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【能力】ここだけ異能者の集まる学園都市★2【魔術】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大分県) :2014/04/30(水) 20:56:18.75 ID:qlPT4imz0
※注意※
このスレッドは学園都市と称していますが、とある魔術の〜シリーズとは世界観の異なるものです。
とあるシリーズを舞台としたスレッドをお探しでしたら、申し訳ありませんがブラウザバックをお願いします。
また、とあるシリーズを読んでも読んでいなくても楽しめるスレとなっております。


ここは異能者…能力者が集まる大都市。通称:学園都市である。
この都市は学園都市の名の通り、人口の8割程度を学生が占めている。さらにその学生の殆どが能力者であり、学生は皆、異能の力と共存している。
詳しい世界観は>>2を参照。

・ここは自分自身のオリジナルキャラを創作し、他プレイヤーのキャラとある時は何気ない日常風景、あるときは戦闘などを文章で交流するロールスレッドです。

・ここだけ異能者の集まる学園都市wiki
http://wikiwiki.jp/kokogaku/

・したらば
http://jbbs.shitaraba.net/internet/20492/

○●○ロール○●○
・まずはキャラを創りましょう。
勿論、能力や魔術といった力をそのキャラに持たせても良いです。しかし、チートやバランスの崩壊を招く異能は禁止とします。

・Level・ランクについて。
能力は1〜5Level、魔術はD〜Sランクまで存在し、制作したキャラクターは全てLevel1〜2、ランクD〜C、もしくは無能力者からのスタートとなります。
経験値制度をとっていますので、段々と成長して最終的にはLevel5、ランクSになる…ということも可能です。
勿論、あえて成長させないというのもひとつの手です。
経験値の値については>>2参照。

・チートな能力がダメ、ということは勿論、チートな確定行動もダメです。

2【キャラ名】確定行動
「おらおらおらおら」
【確定行動は目の前の男(他人のキャラ)を殴った】

↑このような行動はロールの崩壊を招きます。この場合、受けた方は無視して回避しても構いません。しかし受けた側はしっかりと注意を促してください。この都市の安定に繋がります。
↓この場合、確定行動を避ける為に以下のような文章が良いでしょう。

2【キャラ名】確定行動
「おらおらおらおら」
【確定行動は目の前の男(他人のキャラ)に殴りかかった】

・↓スレッドに参加する前に、こちらのサイトによく目を通してください。
なりきりの基本となるマナーやルールが詳しく書かれています。
http://harmit.jp/manner/manner.php


あとは特にありません。お好きなキャラと能力を選んでくださいませ!

※前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1397368440/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このパー速VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :九頭龍+マグニ+國木田 ◆4kQvynFTJk :2014/04/30(水) 20:56:57.50 ID:qlPT4imz0
【世界観】
能力者サイド

数年前に初めて存在が確認された"能力者"……能力は10代を中心に発現し、世界各国はその対応に追われることになる。
その最中、日本がいち早く対応策を発表する。それが能力者を集め教育する為の都市、このスレッドの舞台となる学園都市だ。
世界各国の能力者を分け隔てなく迎え入れ、その裏で凶悪犯罪を起こさないよう情操教育を、また犯罪が起きた時に早期対応出来るようにと情報を管理し、それらを各国と共有する方針をとった。
学園都市は去年漸く受け入れ体制が整い、今では学生を中心とした10万を軽く超える住民が生活している。
現在、学園都市の治安維持は風紀委員会が、その他の都市管理については管理委員会が執り行っている。


魔術師サイド
昔より陰でひっそりと受け継がれている不可思議な現象、それを操る者は魔術師と呼ばれている。
魔術の継承者はごく僅かで、現在では受け継がれているのかどうか……そもそも魔術とは存在するのかどうかすらも、確認する事が難しい。
……と、ここまでが表面上の現状、魔術師は今もなお数多存在しているのだ、世界中に。
数年前突如として現れた能力者、その存在が脅威となり得るか否かを探るために、数多くの魔術師が学園都市へと入り込み、探りを入れている。


【学園都市概要】
・舞台となる学校は現在以下のものが存在する

・第一
規律にうるさいが、それさえ守れば行動を制限したりしない
成績優秀、規律正しい優等生タイプが多いため周囲からの目は優しい
・第二
自由な校風だが、最低限の規則はある
奔放に振る舞う生徒が多いため周囲からは悪い目で見られる事も

・奨学金制度が存在し、一部学生に対して学費や最低限の生活費(光熱費、水道代等)は学園側が出資している


【経験値の値について】
・このスレは>>1にあるとおり、経験値制度を導入しています。
・経験値を一定以上貯めることにより、能力者ならばLevel、魔術師ならばランクを上げることができます。
・各Level、ランクへ上がる際に必要な経験値は以下の通りです。()内は魔術師です。
・経験値はレス数ではなくロール数で判断します。

無能力者→Lv1(ランクD) 20経験値
Lv1(ランクD)→Lv2 (ランクC) 50経験値
Lv2(ランクC)→Lv3(ランクB)80経験値
Lv3(ランクB)→Lv4(ランクA)200経験値
Lv4(ランクA)→Lv5(ランクS)400経験値


・ロールの種類によって得られる経験値が違います。以下参照。

・通常ロール→1経験値
・戦闘ロール→3経験値
・戦闘系イベントロール→10経験値
・その他のイベントロール→5経験値

また、通常ロールの場合一日にどれだけロールをしても得られる経験値は1です。
然し、同日に2キャラでロールをした場合はそのキャラ両方に経験値が入ります。

(例)今日は通常ロールを違う人と二回しました!→上のルールが適用されるので得られる経験値は1のみ。
(例2)今日は通常ロール一回と、戦闘ロールを一回しました!→1+3で得られる経験値は4となります。

3 :九頭龍+マグニ+國木田 ◆4kQvynFTJk :2014/04/30(水) 20:57:26.51 ID:qlPT4imz0
【キャラクター制作に関して】
・プレイヤーが使用するキャラクターは、無能力者、能力者、魔術師の中から選択し製作できます
・初期の能力はLevel(ランク)1〜2(D〜C)の範囲で設定して下さい
・学園都市で生活するどのような人物でもルールの範囲内であれば制作が可能です、但し能力者のみは学生に限ります
・また、世界観に関わる組織の長やそれに準ずるような立場の人間はPCにすることは出来ません
・人外、また能力以上に特殊な生態を持つ存在はPCにすることは出来ません
・版権キャラクターをそのまま使用する事は推奨しません


【キャラクターの武装に関して】
・能力者側の特殊な武器(ex.炎で出来た剣、妖刀)の所持することは出来ません
・上記の特殊な武器の使用は魔術師側のみ認められていいます
・勿論能力者側は能力の応用で武器を強化する(又は能力を纏わせる)などは可能です
・学園都市内での過度な武装所持は風紀委員によって取り締まりを受ける可能性があります
・魔術師の魔術の行使には何かしらの装備が必要となりますが、必ずしも武器である必要はありません



【キャラクターの所属する組織に関して】
・世界観を決定づける組織を個人の判断で制作してはいけません(議論スレへどうぞ)
・既存の組織の長にPCを設定することは推奨しません     (こちらも、議論スレへどうぞ)
・既存の組織に所属する事に制限はありません
・小規模、もしくは個人の範囲の組織を設定する事は可能です
4 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/04/30(水) 22:59:23.00 ID:2HOU9VPGo
入って行く。
周囲に溶け込む影の如く、誰にも気づかれない幽霊のようにひっそりと>>前スレ997
さて、小銭拾いも終わったし足早に立ち去れた。後は買い物を済まして帰るだけである。
チャラ男の癖してドジなのはどうなんだろう、と考えたりしてみる。見た目とのギャップでモテようとしてるの?
と、無駄な事を考えている間に目的のショッピングモールが目の前にあった。その中に早瀬は入っていく。
周囲に溶け込む影の如く、誰にも気づかれない幽霊のようにひっそりと
5 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(20) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/04/30(水) 23:01:41.98 ID:N9q1vH7M0
//スレ立て乙です

前スレ>>999
代わりにと言われた隠れ家の構成員の名簿や情報を受け取り、眺める。
勿論、第一高校の生徒のデータは返した。今は「必要」ないからだ。

「へぇ…意外と多いんだな、隠れ家ってのは」
「しっかし…こんなに名の売れている魔術結社の構成員がこんなにも「弱い」もんなのか?」

おそらく書かれたデータは本物だろう。本物でなければ自分の持つデータにそぐわないと確信しているからだ。
もし、これが嘘の情報なら…交渉は失敗かもなと考え込む。

「…というか話は変わるけどよ、あんまし顔に皺寄せない方が女性の美しさって奴に良いんじゃあねえの?」
「それにアンタ、どうしてそこまで異端の魔術師の情報が欲しいんだ?」
「俺は安楽椅子探偵じゃないんでね、現場主義なんだ」
「何なら事件が起きた場所まで案内してやってもいいんだがな」
6 :斎藤 烈 『水操作Level1(14)』E:500mlペットボトル×1 [sagesaga]:2014/04/30(水) 23:02:13.76 ID:rnNCV9SV0
//前スレ>>998 アルフレードさん宛です

「そういうのを、思考停止って言うらしいけどね」
「……ん、つまりそういう事になるかなー」

確かに"かたきうち"に違いない、但し、自身のではなく身内のだが
からかうようにケラケラと笑い、思考停止するようなオトナにはなりたくないな、と一言
その言葉に相手がどんな反応を示すかなど考えてもいないようで、その後で特に身構えたりする様子はない
―――言ってしまえば少女は、ただ只管に"無防備"だった

「ここはアメリカじゃないんだからさー」

別に吸ってもいいけど、煙はこっちにやらないでね、と膨れっ面で
煙草の煙に慣れていない事は、先ほどの咳で分かっただろう
幾ら学校をサボることのある烈でも、隠れて煙草を嗜む程やさぐれてはいなかった


「……イイもの?魔術の道具とかだったら、欲しいかも」

何せ、探し始めたばかりで魔術師の手がかりとなるようなものは一つもなく
通りがかりに聞き止めた男の言葉だけが、漸く見つけた取っ掛かりなのだ、そこから更に深く探り込めるというのなら断る理由もない
男の手の中で跳ねる銀貨数枚の軌道を目で追うようにして、少女はそう答える


//たておつですよ
7 :黒波 絡斗【闇炎】E:指輪、ネックレス ◆D.aHS1GefU [sage]:2014/04/30(水) 23:04:05.27 ID:uiZsjd0c0
//立て乙です
>>4
...一応目印が付いているから良いものの...。

(...やっぱ影薄すぎんだろ!?)

一瞬でも目を離そうものなら直ぐに見失いそうなレベルだ。
足元の炎の動向を追いつつーー恐らく気づかれて居るだろうが、斜め後方を歩く。

「...ショッピングモールか...一体何を買う気だよ?」

そんなことを呟きながら、青年の後を追う。
ーーーしかし、まさかこの青年能力者じゃあるまいな。
...可能性はある。
8 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/04/30(水) 23:15:24.93 ID:/mOh5Gzqo
/>>1乙!

>>1000

「そうだね、俺っち達風紀委員が弱気じゃあ、学園都市の平和は守れない」

織里谷の行動と返答は、見崎からすれば予想通りも良いとこだった。
織里谷は正義感の強い人間だと噂を聞いている、それがどういう程度かも、だからこそこういう事を言えば感情を顕にするだろうなと。
だから、ちゃぶ台を叩かれようと驚く事も無く、淡々と見崎は続ける、表情一つ変えず、現実的に。

「そんじゃ織里谷ちゃん、君はこの学園都市の平和の為に命を賭けるかい?」
「俺っちはやだね、いくら風紀委員でもさ」

圧倒的な戦力差が分かっていて、それでも戦うなんて馬鹿な事はしたくない、見崎はそういった所で賢明な人間だ。
正義を志すとはいえ、正義に命を捧げるなんて事をする程に殊勝な人間は、それこそが異常なのだ。

「俺っち達は正義の味方だけど、正義の狂信者じゃあないんだぜ」
「血で血を洗う戦いなんて、俺っちはごめんさ」

「だから、俺っちはこうしようと思う」

だが、だからと言って代案が無く、ただ自分の保身ばかりを考えているのでもない。
あくまで見崎が反対なのは戦う事だ、戦力差があるなら戦う事が無謀となるが、ならば戦わない方法を考えるべきである。
それは、現実的な見崎の中で理想的な考えの一角、ある意味でとても子供らしいやり方だ。

「仲良くなっちまおうぜ、魔術師とさ」

ニヤリと笑って、冷たい缶をゴクリと飲んだ。
9 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/04/30(水) 23:15:57.19 ID:2HOU9VPGo
>>7
元から影は薄い、だが能力がさらにそれを加速させてしまった。
しかも常時発動などというおまけ付き、お陰で学校でも幽霊のような存在であり扱いである。
それを逆手に女子トイレ入ったり着替え覗けるじゃん、なんて考えた事はあるが万が一の可能性を考えて実行した事は一度足りともない。
さてさて、本日の買い物は……まあ、食料品なわけだが。
メモ翌用紙を片手にカートを押して目的の品を乗せていく。これは将来専業主夫になれるんじゃないか、ならないけど。
(……気のせい、だよな?)
ところで、先ほどから視線を感じる気がするのだが。まさかこんな影が薄い人間をストーカーする物好きなど居ないだろうと思い、気にしない事にした。
10 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/04/30(水) 23:18:42.07 ID:urfz6CeFo
>>6
「……大人になったら……色々な物が生まれるもんだ」

【彼女にはまだわからないだろうか?捨てられない「誇り」という気持ちを】
【自らの信念を貫くことにより初めて生まれるその気持ちを味わうのは、少女が幾つになってからだろう。】
【思考停止、という言葉は間違ってはいないし、憤りも感じなかった。かえって彼女に同じ気持ちを持ってもらいたいという、ささやかな希望すら生まれるのだった】
【得も言われぬ、どことない満足感を得たアルフレードが取り出したのは、その銀貨だったのだ】

「たいしたモンじゃない……これを持って祈る、まあそこまで気持ちは篭ってなくてもいいが……」
「いわゆる「神様」ってヤツに祈りを捧げると、自分の「運気」が一時的だがグーンと伸びるってシロモノよ」
「たとえば」

【実践してみるか?と言って銀貨を握り、片膝を付いて両手を組む】
【その後おもむろに川へと寄る。その時にはどんなトリックか、彼の掌から銀貨はなくなっていた】
【そして、その辺の木の枝に糸を括り付け、川に垂らすと……いきなりの手応え。引けばたちまち、銀色に光る魚が水面から飛び出した】
【適当に、子供の遊びのような釣りをして、速攻で当たりが来るというのはどれほどの運だろう?その現象は少女の好奇心を掻き立てるだろうか】

「ま、こんなもんよ……」

【魚を川に流し、その銀貨を何枚か小袋に入れて、少女へと投げ渡す】

「十枚やるよ。「ここぞ」って時に使いな……例えばクレーンゲームとかな……」


11 :ラミア【霧を出す魔術師】E.ドスコイ(猫) [sage]:2014/04/30(水) 23:20:35.96 ID:c9av2W3k0
/>>1乙です。

【夜の学園都市…大きな買い物袋を両手に持つ制服姿の少女が、街中を歩く。】

「…」

【良く見るとその少女、ぐっすり眠りに就き、完全に脱力している体長1m近いふくよかな猫を背中に背負い
特徴的な長い赤髪を揺らしながらフラフラ街中を歩いている。】

「……は、ぅ…」

【少女の持つ腕力の許容量を超えるであろう重さの荷物(大半は猫の重さ)を、無表情のまま苦痛に顔を歪ませる事なく運ぶその様は
『小柄ながらも、怪力・肉体強化系の能力を持つ少女』に見えるかもしれない。】

「…ドス……コイ、起きて、くださぃ…」

【が、魔術師である少女にそんな能力はある筈もなく
無表情ながらも額に僅な汗を滲ませ歩くその姿は、ぶっちゃけ限界が近いようで……
顔に出さない上に呼吸音が小さい為、分かり難くはあるが…相当呼吸が乱れていたりする。
邪魔な通行人をフラフラしながらも紙一重で躱しながら、呼吸を整えつつ目的地へ向かう。】

「…お、も…」

【そして、無表情ながらも内心で必死な少女は気付かない……今背中に背負っている大きな猫、ドスコイの大好物の一つ『冷凍ピザ(一箱3枚入り)』を、買い物袋から落としてしまった事に…】

/久しぶりのロールですがお暇な方が居れば是非
12 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/04/30(水) 23:27:58.35 ID:vkOpUKnwo
【ーー夜の公園にて】

【公園に植えられた桜の木はまだ花を咲き誇らせていた。そんな木々の中でも立派な、枝ぶりの良い桜の木の枝に腰掛ける小さな人影が一つ】

昼の桜も綺麗だけど夜の桜もまた一興だね。街のあちこちに植えられているなんて、日本人はよっぽど桜が好きなんだ
それに甘い香りがする……桜の匂いだ
【足をブラブラと宙に投げ出しながら遠くに見える街明かりを見つめて最近の出来事を振り返る】
【出会った人々、学校で受けた授業のことや図書室で読んだ本など……。なかなか良い感じに慣れてきているじゃないか。と、メルクレイアは自分でそう思っていた】

//遅くなりました
//>>1乙です
13 :黒波 絡斗【闇炎】E:指輪・ネックレス ◆D.aHS1GefU [sage]:2014/04/30(水) 23:28:38.55 ID:uiZsjd0c0
>>9
(...ちょ、気付かないんかい!?)

まさか気付かれない(スルーされている可能性もあるが)とは思わなかった。
普通に考えて気付かれてもおかしくないのだが...まさかこの青年は他の人間の影の薄さまで操作するのか。

そんな事に思考を巡らせつつ、後を付ける。

(一体何を...って、食料品?)

まさかの庶民的ショッピングに唖然。しかし、尾行(もとい追跡)は継続。

「...あ、俺も買う物あるんだった」

しかし、何を思ったか此奴、追跡の事など忘れて先程まで付けていた青年の前に出た。
そして、食料品を1つ、2つと手に取って行く。

ーーーまぁ、文句なしの馬鹿だ。
14 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(2/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/04/30(水) 23:30:22.95 ID:D+O6AShco
>>5

「フフ、そう思ってると足元を掬われるわよ? 
 『隠れ家』を甘く見ないほうが良いわ。流石の『始末屋』さんでも――――――」

【勘付かれた様子だがサラリと眉一つ動かさず誤魔化すあたり、木乃井もマクスウェルと同じく「魔術師」である】
【それに、嘘は書いていない。実際の能力よりも弱めに書いてあるだけで、その魔術師自身が書いてある事を行おうとすれば、容易に再現できる】
【口元を少しだけ緩めれば、木乃井にも余裕が戻ってきた様だった】

「……あら、意外ね。女性に全く縁が無さそうなアナタも女性を気に掛けることは有るのね。―――冗談よ、冗談。ご忠告ありがとう。

 なぜ欲しいか、ね。言ったでしょ? 私はただ能力者である学生達を守りたいだけよ。調査対象が死んでしまったら、元も子も無いのだから」

【マクスウェルにそう疑問を呈された後、少しだけ驚いてそんな皮肉を口にする。驚いたのは、それが冗談ではなく紛れも無く本心だという現れだろう】
【2つ目の疑問。それには魔術師の本分である「能力者の調査」と、養護教諭としての「学生の保護」が混じっていた】

「……いや、データだけで良いわよ。貴女にあったのは偶然で、これからまだやることが有るのよね」

【彼の親切を丁重に断り、その「異端の魔術師」の情報を受け取れば木乃井は来た道を引き返して表通りへと去っていく】
【「始末屋」との邂逅。仲間のデータと引き換えに受け取った「獣」のデータは、今後「隠れ家」に取って重要な情報となるだろう―――】

/すみません、ちょい強引ですがコレで〆でお願いします! お疲れ様でした!

/経験値は先日の大根さんとのロールも合わせて+2しておきます
15 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/04/30(水) 23:38:12.42 ID:2HOU9VPGo
>>13
………まあ、仮にそうだったとしてもスルーするのみ。面倒事に巻き込まれているのは目に見えているから。
今までも独りで、これからも独りだ。あ、でもちゃんと友達は募集してます。
会計を済ませ、足早にモールを出る。
(やっぱり付けられてるじゃねえか、俺の平穏な日常はどこ行ったんだよ。最近碌な目に合わないぞ)
まあ、戦闘能力などないのでやはり無視が一番、売られた喧嘩はスルーで解決だ。
しかし、いつまで続けるつもりなのだろうか。物好きにも程があるだろう、と思って足を進める。
16 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/04/30(水) 23:39:28.43 ID:B8MfUx1m0
/いちおつです!

>>11

春のうららかな陽気に誘われるのは、何も昼だけの事ではない。……今日もまた、夜風が気持ち良い。
これだけ過ごしやすい気候なら、普段そう習慣付いていない人でも、散歩に出かけたくなる物だ。
……例えば、この少年。夜空を彩る満月よりも大きな猫に、興味を惹かれ彼女をストーキングして。

しかしまあ、それが功を奏したと言うべきなのか、冷凍ピザなる物が落とされた際、
いち早く拾われたのは、恐らくは彼のおかげであって、、

「おい、お前……コレ落とし……――」

ワックスでツンツンになった黒髪に、パッチリとした黒い目。
作業服のカーキ色のフードが付いたツナギを、半袖半ズボンになるまで捲ってある。
その服装だけなら、例えばその辺の工事をしに来たおっさんにも見えるのだが……、
しかしどう見ても、少年だ。身長だって、やっと150cmを超えたかという位で。

「――いや、ソイツとコレ、交換、……な?」

ただ、落とし物を拾って渡すだけと言うのは、男がすたる、そう言いたいらしい。
自分がその猫を引き受けるから、という申し出。……しかしながら、彼の体格。
もう既に描写した通り、まだまだ小さい。一人前の男と呼ぶことは、到底出来ない。

……という訳で、若干心許ない彼を頼るのも、あるいは拾ってもらったピザを受け取るだけでも、
それは彼女の自由だ、どちらでも良いのだろう。……ただ、彼の瞳はなぜか――、輝いていた。
17 :斎藤 烈 『水操作Level1(14)』E:500mlペットボトル×1 [sagesaga]:2014/04/30(水) 23:41:12.59 ID:rnNCV9SV0
>>10
「オトナになったら、ねぇ……よく分かんないな」

残念な事に今現在の烈には"誇り"と呼べるような大層な代物は存在せず
あるとすればそれは、<ファミリー>の一員として、仲間を全力で助けるという意気込みだけだった
難しそうに眉間にシワを寄せ、そんな事を言う少女は
……良く分からない、その時点で無意識のうちに"思考停止"をしている事には、気付かない


「へぇ……面白いね、コレ」

興味深そうに男の一連の行動を観察して、ふんふんと頷き
投げて寄越された小袋を難なく受け取ると、耳元で軽く振ってみる
小気味良い音で中身があることを確かめて、ありがとね、と曇りのない笑顔を見せる少女は、何処にでも居そうな普通さで
最初、あんな風に声を掛けさえしなければ、二人は普通に世間話をして終わったのだろうと、そう思えるかもしれない


「……おじさん、名前は?」
「今度会った時もまたイロイロききたいしさ、教えて欲しいなぁ……なんて」

表情に困った時ついつい笑ってしまうのは少女の悪い癖だが、こういった場面では上手く働くときが多い
今回が上手くいくとは限らないが……兎に角烈は顔に笑みを湛えたまま、男へとそう問いかける
18 :佐々見沙希 【影法師】Level2(42)E:日傘 [sage]:2014/04/30(水) 23:42:12.34 ID:DAxN9G79o
>>12
彼女の下方、散る桜の花びらが広がる地面に月光に照らされて伸びる影があった
その影を頂点から遡るように視線を送れば、根元には小さな少女が立っていた

「こんばんは、佐伯さん」

桜の枝に座る佐伯を見上げる大きな瞳は言葉と共ににっこりと山なりになる
ひらりと落ちてきた桜の花びらが髪にかかると、それを右手でそっと払い落とした
足跡が付いた花びらが落ちていない事から、今丁度来た……という様子はない

「実は桜の花の匂いは、人の鼻じゃ認識できないくらいとても弱いの」
「桜の花の匂いを感じたのなら、佐伯さんも立派な日本人よ」

やはりと言うべきか先ほどの独り言も聞いていたのだろう
言葉を紡ぐ沙希の様子は、どこかからかうようでもあった
19 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(26) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/04/30(水) 23:46:36.20 ID:S04Ndn1e0
>>1スレ建て乙です!

>>8

【男が語る、戦わない方法】
【それに対する返答もまた、相手からすれば予想済みの言葉だったのだろう】

何を言うかと思えばくだらない……ッ、殺人を犯すような輩と仲良く?

【倫理的に、なにより社会的に許されるわけがない。そんなものは子供の語る御伽噺、夢の中にしかない生ぬるい世界】
【故に依織は「出来る訳がない」、と首を振る。そこには明確な失望の色も付加されていて】

命を賭けられるか、と訊きましたね

【くい、と右手の指を振ると、床に落ちた缶が勝手に宙を舞い飛び、依織の手中へ】
【血のような真紅の缶を数回、片手で弄んで、再度その手を、かつんと下へ叩きつける】
【それは、明確な別離の宣言】


良いでしょう、私独りでやります

【怒りと信念と邪念で淀みきった瞳、それを深緑の眼差しに真っ向からぶつける】
【結局ここまできても何も、何一つ変わらない。最初から最後まで独り】
【たとえ何処の誰がこの事情を知っていようと、何人たりとも己の力のみで関わるモノ全て排除する。その予定に変わりはない】

……邪魔をするなら貴方も、敵とみなしますので

【最後に押し殺した声でぼそり付け加え、荷物を引っ掴み、ふんと鼻息も荒く息巻いて立ち上がる】
【これ以上居ても話は平行線と判断したのだろう。この短慮こそが依織の伊織たる所以なのかもしれなかった】
20 :黒波 絡斗【闇炎】E:指輪・ネックレス ◆D.aHS1GefU :2014/04/30(水) 23:52:22.73 ID:uiZsjd0c0
>>15
(ん?あれっ?何かおかしいぞ?)

今の自分の行動を振り返る。
目の前の青年の前に出て。
食品を幾つか取って。

ーーーーあ、あいつ何処行った!?

ふと周囲を見回せば、いつの間にか青年は人混みの中へ。
先程幽霊の様に出現した彼奴の事だ、恐らくーーー

「...絶対に見つけらんねえよ...」

そんな事を呟きながらも、やはり探す。
ーーーいや、もう既に確信はしているのだが。

(絶対に、無理だコレ)

...そういえば、何故自分はあんな男に突っかかろうとしていたのか。
確かに影が異常に薄かったのは気になるが...まぁ深追いすることでは無かったのではないか...?

そこまで考えた所で、漸く諦めが付いた様で。
手に持った数点の食品をレジに持っていく。

(ーーーしかし、あの青年は結局何なんだ?...能力者?魔術師?...それとも唯の一般人...)

まぁ、余り考えても意味はあるまい。
会計を済ませた食品をレジ袋に突っ込み、店を後にした。

//すいませんが、ここら辺で一度〆てもよろしいでしょうか?
21 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/04/30(水) 23:52:55.39 ID:urfz6CeFo
>>17
「いずれわかるさ……」

【意味深げに呟き、振り向く先は夕陽の沈む丘。その眼は、何か別のものを見据えているようにも見えた】

「その硬化は使ったら無くなる。大事に使えよ?もっとも、無くす可能性もあるだろうがな」

【ヒヒヒ、と笑い飛ばしつつ言った。】
【さて。少女に名を聞かれた時、彼は少々戸惑っていた。】
【彼女が魔術師について知っている可能性がある以上、下手に名を明かすのはまずい。】
【ヘタをすれば逆探知される可能性もなくはないからだ。】
【しかしここでどもってしまえば怪しまれる。あえてアルフレードは、口を開いた】

「『α』……『α』、と呼んでくれよ」

【それだけ言い残して立ち上がり、土手の向こうへと去って行く】
【振られた掌は、大事に使えよと言っているようでもあり】
【同時に、彼女の将来を案じているようでもあった】

【彼女が男を追いかけたとしても、男は既にそこにはいないだろう】
【後には少女が残され、彼の残したコインがチャリチャリ音を立てていた。】

/この辺で落ちます……乙でした
22 :ラミア【霧を出す魔術師】E.ドスコイ(猫) [sage]:2014/04/30(水) 23:57:34.34 ID:c9av2W3k0
>>16
「……?」

【突然背後から声を掛けられた。ラミアは背中の重い物体(ドスコイ)を落とさないようゆっくり振り返り、声の主を確認する。】

「……(あれ?私何かしたの?)」
【見たところ中学生辺りの少年だろうか。その見た目には不釣り合いに見える作業服を着て、髪の毛もなんだかツンツンしている。
どうやらラミアが落としたであろう冷凍ピザを拾ってくれたようだ。
普段人と接する事を極力避けるラミアも、落とした物を拾ってくれた相手の場合話は別なようで、無表情のまま礼と共にピザに手を伸ばそうとする。】

「あ、あり…がとございま…っ⁉」

【しかし、其の手は直ぐに引かれる事になった。
現在目を輝かせている少年は、ピザを渡す代わりにドスコイを差し出せと理不尽極まりない要求をしてきたのだ。
少年が言った意味を完全に誤解したラミアは、ジリジリと後ろに下がり少年を睨みつける。】

「……この猫は、渡せません。」

23 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/05/01(木) 00:00:19.61 ID:NkdkjJkBo
>>20
………消えた、視線が。
勝った、こちらが勝ったのだ。第三部完!
やっぱりスルーが最強。というかスルーしないと幽霊扱いされるわけで。

「……結局、あの視線の正体ってなんだったんだ?」

ポツリと呟いてみるが、答えはない。

「………ま、良いか」

あの間抜けなチャラ男は無事だろうか、また小銭を落としていないだろうか?
そんな事を考えながら早瀬は帰宅していくのであった……
//乙です!ありがとうございました!
24 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/01(木) 00:03:51.71 ID:uV9Jnbs6o
>>18
こんばんは、サキ。今日も良い夜だね
…なんだ、もしかしてけっこう前からそこにいたの?それなら声をかけてくれれば良かったのに
【桜の木から佐々見を見下ろし、軽く手を振る。その口許はにんまりと微笑んで、頬も心なしかほんのり紅く染まっている】

本当に綺麗だよねぇ。本で見るよりずっと綺麗だ
ツリーハウスでも建てれば素敵な秘密基地になるだろうけど、この木じゃちょっと小さすぎるかな?ねぇサキ
【そう言うと枝に膝を引っ掛けてブラリと逆さ吊りになってみせる。普段は前髪に隠れている瑠璃色の瞳がよく見える。佐々見を見る目は好奇心に満ち溢れた子どもそのものだ】

へぇ…そんなに弱い香りなんだね!甘ったるい香水よりずっと良い香りだ
25 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/01(木) 00:05:43.49 ID:g4Xh1Hgqo
商業区の一角
パンパンに膨れ上がった買い物袋を両手に下げた少年が大通りを進んでいく
その歩みに迷いはなく、狙った獲物……もとい商品を確実に手に入れているようだ

「……って、このメモ
 後半に行くにつれて不要な物が増えてやがる」

<ファミリー>と呼ばれた集団の財務大臣としての側面をこの少年は持っていた
金髪、それでいて派手な服装を好む
そんな見た目の軽さからは想像もつかない程、経済面に関してはきっちりとしていた

「菓子は……ま、一人一個ぐらいなら良いか」

あーだこーだ、とメモに視線を落としながら少年は歩みを止めない
買い物袋が重いからか、どうにも視線は下へ下へと下がってしまう
前方不注意、前方から誰かが歩いてくるなら相手が避けてくれない限り、ぶつかってしまうかもしれない
26 :斎藤 烈 『水操作Level1(14)』E:500mlペットボトル×1 [sagesaga]:2014/05/01(木) 00:08:39.49 ID:jFaxMEFC0
>>21
「ふぅん……まぁ、そのうち分かるなら今分からなくても大丈夫だよね」
「無くさないよー?せっかく見つけたテガカリだもんね」

それこそ、使うなんて勿体無い事はせずに大事にしまっておきたいと考えてしまうのは貧乏性故か
クレーンゲームになんか特に使わないね、と冗談交じりに笑って、土手を登る男をその場で見送る

「アルファ……ね、覚えた」

しっかりと、その名を頭に叩き込む
忘れてはいけない、今は情報を貰う立場であっても、いずれは宗次郎と共に敵対する相手となるのかも知れないのだから

この少女は、魔術師から学園都市を守るのだという少年の行動を支持しているものの、戦闘能力は然程ではない
今はまだ強行手段に出ることは出来ない、しかし
いずれはとるだろうその行動のためにも、今は魔術師の情報を集めなければいけないのだ―――


//お疲れ様です、絡みありがとうございました
//新テンプレに変わりましたし、お互いの経験値に+1ということで……
27 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/01(木) 00:12:49.73 ID:xz7pRMx30
>>22

「……ん? あ、ああ……言い方、悪かったな。」
「交換っつーのは、えーっと……何て言えば良いんだ?」

「とにかく、俺が、そのクソでけー猫持ってやるってこと。」
「お前、そんままだと、もうすぐ倒れんぞ? 倒れたらおめー、その猫もいてーだろ!」
「良いから、ほら。俺の気が変わんねー内に、……ほら、早くしろよー。」

一度表現を定めてしまうと、その真意を問われた際には、案外苦労する物で……、
確かに交換と言えば、このピザとその猫を取引する事を指す。その際猫は、彼女の理論で言えば、自分の所有物となる。

"クソでけー"にも関わらず必死になって運ぶという事は、その猫は彼女にとって大事な存在なのだと言う事実を示している、
そういう状況があるなら、この様な勘違いをしても可怪しくはない……と気付くまでに、数秒かかって。

このままだと、自分の印象は最悪だ……ならばと、少々強引な手を打つ少年、
まず彼女の疲弊感を引き合いに出し、もし転んでもしたら、その大事な存在を傷つけてしまう可能性があると指摘する。
その上で、自分の背を向け、さっさとその猫を乗せるよう促し、煽る。きっとコレで、自分の思い通りになるのだろうと……

28 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/01(木) 00:19:54.30 ID:wsAb98jRo
>>19

「殺人を侵すようなって、言うけどね」
「魔術師が皆そうだとは限らないし、それに犯罪を犯すのは魔術師だけじゃないよ、超能力者だって犯罪を犯すさ」
「魔術師にだって色んな奴がいるって俺っちはわかった、だから話が分かる奴を見つけてそいつと仲良くなる」
「魔術師達と手を取り合う事が出来れば、今まで出来なかった事も出来るようになると思うけどね」

魔術師だって一枚岩ではない、それは先程話したばかりだ、ならばこちらと話の合う魔術師だっているのではないだろうか?
見崎はそれに賭けていた、そういう魔術師達と手を取り合う事で、真に平和な学園都市が生まれるのではないかと。
つまり、全くの逆なのだ、織里谷とは逆に、個人がいくら頑張った所で平和は生まれないと見崎は考えている。

「俺っちはね、織里谷ちゃん」
「強く人の意見は否定しないよ、君の意見も正しいと思っている…結局、どれが正解でどれが間違っているなんてわからないんだから」
「でも、君がもし一線を超えて、それが間違っていると俺っちが思った時は、例え敵だと思われても止めるよ」

「間違いを犯しそうな時に止めてやるのが、仲間って奴だと思うからさ」

それでも、例え意見が真逆で合わなくても、同じ風紀委員の仲間だと思い続ける。
仲間だからこそ、間違っていると思った時は止めてやらなくてはならない、例えそれが勝てる気のしない相手でも。
立ち去る織里谷に着いて行き、玄関まで見送りながら、見崎ははっきりとそう告げた。

「…ま、なんだかんだ言っても、あんまり無茶しないでね、織里谷ちゃん」
「女の子なんだから、君は笑ってた方が可愛いと思うよん♪」

最終的には、そんなふざけた言葉に全部集約するのだが。
29 :佐々見沙希 【影法師】Level2(42)E:日傘 [sage]:2014/05/01(木) 00:21:42.01 ID:zCoTHdtTo
>>24
「そんな恰好、女の子がしちゃダメよ」
「それと桜の木にツリーハウスなんて作っちゃダメ、日本には『花見』って言う桜の花を見る行事があるんだから」

佐伯の言葉に沙希は人差し指を立てて、メッとどこか諭すように語る

「この桜も隣の桜も、毎年この花を見るのを楽しみにしている人が居るの」
「ツリーハウスが出来てせっかくの綺麗に咲いた花が影になって隠れちゃったら、そんな人達が悲しむわ」

そんな人たち――――そう語る沙希の瞳こそ、風に舞い散って行く花びらを追っているではないか
恐らくは沙希自身も桜の花を見るのを楽しみにしている一人なのだろう

「ええ、そんなに弱い匂いでも日本人は昔から桜の花の香りを想像して……ううん、感じてきた」

日本人が語る桜の香りと言えば桜餅、しかしあれは桜の葉の匂いだ
実際桜の花の香りを知っている、どんなものなのか表現できる日本人はそう居ないだろう

だがそんな花の香りを『感じる』ことは出来る、仮に感じることが出来たなら――――

それは、奥底に日本に住む人間としての、日本人としての意識が生まれたと言っても差支えないのではないだろうか?
だから沙希は言ったのだ、桜の匂いを感じたのならば佐伯も立派な日本人であると

「そういえば、佐伯さんはこんな時間にどうして……?」
「まさか、高城宗次郎に――――」

なんて、物騒なことを言い出した
30 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(11) E:ペンダント [sage]:2014/05/01(木) 00:22:07.83 ID:zJo7H0KLo
【ここにもまた、前を見ていない少女が一人。】

全くもう、なんで僕があんなのと戦わなくちゃいけないのか…。
本当に死ぬところだったしもう…もーやだ。

【ぶつぶつと愚痴を漏らしながら、俯いて歩いている。】
【内容から察するに、数日前にあった「とある戦闘」を未だに根に持っているらしい。】

【自分の世界に入り込んでいるようで、奇しくも前から向かってくる宗次郎には気づかず】

…とっ

【そのまま真正面からぶつかってしまい、軽くよろけてしまう。】

もー…、ちゃんと前向いて歩いて……って、宗次郎じゃないか。
全く、ながら歩きはダメだよ? お陰で怪我しちゃったじゃないか。

【思わずぶつかった相手を睨みつけるが、それは見知った相手で】
【全く悪びれる様子もなく、上から目線で説教する。】
【「怪我」などと言い、右頬のガーゼを指差すが、もちろんここで出来たものではない。】
【動かさない右腕の袖口から、ちらりと、きつく巻いている包帯が覗く。】
31 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(11) E:ペンダント [sage]:2014/05/01(木) 00:22:37.80 ID:zJo7H0KLo
//>>30>>25
32 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(20) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 00:26:44.30 ID:x+tKc8mS0
>>14
//こちらこそありがとうございました!
//また機会があればよろしくお願いしますね!
33 :ラミア【霧を出す魔術師】E.ドスコイ(猫) [sage]:2014/05/01(木) 00:28:47.94 ID:18FZi+Ei0
>>27
「……っ」

【少年のいう通りラミアの限界が近いのは事実。
親同然の彼女(ドスコイ)を落としてしまい、万一怪我でもさせたら自分を許せなくなるだろう。
ドスコイは一度寝たら滅多な事では起きないと言う特性のせいで
この先のバス停まで持つのか…それすらも怪しい状況だった。
そう考えると、この少年の申し出はありがたい事だったりする。しかし…】

「……ですか……」

【彼女は魔術師ではあるがまだ未熟、安易に人に…それも能力者であろう彼に頼れる程、肝は座って居ない。
背を向け、ドスコイを受け入れてくれようとする彼にこんな事を言うのは失礼かもしれない。
だが、ラミアは簡単には信じる事が出来ない…
無償で何かを手伝ってくれる存在など、彼女の記憶には指の数で足りる程しかいなかった故の言葉だった。
そして、荷物とドスコイの重さに無表情で耐えながら彼に問いかけた】

「も、目的は…何ですか」
34 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/01(木) 00:30:49.01 ID:g4Xh1Hgqo
>>30
「おっと、悪ィ、前見てなくて……って晴じゃねぇか」

肩に軽い衝撃
その衝撃に引っ張られるように視線を前に向ければ
同じ組織の人間であり、住処を同じとする少女が目に入ってきた

「正面衝突なら、そっちも前方不注意じゃねぇの?
 いや、俺も悪かったけどさ」

晴の上から目線に、軽く肩をすくめる
買い物袋の中身を心配するつ様に覗き込むが、怪我と言う言葉にすぐさま視線は晴へと向いた

「……怪我って、また派手にやらかしたな
 顔になんて傷作ったら、その美人が台無しだ
 俺のせいなら責任取るんだが……何かあったのか?」

心配そうにその頬のガーゼへと視線を向ける
最近はこの学園都市も物騒だからな、なんて
35 :犬童 創祐【The Creator】 [sage saga]:2014/05/01(木) 00:42:31.60 ID:xz7pRMx30
>>33

「もももも、目的!? そんな事、聞かれると思わんかったな……」

「例えばさ、バスん中にヨボヨボのばーさん乗ってきて、」
「まーオレ健康だからさ、席譲ろうかなーって思って、どうぞーって言うとすんじゃん。」
「そん時そのばーさんから、『目的は何だ!』って言わたんと、オレ今、同じ状況。」

「しいて言うなら、自己満足とか、そーいう事になんだろーけど……」
「うわ、何か言ってて、悲しくなってきた……つーかさあ、この体勢、結構きちーんだよー……ほら、早くー……」

予想以上に警戒されている。やはり最初の行動、あくまで善意を動機にしていたにも関わらず、
その行為を"交換"と呼称したのがマズかったのだろうか……少年は考える。

しかしまあ、彼女から突き付けられた問いは、それはそれで面白かった。
あれやこれやと物思いに耽る、……やはり今の自分は、善意ではなく、自己満足を動機としているのだろうかと。
それなら、そう褒められた物でもないな……なんて認識してしまえば、今の自分に虚しさを覚えて。

その問いに明確な回答を示せた訳ではないが、とにかく早く乗せろと、彼は再三煽る。
腰を低めに、身体を倒した体勢を……それも、何分間も維持するのは……案外、キツイ、
というのは、彼女が今、一番知っているはずだ。……その事実が、彼女の判断に、どう作用するか。

36 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(11) E:ペンダント [sage]:2014/05/01(木) 00:44:15.35 ID:zJo7H0KLo
>>34

美人…美人ねぇ。
まあキミのせいではないさ。僕が未熟なのが悪いんだしね。

【美人という言葉に未だに違和感があるのか、復唱して首を傾げる。】
【もう痛みはないのか、指先でガーゼをなぞり】

馬鹿みたいに強いファザコンと戦ってね。
4人…いや、5人がかりで戦ったけどこのザマさ。全く、嫌になっちゃうよ。

【冗談めかして言っているが、『お父様』連呼していた魔術師を形容しているため、嘘は言っていない。】
【あの戦闘を思い出すだけで、「はぁ」と深いため息が漏れる。】
【後遺症こそないものの、一歩間違っていれば命その物が無くなっていたわけで。】
37 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/01(木) 00:48:06.64 ID:0fE3re7lo
>>29
見えてないから大丈夫さ
【ズボンを着ているとはいえ確かに佐々見の言うとおり女の子が取る行動ではない。しかしそんなことは関係ないといった素振りで肩をすくめる】
【そしてブランブランと逆さ吊りの身体を振り子のように揺らすと綺麗に一回転して見せた】

そうか…皆が見るための桜なのか…。それじゃあツリーハウスは作れないな
とても残念だけどハナミで我慢するかぁ
【佐々見に諭されるとそれに素直に従った。桜の木の下でたくさんの人と言葉を交わすことができたなら、それはそれでとても楽しいことになるだろう】

感じる?嗅ぐ、じゃなくて?
【うーん、と頭を捻る。いくら本を読み漁りうまく喋れても特有の感覚…センスはまだこの異国人にとって未知のものだった。日本語というのはたまにこういうことがあるから難しい】

【まだまだ勉強不足だな、と密かに思っていると。佐々見の口から聞き慣れた名前が出てきた。確かその人物は……】

ソウジのこと?いいや、今日はまだ会ってないよ
ボクはただ桜の木が見たかっただけ。だって家に帰ってもやることが特に無いからさ
それがどうかしたの?
【佐々見の口調から不穏な空気を感じたメルクレイアはすかさずそう問いかけた。彼に何かあるというのだろうか……?】
38 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(26) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/01(木) 00:52:28.83 ID:DcV6SoUM0
>>28

どうして、貴方は――――――――

【殺されかけてまで、そこまで人を信じる事が出来るのか】
【廊下を歩く己の背中越しに語られる、青臭い理想論。我知らずその根源を探ろうとして、びくりと足を止める】
【だが結局声は出ないまま、無言で外の入り口まで向かう事となり】
【その短い道中の間、少女の脳内には男の言葉が何度もなんども反響していた】

【だがそれは結論の出ない堂々巡り。だから依織は、いつものように無理矢理理解できる範疇(カテゴリー)に収める】
【友達なら分かる、気の合う人間同士が集まったり話したりするコミュニティの総称】
【対して仲間とはある共通の目的を持った者たちの総称】
【なら自分にはどちらも居ない――――否、ここに来てはもう要らないと言わざるを得ない】

【だが、見崎の口にする仲間とは、或いは敵でもあり味方でもあるような関係だという。それが真実か詭弁さえ判断がつかなかったが】
【ニヤケ面の人一倍真面目な同僚の其れを聞いても、結局依織には彼の言う仲間とは何か、それだけはこれっぽっちも理解できず】
【去り際に掛けられる彼の、普段通りの挨拶。それが何故か堪らなく悔しくて】

、ッ! 
――情報提供に感謝します、……ご協力ありがとうございました

【打って変わって、程ではないが、今までよりさらに他人行儀な挨拶。まるで同僚ではなく一般人に対する最低限の礼儀のような】
【肝心な結論の出ないまま少女の中でまた一つ線引きが為される。見崎と言う男もまた向こう側の人間なのだと】
【玄関までくれば後は勝手に、一度だけ頭を下げて外へ出て行くだろう。それこそ身勝手な、独りの一人芝居に付き合わされた男を部屋に一人残して】

【緒里谷依織は今日も夜道を歩く。手に提げた店の袋がやけに重い】
【少なくともこんな気分では映画を観る気になれないな、と、夜空を見上げてふと思った】


//この辺で〆でしょうか? 一先ず絡みお疲れ様でした! 長きにわたりお付き合いありがとうございます!
//前スレからのロールですがお互いに経験値+1、という事で……大丈夫、かな?
39 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/01(木) 00:53:37.47 ID:g4Xh1Hgqo
>>36
「俺が言えた事じゃねぇが、此処最近喧嘩が多すぎねぇか?」

晴の様子に、怪我が大事でないと悟ったのか……ふぅ、と小さく息が漏れ出す
軽口を挟んではいるが、彼女を心配する気持ちは本物のようだ

「学園都市自体がぴりぴりしてるっていうか
 ピリピリさせられてる、ってそんな感じだ
 やっぱり、噂の『魔術』って奴が関係してんのかね?」

最近、学生内で『魔術』というモノが噂になっている
本来隠匿される筈の魔術がこのように公に広がるというのは学園都市の特殊性故か
それとも、それを影で操る存在が居るのか……

「まあ、魔術だろうと能力だろうと
 使う奴が迷惑なら一緒だけどな、やれやれだぜ」

ただ、宗次郎はそんな知識を持ち合わせない
単純に学園都市で暴れているらしい連中を止めたい、というぐらいだが
40 :ラミア【霧を出す魔術師】E.ドスコイ(猫) :2014/05/01(木) 00:57:19.55 ID:18FZi+Ei0
>>35
「………え?」

【警戒していた筈のラミアは少年の様子を見て目を丸くする。ラミアの警戒を解かせる程、この少年の行動は自然だった。
ただ自然に、ただの善意でドスコイを背負ってくれると言ったのだ。】

「い、いや…わ、私……その」

【誤解だった。杞憂だった。自分の愚かさに少々頭が痛くなるのを感じつつ
面白い体制で待ってくれている少年へ、ドスコイを預ける為にゆっくり近付く。
彼は無害、彼は大丈夫、もしも何かあれば全力でドスコイだけでも救う決意も若干込めながら】

「…あっ…ご、ごめっ…なさぃ……そ、それじゃ近くのバス停まで…良いですか?…ごめんなさぃ」

【先程までの自分を思い出し、少々頬を赤らめつつ少年の背中にドスコイ15kgを預ける。
バイト以外ではあまり人と接しないラミアは、多少コミュニケーション能力が乏しいようで、ただただ小声で謝罪を続けている。】
41 :佐々見沙希 【影法師】Level2(42)E:日傘 [sage]:2014/05/01(木) 01:02:51.73 ID:zCoTHdtTo
>>37
「そうだったの?てっきり高城宗次郎に追い出されたのかと……」

後半のブツブツと小さく呟いた言葉を佐伯が耳にすることが出来るかは分からない
ちなみに沙希は高城宗次郎が嫌いと言う訳ではない、ただどうにも反りが合わないのだ……何故かはわからないが

「桜を見に来たんだったら私と同じね、私も遅咲きの桜があるって聞いて来たの」

佐伯も沙希もここに来た目的はどうやら同じだったらしい、ただ微妙に過程が異なる
佐伯はやることが無いからここに来たが、沙希はむしろここに来ることを目的として来た

「今年は忙しくてまだ桜の花をゆっくり見て無かったから」
「せめて散る前にゆっくり見ておこうと思って」

確かにここ最近の風紀委員の活動は忙しない
佐伯も恐らく道で学校で何度も風紀委員が動き回っているのを見たはずだ
例え今の風紀委員しか知らない佐伯であったとしても、それがあわただしいと感じるほどに

「桜と言えば、桜餅なんてお菓子もあるの」
「昔から桜の葉っぱは塩漬けにして食べられてたんだから」
42 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/01(木) 01:08:55.25 ID:wsAb98jRo
>>38

「…怒らせちゃったかな?」

扉が閉められる瞬間、その前に投げ掛けられた織里谷の言葉の様子を見崎は何気無くぼんやりと考えていて。
自分でもわかりきった事の感想を漏らせば、空き缶をゴミ箱に入れながら居間に戻った。

残っているのはちゃぶ台と、開いていない缶、そして二つの座布団。
片方は自分が座った物、もう片方は───見崎は唾を飲み込んだ。

「い、いやー今日はなんか疲れたなー…ちょっと座布団に顔を埋めて寝たい気分だなー」

誰に言い訳を言っているのかはわからないが、言い訳がましい独り言を呟きながらじりじりと迫る変態の一人芝居。
もう少し、もう少しであわや変態の餌食になりそうであった座布団だが、突如部屋の時計のアラームがなり出した見崎が驚き、動きが止まる事で事な気を得た。

「あっ!もうこんな時間!?アニメ始まんじゃねーか!実況実況!!」

…どこまでもこの男は、その場での欲望に生きていた。

/乙でしたー!
/そうですね、お互い+1でいいと思います
43 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(11) E:ペンダント [sage]:2014/05/01(木) 01:13:11.98 ID:zJo7H0KLo
>>39

【突然出た『魔術』というワードに体が反応しそうになるのを抑え、無表情を貫く。】
【魔術の存在が漏れ始めている事は予想出来ていた事で】
【それでも、魔術を秘匿せずに暴れ回っている人達に、八つ当たりに近い苛立ちを覚える。】

…僕が戦った相手も、『魔術師』ってワードも出してた。
他にもあんな危険な奴らがいるのなら…、きっとこの学園都市の異変も、その魔術とやらが原因なんだろうね。

キミの言うとおり、魔術も使い手しだいなんだろうけど…。

【なんて、遠回しな自己弁護をする。】
【大怪我をしておいてこんな事を言うのは、少し怪しまれるかなとも思ったけれど】
【魔術師が危険な人物ばかりだと思われてるのは、何となく嫌だった。】

…もし、魔術師が本当に危険な集団だったら、宗次郎はどうするの?

【自分でもした意味がよく分からない、曖昧な質問をする。】
【果たして自分はどのような答えを求めているのか。どの立場から、この質問をしたのか。】
44 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/01(木) 01:16:16.84 ID:xz7pRMx30
>>40

「おお、それでいーんだ、それデ……」
「―――………ングッ……フゥ……。」

この猫、そういえばただ体長が大きいだけでなく、確か体型も良かった……
オスかメスかは分からないが、身長に応じて単純に比例させれば……
――無理じゃないか。この前の体力検査の惨劇を、忘れたと言うのか。
何と言うか、勢いで突っ走ってしまったのだ。……全身の筋肉が、不可能を通告する。

「………どわあっ!」

全ては限界に達した。少年はバランスを崩し……転倒。咄嗟の機転で、背の猫にはノーダメージ、
少々揺れる程度で済むようにしたが、彼自身は少々の打撲、どうやらその様子、右の肘を打ったらしく。

「…………――ゴメンナサイ。」

……と言うかこの猫、自分で引き受けておいて言うのも何だが、重い。アホみたいに、重い。
しかしこのまま、すみませんやっぱり持てませんでしたとは言えない。……"男がすたる"のだ。では一体、どうすれば。

――なんて言う状況において、必ずと言っても良い程閃くのが、この少年だ。
少年は倒れた体勢のまま、ゆっくりと目を瞑る。同時、彼の目の前にふと出現するのは、ガラクタにも見える部品の数々。

ポーチからスパナやらドライバーやらを取り出して、それらをせっせこせっせこ組み立てて行く。
彼の謎のツナギが、一つに繋がった瞬間だ……30秒経たない内に、全長30cm程の何やら可愛らしい箱型のロボットが、3体。
間隔を開けながら縦に並べて、その上に猫をそーっと乗っければ……おお、中々。

「良し、あのバス停だ、分かるな? ……おっ、いいぞいいぞー!」

初めに設置されたのと全く等しい間隔を保ちながら、ロボットは規則的に歩み出す。
見えても無いのによくも"あのバス停"で通じたなと思うが、……もしかすると、彼の技術力はそこまで達しているのかも知れない。
まあ今は、どうでも良い話。15kg、ロボット一体辺りなら5kgは、十分持ちこたえられる様で、
少年は、彼女の小声での謝罪をほぼ無視した形で歩き出す。その歩調は、丁度ロボットのそれと同じだった。


/すみません、始まったばかりですが、明日もありますので、
/そろそろ……ということにして頂けないでしょうか?
/もし都合が悪い様でしたら、このままバスまで送って別れたという形でもOKなのですが、いかがでしょう?
45 :ラミア【霧を出す魔術師】E.ドスコイ(猫) [sage]:2014/05/01(木) 01:18:59.92 ID:18FZi+Ei0
>>44
/遅くまで付き合わせてごめんなさい!
/あとはこちらで〆て置きますのでそれで大丈夫です。
/長々とお付き合い頂きありがとうございました。お疲れ様でした。
46 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/01(木) 01:20:28.08 ID:xz7pRMx30
>>45
/了解しました!お付き合い頂きありがとうございましたー!
/すみません……、次回はちゃんと、ガッツリ絡みましょう!ではまたー!
47 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/01(木) 01:26:19.45 ID:ll17eIaso
>>41
ハハハ、追い出されるようなことは今のところしてないね。もちろんこれからもするつもりは無いよ?ホームレスなんて嫌だからね
【それに他にも理由がある。もし万が一追い出されるようなことになれば、色々と不都合が生じてしまうからだ。例えば自分の「身分」とか……】
【そんなことになったらと想像すると思わず身体が小さく震えた】

フーキ?の仕事だっけ。それが忙しいってことはそれだけ悪い人もいるってことだよね?
ボクは普通に暮らしているけど、かなり運が良いことなんだな…。オツカレサマ
【やや拙いイントネーションで労をねぎらう言葉をかけた。…そう言えば最近よく風紀委員を見かけるようになった気がする。最近は平和だと思っていたが案外そうでもないようだ】

サクラモチ?葉っぱを塩漬け?
ちょっと想像できないな…それって美味しいの?
【佐々見の説明を聞いても桜餅がどういうものなのかまったく見当がつかないのでメルクレイアはそう質問した】
48 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/01(木) 01:26:20.45 ID:g4Xh1Hgqo
>>43
「やっぱりそうか、俺の腕をぶった斬ってくれたおっさんも『魔術師』だって名乗ってた
 結構な量居るんだな、本当にやれやれって奴だよ」

買い物袋を掴む右腕を掲げてみせる
少し前に、宗次郎が大怪我をしてボロビルへと帰って来たことがあったはずだ
その時の怪我は、戦闘によるものだったらしい

「危険な集団だったら?
 そんなのは決まってんだろ
 殴ってボコってふん縛って、止めてやる」

目に浮かんだのは、『憤怒』と呼ばれた魔術を使う少年
地獄を体験したから、周りの人間にそれを振りまくと語った少年だ

「そんな方法以外でもなんとかなるってさ、教えてやるよ
 魔術だの、戦いだのって、そんな事に拘る必要ないんだって」

時折、この少年は大物なのか馬鹿なのかわからない懐の広さを見せる時がある
赤の他人に自分の住処を与えたり、自身を殺そうとする者に同情をしたり、と
きっと、十中八九馬鹿なのだろう
宗次郎の行動が考え無しなのは、彼と関わった人間ならすぐにわかるようなことだ

「って、やべぇ……
 買い物の途中だった、お前も手伝え!烈に怒られるぞ!」

大きく膨らんだ買い物袋を大きく揺らしながら、宗次郎は慌てて足を進める
メモの商品は後3割ほど残っている、急がなくては

「手伝ってくれたら、お茶請けの菓子を選ぶ権利をやるぞ!
 何がいい、俺のオススメはシュークリームか羊羹だ」


//このへんで〆でいいですか?
49 :佐々見沙希 【影法師】Level2(42)E:日傘 [sage]:2014/05/01(木) 01:42:03.63 ID:zCoTHdtTo
>>47
「勿論!とってもおいしいんだから」

桜餅の味を聞かれて沙希は小さな体を目いっぱい使って自信満々に胸を逸らす
何故そこで沙希が偉そうなのかは甚だ疑問ではあるが

「餡子って言う豆をこして甘く味付けたものを、桜色にしたお餅に包んで塩漬けの桜の葉っぱで挟むの」

両腕がまるを描き、それを開いた掌がペタンと挟み込む
自らが語った桜餅の様子を身振り手振りで表現しているのだろうが、どこか可愛らしい

「凄く甘くて、良い匂いがするのよ?」

嬉しそうに語る沙希の表情がそのものの美味しさをありありと表してる
甘いは美味いであり、おいしい物を食べると誰もが笑顔になる―――――沙希の顔はまさにその笑顔だった

様子からして佐伯は食べたことが無いのだろう、それは勿体ない!
ならば是非とも食べてみるべきだ、むしろ他の和菓子も食べてみるべきだ

「そうだ、今度食べに行ってみる?」
「美味しい和菓子屋さんが近くにあってね―――――」

沙希の言葉に対して佐伯よりも先に、柔らかな風にあおられた桜が答えた

当然桜は言葉なぞ言えず、そして沙希たちも聞こえることは無い
だがそれに代わって、月光に透ける花びらがそれを承諾するかの様にふわりと舞い上がる
桜吹雪、花吹雪――――まるで空まで届けるように

//申し訳ないですが、私の眠気が限界なのでこれで〆と言うことにさせてください
//ごめんなさい……絡みありがとうございました!
50 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(11) E:ペンダント [sage]:2014/05/01(木) 01:51:05.47 ID:zJo7H0KLo
>>48

…ふーん…。
ま、頑張りなよ宗次郎。
僕はもうあんな連中と戦いたくないし、草葉の陰から応援してるさ。

【もう魔術師と戦いたくないのは、嘘偽りない本音だった。】
【同じ裏の世界に生きてきた者として、武闘派の魔術師の強さは見に染みて知っている。】
【流石に先日戦った魔術師ほどの実力の持ち主はそうはいないものの、何度も戦っていたら命がいくつあっても足りない。】

【とはいえ、強さを知っていながら宗次郎を止めようとしないのは】
【ただ星宮の冷たい性格なだけなのか、それとも彼の性格を理解してのことか。】

……えー。怪我人だよ、僕?

【手伝えと言われ、最初は乗り気でなさそうな表情を浮かべたが、お菓子を選んでいいと言われると態度が一変して】

へー。僕はフルーツプリンがいいな!
でもミルクプリンも食べたいし…両方ということで、よろしくね?

【柄にもなく声を張り上げて、2種類のプリンを要求する。】
【宗次郎のメモにこれらのプリンが書かれているかは分からないが、無かったとしても、きっと買わせに行くことだろう。】

//了解ですー。乙でした!
51 :ラミア【霧を出す魔術師】E.ドスコイ(猫) :2014/05/01(木) 01:53:01.53 ID:18FZi+Ei0
>>44
「…」
【ドスコイを彼の背に乗せた瞬間、ふとラミアは思った。
彼の身長は145cmのラミアより少し高い程度だった筈、それに身体を見る限り筋肉質にも見えない…そんな彼にドスコイを預けて良かったのだろうか?】

【そして、そんなラミアの考えを決定付ける様に、ドスコイを背負った少年の身体が地に平伏す様に倒れた。】

「………ぁ…」
【しかし、少年が上手く転けてくれたのか、ドスコイは無事だったらしくまだぐっすり眠っている。
…だが、引き受けてくれた少年が肘を打ったらしく痛そうに顔を顰めているのが、ラミアにはわかった。】

「あ、あの…ち、ち治療を」
【そう慌てながら少年に駆け寄るが、急に作業を始めた少年を邪魔して良いのかわからず、その様子をただ呆然と眺める事役30秒。
可愛らしい箱のようなロボットが、ドスコイをゆっくり背負って運び出す。】

「…(あんな機会を、たったの数十秒で…)」
【改めてラミアは実感することになる。学園都市の技術力と、能力者の技能は自分達の認識を遥かに凌駕するものだと……】

〜〜〜
【数分後、バス停までドスコイを軽々運んだロボットと、その製作者である親切な少年に礼を告げ
眠ったドスコイを抱えながらラミアはバスに乗り込む。

運ばれて行くドスコイが、出荷されるスーパーの特売品に見えなかった先程の状況と…
学園都市にも優しい人は居る現実…無所属のラミアには関係ないが、一部の魔術師の間では悪名高い存在の能力者。
既に何十何百と潜入を果たしているのは間違いはない…
以前、喫茶店で話したアルフレード(アルさん)も、恐らくはマスターもその一人だったからだ……
ちゃんとした目的がある彼等と違い、ラミアは学園都市観光と能力者観察が目的。
さぞ自分はそんな彼等にとっては鬱陶しい存在だろう、と無表情のまま思考しながらバスの中で疲れを癒す為に仮眠をとろうと目を瞑る。】

「あ……名前…」
【そしてふと思い出す。あの親切な少年の名前を聞き忘れていた事に……
そして思う…縁があるならまた会える…その時に、自己紹介と……何かお礼をしようと
そして、彼女はドスコイを抱いたままバスの中で眠りに就いた。】

/お疲れ様でした!機会があれば是非また絡みましょうね。お休みなさい!
52 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/01(木) 17:17:36.25 ID:ut4N5mZTO
休日の住宅区、寂れた一画にてそろりそろりと忍び足で歩く少女がひとり
今日の色合いは桜をイメージした可愛らしいもので、言ってしまえば薄いピンク色が、少女の黒髪とよくあっていて
肩から斜めがけにした古臭い鞄には白い狐の小さな縫いぐるみ、金と茶の撚り紐で落ちないようにしっかりと取り付けられている

真剣そのものな目線の先にはキジトラの猫が一匹、日当たりのいい場所でのんびりと日向ぼっこをしている
少女の目的が何かというと、その猫を驚かせる事無く側まで辿り着き、一緒に日向ぼっこをする、というものだ


「そーっと、そおっと………」

目的を達成するため、小声でそう自身に言い聞かせながら歩く少女は周囲を全く警戒していない
誰かが近づいても、大きな音や少女に対しての行動を起こさない限りは気付かないだろう

もし大きな音をたてたのならば、うたた寝をしている猫は起きてしまうだろう
それは即ち、少女の目的が失敗に終わるという未来を決定付ける事になってしまうのだが―――?
53 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 17:41:43.43 ID:U0SPQkeZO
>>52
「…確か、ここいらにいるはずなんだが…?」

丁度その頃、ヴリアーダ=マクスウェルもとある住宅区の寂れた区画にいた。
マクスウェルがそんな区画にいる理由…それはこの街を危険にさらす魔術師から守るという上司からの命により、とある東洋の魔術師がここにいるとの情報を聞き、共に同盟を結ぶ為である。

「……あっ、見つけた」

見つけるのは容易かった。近未来的な街の中で、日本の古典的な服装を着ている人物はそうそういるわけがない。
もしいるならば、余程日本が好きなマニアか、それとも「そういう」系統に属しているかどちらかであるはずなのだ。

「おーい!」
「そこの嬢ちゃん、ちょっといいかな?」

いつも学校生活を過ごしている時のように、なるべく不審な人物とみなされないように欧米らしいフランクな挨拶を樹に向ける。
これで怪しまれなければいいのだが…
54 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sage]:2014/05/01(木) 18:04:16.23 ID:jFaxMEFC0
>>53
マクスウェルが大きな声で呼び掛けたのならば

「………、ひぁっ!?」

ビクーン!と、面白い程に同じタイミングで、少女と猫が跳ねる(※あくまで比喩表現です)
そのまま猫は、走りだして姿を消してしまい

「………なんでしょうか」

少年を振り返り、そう尋ねる少女の顔が不機嫌そうに膨れているのは、気の所為ではないだろう
背の低い樹は自然と見上げる体勢になる、そのため表情は隠れることも無くはっきりと確認できる筈だ

そもそも未だ、何故声を掛けられたのかも理解できておらず
樹からすると、マクスウェルは"猫との日向ぼっこ"を邪魔した嫌な人、という認識だった
そのため、ジトっとした目で少年を見やる
55 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 18:32:09.80 ID:x+tKc8mS0
>>54
声を掛けたら、少女の隣の猫が驚き逃げてしまった。
どうやら彼女にとってその猫は大事だったのだろう、むくれ顔されて、訝しそうな目線を向けられる。

「あっ…いや、悪りいな……怒っちまったかな?」

やっぱり怒っているようだ、彼女の顔色をうかがえば、すぐに分かる事だった。
だがこのままでは、上手く「会談」には繋げない。
そう思い、話題を変える。

「話は変わるけど、君はどの位のレベルの能力者かな?」
「それともーーー「魔術師」という人達の一員かな?」

そう言って、ポケットから一枚のルーンの札を抜き出し掲げる。

「俺は魔術師…ヴリアーダ=マクスウェル」
「Level0の能力者であり、西洋出身の魔術師だ」
56 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/01(木) 18:47:13.03 ID:jFaxMEFC0
>>55
「……!」
「"せいよう"の方が、わたしに何かようですか」

訝しむように目を細め、ジリジリと後退するのは相手が西洋の魔術師であるための警戒故
肩からさげた鞄へ手を伸ばし、何時でも反応できるようにと相手の一挙一動を用心深く注視する
幼いながらもここまでの反応が出来るのは、この少女が赤見内の人間で、尚且つ太史局に所属する魔術師であるからだろう

「ふよういに"魔術師"の名前をだしたりて……もしわたしが魔術師じゃなければ、どうするつもりだったんですか?」
「……赤見内、樹といいます」

そう言いながらも自己紹介をされたのだからと律儀にこちらも名乗る辺りに、まだ未熟さが伺えるのだが
57 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 18:54:45.02 ID:x+tKc8mS0
>>56
「なに、そんなに警戒しなくてもいいんじゃあないか?」
「確かに俺はこういった配慮は上手く出来ないから大雑把な挨拶になっちまったかもしれねえけどよ」

だが、視点の位置からしてもしかしたら自分は高圧的に見られているのかもしれないと思い、少ししゃがんで樹と同じ目線の高さに合わせる。
そして、学ランの内ポケットから、飴を取り出し、樹に突き出した。

「ほら、飴ちゃんだ…うん、近くの店で買った奴だけど」
「それに、俺は戦う為に来たんじゃない…「これから」の事を相談する為に来たんだ」

ヘラヘラした態度を止め、真剣な表情へと変える。
この子にはジョークは通じねえだろうなぁ、と心の内で思いながら。
58 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 18:57:57.44 ID:g4Xh1Hgqo
>>56-57

「……―――動くな」

冷たい殺気と共にマクスウェルの背後より刃鳴りが響く
黒色の草臥れた外套にその身を包んだ男が、彼の背後より刃を抜いたのだ
闇に紛れるようなその外套は昼間の今では酷く浮いてしまっている
マクスウェルからは死角であるが、樹からはその姿が確認できるだろう

「樹様の仰る通り、『西』の者が我が姫君に何の用か
 事と次第によっては、わかるだろう」

樹と名乗った目の前の少女を知っているような口振り
そして、『西』という発言
彼の背後の人物も魔術師であるのは間違いはないようだ

「樹様、知らない人物からお菓子を与えられても付いて行ってはいけないと、前にも自分は言って筈です」

ただ、緊迫したこんな状況でも、樹に対してもどうにもこんな言葉しか出ないらしい
59 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 19:06:30.68 ID:U0SPQkeZO
>>58
「ーーーおっと、こいつは気づかんかったな」

すぐ様に両手を上げ、ルーンの札を手放し地面に落とす。
…味方がいたのか、と多少の冷や汗を背中に感じつつも従者らしき人物に話しかける。

「いや…ちょいっと、魔術師同士の同盟をしたくてね」
「それで、彼女に会えば、「東洋」の魔術師とも連携が取れるかもしれないって聞いたから、会ったまでだ…」
「でも、まだ話しかけただけ、細かい事はまだ言っていないし、一緒に聞いてくれるか?」

ただの一度も後ろを振り向かず、軽快な口調で話す。

「はっきり言って、俺は戦闘するつもりなんてサラサラ無いぜ…ま、信じてくれなきゃそれまでなんだがな」
60 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/01(木) 19:07:22.70 ID:jFaxMEFC0
>>57-58
「これから……それは、どういう意味ですか」

わたしはまだ何も動いていません、キッパリと言い切り、更に後退
マクスウェルの思うとおり、この少女は冗談というものを上手く捌く技術を持ち合わせてはいない
そもそもが冗談と程遠い世界で今まで生きてきたのである、そうなるのも自然と言えるだろう

「あめなら、じぶんで持っています」

そんなものでつられるとでも?と言う少女の目は、言葉とは反対に輝いており
やや警戒を解いてしまいそうになった、その時に―――


「……たか、」

おみ、とは口の動きだけで
咄嗟に名前を呼びそうになり、慌てて口に手を当て封じるのは、名前を不用意に言ってはいけないという言葉をその姿で思い出したから

「……ついて行こうなんて、思ってないもん」

ぷう、と膨れて文句をつけられたのは、相手が馴れ親しんだ相手……樹たち兄妹の付き人である、孝臣が相手だからだろう
61 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 19:19:19.69 ID:g4Xh1Hgqo
>>59
「ほう、『西』の魔術師というのは年端もいかない少女を交渉相手に選ぶのか
 なるほど勉強になった、『東』ではありえない事でな」

両手を上げ、ルーンらしい札を落とした後も孝臣の警戒が解かれることはない

「話したいならいくらでも聞いてやろう
 自分は尋問術も少しばかり経験があるのでな」

わざとらしく、カチリカチリと鉄の音が聞こえる
こちらは得物を抜いているのだ、と主張するように

「……で、同盟とは?」

>>60
「そうでしたか、申し訳ありません」

その黒い瞳はマクスウェルの肩から覗きこむように樹へと向けられた
その眼はこの状況にありながら、いつもの様に優しい輝きを持っている

「流石は姫様、御立派です
 その堂々たるお姿に、自分は感動すら覚えております」

魔術師として見事に名乗り上げた事、飴に釣られなかった事
些細な事であっても、孝臣には大きな感動を与える出来事だ

「樹様、如何が致しましょうか?」

顎で指し占めるのはマクスウェル
この男をどうするか、と訪ねているらしい
62 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 19:31:58.90 ID:U0SPQkeZO
>>60-61
「あー…これからってのは君たちにも立ちはだかるであろう、「魔術師」の事だ」

飴は持っていたのかよ…と小さく呟き、持っていた飴をしまう。

「知らないはずが無い…いや、君が知らなくても彼なら分かるだろう」

背後で刀を突きつけられている男の方を振り向く。

「最近、この街で様々な魔術師が大暴れしているそうじゃないか」
「最も、理由もバラバラ…ただ暴れたいだけで暴れる輩もいた」
「俺がこの街に初めて潜入した時はそんな事件は全くと言ってもいいほど無かったはずなんだけどな…」

2人に囲まれながらも、冷静を装い、後ろから蔓延る死の感覚にも耐えながら、

「だから提案だ、我々西洋の魔術師…というか俺が所属する魔術結社と君たちの東洋の魔術師の結社…「太史局」と同盟協定を結びたい」
「内容は暗躍する魔術師を連携して倒す…くらいか」
「この事に関しては俺個人としても、是非承諾して欲しいんだがな…」
「俺も最近は動いてばっか人手不足を感じていたしなあ…ダメかな?」

63 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sage]:2014/05/01(木) 19:40:37.87 ID:jFaxMEFC0
>>61-62
いつも通りの優しい瞳にホッとして
"西洋"の魔術師と遭遇しての緊張も、味方が近くにいる事でやや解れた……これからどうするか

「……話を、ききましょう」

目の前の男が、自身に何の話を持ちかけようとしていたのか
"同盟"とは、はたしてどういったものなのか
ひとりでは上手く回らなかった頭も、孝臣が側に居るのだと思うだけで幾らかマトモに回るようになった

そして、マクスウェルが語り始める―――


「……みりょくてきな話だとは、思います」

静聴し、最後の言葉が空に消えた後、少女は口をひらく
しかしその言葉は、マクスウェルの望むものでは無い

「しかし、太史局ぜんたいに関わるようなことを、わたしたちの一存できめるわけにはいきません」
「うわさはもちろん、耳にしています……きけんな魔術師が、暴れているのだとか」

ですが、はっきり無理だと答える少女の言葉は凛としていて
太史局と、そちらの組織との同盟関係は無理だと、断りの言葉を告げる

……言葉の意味を噛み締めて、然りと理解して飲み込んだのならば
彼女の真意には気付けないだろう
果たしてマクスウェルは、気づく事が出来るのだろうか―――?
64 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 19:46:07.59 ID:g4Xh1Hgqo
>>62-63
「動くな、と言った
 余程、その耳不要と見える」

振り返ったマクスウェルのへと刀の切先を突きつける
無論、マクスウェルが動かなければ寸前で刃は止まるが、下手に動けばもっと状況は悪くなるだろう

「………」

同盟について語る樹に、その目を瞑り満足そうに頷くと刃を収めた
そのまま大きく息を吐き、その身に付けた外套を剥がす
その外套を外套の中に潜んでいた鞄へと突っ込んだ
彼女の発言からそれはもう必要ないと悟ったのだろう

「樹様がそう仰るのであれば、自分は従うのみです
 これは太史局の人間としてではなく、ですが」

ゆっくりとマクスウェルの背後から、樹の傍らへと
マクスウェルとは初めてここで向かい合う形となる
65 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(26) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/01(木) 20:27:58.03 ID:DcV6SoUM0

【休日の朝、娯楽区にほど近い歩行者道路】
【まだ人通りも少ない時間帯、そこを緒里谷依織は全力疾走していた】

はぁっ、はぁっ、はぁっ――――

【いつもならば無難に制服を着こなすその体は、今日に限ってはジーパンにワイシャツ、その上にアーミーウェアを羽織るラフなスタイル】
【卸したてのスニーカーを履く足を一生懸命に動かし、待ち合わせの場所――――風紀委員支部からほど近い駅へと走る】
【腕時計を見ると待ち合わせ10分前。こんな事なら前の晩夜更かしで借りてきた映画なんか観なければよかったのに】
【そうすれば少なくとも寝坊などという大失態は侵さずに済んだだろう】
【それもこれもあの男のせいだ、と酸欠気味の頭でぼんやりと恨み節を吐く】

【一歩進む度に腰の手錠がじゃらじゃらぶつかり。これとて馬鹿正直に付けず、家に置いて来ればよかったと歯噛みする】
【なぜなら今日は警邏ではなくプライベート。それもよりによって約束の日に限って何故こんなにミスを繰り返すのか】
【片手でずり落ちたワークキャップを押さえ、半ばやけ気味で反対の腕を振りながら、猛然と駅前に滑り込む】

すみません、遅くなりました!

【時刻はまだ午前中、果たしてそこに相手の姿は――――】


//人待ちです
66 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/01(木) 20:36:18.27 ID:7l+sFAOD0
【薄い雲の間から放たれる月光が仄かに都市を照らす──夜。】
【西洋の魔術師マグニ・T・トルデオン。西洋の代表的な魔術結社“隠れ家-プランズ-”にて、コードネーム「トール」を有する銀髪碧眼のその青年は今現在、学園都市の河川敷に居た。】
【目的は───自身の魔術の調整というものであった。一種の異能では有るが、この街の人間には極力知られてはならない其れ。】
【人目のつかない夜の河川敷……。その面積の広さも彼が此処を選んだ要因の一つで有る。】

「───────ッ!!」

【スパイとして第二学園高等部に入り込んでいる彼。その学園の学ラン(といっても衣服はほぼ自由なのだが。)を身に纏い、自身の右手に宿す球状の青白い光。】
【それはバチバチ、と時々スパークを起こしながら右手の人差し指にはめられた指輪を中心に発現している。】
【その魔術名は「鳴神戦雷」という。名の通り、雷を生み出すと共に、夜の闇の中で目立つ光も生み出すその青年は、
あまり人目のつかない河川敷に居るとはいえ、やはり目立っていて───。】

//投下…よろしくお願いします!
67 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/01(木) 20:50:39.94 ID:U0SPQkeZO
>>63-64
その言葉を聞いたマクスウェルは一度だけ、神妙な表情をしたが、何かを察したのかニヤケ顔を浮かばせて、

「ーーー成る程」
「君たちが言いたいことは「全体」では無理だが「個人」としては同盟を組まないことはないって事かな?」

多分、あの少年少女たちは彼等の組織の中ではあまり地位が高くないだろう。
年相応の地位にいると感じた。

「じゃあ「全体」としての交渉は決裂ってわけか」
「ま、俺もそんな地位なんて無いし、「最初から」俺個人だけで結ぶつもりだったんだけどな…!」

そして2人にファイルを見せびらかす。
ファイルの内容はーーー「隠れ家」、東洋の「太史局」の対の存在になるであろう、「西洋」の魔術結社のデータであった。

「…えっと、彼等の魔術の能力についてはあまりよく分からないから気にするなよ」
「とりあえずは顔だけでも覚えておけ、この組織もどうやら暴走する魔術師が含まれているわけじゃないし、困っていたら話しかけても良いだろうな」

そして、もう一つのファイルを取り出す。

「後は…俺のデータか、これは協力してくれるなら全部やるよ」
「弱点も全部載ってるし、かなーり俺にとっては不利な情報なんだがな」
「ーーーそれでも、この街は守りたい」
「覚悟はあるぜ、もし君たちが街で犠牲者を増やすような真似をしたら、躊躇なく倒すくらいのね」

68 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/01(木) 20:54:02.04 ID:zCoTHdtTo
>>65
恐らく、緒里谷はすぐに待ち合わせの相手を見つけることが出来たはずだ

ここ最近は日差しも良く比較的気温も高い
だがそうだとしても、日傘を差すには少しばかり時期が早すぎる
しかし緒里谷の向かう先にはその日傘を差した少女が立っていたのだから

「緒里谷さん?」

姿を日傘で覆うように背を向けていた人影が、後ろから投げかけられた言葉に振り返った
上半身は揺蕩う大きなレースのフリルが付いた、両肩が露出する白いフリルタンクトップ
ボトムに三段に亘って緩やかな波を描く黒のティアードスカートを合わせ、足は肌の色が透けて見える薄手の黒タイツが包んでいる

長い黒髪が人物の動きに合わせて流れる様に広がると、その顔は間違いなく待ち合わせの相手―――佐々見沙希だ

「お、緒里谷さん大丈夫?」

見るからに全力疾走をしてきたであろう待ち人に対し
焦っているのか心配しているのか、どこかあわあわとした様子で尋ねる
差し出された手には、下げている小さなバッグから出てきたであろう花の刺繍が付いたハンドタオルが乗っていた
69 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/01(木) 20:54:55.28 ID:I68tYsMIO
>>66
(コーーン コーーン……

【勤しんでいると不意に金属音が響き渡る。人気の少ない夜の河川敷でその音はやけに大きく聞こえた。その音は段々と近づいて……元凶が青年の足元に現れる】

(コーーン コーーン カラカラッ……

【それは空き缶だった。中身の無いコーラの空き缶。それが一体何故ここまで転がってきたのか……?思案する前に向こうからその原因がやってくる。遠くから足音が近づいてくる】

あーぁ…まだ少し残っていたのに、もったいないことしちゃったなぁ

ん?あの光は一体……
誰か花火でもやってるのかな?
【目を凝らせば近づくにつれて小さなシルエットがはっきりと見えてくるだろう】
【それは青白い光に気づき、歩調を早めて……青年の目の前に現れた】

//こちらこそ、宜しくお願いします
70 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/01(木) 21:04:48.51 ID:jFaxMEFC0
>>64>>67
隣に孝臣がやってくると、その後ろに何時ものように隠れたい衝動に駆られる、だが
ぐっと堪えてマクスウェルを見据える、今の自分は赤見内樹ではなく、太史局に所属する魔術師"折姫"なのだから
相手が誰であろうと、甘える訳にはいかないのだ

「では、あくまで"個人的"に……わたしはあなたに、協力させていただきます」

マクスウェルが掲げる"隠れ家"の所属メンバーのデータには目もくれず
少女はきっぱりと告げる、ただの協力関係、それ以上になるつもりはない、と
その両手は、密かに強く握られている……不安を、魔術師と相対した恐怖を、圧し殺すために


「データはひつようありません、そのかわり……こちらのデータも、あなたにお見せするつもりはありません」

危険な魔術師を見つけた際に協力する、それだけの関係にしようと、言外に言い放つ
もしデータを受け取ってしまったならば、対等な関係ではなくなる
そうなれば相手が、その気であろうとなかろうと、こちらのデータを要求できる立場になってしまうのだ
それだけは……仲間を売るような事態だけは、避けなければならない
71 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 21:16:41.08 ID:g4Xh1Hgqo
>>67-68
「……我が主の意思は決まったようだ」

刃は鞘に収まり、男が少女の背後に控えた今でもマクスウェルを突き刺す殺気は衰えない
むしろ、個人の同盟という話になった途端その鋭さが増したようにも思えた

「覚えておけ、俺自身はお前に対して信用の欠片もない事を
 姫君がお前を信じ、手を取るとしても  
 常に、俺という刃がお前の背中には向けられている」

赤見内 樹、そしてその兄伊吹を護る刃として
先程抜き放たれた刃の如く、それは常に付いて回るのだと孝臣はこの殺意をもって警告する

「見事な御決断です
 太史局としても、我々としても『西』のデータ等必要ない
 元よりそれは取引になっていないのです」

幼くして、自身の立場を見定めた樹に孝臣は感服するしかない

「これは同盟と考えるべきではない
 ただ利害が一致しただけの事、深入りは不要かと」
72 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 21:17:07.16 ID:g4Xh1Hgqo
>>71>>67>>70です
73 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/01(木) 21:18:44.70 ID:7l+sFAOD0
>>69
//すみません!所用が入ってしまい落ちることになってしまいました
後で戻れるとは思うのですが、かなり待たせる形になると思われますので、大変申し訳ありませんが、このロールは凍結か破棄…とかできませんでしょうか?
74 :愛沢小鳥『暴飲暴食』 何でも美味しく食べるよ! [sage]:2014/05/01(木) 21:20:16.64 ID:nl7yFwRYo
「お腹がすいた」

唐突にお腹がすいた、唐突な飢餓感、珍しいことではない。
けれど食べるものは何にしよう。
お仕事の予定は入ってないし、そこらへんの物を食べると風紀がうるさい。

「カーニバル、カーニバル、ミサイルカーニバル!派手に行きたいな!」

特に学校に通っている訳でもないのだが、人の世に溶け込むアイテムとしてセーラー服を着ている。
そのセーラー服の姿でクルクルと回る。空腹な妙なテンション。
チラッ
不意に視線が上に向いて、手を伸ばす。

「バリバリむしゃむしゃモグモグ、うおーん人力発電所」

手にした何かを食べながら、とりあえず気ままに歩く。

「うーん、これは親しみを感じる味」
75 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/01(木) 21:21:43.90 ID:lZD/c9Bdo
>>73
//では凍結ということで…
76 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(26) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/01(木) 21:24:46.36 ID:DcV6SoUM0
>>68

【幸いと言うべきか、相手――――佐々見は怒るでもなくそこに居て】
【駅前という出入りの多い中にあって、彼女の姿は浮きも沈みもせず優雅にそこに在り】
【女性らしいその佇まいと気遣いに、暫し己の失態も忘れて、とぼとぼと歩み寄る】

お、お構いなく……
それより、お待たせして申し訳ありません

【断るつもりで自分のポケットを探ってみたりするが、ポケットには財布のみ、背のショルダーポーチにも無し】
【申し訳ないながら相手のタオルを拝借し、額の汗を拭う。次に会った時に洗って返します、と前置きしておくのは忘れない】

それでは行きましょうか――――

【言いかけた時、ぐぅと気の抜けた音が響く】
【腹部辺りから聞こえたその生理的欲求に、依織は一切無視して聞こえないふり】
【朝ご飯は抜く事が多いのだから特に苦にはならない。ただちょっぴり恥ずかしいだけ】

――――行きましょうか

【運動した其れだけでない顔の赤みを背けて隠し、言い直しざまに通りの向こうを指で示す】
【目的地まで歩いてそう掛からず、且つお互いが知る場所を選択したとはいえ多少は歩かねばならない。何とか混雑する前に入場できればいいのだが】
【佐々見に異論がなければ、そのまま先陣切って歩き出そうとするだろう】
77 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 :2014/05/01(木) 21:26:18.15 ID:7l+sFAOD0
>>69>>75
「────なんだァ?」

【人気少ない河川敷にて、魔術の調整に勤しんでいる彼の耳に届く不審な金属音と、足元に転がってきたコーラの空き缶。】
【其れは彼に警戒体勢を取らせるのには十分事足りる事象で、青年はコーラが転がってきた、暗闇の方を訝しげに凝視している。】
【すると、此方に歩いてくるような足音──。暫くして、その足音の主は彼の前に現れた。】

「────誰だ…?テメェは。」

【暗闇より現れたのは彼より一回り程小柄な女性の容姿を持つ人物──、彼の右手に宿った青白い電気が其れを照らし出す。何より目を惹くのは青年と同じ銀色の佐伯の頭髪である。】
【人物が現れて尚も、警戒体勢を崩すことの無いマグニ・T・トルデオンは眼光をとばし、睨むようにして警戒する。】

//大変申し訳ございません…
一度これだけ返しておきます
78 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 21:37:59.76 ID:x+tKc8mS0
>>70-71
「ククッ、カカカカカ!」
「流石は東洋のジャパニーズだな!」
「最初から物なんて必要無かったか…これも日本のレイギって奴か?」

ファイルをしまい、地面に落としたルーンの札を拾い上げる。

「まあ、そんな固くなるなって」
「利害が一致するとかそんな悲しい関係は止めて欲しいねえ、俺としては全ての魔術師が協力し合える社会になって欲しいんだがなー…」
「実現するのは難しいと思うけど、そういう世界も綺麗だとは思わないかい?」

そしてルーンを身体に貼り、もう一枚のルーンも身体に貼る。

「ーーーあとよ、もしかしたらってわけじゃねえけどさ…そこの男、もしかして俺がお前より弱い…とか思っているんじゃあないだろうな?」
「ある程度の力がなければ殺されるかもしれない見知らずの魔術師の元へ単身で来ると思っているのか?」

今まで我慢してきたが、警戒されているとはいえ、あそこまで脅されるとは思っていなかったから、仕返しとばかりに孝臣に向かって凄む。

「何ならここで模擬戦、って形にしても良い位だが…どうする?」

ファインディングポーズをとり、何時でも「刃鎖」が飛び出す事ができるように身構える。
79 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/01(木) 21:44:55.69 ID:zCoTHdtTo
>>76
「ううん、私もさっき来たばっかりだから」

待たせたと言う緒里谷の言葉に沙希が返すのは如何にもテンプレートなフレーズ
勿論さっき来たなんて嘘だ、だが緒里谷はきちんと待ち合わせの時間に間に合っている

「ほんとよ?」

沙希は柔らかな口調と表情とは裏腹に、どこか有無を言わせぬ雰囲気で釘を刺した
なんとなく目の前にいる彼女が、申し訳なさそうな顔をしてもう一度話題に出すビジョンを感じたから

「うん、行こ――――」

緒里谷の申し出に対して沙希は頷くと、その足を踏み出した
――――が、それと同時に緒里谷の腹部から聞こえてくる音
その正体を沙希は知っている
そしてそれに触れる事が女性にとってタブーであることも沙希は知っている

「はい、緒里谷さんの分ののど飴」

並んで歩き出した2人、その間を縮める様に沙希はスッと傍らまで近づく
沙希が差し出した手には、今度はタオルの代わりに小さな袋が2つ乗っていた

黄色い包装紙とイメージキャラクターのクマが特徴的な、ハチミツ味の喉飴
「何故これを出したのか」は言わずもがな、お互いにそれに触れたりすることは無いだろう

「昨日ホームページを見たらね、前面ガラス張りの巨大水槽とかあるらしいよ」

こう見えて沙希は今日を非常に楽しみにしていた
それはきっと、この言葉を言った時の沙希の表情からもきっと伝わることだろう
80 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/01(木) 22:00:26.52 ID:jFaxMEFC0
>>71>>78
「……わかりました」

戦闘態勢をとり、何時でも得物を出せる状態になったマクスウェルを見て、樹は目を伏せる
考える、考える……熟考すること、おおよそ2分程だろうか
まず少女は、孝臣の前に出る……その動きを阻害するかのように、動くなと命令するように
そして目を開き、強い意志を込めた瞳でマクスウェルを睨む
少女の睨みなど脅しにも何もならないが、この表情で孝臣に意思は伝わるだろう、それだけ樹は、彼を信頼しているのだ


「こちらにも非はあります、ですが」
「……あなたのそのこうどう、しこう、それは」
「あなたの言う、"きけんな魔術師"とあまりかわりのないように、見えますよ」

孝臣が得物を抜いて警戒したのは、脅したのは、自分や兄を守るため
対してこの男は、自分の強さを相手に見せつけるために、今ここで戦ってもいいと言った
……とてもじゃないが、理想論を口にしてそれが叶えばいいなんて考えをもつ人間には、見えなかった
すぐに戦闘へ移ろうとする癖のある人間に、今回提案された"協力関係"が守られるとは、思えない


「……今回の話は、なかったことにさせてもらいましょう」

わざわざ危険だとわかっているものに首を突っ込む程、愚かではないのだと
そう言って踵を返し、その場を去ろうと足を前に出す
81 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/01(木) 22:07:55.81 ID:I68tYsMIO
>>77
【目の前に現れた子どもの肌の色は白く、フリル付いた灰色のロンパースを纏っていた。青年の右手に宿る光に照らされて、銀髪が微かに煌めく】
【青年は目の前に現れた子どもを警戒し、鋭い眼光で睨みつける。子どもの方は何をするわけでもなく、じっとこちらを見つめ返しているようだ。長いような短いような時間が流れる】

えー……、と。怪しい者ではないよ。多分
【沈黙を破って子どもが口を開いた。両手を挙げると同時に右手に掛けていたコンビニ袋が乾いた音を立てる】

もしかして頭に当たった?それなら謝るよ。わざとじゃなかったんだ……
飲みながら歩いていたら、手が滑って
【子どもはコーラの缶が青年に当たったのではと思い弁解した】
82 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 22:14:02.02 ID:g4Xh1Hgqo
>>78
「全てが協力……つまり平和、か?
 残念ながらそんな世界には進歩はない、そして魔術師など必要ない世界だ
 夢想するなら、部屋のベッドの上にしておけ」

往々にして対立とは進歩を産んできた
戦争が科学を発達させた様に、魔術師もまた同じ
皆が同じ方向を向いているのならば、前に進む理由も薄れるものだ

「…………」

と、その時に樹が前に一歩踏み出す
その行動に孝臣は押し黙るしかない
覚悟を決めたこの少女の意志の硬さは、彼もよく知っている

出来る事と言えば
その場を去ろうと歩み出す樹の後ろに続き、マクスウェルに警戒の視線を送るだけだ
83 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 22:14:28.64 ID:g4Xh1Hgqo
>>80もです
84 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/01(木) 22:24:51.07 ID:DcV6SoUM0
>>79

【迫力のある口調に、礼儀とはいえ再び謝るのも憚られ。それ以上むしかえすのを諦める】
【依織は気付かないが、相手の気遣いに感謝というところだろう】
【そしてそれは歩き出してからも間断なく続く】

ありがとうございます、佐々見さん

【手渡されたのは言葉より沁みる差し入れの気持ち。依織もそれ以上は何も言わないが】
【文字通り噛みしめるように礼だけを述べ、さわやかな味の飴玉を口に含む】

はい。 午後からは、無料でラッコに餌やり体験が出来るそうです

【間髪入れず返す依織の顔も、口元がほころんでいて。少女もまた同様に昨晩の間ホームページを閲覧していたくちである】
【それがもとで眠れず、挙句に映画鑑賞に手を出してしまっては元も子もないのだが――――】
【そういえば気になっていた事が一つ】

佐々見さんは、水族館などはよく行かれるのですか?

【それは今回のペアチケットをもらった時にまで遡る】
【あの時は自分もそうだったが、思い返してみれば彼女の方も二択の間で悩んでいた様子】
【依織の方はといえば言わずもがな、家族と旅行時に行ったのを最後に随分とご無沙汰だったのだが】
85 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(22) E:ルーンの呪札 :2014/05/01(木) 22:28:45.45 ID:x+tKc8mS0
>>80
「やっぱ…不器用だなあ、俺って」

いつから自分はこんなにも好戦的になってしまったのだろう。
度重なる戦闘を続けていたからか?それともそんな闘いに魅入られてしまったのか?

「……俺の話した事は実際に起きてるし、それで被害者が多くなっているって事も事実さね」
「まあ、今の状況で信じてくれるかどうか分からねえけど」

そう言って踵を返す。今回の話し合いはまさしく「失敗」、だろうか。

「…そういう事で、とりあえずアドレスは書いて渡しておく」
「もし、危険な魔術師を発見して危険な状態になれば連絡してくれ」
「俺はまだ外道に成り下がる気は無いし、助け合いの大切さだってよく分かる」
「それにーーーこれは捨て台詞かもしれんが、君たちが思っている程「魔術師」を見くびることはしない方が良い」
「奴らの思考は「我々」の思考の斜め右をいく程イかれちまってる奴が多いからな…道徳心という物がまるで無い…気をつけてくれ」

>>81
「動けるのはお前位だろうが…もし危険なら俺を呼べ、遠慮は無用だ」
「これでも「始末屋」なんて呼ばれる位、イかれた魔術師と戦闘を続けているからね」

書いた自分のアドレスを孝臣に渡し、明後日の方向へ向く。

「信じられないって言われても仕方ないとは思うけど…俺は君たちを信じたい、いや信じてみせよう」
「君たちの地元だし、そういう輩を倒す部門もあるとは思うけど、君たちにもこの街を守る心はあるはずだから」

そして、マクスウェルは大きく跳躍して鎖を使い建物に引っ掛けて、まるでターザンのように建物の上にぶら下がる。

「まあ…守るだけの闘いじゃ勝てない時もあると思うけど、頑張れよ!」

主君に徹する孝臣を一瞥して、一言…そして

「嬢ちゃん!今日は済まなかったな!」
「これはお礼として受け取ってくれ!!」

あげるつもりだった飴を取り出し、折姫に向かって投げつける。

「じゃあな!東洋のジャパニーズ魔術師たちさん!」

投げ終えて、そのまま別の建物へと、マクスウェルはターザンのように鎖にぶら下がりながら、飛び移って2人の前から去った。

//御二方、ロールありがとうございました!
//長時間お疲れ様でした!
86 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/01(木) 22:32:27.64 ID:7l+sFAOD0
>>81
「…………ガキ…か。」

【暗闇の中で眩い光を発する魔術師の右手。主に其れと河川敷に配置された電灯の淡い光が照らし出したのは、フリルの付いた灰色のロンパースを纏っている子供。───ガキか。といっても其れ程までに佐伯の身長が低いわけではないのだが。】
【更に、その子供の肌は白く、その肌が此方の光を反射している。】
【現れた者が子供の容姿を持つ者だった故、一度魔術を解除し、青白い光は消失。彼らを照らすのは河川敷の電灯と、向こうの方に見える、ビルの連なる都市中央区の発する光、
そして夜空を彩る無数の星と、一つの月が発する仄かな光だけであった。】
【然し、それだけでも顔くらいは目視で確認できる程の光である。】
【青年は足元に転がってきたコーラの缶を拾い上げる。中身は空っぽであり、コーラの雫一滴すら残っていない。】

「……安心しなァ。当たってねェよ。」

【細身の青年の、華奢な右手が佐伯に差し出される。その手に握られているのはコーラの空き缶。】
【そして、其れに佐伯が反応するならば、右手の人差し指にはめられた真紅の宝石があしらわれた指輪が目に届くことだろう。其れは彼の魔術…「雷神マグニ」としての「鳴神戦雷」を使用することに必要不可欠な指輪。通称:力の環-メギンギョルズ-………!!神話にて、雷神トールが力を振るう際に使用した力の帯(メギンギョルズ)と同義であり、彼の魔術もこれなしにはなりたたない。】
【相変わらず無愛想なのは変わらずに、差し出した。】


//すみません!ここで落ちるので、今日は凍結お願いします!
87 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/01(木) 22:42:37.97 ID:zCoTHdtTo
>>84
「ラッコの餌やりなんてできるの!?」

沙希の驚き具合と言えば、口に入れた飴玉が思わず飛び出そうになる程に
事前に調べていたはずなのに全く知らなかった
水槽だとかイルカのショーだとかメジャーな部分ばかりに目を取られ、期間限定のスペシャルな催しに意識が向いていなかったからだ

「ラッコって何食べるんだろうね、貝?」
「でも餌やりに貝って難しそう、魚も食べたりするのかな……?」

ラッコと言えば水族館や動物園の人気者だが、ペンギンや白熊に比べて「これ」と言う情報は中々持っていない
精々お腹の上で貝を石で割るという話くらいしか分からない
だからこそ餌やり体験と言っても、どういう餌なのか全く想像がつかないのだ

――――うん、楽しみ

「え、水族館?」

なんてことを考えて笑顔を浮かべていた沙希に振ってかかる緒里谷の言葉に、思わず聞き返す

「ううん、数年前に友達と1回来たくらい」
「遊園地とか買い物ならよく行くんだけど、どうしても水族館って足が向かないじゃない?」

水族館と言うと、やはり見て楽しむものと言うイメージが強い
見るなら映画があるし、楽しむならアトラクションのある遊園地の方が向いている
ましてや友人間なら買い物の方がお手軽だ、こういう機会でもなければ進んで行こうとはならない

「前に行った時のことはよく覚えていなくって……」

露骨なまでに視線を逸らし、おずおずとその口が開いた

「その……、笑わないでほしいんだけどね……?」
「海の生き物に触れるコーナーで、ヒトデをつっついたくらいしか……」

言い終わるのが早いか、その顔は羞恥から耳まで真っ赤に染めていた
――――女の子なのに!女の子なのに!
なんて、沙希の心の声が聞こえてくるようだった
88 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 22:55:49.61 ID:g4Xh1Hgqo
>>85
「……これですが、如何が致します?
 自分としては、不要かと思いますが」

強引に握らされたメモに視線を落とす
これに連絡をするということは、自身の連絡先を晒すということになる
アドレス程度、いくらでもやりようはあるが……

「この街を守る心……?
 買いかぶり、勘違いの類だな
 俺はそんなに立派でも強欲でもない」

望む事があるとするならば、樹と伊吹、そして三条茉莉を守る事だけ
学園都市などどうでも良い
仮に住民の全員が死のうと、その3人さえ守れれば構わないのだ、と

「……勘違いも甚だしい」

そう吐き捨て、去っていくマクスウェルから視線を外した

//お疲れ様です
89 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(00)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/01(木) 23:01:00.75 ID:jFaxMEFC0
>>82>>85
「……かんがえて、おきます」

ちらりと振り返り、そちらを見る少女の目に浮かぶのは残念そうな光
もし、少年が好戦的な性格をしていなければ、協力関係を結ぶ事も出来たのに、と
今まで話した限りでは、悪い人間でないと思うのだ、そのために先程の決断は苦渋の末のもので

力を振りかざし暴れる魔術師の恐ろしさは、噂越しにではあるが理解しているつもりだ
勿論それが、人間としても魔術師としても未熟な自分の敵う相手でないと言うことも

投げて寄越された飴は、受け取るものの有り難そうに見ることは無く
複雑な面持ちで手の中の飴を見たあとで、鞄の中にしまい込んだ


>>88

―――そうして、マクスウェルの姿の見えなくなる場所まで歩いた所で、少女はかくりと地面に座り込む
過度の緊張と恐怖、不安は既に少女の許容量を超えていた
今まで己を強く保てていたのは、魔術師としての最低限の矜恃があればこそで
それが必要となくなった今、ただの少女に……赤見内樹に戻った彼女は、両手で身体を抱えてふるふると震える

「……、……こわ、かった」

年相応の言葉遣い、振る舞いで少女は目に涙を溜める
西洋の魔術師に遭遇したのは……魔術師として対話をしたのは、初めてだった

「それは、捨てないでもっておいて……れんらくするかしないかは、また後で」

考えるから、と呟いて片手でぐしぐしと目元を拭い、もう片手を孝臣へ
……軽く腰の抜けてしまった自分が立ち上がるのに、手をかして欲しいと差し出した

//お二人とも、お疲れ様でした
//シリアスでしたが戦闘まではいっていないので、経験値はそれぞれ+1ですね
90 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(00)』 :2014/05/01(木) 23:16:08.11 ID:g4Xh1Hgqo
>>89
「御立派でした
 恐怖に打ち勝つその精神こそ、魔術には最も重要な要素なのですから」

座り込んでしまった樹の腰へと自身の手を滑り込ませると
腰を落とし、横抱きに樹を抱き上げた

「了解しました、連絡先は控えておきます」

メモは自身の懐へとしまい、樹の幼い身体を柔らかく支える

「今日はお疲れでしょう、寮まで送ります
 それまではゆっくりお休みください」

樹の身体は小さく揺れはじめる
孝臣の心音と、歩き始めた彼の歩調は彼女にとってどう感じるかはわからないが
先程の張り詰めた雰囲気よりは、幾分かマシだろう

//斎藤さんもお疲れ様です
91 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/01(木) 23:28:31.46 ID:DcV6SoUM0
>>87

さぁ、そこまでは……

【残念ながらサイトの情報ではそこまでは書かれていなかった】
【依織自身も海洋生物に対して造詣が深いタイプでもない】
【ここは二人して、ついてからのお楽しみになるだろうか】

私も似たようなものです
実家が内陸なもので、海にも行きませんでした

【確かに、メジャーな遊び場としては映画等に2、3歩譲る節がある水族館。動物園と同じく、主に子供が楽しむ印象も強い】
【だがそれは大人になってからは楽しめないという訳では決してあるまいし、他のアトラクションに劣らぬ出会いがある】
【それに出生が学園都市ならともかく、物心ついてから外から来た依織にとって此処は全てが物珍しい】
【風紀委員になったのもその全てを知りたいという好奇心もそこに加担しているといえなくもなかった】

ヒトデ、触れるといいですね

【言いながらポケットより財布を取り出す。それを皮切りにざわめきが聞こえ、それが徐々に大きくなっていく】
【周りを歩く人々も、疎らだった頃から気付けば親子などの連れ合いが目立つようになっていて】
【角を曲がればやがて見えてくるだろう、青と水色で彩られた大きなシルエットが】
92 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/01(木) 23:41:36.05 ID:zCoTHdtTo
>>91
「違うから!ヒトデ触りたい訳じゃないから!」

緒里谷に致命的な勘違いをされてしまった
別にヒトデに触りたくて来た訳ではないのだ、確かに見てみたい生き物はあるのだが……

何とか挽回しようと言葉を漏らしては四苦八苦する沙希を尻目に緒里谷がポケットを弄っている
気づくと周囲の騒音が大きくなっていくではないか
先ほどまで人がまばらだった歩道も、ごった返す人によって狭くなってしまっていた

不自然なほどの人の増加、だがそこに不信感はまるでなかった
むしろそれを受け入れていた、それは目的地につけばこうなるものであると分かっていたから

「あれが、水族館?」

子供と手を繋ぐお母さんの向こう側―――――

――――ーそこに見えるのは間違いなく、目的地の水族館だった
93 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/02(金) 00:08:55.26 ID:GoYFPOML0
>>92

【何やらもごついている佐々見には気付かず、少女は人の波に流されないよう半身になって券売所の方へ】
【言葉は周囲のざわめきにかき消されたが、そう、此処が目的地であり】

【やはり休日とあっては人では生半なものではなく、背丈の小さい二人では叢雲のように湧く客らに呑まれがちで】
【はぐれないよう咄嗟に差し出した左手は、果たして佐々見の手を取れたかどうか】

【それはさて置き受付までくれば「何名様ですか」「二人です」と既視感のある遣り取りをして、チケットを差し出し】
【引き換えに館内のガイドマップを受け取る。海藻を模したゲートが開かれれば、そこはもう、まるで水中都市】
【一面が仄暗いブルーでライトアップされ、一歩踏み出せばもう水の底へ踏み降りたような錯覚に囚われる】
【だがまだここは文字通りほんの入口、さて――――】

佐々見さん、何から見ますか?

【“いるか”、“ぺんぎん”、“かめ”、“さんしょううお”、“くらげ”、“うみのさかな”、“かわのさかな”、“しんかいぎょ”――】
【マップを広げると色鮮やかなタッチで描かれた絵と平易な説明に、何処がとっつき易いものやら攻めあぐねる少女】
【ヒトデ好きならクラゲもありか――――とかいいたげな眼差しで、佐々見の方へ意見を求めてみる】


//うぅむ、なにやら急激な眠気が……
//始まったばかりで申し訳ありませんが、凍結をお願いしたく……ご都合悪ければ〆か破棄でも大丈夫ですので!
94 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/02(金) 00:36:31.87 ID:DOiu2rrYo
>>93
水族館に入る前、緒里谷と打って変わって沙希はと言えば悠長にも日傘を畳んでいた
当然人の波が二人の間に躊躇なく入り込み、その隙間を大きく広げてゆく

「あっ……!」

沙希が気づいた頃には、緒里谷の姿は視界から消えて―――――
いや、腰から下げていた鈍く輝く手錠が日光を照り返したのが確認できた
確認できた瞬間には沙希の足は動いていた

人をかき分けその元へ―――――しかし特に身長が小さな沙希ではそこまで力強く人を振り払えない

―――届けっ!

人と人の間と狙って沙希は真っ直ぐ手を伸ばす
強く瞑った瞳は彼女の心にあった祈りをそのまま形にしたようで

ピンと張って伸ばされた人差し指の先端が、広げていた緒里谷の手に触れる
それに反応したかのように動いた緒里谷の手がそれを掴み、ぎゅっと握りしめたのを沙希は感じた
繋がった腕によって人の海が裂かれ、沙希は何とか緒里谷の横へと並ぶことが出来たようだ

絶え絶えになった息を大きな深呼吸で落ち着けていると、フッと視界が暗く染まる
それに気づいて目を開けば、景色は先ほどまでいた外と一転
涼しげな空気すら感じる青色に染められた――――水の中を彷彿とさせる空間へ変わっていた

「えぇっと……さ、サンショウオって分類分けられるくらい種類あるの……?」

マップを見てまず思ったのはこれ
そもそもサンショウオとはオオサンショウオ以外に居るのか、居ても4種類とかじゃないのか……と突っ込まずにはいられなかった
足りない慎重を補うようにつま先立ちになるようにして体を伸ばしながら、緒里谷の横にぴたりとくっついて目的の場所を指さす

「うーん、海の魚ならクラゲや深海魚にも繋がってそうだし……これにしよ!」

言葉通りの【うみのさかな】のコーナー、何とも当り障りのない部分だ

//大丈夫ですよー!ではここで凍結で!
95 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/02(金) 20:57:22.94 ID:GoYFPOML0
>>94

【手を繋いだまま無事に入館を終えた二人】
【依織に頭には、無意識にではあるが、この前の喫茶店での一幕が展開されている】
【自分からも差し伸べておいて困ったように眉尻を下げながらも、やはり前回同様依織の方からは自主的に振りほどけないでいた】
【おずおずと握り返したその手は、どうも一度流されると受け身になる習性が付いているようである】

言われてみれば、奇妙ですね……両生類の総括的な意味で書いてあるのでは?

【同い年でも二人の間には頭半分ほどの背丈の差がある】
【佐々見にも見えるようマップを傾けながら、同じような疑問符を頭に浮かべつつ】
【ともかく、提案された通りに順路を縫って進んでみれば――――】

わぁ……。

【まず目に飛び込んでくるのは円柱状の巨大水槽】
【円柱とは言ってもそれこそ端から端まで見れば依織が十数人手を繋げるほどの幅に、天上まで伸びた広大な壁面で】
【その正面の水槽には、顔を近づけてみればそれこそ数限りない生き物のさざめき】
【回遊魚のタイやイワシの群れを押しのけて、エイやサメたちが巨体を悠々と潜らしていたり】
【魚屋で買い求められるようなものから、或いは図鑑でしかお目に掛かれない珍種まで】

【また反対側の壁には幾つか区画されたブースに、色鮮やかな熱帯魚がちらほらと】
【水槽の端にの方には生息域ごとに分けてあるというテロップが小さく書かれていたが】
【詳しい説明など目に入らない程に、出会い頭から圧倒的なスケールであった】

//お待たせしました、お返ししておきます!
//魚の細かな種類とかはぼかしているので、ご自由にイメージしたものを当てはめちゃってくださいな!(←調べてみて多過ぎて諦めた人
96 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/02(金) 21:33:33.34 ID:DOiu2rrYo
>>95
「おぉ……」

広がる青は、まさに切り取られた海
その光景に目を奪われた沙希は、開いた口から感嘆の言葉を漏らす
無意識だろうか、思わず水柱に近づくとその手をそっと這わせた

触り心地はどう考えてもガラスだ
だが何故だろう、その見えない壁の向こうから海の息吹を指先に感じたような気がした

「こういうのってどうやって作ってるんだろ、色んな種類の魚がこんなに狭いのに共存できるなんて……」

水に透けた光が沙希を淡く照らし、自由に踊る魚達を見つめる顔を浮かび上がらせていた

「あっ!」

何かに気付いた沙希は、壁に区分けして設置された水槽の元へと小走りに近寄ってゆく
子供たちに混じって一つの水槽の前に立つと、じぃっと中を泳ぐ魚の姿を凝視する
振り返ると、こちらに来ることを求めるかのように緒里谷に向けてヒラヒラと手を振った

「みてみて緒里谷さん!これオジサンだよ!」

水槽の中にいたのは……赤色の鱗に黒い斑が付いた魚
それだけならば周囲に埋もれてしまうほど地味だが、この魚には他にはない特徴があった
顎から生えた2本の髭を用いて、底に引かれた砂をかき回しながら泳いでいるのだ

「本当に髭生えてるんだ……」

プレコやカラシン等の可愛い熱帯魚を差し置き、名前も見た目も色物なオジサンをチョイスするとは何とも変てこである
だがキラキラと瞳を輝かせる無邪気な姿はまるで子供の様だ

「そういえば緒里谷さんは好きな魚とかいるの?」
97 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/02(金) 22:02:59.98 ID:xeR/L7CLo

すっかり夜も更けた街を、見崎寿太郎太は歩いていた。
別に何処に行くという物では無い、風紀委員としての夜間パトロールだと言えば聞こえはいいが、本人からすればとても心良い物でもない。
いや、普段ならば適当な暇潰しを兼ねるし、別段嫌がる理由もないし、とにかく今だけはこの見回りに対して見崎は良い気持ちは持ってなかった。

「……ああ…そういやGWか…」

ふと、見崎は頭に浮かんでいた行事の事を呟いた、珍しくナーバスな声が出て、自分でも驚いた。

「あー、俺っちにも彼女とかいればなー」

唇を尖らせながら星に願う欲望は、天にいる神様に届いたのだろうか。多分届いていない。
嗚呼神様、願わくば連休を楽しく一緒に過ごせる相手を下さい───。
98 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/02(金) 22:09:24.20 ID:GoYFPOML0
>>96

【幼い頃に見た想い出よりも色鮮やかな光景に、思わず歩むのも忘れて見とれる依織】
【一番目につく巨大水槽へ顔を向けていると、離れた水槽の方から手を振る佐々見が】
【走っては駄目ですよ、と声を掛けようとしたが、そうすると兄妹か何かと勘違いされそうなので止めておいた】

おじ、さん――?

【飼育員でもいたのかと一瞬訝しがるが】
【近寄ってみると何のことはない、雑学番組でやっていた例の魚である】
【目ざとく見つけた佐々見に感心して、並んでその横顔を見るにその顔はこの場の誰よりも楽しそうで】
【不意にその意識が此方に向けられると、驚きよりも先に疚しさが込み上げる】
【そこに絶妙なタイミングですい、と流線型のシルエットが一つ、向こうの方を横切る。それを受けて反射的に呟くのは】

マグロ……

【それは普段のお前である、と指摘が入らなかっただけましだろうか】
【寿司屋に行った時のような返事に、口にしてから気付いたようで】

あ、いや、
そうですね、サメとか……

【慌てて取り繕うが、返事を考えていなかったのが見え見えの態度】
【魚たちの饗宴もとい共演に目を奪われていたのは佐々見と同様らしく、しどろもどろで漸く指差したのは、水槽の底でちょこちょこ彷徨うネコザメ】

――肉食のサメでも、皆同じ水槽で飼われているのですね

【ふいに相手が言っていた共存というワードが浮かんできて。ガラスに群がる園児らを避けるようにして右。佐々見の左へ回る】
【人間が作り出した自然界にはない不思議な世界。足元のパネルを読むに、件のネコザメ肉は肉でも貝食性のようであったが】
【そんな事は露知らず、暫しぼうっと蒼の世界に凭れて目を伏していた】
99 :斎藤 :2014/05/02(金) 22:28:01.94 ID:Nai5cadp0
>>97
//まだいらっしゃいますか?
100 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/02(金) 22:33:44.46 ID:DOiu2rrYo
>>98
「……ま、まぐろ?」

余りにも庶民的で身近な対象に、きょとんとしたまま目を丸くする
確かにマグロは美味しい、そういえば待ち合わせの時にお腹を鳴らしていたはずだ
もしかして、お腹が空き過ぎて思わず口から出たという可能性が……

「サメかー……小さなサメってかわいいよね、トラザメとか」

「ほら」と言いながら指さす水底には、ネコサメと並んでそれよりもかなり小さな縞模様の魚がいた
殆ど泳がず、ただ水槽の底でヒラヒラと揺蕩んでいるだけ
トラとサメと言う獰猛で力強い2種の名前を与えられていながら、そぐわず何とものんびりとしていた

「サメにも大人しいサメとそうじゃないサメが居るって聞いたことあるわ」
「さっきのトラサメとか、確かペットとして人気があるとか……」

確かに、犬を例に出すならば狩猟を主とする肉食動物としての面が強い物も居れば
逆に人懐っこくておとなしい、如何にも愛玩動物と言った物も存在する
それはどんな生物だって同じ、サメだって一概に人に襲い掛かるものだけではないのだろう

「私の好きなのはコンペイトウウミウシなの」

先ほど自分が振った話題を続けようと、沙希自身が好きな海の生物の名前を答えた
だが待って欲しい、この答えはどうなんだろうか……
101 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(01)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/02(金) 22:54:52.21 ID:Nai5cadp0
>>97

時間に似つかわぬ背格好の少女―――いや、見崎から見たら幼女になるのだろうか
そんな女子がひとり、つまらなさそうな表情で夜の街を歩いている

「……ねるんじゃ、なかった」

西洋の魔術師との遭遇、そして対話による緊張で昼間から眠ってしまい
目が覚めたのはこんな時間だった、しかも、それ以降寝付くことが出来ず
自室で一人遊びに興じるのにも限度というものがある、せっかくだからと夜の街へ足を踏み出してしまったのだ
孝臣が知ったら怒るかな、なんて事を考えながらも歩く速度は緩まず

「あ……猫、まって」

そうして街を歩くうち、ふと目を向けるとそこには三毛猫がいて
こちらを気にせず何処かへ向かうそれを、夢中になって追いかける

細い路地を抜けて、埃っぽい裏道を通り、塀の上を歩く猫を見上げて歩き……
そうこうするうちに、少女は比較的広い道へ飛び出る形となった
見崎が暇そうに歩く、道へ―――
102 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/02(金) 22:57:28.38 ID:oq15xGKTO
>>86
【青年の右手に宿っていた光は消えて、鮮明に見えていた子どもの姿は夜闇にぼんやりと浮かび上がった。青年がコーラの缶を拾い上げて差し出すと、ほんの少しだけ表情を緩めて差し出された缶を手に取る】
【その時青年の指に輝く一つの指輪に目が行く。暗闇でもその鮮烈な紅色をたたえる宝石に思わず目を奪われそうになった。缶を受け取ると早速その宝石について問いかける】

とっても綺麗な赤だね。まるで石の中で燃えてるみたい
【問いかける子どもの声は若干弾んで聴こえる。まだその指輪と青年が出した光との関連は見出していないが、この指輪に何かしら神秘的な力が宿っていてもおかしくないと子どもは思っていた】
【長い年月人の手を転々としてきた宝石には人の思いがこもりやすいと言われている。その思いがどんなものなのかは分からないが青年にとって大事なものに違いない】

男の人が宝石つきの指輪なんて珍しいね…。それってもしかして家宝だったりする?

103 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/02(金) 23:00:25.58 ID:GoYFPOML0
>>100

マグロは忘れてください……

【それ以上いけない、とをそっぽを向く。しかし気を悪くしたのではなく単に恥ずかしいだけのようで】
【というよりそっち方面の事を考えるとまたお腹が――――】
【首をふttれそれらを頭から追い出し、再び意識を水槽の中へ】

二匹とも、リラックスしているというか――
名前や見た目では、本性までは分からないものですね

【大小並んで、頭上の騒観になど目もくれず底を回覧する二匹のサメは、まるでそこだけ時間の流れが異なるよう】
【それらは人間にも同じことが言えるのではないだろうか。しかし、その事に依織が気付く日はまだ遠そうであり】
【続いて相手の珍妙な告白に、一瞬思考が停止する】

……? 、触手があるのがお好きなのですか?

【先のヒトデといいウミウシといい、チョイスが絶妙過ぎる】
【もしそうならヒトデはともかく後者はちょっと理解し難いと、珍しく嫌そうな顔で後ずさる】
【というかこの返し方も、周りからすれば既に充分浮いているようであった】
104 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/02(金) 23:18:07.71 ID:xeR/L7CLo
>>101

「お」

なんやかんや言っても、パトロールという名目なのは仕方ないので、怪しい人物などがいないか探しながら歩いていた。
ついでにナンパしやすそうな女性とか…なんて考えていると、目の前の塀の上にひょっこり猫が現れた。
短く歓声を上げると、見崎もその猫に視線を奪われる。

「…そういや三毛猫って殆どメスなんだよな」

ここまで来ると重症を通り越して賞賛物である、一体何が彼をこうさせたのか?

「ヘーイそこの麗しのお嬢様、よかったら俺っちと夜の火遊びとシャレこまない?」
「君の体をナデナデモフモフクンカクンカしたいにゃー♪」

とうとう猫相手にナンパし始めたこの男、流石に冗談のつもりであるが、問題はそこじゃない。
そう、タイミングである。見崎が猫に対して言葉を投げ掛けた瞬間に、その目の前に樹が現れる事となる。



事 案 発 生 。
105 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/02(金) 23:18:28.86 ID:vLCGrdFV0
>>102

「────ン。………ああ。
此れか。前に恩人から貰ったモンでな。」

【暗闇の中ぼんやりと浮かぶ佐伯の白色の肌。そして、その佐伯の注目を浴びたのは、差し出した右手に填められた、鮮やかな紅の煌めき。】
【──一度其れに視線を落とし、魔術師は佐伯の問いに答える。
──然し、それは根っからのハッタリで。恩人なんていない、唯、魔術の発現の為に必要不可欠である魔道具。】
【魔術師、そしてスパイという立場上──。秘密とされてきた情報…その立場は極力知られてはならない。】

「…………つまんねぇこと聞くけどよォ。…お前、能力者か?」

【その質問をするということは。相手が魔術師か能力者どうかの立場の確認をするためであり。】
【相手が不意に現れたことと、相手が持つ自身と同じ銀色の頭髪に、若干ながら慎重になっていた青年は、なるべく魔術師、という語句に触れないように、更にはそれを連想さへもされないような、言葉を選ぶ。】

//すみません!今日はここで落ちます!
106 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/02(金) 23:19:35.86 ID:DOiu2rrYo
>>103
「ちょっ!?」

自分でもマニアックなチョイスだとは思うが、まさか触手が出てくるなんて思わなかった
怒りよりも恥ずかしさから顔を赤くし、沙希は必死で弁明を開始する

「コンペイトウウミウシは可愛いから!」
「小さくて透明で丸っとしててゼリーみたいでとげとげの先端が黄色いの!!」

しどろもどろで身振り手振りまで混ぜて説明するが、余りに抽象的な単語の山に実物が浮かんでこないだろう
透明で丸く、ゼリーのようでトゲを持つ……むしろこの沙希の言葉だけで考えると
それはもはや海の生き物を超えてスライムタイプのモンスターを想像してしまっても仕方がない

「それに名前でもう勝ってるから!」

確かに金平糖と言う名前は可愛らしいが、それで何に買っているというのだろうか
緒里谷の何とも煮え切らない態度に業を煮やしたか、その手を取ると緒里谷を引っ張ってツカツカと歩き出したではないか

「ほんとにかわいいんだから!」

進行方向の先を示す立て看板に書かれている言葉は『貝』
うみのさかなコーナーとくらげコーナーの間に設置された貝類の区画だ
何を隠そうウミウシは貝の仲間、貝殻が退化してその姿になったとか言われている

手を握ったままキョロキョロと周囲を見渡す沙希は、キッと睨み付ける様などこか自棄になった様子さえ見える

「見つけたっ!」

視界の中、一つの水槽にその姿を見つけると引っ張ったままその元へ近づいていく
中にいた生き物は確かに沙希が先ほど口で説明した通りの生き物、むしろあれ以上の説明ができないであろう程にパーツが少ない

―――――ただ、その姿は恐らく緒里谷の想像より何倍も愛くるしい物だっただろう
107 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(01)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/02(金) 23:31:38.74 ID:Nai5cadp0
>>104

びしり、と音が聞こえるかもしれない
何の音かと問われればそれは勿論、樹が見崎の台詞を耳にして動きを止めた音(幻聴)で
猫に触れようとしたのか斜め上に向けて伸ばされた腕に、追いかけているうちに早まった歩調によるやや前傾の姿勢

ぎぎぎ、と油のさされていない機械のような動きで少女は見崎へ顔を向ける、その目は突拍子もない事を突然言われたことによる驚きと恐怖で染まっていて

「……、……へ」

見崎の姿をはっきりと認めて、ふるふると震えながら和装の少女は、口を開く

何を言うのかと問われれば勿論、それは―――

「へんたい、ですか……?」
108 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(11) [sage]:2014/05/02(金) 23:46:55.04 ID:oq15xGKTO
>>105
へぇ…、恩人からの贈り物かぁ。大切なものなんだね
【確かに大切ではあるが青年の思う"大切"と子どもが思う"大切"には大きな隔たりがあった。今はそれに気づくことなく。子どもはこのまま話を続ける】

え?うーん……。そうだよ
【青年の問いに曖昧な答えを返す。というのも能力者と言っても戦う力を持っているわけでもない、無能力者に近い能力者で……そして魔法のように傷を癒すが魔術師のように何かしらの力を秘めた道具などは使わないからだ】
【こういうことを前にも別の誰かに聞かれた気がする。そういえば彼に会った時はえらく疑われた。大した能力じゃないのにそれをーーー】

……魔術師ではないね
【しばしの沈黙の後にこう付け足した。そしてさらにこう続ける】

キミはどっちなの?能力者、それとも魔術師?
【こちらは別に探ろうという気はなく、ただどちらなのかというちょっとした好奇心である。しかし指輪に注がれる視線から察するにどうやら魔術師なのではと思っているようだ。だからといってどうということは無いのだが……果たして青年はどう答えるのだろうか】
109 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/02(金) 23:50:24.58 ID:xeR/L7CLo
>>107

「」

「」






「」

やばい。

(やばい。)

見崎寿太郎太は冷汗を流し固まっていた。いや、実際の時間は1秒も経っていないが、超高速回転する思考が時の流れを超越した思考速度を生み出していた。
流石にこれはマズイ、風紀委員が夜に幼女にあんなセリフを吐いたとあれば、風紀委員の名前に関わってしまう。
オマケに、自分への普段の目から考えると、個人的に他の風紀委員からフルボッコを食らう事は明白だ、死ぬかもしれない。

というか、死ぬ。風紀委員の女子達に顔面の原型がわからないくらい殴られて死ぬ。生きてても社会的に死ぬ。
一体どうすればいいのかわからない、こういった時の為の自分の能力だと言うのに、全く妙案が浮かばない。

「へ……」

(そこで問題だ! この状況でどうやってごまかすか?)
(3択−一つだけ選びなさい)
(答え@ハンサムの寿太郎太は突如ごまかすアイデアがひらめく)
(答えA仲間がきて助けてくれる)
(答えBごまかせない。 現実は非情である。)

「ヘンタイジャ、ナイヨー…」

(答え−B 答えB 答えB)

現実は、非情である。
110 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/02(金) 23:56:37.56 ID:GoYFPOML0
>>106

ご……ごめんなさい、馬鹿にするつもりはなくて、その

【怒りのスイッチを押した、と慄いた少女はしどろもどろで想像するも、説明を聞くだに外来種(エイリアン)のように映像規制の掛かりそうな】
【手足のいっぱいなナニカが脳内で蠢いているばかり】
【おろおろと引き摺られていく姿は、凡そ情けない様子であったとか】

【そしてすぐ、そのグロテスクな先入観は佐々見の行動により粉々に打ち砕かれる】


た、たしかに金平糖です……

【そこには、海のスイーツとでも呼ぶべき魅惑のシルエットが静かに鎮座していて】
【想像を絶する美しさ――今回の場合は想像に若干不正誘導が入っていたが――に声には出なかったが、たしかに】
【かわいい、と口の形で動かして述べていた】

あんなに美味しそうで、他の魚に食べられたりしないのでしょうか――?

【他のウミウシもそうだが、見たところ動きも速くないような、というより動く気配すらしない】
【甲殻も無し、泳げる筋肉もなしでどうやってあの派手派手しい身体を守れるのだろうか】
【美味しそう、というところに微妙に力を込めながら、尤もな疑問を呟く】


//何度も申し訳ありません、明日の朝は少し早いので、本日はこれで落ちさせてもらいたいです……
//明日の晩からはもっと遅くまで居られますが、これ以上は……と言う場合は凍結ではなく〆でも構いませんので!
111 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(01)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/03(土) 00:07:07.89 ID:e9J6dmy10
>>109
「……へんたいじゃない、ですか?」

そう言いつつも、そろりそろりと着実に少女は後ろへ下がっており
怯えた顔つきで、見崎から目を逸らさずに逃げようとするそれは、小動物が猛獣から逃げようとする仕草のような

―――風紀委員である見崎も、知っているかどうかは分からないが
この少女、一応は見崎の後輩にあたる立場である
とはいえ初等部、知らなくても仕方が無いといってしまえばそれまでなのだが


そうしてなんとか目の前の変質者から逃れようとしつつ、少女が手を伸ばすのは

「こないで、ください」

鞄の中の携帯電話、こちらに来れば即座に"風紀委員"に通報してやるのだと意気込む
目の前の変質者がその風紀委員だなんて、考えもしないのは当たり前
112 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/03(土) 00:16:33.46 ID:6golRMaYo
>>111

「はぅおぅあッ!違うって!違うからね!?」
「俺っちは君に言ったんじゃなくて、あの猫に言ったんだってヴァ!!」

状況が一向に良くなりそうにない、正直な事を話しているのにこの有様である。
例えそれを信じて貰えても、所詮は『幼女を口説く変態』から『猫を口説く変態』になるだけ、結局変態となるのはまぬがれ無い。

同じ学校とはいえ、いくらなんでも初等部の生徒まで細かく網羅してはおらず、仮に逆に樹が見崎を風紀委員だと知っていたならまた何か突破口が開けていたのかもしれない。

「え、えーと…お、落ち着け!落ち着くんだ!」
「ほ、ほら…飴あげるから!新発売の味だよ!?フルーツポンチ味!」

このままでは通報されて、風紀委員のお世話になってしまう、風紀委員なのに。
それだけは何とかして防がなくてはならないが、生憎この男は幼女の扱いなどエロゲーの中でしか知らず、その知識をここで出しては確実にいけないとちゃんと理解している。
何とかしなくてはならない…が、このタイミングで彼が出来るのは、懐から飴を取り出して差し出すくらいしかなかった。
113 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/03(土) 00:21:54.74 ID:u2TdDGpJo
>>110
「この子は持っていないけど、ウミウシの多くは毒を持っているから」

毒―――非力な被食者達が持つ絶対な武器
その破壊力は相手が生物でさえあれば絶大であり、小指の爪程の大きさもない虫ですら毒で人間を死に至らしめる
ましてやウミウシを食べる様な生き物の体は小さい、すぐに全身に回ってしまう
だがこのコンペイトウウミウシは毒は持っていないという、では如何にして生き残ったというのか

「その代わり、多分サンゴ礁なんかの隠蔽色と警戒色を見た目で兼ねてるんだと思う」

それはもう一つの武器――――擬態によるものだ
確かに薄く透ける白色も、四方八方に突き出た突起もサンゴ礁を彷彿とさせる
そして先端の黄色はそのままで見たら中々に目立つ、目立つ生き物は総じて危険であるというのが常だ
持ちえぬ力を非力を知恵によって克服して生き残った

「ちなみにオシャレコンペイトウウミウシなんてのも居たりするの」

ほら、と指さす岩の上にはコンペイトウウミウシによく似た個体が居た
だがそちらは真っ白な本家に比べて全体にオレンジ色のまだら模様が入っていた

なんというか、オシャレと言うよりは……

「あっちはなんか可愛くないけどね……」

あえて濁した言い方を沙希は選択して苦笑を零す

むしろこのコンペイトウウミウシが特別なのだ
サンゴに擬態するのであればより複雑な模様で然るべき、それこそあのオシャレや他のウミウシのように
だがこのコンペイトウはそれを選ばなかった――――まさに奇跡の様な生態

「そういえばこっちはクラゲのコーナーなんだ……」

沙希が視線を向ける方向は、『うみのさかな』よりも一段と薄暗い『くらげ』の区画
恐らくは中でクラゲがライトアップされ、幻想的な雰囲気になっているのだろう……

//では今回も凍結で!明日もよろしくお願いします
114 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(01)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/03(土) 00:31:41.12 ID:e9J6dmy10
>>112
「……やっぱり、へんたいじゃないですか」

猫を口説く人など見たことがない、いや、あったらあったでおかしいのだが
じとっと見崎を睨み、また一歩後ろへ下がった所で丁度取り出されたのは、フルーツポンチ味の飴

「あめ……っ、いらない、です!」

飴と聞くと目が輝く、しかしすぐさまそれを振り払うように頭を振るい
いらないという拒絶の言葉、それが何故少女の口から出たのかといえば
―――『知らない人物からお菓子を与えられてもついていってはいけない』
そう、眠る前に孝臣に言われた為に他ならない

更にはそれと同時刻にマクスウェルから別の飴を受け取っており
飴に対する興味が多少薄まっていたのだ、他のお菓子ならばまだチャンスはあるかもしれないが―――
115 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/03(土) 01:01:49.24 ID:6golRMaYo
>>114

「ですよねー!!」

最近の子供のガードの硬さを舐めてはいけない、というかお菓子で釣ろうなんていう不審者御用達のやり方に引っかかる子供なんて今日日まずいないだろう。
これは見崎にとってある種賭けであった、これが効か無いとなると見崎には最早打つ手は無い。

誰か助けてくれ、神でも悪魔でも超能力者でも魔術師でもこの際なんでもいい。
ああ神様、もしかしてこれは自分への罰なのだろうか?身の丈を知らない欲望を願ったから、彼女が欲しいなんて言ったから…

…?

(待てよ?)

天啓を得たり。

「…くっくっく…そうか…飴はいらないか」

そうだ、この状況が詰んでいるなら、やれる所までやってやればいい、ただそれだけの話ではないか。
どう足掻いても絶望という事は裏を返せばリスクを恐れる必要がなくなったという事、ならばいっそやってしまえばいい、開き直ってしまえばいい。
嘘を真に、本当にこの幼女を口説き落としてしまえば、変態ではなくなる!

「ならば!この俺っちの人生全てを君に捧げよう!!」

清々しい表情で、まるで王子が姫に告白するように跪き、見崎は声高らかに宣言した。
変態だ、ああ変態だ、どう見ても変態だが、そこにはなんだか、勇ましいまでの清々しさがあった。
116 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 01:04:08.13 ID:MxhtZ5Cto
//マグニさん寝たっぽいので>>108で凍結にしますね
117 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(01)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/03(土) 01:20:23.92 ID:e9J6dmy10
>>115

「っ?!」
「……ぶんけでもないのに、いきなり何を、いうんですか」

驚きを露わにして、動きをとめる
今さっきまで無関係だった相手に自身の生涯を捧げるなんて、まさかそんな
訝しげに眉を寄せ、"ぶんけでもないのに"という台詞
つまりは彼女にとって、"ぶんけ"なら生涯を捧げられてもおかしくはないということで

……それは即ち、生涯を捧げることすらも、この少女には魅力的な条件とまでは至らないということだ

だがよく考えて欲しい
今この時、少女は
見崎の言葉に困惑して、ついつい逃げる事を忘れてしまっている
幾ら大人びた口調を真似ようとまだまだ子供、他のことへ意識が向いてしまうと集中が続きにくいのだろう
118 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/03(土) 01:40:38.65 ID:6golRMaYo
>>117

「立場なんて関係無い!俺っちは君のロミオとなろう!」

『ぶんけ』…即ち分家であろう、つまり彼女はかなりの良家の人間らしい。
やってる事がふざけていても、その裏ではしっかりと頭を働かせて考える、そうしなければ糸口は見つから無いからだ。

「ああそうだ、名乗りが遅れたね、俺っちの名前は見崎寿太郎太」
「第二高校二年生、風紀委員をやっているんだ」

(自称)イケメンスマイルをキラリと光らせながら、ここでようやくご挨拶、こんな人間が風紀委員と聞けば、風紀委員の名折れである。
意図せずとも、ここである程度接点の整理が成されるかもしれない、ここから逆転する事は果たして出来るのか。
119 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(01)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/03(土) 01:57:11.66 ID:e9J6dmy10
>>118
「ならなくても、いいです」

しかし少女は非情にも、見崎の言葉を袈裟懸けに切り捨てる
何を企んでいるのかと疑るような目つきで見る様子からも、彼女がそれなりの出自なのだと分かる筈だ
警戒心が強いのも、それの弊害といったところか

「……赤見内樹、第二がくえん初等部、です」
「あなたが、風紀委員なんてしんじられません」

しかし名乗られれば名乗り返してしまう、恐らくはそういう癖がついているのだろう
風紀委員と自称する見崎に、一瞬信じられないという顔をしてまた疑り深い表情に

依然として警戒は解けていない、といったところか……しかし、"へんたい"から"あなた"に格上げされただけマシといったものだ
120 :見崎 寿太郎太 『Level1(11)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 [saga]:2014/05/03(土) 02:30:14.56 ID:6golRMaYo
>>119

「あ!同じ学校だったんだね!これは最早運命としか言いようがないなあ!」
「人は見掛けによらないんだぜ?俺っちもこう見えてめちゃくちゃ真面目な男なんだ」

拒まれても、疑われても引きはしない、何故なら悪く見られるのは慣れているから。
自分で嫌われるのを理解していながら、受け止めて行動する人間は強い、見崎も紛う事無くそんな人間だった。
いくら引かれようと、嫌がられようと押せ押せで通す事が出来る、吹っ切れた見崎は強い。

「あ、まずはお友達からでも全然いーよ!早速携帯の番号交換して…」

だが、そんな彼だって何者にも止められない訳じゃない。
ポン、と見崎の肩を誰かが叩く、それに反応し振り向いた見崎の先には、とんでもない天敵が立っていた。

「………」

警察官(こっかけんりょく)である。
無言のまま笑顔を見崎に送る警察官と、無言で微笑み返す風紀委員、この状況でどちらが上の立場かは言わずもがな。


数分後、見崎は警察官に連れられて見崎は何処かへ行ってしまった。
何処へ行ったかなんて、知らない方がいい。しかし彼はまた再び蘇るだろう、この街に。
何故ならば、見崎寿太郎太は不屈の男だから───

/乙でしたー!
121 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(01)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/03(土) 02:45:24.53 ID:e9J6dmy10
>>120
これぞまさしくマシンガントーク、少女が口を挟む暇なく相手は言葉を連ねていく
たじたじとして押し負けて、戸惑いながらも携帯に手を伸ばした所で

「……、あ」

ナイスタイミング、近隣住人か通りすがりか、兎も角正義感溢れる誰かのおかげで少女は守られたのだ
警察官によって何処かへと連行されていく見崎をぼんやりと見送ってから、樹はハッとして走り出す

そういえば、自分はあの変質者から逃げようとしていたのだった
連行された以上安全ではあるのだろうが、他の変質者が現れないとも限らない
孝臣が夜遊びはいけないと言っていた理由が、なんとなく分かった気がする
夜の街を歩くときっと、ああいったおかしな人に会ってしまうのだ


早く寮に帰ろう、夜の街がこうにも恐ろしいものだったなんて―――

//遅くまでお付き合いいただきありがとうございました、乙でしたー
122 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 16:11:06.65 ID:l+0datmYo
お、おーいあんまり遠くに行くなよ…
[昼下がり、初夏を感じさせる暑さの中早瀬は飼い猫のレオンと外で遊んでいた]
[どうも元野良猫だけあって外が好きらしい。日に照らされた真っ黒な毛が風で揺れ、得意気な様子で歩いている。]
[まあ、遊ぶと言っても散歩のようなもので]
……そういえばここら辺はこいつの住み家だったんだっけ
[ぼんやりとそんなことを考えてレオンの後に続く]
123 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 16:22:09.74 ID:KFQDU7Qeo
>>122
【その道の向こう側から誰かがやってくる。白いワンピースに白い帽子。手には日傘を持っていて、顔は傘に隠れて見えない。白が日差しでさらに際立ちやや眩しく見える】
【それはレオンと早瀬の横を通り過ぎようとしたとき、ピタリと止まってこう言った】

ネコ…元気そうだね、タクマ
あれからだいぶ経つけどだいぶ慣れたかい?
【早瀬のことを知っているかのように親しげに話す。この人物とどこかで会っただろうか?】

気をつけなよ、ネコは後戻りできないからね。まぁ今の時間車なんてそう通っていないけどさ
【聞き覚えのある声。早瀬はこの声の主に気づくのか】
124 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 16:38:05.28 ID:l+0datmYo
>>123
そんなん分かってるって…ん?
……あん?誰だよ、なんで俺の名前を知って……
【そう言いかけたところでふと気付く】
【確かに聞き覚えがあるのだ、この声に】
【元来、関わる人間がいないので人の名前とか顔や声を覚えるのは苦手だ】
【そもそも、自分のような人間の事を覚えているなどよっぽどの物好きに見える】
【でも内心嬉しかったのも事実で、いやでもやっぱり何かされるのではないかと複雑な心境だ】
【ただ、相手の記憶力には感心する。表彰できる、したい、何も価値はないけど】

……え、えっと、何処かでお会いしましたっけ
【だがやはり相手の人違いの可能性もあるので出来る限り他人流儀に聞く】
【なぜか緊張で冷や汗が凄い、レオンも相手をじっと見つめている】
125 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 16:49:14.51 ID:KFQDU7Qeo
>>124
嫌だなぁ…もう忘れたの?この前は覚えててくれたじゃない
ボクだよ、ボク……
【そう言って日傘を上げると見覚えのある顔が現れた。銀色の髪に瑠璃色の瞳。今日はどういうわけか前髪をヘアピンで留めていて、服装もあいまって前会った時よりもやや女性らしい】

あぁ、これだとかえって分からないか。こうすれば思い出してくれる?
【ヘアピンを取れば嫌でも思い出すだろう。妙に馴れ馴れしくて奇妙なあの子どものことを】
【今日も相変わらず馴れ馴れしく、親しげに早瀬に話しかけてくる】

今日はなんだか暑いねぇ。日差しも強いし
晴れた日は好きだけどキツい日差しは苦手だからさ、これ(日傘)さしてるんだ
だけどこの子はもっと暑そうだよね、だって毛が黒いんだもの……
【そう言うと猫のいる方に屈んで、おいでおいでと手招きする】
126 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 17:05:46.52 ID:l+0datmYo
>>125
…あー、そうだ、あれだ
め、メル…メルクロイヤ!
【顔を見てやっと思い出したつもりになっているが、思い切り間違えている】
【というか女で良いのだろうか、一人称のせいで女装してる男の可能性も捨てきれない】

…まあ、それにしても物好きなもんだな
俺を覚えてるなんて。お前が初めてだよこんなこと、ちょっと感動で泣きそう
【彼女――彼?の中で早瀬はどのように映っているのだろうか、有象無象の一部にしか過ぎないのか】

……日傘差してやるべきかなぁ、俺
黒いから日を集めるのは仕方ないしなぁ…
あー…俺以外には全然なつかんぞ、レオンは
【警戒がちにレオンは一歩下がる】
127 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 17:25:21.23 ID:KFQDU7Qeo
>>126
日本に来てからできた数少ない貴重な知り合いだからね
それに君の名前は覚えやすい
【早瀬の間違いをあえて訂正しなかった。半分くらいは覚えているし良いだろう…という半ば適当な理由で】
【そう語るメルクレイアの瞳は澄みきっていて、言葉に嘘偽りは無いように見えた】

そんなことで泣くんじゃないよ。見た人がびっくりしちゃうじゃないか
ハンカチ要る?
【名前を覚えていただけでこんな顔をするなんて。どうも彼は人と関わるのが好きではないように見えたが……】
【少し涙目になりかけている早瀬を奇妙そうに見つめつつも、ハンカチをポケットから取り出した】

こまめに水をやればいいんじゃないかな?
そう……この子、レオンって言うんだ。素敵な名前を貰ったね。レオン

ねぇ、これからどこかに行くところだったの?
【そう言うとスッと身を引いた。その様子がほんの少し寂しげに見えたのは気のせいではないだろう】



128 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 17:46:25.30 ID:l+0datmYo
>>127
……そうかよ、お前みたいな奴は誰とでも仲良く出来るんじゃねえの、俺みたいな奴を除いて
【間違いに気づくことなく話を進める】
【純粋な瞳があまりにも眩しすぎて目を合わせられない、きっと本当に優しいんだろう】
【頭では理解しても体は拒否反応を起こしてしまう】

いや泣かないし、ただの冗談だよばーか。ちょっと目に汗が溜まってるだけだ
【少しウルっと来てしまったのは事実】
【だがこんなところで泣くなんていう醜態を晒せるものか、やったらまず確実に引かれるし情けない男の格印を押されてしまう。いや後者はとっくに押されているか。とりあえず誤魔化すことにした】

そりゃもちろんやりますよ、拾ったあの空き地にちょうど向かってるし。
レオンは俺の天使、マイエンジェルレオンたん!
【猫好きでありすぎるが故に一般人に引かれるような発言をした。本人は本当にそう思っているのだから仕方ない】
【それにしてもどうも寂しげだ、レオンになつかれていなかったのがショックだったのだろうか】


129 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 18:13:25.76 ID:KFQDU7Qeo
>>128
そうだと良いんだけどね……
【そう言って苦笑いすると暑そうに片手をパタパタと扇ぐ】
【午後と言えど日差しは初夏のそれで、少しでも肌が触れればたちまち熱を持つ。風が程よく吹いているのが救いだ】

そう。汗……ね。ちゃんと拭かないとダメだよ。汗だくはみっともない(…まぁ、そういうことにしておこうか)
【早瀬の表情が若干強張って見えた。やはり彼は人と関わるのをあまり好んではいないようだ。少なくとも表面上は……。内心どう思っているのか今の彼女?には知る由もない】

空き地にねぇ……それならボクも着いて行こうかな。何もすることないし、暇だから
【そう言うと早瀬の隣に並んで歩きだす。そしてレオンの後ろ姿とそれを愛でる飼い主の様子を面白げに眺める】
【人に対する態度と猫に対する態度の差が、微妙に面白く見えたのだ】
130 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 18:36:35.61 ID:l+0datmYo
>>129
お前くらいのコミュ力あれば誰とでもうまくやっていけんだろ
…くっそ、あっちい。春はどこに行ったんだよ、切り替わり早すぎじゃねえ?
【どうしようもないことに悪態をついて気を紛らわす】
【アイスが恋しい、買っておけば良かったと後悔するが今さら遅い、近くにコンビニなどないのである】

分かってるよ、あぁ、これだから夏は嫌なんだ…
【ブツブツと何か言いながら目をハンカチで拭く】
【しかし、これはまるで友達ではないか。やはり認めたくない、裏があると心の中のもう一人の自分が囁いてくる。まるで天使と悪魔の囁き対決、どうやら今は悪魔が優勢らしい】

そりゃ、どーぞ御勝手に
【なぜ隣に並ぶのか、そういうことにはあまり慣れてないし居心地が悪いのでさりげなく距離をとる】
131 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 19:04:30.63 ID:KFQDU7Qeo
>>130
それじゃ勝手にさせてもらうよ
【そう言うとメルクレイアは悪びれる様子も無く早瀬の隣についた。しかし早瀬はそれをあまり好まないらしく、居心地悪そうにしている】
【仕方なくちょっと後ろに下がると歩調を合わせて早瀬の後ろを着いて歩くことにした】

もう少し春を楽しみたかったけど、もうすぐ夏になるんだね。こんな日にアイスクリームとか食べたらきっと美味しいだろうな…

【この時早瀬と似通ったことを考えていたが、それに気づくことはなく】
【早瀬の悪態にクスクスと笑いながらも付き合う。早瀬の中で葛藤があることなど知らずに、たわいもない言葉を交わしながらのんびりとした穏やかな時間が過ぎていった】

そろそろ空き地に着くころじゃない?確かこの辺りだったと思うよ
【しばらく歩くと見覚えのある場所が近づいてくる。あの黒猫…レオンと出会った場所。一度は訪れた場所だがあの時は夜だった。昼の空き地はまた別の場所のように見える】
132 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 19:49:09.47 ID:uw7GcAIv0
GW真っ只中であるとある大道路。
昼間と時期が時期のせいか学生大人問わず人々が行き交っている。
何処に行こうか、などと楽しげに話す人々の声に混じり、何やらやかましく叫ぶ女の声が。

「だからよぉ!キッサテン?を探してるワケさぁ!!
 分かるだろ!?オマエ、警察みてぇなもんなんだろぉ!?」

ガンッ、と手に持った長い棒をうちならし、風紀委員らしい学生に絡む女。
派手なパンクファッションでアシメの金髪の女…ジャン、所属する組織では「ダルク」と呼ばれる彼女は現在――…道に、迷っていた。

「あーチクショウ!!もういいッ!
 テメーは地図埋もれの刑に処すッ!一生地図の読み方を覚えてろ、バーーカ!」

そんな捨て台詞を吐き、そのままズンズンと雑踏の中を進んでいく。
目的地としている場所が分からない…そう言えば聞こえはいいが、先程の剣幕はその場を通る人達に見られているし…

「あー…困ったなぁ、不親切だなぁこの国は!」

…何よりこんな事を言う迷子に声を掛けるのは余程の物好きだろう。
若しくは、先程の騒動を知らないものか。

/こんばんは。絡みにくいかもですが絡み待ちです。
133 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/05/03(土) 20:15:42.12 ID:5Miq7Mcqo
>>132
「……何かと思えばお前かよ?『コードネーム・ダルク』」

【そんな彼女の背後から声を掛けるのは、一人の長身の男】
【イタリア系の顔に赤毛。呆れたように細めた紅の眼と、顎に生やした赤色のヒゲは彼女の知っている顔だろう】
【『コードネーム・α』。アルフレード・アルファーノがそこにいた。】
【彼は黒い服……つまりローブに身を纏い、背中の首あたりからは何やら馬鹿でかい剣の「柄」のようなものを覗かせていた】
【彼は周りを一喝して場の緊張を解き、また周囲は何時もの雑踏に戻る。そして彼女に向き直り】

「日本旅行の気分はどうだ?もっとも最悪だろうがな……俺もそうさ」

【ヒヒヒ、と冗談っぽく笑い飛ばし】

「……まあいい。喫茶店を探してんだろ?俺の馴染みの店があるからついてこい」
「お前の任務についても、詳細な説明がしたい……」

【少々真面目な感じに戻ってから、クイッと親指を後ろに向けた。】
【どうやら、喫茶店を案内しようとしているらしい】

/まだいらっしゃれば
134 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 20:30:41.07 ID:uw7GcAIv0
>>133

「あー?んだようるせーな…って、何だよαの旦那じゃん」

憮然イラついたままでいたところ背後から声を掛けられる。
若干不機嫌そうな声色のまま振りかえるが、そこにいた人物の姿にぱちくりと目を瞬かせ、相手のコードネームを呼んだ
知っているも何も男は、ジャンと同じく『隠れ家』に属する魔術師である。もっとも今偶然出会う事は予想外だったが。

「…っんと最悪だよ!人がアリみてぇにウジャウジャ要るわ、困ってる人間を助けねぇわ…
 噂で聞いてたより、ホントクレイジーな民度だっての!」

最悪、という相手の言葉には概ね同意する。だって本当に最悪だし。

「…お、任務ねぇ
 何々?能力者と戦うとか戦うとか戦うとか?」

任務という言葉にあからかさまに反応するとニヤリと口元をあげてみせる。
ズボンに右手を突っ込み左手で棒を抱えると、相手の後に付いていこうとするだろう

/いますよ〜
ではよろしくお願いします
135 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 :2014/05/03(土) 20:37:16.87 ID:ek07xPK10
>>108
「───テメェ……それを何処で耳にした。魔術師という存在を…!」

【バシュッ、と。彼の右手は人差し指と中指のみを立てており、そして人差し指に填められた鮮やかな紅の指輪を髄として、青白い閃光の刃が発現する。暗闇の中に、再度閃光が現れ、周囲を照らす。】
【其れは魔術名にして「鳴神戦雷」と呼ばれる魔術の、応用系である近接型の光の刃…!】
【”魔術師"という言葉を、学園都市の人間から耳にした事で、彼は殺気立つ。見開いた双眸にと、トーンは下がり威圧するような、凄味のある声の調。】

「───誰から……聞いた…?」

【彼は単独で学園都市で動いている魔術師。此処に飛ばされる時も、彼は一人で飛び立ったが故に、既に潜入している仲間が誰なのか。具体的には知らされて居なかったのである。】
【佐伯に掛けたその質問は、その仲間の居場所を知るきっかけとなるものであり。また逆に、この学園都市の人間に、魔術師という存在がどれだけ知れ渡っているのかというものの目星を付ける上でも重要な質問であった。】
【青年は自身が能力者、魔術師、どちらの立場にあるのか、まだ明かさない。】

//昨日は落ちてしまい申し訳ありません!お返ししておきます
136 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/05/03(土) 20:50:21.36 ID:5Miq7Mcqo
>>134
【その言葉に久しぶりだな、と手を上げ、彼女を先導して連れだった訳であるが】

「確かに最悪だ。ここはトイレと風呂が別々になってるらしいからな……」
「それに本場ナポリのピッツァとかいうレストランがあったから試しに食ってみたらカニの食べられないところみたいな味がした。フザけんな」

【と、彼女と同時に愚痴をブツブツと垂れ流す。一通り言い終えた後は、スッキリしたように顔を上げ】
【任務についての説明を、出来るだけ聞かれぬよう言った】

「大体合ってる……が、歩きながら説明しよう」
「知っての通りここは能力者でごった返している。」
「当然危険性を孕む能力者も中にはいるだろう。そんな奴らの実力を図り、害を及ぼすかどうか調べるのが俺たち戦闘員の仕事だ」
「つまり相手を選ぶ事が重要……っと、着いたぞ」

【やがて、何やら小洒落た雰囲気を持つ喫茶店に到着した。彼のヨーロッパ的センスがここを導いたのだろうか】
【早速もって中に入り、人があまりいない隅の方で飲み物を頼む事にした】

「まあ自分から仕掛けてもいいが……なるべく魔術師だと悟られないようにしろよ」
「しかし俺やお前のようなデカい獲物を持っていると何かとバレやすい。そこでだ……」

【懐から、魔法陣の書かれた紙束を取り出す。それをスッと彼女の方へと差し出し】

「そいつは武器召喚のルーンだ。入り用になったら使うといい。普段持ち歩いていると何かと目立って不便だろう?」
137 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 21:01:44.15 ID:Fq66HqoIo
>>135
どこかで聞いたよ。ここに来て間も無いころだったかな?
最初ボクは魔術師じゃないかって疑われた
【一方こちらはというと至って冷静…否、穏やかと言った方が正しいだろう】
【再び閃光がこの身を照らしても臆することはなく、淡々と青年の問いに答えるのであった】
【しかし、誰がそう言ったのかは答えない。答えたことでその人間の身に何か起きてはいけないと思ったからだ】
【殺気立った人間にどうしてその名前を教えられるだろうか?教えたらどうなるかはだいたい予想がつく。たとえ実際そうでなかったとしてもそう捉えられて仕方の無い状況になっている】

そんな物騒なもの、しまいなよ。ボクは戦う力も持ち合わせてなければ戦うつもりも無いんだから
【たとえその閃光が刃の形を取ろうとも。子どもは終始穏やかな表情で青年を見ている】
【夜風が吹き抜けて沈黙の時が続く。二人の間には明らかな隔たりがあった】

//すみません一応返しておきますね
138 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/03(土) 21:04:17.04 ID:zq6Ha+nCo
【人気が少ない夜遅く…ではなく、まだ日も落ちていない夕方の住宅区。】
【第一高校の制服を身につけている少女、如月 香蓮は学校からの帰り道を一人歩いていた。】

あつーい、なー…。
もうしょk……わ、わわっ!!

【気怠い暑さにぼーっとした様子で歩いていたら、自分の足につまずいてしまう。】
【倒れまではしなかったものの、傍から見ていたら転びそうになっていたのは明らかだ。】

うー…、だ、誰も見てない…よね?

【奇声まで発してしまったのが恥ずかしかったのだろう。】
【キョロキョロと周囲を見渡して、この場に自分以外の人影がないか確認する。】
【『お願いだから、誰もいませんように』なんて、赤みがさした顔で祈りながら。】
139 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 21:09:21.00 ID:uw7GcAIv0
>>136

「うっわぁ…何ソレ最悪どころじゃねぇじゃん…
 そんなピザ詐欺罪に処しちまえ……フランス料理はマシなのありますよーに。」

身につけたブーツを鳴らしつつ、相手の後をついていく。
その間話された“先駆者の経験談”に、うげー…と苦虫を噛み潰したような表情を作るりつつ、次の相手の言葉を待つ。

「…ナルホド…オレらの脅威にもなる能力者がいるってコト、ねぇ。…了解したよ。」

珍しく真面目な様子でアルフレードの話を聞くジャンだった…が。

(なるほどナルホド…じゃあ、時間が出来たらあぶねぇヤツを探してやる…!)

考えている事は、表面上と一緒とは限らない。
しかも気付かれないようにしているつもりだが、ニヤニヤとした笑みは隠し切れておらず相手に心中を見透かされているかもしれない。
個人的に良い雰囲気だと感じる喫茶店の席にどっかりと座ると、メニューを即座に手に取ろうとする
が、相手から渡された紙束に一旦目線をそちらに戻して

「…ん、まあ確かに周りからの目が痛かったなー
 ああ、さっきシカトされたのはソレのせいか。」

ぺらぺらとルーンを手に取り、そして何やら先程の出来事に納得したように呟いた。
…全くの見当違いであるが。
140 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:14 :2014/05/03(土) 21:20:55.67 ID:5Miq7Mcqo
>>139
「ま、そういう事だ……相手は選べよ?」

【真面目な様子で話を聞く彼女に半ば感心しつつ、注意を促すが】
【その裏では何か違う事を企んでいる気がした。と言うよりも顔に出ていた。特に指図はしなかったが。】

「(駄目だ……こいつ)」

【彼女に対しそういう考えを持つのはこれが初めてではないため、とりあえず黙っておいた】
【喫茶店でコーラを飲みながら、あらかたの説明をする。それを終えた時にはもうコーラは無くなっていた】

「ま……俺から言えるのはこれぐらいだな……」
「精々頑張りな、AmmBssa(栄光あれ)」

【そう言って、形式的に挨拶を終えると、やがて席を立ちあがり】

「よし。じゃあお前の任務祝いとして……「一丁」やるか……」
「「修練」って奴をよ」

【ニヤリと笑う。彼も彼女と同じ所があるのだろうか。今迄全力を出してこなかったことへの反動か、彼女との修練をもちかけた】
【これに対し、彼女はどう対応するだろう?……まあ、聞くまでもないかも知れないが。】
141 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 21:23:33.27 ID:nV2rwt4t0
山伏にスカートと下駄を履き口のとこだけ空いた天狗のお面を着用した少女が木の上に座り足をパタパタさせている
綺麗な白髪のセミロングが風に揺らぐ

「〜♪」

鼻歌を歌っており
上機嫌な様子だが実際は違うようだ
とても清々しい表情で呟いた

「どうしよう…降りられなくなった」
142 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 21:28:07.20 ID:l+0datmYo
>>131
アイス食いてえ……バニラ味こそ正義
【特に当たり障りのない会話を続ける。話題は勝手にあちらから提供してくれるのでそれを返すだけ、実に楽だ】
【メルクレイアを友達と自信を持って言えるのかどうかはともかく、今なら知り合いくらいなら名乗っても良いような気がしてきた。自分からは絶対に口は出さないが】
……ん、着いた
【レオンを拾ったあの空き地。当然何も変わってなどいなかった】
/遅れてすみません!
143 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 21:35:44.31 ID:uw7GcAIv0
>>140

「へいへーい。お利口にしてますよー……ひゃっは、」

真面目に聞いた(フリ)をしていたにも関わらず何故だか念を押された。
これまた敬語調で返事を返すが、まだ見ぬ好敵手を思ったせいか溢れた笑い声で何を考えているかは即バレである。

相手にどういう風に思われてるかなんてこと露知らず、アイスコーヒーを飲みつつ
相手の話を軽く聞き流し気味で聞いていた。

「リョーカイ、じゃあさっさと帰―――…何?」

空になったグラスと相手からの激励を確認すると共に大きな欠伸をしする
そのままその場を立とうとしたのだが…。

「…何?マジで?やっちゃうワケ…アンタと?」

相手からの「修練」のお誘いを受け、目の色が変わる。
質問を何度も区切って繰り返すが、それはまさしくオモチャを買ってあげると親に言われた子供のような反応だ。

「ひゃっは…!…―――そのお誘い…乗ったぁ!!」

当然の如く、ジャンの出した答えは「YES」であった。問題はどこで行うかだが。





144 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 21:37:44.21 ID:Fq66HqoIo
>>142
チョコミントだよ何言ってんの
さらに言えばチョコクッキーミントが良い
だけどアイスも良いけど歯ごたえが無いんだよね。それならパフェとかサンデーが食べたい
…そういえば喫茶店で食べたパフェは美味しかったなぁ
【サラリとごく自然に早瀬の言葉を否定する。割と反射的に答えたのは、おそらくメルクレイアが本当にチョコミント味が好きだからだろう】
【早瀬の思惑などお構い無しに自分の嗜好を語る。ごく自然に当たり前のように】

【そうこうしている内に件の空き地に辿り着く】

ここにはレオンの仲間とかいるのかな?
親とか兄弟とか。友達とか……
【辺りを見回すもそのような気配は無い。もしかしたら人間が二人も来たからかもしれない】
【メルクレイアはレオンがどう動くのかじっと見守った】
145 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 21:45:10.43 ID:l+0datmYo
>>144
ああん?バニラ舐めんなよ、バニラクッキー最高だから
【段々とムキになっていく、それほどバニラが好きらしい】
…………よし、じゃあ今度食べ比べしようじゃないか
【少し間を置いて冷静になる、ここはいがみ合わずに和解の道を選ぶべきだ。そもそも、感情に流されるのは早瀬としては避けたいのである】

っと、レオン、どうした?
【レオンは空き地の奥に消えていった。何かあるのだろうか】
146 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 [saga]:2014/05/03(土) 21:47:15.55 ID:6golRMaYo
>>138
/まだおりますかー?
147 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 :2014/05/03(土) 21:47:51.61 ID:ek07xPK10
>>137
【二人の間に吹き抜けた一陣の冷風。】
【彼等に共通せし銀髪を靡かせて通り過ぎた其れが運んで来たのは数秒間の静寂であった。】
【数秒間の沈黙の後、その緊迫した状況を破ったのは────────。】

「───────チッ。」

【短く、そしてかつ無愛想に放たれた青年の舌打ちであった。】
【そんな舌打ちを放った彼の。青年の双眸は、佐伯に威圧を掛ける為に見開いていたが、其れはやがて元に戻り。その視線は右斜めの暗闇へと逸れる。】
【──更に。彼が右手人差し指と中指に宿し、溶断ブレードと化していた魔術「鳴神戦雷」の放つ光も消え。彼等を照らすのは夜空に浮かぶ月と星が齎す仄かな灯と、河川敷に配置された街灯。そして向こうに見える都市中央区の灯のみ。】

「……知っているなら隠す事はねェか。
───俺も魔術師の一人だ。……アンタを疑ったのは、俺の仲間かも知れない。

──そいつの名を覚えているなら教えてくれ。」

【ふぅ、と溜息を一つ吐いた後。彼は静かに話を切り出す。】
【この都市に潜入している魔術師。何処に誰が潜入したのかさへ知らない彼は、情報を集める必要がある。】
【また、自らが所属する「隠れ家」以外の組織も潜入しているとすれば、尚更その情報収集は重要となるのである。】
//すみません!遅くなりました!
148 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 21:54:33.43 ID:Fq66HqoIo
>>145
……面白い。それじゃあ今度の休日にでもどっちが美味しいか食べ比べ勝負といこうじゃないか
【いくら語り合っても決着がつかないのであれば実際に舌で確かめるのが早い。早瀬の提案にメルクレイアは同意した】
【さりげなく今度の休日にでも、と約束を取り付けて】

…レオン?どこに行くの?
【小さな論争が終わりレオンの動向を伺っていると、レオンが空き地の奥へと入っていく】

タクマ、早くしないと見失っちゃう。おーーいレオン!あんまり遠くに行くと危ないよ……
【日傘を畳んでメルクレイアも後を追う。猫の足はなかなか速い。見失ったら見つけるのは困難だ】
【レオンから目を離さぬよう、足早に後を追う果たしてその先には何があるだろうか…?】
149 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/03(土) 21:55:43.71 ID:nV2rwt4t0
未だ降りれずの少女
足をパタパタさせて鼻歌を歌っていたが
もう遠い目になり放心状態

「登らなきゃよかった…」

魔法を使えば降りられないこともない
だが、その魔法に使う肝心の物が木の下にある鞄に刺している
だから魔法は使えない状態なのだ

「お腹減ったなぁ…このまま木の上で干からびるのかな…」

そう思い落ち込み
下をうつむいた
150 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/03(土) 22:00:24.02 ID:zq6Ha+nCo
>>146
//いますよー!
151 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:14 :2014/05/03(土) 22:00:49.59 ID:5Miq7Mcqo
>>143
「そう。存分に闘おうというわけだ……とりあえず表に出よう」

【席を立ち、テーブルに金を置く。それはユーロ硬貨だったが誰も気にしない】
【そんな子供のような反応をする彼女を見て、何やら胸に来る物を感じた】

「(……「可愛い」なるほど……これがGiappone・Moeというやつか)」

【これで考えてる事が戦闘じゃなきゃいいんだがな、と小さく呟きつつ、店から出る】
【その後、彼女を人目につかぬ広場へと案内し】

「ここは広いうえ、風紀委員も滅多にこない……力を振るうには存分、もってこいの場所ってわけさ」

【そう言いながら、召喚のルーンを使って特大剣を引き抜いた】
【それは武器と言うにはあまりにも無骨で乱暴な作り。まさに「鉄塊」と言うに相応しい剣だった】
【勿論現状態の彼はこの剣を持つ事すら危うい。ではこの剣をどう扱うか?】
【それこそこのアルフレード・アルファーノの「魔術」『身体強化』が輝くわけである】

「さあ……初めるとするか」

【彼の身体の筋肉が、異常な発達を遂げる。それは彼が鉄塊剣を軽々と振り回せるまでに。】
【制限時間「五分」それを過ぎれば彼は、極度の筋肉痛で倒れてしまう。それまでに相手を倒そうということだ】

152 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 22:01:07.98 ID:l+0datmYo
>>148
お、おう、や、やってやる!
【よく考えたらうまい事嵌められたんじゃないかと思うがもう後の祭り】
【啖呵をこちらから切ってしまったのだから受けないわけにはいかない】
【自爆した、約束も取り付けられてしまったので冷や汗ダラダラである】

どうしたんだよ一体……あ
【追い付いた先に、また広い場所があった】
【そこにはレオンと、二匹の猫がいた】
153 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 22:14:45.86 ID:Fq66HqoIo
>>152
君がそこまで推すバニラアイスがどんなものなのか確かめよう。…絶対にチョコミントだとボクは考えるけどね
バニラは普通すぎるのさ
【対するメルクレイアは余裕の表情である】
【絶対にチョコミントの方が美味しいという確信の表情なのか、はたはた見事に約束を取り付けることに成功したことによる愉悦なのか】
【この涼しい微笑みはどちらの意味だろうか…。とりあえず、この小さな論争の決着はとりあえず次回に持ち越されたのであった】

【そしてレオンを追って細道を行くと……開けた場所に辿り着く。そこにはレオンの他にも猫が二匹いる】

あれは……
【仲間、それとも家族だろうか?とにかく今レオンの邪魔をしてはいけないだろう。静かにその様子を早瀬とともに見守る】
154 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 [saga]:2014/05/03(土) 22:17:41.13 ID:6golRMaYo
>>138

辺りを見回していると、近くに彼女を見る人間はいないように見えて、クスクス…と笑いながら近寄ってくる男がいた。
浅黒い肌色と銀色の髪色は、異国か異世界から来たのかと思う程に現実離れしている。

「大丈夫かい?脚とかは捻ってない?」

その男は、如月に近寄ると柔らかい笑みを浮かべながら話しかけて来た。
どうやら心配しているようだが、その台詞からして一部始終を見ていたのは確定だろう。

「その制服、第一高校の生徒さんだね?」
「僕は教師をやっているんだ、まあ第一高校のじゃないけどね」

それから、如月を安心させようとしてか、自らの立場を明かして教える。
155 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 22:17:48.69 ID:uw7GcAIv0
>>151

「ふふん、…オーケー!」

(ひゃっはは…!戦闘戦闘戦闘戦闘…!)

先程相手と出会った当初と比べれば、女の声は圧倒的に上機嫌だ。
脳内はほとんど戦いのことで埋め尽くされつつ、そのまま相手に広場に招かれて。

「ひゃっは!魔術師が戦うにゃ、そんな配慮が必要ってぇ?
 だったら、欲求不満になる前に…存分に戦ってやろうじゃんかぁ!」

そう楽しげに叫ぶと、上半身に巻いていた厚布を棒へと取り付ける。
群青色の布は風にたなびき、それは正に―――…巨大な旗。
鎌などの得物を持つような構えを取ると、不適な様子でくいっと顎をしゃくってみせる。

「旦那はオジサンを労ってあげるよ…ひゃはっ、先攻ドーゾォ?」

相手の魔術は時間制限があるとはいえ、逆に一撃でも受けたら相当な痛手だ。
自身を中心とした範囲魔術を操る女にとってなら尚更であったが――…

そこまでするのは、余程勝つ自信があるということだろう。
156 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 22:20:38.26 ID:uw7GcAIv0
>>155のオジサンを労って、は「オジサンだから労って」
です。ミスすみません
157 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 22:22:56.56 ID:l+0datmYo
>>153
普通で良いじゃん、ありきたりで何が悪い
【自分の姿を重ねたのか、いやバニラは普通だが超有名。早瀬とは天と地ほどの差があるので違うだろう】

……仲間みたいだな、どうしようか
【三匹の猫は互いに舐め合って毛繕いをしている】
/ちょいと風呂行ってきます
158 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/03(土) 22:25:25.67 ID:fo2XT0ED0
>>149

鼻歌は引き継がれる。もう一人の存在、――全身がカーキ色のツナギと、少々変わった服装をした少年だ。
彼はしゃがみ込んでは樹の幹に背を預け、両手に携えたトートバッグから、様々なガラクタを草むらに広げる。
眺めながら、顎に左手を添えて若干の思考時間。それから、何やら作業に取り掛かった。

中々素早い手つきだ。1分前は粗大ゴミでさえあった鉄板やら基板やらが、いつの間にか一体のロボットへ様変わりしている。
背に備えられた起動スイッチを押せば、ウィーン……と小さく機械音が辺りに響き、……動き出す。

「コン ニチハ ……ハジ、……ハ、ハ……ジ……――」

デザインにも、それなりの拘りがあるのかもしれない。箱型で小さめに作られたそれは、割りと可愛らしい。
口をパカパカと開かせながら、ロボットは敬礼。……しかし音声の調子がかなり悪い様で、聞き取りにくい。

――その瞬間、爆発が起こった。中に火薬を詰め込んでいる訳でも無ければ、そこまで大した規模ではなかったが、
例えば爆心地に近い大木は、当然の事ながら大きな衝撃を受けたことになる。……結構、揺れた。

少年はと言えば、憎たらしい程に、無事。と言うか、音声の調子が悪かった時点で、爆発する事が分かっていたらしく、
被害のない場所へと、早々に避難していた。……だとすれば問題は、不運にも、降りられないままで居る彼女だけ、という事になるのだろう。

ちなみに、彼女のバッグは無事だ。大部分の爆風が幹によって遮られたおかげで、中身が少しはみ出してしまった程度に収まった。
159 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 22:35:47.52 ID:Fq66HqoIo
>>157
あえて言うなら清涼感が遥かに足りない
【アイスを食べる時は大抵涼をとる時。暑い日に食べるチョコミントというのは格別で、何より後味がスッと爽やかなのが良い。バニラの良さも認めてはいるが譲れないものがあった。とまぁそれはともかく】

どうしようかって……しばらくそのままにした方が良いんじゃないか?
【三匹の猫は互いに毛繕いし合っている。きっと野良の時はよく一緒に居たのだろう】
【ならばせっかくの再会に人間二人が水をさしてはいけない。しばらくその仲睦まじい様子を見守った】

やっぱり猫は可愛いねぇ。飼い猫になっても迎え入れてくれるんだ
これから散歩に行く時はここに寄った方が良いね。たまには顔を見せないと彼らが寂しがるだろうから……

そうだ、君の能力ならもっと間近で見れるかもよ?
【自分はそんな能力を持っていないので遠くからしか眺めることができない。この時ばかりはほんの少し早瀬の能力が羨ましく思ってしまった】
//いってらっしゃい
160 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/03(土) 22:38:22.19 ID:nV2rwt4t0
>>158
少年の作ったロボットの爆発により揺れる大木により放心状態から我に返る
当然、下にいた少年の存在には気づいておらず突然の爆発に驚いた

「へ?爆発音?って、わ!わわわわわ!」

予想以上の揺れにバランスを崩した
しかし、何とか木の枝に捕まり落下は防げたが自体は悪化していた

「ひぇっ…もー!なんなのよー!」

木の枝にぶら下がった状態で涙声で叫ぶ
少女のか細い腕では長くは長くはぶら下がれない
落ちるのも時間の問題になった
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/05/03(土) 22:39:51.31 ID:5Miq7Mcqo
>>155
/すみません、書いてる途中でブラウザが落ちて消えてしまいました……ついでにお風呂に入って来ますので、少々お待ちいただけますか?
162 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/03(土) 22:41:55.43 ID:zq6Ha+nCo
>>154

わっ…、え、えっと…。
だ、大丈夫…です。

【そこにいたのは、外国人らしき男。】
【一部始終を見られていた恥ずかしさや、驚きや戸惑いが入り混じって上手く話せない。】
【普通の人に見られるよりかは、恥ずかしくないような気もするが】
【紳士的な対応をされて逆に照れくささが加速するような、そんな不思議な心境で。】

は、はい!一高の如月 香蓮です!
教師の方なんですか…、が、外国語の教師さんですか…?

【自分も外国の血が混じってるとはいえ、相手が外国人で、しかも教師。】
【必要以上に畏まってしまい、直立不動の体勢だ。頬からもまだ赤みが抜けきっておらず、少しおかしく見えるかもしれない。】

163 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 22:43:29.54 ID:uw7GcAIv0
>>161
/了解です!多分起きてると思いますが寝落ちする可能性も否めないので
仮に自分からの返事がなかった場合は
絡みを無かったことにするか凍結という形でおねがいします。
164 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/03(土) 22:53:17.68 ID:fo2XT0ED0
>>160

「……っとと……あぶないあぶない……
音声のアウトプット、こんなに難しいと思わなかった……
うーん、……ドコがダメだったのか、全く分かんない……」

今彼がチャレンジしてロボットに取り入れようとしているのは、音声の出力。
なかなか上手くは行かないらしく、何度も失敗を繰り返している様だ。
だからこそ、先程のロボットはもう爆発すると、分かったのだろう……多大な迷惑を、振りまいた訳だが。

少女と同じく、少年が彼女の存在に気付いたのは、涙声の叫びを聞いてからの話。
……一体何故、あんな所に、か弱い女の子が……一瞬疑問に思ったが、今はそれどころではない。
助ける必要がある……しかし、どうすれば良いのか。彼女の腕の様子を見れば、自分が登っている暇は無い事は分かる。

ならば、――受け止めるしか、無い。

身長は150cmをやっと超えたかという程。体型だって小柄、とてもではないが、その衝撃に耐えられる外見では……
……否。自分の今が、どうこうと言う問題ではない。俺は男であり漢、困っている女の子は、お助けするのが使命だ。
彼女の落下地点を良く読みながら、両腕を差し出し、少し腰を据える。用意は、覚悟は……出来た。

「だ、だいじょうぶ! オレ、最近鍛えてるから……絶対! 受け止めるから!」
165 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 22:56:53.37 ID:l+0datmYo
>>159
清涼感?んなもんガリガ○くんで十分
もうこの話題は良いか、いつまでも平行線だ
【そんなどうでもいい会話より今重要なのは…】
……よし、ちょっくら見てくる
あとさ、お前もあいつら飼えないの?
飼えるなら考えといてくれ
【そう言って能力を発動、幽霊のように存在感が掻き消える】
【その状態で猫達の目前に立つ】
166 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/03(土) 23:05:06.45 ID:nV2rwt4t0
>>164
「うぅ…団扇さえあればなんとでもなるのに…あー!もー!」

ぶつぶつ呟いたかとおもうと急に泣き叫ぶ
突然の爆発と今の状態に混乱しているようだ
そして、下から聞こえた声により少年の存在に気づいた

「受け止める…って、いやいや!無理言わないでよー!すごく怖いんだからー!」

そう言ってヒスを起こすように足をバタバタと動かす


天狗のお面を付けた木から落ちそうな少女
それを受け止めようとするツナギの少年
はたから見ればかなりシュールな絵面である

そうこうしてる内に少女の腕も限界になっていた
手を離して落ちる覚悟が出来る前に
手の力が抜けて落下していった

「わ、きゃぁぁぁぁぁ!!!」
167 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/05/03(土) 23:08:17.37 ID:5Miq7Mcqo
>>155
「レディーにファーストを譲られるとは釈然としないが……お言葉に甘えさせてもらう」
「行くぞ!」

【ダッと足を踏み出す。重く大きい獲物を持っているにもかかわらず、普通の人間と大差なく動ける理由とはまさしく、脚力までもが尋常でなく強化されているため】

【彼女の持つ武器は大型。それゆえ懐に潜り込めば一撃を食らわせられる可能性は高い】
【しかしそれには大きなリスクが伴う。相手がもし近距離に対応できる魔術を持っていたとしたら、異能への防御面は紙である現状態の彼はひとたまりではない】
【そのリスクも承知で特攻するのは愚直とも言えるが、逆にそれは愚直でありながら恐怖を煽る】
【走り来る自動車を前にして、戦慄しない人間はいない。動物的本能がそうさせるためだ。死の恐怖に怯えるためだ。】
【今彼がやっている行動はまさしくそれだった。力強く、何者も蹴散らすような勢いで走る彼はまさしく戦場を走る重戦車と言って差し支えない】
【それは目の前の彼女を、少しでも動揺させるだろうか?好戦的な彼女はこの戦車にどのような行動を見せるのだろうか?】
【全ては彼女の戦闘的センスに委ねられるもの……つまりそれが問題なのだ】

/遅れました、すみません

168 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 [saga]:2014/05/03(土) 23:10:55.06 ID:6golRMaYo
>>162

「そうですか、それはよかった」
「怪我なんてして青春を無駄にしては大変ですからね」

まるで冗談のような爽やかな表情を浮かべ、無事と知ると頷く男。
確かに紳士的であるが───出来すぎていやしないか?

「僕は神田・T・コマチ、この見た目のせいで外国語教師とよく間違われるけどね」
「教師といっても、スクールカウンセラーだよ、皆の悩みを解決する手助けをするのが仕事」

神田と名乗った男は、緊張する如月とは逆に落ち着いた表情と調子で自己紹介を続ける。
生徒との相手をする仕事故か、緊張している相手との会話も慣れているようだ、その声は優しく語りかけるように。
169 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 23:12:19.04 ID:MniG2cSnO
>>165
できればそうしたいところだけど……
一人の家じゃないからね
【メルクレイアが住んでいるのは開発予定地にある廃ビルである。そこは自分を保護してくれた"ファミリー"の拠点であり、自分以外の人間もそこで生活をしている】
【自分としては猫は癒しとなって良いと思うのだが、中には猫を苦手としている人がいるかもしれない】
【もし飼うのであれば家主に許可を貰う必要があるだろう……】

【早瀬は能力を駆使して気付かれること無く猫たちに近づく。猫たちはまだ毛繕いを続けていた】

170 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/03(土) 23:14:14.71 ID:fo2XT0ED0
>>166

眼を閉じたくなる衝動を抑えながら――、3……2……1……――。
……ぼふん。随分と鈍い、然しながら柔らかい音だ。……と、言う事は。

彼女の身体は、確かに、少年の両腕の中に在る。又一つ、小さな命が救われた……と言うのは、大袈裟過ぎるか。
少年の腕、確かに逞しくは無いが……逆に、ヒョロヒョロでも無かったのは、伝わって来る感触から見て取れる事だろう。
"最近鍛えている"のセリフは伊達では無かったのだ、……その動機こそ、やや邪道なのだが、まあそれは秘密の話で。

「……ッハァー……よ、よかった……ごめん、オレのせい……でしょ……」

その体勢は、自動的にお姫様抱っこだ。……と気付けば、少年は早々に彼女を降ろそうとする事だろう。
耳の先まで真っ赤になっているのは、あくまで緊張したからだ。お面の向こう側に潜む彼女の素顔を、想像した訳ではない。決して。決して。

少年は謝罪する。少女はもちろん、空から降ってきた訳では無く、天狗のお面も付けていることだし、恐らくは元々木の枝の上にでも立っていたのだろうと、
その間に、自分のロボットが爆発したその衝撃で、彼女はバランスを崩し、枝にぶら下がらざるを得なくなったのだろうと……、
――全ての非は自分にある。ならばと送られる言葉は、少年の申し訳無さそうな表情も相俟って、本物……であった。
171 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 23:18:08.57 ID:l+0datmYo
>>169
…マジか、俺がやるしかないのか…
【とは言ったものの、金銭的な余裕がない。三匹も飼うのは難しいだろう】

…………
【黙ってその様子を見守り続ける】
【毎日とは言わないが、これからはちゃんと毎週一回は連れてきてやろう、と心に決めた早瀬であった】
172 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/03(土) 23:21:36.73 ID:zq6Ha+nCo
>>168

はい、ありがとうございますー!

【心配する男の言葉に、心からの笑顔でお礼をする。】
【純真というべきか、天然というべきか、それともただ間抜けなだけか。】
【今の段階では、違和感は微塵も抱いていない。疑うなど尚更だ。】

あ、カウンセラーさんでした…か、すみません。
私もハーフだから、英語出来るイメージ持たれるんですよね…、じ、実際は出来ないんですけど。

【『えへへ』と言って、照れくさそうに左の頬をかく。】
【まだ硬いところもあるが、神田の話術のお陰か、先程までの緊張感は解けたようだ。】
173 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/03(土) 23:27:36.28 ID:MniG2cSnO
>>171
家主に聞いてみるよ。勝手に飼って他に迷惑をかけるわけにはいかないから……
【残念だが今すぐ飼うわけにはいかない。本当に残念なことだが……】

三匹一緒に飼うのが一番良いんだろうけど、それだと費用がかさむだろうしね……この近くで猫を飼ってくれる人を探すのも良いかもね
【遠くからその様子を眺めるメルクレイアの眼差しは暖かくも寂しげだった】

……あ、もうこんな時間か
【気がつくと日はすっかり落ちていた。そろそろ帰らなくてはいけない。もう少し彼らを見守っていたかったが、家主に話を聞かなくてはいけないし帰った方が良いだろう】

ゴメンね、ボクはそろそろ帰るよ……
飼っても良いか許可が取れ次第、考えてみるから

……じゃ、次の休みにね
【そう言うとメルクレイアは白いワンピースを揺らしてその場から立ち去ったのであった。……早瀬との約束を再度確認して】

//キリが良いのでここで〆ますね
174 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 23:30:20.43 ID:uw7GcAIv0
>>167

「―――…!…おおコワっ――、」

常人では到底成し得ないであろう相手の行動。
楽しげに、しかし内心ひやりとした心持ちになり、本能的に足はすくみそうになる。

しかし其処で木偶のように固まっているほど、女はか弱く儚い“女”ではない。
相手が此方へ近づく前までに、魔術への準備を始める。
発動する魔術は『溺刑』―――その名の通り、水を召喚し地面から噴出させる魔術だ。
威力はそこまでないし、範囲1mでないと当たることはまずない…だが―――…

相手が近づいてくれるのなら話は別だ。
ギリギリまで引き付ければ引き付けるだけ、当たる確率は高まるし、逆に外れた場合は此方の敗北が近くなる――。
ある意味無謀な賭けだった。

「―――っひゃっはー!!当たれぇ!」

――発動。
しかし、魔術は本来の狙いより若干ずれた座標に発動する。
運が良ければ相手に直撃する筈だが…相手がただ攻撃を受けるとは思えない。
さあ、相手はどう出るか―――…

/いえいえご気にせずに
175 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/03(土) 23:33:04.15 ID:nV2rwt4t0
>>170
「………ッッ…あれ…」

少年のおかげで怪我はなく無事であった
受け止めてもらい自動的にお姫様だっこになっているのに気づき顔が赤く染まる
降ろそうとする動作に合わせ地面に足を付け少年の方に振り向き頭を下げる

「あ、あの…どうもありがとうございます!助かりました!」

深々と頭を下げる。先の爆発は少年の物ともは知らない様だ

「っとお面取らなきゃ…」

天狗のお面を頭の横へとずらし顔を晒す
特に顔を見られたくないわけでもないみたいだ
お面の下の顔はなかなかの美少女であった

「改めて、助けてもらってありがとうございます!…それにしても凄い爆発でしたね…あなたも近くにいたんですか?大丈夫ですか?」

なぜ少年が申し訳なさげなのかを不思議に思い顔を傾げながら
爆発による少年の身を心配している


176 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/03(土) 23:39:59.09 ID:l+0datmYo
>>173
朗報を期待しとく、俺も大分貧乏だしな
【許しが得られれば良いのだが…多分そんな甘くないのだろう】

…あれ、もうこんな時間なのか
俺も帰りますかね…
【毛繕いを終えたレオンと一緒に歩く】
【帰り際、約束を確認されて釘を刺されてしまった。わざとなのだろうか、退路を塞ぐなんて】
【どちらにせよ考えなくては、このような事態は初めてだ】
……あーあ、逃がしちゃくんねえよな
【はっきり言って自業自得、身から出た錆なので仕方がない】
【モヤモヤした心を引き摺りながらレオンと共に外灯の薄明かりの中を歩いていくのだった…】
/おつです!ありがとうございました!
177 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/05/03(土) 23:41:02.62 ID:5Miq7Mcqo
>>174
/すみません……そろそろ眠気が限界なので、明日に持ち越して頂いて宜しいでしょうか、
178 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/03(土) 23:42:06.81 ID:6golRMaYo
>>172

「ははは、外国人の血が入ってるとよくある事だよね」
「僕も実は外国語は苦手なんだ、日本でいた時間の方が長いからさ」

「ところで…君はこんな時間に何をしてるんだい?塾か何かの帰りかな?」
「余りとやかくは言いたくないんだけど、最近物騒だからね、余り夜に一人で出歩かない方がいいよ」

ふと話題を変えると、神田は周囲を見回してから如月に注意を促した。
よく見ると辺りに歩く人間はおらず、いつの間にかこの場には如月と神田だけになっていた。
不思議な話でもない、この辺りは人通りが多い訳ではないのだ、一人で歩いていれば危険だと言うのも頷ける。

「よかったら家まで送って行こうか?一高の話も聞いてみたいしさ」

179 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/03(土) 23:43:48.81 ID:uw7GcAIv0
/>>177
了解しました!
では今日は一旦凍結ということで〜
180 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/03(土) 23:44:16.91 ID:maWCfwn90
>>113

【成程、毒は鋏や甲殻を持たない非力なものの手段として真っ先に挙げられる】
【そしてそれを持たない者も他を真似して身の在りようを変えるという自然の知恵】
【目立つことで逆に周りを遠ざけるというのは、ある種社会的な印象を受ける。感心したように低く唸った】

おしゃ、れ……?

【なんというか、水を含んで崩れかけた金平糖のような】
【名付け親の学舎は前衛的なファッションと言う意味を持たせて考えたのだろうか】
【だとすれば逆にセンスがあると言わざるを得ない。ガラスの前で首を傾げた】

【佐々見の視線につられて振り返れば、反対側は随分と灯りが少ない】

くらげ――そういえばクラゲも毒を持っているのですよね

【その所為で毎年サマーシーズンは多くの旅行客が海で被害に遭うと聞く】
【外から見た感じ、その区画は日の当たる浅瀬と言うよりは仄暗い岩陰の下という表現がよく似合うようで】
【ここまで来たのだからと足を伸ばして見ようかと、今度は自分からくらげコーナーに足を踏み入れる】


//すみません、遅くなりました……お返ししておきます!
181 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/03(土) 23:52:15.37 ID:fo2XT0ED0
>>175

「あっ………え、えっと、その……あ、あ、あ……」

決して、、決して彼女の素顔を想像した訳では無いが、
それにしても、"想像以上"の美少女……自分は彼女をお姫様抱っこしたのかと思うと、声が上手く出ない。
極度の緊張……頭が真っ白になって、先程以上に赤面する。……何と言うか、情けない。

「……そ、その、……お、オレが、……ミス、しちゃって……」
「ばくはつ、……わかってたから、……お、お、オレは……へーき……」

上手く言いたい事がまとまらない。それでも何とかして伝えるのは、今の爆発は自分に非があったのだと言う事実。
自分は被害を被っていないと言う申し訳無さに、右手で後頭部を掻きながら、ははは……と力無く笑って見せた。

「……あ、その……おわび、なんですけど……ちょっとまってて、ください……」

それから少年は、あ、と思い付いた様に、先程置いたトートバッグへと走って、ありとあらゆる工具を取り出す。
ゆっくりと目を瞑って、念じれば――やがて出現するのは、矢張り、ガラクタの数々。
しかし今度は思考するまでも無く、組み立てを開始するのだが、その手つき……異常なまでに、速い。

先程とほとんど同じ見た目をした箱型のロボットを作るのに、10秒掛からなかった。
よし、……と小さく呟けば、ゆっくりと持ち上げて、また彼女の元へ走って、差し出す。

「こんなんで、おわびになるか、わかんないんですけど……よかったら……」

小型のロボット、やっと子どものオモチャになる程度で、特に何に使えるという訳でも無いのだが、
今の彼には、この位のお詫びしか出来ない……らしく。もちろん断っても良いし、或いは遠くへ投げてバッラバラにしても良いのだろう。
182 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/04(日) 00:03:08.84 ID:5n1fGtOzo
>>178

あっ、ですよねー!
私も日本生まれ日本育ちだから、外国語とか全然分からなくって…!

【中々同じ境遇の人と会う機会がなかったため、共感して貰えるのが嬉しかったようだ。】
【自分ばかりテンションが上ってしまったのを恥じ、少し間を置いて『すみません』と謝る。】

あっ…は、はい!そんな所ですっ

【実際とは友人との遊びが長引いてしまったためなのだが、教師に言うのも憚れるので話を合わせる。】

じゃあ…、ぜ、是非お願いします!

【夜道が怖いのは事実。能力者とはいえ戦闘は出来る限り避けたい事情もあり、頭を下げて快諾する。】
183 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/04(日) 00:05:48.70 ID:VVY4CePBo
>>180
「くらげの毒は色々な種類があって、それぞれで対処法が異なるって聞いたことあるわ」

何でも種類が多すぎて、全種一貫して有効な対処法が存在していないとかなんとか
中には刺されるとショック状態になってそのまま死亡する程の物も居るとか……

「わぁっ……!!」

沙希が声を上げたのは、くらげのコーナーに並んでいる硝子の水柱を見た為

ホール所せましと存在するそれは、赤や青、緑や黄色のLEDによってケースの中身がライトアップされていた
中を漂うくらげ達は時には光に透け、時には光を反射し七色に輝いているではないか

薄暗い室内、千紫万紅が如くゆらいゆらりと舞うくらげ達のその優雅さ

先ほどの刺激的な会話なんて、美しいダンスホールの前にとうに消えうせた
むしろ視界を彩るこの光景こそもっと刺激的ではないか――――

「凄い……」

息を飲む沙希の口から零れたのはこんな小さな言葉だけ
だがこの言葉は、目の前の光景をまさにこれ以外ありえないと言える程的確に表していた……
184 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/04(日) 00:15:03.51 ID:LhOc8Dte0
>>181
女子と上手く話せない思春期真っ盛りのような少年で不器用な言葉づかい
少女は聞き逃さぬようにしっかりと聞く

「よかった。怪我はないんですね…それと貴方があの爆発を……?」

ロボットによる爆発というのを見ていない為
少年の言う「俺のミスによる爆発」という言葉で少女の中でこういう解釈になる

(この人は…爆発系の能力者?それとも爆弾でも作ってたのかな?……うーん…)


「え?お詫び?」

少年の声で思考するのを辞める
トートバッグから工具を取り出して
急に出現したガラクタに驚くよりも、その手際の良さに驚いた

「早い…ていうか早すぎ…」

そして差し出された小型のロボット
もしも男子だったなら、喜んで飛びつく様なものなのだが
少女にとっては、そこまで興味を引かないものだった
しかし、突き返すのも少年に悪いと思い受け取ることにした

「あ、ありがとうございます。手先起用なんですね」

受け取ったロボットを見てそう言った

「あ、私は第二学園の中等部二年、行縢 鞍馬(むかばき くらま)っていいます。」

少女は笑顔で自己紹介をする
第二学園と言ってはいるが、実際は潜伏している魔術師であるが
周りには気づかれない様に振舞っている
185 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/04(日) 00:23:15.31 ID:OpqUUX/wo
>>182

「うん、いい返事だ」
「…でも、君が先導してくれなきゃ送るも何も、場所がわからないよ」

申し出を承諾した如月に満足そうに頷いたが、あくまで『見送る』だけなので、如月から歩き出さなければ行き先がわからない。
「ちょっと抜けているのだろうか」などと思いつつ、困ったような表情で続けた。

「…所で、一高かあ」
「あそこって二高と比べれば色々と厳しいんだろう?どう?やっぱり大変かい?」

話し始めるのは、如月の通う第一高校について、如月が歩き始めればその隣を歩きながら話すだろう。
どうやら、第一高校について興味があるような口振りだが…
186 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 00:28:49.24 ID:PHM9k4U00
>>183

【同じくして、依織も中で関心の声をあげていた】
【魚のような動きはないが、一面をクラゲがゆらゆらと揺蕩う様は海に咲く花畑】
【照明が弱いので人気は少ないが、見どころでは他に勝るとも劣らない魅力があるだろう】
【ここだけ時間がゆっくり流れているような錯覚にすらとらわれる】

佐々見さん

【中でも大きな柱の前で相手の名を呼んだ】
【指差すその向こうには一つ一つが依織の顔ほどもある薄橙の一群】
【近年の大量発生で名の知れたエチゼンクラゲである】

テレビではよく見ていましたが、間近で見るとこんなに大きかったのですね

【いや、それだけではない。数ある種の中でも一際大きいその群れは】
【光を空かして、お互いがお互いの不定型なスポットライトとなる様相は、海で見るのとは一味もふた味も違う】
【それ以上の神秘さをもって生き生きと揺れ動いていた】
187 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/04(日) 00:35:07.09 ID:DelbIOfn0
>>184

「……そ、そう……新しいバージョンのロボット、作って、起動したら……どこか、おかしかったみたいで、……」
「あ、あ、あ、……その子は、だいじょうぶ……それと同じタイプは、もう何千回って、作ってるから……」

何事も、新たに開発するという行為には、試行錯誤が付きまとう物で……彼はどうやら、その最中に居るらしい。
話している内に、誤解されそうな部分は、先回って訂正する。先程の速さも、その試行数が有れば、納得出来るのだろうか。

「えっと、オレは、あ、いっこ上……第二学園の、中3で、えっと、……」
「"犬"に"童謡"の"童"で犬童、作る方の"創造"の"創"に、ネ編に右の"祐"で、犬童 創祐(いぬどう そうすけ)です……」
「変わった名前、ですね……むかばさん。」

彼女からカミングアウトが無いのなら、もちろん少年は、潜伏しているなんて事には気付けない。
まだ不器用な口調を保ったまま、軽い自己紹介を返すだけだ。

「あ、そいつ、……ゼンマイ巻いて、床に置いたら、チョコチョコ歩くんで……」
「えっと、その、……そういうの、好きそうな子どもがいたら、あげちゃって下さい……」

少年のお詫び、彼女の反応は、愛想で繕われた物だと、直感的に感じてしまった。
気不味く思ったのか、もし要らなければ、欲しがる人間に渡して欲しいと伝えて、

……因みに、背についてある大きなゼンマイを回せば、確かにロボットは動き出す。
その歩き方を、彼はチョコチョコと表現したが……それが又、言い得て妙であって、
中々に可愛らしい。確かにこれなら、欲しがる子どもも……居るのかもしれない。
188 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/04(日) 00:35:08.67 ID:5n1fGtOzo
>>185

あっ、は、はい!そうですよね!
すみませんっ、こっちです…!

【慌てた様子で神田に対して数度頭を下げた後、ゆっくりとした足取りで歩き出す。】
【出会った際の転倒未遂からも分かるように、割りと抜けた性格である。】

いや、大変って言われてますけど、普通にやってれば大丈夫ですよ?
…でも、やっぱりテストは大変ですね…、へへ。

【元来真面目な性格であり、学校生活は殆ど苦にしてないようだ。】
【テストも大変とは言ってるものの成績は上位であり、勉強に関しては悩みはなさそうである。】
189 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/04(日) 00:53:49.35 ID:VVY4CePBo
>>186
「うん……」

圧巻の美しさに言葉を失ったまま、バスケットボール大はあろうクラゲたちの姿を視線で追っていく

自分の顔が透けて映りこんだガラスの向こう側に見える神秘の景色
その中の1つはゆらりと前をに現れ、見上げる沙希を冷やかすかのように触手を広げて見せる
だがそれだけしてみせると、そのまま水に乗ってまたゆらりと奥へと消えていった

この光景を例えるならば――――

「……プラネタリウム」

ぼそりと沙希は呟いた
暗やみに浮かび上がるように輝くその姿はまさに水のプラネタリウム
ゆっくりと歩きながら見て回れば、さしずめ気分は天体観測か空中散歩か

しかし施設に対して規模が規模だったのだろう
歩を進めていたら視界を包んでいた闇を抜け、機械的な光に照らされた『いつもの水族館』に戻ってしまっていた
それは夜空が空ける様な、現実に引き戻される様な……そんな感覚

先ほどの静寂と打って変わり、馳せ巡る子供の声が周囲を包んでいる
何故かと思って見上げれば、その正体はすぐに視界に入ってきた

「イルカっ!」

子供の喧騒に混じる沙希の言葉もまた子供たちと同じような声色だった
どうやらショーの設備のすぐ側に抜けたらしい
視界いっぱいでも足りないような大きな水槽には、数匹の大きなイルカが水の中で戯れていた
流石の大きさ、沙希が背中に乗ることも出来るだろうかと言える程

「イルカっ……かわいいっ……」

クリッとした瞳をはしゃぐ子供たちに向けるその姿、まさに水族館の人気者
190 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/04(日) 00:55:48.45 ID:OpqUUX/wo
>>188

「ふーん、やっぱり勉強が大変かあ」
「まあ僕もそれくらいの頃はやっぱり勉強が一番嫌だったかな、遊びたい盛りだったからねえ」

うんうん、と頷きながら、昔の事を思い出すように顔を見上げ、自分もそうだったと語る神田。
だが、少し目付きが冷たい物になったような気がする、ほんの一瞬であったが、過去に強い憎しみを抱いたような。

「…じゃあさ、ああ、嫌なら答えなくてもいいよ?ええと…」

しかし、すぐに如月を向き直った表情は先程と変わらぬ表情で、少し思わせ振りに言葉を濁してから、戯けたように声を小さくして、囁いた。

「…やっぱり恋の悩みとか、あったり?」

所謂コイバナという奴である、何も本気で聞いている風でなく、からかうような言い方だが。
191 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/04(日) 00:56:14.70 ID:LhOc8Dte0
>>187
「さっきの爆発はこの子(小型のロボット)の大きい版だったんですね…それでこの子は何千回も作ったことはあるんですね。それなら爆発の心配はありませんね!」

(爆発系の能力者じゃなかったんだ…じゃぁなんだろう…このロボットと関係してるのかな?…手先が起用になる能力?というかまず能力者なのかな?)

手際の良さとその速さ、少女の中でこの少年は手先が起用になる能力という仮説が建てられた

「変わった名前ですか…まぁ確かに…むかばきって読めない人も多いですし、くらまって名前だけだったら男の子だと思われる時もありますけどね…」
「犬童先輩だってちょっと変わった苗字じゃないですかー」

自分の名前も変わってるが
犬童という苗字も少女は始めて聞いたらしく
冗談っぽくそう返した

「えっと…ゼンマイ…これですね」

ゼンマイを巻き
ロボットを地面に置くと
少年の言う通りに歩き出した

「わー!かわいいですねー!」

最初は興味があまりなかったが
この歩く姿を見て少しはしゃいでいる

「って……そうだ!カバン!」

自分のカバンの存在をスッカリと忘れていたのに気づき辺りを見回しだす
192 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/04(日) 01:05:59.25 ID:5n1fGtOzo
>>190

…?

【一瞬だけ、雰囲気が変わった気がする。】
【しかし自分に向けられた神田の表情は先程と変わらぬもので、『勘違いかな』と思い直す。】

…へ、恋ですか?
うーん、特にはないですね…、そういう思い、まだ感じたことないので。

【至って平静な様子で、真面目に答える。コイバナとしては、面白くない答えであるが。】
【告白された事はあっても、告白したいと思った事はおろか、恋心に近い感情すら抱いたことはなかった。】

【……天真爛漫な少女、如月 香蓮には、『生活面』の悩みはないのである。】
193 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/04(日) 01:12:05.10 ID:DelbIOfn0
>>191

「犬童も、……同じ名字の人、聞いたことな……あ、あ、あ、"センパイ"は、なし、で……」
「う、うん……ほら、オレ身体も小さいから、"センパイ"とか、似合わないでしょ、……ね?」
「普通に、タメ口で、良いから……うん、そうじゃないと、……――」

"センパイ"の四文字で、少年は再び赤面。恥ずかしいというか、照れ臭いというか、そんな感じなのだろう。
確かに、彼の見た目でそう呼ばれるのは、少し違和感がある……兄貴分というよりは、断然、弟分であって。
言葉遣いだって、丁寧語やら尊敬語やらを使われるよりは、タメ口の方が馴染んで落ち着くらしいが、……まあその辺りは、彼女の自由だ。

「あ、はは……よかった……ゼンマイが切れたら、普通に止まるから……うん。」
「カバン……オレのは、……じゃなくて、むかばきさんのだよね……ああ、木の裏側にあったような……」

彼女の素直な笑顔が見て取れば、少年はほっと胸を撫で下ろす。……何とか、なったのだろう。
唐突に振られる話題。彼女のカバン……そういえば、先程工具を取り出しに木の幹に向かった際、
見慣れないカバンを見た様な、見てない様な。……実際彼の記憶は正しく、今二人の場所からは死角となって見えないが、
彼女のカバンは少年が示した通りの場所にある。探すまでもなく、見つかる事だろう。
194 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 01:14:31.25 ID:PHM9k4U00
>>189

【佐々見の呟きに応えて、ちらりと顔を振り向かせる依織】
【それは自分も同じ事を考えていたという反応によるもので】
【とはいえ表情は暗がりの中の逆光で、隣の相手には伝わらなかっただろうが】

【水柱の林を通り抜けると広い以下に戻り、やがて日光が差し込める表側へ】
【慣れぬ明るさに、眩しげに目を細めて上へ手をかざす】

ショーは……まだ始まっていないようですね

【遠目からでも分かるそのシルエットに、子供らに続いて二人もその人気ゾーンに】
【だが、それがきっかけにしたのかどうか】
【近付くにつれ水槽に頭をぶつけ出すイルカがちらほらと。それも単にお間抜けな個体がいるからではないようで】
【それも二人が近付くにつれ徐々に頻度を増していく。人気者の様子が少しおかしい、いやおかしくなっていた】
195 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/04(日) 01:24:58.92 ID:VVY4CePBo
>>194
「みたい、結構ゆっくりしてたと思ったけどそんなに時間がたってなかったのね」

左腕を返し、手首に結ばれた時計の針に視線を落とす
何時間も見て回っていたような心境だったが、実際にはその針は体感の半分程度の時間を指していた
これならばラッコは勿論、ショーを見るにも十分間に合うだろう

「あれ……この子たち、様子がちょっとおかしい?」

人魚に例えられるものが居る程にイルカの泳ぎは美しく、洗練されている
岩にぶつかる間抜けな人魚を想像出来ないように、イルカもまた壁にぶつかる事などそうない

最初は喜ばせる為にぶつかったのかと思ったが、どうしたことか何度も何度もぶつかっているではないか
それも1匹だけに限ったことではない、水槽に居る全てのイルカが平等に―――――

「どうしたんだろ、興奮してるのかな……?」

子供たちもその保護者も、通り過ぎようと歩いていた人々もその様子に首を傾げ、疑問の言葉を話している

何故だろう、病気なのか、それとも何らかの要因で興奮したのだろうか
例えば色だとか、そういう―――――

いくら考えたところでその真相を沙希が分かる訳がない――――――
196 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/04(日) 01:26:53.02 ID:OpqUUX/wo
>>192

「あら、そうなんだ…少し残念、面白い話が聞けると思ったのに」

女子高生なら有りがちな悩み、恋の悩み。そこから切り込めば或いはと思ったが、中々上手くはいかないらしい。
神田は考える、この女生徒は、ではどんな悩みならあるのかと、思春期の人間ならばそれくらい一つや二つ無い筈が無い。

(…だとすれば、アレか)

「いやあ、恋の悩みに惑わされない高校生活か、いいんじゃないかな」
「僕の所に来る女生徒は皆して誰が好きだ彼が好きだっていう悩みばかりでさ、微笑ましい反面うんざり…あ、今のはナイショね」

思わず愚痴が零れそうになったが、すぐに取り直し、人差し指を唇にあててなかった事にしようとする。
見た目の割に慌ただしく、愉快な先生だ───と、思わせておけば、話しやすくなる。

「…これは企業秘密なんだけどね、恋の悩み相談は多いんだけど、それと同じくらい多い悩みがあるんだ」
「それがさ、『自分の能力について』なんだ…結構、皆悩む物みたいなんだよね」

ならばと含ませる様に出した話題は、能力についての悩み。学生の多くが超能力者な学園都市では多い悩みだ。
これに反応するか否か、食いつけば───
197 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/04(日) 01:39:17.32 ID:5n1fGtOzo
>>196

あはは、ダメですよー先生、そんな事思っちゃ。
幸せならいいじゃないですかー。

【愚痴に対しても、無邪気な笑顔を浮かべる彼女。】
【天真爛漫、純真無垢などという表現が如月には当てはまるかもしれない。】
【彼女には悩みなどないのだろう、などと思う人もいるであろうが、勿論そんなことはなく】

…あ…、能力について…ですか。

【次の話題を聞いた瞬間、明らかに如月の声のトーンが落ちる。】
【微笑みは崩さないし、悩みを口にしたわけではない。】
【しかし内の思いがそのまま外に出てしまう彼女。『能力』に関する悩みを持っているのは明白だ。】
【……正確に言えば、『能力についての悩み』ではないのであるが。】
198 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 01:43:28.17 ID:PHM9k4U00
>>195

【佐々見に言われるまでもなく、周りの不審がる声からも異常ははっきりと】
【係員が気付くほどの物ではないにせよ、不思議な光景であるしいのは明らかで】
【その中で、思い当たる節がある人物が独り、水槽とは逆に見物客の中から離れて輪の外へ】

【何かの確信を持って、依織は水槽から離れて壁際ぎりぎりまで下がる】
【するとイルカたちはまた何事もなかったかのように泳ぎだすが】
【一歩近づくとまた途端に方向を失い水槽に激突。それを見て、少女は納得したように呟く】

――――敏感な生き物ですからね

【依織の身体が発し、恒常的に纏っている磁場は普段は携帯電話のアンテナを1、2本減らす程度のもの】
【だが渡り鳥など、地球の磁場を頼りに行動する動物にとっては許容量をオーバーするようで】
【最初のブースに居た時は気付かなかったが、思えば普段軍隊でいる筈のマグロが一匹だけ近寄ってきたのも、偶々磁場(いおり)の網に引っ掛かってしまったからだろう】

【取り敢えず能力の範囲外まで避難していれば干渉には及ばない】
【壁にもたれて、そのままショーまでの時間をどう使うかを考える事にする】
199 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/04(日) 01:54:31.61 ID:VVY4CePBo
>>198
「緒里谷さん?」

何故か水槽から離れてゆく彼女の姿に気づいたのか、そちらに顔を向けた
はっきり言って何をしているのか沙希にはまるで分らない

下がったと思ったら一歩前に出て、その後また後ろに下がる……
緒里谷の足元を見るが、特に何かがあるようには思えない

「どうかしたの?」

挙動不審としか言いようのない反応を不審に思ったのか、沙希は思ったことをそのままに尋ねた
沙希は緒里谷の能力を知ってる、だがその副作用までは理解していない
故に行動の真意を掴むことが出来なかったのだ

「そうだ、ショーが始まるまで時間があるからお茶にしよ」

そういえば緒里谷はお腹を空かせていたし、待ち合わせの時に走って来ていたはずだ
なんだかんだで水族館の中を歩き続けている、小休憩ついでに何かをつついても良い頃合いだろう
タイミング的にはこれとない機会だ、沙希自身も少しばかり喉が渇いたと感じていたし

指さす先には水族館備え付けのカフェ、その奥はレストランとお土産屋さんが見えていた
200 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/04(日) 02:05:00.24 ID:OpqUUX/wo
>>197

神田は見逃さなかった、聞き逃さなかった、如月の小さな変化を逃さず捕らえ、心の中でニヤリと笑みを浮かべる。
そして、如月に気づかれないように行動を起こす。

袖の中から、腕を伝って小さな小さな蜘蛛が這い出て来た、この暗闇の中ならば普段でも見つけにくいような小さな蜘蛛は、腹から糸を出したまま神田の腕を伝う。
そして、如月に気付かれないように如月の体に飛びつこうとする、如月の体にくっ付く事が出来たなら、蜘蛛は如月の体に糸を付けてから神田の元に戻るだろう。

「…そう、結構多いんだよね」
「やれ自分の能力は弱いだの、強くなりたいだのさ」
「君もそういう悩みを持ってるのかな?顔に書いてるよ」

腹の裏にドス黒い物を煮たせながらも、対応や調子は変わらない。
気のいいカウンセラーを装って、長年の勘から悩みを感じ取ったかのように、あたかもしらを切って如月の口から話し出させようとする。
201 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 02:15:07.89 ID:PHM9k4U00
>>199

いえ……ショーが楽しみだなと思いまして

【なんでもないと顔の前で掌を振る。説明した所で佐々見には微妙な思いをさせるだけなのだし】
【言葉は半分皮肉でも、実際此処まで来ておいて見に行かない手はない】
【只ショーの成功を祈るなら、自分が並ぶ席列は最低でも前から10は空けて観る事になるだろう】

良い考えですね

【腕時計を見るとそろそろご飯時が近付いている】
【午後からも見回るならしっかり燃料を補給しておきたい】
【外の様子も窺える近場のカフェに入る事を提唱するだろう】

佐々見さん、提案があるのですが

【入ったならば注文が入る間にと、おしぼりを弄りながら一つ指を立てる】
202 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/04(日) 02:20:52.83 ID:5n1fGtOzo
>>200

【蜘蛛は如月の体にくっつき、無事糸を付けることができるだろう。】
【彼女はその存在に気づかない。】
【ただの能力者、否、能力すら自分のものではない一般人である如月には気づくことはできない。】

…それは…その…。

【悩みというだけあって、あまり話したくないことなのか、如月は言いよどむ。】
【しかし相手がカウンセラーならばと、少し考えた末に、重い口を開く。】

正確に言えば、能力の話ではないんですけど。
私の能力は『ナイフを操る能力』なんですが…

……私、ナイフを持つと性格が変わっちゃうんです。

【そう言って如月は、『笑顔』を神田に向けた。】
【その裏に隠された様々な苦い感情は、精神分析が得意であろう神田なら汲み取ることができるだろうか。】
203 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/04(日) 02:27:13.96 ID:VVY4CePBo
>>201
沙希と緒里谷は向かい合わせで座る2人用の小さなテーブル2つをくっ付けた、4人用の席に腰掛けていた

「ん、なぁに?」

ちょうど空いている椅子に日傘と手提げの鞄を置いている最中だった沙希
緒里谷の口から出てきた「提案」と言う単語にどこか以外さを感じながら、頭を上げて緒里谷の顔を見る

「どうかした?」

メニューについて尋ねてきた……のかと思ったが、手に持っていたのはおしぼりだ
ではこの後の予定についてだろうか?
どちらにせよ目の前の彼女から中身を聞かなければ、どうにも判断が出来ない状況だった
204 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/04(日) 02:35:51.88 ID:OpqUUX/wo
>>202

細い細い、か細く弱い糸。ただ見るだけでも困難な一本の糸だが、これが神田の魔術の媒介となる。
毒蜘蛛が獲物を手繰る為の一本の糸だ。

「…へえ、性格が…それはまた」

ナイフを持つと性格が変わる───まるで漫画の悪役のようだが、その様子ならきっと嘘などでは無いのだろう。
それがどんな性格かまではわからない、だが押し隠そうとするのならきっと良くはない物だ。
何とも、上等ではないか。

「如月ちゃん、君はナイフを持って自分の性格が変わるのが嫌なのかい?それは何故?」
「怖いから?それとも性格が変わった自分を他人に見られたくないから?」

神田・T・コマチという男の、魔術師の魔術、それは糸を伝って行われる。
糸ならば、どれだけ細くとも弱くとも構わない、今如月と神田を繋げている細い蜘蛛の糸であろうと、神田には十分なのだ。
神田は、如月と繋がる蜘蛛の糸に魔翌力を流し、魔術を行使する。『引き寄せる』力を糸を伝って使用する。

言葉によって糸口を見つけ、そこからじわじわと如月の感情を引き出そうとしているのだ、如月が少しでもその兆候を見せればそれを表に引きずり出されてしまう。
神田が引き出そうとする心、それは『悪意』である。悪い物を悪いと感じない、悪の心だ。
205 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 02:48:28.00 ID:PHM9k4U00
>>203

【椅子に腰かけると、遅ればせながら足に少しの疲労感】
【おしぼりで手を丁寧に拭ってから、4つ折りに畳んで机に置く】

いえ、ちょっとした事ですが
午後からは、私と佐々見さんで別行動にしませんか

【真っ直ぐ目と目を合わせながら、軋轢を生みそうな台詞をさらりと吐く少女】
【しかし水族館にもう飽きたと言うのではない。むしろその逆】

【午前中だけで大分堪能した気になっていたが、実際はまだ半分も観回れていない】
【しかしショーを見てから残りを観ようとすると館内を大分歩き回る事になる】
【それも一つ一つは流し身程度になるだろう】

【依織が言うのはずばりショーを見た後――正確にはショーの席の場所からだが――からはお互い観たい物を、見たい順番で見まわるという話】
【少女の場合はラッコを優先し、サンショウウオや深海魚などの個性的な展示がありそうな所へ行きたい流れ。時間の都合ではそれも難しいかもしれないが――】
【取り敢えず見たい物を見て、最後に土産屋の辺りに集まる】

【そういった内容を掻い摘んで佐々見に説明しようとする】
【これぞ効率を重視した独り者らしい、ドライな発想であろうか】
206 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/04(日) 02:55:45.29 ID:5n1fGtOzo
>>204

…私、は……。

【怖い、というのも正しい。人に見られたくない、というのもある。】
【しかし如月が、もう一人の自分を畏怖する一番の理由は…】

……人を、傷つけたくないから。

【暗い表情で、穢れなど無い、本心からの理由を口にする。】
【自分はどうなってもいいけど、他人が傷つくのは嫌だ。如月はそんな性格である。】

【しかしこの一言を発した一瞬だけ、彼女の瞳は酷く冷えたものになっていた。】
【『人を傷つける』というもう一つの人格は、ナイフを手にしない限り決して現れない。】
【だからこれは、この蜘蛛によって引き出された『モノ』は、彼女本来の『モノ』で。】
207 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/04(日) 03:09:00.37 ID:VVY4CePBo
>>205
「それは……」

緒里谷の提案は即ちここで一旦別れて別行動を取り、ひとしきり楽しんだら合流しようというもの
確かにそちらの方が楽だし、個人個人で水族館を楽しむなら一番の選択だろう

だが―――――

「それは、つまらないよ緒里谷さん」

沙希は小さく首を横に振った
確かにただの水族館を楽しむのであればそれは適切かもしれない
しかし『友だちとの水族館』を楽しむのであれば、これほど味気ない物はないだろう
下手をすれば一緒にいるのがつまらない、一緒に居たくないと取られてもおかしくない

恐らく彼女に悪気はない、であればここで意識を変えるべきだ―――――

「全部見て回れなかったら、また来ればいいの」

沙希は微かに首を傾けると、尋ねる様に笑った
だから一緒に回ろうという意味と、また一緒に水族館に来てくれるよねと言う2つの意味を込めて

//ここからお土産の部分まで場面を飛ばしましょう
208 :佐々見沙希 【影法師】Level2(43)E:日傘 [sage]:2014/05/04(日) 03:10:50.20 ID:VVY4CePBo
//緒里谷さん返信の前に雑談の方を見ていただけると幸いですー
209 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/04(日) 03:13:35.43 ID:OpqUUX/wo
>>206

「人を、傷付けたくないから、か…」

「と、言う事は、もう一つの人格の君は人を傷付けるような性格なんだね?」

あくまでこの魔術は見付けた物を引き出す為の物、だから如月自身が心に隙を作らなくては意味が無い。
少しでも悪意のある感情を出せばその隙を突かれてしまうが、逆を言えばそう思わなければ何にもならないのだ。
だから、その隙を生む為に神田は語り掛ける、如月が悪意ある感情を生み出すような言葉を。

「成る程、ナイフを持った人格は人を傷付けるのが好き、だけどそれは許される事ではないと」
「…如月ちゃん、でも、そうやってもう一つの人格を押さえ付けてていいのかな?」
「限定状況下で生まれる人格もまた、君自身から生まれた人格だ、要は君の一部なんだよ」
「いきなり受け入れろとは言わない、少しだけ君から歩み寄ってみてはどうかな?」

「こう考えてみよう、『人を傷付ける事は確かにいけない、だけど…』」

「『ちょっとくらい、少しくらいならいいんじゃないか』」

人を傷付けるもう一つの人格に歩み寄る、理解しようとして、同調する。
それは確かに悪意に脚を一歩踏み入れる行為、僅かにでも同意すれば悪意が生まれ、そこから神田は一気に悪意の感情を表層心理へと引き揚げようとするだろう。
この蜘蛛の糸を垂らすのは、決して仏ではない。
210 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(27) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 03:32:58.48 ID:PHM9k4U00
>>207=208

【否定の言葉に、少女の眉根がぴくりと持ち上がる】
【勝手だが、拒否されて平静でいられる性分の依織ではない。しかし、今回は良い意味でも悪い意味でも相手が違って】

そうです、ね――。

【顎を引いて頷く。それは一緒に行動する意志でもあり。またつまらない、といわれた方への同意でもあった】
【『自分が』――つまらない人間だと言われても顔色一つ変えない依織だが、相手がそう感じるのなら】
【『自分で』――何とかしようとする程度には、人情に篤いところもあるのだろう】
【尤もそうでなければ、そもそも風紀委員も満足にやれていなかったかもしれない】


……

【そして日も傾き、少女らは土産物屋の外に居た】
【少女の方はと言えば、昼からの違いと言えば、少しだけ疲れた顔だが何かを堪能したように肌艶が良くなっているのと】
【ワークキャップの上に、髭顔の描かれた貝のバッジが付いているという違いがあり。どうやらラッコとの触れ合いで貰った景品らしいが】
【そして両手には幾つかの紙やビニール袋。さてさて今日でどれだけ財布を軽くしたのか――――】

【しかし依織にとってはそれを補って余りあるに、実りある一日だったといえるだろう】
【それが証拠に、疲れてはいても帰り道、その足取りは来た時より断然に軽々としていたのだから】


//最後はキングクリムゾンで大分ぶっ飛ばしましたが、こんな感じで大丈夫でしょうか?
//取り敢えず、長らくの絡みお疲れ様でした! 遅くまでお付き合いいただき有難うございます!
//機会があればまたお願いしますね!
211 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(1) E:ナイフ [sage]:2014/05/04(日) 03:49:16.88 ID:5n1fGtOzo
>>209

【如月は無言で、蒼白な表情をして神田の話を聞き続ける。】
【先程までとまるで違う…いや、ずっとこうだったのだろうか。】
【どこか冷たい言葉を耳にし続け、最後の一言が放たれた瞬間、沸点を超えた。】

違うっ!! 人を傷つけて、いい筈なんてない!
あんな人格、私は…私は認めない!私の一部なんかじゃない!!

【怒りを露わにし、足を止め、全力で神田の言葉を否定する。】
【神田の『君の一部』という言葉は合っている。】
【しかし言うなれば、その人格は、彼女の悪意が隔離された部分なのだ。】
【故に、同調すべき対象などではない。忌むべき、消すべき対象以外の、何物でもないのだから。】

【怒りを吐き出すだけ吐き出すと、如月は俯いて黙りこむ。】
【少し経つと落ち着いたのか、また元通りの表情で神田の方を向き】

…すみません。私の家すぐそこだから、もう付き添いはいいです。
今の私、おかしいんです。だって、これ以上いっしょにいると、私───

『先生のこと、傷つけちゃいそうですから。』

【そう言って無邪気な笑顔を浮かべると、神田の返事も聞かず走り去っていく。】
【神田の狙い通りかは分からないが、怒りという感情が如月の中の悪意を少し引き出したようで】
【最も、『抜けている』彼女にその自覚はないようだが。】

【暗く、静寂に包まれた住宅地の夜に、『あはは』という若い女の声が響きわたっていた。】

//無理やりですが〆 お疲れ様でしたー!おやすみなさい
212 :神田・T・コマチ 『ランクC(0)-精神毒蜘蛛-』 E-蜘蛛の糸・蜘蛛 :2014/05/04(日) 04:06:30.12 ID:OpqUUX/wo
>>211

不意に怒鳴り声を上げ、反論する如月の様子に、神田は驚いたような表情を返した。
表情程内心は驚いてはいないが、そのまま無言で如月の言いたい事を言わせてやる。

まだ、悪意のある人格を認めきれない、無理もない、今までずっと否定していた物が今会ったばかりの人間に諭されて認められてたまるか。
神田自身もそれはよくわかっていた、だから今は切っ掛けを作るだけでいい、この魔術はすぐに効果を発揮する物で無ければ、その瞬間で終わる物でもない。
じっくり、ゆっくり、時間をかけて手繰り寄せればいい、少しづつ。

「ごめんね、如月ちゃん、そんなつもりじゃないんだ」
「ただ、自分の一部を否定していてはいい結果は望めないと、そう言いたかっただけで…」

あくまで、カウンセラーとしてのアドバイスだと気取る。そう、これは失敗したのだ、『カウンセラーのアドバイスとしては』。
だが、一度の失敗では終わらない、巣に獲物が掛からないならば、かかるまで巣を作り続けるのみ。

走り去って行った如月の背中を見送って、ふと自分の手元を見ると、切れた蜘蛛の糸の端がひらひらと風に揺らいでいた。

「…如月 香蓮か」

学園都市の闇の中を、一匹の蜘蛛が這う───

/乙でした!
213 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/04(日) 08:50:55.06 ID:8GirBdr80
>>193
「でも…年上だし…」

年上には敬語というのが少女の中での常識
しかし、先輩という言葉に恥ずかしがる少年の姿をみてそれを辞めることにする

「嫌なら、仕方ないですね…じゃぁそうするね犬童くん!」

笑顔でそう答える
少女なりに限界まで砕けた言葉遣い
年上だというところでまだ呼び捨てにはできないらしい

「木の後ろに?そこにあるの?」

少年の言う通りに木の裏側に鞄を探しに行く
少しだけ爆発のせいで砂埃にまみれているが中身と団扇は無事な様だった
鞄を抱え少年の元へと戻る

「あったよ!中身も団扇も無事だった!」

鞄の中身より棕櫚の葉の団扇を大事そうに持っている
この団扇のうが心配だったのか、無傷であったことに安心したような表情を見せている

//すいません…寝落ちしてしまいました…
このまま〆てもらってもかまいません…
214 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/04(日) 20:06:32.01 ID:E0FXgS3ko
>>147
【閃光が再び消えて辺りは闇に包まれる。子ども…メルクレイアは青年の言葉を静かに聞いていた】
【そして全てを聞き入れて、しばらく間を置いた後ようやく口を開く】

…なぁんだ、それなら最初からそう言ってくれれば良いのに。君が身構えるものだから、ボクも変に構えちゃったじゃないか

そうだね……本当に仲間を探したいというのなら教えるよ
名前だけで探せるかどうかは分からないけどね。確か……
【唇に指をあてて、当時の記憶を引き出そうとする。確かあの時はもう一人いて、それに対して彼はこう名乗ったはず】

ヴリアーダ、だったと思うよ

//前回から再開です
215 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/04(日) 20:25:08.50 ID:Eq8OkLgM0
>>214
「…テメェが会った魔術師が所属してるとこがどうだかは知らねェが、俺等の処では魔術というのはこの都市では知られてはならないことになってる。」

【其れが、身構えた理由。】
【”魔術”という存在は、この世界に於いて、”能力“と対なす異能とされる。】
【魔術師は近年、突如として現れた“能力”を警戒し、マグニの様なスパイを潜入させているのであり───、逆にその立場上“魔術“という存在を露見させる訳にはいかないのである。】
【此処に来る前に、少なくとも上の人間からはそう指示された。】

「……ヴリアーダ…?聞いたことねェ名前だな……。」

【聞き覚えの無い人の名に彼は軽く首を傾げる。「隠れ家」にそんな名前の人物は居たか………?】
【答えは否。隠れ家構成員の彼の記憶の中に存在していないということは、別の組織の人間である確率が高いといえる。】
【此処に来る前、上から幾つかの情報を得ていた……。其の内の一つに、別の魔術組織の人間が潜入している可能性があるという…噂に近いモノがあった。然し、佐伯から聞き覚えの無い魔術師の名を聞いた事により、其の噂はより現実に近くなった。】

//よろしくお願いします!
216 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/04(日) 20:45:13.57 ID:E0FXgS3ko
>>215
へぇ、そうなんだ。ここに来たばかりだからそういう事情ってよく分からないんだよね
魔術も能力も似たようなものだろうに……
【メルクレイアにとって能力も魔術も同じように見えていた。どちらも現実ではあり得ないような現象を引きおこす存在であることは変わりない】
【この都市では能力者も魔術師も皆等しく生活しているものだとメルクレイアは思っていた。しかしこの青年の様子から察するにそうではなさそうだ】

もしかしたら名前間違えてるかもしれないな。ボクちょっと忘れっぽいから
【間違ってはいないのだが、一応最後にそう付け加えておく】
【果たして彼とヴリアーダが対峙した時どうなるのだろうか。争いごとにならなければ良いが……】
217 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/04(日) 20:57:39.04 ID:Z6cORewxo
…………
【厄日だ、今日は】
【雨が降りしきる中早瀬は暗い表情で歩いていた、傘も差さずに】
【傘を持っていたはずなのにどこに行ったのか、その答えは後ろを歩く少女、いや悪女だ】
【してやったり顔をし、傘を差しながら悠々と歩いている】
【もちろんこの傘は早瀬の物だ、つまり奪われたのである】
【この女のせいで危うく社会的信用を失いそうになったし何故か家で一緒に夕食を食べるというのだ】
【ちなみに家に人を入れたことなんて一切ない、まさかこんなところでバージンを失うなんて想像もつくはずもない】
【きっとこういう女が男の初めてを奪って妊娠したから責任取れと言って金を巻き上げたりするのだろう】
【ずぶ濡れになりながらそんな事を考える。ただただ無言、沈黙の状態が続く】
218 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 :2014/05/04(日) 21:06:52.57 ID:Eq8OkLgM0
>>216
「…………………そうだな。」

【暫く沈黙した後、呟く様に小さな声で応答する。】
【本当は青年自身にだって判らない。何故、自身を含む魔術師が学園都市にコソコソと潜入をしているのか。其処にある二つの差は何なのか。───判らない侭に飛ばされた。】
【其処には上の陰謀でも働いているのか、彼なんかには知る由もない。】

「………十分だ。」

【少しでも手掛りが掴めれば其れで良い…。
──彼の冷たい碧眼は、夜風に吹かれ揺れる河の水面を映していた。】
【此れからどうするべきか……。他の魔術結社が潜入している事は今現在掴めた処だ。──其れを知った上で、自身が取るべき行動は何なのか。】
【佐伯が心の何処かで気にかけているように、その人物に接触した場合には彼はその喧嘩っ早い性格故に、さっさと殴りかかり、脅して争いを起こすのか。】
【其れとも────……。此処で思考は遮断される。今は考えるべきでは無いと、彼自身が止めた。】

「そういや……此処まで聞いといて、自分の名前…言って無かったな。……マグニ・T・トルデオン…だ。」

【暫くの沈黙が流れた後、銀髪の青年は自身の名を口に出す。】
219 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/04(日) 21:22:45.28 ID:E0FXgS3ko
>>218
この街は能力者を管理するための場所なんだってさ。ここに来たばかりの頃、そう教えられた
確かに一箇所に集めた方が対策しやすいし何より分かり易いもんね

でもその時魔術師のことは説明されて無かったんだ。ねぇ魔術師も能力者の内に入ってるのかな?入ってないとしたら、なんでいるんだろ?生きやすいから?
【彷徨い歩き運良く学園都市に迎え入れられたメルクレイアは、この都市の事情に関する知識はほぼ皆無という状態だった】
【青年との会話を通し、日頃の小さな疑問が次々と出てくる。この都市では何が起きているのだろうか……と】

変わった名前だねぇ。ボクも人のこと言えないけれど
ボクはメルクレイア。佐伯メルクレイア……
長いから、好きに縮めて呼んでよ
【青年が自分の名を名乗るとメルクレイアも名乗り、右手を差し出した】

どうぞ宜しく!マグニ
【その右手は握手を求める手。友好を結ぼうという意思の表れだった。果たして彼はそれに応えてくれるだろうか?】
220 :天雪依姫『干渉能力Lv2』武装:名刀奔兎(隠蔽) :2014/05/04(日) 21:24:14.37 ID:POKvh7Kuo
>>217
【淀んだ空に相反して満面の笑みを浮かべながら意気揚々と早瀬の後に続く黒髪の少女は傘をクルクルと回して御機嫌な様子だ】
【普段はこんな乞食紛いの事などしない、と言うよりか本来脅してクレープ程度で良いものを早瀬が快く晩飯を作ってくれるなどと言ったものだから結果的にそうなってしまっただけで】
【そう見えてしまうのは依姫にとって腑に落ちないのだが、それでも晩飯一回分の食費が浮いたと思えばラッキーだ】
【雨で濡れて冷え切った体も暖めたい、水が染み切った靴が重くて仕方ないのだ】
【早瀬との沈黙は静謐などではなく、雨音と水溜りを踏む跫音が生む雑音の中での気まずさで】
【依姫自身その様な気まずさは一切感じていなかった。何せ依姫にとって晩飯程度にしか早瀬を見ていないからだ】
【だがしかしこうも静かでは面白くない、と依姫は口火を切ろうと傘を軽く上げて早瀬の姿を見た】
【びしょ濡れで今から死刑台に臨む様な雰囲気だ。背中に悪霊でも背負っているかの如き猫背だ】
【難しい顔で片頬を膨らませて人差し指で抑える。相合傘は早瀬に何か勘違いされるだろうか】
【もう既に濡れてしまってピッタリ肌のくっつく服が煩わしいのはお互い様だろう】
【これ以上濡れることも無いだろうし雨に打たれ様が打たれまいが変わらない】
【今一番重要なのは体温をこれ以上下げてはいけない、と言うことだった。風邪を引けば戦闘に響いてしまう】
【なら今自分ができることと言えば──依姫は早瀬の横へそっと近づいて右腕を絡みつかせようとした】

ねーえ、一緒に入りましょうよ。このままだったら雨に体温奪われて死んじゃいますよー元から幸薄そうな顔してるんですし

【左腕で傘を固定し右腕で早瀬に絡みつく形だ。もし拒否されればただ肩を並べるだけだが】
【体をくっつければお互いの体温を一定に保てるのではないか、という考えと単純に表面積を減らして二人で傘に入ろうという考え】
【依姫が持つ、一周するだけで瞬時に戦闘状況を把握することが出来る慧眼:天地開闢が選び出した最良の手段だ】
【依姫は幼い頃からど田舎で異性は父親しかいない、という世界で生きてきた】
【本来こういった行動は周りから見れば尻が軽い女と見られても仕方ないのだが……依姫にはそういった感覚がなかった】
【濡れた衣服が擦れて分かる素肌の感覚は暖かくもあるし官能的でもある】
【鍛えているからと言ってガチガチの筋肉を従えている訳ではなく、女性の特徴を持ちつつも柔軟で強かな筋肉】
【女性的な柔らかさが無くなった訳ではなく、それはまた豊満な胸部もまた然り】
【男性的にはまた一歩辛い状況となるわけだ……依姫は無邪気にも髪を揺らして表情を覗き込むだろう】

あは、あったかいですねー。あったかいと言えばお味噌汁が飲みたいです

【依姫の脳内はただ晩飯を食うことで一杯だ。そうこうしている内に早瀬の自宅に着くだろう】
221 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/04(日) 21:38:18.98 ID:Z6cORewxo
>>220
……はあ、もう騙されんぞビッチが
【相合い傘の状態、しかも密着してきている】
【まあ当然好意から来た行動などではないだろう】
【鬱陶しい、それが正直な感想だった】
【相合い傘の状態は仕方ない。濡れるから】
【密着してる状態は鬱陶しいし恥ずかしい】
……腕離せよ、食わしてやんねえぞ
【なので、彼女にとっては恐らく死活問題になる、いわば脅迫をすることにした】

【そうこうしてるうちに自宅が見えてきた】
222 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/04(日) 21:53:54.63 ID:Eq8OkLgM0
>>219
「──能力者の管理………か。」

【近年、年齢にして10代の人間に爆発的に発現した”能力“という異能の素質。そして、其の塊を集めた此処「学園都市」。】
【同じ”異能“では有るが、その二つは全く違った二つの種。然し、其の違いは何処なのか……青年にも詳しく説明は出来なかった。】

「……能力と魔術では力の発現方法が違うと聞いた事がある。
──魔術は普通の人間其のモノの精神的な力をなんらかの手段で具現化した異能。能力は………能力者という一つの特別な人間から其の儘発現する異能……。
……詳しい事は俺も知らねぇし、知らされてもいねェけどな。」

【この学園都市への潜入も総て上の人間が決めた事。その潜入先の詳細などはほぼ彼には伝わっていないのである。】

「………偽名だ。本当の名前は…もっと普通の名前だったのかもな。」

【彼は幼少期の記憶をハッキリとその脳に遺していない。──其れは彼の過去の事件が関わるのだが、其れは置いておくとして。】
【依然として、彼は川の方を冷めた眼で見つめている。人と眼を合わせる事が、彼の大の苦手であるのだ。
其れも──彼の過去が深く関わっている。】
【彼が偽名と言いつつも名乗った其の名。其れは彼を暗い過去からすくい上げた人間が彼の魔術に肖って名付けた名だった。
──マグニとは、彼の魔術の元となった神の息子の名を指す。】

「───佐伯メルクレイア。………レイアで良いな。」

【彼は川に向けていた視線を、顔は川の方に向けたままではあるが佐伯の方へ……横目で佐伯を見る。】
【そして、相手が名乗った名を自身が思ったままに略してみて、口に出す。】

「…………──────勘違いすんな。俺はお前とそういう関係を築く心算はねェ。」

【差し出された佐伯の右手に、川の方に向けていた身体を佐伯の方へ戻し。一瞬驚いたように目を開きつつ、視線を其処に落とすも、暫くしてから彼は其れを拒む。】
【本当は青年自身、其の手を取って、握ってみたかった筈だ。その証拠に、辺りが暗い故に佐伯には確認出来ないだろうが、彼の右手は一瞬ピクリと上がったのだ。】
【──然し…。矢張り其れを無意識の内に拒む。其れは幽閉された筈の過去の呪縛か。其れとも別の何かか。】
【どうしても、彼は其の手を取れない。】
223 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(28) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 22:06:19.55 ID:PHM9k4U00

【とある病院の裏手にある雑木林。夕方になれば交通量も減るその一角は】
【委員一病院通いの似合うと実しやかな噂もあるという、風紀委員緒里谷依織の密かな練習場所であった】

狙い通りの場所には投げられるようになりましたが……

【夕闇の迫る中、しゅるしゅると弧を描いて飛び交う一対の環】
【銀色の閃きを残し、狙い通り、3つ並んだうちの真ん中を打ち落として。依織の手に獲物が戻ってくる。しかし】

キャッチが、中々難しいですね

【手錠の紐を握るその手には幾つもの青あざが】
【飛来物のキャッチングを成す為の急な加減速、つまり磁場の強弱を切り替えるのは中々に難しく】
【干渉力だけ高めれば軌道がぶれるし、単純に磁場を弱めれば全体の速度が低下してしまう】
【何より、少女自身の反射神経そのものが平均に届くかどうかというレベルでは、未だ荒事に通じるとは言い難い】

日が暮れる前に、もう10回――っ

【言い行かせるように呟き、投擲モーションに映る】
【帽子の下の額にはすでに汗の玉が浮かんでいたが、その奥の瞳は未だ疲労に埋もれてはいない様だった】


//短くなるかもしれませんが一応投下、です
224 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/04(日) 22:13:32.84 ID:Z6cORewxo
>>221に追記

【少女を連れて部屋に入る、これだけだとかなり誤解を生みそうだ】
【綺麗に片付いていてかなり清潔だ】
【さて、何を作ろうか…】
225 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/04(日) 22:15:32.49 ID:E0FXgS3ko
うん。ボクもよく分からない
ここで何が起きてるのか、何が在るのか
【疑問は尽きない。その疑問を突き詰めていくと果てが無い。これ以上考えるのは時間の無駄だろう】
【メルクレイアはそこで疑問を手放した。答えがすぐ分かるわけでも無いのにあれこら深く考えるのはやめようと】

普通の名前というと、ジャックとかケビンとかかな?
【半分ふざけた様子でそう語るメルクレイアだったが、ここで髪色以外の共通点を見つけた】
【それは名前。メルクレイアとは本名では無かった。日本へ行く際に手に入れた身分の証として付けたもの。それがこの名前だったのだ】
【トルデオンと違い、過去が深く関わっているだとか何かしらの因縁があるというわけではない。自分の身分として在るもの…ただそれだけだった】

どういう関係かは分からないけれど、一応握手くらいはしてくれたって良いじゃないか
別に汚れてるわけでもないのに
強要は……しないけどさ
【トルデオンが握手を拒否すると子どもらしく不機嫌そうにむくれてそっぽを向いた。しかし不満そうな口調はどこか楽しげに聞こえる】

それで……キミはここで何をしていたの?
【どこか影のある雰囲気を纏うトルデオンを他所に、メルクレイアはその場に座りこんだ。どうやらすぐに立ち去るつもりは無いらしい】
226 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/04(日) 22:19:17.52 ID:LhOc8Dte0
>>223
「ふぅ…夜に散歩に来たものの…迷った」

どうしてこんな場所に迷い込むのか
特別方向音痴ってわけではない
たまたま林に入ってみようと踏み込んだものの迷子になる能面の男

「くそう…どっかに人いねぇかな…いねぇよな……ん?」

特訓中であろう結里谷の姿を見つける
まさか本当に人がいるとは思わなかったらしい
少し驚いたが、とりあえず声をかけることにした

「おーい…特訓中悪いけどここどこだか知らない?迷っちゃってさ」

ひと気のない雑木林に急に現れた見知らぬ能面の男
普通の反応なら不審に思い逃げるか
先手必勝で攻撃か…
彼女はどうでるのだろうか

//お願いします
227 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/05/04(日) 22:20:24.62 ID:EipWRByDo
>>174
「!!」

【すぐ近くで、水の弾ける音。走っていたのが幸いしたか、どうにか着弾はそれた】
【牽制程度の水であっても、食らえばひとたまりもない。魔術耐性が紙である今の状態では、このまま走り抜けるのは困難であろう】

「ぬううっ!」

【彼が次にとっていた行動は、大剣による「水のガード」】
【しかし水の量は予想よりも多く、長くその体制を強いられることになる】
【そこで彼は片手で襲い来る水を防ぎつつ、片方の腕で背中からもう一本の剣を抜く。】
【それは割かし小さく、人間にも扱える程度の大きさのもの】
【しかしその分、彼の強化された肉体が使えば当然威力は尋常でないだろう。しかもその剣は、どこか異常なオーラを放っている。外見的には何らおかしくない普通の剣だが、何かおかしい】
【片手で水を防ぎ、片手で剣を構える。その眼はしっかりと彼女を見据えていた】

「来るならこい!片手で相手してやる」

【挑発的なセリフを言い、臨戦体制と移った】

/よろしくお願いします
228 :見崎 寿太郎太 『Level1(13)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 :2014/05/04(日) 22:26:17.99 ID:OpqUUX/wo

「……!」

ふと、何らかの気配を感じて、見崎寿太郎太は夜の街を振り向いた。
振り向いた先を見ても、別に何かが変わる訳でも無い、夜の雑踏を彩る人々が歩くだけである。

「…っかしーなー……なんかこう…なんつーの?」
「ラブコメの波動?つーの?感じませんでした?」

などと言う突拍子もない事を近くにいた警官に言ってみたが、「は?」と怪訝な反応を返されただけ。
頭をポリポリと掻きながら、見崎は後の事を警官に任せる事にしてその場を離れ出した。
興味の視線を向ける人々の間を掻き分けて、表街道に出る。

「…あいつも彼女できないストレスかな?」

なんてぼんやり呟いて、見崎は夜の街を歩き出す。
どうやら一悶着あったようで、今まで見崎がいた場所には未だ人間が集まっている。そんな中から出て来た見崎の姿は、よく目に留まるだろうか。
229 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(28) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 22:28:41.49 ID:PHM9k4U00
>>226

――――!

【まさに手から獲物が放たれようとした瞬間、視界の隅に人の影がさす】
【飛び退くようにして身を固めるが、掛けられるのはどこか緊張感に欠ける声】

……そちらから見て左に真っ直ぐ行けば、7、8分ほどで病院の裏手に出ますが


【手を止め振り向きながら、手錠を両手で構える】
【高さは腰と胸の間の半端な位置、警戒心と戸惑いが綯交ぜになったような顔つきであり】
【なんというかこの相手、顔が怪しい――いや顔そのものは見えていないが】
【その事実こそが何よりも不審者然として、依織を不安感に襲わせる要因となっていた】


//よろしくお願いします!
230 :天雪依姫『干渉能力Lv2』武装:名刀奔兎(隠蔽) :2014/05/04(日) 22:32:08.00 ID:POKvh7Kuo
>>224
【びしょ濡れのまま早瀬の家に上がる。春と雖も夜になれば気温はやや低くなる】
【人のいない静けさと暗闇は何処と無く冷たい雰囲気がある。依姫は遠慮がちにも部屋の様子を伺った】
【……自分の家より片付いている。同じ年頃である異性よりもズボラだと知り少し落胆してしまった】
【タオルかなにか体を拭くものが欲しいが、箪笥を勝手に物色するのは流石に気が引ける】
【早瀬に許可を貰うべきか、欲を言えば着替えも欲しい所なのだが。先ほどのビッチ、尻軽女の言葉をきいて言葉が詰まっていた】
【玄関先で長い黒髪の水分を絞る。急に運動をやめたせいか滴る水が意識的に感じ取れた】
【鼻がムズムズし始めた……長時間であったがためか、やはり風邪を引いてしまったようだ】

くしゅんっ……あー

【申し訳ない、ここまで脅してやってきたのは重々承知なんですが、と前置きしておいて】

ごめんなさい……シャワー借りて良いですかね……?
後シャツでもなんでも良いんで着るものあれば……

【申し訳ない気持ちで胸がいっぱいだ。もしシャワーを貸してくれるなら、早瀬はその間に飯を作り終えるだろう】
【作り終えた直後に依姫はシャワーから出てくる。つまり必ず丁度良い頃合いに出てくると言うことだ】
231 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/04(日) 22:34:08.25 ID:V2zC803Q0
>>227

「―――チッ…!」

攻撃をある程度かわされてしまったことに対して小さく舌打ち。
大旗を右に勢いよく薙ぐと、再びこちらも魔術発動の構えを取る。

と、相手の言葉とその手に構えられた剣を見れば、ポカンとした表情をした後、心底気に入らないといった表情をする。
片手で相手をする――その言葉は“全力”を望んでいた女にとっては逆鱗に触れるのも当然だった。
歯軋りを隠しきれぬまま、旗を振り上げる。

「…はっ――!オレを片手で倒すぅ!?
 ひゃっははは!なめてんじゃねーぞぉ、クソ親父ぃぃぃっ!!」

見事に女はその挑発に乗ったわけだ。
ぐるりと旗を振る舞わせば、次の瞬間辺りを包むのは旋風…『風刑』である。
もっとも此れを使用すれば先程使用した『水刑』は使えなくなるし大きく隙もできる
何より相手の剣の違和感に怒りのあまり気づいていないようだった

/はいお願いします―
232 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/04(日) 22:34:10.48 ID:Eq8OkLgM0
>>225
「………………………さァな。
タイムマシンなんて便利なモンがありゃあ、わかるんだがな。」

【半ば巫山戯た様子の佐伯に対して、冷たい声で冷静に放つ声。】
【彼女とのもう一つの共通点である、偽名。青年は佐伯が偽名であるとは知る由もないが、佐伯はその共通点を知る事が出来ているであろう。】
【──判らないモノはしょうがないのだ。佐伯が言うように、もしかしたらもしかして、ジャックやら、ケビンやらのシンプルな名前だったのかも知れない。】
【昔の彼の名を知る者は、確かにまだこの世界に存在するのかも知れないが、多くの犯罪を起こした本名を、今更知りたくも無かった。】

「─────……ケッ。……した処でなんの意味があんだ。」

【吐き捨てる様にして言い放つ青年。】
【然し、その言葉は偽りで。
青年はその握手…友好関係の大切さなど嫌な程知っている。だが同時に、其れを失った時の悲しさも、嫌という程経験してきた。】
【もう自分にも判らない。何故其の手を取らないのか。何故、其の手を冷めた眼でみてしまうのか。何故、其れをもっと欲さないのか。
其れは………ただ、ただ、失うのが怖いだけなのか───。】

「魔術の調整。
……あんま人目のつかねェとこ選んだ心算だったが……失敗だったな。」

【───チラリと。座りこんだその”失敗“の元凶たる、佐伯を見て言う。】
233 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/04(日) 22:38:56.60 ID:LhOc8Dte0
>>229
「病院?へぇー、そんなとこにでるのか…」

こちらは緊張感のかけらもない
むしろ迷い込んだ雑木林で人に会えたことに安心しきっている
完全に警戒してしまっている緒里谷に誤解を解こうと口を開く

「あぁ、俺は不審者とか妖怪とかじゃないから安心してよ。ただの迷子だからさ…」

とは言うものの、不審者にしか見えないであろう
顔が見えない上に、こんな雑木林で出会うのだから
唯一、彼の情報は第二高校の制服を着ていることだけである
234 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/04(日) 22:44:49.90 ID:DelbIOfn0
>>213
/お疲れ様でした!お返事遅れてすみません!
/えっと、これから広げる話も無さそうなので、この後適当に挨拶して別れたということにして頂ければと思います!
/楽しかったですー、またよろしくお願いします!
235 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(23) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/04(日) 22:44:58.33 ID:JnLbkVrL0
>>228
「よう、そこの能力者…いや、風紀委員君!」
「誰だって?お前だよ、お前」

見崎の目の前に現れた男の名はヴリアーダ=マクスウェル。もし覚えていたならば、数日前、魔術師を倒した時にマクスウェルがいたことを思い出すだろう。
そして、彼の手には財布。どうやら今から食事をしに行く様子であった。

「いやー、久しいね君…怪我は無かったかい?」
「あそこまでボコボコにされてもこんなに回復できるなんて…流石は学園都市だな」

最後の台詞をボソッと呟き、あの時の怪我の無事を尋ねる。
いくら能力者、風紀委員とて、魔術師に傷を負わされたというのはあまり気持ちの良いものではない。ならばお見舞いの一つや二つくらいしておけばよかったと今更後悔するがもう遅いだろう。

「しかしよぉ…いくらモテねえからって、公に聞こえるような声で嘆いても引かれるだけだぜ?」
236 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/04(日) 22:47:17.20 ID:LhOc8Dte0
>>234
//いえいえこちらこそ
寝落ち申し訳ないです…
また絡んでください!ありがとうございました!
237 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(28) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 22:49:31.60 ID:PHM9k4U00
>>233

【安心する相手を尻目に、距離はあるがまだ足りないとばかり2歩後退】
【取り敢えず手錠を腰に戻したが、打ち解けるような気配は一向に見せず】

そうですか
ところで、此処と貴方の学校からは結構離れているようですが

【顔が見えないだけでこんなにも不安になるとは思わなかった。それに依織にとって、迷子だから安心という概念は元よりなく】
【そもそも少女とて病院に用があって序でに立ち寄ったくらい。第二の生徒らしい相手が何故こんな辺鄙な場所まで足を伸ばすのかと遠まわしに問う】
238 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/04(日) 22:53:29.45 ID:Z6cORewxo
>>230
………勝手にしろよ
【シャワーを使わせてくれないかと頼まれた】
【正直今更謝られても困る、いやそもそも本心ではないか】
【不機嫌そうに言葉を吐き捨て、自分は台所へ】

…さて、何作ろうかな
…オムライスで良いか
【レパートリーはそれほど多くないので適当に決める】
【早速調律を始める事にした】
239 :マリカ・ロッシ『我流儀式魔術 Rank_C(0)』 ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/04(日) 22:55:01.92 ID:KpKlGGnzo

「よっ……と、と……」

ゆらり、ゆらりと左右に振れて、のんべんたらりと先を行く。
両腕に抱えた買い物袋には、天蓋に届かんばかりに積み上げられた食品の山。
それを右へ左へ何とか御しながら、異邦人の女──マリカ・ロッシは人気の無い夜道を闊歩していた。


「……これはちょぉーっと、欲張りすぎましたかねぇ」

先程から、視界を覆い続ける"上白糖"の赤い文字に、辟易したのか独りごちる。
視界の隅の方を占拠していた"バニラビーンズ"の袋の向こう側を首を傾け、何とか確認して。

成程、彼女が抱えているのは、どうやらその全てが菓子の材料であるらしかった。
必然、その中身は粉や糖といった荷の嵩むものばかりで、痩身の女性の身には、些か不相応のようにも見えた。


「……あっ──たっ、たっ」

現にその足取りは危うく、前方の様子を伺うのもままならない様子。
やがては転倒するか、誰かに衝突するか。あるいは、親切な現地の人間に助けを乞うか。
いずれにせよ、マリカ一人ではろくな結果にならない事は、明白だった。
240 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/04(日) 22:56:27.17 ID:E0FXgS3ko
>>232
タイムトラベルできる能力とか魔法とか、あったら良いのにね
そんな都合良くいくわけないか。うまくいかないもんだね
【過去を見ることが出来れば自分のルーツが分かる。自分がどこで生まれ誰と血が繋がっていたのか。本当の名前は何なのか……】
【もしかしたらこの広い学園都市に一人くらいはいるのかもしれない。そして運が良ければそんな人物に会えるのかもしれない…と思った時、そんな淡い希望が過った】

こうして偶然にも知り合ったという記念みたいなものだよ
日本人はそういうのをやたらと大事にするって聞いたよ。まぁキミがそれに倣う必要というのは無いけれど
【メルクレイアにとって大事なのはこの事実であって、握手というのは飽くまでその記念に過ぎなかった】

たとえしてもしなくても、こうして知り合ったという事実は揺るがないしね
【なので拒否をしても、さほど気にしてはいないよという意味なのだろうか。メルクレイアはこう付け足したのであった】

ボクは夕飯をストアで買って帰るところだった。いつもと違う道を行こうかなってなんとなく思ってここをのんびり歩きながらコーラを飲んでたんだけど……ボクの選択は正解だったね
【ふふ、とほくそ笑みコンビニ袋からもう一本コーラを取り出す。そしてトルデオンの側に置いた】

邪魔をしてゴメン。これはそのお詫びだ

241 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/04(日) 22:56:51.94 ID:LhOc8Dte0
>>237
「え、ちょ…なんで後退るの…」

こちらからは危害を加える気は一切ない
しかし、距離を取る緒里谷
誤解を解くために少しテンパってきてくる寄島

「確かに離れてるけど…だからってここにいるのはおかしくはないじゃないか?いや、おかしいかもしれないけど…本当に迷子だって!散歩してたら雑木林に入りたい気分になっただけだって!」

テンパりすぎて、そう言いながら距離を詰めてしまう寄島
こちらは誤解を解きたいだけで攻撃をする気はないのだ
242 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/05/04(日) 22:58:59.56 ID:EipWRByDo
>>231
「(こうも簡単に乗せられるとは……まったく予測してなかったぞ)」

【対するアルフレードと言えば、あまりに沸点の低い彼女に対し、半ば呆れのような感情を抱いていた】

「!」

【何やら魔翌力を秘めた風が彼女の辺りを包む。当然、それに当たれば比喩せず即死級のダメージを食らうことだろう】
【その代わりに水は消える。それをチャンスと見たのか、鉄塊剣をとっさに突き刺し、それに体重をかけて後ろに飛び退く】
【すんでのところで風はよけるが、これからどうするか?】
【増長させて懐に飛び込ませたら危険などという話ではない。彼にできるのは牽制。それしかない】
【あらためて剣をしまい、手に握っていた鉄塊剣に再び握り変える】
【そしてそれを、地面に向けて大きく振るう。石がめくれ、数個が彼女へと飛んでいく】
【すさまじいスピードだが如何せん小さい。防ぐのは容易だろう】

「さあ……どう来る」
243 :天雪依姫『干渉能力Lv2』武装:名刀奔兎(隠蔽) :2014/05/04(日) 23:05:24.23 ID:POKvh7Kuo
>>238
【依姫は能力によって視界から消し去っている奔兎と言う刀を壁に立てかけた】
【ごく自然な内の行動の中に含まれていたので依姫は気づいていない様だが相当不自然な行動だ】
【もしかすると早瀬はこれに気づくかもしれない。視界から干渉できても触れる事は容易だ】
【依姫はシャワーを浴びて身体を温め、早瀬の箪笥から適当なシャツを一枚借りた】
【男物だからか少々大きめで下も隠せそうなのでこれ一枚で済んだ。パンツは濡れたものを使える筈もなく】
【のっとパンティーで臨む食事は始めての事となるが今の早瀬の様子なら覗かれることも無いだろう】
【依姫は先程の遠慮がちな気色も吹き飛ばして食事の席についた。早瀬の料理を作る様を見ながら】

やっぱり様になってますよねー一人暮らしなんですか?

【言っている間に料理が並べられるだろう。もし刀の存在を知り得たのならばここで脅しをかけるのもありだが】
【依姫は嫌味のない笑みで早瀬に話しかけている。彼女としては友好的な関係を望んでいるようだ】
【依姫は並べられた料理をこれ以上の物を食べたことが無い様に頬張り笑みをこぼすだろう】
244 :見崎 寿太郎太 『Level1(13)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 :2014/05/04(日) 23:06:07.47 ID:OpqUUX/wo
>>235

「ん?あー、お前はいつかの…っつーかお前同じ学校の同じ学年じゃん」
「こちとら風紀委員さ、学校の生徒の名前揚げるくらい訳ないんだぜ?」

目の前に現れ、軽い調子で話し掛けて来た男に気付き、見崎も軽く挨拶を返す。
あの場では気にする暇が無かったが、見崎はマクスウェルの事を知っていた、知っていたというよりは名前と顔を名簿でみた事あるという程度だが。
同じ学校、同じ学年であるならば尚更、いくらかすれ違うくらいはしていたのを見崎は覚えている。

「ヴリアーダ=マクスウェルだべ?お前珍しい名前だと思ってたけど魔術師だったとはな」
「あ、俺っちは見崎寿太郎太ね、怪我はお陰様で完治よ完治、体は頑丈だからさ」

「はっはっは」と笑って返しながら、自分の体を軽く叩いて言い返す見崎、どうやら本当に怪我は治っているようだ。
いくら体が頑丈にしても、あの怪我がこんな短期間で治るのはどうかとも思うが、学園都市の技術とはすごい物である。

「はっはっは、うっせえ」

「んな事よりマッ君よ〜、折角合挽きしたんだ、これから一緒に飯でもどう?」
「…魔術師と知って、話したい事もあるしさ」

『モテない』という言葉は槍のように心に突き刺さるが、剛毛がもじゃもじゃに生えた見崎のハートには致命傷は与えない。
冗談めかして見崎は笑っていたが、最後に付けたした一言だけは、ガラリと雰囲気が真面目な物となる。
街灯の光が眼鏡に反射して片目を隠し、片方の目だけが、透明なレンズの向こうからマクスウェルを見つめていた。
245 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(28) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 23:12:12.56 ID:PHM9k4U00
>>241

【確かに害意は感じられないが、如何せん態度に一貫した芯が読み取れなくて】
【相手の誠実な説明も、少女の疑心フィルターを通した耳には言い訳がましく聞こえていて】

それ以上近寄らないでください。 貴女を信用した訳ではありませんので

【距離を詰めようとする男に対しより一層後ろに身を引く。怯えの色はないが、明らかに嫌そうな顔色ではるのはたしかで】
【しかしここでどすんと、背に感触が。そこに在ったのは一本の樹であり】
【確かめるべく振り向いて一瞬隙を作ってしまう。相手が敵であれば致命的な隙】
【風紀委員であってもその辺りはまだまだ未熟な少女であった】
246 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/04(日) 23:15:27.48 ID:V2zC803Q0
>>242

「……ッぜってぇ、ぶん殴ってやる!」

女性が言う台詞にしては口汚く叫んでいるが、そこには僅かな疲労が滲む。
そもそも前線に立って戦うタイプの魔術ではないのだ。…まあそうは言っても女が後衛に就くことはこの先無いだろうが。
またしても攻撃は回避され――、どんどん頭に血は昇る。
いっそのこと『斬首刑』でも発動してやるか――、そう思い相手へと距離を詰めた瞬間、

「っっ!!?」

不意に地面を振動させるような衝撃。それに気を取られた、その一瞬が仇となる。
目の前に広がっていたのは、こちらに向かって飛んでくる無数の石。
普段の彼女なら、それらの襲来に気づくことも可能だったはずだが何分苛立ちとに気が散っていたのだ。

スピードが早いそれを避ける暇もなくそのまま石の数個が右腕、そして腹に直撃する。

「…っゲホっ――…い、っっ――…!?」

…流石に腹は痛い。思わずその場で肩膝を着いてしまう。
――このチャンスとも言える隙に、追撃をかけるか否かは相手次第である。
247 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(23) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/04(日) 23:18:14.78 ID:JnLbkVrL0
>>244
「…あ、お前そういや学校で見かけたっけな」
「何せクラスが多いし、気づくのも時間がかかるしなー…」
「飯か…じゃああそこのハンバーガーショップでもいいか?」
「ハンバーガーとか好きなんだよね、手軽に食えるし」


無造作に頭を掻き、見崎の提案を快く承諾する。
そして、「風紀委員」で「能力者」である見崎に「魔術師」である自分の事を聞きたいという提案につい眉を顰める。

「…やっぱりかなり知られちまってるって奴か?」
「かなり頑張って魔術師たちを抑えていたつもりだけどなー…時間の問題って奴だな」

若干諦めの気持ちを露わにしながら、近くのハンバーガーショップへ足を運ぶ。

「ま、話は向こうで話そう」
「場合によっては君たちと連携を取らざるを得ないかもしれないしな」

向こう同様、マクスウェルも顔つきを変える。その顔つきは正しく見崎が前回見たような「魔術師」ヴリアーダ=マクスウェルになっていた。

「情報が物をいう…ホームである風紀委員が多くの情報を知ってても無理ないか」
248 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/04(日) 23:18:37.86 ID:Eq8OkLgM0
>>240
【彼は無言で佐伯の言葉を聞いていた。】
【彼自身も佐伯同様に、この広い世界に若干の期待を抱いている………のだが。】
【此処で彼の心にはある考えが過る。
──過去に戻った処で、自分に何が出来るというのだ?……過去の自分を更生させる事ができるのか?どうやって?…。。。。】
【そう考えていると、黙らざるを得なかった。】

「──────チッ!!やりゃあいんだろやりゃあ!!!」

【大きな舌打ちと共に、座り込んだ佐伯の前に、遂に差し出された青年の細い右腕。】
【表情には出さないが、照れ隠しか彼の顔は川の方を向いていて──。】
【出す心算などはなかったが、佐伯の言葉を前に無意識に働いていた自分の自制心が外れ、遂に差し出される。】

「………クソ野郎。大失敗だ。」

【握手などの一連の動作の後で、詫びとして佐伯が青年のそばに置いたコーラの缶。】
【一度そちらに目を向けるも、すぐに眼をそらして冷たく、そして静かな声で言い放った。】
249 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/04(日) 23:22:06.83 ID:LhOc8Dte0
>>245
「なんか嫌われた感じかな…やっぱり能面のせいか…いやでも…これとったら更になぁ…」

能面のせいであるとはわかっているが
この能面をあまり外したくないらしい

さして、後退りにより木と接触してしまった緒里谷を見て

「おいおい大丈夫か?そこまで警戒しなくても本当になにもしないって…俺が攻撃しなくても転んで怪我するぞ?」

隙を見せても何もしない
むしろ少し心配したような口ぶりである

「まぁ、能面のせいでそこまで警戒するんなら外すか…今のところあんたしかいないわけだから…」

能面に手を置きゆっくりと外す
そのしたは至って普通の少年…なのだが、顔の左半分に痛々しい火傷の跡がのこっている
250 :熊切 祐亮 【近接型豚腹調教術】Rank D 覆面大男 [sage]:2014/05/04(日) 23:28:52.73 ID:kJiIQO/r0
…………………イライラ

(独学で魔術を作り上げ、更なる成長の為ここ学園都市に潜入したは良いが……圧倒的に経験が足りない…!)
(俺の目的はこの「豚腹式調教術」を完成させ、己の理想郷を作り上げることだが…今の段階では到底レベル3の能力者にすら敵わないだろう)
(正直今すぐにでも適当にここの人間を拉致して「教育」したい所だが、下手に行動を起こせば風紀委員とやらが黙っていないハズだ)
(物事は慎重に…だが俺の欲求と成長の為には「調教」しかない…!)

【ぴっちりと制服を着こなした大柄な男がノシノシと路地を歩いていく】
【ただしこの男は他とは明らかに異質な存在であることは一目で分かるだろう】
【この男、顔の半分以上をを覆う黒の覆面を被っており、顎から伸びた髭からはとても制服を着る高校生には見えない】


【おもむろに男が懐からなんと鞭を取り出す】

ここ最近ですっかり腕がなまっちまいやがった………さて、

【およそ2m程の鞭を振るうと道端のゴミ箱に鞭が絡みつき、男はゴミ箱に鞭を巻き付けたまま大きく振り回し始める】

ウオオオオオオオオオオオオ!!!!!
【そのまま絡み付いていた鞭はシュルシュルと元に戻り、ゴミ箱は誰もいないであろう角の方向へ吹っ飛んでいく】
251 :アルフレード・アルファーノ 『身体強化』 Rank:C Exp:13 :2014/05/04(日) 23:32:17.37 ID:EipWRByDo
>>246
「ふん!」

【絶対的チャンス。牽制程度のつもりだったが、相手は対応できなかったらしい】
【それを見て、一気に距離を詰める。そして鉄塊の剣を振り抜き、その剣先は無残にも片膝をついた彼女の頭に……】
【……振り下ろされる事はなく、その少女の頭の横。数センチのところに、鉄塊の剣は突き刺された】

「……よし、終わりだ」

【そう言って、鉄塊剣を背中に納める。間獣を解除し、彼女に背を向けた】

「今は俺の勝ちだ……が、それはお前の怒りっぽさが原因だ」
「正直あのまま突っ込まれていたらヤバかっただろう……お前は確かにかなりの実力を持っている」
「しかしこの能力者の街では、お前より何倍も強く、敵となる者もいるだろう……そこでだ」

【珍しく真面目な調子で話す。ふと彼女に向けて、一枚の紙切れとユーロ札束を渡した】

「ひとつは俺の連絡先……もし強敵に邂逅して、ヤバくなったら呼べ……と言っても期待はしてないがな」
「もうひとつは任務にあたっての報酬だ。それがあれば生活には事欠かないだろう……換金を忘れるなよ」

【一通り言い終わってから、力が抜けたかのように調子が代わり】

「んじゃ、そういう事だ」
「せいぜい死ぬなよ?」

【一言の激励を添えてから何やら道具を取り出して、光に包まれて消えてしまった】

/この辺で落ちます……乙でした
252 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/04(日) 23:35:10.89 ID:Z6cORewxo
>>243
………さっさと食って出ていけよ
【既にテーブルにはオムライスが】
【かなり芳しい香りである】
【それにしてもなんだその格好は、やはりビッチ、今流行りの清楚系ビッチとやらだろうか】
【何か立て掛けるような動作には気づかなかった。いちいち気にしてなどもいられない】

…そうだよ
【質問に簡潔に答える】
【自分から話題を振る事などなく黙々と食べ進める】
【何やら笑顔を見せているがまさか自分と仲良くしたいなどと思っているのだろうか】
【もしそうなら貶めようとした癖に随分と勝手な奴だ】
【いや、もしかしたら罠に嵌まったところを思い出して笑っているのかもしれない】
【早瀬は疑心をますます深めていく有り様だ】
253 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(28) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 23:35:41.29 ID:PHM9k4U00
>>249

余計なお世話です…――

【心配されてもなんのその、生意気な口ぶりは変わらない。が】
【この期に及んでまだ呑気な台詞を吐く相手に対し、少女の方も流石に話が噛み合っていない事に気付き始めた】

……

【依織は、己について頭は固いが馬鹿ではないと自覚している】
【男が渋った訳、そして顔を隠すその心が理解できない程ではない】
【しかしそれでもなお、男の素顔を見た依織は、驚きよりも寧ろ拍子抜けしたような表情であった】

その傷が理由、ですか?
254 :見崎 寿太郎太 『Level1(13)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 :2014/05/04(日) 23:35:56.27 ID:OpqUUX/wo
>>247

「まあ、俺っちは独自ルートが…もにょもにょ…」
「細かいこたぁいーの!誰もが知ってる訳じゃないからいーじゃない!」

何やら、細かくない事情がありそうだが、それとなく誤魔化した。
マクスウェルと一緒にハンバーガーショップに入ると、適当に注文してから奥の席に座る。

「さって…何から話そうか」
「あのマジキチ魔術師のその後か、新しい事件についてか、魔術師との付き合い方についてか…」
「それか、お互いの趣味でも語り合って距離縮めちゃう?」

話す事があるとは言ったが、話す事が多過ぎて何から話すか迷っているようだ。
あれだけ真面目な雰囲気を出していたのは何処へやら、結局はふざけた冗談で締める辺り性格が伺える。
255 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/04(日) 23:38:27.36 ID:E0FXgS3ko
>>248
……だけど普通はそんなこと不可能な話なんだよね。生まれてから死ぬまで一直線、後戻りしようにもできないんだ
【そう語る口調は諦めをはらんでいて、どこか冷めていた。そんな都合の良いことは普通起こりやしないのだと自分に言い聞かせるようだ】

【舌打ちするくらいなら無理してやらなくても良かったのに。と言いそうになったがあえて言わずにそれに応えた】
【せっかくこうして差し出してくれたのだ。ならば素直に応えるべきだ。メルクレイアは彼の右手をその白く柔らかい両の手で受け止め握手した】

【しかしやはり見る限りトルデオンは突然の来訪者を歓迎しているわけでは無いらしく、悪態をつく始末である】
【しばらくの沈黙の後、メルクレイアはすっと立ち上がった】

それなら……お邪魔虫は帰ろうかな。お腹空いたし
256 :天雪依姫『干渉能力Lv2』武装:名刀奔兎(隠蔽) :2014/05/04(日) 23:44:20.70 ID:POKvh7Kuo
>>252
【オムライス。手軽に作れるが味は必ず保証出来る物だ。依姫の好物でもある】
【自分で作るオムライスとは卵の固さが違ったりなどで新しい感触が楽しい】
【早瀬とは真逆の表情で食事をする依姫は、笑いながらも心の底から申し訳ないと思っていた】
【何故この様な遠回りな方法を使ったかというと……戦闘に発展すれば良かったなどという邪な感情があったのだ】
【戦闘狂と言うわけでは無いが、早瀬を見て戦ったら楽しそう、などと思った、だけなのだ】

貴方は殺し合いとかしないんです?

【猜疑心に塗れた相手を挑発、いや依姫にその様な考えは無いのだが、つくづく空気の読めない】

自分ね、戦うのが好きなんですよ、狂ってないですしここで戦おうなんて気はないですよ?
学園都市来てから戦ったりしますか?やっぱり
257 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/04(日) 23:44:27.32 ID:LhOc8Dte0
>>253
「まぁ…うん、そんなところかな?」

傷跡を少し撫でて寄島はそう答えた
先ほどまでの緒里谷の対応でこの傷跡を見せたら更に引かれるであろうと思っていたが、あまりに冷静な反応に少し驚く

「驚かないんだな…」

寄島の中では、お化けでも見たような反応か、犯罪者を見てような反応かを思っていたらしい

「もう痛みはないんだけどな…まぁ、年頃の男子なもんで少し恥ずかしいわけですよ」

半分本当で半分適当な理由を語る
258 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(23) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/04(日) 23:48:42.16 ID:JnLbkVrL0
>>254
「…ま、俺も独自ルートで情報をうんにゃ〜…だしな」
「そこまで気にしてないぜ」

見崎の冗談交じり話に一旦気の抜けたマクスウェルだったが、また気を引き締め、真剣な顔つきになる。

「取り敢えず、俺も能力者とこうやって情報を教えあうのは初めてなんだし…」
「まずはあの「異端」の魔術師の話をしよう」

そして見崎に話す。
「異端」の魔術師は捕まえたが原因が分からないが獄中で逃亡された、自分の組織は未だその魔術師については情報を集めている、など大方見崎が聞きたいことを教えた。

「ーーー取り敢えずこんなところかな」
「こうもペラペラ喋ってて大丈夫かな?」
「まあ、今更気にしてもしょうがねえな」

注文されたジュースを手に取り、飲みながら考え込む。

「そうそう、俺あまり「風紀委員」って組織がどんなものなのか理解してないんだよな…」
「そこで、だ」
「ちょっくら「風紀委員」について教えてくれよ、それが分からないと今後どう付き合っていくべきか決められないからな」
259 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』Rank.C(00) [sage]:2014/05/04(日) 23:52:33.92 ID:V2zC803Q0
>>251

「こ、んの……っ!?」

痛み(主に腹部)に手放しそうになった旗の持ち手をギリ、と握りしめる。
こんな痛みに負けていられるかと、新たな魔術を発動しようとするが―――、
首元のすぐ近くを金属塊が横切ったのを見て、そこで硬直。茫然としたままでいると相手が放った一言に、思わず手に持っていた旗を落とした。

「―――負けた?」

そう悟ると同時に訪れのは相手に対しての怒りではなく、重度の疲労感だった。
勿論、今すぐにでも相手に殴りかかりたい気持ちでもあったが、敗北という事実が何故だかそんな気持ちをぶった切る。

相手から手渡された連絡先とここの国のものでない金、
それから“先駆者”樣からの助言めいたものを残して相手が去った後もしばらくその場に座り込んでいて。

「……、」

相手の言う通りだ。
あれだけ大口叩いていたにもかかわらず負けたのは、完全にこちらが我を忘れていたからである。
流石に女もこれには堪え――「ああああ!!負けたムカつくっ!!勝ったからって調子乗りやがってぇぇ!」

…そうでもなかった。
完全にブチ切れながら立ち上がり、その場を去っていく女。
そんなこんなで学園都市での初日はこうして幕を閉じたのだった――…。


…その後、相手に忠告された換金を忘れたり旗を抱えていたせいで風紀委員から職質されたのは別の話 。


/おやすみなさいませ〜
こちらこそ楽しかったです!乙でした
260 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(28) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/04(日) 23:58:47.21 ID:PHM9k4U00
>>257

外見は重要ですが、私が顔で判断する人間に見えるとでも?

【美醜は判断基準にならない。むしろそれをどう扱うかが善悪の問われるべきだと】
【先程まで人を不審者扱いしてはばからなかった口で、ふんぞり返って悪びれることなく宣う依織】
【嘗められるのが嫌で男装している者の台詞でなければ感動で涙の一つも誘えただろうか】

……だとしても、能面は選択ミスだと思いますが

【それはない、と呆れ顔で首を振る】
【珍しくツッコミに回って戸惑ってもいるよう。溜息をついて前髪を撫で】

――――いっそ帽子でも被ってみては? 

【自分の制帽にふと気を留め、真面目な顔つき】
【完全に隠せるものではないがせめて外見の不審さは払拭してほしいと、風紀委員目線の独善的な願いで提案を持ちかける】
261 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/04(日) 23:59:37.38 ID:Eq8OkLgM0
>>255
「………ああ。
………んな便利なモンが存在する…その可能性すらあればとっくに露見されてる筈だろうしな。」

【タイムマシンなどという劇的な、人類をまたもう一つ別の次元へと運んでいけそうな存在。
……もし其れが存在する可能性が一欠片でも存在するのなら、彼が言うとおりに其れはとっくに世間に露見されている筈なのである。】
【過去は、戻ってこないから過去なのだ。】

「……………………。」

【無言で右手を握られる青年。】
【矢張り、恥ずかしい処があるのだろうか、彼は右手を握られている数秒間の間、終始そっぽを向いていた。】
【佐伯には嫌がられているように捉えられてしまうかも知れないが、彼は十分喜んでいた。】
【絶望的に感情表現が苦手なだけなのである。心にさへ表さないほどの絶望的な苦手さ。】

「さっさと帰れよ。………俺もそろそろ帰る。」

【どうにも感情表現が出来ない。無愛想に放たれたその言葉は、人間としての不器用さが確りと滲み出ていた。】
【其れを言った後で、フォローなのか少し付け足してみる。】

「────邪魔…じゃ…ねェからな。」
262 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/05(月) 00:10:07.26 ID:k0PU/3t90
>>260

「まぁ、初対面だからあんたが外見で判断する人間かどうかは知らないな…というかちょっとどんどん態度でかくなってないか?まぁいいけど…」

そう言って能面を再び付け直す
左半分に痛々しい火傷の跡か
この能面か…印象的には圧倒的に前者だろうが寄島は能面を辞めるつもりはないらしい
なので緒里谷の提案も

「あー、せっかくの提案だけど能面が一番落ち着くんだよ…悪いな」

そう言いながら、踵を返し帰路につこうとする

「えーっと…確か左だったよな?特訓の邪魔して悪かったな」

そう言いながらその場から去ろうとする

//そろそろ眠気が…この辺りで〆てもよろしいですか?
263 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 [sage]:2014/05/05(月) 00:11:34.30 ID:mMrku+gwo
>>256
………あぁ?
【突然何を言うのだろう、いきなり戦闘狂をカミングアウトされても…】
殺し合いってお前…俺は生まれてこのかた喧嘩すらしたことねえよ、なんたって平和主義だからな
【殴られるくらいなら地面に頭擦り付けた方がマシだ】
【守るべきものなど存在しないしそもそも他人に一個人として認識されているかどうかも怪しい】
【それにしても…殺しているのか?なら風紀委員に通報しないと。電話通じたっけ?】
俺の能力自体戦闘向きじゃねーしな…
【とりあえずこちらも戦うつもりなど一切ないという事だけ伝えるとする】
264 :見崎 寿太郎太 『Level1(13)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 :2014/05/05(月) 00:14:42.68 ID:QzuDtN/Yo
>>258

「…脱獄ね…そんなこったろうと思ってたけど…」
「やっぱり『お父様』とかいう奴が気になるな、ただの個人かそれとも組織立ってるのか」

あれだけの人数でようやく捕まえたあの魔術師だが、早々日も経たずに逃亡されたと聞くと、見崎は溜息をついた。
魔術師を信用していなかった訳ではない、だが何か引っかかっていたのだ、あれだけでは終わらないという胸騒ぎがしていたのだ。
それが現実となった今、再び安息が遠のいた気がした。

「風紀委員について知りたいの?うーん…いいけど…」

風紀委員について聞かれると、少し迷ったように口籠った、それ程に言いたくない事があるのだろうか?

「言っとけど女性陣のスリーサイズとかは知らないよ?」

…そういう訳ではなかったようだ。

「風紀委員っつっても別に変わってる事は無いよ?所謂自警団みたいなもんさ」
「能力者の学生が集まって治安を守ってんの、ほら、警察とかもいるけど大人って基本超能力は持ってないしさ、その部分でこっちはアドバンテージがあるから存在を認められてるっていうの?」
「ま、基本的には学園都市の平和を守る超能力者集団って感じ?そこまで厳粛でもないよ、俺っちがいるくらいだからさ」
「俺っちもやる時ゃやるけどねん♪」

「…んで、風紀委員からみた魔術師だけど…まあ、良くはないよね、余所者だもの」
「風紀委員仲間の一人も魔術師を危険視してるみたいだし、言っちゃえば魔術師と超能力者の戦争が起きたって不思議じゃあない」
「俺っち個人の考えじゃあ魔術師とは仲良くしたいんだけどねえ、中々難しいんだわ、これが」

風紀委員がどのような組織か、風紀委員から魔術師はどのように取られているか、それぞれ重要だと見崎が感じた事柄を話し、それから見崎は個人的な考えを付け加える。
胡散臭い男だが、嘘は言っているようではない、風紀委員の事にしろ、自分の考えにしろ。
265 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(28) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 00:17:54.96 ID:96PVdOvN0
>>262

まぁ、お好きに
……くれぐれも、通報の手間だけは増やさないでくださいね

【渾身の忠告も男は聞く耳持たずと云ったところ。そのまま去る相手に最後の嫌味を投げ掛けて】
【見送るようにして片手を持ち上げてみれば、そのシルエットは判然とせず】

【上を見上げれば空は一面の星世界】
【思わず小さく舌打ちする。どうやら少女の方も、本日の特訓は終わりのようであった】


//ではこれにて〆で!
//絡みお疲れ様でした! 遅くまでありがとうございます
266 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/05(月) 00:21:02.35 ID:k0PU/3t90
>>265
//こちらこそありがとうございました
それではおやすみなさい
267 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/05(月) 00:22:03.34 ID:M1vcuKuL0
>>261
//すみません…眠気が酷くていつ寝落ちするかわからない状況なので落ちます…!
長引かせてしまい申し訳ありません!明日の朝か昼にはお返しできると思いますので!
268 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/05(月) 00:23:25.12 ID:M1vcuKuL0
>>267>>255あてです
269 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/05(月) 00:28:47.33 ID:WcNiIcoDo
>>261
いいよ、気を使わなくて
【そう笑顔で言うと、手で服についた土や草を払う】
【そしてコンビニ袋を持ち直すとトルデオンから数歩離れ、この場から立ち去ろうとする……と、その間際にメルクレイアは振り向いた】

やっぱりボクの選択は正解だった
もしまた会うことがあったら、もっと話を聞かせてよ
この街のこととかキミのこととか…なんでも良いから
【そう言うとメルクレイアの姿は闇に溶けて、やがて見えなくなる】

ーーーそれじゃあまたね!
【人気の無い夜の河川敷でその別れの言葉は一際大きく聞こえた】
【学園都市は広いが、ここに住んでいるのであればそのうちまた会えるはずだ。その時は何を話そうか……メルクレイアはすでにその時のことを考えていた】
【足取りがなんだか軽いのはきっと気のせいではないだろう】

//そろそろ眠気が…… 私からはこれで〆ということで
270 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(23) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/05(月) 07:31:32.10 ID:FvoX5pVU0
>>264
「だよなぁ…やっぱ俺たちを快く思っていない奴らもいるんだよなー」
「仕方ないっちゃ仕方ないけど…俺たちの方でも能力者を敵対視する奴らもいるし」

自分に対して以前とある魔術師を追っていた時、一人の風紀委員と戦闘になりかけた事を思い出し、バツの悪い顔をする。

「あ…確かにいたな、襲ってきた奴」
「あん時は一緒に共闘しようと呼びかけたんだが、見事に敵対されたな」
「いや…最終的には一緒に戦ったんだけどね」

あの時の風紀委員。彼女の台詞を思い出す。
いくら事情を把握できる人間でも、よく分からない奴がいきなり戦おうと言って敵と同じ能力を使っていたら誰でも最初に疑うのも仕方ないことなのである。

「聞いたところによるけどよ、ここって「暗部」という組織がたくさん存在するようでさ、確か能力者と魔術師を一緒に構成している集団があるって噂を聞いたんだ」
「まぁ…ああいう集団にいる魔術師は末端の俺よりもずっと強いし、能力者もかなり強いって聞くけど」

注文されてきたポテトやハンバーガーを頬張り、以前の自分を思い出す。

「昔は俺も魔術師の事件は魔術師だけで終わらせるべきだと考えていた」
「能力者は全く関係無いし、元の原因は俺たち魔術師にあるはずだしな」
「でもよ、そんな甘くねえんだよな…能力者の方がここは多いんだし、そういう場面だと必ず風紀委員か好戦的な能力者がいつも自分よりも早く駆けつけている」
「俺としては、一時的な協力ってよりもしっかり同盟を築きたいのも事実だし」

食い終えたゴミを纏めてプレートの上に置き、溜息をつく。
その顔は今まで抱えてきた能力者と魔術師の矛盾、前に進みたい気持ちと後ろめたい気持ちが一緒に存在する事実にウンザリしているようだった。

//遅れて申し訳ないです…
271 :メルン・アルバン【マスター】Lv2 E:銀食器 :2014/05/05(月) 13:53:44.37 ID:yPVkotOio
【開発予定区 廃ビル付近】

嗚呼…
暇だなぁ…
暇過ぎるよォ…

【青年は、暗がりで、何かをカチャカチャと手元で鳴らしている】

静かな場所を求めて来たのはイイんだケドさァ…
ダメだねェ〜…

「ヒト」が少ないんだものねェ…

【青年は、機械的に、何かをカチャカチャと手元で鳴らしている】

こんな程度じゃ〜満足は出来ないよ…
やっぱり、ヒトが居るトコロにでも…
 
【ソレは、黙々と、何かをピチャピチャと滴り落としている】

行こう、かなァ〜?

【青年は、笑みを浮かべ、子猫をグチャグチャと踏み潰している】
272 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 14:08:28.44 ID:96PVdOvN0
>>271

【開発予定区にたったったっ、と一つの足音が響く】
【一度も乱れぬその早いリズムは、どこかに明確な目的を持って進んでいるようで】

そこまでです! 直ちに武器を捨てなさい!

【やがて、廃ビルの向かいの道へ、独りの人間が姿を現す】
【男物の制服を隙なく着た、しかし背丈や体格は存外に華奢な】
【通報を受けてやって来たのだろう、頭の制帽には風紀委員のマークが取り付けられ】

動物虐待の現行犯で、貴方を連行します!

【現場の様子を見るだに声高に宣言】
【がしゃん、と腰に提げた得物――拘束用の手錠を暗がりの相手へ突き付ける】
【余程急いできたのだろう、付近には少女以外に人気は少なく、また手錠を持った手は僅かに震えている】
【しかしそれが恐怖からではない事は、嫌悪感に溢れた表情から窺えるだろう】
273 :メルン・アルバン【マスター】Lv2 E:銀食器 :2014/05/05(月) 14:30:58.51 ID:yPVkotOio
>>272
ン〜?

……どうしんたんだァ〜い、キミみたいな可憐な少女が…
ボクに何か用でも…あるのかなァ〜?

【立ち上がると同時に現れた少女を見つけ、その姿に魅入る】

【しかし、その言葉・行動には何一つとして関心を示さない】

可愛らしいねェ…
てっきりこんな汚らしい場所何かには…誰もヒトなんて居やしないとばかり思ってたよォ〜…
それがまさか、こんなにも早く出会えるだ・な・ん・て…

フフフ…

【とても嬉しそうに微笑むと、青年は身をかがめ、足元の猫に指先を当てる】
【亡骸が、徐々に痩せ細り、骨と皮だけの様な容貌へと姿を変えていく】

やはり、獣のジュースは…不味いねェ

【そして、青年は手首を振る】
【指からは、いくつかの、刃をかたどり凝固した紅い液体が、少女へと向かう】
274 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 14:48:40.88 ID:96PVdOvN0
>>273

最終通告です! 直ちに武器を捨て――――

【語気荒い警告にもかかわらず、こちらの呼びかけは暖簾に腕押し】
【この時点で相手は異常な精神を持つ事が証明されたが、続く行動には、流石に目を剥かずにはいられなかった】

血を――吸い取っている、…!?

【足元の死体が見る間に精気を搾り取られていくという異様な事態】
【これではまるで御伽噺に出てくる吸血鬼――――魔術師という言葉が脳裏を過り】

【暗がりから飛ばされる複数の何か。一瞬遅れて飛来物――武器へ向かい空いた手をかざす】
【だが、そこで依織は再び驚愕に目を見開いた】

これも、血液――っ?

【刃のように見えたのは、鋭利に象られた紅い液体】
【その生臭さから、それが生物から由来する“其れ”だと直感で気付き低く呻く】
【咄嗟に手錠で払い落としたが、打ち漏らした幾つかが右肩に刺さり、皮膚に喰い込んでいる】

はぁっ!

【しかし痛みにあえぐ暇もない】
【振り回した手錠はそのままに、腰のホルダーから野球ボール程度の鉄球を取り出し、男へ投げつける】
【狙いは胸部、素人然とした投擲にそぐわぬ勢いで、真っ直ぐ相手へ飛んでいった】
275 :メルン・アルバン【マスター】Lv2 E:銀食器 :2014/05/05(月) 15:13:25.47 ID:yPVkotOio
>>274
フフ……
水も滴る…いや、血液滴る、かなァ〜?

キミ、いいよォ〜
凄く…いい……

ボクぁ感じてきちゃうよォ…ゾクゾクっとねェ〜…

【自らの胸部へと襲い来る鉄球、それに即座に反応する】
【彼の手の中で、一滴残らず吸い尽くし干物になったその骸に、膨らみが、潤しさが戻ってくる】

一旦、ちょっと固めて…お返しィ〜


【だが、猫の体は、普通ではなかった】
【ぶよぶよと、何かゼリーでも詰められているかのように、その体は膨らんでいく】

【直後、鉄球がそこへ飛び込むが、当然、勢いは殺され、地面へと力なく落ちていく】

猫ちゃん…あげるよ、キミに
もう、キョーミも無いしねェ〜、プレゼントするよ…
フフフフッ…

【そう言うと、先ほどまで盾代わりに使っていた子猫を、そっと彼女へと、投げ渡す】
276 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 15:37:34.23 ID:96PVdOvN0
>>275

黙りなさい! 

【男の言葉通り、ぞくぞくと背筋に悪寒が走る】
【だがそれは初めには感じなかった恐怖からくるものであり】
【それが薄闇を通して身体に重く纏わりつくのを振り払うように、大股で2、3歩前へ】
【その動きに合わせて、またしてもこちらへ寄越されたものが一つ】

な、なにを――っ!?

【ぽんと胸元へ飛び込んできたのは、およそ醜く膨れ上がった遺骸】
【ぱんぱんに腫れて、元の輪郭など想像すべくもない。なにより得体の知れない感触に、ざわざわと肌が粟立つ】
【男が軽く投げてよこした其れ。だがその距離は、依織の能力の支配下でもある】

跳ね除けなかったのが運の付きです、喰らいなさい!

【磁力を纏わせ、反発させたのは、相手の足元に転がったはずの鉄球】
【ボクサーがアッパーカットを下から打ち込むように、相手の足元から顎まで跳び上がる】
【しかし少女は、この時点でもまだ、相手へ近付く事の危険性を考慮していなかった】
277 :メルン・アルバン【マスター】Lv2 E:銀食器 :2014/05/05(月) 16:16:01.20 ID:yPVkotOio
>>276
気丈だねェ…
フフフ、ボクぁ、気の強い女のコは好きだよォ〜っ…

【少女が近づくと同時に、彼もまた、歩み寄る】
【暗闇から顔を出し、その端正な顔立ちからは想像も出来ないほどに、卑しい、笑顔】

フフフ…ククク……
うぉっと!…危なァ〜い…

【顎へと目がけて飛び掛かる鉄球】
【それを、優しく、手で包み込むように抑え、防ぐ】

【手に付着した血液を凝固させ、緩衝材代りとしたとはいえ、握りしめた数本の手指は、ひしゃげ、軽く折れ曲がっている】
【だが、その手に、彼は興味を持つことすら、視線を向けることすらしなかった】
【只々、少女をジッと見つめていた】


この鉄球〜…良いモノだねェ…
特にそう、鉄の香りが気持ちいいよォ……
鉄の香り、好きかい…君は?

【ひたり、ひたりと、少女へと、にじり寄る】
【少女の、顔の真正面へと、問いかける】
278 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 16:39:29.56 ID:96PVdOvN0
>>277

【不意を突いた一発も軽く止められ、自慢の鉄球はいとも簡単に絡め取られてしまう】
【おまけにダメージを受けた素振りすらないとあっては、どうにも空恐ろしく】
【近付く相手に対し、今度は反射的に後ろへ下がる】

貴方は――魔術師なのですか? 一体何が目的なのです?

【質問しておきながら、少女はどうも、相手がそうでないような気がしていた】
【しかし只の異常者とも思えない、得体の知れなさ】
【それが少女の不安に拍車をかけている】

279 :マグニ・T・トルデオン『鳴神戦雷rank.c(01)』 [sage]:2014/05/05(月) 17:11:18.97 ID:M1vcuKuL0
>>269

「──────…やりにくいヤローだ。」

【佐伯が去った後の河原に一人佇む銀髪の青年。ボソリと呟かれた短い言葉。】
【会話を終えてみると、終始相手のペースに飲み込まれてしまっていた。
苛立ちを感じ、暴力沙汰で片付けようか、というのが彼の通常だが、今回はそうしようとは微塵にも感じる事が出来なかった。】
【其れは、矢張り「会話が楽しかった」という一つの理由に尽きる。】

「──────……またな。」

【矢張り此れも、佐伯が去った後に小さく呟かれた一瞬の別れの挨拶。】
【その「またな」という語には、佐伯と同じように再会の期待をはらんでいて。】
【河の方に向いていた、身体を自らの帰路の方へと向き直し──。ゆっくりと歩き出す。】
【佐伯と関わったことはマグニ・T・トルデオンという青年に何を齎すのか。其れは、彼にとって大きなモノであることは変わりないであろう。】
【暫くして、青年の姿は、夜の暗闇の中へ溶け込んだ──。】

//数日間におよぶロール、お疲れ様でした、そして寝落ち等本当に申し訳ありませんでした!
また機会があれば是非よろしくお願いします!

280 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_3(0) [sage]:2014/05/05(月) 18:10:50.45 ID:cr/5S/DRo
「よっ……と、と……」

ゆらり、ゆらりと左右に振れて、のんべんたらりと先を行く。
両腕に抱えた買い物袋には、天蓋に届かんばかりに積み上げられた食品の山。
それを右へ左へ何とか御しながら、異邦人の女──マリカ・ロッシは商業区の、人気の無い一角を闊歩していた。


「……これはちょぉーっと、欲張りすぎたかしら」

先程から視界を覆い続ける"上白糖"の赤い文字に、辟易したのか独りごちる。
視界の隅の方を占拠していた"バニラビーンズ"の袋の向こう側を首を傾け、何とか確認して。

成程、彼女が抱えているのは、どうやらその大半が甘味の材料であるらしかった。
必然、その中身は粉や糖といった荷の嵩むものばかりで、痩身の女性の身には、些か不相応のようにも見えた。


「……あっ──たっ、たっ」

現にその足取りは危うく、前方の様子を伺うのもままならない様子。
やがては転倒するか、誰かに衝突するか。あるいは、親切な現地の人間の助力を得るか。
いずれにせよ、マリカ一人ではろくな結果にならない事は、明白だった。
281 :メルン・アルバン【マスター】Lv2 E:銀食器 [ /すいません遅れました]:2014/05/05(月) 18:13:32.54 ID:yPVkotOio
>>278
ンフフフ…魔術師、魔術師かァ…
そうかもね、それに近しいかもしれない…クククククク…


ま、特段コレといったものはァ無いんだけどねェ〜ッ…
ただ久々にヒトを見た様な気がしてねェ…
遊びたくなっちゃんだ〜よねェ…

【一歩、また一歩と、着実に】
【じっくり、子猫をいたぶる様に、優しく、慈愛を持った精神で】
【少女へと、歩み寄り、右肩から流れ落ちる、血筋を舐め取ってゆく】

ンフフ…

【血を口に含むと、ケガをした右手は、幾分か治癒を始め出す】
【骨が、ゴキゴキと、軋み、蠢く】

いや…何も物騒なことをしようって訳じゃないんだよォ〜…?
ただ、「友達」になって欲しくて…ねェ…

【治り掛けている右手を、そっと少女の顔へと回す】

どう…?嫌なら逃げてもいいんだよォ〜?
そう、逃げるのなら、今の内……

【彼の微笑は、止まらない】







282 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 18:32:26.24 ID:96PVdOvN0
>>281

【男の言っている事がこれっぽっちも理解できない】
【怪我と動揺で弱った脚は簡単に追いつかれ】
【肩を舐めあげられれば、ぞわぞわと文字通り血の気が引く思い。びくりと思わず顔を背けて】
【弄ばれている――――この感覚を例えるならばそれが相応しい】

ふざけるのも大概に――――ッ!
魔術師ならば私の敵……――そして私は、逃げも隠れもしません!

【だが、心ははまだ折れない】
【風紀委員としての誇りが、依織の精神に退却も恭順も許さない】
【差し伸べられた悍ましい手を左手で強く払い。そして宣言と改めて手錠を間近で突きつける】
【抵抗がなければそのままの勢いで、手錠を相手の右手にかけようとするだろう】


//いえいえ、お気になさらず
//雑談スレでも書きましたが、自キャラに殺害の意志はありませんので!
283 :メルン・アルバン【マスター】Lv2 E:銀食器 :2014/05/05(月) 18:59:55.52 ID:yPVkotOio
>>282
【不意に払い除けられた右手を、左手で、そっと、撫で回す】
【そう、ねっとりと、じっとりと】

フフ…本当にキミは、肝の据わったヒトだよォ〜…
ボクと戯れる時ぐらいは…心臓に…毛は生えてて欲しくないけどねェ……
クククククク…カカカカ…

【そう言うと、彼は、少女に背を見せる】
【暗闇へと、足を向ける】

あ〜っと…今は、キミを手に掛けたくは…ないんだよねェ…
だから、ボクに、その手錠を掛けるのは…
また今度、ってとこにしてくれるかなァ〜?フフフッ…

【少しだけ振り向き、今にも動かんとする手錠へと、一瞥をくれながら、手を振った】
【薄暗い、闇の中へと、青年は、覆われていく】

あ、その立派〜な、心意気に免じて、最後に…
もうひとつだけの…

【闇を切り裂き、放たれる。ひとつの閃光。】
【それは、彼の愛用する、銀食器。】
【煌びやかに輝く、一本の、フォーク。】

プレゼント……



//あ、はい、こちらも全然大丈夫なのでお気になさらず…
284 :見崎 寿太郎太 『Level1(13)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 :2014/05/05(月) 19:04:05.66 ID:QzuDtN/Yo
>>270

「あー、暗部組織って奴ね」
「内訳までは知らないけど、そういう噂聞くね、まああちらさんは超能力者とか魔術師だとかじゃなく明確な目的があって集まってるみたいだし」
「立場関係無しに志が同じって奴?かっくいーよね」

超能力者と魔術師の境が無く、一つの志の元に集まり作り出した集団、それが暗部組織だ。
魔術師との境目を無くして学園都市の関係を作りたい見崎としては、風紀委員よりも暗部組織の方が似合っているのかもしれない。
実際、見崎自身そう考えた事もあった、しかしそれではいけない。あくまでも学園都市側、超能力者側の風紀委員でありながら魔術師との関係を考えるからこそである。

「うん、そこね」

『同盟を組みたい』とのマクスウェルの言葉、そこに反応し、持っていたポテトでマクスウェルを指しながら見崎は指摘する。

「俺っちとしても同盟はしっかりと組みたい訳よ、学園都市としては魔術師を認められなくても、いる以上は手を取り合うべきだとさ」
「マッ君もそうでしょ?超能力者と手を組めば魔術師も動き易くなる」
「だからさ、やっぱり魔術師と超能力者は同盟を組むべきだと思うんだよ」

「でも、まあそれには俺っちやマッ君だけが『いいと思う』で出来るもんでもないじゃん?」
「互いで取り決める盟約とか、どこまで干渉するかとかさ、それには何人とかじゃ足りないよ」
「組織立っての話し合いの場が必要だ、それこそ大きな組織のトップ同士みたいなさ」

見崎は軽い口調で、まるで夢のような話を語る、大きな舞台と動きを至純するような語り口だ。
両方の手を噛み合わせ、見据える未来への道筋を語る、それは思い浮かべる学園都市のヴィジョン。

「そこで、さ、俺っちは思った訳」
「一つ目に、まずは組織立っての前に個人的に俺っちが色んな魔術師と仲良くなろうって」
「いくらか魔術師と顔が利きゃ後々やり易くもなるじゃん?勿論ただじゃなくて、お互い個人で知り得る情報の交換もしてさ」
「いわゆる小規模な同盟さ、協力って言った方がいいかな?」

「んで二つ目、そうして仲良くなった魔術師と連携して、各々の重要組織を説得し、話し合いの場を作る」
「ま、この場合俺っちは風紀委員になる訳だけど、魔術師側でもそういった組織に同盟の話を持ち込んで欲しいのさ」

「道のりは茨の道だし、短くもない、けど上手くいきゃ超能力者にとっても魔術師にとっても悪くない話だと思うけど」
285 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 19:21:04.19 ID:96PVdOvN0
>>283

【ひやりと冷たく感じられた手は、まるで死人に撫で擦られているような生理的嫌悪感】
【精神の許容量(キャパシティ)を超えて、吐きそうな顔で依織は身震えながらも、その目を真っ直ぐに睨み返す】

ま、待ちなさ――――、

【だが予想に反して男はあっさり引く】
【二重に肩透かしを食らいながら、反射的に追おうとして。不意にがくんと膝が落ちる】
【足元を見て気付くのは、己の両足が情けなく痙攣しているという事実】
【いくら精神が強かろうと――依織の負けず嫌いを『強い』と仮定するならだが――負荷を怖え続ければ心は折れずとも曲がる】
【“ビビって”いるのだ。この相手に】

逃がさ、ない――ッ!

【だがこのままでは終わらない。弄ばれ、自慢の鉄球までも奪われたのだ】
【暗闇へ消える直前、お返しとばかり、二発目の鉄球をその背へ投げ放つ】
【だが既に能力の射程範囲外、当たる確率は極めて低く】

【鉄と銀が、それぞれ異なる輝きを映しながら、一瞬中空ですれ違い――――】
【銀の先端が制服の襟元へ刺さった時には、男の姿はどこにも見当たらなかった】


//これにて〆でしょうか? 絡みお疲れ様でした&ありがとうございます!
//鉄球×2の処分はお好きになさってくださいな
286 :メルン・アルバン【マスター】Lv2 E:銀食器 :2014/05/05(月) 19:30:19.07 ID:yPVkotOio
>>285
//〆です こちらこそありがとうございました
//フォークもどうぞご自由に

287 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/05(月) 19:35:50.70 ID:cr/5S/DRo


とん、とん、とん。
真新しい桐のまな板は、包丁の動きにきっちりと呼応して、乾いた音を響かせてくれた。
秩序だった規則的なそれに聴き入れば、外の雑多な生活音は、どこか遠くへ消え去って。


「……♪」

──自然と、愉快げな鼻歌が漏れる。少女にとって、最も落ち着く瞬間のひとつだった。

"はぐれ"学生の互助会とも言える組織、<ファミリー>。
そのアジトで、新顔である彼女。──光は台所に立ち、一人包丁を振るっていた。

まな板の上に乗っているのは、アジと思しきミンチ状の青魚。
味噌やネギ、青葉に彩られたそれを、楽しいのだろう、夢中で細かく叩き続ける。


とん、とん、とん。
アジトには─光が確認した範囲では─誰も居らず、一人、留守を預かる身。
故にその所作は無防備であり、包丁を叩き続けるにつれ、鼻歌も、次第に一つのメロディを奏で始めるのだった。
288 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(2) E:ナイフ [sage]:2014/05/05(月) 19:55:34.87 ID:RNkHTAxDo
【住宅区の一角。街灯がぼんやりと夜道を照らす、人通りも疎らな小道。】
【一高生、如月 香蓮は、テニスバッグ片手に学校からの帰り道を歩いていた。】

…はぁ…。

【深いため息に、重い足取り。俯いて歩くその姿は、見るからに落ち込んでいる様子。】
【原因は数日前のとある男との会話。部活で気分も晴れたと思ったが、一人になったらまたこの有り様である。】

どうして私、あんな事言っちゃったんだろう…。

【あの時の事を思い出せば思い出すほど、気分も視線も下向いていくばかりで】
【トレードマークである碧眼も、今はどこか曇っている。】
【部活の疲れも相まってのろのろと歩くその姿は、傍から見たら鬱陶しいかもしれない。】
289 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/05(月) 19:56:57.87 ID:VVODCZLEO
>>287
【目が覚めると日はすっかり暮れていて、部屋は夕焼け色に染まっていた。身を起こすとギシッとソファーが軋む】
【バネが一部壊れていたのでかなり安く購入できた中古のそれは寝床としてちゃんと機能したようだ。おかげで丸一日寝過ごしてしまった】
【大きく欠伸と伸びをすると、何処からか鼻歌が聞こえてきた。耳を澄ませばそれは部屋の外から聞こえるらしく…、メルクレイアは気になって部屋の外へ出た】

【音のする方へ歩を進めていくと…そこにはここの住人と思しき少女がいた。どうやら料理を作っているようだが、一体何の料理なのかは見当がつかない】
【こっそりと見ていたメルクレイアは意を決してこの少女に話しかけることにした】

こんばんは。それは今日の晩御飯?
【高くもなく低くも無い、少女にも少年にも聞こえる声が鼻歌に割り込む。もしこの声に反応し振り向けば、紺色のTシャツに白いズボンを纏った銀髪の子どもが立っているのに気づくだろう】
【少女はこの小さく不思議な子どもと会うのは初めてなはずだ】
290 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 19:58:59.26 ID:96PVdOvN0

【商業区の西の外れ。そこに警邏を終えて歩く風紀委員の姿があり】
【仕事を済ませた緒里谷依織は、敗れた上着を小脇に抱え、独り家路を急ぐ】
【本日も料理無精とみえて、反対の手、提げた袋の中には惣菜弁当の形がうかがえた】

……

【ふと、一陣の風】
【通り過ぎたのは、取り立てて特徴のない民家。しかしその一部に目を留めたようで】
【歩みはぴたりと途切れさせられる】

そういえば、今日は端午の節句でしたね

【男の子用のイベントにして、季節の節目を祝う行事】
【普通の女性なら気にも留めないものだが、普段から男物の格好をしていると発想まで似通ってくるらしい】
【何処となく感慨深げに見上げるその頭上では、色鮮やかな鯉幟がはためいていた】


//人待ちです
291 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/05(月) 20:12:36.60 ID:EaZMNBfN0
>>290

「あー…いてぇ…あのクソ親父め…」

そんな怨み事を呟きつつ歩く女魔術師。
先日同僚である魔術師との模擬戦にて負った怪我がまだ治らぬまま、
かといって大人しくしているのも性に会わず、町中をうろうろしていたのだが…

「…なんだアレ、サカナ飾り?」

ふと上方を見上げると民家の一角に、やはりそれを発見する。
何やらバサバサと風に揺られる布でできたカラフルな魚。

とにかく女の故郷である国では絶対に見かけないものだ。
物珍しげに上を見上げたまま、道を歩いていく。

進行方向に立ち止まっている少女がいる事には気付いておらず
少女が気付かなかったら、そのまま背後からぶつかってしまうことになるだろう。

/よろしくお願いします
292 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/05(月) 20:14:16.76 ID:cr/5S/DRo
>>289

とん、とん───とん。
止まった。
一体全体、どれだけそうし続けていたのだろうか。
時間の感覚など忘却して、食材を叩き続けていた最中の事だった。

その手を止めて、鼻歌も然り──振り向き、声のした方を見遣る。


「ええ、……まあ」

不意をつかれたからか、緒言。要点を得ない、ぼんやりとした応答。
明確に日本人ではなく、男とも女ともつかぬその人物を、えんじ色の瞳で、しかと見つめて。


「小腹が空いたもので、なめろうをと」「思いまして」
「よければ、あなたもいかがです?」

外国人。光の予想が正しければ──彼?の知る所でない料理の説明を、
室内であるにも関わらず、黒一色の薄いマフラーで、覆い隠した口で語る。
頭に巻いた三角巾と併せて、その風貌はどこか、"忍者"を思わせるものに相成っていた。


"ここ"の面子と深い関係を気付くつもりは今の所無かったが、多少親交を深めるのも悪くはない。
そう考えて、光は身体を反らし、その──すり身めいた魚の小料理の姿を見せるのだった。
293 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/05(月) 20:19:40.56 ID:cr/5S/DRo
>>292
#気付く→築くですね……っ
#ひらがな間違えてやんのwwwwwwwwやんの……orz
294 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 20:26:46.03 ID:96PVdOvN0
>>291
【そうこうするうちに背後から近づく、奇抜なファッションの女性】
【しかし頭上に気をとられていた依織は気付けず】

きゃっ!?

【当然のごとく身体と身体が衝突】
【身長差から、見事に転ばされて強かに腕と顔を打つ】
【最近ちょっとしたことで怪我をするなと頭の片隅で冷静な自分が皮肉げに】
【少し前に痛めた右肩を押さえて、無様に這いつくばっていた】

//お願いします!
295 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/05(月) 20:32:18.06 ID:k0PU/3t90
山伏にスカート、下駄を履き
天狗のお面を着けている妙な格好の少女
公園のベンチに腰掛け空を見ている
視線の先には鯉のぼり


「今日は子供の日か、なんか懐かしいな」

少女の膝の上には柏餅
この日に食べる柏餅は、子が産まれるまで親は死なないといった縁起物
少女はこれを狙ってたわけではない
たまたまオヤツとして買っていただけだ

「うん!おいしい♪」

一口食べ、その美味しさに笑顔になる

//絡み待ちです


296 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/05(月) 20:35:13.54 ID:VVODCZLEO
>>292
ナメロウ?その魚のミンチが?
【辺りに漂う嗅いだことの無い匂いに鼻を微かにひくつかせて、一歩また一歩と近寄る】
【少女に見せてもらったそれは見たことも無ければ聞いたことも無い料理だった。魚をミンチにしてどう食べるというのか】

…ハンバーグ?
【知識で知る寿司や刺身のように生で食べるという発想には至らず、形を整えて焼くものだと思い込む。きっと焼いたあとパンに挟んだりして食べるのだろうと】

それって…美味しいの?
【流石に未知の料理を口にするのは少し勇気が要る。予備知識も何も無いものは特に】

【それにしてもこの少女の姿は不可思議である。黒い三角頭巾にマフラー。まるで忍者のようだ。もう既に忍者はいないものと思っていたがまだこんな形(調理時の正装)で息づいていたとは】
【メルクレイアは料理にも少女にも興味津々だった】

//どんまいです
297 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/05(月) 20:42:44.68 ID:EaZMNBfN0
>>294

「―――うおっ!?」

前方不注意のまま歩いていると、突如胸の辺りに衝撃。
ふらっと後ろによろめくが、どうにか転ばないように踏ん張る。

「っ痛ってぇなぁ!なんで道端で突っ立って―――、」

元より喧嘩っ早い女がまず最初に放った言葉は、相手への怒声…
だったのだが。

ぶつかった相手は見事に地面に転がり、怪我をしたのか動かない。
背格好からして…男子学生だろうか、など相手が少女である事は気付いていないようだったが
女であれ男であれこの状況は流石の女でも、あるかは分からないが良心的なものが痛む。

「…あー、…おい、ガキ。生きてるか?
 くたばってんなら、オレは逃げるけど。」

がりがりと手入れのされていない金髪の髪を掻き乱すと、相手の側に歩いてゆき
ヤンキー宜しく相手の目の前で座り込むと、反省してるのかどうか分からない台詞を吐いた

これでは、相手の怒りを買っても可笑しくはないが…
298 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/05(月) 20:53:04.98 ID:cr/5S/DRo
>>296

「はい」「アジに大葉や味噌を加え、叩き潰したものです」

「決して、ハンバーグなどではありません」
「お望みでしたら、焼く事もできますが──」

確かに、つなぎを入れて焼けばそれらしい姿形になるのかもしれない。
光は生食を好んだが、現に焼く場合も多いのだという。


「基本的には"このまま"、"生"で食すものです」
「美味しいですから、まずはひとつ……味見を」 

反応から鑑みるに、この人物はきっと、焼いて食す方を望むだろう。


「ほれ、あ〜ん」

しかし、眠たげな表情のままきらりと眼光を瞬かせ、冗談めいた声と共に"ものは試し"。
そう言わんばかりに適当な箸を手に取り、少量を摘んで取り上げ、
青魚特有の光沢を放つ独特の料理を、相手の口元へ近づけるのだった。


ちなみに、光の料理の腕前はその年齢と対比して不相応に高く。
薬味で中和されて尚、色濃く残る生魚故の臭みにさえ耐えられるのなら──
その味は、決して不味いものではなかった。
299 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 20:58:48.77 ID:96PVdOvN0
>>297

……生きていますよ

【頭上から聞こえてくる怒声。続いて地面すれすれの視界に、軽薄そうな身なりの女性が現れる】
【反省の色が無い態度にむっとしつつも起き上がるが】

あ、――――

【お腹があった当たりの地面に広がる、茶色の染み。当然それは制服にもしっかり付着していて】
【落ちたビニル袋を見れば、中はハンバーグだったらしき物の残骸が顔を覗かせている】
【こうして少女は一瞬にして晩御飯を失ってしまった】

【誰のせいかと言えば一人しかない。目の前の相手をじぃと睨む】
【少なくとも自分の不注意による過失だとは微塵も信じていない様だった】
300 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/05(月) 21:07:23.83 ID:VVODCZLEO
>>298
これを生で、ねぇ……
【少女の話ではこの料理は生で食べるものらしい。どう見ても焼く前のハンバーグのタネにしか見えない】
【焼くこともできるというが生が基本というならばまずはスタンダードな方法で食べるべきだ】

【少女に差し出されたそれを、メルクレイアは恐る恐る口にした。生魚を食べる機会といったらカルパッチョだとかアレンジが入りすぎて別物と化したスシぐらいだ。果たしてその味は……】

…………………
【モグモグと口に入れたそれを咀嚼する】
【顔を顰めたかと思うと何か感心したような顔をしたり、前髪で目が隠れていてもその表情は豊かだった】

【そしてついにそれを飲み込む。しばらくして口にした言葉は】

おいしいかも……食べたこと無い味だ
いや、おいしい!
301 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/05(月) 21:13:07.94 ID:EaZMNBfN0
>>299

「おー、しぶてぇな。流石学園都市ってとこか?ヒャヒャヒャ」

むくりと起き上がった相手に対して、感心してたのか定かではないが一言呟き、ゲラゲラと笑う。
一応元気そうで安心してるのだが、それにしても礼儀のない人物であると相手に悟らせるには十分すぎる態度であろう。
挙げ句の果てにさらっと外から来た人間だという事もばらしてるし。

「ヒャヒャ、…あ?え、何その目。オレが悪りぃのそれ?」

未だに笑い続けていたが相手の小さな呟きと
その直後、相手から自身へと向けられる目線に固まり。

…これはもしや食べ物の怨みは怖いんだぞというジャパニーズコトワザの体現ではないだろうか。
嫌なフラグに若干ひきつった笑みを浮かべたまま、取り敢えず相手に訪ねる

…これ弁償するカンジ?と。
302 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 21:25:04.99 ID:96PVdOvN0
>>301

……、?

【依織の方は職業柄素行には目耳ざとい。着崩した服装や口調、耳障りな笑いに苛立つが】
【ふと、相手の言葉の一節に眉がぴくりと動く】

すみませんが、聞きたい事が出来ました。 弁償願えるならば幸いですが
一先ずそこの公園まで御同行願えませんか。 服を着替えたいので

【着替と言っても手元の破れた上着しかないが、何時までもデミグラスソースに塗れているよりかは幾らかましだろう】
【それよりも今、この女性が気になる事を口走ったようで。相手と出会う前の戦闘で、まだ神経は昂っている】
【負けず劣らず高慢な手つきで、道路を渡った向かいの公園を指で示した】
303 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/05(月) 21:37:18.38 ID:EaZMNBfN0
>>302

流石にブチ切れられるか?そんな事を考えていたのだが
相手からの返事は予想よりも冷静、自棄に事務的なもので。
必要以上に咎められなかった事と、裏を返せば弁償しなくてもいいという趣旨の発言への安堵よりも先に妙な違和感を感じる。

(……あ?なんか口滑らせたっけかぁ?魔術師とかは言ってねぇし…)

先程の発言を記憶していないのか、相手の態度の変化に全く見に覚えがないという様子の女。
服を着替えたい、からといって自分に同行を求めるのもよく分からん…が
拒否をしてますます怪しまれたら洒落にならない。

「あー…分かったよ、行けばいいんだろ、行きゃ―よぉ。」

指図されるのは癪に触るのか、不機嫌な声色で学生服の相手に着いていくことにした。
304 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(2/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/05/05(月) 21:47:44.86 ID:Ugx00mnno
【学園都市、夜の路地裏。人気のない其処では常日頃から不良の溜まり場として一般人には疎まれているのだが】
【今日、この場所にいるのは不良ではない。ある意味、不良よりも恐ろしい"それ"だ】


「―――……早く吐きなさい。"情報"が入ったUSBメモリは何処?」

『ぐっ―――……ッ! し、知ら、な、い……ッ!!』

【この路地裏には、男女が一人ずつ。男の方は、眼鏡に白衣といういかにも研究者といったスタイルだ。そして女の方は、少し特殊な格好をしている】
【金髪は後ろでお団子状に纏めてかんざしで留め、その髪色に反してサングラスを掛けた顔は日本人寄りだ。サングラスから見える目は、冷淡と言える具合に引き締まっている】
【服装は白いシャツにジャケットのボタンを全て開けた漆黒のパンツスーツ。これまた黒いハイヒールを履いている】
【何かで締めつけて彼女は隠したつもりでいるらしいのだが、その豊満な胸はイマイチ隠しきれていない―――そんな女である】

【そして、状況を簡潔に表すならば「女の手元から伸びた布状の『何か』が、男を殺そうとしている」……と言った所か】
【正確には、その手元から伸びた『何か』は男の腹の当たりに巻きついて腕の動きを封じ、さらにもう一本の『何か』が男の首辺りで蠢いている】

【誰かがその路地裏へと入り、この光景を目撃したならば。その布状の『何か』が包帯だというのに気付くだろうか】
【だが、タダの包帯でないのは一目瞭然である。男が全く動けず、首辺りを揺らめく包帯に怯えている点からも、それが推察できるだろう】

「―――さぁ、早く言いなさい」

【冷淡な声で、女は尚も告げる―――】
305 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(23) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/05(月) 21:48:30.92 ID:FvoX5pVU0
>>284
「へぇー、お前、「暗部」って組織の事かなり知っていたのか」

意外な解答。知り合いの魔術師には「そうそう知っているもんじゃない」とドヤ顔で言われた情報だったのだが、見崎は自分や知り合いの魔術師よりも物知りだった。
そうなると、奴は「暗部」になりかけたのだろうか、またはなっていたのか。
しかし、今となってはそんな情報は必要無いのだ。

「まあ、いいや」
「それで、お前の考えについてだが…」
「地道だが、一番理にかなっている方法でもあるのは事実」
「…でもよ、俺ははっきり言って話術は苦手なんだ」
「何でも先に手が出ちまう…いつも前線にいたから慣れてねえんだ」
「前も…東洋の魔術師に交渉したんだが、結局相手に警戒されちまって終わっちまった」

頭を垂れ、うなだれる。
以前、マクスウェルが魔術師の同盟を結びたいと東洋の魔術師に交渉したのだが、マクスウェルの交渉力不足ゆえに失敗し、それだけでなく自分が「危険な魔術師」と警戒されてしまったのだ。

「いや…中々上手くいかねえもんだよ、そういうの」
「だからこそ、やるべきなんだろうだけどな」

うなだれた顔を上げ、見崎の方を見て、

「じゃあ、取り敢えず俺等だけでも連絡先を交換しよう」
「考えてみろ…お前の周りの奴らにお前が魔術師と絡んでいたら逆に孤立しちまう」
「ここは俺たちだけでも交換し、後は徐々に増やしていくのがベストだろう」
「もし魔術師で危ない奴が現れたら、俺に連絡をしてくれ」
「必ずだ、必ずそこへ向かおう」

携帯を取り出し、メモに連絡先を書き込む。
そして、書き込んだメモを見崎の目の前に置く。

「能力者で説得が難しそうなら実際に魔術師を連れてくるのもいいかもしれねえな」
306 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/05(月) 21:48:35.75 ID:cr/5S/DRo
>>300

「はい、ぜひ生で」

こくりと首肯し、怖じながらも近づく相手の口へ、なめろうを押し込む。
確りと、彼がそれを含んだのを確認してから箸を差し戻し──


「……ほら、おいしいでしょう?」

首を傾げ、くすりと、微かな笑みを目尻の皺に湛えてみせた。
多様な表情を露わにしながら嚥下した彼が好意的な反応を示したのを見るや、
それは一層くっきり、傍目にもわかる程に深まっていく。
口元はマフラーで覆われていたが、きっと同じような皺を刻んでいるのだろう。


「ご飯にのせて食べると、良く合うんですよ」
「出来上がりましたし、私はそれで頂こうと思いますが……」「どうです?」

異国の人間にひとつ、日本文化が伝来した瞬間であった。
巷の日本人よりも比較的"日本人らしい"光にとって、それは喜ばしいもので。

珍しく、人当たりの良い笑みを浮かべながら保温状態の炊飯器を手で示す。
言うなれば"なめろう丼"。自分の茶碗を手に取りながら、相手の反応を待った。
307 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 21:56:19.31 ID:96PVdOvN0
>>303

【簡単に転んだりして一見頼りないが、こう見えて何度も魔術師との接触を経験している依織である】
【相手の都会慣れしていない様子や、人目を気にしない奇抜なスタイルから、先見して検討をつけていた】
【あっさりと動向を承諾されたのは予想外だったが――――】

【依織の案内で二人並んで歩いて行けば、ほんの1、2分ほどで公園の中に入る】
【帰宅時間とあって周囲に人気は取り立てて多くはなし。いきなり話を切り出してもいいのだが】
【ひとまず先に、己の身の問題を片付ける事にした】

【今回の弁当破壊事件だが、上着は既に脱いでいたため汚れたのはシャツのみ。だがしかし、それを脱いでしまえばその下は肌着姿であり】
【男装を好む依織でも、外で下着姿になれるほどあけっぴろげなタイプではない】
【公園を指定したのは、十中八九トイレという壁のある空間があるからだ】

少し待っていてください

【とはいえ個室に籠っていては相手に逃げられる心配もある】
【かといって中に連れ立って入るのは警戒が足りないし】
【妥協案としては洗面所のところで着替えるくらいだろうか】
【念の為外で待つよう釘を刺し、睨みを利かせながらそそくさと公衆トイレに駆け込んでいく】
308 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/05(月) 22:09:30.04 ID:kRJydJm00
>>304

【誰も訪れようとはしない、夜の路地裏。……不意に、数少ない街灯が彼を照らし、もう一つの人影が浮かび上がった。】
【大体、この時間帯のこの場所は、通常とは異質な、或いは異質でありたいと願う者達がタムロする場所だ。】
【だとすれば、この影も――……いや、全身がカーキ色のツナギ、両手に山程、ガラクタというガラクタを持って歩くその姿は、確かに変人だが……、】
【例えば法に触れるような行為を、楽しんでする"顔"には見えない。余りにも、純粋の二文字に満ちた顔付きをしているのだ。】
【つまりこの影は、……身長から察するに少年の影は、不良やそこらではない……何と言うか、ゴミを集めているのだろうと推測が立つだろうか。】


―――……わっ!

【そこそこ厚い鉄板やら、もう古びてしまった木材やら、兎に角ありとあらゆる素材らしき何かを運んでいる。……だからこそ、】
【目に映る光景に驚愕してしまった時、思わず滑って落とした、その音は凄まじかった。―――間違いなく、聞こえてしまった、はずだ。】

【とりあえず物陰に隠れて、思考時間を設ける……あの男女は一体、何をしていたのか。女性の方が、男を布らしき何かで束縛していた様に見えたが……、】
【とにかく、見てはいけない物を見てしまったに違いない。……ここは直ぐに逃げるべきか、いや然しもし彼が殺されてしまうのなら、自分が助けなくてはならない。】
【少年は考える、考えるが……余りの事に、処理が追いつかずに、頭がパンクしてしまって。……結局の所、時間だけが過ぎ、何の行動も取ることが出来なかった。】

309 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/05(月) 22:12:42.59 ID:EaZMNBfN0
>>307

相手に連れて来られた公園は、まあそこそこ広い部類には入る敷地であった。
ひょっとしたら、戦闘なんて事もあるかもしれないと少し期待していたのだが――…

「―――…?おう…?」

着いた矢先、相手は自分を待たせるように制するとそそくさとトイレへと入って行った。
そんな様子を見つつ、一言。

「―――理解できねーなぁ、日本人!別にハダカとか減るもんじゃなくねー?」

相手にも…下手したら通りかかる人がいたら聞こえるような大声でそんな言葉を掛ける。
即ち公共の場で相手がトイレで着替えてますよーと伝えているようなものだった。
勿論、悪意があるわけではなく純粋な疑問だったのだが、失礼極まりない…というかデリカシーがない。

と、相手が入っていった入り口へと視線を向けて、相手が出てくるのを待つ。
相手は一体どのような様子で再び女の前に現れるだろうか
310 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/05(月) 22:15:27.17 ID:VVODCZLEO
>>306
ちょっとクセがあるけどなんだろう、もっと食べたくなる
凄いな…こんな料理もあるなんて!
【未知の料理"なめろう"との遭遇はまさに衝撃の一言だった。どれだけ気に入ったかはその屈託の無い笑顔で察しがつくはずだ】
【日本の文化や料理はある程度理解してきたつもりだったがまさか本にも載ってない料理が存在するとは……】

【そして少女が言うにはこれと白米を合わせると更に美味しいらしい。きっとこれは少女が自分用に作ったものなのだろう】
【それをフラリと現れた自分が頂いて良いものか?と思うよりも先に好奇心と空腹がそれを上回った】

それじゃあ お言葉に甘えて!
あと…スプーンはある?箸は使えないんだ
【流石に箸の使い方まで勉強はしておらず。食べるにはスプーンやフォークなどの洋食器が必要だ】
311 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(2/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/05/05(月) 22:27:13.77 ID:Ugx00mnno
>>308
【さすがに男も吐くだろうか―――そんな時。誰かの驚く声が聞こえ、女がそれに反応する前に何かが落ちる大きな音が聞こえた】
【耳障りなそれに女は一瞬眉を顰めるが、さすがに包帯を取り落とすことはなく。振り向けば、其処に居るのは声質から想像できたように、少年であった】

(―――チッ……、拙いわね。っていうか誰よ、この子……)

【女は心の中で、小さく舌打ちをする。此処は路地裏のさらに奥。普段なら誰も寄り付かない其処だ。よりにもよって、こんな時に】
【しかも、その彼は少々異様である。服装も普通の学生なら着ないであろうツナギ。持ち物も、ゴミにしか見えず】
【そして彼は―――ここに居るには少々、声が純粋すぎていた。不良とは全く違う、将来を有望された……そんな感じだった】


「其処のボーヤ。良い? 今すぐ此処から立ち去って此処で見たのは忘れなさい。
 忠告ではないわ、命令よ。アナタのためにもなるんだから―――」

『ぐ、あ……ッ! 少年……、助け、て……くれ……!』

【先に口を開くのは女だ。此処から去れという言葉には感情が僅かしか見えない】
【少年にはあくまで事務的なそれに聞こえるだろうが、女としては、学園都市の子供達を傷つけたくない―――そんな願いも有る】
【一方包帯で動きを封じられた研究者の男は、懇願その物といった必死な声でチラリと見えた彼へ助けを求める】
【何方の願いを聞き入れるか、それは彼自身が決めることだ】
312 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 22:27:59.99 ID:96PVdOvN0
>>309

っ、!?

【トイレの入口まで来たところで、聞こえよがしに響き渡る相手の疑問の声】
【狼狽えて振り返れば、たまたま外を通行中のサラリーマンの一群とばっちり目が合ってしまい。羞恥に真っ赤な顔で駆けこんでいく】
【それからはばたばたと忙しなく着替える音や、じゃーじゃーと水道を使う音、そして少しの悪態が聞こえるだろう】

【そうした騒動からきっかり1分と10秒】

貴女は、“慎み”という言葉を覚えた方が良さそうですね

【未だ顔を赤らめ、乱れた顔を整えながら姿を現した依織】
【素肌に学ランを着込み、右肩口の破れ目からは血の滲んだ包帯を覗かせていて】
【きっちりと第一釦まで止めてはいるが、着替えの件はなくともその姿は多少異様であり】
【蛇足だが無論言葉の意味を説明する気はない。単なる嫌味に過ぎないのだから】

【手近なごみ箱に弁当の残骸を放り込んで、脇のベンチに染みの付いたシャツを神経質に畳んで置く】

では、幾つか質問を宜しいでしょうか

【咳払いを一つ、遠回りしたが漸く本題に入るようだ】
313 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/05(月) 22:28:41.98 ID:RNkHTAxDo
>>295

【缶コーヒー片手に一休みしようと、ベンチを求めて公園に来る。】
【しかしそこには、何とも不思議な格好をした先客がいた。】
【何となしに少女の視線を辿ってみると鯉のぼりがあって、子供の日の存在を思い出し】

ああ…、そういえば今日は、子供の日だったね。
ふふ、隣いいかな?

【行縢の座っているベンチに近寄ると、微笑みを浮かべ、星宮は少女に話しかける。】
【その目線の先には柏餅。ちょっとだけ、夜食が恋しくなる時間帯だった。】
314 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/05(月) 22:33:09.97 ID:cr/5S/DRo
>>310

相手の快諾を見るに、気に入ってもらえたのだろう。
普段は他人に料理を振る舞う人では無かったが、たまには悪くない、と。
胸中で暖かな気分に浸りながら、二人分の茶碗に白米をぺたぺたと盛り付けていく。


「では」

近くのテーブルにつくよう促しながら、ペースト状のなめろうを白米の上で薄く均して。
仕上げに水棚から拝借した刻み海苔を振り掛ければ──

「どうぞ、召し上がれ」 "なめろう丼"の完成だった。
光も椅子に腰掛け席につき、自分の分の丼に向かって息巻く。


「ダメです」「……箸を使うのです」
「どうしても、と仰るなら、箸で米をかきこむ事もできます」

そして、相手の願いを即答で、一刀の下に斬り伏せた。
どうやら、認められないらしい。
譲歩を許さない細めた眼。相手を見つめながら無慈悲に箸を差し出す。


「異邦の方に箸が扱い辛いのは百も承知ですが」
「郷里の名物を味わう以上、その郷里の風習に従うべきなのです」

彼の言葉が気に触ったというよりは、この機会に慣れろという風の反応だった。
315 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/05(月) 22:33:21.20 ID:k0PU/3t90
>>313
「えっ……あぁ…どうぞ」

鯉のぼりに夢中になっていた状態で急に話かけられ驚いている
隣をいいかと聞かれたが、断る理由もとくにないので了承した
そして星宮の視線を辿る
柏餅を見られている

「一つどうですか?おいしいですよ」

ニッコリと笑って柏餅を勧める
最後の一個だが、自分はもうすでに一つ食べているので星宮にあげることにした
316 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/05(月) 22:43:18.62 ID:EaZMNBfN0
>>312

(ひゃは、イジるの面白ぇな このガキ…)

相手の焦ったような反応。
相手に釣られて降り返りスーツ姿の男達を見れば、女の格好にギョッとした後その場を足早に通過していった。
それにも馬鹿にしたように笑いながら、相手の着替えを待ち――…いや、そこまで待つことはなかったが。

「はっは〜悪ぃなぁ――って、着替えたにしてはボロいな
 意外とそういうダメージファッションが好み?」

当然の如く照れ怒っている相手に適当な謝罪を述べる。
そのあと相手の着替えたらしき新たな服装を見て、少し驚いた表情を見せた。
再びからかうような言動だったが、まあ女でも相手の腕にある傷には気付いるようだった。

「まあいーや、お前のファッションのことはおいといて、
 …で?質問ってのは何なんだ?
 こんなんだけど、ヒマじゃないぜオレは。」

余裕な様子で小首を傾げる。
今の所は相手に従うつもりであるらしい。

317 :見崎 寿太郎太 『Level1(13)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 :2014/05/05(月) 22:44:08.31 ID:QzuDtN/Yo
>>305

「んー、話術の問題があるかあ」
「ま、確かに説得出来るようじゃないと仲間も増やし辛いよね」

うな垂れるマクスウェルに対して、攻めるでもなく慰めるでもなく、あくまでもその現実を受け止めたように頷いて、ハンバーガーにかぶり付く。

「そーなんだよ、それが問題なのさ」
「俺っち的には魔術師と仲良くしたい訳だけど、つまりそれは俺っちって裏切り者になる訳じゃん?もしかしたら消されちゃうかもしれないしさー」
「という事で、当面はこっそりひっそりとやる事にしましょって事で、ね?」

見崎の考え方は、超能力者としては異端にあたる考え方だ、先程言った暗部組織の仲間に対してならまだしも、風紀委員の一人が魔術師に対して協力を持ちかけているのだから。
とても危険な行動だ、それを思わせないくらい飄々としているが、むしろこう言った人間だからこそ思い切れるのだろうか。

「んじゃこれ、俺っちの連絡先ね」
「まあ、同じ学校だし、俺っちとマッ君なら表向きに情報交換しても『友達同士で駄弁ってた』で誤魔化せるっしょ」

連絡先のメモを受け取ると、一度見て覚えてから、裏面に自分の連絡先を書いてそのままメモを突っ返す。
もし魔術師の連絡先のメモを持っているのが見つかればお互いに危険が及ぶかもしれない、その為に自分はメモをそのまま受け取らずに頭で覚える事にしているのだ。
318 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/05(月) 22:50:30.81 ID:kRJydJm00
>>311

―――……。

【少年は瞳を閉じ、念じる。"アナタのためになる"、その言葉には首を横に振って、否定的なジェスチャーを施すのだろう。】
【やがて、ドコからとも無く出現するのは……あの、ゴミにも似たようなガラクタの数々。……これが、彼の能力なのだろうか。】

【腰に取り付けられた一般的な工具。人差し指と中指の間、それから中指と薬指の間、スパナとドライバー2本同時に素早く抜き取れば、】
【無秩序に広がったネジやら鉄板やら空中のガラクタが、尋常では無い手つきで構築されて行き―――、やがて、1体のロボットが完成した。】
【全長30cm程の、小さな箱型。中々デザインも凝っていて、可愛らしい作りであるが、……一体こんな物で、何が出来ると言うのか。】


……こ、こ、こ、ここからたたたちさるのは! お、おお、おまえのほうだっ!
そ、そう……そのひとを……は、はなせっ! このこが、ゆるさねーぞ!

【届いたのは、男の方の願い。しかしながらこの震えた声、……何と頼り甲斐の無い事か。手に持っている物だってそう、】
【その玩具まがいの何かが、彼の武器だというのか。……この場を俯瞰する者が居たのなら、全員が全員、間違いなく女性に賭ける。】

【……このロボット。作動するや否や、眼から青い光線が放出し……しかし即効性はなく、まさかここ一帯を瞬時に焼き払うなんて事はない。】
【それでも執拗に狙っているのは、男の自由を奪う包帯だ……何もしなければ、数秒の内に、徐々に煙が出始め、解かれる事だろう。】
【……と同時に、ロボット自体は女性をターゲットに突き進む。速度は人間の歩行と大して変わらず、対応は容易であろう、が……。】

【何も妨害が無かったのなら、少年は更にロボットを量産しようとするのだろう。ガラクタを念じ、異常な速さで構築する、……この繰り返しだ。】
319 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/05(月) 22:54:24.73 ID:VVODCZLEO
>>314
【こうして夕飯にありつくことになったメルクレイア。席につく頃には空腹が本格的なシグナルを発していた】
【ほかほかの白米の上になめろうを乗せてなめろう丼が完成する。さて食べようか……という時である。少女はスプーンの使用は認めないと言い出した】

【箸しか無いとかそういう理由ではなく、「風習に倣い箸で食べるべき」なのだと。困った表情で少女を見るが異論は認めないといった雰囲気だ】
【確かに彼女の言うことはごもっともだ。ローマにいる時はローマ人がするようにせよという言葉もあるし、これに背くのは失礼に当たるだろう】
【それにこの先似たようなことが会った時箸が使えなくて不便な思いをするのは自分。些か不便になるだろうがこれは素直に従うべきだ】
【…….と、結論付けたメルクレイアはぎこちなく箸を手に取る、というより握る】

うーん…いまいちマッチしないや。これで合ってる?
320 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/05(月) 22:59:46.89 ID:RNkHTAxDo
>>315

ふふ、ありがとう。

【了承を得るとお礼を言って、行縢の隣に座る。】
【柏餅を薦められると、食い意地が張った自分が恥ずかしくなって少し顔を赤らめ】

うーん…、じゃあ、お言葉に甘えて。
…うん、おいし。

【年下の子に恵んでもらうのはちょっと情けない気もしたが、甘味の欲求には勝てず】
【柏餅を受け取って一口齧ると、やはり美味しくて、自然と笑顔が溢れる。】

//すみません、遅くなりました
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2014/05/05(月) 23:05:30.84 ID:cr/5S/DRo
>>319

箸を握り、空いた方の手で、口を覆っていたマフラーを下へずり下げる。
相手が試行錯誤している中、光もまた、なめろうを一口。

美味い。
彼の言葉と違わない、独特の味わいに舌鼓を打たざるをえない。


「………」 もぐもぐ。
「……」
「…」

「ぷっ」


当たり前ではあるが、
322 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/05(月) 23:05:54.54 ID:k0PU/3t90
>>320
「美味しいですよね、その柏餅」

ニッコリと微笑んでそう言った
とは言っては天狗のお面
空いている口のとこしか見えない

「えっと、貴女は学生ですよね?第二ですか?それとも第一?」

唐突に聞いてみる
一応、能力者を調べる為に学園都市に来ているのだ
少女なりに自然に聞いてみたのだが、唐突すぎて不審がられないだろうか

//大丈夫ですよ
323 :柳姉妹 ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/05(月) 23:05:55.67 ID:cr/5S/DRo
>>321
#うげ、途中送信…orz
324 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 23:06:41.77 ID:96PVdOvN0
>>316

【からかうような謝罪については完全に黙殺。どうやらまともに取り合っては分が悪いと感じ取ったようで】
【暇ではないの言葉に対しても一片の手心は加えないよう】

まず名前、と出身国、現在の職業を

【承諾を得て、矢継ぎ早に三つオーソドックスな質問から入る】
【今まで出会った魔術師たちは皆総じて外国人だった。もしかしたら何か共通項があるのかもしれないと】

その棒は、何かの道具ですか? 

【なにより最初から気になっていたのは、その物干し竿のような手の棒であった】
【長物については前に在った魔術師で苦い思い出しかなく、思い出して顔を顰める】
【見せてもらえますか、と聞くが早いか無遠慮に手を伸ばすだろう】
325 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(2/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/05/05(月) 23:11:19.97 ID:Ugx00mnno
>>318

【ブンブンと首を振る彼。否定されたのかと思うが早いか、出現したのは女がゴミといったガラクタ】
【彼が能力者だと気付いた時には、もう彼はスパナとドライバーを手にしていて。正に神速と言うべき早さで、何かが組み上げられていく】
【そして、出来上がったロボット。タダのロボットではないと分かってはいるものの、それが何をしてくるか、予測はできず】

「……そのロボットで、一体何が――――――ッ!!」

【だから、そのロボットの初撃は回避することが出来なかった。レーザーは包帯に直撃し、煙が出、そして燃える】
【当然包帯は焼け落ち―――分断されると同時に、男を締め付けていた包帯はパサリと地面へと落ちた。まるで、生命が喪失した様に】
【自由になった研究者だが、少年を見ることなく奥へと逃げていった。やはり、自分の命が最優先。彼に感謝など、する気もなかったのだろう】

「―――チッ。しょうがないわね。  『Difficile,Quae gravis est,』ッ!!」

【男に逃げられては、情報を手にできない。しかしあのレーザーを吐くロボットが狙っているのは自分だ】
【妨害されたのだ、少々痛い目を見てもらおう―――そう考えた女は初めて少年へと身体を向ける。その眼は、やはり冷淡で】
【持っていた包帯の一ロール――先ほど焼け落ちたそれ――に指で何かを描いて詠唱すると、その包帯は忽ち生命を宿したかのように動き出し】
【彼のロボットへと、まるで蛇のように襲いかかるだろう。しかもその包帯は硬く、そして重い。それが高速で飛来し、直撃すればロボットは倒れるかもしれないが―――?】
326 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/05(月) 23:19:17.74 ID:cr/5S/DRo
>>319

箸を握り、空いた方の手で、口を覆っていたマフラーを下へずり下げる。
相手が試行錯誤している中、光もまた、なめろうを一口。

美味い。
彼の言葉と違わない、独特の味わいに舌鼓を打たざるをえない。


「………」   もぐもぐ。
「……」    咀嚼しながら相手の言葉に応じ、その手を見遣る。
「…」

「───ぷっ」

一瞬の後、そこには思わず左手で口元を押さえ、眼を伏せる光が居た。
笑いを堪えたのか、間の抜けた音が、細い指の隙間を漏れでていく。


「……けほん」

「いや、失礼」「異邦の方、ましてや初めてとなれば……それでも、大変結構だと思いますよ?」
「例え正しい握り方でなくとも、箸で食べるという行為が大事なのです」

わざとらしい咳払いをして、もっともらしい弁を並べ立てる。
あの反応の直後。精一杯のフォローは確りとフォローになってくれただろうか。

「……ああ、ああ」「そういえば、お名前をお伺いしていませんでした」

困った挙句、見え透居た話題逸しを敢行する光だった。

327 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/05(月) 23:19:36.68 ID:RNkHTAxDo
>>322

ふふ、そうだね。

【食が進み、あっという間に一つ平らげてしまう。】
【しかし普通に話しているがこの少女、やはりお面が怪しくて】
【怪しい部分があると魔術師ではないかと疑ってしまうのは、魔術師の職業病だろうか。】

僕は学校には通ってないよ。
年齢的には高校生だけどね。君は中学生かな?

【嘘をついても良かったのだが、恩がある相手にそれも憚れたので、素直に話す。】
【質問自体は不審には思っていないようだ。】
328 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/05(月) 23:24:44.85 ID:EaZMNBfN0
>>324

「あ"ー…?名前はジャン。フランス出身、職業、は…」

完全に事務的モードに入ったらしき相手からの質問。
名前…からして若干違和感があるものの、そこは普通に流れる様子で答えられるだろう。
しかし、職業とはどうしたものか。単細胞と組織の人間から言われる事も度々ある彼女だが流石に正直に答えたらマズイ事は分かる。

「―――…旅人だ!」

言葉に詰まると怪しまれる可能性がある――…そう考えを踏んだうえで堂々とそう名乗った。
せめて旅行者と言えなかったのかというくらいかなりギリギリな言い分である。

「そしてこれは旅に必要な棒だ。色々ぶら下げたり…あれだ、川を渡るときとかに、使ったりとか…
 ――…っと、必需品だから触んなよ。」

そして棒に対しての質問もこの返答。
怪しさ満点にもかかわらず、棒を…魔術を使用する際に使う道具を触られるのは嫌なのか、拒否した辺り益々疑いは深くなりそうだ。
329 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/05(月) 23:30:50.71 ID:k0PU/3t90
>>327
「は、早いですね…」

予想以上の早さの完食にまた驚く
いや、少女が食べるのが遅いのか
まぁ、どちらでもいいだろう
少女はお面を頭の横へとずらし自己紹介

「はい、第二学園中等部2年の行縢 鞍馬(むかばき くらま)っていいます。男の子みたいな名前ですよね…」

あらわになった素顔は中々の美少女
そう言って苦笑いをしている

「学校行ってないって…なにか事情が?」

少し心配そうに聞いてみる
330 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/05(月) 23:33:52.74 ID:kRJydJm00
>>325

【男は生存の糸口を見つけると、即座に逃げて行った。……まあ、今は確かにそうすべきだ、ただ少し、感謝の言葉があっても良いのかな、と。】
【……いや、今は彼に構っている暇はない。恐らくターゲットを逃したその怒りは、間違いなく自分に振りかかる……用心しなくてはならないだろう。】

【想像以上に重い包帯、襲い掛かられたのなら、少年同様小柄なロボットは、倒れるしかない。】
【しかしその直前……"ピー"と虚しく響く機械音が僅かに聞こえなかっただろうか……――瞬間、ロボットは、爆発した。】
【全長30cm、火薬をふんだんに詰め込んだ訳でもなければ、威力は大した事ない。然し爆発というからには、】
【ロボットの部品全てが、ある程度の破壊力を持って散乱する事になる。……どうなるのかは、彼女の運次第だ。】

………――!

【無機質なロボットとは違い、少年の反応は穏やかではなかった。……あの包帯、彼女は自由自在に操れるのだろうか。】
【だとしたら、あの彼がされかけた様に……首に巻きつき、絞め上げられたのなら、その時点で一巻の終わりだ。】
【小型とはいえロボットを傾けたと言うことは、あの包帯には何らかのカラクリが仕込まれているに違いない。……果たして本当に、自分一人で、対応しきれるか。】

【尚も少年の両手の動きは止まらない。初めに繰り出したロボットの最期を見届けながら、1体、又1体とロボットは構築され、】
【今度は右回り、左回りと両方向から彼女に近づかんと、チョコチョコ歩く。……また、その間、瞳はやはり、包帯を無作為に焼き付けようとする。】
【しかしこのロボットが何をするのか、知ってしまえばもう、適切な対応が取れるはずだ……単純な頭数は、2倍となったが。】
331 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/05(月) 23:37:49.32 ID:KJv+E+5/o
>>326
…………
【少女の反応を見るとどうやらこの持ち方は間違っているらしい。この持ち方で食べようとすると食べづらい。とてもじゃないがこんな持ち方では完食する前に夜が明けてしまうかもしれない】

【ちょっと悔しさを覚えたメルクレイアは一旦箸を置いて少女の見よう見真似で持って見ることにした。やはり違和感があるが先程よりは幾分かマシな気がする】
【多少行儀悪く見えるもののなんとか食べられるようになった頃……少女は名前を聞いてきたのであった】

……え?
あぁそういえば自己紹介がまだだったね。食事する前にするべきだった

ボクは佐伯メルクレイア。えーと…アメリカから来たんだ
それで第二学園に通ってる
【メルクレイアはその問いに笑顔で、自分がアメリカからやって来た留学生であることを告げた】


言葉ばかり勉強した結果がここに出てしまったみたい。指が吊りそうだ
【箸をぎこちなく動かしながらもなんとか慣れようと悪戦苦闘しつつなめろう丼を美味しそうに頬張る姿は見る人が見れば滑稽に見えるかもしれない】
332 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/05(月) 23:43:03.61 ID:96PVdOvN0
>>328

【警察の取り調べのような調子で、しかしメモも取らずじっと相手の顔色を窺う少女】
【淀みない答えは特に不審な点は見られなかったが、3つめの現職については、流石に眉を顰めざるをえない】

旅の人がこの学園都市に何用で? 見ての通り、ここは学生の街ですが

【観光と言われればそれまでだが、何の伝手も無しにここに入れるかと問われれば首を傾げざるをえない】
【自分でも言ったがここは学生の為の街なのだから、とますます疑惑の目を深めていき】

それにここでは、能力を持たない者は入関時に止められる筈ですが……

【触れようとして窘められてもなんのその、手を引きつつ咄嗟の思い付きで一つカマをかけてみる】
【しかし少し考えれば分かる嘘だ。その理屈で行けば教師から卸業者までくまなく能力持ちという理屈になるからである】
【この学区だけでも数百数千と人がいるのに、そんな奇跡的な話がある訳がない】
333 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(23) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/05(月) 23:47:55.93 ID:FvoX5pVU0
>>317
「ん。了解した」
「では、暫くは俺とお前での「同盟」を組ませてもらうぜ」
「…でもよ、「マッ君」ってあだ名は勘弁してくれ」
「いくらテメエがチャラチャラしているとて、そのあだ名はっきり言ってセンスがねえ!」
「普通にマクスウェルで良い、分かったか見崎?」

ブツブツと皮肉を口にしながら、見崎の方へ右手を差し出す。

「これは日本でもやると思うが…握手って奴だ」
「仲直りや取引の時だけじゃねえ、決意を示す為にも使われるもんなんだぜ?」
「あと、そうだ…」

もう片方の手で一枚のルーンの札を取り出し、見崎に手渡す。

「これは本当に追い込まれた時だけに使ってくれ」
「俺の魔術で直接ルーン札に魔翌力を施してあるから、魔術の使えないお前でも扱う事ができるだろう」
「効力は「呪い」、傷つけた部分をさらに傷つける事で腐敗させる事が出来る」
「ただし、使えるのは物体だけで「人体」には無理だし、一回使ったら燃えて消えちまうモンだけどな」

334 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/05(月) 23:49:22.31 ID:RNkHTAxDo
>>329

鞍馬ちゃんかぁ。
僕は星宮 晴。よろしくね?

【『ふふ』と柔らかく微笑んで、自己紹介をする。】

事情かぁ…、強いて言えば、面倒くさいからとか?

【冗談めかして言うが、あながち嘘でもないのが困りものである。】
【潜入のために、様々な束縛を受けるのが嫌だったのだ。】
【とはいえこうして質問される度に、自由らしい第二高校に入っとけばよかったなあ、とも思うのだが。】

キミは、どうしてそんなお面をしてるんだい?
そんなかわいい顔を隠すのは、もったいないと思うんだけど。

【露わになった鞍馬の瞳をじっと見つめて、今度は自分から質問をする。】
【『かわいい』という言葉は冗談でもお世辞でもなく、本心からのもので。】
335 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(2/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/05/05(月) 23:55:48.33 ID:Ugx00mnno
>>330
【あっけなく倒れたロボットを見て微かに心に余裕が出来た女だったが、それがまたもダメージを許すこととなる】
【僅かに聞こえた機械音、それがなにか判別する前に―――起爆。ロボットの破片を遮るものは何もなく、女の方へと飛んでいき】
【腕で顔はガードするものの、それまで。防御した腕や胴、脚には鋭いパーツで切り傷が付き、固いパーツで殴打される】
【血を吐き出す程ではないものの……甘く見ないほうが良い、そう思わせるには十分すぎた】

「邪魔しないでよね、全く……クソ、面倒なロボットね―――!!」

【そう言い捨て、瞬時に取り出したのはハサミ。普通のはさみではなく、縫製などに使う糸切りバサミのようなものだが】
【ロボットを倒した包帯の先をチョキリと切ってハサミを収め、代わりにもう片手にも包帯を持ち、両方の包帯に指で何かを描いた】

「『Flamma,Quae gravis est,』!!」

【詠唱をすれば、両方の包帯がレーザーの直撃よりも先に『燃え上がった』。青い炎は、到底現実に出せるそれとは違うものだろうが】
【何より、動き出した包帯はレーザーの直撃を受けても中々焼けつくことはない。そのラグは、2本の包帯を両ロボットへと届かせるには十分だろう】
【そして、ロボットを倒す手段も前回と違い、上から包帯を伸し掛からせる手法だ。これなら、少なからず飛び散る破片を少なく出来るだろうという思惑であって】
【―――しかし、ソレは巧く伸し掛からせることが出来ればの話。それが出来なければ、また別の手段に移るのだろう】
336 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/05(月) 23:58:23.88 ID:cr/5S/DRo
>>331

「……いえ、私から先に名乗るべきでした」
「とんだ失礼を」

「第一高校の千里 光と申します」「どうか、光と」

少しづつ、彼の箸の扱いが様になっていくのを肴に、丼を一口、また一口。
その合間、嚥下しては一言と、咀嚼しながらものを喋らないよう注意を払いつつ、
ぺこりと頭だけを下げ、略式の礼をしてみせた。


「ふふっ……光が言うのもなんですが、美味しいですね」

「第二学園ですか、道理でお顔を拝見した事が無い訳です」

「それで、住まいを"ここ"に?」
「話によると、海外ではこういう形の共同生活は、結構一般的だとか」

──例えば、バラエティ番組にあるように。
外国人が戸惑いながらも日本文化と向き合う様は、往々にして滑稽なものだが。
先ほどの失態の手前。光は吹き出す事なく、彼が箸と格闘するのを見届けていた。
337 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 00:01:10.44 ID:E2R0IZ+L0
>>334
「星宮先輩ですね、よろしくです!」

にっこりと笑ってそう答える

「面倒くさいですか…たしかに勉強とか大変ですけど…」

学校には言った方がいいと言おうとしたが
本人が行かないと決めたのであれば他人である私は口だしはできない
そう少女はそれを言うのをやめた

「か、かわかわ、かわいいって…」

褒められて顔を赤くして照れている

「べつに顔を見られたくないってわけじゃなくて…その…天狗かっこいいじゃないですか、だから私も天狗みたいに…」

なりたいらしい
彼女の隣には棕櫚の葉の団扇が置いてある
これも想像上の天狗がもっている団扇である
338 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/06(火) 00:01:14.96 ID:8D2/H4QZ0
>>332

「……旅人なんだからどこにいたっていいだろ?」

はっ鼻でと笑いながら、しかし言及させるのに飽きてきたのか既に声色には苛立ちの念がちらつく。
実際、相手が言ったような質問をされてしまえば明確な理由などないと分かってしまうのだ。女は学生でも何でもないのだから。

もっとも…大学生も学生として含まれているのなら話は別だが、そこまでの基準や定理は女が知るはずもなく。

「いや知るかっての…
 まあ入関とかオレ通ってねぇし――…あ。」

この発言は嘘ではない。勝手にどこかの国からの密輸ルートから侵入したのであって。

只、そういう風に学園都市に入ったということは、
明らかに一般人はおろか堅気の者でないと見透かされるのは当然で、あって。

「――あーあ…また、ミスった。」

その言葉もまた、弁解する気はないと。
言っているようなものだった。
339 :見崎 寿太郎太 『Level1(13)-多重思考-』E-特殊合金製三節棍 :2014/05/06(火) 00:09:04.80 ID:k69TXWLgo
>>333

「ん?あだ名嫌だった?」
「可愛いと思うんだけどなー、『マッ君』ってさー、マクスウェルだと硬い感じしないー?」

個人的には渾身のあだ名だったのだろう、嫌がられた事に唇を尖らせて不満を漏らして首を傾げた。
「ま、いいか」とすぐに割り切ったが。

「ほほー、これが魔術師の道具って奴か…」
「…使う時が来ない事を願っとく」

マクスウェルの差し出した呪札、それはマクスウェルの魔術そのものを閉じ込めたかのような代物だ。
魔術師から手ずから渡された魔術道具、故に強力な切り札になるだろうが、出来れば使う事がない方がいい。

「んじゃ、同盟よろしくって事で」

呪札をポケットにしまいこむと、見崎はニヤリと笑顔を浮かべて、マクスウェルとがっしりと握手を交わす。
ここに、魔術師と超能力者の同盟は成立した、しかしまだまだ道のりは長い、ここから始まるのだ。

「…早速だけどさ、マクスウェル君、頼みがあるんだけど……」

握手を交わして早くも、見崎はマクスウェルに頼みがあると話し出す、どうやらのっぴきならない事情らしい。
表情にもそれがよく出ている、笑顔ではあるが、冷汗を顔に浮かべ…



「……あのさ、財布………落としちゃったみたいでさ……」
「…支払い……頼めないかな?」

同盟して最初の頼みがこれ、である。
340 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/06(火) 00:15:11.60 ID:QJYGcwSQ0
>>335

(一応、喰らってる……?)

【この型のロボットが出来る事といえば、自動的にターゲットに歩行し、その間瞳からレーザーを放出しつつ、最終的には爆破する、それだけだ。】
【全くと言って良い程、応用が効かない……と言うのは、彼女の思惑通りのままに事が進んだという事実からも、読み取れるのかも知れない。】
【ロボットは恐らく、彼女にとって調度良いタイミングで爆発する。……飛び散る破片も、それに応じて、先程のそれよりも格段に少ない。】

(……いや、相手もこの子のAIが分かってきた、……っぽい。)
(多分同じことやっても、……むだ。イタチごっこなら、作る方のオレが不利になる、から……)
(それなら、思いついた方法を、試してくしか、ない……!)

【その間に作られた一体のロボット。今度、同じく少年は、それを地面に設置するのではなく……利き手である左手で持った。】
【それから、あろうことか、投擲―――、ロボットを手榴弾とほぼ等しい要領で扱ったという事だ。】

【しかしながら、彼の体格は矢張り、"少年"であって……運動神経も、そこまで良いという訳では無いらしい。】
【ロボットが着地したのは、彼女よりも2m程手前。思ったよりも距離が伸びず、そもそも彼女に直撃させる事が出来なかった。】
【空中へ放たれている間に何らかの対処をするのも、或いは先程と同じ様に起爆に応じて自分の急所を護るという手段をとっても良いだろう。】

【そして当の少年は―――疲弊していた。どうやらガラクタを生成させるのは、それなりに精神力を必要とするらしい。】
【少々息切れをしているが故、彼女の眼にも、彼は既に疲れ初めていると、そう見える事にもなるのかも知れない……。】
341 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/06(火) 00:18:23.15 ID:lfmp/hbd0
>>338

【苛立ちを涼しい顔で受け流し、会話の端々で向こうがぼろを出すのを猟犬のように待つ】
【乱暴な口調から、相手は自分以上に短気そうであり。そしてその瞬間は思ったよりも早くやってきた】

――ビンゴ、ですかね

【かちりと脳内のスイッチが噛み合う】
【いや、切り替えたのだ。それが証拠に、もとより冷たかった目の色から完全に温度が消え失せて】

ミス.ジャン、貴女を不法侵入の容疑で連行します
(風紀委員の駐屯)所まで御同行願えますか

【口調は嫌に穏やかながら、淀んだ瞳にはめらめらと強い意志が見え隠れ】
【右手を見えないよう後ろに、腰の手錠に回し。左手をすうと肩の高さまで掲げる】
【力を抜き軽く曲げた膝と油断なく狭めた歩幅からは、出方によっては荒事も辞さない。そんな手慣れた風が窺えるかもしれなかった】
342 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/06(火) 00:28:42.07 ID:m6LPOoZUo
>>337

うん、かわいいよ?

【反応がまたかわいかったため、念を押すようにもう一回言う。】

かっこいいからかぁ…。
そっか、中学生の頃ならそういう憧れもあるよね。

【自分のペンダントのような魔術関連の道具ではないかと、ほんの少し疑っていたのだが】
【この反応からすると嘘ではなさそうだと、ちらりと団扇に目線をやって思う。】
343 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(14) [sage]:2014/05/06(火) 00:35:38.11 ID:CLyOyErDO
>>336
ヒカリ…素敵な名前だね。それにとっても料理上手だ
【ものの好き嫌いは最初に食べたものの味に左右されるという。異国の人間であるメルクレイアがこうして未知の日本料理を受け入れることができたのはこの少女、千里の功績であることはほぼ間違い無いだろう】
【箸の使い方も最初よりかなり上達している。と言っても箸を覚えたての幼児とさほど変わらない程度だが……進歩していることは確かだ】

そうだね。けっこうメジャーな方だと思うよ
家賃も安上がりだし困った時は助け合えるし

そういやけっこう前にここに来たんだけど、君に会うのは初めてだな。良かった、今日はこうして会うことができて
こうして美味しいご飯までご馳走してもらったし

…とっても美味しかった。ゴチソウサマでした!
【なめろう丼は多少時間がかかったものの、箸を使って残さず平らげた】

【さて、美味しいご飯を食べると自然と話が弾むものだ。夕飯をご馳走になった礼だとメルクレイアは食器の片付けを引き受ける】
【食器を洗っている間、この街での暮らしのことや最近あった面白いことなどを楽しげに千里に語りだした】
【これが終わったらすぐに帰るつもりだったのだが、話が弾みすぎた結果つい居座ってしまい……結局帰ったのは夜もとっぷり更けた頃だった】

//と、ここで〆にします
絡み乙でした!!
344 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 00:38:29.47 ID:E2R0IZ+L0
>>342
「〜〜〜///」

可愛いという言葉にまた顔を赤く染め
下を俯き恥ずかしがる

「あっ、でもこの団扇は飾りなだけじゃないんですよ?これがないとちゃんと…」

聞かれてもないのに団扇のことを話そうとして辞め、口を開けたまま固まる
そして冷や汗をかく
魔術師であることは隠そうとしていたのだがボロを出してしまった

「いやっ!あのっ!団扇がないと使えないとかじゃなくて!私は能力者だしなくても…いや!なくちゃいけないんだけど!」

必死に弁解しとうとするも
テンパりすぎてドツボにハマっていく
345 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(2/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/05/06(火) 00:43:32.77 ID:BWE4jSryo
>>340
【二体のロボットが起爆し、自分の作戦が功を奏してダメージの激減につながったことを確認してから女は考える】
【彼の能力についてだ。一応、今までの接触で大体の事は分かったつもりだが】

(彼の能力は―――ロボットの素材を出現させ、そして素早く組み立てる……だけ、のようだけど。
 そして、作られるロボットはレーザーと自爆が武器。速度は人間の徒歩並―――だけど、作成速度が思った以上に早いッ!)

【魔術は精神力を消費する。このまま人海戦術ならぬ"機"海戦術に持ち込まれれば、精神力が底をつくのは遅くはないだろう】
【そして、先ほどのダメージが足を引く。冷や汗を素早く拭って、彼へと向き直せば―――彼も、やはり疲弊しているのだろうか】
【何方にしろ、早めに決着を付けたい―――そう思っていた矢先だった】
【また彼がロボットを作り、向かってくるであろうロボットを予測して包帯の先をハサミで切ったと同時】

「―――! 投げ……!? 『Tonitrua,Quae gravis est,』ッ!!」

【思いもよらぬ攻撃に咄嗟に対処できたのは、やはり長年の魔術師の経験からか。動き出した一本の包帯はバチバチと異様な音を放っており】
【それが投擲されたロボットへと空中で直撃するだろう。この包帯、電撃が纏わりついており、もしかすればそれで起爆するかもしれない】
【要するに包帯でブロックしたわけだが、それが地上に落ちて起爆しても、女にそれを止める手段はない。腕をクロスさせて顔だけは護るが、ダメージはますます増えていく】
【―――しかし、それだけではなかった】

「……『Occide,Difficile』!!」

【投擲されたロボットをブロックした包帯がぼろぼろと崩れ落ちると同時、もう片方の手から伸びた包帯は高速で彼自身へと向かっていく】
【狙いは彼の首だろうか、……と言っても、近づこうとも巻き付くことはせず、先程と同じく首当たりを浮翌遊するだけだ】
【しかし、彼に近づくことが出来たなら当然そのツナギに包帯が触れるだろう。触れたならば、ツナギのその部分はぱっくりと切れるはず】
【つまりそれが、先ほど研究者が恐れていたこと。この包帯には切れ味が付加されているということに、彼も気付くことが出来るだろうか】
346 :ジャン=ロメルク『オルレアンの乙女』C(03)E:旗 [sage]:2014/05/06(火) 00:46:10.50 ID:8D2/H4QZ0
>>341

「うわ、コワ……つまり最初から信用はされてねぇってコトか」

まあガキに信用されても嬉しくないけど――…、肩を竦めてそう笑う
――…さて、これからどうするか。
当然だが、相手の言いなりになって所とやらに同行する訳には行かないし
戦うにしても、相手は手負いだし、こちらも生傷があるしフェアではあるが正直全力でなければ“燃えない”。

「ご同行は…拒否だなぁ!…ひゃっは――、」

ぐるりと手に持っていた棒をまわす。それと共に身に纏っていた大きな布を外せば
あっという間に、“それ”は完成する。

女の身の丈を越える棒を軸とした――巨大な戦旗。

「本当は全力で戦いたいとこだけど、αの旦那のせいで腹がいてぇし…
 やっぱマジじゃなきゃ話にならねーんだわ、オレにとっちゃ!
 まあ、今日のところは―――」

地面に叩きつけた甲高い音が公園に響く。

「―――あばよってとこだ!!」

次の瞬間、辺りに巻き起こったのは小さな竜巻ともいえる突風。
それは女の姿を隠すように生み出され―――、おそらく分かるのではないだろうか。
魔術師というものを知っている人物だったなら、その現象の正体が。

もし相手が何らかの攻撃かなにかをして、女をひき止めないのなら、ジャンは風と共に忽然と姿を消しているだろう。


/すみません。今日は眠気はやばいので落ちさせて頂きます
ロールはここで打ち切っても明日に持ち越しでもお任せいたします

ここまでお相手ありがとうございました!
347 :千里 光『千里陰流』Rank_C(2) [sage]:2014/05/06(火) 00:47:55.80 ID:5bfbLwwho
>>343

「……はい、お粗末さまでした」

自分の代わりに食器を片付けだすメルクレイアに、再度ぺこりとお辞儀をして。
彼の語らいに相槌を打ちながら、卓上を布巾で拭う光。

こぼすのは、やんわりとした笑み。普段、光があまり見せる事のない表情。
他愛の無い、日常。久方振りの事だった、こうまで他人と打ち解けたのは。


"たまには"こういうのも悪くない──
そう思ったのは、学園都市に来て何度目の事だろうか。

弛みつつある自らを戒めるのは後にして、今は目の前の、新たな知己との談笑に専念する、光だった──

#お疲れ様でした!
348 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/06(火) 00:49:35.58 ID:m6LPOoZUo
>>344

……ん?

【『これがないとちゃんと』の先に続く言葉。】
【初めは気付かなかったが、鞍馬が慌ててる様子を見て察して】

ふふ、大丈夫だよ鞍馬ちゃん。
僕も『同じ』だから、さ。

【落ち着かせるためにニコリと笑って、こう語りかける。】
【具体的に魔術師だとは口にしなかったが】
【首にかけたペンダントを握りしめており、それが鞍馬の団扇と同じ『モノ』だという事も分かるだろう。】
349 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 01:01:28.57 ID:E2R0IZ+L0
>>348
「同じ?…もしかして星宮先輩も…?」

直接、魔術師とは言わないが
互いに互いが魔術師だということはわかっていると思い安心する

「よかった…正体バラしちゃったかと思った…」

安心しきったのか、力なくベンチに寄りかかる
もう今後はこんなミスはしまいと少女は思った

「星宮先輩はそのペンダントが…?」

魔術に必要なのかと聞いてみる
350 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(29) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/06(火) 01:02:27.29 ID:lfmp/hbd0
>>346

【拒否されるのまでは想定内、しかしその直後の対応力は相手に方に軍配が上がるだろう】
【逃走を決意してからの一連の流れは少女の思考速度を上回るものであり】
【そして身の丈を超える傍から繰り出されるのは、幾度となく見た力の奔流】

魔術、これは目晦ましの――――!

【惜しむべくは、それまで相手が恭順な態度だっただった事による油断】
【そして、依織の方が風――――『点』ではなく『面』の攻撃に対しての対応力が未熟であった点】
【土埃から両腕で顔を庇い、それでも帽子が吹き飛ぶほどの猛風】
【漸く瞼を開けられるようになった時には、目の前は既に人影の一つもなく】

くっ……、どいつもこいつも逃げ足の速い……――、

【見渡しても気配は既に皆無。やはり連行などと悠長な事をせず腕ずくで行くべきだったかと唇を噛み締めて】
【ジャン、そしてα。依織の脳内に、この日また二つの重要な名が刻まれた瞬間であった】


//では切りも良いので〆で! 
//絡みお疲れ様でした!遅くまでありがとうございます!
351 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/06(火) 01:06:56.22 ID:QJYGcwSQ0
>>345

【自分が機転を効かせた攻撃を繰り出したのなら、彼女はそれに応じて、機転の効いた対策を取る。】
【……一筋縄では行かない相手だ、と言う事は分かっていたのだが、再確認する事となって。】

【やはり、防がれてしまった―――電撃を帯びた包帯は、確かにロボットへ直撃し、その衝撃に耐えられず起爆。】
【部品は、先程よりも広い範囲にわたって散乱する。……矢張り、彼女の身にどう降りかかるかは、分からない。】

【そして今度は、彼女からの先制……防御の手段を持たない少年には、余りにも速いスピードだった。】
【対応する間もなく、包帯は彼の元へ着く。ひっ……と後退りするが、その際包帯に触れた部分のツナギが切れている事には気付かず、】
【先程の様に電気を帯びているという訳でも無ければ、質量のある包帯なのだろうかと画策するしか無かった。】

【咄嗟に、足元にあった鉄板を拾う。それを盾代わりに使いながら、包帯と間合いを取っていく。】
【隙があるのなら、開いた片手だけでもう一つ、ロボットを作ろうとするのだろうが……勿論、所要時間は、2倍近くまで伸びる。】
【追い詰められたのなら、どうやらかなり弱い、らしい……やはり局面は、彼女が優勢であった。】
352 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/06(火) 01:20:48.46 ID:m6LPOoZUo
>>349

うん、そういう事。でももうこんなミスはしちゃダメだよ。
僕は優しいからよかったけど、怖い人だったら大変だからね。

【鞍馬の唇に指を当てようとして、軽く冗談を交えて注意をする。】
【魔術の存在は秘匿が原則とされている。】
【星宮は比較的適当な魔術師だからいいものの、厳しい魔術師だったらこうはいかない。】

そうだね。僕もこれがなかったら、ただの一般人さ。

【魔術師によって装備の必要度は多少個人差があるだろうが、星宮の魔術はペンダント無しでは使えない。】
【彼女にとって必要不可欠、絶対なくしてはいけない、そんな物だ。】

…さて、そろそろ僕は帰るつもりだけど。
夜道は危ないし、家まで送ろうか?
ジュースくらいなら途中で奢るよ、柏餅のお礼にね。

【立ち上がり、『近頃は物騒な事件も多いし』という一言を最後に付け加えて。】
【かくいう星宮も、つい先日魔術師が起こした事件に巻き込まれたばかりなのだが。】
353 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(2/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/05/06(火) 01:28:16.11 ID:BWE4jSryo
>>351
【飛来し起爆したロボットは、前述した通り女に防ぐ術が無い為にダメージがそのまま通り、またも大きくダメージを受けてしまう】
【空中で起爆したことで、前より多く傷を負っているかもしれないが―――それまでである。急所は守った。そして、まだ手は動く】
【女の冷たい視線は、常に彼を追っていた】

「―――ッ! 『Tonitrua,Exacerbatio』!!」

【彼が鉄板を盾にして間合いを取れば、女は苦い顔をし―――その直後、彼を追っていた包帯の先がぼろぼろと崩れるだろう】
【どうやらこの特殊な効果を持った包帯、制限時間が有るらしい。それに彼が気付くかどうかは定かではないが】
【またハサミを取り出してボロボロに崩れた部分を切り除き、指で何かを描いて詠唱。今回は両方の包帯から、バチバチと音がなっている】

【彼がロボットをつくろうとしているならば―――今度は躊躇せず、一方は鉄板へ、そしてもう一方は彼のロボットを作る手へと伸びていくだろう】

「―――……ロボットを作る手を止めなさい。
 その包帯は、「電撃と斬撃」の性質を持つわ。鉄板で防ごうとも電撃は通るし……それに触れれば、皮膚なんか簡単に切れるわよ?」

【そう言いながらも、しゅるしゅると伸びていく包帯。女の言う通り、鉄板に包帯が当たれば彼の片腕は瞬時に痺れて十数秒使えなくなるかもしれないし】
【ロボットを作る手に当たれば軽い切り傷がつく。今のところ大きなダメージとは行かない。つまりそれは、彼に対しての脅しだった】

【しかし、彼にも見えるだろう。女が相当に疲弊しているところが。身体的な部分は勿論、精神的な部分でも】
【一種の賭けである。此処で諦めてくれれば―――そう願う節もあるのだが】
354 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) :2014/05/06(火) 01:31:37.86 ID:E2R0IZ+L0
「う…すいません…」

唇に指を当てられて注意され、反省ささた表情になる
相手が厳しい魔術師ならばまだいいだろう
もしも能力者であったならば事件であっただろう

「私もこの団扇ないと何もできません…」

行縢にとっても、この団扇は絶対に必要な装備
団扇の形状をしていれば魔術は使えるが
この棕櫚の葉以外は慣れていない為に魔術は扱いづらくなる


「あ、そうですね…それでは、お言葉に甘えて…」

行縢の中ではもう少し話したいというのが本心だ
この学園都市に来てから自分以外の魔術師に会ったのは始めてだったからだ

//眠気が…そろそろ〆にしたいですが
よろしいですか?
355 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 01:32:11.76 ID:E2R0IZ+L0
>>354

//>>352宛です
356 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(12) E:ペンダント [sage]:2014/05/06(火) 01:44:43.71 ID:m6LPOoZUo
>>354

ふふ、実は僕、ここに来て魔術師と話するのは初めてでね。
…戦ったことならあるんだけどさ、はは。

【その魔術師との戦闘はあまり思い出したくない記憶で、苦笑いを浮かべる。】
【実のところ、あまり同族の魔術師たちを好いていない星宮。】
【こうしてのんびりと魔術師と会話したのは、学園都市に限らず本当に久しぶりのことで】

じゃあ…、行こうか?鞍馬ちゃん。

【手をつなごうと、鞍馬の方へと左手を差し出す。】
【その手を取ってくれるなら、他愛のない話でもしながら、鞍馬を家まで見送ることだろう。】

//了解です。乙でした!
357 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/06(火) 01:49:46.39 ID:QJYGcwSQ0
>>353

【確かに、不自然……特に自分からは何もしていないと言うのに、この包帯は独りでに崩れ去った。】
【しかし、それがタイムオーバーだったのだと認識するのは、それはそれで時期尚早だ。……気付きはしたが、確信は出来ないという状態で。】
【そうこうしている内に、彼女は新たな属性を帯びた包帯を繰り出してくる……ただし少年は、警戒する事位しか出来無かった。】

……い、いやだ……オレはまだ、……死にたく、ない……

【彼女は自分を[ピーーー]気で向かってきているのだと、少年はそう理解している。……ココで右手を止めてしまえば、それは即ち死を意味する。】
【ならば電撃を喰らおうが、自身の皮膚を切り裂かれようが、この手だけは止めてはいけない……つまり彼女の行動は、今、"凶"と出た。】

【諦めない―――のであれば、ロボットは構築される。これで何個目だろうか……然し、やる事は同じ、】
【迫り来る包帯の隙を突いて、力の限り投擲するだけ……今度は力の加減が良く分かったからか、そのまま行けば、彼女の半径1m程まで近付く。】

【然しその代償も大きい―――少年の姿勢と、息遣いを見れば誰もが分かる事だろう。……これ以上闘いを強いるのは、困難であろうと。】
【実際確かに、そうだった。鉄板を持つ事さえままならず、後退するその姿だって、生まれたての子鹿の如く覚束無い。】
【歩行さえ厳しい状況にあるのなら、包帯一つ、避ける事も厳しいのだろう……時間制限まで、少年は凌げるか。】

358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2014/05/06(火) 01:52:39.32 ID:cNyVrHFp0
359 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 02:02:53.58 ID:E2R0IZ+L0
>>356
「私もです…会ったのすら始めてで…というか魔術師同士で争ったりもするんですね…」

なぜ仲間同士で争うのか
宗教的なとこで理解しあえなかったりしたのだろうか
どちらにせよ、いずれ自分もそんな場面に遭遇するのだろう
そう思うと少し不安になってくる
しかし、星宮に差し出された手
その手は行縢にとって暖かく、優しくて

「はい…行きましょう。」

星宮と手を繋ぎ帰る
他愛もない話をしながら
今は、この時の幸せをしっかりと噛みしめよう

//ロールありがとうございます!お疲れ様でした!

360 :木乃井・カミラ・繭乃【布蛇―Anguis panni―】:Rank C(5/80) E:沢山の包帯 [sage]:2014/05/06(火) 02:19:30.70 ID:BWE4jSryo
>>357

「―――諦めなさい、って言ってるだけなのに……!」

【彼の必死さは、こちからでもよくわかった。ならば、先ほどの行動は自分にとってマイナスに働いてしまったかと舌打ちを禁じ得ない女】
【今までの攻撃を見れば、この少年でなくとも殺そうとしていると思われようが、今の女にそれを考える余裕はない】

【そして、ロボットの構築。投擲。先程より近くに放られたロボットは即ち、こちらへと到達するまでの時間も短く】
【至近距離で起爆を受ければ、今度こそ此方が先に倒れてしまう。それは絶対に避けたい。ならば――――――】


「―――『Difficile,Quae gravis est』!!」


【『攻撃を捨てる』。電撃と斬撃の包帯二ロールを地面へ落とし、ポケットから取り出した新しい包帯に魔法陣を描き、詠唱し】
【素早く向かってくるロボットへと巻きつけようとした。ロボットがひとりでに向かってくるだけのものならば、包帯はロボットに巻き付くだろう】
【そして起爆するだろうが―――そうなっても破片は飛び散らない。硬く、そして重くなった包帯が巻き付いているからだ】

【その間、彼は全くのフリーだ。其処で逃げることも、死力を振り絞ってロボットを作ることも出来るかも知れない】
【だが、最後のロボットが起爆した後、女は包帯を収め、地面に落ちたロールも拾い上げてポケットに入れることだろう。戦意も収まっている】


「……はぁ、もう遠くに逃げちゃったらしいわね。……まぁ良いわ。
 ボーヤ、次は好意的な形で再会することを望むわ。それと―――人の話はよく聞くことね」


【研究者が逃げていった方向を見やり、もうその追跡が不可能なことを悟れば、一つため息を付いて彼へと話し始めることだろう】
【曰く、この包帯を操る女とはまた再会する可能性があるらしい。その後の忠告は、まぁ、倒されかけたことへの一種の恨み節とでも言おうか】
【それにしたって、そう声をかければ女は闇へと消えていく。退くのは女の方だと言った彼の目標は、ひとまず達成されたのだ】

/今日に響くといけないので、ここらで〆ましょう、ロールお疲れ様でした!
/戦闘ロール分、経験値に+3しておきます。ありがとうございましたー!
361 :犬童 創祐【The Creator】 [sage]:2014/05/06(火) 02:49:23.50 ID:QJYGcwSQ0
>>360

【"諦める"という事は、即ち―――……。一度誤った解釈をしてしまえば、その後矯正する事は中々難しい物で。】
【少しばかり、死に対する恐怖に怯えながらも、自分の意識が保てている限りは、戦闘の意思は失わない……そんな様子だった。】

【しかし自分の最後と言っても良い、頼みの綱であるロボットが、包帯に包まれ爆破してしまったのなら、】
【先ずは逃走を想像するが、こんな身体では不可能、ならば他の方法はと、……生への道を全ての思考回路が模索して、】
【然し404。ならば彼女はもちろん、まだ蓄えのある包帯を切って、詠唱して……今度は、自分の首にかけるのだろうと。】
【倒れ込んで、もう一度ガラクタを生成させようと念じるが……もう、限界だった。小さなネジ2つ、出すのが精一杯で。】

【―――しかしどうだろうか。想定外の出来事……彼女が包帯を用意していない、つまり戦闘の意思が無くなったとなれば。】
【彼女が何か話しているらしかったが、その音声は少年の脳を通して処理されない。もう、気絶に近い状態だったのだろう。】
【ぼんやりとした視界の中、彼女が立ち去って行くその様子だけが映し出され、……それから、少年は意識を手放す。】

【パトロールでもしていたのであろう警官が少年の姿を見つけたのは、日もすっかり昇ってしまった翌朝の事。】
【然し何故か、彼が道端で寝ていると言うのは、警官の間ではありふれた日常の一部であるらしく、ただ注意されるだけ、お咎め無し。】
【彼の周りから火薬の匂いがしたりするのも同様、……だったのは、偶然と偶然が重なり合った結果だ。】
【この少年とはつまり、そういう人間……ならば恐らくは次、彼女と出会ってしまった時も、こればかりは変わっていない……のだろう。】


/お疲れ様でした!+3ですね、了解ですー!
362 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(23) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/06(火) 19:54:01.86 ID:Fh/diGi60
>>339
「ーーー……ハッ、それでも風紀委員サマか?」
「まさか、あの生徒の様々な犯罪を取り締まる「風紀委員」が本当は身元の不明な人間に金を「借りる」なんて事はしねえだろうな?」

ククッ、と皮肉を込めた笑みがこぼれる。
そして、元々ポケットから入れていた財布を取り出しながら、

「いや、元々は俺が奢る予定だったのさ」
「お前は魔術師に襲われて大怪我していたしな、見舞いに行く時間も無かったし、退院したのを聞いたから退院祝いで奢ろうと考えていたのさ」

そう言ってレジへ向かい、支払いを済ませる。
だが、マクスウェルの「魔術」について、まだ言い忘れていた事を話す。

「因みに、その札は決して人体には貼るなよ?」
「人体に貼ると呪いが強すぎて貼った瞬間に腐っちまう」
「だから、自分の持つ武器にでも貼るのがベストだ」

そして、踵を返し、出入口のドアに手を掛ける。

「んじゃあ、そろそろ俺も「仕事」の時間だし、帰らせてもらうぜ」
「また会う時はお互い戦闘中じゃなければいいんだろうがな…」

ハンバーガーショップから出て、仕事仲間の指示に従い、また終わらない戦闘へ走っていった。

「ようやく…結べた」
「」

いつもは顰めた表情をするマクスウェルだっだが、今回ばかりのマクスウェルは少しばかり嬉しそうな表情をしていた。

//返信遅れて申し訳ないです…取り敢えずこれで〆ます
//通常ロールなのでお互い+1ということでお願いします
363 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 21:20:20.85 ID:E2R0IZ+L0
第二学園中等部の制服を着た
綺麗な白髪の美少女
片手には通学鞄に棕櫚の葉の団扇を差し
片手にはスーパーの袋を提げて街を歩く
「えーっと…アボカド買ったでしょ?それとスパイスとナチョスに…」

買った物の確認中のようだ

「えーっとそれと…」

そう言ってスーパーの袋を開き確認しながら歩く
前は見えていない、前から誰かがくればぶつかるかもしれない

//イベントに乗り遅れちゃったので絡み待ちです
364 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/06(火) 23:14:51.63 ID:Wi/ZcQ7vo
開発予定区の一角
月の光だけが周囲を照らすその闇の中、その光を浴び流れる一条の輝き

「――――ッ!」

脱力から放たれる一閃
静かな息遣いと刃鳴りを立てるその存在へと視線を向ければ、それは一人の青年だ
刃、日本刀と呼ばれるその武器を一心不乱に振るっている

その男、白野 孝臣の教師としての側面を知る人物であってもその姿を一目を見て彼だと理解できるものは少ないだろう
普段は雑に乱された黒髪は後頭で一束に纏められ、飾り気のない黒縁メガネは外されている
何より、気だるそうに緩んだ目元が今では獲物を求める猛禽類の様に闇を、そこに写した敵を射抜いていた

その雰囲気と刃の鈍い光
非日常に塗れた学園都市とはいえ、その光景は異常が過ぎた
365 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 23:33:02.47 ID:E2R0IZ+L0
>>364
「あの光は…」

スーパーで買い物した物も家に置き
山伏にスカート、天狗のお面、下駄
そして手には棕櫚の葉の団扇といったいつもの格好で学園都市内を探索していた途中
この都市には異様である光を目にしてその場所まで移動した
そこには一人の日本刀を持った男

「あの人も能力者の人かな…?」

もの影からその男の様子を見ている

366 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/06(火) 23:43:23.15 ID:Wi/ZcQ7vo
>>365
その男は10代を中心に発現する能力者というには少しばかり年齢が高い
少なくとも学生という年齢ではないだろう

「………妙な闖入者も居たものだな」

カチャリ、と鞘に刃が収まった
物陰に隠れた筈の鞍馬へとその男の視線は向けられている

「何か用か?
 用がないなら、こんな場所に夜来るものではない」

学生なら尚更だ、と男は続ける
第二学園の生徒である鞍馬なら、その学園に務める孝臣を知っている可能性はある
だが、その雰囲気も風貌も学園に居る孝臣とは違う
この暗闇の中では、余程注意深く彼を確認していなければその2つが同じものだとは思わないだろう
367 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/06(火) 23:52:06.03 ID:E2R0IZ+L0
>>366
「どこかで見たような…いや、でも…うーん、暗くてわからないや…」

学園では授業以外では先生との関わりがない鞍馬
おそらくいつもの格好だったとしてもこの暗さなら鞍馬にはわからないだろう
そして、孝臣に声をかけられビクリと体を跳ねさせ物陰から出てくる

「な、なんでバレるんですか…?」

しかし、鞍馬も今は天狗のお面
顔が見えない為にこちらの正体もわからないであろう
隠す必要はないのだが、念の為にお面は取らないつもりでいる

「特に用はないですけど…あなたはこんなところで何をしているんですか?」

そっちの方が怪しくないかと言わんばかりの質問である


368 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/07(水) 00:08:26.12 ID:xq5Y6qEYo
>>367
「下駄など履くから音が出る
 もし、盗み見がしたいならそんなものは用いるべきではないな」

物陰から飛び出した鞍馬に視線を向けると、先程の抜身の刃のような鋭さが若干和らぐ
その特徴的な姿は学園でも目を引く存在だ

「武芸の歴史について学園都市で研究をしていてな
 時折、このように剣を振るっている」

それは真っ赤な嘘だった
だが、その迷いなく堂々とした様子
それにこの学園都市の性質がそれを嘘とは思わせない説得力を持っていた

「研究区でこのような事をするのは難しい
 だから、このような場所を使わざるを得ない」

故に、この場で剣呑な雰囲気を用いるわけにも行かず
小さく息を吐くとの同じくしてその場の雰囲気も緩いんでいった
369 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/07(水) 00:27:53.32 ID:5eqwMQX10
>>368

ぐぅの音もでないほどの正論を言われ少し落ち込んだ鞍馬
だが、バレてしまったのだからしょうがない

「でも、下駄の方が私的に動きやすいんです…変えるつもりはありません」

でも、悔しいのでちょっとだけ反抗
徐々に目が慣れてきて孝臣の姿をしっかりと確認することができた
やはりどこかで見覚えがあるが、まだそれは口にはださない

「武芸の歴史ですか…たしかに学園都市ならなんでもありみたいですし、ここも人目につかいとは思いますが…」

嘘をついているようには見えない
しかしそれでも、わざわざ人目につかない場所で刀を振るうのに違和感を感じていた

「刀を振るうなら道場とかでもいいんじゃないですか?こんな人目につかないところだと風紀委員とかに疑われちゃうかもしれませんよ?」

先ほどまでの空気が和らいでいる
この男はどこか違う
しかし、悪人にも先ほどの発言が嘘にも見えない
鞍馬の中でなんとも言えない違和感が巡っている
370 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/07(水) 00:44:44.35 ID:xq5Y6qEYo
>>369
「無論、屋内での鍛錬も行うが
 武術の歴史の中で、刃が振るわれたのは屋内だけではない」

尤もらしい言い振りでそんな言葉が男の口から飛び出した
男の靴が地面を蹴れば、小石が小さく跳ねた
アスファルトの箇所とと土の箇所が混じった地面、廃墟に近い開発予定区ならではの地面とも言える

「このような悪路でこそ、足捌きの有効性を実感できる
 そういうレポートを出すつもりだったのでな」

風紀委員、という言葉にもその表情には余裕すら見える

「これでも学園都市に雇われている人間だ
 捕まった所で、上に連絡が行けばすぐさま誤解も溶ける」

だから問題ない、と
鞘に収めた刃を竹刀袋へと忍ばせ、それを背負う

「だが深夜徘徊はたしかに危険だ、それには同意しよう
 君ももう帰ったほうが良いだろう」

そう言うと足早にその場を離れていく
周囲の闇に紛れるようにすぐにその姿は見えなくなっていった

それは鞍馬から逃げるように、とも思えるような素振りだった

//すみません、そろそろ眠りますので〆で
371 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) [sage]:2014/05/07(水) 00:59:13.90 ID:5eqwMQX10
>>370
「足場の悪い場所での鍛錬ですか…」

そう言われるとそうだなと思う
どこかいいように言いくるめられた感じはしたが、鞍馬はそこまでは気にしていなかった

「学園都市に雇われてる人間…ですか」

その言葉に、この男は結構な重役か
どこかのお偉いさんの用心棒か
あくまで武芸は趣味であろう
と、孝臣のレポートという言葉を全く頭に入れずにそう思考する
それならば、剣を振るっていたのはうなづける
第二学園の教師などと微塵も思っていない

「え、あぁ…はい、わかりました。それでは…さようなら」

足早にさる孝臣を見送り鞍馬も帰路につく
孝臣よりも、中等部である鞍馬が深夜に外に出歩くほうが風紀委員に目をつけられる

「でも、あの人どこかで見たような……いや、そんなことより早く帰らなきゃ…」

鞍馬も小走りで帰っていった

//はい、お疲れ様でした
おやすみなさい
372 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(43) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/07(水) 20:21:23.57 ID:suBAzYzn0

【夕方の商業区、大通りの賑わいから一歩脇道へ逸れれば】
【そこは洒落たレストランなどからは数段落ちる小汚い食事処などの薄暗く狭い道】
【早やアルコールの入り気を良くした者たちが気炎を上げる傍らで、ごみ箱の横に一人の学生が】
【しゃがんでいるので顔は不明瞭だが、第一高校の学ランを着、帽子の下から覗く瞳はやけに真剣で】

【目線を合わせているのは一頭の犬、それも首輪の無い汚れた雑種である】
【数拍の沈黙を置いて片方が差し出したのはビーフジャーキー。恐らくコンビニに在るお摘みの一種であろうが】
【掌に乗っかったそれを犬の湿った鼻がふんふんと嗅ぎ――――すぐさま、興味のない素振りで事も無げに駆け去る】
【残された人間の方は暫く硬直していたが】

……ふん、馬鹿馬鹿しい

【落胆を塗り消すように大袈裟に肩を竦めてぼそりと一言】
【その後は一しきり、動物と喋れる訳がないとか何とかぶつくさ呟きを漏らしていて】
【いつの間にか通行人の視線を集めていた事に気付くと、取り繕うように膝をはたき、早足で歩きだした】
373 :千里 光『千里陰流Rank_C(3)』 [sage]:2014/05/07(水) 21:07:44.17 ID:UNouYvXOo

「……いらっしゃい、ませ」

きぃきぃと耳障りな音を伴い、揺れるブランコに向いて──……ぽつり。
愛想の無い、機械的な声が、まだ闇に染まりきっていない宵の空に鈍く響いた。

ぺこりとお辞儀をするものの、本来居るべき客の姿は、そこには無い。
少女、光が居たのは開発区の外れ、今は公園として扱われている工事の予定地での事だった。


「虚しい、です……」「……お金を稼ぐというのは、難しい事だったんですね」

"生活費を稼ぐ"必要性に差し迫られ、アルバイトの面接に向かったのが三日前。
採用されたのが、商業区に進出している某コーヒーチェーン。
現に、少女の手にはそれらしきロゴが刺繍されたグリーンのエプロンが握られていた。

そして今日の初出勤を終え、──光はこうして、暗い面持ちで接客用語を暗唱している。


家ですれば良いものを、わざわざ屋外で敢行してしまったが為に、その姿は変質者と呼んでも差し支えなく、

「たいへんおまたせいたしました」  抑揚の無い声が、周囲に虚しく響き続ける。
374 :斎藤 烈 『水操作Level1(15)』E:特筆点無し [sage]:2014/05/07(水) 21:31:31.03 ID:NT9ZRhLW0
>>373

「んー……もうちょっと笑顔で、どう?」

千里の右側、やや離れた場所からそう声がかかる
そちらを見れば片手を腰に、もう片手を顎に添えて、難しそうな表情をする一人の少女
暗い世界に溶け込む紺のセーラーを身につけた彼女は、一見すると中学生にも思えるが……

「バイトって大変でしょ?あたしも最初は、慣れなかったしなぁ」

その言葉からして、最低でも高校生ではあるようだ
練習なら付き合おうか?と笑いかける彼女、実は、千里が一時的に身を置いている<ファミリー>のメンバーなのだが
千里は、果たして彼女のことを知っているのだろうか?


//ファミリー化入部中ということで、既知関係はそちらにお任せします!
//対応しやすいように文を練りましたので、お好きなようにして頂ければ……!
375 :斎藤 烈 『水操作Level1(15)』E:特筆点無し [sage]:2014/05/07(水) 21:33:40.42 ID:NT9ZRhLW0
//おおっと化入部じゃなくて居候でしたね……申し訳ないです
376 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage]:2014/05/07(水) 21:39:50.61 ID:0lUSymOTo
>>372
会話をしていない期間が長いこと続くと、久しぶりに出した自分の声が、思っていたよりも大きくなってしまうことがある。
夏目という名の少年もまた、長い間言葉を発していない人間のひとりであった。──つまり、何が言いたいか。

「……あいつ、案外可愛いところもあるんだな」

という彼の感想が、誰の耳に届くことも意図していなかったその呟きが、当人のもとに届いてしまう恐れがあるということだ

夕暮れ時、たまたま商業区をのんびりと歩いていた少年は、たまたま幾らか注目を集めていた女子生徒の存在に気づいた。
何と無しに眼を凝らしてみれば、それはかつて無愛想ながら傘を貸してくれた少女のように思われる。
あのときの姿と、いま犬になんとか餌をやろうとしている少女の姿。そのギャップに、思わず口を開いてしまったのだ。

彼はいつものようにフードにマスク、手袋も忘れていない。その姿は却って、野次馬の中でも目立っているかもしれず。
名状し難い微笑ましげな表情を浮かべる少年と、彼女の目が合う……なんてことも、もしかしたらあるかも知れなかった。

/まだ、大丈夫でしょうか……?
377 :千里 光『千里陰流Rank_C(3)』 ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/07(水) 21:52:17.28 ID:UNouYvXOo
>>374

「──斎藤さん」

不意を打つようにして、右手からかかる声。一瞬びくりと背筋を震わせ、恐る恐るそちらを見遣る。
そして、相手が見知った人物であると知ると、僅かにその態度を軟化させ、彼女に向けて頭を垂れる。

同じ<ファミリー>の構成員で、名前は斎藤 烈──だったと記憶している。
面識はあったが、深く話し込んだ事は無かった。一部を除き、同居人達との人間関係は未だ築けていない。


「笑顔、ですか──」
「いかんせん、ああいった社会経験には、恵まれてこなかったので……」

──笑顔。
斎藤の言を反芻し、困ったとばかりに黒一色のマフラーで覆われた口を押さえる。
溜め息混じりの言い訳じみた言葉を連ねながら、僅かに視線を、地へ伏せた。


「……ちょうど、勤め先の店長にも同じことを言われた次第でして」
「是非とも、ご教授頂きたいものです」

光の偏見だが、外見や物言いから察するに、斎藤は笑顔が得意な部類のように見える。
そんな彼女の指南とは、有り難い。視線を真っ直ぐ彼女の方に戻し、真面目な表情で改めて礼をした。

して、笑顔の指南とは何なのか──それは、光自身にもわかっていない。笑えば、いいのだろうか。
378 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(43) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/07(水) 21:53:48.61 ID:suBAzYzn0
>>376

【今日も特筆すべき点のない平和な一日となる筈だった】
【膝を叩き、通り過ぎざま――――吐かれた言葉にびくっ! と硬直】
【恐る恐る振り向けば見覚えのある、いやあり過ぎる、特徴的なフードの少年】

……、

【突然立ち止まったので、その背にぶつかった通行人が文句混じりに脇をすり抜けていく。それにも構わず】
【口を開きかけて、出るのは音にならない声。薄ら紅潮した顔、見開いた目がうろうろと相手の顔辺りを彷徨う】
【半拍休んで、それから前触れなく。男の方へつかつかと無言の気迫を纏って歩み寄るだろう】


//大丈夫ですよ! よろしくお願いします
379 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage]:2014/05/07(水) 22:03:25.32 ID:0lUSymOTo
>>378
少女が自分の呟きにびくりと身体を硬直させる頃、失言の声量の大きさに気付いていなかった少年は、
なんとも言えない表情のまま、声を掛けるかどうかを迷っていた。……しかし、目が合う。

「……あれ、」

僅かに朱の差した頬、落ち着きの無い視線。
蛇に睨まれた蛙のようにその場に硬直しながら、彼の脳裏でハザードランプが点滅する。……まずい。

「い、いや、ちょっと、おい……」

純粋に、怖かった。何が彼女をこうしてしまったのか、それは明らかで
明確な弁解の言葉も見つからないままなんとか後ずさりを繰り返し距離を取ろうとしていた少年の背に、残酷な冷たい感覚が走る。

「──あの、えっと……?」

既に店じまいを済ませた店舗のシャッターに、背中を合わせ。逃げ場の無くなった少年は、両手を上げて少女の様子を伺う……。
380 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/05/07(水) 22:07:01.87 ID:c9xjQcTWo
【あの非日常な体験をした次の日】
【あまりにも唐突に始まったそれはまた唐突に終わりを告げ、まるで夢ではないかと思わせる】
【本当に夢だったら良いのだが、残念ながら黒猫だった頃の感覚がまだ残っているので現実だったのだろう】
【兎にも角にも、今日はとある約束の日】
【自分のミスで取り付けてしまったのでまさかすっぽかすわけにはいかない】
【いくら早瀬でもさすがにそこまで畜生ではない、してしまった約束はきちんと果たす】
【ただ約束をするような相手が居なかっただけ、約束など何年ぶりだろうか】

……えっと、ここ、か?

【目立たない普通の服装で指定された場所へ】
【予定時間よりかなり早く来た。時間前行動は大切だと思っているので特に早瀬は何も思わない】
【道の脇辺りでボーっとしながら、待ち人を待つ】
381 :斎藤 烈 『水操作Level1(15)』E:特筆点無し [sagesaga]:2014/05/07(水) 22:11:16.05 ID:NT9ZRhLW0
>>377

「……もー、そんな改まった呼び方なんてしなくっていいんだよ?」
「イソーローだとしても、ちゃんと"家族"なんだから、さ」

困ったように笑い、頭を下げるのを見て慌てて制止を
照れ臭そうにしながら頬を掻き、慣れない空気を変えんと話題を逸らす


「……家族の悩みはあたしの悩み、モチロン、手伝ってあげる!」
「じゃぁねー……まずは、大きく口を開けてみよっか?」

それから、見づらいからマフラーをとってもらえる?そう言って、見本を示すように烈は、口を大きく"あ"の形に広げて見せる
こういう風にだよ、と伝えたいのかしきりに指で自身の顔を指差しながら
382 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/07(水) 22:18:39.85 ID:eCBQ8k1To
>>380
【早瀬が予定より早く来て待ち合わせ場所で待っていた頃。その約束を交わした相手はというとのんびり身支度をしていた。早瀬と違い時間に間に合えばそれで良いという考えだったのだ】
【そしてそれからしばらく経って時計が丁度、約束の時を告げた時。約束の相手……メルクレイアは悠々と目の前に現れた】

うん。時間丁度だ
約束ちゃんと覚えててくれたんだね、タクマ!
【この前の白いワンピース姿はどこへやら、ピースマークが配われた黒のパンキッシュなパーカーにスパッツ。手には革の指だしグローブという出で立ちだ】
【あの時は服装の効果もあって少女のような雰囲気だったが今はその逆。そのイメージの変わりように、よく似た別人と遭遇したような錯覚を覚えるかもしれない】
383 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(43) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/07(水) 22:19:08.07 ID:suBAzYzn0
>>379

【がしゃんと二人の間の沈黙を、間抜けな金属音が遮る】
【依織の温度を失った眼差しが一瞬シャッターにちらと向けられ】

【すぅ、と、中空へ持ち上げられた右腕は空を掴むように】
【男の掲げられた両手の間へ、少女の小さな手が滑り込む】

――――貴方は

【男の胸元に指を立て、触れるか触れないかのぎりぎりの境】
【顎を上げ囁くような声は、それでも耳に入るよう、精一杯爪先立ちで相手の顔近くまで】


“何も見ていない”

【ぼそりと、抑揚のない声で一言】

いいですね?

【念入りに声を抑え、千切って捨てるような警告】
【言葉少なだがこれが全てだといわんばかりに、愛嬌の欠片もない無表情で首を傾げる】
【頬の赤みが残っていなければ、その顔は蝋人形のように人間味を欠いているようで――】
【ある意味よほどの窮地と、推測できなくはなかった】
384 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/05/07(水) 22:30:54.64 ID:c9xjQcTWo
>>382
……………はっ

【いかん、ボーっとしすぎてウトウトしていた】
【どうやら相手は時間丁度に来たらしい、まあこっちが勝手に早く来ただけなので特に何も言う事はない】
【ともかく以前より来ていた事を悟られないようにしたい、きっと相手はバツが悪くなって嫌な雰囲気になるだろうから】

………約束はちゃんと守るし、俺の自業自得な部分もあるしな

【しかし、何というかオシャレだなと思う】
【服装が少し違うだけでこんなにも印象が変わるのか】
【前回は少女のように見えたが、今は少年のよう。正直言って性別がどっちなのか本気で分からなくなってきた】
【………っと、じっと見つめては失礼だろう。変な顔をしていなかっただろうか】
【他に話す話題もないので無言を継続する】
385 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage]:2014/05/07(水) 22:31:04.65 ID:0lUSymOTo
>>383
視界一杯に右腕が伸びる。眼を瞑ってしまいたくなるのを抑え、その行方を追いかける。
ユーモアもへったくれもない、無機質な声。こんな声を出すことが出来る女子高生が存在するのか。
ただただ恐ろしかった。声を出すことすらも憚られ、こく、こく、と、彼は何度も頷いてみせる。

(──よし)

これで少女が収まってくれれば良いのだが……いまいち確証が持てない。
そこで少年は、念には念を入れ、少女をフォローすることにした。


「あ、でも、あんたの気持は分かるよ。俺もこのまえ、なんか一日だけ動物と話せるようになって……そのあと飼犬に話しかけたりとか、したし」

中途半端なフォローが火に油を注ぐこともあるなんてことは、彼は露程も考えてはいなかった。
普段は面倒くさいほどに熟慮を重ねて喋るくせに、冷静さを欠いてしまうと何を言いだすか分かったものではない。
これで安心だろ、みたいな恐る恐る少女の様子を伺う視線が、何となくうざったい。

脳裏に思い描くのはすぐ先日、ハリネズミとなっていつもより巨大な住宅街を駆け抜けた一日のことである。

──まさか相手も同じような経験をしていただなんて、まったく思ってもいない。
386 :千里 光『千里陰流Rank_C(3)』 [sage]:2014/05/07(水) 22:31:34.41 ID:UNouYvXOo
>>381

「では、烈さんと」
「……殿、の方が良かったりは、しませんか?」

どうやら"さん"は譲れないらしい。
あるいは、と真顔で冗談めいた選択肢を提示しながら、そして──「家族」。

またも、烈の言葉を輪唱する。その言葉に思う所のある光だったが、口をつぐむ事にした。
──彼女の意を汲むのなら、ここで否定するのは野暮というものだろう。


「……ほへへ、もんらいありまへんか?」

口全体を覆っていたマフラーを顎までずり下げ、烈に倣って口を大きく広げる。
生来大食いでも無く、声を張り上げるような性分でもない光にとっては、久々の経験だったかもしれない。

"これで問題ありませんか?"と、抜けた口調で烈に問う。
……この時点で既に口角や頬のあたりがひくひく痙攣していたが、今の所は及第点を維持している光だった。
387 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(43) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/07(水) 22:45:00.03 ID:suBAzYzn0
>>385

【びくりと肩を震わせること二度目】
【宥めるような声に眉を寄せ顔を深く伏せて、その表情はまるきり帽子の下に隠れてしまう】
【だが火に油を注ぐというより、今度は怒りの色は少ない長考状態に入ったようで】
【前にもあったような、間の悪い静寂が両者間に流れる】

……それを本気で言っているなら、精神科に掛かる事をお勧めします

【暫くの沈黙から覚めた時は、すっかり元の冷たい声色でばっさりと。相手の奇想天外な体験談を一刀の下に切り捨てる】
【かと思えばぷいと向こうを向いて腕組み、なにか忘れ物でもしたようにそわそわと】
【男からは隠しているが、なにやら物凄い勢いで口が動いている】
【もし今の少女に息が掛かる距離まで近づく勇気があるなら】


ネコ――――違う、ウサギ――――いや違う、カラス――――もない、……

【こんな早口の呟きが聞こえるだろう】
388 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/07(水) 22:45:47.69 ID:eCBQ8k1To
>>384
なんだか目つきがぼんやりしてるけど大丈夫?夜と言ってもまだこんな時間だよ。寝るにはまだ早すぎるんじゃない?
【今日は大事な約束の日。バニラアイスとチョコミントアイスのどっちが美味しいかという論争にケリをつける日である】
【他人からすれば心底どうでも良い、なんとも平和な争いの決着が今夜つく。始まる前から眠られては困る】

早速冷たいアイスを食べれば目も覚めるさ。確か商業区にショッピングモールがあったね。あそこのフードコートにアイス屋があるらしい
そこで食べ比べしようじゃないか!
【そう言って取り出したのは商業区にあるとあうショッピングモールの地図。フードコートには確かにアイス屋があった。多くのメニューを取り揃えているチェーン店らしい】

ほらほらボーッとしてないで、早くしないと閉まっちゃうよ!
【早瀬の服の袖をつまんで、早く行こうと引っ張る。どうやら余程楽しみにしていたらしい】
389 :斎藤 烈 『水操作Level1(15)』E:特筆点無し [sagesaga]:2014/05/07(水) 22:49:27.89 ID:NT9ZRhLW0
>>386

「ま、しかたないのかな?……あ、殿はサスガに無しで」

慣れたら呼び捨てでもアダ名でも大丈夫だからね、と念を押して笑顔講座へ
マフラーをズラしてくれたことに軽く礼を述べ、千里の口の動きを確認してから次の動作へ

「そうそうそんな感じ……じゃあ次、口の隅っこを指でおさえて、動かないようにしながら」
「こうやって……クチビルを合わせないように、口を閉じてみて?」

うんうんと満足そうに頷いてまたしても見本を示す、要するに"あ"から"い"へと口の形を変えろということ
烈の指示通りに上手くこなしたのならば、ぎこちないながらも笑顔を作ることができる筈だ

―――先ずは形を意識することが先決、とは何処で聞いた言葉だっただろうか
笑顔の形を覚えてしまえば、そのために動かす必要のある筋肉も、自ずと分かるようになる
そうすればより自然で、より印象の良い笑顔を生み出すことができるのだ
390 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/05/07(水) 22:58:11.88 ID:c9xjQcTWo
>>388
………んー、平気だ平気
【ちょっと眠気が襲って来たがもうどこかに行ってしまった】
【いや別に眠ろうとするつもりなんて微塵も無かったんです、ボーっとしてたら眠くなっちゃうんです。と心の中で言い訳をしてみる】

お、おい引っ張るなって……ちゃんと歩けるんだし

【突然服の袖をつままれたのでビクリと体が跳ねる】
【さすがに引っ張られていくのは恥ずかしいし慣れない、なので手をそっと振り払って早足で前に進む】
【商業区なら毎日買い物で来てるので詳しいつもりだ、目的地のショッピングモールの場所も分かっているのでそのまま足を進める】
391 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage]:2014/05/07(水) 22:59:01.77 ID:0lUSymOTo
>>387

少女の肩が再び震えるのを認め、ようやく彼は自分が余計なことをしたということに気がついた。
まずい、また爆発する。そんな風に身構えるがしかし、少年の危惧したように彼女が怒りだす事はなかった。
むしろ何か、考え事をしているようにも見える……。

「なっ……い、いや、本当だって。そういう異能を使う奴がいてさあ……」

まさか信じてもらえないなんて。少しだけショック。冷たい声音は素っ気なく、ついつい言い返してしまう。
しかし一向に、少女からの返答は無い。理由は簡単。少女は再び、自分の世界に入ってしまっている。

怒られ、口止めされ、精神科をすすめられ、無視され……。
あれだけ怖い思いをしたはずの少年の中に、懲りない対抗心が鎌首を擡げた。

「……っ」

こっそり、こっそり、どうせ考え事に集中している間は気づかれないだろうと高を括って忍び寄れば
聴こえて来るのは何やら動物の名前。──ピン、とくるものがあった。

「──ハリ、ハリネ……」

今度ばかりは声量を間違えない。少女の耳にぎりぎり届くか否かというような呟きが少年の口から漏れる。
にべもなく一刀両断しておきながら……もしかして少女も、あの場にいたのではないか。
彼女の呟きから生まれたひとつの推論が、後先考えない彼の行動の支えになっていた。
392 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(43) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/07(水) 23:10:13.23 ID:suBAzYzn0
>>391

【男の予想は大当たり、他人事のように言うが依織もほかならぬ当事者の一人であり】
【相手の滑らせた口を元に、拙い推測を並べていくもどれもいまいちぴんと来ない――――と】
【頭を捻るうち、襟首を擽るように耳横を通り過ぎる、密やかなさざめき】
【瞬間ぱっと脳裏に過ぎるのは、刺々しくも丸っこい、小さなシルエットで】

なっ、嘘――――……!

【ばっ、と腕を解いて顔を返せば、間近で囁く男の顔】
【上から下までじろじろと無遠慮な視線が男にぶつけられ】
【ぱちんと電気をつけたように、ハリネズミのくりくりした瞳と男の目が突如重なって見えた】
【毒気を抜かれたように――短い間ではあるが――そこにはああ、とただ納得するだけの少女がいた】
393 :千里 光『千里陰流Rank_C(3)』 [sage]:2014/05/07(水) 23:10:22.51 ID:UNouYvXOo
>>389

「……」

すいません、と口を大開きにしたまま、会釈と目配せで意志を伝える。
記憶の通りならば、烈は光の先輩に当たるはずだ──
いかに人当たりの良い彼女相手と言えど、呼び捨てが出来るほど、光は人付き合いに長けた人間ではなかった。

そして。
いよいよ笑顔を作るようだ、示されるがまま親指と人差し指で口角を押さえ、そのまま歯を合わせようとする。
慣れない動作に表情筋の痙攣は一層激しさを増していき──


「……どうでしょうか?」


こうして出来上がった表情は確かに、広義には"笑顔"と呼べるものだった。
笑顔は笑顔、尤も明らかに悪人面──不必要に歪んだ口角と、それに伴って攣り上がる目尻。
そして指に力を加えすぎているのか上向いた眼から向けられる、人を見下すような視線。

……今の光の表情を端的に表すならば、"主人公を謀略に陥れた瞬間の敵軍師"といった形容が相応しいだろうか。


「我ながら、中々の出来……だと思うのですが」

そしてどや、と言わんばかりの声音で問いかける、光の声。
夜の公園というロケーションもあり、その取り合わせはなかなかのシュールさを醸しだしていた。
394 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/07(水) 23:11:13.14 ID:eCBQ8k1To
>>390
頼むよ。これくらいで眠くなってちゃ夜遊びできないよ
【本来なら学生は家でゆっくり過ごすか寝ている時間なのだが、そんなことは関係無いようだ】
【早瀬が歩き出したのを確認すると満足して、手を離す。隣には立たず、ちょっと斜め後ろからついて歩く】

そうそう、あの猫たちのことなんだけどね。家主に話をしたいんだけどその家主が見つからなくってね。まだ交渉には時間がかかりそうだよ
【先日話していたレオンの仲間と思われる猫たちの話をする。自分一人が住む家ならともかく、今住んでいる廃ビルには他の住人もいるので勝手に飼うことはできないのだ】

でも……猫たち自身はどう思っているんだろうね?もしかしたら飼われることよりも野良で自由に生きたいと思ってるかもしれない
【そう思ったのは昨日のとある騒動のせいである。人間と動物は言葉を交わすことができない。仕草や表情から人間はその真意を解読しようとするが、果たしてそれが全て正しいと言えるだろうか?】

タクマ、猫の親友を持つキミはどう思う?
395 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1 :2014/05/07(水) 23:25:32.67 ID:c9xjQcTWo
>>394
【普段夜遊びなどしないのでそんな事を言われても困る】
【そう、自分は真面目で善良な一般生徒。影が薄いけど】
【さて、手を離してくれたので少し距離を取る。距離感って大切だよねと思いながら】

まあ、あいつらも本当は飼われたくないって思ってかもしれないしな
………どっちにせよ、俺は好きにさせるけどな。あいつらにも意思があるんだから行動で示せるだろ、そういう事くらい
【黒猫になったから何が分かったというわけでもないが、行動による意思疎通なら出来るだろう】
【どちらにせよ自分は押し付けるつもりなどないし、選びたいように選ばせてやるまでだ】
396 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage saga]:2014/05/07(水) 23:34:07.64 ID:0lUSymOTo
>>392
少女の反応を見るに、どうやら自分の推測は当たっているらしかった。
ひとつは、自分の予想が当たったことに対する喜びとして。
ひとつはあの数奇な体験を共有出来る相手を見つけたことに対する嬉しさとして。
そしていつも主導権を握られてばかりの少女の意表を突けたということで、──少しだけ得意気に、にっと笑って見せた。

「やっぱり。あんたもそこに、居たんだろ?」

それは、全くの偶然といえた。
それだけに、いまばかりは、少女の恐ろしい側面を忘れて素直に喜ぶことが出来ていた。
397 :斎藤 烈 『水操作Level1(15)』E:特筆点無し [sage]:2014/05/07(水) 23:38:46.64 ID:NT9ZRhLW0
>>393
「うん、上出来!」

右手でびしりとサムズアップをひとつ、千里を安心させるように笑いかける
笑顔を作り慣れていないのだとすると、最初は上手くいかないのが道理というもの
今となっては上手く表情を作れる自分でさえも、最初はなかなか上達しなかった

「それじゃ、今までのを繰り返して……あ、慣れてきたら指は無しでね?」
「だんだん動かしかたが分かるようになってくると思うから、それまで何回もジミチに積み重ねること!」

塵も積もれば何とやら、一回の動作では微々たる変化でも、それを積み重ねることで徐々に変化は現れる
―――いつ頃現れるかは、明言できないが


「それから、発声練習も一緒にやるならこうやって―――」

烈の講座はまだまだ続く、この勢いのまま続くのならば、恐らくは数時間ほど
それに従えば、笑顔、発声から接客における精神に及ぶまで、様々な事を教えてくれるだろう
ただのバイトにしては些かやりすぎな感が否めなくもないが、それがこの少女のやり方なのだ
但し、教えられたそれらを全て頭に記憶するかどうかは、千里次第だ―――


//ごめんなさい、少々外出することになりそうなので無理矢理ですが〆に向かう形で
//短い絡みになってしまって申し訳ないです、次はもう少し長い絡みもできるようにしますね
398 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/07(水) 23:41:24.37 ID:LAIJRx+Oo
>>395
あぁ、キミの言う通りだね。ボディランゲージは万国共通だもの
きっと伝わるよね?
【早瀬の言う通り、彼らだって態度で自らの意思を伝えることができるはずだ】
【もし家主に許可を得たとしても、もしあの猫たちが望まないのならば新しい住処を見つけてやろう。とメルクレイアは思った】


【さて、そうこうしているうちに件のアイス屋が見えめた】
【ここでならバニラやチョコミント以外のものも食べられるはずだ】
【扉をくぐり抜けてさっそく席につくと、用意されていたメニューを広げて鼻歌交じりでメニューを決めはじめる】

【タクマはバニラでいいよね?ただのバニラで

399 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/07(水) 23:45:00.04 ID:H4FWk6UqO
//すみません!急用が入りましたので今回のロールを一旦凍結させてください
400 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(43) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/07(水) 23:49:51.56 ID:suBAzYzn0
>>396

【広い街で偶々異能の被害者もとい体験者がぶつかる確率など万が一にも等しい】
【偶然とはいえ話の切り出し方もタイミングももってこいだったろう】
【しかし、今回はさにあらず】

居ません――いえ、知りません。 妄想、世迷言も大概にしてください

【共有する相手にしてはお門違い、相手が悪かったとしか慰めようがない】
【男の明るい顔とは裏腹に、許されるなら今すぐ、お互いの頭をぶつけて記憶を消去したいとばかり】
【少女の方は歯軋りしかねない苦々しい表情】

もう一度言いますが、貴方は何も見ていない。 それに間違いは無いはずです――…

【しつこい様に同じ言の繰り返し。いい加減にしろと言いたげな顔つきはしかし】
【先のような目先事のみの怒りではない、取り繕うための安易な脅迫でもない】
【威圧感だけは変わらずあるものの、焦りのような心配のような、うすっぺらな底が透けて】
【まるでそれは昨日の出来事を指すような――】

【最後は声が絶えかけたが、それでも尚言い切るのは単に強引な性格のささやかな恩恵といえた】
401 :千里 光『千里陰流Rank_C(3)』 [sage]:2014/05/07(水) 23:56:00.03 ID:UNouYvXOo
>>397

「ふっ」

流石私、と言わんばかりににんまり顔を歪めて頷く光。
もしもこれが映像作品のワンシーンだったなら、間違いなく作品屈指の顔芸として語られる光景だったろう。

烈のアドバイスを受けて、もう一度、またもう一度と笑顔を象る。
いつしか指南の内容は笑顔の作り方だけに及ばず、接客のいろはにまで拡大していく──


「……なるほど、そこをこうするのですか」

少なくとも、感情表現以外の要項について言えば、光の物覚えは早かった。
少々ズレた感性を持ってはいたが、性根は真面目な光は烈の教えを事細やかに記憶していく。
そして、数時間における指導は、着実に光に接客術というものを身につかせていった。

これで、笑顔以外については店長から叱責される心配も無くなるだろう。
終始烈に謝意を感じながら、彼女の指南を最後まで受け入れていく──

烈から伝授された"笑顔の作り方"についても、隙を見て訓練を続けようと決意する光だった。
402 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(11) :2014/05/08(木) 00:01:30.83 ID:TTzCfKgXo
>>398
そゆこと、脳みそあるんだから存分に使えってんだ
【いくらでもやりようはある、工夫次第で】
【まあ、ともかくあの猫達はきっと大丈夫なのだろう。こんなにも優しい奴が気にかけてくれてるのだから】

【店に入る。向い合って席に着く】
【どうにも落ち着かなさそうにキョロキョロしてみる、こういったところは初めてだから落ち着かないのだ】

へっ?あ、あぁ
そっちは……チョコミントだろ?

【落ち着かない間突然声をかけられてしまったので素っ頓狂な情けない声を上げる】
【相手がこちらの好物を指定してきたのだからこちらもそれに倣わなければ】
【元より、そのつもりで来たのだが】
/では凍結いたします!
403 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage saga]:2014/05/08(木) 00:13:11.47 ID:XKprJD6po
>>400

いい加減、観念して正直なところを喋ってくれるはずだ。
当然そうなるものだと思っていた少年は、つまり、少女の頑固さを侮っていたのだ。

「いや、それは無いだろ。さっきだって明らかに──」

断固として認めようとしない少女、口を尖らせ反論を試みてはみるものの、少女の表情は苦々しい。
妄想を一蹴するというだけなのであれば、このような表情をしたりするだろうか。
やはり、何かしらは関わっているはずだ。……しかし、それを話す気はなさそうである。

「分かった、分かったよ。俺が間違ってた」

こうなった少女をどうにかする術は、とてもではないが持ち合せていない。
肩を竦めて少年は、溜息がちに降参する。──いったい少女は、なにを隠そうとしているのだろうか。
彼には分からなかった。

「……ったく。何がそんなに気に食わないんだ……」

ぼそり、小さな声で呟く。
そこにはつい普段の遠慮を忘れて近づき過ぎてしまった反省が込められているような響きもあった。

/すみません、眠気がそろそろ限界です……。凍結か〆をお願い出来ませんでしょうかっ
404 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(43) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 00:27:14.72 ID:ejr/jwr70
>>403

【口を尖らせた男が不満を抱えてお押し黙れば今日一番の気まずい沈黙】
【流石に言い過ぎたと思うだけの罪悪感はあったのだろう。ばつの悪げな表情で、少女はもぞもぞと両手を弄んでいたが】
【ふと思い立って、唐突にぽいと相手の胸元へ放り込むのは封の開いたビーフジャーキー袋】

あげます。 私は犬に好かれませんので

【そう言って指差すのは、道の片隅を歩く薄汚れた野良犬】
【どうやら縄張りを一歩きしても食い扶持にありつけなかったと見えて、その足取りは重く】
【男が犬を飼っているなら好都合。後は分かるなと無言の圧力を目に込めて】
【用は済んだとばかり、男からぱったりと背を向ける】

……動物になんか、関わらない方がいいんです

【ざり、と革靴をアスファルトに強く押し付けて】
【出した結論は男と出会う前と同じ、身勝手なモノ】
【やけっぱちな足取りで歩き出した少女は、それきり二度と後ろを振り返る事は無かった――――】


//了解です、ではこれにて〆で!
//絡みお疲れ様でした! 遅くまでありがとうございます!
405 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(24) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/08(木) 19:57:21.60 ID:3/T/G/+FO
住宅区や商業区から離れた少し大きめの公園のベンチに居座る男が1人。
ヴリアーダ=マクスウェルは心底気まずそうな顔である人物を待っていた。

「いやー…まさか呼び出されるなんてね」
「初めてだぜ、その他の「魔術師」に呼び出されるとか」

何故なら、以前マクスウェルが交渉し、交渉失敗した相手…東洋の魔術師が自分にここに来るように依頼されたからだ。
しかし、何の為にここに呼び出されたのか分からず、そして以前の表情から間違いなく自分は警戒されているはずなのだ。

「これは同盟を承諾してくれたのか?」
「それともカチコミに来たのか?」
「Hummmmmm…」

前回の会話のせいなのか、自分は今から何をされるのかと悶々と考え込む。
それほどまで前回はやり過ぎてしまったと後悔していた。
406 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/08(木) 19:59:04.52 ID:9HTc5w9vO
>>402
ん、どうしたの。こういう店は行き慣れてるでしょ?
【何やらソワソワしている早瀬を不思議そうに見る。ぐるっと店を見回しても変わったところは見当たらないので、早瀬の仕草が余計に気になった】
【とりあえず席に着きメニューを広げる。チェーン店だけあって種類は豊富だ。バニラもチョコミントもあるし変わり種も多数ある】

ボクはチョコミントにするよ。それとバニラで
こうしないと食べ比べにならないからね。お互いにシェアするというのは、流石にね?
【そう言うとクスクスと苦笑する。メニューによればメインとなるアイスの他にも一つ、小さいアイスを付けることができるようだ】
【早瀬が決まり次第いつでも呼び出しボタンを押して注文する準備はできている】

//お待たせしました。再開します
407 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage saga]:2014/05/08(木) 20:09:03.06 ID:XKprJD6po
>>404
手痛い沈黙。苦々しい後悔に満ちた口を開くのは、中々躊躇われ。──ぽん、と胸元にぶつかったのはビーフジャーキーの袋。
思わず両手でキャッチして、少女の方へと視線を送る。……どうやらこれを、くれるということらしい。

「あ、ありがとう……」

正直な第一の感想としては、“何故これを俺に?”。しかし少女の指差す先を見れば、半分くらいは納得出来たような。
少女は、あまり動物に懐かれ辛い質であるらしい。おもわず苦笑がこぼれる。

「……まあ、そういってやるなよ」

以前と同様、なんだか断固とした様子で立ち去ってゆく彼女の背中に、小さな呟きは届いたろうか。
何れにしても彼は、すぐに路傍の野良犬のもとへと歩み寄っていくことになる。

/改めてお疲れさまでした! ありがとうございましたー
408 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(1) [sage]:2014/05/08(木) 20:10:43.81 ID:mh0DKyH1o
>>406
えっ、何言ってるの?
初めてなんだけどこういうの。そもそも男一人で来るとか難易度高過ぎだろ
【いつもアイスはコンビニなどで購入して食べている。このような本格的な店に来たことなど一度たりともない】

じゃ、俺はメインがバニラで小さいのがチョコミントで
【もちろん食べ比べなのでそうする。共有なんてするわけないだろう、そんな事を考えてるようにでも見えたのだろうか】
409 :斎藤 烈 『水操作Level1(15)』E:特筆点無し [sagesaga]:2014/05/08(木) 20:22:58.72 ID:QpvGfkS70
>>405
暫くその場で待っていれば、先日の少女がかけてくるのが見えるだろう
今日は先日と同じ合わせ―――に見えるかもしれないが、それぞれやや違う色の布地を使ったものだ

その腕に抱えているのはやや大きな紙袋、がさがさと音をたてながら落とさないようにしっかりと抱え込んでいる
手で提げないのは身長のせいで引きずってしまう事が無いようにだろう、抱え込むのは大変なようで、その表情は真剣そのものだ

やがてマクスウェルの近くで立ち止まり、息を整えるために何度かの深呼吸を
緊張を湛えた目で、ゆっくりと口を開く

「お待たせしました……ええと、マクスウェル、さん」

そうしてぺこりと頭を下げる、一連の行動からして、カチコミではないようだが―――?
410 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 20:28:48.78 ID:ejr/jwr70

【住宅区の中心にある、高台を臨む公園前】
【日が傾いて、児童らがちらほらと自宅へと赴き始めるのと入れ違いに。それより頭一つ高い者が独り、足を休めに中へ入り】
【てくてくとベンチまで行き、腰掛けてぼうっと宙を眺めていると、きゅるるとお腹が鳴る】
【ごそごそとのろい動きで、手持ちの鞄から取り出したのは、色気のない購買パン】

……100%還元濃縮マーガリン。

【意味もなく、包装に書かれた単語を読み上げてみる。そこには特に食欲をそそる言葉は見当たらず】

【緒里谷依織は第一高校の生徒にして風紀委員であり、また家庭を離れて独りの寮暮らし】
【今の能力レベルで支給される奨学金に不足はないが、人間の欲望には際限がなく。少しでも油断して贅沢に走ると日々の食い扶持にも困窮する始末】
【具体的には水辺の多いテーマパークなどで、必要以上に土産物を買い漁ったりとか――――】

――――はぁ、

【我知らず薄くなった財布にため息をついて、味のしない購買パンを齧る】
【言い訳がましいが後悔はない。ないだけに今が虚しく、原因による捌け口も此処にはない】
【まだ警邏は回り切る前、たかが休憩だというのにどうにも集中が必要以上に途切れているようだった】
411 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/08(木) 20:32:26.94 ID:9HTc5w9vO
>>408
そうかな?たまにこういう店に来たりしない?喫茶店も?
【一人で行くことのどこがおかしいのかと首を傾げる。何がどう難易度が高いのか全く理解できないらしい】

それじゃあ決まりだね。注文しよっか
【ボタンを押して店員を呼び、注文を済ませる。そしてそれから5分くらいして注文の品が届いた】
【白い器に盛られたアイスクリーム。その横には半分に切ったワッフルが二つとホイップクリームが添えられている】

まぁ確かに…誰かと行くのは楽しいね。だけど一人で行くのも良いよ。のんびりできるし
何もおかしいことなんて無いじゃないか
【メルクレイアはこういった店に一人で行くことに対し躊躇は無いようだ。それは性格の違いなのか、それともお国柄の違いなのか。どちらなのかは分からない】
412 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 20:42:42.19 ID:9ltHC2r40
>>410
スーパーに行った帰りの能面の男寄島
通りかかった公園で緒里谷を発見した

「ん?あれは…あの時の」

迷った雑木林で世話になったことを思い出す
あの時は能面のせいで必要以上に警戒されていたが
今の緒里谷は完全に気を抜いていると寄島には見える

「なんかボーっとしてんな、声かけても大丈夫かな?」

ゆっくりと歩き緒里谷の背後へと近づいていく
413 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(1) [sage]:2014/05/08(木) 20:48:48.12 ID:mh0DKyH1o
>>411
喫茶店なら……ギリギリあるな
一人だと気まずいんだよ、日本人はそういうの気にするから
【こういうスイーツ(笑)な女が好きそうな店なら尚更だ。一人だと何故か憐れんでいるような目線を向けられる気がする】
【もちろんこれは勝手な思い込みなので被害妄想の可能性が否めないのだが】

おぉ、うまそう…
まあバニラが最高なんだけどな!
【高らかに宣戦布告…なのかどうかは分からないがまずはバニラから頂くとする】
414 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 20:53:23.32 ID:ejr/jwr70
>>412

――――ん、

【二口めを咀嚼しかけた時、背後に足音と近づく気配】
【くるりと振り向けば、そこには能面の男という珍奇な存在が立っていて】
【上から下まで眺めてから、ごくりと口内を嚥下】

【顔を合わせた時間は短いがその容姿、特に被り物は遠目からでも見間違えようがない】
【夕日に照らされてこちらへ近づく姿はまるきり都会にそぐわず。此処に児童らがいなくてよかったと、見当違いな感想が浮かんだ】

……どうも

【顎を引く様にして短い挨拶。たとえ呆けていても気分が良くなかろうとも】
【どうやら少女にとっては、この愛想のなさが標準のようであった】
415 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 21:06:44.77 ID:9ltHC2r40
>>414
「よお、この間はありがとな、雑木林で遭難すると思ったわ」

ははは、と笑いながら先日のお礼を言う
愛想のない挨拶でも、それが一個人の個性
寄島には特にそこは気にする理由にもならなかった

「しかし、華の女子高生の食事が菓子パンだとは…栄養偏るぞ?それとも小腹が空いて食ってただけなのか?」

緒里谷が食しているパンを見てそう言った
前回は会ってすぐに警戒されてたから
今回は気さくに話をかけまくる
だが、逆に能面を着けた風貌から出る言葉じゃない為に違和感を感じでしまうのだろうか


416 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/08(木) 21:13:21.34 ID:9HTc5w9vO
>>413
もう少しオープンになっても良いとボクは思うけどなぁ。そういうの気にしてると息苦しいよ
【そうしたくてもできない理由があるというのは分かるが、気にしすぎなんじゃないかと思う。一人でカラオケに行く人間もいるのだから、おかしいことではないはずなのに】
【早瀬がスプーンを手に取ったのを確認すると、自分も銀色のスプーンを手に取りチョコミントアイスを食べ始める】

チョコミントは後味が爽やかなんだよね。チョコの甘みも良いアクセントになっててさ
これに砕いたクッキーとか入れると最高なんだよ

……そういえば昔、「アイスとチョコは虫歯になるからやめろ」ってよく言われてたけどこっそり買って食べてたんだ
バケツくらいの大きなアイスが売ってるんだけど、すぐにバレちゃうと思って買えなかったなぁ
【昔のちょっとした思い出を語りながらアイスを食べるメルクレイアはとても楽しそうだ。相手はともかく……】
417 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 21:18:07.88 ID:ejr/jwr70
>>415

【男が掛ける気さくな礼にもにこりともしない少女】
【ジョークが通じないのではなく、分かっていて黙殺するのが依織流】
【遭って挨拶するだけでも性格の悪さが処々に滲み出ていて】

そんなところです

【肩を竦めて曖昧な返事、その顔は栄養など微塵も気にしないとばかりに興味なさげで】
【千切って捨てるような返事は相変わらず冷たく】
【人慣れしない少女にとって、この距離感は正直苦手であった】

そちらは、お買い物ですか?

【食べかけのパンを膝に置き、改めて相手を頭からつま先までじろりと】
【その出掛けの様子から見当をつけて訊ねてみる】
418 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 21:29:59.29 ID:9ltHC2r40
>>417
「ん?あぁ、各地のスーパーが特売してたからな、1人暮らしだからこういう特売は逃したら死活問題なんだよな…いやぁ、やっぱ特売セールって戦争だわ…ちなみにこれ全部で500円くらいな」

スーパーの袋の中身は主に食材
生活用品がちらほら
全て500円以内での買い物
もうどことなく主婦っぽい言葉を並べる
よく話す寄島、それに愛想なく答える緒里谷
はたからみたらナンパを軽くあしらってる女子高生の図である


「あんたはさ、こういう特売とか行かないのか?今日のは本当に安かったぞ?」

この時間にここにいる緒里谷は特売へ行っていないと思いそう言った
419 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(1) [sage]:2014/05/08(木) 21:33:04.51 ID:mh0DKyH1o
>>416
……そうだな
【オープンすぎるのも問題だとは思う】
【そんな人付き合いなどしたことないから分からないが】
【そもそもメルクレイアがそこまで心を開けるに値する人物なのかはまだ査定中、猜疑心はどこまでも早瀬にまとわりついてくるものだ】

バニラはこの濃厚な牛乳のコクと甘さが最高なんだ、爽やかさを求めるならガリガ○くん食べるしな
【相手がチョコミントについて語ってきたのでこちらも負けじと反論、バニラの良さを語る】
【しかしどうしたものだろう、思い出話を始めたがこちらも何か思い出話をするべきなのだろうか】
【しかしいくら記憶を辿ってもトラウマしかない。ここは場の空気を読んでやめておくことにした】
420 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(24) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/08(木) 21:34:39.75 ID:EdvXzDED0
>>409
「ん?」
「あ、あぁ…来たのか」

目の前に立つ彼女を見て、熟考した頭を冷やし、直ぐに「魔術師」に切り替える。

「やあ、久しぶりだな…東洋の魔術師さんよぉ」
「こんなところまで呼び出して、何か用でもあるのかい?」

そう言ってベンチの隅まで動き、「ここに座りな」と手で指図する。

「話は変わっちまうが随分と買い込んだようだな…」
「何を買ったんだ?」
「それとも家から持って来た物かい?」

421 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/08(木) 21:48:39.97 ID:9HTc5w9vO
>>419
今なら咎める人がいないから、とっても気楽だね!
何をしようが誰と付き合おうがボクの自由だもの

……あぁ悪い、喋りすぎたかな?
【記憶を辿る早瀬の表情に若干の翳りを感じ取る】
【約束を交わして今に至るわけだが、元々人と関わることをあまり好まないと思われる早瀬だ。やはりこういった空気は好きでは無いのだろうか】

【しばらく様子を見てみようと思い、喋るのをやめて黙々とアイスを食べ進める】
【チョコミントを食べ終えて、バニラアイスに差し掛かる。バニラアイスはスプーンを入れると良い感じに柔らかくなっていた】
422 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 21:50:52.30 ID:ejr/jwr70
>>418

たしかにこの街では、その類が多いようですね

【座ったままスーパーの袋に目線を落とせば、そこには様々な食材や物品】
【学生が多い街故に、お財布に優しいスーパーが多いのは周知の事実であったが】
【それらをワンコインで購入できると聞けば、流石に多少驚かざるをえない】

私、は……――

【それまでは目の色とは裏腹に淀みなく答えていたが、ここにきて急に口ごもる】
【そもそもご飯といえば基本惣菜弁当、それも帰り道のコンビニでローテーションする程度の少女が】
【そんな所帯じみた日常に縁があるはずもなく】

またの機会にしておきます

【だからといってこの少女が自ら弱みを晒すはずがない。またしても曖昧な返事を呟き、パンを頬張る】
【取り繕っても、鞄の中からは晩御飯用に、いくつもの購買パンが所狭しと溢れており】
【少女といえば動揺を隠しながらも、脇の鞄が開け放してあるのに気付かないでいた】
423 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(02)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/08(木) 21:59:07.10 ID:QpvGfkS70
>>420
マクスウェルの言葉に、目を半ばまで伏せて紙袋を見る

「その、せんじつは失礼なことをいってしまったので」
「これは、おわびの品です……つまらない、ものですが」

どうやら先日のあのやりとりを気にしているらしく、申し訳なさそうに紙袋を差し出す
中を見れば何処ぞの菓子店の箱詰めが
出来るだけ西欧人にも馴染めるようなものを選んできたのだろう、包み紙に貼られた商品名にはママレードと控えめに書いてある

隣を示す手には首を振って断りを、長居するつもりはないのかその場に立ったまま
それとも、謝罪こそするが気を許す訳ではないということなのか……

兎に角少女はその場に立ったまま、恐らくはマクスウェルが受け取るまで紙袋を差し出し続けるだろう

//ふおお今になって気づきましたコテミス申し訳ない……!
424 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 22:02:41.65 ID:9ltHC2r40
「……?どうした?」

先ほどまでは無愛想ながらもハッキリとした答えを返したいた緒里谷が急に口ごもることを不思議に思った
まさかと思い鞄の方へ目をやる
本当に空いているとは思わなかったことと、その中身が菓子パンなどで溢れていることに驚いた

「……違ってたらすまないが…」

おそるおそる質問をする
違っていたら失礼というか無神経というか
女子にこういうのを聞くのを躊躇っている
しかし、当たっているのならば自分が教えるくらいは出来るかもしれない
少し間を置いてから口を開く

「あんたまさか…料理…苦手だったりするのか?」

料理が出来ないと直球で聞かず
寄島なりにやんわりと聞いたつもりだ
余計なお世話だとか、お前よりは出来ると強がられてもいい
菓子パンをこんなに食べる、おそらくほぼ毎日
そう思い心配になったみたいだ
425 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 22:03:19.97 ID:9ltHC2r40
>>424
//>>422宛てです
426 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(1) [sage]:2014/05/08(木) 22:04:00.84 ID:mh0DKyH1o
>>421
【相手が押し黙った、こちらも無言なのでそのまま沈黙が訪れる】
【相手はこの空気をどう思うのだろうか、気まずい空気など慣れきっているのでこちらはどうとも思わない】
【黙々と食べているといつの間にかバニラを食べきっていた。そのままチョコミントを食べ始める】
【良い具合に溶けかけていてすんなりスプーンが入る。アイスを掬いそのまま口に運ぶ】

……うめえ
【暫くして、その一言が沈黙を破ったのであった】
427 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(02)』E:基本装備一式 [sage]:2014/05/08(木) 22:06:26.91 ID:QpvGfkS70
//うああまたミスが……
//>>423のママレードはマドレーヌの間違いですごめんなさい
428 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 22:16:46.71 ID:ejr/jwr70
>>424

【ぴくりと手に持ったパンが揺れる】
【男の顔を見、その視線から、男がどういう経緯でそれを悟ったか見当がついたらしい】
【今度も暫しの黙考ののち、苦い溜息と共に返答を下す】

――――それが、何か?

【開き直ったように、いやまるきり堂々と。何一つ問題など無いかのように】
【どうやら“見栄を張る(/プライド)”より“嘘をつく(/誤魔化し)”の方が、少女を構成する性格には多大な影響を及ぼすらしい】
【だからといってこれが些細な影響という訳でもないようで、その眉根には深い皺が寄っている】
【この話を続けるならそれはもっと深みを増すだろう】

そちらは料理がお得意のようで、羨ましいですね

【そのくせ負けず嫌いの捻くれ屋は、まるで自分から傷を広げるかのように】
【息を吸って吐くが如く、自然な流れで嫌味を溢すのだ】
429 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/08(木) 22:19:41.59 ID:9HTc5w9vO
>>426
バニラもたまには悪くないね
【溶けかかったバニラアイスを口にすると、ミルクの濃厚な味と甘みがじわっと広がった。後味のスッキリさではチョコミントの方が上だが、甘い余韻を楽しむのもまた一興だ】

ワッフルにアイスとホイップ乗せて食べても美味しいよ。試してごらんよ
【一口また一口と食べ進める。ワッフルにホイップとバニラアイスを乗せて食べるとまた美味しい】
【そうしてアイスを堪能しているうちに、とうとう全部食べ切ってしまった】

ふぅ、美味しかったね
暑い日に食べたら最高だろうな。人でごった返してそうだけど……
430 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 22:27:21.43 ID:9ltHC2r40
>>428
「いや、別に問題は………あるけどよ」

捻くれた返答、そして開き直っている様子
その雰囲気に少し押された
しかし、人が良すぎてお節介な寄島は引かない

「別に得意じゃねぇけどな…ネットとかで食いたい物とかのレシピとか調べながら作るってるだけだけどよ…」

そこからアレンジとかいろいろ覚えていく
とまで言ったら、緒里谷には皮肉に聞こえてしまうだろうからそれは言わなかった
しかし、やはり菓子パンなどでは栄養が偏る
今じゃなくとも今後の為にと寄島はさらに続ける

「簡単に作れるものでいいなら…料理教えようか?」

おそるおそるそう聞いた
今の彼女からの返答はだいたい検討がついているが一応聞いてみる
431 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(1) [sage]:2014/05/08(木) 22:30:05.43 ID:mh0DKyH1o
>>429
【結局夢中で食べ進めてあっという間に食べ終えてしまった】
【思えば物凄くくだらない争いだった】
【アイスなど全部美味しいではないか、どれが一番なんて決める事など愚かではないのか】
【まるで悟りを開いた気分だ。心が晴れ晴れとしている】
【だからこの結論を以てこのくだらない争いを終わらせようではないか】
……全部美味いって結論で良いか?

混んでるとその分暑くなりそうだな。外まで並んでたりして
432 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 22:43:38.12 ID:ejr/jwr70
>>430

【問題があろうとなかろうと、素知らぬ顔】
【言い分をふんと鼻であしらい、パン片手に事も無げな相手を横目で眺める】

結構です、間に合っていますので

【少女の方も多少これらの問いは推測できていたとみえて、今回は即答である】
【大体依織からすれば、簡単に料理が作れるならこうして頑なになる前提すらないのであり】
【間に合うの使い方が違っていようと、まるで熱心な訪問販売を一蹴するかのように、その表情はあからさま過ぎる迷惑顔】

そういうのは、そちらの御学友がたで仲良くやってください

【多分に険を含んだ物言いで、余計な言葉ばかりを付け足す少女】
【突き放すより見下すという方がしっくりくる態度。そうありながら何事もなかったようにパンを食するのだから性質が悪い】
【そもそもこの購買パンとて栄養が全くないわけではないのだ。味もこうやってしっかり食めば、こう、マーガリンの旨味がじんわりと――】

……、

【味わおうとして、もうそれが最後の一口なのに気付く】
【もう一度鼻を鳴らし、欠片をぽいと口に放り込んだ】
433 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/08(木) 22:50:54.45 ID:9HTc5w9vO
>>431
そうだね、どっちも美味しかった
それにタクマと一緒に行けたし
【満面の笑みで答える。とても満足したようだ】
【そもそもメルクレイアはアイスの食べ比べとは言ったが本当の目的は別にあった。食べ比べはあくまでそのついででしかなかったのだ。本来の目的も果たせてこうしてアイスも食べれたのだから大満足である】
【自分が食べた分の会計を済ませて店を出た】
【店を出る頃にはモール内は人が少なくなっていた。もうじき閉店するのだろう。シャッターを降ろした店が転々とある】

暑くなったらまた来ようか。アイス美味しかったしさ。夏には新メニューが出るらしいよ?
【帰り道、メルクレイアはまた来ようと提案してきた】
【今度は食べ比べとかいう理由抜きで、普通に友人同士の交流としてのお誘いだった。…内心ダメだろうなとも思いつつ】
434 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 22:56:27.48 ID:9ltHC2r40
>>432
「うーん、そうか……」

流石にここまで断られると、寄島も強要するつもりはない
しかし、同じ学生としては放ってはおけないのだ
考えてみれば、これで会ったのは二回目
そんな見知らぬ男に料理を教わろうという人物はそういないだろう
そう考えた寄島は、とりあえず友達になろうとするところから始める

「まぁ…やっぱパンだけじゃ味気ないだろ?とりあえずこれでも食えよ」

そう言ってスーパーの袋から一つ、桃を取り出して差し出す
受け取るか受け取らないかは自由だ
お節介焼きの寄島にできる精一杯のことだ

「桃には疲労回復を促してくれる成分があるんだ。よかったら食えよ」
435 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(1) [sage]:2014/05/08(木) 23:08:07.80 ID:mh0DKyH1o
>>433
【すっかりしてやられたと思う、実はアイスの食べ比べなど建前で本当は自分と交流したかったのでは……】
【いやそれは自意識過剰というものだろう、気持ち悪がられるレベルだ】
【夜も遅い、こんな時間まで遊び歩くなど初めてだ】
【それにしても痛い出費であった。貧乏学生なのでまた食費を切り詰めなければならない。まあこれは家に帰ってからでも出来るだろう】

【などと脳内会話に勤めていると不意にまたお誘いを受けた】
【次は夏か、だがやはりこのまますんなりと受け入れる事はせずに】

……あぁ、考えておくよ
【とだけ言う。捻くれた返答にも聞こえるだろうが今はこれで精一杯の返事である】
436 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 23:12:03.79 ID:ejr/jwr70
>>434

あ、ありがとうございます

【出された施しに初めこそ躊躇ったものの、今度の言葉には特に拒否する理由もなく】
【桃とは季節外れに思いつつ、それともだからこそ安いのだろうか等と思考が過ぎらせつつ】
【おずおずと手を伸ばし、ざらざらした手触りを恐る恐る掌で転がしたのも束の間】

ではこれを

【借りを作るのを好しとはしない少女の性格から齎されるのは当然お返し】
【躊躇なく鞄から差し出し返したのは、包装入りの林檎と桃のデニッシュが1つずつ】
【大人の握り拳ほどの大きさで普段から食堂で売っている、少女からすれば食べ飽きた味の其れであった】
【相手とは違い半ば強引に、押し付けるようにして寄越すだろう】
437 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 23:24:05.86 ID:9ltHC2r40
>>436
「元々が季節外れでかなり安かったんだ、それがさらに特売となると…」

緒里谷の予想はだいたい当たっていた
また特売の話をしだしたが、耳に入れなくていいだろう
なによりも素直に受け取ってもらえたことに少し嬉しく感じていた

「ん?おぉ、デニシュか
そういえば明日の朝飯がなかったんだった
助かるよ!ありがとうな!」

この言葉に偽りはない、そして緒里谷の好意も無駄にしたくないと思い受け取り、スーパーの袋の中へいれる
そして、思い出したかのように自己紹介を始めた

「そういえば名前、聞いてなかったな…俺は第二高校の二年、寄島 史郎っていうんだ。よろしくな!」



438 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(24) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/08(木) 23:30:04.97 ID:EdvXzDED0
>>423
「…これも日本の「レイギ」って奴かい?」
「あの時は俺から話しかけてきたのに…本当にいいのか?」

ママレードが入った紙袋を見ながら、訝しそうな視線をする。

「非常に失礼だと思うが、その紙袋の中身は罠でも仕掛けているのか?」
「これは「魔術師」として確認しないといけない事なんだ、そこんとこハッキリしてほしい」

「魔術師」とは能力者とは違い、道具を使用する事で自らの魔術に効果を与える。
ならば、罠を作る事はどんな魔術師であっても出来て当然、それが幼い人間でもだ。
しかし、彼女の顔から見るに罠を張っているような表情をしていないようだが、彼女の組織がマクスウェルを危険視していたのならば、十分にあり得る。

「…しかし、座ろうともしないなんて、やっぱり警戒されているかな?」
「仕方ないとは思うけど、行動に表れされちまうとちょっと悲しいと俺は思うがな」

そう言うが、依然顔は無表情を取り繕い、何か仕掛けられていないのか警戒を解こうとはしない。
もしかしたら、「彼」が来るかもしれない。もし「彼」が来たのならば戦闘は避けられないかもしれないのだ。

439 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/08(木) 23:34:28.16 ID:9HTc5w9vO
>>435
うん。考えておいて
レオンにも会いたいし、答えは次会った時にでも聞いておくよ
【NoともYesともつかない答え。ならそのうち答えを聞いておかなければと記憶の片隅に置いておく】

タクマ、今日はありがとう。美味しかったし楽しかったよ
明日は学校だしもうそろそろ帰らなくちゃね
補導されるといけないし、タクマみたいに消えることはできないから……走って帰るよ
じゃあねタクマ。また今度!
【手を振り別れを告げると、メルクレイアは道の向こうへ走って行った。あっと言う間にその姿は見えなくなる】

【早瀬の推理は合っていた。本当は早瀬と普通に交流したかっただけ。しかし何故早瀬なのか?何がメルクレイアの興味を惹いているのだろうか】

(やっぱりあの顔はしなかったな。猫じゃないと駄目なのかな?普段はあんなに無愛想なのにね。ちょっと面白い人だよタクマは)
(家主に猫を飼って良いかどうか聞かないとな。そういえばアパートは大抵ペット禁止らしいけど、家賃多めに払えばもしかしたら許してくれるかな?)
(となると、蓄えを上手に使わなくちゃね。今のうちにアルバイトでも探そうか……)
【月の明るい夜道、メルクレイアは取り止めのないことを思案しながら住処に向かう……】

//では私はこれで〆ということで
440 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/08(木) 23:39:11.31 ID:ejr/jwr70
>>437

【解説とお礼を纏めて聞き流し、急な名乗りに目をぱちくり】
【今更だがそういえばまだ相手の名も知らなかったのだ。心内では単に仮面の男としか呼ばなかったためか】
【改めて仮面の男=寄島、と分かり易くも失礼な覚え方で新たに脳内に刻んでおく】

――緒里谷 依織(おりがや いおり)です

【儀礼的にむっつりとした口調でこちらも名乗り】
【宜しくする気がないのか、それとも単に自己紹介が苦手なのか。斜の姿勢でちらと目を合わせたきりで言葉を区切る】
【尤も制服や帽子のバッジを見れば学校や所属は一目瞭然なのだが――――】

【パンを食べ終わり桃を鞄に仕舞えば、ぱっと周囲が明るくなり】
【見上げれば、頭上の街灯に明かりが点ったのだと】

では警邏がありますので、これにて

【立ち上がり帽子を被り直して、男に短く別れを告げる】
【向かう先は住宅区からは正反対。何事もなければ、そのまま公園の出口へ足を進めようとするだろう】
441 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(02)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/08(木) 23:45:18.19 ID:QpvGfkS70
>>438
「わなは、しかけて居ません……きしゅうも、少なくとも、いまは」
「心配なら、この場でかくにんしていただいてもかまいません」

どちらも断言できないのは、少女の所属する太史局が彼を敵視しないとも限らないため
だが少なくとも今は安心しても良さそうだ、少女の表情からは敵意や害意は感じられない
今日は魔術師としてではなく、赤見内 樹として、非礼を詫びに来たのだから


「……その、さすがに、会ってまもないので」

隣に座るのは無理だ、とゆっくり首を振り申し訳なさそうに
それに、と続けて長居をする気はないのだと告げる

よくよく考えて見ればふたりの組み合わせは何の接点もない、あるとすれば先輩後輩同士だというだけ
それすらも、他人から見ただけでは分からないものだ、周囲からどんな目で見られるかなど分かったものではない
前回はまだ人気の少ない時間帯だったが今日は違う、いつ人に見つかってもおかしくない
立場は違えど魔術師同士の会話、人に見られないに越したことはないのだ
442 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(1) [sage]:2014/05/08(木) 23:45:55.74 ID:mh0DKyH1o
>>439
【走っていくメルクレイアをそのまま見送る。彼(彼女?)が去った後は静寂のみ残る】

って、俺は消えるんじゃなく影が薄いと何度言えば…
……はあ、俺みたいな特徴もない奴といて楽しいのかね、あいつは
【同情してるわけでもなさそうだ、なら何故気にかけてくるのだろう】

【考えても答えは出ない、でも満更でもなかったのも事実】
【今日はぐっすり眠れそうだ、そんなことを思って早瀬も早足で家に向かうのだった…】
/おつです!
443 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/08(木) 23:52:15.72 ID:9ltHC2r40
>>440
「緒里谷か…うん、覚えたぞ」

第一校の制服に、風紀委員の帽子
自己紹介で言われなくともその見た目で理解した
終始無愛想だが、これは前回のように警戒されているのではなく
これが彼女の性格なんだろうとも理解した

「おう、いつもご苦労様、風紀委員の緒里谷!貴重な休憩のひと時を邪魔してわるかったな…またな」

特に引き止めもせずに見送る
辺りはもう真っ暗

「さて、俺も帰るかな…」

そして寄島は帰路へと着いた

//眠気が荒ぶってるのでこれで〆にさせてください
ロールありがとうございました
444 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(44) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/09(金) 00:00:52.28 ID:pmkeoovX0
>>443

【男の声を背にすたすたと高台からの階段を下りる少女】
【途中段で足を止め空を見上げれば、春半ばといえども最早暗がりで】

【今日も何という事のない平和な一日が過ぎようとしている】
【変わり者の知り合いに遭遇したが、それとて普段より少し帰宅が遅くなったというだけ】

【だが家に戻って食後、デザートの皮剥き方法が分からず指を絆創膏だらけにしたのは、強ち彼と無関係ではないだろう――――】


//はい、絡みお疲れ様です! 遅くまでお付き合い有り難うございました!
445 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(24) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/09(金) 00:12:59.95 ID:52iVji7c0
>>441
「罠は仕掛けていない、か…」
「ならば良いんだがな」

紙袋の中を確認する。
確かに魔術礼装である札や、爆発物などは入ってなく、本当に仕掛けられていないことを確認する。

「っと、本当に仕掛けられていないようだな」
「んじゃあ…これはしっかり受け取っておくぜ、本当に良いんだよな?」

貰える物は貰っておけ。
悪くない、寧ろ良い響きだと思いながら紙袋を受け取る。

「で、お詫びの為だけに俺を呼び出した…わけじゃないよな?」
「何か…まだ話があるはずだと思うが、そこんとこどうなんだ?」
「俺としては、今日も倒さないといけないんでさぁ…暴れる魔術師たちを、ね?」

お詫びだけで呼び出す…だったらどれだけ自分は暇人なのだろうかとマクスウェルは思う。
自分も今日はまた暴走する「魔術師」を倒さないといけないのだ。かなり時間を割いてここまで来たのだ。

「もし良ければ、前回の話の続きがしたいわけだが…考え方を変えてくれたなら嬉しいんだけど」
446 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(02)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/09(金) 00:42:04.76 ID:yf6BbRb70
>>445
「……はい、うけとってください」

これは、危険な賭けだった
こちらはあくまで魔術師としてではなく一個人として謝罪したが、相手にそう捉えられなければ意味はない
……魔術師としての謝罪だと、弱みを見せたと、思われるかどうかの賭け
結果としてどうやら樹は勝ったようだ、相手は多少疑ったものの素直に受け取ってくれた
少女はしかと頷く、勝ち取った勝利を、確かに噛み締めて
そしてそれと同時、"赤見内 樹"と"魔術師 折姫"のスイッチが、切り替わる


「考えはかわっていません……ですが」
「かんぜんに、考えをかえないつもりはありません」

つまり、そちらの出方次第では考えなくもないと
こちらとしても協力関係を結べる相手は有難いのだ、だが、せめて相手は選びたい

「わたしたちは、見ています……あなたを、そのこうどうを」

真剣な顔つきでマクスウェルを見る、その目はしっかりと相手の姿を映し込んでいて
芯の通った声で告げるのは、切り替わった証
その声は魔術師としての声、少女としての声とは、別で

これもまた、賭け……相手がこの言葉を信じるかどうか、という
447 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/09(金) 18:34:14.55 ID:6mzwkGfc0

『テメェ…調子こいてんのか!?』「笑止。私は驕ることはしない、一言一句、貴様らに返す」
『人数何人いるか分かってんのか!?』「喧騒からしておよそ4、5名。武器を持つものは一人だと判断した」
『いいからこれ弁償しろよ!』「…私にはその汚れとやらが見えない。不確かな理由で他人に所有物を渡す愚か者だと思うな」
『テ、メェ…!!』

【夕暮れ、学生達が帰路に着こうとする通りの一角にて騒ぎが起こっていた】
【複数の不良らしき男子学生とそれに絡まれる、中華服を纏った銀髪の青年】
【数々の不良達からの剣幕にも動じず淡々と言動を返してゆく様は若干不気味でもあるだろう】

【喧嘩の理由は少し前】
【雨上がりの道路を歩いていたところ水溜まりに足を踏み入れた青年によって、少年の一人の所有物を汚したか傷付けたか何とか】
【ともかくそうした理不尽にも思える理由で、現在に至る】

(…ふむ。此処が世に盛んな学園都市…なかなか、血の気が多い輩がいるようだな)

【翡翠色の瞳を細める。己が目に映るのは数人の生き物と自棄に高い建築物の揺らぐ影のような輪郭のみ】
【相手に言った通り、そこらの汚れや色彩でさえ見ることは出来ないのだ】

(だが、このままでは不味いか。これでは収拾の付かぬまま……)

【胸ぐらを捕まれたことにも、動じずそのまま何をすべきかと思案していた】


//絡み待ちです
//そんなに早く返事書けませんがどなたかよろしくお願いします
448 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) -忍び装束の少年- [saga]:2014/05/09(金) 19:12:46.28 ID:BBsNR3Gao
>>447
…〜♪
今日も一日が終わっちゃうなぁ…

【夕焼けが照らす一つの建物、その屋上】
【そこに建てられたフェンスから少しだけ身を乗り出しながら】
【何やら黄昏ている一人の少年がそこに居た】
【小さく、悲しげな音色の鼻歌を歌いながら見るは階下の景色】
【下校時刻も過ぎたのだろう、少年の目には多くの生徒の影が見えていた】

友達、出来ねぇなぁ…
なんだろーな、もっとこう、楽しく仲良くしたいのにさ

【小さな、だが切実な、そんな悩みを呟きながら】
【少年は階下にいる人物、仲良く話しているのであろう人達を少し羨ましげに眺める】
【自分に無いものを見ていると気分が寂しくなる、少年はそのグループから目を離し】
【直後、喧騒が起こった】

…ふぅん、喧嘩かなぁ
あれ、でも一対複数?リンチ的な感じだったり?

【辺りに響き渡る不良共の声、上から見れば明らかに異色な銀髪】
【それを見て、少年は更にフェンスから身を乗り出す】
【精々が二、三階建ての建物、見えないわけではないが、詳細は分からず】
【何とか耳や目で情報を掻き集め、少年は目の前で起こっている喧騒の詳細を知って行く】
【どうやら銀髪の方が何やら不良グループの持ち物を汚して】
【不良の方がそれで怒ってしまった、そんな構図のようだが】

…どちらにしろ…一対複数は良くないな
乱入してやろっと

【ぴょんと、フェンスを飛び越え、そこにあった小さな、飛び降り自殺をする人物の最後の命綱であろう床に着地する】
【低めとは言え、確実に恐怖感を与えるであろうその高度と状況】
【しかし、少年はそれを全く気にせずに…躊躇なく、そこから飛び降りた】
【重力は容赦無く少年に働き、落下の速度を上げて行く】
【一瞬に近いスピードで少年は落下し】

…う、らぁ!

【いつの間に持っていたのだろうか、鈍く輝くクナイを不良の一人、青年の胸ぐらを掴んでいた人物の背中にクナイを突き刺し】
【そこを支点に一回転、多少緩くなった速度のまま、地面に降り立った】
【背中を抉られた人物は、悲鳴を上げ、不良達は降り立った少年に視線を向ける】
【もし、それにつられて青年が少年の方を見れば…エネルギーを殺しきれなかったのだろうか、生まれたての子鹿の如く足を震わせながら顔を歪める一人の少年が目に入るであろう】
【そして、それに立ち向かうか、そのまま逃げ去って行く不良達の姿も】

/こんなんでよろしければお願いします、嫌なら無視してください
449 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/09(金) 19:13:00.49 ID:6mzwkGfc0
>>447
用事出来たため取り消しで
450 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/09(金) 19:16:40.29 ID:6mzwkGfc0
//>>448
うわああすみません!折角書いて頂いたのに…!申し訳ないです…
451 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) -忍び装束の少年- [saga]:2014/05/09(金) 19:16:47.11 ID:BBsNR3Gao
/遅かった…恥ずい
452 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) -忍び装束の少年- [saga]:2014/05/09(金) 19:18:01.37 ID:BBsNR3Gao
>>450
/いえいえお気になさらず、また機会があればよろしくお願いします
453 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(45) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/09(金) 20:01:36.87 ID:pmkeoovX0

【連休が明けて初めての週末を迎え、人々が足取りも軽く帰路へ就く時間帯】
【この地区の小学生らも気持ちは同じようで、高揚した面持ちのまま、しかしまだ足取りは上には向かぬよう】
【いつもの通学路とは少しだけ異なる道を4、5人連れだって、うきうきと探索中らしく】
【歩き始めて数分、飽きっぽい彼らは早くも中だるみの気配を見せ始めていたが、それでも子供に掛かればどんな場所も遊び場に早変わり】

【調子に乗った誰かが声をあげると、昂った彼らは異口同音に便乗する】
【ゴミ箱はひっくり返され、学校から盗ったチョークが飛び交い、空き瓶が倒れる】

【――――と、独りの少年がどんと、背を何かにぶつけて】
【振り返ればそこには、全員を見下ろす淀んだ眼差し。そして頭に光るあのバッジが一つ】
【それを機に子供らは悲鳴をあげて、蜘蛛の子を散らすように逃げていく】


――――まったく。

【残されたのは風紀委員の少女独り。それと壁に書かれた、犬ともつかぬ豚ともつかぬ大きな落書き】
【ポケットティッシュを取り出し、赤や青で書きなぐられた壁を何度も拭っていく】
【油性で書かれた其れに中々手こずりながら、緒里谷依織は黙々と作業を続けていた】
454 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC E:赤い指輪 :2014/05/09(金) 20:38:17.91 ID:fUBezsQso
>>453
♪〜〜

【鼻歌を歌いながら楽しげに歩いている少年】
【背は男にしては小さい方でさらに童顔。下手をすれば中学生に間違えられそうだ】
【オレンジがかった赤髪が穏やかな風によってたなびき、ルビーにも似た深紅色の瞳は輝いている】
【しかしその正体は魔術師。能力者の観察を目的として組織によってこの学園都市に送り込まれた異端者】
【第一高校に潜入し、何一つ怪しまれずに学校生活を送っている。様々な誤解から風紀委員に目を付けられているようではあるが】

【その名は―――紅 烈人】

【最も紅自身にそんな使命を果たすつもりなど毛頭ないのだが】
【組織の支配から脱したいと思っている紅からすればこれは大きなチャンスだ。魔術師だとかは関係なく、ただ普通に生活したいだけなのである】
【ふと前方に壁を拭いている少女を見つけた。察するに落書きと対峙しているのだろう】
【それにどうも苦戦しているようだ、そう思ったが最後紅は少女の元まで駆け出す】

やぁ、俺も手伝うよ!

【人懐っこい笑顔を浮かべて、自らもポケットティッシュを取り出すのであった】
455 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(45) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/09(金) 20:57:13.08 ID:pmkeoovX0
>>454

【路地に響く、その場に相応しからぬ明るい声】
【初めは自分にかけられたものとは思いもしなかったが、暫く経ってようやく気付き】
【見覚えのない相手とその笑顔を不審げにじろじろと、その視線は相手の頭から爪先、特に目立つ赤髪とやがて右手へ向けられる】

有り難いですが結構です。 街の景観を保つのも風紀委員の仕事ですので

【この相手、委員会のブラックリストに載っている要注意人物である】
【たしか同じ学校であったが、だからと言って積極的に関わろうと思う人物ではなく】
【普段よりも2割増しで、出会い頭につんと冷たい態度を返すのであった】
456 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC E:赤い指輪 :2014/05/09(金) 21:08:01.50 ID:fUBezsQso
>>455
あはは、そっか
じゃあ俺が勝手にやらしてもらうね。一人より二人の方が効率的、違う?

【そう言って壁を拭き始める】
【冷たい反応をされたがお構いなしだ、自分のやりたいようにやるだけ】
【横目でふと見てみると風紀委員のバッジが見えた、冷たい態度を取られたのはその風紀委員会に目を付けられているからだろうか】
【何も悪い事などしていないのに誤解が広まっているらしい。強いて言うならば複数で一人に対して凄んでいた不良を殴り倒したりした事くらいか】
【他にも人助けをする度に風紀委員がやってくるような気がする。お株を奪われた事が悔しいから嫌がらせのつもりなのか、はたまたこちらが加害者だと誤解しているのか】
【とにかくこれはチャンスなのかもしれない、そう思って紅は手を進めた】
457 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(45) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/09(金) 21:22:33.96 ID:pmkeoovX0
>>456

どうぞ、ご勝手に

【ふん、と鼻を鳴らし、それは予想通り――それも悪い意味で――という反応】
【依織からすればこの男の噂は知らないが、それでもブラックリスト入りしている者が素直にいう事を聞くなど、期待すべくもないのだ】
【壁から離れ、アスファルト上に遺る、チョークで描かれた謎のマークを靴の裏でごしごしと擦る】

――――貴方、お名前は?

【男が吹く壁に背を向けながら、目線を地面に固定してぽつり】
【間近で観察したが、この相手は人当たりは良さそうで、それでいて目立つ容姿の持ち主。それが良い方向に傾けばまだしも】
【性質の悪い者たちからすればよからぬ対象に勘繰られてもおかしくはないと】

【ならば第一の風評を守り、延いては街の治安を守らねばならぬと、依織は壁の落書から横に立つ相手へ興味を移す】
【尤も、そういった事情が無ければこの少女が他人に興味を示す事などないのだが――――】
458 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC E:赤い指輪 :2014/05/09(金) 21:38:03.23 ID:fUBezsQso
>>457
♪〜〜〜〜

【鼻歌を歌いながら楽しげに拭きとっていく】
【紅からすればこれも人助けなので気分が良いのだ。緒里谷がどう思っていようがお構いなしに自己満足をする】

ん、俺は紅 烈人って言うんだ!
えぇっと……風紀委員さんの方は?

【元気よく、ハキハキと答える。人懐っこい純粋な笑顔もおまけ付きだ】
【相手の少女の瞳は淀んでいて、はっきり言ってしまえば腐っている。紅の純粋に輝く深紅の瞳とは対照的だ】
【この目の淀みは疲れからなのか、それとも元からなのか?そんな疑問が紅の頭に浮かんだ】
459 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(45) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/09(金) 22:14:19.19 ID:pmkeoovX0
>>458

【男の思うとおり、理由はともかく依織の目はタールを撒いたような暗い濁色】
【それでも名を訊ね返されて無視する程の無礼は流石に働けないようで】

緒里谷 依織(おりがや いおり)です

【ぼそりと、斧が名を口から溢す】
【だが質問はまだ途中であったようで】

――――その髪と目は

【相手の名乗りが本当であれば、苗字と名前からして明確な東洋系。しかし自分を見つめる男の目は宝石のような赤】
【意図して語尾を切ったが、校則に触れるのではと疑っていて。果たしてどういう説明が聞けるのか】
【意地の悪さを口元に滲ませながら、路面を靴で擦り続ける】
460 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC E:赤い指輪 :2014/05/09(金) 22:23:57.49 ID:fUBezsQso
>>459
え?
うーん……正直なところ分からないんだ、親は物心付いた時から行方不明だし。死んでるとは聞かされてるんだけど
もしかしたらご先祖様に西洋人か一人いるのかも、でも俺は何もしてないからね?

【拭き取りながら質問に答える】
【確かに西洋人だと間違われる事はよくある、この髪と目と、白い肌のせいで】
【だが決して染めているわけではない、地だ。全て元からこういう風である】
【そこらへんについて校則に触れるかもしれないから質問してきたのだろうか】
461 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(45) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/09(金) 22:40:09.49 ID:pmkeoovX0
>>460

……

【曖昧な説明に眉根を寄せる依織。だがここで一つの仮説いや疑惑が生まれる】
【この男が日本人ではなく外部、正確には国外から来た者という疑惑】
【更に言うなら最近耳にする魔術師だとか―――――】

……失礼しました

【だが今の段階では何の確信もなく、また悪事のを働いた証拠もない】
【またこの男には悪人特有の暗さが見えず――――並んでいれば、寧ろ暗いのは依織の方だが】
【不正に非ずば詮索なし。路面の落書を消し終わると同時、相手への興味の大半を失う】

【男はといえばまだ壁を拭いている様子】
【一応自分が始めた事なので終わるまでは待つ。まるで互いの忍耐を試すかのように】
462 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC E:赤い指輪 :2014/05/09(金) 22:50:23.47 ID:fUBezsQso
>>461
ごめんね、こんな曖昧で
本当に覚えてないんだ、昔の事

【あまりにも曖昧過ぎて相手が期待していたような返答を出来なかったと思うので、謝罪する】
【どうやらまだ不審な目で見ているようで、誤解を晴らすのは大変な苦労がかかりそうだ】

【と、思っていたら途端に興味を失ったようだ】
【どうやら待たせてしまっているらしい、急いで壁を拭き終える】

……ふぅ、やっと終わった
ごめんね、待っててくれてありがとう
【笑顔を向けて謝罪と礼をする】
463 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/09(金) 22:51:18.05 ID:y4Js+fVso
開発予定区の一角に聳えるまるで廃墟のようなビル
その一室がこの男の部屋だった

「……はぁ、暇だ
 なんか面白いことでもねぇのかよ」

コンクリート打ちっ放しの壁
家具と呼べる物は彼が今横になっている革張りの黒のソファと壁に打ち込まれたスチールクローゼット
そして、ベッドの横のサイドテーブルの上で古臭いロックを今も流し続けている黒色コンポぐらいの物だ

「やれやれ、だな」

コンクリートのくすんだ白と家具の黒
そんな中にその男、高城宗次郎だけが派手派手しい金色で浮いてしまっていた
464 :行縢 鞍馬【志那戸辨命】Rank.C(00) E.棕櫚の葉の団扇 [sage]:2014/05/09(金) 22:57:58.64 ID:glEai3Vz0
「うーん…どうしようか」

第二学園中等部の制服を着て
頭の横には天狗のお面をつけた美少女
公園の近くにある自動販売機の前でなにやら悩んでいる様子だ

「おしるこ…リンゴジュースに…天然水サイダー…」

この三つの中のどれを買うか悩んでいる
値段は全て同じで130円
お金を入れたまま悩んでいる
465 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(45) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/09(金) 22:59:20.86 ID:pmkeoovX0
462

別に……。

【気にしないという意味では無く、確認作業の為という色気のない返事】
【ふいと壁を見ればそこは元通り、無地の灰色コンクリートが此方に相対しており】
【それだけ見届けると、顎を引く様に会釈し、無言で相手の前を通り過ぎようとする】

【紅烈人という男、一見派手な一般人という印象だが】
【果たしてこの依織の評価は正解と為されるのだろうか――――】


//ごめんなさい、眠気が攻め寄せてきたので急ですがこの辺で〆でっ
//絡みお疲れ様でした&ありがとうございましたー!
466 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/09(金) 23:02:00.60 ID:XEphTFYLo
>>463
コン コン コン
【宗次郎が部屋で寛いでいると、ドアを叩く音が聞こえてきた】

コン コン コン

【間を置いて再び聞こえてくる音。聞き間違いとかではないようだ】
【足下にキャスター付きの旅行カバンを携えてドアを叩くのはこのビルの住人になったばかりの新参者、メルクレイアである】

ソウジ、起きてるんでしょ?
夜分遅くに悪いけど大事な話があって来たんだ…
【何やら相談事があるようだ。大事な話とは一体何なのだろうか?】
467 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC E:赤い指輪 :2014/05/09(金) 23:05:16.54 ID:fUBezsQso
>>465
………そっか
あ、帰るの?それじゃあ、また会おうね!

【笑顔で手を振る】

………行っちゃったな
俺が魔術師だという事は……バレたらなんか捕まりそうだしなぁ、でもどうせバレそうだし……
………いっその事こっちからバラしちゃおうか、向こうもきっと協力してくれるはず……

【今度会う時は自分が魔術師である事を話そうと思う】
【組織の支配から脱するために、自由になるために】
【魔術師はきっと良い思いをされないのだろう。でも協力してもらえればかなり強力な仲間になるはずだ】
【―――紅の心は、決まった】
/こちらもありがとうございましたー!
468 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/09(金) 23:09:32.57 ID:y4Js+fVso
>>466
「ん、メルクか?
 どうぞ、遠慮せず入れよ」

ノックの音をかき消すようにそんな声がドアを挟んでそんな声が聞こえてきた
ドアには初めから鍵などかかっていないようで、メルクレイアが望めばすぐさまその扉は開くだろう

「別段、そこまで遅い時間でもねぇしさ
 んで、お話ってのは?」

愛の告白かい、等と軽口を叩きながら
メルクレイアを部屋に招き入れた
469 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/09(金) 23:22:11.61 ID:XEphTFYLo
>>468
それじゃあお邪魔するよ…
【ドアを開けて旅行カバンと共に部屋に入る。部屋では靴を脱ぐという習慣にまだ慣れていないのか、土足のままで入りそうになった】

ソウジにプロポーズ?恋愛映画でも小説でもおとぎ話でさえ、まずは手順というものがあるでしょ
ボクらはまだそれに至っていないと思うよ?
【宗次郎の冗談に苦笑しながらそう返す。部屋を見ればまるでモノクロ、宗次郎の金髪がやけに目立っていた】

その相談というのはなんだけど。ペット飼育の許可が欲しくてね
【相談というのは他でもない、早瀬とこの前発見した二匹の猫に関してだ】
【もしできるのであれば飼ってやってほしいということだったが、何分このビルはいわゆる集合住宅である。一人の判断で猫を飼うことはできない】
【もし住人の中の一人でも猫アレルギー持ちがいたら近所迷惑になってしまう。そうなったら猫は飼えないしご近所付き合いもギクシャクする可能性が出てくる】
【自分はここに住まわせてもらっている身、住む家…居場所がここしかないメルクレイアにとってそれは死活問題である】

猫を二匹飼いたい。でも無許可で飼うのはどうかと思ってこうして家主に相談しに来たんだ
470 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/09(金) 23:34:37.85 ID:y4Js+fVso
>>469
「それじゃ、順番にやっていこうか?
 最初はお手手繋いでデートにでも行けばいいかい?」

茶化すような口調をメルクレイアに向けると、上体を起こしソファに座り込む

「猫ぐらい良いけどさ、1つ2つ条件がある」

メルクレイアの目を見つめ、宗次郎は優しく微笑む

「まずは責任を持て
 お前がその猫を家族として世話をしてやれ」

それが出来るなら、と

「俺はお前の兄貴分としてそれを手伝ってやる
 出来るか?」
471 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/09(金) 23:50:18.84 ID:XEphTFYLo
>>470
随分と積極的だね。ボクは構わないけどソウジ、キミには既に先約がいるんじゃないかい?
【その返答の7割は適当、3割は僅かな心当たり。宗次郎はどう返してくるのか】

…条件ね。ボクができる範囲のものならいくらでも飲もう
【旅行カバンを倒しそれを椅子代わりに座る。条件とはやはり金銭的なものだろうか。もしそうなら速やかにそれを用意する準備はできている……と思ったのだが】
【提示された二つの条件を聞くと拍子抜けたように目を見開く。と言っても前髪で隠れていてそれは殆ど見えないのだが】
【それを聞くとメルクレイアは満面の笑顔を見せた】

ありがとうソウジ、その条件喜んで受け入れるよ
知り合いが飼ってる猫の仲間なんだ。多分家族だと思うけどね。もしできるなら飼ってくれないかって言われてさ
感謝してもしたりないよ!ハグしても良い?
あぁ、本当に嬉しいなぁ!
【全身で喜びを表現するところはやはり子どもである。それはもう嬉しいらしく、ありったけの感謝の言葉をソウジに言うのであった】
472 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/10(土) 00:02:11.07 ID:A2mQG8uro
>>471
「……先約?
 俺がモテるようにみえるか?」

はぁ、と深い嘆息が口から漏れだした

「えっと、ハグはまた今度にしようぜ
 つうかもう一個条件あるっての、最後まで聞けよ……」

ハグ、という言葉に一瞬身を引きバンザイの体勢で固まった
軽口を叩く割に、こういう事には免疫がないのか
どうにもメルクレイアの言葉に動揺を見せた

「あー…まあ、条件ってのはだな」

先程とは打って変わって、言葉を選ぶような間が開き目が泳ぐ
口を開いた途端、情けない声が飛び出した

「猫を飼うのってどうすりゃいいんだ
 俺、一回も飼ったことねぇんだけど、お前知ってる?」
473 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/10(土) 00:20:10.49 ID:HpnbSLclo
>>472
そうかな。その調子なら少なくとも一人くらいはいるんじゃないかとボクは思うけどね?
ハハハ、なにも固まらなくったって良いのに
ただハグするだけだよ。挨拶みたいなものさ
【宗次郎の反応に思わず吹き出しそうになる。あれだけの軽口が言えてハグの一つすらできないなんて、と】
【そこまで軽口が言えるのなら1〜2人くらいは恋人とは行かなくとも親しい異性はいるのではないだろうか?とも思ったがそうでもなさそうだ。もしかしたら実際は純朴な人間なのかもしれない。いたとしてもこの様子じゃ自分から攻めたりはできないだろう】
【まぁそこまで根掘り葉掘り聞くこともない。それで機嫌を損ねてしまったら全てパーになってしまう】

【そしてもう一つ提示された条件。それは"猫の飼い方について"だった。どうやら宗次郎は猫を飼ったことが無いらしい】

そんな情けない声を出さないでよ、安心して。ボクも猫を飼ったことは一度も無い
【そう胸を張るメルクレイア。一見根拠の無い自信を持って言ってるとしか思えない】

でも猫の飼い方については本を買って調べれば良い。それにいざとなれば猫のエキスパートがいるし
474 :高城 宗次郎 『硬度変動 Lv2(35)』 E.ワイヤーフック :2014/05/10(土) 00:42:01.22 ID:A2mQG8uro
>>473
「それじゃ猫については調べる、ちゃんと責任も持つ
 ソレでいいんだな」

うんうん、と何度も宗次郎は頷いてみせる

「必要なものがあったらとりあえずメモに書いて俺にくれ
 一応目を通して買ってくるから」

この男、いい加減そうに見えてこの組織の財務担当だったりする
食費の管理なんかも彼の管轄だったりする

「俺も一応知り合いに聞いてみるかね
 さて、今日はもう遅いし自分の部屋に帰れよ
 俺の部屋は……つまんねぇしな」

周囲を見渡し、宗次郎は苦笑い
ベッド代わりにソファに横になると、音楽を鳴らしていたコンポの電源を切る

「んじゃ、おやすみ
 次は猫と一緒に来いよ?」

//そろそろ眠気が酷いので〆でいいですか?
475 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(16) [sage]:2014/05/10(土) 01:01:29.03 ID:HpnbSLclo
>>474
ありがとう。だけどなるべく皆の負担にならないようにするよ
それと猫の飼い方に関する資料を一通り用意しておくから
【せっかくこうして許可してくれたのだ。条件はちゃんと守らなくてはならない。ある程度準備ができたら迎え入れよう。猫たちがそれに応えてくれるかは分からないが】

ふあぁ…。泊まろうなんて思ってないよ。自分の部屋でちゃんと寝るさ
【そう言うと立ち上がり、旅行カバンを持って部屋から出て行く】

そうだね、彩りが足りないんじゃないかな。シチリアガラスのランプが一つでもあれば、女の子に喜ばれると思うよ。…おやすみソウジ
【去り際に一言そう言うと、ドアを静かに閉めて行った。次に会うときはおそらく新しい家族が増えた時だろう】

//お疲れ様でした。ではこれで〆にします
476 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 15:58:45.16 ID:qD3NQDhHo
【最近、自分の身の周りが騒がしく思える】
【変人ばかりに出会うしちっとも日常的ではない。おまけに動物になるという奇想天外な体験までしてしまった】
【そんなわけで早瀬は疲れている。心労がかなり溜まっている】

はぁ……

【ため息を一つ、人通りの少ない道でつく】
【そんな彼を癒してくれる存在が一人、いや一匹】
【飼い猫のレオンである。早瀬にとっては天使とすら見れる存在】
【そんなわけでレオンの餌を買うために商業区に足を運んでいる】
【休日の真っ昼間なので人が少ないのだろうか、ともかく混んでなければ良いのだが】
【いつも通り冴えない顔で、有象無象の中に紛れる早瀬である】
477 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 16:19:36.92 ID:nGQwUNkwo
>>476

昼下がりの商業区───


「……ふぁ」

抜けたあくびをひとつ。
それでも尚つぐんだ唇に挟まれているのは、母国では大丈夫という謎理論の下、愛飲している女物の煙草。
紫煙をくゆらす、ほのかに熱気を孕んだ薫風が、初夏の到来を予感させてくれた。


「今日はなんだか、客足が芳しくないですねぇ……」

晴天、額に汗を覚える程の行楽日和──にも関わらず、道を行く人の数はいつにもまして少ない。
ここ、商業区の外れに店を構える女……マリカとしては、まさに商売上がったりであり──


古いレンガ造りを模した意匠の、その店の前で椅子に腰掛け、退屈を謳歌している次第。
手にはホースが握られており、先ほどからちょろちょろと口から水を垂らし続けている。
気まぐれに、打ち水とばかりに口を捻っては、舗装路の表面を濡らしていく。


そして、彼女は今、まさに店の前を通りかかろうとしている少年の姿に"気づいていない"。
もし彼が何もしなければ、マリカは彼の行く先へ、不規則に水をばら撒き続けるのだろう。
水量は少なく、万一直撃したとしても、全身ずぶ濡れまでとは行かないだろうが──?
478 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 16:29:27.26 ID:qD3NQDhHo
>>477

【目的の店まであともう少しだ、いつものようにさっさと買って帰らなければ】
【そんな事を思った矢先に、事件は起こる】
【レンガ造りという今時珍しい、古い感じの店。どうやら客足も少ないようで暇つぶしなのか、店の前の椅子に腰掛けている女性が打ち水をしている】
【早瀬はそれらが眼中に無く、このまま進めば水を浴びる事になるという事に気付くはずもなく……】

えっ、ちょっ、うわっ……

【―――結果、情けない素っ頓狂な声を上げながら水に濡れる羽目になってしまった】
479 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 16:44:49.20 ID:nGQwUNkwo
>>478

「……えっ?」

訪れる眠気に眼を半開きに、惰眠を貪ろうかとまどろんでいた矢先の事だった。
人の姿は無い──そうたかをくくっていたのだが、どうやら甘かったらしい。

現に、目の前で水を浴びた少年が驚きを隠し切れない様子で目の前に居るのだ。


「……えぇーっと、あのう……っ」
「……大丈夫、ですか?」「服とか、濡れたりしてませんか?」

眠気など忘却の彼方に、慌てた調子で蛇口を締め、少年の下へと駆け寄るマリカ。
ばつの悪そうに、シルクの手袋で覆われた両手の指先を絡ませ、恐る恐る彼の顔を覗き込む。

その、緑の眼や彫りの深さに代表される特徴的な顔立ちは、明らかに日本人のものではなかった。
480 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 16:56:47.80 ID:qD3NQDhHo
>>479

…………

【これで大丈夫に見えるのだろうか、服が思い切り濡れているではないか】

【しかし冷静に考えてみよう】
【相手は恐らくこちらの影があまりにも薄くて存在に気付かなかったのだろう】
【そう考えれば決して一方的に怒って良い話ではない、第一面倒くさい】
【むしろ相手が打ち水をしていなかった自分が悪いと言える、そういえば過去にもこんな事あったような……やめよう、トラウマだ】

……あぁー、いえ、大丈夫です……

【相手が物凄くバツの悪そうな顔でこちらを覗き込んでくる】
【外人らしい、ラテン系だろうか】

【ともかく、ここは平静を保たなければ】
481 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 17:19:08.25 ID:nGQwUNkwo
>>480

「うう、ごめんなさいねぇ……」

互いの不注意が招いた事故である以上、過失割合で言うならば対等ではあるのだが。
彼が一方的に被害、もとい水を被った以上、マリカとしては頭を下げざる得なかった。

──よくよく見れば、ばっちり濡れて肌に張り付いた彼の服。
現実逃避とばかりに眼に手を宛てしくしくと、涙を流すような仕草と共に眼を逸らす。
それから極力相手へ煙が届かないよう、咥えていた煙草を摘んで後ろ手にやって。


「あなたさえ良ければ……そのお」「私のお店で、少し休んでいきませんか?」
「簡単なお詫びくらいなら用意できますし、着替えもあるはずですから……」

後ろを振り向き、自分が先ほどまで座っていた椅子と、その背後に佇むえせレンガ造りの店を示す。
彼女の今の服装が無地のYシャツである辺り、どうやら彼でも着られそうな服がストックされているらしい。

看板に刻まれた屋号は"Stranezza"、窓越しに見える限りでは、雑貨類を取り扱う店のようだった。
482 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 17:27:33.51 ID:qD3NQDhHo
>>481

【謝罪と共に相手が泣き出すような仕草を見せる】
【そこまでされると逆にこちらが悪いように思えてくる。泣き出したいのはこっちだ】
【それと、ほんの少しだけ煙草の臭いが鼻をくすぐる。まあどうでも良いか】

あー………じゃあ、お言葉に甘えて……

【相手の店で休んでいかないかという提案】
【こちらとしてもこのまま濡れっぱなしなのは気持ち悪い】
【早く用事は済ませたいが、どうせ暇だし時間があるので休んでいく事にした】
483 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 17:44:52.99 ID:nGQwUNkwo
>>482

では、と。自分に続くよう促し、先に店の中に立ち入るマリカ。

その途中、ノブに吊られた"営業中"の板を裏側、"休憩中"へとひっくり返す。
この閑古鳥っぷりならば、小一時間店を締めてもさしたる影響は無いだろう──と。

からん、と鐘音を響かせながら開いたドアを、彼が中へ入るまで、内側から押さえて。


「窓のそばに椅子と机がありますから、腰掛けてお待ち頂ければぁ」

さて、外見が外見なら、店内もまた店内と言うべきだろうか。
清掃こそ行き届いていたが、内装から漂う古びた雰囲気がどうしても小汚い、
良く言うのであれば、隠れ家的な印象を与える店だった。


「すぐに着替えをお持ち──あっ、コーヒーは、飲める方なんでしょうかぁ……?」

木目や木の歪みを色濃く残した棚に陳列されているのは、例えば無駄に凝った意匠の文鎮だとか。
精巧に模られた動物の飴細工だとか、ルールすら推しはかれないような古いボードゲームだとか。

それら商品類を一言で括るとすれば、"お伽話的"──つまり、メルヘンチック。
奥でもてなしの準備をする外人店主と併せて、どこか別世界的な空気を醸し出していた──
484 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 17:55:02.81 ID:qD3NQDhHo
>>483

あっ、はい……ありがとうございます……

【中に入り、言われた椅子に腰掛ける】
【キョロキョロと見渡してみればやはり古臭い、という印象だ】
【ただまあ、こういうのは嫌いではない。むしろ落ち着く、と言ったところか】

コーヒー……あぁ、一応飲めますけど……甘めに淹れてくれれば幸いです

【ブラックはあまり好きではない、あれは少し苦すぎる】

【さて、改めて店内を見回す】
【色々と凝ったものがあるようだ、特に動物の飴細工には感嘆せざるを得ない】
【これらのどこか独特な雰囲気はあの店主の趣味だろうか、ともかくもっと色々と観察してみる事にした】
485 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 18:13:31.62 ID:nGQwUNkwo
>>484

「はぁい」 少年の申し出を了承して、奥から顔を出すマリカ。
湯を沸かしているのだろう、レジカウンターの奥から聞こえてくるふつふつという音。


「……お待たせしましたぁ」「あ、良かったらこれ、先に着替えてください」
「濡れたままでおもてなしするのもおかしいですしねぇー……」

一分ほど経ったろうか、卓の方へ歩いてきたマリカは小脇にシャツを抱え、手に皿を乗せていた。
綺麗に畳まれた、マリカの着ているものとよく似ているYシャツ──やはり、彼女の替着なのだろう。
男物にも見えるそれを差し出し、身を乗り出して窓のカーテンを閉じる。


「ごめんなさい、奥は散らかってますからぁ……ここで、着替えてもらえると」

手に乗せていた、何やら立体的な形をした焼き菓子──フォーチュンクッキーを盛った皿を置きながら、少年に告げた。
後ろを向いておきますからと付け足して、その間にコーヒーを淹れるつもりだろう、再び店の奥へ戻っていく。
486 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 18:25:49.81 ID:qD3NQDhHo
>>485

あー、どうも……

【店主が着替えのYシャツを持ってきたので、それを受け取る】
【奥の部屋に戻ったのを見計らって着替え始める】
【そういえばこれは彼女の服なのだろうか、何となく女性特有の香りがしてくる気がする】
【ここで変態ならクンカクンカと匂いを嗅ぐのだろうがもちろん早瀬はそんな事を意に介さずさっさと着替える】


【さて、どうやらクッキーもあるようだ】
【今すぐ食べても良いがここはコーヒーと一緒に食べるとしよう】
【と、再び椅子に座りぼんやりとしながら待つ】
487 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 18:54:25.39 ID:nGQwUNkwo
>>486


「本当に、ごめんなさいねえー……」
「……こんな所に居るのだから用事のひとつふたつ、あったでしょうに」

もう一分程経った後。今度は両手にコーヒーを注いだグラスを携え、卓に寄るマリカ。
アイスコーヒーだった。浮かんだ氷が、ぱきりとひび割れる音を立てる。
少年の前と、その対面の席にグラスを置いて、向かい合う形で腰を下ろす──


「……あ、マリカ、マリカ=ロッシといいます」
「紹介が遅れちゃいましたけど、以後よろしくおねがいしますねぇ」

謝罪を述べ、騒動も一段落しただろうか──
刺さったストローに口をつけて、ちびちびとコーヒーを吸い上げながら、
蹄型をした、目の前のクッキーを食べるよう促す。



「一応、私の手作りです」「中に紙が入っているので、気をつけてくださいねぇ」

彼女によると、紙には今日の運勢が書かれているのだという。
そして、マリカの裏の顔は"魔術師"──その占術には、ある程度の信ぴょう性がある。

彼がそれを口にしたのなら、"凶:水に注意"なる文言が書かれた紙が出てくる事だろう。
……些か遅すぎやしないか。

尚、肝心の味の方は"普通に美味しいシナモンクッキー"といった具合である。
488 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 18:55:05.19 ID:nGQwUNkwo
>>487
#あ、描写し忘れていましたが、コーヒーはちゃんと甘いです!
489 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 19:15:08.80 ID:qD3NQDhHo
>>487

あー、まあ……飼い猫の餌を買いに来たんですけど……

【アイスコーヒーを一口。甘さと苦さが丁度良い具合だ】

……俺は早瀬琢磨って言います、一応第一高校の生徒、です

【店主は見たところ明らかに年上だ、年上相手には先ほどからそうなのだが会話が慣れない】
【マリカと言うらしいその人物に対し、こちらも名乗る】

【さて、ここでクッキーを一口。シナモンの香りが心地よい美味いクッキーだ】
【言われたように紙が入っていた。それには"凶:水に注意"という文面が】

………………

【物凄く微妙な顔になる、それも当然だ。今更そんな事を言われても困る】
【何の嫌がらせだ、まさか確信犯だろうか】
【そんな疑念を顔に出しながら早瀬はクッキーを食べ進める】
490 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/10(土) 19:36:55.35 ID:nGQwUNkwo
>>489

「猫の餌」「……ですかぁ」

早瀬と名乗った少年の言葉をオウム返しに顎へ手を宛て、考えこむ仕草。
雑多なものを扱う手前、代用できそうな品を仕入れていたかもしれない。

「んー」 該当する品はあっただろうかと、しばし黙考。


「……何か、差し上げられそうなものがあったと──あ、どうでした?占い」

結局その場では思い至らず、早瀬が眼を落としている紙を覗き込み──

「あう」 ──硬直する。


「……ごめんなさい」
「決して……狙って混ぜたとか、そういうのではないんですよぉ」
「あくまで、何が出てくるかは私にもわかりませんから……」

暫くそうしていた後、身体を引いてしょんぼり肩を落とし、ささやかな言い訳を。

マリカの言葉に偽りは無い。ただ、普段は他人に比べて間が抜けているだけだった。
ここまでの失態やズレた言動の数々を見て、早瀬はそろそろ気付く、気付いてしまうかもしれない──

──大人びた容姿に反して、マリカが"ドジ"である事に。

そう、ドジ。"日常生活"に関して言えば、マリカはドジ以外の何物でもなかった。
491 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 19:48:25.80 ID:qD3NQDhHo
>>490

……えっ、もしかしてここに猫の餌置いてるんですか?

【考えこんでいるマリカを見て、もしやと一筋の希望が生まれる】
【もしここに置いてあるならば時間がかなり短縮されるだろう。面倒くさがりな早瀬にとって幸運である】

………あ、いや別に気にしてないんで

【占いの事に関しては微塵も気にしてなどはいない】
【もし悪意があってやったとしても慣れている。水を頭からぶっかけられて「あ、いたの?」などと言われた時よりはマシだろう】
【ただ、本人があれほど否定しているのだからここは信じるとしよう】

【―――しかし】
【先程から間の抜けたようなしゃべり方、悪く言ってしまえばあざといのだが】
【もしや、まさか、大人びた容姿に反してドジなのだろうか?】
【まあ世の中にはギャップ萌えという言葉もあるしそれはそれで別に構わないと思う、萌えないけど】
【しかしまさか初対面の人間にそんな事言えるはずもなく、早瀬は心の中にそれを留めておくことにした】
492 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(24) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/10(土) 19:55:51.30 ID:EMCVx/P30
>>446
「じゃあ貰っておくぜ、嬢ちゃん」
「だが…嬢ちゃん、まだ安心したような表情はしない方がいいぜ?」
「もし俺がこのまま襲いかかってきたらどうするつもりだ?」
「お前も「魔術師」たるもの、簡単に警戒は解くべきじゃあない」

貰った紙袋をベンチに置き、樹の視線に合わせて座り込む。
そして、彼女の「魔術師」としての意見を聞き、何が不満なのか目をつり上げて睨む。

「ちょっと聞きたいんだが…」
「君は俺にどのような行動をすれば協力関係を結んであげられると思うかい?」
「俺はさぁ……」

睨みつけた目は何かを覚悟したような光を放つように見えるだろう。
その鋭い眼光はほぼ毎日生死を凌ぎ合う戦いを続けているマクスウェルだからこそ成せるものであった。

「どのように行動するのかは、簡単だぜ」
「この街に危険をもたらす魔術師を「始末」する…それだけだ」
「発見情報が入れば直ぐに駆けつけてぶっ倒す、俺は頭より身体を動かした方が役に立つようだからな」

相手が小学生であってもその目つきは変えることはない。
彼女と同様に、マクスウェルも警戒しているからだ。
もしかしたら、この話は誰かに聞かれているかもしれない。彼女の「組織」が本当は自分の命を狙っているかもしれない。
だからこそ、マクスウェルはワザとドスを効かせた声で自分の考えをもう一度主張する。
敢えて自分の覚悟を見せつける為に。

「ーーー怖かったなら無理しなくてもいい」
「自分でもこんな野蛮な考えじゃどうしようもない、とは思う」
「もしかしたら全然報われない最期を遂げるかもしれない」
「でもさ…俺は…」

睨みつけた目つきは解かれそっと目を閉じる。

「俺はこの街が好きだし、恩があるから…だからやるんだ」
「魔術師がこの街で暴れていい訳、無いからね」

その望みはマクスウェルだけでは絶対に成し遂げることは出来ない。だが、彼は成し遂げてみせようという自信が表れていた。
493 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 20:05:43.86 ID:nGQwUNkwo
>>491

「うぅ、ごめんなさい……」

何度目かの謝罪の後、自分も気分転換にフォーチュンクッキーを手に取り、一口。
出てきた紙に曰く、今日の運勢は"大凶:失敗の連続"らしい。

「……はぁ」 やはり遅すぎる。と、深い溜息をひとつ。

慣れない占術を織り込んだ菓子だったのだが矢張りと言うべきか、上手くいかないものだ。


「……そうなんです」
「ご覧の通り、いろいろ扱ってる店ですから、何かあったかなぁーと……」

このフォーチュンクッキーの事は、もう忘れよう。それがいい。
話題を猫の下へ後退させ、現実逃避的に再び思考に耽るマリカ──


「あっ」 「猫用のケーキなら、お作りできますけどぉ……人間も食べられるような」
「後日また来て頂けるのなら、ぜひ、いかがですか……?」

──あった。
それは残念ながら、早瀬の望むようなその場でどうこうできる品でこそなかったが、
菓子職人の側面を持つマリカの十八番であるケーキなら、失敗をせずに振る舞う事ができる。
494 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(20) [sage]:2014/05/10(土) 20:12:44.70 ID:6yU+MT5jO
【ーー開発予定区】
【作りかけのまま放ったらかしにされたその区域は、普段人が立ち入るような場所ではなかった】
【店が無いのは勿論のこと警備がそれほど厳重ではないというのがその理由である。警備が薄いというのはすなわち良からぬことを企む輩も隠れているかもしれないということで、好き好んで立ち入る人間などいない……はずだった】

【開発予定区を彷徨う小さな人影が一つ。短い銀色の髪を夜風に揺らし、面白いことは無いかと瑠璃色の瞳を光らせて。それは機材が乱雑に散らばる地を鼻歌混じりに気ままに歩いていた】
495 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 20:13:19.53 ID:qD3NQDhHo
>>493

【どうやら本気で落ち込んでいるらしい、これ以上踏み込むと可哀想なのでやめておくとしよう】
【そしてマリカの方もかなりアレな事が書いてあったようだ、いい加減彼女が不憫に思えてくる】

…えっ、あるんですか?
ケーキ……まあ良いか、じゃあその時に来ますんで

【キャットフードなどを期待していたがそうではなかった。まさか毎日ケーキを食べさせるわけにもいかない】
【だがたまにはこういったご馳走を用意すればレオンも喜んでくれるだろう】
【まあ、歩く距離は結局縮まってくれないのだが】
【ここは彼女の提案を受け入れる事にした】
496 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(02)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/10(土) 20:19:35.32 ID:leyxnLJ80
>>492
―――これは失敗、だろうか
目前の"魔術師"は脅しを効かせて少女に迫る
口から出た言葉は、どうやら樹の考えていたものとは違う捉え方をされてしまったらしい
信用されていないことも、警戒されていることも、理解している……寧ろ、こちらも同じことをしているのだから相手もしていて当然と捉えている
しかし相手のそれはどうやら予想以上、自身の気持ちを真摯に込めた言葉さえも警戒されて
悲しそうに目を伏せ、少女は細い声でぼそりと告げる

「わたしは、あなたが"危険な魔術師"でなくなることを望みます……ですが」
「いますぐというのは無理、のようですね……じぶんでりかいしているのなら、直してほしかったです」

一歩二歩、顔を伏せたまま少女は後ろへ下がる
この場でもうやるべきことはない、後は去るだけだ……少なくとも、"魔術師 折姫"は
そうして最後に告げる、これはただの魔術師としての、また普通の少女赤見内樹としての良心

「それから……もう少し、しんちょうにこうどうしてくださいね」
「くれぐれも、"魔術師"のなまえをここのじゅうにんに知られないように、お願いします」

貴方が幾ら学園都市に恩を感じようと、他の魔術師には関係ないことなのだから
せめて巻き込むな、他の魔術師の行動の妨げになるような事はするな、と
他でもないマクスウェルの、彼の身の安全のために、少女は声を絞り出す

ここ学園都市に、幾つの魔術組織が潜入しているかなど分からない
そんな中で行動を妨げようものなら、それこそ彼が警戒する組織全体での敵対関係というのも、あり得る話なのだから
慎重に、全ての魔術師としての動作を熟考してから行わねば、個人の命、更には所属する組織の命にまで関わってくる事を忘れてはいけない

―――こんな事、"危険な魔術師"であるマクスウェルには関係ないと笑われるかもしれないが
497 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/10(土) 20:23:38.13 ID:p+q3Z+R/0
>>494
【人通りの少ない道をその青年もまた歩いていた】
【自身の魔術を使用しなければ盲目も同然である青年であったが、長年の生活もあってかある程度把握することはできる】
【人混みでは流石に人にぶつかるのは否めないが、その気配すら希薄なこの場でならある程度魔術を使わずとも歩けるだろう】

【そんな文字通りの暗闇を歩いて行くと、ふと前方から聞こえる誰かの歌声】
【それを認知すると同時、闇色の瞳が翡翠のような緑色に変わる】
【声色、僅かに捉えられる輪郭からして若者だと判断すれば、立ち止まりぼそりと低い声で呟いた】

「――、子供か。此処で何をしている」

//よろしくお願いします…!
498 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 20:26:33.91 ID:nGQwUNkwo
>>495

「……本当ですか?」

それに猫用とはいえ、上手く調味したものならば、その味は人間向けのものに劣らない。
価値という面でも、ホールケーキならばお詫びの贈答品として不足ないだろう。
──そう考えての申し出だった。

了承してくれた早瀬の顔をいくらか明るい面持ちで見つめ、決まりとばかりに両手で胸の前で打つ。


「それじゃあ」「出来上がりのご連絡とかに必要ですから……その」
「連絡先を教えて頂いても構いませんかあ……?」

お手数おかけします、と。
ぺこりと頭を下げ、ペンを取り出し、聞き取った連絡先を卓に置いてあったコースターへ書き込もうとする。

彼の反応を待つ間にふと、壁掛け時計を見遣る──気づけば、結構な時間が過ぎ去っていた。
あれだけ眠気を誘っていた日差しも、いつの間にか鳴りを潜めているではないか──


#そろそろ〆に向かわせて頂いても構いませんか……っ?
499 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(20) [sage]:2014/05/10(土) 20:34:53.24 ID:6yU+MT5jO
>>497
【鼻歌がピタリと止む。前方を見ればそこには見慣れぬ異国人が立っていた】
【服装や顔立ちからしてアジア系だろうか?声をかけたのはどうやら彼のようだ】

やぁ。まさかこんな所で人に会うなんて
キミもここから見える星を見に来たの?
【どうやら子どもは星を見るためにここに来たらしい。街の喧騒から隔絶されたこの場所はとても静かで星がよく見える】
【子どもの声は高くもなく低くもなく…声だけでは性別を見分けることは困難だろう】

その眼、不思議な色をしてるねぇ。まるで翡翠みたいだ

//こちらこそ宜しくお願いします
500 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 20:36:10.57 ID:qD3NQDhHo
>>498

……ええっと、じゃあ、はい

【連絡先を紙に書いて渡す】
【結構な時間が過ぎてしまったようだ、服もそろそろ乾いただろうか】
【それにしても猫用ケーキとは、どんなものなのかと様々な想像をする】
【魚でも練り込んであるのだろうか、とか浮かび上がってくるイメージは尽きない】
【レオンが美味しそうに食べている想像をするだけで頬が緩んでしまいそうだ、突然ニヤけられても気持ち悪いだけなので妄想をかき消す】

【最後の一口であるクッキーを口に放り込む。そろそろこちらもお暇しなければ】
【コーヒーも口に含み一緒に味わう。なるほど、これは中々合うではないか】
/大丈夫ですよー
501 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/10(土) 20:44:57.59 ID:p+q3Z+R/0
>>499

「…星を見に、か。」
「生憎だが私の眼には星の光は映らない。…お前の顔もな」

【少々性別の判断に迷うその声から紡がれた言葉に翠の瞳を僅かに細める】
【不意に吹いた風が銀色の髪を揺らすなか、相手の言葉に従うかのように空を仰ぎ、一言。】
【青年に見えるのは空虚な空間のみ。其処には人の体温も建物の無機質な存在もない。】
【相手の顔も同様だ。背格好こそ分かるものの、正確な顔立ち、服装は分からない】

「…不思議な色か。そのように言われたのは初めてだな」

【目の色を指摘されれば少し意外そうな、僅かに驚いたような表情をする。】
【しかしそれも数秒後、再び面のような無表情に戻って】
502 :マリカ=ロッシ(ミスティカ)『我流儀式魔術』Rank_C(0) [sage]:2014/05/10(土) 20:48:19.20 ID:nGQwUNkwo
>>500

「……はい、確かに頂きましたぁ」

わざわざ早瀬の方で書き起こしてくれた事に謝意を述べて、紙を受け取る。


「汚れた服で街を歩くのも何ですから、着て帰ってくださって結構ですよぉー」
「次来た時に持ってきてくだされば、こちらで洗濯しますしっ」

そう言ったのは、早瀬がコーヒーと菓子を完食したのを見計らっての事だった。
仕草を見るに彼も、思わぬ長居にそろそろここを立ち去ろうとしているように思える。

そろそろ夕飯時を終え、休日の商業区が再び混みだす時間帯だった──普段通りであればだが。
マリカの勝手な都合だが、彼女としては店を開いておいた方が都合が良かった。


もし彼がそのまま席を後にしたのなら、マリカは店の外まで彼を見送り、
後日、猫用ケーキの材料が整ったのを見計らって、彼へ連絡を入れるのだろう──
503 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(24) E:ルーンの呪札 [sage saga]:2014/05/10(土) 20:53:24.88 ID:EMCVx/P30
>>496
「ーーーだよな、嬢ちゃんには分かってくれなかったか」
「もう俺は壊れちまったのかもしれないな、機械に成り下がっちまった」

彼女の理解出来ないという表情に一瞬寂しい表情をしたが、自分を鼓舞するようにまた顔つきを無表情に変えようとする。
だがーーーその顔つきは次第に壊れていき、少しずつ絶望に染められていく様であった。

「…じゃあ何をすれば良かったんだ?」
「何処で選択を間違えてしまったのか?」
「この街が危険な魔術師によって危険に晒されて、街の人達が自分の目の前で倒れていく」
「そんな光景を見せられて、それでも見殺しにしろって君は言いたいのか!?」

激昂。そして、瞳孔が今まで以上に開く。

「確かに暴力に暴力は良くないだろう、しかしそうでなくては解決出来ない!」
「魔術師が魔術師を裁いていけない理由はない!」
「行動には気をつけろ?」
「俺はテメエほど甘ったれちゃあいねえ!」

彼の心の中で抑えられていた感情は勢いを増し、その勢いは樹の肩を掴みかかる程であった。

「伊達に「始末屋」なんざ名乗っちゃあいねえ、俺は一度足りとも間違えたとは思った事はない…!」
「…そうか、君たち東洋の魔術師共はこの学園都市に怨みがあるんだな?」
「だから貴様らは襲われた住民がいても平気な顔をしていられるのだな?」
「ならばーーー俺はここで、貴様を殺す」
「殺らなければ…俺も、この街も救われないーーー!」

そして彼女の首を絞めるべく、腕を伸ばすーーーが、その手は何も掴むことなく垂れていた。

「……………」
「………やっぱ、出来ねえよ…殺すだなんて」

肩を掴んだ手は放し、静かに立ち上がる。
その頬は絶望による涙で濡れていた。

「こんな叶わない願いを他人に押し付けるなんて、俺には出来ない」
「ーーーやっぱ俺には覚悟がない」

そして、糸が切れた操り人形のようにベンチに座り込む。
その目は今まで光らせていた決意のある眼光は光ってなく、何処を見つめているのか分からない程に覇気が無かった。
ヴリアーダ=マクスウェルは心身共に未だ未熟であるが為に「覚悟」が出来ていなかった。

504 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(12) :2014/05/10(土) 20:56:42.44 ID:qD3NQDhHo
>>502

……えーっと、じゃあ、そうします

【どうやら服は洗濯してくれるらしい、その言葉に甘えさせてもらうとする】

【さて、いい加減に時間がまずい】
【お腹を空かせているであろうレオンを思うと居ても立ってもいられない、席を立つ】

……色々ありがとうございました

【一言感謝を述べると駆け出した。急いで餌を買わなければならないのだ】

【後日、早瀬にケーキの事について連絡が来たのはまた別の話……】

/では、これで〆という事で!ありがとうございました!
505 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(02)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/10(土) 21:12:39.11 ID:leyxnLJ80
>>503
咄嗟のことに反応しきれず、魔術師としても人間としても未熟さを痛感
脱力し、がくりと項垂れるマクスウェルへと恐怖の念を込めた視線を送る

「……あなたの考えをわるくいうつもりはありません」
「いままでのこうどう全てをひていする訳でもありません、ただ……」

慎重に、他の魔術師の事も考えて欲しかっただけ
マクスウェルは確かに学園都市に恩があるのかもしれない、だが
だからといって、目的は違えど同類である魔術師を、危険に晒して良い理由には、決してならないのだ

「学園都市でうごいているそしきは、あなたの所属するものだけではありません……方針も、さまざまです」
「わたしはその中のひとつ、太史局のいち魔術師として、魔術師のそんざいはできるかぎりひとくされるべきだと、かんがえています」
「……、……あなたが、わたしたちの敵になってしまわないことを、祈ります」

少女は怯えた表情でまた数歩さがり、今度は完全に踵を返して何処かへと歩き始める
呼び止めれば立ち止まり、振り返るだろう……だが、恐らくはマクスウェルの望む反応は得られない
少なくとも今この場で、少女は少年を見限った……いつだったか渡した連絡先、そこに少女から良い言葉を送られる事はないだろう

マクスウェルが、覚悟を決めた後
それがどのようなものかによっては、少女は考えを改めるかも知れないが
今の状態で友好な関係など、築く事は不可能と言っても過言ではないだろう―――

//そろそろいい感じなので〆に向かっても大丈夫でしょうか?
506 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(20) [sage]:2014/05/10(土) 21:18:15.36 ID:6yU+MT5jO
>>501
見えない?
【よく聞けばその声が微かに動揺を孕んでいると分かるだろう。暫しの沈黙の後、再び口を開く】

こんなに綺麗な緑色なのにな…
ところでキミは"どこの人"なの?
【どうやらこの子どもは何処の国の人なのか気になるようだった】

ボクはつい最近…アメリカからここに移り住んだばかりなんだ。ここって面白い人が多いんだよ

…まぁここで立ち話するのもなんだし、ちょっと座って話そうよ
【服の袖に触れる感覚。どうやらどこか腰掛けることができる場所まで誘導するつもりらしい】

ここで人に会うなんて思いもしなかったよ。分かっていたら飲み物の一つくらい用意できたのに…
507 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/10(土) 21:34:04.32 ID:p+q3Z+R/0
>>501

「……案ずるな、輪郭程度なら目視は出来る。」

【相手の常よりも大きいであろう声が、閑散とした周囲に響く】
【それを聞けば、出会い頭の相手にこのような話をする事は無粋ではないかとふと思い直した】
【ふ、と目を細めるとフォローを入れるように言葉をつけ足す】

「…褒め言葉として受け取っておこう。」
「中国の郊外からだ…主都からは離れているせいかこの街の様子には慣れていない」

【瞳への賛辞に礼を述べ、少し目を伏せながら国籍を答える】
【アメリカ、という言葉から察するに相手は帰国子女かそれとも自分と同じく外人であると推測する】

「面白い人、か。私にはお前の方が余程風変わりに感じるな」

【相手の発言に思ったままの言葉を口にする】
【他人…しかも自称盲目の男と話そうとするなんて、仮に相手が自分であれば考えられないことだ】
【手が僅かに隠れる袖に、くいと引っ張られる感触】

「…それでお前の気が済むのならば」

【ぼそりと肯定の返事を呟けば、後は相手に引かれて歩くのみ】
【一応は一人で歩けるが、相手の気持ちを汲みそれを伝えることはしなかった】
508 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/10(土) 21:40:36.51 ID:p+q3Z+R/0
//アンカミス
>>501ではなく>>506です
509 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/10(土) 21:51:05.37 ID:0NjEjz9p0
街の人通りの少ない道
そこへとあるお面のお店がある
そこの店を覗いている能面の男寄島

「うーん…どうしよう…また、バイトでもして金貯めて買おうか…」

あるお面が気に入ったらしく買うかどうかを悩んでいる

「でも、こんなん買ったら更に人が寄り付かなくなるだろうな…」

ただでさえ能面で気味悪がられるいるというのに、更に新しく気味の悪いお面を買おうとしているのだ
510 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(24) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/10(土) 21:58:11.47 ID:EMCVx/P30
>>505
彼女は何処に行っただろうか、しかしそんな事も彼には全く分からない。
彼女はマクスウェルに対して諫言をしたと理解はした…だが、彼女の本当に言いたい事を理解する事は出来なかった。

「…ならば」
「ならば、俺は何をしていたら良かったんだ?」
「俺は何の為にここにいるんだ?」
「誰か…誰か教えてくれ…」
「俺を導いてくれ…!」
「………?」

虚ろな発言を何度も繰り返す。自分の心の中で言っているつもりだが、口からは呪文の様にダダ漏れていたが、何かに気づいたのか、ふと立ち上がる。

「………指令か」
「次は第4商業区の路地裏、か」

所属する魔術結社の使い魔からの指令を受け取る。
内容は何時も通りの「魔術師の始末」だった。

「…まだ、俺には答えが分からない」
「俺がこれから何をすべきなのかどうなのか…」
「でも、守りたいこの気持ちは間違いじゃないはず…俺はそれをまだ信じていたい」
「この街の人々の笑顔をもっと見たい、その為なら俺は…」
「いや、まだだ…まだ、その時が来るまで俺は[ピーーー]ない」

身体に忍ばせた街を守る為の「呪い」。
例えその呪いが自分を滅ぼしても彼はもう迷う事は無いだろう。
この時、彼の「方針」は決まった。

//長くロールして頂いてありがとうございました!
//斎藤さん、お疲れ様でした!
511 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(20) [sage]:2014/05/10(土) 22:05:49.00 ID:6yU+MT5jO
>>507
中国の人か。あそこは人がいっぱいいるよね
賑やかだけどたまにはこういう静かな空気も悪くないよ
考え事するには丁度いいんじゃないかな

…僕が風変わりだって?
ハハハ、ボクなんて他の人たちに比べれば全然だよ…
【それは人柄に関してなのか、それとも自分が持つ能力に関してなのか。どちらなのかは分からない】

ありがとう。こうして異国の人に会えるとなんだかホッとするよ
何分一人で暮らしているから寂しいんだ
【どうやらこの男はお喋り好きではないらしい。しかし肯定の言葉を貰うと喜んでそれを受け入れて、腰掛けるのに丁度良い機材の場所まで誘導した】

ところで……キミはどうしてここに?
512 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/10(土) 22:20:54.80 ID:p+q3Z+R/0
>>511

「…ふむ、成程。」

【考え事をするには丁度良い…そう言われれば確かにそうなのだろう】
【掴まれていない方の袖を口に当てつつ考える素振りを見せる。何やら相手の言葉に納得したようだ】

「そうか?まあこんな都市に住む人間だ、お前の言う通り一癖も二癖も在るのだろうな」
「一人…両親はこちらに居ないのか」

【硬く冷たい機器の上に腰掛けると、相手に向けてそう答える】
【この都市について記録するのが任務である自分としても能力者には十分注意しなければいけないだろう】
【一人という言葉に反応したのは自分もそうであるからだろうか】

「…私は来たいから来た、留学みたいなものだ。」
「お前こそ、何故異国の地にやって来た?」
513 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(20) [sage]:2014/05/10(土) 22:51:56.33 ID:TR26A3Dbo
>>512
賑やかなのは好きだけど、たまにはひっそりと過ごしたい時もあるのさ
それに今日はとてもいい天気だからね
【見上げれば満天の星空。街明かりの中では決して見ることができなかっただろう】

夢の国よりもずっと不可思議で刺激的さ。クレイジーなことが起きることもあるしね
ボクの両親は故郷にいるよ。多分今頃はベッドの中でテレビを観てるんじゃないかな?
【実際この子どもには両親などいなかった。いや、正確に言えば両親がいるかどうかなんて分からなかったのだが…話を合わせるようにそう答える】

留学か。ボクもね、留学に来たんだ
前からこの国が気になっていたんだよね。この日本語も留学する前に覚えてたんだ
おかげで一人暮らしでもなんとかやっていけてるよ…
【そう言うと子どもはクスクスと笑った】

そうだ。ここにいるってことはキミもなんだよね
……どっちなの?
キミは能力者?それとも、魔術師?
514 :赤見内 伊吹【雷電霹靂】RankC(00)E:装備一式 [sage saga]:2014/05/10(土) 22:56:21.47 ID:jDJXDrCl0
>>509
【その店の中には……小学生程だろうか?寄島と比べるとだいぶ小さな少年が1人、狐や翁などの面を手に取ってはぺたぺたと触っている】
【少年は和装で、狐の様な色の比較的色素の薄い髪を長く伸ばしている。もしかすると店の中の妖しい和の雰囲気に似合っているかもしれない】
【何故少年がこんなところにいるのか、別に特別な理由は無い。ただあの日本の面の質感や見た目が好きなのだ】

(この狐かっこいいなぁ・・・僕のよりぴかぴかだし・・・)
【むむ…と少し呻いてみたりしながら、ふと外のガラスから風景を見ようと振り向くと】

「……!?」ビクッ
【謎の能面男がこちら側を見ている(別に伊吹の事は見ていないだろう)】

(やばい・・・絶対目があったよ・・)※合っていません
(どうしよう・・・)
【冷や汗の様なものをかきながら、一応目が合ったであろう寄島に、ぎこちなくおじぎをしてみる少年であった】

//こんな感じになってしまいましたが、よろしくお願いします。
515 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/10(土) 23:08:02.93 ID:0NjEjz9p0
>>514
「いや、やはり買うべきか………って、ん?」

とあるお面に夢中だった為に少年の存在には気づいていなかったらしい
ふと、目線をずらすとお辞儀をしている少年がいるのを知った

和装に狐のような色の長い髪の毛
この店と少年の雰囲気が合いすぎるのか

「おばけ?!………なわけないか…ないよな?人間だよな?」

寄島も寄島で少し驚いていた
お化けではないと自分に言い聞かせている

「というか、この店の子かな?」

そう思った寄島は店の中へと入ることにした
寄島の気に入ったお面の値段
それと、取り置きをしてくれるのかを

「ちわーす、えーっと…君はここの店の人かな?」

店に入るなり直ぐに少年に声をかけた


//はい、よろしくお願いします
516 :藍 天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/10(土) 23:11:53.55 ID:p+q3Z+R/0
>>513

「…“良い天気”か…一度は見てみたいものだな」

【良い天気、そんな概念は自分の中には存在しない。只晴れか雨かは日光等で判別できた】
【相手の目の景色には一体どんなものが映っているのだろうか…そんな事を考えながらポツリと呟く】
【それはもしかしたら叶わぬ夢なのかもしれないが】

「…そうか…ならば元気だと良いな、お前の両親も」

【その後は相手の話す言葉にひたすら相槌を返すばかりだった】
【元より話すのはあまり得意ではないのだ。】
【一先ず両親の事に関しては触れておいたが、後は聞くだけも同然で。】
【相手の会話から至って無害な人物だと判断を下そうとしたのだが…何気なく発せられた質問に思わず目を見開く。】

「…それを聞いてどうする。」
「魔術という概念を理解しているのならばこちらからも尋ねよう」
「―――お前はそれをどこまで知り得ている?」

【次の瞬間放たれたのは鋭い言葉。】
【しかし体勢はそのままであることから、今のところ敵意はなさそうだった。】
517 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/10(土) 23:23:53.45 ID:A2mQG8uro
公園のベンチに座り込み、手に持つパンを細かく千切っては地面へ放る
それに合わせるように、鳥達がそれを啄んだ

心温まる光景、その鳥達が鳩であったならだが

「………夕暮れ、だからな」

集まっていたのは鴉だった
その男のボサボサの黒髪と無骨な眼鏡が与える暗く淀んだ空気によく似合う
普通ならば嫌うその鳥を、この男は嫌いもせず残りのパンも同じく放り投げた

そんな光景を眺めて黄昏れる孝臣
その姿は教師としての、学園都市に潜入するために変装である地味で暗いそんな姿だった
518 :赤見内 伊吹【雷電霹靂】RankC(00)E:装備一式 [sage saga]:2014/05/10(土) 23:33:11.04 ID:jDJXDrCl0
>>515
あっ…
(別にこっち見てなかったかも)
【おじぎをしてからこちらに反応した寄島を見て、自分の間違いに気が付く】

(反応しなくて良かったカモ・・・)
【その通りである】

【まあ、そんな事を思っている内に、寄島はこちらへ来て、何かを尋ねてくる】

あ、こ、こんばんは、どうも
えぇ……あ、いや、ボクは別になんでも……何か、あったんですか?

【狼狽しながら、少年なりに丁寧に受け答える】
【コミュ障?いいえ、少し緊張しているだけだ】

ぼ、僕はちょっと、さっき目が合った様な気がしたので、一応挨拶っていうか……少し……

【そして、聞かれてもいない先程のおじぎの理由も一緒に話す】
519 :愛沢小鳥『暴飲暴食』 何でも美味しく食べるよ! [sage]:2014/05/10(土) 23:33:14.03 ID:8uViRD0io
>>517

「くるっくー、くるっくー」

ぴょんぴょんと向こう側から、鳥が歩くように跳ねて…
とうよりは兎飛びになってしまっているが、鳩の声真似をしながらも
そのベンチに近寄ってくる少女の影が一人。
正しくはそのパンに向かってだが

男がパンを放り投げると、その一つを口でキャッチするとそのままゴクっと飲み込んでしまう。

「夕暮れには海鳥よねー、海鳥ってどんな鳴き声?」

などと男がいるなんて気にせず自問自答をし始める。
520 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(20) [sage]:2014/05/10(土) 23:36:51.73 ID:TR26A3Dbo
>>516
あぁ、良い天気だよ。暗闇一面たくさんの光の粒が散らばっているんだ
その一つ一つは下に広がる色とりどりの街明かりほど眩しくはないけど、どこまでもどこまでも広がって今にも溢れてきそうなんだ

【殆ど何も見えない相手の為に自分の目に映るものをなるべく言葉にして伝える】
【果たしてちゃんと伝わっているだろうか。暗闇の中に、無数に散らばる星々の瞬きを見出すことができているだろうか?】

【静かで平和な時が流れていたかと思っていたが。その一つの質問によってそれに揺らぎが生じる】

特に…何も無いよ。ただ、聞いただけ
どうこうしようって気は無いんだ
【真上に広がる星空から目を離すことなく子どもはそう語った】

気を悪くしたんなら謝るよ。キミが想像するほど知ってるわけじゃない
能力によく似た魔法…くらいの認識さ
まぁ世ではどちらも同じにしか見えないだろうけど。だって能力も魔術も普通はあり得ないことだもの
…だけどそういう風に聞いてくるってことは、魔術師なのかな
【どうやらこの子どもは単なる好奇心だけで聞いてきただけのようだった。ふーん…と一人納得したように相槌を打つ】

521 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/10(土) 23:39:45.77 ID:A2mQG8uro
>>519
「鳴き声で有名な海鳥といえば、ウミネコなんかが居ますよ
 実際に鳴き声を聞いたことはないですが」

野暮ったい眼鏡の奥の瞳が一瞬動揺で揺れるも、情けない笑顔で小鳥を見つめる
小鳥が第二学園の生徒なら彼を見たことがあるかもしれない
今年から学園に勤務するようになった教師、白野孝臣を

「そのパン、賞味期限が切れているのであまり美味しくないですよ
 だから鳥にあげていたんですが……」

まさか、それを食べようとする生徒がいるとは思わなかったらしく彼女の様子に苦笑い

「新任とはいえ教師としては放課後の買い食いを勧めるのはどうかと思いますが
 購買やコンビニで何か購入してみてはいかがでしょう?」
522 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/10(土) 23:48:27.34 ID:0NjEjz9p0
>>518
「落ち着いてくれ…別に怪しい者じゃないからさ」

とは言っても、この能面である

「というか店員じゃないのか…?挨拶されたからてっきり……用っていうか…あれが欲しくてさ」

そう言って少年の後方を指を指した

そこには『能面 しゃべりすぎ』という項目のお面
形は普通の能面だが、目が描かれてなく
見た目の二分の一が口で構成されたお面

子供が見たら泣くであろうというくらい不気味なお面である

「見た感じ値段もなにも書いてないから商品なのか飾りのしての非売品なのかわからなくて」

緊張している少年をよそに
寄島はグイグイと話をかけていく
523 :藍天【広目天】RankD(00)E:黒曜石の耳飾 [sage]:2014/05/11(日) 00:00:41.96 ID:r5HDZrWO0
>>520

「…光の粒、広がる、な。そう言われては俄然興味が湧くものだな」

【その星空を目に映すことのできない瞳を閉じ、考える。相手が説明してくれたそのイメージを】
【勿論、それは青年の想像でしかないし実物とは程遠いものかもしれない】
【只――…“星空”とはを教えて貰った事に関してはまんざらでもなさそうだった】
【魔術を知る人物だと分からなければ、もう暫しの間共にいれたかもしれないが】

【魔術師かと問われれば、沈黙を貫き通す…かに見えたが、不意に溜め息を吐いて】

「…さあ、どうだろうな。気になるのならその目で確かめてみれば良い」
「他人より達観しているらしい、お前自身の目で」

【そう相手に伝えると立ち上がる】
【立ち去ろうとしたことから察するに、余程鈍い人間じゃなければ彼は魔術師であると容易く気付くだろう】

「――それから。好奇の赴くままに魔術に不本意に関わるな、とだけ忠告しておこう」
「好奇心は時に自身の身を滅ぼすぞ」

【最後に、意味ありげなことを呟いたのち、】
【青年はそのまま名も知らぬ相手の元を去っていくことだろう】

//すみません、眠気がそろそろ限界なので〆お願いできないでしょうか?
ここまでお相手感謝です
524 :愛沢小鳥『暴飲暴食』 何でも美味しく食べるよ! [sage]:2014/05/11(日) 00:09:58.92 ID:trF1jNsZo
>>521
「ほら、迎えてくれるのは海鳥達だけって言うじゃない?
 だからどんな声でなくのかって」

そもそもセーラー服を着ているのは、日常で過ごしていてもそう違和感を感じないことにある。
周りにはソレが何処かの学生かのように見え、事実この教師はそう見えているのだろう。
だが、事実。彼女はどの学園にも所属してはいない。

ピコピコとパンのミミを器用に残し、口に含んで上下に動かす。
飽きたようにズズっと吸い込むと、手にしたものは綺麗になくなった。

「んー、お仕事があるからお金には困ってないの。
 でも食べ物が投げ捨てたら、飛びつくでしょ。もったいない」

そんな教師の話に何処かチグハグな答えを返す。
525 :赤見内 伊吹【雷電霹靂】RankC(00)E:装備一式 [sage saga]:2014/05/11(日) 00:11:48.49 ID:rw5cxTG70
>>522
いや……はい、僕は店員では……あ、はい?

【くるり、髪を小さく靡かせながら寄島の指がさす方を向く】

えっと…
【そして少し硬直】
【まあ、びっくりしたのだろう。一度深呼吸をしてしっかりと能面を見る。怖い。特に真っ黒な口が怖い。】

(このひとこわい……)
【少年はガチで引き始めていた】
【そして、若干震えはじめている手で呪われていそうな能面を掴み、面の裏や置かれていた棚を見る】
【すると】

あっ……ここ、棚に、値札が……

【どうやら値札らしきものが棚に置いてあった様だが……】
【何かの拍子に外れたのだろうか】
526 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/11(日) 00:21:27.35 ID:hBJO/qeqo
>>524
夏の夕暮れ、などこの男は知らないのだろう
その単語に首を傾げることしか出来ない
バイド化はまだしたくないのだ

「……仕事ですか
 学生時代にバイトで苦労するのも悪くないでしょうね
 ただ、そのパンは捨てていたのではなく鴉に与えていたのです」

だから、勿体無い訳はない
彼にとっては、だが間違いなく

「貴方は勿体無いと感じたかもしれませんが、自分には有意義な使用法でした
 公園の管理者には、鴉が居着くと怒られるかもしれませんが」

彼女の事情など知る余地もなく
男は学生を相手する先生を演じる
だから、少しばかり諭すように、そんなものは食べるなと彼は小鳥を窘めた
527 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/11(日) 00:25:26.90 ID:IUlG/T/K0
>>525
「………」

(もしかして変態とか思われてる?オカルトマニアとかそんな類の…)

少年の引いている様子を見てそうおもった

「あー…あれだ…こんどお化け屋敷のバイトするときに必要なんだ…」

などと適当な言い訳をする
しかし、人には言えない趣味は人間一つや二つあるもの
寄島は変わったお面が好きなだけなのだ

「ん?値段の札あったのか…」

少年に近づいて、値段の札を覗き込む

「うーん…これは…厳しいな…」

割といい値段するみたいで、買うのを辞めようかと考える寄島であった
528 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(20) [sage]:2014/05/11(日) 00:30:53.71 ID:43eEfKr8O
>>523
あらら、気を悪くさせちゃったかな
…あぁ!ボクとしたことが名前を聞くのを忘れちゃった。あの時聞いておけば良かったなぁ
【男が立ち去ると、不味いことをしたという風に頭を掻く。あの態度から察するに魔術師である可能性は高かった】
【しかし魔術師というのは皆こうなのだろうか?別の人間に魔術師か聞いた時なんか攻撃されそうになったものだが……】

てっきり似たようなものだから、ここに来てると思ったけどそうじゃないんだな。何か目的があって来てるんだ
ボクが関わっちゃいけないようなことなのかな?
【生活するために来たわけではない。ならば魔術師たち…彼らは何の目的で来たのだろうか】
【彼はこう言った。「好奇の赴くままに魔術に関わるな」と……】
【「好奇心は猫を[ピーーー]」という言葉がある。しかし同時にこんな言葉もあるのだ】

A cat has nine lives.
ボクは行いが良いからね。きっと大丈夫さ
【あるようで全く無い根拠。しかしこの子どもは気になったものをそのまま放っておくような質ではなかった】
【しばらくしてこの子どもも立ち上がり家路につく。満天の星空を眺めながら、今宵出会った美しい翡翠の瞳を持つ男のことを思いながら】

//こちらこそ至らないところが数多くあったと思います…
長々と絡み乙でした
ではこれにて〆とします
529 :愛沢小鳥『暴飲 食』 何でも美味しく食べるよ! [sage]:2014/05/11(日) 00:35:03.14 ID:trF1jNsZo
>>536
「ふぅ〜ん」

興味なさげに何処からともなく取り出した何かを食べている。
よく見かける文字型のクッキーのように見える。
パクパクと一つ食べると、男の方に顔を向ける。

「バイトじゃなくお仕事よ、教師さん。お掃除のお仕事をしているの。
 綺麗さっぱり片付けてしまうのがお仕事。烏がいついても…って貴方烏のことを鴉って言うのね。
 いついたら私にお仕事が回るから、バンバンまわしてもいいわ」

意味もなくその場でくるくると回る少女。
スカートなんて付けていることを気にせずに、くるくるとまわる。
530 :赤見内 伊吹【雷電霹靂】RankC(00)E:装備一式 [sage saga]:2014/05/11(日) 00:43:13.75 ID:rw5cxTG70
>>527
あっ、あ、あぁー……こ、高校生?になるとバイトも大変ですもんね、
シュミとか、僕の友達のお兄ちゃんも楽器とか買うのにバイトしてるって言ってましたし

【まだ困惑しながらも少年は納得した様だ】
【怖いお面も、バイトのためならしょうがないね】

ねふだ、はい、ありました。ここに……
えっと……高いんですか?

・・・
【あまり値段は見てはいなかったが、寄島の様子を見ると結構な値段なのだろう】
【折角見つけたんだけどなぁ……と思っている様に見える視線を寄島に向ける】
531 :白野 孝臣 『護法剣術 Rank D(01)』 :2014/05/11(日) 00:48:28.43 ID:hBJO/qeqo
>>529
「清掃員、ですか
 なるほど、それならば自分が咎められるのも仕方ないですね」

申し訳ない、と深々と頭を下げる
放ったパンを口に含んだのは驚いたが、清掃員だとすれば彼の行為を咎めるのも納得
食い散らかしたパン屑は誰かが片付けなければならない

だが、そうだとしても少しばかり話は食い違う
その違和感に孝臣は目を細めた

「……掃除の邪魔でしょう、自分達は去ることとします」

男が立ち上がり、パンの包を鞄にしまうと
それに合わせるように群烏も羽ばたき一つで空に舞う

「では、縁があればまた会うこともあるでしょう」

もう一度、小鳥に対し頭を下げると男は鴉の羽ばたきとともに公園を去っていった

//そろそろ寝るため〆でいいですか?
532 :寄島 史郎【全即全刀】LV2(03) 能面の男 [sage]:2014/05/11(日) 00:57:24.01 ID:IUlG/T/K0
>>530
「そうだ、高校生は大変なんだ…一人暮らしとなると更に…な…」

少し声のトーンが下がる
今現在でもカツカツな生活なのだ
趣味の為の物を買う余裕は今はない

「高いな…少なくとも今の生活では買えない…」

予想外の値段で少し落ち込んでいる
買ったら買ったで生活ができなくなる
しかし、欲しい
そんな思いが寄島の頭をぐるぐると回る

「値段見つけてくれたのにごめんな…」

なぜか謝ってしまう
少年からの視線で何故か申し訳ない気持ちになってしまったらしい

「おっと…もうこんな時間か…君も早く帰れよ?子供が夜出歩くのは危ないからな?」

そう言って寄島は店から出ようとする

//すいません、そろそろ〆て貰ってもいいでしょうか?
533 :愛沢小鳥『暴飲 食』 何でも美味しく食べるよ! [sage]:2014/05/11(日) 01:04:09.25 ID:trF1jNsZo
>>531
「邪魔ではないわ。でも止めもしないわ。
 何処かの先生さようなら」
動きをピタrと止めて手を振る。
男が公園を立ち去ると、つい先程まで男がたベンチに座ると
こてんと横になってしまう

「ぐー」
そsてそのまま眠ってしまうのであった

/はい、おつかれさまです
534 :赤見内 伊吹【雷電霹靂】RankC(00)E:装備一式 [sage saga]:2014/05/11(日) 01:33:09.00 ID:rw5cxTG70
>>532
そ、そうですか……

【どうやら悪い事を聞いてしまったらしく、バツの悪そうな顔をする】
【この時、あまり早く大人にはなりたくないと思った少年だった】

そんなに高いんです……?
あ、ああいえ、なんか、寧ろすいません

【謝らせてしまった事を申し訳なく感じ、何故かこちらも謝り返してしまう】
【そして、寄島からの注意を受け】

はいすみません、ありがとうございます
じゃあ、僕も……

【寄島に続いて店を出て、そのまま狐の様な少年は、カラコロと下駄の音を響かせて何処かへ歩き去る】
【いずれ夜の暗がりに消えると、木霊した下駄の音だけが残った】

//はい、では自分はこの様な感じで、遅筆でお待たせしてすみませんでした。お疲れ様です
535 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 17:54:20.12 ID:/B0sNe+p0
閉め切った屋内に居るだけで鬱屈してしまいそうな休日、日差しの強い昼下がり
やはり外界との接点を作らねば厳しいようで、近隣の住宅、アパートなどの窓は大半が開け放たれている

日差しとは違い心地よい程度の風が誰彼構わず髪をそよがせる、そんな中で日差しに焼かれながら歩く少女ひとり
一見暑そうに見える女袴、肩から古臭い革製の鞄を下げて、その目は日差しから少しでも逃げるために細められていて
どうやら休息を得られる日陰を探しているようで、時折木陰に身を寄せつつも安息の地を求め彷徨いつづける

何故、少女がこんな行動に出たのかというと……

「へやのなかだと、風がないからなぁ……」

……この言葉こそ真実、残念なことに彼女の部屋には心地よい風は届かない
それを求めて外へ飛び出、結果として日光を避けるために日陰を探す
普段ならば住居近くの東屋で涼むのだが、残念ながら今日そこには先客が居て、自身の座る場所はなく
その場で堂々と席が空くのを待つ勇気もあるはずがなく、こうして住宅区を彷徨い歩いている

周囲に人は居るものの、和服の少女に向けられるのは好奇の視線だけ
あまり慣れていない場所、だれか、少女へ手を差し伸べてくれる人は―――?

//人待ちですー
536 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 18:15:30.96 ID:1249qzBDo
>>535

【早瀬は目を疑った】
【なぜこんなところに幼女が一人居るのか】
【それだけでもかなり問題な気はするがさらに目を惹きつけてしまうものが】
【それは幼女の格好である、どこからどう見ても和服だ】
【そろそろ暑くなってくる時期なのに何故和服なのか、周囲も好奇の目線を向けている】
【しかしよく見ると困っているようにも見える】

(なんでこんなところに幼女がいるんだよ、迷子か?おいおい早く親御さん来てやれよ誘拐されちまうぞ)

(ここで助け舟出しても良いけどどうせロリコン認定されて通報されるんだろうしなぁ……)

(ここは爽やかイケメンの主人公が現れてくれるのを待つか、俺の出る幕ではないはず)

(だってしょうがないじゃん、向こうからは俺が突然現れたように見えるんだから誘拐犯に間違われてもおかしくないんだぜ?)


【などと思ってみるが、一向にそれは現れる様子はない】
【黙って見過ごすべきか、お縄にかかるリスクを考えたらそれが賢明だろう】
【ここはとりあえず、様子を見る事にした】
537 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) [saga]:2014/05/11(日) 18:22:40.89 ID:8JjqgTCYo
>>535
あー…あっつー…
日差しが熱いなぁ今日…

【燦々と太陽が照りつける昼の住宅区】
【その中で、夜であるならば隠密性抜群であろう、太陽光の中抜群に目立つ忍び装束の少年が歩いている】
【どうやら通気性が良く無いらしく、風を通そうと装束を緩めたり襟を扇いだりする少年の様子は何処かいじらしく】
【「着替えろよ」と言うツッコミが似合いそうな、そんな状況】
【加えて装束は黒色、日光の放射熱を存分に吸収する、今の状況では最悪な色】
【結果、茹だるような暑さが少年を襲っており、ややぐったりとした様子で少年は歩いていた】

こんな時は、あそこの店で…
涼みながらチョコバナナパフェでも食べるのが一番、だな!

【フラフラと歩きながら、少年は自分の目的を再確認】
【商業区にあるとあるお店、少年の行きつけとでも言うべき場所】
【テラスがあるそこの店、避暑には最適、なのだが…】
【そこに向かおうとする少年の足は、忍者風の見た目に反して遅い】
【あまりの暑さに、早く歩くほどの気概を奪われている為である】

うぅー、アイスの自販機とか置いてくれねえかなぁ…お

【自らの願望、と言うか欲望を垂れ流しながらため息を着いた少年】
【その目に一人、学生としては異色な格好の少女が目に入る】
【明らかに季節外れに見える暑そうな袴の少女、それは少年の目を奪うには十分だったようで】

暑そうだなぁ…俺と同じく
どっか行きたいのかな?

【少女の服装を見て、まず最初に思い浮かんだ感想はそれ】
【「お前が言うな」としか言えないその感想の後、彷徨う少女の様子を見てそんな風に推理する】
【それが正しいかどうかは別にして、少年はとりあえず少女に歩み寄り】

なぁなぁ、そこの暑そうな和服の君ー
どっか行きたいのか?

【そんな風に話しかけることにした】
【理由は…自分より小さい子供が困っているのを見て放っておくのもどうかと思ったことと】
【これを機に、友達になれたらいいなという小さな下心によるもので】
【何にせよ、忍び装束の少年の姿は、たとえ少年がフレンドリーであることを心がけて話していたとしても、不審者に見えるものだった】
538 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 18:48:09.68 ID:qlHWb+A60
>>536-537

和服の人物など、この場では少女しか―――例外もひとりだけいるのだが―――居なく、即座に自分へ掛けられた声だと理解しそちらを向き
こちらへ声をかけたのは忍者装束の少年ひとり、奇怪な格好で街を歩く様は、自分や兄とどこか似ているように感じられて……いや、勿論全くもって違うのだが
好奇ではなく純粋に心配した風に声をかけてくれた零仙に、ほっとした顔でおずおずと話しかける

「……その、どこかに、すずしくて休めるばしょはないですか?」
「このあたりだと、お店もすくなくて……」

少女の通り、ここ一体で涼をとりなおかつ休める場所は東屋くらいしかなく
こんな日差しでは既にどこも埋まっているだろう、つまりは店を探す他ないのだが……
如何せんここは住宅区、商業区でもない限りはそういった規模の店は稀だ

台詞と共にキョロキョロと辺りを見回せば、こちらを見ている早瀬に気付くが
残念なことにそれは、こちらを面白そうに見ている有象無象の中に紛れて判別することは難しい

「おいしいおかしとか、食べたいです……できれば、つめたいものを」

そう言って鞄へと手を伸ばし、探って出てくるのは少女に相応しい控えめな大きさの財布ひとつ
お金は自分で払うので、といち早く奢りを断り、ちらりと少年の表情を伺う……
果たして、彼はどんな表情をしているのか―――

……さて、ここまでの会話、少なくとも少女の方は、周囲に通りやすい高めの声で行っている
もし2人の会話が聞こえたならばそれはただの困っている人とそれを助ける人、服装さえ気にしなければ心温まる学園都市のいち風景だ
しかしもし少女の声しか聞こえなかった場合、何やら不審な人物に誘われてどこかへ連れ去られる直前の光景に、見えなくもない
どちらにしろ、声をかけるかどうかは早瀬次第だが―――?
539 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 19:06:52.15 ID:1249qzBDo
>>537>>538

…………

【もはや空いた口が塞がらない、今度は忍者装束の少年が出て来た】
【あんぐりと口を開けて様子を見つめる早瀬】
【和服姿に忍者、どうも仲間に見えない事もないが】
【会話内容まではここからでは聞き取れない。しかし幼女の方が財布を取り出したのを見て】

……………おいぃ?まさか

【脳裏を横切ったのはもしや忍者の方が幼女をカツアゲしているのではないかと】
【あわよくば誘拐して連れ去ろうとしているのではないか】
【そんな彼のねじ曲がった考えが、このまま立ち去ろうとした足を止める】

(おいおいマジモンの誘拐犯だったらヤバイじゃん……最近の若者はヤンチャと称して好き放題やるからな、俺も若者だけどさ)

(あぁ、でも俺の勝手な勘違いだったら恥かくだけだし……ちょっと近くのアイス店教えて様子だけ見るか)

あー……アイスの店なら俺知ってるぞ、ちょっと歩くかもしれんが

【本人からすればあくまで自然に近づいたつもりなのだろうが】
【話しかけられた側は突然現れたと思うのでどう見ても早瀬の方が不審者である】
540 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) [saga]:2014/05/11(日) 19:28:47.81 ID:8JjqgTCYo
>>538-539
あぁ、涼しくて休める所…俺の行きたい所とおんなじだな!
今日暑いよなー、季節を感じるぜ

【ちょうどいい、少年の目的地は前述の通り避暑に最適なカフェ】
【少女の目的地を聞いて、少年は笑いながら手で自分を扇ぐ】
【額に流れる汗、少年の体はしっかりと暑さに対する防衛機構の役目を果たして居るらしい】
【それがまた鬱陶しく、少年は何度も汗で張り付く装束を剥がそうと体を揺らして】

冷たいお菓子か、うん、俺一軒知ってるぞ
商業区にある一軒のカフェなんだけどさ、あそこのパフェ、結構美味しいんだ!
どうせなら一緒に行こうぜ!

【奢るから、その台詞をいち早く封じられ、少年は内心がっかりしながらそう促す】
【奢ったり奢られたりが友達だと思ったのに、そんな少し歪んだ友達像を持った少年にはそれが少し残念に思われ、その表情は自然と苦笑に近いものとなった】
【自分の財布を出そうと忍び装束を探っている所、少年は一人の男に話しかけられ、やはり装束を探りながらそちらの方を向く】

あ、アイスもいーな!
なぁなぁ、君はどっちの方がいい?

【いきなり現れた男の言葉、少年は親切心から出た言葉と解釈し】
【クッキー&クリーム、チョコレートなど、様々なアイスを想い、少年は即座にそちらにも惹かれる】
【パフェか、アイスか、少年は悩んだ末、目の前の少女にその判断を委ねた】
【その様子は無邪気そのもので、少女に対する悪意も、男に対する疑惑も、その表情には浮かんでいない】
541 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 19:47:46.52 ID:qlHWb+A60
>>539-540
「えっ?……あ、ええと……じゃあ、アイス」

突然(だと樹は思っている)の少年の乱入と、唐突に求められた意見に戸惑いを
暫く考え込むような仕草のあと、ゆっくりと口を開いて選んだのはアイスだった
何故かと問われれば理由は単純、アイスの方が恐らくは安いから
幾ら自分の分を払うとはいえ少女の現在の所持金にはあまり高くない上限がある、その中で食べるのなら安いに越したことはない

加えて目の前の忍者装束の少年、どうやら自身の言ったパフェと提案されたアイスの間で悩んでいる様子
それならばこちらが気を遣って、高そうなパフェを選ぶこともないだろう
……気をつけて欲しいのは、ここまで少女が想像の値段だけで物事を判断しているということ

「その、どれくらいあるきますか……?」
「できるだけ早くやすみたい、ので」

申し訳なさそうにそう告げれば、これまた申し訳なさそうに顔を伏せ
どうやらここまで日差しに照らされ続けていたせいで、体力はあまり残っていないらしく
今のところは大丈夫だが、いつ限界がくるのか分からない、早めに休むのに越したことはなかった
542 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 19:57:12.34 ID:1249qzBDo
>>539>>541

【正直言って、出て来て損したと思う】
【忍者の方は全然不審者ではなかった。何故出て来てしまったのだろうと後悔しても後の祭り】
【空回りする自分を呪いながら案内する】

あー……まあそんな時間はかからねえよ、精々3,4分ってとこか

【どうやら幼女の方は相当まいっているらしく、早々に案内してやるべきかと思う】
【倒れそうになったらそこにいる忍者の少年に任せよう、自分がやったら誘拐犯扱いされそうだ】

………で、アイスで良いのか?

【そういえば忍者の方の意見を聞いていない、あの口ぶりからするとどっちでも良さそうだが】
543 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) [saga]:2014/05/11(日) 20:11:33.24 ID:8JjqgTCYo
>>541-542
【戸惑う少女、その返答を待つ】

(あー、アイス乗っけたパフェとか無いのかなぁ)
(今の俺の欲求を完全に満たしてくれそうなんだけどな)

【そんな、物欲に塗れた想像をしながら】
【今の少年の心情は「アイスもパフェも食べたい」】
【無論、そんな我儘な要望に応えてくれる店を少年は知らず】
【目の前の少女に結論を任せたのはどちらも取り難かったから、であった】
【まぁ、自分の我を貫くと離れられるかもしれないと言う、小さな不安も少年の胸にあったのだが】

アイスな! OK!
じゃあとっとと行こうぜ!
あちーしな!

【自分が提案したものを却下されても、少年は笑顔を崩さなかった】
【二人に「自分は構わない」と言うことを至極簡潔に態度で伝え】
【照りつける太陽、その熱を吸収し続ける忍び装束から少年は財布を抜き取り】
【一回かなり大きめに装束を揺らし、少年は男の後に着いて歩き出す】
【自分より小さい、おそらく自分より体力がないであろう少女に、何処と無く気を配りながら】

なぁなぁ、ところでさ、二人の名前とかって聞いてもいいか?

【歩きながら、少年は笑顔を保ったままそんなことを質問する】
【友達としては、やはり名前を知らないとどうにもならないだろうと思っての発言】
【心象的なバリアがあるのか、その聞き方はかなり回りくどいが】
544 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 20:27:26.36 ID:qlHWb+A60
>>542-543

「えと、がんばって歩く、ので……」
「……、はいっ」

出来れば、置いて行かないで欲しい
暑さを堪えながらこくりと頷き、二人に続くように歩き出した少女
歩くペースは少年たちに比べるとかなり遅いが、それでも懸命についていく
遅れそうになったならばパタパタと小走りで駆け寄ってはまた歩く、二人が何かしら手助けをしないならそれを繰り返す筈だ


そんな中で片方の少年から投げかけられる問い……自分の名前は

「赤見内 樹(あかみない たつき)、です」

そう言っていつも通り頭を下げようとするが残念なことに移動中、自分の歩幅ではお辞儀などしていては置いていかれることは目に見えていて
散々迷った挙句諦め、簡素な自己紹介のみで再び二人へとついていく

……自分が魔術師だなんてことは、初対面であろうとなかろうと言う筈がなかった
545 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/11(日) 20:31:57.04 ID:B2gVmuWOO
【日曜日。娯楽区の一角にあるゲームセンターは平日よりも賑わっており多くの若者たちがたむろしていた】
【メルクレイアもそのたむろする若者たちの一人だった。遊んでいるのはガンシューティングゲーム。次々と襲いかかってくるゾンビを撃ち倒すというお馴染みのゲームである】

【かなりやり慣れているのかリズミカルに画面一面に溢れるゾンビたちの頭に銃弾を撃ち込んでいく。ヘッドショットは高スコアだ】
【なんなくボスを撃破しハイスコアを叩き出した。ランクは2位。1位にはならなかったがかなり良い成績だ】

そろそろこれにも飽きたなぁ…
次は何して遊ぼうかな。クレーンゲームは欲しいのが無いし
何か他に面白そうなの無いかな
【まだ遊び足りないメルクレイアは他のゲームが無いか物色し始める】
546 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 20:38:48.13 ID:1249qzBDo
>>543>>544

(おいそこの忍者、助けてやれよ。俺はやらんぞ捕まりたくないから)

【目でそのように忍者に伝えるが果たして届くかどうか】
【早瀬は意地でも手を掴んでやるなんて事はしない】
【ロリコンは犯罪、社会的に抹殺されるのは明白であって……】

【すると突然忍者の方から名前を尋ねられた】

……早瀬琢磨だ

【簡潔に名前だけ述べる】
【後は特に話す事もないのでそのまま目的の店まで黙々と歩く】
547 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) [saga]:2014/05/11(日) 20:50:31.81 ID:8JjqgTCYo
>>544,546
(アイス、楽しみだなぁ…っと)
(あんまり速く歩いちゃぁダメだったな、反省反省)

【鼻歌でも吹きそうな陽気さで、少年は歩き】
【直後、自分より遥かに歩くのが遅い少女が目に入る】
【一応、忍びとして鍛えていた自分、そして青年】
【少年は反省し、その歩みを止める】

大丈夫?
疲れたら言ってくれよ、適当に木陰でもいいから休もうぜ!

【そう言って手を差し出す】
【その手を取ってくれたなら、少年はなるだけ少女の歩くテンポに合わせて、再び男の後に着いて歩き出すだろう】
【手を取れたとしても引っ張って自分たちと並ばせるようなことはしない、故に、男が何らかの配慮をしなければ、二人が男に置いていかれる、そんな図式となる】
【いざとなれば少女をおんぶしてでも、と少年は胸の中で小さく思った】

樹と琢磨…おっけー覚えた!
俺は零仙 竜介(レイセン リュウスケ)!
よろしくな!

【聞かれてもいないのに自己紹介を済ませる少年】
【屈託の無い笑顔を疲れているだろう少女と黙々と歩く男に向けて】
【なんだか空回りしてる気がする、と心の中で思い、少し気分が盛り下がった】
【あくまで笑顔は崩さないが】
548 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/11(日) 20:54:38.76 ID:7f28lpmso
>>545

【同じゲームセンターの一角。クレーンゲームを前にして、葛藤している少女が一人。】

う、うー……。

【少女、如月 香蓮の視線の先にあるのは掌サイズのハムスターのぬいぐるみ。】
【先程200円投入してみたが、不器用な如月の操作ではアームが掠りさえしなかった。】
【お金にはまだ余裕があるが、これ以上やってもお金の無駄になるだけな気がして。】

…あー、かわいい、なぁ。

【しかしぬいぐるみの目を見つめると、どうしても手に入れたい衝動にかられる。】
【そんな欲望と理性の間で、如月は10分近くこのクレーンゲームの前で立ち尽くしていた。】

【……実はこの如月、『アニマル・パニック』事件の時に一緒にいたハムスターである。今は当然、人間の姿であるが。】
549 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/11(日) 21:09:11.14 ID:B2gVmuWOO
>>548
【ちょうどクレーンゲームのコーナーを横切ろうとした時、一人の少女が目に入った】
【へばりつくように、食い入るように景品を見つめる少女。似たようなことがつい最近あったような…と思いつつ。どんな景品が入っているのかと後ろから覗いてみれば、そこには可愛らしいハムスターの縫いぐるみがあった】
【そこで思わずメルクレイアの口からこんな言葉が飛び出す】

やぁ、カレンみたいに可愛いハムスターだ
【この名を知らない人なら飼っているペットの名前だと思うだろう。この少女はどう反応するだろうか】
【もしこの少女が反応すれば、声の主であるピンクのラインがあしらわれたネイビーのパーカーにジーンズ姿の銀髪の子どもを見つけることができるだろう】
550 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 21:15:34.35 ID:qlHWb+A60
>>546-547
早瀬はどうやら助けてはくれないらしい、だが、それもまた良かった
普段から孝臣に助けられてばかりで、純粋な、自分だけの力で頑張ることは中々無かったから
しかしそれでも容赦無く、疲れはにじり寄ってきて
そんな時に差し伸べられる優しい少年の手、一時の逡巡の末、少女は控えめにその手をとり小さな力で握った

「……まだ、だいじょうぶです」
「きゅうけいは、お店についてからでいい、から」

"まだ"、ということは限界が目に見えて近いということだ
しかし休憩は遠慮する、今休んでしまうとその場で動けなくなりそうで怖かった
軽度の人見知りも漸く緩和されてきて、少しずつだが敬語も外れていく
……出てくる言葉全てが辿々しいのは、まだ収まる様子を見せないが

口の中でぼそぼそと繰り返すのは二人の名前、それらは少女の頭の中に"アイスとパフェの人"としてそれぞれ植え付けられた

――――――

そんな調子で暫く歩くと、目の前に現れるとある店
色とりどりなアイスクリームの美味しそうな写真を看板に掲げ、上をみやれば店舗名が

立ち止まり、じいっとそれを見上げ、早瀬に向けて一言

「お店は……ここで、あってますか?」
551 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/11(日) 21:26:53.91 ID:7f28lpmso
>>549

…ふぇ、カレン?

【急に自分の名前を呼ばれ、振り返り声の主の姿を探す。】
【そこにいたのは見覚えのある…、この前の事件で非常にお世話になった人の姿で】

あっ…、こ、この前はありがとっ!
…って、いきなりお礼を言っても分からないよね…、えへへ。

【慌てて頭を下げるが、直ぐに頭を上げて】

私、あの…は、ハムスターのカレン…なのっ!

【少しおかしな、それでも当事者たちには分かるだろう、そんな自己紹介をする。】
【照れくさそうに笑う、碧眼が特徴的な人間の姿があった。】
552 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 21:29:27.88 ID:1249qzBDo
>>547>>550

【どうやら忍者にこちらの願いが届いたらしく、安堵する】
【しかし幼女の方から出た言葉は気丈なもので、芯の強さを感じられた】

(こりゃ良い大人になるなぁ……あ、変な意味じゃねーからな。将来はこういう子が皆をまとめ上げていくってことだ)

【誰に弁解してるのかは分からないが、歩いているうちに目的地が見えてきた】

あぁ、ここだよ
疲れたなら早めに買ってくればどうだ?

【こちらに向けて放たれた言葉に答える】
【さて、こちらはアイスを買うつもりなどないし……どうするか、このまま立ち去っても良いのだが】
553 :【鬼憑き】藤黄 望月 [saga]:2014/05/11(日) 21:43:27.38 ID:8JjqgTCYo
>>550,552
そうか?
ま、疲れたならすぐ言ってくれな!

【差し出した手を拒まれなかったことにまず安堵】
【そのまま少女に並び、少年は歩幅を合わせて歩き出す】
【少年の手に伝わる僅かな力、それは少女の体力具合を少年に知らしめ、不安にさせるには十分で】
【しかし少女は「まだ大丈夫」と言う、その意思は尊重したい】
【故に、少年は止まること無く、男について歩くことを選択した】
【これじゃあ友達と言うよりお兄ちゃんっぽい、とか、こっそり想いながら】

【そして、アイス屋に到着する】
【多種多様なアイスが描かれた看板、それは少年の食欲を刺激し】
【思わず駆け込みたくなる自分をそっと抑える】

ここだな!
じゃ、はいろーぜ!中は冷房もついてんだろ!

【駆け込むような愚行は犯さなかったが、やはりはやる気持ちは抑えられなかったようで】
【店の前で立ち止まった二人を急かすように、少女を半ば引っ張るようにアイス屋に入る】
【最後の最後で少年の優しさは食欲に押し潰されたらしい】
【屋根があるだけで随分と違う、涼しい店内】
【ポップなカラーで彩られたそこ、大量に陳列された色とりどりのアイス】
【キラキラした目で暫しそれを見つめ、少年ははっとしたかのように少女と男の方を振り返る】

何味がいいかな?
ってか、席、とっといた方がいいのかな?

【こんな店に来るのは初めてだったようで】
【どうやら勝手が分からないらしく、少年は少女と男に質問する】
554 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(00) [saga]:2014/05/11(日) 21:44:03.55 ID:8JjqgTCYo
>>553
/名前ミスった///すいませぬ…
555 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/11(日) 21:54:28.26 ID:B2gVmuWOO
>>551
ハムスターの……?
【何を言ってるんだこの人は、というような顔つきでしばらくその少女…カレンを凝視する】
【縫いぐるみとカレンを交互に見て数十秒。ようやくカレンの言っている意味が分かった】

キミが"カレン"?ボクのことを覚えててくれたんだね!
【メルクレイアは友と再会したように喜んでいた】
【なんという巡り合わせだろう。まさかここであの時のハムスター(に変化していた人間)に会うなんて】

なんだか凄く幸運だなぁ、こんなところでこんな人に会うなんて…
そのクレーンゲームの景品が取れないのかい?
【そう言って縫いぐるみを指差す。前は「同じものなら店でも買えるだろうに…」なんて思っていたが…】

(一回くらいならやってみてもいいかな…?)
556 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 22:03:02.22 ID:qlHWb+A60
>>552-553

早瀬の言葉に安堵したも束の間、零仙に半ば引きずられるような形で店内へ
冷房の効いたそこでようやく一休み、目の前に並ぶ多種多様のアイスを眺め見て何がいいのか品定め
子供でも気軽に買えるようにするためなのか、ウィンドウの中身は低身長でも問題なく視認できて
餡蜜味や宇治抹茶などといった和風テイストのものを中心に悩み続け、何度も比べ見て漸く決まったらしい

「じゃあ……わたしは、これ」

そういって指差したのは、和三盆と札に書かれたもの
ほんのりと黄色く、まるでカスタードクリームのようなそれを、キラキラとした目で見つめる
しかし注文の仕方が分からない、こういったところに自発的に来るのはほぼ初めてで
見たところ店内に、すぐに買いそうな客はいない、テーブルも、運のいいことに幾つか空きがあった

「せきは……だいじょうぶじゃない、かな?」

席の事をきく少年へそう答える、やや不安そうなのはもしかすると注文の間に他の客が来るかもしれないため

キョロキョロと周囲を見回したあと、他の二人の買うものが決まるまで律儀に少女は待つだろう
注文の仕方を覚えるために、まずは他の二人に先に買ってもらおうと考えて
557 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/11(日) 22:09:36.45 ID:7f28lpmso
>>555

うんっ、私カレン! 如月 香蓮って名前なの。

【女性としてはやや高めの身長。焦げ茶色の髪に碧眼。】
【あのハムスターとの外見上の共通点は殆ど無い。】

覚えてるよー、私役立たずで、本当にお世話になったし…。

【あれだけ意思疎通を図ったのに人の言葉を喋れなかった事を思い出して、表情まで少しブルーになる。】

うん、クレーンゲームとか全然やった事なくて…。

【ぬいぐるみは難しい位置に置かれているわけでもないし、アームが弱かったりするわけでもない。】
【恐らく普通の人でも、数回チャレンジすれば取ることは出来るだろう。】
558 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 22:20:07.36 ID:1249qzBDo
>>553>>556

(………気づいたら店内にいた、何を言っているのか分からねーとは思うがry)

(というか忍者君、幼女を引っ張るのは早瀬君的にポイント低いなぁ。誘拐犯と間違われちゃうぞ)

【心の中でそんなくだらない事を呟く】
【とにかく入ってしまった以上買わないわけにはいかないだろう、注文するのは当然バニラだ】

(どれも美味いけどやっぱりバニラなんだよなぁ)

【昔からの癖だろうか、結局これに落ち着いてしまうのだ】
【ひとまず注文する、幼女はまだ迷っているのだろうか。まだ注文をしないようだ】
559 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/11(日) 22:28:23.67 ID:B2gVmuWOO
>>557
キサラギ カレンね。ボクは佐伯メルクレイア。長いから好きなように呼んで
【目を覆う銀色の髪の隙間から、瑠璃色の瞳が垣間見える】
【背丈はカレンとやや同じくらいで、細身のようにも見えるが、どことなくガッシリしているようにも見える】
【少女なのか少年なのか分からない声に容姿はまさにあの時出会い肩に乗せてもらった子どもそのものである】

それを言うならボクも役立たずさ
人間がいかに無力な生き物かってことをあの時思い知ったね…
【騒動の事を思い出し、肩をすくめてそう語る。あの時どういうわけだか動物にならなかった。あの理由が未だによく分からない】
【やや振り回されるような形でなんやかんやの内に終結したが…はっきり言って役に立つようなことなんて殆どしていないのだ】

…でも縫いぐるみを取るくらいはできるさ。ちょっと貸して
【そう言うとサイフから硬貨を取り出す。投入口にそれを放り込んだ】

………………
【慎重にボタンを押していく。じっくりと狙いを定め、ついにクレーンが動き出す】
【緊張の一瞬。果たして結果は……】

≪このレスのコンマ末尾が≫
奇数…成功 
偶数…失敗
  0…景品2個GET
560 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 22:35:19.05 ID:qlHWb+A60
>>558
零仙は用事を思い出したのかアイスを買って早々に出て行ってしまった、しかし、早瀬は残っているようで
見よう見まねで彼に続いて注文を、なんとかアイスを買うことができた
手中に収まった紙製のカップにちょこんと鎮座するアイスは、暑い中歩き続けた少女には宝石のように思えて
空いているテーブルを探し出して陣取れば、漸く休めることのできた足を行儀の悪くない程度に伸ばす

そうしてカップの中の宝石へスプーンを差し込む、さくりと割れ目を入れて掬い取れば、やや溶けた表面が小さく輝き
緊張の面持ちとともにそれを、そうっと口元へ運ぶ……手が滑って、折角のそれが落ちてしまわないように

「……ん、おいしい……」

柔らかい甘さが口の中に広がって、ついつい笑顔が零れ出て
以降は無言で、妨げがなければ少女は夢中になって食べ続けるだろう


//零仙さんが落ちてしまいましたし、このまま続けるのもきついと思うので〆ようと思いますが、どうでしょう?
561 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/11(日) 22:42:55.02 ID:7f28lpmso
>>559

んー、じゃあメルちゃんって呼ぶ! よろしくねっ!

【両手を後ろで組んで、ふんわりとした笑みを浮かべる。】
【中性的な顔立ちであるが、自分と同性だろうと如月は勝手に判断しているようで】
【『私と同じハーフなのかな?』とも思うが、口には出さない。】

そういえば、なんでメルちゃんは人間のままだったんだろう…?
私がハムスターになった理由は…なんとなく、分かるけど。

【事件当時は訳もわからぬまま振り回されていたが】
【落ち着いた今になって考えてみると、こういう性格だからハムスターになったのだろうと思う。】
【また同じ魔術をかけられたとしても、自分がライオンなどの大型獣になるとは到底思えない。】

…が、がんばれっ

【一言だけ声をかけると、ゴクリと唾を飲んでメルクレイアを見守る。】
【そしてぬいぐるみが開口部に落ちた瞬間、カレンは跳び上がって】

わ、わーっ! 凄いっ、凄いよメルちゃん!!

【なんとも大袈裟に、しかし心から喜んでいる様子で、メルクレイアを褒め称える。】
【笑顔が弾け、喜びを全身で表現している。カレンがハムスターになった理由がメルクレイアにも分かるかもしれない。】
562 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 22:44:56.94 ID:1249qzBDo
>>560

【いつの間にか忍者は帰ってしまったようだ。本格的に話題がない】
【とにかく黙々とアイスを食べる、幼女の顔をチラっと見てみたがすぐに目を逸らした】

(いや、無理無理……そんな笑顔俺に見せるなよ逆に目の毒だよ……)

【純粋で眩しい、直視などしてられないくらいに】
【自分もこんな頃があったんだなー、と思い出に耽ってみるも出てくるのはトラウマばかり】
【トラウマをかき消すように、とにかく黙々と食べ続けた】
/おkですよ!
563 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/11(日) 22:53:33.36 ID:qlHWb+A60
>>562
そうしてお互いが無言でアイスを食べ終わると、少女は充分休めたのか椅子から立ち上がって早瀬の方へ

「……あの、おいしいお店をおしえていただいて、ありがとうございましたっ」

礼儀正しくぺこりと頭を下げれば、きちんとゴミをゴミ箱へ捨ててから店外へ
未だに日差しは鋭いが、冷たいもので回復した体力はそれをものともせず
眩しそうに目を細めながらも、元気よく少女はその場を去って行った


心なしか体が軽い……同じように、財布も
和三盆アイスが思いの外高かったというのは、少女だけの秘密となった


//それではこれで〆ということで、お疲れ様でした
//3人共に経験値が+1ですね、ありがとうございました!
564 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(13) :2014/05/11(日) 22:57:17.21 ID:1249qzBDo
>>563

………ええ子やなぁ

【その場からさった幼女――もとい赤見内を見てつい関西弁で口走ってしまう】
【将来は本当に立派な大人になるのだろう、自分のような有象無象とは違って】

………っと、俺も行くか

【多分良い事をしたのだろう、したと思いたい】
【自己満足に心を満たしながら早瀬もその場を後にするのだった】
/ありがとうございました!
565 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/11(日) 22:59:16.31 ID:kk/JUZDBo
>>561
よろしくカレン。キミに会えてボクも嬉しいよ
【そう言うとニコリと微笑み返す】
【メルクレイアの肌は白く顔立ちも目鼻の輪郭がはっきりとしている。よく見ればアジア人の顔つきでは無いことが分かるはずだ】
【一方カレンの方も瞳の色が綺麗な翠色で、どことなく異国の雰囲気を漂わせている】
【もしかしてカレンはハーフなのかもしれないな…とメルクレイアは内心思っていたが口にはしなかった】

ボクもあんまりやらないんだけどね…。今日はすごくツイてるみたいだ。普段の行いが良いからかな?
【見事に縫いぐるみを勝ち取ると、取り出し口からそれを取り出し、無邪気に喜ぶカレンにそっと手渡す】

そこまで喜ばれると嬉しいけど…照れちゃうな
はい。これは出会いの記念に…ボクからカレンへ、プレゼント
【その喜びようから伝わる純粋さ。なんとなく何故彼女がハムスターだったのかが分かる気がした】
566 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/11(日) 23:21:32.85 ID:7f28lpmso
>>565

…え? 私が貰っていいの?
あ…、ありがとうっ!!

【少し申し訳ない気もしたが、どうしても欲しかった物なので有りがたく受け取る。】
【ぬいぐるみの表面を指でもふもふしたりして、喜びを噴出させる。】

えへへ…、メルちゃんにはお世話になってばかりだね。いつか、何かお礼しなくちゃなぁ…。
わ、私に出来る事があったら何でも言ってね…、べ、勉強ならちょっとできるよっ!

【こう見えても一高生で、ちょっとと言っているが成績もクラス上位である。】
【『能力』は使えないし、勉強以外でできる事が思いつかなかったのもあるが。】
567 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/11(日) 23:29:58.07 ID:kk/JUZDBo
>>566
これはカレン、キミへのプレゼントなんだ
だからお返しだなんていらないよ
【ここまで喜んでくれるならそれだけで十分。しかし…それでは相手の気が済まないだろうな、と思い。後からこう付け足す】

あえて言うなら…そうだなぁ。国語、とか教えて欲しいかな
恥ずかしい話だけど、漢字がちょっとね…苦手なんだ。なんとか勉強してるけどなかなか追いつかなくて…
もし行き詰まったらカレンの力を借してくれる?
【実はメルクレイアはこうして日本語が喋れてはいるものの、読み書きが少し苦手だった。漢字なんか特に】

【そしてメルクレイアは右手を出す。友好を結ぼうという意思の表れ…握手を求めているのだ】
568 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/11(日) 23:46:06.38 ID:7f28lpmso
>>567

国語? 勿論いいよっ
私、こう見えても国語得意なんだー!

【お願いされると嬉しそうに、言葉を弾ませて了承する。】
【同じハーフでも日本生まれ日本育ちのカレンは、日本語に支障はない。】

【カレンも右手を出して握手する。その手はハムスターと同様に温かいもので】

…あっ、そうだ。
この子、メルちゃんの名前をちょっと貰ってサエって名前にしようと思うんだけど…、いいかな?

【ぬいぐるみの頭を指先で撫でながら、首を傾げる。】
【本人的には会心のネーミングだったのか、どこか誇らしげに笑顔を浮かべている。】

569 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/11(日) 23:53:12.25 ID:kk/JUZDBo
>>568
ありがとう、助かるよ!
【差し出された右手を両手でギュッと握り返す。温もりがなんとなく懐かしく感じたのは多分気のせいではないだろう】
【カレンはどうやら国語が得意らしかった。彼女から漢字を学べば看板や読むのもだいぶ楽になるだろう】
【メルクレイアはこの偶然の再会に心の中で感謝した】

縫いぐるみに名前?いいよ。キミのものだからどんな風に名前を付けても…
…だけどちょっと照れるな
【自分の名前から取られるなんて思わず、ほんのりと頬を赤らめる】

良かった。キミならこの子…サエのこと大事にしてくれるね
【頬を赤らめながらメルクレイアは微笑んだ】
570 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/12(月) 00:18:15.67 ID:uvZgT/mAo
>>569

えへへ、ありがとー。
この子の事メルちゃんだと思って大切にするねっ!

【少々大げさなようで、やはりこれも本心からの言葉。】
【欲しかったぬいぐるみをメルクレイアからプレゼントされて、本当に嬉しかったようだ。】

【メルクレイアの微笑みに釣られて、カレンもニコリと微笑む。】
【……その赤みを帯びた頬を見て、『引っ掻いた時も思ったけど、綺麗な肌だなー』と心の”奥底”で思った。】

…あれ、もうこんな時間? なんだか時間が過ぎるのが早いなー。
わ、私そろそろ帰るね…、あっ、連絡先!

【腕時計を見て、慌てた様子でバッグからメモ帳を取り出すと、1ページを切り取ってメルクレイアに渡す。】
【メモには、カレンの携帯の電話番号とメールアドレスが記載されている。】

き、気楽に連絡してくれると嬉しいなぁ…えへへ。
…じゃあまたねっ、メルちゃん!

【ふんわりとした、柔らかい笑顔をメルクレイアに向けた後、手を振ってゲームセンターから去っていく。】
【余談だが、今夜カレンはハムスターのぬいぐるみ…サエといっしょに、ぐっすりと眠りにつくようだ。】

//この辺で、お疲れ様でしたー!
571 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/12(月) 00:39:11.17 ID:+5ZWdO+qo
>>570
時間?……あぁもうこんな時間か。明日は学校に行かなくちゃ…早く帰らないとね
【急いで帰ろうとするとカレンから小さなメモ翌用紙を渡される。見ればそれは連絡先が書いてあるメモだった】

ありがとうカレン。それじゃあ今日はさよなら。また会おうね!
【カレンの影が小さくなるまで手を振り見送るとメルクレイアも自分の住む場所へと帰っていった】
【きっとカレンはあの縫いぐるみを大事にしてくれるだろう】
【本当は自分も欲しかったが…縫いぐるみよりも素敵なものに出会えたのだからこれで十分だ】
【夜道を歩くメルクレイアの足取りは少しだけ軽く、弾んでいた】
//お疲れ様でしたー
572 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/12(月) 22:32:12.39 ID:dqJhQ/Glo
♪〜〜〜

【今日も魔術師紅は上機嫌、鼻歌を歌いながら散歩をする】
【風紀委員に要注意人物扱いされている事など気にも留めずに、いつもの様に真紅の瞳を輝かせながら】
【周りから見れば大分目立つその風貌。目立つどころか不良なのかと周囲から敬遠されている】
【そこら辺が風紀委員に目を付けられる原因なのかもしれないが本人はそれに気付く余地もない。気づいたところで何も変わらないが】

んー、今日も良い天気だなぁ!

【立ち止まって伸びをする。日差しがとても心地いい】
【日の光がオレンジがかった赤髪を照らし、さらに赤みが増しているように見える】
【そして右手の中指に装着している魔術発動の道具である指輪も同様に】
573 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/12(月) 22:48:36.51 ID:lS5m3TXaO
>>572
【意気揚々に歩いていると向こう側から何者かが歩いてくる。背丈からして子どもだろうか?】
【近づくにつれて学校の制服を纏った女学生であることが分かる】
【異国の人間なのか髪は銀色で、肌は白い。日傘をさして何かを呟きながら歩いていた】

ねぎ、玉ねぎ、チョコ、塩気のあるもの、牛乳……
牛乳がまさかダメだったなんて初耳だな……。それにニボシまでダメだったなんて
【考え事に夢中なのか気づくことなく歩を進める。少しでも気をつけていれば、彼の存在に気づけたはずだった】

ドスン!!

【しかし気づいた時には時すでに遅し。強かにぶつかってしまい女学生は尻もちをついてしまう】
【思いのほか強くぶつかってしまったため、立ち上がるのに時間がかかってしまった。そして立ち上がった頃にようやく気づく。「人とぶつかってしまった」と】
574 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/12(月) 23:00:28.65 ID:dqJhQ/Glo
>>573

うわっ!?

【ドスン、と何かがぶつかった】
【瞬間、相手ど同様に紅は尻もちをついてしまう】

いったたた………

【すぐさま立ち上がり、状況を確認する】
【どうやらこちらが呑気に伸びをしている間にぶつかってしまったようだ】
【そうこうしている間に相手は立ち上がったようで、まずこちら発した言葉は――】

ご、ごめんなさいっ!お、お怪我はありませんか!?

【まず謝罪だった。道のど真ん中で伸びなんてそりゃあ迷惑に決まっている】
【どうやら女学生らしい、第一高校の生徒だろうか?】
【それと、ちょっと背が高いなとも思ってみたり。もう少しで追いぬかれてしまいそうだ】

【さて、兎にも角にも相手の反応は――?】
575 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/12(月) 23:16:18.43 ID:lS5m3TXaO
>>574
(……昨日遊びすぎたな)

大丈夫……だけど
考え事をしててついボーッとしちゃって……ごめん
【制服に着いた土埃を払いながら女学生はぶつかった相手に謝った。いつもならこんなことは無いのだが……】

ボクは大丈夫。ちょっと擦りむいたくらいだから。キミこそ怪我は無い?
【この時この女学生も手の甲を少しだけ擦りむいていたが、そんなのは傷の内に入らないと本人は思っていた】
【それよりも問題は相手の方だ。けっこう強めにぶつかってしまったので相手の傷の方が心配になってくる】
【相手を見ると、その風貌からなんとなく不良のように見える】
【相手がこの女学生を第一学園の生徒だと予想したのに対して、女学生の方は相手を第二学園の生徒ではと予想した】
576 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/12(月) 23:22:36.83 ID:dqJhQ/Glo
>>575

【相手も謝罪をしてきた、結局どっちもどっちなのだろうか?】
【いや、やはりこちらの方が悪いのは明白であり――少なくとも紅はそう思っていて】
【相手が傷を隠している事などに気付くはずもなく、怪我が無くて良かったと安堵する】

あ、俺も大丈夫です!
いやぁ良かった怪我が無くて……

【実はちょっとだけ掌を擦りむいたが、怪我のうちに入らないと考える】

えっと……ところで、第一高校の生徒さんです、か?

【とりあえず疑問を投げかけてみる】
【別に大した意味はないが、ちょっとした興味本位からだ】
577 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/12(月) 23:32:56.87 ID:3kodFaOxo
>>576
夜更かしをしたのがいけなかったかな…
【相手を気遣うあまり行動よりも先に手が出ていた】
【その手が相手の擦りむいているだろう手に近づくと……むず痒いような不思議な感覚が掌に強く感じるだろう。まるで傷口が小さく泡立っているかのように】

……と、そうか。それなら良いんだ
【大丈夫だと言う相手の言葉を聞き、すぐに手を離せばあの感覚が嘘のように消えてしまう】

いや?ボクは第二学園の生徒だよ
と言っても転校してきたばかりの留学生なんだけどね
キミも第二学園の生徒なんでしょ?
【きちんとした身なりをしているがどうやらこの女学生は第二学園の生徒らしかった】
【女学生の方も相手の見た目から第二学園の人間だろうと聞いてくる】

見たこと無い顔だけど、もしかしてキミはいわゆるサボり組なのかな?
578 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/12(月) 23:45:15.85 ID:dqJhQ/Glo
>>577

【相手が手を近づけてきた瞬間、むず痒い感覚に襲われる】
【まるで傷口から泡が立っているような謎の感覚】
【相手が手を離した瞬間、ちょっとした痛みは消えてしまった】

は、はい……

【面食らった表情で相手を見つめる、何が起こったのか理解出来ていないようだ】

いや、えっと俺は第一高校の生徒ですけど……ちなみに一年生です
さ、サボってませんよ!?

【相手は予想に反して第二高校の生徒だった】
【そして逆にこちらを第二高校の生徒だと思ったようなので、否定する】
【ちなみにサボってなどはいない。午前中に早々に授業が終わっただけである】

…あれ?貴女はサボりなんですか?

【そういえば第二高校がどうなっているのは知らないが、ここに居る以上相手もサボりではないのか】
【そんな事を思いながら紅は相手に聞く】
/ごめんなさいそろそろ限界です!凍結という事でお願いします!
579 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/12(月) 23:50:22.63 ID:qxgggM/nO
//ではここで一旦凍結とします
返事は明日にしますので宜しくお願いします
580 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/13(火) 21:20:24.57 ID:dOtt61nlO
>>578
第一学園の生徒?
【第一学園と言ったら規律が厳しいことで有名な学校だ。当然服装や髪型に関しても厳しいはずなのだが】

ボクも1年生だよ。偶然だねぇ
…なに、クラスの半分くらいがいないんだ。ボクが一人抜けてもどうってことないよ
【サラリととんでもないことを口走っているが女学生は至って普通である。いつものことのような口ぶりだ】

たまにはサボるのも悪くないよ。良い天気だしね
…ちょっと眩しすぎるけど
【さんさんと降り注ぐ日光を手で遮りながら日傘を拾うとそれをバッと開く】

それにしてもキミの髪は凄いね。まるで火が燃えてるみたい
【彼の髪は見事なまでに鮮やかな紅だ。日光に当たり輝く様はまさに炎のようだった】
581 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/13(火) 21:30:36.64 ID:h3icRAm1o
>>580

え、あれ?
…………じゃあ敬語じゃなくて良いか

【同じ一年生と聞いて驚くと共に親しみを感じる】
【もしかしたら友達になれるのではないか、そんな期待も沸々と湧き上がる】

……い、いやいくらなんでもそれはまずいって、あはは……

【サラリととんでもない事を言ったので若干引く。一体第二高校はどうなっているのだろうか】
【まさか生徒達がやりたい放題やっている不良の溜まり場のような高校なのだろうか、紅は他の学校についてはほとんど何も知らないのだ】
【とにかく苦笑いをするしかない、第一高校では考えられない事だ】

髪は地毛なんだ。ちゃんと日本人の名前なのにコレってね
まったく高校でも染めてると勘違いされるし困っちゃうな

【自身の髪を指さす。上げられた右手の中指の指輪も髪と同様に、まるでルビーのように輝いている】
582 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/13(火) 21:46:24.83 ID:dOtt61nlO
>>581
ボクもその方が気が楽だ

キミが第一学園のねぇ…。結構厳しいってイメージがあるんだけど、キミを見るに、案外そうでもないのかな?
【第二学園の校風は第一学園と正反対と言っても過言では無いだろう。よく言えばリベラル、悪く言えば無法地帯】
【もちろん最低限のルールがあるし無法地帯と言っても治安が悪いわけでもない(良いというわけでもないが)】
【しかしそんな校風であるからこそちょっと変わった生徒が居ても馴染んでしまう。例えばアメリカから来た留学生……とか】

これが地毛!?
確かに日本人じゃ珍しいし、この色じゃ染めてるって思われても仕方ないね……
だけどその色も髪型もかなりいけてると思うよ。その指輪の石とマッチしてるしさ
【彼の指に輝く指輪はやけに眩しく見えた。それと同時に既視感を覚える】
【そういえば他にも指輪をしている男がいたような、と】
583 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/13(火) 21:56:55.90 ID:h3icRAm1o
>>582

ちょーっと!俺は至って真面目だから!
そりゃ厳しいけどちゃんと俺はそれに従ってるから!変な勘違いするなよ!

【自分の容姿で第一高校の校風を否定されては堪らないし失礼だ、なので必死に否定する】
【まったく第二高校はどうなっているのだろう。逆に気になってくる】
【この外人らしき少女もすんなりと馴染めてしまうような場所なのだろうか?】

ほんと失礼しちゃうな、俺は染めたりなんか絶対しないっての!
頭ごなしにみんな容姿だけ見て否定して………って、褒めてくれた?そりゃどーも

【プンプンという擬音が似合うくらいに怒る。傍から見れば子供っぽいと思われるのだろうか】
【相手にもそう思われてるのかと思っていたが褒められた途端コロリと表情がにこやかになる】

この指輪は俺の大事な物なんだ、絶対に外せないくらい

【もちろんそれは鑑賞のためではなく、魔術使用のために使うからである】
584 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/13(火) 22:19:14.98 ID:dOtt61nlO
>>583
ごめんごめん!ボクの言い方が悪かったよ…
【きっと彼は特例ということで許されているのだろう。しかし彼の怒りようを見ると、認められているとしても悪い意味で目立つことも多々あるようだ】

良い色だと思うんだけどね
もっと主張してみたらどうだい?せっかくの個性なんだし
行動一つで印象って変わるもんだよ
【詫びの代わりか女学生はそうアドバイスした】
【服を変えたり髪型を少し変えたり。いつもと違うことをしてみたり。それだけで人の印象というのはガラリと変わってしまうものだ】
【例えば自分なんかがそうで……】

そんなに大事な指輪なんだ。確かにキレイだね……
(外せないくらい大事な指輪ねぇ……)

そうだ、せっかくだから名前を教えてよ
ボクの名前はメルクレイア。キミの名前は?
585 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/13(火) 22:29:49.87 ID:h3icRAm1o
>>584

まったくもう……髪型普通、服も普通、悪い事なんてしてないしむしろ逆に人助けしてるんだこっちは!
なのに皆印象だけで決めつけて、酷い!

【残念ながらアドバイスを受けられるような行いはしていない】
【つまるところ彼、見た目だけで判断されているのである】

無くしたりしたら色々大変な事になるからな、とにかく俺にとって宝物なんだ!

【外れたりした時点で紅はただの一般人と変わりない状態になってしまう】
【つまるところ指輪が本体、と言っても過言ではない。指輪のお陰で魔術が使えるのだから】

メルクレイアか、俺は紅烈人!よろしく!

【人懐っこい笑顔を向けて手を差し出す。彼にとって当たり前の友好の証、握手を求めて】
586 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/13(火) 22:44:39.57 ID:dOtt61nlO
>>585
そう腐るなよ。そのうち報われる日がくるさ
少なくともボクはキミが見た目と違う人間だってことを知ったよ?
【認められないことに憤慨しているのを女学生はそう宥めた】
【見た目の印象というのはかなり強い。しかし心根が見た目と同じとは限らない】

良いなぁ。ボクもそんな宝物が欲しいな。ちょっと羨ましいよ……
【彼が握手を求めれば女学生は何の躊躇いも無くそれに応え、しっかりと握手を交わした】

長いだろうから好きに縮めても良いよ!
へぇ、変わった名前だねぇ……「レッド」って呼んじゃダメかな?
【見た目と一致しているからとその方が呼びやすいという理由でこの女学生……メルクレイアはあだ名で呼ばせて欲しいと言って来た】
【しかし見た目で何かと苦労している人間である。果たして受け入れてくれるのか】
587 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/13(火) 22:55:16.08 ID:h3icRAm1o
>>586

………くっそー、いつか認めさせてやる!皆を!


【自分が魔術師という異邦人である事がバレたらさらに敬遠されるかもしれない、なんて本人は考えてすらいない】
【それでも彼の願いはいつか届くだろうか】

………えっ、マジ?ありがとう!
友達になって良いか!?

【メルクレイアは自分を認めてくれる。なら友達になるなんて簡単なはずだ】
【感動のあまり真紅の瞳の輝きがさらに増している】


レッドかー……おお、戦隊物っぽくてかっこいい!もちろん良いぜ!

【快く承諾する。ヒーロー物は大好きだ】

じゃあ俺もメルクレイアを縮めて「メル」って呼ばせて貰って良いか?

【メルクレイアだと単純に長いので最初の二文字だけ取らせてもらった】
588 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(30) [sage]:2014/05/13(火) 23:20:53.66 ID:dOtt61nlO
>>587
もちろん!ボクで良ければ喜んで
【また一人素敵な話し相手が増えたとメルクレイアは喜んだ。彼はどうやら明るい性格らしい。少なくとも悪人ではないだろう】
【前髪の隙間から覗く瑠璃色の瞳は鮮烈な紅に負けないくらいに深い蒼をたたえて、煌めく紅の瞳を見ていた】

好きなように呼んで構わないよレッド。ボクもこうしてあだ名で呼んでるしね

……おっともうこんな時間か
キミとはもっと話したいところだけど行かなくちゃいけないところがあってね
悪いけど今日はこれでお別れだ……
でも学校は違えど、同じ街に住んでるんだ。また会うこともあるはずさ

それじゃあレッド、また会おう!
【日傘をクルリと回し悪戯っ子のような笑みを浮かべると、女学生……メルクレイアは何処かへと軽やかに駆け出していく】

【彼女?がいなくなった頃……。怪我をしていたはずの掌は完治しているはずだ】

//すみません今日はこれで〆ということでお願いします!
589 :柳瑞希『万有規約』Level_1 ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/13(火) 23:25:40.96 ID:zm0eWfv+o

夕暮れの商業区。
一口に商業区と括っていても、
例えばカフェの立ち並ぶ小洒落たマロニエ並木、例えば不夜城さながらの歓楽街。
例えば──少しばかりギークめいた雰囲気を醸す電気街。


「メイド喫茶、いかがですかーっ」

彼女──瑞希が居たのは、そういった店舗が多数進出している地域に繋がる、言わば"入り口"だった。
道行く人の注意を引いて、差し出すのはいわゆる"萌えキャラ"があしらわれた、カラフルなチラシ。
その手を包む、シルクの手袋。会釈する度にふりふりと揺れる"メイド服"。
そして──彼らに対して時折控えめに漏らす、"ご主人様"なんていう気恥ずかしげな声。


──事の発端は、数日前に遡る。
友人から、務めているメイド喫茶の人手が足りないと助力を求められた瑞希。
ゲーム好きが高じて"こういう"文化に理解があり、かつ生来のお人好しである彼女は──
その申し出を断りきれず、こうしてメイド服に身をやつし、客引きをしている訳である。


「……そろそろ休憩かなぁーっ」

さすがの瑞希とはいえ慣れない格好、それも屋外で長時間立ち尽くすのには、中々"くる"ものがあるらしい。
頭に乗せたカチューシャを手持ち無沙汰気味に触りつつ、少しやつれた様子で時計を見遣る。
休憩まで、あと数分といった所だった──
590 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/05/13(火) 23:30:37.51 ID:h3icRAm1o
>>588

じゃあメルで!
やっと友達が出来たー!ははははは!

【友達が増えたのでよっぽど嬉しいのだろう、飛び上がって喜んでいる】
【ふと彼女の蒼い瞳を見て、「こっちがレッドならメルはブルーだな」とか思ってみたりもする】

あぁ、それじゃあさよなら!
また会おう!

【手を振って見送る】
【自分が魔術師だと知ったらどう反応が変わるなんか、そんな事は微塵にも考えてなどいない】

よし、俺もそろそろ帰るか!

【考えが浅いのか、決して馬鹿ではないのだが】
【ともかく今日は良い気分だ、家に帰るとしよう】

/絡みありがとうございました!
591 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/13(火) 23:48:04.80 ID:RRArvJeWo
>>589

うーん、道合ってるかなぁ…?

【そんな電気街の入り口を訪れる一人の少女…、如月 香蓮がいた。】
【彼女は辺りのどこかカルトな雰囲気に似合わぬ、いかにも優等生な風体をしている】
【実際カレンがここに来た理由は趣味などではなく】
【携帯音楽プレイヤーが欲しいと友人に相談したら、いたずら半分で電気街のお店をオススメされたというもので】

こっちの方、あんまり来た事ないんだよねー…。

【不安げにキョロキョロと辺りを見回していたら、一人のメイドの姿が視界に入る】
【最初は『かわいいな』だとか、『流石電気街』だとか無邪気に思っていたが】
【その顔を注視してみると、はて、どこかで見たことがあるような──】

…あっ、瑞希ちゃんだーっ!! 

【じっと見つめること数秒。それが知り合いである事に気づくと、手を振って瑞希の方へ走り出した】
【満面の笑顔を浮かべ、制服のスカートをひらひら揺らす。カレンの姿は、以前会った時と服装も含め全く変わっていない。】
592 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/14(水) 00:06:43.14 ID:jHYBbbsBo
>>591

時間だ。
近くで同じようにビラを配っていた同輩に目配せして、余った紙束を手渡す。
あてがわれる小一時間をいかにして消化しようかと考え込んでいた矢先の事だった。


「げっ……カレンちゃんっ!?」

声に気づき、振り向けばそこには、笑顔で駆け寄る見知った姿。一瞬、絶句する瑞希。
伏し目がちにその顔を見遣り、染まった頬をぽりぽり掻いて、"ばれちゃったかー"と。
いかに瑞希と言えど、メイド服姿を知己に見られて赤面しない程、あけっぴろげな性格ではなかった。


「えっへへ……おひさーっ」
「まっさか、こんな所で会うとは思わなかったなぁー……何か用事っ?」

スレンダーな体型にフィットした女中服の袖を少しまくれば、すぐにいつもの調子を取り戻して。
意外な場所で邂逅した知己に、その理由を訪ねてみる。
返答によっては持て余し気味の休憩時間を有意義に消化できるかもしれないと。

最後に「あ、あたしは"これ"、ただのバイトだよっ?」 と、今の姿に対する言い訳じみた言を付け加えて。





593 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/14(水) 00:28:25.15 ID:razSeojio
>>592

うん、ちょっと買い物に来たんだー。
そしたらかわいいメイドさんがいるなぁって思ったら…瑞希ちゃんだった!

【上から下へ、ゆっくりと、彼女にしては珍しい真顔で瑞希の全身を見渡す。】
【足元まで見終えるとコクコクと頷き、またパッと笑顔を浮かべる。】
【『私も着てみたいなー』などと思うものの、恥ずかしさもあって口には出さない。】

バイトかー、うんうん、分かってるよ。

【そんな微妙な返事をしながらも何か考えている様子で、数秒間を置いて、口を開く】

……ねえ、瑞希ちゃん?
私のことは…、ご主人様って呼んでくれないの?

【いつもと変わらぬふわふわした笑顔で、首を傾げて問いかけた。】
【この爆弾発言は彼女の天然な性格からのもの……ではない。】
【瑞希のメイド服姿を眺めているとちょっといたずらしてみたくなったのだ。ご主人様と呼ばれてみたいのも、本心であるのだけれど。】
594 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/14(水) 00:43:00.25 ID:jHYBbbsBo
>>593

「な──〜〜〜ッ!」

"かわいいメイドさん"。
カレンのその一言に、思わずカチューシャを握りしめ、隠すように顔を伏せる瑞希。
唇を噛み締め、頬は一層紅く。先程までは意識していなかった、周囲の視線がいやに気になる。
彼女の性格や態度を鑑みるに、からかっているようには思えないのが尚の事もどかしい。


「えっ」「……だって、周りの人、見てるしっ……」
「お店の前だしさ、立ち話もなんだしどこか……違う所で、ねっ?」

──心底から、羞恥心を刺激された上でのこの追い打ち。
頭部を掴んだまま、おそるおそる上目遣いにカレンの方を見て、"冗談だよね?"と言わんばかりの視線を送った。

この反応がカレンの予想したものかどうかは定かではなかったが、
明らかに狼狽した様子のそれは、普段の瑞希らしいものではない事は定かだった。

──つかみ所のないやんわりとした笑顔の裏の、ちょっとした悪戯心を瑞希は垣間見た気がした。
595 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/14(水) 01:02:22.05 ID:razSeojio
>>594

えー、他の人には言ってたんじゃないの?
…なーんて、意地悪言ってみたりして…えへへ。

【ちろ、と舌を出して、いたずらっぽく笑う。慌てている瑞希を見て、満足気な様子だ。】
【普段は奥手な性格のカレンがここまで踏み込んでくるのは、瑞希に親しさを感じている表れでもあって】
【人懐っこい性格も相まって、まるで長い友達のような、そんな距離感で接してくる。】

あっ、でもお仕事は大丈夫なの?
まだ続けならだいじょうぶだよ! わ、私はそこら辺で見守ってるからっ

【一方、これは素の、天然での発言である。】
【語尾が上ずっており、いたずら心などない発言だという事も伝わるだろう。基本的には分かりやすい性格である。】
596 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/14(水) 01:19:28.64 ID:jHYBbbsBo
>>595

「それは───……そうだけどさっ」

「あ、今は休憩中だから大丈夫大丈夫っ」
「丁度、空いた時間どうしようか悩んでた所だったしねーっ!」

それと、見知った相手に言うのとでは、また事情が異なってくる。
そう言いたげに口を"へ"の字に歪ませつつ、俯いていた顔を、またカレンの方へと向ける。

つい先ほどまでの自分の悩みの種を、そっくりそのままカレンへ伝えて。


「──そうだ」 

不意にぽん、と手をうつ瑞希。何か妙案を思いついたらしい。
そして。


「──せっかくだから、カレンちゃんも着てみたら?」

「バイト先の人、みんな優しいしさっ」
「……ふっふっふ、"ご主人様"向けの服もあるよっ?」

完全にいつもの調子を取り戻した屈託の無い笑顔で、瑞希は提案する──
先ほどの意趣返しといった所だろうか、"ご主人様"の部分をやけに強調して。

仕返しと、悪戯心と。
いずれにせよ、瑞希の言動もまた、カレンに近親感を感じてのものに違いなかった。


597 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(12) E:ナイフ [sage]:2014/05/14(水) 01:34:33.31 ID:razSeojio
>>596

そうなんだー、えへへ、ならよかったっ
…ん、どうしたのー?

【時間があると知って、自分の買い物の事などすっかり忘れて喜んでいる。】
【そして何やら思いついたらしい瑞希を見て、次に放たれる言葉など露知らず、無防備に首を傾げて】

……えっ、えーーっ!!!
わ、私はいいよ別にっ! 絶対似合わないし、ね? ねーっ!?

【首と手を何度も何度も横に振って、まさしく全身で拒否している。】
【折角の『ご主人様』という一言も耳から耳へと通り抜けていて】
【瑞希の狙い通りだろうか、ハーフ故の色白の頬も、今では真っ赤に染まっている。】
598 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/14(水) 01:54:41.56 ID:jHYBbbsBo
>>597

「いーじゃん、いーじゃんっ!」
「あたしだって着てるんだから、お互い様だと思うよーっ?」

「ねっ?そうは思わないっ?」 と、首を斜めに笑みかけて。
「"ご主人様"っ!」        未だに気恥ずかしさは残るが、耳元で改めて囁きかける。

後ろに回り込み、まごつくカレンの背中を両手で文字通り後押し。
その先には瑞希の勤め先なのだろう、メイド喫茶の裏口に続く路地が見えた。


「それにそれにーっ、あたしよりカレンちゃんの方が絶対似合うって!」
「なんたって見た目からして本格派だからね、本格派っ!」

どうやら、カレンの髪や、眼の色を指して言っているらしい。
少し日本人離れした風貌に、こういった西洋風の衣装はよく映えるのだろうと。

無論、どうしても嫌がるのなら退くつもりだけれど、瑞希としては。
このまま互いの恥じらう姿と非日常的な姿とを、見て──共有していたいというのが本心だった。
599 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(46) [sage saga]:2014/05/14(水) 21:38:30.95 ID:lZvSYz2r0

【人気も絶え、音楽も消え、寂れた商店街を動く独りの影】
【少女は風紀委員であるが、今はバッジも制服も無し。それもそのはず、現在は月が中天に掛かる夜更けであり】
【その格好はというと、薄橙のジャージの上下にチョッキを一枚羽織り、裸足に底の低いサンダルを突っ掛ける身軽な格好】
【財布片手に商店街をぶらつく姿は、どう見ても仕事中とは思えないであろう】

、あっ

【不意に発した声は思いのほか、まるでドラでも叩いたようにうわんと、アーケード内に響いていく】
【声をあげた当人はといえば、立ち止まり取り出した携帯を弄る事一しきり。どうやらマップの画面を引き出したいようだが――】
【手の中にはアンテナの3本立ったスマートフォン。タップしても中々切り替わらない画面に眉を顰めながら、シャッターの降りた通りを苛々と爪先でこつり】
【しかしマップに頼らずとも、日頃の警邏の賜物か、都市内の地図は大まかに頭に叩き込んである】
【結局は自分が要と、諦めたようにため息をついて再び歩き出すのであった】


//短くなるかもしれませんが……
600 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(13) E:ナイフ [sage]:2014/05/14(水) 21:40:46.05 ID:razSeojio
>>598

うー、そ、そうかなぁ…?

【実際にご主人様と呼ばれてみると、嬉しさもあるがどこか照れくさい。】
【悩む素振りを見せるが、このように言われて断ることはカレンの性格ではできなくて】

じゃあ、着てみようかな…。
…で、でも見せるのは瑞希ちゃんにだけだよっ! …恥ずかしいし…。

【あまり気乗りしていないように思えるかもしれないが、実際の所はそうではなく】
【瑞希のフリッフリのメイド服を見て、着たくないといえば嘘になるし】
【それに、このような貴重な体験を瑞希と共有してみたいという感情もカレンにはあった。】
【いくら西洋風の容姿とはいえ、自分にメイド服を着こなせるかどうかはあまり自信がなかったが。】

【瑞希に背中を押されるようにして、カレンはメイド喫茶に向かう。勿論、こういった場所に来るのは初めてで。】
601 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(14) :2014/05/14(水) 21:46:50.25 ID:wNggqfXjo
【早瀬は商店街を歩いていた】
【本来ならばとっくに寝ている時間なのだが、どうにも寝付けない】
【そこで気分転換に散歩する事にしたのである】

………………何やってんの

【誰に言うでもなく言葉が漏れる】
【別に目の前を歩く少女に言ったわけではない、決して】
【いきなり立ち止まってみたり歩いてみたり、不審者のようにも見える】
【あの後ろ姿はどこかで見たことあるような、と心の片隅に思いつつ彼も歩く】
【自分は影が薄いしどうせさっき言った言葉だって気付かれないだろう――などと思いながら】
/こちらも短くなりそうですがお願いしますー
602 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(14) :2014/05/14(水) 21:47:21.90 ID:wNggqfXjo
/すみません>>599宛です!
603 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(46) [sage saga]:2014/05/14(水) 21:55:54.21 ID:lZvSYz2r0
>>601

【びくっと、携帯を取り落とさんばかりにつんのめる依織】
【この距離まで気配に気付けなかったのは迂闊だが、流石に自分以外の声が木霊すれば気付かざるをえない】
【首が180°回らんばかりの勢いで振り向き、次いで当たりの人気を確認するようにきょろきょろ】
【どうやら彼が自分に話し掛けたのか、確信が持てなかったようで】

……それはこちらの台詞ですが

【暫くしてから藪睨みで短く返す戸惑いがちの言葉】
【胡乱な目つきからは不審100%の感情が渦巻いているようで】
【それに気付けば、彼女がこの非常に影の薄い相手の事を記憶していないのが読み取れるであろう】
604 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/14(水) 22:02:21.81 ID:xgN46EzNo
>>600

「ホントに?やったやったーっ!」

戸惑いつつも、自らの申し出を承諾してくれたその背中を、もう一度ぐいと押して。
カレンが提示した条件に「安心してっ!」と、彼女の肩越しに顔を近づけ太鼓判を押す。
何分部外者を客前に出す訳にも行かないし、もとよりそうするつもりだった。

瑞希の案内に従えば、そのまま裏口から階段を上がり、従業員用の休憩室へとカレンを導くはずで──


「ねぇねぇカレンちゃん、"どういうの"が着たいっ?」
「……けどけど、あたしが見繕うのも、それはそれで良いかもしれないけどねーっ!」

多様な衣装が並べられたその、誰もいない部屋を一旦見渡してから、カレンの顔を覗きこんで問いかけるのだろう。
例えば、今瑞希が着ているものは過剰にフリルで装飾された、いかにもアニメチックなメイド服だったが。

休憩室にあるものはそれだけに留まらず、例えばしれっと、飾り気のない本格派のものが並んでいたり。
あるいはメイドとは無関係に見える古式めいたドレス。
──瑞希の言う"ご主人様用"らしきそれが隅のほうに吊られていたり。


そして、めいめいが視線を気にせず衣装を身に纏えるよう、配慮されているのだろう。
ロッカーと衣装掛けが並ぶ部屋奥には、丁度試着室のように仕切られた空間があつらえられていた。
605 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(14) :2014/05/14(水) 22:05:31.10 ID:wNggqfXjo
>>603

…………え、俺は普通に散歩だけど
いや、独り言にそんな反応されても………正直困る

【まるで当然のように答える早瀬】
【相手をよく見たら誰なのかすぐ分かった。あの腐った目をしている風紀委員だ】
【しかしこちらを睨んでいる。怒らせてしまったのか、と思い】

………いや、その………すまん

【火消しと言わんばかりに即座に謝る。謝意など持ち合わせていない、というか持ち合わせるべき理由などないのだが】

………で、風紀委員様は何してんの?こんな時間にこんな場所で

【夜のせいか元々低いテンションはさらに低い】
【そういえば以前助けた覚えはあるがどうせ覚えていないのだろうか、期待などしてないが】
【ちなみに早瀬は商店街の店などは全て頭に入っている、よく買い物をするからだ】
606 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(46) [sage saga]:2014/05/14(水) 22:17:21.32 ID:lZvSYz2r0
>>605

目的もない徘徊は不良化のもとです、以後気を付けて

【提げられた頭に向かいぴしゃりと切って捨てる依織】
【しかしまだ未遂、かつ知らぬ顔の一般人だからか、その語調は緩く】
【だがそれはむしろ知り合いの方がきつく当りかねない意味なのだから性質が悪い】

――? 私は夜食を買いに……いえ、食べに行くところです

【問い返されて、ややつっかえながらも感情の薄い声で回答】
【途中言い直したのは、最初は単にコンビニ弁当で済ませるプランだった故にだろう】
【意味のない徘徊ではないと、無駄に胸を張って自信満々に答えるが】
【そういえばなぜ相手は自分の素性を知っているのだろう、ふと疑問が浮かび。いつもなら帽子を被る頭に片手をやった】
607 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(13) E:ナイフ [sage]:2014/05/14(水) 22:17:44.24 ID:razSeojio
>>604

わぁっ、すごい…!

【休憩室に入ると、見たこともないような空間が広がっていた。】
【思わず興奮してしまい、並べられたメイド服を端から端まで眺める。】
【サブカルチャーに疎いカレンはメイド服も詳しくは知らないが、それでも様々な種類があるのが分かる。】

えーっと、私は、普通のでいいかなぁ。
自分に似合うのとか分からないし、お勧めがあるなら、そ、それでもいいよ…?

【普通の、とは白と黒のオーソドックスなメイド服を指しているのだろう。】
【種類が多くて、どれを選ぶべきか迷っているようだ。】
608 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(14) :2014/05/14(水) 22:31:01.02 ID:wNggqfXjo
>>606

………いや、まあこんな影の薄い奴が不良になったって
大体そんな度胸もないしクソ雑魚だしぼっちだし、つーわけで俺が不良になる事はあり得ない

【途中で不良と関係のない言葉が出てきた気がするが気にしてはいけない】
【そもそも自らの保身を考える早瀬にそんなリスクのある行動が出来るだろうか】

…………あぁ、開いてる店が無くてほとほと困り果てて徘徊してる、と
…………どうすっかな

【ここで風紀委員に恩を売っておけば都合が良いだろうか、などと思ってみたり】
【しかし仮にそうだったとして、風紀委員が店の閉店時間を把握出来ていないのは問題ではないのか?】
【風紀委員ならこの街の全てを知っておくべきではないのか】

………あぁそうそう、アンタは校内じゃ悪い意味で有名だからな
「腐った目をした独善男装野郎」とか言われてた気がする

【クラスの会話を盗み聞き、までは行かないが小耳に挟んだ記憶によると確かこう言われていた】
609 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/14(水) 22:40:19.44 ID:xgN46EzNo
>>607

「でしょ、でしょっ!?」
「でもでも、あたしもあんまり詳しくないから……これだ!、っていうオススメは無いんだケドねー」

依然としてカレンの身体を掴んだまま、肩越しに彼女と言葉を交わす瑞希。
耳元で考えこむように唸りながら、カレンの視線を追って改めて部屋を見回す。
ずらりと一同に介したそれらに心躍らせるあたり、瑞希もカレンも可愛い物好き、という事なのだろうか。


「あえて言うなら……"あれ"とかっ?」

カレンの脇から身を乗り出し、言葉に合わせて瑞希が指差す。
曖昧に示された人差し指の先には──カラスじみた黒さを誇る、やけに体積の大きい衣装があった。
それは、瑞希のもの以上にフリルがあしらわれた、黒の合間から覗く白地のコントラストが映える"お嬢様"的ドレス。
俗に言う"ゴスロリ"。先ほどまでのやりとりを汲んだ、"ご主人様"を意識した選択だろうか。


「それか、普通のでも良いけどねーっ」「シンプルイズベスト、ってねっ!」

ただ、最終的な判断はあくまでカレンに委ねる様子で、カレンの視界の横から近場の衣装掛けを顎で示す。
成程、二人から見た手前の方には、カレンが求めるようなオーソドックスなそれが多数並べられていた。
610 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(46) [sage saga]:2014/05/14(水) 22:48:17.23 ID:lZvSYz2r0
>>608

【男の釈明を黙殺し、無言で携帯の画面に視線を落とす依織】
【考えたが目の前の相手の特徴と数少ない脳内リストと合致する人物は居らず、正体の解明は一先ず保留】
【杓子定規にしか物事を考えない姿勢は屡時代遅れとも評されるが、今回も其れが悪い方向に働くようで】

【男の予想の困っている、というがそもそも商店街に来たのがまず遠回り】
【外食以前にコンビニが主食である依織にとって、店舗情報など記憶の無駄遣いとしか考えないのだが】
【しかし何故情報が回ってこないかは言わずもがな、今もこうして独りでいる事が雄弁にもの語っている】
【その理由の一つである独善――――それを指摘されて、ぴくりと片眉が持ち上がり】

――で、私の評判と貴方に何か関連性でも?
貴方もそう呼ばれたいのですか?

【残念ながらヤマアラシの別名通り――尤も、少女が腹の中でそう呼ぶだけだが――嫌われものの自覚はある】
【開き直りとも言うのだが、悪名高い己にそれを告げる理由は何なのかと、皮肉げに肩を竦めた】
611 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(14) :2014/05/14(水) 23:02:57.26 ID:wNggqfXjo
>>610

………あーはいはい無視ですかそうですか
別に良いけど。風紀委員に厄介になる事は100%あり得ないし、その前に社会的に黙殺されてるようなもんだし

【こちらの自虐を交えたギャグ性に富んだ(本人調べ)釈明を黙殺されてしまった】
【しかしここで終わる早瀬ではない、さらに自虐を入れて畳み掛ける】

いや別に?アンタが何で自分の事を知っているのか、なんて顔してたから説明しただけだ
別に俺はドMじゃないから、勝手な解釈をするのは止そうぜ。俺はあくまで事実を言っただけだ
………つーか名前なんだっけ、目腐れ谷だっけ………

【反応から見て相手は相当捻くれているようだ、恐らくは普段の学校生活では自分と同じ世界の住人――ぼっちなのだろう】
【名前までは覚えていなかったので考えて口に出しては見るが谷しか合っていない。しかもそれ以前にもはや罵倒である】

………で、そんな事よりなんでいるの?
まさか風紀委員ともあろう者が迷子、なんて事はないよな?

【早瀬からすれば風紀委員はこの街の事全てを把握していなければならない】
【まさかその風紀委員が迷子なんてあり得ないだろう、と思いつつも一応聞いてみる】
612 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(13) E:ナイフ [sage]:2014/05/14(水) 23:12:23.92 ID:razSeojio
>>609

わぁ、綺麗なドレス! わ、私に似合うかなぁ…?
でも…、折角瑞希ちゃんがお勧めしてくれたんだし、着てみるねっ

えへへっ、ちょっと待っててね?

【綺麗なドレスを眺めていると少し自信がなくなってくる。】
【しかし同時にウキウキするような何かを感じるのは、女の子の性だろうか。】
【瑞希が指差したゴスロリドレスを手にとると、弾む足取りで試着室へと向かう。】

【──少し時間が経ち、カレンが試着室から出てくる。】

【碧眼に明るい茶髪。透き通るような白い肌。】
【西洋風な出で立ちに黒を中心としたドレスが組み合わさって、まるで人形のような容姿だ。】
【しかしこの綺麗目な衣装に、カレンは少しアレンジを加えていた。】
【頭飾りの代わりに、純白のハンカチをリボンのようにうさ耳型に結び、胸元にはピンクのハート型のバッジをつけている。】

ど、どうかな…? み、瑞希ご主人様っ

【林檎のように顔を真赤にしながらも満面の笑みを浮かべ、瑞希に向かって首を傾げる。】
【ゴスロリ衣装にはややアンマッチな取り合わせかもしれないが、カレンなりにかわいさを目指した結果なのだろう。】
【お嬢様風の衣装で「ご主人様」と呼んでいるのもまた、彼女らしいと言えるかもしれない。】
613 :リュキ【キュリウム】Level 1() [sage]:2014/05/14(水) 23:20:10.35 ID:eMBWmr5TO
キュウリ…君はどうしてキュウリなんだい?
【そんなアホなことを手に持ったキュウリに言いながら歩く少年】
【時間的に明らかサボりである】

と、危ない危ない危うく変な奴になるところだったぜ…ブツブツ

【ブツブツなにかを言いながら歩くリュキ…その目に写るのは21cmのキュウリだった】
614 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(46) [sage saga]:2014/05/14(水) 23:21:41.92 ID:lZvSYz2r0
>>611

【立て板に水、流れるようにまくし立てられる様々な解説】
【その言葉の端々で喧嘩を売られているように聞こえる――というより全体通してそうとしか聞こえないが】
【相変わらず覚えはなくとも、男の述べた悪評に違わぬ通り、どうやら自分はこの相手からも余程の恨みを買っているらしい】

……

【だからといって素知らぬ顔や増して申し訳ない顔では居られない。少女とて独りの人間、それも短気な部類の其れで】
【手錠があったなら即刻手に、いやいっそ首に掛けてやりたいところ――――等と思うところもあり】
【視線を男の顔から喉仏辺りに移し、苛々とまたサンダルの爪先で地を突つく】

厄介になる気がないのなら、あまり関わらないでくれませんか
私が嫌いなら――もう行きますので

【ぴこんと、依織の手元から軽快な音】
【停滞していた画面から漸く、マップ上に近場のラーメン屋の位置を示すカーソルが登場する】
【とくればもうこの場に長居は無用、そしてそれは相手の方にも言える事だろう】
【……気配り、もとい情けのつもりの言葉を嫌味っぽく言いさえしなければ、まだまともな離別宣言だったかもしれないが】
【ともかくこつりと踵を返し、商店街の出口へ足を向ける】
615 :柳瑞希『万有規約』Level_1 ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/14(水) 23:33:14.77 ID:xgN46EzNo
>>612

「うんうん、ごゆっくりどうぞーっ!」

上機嫌な様子で試着室へと歩んでいくカレンを尻目に、瑞希は適当な椅子に腰掛ける。
机に置いてあった漫画雑誌を手に取り、カレンの衣擦れの音と併せ、肴にして──待つ事数分。


「おー……」

感嘆の声を漏らさざるを得なかった。思わず立ち尽くし、ぱちぱちと手を叩く。

瑞希の予想通り──と言うべきなのだろうか、
さながら絵本の紙面をまたいで、そのまま歩いてきたかのような違和感の無さ。
そこに、彼女流のアレンジがよくマッチしているように思える。


「"さすが香蓮お嬢様、よくお似合いですよ"」「──でもさっ」

「……その服でご主人様はおかしくなあい?」
「それにカレンちゃん、あたしに"ご主人様"って呼ばれたがってたし」

「例えば……ほら、"瑞希"とか呼び捨ての方がっ」

わざとらしく眉を吊り上げ、はきはきとかしこまった声で、らしくない慇懃な物言いをする瑞希。
言い切った後で下腹部に両手を当てて、うやうやしくお辞儀をしてみせる。
公私問わず、こういう小芝居は得意であるとの自負があった。

一転、いつもの調子で可笑しそうに突っ込んでから「やってみせてよっ!」と催促を。
616 :早瀬 琢磨【影-シャドウ-】Lv1(14) :2014/05/14(水) 23:40:24.93 ID:wNggqfXjo
>>614

……行くのを止めはしねえけど、なんか誤解されてるみたいだな
別にお前が嫌いなわけじゃない、被害妄想も大概にしとけよ
俺はただ事実を述べているだけ、そこに俺の個人的な感情が入る余地なんてないし
ただ、嫌われてるならまだマシじゃねえの?俺みたいに認知すらされないよりかは、よっぽどな
まあ嫌われるのにも慣れてるけど、いやぁいじめは強敵でしたね

【これもまた事実、嫌われるという事は大衆に認知されているという事であって】
【自分もいつかは嫌われていて認知されていた時代があったが、今はこの通りであり】

………そうそう、それとそうやって苛々するのもやめとけ
風紀委員とあろう者が感情に流されて行動なんて馬鹿らしい。そんなんじゃ敵の挑発に乗って罠にハマって、同僚に迷惑をかけるだけだしな
お前らは強者なんだから、弱者をしっかり守れるような行動をしないと駄目だろ。何事にも冷静に、動じずに、だ
ま、俺みたいな雑魚ですら理性で自己を律する事が出来るんだから余裕だろ

【苛ついている緒里谷の様子を見て正論をまくし立てる。早瀬にとってはこれが持論であり正論であり、当然の事だ】
【別に早瀬に悪意などなく、当然の事を当然のように言っただけである】

………こんな影の薄い奴の話なんてすぐ忘れるだろうけどな。深く考えず有象無象の戯言だと思っとけよ
次会う頃にはどうせ顔すら覚えてないんだ、そっちは
じゃ、俺はこの辺で。目腐れ谷さん

【言いたい放題言って早瀬も踵を返す】
【結局名前は間違ったままで、そもそも名前ですらないのだが】
【さて、多分これでしっかり寝れるだろう―――そのまま立ち去って行った】

/キリが良いのでこれで〆で!ありがとうございました!
617 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(46) [sage saga]:2014/05/14(水) 23:55:35.72 ID:lZvSYz2r0
>>616

――――、

【はぁ、とため息が一つ】
【だがそれも、男の流暢な罵倒に掻き消されて消えていく】
【どうやら空腹ではさしもの短気者も、反論する気も失せるようで】
【正論に怯む中、よくここまで喋り続けるものだと頭の片隅で冷静な部分が呟く】


【だがしかし如何せんカルシウム不足、店に入っても苛々は中々収まらない】
【腹立ちまぎれに、淡白なAセットより、少しだけ量の多いBセットを注文するのであり】
【財布に手痛いダメージを与えたのは食後の話――――】


//絡みお疲れ様&ありがとうございました!
618 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(13) E:ナイフ [sage]:2014/05/14(水) 23:56:46.15 ID:razSeojio
>>615

えへへ…、ありがと。

【似合っていると褒められるのはやはり嬉しくてmニヤけ顔になるカレン。】
【しかし瑞希が演技をすると、少し不思議そうな表情になって】

あっ、そっかぁ…、よ、呼び捨てで…。

【お辞儀をされて、むむむ、と少し悩んでいる様子。】
【残念ながらカレンのアドリブ能力は低く、数秒考えこんで、口を開く。】

『ふふっ、ありがとう、瑞希。』
『貴方も似合っているわ、そのメイド服。』

【口元に微笑みを浮かべ、おとしやかな物言いをする。】
【口調さえしっかりすれば、外見と組み合わさって、どこかお嬢様のような雰囲気を発する。】
【…しかし長持ちはせず、「こ、これでどうかなぁ?」などといつもののんびりした口ぶりで言う。】
619 :柳瑞希『万有規約』Level_1 ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/15(木) 00:12:01.85 ID:cTge72Jro
>>618

「……」
「恐縮です、香蓮お嬢様」

「お嬢様の方こそ、素晴らしい"お嬢様っぷり"で」

メイドとして相応しい言葉遣いなのかはともかく、我ながら、らしからぬそれに歯がゆさを覚えてしまう。
暫くカレンの眼を見て話した後、再度頭を下げていた、のだが───


「隙ありっ!」

きらん。伏せていた瑞希の瞳が、瞬いた気がした。
ばっとスマートを翻し、一歩、大きく前へと踏み出して、カレンの方へと急接近していく──

もし、カレンが抵抗しなかったのなら。
一瞬で間を詰めた瑞希は、右腕をカレンの脇へ回し、左腕を二人の前へ突き出して。
そのまま、互いの頬が当たるまでに顔を近づけ──

ぱしゃり、と。
ちゃっかりウィンクなどして、前へ突き出した手に握っていたスマートフォンで二人の顔を撮影するのだろう。
成功した暁には、瑞希は「へへへっ、ゲットゲット〜っ!」などと、茶化した様子で画面を確認するはずだ。
620 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(13) E:ナイフ [sage]:2014/05/15(木) 00:31:00.64 ID:UaNnS5DKo
>>619

『そ、それほどでもなくってよ?』

【普段のカレンとお嬢様言葉が入り混じった、なんともダメダメな演技をする。】
【褒められて嬉しかったのか口元がニヤついており、折角のお嬢様な衣装も台無しである。】
【また当然のことながら、瑞希に対して警戒など全くしていなくて】

えっ、えっ!? み、瑞希ちゃんっ!? 

【急なの行動に、為す術もなくカレンは瑞希の思い通りにされる。】
【驚きと困惑から、口をぽかんと開いていたが】
【スマートフォンを向けられると反射的に顔がほころんで、写真には満面の笑顔を浮かべたドレス姿のカレンと瑞希が写るだろう。】

もー、写真撮るならそうって言ってくれてもっ
…大丈夫? わ、私変な顔で写ってない?

【なんて、怒った風に言うが、一緒に写真を撮った事は嬉しかったのか表情は笑っていて】
【不安そうに、瑞希の後ろからスマートフォンの画面を覗きこむ。】
621 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/15(木) 00:56:16.13 ID:cTge72Jro
>>620

「えへへっ、ごめんね?」
「でもでもこういうのって、急にやってこそだと瑞希さんは思う訳ですよっ」

驚いた様子のカレンが状況を把握して、シャッターを切るまでの間に笑顔を湛えたのを横目に見てから。
何故か胸を張って講釈を垂れ、撮ったばかりのそれのファイルを開く。


「ほら、よく撮れてるよっ?」

「……それにしてもカレンちゃん、よく笑えたねぇーっ」
「びっくりした所を激写してあげようと思ったのにさ?」

右手に映るウィンクをした瑞希と、左手に映るカレンと。
いずれも楽しげな笑顔を溢れんばかりに湛え、その距離は限りなく親しい。
カメラはこの日の二人の情景、その集大成をしっかと捉えていた。

この、若干非日常的な要素を孕んだ"日常"の記録としては、悪くない──と、瑞希は思う。


───あ、この写真いるっ?

───カレンちゃんにも送るからさ、連絡先教えてよっ!


日常──他愛の無い日常。瑞希にとって、一番肝要なこと。
いかに悪名高き学園都市の風紀委員と言えど、瑞希はそれ以前に一介の女子高生だった。
カレンとの出会いに代表される"一介に過ぎる"部分も多々あったが、今この場では取るに足らないものに過ぎない。


写真を撮ったその後も、二人のやりとりは暫く続く。
カレンが連絡先の交換に応じてくれるなら、その写真を彼女へ送信するだろうし、
何気ない学校生活に関する会話にも、瑞希は喜んで受け答えるのだろう。


結局夢中になって、つい、休憩時間を超過して。別れた後で喫茶の店長にこってり絞られたとかなんとか──


#こんな感じでよろしいでしょうか……?
622 :如月 香蓮【踊るナイフ】 Lv.2(13) E:ナイフ [sage]:2014/05/15(木) 01:25:09.63 ID:UaNnS5DKo
>>621

びっくりしてる所って…っ、まあ、いいけどっ
今度は私が隙をついて撮るから、覚悟しててよねー?

【冗談めかして笑いながら、瑞希を指さして宣言する。】
【実際彼女はこの日、瑞希をスマートフォンで激写しにかかるのだが、それは少し別の話。】

うんっ、欲しい欲しい!
…えへへ、いい写真になったねー。

【瑞希は驚いた表情を撮りたかったのかもしれないがが、カレンはこの二人共笑顔な写真が凄く気に入って】
【スマートフォンを取り出すと連絡先を交換して、写真を交換するだろう。】
【叶うなら、こんな写真が沢山撮れたらいいな──、とカレンは思って】

【その後は学園生活の事だとか、風紀委員についてだとか】
【そんな他愛のない、日常の話を時間が許す限り続けるだろう。】

…今日は、楽しかったなー…。

【制服に着替えた帰り道。ふと今日の出来事を思い出して、微笑みが零れる。】
【学園都市も能力もどうでもいいから、こんな楽しい毎日がずっと続きますように──、と心の奥底で願った。】

.//お疲れ様でしたー、ありがとうございました!
623 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage saga]:2014/05/15(木) 20:31:44.69 ID:jc5WiFdAo
もう随分と長い間、独り暮らしを続けてきている気がする。だから大抵のことは、人並みには慣れているつもりだった。
しかし慣れだけではどうにもならないこともある。例えば、そう──病気、とか。

「っくし……。ああ、寒い」

くしゃみをしても独り。青年は薬局で処方箋と引き換えに風邪薬を受け取って、ちょうど帰路に就くところだった。
ままならない足を動かしながら、洟をすする。どんなに厭な家族でも、こういう時ばかりは都合良く頼ってしまいたい気分になる。
もちろん気分になる、だけではあるが。──。ぼんやりと考え事をしながら歩いていた彼は、十字路に差し掛かるころふと足を止めた。
きょろきょろと落ち着き無く辺りを見回し、青ざめる。──それは決して、彼の内部で暴れる熱の所為ではなかった。

「ここ……どこだ?」

紺色のパーカーに、ジャージ。フードを被ってマスクを身につけ、マフラーを巻いている。
道の真ん中で立ち尽くしているのは、そんな青年だった。
624 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(47) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/15(木) 20:33:21.99 ID:/MHl9kE10

【夕方の商業区を歩く、学ランを着た学校帰りと思しき者が独り】
【まだ明るい夕日に影を伸ばし、電気屋に立ち並ぶテレビの騒々しさに眉根を顰めつつ、広い交差点へ】
【折悪しく信号が黄色から赤に変わり、手持無沙汰に道の端で立ち尽くすが】
【そこでふと、何かを感じて後ろを振り返る】

どうも最近、肩が凝るような……

【否、見つめていたのは厳密には己の肩口】
【これと云ってハードワークをこなした訳ではないが、恐らくこれは気疲れというものであろう】
【事も無げにそう下し、腰のホルダーから銀に輝く球を取り出す】

ん、……

【それを握って、躊躇無く肩の凝った部分へごりごりと】
【普段持ち歩く鉄球はこういうときにも役に立つので重宝しているが】
【高校生が道端でマッサージに眦を緩めている姿は少しばかりシュールな光景であった】
625 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(32) [sage]:2014/05/15(木) 20:56:33.36 ID:N41DbiSnO
>>623
【道の向こう側にメルクレイアは一つの人影を発見した】
【近づいてみるとこの人影はこんな時期だというのにかなりの重装備で見ているこっちが暑くなってしまうような、そんな姿をしていた】
【一方こちらはというとネイビーのTシャツにダークグリーンのハーフパンツという涼しげな装いだったがこの重装備を前にして暑さを感じてしまう】

(こんな日にマフラーだなんてクレイジーだな。あんなんじゃ脳みそが茹で上がってシチューになっちゃいそうだ!)
【そんなやや失礼なことを思いつつも少し興味を持ったメルクレイアはこの棒のように立ち尽くしている人物に話しかけることにした】

やぁ。こんなところで何をしてるの?
626 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/15(木) 21:00:27.17 ID:/TAsYykho
>>624

紀衣隼人の世界は今日もどうでも良くならない、どうでも良いもので溢れかえっているというのに。

「………うん、どうでも良いな」

さて、今日は街の見回りをする日。というわけで現在商店街に来ている
本来ならカットするはずのどうでもいい通行人も今日はばっちりと視界に映っている。視界に誰も居なかったら見回りの意味が無い。
しかし、これには神経を使う。出来る事なら余分な感覚をカットしたいのだが……

「………これも、どうでも良い」

どうでも良い、どうでも良い。今は集中しよう。

「さて、今日も異常ナシ。どうでも………おや、あれは?」

今日も平常にどうでも良い世界は回り続けているらしい。そろそろ視界を掃除すべきか、と思ったらどうでも良くない人物が目の前に居た。
緒里谷依織、どうでも良いくらいに見知っている相手。同じ風紀委員、つまり同僚。そんなのどうでも良い。

「………うわぁ、鉄球でマッサージとは新しい」

その同僚は道端で奇怪な行動をしていた。目新しい光景に珍しく視界がクリーンになる。すぐにどうでも良くなるのだろうけど。

しかし……これはどう反応したものか
627 :斎藤 烈 『水操作Level1(16)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/15(木) 21:09:05.69 ID:gR2HueGH0
開発区、とある公園のベンチに深く腰掛けて片手で小さな何かを弄ぶ少女がひとり
何時も通りの紺のセーラー服に、首元のチェーン、あまり丁寧に手入れされていない髪は首元のそれを隠すようで
手に持つ何か、投げては捕ってを繰り返し、その動きを目で追いながらぼうっとしている彼女の口から、半ばつぶやきのような小ささで洩れ出る声がある

「……祈れば叶う、ねぇ……」

どうなんだか、と嘲るように口を軽く歪めて、また放る
今度は更に高く、高く、木の枝などに引っかかるのではと心配になる程までに上へ
以前に魔術師だと思しき男から渡されたこのコイン、本物か否かは兎も角として、厳重にしまっておこうかと悩みに悩んだその末に
十枚のうち1つを手に取り根城の外へ飛び出したはいいのだが……果たしてこれで魔術師が釣れるのかどうか

漸く見つけた魔術師への道筋、見失わぬよう本来ならば慎重に慎重に歩むべき道
わざと突き進もうとしているのは少女の無鉄砲さと思考能力の欠如故、何かしらの得策がある訳でもなく
溜息ひとつと同時に起きたのは一陣の風、ひゅうと吹いたそれは宙へ浮かんでいる小さなコインの軌道を変えるのには充分で

少女の手に戻る筈だったコインは地に落ち、転がり、何処かへ―――
628 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(47) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/15(木) 21:11:05.22 ID:/MHl9kE10
>>626

【鉄球の丸みがかちかちに固まった肩を柔らかく解していく感覚は至福――――】
【周りは其れを年寄り臭いものを見るような目で通り過ぎていくが、当の本人はどこ吹く風で】

【信号が変わっても暫く恍惚として足を踏み出せずにいたが。その時風に乗って聞こえてくる一つの声あり】
【そこには意識を取り戻させるワードが混在していて。振り返ればそこには、多少見覚えのある線の細い顔】

……何見てるんですか

【だからと言って少女の態度が軟化すると思ったら大間違い】
【むしろつっけんどんに手を止めないまま、文句でもあるのかと口を尖らせる】
629 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage saga]:2014/05/15(木) 21:11:32.54 ID:jc5WiFdAo
>>625
声をかけられた気がする。正確には、分からない。それが果たして自分に向けられたものなのかどうか。
しかし一応、と振り返ってみれば、そこには同じ位の年頃と思しい少女(少年?)の姿があった。
さて、自分は、何をしているのだったか。熱に混濁した思考回路を、何とか働かせ。

「えっと、……ちょっと、その。行き場を失って」

初対面の相手に、いきなり迷子を告白するのはなんだか気が引けて、なんと言ったものかと逡巡した結果、
相手に対する答えは随分と曖昧な、漠然としたものになってしまった。これもどれも風邪のせいだ。
そういうことに、しておいた。──きちんと言いたいことが、伝わるといいのだが。
630 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(25) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/15(木) 21:22:34.50 ID:eNwZu7WI0
>>627
とある開発区で「仕事」を終えたマクスウェルは息抜きということで公園に来ていた。
喉が渇いたのか、公園にある自動販売機の前まで歩き、財布を取り出すーーーが、疲れが表れたのか、中身をブチまけてしまった。

「うおっ…やべえ…!」

何せ既に日は落ちているのだ。慌てて中身を拾い集めるが、そこに何処からか転がって来たコインも一緒に拾ってしまう。

「いやー…危ねえ危ねえ…」
「取り敢えず、何とか回収できたが…何だこれ?」

何処からか転がって来たコインを手に取り何処の国のコインだろうかと凝視して、一瞬にして、背中から汗が吹き出た。

「こ、このコイン…感じる、明らかに「魔翌力」を感じるッ!」
「…誰だ、何処かで俺を見ているのか?」

周りに敵はいるのか?そう全てを疑うような目線で周りを見渡すが、映ったのはベンチに腰掛ける女子が1人。
確かあの服装は学園都市内の高校のはず、ならばこれは一体誰が持っていただろうか?

周りから見れば突然キョロキョロしだす変人のように見えるだろう、しかしマクスウェルにとっては魔術師が襲いかかってくるかと感じ、周りに注意を配っていた為、分からなかった。
631 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(32) [sage]:2014/05/15(木) 21:26:40.95 ID:N41DbiSnO
>>629
【声をかけてみると、それは自分と同じくらいの歳に見える少年だった。メルクレイアの呼びかけに応えて振り向いた顔は熱に茹っているかのように虚ろだ】

行き場……?そんなことは良くあるよ

ある日突然失くすとどうしたら良いのか分からなくなるよね
でも思い詰めちゃダメだよ。そういう時って視野が狭くなるものなんだ
【メルクレイアは別の意味で"行き場を失った"と勘違いしてしまった。励ますように肩を叩き、いつか聞いた…誰かの受け売りの言葉で少年を元気付けようとする】

こんなところで立ち尽くしてないで、ちょっと話しながら歩こうか……
【道の真ん中で何らかに絶望して立ち尽くす少年。メルクレイアにはそう見えていた】
【そんな人間をこのまま放っておいてはいけないと思い、一緒に歩きながら話でもしようと少年に提案する。実際はただの風邪なのだが……】
632 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/15(木) 21:28:31.87 ID:/TAsYykho
>>628

「いや別に、道端で奇怪な行動をしている少女がいるからという通報を受けたから……いや冗談だよ?どうでも良いけど」

相変わらずツンツンとした態度、どうでも良い。

「いやね、丁度見回りしてる時に見かけたからさ」
「鉄球でマッサージとはたまげたなぁ、どうでも良いけど」

ほうら、もうどうでも良くなってきた。
脳が処理を終えたらしく、鉄球で肩をマッサージしている姿が段々とぼやけていく。鉄球を持った部分だけがまるでモザイクのようになり、そして……

―――どうでも良くなった。

最早紀衣の目には鉄球の部分辺りが見えない。そこの部分だけがぼやけている。
分かった事がぐちゃぐちゃにかき混ぜられ、何も分からなくなる。
他の神経を一部カットすれば見えるようにはなるだろうが、わざわざそんな事をする価値もないだろう。まさしくどうでも良い。

「で、そんなどうでも良い事は置いといて、もしかしなくても疲れてる?」

ぼやけている部分が鬱陶しいのでカット。もういっその事思い切ってしまうべきか。
633 :斎藤 烈 『水操作Level1(16)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/15(木) 21:40:53.92 ID:gR2HueGH0
>>630
「おーっとと、ごめんごめん……それ、あたしの」

コインを追いかけるようにしてそちらへ向かった少女は、その所有者は自分だとあっさり言い切って
申し訳なさそうに苦笑を浮かべて歩み寄れば、拍子でチェーンがちゃり、と音をたてて
辺りを見回す仕草は持ち主を探しての動作だと思ったのだろう、魔術師だなんて一片も考えずに受け取ろうと手を伸ばす


「大事なものだから返して……って、あれ?」
「……ね、もしかしてどこかで会ったことある?」

……と、少女の動きがそこで止まる
見覚えのある顔、何処かで見た事があるような、そう、例えば学校で―――


余談だが、彼女の纏うセーラー服は別段何処ぞの高校の指定服だったりはしない
中学生のようなもさっとした紺色に、白いラインが幾つか入ったいかにも量産型といった風な制服だ


//知ってるかとは思いますが、メル欄にsagaと入れれば文字が変に変わらなくなりますよー
634 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage saga]:2014/05/15(木) 21:46:33.75 ID:jc5WiFdAo
>>631

「……? う、うん……」

何だかよく分からないけれど、ぽんと肩を叩かれた。なんだかこちらを元気づけようとするような言動。
迷子になったことで落ち込んでいると勘違いされてしまったのだろうか。そんなことを考える。
ただ、こんな時(風邪をひいているとき)視野が狭くなるものと言われて、なるほどとは思った。

「え、歩……あの」

話しながら歩くらしい。まだ自分の家がどの辺りにあるかも伝えていないのに、案内してくれるというのだろうか。
どういうわけでそんなことが出来るのかは分からないが、とにかく凄い土地勘だと思う。それに、親切だ。

「あ、ありがとう……」

(道案内をしてもらうということにたいして)軽く頭を下げながら、彼は礼を言った。
伴って浮かべた微笑がどこか儚げなのは深刻な相談に乗ってもらったからではなく、飽くまで風邪の所為である。
635 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(25) E:ルーンの呪札 [sage saga]:2014/05/15(木) 21:52:14.84 ID:eNwZu7WI0
>>633
意外。マクスウェルの心はそれだけでいっぱいだった。

「えっ……斎藤、さん?」
「あっ、烈さんか…ああえっと、こんばんは」

取り敢えず、挨拶だけ返す。
彼女とは同じ学校の生徒なのでマクスウェルは知っていた。しかし、彼女は「測定」にも参加していて、Level.1だと言われていた筈…何故こんなにも魔力の強いコインを持っていたのか?
普通の能力者…否、能力者には魔術は不可能、できても大きな支障を起こすと言われている。

「…というか、どうしたのさ?」
「俺が言うのも何だけどさ、どうしてこんな開発区にいるんだい?」
「下校時間ならとっくに過ぎているし、烈さんは塾にでも通っていたんか?」

西洋出身でもかかわらず、若干訛っているような日本語で話す。習得するにも結構時間がかかったものだ…と頭の中で思いふける。

//おおっと、忘れていました!
//指摘ありがとうございます!
636 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(47) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/15(木) 21:54:20.41 ID:/MHl9kE10
>>632

どうでもいいなら詮索しないでください

【どうやらこれが口癖らしい、それを皮肉る気にもなれず】
【冗談をふんと鼻で笑い飛ばすが、どうも面白くない】
【不快といえばいいのだろうか、物言いよりも男の目つきが癇に障る気がしてならず】

いえ、そこまでは。
貴方の方こそ、目元に力が無いようですが

【然程でもないとはねつけ、逆に相手を頭からつま先までじろじろ】
【どうもこの線の細さは病的とも思える。もしかしたら自分よりも軽いのではないか】
【そんな疑惑と若干の嫉妬、それとほんの一匙の心配で混ぜっ返す】
637 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/15(木) 22:02:42.50 ID:/TAsYykho
>>636

「ごめんよ、口癖なんだ」

何も変わらない、ツンツンした態度。どうせならデレが欲しいとも思ってみるが期待は出来そうなどない、どうでも良い
さて、何故か緒里谷はこちらをじろじろと舐め回すように見てくる。もちろんノーマルなので何も感じない。

「そっちこそ目が腐ってる。つまりお互い様って事、どうでも良いね」

相手の発した言葉をぴしゃりと、どうでも良いの一言で切り捨てる。
本人にそんなつもりはないが間違いなく相手にはそう聞こえるだろう
それにしても自分の何を気にしているのだろうか、女子が気にする事と言えば――あぁ、もしかして体重か?

「あぁ、ちなみに体重は55kg。どうでも良いけどね」

とりあえず自分の体重を公開。やはりどうでも良い
638 :斎藤 烈 『水操作Level1(16)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/15(木) 22:04:05.16 ID:gR2HueGH0
>>635
「ちょっと待ってね、ええっと……思い出した!」
「たしかマスクウェルくん、だったよね?」

違う、似てはいるがそうじゃない……という突っ込みは放っておいて
間違った覚え方をしているのは、自信なさげに訊くのは、殆どといっていい程に面識がないため
暫くの悩む動作の末に間違った回答を導き出した少女は、それでも多少はすっきりとした顔つきをしていて

「いやー、あたしこの辺りに住んでるからさ」
「ホラ、<ファミリー>って聞いたこと……あるかな?」

聞き覚えがあるかないかは兎も角として、どうやら少女はこの近辺に住んでいるらしく
そっちこそこんな所でどうしたの、と尋ねて小さく首を傾げてみせる
住んでいるとは言っても開発区はよく不良がうろつく場所、少女が言うと俄かには信じがたいかもしれないが―――?


ところで銀貨だが、未だにマクスウェルの手中にあって
烈はそれを気にするようにチラチラと見ながら会話している、明らかに不自然と言えるだろう
639 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(32) [sage]:2014/05/15(木) 22:09:48.78 ID:N41DbiSnO
>>634
(なんで道の真ん中で立ち尽くしてるのかと思ったらそういうことだったのか……)

【少年が見せたどことなく儚げな微笑は勘違いを進行させるものとして十分な効果を持っていた】
【きっとこの少年は何かによって希望を見失ってしまったのだろう】
【どんな災難が降りかかったのか気になるところだが、傷に塩を塗ってしまうことになるかもしれないのであえて聞かないでおく】

気をしっかり持つんだよ。囚われてちゃいけない。こういう時は物の良し悪しがよく分からなくなるからね
【何があったのかは知らないが、今は背負っている苦痛を和らげることが先決だ。初対面ではあるが、メルクレイアはお節介にもその役目を勝手に引き受けた。そんなものなど無いというのに】

ボクも途方に暮れてた時があった。何をどうすれば良いのか、何をしたら良いのか……
だからただ身を任せてた時期もあった。でも今は違うんだ
多少手荒なこともしたけど、そのおかげで今は心穏やかにここで暮らしているんだ

キミももうちょっとすればそうなるさ。今はただ具合が悪いだけで
【何の話なのか分からない励ましの言葉をかけながら、背中を優しくさする】
【実はこの時メルクレイアは無意識に能力を使っていた。おそらく「苦痛を取り除きたい」と思ったからだろう。その能力は身体の傷や心の傷ではなく…風邪に作用した】
【このまま背中をさすられれば風邪の症状が緩和されていくだろう】
【しかし、勘違いから生じた亀裂はますます深くなるばかりである】
640 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(47) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/15(木) 22:16:13.10 ID:/MHl9kE10
>>637

貴方、余計な事しか言いませんね

【まさか同僚で口の悪さで自分に張り合おうとする人がいるとは思わなかった】
【特徴的な口癖といい、自分も人の事は言えないが、どうやって人と会話するのだろうか】
【そしてこの身長差で同体重とは如何なる事か。頬をを引き攣らせて、脳内に浮かぶのは敗北の二文字である】

きちんと三食食事は摂っているのですか? 倒れても知りませんよ

【気落ちしながらも、表面上は心配するような単語の羅列】
【これからどんどん暑くなる。いずれ貧血や熱中症で倒れていやしないかと気揉みするのは御免だ】
【相手に言わせればこれもどうでもいい部類なのだろうが、そうなればこちらの方に面倒事が廻ってきそうなのである】
641 :夏目 良助【触って視界を奪う】Lv.1 [sage saga]:2014/05/15(木) 22:22:32.24 ID:jc5WiFdAo
>>639

「あ、ああ。たしかにそういうものかもしれない……」

確かにこうして歩いているとどの道を選ぶのが良くどの道が悪いのか、分からなくなってくるような気がする。
だから青年は素直に頷いて、彼女の話を聞いていた。どうしてこんな、迷子に親身になってくれるんだろう……。

「──っ。なんかあんたの話を聞いてたら、随分と楽になったよ」

聞けば、どうやら彼女もまた、迷子になったことがあるようだった。妙に親切にしてくれる理由が判った気がした。
それに加えて、気のせいだろうか。彼女に背中をさすられていると、鼻水も収まり、熱も段々ひいていくような気がする。
偶然か否かは分からないが、励ましのお陰だと仮定するのは不自然なことではない。
ついさっきまで、随分と寂しい気分に陥っていたのだから。

「本当、楽になった。たぶん、もう大丈夫だ」

ここまでくると何が勘違いで何がそうでないのかすらも曖昧である。しかし、青年の頭は明瞭としていた。
もちろん彼女の能力によってだ。腕をぐるぐると回しつつ、もう一度だけ笑ってみせる。
──随分と熱い、夏のことだった。

/すいません、今日はこれ以降返せなさそうです……・。凍結か〆か、お願いします!
642 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(25) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/15(木) 22:23:19.32 ID:eNwZu7WI0
「マクスウェルだ!」
「そんなメロンみたいな名前はしてねえよ!?」

自分でもビックリする程の単純すぎるツッコミ。最近はこんなコミカルな会話もしていないので、少しだけ明るい気持ちになった。

「ハァー………」
「ったく、冗談はよせよ…ここって不良とかがうろついているばっかじゃねえかよ」
「〈ファミリー〉? ああ、聞いたことあるけど、烈さんはあのグループに参加しているのか?」

〈ファミリー〉…聞いたことあるが、内容は確か生徒同士で財産を共有することだったはず?
自分にとっては無縁のグループだったので詳しくは覚えていなかった。

「…その目からみるとこのコインが返して欲しいみたいだな」

烈が見つめる方向を見て、コインに目を凝らして見つめ直す。
やはり、魔翌力を感じた。魔術師ならばこそ感じることができるのだが、やはり「当たり」なのだろう。

「ちょいっと返す前に質問させていいかな?」
「烈さん、アンタ「魔術師」って知ってるかい?」

彼女はおそらく「魔術師」ではないだろう。しかし知り合いに「魔術師」がいると予測し、確かめるように質問して、列にコインを投げ返した。
643 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/15(木) 22:25:15.39 ID:/TAsYykho
>>640

「ちょっと口の悪さで緒里谷さんに対抗してみた。遊び心だと思って多めに見てよ」

そう、これは緒里谷に合わせてみただけの遊び。ちょっと気まぐれにやってみただけだ。どうでも良いけど。
そしてどうでも良いくらいに顔が紀衣に「負けた」と物語っている。一体何を張り合っていたのだろうか。男と張り合う時点で色々アレな気がする。

「え?だって味しないし、食べてる時の食感とか何も感じないし」

さも当たり前かのように言う。紀衣にとってはこれが普通なのである。
一度食べた物すら「どうでも良い」と処理されてしまうのだからどうしようもない。全ては一度きりなのである。
味も食感もしないような物をたくさん食べてどうするのだろうか、よって紀衣は極端なほど少食だ。
644 :斎藤 烈 『水操作Level1(16)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/15(木) 22:36:03.03 ID:gR2HueGH0
>>642
「ああそうそう、マクスウェルくんだ」
「ごめんね?横文字の名前覚えるのってイガイと大変でさ」

この調子だと再び会った時にはまた忘れていそうな気がする、よほど印象強い事がなければ
ツッコミに対してつっかえていたものがとれたような顔、うんうんと頷きながら謝罪をする

「冗談って言われてもねー、あたしは実際ここに住んでるワケだし」
「うん、グループっていうか……なんだっけ、身を近づけ合う?みたいな」

"身を寄せ合う"の間違いだろう言葉を口にして、にししと笑ってみせる
そうして、投げて寄越されるコインをしっかと受け止めて胸ポケットへ
"魔術師"の単語を耳にした途端に、目を見開いてまさか、と呟く

「いやまさかそんな……ねぇ?」
「こんな身近に居たなんて、信じらんない」

知っているとは断言せず、しかしその言葉からは確かにそうなのだと確信出来るだけの意味合いを感じられるだろう
少女は魔術師ではない、ならば、このコインは何処からやってきたのか―――
645 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(32) [sage]:2014/05/15(木) 22:38:17.51 ID:N41DbiSnO
>>641
要は気持ちの持ちようだよ
だいぶスッキリした顔になってきたね。これならもう大丈夫そうだ
【気づけば二人は見慣れた通りに出ていた。少年は苦痛……風邪の症状から解放されて晴れやかな顔をしている。これならもう道に迷うことは無いだろう】

それじゃあボクはこれで……
次会う時は良くなっていることを祈るよ
【悩みが解決して苦悩から解放されますように、という意味である】
【メルクレイアは手を振って、少年のいく道とは反対の方向へと歩いていく。結局勘違いは勘違いのまま終わり、奇妙なくらいうまい具合に噛み合って終わった】

【少年を苦しめていた風邪の症状は、時間が経てばまたぶり返すだろう。メルクレイアの能力は病気の苦痛を一時的に和らげることはできても根本的に治すことはできない。しかし薬を飲めば普段より早く治るはずだ】

//ではキリが良いのでこれで〆ましょう。お疲れ様でした!
646 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(25) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/15(木) 22:45:37.44 ID:eNwZu7WI0
>>644
彼女の何も考えていなそうな笑顔を見て、思わず肩の力が抜ける。
そして、人はここまで簡単に笑えるもんなんだなと感じた。

自分の質問を聞いた様子の彼女を見れば、知っているか知っていないのかは直ぐにわかった。つまり…ビンゴだろう。

「…ああ、そうだ」
「俺は魔術師さ、でも俺は烈さんに危害を与えようとかそんな事は一切考えてないから」

予め自分は戦う意思は無いということを烈に伝える。あまり話をしっかり聞かなさそうな彼女は果たして自分の言ったことをしっかり聞いてくれるだろうか?
戦闘にならない事を祈り、自分が今聞きたいことを烈に話す。

「ただ、俺は質問したいだけ。このコインは誰から貰った?」
「多分…他の魔術師、からかな?」
「悪い事は言わねえが、あまり持ってると身体に毒だぜ?」
「…根拠は無いけど」
647 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(47) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/15(木) 22:48:13.42 ID:/MHl9kE10
>>643

【こういう遊びは好きではない。人に合わせるのも合わせられるのも嫌いで】
【敵を嫌ってさらに敵を作る。意味もなくからかわれた事に気付き、今度ははっきりと眉根を寄せる】

ならいっそ点滴でも打ってもらえばいいでしょう
栄養失調で倒れでもしたら、職務に支障をきたします

【どんな機械でも歯車が一つ欠けた時点で元のようには稼働しない】
【ましてや組織とてヒトという生き物による構成である。どんなクセのある人物だろうと簡単に抜けられては困るのであり】
【食事の感想も併せて、引き気味というより明らかに迷惑顔であった】

【この男と話していると肩が凝るより悪い意味で力が抜ける】
【握りぱなしだった鉄球を腰に仕舞い、肩を軽く上下。凝りが消えたと見えて、先程までよりも動きは軽く】
【交差点が青なのを確認し、かつりと踵を合わせる。何もなければそのまま別れようと向うへ渡り始めるのだろう】

では、私はこれで
648 :斎藤 烈 『水操作Level1(16)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/15(木) 23:04:08.76 ID:gR2HueGH0
>>646
彼女が笑うのは、敬愛する祖父の教えに従っているためだ
"表情に困ったら笑えばいいさ。そうすれば、場の空気は多少なりとも和らぐんだよ"
この言葉が、彼女に笑みを浮かばせる鎖だ……良くも、悪くも

「……まぁ、そうだろうなとは思うけどさ?」

誰かに危害を加えるような魔術師が、普段から学校で談笑しているのだということはあまり考えたくない
少なくとも目の前の彼は、最低限の節度ある魔術師である筈だ……斎藤の物差しではかったのならば、だが
やや不安の残るままにそう告げて、苦笑してみせる
魔術師だと知られてすぐにこの言葉を口にするということは、その立場のせいで何かしら危うい目にあっているのだろう
そんな事など露知らず、烈は言葉を続けるのだが

「そうだねぇ、名前を教えるのは無理かなー」
「……あぁ、ダイジョウブだよ、使うつもりなんてないから」

あくまでこれは、魔術師を誘き寄せるための餌なにだから……とは、流石にその魔術師相手では口にできず
どうやら、どのようなものなのかは理解しているらしく
殊勝なことに、能力者として魔術を使う事は一切しないつもりのようだ
……その理由は、単に理解の及ばないものにまで身を染めたくないからだったりする
649 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/15(木) 23:07:27.86 ID:/TAsYykho
>>647

「まあそう怒るなって、仕事において息抜きは必要だぜ?息抜きしないから肩が凝っちゃうんだよ。緒里谷さんは真面目すぎるんだ」
「あぁもう悪かったよ。こりゃあ僕のビョーキの説明でもしておくべきかね……ほんっとどうでも良いけど」

そういえば同僚に自分の病気について何一つ話していなかった。やはり事情を知ってもらっておくべきだろう、どうでも良いが。

ちなみにこの男、ふざけたように見えてもちゃんと成果は出している。全ては性格と「どうでもいい」の一言で台無しなのだが。
緒里谷もどうやら行くらしい、別に止める必要もないだろう。そう、いつもの姿。何一つ変わらない緒里谷

「じゃ、僕は見回りに戻るよ。グッバイ」

――――――うん、どうでも良い。
そう言って紀衣は神経を見回りのモードに切り替える。
視界が安定し、緒里谷の姿はフッと消える。緒里谷側からは群青色の瞳が突然虚ろになったように見えるだろう
聴力、視覚、触覚、問題ナシ。オールグリーンだ。

そのまま背を向けて立ち去る。

――――今日も僕の世界は平穏です

と、思いながら。
/すみませんキリが良いのでこれで〆でお願いします
650 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(47) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/15(木) 23:16:15.62 ID:/MHl9kE10
>>649

“病気”?

【最後に聞こえてきた呟き。その中の耳慣れぬ一説に思わず聞き間違いを疑う】
【だが相手は病的に痩せてはいても健康そうに見えた。その意味を考えつつ】
【最後にちらりと、何気なしに男の方を振り向いて】

【瞬間交錯した男の瞳が、がらりと色褪せたように見えて。はっと瞬きして立ち止まるが】
【男の細い後ろ姿は、交差点の雑踏に紛れ、既に見えなくなっていた――――】


//絡みお疲れ様&ありがとうございました!
651 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(25) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/16(金) 00:17:22.29 ID:bsBmYbXC0
>>648
「ならば良し、俺からは気にすることはない」
「そのコインは魔術師だからこそ使える代物、もしかしたら烈さん…それで魔術師を釣るつもりかい?」

彼女は何にでも必ず筋を通して話す傾向にある。ならば、彼女は自分に嘘はつくことは無いだろう。
ただーーーそんな危険な物を彼女は「いつまで」持つつもりなのだろうか?
持つならば、それは何か理由があるはずだと見込む。

「それともうひとつ」
「できれば…あまり魔術師に関わり過ぎない方がいい」
「いくらこの街が君にとってのホームグランドだとしても、危険な魔術師に命を狙われて夜も眠れない日々が続くなんてーーーそれは悲しすぎる」

そして、彼は「いつも通り」あの発言をして、反応を待つ。
いつか手を取り合う関係になる為に。

「だから、何か魔術師関係で困った事があったらいつでも連絡してくれ」
「言われれば、いつでも助けに来てやる」
「俺の事は別に構わねえ、大丈夫だ…俺は手の届く範囲で守るだけだし、見返りが無くたって平気さ」

自分の携帯にやるべきことのリストに「烈関係の魔術師」を加える。
依然、マクスウェルは「相手」の事ばかり考えているのに「自分」の負担の事については何一つ考えていなかった。その行動は本当に救えると思っているのか、それとも呪うだけの能力に反して偽善ぶっているだけか。
652 :斎藤 烈 『水操作Level1(16)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/16(金) 00:47:05.39 ID:I2UUbVIX0
>>651
「……ありゃ、やっぱバレた?」
「ちょっとワケアリでね、あまり気にしないでくれると助かるんだけど」

気まずそうに苦笑をひとつ漏らせば、腕を後ろに回して絡ませる
ワケアリって一回言ってみたかったんだよね、と目を輝かせて言うのは、これはもう確実に烈の性格故だ、冗談ではない
……もし、仮にいつまで持っているつもりかと問われたとしても、少女は明言を避けただろう

「……んー、それはムリな相談ってやつかな」

この言葉、恐らくはマクスウェルの予想通りだろう
少女は関わってしまった……宗次郎の行動を支持し、魔術師を学園都市から追い出すために、自ら進んで
そうなってしまった以上、引き返す事は出来ないのだ

「りょーかい、じゃ、後でこれに空メールでも送っといて?」

少年の言葉を聞き取り出したのは、予め持っていたのだろう連絡先の書かれたメモ用紙一枚
4つ折りにしてそちらへ投げ渡せば、返事を聞かずにくるりと向きを変え、公園の別の出入り口へ


「そろそろ、あたしは帰るよ……風紀委員に捕まりたくないからねー」

ちらとそちらを振り返りれば、それに眠いし、と笑ってみせる
公園内にある時計に目をやればとうの昔に少年少女の出歩いていい時間は過ぎていて
そろそろこの辺りにも風紀委員や警邏が来る頃だ、早めに退散してしまおうと歩調が早まる
後ろ手を振りながら帰り道に気をつけなよ、と声を掛ける辺りに、少女の良心があった
何を、という肝心の部分が抜けてしまっているのは、気にしたら、負けだろう―――


//ではこちらはこれで〆ということで
//返すかどうかはそちらの判断にお任せしますね、それではお疲れ様でしたー
653 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(25) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/16(金) 05:10:38.62 ID:bsBmYbXC0
>>652
「む、そうか」
「まだ君には俺の助けは必要なしって事か」

また自分の提案を断られたが、東洋の魔術師みたいな全面的に否定されるような事はなく、むしろあちらの方から連絡先を教えてくれた。
これは、少なからず友好的に接してもらえたということだろう。

「承ったぜ、烈さん」
「俺も、君達に魔術師による被害から守るからな」

その誓いはまたマクスウェルの身体に大きな「鎖」となるだろう。
既に様々な鎖で縛られている彼にとってはもう気にしていない事だが。

「…よし」
「何とか漕ぎ着けたか?」
「後は…彼女の探す「コイン」を扱う魔術師の情報を集めてみようか」
「多分…強くないはずがねえな、あのコインから感じる魔翌力は並大抵のものではなかったし」

自分より上の魔術師。様々な戦いにおいて、出会ってきたが、多分コインを使う魔術師は今までのようなただ暴れるだけの魔術師とは違うように思えた。
烈の表情から見て、大方そいつとの決闘を望んでいるようにも見えたからだ。

「ま、今回は俺の専門外のようだけど…」
「探してみるかな、コインの魔術師さんに」

烈が帰り、見えなくなった夜の公園でマクスウェルは意気揚々として、自分の帰路についた。


//ロールありがとうございました!
//この際、お互いに+1ですかね?また遅れてしまい、すいませんでした…
654 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/16(金) 21:04:35.43 ID:koOE+EjbO
はぁ……。なんとか間に合って良かった
学校ってけっこう遅くまで開いてるんだなぁ
【ほとんどの生徒が帰った第二学園の校舎。そこに何故かメルクレイアはいた。しかも私服で】
【実は今日、課題に使う問題集を教室に忘れてしまったのだ。これに気づいたのは軽い夕飯とシャワーを済ませた直後だった】
【校舎に鍵がかけられてしまう前に取りに行かなければ……と、大急ぎで服を着替えてろくに髪を乾かさずに学校へと急いだ】
【そして無事に問題集を回収してこれから帰るところである】

誰もいなくて良かったよ。…今思えば制服着ていけば良かったな
【今更そう思いながらも、とりあえず問題集は回収できた。校門をくぐって後は帰るだけである】
655 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/16(金) 21:15:05.97 ID:vMgACQnwo
>>654

時刻はもう夜。当然学生などとうに帰宅している時間である。
それなのに何故紀衣は第二学園の校舎に居るのだろうか?
もちろん今日は見回りの日でもない。仮にそうだったとしても第二学園の校舎内まで見回りの範囲に入っていない。

「へー、ここが第二学園か。どうでも良いけど」

……要は気まぐれ、思いつき半分である。
第二学園の校舎内の把握も出来た。結局「どうでもいい」とされてしまうのだが

「さてさて、何かないかな?この僕をびっくりさせるようなモノがさ」

どこを歩けど見飽きたようなモノばかり、よってカット。
何か新鮮な発見はないかと、紀衣は第二学園の校舎内を探索する。
656 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/16(金) 21:26:08.75 ID:XayrF93do
>>655
ん?(誰かいる……)
【何処からか人の声がする。もしや風紀委員が見回りに来たのだろうか?足音も聞こえてくる。近づいてきているようだ】

風紀委員は校舎の見回りまでするのか。ご苦労様だね
【まぁやましいことなんてしていないので出くわしたところでどうということは無い。すれ違ったら挨拶すれば良い】
【メルクレイアは気にせず前へと進んだ。その先にいるであろう誰かへ向かって】

【このまま進んでいけばその誰か……紀衣は出くわすだろう。銀色の短髪をオールバックにした青い目の、少年らしき人物に】
657 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(01) [saga]:2014/05/16(金) 21:36:19.48 ID:5IJYb7NRo
>>655,656
………

【第二学園、夜の校舎】
【どうやら電灯もついていないらしく、薄暗いその廊下】
【そこで、一人の少年が、壁に張り付いて息を殺していた】
【少年の忍び装束は、見事なまでに闇に溶けていて】
【しかし頭巾をかぶっていない少年の顔は、闇の中で綺麗に目立っていた】

……(よし)

【唇だけそう動かし、少年は再びその足を踏み出す】
【かなり慎重に、音すらも立てずに降ろされた足は廊下をゆっくりと進んでいる】
【忍者の少年、どうやら隠密行動の修行をしているようで】
【時々音を立てて足を踏みしめてしまい、その度に身を竦ませる】
【と、角を曲がった少年の目に、光が見える】

…(電灯が…人が、いる?)

【その光を見て再び壁に張り付く少年】
【続いて耳に聞こえる人の声、少年に「人間が存在する」ことを知らしめるには十分な】

(夜の校舎に踏み込むなんて…どんな悪い子だよ)
(ちょっと…見に行っちゃえ)

【自分のことを棚に上げてそこに居るであろう人間をそう揶揄】
【そのまま、足音を殺すことも忘れて小走りでその光の方へと向かう】
【その廊下にはどんな人物がいるのだろうか】
【そして、その人物は忍び装束…電灯の元では十分に目立つそれに気付くのだろうか】
658 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/16(金) 21:38:40.83 ID:vMgACQnwo
>>656

…………ん?
聴覚に異常、いや異常と言うよりノイズ、異言語が耳に入ったと言うべきか。
さて解読してみると………「風紀委員は校舎の見回りまでするのか。ご苦労様だね」だそうだ。
恐らく生徒だろう、こんな時間まで居るとは驚いた。どうでも良い。

「その通り。でもただの風紀委員だと思うなよ、何と第一学園の風紀委員だ!どうでも良いけどね」

冗談めかした口調でとりあえず返答、どうでも良い。
さてさて鬼が出るか蛇が出るか、そんな気分で紀衣は歩を進める。
このまま出くわすのだろうが、やはりどうでも良い。
659 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/16(金) 21:50:34.76 ID:XayrF93do
>>658
【まるで返事のように何か聞こえてきた。何て言ったのかは残念ながら分からない。多分異常無しとかそんな感じのことだろう】

【そしてそのまま歩を進めれば、前方からその声の主が現れる。学生カバンを片手に持ったベージュのパーカーにスパッツという姿の、銀髪の異国人だ】

どうも、いつもご苦労様です
【外国訛りの日本語で労いの言葉をかけると共に軽く会釈して。メルクレイアはそのまますれ違おうとした。しかし……】

ワオ! 風紀委員にはニンジャもいるのか!

>>657
【薄明かりの中、メルクレイアは目にしてしまった】
【暗闇に紛れ音も無く忍び寄るもの。黒衣を纏ったそれはメルクレイアがコミックやテレビでよく見たものだった】

本物のニンジャだ…!!
【瑠璃色の瞳がキラキラと輝く。現代にはもう存在しないと言われているあのニンジャが目の前にいる!】
【衣服、装備からして間違いない。本物のニンジャだ。まさかこんなところで会うなんて……。メルクレイアは感動を隠せなかった】

すごいすごい!まさかニンジャまでこの街にいるなんて!!
660 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(0) E:特殊警棒 :2014/05/16(金) 22:03:12.30 ID:vMgACQnwo
>>657

…………あれは何だ、忍者か、ニンジャか。
アイエエエとか叫び出したい衝動に駆られるがぐっと堪える。どうでも良い

「おっと不審人物をはっけーん。忍者の格好をしてる奴だ。どうでも良いけど」

奇特なその格好に珍しく認識が崩れない、そのうち崩れるだろうが。
さて彼は誰なのか、気になるところである

>>659

「ニンジャ?違うぞ僕はそんなどうでも良い物ではなく風紀委員だ!第一学園の!」

誇らしげに言ってみせるがもちろん問題である。どうでも良い。
さて、相手は外国人か。綺麗な髪をしている。どうでも良い。

「で、こんな時間に君は何故こんなところに?」

自分の事を棚に上げて聞く。
661 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(01) [saga]:2014/05/16(金) 22:09:45.28 ID:5IJYb7NRo
>>659,660
【明かりの灯るそこ、どうやら二人の人物が居るようだ】
【一人は第一学園のものらしい制服を着た人物】
【第一学園の人物がこんなところに何の用だろうかと少年は首を傾げ】
【一人は銀髪に瑠璃の瞳を持つ、日本人としては明らかに異質な人物】
【夜の校舎に何の用だろうかとこちらも首を傾げ】

…??
…オレ?

【いきなりこちらの方向を向いて目を輝かせる少女】
【何か少女の関心を引くものがあったのだろうかと思わず後ろを振り向いて】
【しかしそこに広がるはただの闇、あえて言うなら非常灯】
【流石に非常灯に目を輝かせる人は居ないだろうと少年が思った時、まさにその考えを裏付けるかのように少女の言葉が少年の耳に刺さる】
【忍者、少年の同族センサー(仮)によれば、忍者はこの空間に自分一人しか存在しない】
【と、言うことは、少女は少年を見て無邪気にも目を輝かせて居るわけで】

(期待を裏切るの、やだなぁ…)

【罪悪感とともに、少年は小さく肩を縮こませる】
【目の前の少女、恐らく外国人だろうその人】
【NAR○TOだのなんだのを見て忍者のイメージを確定させてしまったかもしれないその人】
【そんな人に、現実を突きつける…忍者はそこまで恰好いいものでもないと現実を突きつけることを少年はあまり好いていないようで】

よっと…なぁなぁ、そこの二人!
夜の校舎になんか用なのか?

【多少億劫だが、気づかれたからには】
【影からぴょんと二人の前に飛び出し、忍者姿の少年はにこやかに笑いながら言った】
662 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/16(金) 22:21:39.64 ID:XayrF93do
>>660
どこがどうでも良いんだ!?
ニンジャがいるんだぞ、夜の学校に!
【何故第一学園の風紀委員が第二学園の見回りに来ているのかというのは確かに不思議ではある】
【しかし今はそれを遥かに上回るものがそこにいる。何故それに対しどうでも良いなんて言えるのか不思議なくらいだ】

ボクかい?忘れ物を取りに来ただけさ。こんな格好だけどこの学校の生徒だよ
証明が要るというなら生徒手帳を見せようか?
【彼は所属する学校は違えど一応風紀委員である。もしかしたら人手が足りなくてここに駆り出されたのかもしれない】
【メルクレイアは変に疑われぬように正直に事情を説明した。そんなことよりニンジャの方がとても気になるが……】

>>661
コウガ?イガ?それともフウマかい!?
キミはこの学校の風紀委員なのかな、もしそうなら安心して!このことは誰も言わないから

それにしても本当に真っ黒だなぁ!これでビルを垂直に駆け上がったり口から火を吹いたりカイトで空を飛んだりするんだろ?
なんだ……ニンジャなんていないなんて、ウソじゃないか!
【好奇心は止まらない。少年にプレッシャーを与えているとは気づかずに次々と幻想が吐き出されていく】
【メルクレイアは後悔した。こんな時に限って携帯電話を持って来ていない!もしあればこのニンジャの姿をカメラにおさめることができたのに】

あぁ、今日はとてもラッキーだ……
だって本物のニンジャに会えたんだもの
663 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/05/16(金) 22:34:23.69 ID:vMgACQnwo
>>661

「忍者のくせに忍んでないじゃないか、駄目だよもっとちゃんと現れないと。天井裏からとか」
「………じゃなくて、君は不審者?見た目からしてそうだよね」

こんな時間に忍者姿とは不審者以外の何者でもないだろう。それともう少し忍者らしくして欲しいと思った。

―――――どうでも良い。

というわけで幻滅したのか何なのか、フッと視界にノイズが。
いかんいかん、認識が外れそうになった。気をつけないと。
集中して視界を正常に戻す。

「夜の校舎に何か用って?そりゃあ面白いものを探しに来たに決まってるじゃあないか」

一応、忍者少年の質問には答えておくとする。

>>662

………………どうやらこの外国人は忍者を本気で信じているらしい。
ここは優しく現実を教えてあげるべきなのか、それとも夢を壊してやらない方が良いのか。どうでも良い。

「忍者のコスプレした不審者かもしれない、そんなんじゃ誘拐されるかもよ?」

などとどうでも良いアドバイスをしてみたり、聞く耳を持っているのか自体怪しいが

「証明はいらないよ。僕は面白い物を探しに来たんだ。見つかったけどね」

もちろんあの忍者である。堂々と出て来てしまったせいで興味が若干薄れたが。
664 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(01) [saga]:2014/05/16(金) 22:47:11.81 ID:5IJYb7NRo
>>662,663
【少年は基本的にはお喋りである】
【友達が欲しいから、最大限喋って相手を楽しませようとの考えだからなのだが】
【しかし、少年は相手に質問を重ねられることには慣れていない】
【自分が質問を重ねる側だったからなのだが】

…あ、え、えーっと…

【まさにマシンガンの如く放たれた少女の質問軍】
【いろいろと的外れなその質問に、少年は完全に答えるタイミングを奪われ固まった】
【第一学園の風紀委員らしい人物が言っていたとおり、もうちょっと隠密スキルを全開に行動しておけばよかったと遅すぎる後悔】
【人当たりがいいという理由でいつも浮かべている笑みすらも少し引きつっていて】
【少年が追い詰められていることは何と無く想像出来るのかもしれない】

えーっと…とりあえず…
オレは甲賀でも伊賀でも風魔でも猿飛でも木の葉隠れの里でも…
ついでに不審者でも無くて…

【少しは落ち着いたのだろうか、少女の様子を戦々恐々といった様子で見ながら少年は少しずつ問題を片付けて行こうと頭を整理する】
【要するに、少女からは自分が「NINJA」であると誤解されていて】
【風紀委員の青年からは自分が「不審者」であると誤解されている】
【どちらもされたことのある勘違い、対処法は身につけたつもりだったのだが】

(どっちも一気に来るとか鬼畜過ぎるだろおぉぉぉ!!!)

【同時、どちらから片付けたらいいものやら】
【少年の表情は少し焦ったような笑みに固定されてしまった】
665 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/05/16(金) 23:02:45.50 ID:vMgACQnwo
>>664

どうやら外国人の質問にたじたじになっているようだ、何だか困ったような笑顔になっている。
結構愉快ではないか、などと思ってみたり。どうでも良い。


……しかし、こちらの質問を無視されるというのもいささか悲しいではないか。どうせならもっと追い詰めてやろう、と決めた。
別にドSだからではなく、気まぐれである。

「ねえねえ、何でこんなとこにいるの?忍者なら里に帰らなきゃ」
「密命帯びてるなら話聞かせてよ、事情聴取するから」

マシンガントークで畳み掛ける。意地悪そうな響きをしながら。
666 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/16(金) 23:08:07.91 ID:koOE+EjbO
>>663
【どうやら証明は必要無いらしい。ニンジャを目の前によくもまぁ平静を保っていられるものだとメルクレイアは思っていた】

なるほど、非公認のニンジャか……
(ハモンでもされたのかな?)
【ニンジャのコスプレをした不審者、すなわち偽(非公認)のニンジャ。きっと何処かの流派に所属していたが何らかの理由で破門されたのだろう】

見たところあのニンジャはボクと同じくらいかそれとも下くらいだ
学校の警備にニンジャを雇うことってあるのかい?
【こんな街にある学校だ。そんな特殊な例があるのかもしれないと一応聞いてみる】

>>664
追われてるのか……
【どこか哀れんでいるような眼差しが、ニンジャらしき少年に向けられる】

(きっと見つかったら殺されてしまうんだろう。いくら掟に厳しいニンジャとはいえ、まだこんなに若いというのに)
【……などという考えが頭の中で勝手に組み上げられていく】
【普段なら少年のやや戸惑った表情に気づくのだがこの"ニンジャとの遭遇"はメルクレイアにとってかなりの衝撃で、それはメルクレイアから冷静さを奪い去っていた】

ニンジャの世界はなんて厳しいんだ……
667 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/05/16(金) 23:19:39.17 ID:vMgACQnwo
>>666

外国人の反応を聞いてもう涙が出そうだ。あまりにいたたまれなくて。どうでも良いけど。

「まさかそんな事あるわけないじゃないか。どうでも良い」

物凄くどうでも良い質問、取り敢えず自分の回答ごとカット。
大体忍者が活躍してるのなんて創作物のみ、現実ではぶっちゃけアレである。影が薄すぎて認知されないレベル。

「そもそもコスプレだってアレは。忍者が現代にいるなんてあり得ない」

至極当然な事を言う。実際少年の方はどんな思いで着ているのかは知らないが、現代に忍者はあり得ない。

………そういえば何故こんなどうでも良い事に思考を巡らせているのだろう、自分でもこんがらがってきた
668 :零仙 竜介【乱苦無】Lv1(01) [saga]:2014/05/16(金) 23:25:21.70 ID:5IJYb7NRo
>>665
【脳内の整理中に畳み掛けられた質問】
【しかも、着実に少年の琴線に触れたその質問に、少年の血圧が跳ね上がる】
【思わずうるさい!と怒鳴りつけてしまいそうになり…凄まじい苦労を経てそれを飲み込んだ】
【友達はいきなり怒鳴りつけたりしないのだと】

あー…ここに入れって言われたんだよ、特に密命とかもねーし…
ほら、一応オレ能力者だから、鍛えるって名目でさ

【とりあえず、今までの質問を回答することは諦めたらしく】
【意地悪な響きを持って発せられたその質問に答えることにする】
【落ちこぼれだから里を追い出されました、なんて、恥ずかしくて言えないが】

オレのことはどうでもいいんだよ!
おにーさん第一学園の生徒だろ?なんでこんなところにいるんだ?

【明らかな話題逸らしのそんな質問を吐く】

>>666
…(なんでそうなったんだろう…)

【哀れみの視線、何故そんなものを向けられているのだろうかと少年は困惑する】
【別に追われている訳でも無いし、それを仄めかすような言葉をいったつもりもないのだが…】
【もはやどのように誤解を解けばいいのやら、少年は心中で思わず頭を抱えた】

べ、別に見つかったら殺される!とかそんなわけじゃねーよ?
ちょっと訳があってここに入学しただけだし、な

【とりあえず今ある誤解ぐらいは解いておきたいと、焦ったようにそんな弁解】
【それが果たして少女の考えの弁解になっているのだろうか】
669 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/16(金) 23:43:23.39 ID:koOE+EjbO
>>667
コスプレなもんか。あの身のこなしを見なかったのかい?
どう見ても彼はニンジャだよ

【もしかしたら風紀委員すらニンジャが潜入しているということは秘密にされているのかもしれない。この第一学園の風紀委員もきっとそれを知らないのだ】

(なんとか本物だって確かめたいなぁ……)

【偽物か本物かを見分ける唯一の方法、それはニンジャに"力"を使わせることだ。至って単純明快な方法】
【しかしここは学校だ。それを確かめる過程で何かを壊してしまったら大変なことになるのは明白である】

あの風貌といい闇に紛れる身のこなしといい、明らかにニンジャだとボクは思うけどね

>>668
違う?誰かに追われているってわけじゃないのかい?
【ニンジャらしき少年から否定の言葉を聞いたことで冷静さを少しばかり取り戻す】
【彼は何やら困ったような表情で、ただ訳があってここに入学しただけだと語った。……その訳とはなんだろう?】
【またしても頭の中で間違った憶測が組み上がっていくが、それを言葉として出力することはなかった】

何の訳があったのかは知らないけれど、こうしてニンジャであるキミに会えるなんて嬉しいな
670 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/05/16(金) 23:49:17.36 ID:vMgACQnwo
>>668

「へえ、そうなんだ」

一言で少年の回答をバッサリ、正直どうでも………良くなかった。
本物の忍者、まさか実在していたなんて。
ちょっと困らせてみたかっただけの悪戯心、まあ大目に見てもらうとしよう。
さて、今度は向こうが質問する番。どんな質問が飛び出るのかと思ったら物凄くどうでも良い事で………

「僕?そりゃあ何となく、気まぐれだよ。何か面白いものないかなって事で潜入しに来た」

という返答が相手には聞こえているだろうがこちらはバッサリカット。何も聞こえなかったし自分が喋った事は異言語のように聞こえる。

>>669

「………はぁ、どうでも良い」

と、言いつつもこちらの敗色が濃厚であるのは明白だ。

「……で、どうやって確かめるの、何かやってもらう?」

どうでも良くないのでこうなったらトコトンやってもらおう。
是非ともこちらを潤わせてもらいたい、その一心であった。
671 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/16(金) 23:55:36.25 ID:koOE+EjbO
>>670
そうだ、プールの上を走らせるというのはどうだい?
それならどこかを壊す心配も無いしニンジャであると証明するには十分だと思うのだけど
【と、提案した矢先であるニンジャらしき少年は隙を見て窓から逃げ出してしまった】

【メルクレイアが少年が逃げ出した窓から外を覗き込むと、素早い身のこなしで彼は闇の中へと消えて行き見えなくなってしまった……】

あ〜あ、逃げられちゃった……
でもすごい逃げ足だったね。やっぱり彼はニンジャだったよ
しかも同じ学校の生徒だったなんて!
672 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/05/17(土) 00:10:41.16 ID:m4YiAPAAo
>>671

「……あぁ、うん。そうだね」

認めざるを得ないらしい。完全敗北だ、どうでも良い。
忍者なんて非日常的な存在がここに居るなんて、お堅い第一学園よりも楽しそうではないか。
いっその事転校しようか、などと思ってみたり。もちろんしないが。

「まあ、もう夜も遅いし帰ろうか」
「あーあーどうでも良いくらい羨ましいなぁ、第二学園。楽しそうで」

ブツクサとそんな事を言いながら、昇降口に向かう。

「じゃ、僕も帰る。どうでも良い事に巻き込まれないよう気をつける事!」

ビシっと最後に風紀委員らしい事を言い、その場を立ち去るのであった……
/ではこれで〆で!お疲れ様でした!
673 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/17(土) 00:19:45.59 ID:XnQuwRWZO
>>672
ほらやっぱりニンジャじゃないか!
【勝ち誇ったような、得意げな表情でそう言う。自身が何かをしたというわけではないのだが】

ニンジャはまだこの現代に受け継がれていたんだ
いいなぁ、ボクもあんな風に走ったり飛んだりしてみたいな……
【あの少年だってニンジャなのだから、自分も今から頑張ればなれるのかもしれない……などと思いつつ。気づけば夜はとっぷりと更けていた。早く帰らなくては】

さようなら風紀委員さん。また会えるといいね!
【そう言って手を振り別れを告げる。彼は終始平静だったが、前にニンジャを見たことでもあるのだろうか?ニンジャも気になるがあの風紀委員も少し気になる……】

さて、ボクもそろそろ帰らなくっちゃ。忘れ物もたまには悪くない……なんてね
【メルクレイアも学校を出て、自分の住処へと帰っていく。……途中ニンジャの走りをマネしながら】

//お疲れ様でした
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2014/05/17(土) 02:37:23.09 ID:d3pAWCBy0
675 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:高枝切鋏 [sage saga]:2014/05/17(土) 17:50:30.24 ID:hXmnRnWl0

【よく晴れた休日の朝、農業区にほど近い雑木林】
【天を衝くようなビルの代わりに緑眩しい草樹が生い茂る其処は、春の陽気を浴びて一層と枝芽を伸ばし】
【辺りはむっと濃密な大気と虫たちの声に満ちている】

……、

【黒革のジャングルブーツで泥をすり潰し、道なき道を独り歩くのは一人の風紀委員】
【水色のポロシャツにデニム生地のワークパンツ。首には白いタオルを巻いて】
【頭にはまだ時節尚早とも見える、つばの広い麦わら帽子があった】

――ふぅ、

【場所と恰好からして、一見風紀委員の仕事とはなんら関わりなさそうに見える】
【だが平日には平日の、休日には休日の役割というものは確かに与えられているようで】
【息を切らし、手近な樹木の影にもたれる傍ら。普段の装備とは異なる、手の中で鈍く光る無骨な其れが物々しい存在感を放っていた】

それにしても、今日はやけに暑いですね……

【首のタオルで汗の光る額を拭い、さんさんと照りつける太陽を見上げる】
【顔を上げても、木陰からは枝葉が邪魔してその眩い輪郭を確かめる事は出来ない】
【だから今から、それをすべて取り除く】

【夏に備えて、近隣樹木の枝葉の間伐。それが今日自分に与えられた役割だ】
【立場的には限りなくアルバイトに近いボランティア活動。もしかしたら他にも似たような理由でここに来る者がいるかもしれない】
【が、どのみち自分独りでも、今日一日働けばある程度目途は立つだろう】
【ぴしゃりと右手で頬に気合を入れ、ポケットから軍手を取り出す。準備を整え、いざ仕事を始めんと――――】

676 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(26) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/17(土) 22:38:08.35 ID:BVSgyEFb0
緒里谷が作業をしていた丁度その時、マクスウェルは「仕事」の休憩がてら、昼食を持って雑木林に来ていた。
最近は気温も高くなり、涼みを求め、森林浴をする人も多いことだろう。
しかしマクスウェルの目にはあからさま涼みに来たようには見えないとある風紀委員が映っていた。
彼女は確か依然会ったようなーーーそんな気がして声を掛ける。
勿論、人違いなら謝るつもりだろうが…


「よう、風紀委員サン」
「他の奴らと違って普段の生活も徹底的に奉仕精神旺盛だな!」


そう言って、彼女の向かいの木陰に座り込む。


「しっかし…アンタ、どっかで見たことあるとは思うけどよ…俺の事、知ってるか?」

単刀直入に自分を知っているか質問をする。
確か…彼女は率直に言った方が答えてくれるだろうか?
そんな事を思いながら返事を待つ。

//よろしくお願いします。
677 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:高枝切鋏 [sage saga]:2014/05/17(土) 22:55:34.07 ID:hXmnRnWl0
>>676

【一方こちらは、仕事を始めたはいいが、少しばかり途方に暮れそうな顔の依織】
【何しろここは雑木林というにはまるで暗い、学園区と比べれば密林と言い換えても遜色のない繁り方である】
【手間取れば一日で終わるかどうか――――そんな予感を持っていた所に、虫の声以外の音が耳に飛び込んでくる】

――――、

【風紀委員――恐らく自分の事だろう――を呼ぶ声】
【どうやら男性のようだが、その顔や体格は枝葉に隠れて判然としない】
【声音もどこかで聞き覚えがある、という程度。それも、あまり好い印象を持たない方のものだ】
【相手が近付いてきた段階でふと、嫌な予感がした】

はぁ、そうですね……

【だが今は作業中、仕事を始めたばかりで腰を折られては適わない】
【適当にあしらっていればすぐに飽きて何処かへ去るだろう。そう思って、目もくれず木に向かい作業を始める】
【何という事もない相手だと、この時はそう楽観的に考えていた】

//こちらこそ、よろしくお願いします
678 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(26) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/17(土) 23:31:28.77 ID:BVSgyEFb0
>>677
「おいおい、そんな生返事されちゃ寂しいじゃねえかよ…」
「………!?」

軽くあしらわれ、多少不服と思ったのか顔を覗き込んで抗議をしようとして、直ぐに顔を背ける。
確信してしまった。彼女は確かに「魔術師」であるマクスウェルを知っているし、実際戦った相手であった。
だが、彼女に会った事は何か意味を為しているはずだ、そう思い、枝の壁の向こうから彼女へ話しかける。

「ところで、仕事の方は精が出てるか?」
「まあ、風紀委員なんていつも忙しそうにあちこち動き回っているし、分かっちゃあいるんだけどな…」

そして、昼食である店で買ったパンを頬張りながら、虚空を見つめる。

「俺も俺なりに「この街」の為に動いちゃあいるが、何せなかなか上手くいってねえ」
「…アンタなら、そんな時どうしているんだ?」

彼女のように自分の行動に自信を持つ人物ならばどんな事を言うだろうか。
そんな事を考えているうちに、頬張っていたパンは既に無くなっていた。
679 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:高枝切鋏 [sage saga]:2014/05/17(土) 23:52:34.96 ID:hXmnRnWl0
>>678

【ノリの軽い物言いに首を竦めて無言で手を動かす依織。先程の嫌な予感は気のせいか】
【どうせナンパの類かなにかだろう。そう決めつけ、無言で鋏を動かし始める】
【両者間に暫く流れる沈黙。もしや去ったのかと一瞬思ったがさにあらず。男は未だめげずに話しかけてくる】

……、

【――と、その質問に軽快なリズムを刻む鋏がぴたと止んだ】


……何一つ、“上手くいった”例(ためし)など有りませんよ

【普段の冷たい声音ではない】
【それこそ巨大な樹木、否、大きな壁に直面したような。途方に暮れるように声は低く】
【麦わら帽子を押さえ、上を見上げる】

上手くいかない事が多過ぎる。
だから私たちが斯うして、此処に居るのです

【この雑木林とて、何処かの誰かの管轄で手入れされているべき土地なのだろう】
【だが、この都市にはまだ圧倒的に手が足りない。保安間伐師一つとってもこの様である】
【生まれて間もない赤子に等しいこの学園都市。だからこそ皆手さぐりで動くしかない】
【失敗を恐れている暇がない、といえば分かり易いだろうか】

それが、なにか?

【しかし初対面(の筈の)自分に訊くにしては、些か質問が不躾過ぎやしないか】
【ふと我に返り、首を後ろへ】
【やはりそこに在るのは変わらず、遮られた空間だけであったろうが――――】
680 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(26) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/18(日) 00:47:42.89 ID:w8tFvQGe0
>>679
「失敗を恐れるな、か」
「いやー…正しく、アンタのような人柄だからこそ納得がいくぜ、「緒里谷」さん」

枝を掻き分け、緒里谷の目の前に立つ。
ーーーその姿はあの時のような力強い自信を持ち、戦う魔術師ではなく、自分自身の疑問に困惑して、為す術もなく途方にくれていた一人の高校生であった。

「アンタの事は知っている」
「アンタとは違い、「魔術師」と協力して街を守ろうとする風紀委員が教えてくれたのさ」
「今の俺にはアンタを倒す資格はないし、やろうとも思わないさ…だが」
「少し聞きたい事もあってね、このまま逃げるつもりは無いさね」

「アンタは、独りは寂しくねえのか?」
「理解してくれる人が側にいて欲しいとは思わないか?」
「…いや、いつもアンタは独りで活動してるからさ、ちょっと思っちまっただけだ」
「大体、絡まれても直ぐにあしらおうとするし…」

マクスウェルは信頼関係が一番大切だと信条においている。
だが、最近はその「信頼」すら掴めぬまま、日常を送っている。
そんな矛盾だと感じてしまう事を彼女は普通に過ごしているようにもマクスウェルは見えたのだ。

「価値観は人それぞれっていうけど、どんな訳なのか知りたいね」
681 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:高枝切鋏 [sage saga]:2014/05/18(日) 01:19:04.87 ID:m2+87Ehy0
>>680

――――

【がさがさと、目の前に現れたのは憎らしい程見覚えのある姿】
【道理で聞き覚えのある声だった訳だと、驚きではなく得心がいった顔を向ける】
【だが、現状手元に武器はなし。相手もそれ程殺気立っていないと見て依織の警戒心にもぼろが出たのであろうか】

見崎、寿太郎太……

【或いは思いがけない繋がりに不意打ちを食らった為かもしれない】
【名前を出された訳ではないが、そのような奇特な意志を持つのは学園都市でもそう多くはないだろうと】
【苦み走った顔で、共通の知人の名を呟く】

【風紀委員としてではなく、他人としての価値観を問う痛烈な一言】
【視線を合わす事に耐えられず、鋏に凭れて、縋るように項垂れる】
【男からは表情を見せず、露わにするのは固く閉じた口元だけで】


――――『風紀委員とあろう者が感情に流されて行動なんて馬鹿らしい』。

【ぼそり、と。不意に紡ぐのは、言葉とは裏腹に感情の籠らぬ声】
【その後に続くべき台詞、脳内に木霊したのはある男の言葉】

≪そんなんじゃ敵の挑発に乗って罠にハマって、同僚に迷惑をかけるだけだしな≫
≪お前らは強者なんだから、弱者をしっかり守れるような行動をしないと駄目だろ。何事にも冷静に、動じずに、だ≫
≪ま、俺みたいな雑魚ですら理性で自己を律する事が出来るんだから余裕だろ≫

【思い返すにつれ鳥肌が立つような正論の嵐】
【言われたのは最近の気がするが、誰が言っていたのだろう――と、己が聞いた台詞ながら首を傾げる依織】
【だがそれが余計な沈黙を作る元だと知り、我に返って言葉を紡ぐ】

私にとっては独りのほうが都合がいい。 ただそれだけです

【自分のような感情に流されるような二流三流が、自分以外の誰かを頼りにするなど烏滸がましい】
【そうすれば結局その誰かの足を引っ張るだけで終わるだろう】
【そして自分は失敗するより、その過程/事実の方がよほど恐ろしい】
【尤も、それらの事情はひた隠しに。顔を上げ、元の冷たい声音で改めて簡潔に述べるのであった】
682 :千里光 『千里陰流』Rank_C [sage]:2014/05/19(月) 21:31:32.41 ID:5VWrMKrHo

商業区──

吹き溜まりというものはその組織の種別を問わず、往々にして存在するものだ。
全国から"選り抜かれた"学生達が数多く集うこの街にも、当然ある。


「……」

例えば今、光が膝をついている繁華街の路地裏などは、その典型と言えただろう。

ひどく疲労困憊した様子で息を吐いて、上を見遣る。
摩天楼に閉ざされた天蓋から光が差す事は無く、季節に似合わない冷気が代わりとばかりに疼く傷口を差す。

──傷口。
肩口に深く刻み込まれた刺傷。
うっすらと血の滲む第一高校の制服越しにもわかる、刀剣類によるものと思しき鮮やかなそれ。
傍目にはか弱い少女に見える光と、その外傷の取り合わせは余りに非現実的で。


「……さて、どうしましょうか」

やれやれ、と言わんばかりの口調は冷静だったが、その声はか細く、今にも途絶えそうで。
舗装路についた膝は痙攣し、時を追うごとにその振れ幅を増していった。

──もし、表通りに居る人間が、たまたま路地裏の方へ意識をやったのなら。
このようにして、今にも倒れそうな女学生の姿が垣間見えた──のだけれど。
"幸"か不幸か、雑踏の方から誰かが近寄ってくる様子は無かった。少なくとも、今の所は。
683 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(2) E:赤い指輪 :2014/05/19(月) 21:43:20.58 ID:0qufR6I2o
>>682
♪〜〜〜〜

【今日は路地裏を散歩、いつものようにご機嫌な様子で歩いている】

何か良い事ないかな〜っと!

【そんな独り言を言いながら平和な路地裏を歩く、が】

…………えっ、ちょ、大丈夫!?

【目の前の光景は平和ではなかった、そこには肩から血を流す少女がいて】
【紅はすぐに駆け寄った。助けるために】

び、病院に運ばないと!じゃなくて止血!

【ポケットを弄ると都合よくタオルがあった】
【それを少女の傷口に押し当てる、強めにやっているので少し痛むだろう】
/お願いします!
684 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(03)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/19(月) 21:52:59.68 ID:Rac8HovMO
>>682-683

「っ!……だいじょうぶ、ですか」

そう声をかけて、千里に駆け寄ろうとするひとりの少女は、誰も来ないと思われた表通りの方面から現れた
身に纏うのは和の装い、背中に流れる長髪を一部結わえて、涼しげに


「ちょっと、待って……あった」

その肩口にしっかりと残された傷を見れば、斜めにかけいた鞄をごそごそとさぐり始めて
古風なそれに結びつけられている白い狐の縫いぐるみに、控えめに付けられた小さな鈴がちりりと、場にそぐわぬ軽快な音をたてる

そうして暫くの間をおいて、探り当てたのは一枚のフェイスタオル
暑くなってきたこの季節、和装の少女にそれは欠かせないもので

どうやら傷口を抑えることは見知らぬ少年がしてくれた、自分が他にできることといえば、傷まわりに血液が回りにくいように、血管を圧迫することなのだが―――

「……ええと、」

傷があるのは肩口だ、どうやって血液の流れを妨げればいいのだろうか
少女の知恵の限りでは、残念なことにそれは思いつく事が出来ず
心配そうにしながらタオル片手に、二人の周囲をうろうろとするばかり、これではただの役立たずだ
685 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(04)』E:基本装備一式 [sage]:2014/05/19(月) 21:54:18.58 ID:Rac8HovMO
//おおっと経験値表記ミス、前回ロールのぶん追加するの忘れていました
686 :ヴリアーダ=マクスウェル 【傷呪使い】Rank-C(26) E:ルーンの呪札 [sage]:2014/05/19(月) 21:57:14.53 ID:wo12kvRY0
>>681
「…どうやら彼の事はテメエも知っているのか」
「そうだ、確かに彼は自分の事を見崎と言っていた」

彼女の狼狽えた姿に少し動揺する。自分が知る緒里谷は何時でも真っ直ぐで堅物なイメージがあり、そんな彼女がそこまで焦る事でもあっただろうか。

「…どうした?」
「何がそこまでテメエを動揺させているのか、俺には多分分かるだろうがな」

そう言っている内に彼女は落ち着かせたのか、冷たくマクスウェルに言い放ってきた。
独りの方が都合がいい。
確かに理にかなっているのかもしれない、だがマクスウェルには少し引っかかる部分があった。

「独りの方が都合がいい?」
「もし、本当に思うのならば、「風紀委員」というのは随分とチームワークのない
自己主張ばっかの組織って事になっちまうんじゃあないのか?」
「ーーー俺はそんな独りが良いだなんて一回も思ったことは無い」

二人だからこそできる任務もあるし、三人いるからこそピンチを切り抜けられる時もある。
必ずしも、一人でスケールの大きな問題の全てを解決できるはずが無いのだ。

「俺の所属する組織も一人一人が勝手に活動するもんじゃない」
「俺の知っている風紀委員と同じように多くの人と協力して街を守ろうとしている」
「もし、ド三流な奴等でも協力すれば何とかなるもんだろ?」

昼飯を食い終わり、フゥーっと溜息をつく。
自分も悩んでいた、組織内の問題。
それに対して自分も何らかの解決を成し遂げられたのならばどれだけ気持ちの良いことか。

//すいません、遅れました!
687 :千里光 『千里陰流』Rank_C [sage]:2014/05/19(月) 22:11:53.48 ID:5VWrMKrHo
>>683-684

耳に飛び込んでくる声でやっと、こちらへ駆け寄る少年の姿に気付く。
普段ならば気配のひとつも読めようが、いかんせん呼吸も意識も、混迷の最中にある。
その、自分の脇について顔を覗き込む彼に、光は額の脂汗を拭いながら軽く会釈をした。


学園都市の優秀な医療陣の手にかかればこの程度はと、ある程度は楽観視していたのだが。
このまま一人きりではやがて立ちいかなくなる事も、また事実。


「……や、どうも」「お気遣い、痛み入ります」

病院へ運ばれる前に失神してしまっては元も子もない。
甘んじて、彼の手当を享受する事に決めたようだった。


「う……ぐ、っ!」

そしてもう一人、新たに現れた、まだ年端もいかぬ童女にも同様に、
力無く軽い会釈と、「大丈夫です」と軽く言葉を交わす。
直後、少年の手によって傷口へと押し当てられる布に、ぐうと苦悶の声を上げた。


「……もしよければ」「額の汗を、拭って頂けませんか」
「小さな女の子の手を、血に濡らす訳にもいきませんからね……ましてや、綺麗な和装を汚すなど」

マフラーで隠された口元を浅く広げた掌で覆って、発されたそれ。
自分の姿を見かね、側でどうしたものかと慌てふためく童女へ向けたものだった。
強がるように作り笑いをするものの、いかんせん上手く行かず。結果、自嘲めいた笑みを浮かべる。

止血点──鎖骨の窪み辺りを、自分の空いた手で強く押さえて。これで、何とかなるだろうか。
688 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(2) E:赤い指輪 :2014/05/19(月) 22:26:56.96 ID:0qufR6I2o
>>684>>687

…………ごめん、ちょっと痛むと思うけど我慢して!

【ギュッと傷口を抑え続ける】
【少女は苦悶の表情を浮かべており、今にも気を失いそうに見える】

…………あ、そこの君!救急車か、あとは誰か大人を呼べないかな?

【和装の歳行かぬ少女も駆け寄って来た】
【どうやらオロオロしているようなので、人を呼ぶ事を頼む。ここは任せろと言わんばかりに】

………辛いだろうけど我慢してよ、頑張れ

【怪我をしている少女を励まし続ける】
689 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:高枝切鋏 [sage saga]:2014/05/19(月) 22:34:16.54 ID:452PLLE60
>>686

【男には自分の悩みが見てとれるという】
【一体何が分かるというのか。反抗的に眉根を寄せて視線を背ける】
【が、続く問い掛けには別の意味で眉根をの皺を深めざるをえなかった】


――ええ、そうです。
悲しい事に風紀委員とは“その程度”の組織なのですよ

【それは、明確な落胆】

【軍隊のように統制が取れている訳ではない。もしそうであれば『彼』のような破天荒さは手に入らず】
【警察のように規律が存在する訳でもない。もしそうであれば『彼女』のような折り目正しさは表に現れず】
【良くも悪くも依織の居る組織は、『風紀』という曖昧で不確かな物の上に辛うじて成り立っているのだ】
【苦々しく漏れ出るのは、どろどろとした本音の数々】

これでもまだ分かりませんか?
はっきり言って私の周りには、私の足を引っ張るものが多過ぎるのです

【それは己を仲間だと言ってくれた者までも、足手まといと痛烈に侮辱する啖呵】
【我こそは一番、孤高にして唯一の存在なのだと声高に。慮るような相手を尻目に依織は恥ずかしげもなく言い募る】
【無論煽りではなく、自身の素直な心情の吐露であるだけに。普段どんな目で周りを見、また見られているのか想像もつこうというもの】
【事も無げに大口を叩いてから、喋り過ぎたとばかり鼻を鳴らす】

……貴方がどこの誰に取り入ろうが自由ですが。邪魔立てするなら、そちらも排除対象ですので

【しゃきん、と脅す様に手の内の鋏をうち鳴らし。最早話はこれまでとばかり、躊躇いなく相手から身体ごと顔を背ける】
【背伸びして、再び作業に没頭し始めたその姿は隙だらけのようであったが。注視すればその肩は、全神経を背後に傾けているのが見てとれるようであった】


//お願いします、と言いたいのですが
//再開したばかりですみません、明朝早い&明日の晩は来られないようなので
//何日も拘束してしまうのも心苦しいですし、自分の次のレスくらいで〆させてもらえると有り難いです……
690 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(13) E:ペンダント [sage]:2014/05/19(月) 22:35:02.68 ID:7ajxXIypo
【学園都市郊外にある、<ファミリー>の拠点である廃ビルの一室。】
【台所スペースに、緑のパジャマ姿の少女、星宮晴がいた。】

うーん、お腹減った、なー。
…おっ、プリンがあるね?

【どうやら彼女は夜食を探しているようで、冷蔵庫を漁っていた。】
【中にはプリンが二つ。三個入りのカスタードプリンパックの内、一つは誰かが食べてしまったようだ。】

一つは今食べるとして…・、もう一つはどこかに隠せないかなー?

【二つあるプリンを独り占めしようという、なんともまあ、幼稚な悪巧みをしている。】
【これを見ている貴方、もし止めるのであれば今の内かもしれない。もしくは奪うにしても、今を逃したら機はない──!】
691 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(04)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/19(月) 22:44:29.25 ID:Rac8HovMO
>>687-688
「……ぁ、は、はいっ!」

意図せずに自ら醜態を晒していたところに、かけられるひとつの声
言われてみれば確かに、千里の額には玉の汗が数え切れない程に浮かんでいて
"血に濡らす訳には"の言葉には、内心どう返したものかと悩む
幼いながらもいち魔術師として、多少の流血沙汰には慣れているつもりだ
勿論、"つもり"なだけであって実際に遭遇してしまうと今回のような醜態を晒す羽目になるのだが―――

急いで駆け寄り、それを拭うためにタオルを持つ手をそちらへ

「……えっ……ちょ、ちょっと待ってください……っ」

……と、そこで、同じく千里を助けんと動く少年からの頼み
片手は既に塞がっている、よりにもよって、普段鞄を漁る際に伸ばす手が、今回に限って
更には自分から飛び込んだとは言え突然のきな臭い場面、判断力の低下は目に見えていて

あわあわとしながら漸く鞄へ余った手を向けたのは、少年の言葉を受けてからゆうに数十秒経ってからとなるだろう―――
692 :C級水属性女子【自然科】パーツ2 [sage]:2014/05/19(月) 22:52:34.08 ID:YOSFmJZ5O
>>690
【星宮がどこへプリンを隠そうかと思案していたちょうどその時である。後ろから誰かがやってきた】

はぁ…たまにはお風呂も悪くないな。シャワーより疲れがよく取れる
あとは冷たいデザートでもあれば最高だね
【それはつい最近この廃ビルの住人の仲間入りを果たしたメルクレイアだった】
【暑いのかタンクトップにパジャマのズボンというかなりアバウトな姿で、白い肌はやや火照っている。洗いたての髪はオールバックにされて、異国人特有の輪郭がはっきりした顔が露わになっていた】
【程よく筋肉のついた細身の身体と中性的な声と顔…服装から、まるで少年のように見えるがどこか少女のようにも見える】

【暑いから何か冷たくて甘いものが食べたい。そう思ってキッチンを訪れると…瑠璃色の瞳が冷蔵庫とその前でゴソゴソと何かをしている少女を見つけた】

こんばんは!キミもここの住人さん?
693 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/19(月) 22:53:56.59 ID:YOSFmJZ5O
//おっとすみません名前欄間違えました>>692は私ですので
694 :千里光 『千里陰流』Rank_C [sage]:2014/05/19(月) 23:02:04.92 ID:5VWrMKrHo
>>688>>691

少年の処置もあり、傷口は塞がってこそいなかったものの、出血の量は着実に減っていって。

これで、一命は取り留めただろうか──元より、命を落とす腹積もりは毛頭なかったが、
少しでも"最悪"に至る可能性が減ったのなら、それ以上に好ましい事は無い。


「……ふふ」
「ちょっと、どころではないのですが……ね」

日常茶飯事、までとは行かずとも、光もまた流血沙汰には慣れているとの自負がある。
無論"痛いものは痛い"のだが、それでも心に多少のゆとりが出来た事には間違い無かった。

二人にも、生気を取り戻した表情の和らぎという点で光の心境の変化が見て取れたろう。
若干、茶化すような声音で、懸命に自分を激励してくれている少年に応じる。



「慌てなくとも、結構ですよ」
「あなたのような女の子に助けられている事自体、恥ずかしい事なのですから……っ」

依然、慌てた様子で自分の額を拭いながら、もう一方の手で鞄をまさぐる童女にも、
同様の声音で語りかけ、血に濡れていない方の手を彼女の肩へ、宥めるように置こうとした。

いやに落ち着いた調子だった。光の"素性"を鑑みれば、当然かもしれなかったけれど。

介抱されている側が宥める、というのも何とも珍妙な話だ──と、
自分の不甲斐なさと併せ、内心で自嘲する。その余波か、表情が僅かに歪んだ。

695 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(13) E:ペンダント [sage]:2014/05/19(月) 23:08:00.90 ID:7ajxXIypo
>>692

……っ!

【突然声をかけられ、咄嗟に片方のプリンを冷蔵庫の奥の方に隠す。】
【そしてもう片方のプリンを片手に振り返り、声の主、佐伯の姿を見つける。】
【パジャマ姿だというのに星型のペンダントを身につけているのが、やや奇妙に映るかもしれない。】

うん、そうだよ。キミも?
…って、ここの住人じゃなかったら困るけどね。
僕はハル、星宮 晴。同じ<ファミリー>として、よろしくね?

【自己紹介をして微笑みを浮かべるその評定には、動揺の色は一切見られない。】
【世を忍んで生きてきた魔術師にとってポーカーフェイスは基本スキルである。】
【例えプリンを隠そうとしている所を見つかったからといって、焦る必要はないのだ。技能の無駄遣いであるが。】
696 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(2) E:赤い指輪 :2014/05/19(月) 23:16:30.40 ID:0qufR6I2o
>>691>>694

……………そ、そう
い、今あの子に救急車呼んでもらうか大人呼んでもらうからもう少しだよ!

【茶化すような少女の口調に少し困惑する】
【これは軽口、と言えるのだろうか。ならばかなり良くなっている、という事であり】
【ともかくやる事は変わらない。傷口を抑えながら必死で励まし続ける】

焦らなくて良いから……落ち着いて

【もう一人の少女の方に目をやる】
【かなり焦っているようだ、諭すように伝える】
【状態は恐らく良くなってきているはず、だから焦る必要などない、そう紅は確信していた】
697 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/19(月) 23:17:54.75 ID:wjk73b04o
>>695
誰かの友達が泊まりに来たなんて可能性もあるからね

そうか、キミもここの住人なんだね……ボクはつい最近ここに来たばかりなんだ
【話しかけた時、挙動がややおかしかったのはきっと急に話しかけたからだろう。そのまま気にせず話を続ける】

ボクは佐伯メルクレイア。どうぞよろしく、ハル。名前は長いから好きに縮めてよ
【軽く自己紹介を済ませてテーブルにつく。やはり何か冷たいものが欲しい……。今からコンビニに行くのは面倒臭いし、できればあるもので済ませたいものだ】

今日はなんだか暑かったよね。夜もなんだか空気が生ぬるいような気がするよ……
冷蔵庫に何か良いもの入ってないかな?冷たいアイスとか、コーラとか
698 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(13) E:ペンダント [sage]:2014/05/19(月) 23:30:03.28 ID:7ajxXIypo
>>697

あー、そっかぁ。それは頭に無かったなぁ。

【学校に通っていない上、友人も殆どいない晴にはお泊りという発送は出てこない。】
【こんな性格でも彼女は魔術師で、当たり前の生活を送ってこなかった。】

ふふ、じゃあメルクって呼ぶね。
冷たいもの…、コーラならあった筈だよ?

【「プリン」という具体的なワードが出てこなかったことに油断して、あっさり冷蔵庫の前から退いてテーブルに座る。】
【冷蔵庫の中を見れば、確かに晴の言うとおりコーラもあるだろう。冷凍庫を見ればアイスもあるかもしれない。】
【しかし全体を見渡せば、やや見づらい位置にプリンが一個ある事にもまず気づく筈である。】
699 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(04)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/19(月) 23:42:14.74 ID:Rac8HovMO
>>694>>696
千里と紅の言葉にコクコクと頷いて、漸く携帯電話を取り出す事ができた
今の状況で掛けても大丈夫だろう連絡先―――幾つか候補はある、だが、その中で少女が選ぶのは

「……いま、きゅうきゅうしゃを呼ぶので」

画面に表示されるは救急車を呼ぶ際の番号、ある意味馴染みの深いそれを、ためらい無く選んだ
孝臣を呼ぼうとも考えた、だが彼を呼んだところで結局は何処かしっかりと手当のできる場所へ少女を連れていかなければならない
マクスウェルを呼ぶことも考えた、しかし少女の思考でそれは、瞬時に除外されてしまう

すうはあと深呼吸を何度か、慌てたまま電話をしても声だけの相手には決して伝わらない
考える、自分の分かっている範囲で伝えるべき事は何だ……ここの場所とけが人の状態、この二つだけでもきっと、この都市の救急隊員らは活躍してくれるだろう
そうして呼吸を整えて、いざ行かんと呼び出しを

先述の二項目をなんとか伝えきると、二人の方へ顔を向ける

「……その、わたしにできそうなことは、もうないと、思います」

やや罪悪感を覚えながらのお辞儀、そもそも、やるべきことがあって表通りを移動していた最中にこの事態に遭遇していて
時間の確認はしていないが、少なくとも10分近くはこの場に留まっていたのではないだろうか
時間には限りがある、早く元の道に戻らなければ

「もう問題なさそう、ですし……タオルは、だいじょうぶですから」

そう二人に告げて向きを変えれば、小走りで表通りへと
その場に留まれば、恐らくは、もう大丈夫だと告げるように、サイレンの音が遠く聞こえてくるはずだ―――


//ごめんなさい、眠気が急激に襲いかかってきたので途中ですが抜けさせていただきます
//場所と怪我人の状態を伝えたとありますが、成功したのかどうかはおふたりにお任せしますので……失敗で見当違いの場所に救急車が行ってしまったということでも大丈夫です
//それではお先に失礼します、お疲れ様でした……
700 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/19(月) 23:42:43.53 ID:IDS5F1Wao
>>698
コーラがあるんだ。それなら貰おうかな……キミも飲む?
【星宮が冷蔵庫から退いたので、メルクレイアは冷蔵庫からコーラを取り出そうとする】

(……アイスだ。でもアイスとコーラはなぁ)
(今日はコーラだけにするか)

【けっこう物が入っているな、と思いつつふと見ると冷蔵庫のかなり奥まった場所にプリンがあるのを発見する。なんでこんな奥にあるのだろうか】

(ダメだなぁ。こんなところに置いたら賞味期限が切れても誰も気づかないじゃないか)
【残念ながらプリンもコーラとは合わない。今日の風呂上がりはアイスやプリンより、コーラの気分だ】
【冷蔵庫からコーラを取り出すとさりげなくプリンをある程度目に付く場所まで動かして、扉を閉めた】

けっこう物が入ってるんだね、この冷蔵庫。ここに住んでる人が共同で使ってる冷蔵庫なんだよね?
いいのかな、勝手に飲んじゃっても
【と言いつつもコーラはすでにコップに注がれている。コップから微かに炭酸の弾ける音が聞こえていた】
701 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(13) E:ペンダント [sage]:2014/05/19(月) 23:57:27.30 ID:7ajxXIypo
>>700

僕はいいかな。炭酸ってあまり好きじゃないからさ。

【冷蔵庫から戻ってくる佐伯を横目で見て、プリンを持っていない事に安堵する。やはり表情には出さないが。】
【そしてプリンの蓋を開けると、スプーンで一口掬い、口に運ぶ。】
【口に広がる甘さに、ふふ、と思わず笑みが零れて。同時に、佐伯にはプリンを奥に移動させた犯人も分かるかもしれない。】

いいんじゃないかな。
僕たちは<ファミリー>、家族らしいしね。

【そう口にするものの、星宮にはまだこの集団の在り方がよく分かっていない。】
【それならば今目の前にいる少女にも家族のように接するべきなのか、いまいち図りかねている。】
702 :千里光 『千里陰流』Rank_C [sage]:2014/05/20(火) 00:03:13.86 ID:EcE1MCFDo
>>696>>699

「……はい」

救急車を呼ぶとの少年の声と、それに首肯する童女を見て、安堵するように頷く光。
それから、いささかばつの悪そうにお辞儀をする彼女の方を見て──


「ありがとうございます」「この御恩には、必ずやどこかで」

報いますと、満身創痍ながらも恭しく、首だけで礼をしてみせた。
「勿論、あなたにも」少年にも、同様に目配せをして、頭を垂れる。

救急車。
どれくらいで到着するのかは定かではないけれど、童女が呼んだそれは、
きっと光を搬送しに、ここへ駆けつけてくれるはずで。


「ああ……名前、お伺いして居ませんでしたね」
「千里光と申します」「どうか、どうかお見知り置きを……」

せめて、未だこの場に居る少年にだけは、自分の名前を伝えておこうと。
それを口に出した後、光は一先ず、自分の命運を少年に委ね、
暫し、意識を夢幻の彼方へ預ける事に決めた──がくりと力を失い、少年に寄り添う光。

数分後、童女の呼んだ救急車は、正確に光の居る場所へ、彼女を迎えに来るのだけれど。
彼が病院まで付き添ってくれるかは、また別のお話──と言えるだろう。


#こちらでも、了解致しました!
#自分も中々に眠りたくなってきましたので、ここいらで〆させて頂こうかと……
#早瀬さん短くなってしまってごめんなさい、お疲れ様でした……!
703 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(2) E:赤い指輪 :2014/05/20(火) 00:10:31.75 ID:7XdnRgPSo
>>702
…………うん、どういたしまして

【少女のお礼に対して笑顔を向ける】

千里さん、だね

【遠くからサイレンが聞こえる、どうやら救急車の到着らしい】

………………千里、さん?
……気を失っちゃったか、まあ最後まで付き合うつもりだけど

【救急車が現場に到着し、紅が詳しく事情を話して病院まで付き添うのはまた別の話――――】

/ありがとうございました!
704 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/20(火) 00:17:23.58 ID:gOaF5eKTO
>>701
【冷えたコーラをぐいと一口飲むと身体に纏わり付いた熱が引いていくようだ。喉に残る余韻を楽しんでいると星宮もプリンを堪能していた。美味しそうに頬張る星宮を見て、思わず笑みが零れる】
【あぁ…そういうことか、と】

(名前でも書いておけばいいのに)

【きっと星宮はあえて誰にも見つからない場所にプリンを隠したのだろう。他に押しやられ忘れ去られていたわけでは無かったのだ】

確かに、強い人の繋がりは血でのみ成されるというわけでは無いだろうしね
【コーラをもう一口口に含んで天井を見上げる。今言った半分は誰かの受け売りで、もう半分は自分の希望だった】
【自分には地の繋がった家族がいない。いるかもしれないが誰なのか分からない。それが誰なのか知る術は今の自分にはほぼ皆無だ】
【沈みがちになってしまう前にコーラをさらに一口飲む。この気持ちを無かったことにするため、コーラで飲み下してしまおうと】

日本にいる間はボクはここに頼るしか無い。だからとても助かるよ
こうして美味しくコーラが飲めるしさ
【残りのコーラを飲み干して、星宮にニッコリと微笑みかける】
705 :星宮晴【星属性魔術】 Rank:D(13) E:ペンダント [sage]:2014/05/20(火) 00:41:50.41 ID:vmNuZq+3o
>>704

…まあ、血も大事だけどね。
それだけじゃあないさ。

【先祖代々魔術が伝えられる魔術師らしく、血を重要視する考えを星宮は持っていたが】
【それだけではないという柔軟性も、一応は持ち合わせている。】
【プリンを一気に食べ進めると、数分と経たずして容器は空になって。】

僕も学園都市にはここしか居場所がないからね。
仲良くしてもらえると助かるよ、ふふ。

【星宮は学校に通っていないため、ここ以外の居場所がない。】
【よって仲良くして欲しいという言葉には、それなりに本音が混じっていて。】

じゃあ、僕は部屋に戻る。また会おうね、メルク。

【立ち上がると、佐伯に手を振って星宮は部屋に戻っていく。】
【なおプリンの容器はテーブルに放置されたままだ。指摘されても、聞こえないフリしてそのまま立ち去ることだろう。】

【…余談だが、翌日星宮が冷蔵庫を覗いたら、既に最後のプリンは無くなっていたようだ。】

//この辺で お疲れ様でしたー!
706 :佐伯・メルクレイア【神癒の手】Lv.1(33) [sage]:2014/05/20(火) 01:12:26.69 ID:gOaF5eKTO
>>705
部屋は違うけど同じ場所に住んでるわけだし、これから会う機会がどんどん増えるといいな
なんだかとても楽しくお話できそうだから
【星宮の雰囲気にどことなく親近感を感じる。話す機会が多ければもっと親しい仲になれそうだ】

……おやすみハル。良い夢を!
【星宮におやすみの言葉をかけて、後片付けを済ませてから部屋に戻る。……最後にもう一回だけ冷蔵庫を開けて】
【翌日……冷蔵庫からプリンを取り出せば、隠したはずのプリンは何故か消えているだろう】

//お疲れ様でした!
707 :斎藤 烈 『水操作Level1(17)』E:特筆点無し [sagesaga]:2014/05/22(木) 00:15:40.75 ID:2FXicQYE0
夜の住宅区のはずれ、月が夜空の天辺近くまで辿り着こうとしている頃
急ぎ足で道路を駆け―――る事を諦めた少女がひとり、トボトボと道を歩む
足取りは決して重いものではなく、だが軽いものとも言い切れない何とも微妙なもので
何時もならば軽快に歩む少女が何故暗い雰囲気を纏っているのかと云うと

「やっちゃったなぁー……ヒサシブリに」
「まぁ……しかたないよね、うん」

苦虫を噛み潰したような顔、理由は至って単純明快で
バイト先があまりに忙しいために、あがる時間が遅れてしまったのだ
……尤も、少女が行くバイト先は殆どが人手不足を理由に彼女を呼んでいるのだから、それは当たり前の事なのだが
如何せん今日は忙しさの度合いが違った、接客業には幾らか慣れている少女でさえも揉みくちゃにされる程に

お陰で帰宅時間が普段よりも大幅に遅れてしまった、何時も通りならば既に、部屋に篭って一人の時間を楽しんでいる頃合いだというのに

「……もーどうにでもなれって、カンジ」

どうせ一人の時間が減るだけだし、と誰を相手に取ってか強がりながら前方へ目を向ける
進めば進む程開発区に近くなる―――道端の電灯はだんだんとその数を減らし、周囲はそれに併せて暗く、暗く

目指すは自宅兼組織の溜まり場、時刻は……現在、午後10時を遥かに過ぎていた
見事なまでに時間帯に不釣り合いな紺のセーラー、闇に溶け込むように暗いそれの裾を揺らしながら、少女は進む―――諦めの空気を纏い、渋面を浮かべて
708 :柳瑞希『万有規約』Level_1 ◆q5DJdtF.NI [sage]:2014/05/22(木) 00:42:50.94 ID:g8WFk7dyo
>>707

「ヘイ、そこのお姉さんっ!」

それは、とぼとぼと家路を進む少女の不意をつくように背後から発せられたものだった。
彼女の落胆を吹き飛ばすように快活な、恐らくは同じ年頃だろう年若い女の声。

振り向けばそこには、丁度同じくらいの背丈をした二つ括りの少女──瑞希の姿があった。


「ちょおーっと……お話、いいかなっ?」

──現時刻を鑑みれば、学園都市に住まう生徒の大半が頭を抱える状況と言えるだろうか。

瑞希の服装は、ホットパンツに黄色のパーカーと、ごくありふれたもの──だったのだけれど。
──その肩口には"第一"、そして"風紀"の刺繍が、煌く銀糸で施された腕章が。

それを誇示するように胸元へ腕を掲げて。悪戯っ気を含んだ笑みを湛えながら。
一歩、また一歩と少女の方へと歩み寄り、「こんな時間にどうしたの?」と、
問いかけがてら顔を覗き込み、その反応を伺う瑞希。


さしずめ、"事情聴取"といった所だろうか。
ただ、今の所、瑞希の一見好意的な態度に"深夜徘徊"を咎める様子は余り見られず。
どちらかと言えば、純粋な興味の色が強い。

──空いた左腕に引っ掛けられたコンビニの袋なども、瑞希が"ゆるい"人間であると察する材料になるだろうか。


#ごめんなさい、電話応対で少し遅れてしまいました……!
709 :斎藤 烈 『水操作Level1(17)』E:特筆点無し [sagesaga]:2014/05/22(木) 01:02:23.71 ID:2FXicQYE0
>>708
「はいはい、風紀委員のオネーサン……時間ならもうばりばり余ってるからダイジョウブ」

半ばどころか境地に至った諦めと共に、振り向けばそこにいるのは声に相応しい快活な少女で
それこそ世間話だってできちゃうよと肩を竦めて見せれば、逃げる気はないと相手に伝わるだろうか
そうして苦笑して見せて、口を開けば出てくるのは言い訳―――もとい、こんな時間に出歩いている理由

「いやー、バイトがなかなか終わらなくってさ?帰るのに10時過ぎちゃうのはカクテイだったし、ゆっくりしてもいいかなーって」

接客業を経験しているだけあって、客の持ち物や雰囲気などを観察する癖はある……だがそれは、客に限ってのこと
まさか風紀委員相手にそれをしようとは考えもせず、故に緩さに気付きはしない
しかし、相手の言葉の端々や表情から伝わってくるのは好奇心……所謂"規律に厳しい風紀委員"では無さそうだな、と感じ取ることはできた


―――暗い道を背に相手取れば、烈の纏う制服はまるで保護色のようで
襟に通った幾つかの白いラインが、表情とともにぼんやりと浮き出て見えることだろう

//おきになさらず
710 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/22(木) 01:22:10.91 ID:g8WFk7dyo
>>709

「あー、わかる、わかるよソレ……辛いよね」
「学校とあわせたら、下手すりゃ社会人以上の拘束時間だもんね」

言い訳じみた供述に腕を組み、うんうん頷いては共感の意を示す瑞希。
この、瑞希という風紀委員には──どうも、規則よりも自分の裁量を優先する部分があるらしい。
一応は禁止されている筈の、午後10時以降の徘徊についても別段咎める様子は無かった。


「忙しいんだ?バイト……あむ、もっと学業の事を考えてくれって話だよね」
「一応は"学園都市"なんだから、さ」

挙句、腕に提げたコンビニの袋から某明太子味の棒菓子を取り出しては封を切り、囓りだす始末。
それでいいのか風紀委員。腕章のきらびやかな刺繍が、街灯の薄明かりを反射して力無く輝く。


「……あっ、足止めしちゃってごめんね?」
「歩きながらでもあたしは全然気にしない……っていうか、こうしてるのもあたしの都合だし、ねっ?」

遅くなったアルバイトの帰りならば、きっと、一分一秒でも早く家に着きたいだろう──と。
目の前の少女に気を遣ってそう、慌てたように付け足すのだった。
見てくれに似合わず存外小心者、あるいは気配りのできる人間らしい。
711 :斎藤 烈 『水操作Level1(17)』E:特筆点無し [sagesaga]:2014/05/22(木) 01:44:32.93 ID:2FXicQYE0
>>710

「そうなんだよねー、でも生活するためにはしかたないっていうか」
「せちがらい?世の中だよねホント」

できれば出会いたくない風紀委員だが、今日はどうやら"当たり"を引いたようで
このまま普段通りに話していけば誤魔化せそうな気がする……飽くまで気がするだけだが

某棒菓子を食べ始めた相手に薄らと笑みを浮かべながら、つらつらと出てくる言葉へ耳を傾ける
そういえば最後に何かを口にしたのは6時間程前だなと考えた瞬間、完全に忘れ去られていた空腹がその鎌首を擡げはじめて
帰ったら適当に何か作るか、残り物があったらつまんでしまおう、なんてこの場ではどうでもいい事まで考え出す始末


「そう?……じゃ、おことばに甘えちゃおうかなっ」

なんて冗談交じりに身体の向きを変えれば、進むべき方向へとゆっくり歩き出す
家路を進むその姿、烈を"普通の少女"として捉えているのならば不自然に思えるかもしれない
何故なら彼女が向かう先は開発区―――不良のうろつく、治安のあまり宜しくない地域なのだから

712 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/22(木) 02:04:50.66 ID:g8WFk7dyo
>>711

「だねぇー……奨学金もあるったって、何不自由なく暮らしていける程じゃないし」
「あ、……えっとー──、キミも食べる?」

少女と瑞希とでは事情が──恐らくは違えど、思う所は同じらしい。
ほのかに舌を刺激する、安っぽい辛味に口をすぼめつつ、また一口、棒菓子を齧る瑞希。

途中、少女の名前を呼ぼうとして互いに初対面だった事を思い出し。
普段、余り使う機会の無い二人称で相手に問いかけつつ、棒菓子を口に咥えて、
握ったコンビニの袋から、瑞希のものと同じ棒菓子を何本か、まとめて差し出す。

どうやら、袋の中には大量の駄菓子がぎっしりと詰まっているらしかった。


「……んんっ!」
「…………」「……ん?」

駄菓子で口を塞いだまま応じて、瑞希は少女の背中に続く。
この先にあるのは──開発区だったか。一生徒の家路としては、余り相応しくない。


「……家、開発区なんだ?」
「あの辺危ないから気をつけなよ?」「……何だったら、送るしねっ」

違和感に気付いた瑞希は口から棒菓子を引き抜き、おもむろに少女へ訪ねてみる。

もし、彼女が事情を偽っているのなら、"仕事"をすべきだろうか──と、考えて。
同時に、本当に家がこの先にあるというのなら、いち風紀委員として家の前まで送ろうか、とも。
尤も、やはり小心者なのだろうか、表向き少女へ伝えたのは後者だけに留まったが。
713 :斎藤 烈 『水操作Level1(17)』E:特筆点無し [sagesaga]:2014/05/22(木) 02:37:35.39 ID:2FXicQYE0
>>712
「いや、ダイジョウブ……さすがに、初対面の人から貰っちゃうのはちょっとね」
「……まぁ、確かに治安は悪いけど。いい場所なんだよ?ホラ、静かだし」

苦笑と共に善意を断り、適当に世間話を続けていく
やれ何処ぞの不良がどうだの、やれあの先生が何をしただの、瑞希からするとどうでもいい……と言うよりは殆ど通じない可能性の高い話題ばかり
そうして暫く烈に続いて歩んでいけば、行く手に見えてくるのは開発区―――の外れにある小さなアパート

小走りに、瑞希と距離をとるようにそこへ駆け寄れば、振り返って片手を上げてみせる

「……送ってくれてありがとねー、あたしの家、ここだからさ!」
「あたしは斎藤 烈って言うんだ、また今日みたいな事があったらよろしくね?」

それから暫く間をおいて付け足すのは、この近辺で不良のよく屯する場所
もしかしたら今日も居るかもね、なんて告げるが早いか、烈は手を振りながら建物の中へと入っていく
善意の言葉か、はたまた風紀委員を本当の家まで連れて行かないための知恵なのか

……もし瑞希がそれを追いかけてアパートの中へと足を踏み入れても、そこには既に少女の姿はなく
おそらくは、自分の部屋へと入ったのだろうと、烈に疑いの目を向けていなければそう思うのだろうか

―――少女が建物に入って幾ら経とうとも、新しく明かりのつく部屋など無いのだけれど

//では予告通り〆ということで、お付き合いいただきありがとうございました
//経験値はお互いに+1ですね、お疲れ様でしたー!
714 :柳瑞希『万有規約』Level_1 [sage]:2014/05/22(木) 02:58:55.99 ID:g8WFk7dyo
>>713

「……確かに」「あたしの家、商業区の近くだから……結構、うるさかったりするし」
「そう考えれば、あながち悪くもないのかも?───」

  ────────────────

帰路の途中、まるで沈黙を避けるように、瑞希は少女の言葉に応えた。
どうやら第二高校の生徒らしい彼女の話題に、しっかり共感できるものは少なかった──のだが。
好奇心旺盛な瑞希にとって、普段耳にする機会の少ない"第二"の話題は新鮮そのもので。
恐らく、瑞希と同じように感じるだろう第一高校の話題を、少女へ語っていく。

"どうでもいい"、他愛の無い世間話──決して、嫌いではなかった。


「ん、それじゃあこの辺りでっ」
「あたし、柳 瑞希!」「うんうん、この瑞希さんに任せなさいっ!」

──さて。
"斎藤の家"に辿り着き、手を振って斎藤に応じる瑞希。

まさか、斎藤が嘘をついているなどとは、露ほども思わず。
帰路の途中、短いながらも会話した事も、どうやらそれに拍車をかけているのだろう。
斎藤を信じ込んだ瑞希は、彼女が建物の中へ消えるや否や、自分の帰路を進み始める。

──途中彼女の言葉が気にかかり、人気の多い場所で姉に迎えに来て貰ったのは、決して口外すまい。


715 :海老紫 薫【芳香遣い】Rank.D(0) [sage saga]:2014/05/23(金) 23:24:50.07 ID:P5QA133+0

【天を衝くようなビル群の狭間】
【人々の雑踏や足音を縫うようにして、ゆらゆらとその頭上を這い上る煙が一条】

【見ればその主は年幾つばかりと見える女性】
【小紋に袴という奇異な格好だったが、当人は周囲の目など至って気にも留めず】
【口元から煙管の煙をぷかりぷかりと吹かすばかり】

さて、居を構えたはいいが、これからどうしたものかのう……

【首を傾げて女が立つのは、商業区の中でも特に賑わう駅前近く】
【築数年と思しきこじんまりとした高架下のワンフロア。見上げる先は“あとりえ・芳”と】
【墨痕生々しく、書かれた木の板も屋根に括られて存在を周囲に示していたが】

――ま、考えても仕方あるまい。 まずは荷物の整理が先か

【首を振る通り、ここには越して来たばかりで、開店の用意はおろか準備中の掛け札もない】
【店内は散らかっているうえに埃っぽいので、玄関は開けっ放し。煙管の灰を落とし、表通りに尻を向けて、手近な段ボールを開封し始める】
【一つ目を開けた拍子に香水瓶が一つ、箱の中から飛び出して道路へ転がっていった】


//人待ちです
716 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(05)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/23(金) 23:49:13.04 ID:eKMfabfC0
>>715
「……おとしました、よ」

ころりと足元へ転がり来た香水瓶を小さな手で拾い上げ、そちらへ見せる人影ひとつ
小さな背丈に古風な和装、髪型と履物こそ昔のものではないが、纏う雰囲気は物静かなそれ
こちらも周囲の視線は気にもしていないようで―――厳密に言うと、最早慣れてしまったようで
不躾にもふたりへ奇異の視線を送る人々は全て、視界の端で黙殺される

ゆらり揺らめく紫煙には顔を顰めることなく、静止が無ければそのまま歩を進めて準備中のアトリエ内へと
何も無いのかと残念そうに室内を見回せば、次の言葉からも、少女は"特殊な依頼"をしに来た訳ではないとわかるだろうか

「ここは、何のアトリエなんですか?」

そう尋ねて自作だろう看板へ目をやれば、"芳"が読めずに小さく首を傾げて
―――赤見内 樹は、相手がどんな人間か知らず、この場へ足を踏み入れた
717 :海老紫 薫【芳香遣い】Rank.D(0) [sage saga]:2014/05/24(土) 00:03:02.71 ID:4BvKsMG00
>>716

痛た、荷ほどきも楽じゃあないわい

【此処に在るのは殆ど裏の仕事の道具たち、表の商売に必要な物は店の裏手に山と積んであるため】
【先は長いと辛そうに腰を叩く薫の傍、ちょうど叩いていた腰のあたりで声をかけられて】
【のんびりと振り向き、大事な商売道具である其れを相手の手から受け取ろうとする】

む、ありがとう。
ここはのう、木で彫ったインテリアなどを作る処なんじゃよ

【ま、予定じゃが――と首を竦めて店先で店内を一望。電気をつけない部屋は外の光を受けて所々に影と光の縞模様を作っている】
【しゃっとブラインダを開けば明度は一足飛びに強くなって。晴れの陽光に目を細める】

お嬢ちゃん、何処かで会うたかの?

【明るいところで見れば、相手は年端もいかない幼子で】
【自分と似た和の装いにふんわりと笑みながら小首をかしげて見せる】
【あいさつ代わりのその言葉は、親近感から来るものか。或いはこの国における、その筋では有名な組織の匂いを僅かに嗅ぎ取ったのか】
【窓際の埃っぽい作業机に凭れて逆光の中で相手の返答を待つ】
718 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(05)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/24(土) 00:21:20.92 ID:uHY50yT50
>>717
「木で、ほった……じゃあ、くまとか」

きつねとか、と続けてそのようなものが次第に並ぶようになるのかと、小瓶を薫に渡しながら問う
木彫りにも種類があるのだから必ずしもそれらが並ぶ訳では無いだろうが、どうやらこの少女は木彫りと聞いてまず動物のそれを連想したらしく
続いて浮かぶのは鴨居の彫り物……いずれにせよ細かい装飾が多いもの

「いえ、しょたいめんです……たぶん」
「わたしは、赤見内 樹といいます……ええと、おてつだいしましょうか?」

何処かで会ったかと問う声にそう答えて自分の名前を告げる
"その筋"に詳しいのなら、苗字を聞けばどの世界で生きている人間か、分かるだろうか

あまり進んでいない―――と言うよりは今さっき手をつけ始めたばかりといった風な荷物へちらりと視線を投げる
逆光でよく見えない相手の顔、どこかこちらを威圧しているようなそれを受けてややたじろぎながら
―――未だに少女は、相手が誰だと気付く事なく
719 :海老紫 薫【芳香遣い】Rank.D(0) [sage saga]:2014/05/24(土) 00:44:33.48 ID:4BvKsMG00
>>718

おお、熊も狐も、兎も彫るのう
寺社彫刻の真似事も、齧る程度じゃが……

【可愛らしい感想に目じりを下げて。アトリエと名はついているが】
【大体は攻防と同形式の、顧客の注文に応じてこなすといった口調の女】
【これ以上はややこしい話になるので割愛、と軽く切り上げて】

“あかみない”――――さては、本家の御子かの
儂は海老紫 薫(えびし かおる)という。 以後よろしくの

【さては、と胸中の呟きで一人納得し、ややあって己も自己紹介】
【相手とは逆に此方は無名のいち雇われ者。木の香りの付いたてぬぐいで掌を払い、膝を曲げ目線の高さを合わせてひらひらと振ってみせる】
【無駄な恭順はしないが、これが女なりの敵意のなさを示す態度なのだろう】

そうじゃのう、折角じゃしその小瓶らを、そこいらの棚に並べてくれると助かる

【指差した先からは、相手が拾ったのと似た物が幾つも、段ボールの中から顔を覗かせて】
【隙間に緩衝剤が詰めてあるので、無数にという程ではないが、通常生活していればまず見る事はない量と種類】
【笑みを崩さぬままに、初対面であろうと厚意を間断なく利用しようとする強かさを覗かせていた】
720 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(05)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/24(土) 01:02:46.43 ID:uHY50yT50
>>719
「えびしさん、ですね……はい、わかりましたっ」

相手の名前を反芻しつつ元気良く返事をすれば早速、幾つかの小瓶を手に棚へと
やや危なっかしい手つきながらも、丁寧に慎重に扱う様は少女の内面をよく表しているようで
ことり、ことりと一つずつ置き終われば、次の瓶を求めて再び荷物へ駆け寄るだろう


「こんなに、たくさん……おしごとで使うんですか?」

普通の数ではない瓶の群れ、彫り物師には詳しくないが、こんなものは果たして使っただろうか
どうにも疑問が残るようで、不思議そうな顔をしながらも
少女は甲斐甲斐しく動き回る、胸に抱えた小瓶をかちかちと鳴らしつつ
721 :海老紫 薫【芳香遣い】Rank.D(0) [sage saga]:2014/05/24(土) 01:25:30.42 ID:4BvKsMG00
>>720

すまんな、終わればお茶くらい出すから、辛抱しておくれ

【半ば冗談のつもりが二つ返事で引き受ける少女】
【別の箱に手を掛けながら、元気の良い後ろ姿に声をかける】
【そのまま暫くお互いの作業に没頭していると、不意に上がる疑問の声】

まあ、今の時代は本業だけで喰っていけぬでのう
そこら辺は儂の趣味、嗜み事のようなものじゃ

【いいつつ取り出したのは香具箱。その中の一つ、金属の鉢のような其れには灰がたっぷり盛られており】
【ごとりと机に置けば、火の気の絶えた其処からでも僅かな香気が立ち昇るのが目に見えるよう】
【香水が明るい洋風であれば、こちらは和風の謎めいた別の顔であり】

良ければ何れか一つ、どうかの?

【お近づきの印に、と背を向けて水を汲んできた電気ケトルをコンセント穴に差しながら】
【先の香水はローズやラベンダーなど入浴剤としても有名な洋花の種類が多いのに比して】
【女は別に指差す箱の中は、桜や椿やなど木材としても多くある、和の花の銘柄が多く。それらから好きな物をあげるという】

【香水にお香、どちらも純粋な売り物ではないがゆえに、直接の販売では売れ行きは今一つ】
【だからこそこうして大量に仕入れているのはあまりメジャーではないかもしれない】
【先に述べたとおり、女にとっては別の意味の商売度御具でもあるのだが――――】
722 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(05)』E:基本装備一式 [sagesaga]:2014/05/24(土) 01:43:47.13 ID:uHY50yT50
>>721

「いえ、おかまいなく……っと」

かちゃり、棚に置こうとした瓶と瓶が触れ合って音がなる
気をつけなければ、割れ物なのだから落とせば取り返しがつかないと頭をひとふり、気持ちを引き締めて
音をたてた後はより慎重に、そおっと棚へと並べていく
そのひとつひとつ、よくよく見てみれば整然としていて


「しゅみ、ですか……あ、じゃあ」

散々悩んだ末、桜を、と銘柄を指さしてにこり笑えば
香水だけでなくお香まで扱うのだから、相当熱心な嗜みなのだろうなとひとり考える
まさか裏の仕事で使っているなんて、予想もしなくて

本家筋の子と言えどもまだまだ幼い魔術師は、果たしてどのような香りがするのかと期待に胸を膨らまして薫の動向を見る
723 :海老紫 薫【芳香遣い】Rank.D(0) [sage saga]:2014/05/24(土) 02:16:45.26 ID:4BvKsMG00
>>722

おっと、落とすでないぞ。 瓶は割れやすいでのう

【先程自分の失敗を棚に上げて軽く注意】
【体躯にそぐわぬ慎重な手つきにくすりと笑って、カップの準備をし始める】

ほう、桜か。 儂と好みが一緒じゃの

【お茶の菓子の準備をして、盆を抱えて戻れば選ばれたのはお香が一種】
【太めの線香のようなものが幾つか束ねられた形状。盆を置き、それを和紙で手早く包んで輪ゴムで留めて相手に差し出す】
【通常のお香として使うのは勿論、魔力を込めれば催眠効果も齎す特性がある】
【それを見破れるのは実際に使える魔術師くらいであろうが】

火の扱いには気をつけいよ。 怪我をすれば取り返しがつかんでな

【渡す前にぴんと指を立ててそう言い含めるだろう】
【尤もそれ以前に、組織の高位者に対し店の手伝いをさせている時点で問題なのであるけれど】

さぁて樹嬢、お手伝いご苦労様じゃった。 お茶が入ったで、ここまでにしようか

【ぽんぽんと手を叩いて、テーブルに着くよう、在り合わせのパイプ椅子しかないが一つ引いて着席を促す女】
【普段は独りの時は香り付けに色々混合するのだが、今回は用意が足りずストレートの紅茶である】
【相手が同意するなら、そのまま午後のティータイムと洒落込むであろう。そうでないなら戸口まで見送って】

【いずれにせよ、薫の開店一日目は、屈託のない独りの少女の声と共に始まりを告げたのであった――――】


//では、時間となりましたので、自分の方はこれで〆とさせていただきたく……
//絡みありがとうございました! 短くなってすみません、また絡んで頂ければ幸いです!
724 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(05)』E:基本装備一式 [sage]:2014/05/24(土) 03:59:03.97 ID:uHY50yT50
>>723
725 :赤見内 樹 『赤之式折術RankD(05)』E:基本装備一式 [sage]:2014/05/24(土) 07:41:58.54 ID:uHY50yT50
>>723

「……はい、きをつけますっ」

そういいながら棚に置くのは、どうやらひとつの箱の最後の瓶で
ペースは遅いがどれもきちんと整頓されて棚に並んでいる、そこに漸く最後のそれがことり、置かれた
そこに掛けられる、一服しようかとの声に

「わかりました、では、このあたりで」

きりのいいタイミング、更には向こうが香の準備を終わっている事もあり、素直に言葉を聞き入れてぱたぱたと駆け寄る
渡される際に掛けられる注意には、真剣な顔でこくこくと何度も頷いて
割れ物を扱うような手つきでそっと受け取れば、鞄の中へ、折れないように場所を考えながら仕舞い込む


「ありがとう、ございます……いただきます」

普段あまり飲むことのない紅茶の香りに顔を綻ばせ、椅子を引かれればそれに従いおとなしく座る
カップを覗き込めば、紅茶の名の通りの紅い水面が差し込む光できらり輝いて
それと全く同じように目を輝かせながら、年相応の動作で少女は午後のティータイムに加わる
……大切そうに、嬉しそうにそっと鞄に触れながら

受け取った香を楽しむのはまた、別の話―――


//遅くなりましたがお疲れ様でした、ありがとうございました
//こちらこそ、また機会があれば是非絡みましょう!
726 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/28(水) 23:07:34.86 ID:KMNUebqY0
>>マクスウェルさん
最後のロールから一週間ほど経過しましたし、これ以上はお互い拘束し続けるのも心苦しいので
勝手ながら先のロールは一旦終了とさせていただきますね
またお時間の出来た時にもお返事いただければ幸いです!



【開発予定区の、ある建物】
【機材などを運び入れるまでには至らず、むき出しのコンクリートのままで放置された3階建てのビル】
【扉もなく、内外に足場も組んだままの底は、日も傾くと一層寂寥感を覚える光景と化す】

最近は、日没が大分伸びましたね

【こつこつと、無骨な作業現場に似合わぬ軽い靴音が一つ】
【照明もない薄暗い中を歩くのは、帽子を被った風紀委員が独りだけ】
【自身の周りに銀色の球体を一つ浮かせている。顔に仕事の緊張感が見えないのは、能力の訓練にでも訪れたのだろうか】
【一回の真ん中あたりに立ち、指を一つ振って。鉄球を柱に当てると、鐘を衝いたような重低音が辺りに響いた】
727 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/28(水) 23:25:36.18 ID:ax6r20cU0
>>726
鈍重な音に引き寄せられたのだろうか、暫くするとじゃり、と地面を踏みしめる音
振り返ればそこには、こんな光景が広がっている

「はろーはろー、風紀委員さん?」

お仕事中に失礼、なんて洒落がこれっぽっちも効いていない冗句をひとつ、敬礼を真似て額に片手を翳して
日没間近の、昔はたしか逢魔が時などと恐れられた時間帯……そんな中で緒里谷に声を掛けるのは、"魔"とは遠い場所に立っているような、明るい少女
これからやってくる夜の闇で染めたような紺のセーラーを一式、その首元には銀の小物がぶら下がり
にいっと笑って近づくことが許されたならば、そのままするりとそちらへ歩み寄るだろう

「こんなところでどうしたのさ……お仕事にしちゃ、いつもと時間が違うみたいだけど?」

そう、いつもならばこの周辺、風紀委員を見かけることは少なかった筈で
魔術師探しの帰り道、安心して通りかかって見ればこの有様……しかし何故ここにいるのかが気になってしまうのは、少女の性か
こうして声を掛けたのだ、果たして相手からの返答はどのようなものなのだろうか―――
728 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/28(水) 23:37:27.92 ID:KMNUebqY0
>>727

【不意をつく声。一瞬身を固くするが、振り返った先にいたのは至って普通の人物というか】
【さながら日向を歩くような明るさに、無意識ながら目を細めて】
【斜かい目で相手を観察する様子は、必ずしも有効的な態度ではない】

……能力の訓練に、立ち寄っただけです

【しかし依織といえど、流石に一見しての一般人に対しては邪険に扱うまではしない】
【ぶっきらぼうではあるが一応素直に、己の目的を簡潔に】

ここならば人目には、付きにくいので

【くいと指を曲げると、鉄球はその掌へふわりと吸い寄せられる】
【それを見つめる顔、銀の球面に映る表情は、悪戯を見つけられた子供のようにばつが悪そうで】
【なにか違反を働いた訳ではないのだが、単に対人が苦手なだけか】

貴女こそ何故、こんなところへ?

【風紀委員の性か、それを思い出したように、じろりと胡乱気な瞳で問い返す】
729 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/28(水) 23:59:18.41 ID:ax6r20cU0
>>728
「能力の練習かー、確かにこの辺りなら人が少ないし……あたしもしなきゃなんだけどね」

敬礼の真似事から一転、やる気はあるけど時間が……なんて頭を抱えながら小さくぼやいて
そんなこんなで歩み寄れば、ふわふわと宙を動く鉄球を目で追う
その表面、ぐにゃりと歪んで映る世界には、法則に逆らわず少女の顔も同じく歪み、曲がって映り込んでいて
絶えることなく浮かぶ笑顔もまた、鉄球の世界では一見すると正反対の、邪悪なそれに見えてしまう

「ん、あたし?あたしは……あれってなんて言えばいいんだろうね、人探しかな?」
「……まぁとりあえず、それの帰り道だねー」

胡散臭いものを見る目、とはまさしくこのことだろうか
だがそれを責めることは出来ない……この場にいて、尚且つ風紀委員に好き好んで声を掛けるなど、余程の物好きでなければしないだろう事なのだから
何と言えばいいのやら、人探しには違いないのだがその"人"の範囲が如何せん広すぎて
厳密には"魔術師と呼ばれる人"探し、しかしそれを上手く表現する言葉を少女は持ち合わせていなかった

人探しと少女は言ったが、それは風紀委員へ依頼することのできる仕事の内に含まれるのか
もし含まれないとしても、この、広く見えてその実狭い学園都市で人を探すなど、珍しいと言ってもいいだろう―――
730 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/29(木) 00:12:46.60 ID:GaoT3rop0
>>729

、そうですか

【どこか曖昧で頼りない言葉。しかしある意味適切で、確かめようのない、またはその気を起こさせない言葉で】
【風紀委員としては寄り道しないで早く帰れというのが正解なのだが、現在進行形で己がそれを不実行中とあればそれも口に出来ず】
【相手の説明に頷けばたちまち話の種は尽き。気まずい沈黙の中、ぽつりと溢した言葉】

……変わったアクセサリですね

【依織にファッション誌を読み漁る趣味は――――ないではないが、それでもさして詳しいというレベルでもなく】
【だが最初に観たとき、一瞬気を引かれたのは、相手の爽やかな印象とは異なる一つの首飾りで】
【扉側、西日が射しこむ相手は影になってよく見えないが、目を細めてその首元に視線を落とす】


//うーむご免なさい、思ったより早くに眠気が……
//自分から声をかけておきながら情けないですが、凍結or〆or破棄をお願いしたく……
//いずれにせよ明日(今日)の夜にはお返事出来ると思いますので!
731 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/29(木) 00:31:27.42 ID:pfXkHHjN0
>>730

「そうなんだよね、なかなか見つからなくってさー」

言葉のまま、魔術師はマクスウェル以降全くといっていいほどにその存在を確認できず
しかし、学園都市内に複数いる、いや、"居た"のは確実なのだ……何せ、少女の信頼する相手がそう言っていたのだから、疑いようがない
濁したままの言葉を続ければ、へらりと世間話へもっていく

そのさなか、首元のモノに話題を移されて不意に笑顔が、ほんの一瞬だが確かに固まるのが分かるだろうか


「……これ、宝物なんだよね。キレイでしょ?」

ぎこちのない笑顔のままにちゃり、と頭の横の日差しにかざせばそれはチェーンに通された指輪で
装飾されているのは夕陽越しにも確かに分かる鼈甲のような深みのある黄色、透き通った丸いそれは恐らく琥珀だろうか
夕陽を通せばビルの壁にオレンジの光がふわりと広がる、まるでステンドグラスのような柔らかい色合いに少女はそこで漸く先ほどまでの"普通"の笑顔を取り戻した


//了解です、では我儘ですが凍結でお願いしたく……!
//明日も夜でしたら時間を多少作れると思いますので、その時にまた宜しくお願いします
732 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/29(木) 21:40:03.01 ID:GaoT3rop0
>>731

【無言のまま、琥珀を通した光が二人の顔を淡く照らす】
【夕日が眩しさから、依織はぐいと帽子を目深に下げて】
【つばの影からでもよく見える、飴色の煌めきはたしかに美しいと感じられた】


……その、人探しですが

【沈黙を破り、自分で振っておきながらまたしても唐突な方向転換】
【今の表情は普通だが、一瞬の明らかな変移は見逃せず。相手は装ったというのに依織の方が変に気を気を遣ってしまう】
【しかしそれも空回りな方向なのであり】

手伝います。この辺りは治安が悪いので

【この通り人当たりは最悪だが、役職上人に接する機会はそこそこ多い依織】
【それが余計に対人で軋轢を生むのだが――それはさて置き、探索なら得意分野と】
【くしゃりと前髪を乱し、ぶっきらぼうながらそんな提案を寄越した】


//凍結ありがとうございます、お返ししておきます!
733 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/29(木) 22:31:03.61 ID:xq0FFBXUO
>>732

「あ、手伝ってくれるんだ?」
「治安のことなら、問題ないんだけど……まぁそこはおことばに甘えて、だっけ?おくとして」

ごそり、右手を伸ばして探るのは左胸の小さなポケット
同時、手から離れたチェーンは小さな音と共に首元に垂れ下がり
琥珀が身体の陰に入ったことで柔らかい光は消え、辺りには普通の夕焼け色が広がって
一体そこに何があるというのか、手を突っ込んだままうんうんと唸り始める


「じゃあ、んー……どうしようかな」

そこに仕舞われたものは、幾ら残りが複数あると言えども大切な"手掛かり"で
渡すとすれば同じく魔術師を知っている人物―――佐々見沙希が適切なのではないかと、考えていたところ
それを魔術師の事を知っているかも分からないこの目の前の風紀委員に、果たして素直に渡してしまっていいものなのだろうか、と
734 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/29(木) 22:50:15.24 ID:GaoT3rop0
>>733

この辺は不審人物の目撃情報も多いですから、単独では危険です

【現に自分もその不審者に襲われた経験もあるのだが、そこは割愛】
【無意識に制服の襟元を指でさすりながら、相手の言葉に被せるようにして無理矢理に諭す調子】
【断定的な口調は、己の経験則だけで判断を下す依織ならではのものである】

効率的に探すならその人物の外見的特徴、行動範囲、活動時間、交友関係なども併せて――――

【序でにこうした単語が出てくるのも風紀委員での経験ならでは】
【本にあるような捜査の基本を、つらつらと刑事よろしく並べ立てていくが、そのうちに眉尻と声音がじわりと下に垂れ下がり】

何か、問題でも?

【歯切れの悪い調子に首を傾げる依織】
【思えばこのような人気のない場所で人探しという矛盾に思い立ち、胸騒ぎを覚えながら】
【今回は怒りより戸惑いの方を多めに、額へ皺を寄せて上体でやや詰め寄る】
735 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/29(木) 23:09:56.26 ID:pfXkHHjN0
>>734

「あー……、なんか、ごめんね?」

こんな場所を普段から彷徨いているということは恐らくは自分も、不審人物のうちの一人なのであって
なんだか急に申し訳なくなる、勿論心の底から反省することは有りはしないが
怒涛の如く流れてくるのは言葉の濁流で、それに対する答えも知識も、少女は持ち合わせていない
結果として、烈がとれる行動は自然と限られてくる


「えっとね?人探しっていっても、こう、この人!ってワケじゃなくって」
「しかもさ、ひとつしか手掛かりがないんだよねぇ……だからさ、どうしようかなって」

あはは、と申し訳なさそうに笑いながら頬をひとかき
詰め寄られてこちらは上半身をやや反らし、どうどう、と宥めるように、恐る恐る両手を前へ
その右手、人差し指と中指に一枚の銀貨を挟んでいるのは確認できただろうか

先程胸ポケットに差し込んでいたのは右手、ならば出した後に手中にあるものは、その中にあったものということで
その事実に気づけるかどうかは、緒里谷次第だが―――?
736 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/29(木) 23:35:59.78 ID:GaoT3rop0
>>734

【どうも曖昧ではっきりしない】
【探すと決めた意志が明確なだけにそれに対する準備が拙いのはどうにも不自然】
【手がかりという奥歯に挟まったような物言いもしっくりこない】

ならば何故探そうと――――

【諌められつつもすかさずと言い返そうとした時】
【きらりと視界の隅で光る物が】


それ、は?

【見れば指の間に小さな丸い物体が】
【馴染みのある金属光沢、それを見た瞬間、無意識のうちに能力――磁力を使って引き寄せようと】
【何の変哲もない金属なら軽量に応じて引っ張れる程度の微弱なものだが】
【思わず伸ばした右手の他に磁界まで空間を侵食して、追い打ちのように問いかける】
737 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/29(木) 23:50:19.17 ID:pfXkHHjN0
>>736
引き寄せられるかと思いきや、小さなそれは少女の手から離れることはなく
……反磁性体、銀は磁力によってそちらへ向かわない

「これが、ひとつだけの手掛かりなんだよね」

厳密には、ひとつだけの"複数ある"手掛かりなのだがそこは気にしない
軽く上へ向けて投げ、難なくキャッチすると今度は掌からしっかりとそちらへ向ける
見た感じは普通の硬貨、果たしてどんな手掛かりなのかと問われればそれは少女にも答えられる代物ではなく
触ってみる?なんて無防備な事を言えるのは相手が風紀委員……相当の事で無い限りは物を奪ったりしない人間だと、思っているから


「理由はちょっと、言えないんだけど……この銀貨に寄ってくる人をさ、探してるんだ」

これでわかったかとばかりにそう言い切って、緒里谷の表情へ瞳を向ける
そこに映るのは、どんな光景なのだろうか―――
738 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/30(金) 00:21:41.85 ID:bhy9R+kW0
>>737

【宙に上げられ、そして落ちてくる円形の其れ】
【たった一つの手掛かりが二人の空間を一瞬かき回る】

、? なにかの暗喩ですか?

【それは恐らく相手の求めていた答えではなかっただろう】
【差し出されたコインを見る目と口はぽかんと、予想外の回答に不意をつかれて】
【探すではなくおびき出すような言い草は】
【まるで尋ね人が特定人物の『誰か』としてではなく、特殊な背景事情を持つ“何か”のような――――】

――どこでそれを?

【聞いただけではおまじないのように遊戯じみた限定条件】
【しかし能力以外で起こる不可思議を幾度も見て来た依織としては、そんな些細な事も大袈裟に感じられて】
【何かに気付いたように、一段低い声で短く言葉を告げる】
739 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/30(金) 00:36:06.29 ID:OdvuRjWy0
>>738

「アンユじゃなくて……そのままの意味なんだけどね」

やっぱわかりづらいよねー、なんて苦笑しながら再び硬貨をしまい込もうとする
少女自体が魔術師に関する話を、それを知らない相手――そう思っているだけなのだが――とするのは初めてで
元から"教える"という動作は酷く苦手だったがこれに関する事となるとさらに、上手く説明することができない


「どこでって……探してる人のうちのひとりに、貰ったんだけどね?」
「イガイに優しい人だったのと、見た目の感じしか覚えてないんだよね……名前も多分、ホンミョウじゃないし」

もう一回会いたいんだけどと虚空に向かってぼやいてみせれば、弱い声音は直ぐに溶けてしまって
情けのない顔でふにゃっと口角を上げて、告げるのは、頼りない情報だけ

曖昧なものを只管に探し回って早ひと月近く、そろそろ自分の捜索能力に自信が無くなってくる頃合いだった
740 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/30(金) 00:52:33.86 ID:bhy9R+kW0
>>739

【「優しい」のワードにふん、と鼻で笑い】
【続く説明にやはり、と納得を深めた顔で目を細めていく】
【そして言葉が終わる頃には、その顔は相手とは対照的に冷え切った不機嫌顔】

貴女が探している者たちは恐らく――――いや、確実に危険です

【吐き捨てるように、喉奥で唸りながら嫌悪を露わにする依織】
【それをこの場で告げても仕方がないと知りつつも、それだけは確固たる事実と言わんばかりに】
【そして前に似たような現場に出くわしただけに、些か自身はないが】

命が惜しければ、今すぐ家に帰りなさい

【今回もまた、少女は他者の事情などお構いなしに。己の独善だけで命令を告げるのであった】
741 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/30(金) 01:11:30.95 ID:OdvuRjWy0
>>740

返ってくる反応に目を見開き、息をのんでそのまま
暫くこちりと固まったあとで漸うゆるりと動きだせば、銀貨はするりと胸ポケットに帰っていって

「……そんなこと、分かってるよ」

承知の上で、自ら進んで、足を踏み入れたのだから
覚悟は未だ決まっていない、しかし魔術師と接触し、話す場をもつという決意は、それだけはしっかりと定まっている
宗次郎は追い出すなんて言うけれど、相手が複数である以上それら全てを同質とみなすことは烈には出来なくて
理由や経緯はともあれ、今この瞬間にここで暮らしているのならそれはもう、同じ街に住む、広い意味での"仲間"で
せめて一人一人の性質を、ある程度知りたかった……だからこそ、今の行動を起こしているのだ


「でもさ、もう決めちゃったし……約束しちゃったし、後戻りはできないんだよね……だから」

ごめんね?と情けない笑みを浮かべて、小さく首を傾げてみせる
帰るつもりも諦めるつもりもない、自分は自分が思うままに、信じるものを信じて進んで行くだけ


……いつの間にやら日は落ちて、夜の闇が這い寄り迫ってきていた
742 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(48) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/05/30(金) 01:29:52.20 ID:bhy9R+kW0
>>741

【はぁ、と予測していた様な諦観の態度】
【笑みに対しては帽子を上げて、一度だけはっきりと視線を交わす】
【そこに覗かせるのは、どろどろに凝り固まった澱の意志で】

……ではお好きに。
但し邪魔をすれば貴女も、排除対象とみなします

【「風紀委員として」という謳い文句を掲げなかったのは、組織内での己の立ち位置が自覚できてきたからか】
【依織個人として、この件に無関係と認識した者には協力もしないし近付かせない、そんな頑固な決意から】
【白か黒か、その二種類しか少女の頭中には存在しないようで】

――――出口はあちらです

【彼女が入ってきた方とは真逆の、己の背中側をぞんざいに指でぐいと示す】
【日も暮れて暗くなり、その表情にも影が差したのを幸いに。最早話す事はないとばかり、壁に寄って道を開けて】
【相手が出ていかねば自分が立ち去るのだろう。壁に凭れて腕を組み、二つの意味で頑なな意志を全身から放つ】

【学園都市の裏に蠢く闇を知る一人と独り。その考えは一瞬たりとも交わることなく平行線で】
【やがて時間が経てばその場からは、元通りにふっつりと人気が絶えるのであった――――】


//ではこれにて〆という事でっ
//絡みお疲れ様でした! 遅くまでお付き合い頂きありがとうございます!
743 :斎藤 烈 『水操作Level1(18)』E:微量の魔力が篭った銀貨×1(使用不可能) [sagesaga]:2014/05/30(金) 01:56:52.41 ID:OdvuRjWy0
>>742

「……何をしたらアナタの言う"邪魔"になるのかは分かんないけどさ」
「あたしはあたしが思うまま動くだけだよ……今までもこれからも、ずうっと」

深い深い水底の澱み、ちらりとそちらへ視線を向ければ不意にそれと目があって
すうっと目を細める、こんな色を覗かせる相手と会うのは初めてだった
排除対象になろうが何だろうが、一度決めた道を踏み外すつもりはない
踏み外せば最後奈落の下へ落ちていくような、そんな危険な道を少女は既に選んでしまったのだから

白と黒、その二つがあるのならば当然、中間がある筈で
それが灰色だとは限らないがしかし、二つ以外の色があるのならば、それを探すべきなのだ
極論に振り回されてばかりでは、人間は正しい道を見失ってしまう……痛い程身に沁みている、この事実


「……それじゃ、ね。風紀委員さん」

ひらりと片手を泳がせて向かうのは、示された方向で
動きやすさを重視してのスニーカー、樹脂製の靴底がザラついた床を踏みしめる音は一定の間隔をもってだんだんと遠ざかって行く
そしてそれが聞こえなくなる頃には夕焼けの余韻もすっかり消え去り、建物の中に残るのは暗い昏い闇夜だけ

––––––––

「……あげれば、良かったかなぁ」

星の浮かばない夜空、月明かりが雲越しにうすらと浮かぶだけの不気味な夜
寂しく一人佇む街灯の下、羽虫の集まるそれの光に銀貨を翳してぽつり、少女は呟いたのだった―――


//お疲れ様でした、こちらこそ遅くまで有難うございました!
744 :ソーニャ【加速神経Lv.1 (0)】 E:学生鞄 ◆jnVXyq7weY [sage]:2014/06/07(土) 21:52:46.03 ID:sQyM2msco
【とある裏路地にある古本屋】
【そこで一人の少女が本を漁っていた】

ん〜……ん〜……

【色々なタイトルのものを取り上げてはパラパラとめくり、また元に戻す】
【それをかれこれ一時間以上も続けているのだが店主の老人も何も言わない】

面白い本、ない……

【表情は変わらないが少し悲しそうな声で呟くとまた違う本棚へ】
【かと思えば店頭に並んでいるワゴンへ向かったり】

あ、そろそろ時間……?

【PDAを取り出して時刻を確認すればそろそろいい時間になっている】

帰ろうかな……でも、まだ今日の本見つかってないし……

【そんな事を呟いていた】
745 :大根 十三『蜃気楼Level2(03)』E:通常装備一式、学生鞄 [sagesaga]:2014/06/07(土) 22:15:35.59 ID:bF/nr5Mt0
>>744
「……何か、探しているのか?」

裏路地から現れ、古本屋を物色しているソーニャに唐突に声をかけるのはひとりの青年……だろうか

体格や漂う雰囲気、声色は大人に近いそれだが纏っている衣服は如何にも学生、更には不良のような裾の長い学ラン
頭部に赤いバンダナを緩く結び、右手はズボンのポケットに捻じ込まれていて、もう片手は重力に従いだらんと垂れ下がる


「探し物なら手伝おう、こんな所に遅くまで居ると不良に絡まれるからな」

不良のような格好をしたお前が何を言う、と突っ込むのは少女の自由
何にせよ青年は、店の商品を吟味し始める筈だ……少女がその行動を妨害しなければ、だが
746 :ソーニャ【加速神経Lv.1 (0)】 E:学生鞄 ◆jnVXyq7weY [sage]:2014/06/07(土) 22:24:06.58 ID:sQyM2msco
>>745
あ、えっと……

【唐突にかけられた声に一瞬驚きつつも】

でも、なにか欲しいって訳では…

【そうは言うものの既に青年は商品を吟味し始める】
【流石に他人の好意を無下にするわけにはいかないと思い隣へ立つと】

ありがとう、ございます
何か面白そうな本があったら見せてください

【礼を言いつつ自分も再び本を物色し始める】
【だが何か思い出したように青年を見れば】

私、不良って貴方みたいな見た目の人と思ってました
それに私も少しは強いんですよ?

【そんなことを口走っていた】
747 :大根 十三『蜃気楼Level2(03)』E:通常装備一式、学生鞄 [sagesaga]:2014/06/07(土) 22:45:00.32 ID:bF/nr5Mt0
>>746
「自分の買う本を探す"ついで"だけどな……何か、好きなジャンルはあるのか?」

例えば、ミステリや歴史小説のような……と幾つかジャンルを挙げながら、隣の少女をちらりと見やる
外国人ならば好きそうなものは、と考えて足取り緩やかに向かう先は外国文学書を集めた書棚
分厚いものからやや薄いライト層向けのものまで様々あるようで、古めかしいながらも色とりどりの背表紙が手に取られるのを待っていた

「これは……そうだな、限界に挑戦した結果とだけ言っておくよ」
「腕っ節にはこちらも多少の自身がある。だが何かしでかした訳じゃあないのにやり合うのは、気が進まんな」

格好のことを口にされ苦笑、だが苦々しいものではなく、彼自身は好んでいるようにも感じられるだろう
そういったことをしたいのなら他を探すといい、と、ばさり切り捨て言いながら手を伸ばすのはあまり厚さのない、掌に収まるような小ぶりの本

これなんかどうだ、ということだろうか……表紙を見れば聞いたこともないタイトルに無名の作家
それらを既に知っているのか否か、どちらにせよ中身を見ればありきたりな冒険譚だと分かるだろう
748 :ソーニャ【加速神経Lv.1 (0)】 E:学生鞄 ◆jnVXyq7weY [sage]:2014/06/07(土) 23:01:09.36 ID:sQyM2msco
>>747
そうなんですか?

【そう言いながらも探す手は休めない】
【だが差し出される本を見てそれを手に取るとパラパラとめくりながら返答する】

限界……ですか、でもそれなら軽装の方がいい気もします
それは当然です、だって力というのは守る為に振るうものですから

【そして差し出された一冊の本】
【今までと同じようにパラパラとめくっているがその手はなかなか止まらない】

……ん

【一人で頷けばその本を持ったままその場を離れる】
【よそ見をしていたのなら消えたかと見まごう素早さで】

買ってきた、今度は貴方ののさがす

【表情は変わらず無表情のままではあるが】
【どこか嬉しそうな顔でそういうのだった】
749 :大根 十三『蜃気楼Level2(03)』E:通常装備一式、学生鞄 [sagesaga]:2014/06/07(土) 23:30:31.51 ID:bF/nr5Mt0
>>748
「……ま、訳があるんだよ。色々とな」

具体的に幾つか挙げるとするならば、得物を隠したり不良に混じり易かったり……だろうか
突出した理由はないが、今のところはこの格好が一番青年の理にかなっていて
あまり気にしないでくれ、と、薄らと笑いながら手渡した本に対する反応を伺う

「その通り、無益な暴力は悪いものしか生み出さないからな」
「……だが、この街に限らないがそれを理解しない輩も、少なからず居るもんだ」

だから気をつけろと、青年は真剣な目つきで呟く
力に自信があるならば、多少の危険には対応できるのかもしれないが、ここは学園都市で
能力をもちながらそれを腐らせている者も一部存在するのだ、ただの不良と侮ることは出来ない


す、とその場を離れ会計へ向かう少女……目で追おうとして諦めて、その場に佇み戻るのを待つと

「……そうだな、じゃあ手伝って貰おうか」
「何でもいいからひとつ、適当に見繕ってくれないか? 値段やジャンルは気にしないでいい」

オススメをひとつ選んでくれ、とどこか嬉しそうな少女を見下ろす
この青年、どうやら好むジャンルは特に無い雑食型のようで
手近な書棚に軽く視線を向けながら、恐らくは少女が一冊選びだすまでのんびりと待つことだろう


//雑談での件了解しました、ではここで一旦凍結とさせて頂きますね
//再開については向こうにも書いた通りですので、宜しくお願いします
750 :ソーニャ【加速神経Lv.1 (0)】 E:学生鞄 ◆jnVXyq7weY [sage]:2014/06/08(日) 19:09:29.37 ID:gJvV4nAqo
>>749
じゃあ、理由は聞かないでおきます

【相手の事情にはあまり深入りしない、それがこの少女のスタンスで】
【無闇に探って痛い目にあう人を見たことがあるからでもあった】

そうですね……争いなんてなければ力なんていらないのに……
でも、争いの抑止の為に力がある……と、この話は関係ないですね

【力のあり方について少し語りそうになってしまったところで言葉を締める】
【能力、戦闘技術、それらを持て余す者がいるのもわかっていると言う口ぶりではあったが】

適当にですか……ん〜………

【暫くの間本棚を見つめ、いいものを探し出す】
【だが、どれをおすすめしていいのかもわからず視線だけが彷徨うが】

あ、これ……

【手に取ったのは少し前に有名になっていた日本文学の青春の物語】
【一度読んだことがあり、青年にもどうかとそれを差し出した】
751 :大根 十三『蜃気楼Level2(03)』E:通常装備一式、学生鞄 [sagesaga]:2014/06/08(日) 19:45:54.45 ID:j58OC/Pg0
>>750
「ま、大した理由じゃあないんだけどな」

そこまで深く捉える必要はないさと笑ってみせる、その表情に嘘はないと感じとれるだろうか
舐めるように本を探す少女とは対照的に、背表紙の群れの中を滑らせるように軽く視線を流す
見つける事が目的なのではなく、単に視線の先に困ったからであるのだが
周囲全体を一通り終えてしまうと手持ち無沙汰、自然とその目線が向かうのは自分にと本を選んでいる少女だった

「……そうだな、暴力のない素晴らしい世界なら良かったんだが」

少女が話をしめた後、口の中でぼそりと消えるのはそんな言葉
そうであれば、自分も風紀委員になる必要は無かったかな、なんて考えても所詮はたらればの話で
意味のないことだと頭から拭い捨てると、丁度いいタイミングで差し出される一冊の本を受け取り、中身を流し読む


「……そういえば、こういった系統の本はあまり読んだ事がなかったな……うん」

これにしよう、折角選んでくれたのだし暇を潰すには丁度いい量にも思える
青春な内容を不良もどきが読むと想像すると酷いものが浮かぶがそれはまた別として
青年は律儀に礼を言いながら会計に向かう、値札を見なかったが、果たして所持金で足りるのかどうか
気にしないでいいと言った以上、大丈夫だとは、思うのだが―――


//値段はお好きに決めてしまってください
//ネタにもなりそうですし、高くても安くても大丈夫ですので……!
752 :ソーニャ【加速神経Lv.1 (0)】 E:学生鞄 ◆jnVXyq7weY [sage]:2014/06/08(日) 20:17:41.33 ID:gJvV4nAqo
>>751
……なんですか?

【青年の視線に気付いてふと顔を上げる】
【見事なまでに視線が重なるが特に表情の変化は見られない】
【不快だからというわけではなく純粋に気になったから顔を向けただけのようだ】

でも、それは無理なんですよね……だって、自然の摂理ですから

【結局は理想論、だからこそ求めてしまう】
【わかっているからこそ辛いものがあると少女は言ってみせる】

あ……

【青年に本を渡してから思い出す、その本はそれなりの値段だったということを】
【もう数冊残っていたので確認するがそこまで値ははっていなかった】

ほっ…まあ千円くらいなら大丈夫ですよね

【ポツリと呟き青年の背を見ているが果たして】
753 :大根 十三『蜃気楼Level2(03)』E:通常装備一式、学生鞄 [sagesaga]:2014/06/08(日) 20:37:06.31 ID:j58OC/Pg0
>>752
「……いや、名前も知らない相手とこうやって話すのは久しぶりでな」

立場上、放課後に声を掛けるとするとその辺りに駄弁っている不良が殆どで
早く帰るよう諌めたり、時には力に任せ腕を振るったり……何れにせよ、こうして普通に会話することはあまりなく
なんだかとても新鮮に感じられて、会計に向かいながらついつい口角が上がってしまう


そうして老人に本を差し出し、ここに来て漸く値札を確認
催促するように差し出された老人の手に辟易しながら鞄に右手を伸ばす
そこにつけられたメリケンサック、果たして少女には見えるのか

「……なかなかに値が張るな」

だがまあなんとかなるか、難しそうな顔つきで財布を取り出す
運のいい事に今日は金をおろしたばかりで、中身は潤って……はいないが何とか足りそうだった
やや年季の入った千円札を二枚取り出し、老人に差し出せば釣り銭幾つかをじゃらりと受け取る
几帳面に小銭を種類分けして財布にしまいながら、買ったばかりの本を小脇に少女の元へ戻るだろう
その時には既に、右手は元の場所に戻ってしまっているが―――
754 :ソーニャ【加速神経Lv.1 (0)】 E:学生鞄 ◆jnVXyq7weY [sage]:2014/06/08(日) 20:45:21.70 ID:gJvV4nAqo
>>753
そういえば自己紹介がまだでしたね
私はソフィア・イリイチ・スターリナ第二学園所属の留学生です
先生方やクラスメイトからはソーニャって呼ばれてます

【青年が口角を上げたのに釣られ少し微笑みながら自己紹介をする】
【かすかではあったが珍しく表情が変わり、会釈する】

……………

【だが青年がカバンに伸ばした右手、そこにつけているものを見れば若干表情が硬くなり】

(何のためでしょう?私危害を加えるため、ではないでしょうし……)
(不良とかに対する自衛戦闘目的、と見るべきでしょうね。常に付けているのは褒められませんけど)

【そんなことを思案しているが気付けば青年は自分の前に】

値段、大丈夫でしたか?

【不穏なことを考えていたと思われたくなく即座に言葉を返すがどう受け止められるだろうか】
755 :大根 十三『蜃気楼Level2(03)』E:通常装備一式、学生鞄 [sagesaga]:2014/06/08(日) 21:23:57.29 ID:j58OC/Pg0
>>754
「宜しくな……俺は大根 十三、第一学園高等部所属の風紀委員だ」
「ダイコンなり何なり、好きに呼んでくれて構わない……どうかしたか?」

風紀委員、学園都市の風紀をまもるために学生によって結成された、この都市独自の自治組織だ
ダイコンと書いてオオネと読む、珍しいようなそうでないような何とも言えない苗字の青年は、やや心配そうにそちらへ目を向ける
どうやら右手の得物を見られた事には気付いていないようで、元通り捻じ込まれたその手はぴくりとも動かず


「……ま、こんな時間だからな。家の近くまで送ろうか?」

勿論、嫌でなければだが……なんて、遠慮がちに付け加えて
財布と共に購入した本を器用に片手で鞄に仕舞って、もう用の無くなった店を出ようと足を進める
それについて行くか行かないかは、少女の自由だが―――?
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/08(火) 02:49:37.06 ID:0JWiq7zM0
凄いね、もうここ息してないんやね
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/08(火) 10:51:56.62 ID:skjaXE5ao
経験値のせいでキャラに対する重みが強すぎるからね仕方ないね
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/08(火) 12:20:20.40 ID:5m0qAKJRO
世界観は好みやったんやけどなあ
759 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/17(木) 00:55:37.73 ID:UMW/LEJYo
「うー、あっちー……」

蝉の鳴き声が、夏本番の知らせがそろそろ聞こえ始めるであろう、聞こえなくても幻聴で聞こえてきそうな暑い時期。
本当にうだるような暑さ、そして湿気の多さでまさに蒸し風呂状態。こまめに水分を取らねば熱中症になってしまう。

そして、この真っ昼間の公園には休みだというのに人が少ない。
さすがにこの暑さでは外に出る気力すら沸かないか、元気で遊ぶ子供達で賑わう様子など見る影もなく。
彼はそういった物好きに入るのであろうか、赤いTシャツに短パン姿。
白い肌も何だか焼けてきそう、額や首筋からは汗が流れ落ちてきてはそれを左手のハンカチで拭い。

「でもこういう暑い日のアイスって格別だなぁ…」

右手にはソフトクリームを持っていて、それをかぶりつくように口へと入れる。
心地よい甘さと冷たさが喉を通り、体の芯から冷えていく感覚。これが良いのだ。

「でも、あっつい………」

それでもジリジリと照りつける太陽は、容赦なく体温を上げて。
ぐったりとした表情でソフトクリームを貪る紅であった。
760 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/29(火) 23:43:17.75 ID:UlN1ieZvo
/あげときます
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/07/30(水) 00:07:41.81 ID:wayFoy44O
キャラクター設定ってこのスレに書き込むんですか?
762 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/30(水) 00:17:01.49 ID:oqOcxS6Oo
>>761
/新規さんはまずhttp://jbbs.shitaraba.net/internet/20492/へどうぞ!
/まずは査定スレの方で設定を書き込んでください!
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/30(水) 01:55:10.29 ID:wayFoy44O
>>762
ありがとうございます!
764 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/30(水) 02:40:22.60 ID:oqOcxS6Oo
/あげです
/新規さん、是非来ていただければ嬉しいです
765 :九頭龍 渚 【固有加速-Level2】E:学ラン [sage]:2014/07/30(水) 09:52:10.73 ID:rnLV42S/0
>>759
──公園内に、一人の少女居たり。
その少女の名は、九頭龍 渚という。
凄まじい猛暑のこの夏に似合ったボーイッシュな髪型…………
…なのだが、身につけた学ランと額の紅い鉢巻が暑苦しさを纏い、台無しにしている。
何故彼女は暑い中、白昼堂々公園内を彷徨って居るのか。其れは至極単純に自らの「能力」の鍛錬の為である。

「……ふぃ〜〜〜。あっちィなこんちくしょー。」

額の汗を手で拭いながらも「能力」の鍛錬を始めようとする彼女の能力名は「固有加速(インヒアレントアクセル)」。Levelは2。
自らの固有時間軸を速めることで強制的に自らの行動速度を速める能力だが、
その「速める」が強引な動作の為、能力者である彼女自身にかかる負荷は通常の能力より少し大きい。
其れを補う為に彼女はこの公園に毎日通い続けて居る。広い場所は鍛錬の場所に最適だ……非常に暑いのが唯一の欠点だが。


───数十分後。
汗を滝の様流し、身体を濡らした九頭龍 渚の姿が其処にはあった。
フラフラ、と公園内にある筈のベンチを探し、彷徨って。
漸くで見つけたベンチには先客が。其れも、美味しそうにソフトクリームを右手に持ち、食しているではないか。
螺旋状の美しいフォルムをした其れは、紅という少年の口に吸い込まれていく。


「────……美味そうなもの、食ってんなぁ。」

──ベンチに腰掛けて数秒後。
九頭龍 渚は話し掛ける。否、話し掛けてしまったのだ。
九頭龍 渚が初対面の相手ながらもその人物に向けるのは、「羨ましい」という感情だけが綺麗に印刷された黒い眼。
そう言った後もソフトクリームを時折チラっ、チラっと見てみる九頭龍だった。

//こんにちは!お久しぶりです。
//状況から察して勝手にベンチに座らせてしまいましたが大丈夫でしょうか?
//久しぶりなので遅レスになることかと思いますがよろしくお願いします
766 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:特筆事項無し [sage]:2014/07/30(水) 10:39:34.05 ID:wayFoy44O
>>759
「がーりがーりーくんがーりがーりーくんふぁんひはんふいーふーん」

歌いながらものを食べる、しかも歩きながら。マナー違反を優に通り越し、見ようによっては先鋭的とすら錯覚させる動作をする少女が一人。
休日のため、制服ではなく二三まわりは大きかろうサイズのTシャツ、それに殆ど隠れてしまっているハーフパンツに紐を緩めたスニーカーといった格好だが、仕草といいファッションセンスといい彼女を第一学園の生徒と推測するものは唯の一人もいないだろう。

「あ、たれてる!アイスたれてるよ!親指のとこ!」

小さめのコンビニ袋を片手に、一息つこうと木陰に入った障子まなこは、そのすぐ近くにいた男に声をかけた。妙に馴れ馴れしい声であった。
767 :九頭龍 渚 【固有加速-Level2】E:学ラン [sage]:2014/07/30(水) 11:05:51.62 ID:rnLV42S/0
//おっと被ってしまいましたね
//ここは三人同時ロールにします?
三人が厳しければ新規さんですし私がひきますよ
768 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:特筆事項無し [sage]:2014/07/30(水) 11:38:39.56 ID:wayFoy44O
>>767
//すみません、ロール書くのに夢中で確認怠ってました…
//お二人が宜しければ三人で、難しければ私が抜けます。お気遣いありがとうございます。
769 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/07/30(水) 11:44:56.81 ID:rnLV42S/0
>>768
//いえいえ、大丈夫ですよ
//私は大丈夫ですので、紅さんの反応を待ちましょうか

770 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 [sage]:2014/07/30(水) 11:55:23.63 ID:Q1DkgHsXO
/自分は3人でも大丈夫ですよー
/ただお返しできるのはもう少し後になりそうです…
771 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/07/30(水) 11:57:36.95 ID:rnLV42S/0
>>770
//了解です
772 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/30(水) 23:04:44.64 ID:oqOcxS6Oo
>>765
「ん、そりゃあ美味いよ。だってソフトクリームだもん」
「………って、あれ?誰?」

隣に座り、話しかけてきた少女に当たり前のように返答する。
返答した後で、それが知らない人だと気づいた。
見ればその少女は先ほどからチラチラと羨ましそうに恨めしそうにこちらを見ているではないか。
しかも、滝のような汗を流しながら。
そこで、紅は不意にこう切り出す。

「ソフトクリーム、おごろうか?」

と。さすがに食べかけを渡すのは衛生的に気が引けた。
少女が望めば、懐からソフトクリーム代を取り出すだろう。

>>766
と、少女の方に気を向けていたらさらに別の声。
良く言えば快活な、悪く言えば馴れ馴れしいもう一人の少女の声。
親指の方に目を向ければ、確かに溶けたソフトクリームが親指に垂れていた。

「うわっ、とっとと食わないと!」

紅はそれを見て、食べるスピードを早める。
最後の方はスコーンごと一気に口の中に収めてしまった。

/遅れて申し訳ありません!
773 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 :2014/07/31(木) 00:19:30.40 ID:iDU9a3R90
>>772>>766
「だろうなぁ…その美しい螺旋状の造形…暑さの中煌めく純白のボディ……。」

「──…っと悪い。
私は九頭龍……、九頭龍 渚。見てわかるとーり、第二学園の…中等部三年所属だ。」

紅の横に腰掛けたのは学ラン姿のいかにも暑苦しそうな少女。
腰掛けたまま、尚もソフトクリームを羨ましそうに見つめ、評論家のように批評ふる彼女はどうやら第二学園の中等部所属らしい。───まあ、第二学園ということは彼女の服装をみればわかるだろう。
と名乗った後で。紅の口から衝撃の言葉が発せられる。
─────「奢ってあげようか?」


「……いや……いや…いやいやいや!!
べ、別にそんなもん欲しくないからな!勘違いすんなよ⁉………」


可愛さの欠片も無い男口調から発せられるのは所謂“ツンデレ”のようなセリフ。使い所と使う人物が間違えて居る気がするが、この場合気にしては負けである。
唇に人差し指を当てて考えてみる。断りながらも地味に困惑する少女……。

(流石に奢って貰うのは……いやぁ……でも人の善意には甘えるべき……?…ぁ……あァァァァァァァァァァッ!!)

暫くして、少女の眼は再びソフトクリームに向けられ、何故か眼はソフトクリームの螺旋のようにグルグルと回っていて。
……人々はこれを「迷い」または「混乱」という。

「────……一口でいいからッ!!」

パンッ、と渇いた音が公園に響く。
其れは九頭龍 渚という一人の少女が苦渋の決断の末に眼を潤ませながら、顔面の前で両手を叩き合わせた音だった。
黒く、潤んだ少女の眼が紅をみつめている。
残念ながら、後に現れた少女「障子まなこ」には気づいていない様子。
真剣さと混乱故に。

774 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 Exp.1 [sage]:2014/07/31(木) 01:00:37.81 ID:N3TCV6QuO
>>772

アイスの融解と格闘する紅に負けじと、バータイプのアイスキャンディを囓り囓りする。むせ返るような外気と、無計画に食べ進めたのもあって途中、アイスは棒にしがみつく力を失いボトリと地に落ちる。だらしなく潰れ、次第に砂利と混ざる様子をみて障子まなこはとても三秒ルールが適応され得る状況ではないと悟り、小さく「あー」と嘆いた。

「アイスと言えば夏だけど、夏ってアイス食べるの一番難しい季節だよねえ」

>>773
眼中に無い、というよりそもそも視界に自分が入っていないのだろうか。
こちらに一瞥も寄越さずアイスクリームをそれこそ溶かすような熱い眼差しで見つめている人物をみて障子まなこはそう考える。
コンビニ袋には、男が食べていた銘柄のアイスは無いが、代替できる物はある。差し上げようか、いや待て。これだけ近くにいる人間に気付かない程だ。
よっぽどあの銘柄のアイスクリーム信者か、或いはあの男に強い好意を寄せている可能性もある。提案するのは、こちらに気づいてからでも遅くない。

「うわっ、探知能力高っ!蟻ちゃんすご!」
ふと見た足元に、先程落としたガリガリ君へと行進を進める蟻をみつけしゃがみこむ。気づくまで蟻ちゃんみていよう、そう心で呟いて。
775 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/31(木) 01:23:18.29 ID:GcZojzpKo
>>773
「九頭竜ちゃん、ね」
「俺は紅 烈人。第一学園の高等部1年だよ、よろしく」

能力的な意味でも、ある意味九頭竜と同じく暑苦しい紅。
人懐っこい、馴れ馴れしそうな笑顔を向けて邂逅の挨拶。
何やら先ほどからソフトクリームについて評論家のよう批評しているが――よほど、欲しいのだろうか。

そして混乱、困惑しながら迷う。ソフトクリームのように思考が螺旋しているようだ。
最終的な結論は―――ちょうど、紅が最後の一口を放り込んだところで出された。かなりタイミングとしては最悪である。

「あー…タイミング悪いな…」
「良いよ、奢ってあげるから。あのままあげたら間接キスになっちゃうし」

世の中には間接キスを気にしない人間がいるかもしれないが、紅は大いに気にするタイプ。
尤も食べ終わってしまった今となっては奢る以外の選択肢はないのだが。
紅は立ち上がり、有無を言わさずに近くのアイスクリーム店へ赴く。絶対に奢るつもりらしい。

>>774
「ありゃ…もったいない…」

アイスが落ちるのを一緒に見届けてしまい、「ドンマイ」と少女に言う。

「まあね、とっとと食べないと溶けるし」

立ち上がると同時に、紅は「君もソフトクリーム食べる?」としゃがみ込んで蟻を眺める少女に問いかけてみる。
同意したのならばそのまま一緒にソフトクリーム店へと赴くだろう。
776 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/07/31(木) 08:14:01.01 ID:iDU9a3R90
>>775
「高等部一年って事は、私の先輩にあたるな!よろしく、紅先輩!」

暑苦しい装いの癖して、九頭龍は女性らしい、爽やかな笑顔を浮かべながら応答する。男っぽい、などと普段から馬鹿にされる九頭龍だが、まあ少女らしいところもあるようで。
───まず根本的な話、九頭龍は馬鹿にされるのなど何も感じていない様なのだが。


──時は移り、顔面前両手合わせの場面へ。


パクッ、と最期のソフトクリームが紅の口に吸い込まれていく。グルグルと渦を巻いていた九頭龍の眼が、其れと同時に元の黒眼に戻った……要は目が覚めた。
九頭龍は間接キスなどは気にしない人間……これも男っぽいだとか馬鹿にされる要因のひとつだが。
無理な願いだとはわかっていたが、九頭龍は少しばかししょんぼりしてみせる。

「なっ…あっ!!ちょっと、先輩⁉」

──その数秒後に行われる紅の予想外の行動。九頭龍が返答する間もなく駆けていった紅を追いかけようとするが……。
ベンチから立ち上がる………、、、其処で漸く、ある人物の存在に気付いたのだった。


>>774
「蟻…ちゃん?」

───残念ながら。
九頭龍がその男とソフトクリームに視線を送り続けているのは「好意を寄せている」だとか「その銘柄の信者である」だとかそんな理由ではない。
“ただ其処に見つけたソフトクリームがとてつもなく美味そうに見えた“それだけ。
声の通りに足元に視線を落とし、暫く蟻の仕事の様子を眺めた後に顔を上げる。
其処にあったのは見知らぬ顔だった。
九頭龍は口を開き、尋ねてみる。


「あなたは?」
777 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.2 [sage]:2014/07/31(木) 09:04:31.56 ID:N3TCV6QuO
>>775 >>776

「えっ、わたしも?やった、ありがとー」
嬉々とした表情で礼を言う。
せっかくの厚意だ。買ったものがまだあるにはあるが、ここは甘えておこう。最悪、ベンチ横のゴミ箱にでも放っておけば蟻達が美味しく頂いてくれる筈だ。きっと無駄にはなるまい。

「障子まなこっていいます。ダイニの高等部一年だよーよろしくー」

立ち上がり、アイスの落ちた場所を跨ぐ。万一にも蟻を踏まないように保険をかけた大きな一歩であったため、少し屈伸運動のようになってよろけるが直ぐに次の一歩を繰り出しバランスをとる。

「あーまってまってー」
先行する二人を小走りで追う。その手には既にコンビニ袋は無い。
778 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/31(木) 20:25:27.06 ID:GcZojzpKo
>>776>>777
「そっちは障子ちゃんか、よろしくね」

二人とも明るい子だな、と思った。
元気なのが一番だし、紅はこういった人が好きである。
そして自分も、元気を失わずに明るく生きていたいなと、そうも思うのであった。

――――――場面転換

着いたのは公園のすぐ傍にあった、普通のソフトクリーム露店。
味はバニラとチョコレートの二種類。季節問わず好評な事からかなりの人気を誇るらしい。
その証拠に、今も数人が並んでいる。

「んーと…二人共どっちの味が良い?」

どちらの味にするかを問いかける。どちらが良いかを聞いたらすぐさま紅は列に入る。
しばらくの後、希望の味を持って戻ってくるだろう。
779 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/07/31(木) 20:44:36.44 ID:iDU9a3R90
>>777
「これは…私も奢ってもらうべき…なのか?」

障子まなこ、と名乗った少女はどうやら紅に奢ってもらうらしい。自分も乗じて紅の言葉に甘えるべきなのか、迷いが生じる。
──と、ここで。自らの名を名乗っていない事に気付く。
学ラン姿の少女は口を開き、自らの立場と名前を名乗る。

「第二の中等部三年の九頭龍 渚です。はじめまして障子先輩」

思い返してみれば、この都市での自分の知り合いは何故か先輩が多い気がする。
障子まなこ先輩もその一人に加わる事になるのだが。
障子は紅と違い、第二学園所属との事。つまり、九頭龍と障子は同学園の先輩後輩の関係に当たる。

>>778
「……ソフトクリームに負けた。」

───結局のところ。
自身の心に沸き起こる誘惑に敗北し、露店へ赴く紅に付いて来てしまった。
しょうがない。夏の日差しが照り付ける中で味わうソフトクリームは口では語れない程、美味、そして至高なのだ。


「私は……バニラかな……。って先輩、本当に良いんですか?」

選んでおいて今更ながら、九頭龍は丁寧に敬語で紅に確認をとる。
同じ学園に属していないとはいえ、先輩に当たる上に、今日出会ったばかりなのに…。

780 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.2Exp.2 [sage]:2014/07/31(木) 21:47:38.13 ID:N3TCV6QuO
>>778 >>779

「これはこれはご丁寧に、九頭龍後輩!呼び方は渚ちゃんでいいかな?烈人くんは烈人くんでおっけー?」

最近まで先輩面を表情の一種だと思いこんでいた障子にとって、後輩と呼べる存在の出現は並のことではない。事実、彼女は浮き足立っていた。学園直属の後輩とあっては尚更である。
身の振り方は慎重に選ばなければ。チョコレート?いやあえて王道のバニラをいくことでさらなる先輩感……

「チ、バ、チョコレート!が、いい」
781 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1Exp.2 [sage]:2014/07/31(木) 21:53:29.83 ID:N3TCV6QuO
//すみません、レベル表記ミスです。レベル1です。
782 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/07/31(木) 22:13:18.38 ID:GcZojzpKo
>>779>>780
「九頭竜ちゃんはバニラで、障子ちゃんはチョコか。了解」
「うん、もちろん。遠慮しないでくれって」

二人の希望を聞き、九頭竜の確認に笑顔で「もちろん」と答える。
その後、「それじゃあ」と言って列に並んでいく。その顔はどこか楽しげに見えた。

――――――しばらくして

「お待たせ!二人共暑い中待たせてごめんよ」

両手にチョコとバニラのアイスを持った紅は九頭竜にバニラを、障子にチョコを渡す。
やはり笑顔で、ジリジリと照りつける太陽に屈する事はなく。

後輩と同学年の子と過ごす日常。
たまには、こんなのもありかもしれない。
783 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/07/31(木) 23:34:49.07 ID:iDU9a3R90
>>780
「渚ちゃん……ちゃん付けで呼ばれるの久しぶりですね…ありがとうございます障子先輩!」

ニカッと白い歯を見せて、爽やかな笑みを浮かべるのは、九頭龍後輩である。
後輩、という概念に慣れない障子に対して、先輩とのコミュニケーション経験豊富な九頭龍であった。

「……先輩、迷ってます?」

奢ってもらうか奢ってもらわないかで途轍もない「誘惑」と「自我」の戦争を自らの内で繰り広げていた九頭龍とは打って変わって、
障子はどうやら別の戦争を繰り広げている模様。バニラとチョコレートの戦争はどうやらチョコレートに軍配が上がったようだが。

>>782
「じゃ…じゃあ…お言葉に甘えて…。」

楽しげに微笑む紅の言葉を聞き、九頭龍も顔に笑みを浮かべながら返答。
紅と同じように彼女もまた、たまには、こういった一日があってもいいなぁ、と心の内で思う。

───数分後、紅の手にあったのは十分程前に眼に映した「白き螺旋状の宝石」其の物だった……。

「……よっしゃ!先輩、ありがとー!
…………んん〜〜………うまい!!」

其れを見た彼女は。
先ず奢ってくれた先輩に、敬語を忘れての感謝の礼。そして其処から繰り出されるのは、ソフトクリーム受け取りからの一瞬の頬張り。
九頭龍の小さな口に吸い込まれた「白き螺旋状の宝石」なるソフトクリームは、彼女に程良い甘さと、身体を冷やす冷涼の快感を齎した。
其れから彼女は二分にも満たない内に、そのバニラソフトクリームを平らげたのだった。
784 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1Exp.3 [sage]:2014/08/01(金) 01:09:31.43 ID:MDpSGVZ8O
>>782 >>783

「いやあ、こういう二択ってさ。苦手なんだよねえ。イエス・ノーなら早いんだけど」

はい迷っています、といえば十分答えたり得るのだが、如何せん先輩歴の無さが障子の唇を潤わせる。意味深なことを言っているようで、そこに内容は殆どない。戯言もいいところである。

「いえー、さんきゅー」
再三、紅に礼をいってアイスクリームを受け取る。舌で掬った一口は直ぐに喉奥に消え、あとには心地よい甘さとチョコの風味がひろがる。
この煮えるような暑ささえなければ申し分ないと思う反面、暑さがなければこの清々しさが半減される矛盾。
障子は灼熱の元凶である太陽へ目を向ける。能力の恩恵で眩しさは一切感じない。尤も目に熱が篭るような不快感があり、長時間みようとしたことはないが、今度は不思議と目を逸らす気が起こらなかった。
この二人も能力を抱えて、或いは無能力者として思うところがあるのだろうか。そんな疑問がふとよぎる。気づけばアイスの量はコーンを下回っていた。
785 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/08/01(金) 04:04:39.53 ID:xOOK87dAo
>>783>>784
「どういたしまして、喜んでもらえて俺も嬉しいよ」

良かった良かった、と顔を綻ばせながら二人がアイスを食べている様子を眺める。
ゆったりと時間は過ぎていき、とても穏やかな風が全員の頬を撫でる。
当然風と言ってもジメジメとした、生温いものでそこには爽やかさの欠片も感じられない。
もちろん太陽が突然隠れる、なんて事はなくジリジリと日照は続いていく。

だが、こんな時間を過ごせるのもひとえにこの暑さのお陰かもしれないとも紅は思う。
そう考えたら、今だけでもこの暑さに感謝出来るかもしれない。

などという思考に思いを馳せていたら、二人は物凄い速さでアイスを食べていくのが目に留まった。

「あはは、二人共速いな…」

よほど暑かったのだろうか、頭がズキズキしたりはしないだろうか、と思いつつも苦笑いしながらその様子を眺める。
786 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/08/01(金) 08:32:37.40 ID:yVaNedaR0
>>784>>785
「そーなんですか?私は、チョコとバニラの二択なら間違いなくバニラだなぁ」

と、あまり障子の言葉の意味を捉えられていないような返答をする九頭龍。
この時点で彼女のバニラソフトクリームは彼女の腹の中にあり。早食いである。

三人を容赦無く照り付ける真夏の太陽。空には雲なんて一つもない、晴天。
涼しさを与える筈の風もあまり吹かず、吹いたとしても生温い風が身に纏わりつくだけだった。
然し、九頭龍は慣れっこのようで冒頭の言葉以外は、暑さに対して少しも苦言を漏らさなかった。
障子が視線を白白と眩しい光を放つ太陽へと向けたので、九頭龍も同じくして眼を向けて見る。が、直ぐにやめてしまった。
横を見る。其処にはまだあの眼を開けていられないような眩い光を放つ太陽を凝視している先輩の姿。

───直観で推測する。障子まなこという人は、自分と同じくして能力を有している、と。
九頭龍 渚の能力名は固有加速-インヒアレントアクセル-。何か思いを浮かべながら太陽を見つめる障子とは違い、自分の能力についてあまり深く考えた事は無い。
暮らしの中で役立っているのは確かだが……、九頭龍 渚の脳回路はそんな事を深く考えられるような複雑なもんではなかった。


「ん……ああ、能力のトレーニングをした後だから、疲れてたんですよ。……ほら……びっしょびしょ。」

ふと、額の赤鉢巻に指を掛ける。流れた汗に、その鉢巻はビッチョリと湿っていた。
うわぁ…っと微妙な表情を浮かべる九頭龍だったが、直ぐにやめ、暑苦しい紅の鉢巻を外した。
パサッ…と。鉢巻により上がっていたサラサラの黒髪が垂れた。
その髪はある程度の長さを有していた。前髪が下がり、全体的に髪が伸びたように感じられる。
男っぽいという見た目は半減して、鉢巻を外した後の彼女の顔は何処か幼さのの残る少女の顔へと変化。鉢巻って偉大である。

「そういや、換えの鉢巻忘れちまったなぁ…」

びっしょりと濡れた鉢巻を学ランのポケットの中に押し込む。何時もは換えを持っているのだが、今日は忘れてしまった。
溜息を漏らし、ベンチに腰掛けた。

787 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1Exp.3 [sage]:2014/08/01(金) 17:34:41.57 ID:MDpSGVZ8O
>>785 >>786

トレーニング。
九頭龍の話をぼんやりと聞いていた障子だったが、その単語だけを彼女の脳は鮮明に拾った。
どこか引っかかる。何かを忘れていたことを思い出す。何だっけ。何で公園に寄ったんだっけ。両こめかみを指圧し、数秒をかけて過去に思考を向ける。そうだ、トレーニング。
そうだ。今日の外出の目的は、あの未だに名前が覚えられない格闘技の稽古先へ出向くことだった。公園に寄ったのも早く家を出過ぎた故の時間調整だった。すっかり失していた。本末転倒もいいところ、鳥頭とはこのことか。

「ごめん二人とも!わたしそういえば用事を果たす途中だった!もう行くね!」

もったいないから、あげる。食べかけのアイスを九頭龍に押し付け、足早にその場を去る。ちらと確認したスマホの示す時刻が正しければ、まだギリギリ間に合う。

「烈人くんまた今度会ったらお礼させてねー、渚ちゃんまた学校でねー!」
788 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/08/01(金) 19:01:14.37 ID:xOOK87dAo
>>786>>787
「へぇ、トレーニングをしてるんだ。偉いなぁ」

こんな暑い中でもトレーニングとは感心だ。自分だったら一時間もしないうちにバテてしまうだろう。
炎を使う魔術なのに暑いのが苦手とはこれ如何に、とも自分で思ったりもするが。

この場のはそして恐らく能力者が二人。障子の方は明言していないが、恐らくそうなのだろう。
ならば自分はこの空間において異質、という事になる。
魔術師、外部からの侵入者。招かれざる客。異邦人。
と、このように色々な言葉が当てはまってしまう。

でも、できれば仲良くしたい。
だけど、今ここで自分が魔術師だと口走ってしまえば――――

「あ、それじゃあね障子ちゃん!」

と、思考を巡らせてボーっとしていたらここで障子の方は何か用事があったらしく、そのまま慌ただしく去ってしまった。
手を振ってそのまま見送り、姿が見えなくなればその手を降ろす。

再び向き直り、九頭竜が鉢巻を取った姿を視認すればさっきまでのギャップに少し驚いて。

「なんか印象が変わったな…」と独り言ちる。

人とは見かけによらないものだ、そう再認識させられた紅だった。
789 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/08/01(金) 20:31:24.65 ID:yVaNedaR0
「え?ええ⁉…」

突然押し付けられたソフトクリーム、そして持ち主の障子はさっさと何処かへと去ってしまった。
急展開に眼を見開いたままの九頭龍だったが……ふと視線を手元に移す。
其処には溶けかけている物の美味しそうなチョコレートソフトが。
──数十秒後に其れが跡形も無く消え去っていたのは言うまでもない。

「昔、兄貴に毎日稽古つけられてて……其れが習慣になっちゃってるんですよ」

偉いなぁ、という何気無い言葉に若干頬を赤らめながら笑顔を浮かべる鉢巻未装備の九頭龍。勿論、魔術師である紅の懸念は知る由もない。

───兄貴に稽古をつけられていた、のは過去形である。
九頭龍 渚の兄は数年前に事故で短い一生を終えているのだ。その事実を知った上で、鋭い人は気付くかもしれない。
彼女が身に纏っている男っぽい学ラン、制服は彼女の亡くなった兄の…大好きだった兄の物であると───。


「先輩、なんか言いました?」

これは紅が小声で「印象が変わった」という旨の言葉を発した事に対してである。
割と近くに居たが、蝉の声やらなんやらで彼女の耳には届かなかった様子。
一応聞き返してはみたが、どうやら独り言の様なので彼女は話題転換する。

「…てか、これからどうします?障子先輩帰っちゃいましたし……」



790 :紅 烈人【灼熱の精霊】RankC(1) E:赤い指輪 :2014/08/01(金) 21:44:20.04 ID:xOOK87dAo
>>789
一瞬で障子のソフトクリームを胃の中に収めたのはスルー。
食べるの早いなぁ、などと思いつつそれを黙って見ていた。

「へぇ、そうなのかぁ……九頭竜ちゃんはきっと強くなるな」

過去形になっていた事には触れないでおいた。
今は一体どうしているのか、何となく紅はそれを察して敢えて触れなかった。
それは彼女の過去であって、出会ったばかりの自分が踏み込むべき事じゃないと、そう思ったから。

「え、あぁいや…可愛くなったな、と」

何か聞かれたら正直に答えてしまうのがこの少年。
男の子ぽかったけど可愛くなったな、と素直にそう答えるのであった。

「うーん…俺もやらなきゃいけない事があるし帰らなきゃ」
「じゃあね、九頭竜ちゃん!気をつけて帰るんだよ!」

手を振って九頭竜へ別れを告げる。その顔はもちろん笑顔で。
最近サボリ気味だった魔術師としての"仕事"に赴かなければならない時間だった。

何だか、良い時間だったなと思いながらその場を後にする。
右手の指輪が日光を反射し、眩く煌めいていた。

/ではここらへんで〆ですかね、おふた方ともありがとうございました!
791 :エドワード『sword words』ランクC(1) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/02(土) 00:11:40.18 ID:3PyxguX2O
全くジャパンは不便だ。
男はベンチに座るや否や、紙袋を隣に放る。反動で紙袋は倒れ中身をばら撒いた。紙袋には商業区の店舗群に介在する某有名雑貨チェーン店のロゴが刷られている。散らかった包丁、それと"包丁を一振りだけ買っていった怪しい人物"というレッテルを貼られないために半ば『買わされた』調理器具を紙袋に戻し、男は小さくため息をこぼした。
ナイフ店はどこを探しても見つからないし、包丁ですらまともに買うことができない。全く、

「ジャパンは不便だ」
792 :エドワード『sword words』ランクC(1) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/02(土) 00:13:05.74 ID:3PyxguX2O
>>790

//こちらこそありがとうございました!はじめてで至らぬ点もあったかと思いますが、個人的にはとても充実していますw
793 :九頭龍 渚【固有加速-Level2】 [sage]:2014/08/02(土) 00:39:29.54 ID:9V3cUroM0
>>790
「…まあ、強くなるためにやってるんだから、強くなってもらわないと困るってもんです。」

彼女の能力は通常の能力よりも彼女の身に大きな負担を掛ける能力だ。その負荷に慣れる為にもこういう日々の鍛錬は欠かせない。
この学園都市、何が起こるかわからない。抑も“能力”だって少し前まではただのオカルトだったのに、今では当たり前の様になっている。最近では“魔術”という、能力とは似ている様で似ていない異質の存在が、学園都市に紛れ込んで居るとも聴く。
もしそんな人物や自らの生命の危機に陥った時、身を護るのはまぎれもない自分。
強くあらねばならない……と、魔術師の横で考える九頭龍だった。

「なっ…………なんか…変な気分…だなぁ…」

可愛い、なんて言われたのは何時以来だろうか。小学生の頃は男っぽいだとかで馬鹿にされた記憶しかない。
あまり聞き慣れないことばを自分に向けられ、やりどころが無くなったのか頭をポリポリと掻いてみる学ラン少女。

「───…お、そうですか。
なら私もそろそろ……ソフトクリーム、ありがとうございました!またいつかお礼させてください………ま、またな!」

最後まで敬語口調だった彼女は最後の別れの挨拶だけ、いつも通りの彼女らしい喋り方に戻してみる。
其れに特に意味は無いが、其れを言い終えた後の九頭龍は何処か嬉しそうに公園を去っていった。

//お二方ありがとうございました!
また機会があればよろしくです!


794 :エドワード『sword words』ランクC(1) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/02(土) 00:41:45.86 ID:3PyxguX2O
>>793
ありがとうございました!
795 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/02(土) 10:32:37.52 ID:9V3cUroM0
>>791
──銀髪の青年は魔術師、である。
この学園都市の「能力」とはまた別種の特異点………「魔術」。其の特徴は個々によって様々であるが、人々が連想する通り「ファンタジー的な」要素を孕んだものが多い。
魔術師は数年前から発現している「能力」について興味を抱き、世界で唯一のこの学園都市に潜入。銀髪の青年マグニ・T・トルデオンも其の一人であり、西洋の魔術師組織「隠れ家-プランズ」に所属し、「トール」という名のコードネームも有している。

「……なんだァ…ありゃあ……?」

黒のライダージャケットにジーパン姿の青年マグニは今日も潜入操作で学園都市を散策していた。
然し、彼はとある場所のとあるベンチにて、奇妙な男を目撃する。───ベンチに腰掛けて直ぐに手元の紙袋を放る男……。
視線を下へと落とせば散乱した包丁、調理器具。
普段から人とは積極的に関わりあおうとはしないマグニだが、何故かその男には興味を惹かれた。
類は友を呼ぶ、というが魔術師が魔術師に興味を持つこの光景は正にそれに当てはまる。

「アンタ…何やってんだ?」

「ジャパンは不便だ」という、溜息と共に吐き出された台詞。不思議に感じたマグニは初対面ながらも近寄って、問いを投げ掛けてみる。
796 :エドワード『sword words』ランクC(1) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/02(土) 13:36:24.46 ID:VdlEldg0O
「みての通りだよ。休憩さ。ここにはどうやら美味しいパエリアの店ってのがないみたいでな。無類のパエリア好きエドワード君は自…なんだっけ…えー…自炊?自分でつくることに決めたのさ。」

独特な訛りの日本語で返答する。それでも異国からの来訪者が多い学園都市において、彼の日本語は"上手い方"に分類されるくらいには流暢だ。いずれにせよエドワードがいい並べた全て真っ赤な嘘である。だが、余程心理学に顔が広い者でなければ、エドワードの言動に不自然さは見受けられないだろう。すでに雑貨店でこの言い訳は完成していたし、実際にその気になればパエリアを作る器具は揃っている。極論、このあとエドワードがパエリアを作りさえすれば身の潔白は証明されるのである。

「だが、まだ器具しか買えてなくてね。これから食材選びにまた時間をかけるとなると、ついパエリアがマイナー視されているジャパンに文句をいいたくもなるだろ?というか君誰?」
797 :エドワード『sword words』ランクC(1) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/02(土) 13:37:20.64 ID:VdlEldg0O
>>795
//すみません、>>796>>795宛てのものです
798 :エドワード『sword words』ランクC(1) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/02(土) 13:41:07.26 ID:VdlEldg0O
×いい並べた全て
○いい並べたのは全て
799 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/02(土) 14:33:43.37 ID:9V3cUroM0
>>796
「…なんか、無駄な情報まで教えてくれちゃってんなァ。」

その調理器具……主に包丁だが、其れは恐らく魔術か何かに使うものなんだろう……が、相手が魔術師かどうかもわからないマグニはそんな事知る由もなかった。
パエリア、という料理を頭の中に思い浮かべてみる。
”……あ、ああ。あの海鮮的なご飯か。“
何度か食した事はあるのだが、其の味やらなんやらはぼんやりとした記憶しか残っていない。
マグニ・T・トルデオンはスパイという立場上、人間観察には長けているが、別に心理学者だとかそういう類のモノに精通していない。無論、エドワードに不自然な所などは思い当たらなかった。


「…………どッかの店で食えばいいんじゃねぇのか?」

「──ただの通りすがりだ。ベンチに包丁やら調理器具やらぶちまける変なのいたら、そりなあ話し掛けたくなっちまう。」

少し長めの銀髪、透き通る碧眼の青年は部類のパエリア好きと自らを称し、わざわざ調理器具まで買い集めている…らしいエドワードに心無い言葉を掛ける。
其れも此れも、青年マグニは毎日の食事の殆どを外食やら弁当やらで済ませているためである。料理なんて出来ない。
──君誰、という質問には答えない。自分達魔術師の存在を簡単に口外する訳にはならない。
万が一、この目の前の男が魔術師で自身の所属する組織と敵対する組織に属していたら……、其れこそ大問題だ。
800 :エドワード『sword words』ランクC(2) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/02(土) 15:20:38.75 ID:VdlEldg0O
>>799

「だからその店が見つからないんだって。そうでなきゃ、こんな大掛かりな買い物ごめん被る」

器具を片付け終わり、今度は丁寧に紙袋をベンチの背もたれへ立てかける。
エドワードは質問に対してはぐらかすような態度をとる目の前の男に向き直る。そういえば、ジャパンでは名前を聞く前にまず名乗る風習があるのだったか。顔立ちが日本人離れしていたから油断したが、達者な日本語といいかなりこの国に順応した人物のようだ。きっと質問に応じなかったのは、こちらがまだ名前を言ってないからだろう。

「これは失礼した。僕はエドワード・コールフィルドという者だ。君は?」
801 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/02(土) 16:35:39.93 ID:9V3cUroM0
>>800
「其れでもわざわざ調理器具探し回って、かつ材料まで探し回るんなら、隅々まで店探し回った方がいいんじゃねェの?…ま、其処はアンタの勝手だけどよ」

薄らと顔に笑みを浮かべるマグニ。
そんな意見を提案する彼だが、勿論彼だってそんな店が何処に在るかなど知らない。
パエリアの調理器具を苦労して探し回っていたらしいエドワードの神経を逆撫でする様な台詞を吐くが、別に本人に悪気があるわけでは無いのだ。ただ、其れがマグニ・T・トルデオンという青年なだけ。

「……マグニ。マグニ・T・トルデオンだ。」

相手が名乗った名前は魔術師組織「隠れ家」内に於いても聞いたことの無い名だった。ならば、自らの名を名乗っても安心な筈、と銀髪の青年は自らの名を名乗る。
彼はエドワードと同じく、生まれは日本ではない…歴とした西洋人だ。外見からも其れは見て取れる。
然し、仕事の都合上、日本語や日本に関する知識を無理矢理詰め込まれた。
其の結果、日本人なのでは?と疑われる程、日本人らしい喋り方が可能になった。
まあ、若干の訛りはあるが。
そんな日本語で、マグニは突然口を開いた。

「……変な質問、していいか?」

其れは実に素朴な疑問であった。

「……アンタ、能力者?」
802 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(49) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/08/02(土) 19:34:49.73 ID:22tfFz9A0

時節は夏真っ盛り。
夏季休暇の訪れは、人々を山海へと駆り立てて、世間は華やかな熱気に彩られている。
今しがた目の前を通っていた3人組も、恐らくどこかへ出かけるのだろう。

「……」

それを見送る風紀委員の少女、緒里谷依織。彼女はと言えば、家電量販店の店先で日影に入って休息を取っていた。
休暇中にもかかわらず服装は制服。夏仕様になってもその堅苦しさは変わらず、ボタンも上まできっちりと留めている。
本日も警邏に勤しみながら、暑さから逃れて一時の涼みを取っていたのだ。

「今日も最高気温を更新、ですか……」

店頭に置かれた薄型テレビから流れる予報が、これからもっと暑くなる事を切実に訴えている。
帽子を脱ぎ、同じく設置された扇風機の風に浸って天を仰ぐ。
憎らしいほど晴れた空は、依織の瞳にはいつも以上に眩しく映った。
803 :空風【魔力操作】(Cランク)E:白之腕輪 ◆YRQXiQBc7c [sage]:2014/08/02(土) 20:00:09.36 ID:ZhsFLfup0
>>802
「はぁ…暑いなぁ…」

アイスを片手に歩く少年。見た誰もが中学生だと思うであろうその容姿に、彼が着ているのはTシャツとズボン。
見た目だけで判断するならば、完璧過ぎる中学生である。
しかし、その実年齢は16歳、第一高校1年生である。

そんな彼を、太陽光線が襲っていた。

「あ…暑い…あつぃ…」

声変わりしたのかすら怪しい声でつぶやく。どこかで暑さから逃れなければ…

熱中症の危険もあるので、チリ紙でアイスの棒を包んでバッグに放り込む。そしてさっさと家電量販店の中に入る。そこで展示されたテレビを見てみれば、まさかの最高気温更新の情報。

「…うわぁ…勘弁して欲しいなぁ…」

一旦扇風機にでも当たろう、そう思って扇風機の方を見る。そこには一人の少女が先に陣取っていた。

(あ、先取られてたか…まぁいいや…ん?)

見た感じでは第一高校の生徒。しかし夏休みなのに制服を着ているというのは…

(…風紀委員かな?…接触してみようか)

緒里谷の後ろから近づき、話しかけることにした。

「すいません、その制服…第一高校の生徒ですよね?」

覗き込むように問いかける中学生擬きの高校生。相手は自分のことを知っているか?まぁ、顔を見た時点で相手の名前は分かったが。
804 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(49) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/08/02(土) 20:11:59.30 ID:22tfFz9A0
>>803

「はい?」

テレビから視線を移し、くるくる回るプラスティックの羽に汗ばんだ身を一任する。
一度囚われてしまえば脱走困難なのが扇風機の魔力。いずれは出て行かなければならないのが惜しい。
心地よさから我知らず瞼を閉じ――――ようとしたところで不意の声。
涼しさから緩みそうになっていた顔を引き締め、胡乱な目つきを向ける。

「そうですが、それがなにか?」

そこに居たのは自分と沿う背の変わらない男性。
小学生、いや中学生だろうか? 態々前置きして訪ねてくるという事は、うちの高校に何か関係した話か――
そんな事を考えつつも、顔つきはぶすっと不機嫌なそれのまま。生来の素っ気なさから、斜身で相手の顔をじっと見つめる。
805 :空風【魔力操作】(Dランク)E:白之腕輪 ◆YRQXiQBc7c [sage]:2014/08/02(土) 20:26:48.04 ID:ZhsFLfup0
//Dランクでした…申し訳ない

>>804
「あぁ、お気を悪くされたのであれば申し訳ありません」

ニコニコと笑いながら続ける。その目は、緒里谷の瞳だけを、だた1点だけを見つめていた。

「いえ、個人的興味があったものでね。しかし、案外かわ……小柄なのですね、『執行狂』は」

途中で訂正した意味は無いが、まぁ流れという奴だ。
脳内のデータを参照する。

(風紀委員「緒里谷 依織」…だったかな)

「態々夏休みにまで警邏とは…大変ですね、風紀委員も。しかし何故制服なのです?別に制服で無くとも警邏は出来るのでは?」

まくしたてる様に質問をする。ただ、自分の気になることだけを聞いて行く。
特に敵対したいわけではない。面倒事は嫌いだ。
しかし、この少女……ぶっちゃけ可愛…じゃなくて、情報を聞き出すのに価値がありそうだ。
806 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(49) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/08/02(土) 20:52:33.83 ID:22tfFz9A0
>>805

嫌味な子供だ。僅かな間で感じたのはこれが一つ。
こちらをじっと見つめるのは珍奇の眼差しか。素性を知っていて声をかけたのが明白なだけに一層腹立たしい。

「――中学生にまで広まっているとは、光栄ですね」

肩を竦めて、千切って捨てるような物言い。
普段からの口調に嫌悪感をふんだんに乗せて切って返す。
年下や子供の相手は苦手だが、蓋を開けてみれば大人びたタイプの者も厄介だと知らされる。

「風紀委員が崩れた服装で他人を指導して、そこに重みはありますか?」

帽子を被り直し、中央に付けられた風紀委員のバッジを指で直す。
他者と接触する時弱みを見せてはならない。それを鉄則として生きて来た依織にとって制服は習性の一部。
加えて男物の服を着る合法的な隠れ蓑でもある。要するに好みの問題でもあった。

「私個人になにか?」

顔と渾名を一致させているからには自分に言いたい事でもあるのか。
涼しい店内に免じて少しだけなら聞いてやろうと、傲岸に腕を組んだ。
807 :空風【魔力操作】(Dランク)E:白之腕輪 ◆YRQXiQBc7c [sage]:2014/08/02(土) 21:15:14.80 ID:ZhsFLfup0
>>806
…相手は自分の素性に気づいていない。これは今の所好都合だ。まぁ、個人として目立つ行動はしてないし、成績も普通だから当然だけれど。

「…ふふふ…怖いですね。別に風紀委員を敵に回したくは無いですけど。……ってか執行狂って格好いいのに…」

最後の一文は聞こえるか聞こえないか程度の音量であろう。
すべて規則に沿って行動している自分は、風紀委員に特に何か干渉する訳ではない。
しかし、結果的に風紀委員は当然非行に走った者から自分達を守っていくれている。つまり、自分たちに取っては心強い味方なのである。

「…おぉ、確かにそうだ…」

納得した様に頷き、相手を観察する。何故男性用の制服を着ているのか聞いてみたいが、何をされるか分からないのでスルー。

「…いえ、特には。でも、風紀委員で、しかも緒里谷さんと言ったら僕の憧れなんですから…話し掛けない方が間違いじゃないです?」

キラキラとした目線をぶつける。その目の奥に濁った何かは見えない。ただの好奇心、それを演じ続ける。

いっそ、自分の秘密を話して歩み寄るのもアリか…?…いや、そうじゃないな。

「…所で、貴女は『魔術師』というのを知っていますか?」

話題を切り出し、話を繋げる。この話題は、自分の身を危険に晒す可能性もある。しかし、この話はこの場でしておく必要もありそうだ。
808 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(49) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/08/02(土) 22:06:55.13 ID:22tfFz9A0
>>807

しかしやけに絡んでくる。物腰は穏やかで慇懃でも、その性質は中々に強かなようだ。
なにやらぶつぶつと言っているようだがやはり個人的な用件か。
生活指導でもしたときの恨みだろうか。それにしては普段他人から掛けられる態度とはどこか趣が異なるようで――――


『――で――――『魔術師』と――――』


「――――」

はぁ、と短いため息が漏れる。
項垂れて帽子に隠れた顔からは、表情は見え辛くあるが。やがて不意に見上げる目はきっと細められていて。

「こちらへ」

色を失った目で突如右手を相手へ伸ばす。
有無を言わせぬ力を込めて、その少年の腕を引きよせようと至極強引に。
抵抗されなければ、そのままスタッフルーム近くの物陰までずるずると引き摺って行くだろう。
809 :空風【魔力操作】(Dランク)E:白之腕輪 ◆YRQXiQBc7c [sage]:2014/08/02(土) 22:13:37.09 ID:ZhsFLfup0
>>808
相手の反応にピンと来る。これは知っているな。
細められた目線に、笑顔を崩さずに見つめ返し、相手に抵抗することもない。

「…おっと、痛いですね…まぁ良いか…こういうのもまた1つの趣向なのかな?」

ブツブツと呟くが、それも含めてキャラの偽装である。まぁ、実際にそう思ったのは事実である。
それにしても…これはまた1つ、別の方向で話が進みそうだ。面白い。

物陰に連行された少年は、笑みを崩さずに少女を見つめる。だが、急に笑みを消すと、少女に問いかける。
今度は至極真面目な表情で。

「…どうしたんですか?…いや…やはり知っていましたか…」

と言い、返答を待った。目線を逸らさずに。
810 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(49) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/08/02(土) 23:06:05.73 ID:22tfFz9A0
>>809

とんでもない事になった。思いがけない相手からの予想だにしない言葉。
昼日中の暑さに、背中へ冷や水を浴びせられた気分だ。
最近マシになっていた頭痛がまた再発し始めたのを感じつつ、スタッフルーム脇まで来るとぱっと手を離して一歩後ろへ。

「それはこちらの台詞です。 貴方、もしかして……――」

振り向いた先には絵街ではなく真剣な顔。
伊達や酔狂の消えた特殊な色に、有る可能性を脳裏へ浮上させる。
途端に背中を伝う冷汗。警戒心を露わにして腰のベルトへ手を掛けた。


//すみません、今日は落ちるので凍結か〆か破棄をお願いしたいです……
//凍結の場合お返しできるんのは明日になるかと思います
811 :空風【魔力操作】(Dランク)E:白之腕輪 ◆YRQXiQBc7c [sage]:2014/08/02(土) 23:19:45.59 ID:ZhsFLfup0
>>810
「…ッ…大丈夫ですか?」

相手の様子に心配しつつも、相手の言葉を聞き取る。
だが、油断はしない。ここで襲われる様であるならば、護身として攻撃を受け止めなければならないのだ。

そして、相手の反応に対して、焦ってはいけない。心拍の上昇を感じるが、それを押し殺して口を開く。
状況が変わった。この反応は予想外だ。下手な芝居を打てばやられる。

「…良いですか。よく聞いてください」

一呼吸間を開け、続ける。

「僕は貴女の敵ではありませんし、僕は貴女に一切の危害を加えません。
そして、貴女の予想は半分当たりと言えるでしょう」

落ち着かせる様に手でジェスチャーしつつ、一つづつ言葉を紡ぐ。

「僕は『魔術師』の情報を持っています。そして、僕自身も『魔術師』です。
ですが、僕は能力者と対峙したい訳ではありません。ただ、平穏に暮らして居たいのです」

自分の目的と素姓を晒す。
もしも、ここで嘘を吐いたら最悪亀裂を生む事になる。
それは避けたい。自分の「本当の目的」を果たすためには、能力者と敵対するのは望ましくないのだ。それを可能な限り伝える。

//其方が宜しければ、凍結という形でお願いしても宜しいでしょうか?
//返信は何時でも大丈夫です。ただ、自分も明日は夜まで返信は出来ないかと思います。
//それでは、自分も落ちます。ありがとうございました。
812 :エドワード『sword words』ランクC(3) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 01:12:53.64 ID:ZA+b8+f0O
「ああ、その通りだ。僕みたいな他所者が学園都市に来る理由なんて『能力者だから』くらいしかないように思えるが。すると君は、マグニは違うのかい?」

身分を問われた際には能力者だと答える。これも既にエドワードの中では決まっていた。正確には渡日する前、魔法と能力に明確な区別が存在しないとわかった後のことである。
仮にこのマグニという男が何らかの『見破る術』を持ち合わせていた場合のことを考えるとあまり良い策とは言えない。そんな思考がふと過ぎり、思わずそちらに神経が傾く。……もしそんな術があるならわざわざ尋ねることもあるまい。いや、鎌をかけているのかも。質問の体をとることで効力を得る能力……或いは魔法かもしれない。エドワードにはぼんやりとそのような魔法の存在を聞いた覚えがあった。

……何を狼狽えている。もしそうだとしても、もしそうであれば、口を封じればいいだけじゃないか。能力者であれ魔術師であれ、攻撃性の低いものなら梃子摺ることもあるまい。一般人である可能性だってある。幸い包丁は既に入手しているのだ。どう縺れこもうと、不利になることはない。
813 :エドワード『sword words』ランクC(3) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 01:14:26.79 ID:ZA+b8+f0O
//何度も同じミスをすみません。>>812>>801宛です
814 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/03(日) 08:33:09.88 ID:cDbpGYdS0
>>812
「───さァな。」
「でもどーやら、魔術師ってのも入ってきてるらしいがなぁ。」

何気無く、マグニは其の言葉を紡いだ。
勿論、エドワードが自らと同じく魔術師であるとは知らない。
自らの身を案じ、細心の注意を払うエドワードとは対象的にマグニは軽い口調であった。
──尚も彼は続ける。

「もしかしたら、アンタ魔術師じゃねーのかな?……って思ったが、違うっぽいな。」

言葉を以てしてズカズカとエドワードの注意の領域へと突き進むマグニ。

……もし。エドワードに彼を観察する余裕があったならば、
彼の両手の人差し指に嵌められた紅の宝石が放つ異様な存在感に目を奪われるだろう。指輪を左右両方に付けるのは不自然。
そして其れを見て、魔術に精通しており、かつ其の世界に長けている者ならばある事に気づく。
──あの宝石の指輪は"魔道具”であると。

「まァ、違うんならいいけどよ。
結構、興味があってな…その魔術ってヤツに。」

実はその指輪こそが彼の魔術の動力源。
指輪の名は「力の輪-メギンギョルズ」。
メギンギョルズというのは北欧神話に於いて雷神トールが使用する「力の帯」と同名である。意は単純に“魔翌力発現、増強”。
此処まで語れば判るかも知れないが、彼は「雷」を司る魔術師である。
魔術名は「鳴神戦雷」。北欧神話の雷神を「人間」という器の内で発現させる「神」の魔術である。その力は本物の雷神の百分の一にも満たないが。
さて、エドワードは何処まで彼を観察できるであろうか。
815 :エドワード『sword words』ランクC(3) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 13:29:04.29 ID:ZA+b8+f0O
>>814
「く」

「くぁっはっははははは!」

魔術という言葉が男の口から出るとほぼ同時、エドワードは堪えきれなかった笑いを盛大に吐き出す。ひとしきり笑い終え、彼は楽しそうに口を開く。

「いや、すまない。君があまりにも突拍子もないことを言うから、つい。いやいや、馬鹿にしているんじゃないよ。能力者がいるくらいだ、そいつがいたって不思議じゃない!その含んだ言い方はつまり、君は、くくく、君は魔法使い、いや魔術師だっけ、君は魔術師だとそういいたいのかい?結構。だが、僕には関係なさそうだ。パエリアのこともあるし、もう行くよ。楽しかったまた会おうマグニくんとやら」

紙袋を持ってベンチを立ち出口を目指す。
マグニに背を向けた後、音がでないよう慎重に、しかし迅速に包丁のパッケージを開け中身を取り出す。
宝石があしらわれた指輪、もしかするとあの季節外れのライダージャケットも願掛けか何かの類いだろうか。己の扱う魔法の流派以外の知識は暗いエドワードに決定打は無かったが、それでも与えられたヒントの数々は疑念を抱くには十分なものだった。尤も、男が魔術師の情報を握っていることを仄めかすまで気づかない体たらく。先ほどの笑いの正体は半分が自分に対する嘲笑。
そして残り半分は、強引な解釈をすれば男を[ピーーー]名分が出来たことの喜びの笑いである。
「723cm後方、刃物による横一閃」

そう言いながら、握った包丁を薙ぐ素振りをしようとする。包丁が空を斬ることに成功すれば、同時に723cm後方、マグニのいる辺りにも同様の斬撃が発生するだろう。


//季節は現在夏で統一されていると思っていいのでしょうか。もし間違っていたらライダージャケットのくだりは無視してください
816 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/03(日) 14:16:56.30 ID:cDbpGYdS0
>>815
「あ”ァ……?」

突然吹き出したエドワードをマグニは怪訝な顔で睨んだ。───何だこの男は。
青年の中に一つの“懸念”が生まれた。エドワードと名乗る男の嘲笑と長い長い台詞の中に隠されたヒント。
まだ自分が魔術師であるとは言ってはいないのに決めつける様な言い草、そして対して“魔術”という存在に驚くことなく、また否定する事もなく、その存在を認めながらの嘲笑……そして足早の退散……、、、
去って行くエドワードが、包丁を取り出し…振るった────‼‼


──────────ズバチィッッ‼‼─ッ‼‼

……刹那、凄まじい轟音が鼓膜を震わせ、青白い閃光が視界を埋めた。
マグニ・T・トルデオンは口を開く。

「何者だァ?……テメェ」

……彼も彼とて無能では無い。「隠れ家」という魔術師の溜まり場でその齢にして数々の戦場を渡り歩いた経験と実力は…伊達じゃない。

エドワードが攻撃する数秒前、彼は考察していた。
──“もしあの男が魔術師で、俺が魔術師であると勘付いていたら、あの男はどうするだろうか”。───
…答えは二つに一つ、“逃げる”か“始末する”。その選択肢が見えた時点で、マグニ・T・トルデオンは既に臨戦体制を整えていた。

その選択肢の解はどうやら後者の方だったようで。
……身体の隅々にまで注意を張り巡らせていた青年は、斬撃の出現と同時に魔術を起動させ、右手より現れた雷のブレードで斬撃を弾き飛ばした。
弾き飛ばされた斬撃は地面へと落ち、凄まじい跡を付ける。───相当な切れ味だ。
此処で彼はあの男……エドワードが魔術師であると確信する。

「………魔術師…か。」

───その“単語”を吐き捨てる。自らと同じくして、魔術師である人間…。
──右手の指輪の宝石が赤々と燃える様に煌きを放っている。
此れが彼の魔術の動力源「力の輪」。因みに、このライダースジャケットはただのファッションで魔術とは何ら関係ない。


817 :エドワード『sword words』ランクC(3) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 16:06:08.10 ID:ZA+b8+f0O
>>816
「いやいやだから、能力者だって。そうだな、えっーと、そうそう。能力名は『刃が浮くような台詞』(キリングメッセージ)っていってな。くくく」

振り返って初撃が不発に終わったことを確認する。
能力の性質上一撃で決めたかったところ、先程の雑な演技に少しだけ反省をしつつ、包丁を持つ腕を振り上げ次の一手を放つ準備をする。

「730cm前方、同じく振り下ろしによる斬撃」
818 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/03(日) 17:07:37.22 ID:cDbpGYdS0
>>817
「俺に刃向けてる時点で魔術師っていってるようなもんじゃねェか!」


バチッ…バチッ……、と。再び彼の右手の周囲を漂っていた空気が収縮を始め、蒼白い閃光を放つブレードが発現する。
マグニ・T・トルデオンは観察する。
相手の所持品は……調理器具。
片手に持っている武器は……普通の包丁。
相手の攻撃手段は……斬撃、手段不明。
……相手が何か喋っていr───……

……────────斬ッ!!!!!!

「ちィッ!!!!」

考察に集中していたところで反応が遅れる。すんでのところで体を反射的に起動させ、横に跳ぶ事で攻撃を回避。
髪の毛数本が斬撃と共に斬られるのが目に入る……避けたとはいっても正に其れは「間一髪」であった。
───然しこれで、相手の魔術がどんなものかは大体理解出来た。
青年は口角を上げ、不敵に笑って見せる。

「……どォやら、指定した場所に攻撃を“持ってくる”感じの力みたいだな。」

斬撃攻撃を行う際に聴こえたエドワードの詠唱の様な言葉。
723cm…と具体的に距離、そして斬撃の特徴を口に出していた。
其処から考えた結果、「指定した場所に攻撃を持ってくる魔術」という考えに辿り着いた。
右手の電光ブレードの矛先をエドワードへと向け、マグニは声を発する。

「何のつもりだクソッタレ‼」
819 :エドワード『sword words』ランクC(6) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 17:53:45.16 ID:F/kCcOLXO
>>818

マグニの問いかけに対しエドワードは、んべえ、と下品に舌を出す。
そこに刺青の要領で描かれた痛々しい魔法陣こそ、彼を魔術師たらしめている所以であり原因である。
彼の魔法は不意打ちに向いていても、暗殺に適していてない。仕掛けた以上、標的の最期を見届けるのが一番である。が、今回の相手は一筋縄でいくような相手ではない。初撃の対応を見てそれは自明であったし、またこちらの装備も整っていない現状で攻めるのは得策といえない。如何に戦闘能力に自信があるといえど、万全を期してこその話だ。
では何故このような愚行に走ったのか。それは本能とでも呼ぶに相応しい、きっと整合性の欠片もない代物に違いなかった。

「952cm後方、切り上げ一閃」

『sword words』の発動条件として、攻撃手段の宣言は必須事項。つまり"包丁"という語句が抜けていて、尚且つ"同じく"等攻撃手段を示唆する言葉もないこの場合、能力は不発に終わる。
使い手ともあろうエドワードがそのことをうっかり間違える筈もなく、要はこれはハッタリであった。
斜めに包丁を切り上げながら再度反転して、今度は全力で走る。エドワードは逃亡をはかった。
820 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/03(日) 18:24:09.26 ID:cDbpGYdS0
>>819

やっぱりか、とエドワードの舌に描かれた魔方陣を目に移して吐き捨てる。
そして同時に、エドワードの魔術に対する自らの考察があながち間違っている物では無いということ確信した。
“鳴神戦雷”の魔術を有するマグニは拳を握り締め、此処で漸く行動に出る。
あの魔術師を逃がしてはならない、もっと詳細な情報を得なければならない……本能が直感的に彼を動かしていた。

「……逃がさねェそこの野郎。」

魔術師マグニがとった行動。其れは至って単純だが、恐らく相手の魔術の弱点を付けるであろう行動───「突進」。
エドワードが声を発する…と同時にマグニはエドワードに向かって一直線に走る。
此れこそが「策」。
あの攻撃は距離などを細かく詠唱することで発現する……否、恐らく詠唱しないと発現できない魔術。ならば、相手が距離、攻撃手段を詠唱したと同時に、其の位置に居なければ回避することは容易い。

「……此れでもう一つヒントが得られた……待ちやがれッ‼」

攻撃は…行われなかった。其れは相手の魔翌力不足か、詠唱失敗という事実を示す。
魔翌力不足という考えは相手の様子を見るに、恐らく当てはまらない。ならもう一方の可能性である───詠唱失敗。
今の詠唱と前の詠唱に足りなかった物……其れは「包丁」という事物。
……即ち、あの魔術の詠唱に必要な要素として、「距離」「特徴」……そして「手段」が必要である。
走って追いかける間に、彼は此処までの推理をやってのけた。……が、考えに集中していた故に距離が少し開いてしまった。

然し追いつけない距離では無い。マグニ・T・トルデオンは能力を進行方向とは逆方向に展開をすることで加速し、追跡を開始する。


821 :エドワード『sword words』ランクC(6) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 19:45:43.40 ID:F/kCcOLXO
>>820
着々と縮まる距離に焦りを感じるエドワードだったが、しかしこのまま素直に捕まるつもりも無かった。
建物の角を右折ししばらく行ったところを更に右折、人一人が通るには十分、バイクでとなると通行を躊躇うような、ビルとビルの間に伸びた細い路地。昨日今日学園都市に来たばかりの彼に土地勘など皆無だが、公園に寄る途中の景色を覚えていたのがよかった。まるで、はじめからそこに逃げ込むつもりであったようにそこへ入り込む。
これで巻ければ万々歳だが、そう甘くもなかろう。
入ってすぐエドワードは反転し、路地の入り口を見る。そして、後ろ歩きで奥へ進みながら、改めて包丁を構える。
ここまで大盤振る舞いとばかりに、手の内を明かしてきたが、まだエドワードには秘策と呼べるものがあった。意識レベルでの姑息な手ではあったが、何度かこれに命を救われたのも事実。意識を入り口付近へ向ける。

「刃物による二連の斬撃、前方……」

秘策とは、宣言の順序入れ替え。そして、タイミングの調整。元々魔法自体に順序の制約はないが、通常エドワードは距離、武器、手段の規則性、瞬時発動のルールを設けている。こちらのカードを明かした相手にのみ通用し得る奥の手で、有る程度相手の頭脳の良し悪しに依存するものである。
通常の戦闘なら見抜かれる確率も低くないが、相手が時間に追われている今、仕掛ける意義はある。
エドワードは息を整え、虚空をみつめる。その額には、微かに汗が滲んでいた。
822 :エドワード『sword words』ランクC(6) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 20:03:50.51 ID:F/kCcOLXO
//訂正

×距離、武器、手段
○距離、手段、方法
823 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/03(日) 20:27:57.16 ID:cDbpGYdS0
>>821
自らの魔術の勢いの恩恵を受けて加速する魔術師マグニはエドワードとの距離をジリジリと、然し着実に縮めてゆく。
数十メートル前を征くエドワードが右に曲がれば彼も素早く方向転換───仕事柄上、追跡には長けている。
そして。……エドワードがするりと裏路地へと入って行くのが目に映る。
───裏路地の前で立ち止まり、奥の方で包丁を構えるエドワード。
そんな彼を見てマグニは口を三日月のように歪めて言葉を放つ。

「もう終わりだぞ糞野郎。
……お前の魔術はとっくに攻略してんだ。」

こっちには策があるのだ、と。
そんな策の存在が彼に余裕を齎している。
──策を上回る“秘策”を相手は有していると、知ることもなく………。

「……出てこねェんなら出向いてやる……──行くぞォッ!!‼」

声を張り上げ、両拳に雷を宿し。
大きく一歩を踏み込んでエドワードへと距離を詰めんとする───、、
相手に秘策が存在するという懸念は…彼の心に一つも浮かんでいなかった。
824 :エドワード『sword words』ランクC(6) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 20:50:10.96 ID:F/kCcOLXO
>>823
「……517cm」

マグニの姿を視界に捉え、素早く包丁を二度振る。
そして、すぐに路地の奥へと駆け出す。万一外した場合を考えると、止まっている暇は無い。優先すべきはあの男を振り切ることだ。
路地の角に差し掛かろうというところで、エドワードは一度振り返る。攻撃の結果をみるためである。
825 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/03(日) 21:25:06.42 ID:cDbpGYdS0
>>824
「─────あ”?」

バシュッ……っと。暗く入り組んだ裏路地に渇いた音が響いた。
蜃気楼の様に視界が歪み、気づいた時には目の前に冷たい地面があった。
自らの右手を見やると、ベッタリと真っ赤な血に染まっていた。
此処で彼は認識する………俺は斬られたのだ、と。詠唱する事柄の順序の入れ替えは完全に盲点だった。

「……ゴパァッ…………ッグ……。」

急に吐き気がして、口内に溜まったモノを……紅い血を勢い良く噴き出す。
彼の体を裂いた斬撃は一つ。存在すら認識出来なかったが、もう一つの斬撃は反射的に避けた。結果、もう一方は綺麗に彼の胴体を引き裂いた。


「……ッグ………ぁ…"あ"あ" あ" あ" あ” あ"ァァァァァァァァッ!!!!」

……叫ぶ、叫ぶ。
……幸い、包丁から生み出されし斬撃は命までを引き裂かなかった。身の内に滾る悔しさ……あんな攻撃を見破れなかった自分への苛立ち、そして身体に奔る鋭い痛み。
何もかもを怒りに変えて、叫ぶ。

「…調子ノッてんじゃあねェぞ、クッソやろォォォォォォ!!!」

悔しい……これ以上に無く悔しい。
マグニ・T・トルデオンは腹に鋭い痛みを宿しながらも、震える足を無理矢理起動させて立ち上がる。……振り返ったエドワードに憎悪の煮え滾る眼光を飛ばしながら。
迸る蒼白い閃光。今度は手だけで無く彼の全身を覆う電気。路地裏が明るく照らされる。
暫くしてその電気は彼の右手に集中する。よく見てみれば彼の右手人差し指には二つの指輪が嵌められていた。この意は……「合体」、普段は両手に嵌められ、二つに分裂している力が、一つに。
右腕を天に掲げ、其処に発現したのは全長約十mの雷で形成されしブレード。

「──ぅウ……アァァァァァッ!!」

雷神の力を収縮した雷の大剣。
彼は其れを躊躇無く、路地裏奥に見えるエドワードへと振り下ろす────。



826 :エドワード『sword words』ランクC(6) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 22:17:06.97 ID:F/kCcOLXO
>>825
あんなものを喰らっては一溜まりもない。ブレードを確認するとすぐに道を折れ、攻撃を待たず駆け出す。
走りながらエドワードは考える。とてもじゃないが、火力が違いすぎる。いや、魔法もそうだが、真に恐ろしいのはあの反応速度だ。二撃目を躱したマグニをはっきりこの目で捉えた。他の策に比べれば予想するのは難しくないとはいえ、一度に二撃を飛ばすのを見せるのもあれが初である。
はっきり言って逃げて正解だった。そして、闘いを仕掛けたのは間違えだった。
尚も、エドワードは逃亡し続ける。このまま放っておけば街中へと姿を晦ますだろう。
827 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/03(日) 22:42:28.65 ID:cDbpGYdS0
>>826
「……逃がす……か……ッ………」

彼は混濁した意識の中、改めて自らの無知さと愚かさを悔やむ。
……放った渾身の一撃、然し直撃はせず。
どうやら先程負った斬撃が齎した負傷……は、気にせずして行動できる様な甘い物ではなかったようだ。腹部がパックリと裂けている。
雷で形成されし大剣を振るった後、彼はそのまま自身の血が作った血溜まりへと倒れこんだ。

「エドワード……コールフィルド………。
…くそ……が………。」

悔しそうに力強く握られる血に濡れた右拳。青年は男の名を口にする。
やがて彼は其のまま、力尽きるだろう。命には別状は無いが、其れでもかなりの大怪我である。
もう少し考察をしていれば。今更ながら何度も自らの行動に苛立ちを覚える。
が、今はそんなこと考えている余裕は…………、、、


「……………………。」

そして、青年は血溜まりの中、意識を失った。

//ここらへんでしめちゃいます!
//ありがとうございました!またいつか機会があればよろしくお願いします!


828 :エドワード『sword words』ランクC(6) E:包丁、その他調理器具 [sage]:2014/08/03(日) 22:48:16.47 ID:F/kCcOLXO
//こちらこそありがとうございます!お疲れ様でした
829 :緒里谷 依織【生体磁気】Level.2(49) E:鉄球、手錠 [sage saga]:2014/08/03(日) 23:52:41.63 ID:B7C8Fzdw0
>>811

男の宥め方が功を奏したのか、少女も落ち着きを取り戻した様子。
肩の力を抜き、薄ら笑いで首肯する。

「ええ、よく知っていますとも」

だがそれは、利己(エゴ)の混じった濁った色。

平穏結構、だが存在するだけで平穏とは程遠い者も存在する。
そして風紀委員とは、それら全てを日常から排除する存在。
事の真偽に寄らず、依織はそう信じていた。

詰まる所この場合、男は嘘をついてでも無関係を演じるべきだったかもしれない。
魔術師であると明かした時点で、依織の中では敵とカテゴリーされてしまうのだから――――

「危害は加えない? それは結構」
「続きは本部で、しっかり聞いてあげますよ!」

安心して眠れ、と、一歩飛び退きざまに、腰のホルダーから抜き放ったのは銀色の金属球。
磁力で宙に浮かべたそれを何の躊躇いもなく男のこめかみに向かい投擲する。


//遅くなりましてすみません、お返ししておきます
830 :空風【魔力操作】(Dランク)E:白之腕輪 ◆YRQXiQBc7c [sage]:2014/08/04(月) 07:42:27.43 ID:86+lz8mY0
>>829
ぶっちゃけ、風紀委員会として目を付けられたら正面から勝てるとは思えない。
どんな奇跡が起きて、どんな偶然が重なろうとも。

つまり、本性を明かす前に本当ならこの女から全力で逃走するべきなのだ。
だが、淡い希望もある。風紀委員に認められ、平穏に生き抜くという希望が。

ーーーまぁ、そんな淡い希望に全てを掛ける程馬鹿でも無いんだが。

『危害は加えない?それは結構…』

相手が話し終える前に行動に移す。雰囲気だけで次に取る行動はわかる。
目的は、俺の無力化、及び連行。

「…期待を抱いた俺が馬鹿だったよ」

吐き捨てる様に言い放ち、魔法を発動する。

《魔翌力操作》

不完全で、継ぎ接ぎだらけだが、俺だけが使える技。
これだけが今の命綱である。使い道が比較的多く、低ランクだからかもしれないが、魔翌力の消費も比較的穏やかである。

腕輪の内側の紋様が発光し、魔法を発動。
手加減してたら勝てやしない。ならば一瞬でケリを付ける。
相手が銀色の球体を取り出すと同時に、魔法が俺を包んだ。
身体能力強化、装甲形成、武器形成の3種類同時発動。精度は酷い物だが、大雑把に使う分には特に問題ないだろう。

本当はここで、
「三点解放(トライアングルディスチャージ)!!」
とか決め台詞を言って見たいところだが、そんな余裕はない。

身体能力の上昇に伴って強化された反射神経でギリギリ鉄球を躱す。髪に掠ったが、それを意識することもなく、全力で逃走を図る。

体全体を包む魔翌力装甲と、手に持ったレイピア。迎撃には心許ないが、仕方ない。
身を屈め、一直線に「店の入口の反対側」へ踏み出す。緒里谷が立ちふさがるのであれば、切り返して入り口の方へ向かうだろう。
何なら、一般人を障害物として使っても構わない。

ーーーー全ては利用する為にある。
831 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-rank.c】 [sage]:2014/08/04(月) 09:50:07.41 ID:VmltF7VN0

「……………ここは……」

────知らない天井だ。
銀髪の青年マグニが目を開くと、其処には白い天井が広がっていた。横たわっていることに気づき、身体を起こしてみる。
──が、腹部の傷が痛み、思うように動けない。哀れにもがいていると部屋のドアが開き、白衣姿の…小学生ともとれる男の子が入室。

『まだ、駄目だよ。派手に暴れたようだからね

医者は青年のベッドの前まで来て、そう言った。近くで見ると、明らかにその容姿が馬鹿げているのがわかる。
……耳にしたことがある。此処は都市蒼十字病院という病院で、其処に勤める医者・國木田。
学園都市を代表する医者の一人で通称「命護る腕-ゴールキーパー」。魔術師も世話になっているらしく、その話は彼の耳にも入っていた。考えていると、國木田が口を開いた。

『…まあ、暫くの入院は必要だよ。』

「どのくらいだ…」
間髪入れずに訊き返す。

『一、二週間。』

「…………。」

……一、二週間。其れはスパイ任務としてこの街へ潜入している彼にとってかなり長い期間だった。上の人間に怒られるだろうが…まあ無視しておこう。
ふと、病室内を見回してみると。自分以外の患者は見当たらなかった。
此れは面倒事が起きる心配もない──、此れから誰か入ってくる可能性はかなりあるが。

『あ、そうそう。』

『君、暫く魔術使えないからね。』

「 」

傍らの机に目をやると……其処には無惨にも象徴である宝石に大きくヒビが入っている指輪が。然も、左右の指輪両方ともだ。
呆然とする青年に更に医者は心無い追撃をかける。其の顔は終始笑顔で、どうやら愉しんでいる様子。

『まあ、無理矢理馬鹿でかい魔術でも発現させたんだろうね。…後先考えず。
……見た感じ、そっちの方は一ヶ月はかかるよ』

彼が最後に発現させた雷の…馬鹿でかい剣は見た目通り馬鹿でかい負荷がかかる。
其の上、自らの心身が傷を負った中行ったのだから、こうなるのは当然の結果といえた。

『じゃ、良いホスピタルライフを!』

ニコッと悪魔の様な笑みを浮かべた後、医者は病室から出て行った───。


//後日談的な…


832 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】 [sage]:2014/08/06(水) 17:50:46.47 ID:DNYYfWp70

「えっと…ここを曲がって…ここじゃなくて…」

夕暮れ時、多くの店が立ち並ぶ大通りをトテトテと歩く幼い少女の姿があった。
魔法使いが被りそうな帽子を風に揺らして、これまた如何にも魔法使いですと言っているかのような
ぶかぶかのローブを羽織った一風変わった姿である。

何やら、古びた紙を見つめながら辺りをふらふらとしながらさ迷っている模様。
何度も何度も視線をあちこちに巡らしており、通行人が多いなかではやけに危なっかしく思われていたが、ついに。

「次、は―――――わっ!??」

不意に背後から歩いていたサラリーマンの腕が少女の肩に当たった。
突然のことに対処が仕切れなかった少女は、そのままアスファルトの地面へと転倒してしまう。
……痛い。とても痛い。
擦り切ってしまった傷よりも、相手がこちらを見向きもせずに行ってしまったことのほうが何故だかとても辛かった。

「…………。」

(……やっぱりきらい……異国って。
ここの街は人いっぱいだし、変な力を持つ人ばっかりだし…。)

「……早く、現地の仲間と合流しなくちゃ、なの。」

少女は地面に座り込んだまま、ぽつりとそう呟いた。
真面目そうな顔で決意しているなか、目的地への道が描かれた紙は風によって拐われつつあるのだが―――。


/絡み待ちです。
833 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-使用不可】 [sage]:2014/08/06(水) 19:01:52.72 ID:hsows/3v0
>>832
──夕陽が沈みつつある、夜との境目。
青年は大通りに座り込んだ少女を目に留めた。
街ゆく人の誰もが助けようとしない事に若干の苛立ちを覚えながら、先ず自らが行動に移す事にした。

「───大丈夫か。」

座り込んだドロシアへ手を差し伸べられた細く白い手。
季節外れの黒のライダースジャケットにジーパン姿。そして目を惹くのは黒中心の衣服とは対象的な銀髪と透き通る様な碧眼……然し目つきは鋭い。
そんな風貌の青年は膝を曲げて視線を低くし、ドロシアを其の眼に映す。
然し、青年は何かに気付いたのか片目を見開く様にした後に、言葉を紡ぎだした。

「……ってオマエ……ドロシー?……」

手を差し伸べた人物の名は“マグニ・T・トルデオン”という。
西洋を代表する魔術結社『隠れ家』において「トール」というコードネームを持ち、“鳴神戦雷“という極めて戦闘に特化した魔術を扱う青年。
───今現在は先日のとある一件のおかげで魔術を行使出来ない身にあるのだが。

彼がドロシーと呼ぶ、ドロシア・ヒューケルンという人物は『隠れ家』においてのコードネーム「ポム」を有する人物。
「トール」ことマグニ・T・トルデオンは集団を好まず、比較的単独で任務に赴くような人物だがドロシアとは数回任務で一緒になったことがあった。
殆ど人と関わり合わない彼故に、たった数回の任務でも名前などは鮮明に記憶していた。

と現れた彼だが、風に誘われつつあるドロシアの目的地への地図には気づいて居ない──……。


//勝手に二人に少し関係がある事にしちゃったんですけど問題ないですかね…

よろしければよろしくお願いします
834 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】 [sage]:2014/08/06(水) 19:33:11.33 ID:DNYYfWp70
>>833

俯いていたままでいたところに声が掛かる。
声を掛けられた方にゆるりと顔を持ち上げると、へらっとした様子で微笑んだ。

「 んん…ああ、大丈夫なの…」
「科学にまみれたブラックな世の中でもお優しい方、が――――、」

そんな先程の寂しさを振り払うように、呑気な口調で少し前にずれていた帽子を直した。
その行動によって、夕闇色の鍔部分で遮られていた視界が一気に開ける。
それは声を掛けてくれた相手の顔も必然的に鮮明に見えると言うわけで。

「あれ…?ドロシー、あなたに自分の名前言いましたかって…あれ?マグニさん…?」

そこに居たのは―――少女が探し求めていた仲間の一人だった。確か少女の記憶が間違っていなければ、何回か任務も一緒になっていた筈だ。
尤も、少女は基本的に魔術の種類もあってか後衛担当であり相手は前線にでて戦う相手。
あまり話した覚えもなかったのに…しかも人と関わるのが嫌いそうなオーラを醸し出していた相手に顔と名前を覚えて貰えているとは意外だった。
が、今はどうでもいい。

「――――ま、ままっ、まぁぐにぁぁぁんっっ!!」

これはまさかの対面、かつ少女はさっきまで迷子状態であった。
それで見知った顔がいたとなれば、安堵すると共に歓喜するのもまた定め。
感極まった感情のまま、相手の名を叫べば相手目掛けてタックルにも近いスピードで抱きつこうとするだろう。

「ほんものですよね?他の組織さん達のトラップじゃないのですよね!?」
「他の魔術師(みなさん)と合流できなかったら、どうしようかと思いましたっっ!!」

テンションの赴くままに物凄い勢いで支離滅裂な発言でまくし立てる少女。
もはや手元にあるはずの地図がないことなど気にしていないし、存在すら忘れ去っているようだった。


//全然問題ないですよー
835 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-使用不可】 [sage]:2014/08/06(水) 19:52:04.27 ID:hsows/3v0
>>834
自分の名を叫びながら此方へと突進してくるドロシーことドロシア・ヒューケルン。
此方は今、腹を負傷しているのだ。抱きつかれたりなんてすれば傷口がパックリ開いてしまう。
──というか、先ずそれ以前にこんな大勢の前で恥を晒すのは御免だ。
マグニは其の“タックル“とも言える安堵のハグを横にサッと避けて躱す。
これ以上になく冷静な行動だった。

「……危ねェ……。」

見事に突進を躱してみせた彼は安堵の声をあげる。
…実は其の声には二つの意味があって、一つは突進を躱したこと、そして二つ目は相手の名前を間違えていなかったこと。
組織内でも群れる事を嫌い、単独行動をする彼だが、其れはただ着飾った外面。
本心では関わりを大事にしようとする青年……勿論、自覚はしていない。

「ならこうやってわざわざ話し掛けねェよ………。」

他組織のトラップ。其れはお互いに対立しあっている魔術結社の世界では当たり前ともいえる欺きの”攻撃“である。

「……ほらよ。」

そう言って彼がドロシアに見せつけたのは右手人差し指に填めた“指輪”だった。
紅い宝石があしらわれた其れは世界に一つしか存在しないマグニ・T・トルデオン専用の“魔道具“である。
───然し、今は魔術を使用できない。
其れは指輪の象徴である宝石の様子をみればわかる。………その宝石は割れていた。

「つか、俺は別にオマエと合流する予定はねェんだが。」

因みに、とうに忘れ去られたであろう地図は今現在、学園都市の大通りの車道に落下している。
836 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】 [sage]:2014/08/06(水) 20:39:57.61 ID:DNYYfWp70
>>835

「――――えええ!?ぴゃっ!」

今まさに飛び込もうとしていた標的、もとい相手が不意に視界から消える。
態勢を整える暇なんてなくそのまま地面へどってんごろりん。
前屈みだったため受け身は取れたものの、本日二回目の転倒である。

「あう…避けるだなんてひどいのですよぅ…」
「ドロシーはただマグニさんと感動の再会を果たそうとしただけですのに〜…」

むくりと起き上がり相手の方を振り替えれば、少しむすっとした表情。
まあ、あんな勢いで抱きつかれようものなら誰だって逃げたくなるのもごもっともなのだが。

「わあ〜!それはまさしくマグニさんの魔道具ではないですか〜」
「…って、あ、れ?」

パン、と納得したように両手を合わせ何か珍しいものを見たような声をあげる少女。
その視線には相手の指――――に、はめられた指輪があった。それは自分の知る彼の魔道具であり彼の力の源だった。
しかしそれは以前とは少し違うところがあった。

(―――これ、…って…。)

ヒビの入ったソレを見れば、爛漫とした少女の声も止まる。指輪を見つめる瞳には一瞬恐怖の念も過ったように思えた。
当然だ。少女は彼のように戦闘能力を持っていない、敵に倒されやすい魔術師でもある。
自分より強い魔術を使う人物の魔道具が壊されたということは…自分なんてとるに足らないということなのだから。
相手に何かを言おうと口を開いた、その時だ。
予想外のことを言われ、きょとんとした表情になる。

「……マグ、え…?あれ?じゃあここの地図で待っている方は……ち、ず……」
「―――――っ!??」

そこで気付きました。…しっかりと握っていたはずの紙がないということに。
慌てて辺りを見渡し紙の行方を探すが足元には落ちていない!だとすれば飛ばされた!?
そして発見する―――数メートル先の車道にその紙がひらりと舞い落ちていくのを。
幸か不幸かそこは横断歩道の白黒線の上だった。

「………っ!!」

それを確認した瞬間、相手をその場に置きさりにして走り出す。
一応今は青信号ではあったが、少女が辿り着く頃にはチカチカとそれは点滅し始めるだろう。
少女は紙ばかりに目がいっており、そのことに気が付いていない。
837 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-使用不可】 [sage]:2014/08/06(水) 21:21:16.36 ID:hsows/3v0
>>836
「オマエは抱きつく事でしか感動できねェの⁉…こんな街中で恥晒しちゃ感動もクソもねーじゃねェか!」

何やら残念がっている少女に少し声を張り上げて言葉を放つ。
もう既に横を通る人達の顔には三日月の様に口角が上がった…二人を見て浮かべる笑みが浮かんでいた。
そんな人々を追い払う様に鋭い眼光を飛ばすマグニだが、勿論効果なし。

「……………。」

指輪を其の眼に捉えて疑問符を浮かべたドロシアに対して、マグニは黙り込んだ。
此れは数日前にエドワードと名乗る魔術師と戦闘を行った時に瀕死状態で膨大な魔翌力を扱おうとした事による代償。
其の上、その魔翌力を使用した魔術は命中せず。
数日前の記憶がまだ鮮明に残っている。
腹部を切断され、魔術を使ったものの仕留められるず自らの血が創り出した血溜まりに沈みこんだあの日…あの場所…。
マグニは俯き、ギリリと奥歯を噛み締めた。

「────何やって⁉………!!!」

顔を上げると目の前にドロシアの姿がなかった。
驚き、周りを見渡すと横断歩道の白線の上に立つドロシアの姿。
──不意に身体を奔る予感。視線を少し上に上げると歩行者用の信号はチカチカと点滅し、やがて危険を示す赤へと変わっていった。

「馬鹿野郎が……ッ!!」

……本能的に身体が起動する。腹部の傷口の痛みなど気にしない。傷口が開こうとも、どんな激痛が襲おうとも、あの命は助けなければならない。
次の瞬間、マグニ・T・トルデオンは赤信号の横断歩道へと飛び出していた。

車道に彼が飛び出した瞬間、凄まじい轟音が大通りの道路に響いていた。
少女の小さな身体に襲いかかろうとしていたのは一台の大型トラック。そしてその轟音はその大型トラックが鳴らしたクラクション……命の危険を知らせる警告音。

「───間に合え………ッ!!」

車道に飛び出したマグニは一目散に反対車線側の横断歩道に居るドロシアの元へと駆け寄り、その小さな身体を抱え上げた。

──そして。彼は其のまま大きく飛躍した。全身を利用した、ただ少女を危険から護る為の全力の飛躍。其のお蔭で二人の身体は無事、反対の歩道へと届いた。
……自らの身体はどうでもいい。少女の身体は上に、青年の細く白い体は少女を庇い仰向けに背中から硬いコンクリートに叩きつけられる。

「───────────ッ!!!!!!!」

叩きつけられた背中に奔る痛みと、無理な運動を行った事で傷口が開いた事による激痛。
青年は声にならない叫びをあげる。



838 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】 [sage]:2014/08/06(水) 22:02:29.81 ID:DNYYfWp70
>>837

たたっと道行く人の合間をすり抜け、走っていけば横断歩道の中央に落ちた紙を拾い上げる。
土埃を払えば、多少は汚れているもののしっかり原型を保った地図が描かれていた。

「…よか、」

顔を綻ばせた安堵の声は鳴り響いたクラクションに掻き消される。
聞こえたのは…誰かの悲鳴?少女は顔をそちらへ向けた。
しかし気付くタイミングとしては遅すぎた。既に「それ」は少女のすぐ目の前まで来ていたのだから。
迫ってくるのは大きな機械。そう、確か自動車とかそんな名前の科学の集大成みたいな、そんな機械。

それが。
猛スピードで。
その小さな身体を。
呆然と立ち尽くした少女を。

「―――――――っっ!!」

思わず目を瞑る直前、
少女は銀色に靡く髪を見た気がした。
―――――――

「……ん、……」

目蓋を開くと、まず目に映ったのはアスファルトの灰色だった。
視界の見え方から考えると、自分は横になっている状態なのだろうか。
記憶を手繰り寄せながら考える。

(たしか…車が……)
(車にぶつかる前に……誰かが……)

「―――マグニ、さ、」

僅かに痛む身体を持ち上げ、ぶつ切れの記憶で最後に見た青年の名を呼ぼうとして―――
―――そこでようやく周りの状況を把握した少女の思考は止まる。
じわりじわりと地面に広がっていく血。その先に、いるのは―――。

「……っマグニさん!?」

悲鳴にも近い声をあげて、自分をトラックから、そして地面への衝撃から守ってくれた相手の名を呼んだ。
帽子が何処かへ飛んでいったことにも気にも止めず相手へと駆け寄る。
839 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-使用不可】 [sage]:2014/08/06(水) 22:44:40.41 ID:hsows/3v0
>>838

「…………グッ………クッソ…………ッ!……」

彼が身に纏っている黒のライダースが赤黒く変色していく。其れは彼の腹部の開いた傷口から流れ出る血が成した物。
まだあの戦闘から数日しか経っていないのだ、修復はまだ不完全。
周りをみれば、自らに駆け寄る少女と赤黒い液体。

また数日前と同じように血溜まりに沈んでいる、ということが何故かとても面白くは思えて、その青年は少しだけ口角を上に上げた。
そして。駆け寄ってきたドロシアにその碧眼を向けて、途切れ途切れに言葉を紡ぐ。


「………クソッ…タレが…………。さいき……んの……ガキぁ……赤信号…は、渡りなさい……、とでも、習ってんの…かぁ?……ッグ…!!」

喋るに連れて、地面を濡らす血の量は増して行くばかり。
周りをみれば次第に人だかりが出来ていた。自分のこんな姿を晒すのが嫌なマグニは、こんな状況下でも平気を装うとする。
──然し、其れは無理な事だ。
此の儘では出血多量で、失血死という最悪の可能性も考慮できる。

「…………しんぱ…い……す…んな。
お前が……わりぃ…んじゃ、ね…ェ。
後先考えず……飛び出した…俺、が、一番の…馬鹿野郎だ…」

840 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】 [sage]:2014/08/06(水) 23:20:45.63 ID:DNYYfWp70
>>839

「う……あ……」

どうしてどうしてどうしてどうしてどうして――――どうして?
相手は確かにトラックにはぶつかってはいない筈だ。もしそうだとしたら少女だって少しの打撲で済むわけがない。
赤に染まっていく視界と思考の中で不意に過るのは相手が先ほど見せた壊れた指輪。そして相手は抱きつく自分を避けたこと。
あれは意地悪だったんじゃない。恐らく、魔道具を壊される程の闘いで深い傷を負っていたんだ。

「…マグニさん……怪我―――怪我してたんですか!?
 どうしてこんな…こんなことしたら傷が開いちゃうって、分かってたのに……
 もっと傷が悪くなっちゃうって…マグニさんなら分かってた筈なのに、なんで……」

ぼろぼろと少女の薄紫色の両目から涙が溢れる。視界が一気にぼやけてしまう。
自分のせいじゃないなんて相手は言ってくれたけど、そんなの嘘。
これは、今起こっていることは全部周りへの思慮がなかった少女自身が招いた結果だ。
そう叫びたいのに、叫べない。嗚咽が込み上げて、まともに言葉を発することもままならない。

「………やだ……」

「やだ、やだやだやだ……死なないで……
 こんなの駄目だよ……やだ……だれか、だれかぁ……」

相手の手をとって呪文のように唱えられるのはそんな言葉ばかり。
ただ―――その助けの声は、意外にもすぐに天へと届けられたようだった。
今から数分後、少女達がいる現在地に向かってサイレンの音が聴こえてくるだろう。
目撃者の誰かが携帯で知らせてくれたのか。暫くすれば救急車が青年を助けにやって来る。

それまで彼が無事でさえいてくれれば、そのまま病院に搬送されることだろう。


//すみません!そろそろ落ちねばならないのですが凍結か強制的に〆ちゃうかをお願いできないでしょうか?
//あと救急車とか結構勝手に進めちゃったのですが大丈夫でしたでしょうか…?
841 :マグニ・T・トルデオン【鳴神戦雷-使用不可】 [sage]:2014/08/06(水) 23:49:18.85 ID:hsows/3v0
>>840
//すみません、私もそろそろ落ちなければなりませんので凍結でお願いします!
//といっても次のレスくらいで終わりそうですけど…wwww

//救急車の件、全然大丈夫ですよー!
842 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】 [sage]:2014/08/06(水) 23:52:45.12 ID:DNYYfWp70
>>841
//分かりましたーひとまず今日はお疲れ様でした!

//それならよかったです…!
843 :マグニ・T・トルデオン【─魔術使用不可─】 [saga]:2014/08/07(木) 08:32:52.11 ID:30nU2WDd0
>>840
「…わか、るか…ンなこと……。
勝手に…身体が動いち、まった…からよォ……。」

──其れは真実だった。
マグニ・T・トルデオンの外面ならこんな事はしなかった筈である。然し、其の彼の外面はただただ自らの内心を見せない様にする為のいわば防護壁。
心への介入を遮断し、外面だけを全面に出して生きてきた。
其の外面は彼の「性格」を乗っ取っていたが、この事態に限って急に内心が外へと顔を出した。──失いたくない、と。
彼が動いた切っ掛けはただ其れだけの事だった。
血は止まらない。彼は其の弱弱しく震える手で傷口を抑え出血を止めようと試みるが……対した効果は得られない。

「………死ぬ、ワケ……ねェだろ…
……………。」

──意識が混濁する。少女の顔が歪む……否、歪んで見える。
死ぬ訳が無い……そう吐き捨てる様に言った彼だが、此処にきて漸く自身の身体の容態に気付かされた。
然し彼は、泣きじゃくる少女へと不器用な微笑みを見せた。口角だけを上に上げる不敵な笑み。

「…………………お…せェよ……クソが…。」

数分後、大通りの車の間を縫い救急車が駆け付けた。車体には「都市蒼十字病院」の文字が刷られている。
この病院は今現在彼が入院している病院である。──今日はこっそりと抜け出して来たが。
救急隊員が車の中から担架を持って飛び出してくる。迅速な対応──、直ぐに彼の身体は救急車へと吸い込まれていった。
またあの医者に皮肉込めた言葉を掛けられるだろうな……と思いながら、意識を失っていった───……。
844 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】 [sage]:2014/08/07(木) 13:06:30.64 ID:mPkI056F0
>>843

救急車から降りてきた隊員は一旦少女を青年から引き離す。少女はそれにすんなりと応じた…というよりそうせざるを得なかった。
ここに於いては少女は人命救助の障害でしかない。彼を助けることが出来るのは少女ではないのだから。
救急車へと運ばれていくマグニを見ればそれに同乗しようと足を進めたが―――…。

「マ、マグニさ――。……!?」

不意に、第三者の手が少女の腕を掴む。
はたと顔を上げれば、そこにはスーツ姿で携帯電話を片手に持った人物の姿があった。
周りから見ても只の一般人にも見える男性は、しかし少女の見知った顔…同じ『隠れ家』の構成員だ。
救急車に記された搬送先を見れば、僅かに安堵したような表情を作る男。しかしすぐに険しい顔に戻って少女を見下ろす。

『待ち合わせ時間に来ないと思えば…なんということでしょう。
 ……貴方は此所での任務において、数少ない戦力を潰す気ですか?』

「……!」

あまりにも冷たい物言いに思わず身を竦めてしまう少女。
だが、男はそんなこと気にも掛けていない。はあ、と溜め息を吐くと重症のマグニを運ぶ救急車を見送る。

『まあ…大丈夫でしょう。彼処なら、おそらく“彼”が主治医でしょうから。
 さあ、一先ずここから離れましょう。その格好で風紀委員にでも見つかったら怪しまれてしまいますからね。』

男の言っていることの後半はさっぱり分からなかった。
ただ、一緒に居なければいけなかった人とは逆方向の道を進んでいきながら、少女は願う。
自分に手を差し伸べてくれた人、バカな反応にちゃんと返事を返してくれる人、必死になって自分を助けてくれた人、
―――――離れる前に優しい笑みを、向けてくれた人。

「――――お願い、だから……無事で、いて……。」

その人にちゃんと謝らなければならない、お礼を言わなければならない。
だから、神様。お願いですからマグニさんを助けてください。
捕まれていない方の手でぎゅっと服の裾を握り締めながら、少女は涙混じりの声で呟いた。
845 :マグニ「」國木田『』 [sage]:2014/08/07(木) 15:39:29.16 ID:30nU2WDd0
>>844
─────翌日。

「……………ここは……」

────知っている天井だ。
銀髪の青年マグニが目を開くと、其処には見覚えの在る白い天井が広がっていた。横たわっていることに気づき、身体を起こしてみる。
──が、腹部の傷が……前回とは比べ物にならないほど痛み、起き上がれない。
暫くして部屋のドアが開き、白衣姿の…國木田という医師が入ってきた。
そう、此処はその國木田が勤める都市蒼十字病院のとある一室である。

『また……また派手に暴れたようだからね鳴神 響鬼くん』

…“鳴神 響鬼”という名はマグニが有している偽名である。目の前のちっこい医者こと國木田に「狙われる可能性があるなら、そのちんちくりんな名前は名乗らない方がいい。」と言われ、名乗る事となった。
彼の病室のネームプレートにも「鳴神 響鬼」とある。
因みに、國木田が考えた名前である。

中々ネーミングセンスあるだろう?と得意になる國木田だが、マグニが仲間に報告したところ「そのまんまじゃねーか」「イタい」「それもちんちくりんじゃん」……などと嘲笑された…のはまた別の噺。

『…まったく…何したんだい?君は…。
あと少しで取り返しがつかなくなるところだったよ。』

「……生きてるんだからいいじゃねェか。」

『そりゃあ死なせる訳がないだろう?…………一ヶ月は入院だけどね。』

「えっ 、今なんて」

『いっ・か・げ・つは入院だけどね。』

「」

前回申告された入院期間は確かに1、2週間だった。其れが見事に1週間延長である。
微笑む國木田へ鋭い視線を飛ばすマグニだったが、何かが変わるわけでも無い。
はあ……と溜息をつき、窓の外を見やる。
視線の先には外には雲一つ無い、晴天の空。塗り残しの無い満面の青は此方を清々しい気持ちにさせてくれる。
フッ……と自然に笑いがこみ上げてくる。
さて、マグニ・T・トルデオンの病院生活、再開である。

//ここらへんで締めですかね?
ありがとうございました!とても楽しいロールでした!
846 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/08(金) 17:06:41.67 ID:zKMVE9PUO
第二学園二棟多目的室。
当初は講演会でもひらく予定だったのだろう、壁には防音効果を齎す素材が張り巡らされている。意図とは裏腹に、殆ど使われていない空間の発する独特の匂いに酔いしれながら、障子まなこは読書に精を出していた。
ふとスマホのホーム画面に目をやる。
閉め切られたカーテンと電灯をつけてないせいで気づかなかったが、時刻は既に正午を回っていた。
『任意瞳孔』。彼女の持つ能力の名である。これこそが読書をするのに光源を求めないという、目にも効率にも悪く、しかし省エネ対策には良さそうな行為を可としている。
概算してかれこれ四時間弱、本に没頭していたことになるとわかると、急に疲れが押し寄せてきたか本を閉じ長机に突っ伏す障子。暫くして栞を挟み忘れたことを思い出し、パラパラとページをめくりながら、うわっという声を出す。長時間の読書が幸いして、本を開き続けたことによる型によりある程度の見当がつき何とか読み進めた辺りにブックマークをし、改めて本を閉じると大きいため息。
通常この位のドジで落ち込む彼女ではないが、休校日にご丁寧に制服で登校してしまった事も含めるとそうするのも無理ないだろう。すぐ帰ってしまうのも、教室で何かするのも癪だとして、ロッカーから引っ張り出した"まだ事件すら起きていないところで読むのを辞めた推理小説"を読み進めたのはそんな訳であった。
847 :零仙 竜介《乱苦無》Lv1 [saga sage]:2014/08/08(金) 18:45:58.56 ID:hDqRhKk6o
>>846
【休日の学校に足を踏み入れるものは少ない】
【基本的に生徒は学校の中へは入らない、精々教師が残っていた仕事を片付けるとか、そう言った内容でしか、校門は開かれない】
【それが使われていない場所であれば尚更、限に多目的室前の廊下は閑散としていた】
【…まぁ、「人が居ない」と言う要素をメリットとして捉える者にとっては、そこは最高の場所になるのだが…】

【少女が栞を本に挟んだ丁度その時、全く音を立てずに多目的室の扉が開く】
【それは暗闇の中に光と新鮮な空気を呼び込み、外の世界を映し出す】
【そんな小さな変化の後、扉の前に現れるは一つの影】
【その影は一度躊躇するように身を竦め…いきなり跳躍した】
【飛び上がりながら教室に入ってくるそれは、足元の影と同じく真っ黒な衣装に身を包んでいて】
【所謂忍者のような黒装束に身を包んだ…まだ年端も行かぬ小さな少年
【それは直ぐに扉上の壁にクナイを突き刺し、そこを支点に一気に体を天井へと引き上げようとする】
【結果としてそれは成功し…しかしながらクナイを手放してしまった故に、その後の行為は失敗した】

…!ぁ、う、わぁ!!

【その勢いのまま天井に張り付こうとした少年】
【手にしたクナイを再び天井に突き刺し、姿勢を固定させる…筈だったのだが】
【結果としてクナイを持たない少年は天井に張り付くことは叶わず】
【当然のごとく、重力に従い落下し…並んでいた机に強か頭を打ち付けた】

…いぃったぁ…!

【頭を押さえて悶絶する少年】
【衝撃は確実に脳を揺らし、少年に酔ったような不快感を味合わせる】
【それでも気絶して居ないあたり、少年の耐久力が伺われるが】
【さてはて、いきなり目の前でこんなコントを見せられた少女は、果たしてどんな反応を見せるのだろう?】
【心配?嘲笑?懐疑?無視?】
【何にせよ、頭の痛みに気を取られている少年は、どうやら少女には全く気を寄せていないようだが】
848 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/08(金) 19:19:44.62 ID:NxfUIZEeO
>>847

「だっ、大丈夫?」
零仙の奇抜な入室を一部始終みていた障子は、その躍動に呆気をとられた一瞬の間こそあったものの直ぐに駆け寄る。

「大変だっ!完全に頭からいったよねっ!?君この学校の子?保健室いく?ていうか立てるっ?」
そばにしゃがんでからは、狼狽を全身全霊で体現せんとばかりに質問を撒き散らす。
こんなことなら面倒がらず電気をつけておけばよかった。何故この黒づくめの少年はそうしなかったんだろう。自分と似た能力か、はたまた自分を超える極度の面倒臭さがりなのか。考えても仕方がない。とにかく、今はこの子の安否確認だ。
怪我人を直ちに動かすのが危険であるという知識を持ち合わせていない彼女は、仙の身体に手を添えゆっくり起き上がらせようと試みるのだった。
849 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/08(金) 19:29:49.64 ID:NxfUIZEeO
>>848
//×仙の
//◯零仙の
850 :零仙 竜介《乱苦無》Lv1 [saga sage]:2014/08/08(金) 19:49:09.21 ID:hDqRhKk6o
>>848
…だ、いじょうぶ…じゃないかも…

【襲い来る鈍い痛みに耐え続ける少年に、ふと降ってくる声】
【それは自分の安否を確認してくれているもので、少年は相手の確認もせずに惰性でそんな返事を返した】
【痛みには慣れている方なのだが…流石に頭を打ち付けてしまえば痛み以外の問題が生じる】
【視界の欠損、混乱、吐き気等…何故人間は脳を攻撃されるのにこんなにも弱いのか】

あ、う、え、えっと…

【そんな折に、まるで弾丸のように浴びせかけられた質問の数々】
【これもまた、少年の安否を確認するもので…前に一度あった、忍者について聞かれるよりは幾分マシなのだが】
【ぐるぐる回る思考回路には、そんな質問の数々を答えられるほどの性能は無い】
【結果として、満足に答えを出すことが出来ず…周りから見れば言語能力を失ったかのように見える、そんな状況が出来上がっていた】
【加えて、少年をゆっくりと起き上がらせようとするその手もまた、少年を責める一つの要素となる】
【動かされた為か、さらに凶悪になった吐き気と頭痛が襲いかかり、少年は思わずうめき声を挙げた】
【完全に少女に姿勢を預ける少年、これから少女がどう言う思考を展開するかは疑問である】
851 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/08(金) 20:32:16.58 ID:NxfUIZEeO
>>850
「わ、わわ」
返事をする余裕すらない少年をまえに事の深刻さを知り、声にならない声が漏れる。
この間の応急手当の授業寝るんじゃなかった。どうしようどうしよう。落ち着け。こんな時こそひっひっふー。
保健室に運ぶか。いや、私一人では到底無理だ。そうだ、職員室……いやこ素性が知れない以上この少年の不利を生むかもしれない。

動かすのは危険と判断し、ゆっくりと床に少年を寝かせる。
確か足をあげて寝かせるといいんだっけ。いや下手な知識で行動するのはよそう。意識はあるのだ、少し様子を見よう。

「ごめんね、動揺しちゃって。とりあえず深呼吸だ少年。君さえよかったら先生呼んでくるけれど……あ、ちゃんと喋れるようになってからでいいよ。そうだ、飲みかけだけどお水あるからもってくるね」

そういって元いた場所へ鞄を取りに向かう。戻ってくれば枕元に蓋をあけたペットボトルを置くだろう。
852 :零仙 竜介《乱苦無》Lv1 [saga sage]:2014/08/08(金) 21:47:50.22 ID:hDqRhKk6o
>>851
あー…うん…

【再び地面に寝かされ、少年は硬く目を閉じる】
【頭のぐらつきが収まるまで安静にと少年はそのままの体勢を維持し】
【どうやら落ち着いたらしい少女に生返事を返した】
【頭の痛みが収まっていく様を味わいながら少年は非常にゆっくりとした時間を過ごし…】

…誰だお前!?

【いきなりガバッと身を起こし、少女に向けて叫んだ】
【少年にとって、この場所は「人が居ない場所」と認識していた所】
【その場所にいる目の前の少女は誰なのだろう】
【痛みの治まった頭で考え…未だ残っていた脳の揺れに再び地面に倒れた】
【そもそもの乱入者は少年なのだが…果たして何と答えるのやら】
853 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/08(金) 22:18:53.60 ID:NxfUIZEeO
>>852
「私?高等部一年の障子まなこだよ!一応、君がアクロバティック頭部強打をする前からここにはいたんだけれど。よかったー、話せるくらいには回復したー」

部屋の灯りをつけながらそう答え、零仙の隣にあるペットボトルを指差す。

「よかったら飲んだら……って大丈夫!?」
近くによって顔を覗き込む。
彼の事情より命を優先すべきかもしれない。やはり職員室まで走ろうか。
と、障子は壁に突き刺さった苦無を見て頭を抱えるのだった。

「……で、君は?」
854 :零仙 竜介《乱苦無》Lv1 [saga sage]:2014/08/08(金) 22:22:39.60 ID:hDqRhKk6o
/すいません、落ちます…
/立ち去ったことにして切るか何かしてください…申し訳ありません
855 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/08(金) 22:49:51.09 ID:NxfUIZEeO
>>854
/了解です!お疲れ様です
856 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/08/09(土) 22:13:49.43 ID:dzxBfZiNo
「さーって、今日も楽しく見回りと行きますか!」

本日は休日、学生達は羽根を伸ばしたり勉学に励んだりと、それぞれが個性的に過ごす日。
だが当然、それに乗じて良からぬ事をしでかす輩が多いのも事実。

そこで、正午に近い時間帯において一人の少年が街中を回るのであった。
今にも折れそうな線の細い体躯、およそ健康的ではない白い肌。
だがそれよりも目に留まるのは、肩にかけられた風紀委員の証。
それはこの学園都市において畏怖される風紀委員が見回りをしているという、何よりもの証拠であった。

視界から"どうでも良い"ものを取り除き、必要最低限の情報だけを脳内に保存。
今のところ、異常は見当たらない。
何かひと波乱起こるのか、それとも滞りなく日常が進行するのか―――
857 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】E:棒つきキャンディ [sage]:2014/08/09(土) 22:26:16.35 ID:wB6D0oON0
>>856

そんな真面目に自身の仕事をこなす少年の視界に、とある一人の少女の姿が映るだろう。
花屋の前に立ってうんうんと唸っている小学校中学年位の年齢の少女だ。
そこまでなら特段目に付く訳でもないが―――注目するべきはその格好である。

真夏の太陽がまだ出ている時間帯にもかかわらず、身に付けているのはなんと分厚い鈍色のローブ姿。
おまけに頭には、魔女っ子のようなとんがり帽子ときた。
どう見たって明らかに浮いている存在だ。

「んー…、」

悩んだ表情を作りながら店頭に並んだ色とりどりの花々を値踏みする少女。
どうやら周りに保護者らしき人物もいないあたり一人でいるようだが…。


//よろしくお願いします!
858 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/08/09(土) 22:52:25.11 ID:dzxBfZiNo
>>857
「さてさて、今日も平和……って、ありゃ…?」

今日も特に何もなさそう、差し当たって平凡な日常かと思いきや、どうもおかしな光景が目に留まる。
見たところ小学生くらい、ローブにとんがり帽子という奇抜なファッションの女の子が花屋で値踏みをしているのだ。
保護者のような人物も見当たらず、明らかにそれは"異質"な光景であった。

視界から少女以外の人物を抹消、神経を少女に集中させて近づいていく。
迷子か何かだろうか、何にせよ少女がこの少年の興味を引いたのは事実。

(この格好はふざけているのか、それともまさかまさかねぇ…)
「お嬢ちゃん、迷子かな?」

ともかく調査をしなければ始まらない。
少年はにっこりと人懐っこい笑みを浮かべながら、少女に話しかけるだろう。
859 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】E:棒つきキャンディ [sage]:2014/08/09(土) 23:05:37.87 ID:wB6D0oON0
>>858

「…!?は、はいぃっ!?」

突如背後から掛けられた声にびくんとオーバーな反応をする少女。
バッとすぐさま振り返るが、声の主である少年の姿を見ればほっと安堵の溜め息を吐く。
それと言うのも少女…ドロシアは現在絶賛無断外出中なのだ。
つい最近、この都市にやって来た魔術師の彼女だが幼さ故か勝手な行動はいけないと言いつけられてしまったのである。

…尤も、入国当日の一件のことを考えれば当然といえば当然なのだが。

「―――あ、いえいえ違うのです!
 ドロシーは、その…お花を買いたくって来ただけで迷子なんかじゃ…!
 お母さん、達はちょーっと別のところに行っているだけなんです!あ、怪しくないですよ!?」

迷子かと言う問いにあわあわとした様子で少女は答える。
演技力皆無の誤魔化しのための嘘と一緒に、
要らぬことも言ってしまっているが…相手はその不自然さに気付くだろうか?
860 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/08/09(土) 23:42:54.89 ID:dzxBfZiNo
>>859
「なるほどなるほど、一人で買い物しに来たってわけだね。偉い偉い」

ニコニコと微笑ましげに少女を見つめ、褒める。
だがその顔の裏では、様々な思考がなされている。
非常に不自然な少女の言動、加えて格好――――――やはり、どこか違う。

(お母さん、"達"ね………この格好といい、やっぱり怪しいもんは怪しいわけで)
(風紀委員としてはこのまま有耶無耶に見過ごす事はできないんだよね、かと言って緒里谷ちゃんみたいに過激な事はしないけど)

思考を取りやめ、次に少女に投げかける言葉を選択する。
少し早い気もするが、この少女ならば何かしら反応を示すだろうと期待して。

「ところでドロシーちゃん。魔術師って、聞いた事ないかなぁ?」
861 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】E:棒つきキャンディ [sage]:2014/08/10(日) 00:00:07.25 ID:wB6D0oON0
>>860

「むぅ、お兄さん…なんかドロシーを少し馬鹿にしていませんか?」

褒められた。そのことに一瞬嬉しさが込み上げてくるが…にやけるのは我慢する。
相手からの言葉は多分お世辞に近いものである。
あんまり油断し過ぎると何かと問題を起こしかねないのだし。

取り敢えず、どうにか相手からの設問をどうにか潜り抜けなければ。
今自分がなさねばならないことは、お花選びであって彼とのお話では、な―――。

「……!?」

(え―――…)

その言葉に大きく目を見開いた。正しく知っていますと、相手に言わずとも分かってしまうほどに。
ああ…本当に、なんて、自分は簡単な嘘ですら何も付けないんだろう。
そんな後悔の念が頭をぐるぐると回りながら、やっとのことで言葉に出す。

「……それ、を……
 それを魔術師って言葉を聞いて、お兄さんは何をするつもりですか?

 …お兄さんは、一体“どちら”の方なの、です?」

勿論、先ほどみたいに誤魔化したりはしない。
下手に嘘を吐くのは此方にとって不利な状況だと判断した結果だった。

862 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】E:棒つきキャンディ [sage]:2014/08/10(日) 00:03:34.09 ID:7DNaAp6N0
//すいません!そろそろ眠気が不味いので凍結か〆をお願い出来ますか?凍結だった場合は明日には返せますが…。
//どちらかにするかはそちら様にお任せします…!
863 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/08/10(日) 02:31:12.15 ID:pyw1gXRPo
>>861
――――――――ビンゴ。
どうやら、思っていたよりも大物だ。
この少女はまず間違いなく、魔術師。
ここでしっかりと情報を抑えておくとしよう。そうだ、これも―――"守るため"

「別に、どうもするつもりはないよ」
「でも、風紀委員も一枚岩じゃなくてね。魔術師と聞いたら即排除――なんていう過激な事をする人がいるもんだからさ」
「そういった人から君達を守るために、僕はこうやって聞いているんだよ」

例えば、緒里谷のような人物。
あのまま放置しておけば間違いなく、能力者側と魔術師側の関係に亀裂を入れるだろう。
悪事を働いていないのに、執行などと言語道断。短絡的を通り越して馬鹿らしい。
いや、まあどうでも良いのだけど。

「どちら側と聞かれれば、そうだな――――」
「―――――中立派ってところかな?」

さて、この少女が紀伊の言う事を信じればもっと深く探り出そうと話を進めるだろう。

/遅れました…凍結、了解です!
864 :鳴神響鬼(マグニ・T・トルデオン) 【現在魔術不可】E:松葉杖 [saga]:2014/08/10(日) 09:15:31.84 ID:vmSu0gnR0
──学園都市蒼十字病院の敷地内にて。
この病院の敷地内には何故かちょっとした竹林がある。道なりに進んで行くと、林の中には広場がある。
此処に勤める医者、國木田に尋ねてみたところ“能力者や魔術師が入院中も運動出来る様に”という普通の医師なら考えられない答えが返って来た。
然し、いざ来てみれば一人でいる時は完全な個人空間として生い茂る竹が林外からの視線を遮断しており、居心地がいい。


「……ッ‼………ッ‼」

両腕に松葉杖を携えて竹林内の広場へとと赴いた“鳴神響鬼”こと、マグニは、松葉杖を使っての移動方法……主に"飛躍"を練習していた……。

因みに“鳴神響鬼"というのは彼がこの都市において名乗っている偽名である。学校においても"鳴神響鬼"名義で登録している。

…どうやら腹部の傷、そして過度な運動の反動により、右足が使えないらしく、暫くは松葉杖を持っていろ、とのことであった。
スパイ活動を行っている身としては、かなり大きな損害だ。
せめて、襲撃された際に何も出来なかったという事がないように、練習しているのだ。
因みに、腹部の傷は集中的な治療、そして装着しているアーマーにより、故意的に切断したりしない限りは開く事は無いだろうとのこと。

(なかなか難しいもんだな…。
ガキん頃は良く松葉杖ついてる奴みて馬鹿みてェに嗤ってたが……)

矢張り、慣れていないのか転けて、また立ち上がりって跳んで……そしてまた転けて……の繰り返し。
単純に移動という動作は簡単なのだが、そのままでは戦闘などが起こった時になす術なく終わりかねない。
魔術の使えない今、足も上手く動かないこの状況では魔術師だけでなく、能力者までにも負けてしまう。口には出さないが、彼は焦っていた。
──正確な動き、そして相手の攻撃を避ける俊敏な活動が必要だ…‼

数十回転けて、数十回立ち上がり。そんな事を繰り返した彼は倒れ込み、仰向けに上を眺めて見る。青い空は確りとそこにあった。
息があがる……。肺は酸素を取り込むべく、活発に活動する。

(こんな情けない姿……誰も見てなければいいが……。)

彼の中に浮かぶ一つの懸念。
この林は外からの視線は遮断されているが、その外の人間が道なりに進んできてこの広場に来れば何の意味もないのだ。

//絡みにくい文ですみません
//どなたか絡める方がいらっしゃればお願いします

865 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】E:棒つきキャンディ [sage]:2014/08/10(日) 11:53:57.77 ID:7DNaAp6N0
>>863
「…守、る。…中立派…?」

相手の発言は少女にとっては些か予想外であったらしい。
一瞬気を取られたようだったが、すぐさま警戒心を表した表情へと変わっていく。
少女が知る知識の中で魔術師と能力者の中立派だなんて言葉は聞いたことがなかった。
確かに能力者側へ就く魔術師もいると聞いた気がするが―――それは、少女には裏切りと聞かされてきたのだから
二つの組織の仲介者がいるなんて…信じられなかった。

「中立派なんて…そんなことしたら、
 …お兄さんはどちらの過激派の敵になってしまうのですよ?」

若干緊張した空間の中、少女は言葉を紡ぐ。
それは敵に対する言い分でもあったが、少女が過激派ではないということも察することが出来るだろう。

「ドロシーは…それには答えらない、のです…。
 組織(みんな)の中でもドロシーは力も地位もないから…仮に言いたかったとしても“言えない”。
 あなたのお役には…経てないのです。」

//凍結ありがとうございました…!こちらもお返ししておきます!
866 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/08/10(日) 18:43:28.12 ID:pyw1gXRPo
>>865
「そう、中立派。そっちにだって、能力者達と仲良くしていきたいという思想を持つ人はいるんじゃないのかな?」
「僕はただ皆と仲良くしていきたいだけさ。魔術師だって、同じ人間だもの」

同じ人間同士で何故仲良くできないのか、紀伊は純粋に疑問に思う。
「能力者だから」「魔術師だから」と、たったこれだけの違いで何故相反しあうのかが、理解出来ない。
どこか戦争にも似ている現在の状況。今はまだ冷戦状態だが、いつ暖まってしまうか分からないようなそんな状態。

「過激派の的になるなんて分かりきっている。ならこっちも中立派を能力者魔術師問わず集めて、対抗するだけさ」

だが、それは避けられない事態なのだろう。
近いうちに一波乱も二波乱もありそうだ。それこそ、学園都市内部での対立。
魔術師を排斥するか、共存し、認め合うか。
そこから起こる分裂、そして内戦。それは殺し合いをも覚悟しなければならないかもしれない。
――――と、内部だけでこのような有り様。考えすぎかもしれないが、決して零ではない確率。
これだけで思考力がパンクしそうだ、他の事全てをどうでも良く思わざるを得ない程に。

この少女の言い方からして、まず過激派でない事は明白だろう。
だからと言って中立派だと断定するのも早計な気がするが、できればそうであってほしいものだ。

「そっか……いや、無理は言わないよ。ごめんね、ありがとう」

申し訳無さそうな顔の少女の頭を一撫でしようと手を伸ばす。
何もしなければ少女の頭は優しく撫でられるだろう。
867 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】E:棒つきキャンディ [sage]:2014/08/10(日) 19:19:08.91 ID:7DNaAp6N0
>>866

「…………、」

少女は黙って一連の少年の話を聞いていた。否、聞き入っていたという表現のほうが正しいかもしれない。
魔術師と能力者、同じ人間だからどうして仲良く出来ないのか。
そんなの理由は簡単、それらは自分とは別の存在だからだ。
自分達とは別だから怪しい、信じられない、嫌いだし敵になってしまう。
そんなの分かりきったことだ。しかし、

(――――共存できる…能力者も魔術師も関係ない、中立者達の集まりで……?)

「そんなことって……、」

――――果たして、本当に出来るのか?そう聞かずにはいられなかった。
しかし、仮にそんなことが出来てしまったら、どうなるのだろうか。
誰も差別されずに済む。誰も傷付かないで済む。誰も、戦って大きな怪我をしなくても。
本当に、皆が皆笑っていられるような世界が作れてしまうのではないか?

(…もしそうだったら、今までの二つの組織の対立は無意味ということに―――…)

そこまで考えていると、不意に頭の上に手を置かれる。
帽子越しからも僅かに伝わる、相手の手の温もり。
しばしそれにポカンとした様子で、従っていたが―――。

「……!?ふえやぅ!??なななっ…いきなり何するんですか!?
 変な行動したら、おまわりさんに言うのですよ!?」

我に返ると妙な叫び声をあげて勢いよく後ずさった。
突然の相手の行動に驚いているのか叫ぶ声は若干上ずっている。
下にずらした帽子に隠れた表情は、言うまでもなく真っ赤にして照れている状態だ。
868 :紀衣 隼人【認識破壊】Level2(1) E:特殊警棒 :2014/08/11(月) 03:04:44.21 ID:TfMWwRtCo
「あはは、ごめんね。そんな顔してるからつい悪戯したくなっちゃってさ」

ああいう顔は苦手だ。そんな顔をされると何かしたくなってしまう。
ともかく、この娘は恐らく中立派。うまく抱き込んで、これからの行動をうまく有利に進めていきたい。

―――――よし、これからの行動の指針は決まった。

まずは仲間集めから始めよう。共存を望む魔術師と能力者、何とかして集めれば過激派にも対抗できるはずだ。

「……おっとと、こんなところでボサッとしていられないんだ!見回りに戻らなきゃ!」

もう少し話をしていたいのは山々だが、見回りという仕事がある以上いい加減戻らなくてはならない。
連絡先も交換しておきたいが……下手にやればバレる可能性もある。ここでやるのは得策ではない、か。

「あ、そうだ。最後に、僕の名前は紀伊 隼人!また会うだろうけど、これからよろしくねドロシーちゃん!」

名前を名乗ったら笑顔で手を振って、再び街中へと消えていく。
この出会い、これから起こるであろう波乱に何か影響を及ぼす事はあるのか―――それは、誰も知らない。

―――――――――――――

街中に消えた後のパトロール。
紀伊は薄く笑う。ドロシーに向けたようなあの人懐っこい笑みとは真逆の、冷酷な笑み。

「さてさて、つまらなくなってきやがった……これから、どうなるかな」

低い声で呟く。それは周囲の喧騒によってかき消され、ただの独り言となって終わる。
その声を誰かが聞いたのであれば、あまりの冷たさに震え上がる事だろう。
ドロシーと接していた時の彼とは、まるで別人のよう。

さあさあ、楽しくなってきたぞ。
――――――世界はどうでも良くない方向へと、進み始めている。

/ぎゃあああああ遅れてごめんなさい!
/流れ的にこれで〆でお願いします!
869 :ドロシア・ヒューケルン【hide(透過魔法)/Rank-D】E:棒つきキャンディ [sage]:2014/08/11(月) 09:31:45.54 ID:cxZpZ6490
>>868
//全然問題ないですよ〜
//〆了解です。お疲れ様でしたー!
870 :鳴神響鬼(マグニ・T・トルデオン) 【現在魔術不可】E:松葉杖 [sage]:2014/08/12(火) 08:08:19.91 ID:n5FP6sCn0
>>864
//絡み待ちでーす
871 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/17(日) 01:38:41.52 ID:POE6NWghO
>>864
「なっんだっかなー」
学園都市蒼十字病院の林の並木道を少女が一人、不規則な歩幅でトボトボと道なりを進んでいる。彼女からすると、今は稽古をつけてもらっている道場からの帰り道で、この林道は自宅と道場を結ぶ最短ルートの一部である。尤も、医療施設の敷地内であるため本当に時間がない場合しか通ることはなく、帰路として使うのは今日が初めてであった。
とはいえ、全く急いだ様子は彼女から見受けられない。本日が道場の休業日だと知らずいつも通りスケジュールにレッスンを組み込んでいた障子には、むしろ余すくらいの時間があった。
だが、彼女の中にみだりに敷地を踏み荒らす気は毛頭ない。わざわざモラルを踏みにじり近道をゆったり帰るのには、有名な諺"急がば回れ"を実証せんとする確固たる目的を持ってしてのことである。
"急がば回れ"ということはつまり、裏返せば"急ぎでないなら突き進め"ということ。
さらにいえば、多少飛躍するが、何らかのイベントが起こって時間を食う羽目になるということである。

「……んん?」
ふと、物音がする方へ目をやると松葉杖で身体を支える男が見える。武術に励む腹づもりが空振って体力を持て余した障子にとってそれはさぞかし魅力的なイベントの幕開けに感じられただろう。

//だいぶ時間が空いてしまいましたが、よかったら絡んでください!
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大分県) [sage]:2014/08/17(日) 20:36:28.92 ID:ZUhjSQ+j0
>>871
「………マジか」

先程、自らの内に浮かべた懸念がその自体を引き起こした…所謂フラグという物なのではないか、と彼は思う。
彼の透き通った碧眼が映したのは、見知らぬ少女の姿。
見た目からして、魔術師……では無い筈だ。如何にも「学園都市」の人間といった見なりである。

「……オマエ…誰。」

松葉杖を地面に垂直に──、それを支えにしてのっそりと立った青年は、単刀直入な質問を障子へと投げ掛けた。
本来ならば「どなた様ですか?」という出会いの場面に当たるが、先日の一件もあり、何処か警戒してしまう。
観察する様に睨み付け、低い声色で声を掛けた。

この広場には、切り株が幾つかある。椅子として使うには申し分ない、ぴったしの大きさである。
青年は立ち上がった後に、近くの切り株へと歩いてゆき、其処に腰掛けた。

//すみません、遅れました!
873 :鳴神 響鬼(マグニ・T・トルデオン) 【魔術使用不可】 [sage]:2014/08/17(日) 20:42:03.01 ID:ZUhjSQ+j0
//コテ忘れ
874 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/17(日) 21:09:43.54 ID:POE6NWghO
>>872

相手がこちらに気づいたと知り小走りで近づけば、はじめましてーと一言。マグニに倣うように手頃な切り株をみつけて座る。

「私、障子まなこ!みての通り所属はダイニだよー。突然ごめんね!お邪魔だったかなっ?」

一応は礼節を重んじて相手に気を遣った文句を並べるも、その声に遠慮は一切ない。"お邪魔します"の意味を履き違えている彼女には無理もないことだった。

顔立ちから察するにもしや外国出身の人だろうか。ともあれ、日本語が通じるようで一安心。この男が英語か或いは他の言語の使い手であったら、身振り手振りでコミュニケーションをとる羽目になっていたところだ。
と、軽く胸を撫で下ろしつつ、マグニをまじまじと見る。視覚に頼った情報だけでもかなりの怪我をしていることがわかる。よくもまああれだけ動けるものだ。というかこの怪我……あの擦り傷なんかかなり真新しくないか?

「え、ーっと何してたの?リ、リハビリ?随分激しかったっぽいけど」
875 :鳴神 響鬼(マグニ・T・トルデオン) 【魔術使用不可】 [sage]:2014/08/17(日) 21:49:22.05 ID:ZUhjSQ+j0
>>874

「……第……二………。」

ダイニ。少女の口から放たれたのはこの学園都市内に存在する一つの学校の名だった。……第二学園、略してダイニ。
彼がこの語句に反応を示したのは、彼もその学園に通っているからである。
…鳴神響鬼という、偽名を名乗りながら。

「……鳴神響鬼。
……アンタと同じ第二の……第二学年。」
「勿論邪魔だが……まァいいか。」

彼は、普段から名乗っている偽名を口にする。この都市に於いての彼は第二学園に属するナルカミヒビキなる人物なのだから。
偽名を平然と口に出すあたり、彼はこういった事に長けているのだろう。自らの名を詐称する事に罪悪感を微塵も感じない。
つくづく慣れという物は恐ろしいと、思い知らされる。

「…………………リハビリってのもあるが…。
……俺ァ、無能力者なんだ。能力を出てこさせるには、こういう練習もした方がいいと聞いてな。リハビリついでの修練だ。」

低い調の声で彼は返答する。
彼が語った“能力が出ないから練習している"というのは全くの嘘である。自分が魔術師だということを少しでも勘付かれてはならない。

そしてこの修練を行う理由は、“無能力者だから能力を発現させたい!"、とかじゃなく、
もしも、"他組織の魔術師に襲撃された時に何もできなかった“、という事態を起こさない為。







876 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/17(日) 22:40:50.15 ID:POE6NWghO
>>875

「ええー!てことは先輩じゃない!じゃなくて先輩じゃないですか!」

部活動や委員会に所属していない障子にとって他学年との繋がりは限られたもの、同じ学園という情報が自然と彼女の頬を綻ばせた。

「じゃあ、鳴神せんぱいって呼んでいいですか?そう呼びますね!よろしくおねがいします鳴神せんぱい」

無能力者。地球規模でみれば大半がそれに当てはまるが、この学園都市に限定すると少数派扱いされるカテゴリ。かといって珍しい存在ではない。たまに障子は、彼らが何を思ってここで暮らしているのか考えることがある。答えが出た試しなどないし、考えたところで何か変わるとも思っていないが、時折そうして時間を潰す。
自身の持つ能力を"特技の延長"と称する彼女にとって無能力者は決して遠くない、それでいて隣接しているわけでもない存在。

かける言葉を見失い、咄嗟になるほど、と呟く。何がなるほどなのか。よくわからなかったが、もう一度「なるほど」を繰り返す。

初めて会うタイプの人だ。障子は単純にそんな感想を持った。顔見知りにも無能力者はちらほらいるが、その誰とも違う。能力者の顔見知りともまた違う。

「なんかかっけーすね、せんぱい」
877 :鳴神 響鬼(マグニ・T・トルデオン) 【魔術使用不可】 [sage]:2014/08/17(日) 23:10:29.76 ID:ZUhjSQ+j0
>>876
「…………やりづれェ。
…呼び方なんか何でもいい。」

率直な感想だった。
数日前にに再会した魔術結社「隠れ家」の仲間ドロシーにしろ、何というかこういう明るいタイプの人間は苦手だ。
というか、その明るいタイプの人間とのコミュニケーションの取り方を知らないのだ。……今迄ずっと、そんな人間と接した事が無かったから。

「格好いい?………珍しいなオマエ。
無能力者って聞いたら、取り敢えず罵るのが有能力者だと思ってたが。」

一年程この都市で生活して、実際に自らが体験した事実だった。
魔術師である彼には勿論、"能力"なるものは扱えない。
その為、彼はこの都市では“無能力者"という位置づけにあった。
何故か“無能力者"というだけで「落ちこぼれ」だのとレッテル貼り……まあその時は短気である彼は魔術を行使して其れらを叩きのめしたのだが。
言葉には出さないし、ましては心にすら明確に浮かんで来ないが、彼はそんなバカにする人間が大嫌いだった。

「オマエは他の奴らとは違うみてェだな。」

然し、目の前の障子まなこという人物は"其れら"に当てはまらなかった。
この都市の人間からただ単純に、自らを尊敬するような言葉を掛けられたのは…初めてな気がする。

「………いいもん持ってんじゃねェか…こうはい」

相変わらず低い声色だが、彼は少しだけ口角を上げてみせる。ギラギラとした眼光に似合わない、不器用な笑みだ。
そしてその台詞と同時に、自らの胸のあたり……心臓のあたりをどんどん、と叩いて示す。いいモン……心、である。


878 :障子まなこ『任意瞳孔』Lv.1 E:一般的な学生の持ち物 [sage]:2014/08/18(月) 00:24:56.49 ID:zJ7gQvsZO
>>877

「あはは、鳴神せんぱいってあんまりお友達とお話しないでしょ」

諦めていたのかそもそも念頭に無かったのか定かではないが、とにかく定かではなくなるくらい長い間障子まなこは自らの能力を研磨することを放棄している。
産声をあげてから十五年間少しの変化も見せないことに対する先入観から、これが能力の底であり同時に天井であると無意識下で決めつけていることが何よりの原因であった。

「結構いるもんですよー。まあ私ほど素晴らしい人格者は、そりゃ限られてきますけれどね?……いや冗談冗談。えへへ」

しかし、眼前の、この、鳴神響鬼という人間。彼は違った。無能力者という烙印を押され、未だ兆しを見ずして尚それでも芽を出そうと奮闘している。

マグニのぎこちない笑みを受けて、障子は笑う。それは、彼女にしては珍しい静かな微笑であった。
遠からず近からずなどと戯言めいていたのが馬鹿らしく、そしておこがましく感じられた。
この人に追いつきたい。
回り道をしている暇はもうない。

「そーだ、せんぱい。私急がなきゃ、いくとこあるんだ!もう行くねっ。引き続き頑張ってください!」

おもむろに立ち上がり、そう言い残すともと来た道をリズムよく軽快なテンポで滑走していく。その行き先は誰にも分からない。

//勝手に引き返してしまってますが、この辺りで〆てよろしいですかね?
879 :鳴神 響鬼(マグニ・T・トルデオン) 【魔術使用不可】 [sage]:2014/08/19(火) 17:02:11.23 ID:dOLYx5Ml0
>>878

「……居ねェからな」

事実。魔術師である事を勘付かれないように嘘を並べる彼であるが、少女の問い掛けに対して吐き出されたその返答は、紛れもない、事実であった。
友達という概念すら、彼にとっては遠い遠い存在だった。
──昔、幼い頃。
父が人を殺した。……そしてその父を自らの手で殺め、地獄へと叩き落とした。
お蔭で周囲からは虐げられ、闇の組織へと売られた。…更に色々あって、現在は「隠れ家」に所属している。
昔からそうだった。友達なんて必要ない…否、“こんな俺と友達になってくれる人などいる筈が無い"と決めつけていた。
その結果、彼は魔術組織「隠れ家」内に於いても、孤独な存在である。

「……………。」
「………変わってんな、オマエ。」

面倒な事に。…鳴神響鬼ことマグニ・T・トルデオンという人物は比較的冗談が通じない人物である。呆れたような口調で言葉を放つ青年.…、

…然し、何故か自然と口角が上がっていた。
暖かい…こんなたわいもないやり取りが、…人との繋がりが、こうまで暖かいモノであると初めて認識した。

「…………ああ。
どっかのガキみてェに信号無視したりすんじゃねェぞ。…じゃあな」

どっかのガキ、とは先日再会した"隠れ家"の構成員であるドロシーという少女の事である。
不器用な彼は手を振って、満面の笑みを浮かべて見送る、なんて事はとても出来ない。
彼はボソりと別れの挨拶を口にして、去りゆく少女を見送った。

//すみません、遅れました!
締め了解です!ありがとうございました


//それとドロシーさんの方、ドロシーさんをガキ呼ばわりしてすみません!m(._.)m

880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/08/25(月) 20:14:37.23 ID:EJmKGfLIo
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