて見せようぞい!?

【ブラックハートの戦果も含め――――全てはグラトンが統括している『人工強化プロジェクト』の成果なのだ】
【それを改めて示す様に、グラトンはハッキリと宣言する。正に、研究に脂が乗っている様なものだ】

…………ふむ、ならばバッドなニュースから聞かせてもらおうかの?

【ほんの気分でしかないが、グラトンは悪い知らせから先に聞きとる事を望んだ】

>>392-394

――――ッフッホホホホホ…………当然じゃろう……!?
わしが望むは『最終勝利』…………機関の覇を、世界に轟かせる事じゃ…………!
牙を折る訳には、いかんのじゃよ…………!! ましてや、『正気』などと言う枷で、自らを縛る事ものぉ……!!

【力が籠り、漏れ出る様な狂笑をこぼしながら、グラトンは答える】
【まるで、コーネリアスの狂気に呼ばれでもしたように、狂気を滲ませる】
【まるで職人の様な働きを残すが、その狂気はどちらかと言うと『偏執』とも言うべきもので】

…………いずれは、本当にそこまで行きつくかもしれんのぉ…………!!
ともあれ…………わしが居る内は、機関は世界最強の武装勢力じゃよ…………!!

【グラトンの生み出すものは、間違いなく機関に貢献する】
【『卵』やbeyondの様な派手さこそないものの、正に『縁の下の力持ち』を育む――――そんな成果だ】
【そしてそれこそが、グラトンの目指すところでもある】

――――まぁ、わしから言う事は、これ以上はそう多く無い…………
後で共通の情報に、わしの試作兵器の詳細を上げておくのでな。気になった者は装備を申請してくれれば良い……それだけじゃよ
あぁ、それと…………望みの武器や装備の案などがあれば、わしに寄越してくれい?
…………きっちり『仕事』をしてやるからの? ………………フフフフハハハハ…………!!

【そして、自らが上げた[人工強化プロジェクト Fシリーズ』による、強化装備の配備について]の情報を補足すると、グラトンは一息入れる】
【研究者として、自分の分の話は終えた。後は他から上がってくる情報を確認する事である】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 22:44:18.88 ID:dpN5J+sIo
>>384(月彗)

【能力によって再現されるそれ、触れたなら分かるだろうが質感も本物そっくりであって】
【すぐにまた、元の手帳の一ページへと戻ったなら、彼女はそれを手元へと片付けた】
【何やら文字が書いてあったが……恐らくは呪文か何かなのであろうか】

でしょうね……爆発させるのでしたら、もっと奥へと仕込んでからです
上手く動かすことができましたら、UNITED TRIGGERなど恐れることも無いでしょう
月彗様の手腕でしたらきっと、タイミングを間違えることもないでしょうし

【媚を売るのとはまた違う、ただ確かに貴方の腕前を評価しているのだろう】
【揺れる視線の矛先、溶ける結晶がその名残すらも、掻き消してしまうみたいに】
【やがてその音律が最後まで響いたなら、彼女は言葉を一端留めた】

【そうして浮かんでくるのは疑問――――月彗が自らNo.2の名を捨てたことへの】
【聞こうと思って、一度止まった、喉元まで上がってきた言葉が、形にならず切りすてられる】
【貴方の静かな表情のその奥を、確かめるには難しすぎた】

時に月彗様、何故No.2の名を返上なさったのでしょう
……私のような一般機関員にとっては、ナンバーズはとても、魅力的な肩書きです
返上なさるぐらいでしたら、欲し――――い、いえ、なんでもないです……

【思わず零れた言葉、それは彼女の本心から来る言葉なのであろうか】
【揺らぐ思いの尊い行き先、それを辿るには少し、長々しくもあった】
【頬を濡らす一陣の紅潮の色は、合いも変わらずであって】

【メガネをすっと、再びずれた形を治すよう、ピントのあった視線が貴方を捕らえる】
【以前はもっと恐ろしかった、今でも尚、別の怖さが有るのだが】
【直ぐ側にまで近づいてきた視線の名残をソコに確かめた】

【それでもその後に残る表情は、どこか名残惜しそうな少女のそれ】
【淡紫色の瞳が、どこか遠くを見つめたなら、ソコに浮かぶのは多分、ホントの気持ち】
【ナンバーズという肩書きを持ったなら、今の状況すらも良くなるのだから】

>>386(シェフ)

【貴女の視線の形と、シェフの言葉の音律、そのどちらもが彼女を魅了するには十分すぎた】
【擽ったいと思えた、貴女が彼女に、注いでくれる視線は――――】
【多分本当だったら、彼女なんか比べ物にならないぐらい、貴女という存在は大きいのだから】

なっ何か……意見でもありましたか……アッシュメーディ様?
あんまり、見つめられると、恥ずかしいです……

【元の表情で、素顔が揺れた、長い髪の毛が頬の下へと濡れる】
【一歩引くみたいに、貴女の視線を受けて、その小さな身を揺らした】
【スーツに包まれる華奢な体躯は、多分受け入れるには心苦しいみたい】

【それほどまでに、アッシュメーディという存在はセクシャルで、それでいて揺らめくよう】
【憧れでもあり嫉妬でもあり、はたまたその中間の感情でもあった】
【美しすぎるバラの棘を探す視線は、触れることすらも躊躇わさせるのだろう】

【はぅ、と息を零したなら、それは形にならず音にすらならない】
【子葉のまま摘み取られた言の葉の欠片は、辿ることすらできないみたいに】
【やがて遠くへと届く、静かな形を携えた】

……個人的な質問なのですがアッシュメーディ様、どうすれば貴女様のように麗しい身体へ……
えっと、率直に言って……もっと、胸が欲しいです……

【そう言って彼女は自分の胸へと両手を当てるだろう】
【ふくらみの欠片もないただの絶壁が、スーツ越しに映りこむ】
【女性用のそれは僅かではあるがふくらみを想定されて作られているから】

【少し大きめのその余裕に、なきそうになる、じわりと淡紫色の瞳が潤った】
【そして紡ぐ言葉は、どこか悲しそうな音律で、貴女へと請うみたいに】
【機関でも1,2を争うその素晴らしい身体に、焦がれるように】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 22:44:37.18 ID:dpN5J+sIo
>>387(ベイゼ)

【わーって彼女の視線が溶けた、レンズ越しのそれが揺らめくみたいに】
【零れ落ちる大きな瞳は、貴女のバウムクーヘンにむいているのだろう、司会という立場である以上、迂闊に食べれない】
【シック・ボーイのくれた紅茶で唇を湿らせながら、その様子を羨望していた】


なるほど……ロシア語……名前は聞いたことありますが、別世界の言葉らしいですね
それが分かるということは、ベイゼ様……もしかして、分かるのでしょうか、ロシア語
でしたら……ホントに凄いと思います、まだ殆ど解明されてないのに……


【旧世界に於ける言語、その多くは形としてはあるがその実は中々に進んではいないのだろう】
【それだけで目の前のベイゼという存在がどれだけの頭の良さを持っているかもわかってくる】
【凄いなぁ、なんて当たり前の言葉がさも当然のように出てくるのは彼女の一般的が故】

【老人の語る優しげな言葉に、うんうん、と大きくうなずいた】
【それでも仕事は忠実に、任務には従属的に、正しい言葉のきらめきをただひたすらに追った】


そりゃ得意な女の子なんていませんよ……すっごく、苦手です
……確かにそれは、色々と含んでいそうですね――――
わわ、六罪王様にそこまで言っていただけたなら、協力しないことなんてできませんよ


【その発光はどうしようもなく幻惑的で、幻影的で、ひょっとしたらそこへ溶けてしまいそうなぐらい】
【桃色の髪がくすぐったい、だめ、って言う心の奥をその掌で押し込めた】
【浮かんだ微笑の片鱗の、僅かな定めにも似た形をも、捉えることができるのだろうか】

【――――彼女の協力は単なる奉仕ではなく、それ以上のこと】
【機関員を使って、情報を伝えたり、或いはソコに関する情報を集めたり】
【準備なども命令すればやってくれるだろう、頭を使わないでいいことは得意なの】

>>388(カニバディール)

【不明瞭では有るがキチンと要点は抑えている説明、賢い人だな、とふと思う】
【それさえ分かれば十分なくらいに、貴方の言葉は紡がれるのだろう】
【ナンバーズとそれに順ずる存在或いはその力を実感したようだ】


有難う御座います!十分な情報、感謝いたします!
あ、あと、そのお相手の姿の特徴とか無かったでしょうか
あったなら、私でも、そのお役にたてるので!


【まるで主人の帰りを喜ぶ子犬みたい、ふりふりと尻尾でもふるよう】
【表情に一杯の微笑を浮かべたなら、そこにはもう機関員としての面影は無い】
【解けるような思いの果てに鋭い形をも消し去った】

【――――そもそもソーンがその戦闘の映像は捉えている、それならばその姿もある】
【つまりは彼女のお役に立てるとの言葉は、悲しい悲しいうめきに過ぎず】
【その事実を伝えるのは、とても簡単なよう】

【視線の形すら、溶け合う前の雪としか思えず、ただひたすらに受けるだけ】
【桃色の髪が絡みつく肌の色すらも、きっと、いつかの景色のよう】


ところで……気になっていたのですが、お二人は……えっと、どうなっているのでしょうか……
寝るときとか、起きるときも、一緒だったりするんですか?

【湧き上がる疑問に耐えられなくって、そんな言葉を沿わして果てる】
【失礼な言葉かもしれない、立場的には下の彼女が言う言葉なんかじゃない】
【切り捨てるのも勝手、腹が立ったなら一発殴っても構わない】

【使い捨てのカイロのよう、必要なときだけしか使わず、出先のゴミ箱にでも捨てれば良いのだ】
【意思など単なるパルスの雑音、ノイズとして扱えば良いのだろう】
【現に彼女もまた、それを受け入れるのだから】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 22:44:48.23 ID:dpN5J+sIo
>>397

【ハンカチを差し出されて、慌てて頭を下げるだろう、有難う御座いますなんて言葉が抜け落ちる】
【動きに比例して羽ばたくような桃色の髪の毛が、ふわふわと貴方の目の前で舞うのだろう】
【そうしたならば、そのハンカチを使うその姿すらも、貴方の元へと届くはずだ】


えへへ……って、シック・ボーイ様凄いですね……えっと、その
私、人を殺したこと、ないんですよね……だから、少し、よく分かりません


【少しだけ零れた音律の破片、それはどこか儚い言葉の一雫】
【残った音階が歪む、それはやがて消えていく前の残照にも似ていて】
【その告白はきっと、機関からして見れば異端で、居てはならない存在でもあった】

【視線が傾く、再び――――その奥のネメシスの下へと】
【不思議な人だと思った、その装備も、また、どこか悲しそうな雰囲気も】
【言葉が届くのなら、届けば良いとおもった、届かなくても――――それでいいって】


ネメシス様が再びナンバーを得ることは私も賛成です、少し遅いかもしれませんが……
ナンバーズは私のような者にとってはとても凄い憧れですから……
やっぱり、相応の人が持ってくれるのが、嬉しいことです


【その言葉にうそは無い、秘書として、個々の働きは何度も目にした】
【ここに居るメンバーの殆どの名前ぐらいなら、彼女は十分に知っていて】
【貴方がたてた手柄も、今のことは知らなかったが過去のことは知っていた】

【その強さは一人でも戦い抜ける圧倒的な力は、好くのには十分で】
【それがやがて憧れという感情をも飲み込む愛情に近いものになるのに時間は必要なかった】
【視線の形は蕩けるよう、僅かな頬の熱すらもときめくくらいに】

>>384>>386>>387>>388

【ベイゼの言った情報をホワイトボードへと刻みながらふと思い立った】
【向けていた背中を元に戻して、皆へと向き直るだろう】
【纏ったスーツの襟を直して、一つメガネをずり上げた】


えっと……先ほども言いましたが、私は秘書≠ナす
誰の、ではなく皆様の――――機関という存在に仕える秘書ですので
お仕事なら何でも受け付けますよ!肩揉み、炊事、犬の散歩はほぼ日課ですから!


【そう言って営業スマイル――――とでもいいたげに満面の笑みを浮かべる】
【事実雑務は何でもこなしており、その辺りの評価は高いはずだ】
【その反面戦闘能力が低いため、その辺りの評価は低いはずだ】

【えへんと胸を微かに張ったなら、両手を自分の直ぐ側で握り締める】
【自分に元気を入れるポーズをして、微笑みの色を強く色濃くするのだろう】
【メガネのレンズがプリズムのように、その表情の色を幾通りにも染め上げる】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 22:53:41.98 ID:Dt/2Wum20
>>392-393

「ふふふ、やめてくださいよ。僕なんかに好感持っても後悔するだけですよ。
 いやあ、でも嬉しいです。ゴミと言ったらゴミに失礼なくらいな僕なのにそう言ってくださるなんて」

 コーネリアスの言葉にヒルコはクククと肩を揺らす。
 表情に暗い影を湛えたままである。

「残念ですがコーネリアス様、哲学者の卵は専門外ですね。
 詳しいデータもつい先日ソレイユちゃんに貰ったばっかりですし」

 でも、ま。と言葉を続け。
 野槌は蛇の様に目を細めてニタリと笑う。

「一週間、いえ。3日あれば"解析"も"普及案"も出せますね。
 そこの守銭奴が予算を回してくれればの話ですけど!」

 自信を湛えた言葉で野槌は言い切った。

>>397

「・・・」

 野槌は警戒するようにソーンをジッと見つめると、
 表情を一転させてにっこりと笑った。

「いえいえ、こちらこそ失礼なこと言って申し訳ありません。
 直接矢面には立てない分、我々研究者はいっそう尽力せねばなりませんね。
 期待していますよ。これからよろしくお願いします、ソーン博士」

 野槌は表面に張り付いたような笑みで語りかける。
 ヒルコはNemesisと一瞬視線を交錯させ、ニタリと笑った。
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/09(土) 22:55:17.88 ID:SIYpQ7EHo
>>386 >>387 >>388

【シェフ(>>386)の言葉は、あるいは非常に的確な指摘と言えた】
【いや、寧ろ一番「真実」に近い。模範解答とも言うべきその答えを、この男は誠実に受け取るべきだった】

……そっち、喧嘩売ってはるんか?
No.14だか何だか知らんけどなぁ、あッちの立場を知ってて馬鹿にしてはるんやろうなぁ?
まァだ上との繋がりが切れた訳やないで?幾らでもそッちに圧力位掛けられるんや、覚えときい

【自身の作り上げた人形に持つ誇りは並大抵のものではない、それは相手の何気ない言葉も曲解して取ってしまう程に】
【脅しをかけるような言葉、けれど今現在でこの男はノーナンバー、シェフから見れば圧倒的下位】
【既に捨てたNo.2の威光など長くは持たない。所詮は虚勢でしか無く、一笑に付すのも逆に貶めてやるのも貴方次第だ】

【それから、荒げた息がまた無音色に静まる頃合――】
【ベイゼ(>>387)の投げた煎餅を指先で綺麗に掴んで、ジト目で相手を睨み据え】

けったいな事やな、そないせっかちに進めるんか?
折角の隠し玉破裂させるんやから盛大にやりたいわぁ……
そッちがまず右腕潰して攻撃してみて、そんで終わる程度やったら爆発させる手間もないやろか?

【男性としては細い指先にぎりぎりと力が篭もり、やがて、煎餅はびしりと圧力に潰されてしまう】
【食べやすいサイズから吸い込みやすいサイズに変わった煎餅の破片はそのまま床に散らされて】
【後でソレイユが掃除をしなければならなくなるだろうか、忙しい秘書を煩わせる面倒がもうひとつ増えてしまった】

【ギュスターブ(>>388)の言葉には僅かに考え込む素振りを見せたが、すぐに視線はそちらへ戻り】

……いや、余程ぐちゃぐちゃにせえへん限りはあッちで上手く治すし、最悪別の人員を送ったってええ
ただしあれには特筆するほどの戦闘能力もあらへん、戦闘になる前に向こうから回避するはずや
持っとるんはちまっこい操作能力。水の国のテロでは電車を飛ばしたとか聞いたが、あれ一人じゃ無理やったはず……
そっから考えると、UNITED TRIGGER側に操作系能力者がもう一人おる可能性もある、か

【まさか人質が力を貸したとは思いもせず、可能性として挙げた言葉は結果的に間違ったものだが】
【間違いのまま組み込まれてしまったとて月彗には知りえないこと、どう影響するかは流れ次第だが】

>>402 >>403 >>404

【相手の言葉は意外だったのだろう、だが、前からそういう気配もあったように思う】
【下位の者が上位の立場を欲するのは当然のことだ、この男のような真逆に走る者の方がおかしい】
【相手の己より淡い紫色を見据える目は改めてソレイユという人間を品定めするよう、無機な色を乗せていたが】

…………そッちなら、相応しいもんやろうなぁ
本当は欲しいんやろ?ええで別に、あッちにはもう「意味がない」
[月彗からソレイユへのNo.2の譲渡]。この場を借りて宣言したるわ

【至極どうでもいいことのように、No.2――その番号をソレイユに渡すと、そう宣言し】
【断るならばこのままだ、また別の誰かがその席を手にするだけ。自分は既にそれの空蝉でしかない】

【――仔細な理由。それについてこれ以上語られることは何もなく】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/09(土) 22:57:04.26 ID:sli81w8oo
>>390
【とりあえず、何も情報らしい情報が思い浮かばないバッファは、今上がる情報を元に今後動く算段を立てようと考えていた】
【それ以上に、この会議が終わった後に何を食って帰ろうか、会議以上に大切に考えていたーーーその矢先である】

ーーーあぁ!?なんで俺様の給料がカットされなきゃなんねぇんだよ!!

【ーーー食べ物の事を考えていた頭に、急に入ってきた給料カットのお知らせ、思わず大声を上げて不満を申し立てる】
【理由が理由なだけに因果応報なのだが…それでもバッファは納得が行かず、相手が六罪王とはいえ新任なのもあってーーー】

ケッ!事情を数字と文字でしか見れねぇ石頭はこれだからよ…!
大体壊した物と言やぁあのボロっちい廃墟だけじゃねーか…!

【小声で女々しく愚痴を呟く、当然だ、金が入らなければ飯に困る】
【しかしコーネリアスの言ったように、金は適当な奴から奪う事も出来る、それは承知していても、やはり納得がいかないらしい】

ーーーあぁわかった!わかりましたよ!その森島とかいう奴をブッ殺してついでに金品も奪えばいいんだろ!?
楽勝だぜ!分け前はきっちり頂くからな!忘れんなよ!

【ーーー蛮勇とは、こういう奴を言うのだ】
【しかし、やけにコマチに対しては大きく出る男だ、六罪王相手なのに、である】
【それは、言い方は悪いがコマチにコーネリアス程の力を感じていないのと、やはり彼女が会計係≠ニいう戦闘とは遠いイメージの立場にいる故か。有り体に言えば舐めてかかっている=z

>>391
あ〜…どっちでもいいんだがなぁ…正直
そうだな、じゃあ悪い知らせから

【コマチが出した卵のような物体に、バッファはあまり興味がなさそうだ、『どうせ研究員が変な実験でもした』としか思っていない】
【交渉や話術なんて出来ないバッファは、例え哲学者の卵やbeyond2なんて代物があろうと分け与える相手なんておらず、持て余すだけだから】

>>392
モヒヒヒヒ!そうそう!六罪王様はこちらのゴタゴタに関わらずーーーッ!!?

【六罪王相手に目をつけられてはたまった物ではない、だからこそ、興味なさげでも放っておかれた事はありがたい】
【笑みをこぼしてお世辞を続けようとした瞬間ーーー怒号。流石のバッファもこれには一種かたまった】
【それから、引き攣った笑みを浮かべてから、ハッと思い付いて】

…そういや情報だが…UNITED TRIGGERかどうかわからねぇ奴の情報も上げていいのか?
例の列車事件で見た相手だが…確かあいつは…
[トレンチコートを着て、長い黒髪の刀を使う女だ、UNITED TRIGGERかわからねぇが、列車事件で戦った奴だ]
所属はまだ不明だが、あの強さは驚異になるぜ

【思い出したように、自分と戦った相手の事を情報に挙げる】
【UNITED TRIGGERが多数見られた事件で機関員である自分に対抗した相手、所属が定かではないとは言え十分気をつけておくに値した相手だろうと】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/09(土) 22:59:27.49 ID:18NHMi8n0
>>400
【カランコロン――――暗い暗い其処に響くのは、下駄の歯が固い地面にぶつかる音】
【一歩一歩と確実に近づいてきているのだが、其れを履いた小さな陰はおどおどと辺りを見回していて】
【純粋な人間では無いのだろうか――――頭に生えた耳らしき物と、ゆらゆらと揺れる毛の束の様な物】

【互いが互いに容姿を認識出来る所まで近づけば、その全容も分かろうか】
【銀色の髪を持つ、狐の亜人。頭に美しく作られた金色の簪を飾って】
【纏うのは、紅白色の其れ。俗で言われる巫女装束】
【きっと、その脚はすれ違う数歩手前で止まって――――】


「な、汝はこんな所で何をやっておる……!
子供はもう寝なければいけない時間じゃ!
……む?こ、転んだのか?」

【おどおどとした様子で言うのは、どうも説得力が無くて。物の陰に隠れれば、顔を半分だけ覗かせて言うのだろう】
【何よりも、すっかりそのまま自分に返されてしまうような言葉だろうか】
【――――だって、どう見たってまだ15にもなっていない姿なのだから】
【暗い中じゃ其れが血とも泥とも見分けが付かない故に、そんな言葉】
【じーっと見つめれば、ゆっくりと出てきて――――やがては、お互いの顔がハッキリと見える位置で問うのだろうか】
【その指、スカートへと交互に目を移して、最後には少女自身の瞳へと視線を変えて】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 23:18:54.23 ID:hYgiI6Sx0
>>397

「そういうことなら、こちらもできる限り協力してみるさ…」
「ただ、能力持ちとなると警戒も実力も強くてな、転送するのは実際難しいかもな」

【彼の店でなら可能ではあるが100%ではない、だが確保できたならば送る約束をした】
【後で転送先などをソーンに聞くことになるだろう】
【アッシュはと言うと、ネメシスのあわてふためく姿を見てニヤニヤと喜んでいる】

うふっ♪本当にかわいいわねっ♪あ、シックちゃんもカッコいいわよ〜♪

【甘ったるい声でお世辞ではあるのは誰であってもわかるように付け足して言った】

>>402-404

ふふっ♪か〜ゎぃぃ♪いろいろできそうで楽しそうだわぁ〜♪

【何とも耽美な声でソレイユの変身の力を褒める】
【ただ褒めているだけららよかったが、彼女が見つめるその眼は、まるで獲物を狙うかのような瞳】
【彼女の"愛"に満ち溢れた瞳は、他者に恐怖すら与えてしまいそうな瞳であった】

ん〜?べっつにぃ〜?色んな子とイチャイチャしてたらこうなっただけよぉ〜♪

【特に理由はなく、彼女は彼女らしい行為をしていたらこうなってしまった】
【人を引き付けるために、能力が、彼女と言う存在がセクシャルな姿を作り上げていった】
【その身体を作るために手助けにもなったであろうシェフは両手を頭の後ろに回して椅子にもたれかかっている】
【この場で聞かれても答える気はないという意思表示だろうか】
【あるいは彼の"客"となれば答えてくれるのかもしれない】

あぁ、それと様付で呼ぶのはやめてよ〜♪はずかしいわぁ〜♪気軽にあーちゃん♪って呼んでね♪

【恥ずかしいなどと言ってるが、恥ずかしそうには全くしていない、なんともマイペースな性格だろう】

「お前が秘書と言うなら俺は料理人…機関のコックだな」

【彼女の言葉に返すように、自分の立場を説明した】
【戦闘能力も確かに高いが、料理によるサポート、食事から体を作るをモットーに機関に貢献している】
【彼の性格上、たとえ相手があれど、客であればもてなし、客であればすべて対等に扱ってきている】

>>ALL
「まぁ、飯が食いたきゃ店に来な、サポートはしてやるぜ、客ならな」
私も待ってるよ〜♪

【怠そうな声と、甘ったるい声でちゃっかりと宣伝をする二人である】

>>406

「ハハッワロス」

【渇いた笑いを込めて、月彗の言葉を適当にあしらった】

「No2、いや―今は"心臓"と呼ぶべきか、同士よ…」
「お前の方が年は上だし、経験もあるし、すでに知っていることかもしれんが一つ言っておく」
「例え自分自身が作り出したものだとしても、自分以外は"信じるな"、それが俺達…だろ?」
「この会合もただの情報共有、意識合わせに過ぎない、嘘言ってるやつがいるかもだぜ」

【彼自身他人を信じていないわけではない】
【ただ信じすぎて、頼り切らず、最悪の事態を想定しながら行動を起こす】
【軽薄で楽観的そうな態度とは裏腹に、彼の考えは石橋を叩いて渡るよう堅実であった】

「しかし、心臓ともあろうものがナンバーを渡すとはな…」
びっくりだね〜♪
「なんだ?ついに死期でも悟ったか?まぁ、秘書がNo2になろうがどちらでもいいがな」
あ、私は大賛成よ〜♪

【シェフは馬鹿にするというよりも、どうしだと言う不可思議な感じから出た言葉であろう】
【逆にアッシュと言えば、特段深く考えてはいない、自分の32と言うナンバー以外にこだわりを持っていないのも原因の一つだろうか】
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2013/02/09(土) 23:20:17.92 ID:d5HFzl1so
【風の国――草原】

【がらがらと整地されてない土地を行くのは、推進機器付きの大きな荷車】
【馬の代わりにエンジンに引かれる荷車はそのくせ古くさい昔ながらの風体で、いっそ不釣り合いですらあり】
【鳴り響くエンジン音と御者姿の見張りが相俟って、滑稽ながらどこか暖かくもある】

【荷車の中は人と荷物とでひしめき合いつつも、互いが互いの領域を守っている】
【明かりも無い夜の闇、誰もが寝静まっている中、不意に一つ音がこぼれた】

……カノッサか
追ッテる、探してるだなンて口では言うケド、何モ知っちゃいないンだよなあ……

【声の主は、一目見て砂漠の遊牧民だろうと分かるほど民族色の濃い異装をした、長身の男だった】
【黒い髪はツーブロックのベリーショート、目は金色のどんぐり眼】
【色黒で口が大きく、目鼻立ちのしっかりした彫りの深い顔をして】
【服装はややくすんだ赤のベストと裾を絞ったゆったりとしたズボン】
【大きな濃い灰色のポンチョを黄色のショールで斜めにしぼっている】
【各所には濃い緑の布製・石製のアクセサリーがちりばめられ、派手な装いだ】

【この形式の荷車に乗り込む者は他人の騒音やエンジンの唸り声に慣れた者が多く】
【自分の荷物に触れられればたちまち飛び起きはしても、ちょっとやそっとの独り言では目を覚まさない】
【聞く者もおらず、すれ違う者もおらず、推進機器に追いつける者もそうそういない】
【そんな状態だからこそ、不用心な独り言が思わず出てしまったのだろう】

【エンジンの音やこの季節にも関わらず暑い荷車に乗り続ける事に辟易して、】
【眠れずにいる、もしくは独り言に反応して起きてしまう者がいる可能性は十分にあるが……】
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/09(土) 23:28:12.10 ID:smJsBZQ70
>>408

【自らの掌。真っ白のステージに溢れる桜色たち、眺めてぼんやり、溜息ひとつ】
【或いは。この布を引き裂いて白肌にどうでもいい傷を刻んだなら、心配してくれるだろうか、手当てしてくれるだろうか、】
【それだったら。そうしてしまおうかとも思って、右の指先が頬を軽く引っ掻く――そこに、かろりと響く、足音は】

【ヒールの音にも似て、どこか違う。少しばかし考えて――下駄かな、なんて。思い当たってみる】
【淡いとは言え確かな光源。桜の花弁を湛えて溢れさせる左手をそちらへ向けるのだろう、そこには確かに警戒があって】

……――子どもじゃないよ、今年からお酒だって飲めるんだから。

【――けれど、向けた先。自分よりも幼そうな容姿に、元から丸い瞳がもう少しだけ、丸くなる】
【そうして返すのはもしくは以外な言葉、だろうか。童顔に幼児体型、なんというか、見えない――】

……あなたこそ、どうしたの。
子どもはもう寝ないといけない時間――だよ。

起きてるどころか彷徨ついてる悪い狐(こ)は、カノッサのひととかが、攫っちゃうかも……ね?

【そっと傾げた首。髪が揺れて、さらりと涼しげに鳴くのだろう】
【紡ぐのはどこかお姉さんぶったような声で――かつん、と。まるで、ここから先へ行かせないようにと立ち位置を変えるはずだ】

転んだ……、……そう、かも、

【――じっと見つめられるオッドアイ。僅かに逸らすのは、嘘を吐くことへの申し訳なさ、だろうか】
【或いはそれは転んだことを恥ずかしがって誤魔化すようにも見えて――言葉が曖昧なことだって、そうとも取られかねない】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 23:37:33.52 ID:zKKsEZOno
>>387

さてさて、続いてBグループのターンだが、ガイストの報告は来てないから……ベイゼ!
お前今回わりと給料カットされてるッスよ、風の国の一件で部下結構死なせたわ
おまえもブラックハートに攻撃したことでクレーム届いてるッス、まあ半分は経費関係でアタシからのクレームッスけど

給料40%カット……そんなにしょげるなッス、今この会議で報告した情報で二月の給料は今30%くらいは上がりつつあるから

【落としながらも一応上げてくる、No,3という事もあってコマチも一応期待はしてくれているらしい】
【じゃあなんで今にも鼻で笑いそうな腹立つ顔を浮かべているのかは、わからないが】

>>388

カニバディールは残念ながらこの間の列車事件の一件でちょっとしくじっちゃったみたいッスねー
ただ、ライラ=フェルンストレーム?お前が今言った特徴の奴にアタシ心当たりあるッスね……興味深い
ま、今月は10%カット、後の兄弟は活躍がこれからって事で基本給で

【心当たりがある?今の発言に対しコマチは以前にその特徴の人物、ライラらしい人間と接触したことがあるらしい】
【彼の言葉を聞いた瞬間……かくん、と首を傾げて腕を組み、右の人差し指でとん、とん、と右頬を叩き始めた】

>>386

シェフとアッシュはこれと言った活躍と給料の増減はないッスけど……
店の売り上げがなかなかの用ッスね?この調子でガンガン売り込めればアンタらの
今後の基本給上がる可能性があるッス、今後もがんばれ、以上ッス

【とりあえずそのうち飯でも喰わせてくれ、普通の、とそれだけ言うと彼女はまた無表情に戻ってしまった】
【ところでブレンの方が、この場でもめげずに振る舞うアッシュの事をなぜか羨望の目で見てくる……】

>>384

で、月彗はこの会議でも話している、UT側に直接送ったスパイの情報……気になるッスねえ
この調子で奴らの情報をぶっこ抜けばカノッサ側も大分有利になるとは思うから給料アップ!……と言いたかったんスが
なんでおまえナンバーズやめちまったんスか?相対的に今後の給料が20%近く減ってんスけど……

【払う金が減る分にはいいんスけど、と鼻を鳴らしてそこで言葉を止めてしまったが】
【一般構成員になってしまったら、当然ながら給料もナンバーズ以前よりは下がってしまう】
【決して能力を甘く見てたつもりもないので、少し意外そうにしている……顔は笑ってるが】
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 23:37:47.81 ID:zKKsEZOno
>>397

で、ソーン、お前たちだが……死者の能力を再現するって一件、なかなか興味深いッス
これは野槌あたりならもしかしたら有用にその研究結果を運用してくれるかもしれないッス
とはいえ今日の報告は1月分なんスよねえ……2月は上がると思うッスけど

議員時代に猛威を振るったアンタが入ればコーネ…さんたちも心強いだろうッス、今後に期待って感じッス
アンタがさっき言った情報にも、気になる事はいろいろあったッスからね

【後は、ネメシスがナンバーズ入りする事ができたならば、今後の給料には拍が付くかもしれないが】
【口を尖らせて、目を見開くなどとうとうふざけているんじゃあないかって感じの顔になってきたが、言葉自体は真剣だ】


>>402

最後にソレイユ!……おまえ、ちょっと働き過ぎ……
おかげで残業代とかいろいろ手当てを支払うようスペルピオ様に言われたッスよ……
なんつーか、おまえ……秘書の地位はそんなに高くないかもしれないけどさあ、ちょっとは断れや……

――クソッ!後でこれ受け取りに来いチクショウ!また余計な金かかっちまったッス!
おめーらこいつ一人酷使すんのほどほどにしろ!特に研究班!払わなくてもよかった金を払う羽目になったじゃねッスか!

【と言いながらどさ、と懐から妙に重たい音を立てて厚めの茶封筒を机の上に出す】
【給料うんぬん以前に、いろいろとハードワーク過ぎるこのソレイユと言う秘書についに別枠の手当てが出たようだが】
【当のコマチは余計な金を払うのが嫌っぽい……しかし実際に必要以上に働いているので嫌ともいえないようだ……】

【悔しそうに歯ぎしりしているが、一方でどこか力の抜けたふぬけみたいな顔になっている】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 23:37:57.11 ID:zKKsEZOno
>>ALL

―――別に張り切ってたわけじゃあねーんスよコーネ、さん……森島の野郎が
なんかわからねえけど突然自分から生存報告してきたあげく、なんか味方と二人がかりで
おちょくったあげく、隠れ家一つおしゃかにする羽目になって……イラついてたんでああやってすっきりしてたんスよ

悪い知らせの方が多かったんで、こっちの卵から説明するッス


【不満そうなブレンの顔を押しのけ、とりあえずそう言って彼女はまず、左の動物が刻印された卵を手に取る】
【すく、と立ってグループAの面々に向けて複数の卵を見せびらかすように左右に振り回す】
【同時、もう片方の手で、なにかのノートの切れ端を数枚持つと】


―――哲学者の卵、かつてのアンダーナンバー、《No,100》『颯 音羽』によって開発された究極のアイテム……
体に銃で撃ちこむなりして埋め込み、その人間の感情に反応して孵化し、人間を能力者に変える奇跡の品
しかもこれが孵化した人間は心を闇に支配され、我らカノッサ機関同様悪よりの思想へと塗り替えられていく代物ッス

かつては先々代No2のカリナトゥスとかこういうのを利用するのに頭が回るメンツがこれをよく売りさばいてたのを今でも覚えてるッス…
こいつはまぎれもなくbeyondシリーズに並びカノッサ機関最大の発明だとこのアタシも本気で思うッス


【だがそこで言葉を切り、かつん、と音を立ててまた机に5個の卵を置くと】


で、これなんスけど……この卵、動物の刻印がされてるッスよね?
なんでまたこれこんな柄を付けたのか……調べてみたらこれの外側は全部
我がカノッサ機関で発明した"哲学者の卵"と全く同じ素材だったことは間違いないッス

――だがこれの中身は…

【そういうとコマチがそこで指を鳴らした瞬間、バチン!と音を立てて哲学者の卵が宙へと弾かれる】
【Aグループの中心の空中目がけて―――そして同時、その卵から】


『――――キョォォォォォー―――‐ン!!』『ギチッ!ギチッ!』『フォッ、フォッ!』


【―――まるで、文字通り卵から孵化したように、体を金属で構成した動物のようなロボットがその中から飛び出し】
【Aグループの面々の頭や肩めがけて乗っかろうとしてきた!―――特に害意は感じない、撫でてみてもよさそうだ】
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/09(土) 23:38:36.18 ID:5SGrGL+Uo
>>402-404

【ソレイユの子犬のような様子に、やはり機関員には見えない、という思いが復活してくるが、それは胸中に押し隠す】
【彼女の微笑に、カニバディールも笑みを浮かべながら返すが、ソレイユの美しい笑顔に相対するには、彼のそれはあまりに醜悪である】

お役に立てたなら、何よりです
……そうですね、やはり最も特徴的なのは服装でしょうな。大きな三角帽、紫色のローブ、持っている杖は木製で、先端が丸まっており、戦闘では鈍器として使っていたようです
まあ、いつもその格好とは限りませんが。背は高めで細身、髪色は銀でした

ああ、それともう一つ。腕に妙なブレスレットをはめておりましたな。赤・青・緑・黄・白の5色のブレスレットです。それが、魔法だか能力だかの発動前に、淡い光を放っていたことを記憶しています
ええ、ソレイユ様ほどの能力があれば、きっとこの情報を有用なものにしてくれましょう

【カニバディールの脳裏に一瞬、ソーンの映像のことが浮かぶが、すぐにそれを打ち消してソレイユの問いに答える】
【せっかくやる気を出しているものを否定しても得はない。それになによりも】
【その映像は、カニバディール自身が無様に敗北し、逃走する映像でもあったからだ。自身の不利になるような映像のことを、わざわざ自ら話題に出すこともない】
【そのような損得勘定を行ったうえでの、ソレイユへの解答であった】


『おっと、そりゃ気になるよなあ。まあ、どうなってると聞かれると、見ての通りだ。物心ついたときからくっついてんのさ』
『寝起きも、飯も、トイレも、ずっと一緒、うんざりするほど切っても切れない関係、ってやつだな』

「気色の悪いことをいうな。まあ、この愚弟の言うとおりです、秘書殿。我らはこれはこれで、この姿を気に入っておりましてね」
「かつては不自由もありましたが、今は御覧の通り。慣れれば、なかなかに使える身体です」

【この姿に対する感想には、とうに慣れきっている二人である。ソレイユの質問は、むしろかなり控えめだ】
【わずかの怒りも見せることなく、むしろこの姿へ興味を向けてくれたことを、双方とも喜んでいるかのようである】


>>399

一人に、数百の能力を付加することすらできる可能性がある、と……
まったく、感服の極みですな。あなた様ほどの方が敵ではなくて、正直ほっとしますよ

死体を傷つけずに、というのは少々不得手ではありますが、私も微力を尽くさせていただきたく思います

【ソーンの言葉には、素直に感心する。思い起こすは先ほどの映像自らも参加していた列車占拠事件】
【あの時、現場で最も多くの敵と相対した主犯格の能力者は、いくつもの能力を使用していた。あのような強者が何人も量産できるすれば、どれほどの戦力になることか】
【……どれほど、機関に、ひいては自分に利益をもたらす存在となることか。会合の場だというのに、思わずカニバディールは軽く舌舐めずりをした】
【異様に長い舌と、鋭くとがった歯が口元からのぞく】


>>406

『そこまで遠慮する必要はない、と。了解ッす。それに、あくまで諜報が主で、戦闘は避けるってんなら、あまり気にはしなくてすみそうだ』
「操作能力ですか。確かに、あの列車を空中に浮かばせるなどという芸当が一人で出来るとは考えにくい」

……横から失礼、先ほども報告申し上げたように、私もあの列車選挙には参加しておりました
その時、私が相対した能力者は、UNITED TRIGGERとは名乗りませんでした。やつが、UNITED TRIGGERとは無関係の能力者だったとするなら
他にも、UNITED TRIGGERとは別の能力者がいた可能性もあるのではありませんか?
……明確な情報がない以上、推測にもないませんが。いずれにせよ、UNITED TRIGGERの能力者の情報は、手に入れておきたいところですな

【月彗とデュアル兄弟とも会話に、カニバディールが口をはさむ。彼とて、人質が能力を使ったことなど知る由もないが】
【まずは、確実な情報が必要ではないか、と意見を述べる】

【続く月彗のナンバー譲渡の宣言に、三人とも多少驚きを見せたが、口には出さない。本人が許可する以上、口をはさむ理由もないだろう】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/09(土) 23:45:05.21 ID:s2ibJDb3o
>>402-404

一応言っておくと私だって猪武者じゃあないんだぜ?
言語に限った話ならそこそこ……まあ、“仕込まれて”るからよォ

それと……コレ食ってくれよ、飽きた。秘書ならナンバーズの命令は聞くンだよなァ?

【なんて答えて、もう何袋かあったうちの一つをとって、例のアートマンを発現し】
【その刺々しいフォルムの手のひらに菓子を乗せ、ソレイユへ渡そうとして】
【一方で給与のこと(>>390)が聞こえたせいか、いい加減に机から足を下ろす】

『何分、敵でも味方でも明かしては問題の生ずる“秘密”というのもありますからな』
『申し訳ないが、今は情報開示はこの程度で。なに、やがて分かることでは有りますので、どうぞ気長に……。』

『……とりあえず、後々こちらから全体へ、データベースでも使って通達はしますので』
『秘書殿は是非その後の準備……まあ、根回しですか。そちらをお願いしたいのです』
『襲撃の手筈は私自ら行いますから、細かい点を補って頂きたい。』

【老人――ガイストはこうまで語っても、しつこいほどに“まともな老人”にしか見えない】
【ぱっ、パッ、と点滅していた使い魔の少女はと言えば自由にふらふらと飛んでいて―――】

>>406

【件の小さな使い魔が、床に落ちていく煎餅の欠片をうまい具合に回収していく】
【ガイストの干渉というより無言の意志だろうか、口いっぱいにそれらをほうばる姿はペットの如く愛らしいものだが】
【揺れる尻尾が、なんとなくそれを阻害する。思えばガイストという名は、もし知識が在るのなら――】

【なんというのは兎も角。如何に睨まれようと、にやけ面が変わらないのは百も承知のとおりであって】

勿体ねェな……俺が結果を急ぐのは、奴らが新興組織だからなんだぜ月彗
既に組織としては熟成した機関とは違い、そういう場所には得てして命知らずの馬鹿が集まるもんだ

……ここの連中の話聞いてるだけでも三人は危険人物が居る。
一人一人で行動する機関員が、それだけの人数と『既に出会っているという現実』が在るんだぜ?
出来る限り速く芽を潰すのは道理ってもんさ……たった三人でも、一人一殺じゃあ無いからな

っつーわけで、その辺り適当に宜しく頼むぜ月彗クン?

【相も変わらず食えない女――逆に考えれば、ナンバーの有無すら気にしていない訳だが】
【それもまた別の話。彼女は既に、机の下で足を組みながら他の話題へと耳を傾け始めていて―――】

>>412

―――は?いやいやいや、ちょっと待てよ40%カットだと……!?

い、いや……確かに死なせたが、ありゃ連中が勝手に死んだんだぜ?
おまけにあれだ、あん時の纏衣も死んで負けはしたが……クソッ、マジかよ
ってことは来月までノンビリ出来ねェじゃなーか、飯は―――。

【にやけっ面が吹っ飛んだのは言うまでもない。ただ、食ってはかからない】
【理不尽な話ではないし、相手は六罪王――尊敬こそしないが、身分の差くらいは理解する頭脳を持ち合わせている】

【ふと机へとやる気無さそうに伸びれば、黄土色の視線が見るのは“レストランの二人組”(>>409)で】
【口に出しての会話なんぞもなかったが、宣伝に乗っかりそうな様子ではあった。】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/09(土) 23:46:56.53 ID:18NHMi8n0
>>411
「嘘じゃ。汝は妾と然程変わらないように見える
だから子供――――む?わ、妾が子供という訳では無いぞ!
……酒は駄目じゃ。汝の身体を壊してしまう」

【この狐には、きっと嘘の言葉の様に聞こえたのだろうか】
【不機嫌な表情を隠すこと無く言おうとしても――――慌てて失言を取り除いて】
【お酒が健康に悪いだなんて、全ての人に言っているのか。それとも、少女が二十歳に見えないが故か】


「妾ははぐれた馬鹿を探して居るのじゃ。それに、汝よりもずっとお姉さんだからまだ寝なくても良いのじゃ
――――!!べ、別にそんなの怖くは無い!
この妾が攫われる筈が……筈が……」

【ピンと立てた尻尾を見れば、その言葉に恐怖を覚えたのは確かな事で】
【耳をピクピクと震わせ、辺りを見回し始めるのだろうか】
【少しの物音にも驚いて、揺れる陰にに心臓を跳ね上がらせて】
【通せんぼの様な、身体の運び。疑問に思うけれど、それよりも先ずは安全確認を先決するのだろうか――――】


「……ふぅ。少なくとも、妾は攫われないのじゃ。意地悪する汝の方こそ、危ない筈だ!
どれ……少し触るぞ
べ、別に汝みたく意地悪する訳では無いからな」

【安心の吐息。如何にも子供らしい反応で言い返してみるが、きっと迫力も何も無くて】
【――――転んだ。その言葉を真面目に取るのだろう。合わなくなった視線。角で小首を傾げる様が映るだろうか】
【懐から取り出した一枚の札。可能であれば、其れで汚れた部分を撫でて】
【――――きっと、次の頃には撫でた部位の汚れが綺麗になくなっている事か】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/09(土) 23:52:23.77 ID:dpN5J+sIo
>>413

【彼女の表情が固まった、査定の最中から、何やら祈るようなポーズになっていて】
【実際に差し出されたそれを彼女とは思えないスピードで素早く取りにいくだろう】
【それこそまるで別人のよう、呆気に取られる人も、いるかもしれない】


わ、わわ……!!わぁぁあ!!
良いんですか!?こんなに!ホント!?夢じゃない!?
やったぁ……ホントに……嬉しい、嬉しいよ、有難う!


【敬語も忘れてしまうぐらいに、ぺたんと座り込むだろう、ぎゅって胸に抱きしめる】
【そうしたならぱっと目の前に出して恐る恐る開けようとしたりして】
【やっぱりやめて、大切そうに、胸の中にしまい込むのだろう】

【くしゃって綻ぶ、彼女の表情、笑みの形が崩れたなら、幼い少女の顔になって】
【今にも崩れそう――――否、喜びのあまり、泣き出しそうな彼女】
【ほんのりと瞳の筋を濡らしたのは、きっと、夜露のような始まりの音】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/09(土) 23:55:30.95 ID:Dt/2Wum20
>>414

 ポンと卵から飛び出た蛇が野槌とヒルコの前に落ちる。
 ギチギチと音を立てながらそれは舌を出したり引込めたりしていた。

「・・・」

「あははは、可愛らしいですね」

「で、哲学者の卵にそっくりなビックリ卵がどうかしたの?」

 野槌は冷めた目で、ウネウネとうねる機械仕掛けの蛇を見つめていた。
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/09(土) 23:56:14.70 ID:x1OcjOTgo
>>414

ええ、一応哲学者の卵の成り立ちはお勉強いたしましたわ
今話して頂いた通りの物だと思うのですが………
もしかしてその根本を覆すような物なのでしょうか?

【コマチの説明を一通り黙って聞いているリーネだった】
【が、どうして今になってこんな分かりきっている事を説明するのかと少し訝しげに思っていた】

【首を傾げながら卵を見ているリーネであったが、コマチが指を鳴らす事で自体は一転】
【なんと卵が宙に浮いて弾けてしまったのだ】
【勿論驚きの色を隠せていないが、咄嗟の事なので対応できる事は無く】

―――――――――きゃっ!!
って………え?

【リーネの肩に乗っかっていたのは可愛らしい動物型のロボットであった】

あら? これのどこが失敗作なのでしょう?
というより一昔前にこんな感じの玩具が………アイボでしたっけ? 流行りませんでしたか?

【リーネは「何が失敗なの?」と尋ねながら、肩に乗っかっているロボットを撫でている】
【もちろん何の警戒もしていないので無防備であるのだが―――――】
【失敗作と言わしめた作品にここまで警戒せずに居て大丈夫なのだろうか?】
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 23:56:43.65 ID:8QA0mP3ho
>>コマチ以外のA

―――貴様等はよォ………ま〜〜〜〜ったくッッ、理解ってねぇなぁぁぁァァァァッッッ!!!
俺がよぉぉおおッッ、悪い方からと言ったんだぜぇぇえ? ―――理由ゥ? 「コーネリアス様が悪い方を選んだから自分も悪い方にします」だろぉぉぉがぁぁぁッッ!!!!

      ――――――礼儀がなってねぇぇぇんだよ礼儀がァァァッッ!!!! ―――死にてぇかカス共がぁぁぁぁッッッ!!!!!

【振り向けば―――咆哮。彼にしか―――六罪王でも彼にしか出せないような、腐臭に塗れ、邪悪に染まり、空間を汚すそのドス黒い狂気】
【もしこの世に地獄があるならば、其れはコーネリアスの醸し出す圧倒的な迫力かも知れない程】
【―――歪んだ者が、彼は歪んでいると言う。 狂っているものが、彼は狂っていると言う。 ―――此処でも圧倒的に壊れているのが、彼なのだ】 

 ―――今直ぐ……今直ぐ、全員灰の一欠片も残さねぇ様にしても構わんが―――今回はこんな場だ、仕方が無い……許してやる。
で、話に戻るぞ―――

【理由もわからずピタリと怒りの表情は消え、静寂が舞い戻る。 場が白けるほどの―――急な怒号と、急な静寂】
【狂人の狂人しか、この展開について行けない程の。急ブレーキに急発進。この男に振り回せない場は無いかも知れない】

>>398

ほう、自信アリ……と言う事か。
ククククク……遅刻してきたが其れでこそNo.10よッッ!! 精々失望させるなよォォォッ!?

【態々遅刻を弄りながらも、彼の醸し出すプレッシャーに怯えない彼女には、結構な期待を与えて】
【しかし、自信過剰な奴等は一杯見てきた。そしてしくじっては、罰を与えてきた】
【かつてガルボ博士を捉えそこねたアゼルガと言う魔海出身の少年がいたが―――失敗故に、彼の鉄槌で跡形もなく潰れた】

【正直、内心ではそこまで期待していない。神出鬼没な彼を捕まえるのは、自分でさえ面倒な程であるから】

>>401

ククク……やはり、良い研究者と言う者は―――「傾いている」。ガルボも同じく、「人に近い機械」を作る事に全てを置いている……!!
―――盤石ッッ!! 盤石ッッ!! 盤石ゥウウウウウウッッ!!!!! 機械はグラトン……生物は真室川ぁぁあっ!!

―――カノッサの研究機関は世界一ぃぃぃぃぃいいいいッッ!!!!

【改めて思う。―――我等は、無敵。 そして「組織力」さえつけば―――世界をモノにするなど容易く思える。宇宙にまで繰り出していける。】
【革命家には、そう思えてならない。そしてこのような強大なチカラを自分が動かしていると思うと―――身体が、震えるくらいに嬉しいのだ】

……ククク、済まない……。カノッサの研究機関がコレほどまでに進歩しているとは……俺も革命の方向を見直すかも知れん程にな

【これ迄、彼は兵器に頼ることはなかったが……信頼出来る狂人を、此処に一人見つけた。そのチカラに頼る日も、近い―――内心、そう感じていた】

>>405

ククク……貴様は自信を持って良い……いや、持たないそのままでも面白いが
だが―――このコーネリアスが言うんだ、貴様は「面白いゴミ」だ。

【狂人、暴君、守銭奴……他の奴等は、みな一言で表せるが、彼は―――そう簡単に表せない】
【もし自分が研究者なら、迷わず彼を解剖する。そう言い切れる。―――革命家にそのようなスキルが無いことが、惜しまれるほどだ】

―――む、厳しいか……それでは仕方が―――

【「ま」、と言う言葉に、開いた口が止まる。「金さえあれば、出来る」と言う彼女の言葉に、開いた口が横に広がって】

ククククク……クハハハハハハハハッッ!!!!!ハーーーーッハッハッハハハハハハハハッッ!!!!

【今日何度目かの、高笑い】

/続きます
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 23:57:02.99 ID:8QA0mP3ho

>>407

―――ふむ、本能は従順だな

【固まったバッファに、軽く頷いて言葉を零す。そして彼の思いつきの発言だが―――彼女には、覚えがあった】

……ああ、ソイツか。ルルーメンの時に一度見た……強いが、闘いを楽しんでいるのかと思わせたな。あの時は……
ああ! 大会の優勝者じゃないか? 確かヤツカ―――なんだっけ、ヒイラギ? まあいい、俺の心を躍らせる闘いはする。
―――お前と、どっちが強い?

【革命家は、その刀を使う女を覚えていた。そして彼女は、第一回水の国天下一武道会覇者。―――恐らく、相当強い】
【……さて、眼前の男、バッファと彼女。どちらが強いか―――? 彼を煽るように、問いかけてみる】

>>414

ほう、森島……「一応」六罪王の貴様をそこまで苛つかせるヤツか……
―――少し、興味が湧いた。是非、確かめてみたい……森島なる人物の―――輝きをッッ!!!

【先程も出てきた名前―――「森島」。グラトンの『記録係』だったかが、その名を聞いてピクリを動いたこともあり】
【自分は名前しか知らないが、只者ではないことは間違いない。シェンと同じく、大きな弊害……】

……そしてコマチよ、よく聞け

【一呼吸置いて、そう零す。視線は一度、真室川に―――】

真室川は面白い……奴に予算を回そうじゃないか……?
このッ!! 俺にッッ!! 免じてッッ!! ―――奴に予算を回そうじゃぁ、ないかァァァッッ!!!!

【―――勢いで押し切る様に、迫る。 お願いにしては、態度が大きい……いや、彼なら当然か】
【さて、其れをどうするのか。退けるにしても、どうするのか―――同じ六罪王のコマチの、器量が問われる、かも知れない……】

―――当然だ……。良い方から話していたのなら、俺は腹いせにホワイトボードを焼くぞ……?

【そして話は戻り、勿論悪い知らせからと。腕を組み直して危ないことを平然と言ってのけながらも、視線は円卓】

―――む……!! ―――で、これは……?勿体ぶらずに言え、コマチ……!!

【凝視した卵から―――開放される異物。其れを難なく右手で鷲掴みにすると、手の中の其れを見つめて、彼女に問いを投げかけた】
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/09(土) 23:58:43.74 ID:8QA0mP3ho
【現在のホワイトボード(A)】
[哲学者の卵絡みで割といい知らせと、めっちゃ悪い知らせ]
[ナンバーズ及び一般機関員の1月分の給与報告]
[人工強化プロジェクト Fシリーズ』による、強化装備の配備について、兵器詳細]
[ガルボ博士のGBシリーズについて]
[翠爆の宝玉の欠片]
[哲学者の卵の普及方法について]
[トレンチコートを着て、長い黒髪の刀を使う女だ、UNITED TRIGGERかわからねぇが、列車事件で戦った奴だ]
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 00:01:50.50 ID:evuCUDif0
>>404

『Hmm・・・?お嬢さんは――ソレイユさんは、人を殺めた事がないの、デスか!
 それはそれは、貴重ですよ。』

【銀縁の奥――黒い瞳を輝かせ、柔和な笑みでこの男は言葉を綴る】

『カノッサは――ワタクシどもは、少々殺め「過ぎ」ます。
 そんな中で、秘書という立場にありながらも命を奪った事のない貴女の様な存在は
 きっと機関にとって良い変化をもたらすでしょう――何も「混沌」に死がつき物とは限りまセン!』

【しかし――何故だろう。バイザーで視線を隠し、キツイ言葉を放つNemesisより】
【片眼鏡の中に生の瞳を宿し、優しい言葉をかけるシックは、何故か――冷たかった。生き物としての、温かみが――欠落している。】

「――ふん。ありがと。秘書の貴女にまで推されるなんて、思ってもいなかったわ。
 ・・・ま、それだけ問題児として有名だった、って事なんだろうけどね。
 ――遠慮なく、No.7として活動させてもらうわ。ラッキー・セブンが似合うほど、明るくはないけど、ね。」

【Nemesisは――梨花は静かに、そう呟いた。】
【なんとなく、ソレイユの視線にも気付く――どこか、想われていると。】
【彼女は素直ではない、その視線に込められた好意を受け取れなくて――ああきっと】
【このガキまたナンバーズやるのか、監視しないとな、なんて思われてるんだろう――と捻じ曲がった考えで。】

>>405

【表情が一転した――気に入らないといっていたのは確かなのに。】
【どこかそれには影を感じる――が、ソーンもバカではない。】
【追求せずに、笑みで応える。】

――ありがとう。私も研究データを君に見てもらいたい。
是非とも君の素晴らしい研究の手助けになれば、と思っているよ。

・・・くく。博士、か。構わんがね、出来れば「参謀」の方で呼んでいただけると助かるよ。

「・・・なに、笑っているのよ。」
【Nemsisは警戒を解きつつも、ヒルコの笑いに背筋を少し、振るわせる】
【――やはり気をつけておくべき、だろう。と。】

>>409

確かに、能力者は打ち倒すのも難しい。
完全に息の根を止めて死体を回収するのは苦難だろう――
危ないようであれば逃げてくれてかまわない、自分の身体を大切にして欲しい。
能力者の特長さえ教えてもらえるなら――私の部下が出向く。戦闘要因が、ね。

【後に控えた二人――シック・ボーイとネメシスの視線が彼へと向いて】
【協力をしてくれると約束してくれた事を、感謝するように礼をした。】
【転送先――彼の拠点が書かれた名刺を、ソーンはローブの中から取り出し、渡す】

「・・・っ、なんていうか・・・、ペースを乱されるわ、この女の人・・・」
『おや!男性を見る眼がありますねぇ、アッシュさん!そう、ワタクシが機関1の色男――』
「黙れ。」

【怪しむようにアッシュをみつつ、Nemesisはテーブルの上にのっていたグラスに手を伸ばし、ワインを流し込んだ。】
【恥ずかしさを隠すためにアルコールでも入れているのか――。】
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 00:02:17.53 ID:evuCUDif0
>>413

――給料、か。構わんよ、実は私は貯蓄ばかりしてきたタイプでね。
議員時代も使うより貯める方向で働いてきた、おかげで今回のように――権限がない状態でも
「自費」でいくらか働けた。研究資材は高かったが、問題はない。

給料は今のままでも私は良いくらいだ、研究成果が出ないようならカットも甘んじて受けよう。
――なにより、私は前線で命を賭ける兵士ではないからね。
資金運用に苦難しているようなら、私の給料くらい彼らに捧げよう。

――ただし、参謀の権限として研究資金は出してもらうよ。
それさえあれば、問題なし、だ。

【欲は見せない――あるとすれば、それは金利ではなく機関への利】
【彼の存在はコマチにとって、幾分か負担を減らす緩和剤となるだろう――。】

「私の給料もアップ、か・・・ま、装備の費用と食事代が出ればそれで十分だけどね、ほんとのところは。
 けどもらえるものは貰っておくわ、ありがとうコマチ。」

さて――

>>414

―――機械式の、鳥・・・?いや、これはまさか・・・

『――見覚えが、ありますねぇ。』

P/Rが戦ったあの「ロボット」の少女――彼女が使役していたモノに似てはいないか?
映像を巻き戻して確認してみようか。

>>415

――元々は、兵器開発よりもそれを運用する立場にいたのだがね。
私の本領発揮はこれからだ、カニバディール君。「武器」は使ってこそ、だからね。
君にも協力してもらうよ、ふふ。

【――静かに、ソーンは笑う。カニバディールの異常に長い舌を見ても、むしろそれを受け入れ楽しむかのように――】

君も、何かあったら私に相談してくれたまえ。
参謀に復権できたならば、兵員を貸し出す事くらいは可能だからね。
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 00:03:03.41 ID:k/ozL+zAO
>>410
/こんな時間ですがまだ大丈夫でしょうか……!
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/10(日) 00:04:21.05 ID:Qc6ShjiSo
>>426
/\ここにいるぞ!/
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 00:04:25.21 ID:s7aWr8Z90
>>417

……本当、だよ? 十二と八で今年二十。間違えてないと思うけど……。

だめ、かなあ。……ちょっとだけなら大丈夫だと思うの。きっと、

【むう、と。小さく唸って顰めた眉。失言に対してでは無さそうだけれど――】
【右手で二本、左手で順繰り数えて十本倒したなら、「うん、二十歳」なんて】
【――算数の域にすら達していない、それ。これで二十歳だなんて、信じてもらおうと思う、方が、】
【そうして、心配する言葉を貰ったとしても。返すのはどこか興味本位めいた言葉だったと言う】

迷子――……、……こっちには誰も来なかったし誰も居なかった、よ。
あっちに居るんじゃないかなぁ――どこかで、すれ違ったんじゃない?

――どうだろうね、私だって“そう”かもしれないのに。

【口の中で小さく転がした「迷子」の単語。もしかしたら彼女の機嫌を損ねてしまうかもしれないけれど】
【一度視線が通せんぼした背後へとちらり動いて、続ける言葉は「行かせたくない」とでも言うかのよう】
【指を差すのは彼女が通ってきた道筋だ。よほど奥に行かせたくないと見えて、】

【――にこり。わざとらしく笑んでみて、口に出すのは冗談色の言葉】

危なくないよ、ふつうだもん――……なあ、にっ?

【拗ねたような顔。至極真面目めいた声が紡ぐのに、その服を汚す正体は他者の血なのだから】
【――そう、この少女。怪我なんてまるでしていない。擦り傷ひとつ無いのだから】
【かつんと驚いたよう後退する足、ふらりと揺れて――敵意がなさそうだと分かったなら。一応は足を止めるのだろう】
【それでもどこか警戒めいてじぃっと見つめたなら、服を汚したそれ。失せていくことに気がついて】

【ぱ、と。浮かべたのはきっと、凄く嬉しそうな――】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 00:10:00.58 ID:U2TweIZoo
>>406(月彗)

【予想外であった、彼女の計画の隙間へと流れる一筋の砂の欠片】
【そして同時に――――強いと思った、貴方という存在が、とても】
【肩書きが肩書きでしかなくなるほどにその心根の強さを】


わっわわ……ま、待って下さい……!!
そんな、ダメですよ……私なんて、私なんて……


【本当に困った、どうしようか、なんて心の中で逡巡した】
【貴方にとっては軽いものであるのだろう、けれども、彼女にとっては】
【オアシスの中で欲する冷たい冷たい夜露にも似たそれ】

【飲み干すのが躊躇われるほどに、その雫は苦くとも、飲み込まない手段は無い】
【正直言って、日々の雑務は苦しい、今もまた倒れそうなぐらいに疲弊している】
【それが少しでも緩和されるのなら、と伸ばした指先が虚空を揺れた】


……いいえ、やはり遠慮します月彗様
ナンバーズの称号は、しかも、それほどまでに重い数字を背負うには役不足です

――――それに、どうせ、すぐ無くなってしまうんですから


【微笑んだその先の、瞳に映る悲しみに似た旋律は、短音だけで刻まれた楽譜のよう】
【その通りだろうきっと彼女なら、前線に出てしまえば直ぐに死んでしまうのだろう】
【直ぐ無くなってしまう、それならば、最初から貰わない方が良い】

【役不足の使い方を間違ってしまうくらいに、彼女は能力が足りていない】
【貴方の後釜を担うのには少々不自由があるのだろう】
【差し伸べられたその手を、名残惜しそうに離した】

>>409(シェフ)

【何故だろうか、と思った――――褒めてくださっているのに、どこか恐ろしい】
【それは蜘蛛に絡め取られる蝶のよう、もがけばもがくほど、その華奢な手首がきつく縛られる】
【頬に混じる紅潮の色、レンズ越しに浮かぶそれが、淡い色を深く潜めた】


確かに……色々変化できますが、戦闘には使えませんよ?
ですので……ご期待には添えない、かと……すいません


【しゅん、としぼむ表情、頬に浮かんだ色合いがまた、変わった形へと遂げる】
【そしてある種のアルコールのよう、満ちたその芳醇な香りを確かめるようにと】
【貴方という存在に溶かされていく彼女の姿をも、また心地よいと思った】

【誤解している、判断が足りない――――貴方の望むそれに、達していない】
【貴方の思いに届かない淡紫色の瞳を、貴方の愛に満ちた瞳が捉えるのだろう】
【それはまだ夜を迎えない生娘のまま睦言を耳にいれるには幼すぎる】


いっいちゃいちゃって……え、えっと……具体的にどーゆぅ……
ア……あ、あー……あーちゃん、私も、いちゃいちゃしたら胸おっきくなるでしょうか……


【多分思春期を少し過ぎたくらい、貴方の言葉で深く深く逡巡したのだろう】
【顔が真っ赤になった、それこそ苺をふんだんに溶かしたみたいに】
【柔らかい素肌に混じる紅潮の色、耳まで真っ赤になったなら、小さな唇が湿った】

【メガネにそっと指をかけて、そのレンズの形を治した】
【真っ直ぐに見つめる瞳が、睫の色に染まったのなら、とても真剣な音色で尋ねた】
【あーちゃん、とたどたどしく灯るその声をただひたすらに濡らすよう】
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 00:10:27.44 ID:U2TweIZoo
>>415(カニバディール)

【彼女にとってその笑みは決して美醜を競うものではなかった】
【実際に前線へと出て戦う者の笑みは、如何様な形であっても、それだけに価値があり】
【紡がれるその特徴をメモ帳に記していくのだろう】


なるほど……カニバディール様は、説明がお上手ですね……
私、このような能力なので、似顔絵……みたいなの良く作らされるんですが
皆さん……あんまり説明上手くなくて、それでも頑張って作ったら、似てない!って怒鳴られるんです

有難う御座いますカニバディール様、こんな私でもお役に立てて、とっても嬉しいです


【漏れた言葉の破片はその奥に微かな弱みを乱していた】
【どんな時でも気丈に振舞って、誰かの為に働くことを喜びにしていて】
【そんな彼女だって、苦しいこと辛いこと、一杯あった、だから――――貴方の言葉にとても救われた】

【再び綻んだなら表情に滲んだ笑みは、どこか大人びた清楚な色になるのだろう】
【自己を捨てて、犠牲にして、それでも尚コーヒーの底に沈んだお砂糖みたいに、まだ自分を残す】
【そんな彼女の仕種をも、辿ることができるのだろうか】


想像もつきませんね……でも、生まれた時から一緒でしたら……
そのように仲が良いというのも頷けますね、私兄弟居ないので、とても羨ましいです


【姿こそ歪であったが、その中に宿る貴方達はそれほど恐ろしくは無かった】
【むしろ温かいとも言えた、何一つ隠すことなく交し合う兄弟間の会話】
【それは世界で二番目に自分を良く知る者の、愛すべき言葉なのだから】

【羨望は得てして、その境遇というものを忘れさせる】
【きっとその身体にはたくさんの不便があるということを貴方の言葉を受けて想像するのだろう】
【――――否、想像などできない、そのスケールすら違うのだから】

【それでも、確かな事、彼女と話す貴方達に於ける――――本当のこと】
【それはつまり、羨望に値するぐらいに、その境遇を強く生きているということ】
【だからこそ、羨ましいとも思った、その状況ですらも】


431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 00:10:53.83 ID:U2TweIZoo
>>416(ベイゼ)
【貴女の言葉に少し反省した、事実そうだと思ってたといわんばかりに】
【バカ正直に、すいません、思ってました、なんて答える辺り、喧嘩売ってるととられても仕方ないだろう】
【そうして近づいてくるアートマンに、彼女は瞳を真ん丸くした】


わっ……えっと……はい!何でもお聞きしますよ!
ほ、ほんとに良いんですか!ぁっ……でも、ダメです、今は会議中ですから
秘書として、皆様の見本となる以上!……以上……うぅ……


【ぱたぱたと頭を振って誘惑を掻き消す、ぱんぱんとほっぺたを叩いたなら僅かに目をそらして】
【でもそれは逃れられない、また堂々巡りでもするかのように視線が戻っていった】
【あぁぅ……なんて言葉が色んな形になって、音になる前に溶けていった】

【覚悟を決めてぎゅっと瞼を閉じて、手を伸ばしてその袋を取るだろう】
【そうして開いたなら、ぱくり、と一口食べた】
【ぱぁと輝く彼女の表情、ぱくぱく、と無言の内にぺろりと完食するのだろう】

【薄給というより色々と苦しい生活、十分ご飯も食べれていなかったみたいで】
【施しは甘くそれでいて優しい、真心の味、空かしたお腹の隙間にまで入り込むみたいに】


あっいえ!十分ですよ、有難う御座いました!
それぐらいでしたら朝飯前です、機を見てやっておきますね
お任せください!必ず、作戦を成功させてみせます


【大きな作戦になればなるほどその準備というものは大変である】
【ただ単なる襲撃でよければ、彼女もここまで働く必要は無いのだろう】
【けれどもその形が違えば、取る手段もまた変わる必要性があるのだから】

【――――その通りであった、彼女のそれは、目上の人に対する態度でもあって】
【また同時に、大好きなおじいちゃんと話す孫娘のようでもあった】
【褒められたいな、なんて思ってしまうのはきっと、そのため】

>>424(ソーン)

【首筋に当てられる氷柱のような冷たさは、首元に押し当てたられた刃にも似ていた】
【意識が身体の中から抜け出せなくなって、射抜かれるような感触を受けるのは】
【はりつけられる標本の、胸に差す太い釘を少しずつ甚振るように刺すのに似ている】


でしたら……よろしいのですが、実際のところ、ただの弱虫ですので……
シック・ボーイ様はお優しいのですね、こんな私をフォローしてくださって


【当たり障りの無い答え、自分でも足りないとは思った、もっと言葉をと】
【でも浮かんでこなかった、自分の意識が身体が自分のものとは思えないぐらいに】
【喋るたびに深く、喉元を超えて更に深く突き刺さっていく】

【もがいてもまだ抜けず、ただひたすらに体力を奪われるよう】
【見つめた視線のその先に有る貴方という存在を恐ろしくも強く感じた】
【或いはまた、安らぎのように、眠りに着く前の少女のよう】


むっ……違いますよ、ネメシス様のご活躍、私には凄く誇らしかったんですよ
年齢も近いでしょうし、何より同じ女ですから……憧れてしまうのも、無理は無い事でしょう
私など手助けしかできませんので、余計に――――


【ほっぺたを膨らませるなら、そこに浮かぶのは抗議の表情、少しだけ感情を強くした】
【表したならそれに付き添う感情もまた、彼女と同じように色々な瞬きを繰り返す】
【いつの間にか胸のつっかえが消えたなら紡ぐ言葉に色が戻る】

【彼女は嘘は言わない、その言葉もまた真実であって】
【年齢の近い少女が上位ナンバーとして活躍する姿はとても誇らしかった】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 00:15:08.26 ID:k/ozL+zAO
>>410

【その独り言に反応するかのように、男の近くで俯いていたひとつの頭がにわかに持ち上げられる】
【そんな彼女は、右目の下にある、涙の跡を辿るような縦に並んだ三つの泣きぼくろが特徴的だった】

……はっ、カノ、……ッサ、機関――あれ?

【腰までの長さの茶髪を一本の三ツ編みに纏めた、あどけない顔立ちに精悍さを帯びる青い瞳の少女だ】
【ハンチング帽を斜めに被り、黒縁の伊達眼鏡を掛けて、両手にはフィンガーレスタイプの手袋を填め】
【ネルシャツにオーバーオール、ロングカーディガンを重ねて着るなど、身軽で活動的な恰好をしている】
【ショルダーポーチを携え、小洒落た靴を履く姿は、何となく“今時の若者”を装っているようにも見えた】
【寝惚け眼をこすりこすり、辺りをせわしなく見回して、】

…………あっ、いや、あの……!
すいません、うとうとしてましたもの、で……!

【眼鏡を直しながら相手と目が合えば、小さく肩を竦めつつ】
【気恥ずかしげに苦笑を浮かべ、小声でそう伝えるだろう】
【起き抜けに発した言葉は半ば無意識的な反応ではあったが、さて】

>>427
/それではよろしくお願いします!
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/10(日) 00:15:36.97 ID:JsQN6Y++o
>>414
…で、何だこりゃ、一体?
見た所食えそうじゃあねぇな、俺様なら食えるだろうが、まずそうだ

【卵から産まれた猿のような生き物が、バッファの頭の上に乗る】
【それを気にしてはいるが、まずは振り降ろさずに問い掛ける】

>>422
…ああ、御存知でしたか!いや流石は六罪王様、情報が早い
ほう…?あのお遊び≠フ優勝者…ねえ、どうりで…

【件の彼女の強さにはバッファも苦しめられた、というか一度撤退という辛酸を舐めさせられている】
【その強さの理由に大会優勝者とあれば、バッファも納得の態度を見せる、しかしそれをあえてお遊び≠ニ呼んだ】
【彼からしてみれば、あのような生死の関わらない戦いはお遊びだ、とーーー逆に言えば、それを知らないからこそ言える言葉だ】

モヒヒヒヒ!一度手合わせしましたが、あんなのは俺様には叶いやしませんよ!
あの時は部下が下手をしたせいで撤退を余儀無くされただけであって、次合う事があれば完膚なきまでに叩き潰してやりますよ!モヒヒヒヒ!!

【いつの間にか、コーネリアス相手に完璧に下手だ、それが正しい機関員の姿かもしれないが】
【恐れる相手に敬語を使い、それ以外には厳しく当たる…非常に分かりやすく、かつ単純な小物=z
【露見して来た肉塊の中身は、非常に小さい、そして弱い】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 00:17:09.17 ID:v0Xb/R4mo
>>421

ええ、10の座は伊達に頂いたわけでは御座いません
キッチリとお仕事させてキッチリ絶望を振りまいて見せますわ

【彼女には博士を捕まえるための確かな自信があった】
【具体的なものは何一つ持っていない、ただ何と無くの自信だが】
【だがそれ故に何をするか分からないダークホース的な役割を果たすのであろう】

435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/10(日) 00:19:22.00 ID:bwoYehQv0
>>414

…………正直、『卵』を作られた時は「やられた」と思ったのぉ…………悔しかったもんじゃ…………

【ふと、かつて出回り始めた『卵』の事を思い出すグラトン】
【研究者として、やはり捨て置けない――――そうした発想を形にされた、先を越された事には悔しさを感じているのだろう】

――――む、おっ!?
「…………!!」

【そして、示された『卵の様な何か』から飛び出た、鳥に似たロボットを、思わずグラトンは左手で受け止める】
【それを見て、思わず一歩を踏み出しかけるフードの人物だが】

…………なんじゃ、こりゃ…………仕込みと言ったところかの?

【さして害になる様子は無い。とりあえず自分の腕に留めたまま、グラトンは更に耳を傾ける】

>>421-423

「(…………!?)」
(…………二度目は、流石にくどいの? 示威行為も、やり過ぎれば反感を買うだけじゃぞ……?
流れの腰を、司会が折ってどうするんじゃい…………そんなどうでも良い事で…………)

【突然の、コーネリアスの激昂。思わずびくっと身を震わせたフードの人物だが、グラトンは顔を向けただけに留まり】
【むしろ、どこか冷めた様な表情を覗かせる――――話がどっちらけになる事を、疎んだのである】

…………フフ…………やって見せるわい……!
わしの力は、どこまでも……………………『最終勝利』にのぉ!?
それに…………フフフフ…………!! わしの範疇は機械だけに留まらんぞい?

【機関の『最終勝利』を口にするグラトンだが、それを本当に実現してのけかねない】
【始めは、六罪王による、プロジェクトへの横やりを危惧し、疎んでいたグラトンだったが】
【それを評価され、干渉を受けないとあれば、六罪王への感情も、悪いものではなくなっていった】

「……………………!!」
ん、なんじゃい…………?

【そして、そんな中でフードの人物が、そっとグラトンへと耳打ちをする】

――――なるほど、確かにの……………………?
…………あー、ちょっと良いか? [件の『森島』について]じゃがの…………?
奴はかつて『対機関連合』のメンバーに入っていたらしい事が、古い情報にあるんじゃよ…………まぁ、『対機関連合』も、既に形骸化したものじゃがの?
気になるのは…………そ奴、仲間を連れていたと言う話だそうじゃないか…………もしかしたら、何らかの人脈の様なものを、背後に背負っているのかもしれんぞ?
機関へと敵対する者たちのブレーン…………そのルーツが森島何某にあるのかもしれんのぉ?
…………ま、古い情報からの推測にすぎんがな?

【グラトンが口にするのは、かつての機関のツールに上がっていた、古い情報】
【森島は、昔から機関との敵対を続けている――――そして今、再び『仲間を伴って』姿を現した】
【それを考えるに――――想像以上に注意すべき何かを備えた人物なのではないか。そう進言する】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 00:22:09.75 ID:4fLosGMd0
>>428

「……汝、やっぱり妾と同じ程度か、もっと下だな。それだと十二じゃ

駄目じゃ駄目じゃ。酒を飲めばぼーっとしてぎゅるぎゅるするから危ないのじゃ!」

【様子を見ていたら、指を折り始めて】
【呆れと言うよりも、驚き。得意気に言うこの少女は計算を違えていて】
【それでも尚、この表情。よっぽどの自身を持って居るのだろうが――――】
【よく分からない、酒の効果。こんな説明では、何がどう悪いのか何てきっと分からない】


「ヒッ――――!
な、汝はただ意地悪なだけじゃ!そんな悪い奴らとはちょっと違うのじゃ!
否、すれ違った筈は無い……汝は意地悪だから、きっと隠しているのだろう?
多分、ここの奥に居る筈じゃ。天の邪鬼じゃからな」

【ジリジリと後退するも、勇気を振り絞って紡ぐのは弱々しい言葉】
【意地悪だけど、そんな奴らとは違うだ何て決めつければ、きっとその場で立ち止まるのだろう】
【――――意地っ張りが、悪い方向に働いて。その背中を越して、奥へ行こうか何て迷うような動作が見えるけれど】
【腕を掴むなり、転ばせるなりすれば止めるのはきっと容易な事】


「普通なんかでは無い。意地悪じゃ……

――――多分。染みも残っておらん筈じゃ
怪我をした者を治すことは出来ぬが、ある程度の物であれば以前の状態まで戻すことが出来るからな
きっと、もう汚れは――――」

【亜人は嗅覚が鋭く、血の臭いも簡単に嗅ぎ分けられる筈――――それでも、この少女が染みの正体に気付いていないのは、よっぽど平和に暮らしていたのだろう】
【疑う事を知らない訳では無い。でも、そこまで深く疑う事も無い。謂わば、厳しい世界で長生きできないタイプ】
【ふと顔を上げれば嬉しそうな顔が見えて――――】


「ふ、ふん。妾は心優しいからな。当然の事をしたまでじゃ」

【何処か恥ずかしそうに視線を反らして、照れた様に言うのだろう】
【それでも人が喜ぶ様を見るのが嬉しくて、毛並みの良い尻尾が犬のように左右に揺れていたそうな】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 00:28:59.47 ID:suoSW3+AO
【町外れのレストラン】

─ねえ、ほんとに行かなくてよかったの?偉い人も来てるんでしょ?

【半目で問い掛けるのは茶髪の女】
【パーカーにショートパンツというラフな服装である】

「仕方ないですよ。こちらも大事な用だったのですから。」

【答えるのは白衣の男】
【紫紺の髪の隙間から覗く首筋には逆五芒星と"31"のタトゥー】
【ポケットの中を少し覗くと、満足げに顔を上げて】

「いいものも手に入りましたしね。遠くまで来た甲斐があったというものです。」

私には全く理解できないけどねー、その目の良さなんて。
あ、きたきた。

【女の前には色々な料理が並ぶ】
【早速料理を口に運びながら女は続ける】

でもやっぱり会合より大事な事だったとは思えないんだけどなー。
本当に後から呼び出されてお説教、なんてないんだよね?

【ナイフを握る右手の指輪には男の首のものに似たマークが見える】

【対する男はコーヒーを啜り、呆れたような声を出す】

「いつものことですがよく食べますね……」
【一つ、溜め息を吐き】
「そんなに行きたいなら行けばいいんじゃないですか?───あなた一人で。」

うわっ ひっどーい!
普通に人を殺っちゃう人がいっぱいいる所にか弱い女の子一人で行けって言うわけ?
ひどいなーそれでも親なのー?

「育ての、が抜けてます。」
「それに我々も同じようなものでしょう?」
「あと、その言い方かなりわざとらしいですよ。」

【腕を組み、『うーんやり過ぎたかー』と唸る女を横目に男はコーヒーを啜る】

【見るからに最近の若者、といったような騒がしい女】
【若々しい見た目とは反対に落ち着いた雰囲気の男】
【今この店にやって来る者があれば、このアンバランスな組み合わせに目を惹かれるだろう】
【もっとも、このレストランにそうそう客が来るとは思えないのだが───】
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/10(日) 00:29:31.46 ID:FD7JiVoKo
【高い丘――崖】
【"押すなよ! 絶対押すなよ!"と書かれた看板が立てかけられている場所より奥で、腕を組んで冷えた風を浴びる影があった】


んんゥ〜、今宵は凄ェ良い風が吹ゥいてるじゃあねェーかァー――そォー思うだろォ? [宵闇と鏡の豪蛇]?
この風の味はよォ……世ォに混沌を齎さんとする素ゥ晴らしい意思の"カタマリ"の味だ……
多ァ分、何処かでそォんな"良い意思"を持った奴らが集まってるんだろうなァァアア……ッ!


  ――――ヒャアァァーーッハッハッハッハッハァーーッ!


良いぞもォっとやれもっとだ、こォの世界の全てが"混沌"に染まり……"阿鼻叫喚の嵐"が吹ゥき荒れる……
そォなったら、人間共はどォーんな顔をするんだろうなァ、――絶対、最高の絵になるはずだ!

【それは全身真っ黒な毛に覆われている奥二重でコワモテ、エルフ耳で2mの身長の悪魔だ】
【頭部には二本の鋭く禍々しい赤い角を持っている】
【黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、首にはマフラーの様な長い紫色の毛を持ち、他にも所々に紫色や赤の模様や毛を持っている】
【鋭く赤い牙と同じく爪を持ち、手足や尻尾の先の方は紫色で、いかにも悪魔だと思わせる尻尾の先端には赤い棘がある】
【赤い棘は肩や手の甲、アキレス腱の位置にもあり、先端に赤い爪を持ち紫色の翼膜な黒い悪魔の翼を背から生やしていた】

【そしてその悪魔が椅子のようにして座っているのは――】
【ジャガーの様な形状で、鏡の様な銀色の鎧的存在を頭部に纏った、20m程の長さのとぐろ巻く大蛇だ】
【鎧は頭部下にも伸び、端が3つにわかれていて、黄色の身体に茶色のジャガーの模様を持っており、それは頭部にもあり】
【眼は銀色で、牙や爪は黒く、下から半分は真っ黒な体をしており、そして尻尾にはやはり鎧的存在があって】
【その先端はまるで千切れたようになっていて、そしてその断面はまるで鏡のようになっていた】
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 00:31:05.70 ID:VIZRcSF1o
>>430

お褒めにあずかり、光栄の至りです
似顔絵ですか。私も、お頼りすることがあるやもしれませんな
もちろん、怒鳴るような真似は誓っていたしませんよ

こちらこそ、ですよ、ソレイユ様

【ソレイユに対して、繰り返し謝辞を述べる。言葉というものは良い。いくらでもタダで吐き連ねられる】
【いつもの自分なら、考えもしないようなセリフの数々に、内心で苦笑する】
【彼女の想いとはいろいろと食い違っているであろう、汚らしい思考だ】
【弱みをのぞかせるソレイユの言葉と大人びた笑みにも、平然とそんな内心で相対する】


『ハハッ、まあケンカも多いし、うらやましがられるほどでもねえと思うがね。なあ、クソ兄貴』
「まったくだ、愚弟」

【互いに軽口をたたき合う兄弟の姿は、彼女から見たらあるいはそんな愛すべき言葉の応酬にも見えたかもしれない】
【彼女の思う通り、境遇を強く生きているところもあるだろう】
【しかし、やはり彼らは、悪であるのだ。今でこそ、同じ組織内部の会合でこのような雰囲気も出すが】
【その根底に巣くうのは、その姿以上に歪な悪意である。兄弟の瞳は、やはりおぞましく濁っているのだ】

>>412

うぐっ……返す言葉もございません。カット分は、以後の働きで取り返すよう努力いたします
『ヒャヒャヒャ、ご愁傷さまぁ。んで、俺らは当然基本給、っと。もちろん文句なしっすよ』
「ええ、我ら兄弟、微力を尽くして機関に貢献いたしましょう」

【少し遅れて、三人が給与のことに反応する。苦い表情を見せるカニバディールに、笑みを浮かべる兄弟】
【続くコマチの言葉に、カニバディールは表情を戻して返答する】

ほう、コマチ様もあの男と接触なさっておられたのですか
すでに申し上げた通り、彼奴ははっきりと、機関への害意を示しておりました
それが六罪王にまで接触していたとなると、少々看過しづらい存在になりますかな

【眉をひそめてそう語る。致命的な隙を見せた自身の落ち度も大きいが、それを差し引いてもライラの戦闘能力は低くはない、と考えていた】
【それが、どのような形での接触かは知らないが、機関の幹部たる六罪王にまで接触しているとなると、警戒を強める必要も出てくるか】

>>425

開発と運用、両取りとは素晴らしいですな。私の好むところです。
ええ、もちろんです。喜んで協力させていただきますよ

【ソーンの静かな笑いに、カニバディールもまた、笑みを返す】

ありがとうございます。至らぬこの身に、もったいないご厚情、感謝いたします
必要となって折には、ぜひとも頼らせていただきたく

【うやうやしく礼を返す。自身の利益につながる相手に対しては、どれほど敬意を払っても払いすぎるということはない。それがこの男の考えである】
【直後、>>414にて卵から飛び出す機械の鳥に、少し驚きの表情を見せるが、見覚えがあるというソーンらの言葉を耳にしてひとまずは静観する】
【つくづく、今の自分には情報が足りない。心中で嘆息しつつ】
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 00:33:49.55 ID:wdsmyuNGo
>>419>>420>>422>>433>>435


―――予算回すんスか、反対は特にないッスが……ったく、知らねーッスよ?
ヒルコを見るあたりまがわの失敗を改善しつつあるってのは理解できたものの……アタシ自身はやっぱ不安ッス
だが……野槌もがぜん燃えているみてーだし……そッスね、了解、もう一度だけ信じてみるッス


【こくり、と無表情のまま頷いて、懐からメモ帳を取り出して予算運用の予定を書き加える】
【そしてあたりを飛び回り、赤いワシ、ライム色のオオカミ、橙色のサル、瑠璃色の蛇、そして深緑色のクワガタ】
【手元に赤い鳥を従わせながら、その羽を指で触りながらコマチは続ける】


哲学者の卵にそっくりなビックリ卵?失敗作のロボット?――いいや違う
『これもれっきとした"哲学者の卵"』なんスよ、外側の材質が卵の緑色の殻と同じ材質だったように
この動物ロボット共も『卵の中に入っていた物質と同じ物』で出来ていたことがわかったんス

違いは一つ、こいつにはアミノ酸がある、細胞がある、微妙ながら脈拍や体温がある!生きてるんスよこいつら

【―――"哲学者の卵"、皆の認識が正しければ】
【これは人間の感情に反応して能力者を生み出す、ただそれだけのアイテムだったはずだ】
【だが、これはなんだ?その実際の"卵"から現れたのは……覚醒された能力ではない】


――わかるッスか?"哲学者の卵"……これは人間を能力者に変える、ただそれだけのアイテムじゃ
なかったんス、この"哲学者の卵"には、我々カノッサ機関ですら気が付いていなかったさらなる有用性が
秘められていた、という事実そのもの!

人間の感情に反応して、体内から能力者に変える刺激を与える物質を作る、そのために開発した者も
いろんな調整、研究を行い、その望んだ通りの物質が完成し、能力者を生み出すアイテムとしてのみ使用してきた

だがそのために生み出した物質には、アタシらが気が付いていなかっただけでもう一つの側面を持っていたんスよ
例えば、その"卵"という名前の通り、何かを誕生させる触媒として使用することが出来る可能性を秘めている、とかね


【そこまで言って彼女はもう片方の、Uと刻印された方の卵をノートの切れ端と一緒に持ちながら言う】


いい知らせ、というのはとりあえず我がカノッサ機関でも、そのもう一つの可能性をより強く引き出せるように
調整された品がここにあると言う事なんス、だがそれを見せる前に悪い知らせのほうを全て言い切ってしまうと……


この"卵"の新たな可能性を見つけたのが、我々カノッサ機関の人間じゃない、いやむしろ……『敵』らしい、という点ッス


【コマチのまず知らせた、悪い知らせ、それは自らの誇る卵の可能性を、事もあろうに『敵』から手に入れたと言う点】
【そう、この金属生命体たちは、『敵』によって作られた物なのだ】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 00:34:44.42 ID:QO3sq0450
>>412

「『出納係』、俺のはいつも通り食材にして届けてくれ」

【椅子に背を預け、"いつも通りと"お金でなく食材で頼んだシェフ】
【出納係など六罪王に就任した者に向ける言葉ではないが、彼はなぜか名前で呼ばない】
【二つ名かナンバーがついていれば、大体その呼び名で呼んでいる】
【それが彼のこだわりである】

あ、じゃあ私もお金よりもかわいい子で振り込んどいてくれるといいな〜♪
小町ちゃんが直々にお給料としてやってきてもいいわよ〜♪
ブレンちゃんでもい い わ よ♪

【妙なテンションと無茶な注文を言いつつ、ブレンに向けてバチッとウィンクを飛ばした】
【彼女は本当に、誰彼構わずである】

>>424

【シェフはソーンから受け渡された名刺を無言で受け取り、羊柄のエプロンのポケットにしまった】
【アッシュはと言うと、ネメシスとシック・ボーイのやり取りをみてニヤニヤと笑みを浮かべ見つめている】

よかったわね〜♪ナンバーズに復帰よっ!♪
この調子でシックちゃんもナンバーを上げてもらえばいいのに〜♪

【完全に他人事だからだろうか、適当な提案を上げては恥ずかしそうな顔をして言るネメシスを見て喜んでいる】

>>429

戦闘〜?そんなものには使わないわよ〜♪
そんなに胸を大きくしたいなら、あたしがぁ〜…ククッウフフフフ―きゃっ!

【ソレイユを舐るように見つめ、不気味な笑いを上げていたアッシュの頭に今度シェフがチョップを落とした】

「妄想乙」

【アッシュの妄想の様な暴走をこれ以上進行させないために止めたのだろう】
【「は〜い」と言う言葉と共にしゅんとした表情をして椅子に静かに座った】

>>439

「飯は出すが、金はしっかりとるぞ」

【ベイゼの黄土色の視線を感じてか、おまけや割引はしないといった意志を見せた】
【アッシュはそんなぶっきらぼうなシェフを見て】

変なもの頼まなければ、高くないから大丈夫よ〜♪

【一応ベイゼのためを思ってかフォローを入れた】
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/10(日) 00:34:57.45 ID:Qc6ShjiSo
>>432

【あ、う、え、の三つが混じったような間抜けた声がひとたび出て、丸い目が相手に向けられる】
【かすかに漏れる星明かりを受けて金に輝く瞳は、がっしりした体躯とは裏腹に子供のようなそれで】
【何かしら返事をしようとして口を開いて数瞬、音を立てないようにそっと立ちあがると】
【すだれの形に布を切り取ったような荷車の出口に手を掛け、手先で相手を手招きする】

【出口をくぐるとすぐ横に、荷車の枠から伸びる軽い金属製のはしごがあって】
【もしも相手があやしげな動きのこちらについてきてくれているなら、先に上へと昇る脚が見えるか】
【後を追いかけたならば、ゆるく湾曲した天井に足を投げ出して座る青年にすぐに追いつけるだろう】
【どうやら荷車は見た目よりずっと機能的な作りをしているようで、多少上で跳ねた程度ではびくともしなさそうだ】

ごめンネ、周り起こしチャまずいでショ
商人ノ人のなかには気むずかしい人モいるし、騒ぐトどやされちまう
キミ、どこから乗ってきたノ?

【謝する声色は共通語と異なる響きをもっていて、ところどころ独特のなまりがある】
【多種多様な国の者たちがひしめきあっていた荷車の中でも、青年はひときわめだっていて】
【それでも異邦人にしては旅慣れた様子の軽装で、相手より商隊慣れはしているかもしれない】

ネ、君さっきカノッサの事ぼそっと寝言デ言ってたケド
支障無かったら、どういう組織なのカ教えてくれない?

【唐突に切り出した話は穏当とは多少言い難いもので、場所を変えたのはそういう理由があってだろう】
【知ってか知らずか聞いた本人はそこまで深刻そうな表情でも無く、新月前の薄い月を探して上を向いたりなどしている】
【もっとも前述の通り、多少話したところで他に聞く者も誰もいないのだが】
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/10(日) 00:37:04.13 ID:Vjk492S6o
>>409

【シェフ(>>409)に一笑に付されるままついと上げた視線は】
【氷点下の剃刀にも似た刻みつけるようなそれ、何処までも冷たく無慈悲に】
【赤い炎が熱を上げたために青くなった瞬間のよう、激昂が飽和を超えて「静寂」に変わった】

…………死期?そんなもんずっと前から悟っとるわ
終わりに向けて歩くのが「人」や。誰しも死に至る大病を患って生まれてくる
麻酔を掛けられるか放っておかれるかの違い。誰にも治せやしない、な

【意図の捉え難い言葉は、ある意味では全く相手を見てはいなかった】
【相手がどう受け取るにせよ、この人形めいた男が「人」を語るとは、滑稽な話だろう】
【それ以上は場を乱すような言葉で返すこともない、すわ乱闘という空気は穏便になりを潜める】

>>412

【コマチ(>>412)の幕間劇のよう割り込んだ査定発表にも、眉一つ動かすことはなく】
【逆に憐れむような目で相手を見遣って。その違和感は表情と言葉の合わない相手と何処か似通っていた】

……六罪王にもなったお人に差っ引きさせるんは、何や見てて気分ええもんでも無いなぁ?
そういう事務方は下のもんがやる事やと思っとったけど……
そッちこそ。何でそないな仕事の癖に六罪王になんてなったんやろなぁ?

【辛辣な言葉は減給へのイヤミなど無いというのに、いつにまして鋭利に並べ立てられる】
【そしてその言葉の中には、一点たりとも「辞めた理由」は含まれていなかった】
【述べるつもりもないのだろう。六罪王たる相手へのこの自体で、更に減給もありそうなものだが】

【それよりもコマチの話で一番彼の興味を引いたのは、先代のNo.2の話だ】
【自分と同じく旧No.2を名乗る者。たしか「人道へのありとあらゆる罪」に問われた大罪人だったか】
【別のグループの話ではあるがそっと聞き耳を立てて。ちいさく歪んだ口端の意味など、誰にも気付かれない】

>>415

【カニバディール(>>415)の的確な指摘には、ほうと顎に手を添えつもう一度考えるようにし】

へェ、さっきから思っとったけど割に聡い奴やわ。その可能性には気づかんかった
やっぱり内部に篭るだけじゃ得られない事もあるっちゅうことやな……
あとあッちはもうNo.2でも何でもない。そッちと同じ構成員なんやから、敬語は止めや

【対等な立場なのだから、なんて哂う割に上から見下したような態度は不変のままで】
【そこには自分の思い寄らなかった事を述べられた悔しさもあるのだろうが、顔には微塵も出さず】

/続きます……
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/10(日) 00:37:18.06 ID:Vjk492S6o
【余談。別グループから上がるコーネリアスの怒号には月並みに耳を抑えて、肩を竦める】
【六罪王たる彼の言葉、常人ならば気を失うだろうそれもまるで雷が通り過ぎるのを待つように流し】
【――だが急転直下の展開にはついていけなかったのだろう、机に立てていた肘が片方がくりと崩れた】

…………相変わらず、混沌そのままなお人やわ

【呆れたように遣る視線、だがそこには今後も彼が巻き起こしていく嵐を期待するような、そんな色が珍しくも浮かんでいた】

>>416

【そして落ちる煎餅の欠片には気を払うことはなかったが、足元を舞った使い魔には少し目を瞠り】
【ポルターガイスト現象もこれだけ可愛らしいものなら子供を泣かせたりすることは無いのだろうが、】
【知っての通りはしゃいでくれるような年でもない。ベイゼ(>>416)の言葉を聞きながら、】
【使い魔がまだ近くにいるのならば、眉根を顰めてハエか何かのようにそれを払おうとしつつ】

……そッちみたいな小娘ひとりに御しきれると思うんやったら、命令でもしてみたらええ
早く攻めろ、もう少し待て、お互いこのままやったら意見は変わらん。平行線やろ?
それを無理くりどうにでもしてまうのが「立場」なんやからなぁ

【今やこの男の遥か上位にある彼女、やろうと思えばこの男を顎で使うくらい何でもないだろう】
【ただし確かに孕んだ冷気、眼差しの奥にはそんな意思など欠片たりとてありはしない】
【「まだ」思い上がったままだ。彼女のひとつ上のナンバーであった、その過去に】

>>429 >>430 >>431

【元より、ソレイユ(>>429)の態度から察して申し出たこと】
【その彼女が要らないといえば押し付ける理由もなく、一言「ふゥん」と返して、それだけだ】
【ただし最後の言葉にちらと見遣った目、まさか配慮なんてこの男が持ち合わせるはずはないのだけれど、】

……そうやな、そっちは「秘書」のままでええ。必要やからな

【それでも。相手を肯定した言葉をこの男が言うなんて、滅多にない事だった】
【そして言葉を紡ぎ終えれば徐に周囲を見回した、議論は済んでいないと状況的にも分かってはいるが】

【(これ以上「本体」と離れた距離で存在し続けるのは、彼にとっては恐ろしく辛い事だった)】
【(勿論それだけは、「本体」のことだけは仲間だろうと誰にも言えはしないから)】

で、悪いがこの辺りで一足先に抜けるわ。久々に外に出たらえらい疲れてなぁ
後の話は他の連中からでも聞いて……いや、秘書のそッちの仕事やな。よろしゅう

【他のメンバーにも目配せだけを送って。引き止められなければ、そのまま彼の躰の輪郭が揺らぎ出す】
【青藍の燐光が溢れ、やがて彼の座っていたテーブルには等身大の木製デッサン人形だけが残されているだろう】
【姿をなかなか表さなかった影の存在。ナンバーを捨ててまで目論む事は、未だ伺い知れず――】

/所用があり、申し訳ないですがお先に失礼します。
/あとの流れは追って確認します、一先ずお疲れ様でしたー!
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 00:39:19.82 ID:s7aWr8Z90
>>436

…………、あ、れ?
待って、前の子が十二で、私が今年で八つだから、……―― 二十じゃない、の、?

【得意げな様子に、びっくりして瞳が丸くなる。しばらく黙ったなら、ついと視線が逸れて】
【田舎チョキから指を増やしていく数え方。さっきと同じそれを繰り返して、眉を顰めている】
【――どこかおかしな発言をしているけれど。計算に意識を取られた結果の無意識であるらしい、何も気づいていない】
【お酒のこと。算数的混乱に飲み込まれたまま、「そっか」なんて生返事――】

……い、ないよ、いない。なーんにも居ないし居なかった。
私あっちから来たもん、ほんとだよ? ……ひとなんて見なかったよ

【――そのまま。通してしまいそうになる、意識なんて逸れかけていて】
【気づいたならば、狭い道。身体でそっと邪魔をするけれど――ともすれば折れそうに細い身体はきっと大した障害にもならなくて、】
【慌てたような声が紡いで。それを示すよう、左手に湧く桜の花弁がちぢと点滅するのだろう】

よかった、これでお父さんにばれない、怒られない――。

【それでもすぐに落ち着いた光源。スカートを照らしてみて、嬉しそうな色は安堵の色へと変わっていく】
【赤だから気づきづらいとは思っていたけれど。すぐに処置しなかったそれが今後綺麗に落ちる気だってしなくて、】
【ぽふぽふと触れてみたりしながら、血しぶきの残滓を探していく、その間】

【「ありがとう」なんて紡ぎながら、意識の大多数はスカートの現状へと向いている】
【その細い身体、押しのけて。彼女の隠したがる先へ進むなら、今が一番のチャンス――だろうか?】
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 00:51:44.26 ID:v0Xb/R4mo
>>440

え?………えっと…ちょっとお時間頂けます?
ごめんなさい、私の貧相な頭脳ではこれが哲学者の卵だって言う事がまったく理解できなくて…
中から動物が出てくるだなんて……まるで本物の卵みたいですし…

【確かリーネの知っている哲学者の卵はこんな生命的なものではなかったはず】
【というより中から生き物が誕生してしまえばソレはもう唯の卵だ】
【中から出てきた物が機械生命体と言う事を除けば――――だが】

と言うことは哲学者の卵は名前の通り生命を秘めた卵と言う事になるのですか?
人間の感情により孵化し闇を増幅させる卵ではなく
殻の中に命の元が詰まっている卵と言う事になるのですね?

【哲学者の卵が本物の卵だったと言う事にリーネは若干の戸惑いを隠せていなかった】

では、この卵は従順な猛獣を作り出すためにも使用できる…と言う事になってきますわね
今だからこそこんなに可愛らしい形態をとっていますが、使用方法などを変えれば世にも恐ろしい生物兵器にもなり得ると…そう言うことになってきませんか?

でも――――――
それの一体どこが悪い知らせなのでしょうか?

【確かにリーネの言うとおり、卵の新しい側面の発見が悪い知らせには思えない】
【いや、寧ろ物凄く良い知らせに聞こえて仕方が無い】

…………?
今…今なんと仰いましたか?

【『敵』に見つけられた? リーネの耳が確かであれば多分ソレは良い知らせではない】
【寧ろ180度回転して最悪の方向に状況は傾く】


447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/10(日) 00:52:02.57 ID:PmWaK/cI0
>>422>>440

「イエス! やりぃーーー!」

「あはっ、おめでとうございます真室川博士」

 予算の委託が決まってから野槌はガッツポーズを決めた。
 隣でヒルコも笑顔で拍手している。

 しかし小町が卵の可能性について話した時、
 野槌はギラリと目を光らせた。

「へぇー、ふぅーん。なぁーるほど。
 いえ、むしろ納得だわ。"だから"卵から目覚める能力はアートマン系が多いのね」

 そして「敵が発見した」という事実を聞いた時。
 野槌は俯き、クククと肩を震わせ、やがて大きな声で高笑いした。

「あーははは! お笑いね、仕組みもわからないモノに頼っていただなんて!
 しかもそれを敵に看破されて! その可能性を形作るモノが作られていただなんて!」

 野槌はあー、おかしい。
 と、涙を拭いながら言葉をつづけた。

「さて、当然その"U"のデータとサンプルもこっちに回してもらえるんでしょうね?
 ああ、それと。これは一応この席の議長のコーネリアス様に聞いておいた方がいいかしら?」

 野槌はクルリ、とコーネリアスの方を振り向き。
 三日月の様に細めた目で問いかけた。

「これから[能力者開発研究部門はなにを中心に研究するべき]かしら。
 beyond3? 哲学者の卵の普及案と解析? それともここで出た哲学者の卵Uの研究かしら?」
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 00:53:06.89 ID:4fLosGMd0
>>445

「前の子――――?
良く分からんが、十二なものは十二じゃ。それに汝、今自分で八つと言って居るではないか」

【数個の疑問符が浮かんでは消えてを繰り返して】
【頑として十二という答えを覆そうとはしないのだけど】
【――――どうにも引っ掛かる言葉。よく分からないが、何かが矛盾している事は頭の何処かで理解して居る】
【きっと、この狐には直ぐ解ける様な事では無いのかも知れないけど】


「むむ……何だか逆に怪しくなってくるな
そこまで言われると、やっぱり怪しいのじゃ」

【身体で阻まれれば、無理に通ろうとしないのであろう――――今は】
【ただ、怪しんでいるのは確かで、視線はその先へと向けられていて】
【押し倒して進むのも気が引ける。だから、もう少しだけ様子を伺って――――】
【そんな事を考えて居た最中。案外、好機というものは直ぐに訪れるもので】


「お父さん?ふむ、こんな時間まで出ていたら父が心配――――
隙ありじゃっ!」

【態とらしく紡ぐ言葉を途中で切って】
【転ばない程度にトンと身体を軽く押せば、そのまま奥へ走り行こうとするのだろう】
【完全な白とは思えない言葉。何かを隠している事は明白なはずで――――】
【考えが浅い狐は、それは自分の探している者だと思っているのだろう】
【さて、もしもこの行動が成功していたならば、先に広がる光景は如何ほどな物なのか】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/10(日) 00:56:32.38 ID:gWD5LGQjo
>>441

……俺、そっちの姉ちゃんの方が好きだわ多分。

まあ、今度邪魔するわ。会議じゃ話さねーような細かい事も有るしなァ
酒とイタリア料理を用意しといてくれよ、減給あっても金あっから。

【なんて、もう一度会おうというようなことをサラリと述べてから机から起き上がる】
【姉ちゃんというのは勿論、アッシュのことだ。適当極まりないNo.3とは気が合いそうな気もするが】
【それはまた別の話――軽く手を翳してから、意識を別な方に向けて】

>>444

【妖精、使い魔――なんだか分からないが、それはデフォルメされたような顔でニッコリと笑う】
【煎餅が美味しいのか、人懐っこいのか。どっちにしたって、面倒そうに追い払われてしまって】
【戻る先は六罪王たる老人の元。その老人もまた、にこりと月彗に笑顔を向けている】

おいおい月彗、俺は何も命令してるんじゃねェ、『宜しくお願いしてる』ンだ
それにあくまで一般論を述べているだけであって持論でもなんでもない

俺がそこまで真面目に見えるなら、その両目は節穴だな
立場なんぞ振りかざしたって面白くねェし……あぁでも、飯くらいは奢ってもらってもいいかもなァ?

……しっかし部屋まで運んでくれた色男も不機嫌だと煎餅一つ受け取れねェとは残念だねー。

【ケラケラと笑いながらも視線はそらさない、そんな女がこのベイゼ】
【場が場だけに挑発したって怖くないと云うような態度は癪に障るだろうが――】

【―――やがて彼がデッサン人形へと変わってしまうと、笑いを切って】

>>429-431>>439

『……さて、それでは我々の方からの話題は終わりといったところですかな』
『二箇所への攻撃、敵情報の共有、どちらも言いたいことは言ったように思えますし……』
『もし他に無いようであれば、コーネリアス殿の弁でもお聞きになるのが良さそうですが。』

【と、ガイストが言う。確かに議題についてはほぼ煮詰まった――或いは終わった、そう思える】
【ともなれば主催者に傾注するのも当然だろうか。肩の使い魔を游ばせながら彼は言葉のとおりに視線を“そちら”へ向けていて。】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 01:03:46.86 ID:evuCUDif0
>>431
【数で言えば、殺しの桁もNemesisの――梨花の方が多いハズ】
【にもかかわらず、この紳士からはまったく――温度が感じられない、人間ではないかのように。】
【気をつけたほうがいいだろう――この男、能力同様――恐らく、血の気を感じさせない存在だ。】

『んふふふ・・・、、いえ、貴女は少々頑張り過ぎているようですからネ!』
『有給でも取ってみてはいかがですか?なんならワタクシが観光地でも案内しますよ、ソレイユ、さん。』

【――す、と近寄って、ソレイユの耳元で小さく呟く・・・聞こえただろうか】

『――――ぁぁ、ィィ・・・君は・・・とても・・・』

【その手がソレイユの髪に触れるか触れないか、というところで――Nemesisの腕がシックの耳を引っつかんだ。】

『アウチっ!?アーウチッ!ノー!リカサーン!ごめんなサァイ!もう、もうしませ――んふふふぐっ!』
「――こんなところで"食べ"ようとしてんじゃないわよ。まったく・・・。」

【どこか恍惚とした表情で、耳を引っ張られる紳士の様子はとても――とても不気味だ。】

「・・・らしくないわねぇ、こんな問題児を褒めちぎって。
まあ――年齢なんて、実際のところ関係ないのかもしれないわよ?
それに性別も・・・性格も。あんまり関係ないのよ。
――――大事なのは、怒り。怒りがあれば・・・女だろうが子供だろうが、老人だろうが――・・・戦士になれる。

憧れなんて抱かない方が身のためよ、ソレイユ。私の生き方は――とても。とても。歪んでいて、醜いから。」

【突き放す。そんな優しい言葉なんて、かけないでほしいから】
【けど】

「・・・でも。・・・ありがと。ちょっとだけ、嬉しかったわ。」
「ネメシス――じゃなくて、梨花でいいわ。堅苦しいでしょ、同年代なのにさ。」

【表情は変わらない――視線はバイザーで見えない――ただ、実は少しだけ彼女が心を開いたのが・・・わかるだろうか。】
【なんだか、ほんの少し距離が縮まった気もして。】

>>439
今回はゼロからのスタートだったからね、研究は本職でなくとも成果を挙げるにはこれしかなかったのだよ。
本来なら両立は恐れ多い、褒められたことではないさ。
だが君のような人材がいれば話は別だ、これからはこの研究が飛躍的に結果を出し続けるだろうからね。くく・・・。

・・・にしても、君は本当に礼儀正しいね。機関員とは思えない――いや、しつれい。
私の部下は随分と、こう――・・・いや、その。

「・・・なによ。なんか文句あるわけ?・・・カニバディールさん、だっけ、アンタも礼儀正しすぎ。」
『もっとラフで良いと思いますよ!ソーンは今、無職ですしねんふふふふふふふふ!!』

・・・カニバディール君。ああいう風になってはダメだよ?
【部下二人を指し、ソーンはため息をついた。】

――ああ、見覚えがある。
件の列車事件で・・・「船」がいたのを覚えているかい?
列車を最後に格納したあの船――あれを運用していると思わしき少女の使役する武器に
似たようなものがあったと思うんだが・・・

――UNITED TRIGGERよりも先に、やはり支援組織の方を警戒すべきだという私の見解は、そう間違ってはいないようだね。

>>441
「ありがたいけど、アッシュ・・・さん、はその・・・いつもそんなにハイテンションなの?酔っ払ってるの?」

『んふふふふ!ワタクシは良いと思いますよ、マドモアゼル!よければ今度食事でも――』

「イヤだったら断っていいんだからね?なにするかわからないから、この似非紳士。」
【はぁ、とネメシスはため息。円卓に用意されたワインを飲み干し、次のグラスへと手をつける】
【そのまま料理の載った皿まで手を出し、ステーキを凄い勢いで食べ始める。――どうやら、おなかも空いていたようだ。】
【そういえば彼女は能力の過剰使用によって常にエネルギー消費が激しい】
【空腹を埋めるためにとんでもない量の食事摂取をしていたりするのだが――その片鱗が見えるだろうか。】
【あっという間にステーキをたいらげ、パンに手を伸ばす――・・・。】
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 01:03:48.34 ID:7UEF06oxo
>>437

【「カツカツ」と響くヒールの音】
【それだけ聞けばなんて事はない同じように食事を求めたただの客だろうと思うに違いない】
【勿論逆にその音の主も彼らを見て「やかましい客がいるな……」程度にしか思っていなかった】

【通り過ぎ様に男の首の刻印を見るまでは】

――――――おや、こんな所で同業者に会うとは

【過ぎるはずだった足音は止まり彼らへと声が掛けられる】
【席から見上げればそこに居るのはすっとした体型の女性】

【酸化した血液のように濁った赤色の腰まで伸びた長髪】
【同じく濁った赤色の瞳は半開きでどこかぼうっとした印象さえある】
【求める限りで最上の部類だろう体型を最上の品質の白ブラウスや黒のスーツに身を包み】
【更にその上から深い橙色のロングコートを肩から羽織り、そして襟には機関のバッチ】

こんばんは……ええと、ナンバー31……でよろしいのでしょうか?

【眠そうな瞳を細めて白衣の彼の首筋を見る】
【「31」連想されるのはナンバーズだった、まあ間違っていても文句を言われるでもないだろうけれど】
【心なしか自信の無いような声で、そして軽い会釈をするのだった】

/まだいらっしゃることを願って!
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 01:10:57.18 ID:s7aWr8Z90
>>448

だから、足して、

【「――二十、だよね、」】
【やっぱり、何度だって、何度数えたって、二十になるその計算】
【少なくとも一般人はしないような数え方、まるで自分が誰かの後釜か何かのよう――おかしな言葉を繰り返す】
【さながらそれが当然のよう、何の疑問も抱いてないのだから、】

……心配、してくれたほうが嬉しい――――っ?

【ひらと捲って落とす段フリルのその中。そもそも汚れていないのだから綺麗なのは当然で、】
【けれど嬉しそうな笑みを零すのだろう。わざと夜に出歩いているともとれる言葉――】
【――少女の言葉に驚きを示して、途中で途切れる。視線を上げたなら、それと同じ頃に身体をとんと押されて、】

【或いは気づくかもしれない。軽く押したはずの身体はびっくりするぐらいに軽くって、存外に容易くバランスを崩す】
【押されたままに思い切りしりもちをついたなら、今度こそスカートは土で汚れたけれど、そんなこと、どうでも、】

――や、ま、って、!

【転んだ勢いで散らばった無数の桜の花弁。ふわり舞い上がって、ちらちらと落ちてくる】
【それは疎らにあたりを照らして、そのうちに。その総てが地で蕩けて消え果る】

【手を伸ばしたってもう遅い。起き上がるには数秒要して、だから、止められない】

【――走ったならば、思ったよりもすぐに“隠したかったもの”が落ちている】
【一見するにただの紅い水溜り。けれど、意識を向けるまでもないそれは確かな血の香り】
【じっと見つめたなら、まるで骨片のようなものがぷかり、紅い水面に漂っていたりして――ひどく、損傷しているけれど】
【もしも触れたなら。微かに肌を焼くような感覚がある。まるで、酸のような――】
【(切り落としたような右手。溶け残ったような服の繊維、それがひとだったと教えてくれるには十分すぎるぐらいに)】

…………――、

【――かつり、追いついてくる足音は存外にゆっくりで、遅いから】
【総てに気づかなくたって、彼女がそれをしたと気づくには容易いのだろう】
【或いは、逃げ出すことだってきっと出来るのだ。ぽっかり口を空けたその向こうに、まだずっと道は続いている】
【眉を顰めた無表情にほど近いそれは、まるでそう作られたお人形さんのよう――】
【空っぽの両手。敵意なんてものは欠片もないまま、ひらひらとスカートの土を落としていた】
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 01:12:49.83 ID:U2TweIZoo
>>439>>441>>444>>449>>450

【煮詰まったグループ間の交流、会話の中身も単なる通達に終わらないほど】
【一仕事終えたように息を整えたなら、〆の言葉へと向かうのだろうか】


そうですね……此方のグループはこの辺りです
皆様今日は本当に有難う御座いました……至らないばかりで、迷惑ばかりおかけしてしまって
ですが、皆様のことを知れただけでも、参加した甲斐はあったものと思います

――――是非も末永い機関の繁栄を、その為に出来ることを全て
皆様どうか、良い夢を――――


【終わりの言葉なんて彼女には似つかわしくない、それだけを言える価値なんてないから】
【権利の消失した後の向かう矛先の流れすらも知らない明日葉の花】
【その向かう方向へとゆっくりと朽ちていくのだろう】


/すいません!時間が無いので……この辺りで此方は〆ます、すいません
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/10(日) 01:13:02.99 ID:OujRcOlho
>>433

―――ククク……!! そうッ、あの「お遊び」だ……!! 
……殺しは禁止ィ? ―――ば〜〜〜〜かじゃねぇのぉぉおおおッッ!? ……まぁエンターテイメントとしてなら、あんなモンだろ……なぁ!?

【思想はバッファと同等―――此方からすれば、プロレスを見る気分だ。プロレスにすれば、中々のタイトルマッチだったなとの印象】
【所詮命を賭けていない闘いなど、「闘い」じゃない。―――「お遊び」。其れに歓声を挙げる市民も、彼には理解できていなかった】

ククククク……だよな……!? お前程のチカラがあれば……一瞬で―――グチャッ!! ……だよな?
―――任せたぞバッファよ……!! 期待してるぞ、お前の怪力に―――!!

【単純で小物の方が、扱いやすい。―――駒としてなら、好きな人種だ。こうやって「任せた」と頼ったり、少し威嚇しておけば―――】
【―――まるで手足。 自由に動かせる。ある意味、beyond2に飲まれた兵士よりも、簡単だった】

【彼の背中を軽く2回叩いて、あたかもコーネリアスが彼に絶大な期待と信頼を寄せているかのように見せた】

>>434

―――其処までの自信……過信に変わるなよ?―――確かに自警団は、馬鹿だッ!! 特に上層部……保身しか考えないカス共の集いッ!!
奴等の正義は……腐りかけているッッ!! が、しかし……下の者。 そちらには、優秀な人材も少しは存在する……

【決して、侮ってはいけない。―――勿論、No.10とあるものが、油断したりはしないだろうが―――と言う、忠告】
【既に上層部……特に水の国の上層部は、怯えてカノッサに攻めの姿勢を貫けない。その時点で、彼らはカノッサに勝てない。彼はそう認識する】
【しかし、其れでも。―――腐っていない正義の持ち主。位は高くないが、正義に満ち溢れる者。気をつけるべきは、そちらだと】

そして失敗した場合……今後自警団への工作を実行することが更に難しくなる……流石に一度見つかれば、ガードを固めてくることは明白ッ……
つまり、絶対に……絶対にッッ!! ―――心臓が喰い散らかされようともッ!! 脳味噌が飛び出ようともッ!! 毛穴を機関銃でぶち抜かれようともォォッ!!

―――シッパイハ、ユルサレナイ……!!

【念には、念を。さらに、念。……失敗すれば、首が飛ぶ。どっちの意味かはご自身で―――と語るは、迫力】

/続きます
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/10(日) 01:13:13.24 ID:OujRcOlho
>>435

―――グラトン。 反感を買うのでは……などと思っているのか? ククク……構わぬッ……反感ッッ……!!!
寧ろ、下克上を狙うくらいの、野心……!!其れを俺に剥き出しに……何時でも寝首を掻く程のモノがなけりゃあ、カノッサは腐るッッ!!!!

―――フフフ、狂人の考えだ、所詮お前には、戦わざる者には必要のない思想……理解できなくて良い

【冷めた視線が、一瞬肌に触れるのを感じる。其れは自分と同じ狂人からだが―――立場は、まるで違う。戦闘を全てとする彼と、非戦闘員のグラトン】
【そして、この発言を周りが聞いていたなら―――それは、ある意味挑発。「何時でもかかってこい」と言う声明とも取れるのだ】

……ふむ。工作員に森島の、そして彼の周りの調査の役目を与えようか……? 
特にそのブレーン……優秀ならば薬でもルナトリウムでもなんでも使って洗脳し―――こちらに引き入れても構わんッ!!

【口元に手を当てながら、考える仕草をして―――視線は、一瞬だけNo.10に(>>434)】
【こちらも、念には念を。優秀な人材を当ててでも調べる必要がある―――獅子は、獲物を狩る際に一切の妥協をしない様に】

>>440

……ククク、正直通るとは思わなかったぞ……!! 六罪王の懐の広さを、覚えたか……?

【先程どうしようもない理由でブチ切れた奴が、よく「懐の深さ」なんて言えたものだ】
【誰もが思っているだろうが―――其れを気にすることもなく、只管気味の悪い笑顔を浮かべる革命家。―――感情豊か、と言うのは、良い言い方だろうか】
【そして語られるは、「卵」の秘密。―――要は、beyond2も進化するように、卵も進化する】

―――ククク、其れを見つけた我がカノッサはやはり負けを知らな―――……何ィ?

【―――カノッサの、研究機関は、世界一。 ―――決して川柳とかではない。先ほど言った、コーネリアスの言葉】
【其れを揺るがす、真実である。早くも覆されそうな、悪い予感……。そうだ、ガルボ以外にも、優秀な研究者は沢山存在するのだから】

……しかし、コレは我がカノッサの「卵」―――悪意に満ち溢れたモノだ
故に正義側の扱える代物じゃないッ……!! どんなに誓った正義もッッ!! 無力ッッ!! 無力ッッ!! ……無駄無駄無駄ァァァッ!!!!

【―――そうだ、と思い出したように。あれは悪意を増幅させる。即ちカノッサ専用―――だから、心配は要らない。そういう、認識】

>>447

―――無論ッ!! 研究すべきは「卵」ッッ!! カノッサの研究機関は世界一だッッ!! 其れは揺るぎないッッ!!
其れを証明するために……卵の新たなる可能性を、急速に導き出せェェェェッッ!! 金は惜しまんッッ!! 諸君ッッ!!護るはプライドよぉぉおッッ!!!

【beyond3も、普及案も、解析も―――既にどうでも良い。唯、正義側の人間に上を行かれることは許せないし、ユルサレナイ】
【故に司令は決まっていた。―――哲学者の卵Uの研究だ】【真室川が振り返った先にいたのは―――ワナワナと震える、地獄の化身】
【悪意が狂気がエゴが、人の形をしているだけの彼が―――鬼の形相で震えている姿】
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/10(日) 01:13:33.79 ID:OujRcOlho
【現在のホワイトボード(A)】
[哲学者の卵絡みで割といい知らせと、めっちゃ悪い知らせ]
[ナンバーズ及び一般機関員の1月分の給与報告]
[人工強化プロジェクト Fシリーズ』による、強化装備の配備について、兵器詳細]
[ガルボ博士のGBシリーズについて]
[翠爆の宝玉の欠片]
[哲学者の卵の普及方法について]
[トレンチコートを着て、長い黒髪の刀を使う女]
[森島と言う男]
[能力者開発研究部門はなにを中心に研究するべきか]
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 01:17:22.15 ID:k/ozL+zAO
>>442

【示された手招きに少女は数度瞳を瞬かせ、躊躇いなくその後を着いていく】
【軽やかな動作で梯子をのぼってゆけば、相手より少し離れた位置に腰掛けるだろう】
【暑さで僅かに湿る額を衣服の袖で軽く拭い取りながら、清涼な夜風に目を細め】
【わぁ、いい風ですね――と、微笑んで感嘆の色を声音に混じらせた】

あぁ、いえ、いいえ……こちらこそごめんなさい
あんまり、こういうのに慣れてなくって。
お気遣いありがとうございます、ね。ふふ

……えっと、私はちょうどこの風の国から、ですね。
故郷に帰るついで、ちょっとした観光って感じです
そう言う貴方はなんだかすごくエキゾチックな感じですけど、どちらの出身なんですか?

【異国情緒の色濃く漂う青年の恰好を興味深く見ながら、今度は少女から尋ねる】
【確かに特別目立つその姿は彼女の心を強く惹き付けたようだ、青い瞳が好奇の輝きを放つ】
【しかしながら次いで問われた言葉には再び少しばかり目を瞬かせて、】
【あろうことか、その場にすっくと立ち上がった】

……えっと、カノッサですよね。直接の関わりは無いんですが、
なんでも世界を混沌に導くすこぶる悪どい組織のよう、……ですよ
各国テロ被害に悩まされてるみたいで、おかげで風の国のエルジオ≠セって、どんなに酷い傷を負ったか……!

……っと、すいません、つい熱くなっちゃって
とにかく、世に蔓延る悪ぅい組織なんです、カノッサは

【カーディガンの裾を風にはためかせ、至極簡潔な説明の後に紡ぐのは単純な恨みごとだ】
【先程故郷だと言ったか。愛する祖国を傷つけられたことに対して憎悪を抱くのも、きっと無理はない】
【多少ふらつきはしながらも、しっかりと仁王立ちして、少女はポケットから万年筆とメモ帳を取り出す】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 01:24:36.82 ID:QO3sq0450
>>449

イ〜タリア料理ね〜ん♪ラジャっ♪

【右手を額のところに当て、敬礼の形をとって返事をするアッシュ】
【返事はしているが、きっとその当日になったら忘れているであろう】

>>450

酔ってないわよ〜、こ れ が普通よ〜♪むしろネメシスちゃんの方が暗いのよ〜♪
それに大丈夫よ〜私強いからね〜♪シックちゃんをメロメロにしちゃうかもよ〜♪

【茶番の様なほんわかした空気を壊すかのようにシェフが一言】

「今日、この会合に出るんで店締めたから、今月は休みなしだからな」
えっ…

【今までの笑顔が嘘であったかのように、アッシュの表情が凍りついた】

>>453

「会合も終わりってんなら、俺達も店に戻るか」
え〜、も〜いっちゃうの〜?もう少し遊んでこうよ〜♪

【重い腰を椅子から上げ、首と手を鳴らしゆっくりと会合に参加したメンツを再び見回す】
【アッシュは円卓に突っ伏しながらぶつくさと文句を言っている】
【この会合が終わった後にやることがわかっているからの文句であろう】

【シェフは今にでも帰ろうと準備を始めた】
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [!nasu_res sage]:2013/02/10(日) 01:24:52.71 ID:OujRcOlho
>>all

―――さて、十分に話もしただろう……本日の会合は、此処までとする
多くの情報を共有し、貴様等の顔も見ることができた……ククク、今後の侵略活動がより輝かしいモノになることを願うぞ

貴様等も積極的に侵略しても良いのだぞ……? 俺やNo.3のように。 兵ならいくらでも使って良い……beyond2があれば兵など簡単に増やせるからな
そしてッッ……!! カノッサの成すべきことは、勿論俺が言ったことだけじゃァ無いッ!!

―――少しでも機関の目的に近づけるならば、『考え、自由に行動しろッッ!!』 許可はいらんっっ!! 任せるッッ!! 貴様等を、同士を―――信頼しているッッ!!
決して、縛られるなよ……? カノッサは唯の会社じゃあないんだ、仕事をこなしている……そんな気持ちで活動はするなあぁぁッッ!! では、アデュー!!

【周りを見渡すと、先程よりもやや張った声を飛ばしていく。自身のグループの会合を終了とする言葉が、会議室全体に広がって】
【コーネリアスはコートを翻すと、颯爽と出口へと脚を進める。微かな笑い声を、気味悪く漏らしながら】


                       『あ、そうそう』


     【軽い印象の持てる口調と快活な声と共に、革命家は振り返る。まるで何かを思い出したように】
         【―――身体を後方に反らす。肺にゆっくりと空気を蓄える。そして―――】

   
        『―――――――レ ッ ボ リ ュ 〜〜〜〜〜 シ ョ ン ッ !!!!』


【―――お決まりのアレだ。 悪意が、狂気が、五月蝿すぎる声に乗って拡散する。ビリビリとした何かが、周りに染み渡っていく】
【肝心の革命家は―――そう叫ぶとスッキリした顔で足早に会議室から抜け出した。微かな笑い声は、まだ残っていた】

/会合は終了ですが、フリータイムということで話していても勿論オッケーです!皆さんお疲れ様です!
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/10(日) 01:28:15.21 ID:bwoYehQv0
>>440

……なるほどのぉ。いつの間にやら知られていない仕様が出来てきたんじゃな…………
まぁ、それが見つかった事は幸いと言えなくも…………――――――――――――――――

【好き勝手カスタマイズしたCPUが、想定外の動作を起こす事など良くある話である】
【その狂気を、機関の内部の人間も長く気付かなかった事自体は意外だが、それでもそれほど悪い話とも思えない】
【――――そんな事を考えながら話を聞いていたグラトンだったが、核心に迫るとその表情は厳しさを増して】

――――なるほどしてやられたの…………正にしっぺがえしを浴びかねん状況にあると言う訳か…………馬鹿馬鹿しい……!!

【開拓された可能性は、敵の手の中にある。その事実は『機関の勝利』に己が情熱を注いでいるグラトンには、ひどく不快なものだった】
【ならば、今から『卵』を改良するか――――否、もう遅い。これを作り上げた者たちは、既に機関を去っている】
【この失態は、そう簡単に取り返せるものではないのだ】

>>455

…………まぁ、お前さんなら確かに、そう簡単にやられはせんだろうし、いくらでも返り討ちにも出来るじゃろな……
じゃが、それが内部の不和や疑心を巻き起こしては、意味が無いぞい……?
わしらは組織なんじゃ。そしてそれは、数の力なんじゃ…………そこには統制が必要じゃ…………まぁ、やり過ぎんようにな?

【コーネリアスの事ならば、そうした身体の安全を考える事は無いだろう】
【むしろ、単純な反抗など、反抗者の方の命の方が危ないと言えるのだ】
【しかし――――グラトンが危険視するのは、内部の意志疎通の滞りを招かないかと言うもの】
【風通しの悪くなった組織は――――それだけで、致命傷を受ける事がある】
【そのさじ加減が適切なら、むしろ機関と言う組織に相応しいだろうが、グラトンの目には少々やり過ぎに見えたのだ】

まぁ、ともあれ…………裏切り者のシェン元議員もそうじゃが、森島は古くから機関に刃を向け続けておる…………
その回りを固める事は、大事じゃろうて…………奴が再び反抗勢力の足回りを固めたりすれば、厄介じゃろうからな…………!

【継続戦闘能力――――個人と言う訳で捉えれば、集団のそれとは話が違ってくるが】
【森島の『意志』や『人脈』は、決して無視できるものではない】
【その調査をコーネリアスが検討すると言うなら、グラトンも軽く胸をなでおろすだろう】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 01:28:58.18 ID:4fLosGMd0
>>452
【手を伝わる感覚――――背後で聞こえた音に、思わず脚を止めそうになるけど】
【その脚が若干遅くなって、振り向けば怪我の無い事だけを確認するのだろう】
【――――また、脚を進めて。その表情は、何処か申し訳なさそうで】


「……何じゃ?ゴミでも捨てられているのかの
全く、こんな場所に捨ておって――――」

【見えるのは、奇妙な物。歩を進めれば進める程、鼻を突く臭いはきつくなって】
【怪訝な表情で覗き込んだならば――――悲鳴。だろうか】
【驚いた。ともまた異なった。骨の髄まで恐怖で凍ったような其れ】
【ペタン――――とその場で座り込んでしまえば、纏い物が血を吸い上げて行くのだろうか】


「――――――?!」

【完全に怯えた表情。元が何だったのか知るには、十分な惨劇の場】
【こんな道。すれ違う事も難しければ、あの少女が見逃した筈も無い――――迫る足音から逃げなければいけない事は理解して居ても、身体は動いてくれなくて】
【だから、首を動かして見る事しか出来なかった】
【自分を守るためか、震えを少しでも収める為か、自分自身を抱くような姿で】


「ま……さか。汝が“此”をしたのか?」

【やっと紡がれる声。喉の奥から絞り出したような声】
【逃げようにも逃げられないその狐を捕まえる事は簡単だろうか】
【きっと、少女を見つめる目はさっきとは全く異なっていて――――細首を折るのも。溶かしてしまうのも容易な事】
【自分の掌が血で汚れても、服が赤く染まっていっても気にする事は無い】
【そんな事を遙かに上回る恐怖があるのだから、仕方の無いことだろう】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/10(日) 01:31:08.76 ID:JsQN6Y++o
>>440
…あ〜…よくはわからねぇがわかった、だが、貴様には要約力が足りねぇな

【…要は、コマチのわかりやすい説明は彼には分かり難かったらしい】
【理解出来たのは、これを作ったのは機関の敵に値する人物だということ】

敵が作った技術なら、なんで貴様が今持ってんだ?まさか敵と繋がってんじゃねぇだろうなぁ!?
それに、そうじゃないとしてもこんなもんがなんの役に立つんだよ?ペットにしても可愛げがねぇぜ

【頭の上で馬鹿にした様に踊る猿を指差しながら、コマチに吠えた】
【敵が作った技術をどうやって手に入れたのか?何の役に立つのか?考える事は微塵もなく、疑問をすぐに問い質す】

>>454
モヒヒヒヒ!えぇ全く、その通りですよ!
あんなショーの頂点で、調子に乗られちゃあ困りますぜ!

【ーーー考え方は同じ、しかしそれを支える力量は、遥かに次元違いの遠くにある】
【それをわかっているつもりでわかっていないのだろう、この男は、『コーネリアスと考え方が同じだ』という事で調子付いている】

…モヒヒヒヒ!お任せを…!
ここにいるどの機関員よりも高い成果を、このバッファ・ロースカルビが上げて見せましょう…!

【貪欲な獣を操るのは簡単だ、餌を目の前に垂らしてやればいい】
【下手に頭脳があるなら尚更、慣れさせれば従順な下僕の完成だ】
【下僕は既に自分が駒とされている事も知らずに動く…代わりはいくらでもいるというのに】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 01:39:05.36 ID:VIZRcSF1o
>>443>>444

もったいないお言葉です
む、そちらがそう言うのなら……

【先ほどから、月彗に対しては他の機関員とはまた違った、異質なものを感じ取っていた。ゆえに、少し口ごもる】
【対等と言いつつも変わらぬ態度を目にして、あいまいな返事をするが】
【一通り話し終えた後で、この場から消えていく光景を見て、言葉を止める】
【そのまま黙って見送り、その場に残されたデッサン人形を興味深そうに眺めるが、やがてその視線も切る】


>>450

ゼロからのスタートでこれほどのプランが出てくるとは、驚かされるばかりです
ええ、来るべき混沌の世界のために、この研究は大きな力となることでしょう。……今から待ち遠しいですな

こちらこそ申し訳ない、どうも堅苦しい性分でいけませんな
そうですね、これから共に混沌の世を目指す上で、やんわりと軟化させていくようにしますよ


はは……ご忠告痛み入ります
……しかし、失礼ながら拝見いたしたところ、お二方とも相当に優秀な方々のようですな
こちらの兄弟など、このざまで……

『おい、どういう意味だそりゃあ』
「我らをだしに使うな」

【まずはソーンに、そして後ろに控えるNemesisとシックへと言葉を返す。これからの協力体制に暗に期待しつつ】
【デュアル兄弟を唐突に引っ張り出してお茶を濁したのは、ソレイユに対していたシックの気配が】
【まるで血の気を感じない、冷たい何かを宿しているように感じたからだ。今はふざけているように見えても】
【有事となれば、彼らもとてつもない力を発揮するのだろう。それに対し、思わず一瞬警戒してしまったことを自覚したためだった】
【それをさらにごまかすように、次の話に喰いつく】

ええ、覚えています。人質たちを脱出させたあの船……その少女というのは、先ほどおっしゃっていた「ロボット」の少女のことですね?
その少女の武器に似通ったものがあったとすれば……なるほど、さすがにソーン様は慧眼でいらっしゃる
裏に控える支援組織のことを考えれば、彼奴らも存外に根が深い存在のようですな

【先ほどのコマチの悪い知らせも併せて考えれば、その脅威は容易に感じ取れるだろう】
【カノッサの前に立ちふさがる正義も、また、ここに集う機関員たち同様、侮れない存在だ】


>>453

こちらこそ、今宵はこのような機会をお与えいただき、ありがたくあります

『お疲れさん、ソレイユさん』
「……いずれまた」

【〆の言葉を述べるソレイユに、三者三様の言葉をかける】
【いずれは、彼女の力に頼る機会もあろう】


【そして、告げられる主催からの終了宣言(>>459)。腹の底に響き渡る、コーネリアスの大声】
【それは、この三つの異形をよりおぞましく奮い立たせた】


「……さて、今回はお開きのようですな」
『まあ、会った時にはまたよろしく頼んますよ』

では、ひとまず、ご挨拶を……お疲れ様でした
機関のますますの繁栄を願って――すべては混沌のために

「『すべては混沌のために』」

【彼らなりの最後のあいさつをその場の一同に向け、三人は席を立とうとする】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 01:39:26.48 ID:suoSW3+AO
>>451
【不意にかけられた声に、女の手が止まる】
【男もコーヒーをテーブルに置くと声の主の方に顔を向け】

「確かに、僕はNo.31、ノーグ=ナシエですが。」
「この数字の意味がわかるという事は……あなたもこちら側、ということですか。」

【いきなり話掛けられたというのにその声は相変わらず落ち着いたままで】
【代わりと言わんばかりに女は目を見開いている】

え……何?知り合いなの?ま、まさか……恋人とか?いや、それはないか、ないな、うん。

「何を一人で納得してるんですか、失礼な」
「バッチがついているでしょう、彼女も我々と同じ、ということです。」

「どうぞ、座って下さい。コーヒーくらい御馳走しますよ。」

【女に言うと、男は再び彼女に向かい席を勧めた】
【笑みを張り付けたような顔から感情はわからないが、何か仕掛けてくることはないだろう】


/いますよー
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 01:42:16.58 ID:s7aWr8Z90
>>461

【――こつん、と。最後に一度地面を打って、硬質で冷ややかな足音は止まるのだろう】
【へたり込む少女からおおよそ五歩ぐらいの距離、だろうか。跳んだりしたならば、もう少し早く接近できるだろうけれど――】
【じぃと少女を見下ろして、その様子から気づかれたことを察したなら。緩く首を傾げる】

【(どうしてこんな顔するんだろう、普通なのに?)】

【隠したのは見せたくなかったことよりもずっと大きく“悪い子になりたくない”思いが占めて、】
【気づかれたこと、察されたこと、ばれたこと。危惧するのは、悪い子だなんていわれてしまうことばかり】
【自衛団とか。名前は知っていたって、助けてくれたことなんて、一度きりだって、ない。だから、恐れすらしない】

……、……ちがう、よ?

【――なんて。言ってみたところで、嘘でしかないのに】
【その服を汚していく赤色。視線を下ろして眼を細めたなら、その酸性は嘘みたいに失われていく】
【結果、残るのは多少薄まったひとほぼひとり分の血液――と、残骸、少し】
【すっかり温度もなくなったそれはひたすらに冷たくて、きっと、きもちわるい】

――信じてくれない、よね、うん。

【縮めない、手すら届かないその距離。敵意はまだまだ湧かなくて、そもそもそんな気微塵もない】
【納得したような声を洩らして、視線がついと逸れたなら、考えるような間が少し】

【「どうしたらいい?」なんて、ひどくぼんやりした声が尋ねるのだろう、大事なものなんて、とっくに欠落していた】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 01:43:50.37 ID:v0Xb/R4mo
>>454

自分でも重々承知しております
過信に変わった自身を他人に暴かれる無様な真似は致しませんわ
というより、こう見えて十分慎重に行動しているつもりですのよ?

【正直上より下のほうが厄介、それはリーネも同じ事を考えていた】
【でも自分は10の人間であり、上位bニしての風格と品位を持ち合わせて行動しなければならない】
【過信で失敗など本当に洒落にもならない話だ】

大丈夫ですわ、私…いえ10がそんな人間に見えまして?

この命有る限りは世界に絶望を撒き散らします
それがこの組織と約束した事でもありますから

【大丈夫ともう一度口にしリーネは黒い物を纏いニッコリと微笑む】

467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/10(日) 01:44:36.17 ID:Qc6ShjiSo
>>457

【風は冷たくて、それでもじわじわと暖かくなってきた気温や元々の穏やかな気候もあり】
【エンジンと人同士の体温で暖められた車内を考えれば、ずっと快適だ】
【見るからに暑い国の生まれだろう青年も、今は目を細めて風を上体に受けている】
【街の風景よりも今いる草原の方が性にあってそうな】

キャラバンは初メテ? 特にこのタイプの荷車は揺レるからなあー
風ノ国って都会的だから、電車トかに慣れてると結構きついかもネ
俺は砂ノ国の方から。と言ッテモ、このキャラバンに同行したのはレナールからなんだけどサ

【レナールといえば風の国の交易都市のひとつ、そして、この都市もまた――】
【エルジオ以前に一度手ひどい襲撃を受けた場所。風の国が故郷であるという相手にとっては、なじみ深い名だろうか】

【急に立ちあがった相手を見上げ、一瞬遅れて慌てたように片手を中途半端に伸ばすも】
【熱弁を振るうその姿に、その手を下ろす。ほんの少し目を細め口を紡ぎ、黙ったままにその言葉を聞き入れる】
【揶揄する様子は無く、相手の語りが一通り終わると、こくりと深く頷いた】

……ン。エルジオも、全然俺は守レなかったな
あ、俺モあの時居たンだ。事前に公表と民兵ノ募集があっただロ?
ちょっとカノッサには恨みモあるンだけど、ウーン、もう一つ目的モ、かな
でも俺ノ群(ムラ)って田舎だッたからサ……名前とトンデモない組織だッテのは知ってても、それ以上はあンまりデ

【それで、独り言に反応した相手をわざわざ星空のもとに連れ出してまで聞いたのだろう】
【ひょっとすると、方々で同じように聞いているのかもしれない。砕けた口調に反して、空を見上げる目は真っ直ぐに】
【もしかすると、あのとき街を破壊する仁王像の周囲に目を向けていたならば、彼を見かけた事があるかもしれない】
【戦闘していない一般市民である以上、そんな余裕は誰にも無かったかもしれないが】
【星を見遣る視線をメモ帳に写して、相手の行動を不思議そうに見つめる】

何か、書くヒトなの?
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 01:49:14.60 ID:wdsmyuNGo
>>446>>447>>455>>460

【皆の反応をそれぞれ待ち、彼女はやがて話を続ける】
【次に彼女が話し始めたのは、過去にいた、ある人物の話だった】

――二年前、我がカノッサ機関によって拘束していた魔術師がいたッス
そいつは過去のごたごたが起きているうちに行方不明、今生きているのか死んでいるのか、仮に生きていたとして
今どこで何をしているのか、ひょっとすると過去カノッサ機関に所属していた人間が今も匿っているのか……まったくの不明ッスけど

そいつが今どうしているかは関係ない、ただアタシはほんの少々前にある下っ端の機関員の持ち物から
ある物を手に入れたッス、そいつを拘束した時に没収した品の中にあったノートだったみたいだったんッス
そいつが言うには、なにか動物型ロボットのプラモデルのデザイン画か何かだと言うんで見てみたんスが…

――アタシは目を剥いたモンッス、そこに書いてあったのはアタシがずっと探していたものだったんスからね…!


【そこまで言うと、なぜかコマチはにたり、と笑みを浮かべはじめた……このコマチ、やはり表情がおかしい】
【彼女は自分の思ってる事と違う表情を向ける習性があるようだ……だから奇妙な顔ばかりしていたのか】


――あれは去年の暮れ、アタシの私兵のクレムリン……アリゲイタークレムリンって言うんスけどね
そいつが仕事中に自警団と交戦し、そいつを始末したんス……その後アリゲイターはちょっと欲を出して、ッスね
まあそいつの持ち物をついでだから奪い取ろうとしたわけッス、そしたらそいつの持ち物から"哲学者の卵"が出てきた

奴は疑問に思ったもんッス、卵を持っていたのならどうして服用しなかった?自尊心があると言ってもいよいよ命がかかった
場面に追い詰められてもなお、これを使用しなかった事が不可解だったんで拾ってみたら……今みたいに中身が飛び出したんス
この一件で、アタシがこの新たな卵を見つけた訳ッス……バッファ、これがお前の知りたかった答えッス


【このアイテムは自警団が持っていた、と言う……自分たちの敵側にいる自警団が?これを携帯していたと言うのか?】
【それを考えればまず間違いなくそのアイテムは敵側の物であることは間違いないが】


その後アタシはそのアイテムの情報を探ったッス、その結果分かったのは、このアイテムが
アタシらカノッサ機関のシマ以外の場所で、『一般人向けの市販の護衛アイテム』としてちょっと前から
武器屋とかで販売されるようになった代物だったらしいッス

そしてその魔術師が持っていた、あるいは誰かに渡された記録に書かれていたのは!金属生命体の鳥やオオカミと
全く同じデザインの設計図だったッス!あの女がそれを持っていたのは2年ほど前!その時点でその魔術師は……
そしておそらく魔術師と結託していた『誰か』……おそらくは科学者がその法則に気が付いていた事が判明したッス……


【その魔術師は電化製品などの構造を知っていたらしい、だがそれにしてもその魔術師が作ったと言うには畑が違い過ぎる】
【電化製品の構造を知っている魔術師の素質を買って、別の科学者がその秘密を打ち明けた、と考えた】

/続きます
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 01:50:47.84 ID:wdsmyuNGo
/すいません…!>>462の安価が外れてました…!

>>468続き

そいつがどこからそんなに哲学者の卵を入手したかはわからない、だがその時点で
哲学者の卵の新たな可能性を発見してすでに2年!それからずっとダラダラてきとーにやってたなんて甘い期待はしない
その後もずっと、携帯ゲームやり込むみてーに熱心に"卵"の研究をやり尽くしたと言うのならこいつの使い方を知り尽くしたかもしれないッス

アタシは、先ほどソーンたちBグループが言っていた支援組織ってのが気になる、


――多分そろそろ見つけるかもしれないッス、"哲学者の卵"の解除法や、悪意以外の感情で孵化する"卵"とかの作り方を


【それを想像するのは決して難くない、あくまで可能性でしかないが】
【その人物が今この時も極力姿を見せてきていない事を考えても、そろそろそれを生み出す事を見積もってもいいかもしれないという話だ】
【少なくともそいつは、金属生命体の分、さっきまで自分たちよりも先んじていたのだから】

【――例えば先ほどソーンが述べた支援組織や、ロボットの少女の使用した同じアイテム】
【それらの裏に隠れている者こそ、『その人物』なのではないか?と今コマチは考えている】

【す、とその数種類の卵を研究班の物たちに渡しておくと】


野槌、グラトン、お前ら研究班にこの二種類を渡しておくッス
アタシとブレンの部下にも一応そういった研究のできる人間はいる、だから今後も研究は続けるが
おそらくはそのデータを解析していけばさらなる可能性が見えてくるかもしれないッスからね

【そう言って、それぞれの科学者たちに、コマチは渡した、その新たなる"卵"を】
【先んじたその人物に一矢報いる、その可能性を高めるために】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 01:54:09.18 ID:7UEF06oxo
>>464

ええ、私は研究職でナンバーはありませんがね……ココノエ・クチハと申します
知り合いも何も今初めて出会いましたそして恋人でもありません、そちらのお嬢さんは?

【どうやら彼はナンバーズで間違いないらしい】
【加えてどうやら冷静な人物のようでその言葉遣いからも伝わった】

おやご馳走していただけるならば喜んで頂きます
では……失礼します

【飛びつく、という感じではないが貰える物は貰う人種なのだろう】
【お礼ついでの軽い会釈とそしてその後にノーグと向き合うように対面の席に座ろうとする】

しかし……今日は機関の会議の日ではなかったのですか?
ナンバー持ちの貴方がこんな所で食事とは……何か面白そうな物を背後に感じるのですがどうでしょう?

【機関員同士で最近の共通の話題と言えば会議についてだろう】
【漏れ無く彼女にもその情報は行き届いているらしく、それ故に彼らがここにいる事を疑問に思った】
【濁った赤色の瞳でノーグを見据えて口元に笑みを浮かべながら尋ねる彼女】
【ココノエもここにいる時点で彼らと同じなのだろうが……まずは自分の興味が優先で実に研究者らしい生き物であった】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/10(日) 01:57:09.86 ID:gWD5LGQjo
>>453>>459 >>ALL

『ふむ、終わりですかな……では老体はそろそろ失礼させていただこうか』
『本来は他の構成員の方とも意思疎通をと思いますが、何分時間が時間だ』
『……おいでリリア、戻って侵攻の準備をしなければ。コーネリアス殿も、ああ言っていたし。』

【なんて、新たな六罪王――そうも思えない好々爺は、ゆらりと席を立つ】
【後をつけるように飛ぶオレンジの使い魔はひどく不釣合いで、むしろ印象的にも思えるが】

(おーおー、怖いねェ“革命家”……正面から目を合わせてお話したくねェタイプだな)
(だがその考え方は悪くない、自分で考え、如何に機関へ結果を齎すかが大事)
(……となれば、減給じゃなくて昇給して欲しいもんだぜ。面倒くせェ)

やっぱりアレか、場所もわかってるしUNITED TRIGGERには顔出しとくかァ
相手のことを情報でしか知らないのもヨロシクねェし、所詮は“まだ”小規模組織

……まさか、機関員が近付いたらオートエイムで撃ち殺されるって訳でもねーし
腕か足なら吹っ飛んでもアイツに頼りゃ……あぁでも死んだら終わりか。まァいいさ

【椅子から飛ぶように軽々と立ち上がる赤髪の彼女だって、十分に印象的】
【これでナンバーズ第三位――見た目からはとても想像できないが】
【勝気で攻撃的な面構えと、去っていくその背中ばかりは女性――いや、人間らしくすらなくて】

【やがて、ガイストという老人の消えた扉へと“兵器”は案外静かに消えていった。】

/ベイゼ&ガイストの方は此方で失礼します、皆様お疲れ様でしたー!
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 02:00:57.85 ID:4fLosGMd0
>>465
【重くなった生地が、細い足に張り付いて】
【今の時期。地面で冷やされた血液は冷たいのだろうか】
【鼻を突く臭い。胃に穴が空きそうな感情】
【どうしようどうしよう何て無駄な考えだけが頭をグルグル回って】


「じゃ、じゃって、汝はこっちから来て――――
それで、こっちには何も無かったって……」

【少しだけヒリヒリした掌。其れも今は無くなっているのだろうか】
【少女がやったという確信は無い。だけれど、大凡の予想は簡単にできる】
【きっと、何かの能力か……】
【私だってそうかもしれない――――ふと思い出す言葉。目尻に溜まった涙が、一粒だけ零れて】


「どうするも何も、何故こんな事をするのじゃ!
―――― 一体、何故……」

【もしも知識が豊富であれば諭すことが出来たのかも知れないし、正義感が強ければ襲いかかっていたのかもしれないけれど】
【生憎、ただの子供ではそんな事も出来なくて。何故、何故の繰り返し】
【返答に困るのかも知れない、そんな言葉。ちょっと脅かせば、泣き始めるか】
【――――そんな小さな子供の意識も、ふと途切れるのだが】


『まぁ、このガキにゃちょいとばかし刺激が強すぎる場面だったか
五月蠅かったら悪いな。勘弁してくれや』

【身体が地面にぶつかる前に抱え上げたのは、一人の男の腕】
【緩い笑みを浮かべながら語る男は、気を失った狐の少女を肩に担いで】


『人それぞれに理由はあるんだろうから深くは踏み込まねェつもりだけどよ
……コイツ。どうかすンのか?』

【狐の代わりに訊ねるのは、その男】
【“あの馬鹿”何て言われていた男―――ーか】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/10(日) 02:01:34.99 ID:bwoYehQv0
>>468-469

…………なるほど。サンプルを得て、奴らなら破壊に気を取られると思ったもんじゃが…………したたかな奴もおったもんじゃな…………
「(ッ!! 南雲利織…………!!)」

【『卵』を、敵対組織が手に入れる事そのものは、想定出来る事態である。散々ばら撒いてきたのだから】
【だが、それをこうしたカウンターの材料として使われるとは思ってもみなかった。グラトンは思わず感嘆したように唸り】
【そして、フードの人物は、その古い情報を思い返し、その状況をしっかりと把握する】

ほほぅ…………随分と興味深いサンプルじゃな…………!
分かった。ありがたく頂戴させてもらうとするぞい…………!!
…………疑似生命体をすら生み出す、調整具合か…………ッ!!
いじくり回すに、これ以上のものはないのぉ…………ッホホホホホホヒヒヒヒヒヒヒ…………!

【渡された『サンプル』を丁重に受け取りながら、グラトンは狂笑を浮かべる】
【どう弄繰り回してやろうか。何をここから見出してやろうか。どう自分の研究に取り込んでやろうか――――】
【想像の翼は尽きない。それでもその先にあるものは、決して手が届かない】
【2年の格差があろうが関係ない。これ単体で追いかければそうなるが、他と掛け合わせれば、より有用なアイテムを生み出す事は、不可能ではない】
【――――研究者としての血が、またぞろ騒ぎ始めていた】
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/10(日) 02:02:15.55 ID:bwoYehQv0
>>460

……確かに、そろそろ良い時間じゃな…………
他との話も聞けたし、良い機会にもなった…………わしらも、そろそろ退散するかの……?

【部屋を辞するコーネリアスを見送ると、グラトンもまた立ち上がる】
【話を聞いているうちにまとめたのだろう。数枚のプリントにペンで書き込んだ束を懐へと仕舞って】

…………『最終勝利』…………まだまだ遠いが、道筋は見えたの…………!
……フフフ…………さて、行くぞ?
「……………………」

【彼我の戦力差。それぞれの強み。新たな懸案事項】
【様々な事を纏めて把握できたこの会議は、それなり以上に先のために役立った会議と言えただろう】
【満足げな笑みを浮かべると、側に伴っていたフードの人物を伴い、グラトンも席を後にした】



「……グラトン。バッファの事については…………」
……まぁ、あの程度が落としどころじゃろ? 一応の区切りにはなったはずじゃな?
何より、満座の前でのパフォーマンスにもなった…………その事は、もう置いとけば良いじゃろ……
……あれでなお、分からぬようなら…………殺せば良い、貴様のその身体で…………
内に居て和を乱す者なぞ、世界以前にわしの敵じゃ…………!

【――――会議室を離れ、帰還する間】
【フードの人物――――ブラックハートはフードを外し、グラトンと先の総括を行っていた】

じゃが…………随分とまとまりに欠ける印象じゃったな…………
まぁ、まだ編成されて間もない組織と言えば、こんなものかの…………?
コーネリアスも最初に言っておったが、今のままでは烏合の衆と大差ないのぉ…………あの連中、本当に『勝つ』気はあるのやら…………
「(森島…………決着が、もう2年も先延ばしになっちまったねぇ…………でも、檸檬には悪いけど、お前は殺してやる…………!
それに、シェン・ロンド…………! わざわざ円満退職の花まで持たせてやったのに、あたしらに噛みついてくるなんて…………許しておくものかい……!)」

【それぞれ、胸の内に思う事は違う。だが、それがひたすらに機関の敵への殺意で塗り固められていた事は確かだ】
【――――どこまでもどす黒い狂脳と夜叉。ただ今は、闇の中に安息を求めていた】

/遅くまで乙でしたー!
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 02:04:38.52 ID:evuCUDif0
>>458

「・・・とても普通には見えないのよ、なんていうのかしら・・・」

ネメシス君。私への暴言ならまだしも――これから協力関係を結ぶ事になるアッシュ君にまで
暴言をはたらくというのはいかがな物かな。

「はいはい、わかりましたよーっと。」

『んふふふふぃ!アッシュさん、貴女はとてもとても――ああ、愉快だ。
美しく可憐で陽気でそれでいて底の見えない人間としての奥深さや謎めいた雰囲気ああ――ああ。』

『――食べて、しまい、たいデス・・・んふふふふ。』

【最後の最後、本性を露にし――紳士風の男は恍惚の表情でアッシュを見つめた。】
【しかしそれもシェフの一言で全て消える――ああ、アッシュの表情が寂しい・・・。】

「・・・ま、今度お店には遊びにいくわ。料理、期待してるからね。」

>>463

「私達が・・・」『優秀、デスか?』
――貢献はしてくれたがね、まだ優秀とは言えんよ。
「あらごめんなさいね、優秀でもないのにナンバーズで。ふん。」

・・・くくく。良いじゃないか、カニバディール君。
お互いどうやら、仲間に恵まれているらしい。

【――笑ってはいる。先ほどから、ふざけた笑みを零してはいるが――シック・ボーイの雰囲気は、狂気を醸し出していた。】
【まるでこの兵が多い空間に毒されているかのように――危険で、今にも暴発しそうで――】
【きっとカニバディールが、そしてデュアル兄弟が話題を逸らそうとしたのは正しい】
【ソーンもそうだが、この三人にはそれぞれまだ隠し事も底の見えない悪意も――沢山、存在している。】

・・・名前は忘れてしまったがね、確かにロボットの少女がいたはずだ。
勿論、私の見当違いという可能性も捨てきれないが・・・睨んでおく事に越した事はないね。
そういうわけで、本腰を入れて頑張る必要が在りそうだ――よろしくたのむよ、くくく。

>>453>>459

さて――それでは我々も失礼するとしよう。
ネメシス――頼んだ。

「了解、それじゃみなさん――お先に。」


<Summon Insects>

<DragonFly!!>

【少女――ネメシスがそう呟くと、彼女のマントの中から現れた"トンボ"が巨大化――】
【人間を勇に超える大きさに変身し、気味の悪い体色を見せ付けるかのように滑空、三人をその背に乗せて飛翔――】

【羽音が会議室を揺らす――やがてその姿は消え、夜空へと溶けていった――。】

/お疲れ様でしたー
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/10(日) 02:07:34.10 ID:PmWaK/cI0
>>469-470

「ふぅん・・・生意気、ね」

 野槌の老猾な目がギラギラと光った。
 嫉妬の蛇、そう形容するのが相応しいだろう。

 野槌は自分以外の"天才"が大嫌いなのだ。

「いいでしょう、レギンも! カリナトゥスも! 颯 音羽も、サトー・カリンも!
 全て超えるのはこの真室川 野槌よ!! 一ヶ月、いいえそんなにかからないわね。
 その魔術師とやらが2年を費やした研究、一ヶ月以内に追い越して見せましょう」

 野槌は高らかに宣言した。

>>455

「ええ、了解ですコーネリアス様。
 ふふふ、予算さえあれば誰もこの私を超えることなどできないわ」

 野槌は白衣を翻し、哲学者の卵Uのサンプルを受け取る。

「さて、他に用がないのだったら私は帰らせてもらうけどどうかしら?」

 最後に確認するように、野槌はグルリと周囲を見渡した。
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 02:12:49.14 ID:QO3sq0450
>>475

あらあら、うふふ♪

【シック・ボーイの異様な本性を見ても、アッシュは動じることなく】
【むしろ、シックと同じように恍惚な表情を浮かべていた】

>>459>>ALL

「それでは俺達も去らせてもらうぜ、わが同胞に幸あれ」
みんなー♪ま た ね♪

【機関員の面々が様々な帰り方去っていく中、この二人は出口まで手荷物を持って歩いて去って行った】

/みなさま長い間お疲れ様でしたー!
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 02:14:08.12 ID:s7aWr8Z90
>>472

……私が通ったときには、なにも、なかったよ。

【――なにもなかった。変わりに、そこには、ひとがいたけれど】
【探していた。暗がりに紛れてしまえそうな、暗がりに隠せてしまいそうなひとを】
【こんな時間だから、こんな時間だからこそ、こんな場所で、ずっと】

【あまりに動揺するものだから。吸い上げたよう、こちらだって困惑めいた顔をするのだろう】
【そこにあるのは(どうしてそんなに――)なんて、ズレた思考だけれど】

どうしてって、……――どうやって毀したら毀されたら喜んでくれるのか、分からなかったから、――。

【胸に手をやって、コートの布地をぎゅっと握り締める】
【落とした視線はその右手、薬指の指輪めいた痣を見つめて――どこか、嬉しげに、】
【そう、まるで内緒でだいすきなひとにプレゼントを渡すことを目論む子どものような、その表情】
【けれど。その身体がふらりと揺れたなら、咄嗟に踏み出した足がかんと高く鳴いた】

…………、その子が探してたひと?

【中途半端に踏み出した足はそれ以上出ず、変わりに問いかけを一つ投げるのだろう】
【この場所を見られた以降、ずっと褪めた色をした瞳がじぃと男を見て、首を傾げる】

――バレンタインに。お父さんに毀されたいの、毀したいの、だから、

【「練習――」】
【さも当然のよう。そこにおかしなところなんて一欠けらもないというよう、紡ぐのはどこまでもおかしくて】
【狂気を満たして湛えた少女。或いは気づけるだろうか、その瞳の奥で燻るその源泉】
【哲学者の卵――数年前に流行った、機関の道具】
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/10(日) 02:16:12.17 ID:JsQN6Y++o
>>468-469
…チッ!俺らより先に自警団が持ってただぁ!?そりゃどういう了見だよ!
こっちで作ったもんがパクられて、利用されてたんじゃ笑い話にもなりゃしねぇな!!

どうやって哲学者の卵を手にいれたか、なんて、んなもん決まってんじゃねぇか!!
誰かが裏流ししてんだよ!機関員の誰かが!そうとしか思えねぇな!
森島とかいう奴と、シェン・ロンドとか言う奴はそのまま抜けたが、そうじゃねぇ!機関内部にいながら裏切り行為を働いている奴がよ!!

【バッファは吠えた、機関の発明が利用されているのに憤っているのもあるが、それ以上にコーネリアスに見せかけの期待を寄せられた事にすっかり調子付いている】
【自分が偉くなった気になって、決め付けの如き言葉を大声で、その場の空気がどうなるかも考えずに】
【頭に乗った猿を弾き落とすと、席を立って】

コーネリアス様も帰った事だし、俺様はもう上がらせてもらうぜ!
こんな会議してる時間より、一人でも多く敵を潰した方が有意義だぜ!!
…腹も減ったしな!!

【結局、この男は、騒動を引き起こした渦中にいても反省せず、会合の中でも自分勝手に怒鳴り散らし、そして自分勝手に席を立つ】
【カノッサ機関だ、そんな奴が一人や二人いてもいいだろうが…】

【ドスドスと足音を立てながら、退出していくバッファ】
【どうせいないだろうがーーー留める声も聞かずに、出て行ってしまった】

/お疲れ様でした
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 02:16:56.72 ID:VIZRcSF1o
>>475

……ええ、まったくです。実に、仲間には恵まれているようですな

【席を立ちかけて、最後にソーンへと言葉をつむぐ】
【やはり、自身の感じたものは、間違ってはいなかったようだ】
【彼ら三人もまた、底知れぬ狂気を、悪意を秘めた――「悪」であるのだろう】

警戒しすぎる、ということはあまりありませんからな
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします


【最後のあいさつを終え、巨大トンボに乗って夜空に溶けていく彼らを見送る】

『……なんつーか、最後の最後で、余計なことしてくれたなあ、カニバ』
「まったくだ。しかしあの男……いつ暴発してもおかしくないようにすら見えたな」

はは、まあそう言うな、頼もしい限りじゃあないか
何、そう気にせずともやることは変わらんだろう? 我らは我らの仕事をするだけだ


【三人は言葉を交わしつつ、今度こそ席を離れていき】
【出入り口の前で立ち止まって、会場に向けて一礼すると、その場から立ち去っていく】
【六つの瞳は、濁った凶悪な光を放ちだす。彼らもまた、狂気と悪意の持ち主だ】
【機関の牙は、刻一刻と世界に迫りつつある――】

/このあたりで失礼させていただきます
/皆様、お疲れ様でした!
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 02:18:46.05 ID:v0Xb/R4mo
>>468

そうなんですか……
私はまだここに来たばかりであまりお話が理解できません
ですが非常にマズイと言うのは理解できました

【正直な話囚われていた魔術師のことも私兵の話に出てくる私兵の事もリーネは知らない】
【だけど事の深刻さだけはここに居るメンバーと同じくらい理解しているつもりだ】

”哲学者の卵”が悪意以外の感情で孵化なんてされたら一大事です
というより、そんな事になれば組織自体が危ない状況に置かれます

【卵の解除に悪意以外での孵化、こんな事が実現されれば組織は大きく傾く】
【卵の孵化方法は置いておいて、卵の解除方法が見つけられればソレはもう一大事】
【機関はきっと大きな窮地に立たされてしまうのだろう】

コマチ様、ここで私から一つ提案が御座いますの
その『敵』とやらがどこまで卵のことを知っているか、そして流通経路
この二つの調査をさせて頂いて宜しいでしょか?

【簡単に言うとリーネは『敵』側のスパイに付く、そう言っているのだ】
【無論『敵』のことなど詳しく知らないし、強さや規模も未知数】
【だが、組織が窮地に立たされようとしているのに何も出来ないなんてリーネは許せなかったらしく】

ダメ――――だなんて野暮な事は仰いませんよね?
成功するかどうかは置いておいて、私を一つの可能性として使ってみませんか?
無論私は絶対に成功させて見せますけどね

【リーネは口元に小さく笑みを作る】
【ニコッと言うよりはニヤリといった方が正しいのかもしれない】

それでは皆様、私はお時間が来ましたのでこれで失礼させて頂きたいと思います
お仕事が一緒になればその時は宜しくお願いいたしますね

それでは―――――御機嫌よう――――

それとコマチ様、ご決断は今でなくとも宜しいですわ
その時になれば『特殊端末』にでもご連絡くださいな


>>ALL

【全て言い終わったリーネは優雅な足取りでに会議室を後にした】
【今日話した事、そして今日居たメンバーの事を廊下でゆっくりと思い出す】

【そして島を後にしたリーネはこれから始まるであろう仕事に若干の希望を抱きながら―――】

/長い時間皆様お疲れ様です
/これにて私は締めとさせて頂きます
/お相手してくださった皆様、ありがとう御座いました

482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 02:32:02.34 ID:4fLosGMd0
>>478
「そうなのかもしれねェし、違うのかもしれないな
――――毀すねぇ。それにしちゃ、随分ときったねェ毀し方だ
まるで幼児が食い散らかした鳥か何かだな。こりゃ」

【チョンチョンとつま先で残骸に触ったり、或いはひっくり返したり】
【恐らくその場が噎せ返るような濃い臭いに包まれていようと、表情は変わらないのだろう】
【肉の破片が脚にくっつけば、ゴシゴシと骸の布きれで拭い落として】


「ああ、二月十四日のアレか
……怖いプレゼントもあったもんだなァおい
毀し毀されして喜ぶのはよっぽどの変人か……キチガイか何かか?
少なくとも、憎くて憎くてしょうが無いから毀すのとも違うみたいだしな。お前さんのは」

【器用に煙草に火を点ければ、そのまま口に咥えて】
【明らかな異常。其れを平然と言うならば、少女は其れを普通と思い込んでいる証か】
【ましてや、自分の親が相手となれば――――動作こそ緩慢だが、要所要所には良く鍛錬された傭兵が垣間見えるだろうか】
【――――ふと合わさった視線。違和感……理由を知るのは、容易いか】


「お前さんがどんな家族を持って居るのか興味ねェし、親父をどんな汚く毀そうが、毀されようが俺には関係の無い話し……かもしれねェけどよ
そのめんたまの奥――――其れもバレンタインデーでプレゼントするのか?
一生懸命考えたなら趣味が悪いとは言わねェけどよ。特殊なんだろうな」

【じっと見つめるのも、一瞬の間だけ】
【話に聞いたこともあるし、数度見たこともある――――其れの意味も】
【だから、訊ねるのだろう。少女が自ら其れを選んだのか否か】
【其れが元より抱いている狂気なのか。それとも“其れ”のせいで生まれた狂気なのか】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 02:38:44.07 ID:k/ozL+zAO
>>467

【相槌を交えながら話を聞いていると、聞き慣れた地名が耳に入って視線を向ける】
【口を固く結び眉尻を下げるその表情は、いかにも“痛ましい”といった風に】
【思い悩むように目を伏せながら、メモ帳を持つ右手が泣きぼくろを撫ぜた】

レナール≠ナすか……私もよく、知ってます
エルジオと同じように、あの場所も酷くやられたから。
……その。レナールの現状、きっと見られたんですよね?
都合で今回は行けなかったんですけど……どうでしたか、いまの状態は

【顔色に不安を織り交ぜて、また質問をぽつりとこぼす】
【かの事件から一ヶ月、果たして復興は進んでいるかと】

【青年が首都を守るための戦いに参加していたと分かれば、少女は瞳を丸くする】
【そうして不安は引っ込んで、今度は喜色がその顔にじわじわと表れ始めた】
【視線だけでなく、体ごと向き直りながら左手で万年筆を握るように持ち替える】

……そう、なんですか! 貴方もエルジオを守ろうとしてくださったんですね
まさかこんな場所で会えるだなんて、夢にも思いませんでした……!

【そう言って少女は青年に向け、ぱっと明るい笑みの花を咲かせる】
【年相応の気さくであどけないその笑顔は、暗がりでもよく映えるものだ】
【決して立派なものではないが、傍らに咲く小さな花のような可憐さがある】
【そんな笑顔を携えたまま。彼女はひとつ頷いてみせて】

あっ、はい。見習い魔術師なんです、私
レナールの時だって、エルジオの時だって、ずっと無力でしたから……戦うために。
だから、……こんな私ですが、何かご協力できないでしょうか?

【相手の言う『もう一つの目的』――主にそれに対してのものだろう、彼女はそう尋ねる】
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 02:42:50.06 ID:suoSW3+AO
>>470
「ああ、これはレイジア=キディック、一応娘のようなものです。」

クチハ……さん、かぁ、よろしく!

【女─レイジアは明るい笑顔を浮かべた】
【ノーグは彼女が座るのを確認して質問に答える】

「まあ……少し重要な用事があったものでして。」
【再びポケットの方にちらりと目をやり、また視線を上げ─】
「無理を言ってこちらに来たんです。」
「─レイジアは出席したかったようですが。」

うんうん、絶対行った方がよかったと思うんだけどなー

【レイジアは今日何度も繰り返した言葉を放ち、ふと気付いたように彼女の方を向き】

……って、ここにいるってことはクチハさんも参加してないんだよね?

【瞳を覗き込むようにしながら質問を放った】
【ノーグは相変わらず笑みを貼り付けたまま彼女の方を見ている】
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 02:47:00.44 ID:wdsmyuNGo
>>473>>476>>479

ああ、訂正するが野槌、魔術師と結託した奴が怪しい、と言ったんス
多分科学者、とね……アタシだって不安ではあるが予算を出す事を可決したのはお前の技術は
本物だという事だけは知っているからッス、今後の結果に期待するッス

グラトンお前にも同じことを……おい、そこのお前、なんか気が付いたことがあるなら言えよ?


【そして最後までずっと黙していたフードの女に向けて声をかけて置いた】
【何かが気になったのだ、コマチは……この女何か知っていたんじゃないか、と】

【取り落とされたサルを、自分の手のひらに招きながらバッファの言葉について考える】


――誰かが裏流ししてた、ねえ……決して見当外れな発言とは思えないッスね
で、リーネ、お前それはつまり……スパイするって意味ッスか?偉く大きく出たじゃないッスか
…とりあえず考えとく、お前にそれ相応の実力があるのなら……考えなくもないッス

【す、とレオとブレンに合図を向けながら】


帰るッスよレオ、ブレン……――あ、そういえばレオのナンバーズ云々の話をし忘れたが……
まあそれは深く掘り下げないでも構わない事ッス、他にいくらでも話さなきゃならない事柄が
いっくらでもあったッスからね…ブレン、お前にも哲学者の卵Uを渡しておくッス

「――――――問題ない、行こう」

『ほんっと、レオって必要以上の事を喋らないし……まあ卵の件は無論オッケー!
このブレンちゃんのインスピレーションで卵の新たなる可能性を引き出してみちゃう訳よ!』



そんじゃ、今日はこの辺でお開きッス、そんじゃあな


【それだけ告げると、コマチは二人の部下を連れてそのままその場から去って行った】
【←To Be Continued...】

/お疲れ様でしたー!そして進行を遅れさせてしまいマジすいませんでした…!
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 02:54:22.93 ID:s7aWr8Z90
>>482

そう、じゃ、誘拐犯ね。……私のこと、嫌いになったかな、

……だって。分からなかったんだもん、一回で毀しちゃったら“つまらない”でしょ?

【なんてことないよう呟いたなら、「叫んだほうがいい?」なんて尋ねてみたりもするのだろう、冗談めいて】
【それでも一度、彼の腕の中の少女へ視線をやったなら――どこかしょんぼりしたまま、彼へ尋ねるような独り言】
【――彼が残骸を弄ぼうと顔色ひとつ変えやしない。ぐちゃぐちゃにした理由なんて、苦痛を先延ばしにするため、ただそれだけ】

だって。お父さんそう言うのが好きだって、――好きそう、だから、
好きだよ、好き、だいすき、……愛してるもん、だから。間違えないの、だいすきなもの、いーっぱい、あげるの――。

………………。

【どこか人形めいた薄い表情が、きっところりと変わる】
【彼の紡いだ言葉たち――父親を非難するようなそれに、まるで子どもみたいに拗ねた顔をする】
【口に出しかけたこと。少しだけ慌てたように言い直して、言い直したなら、】
【――いっぱいいっぱい好き。それはきっと心の中からそうなのだろう、嘘ごとなんてそこにはないのに】
【瞳を曇らせる色。まるで追い詰められたような、間違いを踏み抜くことを極端に恐れたような、そんなものが覗く】

【(尚。煙草に火を灯したなら、それなりに非難めいた目が向けられる。それどころか、一歩後ずさって、)】

――ずっと前。くれたの、機関のひとが。
ああ、最近なんか――……正義めいたこと、してる、みたいね、金髪の男。

【瞳の奥。刹那分からなくって、伸ばした手が左の瞼にそっと触れて、ようやく合点がいったよう】
【ぱちりと瞬きを一度挟んだなら。まるで関係ないと返すのだろう】
【――もしかしたら、彼女のこの言葉だけで。誰なのか特定することだって、】

【元からだって狂っていたし、それを抱いてからはもっと狂ったし、“父親”の元へ行ってからは、これだ】
【歪んで捩れて毀れながら、それでもたったひとつだけ欲しがって手を伸ばす。それがしあわせだと、心の底から信じたから】
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/10(日) 02:58:38.81 ID:Qc6ShjiSo
>>483

だいぶ復興は進んでるヨ、表通りノ建物はかなり修復できたかな
ただ、ヒトは……ううン、それと交易商隊モだいぶ戻って来て、モノの流通も以前ト変わりなくなってきたみたい

【まるで経過を見てきたかのような言い方、途中で途切れた言葉は、またすぐ明るい報告へと戻る】
【いつから故郷を離れているのか、ひょっとすると結構長く風の国に滞在していたのかもしれない】
【エルジオ・レナールを通り、徐々に風の国の外側へと向かう荷車】
【この商隊を下りたならば、そのうち別の国へ向かうつもりであるのだろうか】

ソンな大したことはしテないヨ、それより、一緒に戦ッた二人がカッコかったな
まるデ、本当のヒーローみたいでサ。

ンー……今のトコロは、やッぱりカノッサについテかな
なントか立ち向かう手段トか、人トか。そういうモノと出逢えレばいいんだケレド

【きらきらと相手と同じように目を輝かせて語るのは、一緒に立ち向かった仲間の事】
【両手を握りしめて憧憬混じりに言う二人に会えば、きっと相手ももっと良い笑顔をしてくれるだろう】
【そう信じて疑わないように、屈託の無い笑顔を、綻んだ相手の笑顔に返す】

【協力、とすると、やはり先程真っ先に聞いた事】
【カノッサに立ち向かう者たちと言えば、UNITED TRIGGERちまたではよく聞くものだろうか】
【彼らについて聞いたことはあるのだろうか、ひょっとすると縁遠いと思っているのかもしれない】
【遠い道のりだ、と、口の中で呟くような声がわずかに漏れる】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 03:04:38.06 ID:7UEF06oxo
>>484

一応……ということは実際の家族ではなく、育ての親という所でしょうか?
何にせよ家族で機関員というのはなかなか珍しいですね

【通り過ぎる店員にコーヒーを勝手に頼みながら瞳を細めて呟く】
【家族のいる機関員、それがどこか可笑しく思えて「ふ」と零す】

ええ、よろしくお願いします
レイジアさんにはナンバーは与えられていないのですね……で、あれば一緒ですね

【忙しく今度は少女の方を向いて受け答える】
【目の隈さえなければ外受けは良さそうだが、まああるものは仕方あるまい】

ほう……重要な用事とは、興味深いですね
何か良い物でも手に入れましたか?そのポケット……でしょうか

【彼女の瞳は鋭い、というよりは彼のその視線を見て気が付かない方がどうかしているか】
【機関員の悪巧みそれも重要な会議をサボっての……興味がわかない理由がない】
【目の前の男は何を目的としているのか、実に面白そうな件ではないか】

……ええ、あまり大勢と話すのは苦手な物で
それに会議がある事に気がつくのが少しばかり遅くて、ついでに私は木っ端な研究員です
自分の研究室があれどただそれだけ、上の人間にへばり付いて生かされている人種ですからね。

【研究室に篭って余りにも熱中してしまい結果会議についての情報を確認するのを忘れ】
【そしてこんな場所にいる、という感じである存外適当かそれとも興味が最初からなかったのか】
【もしくは研究員とはそういう生き物なのだろう】

【さして事の重要性も理解していないようなあっけらかんとした口調のまま】
【自分がここにいる理由に答える彼女はレイジアの瞳を見つめ返し】
【そしてノーグへと彼と同じような笑みで返すのだった】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 03:17:07.73 ID:4fLosGMd0
>>486


「そうだなァ。優しい優しいそして格好いい誘拐犯って事にしておいてくれや
――――大丈夫だろ。鶏みてェな奴だから旨いモン食って糞して、少し散歩してりゃ忘れる……が
お前さん次第じゃ、もう会わない様に言っとかなきゃなんねェんだ。コイツを殺さなかったように、俺もお前さんを殺す気はサラサラないけどよ

少し毀されただけで、そいつは十分詰まるモンだ――――ばっかお前。叫んだからこの残骸が俺のせいになっちまうだろうが」

【少女の腕力がそうしたのか、能力がそうさせたのかは分からない】
【ただ、自分には敵意の無い事を伝えて――――継いで、問いにも答える様に笑いながら言って】
【トントンと落とす灰。行方は、骸の身体の上。肌を焦がそうと、最早何も感じないのだろう】



「其れはお前さんが自分で見つけた、親父さんの好きな物なのか?
それなら、間違いはねェだろうよ。娘に毀されるなら、多分喜ぶだろ。コイツよりもっとクヂャクヂャなってもな。虫にだって好きすぎる余り食い合う奴らも居るとか聞いたしな
だけどな……もしも誰かから吹き込まれた其れなら、話は別だ
お前さんが良かれとやっている事も、もしかしたらエゴなのかもしれェぜ?
他人の憶測をお前さんがするだけなら――――まぁいいか。親子の話に他人が首を突っ込むのもな」

【表情の変化を見れば、その言葉全てに偽りが無い事を知って】
【――――嗚呼、悪い。そんな言葉を呟くのだろうか】
【少女の大好きな親を汚すのは、幾ら自分でも気が引ける】
【だから、言葉を濁して――――切って。これ以上少女の機嫌を損ねない様にするのだろう】

【その動作。意味を知れば、苦笑いをするだけで火を消すことは無く。代わりに、静かな風が吹き始めて少女の位置まで煙が届かなくなるだろう】


「機関――――カノッサ、か。これまた最近その名前の所に縁があるなァ。ま、奴ららしいっちゃ、らしいか
金髪だァ?……ああ、何となく分かる気がするけど、面識が一切ねェからな
名前、何て言ったかすら忘れちまったけど……何処ぞの時、テレビで何か話してた奴だろ?多分」

【特に非難する言葉を向けないのは、この男もきっと正義とはまた異なった存在だから】
【少し、その卵の事について触れ、可能であれば取り除こうと考えるが――――それは、きっと彼女の親の方が相応しいのだろう】
【望まれず、恨みを買いかねない世話は焼くものじゃ無い――ククと、自嘲めいた笑みを見せて】
【「一回毀しちまったもんは直せねェぞ」ただ、その言葉だけを贈って】

【或いは、外れだろうか。以前テレビで見たような気がする男。果たして、少女の言うその人物と合点しているのか……】
【壁に背を預けて煙を吐けば、名前も忘れてしまったそんな人物を取り上げて】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 03:30:24.47 ID:k/ozL+zAO
>>487

【少女は幾度も頷き、或いは相槌を打ちながら、メモ帳に青年の言葉を事細かに記していく】
【先程から相も変わらず立ちっぱなしだが、彼女はそれをものともせずメモを取り続ける】
【一通り書き終えれば復興の状況を綴った紙に今一度目を通し、またひとつ首肯を示して】
【「良かった、ありがとう」――と静かに呟き、ほっとしたように胸を撫で下ろしてみせる】
【喜色満面といかないのは、ヒトが戻らないだとか、また何があるか分からないとか、そういった不安から来るものか】
【それでも共に戦った仲間の話を、純粋に笑む相手から聞けば、感応されるみたくまた笑顔になって】

手段や人、といえばそうですねえ……やっぱり正義を掲げる人たちに会うのが近道、ですか
じゃあ、張り切って探してみましょう、UNITED TRIGGER≠ネら宣伝だってしてたことだし!

【広い広いこの世界、果たしてすぐに見つかるかは定かでないが妙にポジティブ思考の持ち主のようだ】
【けれど語気を強める様子から、少なからず青年に対する激励の意味も込められていたのだろう】

【やがてメモ帳をめくって新しいページに何やら書き込み、千切ってそれを相手に近付きながら差し出す】
【紙面に鮮烈な赤いインクで書かれているのはたった四つの、『日生 咲奇』という文字列だ】

日なたに生きて奇麗に咲く、と書いて「ひなせ さき」です

【宜しく、と名乗ってサキは、相手がメモ用紙を受け取るのを待つだろう】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 03:42:10.59 ID:s7aWr8Z90
>>489

……ちっちゃい子には手出さないよ、かわいそうだもの。

だから叫ぶの、そうしたら殺人鬼とエンカウントした被害者になれる――でしょ

【彼の危惧するところ。なんとなく分かって、分かったから、言い訳めいた言葉を返す】
【実際。手を出すつもりなんて欠片もなくって、出す手があるとしたなら、それは撫でてあげるとか――きっと、そんなものだ】
【可愛らしいふりで笑ったなら小首傾げて。そんなことを言うくせに、自分には殺人鬼の称号を向けないのだから、】

……――言ってたよ、好きって、言ってた。
だから、うそじゃない、騙されてない、……、――。

【「戦闘」が好きだとは言っていた。けれど、自分とはできないかも、とも】
【それを彼にあげればいいと教えてくれたひと。そう、二人は敵対したようなこと、言っていたような――】
【ぐぅと顰めた眉、不安がるように視線が揺れる――右手の指先がそっと唇に触れて、】
【そのうち。大きくなった不安を抑えるよう、左手で右手をぎゅっと握り締めたなら、縋るように触れるのは薬指のそれだ】
【「だいじょうぶ――」と、自らに言い聞かせるような言葉。或いは、ここが引き止める最後にほど近いチャンス、なのか】
【彼が言葉を切ったなら、それ以上の言及は彼女からだってなくなる。時間を置けば置くほどに、思い込みは強くなっていく】

シェン・ロンド――……でも、どうでもいいよ、もう、
テレビとか新聞とか興味ないの、でも、そう、そいつ

【いくら興味がなくったって、だいすきなひとがそちらに意識を向けていたなら、奪い取りたくもなるもの】
【そうして奪ったいくつかの中にそんなことが書いてあった――と、記憶していたから】

……ぬいぐるみなら毎日治してるよ、だいじょうぶ

【――きっと彼女は笑っているのだろう、ごく普通に、平凡に】
【まるで子どもがぬいぐるみ相手にお医者さんごっこをするかのような軽さで、平和さで】
【ひとに詰まっているものはふんわり柔らかな綿じゃないのに。それを彼女は良く知っているはずなのに】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 03:43:45.07 ID:suoSW3+AO
>>488
「まあ、そんなところですね。」

家族って言っても重要な実験体って感じだけどねー

【言うとレイジアは左手の甲を指差す】

お気に入りがどーのこーのってよくわかんないんだけどさー
そそ、私もノーナンバーなんだー

「何分この性格なものですからね……」

【ノーグの言葉にレイジアは頬を膨らませる】
【しかしそれもすぐに収まり、思い出したように食事を再開した】

「おや……ばれてしまいましたか……。」
「何ならお見せしましょうか?素晴らしいものですよ?」

【ノーグは嬉しそうにポケットからそれを出そうとしている】

あー、やめといた方がいいよー。
人の眼球なんて見たらコーヒーが不味くなっちゃう。
それと用事ってのはある人間の処理。コレクションはついでだよ。

【レイジアはそれだけ言うとまた食事に集中し始めた】

「確かに、しかも癖の強い方ばかりですしね、うちは。」
「しかし研究熱心なのはいいですが、情報確認を怠るのはいけませんね。」

自分だってそういうのは全部私に任せてるくせにー

「それは適材適所というものですよ。」

【レイジアのツッコミを軽く受け流し、カップを口元に運ぶ】
【一口飲むとまた話し出す】

「結局のところ、誰しも他人に生かされているようなものですよ。」
「だからこそ、我々が動けば命を落とす人間がいるわけです。」

【ノーグは何を思っているのか】
【感情の読めない表情のまま淡々と語った】
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 04:00:54.35 ID:7UEF06oxo
>>492

ああ、そうですか……

【なんだか不穏な言葉が聞こえたような気がするが】
【そこは機関員である、さも当たり前のように流してスルー】
【店員の持ってきたコーヒーを砂糖で薄めずそのままで一口含む、小声で「苦い」と呟いて】

しがらみを嫌うならそれでも有りではないですか?
どうでしょう、いっそ研究員にでもなってみればどうです?ああ……でも私は部下には取りませんので悪しからず
基本的には身一つでいたいという訳です、分からないでもないと思いますが

【自分で研究員に誘っておいてこれである】
【彼女の口調に悪気などは一切ない、悪の華である機関員ならばこのくらいの人間性は当たり前】
【善人など最初からいないのだ、多分】

おや魔眼の類ですか?それはなんとも心躍る……
上位の眼となると警備も強くて入手も難しい、ので私の蒐集物の中でも数が少ないのです。
よろしければ見せていただけないでしょうか?

【自分の興味はあらゆる物より優先される、そう言わんばかりの「お願い」】
【物語の裏で処理されてしまった不幸か幸運かも分からない人間には興味なく】
【出し惜しみされているようなソレを早く見せろとノーグに瞳を合わせ】

勿論リスクは分散させていますが……ああ、いいえなんでもないです。
確かに幾ら機関員といえど多少は協調性を持つべきですかね、以後気をつけます……きっと

【悪は孤高であるべきだ、という訳でもあるまい】
【加えてそんなロマンなどココノエは持ちあわせていないから】
【どこか違う事で納得して頷いて】

だから誰しも他人に殺される、と
かといって我々が動かなければ救われる命がある理由にはなりませんね。

ええ、国王だろうと英雄だろうと雑魚だろうと所詮いつかは死にますから

【悲惨な世界観?そうでもない、物事は表裏一体だ】
【白があれば黒があるように生きる者がいれば死ぬ者がいる】
【だから彼の言った事も彼女の思う事も根っこの部分は同じだろう、実に機関員らしい】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 04:10:01.39 ID:4fLosGMd0
>>491

「チビっ子のお前さんが言うとどうにも説得力がねェけど……
まっ、次にこの馬鹿と会った時は宜しく頼むわ。怪我だけはさせないでくれよ。一応、色々と面倒な約束しちまってるからな

狡賢いというかせこいと言うか……なんつうか、色々と壊し屋だな。まあ良いさ。俺ァ手を出さないでくれって頼む方だ
コイツの処理はしといてやるよ」

【じゃあ、俺には手を出すのかよ。何て言葉で茶化すが】
【その目、まるで猛禽類の様な瞳が見ている事だろう。約束、破ったらどうなるかを言葉で伝える事は無いけれど】
【処理してやる――――その言葉が示す通り。何処かで捨てるなり何なりするのだろうか】


「ああ、嘘じゃねェ。お前さんが本当にそう思ってるなら、嘘も真実になるだろうさ
お前さんが何を想ってそう言ってるのか会ったばかりの俺には少しも分からねェし、この馬鹿の友達でもなけりゃアドバイスをするつもりもねェ
ただな、毀すってのは戻せなくする事だ。身体だけじゃ無くて、親子でも恋人でも、友人でもそうだろ
親父さんもお前さんが好きだろうし、そんな奴にいきなり毀されたら……なァ?
俺ァお前さんがそれをちゃんと分かっているから言ってる気もするけど――――壊れるだけ壊れた方が楽な道もあるからな
お前さんが正しいと思ったなら、その道を歩け。今すぐ毀しに行っても、吹き込んだ奴にまた聞きに行っても。戻れない思い出も、それはそれで綺麗だろ」

【ケラケラと笑う男には、何処か真剣味が足りなくて】
【――――身体の傷なんて何時か癒えるけど、心の傷はずっと残ったまま】
【軽い調子で言うのだから、何とも滑稽だろう】
【本当の区切り。友達でも無くて、ただ会ったばかりの少女に掛けられる、少しの言葉】
【果たして、どんな風に届いたのかは分からないけど】
【引き留めよう、何て高尚な考えは無いのだろう。ただ、探していた人が傷付けられること無く居たから――――ちょっとだけ、罪から逃せれば、と】


「そういやそんな名前だったな。アイツも中々面白い事をしでかした奴だし、その内殺し合いなり酒を飲むなりしても面白そうだな
……おいおい、何不機嫌になってんだよ」

【死体を空いている腕で抱え上げれば、そのまま背を向けて】
【地面に吐いた煙草。脚で火を踏み消すと同時に、男の背から生えるのは大きな翼】
【――――この場だとちょっと、狭そう】


「切ったりモツの交換したりするのは簡単だろうけど……
試しに、親父さんのはらわた抜いた後、ソーセージなりなんなり詰め込んで縫ってみろよ
それで動きゃ、万々歳だ。医者にでもなれ
……無理だったら、一人でずっと後悔しろよ。もう話さない大好きな人の横で毎日寝て、腐ってく様子でも日記に書いてろ
涙を拭いてくれる奴なんか、もういねェぞ」

【何処まで軽い調子なのか】
【トンと地面を蹴れば、そのまま飛び立つのだろう】
【片方は軽いとは言え――――人二人を担いでも悠々と飛ぶ様は、ちょっと威圧感があるか】

【数秒後、地面に落ちるのは一枚の羽――――残されたのは、大量の血痕のみ】
/っと、そろそろこれにて……!
/有り難う御座いました―!
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 04:43:11.08 ID:suoSW3+AO
>>493

「フフフ、この子を部下なんかにしたら研究所が大変なことになりますよ」
「まあ僕もこの子を手放すつもりはありませんがね。」

何それ、何か怖いんだけどー

「君のことじゃない。左手の方です。」

【ノーグという男が言葉の端々に見せる狂気染みたもの】
【やはり彼も常人とは異なる感覚の人間なのだろう】

うわ……食いついちゃったよ……

「レイジア、やはりわかる人にはわかるのですよ。」
「ああ、貴女とは話が合いそうですね。」

【待ってましたと言わんばかりにポケットから円筒状の容器を取り出す】
【透明なその容器の中には薄青色の液体に浸けられた"眼"があった】

「お察しの通り、これは異能の類の物です。」
「いや、ひどく抵抗されましてね、苦労しました。」

結局始末したのは私だけどねー

「あれは私とは相性が悪かったですから。仕方ありませんよ。」

【"持ち主"についてほんの申し訳程度の話をすると満足げに容器を眺めている】

「救われる命、ですか。」
「確かに救いなど面白くも何ともありません。」
「救いを得て安堵する弱者など──」

ちょっとちょっとー、あんまり真面目な話ばっかりしないでよぉー

【こういった話は苦手なのか、レイジアが水をさす】
【いつの間にか食べ終わっていた料理の器が下げられていく】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 04:54:53.75 ID:s7aWr8Z90
>>494

【「させないよ」とたった一言。軽い軽い口約束は、さてどこまで信用していいのだろうか】
【――無言のままに蕩けるそれ、元は長身の男だ。彼女が今現在欲するひとがたがそうだったというだけの理由】
【出会う順番が違ったならば。彼にだって牙を剥いたのだろうか――】
【じっと見据える猛禽類の瞳。返すのは、温度の低い爬虫類めいたそれだ】

……お父さんのこと好きなの、だいすきなの、愛してるの、だから、
いっぱいいっぱい喜んで欲しい、笑って欲しい、私のこと、見てて欲しい、だから、

……――だから、だいじょうぶ、

【「まちがえてない」。たどり着く先は、結局なんにもかわらなくて、】
【いっぱいいっぱいの想いだけは少したりとも揺れないのに、道ばかりが間違えていく】
【――二人目の肯定。受け入れたなら、今までよりもずっと心を見せて笑うのだろう】
【そうするころには先の不安なんて欠片もなくて。不安がるなら、まだマシだったのかもしれないけれど】

【(こんなに歪んで捩れず、普通に一緒に歩んでいく未来。或いはどこかにあったのだろうか)】
【(だったらそれはどこに行ってしまったのだろう、消えてしまったのだろうか。それすら、もう分からなくて)】

【大きな翼。見つめて、少しだけ驚いたように瞳が丸くなる】
【(あの子とにてる)。ひどくちいさな呟きは、拾うことは難しいかもしれない】

ずっと一緒だって、私だけだって、約束した、約束したの。
――私はお父さんとずっと一緒に居るの、お父さんだけだって決めたの、全部に誓ったの、だから、

……――私を置いてどこかに逝くなんて、ありえない、だって、わたしは、ずっと一緒だから。

【後悔。総ての果てに彼女はそんな感情を抱けるのだろうか、きっと無理――だと、思う】
【今までの気持ち総てを否定するような行為にこんなにも不安定で爆弾までも抱え込んだ心が耐えるわけもないのだから】
【思考を止めて、視線を逸らして、何もかも停止して、――さあ、その先はどうするのだろう】

【紡いでいく言葉、溢れさせたって足りないぐらいの愛と、きっとそこには独占欲が、】
【遠ざかっていく背中をただ見送って、見送ったなら、ぴちゃんと血溜まりを踏み潰す】
【漆黒の髪が暗闇に融けて、その姿を追うことすら怪しくなるような刹那――魔力が零れて、その姿はふつと消えた】

/おつかれさまでした!
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 04:57:19.73 ID:7UEF06oxo
>>495

はて……?左手、ですか?ああ……

【なんの事だろうかと首を捻る】
【そこでようやく先ほどの「実験体」という言葉を思い出して小さく頷く】
【いや納得した訳ではないが触りだけはなんとなーくだけ分かったらしい】

……してその瞳にはどんな異能が含まれているのですか?
苦戦したとなると相当の使い手だったと思うのですが……

【基本的に瞳の能力が強ければ強い程そのガードは固くなる】
【即ち手に入れ難い、なれば彼の言うその瞳に一体どれだけの価値があるのか】
【気になる所といえばやはり「そこ」だろう】

【身を乗り出し気に言葉を続けて】
【それこそその容器を奪いそうな程の勢いが彼女にはあった】

弱者も強者も同じ事……私はやるのだったらとことんやりたい性分でして。
ええ、どうせ滅ぼすなら相手は当然として自分も壊れるほどに……こればかりは共感して貰えないでしょうけれどね。

【くつくつと喉を鳴らし笑む】
【破滅主義者か享楽主義者か、その実どちらも合っていないようなココノエの性分】
【それに同意を求めるでもなく】


真面目な話でもないですよ、ただやるかやられるかの単純なお話です
貴方だけじゃないこの世に生きている者は皆このお話に関わっているじゃないですか、ねえ?

【それは原初的な法律で、要するに弱肉強食】
【生まれた瞬間からいやその前から?それに囚われているのだから】
【例え赤子でも色を知った女子でも、逃れるすべはない重力のような鎖】

【恐らくだけど頭の回転の早い彼ならば、ノーグならば理解るだろう】
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage]:2013/02/10(日) 05:08:22.69 ID:k/ozL+zAO
>>487
/本日のところはこれにて失礼します、遅筆ゆえ長時間拘束してしまって申し訳ありません……!
/続行するならば都合の良いときに舞台裏にてお呼びくださればと思います、それでは!
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 05:33:59.46 ID:suoSW3+AO
>>497

「簡単に言うと有効範囲内にある自分以外の物の時間を引き延ばす、といった感じでしょうか。」
「接近戦が主体なもので、近づかざるを得ない為ひどく苦労しましたよ。」

外から見てるとすっごくスローでおもしろかったなぁ
ま、私にかかれば大したことなかったけどねー

「だから相性の問題だと言っているでしょう。」
「それに僕が囮になったからこそ決まったんですよ。」

【苦労させられたと言いつつもその口調はどこか楽しそうで】
【それは眼が手に入ったからなのか】
【それとも彼女が興味を示しているからか】

「興味がおありでしたら差し上げましょうか?」
「─移植、という形になりますが。」
「まあ、適応しなければろくに扱えないのですがね。」

【それは冗談とも本気ともとれるトーンで】

消しちゃったら強いも弱いもないもんねー
でも自分まで壊すのは私にはわかんないな、ノーグもそうでしょ?

【ここは言葉にせず、ただ頷くだけで】
【貼り付いたままの笑みの奥に抱く感情は何なのか】
【それともそこに感情などありはしないのか】

「この子にそんな話は少し難しいでしょうね。」
「まだ未熟ですから。」

ば、バカにしないでよね!
「なら今の意味、わかったんですか?」
あー……それはその……
「やはりまだまだ経験が浅いですね。」

【呆れたようなその声はレイジアに重くのし掛かる】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/10(日) 11:01:07.65 ID:Qc6ShjiSo
>>490>>498
/ぐえええ申し訳ありません寝落ちです……
/休日お気を取らせてしまうのもなんですから、こちらこれにて〆とさせていただきます
/お返事はそちらの都合如何で省いてしまっても構わないですー


【他にもいくつか話すのは、街の商人や様子の話。彼の話は、ヒトや素朴な風景に関してが多い】
【余談ではあるが彼の故郷においての戦士は、キャラバンを襲う賊や魔物を追い払うためのもの】
【こんにちこの世界に横行するテロや路地裏を占める血の匂いとは、比較的遠い存在】
【だから、身近で手の届くような範囲の話が多いのだろうか】

イッパイメモしてるけど、大切な手帳なの?
や、変な意味じゃなくてさ。他の国や村って図書館あるだろ? そんなに文字で残す文化じゃないんだよな、俺の群
読み書きだって俺みたいに戦士だと重要視されないし、だから気になって

【思い浮かぶのは疑問、言葉の意味の不確かさにすぐに訂正をして身ぶり手ぶりと共に理由を続ける】
【演説をするように仁王立ちしてメモを取る姿は多少不思議に思えたのか、未だに首を傾いだままだ】

UNITED TRIGGER……ああ、そう読むのか!
どう聞いたらいいのか分からないから、探し様がなくって!
……やっぱり、ちょっと読み書き覚えた方がいいかな?

【合点がいったとばかりに手を手で打って相槌を打つも、じわじわ沸くのは羞恥の感情】
【こと情報収集に向いている水の国や風の国は、都会的で識字率も高い】
【無知に眼の下を赤くした青年は、言語の異なる文化の上で割合苦労しているのかもしれず】
【けれど、受け取ったメモの上の文字をじぃっと眺める目は真剣で、一つ感じ入ったように溜息を落とす】

咲奇か、いい名前だな。好きだよ
っと、そろそろ街かな。次で下りるんだ、ここでお別れになるかな
俺、ナウファルって言うんだ。また今度風の国に来るから、会えたらいいね!

【響きも書き文字も全く知らない名。けれど、音色の美しさはきちんと伝わった】
【――気付けば薄闇の中、前方にぽつりと草原の中で隆起する建物たちの影が浮かぶ】
【相手が下りる街は別の場所だろうか、確認するより先に御車が街の名を告げたために慌てて荷車の上から飛び降りる】
【衝撃と抵抗を経て、荷車の上の相手を見上げ手を振りながら名を告げる】
【明るい笑顔は先の不安を欠片も見せず、いっそ能天気なくらいに】
【やがてすぐに商隊を乗せた荷車は、がらがらと荷降ろし場まで走っていくのだろう】
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/10(日) 11:55:45.39 ID:AFU6fFAPo
>>500

【青年の口から聞き留めたことは、どれも少女にとって非常に興味を抱くものだった】
【身の回りのごくありふれた日常的な話でも、彼女は耳を傾けながら楽しそうに咲う】
【その時だけはメモする手を止めていたから、なおのこと聞き心地が良かったのだろう】

ええ! 本には書かれてないことだって、自分で書けばたくさん残しておけますから
それに名前にしろ情勢にしろ、文字から得られることはとっても多いですしね
だから、絶対に必要かと言えばそうじゃないけど、学んでおいて損はないかも、……ですねえ

なんて言って、UNITED TRIGGERのことばの意味までは、私も分かんないんですけれど

【しばしば考え込みながら発言する様子は、相手の文化などに対する気遣いの姿勢か】
【右手の指先がまた頬のほくろをなぞって、得るものは少なくないからと促す言葉を掛ける】
【少しでも読み書きができたなら、なにか探し物をするときでも難儀することは減るだろうと】
【そうして最後に一言そう添えると、ふふふ――と照れ隠しめいた微笑をこぼした】

――ありがとう、ナウファル
私もお気に入りの名前だから、嬉しいです
また今度会ったら、貴方の名前の意味を教えてくださいね

【あらゆる情報をメモした隣にそっと『ナウファル』の名を書き添えた後、サキは手の平を見せて別れの挨拶とする】
【そのような動作もほんの僅かな内に終え、別れを惜しむような素振りも見せず、くるりと踵を返して背中を向ければ】
【青年が一つ二つと瞬きをする間に、赤い輝きの残滓だけを漂わせ、その場から霞のごとく消え失せてしまうだろう】
【幾ら目を凝らそうとも見渡そうとも、残っているのはちょっとした見えない力の名残と、名前の書かれた紙片が一枚だけだ】

/長い間お付き合いいただき感謝感激です!!
/ありがとうございました、お疲れ様でしたー!!
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 15:24:20.23 ID:aBfYhH0eo
【水の国――郊外、路上】


【――、人通りも疎ら、車も一時間に数台しか通らないという、郊外の道】
【久々に砂塵を巻き上げ、走るのは『トラック』…、…時速20km程で、緩やかに――】



  【――、ドスン<b!! ブロロロロロロ――……=@】



【そんな中で突然、『何かを落とす』様な音と、トラックが急加速する音】
【見れば確かに、道の脇に何かが転がされており――そして、それを置き去ってゆくトラック】

【必然的にこの光景の中、眼が行くのは取り残されたナニカ≠ナあろうが――】



……、……痛ったたたた。 ――、聞くだけ聞いて、人をゴミみたいに……。



【 ――  人 間 である】


【地面に転がっているのは、汚れたフード付きのコートを身につけ、旅人風の袋を縛り付けられた青年だった】
【首元までの長さの黒髪は砂埃に汚れて――元々、適当に切られているせいも有るが――随分な有様だ】


【幾ら時間が経てども立ち上がれないのは、手と足を『拘束されている』為だろう】
【それも、ロープ等では無く――鉄製の錠≠ナある。どこかで拘束されていたのだろうか――】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 15:41:00.54 ID:evuCUDif0

>>502

さて、買い物兼パトロールも終わった事だし、そろそろ事務所に戻るかねぇ。
おっと、そういえば例のWILDさんの端末――W-Phoneのコト、紙に書いて張り出しとかないとだ。
おっきい紙とか事務所にあったかなぁ―――って!おおう!?

【―――1頭の馬がトラックの後ろを、パカパカと歩いていたときの事。】
【白い体躯のその生物の背に、一人の女性がなにやらぶつぶつと呟きながら乗っている】
【綱を握り、ゆっくりと走るトラックの後方を周囲を見渡しながら進んでいれば】
【急に荷台から転げ落ちてくる青年、慌てて綱を引き馬を停止させた。】
【――危うく轢いてしまうところだった。馬は声をあげて蹄を地面に強く打ち込み、青年の手前で止まった。】

――ちょっとちょっと!キミ、大丈夫かい!?
うわあ、ひっどいなぁ・・・なんでトラックから落っこちるのさ!

【停止した馬の背から、女性が飛び降りてくる。】
【クセのあるブロンドをショートヘアにし、その上には年代物のテンガロン・ハット――】
【その奥に覗くのは翡翠とも、ブルーともとれる神秘的な瞳】
【土埃で汚れたのであろう、鈍い白のシャツとその上に着込んだ土気色のベスト】
【ブーツカットのジーンズに女性としては長身な体躯を包み、足元はこれまた年季のはいったウェスタン・ブーツ】
【見たままを伝えれば、西部劇にでも出てきそうなカウ・ボーイ風の格好をした、時代錯誤な女性だ。】
【その証拠に、腰元には一丁の着古したであろうガン・ベルトを携えて】

【しかし青年の格好も中々だった、優雅な暮らしをしているとはお世辞にもいえないような服装】
【そして眼を引くのは鉄製の――錠。これは・・・奴隷か?旅人のようにも見えるが――・・・】

あーあー、ちょっと待っててね!この錠、外してあげるからさッ・・・!
【近寄った女性は屈み込み、倒れたままの青年に手を貸し、錠を外そうと手で引っ張ってみる――。】
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 16:04:03.12 ID:aBfYhH0eo
>>503


(…、…さて、取り敢えず、解放されたし――。)
(カノッサに追われるのも面倒だから、――)


【ドスン<b!!】  ――うわっ!?


【――、色々と、これからどうすべきか考えていた折】
【体の直ぐ側に伝わる衝撃に声を上げ、それから、もぞもぞと体を動かして、そちらの方を向く】


(――、あれ、此処、風の国かどこかだったっけ。)
(僕、確か水の国の近くで捕まった筈だったけど……。)


【先ず、眼に飛び込んだ『馬』――それから、カウ・ガール】
【拘束されている間に時間か場所か、それともどちらも跳躍したか、と訝しむ】
【――、女性の問いかけには、あはは、と、乾いた笑いだけで応えて】


…、…あー、多分それ、無理矢理には取れな――痛ッ!!
ちょ、ちょっと、引っ張ると締まるんで、コートのポケットに、鍵が入ってますから!


【どうやら、引っ張って無理に外そうとすると、痛みを与える仕組みらしい――】
【彼の言う通り、コートのポケットに手を遣れば、手足の錠に合った鍵が見つかるだろう】


/すいません、離席しててちょっと遅れました
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 16:24:03.05 ID:evuCUDif0
>>504

【女は――もしかしたら、どこかで見覚えがある人物かもしれない。】
【件のUNITED TRIGGER設立者としてテレビや新聞で取り上げられる事も多い人間だ】

まったくもう、どーしてトラックの荷台から人が落っこちて来るんだか・・・
――お金とか金塊とか宝石とか鉱物とかが落っこちてくるならあり難いんだけどね!

【そんなことを呟きながら、女性は渇いた笑いを上げる青年の錠に乱暴に手を突っ込む――】
【青年が痛がり始めてようやく、それは自力では取れないと悟り――】
【むむ、それじゃ破壊するしか――なんて小声で言って、腰元の銃に手を伸ばしかけ――】

ん、コートに鍵・・・?え、じゃあ鍵持ってるのに拘束されてたの!?
怪しいなあ、怪しいぞキミィ。
こういう事件はUNITED TRIGGERの一員として、放っておけないよ!

【ま、なにはともあれ救助が優先だ。】
【彼は青年の纏うコートに手を差し入れ、ごそごそと鍵を漁る――】

あった!これか、っしょ・・・と!

あ、ほんと・・・開いた。
【あっけなく、鍵は開く――しかし謎は残る。】
【何故鍵を所持しているのか、そしてこの鍵を使わないと痛みを与えるという特殊な錠の存在】
【なによりどうしてトラックから放り出されたのか――女性は問いただそうとするだろう。】

アタシ、セリーナ。セリーナ・ザ・"キッド"!よろしくね。
キミの名前、教えてもらってもいいかな。

/いえいえー
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 16:38:41.37 ID:aBfYhH0eo
>>505

【――、UNITED TRIGGER=z

【数日前も、聞いた名前だ】
【そもそも其の時は、それが何かすら知らなかったのだが――】
【…、…一般的な知識自体は、「トラックの男」から獲得済みである】


(――、 正義の味方の棟梁=Aか。)


【尤も、女性の容姿は知らなかった――故に、心中では。認識を定義】

【何はともあれ、手錠は外され、青年は自由の身に】
【ふぅ、と息をつき――立ち上がり、手と足をブラブラさせて動きを確かめると】


どうも、有難うございます。セリーナさん。
――、あのままだと、轢かれていたか餓死していたところでした。


…、…あぁ、名前ですか。『森島京』と言います。


【「細かいことは気にしないでください」――、そう、セリーナの問を流して】
【青年――森島――は、浮浪者のような体に、微笑みを浮かべて、軽く礼した】

【――、若しかすると、二年ほど前、森島≠フ名をメディアで聞いたかもしれない】
【一時期、カノッサ機関が『対機関連合』の一員として、指名手配のような扱いをしていたからだ】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 16:50:12.82 ID:evuCUDif0
>>506

【立ち上がる青年、どうやら手足も普通に動くようで】
【よかった、と安堵するセリーナ――走る物体から拘束されて放り出されたら】
【悪ければ受身も取れずに骨折、負傷する可能性もある為だ――見たところ、どうやら無事らしい。】

【テンガロンハットの鍔を指でくい、と持ち上げ青年の顔を見やる】
【果て、どこかで見たような――いや、聞いたような名だ。】
【彼女は元賞金稼ぎ、そして彼が指名手配されていた頃の自分といえば】
【気に入らないものでなければ金をもらえる以上、なんでも依頼は受ける貪欲なタイプであった】
【片端から手配書を眺めていたのも確かで――どこかで聞き覚えがあった気もするが、】

あっはははは!感謝しなくたっていいよ、流石にあの状況で助けに来ないヤツなんて
よほど血の通ってない限りありえないって。当然のことをしたまでだよ京君!

それにしても・・・細かい事、ねぇ。それじゃ細かいのは無視しておくけど
京君、トラックから拘束されたまま放り出されるのって細かいコト・・・かな?

【それよりなにより、セリーナはにぃ、と笑う。悪戯っぽい、子供のような笑みだ。】

ところでアタシ、正義の味方を集めて組織を作ってるんだけど――
アタシのポリシーは一に正義、二に利益!そんなワケで――
助けたお礼に色々、教えてもらいたいかな、なんて。

【ふふふ、と意地の悪い笑みで森島の目を覗き込むセリーナ――まったく、組織の棟梁とはとても思えない人間だ・・・。】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 17:15:14.07 ID:aBfYhH0eo
>>507


【――、『一に正義、二に利益』】
【そのポリシーを聞いて、成る程、と彼は心中で頷く】
【…、…臆面なくそう言える辺りは、過去、出会ったリーダー£Bと同じ『資質』だろう】


……、細かい事――って事に、なりませんかね?


【意地の悪い笑みに返すのは――、人の好さそうな、困った笑み】
【暗に、『出る幕ではない』と示しているのだろうか】
【――、実際、数日前の出来事は兎も角、放り出された事情は問題にもなりそうに無かった】

【しかし、そもそも、助けてもらったのは事実で、全く情報を与えないのも座りが悪い】
【何か与えられる情報は無いか、少し、顎に手を当てて考え――】


…、…六罪王一人≠ニ、組織に味方してくれそうな人
それから、注意すべき機関員∴ハの情報なら、教えられますけど――。


【――、どうにも、キナ臭い男である】
【普通の貧乏そうな旅人が、ここまでの情報を持っている筈もないのだが――】
【恐らくはこれまでの態度からして、その辺りははぐらかされてしまうのだろう】

/すいません、お待たせしました
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 17:27:13.78 ID:evuCUDif0
>>508

【形こそ違えど、彼女もまた豪胆で、人を受け入れる懐を持つ存在だ。】
【――少々、欲の強い部分も見受けられるが。まあ、人生にはスパイスが必要だろう。】

細かくないない、しょっちゅうトラックから人が放り出されてて
そういう競技が存在してて、んでもって水の国で流行ってる、とかなら見逃すけど――あはは、冗談冗談。
言いたくない事まで言わなくても良いよ、一応正義の味方で通してるから、さ。

【なんだか、とても優しげな人物だ――そんな印象を受けるセリーナ】
【雰囲気で言えばUTのユウトなどに近いだろうか、柔和な態度の青年】
【これ以上聞いても仕方がないと判断したのだろう、恐らくは何か"情報"になりえない事情だったのだろうか】
【それならそれでよい、とセリーナは退く。結局のところ、大事なのは"危険"にまつわる情報なのだから】

―――うんうん、六罪王と、それにこっちに味方してくれそうな人に、危ないカノッサ能力者の情報ね―――

怪しい!
【ズビシッ!と指をつきつけるセリーナ!】

京君、見たところ旅人・・・ていうか流浪の民!って感じだけど
さっきから怪しすぎるよう。
キミ、一体何者?確かにカノッサの情報ってのはアタシらとしては本当にあり難いんだけど――・・・。

・・・さては機関員か!なーんて、流石にそれはないよね。
でもその情報、もしよければ教えて欲しいな。ついでに君の事も・・・っていうのは、ちょっと欲しがりすぎかな?

【まあ、言う筈もない――そこまではわかっている。】
【しかし言わないという、伝えないという事実が、また新たな事実を物語るかもしれない。】
【―――正義側組織の存在である彼女に、はぐらす態度を取るという事は――なにか、あるのかもしれないな、という。】
【少しずつ怪しみつつも、どこか悪者の匂いはしない――いやむしろ善人のそれに近いであろう青年の雰囲気に】
【――セリーナは戸惑う。】

/いえいえ、だいじょうです!
っと、こちらが少し遅れるかもしれないです・・・もうしわけない!
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 17:35:45.55 ID:QO3sq0450
【風の国 ー路地裏ー】
【まだ日が暮れてもいないこの時間でも人の気配も少ないこの場所】
【そんな路地裏にひっそりと営業している店が一件】
【荒くれ者から金持ちまで食を求めて人々が集まる酒場 『バー&レストラン″CNS″』】
【時間が早いためか、店にはまだ人はあまりおらず嵐の前の静けさと言ったとこである】
【その代わりに、路地裏の周囲には仕込であろう料理の匂いが拡がっていた】

ふぅ、よいしょ、よいしょっと

【そんな店の中から看板を外に出して、店の扉付近に設置している美女が一人いた】
【男なら誰でも見とれてしまうほどの豊満でスレンダーなわがままボディ】
【ホットパンツと牛柄のビキニ、さらにその上から羊柄の着ており】
【紫色のロングヘアーには蝙蝠の羽をつけ、ホットパンツから尻尾の様にサソリの尾がついている】
【牛柄のビキニからこぼれ落ちてしまいそうなその大きな胸には、逆さ五芒星とNo.32の文字が描かれいた】

【彼女は看板の電気をつけるため、扉付近にしゃがみ込みバチバチとスイッチを入れてたしかめている】
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 17:45:04.27 ID:5J1VTOsuo
>>510

【嵐の前の凪は一杯に破風を溜めた割れる前のグラスにも似て】
【ピシリとソコに皹が入ったのなら、砕ける波間の瞬間のよう――――】
【風の色合いが変わった、それは今にも、嵐がおきそうなぐらいに】


――――……なんだテメェか、No.32
まあ誰だっていい、店借りるぞ

後は酒だ、さっさと持って来い


【しゃがみ込んだ貴女を影で隠すよう、その背後に立つ一つの長躯】
【やや痩せた体つきではあるものの、身に纏った着流しから漏れる身体はしっかりとしていて】
【細いながらも鋭い目つきと、染まったように彩る白髪の男】

【そう貴女に言い放ったなら、その室内へと入っていこうとするだろう】
【右手には一本の長い刀を持って、とん、と肩へと乗せていた】
【――――その刀から滴り落ちる血液が一つ、また一つと血溜まりを作るよう】

【そうして、着流しの背中に描かれた数字を見るだろう】
【漢数字の八――――しかし、それは瑠璃という少女のものであって】
【このような男が、一体何故その数字を付けているのであろうか】
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 17:47:26.87 ID:aBfYhH0eo
>>509


…、…あはは、昔っから怪しいって言われて育ったもので。
何か、こう、――普通にしてても、怪しい雰囲気が有るのかも知れないですね。


【――、どんな人生と理屈だ】

【……という突っ込みが入るであろうことは、無論、諒解している】
【詰まりは、「そういう事にしろ」と――、笑顔の裏で、そう言っているのだ】
【それを如実に表すように、「僕はただの一般人ですよ」、と、強調して】


――、じゃあ、六罪王≠ゥら。


【ここまで、と言わんばかりに――『本題』へと会話の舵を切る】


…、…この前会ったのは、「音無 小町」っていう女の子≠フ六罪王です。
能力等は不明ですが、『人と動物のキメラ』みたいな人達を連れてました。
指揮下の私兵団の名前は、バステルフェザー≠ナ、リーダーはNo,44≠フブレンヒルト・H・フェイタルベルン。
こっちも女の子ですが、それ以外の兵士は男性が多かったです。


【それから、軽く両者の容姿的特徴を伝える――流石に此方は断片的なものだ】
【とは言え、覚えている範囲では具体的であり、手慣れた感じの伝え方である】
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 18:00:18.93 ID:QO3sq0450
>>511

あら、いらっしゃ〜い♪

【彼女に影を落とした男を見ると、店の扉を開けて笑顔で中へと招き入れる】
【中へ入っているその男の背中を見つめ、その不自然な数字を口元に手を当てて考えた】

(あっれ〜?…確かNo8って女の子じゃなかったかしら?)
(番号が入れ替わったのかしら?それともカノッサの人間じゃないのかな?)
(まぁいいわ、あとで店長に聞こう〜♪)

【そう言って彼女もまた店内へと入り、男の元へメニューと適当な酒を一瓶持ってきた】
【よく見るとその酒は、酒好きが聞けば有名なブランド物のようにも見える】
【酒の銘柄を頼まなかっためか、無駄に高いものをチョイスしたのであろう】

いらっしゃいませ〜♪メニューですよ〜♪見え張らずに好きなものを食べてね〜♪

【そう言って置かれたメニューは『front』、表と言う文字が書かれており】
【メニュー中には『ミデュアム風デミグラソース』、『夕暮れのアンチョビ』、『仏丼』など意味の分からないものから】
【オムライス、ペペロンチーノ、親子丼などわりとメジャーで分かりやすいものまでそろっていた】

【彼女はそう言ってメニューを置くと、厨房へと入っていきモップを取り出してきた】
【いかに荒くれ者どもがいるといえどレストラン】
【店内を清潔に保つためか、男の刀からしたたり落ちた血をモップで拭き始めた】
【注文を頼めば、他の客があまりいないせいかすぐにでもやって来るであろう】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 18:08:41.62 ID:5J1VTOsuo
>>513

【表面に浮かぶ表情、僅かに口角を吊り上げる、それこそまるで悪鬼の見せる笑みのよう】
【その視線は貴女と向き直った時、その豊満すぎるボディへと視線が落ちた】
【それは見惚れるなんてものじゃなくて――――むしろ、もっと汚れた、品定めでもするみたいに】


……おい、俺は酒だってんだよ、誰がこんなトコで飯なんか食うかよ
――――それとも、お前が注いでくれんのか


【椅子へと腰掛けたなら、踏ん反り返るようにその身をもたれかからせるのだろう】
【直ぐ側に刀を立てかけたまま、チラリと視線だけをそちらへと向ける】
【細い睨むような目つきは、その刃よりも鋭利であった】

【言葉を濡らして、そして続く、右手で自分の顎を撫でるように、と】
【僅かな無精ひげが照らされるだろう、乱れた服装、決して見てて気持ちのよいものではない】
【言葉を切って、テーブルの上に並べられる酒から一つ選んで手元へと引き寄せた】


良いな、その身体――――同僚だと分かってても切りたくなっちまう
……まあこっちはお客様だ、それ相応の態度で示してくれよ
ほら、注げ、そのデカイ胸が俺の視界に入るようにしっかりとな


【左手で弾く、酒の瓶を貴女へと飛ばしたなら、適当にグラスを選んで、自分の前へと置くだろう】
【首だけをそちらへと向ける、かくん、と音が鳴り響きそうなほどに、笑う笑みは歪んだ三日月のよう】
【その深い色合いを染めるように流した】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 18:18:42.13 ID:QO3sq0450
>>514

え〜いやねぇ〜うふふ♪
そんなに私にお相手してほ し い の?♪

【耽美な甘い声で言いながら、飛ばされた酒瓶を受け止め男の元へと近づいて行った】
【そのエプロンの上からでわかるほどの大きな胸を、わざとらしく強調しながらグラスへとお酒を注いでいく】

うふふ♪同僚って言うことはあなたも機関員なのね♪

【わかっていたはずのことを、カマトトをぶる様に、今気づいたかのように言った】
【演技をしているわけでわないが、相手を持ち上げるための言い方なのであろう】

新しく就任したのかしら?それとも居たのかしら?♪
私機関内のこと、かわいい子以外のことに疎くてね〜♪
それとも一度会ったことあったかしら〜?♪

【これは本当であろう、彼女は自分のお気に入り以外は基本的に顔を憶えない】
【一度会った顔でも、向こうから言われない限り忘れていることが多々あった】
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 18:27:14.58 ID:evuCUDif0
>>512

・・・そうだねー、振る舞いとか口調とか、色々"怪しい"かな。
ただあんまり怪しまれるようなら怪しまれないコツでも教えてあげるよ。1000円くらいでさ。はは!
でも―――キミは一般人、キミがそう言う以上は信じるよ。

【追従はしない。意味のない嘘というのが存在しないように、彼には彼の、身分を隠す「理由」が存在している。】
【ソレが何かはわからないが――これ以上掘り下げたところで恐らく、何もつかめないだろうと判断した】
【逆にセリーナはと言えば、色々とオープンではあるが――】

(んー、ここで問答するより、帰って資料でも漁った方が懸命だね。)
(――それよりは、今聞きだせる情報を大事にしとこう。)

【彼女も底抜けの間抜け、というわけでもないようだ。】


――音無、小町――ふむ、こないだの電波ジャックの時の人の名前でもないし
風の国の時にいた機関員の名前でもない――初めて聞いた名前かも。
けど女の子かぁ、小さい子でそんなポジションにつけるって事は相当な実力者か
もしくはスバ抜けた頭脳派か――ってところだね。
けど護衛?にその――キメラ、ってのをつれてるところを見ると武闘派でもないのかな。

【流れてくる情報を整理していく――六罪王の少女、彼女の連れるキメラ、そして指揮下のナンバーと所属兵団――】
【情報は有意義にUTへと伝わり、これからの戦力になるだろう。】
【しかし矢張り、気になるのは――】

ありがとう、すごく有意義な情報だよ。アタシの知らないことばっかりだった、助かるよ京君!
――ところで、彼らに――っていうか、彼女らに"会った"っていうのは、どこで?

【核心。――これも教えてもらえるか、それとも――隠されるか。】
【セリーナの眼は、静かに京のそれを見据える】

/遅れました、、もうしわけない!!
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 18:28:00.63 ID:7UEF06oxo
>>499

……! それはなんとも、相当に珍しい異能ではないですか
解体して異能だけ抽出出来れば兵器転用も出来そうですね……

【腕を組み数秒の思考】
【瞳はより鋭く、その面持ちは研究員のそれに変わっていた】

……ん、いいえ遠慮しておきましょう
適応となると私のような人間には無理でしょうからね。
それにぽっと出の登場人物の私がそれをいただくというのも頷けない話だと思いませんか?

【欲しくないと言えば嘘になる】
【しかしその異能は自分の研究分野とは余りにも違いすぎる】
【手に入れたとしても研究段階で塵芥にしてしまうだろう、と】

ふむん……まあそういうものですか。

【やはり共感はして貰えないか】
【いや、共感などというのは所詮は絵空事だとは知っているが】
【理解と実感は別のお話というやつである】

戦っていればその内嫌でも気が付きますよ
まだ若いのですから身体で覚えれば良いのです、まあその間に死んでしまうかもしれませんが
……その時は運がなかったという事で……いえ冗談ですよ冗談

【靭やかな指先でカップを持ち上げ残りを喉に流す】
【気付け薬には調度良い苦さは研究に於いては物言わぬ戦友のようなものだ】
【首を鳴らし軽く背を伸ばし「ふう」と大きく息を吐く】

もう会議も終わっている頃でしょうね
情報も出始めているかな、お二方も確認したほうが良いのでは?

【手首の内側に掛けた時計をちらりと見て呟く】
【もういい時間だ、会議は終わってその結果の情報も流れ始める頃だろう】
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 18:28:29.80 ID:5J1VTOsuo
>>515

【甘ったるいと感じた、それこそ、舌先で辿るには濃すぎると】
【それは豊満な体を持ってしても、許せないほどで――――】
【僅かに右手に力が入ったことを悟られぬようにした】


……おいNo.32――――客の言うことは素直に聞くんだよ
相手して欲しいとかじゃなくてするんだよ、それがお前の仕事だろ
開かす代わりに待ってやってんだ、とっとと言うことを聞け


【言葉はどこか冷たくて、同僚に対する言葉とは思えないぐらいに】
【それでも手は出さず、背をもたれさせたまま、注がれる酒の形を見ているのだろう】
【揺れる貴女の大きな胸に、僅かな笑みを零すみたいに】

【――――貴女の言葉に少し、苛立ちを隠せなかった】
【存在を認識されない、ということは僅かではあるが矜持を擽る】
【舌打ち一つ、彼の短気さを示すが如く、波間に響いた】


くく……そりゃぁ仕方ねぇよな、つい昨日まで俺ァ単なる下っ端だったんだからよ
でも俺は知ってたぜ、アンタの事、チラリと見ただけでも忘れねぇよな

――――こんな立派なもんぶらさげやがって、しゃぶってくれって言ってるようなもんだぜ
だがな、折角同じ立場になったんだ、少しはじらされるのも悪くねぇ

ナンバー8 長船だ、前任者をついさっき、ぶっ殺してきた


【くすむその笑み、一度浮かんだなら、それは弾けるように高鳴る】
【鍔を鳴らすかのようなその音律は、酷く歪んだ音色のよう】
【ミツバチのかき鳴らす羽の音にも似たその色をただひたすらにぶちまけた】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 18:41:14.44 ID:QO3sq0450
>>518

あっら〜♪いけないわ♪あなたはお客さんよお客さん♪
この店に来る人は全員平等にお客さんなのよ例え誰であってもねん♪
一人だけそんなにサービスはできないわぁ〜♪
ハレンチなことも ダ メ よ♪

【甘ったるい声で口から出てくるのはこの店のルール】
【誰にでも等しく接する彼女もまたこの店のウェイトレスだからであろう】
【例え相手が神様で合ってもその態度はきっと変わらない】
【逆に言えば、刀から血をしたたせてる相手に向かって臆せずそんなことを言う彼女の強さも伺えると言ったところだろうか】

あら、そうなの〜♪
No8ちゃんを倒せたってことは、あなたとっても強いのね〜♪

【誰彼かまわず発されるであろうお世辞である】
【しかし、一応No8を殺したと言っているその男の実力は評価してはいる】
【だが、彼女の中でもう一つの疑問が浮かんだのは、「本当に?」と言うことであった】
【その疑問の言葉は口からは発さず、ただ妖艶な瞳を男に向けているだけである】
【吸い込まれてしまいそうな黒と紫が混ざりあった漆黒の瞳】
【彼女のその"押し"に負けて"つい"余計なことを言ってしまう、そんな者を作ってしまいそうな瞳であった】

ねぇねぇ、で、元No8ちゃんはどうやって倒したの〜?♪

【なんとなく、話の流れ的にそう聞いてきた】
【彼女にとっては興味のない話題だったであろうが、なんとなく聞いてしまったのであろう】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 18:43:59.57 ID:aBfYhH0eo
>>516


 ――二日前、路地裏で。


【―― 返答は、一言】
【嘘ではなく、『表面的な真実』…、…穿った物ではない】
【例えば、何故六罪王の名前を知ったのだとか、その側近まで出てきたのかとか】
【そう言ったディテールは一切排除して、事実だけを返答とした】


【それから――、彼女が情報を整理するのを待って】
【森島は、『問い詰められなかった』安堵とともに、協力者≠フ話題に移る】


…、…識槻朔夜≠ノシェン・ロンド≠サれから、ロロケルム・ランガスター=B
この三人は、多分、僕の名前を出せば無碍にはしないと思います。


【「朔夜さん、シェンさんとは知り合いかも知りませんが」――、そう、続けて】
【彼の話は、各人の詳細について移る】


――、朔夜さんは腕利きの剣士で、Justice≠フ一員で“した”。
最近、会っては居ませんが…、…僕の親しい『友人』です。
あの人の事なので、もう、動いては居るかもしれませんが――。

シェンさんについては――、説明不要ですね。
もし会ったなら、僕が宜しく言っていたと伝えて下さい。

で、最後――、ロロケルムさんは今、水の国の国軍少佐です。
多分、機関関連の担当だと思うので、パイプを作るのも悪く無いかと。


【――、流れるように告げられる情報】
【若し、彼女が記憶に苦慮するようならば、適当な紙と、ペンを取り出し】
【そうでなくても、出来るだけ、分り易く、ゆっくりとしたテンポでそれらを告げてゆく――】

/いえいえ、此方こそそろそろご飯なので、遅れるかもしれません
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 19:03:20.56 ID:5J1VTOsuo
>>519

【気に入らないと思った、けれども難しいとも思う、ここで刃を突き立てること、すら】
【劣っているとは思わない、戦闘に持ち込めば勝てる自信はあった、けれども】
【挑もうと思えないのはその、飄々としながらも動じない、芯の強さが故だろう】


良く分かってるじゃねぇか、あんな小便臭いガキ、負ける気がしねぇよ
ぴょんぴょん跳ねたりするような剣術じゃ、児戯にも満たねぇ
そもそも女が男に勝てるかよ、あんな弱っちい生き物が


【乗せられる、それは上手く、歯車がかみ合ったかのように饒舌になる】
【左手で掬うグラスに閉じた酒、その味わいでその痩せた喉元を滴らせる】
【良い酒だと思った、それに悪くないとも思えた、それほどに気分を良くしてくれるのだから】

【押しに負けるという表現は正しくない、どちらかと言えば貴女に掠め取られるよう】
【ペースを握っていた筈の足元は消えうせて、真っ暗闇を貴女の手に引いてもらっているみたい】
【けれどもその闇すらも、貴女の深い漆黒の瞳の中の出来事、ということも気づかないほど】


……それを聞くかい、良い趣味してるな
俺ァよぅこの世で好きな事が二つあるんだ

一つは人を斬る事、そしてもう一つが女を斬る事
良いだろう?一度で二つ、好きな事を体験できるんだ、これに勝る楽しみはないぜ

――――あの牝は良かったぜ、刺しても刺しても治るんだから
地面に打ち付けて一枚一枚剥ぐように切り刻んでやった

ああ、そうだ――――もう快復してるかもしれねぇな、そいつぁ重畳
ここでアンタに慰めてもらってから、もう一度斬ってみるか


【くくく、と声を鳴らした、酒に焼けた雑音のよう】
【乗せられてるとも知らずに、気分良く酒を煽るのだろう】
【そうして飲み終えたなら、首を傾ける、貴女の艶やかな身体を値定めするように】

【紅い舌が零れた、薄い唇から零れたなら、それはまるで悪意の欠片みたいに揺らめく】
【左手でグラスを握り、突きつけるように差し出すのだろう】
【後方に下がらなければ、その豊満な胸へと突き刺すように】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 19:05:34.96 ID:evuCUDif0
>>520

――路地裏、ね。

(そういう場所にいるものなのかな、六罪王・・・もしいるなら、意外と街中で会えたりしてね。)
(けど詳細までは欲しがると危ないかなあ――ホントは)
(なんで六罪王と喋ったり、部下を引き連れてるのを確認できたりしたのか、そもそもその状況でどうやって生き延びたのか――とか)
(聞きたいことは沢山あるけど・・・ふむ。)

・・・ふふっ。京君はミステリアスだねぇ。ありがと!じゃあ、路地裏パトロールも強化しよっかな。
でも、そんな危ない連中と顔合わせしたのに、無事で本当に良かったよ京君。

【最後に、彼を心配する言葉も添えて、彼女は笑顔を零す。】
【話を聞きながら、透明な色彩の瞳の奥、思考が何度も逡巡する――】

識槻朔夜≠ウん、それに"シェンさん"!と、あとは――"ロロケルム"さん、か。
うん、そうだね、その中だとシェンさんとは面識があるよ、風の国であんな事もあったしね。

【面識があるよ、という言葉で済ませる――協力関係であるとか、支援されている、とは伝えず。】
【いや、聞かれれば応えるつもりではある。が――これはシェン自体にも繋がる情報だ。】
【なるべく伏せておいたほうが良い、とは思ったのだろう。】

Justiceの!へぇ、そっかぁ――それじゃ、町で剣士さんを見つけたら片端から声かけてみるよ!
もしかしたら、ウチに来てくれるかも、しれないしね。
でも腕利きの剣士か〜、アタシみたいに後方支援しか出来ない人間には、戦力としては最高だね。

・・・ふふ。よろしく伝えてみるよ、またシェンさんに会えたらね。
【勿論、伝える気ではある――シェンの仲間、という事であれば矢張りこの青年、怪しくはないのだろうか。】
【ほんの少し、セリーナは安堵し。】

えーっと、それから国軍少佐!のロロケ――ロロケルムさん、ね!
うんうん、それじゃあ交流を持った方が良いに決まってるね、さっそく今度会いに行くよ!

えーっと、それじゃあ朔・・・なんだっけ?朔、、さんとロロ――
【――どうやら、情報が多すぎたらしい。差し出されたペンと紙に情報を素早く書き写す】

んー、至れり尽くせりでもうしわけないねぇ、ありがと!
――よし、とりあえずここまではメモOK♪

で――最後が、注意すべきヤツ、だっけ?
【セリーナは視線を一瞬、鋭くし――京から放たれる言葉に聞き入るだろう。】
【これは貴重な情報だ。】
【なまじ機関員との接点が少ないセリーナには喉から手が出るほど欲しい情報――】

/大丈夫ですよー!ご飯優先してくださいな!
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 19:17:27.52 ID:QO3sq0450
>>521

もういや〜ねぇ〜♪
そんな簡単に慰めたりしてあげないわよ♪

【クスクスと笑みを浮かべながら、軽く男の背中を手のひらで叩いた】

刺しても刺しても動ける〜?それに快復〜?
あらあら、もしかして"しっかり"止めさせて無いの〜?
それじゃダメよね〜♪
もしかしたら…その彼女、あなたの刀から滴り落ちる血をたどってここまでやってきちゃうかもよ♪

【クスクスと笑いながら、両目を細め、妖艶な雰囲気を醸し出して男に語りかける】

でも、"一応"元No8を倒せた…そんなカッコイイあなたに私の秘密も教えてあげるわ♪
私の能力は…他人を愛の奴隷にさせるこ と♪

【そう言って男の耳元に手を当て、そっと囁いた】

きゃー♪言っちゃったわぁ〜♪
どうしようかしらぁ〜♪

【ピョンと後ろへ跳ね、甲高い声を上げながら恥ずかしそうな表情をする】
【いまさら何を恥ずかしがるのかわからないが、これも彼女らしさなのであろう】
【そして勘がいいもの―でなくてもわかるだろうが、彼女の能力はきっと"それ"ではないはずと想像するのはたやすいである】

【そんな彼女が叫んでいる中、夕飯の時間にでも近づいたのだろうか、続々と店内に客が入ってきた】

あっ、ちょっと私注文取ってくるね〜♪

【そう言って彼女は他の客へと注文を取りに行った】
【一人、残された男を見つめる目が一つ】
【厨房にいる立体マスクに斑色のバンダナとスポーツサングラスを掛けた男がジッと見つめていた】

/すいません!夕飯みたいなので次のレスが少し遅れます!
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 19:24:51.80 ID:5J1VTOsuo
>>523

【殺気にも似たその感覚、耳元で紡がれるのは愛に満ちた死刑宣告のよう】
【13階段を踏み外しそうになる、右手が素早く立てかけていた刀を取った】
【そのまま刃を突きつけようとするも、それを察してか貴女はその場から去っていくのだろう】

【――――舌打ち一つ、零れたのなら、僅かに騒ぎを増した室内へと響く】
【苛立ちを隠せないのは、貴女の実力を垣間見たから、その手のひらで泳がされているようにも】
【頬を伝う一陣の汗の形を、探られないように拭き取った】


おい、親父!さっさと次の酒持って来い!
あの牝犬に注がせるんだよ!早くしろ!


【視線が交錯するのだろう、その奥に有る厨房に居る男へと叫んだ】
【激しい怒号が室内に響き渡る、一般人の客なら、それだけで視線を向けそうなほどに】
【そうして向いた視線を、彼は睨んだ散らすのだろう、怒り、まだ覚めやらぬように】

【何を苛立っているのか、その正体は確かだ、自分より弱いと思っていた女】
【その女がひらひらと自分の言葉を避け、確実に彼を責め立てる事に苛立ちを覚えるのだ】
【ただ単なる肉感的な美女ではない、それ以上の何か――――それはきっと、その実力に起因するのだ】

【そういう観点からして見れば、その苛立ちを本人に向けれないのは彼の弱さなのか】
【かきむしるような胸奥の感触が、焼ききられそうな怒りへと昇華されたのならその矛先を別に向ける】
【そしてその受け入れが通ったのなら、立場の上からそれを押し留めた】
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 19:40:07.33 ID:aBfYhH0eo
>>522

【――、どちらかと言うと、血腥い話】
【だが、それでも彼女は元気だ。……、何となく、明るい話に思えてくる】
【そう、無意識に思ったのか――、軽く、微笑を浮かべ直して】


  ――、注意すべきなのは、全員≠ナす。


【 ――…… 】



…、…っていうのは、半分冗談で。


【『半分』――、何とも無いように言われた其の言葉を、どう取るべきか】
【額面通りに受け取るならば、それで良い話なのかも知れないが】


――多分、今、僕の知ってる機関員は、殆ど居ないと思うんですけど。
一応、『確定的に活動していると言える』中で、危ないのは――。


  ――、No.93=A『ティムール・ロマノフ』です。


【No.93=\―少なくとも、世間体に売れた名前ではない】
【…、…が、わざわざ指名して言う程なのだ、“理由”は有って――】


一度、一年前に会いましたが――、非常に『利己的』な人物です。
指揮官タイプでは有りませんが、戦闘能力も高いですし、頭もキレます。
…、…それに、執念深いですから、下手に関わりを持たない事をオススメします。


【――No.93≠ニ出会い――、恐らくは、戦闘したことがあるのだろう】
【社会的には脅威ではないが、『注意すべき』と言ったのは、個人の能力≠フ事だろうか】

【一瞬…、…彼が『厭そう』な顔をしたのは、気のせいでは有るまい】


/お待たせしました!
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 19:46:38.08 ID:QO3sq0450
>>524

「おやじじゃねぇ…顔を隠しちゃいるがまだ20代だ…」

【厨房から男を見ていたスポーツサングラスの男がマスク越しの聞き取りずらい声で喋った】
【赤色のラフな服にその上から羊柄のエプロンを着ており】
【サングラスをよくよく見ると、No14と逆五芒星が書かれている】

「アーッシュ!油売ってんじゃねぇ!!!早く料理取り来いクソが!!!」
は、は〜い!

【サングラスの男に怒鳴られ、先ほどまで飄々としていた美女の体がこわばり、そそくさと厨房へと料理を取りに行った】

「で、なんだっけ?酒?だっけ?どれがいいか…まぁ適当に…」
「あいつは料理運ぶので忙しいから俺が注いでやろう、感謝しろ」

【かなりの上から目線の言葉】
【しかし、彼にとってはこれが普通の"客との接し方"なのであった】
【彼が手に取った酒はアルコール度数96%を超えるウォッカ】
【それを男の前に持ってきて蓋を開け、空いたグラスに注ぎこむ】

「ちら〜〜〜〜〜〜〜っとな、向こうで聞いてたからあれだが…」
「No8の称号を受け継いだんだって?まぁそりゃいいよ、誰がどのナンバー取ろうが俺には関係ない」

【そう言ってグラスに並々と継ぎ、残った酒瓶の蓋をコルクで閉めてさらに一言】

「ただなぁ、お前の雰囲気、この前の会合で合ったやつに比べて、その、風格?そう言うの感じねぇ」
「言っちゃ悪いが…おまえ、器じゃねえよ」

【それだけを呟くと、男は再び厨房へと戻ろうとし、入れ替わりアッシュと呼ばれた女性が男の元へとやってきた】

ん?ん?何話してたの〜?難しい事かな〜?♪

【彼女は今の会話の内容を聞き取れていない】
【だが、彼の見えないはずの表情の下が、何とも気に食わなそうな気がしていたのを感じていたのだ】

/ただいま戻りましたー!
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 19:55:15.41 ID:5J1VTOsuo
>>526

【注がれるその酒、その流れていく旋律を視線を傾けさせて辿った】
【言葉の音律、それが示す意味は言うまでもなく求め続けられるのだろう】
【しばしの沈黙、去っていくその男へと微かな視線を送って】

【――――そうして寄ってくる蝶のような貴女】
【僅かに目を伏せた、その表情を悟られぬように、貴女から見れば、彼の口元だけがあるのだろう】
【その口元が強い色に歪んだ】


くくく……かかか――――ハハハハハ!!
良いねぇ、良い店じゃねぇか、物怖じしねぇ態度、立派だよ立派なこった

だがよぅ、喧嘩売る相手、間違えてんだよ――――!!


【爆ぜる、弾丸のような音、口から零れた音が水面へと広がっていく】
【我慢していた感情の灯火、一杯に溜まったなら、溢れる音すらも掻き消すよう】
【浮かび上がるよう、彼の目の前のテーブルが、強く蹴り飛ばされて空中を舞うのだろうか】

【テーブルの上のガラス瓶が音をたてて落ちていく、砕けて翡翠のような色を滲ます】
【琥珀色の液体が地面を撫でたなら、それはキラキラと夜の色を響かせる】
【ざわめく室内、覗いてくる野次馬を視線の一括でなぎ払った】


おい、そこのクソ親父!こっち出て来い!!
俺がどう器じゃねぇのか、たっぷり説明してもらおうじゃねぇか


【立ち上がるその長身、きっと近づいてきた貴女を見下ろすのだろう】
【一瞥するその眼光にはもう、色を好む下賎な色は存在していなかった】
【ただひたすらに研ぎ澄まされ、磨耗した一陣の刃のよう】

【右手に刀を握ったなら、左手で払うように突き飛ばそうとしつつ、一歩一歩奥の厨房へと近づこうとするだろう】


/おかえりですー
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 19:57:43.54 ID:evuCUDif0
>>525

【京の口元が動く、唇が開き、言葉が発せられる――】
【セリーナはソレに真剣に聞き入って――】

うんうん、注意すべきなのは―――

あっははははははは!そりゃーそうだ、油断できる相手なんて、カノッサにはいやしないもんね。
・・・っふふ。なぁんだ、京君冗談もいえるんだ。
神妙な顔でよく言うよ、まったく。

【――セリーナは腹を抱えて笑った――"当たり前"過ぎるからだ】
【組織と呼ぶにはまだ小さい、集団のようなUNITED TRIGGERでは誰が相手でも油断などできた物ではなかった。】
【しかし――半分は冗談、とそう言ってのける京は――有体に言って、強者に映るだろう。少なくとも、セリーナの眼には。】
【長らく機関を相手に大立ち周りを経験してきた強者――その落ち着いた立ち振る舞いも、言葉遣いも】
【よくよく考えてみれば、余裕を持った"歴戦"の兵士のようで――】

うんうん、今動いてる中では――No,.93、か。
てっきり1〜10の間の、なんていうか数が少ないヤツなのかな、って思ったけど・・・
そっか、そういう数字のナンバーズも、やっぱりヤバイヤツ結構いるんだね。

一年前――か。その様子じゃ、交戦したんだね。
兵を引き連れるタイプではないけど・・・獰猛さと冷静さを兼ね備えたヤツ、ってイメージでいいのかな。

【高い戦闘力――そして知能も高い。なるほど、相手取るとしたら厄介だ。】
【あり難いのは組織だって動くタイプではなさそうな事、か――指揮官タイプではない、との言葉が真であれば。】
【ただ・・・そんな危険な人物と渡り合い、こうして今でも生きている京、本人が語るのはその男の――脅威。】
【執念、という言葉で形容されるのは何か厄介な能力でも持ち合わせている証拠なのだろうか】
【京の表情が、古傷を抉られたような鈍いものへと変化したのを見て、セリーナは続ける】

――能力者、だとは思うけど。どんなチカラ使うやつなのかな。
・・・思い出すのがいやだったら、伏せてもらっても良いんだけどね。
出来れば、背格好とか服装、そういうのに特徴があったか教えて欲しいな。
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/10(日) 20:00:01.23 ID:FD7JiVoKo
【大規模な工事現場――その近くにあるビルの屋上】

ショベルカー……か
うゥーん、でけェしあの形状……いィけるなァァアア

さァて、この[掘りミミズ]にさっさと混ァぜてやろォォーーか

【全身真っ黒な毛に覆われている奥二重でコワモテ、エルフ耳で2mの身長の悪魔がその現場を、ビルの端っこから見下ろしている】
【頭部には二本の鋭く禍々しい赤い角を持っている】
【黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、首にはマフラーの様な長い紫色の毛を持ち、他にも所々に紫色や赤の模様や毛を持っている】
【鋭く赤い牙と同じく爪を持ち、手足や尻尾の先の方は紫色で、いかにも悪魔だと思わせる尻尾の先端には赤い棘がある】
【赤い棘は肩や手の甲、アキレス腱の位置にもあり、先端に赤い爪を持ち紫色の翼膜な黒い悪魔の翼を背から生やしていた】

【その悪魔の肩に載せられているのは、灰桃色の身体をした2m程のミミズだ、白い環帯や体節を持っている】
【全身が透明な産毛で覆われていて、白い眼は退化していて、二本の舌の先端は白く鋭く硬くなっていて、長い尾は白いドリルになっている】

さァーて、どォいつを召喚してショベルカーを頂こォーかなァァアアーー

【それにしてもこのビル、屋上に柵を付けていないとは……】
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 20:08:00.60 ID:QO3sq0450
>>527

きゃっ!

【急に左手で突き飛ばされたため、そのままアッシュは店の床に倒れてしまった】
【そんな状況を見て店内にいる人々はどよめいた】

「あぁ、もう、めんどくさいなおまえ…」

【サングラスの男はそう小さく呟くとどこかで隠し持っていたの、2本の包丁を両手に持ち】
【男の方へ振り返った瞬間、1回転、2回転、3回転と、2本の包丁から飛沫が飛ぶのが見えるかのように、男の右手へと向かって包丁を這わせる】

ちょ、ちょっと店長暴れちゃダメだってー!

【アッシュの制止も聞かず、サングラスの男は男へと攻撃を開始した】

「料技『かつら剥き』」

【そう呟いた技は男の腕を傷つけるのではなく、男の服や腕毛だけを綺麗に切り取ろうとし、そのまま男の喉元へと包丁を寸止めしようとする】
【男を[ピーーー]為ではなく、まるで料理の素材を扱うかのような繊細な動きである】
【そんな姿を見て、周囲にいた人々は一気にギャラリーと化し周囲には歓声が沸き起こった】

【この店では、こう言った"喧嘩"が常日頃行われているのであろう】
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 20:13:09.44 ID:aBfYhH0eo
>>528


…、…能力者じゃないです。
魔術も少し使ってましたが――、大体は、能力抜きでの強さでした。

【――、若干、嫌そうな雰囲気を遺したまま、『能力者ではない』と告げる】
【ならば、“執念”というのは即ち、その人物の『パーソナリティ』に繋がるということか】


――背格好とか、そういうのは多分、大丈夫です。
うん。…、…遭えば分かりますから、えぇ。
『分からなければ危険じゃない』感じのヤツですし――、いや、遭わない方がいいですけど、ね。


【『大丈夫』と云うのは――、どういう事だろうか】
【額面通りに受け取るならば、会えばティムール・ロマノフ≠ニ分かるらしい】
【…、…どうにも想像が至らない表現だが、さて】


――、僕が教えられることは、こんな所でしょうか。


【そう言って、森島は取り敢えず、話を切り上げる――】
【…、…砂埃にまみれた髪を軽く叩いて、それから、服も叩き】
【実際、もう教えられることはない――、そろそろお別れ、と云う所だろうか】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2013/02/10(日) 20:16:13.84 ID:5J1VTOsuo
>>530

【一つ二つと地面を踏みしめるよう、ただひたすらに前へと進む姿は怒りに支配された獣のよう】
【振りかざした刃は、断頭に露消える前の刹那に弾ける閃光に似て、常人には捕らえられない速度】
【――――けれどもまた、それは貴方の刃も同じなのであろう】

【花開く飛沫の破片、揺らめく、その音律の片隅に微かなギャラリーの歓声が響く】
【喉元に突きつけられる包丁、振り上げた刀がそのままで止まるのだろう】
【腕が薄皮一枚傷跡も残さず切り取られたなら、ごくり、と息を呑む音すらも弾けるよう】


っ――――!!てめぇ……!!


【右手に力を入れる、喉元に突きつけられようと構わず、振り下ろそうとした】
【けれどもその手が止まった、サングラスの奥の視線の形に気づいたから】
【殺る前に殺られる、そう察するのに僅かな時間も必要なかった――――】

【威圧感に呑まれそうになるのだろう、それでも臆さずに耐えたなら、今度は逆にそのムードが問う】
【周囲の視線が近づいてくるよう、矜持がズタズタに切り裂かれるみたい】
【けれどもそのまま、真っ直ぐに立っていたなら、良い標的となるのだろうか】


単なる料理人じゃねぇな……ふざけやがって
クソが、調子乗ってんじゃ、ねえぞ――――っ


【一歩下がった、屈辱的で有るがそうしないと、命の危険があるのだから】
【それは酷く惨めで、酷く情けなくて、そんな自分をも縊り殺したくなる】
【――――だがそれより強く、向かうのは貴方への怒りなのだろう】

【悔しさと同時にその腕前を賛辞する心の奥、問うまでには少し、物足りない】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 20:20:29.22 ID:suoSW3+AO
>>517

「生憎この眼球という物が大好きでしてね。」
「解体なんて勿体無くてできませんよ。」

【苦笑、のようなものを浮かべノーグは言う】

「そうですか、ではこれは僕のコレクションに加えるとしましょう。」
「誰であれ、完全に適応することはあまりないのですがね。」
たまーに完全に適応するのもあるらしいんだけどねぇ

【彼女の返事を受け、ノーグは容器をポケットに戻す】

「眼を愛でることができなくなるのは困りますからねぇ。」

【笑いを含んだような声】
【その声はどこか狂気のようなものを感じさせて─】

「気付くといいのですがね……」

何その心配そうな感じ。
ま、大丈夫さー、私これでもけっこう強いんだからー

【軽く胸を張るレイジア】
【ノーグはその様子を半ば呆れたように見ている】

「──ああ、もうそんな時間ですか。」

「帰ったらまた頼みますよ、レイジア。」
うぇー、やっぱり私かー
まー仕方ない、一肌脱いであげようじゃないの!

【やはり情報を集めるのはレイジアの役目なのだろう】
【適材適所─ノーグに言わせればそうなるのであろう】


/遅くなりましたぁー><
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 20:33:09.59 ID:QO3sq0450
>>532

【男が一歩下がるのを見て、喉元から包丁を離し、彼もまた一歩ほど後ろに下がった】

「悪いな、新ナンバーエイトォ!」
「怪獣怪物の食材を求め一人で調達!」
「触れれば弾けて爆発してしまいそうな素材を一人で調理ぃ!」
「美味珍味、麻薬に爆薬!食にかかわることなら何でもござれ!」
「奇々怪々の料理人、ナンバァートゥエンティーーフォォオオーとは俺のこ と だ!」

【右手でサングラスの中心に手を置き、左手は腰に手を当て、体勢が不十分に見せるポーズを決めた】

「はっきし言うが、俺程度の戦闘実力に引けを取るようじゃこの先困るぞ」
「機関の一員ならばもっと力をつけろ!力が足りないと思うなら俺に任せろぉ!」
「この料理人、食を通して体の中からサポートするぜぇぇ!」

【彼の本業はサポート、あくまでこの力は食材調達のための純粋な戦闘力であった】
【敵を殺さず、生かさず、素材を生かせるように捕獲する】
【そのため、能力者同士の殺し合いには不向きな戦闘スタイルでもある】

【だが、店のパフォーマンスとしてはよい見世物であろう】
【周りのギャラリーの盛大な歓声がそれを物語っている】

「と言うことで、アッシュ、この御人にメニューだ」
え、あ、は、はい!な、なにになさいます〜♪

【そう言ってサングラスの男は厨房へと再び戻っていこうとする】
【メニューを男前に再度差し出したアッシュの表情は、なんとも引きつっていた】
【いつものこととは言いつつも、"彼"が暴れることにはハラハラしているようにも見えた】
【その挙動不審な感じは、彼が暴れることが困るというよりも、彼の身に何かが起きるのを怖がっているように見えるであろう】
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 20:40:30.92 ID:5J1VTOsuo
>>534

【なるほど、同じ機関員としてみれば、貴方の能力というものは素晴らしいものなのだろう】
【そして同時に、この事で実力差を痛感し、再起を促すというのは中々に考えられている】
【――――しかし、その事を素直に受け入れられるほどに男は人間ができてはいなかった】


No.24にNo.32か……覚えておいてやるぜ……
次会った時には、二人まとめて!その素ッ首切り落としてやるからよぉ!
たく――――こんな店、二度と来るか……ッ!!


【吐き捨てるような言葉、状況からして見れば、捨てられた負け犬の旋律】
【けれどもその闘志は未だ消えず、瞳の奥には微かな苛立ちすらも映っていた】
【この場では勝てない、と思う事はまた正しいことなのだろう】

【吐き捨てるように言葉を漏らすと、舌打ち一つ、そのまま店を後にするのだろうか】
【残った観客達――――否、客達は拍手喝さいで二つの勝者を讃える】
【その姿は悪しき者を払い去った蛮勇に向けての賛辞、そして同時に、男への悪態でもあるのだろうか】


/この辺りでしょうか!お疲れ様でしたー!
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 20:41:03.88 ID:7UEF06oxo
>>533

ある意味で脳に一番近い器官ですからつまり近いという事は影響を受けやすいという事で
いざ移植してその眼の性能に脳が対応できなくて破裂、なんて冗談のような話もあるようですよ?

……いえ、私が言わずとも良い話ですね失礼しました

【その道を知っている者としてはそんな話はきっとありふれた物】
【門外漢に一々言われるでもないだろう、と申し訳程度に頭を下げて】

おや、そこまでおっしゃるのであればいつか手合わせ願いたい物ですね
ここの所本当に引きこもり過ぎて些か身体のかみ合わせがギチギチと不具合を主張する次第でして……。
まったくこの程度で音を上げる身体に一体どれだけの価値があるのやら……。

【可愛げな主張にニコリと笑う研究者】
【その言葉は冗談ではなく本気である、研究者とは言うがその前に機関員なのは言うまでもなく】
【であるなら相応の力はやはり所有しているのだ】

【尤もそれでも平常時は非戦闘員なのは間違い無いので結果は見えている感はあるが……】


(親子、か……)

【伏せるようにして彼らの姿を見つめる】
【或いは別の平和な日常もあったのかもしれない】
【そんな「もしも」の話を導入部だけ想像して、即下らないと切り捨てる】

【小さく息を漏らし、席から立ち上がる】
【その動作だけで様になっているというのは見栄えの良さ故だろう】

私も殻に篭って情報を纏めるとしましょうか
それに親子団欒をいつまでも邪魔する訳にはいかないですからね。

コーヒーありがとうございました、それではまたナンバー31……とレイジアさん?

【朗らかな笑みを浮かべ礼を述べつつ頭を下げる】
【研究の合間の息抜きとしては最上の物を得られた、だけどそれは口にしないで】
【彼らからの挨拶も待たずに現れた時と同じように「かつかつ」とヒールを鳴らして去ってゆくだろう】

【……とその去り際、思い出したように】

何か兵器で入用でしたら声を掛けて下さい
装甲車の1つや2つくらいは唯で差し上げますから……。

【これまたニコリと嫌味の一切無い笑顔でしかし物騒な事を言いつつ】
【最後にヒラヒラと手を振って今度こそその場を後にするのだった】

/いえいえこちらこそ申し訳ないです
/また明日に引き伸ばすというのも申し訳ないのでここらでお別れという形でよろしいでしょうか?
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 20:49:22.17 ID:QO3sq0450
>>535

あ、ちょっ、ちょっと〜

【店を出て行った男の背中とバタンッと勢いよくしまる扉を見つめるアッシュ】

「ふっ、俺の素晴らしさに恐れをなして逃げおったかうつけめ―」

【サングラスの男が何やらかっこいいことを言いきろうとした瞬間、男の顔面に向けてアッシュから拳が飛んできた】

お きゃ く が 逃げたじゃない〜!!!!
「ちょっ、やめっ!」

【お金を払わず逃げた客の怒りを、サングラスの男に向けるアッシュ】
【周囲の客もさらに活気を出し、完全に観戦モードである】
【そう、今から第2ラウンドと言ったところであろう】

/お疲れ様でしたー!
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/10(日) 20:53:11.97 ID:evuCUDif0
>>531

え、能力者じゃないんだ――
【魔術、そして身体能力――能力者ではないのに、強敵であるという事。】
【小細工を弄さずとも機関でナンバーズを続けられているという事は――】
【それ自身の持っている悪意や修羅場を潜り抜けてきた経験などが――強力であるということだろうか。】

――ま、かくいうアタシも能力者じゃあないんだけどね。ふふ。
そっかあ、でも素で強いって事は一番危ないタイプだねぇ。
能力者なら、まだそこに慢心なんかが生まれたりするもんだけど――そりゃ、厄介なヤツそうだ。

【執念の正体――性格や狂気、とでも言うのだろうか、ともかく"異常"である事は確かのようだ】
【それは後々に紡がれる"背格好などは大丈夫"という言葉にも繋がってくる。】
【見れば分かるような存在――ということか?】
【名前が刺繍された服でも着ているとか――もしくはあまりにも狂っている、か。】

遭えばわかるて、そーんなヤバイ奴なの・・・!?
なるほどねぇ、確かに注意した方がよさそうだ。
【なにより、気になるのは矢張り彼が多くを語ろうとしないこと――想像の予知を得ないディムールの脅威】
【仲間にも気をつけろと伝えるべきだろう。これは貴重な情報となったようだ。】

【さて――】

十分すぎるくらい、教わっちゃったね。
それじゃ、こっちもお返しに・・・はい、これ!

【セリーナが手渡すのは、傷薬と少しの食料、そして――】

UNITED TRIGGERの店舗チラシ!所在も書いてあるから、今度是非遊びに来てよ。
珈琲か美味しいお酒でも用意して、待ってるからさ。それじゃ、また会おう!京君、ありがと!

【そう告げると、彼女は馬の背に跨る】
【再び馬が大きく声をあげると――蹄の音を風に靡かせ、彼女は去っていく―――】

【得た多くの情報と、得られなかった情報――京、森島京――不思議な人物。】
【しかし何故だろう、セリーナには矢張り、敵には思えなかった。】
【むしろこれから、一緒に何かを成してくれるのではないかと言う、淡い期待を込めて――馬は走った。】

/ぐああ!大変遅れてもうしわけない!この辺でしょうか、ありがとうございましたー!
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 20:58:42.27 ID:k/ozL+zAO
>>529

【階段を上ってくる足音ひとつ、悪魔の背後に現れるのは一人の若者だ】
【相手の奇妙な姿が目に入るなり、へえと感嘆するように溜息をこぼす】
【そのまま物珍しそうな視線を送り続け、悪魔の隣へと歩み寄ってくるだろう】

……わお、もしかしなくても悪魔ってやつかな
どーもこんばんは、何か面白いモノでもありましたか?

【シャドウブルーの髪を後ろへ軽く流した、薄紅の瞳の中性的な容貌の若者】
【紺青ストライプのドレスシャツに、チャコールグレイのスラックスを合わせ】
【眼球を模したカメオが特徴的なループタイと、プレーントウの革靴を身に着けて】
【無装飾な外套を緩く羽織り、片手には白い光の灯る角灯を携えている】

どれどれ、単なる工事現場にしか見えません、が――

【端っこまで来れば角灯を前へ突き出しながら、相手と同じように辺りの風景を見渡し始める】
【悪魔の巨躯にも禍々しい雰囲気にも怖じけることなく、或いは図太いとも感じられることだろうか】
【目を凝らして観察眼を働かせるよう前屈みになると、背に描かれた極彩色の逆五芒星が煌めきを放つ】

/まだいらっしゃいますかー?
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2013/02/10(日) 21:11:34.25 ID:suoSW3+AO
>>536

「ええ、感覚器官としての『目』なら」
「しかし、完全な適応を為さないものは別のところに入れるのも一つの手段」

【言うとノーグは白衣の右袖を捲る】
【そこに見えるのは二つの眼─いずれも魔眼の類であろう】

あっはは、やるならクチハさん相手でも容赦しないよー
……もしかしたら、やり過ぎちゃうかもね?

【レイジアの表情がほんの一瞬冷酷さを漂わせる】
【やはりレイジアもそういう面を持っているのか】

【立ち上がる彼女に二人は同時に顔を向ける】

「おや、お帰りですか?」
ありゃ、残念。

【続けて言おうとした言葉を、去ろうとする彼女を見て静かに飲み込む】

「ああ、それはありがたい。」
「機会があればお願いするとしましょう。」

【彼女の言葉──随分と物騒な筈なのだが、気に留める様子もなく】
【ノーグはやはり変わらぬ笑みを貼り付けたまま見送る】

ばいばーい!
【周りの迷惑になりそうな大声で別れを告げるレイジア】

【その後暫く、その店は騒がしかったという……】


/そうですね、この辺りで切り上げますか
/お疲れ様でしたー
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/10(日) 21:13:07.11 ID:aBfYhH0eo
>>538

【…、…No.93≠フ話題を離れれば、表情は元の柔らかなものに戻る。相当厭だったのか】
【それから、チラシと傷薬、食料は遠慮せずに受け取り、礼の言葉】
【――、どうにも、遠慮とかするタイプかと思いきや、少し違うらしい】


えぇ、セリーナさんもお元気で。
――、機会が有れば、珈琲でも頂きに伺います。


【馬の背に乗り、去る彼女を、そんな言葉と共に見送って】
【…、…貰った物を袋に入れて背負い直すと、セリーナとは逆方向へ、爪先を向ける】


……、さて、と。 『釣られてる』気がしないでもないけど。


【――、向かうのは、少し遠くに見える無人駅】
【乗り継いで目指すのは、…、…水の国・首都『フルーソ』――】

/お疲れ様でした!
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/10(日) 21:22:22.09 ID:FD7JiVoKo
>>539

……誰か来たようだなァァアア

【工事現場を見下ろすその背後より聞こえてくる足音は、悪魔の耳にしっかり届く】
【おおかた、このビルの人間が息抜きにやって来たのだろうと思っていたが】
【ギャースカ騒ぐ様子がないようなので、どうやら一般人ではないようだ――そう考える悪魔】

ヒャハハハ、そォーだ人間、――俺様は悪魔! 超強ェー悪魔だッ! ビビった……様には見えねェーな、チィッ、つまらん
……面白いモノはまァだねェー、テメェーの言うとおりただの工事現場だ
だァが、俺様はあの"ショベルカー"が必要でなァァアア――何ァ故かってェ? こォの"ミミズを進化させる"為にだ!

【悪魔である自分に怖気づくような事のないその若者が、そのようであれば面白かったと思い一つ舌打ち】
【ふと、その背を見ると煌めく逆五芒星があって――それが何を意味するのかは、既にこの悪魔は知っていた】

――なァんだ、"カノッサ機関"の野郎か、まァた小煩い正義だ云々言う野郎でも来たのかと思ったぞ
ヒャハハハ、安心しろ……俺様はテメェーらカノッサ機関を気ィに入っているからなァァアア
取ォって"喰う"気も、生ィき物の"材料"にする気ィも起こさねェーと思うぜ、"多分"だがな!


/残念ながらいらっしゃいますん
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 21:26:12.66 ID:7UEF06oxo
>>540

…………!

【今日二回目の驚愕に彼女は瞳を大きく見開く】
【彼、ノーグはどうやらそこまで人間を捨てているらしい】
【その姿が余りにも愛おしく思えて喉奥から漏れそうになる笑みを抑えるのに必死だった】

【さもありなん本来の器に合わないならば別のところに器を作りそこに入れれば良い】
【それもその瞳に合致するような都合のよい器を、恐らく彼は作り上げてそして自分で実践したのだろう】
【恐るべきは脳から離れた箇所に設置して尚その瞳の機能を扱えるという所か、彼はそれなり以上に優秀な人材のようだった】


ご冗談を、お互い殺し合いにまでは発展しないでしょう?
背信者で無い限り殺し合いはご法度……とまではいきませんが過ぎたるは及ばざるが如し、です

即ち敵対すればこちらも際限無くお付き合い出来ますが……まあその可能性は「きっと」無いでしょう。

【微笑む姿は歳相応のお姉さんのようだが】
【内にある物は機関員然とした劣悪な人間性に他ならない】
【ご法度などとシアワセな言葉を述べるがその実、彼女は敵対するならば誰であろうと容赦しない】
【いや容赦を知らないと言うべきか】

それでは今度こそ……さようなら

【終ぞ彼の張り付くような笑顔を壊すことは出来なかったかなどと意味の無い考えを走らせつつ】
【未だ寒空、その下を歩いて彼女は殻へと帰巣本能に従うように戻る】

【自室のソファに腰を下ろして瞳を閉じて数秒】
【傍らに映る蒐集物にノーグの「瞳」が思い出され「ふふ」と零したとか】

/お付き合いありがとうございました!
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岐阜県) :2013/02/10(日) 21:33:43.92 ID:ExmJZfYGo
【何処かの街中から一歩入った路地裏】
【ダンッ、と、何かをぶつけたような音がして直ぐに消えた】

「……てめ……え……」

【そこに在るのは、二つの人影】
【1つは男。灰色のコートの右肩には逆五芒星が描かれ、ノーナンバーのカノッサ機関員と言うことが分かる】
【しかし彼は宙に浮いていた=B……正確には、誰に首を掴まれたまま壁に押し付けられ、そのまま宙に浮かばされているのだが】

「……」

【もう1つの人影。黒く長い髪。同色のコートから伸ばされ、今まさに男を掴む細い腕は人形のように白く】
【それで居て成人男性を掴み持ち上げる、常人では到底なし得ない様な腕力と握力を発揮していた―――そんな女】
【彼を見る目は左目だけ。その表情は、まるで闇のような無】

「俺……た……たち、……な……かま……だろ?」

【もがけどもがけど男が脱出できる気配は無い。こうなれば、頼りに出来るのは女の温情。首を潰さんとする手の中、必死に声を絞り出す】
【しかしその声は、逆効果だ】

「―――仲間だと? 笑わせるな。『過程』に拘り『結果』を求めぬ者が、仲間などという言葉を使うな、屑」

【抑揚と言うものを一切感じさせない、冷たい凛とした声が男の最後の記憶となり。直後、硬質的な物を折る音が女に聞こえた】
【自分の手の中でダラリと力を無くした『モノ』を奥へと投げ捨てた女は、ふと空を見る。……真っ黒い空だ】

【男や女の声は、コンクリートを反射し、辛うじて表通りに届くかもしれない。聞きつけた物が来るとすれば、それは男が絶命した後だろうが】
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 21:40:50.05 ID:wdsmyuNGo
【街中】
【春一番が吹いてからという物、ずっと強い風が吹く日々が続く中】
【強い風も特に気にせず、賑わった街を練り歩いている青年がいた】


"WILD"が言っていた新しい武装ってのはいつ出来るんスかね
謹慎が解け次第俺もがっつりやり合えるようでなきゃあいけねえのによ……
なかなかできねえなあ……


【灰の髪がはみ出る頭のタオルは今まさに仕事から帰ってきたかのように薄汚れており、その下に雄々しく、鋭さを感じさせる目が覗きこむ】
【首には柄の悪さを引き立てるような金のチェーンを下げ、腕には紅白のリストバンドを巻いていた】
【鍛え抜かれた上半身を包む、白かったのが同じく泥で汚れたタンクトップの上に、背中に『不退転』と描かれた赤色の真新しいジャンパーを着て】
【膝が白く色あせた青のジーンズ、そして便所サンダルという奇妙なガテン系スタイル、そんな外見の青年だった】


まあいいや、バイトも今終わった事だし、今日はどこぞのジムにでも行って
またがっつりと己を鍛え上げっとするかよ……で、買い物して帰るか


【それだけ呟くと彼は自分の腕を回して、小気味よく肩の関節を鳴らしながら】
【また景気良さそうに夜の街を歩きはじめる】
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 21:47:56.02 ID:k/ozL+zAO
>>542

……っとと、これは失礼いたしました悪魔さん
冗談でも多少なりとも驚いたほうが良かったかしら、
すいません恐怖よりも興味のほうが先走ってしまって

【相手を少々軽んじるようなニュアンスが込められているのは生来の厚かましさゆえか】
【「ミミズを進化させる」との発言を聞いて頭を傾げ、肩に載った“それ”に視線を遣る】

ええと、ミミズっていったら…………“これ”ですか、ね?
ショベルカーを使って進化させるんですか、なんというか突飛な……

【ミミズの退化した白い眼を穴の開きそうなほど見つめながら、疑問の声をこぼす】
【次いでショベルカーに視線を移し、どうにも理解しがたいらしくまた首を捻って】

ふふふ、安心してくださいな……我々カノッサ、混沌を愛して止まない組織です
お気に召してくださっているのなら、この上ない幸せというもの、……ですねえ

……さてな、進化させるとは仰っておりましたけれども
この場でその過程を見せていただく――なんてことは?

【「出来ませんかねえ?」――と、進化の過程を直接見たいと、若者は催促する】
【その顔に浮かべるのは、雰囲気こそ柔和であるものの不敵な笑みだ】
【薄紅の瞳は悪魔の奇妙な双眸を見据え、好奇心で怪しく輝いている】
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/10(日) 21:48:51.46 ID:m36FFVau0
【大通り】

【灰色の髪と、空色の瞳、古臭い黒コートを着た小柄な少女が、何をするでもなく歩いていた。】
【ーーこれだと取っ掛かりが無い? 確かにそうだ。】

【では、付け足そう。】
【彼女の特徴は、その尻から生えた、大きくてフサフサした尻尾である。】

【更にもう一つ。】
【彼女の顔、耳の付近に、新しい血がべとりと付いているーーこれは、良くない特徴だ。】

【つまり彼女は、何かしら暴力的行為についさっきまで関わっていたという事になる。】
【尋問する、べきかもしれないが……】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/10(日) 21:55:28.66 ID:j5WZsbwTo
>>544
【女が身内だった筈の、だった物≠投げ捨てた後、捨てられた死体の近くに口を開けた路地から、一つの影】
【そいつは、死体の様子を見下ろして確かめてから、顔を上げて女を見た】

…おうおう、仲間割れか?
そのまま食い潰しあってくれりゃ、世話なくていいんだがな

【ビジネススーツに骨模様のネクタイ、後ろに黒髪を撫で付けた、夢も希望もないような表情をした男】
【スポーツサングラス型のバイザーをかけていて、折り畳まれた大きなバタフライナイフのような機具をベルトに吊っている】
【路地からでてきたそんな男が、嫌味ったらしくニヤリとしながら、女に話し掛けた】

…なぁ、全くよ
この世界の女は怖ぇ奴ばっかだな…

【それから、呟いた言葉は、目の前の女に向けた物ではないが、女の姿を見てからによったもので】
【半ば諦めたか呆れたかのように、憂いを含んだ言葉であった】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 22:00:37.82 ID:v0Xb/R4mo
>>545

【青年が歩みを進めている進路方向上に勢い良く飛び出す人物が一人】
【その人物はしゃがみ込んで一生懸命に何かを拾っている様だ】

ああっ…大変ですわ……貴重なお給料が……

【どうやらその人物が拾っているのはお金らしく、右手にはキッチリがま口の財布まで握られている】

【上記の説明だけでは物凄く庶民的な行動なのだが、この人物は少し変わっている所があった】

【夜風に棚引く美しい金髪に、ヒラヒラと夜風に揺られる桃色のドレス】
【ネオンに照らされた首元のペンダントはきらりと光っている】
【そんな如何にも”お姫様”と言った出で立ちの少女がいそいそとお金を拾っていた】

【何故そんな人物がお金を拾っているのかと言うのは今は置いておこう】

はぁ…私って本当についていませんのね……
せっかくのお給料を自分の不注意で全て落としてしまうだなんて

【リーネは深くため息をついて、すこしションボリした様子でお金を拾い続けていた】
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/10(日) 22:06:07.25 ID:biS9nOZf0
>>544
【巨躯、黒い呉服、無精髭を生やした男――。】
【腰には一本の無銘の刀と脇差し。】
【その男を助けようとして現れた訳ではなく――、】
 ・・・・・・・・・・・・
【偶然その場にたどり着いた――】

【そんな印象。】


――――豪腕、だな。


【やはり路地裏という空間は面白い。】
【彼は嬉しそうに口許を歪めた。】

【――女性が男を殺した理由、事実、そんなことは】
       ・・・・・・
【彼にとってはどうでもいい――。】
【女性が、男を、圧倒的な力でねじ伏せたという事実。】

 ・・・・・・・・・・
【恋い焦がれた斬り合いの相手にふさわしい人間を見つけた。】


【しかしいきなり斬りかかるのはなんだか野暮だ――。】
【ここは一つ、正義漢を気取ってみよう。】


――――うほん。

なにやってンだお前!!


【さて、どういう反応が帰ってくるだろう。】

551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/10(日) 22:07:10.39 ID:biS9nOZf0
>>550は無しで
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/10(日) 22:10:10.83 ID:ExmJZfYGo
>>548
【路地から現れた男がにやりと笑いながら話しかけても、女は眉1つ動かさない】
【男の表情が夢も希望も無い顔ならば、女の顔は喜びも悲しみも無い顔とでも言うべきだろうか】

……そう思われてもしょうがない、かもな。

【ポツリと呟くように言った一言は、確実に男に向けられたものだろう。そして、路地の一角に向けて人差し指を差した】
【そこには、先ほど女に殺された男の他にもう2人。灰色のローブに逆五芒星が描かれた別の機関員と、白いニットワンピースを着た一般女性】
【女性の方は衣服が大きく乱されている。―――つまり、そういうことだろう】

私から見れば、男のほうが怖いぞ。
男は直ぐ欲望へと走る。『結果』を求めず目先の『過程』にある快楽を望む。
――――そんな人間が、私は大嫌いだ。

【全くの抑揚というものを感じさせない氷のような声。彼のその格好を見てもそれは変わらず】
【彼と同じ様に、吐き出された言葉はこの世の憂いを含ませたものなのだろう。そして『結果』を重んじる女の持論も】

……どうする? 私を、[ピーーー]か?

【幾らカノッサ機関員の仲間割れと言っても、殺人は殺人だ】
【仮に彼が正義の組織に属していた場合、間違いなく襲い掛かってくるのだろう。自分がカノッサ機関員ということもある】
【だからそうやって、ふと尋ねてみた。もし襲われたとしても女は文句1つ言わない。ただその先にある勝利という『結果』を手に入れるのみ】
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 22:12:07.85 ID:ExmJZfYGo
>>552
/おっと、別の機関員と一般女性は既に殺されていると言うことで
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 22:16:07.87 ID:wdsmyuNGo
>>549

【――目の前に現れた謎の人物、というかちぐはぐな人物の登場に】
【青年はまずちょっと、目を丸くした……見た目は自分とは大違いのいいとこの御嬢さんという感じの身なり】
【にも拘らずがま口財布片手にお給料お給料と地面で拾い集めている光景は……なんともシュールだ】


(ん、んだありゃあ、うさんくせぇ……けどまあ困ってるみてぇだしなあ……
一応大事な金なんだろうし拾ってやるか、つかお金持ちっぽいのにイメージ違うな
お金持ちってのははした金落としたくらいじゃ気にも止めねえってイメージだったんスけどねえ……)

―――あー、そこのアンタ、大丈夫ッスか?一応手伝った方がいいか?


【とはいえ、この青年は貧乏暮らしな事もあってか、お金のありがたみという物を知っていると言う事もあって】
【少しとはいえお金をなくしたら困る人間の気持ちがある程度は分かる】

【そのため、その青年は善意から、彼女の事を手伝ってやろうかと考え始めて近づいた】
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/10(日) 22:18:06.15 ID:FD7JiVoKo
>>546

ふん、冗談の驚きなァんぞすゥぐに分かる、人間共が慄く面を見るのが俺様の趣味だからなァァ
……テメェーから見るには命の危機に晒してでもやらねェと駄ァ目そうだな、ヒャハハッ

【そちらのその言葉に含まれるニュアンスを感じ取ったのかは分からないが】
【もしかすると悪魔が、少々、イラッとした様子に見えるかもしれない――】

そォだ、こいつだ……戦いなんかで成長さァせても良いんだが、面倒だァからな

【そう言って、ミミズを指差して】 【当たり前だろと言わんばかりの表情だが――これとショベルカー、何をどうすれば進化に結びつくのやら】
【そして凝視されても殆ど動きを見せないミミズ――その退化した眼には、はたして若者は映っているのだろうか】

ヒャハハハ、俺様も混沌が大好きだからなァァアア、テメェーらに協力"してやって"も良いと思ってるくらいだ
――そォーだな、良いぜ人間、見せてやろう

  俺様が超強ェー悪魔、"悪しき闇の主"の意味を持つベテアドットの中でも超強ェー訳をなァァアアーーッ!

【大きく高笑いを一つした後、ビルの床面に魔法陣が一つ生成されて――】
【それより出てくる闇は、鳥とバイクを足して二で割ったかのような奇妙な生き物だ】
【闇夜に向けてクェーっとひと鳴き、そして翼を数回上下させて】

――――人間共には俺様のように立派な翼がねェーだろ、そォいつに乗りな

【そう言った後、悪魔は闇に溶けこむかのように工事現場へと飛んでいった】
【――このバイクを使うか否かはそちらの自由だ、もし使ったならばそれは空を駆けるバイクとして、そちらの意思で動かすことが出来るだろう】
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/10(日) 22:21:24.29 ID:FD7JiVoKo
>>555
/何かおかしいので修正、俺様が超強ェー〜のところを
/俺様が、その名に"悪しき闇の主"の意味を持つベテアドットの中でも超強ェー訳をなァァアアーーッ!
/に差し替え
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 22:21:47.55 ID:s7aWr8Z90
【路地裏――不法投棄ごみの積み上げられた空き地】
【好き勝手に建物を建てた結果に生まれたその場所。投げ捨てられたごみは高く積まれていて――】
【地震なんか起ころうものならすぐに瓦解してしまいそうなそこで、がしゃんと、ガラスの割れるような音が響く】

…………――。

【――がしゃん、ぱき、べぎ。まるで最初の音が合図だったかのよう、何度か繰り返される破壊音】
【誰かがやってきたならば。その姿を捉えるのは簡単で――】

【暗がりに蕩けそうな黒髪。膝丈で風に揺れて、長い前髪越しに除くのは赤と黒のオッドアイ】
【黒のビショップスリーブのブラウスと、深い赤のジャンパースカート――どちらもリボンとフリルで飾り立てて、】
【羽織ったケープ。長めのそれはふわり風を孕んで膨らんで】
【積み上げたごみの上。最悪の足場なのに、その足元にはヒールの高いブーツが】

……つまんない

【ごみ山の上。しゃがみこんだまま、足元のごみを拾っては手近な壁に投げつけていく、たったそれだけのお遊び】
【初めてから一分も経たずに飽きたなんて洩らした少女は、自分よりもずっと大きなごみ山、降りようとしたけれど】

わ、きゃ――――っ!

【高いヒール。そもそも登れたことすらおかしなぐらいに不安定な足場に、耐えるわけがない】
【崩したバランスは取り戻せるはずもなく、さも当然のように転倒したなら、】

【――放り投げたいくらかのごみ。瓶とか椅子とか良く分からない機械とか】
【それらの断末魔よりもずっとずっと大きな音が響くのだろう、或いは、彼女のあげた悲鳴ごと】
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/10(日) 22:28:54.74 ID:biS9nOZf0
【路地裏――。】


斬り合い、てーなー……。


【黒い呉服に身を包む巨躯な男。】
【無精髭を生やし、腰には無銘の刀と脇差しを携えている。】

                 ・・・・
【言葉通り――、斬り合い、あるいは試し合いを望んでいる。】
【路地裏の道を、とぼとぼと歩いている。】


【斬り合う相手なら、男でも女でも、】
 ・・・・・・・・・・
【善でも悪でも構わない――】


【そう言ったスタンスで、面白そうな奴を探していた。】

【無論辻斬りではなく、戦える奴とでないと斬ろうとは思わない。】

             ・・・・・・・
【無抵抗の人間を斬って――何が楽しいのか】
【彼には皆目見当もつかない。】
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 22:28:58.31 ID:4fLosGMd0


【山の中腹――――登山客もあまり訪れないような、一角】
【もうもうと煙の立ち上る所があって、謂わば天然湯】
【切り傷やら打撲やら、殆どのものに効能があるらしいのだが……場所が場所。時折魔物も訪れる事から、近寄る者が少なくて】


「ふむ……誰も訪れぬ中、湯に浸かるのもまた良いかの」

【ちゃぽん――――静寂に広がるのは、静かな水音】
【見れば、腰程までに伸ばした銀の髪を持つ少女が、脚を湯に浸けているだろうか】
【その幼い外見にそぐわない二振りの刀。それは、一目で業物と分かるような品であって】


「――――さて、今日はこの場で夜を明かすとしようかや」

【小さな呟き。静寂なこの場であれば、思ったよりも大きく響くのだろう】
【……完全な異質。人間とは異なる存在だと察するのは容易な事】
【もし、誰かがこの場を訪れたのならば――――きっと、銀の双眸が向けられる筈で】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 22:29:48.79 ID:v0Xb/R4mo
>>554

【青年や周りの人にはまったくと言っていいほど気が付いていないらしい】
【というより、それが気にならないほど落としたお金の事が大切みたいだ】
【でも、服装が服装なので一個一個を拾っていくスピードが物凄く遅い、しかも一個拾うたびに溜息をつき悲観的な言葉を漏らすので物凄く鬱陶しい】

え……まぁ…こんなドジな私に救いの手を差し伸べてくれるだなんて――――
夜の街にもこんなに素敵な殿方が居るなんて………私感激ですっ

【まるで砂漠でオアシスを見つけた遭難者のような瞳で声をかけてくれた青年を見つめる】

それじゃあそちらの方に転がっているのを拾ってくださるかしら?
私はあちらの方に転がったのを拾って参りますので

【ゆっくりとしたペースで着々と拾っていた為、硬貨は結構回収されてはいる】
【大半は回収できたのだが、少しの硬貨が広範囲に飛び散ってしまっていた】

【それを拾うのを手伝ってくれないか?とリーネはにこやかに頼み込むのであった】
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 22:39:32.01 ID:wdsmyuNGo
>>560

【飢えから今すぐ逃れることが出来て嬉しそうな顔を見て、青年は引きつった笑いを浮かべる】
【自分だって金を落とせばそうなるかもしれないが……見た目お金持ちがそれをやるのはなんてマヌケな光景なのだろう】
【声をかけるまで脇目も振らず金を拾い集め続ける"お姫様"……なんて滑稽な事か】


(――グレート……こりゃあ偉い変人に出くわしちまったッスねえ〜
けどまあマジに困ってるみてぇだし……見捨てて行くのも忍びねえなぁ……)

あー、了解、そっちでいいんスか?じゃあ見渡す限り拾い集めるッスけど……
しっかしお金持ちが金拾い集める所に出くわすなんざ……俺の一生にそんな光景が現れるなんて
考えたこともなかったッスねえ……


【なんだか、誰かさんに似た、というか喋り方が被っているその青年はややけだるそうに言いながらも】
【それでも困っているらしい少女の為に、ひょい、ひょい、とお金を拾い集めはじめた】

【見た目はまるっきりチンピラだが、それでも困ってる人を見逃せない気質らしい】
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 22:39:40.83 ID:5J1VTOsuo
>>559

【きっと山のその辺りの温度は低くて、雪を見るのも不思議じゃないくらいに】
【だから恐らく、最初にその姿を覗いたならば、また振り出した雪の一種かと思えるかもしれない】
【けれどもそれがふわふわと髪の色を溶かしたから、その正体をうかがえるだろう】


Кто здесь(誰か、いる)――――?


【紡いだ音律は不可思議な音色で、多分答えは届かない】
【そうして歩みを寄せたなら、その姿をはっきりと捉えるのだろう】

【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【ゴシック調の紅いミニシルクハットと同じくゴシック調の白いブラウス、首元には紅のリボンタイ】
【紅いチェックのミニスカートの上から黒いコルセットで細いウェストを締め上げ】
【編み上げブーツに黒いニーソックスの雪のように儚い印象の少女】

【両手で握っていた大きなバイオリンケースをどん、と落とした、そこに誰かがいるとは、思わなかったから】
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/10(日) 22:41:07.10 ID:m36FFVau0
/>>547で再投下
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/10(日) 22:41:34.12 ID:j5WZsbwTo
>>552
【女が指を差すと、一瞬わかりやすい罠かと疑ったが、一応女を警戒しながら、そちらを見る】
【ーーー成る程、合点がいったーーーはぁと小さな溜息一つ、女に顔を向ける】

…なんだ、その…機関員ってのはこういうチンピラ紛いの事もすんのか?

【いかにカノッサ機関が悪の組織とはいえ、そんな個人的な私利私欲を働くような集団だとはさすがに思っていなかった】
【しかし女が示したそれは、明らかにそれを表す証拠であって、意外そうに言葉を詰まらせながら言う】
【しかし、目の前の女がこうして手ずから処罰を下しているとあれば、やはり推奨される事ではないのだろうとも思って】

…いや、男がみんなそういう訳じゃねぇからな?今言っても説得力はねぇけど
『結果』より『過程』を重んじるのは…あるかもしれねぇけどよ

【女は男≠一括りで語っているが、『それは違う』と男は語る、少なくとも自分は、そこにいる機関員のような事はやった事も考えた事もない】
【確かに、『成した事でなく、自分がやる事』を重視するような考えはあるがーーーそれはまた違うベクトルの話だ】

…どうするかね
別に俺は自警団でもUNITED TRIGGERの人間でもねぇ、お前らをやっきになって捕まえる気はねぇけど…
こうやって見て逃がす訳にもいかねぇしな…ん?

【相手が仮に機関員でなかろうと、こんな状況では判断しかねるというのが彼の答えだ】
【女は確かに人を殺したーーーとはいえ、『どんな理由でも殺しは許さない』なんて言える人間でもないし、寧ろ理由を聞けば『しょうがない』とも思えて】
【ーーーすると、何やら男が自分の耳に手を当てた、どうやら通信が入ったようだ、バイザーに仕込まれた通信機能で、指示を受ける】

…あぁ…あぁ?いやお前…あぁわかったよ…

ーーー悪ぃ、やっぱ訂正だ
『戦え』ってよ、言われちまった

【何者かの指示を受けた男は、やがて通信が終わると、申し訳なさそうな声で女にそう言いながら、ベルトに吊るした器具を右手に持った】
【ーーーどうやら、彼には不本意だが、女と戦うつもりらしい】
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 22:41:36.98 ID:k/ozL+zAO
>>555

【――やぁだ、ご冗談を。】
【そう言って愉快げに笑いながらも、勘弁してくださいな、と若者は手を振る】
【悪魔の苛立ちが見えたのだろう、半殺しだなんて冗談でも御免だと示して】

【相手の傲岸不遜な素振りにも全く厭う様子などなく、寧ろ】
【眼前で起こる現象に、よりいっそう目を輝かせることだろう】

……なるほど、“協力してやっても”、ね。
その御心遣い深く感謝いたします、闇の公爵さま

【悪魔の口調を真似て、その言葉を意味深長に復唱する若者は】
【一歩足を引いて腕を胸元に構えると、敬意を表して深く頭を下げる】
【その所作には真剣みこそあれど、どこか演技染みているものもあった】
【ひょっとしたら、“舞台演者”を気取っているようにも見えたことか】

ええ、それでは、遠慮なく。

【そうして頭をもたげると、乗物めいたその奇っ怪な生物の背に躊躇なく跨がり】
【見失わない程度にゆっくりと、ひたすらマイペースな調子で悪魔の後を追っていく】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 22:48:18.90 ID:4fLosGMd0
>>562
【確かに感じる人の気配。然れど構える事が無いのは、害意が無い事を知るには十分だから】
【余りにも無邪気な足音――――そして、異国の言葉】
【疎い故にそれが鳴き声或いは特有の言葉かと思い、とただ首を首を傾げるだけであったが……】


「――――お主も、この湯に浸かりに訪れたのかや
まぁ、寒い場で立っているのも辛かろう……ほれ、横にでも腰を休め――――」

【きっと、ちぐはぐな応答。言葉が分からない故に仕方の無い事なのかも知れないけれど――――くすりと笑った姿は、きっと敵意なんて見せていなくて】
【手招きしようとすれば、響くのは重い其れを落とした音。予想外の音に、ビクリと体を跳ねさせれば、水面に一際大きな波紋が広がっていって】


「……お主、よく其れを担いでこんな所まで来ることが出来たの
余程の頑張り屋さんなのかは分からぬが……疲れたであろう?」

【キョトンとした表情。それも無くなれば、再び優しげな表情へと変わるのだろうか】
【ちょいちょいと小さな手招き。きっと、必要とあらばバイオリンのケースを持ち上げる事を手伝うのだろうか】
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 22:50:04.27 ID:v0Xb/R4mo
>>561

【相手が自分の事を変人と思っている事など露知らず】
【リーネはなんて良い人なのだろうと心に大きな衝撃を受けていた】


そうして頂ければとっても助かりますわ
別に溝とか取りにくい所に入ってしまったのは取らなくて結構ですので
そこまでして頂くだなんて流石に申し訳ないですし

【そこまで言い終わると「お願いしますね」とにこやかに伝え、自身もお金を拾い集めていった】

え?この私がお金持ち?そんな事無いですわよ
昔はそうだったかもしれませんが、今は自分を護ってくれる執事やメイドも居ませんしね

【少しだけ悲しそうにそう呟くと、拾ったお金をがま口に入れ立ち上がった】

そうですわ、ここまでして頂いたんだから何か御礼をさせてくださらないでしょうか?
もし夕飯がまだでしたらご馳走させて頂きたいと思っているのですが…

【お金を一通り拾い終わったリーネはチンピラ風の青年を食事に誘うのだった】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 23:00:07.82 ID:ExmJZfYGo
>>564
【ため息も仕方が無い、と女は思う】
【カノッサ機関。世界を混沌に陥れる悪の組織。そんな機関の末端がそんなことを働いていては、ため息もつきたくなるだろう】
【だから、女はくだらないと改めて感じる。この男達を。『過程』を味わいすぎた哀れなモノ達を】

時にはこういう輩が居る、そういう事だ。

……だろうな。確かに男はその限りではない。だが、力を振りかざす野獣に変貌しやすいのは事実だろう。
見たところ、貴様はそうではないみたいだが。

【実際の所、女はこういった機関員を何人も殺害してきた。その所為でアンダーナンバーなのだが……】
【そのお陰だろうか、女は世の男達に対して一定の嫌悪感を持つようになってしまった。目の前の男も、例外ではない】
【女性が男性を襲う逆パターンもあったのだが、その機関員も殺しておいた。――女でも、その理由が同じならば容赦しないのだ】

……ふむ、そうか。

【男としては戦いたくないらしいが、男も何処かの組織に属しているのか、面倒そうな気だるい声】
【しかし、戦うのならば幾ら相手が不本意だろうと女は本気を出す―――――――――いつの間にか、女の手には刀が有った】
【時空を歪ませるように出現した3mの≠サれ。しかし、それはまだ鞘から抜かれていない状態で。女が鯉口を切る気配も無く】

―――だが生憎。私は今日、もう殺したくないのでな。
鞘を付けた状態で戦わせて貰おう――――あぁ、心配は要らない。刀で切れるほど、鞘は柔に創られてないのでな……。

【その細く長い刀を片手で持ち、構えという構えを一切取らずに立ちつくす女。其方から来い、ということだろう。】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 23:01:54.36 ID:PY0RdZd9o
>>566

【驚いた、純白の素肌の水面に僅かなその色が刻まれるのだろう】
【表情を色に出すのに少し戸惑って、大きな形にはならないけど、それで十分な仕種】
【まるで妖精か何かのよう、貴女の美しい素肌が結晶のように見えた】


うん……疲れたよ、ソニア……すっごく
でも、此処……寒くて、好きなの――――


【小さく手招きされて、ゆっくりとその側によるのだろう】
【くしゃっと膝を曲げて、屈みこんだなら、目の前の温泉に僅かに擽ったそうな表情をして】
【優しげな貴女の表情の色に、怒られてない、と少しだけ嬉しそうにした】

【バイオリンケースは自分ひとりで持つよう、貴女の手伝いを遠慮して、抱きしめるように持って】
【温泉の直ぐ側にまで近づくのだろうか――――】
【湯煙すらもたじろぐほどに、彼女の素肌は、真っ白であった】


えっと……Горячая весна(温泉)かな……
ソニア、初めてだから……入り方、分からないの


【少し困ったような表情、直ぐ側の貴女へとそんな表情を向ける】
【小さな顔とソコに絡みつくプラチナブロンド、辿るには少々淡すぎるみたい】
【温もりを感じないような彼女は、まるで雪の精みたい、その熱ででも溶けてしまいそう】

【疲れたみたいで、ふぅ、と息をついたなら、瞼をごしごしとした】
【マリンブルーが淡い色を溶かしたなら、その先に映る貴女の姿を捉えた】
【不思議な雰囲気の貴女、どこか奇妙なその言葉の音律を指先で辿った】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 23:03:09.97 ID:wdsmyuNGo
>>567

【妙に純真すぎる、というか世間知らずすぎる】
【何か悪い大人に騙されなけりゃあいいけどなあ、と思いながらもついつい助けてしまった】
【そんなお姫様チックな少女にやや困った様子で金を拾い集めて】


――はあ、過去になにかあったんスか?……まあ深くは聞かないッス
おらよ、とりあえず拾える限りの金は拾い終わったッス……つか、普通見ず知らずの人間に
金拾わせるか?その、俺がネコババするかもしれないじゃないッスか


【そして、そんな事は全くしていない物の、そう言ってなんだか不安な少女の言動に口を挟み】
【しかし面倒見よくその手に拾い集めきったお金を差し出した】

【そしてその後の少女の勧めを聞き、……青年はまずちょっとむず痒そうな笑みを浮かべはじめる】


―――この間のソレイユと言い、女の子と同席するチャンスが多い気がするぜ……!
これ『運命の輪』の暗示がマジで働いてきたって事ッスかね……?――ああいや、やっぱなんでもないッス
しかし、金に困ってる人間にタカるのもちょっとな……

無下にするわけにはいかないとしても、茶ァ一杯程度でいいッスよ?後は俺が自分で払うッス
おっと、俺は涼宮 善太郎、ゼンでいいッスよ、あんたの名前は?


【一応取り繕ったように礼儀を正すガテン系スタイルの青年、善太郎は己の名前を名乗り】
【次に少女の自己紹介を待つことにした】
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/10(日) 23:07:47.97 ID:FD7JiVoKo
>>565

……けッ、そォれとも"魔物"にでもしてやろうかァ? 人間
このミミズを"作った"のは俺様だからなァァアア

【どうも、調子が狂う相手だな――そんな思いを隠すこともなく】
【いや、隠せないのだ、すぐに感情を表に出してしまうこの悪魔には】
【……いつも、負けそうになればすぐに調子を狂わせるという事は、棚に上げたようだ】

いいか、カノッサ機関だかいう野郎共は、俺様が気に入ったから協力"してやる"だけだ
あくまでも協力! ――加入するだとかそいつらに従うつもりなんかはさらっさらねェ、俺様を人間共が従えようなど百万年早ェからな!
――ヒャハハハ、そォだ良い心がけだ人間、そォーやって俺様に敬意を表するのはな、……だァが少々気に入らんな、よォくわからんが

【少々気に入らん、というのは恐らく……どこか演技染みた部分が、そちらにあったからだろう】
【――本人は、その理由まではわかっていないようだが……それでも、何となくで感じていたようだ】

【――さて、ここは工事現場】
【夜も更けたこの時――既に人影はおらず、ただただ工事用具が小汚く置いてあるのみ】
【立入禁止の看板やロープなんて翼があれば何のその、土台作りの真っ最中のその場へ着地して】

――ヒャハッ、人間……追ォいついて来たか? [バークド]は便利だろォォオオ
今から、このミミズとショベルカーを合わせて――"進化させる"ッ!
そォの目ん玉をひん剥いて見てなァァアアーーッ!!

【――ミミズ、肩に乗せて運んできた2m程のそれを無人のショベルカーにへと投げて乗せて】
【そしてそのショベルカーの下に魔法陣を生成し、そこから発生する夜より暗い闇はそれらを包み込んでゆく――】
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 23:16:38.49 ID:v0Xb/R4mo
>>570

【純真と言うのは当たっているかもしれない】
【だが、リーネ自身が悪い大人に黙れる事は多分無い】
【その理由は至極単純、それはリーネ自身が悪人だからである】


んー……そうですわね…聞かれないんだったら話さない事にしておきますわね
ご苦労様です、貴方様のおかげで私とっても助かりました

ネコババ? 私を助けてくださった貴方様がそんな事するはずが御座いませんわ

【貴方は私を助けてくれないんだから悪い人ではない、と青年の言葉を跳ね除けた】
【そしてもう一度深々と頭を下げると拾って貰ったお金を受け取る】


お金の事なら気になさらないで下さいな
貴方は私の救世主様なんですから

……『運命の輪』?

【聞いた事のない名前に一瞬だけ視線を尖らせるリーネ】

あ…ああ、申し訳ありません、職業柄そういった珍しい類の物の情報を集めているので…

【そしてそれを取り繕うように笑顔で誤魔化しの言葉を口にする】

ゼン様ですね? 私はフォルテ・ヴォン・リーネと申します
どうぞお好きなようにお呼びになってください

【偽りの名を口にしたリーネはスカートの裾を持ち上げてペコリと頭を下げた】
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/10(日) 23:17:56.40 ID:j5WZsbwTo
>>568
ーーーいや、本当に悪ぃな、命令にゃ従わなきゃなんねぇんだ

【再び、男は申し訳なさそうに謝った、機関員とはいえ話のわかりそうな相手に、刃を向けるなどしたくはないのだが】
【手に持った器具を開き、裏返し、バタフライナイフそのものを巨大化させたように駆動するそれは、長柄の剣だ】
【刃と同じくらいに長い柄、その柄の刃に近くを、逆手で右手に持って、男は構える】
【女も武器を手に取り、戦闘体制に入るのを待ってーーー】

…おいおいおい、やけにでけぇな、重くねぇのか

【長さ3mともあれば、いくら男が長柄の武器だとしても、リーチにはそちらに分があるか】
【刀を出現させる能力者には知り合いがいるが、男が考える中でも此れ程長い刀を使う奴は知らない】

…あぁそうかい、案外優しい奴だなお前
けど、悪ぃな、こっちは手加減出来る程余裕ねぇんだわ…!

【刀を鞘から抜かないーーー即ち、斬る≠ニいう特性の無くなった刀は、簡単に言えば棍棒だ、それでも十分驚異たりえるが】
【しかし、まずは反応を見極めようとするかの様に、男は一気に女に距離を詰めようとするーーー長物相手には接近戦が効果的という定石に従い、それに対応する行動で女の戦い方を見極めるつもりだ】
【接近出来れば、逆手に剣を持ったままの右手を突き出し、女の腹に柄の先端を突き入れようとするだろう】
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 23:20:05.75 ID:4fLosGMd0
>>569
【一人で抱く様を見れば、微笑ましく思ったのだろう】
【無理に手伝うことは無く、かといって視線を外すことも無い。“もしも”が起これば、直ぐにでも助けに行けるような、そんな様子】
【辿々しい言葉遣い。やはり、純粋にこちらの者とは異なるのだろうか――――なんて、考えが頭を過ぎって】


「寒くて好きとは……また、変わった好みを持って居るの
然れど――――何となく、言いたい事は理解出来るのじゃよ
お主は寒い場を好むが故に、雪のような素肌をしておるのじゃな。くふ、綺麗で、良い色じゃ」

【きっと、肌触りも良いのだろう――――お世辞とは異なって、心から褒めているのだろう】
【水面へと目を落として、自らの脚で搔く故に作られる渦に、視線が移動して】
【――――入り方が分からない。何て言葉が耳を通れば、小さく笑うのだろう】
【やがては、その白い素肌。少女の手を取って】


「何、決まった入り方など存在はせぬよ
必要であればその身を全て浸からせ温めても良いし、我の様に脚だけ浸からせて疲れを取るのも良かろうて
……お主の好きな様にすると良い。必要であれば、我もそれに従って手助けするのじゃよ
ただ、そうじゃな……どちらにせよ、熱さには慣れねばならぬの」

【静かに、その場に腰を降ろすように促すのだろう】
【湯の温度は通常の其れよりも、少し熱い程度。この場の気温を考えれば、丁度良いか】
【何処か、放っておくことが出来なくて――――弱々しいわけでも無い、けれども、つい手を差し伸べてしまいたくなるようなそんな気持ちなのだろうか】
【少女が座れば、繋いだ手を離して――――桶を象った手で汲んだ湯。そっと、其れに触れさせて】
【まるで雪の様な少女。もしかしたら、ちょっと熱いかなんて――――反応を伺うかのよう】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/10(日) 23:30:01.77 ID:rDcSeR+Io

【──小洒落た大通りの一角にて】

【宵闇の中、赤く焼けたブロックで舗装された街路と、その上に置かれた椅子、それからテーブル】
【日がな一日明かりを灯す、とあるオープンカフェ、白塗りされた木製の席に腰かける、人影があった】

【車の往来はほとんど無かった。時折、耳を横合いに撫でる排気音が心地良く感じられる】
【風が吹き抜けるその都度、並木は街灯に照らし上げられたその葉を朧に揺らして───】


「……はぁ、なぁーんだかとっても……風流、ですねぇー……っ」
「ほんと、“平和みたい”……なんて、言ってる場合じゃなかったりして……?」

【その様を眺めながら、アンニュイな息を吐く。陶酔気味に蕩けた垂れ目と、鈴の音のように澄んだ声音】
【着衣である黒一色の振袖を、スパッツやスニーカーを織り交ぜた、ある種ミスマッチと言って良い着こなし方をして】
【萌葱の髪を簪で纏めて、前髪だけは横一文字に垂らした──櫻の国の人間だと、一目で知れる風貌の少女だった】

【呆ける彼女が掛けた卓の上には、まだ湯気を立ち上らせる、マグカップになみなみ注がれた若草色の液体と】
【それから──“完全独占入手!新たなカノッサの陰謀”】
【なんていう、ゴシップじみた内容を想起させる一冊の本が、適当に開かれた状態で置かれているのだった】


【時間の都合、客足は乏しく、それ故か、軒先に出されたテーブルは、彼女が腰かけている一組だけに留まっていて】
【誰かしら、客が訪れたならば──その人間は、きっと、先客である彼女と同席する事になるのだろう】

/途中、お風呂を挟むかもしれませんが……!
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/10(日) 23:33:20.28 ID:PY0RdZd9o
>>574

【くすぐったいな、なんて思ってしまうぐらいに、貴方の微笑みは優しかった】
【それは暖炉の灯のよう、暖かくてもけして、人を傷つけない柔らかい刃】
【――――貴方の性格がうかがえるよう、優しくてとても、心地よい】


ソニアの、生まれた所……すっごく、寒かったから……
だからね、一杯洋服着るの、冬はね、もこもこだったの

……ソニアね、褒められるの……苦手、あんまり、慣れてないの
でも、嬉しい……お姉ちゃん、有難う……


【両手を一杯に広げて、もこもこ、ということを示すみたい、今の服装は少し、そう考えると軽装なのだろう】
【冷たい場所になれているということは、つまり寒さにも強くて、こんな服装でも大丈夫なのだろう】
【ブラウスは彼女の幼いながらも発達した身体をありのままに表現した】

【慣れてない、その言葉の通り、少しだけ恥ずかしそうに表情を歪めた】
【純白の素肌に紅潮の色が混じったのなら、ジェラードにかけた紅いワインのよう】
【まるで酔っちゃったみたいな、心地よい充実感に、その身を任せる】

【手を取られるのだろう、貴方の体温に溶けてしまいそうなぐらい、冷たくて、雪すらも裸足で逃げ出すぐらい】
【それでも、取られたなら、その手をぎゅっと握るのだろう、貴方の手をとても愛しく触れた】
【可愛らしくて、それでいてどことなく便り甲斐があって、安心感があった】


……んっ……少し、熱い……かな……
あぅ……でも、おててが、暖かいの、気持ち良い……
お姉ちゃんのおてても、やぁらかい……


【ついさっき出あったばかりの彼女に、ここまで世話を焼いてくれる貴方】
【彼女もどことなく甘え上手なようで、そんな貴方にべったりと甘えるのだろう】
【愛玩されるペットのよう、できるのならその全身で貴方へともたれかかりたい】

【貴方の手へと手を沈める彼女、表面に触れると、少し熱かったみたいで、表情を曇らせた】
【でも、少しずつ沈めて、手首まで入ったなら、一気にほっぺたが弛緩するのだろう】
【鉄板の上で溶ける淡い氷のよう、じんわりとその色を夜へと掻き混ぜていった】

【芯まで冷えた指先の氷が溶かされたなら溢れる雪解け水は小春の色みたいに】
【広がっていく自分の指先、まるで、そう、水の中に一杯に広がっていくのだろう】
【くしゃって触れたなら、絹糸のような肌触り、貴方の手を指先でつついてみた】
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 23:34:41.90 ID:ExmJZfYGo
>>573
命令か。貴様も、随分と律儀なものだな。

【どうやらこの女、命令に自分から従ったことがないらしい。命令というものは従わなくて良い物だと思っている】
【作戦に参加するときは、いつも内容を見て興味の湧いたものに参加する。――といっても、全てに参加しているわけだが】

―――さぁ、どうだろうな。

【彼の得物―――ナイフ。しかし、ナイフとしては大きすぎる。剣と呼んだほうがいいか】
【男の問いに対し、正確に答える必要は無い。有耶無耶にするのも、戦術の一つだ。思わぬ誤解を招く可能性もある】

【――さて、同じ刀剣同士。リーチは此方に圧倒的な分がある。かといって、慢心しないのは女の常だった】
【あちらは何か抱えているのか余裕が無いようにも見えるが……女は常に無表情で、そして一時もその表情を変えない。冷静だった】

……接近戦か。……仕方ないだろうが。

【一気に詰められた2人の距離。彼が柄の先端を腹に差し込もうとすれば、もうそこには女は居ない】
【直ぐ後ろにステップしてその柄を――何故剣先ではないのか不思議だが――回避した女は、既に刀を大上段に振り上げ、腕の動きを止めていた】


【一瞬、女の時間が止まって―――豪ッ! と風を斬り、3mの超長刀が彼の肩目掛けて、途方も無い速度で振り下ろされることだろう】
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 23:36:55.15 ID:wdsmyuNGo
>>572

【そして一方の善太郎は、またしても機関員と仲良くなっているとも知らず】
【やや胡散臭そうにしながらも、心配と親愛の気持ちを少しずつ表に出しながら】


いやよ、俺だってお金が欲しいッスからね、だから今みたいな状況
チャンスじゃないッスか、ここで気付かれないようにお金をほんのちょっと、それこそ
ジュース代程度は抜いてるかもしれねえじゃないッスか……まあ間違いなくちゃんと返したッスけど

――うーん、大丈夫ッスかねえこの人


【額に人差し指を抑えて、やや悩ましげにぽつり、と呟きながらも】
【善太郎はとりあえず拾ったお金を全額返しきっている、妙に律儀な男だ】
【そしてその後に投げかけられた少女の問いに対しては、きょとんとしながらゼンは懐に手を入れながら】


――あん?その様子だとやった事ないッスか?タロット占い

ナンバー](10)『運命の輪(ホイール・オブ・フォーチュン)』!正位置の暗示は『好転・転機・必然性』
逆位置の暗示は『暗転・不運・アクシデントの発生』と、どちらもこの先の未来が大きく変わるかもしれないので
気張っておけ、という意味が込められてるカードッス


【懐から取り出したのは、21枚セットのカード――その中から善太郎は一枚を引いて少女に見せた】
【カードには神秘的な造詣の車輪の絵柄が書かれており、その下にローマ数字で]、と表示されていた】
【これはどうやら市販の占い用のカードらしい……顔に似合わず洒落た趣味を持っているらしい】


(流石にいいとこのお嬢様、教養が見て取れるッスねー、なんかジャンクちゃん並みに礼儀正しいッス)

――っあぁ、フォルテって言うんすね、今後ともよろしくッス
んじゃあ、茶を一杯だけで構わねえッス、それだけご馳走になってもいいッスかね?


【ガラが悪い見かけの割に、洒落た趣味を持った面倒見のいい、お団子髪の少女と口調の被った青年は】
【とりあえずフォルテ――――と名乗ったリーネに部分的にご馳走になる事にした】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/10(日) 23:45:52.66 ID:m36FFVau0
>>575

【ーー近付いて来る、足音。】
【つまり、そいつは、貴女の相席相手の来店の合図である。】

【灰色の髪、空色の瞳。小洒落た雰囲気に似合うと言えば似合う、古ぼけた真っ黒いコート。】
【そして、ふりふりと揺れる、大きくてフサフサした尻尾。】

……相席。こんな私だが、良いかい?

【貴女、というよりは机の上の雑誌に視線を落としつつーー】

【彼女は既に、その小柄な身体を席に落としていた。図々しいタチだろうか?】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/10(日) 23:46:21.12 ID:k/ozL+zAO
>>571

【悪魔の率直な様子に含み笑いを浮かべる若者、笑ってばかりでそれ以外の表情は滅多に見せない】
【自分のことは表に出そうとしないくせに相手には無遠慮に踏み入ろうとする、何かと図々しい奴だ】
【「魔物にしてやろうか」という誘いには首を振りつつ、バークドと呼ばれた生物の頭を撫でながら、】

いいえ、魔物にしてくださるのは、いまは遠慮しておきましょう
……それよりもです、この鳥さん。仰る通り、本当に便利でした
このまま下さいませんかねえ、ほらだって貴方もご立派な翼をお持ちのようですし

【…………そう、何かと図々しい奴なのだ。】
【とは言え、本当に譲り受けたいなどとはさらさら考えていないし、貰えるとも思っていない】
【なんとなぁく一抹の可能性に賭けてみた、といった羽毛くらいに軽い気持ちからの発言ゆえ】
【目的地に到着後、バークドから降り、少しだけ座席に腰掛けて体重を預けながら】
【にこにこ愛想笑いは崩さずに、目の玉をひん剥く勢いで瞼を開いたなら――――】

ふふ。――――では、仰せのままに

【ス、と外套のポケットから取り出すのは、トランプほどの形・大きさの一枚の鏡】
【見掛けによらず多くの魔力が込められたその表面に、進化の一部始終を写してゆく】
【若者の瞳も心も、眼前で繰り広げられるこの光景を焼き付けんと、強く捉えて離れない】
【けれど夜よりも暗い深淵に似た暗闇がそこに現れたとき……一瞬だけ、表情が曇った】
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 23:52:12.08 ID:4fLosGMd0
>>576
【返された言葉に、なる程と言葉を返して】
【――――旅先で訪れた先を思い出してみるも、きっと少女の暮らしていたその場の寒さには敵わないのだろう】
【もこもこ、だなんて表現が実に子供らしくて、笑いが漏れてしまうけど――――尚この少女。平坦也】

「何、礼を言われる様な事では無いのじゃよ。そのまんま思った事を述べただけじゃからの
その容姿で褒められる事に慣れておらぬとな?
――――お主を囲んでいた者達は余程、“しゃい”だったのかの」

【ちょっぴり気取って慣れない言葉を使ってみるも、多分イントネーションが異なっているだろうか】
【冷たい手。でも、離すこと無く、逆に包み込むようにして】
【決して、人間並みに暖かいとは言えない体温――――然れど、今の少女よりは暖かいだろうか】
【握られれば、優しく握り返して。さながら、母が子を安心させる様な其れに似ているのだろうか】
【――――普通の繋ぎよりも面積を多く覆う其れ。きっと、少女の手指も温めやすいのか】


「左様かの。無理はしない方が良い――――じゃが、慣れればきっと気に入るじゃろ
脚を浸し、体を浸し。もっと暖かくて、気持ちいいものじゃよ」

【少女がその湯で遊びやすいように、腕は固定されていて】
【流れが変われば少し擽ったそうな様子を見せるけれど、一滴も漏らすことは無いのだろう】
【――――臆すること無く話してくれる様が嬉しくて、愛らしくて。少しだけ湧いた意地悪心】
【パシャン。桶の中の湯が、地面へと撒かれた音】


「ほれ、掴まえたのじゃよ
……お主の手の方が柔らかろう。くふ、触り心地が良いのじゃ」

【桶を象っていた手が、突いていた少女の指先を優しく掴んでいる事だろう】
【湯で温められた掌。きっと、指を動かすのは難しいけれど、力の籠もっていない故に痛くない筈で】
【ぐにぐに、と掌で細い指を挟んで、些細な復讐でも行って】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/10(日) 23:55:46.38 ID:v0Xb/R4mo
>>578

【相変わらずリーネはニコニコと笑みを崩さないで居た】
【もちろん自分の素性は隠し通す様だが、青年に対しては親愛などの感情を送っている】

え? お金が欲しいんですか? そうと言ってくだされば少しお分けしたのに…
んー……良く分かりませんが私は今危険なのですか?
えっと…その…お金を盗ってないけどこれはチャンスで…えーっと…

大丈夫です――――

【何が危険なのか、そして何がチャンスなのかと言う疑問が頭の中で複雑に絡み合っているらしく】
【とりあえず黙って話を聞いていたものの、頭の中はパンク寸前】
【一応青年がお金が欲しいと言う事は把握できたようである】


タロット占いですか?えっと…それってジョーカーがあって…

【それは知ってますよと威張って見せるが、盛大に恥を晒している】

つまり私達が今日この場所で出会ったのは運命で
えっと、これから先の未来が大きく変わると言う事でしょうか?

だとすればきっとゼン様が引いたカードは正位置なのでしょうね
だってゼン様と出会ってから私は良い事続きですもの

【青年は自分の事を占っていたので、正直リーネが幸せになっても意味はないと思うのだが――――――】


それではゼン様早速行きましょうか?
どこのお店に行くかはゼン様に委ねますわ、私はどんな場所でも構いませんよ?

【偽名を名乗った以外は好意的に青年に接するリーネ】
【日常的に小さな嘘をついているので、これが一種の職業病なのだろう】
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/10(日) 23:56:22.47 ID:j5WZsbwTo
>>577
律儀っつーかな…理由があんだよ、色々と

【律儀に命令に従うのは、何も彼がそうしたいからじゃない、そうでもなければこんな風に嫌々戦ったりはしない】
【ーーー理由がある、主人の命令に従わなければいけない、首輪≠ェある】

【女の懐までの接近は割と楽に出来た、やはり大きさ故に取り回しがしずらいのか】
【だとすればこれは得策であった、しかし攻撃を放つ頃には、そこに狙いの女はいなくて】

…うおっふ…!

【巨大な刀を最上段に構える女の姿が正面にある、見上げても先端が見えないその構えは、単純なのに、力強さを誇示するには十分だ】
【だが、ある程度カウンターや対処行動は読んでいた、寧ろそれを願って′рフ少ない攻撃をしたと言うべきか】
【巨大な刀が振り下ろされる瞬間、男は素早く体を捻り、左側に体を移動させて刀をかわす】
【巨大な刀がすぐ横を落ちていく様は、見るも圧巻】

ーーーっぶね…!

【もし当たっていれば脱臼で済んだだろうか…冷汗をかきながら呟いた男は、すぐさま行動に出る】
【手元で剣を順手に持ち替えて、女に軽く接近、しかし先程の攻撃とは違う、だいぶ離れた距離から攻撃に出る】
【手の中で長柄を滑らせ、槍のように使った突き攻撃だ、素早い動きで威力は二の次、当てる事を狙う】
【此れ程長い刀だ、持ち上げるのも一瞬とはいかない筈、その隙を願って反撃にでた】
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 00:01:17.51 ID:nGAfv1lYo
>>581

【苦手な日本語よりかは馴染みの有る言葉、それでもイントネーションが分かりづらかった】
【それでも言おうとしていることは分かった、くすっと微笑が零れるのも無理はなかった】
【でも、きっと、それは――――どこか寂しげな笑みなのだろう】

【絡み合う指先のその果てにある音律、それはきっと、誰も聴いたことのない旋律】
【ハーモニーのようでもあって、二つバラバラのどちらも愛しい、そんな形】
【優劣のつけ難い演奏の中で二つの少女はどちらともを好むのであろう】


わふっ……ソニア、掴まっちゃった……
んっ……もぅ……お姉ちゃん、くすぐったい……よぅ


【それはまるで水浴びをする子猫のよう、瞼を浸して、そうして揺らす】
【ふわふわと瞬いたのなら、やがてそれは水面へと沈む儚い明け星のよう】
【表情に煌いたその尾をすっと、指先でなぞるように伸ばした】

【くすぐったいとの言葉、でも同時に心地よいのだろう】
【貴方の柔らかい素肌に捕まえられるその手先、愛撫のように優しい指先】
【ずっと、このままでいたいって思ってしまうぐらいにそれは気持ちの良いもの】

【表情が霞んだのなら、そこにはもう、誰の指図も受けない結界みたいに】
【二つだけの愛らしい空間は、それだけで何かの絵のようで】
【ぎゅぅと握り締められて弄ばれるその指先を淡い声を漏らしながら感じた】


おてて……ポカポカ、気持ちいいの……
えっと、お姉ちゃん……脚も、暖めて、欲しいの……


【甘えん坊なのだろう、貴方の優しさに、とことんまで沿うように】
【ぺたんと地面へと座り込んだのならその両脚を伸ばすのだろう】
【紅いチェックのミニスカートから零れるニーソックスに包まれた両脚】

【編み上げブーツを脱いだのなら、小さな素足の輪郭がハッキリと浮かぶのだろう】
【両手は未だ、貴方に包まれていて、多分彼女の手では脱ぐ事もできないみたい】
【流石にそこまでは、甘えすぎかな、と心の中で反省をしてたり】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/11(月) 00:07:51.42 ID:OB1ia2NOo
>>579

「───あ、えと」「喜んで……!暇で暇で、つい、うっとりしちゃっていたくらいですから」

【近寄り来る靴音に、一人、現を抜かしていた少女ははっと息をのみ、ぴくりと背筋を震わせる】
【ほえ、と脱力した声と共に眼をぱちくりさせれば、表情は人当たりの良い笑顔へ、一瞬にして変貌して】
【丁度、向かいの椅子に腰を降ろそうとしていた相手へ、彼女はその微笑みを以てして、歓迎の意を示す】


「……あ、これですか?」
「物騒な世の中ですからね……っ、知識に勝る物は無し、何事も“下調べ”が肝心という事で」
「見てくださいよ、これ……街中のニュースじゃあ、知り得ない内容です」

「まさかカノッサ機関が“こんな事”を成そうとしているだなんて……果たして、どれだけの人間が把握している事やら」

【ふと相手の視線の行き先きに気付いて、少女は頷きながら、それに目を通すよう顎で促す】
【自慢げに鼻の鳴らしながら、傍らに置かれたマグカップを手に取って、その縁に、薄く紅を塗った唇を添えた】

【───その本の開かれた頁曰く】
【“カノッサ機関は非常に高度な文明を持つ地底人と交信し、彼らの到来、そして侵略を待ち望んでいる!”……のだそうだ】
【恐らくは全くの事実無根、荒唐無稽極まりない文面だったけれど──この少女は、どうやらそれを信じ込んでいるようで】
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:14:27.77 ID:Gf/dDfWko
>>582

【やっぱりそれほど難しい事を考えられる感じではない――本気で心配になった】
【しかし善太郎は、あまり難しい言い方をするのもどうかと思い、その話題を続けるのはやめにする】


―――あー、っと……つまり、これからは金なんざ落とさねえように気を付けろって事だ
んで、来やすく自分の金に触らせるなって事を言いてぇんスよ、それだけわかってればいいッス
……少なくとも、それくらい警戒してくれねえと今後が心配ッスからね……


【とりあえず結論だけ述べ、善太郎は頭を掻きむしりながらその話をするのはやめた】
【タロットカードの話をして、なぜかジョーカーの話題が出てくるリーネが、善太郎は余計心配になってくる】
【そもそも、占ったのは自分で、リーネではないのに……なんだろう、突っ込むべきなのか】


……ジョーカーが出てくるのはトランプッスね、あながち間違ってはいないんスけど
実はトランプはタロットの小アルカナを起源としてるんスよ、ちなみに俺が持ってるこれは『大アルカナ』のデッキ
ジョーカーの起源になったのは、『愚者(ザ・フール)』のカード、という話は俺も聞いたことあるッスね

……占ったのは俺の事なんスけどね……まあいいや、なんだったらフォルテの未来の事を占っても構わねえッスよ
俺に店を任せるっつってもなあ……俺あんまり洒落た店知らないんスよね、まあ、そこのスタバでよければ…


【そして興味本位で、善太郎はリーネに店についたら、自分の事を占ってみないか、と持ちかける】
【やはり占いが好きなのだろう、ちょっとした遊びに誘うように彼はそう告げた】
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/11(月) 00:16:35.89 ID:1xSYoxmvo
>>580

――けッ、残念だ、……テメェーを材料にすゥれば、面白いモノが作れると思ったんだがなァァアア

ヒャハハハ、便利だろォォーー、陸と空を移動でェきるからな
だァがテメェーにバークドはやァらねェー、……俺様も常に"この姿"で居るわけにはいかねェーからな
――どォーしてもっつゥーんなら、なァんか良いモン寄越しな、俺様は心が広ォォいからなァァアア

【翼を褒められ、嬉しそうな笑みを浮かべてはいるこの悪魔――最初は、バークドを譲る気は全くもってなかった】
【しかし……悪魔は思った、混沌のために、いずれカノッサ機関にたっぷりの兵力を提供してやる事も考えているんだ】
【予備も幾つかいる、今回はテストがてら渡してもいいんじゃあないか――と】 【流石にタダで譲る程広い心は持っていないようだが】

【そちらが取り出した、トランプの様な鏡――少し気になったものの、すぐに意識を戻して】
【闇に包まれる二つのモノは、やがて闇そのものになり、混ざり合い、そして――】
【――その闇は、新たな生き物の姿になっていた】

【それは長さ10m程の、ミミズに少しの芋虫成分を掛けあわせたかのような姿の生き物だ――直径はおよそ50cmである】
【全身に透明な産毛を持った灰桃色の身体に、退化した2つの白い眼、白い環帯や体節を持ち、黒茶色の模様を所々に持っている】
【頭部には大きな口と鋭い牙を持っており、5本の黒茶色の舌は長くよく伸び、先端が白くまるで鳥の嘴の上部の様に鋭く硬くなっていた】
【長い尾の先端は白くドリルの様に硬くなっていて、実際にドリルの様に回転させる事も出来るようだ】

――読み通り、掘りミミズは[グランヴェイト]に進化したなァァアア
一度俺様のモノにした生き物は、再支配が必要なァくて楽だぜ
どォーだ、人間――これこそ俺様の力! 生命を作り出すこの力! 技術無しでは人間共には出来ない力ッ!
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 00:19:27.96 ID:ayRXKPmfo
>>583
……そうか。貴様も、大変なのだな。

【女がこうして機関員には見えない発言をするのは、今回が初めてというわけではない】
【というより、これが女の日常。一般人であっても、気が合えばそうして苦を労ったりしているのだ】
【とは言え、女は気まぐれ。何かの拍子にそうした人間さえも殺す時があるのだが。それはまた別の話だ】

―――ほう。

【先ほどのクズ2人とは違うな、と息を漏らす。『戦え』という指示が有るのだから、それ相応の戦闘能力を持ってないと逆に不思議なのだが】
【とにかく、何の張り合いも無い小さな力しか持っていなかったあの機関員達と違って、良かったななどと安堵さえしている】
【身体を捻り、体幹を移動させるのは流石『戦闘員』といった所か。詳しい所はよく分からないが】

【男の予想は当たっている。確かに女が直ぐに刀を持ち上げ、再度大上段へと持ち上げるのには時間が掛かる】
【そしてまさに、今女の動きは止まっていた】

【しかし】

【彼の刃が女の身体を直撃することは無かった。確かに当たってはいるが、女が彼と同じ様に体を捻った所為か、頬へのかすり傷で終わっている】
【それと同時に刀を勢い良く引き、刀身の鍔から3分の1付近を左手で掴んだ女は、彼と同じ様に脚を踏みしめ、人を超えた腕力と共に一気に突き出す】
【その姿は、槍の如く】


――――『   衝   突   槍   』――――――……ふッ!!!



【それは一直線に彼へと向かっていき――――彼が無抵抗ならば鳩尾辺りに直撃するだろうか】
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 00:23:18.63 ID:Jlk5FJAW0
>>584
【その笑みの理由は分からないけれど、推測するくらいは出来るか】
【この景色か――――或いは、あの楽器を入れていたケースか】
【長い時を経ようと、確信を得るのは難しくて――――悲しげな顔。問うのは憚られる。だから、小首をちょっと傾げて】
【促すと表すのが正しいか。毒があるならば、吐き出すと良い。そんな、意味】


「我も擽ったからの。お主だけ何も無いと言うのは、不公平であろう?
それに、の。お主が触れたのならば、次は我の触れる番じゃろうて」

【掌の中で動く、優しい感触。其れを抑えるのは、意地悪な掌で】
【思い通りの様子に気を良くしたのだろう。少し、手首に力が入って】
【温める、と言うよりも少女の反応が楽しいから続けているだけ】
【――――仕方ない事だろうか、こんな反応を見せられて仕舞えば、ついつい続けてしまいたくなるようなもの】


「……それならば、良かったのじゃ
万が一熱すぎたならば、考えなければいけぬからの」

【悪い気はしない――――否、元より名が示す通り、童を守る為に打たれた刀】
【だからきっと、愛想笑い何てものは無いのだろう。感情をありのままに表した、そんな微笑み】
【しかし、続く御願いには銀色の目を丸くして】


「まぁ、良かろ。お主が気持ちよいと感じたのならば其れが一番じゃ
何より――――その脚も温めれば、もっと心地よいじゃろうからな」

【苦笑。だけれど、呆れとはまた異なったものなのだろう】
【此処まで甘やかすのはどうなのか、と問われるのかもしれないが――――元よりお節介な一面もあって】
【ちょっとした事で傷付けてしまいそうな柔肌。宝石でも扱うかのように優しく触れれば、ブーツを脱がせソックスを脱がせ】
【やがては、寒空の中に少女の脚を晒すのだろう】
【少しでも雪や風を凌げるよう、その脚に自身の着物の裾を被せて――――促す先は、その湯】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:24:52.60 ID:WPU+Szito
>>586

まあ…先ほどはあんなに難解だったのに…こんな簡単に纏めれるなんて…
ゼン様はもしかすると教師のお仕事が向いているかもしれませんわ
いえ、絶対に向いているはずですわ

【流石にここまで噛み砕いて話されればどんなにバカでも納得できるだろう】
【そして当の本人はこんなに話を噛み砕けるなんて凄い!と別のことに関心が移っている】
【今後がどうなるのかは本当に心配である】


あら、お恥ずかしい私とした事がトランプとタロットを間違えてしまいましたわ

でも確かに小アルカナもワンド・ソード・カップ・コインの四つに分かれてましたわよね?
しかもそれぞれ四枚の絵札があるのも一致していますし
そう考えればトランプとタロットって意外と似ているのかもしれませんわ

【トランプとタロットは間違えるのにどうして小アルカナのことは知っているのだろうか】

あら、私の未来の事を占ってくださるだなんてゼン様は心が寛大なのですね
でも私の未来なんて占っても良い結果は出ませんと思いますわ

でも興味はありますの、早くそのスタバとやらに行って占ってくださいな

【リーネもやはり年頃の女の子、占ってくれると聞いて目をキラキラと輝かせている】
【余程楽しみなのか、お店に向かう足取りは少しだけ速く感じられる】
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 00:34:55.04 ID:nGAfv1lYo
>>589

【貴方の心の奥深くの配慮にまで、気が回らないのはまだ彼女が幼いから】
【悲しみも辛さも、深く染まった雪景色の下へと消えてなくなるのだろう】
【長い長い冬の中、その形すら見えなくなってしまう、ほどに】


むぅ……そうだけど……でもぅ……
ひゃぅ!……そ、そこ……らめっ、そこ、にがて……


【しばしの間繰り広げられる耽美な空間、それはどこか浮世のようでもあって】
【現とは隔絶された、そんな、ある種の禁忌的な美しさを孕んでいるのだろう】
【雪に映る貴方の横顔はとても愛しく、それでいてとても儚いよう】

【くすぐったさに身悶えして、華奢な体躯を震わせるのだろう】
【それをこらえるために瞼を閉じるのなら、形の良い大きな睫が微笑みの涙に染まる】
【口元から息が零れるたびにパレットに広がるみたいに白く染まっていく】

【ようやく解放されたなら、ハァハァ、と何度か大きく呼吸をするのだろう】
【その度に肩を震わせて、目じりには少し潤いに満ちた涙がこぼれて要るみたい】
【紅潮した頬の理由はきっと、恥ずかしさだけではないみたい】


お姉ちゃん……脱がすの、上手、得意、なの?
わっ……有難う……でも、不思議な……Одежда(服)
初めて、見るの、だけど……可愛いね


【白日の下に曝け出される彼女の素足、薄く伸びた鶴の首みたいに、細くしなやかで】
【雪の中へと消えていったならば二度と見つからないような、そんな純白の移し身】
【小ぶりな足元、爪は丁寧に切りそろえられていて、薄いピンク色を延ばしていた】

【貴方への着物へと彼女の興味が言った、どうやらこの辺りを見るのも初めてだったのだろう】
【貴方の顔を眺めるので一杯で、楽しかったから、服装へと注意が傾いたのか】
【着物に僅かに脚が触れたのなら、その絹の柔らかな心地に微笑を零して】

【僅かに水面に波紋を溶かしながら、その脚を中へと溶かすのだろう】
【びくり、と一回大きく肩が震えて、強張るようにその華奢な肩を寄せて】
【そして、解放するよう、ふわぁ、なんてのんきな言葉と一緒に、脚をぐたーっと伸ばした】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 00:39:11.98 ID:s3t5OLqL0
>>815

【注文を聞きに来たウェイトレスに、何か難しい名前の洋菓子と、暖かいレモンティーを注文して。】
【半獣の少女は、「ありがとう」とつぶやいた。】

さて。……それはキグウだね。私も機関について、色々調べてるんだ、が……これは。

【雑誌の内容。馬鹿らしいとすら言える、胡散臭いゴシップ。】
【眉を顰め、目を通す……ああ、馬鹿馬鹿しい。ジョークとしても、三流だ。】

地底……ふふっ、君はすごく、純真なんだね。
……もし、もしだが……地底人が来たら、君、どうする?

【雑誌を徐に手に取り(許可は得ずにである!)ページをめくる。興味深い内容はあるかな、と。】
【その一方で、両耳は貴女に向けている。面白い答えを、聞きたいんだ。】

/遅れました! すいません!
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 00:44:10.48 ID:nbhU2tSKo
【風の国・首都エルジオ】

【一度の大損害で終わるほど、民衆というのは弱くない。急速に復興の進む街の、中央部】
【『エルジオ中央博物館』―――なんとも文化的な香りのする場所の、裏手】
【博物館の敷地と柵を隔てた裏通り。そこから博物館を見る、一人の女性が居た】

【深紅のジャケットと白のホットパンツ、オーバーニーソックスと焦げ茶のブーツ】
【首元にはチョーカーを、左手の薬指には黒い指輪をはめた、赤毛の勝気な表情の人物である】

侵入はチョロい……問題は警備を皆殺しにするか、能力者と闘うか
ただ盗んで逃げたっていいがそれじゃただの野盗、機関員としては形無しってのが六罪王の爺さんのセリフだが……

……まあ言うことは分かるぜ。俺もただ逃げるだけなんて性には合わねェからな

【ふと呟きながら、彼女は柵にそって道を真っ直ぐに歩いて行く】
【両手はジャケットのポケットに入れられていて――そのジャケットの胸元には、逆五芒星】
【こと此の都市においては因縁深い機関の証。なにやら、不穏な空気がそこには在って。】
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/11(月) 00:46:06.00 ID:Wj68sevAO
>>587

【――出来上がったものを見て、ほう、とこぼしたのは再び感嘆の溜息だった】
【黒く変色した鏡をポケットに収め、角灯を持ちながら器用に拍手をしてみせる】
【相手の功績を讃えるように喜色満面 拍手喝采、やがてピタリと手を止める】

……いやあ素晴らしい、実に素晴らしいです
生命を産み、進化を促すその力……感服の至りでございますとも
是非とも我々に“協力してやってほしい”と――存じます、ね。ふふ

【そこまで言って若者は、そういえば、と。ふと何かを思い出したらしい】
【今度はポケットから薄ぼんやりと赤い発光を纏う携帯電話を取り出し、】
【小さな画面を睨みつけながら、たどたどしい手付きで操作をしていく】
【(この様子を見る限り……恐らくは、機械の扱いが苦手なのだろうか?)】
【求めていた情報を見つけたのか操作の指をとめ、口の端を吊り上げると】

っとと……あったあった、ありました、これだ。では、お伝えいたしますね……
貴方にとっての『良いモン』――近日中にございます、『混沌のお知らせ』を。


 2月16日、風の国エルジオにて二箇所を同時に襲撃いたします。
 一箇所は『エルジオ中央博物館』、もう一箇所は草原地帯の『“彷徨う古城”』です=\―――


――――だ、そうで。

【……淡々と読み上げて伝えたのは、カノッサ機関による襲撃の通知だ】
【実はそれ以外にも色々書いてはあるのだが、敢えて伝えることはしない】

 【――「どうです?=v】

【若者の中性的な声色が、絡み付くように悪魔を混沌へいざなおうとする】
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 00:48:39.21 ID:rLL0s6VYo
>>588
同情するなら暇をくれって…なっ!

【刀を躱し、反撃で剣を突き出す、威力よりも攻撃が当たる事を重視して】
【男の戦い方は、相手の手を出させてから対応する行動をぶつけて行くカウンター戦法に近いやり方だ、攻撃を誘っても欲張らず削る事を考える辺り、戦い慣れしている】

【ーーーが、戦い慣れしているのは女も同じ事、突きという点攻撃は軸をズラせば簡単にその威力を無くす】
【思ったようには攻撃は当たらず、とすれば考えるのは相手の反撃】

ーーーんのっ!?

【刀が巨大ならそのリーチも長い、そんなのは分かり切った事だ、しかしこうして目の前でやられると、やはり驚愕を隠せない】
【こんなに長い刀に突かれては、幾ら鞘に収まっているとはいえ、ただでは済まない、しかし攻撃はすぐ目前にーーー】
【ーーー次の瞬間、男は跳んだ】

オグっふぇ!!

【しかし、その跳躍は攻撃を飛び越して回避するような物ではない、寧ろ攻撃は綺麗に入って、心太が押し出される様に男の体は吹き飛ぶ】
【男が狙ったのは抵抗の減少、こういう場合、無理に耐えようと踏ん張れば逆にダメージは大きくなる】
【だから、自ら空中に浮かび、そこで攻撃をくらう事で抵抗を少なくし、衝撃を逃がしたのだーーー地面に足が付いていれば、体は無意識にも抵抗するから】

【とはいえ、ダメージは完全にはなくならない】

…うえっ!げほっ!おぅえ……っ!!
うぷ…またかよ…!

【鳩尾を突かれてしまえば、その衝撃で胃の中が押し出される、片膝立ちで逆流しそうになる物を必死に耐えている】
【さっき食べた物は貴重なエネルギー源だ、吐いてしまえば無駄になるーーーそんな、貧乏ったらしい考えが、耐える力となる】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:52:22.98 ID:Gf/dDfWko
>>590

い、いやー、それはどうかと思うッスよ……?
素質はあっても……頭がなあ、その……貧乏だったしいい学校に行けたわけでもねえし…
つか、小アルカナの方が詳しいってどういう事ッスかね、こっちのほうがマイナーなのに


【ヘンな奴だなあ、とか思いながらスタバへと足を運ぶ……そういえば】
【善太郎の所有している"W-Phone"もワンドの柄だった事を思い出した、そもそも"WILD"がタロット絡みの物にはまり出したのも】
【元はと言えば、自分が彼にタロットの知識を教えたからだったな、なんて事を思い出す】

【店についたら空いている二人席に腰を掛けて、メニューをとりながら、先ほどのデッキを机に置く】


じゃあ俺はキャラメルマキアートのショートをお願いするッス、で、何を占うッスか?
先を占う内容を決めてから、スプレット数をシングルからヒランヤまでの六段階で選択するッスけど
恋愛でも仕事でも、この先どうなるか知りたい事を引いて見てほしいッス

今回は『大アルカナ』を使う……ていうか俺こっちしか使えないんスけどね
フォルテは大アルカナを何枚知っているッスか?


【さー、と綺麗に21枚のカードを横並びに広げながら、リーネに問いかける】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 00:52:35.44 ID:Jlk5FJAW0
>>591
【少しやり過ぎたかな。そんな暢気な考えが頭を過ぎるけど】
【やっぱり、一つ一つの反応がとても純粋で】
【それ故に、もう少し続ければどうなんだろうと悪い考えが浮かび――――結局は、少女を苦しめる時間が長引くだけなのだが】


「くふ――――まるで赤子の様に素直な反応を見せる者じゃな
故にからかいたくなり、もう少し触れてみようか――――なんて思ってしまうの」

【又別の者が訪れれば、ただ友人同士がじゃれ合っている様に見えるのか否か】
【悶える様――流石に、涙を浮かべ始めれば止めるけれど】
【上気した頬。荒い呼吸。――――身体が温まったじゃろ。チロリと紅い舌を見せれば、悪びれる様子も見えず】
【代わりに、とても楽しそうに微笑むのだろう】


「脱がすのが上手いと言われると、何やら語弊がある気もしない訳では無いがの
まぁ、人生何事も経験じゃからな。何も、今日が初めてという訳ではなかった故」

【少女が脚を湯に浸ければ、己もその隣に脚を放って】
【浮かび上がる二つの波紋。交わる頃に、また口を開くのだろう】
【少女の言葉。分からないけれど、視線を辿れば何となく言いたい事が分かる気がして】


「初めて見るのかや?ふむぅ……やはり、お主は純粋にこちらの者では無いのか、或いは他の国から初めて出たのか……
着物。と呼ばれる纏い物じゃよ。くふ―――お主程の容姿ならば何を纏おうと似合うじゃろうが、きっと着物を纏えば更に美しくなろうて
一着二着、お主に着せてやりたいが……」

【持って居るのは、今身に着けているこの一着だけ】
【少女が纏ってみたいというならば、或いは貸すのかもしれないが――――】
【好きな様に触れさせ、好きな様に見せ】
【水面下の脚。今度はこちらからちょっかいを掛けるのだろう。細い指先が、ちょんちょんと脚を突いて】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 00:54:29.85 ID:uTUyvtiVo
>>593






            【     「カー」     】






【前触れなく辺りに響き渡ったのは、或いは不吉かもしれない鳴き声だった】

【もしも、その鳴き声を気に掛け、空を見上げたならば、数にして三つの、闇夜に溶ける「黒い影」――】

【目を凝らせば……いや、凝らさずとも独特な鳴き声で概ね理解できるか】
【女性の上では、三羽の「カラス」が「カーカー」と鳴き散らしながら飛び回っているのである】
【それはさながら、『監視者』の如く、女性の上から離れようとしない】


【――さて、カラスに対して抱く感情はひとそれぞれだろうが、疑う余地なく彼らは「昼行性」だ】
【出てくるべき『時間帯』を間違えたとしか思えないカラス達に突如目を付けられてしまった彼女は、いかなる感想を抱くのだろう】


【カラスは、襲いかかるでもなく、どこかへ飛んでいくでもなく、】
【今はただひたすらに、女性の動向を空から『見守って』いる――】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 01:02:46.64 ID:nbhU2tSKo
>>598

いっそ正面から全部なぎ倒して、昇給狙いってのも楽しそうだが……あァ?

(……“カラス”って、夜中に飛ぶような鳥だったか?)
(いや寧ろ鳥なんてフクロウやらを覗いたら飛ばねぇ気もするが……しかも三羽、ねェ―――。)

【ふと見上げれば夜に溶けるような黒い鳥、思わず黄土色の目を潜めて見上げるが】
【暫しの時が立てば、また視線を博物館へと戻して歩き出し――おおよそ、三分後】
【女性は不意に廃墟であるらしい教会へと入っていく。廃墟とはいえ、ステンドグラスは健在で】

【何故そんなことをするのかというと、単にカラスの動きを不審がったからである】
【夜、カラスがピッタリと尾行するように飛び続けるのは確かに不気味だ。人の動物的本能からくる疑念だろう】

【ギィィ、と重い音を立てて木製の扉が閉まろうとする。鍵をかけるわけでもないが、ただの鳥なら入れはしまい】
【そんな考えからの行動で―――今まさに、“扉”は隙間をなくして“壁”へと成り代わろうとする瞬間である。】
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 01:02:49.17 ID:nGAfv1lYo
>>597

【貴方の指先はまるで魔法、心地よさとくすぐったさが同居していて】
【その指先が彼女の素肌の上を這うたびに、その柔らかさをも感じ取ってしまう】
【しばし呼吸を整えるのに、時間がかかるのだろうか】


へぇ……あっ、そう……お姉ちゃん、お名前……なんていうの……
ソニアはね、ソニア、ソニア=エカチェリーナ=ドラグノフ
宜しくね、お姉ちゃん――――


【きっと名前を知っても、お姉ちゃんって呼ぶのだろう、そう思わせるぐらいにその言葉は当てはまっていた】
【彼女からして見れば、何年もずっと、こういう風に読んでいたって思えるぐらいに】
【貴方の存在というものがここまで大きく感じられるのは、沢山肌で触れ合ったから】

【水面に浮かんだ模様はどこか似通った二つの相似形】
【違うのはその大きさだけ、貴方の描いた波紋の中に彼女の波紋が溶け込んで】
【それは親子のようにも姉妹のようにも、どちらにしても彼女が下なの】

【綺麗だと思った、どこか雅やかな言葉と、それに見合う着物の貴方】
【きっと彼女には似合わない、彼女は相容れない、それだけ彼女は異国の人だから】
【もう少しだけ、いや、ずっと着物を纏っている貴方とお話がしたかった】


うん……ソニア、別の世界から、きたの……
ロシア≠チてゆうの、ソニアの国、とっても寒くて、厳しいところ……
でも、とても……懐かしいところなの

あっ、大丈夫、お姉ちゃんに、とても良く似合ってるの……
だからね、ソニア、見てるだけで、良いよ……でも、少しだけ……ひゃぅ……っ

も、もぅ、お姉ちゃん……っ、ゃぁ……っ


【少しだけ表情に陰りが見える、やはり帰りたいとも思っているのだろう】
【この場所は楽しくも、この場所は優しくも、またどこか厳しい場所であって】
【僅かに遠くへと行く表情、マリンブルーの瞳が見るのは祖国の空】

【この月の下、広がる夜空は、彼女の世界とは繋がっていない】
【それでも彼女が馳せた思いは、その先へと、届くのかもしれない】
【貴方の纏った着物へと、少しだけ近づいた、寄り添う肩は多分少しだけ此方の方が小さい】

【そんな彼女の身が再びびくん、と跳ねた、くしゃっと綻んだなら瞼がもう一度頬に沈んだ】
【頬をじぃと赤らめて、貴方へと視線を向ける、細い眉を僅かにゆがめて、零れる木漏れ日のような声】
【艶めかしくもあった、背伸びして入る大人の世界への足がかり】
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 01:05:13.17 ID:WPU+Szito
>>596

貧乏は関係無いと思いますわ
素質があるんですから今からでも目指せばいいと思います
だって小アルカナって結構常識的な範囲じゃ御座いませんか?

【客観的に見ればお前の常識は一体何なんだとなってしまう】
【だが、リーネにとっての常識はこれらしいので本人はなんとも思っていない】


【店に入ると同時に周囲を見回して目を爛々と輝かせるリーネ】
【言葉にしなくても、こういうお店に来るのが初めてなのだと窺い知れる】


えーと…じゃあ私はお水のショートでお願いいたします
占う内容ですか?じゃあ今私がやっているお仕事が上手くいくか、それを占ってください
首がかかった大事なお仕事なので、私自身も物凄く気になっていて…

え? 大アルカナですか?
一応全ての名前だけは言えますが…意味などはうろ覚えの物が多いですわ

【一番が魔術師で最後が世界、0番は愚者だったっけなと薄れた記憶を呼び起こす】
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/11(月) 01:05:41.11 ID:OB1ia2NOo
>>592

【カップの中でどろりと燻る若草色の液体を、少女は唇を啄むようにして、僅かばかり口に含む】
【渋く、ほろりと甘い香りが、口から鼻腔へと通り抜けていって、その味に舌鼓を打ちながら──】


「戦いますとも、何たって、私は……“英雄”になる女ですからっ!」
「それから故郷に錦を飾るんです、英雄の故郷は情緒あふれる田舎の村……だなんて、素晴らしいと思いませんかっ?」

【やはり荒唐無稽な答えを、半ば呆れているのだろう相手へ真顔で述べるのだった】
【純真、女の言葉は、ずばり的を射ていると言って良かった──問い返した後、照れたように頬を染め、はにかんでみせる】
【すっかり上機嫌な様子で鼻を鳴らして、薄い布地に包まれた胸をぐいと突き出す】
【無断で雑誌を手に取るのには言及せず、逆に読めとばかりに満面の笑みを湛えていた──大らかな性格の現れだろうか】


「……ところで、今さっき、あなたもその、“調べている”……と仰りましたよね?」
「差支えなければ……教えて頂けませんかっ?あなたの掴んだ情報、という奴をです……!」

【それでお相子ですから、と笑顔で付け足して、少女はもう一度、ティーカップの中身をちびりと啜る】

【件のゴシップ誌の内容なのだけれど、真面目に読むのが苦痛な程、突飛な文面に満ち満ちていて】
【やれアセンションだのアカシックレコードだの、病める星の自浄作用だの救世主にインタビューだの】
【……頁を捲れば捲る程オカルト、かつ新興宗教的な色を濃くしていくのだった】


「まだ全部は読んでいないんですけど──それを信じて動けばきっと、英雄になれるかなって!」

【含んだ分を嚥下してから、彼女は屈託のない表情でそう付け足すのだけれど───?】


/いえ、こちらも入浴で遅れてしまいましたので……お気になさらず!
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 01:08:24.65 ID:ayRXKPmfo
>>595
【再度、彼は『戦闘員』なのだと確認させられる。命令に従う『犬』であろうとも、そこは確かなようだ】
【素人は、直ぐに相手を倒そうと目論む。焦る。その結果自滅する】
【対して彼は、ナイフを効果的に使う戦闘術を持っていると女には見えた。戦いなれた者は、相手を早く倒すことだけを考えない】

       モノノフ
(――――武士、か)

【槍と化した刀、『創虚』を彼に向けて押し出しながら、女はそう思う。戦う者。彼はそういう人物なのだと】

【突き出した刀。彼が飛び、衝撃を軽減させた所でも、女は「やはり」と無表情のまま考える】
【結論的には、彼は何処かの組織によって戦うことを強制された戦闘員であることだけが分かった】
【その情報が、女にとってどんな利益になるのか。それはまだ女にさえも分からないのだが。それはともかく】


―――……見苦しい。吐け。

【女は『結果』を重んじる。吐くまいと堪える彼の姿は、女にとって見苦しいとそう感じられ】
【一度戻した『創虚』を再び伸ばし、またも彼の鳩尾を突き、胃の内容物を吐かせようとするだろう】
【突く事が出来れば一度刀を消失させ、吐しゃ物が付かない様にするが。それは彼の鳩尾を突く事が出来れば、の話だ】
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/11(月) 01:12:10.26 ID:1xSYoxmvo
>>594

【巨大なミミズが、自分がこの姿になったことに疑問を抱く様子はなく――】

ヒャアァァーーッハッハッハッハッハァーーッ!
そォーだろォー、素晴らしいだろこの力ッ! ――世界に混沌を齎すのに不足はなァいだろォォオオ
ヒャハハ、更にだ! 俺様は生き物だけではなく、"物"も作れる――だから俺様は強い!

――ちゃアーんとテメェーらに協力"してやる"よ、最高の"混沌"の為にな

【夜の闇に光る鋭く真っ赤な眼光は、己に絶対の自信を持つことの表れ】
【何があっても絶対に崩そうとしないその強すぎる自尊心は、彼の弱点でもあるのだが】

へェ、――混沌の知ィらせねェ
人間共の暦で2月の16日に、この世界の風の国の首都でテメェーらが暴れる、と……

【異世界よりやってきた、邪悪な悪魔―― 一応この世界の地理はわかっているようだ】
【その知らせを聞き、そう言った後――悪魔の口元はニヤリと歪む】

ヒャハハハ! 面白そォーじゃあねェーか!
良いぜ、気ィが向いたら"遊び"に行ィってやァるよ、人間

【――どうやら、気に入って貰えたようだ】 【混沌への誘い、それは悪魔の好物――実際来るかは別にしても】
【"良いぜ、等価交換だ、そいつはやるよ"、……バークドと呼ばれた生き物に向けられた視線と共にそう言って】
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 01:19:38.49 ID:s3t5OLqL0
>>602

【荒唐無稽で、然し、希望の光に満ち溢れる貴女。】
【それを「バカじゃねえの」と蹴っ飛ばすのも、優しさだろうか? とはいえ、この少女はそれを選ばない。】

英雄か……ふふ、頼もしいね。同じ志の仲間として。まあ、よろしく。

【小さく笑い、雑誌を閉じた。これ以上読めば、私はきっと、笑いを大きくしてしまうから、と。】
【そうして、ぐいと迫って来る貴女に対し、僅かに身を引いて。】

ま、色々と。今のところ、大した情報は無いよ……少なくとも地底人並のスクープは、無いね。

【地底人の「て」の辺りで、笑いを堪えて。済ました顔で、運ばれて来たレモンティーを口に運ぶ。】
【……雑誌の裏表紙を、ついつい見てしまう。ああ、笑ってしまうかも……】

どうだい、カノッサを狩る猟犬同士、何かこう……かっこよく、英雄の同盟みたいなのを組むとか。

【更なる愉快を引き出す為に、彼女は気障な口調で荒唐無稽な提案をする。】
【きっと、本気では無い。だって、顔は今に笑いそうだ。】
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/11(月) 01:23:00.18 ID:uTUyvtiVo
>>599

【結果から言えば、扉を閉めることで、カラスとはそこで一旦お別れだ】
【カラスは扉やステンドグラスをぶち抜いてくるようなことはない】

【ただ、依然として教会の上を飛んでいるのだろう、あの鳴き声は断続的に聞こえてくることになる】

【とはいえ、それ以上何かが起こるでもなく、女性は安心して次の行動を考えられ――】



【――否、彼女は気付くか】



【一秒、また一秒と、時が進むにつれて、「カラスの鳴き声」の「量」が増大していくことに】

【そう、増援の如くどこからともなくカラスがこの場に駆けつけ、教会を「囲っている」のだ】


【不自然――ではもはや片付けられない、謎の現象】




……やれやれ、いけませんねえ
せっかく出会った「ご来賓」をこのような廃墟に追いやってしまっては……

いささか、「豪勢」に歓迎しすぎてしまいましたね

――いえ、彼女からいたしませば、わたくしこそが「お客様」でしょうか……
ま、そのような区別は詮無きこと……



まずは、丁重に、ご挨拶、と、参りましょうか――



【そんな中、教会の外――扉の前に、ゆっくりと、しかし確実に歩み寄る一人の「影」が、あった】
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 01:23:51.02 ID:Jlk5FJAW0
>>600
「名――――か。そう言えば名を教えておらんかったの
ソニア……ふむ。どうにも、我には長い名じゃの
すまぬが、そのままソニアと呼ばせて貰おうかの」

【ああそう言えばだなんて紡ぐあたり、すっかり気を許していた証か】
【きっと、その名前の半分以上は留める事が出来ずに耳を抜けていって】
【少女の名――――ソニア。その部分だけは、しっかりと残っているのだろう】
【一人称のおかげ。というのも大きいのだが……】


「我の名は童守。わらべもり、じゃよ
こちらの文字で子供を守ると言う意味じゃ――――うむ。宜しくの」

【自分の名前の意味。伝わるかは分からないけど、出来る限りゆっくりと喋って】
【宜しくの言葉の後には、年齢にそぐわない笑顔を見せるのだろう】
【数百数千生きたって、身体は子供。だから――――見せるのは、そんな笑顔】
【呼び方を変えさせようとはしない。気を遣っているのか、或いは気に入っているのか】
【……多分、後者。純粋な彼女を、まるで妹か何かのように思えてしまうから】


「“ろしあ”……長い間生きてきたが、聞いたことの無い地じゃ
然れど、安心すると良かろう。訪れる事が出来たならば、きっと戻ることも出来る
――――否、必ずの。それまでに沢山の事を学ぶと良い
今はその国の思い出を力として
何れこの世界から分かれるのならば、思い出を沢山作ると良い。辛かろうが、きっとソニアの力になるのじゃよ」

【その瞳に映る故郷の景色は分からないけど、その気持ちは分かる】
【もうずっと前に自分が味わった感情に似ているのだろう――――だから、“必ず”帰れるなんて言葉】
【少しだけ寄り添ってきた少女。拒むこと無く受け入れて】
【先程まで遊んでいた手が、優しく頭に乗せられるのだろう。不安を取り除ければ――――そんな気持ちが携わって】


「じゃからな、この一時もソニアの思い出として残っていてくれれば、我としても嬉しいのじゃよ
――――くふ。遠い所へ戻ったとしても、もう会えずとも、覚えていてくれれば、それで良い」

【足の指が、遊ぶようにして少女の脚を撫で上げることだろう】
【この一時を楽しむかのように、少女の思いでとして刻み込んで貰えるように】
【ただの戯れ。それにしては、ちょっと大きくて】
【まるで母親の様に、頭を撫でて】
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 01:29:47.02 ID:Gf/dDfWko
>>601


いやー、あんまり知ってる奴いないんじゃねえかと思うぜ……
多分八つの想念並みにマイナーッスよ、ほとんどの人は七つの大罪とか大アルカナのほうしか
ご存じねえと思うしよ……

まあ、教師の素質だとか、その辺はちょっと生活が良くなってから考えりゃあいいんだよ


【この人ゴウさん並みに掴みどころのねえ奴だな、などと知人に当てはめて考えながらも】
【す、と一度並べたカードをひとまとめに重ね合わせながら、リーネが水だけを頼んでいるのに気が付く】
【この人お金持ちなのは見た目だけで実際はマジで金に困ってるんじゃないだろうな、と少し額に汗が浮かぶ】


……な、なあ……金に困ってるんだったら別におごりはなしで割り勘でもいいッスよ?
とりあえずお付き合いいただいただけで十分楽しかったからよ……なんつーか、占いに参加するだけで
俺は十分、って感じだったしよ……

知ってるならそれで十分、今から俺がこのカードをごちゃまぜに混ぜるからフォルテ、あんたは
このカードを適当に引けばいいんスよ……引く枚数は1枚から6枚、一体どれくらいにしておくッスか?
ただし向きは引いた状態そのままでな、正位置逆位置の関係で


【そのまま適当にごちゃまぜにし始めた善太郎は、引く枚数をリーネに尋ねた】
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 01:33:25.39 ID:nbhU2tSKo
>>606

(妙だな……あのカラスども、私をつけていたのは確かなはず)
(この鳴き声からして諦めちゃいないようだが、ただ周りに居るだけってか?)
(まるでヒッチコックの“鳥”だぜ――さて、まじめに考えるとすると……)

操作や召喚、遠距離からの行動に長けた野郎が裏にいるって所かねェ
備考の理由は俺が“機関員だから”か、それとも“俺だから”か……、…………おいでなすったな?

【圧迫感――例え鳥でも、無数に集まって鳴かれれば、しかも自分に意志を向けているとなればそれが生ずる】
【もっとも女性は気弱になるような性格ではない。黒金を基調とした刺々しいフォルムのマインドを発現し】

【そして、ふと感じるのは強い気配。鳥ではなく人間のものに違いない】
【こんな深夜に、こんな廃墟に、こんな鳥に祟られたような聖所に――オカシイのは、明白だ】
【故に女性は一つ、策を練った。ただ『待つ』以外の選択肢、それは――――】


            【――――“ごしャァ!”――――】


【―――なんて音は、木製の扉が“内側”からぶち壊される音に相違ない】
【待つのではなく出迎える、迎え撃つ。マインドと女性のパワーは、それを可能にしてしまえる】
【きっと、扉に歩み寄る「影」には危険で、回避すべき事柄だろう。あまりに唐突で、非常識な対応だから。】
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 01:33:47.95 ID:rLL0s6VYo
>>603
ーーーアホかお前…『吐け』…ってな…そんなに見てぇのかよ…?
どんな性癖だよ…ったくよ…!

【吐けと言われて吐く奴がいるか、そもそも吐きたくもないのに吐く訳もない、そんな指示には従えない】
【しかしまだ苦痛は残っている、攻撃をすぐにかわす為に立ち上がるのは無理そうだ】
【そんなのに関係なく、女の追い打ちは迫るーーーならば、どうする?】

ーーー嫌に決まってんだろ、折角食った大盛りカルビ丼だ

【取った行動は、受け止める=[ーー左手の掌で刀の先を受け止め、掴み、押し出されながらも刀を掴んだ】
【勿論これは女の持つ刀が鞘に納まったままだからこそ出来たーーー思い付いた事、刀が抜き身なら、まだ話は違っていた】

【刀を掴み、どうするかーーー一瞬の思考が頭を駆け巡る、引くか?押すか?それとも…】

ーーー…映画じゃねぇがーーー!

【胃を決し、男が取った行動は、刀を下に落とす事】
【掴んだ刀の先端に体重を乗せ、地面に落とす】
【更に、素早くその刀の上に飛び乗れば、その上で助走を付けて飛び込んだ】
【狙いは刀の動きの制限、長い棒状の物体の先端に重さをかければ、逆側の末端から力で持ち上げる事は困難となる】
【それを狙った行動で、自分が跳躍するまでの相手の行動を阻害して、反撃のリスクを減らしたのだ】

【飛び込んだ男は、右手に持った剣を内側に捻り、腕を開く動作で、女に切り払いを放つ】


【ーーーと、その瞬間、男は剣に違和感を感じた、恐らく女も感じるだろうか】
【男の持つ剣から、脈動のような力が一度だけ溢れる、男の闘争に呼応するようにみえたその力は、変に歪だ】
【ーーーまるで、哲学者の卵が孵化した時のような力が、一瞬だけ剣そのもの≠ゥら溢れた】
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/11(月) 01:38:11.50 ID:OB1ia2NOo
>>605

「はい、よろしくお願いします……!」「あっ、私、夜久月音といいます……以後、お見知りおきをっ!」
「櫻の国の生まれでして、“夜に久しい月の音”、で覚えてくださいねっ?」

【ともすれば、嘲笑うかのような相手の心情など露ほども知らずに、月音は不変の笑みで応じて】
【それから、簡潔ながら自らの紹介をして、長い振袖の袂を靡かせながら、軽く自らの胸を叩く】

「……それ、良いですねっ!」「同盟……義兄弟……誓い……あぁっ、素晴らしい響きですぅ!」

【そう、かなりの勢いをして食い付いたのは、相手の返答に「そうですか」と、落胆気味に吐いた後の事】
【収穫無し、といった趣のそれに、月音は俯き、見るからに落ち込んでいた──はずだったのだけれど】

「とっても……その、とっても……ロマンチックで……!」「是非ッ、是非ともお願いしますッ!」

【“英雄の同盟”、その言葉の響きは夢想家の彼女の琴線を、見事に弾いていたようだった】
【爛々と目を輝かせ、身を乗り出して相手の方へ顔を突き出す。それこそ、荒くなった鼻息が相手に触れる程に】

【一方、脳裏では英雄、もとい月音率いる盟友が、たった数人でカノッサへ挑む情景が展開されていて──】
【その妄想に脳を侵されたらしく、挙げ句、涎を垂らしながら「でへ、でへ」と、顔筋をゆがませる始末】
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 01:38:59.12 ID:nGAfv1lYo
>>607

【貴方の名前を口の中で反芻する、とても綺麗な言葉のレトリック】
【綺麗な響きだと思った、柔らかくてハッキリと、理解できるみたいに】
【その音階を確かめたなら、じぃ、とマリンブルーの瞳を貴方へと向けた】


Ребенок(子供)――――предохраняет(守る)
……わぁべ、もぃ……んん……童、守……童守


【日本語的な発音は彼女にとっては中々難しい様子】
【それでも何度も練習をして、貴方の名前をハッキリと刻む】
【最後にもう一度その名を読んだなら、貴方の笑顔をじぃと見つめた】

【日差しに似ていると思った、夜が明けて朝焼けに溶ける綺麗な日差し】
【或いは、夕方、地面へと交じり合う夕焼けの日差し――――】
【広い広い水平線の彼方へと沈むその形は、とても美しい様子】

【頭へと乗せられる貴方の手、それに導かれるように彼女は小さな顔を向ける】
【大きな瞳が貴方を辿る、浮かんだ表情がにわかに瞬いたなら、後はそう、響くだけ】
【プラチナブロンドの髪は絹糸よりも柔らかい少女の髪の毛】


ソニアの……力……うん、覚えておくよ……大丈夫、だよ……
忘れないもん、ソニア――――誰も、何も、忘れないよ

嬉しい事、楽しい事、大切な人、好きな人……こっちに来て、一杯できたの
あっちのソニアはね、もう、何も、残ってないの――――

だからね、怖いの――――また、元に、戻ったら……
寂しいのも、悲しいのも、辛いのも……もう、やなの


【ダメだと思った、語っている端から、感情が押さえられなくなって】
【貴方が楽しい思い出を残してくれようとしているのに、なのに――――】
【不安が胸いっぱいに広がって、それがきゅぅ、とその心を蝕んだ】

【戻るところなんて無い、懐かしいのは思い出の中の景色だけ】
【友達も家族も仲間も、全部無くして此方に来た――――もう、いらないって思ってたのに】
【気づけばまた、沢山の人と出会って、皆に支えられて】

【両手で顔を押さえた、小さな両手でも十分に覆えるぐらいに、彼女の顔は小さくて】
【そこから零れる大粒の涙は、一つ一つに一杯の思いを詰め込んで】
【一つまた一つと水面に落ちるたびに儚い波紋を浮かべるのだろう】
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/11(月) 01:41:01.48 ID:Wj68sevAO
>>604

【決して崩れ得ぬ絶対的なプライド。悪魔らしいと言えば、確かに悪魔らしいか】
【携帯電話を仕舞えば宵闇にぎらつく眼光を見遣り、唇を薄く開いて歯を覗かせる】
【言葉の通り、不足はない。『混沌』を形作るのにはこれ以上ない“適役”と言えよう】
【遥か高い場所から見下ろしながら“してやる”と、そう言ってくれるのなら――】

――我々は、お言葉に甘えて享受するのみですよ、……悪魔さん
お待ちいたしておりますとも、世界を混沌へ導くためにも、ねえ

 【――そう、“甘んじて”その力を享受するのだ】
 【誰のためでもない、“最高の混沌”のために。】

ありがとうございます、バークドのおかげで移動も楽になりますねえ
色々聞きたいことはありますが、まずこの子って何を食べるんでしょう?

【譲り受けたバークドの頭をいとおしげに撫でながら、ひとつ根本的なことを問う】
【もとが鳥だとかバイクかもしれないとは言え、悪魔の作り出したものだ】
【その辺りを理解しておかねば、せっかくの便利な貰い物を失いかねない】
【そうなってしまっては勿体無い――と言う訳なので、色々と質問をしていくことだろう】
【何を食べるか、どう躾をすればいいか、など――概ね育て方や手入れについてが中心だ】
【一通り質問を終えると、若者は立ち上がりながら外套を羽織り直し、悪魔へと向き直る】

…………そういえば、大分申し遅れましたね
僕は私はキョウゾウと申します、名前が男っぽいのは気にしないでくださいな
二つ名は再演者=c…名前でも二つ名でも、いっそ人間でも。お好きな呼び方で、どうぞ

【キョウゾウと名乗る若者はそう言って、また愛想よく、にっこり笑った】
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 01:42:36.67 ID:WPU+Szito
>>608

そうでしょうか…?
因みに私の自慢は七つの大罪になる前の九つの大罪を言えることでしょうか
こう言うのって学校で習う物だと思いましたが…

あら……じゃあゼン様も今現在は恵まれてらっしゃらないのね…

【ゼンの言葉の意味を『今の生活は恵まれていない』と言う意味合いで感じ取り少し親近感を覚えるリーネ】
【その為に心なしか口元か少し緩んでいる】


え? はい? 何を言ってらっしゃるのかぜーんぜん分かりませんわ
お金になんて困ってませんわよ? 水を頼んだのは……その…
とにかく水の味が大好きだから気になさらないで

【水の味って何なんだろうと、自分で言いながら少し悲しくなる】
【ゼンの分と自分の分を払う程度のお金は一応あるのだが、節約と言う形で水を頼んだらしい】

じゃあ、私は三枚引かせて頂きますわ
三枚引く事によって過去・現在・未来が分かるんでしたっけ?
少し齧った程度ですので間違っているかもしれませんが……

【自分の持っている知識をひけらかしながら、引いたカードをテーブル上に並べていった】

/ごめんなさい! 眠気がヤバイので明日に持ち越させて頂けないでしょうか?
/明日は朝の10時くらいから夜の11時前まではいつでも行けると思うので
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 01:45:54.25 ID:Gf/dDfWko
>>614
/おっと、そうですか!
/私は月曜、火曜共にアルバイトで夜参加できませんので……
/再開するならばお昼頃ですね、こちらからお呼びする形でいいでしょうか?
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 01:46:39.44 ID:uTUyvtiVo
>>609

……ん、こ・れ・は――

【存外、「影」なる人物は冷静……いや、「冷めて」いた】
【どこか軽薄に、どこか酷薄に、大袈裟に動くような真似は決してせず――】



【――“ごしャァ!”などという暴力的極まりない音と共に、扉がぶち抜かれれば、】




        ――はじめまして、『こんばんは』――




【白を基調としたセーラー服と紺色のスカートに身を包んだ、身長160cm程度の少女が、軽く両手を挙げて佇んでいるのが分かるだろう】
【その表情に感動はなく、縁無し眼鏡の奥に湛えられた碧眼は深海のように深く、暗く、かつ冷たい】
【また服装に合わせるように被っているのは、長い青色リボンの巻かれた、白い水兵帽】
【そして真っ直ぐ伸びる彼女の長髪は黄金色に煌めきながら、風と戯れるように虚空に揺れていた】


わたくしの『従者』が、驚かせてしまったようで、申し訳ございません……


【「攻撃意志はない」ことを示す、ホールドアップ体勢の少女と、】
【彼女を覆うように環流する「黒い羽根」のうねり――】

【この「黒羽根のヴェール」が、彼女を「扉の崩壊」から守ったと見て相違ないだろう】


弁解ですが、悪気はございません……
少しばかり、「お話」を、かわせたら――などと、思い至ったまででございまして……


【キラリ、と、眼鏡のレンズが月光を反射して妖しく光り、】
【少女は、極々、それは極々薄く、口元に笑みを浮かべるのであった】
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 01:47:51.20 ID:WPU+Szito
>>615
/それで全然構いません!
/身勝手な都合で持ち越させてしまい本当にすいません!
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 01:51:23.85 ID:Gf/dDfWko
>>617
/了解いたしました
/では明日のお昼ごろにお呼びいたします、ではお疲れ様でした!
/おやすみなさいです
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 01:57:13.30 ID:nbhU2tSKo
>>616

【『かつ、ン!』 ブーツを履いた赤毛の女性が一歩、警戒するように踏み出した音であった】
【黒金のマインドはひどく攻撃的で、女性自身も如何にも勝気――機関の中でも、武闘派か】
【それにしては行動は的確で早かったと言える。まず、話の通じない相手ではないらしい】

【証拠は女性がマインドを消したこと。直ぐに呼び出すことはできるが、話に応じる“姿勢”はこれで良い】

……成程。だが、やり方ってものもあるんじゃねェかと思うぜェ?
こんな夜中に明らかに不審な尾行……場合によっちゃ、『従者』が死ぬ可能性もある。

まあいいさ。で、お前は“何”だ?俺がカノッサ機関の人間だってのは分かるだろうな?
ベイゼ・べケンプフェン、ナンバーズ第三位――エルジオ襲撃の主犯の一人。
世間的に言えば明確に“悪”である私にお話ってのは、何も気まぐれじゃあ無いと思うがねェ―――。

【これはテスト――相手を試す言葉遊び。自らを簡単に紹介することで、言葉を引き出すのだ】
【相手が広い意味での“同輩”ならこれは名を教えるのは友好の証。“敵”であれば良い宣伝と闘いの口実になる】

【――案外、見た目に反して頭はキレるらしい。ベイゼという女性もまた、にやりという笑みを作っていた。】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 01:57:59.66 ID:ayRXKPmfo
>>610
―――残念だ、吐けば飯の金くらいやろうと思っていたのだが。

【勿論、女は耐えている彼の姿がみっともないと感じた故のその行動であり、そんな性癖などは無いのだが】
【一方的にそう言われた事に若干、彼の普段の思考回路を心配する―――そんなことを瞬時に考える思考とはどんなものなのか、と】

……まぁ良い。私にとっても、戦うほうが良いからな。

【掴まれた刀、案外あっけなく、女の刀は地に落ちてそのまま動かせなくなる】
【幾ら女といえども、自然の摂理、物理法則。大自然には勝てるはずも無く。―――結果的に、柄を手放した】

【次の瞬間からも彼は攻勢。飛び込んでくる彼に女はバックステップで当たらないようにと回避行動を行う】
【しかし彼は速い。咄嗟に胸をガードするように左腕を差し出すも、薙がれた剣。綺麗な太刀筋で、女の腕に一文字の傷が出来た】
【脈を切らなかった所為か、噴出すとまでは行かないが流れる血液】

【が】


―――そうだ。これは活動写真などではない。……故に、相手からの反撃もあるということだな……。


【剣が振るわれた瞬間、女はバックステップを中止して前進するように足を踏み込もうとする。同時に静かに引かれる、無傷の右腕】
【彼の剣から闘気が溢れた瞬間。女は僅かに笑った】
【剣を振るった直後。故に彼は剣を再び振るには、僅かながら時間が掛かる。そこを狙った女の反撃。刀を落とした時点から、ずっと考えていた、戦術】



―――『     剛     掌     』!    !    !    !   !



【女の腕力は人のそれを越える。剣士故に徒手空拳は避けているのだが、この際は仕方が無い。とばかりに、一気に振るわれる左腕】
【打ち出された左掌は、このまま行けば彼の胸付近を打ち抜くだろう。といっても本当に打ち抜くわけではなく、それくらいの衝撃というだけだが―――】
【――しかし、超人的な腕力は、まともに喰らえば肺の空気を全て強制的に排出させられる程度の衝撃を彼に与えるだろう】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 01:58:57.56 ID:Jlk5FJAW0
>>612
「無理にそう言おうとせずとも良いのじゃ
覚えておいてくれれば、それで良い」

【もう一度、自分の名を復唱して】
【それ以上頑張らなくて良いという意味合いだろうか。空いている手の指が1の文字を作って、少女の唇に当てて】
【――――無理せずとも良い。今度は言葉にはっきりと出して】

【柔らかな髪の感触。ずっと触れていたい位に、撫でている方が気持ちよくなってしまう程に】
【一本一本が揺れる度に辺りに漂うのは良い香りで】
【少女自体を表しているかのような、優しい香りなのだろう】
【くしゃり――――又、優しく動いて】


「うむ。そうじゃ。生きる事は悲しみも辛いことも全て体験する事じゃからな
ソニアの小さな身体でも、耐えきれる程に――――」

【思わず、言葉が途切れ】
【溢れ出る涙を見れば、無理も無い事だろう】
【どんな過酷な日々を過ごしたのか。ずっと“こちら”に居る者には分かるまい】
【ただ――――生きている限りは、全ての者に平等に訪れるものもあって】
【頭を撫でていた手。後頭部へ運べば、ぎゅっと胸の前で抱きしめるのだろう】
【背丈も足りないし、大人びた外見でも無い。風が吹けば倒れてしまいそうに余りにも小さな支えであるけれど】


「あほう。先も言ったように生きるというと言う事は辛いことも全て背負うものじゃ
逃げれば、それはソニアで無くなるじゃろ。今すぐに受け入れろとは言わぬ
じゃが……過酷な事から、逃げるでない。この一時も一瞬なのかもしれぬ。目を覚ませば、戻っているのかもしれぬ
それでも、折れぬ強さを持て。辛さを乗り越えられるほどの気持ちを持て
元に戻らぬという保証など無い。じゃから……折れぬ力を持て」

【あほう――――冷たい筈なのに、何処か暖かみを含んだ言葉】
【涙の波紋。止めて掻き消すのは、小さな身体】
【少女には辛い言葉なのかもしれない。甘えも無くて、“大丈夫”だなんて慰めも無くて】
【成長するのは辛いこと。悲しみに耐える力が無ければ、成長できないこと。其れを伝えたくて】
【可愛いといってくれた纏い物。少女の涙で濡れようと、構うことは無い。寧ろ、更に可憐に染まる物か】
【言い聞かせるかのように、ただ述べて――――現実、とは異なるかも知れないけど】
【突き放す訳で無く、寧ろ受け入れる様に。辛さや悲しさを否定しないように】
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 02:08:37.45 ID:s3t5OLqL0
>>611

ふふっ、櫻の国の名前は風情があるね。好きだよ、あの国。

【と。知ったような済まし面で彼女はほほ笑む。】
【ーーともすれば生意気で憎たらしい、悪戯好きな、小動物的なほほ笑み。】

私の名前はレイニー。レイニーエッジ・ピカレッジだ。
改めてよろしく、英雄。

【運ばれて来たばかりのレモンティーは随分熱いようで、それをちびちびと。】
【綺麗に綺麗に飾られた洋菓子をもったいぶって切り分けて、少しずつ口へ。】

【貴女の快諾が、聞こえて。】

【少し、無音。】

あー、そのなんだ、……顔が、少し、近いよ。
だから、少し、落ち着け。

【そして、鼻息が不快だったらしく、小さな手で貴女の顔を押し退ける。】
【そしてレモンティーを少し口に含み、自分を鎮める。】

ふぅ……私も、落ち着いたよ。同盟……うん、そうだね。同盟だ。

【巫山戯て提案したが、存外、悪い話でもあるまい。】
【ーー私一人よりは、少なくとも良いだろ……こいつがどんな馬鹿でも、だ。】

組もう、同盟。名前はどうする?

【だが、面白い事は、十分に引き出そう。まあ、今の緩んだ顔も十二分に面白いんだがな。】

【さあ、どんな爆弾を投下するんだ、月音。私を笑わせてくれ。】
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 02:10:14.71 ID:nGAfv1lYo
>>621

【胸の前で抱きしめられる彼女の頭、貴方の香りを直ぐ側で感じた】
【背丈は多分彼女とそんなに変わらないのだろう、傍から見れば少女が二つ重なっているだけで】
【それでも、今の彼女には、そんな貴方がとても、とても――――】


っ――――……難しいね……とっても……難しい
でもね、童守、ソニア……逃げないよ
逃げたら、きっと後悔する、後悔したら、大切なもの、失くしちゃうから

――――だからね、もう少しだけ……此処に、いさせて


【辛い言葉であろうとも、その意味を汲み取られるぐらいに、貴方の心を汲み取った】
【強く生きることは難しくて、それでも彼女はその意気込みに飲まれないようにして】
【それでも、今はただ少しだけ、貴方の胸で眠りたかった】

【そうしたら、破裂するのだろう、気丈に振舞ってた心が消え、やがてそこは波間に沈む】
【揺れ動かす漣はある形からしてみれば、また同時に歪んでいるようでもあって】
【ただ静かに沿うためには、少々物足りない波線にも似たもの】

【徒然に、それでいて凄絶に涙の音が激しく揺れた】
【心の奥底から吐き出す、深呼吸にも似た深い息の欠片】
【破傷のように傷口へと染み込んだのなら、一雫残さず吐き出した】


――――……有難う、童守……ソニア、そろそろ行くね
また、会える……よね、いつか、どこかで……
その時はね、もっと強いソニアに――――なれますように


【やがて長い時間があけて、彼女は貴方からはなれるのだろう】
【ソックスをまとって、ブーツを履いて、その両手でバイオリンケースを握って】
【ふらふらと膝の辺りで揺らしたなら、よいしょと強く握り締めた】

【貴方へと背中を向けて、微かに横顔を覗かせる】
【滴るような淡いマリンブルーが貴方を見つめたなら、くしゃっと綻んでみせた】
【それは尊いたゆたう、緩んだ笑みで、また同時に少し心強い微笑でもあった】

【やがて彼女はその夜へと、消えていくのだろう】
【後に残るのはどこか儚い雲間にも似た、或いは朝焼けに溶けた雪の跡みたいに】
【ただひたすらに濡れた夜露だけあ、いつまでも残っているのだろう】


/お疲れ様でしたー!
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/11(月) 02:11:53.53 ID:1xSYoxmvo
>>613

ヒャハハハ、良い心がけだ、人間!
――あくまでも、協力してやァるだけだ、そォこのところは勘違いすゥるなよ?
世界に混沌を導く、素ゥ晴らしい考えのたァめに協力してやるだけだ

【真っ暗な闇の如き高笑いが一つ、夜の空へと轟いた】
【けっしてカノッサ機関に加入する訳ではないと、何度も強く念を押し】
【――きっと、"人間の仲間"として動くのは、彼の"プライド"が許さないのだろう】

――ヒャハハハ、何を聞くかと思えばバークドの食い物か!
そいつは、鳥が喰う物なら何でも喰うぞ、そして燃料に成り得る物――例えば石炭、灯油、ガソリン――――
どちらのほうが好き好むかって言われたら、後者だな

【――今、[グランヴェイト]を手にし、良い言葉を貰っているこの悪魔はとても気分が良いようで】
【質問に対して、……とにかくガンガン答えていくだろう】
【躾――要らない、俺様の力で既に従えているから、支配権をテメェーに譲れば良いだけだ……フンは石油臭ェが、鳥は我慢してくれねェからな】
【育て方や手入れ――基本的に普通の鳥と変わらん、ただちょいとばかしバイクの形をしているだけだ】
【あーだこーだ、――云々かんぬん、――――少々お喋りで早口なのは元からである、――――――――、――】

ふゥん、テメェーの名は覚えておいてやるよ、人間、――そォれに俺様は性別なんてどォーでも良い
――俺様の名前は邪禍! "邪悪なる災禍"の略で覚えな、人間
つゥいでにもう一度言っておいてやァるよ、俺様は、その名が"悪しき闇の主"の意味を持つ邪悪な悪魔――"ベテアドット"!

【――相手が名乗っても、人間呼ばわりが変わるわけでもなく】
【ただ、名前の由来も言ったのは少しは心を許した証拠でもあるのだが――】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 02:14:26.73 ID:uTUyvtiVo
>>619

これは弁解……というよりは「当然のこと」なのですが……
なにせ、わたくし、貴方様のことも……ひいては「世間様の現状」も、ほとんど承知しておりませんので……
この物騒な世の中、「注意しすぎることはない」――と、わたくしは認識しております……

【「ゆえに『従者(カラスの群れ)』を従えている」という論だ】

【そして少女は、おもむろに両手をおろしながら、】


名乗っていただいたからには名乗り返しますと、わたくしは……『ウェル子』、と申します
――無論、本名です

ええと、そうですね、所属は……『今は』無所属……で、間違いないですね


【ぺこり、と、うやうやしくお辞儀をした】


そして失礼ながら、貴方様を今宵の『パートナー』に選ばせていただいたのは、完全なる偶然……
『従者達』に近辺の魔力反応を探らせていたら、貴方様が網にかかった……と、まあ、そういう成り行きです

【顔を上げると、顔にかかった長髪を右手でさらりと掻き上げ、】


先に申しましたとおり、わたくし、諸事情により時勢に疎いものでして……
『エルジオ襲撃』なる事件も、カノッサ機関の栄誉あるナンバースリー様のお名前も、今初めて知った次第でございます


【と、淡々と語り、最後には「それにしても、カノッサ機関も、わたくしに負けず劣らずしぶといですね」――】
【などと独りごちて、クイっと眼鏡を上げる仕草を見せた】
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 02:17:35.57 ID:rLL0s6VYo
>>620
ちぃーーー!

【浅いーーー!】
【我ながら見事な反撃だと思ったものだが、女の反応は非常に素早い物だった、一気にひっくり返す一撃をいれられるとも思ったが、そうではなくーーー】

(あの野郎…またなんかしやがったな…!)

【それ以上に、自分が剣に感じた違和感が気になっていた】
【男はあの力が何由来なのか知らない、自分に何かされた覚えもない、だとすれば今持っている剣が怪しいと睨む】
【そう言えば以前にも同じような力を感じたようなーーー確かあれは風の国での戦いで、その前にメンテナンスをされていた】

(あん時からか!)

ーーーうお!

【ーーーそんな思考が、彼の動きを鈍らせる】
【着地した隙を狙い放たれるはなんと素手での攻撃、すっかり女が剣士≠セと考えていた男は、今の今まで思考していたのもあって意表を突かれる】
【得物といえば巨大な刀しかない女が、そのまま素手で攻撃してきたのだ、当然攻撃のスピードも動きも何もかもが刀とは違うーーー対応も】

【咄嗟に取った行動は再びの跳躍、今度は左腕を盾にしながら、体への直撃は避ける】
【再び吹き飛び、地面を転がる男…スーツはすっかり汚れきっていて、擦り傷も増えて来た】

…くっそ…!そんなのもあんのかよ…次は何か飛ばしてきたりはしねぇだろうな…!

【自分でも笑えない冗談を呟きながら、立ち上がる】
【刀の突きとは違い、体に入らなかった分復帰は早い…しかし、盾にした左腕はだらりと垂れ下がる】
【痛む左腕…当然だ、あんな使い方をしては折れても文句は言えない】
【幸いまだ動きはするが…継続使用は難しいか、ここでハンデを背負ってしまった】
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 02:26:32.39 ID:Jlk5FJAW0
>>623
「難しくて悩んで、紡いで行くことが生きていく事じゃよ。きっと
我には出来ぬ事。お主等にしか出来ぬ事――――じゃから、な

好きな様にすると良かろう……我は、何も拒まぬ」

【それ以上は何も語ること無く、ただ頭を優しく撫でるだけで】
【本当にその時が来るか何て分からない。けれど、もし――――来てしまったならば、何も知らないよりは良いだろう】
【もしも何か語られれば、静かに相づちを打って】

【震える小さな身体。言葉で止める術なんてきっとないのだろう】
【だから、満足するまで感情を吐き出させる。何も拒むこと無く、止める事も無く】
【出来る事は、優しく撫でるだけ。きっと、僅かな慰めにもならないのかもしれないけれど】


「縁があれば、また何度でも会うじゃろう
そうじゃな……その時を楽しみにしていようかの
もっと強くなった、泣き虫で無くなったソニアに会える事をの」

【ゆっくり離れる身体。止める事はせずに】
【まるでからかうかのように言えば、去って行く小さな背中を見送るのだろう】
【――――完全に闇へと消える、その時まで】

【少女が去れば、また静寂が訪れて】
【ふ、と――――誰に見える事も無く微笑めば、また湯に脚を浸けるのだろうか】
【一日なんて九十九からすれば他愛も無い時間】
【だけれど、今日は忘れる事が出来ない様な一日であって――――】
/お疲れ様でありましたー!
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 02:26:39.92 ID:nbhU2tSKo
>>625

へぇ……?ってことは、つまり“ウェル子”――お前は最近まで寝惚けてたって?
それもエルジオ襲撃を知らないとなると、ここ一ヶ月、二ヶ月……そういう単位で疎い、と

じゃあ教えてやるが、ここエルジオは以前私の率いるカノッサの兵、『纏衣』というガキに襲われた
甚大な被害ではあったがなにせ機関も意図してなかった襲撃だ、復興は早い
しかし今、機関の首――“六罪王”の毒牙が此処を狙ってる。そして、私はその尖兵ってワケ。

寝坊助のお前に説明するなら、六罪王は過去の議員に匹敵する地位さ
議員ってわかるか?割と有名な所だと、シェン・ロンドとか……今じゃ裏切り者の筆頭だがな、アイツ。

【両腕を組んで、不敵で強気な笑み――説明、というには些か乱暴だが】
【相手が何処から知らないのか、何処まで知りたいのか。それが分からないのだから、まあ仕方なしとして】
【とにかく彼女は、この都市を襲撃する算段を付けているのだろう。それも、機関のお偉いさんに命じられてだ】

……で、だが。しぶといことには定評のある機関の今を聞いて、お前はどうするよ。
「感想」や「意見」が聞きたいんじゃない、“意志”だぜ?俺としちゃ、敵か味方かくらいは把握しときたくてねェ――。

【なんていう言い回しもまた挑発的ではあるが、少女が感情の制御に長けていそうなのはひと目で分かる】
【とすれば挑発ではなく素の言い回し。どっちにしたって、答えを求めていることに変わりはなくて。】
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/11(月) 02:28:14.48 ID:OB1ia2NOo
>>622

「えへ……でしょっ、とぉーっても綺麗で、良い所なんですよぉ」

【英雄、なんと甘美なものだろう──なんて、改めて、その言葉の響きに酔いしれる】
【「まだ駆け出しですから」と一応の謙遜をするけれど、顔のにやけは隠し切れずにいて】

「……レイニーさん」「はあ」

【彼女の脳内で、漸く現実味を帯びつつある英雄への道筋を思えば思う程、その表情は一層弛んでいった】
【それはまさに、夢うつつの心地といった具合で──途中、彼女の問い返しに対して、語気の無い生返事で応じる】

「───あッ、えっ!?ご──ごめんなさいっ!」「わ、私ったら……えへ、ごめんなさい……!」
「“先の事”を考えるとつい……えと、同盟の名前──ですか?」

【割って入るようにして、レイニーの手が顔に触れたのは、そんな折の事で──】
【唐突の出来事に縮瞳して、点になった眼を右往左往させながら、月音は話の筋を検めるように問い返す】


「うーん…………」「その、“桜園の血盟”……なんて、いかがでしょっ?」
「あの、私の大好きな母国の……桜の木の下で契りを結んだ義兄弟のお話、英雄譚から取ってみたんですけど……」

「……なんて言ってみたりしてっ!やだっ、これ、なんだかとっても恥ずかしいですねぇっ!」

【悩み抜いた末、恥ずかしげに顔を伏せ、朱に染めた頬を指でなぞりながら──案の是非をレイニーに問う】
【よもや、目の前の相手に嘲笑われているとは知る由も無く──月音は、苦笑しながらその由来を述べていくのだった】
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 02:37:02.71 ID:ayRXKPmfo
>>626
――――ほお?

【彼の剣に漲る力。先ほどとは違ったその雰囲気に、女は興味を抱くのを禁じえない】
【女自体触ったことが無いが、カノッサ機関に「哲学者の卵」というものがあり、誰もが能力者になると言う代物だが―――】
【アレが孵化すれば、丁度先ほどのようになるのだろうか、などとどうでもいい事を考える】
【女自身、卵を誰かに埋め込む気は今の所無いのだが……閑話休題】


……意表をついた攻撃だと思ったが。浅いか。
安心しろ、私はあくまで剣士。故に飛び道具などは持ち合わせていない。

【それでも女が自身に絶対的な信頼を置くのは、デメリットが有るとは言え剣の圧倒的リーチが飛び道具の代わりをしているからであろう】
【女が右手を突き出すと、男の前方にあるであろう刀が消え、先ほどのように次元が歪むと共に刀が突き出された右手に握られる】
【両手で握り締め、大上段に構えると、今度は女から動き出す】

―――さぁ、貴様はまだ行けるか?

【今度は、刀のリーチを最大限生かした先端付近での打撃を狙うようだ。太刀筋は、右上から左下へ】
【当然、刀の速度は手付近より先端の方が早くなる。それで一気に相手の首筋を叩き、戦闘不能へと追い込む作戦のようだ】
【斜めに振られる刀はその太刀筋さえ見えれば回避は出来る。しかし、当たれば75kgの重量が一気に襲い掛かることになるだろう】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/11(月) 02:45:39.40 ID:Wj68sevAO
>>624

構いませんとも、協力者なら立場に囚われることもありませんからねえ
無論、あなたの意思を尊重するつもりでございますよ

【幾度も頷きながら、悪魔の矜持を肯定する姿勢を示してみせるだろう】
【ただひたすら下手に立つのもまた手段の一つ、ヘタに対抗するよりはよっぽどいい】
【“そう、それでいい”……今一度確認するみたく小さく呟いて、静かに嗤う】

【そして矢継ぎ早に紡がれる回答の数々、――――ちょっと頭が痛くなってきた】
【若者の頭を悩ませるのはやはり食費のことだろう、出来ることなら好物を与えたい】
【しかし石炭、灯油、ガソリンといった諸々の燃料類といったら、そんなに安いものでもあるまいし】
【かの有名なカノッサ機関に所属しているとは言え一般構成員の立場、ますます不安は募るばかり】
【まあこちらから願い出た以上その辺に捨てる訳にもいかないから、それなりに努力はするのだろうが……】

へえ、“悪しき闇の主”……
ベテアドットの、邪禍さまでございますか
今後とも宜しくお願いします、闇の公爵さま

【悪魔の名の意味から、カノッサの発明品である“哲学者の卵”のことを密かに想起しつつ】
【頭を深く下げたあと、バークドの背に再び跨って、ふわりと空中に浮かび上がる】
色々とお恵みくださり、改めて感謝いたします、ね
時間も時間ですし、本日のところはこれにて失礼……

――それでは、良い混沌を。

【そう告げて短い別れの言葉とし、薄紅の瞳が邪禍の瞳を捉えて微笑みを湛える】
【やがてバークドに乗ったキョウゾウは、そのまま夜空へと飛び去っていくだろう】
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 02:49:52.97 ID:s3t5OLqL0
>>629

ふふっ、どんな大英雄も最初は駆け出しさ。君も、私も。

【調子の良い事を言えば調子を良くする月音は、レイニーの新たなお気に入りだ。】
【だからレイニーは、小さく笑んでいた。ついでに尻尾も、揺れていた。】

共にカノッサというカノッサを狩り尽くし……故郷に錦を飾ろうじゃないか、兄弟?

【ーー同時にこれだけ対等な関係で話せる者が出来た事は、純粋に嬉しかった。】
【気を取り直すように、洋菓子を口に運ぶ。普通に甘い。】

【そして、名前だ。】

……うん、悪くないよ。
君、なかなかやるね。英雄にしては、ちょっとばかり、ロマンチックな名前だが。

【……もっと『弾けた』名前を期待していた。】
【普通にセンスの有るかっこいい名前じゃないか。これは意表を突かれた。】

【……気取られ無いよう、表情はいつでも、フラットだ。】

じゃ……我々は今から、『桜園の血盟』の同志だ。
ふふっ、思わぬ収穫だよ。

【縁、だろうか。相席から始まる英雄の物語なんて、なんだか、馬鹿らしい。】
【スケールも小さくて、でも主人公はこんな夢見がちで。】

【……脇役としてなら、混ざるのも、悪くない。】
【私はエンディングで、こいつの無邪気をこっそり嘲笑う、ひねた脇役だ。】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 02:58:28.35 ID:uTUyvtiVo
>>628

【ウェル子は黙して、大人しくベイゼの弁を最後まで聞き取り、】

へえ……なるほどなるほど、親切な説明、ご厚意痛み入ります

【そうするのが当然とも言うべき様子で、会釈を送った】
【されど笑顔は決して見せないその態度を慇懃無礼ととるか、笑顔が苦手な娘なんだなととるかは、ベイゼ次第といったところか】

それにしても……『過去』のものとなった議員に、それに代わる六罪王……
てっきり、機関はお役所もびっくりな官僚体制かと勝手に想像していましたが、時代は変わるもの、ですねえ……

一年……いえ、二年か三年でしたっけ……?
まあ、指折り数えていないので失念気味ですが、ちょっと寝過ぎましたか、ね?

【なんて、表情は無に固定したまま、どこか芝居がかった調子で言って、ウェル子は両肩をすくめてみせる】

さてさて……わたくしの『意志』ですか……

【ウェル子は、人差し指を口元に当てて、「ふむ」と一息つきながら思案】


――わたくしは、世界が絶望に染まればそれでいい、という立場の人間……
それはもう、世間で取りざたされる「正義」や「悪」などの区別関係成しに、絶望してしまえばいい、と常々考えています

そしてそのためには、『価値ある人間』に近づき、絶望に叩き落としてしまうのが最上と、戦いを始めたあの日から信じてやみません

ああ、そうそう、わたくしが『休眠』に入ったのは、丁度、かの≪R.I.P.≫が壊滅した……いえ、幾分かわたくしが壊滅の手引きをしたような思い出もございますが……
まあ、ともあれかくもあれ、≪R.I.P.≫ではそれはそれは『価値ある人間』との邂逅がたびたびあったものです
かくして身を粉にして働いた甲斐もあって、まさしく、わたくしは『レスト・イン・ピース』な次第だった訳で……

【と、ここまで滔々と語り、彼女はふと、唇を人差し指と中指の二本で、止める】

【彼女が語ることは紛う事なき真実だが、しかし、きっとそれは世間一般に知られた話ではない】
【彼女が≪R.I.P.≫を裏切り、その「心臓」を抉った話など、「あの場」にいた人間以外が知るのは難しいはずだ】


……はい、話が少しそれましたが、概ね、そういうことです
わたくしは、所属や所在がどうであれ、どなた様とも「仲良しこよし」になるつもりは、毛頭ございません


「いずれ絶望に落とすべき相手」か、「関わる必要のない相手」か……その、二択です

ですから、「いずれ絶望に落とすべき」と判断したならば……協力も、無論敵対も、厭いはしません


いかがでしょうか、ナンバースリーのお姉様?
貴方様とその上司様が企画していらっしゃると思しき「テロリズム」――


【ウェル子は、穏やかな所作で、両腕を広げ――】


わたくしが、関わるべき……と、判断するにふさわしい、『価値』を、『信念』を、『魂』を……

…………有していますか――――?


【――『試し返す』ように、鋭い視線を、投げ掛けた】
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/11(月) 03:04:30.32 ID:1xSYoxmvo
>>631

ヒャハハハ、テメェーが何考えているかは知らんが
――とにかく、俺様はあァくまでも協力してやァるだけだ
そォの肯定の姿勢、忘れるなよォォオオ

【悪魔の尖った耳は、あなたの呟きを捉えていたのだろうか、それとも違うのだろうか】
【溢れんばかりの悪意の篭った笑みを浮かべながら、そう言って】

【悪魔が掌をバークドに向けると、その掌の前に"魔法陣"が生成され】
【そして一筋の闇がバークドの頭へと駆けて行き、そして吸い込まれた】
【恐らく、――これでこのバークドの"支配権"はそちらに移ったのだろう】

ヒャハハハ、そう、悪しき闇の主! 
――人間、そしてカノッサ機関! バークドを譲って"やった"んだ、俺様の肌に合ァう混沌を運んでくゥるんだな

【その真っ赤な眼の奥には、底なしの混沌の魔翌力が詰まっている様に見えて】
【――"邪悪なる災禍と闇黒たる混沌"を齎さんとするその悪魔は、飛び去るキョウゾウを少し見た後】
【[グランヴェイト]と呼ばれた巨大ミミズを魔法陣にしまって、またこの悪魔も闇の中へと消えて行ったのであった】

/お疲れ様でしたー
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/11(月) 03:10:57.43 ID:OB1ia2NOo
>>632

「ええ、私もレイニーさんも……まだ駆け出し、ですけど」
「……はい!……必ずや、成し遂げてみせましょう!正義の、大安の成就を──っ!」

【義兄弟の契りなんて、お伽噺じみたシチュエーション】
【それは月音が、幼少の頃より夢に見続けてきた時間、そして展開──それが、自らの手元にあった】
【充足感──筆舌に尽くしがたいその情念を噛みしめれば、その眼はどこか、潤んでいるように見えた】

【レイニーの褒め言葉に「ありがとうございます」と、未だ尾を引く羞恥心から、躊躇いがちに呟いて】
【それから、月音は「それから、よろしくお願いします」と、目蓋を拭いながら顔を斜めに、笑みかけるのだった】


「私も……こんな事になるとは、本当に……全然、思ってなくて」
「ふつつかものですから、舵取りは……お願いしますね?……その、えと、兄弟……で良いんですかねぇ」

【お伽噺の書き出しとは、概して何気ない日常の一風景から始まるもので──だけれども】
【果たして彼女たちが見事立身出世を成し遂げ、英雄譚を打ち立てられるか否かは、また先の話】

【今はレイニーとこれから先の事を話し、あるいは談笑しながらもう暫くの時間──あるいは一夜を過ごすのだろう】
【その内容はきっと、御多分に漏れず夢想に満ち満ちたもので、もう何度か、彼女を嘲笑させる事になるはず】

【それから、もしレイニーが通信手段を持っているのなら】
【別れ際にきっと、自らが形態しているプリペイド式の電話の番号とメールアドレスと、彼女のそれを交換しようと申し出る】


/すいません、そろそろ眠くなってきましたので……この辺りで〆させて頂いて構わないでしょうか……?
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 03:15:07.13 ID:rLL0s6VYo
>>630
ああそうかい、そりゃ一安心だな

【飛び道具はないとの返答に、皮肉めいた言葉を返して、「ハッ」と笑う】
【実際、色々と笑えない状況なのだが、そう思うとよけいに笑えなくなる】

【女が、その場を動かずに刀を手にする様子を見ると、武器自体を何処かへやるのは意味がなさそうだと考える】
【刀を呼び出す能力なのはわかっている為に、最初からそれは望み薄だった事だが】

チッ、元気な女だぜ、そんなもん振り回してんならちょっとは疲れたらどうだよ…!

【見た目上では、男は女より目立ったダメージは無い、しかし蓄積されているダメージは確かに大きい】
【それは、男が剣の刃で斬る・突く攻撃をしているのに対して、女は刀を鞘に納めたまま、攻撃が全て打撃なのがある】
【結果、打撃攻撃をいい所に貰っている男に対して、斬撃を紙一重で躱している女の方が、表面の傷は多く、実際のダメージはそれ程でもないことになるのだろう】
【おまけに、男は盛大に吹き飛んだり近付いたりを繰り返している、体力が消耗されるのは当然の事】

【そんな事には御構い無しに、振り下ろされる巨大な刀、男は丁度重さが乗る先端部分が来る場所にいる】
【左手は動かない、片手でこの攻撃を受け切るのは不可能だーーーが、男にはそれを可能にする能力が、まだ残っている】

ーーーフルンティングーーー!

【ーーー女が刀を振り下ろす事を辞めさせるーーーいや、正確には途中で留める=[ーー】
【重く加速が乗った刀の先端を、それを留めるは男の持つ剣、それを支えるは右腕一本】
【紅い闘気を体から滾らせる男は、先程の彼よりも遥かにその力を増していて、女を睨む眼は野獣の眼差しに】

【ーーー彼の能力は、自らが受けたダメージを力に変換する力、それが大きければ大きい程、多ければ多い程に力は増す】
【今はその力を、肉体の強化に使っているーーー断続的な、比較的緩やかな強化】

【次の瞬間、男は女に接近を始める、鞘に剣を滑らせて、火花が上がるようなすごいスピードだ】
【接近すれば、一度体を回転させ、刀の下をくぐりながら、女の右脇を擦り抜けながら、横薙ぎの斬撃を放つだろう】
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 03:22:47.76 ID:nbhU2tSKo
>>633

(……≪R.I.P.≫、ね。情報では見たことがあるが、私自身の眼や耳では知らない組織)
(機関に負けず劣らず暴れまわって、壮大にくたばった連中……って程度の認識だが)

成程、そりゃ敵も味方も無い……そもそもお近付きになりたくないわなァ
利害というより欲求如何で動きまわるなんざ、少なくとも機関には向いていない
ましてその話しぶりじゃ、味方ではない。かといってその思考、善――明確な敵でもない

……面倒な野郎だ。だが面白ェじゃないか、一つ、詳しい説明をしてやるよ
前もって言って置くと、機関の……今回のテロに、そんな“崇高な理念は一っ欠片も無い”がな?

【欠片もない――そう宣言するのに、何故此処に至って“説明”なのか、それは単純だ】
【ベイゼはウェル子の思考をどっち付かずの、自分には判別不能なものと判断したか、それに尽きる】
【だから一欠片も無いと言うのはベイゼの見解。話を聞いて、少女が同じ事を思うかは分からない】

今回の襲撃は纏衣という青年……正確には彼に取り付いていた旧い悪魔だか霊だかの、剣を博物館から奪うことにある
旧遺物なんて呼ばれるそれはいくつか在って、今回の指令者『六罪王ガイスト・ウォレン』はそれを集めていて……

……恐らくだが、旧い時代の力を結集して、何かを為そうとしている。
それが破壊なのか、再生なのか、召喚なのか従属なのかは分からないし、聞いても知ることは出来ない

だが、ひとつ言えるのはそこに“私欲”こそあれ、“遊戯”ではないってことさウェル子
爺様――ガイストは思慮深い男に見えた。機関全体を動かして、ただの蒐集欲を満たすような馬鹿じゃあない
となると、機関のための私欲。つまるところ『カノッサ機関の目的である“混沌”』のための行動―――

―――クドいが、“何”かは知らないぜ?それにこんな荒唐無稽な話、俺なら一蹴するね

【『何も来いと言っているわけじゃあない』―――そんな言葉を最後に付け加えて、ベイゼは黙した】
【“熱さ”は無い。人を激情的に突き動かすような、そういう意志は伝わってこない。当然だ、そうするつもりもないのだから】

【ただ、人の価値観は千差万別。少女がどう判断するか、それを決めるのは少女自身以外には有り得なくて。】
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2013/02/11(月) 03:23:49.13 ID:Wj68sevAO
>>634

【黒々と渦巻く夜闇の海と化した空を、キョウゾウはバークドに乗って駆ける】
【携える角灯の白い光が薄ぼんやりと煌めいて、光の尾を後方へと残してゆく】

さてと、おまえを引き取ったのはいいけれど。これから、どうしましょうか
あの三兄弟から報酬、幾らかいただいておけば良かったですねえ……

……まぁ、後々考えるとしましょうか――

【心配事はまず金銭的な事情から、新たなパートナーの在り方だって悩ましい】
【現状のまま自由を享受し謳歌していく訳にもいくまい、ならばどうすべきか】
【暫くは質素な生活が続きそうだと、若者は鳥の頭を毀れ物を扱うかのように撫ぜた】

/長丁場お疲れ様です、ありがとうございました!!
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 03:24:43.93 ID:s3t5OLqL0
>>635

【いきいきと輝く月音に対し、レイニーは静かに、嘲笑気味に笑いつつ。】
【然し、レイニーも正義を自認する一人だ。だから、その想い自体を否定したりはしない。】

舵取り……まあ善処するよ。だがリーダーは君だ。
ま、仲間集めとかは……私はこの通り陰気だし、君に任せたいが。

……ああ、普通に名前で呼んでくれていいよ。兄弟兄弟言い合うのは暑苦しいしね。

【結局面倒くさそうな事を押し付けようとしつつ、レイニーは考える。】
【これからの事と、これまでの事と、カノッサを倒す未来を。】

【携帯電話のアドレスと番号を教え、レイニーもまた、少し遅れて店を去る。】

/はい、そうしましょう。お疲れ様でした! 長時間ありがとうございました!
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 03:37:46.37 ID:ayRXKPmfo
>>636
疲れる理由も、無いのでな――――――。

【彼が思考した、女のほうがダメージが少ないから疲れも少ないというのもあるだろう】
【しかしこの女、刀を振る際に使う力はほぼ腕を動かす力のみ。そう、刀の重さを全く感じていない。刀の能力のお陰だ】
【ともすれば彼よりも少ないであろう女の剣を振るエネルギー。体力の消耗が少ないわけだ】

【そして、女はこの斜めの斬撃で決まったかと思った。彼が避けないのだから】
【しかし、此処は能力者の世界。彼も能力者かも知れないという仮定を1つ、女は忘れていた】

――――何……ッ……!!!

【目つきが変わる、纏うオーラが変わる――――瞬時に、何かの能力だと判断するもそれ以上のことは出来なかった】
【それ以上に、彼が速い―――女の身体能力は上昇してるとは言え、彼の速さはそれを上回っていた】

【そしてすれ違いざま。女は刀を盾にしようと転移。右手を前に出すも1歩及ばず】
【刀を一部盾にできたおかげで右手を落とされるということは無かったが、ピィンと斬られたのは右腕。左手と同じ様に、一文字の傷が走った】

【その瞬間】

フフ……ハハハハハッ!!! その剣筋、その力。気に入った、気に入ったぞ。

私はカノッサ機関、No.110、梔子 冴……貴様の名を聞こう、剣使い。

【今まで無表情を貫いてきた女は突然破顔した。口角を吊り上げて高らかに笑うと、前へと―――相手との距離を離す様にステップ】
【相手へと振り返ると自らの名前を合えて相手に明かし、彼にも名前を求める】

【それと同時――――――初めて女が刀の鯉口を切り、鋭い鋼の刀身を見せる】
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 03:51:24.29 ID:rLL0s6VYo
>>640
【紅い力が走る、紅い闘気を纏った男が走る、紅い牙を向いた獣が走るーーー】
【黒い体に紅い牙(チカラ)を携えた獣が、女の脇を擦り抜けざまに、右腕を持っていく】
【結果として右腕全部を持っていくなんて事は無かったが、深く切りつけた女の腕から、飛び散った血が赤い線を描いた】

【切り抜けた後に、男は振り向く、未だ紅い闘気は消えずーーー】
【笑い出した女に対して、苦々しそうな、何かに耐えるのを隠そうとするような表情で返して】

ーーー刀、抜かねぇんじゃなかったのかよ?
…ラッシュ・ワンスドッグだ、しがない会社員さ

【鞘から刀を抜く冴に、嫌味ったらしく言うと、静かに名前を告げる】
【ラッシュもまた、両手で′浮持ち、下段に構えた】

【ーーー戦いに呼応してか、またもや剣から力の波動が漏れ出す】
【黒き波動は、ラッシュの物とは全く別物の力であって、まるで自分勝手に、ラッシュの力を吸収するようにーーー】
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 03:51:49.66 ID:uTUyvtiVo
>>637

あら、機関員にしては親切な方だとは思っていましたが、それに収まらない「とても親切」な方だったようですね

【ベイゼの思考がどうであれ、情報を話してくれる以上、ウェル子にとっての彼女は「親切」極まりない存在となる】
【それゆえか、ウェル子の口調にもどことなく「柔らかさ」が含まれた】

【そして、ご多分に漏れず、ウェル子は神妙にベイゼの追加説明をインプットし、】


……『混沌』、ですか――


【ぽつり、と、ベイゼの言を反芻するように一言漏らす】


嫌いじゃないですよ、混沌は
絶望とは通ずるものがありますし、ね……

それに、いきさつを存じ上げないにしても、「あの」しぶといカノッサ機関様の上位に位置するお方のお考えになること……
それはそれは、おぞましい『私欲』が潜んでいると、推測しても問題はなさそうです――


――が、


【ピッと、ウェル子が右手の人差し指を、立てると】


ここで一つ、思い切った質問をさせて頂きますね?


【それを合図にしたかのように、彼女の右腕に、カラスが一匹、バサバサと羽音を立てながら、止まった】

わたくしが、そのテロリズムに関わるとして、です
貴方様――機関のナンバースリーのベイゼ・べケンプフェンお姉様は……

【――刹那、ウェル子の纏っていた「黒羽根のヴェール」が解除され、】


わたくしを、敵に回したいですか?
わたくしを、味方に付けたいですか?


【行き場を失った大量の黒羽根が、ぶわっ――と、ベイゼとウェル子の周りに、吹き荒れて、散って――】
【そこには、決して看過することの出来ない「絶望の魔力」の残滓が、濃厚に、漂った】
【きっとその「絶望」が牙をむけば、相当に「厄介」なことになるだろうと、思わせるには十分か】

【そうとも、これは、機関のビッグネームを前にしても『冷静』な彼女を、裏付ける旋風】
【誰を眼前にしても怯まずにいられる理由を説明するだけの、『力量』を、言外に見せつけたのであろう】


ま、あまり深く考えなくてもよろしいですよ
あくまで、貴方様が率直に感じたまま、を述べていただければ、わたくしは大満足ですので――


【――教会を囲むカラスの群れと、ウェル子の腕のカラスは、いつからか鳴くことをやめ、その猛禽類特有の眼差しを、ベイゼ・べケンプフェンに、注いでいた】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 04:07:54.75 ID:ayRXKPmfo
>>641
【そう。女は先ほど、刀は抜かないと約束をしたはず】
【なのにこの女は刀を抜く。3mの鞘は最初こそ女が抜くが、有る程度抜いた所で虚空へと消え去った】
【銀色に鋭く光る刀。その冷酷な光は、まるで無表情の女を象徴しているかのよう。……今では、女は笑ってしまったのだが】

ラッシュ・ワンスドッグ。先ほどまで鞘を付けた状態で打ち合っていたが、どうにも貴様を殺したくなってきた。
殺し合いは、最初から殺し合いで無ければいけない。悪いがこの勝負、お預けだ。

【一口にそう言うと、女も刀を両手で持ち、一瞬ピタリと動きを止めると2回、刀を振る】
【その太刀筋は、彼を狙ったものではない。横。もっと言えば、狭い路地の原因となっているコンクリートの壁――――】


【音はしない。ただ女は既に、刀を振りぬいていた】
【途端、女の腕力と刀の硬さ、重さによってズルリと壁がずれたかと思うと、左右で壁が一部崩れだす】
【斬った回数は2回、巨大なコンクリート片が彼と女の間へと雪崩れ込み礫となりながら、土煙も相まって両者を分かつ】


また会おう、ラッシュ。貴様を殺す事が、私の『結果』に加わった――――――。


【土煙が収まれば、そこにもう女の姿は居ない。いつの間にか出た月が、彼を煌々と照らしていることだろう】

/すみません、もう限界です……なので勝手に〆させてもらいました……
/また絡んでくださると幸いです、ありがとうございました
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 04:21:36.13 ID:rLL0s6VYo
>>643
…チッ、とんだアプローチもあったもんだな
…簡単に殺せるとでも?

【女が鞘から刀を完全に抜き、構える】
【その行為が、笑顔が、言動が、全てが警戒対象、既に目の前の相手はやる気≠セと自分に言い聞かせる】
【能力は保つか?今からが奴の本気か?逃げる算段は?…様々な事を考えながら、出方を見ていた】

【次の瞬間、振るわれた刀に、防御姿勢を取る、しかしそれは自分を狙ったものではなくて、壁が崩れ出すのを見ると、勘付いた】

…はっ、勘弁だね、こっちから願い下げだぜ

【冴の言葉に弱々しく呟き返すと、闘気は晴れて、剣を折り畳む】

…さて、と…
一体なにしやがったあの野郎…!

【呟くのは、主人への愚痴】
【自分も感じた剣の異常を、その真相を彼が知る事が出来るのかは、また別の話ーーー】

/お疲れ様でした
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 04:48:57.06 ID:nbhU2tSKo
>>642

【にやぁ、というベイゼ特有の――ひどく厭らしい笑みが最後の質問に対して、広がっていく】
【決して声を上げるわけでも無いそれは、どの様な視線に晒されようと不変であり】
【やがてまっすぐと黄土色の瞳をウェル子へと突きつければ、その口を開いて―――】

『敵に回したい』――俺のどうしようもなくだらしない“戦闘への欲求”がそう言ってる
敵や味方なんてどうでもいいのさ、だが敵であれば俺と闘うことも有り得る

……その辺り、抑えられない様に出来てンのさ。感じたままだぜ、お気に召したか?

【――述べたのは、そんな事。本当に思いついたままを言葉にしたような、利害なんて関係無い話】
【或いは、無数の瞳は捉えられるだろうか。女性の左薬指の指輪の違和感に】
【それは暗い魔翌力を伴っていて、僅かな指との隙間には――常識では有り得ない、肉に食い込む刺が見える】
【すなわち、武器であろう指輪と強制的に繋がれている。『兵器』としての、小さなピースに。】

ふふっ……まあ、答えは聞かないぜウェル子。2月16日だ、週末に作戦は実行される
博物館を襲うか?それとも草原の古城に向かうか……どっちだっていい

俺はお前が障害として立ちふさがるのなら打ち倒し、そうでないなら好きにさせるだけ
……じゃあな、そろそろ朝だ。いくらマヌケな自警団でも、明るくなっちゃあ俺の姿くらいは捉えられるからよォ―――。

【と、最終的にどういった推移になるのかは確かめないで、ベイゼはふらりとその場を歩いて行く】
【作戦――立案も指揮も彼女はそうではない。命じられて任される立場だ、という口ぶりだったが】
【適当なようで相手の意を好きにさせ、自らの欲も埋める。そこは流石にナンバーズ上位、とでも言おうか―――】

【―――地平線の果てには、白む空。未だ市街は暗いけれども、空からは獲物とも護衛対象とも取れる町並みが良く見えるだろう。】


/遅くなって申し訳ない!半分意識が飛んでいました…
/これ以上続けると更にご迷惑をかけてしまいそうなので、少し無理矢理ですがこれの辺りでっ!
/それでは、お疲れ様でしたー!
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 05:22:00.14 ID:uTUyvtiVo
>>645

――なる、ほど……

【『敵に回したい』という率直な意見を、噛み締めるように、ウェル子は小さく頷く】
【その様子は、気のせいではなく、きっと「満足」な空気を発しており、】

改めて、『ありがとうございます』
世間知らずの引きこもりカラスに、懇切丁寧な対応をしていただけたこと、幸甚に感じております

【そうしてウェル子は、やはり、一々腰を折って、一礼するのだ】
【もしくはお辞儀の最中、ひょっとすると彼女は、ベイゼの魔力と指輪の『仕掛け』の一端を網膜に映し込んでいるのかもしれない】
【――否、きっと、十中八九、気付いているだろう】
【カラスは、目ざとく、狡猾な捕食者だ】
【『気付ける可能性のあるもの』には、ここぞとばかりに気付いていくはず――】

そうですね、この場での返答は『保留』とさせていただきましょうか
来る日までは、まだ時間もありますし……わたくしがどう転ぶかなど、わかったものではありませんから、ね?

【かくて彼女は、魔力の疾風やお辞儀などでずれた水兵帽を、左手をそっと添えて整えて、】

――ベイゼ・べケンプフェンお姉様……『次』などないことが至上と、わたくしは一応定めてはおりますが……
もしも、万が一、何かの間違いで、再びお会いするようなことがあれば……
……貴方様の、その、『魔力』と『指輪』……そして、『瞳』で、貴方様の名と顔を、思い出せるであろうことを、期待しておきます――
わたくしが、覚えておけるのは、『価値ある者』のみ、ですので……

【くるり、と身を翻し、】


では、『さようなら』――


【背中越しに別れを告げ、彼女もまた歩き出す】


……さて、久方ぶりの『目覚め』――

憂き世たる浮き世は、果たしていかような様相を呈しているのでしょうか――
少なくとも機関は健在……ま、まだまだ、わたくしの出る幕は、決して不足していらっしゃらない、ようで……


【教会を囲っていた黒い影の大群が、けたたましい羽音と共に、四方八方へ飛び立っていく】
【しかしその跡には、夥しい数の「羽根」が、撒き散らかされて――】




            『絶望の水先案内人』――『ウェル子』



   ……さあ、世界のそこかしこに闊歩する『貴方様』を、未知なる外道(そとみち)へと――



                   お導きしましょう




             【     立つ鳥、跡を濁す     】


/お疲れ様でございます!
/こちらこそお待たせする場面がたびたびありまして、すみません
/おつきあいいただき、ありがとございました
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 12:02:31.31 ID:Gf/dDfWko
>>614

俺の学校ではンな事教えてくれなかったんスよね、愛読してた作品の中で
偶然その事を知ったくらいでよ……やっぱあんたの学校の方が丁寧に教養を
身に付けさせてくれるいい学校だと思うッスよ

俺んちは……まあお金には恵まれてないッスね、実家は地の国でおふくろがやってる
小さな仕立て屋ッス、親父もおふくろも櫻の国出身でよ、だから地の国生まれなんだが名前も和名だ


【貧乏であることはやはり善太郎としては恥ずかしい事なのだろう、バツが悪そうに頭をかきながら言う】
【リーネも今はお金に困ってるとの事だが、元々はお金持ちだったのにそれを失った、そんな背後には何があったのか】
【少し興味はある物の、会ったばかりの人間にそんな事を根掘り葉掘り聞く程失礼なことはない、とりあえずは口をつぐんだ】


……その、分かりましたッス、ツッコミ入れるのはやめにしとくッス

よく御存じッスね、そうそう、四枚目以降はやがて降りかかる障害、五枚目で周囲の状況
六枚目でそれらに対する対策の暗示と、枚数を増やす事でより細かく占う事が出来るようになってるッス
……まあ俺もあんまり複雑にすると困っちまう、トライアングルスプレットで丁度良かったッス


【リーナが引いた順に、向きはそのままで反時計回りに三枚のカードを三角形の形に並べさせると】
【まずは過去を暗示するカードをくる、と表示させようとする―――善太郎は知らぬ、リーナの過去を暗示するカードを】

/では引き続いてよろしくおねがいします
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 12:21:41.39 ID:WPU+Szito
>>647

はぁ……では私の行っていた学校が少し特殊だったのでしょうか…
いえいえそんな事御座いませんよ、お金を払えば誰でも行ける学校みたいでしたし
私にとっては普通の学校の方が羨ましい限りです

【やっぱり普通が一番ですよ、とリーネは言葉の最後に付け足した】

貧乏なのは恥ずべきことではありませんよ?
と言っても今は私も同じ状況なので説得力は皆無ですが……

【バツが悪そうにするゼンに対してニッコリと微笑みかけるリーネ】
【多分それには『お互い様』と言ったような意味合いがあるのだろう】


そうですそうです、私が本で読んだ内容もそんな様な物でしたわ
私も複雑なのは苦手な物で……お互い三枚が一番都合よく進みそうですわね

【複雑なのを理解できないリーネにとっては三枚が一番理解しやすい妥当な数字なのだろう】
【そしてゼンがゆっくりとカードを表示されていくのをリーネは内心ドキドキしながら見ていた】

【そして表示されたカードは―――――――17番の『星』】
【希望を意味するカードだったはずだが、星は逆さま、即ち逆位置の状態で現れた】

(………やっぱり…そうなるのですね……)

【どうやら意味を真っ先に理解したらしく、リーネの表情が一瞬だけ強張る】

あらー……綺麗なお星様のカードが出ていますわね
逆さまなのが少し気になりますが…ゼン様、このカードの意味を教えてくださる?

【強張った表情は一瞬で笑顔に作り変えられ、リーネは何も知らないと言った口ぶりでカードの意味をゼンに尋ねた】
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 12:52:17.39 ID:Gf/dDfWko
>>648


隣の芝は青く見えるもんッスよ
いやまあ、学校の特色にもよるんスよね、それによってこの学校では
主にどういった事を重点的に教えて来るか、みたいなのはあるッス

まあ、いつかは俺にだって、チャンスは来るはず、と思いながら生きてくッスよ


【手をヒラヒラと振りながら、特に問題はないとリーネを諭すように言う】
【実際は……やはり自信がない、いつ高給取りになって、実家の母親や姉を楽させてやることが出来るか】
【本人としては少々自信がなかった……】

【だから、なのか?確かに善太郎は自分ではなくリーネを占ったはずだが、その暗示が出て来たのは】


……ナンバーXVII(17)、『星(ザ・スター)』の逆位置……?えっと、これの暗示は『失望、厭世、高望み』
本来希望を示すカードが『星』なんスけど、過去のフォルテは自信を失って考え過ぎた結果、悲観的、消極的に
なってしまう、という意味ッス

……フォルテ、アンタは過去に何か失敗したことがあるのかもしれない、だから希望があるはずなのに、
なんか……考え過ぎでチャンスを失ってしまった事があるのかもしれない、という意味ッス


【今のカードをめくった瞬間のリーネの顔、善太郎は見逃さなかった】
【その華やかなドレスを身にまとっている一方で、お金に困り、傍にいた執事やメイドもいなくなってしまった】
【過去、彼女は何かがあったのかもしれない、だがそのせいで自分の事を責めすぎているのではないか、と考えた】


……あんたには希望があったはずだ、だがあんたの心を取り巻く物のせいで今フォルテは何かが見えていない、と
いう事を暗示しているのかもしれない、自信を持ってほしい、今俺がめくったのは過去を暗示するカードだ
次は現在、ここからがあんたにとって重要な意味を……おお!


【次に善太郎がめくった現在のカードは、先ほど善太郎がタロットを説明するときに最初に見せたカードと同じ物だった】
【荘厳な装飾の車輪のカード――――『運命の輪』、その正位置だ、その意味は先ほど言った通りならば『好転・転機・必然性』】


やっりぃ!『運命の輪』の正位置じゃねッスか!今この時からがあんたの好転する大チャンスって事を
意味しているって事ッスよ!ここで盛り返すことが出来るかもしれねえって意味がある……なかなかツイてるんだなああんた!


【目つきが鋭く、ガラの悪い印象の善太郎が、これを引いたことでリーネに向けて屈託ない笑みを向けた】
【今会ったばかりの他人の事なのだが、なぜだか自分の事のようにうれしかったのだ】
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 13:14:28.56 ID:WPU+Szito
>>649

そうですわね、お互いがお互い羨みあっても意味のない事ですものね
どんな場所にも悪いところは付き物のようですし

ええ、お互いそのチャンスを掴めたら良いですわね

【多分チャンスは巡ってくると、自分に言い聞かせるように口にした】
【リーネに訪れるチャンスはきっと万人が喜ぶような物ではないのだろう】
【でもそれがリーネにとっては大きなチャンスになる】


あ……あら…じゃあこのカードは良い意味のカードじゃなかったのですね
はぁ…そう分かると少し落胆する物がありますわね…
でも、それは昔の事でしょう? 私は過去を振り返らない乙女ですの

失敗…ですか
確かにそれはあったかも知れません
ですが、今はある所に救っていただけて私とても幸せですの

【ゼンの口にする言葉を聞いて更に表情を苦い物へと変えていくリーネ】
【必死で微笑を作ってはいるのだが、滲み出るオーラは心情を正直に物語っており】
【後悔…というよりは、一種の憎悪や悪意に似た物が滲み出ていた】


希望が…あった……ですか
でも大事なのはゼン様が言っている通り、現在を表すカードですわ
私、いつまでも昔のことを思い出してクヨクヨするような人間ではありませんの

【『現在』を表すカードを見ると同時に、これまた目を丸くするリーネ】
【そこに出ていたのは先ほど青年が説明した『運命の輪』】
【正位置で出ていると言う事は意味もまるっきり同じの『好転・転機・必然性』のはずだ】

あらあら、てっきりまた悪いカードが出ると思っていましたのに…驚きですわ
ここから盛り返せるだなんて……なんて希望的な意味なのかしら

【まあ素敵と両手を合わせて大袈裟に喜んで見せるリーネ】
【目の前の青年がなぜそこまで喜んでいるのかは理解できないが、とにかく『上手く行く』の暗示が出た事はリーネにとっても嬉しい事だったらしい】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 13:44:11.61 ID:Gf/dDfWko
>>650


『星』の正位置は希望だとか期待だとか幸福感に満ちている暗示があるし、逆位置は
悩んでチャンスを掴まなかったなんて勿体ねえなっていう意味がこめられているカードッス
どちらも本来チャンスがあった事の暗示、だがあんたはかつてそれを掴むのを失敗してしまった、と言う事を意味してるッス


【彼女の服装からも見て取れる、華やかで恵まれた過去があったはずだ――だがかつての失敗で彼女はそれを失ったのかもしれない】
【だが過去の暗示にそれが出て来たのは、それをくよくよ悩むべきではないという事を意味しているのだ】

【その時、彼女から感じられた憎悪や悪意の念、それを感じ取った瞬間、なぜか善太郎は背筋に悪寒がよぎった】
【本当に彼女の過去に何があったのか、というよりもそれ以前にそもそも――――彼女は何者なのだろう?】


……あ、ああその通りッス!昔よりも今を気にするべきッス!先ほど話した通り『運命の輪』の正位置は好転を示すカード!
今この時からあんたの幸福は始まるはず!これはそれを意味しているはずッス!だからこれから
フォルテの不運は改善され、新しい幸せを開拓するチャンスがめぐる、という意味を示すッス!

で、後はこの未来のカード……えっと、ナンバー\(9)『隠者(ハーミット)』の正位置……?


【善太郎がめくった最後のカードには、大きなカンテラを持った、ローブを身にまとう老人のカード】
【下にはローマ数字で\と表示されており、そのカードを見た善太郎はうーん?と首をかしげた】


えっと、『隠者』の正位置の暗示は『孤独・慎重・思慮深い』って意味ッスね……また不透明だなあオイ……
この先は思いやりを持って、軽率な行動を慎むのが吉という意味だと思うッスね、おそらく


【この中で不安なのは孤独、という暗示か……確か単独行動とも取れたはずではあるが】
【しばらくするとリーネは、一人でいる事を選ぶかもしれない、という意味なのだろうか?】
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 14:01:52.70 ID:WPU+Szito
>>651

へぇ…星のカードにはその様な意味が込められていたのですか…
そしてそのチャンスを逃してしまった私は愚か者ですわね
あの時こうしてれば良かった、そう思う事が時々ありますし


【リーネを襲った失敗、それが何なのかと言う事については一向に話そうとしない】
【口を付いて出るのは断片的な過去の感情ばかり】

【一瞬だけ滲み出た殺意も淡雪の様に溶けて無くなっている】
【そして先ほどと同じく優しげな笑みを作って、青年の言葉にうんうんと相槌を打つ】


ですわよね? 過去の事でクヨクヨしてばかりいては同じ失敗を繰り返すばかりですわ
『運命の輪』のカードが出てくれたお陰でそれも杞憂に終わったみたいですし
これからは私の人生上り坂って言うところですわね

――――――『隠者(ハーミット)』?

【未来を表す為にめくられたカードに書いてあったのは質素な老人】
【輝く星でも荘厳な車輪でもない、カンテラを持った質素な老人】
【全体的に暗い印象を持たせるカードだが、生憎意味までは覚えていないようで】


あら…やっぱり私は一人で行動する事になってしまうみたいですわね…
軽率な行動は取れないとして……思慮深く行動しろって言うのがミソなのかしら?

【『孤独』と言う意味を聞いて「やっぱりね」と行った表情で頷くリーネ】
【その表情は分かりきっていたような達観しているような、なんとも言えない不思議な表情になっている】

【ゼンが思っているように一人でいる事を選ぶ、というよりは甘んじて受け入れていると言った類の色の方が濃く出ているようだ】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 14:23:11.78 ID:Gf/dDfWko
>>652


……そんくれー俺にだってあるよ、いいやほとんどの人間誰だって持ってる経験のはずッス
だからこの先は後悔しないように生きていきたい、そういうモンじゃねーッスか
占いの用途ってのは本来そのためにあるもんなんだからよ、参考になる物はなんでも使えばいいんス


【ずるずる、と彼は運ばれたキャラメルマキアートを啜りながらリーネの反応を見る】
【占いをしていくうちに、華やかなリーネの内面の薄暗い物を少しずつ掘り出し始めている事に少し不安を感じた】
【占いの内容は決して悪い物ではなかった、だから元気を出してほしい物の、うかつな事を言えないのは自分も同じだ】


転機を幸せな未来に繋げるには、そうだな、思慮深い行動が吉、であることは間違いねえな
現在が運命の輪、だと未来に何が来ようとうまく警戒してやっていけるもんな、『隠者』はやや薄暗い
イメージで幸せな暗示かどうかは微妙なカードだが……プラス思考で考えるとかなり参考になるカードのはずッス


【言葉を濁してしまう、この先どういう言葉をかけるべきかやはり迷った】
【過去に何があったのか、極めて声をかけ辛い、だが悩んでいるらしい彼女になにか声をかけてやりたい、と思う】
【半分以上マキアートを飲みほして、見た目に相反して心優しき青年は、少し考えて、こう告げる】


その、よ、フォルテ、あんたに何があったかは知らない、今はこう、能力者の襲撃もあちこちで起きてて
なかなか希望が持てない世の中だ、占いが巷でひそかに人気になるのも頷けるくれぇにな

なんというか、あまり自分を責めないほうがいいと思うッス、参考にこそなってもたかが占い
いくらかは外れる事だって当然ある、だがその中であんたにお勧めしたいのは……もっと、自分を信じてあげてほしい、と言う事ッス


【自分を信じてほしい、逆位置の星、正位置の隠者、彼女は過去の一件から何かを達観し、孤独になっても仕方がない】
【そんな風に感じてしまっているのではないか?と善太郎には感じられてしまったのだ】

【慎み深い行動は良くても、過去の事からこうなって当然だ、などと受け取っては欲しくない、そう思ってしまうのだろう】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 14:43:11.44 ID:WPU+Szito
>>653

そう言われてみればそうですわね
後悔なんて生きていたら誰だってするんですし……
様は気の持ちようで良い方向にも悪い方向にも事態は進展する、そう言う事なのかしらね

【ポジティブに生きれば何でも楽しくなる、多分こうやって生きたら毎日が楽しいのだろうな】
【まあ、そんな風に生きれるチャンスを無くしてしまったのだが】
【だからきっとこれからも事態は進展しない、いや寧ろ後退するかもしれないな、と考えながら水を口に運ぶ】


がむしゃらに突き抜ければこの先も好転しないのは分かりきっている事です
だからこそ『隠者』のカードが出たのは寧ろ良い事なのかもしれません
未来を知ると言うには心もとないですが、アドバイスカードとしてみるなら最高だと思いますし

【『隠者』のカードが出ずともリーネが思慮深く行動しなければならないのは自身が一番良く分かっていた事】
【だが、こんな風にカードまでがそう言う結果を出しているのだから再確認できたのは良い事である】

……そうですわね、本当にこの世の中希望なんて持てないですわ
どんなに頑張っても…声を上げても……ね

【クスッと自傷気に笑い声を零しながら小さく溜息をついた】

でも大丈夫ですわよ、今はお仕事にも恵まれていますし……
一人っきりでも一人じゃないですし、もしかすると大勢の仲間に恵まれているのかもしれません
だからこそ、失敗するなんて事は出来ないんですけどね

【”今”は大丈夫ですと、心配してくれている青年に微笑みかける】

【ゼンの優しい心が影響したのかそれとも占いの結果が影響したのかは分からないが、少しだけ自分の事を話しつつあるリーネ】
【もし何かを聞くのなら今の内に聞いてみればどうだろうか、僅かながらだがもしかすると答えてくれる可能性がある】
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 15:17:02.21 ID:Gf/dDfWko
>>654

【かたん、と空になったコップをその場に置き、両肘を付いて手を組む】
【あまり行儀のいい姿勢ではないかもしれない、しかしやや重くなった空気を晴らすように】
【ぽつり、と善太郎は言葉を紡ぎ始める】


『星』の逆位置から『運命の輪』、で『隠者』……か
あんたが今いる職場がいい仲間が多い場所だって言うんなら本当に良かったッス
この先を楽しんで行ける、そう思っているのならな……失敗できない、と肩に力入ってるのはいただけないッスけど


【未だに耳の中で響く、希望なんて持てない、どんなに頑張っても、声を上げても、という言葉】
【首を曲げ顔を下に向け、タオルバンダナの青年はやや静かな声で呟いた】


―――五年くらい前にもな、俺もおまえと同じことを言ったんスよ、もう希望なんてない、ってな

ただでさえ貧乏暮らしでよ、親父が死んで、おふくろも俺と姉貴養うためにあんな細腕で必死に働いてよ
ガキ二人も養わせるよう苦労かけちまって……必死こいて生きてきて、それでも力のある奴の身勝手で命を危険にさらされる毎日
そんな中、命の危機に合っちまって……もう殺されるしかねえ、って所まで追い込まれたこともあった

でもよ、俺は生きてる、んでもって……今の俺は幸せに生きていける、その事がスゲェ嬉しいんスよ


【口元に安堵と力強さを感じさせる笑みを浮かべる善太郎は、リーネが今後を強く生きることが出来るよう】
【可能な限り過去の苦しみを祓い、未来を生きてほしいとも思うのだ】
【これまで素人の腕前ながらも色々と占ってきたが、そういった者たち一人一人に、明日を生きる希望を持ってほしい、そんな事を考えていた】


―――あんたよ、昔何があったんスか?星の逆位置を引いた時から気にはなってた
あんたはかつての何に捕らわれてるのか、さわり程度で、話せる程度でいいんで少しだけ聞いてみてもいいッスかね


【出来うる限り丁寧に、善太郎はリーネに聞ける限りの事を聞いてみたいと思い、そう尋ねてみた】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 15:40:55.87 ID:WPU+Szito
>>655

【ゼンが空になったコップを置くと同時に、リーネの元に新しい水が運ばれてきた】
【空気を重くした本人は空気の事など気にせずに水を口に運んだ】
【その間の沈黙さえも何も不思議には思っていないようである】


ええ、今居るところはきっと私のオアシスですわ
良い仲間…良い職場…なのかは分からないけど今はとっても満たされているの
その場所の為になら死んでも良い………ふふっ、ちょっと言いすぎちゃいました

【幸せそうな笑みから零される物騒な言葉】
【本人も口に出してから気付いたのだろう、その後すぐにフォローの言葉を口にする】


あら…ゼン様にはそんな過去が………

部外者の私が言うのもなんですが…その…死んではいけませんよ?
お母様は多分きっとお二方がいる事で凄い幸せなんだと思います
だから絶対に、命は大切にしてくださいね
最後に一人で残されちゃうほど悲しい事は御座いませんので…

【『貴方は生きている』それだけで十分人に希望を持たせている】
【あなた自身が誰かの希望なんですよと、そんな意味の言葉をゼンに伝える】
【機関の物が命を大切にしろだなんて何を言っているんだろう、少し滑稽すぎて心の中では嘲弄している】


私の事なんて説明すれば滑稽すぎて笑えてきますわよ?

【そういい終わるや否やふぅと一息ついて言葉を紡ぎ始める】

私の家は見ての通り町でも有名なお屋敷でした、ですがそれを疎んだ別の屋敷の人間に襲われたのです
能力や護身方法を持たない私は誰も救う事ができずに屋敷から逃げてきました
もちろん警察にも行きましたが圧力が掛かっているらしく相手にもされませんでした
今は色々な所を転々として追っ手から逃げる惨めな日々

ね? 話せば凄く不運でしょう?
だから護身方法や能力を持たない私にとっては一日一日がスリリングですわ

【リーネはこの話の中でも二つの嘘をついた】
【一つ目は自分が屋敷から逃げた後に能力に目覚めた事、もう一つはその屋敷の人間は根絶やしにされていると言う事】

【過去を話すリーネの言葉には温度や感情が篭っておらず、まるで命の無い人形の様に見えるかもしれない】
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 16:08:29.15 ID:Gf/dDfWko
>>656


(――――やっぱこの人、危ういッスね、なんか)


【正直な話、ここまでのリーネの姿を見た後ではやはり今口走りかけた言葉が妙に気になる】
【何かのインチキカルト宗教に足踏み込んでしまってるのではないだろうな、なんて事を考え始める】
【実際はそんな所よりもっと現実的かつ、恐ろしい場所であることも知らずに】


そうだな、俺と当時のダチが数名、あの場所から生きて帰った後、おふくろも生きていてくれて
よかった、そう言ってくれたことを今でも覚えてるッスよ

だがそれ以上に、あの場所から助けてくれた人の顔が忘れられねえ……能力者相手に
劣った身で奮闘して、それでもボロボロになりながら勝利を掴んだ後、俺達が生きてるってわかった時の顔
俺よりも年上なのは間違いなかったんスが、戦ってた時とは一変して、顔くしゃくしゃにしてボロボロ泣きじゃくってよ……


【―――『生きていてくれて本当に良かった』、そう言ってくれた時、本当にうれしかった】
【何にもできなかった子供の頃の自分、必死に逃げて、逃げて、それでも追い詰められて】
【一人でも多くの人に生きていてほしく奮闘しても、一人、また一人と死んでいくあの絶望の中から生き延びたときの事を】

【―――あの後その人につられて派手に泣きじゃくってから、そういえばもうずっと涙を流していないな、と善太郎は思い出していた】


―――あんたもまた、絶望の中、無力をかみしめながら戦って来た、という訳ッスか
ならなおの事一つだけ言わせてくれ、これは全然違う人間から言われた言葉なんスが

……『出口のないトンネルなんてない』って言葉がある、どんなに暗く前が見えない道でも必ず出口はあるって意味ッス
お互い命拾いした身だ、しかもアンタは『運命の輪』を引き当てたんだぜ、出口が近いのかもしれねえじゃねえか

俺だって―――まあ無能力者のチンピラに出来る事など限られちゃあいるが、なにか力になれる事があれば、微力ながら力を貸せるかもしれねえしな


【そういうとゼンは立ち上がって、リーネの頭をやや不器用そうに、優しく撫でてあげようとしてくる】
【もしかすると過去に自分がそうされたことを思い出したのかもしれない、母親なり、自分を助けてくれた人なりが】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 16:37:19.99 ID:WPU+Szito
>>657

【自分が危ういと思われているなんて毛ほども知らないリーネ】
【リーネの属している場所がインチキカルト宗教だったらまだ救いはあった物の】
【まあどっちにしろ今はもう抜け出せないところまで来ているのだが】


そうなんですの………ゼン様はとってもとっても運が良かったんですね
そんな事態に見舞われても何一つ犠牲が無いなんて
きっとゼン様には幸運の女神様が微笑んでいらっしゃるのですわ

そんな話聞いていたら本当にゼン様が羨ましくなってしまうわ
もっと早くゼン様に出会えていたらもう少し良い結果が……
いえ、今でも十分満足しているのを忘れていましたわ

【少しだけほんの少しだけ心のそこから羨ましいと思ってしまう】
【助けてくれる人が居て、泣いて喜んでくれて、誰も死なない】
【神様は本当に残酷なんだなとリーネはしみじみと痛感したのだった】


戦うだなんてそんな格好のいいものではありませんが……
今までこうして生きてきたのは事実かもしれませんわね

『出口の無いトンネルは無い』ですか……
その通りですわ”道”を歩いている限りは絶対に到着点があるのですものね

【確かに”道”があればきっとゴールもある、だけど”穴”に落ちていた場合はどうなるのだろう】
【もちろんリーネは後者の人間の為、ゼンの言った言葉を聞いても別の次元の話としてしか聞いていなかった】

無能力者……ですか
じゃあこれから困ったときには助けて頂こうかしら

【「頼もしいわ」と小さく呟いてゼンの事をじっと見つめるリーネ】

ねえ…ゼン様……
”能力者”になってみたい…って思った事はお有りになったりしない?

【頭を撫でるために少し距離が近くなったゼンに向かってボソッと囁いた】
【俯き加減で発せられる声はどこか申し訳無さそうで――――】
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 16:57:38.01 ID:Gf/dDfWko
>>658


―――運が良かった、ッスか、まあ生き残ったのだからトントンッスね
でも、俺はあの日自分がどんなに無力だったかを思い知らされた、生き残ったダチがいたっていっても半分以下
ほとんどはあの日にあの野郎に殺されたし、俺も結構深手を負ってたしな……ギリギリ及第点ってイメージッスよ

スタートがあればゴールはある、もしかしたら障害物があるかもしれねえ、途中で罠もあるかもしれねえ
だが這い上がれば―――必ずたどり着けるはずなんスよ


【実際にあの日を見せねえと、流石にこの辺りは分かんねえよな、などといいながら】
【頭をぽり、とかきながら、少々自分を見せすぎたことをやや恥じるようにそこで言葉を切った】

【あの会合にいたお団子髪の少女と、目の前のタオルバンダナの青年】
【終始刺々しい態度を取っていたコマチに対し、このゼン――涼宮 善太郎という青年はぶっきらぼうながらも心に大きな優しさを秘めている】
【極めて口調の似通った二人だが、実際に話してみるとびっくりするくらいに似ていない】

【奇妙な偶然を持つ両者、おそらく意見も食い違うのではないか?】
【だからこそ、彼の次の言葉もある意味予想できる物だったかもしれない】


――――――『ねえ』な。ただの一度だって


そりゃあそんな力を俺が秘めていたらよォォォ……とびきり楽になるかもしれねえが、実際ないわけだしな
それにあるかもわからねえ物を空から落ちてくるのを口開けて待ってるなんざ俺の性に合わねえんスよ

後、能力者なんかよりも、俺は親父や『あの人』みてえになりてえ、美しくもねえ、ボロボロで不格好な姿を晒す事になってもよ
俺は地に足着いた実力で道を切り開いていきてぇからな……―――だから、俺は"WILD"と手ェ組む事にしたんスから


【そこで、聞き慣れない言葉を喋る善太郎―――"WILD"?】
【今の言い方から察するに、それはもしかして人名か?】

/すいません、そろそろ次のレスで〆ます!
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 17:17:33.03 ID:WPU+Szito
>>659

まだマイナスには達していないのですからトントンでも良い事じゃありませんか?
自分の無力さを生きて痛感できた事ももしかすると幸福なのかもしれません
殺された人は可哀想ですが、ゼン様は自分を責めてはいけませんよ? もちろん憎む事もダメです
同じ失敗を繰り返さないように努力すればよいのですから

【口を突いて出てきたのは自分でもビックリするような綺麗言】
【本来の彼女を知っている人なら大笑い必須なのかもしれない】

じゃあ私は途中の罠に引っかかってしまったのね……
そうですわね、ゼン様の話を聞いていたらなんだか元気が沸いてきましたわ


【リーネがここまでゼンに対して話せたのはただ単に優しいからと言うわけでもないかも知れない】
【喋り方が物凄く知っている人物に似ていて親近感が沸いてくるのだ】
【もちろん口調が似ているだけで、性格などはまったく似ていないのだが】

―――――そう………良かった…

【なんとなく心のどこかで予想は出来ていたのかもしれない、だけどここまで綺麗に断言されればもう他に言う事なんてない】
【リーネは出しかけていた指輪をポケットの奥深くへと再度しまいこんだ】

意外とゼン様って現実的なんですわね…私の予想とは大違いでしたわ
それでもどうしても能力者になりたかったら私に言ってみてください
もしかしたら空からゼン様の下へ落とせるかもしれませんので

ゼン様が立派な人間になれる事を私は楽しみにしております

(………”WILD”?)

【聞きなれない言葉に違和感を覚えつつゼンに応援の言葉を送るリーネ】
【”空から落とせる”なんて言ってみたが実際のところこの人には”卵”なんて必要ないだろうなと察しはついている】

/了解しました!
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 17:41:34.32 ID:Gf/dDfWko
>>660

【眩しい物を目にしたように、目を細めて笑いかけながら】


――わーってるッスよぉ、無論そのつもりッス
元気が出たのなら万々歳、占いを扱ってる人間としてはこの上ねえお言葉ッスよ


【一方で、彼はどこか不安を感じていた】
【彼女の今の能力者になりたいか、という語りかけ以上に、それをずいぶんと自信満々に言うのだ】
【空から落とせるかもしれない、なんてずいぶんと確実性があるように言うではないか】


(―――今の所、ほぼ確実に能力者にする方法……なんて物、俺は『ひとつしか』思い出せないッスけど)

幸運ってモンがあるとして……それは切るタイミングを間違えば痛い目みるッスからねえ……
来るかもわからねえ物を待ってうだうだくよくよ羨んでるだけの奴にだけはなりたくなかったんスよ
そんなことしたら、あの人や、死んだ親父に笑われちまうし

後、それまで何もしないってのも嫌だったからな!"WILD"に対能力者戦を想定したケンカのやり方とか
教えてもらったし、あいつらの能力にも負けない技術を開発するから、俺達に使ってほしいとも言われてたしよ


【本当に、何もせず待つと言うのは彼の性に合わないらしい、一つでも多く自分の血肉となる物があれば】
【それこそが自分の助けになるかもしれない、それを考えると動かずにはいられないのだ】

【す、と立ち上がると彼はタロットカードを回収して懐にしまうと】
【その席を離れてリーネに背を向けると、彼は振り向きざまに微笑みながら】


―――キャラメルマキアート、今日はありがとうな、ありがたくあんたのご馳走にあやかるとするッス
またお会いできればいいッスね、そんじゃあなフォルテ


【それだけ告げると、彼はそのまま店を後にして去って行った】
【←To Be Continued...】

/では2日間お疲れ様でしたー!
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 18:15:04.28 ID:WPU+Szito
>>661

そうですわよね、ゼン様はその辺りの事をちゃーんとわかっていましたのね
というより分かっていなかったら私が元気付けられた言葉は嘘と言う事になりますし…
お互い明るく前向きに頑張りましょうね

【お互い明るく前向きになんて初めて口にしたかもしれない】


【ゼンに対しての問いかけ、もしも”うん”なんて言われれば多分卵を渡していた】
【機関員として戦力が増える事はこの上なく嬉しい事のひとつでもある】
【ただ、この青年に対しては悪意さえ跳ね除けてしまいそうな感じはあるが】

薬も過ぎれば毒となるなんて諺もありますしね
というよりゼン様はそんな事気にせずに自分で掴み取りに言ってしまいそうですけど
だからきっとお父様やゼン様が言っている人も認めてくれますわ

”WILD"?対能力者?なんだか素敵な団体がありますのね…
今度私も”尋ねて”みようかしら、そんな素敵な団体に――――

【”能力にも負けない技術を開発する”リーネの心にはその言葉が深く突き刺さった】
【そしてこのゼンと言う青年が口にした「俺らにも使って欲しい」と言う言葉】
【この二つを組み合わせれば、このゼンと言う青年が何らかの技術品を持っている可能性がある】
【それがリーネの探している物だと言う確証は無いが、心に留めておいて損はないだろう】

いえいえ、助けてもらったのですからそれくらいは普通ですわ
お会いできればいい…じゃなくて”絶対に”また会いましょうね

【去っていく青年を見つめながらリーネは店員に水をオーダーした】

【10番の少女は一人何を思っているのだろうか―――――――――】

/日を跨がせてスミマセン!
/すっごく楽しかったです、お疲れ様でしたー
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 19:07:14.18 ID:lu+zSwlL0
【夜の国―――ディネム山脈=z

【首都ルルーメンからさらに北に数十km………そこにある険しい山々がディネム山脈だ】
【一年を通して雪に覆われ続け、人がいる環境としては些か以上に厳しい場所と言えるだろう】
【とはいえこの山脈では貴重な鉱物資源が多く採れる。】
【それを目当てに訪れる企業や、商人なども多く昔は大きな城塞も存在していたらしい】
【その山々を大きく見渡せる高台に佇む人物がいた―――真っ赤な髪、そしてコートを着た男、そう】
               【暴帝 ミーメ=z

―――良い空気だ、昔≠思い出すな………配置は完了しているか?

          「恙なく進行しております、閣下」

良し、これより我らが選定≠熏ナ終段階に入る………覚悟は決まったな=H

     「元より我ら一同、閣下に命を捧げておりますが故―――。」

フ、いいだろう………奴等≠燗ョき出した、もはや猶予はない………始めるぞ

【覇者たる眼光を山々、そしてその先に見える首都へと向けそれから踵を返し消えていく】
【大げさな宣誓もなければ演説もない。ただ静かに最後≠ヘ始まろうとしていた―――。】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【所は変わって―――ダルクール城塞跡=z

【ここは山脈の中ほどにある大昔の戦乱の折に作られた城塞跡である】
【とはいえもはや何十年もの時が流れ―――整備もされていないのでほとんどは崩れ、朽ち果てている】
【だが未だに要塞の名残である防壁の残骸とも呼べるものは多く存在している、迎撃には御あつらえ向きだろう】

【作戦内容はとてつもなく不味いレーションと共に配られた通り、ここで創世戦団の部隊を迎え撃つのだ】
【周囲を見渡せば、それほど厚さはないものの移動の障害になりそうな雪、そして山脈らしい凸凹とした高台の多い地形だ】
【加えて今回は自警団も相当に気を入れているのだろう簡易ではあるが固定式銃座なども設置されている】
【さらには対戦車用の武装なども申請さえすれば支給されると言う至れり尽くせりだ、レーションは途轍もなく不味いが】


【―――静かだ。】
【敵の姿は見えない。あるのは凍えるような寒波のみ。ただじっと時が来るのを待つしかないのだろうか?】
【―――ふと、足元を見れば、何やら雪が震えている=\――否、大地全体が震えているッ!!】
【地震か―――否、違うだろう。どうやらようやく敵が現れたようである―――。】

【さて、自警団の協力者、そして敵=z
【どうやらこの戦場には、それ以外の者も混じっているようだ………そう、近所迷惑な騒乱に痺れを切らした、とある館の主が―――。】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【さらに場面は転換してここは、ラグレイト鉱山=z
【その名の通り、ラグレイトを採掘する事が出来る巨大な鉱山である】
【今回はその中ほど―――大きく開けた円状の広間のような場所で敵を迎え撃つ―――】
【内部はラグエイトによって美しく輝いており、明かりなどは必要がない】
【さらにラグエイトは強力な魔翌力の結晶でもあり―――これは何か戦いを有利に進める鍵になるかもしれない】
【他には土嚢などもある程度は設置されており、鉱山自体の壁も上手く利用する事ができるだろう】
【敵≠ヘ恐らく創世戦団―――この鉱山はトンネルのような形状にもなっており向こう側とも繋がっている】
【それを利用し、本隊とは別の部隊が来る恐れがある、そう考えられてのこの配備だ。】

【っと、暫しの静寂が、こちらでも場を満たしていたが―――】


【ダダダダダダダダッ!!】
                    【ドンッ!】

【突如として戦闘音が鉱山の中に鳴り響いていく―――どういう事だろうか、ここが最初の防衛ラインの筈だが…】
【自警団にも別働隊が存在し、それらが戦闘を始めたのだろうか―――?】
                  【敵は依然、見えない。】

//これよりイベントを開始します、指定のフィールドに投下をお願いします!
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/11(月) 19:17:03.32 ID:1yKAaTfwo
>>663

【荒廃した城塞を疎らに染める白色をざくりと踏み付けて、揺らぐ長躯に紅茶色が舞った】
【濃いブラウンのグラスで隠した動向の不揃いな目には明らかな苛立ちの色が見えて、】
【近所迷惑な騒乱に痺れを切らしたとある館の主は、周囲が若干引くだろう程に不機嫌極まりなかった】
【配られたレーションの味がトドメだったと言っていい。愛娘の料理に慣れた舌では、アレは有り得ない味だった】

…………戦車。踏み潰しては足が汚れるだろうか
いや寝耳に水だ、何をしたって良いだろう……この際知ったことじゃないな

【呪詛めいた言葉を呟いた直後。大地の鳴動を感じ取った】
【作戦内容の資料を一口齧ったレーションと共に放り投げて、呪力に染まる目が僅か細められる】
【手に顕現するのはひと振りの魔刀。嵌められた魔石に雪の白光が乱反射して、黄緑色の燐光を零した】

/セシルです。みなさまよろしくお願いします
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 19:22:35.77 ID:NGujWQJOo
>>663

(“創世戦団”……私自身は殆ど関わっていないけれど、幾度も人々と脅かした連中)
(そしてあの少年、ジェスターの所属先。彼自身は兎も角、因縁が無いわけでもない……)

……なにより、UNITED TRIGGERの一員としての初仕事、ってわけね。
例え誰が、何が相手でも真っ直ぐ向かっていくだけ。私は独りで戦っているわけじゃない
今回は武装も借りてきてるし……いつもの私じゃないって所を見せてやるわ―――。

【なんて呟きながら城塞跡に構えるのは、真っ白な外套と将校服が印象的な十代後半の少女である】
【ピンクのロングツインテールと腰の刀――その名はアンジェル・ベルジュロン、UNITED TRIGGERの一人だ】

【彼女はその能力によって既に『オオワシと一部的に同化』しており外套の背面は畳んだ大翼となっていて】
【それによって飛行能力を備えている少女なのだが、この度は多量の武装――それこそ携行ミサイルなんぞも多量に借りている】
【周囲に見当たらないが、それは事実。胸元に光るバッジの数が心無しか多いのは、気のせいではないだろう】


【――ふと、少しばかり飛び上がる。ほんの十数m程度だが、周囲になにか見えないかと翼を羽撃かせるのだ】
【果たして何か在るだろうか。地の揺れには気付いているが敵は何処から来るのか。それを見極めんと、狩人の様に鋭くなった目を細め―――。】

/アンジェルです、よろしくお願い致しますっ!
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [saga]:2013/02/11(月) 19:23:14.91 ID:1xSYoxmvo
>>663

――うーん、良い輝きと魔力だ
こんな形で来ていなければ、一晩寝ても良いくらいだね……――ん? 冗談じゃあないよ?

【ラグレイト鉱山――大きく開けたその空間】 【壁のラグレイトに手を当て、"敵"が現れるのを待つ者が居た】
【サメのヒレの様なツノのあるボサボサとした説明しにくい黒髪に、金色の眼の20代半ばの男】
【ハーフ顔で優しげな目付きをしていて、左頬には猫と思われる引っかき傷の痕がある】
【服装は、ほんのり青いタンクトップに、紺色のジーパン(ストレッチタイプ)、そして茶色いコートを羽織っていて】
【両手足には指が出るタイプのグレーのグローブ的なものがはめられており】
【紐タイプの無難な黒ベースの運動靴を履いており、頭部と両腕には赤色の鉢巻が巻かれていた】

後で"交渉"してみようかな

【――そう、闇を照らすラグレイトの輝きを暫しの間眺めていたが】
【不意に静寂を破る音が轟いて――】

……ッ! 皆! ヴォルヴ! 来たみたいだよ! ――[スワロウ・E・フロッグ]!

【彼は分身を出現させ、それをPCのような形にし、そのモニターから現れたポッドを押し込むと――】
【すると彼の姿が変化していき、そしてんのり緑っぽいくすんだ黄色の身体をした1m程の蛙となる】
【金色の眼をしていて、変身前に装備していた鉢巻3つとグローブ的なものの面影はあり】
【分身のような存在にあった模様の面影も見え、それは蛍光紫色だ】
【腹部には白と緑の縞模様があり、手足には緑色の棘のような物が見える】

【変身の際、ほんの少しだけ、――彼のものとは違う"水属性の魔力"が香った】

/ユウトです、よろしくお願いします!
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/11(月) 19:24:37.93 ID:1yKAaTfwo
>>664
/以下の文を補足します。申し訳ない
/【若い男。呪術士風の漆黒の外套を纏い、雪中にも関わらず踵の高い靴を履いている】
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 19:32:42.74 ID:Sjpnub7p0
>>663

【ラグエイト鉱山、坑内。地上の闇とは対照的な、始原的にして幻想的な光景のなか、尋常ならざる気配を纏う者がいる。】

【腰までの伸びやかな黒髪が、濡れ羽烏と呼ぶに相応しい色合いで】
【銀の混ざる橡色の瞳をして、濃藍のトレンチコートを纏った―――少女、だろうか】
【移ろい行く刹那を留め、硝子の様な雰囲気を漂わせる。】

【それは、そんな形容の出来る人影だった。】
【儚げですらある容姿とは裏腹に、その総身は戦意と警戒に満たされていた。彼女もまた、戦士であるという事だろう。】
【だが、その意識に割り込む轟音。】

(―――――………何……?)

【銃声、衝撃音、或いは何かの破壊される音――――― 未だ在り得ざる筈の幾つもの “違和”。】
【少女は、それらの正体を風の流れから読み取ろうとした。】

【…… “一体、何が起きているのか”。】
【“何が、今宵、己の―――或いは 「こちら側」 の勝利に必要なのか”。】
【…… “そのために己は、今この瞬間に何を為すべきなのか”――――――。】

【研ぎ澄まされる暴嵐の如き戦意と剣気。橡色の双眸は、トンネルの先の闇を観通さんとする様に、刹那の内に鋭さを増した。】


/それでは、よろしくお願いしますっ
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 19:56:22.43 ID:rLL0s6VYo
>>663
【ダルクール城塞跡ーーー】

ーーーまずっ!
よくこんなもん食ってんな、軍隊の奴らは…

【呑気にレーションに舌鼓を打ちつつ、先入りしていた男が一人、高台に座って周りを警戒していた】
【その姿はまるで戦いに来たようにも見えずーーー黒いスーツと骨柄のダサいネクタイといった格好は、どう見ても戦闘に向いているようには見えない】
【男は黒い髪を撫で付け、黒いスポーツサングラス型のバイザーをつけている、黒に身を包まれた格好だ】

…ごっそさん、あーまずかった

【からになったレーションの容器を投げ捨てると、今度はタバコを口に咥え、夜の空に紫煙に吐き出した】
【無精ヒゲの生えた口元にタバコを置きながら、男はふと思い出す…が、すぐにやめた】

…あんにゃろ、人を実験動物みてぇによ…
ま、いいか

…くんならこいってな、なぁ?

【「よっこいしょ」と、男は立ち上がると、置いてあった機具をベルトに吊るす】
【折り畳んだバタフライナイフを巨大化させたようなそれを、いつもの場所に吊るして、タバコを咥えたままで、腰を伸ばしながら、固定銃座に近寄った】

…これが役にたたねぇなら相当だな

【ふと、男は呟くーーーこれから戦う相手を思い、自分の発言に苦笑いを浮かべ、両手で持った銃座を軽く左右に動かした】
【ーーー敵の姿は、まだ見えずーーー】

/ラッシュ・ワンスドッグです、すみません遅れました
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 20:04:17.87 ID:d0oYtGym0
【風の国 草原】

……………………――――――――

【黒いコートをしっかりと着込み、魔術師である事を如実に表す黒のハットを被った】
【手には、頭部に青い石が嵌めこまれて先端を鋭く尖らされている、細い金属製の杖を握り締めている】
【漆黒のボブカットと、幼さを残しながらも憂いを帯びた様な瞳をした、身長160cm前後の中性的な青年が】
【なだらかな丘になっている高みに立ち、瞑目しながら左手の杖を動かしている】

【常に風が吹く事でその名がつけられた風の国だが、今宵はやや強めの風が吹き】
【さらさらと、地面を覆う草が風に靡く音が、絶え間なく聞こえてくる】

……………………――――――――

【そうした中で、青年は目をつぶり、まるでタクトを二拍子で振るう様に、一定のリズムで振るい続けている】
【リズムもそうだが、その軌道も一切のブレが無く、相当にその動作に集中している事を窺わせる】

……………………ッ

【そうした動作を、それなりの長い時間、繰り返していたのだろう】
【それだけの動作にも関わらず、青年の額には微かな汗が滲み出て来ている】
【――――人里から離れた郊外の地であるが、その場を通りかかる者が居れば、黒い装束ではあるがその姿は目立つだろう】
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 20:09:06.14 ID:lu+zSwlL0
>>664>>665>>669(VS創世戦団)

【アンジェルの高さからなら見えるだろう木々や城塞の名残を踏みつぶして$iむ巨大な影が】
【それは一歩、また一歩と地響きを響かせながら、防衛線の前に姿を現した。】

                  【デカい=z

【これを表現するのにこれ以上の言葉はないだろう】
【全長はゆうに20mを超えるだろうか―――とてつもなく巨大な、ギリギリ人型を保っている巨大兵器だ】
【ワインレッド染め上げられた分厚い装甲、そして各部位には戦艦にでも搭載されていそうな巨大な兵装の数々】
【背面には巨大なブースターが複数搭載されており、装甲の奥ではモーターのようなものがせわしくなく稼働している】
【そしてその兵器の右肩の装甲に乗っている人物が一人いる。】

ハーッハ八ハハハハッハァ!!こんばんはだなぁ自警団と愉快な仲間達よぉッ!!!
俺か!?俺の名は―――ジャイロ・テンペストッ!国際指名手配されてるA級犯罪者だぁ!ハァッ!!

所属は最近は動いてねーが<<E・Noir>>ッ!!んでもって最近スカウトされた《創世戦団》だぜぇぇ!!はははははは!

『てめーッ!俺を忘れんじゃねェよッ!!この起爆剤≠フモルドレッド・ガーベイン様をよぉッ!!!』

あっ悪い悪い!ガハハハハハハハハハハハハハッ!!そんじゃあまぁ開戦≠セッ!!愉しくいこうぜクッソ野郎どもッ!!

【銀色の長髪を棚引かせ、黒いロングコートを着る人物、ジェイロと名乗った青年。】
【この男、あのカノッサ機関の元議員、グレアム・スレードが発足したテロ組織、<<E・Noir>>の一員であるようだ】
【さらに過去の戦乱に詳しい者がいれば、この男がかつてあのネルナハト戦争≠ノも参加し、生き残っている事が分かるだろう】
【とはいえ今は創世戦団≠フ所属のようだ―――と、ジャイロの名乗りを遮るかのように巨大兵器の内部からも声が上がる】
【創世戦団≠フ幹部二人―――どうやら一筋縄ではいかないようだ。】

>>664

おっと、いきなり蟻さんがこんばんはしてるぞッ!!モルドレッドッ!踏み砕いちまえよッ!!

            『言われなくとも勝手に通る≠チつのッ!!』

【巨大兵器は、そのまま進路を変更することなくそのまま一直線に進んでいく】
【そしてセシルの頭上へと脚部を上げ―――そのまま一歩、進もうとする、ただそれだけだ】
【ただそれだけであるが、この巨体と言う事を考慮すれば、それは立派な脅威へと変貌する、何せ足の大きさで6、7mはあるのだから】

>>665

おおッ!?こっちにはなんか蠅が飛んでるぜ?ハハハハハハハッ!!しかもガキじゃねぇか!
飛んで火にいる―――なんとやらってなァッッ!!!

                   《炎龍裂波》ッッッ!!!

【さらに眼前に飛行しているアンジェルを捉えるジャイロ、ギラギラと瞳を滾らせ笑うと、拳を腰の低さに落としそして捻る】
【良く見れば、手には特殊な装置がついているグローブが確認できるだろう瞬間、それが煌めいたかと思えば―――】
【直後にアンジェルに向けて突き出される拳、そしてその先端から―――】
【轟ッ!!という轟音と共に、凄まじい勢いで龍を象った火炎がアンジェルに向けて放たれるだろう】
【速度は早い、だが機動は直線だ―――】

>>669

『こっちも敵を発見したぜ………ハッ!おりこうさんに銃座に座ってやがるぜッ!!なら―――
                                           こいつをくらいなッ!!!!』

【ガコンッ!右肩部の装甲が開いたかと思うと―――そこから覗くのは無数のミサイルカーゴだ】
【そう、後はお約束だ、ラッシュが座っている銃座に向けて雨あられと言わんばかりに無数のミサイルが放たれていく】
【ラッシュの機銃操作の技術は、はたしてこのミサイルの雨を退ける事ができるのか―――?】

   
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 20:22:06.69 ID:lu+zSwlL0
>>666>>668(VSカノッサ機関)

【ダダダダダダ…………。】
【しばらくすれば、銃撃の音、戦闘音は消えていくだろう―――戦闘は終わったのか?】

【ガンッ!ゴンッ!!】【と、二人の目の前にあるラグレイトで構成された柱に、何かが激突し、爆ぜる】
【それは―――創世戦団≠フ戦闘員だ………体中に銃弾の受け、胴は砲撃を受けて死亡している………自警団がやったのか?】

【キュラキュラキュラ………キャラピラの音≠ェ近づいてくる………。】
【そして、創世戦団と戦っていた者の正体が明らかになる―――傑機と書かれた黒い二股にキャタピラが分かれた戦車に突き刺さる旗印】
【逆五芒星=\――そう、カノッサ機関だ………。】

これはこれは………皆さんおそろいで、このように件の敵≠ヘ排除いたしました………ですので。
どうか、どうかこのまま安らかに死んで頂けると幸いでございます

【戦車のスピーカーから紳士のような口調の声が聞こえてくる、未だ、その姿は現さないが………。】
【紳士はひとしきり言葉を終えると、最後に明確な殺意を口にした―――】

【直後―――戦車に搭載された二基の機銃が前方の自警団部隊へと無秩序に放たれた―――ッ!】
【特に狙いもつけていない射撃だ、良く見れば回避は可能だろう………だが敵の真意も、何者かも、未だ不明であり…。】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/11(月) 20:23:19.93 ID:1yKAaTfwo
>>671

……デカいな

【思わず零れた言葉は、眼前の光景を見れば当然だろうか】
【格好付けて手に持った刀一本で切り伏せられるとも思えないし、】
【何より今、胸中に疼くこの感情には此れでは見合わない】
【耳障りな声、しかもデカブツからも何か言っている、何から何まで頭に来て仕方が無い】

蟻……?
嗚呼、そんなガラクタな目では、ステルス機ひとつ見破れないだろうな

【――巨足が縦に長い躰を踏みつけようとした、刹那】
【雪を巻き上げて湧き上がるのは黄緑色の燐光。ごうと燃え上がるその中から】
【回避する形で虚空へと飛翔するのは、一体のグリフォン】

【5m程の大きさ、鷹の翼と上半身にライオンの下半身という姿をし】
【頭部に金の王冠を戴き、その全身は黒い羽に包まれ、妖しく光る目は黄緑色の燐光を内包する】
【その姿は幻想的でありながら、各所に現代的な金属光沢を持った装甲を纏っていて】

“さて。私がお前の言うところの蟻かどうか、確かめてみれば良い”

【金属光沢の特徴、内部から先程の男の声がするあたり、装着型のマインドだと見当はつくだろうか】
【鷹の嘴の先、黄緑色の炎が渦を巻いて――放つのは一発の炎弾】
【飛び上がるにしても20mの相手の上部までは上がれない、狙いはまず兵器の脚の辺りになる】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 20:23:30.25 ID:NGujWQJOo
>>671

(……、…………なに、あれ?)

機械……いえ、兵器というべき?どっちにしたって、あんなサイズ……
……ふふっ、たくさん借りてて、大正解かも―――っ!!

【視界に捉えるのは超巨大――未だかつて出会ったことのないサイズの、敵だった】
【想像していたのは数人の能力者が勢い任せで、だとか。もう少し、常識的だったのだが】
【それはそれ。アンジェルは敵を捉え、こちらへの火炎を確認するやいなや更に高くへ飛び上がる】

【といっても間一髪。“炎龍裂波”は少女の外套の一部を焦がし、虚空に消える】
【逃げた先へと追いかければ、そこには少々おかしな物が見えるだろう。あれは――あれは“少女”の持つものではない】

『グレネードランチャー』――どうせタダだから、武装は“バッジに封印“してきたっ!
大型兵器相手ならこっちも大火力よ!喰らいなさい―――!!!

【『ボンッ!』という鉄筒の先から丸いものが撃ち放たれる音――発射音が、鳴る】
【その弾丸はモノに触れると小規模ながら爆発を起こすという効果があり、巨大な兵器相手には些か効果が薄いかもしれないが】
【――狙いが兵器の上、人であれば?ジャイロ・テンペストを狙った一撃ならどうか】

【グレネードランチャーは三連装で、両手に一丁ずつ。今、二発がその青年を狙って撃たれたわけである】
【狙い自体はさほど正確ではないがどうせ爆発するのだ、問題ない。ただ、もし火炎で“壁”でも作られ、触れてしまえば効果は――。】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 20:47:06.98 ID:rLL0s6VYo
>>671
ーーーおいおいおい…
…馬鹿じゃねぇのか…どんだけマジなんだよあいつらよ…!

【遠くから近付いてくる振動は、確かに何か≠ェ近付いてくるものだと、感じ取れる物だった】
【戦車か大群かーーーはたまた巨大生物か?ーーーとは思っていたが、それがまさかのハズレ、見えてきたのは赤い鉄の巨人】
【引き攣った笑みを零しながら、冷汗を垂らして一言呟き、タバコを脇に吐き捨てると、銃座のハンドルをしっかりと握った】

【ーーーあんなものに生身で迎えるものか】

ここにいて正解だったぜ、わざわざ向かう必要もねぇからな

【銃座のサイトを覗き、狙うは巨大兵器、狙うべきはーーー弱点は、どこだ?】
【普通、こういう物は装甲の隙間を狙うに限るがーーーよし、決めた】

…馬鹿が、わざわざ顔なんて出しやがって…
自分から逃げ場を無くしてるようなもんだぜ!

【ラッシュが狙いをつけたのは、巨大兵器自身ではなく、その肩に乗るジェイロだった】
【いかに巨大兵器であろうと、その肩に乗れば逃げ場は少なくなる筈だーーー奴が飛べるならまだしも】
【銃座の弾丸の嵐もそう長くは耐えられまい、狙いを付けて引鉄を引ーーー】

ーーーは?

【こうとした瞬間、巨大兵器の肩部がいきなり開き、それを見たラッシュは嫌な予感に襲われる】
【当然それは大当たり、開いた肩部から出るわ出るわのミサイルパーティ、あれ程巨大な兵器からでは、一つ一つが軽く人間を跡形も無く消しされるだろう】
【耐えられる訳がない、回避しようとも間に合わない、ならば頼れるのはーーー】

ーーーふざけん!なッッ!!

【ガシャン!と銃座を構え、引鉄を引きながらやたらめったら振り回す】
【しかしめちゃくちゃに振り回している訳ではない、ミサイルを次々なぞるように狙って、撃墜していくーーー】

くそっ!切りがねぇぞ!!

【とはいえ、ミサイルの数が多すぎるーーー目視で狙いをつけるのも、そろそろ限界にーーー】
【ーーー刹那、バイザーが急に起動、画面が切り替わり、バイザーを通して広がる視界に、様々な文字とマーカーが浮かぶ】

《手こずっているようだな。手を貸そう》
《…手というか、口と機能だがな》

【視界に広がるミサイルを、次々ターゲッティングして、狙うべき順番を示す表示、それに次いで聞こえてくる通信は、忘れもせぬ主人の声】
【愚痴を返そうにも暇がない、とにかくミサイルを表示に従って全て撃ち落としーーー】

ーーーうおおおおおおおおおおおッッ!!!

【硝煙が広がる向こうに、エコー視界でバイザーに映る巨大兵器の姿、その脚に狙いをつけて、銃座の引鉄を引く】
【細かな形は見えない為に、装甲の隙間なんて狙えやしないーーーだから、万遍なく兵器の脚に浴びせるように、銃身が焼け付くまで撃ち続けるーーー】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/11(月) 20:48:16.28 ID:1xSYoxmvo
>>672

あの少女は僕達の味方かな、そんな雰囲気――……ッ!

【目の前に激突した何か――それが、すぐに人である事を認識して】
【たぎる怒り、それと同時にひとつの疑問――何故、吹き飛んできたものが"自警団"の者ではないのか……?】
【むしろこれは――"創世戦団"の者!】 【仲間割れか?】 【それとも第三勢力か?】

【その疑問は、すぐに晴れることとなる――現れた戦車、突き刺さるのは"逆五芒星"の旗印】
【――"カノッサ機関"!】

……何のつもりだい?

【創世戦団も自警団も敵に回して、一体何が目的なのか――混沌か?】
【色々な考えが頭を巡る、けれど聞いたところで答えが返ってくるとは思えず、ぶっきらぼうにそんな問いかけをして】

弾が……! 皆避けてッ!
(戦車――僕の変身出来る姿じゃあ、まともに戦っても太刀打ち出来ないッ!)
(そうだ、幾つかの装備を受け取っているはず――これを使えば、どうにか……)
(……酸、はたしてあの戦車は耐酸性があるのだろうか、――なければ、強力な酸の攻撃が届くはず)
(耐電性がなければサンダー・E・Sでも良いけれど……ここには電気がないな、このラグレイトの力を使えば少しは強くなるかもしれないけれど)
(うーん、ヴァイブレート・E・Fは……水がないからなァ……振動なら戦車の中にもよく通ると思うけれど……)

【近くの土嚢に身を隠し、彼は考える――あの戦車に正面から向かっていっても、命を落とすだけだ】

喰らえッ!

【対戦車用の爆弾を一つ、五本指になっている長い舌の先で持ち、弾と弾の間を縫うようにして跳び】
【近くの柱――地上よりおよそ3m程の部分にはりつくと】 【その爆弾をひょいっと放り投げる】
【狙いは、二基の機銃の内の片方、まずは装備を一つ一つ破壊しつつ――何か対策を考える事にしたようだ】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/11(月) 20:49:34.71 ID:vYbPVrM00
【公園。】


――。大会、ね。
楽しみだ、うずうずする。


【黒い呉服に身を包む巨躯な男。他に特徴と言えば、無精髭を生やしているとこか。】
【ベンチに座り、とあるチラシを見つめている。】
   ・・・・
【――武者震い、だろうか。】
【チラシをつまむ両手がカタカタ震えている。】


ああ――、実力者が集まるんだろ。
一回戦で負けるかもしんねーけど……。


【ベンチの側面に立て掛けた一本の刀。】
【手に取って、軽く鞘から刀身を晒し、】
【刀の背を、舌で舐めた。】
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 20:58:17.34 ID:s3t5OLqL0
【大通り】

(めんどうな事を、引き受けてしまったかもしれない。)

【そいつは僅かに、悩んでいた。】
【ーー灰色の髪、空色の瞳、フサフサした大きな尻尾が特徴の、小柄な少女である。】
【そいつは、着古した黒コートが、妙にサマになっている。】

(まぁ、悪い話じゃあないが……軽率だった、だろうか?)

【悩みは、表情には出さない。彼女はそれを、美徳だと考える。】
【然し、足取りにはそれが漏れ出していて、やや不安定で。】

【無意識だろう、普段なら不用意に近寄らない、路地裏付近に足が向く。】

【丸腰で、小柄で、獣人。希少だ。高く売れる。】
【ーー或いは、正義漢ならば庇護欲を掻き立てられるか。】

679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 21:05:12.00 ID:lu+zSwlL0
>>673(セシル)

【巨大な脚部が踏み砕いた後を見れば―――クレーターが山脈の大地に残っている、喰らっていればそれだけで終わっていた】
【セシルの放った炎弾は、ドンッ!という音と共に巨大兵器の右脚部に命中し装甲を一部ではあるが吹き飛ばす】
【剥き出しになった装甲の奥では―――まるで筋肉のようにモーターがせわしなく動いているのが見える】
【上部にいる男に攻撃するには、周囲の高台などを上手く利用し脚部から破壊していくのが手っ取り早いだろうか………と】

あぁッ!?小さすぎて聞こえねーぜこの野郎ッ!!ッとと………。
やってくれるじゃねぇか………面白れぇ―――まずはテメェから斬り下してやるぜぇぇぇぇぇ!!!

おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!      《重炎斬=tッッ!!!

【なんと、男は自分からセシルの元へと降りてきた=c……背には炎の翼が一対現れている】
【そして右手にはどこから現れたか直刀が一本にぎられており、それを落下の勢いものせて思い切りセシルの頭上から振り降ろすッ!】
【そのまま下の地面へと鍔迫り合いのまま突き落とそうというのが狙いか―――。】

>>674(アンジェル)

【┣¨┣¨┣¨┣¨ドドドッッ!!】【ジャイロはセシルの元へと向かったため攻撃は敵わなかったが、巨大兵器の装甲には直撃した】
【凄まじい爆音と爆炎と共に装甲は破壊され、完全にその下のモーターが剥き出しになった。】
【巨大兵器の頭部はウィィィィィとアンジェルの方を見るとゆっくりとその右腕部を上げていく】
【その指先には穴が開いている―――まるで何かの発射口≠セ………】

《痛ってぇな、まぁ俺は痛くねぇけど―――鬱陶しいんだよ、小蠅がちょこまかとッッ!!
                                オラオラオラオラオラオラオラオラオラッッッ!!!》

【┣¨┣¨┣¨┣¨ドドドッッ!!】【今度は巨大兵器から、その右手の指の先の発射口から、5つのグレネード弾が発射されるッ!】
【とはいえ弾幕としてはそれほど脅威ではない、三次元の動きが可能なアンジェルならば回避は可能だろう】

>>675

《オイオイなんだってんだ、全弾落としやがったぞあのグラサン野郎―――化物か…。
                        まぁいい………まだまだお楽しみは―――これからだぜッッ!!》

【ガガガガガガガガッ!凄まじい銃撃を受ける装甲には亀裂が入り、内部のモーターが露出する】
【どうやら分厚いように見えて、それほど装甲は厚くないようだ―――内部の搭乗員は静かに相手に向けて称賛の言葉を贈る】
【そして、今度は背面のブースター付近の装甲が開き、まるで産卵するかのように三つのミサイルが大地に向けて′bソだされる】
【まるで的外れな攻撃―――ラッシュの前方、左方、右方の三方向に新しいミサイルは着弾し、爆破―――しない】

【ガコンッ!なんと、そのミサイルがさらに開き、内部からさらに小型な子機を無数に発射してくるッ!!】
【その先端はドリルのようになっており、激突すれば掘削するように回転する、それがラッシュの周囲三方向から迫るッ!】
【果たして、これも銃座で全て撃ち落とす事が出来るだろうか―――】
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 21:07:08.15 ID:Sjpnub7p0
>>672

【衝撃音。新たな“敵”。撒き散らされる銃弾の雨。】

(……私に必要なのは“徹しきる”事……)
(骸に気を取られる意味も、理由も今は存在しない――――――!)

【創世戦団の戦闘員の、無惨な最期を目の当たりにして。】
【生じかける義憤を封殺――――――冷徹さを纏い直した柊は、更なる戦意を研ぎ澄ます。】

…………―――― 金翅鳥。

【構えるように振り抜く右手。その前腕に顕れるのは、継ぎ目のない漆黒の前腕鎧だ。手の甲にまで張り出した先端部の黒。】
【―――― 同時、もう一つの変化が訪れる。】

【霊鳥の形をした炎が虚空より生じ、その内より赤熱の如き光が浅い孤を描きながら伸びる。少女が其れを両手に取り、】
【その光が纏う、黄金の火の粉が音無く爆ぜ散って。現われたのは―――何処までも清冽に美しい、白銀の太刀だった】
【冷たく澄んだ刃の輝きは無謬。極限域の鋭利さを持つ刀身には金象嵌が施されて、横構えに構えられて――――】


【同瞬に剣士は神速で駆け出す。“常人ならば”、目にも映らぬであろう速度の疾走。】
【そして銃弾の雨をかいくぐりながら連続で斬撃、斬撃、斬撃、斬撃。
 一閃ごとに数発の弾丸を斜めに弾き、その跳弾により自警団への攻撃を相殺しようと試みる。】

…………温いのね、先ず狙うべきは“敵”でしょう?
『脅威は、差し迫ったものから排除せよ』―――――――――――

…………貴方を敵と見做した“私”が、その慢心への危急の脅威(てき)だ……ッ!

【殺意の如く、戦意もろともに叩きつける――――――― 狙うべきは自警団ではなく、先ず凶刃たる“己”なのだ、と。】
【そしてそのまま駆け続ければ、一挙動で詰められる “間合い”に柊は到る。】

(…………!)

【刹那、地を蹴って捻りを加えた全身で跳躍―――――― 】
【二挺の機関銃の射線を逃れながら、『ユウトの狙わなかった方の』銃身の至近距離にまで移動した。】
【そして装甲表面を足場として、独楽のように全身を回転。】
【その勢いに乗せて振り下ろす刃で、銃身を斜めに斬り棄てようとした。】

【上手く行けば、銃身は斜めに折れ曲がり――――内部で機構を暴発させる。】
【そうなれば、弾丸の連射は当然止む事になる。】
【それが彼女の狙いだった。】
【ただ銃身を切り裂いても、「方向が変わるだけ」という事にもなりかねない――――それを避けるための処置ともいえた。】

【攻撃後には装甲表面近くの空中から、彼女は降下する事になるか。】
【位置取りとしては、そこまで悪くもなかったが―――――】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 21:11:25.42 ID:EWk35jn7o
>>670

ねぇねぇ何してるの、おにーさん

【青年の後ろから声が掛かる。】
【いつからそこにいたのか、振り向けばそこには、一人の少年が見えるだろう。】

【純白のローブに身を包んだ、小さな体躯の幼い少年。】
【その虹彩は、淡い光のスペクトルに煌くグレイを呈し、】
【それは新雪のように穢れの無い、透き通るような白い肌をしていて、】
【プラチナのような、限りなく純白に近い金の髪は、腰のあたりまでふんわりと広がっており、】
【子供特有のあどけない中性的な顔立ちに、長い髪も相まってその容姿は女の子のようにも思える。】

【中性的な顔であるという部分では似通っているが、】
【その身を包む色は黒と白の正反対の二人。】

【少年は、青年のその行動に興味津々というように、その輝く瞳を青年の顔へと向ける】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/11(月) 21:14:05.25 ID:1yKAaTfwo
>>679

“……何だ。ゴキブリが落ちてきたようだが――っ、”

【上昇する此方に下降でまっすぐ迫られる、回避は叶わない】
【直刀に対するは鷹の前足。がきィん!と硬質な爪が相手の刀とかち合い高い音を上げた】
【まだ然程高くは跳ね上がっていなかった、故に地面からギリギリのところまで競り合い高度は下げられる】

【それでも。大きな鷹の翼を力強く羽ばたかせ、猛禽の前足と猛獣の後ろ足が空を蹴る】
【駆けるように軽やかにカーブを描いて攻撃を受け流し、相手から少し距離を置いた地面に着地して】

“悪いが、この夜の国、何より「私と鈴音の」館近くまでお前達が来ている時点で、始めから最後まで「本気」だ
 誰であろうと「私と鈴音の」安寧を乱す輩など、決して許しはしない
 次からは水の国辺りでやってくれないか。ここでは「私と鈴音の」邪魔なんだよ”

【「次があるならな」と、幻獣――グリフォンは男の声のまま吐き捨てる】
【一度ならず三回も用いた言葉は、一体どれだけの意味を持つのか計り知れない】
【代わりにと提示した場所も大都市なのだから。どちらが悪だか呆れたものだが】
【自分達に害が及びさえしなければ、彼にとってはどうでも良いのだろう】
【――故に。害の及ぶ今回ばかりは「全力」だ】

【先程競り合った足とは別の前足に黄緑の炎が込められ――競り合った方はまだ、動かせないようだ】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 21:19:01.67 ID:NGujWQJOo
>>679

―――小蝿こばえってうるさいわね!

それとも……そんな所に引きこもってちゃ、敵を見誤るのも無理はないかしら?
機関銃とかならともかく、グレネード弾なら――オオワシを舐めないほうがいいわッ!!

【剥がれる装甲、覗くモーター。今狙うべきは確実にそこだと、ひと目で分かる】
【巨大な兵器は一撃で破壊するのではなく、1つずつ潰していくのが上等手段】

【――豪ッ!アンジェルの大翼が一度羽ばたくと、凄まじい勢いの風が吹いた】
【それは最早能力とも言えるほどの暴風で、しかし攻撃ではなく防御の為】
【鉛弾ほどの推進力を持たないグレネード弾ならば、勢いを殺して落とすこと――或いは、跳ね返す事も可能かもしれず】

(まだまだ、きっとこれくらいじゃ止まらない……何より、創世戦団は二人だけ……?)
(そんなはずない。そんな少数で攻めこむ馬鹿なら今まで暴れ回り続けられるわけがない)

……慎重に行くのがいいかしら。このまま的にさせてもらうわ――!

【チャ、と銃を構える。こちらもグレネード弾だが、残りは四発――その全てを撃ち放つ】
【狙いは勿論、むき出しにしたモーター部分。成否にかかわらず、アンジェルは弾の切れたランチャーを捨てて】
【一瞬、バッジが光る。それはまさしく封印していた武器を召喚する刻であり――わずかだが、隙でもある。】
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 21:23:01.47 ID:d0oYtGym0
>>681

――――――――ッ!?

【神経をとがらせるように、ひたすらに杖に集中していた青年だったが、不意に背後から声を掛けられ、動きを止める】
【そうして翳していた左腕の杖を下ろすと、ゆっくりと背後を振り返り、少年の姿を目にする】

……手前かい?
手前は今、精神統一のための修練をしていたところだよ……

【右手でグッと、顔の汗をぬぐいながら、青年は答える】
【相当に気を入れてそれをやっていたのだろう。どこか憔悴したような雰囲気すら感じられる】
【繰り返しの動作ともなれば、腕にも疲れは溜まってくる。そうした事を考えれば、確かに『修練』と言えるほどの行動だと言えるだろう】

…………君こそ、こんな夜に、こんな人気の無い場所で…………何をしているんだい?

【逆に、青年の方が少年に問い返す】
【子供が一人で迷い込む様な場所でもない。何か、普通とは違う事情があるのだろうと予想しながらも】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 21:27:56.32 ID:b2s2lXVUo
>>677

【その公園へと一つの足音が響き渡るのだろう】
【瞬間に空気が震えた、張り裂けるような鼓動をも光らせるほどに】
【一つまた一つと足音が響くたびに公園内の命という命が枯れる、よう】


なんだァ……先客がいやがったのか……ついてねェや
おい、そこのでくの坊、邪魔だ、失せろ


【安そうな着流しを纏った長身でありながらやや痩せた雰囲気の男】
【それでも大きく開いた着流しから漏れる胸元はしっかりとしている】
【色あせたような白髪と着流しの背中に描かれた八≠フ紅い血文字が滴り落ちるようで】

【幽鬼のように足音を響かせながら、やや猫背で貴方へと近づくのだろう】
【右の腰には一本の長い刀が鞘に包まれて差してあって】
【しっし、と右手で払うような仕種を見せるのだろう――――】

【そうして、月の下にさらされるその右手には】
【今さっきついたばかりのような鮮血が、べっとりと濡れていた】
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/02/11(月) 21:29:48.59 ID:NosvjCs20
>>678

あっれ〜?どこ行ったんだぁ〜?

【路地裏には褐色の肌をした少女がいた】
【ボサボサな緑色のロングヘアーに灰色の瞳】
【胸元と腰回りだけを隠す布のような服】
【頭から腰当たりまですっぽりと覆うようなクマの毛皮を被っている】
【迷子にもでもなったのかあたりをキョロキョロと見回し、誰かを探しているようである】
【ただ一つ、おかしなところがあるとすれば少女が持っている縄】
【その縄の先には、雁字搦めに縛られている男がいる】
【男は遠くからでは気絶しているのか死んでいるのかわからないほど、ピクリとも動かない】

あっ、人だ!

【そう言って少女が指差す先にはフサフサ尻尾の小柄な少女ー貴方がいた】

なぁなぁ、この辺にタバコをぷか〜って吸ってるやつ見なかったか?
ここにいるって言ったんだが居ないんだ〜

【抽象的な表現だが、それが彼女が探している人物なのだろう】
【待ち合わせ場所にその人物が居ないか、もしくは彼女が場所を間違えている】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 21:31:38.77 ID:lu+zSwlL0
>>676(ユウト)

何をおっしゃいますか………我ら機関≠差し置いてこのような愉しい愉しい戦………フフ。
それに―――ある程度は戦団の皆様にも消費して頂かないと―――上手く駒が運びませんので―――。

おっと失礼、顔も見せずに挨拶はいけませんね。

【ガコンッ!と戦車の搭乗口を開けて、何者かが現れる―――その人物は】
【全身を黒いスーツで包み込みんだ男、その頭部は奇妙だった―――時計=c……そう時計のようなのだ】
【確かに形状は人の頭がい骨と同じ形状をしているが、この男の頭部は肌ではなく時計の文字盤なのだ】
【当然口や髪の毛などはなく―――眼が在るべき場所には歯車が二つ、ガチン、ガチンと回転している】

【仮面か―――?男はゆっくりと頭を下げる】

申し遅れました―――私、カノッサ機関ナンバーズNO.12―――アイオーン≠ナございます。
以後、お見知りおきを―――以後があれば≠ナすが…。

【銃弾はある程度放たれると停止する―――自警団のダメージは4割と行ったところか、皆散り散りになってしまっている】
【ドンッ!!ユウトの放った爆弾は見事命中し、機銃の一つを破壊した―――だがアイオーンは意に反さない】

おやおや全く―――人が話している最中に攻撃とは品のない………少し黙って≠「ただけますか?

【パチン―――アイオーンが指を鳴らせばユウトの周囲に時計盤のようなエフェクトが発生する】
【そのままその場所にいれば、まるで全身が鉛になったような重さ≠ェ襲ってくるだろう―――体を動かすのが困難になるはずだ】
【直後―――戦車の後方からキュルルッ!!という音を立ててチャフグレネードが発射される―――拡散するように爆発を起こす厄介な物だ】

>>680(柊)

【凄まじい速度で放たれる柊の剣撃によって―――銃弾は次々に切り落とされていく、これがなければ全滅もあり得ただろう】
【そして直後に弾丸の如く疾走、跳躍する柊―――戦車に易々と到達し、そのまま機銃を斬り伏せるだろう。】
【が、その直後には、柊の前方に、アイオーンと名乗る怪人が降り立っていた。】

おやおやそんな簡単に相手の懐に飛び込んでしまって―――相手の手の内が分からぬのにそれは愚策では?
まぁいいでしょう………まずは挨拶代わり………という奴でしょうか………時拳

【アイオーンは素早い一振りで柊の右肩目がけて拳を振るう―――何の事はない拳、直撃してもダメージは薄いだろう】
【だが―――その一撃は、中≠狙っていた………柊の肩の駆動関節だ】

【そこに特殊な技法を用いた拳を放つ事によって―――関節を一時的に止める≠フだ】
【もし直撃してしまったのなら右肩≠ゥら下の時が止まったような感覚が、柊を襲うだろう】
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 21:39:42.66 ID:rLL0s6VYo
>>679
くそっ!まるでゲームの雑魚敵の気分だぜ!
つーかもういいからこのバイザー切れよ!これ目が悪くなりそうで怖い!
《わがままだなお前》

【硝煙が晴れて来たころ、バイザーの機能を切って、今までと同じ視界に戻す】
【ガクガクと揺れる銃座の狙いをなんとか保ちながら、装甲を削っている事に手応えを感じる、『思ったより装甲は厚くない』と考えて】
【だとすればこのまま撃ち続ければーーーと思うや否や、巨大兵器の装甲が再び開き、攻撃を予感させる】

わりぃ!やっぱりターゲッティングして!
《はいはい》

【再びバイザーのターゲット機能をオンにして、ミサイル攻撃に備えるーーーが、それがこちらに来る事は無く、地面に突き刺さった】
【『不発か?』とも思ったが、ミサイル自体の装甲が開いたのを見ると、そうでもないと気を張った】

【次の瞬間、襲い掛かる子機の嵐ーーーしかも、さっきより範囲が広い】
【銃座で撃ち落そうにも、向けられる方向に限りがある、全てを撃ち落とす事は出来ない】

《不味いぞ、逃げろ》
ーーーちっくしょう!!

【撃ち落せないのにいつまでも銃座に座っていれば、あれに蜂の巣にされるだけだ】
【主人が指示をするより早く、銃座から離れて逃げ出した】
【しかし銃座があったのは砦の高台だ、逃げるにしても素早く離れるにはーーー跳ぶしかない】

う、うおああああああああああああ!!!

【高所恐怖症の彼には地獄ーーーしかし降りなければ無惨に死ぬーーー】
【意を決して飛び降りると、すぐ頭上で銃座とその周りが子機に削られて砕けていく】
【もしもの時の為、心得はあるーーー地面に落ちた瞬間に、受身を取って五点着地】

ーーーふ…ふぅ…なんとかーーー
《上》
はーーー?

【なんとか着地して安心したのも束の間、上から落下してくるのは銃座の残骸と瓦礫の雨】
【また埋まるのは御免だと、慌てて逃げ出し、ベルトから機具を取り外し右手に持つ】
【とりあえず走って巨大兵器に向かうがーーーさて、どうするか】
【銃座を失った今、蟻が人に挑むような物だがーーー】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/11(月) 21:44:46.88 ID:vYbPVrM00
>>685


――ん?


【チャキリと音たて刃を隠せば、彼はたった今訪れた男に目を向けた。】

【挑発だろうか? でくの坊。ふむ――。】
【安い悪口に対してわざわざ腹を立てるほど】
   ・・・
【彼はちんけなプライドは持っていないが――、】

【現れた男は――――、】
     ・・・・・         ・・・・
【なんとも面白そうな――、】【是非とも斬り合いたい――。】

【相手の纏う、他者に影響を与えるほどの強者の風格――。】

【――ここは、挑発に乗って見るのも一つの手だろうか。】
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
【せっかく喧嘩をふっかけてくれている。】


おーおー!
お前こそ今さら現れておいてそれはねーんじゃねえのか!?


【刀を手にして立ち上がる。】


【――思わず笑みがこぼれてしまう。】
【こんな感じでいいだろうか――。】

 ・・・・・・・・・・・・・
【斬り合って、くれるだろうか――?】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 21:46:00.36 ID:HyllcQ8+0

【冷たい風がびゅうびゅう、と音を立てて舞い込む】
【路地には人影も少なくなってくる時間、大通りに面した一軒の店に明かりが灯る】
【ランプのようなオールドな光、窓から篭れる店内の雰囲気は酒場のそれに近いだろうか――】
【OPENの文字がドアノブにかかっている】


アタシってば字が綺麗じゃないのはどうにかした方が良いよね〜・・・
仮にも正義を掲げる組織の頭が事務仕事あんまり得意じゃないってのはマズイ気がする。
・・・いや、でも開いてしまった物は仕方ない。これから上手くなると・・・祈る!!

【――女性が一人、店内のデスクに木で縁取られたボードのような物を置いている】
【それはホワイトボード、いや――黒板、か。】
【女性はチョークで大きく文字を書きながら――んむむむ、とか、あ〜ずれた、等と小言を言っている。】
【五分ほどそうしながら、ようやっと書き終えたのだろうか――女性はその板を持ち上げ、裏口へと通じる通路へ向かう――】


【やがて通路ががくん、と音を立て動き出す――昇降機となり地下へ降りると、目の前に広がるのは"基地"】
【機械や書類などが並ぶ広間を抜け、壁に先ほど書いていた"板"を貼り付ける】


【そこにはこんなことが書かれていた】


〔注目!重要事項と思われる連絡!!
一部の人はもう知ってると思うけど、UNITED TRIGGERを支援してくれる仲間が増えました!
正式なメンバー、という訳ではないのですが、彼らも立派な仲間です。
なので報告事項として二点だけ、記載しておきます!


まず一点、支援してくれる協力者の名前と詳細

一人目は、というより「彼女ら」は現在正式に旗揚げをした訳ではないのですがとある「組織」のメンバーです。
過去にいくつかの組織を支援してきた、凄い科学力を持つ方達です!
今回、UTにも協力してくださる事を約束して頂きました!Wasshoi!!
これから組織として活躍していく事が予想されます、当然共闘も増えるでしょう!
今回ウチに提携を結びに来てくれた代表の子は、「ジャンクちゃん」という、ロボットの娘です。
列車占拠の時に一緒に戦って、人質救出に尽力してくれた可愛い女の子だよ!
なんたってロケットパンチも撃てるし、そのうちスーパー合体!とかブレストファ○ヤー!!とか、性能がアップしてヤバイ級な事になるかもね!
んでもってボス、っていうとあれだけど、組織の長は"WILD"っていう人らしいんだ。この人からプレゼントがあるから、下記を要チェック!
そうそう、あの時確か「船」も出撃してたと思うけど、アレが拠点になるのかな?ともかく、もし会うことがあったらみんなも挨拶しておいてね!
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/11(月) 21:46:06.83 ID:EWk35jn7o
>>684
ふーん、せいしんとういつ……。

【それでは邪魔をしてしまったかもしれないと、少年は少し反省する。】
【その反省の色が少年の瞳から見て取れるだろう。】

えっとね、このあたりは僕の故郷に近いんだ、それでなんだか少し懐かしくなってお散歩してたの。

【普段はこの辺りに来ることはあまり無いようだが、このあたりに少年の故郷があるという。】
【とはいえ、人里からもある程度離れている場所で、】
【散歩するにしても道といえる道もないような草原であるが……。】

……おにいさん大丈夫?なんだかし辛そう……。

【そして少年は、青年の顔を見、少し心配そうな顔になる。】
【修練にしても、あまり根を詰めすぎてやるのは良くないよ、と言いたげな顔で……。】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/11(月) 21:46:16.52 ID:HyllcQ8+0
で二人目なんだけど、ちょっとデリケートな話題だからこれは隠密に頼むよ〜!
名前はシェン・ロンドさん、知っての通り件の風の国襲撃事件で、機関相手に啖呵切ったあのカッコイイ人だよ!
彼は能力のこともあって金銭面とか、情報面できっとすごく色々な情報とかを支援してくれると思うんだ。
うちみたいなちっちゃい組織にはそりゃもう貴重過ぎる協力者だね!
ただ、見ての通り彼は単身なのにウチの組織には身を置いてないでしょう?あくまで、協力者、という立ち位置を望んでいます。
でもちゃんとそれには理由があるんだ。
彼は色々なことを経験してきて、その上で今のポジション、つまり機関に敵対する所にいるわけだから
私達が仲間になる事を受け入れても、どこかできっと色々と問題が発生してしまうかもしれないよね。それだけならアタシは受け入れるんだけど
なにより、彼自身がね、「機関にいた時の事を、全て過ちだったと言ってしまうのは、過去の仲間への裏切りだ」って、そう強く思ってるみたいなんだ。
だから加入は出来ない、って言ってたんだ。けどね。
ちょっと難しい話だけど、この組織って「同志」の集まりだと思ってるんだ。
最初に言った通り、大事なのは今、この状況で同じ方向を向いて剣を構えられるかどうか、じゃないかなって。
だから正式に名前を加入できなくても、彼は彼、アタシ達の大切な"同志"だから、もし会ったらよろしくね!
――ただやっぱり、あんまり大声でそれを言っちゃうと、彼としても危ない立場になってしまうから・・・くれぐれも慎重にね!


そして二点目、ジャンクちゃんの組織からの支援装備について

前述した"WILD"さんからステキなプレゼントがあるよ!
情報を共有できる携帯型端末、通称"W-Phone"、ダブフォンとか略してるみたい!
コンパクトながらにすっごい多機能でとてもアタシみたいのには使いこなさせそうにないけど
情報を共有したりマップとかコンパスもついてるし映像を記録したりするのにも使えるホントに便利なアイテムだよ!
確か戦闘なんかでも使えるように、魔術とか"哲学者の卵"の汚染状況調べたりするアナライザーにもなるんだって、ビックリだね。
でもって、『情報統合ネットワーク』っていう、W-Phone持ってる人同志で情報を共有したり出来るネットワークへの
書き込み・閲覧が可能なオンライン機能もついてるんだって!うん、書いてて頭が痛くなってきた!みんなは・・・理解できてるかな。
機械ニガテなのアタシだけなのかな・・・まいいや!
要はこういう連絡事項なんかもこれからはW-Phoneで出来るようになるってことだね!
みんなにも一つずつ配るから、下記のラインナップの中からどれかを選んでね!


赤い剣の柄『ソード』、青い杯の柄『カップ』、金貨の柄『コイン』、緑の杖の柄『ワンド』

それじゃ、みんなも何かあったら黒板に書いたり情報統合ネットワークに書いたりしてねん♪

                                                                  以上、ボス(仮)からの連絡です!!〕

【UNITED TRIGGER地下基地内に、陽気なメッセージが残された。】

さて――皆は今、仕事中かな。
今回は事務関係でアタシは加勢できないけど――。
確か、拠点防衛の任務だったっけ。・・・動かないでガンガン撃てるアタシ向き、だったかな・・・。

うん、みんなガンバ!ユウトとベルに期待!!
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 21:50:20.30 ID:s3t5OLqL0
>>686

(……ああ、めんどうな事は、重なるものだな。)

【自分が指名されたのだ、と気付いて、面倒ではあったが、顔を上げた。】
【そして、気づいた。】

思った以上だ。これは。

【縄。緊縛。縛られた男。SMプレイ? そうでは無いな。】
【困惑を隠せない。これは、美徳に反する。】

……あー、私は見てないね。
なんだ、その……引いてるやつは、手土産かな?

【……触れないのも不自然だろうと、微笑みを浮かべて。】
【言ってから、後悔する。面倒が増えそうだ。これはよくない。】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 21:55:46.43 ID:b2s2lXVUo
>>689

【気に入らないと思った、僅かに傾けた口元から、思わず怒りの言葉が漏れそうになる】
【透けて見えるようであった、貴方がまた、彼と同じ人種のようであることが】
【その感情の篭っていない買い言葉に、酷く頭をかきむしられるよう】

【けれども表層に浮かぶのは、三日月のように鋭い笑み】
【口角が釣りあがったなら、その色を強く歪めて、夜に浮かぶその色を舐めた】
【コイツなら楽しめそうだ、と底意地の悪い笑みをそこに見せた】


ククク――――分かんねェかなぁ、いや分かってんだろ
俺がそういう人間≠カゃない、ってどうせお前は分かってる筈だ
責める気はねぇよ、むしろ、ありがてぇ気持ちだ

ここらで一杯大きい獲物をしとめられんだからよぉ――――


【言葉など理由など、決して目的ではない】
【人と斬りあう≠ニいう手段の為には、たとえ如何なる目的であろうと、彼は選ばない】
【その性格が、貴方にもまた覗けるような気がした】

【右の鞘からその刀を抜いた、長い刀身のやや大振りの刀】
【右手に握ったのなら、スラリとその切っ先を貴方に向けるのだろう】
【鋭い刀身へと月の形が落ちて、強く色を歪めるよう】


カノッサ機関ナンバーズ第八席――――長船
名乗んのは性じゃねぇが、今名乗ってかねぇと忘れちまいそうなんだ
――――のめり込んだら、バラバラにするまで止まんねぇからよぉ!!


【粉塵が舞い上がる強く地面を蹴り、駆ける動作を始める】
【草履が地面を叩く音、一つまた一つとその尾すらも消えないほどに早く】
【ほぼ瞬きの隙間も無くその距離を縮めたなら、右手の刃を振りかぶり、落とす】

【ベンチの側にいる貴方への一撃、避けられることを想定しているのか、或いは出方を見ているのか】
【直線的な一閃、回避する事は非常に容易であろう】
【回避したなら、ベンチなど粉々になってしまうほどに、強く叩きつける】

【吹き上がる大量の木片が、白髪へと降ったならば、その強い筋力を示すのだろうか】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/02/11(月) 22:00:07.06 ID:NosvjCs20
>>693

そっかー、見てないのかー…

【うーん、と頭を片手で掻きながら困った表情をした】

あい?これか?
これなー、こいつ悪いことしたからなー、
捕まえろー!って言われたから捕まえたんだぁ!

【笑顔で楽しそうに話す少女】
【彼女の話から、誰かに命じられての行動なのだろう】
【しかし、少なくとも捕まっている男が悪いやつであるかどうかの確証は無い】
【彼女は純粋ゆえに知らないだけなのだろう】

だから待ち合わせしてたんだけど居ないんだよー

【完全に主語が抜けてしまっている為、誰となのかはわからない】
【困り果てた少女のその顔は、どこか寂しそうな、悲しそうな顔をしている】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 22:01:10.33 ID:d0oYtGym0
>>691

あぁ……ちょうど人気の無い場所だったからね…………自分の修練に没頭するには、丁度良かったんだ
……まぁ、君が気にする事は無いよ。事情を知らなければ、気になってしまうのもしょうがないからね……

【どこかしぼんだ様子の少年に、青年はフォローする様に声を掛けながら説明する】
【風やら草の音やら、あまり静かとは言えない場所ではあるが、少なくとも人気が無いと言う事はプラスになるのだろう】
【――――あるいは、こうして汗を流すほどなのだから、この風に当たりながらと言うのが都合が良かったのかもしれないが】

…………ほぅ、なるほどね…………
君はこの国の人間と言う訳なんだね……なら、一人でいるのもおかしくは無いか……

【ほ、とやや驚くような仕草を見せながら、青年は少年の答えに頷く】
【こうした場所を歩いていると言う事は、自分の様な旅の人間だと思っていたのだ】
【しかし、ある程度『地元』と言う言葉にあてはまる立場と言う事なら、それもおかしくは無いだろう】
【――――そうして、視点の広い立場を前提にしていた故だろうか。青年は少年のこの行動の奇妙さに気づく事無く】

…………辛くなければ、修練の意味は無いでしょう……?
手前も、ある程度は人後に劣らないって言う、自負はある…………そうそう簡単に、怠けたくは無いんだ……

【心配そうな少年に、青年は事もなげにそう言ってのける】
【確かに、自分を追い込む事が修練の一側面である事は事実だろう。そして青年は、それなりの気合をもって打ち込んでいるらしい事も、その言葉に窺える】
【それでも、杖を持っている左手が、やや震えている。やはり、相当な疲労を溜めこんでいるらしい】

それに、自分の限界を知るのも、大事な事だ…………手前も、本当に危ないラインって言うのは、心得ているよ

【それでもある程度、青年は余裕を見てペース配分をしているらしい】
【――――魔術師としての修練にしては、やたらと肉体を酷使しているものでもあるのだが】
【青年の追及する『精神統一』の領域は、そうした深いものであるらしい】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/11(月) 22:01:12.83 ID:1xSYoxmvo
>>687

愉しい愉しい戦いに、上手く駒を運ぶための消費ねェ……
…………――――アイオーン、ね……覚えとくよ

【まだ、相手の真意は読めて来ないが――】
【そんな理由で、人の命を奪う様な行為を……彼が見逃すわけがなかった】
【――彼が、その異型の姿にたじろぐことはない】
【見慣れているのだ、人ならざる存在は――彼が元いた世界で】

【"皆大丈夫かいッ!"――そんな声が反響して】

君を見逃せば、もっと甚大な被害が出かねないからね
――全力で、止めさせてもらうよ

【周囲のラグレイトの輝きと同調するかの様な、彼の金色の眼は敵を確実に捉えていて】
【爆弾が当たり、機銃の一つを破壊に成功……もう片方の機銃も柊によって斬られたか】
【あの子の太刀筋――いや、動き自体が速いッ!】 【もしかすると、[スラッシュ・E・リザードマン]よりも――】
【――いや、今は自分の力の事を考えている時ではない、――周囲に現る時計盤の如きエフェクト】
【己の直感が告げている、――"ここにこのまま居たら危ない"――と】

【そのエフェクトを抜けるかのように、斜め上の右方向へと跳躍し近くの壁にとはりついて】
【直後、発射されるチャフグレネード――半ば爆風に押される形で、今度は正面へと跳躍】
【天井より大きく突き出した一つのラグレイトに掴まると、爆風で飛来したラグレイトの破片を一つ舌で捕らえ飲み込み、そして吐き出すは酸】
【"サッカーボール"程度の大きさの"酸の弾"が、アイオーンの足許へと飛来する】

(今、発射された弾――自動で発射されたと考えても良いけれど)
(中に他の人が居る……その可能性も考えられる!) (――どっちでも良いか)

【なるべく柊に当たらぬよう配慮して飛ばされたその弾――狙いは"アイオーンの脚"と――"戦車内部"!】
【ラグレイトの力で強化された酸は、金属を溶かす程の力を持つが――】
【いかんせん量が量だ、そこまで多くのモノを溶かすことはないだろう】
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) :2013/02/11(月) 22:04:10.33 ID:aKwo7fvXo
風の国の中心街から幾分離れた草原地帯。余程の物好きか旅人しか通らないようなこの場所に、西洋風の一軒の小ぢんまりとした家が建っていた。
二階建てのそれは、まるで中世ヨーロッパの時代から切り離されたような風貌で、お洒落という言葉が似合いそうだ。
その家の前に、女性が一人。

「や、やっと着きました。郊外ってお聞きしてましたから多少の覚悟はしておりましたけど、まさかここまでとは……」

そう独り呟き、ふぅ、と大きく溜息をつく。
腰まで伸びた流麗な金の長髪。家を見つめる瞳は空の様に澄んだ蒼で、柔和な口元は、それでも笑みを形どっていた。
くりくりとした目をパチクリとさせてから、女性は手を腰に当てる。
ボンキュッボン。そうとしか喩えようがないほど、彼女の躰は女性的であった。
主張するべきところを主張し、しかし括れるところは括れ、太ましい印象は全くない。
純白のワンピースを身に纏い、頭頂部には麦わら帽子。手にはパスケットを下げており、雰囲気はまるでピクニックに来たいいとこのお嬢様だ。
彼女はそのまま独り言を続ける。

「でも、素晴らしい建物ですね。こういうの憧れでしたのよ?」

独り言でも誰かに説明しているような口調なのは、彼女の癖なのだろうか。

「さて、荷物もありませんし引越し完了です!喫茶店を始めるならそれ相応の道具が必要ですよね。今から街に行って……」

そう言って彼女は先程歩いてきた道を見つめ、ガックリと頭を垂れた。

「……先程通った時に買っておくべきでした」

通った、というのは街のことだろう。瞳は潤み、どんよりとした雰囲気が彼女の周りに漂う。
ヒッチハイクという方法を思い出し表情が明るくなるが、それも一瞬。
ここを人間が通りかかるのはかなり稀だろう。ましてや、移動手段を持ったタイプとなると更に減ってしまう。
そんな所で喫茶店を営むんじゃないという声が聞こえてきそうだが、郊外故に家賃が格安なことと、何より彼女がこの建物を気に入ってしまったのが運の尽きだった。
来た道を戻るという苦行を想像し、彼女はう〜う〜と唸りだした。
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 22:05:24.58 ID:lu+zSwlL0
>>682(セシル)

ハッハァッ!!ジャイロテンペストのGはゴキブリのGじゃねぇよぉッ!!!ハハハハハハハッ!!
とはいえゴキブリと蟻じゃあゴキブリの方がデカくて恐れられてる存在だろうがッ!!

【―――どうやら、思っていた以上にとてつもない馬鹿≠ネようだこの男は】
【ダンッ!!と弾かれるようにセシルと離れた場所にジャイロも着地すると、直刀で肩をトントンと叩く】
【そして相手の言葉を聞くと「うげー」と気味が悪そうに顔を顰める。】

おいおい何を言うかと思えば女≠ゥよッ!!つーかこんな所に家建てんのもあれだろ…
よしよし手前を始末したらその首をその…鈴音≠ニか言う奴の前にぶん投げてやるよッッ!!!

何処で戦争起こそうが、知ったこっちゃねぇよ、俺はよぉッッッッ!!!

【どうやら戦闘さえできればどこで戦いが起きようがこの男は構わないようだ―――どちらもいかれている】
【自分の腰へと手を回したかと思うとその手に持つのは―――手榴弾=z
【それをセシルに向けて投げつけるだろう………それもただの手榴弾ではない、スタングレネード≠セ】
【空中で眩い閃光と爆音を発生させ、一時的に五感を鈍らせようと言うのが狙いか―――訓練を積んでいるのかジャイロ自体は動じない】
【そして閃光に紛れてセシルに接近し、直刀で首を薙ごうとするだろう。】

>>683(アンジェル)

《テメェみたいなクソガキは小蠅で良いんだよぉッッッ!!ひょいひょいと動き回りやがってッ!!
                                       チッッッ―――勢いが………!》

【アンジェルが巻き起こした暴風によってグレネードは押し戻され―――右肩部に激突し爆発する】
【元々露出していたモーターがさらに剥き出しとなり、そこへアンジェル自身が放つグレネードが直撃するッ!】
【ガガガガガガッ!!!】【巨大兵器の右腕部はその根元から落下し、雪を巻き上げて大地へと落下する】

【ふと―――アンジェルが気が付くだろうか囁きかけるような声が耳元に響くのを。】

     「フフ―――雑念が入ってるみたいだけど大丈夫?目の前の敵に集中すべきさ………。」

【どこかで聞き覚えのある声―――そしてアンジェルの周囲にはいつしか無数の朱く輝く蝶が飛来していたッ!】
【そしてそれはアンジェルを中心に渦を巻くように動き、そして一気に業火へと変化するッ!!】
【素早く反応できればこの炎の渦からは回避できるだろう。】

>>688

【カプセルミサイルはある程度子機を放ち終えるとそのまま力を失ったように倒れた】
【さて―――これからの戦術はどうするか、銃座はまだ2基ほど存在しているが、先ほどの攻撃をされれば同じ結果かもしれない】
【とすれば高台を利用しつつこのまま生身で向かっていくか…?判断する時間は敵は与えてくれない】

『ハッ!!無様にそのまま転がってろッ!!もはやテメェはそれまでだ、消え失せな!!』

                  『ぶッつぶれろッッ!!!』

【ズ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ッッ!!】                       【なんと―――飛んだ】

【全てのブースターを解放し、その20mを超える巨体を浮上させたのだ―――狙いは勿論、ラッシュだ。】
【落下スピードは遅い、だが問題は落下だけではない、その後に押し寄せる地震、そして小さな雪崩のように押し寄せる雪の壁だ】
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 22:14:43.20 ID:Sjpnub7p0
>>687

【猛烈な勢いで突き進むその拳に対して、柊は空中で手首を返して、斬り下ろしを放った直後の刀身を反転。
 そのまま斬り返しとばかりに、右の片手で横ざまに太刀を振り抜き右拳を“捕捉”―――――】

【“斬りさく”のではなく刀の腹で “受け止め”る事で、その勢いを捉え全身を乗せる。時計回りの回転を得て、錐揉み風に着地する。】
【そして回転の勢いをさらに利用、鉱床にめりこむ様に沈み込ませた身体を解放。
 前方に撃ち出す様に勢いを増して、強力な踏み込みに変えて斬りかかる。】

――――――――――…………ふっ!

【一度柄から離した左手は、再び柄尻に添えられていた。二段の加速を得る事で、斬撃の威力を倍加させる。】
【狙いは胴体―――――断頭台さながらの正確さで、地面と水平に斬り払おうとする。】
【それは先程とは逆に、彼女から見て右から左へと流れるものだった。】

【同時に、柊は自分の左手首の腱に、この一撃とは逆方向の力を掛け始める。】
【“次の一撃”への布石だが、此処では未だ意味のないもので――――】

【ゆえに気になるのはアイオーンの余裕。剣士の自分に徒手空拳で挑もうというのだ。】

(…………得物を見ていない、という事はありえないわね。罠の可能性もある――――)

【――― 或いは、余程近接戦に自信があるのか。何れにせよ油断ならない相手だが……。】
【左手首の“仕込み”に彼は気付けるだろうか。或いはそれが、次の攻防の明暗を分けるのかもしれない。】
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/11(月) 22:18:54.29 ID:vYbPVrM00
>>694


おーおー、俺こそ分かってくれて嬉しい。
       ・・・・
楽しくやろう。夢の時間だ。


【嬉しそうに歪んだ口許はそのまま、鞘に納めた刀を腰に移した。】

【なんてことはない。】
 ・・・・・・・・・・・・
【このほうが思いきりやれる。】


――、浪人。櫛灘自斎。


【二人の距離が徐々に詰められる。】
【その緊迫した中で、彼は名乗り返した。】
【嬉しそうに。鋭い双眸を長船に向けて。】


【余裕か――】【――否】
 ・・・・・・・・・
【楽しいのだ。純粋に。】


【――まずは重心を低く、腰の刀に手を添える。】
【上方から襲いかかる刀に合わせるように、居合い抜きをした。】

【相手の刀身をそうして抑えようと試みたのだ。】


【――確かに、回避することはできたかもしれない。】
【だが力量は――刀を交えなければ分からないだろう。】


【――結果。】


豪腕ッ!


【白い歯を見せた。ぎりり、と歯を食いしばるように――。】
【刀の背に前腕を添える。それだけではない。】
【片足をベンチに押し付けてその力をなんとか防ごうとした。】


【一瞬でも止まれば、ベンチに押し付けた足を相手の腹部めがけ蹴りあげるだろう。】
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 22:20:27.57 ID:s3t5OLqL0
>>695

まあ、悪いけどね。知らないもんは、知らない。
もう少し待ってみたら?

【そもそも情報量が少なすぎるのだ、と思った。】
【煙草を吹かしているなんて、そんなの、大した個性ですら無いじゃないか!】

ああ、そう。
……言われたって、その、待ち合わせの相手にかな?

【……だとしたら、一つ懸念が生まれるのだ。】
【この娘は、騙されて、良いように利用されてるのでは?】

ま、何にせよ……もう少し待てばどうかな?
話し相手ぐらい、なってやる。

【……確かめてやる。正義の端くれとして。】
【こういう小さな事でも、カノッサが絡んでいないとは言い難いのだ。見逃してなるものか。】
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 22:22:22.38 ID:NGujWQJOo
>>699

【朱い蝶が紅蓮の炎舞を作り出す――アンジェルの姿は、一時的に見えなくなってしまう】
【けれども炎の使い手ならば分かるだろう。渦の中心には“空間”が存在している】
【それは火炎に対する“風の渦”、先ほどグレネード弾を吹き返した力―――つまり!】

―――雑念だなんてとんでも無い、アンタの事考えてたのよッ!

【猛烈な風が炎の渦を吹き飛ばすように吹き荒れる。姿を表わすのは、無論アンジェル・ベルジュロンで】
【その翼、頬、袖――所々が焦げていたり、火がついていたり、火傷を負っていたりはするけれども】

【手に持っているのは、身の丈に合わない兵器。対戦車ミサイル――既に、狙いを着けて引き金を弾くだけの状態】
【先ほどよりもダメージのせいか浮翌力の落ちた翼を必死に羽ばたかせて、声に気を取られつつも敵、巨大兵器に狙いを付け】
【そして発射――うまくすれば、グレネード弾よりも余程大きなダメージとなる筈だが、そもそも当たるかどうか】

【この間の彼女は、やはり無防備。想像出来る敵は何処にいるかも分からず、まして機械よりも的は小さいはず】
【先にミサイルを撃ったのはそういう理由なんだろう。もしも発車後まで無事で居られたなら、声の主を探すのだが――。】
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/11(月) 22:22:28.14 ID:1yKAaTfwo
>>699

“……これは困った。頭の方までゴキブリ並みときた”

【物言わぬグリフォンの頭、されど内部から響く声は呆れたような色合いで】
【軽薄な声色はここまでは静かだった。そう、「ここまでは」】

“…………面白い。だがお前では無理だ
 それにこの躰は毛髪の一本から爪先まで全て、あの子のもの
 この首を投げたところで喜んで受け止められるのがオチだ――!”

【猛獣の後ろ足で力強く跳躍、一直線に相手を襲うのは、黄緑の炎を纏った猛禽の足】
【黒々としたフォルムからも伺える硬質と腕力、それに炎属性を付加した一撃は】
【先程の兵器の6〜7mの巨足での攻撃程とは行かないが――、一種の意趣返しだろう】

【そう、このまま何事もなく鍔競り合うだけなら、此方が押し勝てていたかも知れないが】
【そこに差し挟まれた「閃光」は、予期していなかった】

“っ――!?”

【首の装甲と直刀がぶつかり、金属質の嫌に高い音が響きあう】
【だが、炎を纏う猛禽の脚の一撃は怯んで止まることも無く】

【狙いは相手の腹部辺り。この光に目が眩んでか、狙いは酷く逸れてはいるが】
【鋭利かつ炎をまとうそれは、少し掠めるのも危険だろう】
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 22:27:33.03 ID:b2s2lXVUo
>>701

【片手だけの攻撃ではあったが、存分に体重の乗った一撃である】
【様子見と言えど込めた力は純然たる殺意の篭った、十分に人を殺せる破風】
【止められるその事実に、僅かながら感服した】


中々悪くねぇじゃねぇの……十分に楽しめそうだ……なっ!!


【腹部を蹴り上げられる、と同時に彼も、また右足で強くベンチの淵を蹴る】
【後方へと飛ぶ彼の身体、蹴り上げられるだろうが、その衝撃は限りなく少ない】
【数歩下がった程度の跳躍、地面へと着地したなら、すぐさま姿勢を整えた】

【刀がその顔越しにすかされる、鋭い目つきが貴方を正眼に捕らえる】
【獣と呼ぶのは高貴すぎると思えるほどに、それはただ純然たる殺意だけを込めて】
【間髪いれずに地面を蹴った、痩せた長身が吼えるように接近する】


どうしたぁ!浪人さんよォ!そんなちっぽけな蹴りじゃぁじゃれあいですらねぇぜ!
女郎でももっと、マシな蹴りいれてくるってもんよ!!

そんなんじゃぁ夢の時間も!すぐさま冷めるんじゃねぇの!!


【貴方の間合いへと入ったなら直ぐに、体勢を低くし強く地面を蹴る】
【飛び掛る狼のよう、鋭く洗練された動きが、荒々しさを保って、貴方へとぶつかるのだろう】
【成功したならば、左手で貴方の胸倉を掴み、そのまま体重を思い切りかけるのだろう】

【押し倒す、ただひたすら、その力を持って押し倒そうとなす】
【それ自体のダメージは少ないだろう、しかし、貴方の後方にはベンチが未だに存在している】
【そこへと叩きつけられたなら、一瞬ででも硬直するかもしれない】
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/11(月) 22:29:17.63 ID:EWk35jn7o
>>696
【少年は、気にすることは無いと、そう言った青年の言葉に少し安堵した様子。】

……僕ね、どうしても会いたい人がいてね、それで旅に出たの。
でもね、全然見つからなくて……。

【少年は少し寂しそうな顔をして、そう話した。】

それでも、ここに戻ってくると少し安心できるんだ。また頑張って探そうって。

【そして少しの間をおいた後、青年の言葉に、少年はすこし悩んだ様子で、】

そうなのかな……、うーん……。

【鍛錬、修練は何かに打ち込む以上、必要不可欠になるものだが、】
【少年は、こと何かに関してあまり修練といったものに打ち込んだことがないからか、】
【そして、少年がまだ精神的にも幼いからか、あまり青年のその追い込みようには実感がわかない様子ではあるが……。】
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 22:33:00.51 ID:ghdkMYU6o
>>699
【生身で向えば、簡単にやられるのは眼にみえているーーー自分は空を飛ぶ事なんて出来ないし、あの巨体を動かせる武器や力は無い】
【厳密にはあるがーーー今は使えない、こうして向かうが、策は今考えるしかない】

おい、なんか無いのかよ!あれをなんとか出来る物!
《あるにはあるが、お前『俺がやるから手出すな』って言ったろ》
《それにどの道、用意も送るのも時間がかかる》
どちくしょう!!

【恥を忍んだ頼みの綱も今は使えない、やはりこの場にあるものを最大限に利用して力の差を埋めるしかーーー】
【その瞬間、相手にしていた巨大兵器が、その大きさにも関わらず、いきなり宙に浮いたーーー驚愕の表情のまま、視線は上へ】

ーーーくっそ、舐めやがって…!

【どうやら相手は、人間が蟻を踏み潰すように、自分を潰しにかかっているらしい】
【動きは遅いが、あんな鉄の塊に踏まれれば、ぺしゃんこ≠竍減り込む≠カゃ済まない】
【急いで近くの砦目掛けて走る、その途中、何かを見付けて拾い上げーーー】
【砦に辿り着くかどうか、その瞬間、巨大兵器は着地した】

【揺らぐ地面、響く空気、押し寄せる雪の津波ーーー】
【それは勿論ラッシュにも襲い掛かり、砦に飛び込む瞬間の彼の姿は、白い壁に包まれて見えなくなった】

【ーーーー−−−−−−】

【訪れる、一瞬の静寂−−−】
【雪に飲まれ、見えなくなったラッシュの姿は、影も形もない】
【雪に埋れてしまったか−−−いや、違う!】

−−−はぁ…はぁ…ギリギリ…セーフ…だな…!

【息を荒げながら、彼が現れたのは、砦の上、最上部】
【雪の波をギリギリ切り抜けたラッシュは、急いで砦を上り、凄まじい早さで頂上まで駆け上り、高さのアドバンテージを消し去った】

【近くに着地した巨大兵器と、自分のいる砦との距離を確かめ、息を飲んでから後ろに下がる】
【その右手には剣を−−−ベルトにあった機具を開き変形させた、長柄の剣を逆手に持って、自分の首には、何やらポーチを引っ掛けて】
【下がった距離を一気に駆け出し、向かう先は巨大兵器、地面が無くなる地点で踏み切って−−−】

と ど け え え え え え え え え え え え ! ! ! !

【跳んだ−−−】
【巨大兵器に向かってジャンプで飛び込み、その装甲に剣を突きたて左手で掴み、貼り付こうとしているのだ】
【狙いは、そう−−−今さっき拾った、手榴弾≠ェ詰まったポーチを使うべき場所を探す為に】
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 22:34:17.67 ID:kpRF8cA00
>>702

そうか、やっぱり知らんかぁ…

【やっぱりとはどういう意味か、元々知らないと言っていたはずなのに】
【困った顔でうーんと唸っている姿は、見る人が見ればそれは愛らしく感じるかもしれない】

ん?話し相手?ベアコと?

【首を傾げ、そう聞き返した後何か合点がいったのか】

よかろう!ベアコが話し相手になってやるぞ!

【何故か上から目線で偉そうに踏ん反りかえっている】

あー、あれだ、そのな、ひとつ思ったんだがな

【そう言って少女の近くへと近づき】

これ本物か?

【少女から生えているであろうフサフサの尻尾を勢いよくつかもうとした】
【捕まれれば、赤ちゃんが動物の尻尾を無遠慮に思いっきり掴むのと同じように、かなり痛いだろう】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 22:42:03.07 ID:lu+zSwlL0
>>697(ユウト)

【ユウトの声掛けに、自警団の兵たちはなんとか返答する―――だが随分と浮足立っているようだ】
【それも仕方がない、百戦錬磨のユウトとは違い、このような怪人を目の当たりにして事のない兵達】
【そして敵が創世戦団ではなくカノッサであった事も動揺の原因となっているのだろう】
【アイオーンはユウトの方をゆっくりと眺め、歯車の眼を回転させる。】

どうぞご自由に―――貴方はジェイさんと戦った方ですね………情報の容姿と似ています。
そうですね………ついでといっては何ですが、欠片も回収させて頂きましょうか―――ジオさん

【酸の弾丸は戦車には命中し、装甲を溶かすが―――思ったより装甲が厚いのか、全てを溶かしきれない】
【そしてアイオーンへと放たれた酸は、再びアイオーンが指を鳴らすとまたもや時計盤のエフェクトが発生し、】
【酸弾の速度が低下≠キる―――それをアイオーンは難なく回避するが、飛び散った飛沫が右脚にかかり、ジュワッ!と音を立てて融解させる】
【どうやら脚≠ヘ生身の人間のようだ―――白い肌が剥き出しとなっている】

【と、そこで戦車の主砲がガガガッ!とユウトの方へと向き、そして発射される―――速度、威力共に今までとは違う】

>>700(柊)

流石に速い=\――それではこちらもそれなりの速度を以って相対させて頂きますよ―――。

【パチン―――再び指が鳴らされる、そして今度はアイオーンの周囲に時計盤のエフェクトが発生する】
                                      【突如―――アイオーンが消える】

【次に姿を現すのは―――なんと柊の大太刀の刀身の上だ―――そこに乗っている………】
【柊が放った切り払い、それに合わせて跳躍し、そして刀身に乗ったというのか―――眼にもとまらぬ超スピードで】
【が―――飛ぶ際に回避しきれなかったのか………酸で剥き出しになった右脚からうっすらと一筋の傷が入り、鮮血が滴る】

これでも回避しきれませんか―――成程、恐ろしい速度だ………ですが…。

【そのまま再び跳躍し、柊の肩関節を目がけて右脚を振り降ろす―――再び駆動関節を狙った一撃だ】
【そして―――刀身に乗った事によって、柊の次の一手≠ノはどのような影響を与えたのだろうか―――?】
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 22:44:03.33 ID:d0oYtGym0
>>706

――――――――そうか……………………

【何か思うところがあるのか、やや間をおいての相槌】
【青年の目が、微かに見開かれたのを、少年は気づいただろうか?】

……消息は……――――こう言うとおかしいかな…………『安否』ぐらいは、分かるのかい?

【青年は、少年が探し人についてどこまで掴んでいるのかを聞こうとする】
【行方知れずなのは分かるが、ともあれ現在『生きているのかどうか』の情報は、入っているのかと】

……君にとっての、原点と言う訳か…………この場所は
なら、故郷は大事にした方が良いよ…………そうやって帰ってこれる場所があるって言うのは、良い事だからね……

【心を落ちつかせる事の出来る場所。それが故郷と言うのは、良い事である】
【青年も、わずかに表情を緩めて頷いて見せる。そうした形で故郷を思えるのは、尊い宝だ】

――――魔術が使えない魔術師なんて、どうしようもないだろう?
手前が頑張るのもその為だよ…………より魔術を使える様に…………そうすれば、この先役に立つはずだからね

【得心が行っていない様子の少年に、青年は言葉を重ねる】
【己の本分は魔術――――それをより高めるために。その事を、青年は噛んで含める様に説く】

傘だって、すぐに破れてしまったら意味が無い…………靴だって、すぐに穴が空いてしまったら意味が無い…………
それと同じ事だよ…………ちょっとしか魔術の使えない魔術師は、意味が無いんだよ…………

【他のものに例えて――――何かを理解させるときに、特に『ニュアンス』や『要旨』を伝える時に、その方法は使える】
【それを使って青年は、少年に修練に打ち込む意味を説いた】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/11(月) 22:48:42.75 ID:ZDLDzlzIO
>>708

ああ、すまないが……ね。悪く思わないでくれたまえ。

【しかし、二日連続で、いかにも無邪気な相手だ。】
【ーー月音とは違い、今宵の相手は「子供」だが。嘲ると、自分が惨めになるか。】

ああ、私と、ベアコで、だ。
……私はレイニー。レイニーエッジ・ピカレッジ。

【ベアコか。毛皮を羽織ってるだけあるな。】
【ーーそんな事を考えつつ、そういえば話題をどうしようと、思っていた所で。】

…………いっっーーーー!!?

【ーーあんまり、突然過ぎたのである。】
【なんせ、ベアコの「疑問」とやらを聞き流していたから、本当に突然だった。】

な、な、何をするんだベアコ!
い、いくらなんでも、これは失礼だろうに!

【……ああ、柄にも無く、声を荒げてしまった。】
【実のところ、尻尾を握られたから、より「突然握られた」のが衝撃なのだ。】

【……ベアコ的には、尻尾が本物である事が、証明されたのだ。】
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/11(月) 22:53:12.34 ID:vYbPVrM00
>>705


【長船が離れると即座に刀を中段に構え直す。】
【しかし刀身は地面と水平に――、その切っ先を、長船に向けるように。】

【長船の殺意を目の当たりにして、尚も心を低く静める。】

【彼は感情に任せて戦うタイプではない。】
【猛々しい男とは、真逆のタイプ。】
         ・・・・
【殺意すらも、内に静めて――。】


終わらない。
俺とお前が、立っている限り――。

まだ始まったばかりだぞ?
じっくり楽しもう。あせるなよ。


【前方から再度疾く駆けてくる長船に対して。】
【一歩、斜め前に踏み込む。その最中、水平にした刀を横一文字に。】

【真横にした刃を、駆けてくる男の腹部に合わせるように――。】
【相対的に力が働き、威力を上乗せした攻撃――。】


713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 22:58:22.63 ID:kpRF8cA00
>>711

おー、おー…

【尻尾が本物であることを手の中で握りしめて確かめている】
【手の中に入ってくる尻尾の暖かさ】
【一度手を離しては再度握ろうとしたりする】
【本当に、見たこともない珍しいものを見た子供の様であった】

本物か!本物だ!!

【何故か尻尾に夢中になっているベアコ】
【いつの間に手に持っていた縄はどこへ行ったのやら彼女の手の中からなくなってはいた】
【よく見れば、縄は彼女達から少し離れた位置に放り投げられていた】
【不思議なことがあるとすれば、微かにその縄に縛られている男が動いているかのように見えることだろうか】

うぬっ?ダメだったか、それはー…悪かったなぁー

【言葉尻だけではまるで悪びれていなさそうな言い方】
【だが、彼女の表情は落ち着いた様子で、少し元気がなさそうな―様は親に怒られている子供の様な雰囲気であった】

でも、人にも尻尾生えるんだなー
ベアコにも生えるかなー?

【などとありえないことをレイニーに聞いてくる】
【彼女には、そんな当たり前の知識すら持ち合わせていないようだ】
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 23:03:02.68 ID:b2s2lXVUo
>>712

【駆ける速度は声すらも遅れて聞こえるほど、視線の片隅に貴方の動作を捕らえる】
【良く見えてやがる、と思った――――そして、嬉しくも在った】
【目の前の貴方は恐れを克服している、と】


はっ!斬る気のねぇ攻撃なんざ怖くもなんともねぇよ!
静かにした行儀の良い剣なんぞこっちは求めてねぇんでな!


【地面を蹴る、このままでは貴方の刃に、その腹部を切り裂かれるのだろう】
【けれども淡い、と思った、それは一閃ではなく、置きにいった攻撃だと彼は表現する】
【確かにそれで肉は断てよう、けれどもその奥の骨を断つには少々足りない】

【吹き上がる鮮血、彼の薄皮を剥いだ確かな証】
【腹部を僅かに切らせても尚、彼は疾走を止めない、強く地面を蹴ったなら、貴方へとダイブする】
【丁度上から覆いかぶさるように、傷は浅くも噴出す血の量は多いのだろう】


じっくりなんかしてられっかよ、斬ったら死ぬんだぜ!俺も!お前も!
だったらどう長く楽しませてくれんだ、当たらないなんてこたぁ、無いんだぜ……!!


【貴方へと飛び込んだなら、突き放すように左手を放つ、突きと呼ぶには少々荒々しい】
【貴方の肩でも触れたなら、そのまま強く押すのだろう、後方へと押し付けるように】
【上から押さえつけるような攻撃、姿勢を崩させ、そのまま後方のベンチへと倒れこませようとするのだろう】

【寸刻の間をおかず、彼の右手が煌いた、その手に握った刃が深い色を響かせる】
【月光の反射する白銀の軌跡は、辿るには少々、眩しすぎる】
【爆ぜる閃光のような一閃、右斜め下から斜め上へと切り上げるように一閃を放つ】

【貴方の腹部から胸元を浅く広く切り裂こうとする攻撃】
【――――何のことは無い、彼もまた、楽しもうとしてるのだから】
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 23:03:45.16 ID:Jlk5FJAW0
【この時間になれば魔物の活動も活発になり始める故、人気が無くなる森の一角――】
【幾つかの魔物達の亡骸の中に、少女の姿があって】
【全身を真っ赤に塗らすのは、その亡骸達から溢れ出た鮮血か】
【――未だその内の一匹に手を突っ込んでまさぐる姿は、まるで綿詰めの縫いぐるみを分解して遊ぶ子供の様で】


「やっぱり、お外の方が楽しい。綺麗なお星様も、お花も一杯一杯あるもん
――でも、もうこの子はつまんない
お話しも何もしてくれないし」

【不意に、肉の焼ける香ばしい匂いが辺りを包み始めるだろうか】
【数秒後には、手を突っ込んでいた亡骸が激しく燃え上がって――ただの骨格標本になるまで、そう時間が掛からなかった筈】
【華奢な腕が頭蓋骨にあたる部分を抱きしめれば、最早瞳の無くなった目壷と自分の深紅の瞳とを見つめ合わせて】
【――乾いた音。きっと、頭蓋骨が砕けたことを伝える音】


【少し前まで魔物の雄叫びが聞こえ、その後程なくして断末魔が聞こえただろうか】
【その事に疑問を持った者がその場を訪れたのならば、深紅の瞳と乱雑に切りそろえられた髪】
【赤い赤い水を全身に浴びた――その通りの少女が居るはずで】
【服の代わりに纏っていたであろう布も赤一色で、所々焦げて穴が開き、其処からは唯一白い素肌が顔を覗かせていて】
【きっと、新たな影に少女は目を丸くすることだろう――――果たして、足を運んだ者は何を思うか】


【ちょっと場所が変わって】

【静けさに包まれる街の一角――暖かな光を漏らす店が其処にあって】
【外から見る限りでは魔術に用いる様々な用具が飾っており、その殆どが普通の店では置かない――呪われた品や取り扱いに注意が必要な毒物等】
【この店の主もある程度裏に通じている為、その道の者が訪れる事も多く】
【――看板こそ掲げていないが、謂わば何でも屋とでも言うのだろうか】
【狩りから窃盗。護衛や家事等実に何でも請け負うのだが、其れも気紛れなこの女次第で。まともな仕事を断って可笑しな依頼を受けたりと変人としての評判であったり】


「この頃雪続きねぇ……面倒な依頼が来ないのは助かるのだけれど
――――人が全然来ないのも退屈よね」

【頬杖を付きながら、カウンターから外を眺めていればその言葉の通り雪が降り続いていて】
【雪を除ける物を持たずに外を歩いていたならば、ゆっくりと身体を冷やしていきそうな程の量】
【店の前を行き交う人々も白い息を吐き出しながら、早く家で暖まらんと歩を早めて】


「新しい本を買いに行くのも面倒だし……かといって、倉庫の中の本を読み返すのも詰まらないわね
……面白い事でも、転がってくれば良いのだけれど」


【果たしてこの店に訪れるのは、暖を求める者か依頼をする者か、或いはまた別な何かか――――】

716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/11(月) 23:07:55.24 ID:1xSYoxmvo
>>709

大丈夫だよ皆、――援護を頼むよ

【大きな声で、けれど優しくそう叫ぶ彼――】
【――高い所に居るが、彼らのその不安は十二分に伝わってくる】
【もっと頑張らないと、もっと、もっと――――】

――ジェイ、か……そうだよ、彼と戦ったのは僕だ
だったら伝わってるんじゃあないかな、――あの時の僕の姿も
……欠片は渡さないよ、僕に"託された"あの欠片はッ!

【あの時は――蜘蛛の姿だった、けれど今は蛙】 【――まだ、多くの手が隠されているのだ、彼には】
【今持っている宝玉の欠片は、ソニアから託された欠片と合わさり――4分の2の状態だ】
【思いも、力も、あの時――あの時手に入れた時より断然大きい、だから尚更回収される訳にはいかない】

(――ジオさん、今そう言ったよな) (やはり、あの中にはもう一人以上――)
(あのエフェクトは、速度を下げる効果があるのか?) (――もし、あの時あの場所に居たら――――)
(流石にあの酸の力と量じゃあ戦車を溶かし切れない……けれど、アイオーンの脚は普通の人間のようだ)

(――いや、下げるだけじゃあない……あの速さ、眼に映りもしなかった!)
(時計盤――あのエフェクトは、何かしらのモノの速度を上下させるのかッ!)

――はッ! 皆、傘でも何でも……とにかく頭を守れるものをッ!

【戦車の主砲が向けられる、そして発射される砲弾――】 【速いッ!】
【ガッ、キンッ!】 【掴まっていたラグレイトを盾にして、背後へ跳躍】
【破壊されたラグレイトの破片――大小様々なそれが辺りに降り注ぐ】
【無論、ユウトに砲弾の余波や破片が向かって来なかったわけがない】
【そのまま後ろの方の壁伝いで地面に降りる彼、その身体の裂傷や突き刺さった破片から、鮮血が流れ出していた】

【――下手に爆弾やミサイルを撃てば、柊を巻き込みかねない】 【ならば――】
【土嚢を盾にして、地面に落ちたラグレイトの破片を数個、舌で掴んでは飲み込んで――】
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/11(月) 23:09:48.62 ID:EWk35jn7o
>>710
【青年の相槌の瞬間、少年は感覚的に青年の目の動きに気づいたようで、】
【少し、不思議そうな顔をして。】
【そして……】

ううん、生きているのかどうかも、分からないけど……、
でも僕は信じてるよ、お母さんも、お父さんも、きっとどこかで生きてるって……。

【少年が零した、「お母さん、お父さん」という言葉から、探しているのは両親であると判明するだろう。】
【先ほどと相変わらず、やはり寂しそうな顔だが、それでも希望は持っている様子。】
【ただこの希望が叶わなかった場合、少年がこの先両親に会えることは無いということになるが……。】

【その後少年は青年の話に耳を傾け、うんうんと小さく頷きながら】

より魔術を使えるように、かぁ……。うん、僕も頑張るぞっ!!
そうだ!僕にも魔術の修練のやり方を教えてよ、おにいさん!

【青年が少年の服装を見て気付いていただろうか定かではないが、】
【少年が身に纏っている純白のローブにはよく見ると魔翌力を高める細工が施されており、少年も魔術を扱う者であろうかと判断できる】

【そして、少年は顔を見上げて青年に魔術の修練を教えて欲しいと瞳を向ける。】
【何か簡単にできるやり方でもいいので、教えて欲しいようだ。】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 23:16:10.50 ID:lu+zSwlL0
>>703

『ガァァァァァァァァァッ!!手前!ジェスターッッ!!いたんなら手を貸しやがれよッ!!畜生ッ!!』

【対戦車ミサイルの一撃を受けて巨大兵器はさらにバランスを崩すように砦にガラガラとめり込んでいく】
【中からは焦りと怒りに満ちた声がスピーカーを通して聞こえてくるが、声の主はどこ吹く風だ】
【立っているのはそう、防壁の一部の上―――そこにポケットに手をいれたまま立ってアンジェルを眺めている】
【ジェスターM.M=c……新たな使徒が戦場に加わった。】

《ハハ、嬉しいなァ僕のことを考えてくれていたなんてさ―――尤も僕の方も本当は見物≠セけのつもりだったんだ
 でもさーあまりにも君が頑張ってるから、ちょっとちょっかいを出してみたくなっちゃったんだ………フフ。》

                     《幻影蝶―――水色=t

【組織が戦っているというのにこの自由奔放さ―――まるで狙いは分からない】
【パチン―――再び指を鳴らせば今度は水色に輝く蝶がアンジェルの周囲を羽ばたいている―――そして弾ける】
【今度は水だ―――蝶が水へと変貌した………ダメージはないだろう、だがこの寒波の中だ―――もし体にかかればすぐさま凍りつくかもしれない】

>>704

ハハハハハハハッ!!言ってろッ!!戦場じゃあ単純馬鹿の方が生き残るんだよッ!

【そう、この男ジャイロは単純馬鹿―――だがそれ故に挑発の類も一切気にしない】
【さらにスタングレネードなどを使う戦術的な頭はそれなりに持ち合わせているという完全な戦闘員タイプ】
【―――いくら訓練しているとしても、完全に防衛は出来ないのか、ジャイロ自身の攻撃も少し雑だ】
【そして迫る相手の返し手。】

ッッグァァ!!ってーな手前ッ!!
その気持ち悪い口をさっさと閉じて焼いて二度と開かないようにしてやるよッ!!!

                  《魔焔十字斬》ッッ!!

【腹部を貫く寸前の所で後方に跳んで回避するが―――ギリギリで掠めたのか、鮮血が白い雪を赤に染め上げる】
【ジャイロは一瞬、腹部の傷口を抑えて悪態をつくが、すぐさまセシルに向けて突撃を再開する】
【そして―――すれ違いざまに十字の炎を直刀から放つだろう―――】

【直刀は一度セシルの前方で停止してから、数コンマ後に燃え上がって破裂する―――そして心なしか、ジャイロの速度≠ェ上がっている―――?】

>>707

【アンジェルのミサイルにより巨大兵器がバランスを崩して要塞に持たれかかっていたのはラッシュにとっては幸運だった】
【事実―――予想していたよりあっさりと、胸部の装甲に剣を突き立てて張り付く事が出来るだろう。】
【すると―――何やらラッシュの剣が突き刺さったた装甲の下―――つまりラッシュの顔の目の前の装甲が何やら開いて行く―――】
【そしてそこから出てくるのは砲身=c……何やら内部でバチバチとスパークしている砲身だ】

          『馬鹿が―――これこそ飛んで火にいるなんとやら………だなぁオイ』

         『圧縮粒子レーザー=\―――発射ァァァァァァァァァァァァッッ!!!』

【キュイン、キュイン、キュイン………】【ラッシュの倍ほどもあるサイズの砲身の内部に光が集約されていく―――】
【直後、閃光ッ!―――ラッシュを蒸発させ、そのまま砦ごと打ち抜こうと、今、レーザーが、発射されようと………】

                    【今しかないッッ!!】
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 23:23:52.39 ID:s3t5OLqL0
>>713

まったく……君は少しばかり、幼過ぎるんじゃないか?

【背丈は、たぶん、そう変わらないのに。】
【溜息混じりに、尻尾をふりふり、ゆっくり振り回す。愉しませてやる。】

触るのはまあ、構わんがね。
だが、許可くらいとりたまえ、許可くらい。

【相手がここまで子供だと、何と言うか、毒気が抜けるな。】
【このベアコが悪事に加担させられていたなら、それを救うのは正義だろう。】

【さて。】
【では、あの男ーーあれを見逃すのは、正義か否か?】

さてね? 私は見ての通り人でなしの駄犬だが。
……まあ、人間に生える事もあるかもね。神は気まぐれだ。

【……気障ったらしく、笑い混じりに、私の視線は、意識は、縄の男に向いている。】
【ベアコは気付いているのか? いや気付いてないな。まあいい。】


720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 23:24:46.88 ID:qzK79J1s0
【街中――表通り】
【きらきらしたお店の明かり、賑やかなヒトたちの流れ、遠くから聞こえてくる明るい音楽】
【見渡してみたならチョコレートだとかハートだとかバレンタインとか、幸せそうな雰囲気ばかり】
【そんな大通り、ぱたぱたと駆け抜けていくのは、ちいさなちいさな女の子だった】

【ふんわり癖毛気味のクリーム色の髪。きちんと結い上げたツインテールが尾っぽのように揺れて、】
【頭にちょんと乗せるのは赤色のミニハット。垂れたリボンはこれまたひらひら揺れていた】
【真夏の青空を映したような空色の瞳、右目の下には毒々しい紫色の蝶の刺青が刻まれて】
【コルセットを模した柄のワンピース。ふんわり膨らんだ裾からはペチコートの布地が覗く】
【肩からかけたハート型のポシェット――チャックが開け放し、だったりするのだけれど】
【かつんかつん石畳を打つのは爪先のまぁるいおでこ靴――】

……わっ、!?

【――何を急いでいるのやら、ヒトの中を縫ってはあちらこちら、走り回っていたけれど、】
【僅かに浮いた石畳。その段差に足を引っ掛けたなら、そのちいさな身体はあっさりと転んで――ずべん、なんて】

【顔面から転んで、そんな擬音が聞こえるよう――まるで宝石箱をひっくり返したようにポシェットから溢れたのは、色とりどりのキャンディーやチョコレート】

あ、あーうー……。

【体を起こしてひとつ、ふたつ、拾ってみたってぶちまけた量は多すぎた】
【あまりにもド派手に転んだ様といい、散らばしたお菓子たちといい、たった一人の幼子といい。目に付く要素はいくらかある――だろうか】
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/11(月) 23:25:14.59 ID:vYbPVrM00
>>714


――ッ!


【そう、確かに置きにいっただけの斬撃。】

【されど――、相手の肉を斬る技撃だ。】

【相手は怯まない――。なるほどそうか。】
【直情型、肉を切られても骨を絶つ。そういった人種なのだ。】


【――――剣士の勝負は一瞬である。】
【対峙から、数回の攻防を経て、】
【どちらが先に対手の命に刃を届けさせるか――。】


【しかし今相手取っているこの男は――――。】


――なんつー強引な奴だ!


【彼は上から肩を押さえつけられてしまえば、必然的に刀を思うように動かせなくなる。】
【流れるようにベンチの方向へバランスを崩されれば、そのまま倒れ。】

【だが刀はそのものは握ったままで、その柄を両手でつかめば、】

【右下から脇腹の肉をえぐるその刃を、】
 ・・・・
【柄の先で強引に止めようとして。】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 23:26:47.09 ID:d0oYtGym0
>>717

…………そうか、全く手掛かりが無いのか…………

【生きているのかどうかも分からない――――その返答は、青年の表情をすっと静かなものにさせた】
【――――その場合、既に死別している可能性もあると、青年はすぐに思い至ったのだろう】
【しかし、それを無配慮に口にして、少年を追いこむ事はしない】

(…………いつか、この子も絶望を知る事になるかもしれないな…………その中に、救いを上手く見いだせるのか…………)
……じゃあ君は、今は1人で生きていると言う事になるのか…………

【口には出さねど、青年は少年のその『希望』を、冷徹なものとして見ていて】
【それは叶わぬものかもしれないと、少年の先を案じる】
【しかし、そんな事はおくびにも出さず、青年は少年の現在について、軽く話を振ってみた】

――――術式そのものじゃなくて、修練のやり方か…………それなら、多少は教えられるとは思うけど…………

【少年が、そうした形で食いついてくるのは、いささか意外だったようで、青年は一瞬目を丸くして、少年の顔を見つめる】
【だが、少年もまたその身に魔力を宿している事を感知すると、小さく頷きながら、青年は了承した】

……ただ、それほど簡単じゃないよ?
…………手前のやっているのは、精神を鍛える事だ…………身体を鍛えるなら、筋力トレーニングとか、持久力トレーニングとかがあるよね?
それと同じように、手前は精神を鍛える…………そして、それを以って、自分の中に魔力の貯蔵量を増やすんだ…………

【まずは、理論から入る。いささか抽象的な表現だが、魔術と言うものはそう言うものである】
【そこを理解できるかどうかは、この際問題ではない。というのも、要はこの先を話す前に、少年に心構えを促すための枕だからだ】
【――――そのまま話してしまっては、少年を委縮させてしまうだろうと、そう考えたのだろう】

…………手前が良くやるのは、さっきみたいな形での精神統一…………それと『断食』だね
君は、まだ身体が小さいから、あまりこれをやるのは良くないと思うが…………3日から7日、食べ物も飲み物も口にしない…………それがやり方だ
それと…………『禅』と言うのは分かるかな? 瞑想をするためのやり方の1つだけど…………要は『瞑想』も、修練の手段だ…………

【――――青年が口にするのは、どこか過酷に感じられるものだった】
【だからこそ、いきなり少年を脅かさないように、抽象的な話から入ったのだろう】

後は…………そうだな。もう少し簡単にできるものなら、とにかく頭を使う事
…………倫理学の本とかを読んでみるのも良いかもしれないね。こっちの方が、まだ余裕を持てると思うよ
勿論、その分効果は劣るものだけど、十分に意味はある…………

【流石にそればかりでは不味いと青年も分かっているのか、代替手段も教える】
【しかし、それにしてもこの少年には、どこか辛いものかも分からないが】
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/11(月) 23:28:36.85 ID:1yKAaTfwo
>>718

【痛む足、頚のダメージも装甲を割いて酷く深いもので】
【猛獣の鋭い跳躍力でも、流石に十字の炎を完全には躱せない】
【回避し損ねて、十字の横一文字が羽を大きく割き。獣めいた咆哮 / 悲鳴が上がった】

【裂かれた羽、マインドの頚と、始めに競り合った前足から黄緑色の燐光がさらさらと溢れ出し】
【さながらそれは大量の出血にも似て、これ以上の発現は困難らしく】
【大きなグリフォンの体の輪郭が、徐々に燐光を散らして消え去っていく】

【――その後には、先程の漆黒の外套を纏う若い男の姿】
【腰まで伸びた紅茶色が白雪をバックに酷く揺らいで、高い踵はゆらりと蹈鞴を踏む】

【装着型ゆえにダメージもリンクしていたようで、背と頚の辺りと右手を負傷していたが】
【右手から流れるのは青藍色の血液。背や頚からの血は普通に赤いゆえに、それは酷く異質に見えた】

…………気持ち悪い? さて、それはどの辺りの事を指すのか、分からないな……っ
言うならハッキリ言えよ……賢過ぎてか、それだけでは理解不能だ……!

【目を隠すようなグラスを左手で放り。き、と睨み据えたその視線は呪力を帯びたもの】
【直視した相手に三日三晩続く呪いを掛けるそれ。効果は暗闇状態であったり、】
【人によっては過去のトラウマの喚起であったり――とにかく、良いものではない】

【それを喰らうか否かに関わらず、同時にセシルは再びその左手に魔刀を顕現させ】
【長躯を生かした歩幅、そして長躯に見合わぬ素早さで相手へと肉薄し、思い切り刃を振るう】

【――その際、右手の魔道具らしき腕輪と懐中に秘めた玉石が煌いて、魔力を放つ】
【そしてそれを刀に嵌められた魔石が増幅させて――発現するのは、尊く清い「水」の力】
【片手ゆえに威力の下がる一撃をカバーするよう、刀身に水を纏わせ幅広の大きな刃を構成した】

……――――死んでしまえ。虫けらが!

【炎に対して水。狙うは頚。やられたものはやり返すと、そう言いたげな太刀筋をひとつ】
【速度の上がった相手を捉えきれるか、頚からずれれば胸の辺りにでも届かせようとするのだろうが】
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/11(月) 23:29:12.78 ID:Sjpnub7p0
>>709

(――――――――…………なっ……!?)

【ありえない速度の斬撃の影響を、掠り傷ひとつに留めたアイオーン。驚愕が生じるのも当然だった。】

【だが柊は即座に行動をシフト、“次の一手”を改め、新たな戦況に適応させる。】
【先ず左手を太刀から離し、同時に太刀を加速させていた腕の力を抜く。】
【そうなれば、手首に溜めていた「逆向きの力」により、左手が右肩近くへと跳ね上がる。】
【上から“押さえられた”力も利用して、スムーズに左手は移動を終えた。】

【…………“斬撃を放つ”ための左向きの両腕の力。その裏で、左手首にかけた右向きの力――――】

【……後者が前者を阻まなかったのは、力の大小の問題だ。】
【すなわち拮抗してなお余りある 「左向きの力」 が、枷たる後者を圧倒していたという事に他ならない。】
【そんな状況で 「枷」が消えれば、爆発的な加速が生まれる事は自明で――――――】

【―――――瞬時に速度の跳ね上がる “初撃”。轟音を立てて虚空を切り裂き、その音すら遥か彼方に置き去りにする。】
【だが直後、アイオーンの蹴りが右肩に炸裂した。途端に右肩は力を失う。】

…………っ……!

【…………これ以上の加速は望めない。痛みを堪え、噛みしめた奥歯。】

    【それは不可思議な状況であった。回避よりも優先したのが、よりにもよって“行動の継続”。】
    【そもそもなぜ、無意味であろう “初撃” の再加速を柊は行ったのか――――】
    【……総ての答えは此処に出る。遂に訪れたこの好機………。】

【異常な速度に到った刀身が、黄金の焔に包まれ、右手から “消えて”―――――――――】
【―――――――――― 再び虚空より出ずる黄金の焔。初撃の勢いを残したまま、太刀が左手に再び顕れ加速する―――――!】

―――――――――…………ハァッ…………!

【……既に構えは終えていた。ゆえに瞬時に斬撃を放った。】
【その軌道は、右斜め上からの“斬り下ろし”―――――アイオーンの右脚ごと、空中の彼を斜めに斬り棄てる対空の一閃だ。】
【速度は超大、威力もまた然りだろう。だが、それはこれまで以上のリスクを背負った上でのものだ。】
【右腕には、暫し力が入らず――――熾烈極まりない斬撃を放てば、左腕を“戻す”事も容易ではない。】
【生じるのは、隙だ。】
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/11(月) 23:32:16.68 ID:NGujWQJOo
>>718

当然……私にとって、創世戦団と言われて思い浮かぶのはアナタだもの
その声くらいキチンと覚えてる……っ!それにしても手品みたいね、このッ――!

【ミサイルが命中するのを確かめると、砲筒は捨て――直後、水色の蝶が周囲で炸裂する】
【こればかりは避けられない。ジェスターを見留め、そちらに向かって羽ばたいた瞬間に】
【ピシッ=\――そういう音を立てて翼が、服が凍りついて、ふらりと真っ白な少女が落ちていく】

【――否、落ちるだけではない。バッジが輝いて、何かを周囲へとばらまいたのである】
【それは手榴弾。無数のそれはやがて雪面に落ちて、数秒の後に一挙として爆発し】

(落ちない……その選択肢は潰れたッ!ならここで止まらないにはどうするか……)
(“落ちてから”を考えれば――腕の一本くらい、治るんだから――ッ!!)

【唯一つ、落ちる直前に手榴弾の一つがジェスターへ向かって投げつけられる】
【これらの手榴弾は鉄片を飛ばしてダメージを与えるタイプではなく、爆風と衝撃を主とする物】
【動かなければ直撃するような位置まで行けば――周囲の、雪を巻き上げて爆発するものと同時に炸裂するだろう】

【その中で、鈍い音が聞こえる。少女の地面に落ちた音。雪が在るとはいえ、高度からの落下で何かが折れたか】
【姿は見えない――白い服が保護色となって、爆発が目眩ましとなって、吹き飛んだ雪がヴェールとなって、見えない】

【いうなればそれは、そう―――――奇襲には絶好の、そして完全に整えられた環境であって。】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/11(月) 23:33:40.91 ID:b2s2lXVUo
>>721

【弾ける閃光、夜の欠片が粉々に踏みしめられるよう】
【月光が霞んで、眼前の景色を僅かに掴み取れなくなるのだろうか】
【霧が晴れたなら、その先に有る光景を彼は漸く感じ取った】


……くく……ハハハハハハ!!!
なんだそりゃ、有りえねぇな、よお!

良いねぇ、ただの浪人にしとくにゃ、勿体ねぇなぁ
大道芸人とか向いてんじゃねぇの、浪人さんよ


【完全に入ったと思った一撃、それが予想外≠フ手段で縫いとめられた】
【鋭く迫る剣先の歌をその僅かな細い柄の先で止めるというのだ】
【百万貰ってもできねぇ技だよ、と賞賛交じりに零すのだろう】

【揺れる彼の笑み、見開いた瞳が、ただ真っ直ぐに貴方を捉えるよう】
【面白いと思った、予想以上なんて言葉じゃ追いつかないほど、久々のアタリ≠セ】
【だからこそ、この手で、その肉を切り刻みたいとも思った】


……だけどよぉ、そいつぁ座敷の上でやってくれよ
殺し合いん中でやるには、綺麗すぎるぜ――――なぁ、おい!!


【破裂する視界、直ぐ側にまで来た彼の頭が揺れた】
【白髪が煌いたのなら、夜空に吹雪く一陣の夜桜のようにもあって】
【頭突き、何のためらいもなく、貴方の脳天へと一閃、叩きつけようとするのだろう】

【そうして右腕を引き抜く、ものすごい勢いで突き刺したため、少々柄から引き抜くのに時間がかかる】
【右腕を一杯に開いたなら、その手に握られる刀、順手で持ったそれは、このまま突き刺すのに非常に効果的で】
【彼の頭突きを受け、僅かでもうめいたのなら、貴方の左肩へ、突き刺そうと為す】
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 23:33:45.74 ID:kpRF8cA00
>>719

あははー、犬なのかー!
ベアコはよくクマとか言われるなー!ネコとも言われるなー!
尻尾生えてないのになー!

【太陽の様な明るい笑顔を振りまきながら自分のことを話すベアコ、全く持って無遠慮である】
【動物にたとえられる表現は見た目ではなくその仕草や動作であることは理解していない様子だ】
【レイニーが気に障ったような表情、感情をしていても全く気が付いていない様子】

【もちろん、彼女の微妙な変化に気付かないため後ろで起きようとしていることにも気が付かないだろう】

【ベアコに縄で縛られていたその男】
【意識が覚醒したのか、彼女らが談笑(?)をしているのを好機と見てか、縄に縛られた状態でゆっくりと地面を這うように移動している】
【男が移動するその先は路地裏にある瓦礫の破片】
【それで縄を切り取って逃げるか、もしくは別の行動を起こそうとしているのかもしれない】

728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/11(月) 23:44:59.81 ID:ghdkMYU6o
>>718
【ガァン!と刃を突きたて、滑る体を脚と左手で支えて、ワタワタしながら引っ付いた】
【まるで虫だーーーと自嘲するが、そんな事を嘆いている暇はない】

ーーーよっし、後はどこにこれを…

【こういう場合、狙うとしたらやはりコクピットか精密機械か…それを這い回って探すには、骨が折れそうだ】
【何かそれらしい所はーーーと探していた時、いきなり目の前の装甲が動き、開いていく】

うお!?な…なんだーーー!?

【今まで体をへばり付かせていた装甲が無くなり、刺した剣に右腕一本で宙ぶらりんに、目の前にあるのはーーー】

ーーーおいおい、マジかよー-ー!?

【スパークする光が眩くラッシュを照らす、口を開けた砲身が、獲物を待ち侘びる怪物の様にこちらを見ている】
【予想するまでもないーーーこいつは不味い=z

【今すぐ剣を脱いて落ちれば助かるかもしれない、しかし、これはーーー】

ーーー…はっ!

馬鹿みてぇに口開けやがってーーー

【ーーー宙ぶらりんのまま、首にかけた手榴弾ポーチを外し、ぐるんと手で回して勢いを付けーーー】
【ポイ、と砲口に、投げ入れた】
【その瞬間、剣を装甲から抜き、浮翌遊感に体を包まれながら、左手には一つの手榴弾、ニヤリと笑った口でピンを抜いて】

ーーー喰らっとけ

【落下際に、ピンを抜いた手榴弾を砲口に放り込むーーー】
【後はもう、どうにでもなれ、だ】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2013/02/11(月) 23:45:33.01 ID:EwlSgurAO
>>720


【溢れ出した色とりどりの飴やチョコレート、勢いよく駆けている状態でブチ撒けたなら、様々な方向に盛大に散らばるのは当たり前】
【ならば、当然それは様々な人間の足下にも転がる訳で、その様々な人間の中には“悪い人”が混じっているのもまた当然】

【転がった飴を追ったなら、彼女はきっと出逢ってしまうのだろう】
【陽光を思わせる淡い金髪と、翠玉のような瞳を持つ小柄な少女―――コートを羽織り、その下から悪名高い“カノッサ機関”の装束を覗かせる少女と、最悪の形で】
【カノッサの少女は、落ちた飴玉を拾い上げ、溜め息を一つ吐くと、持ち主らしき女の子に近寄って】



……もう、人が多い場所で走り回ったら駄目ですよ。
怪我をしていないみたいですけど、また次も怪我をしないとは限らないんですから……ね?


【刃を向ける―――のかと思ったら、飴玉を差し出しながら、投げ掛けられる声は優しく穏やかなもの】
【カノッサ機関なんて組織には似合わない、暖かく柔らかな声の少女は―――今もまだ飴を差し出す体勢で、悪く言えば隙だらけ】
【もし彼女に機関員への恨みがあるのなら、それを晴らす絶好の機会かもしれない】
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/11(月) 23:48:38.93 ID:QfaEnSyXo
>>715
/まだいらっしゃいますか―?
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/11(月) 23:48:59.52 ID:lu+zSwlL0
>>716

ええ、どうやら貴方は変幻自在の変化能力をお持ちのようだ―――あのジェイ≠ウんを退けた力…
厄介ですね………いくら彼が半分ほどの力≠セったとしても………。

フフ………託す=c……全く人間と言うのは、動かされている℃魔ノまるで気が付かない…。

【愉快そうにユウトに返答しながら肩を竦めるような仕草をする】
【もしや………ミールシュタインでの騒乱―――それを巻き起こしたのもジェイ、アイオーン等の…】
【それならばジェイが簡単に宝玉の欠片をあきらめたのも、説明がつく―――。】

【ゴゴゴゴゴゴッ!!鉱山全体が揺れるような振動の後に―――瓦礫の雨も止む】
【自警団員もなんとかその瓦礫の雨を回避したようだ………だがそこで攻撃が終わるわけでもない】

【ジジジジジッ!と、今度は主砲の砲身に電撃のようなモノが浴びせられていく―――アイオーンの能力か?】
【そしてドンッ!という音と共に、電撃の弾が頭上へと放たれるだろう、そしてそれはユウトの頭上で破裂する】
【破裂した弾からは―――落雷のように幾つもの電撃がユウトに向けて降り注ぐッ!】

>>724

【相手の駆動関節にダメージを与え、アイオーンは完全に相手の攻撃を封殺したものと判断していた】
【それは誤りだった―――八攫 柊という剣客の、その剣のなんたるかを理解していないが故の誤算だった】
【蹴りを放った後、アイオーンはゆらりと両手を広げる。】

フフ―――これで貴女の行動は止ま―――ッ!?止まらないだ………ッ!?

                 【    斬ッ!    】

【アイオーンの肉体を柊の斬撃が斜めに捉える―――坑道に舞う鮮血―――当然アイオーンの胴体は切断…されていないッ!】
【柊が刀を見れば、刀身に―――そう、ユウトが感づいた、時間を上下させるエフェクト≠ェ発生しているッ!】
【刃が届く寸前の所で、アイオーンは咄嗟にこれを発動し、ギリギリで致命傷を逃れたのだ…だが大ダメージには変わりはない】

ク………まさか………これほどとは………侮りましたよ………貴女を…。
良いでしょう―――ならば………こちらも少し本気でいかせて貰いますよ………ッ!

【ゆらりと鮮血を流しながら体勢を整えるアイオーンそして右手を柊に向けて突き出す】
【ズズズズズズズッ!柊の周囲を取り囲むように、12人のアイオーンの分身が下から現れる―――その顔にはTやUといった番号が】
【それらがすべての包囲を取り囲む様は―――まさしく時計盤………】

【そして、12人のアイオーンの分身は―――一気に柊へと殺到するッ!凌げるか…ッ!?】
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/11(月) 23:50:05.50 ID:Jlk5FJAW0
>>730
/牛乳を飲みつつまだ待機しておりますよー
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/11(月) 23:51:07.70 ID:s3t5OLqL0
>>727
/気障=キザですね。気に障ってはませんでした。ややこしい事してすいません…

【呆れ顔で、溜息をついた。】
【……やれやれ。こいつといい月音といい、眩し過ぎるんだ。まるで、太陽じゃないか。】

ま、言い得て妙だろうね。……私見だが、君はどちらかと言えば、猫だと思うよ。

【それも、子猫だろうな。……対して、熊という形容は、理解し難い。】
【……戦うと強いのだろうか? 熊のように? 想像出来ない。】

【さて。明るいのは結構。しかし、灯台元暗しだ。】
【……そのまま逃げるのか? それが最善だ。是非、逃げてくれ。】

【……例えベアコが悪で、あの男が正義でも。】
【私は、多分、今……ベアコが傷付いたら、喜べない。】

【ま、カノッサなら別だが。】




734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 00:00:53.00 ID:8knpzYqco
>>722
【その希望がまだ少年が幼いが故のものなのか……、】
【だが少年は、その希望を頼りに旅を続けることが出来ているようである。】

ううん、僕にはお母さんもお父さんもいないけど……、
僕は一人じゃないよ。いつも僕の友だちがそばにいるから。

【そう少年が言うと、少し頬を撫でる空気が、仄かに変わったように感じるだろうか。】
【空気中を漂う四大元素の流れが、少年の言葉に反応するかのように活発化している。】
【それは、敏感な感覚を持つ者にしか感じられない程度ではあるが……。】

みんなとは生まれた時から友達なんだ。今は目に見えないけれど、呼べば出てきてくれるしね。

【四大元素を操り、精霊として具現化することが出来るという。】
【いわば少年は魔術師という枠組みの中の「召喚師」というクラスに位置する存在らしい。】

【そして少年は再度、青年の言葉に耳を傾けて話を聴く。】
【ただ幼い少年には少し過酷とも思われるその内容を聞いて些かびっくりしている様子】

食べ物を食べないとお腹すいちゃうよ…?それに飲み物がないと喉乾いちゃうし……。

【それが修練であるということは分かっていても、やはり少し面食らっている様子である。】

ぜん……めいそう……りんりがく……?

【自身の語彙に含まれない言葉が多く出てきて、すでに少年の頭の中は疑問符でいっぱいで、】

うーんやっぱり難しいや……。

【頭を抱えながら悩んでいる様子である。】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 00:03:22.56 ID:bI9MOD4q0
>>733

/こっちも勘違いしてしまいました。すいません。

【楽しく談笑、そんな彼女達を脇目に男は縄を切って解く】
【もちろんベアコは気づかない】

【男は縄を切り、立ち上がり、そしてベアコの背中と、背中越しにいるレイニーの方を向いた】
【何処にでもいる、そんな普遍的な顔、一般人の様な顔、特徴があるわけではない顔】
【顔を見ただけで思い出せるレベルではないが、一般的に流れるニュースやそこらでもしかしたら見たことのあるかも】
【『賞金首』―だが、それは大物などではなく小遣い稼ぎ程度の悪者でしかないレベル】
【どんな悪事を働いたかもわからないほどの小物】
【ベアコとそれを指示した人物は、金稼ぎとして彼を捕まえていたということがわかるだろう】

【男はうなずくこともなくそのまま路地裏の奥へと走り去っていこうとした】
【走ればその走る音が鳴る】
【音に気付き、ベアコは振り返り】

お?あれ?

【切られた縄とその男を交互に見て、思考すること数秒】

あー!逃げた―!!!

【大きな声を出して、その男を追いかけようとする】
【が、何故か一度レイニーの方を振り返り彼女の顔を見つめた】
【こんな急な場面になって、どうやら追ってよいか迷っているようだ】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 00:03:55.96 ID:J4XkgYqH0
>>729

【強かに打ちつけた体と顔。痛くって少しだけ涙目になるけれど、泣き出さないのはちいさなちいさな意地のよう】
【伸ばした小さな手がぺたりとキャンディを一つ捕まえて、二つ捕まえて、元のポシェットへと戻していく】
【けれど。平然と歩くヒトたちを避けながらのそれ、思うように行かないのは当然で――】
【――青空色の瞳の見つめる先、蹴飛ばされたキャンディがぱしゅと小さく鳴って、どこかへ飛んで行った】

…………――あーうー、だってね、あのね、あのねっ?
とーってもいいことをね、思いついたからっ……、……お母さんに教えてあげようと思ったんだけれどねっ、……!

【まん丸の眼に物悲しさが満ちる――優しさとキャンディが差し出されたのは、まさにそのときだった】
【涙目がほんの少し増した眼が少女をじっと見上げるのだろう、そうして洩らすのはどこか言い訳めいたそれ】
【ふるふると首を振ったならツインテールがゆらゆらと揺れて――つんと言葉に詰まったような間が空くのだろう】

【一秒、二秒、三秒――じーっと黙りこくって、口を開いたなら】

――忘れちゃったぁ……。

【ぎゅっと閉じた目。ひどく落胆したような表情をして――声だって、どこか悲哀に満ちている】
【機関の証にだって気づいてなんていないのだろう、どこか泣きだしそうな顔をしていたけれど】
【――たっぷり遅れて、差し出されるキャンディに気づいたなら】

……あっ、ありがとうございます、なの

【一度瞳をぱちくりさせて、ちいさな右手を伸ばすのだろう。受け取ったなら、ポシェットに押し込むはずだ】
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 00:10:04.55 ID:Pzc7G28Do
>>715

【日頃なんとなく通る場所にある看板のない不思議な店】
【雑多な噂や出元の分からない評判、でもそこで長く営業しているからには何かしら持っているのだろう】
【扱っている品も中々に危なげな物が多いしそれなら今持て余している道具も処理してくれそう、なんて期待の元で】

…………っと、重たいなあ
雪で足元覚束ないってのに来る日を間違えたか……いやでも思い立ったが吉日とも言うし

【彼は店の戸を叩くのだった】

……あれ?やってるよねこの店?

【降っている雪と同じ色をした短めの白髪後ろ側だけ伸ばした三つ編みをゆらゆらと揺らす】
【そんな彼の右目は赤色で左目は眼帯で覆って、だけどその眼帯は怪我をしている訳ではない】
【その容姿を見るに年齢にして20歳くらいだろうか青年ではあるがしかしその顔はどこかあどけなさが見て取れるだろう】
【またその服装は髪色とは対照的な黒のジャケット、ズボンなど身を包んで……】
【足に絡まるような雪を蹴落としながら店を覗いてカウンターの店主へと頭を下げつつ声をかける】

/ではよろしくお願いします!
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 00:12:22.66 ID:+4zjlsad0
「んーぬぅ…この世界に来てから今日で三日くらいかなぁ…
 まだ森からも抜け出せないしお腹も空いたな…この変な能力のおかげで死にはしないみだいたけど」

【とある場所のある森を彷徨いながら、木々花々を枯らせる男】
【妖しげな男、その男。真赤な瞳を闇夜に浮かべナニカを求め歩む姿は、さながら猛獣か】
【その実態は、まぁ、普通の男なのだけど。他人から見ればその姿、とても怪しく移るだろう】
【皺の寄ったワイシャツに、泥に塗れたスーツパンツと皮の靴。ついではボロボロのコートに鋭い目付き】
【それに合わせて歩んだあとの枯葉道。妖しいといわず何と言おう】

「あぁ、おなかすいたなぁ。だれかに会いたいよう。寂しいよぉ」

【まぁ、あくまで中身は、だめだめな幼い男なのだけれど】

/2時には落ちそうですが...
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/12(火) 00:19:32.80 ID:uqW3DrZSo
>>731

――あれで、半分か……

【その小さな呟きは、誰に宛てるわけでもなく――】

なんだい、"動かされている"……っていうのは
……あの"宝玉"をミール・シュタインで四散させたのは君達の仕業……そうとでもいうのかい?

【宝玉の力はとても強い、彼らがわざわざそれを使ってまで騒乱を起こした理由が彼にはわからなかった】
【それこそこの宝玉を使えば……あの戦車だってもっと強力なものになっていたかもしれないし】
【自分自身の強化にも使えるのだ――理由はわからずとも、その裏には何かが潜んでいるはずだ――】
【――――創世戦団の起こす動乱の裏で、何か……何か大きなモノが動いているのか?】

【蛙の姿の彼に飲み込まれたものは彼の力――エネルギーとなる】
【それこそ生ゴミでもエネルギーにはなるのだが、――ラグレイトの強い魔翌力は、それより高いエネルギーを彼に与えてくれる】

【その電撃を止めようと、吐かれるのは酸の弾――先程より大きいそれは、主砲のやや上かつ柊に当たらなそうな場所を狙って飛ばされた】
【直径およそ50cm程だろうか、酸の強度も増している】 【反動で彼は背後にずり下がって】

【――吐くのが早いか、落雷の如き電撃が降るのが早いか】
【幾つかの電撃は酸にも当たり、炸裂音とともに辺りに酸を撒く――が、それでもまだ酸は十分残されている】

【バリバリィッ!】 【――電撃の脅威、彼には十分わかっていた】
【咄嗟に回避をしようにも、反動はそれを許さず――】

【鳥の焼けた様なにおいが、辺りに漂う】 【地面に脚を付けていたことで、少しは電気が地面へ流れて軽減されたか】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/12(火) 00:20:56.17 ID:sFY18T0H0
>>734

友達…………?
――――――――ッ、これは…………!?

【抽象的な『友達』という表現。それが誰なのかと聞こうとした瞬間、青年は肌に流れる風の変化を、如実に感じ取る】
【――――地水火風の四大元素、そしてその組み合わせを扱う魔術を修めている青年には、それは決して読めない変化では無かったのだ】

…………精霊と通じているのか、君は…………なるほど…………これは恐れ入ったよ…………

【魔術を扱うものとして、一応青年は精霊の事も理解はしている】
【故に、この少年がただの子供ではないと言う事を、この瞬間に痛感した】
【精霊と通じる術を持っていると言う事は、この少年、並みの魔術師ではない――――】

勿論そうだよ…………腹も減るし、喉も渇く…………だけど、そう言う状態になって、それを『耐える』のは、良い精神の修練になるんだ…………
ずっと走ってると、フラフラになるだろう? ……断食も、フラフラになるんだ…………
走ってフラフラになると、持久力がつくけど、断食でフラフラになる事は、精神が、そしてそれで魔力が鍛えられるんだ……

【少年が面食らうのも無理はないだろう。やはり青年はじっくりと少年に説く】

あぁ…………確かに難しい話だったかな?
『瞑想』って言うのは、静かに……本当に静かに、じっとして、心の中まで静かにする事だ…………
座ったまま、身体を動かさない……何も聞かない、何も見ない…………そうしながら、何も考えない…………ずっと、起きたまま眠る様に、頭の中を空っぽにするんだ……
これをやると、眠っちゃったりするけど…………眠らない様に頭をからっぽにする事は、とても良い精神の修練になるんだ…………
何があってもすぐに落ち着けるようになるし、心も強くなる…………

――――倫理学って言うのは、人はどう生きるべきか……って言う事を考える事だよ
困っている人がいたら助けるべきって言うけど、それはなんでなのか……とか
むしろ、自力で頑張らせた方が、その人の力になるんだから、助けないべきだって言う意見もある…………
そういう時、どっちが正しいのか…………そんな事を考えたりするね…………
それに、贅沢はいけないって言うけど、結局人は贅沢をしたがるし、贅沢をしないと生きてても楽しくない…………
だったら、どうすればいいのか…………こう言う事を考えていくのが、倫理学って言うんだ…………

【言葉すら始めて聞くようだった『瞑想』や『倫理学』について、詳しく説明する青年】
【なるべく専門用語などを使わず、平坦な説明に徹する――――そのせいか、またも抽象的な言葉になりつつあるが】
【下手に言葉で飾り立てるよりは、逆に伝わりやすくはあるだろう。それを少年が理解し切れるかはまた別の問題だが】

――――――――ん、そろそろ良い時間だな…………
手前は、そろそろ宿に戻ろうと思うんだけど…………君はどうする?

【ふと時間を気にし出す青年】
【少年に、これからどうするのかと問いかける。青年は、宿へと戻るつもりの様だ】
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2013/02/12(火) 00:21:04.43 ID:M/j5aLkAO
>>736


……あれ……私の所為なのかな、あのですね、確かに私はカノッサの機関員ですけど、泣かないでも大丈夫だからっ……。


【今にも泣き出しそうな少女を見て、カノッサの少女は困った様子を見せる―――に留まらず、明らかに狼狽する】
【少女が泣き出しそうなのはきっと自分の制服の所為だろう、テレビで堂々と悪事の様子とか流されてるし脅えられて当然か】
【刹那の時間にそんな事を考えて、困ったように言い訳混じりの台詞を紡ぎながら、何とか泣きやませようと必死になる筈だ】

【だから、少女は、飴玉を受け取って貰えた時、心底安心したような表情を浮かべて】


どういたしまして、でも、お礼を言うのはまだ早いです。
まずは散らばった飴を拾い集めてしまいましょう?


【言うが早いか、動くのが早いか、そう言った時には、少女は足下に転がる飴に、手を伸ばし始め、回収を始めている】
【飴を探す少女二人、そこそこ他人に迷惑は掛かっているのだろうが、カノッサの制服が役に立ったのか、喧嘩を売ったり、露骨に嫌な態度を取る人間はいないだろう】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 00:22:42.71 ID:fdVE95bV0
>>737
【頬杖を付きながら扉を眺めていて】
【――――もう寝てしまおうか。そんな事を考えた矢先の事】
【扉の前で止まる音が聞こえれば、再び顔を上げて。指先が虚空に何かを描けば、自然とその扉は開かれるのだろう】


「ええ、まだ辛うじて営業しているわよ
年中無休。何て訳では無いから、次に貴方が訪れる時に開いているかは分からないけれど」

【悪戯っぽい笑みを見せれば、青年を中へと誘い込むように風が吹いて】
【一歩でも店内へと踏み入れれば、勝手に扉は閉まり、座れと言わんばかりに椅子が近づいてくるのだろうか】
【――――警戒すること無く腰を落ち着ければ、その椅子もカウンターの前へと移動する筈であって】


「態々こんな雪の日にお疲れ様、ね
さて、こんな日に来るならば……それなりに急用なのかしら?」

【何を考えて居るのか分からない、ただ浮かべて居るだけの様な微笑】
【問うのは、この店を訪れた理由――――か】
【黒い簡素なドレスに身を包んだ女。少なくとも、穏やかな噂ばかりが付きまとっている訳では無い】
【寧ろその逆と言った所か――――誘拐、工作。そんな危険な噂の方が大半を占めていて】
【きっとそれは、目の前の青年の耳にも入っている……だろうか?】
/こちらこそ宜しく御願いしますです!
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/12(火) 00:24:49.18 ID:DVdZXpbg0
>>723

その戦場でギャギャー死にかけの兵士みてぇに女の名前を出すのがウザいってんだよぉッ!
甘ったれてんじゃねぇよッッッ!!そんななりをしてよォォォォォッ!!

ハッだがこれでマインドも解けた―――後は………ガッ!?

【攻撃が相手にヒットし、大きなダメージを与えた手ごたえを感じるとニンマリと笑い、振り向く―――】
【そして相手を指さして最後の止めをさそうと刀を構え―――そこで、見てしまった。】

【闇だ。それは】【深い、深い、不快な闇の眼―――それを直視した。】
【ガンッ!直刀を地面に突き刺して―――眼を抑えながら全身を駆け巡る悪寒、そして吐き気に耐えようと片膝を付く】

って、手前―――一体なんだってんだ………ただの………人間じゃあ………グウェッ!

【そうこう苦しんでいる間に肉薄してくる敵―――なんとか首を斬り落とされる事は回避しようと身をよじる】
【首を切断されること自体は回避したが………胸部を切り裂かれ、鮮血が再び雪を赤色のシロップで染め上げる―――】
【ぜぇぜぇと息を吐きながら、一歩、互いの刃がギリギリ届く位置で立ち上がり、刀を地面と水平に構え、相手を見る】
【その顔には―――笑みが………自分の命を脅かす敵に対する敬意が込められた笑みが、浮かんでいる】

ハァ………ハァ……んだよ、本当は手前、誰よりも鋭い≠カゃねぇか―――。
クク………感謝するぜ―――アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

                     《終焔突=tッッ!!

【そのまま相手へと突撃し、その剣を突き刺そうとするだろうただ愚直なまでの、突進―――】
【だがその速度は―――此度の戦いで最も早く、そして炎を纏った刃は最も鋭さを持っていた―――ッ!】
【最後の、最期の一撃―――どう相対する…?】

>>725

あの情報は役に立ったかい―――?ああそうそう、シェン・ロンドは息災かな…?

【直後に放たれる手榴弾―――ジェスターは「おっと」と言いながらバックステップで飛び退くが爆風が襲いかかる】
【雪が晴れれば―――そこには雪や爆風の煤にまみれ、スーツもボロボロになったジェスタ―がけほけほとせき込んでいる】
【頭や服に乗った雪を払いながら、ジェスタ―は肩を竦める。】

これ………高いんだよ………?全く困っちゃうなァ………って聞いてるかいアンジェル?
まだ寝るのは早いよ―――それにこんな場所で寝たらすぐに死んじゃうかもしれないねぇ………。

              ほらおきなよ―――《幻影蝶:碧+蒼》

【ひらりひらりと、今度は碧と蒼に輝いている蝶が、アンジェルが落下したと思われる地点に現れ、取り囲み】
【風と氷―――すなわちブリザードとなって、アンジェルがいると思われる地点に襲い掛かるッッ!!】

【ジェスタ―自身も、その地点へ向けてゆっくりと雪を踏みしめて歩いてくるだろう………。】

>>728

『て、テメェッ―――!まさかそれは…………じょ…冗談じゃ………止めッ!!』

【カランッコロンッ】【随分と長い時が流れたとうな気がした―――】

         【  ドッッッッゴォォォォォォォォォォォッッッッ!!!!!!!  】

【内部で行き場を失ったエネルギーはそのまま暴発し、巨大兵器はキノコ雲を上げて大爆発を起こすッ!!】
【雪へと落下していく破片―――そしてなんとか残った巨大兵器の残骸=\――残ったのは後方に伸びるブースター部分だ】
【ドンッ!】【その破片の一つが大きく宙に吹き飛ぶ、それを吹き飛ばしたのは………何者かの、足だ=z
【それを蹴り上げた人物―――搭乗していたモルドレッドと名乗る赤いコートの女は激昂した表情で辺りを見渡す】

やりやがったな―――ああああああああああああああああああああああッ!!ぶち[ピーーー]ッ!!!
どこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!

【モルドレッドは怒りにまかせて両手に持ったライフルとグレネードランチャーでラッシュの姿を探そうと滅茶苦茶に打ちまくる】
【銃弾やグレネードが四方八方に飛び交うが―――その背中は、完全な、隙≠セ。】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/12(火) 00:29:26.63 ID:vNqMJqlK0
>>735

【あの顔には見覚えがある。悪人だったか。如何な罪か、憶えてもいないがケチな奴だ。】
【ベアコに金を稼がせて、そいつ、何をしているのやら?】

【何にせよ、こんな夜中に、こんな幼子を待たせる男だ、ロクでもあるまい。】

【……まあいい。今は。】

捕まえよう。なんなら私に任せてくれても、構わないが。

【ーーベアコの愚考に、私は付き合わない。】
【悩んでいたら逃げられる。逃がせばベアコは叱責される。それはよくない。】

さあ、行くぞ。

《メメント・モリ(死を忘るる事無かれ)》

【その傍らに立つ影は、狼。】
【その背に苔生した墓場を背負う、痩せこけた狼。心の具現、アートマン。】

【レイニーエッジは動かない。そうなると、動くのはメメント・モリだ。】
【ーーコンクリの地表を不乱に駆けて、駆ける。追い付くまでに、時間はかかるまい。】

【その牙が、爪が、男の肉を裂いたなら。】
【男はリアルに『体感』するだろう。】

【『臓物を引き裂かれ死ぬ』感覚ーーただし、痛みは無い。出血も。】

【ただただ、『死んだような気分がする』だけ。】

【ーーだから、問題はあるまい?】
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 00:34:58.10 ID:Pzc7G28Do
>>742

(黒のドレス……?なんだ目眩がしそうなカッコ……)

【肩に乗せた丁度人の腕が1つ入りそうなサイズの桐製の箱をよっこらせと近寄って来た椅子に降ろし】
【なんとなく気だるそうな店主の格好を見て小さく「大丈夫かよ……」なんて呟いて】
【来てしまった物は仕方ないと椅子と並走してカウンターへと、他の席に腰を落ち着け】

んー……?急用って程でもないけどなー……
いい加減邪魔な物を置いておく暇も無いしでさー……

【とぼけたような声で返しつつ店内をキョロキョロと見渡す彼】
【首を動かす度に後ろ髪もモソモソと動いてまるで小動物のよう】
【噂の件もあって多少の警戒をしているのだろう、それにしては無防備な気がしないでもないが】

……―――――ところでこの店ってどんな店なんだ?
噂には聞くけど所詮噂だし店主から聞いたほうが正確だろう?
ほら何を売ってるかとか具体的に何をしているか……とかさ、折角来たんだから信用したいじゃん?

【ひと通り見回して満足したらしい彼は唐突にそう尋ねる】
【カウンターに肘を付いてニッコリと何やら裏のありそうな笑みを浮かべて】
【そういう彼が一番「信用」という言葉から遠い気がしないでもない】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 00:38:37.59 ID:3DJqS6y+o
>>738
【正面から、近寄る足音】
【それと同時に近づく声】

あれ?
山菜……枯れて……
どうしてこんなことに……

【聞こえてくるのはそんな声】
【近づいたのならそこに見えるのは、涙目になってしゃがんでいる幼い少女だ】
【頭を見ると青い短髪で、肩にすら届かない】
【そこから少し視線を下げるとフリルの大量についた、いわゆるゴスロリ服】
【形はワンピース型で長袖、スカートは少し膨らんだ形状、色は薄い黄色だ】
【その下はスカートが長く少し確認し辛いが、服と同じ黄色のブーツを履いている】
【そして何より目立つのは、頭より少し高い位置に浮いている、人形だ】
【正確に言えば、人形というよりはぬいぐるみに近い】
【デフォルメされており、美しいというよりは可愛いと思わせ、しかし柔らかさよりは硬さがある】
【そんな人形が8つほど頭上に浮いており、そのうち1つは山菜の入ったレジ袋を持っている】

【服装を考えると森の中には似合わない姿】
【しかし、紛れもなくそこにいる】

/まだいらっしゃいましたらよろしくお願いします
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 00:38:40.16 ID:J4XkgYqH0
>>741

……――あのね、あのねっ。お姉ちゃんのせいじゃないのよ、なのっ。
私が転んじゃったのが悪いんだから……っ!

【しょんぼり落胆した中、狼狽した少女の様子に慌てたような色が混じりこむ】
【そうして紡ぐのは、少女を慰めるようなそれ。ふるふると首を振っていたけれど、】
【――続く少女の言葉。ぴくりとその動きが止まって、瞬いたならどんぐり眼がじっと少女を見つめるのだろう】

おねえちゃんカノッサのヒト……なの?

【僅かな警戒。じとりとした視線が向く――のだろう】

でもでも、お菓子拾うのは手伝ってくれるの? ……――だってだって、カノッサって悪いヒトたちだって!

【カノッサ=わるいヒト】
【お菓子拾ってくれる=いいヒト】
【そんな判断基準なのだろうか、ふらり立ち上がったなら、洋服の裾を握り締めて。じっと悩んでいるようだったけれど】
【少女がひょいひょいと拾っていくのを見たならば。少しばかりの疑惑を残しながらも、自分だってそう動いていく】

【――辺りにブチ撒けたのはポシェットぎっちり一杯分】
【それなりに時間はかかるだろうけれど、少女のそれのお陰だろうか――無事に終了を告げるのだろう】
【元通りに膨らんだポシェットを手がぽふぽふ叩いて、最初の疑惑だなんて忘れたよう】

……――お姉ちゃんありがとうなのー!

【少女へと向けるのは満天の笑顔。ぺこりと頭を下げて、】

……あのね、でもね、お礼……できそうなものないの、……。
落っことしたお菓子はやだよね、なの。

【それなのに、上げる頃にはしょんぼりした顔があるのだろう、お礼をしたいらしいけれど――】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/12(火) 00:43:30.53 ID:qCO3F05uo
>>743

【ブリザードの吹きすさぶ中――アンジェルの動きは、なおも見えない】
【だが先程のように対策を講じているような気配もなくて、ともすれば死んだか、凍ったか】
【相手がそう思って近付いたのなら重畳だ。アンジェル・ベルジュロンの狙いはまさにそれ≠セから】

【――人は、寒冷地帯には住まない。肉体が寒さに耐え切れず、食料も乏しいからだ】
【では寒さに耐えて、その地に住む生き物といえば。或いは、ブリザードに抵抗せずとも生き残れる生き物とは――】

   ジ―――ェ―――ス、タァァァァァァァァァ――――!!!

【狼、白狼!突如としてブリザードの中から身を躍らせたのは極北に住む狼と同化≠オた少女である】
【外套が翼となったように、白銀の毛並みが見える。そこには張り付いて凍った氷雪こそあれ、ダメージは薄く】

【ほぼ四足――左腕は骨折したのか曲がっていたが、とにかく猛烈な勢いで、彼女は近付く少年へと吶喊する】

【右手には刀。十分な距離まで行けば飛び掛って、その胴を右肩から腰へと切り下げようとするのである】
【ただの切り込みと侮る無かれ、その刃は見えないが§Tの爪の如く、数本に分裂して襲い掛かるのだ】
【つまり、見える刀と同等の斬撃が爪≠フように降り掛かる。その威力たるや、受けることを想像したくない――それほどであって。】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 00:45:50.03 ID:bI9MOD4q0
>>744

わぁ!犬!

【狼と犬との区別もついていないのか、表れたアートマンを見て無邪気な笑顔を見せた】
【狼が男に向かい、牙が、爪が、男の肉を引き裂いた】

『うわぁあああああああああ!』

【男は断末魔の叫びをあげ、地面に倒れ伏した】
【白目を剥き、口からは泡を吹きだして気絶している、それはまるで死んでいるかのように】

おぉー!すごーい!犬ー!犬だー!

【彼女の興味はどっちやら、逃げた男よりも、レイニーが出したアートマンの方に興味津々】
【少女も駆け足で男と犬の方へ向かう】
【1歩、2歩、3歩―それは普通の人や、ベアコの見た目通りの年齢ならば明らかに出せないスピード】
【異常な脚力である】

犬ー!ワンワン!

【男のそばへと近づき、アートマンである狼の方を見てにんまりと笑っている】
【アートマン―であることは分かっていないであろう、単純に動物が好きなのであろうが】

これ運ばないとなのなー、よいしょ!

【アートマンと会話している気になっているのだろうか】
【彼女は男の首根っこと脇腹を持ち、かわいい掛け声とともに男を重量挙げのように自分の頭上へと持ち上げた】
【見た目からは想像だにしない怪力であろう】

【そのままの状態でレイニーの元へと戻り、男をそのまま地面に―ドスンッと無遠慮に落とした】
【男が今まで気絶していた原因とは、彼女のこの無遠慮な動作のせいであったろう】

なわ〜なわ〜

【男が切り裂いた縄を集め、不器用ながらぐるぐると巻いていく】
【縛るのが得意なものが見たら、簡単に解けてしまいそうで―ありていで言えば縛るのが下手である】
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 00:49:31.02 ID:fdVE95bV0
>>745

「邪魔な物ねぇ……
そんなに見てもナイフが飛んでくるわけでも無いし、いきなり地面が割れる訳でも無いから安心しなさいな
ただ……店の物にはあまり触れない方が賢明よ?」

【その動作、真意を汲み取ったか定かで無いにしても、取り敢えずは敵意の無い事の証明――――か】
【しかし、後に続く言葉。店の物に触れるなと言うのはただの冗談でも無さそうで】
【魔力。或いは何らかに長けていれば、品の一つ一つはそう穏やかで無い事を察するには十分か】


「何の店と言われれば、特に何でも無いお店かしらね
便利屋。何でも屋。何て人は言うけれど、私からすれば只の暇潰しとして開いている様なものだから
――――ふふ、こんな説明で信用するかどうかは分からないけれど」

【そこで一度言葉を切って】
【多少なりとも警戒を見せた彼。果たして、この言葉を真と捉えるかは不明だが】
【……小さくクスリと笑えば、再び言葉を綴り始めるのだろうか】


「それにしても“噂”ねぇ……私も少しは有名になったのかしら
面倒な事が転がるのは嫌だけれど、面白そうな事が起きるならば――――良しとしましょうか
何をしているかと言われれば、盗みから護衛。本当に何でもしているわよ?気が向けばだけれど
売り物は……さっきも言った通り、“余り触れない方が良い物”かしらね」

【可愛い子で遊ぶ事もするけれど――――茶化すように、語尾に繋げるのだろう】
【その笑み。特に問う事は無いのは“面白そう”だからか】
【――――対してこの女は警戒した様子を見せていない。故に、物事に運ぶのはスムーズに行く……だろうか?】
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 00:49:46.77 ID:8knpzYqco
>>740
えへへ……。

【召喚術を褒められて、少年は照れながら笑う。】
【少年にとっての『友達』を抜きに考えれば一人旅である故、褒めてくれる相手もいなかったのだろう。】

【少年に話の内容は少年にとって些か難しくても、】
【それでもやはり興味が有るようで、青年の顔を見つめ、話を聴いている。】
【ひとつひとつの言葉を理解し、確かめるようにして……】

瞑想かぁ……、頑張ってやってみる!
それに、倫理学っていうやつの本も読んでみるよ!

断食も……うーん……ほんの少しだけやってみる……!

【青年の話す内容のうち何割を理解できたかは定かではないが、】
【幼いなりに言葉の意味を読み取り、とにかく試してみよう。と前向きに考えているようだ。】

【そして、少年は星の位置を一瞥し、結構な時間が経過していることを知る】

もうこんな時間かぁ……。
そうだね、僕もいつまでもここにはいられないし、また母さんと父さんを探しに旅に行くよ。

……そうだ、名前!
僕の名前はイノセント。また会ったときはよろしくね!

──それじゃ、またね!

【一夜の出会いと、そして別れ。】
【この広い世界で、また機会があれば会うこともあるだろうか。そんなことを思いながら少年は別れを告げるのであった。】

/っと、この辺りでしょうか。ありがとうございました!
/久しぶりなため遅筆乱文失礼したかも知れませぬが><
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/12(火) 00:51:09.38 ID:CVUowvxU0
>>731


【刃が深くアイオーンを斬り裂き…………だが、未だ決着には至らない。】
【……それでも、思考はクリアなままだ。】

(…………問題はないか。さらなる“次”を、試みればいい――――)

  【……大凡の察しはついていた。アイオーンの能力は速度の調節――――】
  【実際には“時間の”調節であった訳だが、現実的に大差はないだろう。少なくとも今宵の戦闘に於いては。】
 
【これを確信に変えたのは、柊の斬撃を回避した 「高速の跳躍」。
 そして共闘下にある “彼” の酸弾に対しての、「速度低下からの回避」―――――】
【…………ゆえに決着に到らずとも、柊は一切の動揺を生じない。最善手を模索しながら、“今”を捉えて切り拓くだけだ。】

【そんななかアイオーンの繰り出す新たな異能――――― 「分身」。全周囲からの包囲網。】
【殺到する十二人のアイオーンに対し、柊は――――――――――――】



…………侮っていた、か。
その “甘い” 貴方に、“私”は決して殺せない――――
―――――――――――――――― 最速でしかあれない刃に、“鈍る”貴方は届かない……!

【左手ひとつで太刀を、鋩を斜め下に向けて構えて、全身を捻り刹那に回転―――――】
【足首、膝、腰……各関節の加速を重ねて、斜めの“斬り上げ”からさらに弧を描き、斜めの“斬り下ろし”へと繋げて全周囲を斬撃する。】

【………一分のブレも許されない。刀身が僅かでも刃筋を外せば、この超速度は維持できなくなるのだ。】

【だが、何時であれ……疾走は最高回転 (トップギア)。停まる事も、速度を落とす事さえ知らず――】
【ゆえに集中が途切れもしない。ゆえに何処までも研ぎ澄まされた、この一撃へと柊は到る。】

【完成する斬撃。その生み出す新たな “今” は、如何なるものとなるのだろうか。】
【…………今は、ただこの刃に総てを託すのみ――――――――】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2013/02/12(火) 00:53:49.99 ID:M/j5aLkAO
>>747


【藪蛇だったか、と後悔しかけるが、考え方によってはこれはこれで、そう悪くない展開だ】
【カノッサだと黙って関わるより、今のうちに正体を明かしておく方が、後々の厄介事を起こさずに済む可能性は高いだろう】


ええ、間違いなくカノッサ機関の人間ですよ。
だからきっと―――貴女の言う、悪い人、なんだと思います。
私にとって正しいと思った事の為に、自分の理想を叶える為に、みんなみんな、巻き込んでしまっているんですからね。


【集めた菓子を纏めて差し出しながら、困ったように、少女は笑む】


だから、こうしてお菓子を拾うのも手伝っちゃうんです。
私にとって、それが正しい事だったから―――つまり、我が儘なんですよ、私は。


【そう語りかけた少女の視界に入るのは満面の笑顔】
【打算なんて無かったけど、それでも、手伝って良かったな、とつい思ってしまう】


包装してあるんですから、全然嫌じゃないですよ。
でも、貰ってしまったら、何だか私がお菓子目当てに手伝ったみたいで、罪悪感を覚えてしまいます。

だから―――そうですね。
今度私が街中でうっかり買い物を落として散らかしてしまったら、その時、助けてくれませんか?

【それでおあいこです、と、少女は微笑んで、提案の言葉を口にするだろう】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/12(火) 00:54:29.12 ID:LMVDcF2co
>>743

【白い雪が相手の血で染まっていく。これ以上の愉悦などあるだろうか】
【その光景ににたり哂ったこの男は、矢張り「おかしい」】
【自身も白雪に赤と青藍色を添えているというのに、嬉しそうに、嬉しそうに】

……ハハハッ、アハハハハッ!!
私はただの人間だ、どこにでもいる「父親」だろうよ!
大事な場所を、帰る家を、そこで待つ娘を!守るためならば何だってするさ!!

【――嗚呼、台詞だけならとても正義めいて聞こえるのに】

【足許の雪と血だまりをぴしゃりと跳ねて、長躯が跳躍】
【忌まわしき目を血走らせて相手を見据え。動きに追随する紅茶色は、祟り神じみて舞い上がる】
【全身を覆い出す黄緑の燐光、「反発」の性質を持つその魔力を一身に刀へ集中させ】

【相手の剣が、外套に隠した軽装を突き破ってセシルの腹部を刺し貫く、その瞬間】
【彼の鬼気迫る勢いを、黄緑の燐光が左手の刀身にあまねく伝えて】

……――――≪堂廻目眩(ドグラ・マグラ)≫

【肉薄した距離のまま騎士のランスのよう突き出すその鋒、「反射」の力の全てをそこに込めた】
【相手の攻撃の威力も上乗せした刺突は、単調でいて、何よりの最終手に相応しい鋭さを持つ】

【――それを放てば、もうセシルに次の手はなく】
【命中の如何に関わらず、血溜りが染めた雪の中に膝をつくだろう】
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 00:55:58.11 ID:XO+hgIlUo
>>743
【空中に滞在する時間は、思ったよりも長く感じられた】
【目の前で内側から爆発していく巨大兵器の光が膨らんでーーー】
【次の瞬間、襲い掛かる爆風が、踏ん張る地面のない空中のラッシュを吹き飛ばす】

ーーーうお…ーーーッーーー

【豪!と襲い掛かる力に吹き飛ばされ、雪の積もる地に落ち、埋まる】
【雪があったのは幸いが、凄く冷たいが、落下ダメージはいくらか抑えられた】
【上体を起こし、起き上がると、丁度破片が蹴り飛ばされた所だった】

…やっぱ、こえぇ女ばっかだな

【ブチ切れているのはすぐにわかる、やたらめったら火器をぶっ放すモルドレットの姿に言葉を漏らし、雪を踏み締めて歩き出す】
【爆音と爆風で舞い上がった雪で、きっと気付かれはしないだろうと、背後から忍び寄るスピードは段々と速くーーーやがては、疾走ともいえるスピードになって】

ーーーこっちだよ、馬鹿

【わざわざ教えてやるのは、最早すぐ後ろに接近し行動を始めた頃で】
【左手でモルドレットの後頭部を掴めば、そのまま体重をかけて押し倒し、雪に顔を突っ込ませて押さえ付けようとするだろう】
【その際、剣は持ってはいるが、いつでも使えるようにしておいて使わずにーーー容赦や躊躇では断じてない】
【物事を聞き出すには、まずは自分が優位な位置に立たなくてはならない】
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/12(火) 00:58:46.72 ID:vNqMJqlK0
>>749

【ーーメメント・モリは飢えた唸りを響かせつつ、レイニーの元へと戻る。】
【そしてレイニーは男に、ベアコに歩み寄る。】
【この凶狼は、その心の具現。ひどく陰惨で、醜悪な。】

【此れは、ベアコの過ぎた無邪気には、似合わない。】
【ベアコには振り向かない。その姿は、思っているより、醜いものだから。】

【ーーメメント・モリは姿を消す。解除されたから。長く見せたいものでもない。】

……さてと。
縛り直すのは良いがーー君はいろいろ、ずさんで……そう、パワフル過ぎるね。

【目の前に落とされた男に、苦笑い。ここまでされる謂れはないだろうか?】
【まあいい。とにかく縛る。】

ちぎれた縄だと不安だが……まあ仕方あるまい。

【手伝おう。もっと、解けにくい縛り方にする。】
【得意分野では無いが、ベアコより上手く出来る自信があった。根拠は無い、しかし、珍しく絶対的な自信だった。】


757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/12(火) 01:00:05.66 ID:sFY18T0H0
>>751

(…………こう言うささやかな笑顔が、『救い』足りうる…………それをすら得られない人間が、何人いる事だろうか…………)

【あどけない少年の笑顔に、ふとそんな事を思う青年】
【――――己の信条に照らして、こう言う笑顔こそが、人間にとっての最大の幸福なのだ】
【そんな事を思いながら同時に、世の乱れによって苦しんでいる人間の事に、思考は飛躍しかける】

いや……断食は、あまりお勧めしないよ…………今は、しっかりと身体を作った方が良い…………

【子供に断食をさせては、場合によっては発育障害を起こしかねない】
【それでは、無闇に健康を損ねるだけだと、青年は慌てて訂正する】

――――イノセント…………手前の名前はアルクだ。アルク=ワードナール…………
……縁があったら、また会おう…………

【少年――――イノセントの別れ際の名乗りに合わせて、青年――――アルクも名を名乗る】
【また会う時があれば、その時にはイノセントは、その旅に何らかの決着をつけているだろうか?】
【そんな事を考えながら、去っていくイノセントの背中を見送り、やがて自分もその草原を後にする】
【――――吹きすさぶ風が、少しだけ優しい色を孕んでいた】

/遅くまで乙でしたー!
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 01:03:41.50 ID:J4XkgYqH0
>>753

……うんと、カノッサにも悪くないヒトは居て、お姉ちゃんはその悪くないヒト……なの?
あれ、……違うの? お姉ちゃんも悪いヒト、なの?

……でもでも、お姉ちゃんお菓子拾うの、手伝ってくれたでしょっ……?

【ちいさな頭。まるで湯気でも出しそうなぐらいに悩むのは、ある種微笑ましくも見えるのだろうか】
【悪いヒトたちだと教わった。近づかないようにと母親にだって言われている、それでも、】
【お菓子を拾ってくれた眼前の少女は彼女の中の「悪いヒト」に当てはまらなくって――】

【悩む声。零しながらだけれど、やがて落ち着くのは曖昧なところ】
【「お姉ちゃんは悪いヒトだけど、いいヒトなのー?」なんて、首を傾げるのだろう】

そう、なのー? だったらね、あのね、いーっぱいあるから。お姉ちゃん欲しいだけ持っていってもいいのよ、なの!
……あのね、私だけだったらきっとね、こんなに早く集まらなかったと思うの、だから、お菓子欲しかっただけでもね、いいなって!

……――当たり前でしょ、なの!

【嫌じゃないなら、なんて差し出すのは。ぽんぽんに膨らんだポシェット、チャックの開いたそれ】
【中には二人で拾い集めたキャンディにチョコレート、その他小さなお菓子たっぷり――】
【どんな気持ちからだろうとお手伝いしてくれたことには変わりないのだから、とそんな言葉を言うけれど、少しだけ言葉は幼くて】

【――少女の提案には。ぱぁと笑顔が咲くのだろう、そうして大きく頷いた】

私ね、ファラエナって言うのよ、なの! お姉ちゃんはお名前、なんて言うの?
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 01:04:09.55 ID:+4zjlsad0
>>746

「あぁ、だめ。もうだめ…栄養だけじゃ人間いきてけないんだなぁ…
なんでもいいから食べ物がたべたいんだよぉ」

【ぶつぶつと何かを呟きながら歩む男。一歩、また一歩と進むたびにやはり周囲の草木が枯れていき】
【少女のいうところの三菜も進行形で減っていく。食べ物を探して歩いているのに、食べ物を自ら減らすとは、とても難儀な話ではあるが…】
【そんな男が、なんのきなしに顔を上げると、少し遠くのほうに蠢く影を見つけ】

「も、もしや、ひとかな!? ここに来て僕以外の人間に初遭遇!?
 やたー! まっててねー! 今行くよー! 」

【なんて、影に向かい叫び、周囲に命の木枯らしを吹かせながらも駆け寄れば】
【なんと、少女の頭上には八体のお人形さんが居るではないか。それに少女の格好ももとのいた世界のそれとは少し異なる】
【そう、その少女の格好は男の地元、ニッポンではゴスロリと呼ばれ、マニアックな方々の間で愛されている物…】
【よもやこんな森の中でお目に掛かるとは思っても見なかったようで】

「ご、ごごご、ごすろりちゃん…? どして…?
 ていうかお人形浮いてるよ!? ねぇ、なんで? まじっく!? 」

【と、真赤な瞳を輝かせ少女に縋りつくのだ】
【お腹が空いてるとか、人に出会えた感動よりも、浮いてるお人形やゴスロリの女の子の法が】
【つまらない世界で生きていた男にとっては重要だったのだ】


おねがいしますです!
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 01:09:12.81 ID:bI9MOD4q0
>>756

おっ、おぉ〜!できたっ!

【レイニーの手伝いによって縛りなおされた男】
【手で縄を引っ張り、その感覚を確かめる】

ちゃんと縛れてる!

【嬉しそうに何度も縄を引っ張るが、レイニーの縛り方がよかったためか解ける気配はない】
【そんな無邪気な少女の笑顔とは裏腹に、彼女が探している人物は未だ表れない】
【ここまで来ないということを考えれば、彼女の方が待ち合わせ場所を間違えてしまったのだろう】

うーん、やっぱ、こないなぁ。いないなぁ。
ベアコな、もうちょっと探してみるな!

【そう言ってここに来た時と同じように片手に縄を持ち、縛られた男を引きずるように歩く】
【彼女の探し人が先に見つかるか、この男の縄が再び解けてしまうか】
【どっちが先かは神のみぞ知ると言ったところだろう】

レイニー、レイニーな!
またな!レイニー!
犬!今度もっとよく見せてくれな!!

【無邪気な笑顔】
【ベアコはレイニーに手を振り、男を引きずりながら再び路地裏の奥へ奥へと入っていこうとする】
【闇の住人でないはずの彼女が、漆黒の闇の中を歩きさまようように入っていった】
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/12(火) 01:13:25.85 ID:DVdZXpbg0
>>739

………それは貴様には関係のない事だ………そして貴様ではどうする事もできない。

【ジュウうウウウウウッッッ!!】【酸によって戦車の装甲は融解し―――内部の搭乗員の姿が露わになる】
【その、緑色の軍服を纏い、軍用ゴーグルを付けた人物はユウトを睨みつけながら融解する戦車から脱出し―――】
【何とか原型の留めてある主砲を―――手で持ち上げると………それをユウトに向ける】

【まさか―――自分で撃つというのか………?バチバチバチバチッ!電流が砲身を伝って一気に集約されていく】
【どうやら先ほどの電撃もこの男の一撃だったようだ、男はゆっくりとユウトへと殺意を告げる―――】

           自分の無力さを味わい跡形もなく消えろ―――愚かな家畜………ッ!!

【ドンッ!!限界まで高められた電流が―――一気に解き放たれ凄まじい電流波となってユウトに迫っていくッ!!】
【これをもしよければ、鉱山そのものが吹き飛ばされるかもしれない―――はたしてユウトはこの最後にして最大の脅威をどう乗り切る?】

>>752

――――さて、私が届く&K要はないのですよ―――貴女に私の場所まで降りてきて*痰ヲばね。
さぁ………フィナーレと行きましょうか…。

【12人の分身体は―――柊の絶対の斬撃によって一瞬のうちに切り刻まれ―――霧のように消えていく】
【数日前にゲトリクスの分身、それを見ていたのが柊にとっても幸いしたようだ―――が、霧のように消えた先に、変化が生じる】
【そう、残ったのは―――12個の時計盤のエフェクト≠セ………これが狙いか】

見せて下さい……………貴女の可能性≠ッッッ!!

【その時間減速×12の超常的な時空変動が柊に襲い掛かるだろう、直撃すれば凄まじいまでの肉体の速度の低下―――】
【もはや時が止まったとうに感じるかもしれない柊に、成否問わず、巨大な時計の針を持ったアイオーンが近づきそして】
【その針を柊の腹部目がけて突き刺そうとするだろう―――。】

【柊は、この絶望的な時≠フ壁の脅威を越えられるか―――?】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 01:16:48.47 ID:Pzc7G28Do
>>750

見た限りだとそんな感じか……な、多分
寝た子を起こすような事は誓ってしないよ、呪われたくないしさ

【好んで地雷を踏む性格ではない、興味はそれなりにあるけれど今は視るに留めておいて】
【隣の椅子の、自分が持ってきた桐製の箱をカウンターテーブルに載せる】
【その瞬間にがちゃりという金属音が響いて】


手広くやってんだな凄まじい節操の無さだ、うん褒め言葉だよ?
……でもまあ嘘はなさそうだからいいかな信頼と信用は別ってね、客と店員くらいの仲なら後者で十分だろ

【一般人が聞けば眉を顰めそうな仕事内容だけど彼は知らん素振り】
【それどころか信用してもいいなどと言って、本題とばかりに件の箱を叩く】

で、要件だけど簡単に言うとコイツの処理を頼みたいんだ、勿論アンタなら出来るだろうけど
百聞は一見にしかずちょっと待ってな今開けるからさ……

【若干カビ臭い外装は年代物である証だろう】
【箱の封印に使われているのは比較的新しい札、櫻の国で見られる仰々しい文字の並べられた物である】
【それを書いたのが彼かは定かではないが慣れたような手つきで札の表面をなぞって……】

これで……よし、かな

【ガラスの割れるような音と共の後に札が一瞬で燃え尽きていよいよ封が解かれた】

【まず感じるのは妖気にも似た淀んだ魔翌力】
【冷たい空気が下に流れるようにそれは足元から纏わり付くようにも感じるか】
【それを乗り越えて中を覗けばそこに在る「朱い義手」】

【甲殻類を思わせるようなフォルムで人が装備するには歪な長さ】
【指先は金でコーティングされ鋭く尖り、掌の部分には年代物の霊水晶が目玉のように鎮座して】
【或いはその朱は今まで吸ってきた血の集まりなのではないかと疑わせる、そんな曰くのありそうな品だった】

こういうの得意分野じゃない?そんな感じがしてここまで持ってきたんだけど
処理出来ないなら出来ないでいいからここで預かってくれないかな
今更こんな物が増えても困らないと思うし、それなりにレアな一品だと思うし……どうかな?

【持ってきた彼自身も義手の威圧感に引き気味になりつつ】
【冷静に努めて無茶な要求、ニッコリとしたままの表情に若干の悪意が見て取れるやもしれない】
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/12(火) 01:22:45.30 ID:vNqMJqlK0
>>760

ああ、また。早めに待ち人に会えればいいね。

【微笑み作り、手を振った。】

【ベアコ。太陽のようで、嵐のようで。】
【とにかく、落ち着かない奴だった。嫌いじゃあないが。】

【路地裏の闇は似合わないが、慣れているのだろう、止める権利もあるまい。】

ふふっ……生きていたらまた会える、か。

【ーーさて、家にかえろう。】

/お疲れ様でした。ありがとうございました!
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 01:26:58.08 ID:bI9MOD4q0
>>763
/お疲れ様でしたー!絡みありがとうございますっ!
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2013/02/12(火) 01:28:15.32 ID:M/j5aLkAO
>>758


うーん、説明すると、少し面倒な話なんですけど、ね。
私にとって正しい事が、常に他人にとってもそうだとは限らないんです。
今回は貴女と私の考え方が一緒だったから、こうなった、でも……うう、説明が上手く出来ないです。


【世界の争いを無くすには、機関に支配させてしまえばいい―――少女の考え方はそれだ】
【だが、自由を尊ぶ人に、笑顔で暮らせる世界を求める人間にそんな理屈は通らない】
【だから、世界平和を謳いながら、少女は手に刃を取り、正義の味方と命を懸けて争う】

【―――だが、そんな事をわざわざ語る必要は、今は感じられなくて、遠回しに表現しようとした結果、少女は一人で解説に苦戦する羽目になる】


うーん、そうですね、では、何個か貰っていきます。
その代わり、今度逢った時は、私も何かお菓子を用意しておきますね。


【お菓子を交換です、と、少女は楽しそうに微笑んで、そして、次の答えを聞いて、満足したような表情を浮かべる】


じゃあ、約束です、お互いに手助けしていきましょう。
それと、名前でしたね、私はアカリ―――カノッサ機関の《No.300》を努めさせて貰ってますけど、今は、関係ないですね。
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/12(火) 01:31:30.83 ID:DVdZXpbg0
>>748

おいおい………流石の僕もそこまで野性的な君には近寄りたくないねぇ…!
                                      グッッ!!

【咆哮し―――自分へと突進してくるアンジェルに、流石のジェスタ―も気を圧されたのか、大きく後方へバックステップする】
【が、アンジェルの速度はそれよりもさらに速い―――空中で身動きが取れないジェスターへとアンジェルは肉薄し―――】
【強烈な一撃が、振り降ろされる―――舞う鮮血、後退中が幸いしたか傷は致命傷にならないものの胴を分割するように三本のラインが入っている】
【ジェスタ―は膝をついて、雪に鮮血を垂らしながら、脂汗を流し―――苦笑している】

フ、フフ―――痛い、痛いよアンジェル………全く友人に対してなんて対応だよ全く………ああ痛い。
               お陰で―――僕は君を殺さなくちゃならない

【ズ―――ジェスタ―の前髪に隠れた右目から、赤い光が輝きだす―――同時、全身にも、赤く輝く紋様≠ェ浮かび上がっていく】
【そして―――一気に呼吸も出来なくなるような、凄まじい威圧感が場を侵食していく―――ビリビリと空気が振動している】
【ジェスタ―は、ゆらりと立ち上がると、ゆっくりとアンジェルに向けて、右手を差し出すように………】
【そこで、ピクリとジェスタ―の動きが止まり、その視線は―――山脈の奥へと向けられている】
【「時間、か」そう言うとジェスタ―の全身に浮かんでいた紋様は消え去り、圧倒的な威圧感も消滅し、ジェスタ―は一度アンジェルに視線を向ける】

                 またね、次はどこ≠ナ会うかは分からないけど。

【そう言うと朱い蝶を出現させて、そのまま姿を消していった――。】

>>754

は、はは―――てめえみたいなのが父親≠ニは………娘も幸福≠セろうよ

【魔眼と―――炎の力を秘めた炎眼が交差する―――ジャイロはその視線に感謝と、そして愉悦を込めて笑う】
【交差する刃と刃―――自身の一撃がそのまま上乗せされた一撃を受けて、ジャイロは口から鮮血を雪の上に吐き散らす】
【ガクンッ!と後ろに仰け反るようにふらつくと、そのまま雪の上に仰向けに倒れ―――夜空を見上げる。】

【ヒュー、ヒューと血を口から垂らしながらもニタリと、どこか悔しそうに笑う。】

あーあ。悪いなミーメ、グレアム………もうお前らと、馬鹿騒ぎ≠ヘ出来ねェみたいだわ………。
先に逝って―――地獄を満喫してらぁ…。

お前もだ、色男。           せいぜいゆっくり地獄にくるんだな………気長に………待って………る、ぜ。

【それだけ言うと―――ゆっくりと、ひっそりと息を引き取っていく―――もはや炎は灯らない=z

>>755

くっそがぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!一体どこにッ!!がぁぁぁぁぁッ!!
        て………テメェッ!!まだ………まだだぁぁぁぁぁッッッ!!!

【接近してきたラッシュに感づいて銃を向けるが、既に遅い………そのまま雪の上へと押し倒され】
【顔に雪を付けながらも、猛犬のように暴れている―――ずっと操縦していたためか、随分と元気が有り余っているようだ】

【とはいえ―――他の戦いも終わったようだ、これでもう無力化―――まて、何か聞こえる。】

>>ALL

【今宵の戦いは終わった―――創世戦団は破れ、自警団側は敵を退けたのだ………そうこの戦いは≠セ】

【ズン】                  【ズン】                    【ズン】

【また―――振動だ―――どういう事だ?先ほど巨大兵器はラッシュが破壊したはずだが―――?】

【振動はより強く、より大きくなっている―――震えている………山脈が震えている=\――来る、何かが………近づいて】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 01:33:09.28 ID:3DJqS6y+o
>>759
え?あ、の

【男に気付いて顔を上げたときには既に近づいている途中】
【いきなり質問攻めにされて少し戸惑い言葉を失う】
【しかし数瞬後には復帰し】

えと、服は私の趣味
人形は……その、説明がしづらいけど私が産まれ持ったものって言ったらいいのかな
取り合えず一定の条件に当てはまる人形は私の周囲では大体自由に動かせるんだよ

【立ち上がりながら質問に対して、返答する】
【証拠とばかりに人形が頭上で踊っている】
【しかもタイミングよく言葉に合わせてだ】

それで、私からも質問
この程度の不思議現象でも反応する貴方はどこか遠いところから来た人?

【まっすぐに男の眼を見て、嘘なんてついたら見分けてやる、なんて気概で質問】
【実際にはそんなことはできはしないのだが】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 01:35:54.12 ID:fdVE95bV0
>>762

「趣味は広く持って居た方が楽しいでしょうからね
――――ええ、褒め言葉として受け取っておきましょうか」

【皮肉。或いは本当の褒め言葉。それは分からないけれど】
【何処吹く風で言う辺り、きっとそれなりの人数の人々に言われているのだろう】
【――――それよりも、興味は箱。正確にはその中身へと移っていて】


「品によって決めましょうか
宝玉なら私何かよりも適切な場所に売り飛ばした方が良いでしょうし、其れと同等な物も同じ事
……ふふ、そうね。言葉で言っても何も始まらないでしょうから、先ずは見せて貰いましょうか
その仰々しい箱の中身を」

【下手に手伝うことが無いのは、その品の取り扱いをまだ心得ていていない為】
【何よりも、隙間からでも溢れ出るその妖力の為だろうか】
【札で抑えねばならぬ程の力。きっと、それでもまだ足りないのだろうか】

【開けられ、解き放たれるその妖力には少し表情を顰めて】


「得意分野では無いけれど……“可能”ではあるわよ
尤も、慈善事業では無いのだからそれなりの代償は貰うけれど
――――それとも、“これ自体”がそうだと受け取って良いのかしら?」

【小さく漏らした溜息。少しばかり、処理が面倒だとも言いたげで】
【また虚空に指を滑らせれば、奥の棚から一つの塊が飛来してくるのだろう】
【白い掌が其れを受け止め、経文の書かれた紙を剥がせば、露わになるのは水晶の様に澄んだ球の一部】
【――――たったそれだけでも溢れ出る“聖”の魔力】


「毒なら毒を以て制す。と言う訳で無いけれど、櫻の陰陽から言えばこっちを用いた方が良いわね
きっと丁度良くバランスが保てる事でしょう?
さて、貴方に聞きたいのはその先の事。これが“依頼”かどうか」

【過剰すぎる聖は闇と同じく身を冒して行くのだろう】
【故に戦闘で使えず、持ち歩くことも出来ない……が、封印。或いは破壊となれば話はまた別か】
【不可能では無い。その続きの言葉はその処理が依頼なのか、ただの頼み事なのか】
【後者であれば、きっとこの女は品を返すのであろう】
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 01:43:00.32 ID:J4XkgYqH0
>>765

……えっとね、でもね、あのね。ヒトってたくさんたくさんでしょ、
だからね、そういうのはね、多分だけどね、分かるのよ、なの。

……うーんとね、だってね、私とお姉ちゃんだって、考え方違うでしょ?
私だってね、……お母さんとか、お姉ちゃんとか、大好きなヒト……怖い目に遭わせるヒトがいたら、許さない、もん、

【唸って悩んで、たっぷりの時間をかけて。やがて幼子が導いたのはそんな言葉たちだ】
【思考の多様性。一応は理解出来たって、完璧に分かっている――かどうかは怪しいものだけれど】
【最後に挙げた家族らしき羅列。呼び方が同一だから分かりにくいけれど、それは眼前の少女ではなくって――】

【そのうち、ぷしゅうとショートしそうになる思考。難しいことを考えるのは――少しどころでなく、苦手】
【ふるると頭を振って、「でもお姉ちゃんは助けてくれたもんね!」なんて、思考を諦めた】

どうぞー、なの!
――本当? だったらね、あのね、お姉ちゃんの好きなものがいいな!
お姉ちゃんが何好きなのかってね、気になる――でしょ!

【にっこり笑顔で差し出すポシェット、いくつか取り上げたなら、「それでいいのー?」なんて尋ねる声をかけるはずだ】
【やがて納得したならチャックを閉じて。最後に、「何にするかはそれまで内緒ね」と、立てた人差し指を唇の前に】

アカリお姉ちゃんなのね、覚えたのー!
……さんびゃくばんって、すごいの?

【こくこく頷いた後、ふと零す疑問点。カノッサ機関のこと、よく分からないから】
【――そもそも。三百の数、理解できているのだろうか――“なんかたくさん”とか、思っていそうな、予感が、】
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/12(火) 01:47:23.88 ID:qCO3F05uo
>>766

【むくりとアンジェルが起き上がる。真っ白な服装、毛並みの中で空色の瞳だけが輝いている】
【真っ赤な血を見て肉食獣が興奮するようにギラギラと。しかし、それを抑える理性は在って】
【僅かに背を丸めて膝を曲げた、再度何時でも飛びかかれるような姿勢を作ってから―――】

……アナタでも赤い血が流れていると知って安心したわ、ちょっとは人間らしくなったじゃない?

でも残念ね、私は極寒の雪山で水を振り掛けてくるような友人は居ないの
アナタは顔見知り、もしくは敵=\――[ピーーー]べき対象以外の、何でもない。

攻撃するなら速くした方がいいわよ、負ける気は――……、…………何?

【――消えるジェスター、揺れる大地。最初に巨大兵器が到来した時よりも、揺れの大きさは酷いように思える】
【雪崩か、地震か――可能性は無くはないが出来過ぎている。とすると、自然と考えつくのは更なる敵=z
【まさか山全体を揺らすほどの巨大な相手など、と―――そう思いたいが、まさかの場合だって十分に有り得る世界だ】

【アンジェルは警戒を解かずに周囲を見やる。音源は、敵は何処かと目を凝らす】
【そして勿論、気配も探る。巨大であればプレッシャーだって尋常では無いはずだと、同化によって得た野生の感覚も動員して―――。】
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/12(火) 01:48:44.70 ID:LMVDcF2co
>>766

……――――行ければ、良いのにな

【消える灯火を見送る目は、葬送めいて静かなものだった】
【零れた言葉を拾う相手はもういない。地獄に行ければ良いのに、そんな不可解な言葉など】
【黒衣の長躯が雪の中に崩れ伏せる音でふつりとかき消されて、】
【一面の雪白に悲劇じみた赤がまぶされた中に、静寂のまま倒れ込んで、紅茶色が散らばる】

…………まだ、か……

【地面から伝わる振動。恐ろしいものの接近を感づけても、もう打つ手はない】
【見やるのは青藍色を零す右手の薬指、娘との誓いの証であり、館への転移陣】

【――だが、まだ逃げるには早いとも思えた】
【相対した男が成そうとしていたこと。それがこれから来る驚異ならば、見届けるのが礼儀だろう】
【流れる血など知らぬというように、地に這う姿で視線だけが「何か」を待つ】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 01:48:49.06 ID:+4zjlsad0
>>767

【少女の返答に、男はこくりこくりと激しく相槌を打って見せた】
【まるで子供のような反応。新しい玩具を手に入れた、なんて言い回しが妥当だろう】
【だが蛇のような眼をした男が少年のように振舞うのは聊か不気味だ。正直、似合わない】

「へぇー、趣味! すごいなぁ、おれの居た国じゃあんまり見なかったのに…。こうしてみると可愛いもんじゃないかぁ♪
 んん! 産まれ付き! てことは、おれのこの力と一緒なのかぁ。でも産まれ付きってことは、キミは産まれも育ちもこの世界なんだね!

んでんで次は俺の番!? いいよー! なんでも応える! って、すげぇ、踊ってるよぉ! 」

【質問に答えると言いながらも、頭上で人形が踊るなんて奇跡のような光景に眼を奪われるのが人の性】
【もとの世界で人形劇なんてものを見たことの無い男でも分かる。この芸当が並みの傀儡子に出切るものではない、と】
【だって浮いてるし。八対も踊っているもの。】
 【続いて、その興奮の抑えきれない熱い視線をそのまま相手と交差させ、質問に対し改めて真摯に応える】

「えーとねぇ、遠いっていうか何と言うか…。僕は日本ていう場所から来たんだけどね
 多分、来かたも来かただしね。ぞくにいう異界ってよばれるとこじゃないかなぁ
 まぁ、俺にとってはここが異界なんだけどねぇ! 俺の世界じゃぁ、こんな不思議減少ありえなかったしねっ」
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 01:51:14.89 ID:XO+hgIlUo
>>766
…うっせーよ、黙ってろ
五月蝿い女は好きじゃねぇんだよ

【押さえ付けた…が、元気にも程があるくらいに暴れる女、本当に疲れている今、抑えるのも楽じゃない】
【知り合いの女も、似たような感じではある為に、慣れた感じではあるが】
【それでも、上にのしかかり、無力化をはかりながら、髪を掴んで容赦無く頭だけを引き上げようとしながら、問い掛ける】

…おい、お前らの大将はどこだ?答えろ
わかんねぇならアジトとかでもいいから答えろ、こういうのは趣味じゃねぇから速く終わらせーーー

【問い掛けるのは、この戦いを指揮した、仕掛けた大将≠フ居場所、それを聞き出す為に拘束という手段に出たのだ】
【居場所か本拠地を聞き出し、情報を自警団やらUNITED TRIGGERやらに伝えれば、こちらから攻める事が出来る】
【簡単に言うとは思えないがーーーだとしたら、どうしてやるかーーーと】

【そうしている内に、何やら地響きが伝わってくる】
【顔を上げ、巨大兵器が自爆でもするかと思ったがそうではないようだ、何かもっと大きな=c】

ーーーおい…
…これは、何だ…?

【思い違いか、関係の無いものであってほしいーーーそう、心の中で思いながら】
【恐る恐る、ラッシュはモルドレットに、この振動の正体を問い掛けるーーー】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 01:51:57.87 ID:Pzc7G28Do
>>768

理解が早くて助かる、仰る通り依頼料はコレその物だアンタには丁度いいんじゃない?
こういう店に並べるならこれくらい曰くのある物の方が箔が付くしね。

それでも足りないなら……まあ金子の方も幾らかは

【存外頭の良い、いやこんな所でこんな物を扱っているからには馬鹿では勤まらないか】
【操る魔術もそのルーツさえ辿るのも難しいようにさえ思える、それだけの何かが彼女からは感じられる】
【堰き止められる事無く漏れる妖気からかどことなく身体を襲う不安感を拭いつつ】

――――――へえ、便利な……対の物もあるっちゃあるんだな……。

【飼い犬が主の所に戻るように転がり込んできた水晶は】
【寒気の元を断つには十分な代物である事は疑いもない】
【方向性の違うソレはしかしその過多ともいえる出力の為か寒気とは別の緊迫感を彼に与えていた】

依頼だよ、お願いだったらココになんか来ないに決まってるだろ……
どうせオレだけじゃ持て余すんだ、だったら専門家だろうアンタにプレゼントもとい押し付けって所。
壊すか封印するかは好きなようにしていいぜ、利用して分解して違う何かにしてもいいし……だからお好きな様に。

【同じ事を何度も聞くな、と言いたげに少しむくれる】
【歳の取った男なら似合わないだろうその所作もどことなく垢抜けない彼には似合いか】

【曰く……かつてその義手は櫻の国に居た鬼の腕だったという】
【人に殺されたその鬼は今際の際であらゆる怨念をカタチにしたのだ】
【彼の知っている話はそれだけでそしてそれを彼女にも伝えるだろう】

【それを聞いて再び義手を見れば】
【なるほどどこかその形状は鬼を思わせる物があった】
【不自然な長さ、表皮の堅牢さ、爪の鋭さ……忌み嫌われる鬼という種族を……】
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [saga]:2013/02/12(火) 01:53:33.68 ID:uqW3DrZSo
>>761

――良いよ、大事なことを教えてくれるなんて……元々思ってはいないしね
けれど、……どうすることも出来ない、……なんてのは――やってみてから……じゃあないとわからないよ?

[アシッド・シェル]――今の酸は、君達が飲まそうとしたモノの……代替品とでも言っておこうかな

【言葉こそ、まだ余裕があるが――所々、途切れ途切れのその言葉は、そんなモノないと言う事を示す】
【感電し焦げたその手は、炭のように黒く変色していて――】

やっぱり……中にもう一人居たね、……さっきの電撃は……君の仕業かな?
――でももう主砲は……! なッ! あの状態の主砲でもまだ使えて……!

【装甲も主砲も溶かした、これで強力な攻撃を幾らか防げるだろう――】
【そう思っていた矢先、軍服を纏った男が持ち上げるのは――主砲】
【――集約される電流、自身へ向けられる殺意、ここから導き出される答えは一つ】

  ――口が僕に向いて……!

【間違いない、自分に向けての攻撃だ――だが】
【あの電流の量、まともに受ければ焼け焦げそして死ぬだろうし、避ければ――地面も天井も壁も、何もかもが吹き飛びかねない雰囲気ッ!】
【――絶体絶命、まさしくその状況下】 【しかし、諦める訳にはいかない】
【今この鉱山内にいる自警団員も、自分も、そしてあの少女も――皆が生きて帰れる道を、諦める訳にはいかないッ!】

【――――】 【ユウトは電気の放つ光の中へと飲み込まれて行って】
【――そして、残るのはもはや原型すら留めぬ灰――――――】


【いや、――彼は灰になどなっていなかった】
【電流が放たれる直後、彼は――[サンダー・E・スパイダー]、……ジェイと戦ったあの姿になっていた】
【電線の電気を浴びても耐えるあの姿ならば、この電流を受けても死なない――そう考えたのだろう】
【――しかし、予想以上のその電力は、耐性など容易く貫いてきそうだ】
【――――そして、これを受けては柊一人で戦わなくてはならなくなる――二度と目を覚まさないなんて御免だ!】

…………ドッジボール、とでも……喩えようかな――そこの子、……余波が来るかも……ごめん、来たら避けてッ!

【だったら使おうか、新たな力を】 【一体全体何処にしまってあったのだろうか、その欠片は】
【けれど、彼を包むこの水の出処は間違いなく――あの、"翠瀑の宝玉"の欠片の力】
【凄まじい電流波を受けて焦がされる身、それは自身の放出する電気と宝玉の力で軽減して――しかしあえてその電気を地面に放出せず】
【それを周囲の水に、身体に纏わせて、ついでに自分でも電気を放出して――そして自身を砲弾の様にして、その水の流れに身体を任せる】
【砲弾となった彼は、――――激流の如く、迅雷の如く、軍服の男へと迫るッ!】

【……さり気なく、アイオーンの方にも余波がいかないかなーっと狙っている様だが】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/12(火) 01:59:04.36 ID:uqW3DrZSo
>>775
/意味が変わる誤字が……
/電流が放たれる直後→電流が放たれる直前に訂正します
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/12(火) 02:02:02.86 ID:CVUowvxU0
>>761

【ただ一刀――――――――それにより全滅するアイオーンの分身たち。】
【……十二人を斬殺するに足る兇剣。己が放ったものはそれだと、今更の様に手応えが伝える。】
【だが――――――――――】

(…………!)

【“斬り捨てた”分身が引き起こす時間減速。
 幾重にも幾重にも重ね掛けされたそれは、未だ敵が健在であると柊に伝えていて―――――】

………く、ッ……――――――――っ

【……同時に、彼女から速度面でのあらゆるアドバンテージを奪い去る。】
【先程までは   アイオーンが、今は常軌を逸した速度で時計の針を突き出していて…………。】

(…………征くしかない。此処で、諸共に斬り滅する―――――――――――)

【―――――――正面突破以外に道はない。その確信を得ると同時に、柊は“それ”を決行した。】

(……ッ、く、う…………ッ……!)

【鼠は鼠の時間を生きる。象は象の時間を生きる。臨死の瞬間、人は、その一瞬を永遠にも等しく引き延ばすという――――】
【すなわちあらゆる生物種は、それぞれの“今”を生きている。】
【……そして、その違いを生むのは個々の主観――――――】
【最後の一例が好い例だ。“それ”と同等かそれ以上の、人知を超えた域の集中力を、柊は自らに求めていた。】

―――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!

【……脳の過負荷。運動系の消耗。それらは既に考慮の外で、ただ最速のみを生み出さんと死力を振り絞る。】
【そして振り抜く刃の閃光――――――――― 】
【主観時間では “達人の目にすら映らない” 域の、だが客観時間における速度の分からない斬撃。】

【迫る時計の針は捨て置くしかない。斬るか、それとも貫かれるかだ。】
【アイオーンの胴体を左から右へ、薙ぎ払うように、刃は、翔けて―――――――】
【………そこから先など分からなかった。ゆえに総ては、導かれる結末へと委ねられる。】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2013/02/12(火) 02:03:49.89 ID:M/j5aLkAO
>>769


貴女の言う通りですよ、沢山の人が居て、沢山の考え方が有って……いえ、もう小難しい話は十分でしょう。
私の考え方は、正義の味方とは違った、それだけの話なんですよ。

【悩む姿が微笑ましく可愛らしく、そのまま悩ませておいても良いんじゃないかな、なんて邪な考えが頭を過ぎるが振り払う】
【結局、最後に導いた答えは、自分が悪人かは解らないけど、正義の味方ではない――そんな、曖昧な答え】
【求めた結果を出す為なら、悪鬼と呼ばれようが外道に墜ちようが構わない、そう思っていたのに、日溜まりにまだ未練があるらしい自分に、思わず苦笑いしてしまう】

……残念、私の好きなものは、ちょっとポケットには入らないですね。
でも、この辺りでも買えますし、その時を楽しみに待っていて下さい。

【ポシェットから数個、味が被らないように飴玉を取り出して、これで大丈夫、と、微笑みかける】

いえいえ、寧ろ真逆です、私は弱くて弱くって、だから、毎日必死ですよ。
でも――――

【とまで語った最中、ぴりり、ぴりり、と電子音が少女のコートのポケットから鳴り響く】
【折角楽しく話していたのに、と、ちょっと不満そうな表情を浮かべて端末を取り出して、目を通して溜め息を吐いて】

―――ごめんなさい、今日は、この辺りで帰らないといけなくなってしまいました。
この場所は私も良く来ますから、またあったら、ゆっくり話しましょう?


//そろそろ締め、で大丈夫ですかね?
//大変申し訳ないのですが、瞼が重くて仕方ないのです……。
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/12(火) 02:05:14.61 ID:LMVDcF2co
>>766
/舞台裏にも書きましたが、ここでも一応
/申し訳ないですがこちらお先に失礼します……
/主催様&参加者の方々、ありがとう御座いましたー
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) [sage]:2013/02/12(火) 02:05:25.29 ID:Tf1E6P/AO
/【先程までは アイオーンが

【先程までは容易く眼で追えていたアイオーンが


…でした。
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 02:13:11.50 ID:fdVE95bV0
>>774
「確かにそうかもしれないけれど、下手な場所に置いていたら誰も入らずに逃げてしまいそうね
――――いえ、いいわ。コレを私の好き勝手にして良いのならば、それで十分
店に置くか適当に使うかは……後で決めましょう」

【カウンターに置かれた其れが、コトン。と軽い音を立てて】
【触れる事はせずとも、傷やら汚れやらを確認しているのだろう】
【元より、汚れていようが咎めるつもりも無い。直に触れるのも、戸惑うような品であれば仕方の無いことか】


「陰陽玉を見れば常に対の存在がある事を表しているわよ
磁石にNもSも両方ある事と同じ事。ただ――――時には、例外もあるけれど
其れはそれで面白い話しよね。イレギュラーな存在も」

【指で印を結び、其れが解けた頃に何かが爆ぜる音】
【見れば、水晶玉が砕けて其れを覆うように降り注いだ事が分かるだろう】
【相互の打ち消し。反発作用によって、忌まわしき品も今は只の置物と化すか】


「そっ。ならば遠慮無く押しつけられましょう
ただ――――気になるのはそのお話しね
続きを知らないならばしょうが無いけれど」

【興味深い話し。背景には、色々な出来事があるのだろうけれど】
【――――聞き取れない物は、しょうが無い。代わりにむくれるその額を指先がツンと押すのだろう】
【不機嫌に対して、からかい。二十代前半にも見える女ではあるが……気配は、確かに人間では無くて】


「何処かの昔話では腕を切り落とされた鬼が何時かの夜に奪い返しに訪れた。何て事もあるものね
フフフ……可愛らしい鬼なら、遊んであげるのだけれど。これを見る限り膝の上で遊んであげられる様な大きさでも無いわね
……壊しはしないけれど、きっと何らかの用途には使わせて貰うわよ」

【それ程までの執念。普通の者ならば、少しの間も保管しておきたくないと思うものだが】
【――――変わり者は、その逆の思考を抱くのだろう。今一度観察すれば、箱をぱたりと閉めて】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/12(火) 02:13:58.27 ID:DVdZXpbg0
>>ALL(VS創世戦団)

【遠くに見える山々】【ズンッ!】【何時しかそれが一つ増えたような感覚】【ズシンッ!】【それが、動いている】
【否―――違うのだ、あれは………山などではなく―――ッ!】

ヒ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!悪いが、私たちはお前たちを誘い出す★凾セッ!
とはいえまさかここまで完膚なきまでにやられるとはね―――計画じゃあ拮抗状態の所にって話だったが…。

だがまぁ――――間に合ったな=\――大将………?ああ、それなら―――。

【ラッシュに押さえつけられているモルドレッドが、愉快でたまらないと言った表情で笑っている】
【搖動―――だがそれでも幹部のジャイロは死に、巨大兵器も沈黙し―――モルドレッドはこうして拘束されている、それでもまだ…ッ!】

【山を、山脈の間を押しとおるようにして―――新たな山≠ェ姿を現す―――それは、要塞≠セ―――。】
【要塞そのものに八つの脚部のようなモノがついて―――要塞そのものが移動している=z
【大きさも10m、20mではない―――ゆうに2000mはある、巨大な機動要塞≠ェこちらへと向かってくるのだ】

【その上部には―――六つのカタパルトデッキがまるで翼のように存在しており船首のような場所もあり】
【まるでとてつもなく巨大な、翼の生えた玄武≠フような―――絶対的な、脅威。】

                      【声が―――聞こえる。】

時は来た―――同胞の骸を踏み砕いて進めッ!!目標は首都ルルーメンだッ!!遮るモノは全て蹴散らせッ!!
この魔導要塞 ジェネシス≠以って―――全ての創世≠完成させるッ!!

                主砲―――エーデンベルク………放てぇぇぇッ!!

【船首に立つのは創世戦団の首領―――暴帝 ミーメ≠セ――――ミーメは城塞跡を視線に捕えると、それを目標に設定】
【ガゴンッ!船首がまるで口のように開口し―――風の国で猛威を振るった、あの槍≠ニ同等の力が振るわれるッ!!!!】

                      【一瞬、閃光が煌めいた】

     【ドゴォォォォォォォォォォッォォォォォォォォォォォォォォォォォォッォォオォォォォッッッ!!!】

【一瞬、ほんの一瞬にして―――三人の背後にあった城塞が、強大なエネルギーの一撃を受けて蒸発した―――。】
【そして同時に三人に向けても凄まじい爆風が押し寄せるッ!!もはや自警団員達は我先にと逃走を開始した―――】

【それもそうだ、もはや正面切ってどうにかなる相手ではない―――逃げる、というのは聞こえが悪いが一端退くしかないのだ】
【城塞は―――本当にゆっくりと、一歩、また一歩と突き進む、まだ城塞跡との距離も数kmはあるだろう】
【ルルーメンへと到達するのは―――一週間か、二週間か………もはや一刻の猶予もない、だが、この場でどうにかなるモノでもない】

【直ぐに自警団の車両が、三人を回収しようと到着するだろう―――セシルはどうするか分からないが、そのまま直ぐに戦域を離脱する】

【今宵の戦いは確かに終わった―――最後にとてつもない脅威を生み落して。】
                              【ミーメは最後に呟く。誰に言うでもなく―――ただ一言。】

                 
                         止めてみろ


                                       【終焉へと―――戦いは加速する。】


//これにてこちらサイドは〆とさせていただきます!長時間本当にありがとうございました!
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 02:18:12.34 ID:3DJqS6y+o
>>772
日本!?

【聞いてさほど間を空けずに興奮した声で言う】
【そのまま続けて】

日本ってあの、身分証明さえ完璧なら見た目に関係なく18禁物も買い放題な、あの?
質がいい18禁ゲームがすごく買いやすい、あの?

【興奮して語っている割には特に間違いはなく】
【知っている人は知っている、といった情報を出していく】
【間違いがない分突込みが入れづらく、興奮している分勢いがある】
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 02:19:03.17 ID:J4XkgYqH0
>>778

……でもね、でもね、私はね、アカリお姉ちゃんいいヒトかなって思うの、なの。
カノッサのヒトってね、もっとね、ばーってね、わーってね、悪いヒトばっか! って思ってたから、あの、
びっくりしちゃっただけかもしれないけれどね、でもね、……うーん、

【拙いばっかりの言葉の羅列、うんうん悩んで漏らしたって、最終的に曖昧に途切れて終わる】
【途中で切ってくれた優しさに精一杯縋ったなら、「アカリお姉ちゃん好きだよー」なんて、底抜けに何にも考えてない笑顔】
【午後の陽だまりの似合いそうな笑顔。こんな夜更けに見るには少しだけおかしくて、浮くけれど】
【――それにしたって、彼女の母親。どうしてこんな時間に出歩かせて、いるのか、】

う……それじゃあ運ぶの大変なのね……。 ――うん、楽しみにしてるね!

【ポケットに入らないようなもの。なんだろうと考えてみようとして――やめた】
【もう一度彼女に会えたそのとき、教えてもらうのでも十分間に合うだろう】
【楽しいことは先延ばしの方が、毎日が楽しく過ごせる気がした】

……――そう、なの? 300って、1とか10より、ずーっといっぱい! でしょ?

……あう

【さんびゃく。このちいさな両手で数え切れるよりもずっとずっと大きな数は、考えても良く分からなくて】
【なんかいっぱい=なんかすごい と推移したらしい思考は、そのまんまの疑問を示して首を傾げるのだろう】
【そこに響く電子音。目を通す合間に、「そっかー」なんて納得した声を零していたけれど】

分かったのよ、なの!
また今度ね、会えたらね、そのときはお菓子――楽しみにしてるからっ!

【帰宅を告げられたなら。少しだけ残念な顔をしても、飲み込むのだろう】
【お話をしたい気持ちはもっとあるけれど。次に会えたときに楽しみが待っているのだから――と】
【「またねー!」なんて、お別れの言葉。手を大きく振って、見送るのだろう、いつの間にやらヒトも減った大通りで】


…………――アカリお姉ちゃんの好きなお菓子、なにかなー?

【――思い浮かんだというとーってもいいこと。思い出すどころか、存在すら忘れていたという】

/了解ですー、おつかれさまでした!
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 02:26:55.94 ID:+4zjlsad0
>>783

「うおう、俺に負けず劣らずの興味津々!?
 いいねぇ、いいねぇ異世界交流! 日本語で会話できる辺り不思議な何かを感じるよ! 」
「そう、たぶんキミの格好からしてアキバとかのことをいってるんでしょ!
 あそこはねぇ、キミみたいな娘も沢山居るって聞くねぇ…」

【そこで、若干の間をおき】

「あれ…? なんで知ってるの? もしやここ、異世界じゃにゃぁい・・・?」

【なんて、いまさら赤面したり】

/すいません、凍結お願いします!
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 02:32:11.74 ID:Pzc7G28Do
>>781

…………………

【どう扱うかは全て彼女の意思次第だ】
【それを示すように彼は瞳をつぶり軽く肩を竦ませてみせる】
【願わくばもし次に来店した時には飾らずに倉庫にでも押しやっていて欲しいものであるが】

例外……?ぞっとしないな理を外すモノなんかそうあってたまるもんか
そもそんなのあったら真っ先に潰されそうなモンだけど……

【破裂の音に少し驚き数瞬してまた違う意味で驚く】
【先ほどまでの不快感が陰りを見せたからだ、言うまでもなく件の玉の作用なのだろうけど】
【目の前のこの女……いやいっそ魔女とでも呼ぶべきか……の技量はそれこそイレギュラーに思える】

文献でも調べればあるんじゃねーの?調べたきゃ自分で調べて下さいな
持ってきたのはオレだけどその後の事はさっきも言ったようにご自由に……って突っつくなよ魔女め

【もう自分の所有物でもないだから彼はもう義手に興味もない】
【してやったりの表情はしかし彼女の指先でまた不機嫌な顔に戻る】
【少しばかり咎めるように睨むけど、まあ彼女にとっては子犬が吠えている程度だろう】

うわ……その話が本当なら手放してよかったな、そう考えると素晴らしい店だな素晴らしい……。

【心底嫌そうに呟いて当て付けたように店を褒める】
【鬼に対峙する自分、想像する必要もなく100戦すれば100回負ける】
【退魔の真似事をするだけあって力量差というのは理解している彼だった】

しかし鬼相手に「遊ぶ」ね……
その言葉が冗談じゃないなら鬼よりアンタの方がよっぽど恐いね

【閉じられた箱に未練も何も無い】
【人の精神をその方向性を狂わせる特性も封じられれば機能しないだろう】
【収まるべき鞘に収まった、という話だ】

【尤も、危険なモノを包む鞘というのもそれ自体恐ろしいモノのような気がしてならない】
【つまりは彼女の事なのだけど……と視線を逸らすのだった】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 02:38:29.61 ID:XO+hgIlUo
>>782
ーーーおい、今なんつった…?囮≠セと?あれでか?
ふざけろよ、冗談じゃねぇぞ、あんな囮がーーー

【ズン!と地面がいよいよ大きく揺れる、モルドレットに確認していたラッシュの顔も、次第に見えてきた巨大な影へーーー】
【ーーーあれは、なんだ】
【今戦った巨大兵器よりも遥かにでかい、まるで町か城がそのまま動いているようだーーー】
【あれは一体、何なんだーーー?】

………おいおいおい…どうしろってんだよあんなもん…?
まだ、大軍で来てくれた方がマシだったぜ…

【姿を現した、途方も無く巨大な移動要塞ーーー能力者数人で、どうする事もできなさそうな程に】
【モルドレットを押さえ付けながら、見上げる表情は最早苦笑いも浮かばないーーーただただ、圧倒されるだけ】

【ーーーそして、聞こえてくる声ーーーこの声は、忘れもしない、たった今モルドレットに居場所を聞いた男の声ーーー】
【眼を凝らしてよく見ると、巨大な要塞に立つ、小さな小さな、大きな影】

ーーーミーメ

【ふと呟く、それで終わる】
【何を言うべきか、どう思うべきか、そんな考えさえもカッ消す閃光】
【見覚えがある、これは、この槍≠ヘーーー】

【次の瞬間、背後に着弾したそれは、あった物を一瞬にして消し去り、少し遅れて余波が襲う】
【モルドレットから引き剥がされたラッシュは、今日のいつよりも大きく吹き飛んで、雪の上を転がり、そして止まる】
【仰向けに倒れたラッシュの体に、地面を通しても存在感を発揮する巨大要塞、それに対する手段も無し】
【モルドレットはーーーどこかへ吹き飛んだか、もっとしっかり掴んでおけばよかった】

ーーーどうしろってよ?

【夜空に向けて、一言呟けば、やがて自警団の車両が到着して】
【一時撤退、文句の一つも無く、車両に飛び乗ると離脱する】
【ーーーやるしかない、結局は、そう考えながらーーー】

/お疲れ様でした
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!蒼_res]:2013/02/12(火) 02:42:04.22 ID:DVdZXpbg0
>>775

フン、所詮はこの程度―――貴様の限界はこの程度だ………ッ!?

【電撃砲を照射し、勝利を確信したのか勝ち誇るようにユウトへと言葉を吐いて砲身を投げ捨てる】
【ガンッ!と砲身が音を立てて堕ちたのと同時―――光が晴れた先には………ユウトが未だ健在していた】
【得物は今捨て去ったばかり―――ジオは狼狽した様子でその光景を見て、一歩後ずさる………。】
【だがもう遅い、ユウトは既に彗星の如く発射された後なのだからッ!】

ば、馬鹿な、この俺が―――こんな所で………ここから、ここからナンバーズに復帰しようと………俺はッ!
俺はァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!

【凄まじい叫び声と共に、腰に差していたナイフを抜き去りユウトに突き刺そうとするが、もはやその程度では止まらない】
【そのままユウトの突撃を受け、吹き飛び―――鉱山の柱を一本、二本、三本と折った所で壁にめり込み、ようやく停止したのだった】
【どうやらギリギリ死んではいないようだが、もはや戦闘行為を継続するのは不可能だろう。】

>>777

【自身が針を突き刺そうと進んでいる中―――アイオーンは奇妙な光景を目の当たりにした】
【柊が停止≠オている―――否、それは当然だ、自分が止めたのだから―――だが、なんだ、何かがおかしい自分自身≠熬竡~している?】

【生物とは―――限界を超えた超速≠目の当たりにした際、逆に止まって見える≠サうだ】

【この時―――二人の周囲のみ柊の超速の一撃によって完全に時空が歪んでいたのかも―――しれない、周りから見れば神速≠フ二人が交差する―――】

【アイオーンは、交差したのち、一歩、歩くと時計の針を落とす―――顔の時計盤にはヒビが―――そして胴はズレている≠ワな板の上の野菜のように】

ば―――か………な………これほど、とは………は。

【ドサッ………上半身と下半身に分かれたスワンプマンは、そのまま倒れ伏した―――】

>>ALL

【闘いは終わった―――だが突如坑道全体を大きな揺れが襲うだろう―――外≠ナ何かがおきている】
【ジオを拘束し、そのまま鉱山の外に出れば―――>>782の光景が目に入る事だろう。】

【外に出る際に―――アイオーンの残骸を見れば、何故か上半身≠ニいうより時計≠ニなっている頭部≠セけ存在しなかった―――】

//これにてこちらも〆になります!本当に長時間ありがとうございました!
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/12(火) 02:43:12.11 ID:qCO3F05uo
>>782

【感覚が虚脱する――山がそのまま動いたような要塞に、思わず同化も解除され】
【身にしみる寒さと腕の痛み、そしてもう一つの巨大ななにか≠熹]が無理矢理に解釈する】
【蒸発=\―。 常識的に考えて、いや能力者というイレギュラーを加味しても、だ】

【城塞がたった一瞬で消えるとは何事だ――? 考えが追いつくより先に、爆風が飛来して】
【思わず転がったアンジェルのもとにもやがて自警団の一員が駆けつけ、その身を車両へと乗せ――】

(待って……落ち着け私、アレは多分創世戦団の武器……いや兵器≠ノ違いないわ)
(サイズは山、主砲の威力は城塞を一つ消し飛ばすくらいで、多分普通には壊せない……!)

……冗談じゃないわよ創世戦団=c…それに、暴帝 ミーメ=c…っ!!

【勝ったが逃げる、その道すがら少女は情報を出来る限りまとめてゆく】
【考えれば考えるほど闘いに絶望性が増していくけれど、それだけは思考せぬようにと意識して】
【UNITED TRIGGERの一員として、情報を仲間に伝えるため――だが、しかし】

【あまりに巨大で圧倒的な要塞は、少女一人の思考など視覚一つで支配してしまえる程、終焉に近かった。】

/お疲れ様でしたー!
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 02:43:22.86 ID:3DJqS6y+o
>>785
あ……ちょっと勢い良く質問しすぎたかも、ごめんなさい

【男の赤面に対し何を思ったのか、自分が悪いということは理解し謝った】

えと、知ってる理由は友達が前なんかの理由があって日本にいたことがあるって言ってて
前にそのときの話を聞いたことがあってそれで知ってるの
で、残念な知らせかもしれないけどココは異世界であってるはずだよ
知らないうちに日本に移動してたとかならその限りではないけどね

【男の質問に順番に答えていく】
【冷静に答えているようで、でもまだ少し興奮しているようで言葉が弾んでいる】
【そして最後に冗談めかして一言付け加えた】

/了解しました!
/基本的にはいつでも大丈夫ですが時間によっては少し返レス遅れるかもしれません
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 02:53:05.28 ID:fdVE95bV0
>>786

「型があるんだから例外なんて言葉もあるんじゃないの
……大丈夫よ。少なくとも、コレを持って居られた程度には生きていられるでしょう
もしもそんな事があれば、また依頼にでも来なさいな。――――勿論、それなりの報酬は貰うけれど」

【果たして、どんな対価を要求されるのか】
【性悪な性格を考えれば考える程、悪い方向へと向かいそうな気もするけれど】
【助けてあげるの言葉は、嘘では無いのだろう。助けられることよりも死を選んだ方が良いことも多々存在するのはまた事実】


「調べなくても良いわよ。その時がくれば、それ相応に対応するわ
予め知っていたら詰まらないじゃ無い?
魔女だなんて心外ねぇ……種族の事か職業の事か分からないけれど、どっちも違うわよ」

【不機嫌な表情に、そっちの方が似合っているわよ。そんな言葉】
【心外だ何て言う割には、表情を曇らせないが――――否定するとならば、本当に魔女とはまた異なる存在か】
【或いは、ただの物好きの変人か】


「上辺だけで褒めても紅茶は出ないわよ?
だけれど……そうねぇ……
さっきの札。貴方が作った物かしら?
ずっと保管していたにしては新しすぎるし、張り直した様にも見えなかったけれど……
必要であれば、コレでも持って居なさいな」

【ひょいと懐から出して差し出すのは、数枚の札】
【何も書かれていない其れではあるのだが……それでも何故か、既に妖力が漂っていて】
【更に何かを記せば、その効力が上がるという物だろうか。謂わば、マジックアイテム】
【礼ともまた違った様ではあるが……ただの興味。そう表そうか】


「別に可愛い子であれば鬼であろうと天狗であろうと、九尾であろうと遊ぶわよ
殺せ。なんて依頼が来たら話は別だけれど……どうせ可愛いならば遊んだ方が良いじゃない
――――魔女と言ったり鬼より怖いと言ったり、私もコロコロと変わってしまうのね
そうねぇ……貴方が一番怖い物。何かしら?」

【こんな女に遊ばれる方はたまったものでは無いだろう】
【飄々とした態度で言い放つ様は、何処も悪びれる様子は無くて】
【――――唐突な問い。脈絡の無い問いは戸惑わせるには十分か】
【或いは、うっかり口を滑らせることも】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 03:09:44.19 ID:Pzc7G28Do
>>791

(胡散臭いおんな……)

【彼女の言葉の根にあるモノを薄らと理解したのか】
【自分は関係ありませんよとばかりにそっぽを向く彼】
【ちょっと子供っぽい反応だけどこの空間で出来る事なんてそれくらいだろう】

アンタの正体なんか当てるつもりはないよ
さっきも言ったか分からないけど進んで地雷を踏む性癖なんか無いんだ。

【開けたらそこでおしまいパンドラの箱はそういうものである】
【希望も何もあったものじゃない、きっと彼は見て見ぬふりに勤しむ】
【そういう危ないモノは違う人間に開かせて外から見ているのが一番良いのだ】

【というのは彼の持論なのだけど、持論通りに物事が運ぶことばかりかというと……】
【悲しいかなそうではないのである】


……! ただで貰えるなら喜んで……っと
あ、あとで何か要求しても相手しないからな。もしそんな事したら悪い噂をながしてやる

【彼に犬の耳でもあればピコーンと波立たせていただろう】
【差し出された札を左手で受け取って数秒眺める、そうして暫くしたら頷いて】
【良い物を手に入れたとほっこりしながらジャケットの懐へとしまうのであった】

物語級の化け物でもアンタには所詮遊ぶ相手なのかよ……
この店にだけ正義の味方が足りてないぞアイツら何やってんのマジで……

【真顔で、いや笑顔で悪いことを当たり前のようにするそんな印象】
【そんなのがいるというのに正義の味方は見向きもしない、悲しい話である】

こわいもの……か、目的が無いコトか?

【ぽつり、と零す】
【彼の怖い物、唐突の質問だから言葉になったのか】
【それを言った本人はしかし本当の意味でそれを理解していないようだった】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [saga]:2013/02/12(火) 03:15:15.18 ID:uqW3DrZSo
>>788

  ――あの時……僕に欠片を渡したのは……間違いだったね?

大丈夫、もう君達に返すつもりはないよ――大事に大事に、……この欠片は僕が持つから…………
僕と、ソニアの分の――二つが一つになった、……この欠片は……!

【自身が電気の砲弾とかした彼、その光の尾はジオと共に鉱山を駆け抜けて】
【ようやく停止する頃、光が消えたその頃にわかる――その身体が、酷く焼け焦げていること】
【当たり前だ、幾ら耐性が高いとはいえ強力な電気を受けて、しかもその場に留めたのだ】
【未だ残る"残留電力"は、その身体の自由を奪っていて――痺れ、"感電"によるそれだ】

君……死んで……ないよね、……? ――ああ、良かった
君には……たっぷり反省してもらわないと……ね、ジオ?

【今更気が付く、あの体当たりでジオの命を奪ってしまっていないかと】
【――瀕死だが生きているようだと認識すれば、その顔に一つの安堵が生まれるのだろう】

【このまま意識を手放す前に、早く傷を癒さなければ――】
【そう思っていた矢先、不意に揺れるその鉱山】 【これはただの"地震"ではない――】
【しかし、今飛び出していく元気などそこにはなく】
【まずは回復第一、――"水"さえあれば回復できるあの姿、そして"水の魔力"を持つこの欠片】
【――ぶっつけ本番で、あの使い方が出来るとは思わなかったが】 【ともかく、この組み合わせはまさに便利】

【彼の姿が変化していき、そして体積4立方メートル前後はあろうかという大きなスライムとなる】
【透明だが濁った身体をしており、ところどころが黒ずんでいる】
【人間の頭部程度の大きさの金色のコアには、*状に3本の赤色の鉢巻が巻かれていた】

……怪我した人は、僕に触るといいよ……こんな感じで、傷を治せるから――

【……やはり、"宝玉の欠片"が何処にあるのかはわからないが、その作られる水はまさしく欠片に由来する】
【自警団がジオを拘束したのを見れば、……放っては置けないのだろう――その身体に応急処置を施して】
【アイオーンの残骸に、どこか奇妙な感覚を――何故頭部のみしか残っていないのかと思いつつ】
【また、自分もその傷を静かに癒すのであった――】

(…………後で、ここの……"ラグレイト"だっけ?) (それ幾らか分けてもらえないか言ってみようかな)
(皆の"おみやげ"……にはなるんじゃあないかな) (……セリーナとか、あっちの意味で喜びそう)

【さて傷を癒して外に出れば――巨大な"動く要塞"が眼に入って】
【なんて大きさだ、それこそ策なしで突撃すれば――――――】
【――まだ、ゆっくりはしていられないなと……その正義の心をより強めたのであった】

/お疲れ様でしたー
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/12(火) 03:31:22.38 ID:fdVE95bV0
>>792
「それが賢明よねぇ……下手に言い当てて殺されてしまっては、元も子もないものね
ただ、踏まないにしても偶には地雷の少し横を歩くスリルを味わうのもいいものよ
爆発するかしにいか……爪楊枝一本分の、そんな距離
ふふ……貴方なら、地雷の横で倒れている人も助けようとするのかもしれないけれど」

【この女、歩く地雷である。自ら足下に潜り込もうなんて真似をするのだから質が悪い】
【――――とは言っても不発。元より信管なんて無いのかもしれないけど】
【対極とは言わずとも、安全な道を選ぶ青年とはまた違う性格を持っているのは確かで】


「別に要求する必要も無いし、後で会おうにも次が無いのかも知れないからどうにも言えないわねぇ
どうせ流すなら可愛い子が沢山集まるような噂にしてくれないかしら」

【後で会おうにも会えないかも知れない――――何とも奇妙な言い回し】
【会う確率が少ないとか、そういう物では無く、もっと根本的に異なった何か、か】
【尚、付け足した言葉の表情は真顔】


「物語だって、大体は人間が勝ってしまうもの。人間が勝てる相手に私が負けてしまうというのも……ねぇ
逆に言えば私を殺せるのは人間だけ。貴方でも、ちょっと首を絞めれば殺せてしまうような存在なのよ?
正義の味方ならばこのお店に一人住んでいるわよ」

【冗談――――か、定かでは無いけれど】
【クツクツと笑えば、指先に集うのは魔力。展開したのは、小さな魔方陣】
【幾つかの物が組み合わさって出来た其れであるが……】


「そう――――なら、目的が分からなくなってしまった時、またこの扉を開けてみなさいな
力になれるかどうかは分からないけれど、お話しを聞いてはあげるわよ
依頼では無く――――御願いとして」

【ふと微笑めば、再び青年の額に指を着けるのだろう】
【からかう其れでは無くて、もっと異なった意味を持つ動作】
【展開されている魔方陣――――敵意が無い事は、火を見ることよりも明らかで】


「まぁ、時々そこら辺をふらふら歩いているから、もし見掛けたときに気が向いたら話しに来なさいな
名前。教えていなかったわね
アドウェルサ――――名前の意味までは、良いでしょう
貴方の名前は、また“機会”があれば、ね」

【術の発動。一瞬の内に、青年の身体は光に包まれる事だろう】
【気がつけば、店の外。古めかしい扉も変わらず目の前にあるのだろうが――――】
【開けてみても、ただの廃屋のみが視界に映るだろうか】
【暖かい空気は勿論の事。カウンターも、女も、持ち込んだ箱すらも見当たらなくて―――――】
/こんな感じて締めさせて頂きまする……!
/お疲れ様でした―!
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/12(火) 03:48:19.25 ID:CVUowvxU0
>>788

【斬り裂く手応え。彼我の擦れ違う瞬間の風の感触。斃した敵の倒れ臥す音―――――】
【知覚こそしたが、それらの “認識” は柊には遅れてやって来た。】

―――――――…………はぁっ、……っ……、…………!

【勝利を収めたのが己だと、理解して漸く取り戻す呼吸。止めていた/乱れたそれを、完全に身体が静止してから整える。】

【それほどまでに、彼女はあの一撃に集中しきっていたのだ。無我、とでもいうものだろうか。】
【……最後の交錯の瞬間。間違いなく、アイオーン自身の速度も超常の域にあった。
 終わりの終わりたるあの一瞬、彼らは、彼らにしか理解できない時の流れに身を委ねていた。】

【今宵、彼女はまた一つ高みへと昇ったのだろう。】
【それにアイオーンが何を思うのかは、今となっては分からない。】

【坑内から脱出する足取りは、結末に疑問を感じまいとするかの如く一定のリズムを刻んでいて……。】

【ちら、と視線を“アイオーンだったもの”へと柊は向けた。】
【それは骸というよりは、まるで人工物の残骸のようにも感じられて―――――】


>>782

【確かに収めた筈の勝利。けれどそれは泡沫の夢の如く、一つの巨影に彼女の意識から塗り潰された。】
【……魔導要塞 ジェネシス=B主砲の一撃で要塞を消滅させ、首都ルルーメンへと突き進む其れ。】
【規模も、火力も、恐らくはその耐久力も……これまで見た事もない巨大建造物だった。】


(――――――――――――…………ッ!)

【―――――――止めてみろ=B】

【ミーメのその言葉を柊は直感し……そして 「防げなかった」 と悟ると同時、悔しさに拳を強く震わせた。】

【………今の自分では遠く及ばない。“あれ”を止める事など、限りなく不可能に近い夢だろう。】
【…………だが。】
【幸いにして未だ猶予はある――――……僅かではあるが、確かなそれが。】

(……もっと、私には “力” が要る―――――――)
(あの兵器を、ミーメを、創世戦団を………止めて、“今”を護るための力が……っ……。)

【絶望でなく、恐怖でもなく。“力” への希求。】 
【自らに “かくあること” を強いる様に、柊は、その意志一色に意識を染め上げようとした。】
【それは敗北の拒絶だったのかもしれない。それは “折れられない” 心の、唯一の声であるのかもしれない。】

【ただひとつ、その刃(ありかた) に総てを賭けようとする様に――――― 少女は、再びその覚悟に身を委ねる。】

/長時間本当にお疲れ様でした。ありがとうございましたー!
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 03:50:57.91 ID:Pzc7G28Do
>>794

――――――っ!

【「助けようとするのかもしれないけれど」】
【彼女のその一言は完膚なきまでに彼の行動を当てていた】
【だからこそ苦々しく思う、自分の性質を見透かされたようでここで初めて彼は敵意を露わにする】

【生物としての本能としてか】
【幼さ故の蒙昧さとしてか】


―――――……ち、いやなヤツめ。いつか痛い目みるぞ

【会えないならばそれに越した事はない】
【彼女は交流を持つには危うい人種だ、ついでにいうなら独善的な少女趣味だ】
【更に言うなら上から物を見るような態度も気に入らない、ので睨んでみるがきっと気にする筈もない】

ここのどこに正義の味方が入る余地があるんだよ
それとも自分の事を言ってるのか……だったら似合わないぞその冗句……

【所詮は掌の上なのだろう】
【抵抗は無意味で首筋を握られているのは自分のほうだ】
【だからその魔法陣に対してもただ訝しげに見つめる事しかできない】

…………偉そうに言いやがって、頼まれたって頼んでやるかっ

【尚の事、彼女に敵意がないというのも納得いかない事柄で】
【冷静な彼女とすれ違うように彼は拗ねるように怒る】

――――――――……

【彼女が最後に見るのはとことん不機嫌な彼の表情】
【眉間にシワを寄せたままで抵抗なくその姿は消える】

……ち、やっぱり魔女じゃないか

【視点は変わる】
【取り残されたのは彼女か自分か目の前には伽藍の洞しかない】
【しかしながら懐の札の存在が狐につままれた訳ではない事を証明している】

【別れ際に彼女が告げた名前はこの分だと忘れられそうになかった】
【それもこれも夢か幻か、捻れたような邂逅の所為だろう】

/お疲れ様でした!
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/12(火) 04:28:33.74 ID:uqW3DrZSo
【既に日が登りかける、夜明けの時】
【戦地から帰ってきたユウトは、UNITED TRIGGERの地下施設の一室に居た】

(黒板――やっぱりあの時居たジャンクちゃんは、協力者だったんだ)
(WILD――正義の協力者が増えることは嬉しいな、――ふふふ)
(シェン・ロンド――テレビで見たな、あの彼も協力してくれるんだね)
(――……立場がどうであれ、協力者には変わりないんだ、けれど……お互いのためにも、色々気をつけないとね)
(W-Phone――凄く便利だなァ、柄はヴォルヴに選ばせようかな)

【変な柄の風呂敷にはちきれんばかりに包まれた物は、ラグレイト鉱山より譲り受けた"ラグレイト"だ】
【その幾らかを自身の研究所のものに、一つはその研究所の自分の部屋に置いて……それらの残りがこれだ】
【……よくこれだけ貰ってきて、そして持ってきたものである】

【さて、この大小様々なラグレイトは、この部屋に無造作に置かれることとなる】
【――"おみやげ"】 【その四文字が書かれた、紙の切れ端と共に】

(……金庫が潤うにしても、何かを開発するにしても、持ってきて損はなかった……はず)
(要らないって言われたら……そうだね、スワロウ・E・フロッグのエネルギー源にでもしようか)
(やっぱり生ゴミなんかよりよっぽど力が出るからさ、火力……酸の強度と量もぐんと伸びる)

【強力な魔翌力の結晶であるそれは、はたしてこのUNITED TRIGGERにどのような利益を齎すのだろうか】
【……何故か、それをジェンガや積み木の様にバランスよく積み上げてから】
【自分の家――研究所へと、戻っていくのであった】

【結局、"翠瀑の宝玉の欠片"は何処に持っていたのだろうか――】


【――今日も、空には"赤く燃える長雲"が飛んでいた】
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/12(火) 15:26:21.35 ID:5wX/82bD0
>>485

――宴の終わり


「・・・」

 既に自分達以外の機関員は去った。
 そんな中、野槌はただ机の上で蜷局を巻く瑠璃色の蛇を見つめていた。

「真室川博士?」

「・・・馬鹿ね、これを開発した奴はどれだけ能がないのかしら?」

 野槌は声を上げ、大きく叫ぶ。

「哲学者の卵の新たな利用なんて面にみんな目が行ってるけど、そうじゃない!
 そうじゃないのよ・・・そんなもんじゃないのよこの発明の真価はッ!!」

「細胞がある? アミノ酸がある? そしてそれがキチンとした動物という"形"で生命活動を行っている!?
 なんで誰も気づかないの!? これは1から生物をモデリングして"創造"できるという神の領域にも入った発明よ!!」

 野槌の気迫にヒルコは萎縮する。

「私は・・・そんな馬鹿で無能な奴とは違う! 小判の価値もわからない野良猫とは違う!
 私はこの発明から・・・理想の生命を創り出す神になる!!」

 光沢を放つ黒いUの卵に、野心にぎらつく野槌の瞳が映っていた。


/大変遅れて申し訳ありません!
 コーネリアスの方、ソレイユの方、進行お疲れ様でした!!
 そして楽しいイベントを開催していただきありがとうございました!
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/12(火) 19:10:56.76 ID:uqW3DrZSo
【風の国――森】

「なァー、最近色々と楽しそうなことやってるよなァ〜」 『楽しいというよりは、悪組織が暴れているんでしょう』
「俺も混ざりたかったなァー、身体が鈍っちまうゥ!」 『……あなたはいつも戦っているでしょう、大丈夫です』
「えェー、もっと戦いたいぜェーッ!」

【森の中でバーベキューをする2人の人物がいる】
【1人はガタイが非常に良く、筋肉モリモリな20代前後に見える男性で、2本のアホ毛を持つ深緑色の髪で、それは天へ向けて逆立っており】
【身長約175+髪15cm、青紫色の左目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は狂気を感じる赤色をした右目に】
【黒色に桃色の模様を持つ帽子付きウィンドブレーカー、その中に青のタンクトップ、紺色のジーパンの様なジャージ、黒基調の運動靴】
【もう1人は、20代前後に見える女性で身長約155cm、黒い短髪で、白いローブに身を包み、木製に見える杖を右手に持っていて】
【桃色の右目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は清々しさを感じる空色をした左目で、桃色のシャツとジーパンに青いブーツ】

「誰か戦える奴こォォーーいッ!!」 『……私も疲れるので止めてください、といっても止めないんでしょうが』

【男の方は、なにやら木を相手に拳を振るっていて――】
【その拳、いや腕には彼の髪の色と同じだが時々赤や白の混じる棘が無数に生えていて、木に確実なダメージを与えている】
【一方女性の方は、淡々と木の株に載せられたカセットコンロの上にある鍋を見ていて……バーベキューというより、普通の食事風景だ】
【もっとも、その鍋の大きさが……とても2人分には見えない、とても大きな鍋なのだが】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/12(火) 19:31:53.94 ID:3qWd04ED0

――某国・某スタジアム


 普段はスポーツ選手やミュージシャンが観客を熱狂させるこのスタジアムも今は静寂に包まれている。
 観客も輝かしいスターも居ないのにスタジアムの照明は全開で、
 スタジアムに備え付けられたカメラも一点を映し、映像にして配信している。

 その公開先はなんとカノッサの運営する動画投稿サイトの1つ。

 誰も見向きもしない様なこのしがない中継動画を。
 今、世界中の資産家や裏の世界の大物が固唾を飲んで見守っていた。


【カメラ映像】

 少女と青年がスタジアムの中央に立っているのが映っている。
 少女は長髪で、この冬場だというのに、タンクトップに半ズボンと季節感の無い格好だ。
 青年の方はストライプの入った囚人服のような長袖Tシャツにジーンズを着ている。
 青年は少女よりも明らかに長い腰まで届く長髪で、茶色の布でポニーテールにし、更にそれを赤黄青の三色の布で三叉に分けて結んでいる。


【スタジアム】

「さぁーて、何人ぐらい来るかなー」

「ふふふ、あんまり来られても困りますね・・・。まぁその時の為の僕達なのですが。
 でも蛆虫同然の僕が居ても何の安心にもならないので頼りにしていますよ、まがわ様」

 少女は退屈そうに腕を組み、欠伸までしている。
 青年の方は神経質そうに爪を噛んでいた。


【???】

 狭く、暗い部屋に座る中年の女性が居た。
 女性は実況映像とスタジアムの映像を交互に見ながら薄く笑う。

「バイタルテストも運動試験も問題なかった・・・後は戦闘テストだけ」

 女性の目が三日月形に歪む。

「さあ、実験開始よ・・・!」
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 19:48:59.95 ID:DVdZXpbg0
>>800

【コッ!と革靴を鳴らしてスタジアムに現れる影が一つ―――。】

やれやれ―――本当に君たちはどんちゃん騒ぎが大好きだね………おかげでこっちは休めないよ…。
さっさと撤収してくれると非常に助かるんだけど―――ええとなんだっけ?新作の玩具≠フ発表会だっけ?

まぁなんでもいいや―――下らないガラクタと、それで遊ぶ子供達にはご退場願おうかな。

【挑発的な言葉を口にしながらゆっくりと客席から二人のいるフィールドへと階段を下りていく。】

【若干ウェーブの効いた肩ほどまで伸びる透き通るような碧の髪】
【グレーのスーツの下に黒のベストと白のドレスシャツを着て黒いネクタイを巻いている】
【下はグレーのスラックスに黒い革靴、肩からはシルクのストールが垂れている】
【腰に巻かれた黒のベルトには、白いガンホルダーが二つ装着されている】
【どこか神秘的な雰囲気を纏った、漆黒の瞳を持つ長身の青年】

【ラインアーク財団の特派員にして現在は自警団の元で様々な活動に協力している青年、ヨシュア。】
【もはや慣れてきた面倒な光景にあきれるような表情を浮かべながら二人の元へと向かっていく、未だ距離は遠い】

802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 19:51:07.92 ID:g8pjH1JVo
>>800
ーーーなぁ、なんでよ、なんで…
…なんで休む暇なく、仕事を回されるんだ?俺は…

【夜空に昇る、小さな溜息ーーー寒空の下、愚痴を呟いた男は、ふらふらとスタジアムに向かっていた】
【黒いスーツに、骨柄のダサいネクタイ、撫で付けた黒髪と、黒いサングラス型のバイザー】
【黒に身を包んだ男は、独り言の様に呟いてーーー】

《馬鹿者、あっちは貴様が好きでやった事だろう》
《本来の仕事はこれ、あっちは休暇を貴様が好きに使っただけだ》

【バイザーから聞こえて来る、大人を気取る少女のような声ーーーこれは、男の主人の声だ】
【通信を聞き取ると、男は溜息を更に一つ、歩き続ける】

《それに、私はこっちのが気になるからな》
ーーーあっそ

【まるで大会に出た時のようだーーーモチベーションはまるで違うがーーーそう考えながら、男はスタジアムの通路を歩き】
【腰に吊るした、バタフライナイフを巨大化させたような機具を右手に、開けたスタジアムの中へ出た】

【ーーーいた、少女と青年、二人だ】
【ーーー青年の方は、何か既視感があるような気がするが、今はどうでもいい】

ーーーガキは家に帰る時間だぜ、ここは遊び場じゃあねぇんだ
なんかまぁ、よくわからんけど、馬鹿な事はすんじゃねぇよ

【確か、話によればカノッサ機関が云々だったかーーーまぁ、そんな事は彼にとってはどうでもいい】
【ただ仕事をこなすだけ、それがどういう意味であろうと】

/ラッシュ・ワンスドッグです、よろしくお願いします
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/12(火) 20:13:49.38 ID:sFY18T0H0
【――――世界は、絶えず時の流れと共に移り変わっていき、今を生きる人の数だけ、物語もまた時の流れと共に紡がれていく】
【今を生きる人の数だけ紡がれる、幾百億編の物語――――】



【――――雷の国 喫茶店】

「――――最近、また世の中が本当に乱れてきたよね…………
……もう、冒険なんて暢気な事も、言ってられないんじゃない? どうするか…………決めないとさ」
分かってる…………いつ、どんな事に巻き込まれるかも、分からないんだ…………
しかも、それが人間の世界の中で、すらね…………

【燃えるような赤い短髪に黄金色の瞳を持ち、首には緑色のスカーフを巻いた】
【長旅用の生地の厚い服の上から、胸部を覆うブレストアーマーとショルダーパッド、焦げ茶のマントを羽織り】
【腰に歩兵用の両手剣を佩いた、身長170cm前後の青年と】

【白いストレートの長髪に赤く緩やかな光を纏った瞳をしている】
【白いタンクトップの上から白いジャケットを羽織り、白いハンドグローブに白いスカートを履いた】
【肌の色白さも相まって、眩いほどに白さが際立っている、身長160cm前後の少女が】

【軽く軽食を口にしながら、どこか陰鬱な雰囲気で、テーブル席に腰掛けている】

でも…………僕らがこの事態に、能動的に働きかけていける事は……そんなに多くない…………
君はともかくも、僕は…………あまりに無力だ…………
「…………確かにね。他ならともかく、人間相手は心もとない、か…………」

【何かを憂う様な重い空気は、あるいは四方山話の飛び交う酒場なら、それなりに似合っているのかもしれない】
【テーブルに着く2人の男女の沈んだ姿は、ウィンドウの外からも目立つ様なものだろう】



【――――所変わって、水の国 公園】

…………ひどい傷を負わされたけど、どうにか収まった…………
……やっぱり、世界にはいるんだ、ぁ…………ああやって、命を輝かせている存在が、ぁ…………

【華奢ながらも筋肉の浮き出た色白な上半身を晒す様に、ワイシャツだけをボタンも留めずに羽織り】
【下半身はジーンズとスニーカーで固め、腰回りに大量のチェーン装飾を巻き付けた】
【くすんだ水色の髪を前髪ばかり長くした、身長170cm前後の青年が】
【人気の無い公園の中央付近で、夜空を仰ぐ様に見上げて直立している】

――――でも、それを塗り潰してしまう様な、因子も…………この世界には多すぎる……ぅッ!
……君たちは、それを一体どうするつもりなんだい、ぃ…………!?

【微笑んでいるようだった目もとの表情に、怒りが満ちていく】
【空を見上げる青年の瞳には、言いようの無い苛立ちの様なものが表われていた】



【――――どの物語も、今と言う時の中に、確かに存在している物である】
【もし変化が訪れるとしたら――――それはどの物語なのだろうか】
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/12(火) 20:21:22.71 ID:3qWd04ED0
>>801

 ヨシュアの挑発的な言葉に少女がニタリと笑う。
 よく見れば青年も少女も、なにやら小型のマイクを付けている。

「野槌ぃー、お前の発明品が玩具だってさー」

 少女がそう言うと、スタジアムの液晶スクリーンに白衣を着た中年女性の姿が映った。

『言葉は慎重に選びなさい、今宵見せるのは世界を変える発明品よ。
 そうね、しかし玩具、されど玩具。人間も神の寵愛を注ぐために作った泥人形だと聞くわ。
 光栄に思いなさい。これから見せるものは、人間の創造に匹敵する神の御業よ』

 女性はクツクツクツと笑うと、不敵に長身の青年の方を見下ろした。

>>802

「あ゛? 誰がガキだコラ・・・へし折るぞ?」

 ラッシュの言葉に少女は苛立ちの表情を見せるが、隣の青年が制止する。

「まがわ様、お言葉ですが・・・ふふふ、今回はあなたに侵入者を倒されては意味がありませんので・・・。
 ああ、でも! そこの方・・・!」

 青年はギョロリと目を見開き、地の底から響くような声を上げる。

「あなたを見ていると・・・、マトイ様が疼いて仕方がない・・・!
 ふ、ふふふ・・・なぜでしょう? あなたの様な方は、ノミの様な僕に殺されるのがお似合いかと――

『2人共やめなさい! 今回の主役はあなた達じゃないわ!』

 今にも臨戦態勢に入りそうな少女と青年を制止する。
 2人はビクリ、と反応すると渋々戦闘態勢を解いた。

>>ALL

『さて・・・ゲストも来ていただいた事だし紹介しましょう。
 カノッサ機関の新商品、"真理の雛鳥"』

 ニヤリと少女は笑って、懐から黒い卵型の物体を取り出す。
 これは巷で有名な哲学者の卵のようだがその表面には蛇のしっぽの生えた鶏が描かれていた。

 少女はそれをポンと宙に放り投げると、辺りに閃光が奔り、いきなり"何か"が出現する。



 それは艶めかしい裸体の女性だった、肩まで届くブロンドに赤い目が蠱惑的だ。
 しかしその下半身はゆうに8mはあろうかという丸太の様な大蛇だった。


 怪物だ。

 こんな冒涜的なキメラは、魔界の森にすら存在しない。



『さぁ、命令にいかに従順かテストを』

「オッケー、やっちゃえエウリュアレ!! あそこの男二人を叩き潰せ!」

 少女が命令すると、エウリュアレと呼ばれた怪物は2人目がけて蛇の様に跳び掛かった。
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 20:39:30.55 ID:DVdZXpbg0
>>804

これは失敬―――生憎とトンデモ発明は財団≠ナ見飽きててさ………まぁいいや
嫌だねェ………これから僕は創造神様と戦わなきゃいけないのか―――こいつは確かに光栄だ

【現れた野槌を見てやれやれと言った調子で肩を竦めて首を振る】
【どうやら所属先は研究機関か何かなのか、発明品は見飽きたような事を仄めかす】
【そして現れた卵≠ニその中から出現した怪物を見て、ゲテモノを見たように顔を顰めて舌を出す】
【が―――次の瞬間には腰のホルスターを開け放ち、二挺の銃をその手に構えている、もはや慣れた動作だ】

それはアレかい………?近頃子供たちの間で話題のカプモン≠ニかいうゲームの奴かい…?あっ違うのか…。
まぁなんだっていいや―――怪物退治≠始めようか………ッ!!

【冗談を言いつつ両手の銃から一発ずつ、蛇の胴体ではなく裸体の女性≠フ方へと弾丸を発射する】
【このような敵も、もはや見慣れた―――故に躊躇はない、むしろ躊躇する余裕がない、と言うべきだろうか】
【未だ青年はスタジアムの観客席に立っており、距離はそれなりだ】

>>(ラッシュ)

やーお兄さん、昨日テレビに出てなかった………?ほら、創世戦団との戦いに参加してた人でしょッ!
あの巨大兵器とかさ、後で話を聞かせておくれよ―――さっさと終わらせてさ…。

僕はヨシュア・セイクリッド=\――ラインアーク財団の特派員さッ!よろしくッ!
こっちの得物は銃だから基本的に後方支援に回るよッ!

【転落防止用の柵から身を乗り出すようにしてラッシュへと声をかける、とはいえラッシュが反応するとは限らないが】
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 20:51:52.45 ID:g8pjH1JVo
>>804
ーーーだから言ってんだろ、ガキって言われてキレるのがガキだって

【馬鹿にされて怒り、睨み付けてくる少女に、臆するような事は微塵もなく、馬鹿にしたように呆れた表情で言い返す】
【簡単な悪口で簡単に怒るような人間なら、扱いやすそうだ】
【では、注意すべきはあの青年かーーー】

…マトイ?

纏衣ーーー?

【青年の眼も、声も、知らない筈なのに、知っている≠謔、なーーーなんとなく、そんな感覚がある】
【マトイーーー纏衣ーーー纏衣だと?まさか、あいつは確かに砕いた筈だーーー】
【ーーーじゃあ、こいつは何者だ?】

おい、お前はーーー

【怪訝な表情で青年に問い掛けようとした瞬間、女性の声が邪魔をした】
【舌打ちをしつつ、戦いの予感に、機具を開き駆動させ、長柄の剣に変形させる】
【目の前に投げ落とされるは哲学者の卵ーーーいや違う、真理の雛鳥≠ニ言ったか】

【またろくでもないものをーーーとおもいながら、構えて警戒する】

ーーーあー、うん…
悪い、チェンジで

【ーーー産み落とされたのは、魅力的な女ーーーの上半身を持つ大蛇】
【流石にこれは歓迎出来ない、剣を両手に構える】

《ーーーほう、生物を生み出したか、私の理論とは別方向だな》
《しかし興味深い、生け捕りに出来るか?》
出来るか!!

【相手の女性と同じ匂いを醸し出す主人は、ラッシュの気も知らないで興味しんしんな旨を通信で伝えてくる】
【ラッシュからすれば、マッドサイエンティストの享楽に付き合わされるのは御免であった】

>>805
ーーーうお!もう一人いた!?いや味方か!?
まあいいや!取材なら後だ!協力してくれんなら助かるぜ!

【不意にかかったヨシュアの声に驚き、今になって存在を気取る、観客席にいるヨシュアと比べて、スタジアム内にいるラッシュは少し下方にいる事になる】
【振り向いて冗談を返しつつ、ヨシュアが味方だとわかると、敵の化物に向き直って】


オーケー!前は任せな!
こういう女の扱いは慣れてねぇが、上手くやるさ!

俺はラッシュ!ラッシュ・ワンスドッグだ!
しがねぇ会社員…さっ!

【ヨシュアの得物は銃、となると自分はやはり前衛に出るしかないらしい、慣れっこだ】
【両手に持った剣を横に構え、化物の前に立ち、目の前を塞いで押し返そうとする】
【とはいえ力はただの人間だ、化物の力が強ければ、壁にすらならないだろう】
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/12(火) 20:57:27.21 ID:mdEJcaN6o
【水の国・噴水広場】

【普段ならば賑わいを見せているだろうこの場は、現在、異様な雰囲気に包まれていた】
【その様子を一言で説明するならば、「『黒』に占領されている」――とでも言うべきか】


――さて……と、まずは情報収集をしなければ始まりませんね
今後いかなる方針で動いたものか……流石のわたくしと申しませども、
浮き世の右も左も解さぬ現状では、定めようがございませんから、ねえ……


【噴水にたかる「黒の群れ」の正体は、「カラス」――】
【両の指の数を軽く超えるだけのカラス達が、噴水にたむろしているのだ】
【カラス達は騒がしく鳴き合いながら、水を飲んだり、辺りを飛んだり、羽を休めたり――】
【と、まあ、人や物に危害を加える様子こそないが、いわゆるやりたい放題というもので、】


と、なれば……や、は、り……終日繁華なる「この国」が、もっとも相応しいのは道理……


【そんな中、浮いたような『白色』を纏った人物が、優雅に、しかし大胆不敵に、大噴水の縁に腰掛けていた】
【それは、白を基調としたセーラー服と紺色のスカートに身を包んだ、身長160cm程度の少女】
【その佇まいは、まるでカラス達の親玉であるかの如く】


「悪人」でも「善人」でも……この『わたくしの領域』に飛び込んでくる方がいらっしゃるのなら……『重畳』
是非、世間のお話をお聞かせ願いたいものです……が、


【小さく独白する彼女の表情に感動はなく、縁無し眼鏡の奥に湛えられた碧眼は深海のように深く、暗く、かつ冷たい】
【また服装に合わせるように被っているのは、長い青色リボンの巻かれた、白い水兵帽】
【そして真っ直ぐ伸びる彼女の長髪は黄金色に煌めきながら、風と戯れるように虚空に揺れていた】


――案外いらっしゃらないものですねえ……待ちくたびれてきましたよ
水際なせいか、思いの外、寒いですし……そろそろ移動を考えるべきでしょうか


【少女は、一羽のカラスがくわえてきた「ホットコーヒーの缶(無糖)」を受け取ると、】
【それを両手で握り締め、その熱で暖をとっていた――】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/12(火) 21:12:32.70 ID:3qWd04ED0
>>805

 ラッシュの放った弾丸は女性の柔肌を抉る・・・かと思いきや。
 なんと甲高い金属音が響き、白い肌が弾丸を弾いた。
 スクリーンの女性がニンマリと笑う。

『ざぁんねぇん、強化細胞量産バージョン!』

『エウリュアレの身体は超合金並の強度を持つ強化細胞で構築されている!
 パワーはオリジナルほどじゃあないけど、強度は健在でなにより燃費もコストもかからない。
 銃火器で仕留めたいんなら徹甲弾でも持ってくることね!』

「おい、エウリュアレ! 客席は壊すな! 後で権利とか弁償がうるさいからな!
 客席の奴は広い場所へ引きずり出せ!」

>>806

 命令されてエウリュアレはヨシュアの方へ猛然と向かうが、
 目の前にラッシュが立ちふさがる。

 エウリュアレはナイフをあろうことか素手で弾き飛ばし、
 フェンスを這いずり、乗り越え、ヨシュアを掴んで引き摺り出そうとする。

>>ALL

『さぁて、真理の雛鳥に興味を持ってくれてる人もいるようだし。
 ちょっと解説してあげましょうか』

 スクリーンの野槌はニタリとほほ笑んで、演説するように語りかける。

『真理の雛鳥とは、哲学者の卵の「感情など情報を吸収、保存する性質」と。
 「その吸収した情報を能力などの形で発現させる性質」を利用したもの。
 哲学者の卵にあらかじめ情報を上書きしておくことで、それを生物という形に具現化させたものよ!』

 つまり、と。
 スクリーンの女性は指を立ててニタリとほほ笑む。
 その笑みはどこか蛇を連想させるものだった。

『そこのエウリュアレは! パソコンのプログラミングのように!
 その身体も! 能力も! 性質も! 精神も! 私が1から情報を上書きして"創り上げた"生命体よ!!
 意味は分かるかしら? つまり真理の雛鳥は理論上どんな空想上の生物も0から創り上げることができるツールよ!!』
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 21:34:21.83 ID:DVdZXpbg0
>>808

やれやれ―――乙女の柔肌≠ニはよく言ったもんだね全く………。
それなら………。

これなら―――どうだッ!!       『三点集中/トリニティ・トリガー=xッ!!

【面倒そうに肩を竦めながら、相変わらず冗談を口にして怪物の姿を眺めている】
【が―――そんな事では諦めないのか、右手の銃で今度は怪物の眼≠狙って、三連射の射撃】
【眼であれば強化はできまい―――加えて今度は貫通力も三倍だ………。】

あーあーそんなの僕は興味ないんでね………テレビの前の豚さん達はどうか知らないけどねぇ…。

【野槌の演説に顔を顰めながら耳に指を突っ込み、嫌見たらしい言葉を吐き捨てる】

>>(ラッシュ)

そいつ随分と固いみたいだッ!!僕の攻撃ではあまりダメージは見込めないッ!
引き付けるからその間に脆い場所を探すなりしてくれ!!

【射撃しつつ怪物を自分の所へ引き付けようと移動しながらラッシュへと声をかける】
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 21:41:19.22 ID:Qtr4zR65o
>>807

【――「噴水広場が大変だ」、と、自警団の方に連絡が寄越され】
【折り悪く、団員が出払っていた折に、報酬を受け取りに行ったのが運の尽き】
【「少し見て来るだけでいいから!」と、あれほど頼まれては断るに断れず――】


…、…うわぁ。


【広場に入ると――、そう呟き、ドン引くしかなかった】


【――、大凡、女性としては平均的な身長をした、十代後半の女性だ】
【ショートの黒い髪に、黒い瞳。黒のプリーツスカートに、黒のコートの黒ずくめ】
【銀色のアタッシェケースを提げ、胸ポケットからは菓子の箱が覗いていた】

【申し訳程度に持って来た拡声器のスイッチを、取り敢えず入れて】
【あんまり関わりたくはないが、…、…自警団の腕章を押し付けられた以上、仕方は無い】



〈――、えー。…、…此方は、自警団です。〉
〈そこの方。烏の…、…餌付け? をされるのは、止めて下さい。〉
〈取り敢えず、身分証の類の提示を――。〉



【――傍から見れば、随分とシュールな光景だった】


/まだ大丈夫ですかー
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 21:51:34.02 ID:g8pjH1JVo
>>808
うっお…!!

【エウリュアレの皮膚は想像以上に硬く、力は非常に強い、押し返そうにも、ろくに出来ない】
【弾かれた剣を慌てて拾い、ヨシュアに向かうエウリュアレを見て舌打ち、全身があれ程硬いならどうやって太刀打ちするかーーー】

《成る程、名前通り卵≠ニいう事か…可能性は無限だな》
《一度理論を聞きたい所だ、生物が自由自在に生み出せるなら、実験体に事欠かない》
後にしろ後に!こっちは必死なんだよ!

【現場で苦しめられている物に興味を持つ主人の言葉は、実に耳障り、かつ恐ろしい】
【鬼に金棒を持たせてはどうなるかわかったもんじゃない、何が何でも世に出してはならない】

>>809
弱点ったってな…!こんな鱗まみれじゃどうしようも…

【ヨシュアに声をかけられるが、弱点をさがそうにもこちら側にあるのは蛇の尻尾部分だけ、攻撃が通りそうにもーーー】
【なんて、文句も言ってられないか、やるしかないのだから】

おい!なんか手はないか!?
《えーそう言われてもなー》
聞いた俺が馬鹿だった!!

【手の中で剣を回し、右手に剣を逆手に持って、エウリュアレの尻尾に駆け寄る】
【その勢いのまま飛び込んで、ジャンプの勢いをプラスしてーーー尻尾に剣を突き刺さんと剣を振り下ろす!】
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/12(火) 21:57:25.02 ID:mdEJcaN6o
>>810

……んー、おかしいですねえ
わたくしの目論見では、ちょっと頭のねじを締めすぎたか、或いは落っことしたかのような方が、
「カラスの餌付けなら他所でやれ」みたいなことを仰りながら現れるはず――――

【と、少女が一人呟いていたその時だった】
【自警団を名乗る闖入者が出現したのは】


――――ほら、ね?


【かくて少女は目を細めて前方を注視する】

【相手が拡声器を使う距離だ】
【カラス少女の小声など、相手が超人的聴力の持ち主でもない限り、届きはしないだろう】

【そこで彼女は、すっくと立ち上がり、右手にコーヒーを持ち、左手で滑らかな長髪を掻き上げると、】


しかし身分証らしい身分証は携帯していませんねえ……
わたくしはわたくし……それだけで十分な気も致しますが……どうでしょう、ねえ?


【ゆっくりと、自警団の手先に向けて、歩み寄っていく】
【そして――】



       ――――『こんばんは』――――



……おつとめ、ご苦労様です


【少し歩いたところで立ち止まった少女は、カラスの喧噪の中でもよく通る、凛とした挨拶を、無の表情で投げ掛けた】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/12(火) 22:03:38.91 ID:3qWd04ED0
>>809

「!」

 エウリュアレは反射的に身をよじって3連続の弾丸を避ける。
 その動きは人間というよりも完全に蛇の物だ。

「あなた、消す」

 無表情だったエウリュアレの顔に怒りが現れ、
 その口からはなんと人間の言葉が出てきた。

「ヒヒヒヒ! 怪物はしゃべれねぇとでも思ったか?」

 少女が腕を組んでカラカラと笑っている。

「おい、エウリュアレ! 追いかけっこじゃ埒があかねぇ! 能力使え!!」

>>811

 ラッシュの飛び掛かった攻撃が、エウリュアレの身体に触れる直前。
 エウリュアレの身体が消えた。

 かと思いきや、エウリュアレはヨシュアの前に出現する。

『ショートワープ』

 スクリーンの女性がニンマリと笑った。

『馬鹿ね! 私はカノッサの能力者開発研究部門の権威よ!
 ・・・怪物とはいえ、無能力者なわけがないでしょう!!』

 ヨシュアの目の前に出現したエウリュアレはその蛇体を巻きつけるようにしてヨシュアを包囲しようとする。
 そのまま成功すれば、ラッシュの目の前へヨシュアもろともワープするつもりだ。

>>ALL

『くくくく・・・あーはっはっはっはっ!
 男ってどいつもこいつも馬鹿ばかりね! これだけ説明しても、
 せいぜい真理の雛鳥の使い道は生物兵器ぐらいにしか考えてないんでしょう!?』

 女性は目を見開き、声を張り上げる。

『もっと、もっと冒涜的で! 刺激的で! 素晴らしい使い道があるのよ! これにはね!!』
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 22:15:00.97 ID:Qtr4zR65o
>>812

【――、どう見ても、『浮いた』雰囲気を持つ烏の少女】
【若しかしたら、何かを『仕掛けて』来るかも知れない。そう、思考を巡らす】

【拡声器のスイッチを切り――近寄る彼女を、きっ、と睨め付けて】


…、…それはどうも、ご丁寧に。
一応、名前だけでも名乗ってくれると、有難いんですけど。


【近寄れば読み取れるだろう、胸元の『名札』――】
【自警団で支給されでもした物だろうか、ピンで留める簡素なタイプの其れには】

【森島 初=Aと。彼女のものらしい名前が、記されていた】






  【 ――、同時刻、どこか 】


【薄暗い大部屋、壁一面には無数のモニター】
【――、一つ一つが映しだすのは街の雑踏、雑踏、室内、etc】

【無人だったその部屋に――、足を踏み入れたのは、一人の人物】
【調子外れの鼻歌を歌いながら、椅子に座り、モニターを見遣って――】



 「――、ん。……あはは、ヨッシーちゃんじゃん。」



【一つのモニターが映す、彼≠ノは見覚えのある少女】
【…、…否。寧ろ、有るという表現が妥当ではないぐらいの仲では有ったが――】

【――、「やっと面白くなってきた」、と。呟いて。】
【さて、彼女の携帯かメールかの番号でも無かったか、と、思考を巡らせる――】
【…、…伝えられたことでもあれば、確かに覚えている筈なのだが――さて】
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 22:15:08.27 ID:DdZqH+dl0
>>726


【刃は止めた。脇腹にえぐりこまれた刃で激痛が走る。】
【出血は多量。長くは斬り合えない。】

【無論、これ以上長く斬り合うつもりはない――。】
 ・・・・・
【反撃の体制はすでに整った――……。】


ッ――…、くはッ、はふッ――、ふふ、おおッ――。

おほめに与りありがとさんッ――。


【彼は両手に柄を握り】
 ・・・・・・・・・・・
【下方から切り上げられる刃を柄の先で止めた。】

【つまり、切っ先は上方を向いている状態――。】
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
【一振りすれば、切っ先は容易に届く。】


ふッ――!


【狙いは相手の肩口。剣を握っていない方の腕だ。】
【斜めから切り込みをいれる。同時に、頭突きを受け。】

【――剣を握ったまま後方へ体を運ぶ。】

【もし肩口に剣を切り込めれば、削るように、刃が引かれてしまうだろう。】
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 22:22:08.85 ID:DVdZXpbg0
>>813>>811

おーおーどうやらそこは弱い≠ンたいだね………お嬢さん=H
って喋れるのか………そりゃたしかに創造神に間違いないなゼロから自我まで形成するなんて

【相手が眼への攻撃を避けた事に対して、不敵に笑いながらクルクルと銃を指で回して挑発する】
【そんな事をしているとなんと相手が急に口を開いたではないか―――成程、こいった分野に詳しくない青年でもどんなものか理解した】
【怪物を造りだす技術は機関でなくても色んな場所で見た………だがこうも知能の高い怪物を一から精製するのはもはや神≠セ】

【たらり。】【何時しかヨシュアの頬を一筋の汗が伝っていた。】

まぁいい………このまま様子をみつつ牽制を……ッ!?
ワープだと………!?そんな上位能力すらも創造したというのか………は、はは。

【突如目の前に現れる怪物、当然そのような事を予期していなかったヨシュアに回避する術はない】
【否、予期していたとしても、回避は出来なかっただろう―――。】

糞ッ―――!

【そしてラッシュの眼の前へと転移させられるヨシュア、もはや顔に余裕はなく、大きくバックステップでラッシュの隣へ退避する】
【バックステップ中も、怪物の眼を目がけて牽制の銃撃を放つが―――威力は薄いだろう】
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2013/02/12(火) 22:25:58.64 ID:BBHfMJ/20
【暗い欲望渦巻く暗黒街の路地裏】
【そこは今、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた】
【そこらじゅうに赤い血だまりがあるうえに、「だれか」の一部がスープの具材のように浮いている】

「ううううぁあああああああ…」
【一人の少女がその中心で、その壊れそうな心を現わすかのように唸っている】

「誰か…助けて、誰か……」
【見れば少女の太ももはスカートの一部ごと、ヤスリにかけられたように「削れて」いる】

「しにたくないよ…」
【ほっておけば失血死は必然】
【しかし、こんな地獄の中心で少女はなぜ生きていられるのか?】
【気配に敏感なものならきづくだろう】
【地の底からせりあがる、新たな獲物を求める殺気が……】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 22:25:59.39 ID:N6YUU3ENo
【とあるレストラン】


(早く止んでほしいなぁ……)


【その人物は普段の温厚そうな顔つきを、少しだけ退屈そうな表情に変えて座っていた】
【テーブルに置いたつばのない白いファーハットは雨で濡れており、くっついた雨粒が真珠のような輝きを放っている】
【あったかい店内。小さくため息を吐いた彼女はちらりと外を見遣る――まだまだ止むことはなさそうだ】


(せめてスケッチブックが使えるなら、雨も好きになれるかもしれないんですけど……)


【結構な時間が経過しているのか、底が見えたカップの横に置かれているものがあった】
【大きめのスケッチブック。レストランで使うようなものではなさそうなそれ】


(絵でも描きましょうか。ちょうど、帽子もきれいですし……あれ、ペンは……?)


【白いコートと黒いロングブーツを着用した少女は、あることに気付きパールブルーの瞳を動かす】
【探しているのはスケッチブックとセットで置いていたもの――黒いペン】
【どうやら何かの拍子に落ちて転がっていったらしい】


【数秒探して、見つからなくて、むぅ、と不機嫌な色が表情に滲む】
【それが転がっていったのは店の入口の方】
【もし誰かが入店すればペンと共に、がたんと立ち上がり本格的に探しはじめる少女の姿も見えるかも、しれない】


/久しぶりのロールですがよければどなたか相手してやってくだしあ…
/ちょっと文章的に思考錯誤するかもしれないので、レス速度が落ちたらごめんなさい
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 22:32:16.63 ID:g8pjH1JVo
>>813
【どれだけ皮膚が硬かろうと、重さを乗せた刺突なら貫ける筈ーーーだったが】
【貫こうとした筈のエウリュアレの姿は一瞬にして消え、地面に剣が突き刺さる】

んなっ!?消えた!?
《あらまあ素敵》

【ただの化物じゃないーーー哲学者の卵から生まれ出ただけの事はあるようだ】
【さて、それではいよいよ手がなくなって来たーーー銃弾を弾く皮膚、強靭な力、それにワープと、厄介な要素がどんどん増えていく】
【まさか光線を吐いたりはしないだろうな、と笑えない事を考えて】

>>816
まずいぞヨシュア!早く離れーーーって、遅かったか…!

【いきなり離れられては救援にも行けない、ヨシュアに注意を促す叫びを上げるが、時すでに遅く】
【目の前に連れて来られたヨシュアが、何事もなくこちらにこれるのは一安心だ】

ーーーさぁて、どうするよ?策はあるか?俺にはねぇ
…もうちょい力が溜まって≠ュれりゃ、ワンチャンはあるかもしれねぇんだがな…


【ヨシュアに並び、冗談めかした余裕な態度を取るが、その実余裕はない】
【自分の能力を使えば硬い皮膚は貫けるかもしれないが、ワープがあるとなれば本当にチャンスは一度しかない、かわされてしまえばお終いだ】

820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/12(火) 22:32:35.68 ID:BWOabbBbo
>>815

【弾ける鮮血は決壊した噴水のよう、どこかの血管でも切れたのかとめどなく溢れ出る】
【削られ抉られむき出しになる切り口、左肩にできた傷跡はまるで水溜りのように広がっていく】
【舌打ち一つ、イラつく心を抑えながら、再び開いた距離を見た】

【見れば、彼の額に僅かながら血が付いているだろう】
【頭突きをした際、その勢いに皮膚が千切れ、弾けとんだ】
【滴り落ちる血液が、目元へと垂れたなら、左手でごしごしと拭い取る】


お座敷剣術と思ったが、存外やるじゃねぇか、それでこそ斬り甲斐があらぁ
寡黙な男は好きだぜ、そういう奴に限って良い声で啼くからよぉ!!

死ぬほど痛ぇなぁ、オイ!ああ、痛ぇよ、どうしてくれんだよこの左肩!
こいつじゃちぃっと、遊郭に入り辛ぇなァ――――!!


【右手の刀を左手に持ち替え、右手を空にする】
【そうしてその手で握りこぶしを作ったなら、ピンと親指だけを立てる】
【微かに表情が揺らめいた、僅かに口元がにやけたなら、それを踏襲するよう風が響いた】

【唸りを上げる咆哮、叫びと呼ぶにはあらあら過ぎる雄叫びが周囲をとどろかす】
【右手の人差し指を自身の傷口に突っ込んだ、そしてそのままぐりぐりと押し込む】
【切りそろえられた痛覚を滅茶苦茶にしたなら、噴出す鮮血の量が収まるのだろう】

【原始的手段での止血、指を引っこ抜いたなら、たらん、と一瞬左腕が滴り落ちた】
【同時に彼の上半身ががくん、と前のめりになる、何とか脚を踏み出して耐えるも、その傷跡は大きい】
【呻き声が昇華する、猛々しい声へと羽化したなら、羽ばたくような声へと果てる】


あぁああああああ!!!くそ、痛ぇなぁああっ!!
どうしてくれんだよ、目がギンギンに冴えちまったじゃねぇか……!!
俺のこの疼きを、どう納めろってんだ――――!?


【上半身をやや傾けた状態で右手に再び刀を握りなおしたなら、再び地面を蹴った】
【左手は力無くふらふらと揺れる、今この一瞬だけは、感覚すらも無いのだろう】
【極限状態の精神、尖りきって磨耗しきった表情がただひたすらに貴方の首元を狙う】

【右手の刃を翳す、右から左へ、大きく外側からその刃を切りかからせる】
【順手に握った刀、左足を前へと突き出し、ブレーキをかけつつ、腰を捻り体重を乗せる】
【そしてほぼ同時に彼の左手が揺れた、叫び声を上げながら無理やりに動かした】

【彼の刃が貴方の身体に対し垂直になるまで刃を振りぬけたなら】
【手元に有るであろう、その柄の底に向け、彼の左手が突きを繰り出す】
【ちょうど柄を押すように、刃を突き出すだろう、一閃と突きの、二段構えの攻撃だ】
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/12(火) 22:33:55.46 ID:mdEJcaN6o
>>814

ああ、これは失礼いたしました

わたくしは…………『ウェル子』…………と、申します

……「本名」ですよ?

【緩急を付けて、自身の名を強調しつつ、『ウェル子』なるカラスの親玉は、ぺこり、とお辞儀をした】

【はてさて、名乗りながらウェル子の目端に引っかかったのは、『森島初』なる名札だ】
【『森島』という響きに、何か感じるものこそあれど、ハッキリとした解答は導けず】

【――であるならば、確認するしかないだろう】

【ウェル子は、顔を上げたならば、きっとその光も闇も構わず吸い込んでしまいそうな深遠の『視線』を、】
【森島初の『瞳』へ、直接送り出すだろう】

【――「思い出せるかどうかは……眼、次第でしょうね」……なんてのは、誰かが誰かに、いつだったか言った台詞で――】



【さて、どこかでモニターを見ている『彼』についてだが、】
【果たして彼は思考の迷宮で見つけ出せるだろうか、ウェル子との「つながり」を】
【二年前……彼と彼女はいかにして、その場にいずしてやりとりしていたかを】

【「PDA」(情報通信端末)――『組織』自体は壊滅したが……その電波はかつても、そして今も世界を繋ぐ】
【『彼』の物持ちにもよるが……もしもまだ例のPDAを所持しているならば、「賭けてみる」価値は、あるか――?】
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 22:49:45.99 ID:Qtr4zR65o
>>821


【――眸=z


――、『ウェル子』?
それ、本名って…、…いや、疑う訳じゃないですけど――。


【――眼=z


…、…あの、私の顔に何か――。


【――、瞳=z

【或いは過去を映し、そして或いは、未来を映し、感情に遷ろいゆくそれ】
【…、…確かに、光の色は。『あの青年』に、よく似ていた】
【然し。似ていても、何処かが違う。――、藍と青≠ェ違うように】
【それが、真≠ネる物として、ウェル子に映るのかは――】





  【 ―― 】



「…、…あ、そーだそーだ。――壊れて無いかな、アレ。
生き残り≠ヘ俺とヨッシーちゃん位だし、回線が逝っちゃって無けりゃいいけど――っと。」


【――、何処に放り出したか、少しだけ、持ち物を探って】
【『乾いた血に塗れた』それは、彼の右手に握られる。軽快に操作を行い、――】


  【prrr――prrrr――prrrr――prrrr=z


「…、…ビンゴ。」


【――、モニター越しに、彼女が彼を、相変わらずの眼で――】
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 22:50:35.97 ID:DdZqH+dl0
>>820


ッ――ふ、フフっ……! 長船。


【ゆらり――彼は立ち上がり男と対峙する。】
【額から血を流し――引き裂かれた呉服に血をにじませて。】


――長船、ね。
長船――。機関、第八席、長船――。


【彼は対峙する――距離が詰められていく男の名を復唱した。】
【左手で鞘に納めた刀を握り腰に添えて、それに右手を添える。】


次は――勝つ。


【最後の居合い――、相手の突進に合わせて抜き放つ紺碧の刃。】
【だが崩れるように彼は前方に倒れるのだった。】

【必然的に、首筋を狙う刃を空を切った。】


824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/12(火) 22:53:37.63 ID:BWOabbBbo
>>823

【揺らめく白刃、その行く先すらも辿れずに】
【倒れるその巨体、落ちる姿さえも、どこか猛々しい苛烈な生き方を思わせるよう】
【落ちたならば響くその音の断片を辿った】


――――っ……たく、んな倒れた奴、斬る事できるかよ……
良い腕だったぜ、次は死ぬまで……な


【刀を鞘へと閉じる、そうしたならば、背中を向けて去っていくのだろう】
【去り行く無骨な背中が、どこか痛々しく揺れた】


/お疲れ様でしたー!
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/12(火) 22:55:28.07 ID:3qWd04ED0
>>816>>819

「まとめて、逝ね!!」

 エウリュアレは丸太の様な尻尾を薙ぎ払うように振い、
 ヨシュアとラッシュを吹き飛ばそうとする。

 単純に大きく、それに細胞一つ一つの力も強い。
 おそらく直撃すれば、ただでは済まない。


 その様子を遠巻きから眺める2人。

「ねー、ヒルコ。アレどう思う?」

「ふふ、ふ。原核生物以下の僕の考えとしては・・・エウリュアレさん防御面は凄いのですが、
 攻撃が尻尾による打撃のみと、しょっぱいですね。
 体が大きい分小回りも効かないし、ショートワープも発動に時間がかかるので。
 広告としての要素を詰め込み過ぎたと思います・・・。多分兵士としてはまがわ様にかなり劣るかと」

「ふーん、まぁいいんじゃない?」

 少女はニヤリと笑う。

「エウリュアレは所詮"こんな美女も創れる"、"こんなに従順でしっかりとした自我を持ってる"、
 "こんな奇怪な身体を持っていてもちゃんと生きられる"、"能力も付けられる"っていう宣伝の為の命だからね」

>>ALL

『そうよ、気付いたようね。この真理の雛鳥の真価は精神もプログラムできるということにある!』

 冷めた2人とは対照的に野槌の演説はますます熱を帯びる。

『これによって理想の生物をペットや使い魔にできる!
 更に悪質な使い方をすれば! 理想の人間を創ることも可能なのよ!
 理想の恋人! 相棒! パートナー! 部下! 家族! 友達! 奴隷すらも意のままに創り出せる!
 記憶、人格、姿を精巧に再現すれば擬似的な死者蘇生すらも可能なのよ!!』

『そして行く行くは・・・』

 野槌の目がニタリと三日月形に歪んだ。

『真理の雛鳥で創られた人間が本物の人間を駆逐していくでしょうね!
 作り物が本物を駆逐する! こんな混沌も最高に刺激的だと思わない!?』
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/12(火) 22:56:29.60 ID:uqW3DrZSo
【広原――崖】

――時に人間は面白いモノを作り出ァす
なァ? カノッサ機関の人間よォォオオ――……うゥーん、今ォ宵も美ォ味しい空気が風に乗ォせられてやって来ィたなァァアア
ヒャハハハ、何を開発したァんだかは知ィらんが、素ゥ晴らしい混沌の種であァることを期ィ待してやろう
勿論、何を作ったとしィても俺様の方が上だがな! まァ、気ィに入ったら使ってやァるよ……――ヒャァアアーーハッハッハッハッハァァーーッ!

【月を正面に据えて、崖の先端で高笑いをする、怪しげな影――】
【それは黒い外套を羽織っている、コワモテで奥二重でエルフ耳の、男にみえる者だった】
【身長は約2mの、筋肉質な細身で、黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、ボサボサとしている長い黒髪だ】
【上下共に長袖黒ジャージを身に着けていて、首に紫色の毛のマフラーを巻いており、手袋や靴下も紫色だ、靴は黒】

ハハハハ……――うゥゥウおおッ!! ……ふゥー、危ない危ない

【おおっと、危うく崖から落ちそうになったが――体勢をすぐに立て直して、事なきを得た】
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 22:59:01.50 ID:DdZqH+dl0
>>824
/お疲れさまでした!
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/12(火) 23:02:13.43 ID:+4zjlsad0
>>790

 「へぇ、友達。こっちからも日本に行けることがあるなんて奇怪な話しだねぇ!
 でも安心。きっとここは僕にとっての異世界だ。だって、来かたが来方だったしね! 」

そこで息継ぎのように少しの間を置き、でもと言葉を紡いだのを境に

「不思議な世界、不思議な能力、不思議で可愛い女の子! 
 うん! 男ならだれでも一度は憧れるしちゅだねぃ。僕があと十歳近く若かったら嬉しさで発狂してたかもっ」

と笑ってみせた。
恐らく10年前とは俗に言う中二病というものに掛かっていた時期なのだろうか
何かを懐かしむように、少し遠くをみつめたのちに

「あ、そんなことよりお腹空いてるんだけどさ。なんかここらへんで名物とかなーい?
 ぼく、お金持ってないから、出きればキミのおごりで! 」


 などとふざけた了見を、爽やかな笑みを浮かべながらにのたまうのであった
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/12(火) 23:09:54.50 ID:mdEJcaN6o
>>822



        【―――― 『 間 』 ――――】



【僅か数秒……されどその場にいる当人達にとっては、何十秒にも感ぜられるかもしれない、短い『間』】
【ウェル子は、ただ黙して、森島初と、視線をかち合わせていた】


【そうして、余裕を持って、ウェル子の口は開かれた】



        …………『森島』……『京』…………


……でしたっけ?


【ぽつり、と、だが間違いなく、その「名」は告げられた】

やれやれ……これだから浮き世は……手に余ります――
斯様な巡り合わせは……わたくしにとっては時に針のむしろのように突き刺さる次第で……

【やや溜息まじりに言いながら、ウェル子は左手で眼鏡を整えた】

…………ああ、そうそう、身分証明書はございませんよ
そのようなものを持ち歩いても、悪用される以外の未来が見えませんから、ね

……まあ、立ち話も何でしょう……まだ肌寒い季節ですし……

【ふとウェル子は、右手に持つ缶コーヒーに視線を移し、】

そこのベンチに座って、飲みながらお話でも――――っと…………?

【そのまだ熱々の無糖缶コーヒーを、初に差し出した、その刹那だった】


【スカートのポケット内で振動する、PDAに、彼女は気付いた】


【実は彼女、かの組織壊滅後、PDAは海の底へと投げ捨てている】
【すなわち「オリジナル」のPDAはとっくの昔に破棄しているといことだ】

【が、しかし、端末を捨てても、そこに蓄えられた情報までもを捨てるほど、ウェル子は愚かでない】
【ウェル子は、缶コーヒーを差し出した体勢のまま、左手でPDAを引っ張り出し、画面を見る】


…………へえ、な、る、ほ、ど


【とある筋で作らせた「ウェル子用PDA」には、「オリジナル」に記された情報はもちろん、】
【ちゃっかり端末固有の番号情報含む電波送受信機構をも、組み込んであった】
【そう、例えば――】


……森島初様、少し失礼しますね――


【――『こんな具合』に『どこかのお馬鹿様が、寂しくなって連絡したくなったとき』なんかの時のために、だ】


【ウェル子は、PDAを操作し、『何者』かからの送信に、「応答」する選択肢を選ぶ――】
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 23:10:45.85 ID:DVdZXpbg0
>>825

グァァァァァッ!!―――ッいっつーやってくれるねぇ全く………。
女性はもっと上品にいかないと、これじゃあ嫁の貰い手に苦労しそうだね…はは。

【ドゴォンッ!っと尻尾が直撃し、そのままスタジアムの壁に叩きつけられズルズルと倒れ込む】
【血が垂れだした頭部を抑えるように立ち上がりやはり軽口を叩く、「君もだ」とまがわの方も見つめながら】
【ふぅ…と演説を続ける野槌を無視して怪物、そしてラッシュに視線を送る。】

刺激的―――?いやいや最高につまらない≠ヒ………そもそもそんな最初からなんでも思い通り≠ノなるなんて
それって君、研究者の意味あるの?あぁ………神≠セったか。

研究ってのは、失敗を重ねて、研究して―――それで積み上げていくものだろうにね…

【「人生も同じさッ!!」とよく分からない講釈を述べながら再び怪物の元へと駆け出していく】

>>819

僕がなんとか動き≠止められるようにするッ!!君は少し時間を稼いでくれッ!!

                      これで少しは緩和する―――≪風翼弾/フェザーバレッド=窿bッ!!

【タンタンッ!ラッシュの頭上に向けて二発の弾丸を発射する、それには風の魔翌力が付加されているのが分かるだろう】
【それはラッシュの頭上でかんしゃく球のように破裂すると―――風の魔翌力がラッシュへと降り注ぐ………。】
【これによりラッシュは全身を羽毛が包み込むような感覚を感じるだろう………そして、攻撃に対して、その魔翌力は緩衝剤の役割を果たす】

【同時にヨシュアは何やら銃をX字に交差させて、魔術の詠唱を始める―――同時に怪物の周囲の空間が歪む=z
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 23:29:18.90 ID:Qtr4zR65o
>>829

【ガツン=\―、と、落ちた拡声器が、地面を鳴らす音】


…、…ぇ。


【――森島 京=z

【その「名」が呟かれた瞬間、森島 初≠フ表情は、呆気に取られた色に染まる】
【続いて、『疑心』、『呆然』――『哀切』。 薄く通った唇は、震えるように開かれて】


……貴女、『兄さん』の事、知って――。


【――、だが、続けようとした言葉は、端末に遮られる】
【途上で立たれた会話に、彷徨するような心は端緒を求められず】
【ただ、差し出された缶を受け取って。…、…言われた通り、ベンチに座って、待つしか無かった】


【そして、端末≠取れば――】


「……もーしもーしヨッシーちゃんげーんきーかなー。
 みーたかーんじげんきそーだけーどげーんきかなー。」


【――、先ず、聞こえるのはリズムもへったくれも無い歌】
【多分、繋がるのを待っている間に歌っていたのだろうが――、人の精神を破壊できるメロディの酷さである】


【続いて――】


「もしもーし――、あー、繋がった繋がった。随分と久しぶりだね、ヨッシーちゃん。
 君の数少ない友人が、懐かしの端末でお電話、って寸法だよ。
 どう?彼氏とか出来た?…、…あぁ、いや、やっぱ忘れて。
 夜にカラスで噴水占拠してる子は、幾ら可愛くても一般的に見るとアウトだ。
 ――って言うか、セーラー服と水兵帽って、この時期に寒くない?
 二年前も気になってたんだけど、それって、君がよく言ってる水先案内人≠ニ掛けて――」


【 ―― う ぜ ぇ 】


【多分、喋ってる細かい内容とか、気にならなくなるほどのウザさである】
【――この人物のことだから、大した用事は無いのだろうが】
【その上で、色々と気になることを気にならなくするのは、一種の才能だろう】
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/12(火) 23:30:38.02 ID:g8pjH1JVo
>>825
ーーーもう一回聞く、なんか策はねぇか?
《ない…と言いつつ、あるにはあるぞ、そりゃもう凄いのが》
あんのかよ!
《もう貴様にずっと持たせているんだがな…そろそろ孵化≠オないものか》

ーーーは?今なんてーーー

【ダメもとで主人に再び策を乞うと、返って来たのは以外にもYes=A早く言えよと思いながら、それは何かとーーー】
【ーーー今、主人は何と言ったか?まさかーーーいや、そんな事はーーー】
【ーーー刹那、黙然に迫る巨大な影、丸太のような蛇の尻尾が迫って来る】

【一瞬気を取られた、それが命取り】
【咄嗟に剣でガードするが、尻尾に対して小さ過ぎるラッシュの体は跳ね飛ばされ、地に落ちた】

…っつ……おいおい、無茶だぜ…

【ガードしたおかげで一撃戦闘不能は免れたが、それでも全身打撲には違いない】
【なんとか立ち上がりながら、野槌の講釈に「ハッ」と笑い飛ばして】

神にでもなったつもりかよ、マッド女が
自分の理想の人間を作るだぁ?ふざけた事抜かしてんなよ

最初から自分と同じ色より、俺色に染めてやるってのが粋ってもんだろうが
全部が全部理想通りなんざ、そっちのが君悪ぃぜ

【そうだ、理想通りの人間なんて、理想通りの世界なんて、そっちの方が願い下げ】
【思ったように行かないから、だからこそこの世界は美しい】

>>830
おうよ任せな!やってやるぜ!
こんなもん、あっちゃいけねぇだろ!

【ヨシュアから授かった風の力を受け、体は軽く、やる気は十分だ】
【剣を両手に構え直すと、エウリュアレを睨みつける、そしてニヤリと笑う】

ーーーおいこら化物!お前の相手は俺だよ!
見た目もさながら、中身も失敗作だって事を教えてやる!来な!

【感情があるなら、挑発も効くはずだーーーそう考えて、自分にターゲットを集中させる為にエウリュアレを罵倒する】
【そして剣を下段に構えて駆け出す、真っ直ぐエウリュアレに向かって、風の力を受けたラッシュのスピードは普段よりも高い】

ほーら!こっちだポンコツ!

【しかし、ただ真正面から攻撃するのではない、エウリュアレの射程に入った瞬間、ラッシュは高く跳んで、エウリュアレの頭を飛び越そうとする】
【成功すれば、着地しながらエウリュアレの背中を斬りつけようとするだろうーーーこの身軽な動きは、ヨシュアの支援があったからこそだ】
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/12(火) 23:41:51.98 ID:3qWd04ED0
>>830

『なん、ですって・・・!』

 ヨシュアの思わぬ反論に、野槌は顔を赤くする。

『失敗ですって? はっ、お生憎ね! 私は研究を始めて以来!
 失敗を一度もやったことが無いのが自慢なのよ!!
 なにもかも思い通りに行くのがつまらない? はっ、戯言を!
 人間は誰もが理想的な神の創造物を求めているのよ!
 その証拠にさっきから注文と問い合わせの電話が鳴りっぱなしよ!
 誰もが求めているのよ・・・完璧で、何もかも自分の思い道理の! 理想の人間をね!!』

 エウリュアレは自分の周囲の異変にも気づかず、
 チロチロと舌を出しながら、ヨシュアとラッシュを交互に見比べている。

>>831

 が。その動きはラッシュの挑発によって一変した。
 赤い目を見開き、ワナワナと震える。

「私、は・・・失敗作じゃない!!」

 ラッシュの前にショートワープを発動する。
 同時に螺旋の様に身を巻き、ラッシュをその長い蛇体で絞め殺そうとする。

 ズルズルと長い体で、ヨシュアを包囲するように巻き付いて行く。
 アナコンダは人間を捕食する時、まずその身体で得物の全身の骨を砕いてから丸呑みにするという。

 量産型とはいえ強化細胞、その巻き付きの破壊力はアナコンダなどとは比べ物にならない。
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/12(火) 23:43:48.30 ID:3qWd04ED0
> ズルズルと長い体で、ヨシュアを包囲するように巻き付いて行く。
この一文余計でした
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/12(火) 23:44:31.43 ID:N6YUU3ENo
/>>818で一度だけ再募集します…
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/12(火) 23:45:57.95 ID:mdEJcaN6o
>>831

【微笑むでもなく、威圧するでもなく、ウェル子はちょっとだけ冷たい雰囲気を纏った純粋な『無』表情で、】
【森島初が、ベンチに向かうのを見届ける】


【そうしておいて、一応は自分で『選んだ』のだから、出なければならないのだろう】


……はい、もしもし……


【――この、絶望の淵の蝶も一目散に逃げ出すような、このふざけた自由人からの発信に……!】


……ええと、まあ……なんですか、『こんばんは』――と、お久しぶりですね……
まず第一に申しておきたいのは……

……「これ」は、水先案内人の正装ですので、寒いとか暑いとか、そういった問題ではございません

……で、ですよ
映像通信をしているわけでもないのに、「どうして」、わたくしの服装を、確証できたのですか、ねえ――?

わたくし、監視するのは大好きですが、監視されるのはあまり好きではないタチでして……
――軽薄なノリの「連絡」自体は……まあ、よろしいでしょう……
わたくしもたまには人寂し………………ケホンっ、いえ、なんでもありません


とにもかくにも、『監視』なさっている事実――
二年間、連絡無しで我慢出来ていたことについてはほめて差し上げますが…………


…………あまり、「おイタ」が過ぎますと……  『 抉 り 』  ますよ――?


【通話越しでも、ハッキリと聞こえることだろう】
【ウェル子の背後では、多数のカラスが、ここに来て威嚇するように声を荒げ始めたことに――】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/12(火) 23:55:20.96 ID:DVdZXpbg0
>>833

おやおやムキになっちゃって………まぁそっちの方がまだ可愛げ≠ェあるから良いけどね…
やれやれ―――失敗を知らない≠チてのはそれはそれで哀れだね。

            行くよッ!≪反鏡壁/リフレクター・ミラージュ=

【シュンッ!シュンッ!と怪物の周囲に鏡≠フような空間の歪みが発生し、怪物の醜い姿を映している】
【ヨシュアはボロボロの身体でなおも強がって肩を竦め、クスリ―――一度笑みを浮かべ鏡≠ヨと銃弾を放つ】

【きぃんッ!銃弾は鏡に反射するように屈折し―――怪物の周囲から、全方位に弾丸が弾かれていく】
【これまでの戦闘で怪物があまり知能が高くない事は分かった―――右、左、後ろ………反射した銃弾でそれらが失われれば】

           【怪物のワープの移動先は―――一つしか、残らない。】

>>831

ラッシュッ!!合わせてくれ―――行くぞッ!!
                        ≪風撃疾走/エアリアル・ブラスト=窿bッ!!

【そしてラッシュに声をかけるのと同時に―――自身の前面に、そう、怪物を誘導した地点へと二つの銃口を向ける】
【キィィィィィッ!!そして銃口の、ヨシュアの前に巨大な魔法陣が展開され、そして―――】

【巨大な碧いエネルギー波が、怪物を消し去らんと―――敵わなくとも大ダメージを与えんと放たれるッ!!!】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/12(火) 23:56:36.95 ID:Pzc7G28Do
>>818

―――――― あーもうっ!いつになったら止むのよ鬱陶しい!

【そんな曇天を割るような大声と共に店のドアが「からん」と開けられる】
【頭はフードで全身を覆う深紺のローブはどことなくてるてる坊主を思わせるだろうか】
【尤も残念な事に全身雨に濡れて湿っぽいのでてるてる坊主としての役割は果たせていないらしい】

ついでに寒いしっ……ああでも雪にならないだけ幸いか……

【喧しい声、ここまで濡らされれば文句の1つや2つは目を瞑って欲しい】
【大きいため息を吐いていい加減鬱陶しくなってきたそのローブを脱げばそこに居るのは普通の少女】
【肩までの黒髪に栗色の瞳、笑顔であれば人懐っこいのだけど鋭く尖らせた視線はそれを許さない】
【なんというかあらゆる事にイライラしているような常に切羽詰まっているような雰囲気の、少女だった】

……っ、はぁー……一息一息
――――――――ん?ペン……あの子かしら

【首をひねって肩を回して身体を解していたら視界の隅に件のペン】
【スケッチ用の特殊なペンだろうか?手に持って上に下にと観察してみればまた視界の隅に映る1人の少女】
【それを見て納得したか、ペンを握って彼女へと近づいていくだろう】

【そうして少女に近づいたらば「はい、どうぞっ」と慣れない笑顔で手渡す】
【人当たりはそれなりに良いのだろう】
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 00:02:58.75 ID:IfZOT/l1o
>>828
そうじゃなくて、その友達は別の世界から来る途中で一時的に日本にいたことがあるっていってたよ

【そんな風に、少し懐かしむような顔でその友達について続ける】
【とはいっても本人にとっては重要な話題ではなかったようで少ししか付け加えないのだが】

うーん……名物はわかんないけどどっちにしろ私は人におごれるほどお金には余裕ないよ?
下働きが出来るなら住み込みで働けるところも紹介できるけどね

【冷静に、少し話題を変えて返す】
【自分に金がないから別な方向に話題をそらす作戦だろう】
【成功するか否かは男しだいだが】

/申し訳ありません、かなり遅れてしまいました
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2013/02/13(水) 00:03:32.56 ID:kF5jWFlq0
>>835 自分でよければ

>>818

 たくよぉ…こんな天気になるんだったら、もう一日入院しとくんだったぜ

【ちょっと癖のある黒髪に、鼻を横断する古傷――雨を逃れてカウボーイのような格好をした男が店に入ってくる】
【腰にはリボルバーはもちろん、投げ縄まで…】


 それに…あのくそ店主、首に掛けれるようにしてくれって言ったら、わーざわざペア用にするとは。
 この時期に…俺をおちょくってんのか。

【視線を落とし首に掛けた、割れた硬化を使って作った二つの簡素なネックレス見てつぶやく】

はぁ…とにかく最近ついてねぇ…ん?

【そしてネガティブな気分をぶら下げたまま視線を上げて――彼女に気づく】

何か探し物かい?お嬢さん。

【そしてとくに他意もなく、好奇心で話しかける】

841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 00:08:14.83 ID:gvq9o/iGo
>>836


「問題無い?――、いや、問題有りまくりだろうさ。
 正装って話と寒い暑いってのは別に、関係無いじゃないか。
 マフラーぐらい付けても別に罰は――、」


「――、はいはい、ごめんなさい。」


【相変わらずの調子で話していたが――、流石に、抉られるのは嫌な様で】
【何度か肩とか眼とか抉られたり、抉られかけたりしたのを思い出し、少し身震い】


「――、で、どうやって見てるか、だっけ?」


【それから、…、…この男の、小悪党らしい意地の悪そうな声音】


「…、…さぁて、何処からだろうね。
 教えてあげても良いんだけど、楽しそうな事が台無し、だからさ。
 そうだな――、ま、其処の彼女に、話の続きでもしてあげなよ。
 上手く行けば、もっと面白くなって来る。」


【「次に会った時にでも、教えてあげるからさ」――、と、愉しそうに、告げて】
【……、誰かに呼ばれたのか、彼の声に重なって、別の声が微かに聞こえる】


「――、あぁ、残念。少し用事みたいだ。
 じゃあヨッシーちゃん、そういう事で。その子の事、頼んだよ。」


【――、そう告げると、一旦、声は耳元から離れて】



「あぁ、そうだ。――寂しけりゃ、何時でもメールなり電話なりすればいいよ。」



【――「俺としちゃ、俺以外の友達も作って欲しいところだけど」】
【ウェル子が耳元から端末を離す辺りにそう言い残すのは――全く、嫌味である】


/すいません、ちょっと眠気が…
/明日辺りに持ち越しして頂いて宜しいでしょうか?
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 00:13:00.36 ID:15tMPh+Ao
>>841
/はい、構いませんよー
/とりあえず>>841への返レスは今から書きますが、
/明日何時から〜などの話は舞台裏でしましょうかー
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/13(水) 00:13:27.62 ID:0jVWoM3wo

【いつの時代、どのコミュニティの中にも落ちこぼれ、吹き溜まりという概念は必ず存在する】
【例えば蟻、彼らの中に必ず仕事を怠ける固体が現れるように。勿論、人間においてもそれは同様の事が言える】
【財力と権力、労働力、純粋な力──持たざる者達は上の者達から蹴落とされ、やがてはそこへと辿りつく】
【そこはそういった人間が集う、およそありとあらゆる悪徳が顕在する場所だった】





「──兄(あん)さん、それっぽっちで足りるんかいな」「今はええけど、次はもっと高ぅ付くで?」

【とある貧民街の河川の腹に、ぽっかり口を開けた下水の排水溝で、猫撫で声が木霊する】
【その“口”の前──背の高い細身の女と、ぼろ布を纏った数人の男が向かい合っていた】

【声の主である女、小奇麗なスーツを着こなし、真っ直ぐな黒髪を綺麗に顎の高さで整えた彼女は】
【切れ長の、瞳が伺えない程に細い目蓋を斜めにして、笑み掛けるように男達へと問う】


「せやな、どんだけ高ぅなるんかは兄さんの想像にお任せやね」「信用貸し?冗談はその服だけにしときぃな」
「……こんなトコに居んのは、兄さんが信用を得られんかったから……やろ?」

【悪趣味なおおぶりの指輪をはめた五指で、商品──“袋詰めの粉”を抓み上げ、見せびらかすようにして振って】
【大方、薬の売人といった具合の女は、人当たりの良い商売人の笑みを湛えながら、彼らと商談を進めていった】

【暫くして。交渉を終えたらしく、女は下水の中へと“帰って”いく男たちの背中を見届けてから、口に背を向ける】
【それから上々、と言いたげな表情をしながら煙草に火を付け──、一服目はそのまま吐き出して、】

【燻る紫煙に視線を遣る彼女のシャツの上で、逆五芒星のバッジが、壊れかけた街灯の光を反射して鈍く明滅していた──】


/時間が時間ですし、持越しになるかもしれませんが……!

844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 00:14:33.30 ID:wYfX1FcOo
>>838

【「いらっしゃいませー」の声と共に響く、勢い良く開けられたドアの音】
【ぴく、と反応した少女はそちらへと思わず視線を移す】
【――と、そこに見えたのは自分のペン。そしてそれを拾い上げた、自分とは対極の雰囲気を持つ少女で】

【テーブルの上のスケッチブックを取ると、近くまで来た少女にまずぺこりと頭を下げるだろう】
【眼の前の少女は、元は快活な気質なのだろうか。ぎこちない笑顔が曇天と湿った空気の鬱陶しさを和らげてくれるようだった】
【少女はペンを受け取ると、すぐさまキャップを外し何かを書きこんでゆく】


『ありがとうございます! 助かりました。』


【くるりと返したスケブに書かれていたのは文章、だった】
【もしかすると何らかの理由で声を出せない≠フだと、わかるかもしれない】
【スケブにはまだ、続きが綴られている】


『雨もまだ上がらないようですし、もしよければ相席してくださいませんか?
 退屈で仕方がなかったんですっ。』


【読み終わる頃を見計らって、席に置いてあったバッグの中からタオルを取り出すと】
【にこりと笑って少女へと差し出すだろう】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/13(水) 00:15:46.21 ID:oY7dPPi30
>>839

「あるぇ、別世界から日本をはさんでこの世界…
 いかすぜぇ。その友達にこんどあったら、俺のこと紹介してよ!
 ぜひとも仲良くなって見たいね! 」

なんて笑顔で会話を続けるも
少女がお金を持っていないという事実に男は硬直。
そのあいだにも、腹の虫の声は森の中で木霊して…

「ん…じゃぁ、その下働きを紹介してくれると嬉しいぜぃ…
 お腹空いてしにそうなのよ…うん。」

と、若干声をくぐもらせながら頷いた。
まぁ、普通に考えてだ。森の中で山菜を刈る不思議少女がたくさんのお金をもっているわけがない
それは、誰にでも分かること、ただ、それゆえに男の無知さが露になる春寒でもあった

「あいや、でも住み込みか。悪くないなぁ。よく考えたら三日間ずっと野宿だったし!
 ありがとう! キミは女神だ! ところで女神ちゃんはお名前なんてゆーの? 」


無知で単純ゆえに切り替えも速いその男。
少し冷静に考えたのちに嬉々として少女の背中を押し、早く連れて行けといわんばかりに歩みながら
さりげなく名前を聞こうとする。
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 00:15:55.54 ID:wYfX1FcOo
>>840
//……!!
//嬉しいですが今からだと時間がかかるので…すみませんが、また今度の機会にお願いします…
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2013/02/13(水) 00:16:16.12 ID:kF5jWFlq0
/ぎゃー>>840は取り消しで
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2013/02/13(水) 00:21:27.50 ID:kF5jWFlq0
>>846
/了解しました(・ω・)
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 00:23:27.77 ID:3AcSNBS6o
>>844

ん…………?

【ペンを渡してもしかし彼女は何も言わずのまま】
【なにやらスケッチブックに書いているようだけどと覗けば】
【元より理解の早い少女は小さく頷く】

ん、ああいいのよ別に適当にやっただけだからね

【手をヒラヒラとさせて「なんでもない」と言いたげにそっぽを向く】
【言葉を話せない彼女を察してかしかし己を偽る事も出来ない不器用さが少女にはあった】
【実直というか真面目というか、思った事は思った事で覆せない性格なのだろう】

そうね……丁度良いしおじゃましましょ、あらありがとっ
あ、店員さん紅茶とサンドウィッチ一つねー

【手渡されるタオルに素直に喜んで見せて】
【身体に纏わり付くあめ玉を拭きつつ通りかかった店員を指さして注文して】
【ひと通り拭けた所でようやく席に座る、丁度対面になるようにだ】

んー……見た感じ絵描きさん?大変ねーこんな天気じゃ絵も描けないじゃない?
あ、アタシの名前はヒトツギ・カズネね以後ヨロシクー、アンタの名前は?

【初対面の相手ならまず探り探りで話始めるのだろうけど】
【この少女、カズネに関してはセオリーなど関係なかった】
【思ったことをズバズバと、そんな性質は苦手な人にはとことん苦手かもしれない】
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 00:24:21.44 ID:X4HoRnpVo
>>833
《ーーー馬鹿だな、貴様は…ああ、馬鹿だ》
《こんなものを発明するくらいだから多少は頭が回ると思ったがーーー貴様は研究者として失格だ》

【ーーー唐突に、その場に響き渡る声ーーー大人を気取る少女のようなその声は、野槌の通信と同じボリュームで鳴り響く】
【通信の割り込みーーー声だけを野槌の通信に割り込ませて、個人を嘲笑う言葉を、大きく拡げる】

《失敗すら知らないで成功がわかる物か、仮に失敗があるとすればそれが失敗だよ》
《ーーー理想的な存在?馬鹿が、そんなもので世が溢れたら、研究者は何を研究すればいい?何を作り出せばいい?》
《理想的や完璧な物というのは、研究者が最も恐れるべき存在だよ、新米(ルーキー)》

【紡がれる言葉に、感情らしい感情は乗っていない、ただ淡々と、読み物を棒読みしているかのように】
【野槌一人に向けた否定を、野槌が理想を語った相手全てに聞こえるように語る】

《それにな、産まれながらにして理想的な生物程劣等なものはないぞ?》

《そら、私の犬を見てみろ、あいつはどうしようもなく愚かだ、私に頼めば痛みも疲れもしない体をくれてやるのに、それをしない》
《そこの自警団を見てみろ、それこそ哲学者の卵やbeyond2を使えば、今よりも強力な力が手に入るのに、それをしない》
《ーーー自身の力無きにして手に入れた力など意味がない、自身の力を理解し、成長させない力などーーー有り触れた、ただ諸手に乗るだけの気怠い勝利などーーー》

【ラッシュの主人≠ェ語る中で、当のラッシュはと言うとーーー】
【目の前にワープしたエウリュアレに怯み、脚が止まってしまう】
【筋肉の塊に巻き付かれてしまえば、身動きが取れぬ体は軋み、内臓が絞り出されそうで、最早悲鳴も上がらないーーー】

【否、これでいい=z

>>837
ーーー待ってたぜ…この瞬間をォッ!!

【狙いはドンピシャだ、思った通りにエウリュアレは目の前にワープして来た】
【エウリュアレのワープは連続しては使えないと先程言っていた…だからこそ、狙うのはワープした瞬間!この瞬間に大技をぶつけるしかない!】

《ーーー力をベオウルフ≠ノ集中させてみろ》

【ラッシュの通信機にだけ、その一言が伝わってくる】
【真意はわからない、しかし、ラッシュは自らの力を、剣に集中させるーーー】

【ーーーフルンティング】
【名をそう言うラッシュの能力は、自らが受けたダメージを力に変換する力】
【まるで傷を受けた獣が怒り、反逆するようにーーーその紅い力はダメージを受ける程に強く強く、怒るーーー】

【ーーーーーー紅い力を集中させたラッシュの剣から、突如として黒い波動が放出された】
【その黒い波動は、明らかにラッシュの力に対しての異物≠ナあって、黒と紅は互いに喰らいあって混じり合い、形を変えて行くーーー】

《ーーーまあ、今回はいいものも見れたし、礼としてこちらも見せてやろう》
《ある筋から哲学者の卵とbeyond2を貰ってな、こちらは哲学者の卵を使った方の発明だ、参考にしていいぞ》
《理論は簡単、卵を武器に混ぜた、それだけ》

《妖刀や聖剣、能力によって生み出された武器なんてのがあるだろ?ああいうのを人工で作れないかと思ってな》
《ーーーまあいい、詳しく話を聞きたいならこの犬を尋ねてみろーーー私は社長とでも呼べ、大神研究者社長にして研究者ーーー大神社長だ》

【再び、野槌の回線に無理矢理乗っかって、伝えられる社長の声】
【ラッシュの掲げた剣は、黒と紅の混ざった力が遥かに巨大に膨れ上がり、まるで獣の顎の様な牙の生えた大剣となっていてーーー】

ーーーぅぅううううううううおらぁぁぁッッッ!!!

【バチバチと力の迸るその大剣を、ヨシュアの攻撃に合わせて、エウリュアレに力一杯振り下ろす】
【正に、渾身の一撃ーーー】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 00:46:32.91 ID:IfZOT/l1o
>>845
ふふ、うん、わかったよ

【まるで小さな子供を見るような優しい眼で、薄く笑みを浮かべながら】
【しかし、決して馬鹿にしているわけではなく、見た目に合わない行動をするのであった】

うん、じゃあ向かうから……って押さなくてもちゃんと歩くから、押さなくても大丈夫だから
あっ言い忘れてたね、私はシーア、貴方は?

【男に押されながら、少し焦り気味に名前と押さなくても大丈夫という事を告げる】
【このまま、問題がないのなら名前を聞いた後に数時間歩いて町に着き、そのまま目的の場所に向かうだろう】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/13(水) 00:49:58.53 ID:15tMPh+Ao
>>841

……素直に謝ればいいといものではありませんよ
貴方様の楽しみのためにプライベートを晒せるほど、わたくしは酔狂者では――

【――と、異議申し立てをしてみるも、半ば強制的に会話は打ち切られてしまうらしく、】

……はあ……喰えない殿方ですこと……
『屍肉食のカラス』(Carrion Crow)でも、ね……

【極めて呆れ気味に、かつ少々怒りを込めながら、ウェル子は端末越しに吐き捨てた】


――――『さようなら』――――


【通話を切断する直前に放つのは、お得意の別離宣言】
【「また会いましょう」でないのは、彼女なりのささやかな『反抗心』……或いは、『親愛表現』……?】



ふう……致し方ありませんね、『彼女』の『歓迎会』へ、舞い戻るとしましょうか……


【そしてウェル子は、PDAをスカートのポケットへしまい込み、くるりと森島初の座るベンチへ、身体を向けると、】
【つかつかと迷いのない歩みでそこへ向かって、】


お待たせしました、申し訳ありません


【軽く頭を下げてから、森島初の隣に座るだろう】
【座ったら座ったで、小さく一息ついてから、】


……先ほど、『兄さんのこと』……とか、仰っていましたか
改めて申し上げるまでもなく……「はい、存じております」――と、わたくしはお答えしますが……


【どことなく事務的な響きを以て、ウェル子は語る】
【同時に、カラスが一羽、新たなホットの缶コーヒー(無糖)を、ウェル子の元へくわえて飛んできて、】


それが、どうか、致しましたか?


【無感情に問い掛けながら、彼女は、その缶コーヒーを、手に取った】

【ウェル子は、夜空を仰ぎ見ている】
【天気はあまり良くないが、曇り空は嫌いではない……日陰者には心地よいくらい――だなんて、感想を抱きながら】
【そんな風に思ってしまう自分は、やはり、細かいことを気にしない『不羈人』くらいにしか、『相手にされない』のだろう――とも考えてしまう】

【ゆえに彼女は、『友達』だなんて、口にするのも憚られる『暴言』を、心内で、踏み付けた】



【……噴水を支配する『黒の軍勢』は、未だに、我が物顔で居座っていた】
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 00:53:11.04 ID:wYfX1FcOo
>>849

【そっけない返事の裏に見え隠れする不器用さ】
【ペンを拾ってくれたことは紛れもない親切なので、こういった不器用さはどこか不思議な微笑ましさがある】

【オーダーを取る少女に続き、彼女も慌ててスケブに注文を書きこんでゆく】
【鍛え上げられたその速度は数文字なら秒もかからずに手が止まるレベルだ】
【と、それはともかくとしてホットティーを注文する】

【揺れる黒髪からふわりと漂う雨の匂い】
【改めて吸い込むその匂いは、こんな天気もたまにはいいのかもしれないと思わせてくる】


『カズネさん、ですねっ。私はホプス・ブライト。ブライトとお呼びください。

 えと、正解です! 趣味程度ですが、たまに絵を描いてます。
 よければ見ますか?』


【スケッチブックといえば、スケッチするのに使うポピュラーな道具だ】
【意思伝達手段の他に、絵を連想するのは妥当と言える】

【文字をカズネに示すと、鞄の中からもうひとつのスケブを取り出して、ページを捲るだろう】
【近くの噴水や鳥たちなどなど、日常の風景ばかりだが、色鉛筆で描かれたやわらかい画風のそれは】
【きっと、一枚一枚丁寧に描いてあるということを思わせるかもしれない】


『お金があればもっと色んな国に行って、色んな風景を描いてみたいのですが……そうもいかなくて。
 カズネさんはよく旅行とかされるのですか?』


【苦手どころか、こういう雨の日にはその真っ直ぐさが、むしろありがたかった】
【雨音とペン先が奏でる音がシンクロして、店内にちいさく響く】
【書き終えれば、スケブをくるりと返して文字を示すのだろう】


/ああ、遅くなってしまいました…すみません…
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/13(水) 00:57:01.75 ID:0jVWoM3wo
>>843
/恐らく4時過ぎまでは生きて、募集していられます……と、一応ですが
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/13(水) 00:57:15.74 ID:oY7dPPi30

>>851

「でも押したらもっとはやくなるでしょー!? 
 僕の名前はー、えーっと。前の世界じゃウワバミ…なんて呼ばれてたかなぁ
 まぁ、うーたんとかバーミーって呼んでよ! よろしくシーア! 」

森を彷徨う肉食獣のような見た目とは裏腹に、小動物かナニカのような人懐こさをみせ
男は少女から手を離し、楽しそうに横を歩くのであったが…

「ハァ…ハァ…やっと街に着いた…何時間たったの…? 二時間? 三時間? 
 しーあぁ、ぼくおなかすいたよぉ、喉も渇いたよぉ…歩けないよぉ……」

徐々に疲れてきたようで、だらだらと不満を垂れ流す。自分よりも幼い少女が相手だというのに、なんとも情けない話だ…

「あぁーあぁ。そういえば、そのお店ってシーアも働いてるのかな? 
 それとも常連さんー? 」

なんて、空腹と枯渇と疲労etcを誤魔化すために
なんとも気だるげに、少女に尋ねてみるのであった
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!美鳥_res saga]:2013/02/13(水) 01:04:49.64 ID:KguOWIEq0
>>850

『黙れ・・・黙れ黙れ黙れ黙れ黙れっ!
 凡才が・・・! 何様のつもりだ!
 あらゆる生命を創り出せる最高の発明を・・・! 私の創世をまるで狂言みたいに!!』

「真室川博士、ふふふっ。あの、僕みたいな蛆虫からのお言葉ですが・・・・バイヤーの方達も聞いていらっしゃいます。
 その、あまり冷静さを失われるのは・・・いかがなものかと」

『くっ!』

 不気味に笑う青年が諌めることで、スクリーンの女性は冷静さを取り戻す。
 悔しさと憎悪に溢れた様な目で、ラッシュの方を睨みつける。

>>837>>850

 突如集約する赤い力、拡散する黒い波動。
 突如の現れた未知の自体に、エウリュアレは目を見開き、思考停止する。

「!? !?」

 ショートワープは・・・間に合わない!
 振り下ろされる黒と赤の燃え滾る斬撃、背後から迫る青い閃光。

 エウリュアレは慌てて、蜷局を解き逃げようとするが。
 時すでに遅く。

「が、がああああああああああああああああ!!」

 強力な2重の魔力の炸裂に、エウリュアレは全身を焼かれた。
 強化細胞に魔力耐性は少ない。

 荼毘かミイラと化したエウリュアレは倒れた。

『ふ、ふふふふふ・・・あははははははは!
 何を偉そうにご高説を垂れたかと思えば! 結局アナタの作ったものはただの破壊兵器じゃない!
 まるで戦争や殺戮しか生み出せない男の発想ね! 生命を創造する私の発明の足元にも及ばない!』

 野槌は手で顔を覆いながら、高笑いを続けていたが。
 やがて狂乱したように部屋の中をヒステリックに荒らしはじめ、スクリーンが乱れやがてブラックアウトする。

「負けちゃったね」

「ふふふ、でも予想以上に強かったですねエウリュアレさん」

 傍観を決め込んでいた少女と青年が動いた。
 青年は指を鳴らすと、焼け焦げたエウリュアレは再び黒い卵に戻り、青年の手の中に納まる。

 そして青年はラッシュの方を見てニタリと笑う。

「あはっ、本当は今から僕が・・・マトイ様の復讐を果たしたいところですが。
 今日はやめておきます、満身創痍のあなたにトドメを刺した所で気が収まらないし。
 あ、僕のじゃありませんよ。僕としてはあなたの視界に移ること自体が申し訳ない位ですし」

「野槌荒れてたねー、じゃ。早めに戻りますか」

 そういうと青年と少女は踵を返し。
 スタコラサッサと出口へ駆けて、やがて見えなくなっていく。

 初めて生まれた"真理の雛鳥"は倒された。
 しかしこの中継を見ていた各世界の大物が何を思うかは、また別の話である。


/ヨシュアさんラッシュさん長時間ありがとうございました!
 お疲れ様でしたー!!
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 01:09:14.34 ID:3AcSNBS6o
>>853

ブライトさんねヨロシクー……

【少女の天気に対する思い知らず、カズネは肘をついて窓を見つめ】
【「忌々しい」とばかりに鼻を鳴らしていた、嫌いな物は嫌いなのだろうけど】
【尖り過ぎた性格というのも考えものである】

ほへー……アタシには縁の無い世界だから興味あるわ
ん、良し悪しは分からないけど一枚欲しいかな……そんな感じ

【カズネは外見だけ良い物を嫌う】
【高級な物を着て或いは飾って自分まで偉くなったと思っている人間は特に嫌いだ】
【だからそういう欲求を満たす芸術品などは快く思ってないのだけど……】

【案外飛び出た言葉は柔らかい物だった】
【その言葉に嘘はない、出会って短いがカズネはそういう「嘘をつけない」人間だと分かるか】

そうねー遺跡とかの発掘保全とかで色んな所に行ったりするけどー
あ、店員さんそれコッチねーありがと……砂糖は4個ーっと

【ぽちゃんぽちゃん、紅い池に純白のサイコロが落ちる】
【入れ過ぎだと咎められれば「頭脳労働は頭をつかうの!」と言い訳っぽく言って】
【満足気な笑顔を浮かべてカップに口づけし喉を潤す、紅茶の香りはブライトにも届くだろう】

いろんな所には行くけど観光とかはあんまりしないわねー
要件が終われば直ぐ戻ってきて資料まとめてーで休む暇もないわ、休むつもりないけど。
……でもなんだろ、景色を楽しまないのは損な気がしてきたわ。

【かちゃ、とカップを戻せば幾らか温まったカズネの頬は少し赤色を帯びて】
【漠然と感じた事をボソリと呟く、どうやらブライトの絵に影響を受けたらしいが】
【結構ミーハー、影響を受けやすいのかもしれない】
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 01:09:42.45 ID:3AcSNBS6o
>>853
/お気になさらずに大丈夫ですので!
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 01:14:50.45 ID:t4tZyT1w0
>>856>>850

やれやれ―――どうにかなったみたいだね………まぁあの調子じゃあまた何かしでかしそうだけどね
しかし………機関の科学力って本当にヤバいな、兵器とかなら財団を軽く超えてるよ。

データを採取しといたほうが良かったかな…?

【クルクルと銃を回してからホルスターへと収納し、肩を竦めて逃げていく相手を見るが】
【「っとと」と頭を押さえてふらつく―――どうやら血と魔翌力を消費し過ぎたようだ、青年は青い顔で壁に手を付ける】
【そのままゆっくりと出口の方へと歩いて行くだろう、そしてラッシュの方を振り返り】

すまない………今日は僕も引き上げる事にするよ………話は、また今度酒でも飲みながらにしよう…。
君≠烽ヌうやら技術開発系の組織にいるみたいだね―――その辺りの話もまた………グッ!

それじゃあ………今日は協力感謝するよ、事後処理の連絡は任せてくれ…。

【それだけ言うと、ヨロヨロとスタジアムを後にするだろう―――やはりまだまだ未熟なようだ】

//お二方お疲れ様でした!!
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 01:24:37.43 ID:X4HoRnpVo
>>856
ーーー……おいおいおいおい…

【エウリュアレを叩き潰した剣の力は、いつまでも保つ事は無く、やがて雲散して消えて行く】
【ーーーだというのに、黒い力だけはいつまでたっても消えずにいて、ラッシュの腕に浸透しーーー】
【飲み込まれ切る前にラッシュは剣から手を放す、行き場を失った黒い力もやがて、なくなった】

《ーーー自分が否定されるのを認められないのは、正しく女の発想だよ、ポンコツ》

【暴れ回る野槌を移す画面から、尚も流れる電波ジャックの罵倒は、野槌の通信が途切れると同時になくなった】

…おい、待て
お前、やっぱり纏衣なのーーー

【やはり、この青年は何かを知っているーーーまるで纏衣が自分であるかのように語る青年を不思議に感じ、問い掛けようとする】
【しかし、それより早く逃げ出され、「おい、待て」の言葉も虚しく、逃がしてしまった…逃げ足の早い奴らだ】

>>859
…なんだ、その…お互い大変だな…
…酒なら丁度いい店を知ってる、今度会ったら奢ってやるよ

【どうやら、似た様な境遇にいるような感じがして、ヨシュアに優しく超えをかけると、歩いて行くヨシュアを背中から見送る】
【ーーーさて、こちらにはまだやる事が残っている】

ーーーこれ、持ち帰るの?
《当たり前だ、まだ調整が必要のようだからな》
…素手?
《他にあるか?》

【ーーー得体のしれない物体を勝手に埋め込まれた武器を持つのは気が引ける、しかし放置する訳にもいくまい】
【数分間悩んでから、結局素手で持ち帰る、何事も無かったのが救いかーーー】

/お疲れ様でした
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 01:29:17.83 ID:IfZOT/l1o
>>855
んー……多分三時間くらいだと思うよ
あとは10分くらいだから、ほら頑張って

【不満を聞きながらも目的への近さで誤魔化す】
【完全に聞き分けのない子供への対処だがその効果は―――?】

あ、そもそもお店じゃないよ
友達のお屋敷、さっき言ってたのとは別の友達だけどね

【お屋敷、なんて言葉を当たり前のように使う】
【その友達には十分に資金があるのだろう】

【そのまま止まることがなければシーアが言ったとおり10分程度細い路地を歩き回り、目的の屋敷につくだろう】
【そこは本当に屋敷と呼ぶのにふさわしい、それこそ漫画に出てくるような大きな屋敷だ】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 01:43:01.94 ID:wYfX1FcOo
>>857

【『よろしくおねがいしますっ』とスケッチブックに綴られる】
【そしてまたペンを取ると、小気味良い音を響かせて文字を連ねてゆく】


『ありがとうございますっ。描きだすと止まらないんですよね……。
 一度描いてみると案外面白いかもしれませんよ?』


【直感ではあるが、雨の文句を言いながら入ってきたり窓の外を見て鼻を鳴らす様子を見ると】
【真っ直ぐな性格の人なんだろうかと感じる】
【だからこそ、そのなんとなくで紡がれた言葉は妙に繕った賞賛よりもよっぽど嬉しいものだった】

【大量投入された砂糖には……何も言わない。ペンを動かす前にそのタイミングを逃しているというのも大きいが】
【その代わりと言っては何だけども――ちょっと何か言いたげな視線が注がれて】


『遺跡ですか……。あまり、想像できないお仕事ですけど。
 仕事のことを忘れて一度眺めてみると、また違った感覚を得られるかもしれませんよ。
 でも、お身体だけは大事にしてくださいね。聞いている限りだと無理してそうで怖いです。』


【ヘルメットをかぶりツルハシを振るっているのだろうか、とそんな姿が連想される】
【書き終わり文字を示すと、ぴこん、と何か思い出したように浮かんだ電球マーク】
【ごそごそとバッグを漁ると、3冊目のスケッチブックを取り出して】

【――ぱらり、ぱらり。めくられたページの向こうにあったのは、遺跡の上から描いた風景画】
【想像で描いたのか、何か仕掛けが作動した後なのか、草原は輝くような碧を湛えて】
【あちらこちらに蛍火のような淡い粒子が浮翌遊する、地上の深海のような光景が描かれている】


『偶然出会った風景です。魔術的な物が作動した後なんですけど。
 遺跡を回っているとこんな風景にであったりするのですか?』


【素早く描ききると、スケッチブックをカズネに示すだろう】
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/13(水) 01:44:58.87 ID:oY7dPPi30

>>861

「あと十分…。なら頑張る……」
※ 彼は今年で24歳です。子供ではありません

かくして幼い少女にまんまと言いくるめられ、てくてくと歩みを進める男
多分、3時間と聞かされた後に10分と言われ短く感じたのだろう。完全に馬鹿な子供の至高ではあるが
悲しいかな、彼は24歳。その頭は10年も20年も前から成長を停止しているようでさえあった
次いで、無事十分ほどで屋敷のまえに到着。思わず息を呑む駄目人間(24歳独身無職)

「んな、ななな!? シーア!? キミのお友達って何者なの!?
 凄いでっかいんじゃン! おっかねもつぃー! じゃん!?」

すっげーとか、でっけーとか、おかねの臭いがスルー! とか、少ない語彙で一通りの感想を述べた後に小さな疑問

「んで、ぼく、ここのお屋敷でなにすればいーーの?
 もしかしてヒモ? やしなってくれるの? 」

んなわけあるか
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 01:59:43.94 ID:3AcSNBS6o
>>862

ムリムリ絵心ないからねアタシ、出来る事は出来るけども出来ない事はからっきしなの
ステータスがアレよ一点特化型なのよきっと……。

【多少気持ちが落ち着いて「ぐでー」っと机に顎を乗せる】
【うら若き乙女がしてよい格好ではないが、それを注意するのも酷く今更な話か】
【このままだと某適齢期を逃しそうなカズネだった】

息抜きねー……むしろ研究その物が息抜きでライフワーク?みたいな感じなんだけど
最近はどうなんだろ……別のトコに求めてもいいのかしら、でも今更ねー……

【髪の毛を揺らしつつそのままの姿勢でブライトを見ながら喋る、少なくとも上品ではない】
【そんな彼女はやっぱり不器用で、幼い内に自分にとっての一番……つまり研究だが……を見つけてしまったのも災いして】
【今更それ以外の行為をどうやって良いのか分からなかった】

【ため息は湿気た空気に解ける】


―――――――ん!アンタこれどこの遺跡?

【頭上に浮かぶエクスクラメーションマーク、ぐだっとしてた姿の名残もない身を乗り出した状態で】
【今日一番の興味をその絵にぶつけて「言わねば殴る」と言っていそうな瞳でブライトを見つめ、いや睨むカズネ】
【感情の振れ幅の大きい人間というのは得てして他人に迷惑を掛けてしまうものである】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 02:09:23.51 ID:IfZOT/l1o
>>863
うーん、何者かって聞かれても私も分からなくて
まあお金持ちなのは間違いないよ

【その感想に対して返答】
【それは曖昧なものではあるが一定の回答にはなっている】

たぶんヒモでも大丈夫だとは思うけど……
少しお手伝いとかしてればお小遣いはくれると思うよ
多分使ってない部屋のお掃除とかが主にやることじゃないかな

【そんな、なさそうなことでも本当にあるようで】
【でも、さらにいい生活になるように少しだけヒントを与える】

【そしてシーアは何の迷いもなく玄関へと近づいていき、チャイムを鳴らす】

「なに……?」

【不機嫌そうな少年の声、その後】

ちょっと表出ろーガキンチョー
「面倒」
散々望んでた住み込みの下働き呼んで来たよ
「……分かった、ちょっと待ってて」

【なんて、少しばかり言葉の応酬が続く】
【その後、少したってから少年が玄関から出てくる】

「こんばんは、貴方がこれから家で住み込みで働いてくれる人ですか?」

【黒いコートに身を包んだ少年だ】
【髪は肩に届くような黒髪】
【そしてとても深い黒い眼をしている】
【そんな少年が、先ほどまでのインターホンでの応答などなかったかのように、人のよい笑みで男に質問をした】
【インターホンでの不機嫌そうな声は男にも聞こえてはいるはずだが……?】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/13(水) 02:18:14.54 ID:oY7dPPi30
>>865

「え? シーア? すっごく機嫌悪そうだよ!? 
 ねぇねぇ、この人降りてくる感じ!? 」

インターホンでのやりとりを小耳に挟み、あわあわと目をくるくるさせながら少女に問う
だって面倒って言われたもの。なんだか怖い人のオーラを感じたもの。
と、内心であたふたしていれば、シーアの御返事を待つ間もなく降りて来た少年
これからこの少年が自分をヒモとして養ってくれる人なのか、と男は元より鋭い目付きを更に細めて少年を見つめ。

「あぁ、これからよろしく。僕の名前はウワバミ、好きに呼んでくれ
 これからは使ってない部屋のお掃除とかする・・・
色々手伝う…」

精一杯の低い声を出し、できる男を演じて見せるのだが…
残念。相手から見れば、ただの柄の悪い男だ。それも幼い少女を連れた、である
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 02:22:03.29 ID:wYfX1FcOo
>>864

『得手不得手がありますからね……。
 でも特化してるのはいいですよね。私はあんまり個性がなくて……。』

【控えめな性格は時に地味と言われることもある】
【言うべきことはきちっと言うが、それ以外ではどうも個性が弱い少女だった】

【脱力した姿勢のカズネ。どこか暑さで溶けそうな大型犬を思わせる】
【となると撫でたくなるのが人の性。だけどぐっと我慢して】


【思い出したように紅茶に手をつけようとした瞬間だった】


――!


【突然身を乗り出したカズネに驚いてカップを落としそうになる】
【今日一番の超反応。しかし単に興味があるというには納まらない程に鬼気迫る形相だった】
【驚きと動揺で回転を上げる鼓動を抑えつけて、スケッチブックを取るだろう】


『えと……風の国にあった遺跡です。
 小さな遺跡でしたが、自然調査のための魔法陣が敷かれてあって、ちょうど中にいたので描きました。

 何か気になることでもありましたか……?』


【圧倒されたようにおずおずとスケッチブックを示す。表情には僅かに恐れを滲ませて】
【威圧感に耐えられず距離を取ろうとして――ぎし、と背もたれを軋ませた】
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 02:29:46.20 ID:3AcSNBS6o
>>867

風の国……で、どのへん?
――――――――惜しいなあ、ついこの間行ったのになあもう少し探索魔術を修練すべきかしら

【すかさずポケットからメモ帳とペンを取り出し情報を書き連ねる】
【それと同時に何やら脳内の考えも漏れているのだけど気にしてはいけない】
【夢中になると周りが見えなくなるというは多々ある話だから】

……ん?じゃあ既に調査済み?……えー……そんなー……
いやでも何か新しい発見があるかも知れないわね……

―――――― あ、店員さんサンドウィッチはこっちよーありがとねー

【緩急の激しい、品物を提供しにきた店員さんだって若干引き気味だろう】
【しかし名誉の為に言っておくが研究の徒とはこんな変人や対人関係不全な人たちではない筈だ】
【ただ普通の社会と比べたらその比率が高いだけであって……】

気になるっていうかその光景をちょっと見たかったなーって
なんというか……うん条件反射?……あー御免ね謝るから引かないで頂戴

【ブライトの質問でややクールダウンしたのだろう】
【自分の行いを省みてやっちゃったとばかりに頭を下げるカズネ】
【それでも「で、場所は?」としつこく聞いてくる辺り筋金入りだった】
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/02/13(水) 02:39:33.85 ID:oY7dPPi30
>>865
申し訳ない...
またまた凍結お願いしてもよろしいでしょうか・・・?
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 02:46:09.31 ID:IfZOT/l1o
>>866>>869
「ウワバミさんですか、俺は……名前はないんですが便宜上アリスと及びください
 これからよろしくお願いします
 では、案内します、ついて来て下さい
 ……シーアは今日泊まってく?」
こんな小さな女の子を一人で帰らせる気ー?
「俺より圧倒的に年上の癖によく言うよ……」

【出来るだけ優しげな声で、安心させるように言葉を選んでいく】
【その様子は、まるで先ほどのインターホンでの相手とは別人のようで】
【そして少しばかり衝撃的な会話を二人で交わす】
【それでなくともアリスのほうが年上に見えるはずなのに、『圧倒的』にシーアのほうが年上だというのだ】
【会話をしながらになるが、アリスが玄関を開け入っていく】
【その後シーアが残り、ウワバミが入ってから、自分も入り玄関を閉めるだろう】

/了解しました、レス遅くて申し訳ないです……
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 02:47:46.71 ID:wYfX1FcOo
>>868

【胸倉を引っつかんで質問攻めにでもされるかと思ったが、すっと熱が冷めたみたいで安堵する】
【遺跡の話はすべきでなかったかもしれない――なぜか身に危険を感じてスケッチブックをしまうだろう】


『私達が行った時にはもう国が調査した後でした。
 まわりに柵が立てられていて、立ち入り禁止の注意書きもありましたよ。』


【サンドウィッチを運んできた店員も何事かと目を見開く】
【ブライトが視線を合わせて「どうぞお仕事に戻ってください」とでも言いたげな視線と笑みを送って】
【まぁ、きっと変な誤解はしないはずだ。多分】


【さて肝心の場所だが――彼女はあの日のことを思い出していた】
【ぶらぶらと歩いていると草原地帯に来て、そう、街からはあまり離れていなかったはずだ】
【となるとあの街に観光へ行ったのか――それとも、あの列車に乗ってなのか……あれ?】

【嫌な汗が急に吹きだしてきた。手にもつスケッチブックの位置が顔を覆うようにだんだん高くなってゆく】
【――どうしても思い出せない。描いたあの光景しか、記憶に残っていない】


【……やがて、スケッチブックの上からひょこっと目だけを出すと】
【ゆっくりと文字を連ねて行くだろう。本人はどうしようもなく書き終わりたくなかったが】


『あのー、……覚えてないって言ったら、怒ります、か?』


【やがて引き攣った笑顔を隠しながら、スケッチブックを見せるのだろう】
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 02:59:40.40 ID:3AcSNBS6o
>>871

ち……また国の連中か……鬱陶しい

【腹黒い、いやそれは自身の黒さを隠している者に与えられる言葉だ】
【だからその表現は間違っている。彼女はオープンで黒いのだ】
【腹を割って話す必要もないその中身は不健康な色そのものなのだから】

そもそも国なんて遺跡の後に出来た謂わば後発組なんだから調子乗る方がおかしいのよ
んでもってあのお役所仕事だし、何よあれマニュアルしか読めないのかしら?バッカじゃないのバカなの?
二言目にはルールですのでルールですので、あんたらは同じ言葉を繰り返すお人形さんかっての!!

【勿論国から頼まれて〜という案件もあるんだろうけど】
【いや、深くは語るまい……苛立ちが天井知らずの彼女に追求するのはやぶ蛇だろうから】

【……と、出すものを出したらばいよいよ冷静になったのか】
【最後に「あ〜あ〜……」とため息と一緒にカクンと頭を垂れて項垂れる】

んにゃいいの……どうせ入れないなら意味ないもの……あむっ

【「あむっ」というのはサンドウィッチを食んだ声】
【咀嚼する姿は小動物的だが侮る無かれ中身は猛禽の類だ】
【その瞳は敵対する者に容赦はないし獲物は逃さない】

あ、でも思い出したら連絡頂戴……これ連絡先

【たまごサンドを5分もしない内に平らげて】
【項垂れたままで自分の名刺をブライトに渡すだろう】
【名前と電話番号だけが書かれた質素なそれは僅かに温かいような冷たいような曖昧な魔翌力を帯びている】
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 03:21:27.68 ID:wYfX1FcOo
>>872

【専門的なことはブライトにはよくわからなかったが――】
【仕事のことで苛立ちを抱えていることはわかる】

【フリーフォールのテンションに若干ついていけていない感はあるが】
【ここで吐きだして気が晴れるならと、落ち着くまで見守ろうと思うのだった】
【案外、その時は早く訪れたのだが】


『注意書きにも色々と遺跡のことが書いてあったので調査はされ尽くしたあとだと思いますよ。
 他にもあるかもしれませんけれど。』


【動力源は何なのかや壁が動いたことは言うべきか迷った】
【しかしそれについては詳しく知ることができなかったし、調査されているものだと思い込んでいたので言わないことに】

【完全にカズネクールダウンしたので緊張を解いた】
【恐ろしいスイッチを入れてしまったものだ】


『私のも必要ですか? 一応お渡ししておきますね。』


【文字を示すと、名刺を取り出してカズネに渡すだろう】
【受け取った名詞に少しばかり違和感を覚え、加えて筆を動かす】


『何か、細工してあるのですか? 不思議な力を感じますが……。』


【気にする程でもないが――もしかすると追跡されたりするのかもしれないと一瞬恐怖を感じて】
【それとなく訊いてみるのだった】
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 03:34:47.98 ID:3AcSNBS6o
>>873

あ……そ……じゃあスカね……あーあ……

【既に暴き尽くしたなら自分の好奇心が満たされる事はない】
【それを悟ってようやく普通のテンションに戻って、本日何度目か分からないため息を零して】
【残るサンドウィッチへと手を出してはむはむと】

あら、ありがと……
勿論情報とかじゃなくて暇つぶしにでも呼んでくれて構わないわ
1人で時間潰すのもいいけど偶には誰かと話したいしねー……。

【ナプキンで指先を拭いて丁寧にブライトの名刺を受け取る】
【仕事関係で名刺の交換はあれど私的な場所でのそれは余り経験は無かったりする】
【名刺を表裏と見てポケットに入れて確かめるようにぱんぱんと優しく叩く、どこか嬉しそうな顔】

……ん?あー……普段は自室に置きっぱだからかなあ
いっつも持ってる杖が常時魔翌力垂れ流しでそれの影響よきっと。
神代からの杖が〜とか言ってるけどそれだけ聞けば緩んだ蛇口みたいなもんよねー

【細工というか不慮の事故?いや事故ほどでもないので偶然という事にしておこう】
【主体性がありながらも自在に姿を変える無地、元来紙とは様々な影響を受けやすいモノである】
【ならば垂れ流しの魔翌力の影響を受けてもおかしな話ではない】

【紙の特性についてブライトに説明する必要もないだろう】
【彼女こそ一番馴染み深い、絵は紙の上に描かれるモノだから】

875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 03:51:23.18 ID:wYfX1FcOo
>>874

【諦めてくれた様子なので安心してもいいのだろうか】
【遺跡のことを全て言わなかったのはもしかすると無意識にそれをカズネから遠ざけたかったのかもしれない】
【あの美しい光景を作りだす遺跡――魔翌力は無限ではない。もしかするとその寿命を調査で短くしてしまう恐れがある】


『では寂しくなったら連絡しますね?
 そうですよ。偶には息抜きしないと。』


【また爆発しますよ、なんて口が裂けても――もとい腕が千切れても言えるわけはなくて】
【なぜか嬉しそうに名詞を仕舞うカズネに小首を傾げながら、嬉しそうだからいいやと自己解決して】


『ならいいんですが……。』


【疑っている訳ではない。決して】

【さて、窓の外を見ればもう雨足もだいぶ弱くなって、帰るのに難儀する程ではなくなってきている】
【時計を確認すると既に夜も遅く、ブライトは会話用のスケッチブック以外を仕舞って帰る準備をし始めるだろう】


『さて、そろそろ私は出ますが、カズネさんはどうしますか?』


【次いでスケッチブックを示した後、財布を取り出して】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 04:04:51.81 ID:3AcSNBS6o
>>875

暇だったらお付き合いするわ……いや、暇は作るものか……

【含蓄深そうな言葉だけど思いつきを言ったに過ぎないので騙されぬよう】
【学者を自称するけれど中身は研究以外の経験の無い少女なのだ】
【一点特化型とはつまりはそういう事なのだろう】

なにを疑ってるのか若干気になるけど、いいわ今日は不問にしたげる
初めて会ったのにいきなりふん縛るのも、ね?

【容赦の無い発言は転じて差別の無い言葉でもある】
【その意識さえ無しに当たり前のようにカズネはブライトを普通の人間として扱っている】
【勿論それを優しさと取るか自分にとっての弊害と取るかそれはブライトという個人の決める事である】

んー……どうしようかしら、今日はこれといって用事もないし
帰っても作業が待ってるだけだしねー……、でもいつまでも1人でここにいるとカビそうだし
いいわ、私も出ますホラ行きましょ―――――――

【思い立てば即、残った紅茶を飲み干して椅子から立ち上がる】
【背骨を伸ばして欠伸を噛み殺して、さあ準備は出来た】
【少しは乾いたけどまだ濡れているローブを肩に羽織って先を急ぐように会計へ】

……アンタはアレよ、ほらお金溜めて旅行でも行って絵でも描いてなさい
アタシも一応は成人してるし……いや外見はガキっぽいけども、資金はあるのよ歳相応に

【姉御肌、いやただ単にそれが一番効率的だと思ったに過ぎない】
【ブライトがしたい経験を……旅行を……させてやるべきだろうと、一人よがり独善な考え】
【しかし屈託の無い笑顔を浮かべて会計を済ませようとするカズネの行動を果たしてブライトが邪魔出来るか否か】
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 04:26:43.01 ID:wYfX1FcOo
>>876

【ぜひ、とでも言いたげにひまわりの笑顔を向ける】
【偶にはカズネだった休暇を作ることだってあるだろうと期待しする】
【彼女が一点特化型だとしてもだ】

【疑ってはいないと言えば、嘘になるかもしれない】
【心の隅っこではほんのちょっぴりだけ疑いの目があるのだろう。先程のインパクトが大きかっただけに】
【でもわざわざ名刺に細工してまで何かしようとはしないだろうから、やがてはそんな心も消えゆくのだろうけど】

【カズネに続き、ブライトも立ちあがる】
【ショルダーバッグを肩にかけ、パールブルーの髪をかきあげて】

【そして代金を払おうとするも――とっとと会計を済まされてしまったことに気付く】
【自分が飲んだ分くらい払いますと言いたげに、スケブを抱えたままわたわたとジェスチャーするが】
【そんな笑顔を向けられては、さっきとは違って意味で押し黙ってしまう】
【ブライトの笑顔をひまわりと表現するなら、カズネのそれはまさしく太陽だった】


『すみません。本来なら付き合わせていた自分が払うべきなのに……。ありがとうございます。』


【会計を済ませたカズネに向けてスケブを示す。お礼の一言くらいはないと気が済まなかった】


【ドアを開くと刺すような冷気が吹き抜ける。急激な温度の変化に思わずスケッチブックを強く抱えて】
【やがて最後にぺこりとお辞儀をしたなら、彼女は夜の街中に去ってゆくのだろう――】


/このあたりで〆させていただきます!
/遅くまでお疲れ様でしたー!
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 04:35:56.77 ID:3AcSNBS6o
>>877

【カズネは基本的に正攻法しか用いない】
【無論嘘もつくけれどそれは面と向かって「嘘を言う」と宣言してのモノだ】
【だから細工をしたなら彼女は正直に言うだろう、というより性格からして言わなければ気が済まない】

【必要であれば躊躇わないが小細工は好まない】
【眼前に立ちはだかる壁は正々堂々と踏み潰す、なぜなら昔の自分を否定したくないから】
【そしてなにより、未来に立った時に後悔をしたくないから】

【彼女の行動原理はその単純な2つだ】


――――――それじゃね、絵頑張って!

【必要な事はしたしこれ以上の言葉は蛇足だろうから】
【変わらぬ表情のままでヒラヒラ手を振ってこれを別れとする】
【それくらいあっさりしている方が自分に合っていると思うしこんな湿度の中だ、自分の行動くらいはカラッとしていたい】

【消えてゆく背中へ最後に小さく「頑張ってね……」と残して】
【同じく彼女も夜の街中へ解けてゆく】

/お疲れ様でした!
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 07:23:11.40 ID:n67GaQToo
邪気眼、厨二、ファンタジー系なりきりのゴミ溜め
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1360506413/
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 17:03:07.01 ID:gvq9o/iGo
>>852

【――、男の笑い声と一緒に、通話は切れて】
【其の残滓が醸す物とは対照的な…、…噴水広場の、黒、玄、黎】
【烏の羽、夜の闇、森島初。電灯に照らされた少女が一番、白いのは皮肉めいている】


…、…ぁ。――いえ。


【ウェル子が近寄り、声を掛ければ――、考え込んでいたのだろうか】
【寒さで軽く紅潮した貌を、彼女は向けて。謝罪への返答とし――】

【……それから、缶コーヒーを握ったまま、俯いて】


えっ…、…と。……その――。
二年程前から、姿が見えなくて。……、それで、知ってる人を――。


【……、詰まりは、ただの『人探し』】
【珍しい話でも、特別面白い話でも無い。――だけれども、】
【あの男は確かに、あの性格の悪そうな話し口で、面白くなる≠ニ言っていた】
【――それともいつもの、ただの適当な話なのだろうか】



【藍と青=\―、森島初と森島京の瞳は、そんな、綺麗な¢ホ比だった】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/13(水) 17:25:01.52 ID:15tMPh+Ao
>>880

【カチャッ――ウェル子は缶コーヒーの口を開け、】
【脳内では森島初の言葉をかみ砕いていく】


【……「生き別れの兄を捜している」なんて人情話は、ウェル子にとってはカラスの餌にもなりはしない】
【一方で、それに何かしら関与することで『絶望』がもたらされるのであれば、悪い話でもない】

【否、そもそも最大の懸念事項は、『あの男』と『森島兄妹』の関連性――】
【とは言っても、現状、その解答を導く情報は皆無だ】

【独立不羈の大義名分の元に好き放題やられるのは癪だが、『あの約束』がある以上、それ相応には信頼を置いている】
【――というのが、ウェル子が『あの男』に抱いている感情で】

【……ならば、まあ、少し口車に乗ってみるのも、愚策ではあるまい】
【もしも、風向きが悪くなりそうならば、眼球か腎臓の一つでも抉ってやれば少しは懲りるだろう】


【――――と、一通りの思考を短時間で巡らせ、ウェル子は、コーヒーを一口飲むと、】


……へえ、行方不明のお兄様をお探し、ねえ


【穏やかな口調で、口火が切られた】


……いえ、探している、とはまだ仰っていませんでしたね
そう、貴方様は、『森島京』様のことを存じている人間を探し出すところまではクリア……

それで、貴方様がその次に求めているもの……お聞きしてよろしいですか――?


【ウェル子は、森島初に目を合わせることなく、その瞳は雲行きの妖しい空を映し込んでいた】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 17:43:58.48 ID:gvq9o/iGo
>>881

【――、そう】

【あの男がウェル子に、『面白いから』等と言うのならば】
【…、…それこそ、一般よりも少しは上質な絶望≠ゥ、】
【或いは、それこそ彼女を絶望の淵≠ゥら引き揚げられる様な、『何か』――】
【だが、三文芝居のような人情話など、無論、後者に妥当する訳も無いのであって】


 …、…その、次=\―?


【――、何故か、不思議そうに、呟くように】
【森島初は応えると、ほんの数秒、無表情を虚空へと向けて】


… それは――、


『兄さん』の、手掛かりが、全然無いから――。
…、…知り合いを探して、それで――、……それで――


【――そうして、言葉が詰まる】


【…、…「言葉に詰まる」事情は、幾らでも考えられる】
【心情の高まりの余り、言葉が出ないとか。また、単純に、質問の意図が掴み切れないだとか】
【だけど――、それとは何か、言葉に出来ない範囲で、『歪曲』している。『乖離』している。】
【それこそ、まるで。 …、…事情自体が存在しない@lな――、】


【――、それはそれとしても。 森島京は、『妹に全く手掛かりも残さず』失踪するような人物だったか】
【彼の友人であった、『世界征服を目指す少女』にさえも、要らぬ節介を焼いていた彼が――】
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/13(水) 18:12:04.24 ID:15tMPh+Ao
>>882

……煮え切りませんねえ

【第一にウェル子が漏らすのは、率直な感想】
【別に苛立ったりするわけではないが、どうも霞のようにぼんやりとして掴み所がない『森島初』を見て、純粋にそう思ったわけだ】

【だが、しかし、だ】

【ウェル子は少し頭の中を整理する】

【まず『森島京』――】
【一度会ったきりだが、あれは紛う事なき「お節介焼き」もしくは「甘々の善人」かといったところだろう】
【あの『眼』と……そして、無価値な演説を、ウェル子の攻撃から守った事実……ウェル子は忘れていない】
【……ああいう手合いなど、さくっと死ぬか、悪運強く生き抜いたにしても「厄介ごと」をため込むタチだ】
【ウェル子の『邪推』からすれば恐らく、『森島京』は――――】


【次に『森島初』――】
【自警団の手先として、送り込まれてくるくらいだ】
【この煮え切らない感じ、および『眼』と併せて鑑みるに……大概、頼まれれば断れないとかそういう人間か】
【結果、厄介ごとへの巻き込まれ方は、恐らく兄と異なる傾向を持つと推測】
【青は藍より出でて――なんて、ね】

【……そして、注目すべきは、『あの男』が、なぜか、『森島初』を監視していること】
【通話では「わたくしを監視」なんて言ったが、あれはどう考えても、『初』を監視していたらウェル子が引っかかったのだろう】
【と、なれば……この場でもっとも『価値ある者』は――――】


……森島、初、様――


【静かに語り始めながら、ウェル子は、ベンチを立つ】
【そして、間を持たせるようにコーヒーを再び口にしてから】



――貴方様は、死線をくぐったことは、ございますか――?



【初の方を向き、目線をその瞳に合わせようとしながら、両腕を大きく広げるだろう】
【そうして、直後には、ウェル子の背後に、複数のカラスと、『黒い羽根の奔流』が、旋風の如く舞い踊っていく――】


【――少しばかりの『殺意』を込めた『絶望の魔力』で、相手を威嚇するように、或いは、『試す』ように――】
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 18:37:34.46 ID:gvq9o/iGo
>>883

【――、 薄弱 淡泊 希薄 ――、霞≠ェ、適切か】
【何一つ、『断定的』な印象が、彼女からは得ることが出来ない】
【ぼんやりとしている。彷徨している。――、何がだろう。精神か、思考か?】


…、…ごめんなさい。何か――、少し、――


【ウェル子の感想に、缶を持たぬ左手を額に当てつつ、謝罪】
【…、…彼女自身も『分かっていない』のか、それとも、――】

【兎に角、そのまま、彼女の話を聴き続けて】
【そして―、―その場の、黒さ≠ェ一層増したのを、鋭敏に感じ取れば】





           どういう積もりかしら。


      【 ――  速 / 早すぎる =@】



【…、…ほんの数瞬で、足元に置いていたアタッシェケースを蹴り】
【蓋を開けると共に、そのケース自体を、座った自らの高さまで浮かせ――左手を、動線と交差】
【ケースが落下し始める時には、既に、左手に構えられている着剣拳銃=\―】


……、『そういう意味』での、知り合いなら。


【――、数秒の間に、銃口をウェル子へと向けて、牽制としつつ】
【自らは右肘でベンチを押した反動により立ち上がり、若干の距離を保とうとする】
【…、…右手に未開封のコーヒー缶を持っているのは、何か理由が有るのか】


【――何にせよ、先程までの混乱ぶりとは、打って変わり♂゚ぎている】
【相当に、場数を踏んだのか。先程までは、演技だったのか。或いは――】



 ――、私にとって、貴女を倒しておく@摎Rは十分なのだけど。



【 ―― さて 】
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 18:55:41.16 ID:veXMDFQoo
【夕刻のカフェ・店内】

【樫の木戸を開いた先、静かなジャズとオレンジの照明が醸す穏やかさは】
【窓の外を覆い出すのっぺりとした夜の黒さに良く馴染んで、心かろく温かい】
【語らうための場所。嬌声でも悲鳴でもないゆうるりとした雑談の声にだけ満ちた其処に】
【濁点をひとつ落とすような黒服に身を包んだ男が、ひとりテーブル席を独占していて】

(……何やら、昨日は妙な動きがあったらしいが)
(まさか寝過したなんて言えねえし……困ったもんだ)

【肩まで伸びた癖っぽい黒髪に灰色の目。無愛想かつ血色が悪い、着崩したスーツ姿の男】
【右頬には「牛の生首が乗った皿」の刺青があり、何処か不穏な印象を与えるのだろう】

【お勤めの後とも思われそうなその容姿ゆえか、近くの客がいそいそと帰る支度を始めたり】
【この男自体が珈琲一杯で数刻の間粘っているせいで店側も困り果てているのは、余談だが】

…………そろそろ働かねえと、セリーナにどやされちまうか

【――誰宛でもなく呟かれたそれ。知るものならば気付く、そんな程度】
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/13(水) 19:01:33.05 ID:15tMPh+Ao
>>884

【狂い散る『黒羽根』と、カラスの中、ウェル子は、酷薄な無表情を以て、初の動向を目で追っていた】
【ゆえに、初の一連の行動に、妨害は一切入らず、】


…………『結構』…………


【されど、立ちこめる霞が見せた「変化」に、まずまずの手応えと、満足感を覚えて】


霞の中でも方向を見失わないのが水先案内人――
視界遮る白い粒子など、暴風で吹き飛ばしてしまえばいい……


【ウェル子も距離をとるべく、バックステップを踏む】
【ちゃぷっ――と、右手に持つ、中身が半分ほど残るコーヒーの缶が揺れ、】


別に、わたくしと、森島京様は、お友達でも敵でもございませんが――
強いて申すのなら、わたくしは、緩んでいた彼の『芯』をはめ直して差し上げた恩人、とでも表現しましょうか


【言いながら、左手中指で、眼鏡のブリッジを押し上げれば】


……いつまでもわたくしを謀(たばか)ろうというのでしたら、その「上面(うわつら)」――




            抉って、殺してしまいますよ




【語気を強めて、遂に『明確』な『殺気』が、辺りに充満した】
【加えて、射殺すようなウェル子の視線が、初を貫こうとするだろう】


【果たして、ウェル子の『言霊』は、目前の彼女にだけ向けられたものだろうか】


【……いいや、この場に居合わせない『誰か達』にも、矛先は向けられているだろう】
【あげくには、姿をくらました「らしい」、あの「お節介焼き」にすら――ウェル子は、この瞬間だけは、『殺意』を、抱いていた】


【嗚呼、水先案内に手を抜かないのは、まさしく彼女の長所でもあり、短所でもある――】
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 19:30:59.22 ID:gvq9o/iGo
>>886


…、…ッ。
さっきから、よく分からない事ばっかり、何を――。


【――、そう、森島初には=A分からない】

【何を以って、彼女が『結構』という判断を下したのか――、そして、『水先案内人』】
【『芯をはめ直す』、と言うのが、具体的にはどういう事なのかも分からない】
【『謀る』…、…そもそも、『彼女は』謀ってなどいない。いないのだ。】
【…、…だから、全くの「正直な話」で、こうも、状況が複雑になる理由も、分からない】


【そして―、―再び混乱した思考に、向けられる殺気=\―】



…、…何よ。
私は、ただ。…、…『兄さん』の事を訊きたいだけで――。
……、ただ、今。……何処に居るのか、―― 知れたら、それで……――  ッ。



           ――   何なのよ、貴女ッ!!




【感情の昂りとともに、――着剣拳銃を、紫電≠ェ帯びて、焦げた匂い】
【鋭敏に感覚を刺激する其れとは、対照的に…、…瞳≠ヘ、弱々しいもので――】




   【 ―― 】



『――、あら、アナタ。 あの女の子に何か言ったでしょ。
 ジュリエットがロミオに向けるみたいな殺気=c…、「こっち」に寄越してくれてるじゃない。』


「…、…いや? 自意識過剰じゃねぇの、アンタ。
 尤も――、止めろ、ってんなら、善処はしてみるけど、さ。」


『そっちの方が厭。……何で、こんなイイ物=A止めなきゃいけないのよ。
 ――、あぁ、でも。あの子が抉って殺される≠フは、もっと厭ね。』


「――じゃ、其処がボーダーライン≠チて事で。」


【――、2つの双眸が、モニターに向けられて】
【片方は、『愉悦』…、…もう片方は、『意地悪』な色を浮かべていた】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/13(水) 19:59:49.77 ID:15tMPh+Ao
>>887

ご理解いただけませんか?

【ウェル子は、初が急襲してくる可能性も視野に入れていた】
【しかし、どうやら初は紫電をほとばしらせるだけで、攻撃行動らしきものは見せなかった】

【だから、ウェル子は、あまりにも、余裕が、ありすぎるくらいの状況で、二の句を次げる次第で――】


……わたくしは、『わがまま』なんですよ


監視するのは好きでも、監視されるのは嫌い
嘘をつくのはよくても、嘘をつかれるのは腹立たしい
虐めるのは気持ちよくても、虐められれば不機嫌で
痛いのは嫌、痒いのも嫌、暑いのは嫌で、寒いのだって嫌ならば、温(ぬる)いのだってお断り


…………何よりも、わたくし以外の誰かが労せずして得をするなんてことは、もっとも許せないことでして――――


【――ポイッ……と、ウェル子は、右手の缶を、前方に放り投げた】
【と同時に、凄まじい轟音を伴う、彼女の身長ほどの『黒羽根で構成された小竜巻』が、ウェル子の眼前に発生し、】
【――あっという間に、ウェル子の投げた缶は、粉微塵に引き裂かれ、中身のコーヒーは雲散霧消】

【そしてその風のうねりは、初に向かって、高速で突進を開始する】
【間にあるベンチすらも破壊し、突き進むそれに巻き込まれれば、もちろんタダではすまないだろうが――――】


しかし……『森島初』様――確かにお聞きしましたよ
なるほど――『兄さんが何処にいるのか知れたら、それで良い』――と
けれど、何かを得るには何かを払う必要がある……それが道理……


【――初は気づけるか】
【竜巻という実態のない存在は、振り払うには至極面倒だ】
【だが、その動きは極めて直線的ゆえ、】


…………お金や、モノが欲しいわけではございません

ただ、さらけ出してくださいよ

――――貴方様の腹を抉った中にある、『芯』を――――


【ウェル子と、竜巻そのものの「威圧感」に惑わされず、回避行動をとれば、容易にやりすごせるだろう――】
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 20:13:32.13 ID:gvq9o/iGo
>>888
/すいません、ちょっとご飯食べて来ます
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 20:20:11.15 ID:15tMPh+Ao
>>889
/あ、ごゆっくりどぞー
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/13(水) 20:32:41.43 ID:uTUlM6MGo
【路地裏】

【ジュウ、と肉の焼ける音がする。とてもよい香りとはいえないソレは、知る人ぞ知る人肉の焼ける臭い】
【元を辿ると顔を掴まれ、壁に押さえつけられたコートの女性へと辿り着くのだが――彼女は焼かれる側≠セ】

【女性の顔を鷲掴みにして壁に押し付け、その左手―色も形状も人らしくない―から紫の炎を繰り出して】
【そうして肉を灼く。そんなことをしているのは、長い金髪が特徴的な長身の男性だった】
【黒いロングコートは嵐の中を切り抜けたかのようにボロボロで、腰には申し訳程度に刀が一振り下がっている】

……本部の位置はと聞かれて素直に答える程の阿呆は、それはまあ、居ないよな。
だが正直予想外だ。仲間が目の前で同じ事をされたのを見た上で、逃げも命乞いもしないってのは

とりあえずもう少し……そう、ナンバーズか何かが釣れそうな程度に、声を上げてくれても良いんだが

【此処に置いて――正義や悪というのは、なんだろうか。焼かれている女性のコートには逆五芒星のマークがあって】
【周囲にはもう二名ほどの、既に息絶えた焼死体が存在した。世間的に見れば、悪という彼らだが】
【果たしてその死に様や男の所業が相対的に正義かと言えばそうではなく―――短い叫び声が、路地裏へと響き渡る。】
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 20:44:47.07 ID:veXMDFQoo
>>891

【――目の前の光景を、誰か夢だと嘲笑ってはくれないだろうか】
【祈る神などいないし信じてすらないのだけど。それでも、尊敬する人間のその姿は、余りに強烈で】

……シェン、だよな。何やってんだよ、お前

【僅かに震えた声の元、立ち竦むのはいつかの着崩した黒服姿の男】
【肩まで伸びた癖っぽい黒髪に灰色の目。】
【血色の悪さは以前と全く変わりないのに、この状況下により青ざめて見えた】
【右頬には「牛の生首が乗った皿」の刺青――覚えているだろうか。悦那と名乗ったこの男を】

…………なあ。放してやってくれ、そいつ。頼む

【一歩、歩み寄ろうとして。足元の死骸に蹴っ躓けば、更にその目を絶望色に瞠った】

【――そして、その邂逅とほぼ同時】
【音もなく路地の奥から歩み寄る一つの影。青藍色を零す黒い彼岸花が、揺れる】
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/13(水) 20:54:16.90 ID:uTUlM6MGo
>>892

……何故だい悦那、こいつらは平とはいえ機関員だ
親や愛する相手やもしかしたら子供なんかも居るかもしれないが、敵≠セろう?
尋問してその本部を問いただすのは至極真っ当なやり口だと思う、が―――

――――動くな悦那、一歩たりとも。

【ふと男の方へと振り向けば、以前見えた黄金の双眸は左のみが毒々しいまでの紫に染まり】
【ジリジリと顔を灼いていた左手を離せば、女性の機関員は崩れ落ちて――生きている、が】

【不意にかける警告か、或いは命令にも似た言葉と同時にシェンの背後に陽炎が立つ】
【右の金と左の紫という瞳は悦那から、鋭敏すぎるほどの感覚で察知した彼岸花の相手に向き】
【恐らくは陽炎――今や形を持った炎になったが、それは彼≠ヨの威嚇なのか。】

/絡み始めたばっかりなのですがご飯なので次が遅れます、申し訳ない……!
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 20:57:24.03 ID:gvq9o/iGo
>>888


…、…何、なのよ。わけ、分からない。


【――、『ご理解』なんて、彼女には出来っこない】
【ウェル子の言葉が、まるで、聞き取れはしても『理解』など出来ていないような様子で】
【あたかも、相手にされない子供が駄々を捏ねて、睨みつけるような、表情】

【故に――言葉はただ、遠く離れた何処かの誰かを、一層喜ばせるだけで】


 ――、ッ!!


【――然し。まるで、本能のマリオネットの様に、彼女の体は反応する】
【直線的な動きに、最適軌道で回避を選択して、竜巻を遣り過す】
【すかさず構えられた、左手の銃口は、――、缶コーヒー越しに、ウェル子を狙い】


    ――、 なん、で――。


【銃声=\―、紫電を帯びた其れは、缶を突き破り、『液体』を通過して、ウェル子の頭部へ】
【此れ自体を、避けられても。続いて浴びせかけられるのは――『紫電を纏ったコーヒー』】
【液体という『面』で制圧する、この状況では最善手≠ニ云える攻撃だった】


【――、だが、其処に彼女の、明確な意志≠ヘ無く、『反射的』に出た様な行動】
【そろそろ、ウェル子も勘付くだろうか】


【…、…森島初≠ノは、『芯』が存在しない――、否、少なくとも、其れは「見えない」】


/すいません、お待たせしました
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 21:10:19.14 ID:veXMDFQoo
>>893

【つらつら並べられるその言葉にも、以前の彼の面影はまるで無いように思えた】
【もっと思慮深い人間だと思っていた。否、「思い込んでいた」から】
【女性の方へ――例え機関員であろうと駆け寄ろうとした足は、その警告 / 命令にいとも簡単に竦む】

……――――っ

【彼の視線の先。途惑いがちに相手を見遣ると同時、視界にノイズが走る】
【頭が割れんばかりの痛み。叫び声。「死に戻る感覚」。自分は「誰」で、「何」だ?】
【咄嗟に悦那は頭を抱え、壁に寄り掛かるように躰を沈め――】

「――何や、面白そうな事しはって。天下の金獅子はんがまるで小悪党やなぁ?
 ナンバーズを呼ぼうとしてはったようやけど、“元”No.2では、役不足やろうか?」

【現れたのは若い男。蹲る悦那を一瞥したが、すぐに視線はシェンへ定められる】
【葡萄色の目、肩で切り揃えた白髪に青藍の燐光を零す漆黒色の彼岸花を挿し】
【黒を基調とした古風な袴姿で、足音の無い下駄の歩みは威嚇にさえも動じず】
【彼の手前に転がる死体の側。そこで漸く足を止めて、どろりと哂った】

/はいなーごゆるりとー!
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/02/13(水) 21:10:28.77 ID:TumZgFcY0
【風の国ー路地裏ー】
【数々の悪意が暗躍しやすい路地裏に、ひっそりと営業している一件の店】
【バー&レストラン『CNS』】
【荒くれ者から金持ちまで、多いに賑わう店であるー筈なのだが今日はどうやら様子が違う】
【何時もは店前に出ているであろう看板は無く、扉にはCIOSEの札が掛けてあった】

「きゃー!!!」

【店の中から聞こえるは女性の悲鳴】
【窓から店内を覗けば、仁王立ちをしている男、その目の前で倒れている美女】
【そしてテーブルの上には大量のラッピングされた箱がおいてある】
【男は斑色のバンダナと立体マスクをつけ、No14の文字と逆五芒星が描かれたスポーツサングラスを掛けており】
【赤色のラフそうな服とその上から羊柄のエプロンを着ている】
【女性の方は、豊満でスタイルの良い身体に牛柄のビキニとホットパンツを着ており】
【紫色の髪に蝙蝠の羽の形をした飾りと、ホットパンツから尻尾の様にサソリの尾がついている】

ありえん…ありえん…

【男は女性を見下ろしながら、ブツブツと呪文のように言葉を呟くと】

バレンタインなんか大っ嫌いだ〜〜〜!!!

【店の外まで聞こえるほど、気のこもった全力の声で叫んだ】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/13(水) 21:15:54.53 ID:15tMPh+Ao
>>894

【躱された竜巻は、そのまま直進した後、やがて虚空に溶けて消えていく】
【後に残るのは、吹き散らかされる黒羽根だけだ】


……さて、これはなんとも……


【そして入れ替わりに響く銃声に反応してサイドステップ】
【頭部への被弾を回避しておいて、】


……攻撃属性に不似合いな、


 【ウェル子は、】    『痺れない』、


【ふっと、背後の『奔流』と、それから『殺意』をも霧消させて】


……『目つき』、です、ねえ……


【――『紫電を纏ったコーヒー』を、浴びた】


…………ッ…………!!


【セーラー服が褐色に犯され、かつ、周囲のカラス達は慌てたように無秩序に鳴き、飛び回る】


…………これは……高く……つきますよ…………


【ウェル子はうっすらと顔に苦痛を浮かべながら、ガクッと、膝を折った】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/13(水) 21:36:01.40 ID:uTUlM6MGo
>>895

……、…………―――悦那?

【表情というものをわざわざ語るまでもないほどの『無』を呈していたその顔が、僅かに歪む】
【相手――誰かは分かっていなかったが、そうそう知り合いばかりが来るとも思ってはおらず】
【かといってその人物が現れて、何故友人だった£jが、ああも苦しんで倒れるのか】

【それが分からない。歪んだ表情というのは、その心理を一身に表したようなもので】
【紫の炎が形を持ち、龍の様に。無から歪んだ表情は、常人らしくもなく、にや、という笑みに変わる】

へえ……『知らない』って事は、スワンプマンはまだ情報端末も使えない程の重傷か
或いは死んだか、機関の情報共有は昔よりも退化して役立たずなのか……

元≠ナは駄目かって?そんなことはない、俺は平でも六罪王でも平等に接するよ
誰でも、何でも、機関員であれば等しく終わりを与えてやるだけさ。それが君等の選択≠セった
端末、あるのなら操作したらどうだい。『金獅子は哲学者の卵で堕ちた』とでも。まあもっとも―――

【『―――』――――言葉はない。有るのは唐突に踊って、彼岸花の彼を灼こうとする龍炎だけ】

【この火炎、熱量は圧倒的だ。真っ直ぐな機動ゆえに回避できないということもないが、食らうのはマズい】
【加えて―――男が魔翌力の扱いに長けているのなら二つの魔翌力を感じることも出来るだろう】
【一つは暗い『卵』の魔翌力。もう一つは、正反対の聖なる力――卵とは共生出来るはずもないと考えれば、シェンの持ち物に何か在るのか。】

/お待たせしました〜!
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/02/13(水) 21:39:35.32 ID:gvq9o/iGo
>>897

【――、コーヒーが、『当たった』瞬間】
【『森島初』はまるで、其れが「衝撃的」であったかの様に、目を見開く】

【そう――、少なくとも、あれ程の殺気≠ェ出るのなら】
【きっと、今の程度の攻撃など、簡単に避けて…、…反撃≠ェ来る筈で――否】
【少なくとも、殺気に『怯えた』彼女は、そう『思い込んで』、無意識に意識を任せて】



 …、…なん、で――。


……、私、何も、……してない。、のに。
ただ、…、…『兄さん』の、居場所――。…、…『居場所を見つけて』…、…。



  …、… みつけ、て ――っ!!



【――、そして、独りで勝手に、もう一度、混乱の渦に巻き込まれた末に】
【急いで踵を返し、アタッシェケースだけを引っ掴んで――、その場から、走り去るだろう】




  【 ―― 】



【…、…結局、労せずして得をした≠フは、モニターの向こうの人物一人だけ】
【その人物は、とても愉しそうに、にたり、と笑みを浮かべて】
【隣の和装のバタ臭い男が、苦い顔を浮かべているのも、気にせずに――】



     『 ――、あぁ。 綺麗。 』



【――、若しかしたら後で、PDAのコール音が鳴って、】
【例の男にしては歯切れの悪い、言い訳めいた言葉が聞こえるかもしれないが】
【…、…面倒ならば、切ってしまうのが一番だろう】


/取り敢えず、この辺りで!お疲れ様でした!
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 21:43:40.55 ID:TFw1Vd58o
【街中・商店街】
【にぎわう商店街の真ん中を、ひらり、と大きなスカートをはためかせて歩く者がいる】
【その少女は左手にアタッシュケースを持っており、右手に、数枚の写真や紙を持っている】


うーん、今週はどう動きましょうか……
列車の時に会った方々を中心に、正義の心を胸に秘める方々をスカウトする
作業に入りましょうか……

それとも、そろそろセリーナさんと一度顔を合わせていろいろとお話しした方がよろしいデスヨー?


【その少女は純金の三日月の髪飾りで長くつややかな黒髪をポニーテールにして整えていた】
【耳をアンテナヘッドホンのような機械で覆い隠した、銀色のカフスボタンが袖に付いた黒を基調とした丈がくるぶし部分まであるロングドレス】
【その上にフリルだらけの常に汚れ一つない真っ白なポケット付きエプロンを着用して、メタリックカラーの小さなブーツを履いた…俗に言う侍女服の少女】

【少女は現場で抜け目なく手に入れていた顔写真と、人相書きを見ながら、かちゃん、かちゃん、と機械の足音を立てる】


――気になるのは、"バッテン"さんたちを張っていた方でしょうか、なんといいますか……
秘密裏に動いているはずなのに、なぜだか張られている気がして仕方がないのデスヨー……


【ともあれ、自分が動かなければ何も始まらないのだ】
【目の前には選択肢が複数ある、今日はどうしようか?彼女は歩きながら思考を続ける】
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 21:50:12.74 ID:dToWIr8eo
【街中 どこかの露天の前】

う〜むむむ……

【バレンタインフェア!と大きく宣伝された露天の前で唸る人物がいた】

【2mを超えるであろう大柄な身体を僧衣のような紺色の民族衣装で身を包み】
【露出した肌に生やすは黄褐色と黒の縞を描く体毛】
【螺旋の金属飾りのついた長い木杖を右手に携えているその者は】

【虎の頭部をし、ふらりと尻尾を揺らす獣人であった】
【二足歩行の虎が服を着たような姿を言えばわかり易いであろうか】

む〜……わからん!
ミルク?ビター?ト、トリュフ……?何が違うってんだ
形だけじゃねえのか?いや、味が違ぇんだろうけどよ……

【虎の顔であるため、外見では年齢や表情は判りにくいが】
【声の調子から中年から老年期の男性であり、何やら困った様子であるのがわかるだろうか】
【縞柄の尻尾でたしたしと地面を叩きながら、様々な種類のチョコレートを凝視している】

【ファンシーな装いのチョコレート露天の前で唸る、巨躯の虎人は非常にシュールであり】
【誰かの目に留まることもあるかもしれない】
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 21:53:20.45 ID:veXMDFQoo
>>898

【やはり音のない垂直な跳躍が、僅かに袴の裾を焦がしつ龍炎を回避して】
【同時、舞い上がる青藍色の燐光。それは粘土のように宙で押し固められ形を変える】
【出来上がるのは虚空に咲いた台座のような蓮の花。男は其処に降り立って、軽く裾を払い】

「……そうか。それは残念やわ」

【何を指すのか不明瞭な言葉は、幻覚のよう揺らいだ蓮の花にも似て捉え難く】
【高い位置で指揮者めいて片手を掲げると、その掌中に青藍の燐光が再び舞って】
【男が立つ蓮の花の下から「機械製の根」が無造作に展開し、】
【枝分かれした一つ一つの先に小型ミサイルが実を付ける――その数、ゆうに10発はあろうか】

【――だが、勘が鋭ければ見抜けるだろう。そこには火薬の匂いも何もなく】
【武器の知識があるなら、そのミサイルの発射装置たる受け皿が余りにも適当な作りであるのにも気付ける】
【まるで囮のような、自分に視線を向けるためのような、大げさすぎる気の引き方】

……――――し、……避、け……

【真の狙いは彼の後方。地面に蹲る姿勢のまま、懐から銃を抜いた悦那】
【何かに操られながらも抵抗するよう歪に動くその躰。悦那の意志がギリギリのところで抗っている】

【だがこちらには「音」がある。拳銃を手にする際の硬質な音も、名前を呼びかけた声も】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/13(水) 21:55:34.22 ID:1U47rqNio
>>900

【街中における貴女の姿は、良い意味でも浮いたものであるのだろう】
【その奇怪な御姿と、可憐な顔たち、それでいて貞淑なメイド服】
【女の子なら誰でも振り向くその姿に、射止められる視線が一つ】


Прекрасный(綺麗)……


【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【ゴシック調の紅いミニシルクハットと同じくゴシック調の白いブラウス、首元には紅のリボンタイ】
【紅いチェックのミニスカートの上から黒いコルセットで細いウェストを締め上げ】
【編み上げブーツに黒いニーソックスの雪のように儚い印象の少女】

【胸元で仄かに光るのは十字架のロザリオ、首元へと細いネックレスのように結び付けられて】
【華奢な両手は大きな大きなバイオリンケースを握って、ふらふらと膝丈で揺らしていた】
【マリンブルーの瞳が貴女へと吸いつけられるよう、そのまま前も見ずに歩いていたなら、どん、と彼女は前の電柱にぶつかるのだろう】

【止める事も、もしかしたら可能かもしれない】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 21:55:52.95 ID:veXMDFQoo
>>902
/うばー大事な部分を補足!悦那の銃の狙いはシェンです
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/13(水) 21:57:15.39 ID:15tMPh+Ao
>>899

…………何も…………『抉る』というのは…………
……『物理的』な方法だけでは……ないのですよ……

【ただ、弁解するように、説明するように、とぎれとぎれながらも、事務的に空気が震える】

…………ふ…………ふふっ…………

【顔を伏せたまま、誰にも表情は見せず、しかし彼女の肩は小刻みに震える】

…………『居、場、所』…………『あれば』……いいですねえ…………

【初が去るのに、障害などありはしない】
【自由に、闊達に、『森島初』は、行く先の見えない荒野を彷徨えることだろう】


…………ああ…………そういえば…………


【誰に聞かせるわけでもなく、彼女の言葉は唐突に続く】
【立ち上がる様子も、身じろぎする様子もなく、】


…………『情報収集』、失敗しました……ねえ…………


【――二年の歳月は、彼女をどう変えたのだろうか】
【丸くなった? 尖った? ……いや、何も変わってない?】
【それとも見る人が見れば、違いがわかるのだろうか】


…………『対価無しは……認めません』よ…………


【人なんてモノは、月日がたてば、否応なく大人になっていくものだが――】


…………服の代金……払っていただきましょうか…………


【ウェル子は、ゆっくりと、スカートのポケットから、端末を取り出した】

【液晶画面を見つめる眼光は、獲物を狙う猛禽類に似て、研ぎ澄まされていた】


/二日間お疲れ様でございました!
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/13(水) 21:59:22.27 ID:KYqiV8Gy0
【大通り】

【灰色の髪、空色の瞳、大きくふさふさした狼の尻尾。】
【古びたコートにそれらを納め、小柄な少女が歩いていた。】

(……悪人が多い街、だと聞かされていたんだが。)
(私が触れていないだけで、今も何処かで誰かは殺しているのだろうか?)

【小さな右手でペットボトルのミルクコーヒーを持って、表情には出さず考え事に耽って。】
【無意識に、辺りを見渡した。】

【何を探している訳でも無い。蔓延る悪未満の厄介に、自ら首を突っ込みたいタチでもない。】
【だが、ちょっとした事でも目に止まる。何か目標がある訳でも無いから。】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/13(水) 22:09:21.25 ID:uTUlM6MGo
>>902

【根菜の如く形作られる幾つものミサイル――だが、それを見てもシェンは身動ぎすらしない】
【或いは、かつて議員だった経験。戦争だなんて銘打って、幾度も襲撃を起こした事から得た知識故か】
【そうでなければ本物であっても関係ないという思いか。異形の左手は、龍炎を放った時のまま、上げられていて】

―――回避行動は兎も角、接近戦に向いた身体も武器も持っていない

かといって魔術頼みでもない。詠唱や、ノーモーションにしても反撃が遅い
まして魔術師なら現代兵器を創りだしたり、呼び出したりするような事はあまりしない
経験則だが……技巧に長けて戦闘には向かない。そう見た、そしてイマイチ戦い慣れているようにも見えない

…………能力で出来た炎ってのは、放って終わり≠カゃあないぜ?

【くい、と。何かを招くように手首を捻ると、轟炎が路地裏の闇をぶち破って戻ってくる】
【方向はミサイルを並べた彼の背後より。一撃の威力が落ちているが膨張していて、ミサイルごと彼を飲み込もうとしているかのようだった】

【またそれとは別、シェンは右手に三本の長い刀身を持ったナイフを創成する】
【そして指の間に挟むようにして作り出したそれを、僅かばかり振り向いて悦那へ――明確な狙いを付けずに、投擲】
【ただ唯一、拳銃は別。場合によっては胸や掌ごと貫く可能性があっても、長大なナイフは止まること無く飛来する】

【この動き、流石は長きに渡って第一線で生き続けた男と言うべきか――闘いのセンスに於いてなら、真に機関の障害となるだろう、が―――。】
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 22:13:21.28 ID:TFw1Vd58o
>>903

【一声、己の自慢の聴覚に聞き慣れない言語の言葉が飛び込んでくる】
【何のことはないのだが、少女は気になり、そちらの方向に顔を向けてみた】
【目に飛び込んできたのは、絵本から飛び出してきたお姫様のような可憐な少女だった】

【負けず劣らず目を引く容姿の少女を見て、あら、と思わず声が漏れた】


(まあ、可愛らしいお嬢様なのデスヨー、おとぎの国から迷い込んできた、とか
ハカセ辺りが冗談めかして紹介したら、本当に信じてしまいそうデスヨー……しかしあの方
先ほどからワタシの方を見てどうしたのでしょう……今日のワタシ何か変だったでしょうか……あ!)

そ、そこの方!危ないのデスヨー!!


【ふと、こちらを見ていた少女の進行方向に電柱がある事に気が付いたメイドは両手を口に当てて】
【前も見ないで歩く少女の行先に障害物を発見、慌てて少女の側に駆け寄ろうとする】

【―――だが、パニくって急に進行方向を変えた瞬間、足元の石に躓いてバランスを崩し】


―――わ、ひゃあ……っ!?


【びたーん!と、少女の側に近付くよりも前に、綺麗に顔面から勢いよく転げ落ちた】
【助けるつもりが、なんか勝手に間抜けな負傷をしている……】
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 22:13:48.32 ID:udLU2UNMo
>>870
「へぇ、おんなのこみた...えふん。
変わった名ですだね...。 よろしくありすくん...」

見た目は明らかに彼よりも年下の二人
然れどそんな二人の優しさに甘んじ下手くそな敬語を喋る男は

「ってぇ!? シーアってありすくんより年上?
それもずっとなの!? 」

玄関に入りすぐさま目を丸くして聞き返す
流石は異世界、そういうのもありなのか...と

まぁ、確かに男を先に通し扉をしめる淑女ぶりは
その年には若干不釣り合いな気はしたけれど

/いえいえ! 僕も遅くてすいません...。
/今日もよろしくお願いします!
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/13(水) 22:22:52.20 ID:1U47rqNio
>>908

【憧れの人が振り向いてくれたなら、誰に向けた視線であっても自分のものと錯覚しよう】
【深窓の令嬢の溜息が自分に向けられていなくても、その吐息の破片だけは感じれた】
【そこの方と言われて、立ち止まった、驚いた表情が微かに水面に浮かんだのは、声をかけられるとは思わなかったから】

【――――それでも自分のことかな、なんて思っちゃうのは都合の良い思い込みであろうか】


……大丈夫?……顔、怪我したら……大変
綺麗な、お顔、お姉ちゃんの……美人さんが、ダメになっちゃう、よ


【顔面から転げ落ちたなら、まるでちゃぽん、と沈み込むような感覚に囚われるだろう】
【まるで地面が水面と化したように、気づいたら、彼女の目の前にちょこん、と座り込んでいるだろう】
【何が起こっているのか、貴女が理解するより早く彼女が声をかけるのだろうか】

【膝を曲げた、座り込んでいる貴女と視線を合わせるように、マリンブルーの瞳が揺らめいた】
【貴女と視線を交錯させたなら、純白の素肌に僅かなため息を溶かす、その色はとても淡やか】
【白色ですら濃く見えるようなそんな素肌が柔らかく煌いた】


Разбитый Стеклянный Синдром
――――――――Broken Glass Syndrome

ソニアね、人助け、するんだよUNITED TRIGGER≠セから……
セリーナも、ユウトも、きっと、そうするから……ね


【貴女の足元の地面と、先ほど転びそうになった地面へと、一つずつ鏡が出現している】
【地面に張り付くかのようなそれは、恐らく何らかの能力だろう】
【まるでトンネルのように、その鏡へと飛び込んだなら、彼女の目の前へと出現したのだ】

【綻んだ頬の形、浮かぶ笑みは微笑みと呼ぶには儚すぎて】
【細い形の良い眉毛が傾いたなら、僅かなノイズのようにも思えるぐらいに】
【少しだけ不器用なその微笑を、貴女へと注ぐのだろう】
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 22:25:11.00 ID:veXMDFQoo
>>907

「……恐ろしいお人やこつ。何から何まで、本当に
 機関がたァだ手放してもうたんは、ほんに惜しい事やな」

【シェンの読みは“全て当たっている”。恐ろしい程に、「全て」】
【この男に相手のような戦闘力など皆無。戦闘経験も然り、圧倒的に全て「相手が上」だ】
【――故に。見切りをつけるのは早かった】

【具現をふつりと解き落下、躰は既のところで龍に喰われる事を免れるが】
【着地と同時に蹈鞴を踏む足。どうやら具現の反動から来ているようで】
【落下自体、馬鹿正直に垂直で捉えやすいものだ――今度こそ明確な「隙」だろう】

……――――!!

【三本のナイフ。それは的確に悦那を刺し貫き、拳銃を持つ手を大幅にズレさせる】
【頭部を狙い据えていたそれが、元からの抵抗で逸れ、更に躰に深々と刺さったナイフで大きく狂い】
【最終的にシェンの肩口へと一発、まるで「全ての始まり」のような銃声が、轟いた】

【――否。既に、始まってはいるのだろう】
【相手が明確に悦那を攻撃したその瞬間に。もう、道は違えられないと】
【支配される意識下にそれを把握した途端、悦那の周囲に真っ赤な燐光が湧き上がる】
【「支配」の性質を持つそれ。遮られさえしなければ、それが躰に刺さるナイフへと纏わり付き始め――】
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 22:30:39.61 ID:A3hN7lIxo
>>901
/まだ募集してますか?
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 22:32:15.84 ID:dToWIr8eo
>>912
/大丈夫ですよ!
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/13(水) 22:45:16.45 ID:uTUlM6MGo
>>911

【龍炎は虚空を喰らって、シェンに届く目前にて花開くかのごとく八方へと散り、消える】
【ただそこに銃声が響いて、避けられないこともなかったろうに、右肩を撃ちぬかれ】
【痛みからだろうか。眉根を顰めるものの傷の割に反応が薄いのは、きっと『卵』の影響だ】

【そして――拳銃を破壊することは叶わなかったかと振り向けば、ナイフは赤い燐光に包まれるのが見え】
【あくまで能力は作るまで、その後をどうすることも出来ない―――と、結局は冷静に見据えるだけに留めて】

……青に対しての赤。魔翌力というより燐光と表すほうが早いという点
悦那が元No.2だという君を見た時の異様な反応……気になるね、実に気掛かりだ

なんならそうだ、キミらどっちも機関員同様、顔でも灼いて尋問するか――?

【挟撃される形になるか、それとも―――どちらにしても、今のシェンはひどく無防備に見える】
【炎も出さず、刀も抜かず、何かしら生成するでもない。ただ立っているだけの状態なのだから】

【―――だが、プレッシャーや明確でない力≠ノ敏感であれば、感じ取れるモノもある】
【それはシェンを中心として渦巻く流れ、何かが収束していくかのような目に見えないパワー】
【まず、接近はしないほうが良いだろうか。かといって遠距離攻撃で片がつくのならば苦労も無いのだが。】
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 22:45:56.45 ID:A3hN7lIxo
>>901
【夜の通り、露店が並ぶ地域の人通りは多い】
【かといってぎゅうぎゅう詰めではないが、閑散としている道でもない場所で、他人の迷惑になるような歩き方はやめるべきである】
【彼女の様に、両手を馬鹿みたいにぶんぶん振って、大股で歩くなんて以ての外ーーー】

ひーまっ!ひーまっ!ひーまーだっ!
姐さんは先輩と何か話してるしー!何もやる事なーいーなっ!

【長く三つ編みに纏めた銀髪を前に回した髪型で、目は紫色で鋭く、平均高めな身長】
【白黒の横縞模様のチューブトップの上に丈の短いレザージャケット、鎖の様な意匠を施されたベルトを交差に巻いてホットパンツを留め、黒いロングブーツを履いている】
【赤いチョーカーを巻き、腕に巻き付く黒い鎖とそれを纏める腕輪を左手に嵌めた、獰猛そうな雰囲気を醸し出す女】

【ーーーそんな女が、上機嫌な子供の様に、夜の街を大手を振って歩いている】
【ーーーと、女は歩きながら急にその歩き方を普通にして、真剣な表情で鼻をクンクン鳴らし出した】

ーーーこの匂い…チョコ!…だけじゃなくて…
これは!この匂いは…ッ!!

【何かを匂いで察知したらしい彼女は、いきなり走り出して、その場所へ向かう】
【その場所とはーーーやはり、虎の獣人がいる所】

ーーーやっぱり!!

虎だあああああああああああああああああああああああああああ!!!!

【と、思いきや、彼女は眼を輝かせながら、走った勢いのまま虎の獣人に飛び込んだ】
【獣人の力にもよるだろうが、もし獣人が彼女をかわせなかった場合、彼女は虎に思い切り抱きつこうとするだろう】
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/13(水) 22:54:37.38 ID:KYqiV8Gy0
/>>906で再募集
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 22:55:22.44 ID:dToWIr8eo
>>915

こりゃ面倒だな……適当に幾つか買っていくか?
5つも買えば中にゃ好きなのも……――ゴフォッッ!!

【チョコレートに集中していたせいか、女の突撃に反応することができず】
【抱きつかれた衝撃で思い切り体が傾き、虎人は屋台の柱に頭を強打した】

な、な、なにしやがるんだてめえ……!
俺じゃなかったら死んでるぞ!?気をつけやがれ!

【左手で柱にぶつけた箇所をさすりながら】
【自身の身体に抱きつく女を睨み怒鳴りつけた】

【ヒトより頑丈な身体ではあるが、流石に柱に頭をぶつければ相当痛いらしい】
【毛に覆われているためわかりにくいが、目元に微かに涙が浮かんでいたりする】
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 22:55:35.76 ID:TFw1Vd58o
>>910


――――!?……あ、あら……?


【うっかり足を躓かせて転んでしまった、はずだったが、気が付いたら自分は膝をついて、バランスを取り戻している】
【気のせいとは思わない、人工繊維の神経に転んだ感覚が今も残っている】
【何が起こったのだろう?きょろきょろを見回そうとする前に、少女の声が響いてきた】


―――ま、まあこれは、貴女の能力デスヨー?貴女のおかげで転ばずにすんで……


【――と、ここで目を見開いて、今この時の非常にマズイ状況に気が付いた】


……って、しまったぁ―――!助けるつもりが助けられてしまうとは……!
メイドにあるまじき失態デスヨー……!なんと情けない所をお見せしてしまったのか……!
大変申し訳ございませんお嬢様!なんと申していいか……!

……ってあら?UNITED TRIGGER?


【そこで少女の言葉に、よく聞き慣れた用語を聞いた】
【自分がその足で訪ね、同盟関係を結びに行った、そしてその足で一つの事件を解決してしまって以来】
【ある意味、切っても切れない関係になってしまったあの人たちの組織名だ】


――まあ、貴女もセリーナさんの組織の方だったのデスヨー?
このような所でお会いする事になるとは、ちょうど良かったかもしれないのデスヨー!
丁度あなた方の内の誰かとお会いしたかった、と思っていた所だったのデスヨー!


【パチン、と両手のひらを合わせて、眩い笑顔をソニアと名乗る少女に向けたメイドは】
【ひょい、と妙に身軽な動きでそのまま立ち上がり、背筋を伸ばして体の前で手を組み、姿勢を正した】
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/13(水) 23:00:31.37 ID:IfZOT/l1o
>>909
「もともとそういう理由で付けられたあだ名なのでしょうがないですね」
少し前はもうちょっと女々しくて弄りがいが合ったんだけど最近少しずつ成長してきてるんだよ

【少し笑いながら2人で付け足す】
【アリスは見た目の通りまだまだ成長期なのだろう】

26の結婚適齢期だよ
相手がいないし恋愛自体あんまり興味ないから結婚適齢期でもぜんぜん関係ないけどね
「ちなみに俺は16なので10歳の差があります」

【そんな風に2人とも何の躊躇いもなく年齢を告白】
【そういったところにこだわり等はないのだろう】

【アリスを先頭に歩き少し歩くと部屋が幾つかある通路に当たり、その一つで立ち止まりアリスが扉を開く】

「どうぞ、お入りください」

【そんな一言で、ウワバミに入るよう促すだろう】
【中は、さほど広い部屋ではないが個室として考えれば十分な広さだ】
【本棚、ベッド、出窓、テーブル、ソファーがそれぞれ1つずつ用意されているがそれ以外には何もない】

/ごめんなさい、見逃していました
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 23:05:04.99 ID:veXMDFQoo
>>914

「気になるか?なら教えたってもええんやけど、まだ早いやろな
 あッちは月彗(しすい)。今そッちが知るんは“それだけ”でええ」

【相手の気配を察せぬ程愚かでもなく、そして挟撃の機会を失うほど間抜けでもない】
【今度は相手へと向けた片手の先に、再び青藍色が舞い、練り固まって何かを形成する】
【やがて――大きな一輪の薔薇の花が、シェンへ体当たりを敢行するだろう】
【相手に向けて咲くその花弁の先は酷く鋭利で、剣山のようでもあり、月彗を守る盾をも兼ねている】

【――そして、一方の蹲る男】
【肩を打ち抜いた時点で、拳銃は悦那の「知己としての」最後の意思によって、ふつりと手放された】
【これからあるのは袂を分かつ相手への「敵対としての」攻撃の意思。赤い燐光は悦那本人から放たれている】
【ずぶ、と躰からナイフが抜かれ、虚空に浮上――鋒はまっすぐ、シェンへと】

……何で、だ……っ!

【問いかけと共に放たれる三本の刃。弾き返すのなど容易なそれは】
【ただし正確無比に打ち抜いた肩口を狙っていて、明確に刀を扱う相手の重要箇所を落とそうとしていた】

【――其処に渦巻く流れを見るに、刀など、抜く必要は無いのだろうが】
【前方からの剣山めいた薔薇、後方からの三本のナイフ。危機的な「挟撃」には違いない】
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/13(水) 23:06:20.47 ID:1U47rqNio
>>918

【貴女の身長はいかほどであろうか150cmあるかないかの彼女】
【その視線の――――マリンブルーが辿る先は、どんな景色を見るのであろうか】
【いずれにせよそれは、気高く咲く一輪の花をも、見るかのよう】


知ってる、の……お姉ちゃん
ソニアはね、Завербуйте(新兵さん)なの、だからね、あんまり知らないの……


【貴女の言葉を聴いて、しょぼん、と表情を沈ませるのだろう】
【純白の素肌に曇天のような暗澹とした色が浮いたのなら、それはとても目立つよう】
【可憐な白百合にわずかばかりの黒が滲んだら、それが照り輝くみたいに】

【僅かに伏せられた目、瞼が重なったならマリンブルーの瞳に深い彩が出る】
【斜光が傾いたのなら、月明かりに照らされる、その深い海のような色合いは】
【春に息吹く雪解け水を思わせるよう、潤んだ口元へと流していった】


自己紹介、しないと、セリーナに、言われたの
人には、ちゃんと、自己紹介するの、って……言われたから
ソニア……で、す、ソニア=エカチェリーナ=ドラグノフ

よぉしく、おねがいし、ます……


【です、とかます、とか――――日本語的な言い方は、彼女にとってなじみが薄いのだろう】
【細い指先が伸びるみたい、一つ一つ確かめるように紡がれる言葉】
【辿った後の道しるべには少し足りない形が明るく煌くみたいに】

【浮かぶあなたの笑顔、宵月が照らしたなら、その輪郭をはっきりと写す】
【綺麗であった、曇り一つ無い、まさに満月のような柔肌みたいに――――】
【身に纏う服装すらも、指先の一部のよう、肌の表層のように交じり合っていた】
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 23:08:09.76 ID:A3hN7lIxo
>>917
【獣人に抱き付いた女は、獣人が柱に頭をぶつけたのにも構わずに、服の下の体毛の感触を体と頬をくっ付けて体感している】

おほー!やっべ!虎だ虎!黄色!毛生えてる!わはー!

【…随分と興奮しているようだ、獣人の気持ちなんてつゆしらず、相手が虎である事が非常に嬉しそう】
【終いには、顔を上げて、睨みつけて来る獣人にキラキラと輝いた眼を向けてーーー】

なぁなぁ!虎殺し≠オてもいいか!?

【なんて、悪気の欠片もない、本気で問いかける始末】
【どうやら、彼女は動物が好きとかではなく、虎という存在と触れ合い≠スいだけのようだ】
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/13(水) 23:17:27.14 ID:dToWIr8eo
>>922

ええい、悪いことをしたら謝れ!
それと年頃の娘が軽々しく男に抱きつくもんじゃねえ!

あと、俺に触るならまずは許可を取りやがれ許可を!
毛づくろいも楽じゃねえんだぞ!!

【痛がる虎人の様子を気にした風もない、興奮した女へ】
【無理やり引き剥がしはしないが、好意的な反応を示すはずもなく】
【声を荒げて立て続けに説教を飛ばす】
【内心通用しないだろうな、とも考えてはいるが言わずにはいられなかった】

――あぁ?……ちっ、てめえ何の用かと思ったら俺に喧嘩売ってやがるのかよ
『殺す』ってえのはよ、餓鬼が生半可な気持ちで口にしていい言葉じゃねえぞ?

【次の女の言葉を聞き、虎人の口調に迫力が混ざる】
【木杖を握る手に力が篭り、全身の筋肉が微かに膨張する】
【ギロリ、と獣の鋭い目で女の顔を睨みながら】
【視線と態度で――女が本気であるかを問うた】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/13(水) 23:23:17.04 ID:b/ChG9Do0
>>906

【大通りの中、負のオーラを纏う青年が一人彷徨っていた】
【表情は暗く、目は死んだよう】

【そして長袖のコートを着ているが、左の袖は肘から上が空っぽだった】
【そんな青年が、前も見ずに亡霊のように少女の前に歩いてくる】

「能力者、能力者は・・・」

【少女の姿を確認していない】
【そのままドンと少女にぶつかる】

「あ、ああ! ごめん、お嬢ちゃん!」

【慌てて少女に目をやるが、その姿を確認し、表情が引き攣る】

「お嬢ちゃん、もしかして・・・能力者?」

【獣人か、人間かより】
【まず出てきた言葉がそれだった】
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/13(水) 23:26:20.22 ID:uTUlM6MGo
>>920

元No.2、月彗―――覚えておこう、釣り餌になる。
路地裏、酒場、カジノ……至る所に蠢く連中に名を出して、反応した奴は皆殺しで良いだろう?

【二度目の笑み。後、剣山の如き薔薇が飛来すると、更なる能力を発現して対処する】

【それは、2mを超す大きなヒトガタのなにか≠セった。ダークブルーの、鉄板を何十枚と重ねたような外見のそれは】
【見た目通りの硬さのまま、正面から剣山を受け止めて――両腕、十指の先が大輪の両脇から月彗に向く】
【数秒のラグを挟んで射出されるのはやはり紫の炎だが、効力は灼くではなく焼ききる=\―レーザーにも近い】

【そんな風に防御と攻撃を両立させ、両手を交差させるように月彗を狙いながら、だ】
【ほんの一瞬で、シェンの肩へと放たれた三本のナイフが全て両断されていた】

【見れば彼は刀を何時しか抜いていて、恐らくは居合≠フような形式で切り落としたのだろう】
【裂かれた刃の破片は男の脇腹や頬をさくりと切って、同時に右手で刀を扱ったことにより、銃創からも血が飛んだ】

【――――そして、反撃。渦巻いていた力が一挙として、津波の如き焔へと変貌し、路地裏を焼きながら悦那を襲う】
【ただでさえ強力な炎が一部の隙もなく襲い掛かるというのは―――かくも恐ろしいものなのか】
【もっとも、避ける方法はある。月彗にしろ悦那にしろ、高くへ逃れるか、下水道か。或いは周囲に転がる死体だって盾にはなる】


【その上で、シェンは更に攻撃を続ける。左手に創りだすのは針を巨大化し、矢のようにかえし≠つけた三本の武器】
【それを悦那へと、炎の目隠しの向こうから投げつけるのである。無論、刺さればただでは済まない】
【ソレには紫炎の力が込められている――つまり、ずっと触れていると発火する。抜きづらい凶悪な構造は、確実にソレを狙ったものだった】


【――三重の能力行使、実力での剣術。はっきり言って、この戦闘能力は化け物に相違ない】
【が、果たして肉体が耐えきれるかといえばそうではなくて、熱波の奥に覗く彼は苦しげに胸部を押さえていた。】
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 23:33:46.44 ID:TFw1Vd58o
>>921


【至近距離までよって気が付く、メイドの少女の極めて小さな背丈】
【小柄であどけない顔つきに、130cmないのではないかと思うほどの身長――見た目の年は同じくらいに見えなくもない】

【だが背筋をまっすぐ伸ばして、常に畏まった立ち振る舞いを見せる様はどこか気品にあふれ】
【いかなる場合でも眩い笑顔を振りまく少女は、先ほどのおろおろした様子とは違い、むしろ凛々しさすら感じさせた】


Завербуйте……?あまり聞き慣れない言葉なのデスヨー
パプ……じゃなくて、"ビブリオ"さんの翻訳ツールで解析……ロシア語?
まあ、この世界の国ではないのデスヨー……貴女もしかすると、他の世界からの来訪者の方デスヨー?

初めましてソニアさん、そして先ほどは見苦しい所をお見せしてしまい誠に申し訳ありませんデスヨー
ワタシはジャンクちゃんと言います、"WILD"の側近で、水の国の『フルメタルジャケット』と言う喫茶店を営んでおります
貴女方UNITED TRIGGERとは同盟関係にある、未だ名も無き、設立すらしていない組織の者デスヨー


【スカートを摘み、頭を下げて礼儀正しくソニアにお辞儀を行うと】
【"WILD"、未だ名も無き組織、確かに自分たちの組織にいない少女であったのは確かではあるが】
【彼女のいう事が本当ならば、ジャンクちゃんは実質的に自分たちの味方であるようだ】


貴女方の組織の方とは、まだセリーナさんと悦那さんの二人、後は確か……列車事件の最後にセリーナさんを
『リングホルン-V』まで運んだ龍の方……そう、確かユウトさんとおっしゃいましたね、あのお三方としかお会いしたことが
ありませんでしたデスヨー……

未だ"W-Phone"などの技術提供程度の繋がりではありますが、我々は共に同じ道を
歩む仲間である、セリーナさんはそうおっしゃいました、また一人大切な仲間にお会いできて良かったのデスヨー!


【す、と両手でソニアの手をやさしくすくい取ろうとしながら】
【ジャンクちゃんはどこかあどけない笑顔で素直な喜びを表現してくる】
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 23:34:12.18 ID:A3hN7lIxo
>>923
【獣人の思う通り、彼女は話なんてまったく聞いておらず、悪びれてなんかいない】
【ただただ、虎がいるという事が彼女には嬉しいようで、子供っぽい無茶苦茶さを彼女は持っていて】

ーーーにっひっひ…わかってねーな虎ちゃん…
強い奴ってのは熊とか狼を一度は殺してるもんなんだよ!アタイは虎殺しになって強さに箔を付ける!!

【睨みつける獣人の眼に怯みはせず、逆にニヤリと笑ってみせて、弓なりに湾曲した口元からは、獣のような牙が見える】
【強さに箔を付けたいから猛獣殺しの異名が欲しいとは、これまたとんでもない理由だ、獣人からすれば傍迷惑この上ない】

【次の瞬間、彼女の体にも力が篭る、獣人に抱き付いたままの彼女の力は、女性とは思えないくらいに強い】
【そのまま、腰を後ろに逸らして獣人を持ち上げようとする、この体制はーーー】

虎・殺・しぃぃぃ………スゥゥゥゥープレェェックスゥ!!

【ーーー彼女が狙うのは投げ技、スープレックスだ、もし持ち上げられてしまえば、そのまま反り返った勢いで脳天落下が待っている】
【幸いにも手が獣人の胴体にしっかり回っていない為にホールドは甘い、抜け出すのは難しくはないだろう】
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/13(水) 23:35:41.64 ID:KYqiV8Gy0
>>924

っと。

【スリか、と。まず最初に考えたのはそれだ。】
【然し、良く考えればスられるような物を持っていない。】

【では、只のうっかり者か? それなら良い。謝罪もあった。】

【……が。】
【続く貴方の疑問、或いは併せてその表情を見て、どうも、これは厄介者らしいと考える。】

……だとしたら、どうする?

【反能力者的思想は珍しくもない。この男もそれなのだろうな、と考えた。】
【嘘をついてバレるのが、一番良くない。心象を損ねて、ロクな事は無い。】

まさか、こんな人が多いところで、私のようなうら若い女を襲う気はあるまい?

【……問題は、危険性である。】
【こういう輩には人外差別思想併発者も多いと聞くし、危険だとしたら、すごく厄介だ。】
【無意識にだが、尻尾がぴんと張り詰める。】

【幸い、大通りだ。本当に厄介な事には、ならないと信じたい。】
【それは、お互いの為にならないからだ。】
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/13(水) 23:40:28.66 ID:uK3Wh3/T0
【人々も眠り始めた街の一角】
【――――人とも魔物とも異なった気配が漂っていて】
【見ればその原因。一人の少女から漂っている事が分かるだろうか】
【腰程に伸ばした銀の髪。小さな身体を包むのは鮮やかな色合いの着物。腰に提げたのはその容姿にそぐわぬ二振りの刀で】


「さて……コレでこの国の殆どは巡り尽くしたかの
あやつの子孫も元気そうで何よりじゃ。何処かに嘗ての輩を思い起こさせるのは……
くふ、まぁ故人の事はもう良かろうか」

【一人穏やかな笑みを浮かべれば、近くの花壇へと腰を落ち着かせるのだろう】
【人間しか住むことの無いこの街に人外の気配というのは些か不穏ではあるが――――敵意の無い事を読み取るのは容易な事】
【小さく息を吐いて、懐から何かを取り出そうとすれば】


「――――む?我の緑茶が無くなっているとな?
はて、何処で落としたものやら……
然れどどうしたものかの……今宵はあの茶を啜り過ごそうかと考えておったのじゃが……」

【ペタペタ。無い胸を探ったり、また懐の中を見てみるけれど、缶の存在など見当たらなくて】
【項垂れる小さな影。カチャリ――――と刀が音を成して】
【この時間、そして気配の事もあり、自然と人目を引くことになるか――――?】
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/02/13(水) 23:42:07.73 ID:veXMDFQoo
>>925

【盾の薔薇が焼き切られ、月彗を遮る / 守るものが無くなった先に】
【放たれた暴力的な炎の波の回避は、能力の反動か眉根を抑えよろめいた躰では成し得なかった】

「好きにしいや……あッちは、知らんし」

【にいと吊る口角は、本当にそれに何の意味も見出してはいなかった】
【そして、炎はそのまま月彗を焼き尽すも――その後に残るのは、木製のデッサン人形】
【彼の相対した月彗の躰は、それを軸に青藍色の「形成」の魔力で構成されたダミー】
【つまりは、本当の彼では無かったということ。あの小手先だらけの術の理由も掴めるだろう】

…………は、ハハッ
本当に、殺す気なんだな――シェン

【一方、死刑宣告のような攻撃を前に、悦那はそれ以上の言葉を語ることはなく】
【いや、語れなかったのだろう。傷ついた身体的な意味でも、傷付けられた心中的な意味でも】
【力尽き動かなくなった躰からは、月彗の「形成」の魔力と同色の血液めいたものが流れる】
【月彗に操作されていたことも踏まえれば――悦那を蘇生させたのは、彼なのだろう】

【炎が、武器が、悦那に直撃すると同時、真っ赤な燐光が一段と強く燃え上がり】
【悦那の躰を核に顕現するのは、5m程の大きさの巨大な怪鳥】
【嘴と脚の大きな寸胴の姿は、愚鳩(ドードー)の名に相応しく】
【頭部に金の王冠を戴き、その全身は黒い羽に包まれ、妖しく光る目は赤色の燐光を内包し】
【その姿は幻想的でありながら、各所に現代的な金属光沢を持った装甲を纏っていた】

【恐らくは装着型のマインドだろう――が、術者のダメージを反映したよう見るからにボロボロで】
【大きな翼を広げ夜空へと飛翔、撤退しようと試みるが、素早い逃走とはいかず】
【月彗も消え、残る悦那もこうして背を向けた今。追撃を与えるも、見過ごすも相手に全て委ねられ】
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/13(水) 23:42:59.44 ID:1U47rqNio
>>926

【薔薇のように気品があって、それでいて百合のように可憐で】
【同じ女性として羨ましいと思った、自分より背丈が低いながらも、その瞳は強く】
【解かされるよう、その瞳から零れる溢れんばかりのエネルギーで溶けてしまいそうなぐらい】


……うん、ソニアね……ロシア連邦≠ゥら、来たの
とっても、寒い国、いっつも雪で、見ても、見ても、真っ白な世界
だからね、こっちの国は、少し眩しいな……色が一杯で、疲れるの


【そう言って貴女へと微笑を傾ける、心音が届けば良いと思った】
【バイオリンケースを両手で握ったまま視線を合わせる彼女、重そうなそれがひらひらと揺れる】
【華奢な両肩が狭まったなら、細身の体躯に見合わぬ大きな胸元が押し込められる】

【チェックのミニスカートから零れる素足はニーソックスに包まれてもなお、その白さを掻き消されずに】
【むしろその色をコントラストの中に浮かべたなら、未だ消えぬ灯火のように震えた】
【けれどもそれは、掻き消える前の一息、強く吹いたなら、欠片も残らない】


どーめーかんけー……СОЮЗ(ユニオン)……みたいなの……?
Тыльно(本当)!?お姉ちゃん、ソニアの、仲間なの!
嬉しいの、とっても……とっても


【表情に淡い色が浮かんだ、瞬きしていれば見過ごしそうなぐらい、儚い表情】
【笑みの色とも取れよう僅かなクリーム色の断片を交えた、その色】
【微笑が強く染められたなら、そこに浮かぶのはくしゃっと閉じた瞼の残光】

【睫が解けるミルクに流した一片のお砂糖みたいに、その甘さをふんだんに濡らして】
【貴女に比べたならば劣ってしまうかもしれない、けど味わいだけは、負けないようにって】
【彼女の手は冷たい、それこそまるで氷を握ったかのよう、それでも――――握っていてくれるだろうか】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/13(水) 23:47:15.77 ID:dToWIr8eo
>>927

ちっ……一番メンドくさいタイプかよ
判った、判ったよ。売られた喧嘩は買ってやるぜ
別にお前みてえなのは初めてじゃねえし、血の気が多いのも嫌いじゃねえ

だがよ、ここじゃ周りの奴らに迷惑がかかるんでな。ちょいと移d――

【そこまで口にした瞬間、虎人は自身の身体に浮翌遊感を覚えた】
【女の身でありながら、100kgを超える巨体を持ち上げてしまう怪力】
【虎人はその後の展開を予想して小さく舌打ちをすると】

少しは……人の話を聞きやがれってんだよ糞餓鬼ぃ!

【脳天が地面に直撃する寸前、虎人は手に持った杖の先端を落下地点に当て】
【それを支えとして、頭が地面に叩きつけられるのを防ぐ】

(グッ――……!)

【だが当然、スープレックスの威力を片腕で支えたのだ】
【ヒト族を大きく上回る基礎筋力を持つ虎人とはいえ、負荷が掛からない訳がない】
【右腕に激しい痛みとともに、骨の軋む音を聞いた】

【即死級の攻撃こそ防いだが、未だに女にホールドされたままである】
【地面スレスレで、右手に持った杖で身体を支えている状態だ】

【アドバンテージは、未だ女の方にある】
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/13(水) 23:54:10.99 ID:b/ChG9Do0
>>928

「・・・っ!」

【答えは、肯定】
【それを聞き届けた時、青年は苦虫を噛み潰した様な表情になったが】

「そうか、能力者なんだな」

【すぐにその表情は和らいだ】
【獣人か、どうかなのかはいまだ問いたださない】

「なぁ、1つ聞いていいか?」

【青年は瞳を閉じ、絞り出すように聞く】

「今まで、人を殺したことはあるか? アンタにとって無能力者ってなんだ?」

【うっすらと瞳を開け、困ったように笑う】

「ワリーな、いきなりこんなこと聞いてよ。
 どうもさ、俺ってキチガイらしいんだ。
 能力者は全員、無能力者を見下してる人殺しにしか見えない」
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/13(水) 23:58:48.17 ID:A3hN7lIxo
>>932
【コンクリートに脳天をかち割られる事は無かったが、それは獣人の機転があっての事、この女はそれが無ければ容赦無く獣人の脳天を落としていただろう】
【ブリッジした体制のままとまった体は、すぐさま次の攻撃に出る】

んもぉぉーーいっちょーーーー!!!

【なんと彼女は、ブリッジの体制から両脚を跳ね飛ばして取り上がり、獣人を軸に一回転してからスープレックスをかけ直そうというのだ】
【未だ掴みは甘いままだが、繰り返されるとなるといよいよ危険だ、二度目は勢いも付いている】

【だが、その勢いはそのまま反撃にも利用出来る筈だ】
【狙い目は彼女が跳んだ瞬間ーーー地面から脚が離れ、空中に浮いた体は、踏ん張る事も出来なければ、怪力は半減する】
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/02/14(木) 00:03:43.13 ID:NdwR3l6no
>>930

【月彗――いや、デッサン人形か。ソレを焼き尽くすと、巨大なヒトガタは跡形もなく消え去った】
【アートマンなのかマインドなのか、また別の力かは結局のところ、分からずのままで】

【一方の、残った悦那にははっきりと見えるだろうシェンの姿。やはり、苦しげに胸を押さえ】
【その上膝まで地に付けている姿は、勝ちや負けという言葉の所在を霞の向こうへやってしまう】
【多大すぎる力、機関を潰すという一心、そしてその全ての為に、気高い精神性を失った男の姿―――】

【――刀を捨てて、握っているのはなんだろうか。聖なる魔翌力、それもかなり強力な――宝玉=H】

(あぁ……そうとも、[ピーーー]つもりでやったんだ。そして、これで死なれちゃ困る)
(乗り越えられるのなら今後もそうそうやられやしないと、信用できる……)
(同時に俺に近付かない、悦那は危険に足を踏み込まずに済む。これでいい――。)


……セリーナに、―――…………宜しく。


【そのままの姿勢で絞り出すように放つ言葉はひどく弱々しくて、聞こえたかは分からない】

【ただ、シェンは追撃をしなかった。出来なかったのかもしれないが、悦那が逃げる姿勢を見せた時点で戦意を捨てていた】
【もしかするとそこまで勘付けるやも知れない。[ピーーー]気でありながらも見逃すのは、どうにも不可解だろうが】
【やがて最後、空から見えなくなる頃にはシェンは刀を左手で不器用に拾い上げて――焼け焦げた道を、ふらりと歩いて姿を消した。】

/この辺りでしょうか……っ、お疲れ様でしたー!
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 00:10:11.72 ID:brC9fwHho
>>931


【かくん、と首を傾げてロシアに関する過去の情報を思い出そうとする】
【その国の話を前にしたのは、あの過去の正義組織に所属していた少年たちだったか、と】


ロシアの事をワタシに教えてくださったのは……確かノビタさんとドラさんだったでしょうか
あの二人も行った事はないとは言っておりましたが……ええ、日本と違い、冬に氷点下になるくらい常識
酷い時はマイナス10や20度は超えるとかなんとか……

ノビタさんも以前にフランスの方とお会いしたことがある、と言ってましたっけ


【かつて最も行動を共にした異世界の来訪者コンビ、今主に行動を共にする青年の古い友人】
【今や、片や生死不明であり、もう片方は独房で窮屈な生活でも送っているのだろうか――後者は完全に自業自得だが】
【絵本から飛び出したような、触れたら壊れてしまうと錯覚するほどに儚く、繊細な少女】

【同性型ながら、美しいと感じる―――感じる事の出来る自分の特異性もろとも、彼女はそんな感動を心地よく感じていた】
【冷たい掌に伝わってくる侍女の手は、熱などむしろ伝わってすら来ない、鉄から熱を奪わない代わりに、通しすらしない素材なのだろう】


ええ、ある女性の味方……と名乗る変態的科学者兼冒険家が考えた組織なのデスヨー
正規構成員が出そろっていませんので、まだ立ち上げまでは至っておりません、当面はかつてのjusticeや対機関連合同様、
技術提供面での、貴女方の援護を担当する事となるでしょうが……

セリーナさんたちにも、こういった物を提供させていただいているのデスヨー?
この"W-Phone"、この間の列車事件の時も本当に役に立ちまして……


【そう言ってジャンクちゃんがアタッシュケースをその場で開いてソニアに見せる】
【それは、4つの柄の携帯端末だ、もしかすると時折セリーナたちが手元でいじっていたのを見たことがあるかもしれない】
【かつての『情報統合ネットワーク』を閲覧するためのツール、"W-Phone"だ】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/14(木) 00:11:03.69 ID:1VvJDt4mo
>>929

「───あのっ」
【たった一声でその性格を想起させ得る、控えめな調子の──それでいて、明るい声色だった】
【彼女、黒一色の振袖で肌を覆い、萌葱色の髪をかんざしで纏めた少女が声をやったのは】
【茶を探る相手がつい、その腰に帯びた刀の鯉口を鳴らした、丁度その折の事──】


「お茶……緑茶、でしたら……良ければ、私──……余って、るんですけど」
「良ければご一緒……しませんか?なんて……えへ」

【気付けば傍らに寄っていた少女の手には言葉を示すようにして魔法瓶が握られていて】
【同郷の士だろう相手へ親しみを、それと同時に言い知れぬ“気配”に対する猜疑心のこもった】
【そんな、柔和とも引き攣っているともつかぬ複雑な笑みをかければ、一文字に整った前髪がふわりと跳ねる】

【もし承諾を得られれば、彼女はその表情を一層明らませて、きっと、相手の隣へと腰掛けるのだろう】
【それと、もう一方の、腰まで垂らした手には──唐草模様の風呂敷で包まれた、何やら箱らしいものが提げられていて──?】


/まだいらっしゃるようでしたら……!
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 00:14:53.63 ID:6Nqxb1eBo
>>934

【女が二度目のスープレックスに移行しようとする寸前】
【虎人の身体に『魔翌力』が循環し】
【それは瞬間的に木杖を伝わり『地面』へと流れ込んでいく】

【無理にホールドを外さず、両手ではなく片手……杖で身体を支えた理由はなんだったか】
【その理由は簡単である。これが、虎人の攻撃手段に繋がるものであったからだ】


            ――――《蝗虫[ウアンツオン]》――――


【虎人は言霊を呟く。どこか遠く異国の言葉】
【其の言葉が鳴り響いた瞬間、異変は発生する】

【バネのような、急激な勢いの"地面隆起"】
【極狭い範囲ではあるが、地面が小さな柱のように飛び出した】
【自然では決してありえない現象が、女の着地点に起きる】

【《蝗虫[ウアンツオン]》――バッタを意味するその術は、急激に地面を盛り上げ対象跳ね飛ばす効果を有す】
【行動が成功したならば、技を仕掛ける前に女の身体が跳ね飛ばされる可能性がある】
【その場合ホールドが離れることになるであろうが、この術をくぐり抜けたならば技を続行するチャンスともなる】
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/14(木) 00:18:20.18 ID:ZEoRfGK50
>>933

……ふむ、なるほど、中々面白い事を聞くね。

【少し、考え込む。】
【「私」の基準では、生物種を二分するのは「能力者」「無能力者」の壁では無い故に。】

まず……返答の順序を変えさせて貰うが。
私は決して、無能力者を見下したりはしていないよ。信じてくれるかは、別だが。

【つまり、無能力者とか、能力者とか、そういうのは私の善悪に関わらない。】
【それは「不自由の領域」であるからだ。能力が欲しくて能力を持つ訳じゃない。】

私が蔑視するのは、カノッサ機関を主とする「悪」だ。

【もっとも、善悪ーー正義の基準は、人に因る。こいつは、多分私とは違う。】
【迎合は、しない。この男に合わせてその場を凌ぐのは、私としては少し、聡明過ぎる。】

その上で、だ。
私は「悪」を殺した事があるし、殺して良いとも思っている。殺さなくてはならない、ともね。

……で、どうする?

【不敵に笑って、じっと目を合わせてやる。】
【内心では警戒している。ある意味、怯えてもいる。さて、こいつはどう出る?】

【……路地裏の入口を、横眼に捉える。】
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/14(木) 00:21:30.37 ID:lV3fvunLo
>>936

【うんうん、と貴女の言葉を聴きながら何度も、何度もうなずくのだろう】
【それはまるで子守唄を聞く娘のよう、貴女の声をまるで魔法のように辿る】
【マリンブルーの瞳を真っ直ぐに向けたまま、ほんの僅かも揺らめかせずに】


ノビタ、ドラ、もしかして、二人とも、ロシアの、人
だったらね、会いたい、ソニア、二人に会いたいの

――――会って、お話したいの、いろんなこと……


【言葉の果てはかすかな慕情、郷愁にも似た、藍の色】
【見たところ15歳程度、親と一緒に暮らしていても無理が無い――――否、それが普通の年代】
【火と恋しさは国をも[ピーーー]、やがて問うような魔法の言葉】

こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいにしては淡すぎる、果てない呼吸の成れの果て、それが紡いだ一片の詩】
【会いたい、そんな言葉、きっと貴女にとっては何よりも辛い言葉なのかもしれない】
【そんな事すら知らずに言葉を紡ぐのはまだ、彼女はきっと、子供の方に揺れ動くのだろう】


あ、ソニア知ってる、それね、セリーナが使ってたの
セリーナ酷いんだよ、ソニア、貸して言ってるのに、貸してくれないの

――――……お姉ちゃんは、そんな事、言わないよね


【言葉のトーンが代わった、甘えん坊の色が、その表層に出てきた】
【とん、とバイオリンケースを地面に置いたなら、両の手を合わせて、口元へともって来る】
【お願いのポーズ、膝を曲げて、視線を合わせて、そう馳せた】

【横髪から零れる純白の素肌、濡れるようなマリンブルーが淡く広がっていく】
【だめ、なんて言葉を付け足したなら、合わせた両手が一つに重なって、お祈りのポーズに】
【指先越しに煌く瞳と、その柔肌をまるで一杯に掻き混ぜた】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/14(木) 00:27:12.68 ID:4pdBeXA60
>>937
【人を斬るために携えているのであろうその刃】
【それでも、尖ったような気配は無く。さて、この先どうしたものか――――なんて思考を巡らせている時に耳を通る声】
【見上げるのは、銀色の双眸で】


「む――――左様であるかの
然れど、その茶はお主が……否」

【ふと笑みを作れば、隣の場にうっすらと積もっているであろう土を払い落として】
【こくりと小さく頷くのだろう】
【断ろうと思った――――が、断ってしまえば逆に失礼に値するだろうか】
【すまぬな――――少女らしからぬ古くさい口調。声質も凛とした物であって、やはり違和感を抱かせるのかも知れないが】


「ならば、有り難く頂くとしようかの
しかし、お主……その箱は、一体何じゃろうか?
商売道具ならば無理に答える必要も無いのじゃが……良ければ、知りたい所じゃの」

【少女が腰を落ち着かせれば、ふと視界に映るのは風呂敷の其れ】
【入り交じった笑みに返すのは、柔らかな言葉と柔和な笑み】
【茶が余って居ると言って居たが――――それは魔法瓶に注がれている物なのか、或いは―――?】
【幼い眼が、興味津々といった様子で少女の顔。継いで風呂敷へと移されるのだろう】
【やがては小首を傾げて、問うて――――答えたくなければ、無理に答える必要は無いのかもしれないけれど】
/宜しく御願いしまする!
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/14(木) 00:33:36.43 ID:bSSh1yaTo
>>938
【スープレックスの連続攻撃に以降する為に、華麗にそして力強く、女は跳ぶ】
【路上で突如として始まったプロレス技は、通行の迷惑極まりないが、見物となれば話は別ーーーいつしかギャラリーが集まっていて】

ぅううううううううぉおおおおおおおおおおおっ!?

【不意に滾る魔翌力を感じたが、最早ここまでくれば止められないーーー女はそのまま攻撃を続行しようとした】
【ーーーが、その瞬間、跳ね上がった地面に捕らえられ、打ち上げられる】
【しかも獣人から手を離してしまい、自分一人だけが無理な体制で空中にーーーそして落下】

【コンクリートにぐしゃりと落ちた、かなり痛々しいがしかし、女は地面に手を付いて立ち上がる】

…にひっ!にっひっひっひっひ…!そうだよなぁ…抵抗するよなぁ…
ーーーそうじゃなきゃ面白くねぇ!弱っちい虎を殺してもなんの意味もねぇよなあ!

【立ち上がる女は、全身打撲を負ったというのに、楽しそうに笑いながら獣人に叫ぶ】
【完全に自分目線な話ではあるが、戦いを楽しんでいるようだ】
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/14(木) 00:34:19.66 ID:dTb3GFiD0
>>939

【少女の返答に少し表情を曇らせる】

「そっか、殺したことあるのか・・・。
 そんなに小さいのに、大した奴だぜ。アンタ」

【青年は力弱くほほ笑んだ】

【大丈夫。目の前の彼女に憎しみは、湧かない】

「悪は殺してもいい、ね。まるで発狂した俺みたいな考え方だな」

【青年は思考の海に沈む】
【哲学者の卵を植え付けられる前から、正義の味方だったつもりは毛頭ない】
【悪を憎み、弱気を守る】

【甘ちゃんで無力な自分には、そのどちらもできなかった】

【だが、冷酷な人格と力を手に入れた今ならどうだ?】

【目の前の少女の様に正義に生きれているか?】

「無いな」

【青年は膝をついて目線を少女に合わせ、笑った】

「いや羨ましいよ、悪を憎み、悪を断つ。
 力を手に入れた後でも俺には結局どっちもできなかったからな」

【それでも】
【悪に染まった人間を殺したいと聞かれたら、答えは多分Noだ】

【今でもきっと、正義と悪の、どっちにも煮え切らない甘ちゃんの半端者】

「だから俺はアンタに敬意を表する、だけど悪い奴だから殺していいなんて俺は思わない」

【1つお願いなんだけどよ、と】
【青年は言葉を続ける】

「フラジールって名乗る、スクラップの塊みたいなアートマンを使う女の子に会ったら。
 殺さないでくれるかな? アイツは殺人鬼だし、キチガイだけど。
 もしかしたら俺よりは救いようのある奴だと思うんだ」
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 00:38:45.77 ID:brC9fwHho
>>940

【それにしても、先ほどから妙にむず痒く感じる『お姉ちゃん』という言葉】
【元がデフォルメチックな体格のため、小柄なソニアよりもさらに一回り小さい体格の少女ゆえ】
【造られてから、ただの一度だって『お姉ちゃん』なんて呼ばれた経験のないジャンクちゃんは】


―――お姉ちゃん、デスヨー、なんだか慣れなくってむず痒い感じがしますね……ふふ

あ、いいえ申し訳ございませんデスヨー、今お話しした方々は日本という国の出身なのデスヨー
ソニアさんもお話は聞いたことはあるかもしれないのデスヨー、この国の共通語と同じ言語を喋る、島国で
文化はどこか櫻の国に似ていると言う話なのデスヨー……

ですが、ええ……おそらくは貴女と同じ世界の出身、いつの日か貴女にも合わせて差し上げたい方々なのデスヨー…
いえ、ドラさんは不安ですけど、"WILD"並みに


【見た目は15歳程度だが、言葉や言動からは今の所それよりも下なのではないか、とジャンクちゃんは考える】
【あの色欲が服を着て猫耳つけて歩いているようなケダモノであっても、こんな幼い子相手に牙は向かないと信じたいが…】
【幼い割に、やや色気を感じさせる体つき、過去の彼の言動を考えると―――会わせるべきかどうか本気で不安だ】

【あの少年たちも、"WILD"が初めて会った時はこの少女と同じくらいの年頃だったのだろうか】
【親と暮らしているのが当たり前の年頃の少年たちも、今ではこの世界を巡る内に大人になってしまった】
【そう考えると、どうしてもやりきれない気持ちになってしまった】


ええ、こちらは各正義組織所属者全員に配布していく予定のツールなのデスヨー、心配なさらなくとも
ワタシがソニアさんに今この場でお渡ししても構わないのデスヨー!どのみちワタシもセリーナさん宛てに
メンバー全員分の通信機をお届けしなくてはならなかったのデスヨー

柄は全てタロットの小アルカナの柄となっております、ソニアさんはどちらを手に取って見ますデスヨー?


【アタッシュケースの中に大事に保管される、赤い剣、青い杯、黄色の硬貨、緑の杖の柄の携帯端末】
【好きな物を取って構わない、ソニアにそう告げた】
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 00:41:12.73 ID:kFUNhWNGo
【水の国の首都から離れた平原】
【踝まで伸びた下草は冷たい風に揺られてまるで静かな海原のよう】
【月は変わらず揺蕩うように世界を照らし、そして1つの人影を包んでいた】

散らして、3つ……3つを2つ、組まずに繋げて―――――――

【その身体は屈んでいて、遠目に見れば祈っているようにも見えるか】
【であれば何にその祈りを捧げているのか、この海原に?浮かぶ月に?】
【それとも――――――――】


右で蒐めて……左で、飛ばす―――――――

【消え入りそうな声色に紡がれる言葉】
【その後に月明かりを返すような白い光が放射状に一瞬放たれる】
【輝きに眼をつぶれば耳鳴りのような無機物の高い音、後のガラスの割れるような音】

【地にその両手を置き祈る彼女の掌から伸びる「式」】
【真円を描くソレは内部に3つの花弁を有し風車のように回転を始める】
【右手の円は左回転で左手の円は右回転、僅かに触れる箇所からは「きぃん」という歯車にも似た音】
【互いの回転率を上げながらその輝きは増してゆく、相乗効果】

……遮蔽物も無いですし、これで

【回転がトップへ達したならば右の式は渦を描きながら周囲に漂う魔翌力を吸入し始める】
【輝きを伴うその行為は周囲の草を渦状になぎ倒す、その異常さに気がつく者がいてそしてその原因に向かうならば】

【出会うだろう、白無垢に】

【最上の絹糸にも似た艶やかな色合いの長い白髪】
【一点の曇りもない白磁のような肢体、肌色それらは人間離れしていて】
【横顔たるや彼女を見た者が絵画の世界から抜け出したのかと疑いが浮かぶ程の物】
【作り物めいた造形、見た者によっては或いは怪しく感じるがしかし】

【その姿は、祈るようなカタチはそれだけで神聖にさえ感じるか】
【捧げる彼女は一方で酷く普通でもし誰かが近づいたならば「こんにちは」と眼を細めて平坦に呟き】
【にこり、と蠱惑的な笑みを浮かべるだろう】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/14(木) 00:49:35.57 ID:lV3fvunLo
>>944

【彼女にとっては会う人見る物全てが彼女よりも大きくて――――】
【それは今までずっと、生まれてからここまで生きてきた間、ずっと、そうだったから】

【身の丈以上の銃、ぶかぶかの軍服、ぶかぶかのブーツ、それら全てが、彼女の日常だったのだから】
【例え貴女が彼女より小さいとしても、彼女にとって女性はお姉ちゃんで男性はお兄ちゃん】

【心の奥底まで刻み付けられた音律はちょっとやそっとの不協和音じゃ揺るがない】


日本……ソニアね、名前だけ、知ってるよ
綺麗な所、って聞いたの、争いの無い、平和な所
お姉ちゃん、知ってる――――日本にはね、Армия(軍隊)ないの

ソニア、分からないの、想像も付かないの……だからね、行ってみたかったの


【軍隊の無い国、それは一体、どんな国なのであろうか、思う心は尊く、それでいて惨め】
【言葉の端々に滲んだ、彼女の価値観、或いはその過去を、僅かながら逡巡できるだろうか】
【少し遠くを見たマリンブルーは、海の色というよりむしろ、青空を写しただけの虚像のよう】

【WILD≠ニは人の名前であろうか、不安とはどういうことなのだろうか、と少し考えてみたり】
【悪い人じゃない、ってことは確かだろう、と思った――――こんなに可憐でたくましい貴女が仕えるのだから】
【きっと、優しくてカッコよくて誠実で素敵な人なんだろうなぁ】


Тыльно(本当)!ソニアの、なるの……?
だったらね、ソニア、これ、欲しいな

Монета(お金)……ソニア、お金無いの、だからね、お金、たくさん貰えるように、って


【そう言うと、細い指先が伸びるのだろう、ピアニストのようにしなやかな指先が】
【黄色の硬貨のそれを握ったのなら、大事に両手で抱えるようにもって】
【掌の中に納まるその機械に彼女の表情が明るく染まる】

【バレンタインデーを待つ少女のよう、その手の中に溜めるのは愛する人への思いの塊】
【それが結ばれなくても良い、救われなくても、ただ思うだけで――――】
【有難う、その言葉が贈り物のように貴女へと届けば良いと思った】
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/14(木) 00:50:10.43 ID:1VvJDt4mo
>>941

【雪を払い除ける相手の計らいに、「どうも」と一礼してから、少女もまた花壇の上に腰を降ろす】
【感じ取れた、異様な雰囲気に一抹の不安を覚えてこそいた、けれども】
【相手の自然な笑みに当てられて、それは徐々に、心の中で氷解しつつあった──】


「気にしないでください、くすっ……こういう事もあろうかと、いつも多めに作ってあるんです」
「それと、これも……仰る通り、商売道具ではありますけど……余りものですからっ」

【所々、不可解な笑みを──言葉の節々に古めかしい言葉遣いが飛び出る都度に零しながら】
【風呂敷を広げれば、漆塗りの重箱が艶やかな光沢を伴って、その姿を露呈する】
【「遠慮なく召し上がってください」と言葉を添えて重箱の蓋を開くと、中にはおはぎが──所狭しと敷き詰められていた】


「それにしても……くすくすっ、その喋り方……なんだかおじいちゃんみたいですね……っ!」
「気分を悪くされたらごめんなさい、でも……故郷の祖父に良く似ていてっ」

【手際よく風呂敷の上に茶の準備を進めていく少女は、揚句、どこからか予備のコップまで取り出す始末で】
【次いで、魔法瓶からまだ湯気を上げる緑茶を二人分注いでいく途中、ふと、やはり控えた調子で相手へ問う】
【先程の笑みの原因は、これだったらしい。薄ら笑みを貼り付けて、茶を注ぐ傍ら、相手を横目で見遣った】
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/14(木) 00:52:12.93 ID:6Nqxb1eBo
>>942

うおっ、とっ!
ちっ……投げ技なんざ久々に食らったぞ!
死ぬかと思ったじゃねえか!

(……手首を痛めたか、右手には期待できねえな)

【投げ出された虎人は、左手と両足(肉球付き)で綺麗に着地する】
【猫科混じりは伊達じゃなく、この類のアクションはお手の物であった】

【不意を付かれる形でスープレックスを食らった代償は大きい】
【咄嗟のことでホールドを外すことが出来ず、結果として利き腕を持って行かれた】
【鋭い苦痛と共に、細かく痙攣する右手はこの戦闘中使用できないだろうと判断し】
【杖を左手に持ち替え構え直し】

てめえは全く以て戦いの礼儀ってえもんを判ってねえな!
虎殺し名乗りてえなら真正面から堂々と!名乗り上げてからやりやがれ!

真っ向から力を競って初めて、勇者を名乗れるってえもんだ!

【女との距離を測りながら、虎人は女に、というよりは】
【ギャラリーに呼びかけるようにして多少芝居がかった声を上げた】

俺は大地の信徒グー・ゲルギル!
母なる大地の名にかけて……てめえにお仕置きしてやるぜ糞餓鬼!

【朗々と啖呵を切りながら虎人――グー・ゲルギルは】
【杖を手元でくるくると回し、カツッと音を立て先端を地面に打ち付けて】
【女の方を火の灯ったような瞳で睨みつけた】

【勝負は仕切り直し】
【虎人は右手故障、女は全身打撲。しかして"獣"同士の争いはこの程度では終わらない】
【グーは地面に魔力を流しながら、鋭い視線で女の出方を伺っていた】

/すみません。そろそろ寝ないとマズイです……
/一度凍結して今夜に再開は大丈夫でしょうか?
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/02/14(木) 00:55:23.84 ID:bSSh1yaTo
>>948
/いいですよ、では今夜まで凍結という事で
/一応いつでもいると思うので舞台裏で呼び掛けて下さい
/それでは、一旦お疲れ様でした
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/14(木) 00:59:49.87 ID:ZEoRfGK50
>>943

いや、私は師父の教えを守ってるだけさ。敬意なんて、評されるわけもない。

【師父。我が師父。殺人の師であり、正義の師だ。】
【尊敬している。彼と同じようには出来ない。彼と同じようにはしたくない。】

【殺しを楽しいとは、捉えられない。殺して褒められても、敬われても、嬉しくもない。】

羨む? 私を? ……ふふっ、そうか、ま、人それぞれだな。

【目の前の彼は悩んでいるのだろう。迷っているのだろう。】
【私が「殺せる」から、羨むのだろう。だからと言って助け舟など持ち合わせていない。】

価値観の相違だろうね。こればかりは、分かり合えない……
ん? フラジール? 割れ物注意、か……ま、善処はするよ。

【ーーだが、私はあくまで、ヒーローじゃない。優しく強い、主人公でもない。】
【救える手立てがあろうが、自分の身の方が大事だった。】
【多分私は、そいつに牙を向かれて大人しくしていられるような動物ではない。】
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/14(木) 01:07:08.79 ID:dTb3GFiD0
>>950

「ありがとう、そう聞けただけでも十分だ」

【青年は瞳を閉じ、立ち上がる】

「それじゃあな、名も知らぬ正義の味方」

【青年はそう言うと、どこかへ歩いて行く】
【行先などない、行く当てなどない】

【もしかしたら死に場を探しているのかもしれない】

【青年はそのまま、どこかへと歩き出した】
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 01:08:12.48 ID:brC9fwHho
>>946

【過去にフェルトハットの青年が嬉々として己の故郷の事を話していた時を思い出す】
【軍隊もない、世界を混沌に陥れようとする組織もなければ、能力者が表立って暴れるような世界でもない】
【犯罪こそなくならなくても、極めて平和で治安のいい安らかさに満ちた国だと、彼は言っていた】


――いつの日か、ノビタさん達が連れてってくれますデスヨー、あの方々も
長年日本に帰る方法を研究していましたから、きっと帰る手段を見つけます
いいえ、もしかすると……その方法を見つけたからなかなか帰れないのかもしれないじゃあないデスヨー


【最後の言葉は、むしろ自分に言い聞かせるように呟く台詞】
【言って、ソニアの前でやや不安に傾き始めた自分に気が付いて姿勢を慌てて正す】
【どういう訳か、彼女には恥ずかしい所を見せたくない―――それほど、『お姉ちゃん』って言葉が心に響いたのだろうか】


そのスートは『コイン』なのデスヨー、それを取ったのはセリーナさんに続き二人目デスヨー
陽気や職人気質、など寛大さを示すスート、――そういえばセリーナさんもお金を欲しがってましたっけ

――そういえばワタシの組織、正義の為に戦うと同時に、お宝探しとか冒険もしに行こう!
とか"WILD"も言ってましたし、そう言ったトレジャーハント系の依頼を、UT側に出しに行くのも面白いかもしれないのデスヨー


【お宝探し、最後に行ったのはこの三日月の髪飾りをくれた白い髪の少女と行ったのが最後だ】
【冒険が大好きな主の傍に常に付き添い続け、気が付いたら自分自身も、あの冒険の日々を懐かしむ心が生まれていた】
【そんな何気ないことが、ジャンクちゃんはなぜか嬉しかった】

【ただその後で、あ、と口を両手で押さえてある事に気が付く】


―――そういえばソニアさん、共通語を喋れるようですが……文字の方は大丈夫なのデスヨー!?
どの程度まで読めるデスヨー!?えっと、必要ならばワタシが言語変換のレクチャーを行うのデスヨー!


【自然に喋り過ぎて、そういえば極めて肝心な事に気が付いた】
【ロシア出身の彼女、当然ながら日本の文字に親しみのある環境のはずがない】
【この世界に来てどのくらい経つのかは知らないが、もしも読めなかったら、利用するどころではないではないか】
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/14(木) 01:08:32.76 ID:4pdBeXA60
>>947
「ふむ。殊勝な心がけじゃの
くふ―――――そしてその心がけのお陰で、我も茶を飲むことが出来るという訳じゃな」

【感心した様子で話を聞けば、見事。としか表しようのない重箱】
【ほぅ……と感嘆の声を漏らしながらも、きっとその中に茶の用具一式が入っていると考えて居たのだろう】
【蓋が開かれれば、予想外の物に一層目が輝いて】


「良いのかや?これらを食らってしまっても
もし本当に良いのならば遠慮無く食らうのじゃが……」

【余程甘味が好物なのか。手を伸ばそうとするけれど、途中で止めて】
【チラリと伺うその様はまるで犬の様だろうか】
【――――ただ、添えられた言葉を聞けば笑顔で一つ手にとって】
【嬉しそうにかぶりつくのだろう。美味い――――そんな呟きを漏らせばおよそ二口で食い終えて】


「何、構わぬよ。それに我は恐らくお主の祖父よりも年寄りじゃめろうて
故郷――――の。時にはその祖父や両親に顔を見せてやると良かろ。お主の様に心優しい者であれば特に、の
しかしながら……この甘味はお主が作ったものなのかや
久しぶりにこれ程の物を喰った気もするのじゃが――――」

【白い指に付いたあんを舌先でチロチロと舐め取って】
【その視線に気付いたのだろう。おはぎへと向けていた視線を慌てて少女へと移せば「売り子もしているのかや?」何て訊ねて】
【しかし、実に奇妙。おはぎを見て目を輝かせる様や、指に付いたあんを舐め取る様。どこからどう見てもただの童が、少女の祖父よりも年寄りという】

【――――とても気に入ったのであろう。おはぎに対して偽りの無い感想を述べれば、再び嬉しそうに一個手にとって】
【放っておけば茶を飲む前に本当にこのまま全て食らいそうな勢いであるが……】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/02/14(木) 01:13:03.64 ID:ZEoRfGK50
>>951
/お疲れ様でした! 絡みありがとうございました!

/次スレです。なんかURLミスってるかも……?
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/14(木) 01:17:51.00 ID:lV3fvunLo
>>952

【帰る手段を見つける、その言葉に、とくん、と胸がざわめきたった】
【心臓の鼓動が抑えられなくなる、緊張、或いは期待、それに見合う言葉に心が揺れる】
【じわりと染まった耳の根元、その紅さは鮮血のようでもあるのだろう】


えー……セリーナと、一緒……

ソニア、あんまり好きじゃないの、Кемпинг(野営)……大変だった、から
何日も、吹雪から、出れなくて……死んじゃう、思ったの


【露骨に嫌そうな顔をする――――とまではいかない、微かに眉を潜めて、むぅ、とほっぺたを膨らませて】
【頭の上にちょこんと乗った小さなシルクハットが揺れて、プラチナブロンドの髪がふわふわと月光を浴びた】
【溶けて出たような素肌の色は、月の色よりもどこか荘厳であるのだろうか】

【それはまた、貴女にも言えること、その表情を色々の形に変える貴女はとても愛しくて】
【主人の事へと逡巡するその表情は、あるいはまた、恋をしている少女の表情なのだろう】
【……若干語弊が生じているが、どうしよう】


うん、大丈夫……ソニア、破瓜だもん、大丈夫だよ
えっとね、最近、ひらがな、分かるよう、なったよ


【……根本的にダメな気がする】
【指をぱっと開いて、一個、二個と指を折って数えた辺りで止まるのだろう】
【ひらがないえるよと微笑みかけたなら、あどけない表情】
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/14(木) 01:18:50.58 ID:lV3fvunLo
/次スレ、こうですね
/http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1360771671/
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/14(木) 01:28:30.29 ID:1VvJDt4mo
>>953

「ええ、売れ残りを纏めたものですからっ」「どうか、遠慮なさらずに」
「こうして誰かに差し上げないと、一人ではとても……、食べきれませんしね!」

【賛辞の言葉に「ありがとうございます」と、謙遜交じりの一礼をひとつ】
【それから、少女は目を丸めて問い遣る相手へ掌を差し出して、おはぎを口にするよう、示す】

【文字通りあんこで敷き詰められた重箱はずしりと重く、結構なボリュームである事が、見て取れた】
【それだけの量のおはぎを躊躇いもなく差し出すのは、善意もあったけれど、純粋に勿体無いから】


「───そうなんですかぁ」
「故郷……ええ、そうしたいのは山々なんですけど、如何せん家が山奥なもので」

「そうですそうです、祖父母直伝のおはぎなんですよぉ!」
「家が茶屋と宿屋を兼ねていたので、手伝ううちに覚えちゃいまして──はい、今はこれで生計を立てています」

【手製のおはぎを笑顔で頬張る相手を満足げに見つめている傍ら、飛び出た発言は生返事の下、看過されて】
【相手の言葉──故郷、の言につい、自らが過ごしていた里に思いを馳せて、注意は、更に散漫に】


「ちょっと待ってください、あなた今さっき、祖父よりも年上だって言いませんでした───か───」

【おじいちゃん、元気かなぁ──なんて、優しい祖父の顔を脳裏に浮かべながら呟く、丁度その時だった】

「───って、ちょっとちょっとぉ、食ぁべるの早すぎですよ──もご──むぐ、むごむごぉぉっ!」

【相手のおはぎを食べる速度が、少女の想像を遥かに凌駕していたらしい】
【全て平らげんとする相手の様子を咎める事は無かったけれど、その、余りの速度に突っ込みを入れて】
【そのついでに、ひとつくらいは食べておきたいものだとばかりに慌てておはぎを口に詰め込み──後は、ご覧の有様】
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/14(木) 01:43:52.67 ID:4pdBeXA60
>>957
「山奥――――自然が多く残っていそうな場じゃな。むぐむぐ……
なる程。道理で上手く作れる訳じゃな
芸は身を助けると言うが……果たして芸と言って良いのかは分からぬが、少なくとも嘘の言葉では無いようじゃの
――――逞しいの、お主は。まだ親に甘えたい年頃じゃろうて」

【幾つ目のおはぎか分からないが、飽きず飲まずに食べ続けられるのはある意味凄いのか】
【微笑まし気に笑う――――も、口元にあんを付けていたら貫禄も何も無くて】
【いつの間にか半分。大食漢という訳でも無いようだが、菓子となればまた別の話なのか】

【故郷――――果たして、自分の其処は未だ健全なのだろうか】
【ふとそんな考えが過ぎるも、きっと直ぐに頭の中から追い出してしまって】


「うむ。恐らくはそうじゃろうな
ずっとずっと年上じゃろうて。或いは先祖と少しばかりの交流を持っていた事もあったのかもしれ――――」

【――――追い出した筈なのに、言葉によって再びその思いは蘇るのだろう】
【止まった口。僅かな沈黙をすれば、また動かし始め】
【そぐわぬ刀が、今一度カチャリと静かに音を成して】


「む?おお、すまぬすまぬ。どうも甘味には目が無くての
あっぷるぱいやらおはぎやらはどうしても手が止まら――――お、お主大丈夫かや?
ほれ!早く流せ!茶じゃ!茶を飲め!」

【苦笑を浮かべれば、一度手を止めるのだろうか】
【それでも運命は残酷で気紛れなもの。自分が止めれば、少女が喉に其れを詰まらせる】
【背中を叩きつつ、慌てた様子で茶を飲ませようとするのだが――――もしも其れが熱ければ、何と記そうか。南無】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 01:47:17.95 ID:brC9fwHho
>>955

【ガラスのように透き通った無機質な瞳は、その反応を見逃さない】
【親と一緒にいる事を望む年頃の子供、帰る手段を見つけた、と言えば――動揺もやむないだろう】



あらら、その様子ではお揃いは好きではなかったのデスヨー?
今ならまだ別の柄に変える事ももちろん可能ではあるのデスヨー……今はカップがアンジェルさん
ワンドがゼンさんのみの所持となっているようですが

―――あー、ワタシも昔似た経験があるのデスヨー、いえ私はロボットですから
そんなに大変ではありませんでしたが……幼いころの"WILD"が外に出れず食料が尽きかけて
おなかをすかせたとき、幻覚を見てワタシの乾電池を食料だと勘違いして……

ええ、猛吹雪の中食べられもしない乾電池を奪い合う不毛な争い、傍から見たらなんと滑稽な事か……


【遠い目をして語る、過去の過酷な環境での経験】
【しかしソニアは過去野営するような経験があるのだと言う、華奢な見た目からは確かにかけ離れた印象】
【敬遠してもやむないと思った一方で、それでもせざるを得なかった過去とは、どういった物なのだろう】

【――で、肝心の識字能力だが、やはり極めて不安が残った】


―――えっと、その、途中の言葉は聞かなかったことにしましょう……破瓜とかどなたから聞いたのデスヨー……

ですがその、"W-Phone"の共通語は基本的に漢字なども使用していると思われますし……
まずスイッチをONにしてみて欲しいのデスヨー、でちょっと一目見て読めそうかどうかを見ていただければ……
無理そうだったら、"ビブリオ"さんが加えた新機能でロシア文字使用に変更して差し上げますデスヨー


【一部、明らかに意味を間違えていると言うか、外で喋ればとんでもないことになりそうな言葉が飛び出して】
【心臓などないはずなのに、なぜか胸の辺りから何かが飛び出しそうになるくらい驚きながらも、平静さを失わずそう告げた】
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/14(木) 01:56:04.86 ID:lV3fvunLo
>>959

【貴女の言葉、うん、と口元で音を湿らせた、濡れるその旋律すらも分からないまま】
【交錯する視線、貴女の瞳は彼女を写す鏡のようでもあって――――】
【無機質でありながらも、そこに貴女の優しさを感じ取った】


えっとね……セリーナ、優しいから……多分、ソニアの、面倒見てくれると思うの……
ソニア、苦手だから……こういう、機械とか……ソニアね、銃以外、ダメなの、全然
でも、セリーナ、コイン持ってる……だったら、きっと……面倒見るの、楽しくないと、思うの

……ううん、選んだもん、これにする、これにしなきゃ、ダメ
選んだなら、ちゃんと……責任を持たなきゃ


【言葉はどこか確かな、奥深い彩を持っている、それは形としては中々現れにくい】
【横顔がふわりと物憂げな色に染まったのなら、そこに浮かぶのは郷愁のような音】
【響く旋律の奏でる音の一片を、奥歯で感じ取った】

【選んだのなら、責任をもたなきゃ――――その言葉が、泣き出しそうに聞こえるだろうか】

【でも、そんな彼女の表情が綻んだ、くすり、と貴女の言葉に擽られて】
【微笑が零れたなら、天使のように、柔らかい笑顔を貴女へと注ぐのだろう】
【そうして少したって、ロボット?って小さな頭をかしげた】


……?ソニアね、もう破瓜だよ、何か、おかしい?

わぁ……ぁ、ぅ……ぅゅ?
ん、がんばる、ソニア、がんばる


【目が点、どうやら初期の漢字で四苦八苦している御様子】
【両手でそれを握ったなら、えいとかふんぬ、とか色々言って色々押して】
【少しずつ力が入り始めてるのが危なっかしい】
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/02/14(木) 02:02:38.41 ID:dTb3GFiD0
>>954
返レス遅れてすいません!
お疲れ様でした! ありがとうございましたー!
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/14(木) 02:08:41.80 ID:1VvJDt4mo
>>958

【口いっぱいに広がる、しつこくなく、それでいて濃厚な甘味、そして───圧倒的物量】
【我ながら、中々いける。……なんて、感心していたのも束の間、苦しそうに目を白黒させては、うめき声を漏らす】
【何とかせんと必死に咀嚼していると、傍らで相手が茶を勧めてくるのが垣間見えて──】


「……───ぶっ──ほぉっっ!あっつぅッ!」


「熱いっ、熱いですよぉ──っ!」

【熱々のまま保温されていたそれを流し込まれたその瞬間、少女は口を抑え込み、一挙に顔を俯けるのだった】
【奇しくも、出来るだけ熱いお茶を長く楽しみたいと、良いものを用いていたのだけれど──今の魔法びんって、凄いね!】


「……けほん、はしたない所をお見せしてごめんなさいっ……つい、取り乱しちゃいまして」

「えと……確かに、まだまだ子供ではありますけど……やっぱり、外の世界への興味の方が、強くって」
「その、それに、決めた事もあるんです──まだ全然、逞しくなんかは、ありませんけどっ」

【……さて、口を覆う手の内で何が起こったのかは定かではないけれど、何とかおはぎを処理した少女】
【幾らか頬を染めながら口と手を拭い、恥ずかしげに細まった目で、相手の方を見遣る】

【立腹した様子は無かったけれど、出来れば忘れたい出来事らしく、早々に話題を元の架線の上へと乗せて】
【どこか落ち着かない様子で、話の続きを語らっていくのだった──】


「やはり年上、ですか──結構なお年、なんですねっ」
「それに、この“雰囲気”、もしやとは思っていましたけど、あなたってやっぱり──妖怪、なんでしょうか?」

【ふと、「ときに」と言葉を継いで、それから、先程切り出そうとしていた問い掛けを口にした】
【悪性のものではないであろうにせよ、先程の気配を踏まえて、少女にはあらかたの検討が付いているようだった】


/すいません、遅れました……!
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 02:15:04.86 ID:brC9fwHho
>>960

【今にも泣きだしそうな、そんな声色で放たれた言葉】
【コインのスートを手に取りながら呟いたソニアの胸中はどのような物なのだろう】
【ジャンクちゃんには計り知れない、たった今会った少女の事など】


……ソニアさん、少なくともセリーナさんは貴女と一緒であることが楽しくない、なんて
そんな事を思う方ではないはずなのデスヨー、会ってまだ日は浅いかもしれませんが……
共に語らい、共に同じ戦場で戦って、なんとなく伝わる物がありました

それにえっと、確かにセリーナさんも機械が苦手ですから……セリーナさんに貴女を看る役目が厳しければ
まだこのワタシがいます、いつだってワタシを頼ってほしいのデスヨー、それが侍女の在り方デスヨー


【こうやって、泣きそうな妹を励ましてあげるのもお姉ちゃんらしいふるまいだっただろうか】
【気が付いたらそんな事を考えていた、ずっとソニアの傍で支え、暖かく迎えてあげたい】
【生み出されてからもうすぐ10年以上がたつが、そんな気持ちを抱いたのは、これが初めてだった】


……ワタシの勉強不足だからなのでしょうか、その、ワタシの知る意味とソニアさんの知る意味の
破瓜が何か食い違っているような、その……なんといえばいいのか……

ああ、そんな力いっぱいスクリーンをぐいぐい押してはいけないのデスヨー、これくらいソフトで構いません
スクロールはこうやってなぞるように、でここが『情報統合ネットワーク』の閲覧部分で……


【ソニアの傍から支えるように、彼女のがんばりに少しでも報いれるように】
【ジャンクちゃんはまた丁寧に使い方をレクチャーしはじめた、――最近着物の着付けより手慣れてきた気がする】
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/14(木) 02:23:49.70 ID:lV3fvunLo
>>963

【悲しみは積み重なって何乗にもなるのに――――】
【嬉しさは沢山もらっても、直ぐにまた消えてしまうよう】
【でも、貴女の言葉に混じる優しさの断片に――――】

【甘えてみるのも、悪くは無いのだろう】


……そうなんだ、セリーナも、機械、苦手なの……
うん、分かった、ソニア、一杯頼るよ、ソニアね、できること、殆ど無いもん
だからね、ソニアのできること、なんでもする、なんでも――――言う事も聞くし、良い子にする

――――お姉ちゃん、宜しくね


【再び差し出される小さな右手、心なしかその指先が小さく見えるかもしれない】
【その小さな両手で、身体で一杯の事を考えて、一杯の事を学ぶのは、きっと、貴女とそう変わらない】
【ただ夜風に靡くプラチナブロンドの香りだけを、胸一杯に広がらせて】

【貴女に側で教えてもらって、目をまんまるくするのだろう】
【指を気づけば口元でぱくり、ほえーって感じでその動作を眺めていた】
【気づけば結構な時間、貴女に教えられているのだろうか】


……うん、分かった、何となく……
えっと、使うとき、お姉ちゃん呼ぶね……もしくは、ユウトに聞く

あ、もう……夜遅いから、ソニア、帰るね
バイバイ、お姉ちゃん……また、会えるよね


【両手で握るバイオリンケース、身に合わないその大きさに僅かに脚が揺らめいた】
【きっとその重量も一杯なのだろう、そんな事、億尾にも出さず――――】
【首元の紅いリボンタイと胸元へと広がる十字架が煌いたなら、手を振るその動作が軽やかに沈んだ】


/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/14(木) 02:30:54.15 ID:4pdBeXA60
>>962
【大事に至ること無く無事に飲み下し終えた事を見届けて安堵する――――のも束の間のこと】
【ここで新たなアクシデントが少女を襲う――――否、襲わせて】

「す、すまぬ……!
ついつい飲ませてしまったのじゃ……
火傷をしておらねば良いのじゃが……」

【良心が仇になるのは良くある話……だろうか】
【慌てて口から離せば、確かめようとするけれど】
【――――火傷の心配も無いだろうか。続けざまに吐かれる、安堵の吐息】


「否、否。我がもっと気を遣えば良かったの……すまぬ
外の世界への憧れとな? その言葉を聞くに、大層大事に育てられた様にも思えるのじゃが……

ほう――その歳で既に定めたものがあるのかや
はて、世界の果てを見る事なのか或いはもっと別な物なのか我には分からぬが……一体、何を定めたのかの?
――――否、答える必要も無かろうか。何れ縁があれば、成長したお主を見て確かめようか」

【その意を汲み取ったのか、言及することは無く】
【代わりに、少女が決めた事をその口から聞こうとするだろう】
【恐らくは、大切に育てられていたであろう少女。その脚で様々な場を巡り――――果たして、何を決めたのか】
【また一つ。おはぎを摘めば、純粋な興味で――――しかし、その答えは不必要と】
【長い歳月。己の目で確かめるのも、また一興か】


「くふ。中々に鋭い者じゃったのじゃな
妖怪と言って良いのかは分からぬが――――大体はその様なものじゃろ
九十九。お主であればこの意味も分かろうか
長い年月を経て物に魂が宿る事。つまる所、我もその一つじゃよ。刃の九十九――――じゃ」

【隠す必要も無いこと。故にうっすらと笑いながら告げるのは自分の正体】
【櫻の国で珍しいのかどうかは定かでは無いが―――― 一種の妖怪の括りで間違いは無いだろう】
【妖怪にも様々な種類が居ようか。人に仇を為す者。人に寄り添う者――――銀の髪を持つ少女は、後者であろう】
【スラリと抜かれた一振りの刃。自分は“これ”であると告げて】
【果たして――――少女はそれを聞いて、どのように思うか】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/14(木) 02:47:35.56 ID:brC9fwHho
>>948

【誰かの傍に侍る事こそ侍女の有り様、だから甘えられることがこんなにも心地が良いのか】
【それとも、やはりお姉ちゃん、という言葉にいつのまにか当てられたのか】
【姿勢を正し、真っ直ぐお辞儀をしながら】


――ありがとうございます"お嬢様"、いつだって貴女の事を支えます
ええ、ですからいつかワタシたちが困った時にでもソニアさんが力になってください
最初に助けられちゃったように、貴女の力があれば、ワタシもとても助かるのデスヨー


【そして、差し出された右手を、ジャンクちゃんも己の右手で受け止める】
【彼女の不安を、どうかこの鋼の体で護ってあげたい、心からそんな風に思える人と会えた事は】
【きっとジャンクちゃんにとっても、かけがえのない出会いだった、そのことに感謝するように、その手を差し出した】

【ソニアがバイオリンケースを再び持ったなら、ジャンクちゃんもアタッシュケースを再び手に持ちながら】


あら、もうこんな時間なのデスヨー、これから『フルメタルジャケット』でバレンタインデーフェアに向けて
仕込みをしなければいけませんね、大忙しになっちゃうのデスヨー、でもこれを楽しみに
来てくれる方もいらっしゃいますから、がんばらないとデスヨー

ええ、情報交換とか、発注された"W-Phone"をお届けに参る予定もありますし
何度だって足を運びますデスヨー!ではごきげんようソニアさん、夜道に気を付けてくださいね


【またスカートを摘んでソニアに向けて頭を下げると、彼女も帰路に着くため、背を向けて去っていく】

【道中、ジャンクちゃんは今日感じたこれまでとは違う感覚を思い出していた】
【彼女を生み出した科学大好きな冒険一家に生まれ、実質的な末妹のポジションにいた自分だったから】
【その後も小柄な体格な自分をお姉ちゃんと呼んでくれる人と会うことなど、たった一度だってなかった、だから】


―――『お姉ちゃん』、かあ


【こんなに口元から笑みがこぼれて止まらない、むず痒くて仕方ない感覚は】
【生み出されてから今までなかったこの感覚、こんなことは今までにない、初めての経験だ】
【心なしか、その足取りが軽くなるのを感じながら】


―――『お姉ちゃん』、なんて、初めて呼ばれちゃったのデスヨー…………へへへ


【ジャンクちゃんは、己の喫茶店へと、未だないほどの笑みをこぼしながら帰っていくのだった】

【←To Be Continued...】

/はいはい!お疲れ様でしたー
/割と真面目にジャンクちゃんがお姉ちゃんって呼ばれる日が来るとは思わなかった
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/14(木) 02:53:36.81 ID:1VvJDt4mo
>>965

「……あ、えと、大丈夫ですっ!お気遣い、痛み入ります……!」
「私がもうちょっとしっかりしていれば、何も起こらなかった訳ですから……っ、はは、しまらないなぁー……」

【──幸いにも、舌がひりつく程度で済んでいたようで】
【少女は相手に向けて申しなさげに会釈しながら、自嘲を交えた苦笑を湛えてみせる】


「大した事じゃあないんですけど、言っちゃえば親孝行、なんですかね!……
……えと、はい、その折は是非ともよろしくお願いします……!って、何をお願いしてるんですかね、私っ」

【揚々と語る少女の表情には曇りも、影も無く──それは据えた目標が、あるいは明るいものである事を暗示していた】
【続きを語ろうとした所を遮られて、少女は見ていろ、と言わんばかりに不敵な表情を作って、それから、照れ笑いを】


「そりゃあもう、櫻の出身ですしね!その類の話は、ばっちり聞かされていますよぅ」

「九十九、それも刀の、ですか──失礼、かもしれませんけど……何だか、以外な気がします」
「なんでって、こんなに気さくな人なのに正体は武器だなんて、思いませんでしたからッ!」

【するりと、鋼の擦れる音を伴って引き抜かれる刃へ、少女は思わず、見惚れるように視線を遣った】
【相手の正体にも、抜身の刀にも恐れる様子は無く、むしろ言い知れぬ好奇心に眼を爛々と輝かせている次第で】
【「綺麗」だなんて感想が真っ先に、呆けた声で漏れるのも、櫻の、田舎の人間の感性──なのだろうか】
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/14(木) 03:10:05.17 ID:4pdBeXA60
>>967


「うむぅ……否、お主は十分にしっかりしておるよ
我が不甲斐ない所を見せてしまった故にの……」

【同じく申し訳程度に頭を下げれば、ポリポリと頬を掻いて】
【――――苦笑いとも何とも言えぬ複雑な表情は、少しばかりの照れ隠しか】


「――――良いの。うむ。とても良い心がけじゃ
宜しく御願いされようとするかの。勿論、その時には出来たての甘味も貰えるのじゃろ?」

【先程食らったおはぎ。出来たてであればどれ程美味しいのだろう】
【歳を取っても食い意地は衰えず。いや――――元より歳なんて概念は無いのだろうか】
【不敵な笑みを見れば、カラカラと明るく笑いながら弄る様に言葉を返して】


「ふふ……然れど武器は武器じゃ。余り寄れば自然と斬られてしまうかもしれぬぞ?
何れ我と同じ様に九十九にも会うかも知れぬし、妖怪に会うことも無きにしも有らずかの
――――警戒せよとは言わぬ。しかし、いきなり心を許してしまってもいかんぞ
お主が怪我をすれば、親族も悲しむじゃろ」

【ゆっくりと立ち上がれば、その刃も鞘に収めて】
【もう少女も十分に心得ている事かもしれないが、再度注意を喚起する様な言葉】
【あくまでも妖は妖――――信頼しすぎてもいけない相手だ。なんて】


「さて、良い頃合いじゃ
おはぎ。ご馳走になったの。また――――縁があれば、会おうぞ」

【くすりと小さな笑顔を見せれば、そのまま背中を向けて】
【――――やがて、少女の身体は夜の闇へと紛れ込んでいくのだろうか】
/申し訳ないです……時間が危ないのでそろそろ失礼します……!
/有り難う御座いました!
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/02/14(木) 03:25:38.47 ID:1VvJDt4mo
>>968

「勿論、その時にとは言わず、出会った折にはいつだって、ご馳走しますよーっ!」

【人当たりの良い笑みを湛えながら、少女はぐっと、拳を握り締める】
【「任せてください」と、茶々を入れるような相手の笑いに、自信ありげに頷いて応じた】

「肝に銘じておきます……それにしても、良かったです!たまたま出会ったのが、あなたで」
「言っても、九十九の方に出会ったのは初めてでしたからねー……!」

【一瞬、その勧告に項垂れこそしたものの、やっぱり即座に表情を明るくさせて】


「おそまつさまでしたぁ!えへ、一つ貸しですよ?……なんて、冗談ですけどっ」
「はい!それじゃあ……おやすみなさいっ」

【それから、そのままの表情で踵を返し、宵闇に溶け込んでいく相手の背中を、大手を振って見送るのだった──】


/いえ、こちらもかなり危ない感じでしたので……お疲れ様でした!
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [!red_res]:2013/02/15(金) 19:47:51.01 ID:O6byxi1Fo
【風の国―――レナール、エルジオと引き続いた襲撃事件による余波は未だ消えず】
【近頃は更なるいくつかの懸念事項も浮き上がる中、突如として草原に現れたモンスターを退治するのが今回の任務】

【さて、今回のベースキャンプ兼戦場となるのは船≠ナある。草原を走る、世にも奇妙な怪船だ】
【地表からは数mという絶妙な高さで浮くという機構を備え、その動力は国を吹き渡る風に起因している、とか】
【その構造は一般的な大型帆船と大差ない。櫂、つまりオールと錨が無いことくらいが違う点と言えるだろう】


――他にも武装はバリスタ四門、大砲四門、巨砲の龍≠チてのが二門! まあ機関銃だのミサイルだのはねぇが……
なんでも化け物はデカい恐竜みてーな奴らしいし、下手な火器は草原を燃やしちまうからなぁ

さぁて、俺は本帆船の船長フェルディナンド。この作戦でのちょいとした指揮を執らせてもらうぜ!
先ずはメンバーの確認だな、全員居るかァ!?名前言わねーと報酬ゼロにしちまうからなッ!
それが完了したら出発だァ!!モンスターはすぐそこまで来てるって報告もある!“彷徨う古城”の情報もあるからよッ!


【船長フェルディナンド――風の国が派遣した、如何にも荒くれというような、それでいて頼れそうな中年の大男だ】
【船の武装についてのブリーフィングは彼がしたのだが、龍≠ニ呼称される巨砲以外は基本的に船員が装填等を行なってくれるという話】
【その為、参加者は狙いをつけて撃つだけで良い。他にも相手の背中に乗り移るためのハシゴだったり、簡易な武装も貸し出すという】

【まあ、それはともかくとして今は名乗りを上げておくのが正解か。船の何処に陣取っていても、声さえ届けば良しだ】
【甲板でも船尾でも船首でもマストの上でも構わないが、とりあえず乗船だけはしておかないと困る、と】


あぁ、それと使いたい装備がある奴は早いもん勝ちだぜ?龍≠ノ関しちゃ装填はご自分で、だがよ!
今のうちにバリスタなり大砲なり、他に使いたいやつがあるんなら言っておいてくれよなッ!


【―――そうして点呼や武装使用の意思確認が完了すれば、この船―風の精の名をとってシルフ≠ニいうのだが―は、出発するだろう】
【本日、風の国の草原地帯は曇り。遠雷が聞こえる所を思うに、移動中に雨が降る可能性もあるのだろうか】
【既に夕刻を過ぎた周囲は薄暗いが船はところどころに明かりを焚いているため、余程遠くでなければ視界に問題はない】

【ようやくの平穏を乱す未知の化け物―――それを狩る時間は、刻一刻と近付いていた。】


/イベント『“悪魔の囁き”』開始になります。参加者の皆様はこちらにレスをお願いします!
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/15(金) 19:57:09.69 ID:6fm/Yktxo
>>970

【大きく貼られた帆は、まるで巨大な翼のよう】
【今にも空に飛び立とうとする大鷲が如く、その巨大な翼を誇示して】
【くちばしにも似た、その先端――――メインマストの上の、見張り台に一つの声が零れた】


Соня Екатерnна Драгунова
――――ソニア=エカチェリーナ=ドラグノフ≠「るよ……


【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【ゴシック調の紅いミニシルクハットと同じくゴシック調の白いブラウス、首元には紅のリボンタイ】
【紅いチェックのミニスカートの上から黒いコルセットで細いウェストを締め上げ】
【編み上げブーツに黒いニーソックスの雪のように儚い印象の少女がそこに座していた】

【船の中で一番高い場所に陣とって、座ったなら足の踏み場も無いような狭いスペース】
【そこになにやら器械の部品を一杯に広げて、先ほどからせっせと作業をしているのだろう】
【胸元には銀の十字架――――ロザリオのように首からぶら下げていた】


フェルディナンド、今日の、獲物、皆で、食べるの?
ソニアね、Охотясь на(狩り)得意、だからね、美味しい、もも、欲しいの
あと、Веревка(ロープ)とって……ソニア、忘れたの


【ちょこんと見張り台から顔を覗かせて、そんな言葉を覗かせたなら】
【ふわりと擽ったそうな微笑を、貴方へと注いで、やがて広がらせるのだろう】
【羽毛のように柔らかな微笑みが、うっすらと伸びる夜風のように】

【右手には何やら大きめの双眼鏡があって、恐らく随時確認するのだろう】
【何かを発見するとしたら、彼女がぼけていない限り、まず最初に確認できるはずだ】
【――――そこまでを計算して、この上へと登っていったから】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/15(金) 19:57:57.75 ID:OF00LYNho
>>970

【――きっと、この中には正義の精神を持った者が大勢居るのだろう】
【しかし、それに紛れる……野次馬、そのような存在がここに居た】
【正義も悪も関係なく、ただ単に――戦いたいだけの、闘争心の塊が】

「ヒャッハァァアアーーーッ!」 「夜飯ィーーッ!!」
「どこだどこだァーッ!!」 「早く殴らせろォーッ!」

【それはガタイが非常に良く、筋肉モリモリな20代前後に見える男性で、2本のアホ毛を持つ深緑色の髪で、それは天へ向けて逆立っており】
【身長約175+髪15cm、青紫色の左目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は狂気を感じる赤色をした右目に】
【黒色に桃色の模様を持つ帽子付きウィンドブレーカー、その中に青のタンクトップ、紺色のジーパンの様なジャージ、黒基調の運動靴】

『……ヘケメト、そしてアウ・ダァコルは居ます』
『いいんでしょうか、このような……襲撃も何もどうでも良く、ただ単に戦いたいだけの者が混ざっていて』

【その、騒がしい男に対して完全に諦めた雰囲気を醸し出しながら、無表情・無感情かつ最低限の抑揚で話すのは】
【20代前後に見える女性で身長約155cm、黒い短髪で、白いローブに身を包み、木製に見える杖を右手に持っていて】
【桃色の右目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は清々しさを感じる空色をした左目で、桃色のシャツとジーパンに青いブーツ】

「ヘェェエエーーーッケッケッケッケックェッケックェエエェーーーッ!」
『…………力だけは有り余っていますので、……まあ、鉄砲玉代わりに使っていただければ』

【――騒がしい男の声は女性の声を邪魔するが、何とか聞き取れなくもないだろうか】
【彼女の言うとおり、……力だけは有り余っている存在だ、それこそ魔物に喰わせても生きてそうなくらいの雰囲気である】
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/15(金) 20:00:31.14 ID:P2by4G2b0
>>970

……ハッ、陸上船ってのか? 随分珍妙な乗り物も、あったもんだぜ……!

【船首に程近い右舷甲板に、陣取った男のものと思われる胴間声が響く】

【前面を開いたままで青いコートを羽織り、魔術師である事を如実に表す青のハットを被った】
【手には指輪と、グリップの部分に赤い石をあしらわれている、金属製の棍を握り締めている】
【がっしりとした体格の、深い眼窩が鋭い視線を放っている、身長180cm前後の居丈夫】

【帽子の縁を人差し指でぐい、と押し上げながら、暗い草原――――この場合『草海』と言うべきなのだろうか、そこに視線を注いでいた】

――――レグルス=バーナルド!!
こちとら準備はとっくに完了だ! さっさと仕事終わらせて、酒をかっ喰らわせてくれよ!!

【点呼を取る、船長――――フェルディナンドの荒々しい声に、こちらも怒号で返す居丈夫――――レグルス】
【魔術師らしからぬ体格と振る舞いだが『討伐』と言う仕事を考えれば、その勢いはある種の頼もしさにも繋がるだろう】

備えつけの武器は……『大砲』を頂くぜぃ!
移動手段はてめぇで用意する……それに、こちとら魔術があれば、大半の事は出来るからよ!!
他の連中に使わせてやれや! 俺は『大砲』一門あれば何とかなる!!

【士気を上げるためなのだろうか。やたらと声を張り上げて返事とするレグルス】
【武器は――――純粋に攻撃のための兵装である『大砲』と扱いたい様で】

(…………草原ってんで、そこはアレだが……多少の準備は、してきた…………ま、行けるだろ……!!)

【右手に握り締めた棍――――砲撃を考えれば、あまり役を成さないと思われるその相棒を、レグルスはグッと握り締めた】

/レグルス中身です。よろしくお願いしますー
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/15(金) 20:03:05.32 ID:hNzU32kdo
【船=\―船尾】

【心中に抱く思いはそれぞれ違っているにしろ、正の方向に心の舵を向ける者が多い中】
【白と黒に彩られたその影は、ひどく場違いな存在であった】
【見た目や精神的な位置のみならず、後方に陣取って周囲を見渡す様子は物見遊山じみていて】
【殊更、周囲に不可解か不快かのどちらかを呼び起こしそうですらあった】

……ん。ああ、宵晒雲母、いるよ

【鼻にかかったような甘だるくて低い声は、そのくせよく通る声質のおかげで船長の耳へと届くのに難くはなく】
【けれど寝起きみたいなそれは、別の理由で相手や他者を苛立たせそうではある】
【やる気が有るのかも曖昧な態度。一応何らかの考えがあってのことではある、だろうが】
【前方にいつ怪物を迎え撃つか待ち望みながら、透き通るような銀色の剣の先で甲板を叩いた】

木、どれだけ通用するか
……まあ、いざとなれば、兵器にとりつけばなんとか
さてどんな素材を、落とすのかな

【ふわふわと揺れる、目に刺さりそうな微妙な長さの銀髪を持つ男――雲母】
【薄青色の目と、青白いと形容されそうな肌の色をして、背は高く体躯は細長い】
【お貴族様みたいな真黒のマントに白のドレスシャツ、アスコットタイを締めて】
【黒のスラックスに同じく黒のオペラパンプス、右の手には白のステッキを持ち】
【いかさまの似合いそうな指は白い手袋に包まれ、貴族的風貌の時代錯誤の男だ】
【ものに例えるならば、そう、ふわふわと海をたゆたうくらげのような】


/本日はよろしくおねがいしますー!
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/15(金) 20:03:44.47 ID:hNzU32kdo
/ぐえー早速の間抜け沙汰!
/>>974>>970へのアンカーを脳内補完してくださいまし
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/15(金) 20:05:48.29 ID:OF00LYNho
>>972
/場所忘れました
/甲鈑の中央辺りに居ます
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) :2013/02/15(金) 20:08:00.64 ID:DL9owUUWo
>>970
「はいは〜い。リコリス・ハルバーシュタット、ここにいますわよ〜!」

キラキラと輝く腰まで伸びた金髪。
上下ピンクのジャージ、運動靴と庶民的な運動用の服装の彼女は、それでも貴婦人のような雰囲気を纏っていた。
ジャージに押しつぶされなず主張を続ける胸部は、男性ならば一度は目がいってしまいそうな程で、ダイナイマイトな桃尻もそういう趣味の人間には大変魅力的だろう。
ボンキュッボン。そうとしか形容の出来そうにない青の瞳の彼女は、右手を上げつつ名乗りを上げる。

「不束者ですが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いしますね〜!」

船室から出てきた彼女は明らかに浮いた存在であった。少なくとも血の気の多そうな人種ではない。
戦いに意味を見出すという訳にも見えず、報酬目当て……であろうか。
色々と込み入った事情があるのかもしれないが、彼女の笑顔からはそんなものは微塵も感じさせなかった。

/ぐわ〜、新スレ見てました……。
/リコリス中身です、今日はよろしくお願いしますね!
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/15(金) 20:16:14.49 ID:6fm/Yktxo
>>973

【声を張り上げる貴方の声、その響きに気づいて、上から声をかけようとする彼女】
【少しすれば、貴方の直ぐ側から、聞き覚えのある声が聞こえるかもしれない】
【視線を傾けてみれば、そこには鏡があって、覗いてみたなら――――】

【かつて出会った雪色の少女、ソニアの顔と肩辺りが映っているだろう】
【鏡にはその姿と、彼女の居る場所、マストの上の見張り台の背景が映っている】
【彼女の能力なのだろう、鏡を通じて彼女の位置にあるもう一方の鏡をコネクトさせたのだ】


レグルス!レグルスだよね!ソニア、覚えてる……ソニア=エカチェリーナ=ドラグノフ
あれから、どう、お酒、飲みすぎてない、よね、お酒のむひと、好きじゃないよ、ソニア


【鏡を通じて、彼女の喋る姿と声が聞こえてくるだろう】
【彼女の位置は物見台、こういう風に通信ができれば、何かと役立つかもしれない】
【そう思って、彼女はまた、声をかけたのであろうか】

【綻ぶ雪色の素肌、純白という言葉では足りないぐらいに、その微笑が淡く漂う】
【貴方へと届いたなら、良いと思って、また同時に――――足りない思いを馳せるみたいに】
【そうして揺れた旋律が、零れる前に、もう一つの音を奏でた】


ソニアね、上から見張るの、だから……お願いあったら、鏡に喋ってみて
もしかしたら、役立つかも、しれないから


【声をかけたのは決して、親しい顔があったから、じゃなくて】
【これも戦略の一つなのだろう、彼女の目≠十分に役立てて欲しいから】
【とはいえ、見知らぬ人に声をかけるのは躊躇われるよう、貴方の顔を見つけて、ほっとした】
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [!red_res]:2013/02/15(金) 20:23:31.53 ID:O6byxi1Fo
>>971

おう嬢ちゃん、モンスターだかバケモンだかを食おうってかい?
やる気満々だねェ!上手くやれたら、味見くらいはしても良いとは思うがよ

……っと、ロープ、か?学がねぇと何言ってんのか分からねぇが――ほらよッ、これでいいかァ!?

【かかる声に、荒くも頼れる男の返事が在る。そして船倉から引きずり出すのは20m程のロープをまとめた物】
【それを船員の一人に担がせて、高き展望台へと持って行かせて――その強度は保証できる。少女の体重くらいは支えられそうだ】

>>972

おうおう元気一杯だ、良いっていいって!キレイ事言ったって最後は結果が一番だからなッ!
一応、装備の中にァ相手に取っ付くためのハシゴだのも有るからな、存分に使ってくれや、お二人さん!

【と、こちらに提供されるのは鉤爪の着いたロープや、同じように先端の加工されたハシゴだ】
【よく海賊映画で見るような飛び乗り用途でも言ったところ、だろうか】
【ほかにもバリスタはうまくすればモンスターをロープで繋ぎ止めることも出来る。脳筋だろうがなんだろうが、活躍は十分に可能だ】

>>973

移動手段が自前とは頼もしいねェ!大砲でもなんでも持っていけい!
上手くやりおおせたら酒でも肉でも奢ってやるさ、みんなで楽しくやろうじゃねぇか!
だァが、油断はするなよッ?なにせ得体のしれねぇ相手だ、気ィ引き締めてかかれ!

【大砲の弾は爆発しない鉄の玉。直ぐ傍には船員が構えていて、言えば直ぐさま装填してくれるだろう】
【おそらく、右舷前方は戦い序盤の要――すぐにでも容易をしておくべきか】

>>974

おォあんチャン、随分余裕綽々って感じだが大丈夫かい?泣き喚いたっていいんだぜェ!
つっても、アンタなら大丈夫そうだ。素材のことを気にするのもいいが、先ずは張っ倒すのを頼むぜッ!?

【風は強く吹き抜ける中で、彼の服装はとても目立つし、その余裕は船員の目をとても良く引く】
【ある意味では時代錯誤、変人なんて扱いなのかもしれないが――ここに至っては、その余裕こそが大事】
【冷静に、そして確実に事を為せるのであれば完璧だ。船長の向ける目線は少しばかりの期待の色が混じる】

>>977

おォ〜う可愛い女の子いらっしゃい!だが、任務としてここに居る以上よろしく頼むぜ!?
俺も船員も、他のやつだってお譲ちゃんを守るほどの余裕は無さそうだからなッ!
……っと、雷が聞こえるなァ。マジで気をつけろよ嬢ちゃん、『始まり』っぽいぜ―――!

【船長、中々女好きの気があるようだが公私は分けて考えられる人であるらしい】
【ふと前方から響いた雷の音に視線を引き剥がして、彼女にも危険を喚起して―――。】
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [!red_res]:2013/02/15(金) 20:24:46.60 ID:O6byxi1Fo
>>ALL

よぉ〜し取り敢えず居るな!船室にも残ってるようだが……まっ、国も俺らもあんたら頼みなんだ、よろしく頼むぜぇー!?
しかし風は強いから良いんだが、天気は悪いし遠雷も―――おォ?いや、気のせいか……?
おォい上にいる嬢ちゃん!あの遠雷、『近付いて』やしねェか!?


【出発よりほんの一分足らず、ふわりと浮いて真っ直ぐに進む船の先には遠雷、稲光が時折見えていた】
【ところが、だ。その雷というのが最早遠い≠ニいう表現のきかない程度に近付いているようなのである】

【フェルディナンドも双眼鏡を手にしながらソニア(>>971)へと、その雷の周囲を見るように言った】
【確かに船が進む速度を鑑みても、異常なほどに近付いている――他の者も、やがて肉眼で確認できるだろうか】
【こちらに向かってくる雷の光に照らされて、二匹のバケモノが駆けているのが―――!】

【黒いたてがみを揺らし、強靭な後ろ足で地を踏み潰すように走りぬけ、その頭部には日本の捻くれた角が在る】
【前足が用を為さない程度の短さである所を見ると『T-レックス』という恐竜にも似ているが、肌は鱗ではなく皮であり】
【その牙と手足の太い爪は“帯電”していて、あからさまに肉食獣であることを告げている。そして何より、その体表は白≠ニ黒=\―――】

          【―――――つまり、獲物は二匹≠ニいうことだ。】


……んだありゃあ、確かに魔海≠フ生き物って感じじゃあねぇなあ、何より、あれァ――
なんか『乗って』ねェか……っ?いや、人には見えねぇがまさか、ジョッキー°C取りかよ……!?


【更にその広い背中には人が居た。いや、手足ばかりが2m近くもひょろりと伸びた生き物など、人ではないか】
【そのジョッキー≠ヘ全身を蝙蝠の翼膜を継ぎ接ぎして作ったような物を身に纏っていて、両目には暗視ゴーグルのような物を付け】
【もっとも特徴的なのはその多腕≠ゥ。『左右の“上”腕』にはそれぞれ、4mもの長大な槍を構えており】
【『左右の“下”腕』はモンスターに巻きつけた手綱を握っている。どちらにしたって、マトモな生き物ではないのは分かる】

【モンスターの体高はおよそ10m、全長は16mにもなるか。よくよく見れば、その瞳も2つではなく6つ目であり】
【白と黒の体表には刺のような突起物が多数見られ―――早速≠ニいうことか、二匹は左右に別れて行動を始めた】

【船から見て右が白い敵、左側が黒い化け物。雷を引き連れるかのように接近する所を見ると、そういう能力を持っているのか】
【両者は二手に別れてその口元に白雷を溜めている――今にも撃ち放たんとするそれは、明らかに危険で】
【まだ距離は100m以上も離れているが、バリスタなり大砲なり、決して届かない距離ではないだろう。先制権≠ヘこちらに在るッ――!】
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/15(金) 20:26:55.09 ID:P2by4G2b0
>>978

さて――――!、――――ん、なんだ……?

【先ほどから十分に叫んでいるにもかかわらず、鬨の声の1つでも上げようとしたのか、大きく息を吸い込んでいたレグルス】
【だが、側にある鏡から、声が聞こえてくる事に気づき、ヒョイと視線をそちらへ移す】

あ……そ、ソニア!?
君も、この仕事に来てたのか……!

【覗き込んだ鏡に、バストアップの映り込んだ姿を見て、目を丸くするレグルス】
【そこに居たのは、かつて深酒した翌日に、ちょっとした事で顔見知りとなった少女――――ソニアだったのだ】

…………はは、まぁな……『相棒』にも「ほどほどにしろ」ってせっつかれてたしな……ここ最近は、自粛してたよ…………
ま、これが終わったら仕事上がりの金を頂いて、久しぶりに〜……なんて、考えてたけどよ?

【至近距離で、互いの声を届けられる通信と理解してか、流石にここではレグルスも声量を絞る】
【――――この時のレグルスは、素面でしっかりとした頑健さを見せているだろう。かつての薄ぼんやりとした印象とは、程遠いはずだ】
【豪快を絵にした様な、魔術とは程遠い仕草も存分に見せてくれているが――――その身に修めたそれが本物と言う事は、ソニアも知っているだろう】

――――分かった。援護が欲しくなったら、適宜そっちに伝えるからよ!
……そっちの方も、必要な露払いなんかがあったら、こっちに聞かせてくれよな!

【ソニアが物見に陣取っている事は、レグルスも理解した。そして、その役目故に声を掛けてくれたのだろうと言う事も】
【ならば、レグルスもまた、自分の役目からソニアに役立てられる事があれば、と、同時に申し出る】
【――――船の兵装の域を超えて、何かが必要になった時、そんな時にこそ、レグルスの魔術は活かされるだろう】
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/15(金) 20:37:13.61 ID:6fm/Yktxo
>>979-980

【ロープを受けとったなら、彼女の細いウェストをそのロープでまきつけていく】
【マストの先端の展望台は、マストに貫かれる形で作られており、そのマストを背中に彼女は自身を縛る】
【コルセットの上から三回ほどロープをまいたなら、ぎゅっと縛るのだろう】


……近づいてる、ね……――――来たよ
右と左に、一匹ずつ、距離は……んと、100mよりは遠い、と思う


【彼女の言葉は>>981のレグルスにも聞こえているだろう、一応声は出しているが、そこまで大きくない】
【船員全員は聞くことができるかもしれないが、如何せん疾走中である、掻き消される可能性も大きい】
【――――かちゃり、何やら重厚な音が聞こえたなら、大きな影が下の甲板を揺らすだろう】


RaumKrankheit=\―――対拠点攻撃翌用カスタム
Передача:Кругозор
――――Transmission:Skyline


【先ほどから組み立てていた彼女の銃、それが雷に照らされるかのように浮かび上がる】
【2mはあろうかという、巨大なボディ、少女の手には明らかに大きすぎる代物で】
【少し動かすのにも多大な力が必要となりそうなそれを、彼女はその場で構えた】

【左手で機関部を握って、右手を引き金へとかけたなら、その長い銃身を展望台の手すりに乗せる】
【適宜スコープを覗いて距離を確認、その銃口を白い敵≠ヨと向ける】
【最早スナイパーライフルという代物ではない超ド級のアンチマテリアルライフル≠セ】



距離……およそ、100m……いくね……
Огонь(発射)――――!!


【爆音が響き渡る、何事か、と視線を向けられるかもしれないほどに】
【落雷ですら生ぬるいほどの咆哮、唸りを上げる弾丸は風の層をいくつも突き貫く】
【バリスタも大砲も、凌駕する速度で、その弾丸は真っ直ぐに白い敵へと向かうだろう】

【狙いはその口元、先手必勝と言わんばかりに白雷を溜めるその口を狙う】
【武器が巨大なだけあって、その威力は船に備え付けのソレと比べて、遜色ないだろう】
【落ちる――――からの薬莢は、まるで人一人の腕はありそうなぐらいに、太い】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/15(金) 20:43:38.25 ID:P2by4G2b0
>>979-980

おぅ!! 俺はな……化け物退治に来たんじゃねぇ……勝利の美酒って奴を味わうために来たんだからよ!
こんなの、その為の準備運動みたいなもんだ!!

【わざと――――なのだろう。大仰に、「敵を食った」言葉で、冗談めかしたセリフを飛ばすレグルス】
【勢いは、最初に溜められるだけ溜めるに限る。豪快なレグルスらしい言葉と言えば、そうだろう】

鉄球か……だがよ、こんなのでも俺にかかりゃ、な…………――――――――!
……よし、詰めてくれよ!

【用意されている鉄球に右手の棍を向け、何か口元でごそごそと口にするレグルス】
【何らかの準備、と言ったところか。それを済ませてレグルスは、弾を装填するように伝える】

――――――――ッ!!
なるほどな……まるで話に聞く『魔海』の魔物だぜ…………!
電気を帯びる空飛ぶ獣に、その背に乗るなんか、か…………!

【その姿を認めて、レグルスは口元にギュッと力を込める】
【――――予想だにしない敵の姿である。流石に、最初の勢いも多少は減ぜられたのだろう】
【勿論、それを予想して己を、そしてあわよくば全体を鼓舞していたのだが】

――――ヘッ、まずはお手並み拝見だぜ…………! その速さ、堅さ…………見せてもらうからよ…………!!
…………先に撃ちだすぜ!!

【敵の口元に電光が溜まっていくのを認めると、レグルスもニヤリと笑む】
【――――この相手、一筋縄ではいきそうもない。だが、逆に燃えてきた――――と言ったところだろうか】
【砲丸を詰めさせた大砲で、白の方の敵に狙いを定め――――発射した】

――――――――只の弾じゃ、済まさねぇぞ……! オー・サン・ソー・ビン……『メタルストーム』!!

【発射された砲丸は、白い敵目掛けて撃ちだされるだろう。だが、それだけで済ませるつもりはなかった】
【――――事前に、砲丸に仕込んでいた魔力を解放し、魔術を発動させたのだ】
【それにより――――只の鉄球であったはずの砲丸が、炸裂する――――空中でいくつもの破片へと別れ、そのまま白の敵へと降り注ぐ】
【撃ちだされた勢いはそのままに、丸い砲丸は、鋭いいくつかの破片となって、敵を打ち砕くのではなく、切り裂こうとする】
【これを避けるか、それとも防ぐか――――それでレグルスは、先の戦略を練ろうと言うのだろう】

【残存魔力 15/17】

/すみません、始まったばかりですが、風呂に行ってきます
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/15(金) 20:43:43.25 ID:OF00LYNho
>>979,980

『ありがとうございます、――ヘケメト、これを使えばモンスターに跳び移れるかも知れませんよ』
「ヘケケケ、……アウは"翼"になってくれねェーのかァ?」 『私は残ります、あなたの様に丈夫ではありませんので』
「えェー、まァー良いや、ボッコボコにしてやるぜェーッ!」

【鈎爪の付いたロープやハシゴを受け取り、――彼が見た目通りの近接主体であることが判ってもらえたようで】
【表情からは見えないが、何となく嬉しそうな雰囲気の彼女】
【一方ヘケメトは、鳴り響く雷の音にも負けない声量で叫んでいた】

『――来ましたよ、……予め言っておきましょう、まだ飛び移れませんからね』 「…………」
『"ターゲッティング・サポート"――ヘケメト、その大砲で黒い方を撃ってください』 「……ちェッ」

【女性が杖の下を甲鈑に叩きつけ、魔翌力を集中させると――】
【その魔翌力は彼女の周囲を覆うように展開され、その中にいれば"狙いを定めやすくする"効果を得ることが出来る】
【"支援者"――けっして有効打は持たないが、他の者により良い動きをさせるあらゆる手を持つのが彼女だ】
【――さて、ヘケメトは4つある大砲の内、左側の奥の方の大砲へ駆けて行き】
【しっかり、しっかり狙いを定めて――ドガァン!】 【黒い敵の口元目掛けて、砲弾を発射した!】

【アウの立ち位置は、大砲と大砲の間――左前方の大砲を使うものならば、支援の恩恵を受けることが出来るかもしれない】
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) :2013/02/15(金) 20:47:34.34 ID:DL9owUUWo
>>779-780
『門前、雀羅を張る』という言葉がある。類語としては『閑古鳥が鳴く』が妥当であろうか。
訪れてくる人もなく、さびしくひっそり閑としていることのたとえだが、その言葉が似合いすぎている喫茶店がこの風の国の草原にはあった。
店主はリコリス、彼女であった。
店の入り口のドアの看板は『OPEN』を示していたはずだが、あろうことかエプロン姿の彼女はカウンター席に突っ伏していた。
たわわに実った胸が苦しそうに潰れ、張り出した桃尻は椅子の上で圧倒的な存在感を醸し出す。
大きくくりくりとした目は退屈そうに瞑られ、髪の毛と同色の眉は典型的な八の字で、如何にこの店に人が来ないかは明白であった。

「あぁ、退屈ですわ〜。お客様が一人として来ませんわ〜」

立地だ。立地が悪い。
風の国の中心街からかなり離れたここは、余程の物好きか流れの旅人くらいしか訪れない。
そんなことは彼女も分かっているのだが、物件が格安だったこと、そしてなによりも、彼女がこの家を気に入ってしまったのがいけなかった。
中世ヨーロッパの時代から切り離されたような西洋風なそれは、確かに素晴らしいものなのだろう。

「この家の元家主は何を考えてこんな所に……。暮らすにも不便が多すぎる気が……」

ガチャリ、チリンチリン。
店の入口が開く音と来客を告げるベルが静寂を破った。

「い、いらっしゃいま……せ……?」

瞬間、彼女は操り人形の様にシュタッと立ち上がり、背筋を伸ばし来店者を迎える。
挨拶が途切れたのは、来店した男性がこんな辺鄙なところにスーツで来ていて、手には大量の書類が握られていたからだ。
書類の表紙は、『立退きのお願い』――――そう、書いてあった。

―――――――

(店を守るためですもの、頑張らないといけませんね!……報酬でローンも返済出来そうですし)

そう、彼女はこんな理由でこの船に乗っていたのだ。
下心はご愛嬌。彼女は自らの喫茶店を風の国、いや、全世界での展開を狙っているのだから。

「おォ〜う可愛い女の子いらっしゃい!だが、任務としてここに居る以上よろしく頼むぜ!?」
「勿論ですわ。私だって『能力者』、お力になれるように全力……で……」

船長――フェルディナンドの問いかけに元気よく応答……出来なかったのは、『遠雷』と『化け物』を認識したからだ。
直後、船上が慌ただしくなる。ある者ははバリスタの準備を、ある者は戦闘態勢に。
彼女は――――

「先ずは化け物さんを『小手調べ』、ですわ♪」

……見た目に反して、割りと戦闘に意味を見出しているのかもしれない。それかただ単に楽観主義者なだけなのか。
彼女はジャージズボンのポケットから『何か』を取り出した。
手のひらに握らていたのは三発の7.62×51mm弾。M60やMG3などに使用されているオーソドックな弾丸だ。
彼女はそれを自らの頭上に投げると……それはピタリと空中で静止した。

「こんなもの、あの皮膚が通すとは思えませんけど……。試す価値は、ありますわよね?」

そう、彼女が言葉を発した終えた瞬間、銃器から発射された時と遜色ない速度で、それは放たれた。
狙いは『白』……ただ単に、黒より白のが好きだから。それだけの理由であった。
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) :2013/02/15(金) 20:50:19.09 ID:DL9owUUWo
>>985
/>>979-980ですね、色々と申し訳ありません……。
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/15(金) 20:57:28.38 ID:hNzU32kdo
>>979>>980

【相手方の様子が気になるのはこの男も同じ、真に見学に来ているわけでは無く】
【船尾から軽く身を乗り出して敵方を見やり、その話に違わぬバケモノぶりに目を細める】

成程、大きさも上々、速さは重畳
とはいえあちらがこちらに興味を持っている間が華、か

【雷に混じる様に近付く相手は見るに並大抵ではなく、生半可な攻撃は通用しそうにない】
【自身が身を乗り出した先に頭を向けて突出するは黒い獣、すなわち今居る側は左側】
【先手とばかりに、一足先に船員が装填を終えたバリスタの一つに、一跳び足を向ける】

ぴかぴか光るさまも乗り物に従じるさまも、少々まともではないけれど
……まずは、何が出来るか見せてもらおうかな

【丈夫な作りのバリスタに手を掛け、船員の説明を半分流しながらに狙いを定める】
【焦点を絞って打ち出した先は黒い化け物の鼻先、いや、少々早すぎるか】
【矢尾から伸びたロープがぴんと張りながら飛び出して、黒いけものの前を横切る】
【――ひょっとするとわざとだろうか。障害物のように張り出したロープは】
【いかにして相手がそれを跳ねのけるか、ただただ意にも介さず走り抜けて絡みつくか、小手調べのつもりのようで】
【果たして浅知恵がどれだけ通用するかは分からないけれども】
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [!red_res]:2013/02/15(金) 21:20:24.34 ID:O6byxi1Fo
>>982

情報助かるぜェ嬢ちゃん……オラ野郎どもッ!とっとと迎撃準備だ、急げッ!!
……あァ?なんだあの『かちゃり』ってのァ……銃火器なんかは貸してねぇ、ぞ――ッッ!!!

【ズガン!という音と共に白い化け物の口元で光る雷が一挙に勢いを失った】
【スコープ越しに見えるのは、吹き飛んだ化け物の左頬。そして漏れだす雷の奔流だ】
【元は船を狙って撃つつもりだった物がバランスを崩して撃ち放たれ、シルフ≠ニは見当はずれな地面を抉り取る――!】

【―――ただ、机上の異形は目元のゴーグル越しにソニアを見ているのに気づけるか】
【本来なら喉から脊髄を撃ちぬく一撃を、とっさの機転で手綱を引いて避けたのは恐らく、彼奴の仕業だ】

>>983

【弾が込められ射出され、無数の破片となって――それも手榴弾などよりも比重の重い一撃が、上からバケモノを襲う】
【瞬間、周囲に閃光が走る! それは鉄片を受け止めるように展開された雷の幕≠ニでも言うべきモノ】
【それは全てではないが、切り裂かれた破片を受け流し。しかし一部は化け物の皮を裂いた】
【一方で騎乗する異形はその長すぎる腕と槍を振るって、見事なまでに自らへ降りかかる全てを振り落とした】

やるねェ……ヘヘッ、玉は無限じゃあねぇがよ!その調子で頼むぜあんチャン!

【ひとまず、ソニアの一撃と合わせて白い化け物の白雷は回避ができた】
【頬から緑の血を垂れ流す化け物はやがて接近し、船と交差するような位置まで来て―――】

>>984

ヘェ、面白いコンビだ……!こりゃ案外、さっさと片付いちまうかも知れねぇな!
アンタらの砲弾も『上手く当たった』みたいだしよォ、近付いてきたら改めて頼むぜッ!!

【『上手く当たった』―――支援のお陰なのだろうか、黒いモンスターのうめき声が聞こえてくる】
【正確に奴の口を捉えたのだ。しかし気付くか、口元の雷は未だに消えていないのである】
【いや、寧ろ増大しているのか――?電気≠ニ鉄=\―もしかすると、不味いことになるかもしれない】

>>985

【放たれた弾丸は、接近してきた白い獣の右肩付近を捉えた。その肌には緑の血がだらりと垂れる】
【しかしながら傷はあまりに小さい。巨躯故に、人であれば致命傷でも化け物どもには違うのか】
【やがて、その傷と攻撃した相手に気づいたようにジョッキー≠ェゴーグルを女性に向ける】

『――確認したぞ、見たぞ、見たぞ。三発だな、三度だな、撃ったな。』

【――なんて言う声が周囲に響く。ジョッキー≠フ声に違いない。ふと、相手は槍を上げ――】
【ザク、と宙を突く。すると“飛ぶ斬撃”の様に刺突が飛んで、女性の胴を貫こうと迫っていく】
【微妙に空気の渦のような見える所からして乗り手は『風の使い手=xだろうか――避けるのは容易だ】

>>987

【地面にバリスタの矢先が埋まって、ロープは障害物として機能する】
【それを確認したジョッキー≠ヘ手綱につかまりながら身を起こし、化け物の横腹に“地面と平行に立ち”】
【そして長い腕と槍を活かして、引っかかる直前でそのロープを切り落とした】

【どうやら知的レベルは人間並みか――化け物に関しては、本当に見た目のままらしいが】
【乗り手はリコリスに声をかけたのも考えて、相当の危険対象。まず、狙うならそちらだ】

【――しかし、そう容易でもない。そのリコリスに白の乗り手がそうしたように、こちらも槍を構え、突く】
【飛ぶ刺突は剛槍の外見どおり凄まじい威力を持ち、雲母の身体を断とうとするだろう】
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [!red_res]:2013/02/15(金) 21:21:08.91 ID:O6byxi1Fo
>>ALL

【能力者らの妨害によって逸れた白雷は、シルフ≠フ右方に広がる草原を大地ごと抉り取っていった】
【その威力、正しく稲妻――もし直撃していたらと思うと、豪傑フェルディナンドも冷や汗をかく】
【そして残る左の黒い獣、こちらが吠えた。口には更に増幅した雷と――アレは鉄球か。大砲の玉を咥えているッ!】


        【――――『豪ッ―!!=x】


【そんな音と共に、多量の雷を孕んだ鉄球が黒い獣の口から吐き出され、シルフ≠狙う】
【今だとちょうどヘケメト(>>984)や雲母(>>987)のいる左舷。威力は考えたくもない、が】


【一方で白い獣、こちらはかなりの接近に成功していた。無論、その途中で攻撃を仕掛けることも可能だが】
【船と交差する瞬間、化け物はぐるりと回転して並走の型に入る。瞬間、ジョッキー≠ェ剛槍を振るって】
【その際にメインマストを支えるロープが断ち切られて、ソニア(>>982)の陣取る高所を揺らすだろう】

【また右舷に居るレグルス(>>983)にも槍の危険が及ぶ可能性が在る。触れれば――まず命の保証はない】



【そういった風に、二匹と二人の化け物どもは遺憾なく驚異的な力を見せつけて、やがて黒の方も船へと近付いていく】
【槍の一撃を凌げば、今は白≠ヨと飛び乗るチャンスでもあるし、近距離から何かを打ち込む機会もあるが】
【パリパリと白熱するその二本の角が、次の攻撃を予感させ――――!】
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/15(金) 21:36:07.22 ID:6fm/Yktxo
>>988-989

【視線が交錯するのを感じた、まるで喉元に刃を突きつけられているかのような圧迫感】
【その異形が知性を持っていると辿るのは早く、また同時に恐ろしくもあった】
【――――奇形の子供を見て、生理的な嫌悪を感じるのと一緒の感触を】

【スコープを暗視用に切り替える、条件は同じだ、まだ此方の方が有利である、と】
【しかし、予想以上に速い、白い獣がすぐさま、その距離を詰めてきて】
【彼女の足元が、いきなり揺れた】


わっ……わ――――ぁ……
いったぁ……ゲホッ……ゴホッ……


【自分の身体を大きくメインマストに括りつけている為、少しの振動で彼女の華奢な身体が引きずられる】
【まるで内臓が口から飛び出してきそうな感覚、左手で口元を抑えて、何とか耐える】
【RaumKrankheit≠フ銃身を思いっきり引き上げたなら、直ぐ側に近づいてきた白い獣へと照準を合わせるのだろう】

【――――同時に、あっと言う声が響くだろう、彼女のお尻の下に置いていた銃弾が、少し零れ落ちた】
【銃弾一つ一つがかなりの重量であり、大人の拳一つ分はあろうかという大きさだ、軽く凶器であろうか】
【甲板に少し、穴でもあけそうな勢いで、ボロボロと零れ落ちた】


フェルディ……ナンド、白いの、直ぐ側……っ向き、こっちから見て、右……
次、あれ来たら……避けれないよ、どうする――――


【フェルディナンドに向けた言葉であって、同時に仲間にも向けた言葉】
【スコープから視線を離す、これだけ接近されたならば肉眼でも確認できる】
【左手でしっかりと支えたまま、その照準を、静かに合わせようとする】

【右手で新しい銃弾を取ってRaumKrankheit≠ノ装填する、その動作の間にも、白い獣は接近を続けて】
【装填し終えたなら、もう既に直ぐ側まで近づいているのだろう】
【迂闊に攻撃したならば、かなり邪魔になってしまう、それならば――――】


Там(そこっ)……!!


【再び響き渡る爆音、銃声と呼ぶには荒々しすぎて、猛々しくて】
【空気に幾千もの旋律を刻んだなら、重ね合わせて太い太い軌跡を作り出す】
【骨の芯まで響き渡る振動を、きゅっと瞼を閉じて、耐えた】

【狙いはジョッキーの頭――――直撃したならば、たとえ異形であっても頭が吹き飛ぶのは避けられない】
【しかし――――肉眼では在るがきっと、その暗視ゴーグルと視線が交錯するだろう】
【指先が僅かにずれた、それは躊躇い、たとえ異形であったとしても、人に近い形である以上】

【[ピーーー]事を恐れる――――彼女の甘さによる、ずれ、少し避ければ回避できるだろう】
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/02/15(金) 21:41:31.25 ID:F51mx+0Fo
>>988>>989

【二匹の化け物、その登場で緊張が走る戦場に、やや慌て気味の様子で船室から甲板に上り込んでくる者がいる】
【援護を行うためその場にはせ参じた小柄な影は、やや慌てた様子で名乗りを上げる】


も、申し訳ありませんデスヨー!装備と服を『狩猟用』に換装し直してたら
少々遅れてしまいましたデスヨー!……ジャンクちゃん、今より出撃できます!
これより皆さんの援護を行いますデスヨー!

―――メイドロボ、ジャンクちゃん……発進ッ!!


【純金の三日月の髪飾りで長くつややかな黒髪をポニーテールにして整えていた】
【耳をアンテナヘッドホンのような機械で覆い隠した、銀色のカフスボタンが袖に付いた黒を基調とした丈がくるぶし部分まであるロングドレス】
【その上にフリルをほぼ省いた白のポケット付きエプロンを着用して、メタリックカラーの小さなブーツを履いた侍女服の少女】

【普段との違いは、前述の通りフリルがほぼ省かれ、黒のベースの服も白のエプロンも―――薄く残る赤色のシミが抜け切れてないと言う点か】
【装備に続いて換装してきたというこのメイド服も『狩猟用』で、血抜きの時にでもついた大量の血が抜けきっていないのか】

【しかもその背中には彼女が普段飛行に使用しているジェットパック、そして両肩には小柄な体躯だとなおの事大きく見える特大のガトリング砲が左右に】
【発進、そう言った瞬間にたんっ!と甲板を蹴って宙へと跳ねるとジェットパックを点火、宙へと跳び上がっていく】
【空中から遊撃を行い、別方向からの攻撃をたくらむようだ―――その行先は黒い獣の方向!】


ワタシはまだ距離の離れたこちらの黒い方を迎撃いたしますデスヨー!
まずは―――この極めて危険な鉄球からお片付けといきます!
目標捕捉、エネルギー充填完了!――――いきなりですがぶちかまさせていただくのデスヨー!


ジャイアントォォォォォォ―――――!ロケットッ!パァァァァァァァァ―――――ンチッ!!!


【右手首から、急激に噴出されていく鉄粉がぐんぐんと彼女の拳に付着して―――特大の拳を作り上げ】
【続けてエネルギーを貯蔵していたカートリッジが、拳の発射機構に充填と同時にがちゃん、がちゃん、とポンプアクションで排出されていく】
【狙いはこちらに飛んでくる雷を溜めこんだ鉄球、その真芯めがけて――――盛大な轟音を上げて発射される!】

【無事当たったならば拳は電撃の抵抗でガリガリ削られながらも、船に当るより前に……その場で勢いを殺され制止するだろう!】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/02/15(金) 21:41:31.60 ID:SS4RriTD0
>>989

【――キィィィン、と何かが飛来する音が聞こえるだろう――】
【丁度ジェット機のそれにも近しい、爆音を唸らせ草原の上を"何か"が滑空する―――】
【まさか、獣に続き"新手"が現れたか―――否、そうではなかった。】

やっばい、燃料切れる寸前・・・ッ!!着地するよーーーーーッ!!

さあ、どいたどいたどいたぁぁぁぁーッ!!

【船へと――"シルフ"へと向かって一直線に硬化してくるソレは"人影"】
【否、人の形はしているが――それは人間ではなかった。】
【機械と悪魔を融合させたかのような独特なシルエット、魔導式鎧を装着した"何者か"――】
【風の国首都襲撃の放送をよく見ていたものならば見覚えがあるであろうそれは】
【UNITED TRIGGERの設立を宣言したかのガンマンの姿と一致するだろう―――。】

ちゃくちぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!

【――と、言う名の不時着。船の甲板を大きく削りながら――重量級の鎧と、背中に背負った"ジェットパック"が舞い降りる】
【燃料がなくなったのだろう、背中に取り付けていた魔導式の展開ブースター"ジェットケツァルコアトル"をパージし】
【鎧の姿を船員に晒し、彼女は戦場へと到着した。】

―――っとと、死ぬかと思った〜・・・あ、船長さん!遅れてごめん!
ちょっと仕事が立て込んでてさ、でも間に合ってよかったよ〜。
アタシUNITED TRIGGERの――と、自己紹介の暇もないね!!

【――相当な遅刻をしながらも。やけにハイテンションな仲間が加わった。】
【魔導鎧"ティターン・アーマー"を装着した状態のガンマンは、名も名乗らずに迎撃へと参加する。】
【まずは接近してくるであろう、白い獣めがけ腰元の銃――召還銃"弾"末魔を引き抜き、神速の射撃――!】
【ガンベルトから抜き去ると同時に発砲、こちらへと槍をふりかざし攻撃を仕掛けてくるジョッキーの"胴"めがけ】
【彼女の放った紫色の魔力弾が殺到する――!!】

セリーナ・ザ・"キッド"、ちょっと遅れてただいま参上!
火力支援なら任せてよ、それくらいしか取りえはないけど――ね!!

/遅れてしまい申し訳ありません。
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/15(金) 21:42:30.45 ID:P2by4G2b0
>>982

うお――――――――!!
…………マジか、ソニア…………あいつ、『シューター』だったのかよ……こりゃすげぇぜ!

【マストに陣取るソニアに、レグルスは思わず視線を飛ばす。よそ見になってしまうが、それだけの衝撃だった】
【あどけない少女とばかり思っていたが、実際には、これだけの攻撃力を発揮する戦士であった】
【むろん、かつて軍隊に所属していたと言う事は、しっかり覚えてはいたものの――――】

――――ッ!!
ソニア、聞こえるか!? あの上に乗ってるのは俺が攪乱する! お前はそのまま、下になってる化け物に専念してくれ!

【咄嗟に、レグルスはその思いつきをソニアに向けて叫ぶ】
【あの敵には、明らかな上下関係が存在する。なら、とり回しの自信がある自分は、上に乗ってる『騎手』に専念すると】

>>988-989

ヘッ、まだまだ……これからだぜ!

【急いで次の砲弾を詰めさせながら、レグルスは返事を返す】
【一方で思案もした――――次に効果的な一撃を加えるには、どうするべきか――――】

(騎手は、相当な『戦士』って考えちまった方が良いな……あの竜は、そのまま雷竜とでも言うべきか……!)

【時間は多くはない。そこそこに思考を纏めると、すぐにそれを打ち切って行動に移す】
【魔力にも、まだ余裕はある。考えが纏まるまでは色々と試してみようと思い立って】

ッ、槍か……!!

【そこに、振るわれる槍。レグルスは咄嗟に、右手の棍でそれを受け止める】
【ガキリ――――鋭い様で、それでも重い一撃である事を知らせる金属音が鳴り響く】
【しかし、レグルスもしっかりとその一撃を受け止めて、撥ね退けた】
【――――魔術師でありながら恵まれた体格。それがこの離れ業を可能にしたのだろう】

…………攻撃と防御を同時にこなす、それが戦闘の極意だぜ……!?
…………バルレル・ジャン・イム・ザン…………『スパークブラスト』!

【そこからワンテンポ置いて、レグルスは棍を白の竜に――――正確には、その背の騎手に向け、術式を構成して放つ】
【瞬間、棍から電撃のビームとも言うべき光の奔流が、放電を起こしながら撃ちだされる】
【この至近距離なら、砲丸よりもこちらが有効と判断したのだろう】
【なにより――――気になったのは竜の帯電である。別方向から電撃を浴びせることで、それを攪乱する事も可能かもしれないと踏んだのだ】
【無論、『騎手』にダメージを与えられれば、それが僥倖なのだが】
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/02/15(金) 21:42:34.12 ID:OF00LYNho
>>988

「んゥー、――おッ、当たった当たった」
「ヘケケケ、伊達に"十年以上"一緒に居る訳じゃあねェーぞ、俺達のコンビネーションはァ!」
『……当たったのは良いですけれど、少し嫌な予感がしますね』

【ターゲッティング・サポート――その効果か、彼の腕なのかは定かではないが】
【とにかく、黒い魔物の口へと鉄球を命中させられたのだ】
【しかし、未だ消えぬ雷――これはしくったか、2人がそう思っていると】

「――……俺のせいじゃねェーぞ!」 『そうですね』
「他人事じゃあねェー、あんたが撃てって言ったんだろォーがァーッ!」 『すみません』

【黒い魔物の口部より吐き出されるのは、多量の雷を持つ鉄球――お土産を持って帰ってきたそれッ!】
【狙いは皆の乗る船、――当たってしまえば、相当な打撃となるに違いないッ!】

『――ガーディアン・シールド!』 『出力大!』
『ターゲッティング・サポートとの併用は少々厳しいです、そろそろ切りますのでヘケメトは速くあの弾にもう一発、撃ちこんでください』
「そこのあんた! 船がぶっ壊される前に早く弾入れろォーッ!!」

【船員をまくし立て、もう一発大砲より発射されるのは――先ほどと同じ、鉄球だ】
【狙いは吐き出された雷の鉄球で、――しかし幾ら支援があっても限界がある】
【鉄球で止まらなかったり外れたりした場合の事を考えて女性は手を打った】

【ターゲッティング・サポートの様に展開されるのは魔翌力の障壁――内部からの攻撃は妨げず、外部からの攻撃を少し和らげるものだ】
【守護者の盾――鉄球を完全に防ぐことは到底不可能だが、それでも直撃よりはマシだと考えたのだろう】
【範囲は杖先より半径10m程で、鉄球が船に当たりそうな位置を予測して、女性は位置を調整する】

【ガーディアン・シールドの範囲と、鉄球と鉄球が当たる可能性のある範囲は――重複している、少しだけ】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/15(金) 21:44:32.29 ID:6fm/Yktxo
>>993

【貴方の声を聞いたのは銃弾を発射した後、少し遅かったよう、彼女は既に上≠ノ攻撃してしまった】
【ごめんなさい、と少し泣きそうな声が聞こえるだろうか、怒られると、思ったのかもしれない】
【それでも切り替えを速くした、次の一手を探して】


レグルス……分かる、そこ……銃弾、落ちたの……
拾って、鏡に、いれて――――そしたら、こっちにつく


【彼女の言葉が鏡から聞こえてくるだろう、視線を地面に傾けたなら、先ほど落とした銃弾がそこにはある】
【鏡と鏡を通じて、ものの行き来もできるのだ、鏡につけたなら、まるで水面へと沈ませるように銃弾が沈み込む】
【そうすれば、落ちた銃弾も、わざわざ降りる必要なく拾えるのだろう】

【――――だがそれだけではなかった、付け足す言葉が旋律を揺らす】
【風の音よりも可憐な、少女の歌声は、聞き逃してしまいそうな音律かもしれない】
【けれども確かに、紡いだその形は、辿られる事を予期していた】


さっきの、破裂するの、ソニアのにも、かけて
六つに、分かれさせて、銃弾を……ソニアが撃ったら、爆発するように、って


【レグルスの先ほどの攻撃を見ていたのだろう、そのお願いを彼女は為す】
【何を考えているかは分からない、けれども、その声は確かに真剣で】
【視線を向けたなら、真っ直ぐなマリンブルーが貴方を見つめているだろう】
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) :2013/02/15(金) 21:49:35.73 ID:DL9owUUWo
>>988-989
「まぁ、皮膚は割りと脆いみたいですわ!……でも、蚊に刺された、くらいにしか感じてなさそうですわね……」

大した感慨もなさげに彼女は言う。これくらいは予想済み、ということだろうか。
彼女は能力者……所謂『念動力』の使い手だ。多少癖があり、『範囲』が狭い代わりに、『力と精度』には眼を見張るものがある。
基本的に持ち上げられないものはない――その気になれば、この船だって持ち上げてしまえるかもしれない。
先ほどの射撃からも分かる通り、精度も素晴らしい。止まっている物体であれば、訓練されたスナイパーにも見劣りしない精度で物体を打ち出すことが出来るだろう。
だがしかし、範囲がそれこそ致命的に悪いのだ。操作出来るのは自身の体と手を向けた方向から3m程のみ。
一度支配下においてしまえば、その範囲から出るまでは操作することが出来るのだが……。
それでも、『物体をトリッキーに動かして攻撃』ということが出来る範囲が致命的に狭いため、念動力者としては欠陥しているのかもしれない。

「船にはたくさんの弾丸を持って来ましたけど、これじゃあ半分以上の弾丸はお役御免ですわね。さて、どうしましょう……?」

大砲の轟音が大地を切り裂き、バリスタが空を切る。
それらの音を凌駕する音がしたと彼女が見張り台に目を向けてみれば、一人の少女がその躯体に合わない巨大な何か――銃器だろうか、を構えていた。
そのよそ見がいけなかった。
パッ、と『白』の化け物の方を確認すれば、米粒程にしか見えない『ジョッキー』がこちらに何らかのアクションを完了したのを確認した。
危ない。楽天主義の彼女だが、本能は正直だ。
瞬間、彼女は右方向――船室がある方向に自らの体を『吹き飛ばす』。
左に加速する世界と体にかかって来たGに吐き気を覚えつつ、彼女は視界の端に空気の歪みを認識した。
左腹部のジャージが切れるのを感じる。肌にまで及ばなかったのは幸いだ。

ドガァン。

大砲の発射音でもない、見張り台の彼女の銃の咆哮でもない轟音が船上に響いた。

「いたた……。今のは上の彼?の能力でしょうか?幼少の頃からの付き合いですが、能力というのは不思議ですね〜」

顔には柔和な苦笑い。言葉は柔らかく、あくまで楽観視。彼女の脳内はお花畑か何かなのだろうか。
船室の中に飛び込んでしまった彼女は、膝周りと叩きながら立ち上がる。
体の節々が痛むが、直に収まる筈だ。

「さてさて、本当にどうしましょう。化け物さんに効果のありそうな弾丸は……」

前を向いた彼女は『ある物』を見つけた。

――――――――

ある船員は轟音に驚き船室の様子を伺っていた。次の瞬間、彼は自らの目を疑うことになる。
そう、『バリスタの弾があろうことか船室から発射』されたのだ。それも既存の方法を大きく上回る速度で。
だがしかし、発射したであろう彼女――リコリスは、『白』の化け物をしっかりと確認していない。
狙いは合っているのか?
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/02/15(金) 21:50:15.45 ID:6fm/Yktxo
>>991-992

【持っているかは分からないが――――二人のW-Phone≠ェ鳴り響くだろう】
【取ったなら声が聞こえる、上を向いてって、少し覚束ない声でお願いするのが】
【他ならない、狙撃手――――ソニア=エカチェリーナ=ドラグノフのものと、理解できるだろうか】


二人とも……遅いの、きゅーりょうどろぼう……だよ
今ね、ソニア、上で、戦ってるの……手助け、難しい……

でも、援護……頑張る、だから、頑張ろう……


【視線を上へと傾ければ、メインマストの見張り台に、彼女の姿があるだろう】
【右肩と右耳で挟み込むようにW-Phone≠ハンズフリーで使って、二人へと声を向けた】
【コルセットの上からロープできつく、マストに背中を縛り付けて、その手には巨大な銃を握る】

【二人ならわかるだろう、彼女の今持つ銃が、普段の彼女のRaumKrankheit≠ニは違うと】
【全長2mを越す巨大な銃身、手すりへと傾けて、何とかバランスが取れるほどの巨大な口径】
【アンチマテリアルライフルである、対猛獣用に、カスタマイズしたのだろう】

【彼女は今、白い獣と戦っていて、武器からも分かるよう、細かい動きと、防御が非常に難しい】
【援護してくれれば、と思った】
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/02/15(金) 21:55:23.58 ID:hNzU32kdo
>>988

【いとも簡単に両断されるロープ、用を為せず矢ごと草原に沈む一方にはそれ以上気を遣らず】
【次弾装填の為に船体から離された、船側に取り残された側の一端に手を触れる】

また随分と、面妖な。いっそ乗り手を誘拐したいものだけれど
冗談ばかりで済むもの、では、ない

【こちらが船に砲台を備えていると等しく、相手も常に砲を構えているようなもの】
【否、むしろ乗り手を本体と見て達人が砲台に坐していると見るべきか。さすがに無表情の中に焦りが混じる】
【地形そのものを己の武器として使役する能力は、舟の上ではその力もほとんど使い物にならない】

【辛うじて相手の槍を受け止めたのは、槍と比較するまでもないほど細い蒼銀の剣】
【武器としての体積の差は大きく、文字通りの意味で受けるまでが精一杯のようで】
【一瞬の抵抗を経て細剣は弾かれ、彼の体も大きく揺らいで後退する】
【相手の追撃を防ぐのは、先と同じロープの片割れ】
【まるで同じ轍を踏むのをいやがるように生き物のようにうごめくロープは、槍や相手の腕を皮膜ごと絡めとらんとする】
【恐らくは翻弄することが“地形”とみなされたロープに与えられた命令か。先より複雑なその動きは、船への攻撃を鈍らせる足止めの意味も兼ねている】

【そして驚異である、黒い獣の口腔より発射される雷珠は】
>>991>>994にて二重の構えにてその勢いを削がれている――下手に手出しするより、得手な者達に任せるが吉か】
【この隙にようやっと体勢を整えると、まるで草原を走る風に乗る様に、黒の乗り手の槍持つ手に細剣を振り下ろす】
【もしも傷を与えられたとしても、痛くも無ければ血が噴き出す事も無い。ひょっとすると切られた感触すらほとんどないかもしれない】
【“斬った”という事実そのものを遅らせる一撃を振るった後は、攻撃の成否に関わらず再び槍の射程外へ逃れようと後退を試みるだろう】
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/02/15(金) 21:56:59.21 ID:P2by4G2b0
>>995

気にすんな! 即席じゃ、完璧なコンビネーションとはいかねぇよ!!
ヘマすりゃ確かに不味いが、こんなのヘマの内には入らねぇよ!

【先ほどの様な、声量を絞って――――と言った余裕は、流石に無いのだろう。それでも、声量の大きさを『快活』へと装ったレグルスの声で、鼓舞しようとする】
【実際、長年のコンビと言う訳でもないのだ。この程度の齟齬は、あって当たり前――――】

弾銃……? おっ、こいつか…………この程度、お安い御用だぜ!?

【白い竜の騎手への電撃が一段落つくと、レグルスはすぐにそれを見つけ、鏡を通じて回収させる】
【――――この鏡、意外と便利である。レグルスはそんな場違いな事を思いながらも、銃弾を届けて――――届けようとして】

あ…………?
――――――――考えあっての事だな? 任せろ!! しっかり『仕事』してやるぜ……!

【ソニアの頼みは、しっかりと聞き届けたのだろう。レグルスは表情を事更に引き締めると、大きく頷いて】
【レグルスは意を決して、鏡へと、自らの右腕を伸ばし――――可能であれば、その中へと突っ込む――――正確には、ソニアの側へと腕を伸ばす】
【直接操作する方が、確実なのだろう】

……………………オー・サン・ソー・ビン…………『メタルストーム』…………!
これでいいはずだぜ……! 頼んだぜ、俺の魔力……!

【レグルスは、それを終わらせる。自らの魔力を消費しながらも、それをソニアへと信じて預けて――――】

【残存魔力 10/17】
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/02/15(金) 22:04:03.99 ID:dFhnMtKA0
【街中――ちょっとした児童公園】
【錆びて色褪せたいくつかの遊具、大人の足で二歩も歩けない小さな砂場、古ぼけたベンチ】
【素の木目を晒すベンチ、軋む音がその存在を知らせて――視線をやったなら、少女がひとり】

――なんで怒ってるの? 意味分かんない、何もしてないよ、なんにも。

【聞こえてくるのはまるで鈴のよう、金属めいて響く高く澄んだ声――と、滴る雫の音】
【ちぢと微かに点滅を繰り返す街灯で照らすのは闇色の長髪、二房三つ編みを垂らして、】
【長めの前髪から覗くのは血色と深淵色のオッドアイ。こちらもまた拗ねたよう、伏せられる】
【羽織っただけの黒いコート、ボルドーと生成りのレースたっぷりのワンピースを覗かせて、】
【地面を蹴って抉るのはヒールの高いブーツ、あしらったリボンがふらと揺れた】

【魔力の感知に長けたものが通りがかったなら。どこまでも澄み渡るような水の魔力、気づくことが出来るのだろう】
【そしてそれが不機嫌な色を乗せていることにも、或いは】

【――首、手、足、露出を嫌うように巻かれた包帯は心配でも呼ぶのだろうか、平然としているけれど】
【右手で三つ編みに触れたなら、薬指の指輪めいた黒蛇の痣が目立って、】

悪いことなんてしてない、でしょ、……。

【いらだったように蹴っ飛ばすのは、ベンチの下に転がっていたそれ。ちいさく古ぼけたゴムボール】
【公園から飛び出して舞うのだろう。空気だって抜けていて、たとえぶつかったとしても痛くは無いだろうけれど――】
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ここだけ魔王城 コンマ00で魔王様に怒られる @ 2013/02/15(金) 21:23:32.56 ID:qzOOc9gLo
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