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【俺能世界】俺が能力授けるからこの世界で戦え【新世界】Part43 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/17(金) 18:18:48.38 ID:AjIP8Mc+o
ようこそ、厨二病隔離スレへ
このスレは周りから新たに能力をもらって
厨二力を爆発させ壮大な「バトル」を行うスレです

※ ここは能力による「戦闘」を主としたスレッドです ※
※ 過度なインフレや決定的な語句にもご注意ください ※
※ 貴方が絡んでいる相手も貴方と同じ人間です。 皆が主人公ということを忘れずに ※

● まずはしたらばの専用スレで能力をもらいましょう
● 能力は原則一人一つ。 奪ったりコピーする能力の場合はこの限りではない。
**スレを跨いでのキャラ・能力引き継ぎオーケイ
**殺害対象の能力を自身の能力と交換可能(任意)
**奪った能力は宝石として出現、取り込んだものが能力を得る(宝石の複製や持ち歩きは不可)

◇作ったキャラの安価を名前欄に書きましょう(例として>>66のキャラであるなら >>66 と名前欄に記入する)
◇能力は死亡により再取得。
◇能力の使用などに関しては空気を読んで調整する。
◇荒らしは黙ってスルー。

◎戦闘之スヽメ◎
会話文(例:からあげうめえ)
【行動(例:?ゆっくりと近づき、殴りかかった)】 ※「刺さった」とか確定させるとそれ以上広がらないので無し
こんな感じでやると分かりやすい。俗に言う「ロール」。 
ヒールを担当して場を盛り上げるのもよし、商人、鍛冶屋的な能力を懇願しほそぼそとサポートに回るのもよし。
複数人数で徒党を組み勢力を広げるもよし、正義のヒーローとして君臨するもよし。

次スレッドは>>900、出来ない場合は再安価
次スレッドを立てるまで>>950からは減速すること(重複回避)
また立てれなかった場合そのテンプレを貼るといいかもしれません

したらば
http://jbbs.shitaraba.net/internet/19660/

俺能wiki
http://wikiwiki.jp/nanasia777/?FrontPage

[俺能の世界]

それは、貴方達が今住んでいる世界とは全く別の世界だ

貴方達の住んでいる世界では架空の存在とされている『悪魔』『天使』などを筆頭に、様々な『化け物や精霊』つまり『人外』がそこら中に蔓延り生活している

勿論その世界には人間も生活しているが、その人間すらも貴方達が住んでいる世界とは全くの別物
それらは様々な『異能』……つまり『能力』を持っている。

その『能力』は先天性で生まれつき持っていた者や
能力を一つだけその身に宿した宝石≠使用して能力を得た者
更にはその自身の種族に因んだ能力を所持する者など
様々な方法で能力を得た『能力者』がこの世界には蔓延っている。

しかし、この『能力者達』に共通している事がある…

それは…確かにこの世界にその能力者達は産まれ育って生活していて
その胸の奥には『能力を宿した宝石』が隠されていて、その能力者本人の生≠ェ感じられなくなった時、身体の外に出てくるという事だけ…

今日も何処かで…
『能力者』は『能力者』との戦闘を繰り広げている…

※前スレ
【俺能世界】俺が能力授けるからこの世界で戦え【新世界】Part42
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1407833861/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :【Platinum】>>128【聖なる審判・アレクサンダー】 [sage]:2014/10/17(金) 18:26:30.28 ID:LwHhZYdso
//>>1乙です
3 :【ストレイトライン】 [sage]:2014/10/17(金) 23:45:34.23 ID:syr1b6EUo
 空蒼白き月昇る
 地を奔った一閃
 遅れ来る風切音そして来た崩壊
 其処ら散乱するコンクリの瓦礫
 しばしそれよりくすぶるは白煙
 ふたりの男がその中より出でる
 一人は傷だらけ一人はほぼ無傷
 一人は苦悶の顔一人は面被りて
 しかし数瞬のいとまもなくして
 面被った男は腰溜めに拳構える
 
 「シネ。失セロ。快楽ノ為ニ」

 くぐもりし声がささやかれると
 煌くのは一閃血の色をしていた

 “
 穿けよ敵を  
 穿けよ己を
 穿けよ躰を
 穿けよ命を
 穿けよ戦を
 穿けよ力を
 穿けよ全て
 穿き貫けよ
 自らを以て
 落涙を以て
 歪笑を以て
 異能を以て
 全力を以て
 生涯を以て
 同情を以て
 悦びを以て
 憤怒を以て
 畏怖を以て
 殺意を以て
 快楽求めて
 己の本能の
 赴くままに
 殺そう全て

 我名――穿
      ”
 
 拳より数滴血液を垂らしながら
 ただひたすらに快楽だけを求め
 ガスマスク被る男は歩き続ける
 だが歩けど歩けどまだ会えない
 骨のある殺し甲斐のある敵には
4 :【ストレイトライン】 [sage]:2014/10/17(金) 23:46:19.96 ID:syr1b6EUo
/埋まっちまったのでもいちど投下
/一乙です
5 :【決闘者】【淡い桃色髪の少女】 [saga]:2014/10/18(土) 00:14:02.66 ID:Iwq0e8si0
>>999

【口内に広がる肉の味。鼻を抜ける鉄の香りは、美味】
【二つ分の重い音。立てない吸血鬼と快楽殺人者の音】
【涎を垂らし恍惚な表情で吸血鬼の肩に舌を這わせば】
【傷口に溢れる鮮血を舐り、耳元に口を運んで囁いた】
【本 当 の 恐 怖 の 最 終 宣 告 は 今】


やっとだね。『楽しかったよ』。
ふふふふふ。『一つに、なろ』。


【本当に抵抗がなければ、吸血鬼は彼女に食されるが】
【もし一歩でもさがれたならば、その命は助かる運命】
【さがれないならば本当に食べられその生涯を終える】
【彼女も動けないから、さがれたら逃げる事が可能だ】


/逃げるか喰われるかはお任せします
/長々とありがとうございました。お疲れさまです
6 :セシル・エル・ナイトロード【ディオド】 :2014/10/18(土) 00:22:23.82 ID:Citfs+f30
>>5
一つ…ごめんね…
それは無理なの

【セシルは羽を羽ばたかせ少女から離れる】
【足は動かなくともそれ以外は動く】

ばいばい♪
楽しかったよ、また遊ぼう♪

【玩具ではなく、友達として】
【セシルは少女に笑いかけ】
【そのまま夜の空へ消えた】
【セシルに友情という感情が芽生えた】
【本人は気づいていないが……いつかそれがいい方向へ向かうことを祈ろう】

//こちらこそ付き合ってもらってありがとうございました
//お疲れ様でした
7 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 10:50:53.03 ID:r/PM78+Wo
【この街には不思議なことが満ち溢れている】
【そんな不思議なことには怪奇現象だったり、能力者だったり、本当に様々なことが当てはまる】
【そんな不思議には街の西にある森の奥、そこにある洞窟にて何かが起こるという噂も含まれていた】

よーし、今日も元気に歩いちゃおーう!!

【件の洞窟の入り口、朝日に照らされているそこには不気味な暗さはない】
【そこに誰かいるのなら声が洞窟の中を反響してくるのが聞こえるだろう】
【その声が少女の、それも若くて元気な太陽のように明るいものと分かるのにも時間は掛からぬはずだ】
【そんな明るい声に続いて洞窟より出てくるのは…一人の少女】

今日はどんなことがあるのかなー?今から楽しみ!

【その少女は水色ジャージにミニスカートという街でなら何処にでもいそうな格好をしていた】
【あくまでも、『街でなら』ではあるが……】
【そのターコイズの瞳は好奇心で輝き、普通という名前の仮面の役割の片棒を担っていた】

【そんな何処にでもいそうな少女、黒崎凛は能力者だ】
【さらに、噂の洞窟の主だ】
【昔は龍族の貴族であった黒龍でもある】
【そんな何処にでもいない少女の物語は、やっと幕を開けた】
8 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 11:29:54.62 ID:4sjB48klo
>>7
【噂には魔翌力が篭る】
【十人十色の人が集まる街で有れば尚更、噂は街を駆け巡り】
【人の手によって曲がりくねって、一つの伝説を紡ぎ出す】
【それが本当であれど嘘であれど、最早其処に意味など無い】
【そう言うものがある、それだけでも街の人間を引き寄せるに足るものなのだから】
【さて、街を巡ったそんな噂】
【町外れの森の中、奥にある一つの洞窟にて何かが起こる】
【神隠し、はたまた猛獣の鳴き声、他方では幽霊の啜り泣き】
【噂は多種多様に広がり、街行く人々の好奇心を刺激する】
【そんな噂、より深く知りたいと思う人は多いようで】
【「あの洞窟に行って、中に何があるかを確かめてほしい」なんて依頼は結構届いてくるものなのだ】
【需要があるならそれに応える、それが自分、何でも屋としてのポリシーだけれど】
【正直怖いものは怖い、なんてったって俺は幽霊が大っ嫌いなんだから】
【だからこそ、辺りを注意深く確かめながら洞窟に向かうことにする】
【仕方のないことだ、金が無いんだから、受けれる依頼は受けておかないといつか死ぬ】
【命あっての物種なんて嘘っぱちじゃないかと半ばヤケクソ気味に歩を進めて】
【結果として、身も凍るような恐怖体験を味わうことになるのだけど】

……あ、歩きにくいなぁ……

【靴の底が木の葉を踏む、自然の匂いを感じながら小さくボヤく】
【こんな森の道が整備されている筈も無く、辺りにぶら下がる蔦を払いながら進むしかない】
【全くもって実入りの少ない仕事である、既に受けてしまった事を後悔しながら】
【見えた光、開けた土地、其処に存在する洞窟を見て足を速める】
【もしかしたらそれが裏目に出たのかもしれない、急がば回れとはよく言ったものである】

『…ーーー〜√\√\〜ーーー…!』
……!?ぅあったぃ!!

【辺りに反響する高い声、急ぎ足を踏み締める俺はその声に身を震わせて】
【踏み出そうとしていた足が空を掻き、着地点として見初められるは……道に落ちていた一つの岩】
【自分の足があり得ない方向に曲がるのが感じられた】
【尖った岩、そんなものに着地して上手くバランスが取れるはずも無い】
【そのまま仰向けに倒れゆく、頭の着地点に見初められるはこれまた尖った岩】
【火花が散った、鈍い音は果たして何処まで響いたか】
【痛みに揺れる脳、それよりも重い響いた声への懸念】
【一つの噂、幽霊の啜り泣きなんて言葉が脳裏に焼き付いた】

……っ!!

【ぞわりと、いきなり恐怖に襲われ俺は飛び上がらんばかりにその頭を挙げる】
【鈍い痛みに視界が回ったが、それどころではない】
【俺は見た、其処に立つ、一人の少女を】
【怪しく輝く瞳、ジャージにミニスカートと言った服装はあくまで普通】
【だが判断力を失った脳と言うのはそう簡単に結論を出してくれないらしく】
【俺の脳内の計算機は「この洞窟の近くで自殺した少女の幽霊」だなんてとんでもない結論を打ち出して】

……う、わぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!

【森の中に、恐怖の絶叫が響き渡った】
【森を少し出たところ、洞窟の前で】
【頭に出来た瘤を押さえながら少女を指差して取り乱す少年……どのように見られてたかなど想像したくもない】
9 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 11:45:52.53 ID:r/PM78+Wo
>>8
うわぁ!?………って人?

【…なんて気分よく歩き出したら突然鈍い音と大きな叫び声が聞こえてびっくり!】
【驚いてそれが聞こえた方を見たら…うーん…何て言えばいいんだろ?】
【片手で頭を押さえてこっちを指差して…何か悪霊でも見たような顔をしているカッコ悪い男の子っていえばいいのかなー…?】
【…とにかく、あんまり見るような姿をしていない人が倒れていたの】
【たっぷり三秒くらいその姿で笑うことを堪えたあとにやっとその人が頭を痛そうに押さえていることに気付いたの】

大丈夫?というか何でこんな辺鄙で危険で何もないところまできたのー?

【私は人間でいう森ガールとかではないけど自然にはなれているからしっかりとした足取りで転ばずに倒れた少年へと駆け寄ったよー】
【そしてその身体を起こしてあげようとするけど…嫌がっちゃうかな?】
【私を幽霊だと勘違いしている少年は怖がるかもしれないけど…足が枝を踏み折る音、身体を起こそうとするときの手の暖かさとかから幽霊じゃないって分かるかな?】
【噂なんて知らない私には私を何と勘違いしているのかよりもなんでこんなところまできたのかが気になるけど…】
10 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 12:18:16.34 ID:4sjB48klo
>>9
【鍛え抜かれた腹式呼吸で響いた悲鳴は無駄に辺りに響き渡り】
【恥も外聞も無く、そんな状態になる人間など要るものかと思っていたけど】
【居た、と言うか自分だった、自分にもそうなれる才能があった事に驚いた】
【件の少女は3秒ほど何かを堪えるような仕草】
【自分を呪うための企みか、はたまた[ピーーー]ための策略か】
【捻じ曲がった思考回路はそんな小さな仕草でさえ恐ろしい結論を導き、他ならぬ少年自信を追い詰めてゆく】
【喉が嗄れる、長く響いた悲鳴が止まり、グラグラ揺れる瞳で確認するは】
【幽霊が、何か自分に囁きながら歩きにくい地面を物ともせずに此方へ向かってくる所だった】
【やっぱり、どれだけ歩き難くとも歩けるなんて、この子は幽霊なんだ!】
【……枯れ葉の音は耳に入って居ないあたり、思い込みの力は凄まじいものだ】

ひぃっ!く、来るな!来るなよぉ!

【足音が響く、それは俺にとって死神の足音にも等しく聞こえていた】
【だから、幽霊の、ある種好意的な発言を聞き流してしまったのは仕方無い】
【既に色々と晒してしまった格好悪さを更に更新してしまったのも仕方無い、仕方無いと言ってほしい】
【恐怖に顔を引きつらせ、凡ゆる体液を顔から垂れ流しながら無様に叫ぶ】
【その場から急いで逃げようと視線はそのままに立ち上がろうとして……ぐらりと揺れる視界と震える足にあえなく阻まれる】
【嗚呼、どうして自分の足はこんな時に震えて動かないのか!】
【枯れ葉満ちる地面に無様にも尻餅をつきながら、俺は心の中で叫ぶ】
【そんな必死の……自分にとっては必死の抵抗も無駄に終わって】
【腕が、掴まれた】

……━━━━━━!!!!!
……あ、え……?

【叫び声は最早声にならず】
【掴まれた腕、思いっきり振りほどこうとして……そこから感じる温もりに気が付いた】
【幽霊、死者であるならば体温を感じることは無いはず】
【ならこの少女は幽霊では無いと言うことになるが】
【とりあえずは落ち着く、恐怖が混乱に変わっただけだけど】
【ぐいっと腕を引っ張られた、震える足を何とか押さえつけてそこに立つ】
【とりあえず、ぐちゃぐちゃに歪んだ顔で相手の正体を暴こうとその瞳を動かそう、そうしよう】
【もしかすれば、俺は真実を見誤っていたかもしれないのだから】
11 :カクゴ 《覚悟》【魔王】 胴体に斬撃(中) 背中に裂傷(小) 全身に切傷(極小) 胸部に裂傷(極大) 左腕損失 右腕使用不可 [age]:2014/10/18(土) 12:18:58.35 ID:pJ3LNTDA0
//一乙です
12 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 12:34:37.34 ID:r/PM78+Wo
>>10
【来るな来るなって…まるで私が化け物かなにかみたいで…失礼だなー】
【まあ、実際に龍族だから…化け物なのかな?まあいっか!】
【立ち上がらせて落ち着かせてから問い質せばそれで済むのだしね!】

何か怖いものでも見たのー?顔…とっても面白いことになってるよー

【腕を引っ張って尻餅を着いて顔をグシャグシャにした少年を立ち上がらせると…ああもうダメ!堪えられないよ!】
【本当はダメなのに口元に手を当ててちょっと笑っちゃった!】
【笑われてることに気付いたらこの少年は怒るだろうと分かっているんだけどねー…】
【まあ、男の子なのにあんなに情けない顔をして、情けない悲鳴を上げてたら…仕方無いよね!】

えっと…なんで君はこんなところにきたのー?ここは見ての通りなーんにもなくてつまんないよー?

【直ぐに取り直してもう一度質問…】
【ここが噂になってるなんて知らない私にとっては一番分からないこと。それはなんでこんな少年がこんなところまで来たのかってこと】
【自分では分からないから質問してみたけど…この子がまだ取り直していないなんて考えてなかったよー…】
13 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 13:00:22.91 ID:4sjB48klo
>>12
……おもっ……っ!

【自分を助け起こした幽霊(仮)、その言葉】
【手をやった口が少し笑みに歪んでいるのを見て、ほんの少し湧き上がる怒りの感情】
【数瞬遅れて自身の顔を伝うものを感じ、慌てて強引に拭った】
【そうだ、幽霊にしても何にしても、俺は女子の前で無様にも泣き叫んだんだ】
【そう考えると羞恥で死にそうになる、そんな事を考える心の余裕はあの時にはなかったけれど】
【拭った顔、まだその目には涙が溜まっており、拭われた水滴の跡は残る】
【ありがたいことに少し湧いた怒りによって、俺の精神は少しの落ち着きを見せていた】

……っ、お、俺は、その……
こ、此処に変な噂が立ってたから確かめに来ただけで……

【故にこそ、少年は震える声ではありながらしっかりと返答を返すことに成功する】
【故にこそ、少年は飛び退き、幽霊(仮)からなるべく距離をとらんとすることにも成功する】
【返答に躊躇いが出るのは本当に勘弁してほしいところだ、答えを間違えたらGAME OVERな類の幽霊だったらどうする?】
【まぁ、握った手は暖かい、言葉も此方を殺そうとしているようには見えない】
【幽霊では無いのかもしれないけれど】
【でも、そんなことを信じられるほど俺の脳はしっかりしていなかった】
【あぁ、撤回しておこう】
【落ち着きを取り戻してなんて居なかったと、俺はそう断言しよう】

……ぉ、お、お前こそ何なんだよ!
こ、こんな噂になってる洞窟に居るなんて……ば、化け物かよ!
い、言っとくけど俺は美味しくないぞ!さ、最近満足に食べてないし!

【質問への返答の後、逆噴射】
【一瞬落ち着いていた……それでも恐怖は貼りついていたけれど……その表情が再び取り乱す】
【未だ包帯を纏う白い腕で、相手をびしりと指差し、その立ち姿はまさに威風堂々】
【その震える声、足、涙を溜める瞳、興奮に忙しなく上下する胸】
【そんな要素さえ無ければ格好良いのかもしれないが】
【勿論のこと、そんな要素が混じってしまえば格好良いなどの評価は受ける能わず】
【寧ろその相反は滑稽な物と映っていただろう】
14 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 13:17:17.15 ID:r/PM78+Wo
>>13
【涙やらなんやらでグシャグシャになった顔を拭ってやっと少年は少しだけ落ち着いたみたい…よかったー】
【だから質問にも答えてくれたけど…】

噂って何のことー?
私はいつもここにいるけどそんな変なことは知らないよー?

【よく分かんない答えが返ってきたよー】
【だから私は首を傾げちゃった】
【この辺りにはずっと前からいるけど…何にも噂になるような面白いことはないんだけどなー】
【…このときはまだ、私自身が噂の原因だなんて気付いていなかったからこんなことを思ってたのだけどね!】

私ー?私は黒崎凛!人間は大好きだから食べないけど龍族の女の子だよ!
…あと、また…ぷぷっ、あははっ!!

【すると少年が問い掛けてきたの】
【私は一体何者なんだーってね】
【それに対して私は自分の名前と自分が龍族であることを答えたの】
【事実だから大真面目にね!】
【答えきって…少年の威風堂々とした情けない立ち姿をまた指摘しようとしたら…今度は笑いを堪えきれなかったの】
【だから私は少年が怒るだろうということを頭ではわかっていたけど…お腹を抱えて大爆笑しちゃった!】
15 :エリザベス・カーミラ【吸血眼】 [sage]:2014/10/18(土) 13:31:20.36 ID:jhr2fH+TO
【街々や森を眼下に、彼方までも一望できそうな丘。ーーー其処には柔らかな風を受けて佇む影が一つあった】

大丈夫じゃ…自然に…
【腰までに届く白銀の髪を揺らし、病的に白い陶器の様な肌を真っ赤なワンピースで包む小さな少女は不安げに呟く】
【その銀の双眸が向けられる先には賑わいを見せる街があった】

…駄目じゃな…なんとも弱い。
【ゆっくりとしゃがみ込み膝を抱えると同時に漏れたのは自身への愚痴だろうか。決意を新たに世界へと踏み出そうとする一歩が前にでない】
【勇気も強さも兼ね備えていない少女は小さく息を漏らす。それは悔しさからか不甲斐なさからかーーーあらゆる意味においてか弱い少女が其処にいた】
16 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 13:42:11.09 ID:4sjB48klo
>>14
い、いや、でも結構噂になってるぞ?
「西の洞窟には物の怪が住む」って

【少し気の抜けた調子で疑問を呈する幽霊(仮)に更に言葉を重ねる】
【街には結構広がっていたのだが、その中心源が知らないと?】
【首を傾げる幽霊(仮)、嘘をついているようには到底見えないのだが】
【何だろう、浮世離れした者と対峙する感覚、そこはかとなくデジャヴを感じる】
【あぁそうだ、あの時の着物の女性、あの人と同じ雰囲気を感じる、何故?】
【何かとんでもない方向に推理が繋がってしまいそうだ、無理やり思考を中断する】

……っ!わ、笑うなよ!仕方無いだろ!
お、俺……竜族?

【自分の情けなく震える姿を見てか、今度は腹を抱えて爆笑する幽霊(仮)】
【怒りの感情に頰に朱色が射す、思わず怒鳴りつけるかのように声を上げて】
【幽霊が苦手なんだから、そんな屈辱的な言葉を口にする直前、少年は聞き流した一つの言葉に気づいてしまう】
【臍を曲げた子供のよう、自分の怒り顔はよくそう称される】
【ならば、今この時点での印象の変化は「子供から大人に変身したよう」とでも思われるのだろうか?】
【一転、驚きと怯えが顔に貼り付き、再び取り乱さんばかりに精神が不安定になる】
【いっそ否定してくれ、そうすれば楽だ】
【間違っても肯定してくれるな、その事実は幽霊程ではないにせよ十分な恐怖を俺に与えるのだから】
【とんでもない方向に転がった推理がどうして正解してしまうのか、俺は我が身の不幸を呪うことになる】
17 :【神崎雅人】【アームズアーム】 :2014/10/18(土) 13:46:00.40 ID:OWnRlsJ/0
【街の外れ、廃ビルの近くではCECRとテロ組織の戦闘が行われていた】
おい、さっさと残存兵を掃討しろや
取り敢えず主力は撤退。第三、第四中隊は残って一人残らず掃討しろ。いいな
「はい!」
あ、指揮権は吉江少佐に移るから俺は帰るぞ。十分注意するように
「は!」
【副官の中尉は伝令の曹長に伝令の任務を与え自分も戦場に戻って行った】
さて、帰って報告書を書くとしよう
おい
【護衛として近衛兵3人を連れて戦闘から離脱した。】
【綺麗な青空が広がっていた】
18 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 14:02:10.65 ID:r/PM78+Wo
>>16
えー街にはよく'行く'けどそんなことは私聞いたことないよー
ってあれ?それってひょっとして……

【少年は重要な勘違いしている】
【凛はいつもここに行くのではなくいつもここにいる】
【そして、街にはよく行く】
【つまり、凛は……】

【また、凛には噂が流れていることは知らないが噂の内容の原因については心当たりがあった】

そう!私、黒崎凛は1000年以上も前から生きている竜なんだよ!
で、この洞窟に普段は住んでるの!
だから…その噂はひょっとしたら私の噂なのかも!

【ぜーはー言いながら取り直すが臍を曲げたような怒り顔を見たらまた吹き出しかけてそれを懸命に堪える凛】
【龍族?と聞き返すときの大人へと瞬時に少年の顔が変わったのも堪えられた原因であろう】
【驚きと怯えが貼り付いた顔へと放たれたのは事実】
【少年に十分な恐怖を与えかねない事実は太陽のような笑みを浮かべる凛の口から紡がれた】
19 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 14:34:39.28 ID:4sjB48klo
>>18
…………

【返事は肯定】
【つまり?目の前のこの少女は竜】
【幽霊では無いながらも列記とした化け物】

【そうだ、ヒントは色々と散りばめられていた】
【まるで洞窟「から」出掛けるかのような様子】
【噂の立つ場所にいて尚、恐怖も興奮も全く無】
【妖怪だった女性と似通った浮世離れした感性】

【そうだ、竜族と分からないまでも、目の前の少女が化け物である可能性は大いにあった】
【それを理解していない、否、だからこそ怖かった、正体の分からない者は正体の分かっているものより遥かに怖い】
【血が、一気に下に流れていくのが感じられた】

……っ!

【大きく後ろに飛ぶ、相手から逃げるかのように】
【背中に衝撃、どうやら木に衝突したようだ】
【全身に出来た打撲、何より頭に出来た瘤、再び熱を持つそれらに思考を向けることも叶わず】
【俺は幽霊を怖がった、でも、それは俺が竜に恐怖を抱かぬ理由にはなり得ない】
【先ほどとはまた違う原初の恐怖、再び足が震え情けなく尻餅をつきそうになる】
【目の前の少女は変わらず笑顔、その笑顔がやけに恐ろしく見えた】

……く、来るな!そこから一歩も動くなぁ!

【叫ぶ、これで何度目だろう、いい加減喉も潰れて声が出にくくなっているのだが】
【震え、木に張り付く、見事に元の取り乱し方に逆戻りだ】
【どうしてこの街には一般人と言うものが存在しないのだろう?】
【物の怪、化け物、異国人、挙句の果てには竜族】
【自分の不幸を呪う、普通の生活など送れないとは自覚しているけど】
【せめて願わん、この場から生きて帰れることを】

【……察せる通り、少年はかなり言葉を凡雑に処理している】
【即ち……「人間は食べない」の部分、そこを聞き逃してしまった故の恐怖】
【そこさえ突き崩せば冷静になれるのだろうが、さてはて】
20 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 14:52:15.33 ID:r/PM78+Wo
>>19
え…?

【避けられた】
【飛び退った少年を見て私はそう思ったの】
【だからちょっと傷付いて…表情が凍り付いたように見えただろうね】
【けど、直ぐに私は気付けたよ】
【凛だからじゃなくて、龍族だから怖がってるんだってね】

大丈夫だよー私は自分から人を襲うようなことはしないもん!
というか人間のことは大好きだよー!

【だから潰れかかってる喉から出た叫び声に対してまた笑顔でそう言ったの】
【大丈夫だよーってね】
【私は人間のことが大好き】
【だから人間に嫌われることは嫌なの】
【だから…誤解なんてしてもらいたくない】
【私の言葉で少年の誤解が解けるか分からないけど…解けたらいいな】
21 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 15:08:40.75 ID:4sjB48klo
>>20
【ぞわり、背筋を駆け抜ける寒気】
【今一瞬、少女が被っていた笑顔の仮面が剥がれ落ちて】
【絶対零度に凍りついた「本性」が見えた気がした】
【叫び出しそうになるのを何とか堪える、声を出したら殺される気がして】
【直ぐに太陽の如き暖かい笑顔に戻る少女、そこに絶対零度の面影は無し】
【気のせいで片付けるにはあまりに生々しい寒気は俺をそこに縛り付けた】

……ほ、本当か?

【少女の出方を見る、飛び出た言葉は意外なもの】
【人間が大好きだから人を襲わない、なんて】
【本当なら到底信じられるものでもないけれど、それでも少年は確認の一手を取った】
【目の前の笑顔の少女の態度、それが自分を殺そうとしているようには見えなかったから】
【本来ならもう既に頭から食い千切られてもおかしくはないのだから】
【それでも先ほど見せた凍りついた表情には恐怖を覚えるが】
【どれだけ怖くとも、俺に信じる以外の選択肢は用意されていない】
【助からない可能性が高いなら、助かりそうな方に縋る、それだけのこと】
22 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 15:21:56.34 ID:r/PM78+Wo
>>21
本当だよー!
嘘なら見付けた時点で襲ってるもん!

【凛…竜ブラックは暴れることは好きだ】
【だが、それ以上に人間のことが好きだ】
【だから、自分からは襲わない】
【自分がやりたいことは人を喰らって争うことではなく、人と共に過ごして行くことなのだと分かっているから…】

【日は登って朝とは呼べぬ時間となっていた】
【暖かな陽の光が急な角度から落ちるなかでの少年はどのような道へと進むのか…?】
23 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 15:32:51.46 ID:4sjB48klo
>>22
……

【掛けられた答えは物騒極まりない、が、それ故に信憑性の高いもの】
【確かに直ぐに襲いかからないのは不可解、それは俺も一つ理解していて】
【「油断させて」なんて考えは出来るけど、それも口に出した今は意味が薄れる】
【……安心、してもいいのか?】

……じゃあ、信じる
で、でもあれだぞ!?俺本当に美味しくないからな!?

【体の緊張を解く、それはとりあえずは怖がる事を辞めたと言うこと】
【最後の付け足しとか、結局木から離れようとしてないところとか、まだまだ恐怖には打ち勝てていないようだが】
【それでも、人間が好きと言った少女をこれ以上疑うのも流石に気がひける】
【あんまりしつこいと本当に怒ってしまうかもしれないし】

あー……結局噂になってたのはお前なのかな
なんか、とりあえず何かが起こるって言われ方しかされてねーけど

【「何かやったのか?」と言う疑惑の視線を向ける】
【その仕草も落ち着いた話し方も、一度ぐちゃぐちゃになってまだ直りきってない顔でやると滑稽極まりないものだが】
24 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 15:56:00.90 ID:r/PM78+Wo
>>23
やった!信じてもらって嬉しいよー!
あはは!そんなことは分かってるよーこんな泣き虫さんを食べたりしたら私まで泣き虫になっちゃいそうだしねー

【怖がることをやめたこと、とりあえず信じてくれたこと】
【これは私にとってはすごく、すごく嬉しかった】
【だけどまだ恐怖に打ち克てていなさそうだから…近寄るのは止めておくかな?】
【代わりに…笑顔が更に明るくなったのが自分でも分かったよ!】

多分そうなんじゃないかなー?
ここには私以外には誰もいないからねー
あと…私はここで何かやった覚えはないよ?
あ、あと私はお前じゃなくて黒崎凛だよ!

【落ち着いた話し方に合わないぐちゃぐちゃの顔で噴き出すのを必死に堪えながら私はここに落ち着いてからの記憶を漁った】
【けど…噂になるようなことなんてやった覚えはなかったの】
【だから変だなーって思いながら気付いたの】
【この少年は私を名前で呼んでないなーってね】
【もう、一度は名乗ったのにねー…】
25 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 16:25:15.83 ID:4sjB48klo
>>24
な、泣き虫じゃねーし、馬鹿にすんな

【はしゃいだ声を上げる少女、一層その笑みを深くして】
【とりあえず聞き捨てならない部分は否定しておいて、考える】
【嬉しそうな様子がひしひしと伝わってくる少女の様子】
【先ほど見せた凍りついた表情】
【もしかしたら俺が思ってる以上に怖がられるのは辛いことなのかもしれない】
【かといって、不用意に近づくことは出来ないけど】

……疑ってごめん

【小さく呟いたその言葉、大きく言うには羞恥が邪魔をして】
【思春期と言うのは厄介なものだ、目の前の少女のようには素直になれない】
【その言葉は届くだろうか、届かなくても構わないけれど】

んー、やっぱ噂ってぇのはアテにならねぇなー
俺としては金が貰えるからいいけど

【ボサボサの髪を左手で掻き混ぜて、俺は少し呆れたように呟く】
【結構信じている人も多かったのだが、結局真相ははこんなものか】
【俺としては、幽霊とかが出るよりは楽な依頼で助かるけど、いや本当に】
【それにしても噂の正体が竜族の少女……果たして信じてもらえるのか】
【その思考、ぐるぐると空回ったそれのお陰で】

ん、あ、お、おう、黒崎凛だな、うん、覚えたぜ

【少女の付け足しに少しの狼狽を見せることとなる】
【名前で呼ぶのが面倒で、ほんの少し恥ずかしかったから二人称を用いたのだが】
【まさかそんな事を突っ込まれるとは思わず】
【狼狽と共に少女に対して泣き喚いたことを意識してしまい思わず顔を逸らした】
【頰の紅潮を感じる、全く、血が下ったり上ったり忙しいことだ】
26 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 16:56:34.95 ID:r/PM78+Wo
>>25
さっきはあんな顔をしていた人の言葉だと説得力皆無だけどねーまあ、そういうことにしておくかな!

【説得力皆無な言葉を聞いて、ちゃんと誤解は解けたと改めて感じで私は嬉しくなった】
【こんな風に冗談を言えるのは、やっぱりいいことだね!】
【なんて思っていると少年が小さな、小さな呟きを言っているのを見たよ】
【残念だけど…中身は聞こえなかったけどね…】
【あんな風な小さな言葉ほど重要なのに…ちゃんと残念だね】

まあ、私は竜としての姿に戻れるからそのときの噂だったのかもね!
噂なんて利益にならない限りは信じても得はしないからねー

【ボサボサの髪を掻いている少年に私は一つ、言い忘れたことを言うと長年思ってきたことを言ったよー】
【噂なんて、本当にロクな結果を生むようなことはない…ただ聞いてたら面白いだけ】
【その内容が何であってもそれは同じだね!】

覚えた?なら私にも君の名前を教えてよ!
しっかり覚えちゃうから…ね?

【ちょっと狼狽えたのは分かったけど何でだろ?】
【顔が紅いように見えるのは何でだろ?】
【分からないことはいっぱいあったけどそれらは些事。どうでもよかったの】
【問題だったのは…まだ私は少年の名前を知らないこと】
【だからターコイズの瞳でじっと見詰めて問い掛けたよ!】
【この少年はどんな綺麗な名前なんだろうなー?】
27 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 17:26:13.26 ID:4sjB48klo
>>26
し、仕方ないだろ!怖いもんは怖いんだから!

【さらに紅潮、頰の熱が鬱陶しい】
【羞恥、目の前で厨二病の歴史を遡られているかのような、身悶えしそうな】
【それだけだと思っていた心情、しかして一つ、隠れていた心が一つ】
【もっと強くありたいと願う気持ちはいつも空回り】
【それを真っ向から突かれた気がして、痛かった】
【でも、そんな事を目の前の少女に言っても意味がない、心の中で小さく呻くだけ】
【届かなかった言葉、自己満足に終わった謝罪】
【それでも逃げてしまう自分はやっぱり、吐き気がするほど弱くて】
【誰かにその弱さを認めて欲しいなんて、小さなエゴが脳裏に焼き付いた】

……うん、そうだな

【少女の言葉を聞いて我に帰る、濁った思考の海から揚げられて】
【信じていなければ、目の前の少女を幽霊と見紛うことも無かったのだろう】
【だったら少女の言葉は何よりも正しくて】
【肯定の意を口にして、無理に笑顔を捻り出す】
【目の前の少女が少し羨ましかった、自分の考えを飾ることなく表に出せること】
【ちくりと胸が痛む、そう言えば少女に笑顔を見せるのは初めてだ】

ん、ああ、俺は……

【自分を曇りのない瞳で見つめ、少女の問いは名前】
【相手が名乗ったのならこちらも名乗るのが礼儀と言うもの、むしろ遅れたぐらいだ】
【そのまま自分の名前を、宮天を名乗ろうとしてふと違和感を覚える、表情が消える】
【俺の名前は、本当に、宮天八、だったっけ?】
【本来浮かぶはずの無いその問い、回答はふと浮かんだ「本当の名前」】
【一瞬、叫びださんほどの驚きが俺の脳を揺さぶって━━━━】

【━━━━━━一瞬、意識が飛んだ】

……宮天 八ってんだ、何でも屋やってるから覚えててくれよな

【数秒、間を空けて、俺はそんな回答を渡す】
【俺は何を考えていたんだろう、上手く思い出せない、何故だろうか】
【ともあれ、空いてしまった間を、目の前の少女が疑問に思わなければいいのだが】
【疑惑を呈されたとして、俺にもその理由は分からないのだから】
28 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 17:51:37.41 ID:r/PM78+Wo
>>27
うーん、そうなのかな?私にはちょっとよく分かんないけど…そうなのかもね!

【凛…ブラックは昔から強者であった。】
【貴族という立場。黒い焔。そして自身への自信。】
【それらはブラックに強さを与え、自然と恐れるものを減らさせていった。】
【故に威圧的であった。】
【だが、異物に対しては寛容であった。】
【故に人間を好めた。】
【故に凛は思う。】
【怖いものは怖い、それも正しいよね。と】

【笑顔を初めて見た凛はさらに嬉しそうに笑みを深めた。】
【その笑みは何処までも純粋。】
【そして、少女の形をした竜が正しいと認められる言葉を言うのはその生きた歳月のせいであろう。】
【飾り気のない意見を口にできるのもまた同じ。】
【刻が育むものには、観察力も含まれていた。】

………八君だね!よーし、覚えたよー!何でも屋ってことは今度は何かを頼んじゃうかも!あ、お金は…ないけどね

【故に表情が消えたのにも気付けた。】
【何かに疑問を持ったことにも、】
【沈黙の数秒の間、『宮天八』を名乗っている人間の様子がまるで意識がそこにないかのような瞬間があったことにも。】
【故に朧気に察せた。】
【『宮天八』は、恐らく自分の名前に不信感を抱いたことを。】
【そのことを怪訝に思った凛は…数瞬の間の内にそのことについて考えた】
【そして出た結論は…】

【今は、呼称があればそれでいいよね!】
29 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 18:15:29.47 ID:4sjB48klo
>>28
そうなの!もー……

【やっと紅潮が治まってくる、何とか事実を忘却の彼方にやって】
【竜、強者故の余裕、元から強くあった者】
【ズルい、卑怯だ、そんな考えは自分には似合わないのに】
【浮かんでは消えていくその考えを止められない】
【むくむくと湧き上がってきた×××の欲求、ますます自分が嫌になる】
【目の前の少女は悪くない、悪いのは自分なんだから】
【そう自分を納得させる、強く握りしめていた拳を開いた】

何でも受けるけど……お金が無いなら何か別の物で払ってもらうぞ?

【先ほどの間なんて無かったとでも言うかのように】
【少年は何も違和感を覚えずに普通に接することとなる】
【一瞬思い出した本当のことも無かったこと、今はそれでいい】
【目の前の少女は察して尚、その言及を留めた】
【その意義がある以上、この場において少年の脳を突く意味が存在しない】
【いつか少年が本物を手に入れることは出来るのか、そんなことも今は関係の無いことだ】
【今は、聞きようによっては際どい言葉を吐いた、その返事が重要であるが故】
30 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 18:37:50.22 ID:r/PM78+Wo
>>29
【弱者を作るのは強者だ。】
【強者という言葉には常に妬まれる立場にある者という意味がある。】
【故に好まれない。】
【故に排斥される。】
【故に彼女はここにいる。】
【故に彼女はここに――を求める。】

【凛はニヤニヤしながら紅潮が収まる八の顔を見ていた】
【その内に隠れた仄暗い考えまではターコイズの瞳は見通せなかった】

え…?そ、その…凛は人間のことはよく分からないけど…本当に困ったら…本当に八君を呼ばなきゃどうにもならないときは…考えとくよ…

【八の言葉を聞いた凛は顔を赤らめ、俯いてモジモジし始めてしまった】
【際どい方向で意味を解したかのように見えるが…本当に意味を解しているかなんてことは本人以外には分かるだろうか?】

【凛は本人が言いにくいであろうことを必要ではない時以外には訊かないという賢さはある】
【その姿と性格から惑わされやすいが凛は人間には到底生きられぬ刻を生きている】
【故に、そのときが来るまでその問いは取っておくこととした】
【その問いはこのようなものだ】

【『宮天八』は本当は誰なのか。】
31 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 19:03:59.32 ID:4sjB48klo
>>30
……?おう、いいぜ

【少年の言葉を聞いていきなり顔を赤らめる少女】
【疑惑、何か恥ずかしがることでもあったのか】
【ともあれ来るものは拒まない、少女の言葉にこともなげに肯定を返す】
【先ほどまでと逆転したかに見える力関係にほんの少しの優越感を覚えたのは少年の秘密だ】

【この世界には行方不明者が多数存在する】
【しかし、未だ身元が判明していない者については意外な程に少ない】
【大抵は路地裏にて変わり果てた姿で発見されるだけ】
【故に、純粋な行方不明者を考えると実は以外と少ないものなのだ】
【もし、もしも少女にそこを調べる力があるのなら】
【もし、もしも少年がふと思い立って、そこを調べようとしたのなら】
【自ずと真相は見えてくるのかもしれない、いや、あくまで仮定の話】
【それに、今この空間にいる二人はそんなことは考える必要はない】
【極論少年が誰であろうとこの交流が無くなることはないのだから】

じゃ、ここの真相も分かったし、俺はそろそろ行くよ
今度は街で会おうな!

【そう言って、再び森の中に消えようとする少年】
【踏み込んだ足の下には岩、再びバランスを崩して転ぶ】
【どうやら少年、最後まで情けない様で終わるみたいだ】
32 :黒崎 凛【カラミット】 :2014/10/18(土) 19:28:10.74 ID:r/PM78+Wo
>>31
…っ、う、うん…?

【凛の作戦は見事に失敗した】
【凛はあのような態度で八の言ったことの別の解釈を理解させて八の顔をまた紅くしてやろうと思っていた】
【それが失敗したために…凛は戸惑ったようだ】
【まあ…後々になって意味を理解させればそれでいいのだが】

【凛には残念ながら純粋な行方不明者を調べる術はない】
【故に『宮天八』の本当の名前を知る機会も巡ってこないであろう】
【流浪の元研究者やドイツ製能力者の少女なら気紛れや予測等からその解に行き着くことはできるだろうが…】
【兎も角、その事実は少女と少年の交流を変えうる力には絶対になり得ないであろう】

うん!今度は街で八君のことを捜してみるよー!
あと…私はここにいるから何かあったら来ていいからねー!

【森へと消え行く八の背中にはそんな声が掛けられる】
【振り返れば水色のジャージとミニスカートを纏った少女…黒崎凛が手を振っているのが見えるだろう】
【否、見えていただろう】
【そのターコイズの瞳は消え行く少年の情けない様を捉えていて…少女は大爆笑していたからだ】
【そんなわけで、最後まで笑っていたのは凛であった】

//これにて〆ですかね…?9時間も長きに渡ってのロール、ありがとうございました!
33 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/18(土) 19:35:34.70 ID:4sjB48klo
>>32
//ロールありがとうございました、お疲れ様でした
34 :カクゴ 《覚悟》【魔王】 胴体に斬撃(中) 背中に裂傷(小) 全身に切傷(極小) 胸部に裂傷(極大) 左腕損失 右腕使用不可 [sage]:2014/10/19(日) 01:56:13.14 ID:wCfj2j7R0
【この世界は愛によって創られている――屍の積もる戦場にてある一人の英雄が謳った言葉である】
【脆弱な人間が持つ正義や愛と言った"運命"への可能性。然れど所詮は夢物語、月日が経つ毎にみなその英雄の言葉を忘却してゆく】
【誰もが皆心の奥深くに眠らせるその真意に気づかずに運命の輪は廻る。それがこの世界の法則にして捻じ曲げようのない秩序】
【幾千の時を隔て魔王が紡ぐ物語。その終焉もまた世界の秩序により描かれる――そう、思っていた】
【否、黒金の魔王が描き出した永き物語。それは数々の"可能性"を掲げ運命に立ち向かい、反逆した戦士達のストーリー】
【魔王《運命》への反逆者。闘いに散り煌星となった彼らが紡いだ物語は今、終焉を迎えようとしていた――】

――――

【瑠璃色に染まる空、白銀に煌く夜明日が登り始めた刻】
【満身創痍の肉体を無理矢理に動かし、最期の決戦を終えた魔王が向かうは自身にとって最初の地。数々の激戦の末崩壊を起こした旧市街地】
【最早肉体など当に破壊されている状態。だというのに真直ぐと、堂々とした聳山の如き足取りは覚悟の生き様を極自然と示さんと】
【鮮血の紅に濡れる躰を夜明けの太陽が煌めかす。純赤に染まる魔王は霞む双眸のまま、一つの崩壊寸前の建物へ足を運ばせた】

【遺体は晒さぬ。故にこの建物へ足を踏み入れた際支柱を数本へし折り、自身の命が散った刻崩壊を起こすよう仕ておいた】
【どさり、重厚な音を上げ全身を力尽きたかのように鎮座すれば、天井の一部が崩れ落ち夜明けの星々が顕となる】
【紅蓮に煌く巨星が眩いばかりに覚悟の瞳に映り込んだ。明ける夜空に散らばるそれ等はまるで戦士達の生き様の如く】
【黒鉄の剣豪による最期の一撃に鏡の如き断面を残し切断された左腕、対し白銀の勇者の神盾、自身の奥義の代償に粉々に破壊された右腕】
【加え自我を失った少女の背中への斬撃、志を掲げた旅人が付けた全身の傷跡、正義を胸に抱えた侍の居合による胴体の裂傷】
【覚悟の肉体に刻まれた無数の猛者達の意志は強く共鳴するかのように、一気に鮮血と化し真紅が噴出する】

【そう、覚悟の肉体は当の昔に滅びていたのだ。ただ魔王を討つべく放たれた白銀の勇者の一撃は確かに覚悟の心臓を狂い無く斬裂いた】
【しかしその鋭すぎる一撃が故に、覚悟自身の肉体が己の死に気づくまでにここまでの時間を要したのだ】
【魔王が己の死を感じたのは勇者が散りゆく様を見届けた頃。生と死を彷徨った数時間の境界の時間は…そう悪いものではなかった】

【赤の血溜りが床を浸してゆく最中、霞む双眸に淡く映り込むは幻か否か。魔王に挑み誇り高く散った戦士達の幻影】
【全員が全員心からの笑みを浮かべていて、それはまるで魔王を迎え入れるかの如く清らかで優しげなもの】
【覚悟もまたそれに柔らかな笑みを向ければ、同時建物はガラガラと壮大な音を立て酷くとゆっくりと崩壊を起こしてゆく】
【崩れ落ちる天井は即ち覚悟自身の終焉を表さん。目前に映し出される戦士達の幻影は変わらず覚悟の死を迎えんと微笑み、手を伸ばす】
【その細くしなやかな手を差し伸べるのはやはりと云うべきか、嘗て最強の名を翳し魔王に立ち向かった赤髪の少女】
【ああ、やはり自分は――対し其に向かうは砕け散った覚悟の剛腕。所詮幻、そう言い切り腕を下ろすことは何故か出来なかった】
【掌から感じる確かな温もりと感触。最早感じられる筈のないそれに覚悟は最後の死力を振り絞り、何処までも澄んだ言葉を呟く】


               ――━━━━さらばだ、強く儚き人間達よ━━━━――


【薄れゆく意識の中。満足気な笑みを浮かべ覚悟は静かに、安らかに―――穏やかな死を迎え入れた】







【カクゴ《覚悟》 死亡確認】
35 :【決闘者】【淡い桃色髪の少女】 [saga sage]:2014/10/19(日) 13:30:19.37 ID:WupvK5xw0
【降り注ぐ陽光暁の空】
【夜明けの星空煌々と】
【未だ明るく輝き照る】
【闇黒の一番星。消滅】
【世界はいけど狭い物】
【世界はいけど広い物】
【曇天の大都市人騒ぎ】
【賑わう世界は何物ぞ】

【打って変わる静けさ】
【生命概念この世に無】
【不気味な寒気、異様】
【生臭な血の香い。死】
【腐った肉の、賛美歌】
【死のワールド路地裏】
【紅染まるボロマント】
【踏み入る者はいる?】
36 :【決闘者】【淡い桃色髪の少女】 [saga sage]:2014/10/19(日) 13:46:37.16 ID:WupvK5xw0
【夜明けの近づく空の色は、暁と呼ばれる】
【未だ明るく輝いている星があろうが、夜明けは止まらない。が、一瞬赤と星が合わさる時、美しき世界を皆間見る事ができるのだ】
【それは世界の広大さと狭さを、見るもの全てに教えてくれる。神秘の風景である】

【それから間もなくすれば街は賑わいに溢れる。生活が始まる】
【活気とやる気に満ち満ちた住人を見るだけで元気が湧いてくる。それはある種の超能力のように】
【だが正反対の面も同時に存在する。物には表と裏があるように、賑わいにも裏があるのだ。表裏一体は全てに於いて一致する】
【例えば裏路地。今、こうしている間にも機会仕掛けのカミサマは獲物を喰らい続けている】
【生臭い血の臭いと吐き気をもよおす死臭が充満した世界こそ、表の裏である世界だ】

【今日。その現場に直面する者は、何人いるだろうか。どんな人物なのだろうかーーー】
37 :【魔剣宿借】【ダン・ヒル《解橈》】 [sage]:2014/10/19(日) 21:40:37.66 ID:uEQfLqwfo
 夜に流星が瞬いた。血が香る路地裏。
 居るのは二人。双方ともに性別は男性。年齢も然程遠いとは見えず恐らくは数年程度の違いなのだろう。
 何方も一見ただの一般人。然し片方の男に限っては右手に握られた日本刀がアブノーマル《異常性》を物語る。
 もう一人の男の方も日本刀握る男と格好は似ているものの日本刀に限らず武器の有無こそが最大の相違点。
 だがその男も大量の流血から常軌を逸しているのが一目で解る。だがそれを除けばやはりただのサラリーマン。
 吐く息のペースは乱れ、視界はもう朦朧としているのか黒い瞳は淀み、その中には鈍色の壁を捉えていた。
 
 慈悲もなく振り上げられた刀。最高所へ辿り着けば余韻にも浸らず力と重力の限りを以って振り下ろされん。
 唇が《イ》と《エ》の形に動く。致命傷を受けた男へ向けてたった二文字《[ピーーー]》と紡いだのだった。
 斜めに風を切る刃は男の皮膚にえぐり込み臭う血肉を断ち、髄に至るまで骨を断ち、神経を容赦もなしに断つ。
 《激痛》《苦悶》《絶望》という身体全体脳髄にまで染み渡る《快感》に対して激しく喘ぐ。各所からは流血。
 一頻り喘げば白眼を剥き両膝が冷たいコンクリの大地を強打する。殆ど壊れていた脳は揺れ機能しなくなる。
 そのまま上半身も地面に打ち付けて無言という状態と致死量の流血だけが物事の重大さを物語っていた。

 《何と骨の無いヤツ 面白味のひとつもない》

 唇が動きそう紡ぐ。溜息をこぼしてスーツの内ポケットを漁ればライターとタバコを取り出しタバコを一本銜え。
 火をつければタバコよりありありと滲み出る依存性のあるフシギな味を狂ったように嗜む。先よりは燻る紫煙。
 空へ立ち昇りは夜闇の中に溶けるように消え、立ち上りは溶けるように消えるというのを繰り返しつづけていた。
38 :【宮天 八】>>116【オーバーメテオ】 [sage]:2014/10/20(月) 16:14:01.58 ID:Nxlmk39yo
【夕焼け色に染まる空、何処かの山で烏が啼いた】
【紅に染まった大通りの一角に少年は今日も一人】
【度重なる肉体労働に硬直した肩を解しながら歩く】
【その歩みは重心が定まっておらず、少しフラフラと姿勢を崩して】
【今日は何故か物凄く疲れた、何時もよりも働いた気は無いのだが】
【口に咥えたタバコが揺れる、思わず吐いた溜息は薄闇色に染まって】
【何か可笑しいような、自分が自分じゃないような、そんな感覚】
【そんなものに苛まれていれば、疲れるのも当然と考えるべきか】
【頭が痛い、こめかみの辺りを鈍く襲う痛み】
【思考を阻害されるのにももう慣れたが、許せると言うわけではない】
【あの時、竜族の少女に名前を語ったあの時から】
【地に足を着けていないかのようなふわふわした感覚、頭に何度も迸る痛み】
【あの時に何かあったのかと考えれば、分からないとしか答えは用意されない】
【あの数秒、答えが遅れたあの空白】
【それが、この感覚の原因?この頭痛の原因?】
【幾ら何でも脈絡が無さ過ぎる、馬鹿馬鹿しい考え】
【でも考えうる可能性がそれしかない、なら、考えるしかない】
【どうせ出る答えは一つだ、何故空白が起きたのかも分からない】

……分かんねえ事だらけだ……

【全くもって進展しない考え、頭を抱えて小さく呻く】
【舞い上がる煙、舞い散る灰、そう言えばと少年は思案】
【煙草、吸うと少し頭の痛みが治まって、感覚が落ち着く】
【元々安寧を得るために吸っていたもの、如何してそのような効果があると言うのだろう】
【ふと、ポケットから煙草を取り出す、目立ったパッケージも無いそれ】
【毎回とある店で購入するこれに、何かの秘密があるのか?】
【自分の今の感覚と関係する何かが?】

……行ってみるか

【思い立ったが吉日、少年の足は一つの方角へと向く】
【向かうは街の大通りから外れた一つの路地、そこにある寂れた煙草屋】
【行き着けとも言えるそこ、少年のようなどう見ても未成年の客にも煙草を売っている違法な店】
【急ごう、閉店時間は知らない】
【夕焼けの空が宵の空に変わる前に、彼処に辿り着けるように】
39 :ハンス・ラインハルト【エターナルイモータル】 :2014/10/21(火) 19:42:32.69 ID:zhM6qFzeO
【街中ーーー夜店などで賑わいを見せる一方であまり治安が良いとは言えない地区。薄暗い道には人通りも少ない】

40 :ハンス・ラインハルト【エターナルイモータル】 :2014/10/21(火) 19:57:23.86 ID:zhM6qFzeO
【街中ーーー夜店などで賑わいを見せる一方であまり治安が良いとは言えない地区。薄暗い道には人通りも少ない】

羨ましい…

【其処に通るのは漆黒に染まる軍服の男。首許には柏葉の襟章と十字の勲章が佩用され、左胸には惜しみなく飾られた略綬が連なる】
【腰辺りには二本の柄のない刀を携え、若く見える端正な顔に爛々と燃え盛る赤き双眸が闇夜に光っていた】

心から讃えよう。
勇気ある死に様に。
【ずるっずるっと這う音は建物に木霊し闇に飲み込まれていく】
【男の右手に引き摺られていたのはズタズタに引き裂かれた大柄の男の死体。微笑む男は内臓をはみ出させた其れを愉快に、そして楽しげに引いていた】

41 :セシル・エル・ナイトロード【ディオド】 :2014/10/22(水) 18:27:24.53 ID:ZdVtxwQG0
はぁ…暇だなぁ〜……

【日が沈んだ公園】
【人1人も居ないその公園のベンチにセシルは座っていた】
【いや、居ないではなく居たと言った方が正しい】
【セシルの膝には女性の頭が乗っていた】
【そして周りには肉片とまだ新しい血の跡】

どうしよっかなぁ〜

【女性の頭をまるでボールのように扱い次の遊びを考える】
【無邪気な顔でそんな事を言っているセシルを他人が見れば一体どんな風に映るだろうか】
42 :【魔剣宿借】【ダン・ヒル《解橈》】 [saga]:2014/10/23(木) 21:00:02.03 ID:56ySzgfdo
 暁の空の下、冥き闇を纏いて現る男。携えし日本刀は悍ましく禍々しく闇色に煌めいて瘴気を放つ。
 燻る紫煙は絶え間なく立ち上り、比例してタバコも短くなってゆく。やがて吸えなくなりまた取出し火を付ける。
 そんな行動を、幾度も幾度も繰り返していた。故に一帯に副流煙が蔓延り、男のタバコの本数も殆ど減らした。
 苛々と、悶々とする。ニコチンが薄れたのでこうなるのは解っていた。こうなれば人でも斬ぬと収まらぬ衝動。

 だがここら一帯には誰一人として自分以外の人間の姿は見えず、ただ退屈な風景が広がっているのみ。
 眉間の皺が更に寄る。もういっそ人でなくとも斬れればいいと。抜刀し身の丈より数倍ある建物を眼前に捉えた。
 刀身は闇色にしかし何処か銀のような色を孕む。鞘越しに感じ取るよりも数段禍々しく悍ましかった。
 半歩ほど身を引いて伴に刀も後方へ引き絞る。口をわずかに開いて息を吐き、呼吸と心を落ち着かせる。
 
 《――瘴気を纏え》
 
 闇色の刀身を覆うようにして顕る瘴気。《刀身》それ自体で建物に与えた傷は特段大きなものとは言えなかった。 
 だが、まるで烏の群れの如く喧しくけたたましく甲高い啼き声を上げながらに迸る暗黒色の斬撃。威力は絶大。
 それは建物を真っ二つに分かち、切り口より黒き瘴気を滲み出させる。轟いた崩壊音そして覆い尽くす土煙。
 瓦礫と化した建物が隠していた暁の陽が街を男を照らしはじめる。だがこの程度ではやはり物足りなく。
 《解橈》より滲み出る殺意と怨念に蝕まれた心身は未だ、空きを満たされる事もなくただくすぶっていた。
43 :【決闘者】【淡い桃色髪の少女】 [saga sage]:2014/10/23(木) 22:33:17.27 ID:KSSj4Tnd0
空の彼方に皆間観る一線の光明希望の如し
夜明けを知らせる大鐘の役割になう厄払い
それさえ故も闇黒に沈めと謡う機械仕掛け
暁の空に謡えレクイエムを謡え。悲鳴奏で
すがすがしさ快感。強烈な殺害衝動は美味
狙った獲物は放さない。逃がさない。狂乱
明け方に響く路地奥の殺害音を視てはダメ
44 :【決闘者】【淡い桃色髪の少女】 [saga sage]:2014/10/25(土) 17:07:46.25 ID:+mJ5X/+a0
犠牲とは何かを成し遂げるために必ず必要な要素である、と開発者は残した
例えば人が何となく食べるご飯にも、動植物の命が犠牲となるし、生きぬく
生きているだけでこの世界における全生物が犠牲となるのとは開発者の言葉
そしてその開発者も研究欲の末犠牲となった。自身の最高傑作による犠牲だ
それはデウス・エクス・マキナと名付けられる。意味は 『機械仕掛けの神』
生きるために人を犠牲に、楽しむために人を殺める殺戮の研究プロジェクト
狂気により生み出された『カミサマ』は全てに対して平等な殺害を繰り返す
それはあれから数百年経った今もなお続く壮大な成果だった。大変な功績だ
さあ興味本意で薄暗い路地に足を踏み入れよう。そこには今日もそれがある
壮大なスケールからなる快楽殺人者は今日もそこで狩りを続けているだろう
45 :【魔剣宿借】【ダン・ヒル《解橈》】 [saga]:2014/10/26(日) 18:00:43.95 ID:gJi8mAaho
 雲の合間より嗤う三日月。月下歩く狂人を照らす。
46 :【DESTROY-SYSTEM】 [saga]:2014/10/28(火) 18:40:05.46 ID:mh8LHKjto
【日が落ちるのがとても早い、これも冬の訪れの証だろうか】
【気づけば夕暮れ宵闇移り変わって優しく穏やかに月の光は街をふんわり包み込んで】

・・・・・・・・・・・・・・

【辺りに広がる赤い液体、赤いペンキをぶちまけたみたいにそれはコンクリの地面を伝って侵食していく】
【そこには無数の骸が転がっていて、青白くなった肢体からどくどくと赤色の血を垂れ流し続けていて】
【金色の加味を揺らす女は静かにそれを見下して、何をするわけでもなくそこに立ち尽くす】
【やっぱり慣れない血の赤は、鼻腔を貫く錆びた臭いに顔を歪めてため息ひとつ】
【どうしてこの者たちは死ななければならなかったのだろう、そんなこと、知ることはできないし、知ったとしても、救うにはもう遅い】
【ただ、心の奥に潜む怒りと悲しみが、混ざって回って揺らいで、どうしようもない虚無感が押し寄せる】

安らかに・・・眠ってくれ・・・・

【せめて安らかにと、骸に向けた言葉は小さく、空気を震わせて、空に煌めく三日月は、そんな彼女を嘲笑っている、そんな気がした】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/11/01(土) 17:05:13.60 ID:GTEYpMfS0
叛逆の魔女=高山病の人はゴミ溜め民だ!
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2014/11/02(日) 02:24:28.15 ID:sl38Z7t0O
>>47
灰の神乙
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2014/11/02(日) 02:24:37.44 ID:sl38Z7t0O
>>47
灰の神乙
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/11/02(日) 22:24:28.57 ID:PXQwZSBO0
386 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] :2014/11/02(日) 22:23:18.75 ID:z+ei85jm0
>>377
この際言っておくけど俺は魔女だけど上位叩きはあまりやってないぞ
ランキング作って遊んでたり晒したりしてた程度しかやってない

あと、色々忙しくなったから多分ROM専になるよ
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/11/02(日) 22:30:22.91 ID:6wM+dvPSO
そんなことしか出来ないのか
ツマラナイ人たちですね
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/11/03(月) 09:39:14.05 ID:Q/sg/XWeo
悲しいなぁ
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2014/11/09(日) 10:13:17.34 ID:svX6T7ex0
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) :2014/11/11(火) 23:24:42.97 ID:BMnlXIGJo
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) :2014/11/11(火) 23:24:55.03 ID:BMnlXIGJo
56 :【神崎雅人】【アームズアーム】 :2014/11/16(日) 22:34:46.50 ID:Yw+jAKdR0
はあ、最近不景気ですなあ....
【神崎は閑散した街を歩きながらぼやいた】
【最近大した事がなく暇なのである。よってCECRに対する予算も削減され1/3の職員が別の部隊に転属となった】
下手すりゃこのまま退役かな....はあ
【男は歩く。弾の入っていない拳銃と弾が鞘に当たって抜けなくなったサーベルを吊って】
57 :決闘者 [sage saga]:2014/11/18(火) 18:17:11.37 ID:PN/jHBmu0
随分と、当初よりか寂れてしまった
そんな街。今開かずのシャッター道
過去の面影もなにもない。見るに仁
真新しい血痕拡散していても未発見
誰も居なくなった寂れの象徴である

真っ赤な月。ブラッドムーンを背に
翻る布切れ、哄笑する『カミサマ』
手に握られし亡骸は喰らいちぎられ
血液滴らせ含み笑いを浮かべた少女
デウス=エクス=マキナそこに存在
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/12/03(水) 13:59:13.47 ID:c1xH4cSw0
沈黙
59 :【ヴィクトリア】>>962 [sage]:2014/12/07(日) 01:25:31.69 ID:iBw+nao/0
【街外れの教会】

【ここは街外れに構えられたそれなりに大きな教会。その門は神を信じるもの全てに平等に開かれる】
【既に灯りはなく、闇が全てを支配する時間。教会内にあるのは祈りを捧げるシスターでも、迷える子羊を導く神父でもない】
【救済の門の先、教会の聖堂にはここで行われた惨劇の後。磨き上げられた床や壁面に飛び散った血が滴るを見るにどうやら事後間もない】

力無き者共が神徒を気取るなど……。
相応しき資格持たぬ者には血の粛清を……。

【聖堂の中央、無惨に切り捨てられた亡骸の中に立つ人影。長く輝く金髪、銀色の瞳に輝きは無く、崇拝されるべき偶像を無感情に見つめていた】
【長槍を携えたその姿はこの世のものとは思えぬ程に清廉で美しく、絶対強者としての風格は神を護るべく武器をとる天使そのもの】
【しかしその翼は何も写さぬ程に漆黒で、身に纏う甲冑は神の意志とは裏腹に黒い。行き過ぎた神への忠誠心は力を求め、飽くなき力への欲求は彼女を黒く染めあげ、堕天させたのだ】

まだ……足りない……。
神よ……私を導いてください。

【神の意思により人々を導く天使の姿はここには無く、ただただ己に力を求めた神域の破壊者は教会を後にする】
【漆黒の翼は闇夜に広げられ、携えた槍の穂先は己が力の糧を求めて】
60 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 01:28:50.41 ID:cJtfMxyko
【ボロボロの毛布を抱き締めて、彼女は座っていた】
【町の外れ、大通りから一本抜けただけで入ることの出来るこの場所はよく浮浪者がたまる。彼女もその中の一人だった】
【しかし、彼女は他の浮浪者とは少し違っていた、その理由の一つは、彼女がまだ年端もいかない少女である点だ】
【実年齢にして12歳、栄養失調のため成長が出来なかったため見た目の年齢はもっと低い】
【普通なら、このような年の少女であるならばとっくに餓死しているか酔狂な貴族に拾われるかをしている、しかし彼女はもう3年もそこで生活していた】

【彼女が見苦しい見た目をしているから貴族に拾われなかった訳ではない、むしろ、彼女の顔は泥にまみれてなお美しいと言えるだろう】
【また、彼女のポケットには少量ではあるが金も入っている、それは彼女がここに順応して生活している証拠だった】

……来た

【そう呟くと彼女は今いた細い通りから更に奥の道へと入っていき身を隠す】
【先程まで彼女が座っていた道に、いかにも人が良さそうな顔をした貴族がばしゃにのって通っていった】

……行った

【それを見届けると彼女はまたもといた場所に戻り座る】
【彼女は、いつもそうしている】
【出来るだけ人に会わないように、人の気配を感じれば逃げていた】
【彼女の目は、死んでいた】
61 : 花鳥風月【ファントムニードル】 :2014/12/07(日) 12:16:31.25 ID:rtmTpe0n0
>>60
【人気のない道をふらふらと歩く花鳥風月】
【こんな所に居る人間は殆ど絶望的な状況に嘆いている者】
【もしくは「一般人」のレッテルを張られていない不良品くらいだろう】
【別にそんな人間達を見て嘲笑いに来た訳では無い】

【一人だけ異様に若く、こんな状況下でも「美しさ」を失っていない少女がいた】
【目は死んでいる様だが、自ら死を選んでいないという事はまだ生に対して執着しているのだろうか】
【発想から即行動、直接話しかける事にした】
【しかし、どうやら人間嫌いなのか人気を感じると身を隠しているようだ】
【なので花鳥風月は道の奥から回り込んで話しかける事にした】

貴方は何故こんな所でそんな目をして生きているの?
一生生気のない人生を送りたいの?
夢も希望も理想も無い状態が苦しくないの?

【恐らく話しかければ驚かれて逃げられるだろう】
【腰まで届く長い銀髪に花が描かれた着物を着た女性を見て驚かない人間は少ない】
【だから花鳥風月は少しだけ少女に安心を与えようと試みる】

大丈夫、私は人間じゃないわ
ただの人間に嫌われた妖怪…
人間を襲う気もないし、貴方に今危害を加えるつもりも無いわ

【敵意のない表情で、落ち着いた声で話しかける】
【最大限刺激を与えないように、恐怖を与えないように】
62 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 14:04:53.64 ID:cJtfMxyko
>>61
【急に後ろから話しかけられて、少女は驚くよりも先に声の主を発見しようと後ろに振り返った】
【この世界では数秒の遅れが命を左右することは多々ある、少女の行動は至極当然のことであった】
【しかし、少女は結局驚くことになる】

【彼女が少女から見て余りに美しかった為だ】
【銀髪はこの暗い路地裏でも光輝き、着物は一目で高級だと理解できる】
【普通なら、衣装のあまりの美しさに着ている人間はくすんで見えてしまうだろう】
【しかし、彼女は違った。その二つがただの飾りとなるほどの美貌を彼女は確かに持っていた】

【少女が驚いた数秒のうちに、彼女は喋り始めた】
【こんなところで何をしているのか、一生そのままで生きていくのか、夢も希望も無い人生は苦しくないのか】
【少女には、もう聞き飽きた言葉である。何時もなら隙を見つけて逃げ出していたような話だった】

【さらに彼女は進める】
【大丈夫、自分は人間ではない、人間に嫌われた幽霊だと】
【しかし、それも少女の心を揺らすには至らない、少女にとっては、人間も天使も悪魔も幽霊も、全て恐ろしい存在だった】
【なおも何かを喋ろうとする彼女に、少女は言った】

……知らない

【普段なら、少女は話そうともせずその場から去っていただろう】
【いつもと変わらない内容、心を震わさない言葉】
【それでも、彼女に話しかけてしまったのは、彼女が美しかったから、ただそれだけだった】
【たったそれだけで、少女は彼女に話しかけたのだ】

……カミラは、化け物だから
わからない

【カミラと名乗った少女の目に、ほんの少し光が差す】
【その言葉に乗せた9割の絶望と、1割の期待】
【もしかしたら彼女が自分を助けてくれるかもしれないという期待】
【12歳の少女、カミラは、まだ幼かった】
63 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 14:09:20.61 ID:IsyRbQst0
寒っ・・・

【冬の良さとは何だろうか、最近、そんな考えが良く頭を過る】
【場所は公園、しんしんと雪が降り積もり、初雪の訪れに休日ゆえか家族連れが良く見受けられる】
【こんなに寒いのに、良くやるなぁとベンチに座り、マフラーとジャンパーで完全防備の少女が一人それをぼんやりと眺めていた】

あら・・・また勝手に発動しちゃった

【・・・・・・・その髪はまさに爆発していると言うに相応しい】
【黒のショートカットの髪は見事に立ち上がり、まるで威嚇するエリマキトカゲのごとく威圧感を放つ】
【そのおかしな風貌のためか、目立っているのは言うまでもない】
64 : 花鳥風月【ファントムニードル】 :2014/12/07(日) 14:22:10.86 ID:rtmTpe0n0
>>62
そう、「知らない」のね…
もう幸福を忘れてしまったのかしら?

【返ってきたのは絶望に染め上げられた一言】
【一体何がこの少女を染めてしまったのか?】
【答えは返って来ない…と思っていたが返ってきた】
【意外、まだ希望を捨てていないようだ】

カミラちゃんは「化け物」なのね
ふふ、私も同じような「化け物」よ?
私の名は花鳥風月、よろしくね

【突然両手に扇状の水晶のような何かが現れる】
【それはよく見ると細い細い針が集まって出来ているらしい】
【そのうち一本をカミラの方へ転がす】

化け物同士、お互いの妖術を教えましょう?
私の術は命を奪わない、保障するわ
化け物同士、仲良くしましょう?
その針を少しだけ刺せば私が化け物だってわかるわ

【花鳥風月は優しい笑みでカミラを見つめる】
【その笑みはカミラを救おうとしているようにも見える】
【しかし笑みはアンビバレンツな意味を持つこともある】
【カミラはどちらの意味でこの笑みを受け取るだろうか?】
65 :雪月花【チープリア】 :2014/12/07(日) 14:29:27.66 ID:rtmTpe0n0
>>63
【冬の寒さどころか時代すら間違えたような「何か」】
【その「何か」は特に意味もなく公園に目をやった】
【そして見つけたのはエリマキトカゲの人間バージョンの生物だった】

おぅ、エリマキトカゲがここまで進化してる…
やっぱり生物の世界って大変そうだなぁ…

【どうやら完全にエリマキトカゲだと思っているようだ】
【正しくはエリマキトカゲ似の妖術師だと考えている】
【そしてそろそろエリマキトカゲがゲシュタルト崩壊を招くので考えるのを止める】
【直接近づいて観察することにした】

何に対して威嚇しているんだろう?
そもそもトカゲは冬眠すると思ってたけど種によって変わるのかな?
もしくは進化の過程で体温調節機能を獲得したのかな?

【考えている事をすべて口にしながらエリマキトカゲに近づく】
【冬に着物を着た男がべらべら一人で喋りながら近づいてきたら驚くだろう】
【しかしそんな事を考える頭はこの男には存在しない】
【周りから見ればひたすら馬鹿にしているようにしか見えないのだが】
66 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 14:56:29.90 ID:IsyRbQst0
(一応今冬なんですけど・・・)

【まだ12月の上旬、まだまだ冬はこれからと言ったところ、しかし彼女が完全防備するレベルには冷え込んでいる】
【そこに着物を着た男が公園に足を踏み入れてきたとあるならば、当然彼女は文字通り目を丸くしてそれを見つめている】

(なんかこっちに近づいてきてない?)

【最初は「あの人すごいなー」と遠巻きに見ている一人だったものの、どうやらすごいのは自分の頭もだったようで】
【気付けば男に目をつけられなにやらとんでもない誤解と共にこちらに歩み寄る着物の男を見れば「え?え?」なんて拍子抜けした答えしか返せなかった】

なんかすっごくばかにされてる気がするんですけど・・・あんた何者?
それと、あたしはれっきとした"人間"なんですけどっ!

【エリマキトカゲという爬虫類に間違えられたことは乙女心にグサッと突き刺さったようで】
【また間違えられぬようにと人間と言うところを強調しつつ逆立った髪を手櫛で直す】

あとね ものすっごく重要なことなんだけどさ
それって寒くない?見てるこっちも寒くなる・・・

【若干引きながら、怪訝な顔をしてそう問い掛ければ、チラリと男の着物に視線を落とした】
67 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 14:57:58.31 ID:IsyRbQst0
安価忘れ>>66>>65です
68 :雪月花【チープリア】 :2014/12/07(日) 15:09:28.15 ID:rtmTpe0n0
>>66
おぉ、言語能力も獲得…じゃなくて人間だったのね
てっきりエリマキトカゲの近縁種だと思ってたよ

【心底驚いた表情で目の前のエリマキトカゲモドキを見つめる】
【どうやらあれはエリではなく髪だったようで櫛で治している】
【一体どうしたらあの髪型になるのか、雪月花には分からなかった】

あぁこの着物?
そっか、人間は気温の変化に敏感だからね
僕はそもそも人間じゃないし、寒いとか暑いとか気にしないからなぁ
だってその程度じゃ死なないし体温調節くらい出来るからねぇ

【「人間って大変だな」と言いたげな目でエリマキトカゲモドキを見つめる】
【どうやらエリマキトカゲモドキは寒さに弱いようだ】

どうでもいいけどエリマキトカゲモドキはエリマキトカゲが好きなのかい?
それともエリマキトカゲがエリマキトカゲモドキを真似しているのかい?

【ゲシュタルト崩壊と必死に戦いつつ考える】
【どうしてエリマキトカゲをチョイスしたのだろうか?と】
【どうやら人間だとは殆ど思っていなようだ】
【決して悪意は無いようだが…】
69 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 15:43:10.95 ID:IsyRbQst0
>>68
えー?ほんとに分かってる?

【少し疑り深いようだ、立ち上がって男の顔を覗き込めば、次の言葉にぞわりと背筋をなぞる寒気に見舞われることとなった】

人間じゃないってどういうことよ!もしかしてあたしを取って食べる気!?
それともまさかあたしを捕まえてあんなことやこんなこと・・・きゃぁぁぁ!鬼!へんたぁぁぁぁい!

【はたから見ればただの茶番であるが、当の本人はかなり真面目である】
【シュバッとベンチの後ろに隠れれば、妄想が勝手に一人歩きし、あることないこと全てひっくるめて男に疑いを掛ける】
【なんだなんだと人が集まり、そこには彼女と男を中心としたまばらな人の輪が形成される、まあ、冬に着物を着た寒そうな男と未だに小さく毛が跳ね返った少女が騒いで居れば否が応にも視線が集まる】

って・・・
だーかーらー!人間だって!に・ん・げ・ん!
トカゲじゃないのー!

【ベンチからヒョンと体を露にすれば、ビシッと人差し指を男に向ける】

やば!力入れすぎちゃった!

【刹那、指先には青が迸り、それと同時に飛び出す青い何かは、避けなければ男の顔に直撃コースだ】
【食らってみれば分かるだろうが、その正体は電気、それほど強くはないが、決して弱くもない電圧をもっている】
【しかしそれが発射される前、くっきりと彼女の指には青い光が宿ったため、事前にそれを回避するのは難しくないだろうが・・・】


70 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 15:49:53.71 ID:cJtfMxyko
>>64
【カミラは今まで、何度か救いの手を受けてきた】
【その手が本当に善意だけの物であったかは今カミラの居る現状から推測が出来るが、とにかくカミラは何度か救われた経験があったのだ】
【もしも彼女が普段の救いの手と同じように「もう大丈夫」「私が居るから心配はいらない」などと言うのであるならば、カミラは即座に逃げ出していただろう】

【しかし、違った】
【彼女はカミラに涙でも抱擁でもなく、針を渡してきたのだ】
【助けてくれと叫んでいるカミラに人を傷つける物を渡す人間など、そんな人今までに一度も遭遇したことの無かった】
【彼女が何を考えているのか、カミラには理解出来ない】
【だから、自分が持っている針はとても興味が引かれるものだった】

わかった

【だからカミラは、自分の手首にその針を思いきり突き刺した】
71 :雪月花【チープリア】 :2014/12/07(日) 15:59:29.37 ID:rtmTpe0n0
>>69
分かってるさ、君は人間だ
確実に僕とは違う種族だよ

【分かっているようだが、分かっていないようにも思える】
【まぁ雪月花にとって爬虫類か人間かなどどちらでもいいのだが】

鬼でも無いし取って食べる気も無いよ?
僕は厄神と妖怪のハーフ、確実に鬼では無いさ
それに人肉は堅いし酸っぱくて美味しくないからなぁ…
それと君、何か別の方向に僕の事を勘違いしていないかい?

【突然騒がれ、周りに人が集まり始めた】
【別に人間が嫌いな訳ではないが、数と言葉の暴力は好きではない】

まったく煩いエリマキトカゲモドキによく似た人間だなぁ
ここは公共の場みたいだし、マナーとかそこらへんを守ったらどうだい?

…それともその一撃は僕に対する攻撃意思表示かい?

【青白い電撃は雪月花の顔面向かって放たれる】
【しかし雪月花は避ける動作を一切取らない】
【そして当たる直前に薄い青白いバリアを張り、電撃を無効化した】

あまりこういう事はしたくないのだけれど…

【パチンと指を鳴らすと電撃を放った人間をバリアで包み込む】
【そして約2m程宙に浮かせる】

僕の射程距離はそこらへんの妖術師の比じゃないんだ
あまり狂人の様に暴れるのも好きじゃない
だから怒らせない方がいいと思うよ?

【既に雪月花の射程距離内に入っている】
【暴れればすぐにバリアを壊せるが、2m程度落下するので少し痛い】
【答え次第では地上に下ろすかもしれないし、もっと天高く上昇させるかもしれない】
72 :花鳥風月【ファントムニードル】 :2014/12/07(日) 16:16:54.78 ID:rtmTpe0n0
>>70
【手首に針を刺した瞬間、景色が豹変する】
【そこは言えば「花畑」だろう】
【有り得ないほど大量の美しい花が地面を覆う程咲き乱れている】
【そこに存在するのは2匹の化け物だけだ】
【誰にも見つからない、見つけられない理想郷だろうか】
【もしくは誰からも見つけてもらえない孤独の檻だろうか】

ようこそ、私の世界へ…
私は針を刺した相手にこのような「幻術」をかけられるのよ
貴方は人間が苦手みたいだから百花繚乱をイメージしたけどどうかしら?

【聞こえる音は微かな風と目の前の化け物の落ち着いた声だけ】
【手に持っていた針は何処かへ消え失せ、攻撃手段が無い事を示していた】

ここでは誰にも見つからないわ
貴方が化け物の力を使っても誰にも見つからないし、傷付けられない…
さて、貴方の化け物の力を見せてもらえるかしら?
それを知らないと私は貴方に何もしてあげられないのよ
大丈夫、心の準備の時間は好きなだけあげるわ

【優しく包み込むようにカミラに話しかける】
【辛い現状の原因を知らなければ、カミラに救いの手を差し伸べることは出来ない】
【なのでカミラが落ち着き安心できる場所を用意したのだ】
【花鳥風月の立場は「傍観者」であり「先導者」】
【助けを求めるには手を伸ばさなければならない】
【カミラの辛さを乗り越えるにはカミラ自身で答えを見つけなければならない】
73 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 16:49:11.87 ID:IsyRbQst0
>>71
ちょちょちょちょ!死んじゃう死んじゃう!
分かりましたごめんなさい謝りますだからぁぁぁぁぁ!

【故意的なものではないがいずれにせよ少女が放った雷撃は少なくともこの男に敵対行動と見なされるにはじゅうぶんすぎる理由だった】
【バチッと音を立て青い線を虚空に染めながら、その名の通り雷速で掛けるそれは突如として顔の前に現れた盾によっていとも易々と受け止め、その青を散らす】
【驚いたことが二つある、まず一つめは受け止められたこと】
【今放ったそれは弱いとはいえ紛うことなき電気であり、その速度は凄まじいものである、だからこそ動揺するのは別段おかしいことでもない】
【そして二つ目は、彼女と同じ、人間ならざる力を持つ存在であったことだ】

お願いします下ろしてください・・・

【先程とは裏腹に憔悴しきった顔でそう懇願する、いくら力を持っていようともメンタルの面で言えばまだ年頃の女の子である】
【突き破って外に出ることも可能だろう、しかしそれを実行すれば、離れていった地面が今度は急接近してくることになるのである】
【力があっても度胸はない、ゆえに寒さと恐怖でガタガタ震えながら地面が"ゆっくりと"近付いてくるのを待つばかり】
74 :雪月花【チープリア】 :2014/12/07(日) 17:10:01.09 ID:rtmTpe0n0
>>73
まったく喚き散らすなぁ…
エリマキトカゲじゃなくてムクドリに転職したらどうだい?

【呆れた目で宙に浮いたムクドリを見つめる】
【どうやら本当におびえているようだ】

下ろすけど、静かにする事と攻撃しない事を守る事
まぁ僕もそこまで外道じゃないからどちらにせよ下ろすんだけどね

【つまらなそうな目でバリアを下ろし始める】
【…が地上まで約1mの所でバリアを突然消滅させる】
【雪月花の小さな怒りをぶつけたのである】

度胸が無い妖術師は面白くないんだよねぇ…
ガタガタ怯えて泣き喚くのは見ていて面白くない
戦う所か理解する気にもなれないね
所詮エリマキトカゲ以下の残念な人間か…

【完全に見下した目で「面白くない」を強調して話す】
【雪月花にしては珍しい行動、普段はもう少しからかうのだが】
【どうやら興味を無くしたらしく、少し攻撃的になっている】
75 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 17:20:47.99 ID:cJtfMxyko
>>72
【瞬間、景色が変化した】
【暗い裏路地は明るくなり、其処らに生えていた陰気な雑草は美しい花へと変わっていく】
【カミラにとってそれはある程度の驚きを与えたが、その驚きは自分の心の中で飲み込める程度の物であった】
【なにせ、もっと美しい者が目の前に居たのだから。カミラは花よりも彼女を見つめていたかった】

【彼女はこれが自分の能力だと語った】
【羨ましかった、同じ化け物なのにこんな綺麗な場所をつくれるなんて。そう思った】

【どうやら、彼女はこの場所で自分の化け物の力を見たいようだ】
【小さな加虐心が生まれた、この女性に私の化け物の力を見せたらどんな無様な反応をするのだろうと思った】
【その加虐心の正体は羨みと嫉妬なのだが……カミラは気がつかない】
【どうせこの人も、私を見たら、叫んで、恐れて、貶して、逃げるだろうから、なら早いうちに見せてやろう】
【そう思ったからカミラは言った】

わかった

【心の準備などいらない】
【もう、慣れきっていることだ】
【カミラはこんなことをしても苦しくない】
【心に針が刺さったような感じにはならない】
【だから大丈夫だ】
【明らかな嘘を念じながら、カミラは元の化け物へと戻った】


【カミラは黒龍だった】
【空を飛び、地をかけ、黒炎を操ることで知られている黒龍である】
【ただし、その姿は異形だった】

【ドラゴンゾンビ…………カミラは正にそのような姿をしていた】
【身体中が不要にデコボコとしていて、所々爛れているように見えた】
【体が少し動くたびに黒炎が漏れ、その炎に触れると幻のはずの花が枯れていく】
【カミラは枯れていく花を無表情に眺めていた】

【勿論カミラはドラゴンゾンビではない、人間にも、何かの原因で奇形になってしまった者は居るだろう】
【カミラは、そんなドラゴンだった】
【カミラはすぐに捨てられた、化け物の王と呼ばれるドラゴンに化け物と呼ばれた】

【カミラにとって化け物は仲間ではない、化け物すらもカミラを恐れるのだら】
【目の前の化け物は何て言うのだろう、カミラはじっと前を見つめていた】
76 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 17:46:36.37 ID:IsyRbQst0
>>74
ふぃー・・・危なかっ ブッ!

【はあ良かったと胸を撫で下ろす、バリア、もとい彼女を乗せた檻は、ゆっくりゆっくりと地面につき、何事もなく解放される・・・と思ったのだが、現実はそうも甘くないようだ】
【突然の浮翌遊感に内蔵が押し上げられる不快感を覚える、それはつまり足場としていたバリアの消失であり、またそれは彼女が支えを失って落下した事を証明するものである】

〜〜〜っ!

【情けない声を上げてドスッと地面に着地、正しく言えば落下、積もった雪にある程度は衝撃が軽減されたものの一切の受け身を取らなかった為にまともに地面に尻餅をつく結果となった】
【いくらこちらから攻撃したからとはいえ、こんな扱いはあんまりだと、断固抗議してやると視線を上げると、見るからに良くない視線をこちらに向けていて、ざまぁみろと言いたげに見えた】
【ムッとして睨むも、涙目の彼女にはこれっぽっちの威圧感も与えることなどできはしない】
【しかし止めとなったのが「エリマキトカゲ以下」である】

だから・・・違うって言ってんでしょうがぁあぁぁあぁぁああ!

【ここまで人間としての尊厳を傷付けられては彼女も黙ってはいない、つい先程変態だとかなんとか言っていたことに、触れてはいけない】
【自らを鼓舞するように叫んで跳ね起き、手のひらを突きだし顕現するは薄い青の輝きを持った鋭き雷槍】
【雷鳴が轟いてその刹那青い奔流は牙を剥いて男を貫かんとするだろう】
【最大出力からは大分抑えてはいるが、十分生身の存在にとっては脅威となりうるものだ】
77 :花鳥風月【ファントムニードル】 :2014/12/07(日) 18:04:29.47 ID:rtmTpe0n0
>>75
【どうやらカミラは力を見せてくれるようだった】
【少し目を見開いてカミラを見つめていると、姿が変わった】

【どうやら体がうまく生成されず、不気味さを醸し出しているようだ】
【制御も効かないらしく、時折体から黒炎が漏れていた】
【花畑に似合わない姿だが、花鳥風月は気にしない】
【何故なら自分と似た境遇という事を理解したからだ】

なるほど、貴方はその姿の所為で嫌われてしまったのね…
ふふふ、昔の私にそっくりだわ

【姿が違う者、圧倒的な力を持つ者、不幸を呼ぶ力がある者】
【それらの共通点は「周囲とはかけ離れた禍々しい存在」】
【望んでいない姿の所為で周囲から孤立してしまう】
【この世界ではよくある事だ】

私も昔貴方によく似た境遇だったのよ
両親が厄神と妖怪っていうだけで常に追われ続けたの
大体50年くらいず〜っと追われ続けたわ

【自分の背後に昔の自分が襲われ続ける映像を出現させる】
【貶され嫌われ忌憚されひたすら殺されかけ続ける映像】
【映る映像は全て花鳥風月の幼い日の記憶だ】

でも、逃げてちゃ何も変わらないのよ?
苦しみから逃げ続ける事は不可能に等しい
ならば苦しみに立ち向かうしかないのよ
可笑しいくらい非情で虚しさだけの世界に希望なんて残ってないわ

【花鳥風月の表情から笑みが消える】
【眼には狂気によく似た怒りが混じり、花鳥風月が真剣になっている事を表す】
【声にも力が入り、気迫を増していく】

仲間なんて妄想、希望は蜃気楼、幸せは幻覚…
望んで手にはいる物は全て幻、手に入らない物は「一般」の特権…
ならばやる事は一つよ

「力のままに全てを捻じ曲げて欲望のままに暴れ狂う」

貴方にはそれが出来る力があるわ
今何もしないでじっとしていても何も変わらないわ
今まで嫌われたり貶されたりして悔しくなかった?
運命や未来に絶望を感じて怒りを感じなかった?

今を変えるためには犠牲や代償を払うしかないの
まぁ最後は貴方次第だけど…

【目の前の自分によく似た黒龍を見つめる】
【伝えたい事は伝えた、後はカミラ次第だ】
【変えることを望むなら、花鳥風月は力を貸してくれるだろう】
【変化を恐れて逃げるなら、花鳥風月は哀れな生命にトドメを刺すだろう】
【現実世界ではカミラはただボーっと宙を見つめ続けているのだから抵抗は難しいかもしれない】
78 :雪月花【チープリア】 :2014/12/07(日) 18:12:39.77 ID:rtmTpe0n0
>>76
【無様に落下するエリマキトカゲモドキを鼻で笑う】
【どうやら怒っているようだが、相当エリマキトカゲが嫌いらしい】
【突然青白く光る電撃を作りこちらに放とうとしている】

静かにすることすらできないの?ムクドリ兼エリマキトカゲさん?
それと、僕のバリアの生成速度を見くびらない方が良い

【やはり電撃はバリアの前に消え去ってしまう】
【圧倒的な防御壁の生成速度は作ると念じた直後に生成されてしまう】
【正面からの攻撃はほぼ無意味だろう】

今度は僕の番だよ、エリマキトカゲさん?

【足元にあった親指程度の小さな石を拾う】
【そしてその石をバリアで包み、そのバリアをバリアで包み…】
【七重目のバリアが貼られると、それらは花鳥風月の周りを回転し始める】
【移動速度は速くは無いが、近寄ろうとすればバリアが牙をむくだろう】
【なにもしなくても襲い掛かるのだが】
79 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 18:49:06.87 ID:cJtfMxyko
>>77
【カミラは非常に優しい少女である】
【疎まれ、忌避され、それでもなおカミラは優しかった】
【圧倒的な力を持っている、上手く使えば、この街を壊滅させることが出来るかもしれない、そんな力を持ってさえ彼女は路地裏で生活することを選んだくらいに】
【世界に嫌われた最悪の状況でも自分を押し[ピーーー]ことを選べる、そんな少女だった】

【そんなカミラが花鳥風月の過去を見て抱いた感情、それは同情であった】
【なんて……なんて可哀想なのだろう】
【彼女は、何故世界から優しくされないのだろう】
【彼女が何をしたというんだ、何故、殺されかけなければいけないんだ】
【そんな想いが、カミラの中を駆け巡った】

【いびつな形の目から涙がこぼれ落ちる】
【水滴は地面に落ちることは無く、デコボコの体を通り何処かに消えた】
【全身に巡るその冷たさを感じたとき、ようやく彼女は自分と同じという考えに至った】
【……この人なら、私を受け入れてくれるかもしれない】

【奇しくもカミラは、今彼女が語っていることと正反対のことを感じていた】

【私は彼女がわかる、なら、彼女も私を解ってくれるかもしれない】
【彼女についていけば、私たちは幸せになれるかもしれない】

【彼女が恐ろしい事を言っているのは理解できた】
【彼女と共に居ることを選ぶとなると、沢山の人が悲しむことになる】
【カミラが今までずっと嫌っていたこと、それを行うことになる】

貴女は、ここでしか力を出せないの?

【カミラは聞いた、自分の居場所はそこにあるのかと】
【自分は役に立てるのかと】
【今、彼女は世界を捨てた】
【今まで幸せを経験しなかった12歳の少女に、依存への誘惑に逆らえるだろうか?】
【彼女は、はたして悪になったのだろうか】
80 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 19:02:11.26 ID:IsyRbQst0
うっさい!大人しくぶっ飛ばされちゃえ!

【耳を劈く破裂音を撒き散らし、男を貫こうと圧倒的速度で迫るも徒労に終わる】
【僅か1秒の間も無く届く距離でさえ、あの盾のせいで数メートルが手の届かぬ無限にさえ感じられてしまう】
【恐らく破壊したとて次の盾が生成、そして防衛に当たるだけだろう。もしあの盾がなんらかの"代償"を必要としていて、数に限りがあるとしたら、鉄壁の守りを崩すことが出来るのかもしれないが・・・】
【もしそれを必要としなかったら?代償など存在せず、望めば望むだけ作り出すことが出来たとしたら?】
【代償なしの絶対防御、なるほど絶望的なまでに相手が悪い】
【有効なのは男が反応できない死角、つまり背後。しかしこちらは簡単に背後を取れるほど、都合良くは出来ていない】
【意図して相手に隙を作るか・・・現時点で彼女に考えられるこの状況の打開策はそれ一つのみしかない】

トカゲトカゲって・・・お化けのくせに!

【彼女にとってムクドリ&トカゲの立場は、ムク&トカ>妖怪&厄神らしい】

(どーしよ・・・まず前からなんてやったって当たんないし・・・チャンスは少ないけど、このままいったら消耗するし、賭けるしかない!)

【2度目の攻撃、手のひらに顕現する光は先程とは対照的に丸く大きく、少しずつそれは大きくなり、次第に手のひらを飲み込んで】
【雷鳴、そして突撃、またしても馬鹿正直に男その物、いや違う】
【狙いがそれた?それとも意図的にか?それは本人にしか分からない。雷球は男の足元に】
【受け止めようともそれを捨て置いても、いずれは何かにぶつかり爆音と共に発生した光は男の視界を真っ白に染め上げるだろう】
【だがこれはただの陽動に過ぎない、狙いは視覚と聴覚の無力化、その本命は】

(こっち!)

【上だ、筋肉に電流を流し込み、ほぼ無理矢理に身体能力を向上させ、一瞬にして男の数メートル上へと飛び上がったのだ】
【勿論そんなことをすればこちらとて只ではすまない、しかし強敵、しかも相性が悪い相手には、いかにしてその思考の隙を突くか、そこにかかっている】
【くるりと横転し、唸る雷にて頭上から男を打とうとなぎはらうだろう。代償を伴った全力の策略は果たして鉄壁の守りを崩すことが出来るだろうか?】
81 :花鳥風月【ファントムニードル】 :2014/12/07(日) 21:01:54.89 ID:rtmTpe0n0
>>79
【歪んだ黒龍を見つめているとある変化に気がついた】
【どうやら泣いているのか、目から涙が出ていた】
【それを見ていると花鳥風月は安心した様な表情になっていた】
【目は死んでいても心はまだ生きていたようで安心したのだ】

私の力は物理的破壊は一切行えないわ
ただ相手の精神の中にこうやって潜り込む事しか出来ない…
私にはもう全てを捻じ曲げる力なんて存在しないのよ

【一瞬悲しそうな表情を見せる】
【昔ならば可能だったが、その力の殆どは奪われて失ってしまった】
【正しくは分離した時に使ってしまったのだが】

私は貴方が羨ましいわ
貴方には希望を奪い取れる力がある
貴方には世界を創り変えられる力がある
貴方には幸せを受け取る権利がある
貴方ならば、きっとね

私達のような嫌われ者は数多くいるわ
それを救えるのは貴方の力よ
罪のない者に有りもしない罪を着せ罰を与える世界が正しいならば、貴方の居場所は無い
偏見や差別や理解の違いを受け入れる世界が正しいのならば、貴方が創りだすしかない
ただ世界を創るという事はそれだけ多くの壁があり、多くの犠牲を払わなければならない
犠牲を払える覚悟、壁を乗り越える覚悟、正義を信じ続ける覚悟…
貴方は自信を持って「覚悟はできている」と言えるかしら?

【一時の衝動で判断をしてはいけない】
【カミラにもし花鳥風月についてきた場合、どうなるかを説明する】
【優しさは時に自分を傷つける刃になる】
【それを切り捨てるのは容易ではない】

【だからこそ、カミラにはよく考えてほしい】
【後悔が無い、自信を持った判断をしてもらうために】

/*遅くなって申し訳ない…*/
82 :雪月花【チープリア】 :2014/12/07(日) 21:27:49.63 ID:rtmTpe0n0
>>80
だからお化けじゃないって言ってるだろう?
まぁ君の頭はクラゲ以下みたいだし、言っても意味ないか

【クラゲに脳などあってないようなものだが】
【どうやら別の生物に例えるのがブームのようだ】

【どうやらクラゲの能力は電気を作り出す事らしい】
【わざわざ攻撃する予備動作を見せている】
【しかしクラゲの攻撃はバリアの前では無意味に等しい】

【今度の丸い電撃は足元を狙ってきた】
【電気は何かを伝わってくる性質がある、地面に着弾したら見物人にまで被害が出るだろう】
【という訳で雪月花は雷球に新たに作り出したバリアを空中で当てることにした】

【しかしそんな事をしたら爆発で目と耳が壊れてしまう】
【そんな事は雪月花にも分かっている、だからこそわざと起爆するのだ】
【電球がバリアに触れた瞬間、閃光と爆音を伴って炸裂した】
【わざとらしい声で「目がー、目がー」と棒読みしているが、本当に見えていない】

【しかし閃光は雪月花だけでなく、クラゲの視界も一瞬だけ奪うことになる】
【その一瞬の間に雪月花がとった行動は】

【小さくしゃがみ、前に1m程度移動するだけだった】

【あんな一瞬の内に背後に回る事は出来る訳が無いし、正面から殴り掛かればバリアのカウンターが炸裂する】
【そしてクラゲは頭があまり良くない様子だった】
【つまり短い時間の中で深く考えて行動はしてこない】
【行動の制限と相手の性格を考えると大技を決めてくるに違いない、そう雪月花は考えた】

【そして閃光の炸裂によって怯んだ様子を伝えれば確実に攻撃をしてくる】
【何故なら攻撃を確実に当てれると錯覚するからだ】
【多少はこちらの行動を読んでくるだろうが、そんな事を気にする意味は無い】
【読みが大きく外れた時に、大きく動揺するだろう】
【その動揺を誘い、確実な一手で戦うのが雪月花の得意な戦闘だ】

【運の悪い事にクラゲは空中から攻撃を仕掛けている】
【空中で移動する方向を変える事は難しいだろう】
【薙ぎ払うはずの対象は小さくしゃがんでクラゲが進んできた方へ1m程移動していた】
【はたしてクラゲは攻撃を当てる事が出来るのだろうか?】

/*遅くなって申し訳ない…*/
83 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 21:40:39.76 ID:cJtfMxyko
>>81
【カミラは今までに化け物からも恐れられる化け物というものを自分以外見たことが無かった、それこそ目の前の彼女に出会うまで】
【この世界でそんなことをされる存在は自分だけだと思っていた。無理もない、彼女の世界のほとんどは路地裏なのだから】
【だから、その時初めて知った、自分以外の虐げられている化け物の存在を】
【目の前の彼女は、そのために戦っていることを】

……カミラは正直わからない
希望を奪い取るとか、世界を作り替えるとか…………幸せとか
……でも、貴女には見えているんだよね?
貴女には目指す世界があるんだよね?
なら、カミラは貴女の目指す世界に行ってみたい
カミラは、貴女の世界にいきたい

【結局、カミラは自分で決めることは出来なかった】
【少女の選んだ選択肢は、依存】
【自分と同じ境遇を持つ彼女のために歩いていきたいという感情】
【甘えたいと言う心の叫び】
【それを捨てることはカミラには出来なかった】

カミラには……覚悟が出来ている

【その覚悟は、彼女が考えていた覚悟とは違うものだった】
【彼女のためになんでもやるという覚悟、人に依存する覚悟】
【はたして彼女は、カミラの覚悟になんと返事を返すのか】
84 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 22:14:57.80 ID:IsyRbQst0
>>82
【決まった、そう思った】
【当たった、そう思った】
【勝利した、そう思った】
【視界が真っ白、雪のせいなのか、それともあれが破裂したのが、まだ残っているのか、それすらも分からない】
【ただただ、ボーッとしながら地面に落ちた】

【激痛、体が痛い】
【苦痛、白い吐息】
【疲労、動かない】
【能力を使いすぎた、もう叫ぶ元気も、体を動かす力もない】
【倒せた?あの男は?倒れてる?】




【あれ?立ってる?】
【何故?なんで?どうして?】
【確かに当てたはず、確かに隙を突いたはず、確かに目を奪ったはず、耳を奪ったはず】
【なのにどうして?倒れてない、倒れてるのは、私?】

【なんであんなバカなことをしたのか分からない、ついカッとなって、つい能力を使っちゃって】
【ただバカにされた、たったそれだけなのに】
【冷静になると、もしかしたらあれであの人は死んでいたのかもしれない】
【そう考えると、ぞっとする】

やだ、やだ いやだいやだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ・・・
死にたくない 死にたくない死にたくない助けてお願いします

【自分勝手、私が悪いのにね】
【自分勝手、私の所為なのに】
【死んでたかも知れないのに】
【あんなつまらない理由で、能力を使って他人を巻き込んだ】

【ただ私は、無様に命乞いをしながら陽炎みたいに揺れるあの人を、見つめているだけ】


//私も遅いですし・・・大丈夫ですよー!
85 :花鳥風月【ファントムニードル】 :2014/12/07(日) 22:17:59.73 ID:rtmTpe0n0
>>83
【今まで殆ど言葉を発することが無かったカミラが話し始めた】
【それだけ花鳥風月の言葉がカミラに届いたという事なのだろう】

…私には確かに目指す世界があるわ
皆が「違い」を受け入れられる世界を目指している
貴女の様に苦しんでいる者を救える世界をね
私はそれを「幸福」だと信じているわ

でも今の貴女の言葉を聞く限り、私の「幸福」は貴女の「幸福」ではないのかもしれない
「正直わからない」という答えは逃げじゃない
だけど、私についていったら今の貴女はもっと苦しむ事になる
貴女はまだ若い、時間はまだまだ残っているわ
もっと自分を、幸せを、未来を、深く深く考えた方が良い

【花鳥風月は決してカミラを見捨てた訳では無い】
【カミラは強い、その事をたった今理解したのだ】
【だからこそ、カミラから花鳥風月は離れる】

カミラ、貴女の覚悟は依存をする覚悟
それは貴女にとっても私にとってもよくない方向へ進んでしまう
甘えるなとは言わないわ、ただ辛い事から逃げないでほしい
逃げずに戦える力が貴女にはあるのだから…

【まだカミラは幼い、だから辛さから逃げてしまう】
【しかし逃げても変わらない事は今までの生活でよく理解しているだろう】
【どん底を味わったカミラならどんな辛さにでも立ち向かえる、そう思ったのだ】

大丈夫、貴女は私の過去を見て涙を流せた
それは貴女に有り余る程の優しさがある証拠
そして善悪を理解し、判断することが出来た証拠
貴女は私よりもっとより良い世界を創りだせる

カミラ、貴女は強いわ
あんな状況でも感情を失わなかったんですもの
これからもっと辛い事があっても戦っていけるわ
貴女の優しさは貴女によく似た境遇で苦しんでいる人を救っていけるわ
大丈夫、貴女は自分から行動していけるから…
大丈夫、貴女は辛い事に立ち向かっていけるから…
大丈夫、この花鳥風月が保障するから…

【この時、花鳥風月の目から一滴の涙が流れた】
【花鳥風月自信驚いていた】
【初めて他人に涙を流したのだから】
【そして花鳥風月は笑顔のまま塵の様に消えて行った】

【しばらくすると幻覚の世界は消え失せ、元の世界に戻るだろう】
【針を刺した手首に包帯が巻かれ、頭には花鳥風月の花の髪飾りが付けられている事に気がつくだろう】
【そして花鳥風月の姿は何処かへ消えてしまっていた】
86 :雪月花【チープリア】 :2014/12/07(日) 22:33:47.64 ID:rtmTpe0n0
>>84
【徐々に視界と聴覚を取り戻すと、どうやら雪月花の行動は正しかったようだ】
【地面に倒れているムクドリ兼トカゲ兼クラゲは疲労困憊といった様子だ】

まったく、周囲の人への影響を考えたらどうだい?
皆目がやられちゃってるじゃないか…

【多くの見物人の目は閃光でやられて、悲鳴を上げていた】
【こんな中に一人立っている雪月花は何となく申し訳ない気持ちになった】

それと、勝手に僕を殺人鬼扱いするんじゃない
僕は人を[ピーーー]のはもう止めたし、この力じゃ人を殺せないことぐらいわかるだろう?
…って言っても聞こえてないかな?

【怯えきった様子で死にたくないことを伝えるクラゲ】
【呆れた様子でそれをみつめる雪月花】

…はぁ、面倒くさいなぁ

【絶対に雪月花は悪くないのだが、あの怯えを見て罪悪感を感じた】
【なのでクラゲをバリアで包み、ベンチの上に移動させた】
【直接雪に当たっていたら冷えてしまうからだ】
【そして近くの自販機であったかい飲み物を買い、クラゲの手に乗せた】

寒いと人は死ぬんだから、それでも飲んで温まって帰るんだね
それと、もう一ついう事がある
「戦闘において100%なんて存在しない」
その事をよく覚えておかないと、今度は本当に死ぬかもね

【油性ペンを懐から取り出し、クラゲの額に「エリマキトカゲ」といたずら書きをした】
【ニヤリとムカつく顔でクラゲを嘲笑うと公園から姿を消した】
87 :【エレクトリッカー】 :2014/12/07(日) 23:11:41.96 ID:IsyRbQst0
嫌嫌嫌嫌嫌・・・

【ただそれだけ、相手に死を突き付け、自らの死を拒絶する、なんと醜くて惨めったらしいことか】
【雷光が後を引き、未だクリアと言うには程遠い視界に、雪の結晶と歩み寄るあの男を見た】

【今から苦しんで死ぬのだろうか、短い人生だったなぁとか、そんなことを考えていると、急に視線は空を向いて、気が付くと座っていたベンチに横たわっていた】
【体が包み込まれる感触に、思わずほっとして、手に感じる暖かい何か、それらが折り重なって、安堵と共に着物の男の言葉を背景にして、静かに意識を闇に落とした】




【ちなみに余談だか、額にわざわざ油性のペンで書かれた文字に帰ってから気付き大層お怒りになったようだ】

//ロールありがとうございましたー
88 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 23:27:25.44 ID:cJtfMxyko
>>85
【目を覚ますと、そこは何時もの暗い路地裏だった】
【夢だったのだろうか、そう思ったカミラが頭を掻こうと髪に手を触れると、何か固いものが頭についている】
【何かと思い取ってみると、それは髪飾りだった】

これは……花鳥風月さんの……

【髪飾りは美しく光っていた、光の入らないこの路地裏でもまるで自らが光っているかのように眩しく輝いていた】
【彼女の銀髪と組み合わせても十分に自己主張が出来る、それほどまでに豪華な物であった】

……

【じわじわと、涙が溢れこぼれ落ちていく】
【カミラには、この髪飾りに託された想いが強く伝わってきた】

【花鳥風月の優しさだ】
【カミラのことを考え、カミラのために自分にとって都合がいい存在になろうとしたカミラを引き離した】
【見透かされていたのだ、甘えたいという思いも、逃げようとする心も】
【なんて、優しい人なのだろうか、こんなものを残して、私に逃げない勇気をくれた】
【カミラには、髪飾りにはこう書いているように見えた】

【私も何処かで頑張っている、だから貴女も頑張れ】

【カミラは髪飾りを頭につけた、髪飾りの自己主張はとても強く、カミラには似合わなかった】

……カミラも、頑張って前を向いてみるよ

【そう呟くと、この裏路地の暗さに気がついた】
【自分は今まで、こんな暗い場所で暮らしていたのか、ようやくその事を認識した】
【引っ越そう、今度は、もう少し明るいところに】

【そう考えるとカミラは大通りに出ていく、太陽の光がカミラにはスポットライトのように見えた】
【髪飾りがカミラに似合うようになるのは、以外と早いかもしれない】
89 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/07(日) 23:28:31.39 ID:cJtfMxyko
//ロールありがとうございました!!
90 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/08(月) 20:22:26.90 ID:khfBovdb0
学校おわったー!
【そう言って帰宅の準備をはじめる】
レッド、今日あの"森"行こうと思うんだけどお前も来る?
いいや、やめとく、あそこ幽霊が出るとか………俺ムリ
びびりだなー
ワッハハハ
【何気ない日々が続いてくと思われた】
【今、俺は一人で暮らしている、なぜ一人で暮らしているのにお化けが怖いのかって?】
【無論それは嘘だ、森は多くの能力者の修行場になっていて、俺も修行しに行っているからだ】
森にはいくなよー

えーなんでー

不審者が多くいるからな

うーん、わかった!じゃーねー

〜森〜
はっ、はっ、はっ、
【俺の能力は刀を造る能力だ】
【鞘に何かを入れ刀を造る、入れたものによって効果が得られるという便利な能力だ】
91 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/08(月) 20:28:32.30 ID:khfBovdb0
【今、持っているのが、枯れ葉を入れて造った刀だ】
【能力は攻撃した部位を一時的(1レス)に老いさせる】
ガサ
【後ろをふりかえるとそこには人がいた】
92 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/08(月) 20:30:35.84 ID:khfBovdb0
初ロールなんで下手ですがよろしくお願いします
3DSから書いているのでお見苦しいかと思いますが御了承を
93 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/08(月) 23:43:31.51 ID:6xpOmJDFo
>>91
【それは、彼女が探索者という職業を初めて一週間がたったときの事だった】
【花鳥風月と名乗る女性と出会い、救われない者を救うという目標が出来てから一週間、彼女の世界は大きく変わっていた】
【むしろ、今までの生活のほうが異常だったと言えるかもしれない、路地裏で死体とそっくりな目で生活していたあの時のことはすでに、カミラにとってあまり語りたくはない過去になっていた】
【カミラには力があった、変わろうと思えば、何時でも変われたのだ】
【もっとも、その力が理由で彼女の心は傷ついてしまったのだが】

……綺麗な森だな
ここまで来れば、大丈夫そう

【森の奥深くまで入ったカミラはひとりごちる、彼女はその日、森のさらに深い場所、秘境と呼べる場所に生えている薬草を取りに来たのだ】
【理由は、ある日突然口が聞けなくなる呪いにかけられてしまった少年を救うため】
【救われない人を救う、彼女は既に行動を始めていた】

……変身

【カミラの歳にはまだ少し早いデザインの髪飾りを取って大事そうにポケットに締まったあと、カミラはその本来の姿を取り戻した】
【それは……黒龍 ただし、普通の黒龍ではない】
【彼女の体は、まるでゾンビのように爛れていた、体はデコボコとしており、美しさの欠片もない姿がそこにはあった】
【何処からか溢れる黒炎が下へと流れていく、足下の雑草が枯れていった】

……ごめんなさい

【カミラは謝ると、樹海の奥へと進もうとする。黒龍の体なら飛んでいけばすぐに秘境まで着くだろう】
【最後に右と左を確認した、あり得ないが、もしかしたら誰かに見られたかもしれないからだ】
【自分でも無意味だと思っていたその行動、しかし、今回初めて意味を持つことになる】

【少年が立っていた】
【じっと、カミラを見ていた】
【どれくらい前から見られていたのだろうか? 黒龍に変化した後? 変化の途中? まさか……最初から?】
【カミラは固まる、自分の存在がバレた時のその後の恐ろしさは知ってしまっているから】
【カミラは動けない、少年は動かない】

【二人は目を合わせてそのまま止まっていた】
94 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/09(火) 22:02:10.30 ID:fRS3xlcO0
【………………】
【え?】
【ちょっとまって】
【あれ?】
【変身した!!】
【ドラゴン?】
【ゾンビ?】
【あー、わかった】
【ドラゴン?スケイル?だったっけ】
【おけーおけー】
【とりあえず声かけてみっか】

おっす、俺はレッドなにしてんだ?

【ドラゴン?は…………驚いてる?】
【まーこのままよりかましか】
【レッツ、ポジティブにいこう】
95 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/09(火) 22:24:16.17 ID:Nvnv3EuEo
>>94
【それは常識ではあり得ない行動であった】
【ドラゴンとは何なのかをしらない幼児のような行い、それを目の前の少年は行ったのだ】
【初対面の竜に近づく、それがどれほど愚かであるのかは容易に想像がつくだろう】
【人間よりも圧倒的に強い存在が竜である。火を吹き空を跳び大地を踏み潰すのが竜である】
【明らかな危険……地震や、火事の現場、それに自ら足を踏み入れるような物なのだ】

【カミラには経験のしたことのないことであった】
【カミラの名誉のために追記しておくが、これはカミラがまだ年若いからではない、大半の竜が経験したことのないことだろう】
【目の前の少年は、それだけ異常だったのである】

……ひっ!

【カミラは怯えた】
【いくら強大な力を持つ竜であろうと、その中身はただの心優しい少し臆病な少女である】
【目の前の異常に対して恐怖を抱くのは当然のことだろう】
【そして、その異常な少年に対してカミラがとった行動が】

羽っ……!動いて!

【逃げることである】
【少年が近づき、竜が逃げる】
【本来なら真逆の事が起こっていた】

……あっ!

【ここで、焦り逃げるカミラは一つの失敗を犯してしまう】
【それは、体から黒炎が噴出されてしまったこと】
【ドロリとした粘着質な黒炎は地面に垂れていき、重力に従って少年へと迫っていく】
【カミラは少年に迫る黒炎を見ながら足を止めた】
96 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage]:2014/12/09(火) 22:32:36.21 ID:5JSe5kA70
…つまんねぇな

【いつも通りの平和な町を一人の男がため息を吐きながら歩いている】
【普通平和なのは良いことだろう。だが、能力者であり、尚且つ好戦的な性格のこの男にとってそれはあまりにも退屈すぎた】

どっかで事件でも起こりゃいいんだがな
それとも、俺から起こすってのも一つの手か?

【立ち止まり、周りの通行人を眺めながら小さく呟く】
【それと同時に男の片手が光り、バチバチと放電でもしたかのような音がし始める】

…まぁ、いいか
能力者が多いこの町だ、いつまでも平和ってことはねぇだろ

【呟くと同時に片手が元に戻る】
【音とに気づいたのか、光りにきづいたのか、何人か男の方を見ているがそれに構わず歩き出した】
【もし、男を見ていたのなら、男が所謂能力者であると言うことが分かるだろう】
97 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/09(火) 23:14:42.66 ID:fRS3xlcO0
>>95
【っ!失敗した】
【何かスゲー怯えてる】
【あっ、飛んでいった】
【ん?あれは、黒い溶岩!?】
【はー、攻撃と見ていいのか?】
【しゃーねー】
【詐鞘器】発動
【そう呟く】
【手に持っていた刀が消えてゆく】
【鞘に溶岩を入れる】
【今度は大きな声で】
変成!黒炎丸!
【そう言って鞘から刀を引き抜く】
【美しい漆黒の刃】
【黒く輝き煌めく炎を纏い竜に向ける】
[ピーーー]のか?
【全身から殺気を放った】
98 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/09(火) 23:41:45.64 ID:cRUYqN6jo
>>97
【反射された】
【カミラは目の前で起きた現象をそう捉えた】
【彼女の出した黒炎は少年の鞘に納められ、今度は自分に向けて襲いかかる】

……なら

【普通の竜なら、力を驕り人間を見下していた竜なら今起きた現象を把握できずに攻撃を食らってしまっていただろう】
【しかし、カミラは違った、彼女は人間を見下すどころか恐れている】
【虐げられて、叩かれて、殺されかけた、それから逃げてきた経験がカミラを守る】

人間変化っ!

【カミラは竜の姿から人間の姿へと瞬時に姿を変える】
【追っ手から逃げていたときに素早く隠れるため身につけたテクニックである】
【そうして、少年のほうに体を回転させて手をつき出した】

曲がれぇぇぇ!!!!!

【煌めきながら地面を切り刻む黒い斬撃】
【慣性通りならそのままカミラの体を切り刻むであろう攻撃は、カミラに命中することはなく、その左にそれていった】

……よかった、うまくいった

【カミラは人間形態の時、自分の黒炎を完全に操作することが出来る】
【半径5メートル以内という制限はあるが、量も、重さもその時の状態も関係なく操ることが可能だ】
【相手が反射した黒炎だろうと、それは例外ではない】
【実際は反射ではなくコピーだったのだが、そのコピーした内容の中にカミラが操れるという情報もきっちりと入力されていたようだった】

【さらに言うと、いま少年が握っている剣も元は黒炎である】
【カミラは一時的に、彼の能力を完全にコントロール出来る立場にあった】
99 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/09(火) 23:53:53.71 ID:fRS3xlcO0
【ふーん】
【大体の能力はわかった】
【なら】
黒炎丸解除
変成、風喰らい
【風ならどうだ?】
【そして念のため二本目造るか】
【そう言って自分の指を噛む】
【傷から出た血を鞘に流し込む】
【詐鞘器】発動
犠牲剣、闘剣!!
【闘剣とは自分の意志を具現化する刀だ】
【だがその分リバースもきつい】
【だがよぉ、ぞくぞくするぜ】
【闘いたくてウズウズしてるんだ】
【バトルジャンキー?ああ、そうさ】
【さあ】
【狩りの時間だ】ゴゴゴゴゴ
100 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/10(水) 15:16:08.58 ID:R0Fdvwyqo

あっ! 駄目っ!!

【それは俗に言う悪手であった】
【仮に、彼の能力が反射であったなら、コピーであったなら、この手は悪手と言われなかったであろう】
【しかし、少年の能力は変成であった、その事が少年の首を絞めることになる】

【剣の形をしていた黒炎がまたドロリとした形に戻り少年に襲いかかる】
【当然だ、黒炎を剣という形に封じ込めていたのは少年の能力なのだから能力の発動を止めてしまってはまた黒炎剣は元の形に戻ることになる】
【黒龍の出す炎は低温だ、それでもまともに食らってしまっては軽いやけどではすまない程度の温度はある】
【少年の腕と右肩から数センチに迫った黒炎はまともに回避することすら難しい】
【カミラのコントロールも間に合わない、黒炎を攻撃に使ったことのないカミラは、そういったことが苦手であった】

避けてぇ!!!

【カミラは叫ぶ】
【少年の体に黒炎がかかるまで、あとほんの数瞬である】
101 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 18:32:07.05 ID:GVBxpmjNo
【人があまり近寄らない空き地】
【そこに1人の少女がいた】

ん〜これだけかぁ
遊ぶにはちょっと少ないかなぁ

【手に持った男性用の財布の中身をチェックし、中身を残らず取り出すとスカートのポケットに現金を突っ込む】

次喧嘩売る時はもっと沢山入れててよね

【空になった財布を逆さにしてブラブラと振りながら周囲に倒れる人物達に話しかける】
【見た目から明らかに不良だと分かる少年達、その全員が苦しそうにうめき声を上げている】
【この空き地に人が近寄らないのは所謂不良の溜まり場だからだ】

こんなんじゃお菓子買っただけで無くなるじゃん
遊びに付き合ってあげたバイト代としては割りに合わないんだよねぇ

【空になった全員の財布を適当に投げ捨て、空き地の出口に向かって歩き始める】

次も少なかった今度はぶっ殺すから
覚えててね♪

【出口の手前で立ち止まり、年相応の可愛らしい笑顔を倒れたままの少年達に向けてそう告げる】
【しかし、どんなに可愛らしい笑顔もさっき数人がかりで襲いかかったあげくボコボコにされた少年達からすれば悪魔のようなものにしか見えないだろう】

さあて、お菓子でも買いに行くかなぁ

【不良に絡まれる前に買った棒付きキャンディーを口にくわえ、くるりと踵を返して空き地を後にする】
102 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 18:58:50.80 ID:eXWS++LE0
>>101
…適当にその辺の奴等に喧嘩売ってみるか

【結局、昨日は何も起こらなかった】
【ならば今日こそは自分から何かしようと不良のいそうな路地裏へと向かう】
【大体のやつは大したことはないが運が良ければ一人ぐらいは能力者がいるかもしれないと考えたのだ】

……?

【向かっている途中で路地裏から一人の少女が出てきたのが見えた】
【よく不良などがいる場所だが、今はいないのだろうか?】
【そう思いつつ路地裏へと入っていくと―――倒された不良達の姿があった】

へぇ、面白くなってきたじゃねぇか

【ニヤリと笑って踵を返し、路地裏を出る】
【そして先程の少女を見つけ、後ろから声をかける】

なぁ、あの不良を倒したのはあんたか?

103 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/10(水) 19:10:09.21 ID:LajR03N00
予想できてんだよ!!
おりゃ!!!
【ウィンドイーターで風を起こし間一髪で避ける】
【そーいやきーてなかったな】
お前なんで此処に来たんだ?
それと………まだやるかニタァ
【闘剣に気を溜める】
【っ!キツいなぁ】
【さて、どう答えるか?】
嘘ついても無駄だぜ俺の目はそれほど落ちぶれちゃいねえ
【そして少女は口を開く】
104 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 19:11:03.91 ID:GVBxpmjNo
>>102
【空き地を後にし、コンビニを目指して歩く】
【考えることはお菓子のことばかりだ】

(何を買おうかなぁ?)
(ポップチャップスは絶対買うとして、ブリッツとかノッポも食べたいなぁ)

【口にくわえたキャンディーを味わいながら何を買おうか考えていると後ろから声をかけられる】

うん?誰?

【声に気付いて立ち止まり、後ろを振り返る】

不良?
ああ、空き地に倒れてる連中ね
それなら私だけど、何か用かしら?

【声をかけてきた人物、木野に向かって答える】
【さっきボコボコにした少年達のことはすでに忘れかけていたようだ】
105 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 19:24:06.64 ID:eXWS++LE0
>>104
【やはり、この少女が倒したらしい】
【確かにそこまで強くない連中だが、それはあくまでも自分主観の話】
【一般人が数人係の不良相手にそうやすやすと勝てるとは思えない。それが少女であれば尚更だ】

なぁに、最近はあんまり強いやつがいなくて暇だったんでな
ちょっと俺と戦っていけよ!

【テーピングされた拳が問題ないか確かめながら言うと、直後に走り出す】
【まずは様子見だ】
【能力は使わずに少女の顔を目掛けて拳を振るう】
106 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 19:38:38.65 ID:GVBxpmjNo
>>105
【暇だと言う木野は、戦えと言うとほぼ同時にこちらに走ってくる】

私お菓子買いに行きたいんだけどなぁ

【茜の近くまで距離を詰めた木野は顔目掛けて拳を振るって来た】
【茜はその拳を片腕で受け流し、腰に下げた長ドスに手をかける】

ま、いいよ
この一撃を避けれたら、遊んであげるよ

【ほぼ零距離、能力を発動するまでもないと判断し居合切りを木野に放とうとする】
107 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 20:02:29.94 ID:eXWS++LE0
>>106
【拳は受け流されてしまったが、そこからさらにもう一発を放とうとしたところで少女が腰の刀らしきものに手をかけたのを見る】
【このまま殴れば当たるかもしれないが、代わりに刀で致命傷を負わされてしまうだろう】
【チッ、と舌打ちをして拳を戻し、服切り裂かれながらもバックステップでなんとか避ける】

その…刀か?がお前の武器ってことか

【武具の有無、片手で受け流されたことから想像できる身体能力の差、そして素人目に見ても分かる達人の居合い】
【まともにやれば此方が不利なのは確実だ】
【―――だが、そんな相手だからこそ面白い】

あぁ、遊んでくれよ
出来ればお前か俺が動かなくなるまでなぁ!

【もう出し惜しみは無しだ、言い終えた直後に能力を発動する】
【その直後、バチバチ、と男の体からバチバチ、と電気の音がし始める】

さぁて、こっからが本番だ
お互い手加減なしでいこうぜ

【再び駆け出し、少女の顔面を殴ろうとする】
【だが、それはフェイントで本命は少女の足を狙ったローキックだ】
【当たったならば、少女の体に電流が走るだろう】
108 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/10(水) 20:11:38.73 ID:R0Fdvwyqo
>>103

【当たったかと思われた黒炎は少年の暴風の刃に吹き飛ばされる】
【良かった……そう思ったのは一瞬、少年に追いかけられていることを認識し直したカミラは後ずさりをする】
【どう逃げるか、それを考えていたカミラに対して与えられたのは斬撃ではなく質問だった】

【お前のここに来た理由は何だ】
【何故今それを聞く、それを聞いて何をするつもりだ】
【思考がグルグルと回転していく】
【結局カミラが選んだ答えは素直に答えることだった】

カミラは、この森の奥深くにある目の病気にきく薬草を探しに来ただけ
なにもする気はない

【頭の中で逃げるルートのシュミレーションをしながら答えた】
【目の前の少年は、カミラにとっては敵にしか写らなかった】
109 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 20:24:41.87 ID:GVBxpmjNo
>>107
あはは、今の避けれるなんてやるじゃない

【ほぼ零距離で放った居合切りは木野の服を切るだけで終わった】

そう、これが私の武器よ
普段は使わないんだけど、あなたは強そうだからサービスよ

【引き抜いた長ドスを握りしめて構える】
【するとバックステップで距離を取った木野からバチバチという音が鳴り響く】

(能力者かぁ、音から察するに電気系の能力かな?)
(どんな能力か分からないけど楽しくなりそうね)

【木野は再び距離を詰めて、拳を振るおうとする】

さっきと同じ攻撃じゃ…っ!?

【最小限の動きで拳を回避しようとするが、直後に足に電流が流れる】
【拳を回避しようとして本命のローキックに気付かなく、直撃を受けたのだ】

やっぱり電気系の能力!
ちょっと相性が悪いけど、負けるつもりはないよ!

【木野の足から流れた電流とダメージで一瞬動きを止め少し体制を崩してしまうが、すぐに反撃に移る】
【崩れた体制だが、逆袈裟に長ドスを振ろうとする】
【もし回避されても逆袈裟から体制を直しながらさらに上段、横凪ぎと三連続の攻撃を木野に向かって行おうとする】
110 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 20:46:47.88 ID:eXWS++LE0
>>109
相性が悪いってのはこっちの台詞だ

【嬉しいことに、相手はフェイントにかかってくれた】
【電流で一瞬動きが止まったのを見て、畳み掛けようと脇腹目掛けて拳を振るう】
【そして、攻撃することだけを考えていたために、逆袈娑に振られた長ドスへの反応が一瞬遅れてしまう】
【回避を試みるが、やはり完全回避とはいかず、浅く腰から左肩にかけて斬られてしまう】

ッ!

【そして、痛みに悶える暇もなく、次の瞬間には上段から長ドスが振り下ろされていた】
【なんとか半身になってドスを避けると、反撃とばかりにドスを振り下ろした直後の少女の腹へボディーブローを繰り出す】


111 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/10(水) 21:09:42.26 ID:LajR03N00
>>108
【ほえー】
【ヤベ、俺悪いパターンだ】
【とりあえず剣を地面に刺して】
【詐鞘器】解除
すまん!バッ
【土下座でいいかな?】
それと薬草なら森の奥じゃなくて
正確には奥の洞窟にあるんだ
【やっちまったぁ………】
あと行くなら俺も行っていいか?
洞窟に厄介な奴が住み着いちまってよ
そいつがべラボーにつええんだ、
ほんとごめん!
【全力で謝ったが許して貰えるのか………】
【あと、洞窟の話は全てほんとだ】
【やべー、女の子攻撃しちまった】
【俺最低だ………】
ああ、そうそう奴の名は【神喰狼】一般的にはフェンリルと呼ばれているんだ
112 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 21:10:49.05 ID:GVBxpmjNo
>>110
【体制が崩れた状態からの逆袈裟は回避されたが、それでも木野の身体を浅く傷付ける】

(崩れた体制からじゃやっぱり避けられるかぁ)

【そこから連続で上段を繰り出すが、こちらは完全に回避された】
【さらに横凪ぎに長ドスを振ろうとするが、その前に木野の拳が茜の腹部に直撃する】

ぐぅっ!

【木野のボディブローと共に電流が身体に流れる】
【電流のダメージとボディブローの衝撃で後ろに倒れそうになる】
【しかし、すぐに受け身を取り後転、バック転と連続して動き距離を取る】

いっ…たぁ
普通のダメージだけじゃなくて電気も一緒とかキツいなぁ

【距離を取って木野を見ながら長ドスを鞘に納める】

こっちも能力を出し惜しみしてる場合じゃないかな

【左手で鞘を握り、右手は柄にそえて構える】
【あからさまな居合の構えだ】

私さ、お菓子買いに行きたいからここら辺でやめとかない?
出来れば大怪我は避けたいしさ

【構えたまま木野に戦闘終了を提案する】
【木野を睨み付ける茜はさっきよりも危険な気配を漂わせている】
113 :【殺人バット】【ハイスラッガー】 [sage]:2014/12/10(水) 21:25:39.22 ID:LsxBWqhdo
 光の無い、真っ黒の世界。ぽつんとただ一人佇むのは不気味な男。
 地に突き立てられた金属バットは金属音を上げ、響き渡り、しかしその後に音は続かない。
 ただ一人、男が不気味な雰囲気を纏って佇んでいた。
114 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 21:32:21.15 ID:eXWS++LE0
>>112
【なんとかボディーブローに成功し、少女と距離がとれた】
【それが分かると同時にその場に膝をつき、呼吸を整えようとする】
【だが、傷自体は浅くてもかなり広範囲を切られているので、中々呼吸が整わない】

…そういや、お前はまだ能力を使ってないんだったな

【そう、此方は能力を使っているが相手はまだ使っていない】
【刀と身体能力だけで此方の全力と張り合っていた相手がさらに強くなるかもしれない】
【そして、そこに戦闘終了の提案をされる】
【普通ならその提案にのるだろう、だが―――】

―――最初に言ったろ、どっちかが動かなくなるまで、だ

【―――この男はそれを断った】
【ここまでやられたなら、そう簡単には引けない】
【ここで死んだなら、自分にはその程度の力しかなかっただけのこと】
【少女の方へとゆっくりと歩を進める】

さぁ、こいよ!

【いったと同時に全力の一撃を少女の顔面へとはなった】
115 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 21:57:03.41 ID:GVBxpmjNo
>>114
【距離を取り、呼吸を整える木野を見る】
【腹部と足、そして電気によるダメージもありこれ以上はあまり動けないと考えての提案だった】

(出来れば退いて欲しいんだけどな…)

【居合の構えのまま木野の答えを待つが、返ってきた答えはNOだった】

じゃあ、仕方ないね
別に身体能力が上がるわけじゃないから安心していいよ
ただ、今度は本気で避けないと――――死ぬよ?

【距離を詰めて全力で振るってきた拳を構えを崩さずに腰を落とすだけで回避する】
【茜の頭ギリギリを木野の拳が風を切りながら通る】

ふっ!

【再び零距離で居合を放とうとする】
【しかし今度の居合は最初とは違い能力も発動されている】
【最速で抜かれた刀身は元の長さの倍ほどまで伸び木野の胴体を切り裂こうとするだろう】
116 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 22:10:00.69 ID:eXWS++LE0
>>115
…そいつは怖いな

【そして、、顔面に向けて放った拳は惜しくも避けられた】
【このままいけば最初に見たあの居合いに何らかの能力が付加されて自分を襲うのだろう】
【本気で避けなければ死ぬ、と言われたがあの居合いをこの距離で避けれるような怪物になった覚えはない】
【故に当たるしかない―――】

【―――わけではない!】

俺を近づけすぎたな
刀のリーチを生かせば良かったものを!

【少女は既に刀に手をかけ、その刀身も半分以上見えている】
【だが、まだ抜き放たれたわけではない】
【そこで、男は拳を振ったときの勢いに任せ"能力を発動させたまま"少女へ向けて倒れかかる】
【少女が切り裂くのが速いか、男が倒れるのが速いか、果たして―――?】
117 :【ヨーガン】ローブを纏う少女 [sage]:2014/12/10(水) 22:21:34.01 ID:3GHbQZOi0
【オリーブ色のローブに身を包む少女】
【髪は短く揃えられたグレー、瞳は限りなく透明なブルー】
【よろよろとふらつき、時折転びそうになりながらも夜の街を歩く】
118 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 22:22:10.91 ID:GVBxpmjNo
>>116
【木野は回避せずにそのまま倒れかかって来た】
【予想外の行動だが、抜き始めた居合はもう止めることは出来ない】

良かった
下手に回避してたら死んでたよ、君

【だが、それが木野にとってはいい方に向かった】
【倒れかかったことでさらに距離が縮まり、刀身の攻撃範囲から木野の身体が出たのだ】
【茜はそのまま腕を振り抜こうとする】
【切り裂くためでなく、長ドスの柄で木野を殴り飛ばすためだ】
【木野の身体に触れた瞬間に電流が茜の身体を走るだろうが、振り抜こうとする腕を止めることはしないだろう】
119 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 22:36:46.76 ID:eXWS++LE0
>>118
―――くそっ

【倒れかかる途中でドスの柄でなぐられ横の吹っ飛ぶ】
【そのせいで相手の体全体に電気を流すことに失敗してしまう】
【だが、吹っ飛ぶ過程で倒れようとする前に伸ばしていた腕が少女を掠めていたかもしれない】

あの距離で一瞬で居合いをやめて柄で殴ってくるとはな
うすうす気づいてたが俺より身体能力が上ってことか

【地面に膝をつき、息も絶え絶えといった様子だ】
【止めを刺そうと思えば、それは容易だろう】

120 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/10(水) 22:46:08.23 ID:R0Fdvwyqo
>>111

いい……嫌だ

【即答である】
【少年の謝罪はわかった、先程の攻撃は許せる(偶然とはいえ、始めに攻撃をしたのは自分であることもある)】
【しかし、カミラには少年を信じることは出来ない】
【攻撃をしてきた相手を信用できない等という話はない、カミラにとってはさらに重要な事である】

【彼は満たされている、肉付きはよく衣服もそれなりに豪華、話す言葉からも恵まれた環境にいることが理解できる】
【だから、カミラは信用できない、彼女には彼が恐ろしく見える】
【自分を醜い龍と言い差別して殺そうとしていたのは全て恵まれた人間だったから】
【彼らは、カミラのトラウマであった】

狼も……自分でなんとか出来る
場所を教えてくれたのはありがとう、だから……逃げさせて

【実際に狼程度ならカミラは何とか出来るだろう】
【心優しかろうと臆病だろうと、腐っても龍族の血をひくカミラである、黒炎を使えば狼の討伐程度なら可能だった】

お願いだから……

【体がブルブルと震えた、恐ろしい!恐ろしい!!いつ刃を向けられるか!いつ殺されるか解らない!なんて恐ろしいのだろう!!!!】
【普段ならなんとか堪えることが出来る心の震えが規格外の恐怖の前に露出する】
【涙がポロポロと溢れる、カミラはその時パニックとなっていた】
121 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 22:51:36.20 ID:GVBxpmjNo
>>119
【柄で木野を殴り飛ばすことには成功した】
【その代わり木野に触れた右腕から電流が走り、長ドスを落としてしまう】

いったぁ…

【痺れる右腕をブラブラと振るが、それでダメージが消えるわけではない】
【グローブと服で隠れているが、電流が流れた茜の身体にはミミズ腫れや火傷が出来ているだろう】

電気系能力は本当に相性悪いなぁ…

【左手で落とした長ドスを拾い上げて、木野に近付いていく】

ま、能力者同士の戦闘だもの
死んでも文句はないよね

【木野の近くまで来て立ち止まり、左手に持った長ドスを振り上げる】

それじゃ、さよなら
久しぶりに楽しかったよ

【木野の振り上げた長ドスを首目掛けて降り下ろそうとする】
122 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/10(水) 22:56:13.75 ID:+M+mASIv0
【あの日から。どれだけ経っただろう】
【全てが始まり、一度終わり、もう一度始まった】
【そして、完璧に完全に絶対に、すべてを終わらせた】
【あの世界から、もう一度】

さて、天道探偵事務所。依頼人をお待ちしますか!

【もう一度、この街を守る探偵を】
【彼の物語を再会しよう。3度目の彼の物語を】
123 :木野淳 【テスラロッサ】 [sage saga]:2014/12/10(水) 23:05:01.93 ID:eXWS++LE0
>>121
…チッ

【少女が武器を拾って近づいてくる】
【止めを刺す気なのだろう】
【だが、この体では逃げることなどできないし、逃げる気もなかった】
【自分より弱い奴に卑怯な手段で負けたならともかく格上相手に全力で戦った結果死ぬのなら悔いはない】

…もし、地獄ってのがあるならそこで待っとく
次は負けねぇよ

【首を刺される直前に少女に向けて中指をたてる】
【直後に首を刺され、しばらく悶えていたがやがて動かなくなった】


ありがとうございました!
124 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/10(水) 23:14:36.79 ID:GVBxpmjNo
>>123
【長ドスを降り下ろし、木野の首に突き刺す】
【しばらくもだえていた木野はやがて絶命し、動かなくなる】
【完全に動かなくなるまでその様子を目に焼き付けるかのように凝視する】
【それが相手の命を奪った責任だと思っているからだ】

―…もし、地獄ってのがあるならそこで待っとく
―次は負けねえよ

【木野の最後の言葉を脳内で思い返し、少し嬉しそうに微笑む】

死んだ後も楽しめそうじゃない
次も私が勝つから、精々地獄で鍛え直しておきなよ

【長ドスを鞘に納め、その場を離れる】
【とりあえずケガの手当てと、お菓子を買いに行くようだ】

/こちらこそありがとうございました!
/楽しかったです!
125 :【ヨーガン】ローブを纏う少女 [sage]:2014/12/11(木) 17:50:41.70 ID:f/fEttRWO
【藍色の帳にすっかり覆われた空の下、路地裏】
【燻る炎の残滓と焼け焦げた異臭、生き物の焼けた臭い】
【辟易した様子でそれらを見下す少女の青い瞳】
126 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/11(木) 18:43:54.56 ID:41gg/w1A0
【ガーン】
【えっ、ちょっ、ふ、震えてる!?】
【………】
【だけどよ、目の前にある命を見捨てる訳にはいかねー】
【フェンリルは全てを喰らう】
【神であろうと火であろうと】
【そんな化け物が三体】
【この少女の能力が違うものならわかる】
【これじゃあ分が悪すぎる】
【命かけるか………】
フェンリルは火をも喰らう、神でもなんでもだ!どうしても行くというなら、
俺も無理矢理付いていく、それにこの広い森のなか洞窟なんて50位ある、
その場所を知っているのか?
もう、師匠のように目の前で失いたくないんだ!!
お願いだ!信じてくれ!!
もう…助けられないなんて嫌なんだ!
それでも嫌なら俺一人で行くから!!
自分を大切にしてくれ
【この命に変えても俺の前では死なせねー】
【くそぉ、俺が最も強かったら…】

127 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/11(木) 18:44:46.10 ID:dye61O3ro
【生徒や教師のほとんどが下校し、人気のない学校】
【その学校の保健室でブツブツと独り言を呟きながら傷の手当てをしている】

あ〜痛いなぁ
本当に電気系能力は苦手だよ
半端に避けてもダメージ食らうし、相手を攻撃してもダメージ食らうし
本当最悪

【脱いだ服の下には痛々しいミミズ腫れがある】
【直接木野の身体に触れた部分は火傷になっているようだ】
【適当に取り出した薬を傷に塗り、火傷した部位にはガーゼと包帯を使って処置する】

痛いけど、楽しかったからプラマイ0でいいかな
よし、こんなもんかな

【傷の手当てを終えて立ち上がり脱いだ服を着る】
【服を着終えたらその場でピョンピョンと跳ねて身体の調子を確認する】
【傷が少し痛むが特に問題はなさそうだ】

さて、と
さっき買いそこねたお菓子でも買いに行こうかな

【保健室に侵入する際に割った窓から外に出てコンビニに向かう】
128 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/11(木) 22:06:44.80 ID:bHPCa+Cn0
【皆は考えた事があるだろうか】
【幸せが逃げ出す瞬間。いいや、全てが離れていく瞬間】
【幸せは決して気付くものではない。何時でもある日常だ】
【つまり、日常が終わった瞬間。それは破壊を意味する】
【滅んだ後に見えるのは最後の希望か、絶望のゴールか......】


【その真っ最中にいる探偵は、困った人を探す】
探偵って言うのは事件だけじゃねえ、困った人も助けるんだ
【自分の理論に従い、今日も街を歩く】
129 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/11(木) 22:12:35.17 ID:lCAoOQA4o
>>126

【これで何度目になるか解らないが、カミラは心優しい少女である】
【龍族という圧倒的な力を持ちながらもそれを振りかざそうとはせず、差別して追放しようとする者たちから逃げるために路地裏で生活をすることを選ぶくらいに】
【目から涙を流しながら怯えるほどに恐怖を感じながらもカミラは少年を思いやっていた】
【黒炎がかかるときの叫びはその現れとも言えるだろう】
【だから、カミラの喉からはこんな言葉が出せるのだ】

ダメ……
さっきの言葉は嘘、カミラは森の奥には行こうとはしてない
カミラはあの町を襲おうと思ってここに来たの、あそこはいい遊び場になりそうだから
カミラの邪魔をしないで……潰すよ?

【12歳という歳の少女から放たれる稚拙な嘘は、カミラ自身の心を深く削る】
【そんなことはない! カミラはそんなことをしない! ただ、貴方が危険になるのが嫌だから!】
【心の叫びを口に出すことは叶わない、醜く差別をされる自分が言うその言葉がその通りに受け止められないとカミラは知っているから】
【だけど、気がついてほしい、そんな心の迷いがバレバレな嘘という形になり外に出る】
【さらに溢れ出しそうな涙をこらえ、カミラは立ち上がる】

……龍変化

【そうして変わるのは醜い龍の姿】
【腐肉のように見える肌と生理的な嫌悪感を覚えるフォルムの龍】
【普通の人間なら、差別をする形】
【私に構うな、私に恐怖していなくなれ、そうしないとあなたは……】

グルルルルルゥゥゥゥゥオォォォンン!!!!

【カミラ、産まれて初めて行う威嚇である】
130 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/11(木) 22:35:50.71 ID:Ua4xNn0y0
――………

【夜、鬼灯色の満月が街灯よりも鮮明に街を映し出す頃。カラカラという心地良い金属音が残響を残す】
【淡い紅蓮に染まる街道、人気のないその道を通るのは艶やかな黄金色の髪を靡かせる車椅子に座る少女。まだ幼さの残る顔は余りにも冷徹】
【表情を全く変えずただ無表情に街を歩むその姿はまさに"人形"。美しく、そして儚い――一つの人形(ニンゲン)】
131 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/12(金) 19:32:52.51 ID:6IT/iqbN0
>>129
【はー、バカだな】
言っただろう“嘘”は通じないと
泣きそうになってるぜ嬢ちゃん
あー後さ、潰せるもんなら潰してみろよ
【多分こいつは孤児だ、極端に人嫌いの】
【俺を裕福層の奴だと思ってる】
はーぁ
【俺は逆だ、捨てられ、拾われたから良かった】
【だがこいつは違う、何度殺されかけたんだろう】
【こいつは人を攻撃したことはこれが初めてだろう、それを逆手にとるか】
君はなぜ攻撃してきたのか?
俺は君を信用しているよ、だから武器をしまった。
攻撃する意思も無い。
ポケットに入ってる髪飾り、そのしゃべり方、貴族、金持ちにしか見えない
これだから裕福層は嫌いだ。
親もいねえ師匠も………解るか?
師匠に出会うまで、いくら死にかけたか
路地裏から光をくれたのが師匠だった
だがよぉ4年前、貴族にやられた。
理由?気にくわなかったからだよ、
世界にどんな苦しい思いをしてる子供が居ると思う?
俺はなぁ、いつでも自分が不幸だと思ったことはねぇ、自分よりも苦しい思いをしてる奴が居るからさ。
【くそぉ、イラつく】
【これで止めだ!】
お前は大切なものを失う苦しみを味わったことがあるのか?
【地面に座ろう、この後は彼奴が決めることだ】ドスッ
俺はお前を信頼した、信用してくれるか?
もう、怖がらなくていいんだよ、辛い思いで嘘はつかなくていいよ、俺と友達になろうぜ!ニコッ
132 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/12(金) 19:39:52.43 ID:6IT/iqbN0
>>131続き
ごめんな、怖がらせて、
貴族じゃねーこともわかる。
今の話を聞いてどう思った?
辛いのは自分だけじゃないんだ、
辛いけど頑張ろう、どうする?
一緒に洞窟に行こうぜ、
これでも、嫌なら一人で行くから、
もう一度聞く。
俺はお前を信頼した、信じてくれるか?
133 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/12(金) 20:10:37.25 ID:eHsGx6F0o
>>131

【少年が座った】
【カミラの顔が驚き歪む、龍の口からヘドロのような黒炎が漏れた】
【襲いかかろうとも、逃げようともしない、ただそこに座り込む行為】
【足を二歩前に出すだけで踏み潰せる、少年の身体能力といえど、それを躱すことは出来ないだろう】
【何故そんなことをする! カミラにはどうしても解らない】

カミラが……怖くないの?
こんなに気持ち悪い見た目をしてるのに、バカにしないの?

【少年とカミラは似ている】
【捨てられ、叩かれ、路地裏で生きてきた】
【カミラの場合は種族からの迫害を受けてきたので少し違うが、それでも二人は似ていた】
【唯一の違いは、救われるのが早かったか遅かったか】
【その違いのみが、今の二人のポジションを分けている】

あなたは……あなたは
カミラを……

【次の言葉が出てこない】
【しかし、それを表面に出すほどにカミラの心は溶けていた】
【心の奥に込められた願い】
【カミラは、ずっと言いたかったことを少年に言いかけていた】
134 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/12(金) 21:53:47.03 ID:6IT/iqbN0
【こいつは俺が友達として認める条件が揃ってる】
【友達を大切にする、思いやりがある】
【この二つがあれば俺はすべてを受け入れる】
カミラか………いい名前だな!
バカにする?そんなわけ無いだろ、
君は望んでその姿で産まれたんじゃない
醜いと言うのはのは心が汚い事を言うんだ
君は心が清らかだ、自分を犠牲にしてまで、人を救おうとした。
それだけで友達になるには充分すぎるよ!
俺はレッドだよろしく!!
俺と友達になってくれるか?
【そして俺はカミラから紡がれる言葉を待った】
135 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/12(金) 22:02:17.35 ID:iZyc4qI00
【触れた事があるだろうか。自分の心に】
【それはまるで豆腐のよう、強く握ればつぶれてしまう】
【しかし、その豆腐を守るために人はパッケージする】
【その心を大切にするために、バリアを張っている】
【それが壊れた時、本当の心が現れる】
【脆くて、柔らかくて、出したくなくなるのに】
【人はそれを欲し、パッケージを開けてもらえる事を待っている】
【見ただけでは分からない、本当の豆腐を......】


あー、依頼こないかねぇ〜...
【そんなパッケージを多く持つ探偵、天道司】
【仕事もなく、長椅子でだらり】
【困った人を見かければ行くだろうが、これで来てくれるだろうか...】
136 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/12(金) 22:51:29.55 ID:eHsGx6F0o
>>134

……ふぇ

【龍から間抜けな音が漏れた】
【その姿が徐々に小さくなっていき、9歳程度の身長しかない少女の姿に戻っていく】
【短い黒髪が揺れて、それに釣られるようにカミラの喉から声が出る】

ひっく……ひっく……

【出てくるのは今まで何度も流してきた涙、しかし、その性質は今までのとは異なる物である】
【頬が赤く染まり、肩が大きく揺れる、地面に落ちた涙を足下の植物が受け止めた】
【揺れのペースが徐々に早くなっていくと思うと、涙のダムは突然に決壊する】

ふぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!
ひぇぇぇぇぇん!!!!!

【カミラは大きな声をあげて泣いた】
【顔をくしゃくしゃにして、ひゃっくりをしながら泣いた】
【小さな体に似合わないほどに大きな声が森に響き渡る】
【カミラは、初めての友人を得たのだ】
137 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/12(金) 23:14:21.90 ID:T1fi8Dc00
【―――人気のない夜の森】
【男が一人で黙々と剣を振り続けていた】
【男の周りの木々は倒れており、男のいる場所だけ不自然に拓けている】
【倒れた木々のうちのいくつかはまるで凍りついたかのように白い】

…ちょっと休もうか
やりつづけても体に悪いって聞いたこともあるし

【そばにある倒れた木のうちの一本に腰をかけ、二本の剣を横に置いて一息つく】
【ペットボトルに入った水を飲み、タオルで汗をふく】
【―――しばらく休んだ後、また修行を再開しようと立ち上がる】

まぁ、こんなことしても戦う相手がいないから意味がないんだけど

【何かあったときに使えるかもしれない】
【それだけで始めた修行だが全くそんな機会がない】
【どこかに戦える相手はいないものか、そんなことを考えながらまた剣を振り始めた】
138 :鎌庫磁増 [sage saga]:2014/12/13(土) 02:19:16.77 ID:GanrP25+0
【陰鬱な空を眺め、歩む】
【寂れ行く商店街を背景にして】
【確かに面影の残る物品の残骸はガラクタの山だろう】
【男はそんな中に一人座り込んでいた。理由は粗方察しがつく】
【客観的にみれば金がないーだとかホームレスだからだとかが候補としてあがるだろうが、男は少し異質だった】


飢えてるんだ…あの感覚に…
欲しているんだ…あの快感を…

俺ハ…、な。渇いた喉ヲ潤したい…
アア、アア、どこか二…美味しそうな…


【口角が吊り上がって、錆びのような色の歯が露わになる】
【風がそこを走って、男の身体を撫でていく】
【全身が真っ赤…赤赤赤、その男は】

【求めていた、欲していた、渇望していたのだ】
【喉の渇きを存分に潤し満たす、真っ赤な液体を】
【大鎌は微かに揺れる。空を刈り取るかのような、そんな感じの動きをして】

【……死闘の予感。さて、危険に足を踏み入れる愚か者は今宵、現れるのだろうか】
139 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/13(土) 07:59:47.70 ID:D8MZzh7h0
よしよし、辛かったな。

【そう言って頭を撫でる】

もう、一人で苦しまなくていいんだよ。

【ああ、こいつは、全部一人で背をって来たんだな】

さあ、俺の胸でどーんとなけ!
お前はもう、一人じゃないんだよ。
誰が来ても守ってやる。
思いっきり泣いて、過去の自分に決別して新しい“カミラ”として生きよう。
住むとこが無いなら俺ん家に来いよ。
俺の友達を沢山紹介するからさ。
皆いい奴だぜ!
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) :2014/12/13(土) 08:23:17.78 ID:gFo39URO0
安価ぐらいつけろよ なりきりのマナーだ
141 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/13(土) 10:13:23.58 ID:rF0vqYrQo
>>139

【どれくらい時間がたっただろうか】
【カミラはようやく泣き止んでいた】
【龍の姿の肯定、カミラのずっと望んでいたものが与えてくれた少年に、カミラはにこりと笑った】

うん、私はカミラ
あなたの名前は何て言うの?

【くるりと一回転したあと、もう一回カミラは大きな向日葵のような笑顔をした】
【灰色のワンピースもそれに釣られたように揺れる、ポケットの髪飾りから光が反射してカミラを輝かせた】

【カミラは少年の手を取り、ぶんぶんと大きく自分と少年の手を振った、カミラにとっては握手のつもりである】
【少年の顔を覗きこむように三度目の笑いを浮かべた後、カミラは少年からぴょんぴょんとジャンプしながら距離をとる】

【半回転して背中を見せると、カミラは龍の姿に変身した】

…………乗る?

【見せたのは自分のデコボコの背中】
【普通の龍は滑らかすぎて乗りにくい背中、しかしカミラの背中はとても乗りやすそうだった】
142 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/13(土) 10:54:30.42 ID:b8Zj2KQp0
【街の一角にある、天道探偵事務所。依頼人を待ち、望みを叶える】
【そんな彼も今は暇人である】
【迷子なんてほとんどなく、おばあちゃんも活気に歩く】
【大体そういう事は交番に行くものであり、彼の元に来るはずがない】

かーごめかーごめ、やーまの中のとーりーはー

【そんな椅子に座って来るはずがない】
【しかし、彼はこれ以外で待つ方法はない】
【待つ、ということは......】
143 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/13(土) 14:08:32.15 ID:D8MZzh7h0
>>141
【案外、かわいいじゃん】クスッ
俺の名前はレッド、よろしくなカミラ!
【カミラは龍の姿に変身し】
【そして、乗る?と聞かれた】
うん!ありがとう。
【即答だ】
洞窟はこの森で一番でかい滝の裏にある。
狼なんかに負けないぞ!
【そして俺はカミラの背にまたがった】
いこうか、薬草を求めて。
144 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/13(土) 14:56:24.11 ID:hkc+b8Vmo
>>143

【レッドが背中に乗ったことを確認して、カミラは翼を動かした】
【体が何時もより軽く感じた、力を翼に入れると思い描いた以上に上昇していく】
【下は緑の森、上は青い空、カミラの好きな景色は今までで一番美しかった】
【背中の友達を振り落とさないように、細心の注意を払いながらカミラは加速する】

レッドくん!綺麗でしょ!
凄いよね!この世界って!
しっかり捕まっててね!!! いくよ!

【風が涼しい、体から溢れる熱と中和されてちょうどよく感じた】
【太陽が眩しい、友達にはこの眩しさが来ないようにとカミラは向きをかえた。こんな配慮が出来ることも、カミラには楽しかった】

カミラは黒龍だから、どんな生き物よりも早いんだよ!
凄いでしょ!?

【笑いながら自慢もした、背中の友達はどんな顔をしてるだろう】
【二人なら狼なんて簡単に倒せる!カミラはそう思った】

//実際に狼を倒すロルするとダレるのでここで終了でどうでしょうか!
145 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/13(土) 18:01:34.74 ID:D8MZzh7h0
>>144オーケー
【すげぇぇ】
【早い、楽しい】
やっぱり友達っていいな
【今はこの大空の旅を満喫しよう】
ありがとう!カミラ!
ずっと友達でいような!
  

#ロールありがとうございました#
146 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/13(土) 18:05:57.32 ID:D8MZzh7h0
>>142ロールおねがいします
【ここが天道探偵事務所】
【俺とカミラは無事薬草をゲットし】
【それをもって少年の家に言った】
【そして俺は実感した事がある】
【強くなりたい】
【扉を開ける】
天道さんいますか?
147 :【ヨーガン】ローブを纏う少女 [sage]:2014/12/13(土) 21:16:49.04 ID:VAx47TzH0
【藍色の寒空の下、何処へともなくふらふらと彷徨う影】
【青い瞳は空虚を泳ぎ、道行く人々とぶつかっては転びかける】
148 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/13(土) 21:58:11.57 ID:3BaK2RnO0
【とある大通りで一人の男が不良と思われる青年に胸ぐらをつかまれている】
【周りの人々は巻き添えにならないようにと見て見ぬふりをするか、野次馬になっているかだ】
【ことの発端は男が不良にぶつかり絡んできた不良を素直に謝ればいいものをわざわざ挑発したことだった】

…もう、面倒だ

【いい加減こいつを殴り倒してやろうか、等と男が考え出した辺りで青年が男の腰の両剣に気づき、面白がって一本引き抜こうとする】
【まずい、と男が止めようとするも一歩遅く引き抜かれてしまう】
【脅しのつもりなのかそれで斬りかかってくる青年を見て男は―――躊躇いなく残った剣を引き抜き、剣を持つ青年の腕を切り落とした】

危ないな、作った俺ですらこれには耐性がないんだよ

【一気にパニックになる周囲の人々を気にせず落ちた剣を拾い上げる】
【腕を斬られた不良はショックで気絶してしまった、気絶せずに逃げていればまだ救いはあったというのに】

自業自得だ、恨むなよ

【そして、男は倒れた青年の頭を目掛けて剣を振り落としていき―――】
149 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/13(土) 22:33:30.86 ID:/SpgxzdM0
>>146
【かごめかごめを歌っている天道】
【こんなやつに誰か来るだろうか】
後ろの正面だぁ〜れ


【そのちょうどだ。扉が開いた】
お、依頼人かな?
【わくわくと共に扉に向かう】
【そこにいたのは、あの資料の中にあった少年】
あ、レッドさんですか?
こちら、天道探偵事務所です!

【この街の探偵を望んでいるらしい少年】
【......今まで仲間を資料になんか書いたことはない。初めてのことだ】
【とりあえず、いつもの挨拶は欠かさないのである】

まあ、中に入ってお話しましょうか
どうぞどうぞ

【事務所に上げようと扉を開けっぱなしにする】
【入れば事務所と思えない生活空間、これは依頼人を緊張させない為である】
【勿論、入らなくてもいい。いつもこんな感じだからだ】

/遅れてすいません!
150 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/13(土) 23:31:05.24 ID:3oG46c4x0
>>148
【振り下ろされる剣、白銀の月光を反射させ刃が向かう先は無論哀れな青年の頭部。集う野次馬からは悲鳴と驚愕の声が次々と上がる】
【過剰防衛、最早そんな甘い言葉では通用しない一方的な虐殺。面白半分で現場に訪れていた人々もようやく現状の異常性に気がついて】
【しかし行動を起こす者は存在しない。それは自分が巻き込まれたくないという当然の感情からか、単に行動を起こせないからか】
【ぶぉん、壮大な風斬り音と共に男の剣が振るわれると同時観客達の間には静寂が訪れた】
【そう――たった一人の"少女"を除いて】


『――ちょっと、もういいんじゃない?』


【ザザ、というノイズ混じりの機械音と共に男の耳を刺激するのは透き通った少女の声色。狂気の現場にはあまりにも似つかわしくないそれ】
【然し言葉の内容は間違いなく男性への制止を求めるもの、男が剣を振り下ろすのを止め声の主の方向へと目を向ければ】
【その視界に入るのは、車椅子に乗り今にも折れそうな程華奢な体を持つ少女であろう】
【黄金の髪を疾風に揺らし、ただただ無機質な双眸を向けるその様は言い例えるのならば人形のような】
【そう、"人形"なのだ。恐怖や焦燥、ましてや緊張といった感情すら見受けられない彼女の顔は不気味とも取れるであろうか】
151 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/13(土) 23:36:30.38 ID:D8MZzh7h0
>>149
あの………
やっぱり考えたんですけど……
僕を雇って下さい!
そしてみんなを守れる“力”をください

【そう言って頭を下げた】

//大丈夫ですこちらもですから//
152 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/13(土) 23:49:33.51 ID:3BaK2RnO0
>>150
…?

【機械音と共に聞こえてきた少女からの静止の声】
【声の主が気になりそちらを向いたため、振り下ろされていた剣は正しく青年の目と鼻の先で止まる】
【そしてそこで男が視界に収めたのは―――】

―――お前、本当に人か?

【―――まるで、人形のような少女だった】
【車椅子に乗った転べばそのまま起きないのではないかと疑ってしまう程にかよわい、というよりは貧弱そうな少女】
【別に、そこまでならば気にするほどのことでもない。その程度なら探せばいくらかはいるだろう】
【それだけならすぐに視線を戻して眼下に倒れた青年を殺していた。だが―――その少女からは異常なほどに感情が感じられなかった】
【普通こんな場面を目撃すれば怯えるなり、怒るなりするものだが、少女は不気味なほど無表情だ】
【だから、つい問いかけてしまった―本当にお前は人間なのか?―と】
153 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/14(日) 00:01:27.95 ID:5ucTKdI90
>>151
(みんなを守れる、力......)
【彼の望み。雇うことと、守る力】
【雇うことに関しては何の問題もない】
【逆に、仲間が増える事には喜びがある】
わかりました、
あなたを雇う事は出来ます。今からでも欲しい位です

でも、力は無理です。自分も、力を欲する側の人間ですから
【彼の外側の心はそうだろうが、本当はそんな理由などではない】
【彼はもう十桁にもなる別れを経験した】
【そんな彼は弱くて、脆くて】
【仲間をどれほど見捨ててきたか。仲間をどれほど守れなかったか。どれほど彼らの笑顔を忘れたかったか】
【それは過去を降りきれていない証拠であり、彼の罪】
【全てを背負っている事を忘れたいだけ。心の底の恐怖にまだ気づかない】
【2つ目の物語と同じ罪を、また背負ってしまうかも知れないのに......】
154 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 00:07:40.47 ID:xgQqvwIn0
>>152
【ピタリ、訪れた冬風の旋律と共に青年の死へのカウントダウンは静止。その事に安心したのか野次馬たちの幾らかはホッと安堵を漏らす】
【然し俄然として、殺害を制止した少女とたった今青年を殺害しようとしと試みていた男性の間には介入できない緊張が漂っている】
【その雰囲気に押されてか、賑わっていた人々はそそくさとその場を離れてゆき、シン…と二度目の静寂が大通りを包み込んだ】

【と、その時。剣を止めた男性が口を開いたかと思えば紡がれるのは唐突な質問、流石の無表情の少女も一度首を傾げてみれば】
【数瞬の後その言葉の根本を理解したのか、人形の少女は静かに視線を下に逸らした。その数秒の間も一切彼女の表情が変わる事はない】
【"本当に人か"――最早聞き慣れた言葉がアルヴィスの脳に鈍く響き渡る、そして返すのはいつも決まってこの台詞】

『……ええ、でも貴方が思い描くような"人間"ではないかもしれないけどね…』

【再び響くノイズ音、それに混じった氷のように冷徹な声はどこか悲しげにも捉えられるであろうか】
【下げられた翠色の視線の先には冷たいコンクリートの地面、そこに広がるのは青年の片腕から流れる真紅の血潮】
【地面を流れる赤をただ無の表情で見つめる少女からは男性と並ぶほどかそれ以上の異常さが感じられる。異常者同士の会釈、それは余りにも悲しいものだった】
155 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 00:30:53.67 ID:QDRXu+Dj0
>>154
【こちらの質問の後に少女は僅かに首をかしげる。人間か否か、等というバカにしているともとれる質問をされたのだ。当然といえば当然の反応であろう】
【―俺は何を当たり前の事を聞いているんだ―自分でもおかしな事を聞いているという自覚はある。だが、もしかすれば自分などでは想像も出来ないような答えが返ってくるのではないか、と未だに表情を変えない少女を見てつい考えてしまっていた】

…それは、失礼なことを言うがその体のことか?
それとも―――所謂、能力者であるということか?

【能力者】
【少女の言った"自分の思うような人間ではない"というとそれぐらいしか思いつかない、僅かにだが自分の双剣に視線を移して言う】
【いくらか冷静さも戻ってきた、はじめて会うタイプの人間だが、それだけだ】
【自分の心を落ちつかせようと一度目を閉じて呼吸をし、少女と目を合わせた】
156 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 00:44:30.91 ID:xgQqvwIn0
>>155
【静寂、僅かに視線を腰に差す双剣に瞳を向けながら問いかける二度目の質問。しかしその新しい言葉も何十、何百と耳にしてきたもの】
【ふぅっと零す吐息は白に染まり夜空へ消えてゆく。溜息というよりも深呼吸に近いその行動を終えれば少女は再び男性の双眸を見つめ】

『そのどちらとも……ね』
『私のこの体は普通じゃないし、能力者としても群を抜いて……異常よ』

【全く動かぬ少女の口に反し飛び交う機械の声。耳に残響を残すような耳障りの悪い悲しげな音が夜空に消える】
【疾風に揺れる黄金の髪、宝石のように美しく、無機質な翠色の瞳。まさしく人形のような少女が初めて見せた人間らしさ】
【ただ息をするという行為だけでさえ目を奪われるような人形の少女が放つ不思議な異常性と魅力】
【戦を好む白髪の男は、知らぬ間に彼女が持つ魅力に惹きつけられているのかもしれない――】
157 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 01:02:31.82 ID:QDRXu+Dj0
>>156
…なるほど

【確かに、失礼なことではあるが客観的に見ると少女の体は異常である】
【表情がない、というのもそうだが他にも貧弱そうな肉体に何よりも機械音である】
【先程から作られた声は聞いているが、少女の体から出た声は一度も聞いていない。それは一度も少女が口を開いていない事からも明らかだ】
【だが、それよりも今は能力者としても異常という言葉が気になる】
【これでも少しは戦闘経験がある。強いのに、弱くなった能力者や逆に弱いのにとんでもなく強力な能力者もいたことがあるが、その類いだろうか】

仮に、だが
もしお前が強力な能力をもっているのなら、一度と戦ってくれないか?
ああ、先に言っておくが俺はどんなやつでも殺せるタイプの人間だ。それでもよければ、だな

【言外に自分に負ければ死ぬということを伝える】
【なにかの役に立つかもと修行をしているがそんな機会は一向に無かった】
【そこに舞い込んできた戦えるかもしれない相手を逃す手はなかった】
158 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 08:28:36.04 ID:xgQqvwIn0
>>157
【自身の返答に対し、男から持ちかけられたのは戦闘の要求。能力者というワードに興味を持ったのだろうか、少なくとも彼女はそう感じた】
【アルヴィス自身今までにも何度か戦闘経験はある、しかしそれは大体がやむ無くであり別に彼女自身が好戦的というわけではない】
【然し、こうして戦闘を"持ちかけられる"という事態は今まででもあまりなかった。故にだろうか、彼女が返答に数秒の間を空けたのは】
【訪れる暫くの沈黙、冷たい蒼風が吹き荒ぶ音だけがただ流れていく中、最初にその静寂を破ったのは意外にもアルヴィスであった】


『…私、この能力はあまり使いたくないの』
『でも…貴方みたいな人には……こういう力は最適なのかもね』


【スッと右腕を上げ男性へと掌を見せながら返答すれば、無機質な双眸に月光を煌めかし、人形の姿持つ少女は小さく頷いた】
【肯定の意と捉えて良いだろう。然し、車椅子に身を預け木の棒のように華奢な腕を見せるその姿はあまりにも頼りない】
【だが男ほどの実力者ならば気が付くであろう、アルヴィスは絶対に"勝つ"という自信を胸に秘めているのだ】
【それは自身の能力の慢心ゆえか、二人の間の距離は約30m前後。近づこうと思えば直ぐに近づける距離だが――】


//寝落ちしてしまい申し訳ありません!
//そちらが宜しければ是非続行したいと思っています
159 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 13:59:36.67 ID:QDRXu+Dj0
>>158
【質問の後、訪れた沈黙】
【いきなり見ず知らずの男に殺し合いを持ちかけられたのだから当然だろう】
【此方としても、無理に戦うつもりはない。だからわざわざ問いかけたのだから。】
【そしてついに少女の方からあの機械音が響き―――】

―――じゃぁ、始めるとしようか

【―――少女は了承してくれた】
【そして、少女から感じられる勝利の自信。負けるつもりで戦う者などいないだろうから当然であろうが少女は絶対的な確信を持っているように感じる】
【―これは、一筋縄ではいかなさそうだ―少女が動かずに手を伸ばしてきたということは、遠距離系だろうか?】
【あの掌からなにか打ち出すのか、それともただのブラフか。どちらかは分からないが、少なくとも自分は近づかなければ勝ち目はない】
【双剣を一度持ち直すと、一気に少女へと駆け出した。距離は約30mといったところか、常人でも数秒で到達できる距離だ。】
【そして、そこらの人間よりは速い男ならば尚更だ】
【このまま近づけることを許したなら一太刀目で車椅子を壊し、続くもう一撃で少女の首を斬るつもりだ】


/私も続けたいです
/ですが、本格的に返せるようになるのは5時以降になりそうです
160 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 14:42:16.54 ID:xgQqvwIn0
>>159
【白髪の男が一気に駆けだし風と同化すると刹那、アルヴィスの挙げた右手が指を鳴らすような形に形作られていく】
【残り距離が25m、20m…と徐々に詰め寄られていく中少女の動きはあまりにもスロー。手加減をして遊んでいるという訳ではない】
【男が自身を攻撃するためにする行動は"駆ける"、"近寄る"、"剣を下ろす"。この三つの行動に対し少女はただ"一つ"の行動だけでいいのだ】
【ならば必然、少女が急ぐ必要性など皆無――男との距離が約半分程に縮まった頃、ようやく少女は行動を起こす】

          
             ――━━━━『ЦАТАСТРОПХЕ』━━━━――
                     《カタストロフィ》


【パチン――鳴り響く軽快な音と共に残響を残すは聞きなれぬ異国の言葉。そしてそれは破壊の象徴を表す悪魔の引き金】
【男がアルヴィスの元へ到達せんと迫る中、壮大な轟音が木霊すれば突如として訪れるは巨大な"竜巻"。アスファルトを捲り建築物を巻き込みながら尚二人の元へと突き進む豪風はまるで世界の終わりを表さんとしているかの如く】
【幸い野次馬たちは何処かへと消え失せた、勿論あの青年も、善意のある人々が運んでいったらしく地面に残っているのは彼の片腕のみ】
【人形のように脆弱で儚げな少女、一度攻撃を加えれば勝敗は決まるであろうその勝負に突如として乱入する巨大過ぎる自然災害】
【もしも男がそのまま少女の元へ駆けるのを止めないと言うならばその竜巻は更に勢いを増し、真っ直ぐに男の元へと突き進むであろう】
【そう、その軌道の先には勿論"少女"も含まれている―――】


//了解です!ありがとうございます!
161 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 18:00:19.93 ID:QDRXu+Dj0
>>160
【少女の手の形が変わった。恐らく、何らかの能力を使う気なのだろう】
【だが、自分も走る勢いがついてきた。この距離であれば到達までに3秒もかからない。なにかする前に倒せばいいだけだ】
【―――と、その時】
【再び、あの機械音が響いた。―カタストロフィ―意味は確か、大変動、悲劇の結末、そして―――破滅、だったか】
【―嫌な予感がする―何かを感じ取ったのか、男は一時的に足を止めてしまう。その直後だ―――】


【巨大な竜巻が自分のもとへ向かってくるのを見たのは】


―――冗談だろ?

【―――思わず現実だと認識できなかった】
【そのことについて男を攻めるべきではないだろう。いったい誰が災害級の攻撃がくるなどと予想できるものか】
【だが、硬直も一瞬。即座に建物の影に逃げ込んだ。その際にアスファルトの破片が飛んできて片足に当たり、影に入った途端に転んでしまい軽い怪我をしたが、構うものか】
【流石に竜巻と正面からぶつかり合えるはずがない。自分は人間であり、怪物でも超人でもないのだ】
【荒くなった息を整え、少女の能力を考える。竜巻、ということは風の操作だろうか?なんにせよ正面からぶつかれる相手ではない。あの自信も頷けるというものだ】

お互いに一撃で決まるであろう勝負ってのは、中々スリリングだな

【軽口を吐いて、心を落ちつけると再び動き出す】
【度々こちらに飛んでくるコンクリートを斬り落としながら、竜巻に巻き込まれないように慎重に外へ出る】
【考えた作戦は二つ。一つは建物の影から移動し、後ろから少女を刺すこと。だが、これだとほぼ確実に後ろからの攻撃を読まれる上にランダムにあの竜巻を出されれば勝ち目はないので断念】
【もう一つは至ってシンプル。出される前に倒せばいいのだ】
【最悪、出されてもこの距離であれば当たる前に倒せるかもしれない】
【今の竜巻が消えた瞬間に再び駆け出すつもりだ】
162 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 18:26:41.48 ID:xgQqvwIn0
>>161
『―――逃げた?…いえ……』

【巻き上がるコンクリートの雨、ガラガラと崩れ落ちる大通りの中心。ただ一人竜巻の影響を受けぬ少女がキョロキョロと辺りを見回す】
【しまった、そう思ったのは男性が竜巻から逃れどさくさに紛れその姿を消した際。恐らく竜巻が届かなかった建物にでも避難したのであろう】
【あの男は絶大な力を前にして逃走を図るような柄ではない、今までの経験上かそう確信を持って判断することができた】
【ならば予想出来る次の行動は三つ。一つ、一番有り得ぬことだが自身の背後からの攻撃。だがこれは流石に予想されると踏んでいる筈】
【二つ目はこれも確率は低いが建物を巡回しながら徐々に距離を詰め死角からの攻撃。だが未だ竜巻の驚異は抜けきれていないのでダウト】
【そして残る一つは――真正面からのゴリ押し。同時、竜巻が霧となり四散すると同時建物の陰から駆け出す人影が映る】
【然しアルヴィスとてそれを黙って見過ごす訳にはいかない、この距離で竜巻を生んだとしてもデメリットが伴う。ならば安全なのは――】


              ――━━━━『РУИН』━━━━――
                        《ルイン》


【パチン、再び響く軽音にやや遅れて響くのは莫大過ぎる地響き。そしてアルヴィスと男の間の地面にピシリと走る亀裂】
【少女の攻撃手段は何も"竜巻"だけではない――この世の自然が織り成す"厄災"を、彼女は全て生み出すことが可能なのだ】
【今男がアルヴィスへと駆けた瞬間生み出したのは地震、そして地割れ。人間ならば思わず行動を断念するであろう大きな地面の揺れ】
【もしも男が歩みを止めたのならば、彼女は車椅子を慣れた手つきで動かし大きく後退しようとするであろう】
163 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 18:58:11.97 ID:QDRXu+Dj0
>>162
【漸く竜巻が消えた、今しかない、とばかりに駆け出す】
【そして、その途中で再び響く指をならした音。―またあれが来るか―警戒しつつも足を止めずにいると、予想外の事態が起こった】
【―地震だ―】
【思わず足を止めてしまう。当然だ、この揺れで走っても転ぶだけだ】
【そして、地震が起きたということは、風使いという読みは外れたことになる】
【―――では、一体なんの能力だ?】
【地面に手をつきながら考え、そしてついに信じがたい答えが出た。出て、しまった】

―――おいおい、災害を操るなんていくらなんでも桁違いすぎるだろう

【一度攻撃すれば勝てるだろう。だが、それまでに自分は一体幾度死ぬはめになるのかなど想像も出来ない】
【地震、竜巻、洪水、雷、津波ざっと考えつくだけでもこれだ】
【そして、戦慄しているうちに少女が後ろへと距離を取り始めた】
【―まずい―この状態で距離を取られれば、まず間違いなく負ける】

こんな時でも無表情のその顔を歪ませてやるよ

【男は揺れ動き続ける地面の上で倒れそうになる体をなんとかこらえ、しゃがんだ状態から―――一気に、上空へと跳び上がった】
【だが、それで少女まで到達するなどというバカな考えではない】
【跳び上がったということは空中にいるということ。本の一瞬ではあるが地震の影響を受けないということ】
【そして、男は双剣のうちの片方を少女へと向けて―――全力で投擲した】
【揺れながらに跳んだため幾分か体制が悪かったがそれでも剣は少女へと飛んでいく。当たる、かする、刺さるなどすればその部位はどんどん凍りついていくだろう】
【そして、地面に落ち無様に男は転がるが直ぐに少女を見る】
164 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/14(日) 19:43:13.91 ID:1S0nvRpOo
ん〜
何にしようかなぁ…

【コンビニのお菓子コーナー】
【茜は沢山あるお菓子の中から何を買おうか迷っていた】

(ブリッツはこの前食べたから他のにしよう…)
(あ、ロッキー美味しそうだなぁ)

【指を棚の前でうろうろさせながら吟味している】

(ポップチャップス以外もいっぱい食べたいなぁ)
(よし、ロッキーとシャリシャリ梅と芋ビーにしよう)

【左手に提げた買い物かごにはすでに底が見えないほど大量のポップチャップスが入っている】
【そこにようやく決めたお菓子をさらに放り込んでレジに向かい、会計をしてコンビニを出ていく】

(とりあえずポップチャップスが何味か確かめないとね)

【全ての味が同じパッケージというある種のギャンブルと言えるポップチャップスを開封して口に入れる】

うげっ…不味い…
…何よ電気味って

【口に入れた瞬間に何とも言えない酷い味が広がり足を止める】
【開封したパッケージの裏には電気味と小さく書かれている】

(まあアナコンダ味よりマシか)

【そう考えて一度口から出した飴を口に入れて止めていた足を再び動かす】
165 :鎌庫磁増 [sage saga]:2014/12/14(日) 19:57:12.27 ID:twjb8hUC0
>>164
【背後、背後である】
【ただ菓子を求めていた少女の背後に突如として現れた災厄】
【全身が真っ赤で錆び臭く、手に持つ獲物は真っ赤に錆び尽くした大きな鎌】

【それは、大きな男だった】
【それは、飢えた異常者だった】

【無言で、距離を積めていき、射程圏内に入ってしまえば振るわれる鎌】
【とある何時もの日常風景を、殺到とした異常風景に変えてしまわんと】
【殺戮の狂気を伴った凶器が、その背に振るわれた】
166 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/14(日) 20:15:11.83 ID:1S0nvRpOo
>>165
【電気味という酷い味が口に広がるのを我慢しながら歩いていると奇妙な匂いがした】
【錆ついた鉄のような匂い】
【最初は不味い飴のせいで妙な匂いまで感じているのかと考えていた】
【しかしそれは、背後に近づいていた人物から漂っている匂いだった】

(殺気っ!?)

【狂気の鎌が降り下ろされる瞬間】
【奇跡的に背後にいるその持ち主が放つ殺気に気付き、前に飛んでその狂気を回避する】

ぐっ…いったぁ…

【飛んでから前に転がり、鎌を降り下ろした相手に向き直る】
【どうやら回避は少し間に合わなかったようで茜の背中には痛々しい切り傷が出来、肩から提げていた大量のお菓子の入った鞄が紐を切られ地面に落ちていた】

何よ?あんた?

【鎌を持つ人物】
【それを前にして戦闘体勢を取らないほど茜は呑気ではなかった】
【腰に下げた長ドスの鞘を左手に持ち、右手を添えて警戒しつつ相手に問いかける】
167 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 20:21:15.20 ID:xgQqvwIn0
>>163
【揺れ動くアスファルト、耐え難い地震に転び倒れそうになる男を感情の見せぬ冷徹な瞳でただ見つめ続けるアルヴィス】
【この激闘の中彼女は一度として声を上げるどころか表情を変えることすらしない、否、"出来ない"と言った方が的確だろう】
【少女は内心この勝負に勝ちを確信すると同時深いモヤモヤとした複雑な感情が渦巻いていた。それは言わずもがなこの能力について】
【自身が代償を払ってまで手に入れたかった能力は決してこのようなものではない、人々を笑顔に出来るような、そんな不思議な能力】

【しかしそれがどうだ、今自分が行っているのは人を傷つける野蛮な能力者と同じことではないか。心が鎖で縛られたかのように痛む】
【何を考えているんだ、自身は今命を狙われているのだ。モヤモヤとした感情を無理矢理塞ぎ込み目の前の男へ視線を移せば】
【そこにはもう男性は居ない。あの揺れの中で移動したのか?姿を確認しようと左右を見渡していると、ビュンッという風切り音が響く】

『――…痛つッ…!?』

【同時、突如として右腕を駆け抜ける鋭い痛み。思わず視線を向けてみるとそこには男性が腰に差していたはずの双剣の片割れ】
【しまった。そう失念しようがもう遅い、幸い狙いが甘かったためか刺さることはなく掠れる程度で終わったが、彼女の身では十分危険】
【変わらず感情の見えぬ双眸で再度前方へ視線を移せば、そこには無様に転がり落ちる男性の姿。なんとも清々しい表情が浮かんでいる】

『…考えた、わね……でもこの程度じゃ……っ!?』

【震えながらも余裕を隠さぬ機械音が突如として止まったかと思えば、氷剣が掠った右腕がパキパキと音を立て氷結していく】
【痛みに加味され襲いかかる氷の温度。常人ならばまだ行動可能な範囲だがアルヴィスという少女は違う、かなり致命的なのだ】
【無表情ながらもブルブルと震わせる右腕からは痛々しさが感じられる、然しまだ終わってはいない】
【そう訴え掛けるかのように、少女はギリッと歯を食いしばり無事な左腕を転がる男性へと向けた】


//戻りました、よろしくお願いします!
168 :レッド【詐鞘器】 [sage]:2014/12/14(日) 20:42:27.33 ID:7gH4O8KQ0
>>153

ほ、本当ですか

【帰ってきた返事はYES】

ありがとうございます天道さん!

【だけど力は無理か………高望みしすぎたな】

俺の能力は確認のため言っておきます
俺の能力は【詐鞘器】です。

鞘に何かを入れて刀にする能力です
例えばこのお茶を……ホイッ

変成!茶々丸

【解】 と、言う風に刀にします

あとこれ、自分の電話番号です スッ

他の人ってどれぐらい要るんですか?

//ありがとうございます!/(^∀^)/
169 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 20:45:15.29 ID:QDRXu+Dj0
>>167
【地震が止まり、漸くはっきりと少女の姿を捉えられるようになる】
【残念ながら未だに少女は無表情だったが―――攻撃は、当たっているようだ】
【にぃ、と思わず笑みが浮かぶ。少女がこちらを捉え、また先程までと同じ機械音が響き―――止まった】

効いてきたか?
―――右腕、動かせないだろ

【立ち上がりながら、してやったり、というように言う】
【―ここが正念場だ―何が来るかは分からないが、少なくとも少女の状況を考えると最初の竜巻のようにすぐに人を殺せる災害を起こす可能性が高い】
【それを避ければ、或いは出させなければこちらの勝ち。だが、喰らえばまず間違いなく負けだろう】
【―では、行くか―三度少女に向けて駆け出す。精神的動揺、疲労により幾らか走る速度は落ちているがそれでも直ぐに少女を切り裂ける場所まではつくだろう】
【これが三度目の正直となるか、否か】
170 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 21:07:50.66 ID:xgQqvwIn0
>>169
【ニィ、とまるで無邪気な子供のような笑みを此方へ向ける白髪の男性、その姿からはただの戦闘狂とは違った何かが感じられた】
【それはまるで子供が公園のガキ大将を決める喧嘩をしているような、状況は全く違うがアルヴィスの無機質な瞳には確かにそう映った】
【刹那、疾風の疾さで駆け抜ける白髪の男性。今距離を詰められては最早成す術はない、アルヴィスは決死の覚悟で挙げた左手を鳴らさんと】
【時間と共に内部から侵食する凍結、耐え難い苦しみと痛みに腕を震わせながらもパチン、と、"三度目"の指を鳴らし、残響する機械音】


             ――━━━━『ДЕСТРУЦТИОН』━━━━――
                        《ディ・ストラクション》


【瞬間、訪れるは先の竜巻と負けず劣らずの巨大さを誇る台風、そして轟き閃る落雷。彼女を軸に30mという狭範囲に莫大な災害が降り注ぐ】
【その数々は最早先程までの[ピーーー]気のない災害ではない、正真正銘"[ピーーー]ための厄災"だ。ここに来てやっと少女に変化を与えたということか】
【正真正銘互いに決死の一撃、車椅子の少女と双剣の男性、互いが抱える意志はどちらが巨大なのか――――】
171 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [sage saga E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 21:09:42.27 ID:xgQqvwIn0
>>169
【ニィ、とまるで無邪気な子供のような笑みを此方へ向ける白髪の男性、その姿からはただの戦闘狂とは違った何かが感じられた】
【それはまるで子供が公園のガキ大将を決める喧嘩をしているような、状況は全く違うがアルヴィスの無機質な瞳には確かにそう映った】
【刹那、疾風の疾さで駆け抜ける白髪の男性。今距離を詰められては最早成す術はない、アルヴィスは決死の覚悟で挙げた左手を鳴らさんと】 【時間と共に内部から侵食する凍結、耐え難い苦しみと痛みに腕を震わせながらもパチン、と、"三度目"の指を鳴らし、残響する機械音】


             ――━━━━『ДЕСТРУЦТИОН』━━━━――
                        《ディ・ストラクション》


【瞬間、訪れるは先の竜巻と負けず劣らずの巨大さを誇る台風、そして轟き閃る落雷。彼女を軸に30mという狭範囲に莫大な災害が降り注ぐ】
【その数々は最早先程までの殺す気のない災害ではない、正真正銘"殺すための厄災"だ。ここに来てやっと少女に変化を与えたということか】
【正真正銘互いに決死の一撃、車椅子の少女と双剣の男性、互いが抱える意志はどちらが巨大なのか――――】


//ミスったので此方でお願いします…
172 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 21:24:37.53 ID:QDRXu+Dj0
>>170
【少女へ一気に近づいていき、そして―――また、少女の指が鳴る】
【―何が来ても足を止めてなるものか―男は少女の目前まで近づいていた。あと一歩、すでに剣を振りかぶっていた男は、その足を止めてしまう】
【やっぱり殺せないだとか、情けをかけただとか、そんな下らないことではない。単純に、それ以上"進めなかった"だけ、だ】
【強風の中を無理やり前に進もうとし徐々に近づいて行くが―――】

ッ!!!

【―――次の瞬間男は突風によって吹き飛ばされてしまう】
【自分の死期を悟り、せめてもう一撃、と剣を再び投擲するが、この風の中では届くはずもなく、逆に跳ね返されて男の胸に刺さってしまう】
【地面を転がり身体中がどんどんと凍っていくなか、止めのように上空からの落雷が直撃する】
【―最後に、満足できる戦いが出来て、良かった―雷をが当たろうとしていると言うのに、意外にもその顔は穏やかだった】
【炭化した男の体は剣によって氷結化され、最後には砕け散った】
【だが、確かに男がそこにいたということをしめすかのように、一本の剣が大地に深々と突き刺さっていた―――】
173 :ラルサス【コキュートスブレイド】 [sage saga]:2014/12/14(日) 21:25:29.90 ID:QDRXu+Dj0
>>171
/ありがとうございました
174 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/14(日) 21:49:32.17 ID:5ucTKdI90
>>168
へえ、鞘に何か入れて武器にする能力...
【強い能力だと思う】
【いつ、どんな状況であろうと武器を持つことができる】
【その攻撃のチャンスは大きい】
(でも、お茶を入れるのはどうなんだろ......)

あ。自分の能力もいっておかないとですね
能力は【フリーグライド】、加速する能力です

電話番号、ありがとうございます。
こちらの電話番号もどうぞ
【簡単に紙切れに書き、渡そうとする】


仲間は今はあなただけですよ
【仲間は、今はいない。退職届もないし、きっと頑張っているに違いない】
【彼はいない仲間を、そんな風に考えた】
これから、よろしくお願いします
【右手を差し出し、握手の構え。何てこともない手だ】
175 :鎌庫磁増 [sage saga]:2014/12/14(日) 21:50:57.02 ID:twjb8hUC0
>>166
【男の放出する殺気は微弱ながらも強力】
【それ故気付いた時、遅かったというシナリオがほとんどだ】 
【奇跡とはいえ気付いた少女は、賞賛に値するだろう、が男に褒めるなどという思考は生憎と無い】

【微かな手ごたえとともに地に突きたたる赤錆の大鎌】
【肩からの流血を確認すれば男の口角は裂けるように吊り上がり】
【その赤の双眸をギラつかせて言葉を発する】

なんだろう?
俺にもワかんねぇ!

【錆びた鎌の切り傷は綺麗にスパッと切れない。荒目に削ったかのような切り傷になる】
【痛みはこちらの方が強いのだ。臨戦体制を取る少女にはどう感じられているだろう】

【鎌を抜き、担ぐように構えれば、またはしりだす男の視線の先】
【そこにいるのは少女、ただ一人。無慈悲な刃は二度目の斬撃を振るった】
176 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 右腕裂傷(小) [sage E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/14(日) 21:55:30.64 ID:xgQqvwIn0
>>172
【ドォォオオン――吹き荒ぶ豪風の音を掻き消すかのような爆音が響けば、災害が消え失せその場には永久とも取れるような静寂が包み込む】
【台風と落雷が生み出した土煙と霧で視界が歪む。果たしてあの男はどうなったのか、霞む無機質な瞳でただ煙が晴れるのを静かに待った】
【否、最早煙の向こうがどうなっているのか等分かりきっている。今相手しているのは何があろうと立ち向かってくるような大きな男】
【その彼が今、こんなに静かに自分を待つ筈がない。あの男ならば、今にも剣を構え突風を払い自身に剣を突き立てんとするだろう】

【そんな男が――動かない、否。あの災害に巻き込まれたのならばきっと跡形すら残ってはいない】
【全てを終え現状を理解すれば、胸を駆けるのは焦燥感と不安。車椅子を走らせ落雷が落下したであろう焼け焦げた地面へと到達する】
【厄災に襲われ、崩壊し、捲れ上がった地面に深々と突き刺さるは月光を淡く煌めかせる白銀の剣。それは正しく神剣と呼ぶに相応しい】
【凍てついていた右腕は能力主が居なくなったからか未だ痛みは残るが氷は溶け自由が利く、アルヴィスの心はやはり複雑な感情が巡る】
【自身は人を殺めたのだ。その過程がどうであれ、この望まぬ能力で…人を…―――】


『――ごめんなさい、身勝手なのは…分かってるけど……』
『貴方には…死んで欲しくなかった……』


【最後にそんな機械音の呟きが木霊すれば、地面に深々と突き刺さる片手剣にゆっくりと左手を伸ばし、鮮やかな柄を握り締める】
【引き抜こうと力を加えてみるがコンクリートに刃を沈めるその剣はピクリとも動かない。それは少女自身が非力ということもあるだろう】
【ふぅ、と溜息一つ。無表情を貫いていた顔は何処か疲労の色が見える気がする、それはきっと肉体と精神からくる多大な負担】
【やがて白銀の剣から手を離せば、カラカラという音を鳴らしながら車椅子を走らせていく】
【少女にとってこの男との出会いは恐らく絶対に記憶の片隅から抜ける事のない出来事となるであろう。いい意味でも、悪い意味でも――】


//ロールありがとうございました!
177 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/14(日) 22:06:55.27 ID:1S0nvRpOo
>>175
【斬られた背中がズキズキと痛み、不愉快な汗が額に浮かぶ】

あっそ
まあ、敵であることには変わらないわよね

【居合いの構えを取ったまま地面に刺さった鎌を抜いて担ぐように構える相手を睨み付ける】

武器を持ってるなら能力者かしら

【鎌を構えてすぐに走り出し、茜を切り裂こうとした攻撃を大きく後ろに飛んで回避する】
【不意討ちで無ければ高い身体能力を持つ茜にとっては大した脅威ではなく完全に回避してみせる】

能力者じゃなくても殺気を放つような相手には容赦はしないけどね

【大きく後ろに飛んで足が地に着く前に長ドスを抜く】
【目にも止まらぬ速度で放たれた居合い】
【普通ならばその刀身は届くことなく空を斬るが、茜は能力者である】
【引き抜かれた刀身は威力を増して3倍ほどに伸び、周囲にある標識などを斬り裂きながら胴体を真っ二つにせんと相手に迫る】
178 :鎌庫磁増 [sage saga]:2014/12/14(日) 22:23:57.08 ID:twjb8hUC0
>>177
【その差は歴然としたものだった】
【運動能力の差のことだが、これがまた厳しい差であった】
【空を刈る大鎌は深く地に突き立ち、少女の獲物たる長ドスは鞘から抜き放たれる】

【一線を画する剣の腕前は素人の目からみても一目瞭然であろうものだ】
【目にも止まらぬだとかそんな言葉がピッタリの速く、そして強いその太刀筋の延長線上には男の胴ただ一つ】

【それはあらゆる標識を断ち、あわよくば男を両断せんとして……と、奇妙なことが起きる】
【突き刺さった鎌が急に抜けたと思った刹那、その鎌が“大車輪の如く回転した”のだ】
【もっと恐ろしい事に、その加速速度は異常であり、回転数はもはや数えられない領域に達する物だった】
【残念ながらその鎌の“行為”によって、一撃は弾き返されるだろう】

そうダなァ!
能力、ノウリョクゥ!
俺ハ能力者ナのかもナァ!!

【回転の止んだ鎌を携え、狂気に顔を歪める男】
【ついでその鎌が、信じられない勢いで以て少女に投擲される】
179 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/14(日) 22:38:56.06 ID:1S0nvRpOo
>>178
【相手の胴体を真っ二つにしたと茜が確信した瞬間、再度地面に突き立った鎌が回転して長ドスを弾く】

なっ!?

【弾かれたことで右腕は上に跳ね上げられ、そこに回転を止めた鎌が投擲された】
【跳ね上げられた右手の長ドスではガードは間に合わない】

ちっ!!

【茜が取った行動は左手で握った鞘で相手の鎌を弾くことだった】

うらあっ!!

【宙に浮いたままの足が地面に着き、腰に下げたまま鞘を左手のみで紐から外し投擲された鎌を弾く】

いっ…つ…

【鎌を弾くことは出来たが、無理な体勢で弾いたことと背中の傷の痛みで後ろに後退する】
180 :鎌庫磁増 [sage saga]:2014/12/14(日) 22:53:38.15 ID:twjb8hUC0
>>179
【磁力を一点に向けて掛けた事で生じる鎌の回転】
【磁力を掛けて力任せに放った投擲、攻撃性能面でいってしまえば群を越えて非常に強力だ】

【弱点はその応用性の高さを最大限に活かせない身体能力だろう】
【磁力操作で対応できない手数の攻撃であれば、容易くその肉を裂けるはずなのだが】

無理シちゃって、ひひ、ヒヒヒヒっ
休む暇ハ…無イよ?

【男の掲げ上げた腕に収まるべく磁力操作を掛けたなら、必然大鎌は弾かれながらも戻ってくる】
【そこに軌道修正を施し、軌道を変えたなら…後はそう、わかるはずだ】

【鎌は大きく迂回しだし、その軌道を変え、“少女の背中越し”を丁度通る軌道を描こうとしている】
【何らかの回避手段がなければ、また合っても追いつかなければ…その胴に縦の切り込み傷が空くことになるだろう】
【逆にこの間男は無力同然。ここで男を無力化すればある程度の加速は残るものの鎌の驚異は薄れ、致命傷にはなるまい】
181 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/14(日) 23:11:24.27 ID:1S0nvRpOo
>>180
【鎌を弾いたことで後ろに退いた足に力を入れてそれ以上後退するのを止める】

あんたは自分が無防備なの忘れてるんじゃないかしら?

【後退するのを止めた足に込めた力を今度は前に飛ぶ為に爆発させる】
【開いた距離をほんの二、三歩で詰め相手に肉薄する】

【鎌の回転を見て相手の能力を鎌の操作だと結論付けて先に能力者本人を倒すことにしたのだ】
【相手の掲げた手に向かって鎌が戻って来ているのも想定している】

【相手に肉薄した茜は逆袈裟のように長ドスを振るおうとする】
【しかしそれだけではない】
【相手への攻撃の正否に関係なくそのまま身体を回転させて戻ってきた鎌を鞘で再度弾き飛ばす】
182 :鎌庫磁増 [sage saga]:2014/12/14(日) 23:28:24.06 ID:twjb8hUC0
>>181
【その冴えた機転を活かし、進む力に変換する少女の、一矢報いの斬撃】
【確かにそれは鋭い物だったし回避できるようなものでなく、更に言えば鎌も明後日の方向に弾き返されたのだ。絶命である】

【その刀には確かな手ごたえが。男には確かな激痛が】
【噴水のように鮮血が飛び散り、それを少女は浴びることになるだろう】
【しかし最期の悪足掻きにと、弾かれた鎌は急加速し再び戻ってきた】

【今までの物とも磁力の掛ける力は数十倍違う。弾くには相当な筋力が必要になるだろう】
【最期に男は口を『 サ ー ジ 』の形に動かし、意識は闇にDIVEしていった】

【サージは瞼を開かない。何故なら、死んだからに決まっている】
【ドス黒い宝石が、音もなく転がりでる光景は、不気味としか形容できないだろう】


/絡みありがとうございました
183 :【居合会心】>>146【鷲崎 茜】 [saga sage]:2014/12/14(日) 23:44:55.26 ID:1S0nvRpOo
>>182
【逆袈裟に振るった長ドスは確実に相手の身体を斬り裂き、戻って来た鎌も鞘で弾き飛ばした】

ぐっ…うぅ…

【渾身の力を込めた攻撃は背中の傷をさらに悪化させ、茜の動きを一瞬止めた】
【だが、その一瞬は相手の悪足掻きの鎌が直撃するのに十分な時間だった】

【傷の痛みに動きを止め、目を閉じてしまった茜の身体に鎌が突き刺さる】

ゲホッ…

【口から大量の血を吐いてその場に崩れ落ちる】

(あぁ…私死ぬのか…)
(最後に食べたのが不味い飴とか最悪だなぁ…)

【地面に倒れたままポケットから飴を取り出して口に入れる】

(うん…美味しい…)
(最後に当たり引いたかな)

【薄れる意識の中でそう考えながら目を閉じる】
【出血と最後の鎌の一撃で既に味は分からなくなっていた】

【その場に残ったのは戦闘の傷痕と、二人の能力者の遺体と宝石】
【そして裏に小さくストロベリー味と書かれたパッケージだった】

/こちらこそありがとうございました!
184 :【無零機人】【テーゼ】 [sage]:2014/12/15(月) 00:45:31.68 ID:CzSiwHDyo
 月の下、佇む女性型の機人。
 無機な瞳、反射する月光、瞳孔に写し出されるのは退廃的な街。人々は皆、猿のように不埒な行為に耽る。
 この街に名は無い。秩序など在って無いアノミー、犯罪だって何もかもが罷り通ってしまうクソッたれの世界。
 余りの酷さに嫌気が差した。そこら中から穢れた体液と大麻の臭いがする。鼻をつく臭気に苛立ちを隠せない。
 必要か?不要か?――即刻下した判断は、不要。
 ならば屠ってしまおう、早急に、一刻の猶予も与えぬままに。絶望だけを、見せよう。
 someone。汚点は誰かが排除すべきなのだ。 
 
「この街を壊すことで、何か利益は生まれるのか
 些か疑問だが、答は出無い、僥倖を願おう」

 アイロニーを含んだような言葉を自虐的な嘲笑いを交えながら呟けば、深呼吸をひとつ目の色を変えた。
 半歩身を引き背を撓め、高周波ブレードの柄を握った。
 念の為能力者の探査《サーチ》を行うが一切の無反応。なんら障害なく殲滅を行えそうだ。
 地を蹴ると膝関節部が軋みキィと哭く。人知を逸した速度が伴う、まさかこの機人が百キロ超だとは考えられない。
 ――転瞬、高周波ブレードが唸りを上げて一気に数体の人間を屠った。大量の鮮血が噴き出し街は絶望の色に染まり始める。
 
 ――――――。

 やがて逃げ惑う人々はただの一人も残らずに、絶望の色から街は地獄の奈落色に染まった。
 残ったのは幾多の骸と血の臭い、穢れに穢れた血。そして機人と無秩序のアノミーだけが取り残された。
185 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】 [age]:2014/12/15(月) 23:40:07.95 ID:NEr2idRm0
【大都市の外れ。白銀の女神像をシンボルに人々を集めた大広場は刻が経つごとに寂れ荒廃し、今や世から外れたならず者共の集い場】
【太陽と月の光を纏い白銀の躰を煌めかせ、見る者の目を奪った女神像は朱茶に錆び、その肉体には痛々しい亀裂が駆ける】
【コンクリート製の地面は能力者同士の激闘の後を示すように削れ窪み、申し分程度に備えられた"立ち入り厳禁"のテープが全てを物語る】
【漆黒のキャンパスに色鮮やかに散りばめられる星々の下。今日も変わらず旧広場に飛び交うのはならず者達の不快な笑い声、そして怒号】
【しかし、今日だけは何時もの広場と"なにか"が違っていた―――】


――ッ…ラァッ!!くたばりやがれてめぇらァ!!!


【つんざくような咆哮一つ、続いて空虚に消えるは鈍い殴打音。そして息を付かせぬが如くドサリと響くのは人が倒れるかのような音】
【見れば大広場の中心には拳を構える革ジャンの茶髪の青年、それを囲むかのように顔を強ばらせ構える柄の悪い男達】
【数だけを見れば圧倒的に青年が危機なように見えるが、広がる惨状を見れば寧ろ青年が圧倒しているかのように感じる。それもそうだろう】
【鮮やかな茶髪を風に靡かせる青年、その周囲には元々青年に勇立ち挑んだ集団の凡そ3/4程の数が倒れ伏しているのだ】
【そしてまた一人、一人と鈍い音色と共にバタバタと散ってゆく。20人以上は立っていた筈だというのに現在残っているのは僅か3人】
【淡く薄い橙の光を纏う両の拳からは青年が"能力者"と称される部類に入る事を表していた】
【対して集団の者は無能力、腕に自信があると云っても所詮素人の集い。鉄パイプ等で軽い武装はしているようだがそれでも実力差は明確】

「……う…うわぁぁぁぁあああああ!!」

【やがて覚悟を決めたのか残った者の中の二人が同時にそれぞれ鉄パイプ、メリケンサックを構え青年へと駆け抜ける】
【最早勝てぬと分かっている為かその攻撃は我武者羅で初見でも十分見切れる程詰めが甘い、勿論彼がそんな攻撃を素直に喰らうはずもなく】
【ニヤリと薄い嗤いを零し、片方の鉄パイプを装備した男が得物を振るうよりも疾く一気に地面を蹴りがら空きの顔面へと右拳を叩き込む】
【耳障りな鈍い音が響けば、得物を手放しゆっくり崩れ落ちる片割れ。そして背後に忍び寄り不意打ちを狙っていたメリケンの男へと勢いそのままに渾身の裏拳を放ち、強制的にその意識を暗闇へと堕とした】
【一人残されたナイフを両手に構える男は情けなく体を震わせ、やがて青年が睨眼を一つ飛ばせばへたりと地面に座り込み気を失った】
【戦闘終了。コキコキという軽音と共に左右へと傾く首、呆れと苛立ちの篭った双眸を倒れ伏す集団へと向ければ思わず舌打ち一つ】


――…チッ……これならまだアバンダンの連中の方が骨があったぜ……


【誰にも届かぬ呟きを残しその場から立ち去らんと背中を向ける革ジャンの青年。その姿が完全に闇に溶ければ空を駆けるは一筋の流星】
【人間ならば誰しも、"意地"を持っている。正義、悪、人それぞれ様々なものをこれが正しいと胸に掲げるのだ】
【ただ喧嘩に明け暮れる日々を過ごし人との馴れ合いを拒絶する青年は果たして、どのような"意地"を志とし生きるのか】
【先刻堕ちた流星のように?それとも未だ佇む女神像のように?その答えが解き明かされるのは、もっとずっと未来の話になるであろう――】
186 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [saga sage]:2014/12/16(火) 20:24:25.31 ID:IyTx2C8So
【街にある公園】
【不良っぽい見た目の男がそこで走り回っていた】

うおおおおおおおお!待ちやがれえええええええ!!

【キャーキャーと喚きながら前を走る子供達】
【端から見れば不良が子供をいじめてるようにしか見えない】

くそっ!ちょこまかと逃げ回りやがって!

【実際には子供達と鬼ごっこをして遊んでおり、今は報射が鬼役なのだ】
【すばしっこい子供達をなかなか捕まえられずに既に30分ほど追いかけている】

よっしゃ!捕まえた!
次はお前が鬼だぜ!

【転びかけた子供を抱き抱えるように捕まえて鬼役を交代する】

はははははっ!
もう捕まらないからな…ぐえっ!?

【鬼役になった子供を地面に降ろしてから走って逃げようとした直後に躓いて転倒する】

「またお兄ちゃんが鬼ね!」

【無慈悲にも子供はその隙を逃がさず鬼役を報射に押し付けて逃げ出す】

ふっ…ふっふっふっ…
上等だあっ!すぐに捕まえてやらあっ!!

【ゆらりと立ち上がり再び鬼役になった報射は子供達を全力で追い掛け始める】

―――――――――――――

【すっかり暗くなり子供達の姿もなくなった公園】
【そのど真ん中で報射は息切れして倒れていた】

結局最後まで俺が鬼だった…

【あの後ちょこまかと逃げ回る子供を捕まえることも出来ずに、解散するまで鬼として走り回った結果だった】

あー、疲れた…
全く…子供の体力は無限なのか?
あんだけ走り回ってて疲れたような気配なかったぞ…

【ようやく疲れが取れて立ち上がり煙草に火を点ける】

はぁ…
さて、飯でも食いに行くか

【ベンチに置いていた愛用の銃を腰に提げて公園を出ていく】
【頭の中は帰路に着いた子供達が事故にあってないかの心配ばかりだった】
187 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/16(火) 21:51:07.22 ID:Yx5KmNhs0
―――よーっすバカ共!喧嘩しようぜ!

【とある裏路地に一人の青年が入っていき、軽い口調でそこへいた不良達へと喧嘩を売った】
【当然不良達は黙っておらず各々に立ち上がり、青年へと歩み寄っていく】
【不良は5人、青年は一人。不良は武器を持っている者もいるが、青年は素手。常識的に考えればどうなるかなど考えるまでもない】
【あくまでも常識的に考えれば、の話だが】

準備は出来たみたいだな
そんじゃぁ―――やろうか

【言うが早いか、こちらに近づいてきていた男の一人へとアッパーを当てる。相手は全く予期していなかったのか、もろに決まり、それだけで落ちてしまった。】
【それを見た他の面々は即座に動きだし青年を袋叩きにしようと殴りかかっていく。それを見た青年はなぜか笑いながら一歩引いて攻撃を避け、負けじと殴りかかっていく】
【大きく空振りした相手の脇腹へとボディーブローを当て、さらに倒れかかった所へ顔面に膝蹴りをくらわせ、また一人倒す】

どうしたどうしたぁ!こんなもんか!

【本来ならば今頃囲まれていたのだろうが、ここは狭い裏路地。横幅はせいぜい二人分。正面から以外には攻められない】
【故に青年は余裕を持ち、不良を挑発していく。裏に回られると少々厄介なので、回られないように判断力を削ろうと】
【そして、一人、また一人と倒していき、ついに不良は最後の一人となる】
【最後の不良は金属バットで青年に殴りかかるが明らかに手応えが可笑しいことに気づき、直後に異常な熱を感じバットから手を離してしまう】

―――残念でした!

【―――不良が最後にみたのは溶けたバットと、片腕が燃え盛っている青年の姿だった】
【直後に大通りまで殴り飛ばされ、気を失ったようだ。】
【その後、満足げな顔の青年が出ていき、回りからの視線も気にせずに悠々と大通りを歩いて行く】

まだちょっと足りないなー
どっかに殴り合えるやついないかな
188 :三浦【エターナルイモータル】 :2014/12/17(水) 23:47:12.34 ID:SbyLRfYl0
【近頃巷で噂になっている『公園の首長女』。その正体はこの全身真っ黒な服装の女のことだ。】

・・・!

【今晩も彼女はここに来ては首やら手やらを伸ばし、動かしている。】
【一般人が見たら腰を抜かすようなこの行動、ちゃんと彼女にとっては意味を為すものであった。】

・・・視線を感じる…

【彼女からしてもこの光景を見られるのはあまり好ましくないようだ。】

【彼女が体を変形させている理由とは…ずばり自分の能力の測定である】

【彼女の能力、それは「脳を破壊されない限り行われる身体の高速再生」その応用として肉体の変形も可能なのだ】

今日はここまでにしておこう…無理は体に支障をきたしてしまう…

【彼女は公園を出ようと歩き出した】
189 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/18(木) 23:01:48.92 ID:tGPGFzzGo
「____本当にありがとうございました!」

【夜、能力者の街のとある病院前の街灯下で1人の女性が男に頭を下げ礼を告げる】
【このシーンだけを見ると、女性を襲っていた不良をこの男が能力を使用し、圧倒的な力で見事撃退した】

【…と思うのが普通だろう】

俺、大したことしてないしいいですよ!お礼なんて…

【しかし、少し慌てたように右手で女性を宥めているこの男は違う】

【この男はただこの女性に病院までの道案内をしただけ】
【たったのそれだけである】

【男はこんなちょっとしたことで少しの満足感と達成感を得るような普通の人間なのだ】

【…ただちょっと翼が生えたり能力者から命懸けの戦いを挑まれることもあるが…】

そんなことよりも、早くお子さんの元に向かってあげてください

【男がそう言うと、女性はこちらに何度も頭を下げながら病院へ駆け込んで行った】

【男はそれを見送ると、慌ただしくなるであろう病院を背に】
【静かに歩き出した】
190 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/18(木) 23:22:32.77 ID:0bUoTARs0
>>189
―――お前で最後だな

【とある裏路地で数人の男が倒れていた】
【その場に立っているのは現在は二人だけで、それでも片方は負傷しているのに対して、トントンッと軽くフットワークをとっている青年は全くの無傷である】
【そして、意を決したかのように男が青年に向けて突っ込むと青年は男の拳を体全体を沈めるようにして避け、がら空きの腹へと強烈な一撃を叩き込む】

大丈夫大丈夫!ヘヴィー級ボクサーよりは全然弱い一撃だから!
まだまだ戦えるって!

【地面に膝をつきえずいている男の髪を引っ張り、無理矢理立たせると再び連続で男を殴り始める】
【完全に無抵抗となっていた男は避けることも防ぐこともできずに殴られ続け徐々に後ろに下がっていく】
【そして、ついには通りの方まで出ていき、そこで最後の一撃かのように顔面を殴られその場に倒れてしまった】

あー、全然足りないな
…あ、そこのあんた俺と戦ってよ

【この一部始終を目撃していたであろう男性へと唐突に声をかける】
【何故自分と戦いたいのかと聞けば、なんとなく強そうだったから、という答えが返ってくるだろう】
191 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/18(木) 23:55:00.20 ID:tGPGFzzGo
>>190
【突然目の前の路地から男2人が殴り合いながら_____】
【___いや、片方の男が一方的に殴られ続けながら路地から出てくる】

おわっ……と、と……

(___不良の喧嘩かな?)

【少し驚き、脳内で不良同士の喧嘩だと決めつけその場を立ち去ろうとする】

【__が、男が一方的に殴られていた男を殴り倒すとこちらに声をかけてきた】

【「戦わないか」、と】

【その問に天木はゆっくりと男の方を振り返り】

ええ、と……君、それ俺に言ってたり…する…?

【辺りを見ても他の人はいないため、男は天木に話しかけたことは天木自身わかっているのだが】
【困ったように頬を掻きながら男に問いかける】

*すいません!スレ見てなくて遅れました!
192 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/19(金) 00:17:55.60 ID:AOp30xrI0
>>191
そうにきまってんじゃん
勘だけどこれよりはあんたの方が楽しめそうな気がするしね

【これ、とはもちろん青年の足元に倒れている男のことである】
【それだけ言うと、青年は男の前で答えを急かすかのようにシャドーをし始める】

で、返事は?
はいかイエスで答えて―――ね!

【言っている途中で唐突に走りだし、男の方へと迫る】
【元々、喧嘩をするときは一々相手の返事などは聞かず、殴りたいから殴るというめちゃくちゃなことをしていたこの青年が返事を待てるはずもなかった】
【―何でもいいからとっとと戦いたい―そのまま男がなにもしなければ何人もの相手を倒してきたアッパーが的確に顎を打ち抜くだろう】
193 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/19(金) 00:37:48.63 ID:dIHGJHPko
>>192
【「そうに決まってるじゃん」】
【当たり前のように宣戦布告の言葉を言い放つ男】

(…………やっぱりかぁ…)

【その言葉を聞いた天木が口を開こうとしたとき】
【男が質問を重ねる】

【YESか……NOか】

【男は天木の答えを待たず突撃し、アッパーを繰り出す】

は………ぐ、ぐおわっ!

【完全に意表をつかれた天木はとっさに上体を逸らし、体を気持ち浮かせることしか出来なかった】

【結果、男のアッパーはクリーンヒットとまでは行かずとも】
【しっかりと天木の顎を捉えた】

【天城はアッパーの衝撃により少し意識が飛びかけるが、踏みとどまるだろう】
194 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/19(金) 00:53:34.12 ID:AOp30xrI0
>>193
【アッパーを繰り出した拳には確かな手応えを感じた】
【この程度の攻撃ならば避けるなり防ぐなりするかと思ったのだが、勘が外れたのだろうか?】
【久々に能力を使えるかとも思ったのだが、どうやら気のせいだったらしい】
【―そう簡単には強いやつとは戦えないか―内心でため息をついていると相手がまだ倒れようとしていないことに気づく】

へぇ、期待はずれかと思ったけどやるじゃん
あんたなら俺の能力が使えるかもな!

【勝手に期待しただけなのに期待はずれもなにもないだろうに】
【青年は踏みとどまった男の前で一度だけ軽く跳ぶと着地した瞬間に男の顔面に向けて右ストレートを叩き込もうとするだろう】
【それに対応出来ずに当たり、怯んでしまった場合。或いは防いでもその場に居続けたなら青年は脇腹を殴ってくるだろう】

さぁさぁどんどんいくぜ!
195 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/19(金) 01:27:15.87 ID:dIHGJHPko
>>194
(け…………っこうクルなぁ……)

【殴られた先で痛みに耐えながらなんとかファイティングポーズをとり】
【両足で立つためにしっかり踏ん張る天木】

【そんな天木を見て、男が言葉を発する】

………、能力者だったのか…

【天木は小さく言葉を口にすると、こちらに向かって飛んでくる男を真っ直ぐ見据えた】


【着地と同時に天木の顔面に向かって迫る右ストレート】
【それを顔の前で両手を交差させてガードする】

いっ………!

【痛みに顔を歪ませた天木は右ストレートの衝撃のまま、距離を取る】

【__と同時に、男は布の破れる音を耳にするかも知れない】


【男は気づくだろう】
【いつの間にか天木の背中に2つ、灰色の翼が生えていることに】

相手が能力者なら……なりふり構っていられないね

【天木はそう言うとゆっくりと羽ばたき始めた】
【天木が逃げるにせよ攻撃するにせよ、男が何かしなければ】
【天木は飛び立つだろうと思えた】
196 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/19(金) 01:43:44.54 ID:AOp30xrI0
>>195
【ストレートは防がれてしまった、だが、それならばと脇腹へ向けて拳を繰り出そうとしたところで後ろに下がられてしまう】
【まぁいい、と再び殴りかかろうとしたところで布の破ける音を聞く】
【男の方をよく見てみれば先程まではなかった翼が背中から飛び出していた】

悪の組織に改造された改造人間…なわけないか
―――能力者だな

【―――相手が能力者とわかれば、こちらも存分に能力を使えるというもの】
【にぃ、と笑うと青年は着ていたパーカーを脱ぎ、後ろに放り投げる。そして、次の瞬間青年の腕が急に燃え盛り始める】
【拳に巻いていたテーピングは一気に燃え上がり、無くなってしまう。それを見れば何故わざわざ半袖になったのかもわかるというものだろう】

んじゃぁ第二ラウンドだ!
飛ばれる前に焼き殺してやんぜ!

【言いながら、青年は男の方へと駆け出していく】
【そのまま近づけば青年の顔面を再び殴ろうとするだろう。だが、今回は当たっても振り抜こうとはせず、燃える拳を"当て続ける"だろう】
197 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/19(金) 02:18:55.18 ID:dIHGJHPko
自分の腕を燃やす能力………かな!?

【パーカーを脱ぎ捨てた男の腕に火が灯り、テーピングがみるみる焼け落ちていくのを見て】
【自分の中で出た結論を考える】

コレは………ガードでどうにかなるもんじゃないよね…

【かなり焦る天木】
【燃え盛る炎と自分の羽とじゃ相性は一目瞭然だ】

____くっ!

【男がこちらに駆け出して来るのを見て】
【天木は男に向かって硬質化した羽根を幾つか発射した】

【いくら硬質化したといっても材質は羽根】
【男の燃え盛る炎には通用しないかもしれないが】
【天木は男の能力を見て、逃げ延びることを最優先とした】

【つまり、天木が飛んで逃げるだけの隙を相手に産ませられるか】
【天木は少ない可能性だが、そこを狙った】

【もし天木がこの賭けに負けた場合、その拳は『当てられる』ことになるだろう】
198 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/19(金) 02:28:17.61 ID:AOp30xrI0
>>197
【近づいていく途中で翼から飛ばされた羽】
【能力者の羽なのだ、ただの翼ではいだろうと目前に迫ったそれを避ける】
【―――次の瞬間、後ろで異様な音がし、振り向いてみればあの羽が地面を砕いている】
【その威力に戦慄していると、すぐに第二、第三の羽が飛んでくる、冗談ではない、あんなものをくらえばひとたまりもない】
【その場に立ち止まり羽の迎撃を優先する】

―――やるなぁ!
…?

【腕を振るい次々に羽を燃やし、全てを燃やしたあとに再び前を向くと男の姿がなかった】
【どこにいったのかと探してみると上空を飛んでいるのが微かに見えた】
【―あれには追い付けそうもない―溜め息をつくと追いかけるのを諦め、パーカーを拾ってその場を去っていった】


/遅くまでありがとうございました
199 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/19(金) 20:18:32.45 ID:8vOPMxDjo
【報射は夜の街を歩いていた】

今日も俺が最後まで鬼だった…
ガキ共に勝てる日は来るんだろうか…

【どうやら今日も公園で子供と遊んでいたらしい】
【その結果は独り言から分かるようにまた最後まで鬼役をするはめになったうだ】
【決して手を抜いているわけではない】
【むしろ大人気ないくらいに全力だったはずだが、何故か子供に勝てないのだった】

はぁ…腹減ったな
コンビニで何か買うか…

【適当な食べ物を買いにコンビニがありそうな方向へ歩いていく】
【この街に来て大分経つが未だに公園以外の場所が覚えられないらしく、毎回目的地とは全く違う場所に辿り着いてしまう報射だった】
200 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/19(金) 22:07:00.26 ID:AOp30xrI0
>>199
まだ大丈夫でしょうか?
201 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/19(金) 22:08:18.18 ID:8vOPMxDjo
>>200
/1時間くらいは大丈夫ですよ
202 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/19(金) 22:16:27.76 ID:AOp30xrI0
>>201
/あまり出来なさそうなので今回は引きます
203 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/19(金) 22:16:57.60 ID:AOp30xrI0
>>201
あまり出来なさそうなので今回は引きます
204 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/19(金) 22:19:34.22 ID:8vOPMxDjo
>>202
/分かりました!
/またお願いします!
205 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】 [age]:2014/12/20(土) 12:32:47.61 ID:n2h9Qg+90
――………

【太陽が雲隠れする昼、凍てつくような寒さの残る町並みをズンズンと歩いていく茶髪の青年の姿】
【それだけを見たらただ根性がある男とでも思われるだろう、しかし今の彼の姿は余りにもこの静寂の街には不釣り合い】
【着込んだ革ジャンは所々砂や泥に塗れ、顔には痛々しい殴打痕、そして絆創膏。両手につけた指抜きグローブはボロボロ】
【明らかに『今さっき喧嘩してきましたよ』と言わんばかりの格好。そしてそれに加え彼の瞳には闘志の炎が宿り鋭い眼光を生んでいる】
【それはまさに戦闘相手を求める野獣の如き。もし彼と同志の人物がそれを目撃したのならば、当然何らかのアクションは起こるだろう】
206 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/20(土) 13:52:28.27 ID:q9blJBQ/0
>>205
/まだ大丈夫でしょうか?
207 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】 [age]:2014/12/20(土) 13:57:34.21 ID:n2h9Qg+90
>>206
//はい、大丈夫ですよ
//ですが5時半頃までぐらいしか続けられなさそうです
//それでもよければお願いします
208 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/20(土) 14:20:38.42 ID:q9blJBQ/0
>>205
つまんねぇなぁ

【ランニングをしている青年が溜め息をついて止まり、汗をぬぐう】
【先日、久しぶりに能力者を見つけたのに結局戦えなかった】
【正確には逃げられた、なのだが青年にとってはどちらでも変わらなかった】
【―折角本気で戦えると思ったのに―不良との戦いでは全力で戦えはしても、自分の持つ全ての力で本気をだすには至らない】
【町中の不良ごときではいくら倒しても物足りない、もう一度、能力者と戦えはしないだろうか―――】

―――良さそうなの見っけ

【自分の向かい側から歩いてくる男を見つけると、退屈そうだった顔が一気に笑みに変わる】
【一目で喧嘩かなにかをしてきた後だと分かる格好、そして何よりまだ満足していないというような目】
【―強そうだ―能力者かどうかは分からないが、少なくともそこらの不良よりは強いだろう。そう思った瞬間には駆け出し、男の前に立ち塞がっていた】

なぁ、俺と喧嘩しようぜ



/よろしくお願いします
209 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】 [age]:2014/12/20(土) 14:47:54.28 ID:n2h9Qg+90
>>208
【ザッ、地面を踏み鳴らす音と共に自身の歩の先に立ち塞がる金髪碧眼の男性。身長はケンよりも少し高めな程度】
【その容姿からしてそこらの不良やならず者なんかよりもずっと鍛え"慣れ"ている事はそういうのに興味がない青年でもよく分かった】
【自然と自身の口角が釣り上がっているのが分かる、この街に来て久しい実力者との対面。彼のボルテージを上昇させるには十分過ぎる】
【そして続く男から発せられる「喧嘩しよう」という誘いの言葉、遂に青年の口角は明らかな笑みへと化す】
【心の何処かで望んでいた展開なのだろう、その双眸と表情には隠しきれない喜びと怒りが彼の色を染め上げた】

……アァ?んだよテメェ…?
この俺様の前に立つなんざァ…いい度胸してるじゃねぇかァオイ!?

【グッとケンの拳に力が入る、数瞬の後彼の咆哮と共に握られた両手からは淡い小さな輝きが宿り、周囲を淡く照らした】
【彼の拳の輝きは雲隠れする太陽と比べるとあまりにも頼りない、しかしそれでも絶対的な自身が満る表情と合わされば無限にも感じる光】
【幸いと言うべきか人通りは皆無、この季節の中なら仕方ないとも言えるが、この好奇は「神様」がくれたチャンスなのかもしれない】


//よろしくお願いします!
210 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/20(土) 15:10:47.14 ID:q9blJBQ/0
>>209
―――いいねぇ!
お前みたいな奴との喧嘩がしたかったんだ!

【表情と言葉からも分かる男の勝利への自信、そして戦うことへの喜び】
【久しく出会っていないタイプの人間だ。こういう理由がなくても単純に殴り合いができる相手は最高だ】
【早速男に殴りかかるために駆け出そうとして、男の手が光だしたことに気づく】

おまえも能力者か!
しかも俺と似たタイプとは最高だなぁおい!

【見たところ、自分と同じく拳に何らかの力を付加するタイプの能力。それに気づいた直後にはパーカーを放り投げ、笑いながら腕を燃やし、男とは別の光で辺りを照らしていた】
【テーピングは焼け落ち、嫌な臭いが漂ったが、そんなことは気にならないぐらいに喜んでいた】
【その顔には男に勝るとも劣らない勝利への自信が現れている】
【さぁ、準備は整った。ならば、戦いを始めよう】
【青年は一気に走りだし、男の顔面に向けて右ストレートを繰り出した】
211 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】右頬に打撲 [age]:2014/12/20(土) 15:32:41.87 ID:n2h9Qg+90
>>210
【互いに浮かべる表情は同じ、自分がこいつをぶっ飛ばすという絶対的な勝利への自信】
【腕を灼熱に燃やす金髪の男に対峙するのは拳を淡い輝きに満たす茶髪の青年。偶然か否か互いの能力は男の言うように酷似していた】
【違いといえばケンの輝きはまだまだ伸び代があり、灼熱の男はその力、つまり火力を調節出来るという僅かな違い】
【しかし目の前の相手との違いも、自身の能力の強さも、ケンにとっては途轍もなくどうでもいい。彼が望むのは実力者との闘争】

【瞬間、弾けるように駆け出した男が燃え盛る緋風の如きストレートを青年の顔面へと放つ、加速の勢いが乗ったそれは脅威でしかない】
【だがこれといった技能を身につけてないケンに対し男性は並々ならぬボクシング技術を会得している。当然そういう方面では彼の方が上】
【反撃を放つよりも早く炎の拳はケンの右頬を貫く、あまりの衝撃とジュッと身を焦がす感覚に強制的に顔面を左へ向かされるがそれだけ】
【すぐにまた顔面を正面へと向け、殴りかかった男をその紅蓮の瞳で見捉えた】

――オラァ!!半端な拳なんざ効かねぇぞォ!!

【にやりと不気味な嗤い一つ、腰を捻り回し放つは技能も型もない大振りな右の一撃。茶髪の青年が放つその拳はまさにド素人のそれ】
【然し技術などに囚われないその威力は男性と比べても勝るとも劣らない、鍛錬を重ねた一流の軍人でもこんな拳は簡単には放てないだろう】
【輝きの残光を残し風を切る豪拳、カウンターとして飛び交うには余りにも上出来すぎた】
212 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/20(土) 15:54:23.30 ID:q9blJBQ/0
>>211
【拳は当たった、だが、この程度で倒れるような男ではないだろう】
【連続して攻撃をしていこうとしたところで、男がこの状態から反撃をしようとしていることに気づく】
【顔を焼いた拳をくらってなお不敵に笑う男。やはり、面白くなりそうな相手だ】
【確かにこの状態でカウンターを打たれれば避けることは困難だ、だが、大振りなテレフォンパンチであればギリギリで防ぐことはできる】
【咄嗟に左腕で顔を庇い、拳を受ける。そして、予想以上の威力に一瞬顔をしかめると一歩後ろに下がる】

言うだけあっていいパンチじゃねぇか
だが、力だけで倒せるほど俺は甘くはねぇぞ!

【そのままさらに後ろに一歩下がり、構えをとる】
【そして、挑発ぎみにかかってこいとでも言うかのように人差し指を自分の方へと振る】
【相手の攻撃を避ける、または防いで、こちらからもカウンターを当てるつもりだ】
213 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】右頬打撲&火傷(小) [age]:2014/12/20(土) 16:14:46.83 ID:n2h9Qg+90
>>212
【手応えは薄い、拳から伝わる感覚で此方の攻撃が完全とはいかないが防御された事を悟り、軽い舌打ちが響く】
【完全なカウンターのつもりだった。それこそ並大抵の格闘家でも対応することは難しいような、しかしこの男は余裕を持って防いで見せた】
【嫌でも男性の実力が垣間見れる、然しケンの双眸には"驚愕"や"敗北"は微塵も宿っていない。あるのは戦闘への闘志と愉悦のみ】

…力とか技術とか……んなのどうでもいいんだよ…
俺ァただ俺のやりたいようにやる!!それが、俺なんだよォッ!!

【轟く咆哮、後方へと退がり挑発を仕掛ける男性。それに反応してか拳を振り上げ陸上選手顔負けのスピードで駆け出す青年】
【反撃されるだとか、読み流される等とは微塵も考慮していない迷いのない直進。やがて数秒として経たず彼は男性の目前に辿り着きまたも右拳での強烈で大振りな一撃を向けるであろう】
【フックともストレートとも形容出来ぬ自由な豪拳、それは彼の生き様を示すように、橙の輝きが後に残った】
214 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/20(土) 16:40:38.44 ID:q9blJBQ/0
>>213
【こちらに走ってくる男。その速度はそこらの一般人よりはかなり速い】
【見切って反撃する、それを成し遂げる自信があったし、さっきの攻撃を見る限り自分の力ならできるという確信があった】
【そして、勢いに任せて男がこちらに拳を振るい―――青年は防御しようとしたところで吹っ飛ばされた】

さっきより、速くなってる…?

【―それだけでなく、威力も上がっていそうだ―自分の胸に残ったダメージから、さっき受けた攻撃よりも威力が上がっていると考えた】
【さらに、速度まで上がっているようだ。さっきと同じと考えていると、防ぐ間もなく殴られた】
【なんとか立ち上がり、男の能力について考える。威力が上がった、速度が上がった、拳に光。―自分の力を上げる能力だろうか?―】

…面白い
なら、それ以上強くなられる前にぶっ殺せばいいだけの話だよなぁ!!

【さっきこの力で殴らなかったのは、自分を侮っていたからか、或いは別の要因があるのか】
【それは分からないが、相手が強くなるなら、強くなる前に倒せばいい。単純にそう考えると青年は咆哮上げる】
【そして、気づいただろうか。徐々に腕の炎が大きくなっていることに、火力が上がっていることに】

最大出力だ!!
さっきまでの炎だと思うなよ

【―一気にかたをつける―この状態は長くは続かない】
【そして、男に向けて駆け出し、男の顔面へと再び殴りかかった】
【男が防いだなら、次はボディーブローを繰り出すだろう】
215 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】右頬打撲&火傷(小) [age]:2014/12/20(土) 17:13:00.33 ID:n2h9Qg+90
>>214
【最大出力――その言葉と同時、体勢を立て直し掲げた男の拳が一際強く燃え上がったかと思うと、薄暗かった道は一気に灯火の光に満ちた】
【両腕に巨大な炎を宿す姿は例えるのならば、炎の緋翼を宿す巨大な不死鳥《フェニックス》。ケンの表情には戦慄と歓喜に彩られる】
【そうこなくっちゃおもしろくねぇ。そんな呟きは立ち昇る炎の旋律に掻き消され、同時ケンも右手を上空へと掲げた】
【すると、彼の右拳へと放射粒のような輝きが次々と集まっていき、言葉では言い表せないような音色が響けば彼の右腕は先程よりも一層巨大な橙色の輝きが宿っていた】

……へっ…ゴチャゴチャゴチャゴチャ……
うるせェ野郎だなァ…あぁオイ!!?

【男性が"最大の一撃"を放つように、ケンも同様"最大"を放つのだ。長くは持たぬが、先程放った拳よりも強力な一撃を放つことはできる】
【幻想的な光の演奏に似合わず今行われているのは真正面からの喧嘩、男と男の、意地と意地のぶつかり合い】
【火の粉を撒き散らし猛スピードで駆け抜け、灼熱の片翼が振るわれる。それに対してケンが行ったのは防御でも回避でもない】
【彼はなんと、一層強い橙の輝きを放つ右拳で男の猛攻を迎え撃ったのだ――他でもない、男性の焔翼へ向けて】


―――ウ……オオオォオォォオォォォラァァァアアアアアア―――!!!


【瞬間、拳と拳の衝突音とは思えぬ轟音が、青年の咆哮が街を轟き、大気を揺らす】
【眩いばかりの輝きと太陽の如き灼熱がぶつかり合った街は純白の光に包まれる。どちらも互いに"最大"の一撃】
【だがしかし、打ち勝つのがどちらか、どんな結果が訪れようとも茶髪の青年は力尽きたように大地へと倒れ伏すであろう】
【度重なる戦闘への疲労、それにより受けた傷、そして能力の弊害】
【それら全てが積み重なった結果――ケンは静かにその意識を闇へと落とし深い眠りに堕ちるだろう】
216 :アルバ【バーンド】 [sage saga]:2014/12/20(土) 17:30:55.75 ID:q9blJBQ/0
>>215
―――そうきたか!

【自身の持つなかで最大最強の一撃】
【それをさらに輝きの増した拳で男は迎え撃とうというのだ】
【―おもしろい―どちらの力が上か、これではっきりするだろう】
【そして、互いの拳がぶつかり合い―――】

ハッハァ!オラァアアアアアアアア!!

【―――直後、辺りに轟音が響き渡る】
【人すら溶かす温度に上がったであろう灼熱の拳、人の限界を越えたのではないかという威力の拳がぶつかり、膠着状態になる】
【ぶつけ合っていた青年からすれば永遠にも感じたその時間は、実際には一瞬で終わった。そしてその結果は―――】

―――クソッ

【青年の敗北だった】
【拳は砕かれ、それだけでは止まらなかった拳が胸を貫いた】
【後ろに下がり、膝をつく。その直後に男は倒れてしまったが、どちらが勝ったかは一目瞭然】
【消えかかる意識のなかで地面を焼いて、何かを書くと、倒れて永遠の眠りについた】
【―楽しかった―男が起きて地面を見ればそう書かれているだろう】


/ギリギリで時間に間に合ったでしょうか
/楽しかったです。ありがとうございました
217 :ケン(>>149)【鉄拳磨穿】右頬打撲&火傷(小) 右拳負傷&火傷(大) [age]:2014/12/20(土) 17:33:59.63 ID:n2h9Qg+90
>>216
//強引な展開になってしまい申し訳ありません…
//こちらこそ楽しかったです!ありがとうございました!
218 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/20(土) 19:45:28.52 ID:Ofu9oRf+O
【人のいなくなった公園】
【報射はそこで銃のメンテナンスをしていた】
【銃を丁寧に分解し、各部品を掃除していく】

メンテしとかないといざって時に使えねえからなぁ

【子供達と遊んでる公園にいつもいるのは公園が好きだからではない】
【公園以外の場所に辿り着くことが出来ないからだ】

この街に来てから子供と遊ぶことしかしてない気がするな
バイトでも探すかなぁ…でもバイト先に行けないとすぐクビになるよなぁ…

【ブツブツと呟きながら掃除の終わった銃を組み立てていく】

さて、メンテも終わったしちょっと試し撃ちでもしてみるか

【組み立てた銃を構えて近くの木に向かって発砲する】
【パシュッという軽い音と共に放たれた青色のエネルギー弾は木に命中し、その幹に小さな傷をつける】

まあ、こんなもんか
相変わらず微妙な威力だ

【さらに連続して発砲し、木の幹に傷をつける】
【大型の殺傷力の高そうなゴツい見た目に反して弾の威力は低いようだ】

ま、無駄に他人を傷付けることはないからよしとするか

【試し撃ちを終えて銃をホルスターに仕舞い、ベンチに座る】

これからどうするかなぁ…

【あのまま研究所にいた方が退屈はしなかったかもな、と考えながら空を見上げる】
【見上げた空には無数の星が輝いていた】
219 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/20(土) 19:58:29.81 ID:YYJ/mpeyO
>>198
……………っかはぁっ

【戦いから逃げ、ビルの屋上へ降り立った甘木はその息を吐き出すと共に】
【いつ言葉通り身を焼かれるか解らなかったあの戦いでの緊張の糸を切る】

(……………怖かった)

【あの男の純粋な闘志、そして天木の能力を見て驚くどころかあの男は純粋に『嬉しそうだった』】
【その男はあまり戦闘向きではない能力を持つ天木とはあまりにもかけ離れていて、】
【そして、そんな男から逃げ延びたことを思い出し、まだ痛み、熱くなった顎をさする】

………ってか、寒…

【真冬の中、上半身裸で屋上の物陰に隠れる天木は、思考を止め寒さに震える】

……まだ下に降りる訳にも行かないし、ここで一夜すごすかな…
うへぇ、こんどは凍死の危機…

【軽口を叩きながらほとぼりがさめるまで屋上に居ることを選択した天木】
【背中部分が大きく破れたYシャツにくるまり、その場で小さくなって静かに眠りにつく】

【寒さに震えながら眠る天木を】
【2つの羽が暖めるかのように優しく包んだ】

//遅くなりました。あまり戦闘にならなくてスイマセン!こちらこそありがとうございました!

220 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/20(土) 23:48:43.54 ID:E4YwkjpT0
【静かな夜の市街地】
【桜色のマフラーを靡かせ、ビルの屋上から街を見渡す】

少しばかり騒がしいが、人間の街も中々綺麗なものだな
どれ、1つ祭りでも起こしてやろうか

【軽く助走をつけてビルから飛び降りる】
【飛び降りた先は街の大通り】
【能力者を見つけ次第、一騒ぎ起こそうというのだ】

クク… どんな奴が集まって来るかは分からんが
愉快に素敵に楽しもうではないか…!

【水しぶきを上げ街中に降り立つ影】
【そして能力者を誘い出すべく、巨大な水柱を上げる】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2014/12/20(土) 23:58:34.75 ID:ufH+gcciO
>>220
「んー…………暇」

街の大通りを歩く少年。とても退屈そうに呟いたその言葉はどこかに消え去る。
その少年は―――――普通ではなかった。百歩、千歩譲ったところで、普通とかけ離れていた。
何故なら、その少年は背中に巨大な大剣を背負っていたからだ。まるで血で塗り固めたかのようにどす黒い黒色だった。
周囲から寄せられる目は当然、決して良いものではなく、しかしそれをまったく意にも介さず呑気に少年は歩く。


その時、突如水しぶきが上がる光景が見えた。少年は直感した。これは退屈しのぎになると。

「お誂え向きっつーか、なんか狙ってやったみたいだな」

少年は隠していた殺気を解き放ち、駆ける。
周囲の騒ぎなど知ったことじゃない。邪魔な人混みを掻き分けてその水柱の方向へ。

「まあ、退屈凌ぎにはちょうどいい。遊ばせてもらうぜ…!」
222 :【魔剣】 :2014/12/20(土) 23:58:52.79 ID:ufH+gcciO
/名前忘れ…
223 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/21(日) 00:02:01.87 ID:BT9lqKea0
>>220
……ん…?

【静寂の街、水柱の上がる大通りから離れた位置に存在する公園のベンチに寝転がるは緋色の旅人】
【行く宛も無くただ平和な時間を過ごしていた最中、突如として勢いよく立ち上がる巨大な水柱。人為的に起こされたのは確実だろう】
【もしもそれが騒ぎの発端となるのならば御免だ、以前の彼ならばそう切り捨てていたかもしれない】
【だがこの街で様々な人々と出逢い、別れ、物語を刻んだ"今"の彼がそうかと聞かれたら断じて否。即座に身を起こしジッと大通りを見やる】

……相手は…今のところ一人か?
周囲に人は居ない…俺でも対処できる……かな?

【繰り返すが大通りとこの公園からはかなりの距離がある、だというのに彼はまるで数十m先を見るような感覚でそう呟いてみせた】
【それは言うまでもなく彼の尋常ならざぬ視力が捉えた結果。人の限界値を越えた瞳は街中に降り立つ影を鮮明に映し出した】
【そして彼が次に起こす行動は無論、風の疾さで大通りへと駆け抜けること。それが激戦の幕開けとも知らずに】

//よろしくお願いします!
224 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 00:02:04.32 ID:QMWp1r0po
>>220
【これからどうするか考えていると見上げていた夜空に水柱が上がるのが見える】

なんだ?
何かの祭りでも始まったか?

【街にあれほど大きな水柱が出来るような物はなかったはず】
【そう思った報射はベンチから立ち上がり水柱の見えた場所に真っ直ぐ向かっていく】


【水柱が上がったであろう場所の近くに着いた報射が見たのは大通りに立つ人物だった】
【思った通り水柱が上がるような物は一切見当たらない】
【建物の影から能力者らしき人物を観察する】

つまりあいつは能力者か…
めんどくさいことになりそうだな…

【一瞬立ち去ろうかと考える報射だが、公園で遊ぶ子供達に被害が及ぶ可能性を考えあの能力者を倒すべきだと判断した】

はぁ、一番めんどくさいのは俺自身の性格だな
仕方ない…適当にぶっ倒すとするか

【ホルスターの銃を抜き、二つあるトリガーの下を引いてエネルギーをチャージする】
【見つからなければもう少しチャージしておきたいところだ】
225 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 00:13:47.16 ID:mKvwFc6Co
>>220
あ〜寒い……

【夜の大通りを歩くボロボロの服を着た男性が震えながら呟く】
【先の戦闘によって服が破れてしまったため、買い直しに来たのだ】


【漸く店につき、取っ手に手をかけたところで空から何か落下音がすることに気がつく】
【そちらに目を向けると、なんと人が落ちてくるではないか】

___危な_____!!

【咄嗟に翼を出し、落下地点へと入ろうとするが到底間に合わない】

【その人は落下し、死亡するかと思われたが】

【水飛沫を上げながらさも当然のように降り立ち】
【あろうことか水柱をもあげてみせた】

【当然天木は水をもろに浴びてびしょぬれになってしまう】

うわ…能力者だったかぁ……
寒いのがもっと寒く…

……心配してソンした

【天木は2、3度羽ばたいて水を落とし、静かにその能力者を見据えた】

226 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 00:14:50.70 ID:k9xWPqVd0
>>221>>223>>224
一人、二人、三人
続々と集まってきたな…
クク… 水が足りると良いがな…!

【集まってきた能力者達を確認する】
【が、まだ仕掛けない】
【初手で能力を見せるのは危険だからだ】

さあ、祭り(パーティ)の始まりだ!

【そう叫び、周囲を警戒しながら構える】
227 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 00:21:18.01 ID:ZDep6zy20
>>220
【彼女としては何かが起こったところで興味がないと言えばすむ話し】
【しかしそれをしなかったのは、それ以上の興味に駆られたからなのだろう】
【水柱がよく見える立ち位置、つまりはソノ間近で漆黒の外套をはためかせた白髪朱目の少女は、一振りの巨大な大鎌を肩に担いだ】

「派手なものだ。フン、存外以て馬鹿馬鹿しいの一言に尽きる」
「しかしそれほど自信の力を誇示し強調しあまつさえ己が強者的立場に立っていると考えているのならば…顔を拝見してみたいものだが、ね」

【大声であり挑発的であり得意気な言葉は場にいるすべての耳に届くはずのもの】
【肩に担いだ鎌を見せるように敢えて光に当てながら、不適に笑むのだ】
【今宵の魂、如何に殺めてやろうかと。そんな思案が見て取れる】


/迷惑でなければおねがいします
228 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 00:24:33.05 ID:k9xWPqVd0
>>225>>226
おや、もう一人、いや二人いたか
落下先にいる事は考えてなかったな
クク… 思いのほか集まって来やがった

(剣、弓、銃、と…翼か、もう一人はよく見えん)
(一番警戒すべきは剣だな)

【5人から程よく距離をとり、様子を伺う】
229 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/21(日) 00:25:34.78 ID:BT9lqKea0
>>ALL
……ちっ、もう何人か集まってやがるか…

【緋の弓兵が大通りへと到達した頃、其処にはもう既に数人の人数が集まっていた。格好と装備からして全員能力者と見て間違いない】
【厄介だ、心底の舌打ちと共に右手に漆黒の魔弓を創造し、一番危険だろうと判断した水柱を上げた能力者へと魔弓を構える】
【しかしその間も周囲への警戒は忘れない。弓兵が陣取っている場所は全員の行動を視界に入れられる場所、即ち絶好の狩場にして安置】
【ギリギリと音を立て引き絞られる弦、白銀に輝く矢は静かにこの場を収めようと機会を伺っていた】
【果たして紅蓮の狩人の取る行動に気付く者は居るのか、そして気づいたとしてその者はどのような行動を起こすのか】
230 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 00:25:39.56 ID:k9xWPqVd0
>>228
/安価ミス 正しくは>>225>>227です
231 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 00:25:49.81 ID:QMWp1r0po
>>226
【どうやら気付かれているようだ】

仕方ないな
チャージしながらやるしかないか

【エネルギーをチャージしながらゆっくりと影から出てくる】

他にも何人かいるみたいだし
様子見といくかな

【少し離れた位置で周囲の能力者達を警戒する】
【銃を持ってはいるが近接が苦手というわけではない】
【近づかれても格闘で対処すればいい】

まだエネルギーは全然溜まってないな…

【右手に持った銃のゲージを見るとまだレベル0】
【ほとんど溜まっていないが、もう少しでレベル1だ】
232 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 00:28:26.18 ID:mKvwFc6Co
>>ALL

…なんかいっぱいヤバそうなのが『いる』なぁ

【建物の影に潜む者、大通りの中でいきなり気配を変えた者】
【真っ直ぐこちらへ疾走してくる者】
【そしてそれらを不敵に待ち構える男性】

【そんな中天木は水を滴らせながら注意を切らさずに警戒し続ける】

【「なにがどう動くか」】
【初動を、見逃さないように】
233 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 00:36:28.91 ID:ZDep6zy20
>>228 &ALL
【傲慢で放漫で自意識過剰、そう思われても文句は言えまい発言の後】
【ザッと見渡し指折り数え、ひいふうみい……どうやら四、五人は集まっているようだ】
【魂の流れが特に濃密だ。さて、処刑(しごと)の時間なのだろうか】

「我は闘争はこのまない主義だが致し方あるまい」
「水と剣と羽と銃……そして矢、まあバラバラな武器持ちが集ったな。かくいう我もその仲間うちか」

【自嘲気味な笑みを作れば担ぐ鎌を一閃】
【その動作に伴って、ひゅんと鳴る音とともに放出された半月の斬撃】
【場に居合わせる者すべてに対して放出されたそれを、いなすもかわすも無視するも自由だ】
234 :【魔剣】 :2014/12/21(日) 00:39:01.47 ID:lW+rqK2HO
>>ALL
「…………うわっ、なんだこれ馬鹿じゃないのか……?」

水柱の元へと駆けつけたが、そこで感じたのは更に複数の能力者達の気配。
同じくしてこの水柱に反応して来たのだろうが、まるで餌に釣られた魚のような気分。
同類が集まっているのだから、所詮戦闘狂、なのだろう。

「ひぃ、ふぅ、みぃ…ふぅん、五人か」

この場に集まったのは五人。気配でそれだけは察知するが、肝心の能力は未知数。
下手に動けば碌な結果にならないが、このまま膠着していても何も進まない。
少年は逡巡する事なく背負っていた大剣を両手で持ち、高く跳躍した。

「ここは当てずっぽうアタックだ!」

狙いは>>228へ。上空から飛来する少年は、水柱を上げた張本人に対して大剣を叩きつけようとする。
待つよりも動く。膠着するくらいなら自分が動かす。そんな思い切りの良さは、同時に危うさでもある。
他の者にその身を晒す事になる形になるから、他方向から攻撃を受けるリスクがある。
更に、対応されればその分に隙が生まれる――――

はっきり言って、この少年は何も考えていなかった。
235 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/21(日) 00:52:36.67 ID:BT9lqKea0
>>233
……ッ!!

【突然、本当に突然だった。視界の隅に映る白髪の能力者が不審な行動を起こしたかと思えば、ひゅんと風切り音と共に放射される半月】
【全ての者を見渡される位置に居たお陰で、その"何か"を咄嗟に身を捩る事で回避に成功。と同時に再び軽快な風切り音が響いた】
【しかしそれは白髪の者から放たれたものではない。襲撃を受けたはずの狩人から放たれたものだ】
【見れば彼が番えていた筈の矢は消え失せている、否、今の一瞬の内に死神へと一直線に射出されたのだ。つまり彼は回避と同時の反撃に成功】
【その一連の行動はまるで流れるように華麗、それだけでこの弓兵が只者ではないということが伺える筈】

【音速に達さんとばかりの速度で向かい来る銀矢、それを乗り越え狩人へと目を向ければ彼はにやりとした嗤いを浮かべ指を向けるだろう】
【そしてクイクイッと指を折り曲げる、それは正しく"かかってこい"と言わんばかりのジェスチャーだった】
【来いよ、お前さんの相手は俺だ――彼の蒼色の瞳は、まるでそんな言葉を語っているかのように深く煌めいていた】

>>ALL
【どうやら真紅の弓兵は対象を一人へと絞り込んだ様子。それを見過ごすも加勢するも襲いかかるも自由だろう】
【然し一つ分かるのは弓兵が戦闘を目的としてここにたどり着いたのではないという事、多少頭の回る者ならばそう気づくはず】
236 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 00:57:10.45 ID:QMWp1r0po
>>233
>>ALL
(俺以外に五人か)
(ずいぶん集まりやがったな)

【周囲に現れた能力者は五人】
【警戒しながら人数を確認する】

一番ヤバそうなのは鎌を持った奴と水柱を上げたやつだな

【倒すべき相手を見定めていると、二名が行動を始めた】
【1人は水柱を上げた人物に向かっていく】
【もう1人は危険だと判断した鎌を持った人物】
【その鎌を持った人物から周囲の能力者に向かって斬撃が放たれた】

うおっと!

【こちらに向かってきた斬撃を回避するが急な攻撃に驚きトリガーから指を離してしまう】
【レベルは1】

ちっ…
大した威力は出ないが、仕方ないな

【水柱を上げた人物には既に向かって行った者がいる】
【狙うは鎌を持った人物だ】

あっちは奴に任せて俺は鎌野郎を倒すとするか!

【回り込むように走りながら鎌使いに向かって発砲する】
【レベル1(常人が強めに殴った程度の威力)のエネルギー弾は真っ直ぐ鎌使いに向かう】
【発砲したことでチャージしたエネルギーはまた0になる】

>>235
【弓兵とほぼ同時に報射も鎌使いに向かって発砲していた】
【加勢というわけではない】
【偶然狙った相手が同じだったのだ】
237 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 00:59:08.01 ID:mKvwFc6Co
>>233>>ALL
【ふと、視界の端に禍々しい鎌を持つ女性が現れた】

(う……また増えた…)

【これは逃げるのは難しいかな】
【そんなことを思っていたとき、女性が鎌を降るのを目にする】

____!?

【ヒュン、と何かが風を切る音を聞いた天木は羽を羽ばたかる】
【羽の力も使って横に飛び、『何か』をかわし、先程まで自分がいた地点に目をやると】
【そこの地面が何かによって大きく抉られていた】

ざ、斬撃を飛ばす能力……かな?
こわぁ…

【額から流れた冷や汗を拭い、鎌を持った女性の方をチラと見て、】
【威嚇のつもりか、それとも自分の心を落ち着かせるためか】
【背中からはえた翼を一度羽ばたかせる】

>>234>>ALL
___!
こっちも動き始めた!

【大剣を携えた少年が男性に向かって】
【その大剣を振り下ろそうとするのを視界の端に捉え】
【鎌の女性に向いた天木の意識をそちらに戻す】
238 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 01:02:47.65 ID:k9xWPqVd0
>>ALL
【複数の能力者(であろう人達)が集まる中、月光雅はその中心にいた】
【つまり、“囲まれていた”のだ】
【そんな状況の中で、彼は姿勢を低くし、全方位へ注意を向ける】
【攻撃ではなく、「移動」をするための体勢だ】

(光っていてよく見えなかったが…)
(あいつが持っていたのは鎌だろうな)
(近接が2人、遠隔が3人と言ったところか)

【そう考えている内に、剣を持った少年が飛び込んでくる】

やはり貴様から来たか…ッ!

【一番警戒していた相手】
【振り下ろされた剣に対し、その体勢のまま50cmほどずれる】
【そこへ放たれた飛ぶ斬撃】
【反応が少し遅れ、マフラーが切り裂かれる】

(あの鎌使い…遠隔か…!)

【不幸な事に、集まってきた能力者はほとんど遠隔】
【さらに近接が混じっていることで迂闊に動けない】

ならば…

【水音と共に真上に飛び上がる】
【その高さおよそ5m、能力以外にこの高さは考えられないだろう】
【遠隔が相手だと言うのに空中へ飛び上がった】
【これでは大きな隙を与えてしまう】
【だが、彼には作戦があった】
239 :【ヴィクトリア】 [sage]:2014/12/21(日) 01:09:54.10 ID:Lc//u4sY0
>>ALL
【漆黒の空、街の灯りも届かぬその闇に彼女はいた。漆黒の鎧、漆黒の翼、風に揺らめく金髪が一際に輝く】
【戦いを求めている訳ではない、彼女が求めるものは恒久の平穏。神の築き上げる理想郷、真の平穏が神の望み】
【故に彼女もそれを望む。彼女の存在意義は神への忠誠、それ以外何もないのだから】
【神徒ならざるもの生きるべからず、行き過ぎた忠誠心は天の使いであった彼女の漆黒に染め上げ、堕天させた】
【堕天し、自らの翼を闇に染め上げながらも、その手を血で濡らしながらも、神からの寵愛を欲し今宵もまた生命を誅すのだ】

この気配……この匂い……力を、力の慟哭を感じる。
あぁ神よ、今からそちらに魂を送り届けましょう。
あなたの深き慈悲により、その懐で穢れし魂を浄化させてください。

【そしてまた彼女は愛槍をその手に空より降り立つ。銀色の瞳は何も映さず、ただ討つべき魂だけを見つめている】
【闇に溶ける黒き翼は降り注ぐ月光により夜空に浮かび上がり、神々しくも悪魔めいたその姿を人々の世界に映し出し】

神に叛し人の子たちよ。
我が名はヴィクトリア、魂の選別者なり。
神の創りし世界の平穏を乱す者には血の粛清を。

【漆黒の堕天使、ヴィクトリア降臨す】

【彼女の槍は獲物を選ばない。目に映る魂全てが粛清の対象なのだ。偶然近くにいたもの、反応を示したもの、はたまた目立つもの……そのどれもが】

/しまった出遅れたっ…
240 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 01:13:10.94 ID:ZDep6zy20
>>235-236
【加勢であろうとなかろうと支障に代わりはないわけだが、彼女としてはそんなことはどうでもいい想定内】
【否。いうならそう、狙い通りであったとも取れようものだ】

「我は冥府の使者、汝らのような虫共を処刑するため召された者」
「掛かってこい、地獄の淵に案内してやろう」

【半ば反射的に神業的に射られた矢、そして余裕以て撃たれた球を瞳に写した後の行為はもはや】
【矢は鎌の刃に伏せられ、その軌道のまま球を受ける。つまりは反撃の矢を切り伏せ、矢の破片でもって球を落とすといった前代未聞の神業を彼女は果たして見せた】

【そのまま身体を回転させれば大きく放出される半月大の斬撃、それはアーチャー、報射を狙う太刀筋である】

>>ALL
【そして彼女の意識は次第に二人に収束を見せていく】
【故にこの鎌を持つ少女は、そちらを故意に狙うことはほぼないといってもいいだろう】
241 :【魔剣】 [sage]:2014/12/21(日) 01:23:11.51 ID:lW+rqK2HO
>>ALL
こうして、戦いが始まった。現在は、二つの戦場に分けられて行われている。
片方は、鎌使いに相対する弓兵と、同じ対象に発砲する銃使い。
もう片方は、水を操る男と、大剣を振り回す少年。
一応の均衡は取れているが、いつ、誰がそのパワーバランスを崩すか分からない。

>>229
跳躍し、振り下ろした剣はギリギリで男を逸れる。少年に隙が生まれるが、更に男は水柱に乗って空へと逃げた。

(しめた…!)

少年がニヤリと頬を動かす。遥か上の高さに相手はいる。普通に考えれば攻撃など届くはずもないのだが――――

「………その高さなら、届く!」

――――そう、届くのだ。完全なる射程距離だった。
着地の体勢からそのまま、大剣を持ち上げるようにして切り上げる。
その大剣は伸びた。男よりも高い位置まで、伸びた。
そう、この剣は伸縮可能。それも、かなりのところまで届くのだ。
そのままいけば、大剣はそのまま男を斬り裂かんと迫るだろう。

>>239
「って、また増えたのかよ!?」

切り上げの最中に、それは現れた。更なる乱入者だ。それこそ、この場の均衡を崩しかねないほどの。
しかし、振り出したものは急には止まらない。彼女からの攻撃には、あまりにも無防備であった。
彼女は果たして、少年を狙うか、否か。
242 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 01:24:41.59 ID:mKvwFc6Co
>>235>>238>>ALL

【少年の大剣、そして鎌による斬撃によって男のマフラーが切り裂かれるのを見る】

あ、惜しい

【ボソッと男性の無事を悔やんでいると】
【その男が水を使い、見上げるほどの高さまで飛び上がった】

おわ……高いなぁ

【その姿を見た天木は自分の翼を力強く羽ばたかせ、男性と同じ高さまで一気に飛翔する】

…でも、俺の方がまだ高いかな?

【そしてそのまま男性に向かって硬化させた羽根を3本ほど射出する】

【自ら飛び上がった男には何か策略があったのかも知れない】
【そしてそれに天木はまんまとかかったのかもしれない】

【だが、天木は空を、鳥を愛せはせずとも】
【空を、鳥を『知っている』のだ】
【天木には空に、絶対的な自信があった】
243 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 01:28:36.98 ID:mKvwFc6Co
>>241>>ALL
___んん!?

【男性に向けて羽を射出した後】
【何かが男性に向けてとんでいくのを見る】
【それは先程の少年の持っていた大剣だった】

あんな大きな剣が…伸びるのか…!

【天木は驚きの表情で下で大剣を持つ少年を見下ろす】
244 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/21(日) 01:31:23.50 ID:BT9lqKea0
>>240&>>236&>>ALL
【一体先の騒動で何人の能力者が増えたのだろうか、それを確認出来る余裕は最早弓兵には残ってはいなかった】
【それは先の死神が見せた神業的な行為。自身が放った矢を切り伏せるだけでなくその飛散した破片で向かい来る銃弾をも落としてみせた】
【刹那の内に起こされた信じ難い現実、然しそれを知覚出来たは恐らくこの実力者の集いの中でも数名のみであろう】
【全てが一瞬、流石の歴戦の勲章を掲げる弓兵の表情からも余裕が消え冷や汗が流れ落ちる。これは自分一人でどうにかなる相手ではない】
【ちらりと先程銃弾を放ってみせた男性の方へと視線を移す、格好はアレだが、どうやら殺戮者というわけではない模様】
【どうにかして仲間に加えられないか――淡い思考は飛来した半月の斬撃によって蒸散された】

…冥府の使者、ねぇ……
ならあの世の閻魔翌様に伝えてくれねぇか?…処刑人にはもうちょっと、常識を持たせろってなぁ!!

【刹那、飛び交う斬撃へと向けて再度此方も魔矢を解き放つ。主の意志によって威力と速度を変化させるそれは先程と比べ遥かに速度が上昇しているのが分かる】
【風と怒号が騒がしい空中にて三日月と魔矢は衝突し相殺。しかしそれで終わりだと思ったのならばそれは間違いだと気がつくだろう】
【先程相殺し消滅した筈の魔矢、それは確かな形状を保ち死神へと一直線に放たれていたのだ】
【否、実際に魔矢はあの時消滅していた――そう、今宙を飛来するのは"2本目"、つまり彼は刹那の領域で二発の矢を"同時"に番え射出した】
【神業と神業のぶつかり合い、それに並ぶ者はとっくに他の者が視界に入ってはおらず、ただ自分達だけの闘争を繰り広げていた】
245 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 01:40:32.25 ID:QMWp1r0po
>>ALL
【鎌使いに狙いを絞った報射には他の能力者を気にする余裕はなかった】
【恐らく自分の能力がこの中で一番脆弱だからだ】

>>240
>>244
【鎌使いは弓兵から放たれた矢と自分の弾を一太刀で回避してみせた】

おいおい…マジかよ…

【再度鎌使いから放たれた斬撃がこちらに向かってくる】
【今度は回避するのではなく向かってくる斬撃をエネルギー弾の連射で相殺してみせる】

こりゃチャージしてる余裕はないか?

【斬撃を相殺してすぐに、下のトリガーを引いてチャージを始め鎌使いに向かって走る】

出来ればあの弓使いと協力したいとこなんだがなぁ…

【弓兵もまた鎌使い並みの神業を見せている】
【協力出来ればと思うがあまり賢くない報射は鎌使いに攻撃することに決めた】
【接近することが出来たならば鎌使いを左腕で殴ろうとするだろう】
【銃を持っているのに接近戦をするなどふざけているように見えるだろうが、これが報射の戦闘スタイルなのだった】
【エネルギーは再びレベル1まで溜まっているがそのままチャージするつもりのようだ】
246 :【ヴィクトリア】 :2014/12/21(日) 01:45:22.88 ID:Lc//u4sY0
>>240
いいえ、案内するのは私です。
但し地獄などではなく、偉大なる神の輪廻へと。

【銀色の瞳、そこへ先ず映ったのは大鎌を持つ女の姿。別の人間と交戦中のようだが、そんなことはヴィクトリアにとって瑣末なことであった】
【この場の全ての魂を刈り取るまで彼女がその刃を引くことはないのだから。順番や過程などさして重要なことではない】
【黒翼で大きく月夜を打つと大鎌の女へと突撃していく。対象の意識の外からの攻撃、しかしそこに慈悲は無い】
【接近が叶えば何の迷いもなく、大鎌の女を胴体から二つに分かとうと愛槍を横薙ぎに振るうだろう】

>>241
【視界に現れた新たな乱入者、全身を黒く染めた女は大鎌を振るう者に突撃していく】
【少年にとって幸か不幸か、ヴィクトリアにとっての最初の獲物は彼女が選ばれたということだ】
【しかし気を抜くなかれ。いつ漆黒の槍の矛先が少年の喉元へ向かんとも限らないのだから】

>>242
【アーチャーが目の前の死神へ意識を集中させているのならば余程に、ヴィクトリアの存在に気付かざるを得ないだろう】
【何故なら死神の女は銀色の瞳に真っ先に映されてしまったのだから。死神の懐に飛び込み切り裂かんとする漆黒の翼が視界に飛び込んでくることだろう】
【そしてアーチャーの放った攻撃の結果如何によっては、彼の前に立ちはだかるモノがひとり増えることとなるかもしれない】
【己の自我なき、神域の殺戮者。ヴィクトリアは全ての魂を選別するという自身に課した至上の喜びがあるのだから】

>>242
【溜池が向かう先、そこには当然死神の女が居るのだろう。しかし接近に成功したならば、同時に新たな乱入者の姿を間近で捉えることとなる】
【正しく招かれざる客。死神を狙い槍を振るう、漆黒の堕天使の禍々しいその姿を】
247 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 01:55:07.92 ID:ZDep6zy20
>>244-245>>ALL
【神業のぶつかり合いの末に見えた破壊されていない矢の軌道】
【一瞬先の思考、そして相手もまたそれほどの者だったのだと知る】
【鎌を持ち直し片手に構え、刹那迫った二本目の矢にそれを振りかざす。矢は無理矢理軌道をねじ曲げられ真上に飛翔した】

「よかろう。我が伝えよう」
「しかし運命を拒むなればそれ相応の裁きを我が代行せねばならない。心せよ、魔弾の弓使い」

【傍らに見えた左腕に半身を反らして対応し、即座に体制を低く、回し蹴りのモーションをとれば】
【ムーンサルトで立ち上がると同時に三、四回鎌を振り回すのだ】
【そこから伴うのはやはり執行の刃であり、それは一筋ずつアーチャーと報射を狙って射るものであった】

【そして残る二つの太刀筋は周りに拡散、辺りに被害をまき散らしていく】
【他の能力者にも被害が及ぶ可能性は高いものでもあるのだ】
248 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 02:01:47.42 ID:k9xWPqVd0
>>241>>242
【ニヤリ】

やはり翼があれば飛ぶよなぁ!

【水圧でもう一度空中を跳び、羽と剣をかわす】
【そして天木の方へ向き直し】

「水纏突」!!

【水流に乗って天木へ突撃する】
【彼の狙いは「飛ぶ能力者を盾にして確実に仕留める」事だった】
【近接戦闘になればこちらは自由に動けない】
【剣士に追いつかれないとすれば空中だが、この場には飛行能力者もいる】
【しかし飛行手段が翼ならば空中で近接戦闘は出来ないと踏んだのだ】

>>239&死神サイド
(クク… 鎌使いも人気者だな)
(片方仕留めたら加勢でもしてやろうか)

【新たな参戦者が来た事も確認し、目の前の二人に集中する】
249 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 02:03:44.30 ID:mKvwFc6Co
>>246>>ALL

____!

【今、確かに何かが見えた】
【自分と同じように空を飛翔する、漆黒の羽を持つ者】
【それは鴉などではなく、しっかりと人の形をとっていた】

【そんな禍々しい羽を持つ者が確かにここを飛んでいった】

【慌てて辺りを見回す天木】
【すると、漆黒の翼を羽ばたかせて鎌の女性へと物凄いスピードで飛ぶ女性を見つける】

すげ……羽…生えてる……!

【自分と同じ、羽を持つ人を見て自分が興奮していくのがわかる】
【はっきりとした興味を持っていくのがわかる】

【天木はあの女性のすぐ後から飛んでいってみたい衝動に駆られる】

【…が、今は敵前、名残惜しそうに視線を女性からマフラーの男性へと移す】

250 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/21(日) 02:09:52.80 ID:BT9lqKea0
>>247&>>246
【自身が放った渾身の弓技、然しそれは当然の如くいなされ有ろう事かそのまま流れるような動きで華麗に反撃を見せた】
【マズイ、この距離では回避も相殺も不完全、周囲に四散する斬撃を見届ける暇もなくアーチャーは焦燥の表情で即座に体を地に伏せる】
【頭上を通り過ぎる風の音。間一髪回避した事を悟り漏れる安堵の溜息と呆れの溜息、最早相手の業は自身のそれを上回っているであろう】
【紅蓮の服をパンパンと払い再度死神へと一瞥、さすれば再び魔弓を構え苦虫を潰したような表情を一つ】

クッ……流石にやられてはくれねぇか……ッ!?

【瞬間、彼の予想を遥かに越えた出来事が起こった】
【先程まで対峙していた黒衣の死神、その元へと漆黒の翼の騎士が巨大な槍を掲げ一直線に突き進み今にも切り裂かんとしていたのだ】
【何が起こったのか理解するにも数瞬の時間が犠牲となる、しかしこれは同時に好奇。彼は視線を"もう一人"へと移す】

>>245
――一旦離れるぞ!!

【軽い怒号に近いそれを鳴らし、銃を握り死神へと突き進んでいく男性の元へと駆け抜けその腕を掴まんとする】
【もし彼がそれに成功したのならば、直様建物の影へと移動しようと無理やりにでも引っ張っていこうとするだろう】
【今現在、一番信頼できる人物として過程はどうあれ"共闘"していた溜池を選んだのだ。彼の目は節穴か、否か】
251 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 02:19:19.03 ID:QMWp1r0po
>>246
>>247
【鎌使いに殴りかかった報射の視界に新たな能力者が入る】
【それは鎌使いを狙って手に持った槍を振るおうとしていた】

【殴りかかった拳は容易く回避され、さらには斬撃を再び放ってくる】
【堕天使の出現に驚いたことと至近距離からの斬撃にすぐには対処出来なかった】

ぐっ…

【斬撃は右手に持った銃で咄嗟にガードするが、完全には防げず両肩に傷を負ってしまう】

>>250
【目の前の二人を相手にするのは危険だと判断した直後に腕を掴まれて建物の影に引っ張られる】

ああっ!分かってるよ!

【鎌使いと堕天使よりは信頼出来そうな弓兵と共に建物の影へと移動する】
【ちらりと見た銃のエネルギーはまだレベル1だった】
252 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 02:22:14.34 ID:mKvwFc6Co
>>248>>ALL
…ま、かわすよね

【水流で体を自在に動かし、羽と大剣を華麗に回避する男】
【それを見て、天木は一層全身に力を込める】

……そう、翼があれば飛ぶ
そりゃそうだよ、翼は飛ぶ為にあるんだから

【男が空中で水流を使い、こちらに猛然と突撃してくる】
【それに対して天木は__】

飛ぶための翼を持つ俺に『空』で突撃してくるなんて___

【__自信に満ち溢れていた】

【天木はこちらに突撃してくる男に対して一気に急接近する】
【接近しながら自分の拳を強く握り締め、バランスの崩れも無く男の顔面めがけてその拳を放つ】


【男がそのまま突進して何もしなければ】
【翼の推進力をも含めたその拳はまさに男の顔を捉え、軍人級の力を持って振り抜くだろう】
253 :【魔剣】 [sage]:2014/12/21(日) 02:24:57.14 ID:lW+rqK2HO
>>248>>249
斬り上げた剣は空を斬る。更に空中に逃げられては、さすがにどうしようもない。

「だー!めんどくせぇ!さっきから空ばっかに逃げやがって!」

少年はこれに不満を抱いていた。このまま自分に不利な空中戦を続けられては自分がつまらない。
楽しむ為に戦っているのに、これでは本末転倒―――――故に、ターゲットの切り替えを考えていた。
しかし、ただでは終わらない。最後に一撃だけやった後に、鎌使い達の戦闘へと乱入しようと。

「俺でも空中戦、ちょっとくらいならできらぁ!でも、そこであばよだ!」

地面に大剣を突き刺し、跳躍すると同時に限界まで伸ばす。ふわりと体が浮かび、あっという間に上空だ。
更に剣を引き戻し、横に一回転しながら体勢を整え、更にもう一度限界まで伸ばす。
これにより空中からリーチの長い攻撃が振るわれる事となる。空の二人にも、これなら届くはず。

この少年に敵味方の区別などない。誰を巻き込んだところで知った事ではない。
真っ直ぐに剣を振り下ろし、上空の二人ごと真っ二つに両断せんとしている辺りから、そのことが伺えるだろう。
理由も意義も意味もなく、ただ無差別に目の前の者達を倒そうとしているのだ。

>>246>>247>>245
攻撃はそれで終わらない。更に少年はアーチャー達の戦場目掛けて大剣を振り下ろした状態のまま、落下する。
恐らく死神目掛けて落ちてくるだろう。遥か上空から振り下ろされるそれの威力は計り知れず、ただ地面を大きく抉る程の威力と衝撃波が全体に伝わる程度にはあるだろうか。
対応できなければ―――――もはや言うことはあるまい。
254 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/21(日) 02:46:24.05 ID:BT9lqKea0
>>251>>253
よし…何とか隠れれたか……
…で、だ、そろそろ本題に入ってもいいィ?
俺は少なくとも戦闘を楽しむ奴だとか、そんなんzy…ッ!!!

【無事激戦区から逃れたことからホッと一息、と、手短に話したいのか若干早口の口調で銃使いへと立て続けに言葉を掛ける】
【然しそれもまたしても突然の乱入者によって邪魔される。風を斬るにはあまりにも壮大すぎる轟音、彼はその原因となるべき筈であろう上空を見上げるよりも早く、行動に移した】
【先ずは上空の対象への矢の迎撃、咄嗟の一発故に威力も速度もあまり上々とは言えないが不意打ちにしては上出来すぎる】
【そして次に溜池の腕を再度掴み前方へと飛び込む、その一連の流れに溜池が抵抗を見せなかったのならば二人は地面へとうつ伏せに倒れ伏す形になるだろう】
【これは上空から落下する対象から生まれる衝撃エネルギーを軽減させるため、そして同時に自身の心を落ち着かせるため】
【油断をしているつもりはなかった、だというのにこの惨状に自分は着々と動揺し始めている。それは紛れもない事実で】
【こうして何か大きな行動を起こすことで、自身の取り乱した心を平静にしようとしているのだ】
255 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 02:49:19.28 ID:k9xWPqVd0
>>252
【「翼だけの能力者は空中で近接戦闘はできない」】
【そう思い込んでいたため、接近することに何の躊躇いも無かった】
【しかし】

『バキィッ』

【振りぬかれた拳は月光雅の眉間に直撃】
【背中から地面に落下する】

ぐ… 接近戦も可能とは…甘く見ていたな
だが、陸上で剣と戦うより断然マシだな

【ゆっくりと立ち上がり、再び水流に乗って突進する】
【ただ、今度は剣を構えるような格好で】
256 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 03:00:58.54 ID:ZDep6zy20
>>246>>250>>251
【さすがに猛威を振るい続けるほど彼女は無敵ではない】
【証拠に突如現れた第三の相手に対応するも完全にはやりすごせなかった】
【ムーンサルトの後だったことが幸運であり、僅かに傷を負うに留まる】

「天使ですか。墜ちてなを神だのなんだのと、愚かな」
「良いでしょう。三人纏めて案内して差し上げます」

【アーチャー、そして報射の隠れるという行為自体は阻害はされないはずだ】
【しかし何らかの作戦は早々に組み立てておくとなおよい。それは、彼女の発言が逃がさないといっているからということもある】
【堕天使に向けてサマーソルトを行えば、着地と同時に上、下、上と大鎌を振り回す】
【その際放出された斬撃はたった一、たったそれだけの数であれもののその太刀筋は二人に迫る勢いを見せている】

「地獄と永遠の闇に道を刻めるか、女」

【傲慢で傲慢な挑発的手段】
【矛先は収まることはない、死ぬか殺すかの運命、天秤の上で行われている駆け引きなのだから】
257 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 03:07:00.79 ID:QMWp1r0po
>>253
>>254
【弓兵に引っ張られて建物の影に入る】

おい、ケガしてんだからあんまり強く引っ張るなよ
んで、本題って?

【ケガした肩を気にしながら早口で話始める弓兵】
【しかし、すぐに話は中断することになった】
【水使いの相手をしていた能力者がこっちに落下してきたのだ】

【それに気付いた弓兵は即座に矢で迎撃し、報射の腕を掴んで前方に飛び込んだ】
【報射は状況が今一掴めないまま地面に強かに身体を打ち付けながら倒れることになった】

いてぇ…

【うつ伏せのままそう呟き、銃のゲージを見る】
【なんとかレベル2までは溜まってくれたようだ】

めんどくさいのがこっちに来たみたいだな
鎌使いと堕天使は無視してまずはあの剣使いをどうにかしないといけないらしい

【落下してきた魔剣に追撃される前に体勢を整える必要がある】
【どうやら動揺しているらしい弓兵を見て肩を軽くポンポンと叩いて腕を掴もうとする】
【腕を掴めたら一緒に立ち上がろうとするだろう】
258 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 03:31:22.79 ID:mKvwFc6Co
>>253
【思い切り放った拳はしっかりと男の眉間を捉えた】

ふぅんッ…ぎっ!

【そのまま拳を振り抜くと男は水しぶきを撒き散らしながら地面へと落ちていった】

あー…痛つ…

【相手の突撃の反動を受け止め、赤くなった右腕をさすり、男の次の行動を見るために滞空する】

【すると男はゆっくりと立ち上がり、今度はその手に剣を持つかのような構えで飛翔してきた】

(あの構え……何かな…)

【警戒しながらも天木は先程の攻撃と同じだと結論づけてから左拳を握り締める】
【そして、下から迫り来る敵を見据え、月を背に力強く羽ばたき、男を真正面から迎え撃つ】
259 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 03:32:53.60 ID:mKvwFc6Co
//>>258の安価は>>255に向けてです!すいません!
260 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 03:43:24.48 ID:mKvwFc6Co
>>253
ブォン
【何か大きなモノが風を切る音が聞こえ、そちらに視線を向ける】

【すると、なんとそこには先程の少年が自分と同じ高さまで跳躍し、大剣を自分へと向けているではないか】

___くっ!

【ガキィンという硬いものが当たった音が辺りに響く】
【回避は難しいと感じた天木は自身の翼を硬質化し、自らを覆うことによりそれをガードした】

…あの子は味方だと思ったんだけど、違かったかな……

【次なる戦場へと落ちていく少年を見下ろし、呟く】
【そして今ので乱れた呼吸を落ち着かせ、再び男と向き合った】
261 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 03:57:06.71 ID:k9xWPqVd0
>>258
【真正面から迎え撃つ天木】
【まさに飛んで火に入る夏の虫】

クク… 馬鹿が…
「圧水剣」!

【構えた手から高圧の水の刃を展開する】
【材質は水そのものだが、コンクリートをも容易く抉るほどの切れ味だ】
【生身で触れれば言わずもがな】
【進路を若干ずらして正面衝突を避け、それと同時にすれ違いざまに切り裂く寸法だ】
262 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 04:22:22.57 ID:ZDep6zy20
>>253>>ALL
【アーチャーと報射との短期闘争に続き堕天使の不意を突いてきた猛攻】
【さすがに彼女が他とは類をみない系統の生物でありその獲物を扱う術に長けていたとしても、やはり、限界と呼べるものは必ずしも存在する】
【が、タイミングの問題もあるし言ってしまえばこちらは常に動き回っている状態だ】
【そう易々としとめられる相手ではない、それは先の神業からみても明らかな覆しようのない事実なのだ】

「愚かで不損で半端で甘くて欠陥的な汝らに、なにができる?」
「魔弾の弓使いも銃機使いも、堕天使も水使いも鳥擬きも……魔剣士も、結局は不足した醜く醜悪な塊ではないか」

【位置エネルギーと運動エネルギーが起こすインパクトだが、それを受けて、なを少女は平然として】
【軽く嘲笑めいた表情で言の葉をそう発すればすぐにバックステップを取り、剣を回避する】
【これ以上の負傷は続行に関わるのだから、本能のままに回避するのは至極当たり前なのだ】
【しかしこれで終わりかと問われればそうではない。今度は全員を巻き込む大きさを伴った半月の斬撃を、放出】
【この場に、空中にもそれは、届く。冥府の刃は執行の刃、無慈悲に悲観的に冷たい闇色】
263 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 04:36:33.82 ID:mKvwFc6Co
>>261
(あと少し…もう少し引き付ける!)

【自分の拳を握り締めていくのに比例して男との距離も縮まっていく】

『圧水剣!!』

【天木が再び左の拳を男の顔面に叩き込もうとしたとき】
【そのとき、男がそう叫んだ】

【すると、その声に答えるように男の手に水の刃が出現した】

水の…刃…ッ!?
ッくっそォォオオオ!!!

【男はそのまま軌道を変え、天木の側面へ進路をとった】

【そのため、天木の繰り出した拳はまさに『空』を切った】
【男の刃に対して、翼を硬質化して自らを覆うことでガードを狙う】

【が、充分な時間も無くガードは不完全なものになり】
【水の刃は天木の片翼を大きく切った】

【翼を切られたことでうまく飛べなくなり、天木の体はそのまま落下していく】


【落下寸前、咄嗟の判断で片方の翼で頭を守ったことにより】
【何とか命はあるものの、翼からは血が流れ出していて】

【落下の衝撃の為か、天木の体は静かに月明かりに照らされ、ピクリとも動いていないようだ】

264 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/21(日) 07:43:39.52 ID:BT9lqKea0
>>257&>>262
…そうでもないみたいだぜ……

【自身の腕を掴み身を起こす溜池の言葉に小さな呟きを残せば、白髪の死神から放射された途轍もない大きさの三日月状を見る】
【その巨大さたるはこの場の全員を巻き込む程なのではないかと疑うほど、然しこの場に集うのは全員相応の実力者。無論自身も】
【天を覆う三日月、巨大さ速度威力全てにおいて完璧だが、一つ指摘するとすればその数が"ひとつ"だということ】
【避けやすく見切りやすい巨大な一撃よりも、小さな斬撃を無数に飛ばされる方がずっと厄介なのだ。歴戦の称号は伊達ではない】
【即座に身を伏せることで先の斬撃を回避。元々建物の陰という事で斬撃の完全な対象という枠からは逃れられたお陰でもあるだろう】

…おい!そこの銃使いッ!!
無事だよな!?……俺はアーチャー!見ての通りの能力だ!!

【引き絞った漆黒の魔弓を死神へと向けながら、恐らくまだ居るはずであろう銃を握った男へと咆哮を上げる】
【斬撃を回避した直後に訪れる静寂、今しかないとばかりに弓兵は体勢を、そして作戦を立て直そうとしていた】
265 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 09:29:23.95 ID:QMWp1r0po
>>262
>>264
ちっ!

【弓兵の腕を掴んで共に立ち上がるが、すぐにまた鎌使いの斬撃が放たれる】
【元々建物の影に身を隠していた報射は建物を盾にしてその斬撃をやり過ごす】

おう、無事だ!
俺は報射だっ!能力はこの銃!
チャージしたエネルギー弾を放つことが出来る!

【鎌使いへ弓を向ける弓兵に向かって叫ぶ】
【大型の銃に付いたゲージはまだレベル2、もう少しでレベル3になろうかというところだった】

ただし!
チャージ出来なければ大した威力は出ない!
精々相手を怯ませる程度の威力だ!
その代わりに連射は出来るけどな!

【おそらく作戦の立て直しを図っているのだろう弓兵に能力を説明する】
【チャージしている間は銃は使えないのだと】
【建物の影から周囲の様子を伺う】
【どんな攻撃が来ても対処出来るように】
266 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/21(日) 10:20:50.58 ID:WZxClVC10
/レッドさんいらっしゃいますか?
/いらっしゃったら17:00までに>>174までお願いします
267 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 11:19:12.09 ID:Y8CwxVis0
>>246>>253>>261-265
【静かな夜、その闇に同化するように黒い衣服に身を包んだ男が腕を組んで歩いていた】
【さっきの水柱、十中八九能力者の仕業だろう。その証拠とでも言うように、戦闘の過程で出た音が辺りに響き、人々は萎縮しているか、逃げるように家に戻るものかしかいなかった】
【―――だが、この男だけは違った、少しでも彼処から離れようとする流れる人の海を一人逆流するかのように突き進んでいく】
【五月蝿い、響くこの音は正しく五月に飛び回る蝿のようだ。耳障りなその音が煩わしい、何に集中することもできない。音楽を聴いて気をまぎらわそうにも不協和音すぎるその音に腹が立つ】
【―――それだけの理由で男はそこにいた】

…本当に五月蝿い奴等だ
この町を戦場にでもする気か馬鹿共が

【ジャリ、と地面を踏む音がすれば、そこには堂々と腕を組んでいる男がいる】
【―敵は…7人か、そして全員が能力者。…つまり、いつも通りというわけだ―ならば、なんの問題もない。空中、地上どちらの敵も排除すればいいだけの話】
【手始めに地上から、遠距離攻撃手段である銃と弓、遠くから狙われると面倒だとその二人に狙いをつける】
【―――あそこか、まさかわざわざ自分の能力と場所をを教えてくれるとは】

―――まずお前からだ、エネルギー弾使い

【ドンッ、と音が響き渡れば男が通常の人間では考えられない速度で動きだす】
【大見得をきっただけあり、最初に蹴った地面は抉れ、その速度は正に超人と呼ぶべき動きだ】
【―あの銃を撃たせはしない―どの程度の威力があるかわからない以上くらうわけにはいかない。そのまま近づけば途中で軽く跳び、建物ごと脇腹に回し蹴けりをするつもりだ】

268 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 11:20:39.90 ID:Y8CwxVis0
/お願いします
269 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 気絶中 [age]:2014/12/21(日) 12:23:48.96 ID:BT9lqKea0
>>265&>>267&>>ALL
【一通りの情報を交換し終え、互いに同志が出来た事への安堵の溜息とそして現状への対処を考察。正直この組み合わせはバランスが悪い】
【どちらも正々堂々の勝負には向いていない謂わば遠距離能力、弓と銃。通常では脅威となるそれもここではどの程度通じるか怪しいところ】
【それに先の死神との対決、弓技に関しては神業と呼ばれる腕を持つアーチャーでさえ戦慄するほどの実力を見せつけられた】
【当然だが油断や慢心等は一切弓兵には存在しない、しかし彼は状況と相手を判断する事は得意分野。真っ向から戦うことの危険性ぐらいは承知しているつもりだ】
【故に、弓兵は対処が難しい陰からの狙撃、つまり"不意打ち"を狙う。一方が見切られても、もう一方がカバーすればいい】
【蒼玉の瞳に諦めの色は見えない、映るのは同志と決めた金髪で柄が悪くて、芯が通った男性だけだ】


なるほどねェ……詳しい説明どうも、!!
ならとっととチャージ溜めて、あの気に食わねぇ鎌の嬢ちゃんを鎮めねぇ…と……ッ!!


【渋々なのか意気揚々なのか区別がつかない語調の弓兵が、突如としてその語気が荒くなり会話が途切れる】
【それは突如として響いたドンッという轟音によって、そしてまるでトラックの如き勢いで此方へと駆け抜ける"ナニカ"のお陰】
【向かい来る"ソレ"は確かに言った。"まずお前からだ、エネルギー弾使い"――しまった、弓兵の顔が焦燥に染まり青ざめる】
【迂闊だった、あの会話を聞かれていたのか。新たなる乱入者へ常人離れした視力で見捉えれば、即座に溜池の方向へと駆け、突き飛ばす】
【その行動が成功したのならば、即座に漆黒の弓を乱入者の蹴りが直撃するであろう脇腹部分へと持っていき即席の楯を作り上げる】
【瞬間、数秒と経たず此方へ接近し建物を巻き込む勢いで放たれた破壊の権化、それを回し蹴りと形容するにはあまりにも常識離れしている】
【ドゴォッ!!――刹那として破壊の衝突音と共に右脇腹を駆け抜ける尋常ならざぬ衝撃と激痛。メキリという嫌な音からして骨の数本は持っていかれただろう】

【途轍もない衝撃、運動エネルギーに成す術もなく、真紅の弓兵は呻き一つ上げる間も無く一直線に数十mものの距離を吹き飛ばされた】
【然し弓兵も歴戦の実力者。彼がただやられる訳もなく、朦朧とする意識で吹き飛ばされる中決死の魔矢をセカルガへと射出していたのだ】
【能力主の意志によって"速度"と"威力"を変えるという特殊な性質故力を必要としないそれ。故に、それ故にだろう】
【"溜池を助ける"という意志が矢に反映し、これまでにない威力と速度を伴った魔矢が誕生したのは】

【疾風を切り裂き真っ直ぐに突き進む魔矢。それは被弾したのならば致命傷とまではいかなくとも重傷を負うのは必須】
【歴戦の弓兵が残した思わぬ置き土産、それは確かに仲間の為に放たれた意志が形となったもの】
【その結果を見る時間もなく紙屑のように吹き飛ばされた弓兵は建物へと背中から激突、ブラックアウトする視界の中静かに意識を閉ざした】
270 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 12:25:12.21 ID:+wFDzUtAo
>>263 &ALL

〜♪

【最近流行っている新品の真っ白なワンピースに、少女には少し似合わないシャガの髪飾りをした少女が歩いていた】
【彼女の名前はカミラ、その体の中に黒龍を宿した、救われない者を救うという信条を持つ心優しい少女である】
【その日のカミラはご機嫌であった、というのも、彼女がいま着ているワンピースは何日もの間ずっと薬草取りの仕事に励み少しずつ貯めたお金を使って買ったおニューのワンピースだからだ】
【路地裏で過ごしていた時とは比べ物にならないほど充実した毎日に、普通の町娘と同じような服を着れるような生活に、カミラは跳び跳ねそうなほど喜んでいた】
【だから、気がつかなかった】

……やっちゃった
迂闊

【賑わっているはずの大通り、しかしそこに人の姿はない】
【意味することは一つ、能力者の戦闘が行われているということ】
【ワンピースに夢中になりすぎていた自分を恥じる、闘いが好きではないカミラは普段こういった空気を感じるとすぐにその場から離れていた】

早く逃げなきゃ……怖い

【能力者は基本的に好戦的な人が多い、それを知っているカミラはすぐに逃げ出そうとする】
【臆病なカミラに戦場に飛び込むという選択肢はない】

……え!?

【後ろを振り向いて走り出そうとした瞬間、カミラは目を見開いた】
【背中に翼を出した青年が落ちていく、その光景を目撃したからだ】
【よく見ると背中から血を出していた。青年は苦しそうな顔で地面に叩きつけられ、動かなくなった】

どう……しよう……?

【恐ろしい 恐ろしい! 恐ろしい!!!】
【青年が傷ついているということは、青年を傷つけた存在がすぐそばに居るということ。それがいつこの場に来るかは解らない、自分に攻撃してくるかも解らない】
【でも、目の前の青年は今にも死にそうなほど傷ついている】

う……ううう……

【カミラは迷う、自らの安全か、青年の命か】
【カミラは迷いに迷った末に、青年に近づいて】

大丈夫……ですか?

【羽が生えた青年に話しかけた】

/よろしくおねがいします!
271 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:39:59.50 ID:yXMJ4zrw0
【大通りに並ぶ店。その軒先に腰掛けた男は、深い溜め息をついた】
折角いい寝床を見つけたんだけどなぁ……ったく、こう騒がしくちゃ、眠るどころじゃねぇよ……。
【数十秒前まで棄てられたボロ雑巾の様な姿で熟睡していた男の台詞では無い】
【男は立ち上がりながらお気に入りのキャメルハットを被ると、騒音のする方に目を向けた】
若者の喧嘩、ってレベルじゃあねぇだろうな。どうせまた『彼奴等』だろうし……
【未だ霞んでいる目を擦って見れば、水やら鎌やら銃やら槍やら剣やら……兎に角とんでもない状況だ】
能力者の喧嘩ってレベルも超えてるな?
【男の声も、少し驚いた様子に変わったが……】
…まあ、昔はあんなのも日常茶飯事だったしな〜。懐かしいなあ……
今も昔も、触らぬ神に祟りなし、と。
【何とも呑気なもんである。この状況なら飛んでいっても可笑しくないものだが。それに、こんな闘いが日常茶飯事になっては堪ったもんではない】
【一瞬正論に思える言葉を吐きながら、男は裏路地の闇へと姿を消した】
272 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:39:59.50 ID:yXMJ4zrw0
【大通りに並ぶ店。その軒先に腰掛けた男は、深い溜め息をついた】
折角いい寝床を見つけたんだけどなぁ……ったく、こう騒がしくちゃ、眠るどころじゃねぇよ……。
【数十秒前まで棄てられたボロ雑巾の様な姿で熟睡していた男の台詞では無い】
【男は立ち上がりながらお気に入りのキャメルハットを被ると、騒音のする方に目を向けた】
若者の喧嘩、ってレベルじゃあねぇだろうな。どうせまた『彼奴等』だろうし……
【未だ霞んでいる目を擦って見れば、水やら鎌やら銃やら槍やら剣やら……兎に角とんでもない状況だ】
能力者の喧嘩ってレベルも超えてるな?
【男の声も、少し驚いた様子に変わったが……】
…まあ、昔はあんなのも日常茶飯事だったしな〜。懐かしいなあ……
今も昔も、触らぬ神に祟りなし、と。
【何とも呑気なもんである。この状況なら飛んでいっても可笑しくないものだが。それに、こんな闘いが日常茶飯事になっては堪ったもんではない】
【一瞬正論に思える言葉を吐きながら、男は裏路地の闇へと姿を消した】
273 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:40:09.85 ID:yXMJ4zrw0
【大通りに並ぶ店。その軒先に腰掛けた男は、深い溜め息をついた】
折角いい寝床を見つけたんだけどなぁ……ったく、こう騒がしくちゃ、眠るどころじゃねぇよ……。
【数十秒前まで棄てられたボロ雑巾の様な姿で熟睡していた男の台詞では無い】
【男は立ち上がりながらお気に入りのキャメルハットを被ると、騒音のする方に目を向けた】
若者の喧嘩、ってレベルじゃあねぇだろうな。どうせまた『彼奴等』だろうし……
【未だ霞んでいる目を擦って見れば、水やら鎌やら銃やら槍やら剣やら……兎に角とんでもない状況だ】
能力者の喧嘩ってレベルも超えてるな?
【男の声も、少し驚いた様子に変わったが……】
…まあ、昔はあんなのも日常茶飯事だったしな〜。懐かしいなあ……
今も昔も、触らぬ神に祟りなし、と。
【何とも呑気なもんである。この状況なら飛んでいっても可笑しくないものだが。それに、こんな闘いが日常茶飯事になっては堪ったもんではない】
【一瞬正論に思える言葉を吐きながら、男は裏路地の闇へと姿を消した】
274 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:40:20.81 ID:yXMJ4zrw0
【大通りに並ぶ店。その軒先に腰掛けた男は、深い溜め息をついた】
折角いい寝床を見つけたんだけどなぁ……ったく、こう騒がしくちゃ、眠るどころじゃねぇよ……。
【数十秒前まで棄てられたボロ雑巾の様な姿で熟睡していた男の台詞では無い】
【男は立ち上がりながらお気に入りのキャメルハットを被ると、騒音のする方に目を向けた】
若者の喧嘩、ってレベルじゃあねぇだろうな。どうせまた『彼奴等』だろうし……
【未だ霞んでいる目を擦って見れば、水やら鎌やら銃やら槍やら剣やら……兎に角とんでもない状況だ】
能力者の喧嘩ってレベルも超えてるな?
【男の声も、少し驚いた様子に変わったが……】
…まあ、昔はあんなのも日常茶飯事だったしな〜。懐かしいなあ……
今も昔も、触らぬ神に祟りなし、と。
【何とも呑気なもんである。この状況なら飛んでいっても可笑しくないものだが。それに、こんな闘いが日常茶飯事になっては堪ったもんではない】
【一瞬正論に思える言葉を吐きながら、男は裏路地の闇へと姿を消した】
275 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:40:31.11 ID:yXMJ4zrw0
【大通りに並ぶ店。その軒先に腰掛けた男は、深い溜め息をついた】
折角いい寝床を見つけたんだけどなぁ……ったく、こう騒がしくちゃ、眠るどころじゃねぇよ……。
【数十秒前まで棄てられたボロ雑巾の様な姿で熟睡していた男の台詞では無い】
【男は立ち上がりながらお気に入りのキャメルハットを被ると、騒音のする方に目を向けた】
若者の喧嘩、ってレベルじゃあねぇだろうな。どうせまた『彼奴等』だろうし……
【未だ霞んでいる目を擦って見れば、水やら鎌やら銃やら槍やら剣やら……兎に角とんでもない状況だ】
能力者の喧嘩ってレベルも超えてるな?
【男の声も、少し驚いた様子に変わったが……】
…まあ、昔はあんなのも日常茶飯事だったしな〜。懐かしいなあ……
今も昔も、触らぬ神に祟りなし、と。
【何とも呑気なもんである。この状況なら飛んでいっても可笑しくないものだが。それに、こんな闘いが日常茶飯事になっては堪ったもんではない】
【一瞬正論に思える言葉を吐きながら、男は裏路地の闇へと姿を消した】
276 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:40:31.11 ID:yXMJ4zrw0
【大通りに並ぶ店。その軒先に腰掛けた男は、深い溜め息をついた】
折角いい寝床を見つけたんだけどなぁ……ったく、こう騒がしくちゃ、眠るどころじゃねぇよ……。
【数十秒前まで棄てられたボロ雑巾の様な姿で熟睡していた男の台詞では無い】
【男は立ち上がりながらお気に入りのキャメルハットを被ると、騒音のする方に目を向けた】
若者の喧嘩、ってレベルじゃあねぇだろうな。どうせまた『彼奴等』だろうし……
【未だ霞んでいる目を擦って見れば、水やら鎌やら銃やら槍やら剣やら……兎に角とんでもない状況だ】
能力者の喧嘩ってレベルも超えてるな?
【男の声も、少し驚いた様子に変わったが……】
…まあ、昔はあんなのも日常茶飯事だったしな〜。懐かしいなあ……
今も昔も、触らぬ神に祟りなし、と。
【何とも呑気なもんである。この状況なら飛んでいっても可笑しくないものだが。それに、こんな闘いが日常茶飯事になっては堪ったもんではない】
【一瞬正論に思える言葉を吐きながら、男は裏路地の闇へと姿を消した】
277 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:40:41.44 ID:yXMJ4zrw0
【大通りに並ぶ店。その軒先に腰掛けた男は、深い溜め息をついた】
折角いい寝床を見つけたんだけどなぁ……ったく、こう騒がしくちゃ、眠るどころじゃねぇよ……。
【数十秒前まで棄てられたボロ雑巾の様な姿で熟睡していた男の台詞では無い】
【男は立ち上がりながらお気に入りのキャメルハットを被ると、騒音のする方に目を向けた】
若者の喧嘩、ってレベルじゃあねぇだろうな。どうせまた『彼奴等』だろうし……
【未だ霞んでいる目を擦って見れば、水やら鎌やら銃やら槍やら剣やら……兎に角とんでもない状況だ】
能力者の喧嘩ってレベルも超えてるな?
【男の声も、少し驚いた様子に変わったが……】
…まあ、昔はあんなのも日常茶飯事だったしな〜。懐かしいなあ……
今も昔も、触らぬ神に祟りなし、と。
【何とも呑気なもんである。この状況なら飛んでいっても可笑しくないものだが。それに、こんな闘いが日常茶飯事になっては堪ったもんではない】
【一瞬正論に思える言葉を吐きながら、男は裏路地の闇へと姿を消した】
278 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:44:57.07 ID:yXMJ4zrw0
//うわ……大連投すみません!!
279 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [saga]:2014/12/21(日) 12:46:35.18 ID:yXMJ4zrw0
//うわ……大連投すみません!!
280 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 13:00:17.36 ID:QMWp1r0po
>>267
>>269
だなっ!
野放しにはしておけない…しっ…!?

【アーチャーと作戦を立てるのは再度失敗した】
【突然発せられたドンッ!という轟音、それの轟音を発した人物がこちらに向かって駆けて来たからだ】
【それにすぐ対処出来るほど報射の身体能力は高くなかった、目前まで迫った人物を驚愕した顔で見つめるしか出来なかった】

【セカルガの回し蹴りが放たれようとする直前に報射の身体が突き飛ばされる】
【アーチャーに突き飛ばされたと理解したのは、報射の視界にセカルガの蹴りを受けるアーチャーが入ってからだった】
【突き飛ばされた身体が地面に打ち付けられる直前に受身を取って立ち上がると、すぐにセカルガの方を見て銃を構える】

バカがっ!!
自分の世話くらい自分で出来るっつうの!

【アーチャーが最後に放った矢、それを無駄にしないためにセカルガの注意をこっちに向けようというのだ】
【セカルガに向かってまずは一発、ようやくレベル3まで溜まったエネルギー弾を放つ】
【そしてさらにレベル0になったが、五発のエネルギー弾をセカルガをその場に釘付けにするようにそれぞれ顔、両腕、両足の五ヶ所を狙って放つ】
【どれかひとつでも命中すれば一瞬動きを止めることが出来る、レベル3の弾が当たればラッキーといったところだ】
【本命はアーチャーの放った矢なのだから】
281 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 13:19:29.82 ID:Y8CwxVis0
>>269>>280
【決まった、蹴りを放った時は確かにそう確信していた】
【―さすがに直撃すれば立ち上がれないだろう。さて、次はあの弓を持った男だ―次の瞬間男は驚きで一瞬目を見開くことになる】
【―――こいつ身代わりになりやがった!】
【そのまま蹴りが直撃し、一気に男が吹っ飛んでいく。―順番が変わってしまったが、まぁいい今度こそあの男だ―】
【そして、飛んでいく弓兵から目を離そうとしたが、気づく―――その瞳にはまだ闘志の炎が燃え盛っていることに】
【なにか来る、その直後またも男は驚きで目を見開くことになる。通常では考えられない速度で矢が飛んできているのだ】
【それは正に我が命を刈り取らんとする魔の矢―――当たればただではすまない】
【回避―自分の脚力を持ってしても不可能だろう、迎撃―ギリギリ間に合うか否かといった所か】


【故に、切り札ともいえるギミックの一つを使う事を決意する】


【既に矢は目前まで迫っている、男のとった動作は右回し蹴り。いかに男が超人の力を持っていてもこのままでは間に合わない】
【―――が、直後に男のブーツの裏から炎が放出される。一瞬ではあったが回し蹴りの速度は一気に加速する】
【―これならば、間に合う―そして、男の蹴りと矢が激突し―――】

―――ッ!アァアアアア!!

【―――弾こうかというところで、隣から飛んできた弾が当たり動きが一瞬止まってしまう】
【―しまった、完全に忘れていた―そう思ったときにはもう遅い】
【弓兵の強い意思の篭った矢は多少動いたとはいえその程度では止まらず、こちらに向かってくる】
【まずい、と頭に当たることだけは避けた物の、左肩に直撃し、矢はそのまま貫通していった】

…久々に、死ぬかと思ったよ

【左肩を押さえ、壁に持たれながら言う】
【―まさか、あの状態から攻撃されるとは―死にかけの兵士ほど恐ろしい物はない】
【そのまま放っておけば、服を破り、肩に巻いて簡易的な治療を始めるだろう】
282 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 13:20:25.77 ID:ZDep6zy20
>>264-269>>ALL
【乱戦である。ただでさえ厄介な対象者が入り乱れに闘争する乱戦である】
【そんな争いの場では更に介入者が現れなすった】

「今宵は宴か、それとも祭りか」
「しかし、厄介な執行現場だ、なァ!」

【全能力者を狙う斬撃をひとまずアーチャー等は回避したようだったが】
【堕天使と魔剣士に相対する少女には配慮の二文字は存在などしない、また大きく鎌を振るえば出鱈目に斬撃が放出され】

【何のイタズラか、その斬撃は報射を狙うセカルガに向かって飛ぶ物で】
【その位置で佇むものなら即刻斬撃により命を刈り取られる】
283 :【居合会心】 [sage]:2014/12/21(日) 13:26:30.29 ID:hjGetBdZo
 刀の柄を力強く握り締める右手の甲に雨粒が落ちた
 眼前に居る女を確認してその存在に震えが止まらない
 全身の傷から滴る血、武士の格好をし戦慄する男
 剣術は一流で誰にも劣らないと自覚していた
 だが眼前の女は容易くその自信を崩し去ったのだった
 
 光を灯さない冷徹な瞳に震える男を写し出す
 何処か悲しそうに、されど嬉しそうに
 何の構えも取っていなかった女は――転瞬、抜刀
 その勢いを載せたまま男の首を二分し屠殺
 返り血を払い納刀、冷徹な眼光を横たわる骸に落とす

 生憎の空模様、ぽつりぽつりと徐々に勢いを増しながら雨粒を降らす鈍色の空
 佇む女は一言も語らず、雨に濡れへばり付いた前髪を嫌がった
284 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 13:32:08.26 ID:mKvwFc6Co
>>270>>261>>ALL
(ああ…負けちゃった…)

【薄れゆく意識の中、ぼんやりと見える】
【水しぶきを撒き散らしながら、翼を持つ天木よりも遥か高みにいる男の姿】

(まだ…死にたくないなぁ…!)

【どれだけ天木が後悔しようとも、どれだけ天木が生きようとしても】
【かならず死はやってくる】
【地に堕ちた鳥は死ぬしかないのだ】

【このまま天木の意識は途切れ、静寂に包まれた最後を迎える】
【そう思われた】


『大丈夫……ですか?』

【しかし、控えめに発せられたその声が静寂を破った】
【天木は何とか意識を手繰り寄せ、ボンヤリとした目を動かして声のした方を見る】

【するとそこには、まだ新しいだろう白いワンピースを着た少女がこちらを見ていた】

【(…?なんでこんな所に子供が…)】
【(…そういやあれ、最近流行のワンピースだっけか…?)】

【まだ正常な思考が出来ない中】
【ぼんやりとそんな事を考えながら少女の方を見続ける】

/こちらこそよろしくお願いします!遅くなりました
285 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/21(日) 13:37:47.62 ID:NHOjelDuO
えー、ラスボスー、ラスボスいかがっすかー?

【勇者の挑戦求む、と書かれた看板を手に道行く人々に声を掛ける】
286 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 13:46:49.27 ID:QMWp1r0po
>>281
>>282
【報射のエネルギー弾が当たり、アーチャーの矢がセカルガの肩を貫通する】
【さらに鎌使いが出鱈目に放った斬撃のひとつもセカルガに向かっている】
【ダメージを受けたセカルガは治療を行おうとしているようだ】

悪いが、そうはさせねえよ!

【立て続けにセカルガに向かって銃を連射する】
【たとえ威力の低いエネルギー弾でも、手負いの相手ならば隙を作るのも容易だろう】
【上手くいけば鎌使いの斬撃でさらにダメージを与えられるかもしれない】
【ダメージを与えた好機を逃がせば勝てる見込みはない、と先程のセカルガの動きを見て判断する】
【報射自身も両肩に傷を負っているため、狙うなら短期決戦だ】

アーチャーの作ったチャンスは無駄にはしねえ!

【鎌使いの放った斬撃に当たらないように動き回りながら、今度はエネルギーのチャージを始める】
287 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 13:48:17.14 ID:hjGetBdZo
>>285
 上空、羽撃き女を見下ろす男は首を傾げゆっくりと地に降り立つ
 そして女の眼前に立ち不思議そうに眉を顰めて看板を睨み付け、また女を見つめて口角を上げ鼻で微笑した
288 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 13:51:26.08 ID:+wFDzUtAo
>>270
【虚ろな目でカミラを見つめる青年は、とても大丈夫とは言えない状態だった】
【見える怪我は打撲と出血、どちらも酷いが特に酷いのは出血の方だった】
【翼を一閃、溢れる血はこのまま放っておくと致命的になるのは目に見えている。カミラは返事が出来ない状態なことを確認すると、青年の羽に手を当てる】

ちょっと熱くて痛いけど、我慢してください!

【カミラが手から放出したのは低温の黒炎、それを出来るだけ小さく薄くしたあと、傷口に当てていく】
【カミラは消毒と止血を行おうとしていた、普通の炎なら手当てどころか火傷をしてますます酷くなってしまうだろうが、炎の中でも低温な黒炎を自由自在にコントロール出来るカミラの能力が炎による治療を可能にする】
【青年には傷口に塩どころか傷口に炎という耐え難い激痛が襲っているだろうが命には変えられない、カミラは細かい傷にも炎を当てていった】

止血してます
終わったあとなんとか逃げますから、それまで頑張ってください

【いつ敵が来るか解らない恐怖と戦いながら、カミラは必死で青年に声をかける】
【素早く、でも確実に……震えそうな手を叱咤してカミラは治療を続けた】
289 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 13:52:28.05 ID:Wtpfk9jZo
/間違えた!
>>284です!
290 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/21(日) 13:57:46.23 ID:NHOjelDuO
>>287
ん?
勇者って見た目じゃないっすね

【まぁ軽業師でも構わないかと一息】
【看板を裏返し、挑戦権\1000-との文字を見せる】

ラスボスへの挑戦権、如何っすか?
291 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 14:02:22.30 ID:QMWp1r0po
>>281
>>282
/すみません
/1時間ほど落ちます
/お二人さえ良ければなるべく早く戻って返信します
/切って貰ってもかまいませんので!
292 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 14:04:29.33 ID:hjGetBdZo
>>290
 「手前ェがそのラスボスだって?」
 「面白い、一勝負交えようか」

 笑い混じりに呟けば財布より札を一枚抜き女へ差し出す

 「では早速、」
 
 始めるか、と数歩下がり双剣を抜刀
 にやにやとした笑みは絶え、鋭い眼光を女へ向けた
293 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 14:12:36.02 ID:ZDep6zy20
>>291はーいまってます
こちらも魔剣さんと天使さんがこないと始まらないので
294 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/21(日) 14:13:01.64 ID:NHOjelDuO
>>292
正確にはラスボス見習いっすけどね
……おおっ、早速売れたっす!

【幸先がいいと歓喜、紙幣を受け取ればがま口に仕舞う】

んじゃ、ま、

【深い呼吸、振脚】
【武芸の心得があると理解出来るはずだ】

やりますかっ!!

【低い姿勢で踏み込み、顔面狙いの掌底の一閃】
295 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 14:15:11.04 ID:Y8CwxVis0
>>282>>286
流石にこの隙を見逃してはくれないか

【服を破いたところで鎌使いからの斬撃とエネルギー弾が飛んでくる】
【―思ったよりも強力な能力者が多いようだ―男はそこまでの苦戦はないと思っていた自分の考えを改める】
【斬撃は元より、さっきのエネルギー弾がどの程度までチャージしたものか分からない以上、くらうわけにはいかない】
【すべての迎撃は不可能と判断し、上空に跳び上がり攻撃を避ける】
【だが、そのまま落ちていけば狙い撃ちにされてしまうのでもうひとつのギミックを使いブーツの裏から無数の棘を出し、壁にさして一時止まる】

地上にいるやつの全員が遠距離持ちとなると、流石に骨が折れるな

【自分では近接攻撃しかできない。一人と戦っているときに後ろから撃たれれば終わりだ】
【―二人を同じ場所に集めるしかない―正面からであれば、まだやりようはある】
【銃撃と斬撃がぶつかり起きた土煙の中で作戦を練ると、再び動き出した】
【先ほど破いた布を腕に巻きながら、壁を走り始める】
【速度はダメージを負ったとはいえかなりのもので、攻撃するには意識を男に集中せざるを得ないだろう】
【溜池が追ってきたなら鎌使いの少女の側まで誘導するように壁を走るだろう】
296 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 14:17:12.04 ID:Y8CwxVis0
>>291
/了解です
297 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 14:25:51.18 ID:hjGetBdZo
>>294
 「ん、なッ!?」

 顔面を狙う掌底の速度は人間のそれと男の想像を遥かに逸していた
 故に驚愕を隠せずに攻撃への反応は鈍る

 「………コイツ、何もんだ…!」
 
 女の秘めたる力の強大さに気が付いた
 一筋縄では行かないなと微笑、双つの剣の柄を握り締めて構える
 転瞬、女へ向け駆け出し接近が叶えば二振りの剣での斬撃を放つつもりだ
298 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 14:29:15.35 ID:hjGetBdZo
>>297
/攻撃への反応は鈍る の後に改行して
/身体を逸らせば顎を掠め間一髪命を取り留めた
/を追加で
299 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 14:30:45.97 ID:mKvwFc6Co
>>288
【少女は天木の前で膝をつき、血を流す羽に手を当てる】
【手を当てられるだけで痛く感じられたが、天木にはその手を振り払う気力も無かった】

【少女が何をするか判らない天木、そのまま少女は言葉を続ける】
【(熱くて痛い?痛い目ならもうとっくに見てるって…)】

【(…ん?『熱い』____ッ!?)】

___あぐッ!ぅぐぁぁあッ!

【天木は全身を強ばらせ、その顔に苦痛の表情を浮かべる】

【羽が焼けるように熱い】
【いや、これは実際に焼けている】

【それを教えてくれたのはこの熱の原因である少女だ】
【羽を焼かれる苦痛に耐えながら『止血しています』という言葉が聴き取れた】

し、止血ッ! ッて、ぇぐっ!

【幸いだったのが少女の炎が低温だったこと】
【もちろん普通の炎の温度など知らないが、これにより悲鳴は出ても暴れ出すことは】
【なんとか我慢出来そうだった】

300 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/21(日) 14:32:39.82 ID:NHOjelDuO
>>297
ラスボス見習いっす!
……っと!

【構えを解かぬままに返答】
【踏み込みからの斬に横方向にステップで跳ぶ】
【臍から脇腹に掛けて裂傷、服が裂けて溢れる真紅】

やるっすねぇっ……
ラスボス・伏門頂肘!!

【着地、ぐぬぬと歯軋り、それは刹那】
【最初の血飛沫が地に落ちるより速く踏み出せば鳩尾を狙った肘打ち】
【そのままカチ上げる形での顔面への裏拳へと繋ぐ連撃技を狙う】
301 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 14:50:09.83 ID:hjGetBdZo
>>300
 女に少なからずダメージを与えた直後に出来た隙
 相も変わらず常軌を逸した女が繰り出した攻撃は上手くそこを突き男の鳩尾にヒット
 それが齎す衝撃は計り知れず全身に激痛が走り始めた
 だがその痛みが全身に回り切るよりも早く、疾く
 男の顔面に女の裏拳がめり込み、頭蓋は醜く拉げた

 「―――……。」

 声を上げられずに口と顔中から血を溜らせ地に伏す
 生と死、その境を彷徨っていた
302 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/21(日) 14:55:07.39 ID:NHOjelDuO
>>301
……む、むむむっ!?
や、ヤバイっすヤバイっす、やりすぎっす!
ぎょーむじょーかしつちしざいに問われちゃうっす!
えーと、ぴぽぱっと……

【ジーンズのポケットから端末を取り出し救急に電話】
【無論その合間は隙だらけである】
303 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 15:02:17.86 ID:hjGetBdZo
>>302
 朦朧とする意識の中、慌てふためく女の声を聞いた
 情けないと噛み締めると歯が軋み血がぼたぼたと垂れる
 残り僅かな力を尽くして剣の柄を握り締め
 手首の力のみで女へ向けて投擲、最期の足掻きを謀った
304 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 15:05:11.01 ID:+wFDzUtAo
>>299
【治療の痛みで苦悶の唸り声をあげる青年を見て、カミラは涙を出しそうになる】
【治療をするためだとはいえカミラの黒炎で人が傷ついているのだ、自分の能力がもっと便利なら、カミラはそう思わずにはいられなかった】
【一番大きな傷だった翼の治療が終了する、カミラは治療に使っていた集中力を回りの状況の確認にも回しながら、残りの傷も止血していく】

翼の治療は終わりました、小さい場所も直していくから
もうちょっと待っててください

【辺りは思った以上に最悪な状況だ】
【精々3〜4人程度の戦いかと思っていたが、その倍……いや、さらに多い数の能力者の気配がした】

……早く、逃げないと

【いつ此処に気がつくかわからない】
【カミラの額に汗がにじむ】
【必死の行動のかいもあり、敵に見つかる前に青年の治療は終了した】

治療終わりました
どうですか? 立てますか?

【半分以上ダメ元でカミラは青年に声をかける】
【どうやって背にのせようか、カミラはそう考えていた】
305 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/21(日) 15:08:31.27 ID:9Gt4Ceq2O
>>303
〜番地の、〜ってお店の前っす!
はい、そうそ……っっぐっ!?

【救急への電話の差中、飛来する凶刃】
【意識の外から迫るそれを避けるは叶わず、防ぐは遅く】
【胸部に焼け付く痛み、自然崩れ落ちる膝】

……、や、やるっすね……油断したっす……

【まぁラスボスはこの位でないと、と苦々しく嗤う】
【ビルの壁に背を預けてズルりと尻餅、剣を抜く事も出来ぬままに荒い呼吸】
【やがて救急が駆け付けるまでの合間、しばしそのまま】
306 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 15:16:59.47 ID:hjGetBdZo
>>305
 投擲後、朦朧としていた意識は完全に途絶える
 その時点では未だに命までは失っていなかったものの勿論動くことは出来ない
 やがて救急が到着し傷負いの二人を発見し急いで応急処置を施したが、男の方の命はもう絶えていた
 女の方がどうなったのか、それを知る由は男には一切無かった
307 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/21(日) 15:18:04.71 ID:9Gt4Ceq2O
>>306
//ロールありがとうでした、乙でしたー
308 :【制空剣】 [sage]:2014/12/21(日) 15:18:51.80 ID:hjGetBdZo
>>307
/こちらこそありがとうございましたー!乙でした!
309 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 15:45:13.53 ID:QMWp1r0po
>>295
【セカルガが上空に飛び上がり、エネルギー弾と斬撃がぶつかって相殺される】
【セカルガはそのまま落下してくるかと思われたが、壁に足を着いて止まっていた】

やっぱ身体能力に差があるな
あんな芸当が出来る奴をどうやって倒すか…

【セカルガの身体能力を再認識していると、壁を走り始める】

逃がすかよ!

【壁を走るセカルガを追って報射も走り始める】
【相手の狙いを分かっていない報射は、鎌使いの近くに誘導されているとは気付いていない】
【エネルギーはまだレベル1、相手を確実に倒すならばせめてレベル4まで溜めておきたいところだ】

>>293
>>296
/戻りました!
310 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 15:45:22.26 ID:mKvwFc6Co
>>304
【少女は自分を治療してくれていると判ってはいても】
【天木にとって永遠と思われた苦痛に対して声を上げないわけにはいかなかった】
【治療しながら何故か悲しそうな顔をする少女を見て、体を過剰に動かすのだけは必死に我慢した】
【この苦痛のお陰で天木の意識はしっかりと覚醒していく】

【翼から少女の手が離れると、切り裂かれた傷は塞がり、血は止まっていた】
【それでも翼はかなりの熱を持ち、ジンジンと痛んでいる】

『小さい場所を直す』

【そう言って今度は落下したときに出来たのであろう傷を的確に塞いでいく少女】
【その少女の顔はかなり焦っているようだった】

【やがて治療が終わり、天木に立つよう促す少女】

____っ!

【その声に応える為、荒い呼吸をしながら全身に力を入れ、立ち上がろうとする天木だったが】
【翼からズキンと刺すような痛みがして力が抜けてしまう】

た、立てない……かな…

【辺りの破壊音はさらに激しさを増していく】
【早くここを離れなければ、という焦り】
【立ち上がることも出来ない不甲斐なさ】
【そんなことを確かに感じながら少女に立てないことを告げる】
311 :《???》 [age]:2014/12/21(日) 15:57:42.13 ID:BT9lqKea0


        夢を、見ていたんです
          
          とても雄々しく、烈しく、永い永い夢を
              
               ああ――私達は見続けていたんです

                 
                   ――ひたすらに!
312 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 額に鈍痛(小) [age]:2014/12/21(日) 15:58:52.89 ID:BT9lqKea0
――――
―――


…っ……俺は…っづぅ!?

【紅蓮の弓兵が意識を閉ざして一体どの位の時が流れただろうか、崩壊した建物に背を預けていた男性がむくりと起き上ろうとする】
【然し直後内蔵を駆ける耐え難い激痛、思わず情けない呻きを一つ上げ一気に口内の不快な真紅をコンクリートへと吐き出した】
【彼の周囲の地面が赤に染まる。いや、最早視界すら薄く霞がかりまるでモザイクを通したような不快で気持ち悪い景色】
【こっぴどくやられたな、吐血をしそんな軽口を呟きながらゆっくりと、激痛に身を震わせながら立ち上がる。が、すぐにまたふらついた】
【駄目だ、意識を保てない。そう判断するや否や弓兵はコンクリ製の壁に両手を付き、勢いよく頭を打ち付けた】
【ドンッという耳障りな音色が響く、と同時弓兵のボヤけた思考は一気に活性化、霞がかっていた視界は徐々にはっきりとしていく】
【だが根本的なダメージは回復するどころか悪化している、しかし意識を取り戻せた事と比べればそれはほんの些細な犠牲でしかない】
【フラフラと今にも倒れそうな足取りで、壁を伝い隠れられそうな建物の陰へと彷徨い行く。彼の歩いた地面にはポタポタと赤い水溜りが】
【やがて建物の陰へと到達し、どさりと倒れ込めば荒い息を整え、落ち着いてきたのかぐったりと壁へともたれかかり、溜息】

>>ALL
……さ、てと……どうする、か……

【震える唇で独りごちれば、再び考察を開始。まず気になるのは溜池と乱入者のその後の動向だが、自身が向ったところで犬死は確定的】
【僅かな希望に掛けて命を天平に加勢に行くよりも、今自身が確実に出来る事を探す方が断然イイ。堕ちた思考でさえその程度は理解できる】
【ならば自身が行えること――それは当然"自身と同じ、若しくは似た志を持つ者の判断"、無論戦闘は極力避けるつもりだ】
【そうと決まれば彼は早速行動に移す、肩を上下に揺らしながらしゃがみ込みゆっくりと、隠密に建物の陰と陰を移動していく】
【当然ながら彼が通っていく道は空中からも建物が死角となっている、しかしそれは敵の捜索を目的とした相手には通じない筈】
313 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 16:05:52.78 ID:ZDep6zy20
>>295>>309>>ALL
【出鱈目故の唐突さ、そして唐突なのだけれど避け易さ】
【別段彼女にとってその太刀筋がどうなろうが知ったことではない。公平な天秤に死をかけるのは彼女なのだから】
【それが相殺されようがいまいが、故意に狙った太刀筋では無い以上、酷い言い方をすれば二人に興味など一切無かった】

「執行の順番を早めにきたのか、いいだろう」
「特別に汝ら全員、深淵逝きだ。よろこべよ」

【漆黒の外套を風に揺らし、向かい迫る男二名を捉えた】
【魔弾の弓使いの姿はない、では銃器使いは弓使いと離れたということか。そして、壁を走る男は】

「刻めよ真意。飲み込めよ漆黒。我が姿を焼き付けてみよ、我を楽しませてみよ」

「勝るべき死は我の与えし賛美、受け取れよ、愚者共!」

【なんだっていいか。驚異ではない】
【握る鎌を振り回す。そこから伴われるのはやはり執行の月刃。三日月型の、薄い薄い斬撃】
【当然それは全ての該当者を狙っているが、男二人には特別に、二ずつ斬撃は飛ばされる】
314 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 16:16:45.00 ID:+wFDzUtAo
>>310

……そう、ですか

【青年が立てない事を知ると、カミラは自分の背に青年を乗せる】
【とはいっても130p程度しかないカミラの身長、青年もどちらかといえば小柄であるが、カミラの背中で背負えるとは思えない】
【カミラは本来の姿、龍の姿に変身するつもりだった、醜く、気持ち悪い、ドラゴンゾンビのような姿の龍に】

……カミラは、貴方の味方だから
怖がらないで、下さい

【青年に化け物と恐怖されるかもしれないと思うとカミラの背中が震えた、気休め程度のお願いをしてカミラは龍に形を変えようとする】
【黒く光ったあと少しずつ大きくなっていき、カミラは醜い龍に姿を変える】

グォォォォォォォ!!!!

【龍が吠えると、どこからか黒炎が溢れだし地面に落ちる、下がコンクリートだったため植物に被害が無かったのがカミラには嬉しかった】
【背中の青年はどんな表情をしているのか気になったが、恐怖に慄いているのかもしれないと思うと見たくなくなった、カミラは後ろを振り返ることをせず話す】

しっかり捕まってて下さい
……走ります

【障害物のない空中より地上のほうが安全、そう判断したカミラは地上を走ることを選択する】
【黒龍がその巨体にあり得ない速度で走ると、ズシンズシンという音が響いた】
315 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 16:32:36.35 ID:Y8CwxVis0
>>309>>313
【うまくついてきてくれた】
【このまま引き付ければあの少女と鉢合わせてくれるだろう】
【そして、布を巻き終えると再び此方に迫る斬撃、それも今回は二発だ】

―――ここまで引き付ければ十分だ

【銃使いはかなり少女の近くまで来てくれた。ここまで近づけば、もうわざわざ壁を走ってまで引き付ける必要もない】
【斬撃が迫るなか、棘を靴の中にしまい、重力に従って体が地面に落ちる前に壁を蹴り飛ばし一気に動く】
【それには斬撃を避ける意味もあったが一番は銃使いの所まで行くことだった】

俺の蹴りか、斬撃か、或いは両方か
好きな物を選べ

【銃使いの少し後ろに着地すると、溜池に向けて前蹴りを繰り出す】
【そのまま蹴られればダメージは避けられない、何よりも蹴られた直後に斬撃がその体を襲うだろう】
【仮に避けられて自分に斬撃が飛んできても、蹴りの威力といかなる力を持ってしても破壊できないブーツが弾いてくれる】
【溜池を盾にした最悪の戦法である】
316 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 17:00:29.14 ID:QMWp1r0po
>>313
>>315
【気づけば鎌使いに近付いていた】
【さらに背後にセカルガが着地したことで斬撃と挟まれるような形になる】

【背後から迫るセカルガの蹴りと、正面の斬撃】
【それに対して報射が取った行動はセカルガの方を向きながら横に思い切り飛ぶことだった】

【セカルガの方を向いた報射は同時にレベル2まで溜まった銃を構える】
【攻撃に繰り出した無防備な足に向かってエネルギー弾を放ために】
【どれほど身体能力が高くても、攻撃中の動きを急に変えることは出来ないだろうと考えたのだ】

わざわざ近付いて来てくれてありがとうよ
この距離でこのチャージレベルなら、微妙な威力でもあんたの足を弾くくらいは出来るだろうからな

【横に飛んで地面に着くまでにそう呟き、発砲する】
【威力としては精々相手を殴り飛ばす程度、当たれば斬撃の盾になったであろう蹴り足の軌道を変えてセカルガの胴体に斬撃を直撃させられるかもしれない】
317 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 17:15:50.84 ID:ZDep6zy20
>>315-316
【今の今まで斬撃を飛ばしに飛ばしていた少女、その朱い瞳に感情の色が募る】
【焦燥や戦慄、そう言ったものではなくてもっと呆れたような疲れたようなそんな色が】
【また、避けられた。また、失敗した。自信のプライド、死神としての意地、強さはこんなものだったというのか?】
【いや、それは断じて否、そう言いきれる】

「滅す。ここが汝らの墓場だ」

【二人の男の攻防戦、それに利用されたとなれば黙っていられるほど少女はお人好しでは決してない】
【地を蹴り、駆けだした。それは疾風と見違う如く明確な殺意を纏って】
【狙いはたった二人、先ずは革靴の男に向かい大鎌を一閃。その際チラと報射を一瞥すれば、敵意の覗く笑みを浮かべるのだった】
318 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 17:47:35.78 ID:Y8CwxVis0
>>316-317
ッ!!

【後ろから迫る自身の蹴り、それに加えて挟み撃ちの様に斬撃を回避して見せた銃使い】
【ここまではなんとか想定内。だがそこからさらに一瞬の間に此方を撃ってくるのは流石に想定外だった】
【足を弾かれ、その勢いで体ごと向きが変わる】
【―終わったな―迫りくる斬撃、更に今まさに正面まで迫る少女の攻撃】
【これを回避する手段は―――】

ありがとう、本当にありがとう
もしお前が来てくれなかったら、もし俺に攻撃してくれなかったら
そこには俺の死体があった

【―――ある】
【否、出来たと言うべきだろう】
【ようやく使えるようになった右靴の炎、それを使って僅かにだが後ろに下がり、大鎌による一閃を避ける】
【残る左靴からも炎をだし軽くジャンプした時のように空中に浮く】
【そして、今既に薄皮まで裂いている斬撃を―――振り終えた鎌先ほど繰り出していた前蹴りの勢いで蹴って後ろに跳んで避ける】
【後ろに着地するとズキリ、と腹から痛みが走る】
【―こうも連続で攻撃されればいつ死んでもおかしくないな―もし、二人から同時に狙われれば、今の自分ではまず間違いなく死ぬ】

あれの威力は大体分かった
当たると一発で死ぬ大鎌からだな

【ジャキン、と靴の先と後ろから刃が飛び出す。それと同時に靴の裏から棘が出てくる】
【壁に刺すこともでき、その状態を保てる棘で固定すれば、軸足がぶれることはない】
【そして、再び駆け出すと、壁も使ったランダムな起動で鎌使いの後ろまで迫る、そのまま近づければ脇腹に向けて全力の蹴りを放つだろう】
319 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 18:01:05.42 ID:QMWp1r0po
>>317
>>318
【発砲してそのまま地面に倒れるが、すぐに立ち上がり鎌使いとセカルガから離れるために移動する】
【エネルギーのチャージも忘れずに行う】

【有難いことにセカルガは鎌使いを狙ってくれている】

今のうちにエネルギーを溜めさせて貰おうかな

【またいつ斬撃が飛んでくるか分からないため警戒は怠らない】
【隙さえあればどちらかを倒してしまおうという算段のようだ】
320 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/21(日) 18:05:56.59 ID:7meYLHoPO
/レッドさんがいらっしゃらないようなのでロールを切らせてもらいます...すいません
/一応絡みはあったので探偵として仕事をしてくださってもかまいません
/ロールありがとうございました!
321 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 18:25:45.70 ID:hW8nMunGO
>>314
【自分が立てないことを伝えると、天木の体は小さな少女の背に背負われる】

【背負われるといってもこの体格差】
【天木の足は地面に付き、少女を押しつぶしてしまうかもという錯覚が生まれる】
【今自分が体を預けている背中も、重さのせいか震えている】

【少女が言葉を発する】
【『味方だから怖がらないで欲しい』】

【その言葉に天木は、特に何も考えずYESと返そうとするが、止める】
【少女の背中の震えが天木の体を支えているせいではないと気づいたから】
【少女のほうが天木に対して何らかの恐怖を抱いている】
【そんな風に思えた】

……怖がる訳、ないよ

【天木が一言、小さく呟くと、少女は黒く発光し、その姿を徐々に変えていった】
【地面についていた足は段々離れていき、遂に宙に浮いた】

【先程の呟きは決して少女には届いていないだろう】
【だが、それでいい】

【少女がどうなっても決して怖がらず、全てが終わった後でしっかりお礼を言おう】
【それがこの少女の言葉、『震え』に対する一番の答えになるだろうと】
【天木は更に大きくなっていく『少女』の背にしがみつきながら決心する】

【遂に変身が止まり、その姿を一匹の黒龍へと変化させ、咆哮する】

【その龍の全身は焼け爛れたようになっており、幾つもの突起物が見受けられる】
【天木はそれらを全て確認した後で】

(皮膚はただの火傷…!凸凹はただのイボ…!体が巨大化したのはそういう能力!)
(なんら怖いものなんて………ない!)

【強い心でそう結論づけた】

【天木はそれらに動じることはなく】
【走ると告げた『彼女』に応えるようにひしとしがみつき、少女の進む先をじっと見据えた】
322 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 18:29:16.58 ID:ZDep6zy20
>>318-319
【そこにはやはり、手応えのない】
【振り切った鎌を地に突き刺し、警戒する。とはいってもその体制は棒立ちそのもので】

「即死には至らない物だってある。掠り傷では死なんだろう?」

【少女からしてみれば己は補食者】
【協力する気はない故に同時に攻撃は可能性が低い】
【ジグザグした軌道でもって背後に周りあまつさえ全力の蹴りを放ってきた革靴の男はなにを感じるのか】

「気配が消し切れていたのなら一矢報いていられたかもな」

【蹴り足が届く寸前鎌を薙ぎ、直撃の軌道を反らすが、衝撃に伴い半身一歩後ずさる】
【明確な隙ともとれ、誘いともとれるこの気に乗るかは双方の自由である事は言わずもがなだ】

【半身引いた状態から鎌を引き寄せ胸元の前で構えてみせる。風が舞い、白髪は遊ぶ】
【朱に映る憧憬は、戦乱の絵図であった】

「全力以てすれば我もまた弱気生き物、不意討ちには弱いし真っ向勝負も秀でているわけではない」
「が、汝らが死より勝るものを持つというなれば、それを示し、冥府の使者である我、グロリアスを討つがいい」
「それさえ果たせぬというのなら所詮、貴様等はその程度であったというわけ、証明だったわけだ」
323 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 額に鈍痛(小) [age]:2014/12/21(日) 18:49:01.72 ID:BT9lqKea0
>>314&>>321
……な…
…あれは…龍……?

【激痛に顔を歪ませながら、ふと響いた轟音の方向へと顔を向ける。と、そこには肌が焼け爛れ凸凹としたドラゴンが疾走している】
【マズイ、今あんなのに襲われたら――そう思ったところで、自身の心配が杞憂であることを悟った】
【アーチャーの人外並みの視力、それは確りと龍の背中に乗る"手当"をされた青年を捉えた。ただこの瞬間だけで、弓兵の思考は巡回する】
【少なくともあの二人は殺戮に"乗っていない"、互いに協力し合っているということはそれだけの人情と状況を持っているということだ】
【仮にあの龍と青年が殺人鬼だとする、それでもあの青年の傷口の手当痕、殺人鬼同士がそんな人情深いような事をするとは到底思えない】
【青年が自分自身で手当をした?いや、あの痕は見たところ炎での簡易的な傷口を塞ぐ治療。ならばあの龍がやったと見て間違いないはず】

【今後の方針が決まったところで、弓兵は即座に行動に移す。激痛に震える体を無理矢理に抑え、緋色の外套を勢いよくとっ払った】
【そして龍の方向進行の前へ勢いよく飛び出し、先程脱いだ外套を上空に掲げブンブンと振り回す。これは所謂止まってくれというサイン】
【もし青年、そして龍が前方の満身創痍で外套を振り回す男の存在に気づけたのならば、きっと何らかのアクションは起こしてくれるであろう】
【それが弓兵にとっていい方向に進むのか、悪い方向に転ぶのか――それはきっと、神のみぞ知るというものだろう】

>>ALL
【先程まで姿を隠していた緋色の弓兵、それは突如として勢い良く龍の先へと飛び出し隙だらけな姿を晒している】
【もし彼を狙うのならば同時にチャンスでもあるだろう、しかしそれよりも先に、龍と青年が何らかの行動を起こす可能性もあるが】
324 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 18:51:16.22 ID:Y8CwxVis0
>>319>>322
【蹴りは鎌によって軌道を反らされた。だが、反動で少女も僅かに後ろに下がる】
【そして、まるで刀のように胸元で鎌を構えた少女】
【―誘いか?―攻撃してもいいが、リスクが高い。だが、絶好の機会であるのもまた事実】

その誘い、乗ってやる

【死のリスクは高い、だが、相手を打ち砕く自信がある】
【超人的な脚力で一気に近づく、元々の近くにいた事で直ぐに自分の間合いまで入ることが出来た】
【そして、体を大きく捻り、達人と呼ばれるまでに蹴り技を鍛えたことで得た柔軟な間接で少女の頭に向けて蹴りを繰り出す】
【つま先からは長さ10cmの刃がでたままだ、普通の蹴りの間合いだと思っていれば刃が頭を貫くだろう】
325 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 19:08:13.41 ID:QMWp1r0po
>>322
>>324
【二人の戦闘をエネルギーをチャージしながら観察する】
【しかし、横槍を入れられるような隙が見つからず少し離れたところで立ち尽くすことしか出来なかった】

ヤバいな…
どっちと戦闘するにしても俺が負ける未来しか見えねえ…

【そもそもこんな所に来たのも公園で遊ぶ子供達に被害があるかもなんて思ったからだ】
【よく考えてみれば公園からは距離があるからそんな心配はいらないはずだ】
【共闘しようとしてたアーチャーの矢もしっかりとセカルガの肩を貫いている】
【エネルギーは今レベル1、確実に相手を倒すには物足りない威力だ】

よし…

【逃げるか、と逃走の算段をつけながらゆっくりと後退してさらに距離を開こうとする】
326 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 19:48:37.58 ID:ZDep6zy20
>>324-325
【ではその自信、打ち砕いてやろう】
【洗練された無駄のない蹴り足、いわば達人の域と言い表すのが適当だろうな】
【左手の肘を上げ鎌先を下方に、刃のない持ち手でもって蹴りを止め、鍔迫り合い】

「自信だけの実力か。まったく汝のような男、昔似たような奴がいた」

【しかし押される少女の頬に、長さ十の刃が二ほど刺さった】
【血の色は、黒に近い紅。それは少女が死神と名乗る理由を象徴している】

「一つ足らないのは、熱意だ。我に追いつこうとした熱意が奴と汝に差を生む」
「我の番、いかせてもらおう」

【鍔迫り合いにあった鎌を上空に力任せに投げ飛ばす。これにより足は弾かれるだろうしなにより逃れられる】
【ムーンサルトを一、二、三回行って大きく距離を広げた。男がそのままの体制だったのなら、顎に一度は蹴りがはいる】
【落ちてきた鎌は綺麗に少女の掌にまい戻って、取ったと同時に三撃の斬撃を放出させた】
【それは逃げようと算段する報射にも届き、男にも届き、第三者にも届く破壊の三日月である】
【頬の傷は激痛、だというのに彼女は顔色一つ変えることはない。静かに警戒を保のみ】
327 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 19:56:07.70 ID:Wtpfk9jZo
>>321
>>323

【人のいない大通りを時速60q〜70q程の速さで走り抜けるカミラ、背中には羽をはやした青年が乗っている】
【カミラは全力では走っていない、青年の怪我が開いてしまうことを危惧していたからだ、そのため、カミラはスピードを抑え出来るだけ揺れが少ないように走っていた】
【また、カミラが全力を出さない理由はもうひとつある、それは、自分を襲う敵が現れたときに察知、対応をしやすくするためだ】
【だから、遥か遠方にいる男を見つけることができた】

【最初は赤旗を振っているのかと思ったがどうやら違う、彼が手にしているのは外套だ】
【カミラは勘違いをする、彼の外套が真っ赤なのは、男の血がついてしまったからではないかと(普通に考えればそんなわけないと解るのだが、カミラの中に戦場に目立つ赤い外套をきてくるという考えは浮かばなかった)】
【彼も怪我をしてしまっている、結果的に正解を導きだしたカミラは、迷う】
【勿論彼も助けたい、しかし、彼を助けたら自分も背中の彼も危険になってしまう】
【カミラは迷いに迷った末、素直に聞くという選択肢を選ぶ】

…………あそこの人、怪我してます
……どうしよう

【そうは言いつつ、カミラの足は微妙に男に向かっている】
【少し、走る速度が上がった】
328 :月光雅【水聖拳】 :2014/12/21(日) 20:11:00.74 ID:k9xWPqVd0
>>262>>263
ククッ…

【圧水剣での一閃】
【確かにその翼を切り裂き、翼を斬られた天木は地へ落ちていった】

飛行能力者を空から落とすのは実に気分が良い
さて、加勢に行っt

【死神達の方へ振り向いた瞬間、視界が真っ黒に染まる】
【そう、死神の放った斬撃だ】
【闇色の刃は月光雅の小さな身体を呑み込む】
【それは最早飛ぶ斬撃と呼べるものではなかった】
【引き裂き、抉り取り、肉片の粒までも砕いていく】
【まさに“破壊の奔流”】
【破壊し尽くされた跡には、傷だらけの蒼い珠だけが残った】
329 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 20:11:15.28 ID:Y8CwxVis0
>>326>>325
【確実に少女の頭を貫き、砕いたと思った】
【刃が刺さった感触が確かにあったのだから。だが、止められた】
【超人と言われるまでに鍛え上げたこの足が、達人と呼ばれるまでに磨いたこの技が】
【驚きに顔を染めて少女を見ると額から流れる黒い血。なるほど、冥府からの使者とは自称ではなく真実だったのだろう】

熱意…?

【自分には、それが足りないというのか、相手を打ち倒すという熱意が足りないと】
【呆けた隙に足は弾かれ、少女のムーンサルトにより顎が蹴られる】
【しまった、と上に向いた顔を下に戻すとまたもや斬撃が迫っていた】
【幸いなことに、棘のおかげで体の軸はぶれていない。上がった足で踵落としをし、斬撃を弾く】

おい、銃使い
色々思うところはあるだろうがあの死神を倒す間だけ手をかせ

【熱意が足りないと言われた。ならば、倒すことだけを考えよう】
【たとえ卑怯と罵られようと、あらゆる手を用いてあの死神を倒して見せよう】
【溜池の前まで走り、その過程で溜池に向かっていた斬撃を弾く】
【そして、先ほどまで殺し合いをしていた相手に頭を下げて共闘を申し込む】
【断られる可能性の方が高いのは分かっている、だが、自分だけではよくて相討ちだ】
【完全に倒すために、それを考えると確率が低くても頼むしかなかった】
【尤も、断られれば素直に引くつもりだが】
330 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 20:27:55.80 ID:mKvwFc6Co
>>323>>327
【少女(龍)に声をかけられ、示された方を見ると天木も何やら赤いものがひらひらと舞っているのに気づく】

どうしようったって……

【段々近づいていくにつれ、その顔が天木の目に移り込む】
【その顔は確かあの戦場で鎌の女性と戦っていた能力者の一人だったはず】
【ひらひら舞っている赤いものは外套だったようだ】

【「あいつもあの戦いの場にいた能力者、気をつけたほうがいいかも」】

【…と、いいかけたところで少女の足が真っ直ぐ男性に向かっているのに気づき、言葉を飲み込む】
【この少女は突然襲って来るかもしれない天木を、あの危険な戦場の中で治療してしまうほどのお人好しなのだ】
【自分が何を言ってもきっと聞かない】

【それに、この少女が言うにはあの男性も怪我をしているらしいのだ】
【ここからだと天木にはそこまで視認することは出来ないが、この少女が言うからにはそうなのだろう】
【ここで見殺しにしたらきっと後悔する】
【それを踏まえて天木は少女に告げる】

………俺は君のすることに口出ししないよ!

【少し周り口説い言い回しだが、少女の行動を肯定することにした】
331 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 20:30:22.27 ID:QMWp1r0po
>>326
>>329
【逃げようとゆっくり後退していたが、鎌使いはこちらにも斬撃を放ってくる】
【どうやらそう簡単には逃がしてくれないようだ】
【飛んできた斬撃を回避しようと身構えた直後、セカルガが斬撃を弾いた】
【そして鎌使いを倒すために力を貸せと言う】

【どうせ逃げることは出来そうもない】
【なら、鎌使いを先に倒してからセカルガを倒しても問題ないと判断する】

仕方ねえな
どうせ逃げられなさそうだし、今だけ共闘してやるよ
ただし、ひとつ条件がある

【条件付きで共闘する約束をしようとする】

あんたが何しにここに来たかは知らないが、もし戦闘を止めに来たんなら俺とあんたが最初に蹴り飛ばした男は見逃せ
俺達も戦闘を止めるためにここに来たんだからな

【条件は自分とアーチャーの二人を見逃すこと】
【利害が一致するならばこれで蹴り飛ばされたアーチャーだけは無事に帰れるだろう】
【こんな話をしている間にエネルギーはレベル2まで溜まっていた】
332 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 20:53:17.56 ID:Wtpfk9jZo
>>330

ありがとう!

【青年の迷いに気がつくことなく、カミラは先程までしていた敬語も忘れて嬉しそうに答えた】
【背中が揺れないギリギリの速度まで加速する、救われない人に救いを、カミラの決めた信条は、花鳥風月と出会い得た宝物はカミラの考えの根幹まで達しかけていた】
【いまのカミラは醜い龍の姿なのだから、出来るだけ驚かさないようにしないと】
【そう考えたカミラは、男に近づく直前で速度を落とし、彼……アーチャーの前で止まった】

……服、振ってたみたいですけど……
どうしたの?

【この姿のままの挨拶は相手を見下しているようで少し苦手だったが、背中の青年の怪我を考えて龍の姿で話しかける】
【驚くはアーチャーがこの姿を目にして警戒をしないことだ、本当は彼の観察能力の賜物なのだが、カミラには自分を驚かない不思議な人と写った】

【出来るだけ威嚇のように見えないようにとカミラを背を低くする、背中の彼も挨拶が出来るように、という意味もある】
【怪我をしているようだったが、何処の怪我なのだろう、そう考えながらカミラはアーチャーの言葉を待った】
333 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 20:57:36.04 ID:ZDep6zy20
>>328>>329>>331>>ALL
【騒ぎの根元を“処刑”した。今彼女は一体の魂を地獄の淵へ案内してみせた】
【亡骸も残らない、残ったのは淡い石のみ。落ちてきたそれは少女の眼前に落下して】

「狂い永劫に苦しみ足掻けよ、処刑完了」

【それを踏み砕いた】
【卑怯だとか最低だとか無敵だとか無双だとか、そんな物は通じない】
【死神には何一つ理解できないし、通じることはない。ただかつてはそう、確かに己は夢を見ていたのだが】
【弟子のような師匠のような尊い存在は、もう形の無い記憶。それを忘れるため、今の自分が出来上がったわけだ】

「束になろうが我には及ばん」
「討て、最期まで足掻いて見せろよ。執念なぞいらん、熱意だけ灯せ。さすれば我を」

【打ち砕くこともできよう】
【余裕歩む少女はまたも出鱈目に獲物を振り回し、斬撃を放出させる】
【どこに飛びどこに当たりどれを壊すかは知らない。ランダムに無差別に破壊をまき散らしながら死神は距離を詰めて詰めて……】
334 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 21:12:43.31 ID:Y8CwxVis0
>>331>>333
いいだろう、その条件を飲む

【正直、了承されるとは思っていなかった】
【そして、今はもうあの男に気をかけている暇など無い】
【それが条件でいいなら軽すぎるくらいだった】
【視線を死神に戻せば、今まさに一人の人間を殺したところのようだ。能力者が死ぬことによってできる能力の塊とでもいうべき宝石を砕いた相手を見て気をさらに引き締める】

お前のそれが今どのぐらいの威力があるのかは知らん
あいつにダメージを与えられる確信があるレベルまで溜めろ
それまでは凌いでやる

【相手が近づきながら四方八方に斬撃を放ってくる】
【セカルガは溜池の前に立ち、直撃するものだけを弾いていく】
【右、上、左、下、あらゆる場所からの攻撃を所々掠りながら、全身全霊で弾いていく】
【徐々に迫りくる少女、溜池の銃は一体どれ程たてば力が溜まるのか―――】
335 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 21:23:54.66 ID:QMWp1r0po
>>333
>>334
よし、なら俺達は今から相棒だ
今はレベル2、もう少しでレベル3だ
最大の威力はレベル5
もうしばらく時間が必要だ

【セカルガという心強い味方が出来る】
【斬撃を弾くことが出来るセカルガのおかげで最小限の回避で済みそうだ】

愛用の銃もようやく温まってきた所だしな
最大威力の弾をあいつにぶち込んでやるよ!

【あまり近くに居るとセカルガが満足に動けないと判断して、距離を詰めてくる鎌使いの斬撃を気にしながら少し後ろに後退する】
【エネルギーはレベル3まで来た】
【レベル5までもう少しだ】
336 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 額に鈍痛(小) [age]:2014/12/21(日) 21:25:13.99 ID:BT9lqKea0
>>330>>332
【龍と青年が一、二言会話を交わせば、アーチャーの思惑通り爛れた龍は彼の目前として停止、案の定彼女龍の声色からは心配の色が強い】
【安息から来た気の緩みが再び自身の意識を刈り取らんとする、然しそんなものよりも優先すべき事がある。外套を羽織り直し、龍、そして翼の青年へと視線を向ければ】
【彼は思わずにやっという陽気そうな笑顔を浮かべ、直後咳払い混じりに赤色の血潮が口内から吐き出される。それだけで弓兵が重傷だということは判断できるであろう】

…いや……なに…
たまたま、そこで、隠れて…たら…
…お美しい、龍姫と…ゴホッ!!……意志が強そうな…青年が、見えたもんで、ね……グッ…!

【内部に巡る激痛に歪んだ笑顔を送りつつ、自身のペースを崩さんと何時もの調子で軽口を叩く。その最中龍の背中を指差すことも忘れない】
【そのジェスチャーには二つの意味が込められている。一つは背中に乗せて欲しいという意味、もう一つが背中の青年が自身へ注目する為】
【もし、龍が自身の背中に弓兵を乗せることを躊躇わなければ彼は遠慮なくよじ登り青年の隣で胡座をかきはじめるであろう】
【蒼玉の如き双眸は酷く霞む。故に、いや、もし視界がはっきりとしていたとしても彼は龍の姿を見て驚愕することも恐怖することもない筈】
【彼の能力は何もその人外じみた弓技だけではない。歴戦の弓兵はこの生死の境目を彷徨っている中でも、状況判断能力が人並み外れている】
【故に、だ。この龍と青年はきっと自身に味方してくれるはずだと、そう判断した結果その思考は見事一寸の狂い無く的中した】
【もし、龍が自身の背中に弓兵を乗せることを躊躇わなければ彼は遠慮なくよじ登り青年の隣で胡座をかきはじめるであろう】
337 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 額に鈍痛(小) [age]:2014/12/21(日) 21:26:10.55 ID:BT9lqKea0
>>336
//重複…最後の行はなかった事にしてください…
338 :【魔剣】 [sage]:2014/12/21(日) 21:30:40.91 ID:qST+H/CUO
>>ALL
少年の攻撃の余波はそれぞれ影響は違えど、何事もなく終わった事はないようだ。
大地は大きく割れ、その衝撃波によって周囲の物体が破壊され塵となる。
しかしその後の隙は大きく、死神から放たれた斬撃が腹を大きく裂く。
激痛と同時に、大きく出血するが、少年は至って平然としている。それどころか、笑ってさえいるのだ。

「やっぱ、楽しいもんだな…こういうのは…」

楽しい。楽しいから笑う。殺し合いこそが退屈を紛らわせる唯一のもの。
傷を受ける事も生かすも[ピーーー]も死ぬも、遊びの範囲内。
いかなる結果になろうと後悔はせず、最期の最期まで楽しむ事が少年の人生。
味方はいらない。ただ無差別に目の前の奴らを全員[ピーーー]。

「―――――おぉぉぉおらよっと!!」

ずっしりと地面にめり込んだ大剣を持ち上げ、極めて鈍重な動きでそれを横に薙ぐ。
隙だらけなのでそれを中断させる事もできるかもしれない、しかし乱戦の中なので果たして少年の動きに気づけるだろうか。
狙いは―――――――――――地上にいる全ての対象。まさしく無差別。

誰でも構わない。それで仕留められなくても良い。
まだこの剣はその真価を発揮していない。だがただ掠るだけでも、誰かの血が付着すれば―――――それは解放される。
339 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 21:48:43.12 ID:ZDep6zy20
>>334>>335>>338>>ALL
【無慈悲無差別悲観的、殺戮殺傷雨霰。鎌の通る太刀筋に沿い斬撃は飛び交う】
【男と報射の両タッグ、男は少しずつ消耗しながら破壊を弾く】
【そうだ、その熱意だけが我を討てる。いい、やっと終わりが見えた気さえする】

「そうだ、その意気だ。これは賞賛だ、受け取れ」

【そこそこの距離に至った瞬間大鎌を真一文字に薙げば、伴って放出される漆黒の三日月】
【前方から両サイドに至る範囲が全て攻撃許容範囲というふざけた規模の斬撃だが、質量は軽く比較的弾きやすい】
【そこに至は魔剣士、靴男、銃器使い、運が悪ければ弓使いに龍が射程圏内となる】

「汝は何故我を狙った。上空から唐突に、なぜ?」

【その一閃は少女には届かず、鎌の刃がその太刀筋を押さえ込む】
【魔剣士の男、謎の存在。ずっと気にかかっていた。何故にそこまで暴れ、無差別に殺傷を繰り返そうとしているのかと】
【彼は死神ではない、だからこそわからなかった】
340 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 21:51:03.31 ID:Wtpfk9jZo
>>336

わああああああ!!!
大丈夫!?
背中に乗って!? 急いで病院に運ぶから!

【カミラはチョロかった】
【目の前の弓兵の打算など全く考えず、カミラは自分の背中を弓兵に明け渡す】
【純粋な表情で弓兵を心配しながら後ろを向くと、弓兵が乗りやすいように背を屈める】
【臆病だが、一度信じたものは信じ続ける。戦闘には不向きと言わざる終えない、カミラの性格である】

【青年を治療したように、自分の能力で彼も治療できないかと期待もしたが弓兵の怪我は体の中の怪我だった】
【自分では治すことは出来ない、病院に早くいかないと】
【空のルートも考えながら、カミラは弓兵が背に乗るのを待った】
341 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 21:52:09.65 ID:Y8CwxVis0
>>338
/すいません、その魔剣って死神さんと、溜池さんと、僕のキャラの全員に届くサイズですか?
342 :【魔剣】 [saga]:2014/12/21(日) 21:53:31.57 ID:qST+H/CUO
>>341
/はい、そうです。8mくらいと考えて頂ければ
343 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 21:55:45.91 ID:Y8CwxVis0
>>342
/ありがとうございます
344 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 21:56:58.21 ID:mKvwFc6Co
>>332>>336>>340
【少女が男の前で止まり、優しく声をかける】
【その時、少女が背を低くしてくれたお陰でハッキリとその男の姿を目にすることができた】

【男の姿は汚れており、やはり先程まで戦闘していたことが伺える】

【男は先程まで振っていた赤の旗__外套を身に纏い】
【龍となった少女、そして天木自身へと視線を向ける】

【(…何をするつもりだ?)】
【そう天木が思えば】
【男はこちらに陽気そうな笑顔を見せた後、酷く咳き込み吐血した】

__!お、おい!大丈夫か!?

【とてもつらいのだろう】
【それでも此方に歪んだ笑顔を向ける男】

(吐血した……内部が傷ついているのか!?)
(下手したら俺より重体じゃないか…)
(それなのに、あの人は立っている…立って、笑っている…!?)

【天木はもう既に男への警戒心を無くしていた】
【怪我していることを自ら露呈し、此方に笑顔さえ向けるのだ】

【「背中に乗っけてあげて欲しい」】
【天木がそう少女に伝えようとした時には、もう既に龍は弓兵を乗せるため身を屈めていた】
345 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 21:57:05.11 ID:ZDep6zy20
>>342
/ロール拝見しましたが、限界まで魔剣を伸ばすと腕があれになりそうな気がします
/能力の説明にも危うい危険性を伴うみたいな文がありますので
346 :【魔剣】 [saga]:2014/12/21(日) 21:58:33.94 ID:qST+H/CUO
>>345
/はい。なので両腕にかなりの負担がかかっている、という解釈をしていただければ大丈夫です
347 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 22:02:06.09 ID:mKvwFc6Co
>>344
//「酷く咳き込み」のところを「赤いものが混じった咳払いをした」に変換お願いします
348 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 22:12:01.27 ID:Y8CwxVis0
>>335>>338-339
そのレベル3というのがどのぐらいの威力かは知らないが…
最悪、4か3の状態でも撃て
俺の最大の一撃であいつを沈めて見せる

【近づかれれば近づかれるほど弾幕は厚くなる】
【さっきよりも今の方が確実に体に掠ってきている】
【そこに放たれる巨大な三日月、後ろに立つ溜池を守りきる為には二発は蹴る必要がある】
【それにより、一撃当たる可能性のがあるが―――仕方がない】

この程度で、今の俺は止められない

【斬撃の一発が、脇腹を裂く】
【激痛がするが、この程度で止まっていてはあの死神を倒せない】
【そして、直後に遅いくる魔剣による一閃】
【いきなり巨大な剣が出てきたのには驚いたが―――好都合だ、後ろの溜池を右手で掴むと棘のギミックを解除し剣の上に飛び乗る】
【動かなくても勝手に死神との距離ができるのだ、運がいい】
【剣を振り終える途中で飛び降り、再び守りに徹する。その過程で、一滴の血が垂れていた可能性がある】

残念な知らせだ、敵が増えた
だが、今はとにかくあの死神だ。次のことはあれを倒してから考えるぞ

【死神以外に気を使っている余裕など無い】
【再び迫る死神だけに集中しなければ、あれは倒せない】
349 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 額に鈍痛(小) [age]:2014/12/21(日) 22:15:42.25 ID:BT9lqKea0
>>340>>344
【優しげな言葉と共に身を屈める巨龍、そして気が気でないといった表情で固唾を飲み自身を見守る翼の青年。ああ、やはりそうか】
【この二人はこんな戦場に来てはいけない存在なのだ。無垢で、純粋で、誰かの為に必死になることが出来る、ただの"人間"なのだ】
【弓兵は込み上げる咳を抑えながら一礼すると、龍の背中へよじ登り青年の隣へと移動し、どっと崩れ落ちるように胡座をかき始める】
【遂に心から安息出来た、といった安堵の溜息一つ。激痛と疲労に襲われる中弓兵は静かに右手に漆黒の魔弓を創り出し、呟く】

……なぁ、優しい龍さん…
ちょっと頼みたい事があるん……!!

【余裕と安堵混じりの柔らかな言葉、何故か聞いていて不快感を与えないその呟きは発言主の驚愕の表情と共に途絶えた】
【刹那、弓兵は滅多に見せぬような鬼気迫る表情で、必死な感情で、自身を乗せる巨龍へと咆哮を上げた】

>>338>>339

――飛べええええぇぇぇぇえぇえ―――!!!

【多大な吐血も構うことなく、ありったけの力を振り絞り叫ぶ。彼の霞んだ視界の先、そこには迫り来る巨大な魔剣と三日月状の斬撃】
【どれも満身創痍の自分どころか龍と青年でさえ直撃すれば絶命するであろう強烈すぎる一撃。彼の瞳は確かにそれらを捉えていた】
【カミラがその叫びの真意を理解し飛び立ったのならば無事それらは空間を切り裂くだけに終わり無傷で空へと羽ばたくだろう】
【だが失敗したのならば――言葉にするまでもない】
350 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/21(日) 22:23:57.85 ID:QMWp1r0po
>>338
>>339
>>348
【厚くなる斬撃の弾幕】
【セカルガが弾き切れなかった斬撃を回避するが、いくつかは身体を掠り傷をつけていく】
【そこに魔剣の一撃、セカルガが助けてくれなければ上半身と下半身が別れていたことだろう】

了解!
もう少しでレベル4だ!
もうちょっと持ちこたえてくれよ!

【鎌使いとの距離が空くのはいいが、空きすぎるのは不味い】
【離れすぎると最大威力でも回避される可能性がある】

あの動きなら鎌使いを倒せばなんとかなるだろ!
まずはあの鎌使いからだ!

【レベル4目前までチャージ出来ているのを確認して魔剣を止める鎌使いを睨み付ける】
351 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/21(日) 23:00:09.22 ID:WZxClVC10
【彼は探偵である】
【困った人を助け、助けを求む者を助く】
【それは困った人、そこに自分の罪が無いときに助けるのである】
【よって今起きている事件に、彼は傍観者でいる】
【建物の裏側から顔を覗き、事件を見届ける】

たくよぉ、また街が荒れるじゃねえか
いつもの事で気にしては無いんだが...

【彼は傍観者である。依頼を事件の現場で待つ探偵】
【それはまるで殺し屋。ただ見る事も動くこともできる立場なのだ】

いつも思うが面白いよなあ、能力っていうのは
知恵、力量、そして意思。全部能力に使われてるって言うのがさ


...って俺は誰に話してるんだろ

【彼は探偵。建物の裏側で事件に関与するか分からない者】
【関与するかどうか、彼は決めそうにない......】
352 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/21(日) 23:04:54.75 ID:Wtpfk9jZo
>>349

【彼女カミラは、一種の天才であった】
【生まれつきの天才ではない、自らの人生で得られたであろう才能、それを全て投げ捨てて一つの事につぎ込んだことで生まれた天才だ】
【カミラが捨てたのは龍の全てであった、誇りも、力も、運命も、全て捨てた。カミラは逃げ続けてきた】
【得たものは何もない、カミラはそう考えていた、しかし本当は違う、人知れず蓄えた才能は本人も含め誰にも見られることはなく、しかし着実に成長していった】
【目の前には恐ろしい斬撃が二つ。本来の驕りに驕った龍ならなすすべもなく絶命するであろう斬撃】

【この瞬間、カミラの才能は開花する】

【カミラは飛ばなかった、飛べば、追撃が来たときに対応出来なくなるからだ】
【代わりに行ったことは、自分の柔らかい体で限界スレスレまでしゃがむこと】
【真横に飛ぶ三日月の斬撃が、弓兵の頭上2p上を通過する】

【それからカミラは息を吸い込むと、黒炎を思いきり吐き出す】
【質量と粘性を持つ黒炎はその場で山のように盛り上がり、魔剣を食い止めた】
【それを見たカミラは右に横跳び、着地する】
【その瞬間、黒炎は切り裂かれカミラのいた場所を両断した】

……避けたよ?
さ、行こっか!

【カミラ・カラミット】
【龍の力を全て逃げるために費やしてきた、逃亡、回避の天才である】
353 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 23:13:50.07 ID:Y8CwxVis0
/魔剣さん、死神さん居れば返事を書いてください
354 :【魔剣】 [saga]:2014/12/21(日) 23:23:08.60 ID:qST+H/CUO
/死神さんの返事待ちです
355 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/21(日) 23:25:20.11 ID:Y8CwxVis0
>>354
/さっきのロールの順番的に次は魔剣さんではないでしょうか?
356 :死神 [sage saga]:2014/12/21(日) 23:27:26.06 ID:ZDep6zy20
>>348>>350
【開く距離、初手からのやり直し】
【離れていく男と報射、報射の睨みきかした瞳と目があう】
【その殺意だけでは我は墜ちぬ。もっと、もっと!】

「さて、長きに渡って汝らは我とぶつかった」
「そろそろ潮時ではないかと我は思う。だからだ、そろそろ我を討ってみよ」

【魔剣を押さえ込む鎌を回転させて刃を弾き、片手で握り直せばそう言って】
【その鎌を二人に向ける。最期、天秤はどちらに傾くか、非常に興味があったのだ】
【最期に、己を打ち倒せる可能性、それを記憶に焼き付けていたかったのだ】

「いくぞ、汝ら!」
「冥府の鎌で命を絶ってくれよう!」

【駆け出し、跳躍し、空中で一回転しながら縦斬撃を一飛ばす】
【そのままの勢いで少女は二人の眼前に降り立った。そして、真一文字に大鎌を薙ぎ、命の灯火を消し去らんと、おそらく最期の一撃にでる】
357 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/21(日) 23:29:21.07 ID:mKvwFc6Co
>>349>>352
【全てが一瞬のことだった】

【龍の背に乗り込んで来た弓兵が突然叫んだと思うと、龍はその体躯を曲げ体勢を低くした】

【頭の上を何かが切り裂いていく音がする】

【龍の行動はそれだけでは終わらず、先程治療に使われたものであろう黒炎をブレスとして吐き出した】
【その黒炎はまるで土のように盛り上がり、こちらに迫っていた鉄の塊__大剣を受け止め、その動きを鈍らせる】
【もちろんそれは止まったわけでもなく、三人を叩き切ろうと迫って来る】
【しかし、龍の動きは速かった】
【龍は右へ横飛びし、迫り来る大剣を難無くかわしたのである】

……スッげ……!

【先程まで自分達がいた場所が大きく切り裂かれているのを見ながら】
【天木はこの龍の一瞬の行動に対して感動の言葉を漏らす】
358 :【魔剣】 [saga]:2014/12/21(日) 23:47:56.40 ID:qST+H/CUO
>>ALL
大剣は邪魔な障害物をなぎ倒し、両断しながら各能力者達に迫る。
それを一様に回避していく彼ら。大剣は、大きな金属音を立てながら死神の鎌によって受け止められた。

「……あちゃ、無理しすぎたかなこりゃ」

両腕の痺れがひどい。先ほどからこれほど長大な大剣を振り回しているのだから、それも当然か。
力もまともに入らない。これ以上この長さで扱うのは、それどころか通常の長さですら不可能。
これ以上の戦闘続行は不可能か?――――――否。

「まあ、運良く血はゲットできたから良いけどな…!」

魔剣には>>348の血液が一滴だけ付いていた。それはつまり、この剣の真の力を解放できるという事。
能力者の血液と、自らの生命力となる魂を捧げる事によってそれは成る。

みるみるうちに魔剣の大剣の形が変容していく。そうしてあっという間に、それは小さなナイフのような形へと変わった。
これが魔剣の真の力――――魔剣の形と性質そのものを変化させるという事。
何故ナイフが選ばれたかというと、取り扱いやすくその上振るう事に力を必要としないため。
さらに凶悪な切れ味のそれは軽く振るうだけで十分な殺傷力がある。手に力が入らなくとも、軽く振るっているだけで人を殺せるからだ。

右手に逆手に持ち替え、そして駆ける。
身軽になり、先ほどよりもずっと素早く一瞬で死神の懐に潜り込もうとする。
狙いは死神の喉笛ただ一つ。それだけを目掛けた一閃がまさに放たれる。
359 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 額に鈍痛(小) [age]:2014/12/21(日) 23:53:25.79 ID:BT9lqKea0
>>352>>357
………!

【一瞬、カミラがとった行動に唖然とした表情を浮かべていたのは青年だけではなかった。それは今まで涼しい顔をしていた弓兵も同じ】
【自身の叫びと裏腹に巨龍が取ったのは地上での回避行動。正直この龍の性格から、このような状況に慣れていないだろうと思い込んでいた】
【しかし実際はどうだ、自身が指示するよりも的確に、軽やかに事態を回避してみせた。思わず感嘆の声を上げそうになるも、激痛がそれを許さない】
【然し弓兵の顔は激痛ではなく、他でもない嗤いによって歪んでいた。それは心強い同志が出来た事から生まれたものであろう】
【だが、弓兵は二人をこの激戦に巻き込むつもりは毛頭ない。彼女たちはここでこんな闘争に巻き込まれ傷ついてはいけない存在だ】
【歪んだ笑みを戻し一変、飄々としていた表情は真剣な顔つきへと変わりジッと青年の顔を見つめ、暫くすれば龍の顔の方向へと視線を移す】

…なぁ……
無理は承知で聞くが……アンタ、飛ぶことは出来るか?

【弓兵から投げかけられた質問、要するにそれは"飛べるのならば飛んでくれ"という意味だ。そしてその真意を気づくのはあまりにも容易】
【勿論質問した張本人の彼も彼女が飛行するという事態のリスクは重々承知しているつもりだ。だがしかし彼は同時に彼女達を信頼している】
【戦闘には巻き込まない、汚れ役を行うのは自分の役目だ。漆黒の魔弓を右手に握りながら、彼の瞳は遠方に見える未崩壊のビルを映した】
360 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/22(月) 00:07:55.88 ID:SDWuu48T0
>>350>>356>>358
あれを防いだら確実に俺には隙ができる
まず間違いなくその隙に俺達を斬りにくるはずだ
その時に、鎌を弾くでも、衝撃で動きを止めるでもなんでもいい、俺が奴を殺せる隙を作ってくれ

【上空からの斬撃】
【それを蹴りで弾くと、その蹴りを繰り出せば必ずできる隙をついて死神が斬りかかってくる】
【地面に足がついてからでは迎撃の仕様がない】
【故に、迎撃はせずに、さらに少し身を屈めて一歩踏み込み死神の超近距離まで迫ろうとする】

あいにくと、まだ死ぬ気はない
代わりに、俺の蹴りでお前の命を絶ってやろう

【こうして近づくのは、溜池が隙を作ってくれると信じてのことだ】
【一歩間違えれば鎌で両断される危険なかけ】
【もし、仮にそれが成功したのなら軽く跳び、回転蹴りの姿勢になって通常以上の勢いをつけるために左靴から炎を出し、次に右靴から当たる直前に炎をだし、超加速した蹴りを繰り出すだろう】
【それは、ナイフで刺そうとしている男も巻き込んだ蹴りになるだろう】
361 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/22(月) 00:25:54.43 ID:7a8H1obPo
>>357
>>359

えへへ……ありがとう!

【カミラには何を褒められているのかは解らなかった】
【その見た目から天使たちに邪龍と呼ばれ追われ、大量の攻撃から身を守り続けていたカミラにとっては、あの回避行動の異常さがわからない】
【だけど、何故か褒められている、カミラは褒められるのは好きだからとりあえず喜んでおいた】
【頭を撫でたりしてくれないかなー、などと考えていると弓兵が口を開いた】

『アンタ、飛ぶことは出来るか?』

……勿論出来る……けど

【空の危険性は、カミラは骨身に染みていた】
【遮蔽物がなく、力を入れることができる場所が羽しかない、また、落ちたらダメージを受けてしまう】
【空のルートも視野にいれていると先程述べたが、それもこの戦場を抜けたあとの話だ、ただでさえ巨大なドラゴン、そのうえ空を飛んだら、これはもう目立ちすぎる、戦場で目立つことの危険さは語るまでもないだろう】
【飛ぶことは最後のとっておきの手段、そう考えているカミラは空を飛ぶことに抵抗があった。それを伝えようとすると】

【そこには、極めて真剣な目をした弓兵の姿があった】

……私はカミラ
二人の名前は?

【羽を動かし、空にゆっくりと浮かびなからカミラは二人に聞く】
【名前を聞いてしまえばもう他人事には出来ない、彼ら二人のために全力を尽くさないといけない、そう思った】

【弓兵が何をしようとしているのかは分からない、でも彼の目は本気でなにかをしようという目だった】
【なら自分はそれの手助けをする、救われない者に救いを……果たして弓兵が救われない者だったのかは解らないが、カミラはその信念の通りに動くことにしたのだ】

……いくよ?

【バサリと翼から音がなると、カミラは全力で飛行を開始した】
362 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/22(月) 00:38:39.29 ID:G7gcoRsGo
>>356
>>360
【魔剣を弾き、上空からこちらに斬りかかってくる鎌使い】
【セカルガはその鎌を弾き、さらに鎌使いに接近しようとしている】

無茶苦茶言うじゃないか
やってやるよ!

【レベル4までエネルギーの溜まった銃を鎌使いに向けて発砲する】
【今までの弾とは違い強く輝く青色のエネルギー弾が鎌使いに向かっていく】
【セカルガを両断するならば確実に鎌使いを捕らえるだろう】
【エネルギー弾に対処するならばセカルガの蹴りが鎌使いを襲うことになる】
363 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/22(月) 01:07:25.34 ID:d4RuQIWco
>>359>>361
【少女の咄嗟の回避行動に驚いていると、男が此方を真剣な顔で見つめていることに気づく】

…………!

【その顔に何かを感じ取り、見つめ返すと弓兵は龍の方に顔を向け、そのまま会話を始めた】

【弓兵と龍が一言二言会話すると、龍が決心したかのように力強く羽ばたき始め、辺りに風が舞い起こる】

俺の名前は、チヒロ

【死にかけていた自分を治療し、運んでくれている少女…カミラ】
【自分達の危険にいち早く気づき、今こうして隣に座る男…アーチャー】
【その2人に、天木は自分の名前を迷いなく伝え、その顔に笑顔の表情を浮かべる】

【一時は死にかけ、地に堕ちた天木】
【しかしまた、龍の背中に乗って空を飛び、再びその身に風を感じることが出来た】
364 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/22(月) 01:29:00.57 ID:SDWuu48T0
/40分まで死神さんから返信がなければ落ちたと判断して、僕は落ちます
365 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/22(月) 01:34:14.32 ID:2pjzIQ+A0
>>361>>363
【自身の想いとカミラの信念、それらと比べると目前に迫り来る危険という現実など、あまりにもちっぽけすぎた】
【バサリ、大きな音色を響かせると同時ふわりと体が風に浮くような感覚に陥る。空を飛んでいる、そう理解するのに時間はかからなかった】
【不意に尋ねられる名、カミラと答えた龍は何処か楽しげに顔を此方へと向け名を求めた。それに応えようとすると、青年が名乗りを上げる】
【どうやら青年の名はチヒロというらしい、成程、東洋人の外見から想像していたがまさか鈴音達と同じ日本人だったとは】
【思わぬ出逢いに嬉しさが込み上げる、大丈夫だ、もう痛みはある程度収まってきた。矢を射るには十分過ぎる】
【理屈ではない感情が弓兵をもう一度立ち上がらせる。その右手には確りと魔弓が握られ双眸には消えることのない闘志が燃えていた】

――ありがとう。カミラ、チヒロ……
俺の名前は――アーチャーだ

【強い語調で二人へ自身の名を伝えれば、スッと彼方へと指を指す。突き出された人差し指の先には未だ形を保っている崩れかけのビル】
【勘のいいチヒロならばアーチャーの行為の意味が理解できるはずだ、彼は今から"戦い"に、"決着"をつけにいくのだと】

…俺をあそこのビルの屋上に降ろしてくれ
それが終わったなら、二人は直ぐに逃げろ……
大丈夫だ、俺も必ず帰ってみせる―――…約束だ!!

【若干急ぎ気味に二人へと伝えれば、何時でも此方への攻撃の対処が出来るように魔弓に矢を番え静かに眼光を煌めかせる】
【その勇姿は最早彼が満身創痍だということを忘れさせてしまう程に美しく、勇ましい。歴戦の名を持つが故に放てる風格】
【通り過ぎる疾風に真紅の外套を翻し、彼は決意を固める。友のため、仲間のため、そして約束を果たすため。自然と弓を握る拳が震えた】
366 :死神 [sage saga]:2014/12/22(月) 01:36:00.67 ID:6/CvuJV00
>>358>>360>>362
【助かる術さえも逃れる術でさえももはや到底叶わない立場に自分から首を突っ込んだ】
【だけれど、そもそも後悔はないし、無駄足を残しにきたわけではない。彼女の神業はもっと……】

「……」

【回避はしない、嗚呼しないとも】
【途方もない衝撃が鎌を天高くはねとばし、顎から伝わる衝撃は脳に当たる内臓器官を揺らす】
【それに当たるお陰で、喉元をかっ切られることはなかった】

「くァぁぁ……、……ッ……かハっ!」

【ぶっ飛び、地に添い寝して、吐血。顎の骨が粉々に砕けていないことが不幸中の幸いだろう】
【真横に降ってきた大鎌が突き刺さる。視界が揺れ色彩も可笑しい。どうやら己は最大の窮地に立たされたわけだ】
【やはり信念やそんな感情よりも“熱意”が勝る。やはり勝り死を遠ざける術】

「……死ぬ、かと……思ったな。……存外至極、真面目にな……」

【平衡感覚の狂いで軽い吐き気に見回れながら、鎌を杖になんとか座り込んで】
【鮮血を垂らしながら、三人を見据えていた】
367 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/22(月) 02:09:33.84 ID:7a8H1obPo
>>363
>>365
チヒロくん! うん! 覚えたよ!

【チヒロくん、チヒロくん、チヒロくん】
【絶対に忘れたりしないように、心のなかで何回も念じる】
【そして、敬語を完全に取っ払ったカミラはチヒロに明るい声で返した】
【今日だけで二人も友達が出来たのだ、背中に乗る二人はどんなことがすきなのだろう。この戦いが終わったあと一緒に遊べるかな? 携帯とか買ったほうがいいのかな?】
【趣味はなにかな? 私は趣味を持ったことがないから、教えてくれたりしたら嬉しいな】
【戦場に似合わない事を考えるカミラに、背中からもう一人の友達の声が聞こえる】

『あのビルの屋上に自分を連れていけ、そして、お前らは逃げろ』

【咄嗟にカミラは叫んだ】

だ、ダメだよ!
アーチャーくんそんなに怪我してるのに、どうやって逃げるつもりなの!?
……カミラが足場になるよ、攻撃は避けるし、出来るだけ揺れも少なくするから……だから……

【アーチャーの言葉は、カミラの想像をはるかに上回る壮絶な物だった】
【てっきりカミラは、アーチャーが私たちを連れて何かと戦いに……もしくは助けに行くのかと思っていた。満身創痍の彼でも、私たちが協力すればなんとかなるかもしれない、そんな甘い考えを持っていた】
【しかし、歴戦の弓兵の出した言葉は違った、彼は自分を置いて逃げろと言うのだ】
【眩く光るアーチャーの覚悟、それは幼いカミラにはまだ理解出来ない物だった】
【いや、本当は理解できていたのだ、だが、それを理解してしまうと彼の命が危ないと思うと彼女の脳はそれを受け入れることを拒む】
【そうして口から出てくるのは、だだっ子のような言葉、カミラはそれを必死に口にした】

やだもん……アーチャーくん危険だし、置いていくなんて出来ないもん……
一緒にいこうよ! 私は龍だから強いんだよ!?
だから、カミラは大丈夫だから……
アーチャーくんを一人にするのはいや!

【思い出すのは一人の老婆】
【昔自分を育ててくれた恩人は、カミラにすぐに迎えにいくから隠れていろと言って居なくなった】
【あの時の老婆の目とアーチャーの目がリンクする】
【目の前で友達が死ぬのは見たくない。カミラは必死でワガママを叫ぶ】
368 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/22(月) 02:49:39.85 ID:d4RuQIWco
>>367>>365
【カミラ、アーチャー】
【新しく2人の名前を聞いたチヒロは、何とも言えない安心感に包まれた】
【2人もこの自己紹介を得て、何か感じているようだった】
【…カミラは、何故かソワソワしているようだったが】

【やがてアーチャーがとあるビルを指指し、少女に行き先を伝える】
【指を指すアーチャーの目には確かな闘志が燃え上がっているのをチヒロは見逃さなかった】

【「2人はすぐに逃げろ」】
【アーチャーはビルに自分を降ろすよう伝えると、続けてそう告げた】

___なっ!?
で、でも___

【チヒロが驚きの声をあげ、反論しようとしたとき】
【カミラが慌てた様子ですぐさまそれを拒否し、もはや子供がごねているような言葉で必死にアーチャーの力になると言っている】

【チヒロはその言葉を聞くアーチャーを見る】
【体内から傷つき、既に満身創痍のはずなのに自ら戦いに出向き、あまつさえ二人を逃がそうとする】
【その男の弓を持つ手は、震えていた】

……そうだね

【カミラの言葉に同調するように言葉を紡ぐチヒロ】
【傷ついていない左翼をバサッ、と大きく広げ、力強く言葉を続ける】

俺は……俺達は今更アーチャーを一人にはさせない

【ずっと龍の背に乗っていたお陰で少しは体を動かすことが出来るようになったものの】
【ここにいるのは片翼の傷ついた鳥擬きと満身創痍の弓兵と臆病で優しすぎる龍なのだ】
【チヒロは、この中の一人でも欠けたら全滅する】
【そんな気がしてならなかった】
369 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/22(月) 11:11:34.41 ID:7a8H1obPo
>>368

【自分がワガママを言っている自覚のあったカミラは、チヒロの賛成は得られないと思っていた】
【予想外の援護に、最初は戸惑っていたカミラであったが、その言葉を理解していくにつれ徐々に喜びがわき出ていく】

えへへへへへ……

【羽をバッサバッサと大きく動かし、尻尾をフリフリと振った】
【「りゅーん」と龍には信愛の意味のある甘え声を出す、カミラの体内で黒炎が燃え盛り体から暖かい空気が漏れ出す】
【気がつかないうちにスピードも上がっていく、カミラはご機嫌であった】

2対1だよ! アーチャーくん!
私たちも一緒にいく!

【数の利を取れたカミラは自信満々にそう言った】
【アーチャーが指差したビルに一応は向かっているが、そこで下ろすつもりは更々無かった】
370 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/22(月) 13:22:34.69 ID:DTlX1q7a0
【事件を見届けている天道。しかし顔に焦りが】
what!?どうして俺のいる建物に来やがるんだよ!
あんな龍をこっちに持ってくるな!

【そう、彼が隠れていたのはビルの影だった】
【あの二人と一匹のような一人が何を考えているかは知らない】
【しかし、間違いなくこちらに来ていた】
【このままでは危険である】

ちっ!とりあえず避難だな!
自由の羽根(フリーグライド)!ここからダッシュで逃げるぞ!

【避難先は決めていないが、事件が見られる場所に行きたい】
【起きた事件を実際に見てみたい、感じてみたい】
【彼はそんな欲を持ち、高速で移動する】
【予定の場所は、隠れられそうな崩れた瓦礫だ】
371 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/22(月) 17:25:18.50 ID:SDWuu48T0
>>358>>362>>366
【完全に決まった】
【先ほどとは違う確かな手応えがあった】
【自分の脚力で、尚且つ超加速が加わっているとなれば、流石に立てはしないはず】
【地面に着地し、吹っ飛んでいった相手を見る】

…死神と人間の体でここまで硬度に差があるとはな

【―――まだ生きている】
【普通の蹴りでも自分ならばまともに当てれば骨を数個は砕ける】
【それをさらに強化してもあの頭蓋骨を砕けないというのか】
【しぶといという言葉では最早足りない、形容する言葉が見つからない】

まぁいい、死ぬまで殺すだけだ
…あの死神とは俺が決着をつける
あいつも手負いだ、悪くても相打ちには持ち込む

【それだけ言うと死神の上に向けて歩き出す】
【同時に靴の先と後ろから刃が、靴の裏から棘が出てくる】
【お互いに手負い、条件は互角。決着を決めるのは死神の言う"熱意"になるのだろう】
【そして、近づきながら、落ちていた瓦礫を死神に向けて蹴り飛ばす。それが当たるか当たらないかに関わらず、死神の方へと走り出すだろう】
372 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/22(月) 17:45:26.42 ID:2pjzIQ+A0
>>367>>368>>369
――…なっ……!

【自身を置いて逃げろ、二人へそう伝えれば次に弓兵へと返って来たのは予想外の展開。今度は彼の表情が驚愕へと染まる】
【精一杯の感情を振り絞り駄々っ子のように必死に彼の言葉を拒む龍。人間なんかよりよっぽど美しい心を持った龍はあまりにも純粋だった】
【必死に叫び体を揺らす醜い姿が、美しいと思った。駄々っ子のように幼く弱々しい彼女を、心から強いと感じた】
【あんなに臆病で戦闘を拒んだ彼女が今自身と一緒に戦うと言うのだ、決意を固める弓兵と同じように、彼女にも相応の意志が宿る】
【人が傷つくのは嫌だ。そんなとても甘ったるく非現実的な言葉が、紅蓮の弓兵の胸を響かせる。その正体を掴む事は出来なかったが、心が大きく揺らいだ感覚はきっと幻想なんかじゃない】

【そうか、カミラは俺が死ぬ気だと思ってるんだな――弓兵の鋭い観察眼と頭脳が導き出したのはそんな答。思わず口元に極小の笑が浮かぶ】
【二度も同じ事言わせるなって、俺は必ず生きて帰ってくるつもりだっつーの。そう臆病で、甘くて、心優しい龍へと伝えようとしたその時】
【自身の隣、つまり片翼の青年から声が上がる。それはカミラのものとは違い幾分か落ち着いた声色、だがしかし、その語調が確かに震えていたのを弓兵は聞き逃さなかった】
【『アーチャーを一人にさせない』――言葉は短く小さなもの、だがそれでも、彼の決意を大きく揺らめかすには十分過ぎる】
【アーチャーはこの二人を見誤っていた、彼女達は平穏を望む、故に逃げろと言われたのならば迷わず逃走を選ぶと、そう思い込んでいた】
【だが実際はどうだ、先程まで戦場に怯え今にも逃げ出しそうだった姿は今は一変し、あろうことか自分の為にその命を掛けようとしている】
【二人の"人間"が生み出す意志は穢れた弓兵にとって余りにも巨大で、眩しくて、そして何よりも、二人の生き様に強く"憧れた"――】
【自分なんかよりもチヒロやカミラの方がよっぽど『英雄《ヒーロー》』だ。力を振り翳し戦うのではなく、優しさを武器に救う英雄なのだ】
【胸の中の巨大な氷がゆっくりと溶けていくのを感じる。戦闘に巻き込みたくない、そんな決意は無駄だったのだと今更ながら彼は悟る】
【やがて数瞬の沈黙の後、弓兵はフッと溜息一つ吐き遂にその口を開いて――】


――………ありがとう、二人共


【明るく柔らかな微笑みが、闇色の空に浮かび上がる。今までの無理矢理作り歪んだものではなく、心からの感情(おもい)】
【彼は"英雄"の肩書き故の意地よりも、決意よりも、二人の"友達"を信じた。過ごした時間は短くとも互いに互いを信じ合える、一つの輪】
【アーチャーという崩れ落ちた欠片はようやくその輪に入る事が出来たのだ、他でもない、カミラとチヒロの手によって】
【胸の奥に込み上げる感覚。かつてアルトリアという少女と約束を交わした瞬間に芽生えたものと全く同じそれに汚れていた心が満たされた】
【やっと、やっと二人を心の底から信じる事が出来た――多大な安心感と信頼感に身を寄せながら、弓兵は静かに口を開く】

――…カミラ、チヒロ
俺にちょっとした作戦があるんだ……聞いてくれるな?

【信頼出来る関係が故に紡げる言葉。それは二人が一緒に戦ってくれるという前提で進められていく話、普段の彼ならば絶対に言葉にしない筈】
【だが、今は違う――心から信じる事が出来た弓兵は、真紅に燃える決意を瞳に宿し、ジッと二人の答えを待った】



//寝落ちしてしまい申し訳ありません…
373 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/22(月) 18:35:06.52 ID:7a8H1obPo
>>372

りゅぅぅぅぅぅぅん!!!
りゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!

【背中に乗る友達二人にありったけの信愛を込めてカミラは鳴く。喉を思いきり震わせて、カミラは私は貴方たち二人が大好きだと伝えた】
【羽を動かすと、今までの自分の限界だったスピードをあっさり越えた、それどころかまだ体は足りないと疼く、早く! もっと早く! カミラは背中に二人がいる限り、どこまでも加速していける!】
【アーチャーが指差していた壊れそうなビルを通り過ぎる、もう戻れない、もう戦うしかない。戦うことが嫌いなはずのカミラなのに、感じたのは気分の高翌揚だった】
【聞こう、友の立てた作戦を。彼の作戦なら絶対みんな生きて帰れるだろうから】
【そのあと、三人で遊ぶんだ!】

アーチャーくん! 作戦ってなあに?
カミラはどうすればいいの?

【自分の姿が見られないような位置で一旦止まって、カミラは尋ねる】
【この距離からも感じる恐ろしい気配。カミラにはそれが死の気配だと理解できた】

【緊張……相手に見つかることになれば、機動力を奪われているチヒロと大怪我をしているアーチャーは不利だ】
【つまり、そうなったとき誰が敵の攻撃を凌ぐのか……カミラしかいない】
【自分が友達の命を背負っている、カミラはその重みを必死で耐えた】

大丈夫だよ!
二人とも、カミラが守るもん

【自分にも向けたその台詞は、ほんの少し掠れ声になった】
【自覚する恐怖、それでもカミラは止めらない】
【恐怖の恐ろしさよりも、友達への藍の方が勝るから】
374 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/22(月) 18:36:02.46 ID:G7gcoRsGo
>>358
>>366
>>371
【セカルガの蹴りが鎌使いの顎を捕らえる】
【蹴りを食らった鎌使いは吹き飛ぶが、まだ立ち上がれるようだ】
【セカルガは鎌使いと決着との決着は自分がつけると言う】

そうか、好きにしろよ
俺は魔剣士の方を警戒しておく

【そう言うと再びエネルギーをチャージし始める】
【形態が変わり、ナイフのようになった剣を持つ魔剣士がまだ残っている】
【どう動くか分からないため、いつでも動けるように警戒する】
【鎌使いから受けたダメージもあって逃げ出したい気分だったが、見捨てることは出来ないようだ】
375 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/22(月) 20:09:16.86 ID:d4RuQIWco
>>372>>373
【一人で立ち向かおうとする弓兵は二人の熱意に何かを感じとったようで】
【男は暫しの間口を閉ざしていたが、溜息を一つつくと、その口を開いた】
【『ありがとう、二人とも』___弓兵はそう言った後に、先程までの歪んだ笑顔とは違う。まるで憑き物が落ちたかのような笑顔を見せた】
【その言葉を聞いたチヒロは一層心を強く燃え上がらせた】
【必ずアーチャーの、『友達』の力になると】
【カミラが、威圧する咆哮とは違う。優しい声をあげる】

作戦…何するのかな?

【作戦に乗るか反るか問いかける弓兵】
【しかし天木はカミラと同じく、迷いなくその作戦の内容を聞く。】
【作戦に乗る乗らない。そんなものはもう問題では無かった】

【『二人を守る』__そう告げるカミラの声は掠れ、チヒロにはそれが不安だからと見抜くことができた】
【アーチャーだけではない。カミラも、二人を背に乗せ、どこから攻撃が飛んでくるかも判らない重圧に必死に耐えているのだ】
【しかしそれを知ったチヒロに何が出来る】
【カミラは柔軟性に優れた大きな体を持ち、特殊な黒炎を扱うことができる】
【その素早さ、強力さはこの目でしっかり見ており、とても強力な存在だろう】
【アーチャーはその弓で鎌の女と戦い、重症を負ってもなお戦おうとする】
【きっとチヒロが想像も出来ないほどの死線をくぐり抜けてきた強者なのだろう】
【そんな中で今この場にいるチヒロはただの高校生。しかも片翼が動かせないとなると、ただの足手まといでしかない】
【チヒロの強さはその飛行能力にあるのに、翼が動かせない】
【『甘ったれるな』、と自分を叱咤する】
【二人の力になりたいのに、翼が痛むから。それだけの理由で二人の足を引っ張ってなるものかと】
【チヒロは再び全身に力を入れ、右翼を徐々に動かしていく】
【右翼がズキンズキンと痛み、おもわず力を抜いてしまいそうになる】
【『痛い、それがどうした』、と再び自分を鼓舞する】
【アーチャーは全身に傷を負いながらも今、ここにこうして戦う覚悟を決めて闘士を燃やしている】
【そんな男がいるのに、チヒロが翼を動かせない道理があるだろうか】
【『大丈夫、傷ならカミラが塞いでくれた。心配することなんて、ない』】
【チヒロは痛みを捩じ伏せ、強引にバサッと右翼を広げる】
【翼はズキンズキンと痛んだが、それでもチヒロは嬉しかった】
【これで二人の力になれる、と】
376 :死神 [sage saga]:2014/12/22(月) 20:57:18.60 ID:6/CvuJV00
>>371>>374
「フン。我は生ある生き物とは基本が違うのだ、当然だろう」
「しかし、さすがに来たぞ今の蹴り。今のは致命打だな」

【飛来する瓦礫が迫る頃、彼女は意識を覚醒させていた】
【すでに戦い疲れた倦怠感に、明滅する視界の中で死神は己の先の成り果てを悟ったのである】
【結末は恐らく我が身の絶命で、それらはいかんせん死神を最期の乱戦に駆り立ててくれよう】

「我は、我が名は……」

【閃光の一閃如く闇色の軌跡】
【そこには無が広がり、小さな斬撃が拡散し、飛来する瓦礫を打ち砕けば影も形もなく消え去る】
【迫る男を座りながらみた。一瞥した。確かな熱意が、よく感じられる、いい、とてもいい眼だ】

【男を真っ向から迎えるつもりのようである少女、今やなにも聞こえない】
【まだ終わらない。願わくば、もう少し後味が悪いくらいに……戯れ(殺しあっ)ていたい】

【報射をフとみれば、下がっていることがよくわかる】
【彼の存在はとても大きかったろう。事実死鎌を弾いたのは彼の銃だったのだから】

377 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/22(月) 21:09:57.99 ID:2pjzIQ+A0
>>373>>375
【返答は――やはり、期待していた通りの答えにアーチャーは強く弓を握り締める】
【洞察力と勘に優れる彼だからこそ分かる、二人が抱えるそれぞれの想い。その全てを理解することは出来ないが、それでも…感じる】
【争いを嫌う龍はその優しさ故、今から行う作戦に対し隠しきれない恐怖感が湧いて出ているのだろう。無理もない、これは"戦争"なのだ】
【彼女とは違い落ち着いた様子を見せる青年は、自身の傷とその立場故に自身を悔やんでいるのが分かる。だがその心配は杞憂に終わった】
【チヒロは自らを奮い立たせ、傷を負った筈の右翼を強引に、力強く広げた。苦悶の表情にはどこか嬉しそうな感情が見え隠れする】
【そんな様子を驚愕と嬉しさが交じりあった感情で見届ければ、すぅーっと深呼吸一つ、本題へと入ろうと口を開く】

俺達が狙うのは、あの形が変わる剣を持ってる剣士だ
見たところ鎌の女は傷を負ってる、そしてソイツに対峙するのもまた手負いの実力者だ
その二人は俺達に襲いかかってきた……要するに"乗ってる"ってワケだ、下手に刺激するのは逆にマズイ。
ならこの場で一番脅威となるあの剣士を潰すのが適切だろう……

【カミラの背中から戦場を見下ろし、状況を確認しつつ二人へとそう最終目標を伝える】
【駆け抜ける激痛に耐えながらも、持ち前の判断力で早口に説明する弓兵から漂うはやはり歴戦の風格】
【彼の蒼色の瞳が見せるのは通常では見られないような闘志と決意。それは間違いなく自分とその仲間を生き残らせるために宿った炎】


そこで、だ!
お前ら二人にはそれぞれ仕事をして欲しい!

――カミラ!お前は出来る限りあの剣士の周りを飛び回って、もしあの鎌の女が攻撃してきたんなら回避して欲しい
多少の揺れは気にしなくていい、ただ生き残る事だけを考えろ……
それと、状況によっては逃走も視野に入れておいてくれ……

――チヒロ!お前は無理に戦おうとせずに、状況を見極める指示係として活躍してくれ
剣士が何か仕掛けてきた時……いや、それだけじゃない
俺達に危険が及ぶような状況、そんな事態に陥ったんならすぐに躊躇いなく伝えろ!

…そして俺は――カミラの背中から、あの魔剣士を狙撃する
こんな傷とは言え矢を放つことくらいは出来るぜ……


【優しげに、それでいて厳しく二人へそれぞれの役割を伝えれば、右手に握った漆黒の魔弓に魔矢を番えゆっくりと地上へと構え始める】
【彼が提示した作戦、それはこの輪の中でたった一人でも欠けてしまえば崩壊してしまう程即行で綱渡り的な脆い作戦】
【だが然し確かなのはそれが現状で最も適切な行動だという事、弓兵がなけなしの知恵を絞った結果なのだ】
【嫌われ者な美しい龍、鳥の如き翼の青年、太陽のような緋き弓兵。バラバラな三人は、今確かに纏まりを見せてきた】
378 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/22(月) 21:44:07.70 ID:7a8H1obPo
>>377 &ALL

……解った!
じゃあ、行くよ?

【カミラは最後に背中の弓兵と青年の顔を見る。弓兵は闘志と決意溢れる目を輝かせる、青年は今にも燃え上がりそうな情熱を外に出している】
【なんて綺麗な顔をしているのだろう、こんな人を背にのせられる私はなんて幸せなのだろう】
【瞬間震えが収まった、なんだ、なにを心配する必要があるんだ。背中の二人を信頼してカミラも全力を尽くす、そうすればすぐに終わる話じゃないか】
【信頼が恐怖を塗り消した、背中の重みがあるかぎり、カミラは戦うことができる】

りゅんっ!

【羽をピンと伸ばして、カミラは全力を出して飛んだ。真っ直ぐに飛ぶカミラの姿はまるで黒い槍のようだった】

【死の気配が蔓延する空間に飛び込む】
【遠くに見えるは大きな鎌を持つ少女とそれと戦う男二人、弓兵が言っていた剣士を探したが、その姿は見当たらなかった】
【弓兵は見つけているだろうか、止まって探す意味はないと判断してカミラは速度を緩めず突入する】
【彼らに近づいて、カミラは吠える】

ゴガカガガァァァァァァッ!!!!!!!!
ゴガガカガガガァァァァァァッ!!!


【戦場に突如表れる体長8mを越える黒龍】
【轟音響く威嚇とともに登場したその姿に驚かない者は珍しい】

【出てこい、剣士!】
【自分を打つために、カミラを[ピーーー]ために!】
【どんな攻撃も、全て避けてやる!】
379 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/22(月) 22:20:26.87 ID:SDWuu48T0
>>376>>374
行くぞ、死に損ない
正真正銘最後の一撃だ

【瓦礫を蹴り飛ばすと同時に、駆け出す】
【あの程度で大したダメージを受けるわけがないのは分かっている、ただの目眩ましだ】
【回転蹴り程度の威力の技では足りなかった】
【なら、自分の持つなかでもトップクラスで鍛え上げた技にしよう】

ハアァァァァァァ!!!

【走りながら跳び、その勢いのままに死神へと跳び蹴りを繰り出す。所謂ライダーキックだ】
【それが弾かれる、当たる、避けられるに関わらず着地すれば跳びあがり、少女の体に当たったならその直後に少女の体を踏み台にして跳ぶだろう】
【そして、そこから宙で一回転すると、全力の踵落としを繰り出すだろう】
【踵からは刃が、靴の裏からは棘が出ている。当たればいくら死神といえど只ではすまない】
【カミラの事など、今のセカルガには眼中にもない。ただ、全てはこの死神を倒すために―――】
380 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/22(月) 22:25:29.56 ID:d4RuQIWco
>>377>>378
【チヒロが具合を確かめるかのように翼を軽く羽ばたかせていると、作戦を告げる為にアーチャーが口を開く】

【『形が変わる剣を持っている剣士』その言葉にチヒロはあいつか、と記憶を引き出す】
【水しぶきの男___月光雅との戦闘時に、その長さが変わる大剣に幾度となく苦しめられた。確か容姿は少年だった筈だ】
【そういえば、月光雅はチヒロに勝利した後何処へ消えたのだろう】
【そんなことを考えていると、アーチャーから役割を言い渡される】
【チヒロの役割は攻撃はせず、相手の危険な動向を伝えること】
【つまりセンサーのような役割だ】

なるほどね…
いいと思うよ、その作戦!

【笑顔をアーチャーに向け賛同するが、チヒロはその役割を軽んじているわけではない】
【この乱戦の中、いくら攻撃をかわすことに長けていたとしても、センサーが働かないといつどこから攻撃がくるのか、その全ては把握出来ないだろう】
【センサーに必要な、全てを把握するポジションを得ることが出来るチヒロにこの役割を任せたアーチャーの戦術眼は、流石としか言いようがなかった】

【カミラが下降を初め、再びあの戦場へと戻っていく】

さて…俺も始めるよ……っ!

【そう言うと、チヒロはその両翼を力強く羽ばたかせる】
【チヒロの体はカミラから離れ、上昇していく】
【チヒロの翼の痛みは、とっくに麻痺して感じなくなっていた】
【二人を守るため、上空から全てを『視る』為に】

>>ALL
【突如戦場に戻り、轟音を轟かせる黒龍】
【その龍が吼え、注目を集めるだろう中、同時に背中からひっそりと小さな影が飛び出す】
【その影は、黒龍の6m程上を円状に飛び回り戦場を警戒し始める】
381 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/22(月) 22:44:07.69 ID:DTlX1q7a0
【心は通う。誰かを思いやれるかぎり】
【心は通う。同じ正義を持つ限り】
【心は通う。信じあえる仲間がいるかぎり】
【世界は回る。正しいことも間違いも無視して】

これが、戦い......!
俺が望んでいたのはこれか...!
決して画面ごしの答えじゃない、一つ一つの感覚、考え、全部分かる!!

【彼は楽しんでいた。瓦礫の影で】
【この現状を、攻守攻防の破壊を】
【この普通じゃない出来事を、嬉しく思っていたのだ】
382 :【チャージバレット】>>154【溜池 報射】 [sage saga]:2014/12/22(月) 22:48:09.66 ID:G7gcoRsGo
>>ALL
【報射は戦場から少し離れた場所で周囲の状況を観察する】
【鎌使いとセカルガの決着はもうすぐ着くだろう】
【警戒していた魔剣士はどうやら空で雄叫びを上げた黒龍とその仲間が向かったらしい】

元々ヒーローなんてのは俺のガラじゃねぇんだよな…
(それに、これ以上の面倒事はお断りだ)

【そう呟くとチャージを辞めてホルスターに銃を仕舞い、その場を離れていく】
【あとは自分が居ても邪魔になるだけだから、そしてダメージでフラフラになっているから早く病院に行きたいから】
【逃走癖のある不良っぽい見た目のお節介な男は適当な理由を言い訳にして、この戦場から逃げ出すことにしたようだ】
383 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/22(月) 22:51:40.16 ID:SDWuu48T0
>>376>>374
行くぞ、死に損ない
正真正銘最後の一撃だ

【瓦礫を蹴り飛ばすと同時に、駆け出す】
【あの程度で大したダメージを受けるわけがないのは分かっている、ただの目眩ましだ】
【回転蹴り程度の威力の技では足りなかった】
【なら、自分の持つなかでもトップクラスで鍛え上げた技にしよう】

ハアァァァァァァ!!!

【走りながら跳び、その勢いのままに死神へと跳び蹴りを繰り出す。所謂ライダーキックだ】
【それが弾かれる、当たる、避けられるに関わらず着地すれば跳びあがり、少女の体に当たったならその直後に少女の体を踏み台にして跳ぶだろう】
【そして、そこから宙で一回転すると、全力の踵落としを繰り出すだろう】
【踵からは刃が、靴の裏からは棘が出ている。当たればいくら死神といえど只ではすまない】
【カミラの事など、今のセカルガには眼中にもない。ただ、全てはこの死神を倒すために―――】
384 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/22(月) 22:52:30.70 ID:SDWuu48T0
/すいません、ミスしました
385 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/22(月) 23:15:37.88 ID:2pjzIQ+A0
>>378>>380
【作戦を把握し風の如き疾さで戦場へと突入、下降するカミラ。翼を強く羽ばたかせ、カミラの背中から飛び立ち上昇していくチヒロ】
【一瞬の狂いも迷いもなく作戦を実行する事が出来た二人へ「任せたぞ」と小さく信頼の言葉を呟けば、彼も自身の役割に就く】
【飛行するカミラの背中の上という不安定な足場の中、だというのに微動だにせず一直線に地上へ狙いを定めるのは歴戦の彼故の成せる技か】
【巨大な咆哮を上げるカミラ同様、彼も剣士の姿を探し出せてはいなかった。ある程度回復してきた視界ははっきりと地上を映し出す】
【剣士を探すセンサーの役割はチヒロに任せてある。故に、積極的に剣士を探し出す事はせず、寧ろ彼が探しているのは別の人物】
【この場に来て初めて信頼出来ると判断した仲間、報射――だがその姿はすぐに見つかったようで、どっと安心感が脳を支配した】
【どうやら彼は無事生存し、今からでもこの戦場を離脱できる状況にあるらしい。ならば弓兵の目的は一つ、魔剣士を沈めること】

――………やっぱり、男の子ってのは誰しも"英雄"《ヒーロー》に憧れるもんなんだよ……――

【誰に向けての言葉でもないそれが空虚に響く、と、突如として弓兵が番える魔矢が淡く、強く輝きを帯び始めてきた】
【その輝きは彼の"意志"の強さへの共鳴。魔弓の性質故に、多大な意志が形となりその能力の性能を飛躍的に上昇させたのだ】
【文字通り一撃必殺の弓技、内蔵を駆ける激痛からして全力で射てるのは2〜3回程度だろうか、なんとしてもその間に決着をつけなければ】
【紅蓮の弓兵はただ標的を待ち続ける、龍の背中に乗る彼の姿はさながら神話に出てくる『龍騎士《ドラゴンライダー》』の如き】

>>ALL
【突如として戦場に現れた巨龍、そしてその背に乗る見覚えのある紅蓮の外套の弓使い】
【彼が地上へと向ける漆黒の魔弓は純白の輝きを放ち、静かに愚かな戦争に終焉を迎えさせようとするだろう】
【だがしかし、彼が負傷していることは外套の下に見える衣服にこびり付いた吐血痕と蒼白い顔色からして一目瞭然】
【一撃でも貰えば絶命に至るであろう、だがそんな事は恐らく、彼が心を通じ合わせた巨龍と天を駆ける翼鳥が許さない】


//魔剣さんの返信がもらえるまで待機させて頂きます!
386 :死神 [sage saga]:2014/12/22(月) 23:32:18.41 ID:6/CvuJV00
>>379>>378>>382>>ALL
【死神と言う立場はある意味運命を司る者だ。彼女の第六感は先を見ること】
【それは飛び蹴りが胸を圧した瞬間から理解した。己の運命は……運命、は!】

「こい、醜悪なガラクタよ。汝の熱意、我にぶつけてみせろよ!」

【カミラという黒竜が轟く音も、戦乱に混じるざわめきも、もうBGMとしか聴けない】
【舞い戻ってきた魔弾の弓兵も鳥擬きも探偵も、全ては流れゆく憧憬としか機能しない】
【見据える先、今踵落としを放つ男。一瞥する瞳はどこか安らかに】

「我が名は、黒月!」
「生死与奪の死神だ、刻め我の存在を! 忘れるな我の現れたこの刻を!」

【その踵落としが胸の肉を貫くとき、漆黒の大鎌は刃を空に向けて構えられた】
【それは踵落としの体制ままだと男の腹を無慈悲殺戮的に貫くだろう】
【それに貫かれ死神の上に倒れたならば、その身体を死神は優しく包み込むように抱いてみせる。こちらに倒れてこなければ、満面の“笑み”を浮かべるのみで終わるが】

【息を引くにはまだ時間があるがこの傷具合、もってせいぜい五分が限界】
【後がどうなろうとなかれと、死神は運命を受け入れる、その心構えはできている】
387 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 00:04:36.99 ID:qYMuS1ps0
>>386&all
【先ずは一撃、飛び蹴りを当てる】
【だが、これだけではダメだ。いくらダメージがあるとはいえ、この程度で死ぬのならば苦労はない】
【少女の胸を踏み台にして再び跳び上がる】
【そして、止めの踵落としを繰り出す。この連撃ならば、いかに死神ととはいえ耐えきれないはず―――】

そうか、黒月か
俺はセカルガ
…死神でもなんでもないただの人間だ

【死神の目が変わる。死神とは思えないほど安らかなものへと】
【踵落としを繰り出した直後、気づく。鎌の刃が自分の腹を狙っていることに】
【このままでは腹を貫かれ、死ぬ確率が高い。だが、踵落としを止めれば間違いなく死神に殺される】
【八方塞がりだった。殺しているんだ、殺されもするだろう。仕方がないと納得しかけた】
【だが、好きこのんで死にたいわけなど、ない。死ぬ直前まで、あがいた末に駄目だったなら、諦めよう】

ア、アァァアアアァァァァ!!

【踵落としが当たると同時に腹に刃が刺さる。まだこの程度では死なない、諦めるな。まず、靴の棘のギミックを解除する】
【徐々に刃が深く刺さっていく、このままでは死ぬ。あれがなければ死ぬ。まだか、まだかまだかまだか!!】
【―――来た!】
【この戦いの中で幾度も命を救われたギミック、靴の裏から炎を放出する機能】
【まず片足でそれを使って、僅かに浮き上がり一度刃から離れる。直後にもう片方の靴でそれを使い、横にずれ、刃を避ける】
【その後、地面に着地するが、貫通はしなかったとはいえある程度腹に刺さったのは事実】
【激痛で意識を失いかけ、血を流しながら死神の横に倒れる】
【その時、かすれそうな声で小さく呟いた―勝ったのは、俺だ―】
388 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 01:17:50.61 ID:qYMuS1ps0
/30分まで返事がなければ落ちますね
389 :死神 [sage saga]:2014/12/23(火) 01:28:27.25 ID:6Pq0QaRk0
>>387
【訪れたのは、その場を完全に支配したのは。勝利の証しそして静寂】
【保って、保ってたった五分。死神の長い命にもとうとう終わりが刻まれ、短い時間ですべて終わる】
【炎、無我無中で乱戦に望む中で何度か見た無機物に、まさか最後まで持って行かれるとは考えもしていなかった】

「セカルガか、我が認めた二人目の人間はセカルガという名なのか」
「丁重にその名を我が永久の記憶としよう、刻もう」

【真隣に倒れた男、改めセカルガ。その顔を一瞥し、笑む】
【笑みながら発した言葉は一つの生物として、意志として紡がれし物。死神は素直に感嘆していた】

「最期まで見せてくれた、その熱意は死に勝った」
「一つ、我をその腕の中に抱き寄せてはくれないか? 我はどうせ消滅する、ならば責めて我を倒した者の中で絶命したい」

【俺の勝ちだ。嗚呼そうだとも】
【死神が最期に求めたのは魂の鼓動、死ぬという実感だった。故にその腕の中で死なせろと、願う】
【滴る黒血は蓮の花弁のように地に広がって、それは漆黒の華となる。誰にも染まらぬ孤独な華となる】

【自覚はなかったしかし、朱眼から流れる温もりある液体は、紛れもない、涙だった】
390 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 01:56:29.89 ID:qYMuS1ps0
>>389
…あぁ、俺もお前の黒月という名をこの胸に刻ませてもらう

【半回転して仰向けになると服を破った】
【左肩と同じように巻いて少しでも出血を抑えるつもりだった】
【そして、巻き終えると起き上がり死神の横に座る】

いいだろう

【最後に抱き寄せてくれ、と言われたのは予想外だった。―特に断る理由もないな―】
【ここで、まだ攻撃してくる可能性も考えたが、笑みを浮かべる死神の顔を見るとその考えは無くなった】
【激痛のする左腕を無理矢理動かし、静かに死神を抱き寄せる】
【―泣いているのか?―この戦いの中で一番の驚きだった】
【殺戮の事しか考えていないと思っていた死神が、まさか涙を流すとは―――】

もし、死神も地獄に落ちるのなら
いつか、またそこで会おう
…いや、いっそのこと俺が死んだら俺の魂を刈り取りにこい
知ってるやつにやられた方がまだ増しだ

【ゆっくりと消滅していく死神に向けて言う】
【ここまでボロボロになり、本当に限界まで力を振り絞ってようやく勝った相手】
【自分に熱意というものの大切さを教えた相手、なぜかそんな相手を憎むことはなかった】
【地面に咲いた漆黒の華、その隅に赤が混ざる】
【死神の涙で僅かに薄まった黒に、セカルガの血が混じった】
【孤独な死神の最後は、せめて穏やかに、最後くらいは孤独ではなく、誰かのそばで】
391 :死神 [saga]:2014/12/23(火) 13:00:57.87 ID:6Pq0QaRk0
>>390
【それは安心、誰かの側で死ねるという幸福感だった】
【死神は外部から大きな影響を与えない限りほぼ無限の魂を持つのだが、その大半は孤独な中で生きる生涯となる】
【己を倒せる、死を乗り越えられた相手の腕の中で死ねるだなんて、誰かの側で散れるだなんて、嗚呼それは、幸せなのだろう】
【だからこそ安心できて、だからこそ涙が流れる】

「フン。我は地獄逝きだ、そこで情に浸ったことを罰せられる」
「しかしセカルガ、汝がそう言うのなら、我は刈りに行こう。汝を迎えるのは我だと、“約束”しよう」

【黒い月の如く咲いた蓮】
【満足だった。嗚呼満足である】
【その笑みは一生物。その涙は一生物。薄れる身体、薄れる華】
【そこには確かに強者がいて、死期を迎える者がいて】

「セカルガよ。最期に言わせてくれ」




                        “ありがとう”




【美しくも清らかに、それは存外いなかったかのように、この場から姿を消す】

【最期に紡がれた言葉の真意、それは本心からくる本当の感謝、なのだろうと】

【黒月と名乗った冥府の使者、死神は、静かに、たった一人の男の腕の中にて】

【消えた】
392 :死神 黒月 [saga]:2014/12/23(火) 13:17:58.19 ID:6Pq0QaRk0
>>ALL
【まるで操り糸に引っ張られたかのように飛び上がる死神の遺した大鎌】
【空中で闇を放出しながら回転し、やがては“無害の斬撃”を放出し、その質量を減らしていく】

【その斬撃は黒月の“生涯の記憶”】
【当たった相手に自身の孤独を伝える、いわば最期のメッセージであり】
【ここにいたよ、と証明させる、存在の証明だった】
【故に当たっても“無害”なのである】

【魔弾の弓使い、堕天使、銃器使い、鳥擬き、水使い、魔剣士、龍、そして……不思議な靴を持つ男、セカルガ】

【この者たちと戦えたことは本当に有意義だった。それは地獄に逝っても、絶対に忘れない】
【汝らがいたが故、自分はここまで幸せに死ねる。だからこそ、感謝せねばなるまい】

【完全に質量を減らした大鎌は、一つの大きめな、始まりの無色を伴った宝石に成り】
【美しくも儚い淡く純白の輝きを放って、黒月の消えた位置に、コロンと落下したのだった】




                          “さようなら”




【そう聞こえる風が、そこには流れ、あたかも存外存在していなかったかのように、死神の存在は、無くなっていった】
393 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 13:48:03.17 ID:qYMuS1ps0
>>391
【薄れてゆく黒月の体をただ静かに抱き続ける】
【涙を流す死神が孤独に終わることのないように】
【そばにいることを伝えるように】

…ああ、そうしろ
もしお前以外の死神が来れば、お前が来るまでそいつを倒し続けて待つとしよう

【"約束"】
【例え黒月が消えても、自分だけは一生…否、死んでも忘れることはない】
【その約束が胸にあるかぎり、セカルガの中ではその存在は永遠となる】
【―傭兵は、決して約束を違えない―例えいかに強力な死神がこようとも、この魂は明け渡さない】
【黒月という死神が来るまでは、決して】

お前を殺した相手に何故礼を言う
…礼を言うのはむしろ俺の―――

【具体的な事は分からない】
【だが、黒月との戦いを通して大切な"何か"を知った気がする】
【しかし、それを言おうとした時にはもう―――】



              俺は、待っているぞ



【最後の顔を見るに、安らかに逝けたのだろうか】
【その最後が、幸せなものであったことを願う】
【足元に咲いた蓮の華】
【その中心には、確かに黒月がいたことを示す最後の証明である大鎌が、月の光を反射し美しく光っている】
【それに引かれて思わず手を伸ばすと―――それすらも粉々に砕け散ってしまう】
【だが、掌をみるとそこには漆黒の宝石が存在していた。黒月の力の塊であろう。それをそっと蓮の華の中心に置き、立ち上がる】
【―これが、誰にも汚されない事を願う―何にも染まらぬ美しき漆黒の華】
【それはまるで死神の生きざまを見ているようだった―――】



>>all
【しばらくその場に立ち尽くしていたが、やがて歩き出す】
【満身創痍のこの体、せいぜい一度か二度攻撃するのが限度】
【だが、ぞれでもなお見過ごせない相手がいた】
【―俺と黒月の戦いに割り込んできたあいつは、どこだ―】

俺が助力を頼んだ男以外で確かにいたはずだ
…報いを受けてもらう

【確か、あの加速蹴りの時にいたはず】
【いないということは、蹴り飛ばされたか、或いは逃げたか】
【なんにせよ逃すつもりはない】
【ふと空を見上げれば、空を駆ける巨竜と始めに蹴り飛ばした男】
【どうも弓を構えているようだが―奴を仕留める気なら、止まってもらう必要があるな―】
【思い切り跳躍し、一時的に男の所まで行く】

あの剣使いは、俺の獲物だ
止めはくれてやってもいいが、俺にも攻撃させろ
でなければ、俺の気がすまん

【見たところあの男も満身創痍】
【殺してもよかったが―――溜池に出された条件がある】
【地面に着地し、再び探し始める】
394 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 14:06:28.59 ID:qYMuS1ps0
>>393
【漆黒の宝石】の所を【白く輝く宝石】に変更します
395 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2014/12/23(火) 14:10:51.80 ID:5ySvZHUDO
酷い目にあったっす、大怪我した上に入院費で大赤字っす
気合入れて売らないとっすね
…えー、ラスボスー、ラスボスいかがっすかー?

【勇者の挑戦求むと書かれた看板を手に声を上げる】
396 :【魔剣】 [saga]:2014/12/23(火) 14:51:54.63 ID:+N2sjl3DO
>>ALL
死神に対する一斉攻撃。集中砲火を受けてなおも戦う姿勢を崩さない死神。
ここが死地と見極めたのか、勝機ゼロの戦いに身を投じる姿だった。
もはや勝負あり―――――剣を防がれた少年はバックステップで距離を取り、別の獲物を探しはじめる。
確か、まだ数人いたはず――――――が、近くに気配は感じない。

「…………?
……って、まさか!」

もしや…と空を見上げれば、そこにいたのは巨大な竜を駆り、既に弓を引き終えた弓兵の姿。
矢は凄まじい速さで空を切り、真っ直ぐに吸い込まれるように、少年の左腕を貫通する。

「ぎあっ!?」

激痛と、溢れ出る大量の血。もはや左腕は使い物にならない。

「いつの間にあんなの用意してやがった…くそ…」

空からの奇襲では対処のしようがない。それに、今までのダメージでそろそろ限界が来ているところだ。


そういえば死神の方ははどうしたのだろう、そっちの方向へ振り返ると、消滅していく死神を抱き寄せる男の姿。
そっちの戦いはそこで終結した。そして、今まで散々ヘイトを稼いできたのだから次に狙われるのは――――自分か。

「敵とラブロマンスのつもりかよ、お笑いだぜ。
ま、そろそろ俺は遊び疲れたからトンズラこかせてもらうぜ!」

進んで死に向かうつもりはない。弓兵の一撃は致命傷こそ届かなかったが、戦闘力を奪うのには十分だった。
少年は剣の長さを戻し、右腕で軽く振るう。すると砂埃が起こるだろう。
それを目眩ましにして逃げる算段だ。そこから少年は身を翻しその場から駆け出すだろう。
397 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 14:56:08.63 ID:qYMuS1ps0
>>396
/すいません
/>>360の時に魔剣さんのキャラを巻き込んだ蹴りをしてるので、回避か防御か当たったかの描写お願いします
398 :【魔剣】 [saga]:2014/12/23(火) 15:03:25.64 ID:+N2sjl3DO
>>397
/おっと、見逃してました…

剣を防がれ、更に男の蹴りに巻き込まれる。
全身の骨が軋む。少年はまるで棒きれのように大きくその場から吹き飛ばされ、地面に衝突する。

/この文を付け加えておいてください
/また、これにより距離関係も変わるので目眩ましもなしで。皆様お願いします
399 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/23(火) 15:31:48.03 ID:VCGXx2tJ0
>>392>>393
【死神と脚鬼神。壮絶な死闘を繰り広げた両者はやがて静かな終焉を遂げ、それは鬼神の勝利という結果で終戦】
【天空の上からでも分かる両者の激闘の結果、思わず固唾を飲んで死神の最期を見届ける――と、彼女の大鎌が天空へと飛び上がった】
【暗黒の闇を、最期の斬撃を放ちながら回転する死神の得物。マズイ、迫り来る斬撃に直様対処をしようとするが、全てが遅い】
【瞬間、アーチャーの体を斬撃が貫く――が、痛みが感じない。それどころか傷一つ肉体に生じない。彼の表情は困惑に染まる】
【しかし刹那、弓兵の脳内に流れ込むのは覚えのない記憶。それが誰かの、否死神の記憶だという事に理解するのにそう時間はかからなかった】

【とめどなく溢れフラッシュバックする死神の孤独な記憶、悲観とも喜劇とも取れるその記憶は死神が最期に残した自身の証明】
【アーチャーの魔弓を握る手がカタカタと震える、自身の想像を絶する死神の生涯、そのほんの一部を体験しただけで身が震えしまう】
【情けなかった、自分の人生をただ無気力に生きてきた自分自身が、あの死神の想いも理解することができず殺害という選択しか選べない自分が】
【再度死神の方向へと視線を移せば、そこにはもう死神の姿はない。あたかもそこに何も存在していなかったかのように姿を消滅させた】
【残っているのは彼女の形見とも呼べる始まりの色をした宝石、そしてそれを握り締める鬼神。やがて鬼神は此方に気づき、跳躍】
【凄まじい加速を生み天空を駆けるセカルガ。彼の双眸は決意に満ち溢れ、身を構えていた弓兵もそれに気づき静かに彼の言葉を聞いた】

――…いいぜ、派手にぶちかましてやりな

【落下していくセカルガにそう伝えれば、勢いよく地上へと光り輝く魔矢を発射した】
【その矢の軌道の先には言わずもがな――狂気の塊、討つべきドス黒い魔剣士の姿】

>>396
【つんざくような悲鳴を上げ、弓兵の"意志"が貫通した左腕を抱えゆっくりと崩れ落ちる魔剣士。だが致命傷には陥っていない】
【然しそれでも彼の戦闘力を奪うには十分だったようで、アーチャーの顔に思わず嗤いが零れ落ちる、止めを刺すようなことはしない】
【何故ならば止めを刺すべき人物は他にいるから。そしてそれを明確にするように、魔剣士へと超人的な蹴りを叩き込む鬼神】
【すると剣士はまるで紙切れの如く大きく吹き飛ばされ、地面へと衝突する。それを安息の感情で見届ければ、弓兵は静かに崩れ落ちた】
【安定しないカミラの背中の上で倒れ込む弓兵。今まで蓄積した疲労とダメージ、そして何よりの安息感が彼の意識を安らかに堕としていく】
【勝利の実感と約束を守れた事への安息感を胸に、アーチャーは静かに深い眠りに就いた】
400 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 15:39:51.92 ID:qYMuS1ps0
>>all
ああ、そうさせてもらう

【落下していく途中、男に告げられた言葉に頷く】
【逃がすつもりなど、全くない】

…そこか

【あの剣士を探して辺りを歩いていると痛みに悶える声が響いた】
【声の方を見れば左腕を射ぬかれた男の姿がある。―逃がしはしない―その超人的な脚力をもって少年の場所へ一気に駆け出す】
【あの超加速蹴りが当たったかどうかは分からないが、当たっていればまず間違いなく大ダメージだろう】
【そしてそれに加えて剣士が片腕を使えないのであれば戦力は半減どころではない】

そうか、貴様はあの戦いの邪魔をしただけではなく、黒月の最後すら嘲笑うというのか
もう、生きて帰れると思うなよ

【少年の言葉はより一層、セカルガの怒りを強めた】
【―決して逃がさない―あの戦いを侮辱されれば、いかに冷静なセカルガでも怒りは抑えられない】
【なにも知らない餓鬼に黒月を笑われるなどあってなるものか】
【走りながら再度靴の先と後ろから刃を出す】
【全力で蹴れば、人間相手に二発はいらない。死神という例外であっても大ダメージを与える我が蹴りを何度でもくらわせてやろう】

餓鬼、貴様に死神は必要ない
俺が貴様の命を刈り取ってやる

【走り出してから数秒とたたずに少年の前までいくとそこで片靴から炎を出し、さらに加速してその勢いのままに少年の足へとローキックを繰り出した。通常とは違い、つま先で少年の足を蹴るようにしているので刃によりリーチが少し長い】
【そして、少年が怯んだ場合、瞬時に少年の頭を掴んで顔を下に向け、残った片足の炎を噴射して加速し、超人の脚力がさらに強化された膝蹴りを繰り出すだろう】

401 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/23(火) 15:46:44.56 ID:he/UuLQKo
>>398

【現れた瞬間、剣士は弓矢に貫かれた。弓兵の腕前はまさに神業、幾多の戦場を生き抜いた来たことから培った力をカミラは目にする】
【神技に見とれることなく剣士を捉えると同時に回避の用意が完了したのはカミラが天才な故である。ここは戦場、何処から攻撃が来るかも解らない、360°何処からの攻撃にも対応できるようにカミラは翼を広げる】
【反撃の軌道を読み取って、攻撃が行われる前に回避を完了しようとカミラは敵の筋肉の動きに注視する。だが、剣士の筋肉はカミラの予想と全く違う動きをする】

……逃げる?

【逃走の天才は、敵が逃げようとする前にその気配を感じた】
【解る、砂ぼこりの煙幕と同時の逃走、それはカミラも何度も行ったことのある逃走手段だ】
【カミラの行動予測と剣士の動きがはっきりと重なって見えた、砂ぼこりで見えなくなってしまった今でさえも敵が何処にいるか解る。どんなルートで逃げるのか、今何処にいるのか】
【背中の弓兵にそれを伝えれば、すぐに狙撃してくれるだろう。カミラ達の勝利はそれで訪れる】

………………っ

【だが、カミラの脳はそれを拒んだ】
【何故[ピーーー]必要がある、自分達に向かってきているならともかく、今彼は逃げている】
【お前は散々逃げて、追いかけられて、それを恐怖してきたくせに、いざ自分が追いかける立場になったらそれを平気で行うのか!】
【戦場では致命的な考え、カミラが戦いには向かない理由】
【優しすぎるという弱点が露呈する】

………………

【結局、カミラは弓兵にそれを伝えることは出来なかった】
【ごめんなさい、心のなかで唱えた言葉は口には出せなかった】
402 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/23(火) 15:51:18.93 ID:g+dzxa5V0
【彼はこの戦いを楽しんでいた】
【これほど良い物なのか。実際に観るという事は】
【命と命の奪い合い。誰も得をしない争奪戦】
【そこにあるすべての現状、それをその場で見られる】
【それがどれほどの幸福で、どれほどの絶望か】
【彼の過去とは違う、実際に感じる熱。良きものでしかなかった】

【しかし、人が死ねばそれは別だった】
【体に感じるのは恐ろしさ。辛さ。苦しみ】
【命が消えた瞬間、彼に襲ったのは別次元の相手】

......

【どうしようもない。戦えない相手】
【そんな敵と、どう戦えばいい】
【いまだ瓦礫に隠れる探偵】
【心に残るのは重たい悲しみと、まだ残る熱さである】
403 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/23(火) 15:54:22.86 ID:he/UuLQKo
>>400
//あれ? 砂ぼこりは?
404 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 15:56:10.32 ID:qYMuS1ps0
>>403
/>>398に目眩ましなしでと書かれていたので
405 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/23(火) 15:56:20.58 ID:he/UuLQKo
っと、ごめんなさい、目眩ましなしだったんですね
>>401も無しでお願いします
406 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/23(火) 16:26:54.82 ID:fT4n6sJLo
>>392>>393>>396>>399>>401

【鎌の女が消え、その女を倒したのであろう男がゆっくりと立ち上がる】
【その様子を、チヒロは上空から見ていた】
【その男には、命を掛けた戦いに勝利し、歓喜している様子は無い。】
【男の傍らにある鎌がスゥ…と糸に引かれたように空中へ登る】
【すると突然、鎌は空中で闇を放出し、辺りへ斬撃を飛ばし始める】

(マズイっ!暴走か_____!?)

【持ち主の居なくなった鎌が最後の悪あがきをした】
【その鎌の斬撃が下にいる二人に向かっていくのを見たチヒロは、危険を知らせようと叫ぶ】

カミラッ!!危な______!?

【その言葉は、今まさに自分に届こうとしている闇の斬撃によって止められてしまう】
【突然のことに焦るが余りに、自分を堕とそうとする刃への反応が遅れた】
【その斬撃は、驚愕の表情を浮かべるチヒロの体を両断する形で体へと吸い込まれていく____が、チヒロの体に傷が付くことは無かった】
【しかしその両の目からは静かに涙が流れていた】
【チヒロの脳内へ流れる記憶。その記憶をただの人間であるチヒロには理解出来なかった】
【しかしその記憶を見ることで感じた『何か』が、人間の機能の一つである『泣く』という形で溢れてきたのだ】

【自分が泣いていることに気づいたチヒロは、急いで涙を拭き、アーチャー達の無事を確認する】

【アーチャーは引き絞っていた弦から手を離すと、ひょうふっ、という風切り音を響かせ、その弓から矢を発射する】
【その弓はチヒロの見たことがある少年の左腕へと真っ直ぐ吸い込まれてゆく】

よしっ!!

【チヒロは小さくガッツポーズをした後、逃げようとする少年の位置を知らせるべく叫ぶ】

カミラの進行方向っ!11時っ!

【剣士の位置を知らせ、弓兵の追撃を待つが、一向に矢が飛ぶ気配はない】
【疑問に思ったチヒロがアーチャーを見下ろすと、弓兵はカミラの背で仰向けになり、満足そうな顔で寝息をたてている】

そうか…アーチャーの戦いはもう、終わったんだね…

【小さくそう呟くと、怒りを顕にして剣士へと向かっていく腱闘家を見つめながら、カミラの背へと降りていく】

【静かに眠るアーチャーの横に降り立ち、座り込むチヒロ】
【背から生えている翼を消し、自分を支えるカミラの背を撫でる】

【もう自分達の戦いは、終わったのだと】
407 :【魔剣】 [saga]:2014/12/23(火) 16:52:24.55 ID:+N2sjl3DO
>>400
「ふー…って、げぇっ!?」

これで一安心、このまま逃げ切れるかと思いきや、超人的なスピードで迫ってくる者が一人。
それは先ほど死神との死闘を演じていた男だった。
蹴りの軌道に沿って剣を滑らせ、体を後方にやる事で何とか回避する。

「かーっ…参ったなぁ、まさか追いついてくるなんてよ」

少年は飄々とした態度を崩さない。それは男の怒りに更に油を注ぐ事になるかもしれない。
片腕を塞がれても少年には余裕があるのか、はたまたただのはったりか。

「そりゃ笑っちまうよ。知らない奴と戦って殺したらちょっとだけラブっちゃいました…そりゃ笑っちまう。
戦闘狂で人殺しが人情なんてモノを持っている事に笑っちまうね!」

いくら足掻いた所で人殺しで戦闘狂。悲しむとか、誰かを思うとか、そんな人情を持っている事が馬鹿馬鹿しかった。
だから少年は思うのだ。自分が殺した癖に、その殺した相手を厭う男はとても愚かしいと。

(しっかしどうすっかね…走ったって逃げられないのは目に見えているし…)

それよりも、この男をどう上手くいなして逃げるか。そんな事を少年は考える。
体は痛むが、左腕以外なら全く問題ない。片腕でも剣は振り回せる。
男にも死神と戦ったダメージが残っているはず。勝機なら、まだあるか。

足に向けられた蹴りを、先ほどと同様に受け流す。
相手から此方の間合いに入ってきてくれたのは好都合。掴みも回避し、剣を男の肩の方へ袈裟斬りをかける。
片手では重心がぶれ、上手く体重が入らない為威力が減るが、それでもダメージを与えるのには十分なはず。
408 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 16:57:53.46 ID:qYMuS1ps0
>>407
/すいません、ローキックを受け流すってどうやったんですか?
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/12/23(火) 17:00:39.19 ID:Ft4ZLMRfO
>>408
/先ほどと同じようにと書いてあるので軌道上に〜のところを参照していただければ
410 :【魔剣】 [sage]:2014/12/23(火) 17:01:06.61 ID:Ft4ZLMRfO
/名前忘れです
411 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 17:11:59.76 ID:qYMuS1ps0
>>407
/正直それだと防いだの方がいいと思います
/刃が出てるので当たれば間違いなく剣と足で弾きあいますから
/蹴りに軌道に剣を滑らせだと足を刺すか、剣で防ぐことになると思いますし
/剣だと足を下から上に上げるじゃないと受け流せませんし、それだと受け流された蹴りが手か顔に向かってしまいます
/なので防いで、勢いを殺すために後ろに跳んだとがといいと思います
412 :【魔剣】 [sage]:2014/12/23(火) 17:14:03.40 ID:Ft4ZLMRfO
>>411
/ではそのように変更でお願いします
413 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 17:44:15.31 ID:qYMuS1ps0
>>407
【蹴りは剣によって防がれた】
【だが、さすがに片腕でこの威力の蹴りが受けられるはずもなく、少年は後ろに跳んで勢いを殺した】
【離れてしまったため、掴もうとした手が空を切る】
【舌打ちをすると飄々とした態度の少年を見る】

別に俺は戦闘狂ではないがな
そして、あいつとはお前の言うような関係ではない

【―なにも知らない餓鬼がごちゃごちゃと―】
【結果として、少年の態度はさらにセカルガを怒らせることになる】
【そして、一瞬怒りで意識が消えたところで少年が斬りかかってくるが―――】

自分も手負いだが相手も手負い
なら少々威力が足りなくても勝てるだろう…か?
―――舐めるのも大概にしろよ

【元々剣は両手で扱う武器、それを片手で振れているのは本来ならば驚愕にあたいするが―――】
【その程度、先の戦いに比べればないに等しい】
【どうしても片手だと威力が減る、ならば、身体能力によほどの差がなければ弾くのはさほど難しい事ではない】
【威力の乗っていない剣の腹を斜め上に右手で殴り、弾く】
【うまくいけば、これで体制を崩せているかもしれない】

俺は、手加減などしないぞ

【弾いた直後、残った片足の炎を使い、加速した蹴りを少年の顎に向けて繰り出す】
【軌道としては足を思い切り上に振り上げたときのようになる】
【故に、少年がそのままであればつま先の刃が少年の体を一直線に切り裂きながら進むことになる】


414 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/23(火) 17:50:32.35 ID:he/UuLQKo
>>399
>>406
&ALL

【戦いは驚くほどあっさりと終わった】
【冴え渡る弓兵の神技と鎌使いの少女と恐ろしい蹴り技を持つ男の戦闘がちょうど終わったこと、二つの要因が噛み合った結果の全員無傷である】
【恐怖を無理矢理おさえ、必死で自分を奮い立たせて立った戦場だったため少し拍子抜けなところもあったが、戦闘なんか早く終わる方がいいに決まってるとすくに考え直す】
【今も戦う二人を見ながら、カミラはこの場を離脱する準備をした】

チヒロくん、お疲れさま!

【背中に戻ったチヒロに労いの言葉をかけると、カミラは急上昇して流れ弾が当たらないくらいの距離を取る】
【大きく羽ばたいたため地上に大量の砂ぼこりが吹き荒れるがそんなことは知らない】
【こんな戦いなんて、お互いを見失ってすぐに終わればいいのだ】

じゃあ、病院に向かうね!

【ビルよりも高いくらいの高度になると、病院へ向きを変えて加速、空からのルートなら一直線に進めるため、すぐに病院に着くだろう】
【チヒロもアーチャーも、二人とも凄い怪我だ、入院は避けられないのは目に見えている】
【一緒に遊べるのは何時になるかな? なんてことを考えながらカミラは空を飛ぶ】

【ようやく、戦いは終わったのだ】
415 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/23(火) 18:08:32.85 ID:he/UuLQKo
/アーチャーさん、チヒロさん
/戦いが全て終わったあと、病院での〆ロールをしてもいいでしょうか?
416 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/23(火) 18:22:43.02 ID:VCGXx2tJ0
>>415
//今そちらへお返事を書かせていただいているので
//こちらの返信が終わり次第投下して頂ければ幸いです
417 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/23(火) 18:49:22.31 ID:VCGXx2tJ0
>>ALL
【永き永き死闘の末、それは有志の者達が生き残り、少数の殺戮者が死亡といった結果で幕を降ろした】
【その結末が万人に認められないものであっても、今ここに確かに終戦を望む者が集い未来へと生きようとしている】
【偽善者の甘い戯言も、儚く散った犠牲者への嘆きも、この戦いに勝利した弓兵にとっては途轍もなくどうでもいい】
【ただ自分達は生き残り、この戦争を終わらせた――そんな実感と事実だけが、死闘を生き残った戦士たちの心を渦巻き、達成感を沸かせる】
【総勢9人という能力者を巻き込んだ大規模な争い、それぞれがそれぞれの意志を掲げ交差し合った戦いは遂に――終わったのだ】

――――



                夢を――夢を、見ていたんです
          
                   とても哀しく、優しく、暖かい夢を
              
                      ああ――私達は見続けていたんです

                 
                          ――ひたすらに!





【アーチャー――生存確認】
418 :アーチャー(>>657)【アーチャー】右助骨骨折 重傷 [age]:2014/12/23(火) 18:49:55.43 ID:VCGXx2tJ0
//皆さん連日ロールありがとうございました!!
//とても楽しかったです!アーチャーがその後どうなったのかはカミラさんとチヒロさんにお任せします!
419 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/23(火) 20:47:01.87 ID:qYMuS1ps0
>>407
/今日はこれ以上ロール出来なさそうなので>>413の【うまくいけば、これで体制を崩せているかもしれない】の所から変更します


―――今回は引いておこう
負ける気はしないが、負傷を治しておかねば倒した後に死ぬかもしれないからな

【弾いた直後、バックステップで距離を取る】
【包帯がわりに布を巻いているが、腹の傷から血が止まらない】
【このままでは倒した後に、出血多量で死んでしまう】

次は万全の状態で相手をしよう
もう一度、俺の顔を見たときがお前の最後だ

【それだけ言うと、走りだし、すぐにその場から去った】
【―早く病院に行かないとな―このままではまたすぐに黒月と会うことになる】
【病院に向かい、治療を施されたところで気を失った】
【―あいつは、絶対に殺す―】



/皆さんロールありがとうございました!
420 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/23(火) 20:58:12.03 ID:he/UuLQKo
【あの戦いから一週間後】
【少し汚れている白いワンピースを着て目立つシャガの花で出来た髪飾りをつけた少女が病院を歩いていた。リノリウムの床をカツカツとリズミカルに鳴らして笑顔で歩くその姿は非常に愛らしい】
【右手と左手には沢山のフルーツが乗った大きなバスケットを一つずつ。果物屋で迷いに迷った末、自分の二人への思いの大きさを伝えようと奮発をした物だ】
【懐は寒くなってしまったが心はとても暖かい、このバスケットを見たときの二人のリアクションを見るのが楽しみだった】
【エレベーターで一緒になった老人との世間話を楽しんだあと、カミラは二人の病室に向かう】

【二人の怪我は思った以上に酷かった】
【特に酷かったのはアーチャーの傷だ、コンクリートに思いきり叩きつけられたその怪我は内蔵に深くダメージを与えたようで、後遺症が残ると医者に宣告されるほどだった】
【そのときは大泣きをしたカミラであったが、弓兵は異常な回復力を見せ、後遺症どころかわずか一週間でほぼ完治してしまった。開いた口が塞がらないという言葉をカミラははじめて知ることになった】
【チヒロの方はひどい怪我ではあったが、カミラのした応急処置が功をなしたようで心配はないとの事だった】
【あの応急処置はかなり無理矢理な物だったので正直ひやひやしていたのだが、正しかったときいてカミラは胸を撫で下ろした】

【二人の病室を前にして、カミラはノックをする】
【控えめで小さい音のノックはカミラの物だとバレてしまっているみたいで、入る前から『カミラおはよう』などと挨拶された】

おじゃまします!
アーチャーくん!チヒロくん!元気?

【扉を開くと、そこにはこちらを向いて微笑む二人の男】
【自分を友達だと、仲間だと認めてくれている、優しい顔、醜い龍の自分がずっと欲しいと思いつづけてきた顔】
【なんとも言えない嬉しさに支配されたカミラは、バスケットをそれぞれ二人の机に置いたあと、アーチャーの右手を、チヒロの左手を取ると二人の腕に抱きついた】

アーチャーくん!チヒロくん!
カミラ、二人ともだーいすきっ!

【カミラは、一人では無くなったのだ】

カミラ、生存
421 :【魔剣】 [saga]:2014/12/23(火) 21:03:57.11 ID:+N2sjl3DO
>>413
もしも、両腕が使えていたらもっと力を入れられたのかもしれない。
もしも、両腕が使えていたら男を仕留める事ができたのかもしれない。
もしも、両腕が使えていたら剣が弾かれる事はなかったかもしれない。

結果として、威力の乗らない剣は弾かれ、少年は―――――大きく体勢を崩した。
このままでは―――――――そこで、男の攻撃の足は止まった。

「こっちこそ万全の状態でやってやるよ。返り討ちにして、あの死神のところへ送ってやらぁ」

どうやら退いてくれる、らしい。
次こそ決着をつける――――そう言い残して。
少年も、それに喜んで応じる。遊び相手が増える事は良い事だ。

立ち去る男に背を向け駆け出し、夜に消えていった。

/皆様ありがとうございました
422 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/23(火) 23:12:47.02 ID:g+dzxa5V0
【彼は一つの事件を目の当たりにした】
【良い物を見てはいない。しかし、彼にとって何か感じた】
【現実の素晴らしさ。普通であったことの喜びを】
【しかし、普通とはなんだろうか】

これが普通だと思ってるんだよな、俺ってさ......
戦うことが罪なはずなのに。もう罪だと思えねえや

【この街を守っていく。そんな希望もこれを見ては思えない】
【地面は砕かれ、建物は崩れる。そんな街を見てそう思えるだろうか】
【見えぬ未来と現状があまりにも違い過ぎて】

仕方がねえ、とりあえず街の復興が優先だ
一日で元通りにさせるぞ

【そして電話を街の人間に片っ端にかける】
【せめて、この後は残さないように。助けてもらえそうな人にお願いして】




【街の復興は速い】
【例え街一つが滅んだとしても、神が鉄槌を下しても。街は生き続ける】

423 :天木 チヒロ 【フライド】 [sage]:2014/12/23(火) 23:54:05.23 ID:fT4n6sJLo
【真っ白な病室】
【カーテンの隙間から光が差し込み、開けた窓から風が入りカーテンが揺れる】
【ちょうど朝から昼ぐらいの時だろう。約束の時間だ】

【入院してから一週間】
【俺とアーチャーは二人しかいない病室で他愛もない話をしていた】
【どちらかが何かを言えばもう片方が笑い、微笑み、怒り、泣いた。】
【怪我の方は互いに問題ないようで、そろそろ退院も近いようだ】
【特に重体だったアーチャーは、そんなことは忘れたかのように何度病院を抜け出そうとして医師に見つかり、叱られていたのかはわからない】
【俺もその姿に何度笑わされたことか】
【かくいう俺も、アーチャーに触発され、一度病院を抜け出そうとして病室から出たが、ドアの前で張ってた医師に速攻で見つかり、お叱りを受けた経験がある】
【その時アーチャーは今まで笑われてた分を仕返しするかのように大爆笑していた。コノヤロウめ。】

【そんなことを考えていると、廊下から真っ直ぐこちらへと向かってくる小さな足音が聞こえる】
【俺とアーチャーは目を見合わせ、クックッと小さく笑い合う】
【その足音だけで人物が判ってしまうのだから、可笑しくなってしまうのも頷ける】
【その足音が二人の病室の前で止まったとき、扉が開くより先に声をかける】

『カミラ、おはよう』

【その扉は、開かれた____】


【天木チヒロ 生存】
424 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/24(水) 18:49:23.64 ID:+JhsEIZ60
…なぜ俺がこんなことを

【町のあるデパートの前でセカルガがサンタ服を着て客引きをしている】
【子供たちに囲まれ、苦笑しながら握手をしたり、プレゼントを渡す姿は普段のセカルガからは想像もつかない】
【なぜセカルガがこんなことをしているかは、今から数時間前に遡る―――】


――――――――――――――――――――


【先日負った傷は癒えた】
【流石に傷跡は残ったが、自分にとっては黒月との戦いで得た勲章のようなものだ】
【病院で最後の検査が終わり、外に出ると雪が降っていた】
【―そういえば、今日は―】

クリスマス、か

【クリスマス、長い間傭兵として過ごしていた自分には縁の無かったものだ】
【楽しそうに笑い会う人々の中を一人ポケットに手を入れて歩く】
【日々、能力者同士の戦いの絶えないこの町だが―――】
【―今日くらいは、穏やかに過ごせてもいいだろう―】

こういう一日も、中々悪くないな

【誰に言うでもなく、一人呟く】
【サンタクロースにトナカイ、それに雪だるま等の着ぐるみに子供たちが楽しそうに集まっている】
【つい先日に、あんな規模の戦闘があったとは思えない】
【―今日はケーキでも買って帰ろうか―そんな風に考えて近くのデパートに寄ると何やら騒ぎが起こっている】
【何事かと思いそこへいってみれば、どうもサンタ服着た青年の一人が怪我をしたらしい。その原因というのがバカな能力者が暴れたというもので、今まさに暴れようとしていたのでセカルガが気絶させたが】
【すると、それを見ていた怪我をした青年にその服を渡され、代わりをしてくれと頼まれた。その理由が、さっきのようなことがあっても鎮圧出来るからということだった】
【当然セカルガは断ったが、何度も頼まれ、断りきれず渋々引き受けた、ということがあり最初に戻る】

まぁ、こんな一日もたまには悪くはない…か

【子供の頭を撫でているセカルガの見た目は実にシュールだ】
【辺りでは"能力者を撃退したサンタのいるデパート"の噂が拡がっており、見物目的で来るものもいれば―――】
【―――戦いの目的で来ている者もいるかもしれない】



/多人数歓迎です。よろしくお願いします
425 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/24(水) 20:34:20.00 ID:5JsNC0mC0
【あれから約1週間】
【街はいつも通り完璧に復興し、明るさを取り戻している】
【実際、この通りは人気が良さそうである】
【何せ、この街は都会と呼ばれる場所である】
【空港、大型会社の本部など色々大きな建物があり、流れが良いのだ】
【そしてそれ以上の、明るい理由】

クリスマス、かぁ......
去年も家で籠ってたなあ。久しぶりだぜ

【いわゆる神様の生まれた日。クリスマスである】
【そもそも、この世界に神様がいるのか。答えは「はい」だ】
【人を超えた力、物理を覆す驚異の存在。それは実在する】
【しかし、人は神を超える事が出来る。その理由は一つだ】

【我等は善と悪を持つ。どちらかではなく、どちらも】
【神は人を、どう見ていたのだろうか......】

【さて、話はそれたがクリスマスである】
【今日は事務所もお休み。パァーッと遊びたいのだ】
【しかし、彼は忘れていた。そんな面白い事が転がっている訳がないと】
【結局、困った人を探すことになった......】




あー、何かねえかなあ
こういう時にこそ、言い争いとかさぁ

【探偵として恥ずかしい事を当然のように言うのは、彼の性格だ】
426 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/24(水) 21:32:39.07 ID:xmwZM7WSo
>>424
【クリスマスで賑わう大通りを、少し汚れた白のワンピースとシャガの花でできた豪華な髪飾りをつけた少女が歩いていた】
【自分と同じくらいの身長の子供たちが笑顔で母親と手を繋いで歩いているのを羨ましそうに眺める少女の手には何もない】
【少女……カミラはサンタクロースを信じてはいなかった。数年前のクリスマス、サンタクロースに雪と寒さを凌げる暖かい毛布を欲しいとお願いしたが、毛布のプレゼントが無かったときからカミラはサンタを信じていない】
【クリスマスもいつもと変わらない、安い野菜とコンソメで作ったスープとパンで夕食を済ませようと材料を探すカミラ】
【しかし世間はクリスマス、どこにも安い野菜や質素なパンなど売っていない、あるのは無駄に装飾に凝ったお菓子やオードブルばかりである】
【もう今日の晩御飯は諦めようか、カミラがそう考えたとき、不意に能力者の気配がする】

【危険……!】
【カミラはすぐに能力者の場所を確認して逃げようとするが、運の悪いことに能力者はカミラの近くであった】
【能力者が能力を使うと辺りに暴風が巻き起こる、それに吹き飛ばされた青年が地面に叩きつけられた】

あっ……!

【カミラは迷う、青年を助けるべきかどうか。たった一瞬カミラは固まってしまった】
【あと一秒時間があれば、カミラは青年を助けに行っていただろう、しかし結果的にそれは訪れなかった】
【迷いもせずに青年を助けにいった一人の男が居たからだ】

【蹴りによる一撃、たった一撃で能力者は沈黙した。まさに瞬殺、圧倒的な力】
【男は傷ついた青年からサンタクロースの衣服を受けとると着替え始める。妙に似合うその姿をみて、カミラは呟いた】

……サンタさん

【実年齢12歳、精神年齢はさらに下の少女は目の前の男を本物のサンタと勘違いした】

【子供たちに囲まれて忙しそうにしている男を少女は物陰からじっと見つめる】
【もう一時間ほどそこにいるのだが、カミラは時間を忘れてずっとそこに立っていた】
【子供たちのように男に群がらないのは男に迷惑がかかるかもしれないから。内気なカミラは遠目で見つめるだけで満足である】

凄い……かっこいい……

【物陰に隠れつつ憧れの目でキラキラと男を見つめるカミラ】
【その姿がバレバレなことは気がついていない】
427 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/24(水) 22:15:24.39 ID:+JhsEIZ60
>>426
【プレゼントを欲しがる子供たちになるべく怖がられないように笑い、無料配布となっている包装されたプレゼントを渡していく】
【プレゼントボックスの中身は今流行りの玩具…ではなく一昔前に流行った物であったり、お菓子の詰め合わせであったりと様々だ】
【なぜ今流行りの玩具ではないのかはデパートにはそれが今大量にあるから…ようするに在庫処分だ】
【が、そんなこと知らない子供達は、というか知らなくてもいい、はプレゼントボックスを持って嬉しそうに笑っている】

ほら、これをやるかr……あげるから親の方に行け
…止めろ、蹴るんじゃない、殴りもするな

【なんだかんだでセカルガもこの状況を楽しんでいるようだ】
【子供達に遊ばれながら、セカルガは一人づつプレゼントを配っていく】
【その途中でジッと遠くから此方を見つめる少女に気づく】
【さっきまでにも何人かいた引っ込み思案な子だろうか、親もいないようだし自分から行ってあげた方がよさそうだ】
【周りにいる子供達に別れを告げて人形とお菓子を持って少女の方へと近づいていく】

あー…少女よ、サンタからのプレゼントをやろう
こっちに来たまえ

【サンタらしい話し方が分からず妙に上から目線の話し方になる】
【―この少女、妙に汚れてるな―近くで少女を見て虐待の可能性を考えたが、ただ転んだだけという可能性もある】
【幼いころを思いだし僅かだが表情が悲しむ者へと変わる。だが、自分が関わっていいことではないと少女にプレゼントを渡そうとして―――】

…少女よ、これを持って向こうで他の子供達と待っているがいい
安心したまえ、直ぐに戻る

【少女の隠れていた物陰の奥で、さっきとは違うもう一人の能力者を見つける】
【―さっきの奴の仲間か―わざわざ炎を見せつけて挑発してきたあたり、自分との戦いがお望みらしい】
【ニヤリ、と笑ってついてこいとばかりに歩き出した男の背を―――知ったことかとばかりに蹴り飛ばす】
【―馬鹿か、こいつ―そのまま起き上がらなかったのを確認して、再び子供達の元へ戻る】

子供達よ戻ったぞ
…だから殴るんじゃない、確かに全身警戒色を着ていて怪しいかもしれないがサンタは敵ではない

【子供に遊ばれながら少女の頭に手を伸ばし、優しく撫でる】

少女よ、その箱をあげよう
サンタさんのプレゼントだ

【中には人形とお菓子が入っている】
428 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/24(水) 22:56:02.12 ID:xmwZM7WSo
>>427

……サンタさんって、凄く強い

【子供たちの所で待っていろと言われたカミラだったが、男がこんな路地裏で何をするのかと気になってしまい隠れてこっそりと路地裏を見ていた】
【物陰の奥に潜んでいた能力者をまたもや瞬[ピーーー]るサンタクロース。見るからに悪人だった相手はその力を解放することすらなくのびている】
【カミラの目はさらに光り、憧れの感情は表にどんどんと出てきた。武闘派のサンタなどいないという冷静な考えは出てこない】
【男が路地裏から大通りに戻ろうとしているのを確認すると、カミラは急いで子供たちの群れに入る。悪い子と言われプレゼントが貰えないのが嫌だからではない。憧れの人に怒られたくないからである】

【男が大通りに戻ると、また子供たちが男に群がり始める】
【群がる理由はその袋のなかにあるプレゼントが欲しいから。その視線は大体が袋にあった】
【だがカミラは違う、袋になど目もくれず男を見続ける。カミラにとってはプレゼントよりもサンタクロースという夢のような存在自体が憧れなのだ】

……え? これ、カミラに?

【男がプレゼントを配っていたということを失念していたカミラは、差し出された箱を見て驚く】
【そういえばサンタは子供にプレゼントをくれるのだ、思い出したカミラは「ありがとうございます」と礼を言うと笑顔でプレゼントを受け取る】

……わあ!

【袋を開けると、そこにはクッキーと人形が入っていた】
【クッキーなんて高いものを食べることなど殆ど無かったカミラは心を踊らせる】
【人形も嬉しい、寝るときに一人なのは正直寂しいからだ】
【とにかくお礼を言わなければ、カミラはサンタの顔を見て笑顔になると感想をお礼を言う】

ありがとうサンタさん!
今日晩御飯が無かったからクッキーすごく嬉しいです!
お人形も大事にするね! 今日から二人で寝るの!

【その言葉を聞いた回りの大人たちがギョッっとした顔をするがカミラは気がついていない】
【何故なら、目の前のサンタに夢中だからである】
429 :【ブレード】【ラル・シルフォード】 :2014/12/24(水) 23:07:22.26 ID:3xzEM/XSO
「………………」

【道を、一人の少女が歩いていく】
【クリスマスムードの、きらびやかな装飾がなされた街の中】
【白一色の簡素な服を身に付け、一人背の低い少女は歩いていく】

「………………」

【その表情は、長い前髪に隠れていて伺いづらく、】
【どこか思い詰めているようでもあり、ただなにも考えていないようでもあり】
【そんなクリスマスなど何処吹く風といった雰囲気で、少女は街を歩いてゆく】
430 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/24(水) 23:36:09.40 ID:+JhsEIZ60
>>428
【プレゼントボックスを開けた少女から告げられた衝撃の一言】
【その言葉に、子供と遊んでいたセカルガの動きが止まる】
【―この年で晩飯がないだと?―やはり虐待か?と一瞬考えたが、頭の中ですぐにそれを否定する】
【食事を与えられないレベルの虐待なら、そもそも外出させてくれないだろう】
【つまり、それほど少女の家庭が貧乏か―――そもそも親がいないか】

…少女よ少し待っているがいい

【子供達に親のところへ戻るように言い、責任者の元へ行き、明日もここに来ることを条件に今日はもうサンタの仕事を終わることが出来るように話をつける】
【その時に普段の服に着替え、プレゼントは店の店員に渡した】

少女よ、今戻った
…あぁ、この格好はサンタではない時の普段着だ
いつもサンタでは流石に疲れるからな

【詳しく少女の話を聞こうと少女の方へと戻る】
【サンタの夢を壊さないようにその場しのぎの言い訳をする】
【―話次第では警察に連絡するか―】
【晩飯がないと言った少女の姿が昔の自分と重なり、いつもなら興味も持たない事が気になっていた】

…少女よ晩飯がないと言ったな、クッキー等を晩飯にしなくてもいい
何か食いたいものがあったら言うといい、このサンタがプレゼントしてやろう
…あと、なぜ晩飯がないか詳しい事を教えてくれ、良ければ力になろう

431 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/25(木) 00:14:02.34 ID:yVKpNxB8o
>>430

うん、知ってるよ!

【私服の言い訳をする男に、カミラはにこりと笑って答えた】
【だってカミラは見ているのだ! 私服のサンタクロースが悪者を倒す瞬間を! サンタクロースの強さを!】
【きっとサンタはクリスマス以外はああやって町の平和のために頑張っているんだと妄想を膨らませるカミラ、彼女の中のサンタクロースのイメージはどんどんと大きくなる】
【そんなサンタが自分の目の前にいるんだと思うと、カミラの興奮は収まらずどんどんと上がっていった】

サンタさんも危険だもんね!

【赤い服じゃ戦場じゃあ目立っちゃうし、と続けようとしたがやめる、サンタはそれを秘密にしようとしているのだろうと考えたからと、とある弓兵を思い出したからだ】

【それから暫く歩くと、男は晩御飯をプレゼントすると言う】
【二つもプレゼントを貰ってしまっても良いのかと考えたカミラだったが、断るのも失礼だと思い貰うことにした】

じゃあ……コーンポタージュ!
自動販売機のやつ!

【ねだったのはカミラが一二週間に一度自分へのご褒美に飲んでいる物】
【これを食パンを浸して食べるのはカミラのご馳走だった】


【そして、サンタの言葉はもうひとつ】
【 『何故晩御飯が無いような状況なのか、教えてほしい』】
【それを説明するとなると、自分の能力の説明からしなければならなくなる。カミラの心に怯えがとりついた】
【しかし……】

……うん、わかった
じゃあ広い場所に行ってもいい?

【相手は憧れのサンタなのだ。彼ならきっと受け止めてくれる】
【カミラは、サンタに自分の能力を明かすことにした】
432 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/25(木) 00:36:56.10 ID:BiCezyBO0
>>431
【着替えても全く疑わなかった少女の純粋さに少し驚く】
【―今ではサンタを信じている子供の方が少ないというのに、着替えても疑わないとは―】

…?

【サンタが危険、の意味が分からずに首をかしげる】
【―サンタが危険になる童話などあっただろうか?―】
【まぁいいか、と曖昧に笑い、少女と共に歩き出す】

…そんなものでいいのか?
育ち盛りだろう、我慢せずになんでも言っていいんだぞ?

【自販機のコーンポタージュなど、晩飯として答えるものではない】
【やはりなにかあるな、と思いながらも自販機に向かい、ジュースと暖かい、の表示だったコーンポタージュを買ってくる】
【それを少女に手渡すと、再び少女と歩き始める】

…あぁ、構わない
―――ここでいいか?

【事情を話すのに、広い場所に行くなどない】
【―どうにも、俺の想像外の事情のようだな―どうやら単なる虐待や、孤児等の類いではないようだ】
【少女といつもと違い人のいない公園に入る】

―――では、もう一度聞こう
少女は今、どういう状況下にいる?
433 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/25(木) 00:51:50.77 ID:BiCezyBO0
>>431
【着替えても全く疑わなかった少女の純粋さに少し驚く】
【―今ではサンタを信じている子供の方が少ないというのに、着替えても疑わないとは―】

…?

【サンタが危険、の意味が分からずに首をかしげる】
【―サンタが危険になる童話などあっただろうか?―】
【まぁいいか、と曖昧に笑い、少女と共に歩き出す】

…そんなものでいいのか?
育ち盛りだろう、我慢せずになんでも言っていいんだぞ?

【自販機のコーンポタージュなど、晩飯として答えるものではない】
【やはりなにかあるな、と思いながらも自販機に向かい、ジュースと暖かい、の表示だったコーンポタージュを買ってくる】
【それを少女に手渡すと、再び少女と歩き始める】

…あぁ、構わない
―――ここでいいか?

【事情を話すのに、広い場所に行くなどない】
【―どうにも、俺の想像外の事情のようだな―どうやら単なる虐待や、孤児等の類いではないようだ】
【少女といつもと違い人のいない公園に入る】

―――では、もう一度聞こう
少女は今、どういう状況下にいる?
434 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/25(木) 00:59:03.42 ID:BiCezyBO0
/連投すいません
435 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/25(木) 01:14:16.54 ID:yVKpNxB8o
>>432

……ありがとう! サンタさん!

【手に持った暖かいコーンポタージュの温もりを全身に伝えるためカミラは缶を抱き締める】
【自分の出す黒炎からは感じることの出来ない優しい暖かさは、カミラの顔を綻ばせた】
【コーンを残さないようにチビチビと大切に飲んでいると、たどり着いたのは人気のない公園、走って中央まで移動してカミラはサンタが来るのを待つ】

『ではもう一度聞こう、少女はどういう状態にいる?』

【目の前のサンタを信じているとはいえやはり緊張はするもので、カミラは少し下を向く】
【頭のなかに思い浮かべるのは、数少ないこんな自分を受け入れてくれた友達。彼らの笑顔を思い出して、カミラはまた前を向いた】

うん、じゃあ、見ててね?

【ワンピースのままくるりと一回転して、カミラはサンタに笑った】
【瞬間黒く輝くは彼女の心臓近くにある宝石、石から流れる眩しい脈動がカミラの体を見えなくする】
【徐々に大きくなる光り、カミラの体もそれに比例して大きくなっていき、最終的には8mもの大きさになる】
【光が収まると、そこには龍がいた】

……どう?
気持ち悪いでしょ?

【自嘲ぎみに笑うカミラ、事実その体は醜いとしか言えなかった】
【全身が火傷をしたかのように爛れ、龍といわれイメージする美しいフォルムなど何処にもない】
【身体中から不規則にイボがはえていて、アンシンメトリーなその形には生理的嫌悪感を覚えるだろう】
【極めつけは、何処からか流れ体を伝って落ちる黒炎である】
【地面に落ちた黒炎は辺りの植物を枯れさせていく。カミラはそれを悲しそうに見つめていた】

……私は、こんなだから
お父さんとお母さんに捨てられたの

【ポツリと小さい声でいった一言は、カミラにとっては必死で絞り出した声だ】
【目の前のサンタはなんと言うのか、聞きたい、だけど、聞きたくない】
【逃げ出すことも出来ず、カミラはそこに立っていた】
436 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/25(木) 01:59:40.17 ID:BiCezyBO0
>>435
【見ててね、少女はそう言った】
【つまり、少女は言葉で説明できる事情ではないということ】
【少女自身に何らかの変化があるということ、それを聞いた時点で十中八九能力者だとセカルガはあたりをつけた】
【そして、少女を一瞬たりとも見逃さないようにしっかりと見て―――】

…!
これは、あの時の…!

【―――少女は見覚えのある龍へと変化した】
【間違いない、あの乱戦の中、弓使いを乗せて飛んでいた龍だ】
【ここまで特徴のある龍を、この短期間で忘れることはない】

…なるほどな
今更龍を見たくらいでは驚かないが、そういうことか

【その見た目に全く嫌悪感を抱かないといえば嘘になる】
【不規則に生えたイボ、アシンメトリーな造形、流れ落ちているとしか言い様のない謎の黒炎】
【言葉を隠さずにいうならば、おぞましいとさえ言えるだろう】
【そして、それが故に―――捨てられた】

捨てられ、行く宛もなく、金もない
故に人に化け惨めに暮らしていた、ということか

【同情はする、哀れみもする】
【だが、なぜその力を向上させ捨てた親を見返さなかった】
【龍の力があれば、捨てられても人から畏怖されることはあっても食い物や寝床に困ることなどなかったはずだ】

―――ある男の話をしよう
そいつには、幼いころから親がいなかった
飯もろくに食えず、まともな衣服もきれない
まさにどん底、周りからも邪魔物扱いされるやくたたずだった

【唐突に、話を始める】

その男はやがて戦場へと駆り出される
食い物は与えられたが、常に死と隣り合わせだった
なんの取り柄もなく、弱かった男は死にたくないと必死に己を鍛えた

【誰も知らない、ある男の話を】

やがて男は強くなり、仲間もできた
だが、結局仲間も死にまた一人になり、再びどん底まで落ちた
ただの人間だった男は、どれだけ鍛えても結局は弱かったんだ
また一人になって、ようやく自分の自惚れに気づいたんだ

…お前は違うだろう
容姿がどうした、馬鹿にするものなど龍の力で蹴散らしてやれ
食い物や寝床がない?その力で奪い取れ
親のことなど気にするな、子供を捨てたものなど最早親ではない

【怒っているかのような表情で、言葉を並べていく】

月並みな言葉だが、お前はお前だ
周りの事など気にするな、胸を張って堂々と生きてやれ
最初は難しいかもしれないが―――安心しろ、少なくとも俺はお前の見方でいてやる
437 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/25(木) 13:06:03.87 ID:BiCezyBO0
>>436
/最後のところは味方の間違いです
/すいませんでした
438 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/25(木) 14:18:49.08 ID:6PUzBYEi0
【太陽が真上に昇る頃、皆が皆特別な日を過ごしている中、とある病院の一室で窓越しの空を見上げる者が一人】
【趣味の悪い緋色の外套、黒色の衣服の下には無数の包帯がぐるぐる巻きにされ、とてもではないがまともな人間には見えない彼】
【当然といえばそうだろう、なんといったって彼はつい一週間ほど前に瀕死の状態でこの病院に運ばれてきたのだ】
【しかしそんな重傷を僅か一週間足らずで完治させてしまった彼の異常な生命力と回復力に、彼の担当医は唸り頭を抱えたものだ】

【そんなトラブルを乗り越え、ようやく待ちに待ったクリスマス。お見舞いに来たカミラから頂いたフルーツを頬張り終えふぅっと溜息】
【残念なことに辺り一面は白、白、白…それも雪のような淡く美しいものではなく、無骨で機械的なものだ】
【折角のクリスマスを病室で過ごすなど余りにも虚しく悲しい。それも男二人で、だ】
【生憎だがアーチャーにそんな趣味は無い、どうせ聖夜を過ごすのなら女性と一緒がいいし、そうでなくとも病室で…なんて言語道断】
【と、先程までフルーツが乗せられていた純白の皿をカチャリと音を鳴らし机に置く、直後密閉された空間の窓を勢いよく開く】
【新鮮な空気と共に溢れ出す冷たい風が頬を撫でる、心地よいそんな瞬間にそっと瞳を閉じれば、ふと隣りのベッドで眠る青年へ視線を移す】


――…今回ばかりは見逃してくれよチヒロ……


【小さく寝息を立てる青年に届くかも分からない呟きを残せば、バッと身を翻し勢いよく無限の外界へと通じる窓から飛び立った】
【独特の浮翌遊感と共に落下していく体、緋色の外套が風に靡きバサバサと軽やかな音を立てる】
【彼が今飛び立ったのは3階。常人の身体能力では着地にも危険が及ぶような高さだ。それが完治したとはいえ怪我人だというのなら尚更】
【刹那、地面へと激突するかに思われたアーチャーの体は柔らかい感触に包まれ衝撃を吸収される。見れば彼の下に敷かれているのは使い古されたボロボロの布団】
【患者用の分厚いそれは着地時のマットにもなりうる、彼はそれを見込んで、この日のため前日の夜中に窓から投げ出しておいたのだ】


――さて、ここにも随分厄介になったな……
出来れば二度も来るのは御免だが、世話になったぜ!!それじゃっ!
439 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/25(木) 14:22:03.89 ID:6PUzBYEi0
//あらら途中送信……
440 :アーチャー(>>657)【アーチャー】 [age]:2014/12/25(木) 14:33:02.44 ID:6PUzBYEi0
【太陽が真上に昇る頃、皆が皆特別な日を過ごしている中、とある病院の一室で窓越しの空を見上げる者が一人】
【趣味の悪い緋色の外套、黒色の衣服の下には無数の包帯がぐるぐる巻きにされ、とてもではないがまともな人間には見えない彼】
【当然といえばそうだろう、なんといったって彼はつい一週間ほど前に瀕死の状態でこの病院に運ばれてきたのだ】
【しかしそんな重傷を僅か一週間足らずで完治させてしまった彼の異常な生命力と回復力に、彼の担当医は唸り頭を抱えたものだ】

【そんなトラブルを乗り越え、ようやく待ちに待ったクリスマス。お見舞いに来たカミラから頂いたフルーツを頬張り終えふぅっと溜息】
【残念なことに辺り一面は白、白、白…それも雪のような淡く美しいものではなく、無骨で機械的なものだ】
【折角のクリスマスを病室で過ごすなど余りにも虚しく悲しい。それも男二人で、だ】
【生憎だがアーチャーにそんな趣味は無い、どうせ聖夜を過ごすのなら女性と一緒がいいし、そうでなくとも病室で…なんて言語道断】
【と、先程までフルーツが乗せられていた純白の皿をカチャリと音を鳴らし机に置く、直後密閉された空間の窓を勢いよく開く】
【新鮮な空気と共に溢れ出す冷たい風が頬を撫でる、心地よいそんな瞬間にそっと瞳を閉じれば、ふと隣りのベッドで眠る青年へ視線を移す】


――…今回ばかりは見逃してくれよチヒロ……


【小さく寝息を立てる青年に届くかも分からない呟きを残せば、バッと身を翻し勢いよく無限の外界へと通じる窓から飛び立った】
【独特の浮翌翌翌遊感と共に落下していく体、緋色の外套が風に靡きバサバサと軽やかな音を立てる】
【彼が今飛び立ったのは3階。常人の身体能力では着地にも危険が及ぶような高さだ。それが完治したとはいえ怪我人だというのなら尚更】
【刹那、地面へと激突するかに思われたアーチャーの体は柔らかい感触に包まれ衝撃を吸収される。見れば彼の下に敷かれているのは使い古されたボロボロの布団】
【患者用の分厚いそれは着地時のマットにもなりうる、彼はそれを見込んで、この日のため前日の夜中に窓から投げ出しておいたのだ】


――さて、ここにも随分厄介になったな……
出来れば二度も来るのは御免だが、世話になったぜ!!それじゃっ!


【晴れて自由の身となったアーチャー、彼が向かう先は言うまでもなく自分の拠点となるあの公園】
【休憩中の医師達に見つからぬよう陰伝いに病院の敷地内を抜け出し、ホッと一息。事前準備が功を成したようだ】
【病院、治療、医師。自身を縛るものが無くなったのが相当嬉しいようでご機嫌な様子で鼻歌を混じらせる】
【外を見ればやはり街中の雰囲気は暖かい、それに影響されてか、アーチャーの頬も自然と緩み微笑みを形取っていた】



【そしてその夜。緋色の外套のサンタさんが公園で子供達にプレゼントを配っていたという噂が街中に広まるのに、そう時間は掛らなかった】
441 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [sage saga]:2014/12/25(木) 19:39:06.98 ID:Bu195asT0
【ひらひらと雪が舞う大通りにある、小さなカフェ。彼は何時でも其所に座っている】
【雪か___。】
【今宵はクリスマス。雪が舞っているというのもまた良い】
【しかし、何故今日と言う日は出歩く男女が多いのだろうか?雪が降っているというのに、今までで数十組のカップルが此処を通っている。揃いに揃って20代前後の若者だったが】
【不可解な謎に悪戦苦闘していると、不意にすぐ隣の扉が開いた。カフェの店長だ】
「あんた、こんな大事な日も此処で過ごすつもりか?」
【何故出掛けなければならない。雪の中でこの服装は堪える。クリ】
442 :【ジョン・ドゥ】 [sage]:2014/12/25(木) 19:40:22.19 ID:Bu195asT0
/途中投下失礼!
443 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [sage saga]:2014/12/25(木) 20:14:32.97 ID:Bu195asT0
【ひらひらと雪が舞う大通りにある、小さなカフェ。彼は何時でも其所に座っている】
【雪か___。】
【今宵はクリスマス。雪が舞っているというのもまた良い】
【しかし、何故今日と言う日は出歩く男女が多いのだろうか?雪が降っているというのに、今までで数十組のカップルが此処を通っている。揃いに揃って20代前後の若者だったが】
【不可解な謎に悪戦苦闘していると、不意にすぐ隣の扉が開いた。カフェの店長だ】
「あんた、こんな大事な日も此処で過ごすつもりか?」
【何故出掛けなければならない。雪の中でこの服装は堪える。怪訝そうな顔で頷けば、店長から以外な言葉が返ってきた】
「それなら話は早いな。外に居るんじゃ寒いだろ?店に入ってみないか」
【普段は先ず無い言葉だ。彼は店長との仲は良いが、不思議なことに店に入れて貰った事は一度も無い。】
どういう風の吹き回しだ?それに、雪でも降んなきゃ外は寒いって判らねぇ訳ないだろ。普段から寒いんだよ、外は。
【彼の飽くまで冷静な問に、店長は苦笑いしながら答えた】
「あんたは本当に食えない奴だよ…。実はね、クリスマス限定スペシャルメニュー、ってのを考えてみたんだけど、中々出せなくてね…。・常連・のあんたに味の感想を言って欲しくてね。勿論御代は要らないよ。」
【こんなことだろうとは思っていた。冗談じゃないと返そうとしたが__】
…ま、それもいいか。やっと店の中見れるんだしな。それに、俺が店の前に居たんじゃ来る客も来ねぇしよ。
「店への気遣いか?そりゃ有り難いね!さ、そうと決まれば入った入った!」
【不思議と許可を出していた。クリスマスの魔力と云うヤツだろうか?店長に強引に引き摺られながら、彼は雪舞う夜空に微笑んだ】
【今宵は少々面倒な事になりそうだ__。昔の同胞と見た、あの『大きな星』が空で瞬いている気がした】
444 :サンタ 【ウィンフー】 [sage]:2014/12/25(木) 21:31:02.83 ID:taAqYmP2o
【能力者の街の大きな広場にあるこれまた大きなクリスマスツリー】
【天辺で黄色く輝く大きな星は、雪と共に辺りを明るく照らす】
【こんな幻想的な夜は、やはりクリスマスならではだろう】
【後はサンタでもいれば完璧なのだが、サンタが来るのは皆が寝静まってからだ。こんな所に姿をあらわすハズが_____】

くぅ〜りす〜まっすっがっこっとっしっもっやぁってくるぅ〜♪

【___何か来た】
【ソレは如何にもサンタ!という格好をし、上機嫌に歌いながらクリスマスツリーの前へと歩いていく】
【そのサンタ(?)へ、周囲は好奇心からか、だんだん人だかりを作る】
【それは子供連れの親子、幸せそうに手を繋ぐカップル、それを恨めしそうに見つめる者共である】

サンタも来ましたよぉ〜♪っとぉ!

【恐ろしくセンスのない替え歌と共に、その背に担いでいた巨大な白い袋をツリーの根本に半ば投げるように置く】
【サンタは自分の周りに集まった野次馬を見渡すと、どこからか拡声器を取り出し、広範囲に響くような音量で話始めた】

あ〜、あ〜、皆さんこんばんは。メリークリスマス。
えっと、俺は今日からここの担当になったサンタだから。よろしく。

【突然のことに野次馬がどよめく】
【それもその筈。この男は若すぎる。サンタ(?)のコスプレをした男がいきなり素っ頓狂なことを言い出したようにしか見えないのだ】

お前ら信じてないだろ。
おい、そこのガキンチョ

【サンタ(?)に指を指された少女が「ヒッ!?」と声を漏らして縮こまる】

ちょっと待ってろよ?

…ほらよ!今年お前はオヤジの手伝いを沢山してただろ?
いい子にはサンタさんからのクリスマスプレゼントだ

【サンタは大きな袋に手を入れてガサガサと何かを探す。再びその手が出てきたとき、手には可愛くラッピングされた小さな箱が握られていた】
【その箱を少女に投げ渡すサンタ。少女は、自分の目の前に落ちた箱を恐る恐る手に取り、開けてみると中には『ずっと少女が欲しがっていた』指輪の玩具が入っていた】
【それを見た少女は嬉しさに顔を輝かせ、サンタに礼を言って親の元へ駆けていく】

いいかお前ら勘違いするな!
…プレゼントはいい子にだけだ…!

【そのサンタの噂は街中に広まるだろう】
【『欲しいものをくれる大広場のサンタ』だ】
【それは拡声機の声と共に能力者達の耳にも入るだろう】
【いい子にしかそれは与えられないらしいが、サンタの袋を狙うヤツラもちらほら見かける】
【ツリーの下にはいつの間にか露天が立ち並び、人々は酔い、楽しみ、踊る】

【雪の降る聖夜。辺りを照らすツリーの下で】
【クリスマスパーティーが、始まる】

445 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/25(木) 22:09:06.63 ID:yVKpNxB8o
>>436
【サンタの語る過去は、カミラには信じられないような内容であった】
【彼は全てが充実していると思っていた。世界中の子供たちにプレゼントを配り歩く優しさも、それを実行する行動力も、そしてあの強さも。充実しているからこそ持っているものだとカミラは思っていた】
【しかし実際はどうだ。彼はカミラと同じ、いや、もしかしたら更に酷いかもしれない。それなのに彼は乗り越えた、カミラには克服することが出来なかった劣等感を彼は克服したのだ】
【勿論年齢の差もあるだろう、カミラと違い途中で友ができたお陰でもあるだろう。だがそれでも、彼が乗り越えたという事実はカミラの心に衝撃を与える】

ごめんなさい……

【自分の甘えを認めてカミラは謝罪をした。ここで素直に自分の非を認めることが出来るのはカミラの純粋さゆえ】
【自分の前を行く存在だという認識は、カミラにまた新しい種類の憧れを抱かせた】
【彼の過去と、彼の強さと、サンタクロースへの思い。カミラが彼に抱いた三つの憧れはやがて一つに纏まる】
【そしてそれはカミラから本音を引き出すに至った、カミラは男に自分の言葉を叩きつける】

でも……可哀想だよ
カミラが誰かから何かを奪ったら、奪われた人はそれが無くなっちゃうよ
カミラが誰かを傷つけたら、傷つけられた人はとても痛いと思うよ

だからって、カミラが何かを奪われたり傷つくのはとても嫌だけど……
でも、カミラが奪う方にはなりたくない

カミラは、皆で仲良くしたいよ……
一緒におんなじご飯が食べられて、一緒に笑って、なにか困ったことがあったら協力しあえる……そんな世界がいい
誰でもきっと、心のなかではそんな世界を望んでるはずなのに……どうして……

……ねえ、サンタさん
貧しい子供にも、裕福な子供にも、みんな同じようにプレゼントを配ってくれるサンタさん
どうすれば、そんな世界になるの?
貴方みたいに私が強かったら、少しでもそんな世界に近づけることが出来るの?

教えて下さい

【なんて幼稚な言葉】
【だけど、カミラはそんな言葉を心の底から真面目に喋っている】
【花鳥風月に与えられ、レッドに感化され、アーチャーとチヒロに勇気と覚悟を貰った】
【そうして出来た一つの夢、みんなが仲良く出来る理想の世界】
【カミラは初めてそれを口にする。憧れの存在に】
446 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/25(木) 22:30:47.62 ID:oRdF8j/t0
【クリスマスは色々ある】
【例えば、恋人同士手を繋いで出掛けたり、こんな時でも仕事をしたり】

クリスマスだけど、クリスマスっぽいことしてないなあ
【そして、何もせず歩いたり】

【探偵は仕事を選ばない。どんな依頼でもこなして一人前だ】
【逆に言えば、依頼が来なければ仕事なしである】
【何もない彼は、街をゆっくり歩く】
【面白そうな物を求めて。楽しい物を求めて】
【そして、探偵業になるような困っている人を探して】
447 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/25(木) 22:39:48.13 ID:BiCezyBO0
>>445
誰もがなか良くできる世界、か

【男の話が終わり、少女は誰もが一度は考える世界を望んだ】
【子供から大人になれば、鼻で笑い飛ばしてしまうような誰も争わない理想の世界】
【ここで、否定するのは容易い。だが、それは違うだろう】
【―俺の知るサンタクロースはその夢を否定しないだろう―】

…そうだな、強くなる、というのも一つの手段であることは確かだ
全てを存在を支配できれば、争いなど簡単に消せる
これならば最も簡単に皆が仲良く暮らし、争わない世界を作れるだろう

【男が語ったのは暴力という、少女の望みとは離れた形での夢の叶えかた】
【しかし、男の話はまだ終わってはいない】

―――だが、それはあくまで手段の一つだ
まだ、手段はある
今度はさっきとは逆に非常に困難なものだが―――誰よりも"優しく"なれ
誰かを百回騙すような者ではく、百回騙されて馬鹿をみれるようになれ
どんな奴が相手でも、笑顔で手を差しのばせれるように、胸を張って綺麗事を言えるようになれ

ひどくその道は困難だろう
何度も傷つき、馬鹿にされることもあるだろう

【これもまた、普通の大人には鼻で笑われるような言葉】
【だが、それを本当になそうとしていた者を知っている。殺されるまで、貫いた男を知っている】
【その言葉が、真実だったのを知っている】

―――だが、その馬鹿を貫き通せばいつかは分かって貰えるだろう
いつかは、その夢が叶う日が来る
448 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/25(木) 23:28:14.11 ID:T3xlRiJ5o
>>447

【カミラ・カラミットは逃亡生活を初めてから最近になるまで、ずっと誰かとコミュニケーションをしたことが無かった少女である】
【それゆえ精神は幼い、成長する要素が今まで与えられてこなかったから】
【そんなカミラに、サンタの言葉が与えられる】


【誰よりも優しくなれ】
【誰かを百回騙すような者ではなく、誰かに百回騙されてバカを見るようになれ】
【相手がどんな奴でも、手を差しのべられるようになれ】


【サンタクロースの言葉がカミラの芯にまで突き刺さる】
【12才という年齢には不釣り合いだった精神が急激に成長していく、材料はサンタの言葉。今までの遅れを取り戻そうと、根をはり枝を生やし葉をつける】
【カミラ・カラミットという人間のターニングポイント、人生が変わる瞬間が、今訪れた】
【花鳥風月の言葉が、レッドの言葉が、アーチャーの言葉が、チヒロの言葉が、そしてセカルガの言葉が脳内で何度も繰り返される】
【夢という根が大地の奥底をしっかりと固定した。信念という枝が太く広く伸びた。優しさという葉が何枚も開いた】

【今、カミラ・カラミットは完成したのだ】


……うん、解った
カミラ、絶対にそれをやってみせる
何時までかかるか解らないけど、いつか、世界をとても優しい世界にしてみせる

【真っ直ぐと強い目でカミラは誓った、口だけでは終わらせないと言わんばかりに体から黒炎が噴出する】
【もうカミラは自分の不幸を嘆くことはないだろう、それを確信させるだけの熱意が、その言葉にはあった】
【そのまま暫く、男の顔を見つめ続けていたカミラであったが突然】

……あ! そうだ!

【と叫び声をあげる】
【龍の変身を解除して人間の姿になると、カミラはポケットから財布を取り出す】

よかった……あった!

【財布の中の全財産を集め、百円玉が一枚と十円玉が三枚あることを確認するとカミラは微笑んだ】
【自動販売機まで走って硬貨を投入、ボタンを押すのはコーンポタージュスープである】
【小走りで男のもとまで戻るカミラ、そして、男にコーンポタージュを差し出すと言った】

サンタさん! いつもありがとう!
いつも皆に笑顔をくれるいい子なサンタさんにクリスマスプレゼントだよ!

【浮かべるのは満面の笑み、カミラは、自分の一番の贅沢を男に渡した】
449 :サンタ 【ウィンフー】 [sage]:2014/12/26(金) 00:01:35.69 ID:vcyXnEm3o
…そろそろ時間か……

【広場の大時計が『今日』の終わりを告げ、サンタは帰り支度を始める】

いいかお前ら!早く寝ない悪い奴らには来年サンタ来ねぇからな!

【もうすっかりクリスマス会場と化した広場にいる人々にそう告げると、サンタは風を操り袋と共に宙へ浮かぶ】

【サンタはこれから寝静まった子供達へとプレゼントを渡しに行くのだ】

じゃあなお前ら!MerryX'mas!!

【最後にそう叫ぶと、サンタは空の彼方へと飛んでいった】


【サンタクロース、離脱】
450 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/26(金) 00:08:50.95 ID:QEiVHvx/0
>>448
【どうやら、少女の夢を壊さずにすんだらしい】
【先程まで年相応…むしろ、幼いくらいだった少女の雰囲気が変わったように思える】
【少女の心に一本の芯が通ったように思えた】

…そうか
何度も言うが、辛く、険しい道になる
時には傷つきもするだろう。だから、初めは仲間を、友を頼るといい
少女には既に俺以外の仲間がいるだろう?

【その言葉から、確かな思いを感じる】
【きっと、少女は本当にその世界を目指すのだろう】
【今までのようにただ嘆くのではなく、どんな困難にも自分から立ち向かっていくのだろう】

…あぁ、ありがとう、少女よ
どんな事があってもその夢を持ち続けられたのなら、少女の夢はきっと叶うだろう

…ではな、少女よ
縁があえば、また会おう

【少女からのクリスマスプレゼントを大事に受けとり、ポケットにしまう】
【そして、少女の頭を人撫ですると、一気に上空へと飛び上がり、少女が上を向いた頃には既にいなくなっているだろう】
【最も、上空でギミックの一つを使い、近くの木まで移動し隠れただけだが】

…少女がその夢を目指すのであれば、次に会う時は敵同士かもしれんな

【優しくなれ、といった本人は何人も人を殺した優しさなどない殺戮者】
【手を差しのべることなどない、邪魔であれば殺すのみ。騙されも、騙しもしない、力づくで思い通りに動かすだけだ】
【そうして何人も殺した男が、今更誰かに優しくされてはいけない】

せいぜい、敵にならない事を祈っておくよ
…あいつと同じならば、中々しぶとくて骨が折れそうだからな

【少女の理想を目指し、死んでいった男を殺したのは他でもないこの男】
【そんな男が優しさを語っていたなど、少女が知ればどう思うのやら】
【自嘲気味に笑うと少女から貰ったコーンスープの缶を放り投げ、再び町を歩き始めた―――】



/ロールありがとうございました!
451 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/26(金) 00:46:40.00 ID:t3kf2wH7o
>>450

【男がカミラの頭を撫でると、カミラはもっと撫でてと頭を差し出した】
【龍の時でも人間の時でも撫でられるのが大好きなカミラである、ワクワクと期待して、次の手を待った】
【だが、何時まで待っても更なる手は訪れない、カミラが少し残念そうに頭をあげようとしたとき、男が話す】

『縁があればまた会おう』

【カミラは急いで頭をあげる、しかし、そこに男の姿はもうなかった】

……え? あれ? 何で?

【回りとキョロキョロと見回すが、憧れのサンタの姿は何処にもない、いつも通りの人気のない公園である】
【腕を組んで考えるカミラ、暫く考えたあと、カミラの頭の中のスーパーコンピューターは答えを叩き出す】
【トナカイさんの能力だ!】

【そう言えば、サンタは目の前に居たのにトナカイは姿を現さなかったではないか。何故か?】
【それは、トナカイがカミラが見ることが出来ないくらいの早さで走っているからだ! クリスマスに子供たち皆にプレゼントをあげなければいけないサンタクロースである、乗るトナカイも相当な早さだろう】

【検討違いな推理にうんうんと唸ったあと、カミラは遠くに居るであろうサンタに叫ぶ】
【聞こえなくてもいい、ただ、サンタへの感謝をカミラは外に放出したかった】

サンタさーーん!!! ありがとーう!!!!
カミラ、サンタさん大好きー!!!

【いつか、またカミラは男に再開するだろう】
【カミラが夢を追い続ける限り、男はカミラの味方なんだから】
【少女の理想を、男は協力してくれるのだから】

【カミラはサンタクロースを信じている、だって、こんなに素晴らしいプレゼントを貰えたからだ】




……あ

【今の状況を思い出したカミラは、財布を取り出して中身を見る】
【財布は、見事に空っぽであった】

……どうしよう

【一瞬何処かで野宿という選択肢が浮かぶが、カミラはそれを拒否する】
【折角のクリスマスなのだ、野宿は出来れば避けたかった】

……………………そうだ! チヒロくんとアーチャーくんの病室に忍び込ませて貰おう!

【口にするのは、今までのカミラなら絶対に考えないであろう行動】
【彼女の変化が、早速訪れた】
452 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2014/12/26(金) 00:47:15.08 ID:t3kf2wH7o
//こちらこそ、ありがとうございました!
453 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/26(金) 15:31:07.20 ID:VL6PYFlw0
【さて、クリスマスは終わり正月も近くなってきた】
【正月といえば、おせちに日の出、神社に行ったりもするだろう】
【そんな皆がわくわくする中、彼は一つの疑問があった】

(みんな、お金どうしてるんだろ...)

【そう。クリスマスが終わって一週間すればお正月なのだ】
【色々買うものがある中、どうやって対策を練っているのか】
【当然、貯めてはいるのだろうがそれをパッと使ってしまうのはいかがか】
【クリスマスを豪華にしすぎてお正月は家でゴロゴロしてしまうのは目に見える】
【それなのに、どうしてテンションが高いのだろうか】
【ちょっとした事を悩んでいるのは、よくある話なのだ】

【さてそんな中、外にでている天道。今日は困った人探しの為に外に出ている訳ではない】
【今日は気分を入れ換える為に、河川敷に来ている】
【きっと依頼がこないのは妖か...悪い物があるからである】
【それを取り除くには自然に触れるのが一番だと思っている】
【そんな理由で河川敷にいる探偵】

寒っ!もう少し厚着すれば良かったか...

【どうやら悪い物がとりついているようだ】
454 :【ネバギィバ】名無し君一号 [sage]:2014/12/26(金) 16:05:56.11 ID:09/0BsY80
>>453
「ほっしっの、ふふんふふーふん……ひっびっくっふふんふふんふー…」

河川敷すぐ横の堤防の上を自転車で走る少年、小学生だろうか
背中にはリュック、カゴには中身が半端に残ったペットボトルと余った菓子類
友達の家から自宅へ帰るところである

「そりゃ猫すりゃそらたらこー……お、」

服は灰色のトレーナーに緑のダウン、ジーパンと…赤いスニーカー。

(誰だっけあの人……あーなんか探偵の……そう、天龍……いやえーと……てn)
「おっ?」

余所見をしていた為か、道路からタイヤが外れ、土とアスファルトの隙間に引っかかり転んでしまった様だ
ガシャン、少し大きな音が響き少年は投げ出される
飛ばされたのは1mにも満たない距離だったが、場所が少し悪かったらしい

(これ止まらないやつじゃん……)

堤防の坂を転がる中少年は思う
このまま行くと……もしかしたら、天道に当たってしまうかもしれない

/よろしくお願いします
455 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/26(金) 16:27:18.36 ID:VL6PYFlw0
>>454
【寒い中、とりあえずその場にいる天道】
【何も起きやしない。そう思っていたのだが】
【後ろでガシャン、と音がした】

ん?

【なんだろうと思い振り返れば少年が転がってきた】
【問題は、ここからどう避けるかである】
【簡単だが、失敗してしまうかもしれない】

(そうじゃねえ!止めなきゃ!)
【そう思ったときにはもうこちらまで来ていた】
【そして...】

へぶっ!

【当たってしまった】
【やはり悪い物がとりついているらしい】
/こちらこそよろしくお願いします
456 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [Eローブ、『蒼』]:2014/12/26(金) 16:42:58.04 ID:iUp8zz06o
……ここまでくればもう大丈夫ですよね?

【寒空の下、人が行き来する大通りと思われる通りに私はいます】
【にしても服がボロボロだからかローブを羽織ってても寒いです……】
【にしても人の視線をやたらと感じますね……やはり、このローブは目立つのでしょうか……?】

【などと思っているローブを纏った少女がこの街へと入ってきた】
【その足音は新たな物語の始まりを告げる警鐘なのだろうか?】
457 :【無限刀】【夜月 和鬼】 [saga sage]:2014/12/26(金) 16:45:13.91 ID:14eEIGZg0
【昨日のクリスマス、如何お過ごしだっただろう】
【恋人と一緒になんて人や友達となんて人、外出しなかったり無縁だと嘆いてみたり】
【色々あるとは思う。まあそれが常識ってモノだ】
【今はすっかりモードチェンジした街、新年が近づいているのが肌でもわかるくらい】
【因みにこの季節外れな和鬼は一人ですごした。まあ友達なんていないから当然といわれると当然だが】

元気だね、街も、人も
ふふ……慣れっこだけど、一人はちょっぴり胸にくるなぁ……

【よっと、そういって石垣から下りる少女の瞳、少し寂しい色であった】
【誰に対してか知らないけれど、呟いた言葉も悲しげな声音を帯びている】
【白い息をハァーと吐き、行く果てなく歩いてみることにした】
458 :【ネバギィバ】名無し君一号 [sage]:2014/12/26(金) 16:46:40.47 ID:09/0BsY80
>>455
「おごふっ」

ミシ、パキリ…そんな何かが割れる音も混じりつつ、フライングボディプレスの様な形で無事に?衝突し転がるのが止まった
少しすると少年は腕に着いた汚れを払いつつ起き上がる

「痛い…結構汚れたし……これは怒られるやつ……」
「あ。」

思い出したかのように、先ほどブチ当たった名前もよく覚えていない青年の方へ視線を向ける

「えっと……ごめんなさい、天龍?さん」

立ち上がり、ぺこりと一礼
459 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/26(金) 17:15:41.19 ID:VL6PYFlw0
>>458
【止めた。止めたは良いが自分から嫌な音がしたのがすごく気になる】
【いわゆる大の字で倒れた天道】
【駄目だ...ツイてねえよ、俺】
【と言いたい位だが。彼は違った】

(よっし!止められたぜ!)

【本当に依頼が来てないのか。気分は良かったようだ】
【そんな助けた?相手は無事なようで、謝ってもくれた】

そういうあなたも大丈夫ですか?
あと俺の名前は天道です

【そんな世界水準を軽く下回る格好で自分の名前を名乗る】
【その後から立ち上がるのも、かっこ悪いものだ】

怪我とか何か有りますか?あったらできる限りなんとかしますよ
460 :【ネバギィバ】名無し君一号 [sage]:2014/12/26(金) 17:48:01.69 ID:09/0BsY80
>>459
「てんどう……」

ああ、と引っ掛かっていたものが取れた様な表情をする
相手の格好なぞ気にもせず、怪我というワードから自転車、そして背中の荷物が無事かを確認せねばと思ったらしくチラリと後ろを見てから

「えー、自分は大丈夫なので……すみませんでした、今日は自分はもう帰るので……」

恥ずかしさか何かからだろうかそう言い、小走りで堤防を上がる少年
そのまま自転車を起こし、辺りに散らばった荷物を回収し、ペダルに足をかけたところで動きが止まる

「チェーン外れてる…」
「これは……」

ふいとまた河川敷の方を見る
461 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/26(金) 18:30:55.76 ID:VL6PYFlw0
>>460
あ、大丈夫でしたか
はい、さよなら

【どうやら転がってた少年は大丈夫なようだ】
【別れを告げ、相手を見送る。それが礼儀だ】
【荷物が散らばっている所を見ると、手伝いたくなってくる】
【しかし、簡単な散らばり方だった用で。すぐ集まったようだ】

(大丈夫そうだなぁ)

【そう思っていたのだが】
【自転車が進んでいない様子だった。チェーンが外れていたらしい】
【こうなったら手伝いたくて仕方がない】
【探偵は少年の場所まで走っていった】

お手伝いさせてもらっていいですか?
【例え困っていても助けが欲しいかどうかは決まっていない】
【彼は少年に、助けてもいいかを問いているのだ】
462 :【ネバギィバ】名無し君一号 [sage]:2014/12/26(金) 18:49:22.85 ID:09/0BsY80
>>461
気がつくとすぐそばに居た青年
さっきからやけに人が良さそうな言動をしていて多少の警戒はしていたが…

「あ…あ、はい、お願いします!」

例えどういう思いがあろうと少年にとっては有難い事である
そしてまた少年はぺこりと頭を下げ、助けを"欲した"のだ。
463 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/26(金) 19:04:18.20 ID:VL6PYFlw0
>>462
【警戒されるのも無理はない】
【実際、分かる者にはこの男が人を殺した事もあるのに気付く】
【しかも敬語すぎて気を張ってしまうだろう】
【しかし。彼は普通に依頼を受けたいだけである】

わかりました!
さて、どこが悪い...あ、チェーン外れてるんで直しますね

【そんな簡単に言う探偵。チェーンは垂れている】
【無理をせず、チェーンを上に引っ張りかける】
【チェーンが切れれば別だが外れただけなら修復は簡単だ】

えっと、他には...
他に何かありますか?
【自分で見ても全然分からなかったので、聞いてみる事にした】
464 :【ネバギィバ】名無し君一号 [sage]:2014/12/26(金) 19:29:16.00 ID:09/0BsY80
>>463
「いや、えと…あとはもう……」

一瞬言葉を詰まらせる
手伝ってほしい事こそ無いが、聞きたい事は多いのである
しかしもう夕暮れ、すぐにでも帰って冬休みの宿題を少しでも終わらせ無くてはならない

「じゃあ…あー……これ、貰って下さい」

"何かをしてもらったら、お礼をしなくっちゃあならない"。そのカタチが言葉であれ金であれだ
ガサガサと自転車のカゴに入ったビニール袋の中に手を入れ、チョコチップのクッキーを差し出す
さっき放り出された分多少外箱の角の部分なんかに土が付いてしまっているが、味に支障は無いだろう
少年なりのお礼という訳だ
465 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/26(金) 20:51:38.18 ID:VL6PYFlw0
>>464
【あとはもう、という位なのでもう充分なのだろう】
【彼はついに、困った人を助ける事に成功したのだ】

いいんですか?
じゃあいただきます

【彼はクッキーをためらわずに頂いた】
【探偵という職業柄、貰える物は貰っておくのだ】
【チョコチップのクッキーをポリポリ食べる】
【その姿はただの年頃の青年であった】

美味しいです、ありがとうございます!

【クッキーをくれた少年に感謝する天道】
【軽く頭を下げ、礼をする】
466 :【アルケミニー】此木 瀬太 [sage]:2014/12/26(金) 20:56:46.90 ID:tauaXGB9o
【聖夜も終われば儚いもの、街を彩っていた煌びやかな装飾は昨日の内に殆ど片付けられており】
【街の雰囲気は既に大晦日、迎春の為の準備に明け暮れていた】
【もういくつ寝るとお正月、年納めのこの時期こそ真の師走と言えようか】
【そんな季節、師走の風吹く街の中】
【こともあろうに半袖短パンの、大きく季節に外れた格好の少年が1人】
【紅蓮の瞳は手の内を彷徨う、その中には茶と緑の糸が編まれゆき】

……よし、出来たッス
はい、これで暖かい筈ッス!

【少しの沈黙、少年の手に作られたのは1つのニット帽】
【茶色と緑色……街路樹から紡がれた糸による防寒具を、少年は自分で被ることもせず】
【目の前に立つ一人の少女の頭にそっと被せてやる】
【頭を覆う自然の暖かみに少女は顔を綻ばせ、屈託の無い笑顔と共に少年に感謝を述べ走り去った】
【笑顔で手を挙げる少年、少し遅めのクリスマス……と言うには少々侘しいか】
【ともあれ、白髪の少年は暫し佇む】
【白く染まる呼気の中、自身の行いで少女が少しでも幸せになったことを望みながら】
【そんな少年、糸の異能を辺りに知らしめた少年に、目を留めるものは果たして存在するだろうか?】
【たとえそれがどのような存在でも、少年は必ず受け入れることだろう】
467 :勇者 [sage]:2014/12/26(金) 21:16:57.63 ID:OQVo8Ki7o
路地裏
隣接するビルの壁面に鮮血が線状に彩る
血塗れの壁に背凭れ掛かる様にして斃れているのは屠殺されたと見える軍人男性数名
皆戦慄の表情を貼り付けたまま息絶えていた
死体の片手には銃、反対に聳えるビルの壁面に弾痕も幾つか見つかった
命中したならば吹き飛ばされた筈の体の一部は見つからないことから恐らく弾丸は命中していないと予想される

死体の数メートル先に位置する室外機
独特な生暖かさと臭気を吐き出しながら鎮座していた
その更に真隣で死体に一瞥を与える一つの存在
混濁する灰の瞳と外灯に反射する銀色の短髪
全身を覆う外套は赤く醜く、風に靡く裾からは鈍色に輝く剣が見え隠れしていた
そんな不審極まる女
フードに頭部を隠して俯き加減、握るは胸元に掛けた銀十字

「……主よ、憐れみ給え」

そう言の葉を吐露し暫し立ち尽くせば握り締めた銀十字を放すと溜息を一つ
コンクリの地面にに出来た血溜まりから足跡を引いて歩いてゆく
468 :勇者 [sage]:2014/12/26(金) 21:25:54.98 ID:OQVo8Ki7o
>>467
/盛大すぎるミス…
/屠殺→斬殺
/どうやったらこんなの間違えるんだよ…←
469 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/26(金) 21:38:40.81 ID:QEiVHvx/0
>>467
【人気のない路地裏をイラつきながら歩いていく】
【―我ながら、昨日は似合わないことをした―】
【昨日の自分を思い出して今更ながらに腹が立つ】
【そして、あまり前を気にしていなかったため歩いている途中で、何かに躓く】

…これは

【それは、男の死体だった】
【血も傷もまだ新しい、死体からまだ血が流れているということはつい今に殺されたということだろう】
【ふと死体から目を放し、前を見てみれば下手人であろう女が血を引きずって歩いている】

…そこの女、待て

【普段なら特に気にしなかっただろう】
【この町で人が死ぬなどよくあることだ】
【だが、今は見過ごせない。なぜなら―――】
【―――憂さ晴らしにちょうどいい相手を見つけたのだから】

よくも俺の前に邪魔な物を転がしてくれたな

【理由などあってないようなものだ。チンピラが理不尽な理由で因縁をつけているのと変わらない】
【逃げられないように、相手にも戦う理由を与えようと足元の死体を女に向けて蹴り飛ばした】


470 :勇者 [sage]:2014/12/26(金) 22:18:51.42 ID:OQVo8Ki7o
>>469
蹴り飛ばされた死体、眼前には男一人
死体であろうとこんなにも無碍に扱うなど至極非人道的な極悪人
そんな理不尽極まりないレッテルを相対峙する男に貼る

「何という事でしょうか……罪人とは、屠っても屠っても減らない…… あぁ主よ、憐れみ給え」

外套が揺らめく
刹那ゆらりと開き鈍色の剣が全貌を露わにした
鋒は丸く突きには適していない
だが刀身は長く切れ味は非常に鋭い
形から見てこの剣の種類を指すならば、処刑人の剣

「主よ、憐れみ給え……主よ……!」

両手で剣の柄を握り締め半歩身を引き
剣を振り上げ歪に微笑む
続けて女は醜く[ピーーー]と囁いた
転瞬、女の蹴った地が若干抉れたかと思えば
常軌を逸した速度で女が迫り叶えば剣を振り下ろすだろう
フードに隠れた混濁する灰の眼が歪み見え隠れしていた
471 :勇者 [saga]:2014/12/26(金) 22:20:34.38 ID:OQVo8Ki7o
>>470
/ピーー音のとこは 死ね です
472 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/26(金) 22:45:38.18 ID:QEiVHvx/0
>>470
【―こいつ、狂信者の類いか?―人を殺しているにも関わらず、神を信仰している発言をした女】
【並の信者では人殺しなどしない、宗教家ではない可能性もあるが胸元の銀十字からみても十中八九狂信者で間違いないだろう】

…おかしな形の剣を使うのだな

【引き抜いた剣の鋒は丸く突き技には適していない】
【が、代わりに刀身の切れ味は高そうに見える、処刑人の剣、というような印象を受ける形だ】
【そんな物を実際の戦闘で使うとは―――次の瞬間、凄まじい速度で女がこちらに近づき、剣を振り下ろしてくる】

ッ!!

【ギミックを起動し、つま先と足の後ろから刃を出すと振り下ろされた剣を蹴りあげるようにして、剣を防ぐ】
【さっきの速度は、自分の全力とほぼ同じだった。そして、さらには腕力までもが自分の脚力と同レベルで高い】
【自分ですら、必死に鍛え上げた結果、脚力のみがこのレベルになったというのに】

…貴様、何者だ

【剣を横にずらすように足で押して体に振り下ろされても体に当たらないようにする】
【そして、そのまま足を上げると、女の右肩へと踵落としを繰り出した】
473 :勇者 [saga]:2014/12/26(金) 23:06:40.94 ID:OQVo8Ki7o
>>472
蹴り上げられた剣の勢いはしかし衰える事無く男を狙った
だが巧く制御され剣は男のブーツと鍔迫り合い暫し耳を劈くような金切り声を上げていた
結果的に刃が抉ったのはコンクリの大地
乾き切らない鮮血が空中を舞い二人の足下を彩る
転瞬
男は天高く足を振り上げ踵落としを繰り出す
女の不意をついた攻撃はしかし咄嗟の回避を狙われた
だが完全には間に合わず二の腕に直撃
骨が軋み激しく慟哭していたようだった

「……処刑人」

右腕は痛みが激しく一時的に使い物にならない
ならば左腕だけでいい、十分だ
左に剣を構え男を睥睨そして後方へのステップ
男の問いには短く答えステップの勢いを最大限に利用して軽業師の如くまた駆ける
接近が叶えば放つだろう、無い鋒での打突を
474 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/26(金) 23:29:15.73 ID:QEiVHvx/0
>>473
【肩には当たらなかったが、右腕への攻撃には成功する】
【骨を折った感覚はなかったが、一時的には右腕の動きを鈍らせる、或いは動かせなくすることはできたはず】
【即座に追撃の前蹴りを繰り出すが、後ろに跳ばれたせいで回避されてしまう】
【―憂さ晴らしのつもりが、とんでもない相手と戦うことになってしまったな―】
【そして、次は此方から攻撃しようとした瞬間に再び相手が攻撃をしてきた】
【隙がある代わりにリーチの長い突き技、今まさに前に出ようとしていた男には避けようがなく、咄嗟に胸の前で腕を交差して防いだものの、踏ん張りがきかず後ろに吹っ飛ばされてしまう】
【鋒が丸かったのが幸いだが、前に出していた右腕は折れ、左腕も今は使えそうにない】

…片腕でこれとはな

【痛む腕を無視して女と同等の速度で駆け出す】
【そのまま近づけたなら靴の裏から3cm程度の棘を大量に出し、勢いをのせて前蹴りを繰り出しだろう】


475 :勇者 [saga]:2014/12/27(土) 00:13:50.48 ID:B3S4xgP+o
>>474
右腕の自由が戻った、まだ痛みはあるが全く許容範囲内だ
男は両腕を持って打突の防御を狙ったもののそれごと圧し潰され後方へ吹き飛ぶ
まるでアクション映画のワンシーンのようだった
男の右腕は折れているのか自由が全くきかず垂れ下がっているだけの肉と骨と血の塊
左腕ももう殆ど機能をしていないと見た
消去法により恐らく使えるのは両足それのみ
ならば追撃を狙う、早急に決めてしまおう
剣は左に構えたまま右腕では外套を探る
だが両腕の激痛など無視して迫り来る男
女と同様に駆けるその速度は常軌を逸していた
女は迫る男を避けようともせずにただ佇み
接近した男が前蹴りを放つ直前
外套が大きく揺らめきそして開く
現るは半身を覆うほど巨大な鈍色のカイトシールド
それは男の前蹴りを受け女を守った
そして女は男にできた隙を狙いシールドの陰から現れまたも打突を繰り出す
しかし先程よりも格段威力の高い、全体重を載せたものだ
476 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/27(土) 00:30:42.09 ID:+C5jThUa0
>>475
そんな物まであるとは…!

【前蹴りを繰り出した直後に現れたシールド】
【それによって蹴りが防がれ、勢いのせいで後ろに一歩下がる】
【そして、できた隙に先程よりも威力が高いであろう打突が繰り出される】
【腕で防ぐことはできない、あの威力があればいくら鋒が丸くても体を貫かれる可能性がある】
【そんな物を受けるわけにはいかないと、上に跳び、避けようとするが、このままでは跳んでいる途中に当たってしまう】
【よって、男は棘のギミックを解除し、右靴から炎を噴射し加速することで避ける】

【そして、全体重を乗せた突きであればどうしても頭が盾の外に出る】
【男は残る左靴からも炎を噴射し上空で加速した旋風脚を女の頭目掛けて繰り出した】
【当然先ほつま先と踵からだした刃はまだあるのでそのまま当たれば刃が頭を貫き、蹴りが頭を砕くだろう】

477 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/27(土) 01:39:12.08 ID:+C5jThUa0
>>475
/落ちてしまわれたようなので、【〜が繰り出される】のところから>>476を変えさせてもらいます

【今は腕で防ぐことができない。だが、あの威力の攻撃をまともにくらえばいくら鋒が丸くても体を貫かれる可能性がある】
【咄嗟に上空に跳ぶが、一歩遅く、跳んでいる途中に体を貫かれてしまう】
【―ギミックを使うべきだった―今思ってももう遅い】
【だが、自分にも意地がある】

…く、らえ

【剣に体を貫かれ、もう死にかけだというのに男は最後の悪足掻きをする】
【棘のギミックを解除し女の頭目掛けて足を振り上げるように炎の噴射で加速した蹴りを繰り出したのだ】
【―あの男を殺せなかったのが、心残りだな―黒月との戦いを侮辱した男は結局最後まで殺せなかった】
【―まぁ、今更考えても仕方がない。せいぜい、あいつが来るまで他の死神を蹴散らして待つとしよう―】
【男は、蹴りを繰り出した後に死んだ。その顔は少し穏やかなものだった―――】


/ロールありがとうございました
478 :【ネバギィバ】名無し君一号 [sage]:2014/12/27(土) 06:34:11.46 ID:XLMCHODg0
>>465
「えっあっはい、どういたしまして」
「じゃあ……えっと、そろそろ僕も帰っちゃいますね」

最早どちらが礼を言うべきなのかもわからない初対面同士の会話
本当はもう少し…世間話をしてみたり、シュミの話をしているところだが……
少年はそこのところがあまり得意ではない様で

この微妙な空気に堪えられなかった事、少し急がなくてはならない事もあり、少年は自転車に跨りそそくさと帰ろうとする

「あの、ありがとうございました!"天道"さん!」

ペダルに足をかけ、小さく天道に向かって手を振ると長い影を連れてゆっくりと自転車を漕ぎ出した

「それじゃあまたー……」

お別れを言ったのに中々姿が消えないというのも、なんともカッコ悪いものである

家に帰ると「何故この歳になってこんなに汚したのか」と怒られ、しょんぼりしていたところで荷物を片付けると少年のゲーム類の画面がバキバキに割れていて追い打ちを受けたのであった
479 :【ネバギィバ】名無し君一号 [sage]:2014/12/27(土) 06:36:03.05 ID:XLMCHODg0
/長い時間の放置申し訳ありませんでした、ロールありがとうございました
480 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2014/12/27(土) 09:40:17.17 ID:tooQEUHH0
>>478
あ、帰られますか
それでは、また何処かで

【彼は受け身の人間で話しかける事はあまりない】
【それは職業の問題でもあり、彼の持ちネタの問題でもある】

どうも致しまして!

【少年はゆっくり去っていった】
【やっぱり何処か怪我をしてるんじゃないだろうか】
【少しそんな風に思ってしまうのが心配症の酷い面である】
【しかし、彼はこれでも満足していたのだ】
【ついに、ついに困った人を助ける事に成功したのだ。内心大喜びである】
【やはり自然に触れあう事に素晴らしさを感じた】
【これからも何かあったらここに来よう、そう決めてみた】

【その後、少年に悪い事があったと知らずに......】
/ロールありがとうございました!
481 :黒月  [saga sage]:2014/12/27(土) 11:40:09.95 ID:B7QcOQAn0
【地獄の最奥部深淵の淵。そこから抜け出したのは今】
【そこは三途の川、鳥居をくぐった先で彼女は待っていた。理由は言わずと知れよう】

「割と早かったな、こちらの刻はまだ百年しか経っていないぞ?」

【ある一つの美しい約束を、果たすべくして参られたし】
【孤独を変えた男が行き着いた先には、漆黒の大鎌を携えた死神が、待っているはずなのだ】

「まあ、他の死神(馬鹿共)が嗅ぎ着く前に、きてやったわけだ」
「約束だ。我がその魂刈り取ってやろう。そして地獄を抜け出し冥府に逃げようか」

【美しくも儚い漆黒の蓮の華が咲く、死神はそこに立っている】
【鎌を片手にもちかえ、スッと左手を差し伸ばす。今度こそは静かなる場所で、汝を迎え、そして刈らなくては】
【信用できるのは、汝しかいない】

「なあ、そうであろう?」




                        久しいな、セカルガ





                             〜Fin〜
482 :勇者 [saga]:2014/12/27(土) 12:14:42.46 ID:B3S4xgP+o
>>477
鋒が男の身体を貫いた感触を得た
血は吹雪の如く吹き出して地面と女とシールドを濡らす

 殺った

そう一瞬で理解した
だが男は最期の最後まで悪足掻く
顎を狙い振り上げられた脚は加速し女へと迫る
不味いと冷汗が滴ると同時に死を予感した
故に咄嗟に顔を引き回避を図ったが
抜けない剣、反応が大きく鈍った

「……っ、か……っ」

避け切れず女の側頭を強打
必然的に脳震盪を引き起こし崩れ落ちてゆく
コンクリの地面に膝を付き揺れる頭を押さえていた
ぼたぼたと口から血が溢れ出してくる
激痛が走り簡単な思考さえもままならない
転瞬

ぶつんと意識が途切れ視界が暗転
静寂の中に唯一室外機の音が響いていた



/寝落ち本当に申し訳ございませんでした……
483 :セカルガ【デストロイキッカー】 [sage saga]:2014/12/27(土) 12:21:07.34 ID:+C5jThUa0
>>481
【男は、死んだ】
【そのことを理解するのに多少の時間がかかったが、最後の記憶と回りの景色から察することができた】
【あの三途の川の近くということは、鳥居のさきに死神がいるのだろうか】

…何年、或いは何十年かもしれないが、約束は決して裏切らん
いかなる力を持った死神であろうと、俺の命は刈り取らせん

【―俺の命を刈り取れるのは、あいつだけだ―】
【死神が相手であれば、最初から全力を出さないといけないのは分かっている】
【慎重に鳥居まで歩いていくと、人影らしき物が見えた】
【早速か、と蹴りかかろうとしたところで―――】

…あぁ、俺もこんなに早い再開になるとは思わなかった

【―――動きは、止まった】
【なぜなら、目の前にはあの死神がいる】

そいつはありがたい
お前が来るまで一体何体の死神を相手にすることかと思っていたよ

【漆黒の大鎌を携えた、死神が】

そうだな、地獄なんてつまらない場所にいくのは御免だ

【あの時のように漆黒の蓮が咲く】
【約束を果たさなければ、お前以外の死神にこの命をくれてなるものか】
【男は無抵抗に近づくと伸ばされた手を掴む】

それでは、行こうか




                        あぁ久しぶりだな、黒月よ




                        〜FIN〜
484 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [Eローブ、『蒼』]:2014/12/27(土) 12:31:41.72 ID:DBVpWky0o
【聖夜が終わって今は来るべき新年への準備に人々が翻弄されているはず時期だ】
【忙しなく駆け回る人々はそれを視界に収めてるのだろうか?】

はぁ…………

【白い息を漏らしてるローブを纏った一人の少女の姿を】
【街の中心部から外れたところにある寂れた公園のベンチに座ってる彼女の姿を】
【今は師走】
【故に普通の幸せを手にした者たちはその金眼に見られることはない筈だ】
【ならばその金眼に映るのは如何なる者なのだろうか?】
【寒そうに身を震わす彼女はまだそのようなことは考えていないようだが……】
485 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/27(土) 16:37:53.52 ID:FJWXD2Dp0
【風に揺れる黄金、鮮やかな蒼玉が蜜見つめるのは青空に浮かぶ淡い一つの煌星】
【日中という時間帯を無視し己の輝きを主張するそれを人は皆"金星"と呼ぶ。群星の中でも最も自己主張が激しいそれ】
【朧げに得た星の知識が悪戯に影響してか、自然とその星を自分と重ね合わせてしまっていて】
【彼女の宝石のように無機質な双眸は悲観とも哀愁とも取れる感情の輝きを帯び、しかしそれはゆっくりと閉ざされる】

『……綺麗、ね…夜の方がもっと輝けるはずなのに…』

【噴水をシンボルに無邪気な子供達が集う大広場、そこに可憐に佇むは車椅子に身を置く人形のような少女】
【異端の集いのこの世界でも目を惹く存在であろう彼女は一体何を想いここを訪れたのか、無機質な瞳は応えない】
486 :雪月花【チープリア】 :2014/12/27(土) 16:57:53.51 ID:uGtHNWv40
……やっぱり新年近づいてるし買い換えようかなぁ

【和服専門店を覗き込む不自然な男】
【現代に似合わない服装、着物を着ている】
【しかも様々な花柄が描かれた奇妙な着物だ】

でも結局戦闘でボロボロになるんだし、どうしようかなぁ…
う〜ん、スーツとかの方が戦いやすいのかなぁ…

【結局考えはまとまらず、大きなため息が結論になった】
【そして後悔が残る表情のままふらふらと街を徘徊することにした】
【しかし歩くのは面倒だし、疲れてしまう】
【なので自分を青白いバリアで包み、地面から数cm程度浮いて移動することにした】

【わざわざ目立つ行動をとる理由は至って簡単】
【自分と同じような類の妖術師を見つけるためである】
【周囲から忌み嫌われるような妖術師は皆奇妙な性格をしている】
【それらは雪月花にとって非常に重要な存在である】
【正しくは雪月花の「暇潰し」にとって、なのだが】
487 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [Eローブ、『蒼』]:2014/12/27(土) 17:09:55.09 ID:DBVpWky0o
>>486
……あれは能力者でしょうか

【街をふらつく着物の男……ただし、青白いバリアで数センチ浮翌遊している……を見る者がいた】
【その者の身なりはおそらく雪月花の目的たる妖術師の奇妙な格好の内に含まれるであろう】
【全身を隠す灰色のローブ姿の人間など、着物と同じく現代には似合わぬ格好だから】
【だが、彼の者を雪月花が見付けても気軽に声はかけられるだろうか?】
【雪月花を見る彼女は、敵意こそ持っていないもののかなり警戒しているが……】
488 :【アルケミニー】此木 瀬太 [sage]:2014/12/27(土) 17:24:29.53 ID:yH4KRqIAo
>>485
【黄昏のその少し前、流水の音響く広場】
【夜の早まる季節とはいえ、広場を覆う陽の光は未だ昼時を主張する】
【帽子があるとは言え肌を灼くには十分なその日光、佇む少年は一人、空を見上げて小さなため息を吐いた】
【太陽の下に小さく輝く一つの点】
【宵の明星と呼ばれるそれに一瞬目を留めて、しかし少年はその輝石を知識に持たない】
【少しの不可解、月に次ぐ光の点に対する一つの疑問】
【少し視線を下げた時に目に入った「それ」に、その疑問は暫し捨て置かれることとなった】
【一瞬思い浮かんだ感情はなんだろう?車椅子に座る一人の少女を眺めて】
【一瞬思い浮かんだ感情はなんだろう?金の軌跡と蒼の双星を眺めて】
【子供達の中、ただ一つ的確に少年の目を引いたその少女に】
【銀の髪と紅の瞳を持つ只の少年は、スニーカーの裏に地面を感じながら】
【その車椅子の元に近付き、少しの躊躇の後に空を見上げ、言うことだろう】
【「綺麗っすね」と、ただ一言】
489 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 17:26:09.56 ID:+C5jThUa0
>>485
【男は街を宛もなくふらふらと歩いていた】
【腰に下げた刀のせいもあるのだろうが、なによりもその容姿のせいで周囲の目を引いていた】
【白髪、オッドアイ、刀、これだけの要素があれば周囲から気にされない方がおかしい】

以外と施設の外ってのもつまらないな

【―もっと壮大な物があるのかと思っていたのだが―能力者の多い街にしてはあまりにも平凡で、ついため息を吐いてしまう】
【実際、前に見た博士の資料には戦闘の記録が多数あった】
【どんな魑魅魍魎の蔓延った場所かと思えば何処にでもある平凡なただの街】
【逆に意表をつかれたが、それだけだ】

…見つけた

【噴水の近くを通った時、赤眼がとある少女を捉えた】
【―データ、表示。識別信号、レッド。能力者―】
【ようやく見つけた非平凡】
【それを認識すると少女に向けて歩き出した】

初めまして、なにしてるんだ?
えーっと…災害の少女?

【―能力名、エラー。能力、解析開始。終了、対象の行使する能力、災害―】
【後ろから声をかけた男は、呼び方が分からずに災害の少女と呼んだ】
【これが、相手にどういう態度を示されるかは考えていない】
490 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 17:28:25.86 ID:+C5jThUa0
/被ってしまい申し訳ありません
/>>489は無しでお願いします
491 :雪月花【チープリア】 :2014/12/27(土) 17:30:09.92 ID:uGtHNWv40
>>487
ん?
【特に明確な意図は無く、不意に目を向けた公園】
【そこに居たのは現代に似合わない服装の少女だった】

そこのローブを纏った御嬢さん、寒くないのかい?
「人間」は寒いと体力を多く消耗するから温かくしないとダメじゃないか

【雪月花は人間ではないのでこの寒さでも平気で着物を着ていられる】
【しかし目の前の少女は恐らく人間だろう】
【ならば何故寒そうな格好をしているのだろうか?】
【雪月花には答えを見つけられなかった】

それとも寒いのが好きな変わり者なのかい?
まぁそんなことはどうでもいいや
とりあえず、その警戒心丸出しの黄色いお目目を止めてもらえないかな?

【一方的に話しかける様は不審者に近いが雪月花は気にしない】
【目の前の興味の対象の前ではそんな事はどうでもよかった】
【ただ面白い事があればいいのだ】
492 :【アルケミニー】此木 瀬太 [sage]:2014/12/27(土) 17:33:29.18 ID:yH4KRqIAo
>>490
/自分絡み方がかなり雑だったんでネクストさんが宜しければ自分が引きますごめんなさい!
/お二方がいいなら複数ロールも乙かなと思ってみたり
493 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 17:35:38.21 ID:+C5jThUa0
>>492
/お二方がよろしいのであれば複数ロールも出来ますが、無理だった場合僕が引きます
494 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/27(土) 17:38:14.76 ID:FJWXD2Dp0
//私はどちらでもよろしいですよ!
495 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [saga Eローブ、『蒼』]:2014/12/27(土) 17:41:10.23 ID:DBVpWky0o
>>491
……ええ、少し寒いです

【彼女が寒い理由はローブだからではない】
【ローブの下の衣服が穴だらけだからだ】
【そしてそれを取り換える術を持たないからだ】
【だが、支障はない】
【確かに彼女は人間だ。だが、普通ではない】
【改造を施され、戦う道具に仕立て上げられた肉の剣だ】
【故に多少の寒さを感じていてもそれが行動の支障となることはない】
【……とはいえ、体力の消耗が平時よりも激しいのは否定できないが】

警戒されたくなければ自分が無害であると証明してください
そうでなければ警戒を解くことはできません

【不審者、それが蒼海の抱いた雪月花の第一印象だ】
【そして不審者であれば彼女は警戒せざるを得ない……そんな立場に彼女はいた】
【興味の対象となってることを知らぬ少女の金眼は警戒の念を抱いたまま雪月花を観察し続ける】
496 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/27(土) 17:42:31.46 ID:yH4KRqIAo
>>493.494
/んじゃ複数ロールにしましょうぜ!
/アルヴィスさんがいた所でかち合った風にして
497 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 17:44:10.11 ID:+C5jThUa0
/では、複数ロールをさせていただきたいです
/混乱を避けるために順番を作りたいのですがアルヴィスさん、此木さん、僕の順番でいいでしょうか?
498 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/27(土) 17:49:46.00 ID:yH4KRqIAo
>>497
/自分はそれで問題ないっす
/よろしくお願いしまっす!
499 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/27(土) 17:59:30.06 ID:FJWXD2Dp0
>>488
【疾風を身に感じ、流水の音をBGMに黄昏ていると、ふと横から上がる少年のように純粋な声色】
【彼の持つ独特な雰囲気に惹かれてか、ゆっくりと声の方向へと視線を移す。と、そこには予想通りな姿が双眸に映った】
【自分よりも小柄な背、黒色のキャップの下に見え隠れする純白の髪が陽を帯び煌く。紅蓮の双眸からこの辺りでは見ない人種だろうか】
【だが何よりもアルヴィスの興味を惹いたのは彼の特異性、自分のような人間に敵意なく言葉を投げ掛ける者など極僅かだろう】

『……ええ、でも独りぼっちじゃ可哀想……』

【少年の呟きに帰ってきたのは空虚に響く機械音、耳障りなそれに混じる透き通った少女の言葉】
【半分自虐的な意味も込められいてるその言葉の真意に少年が気づく事は恐らく無いだろう】
【彼女の無機質な声色よりも、少年が持つ特異性よりも異常な事態が、二人を待っているのだから】

>>489
『――…誰?』

【白髪の少年との会話の最中、突如として新しく掛けられる言葉。先の少年とは違い嫌な不快感が胸を占める】
【"災害の少女"――初対面の人物が投げ掛けるはずの無い言葉に思わず口調にも荒さが残る。その間も彼女の表情が動く事は無いが】
【どちらにせよ男性の第一印象は心良く思われていないのが現実、無表情からでも感じ取れる呆れとも苛立ちとも取れるような感情】
【面倒事を避ける彼女の性格上、今は少年との会話を続行したいらしくチラリと自身の横に佇む彼へと視線を移した】
500 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/27(土) 18:00:15.48 ID:FJWXD2Dp0
>>497
//順番の決定ありがとうございます
//二人共よろしくお願いします!
501 :雪月花【チープリア】 :2014/12/27(土) 18:04:16.37 ID:uGtHNWv40

>>495
だったらもっと温かい場所に移動するとか手段はあるじゃないか…
という事は寒いのが好きな変わり者の御嬢さんって訳か
ふふふ、面白いねぇ?

【蒼い目を少し大きくして藤堂を見つめる】
【警戒心むき出しの黄金の目は今の気温よりも冷たく感じる】

証明ねぇ…
う〜ん、何か証明できるかな…?

【人間には簡単なことかもしれないが雪月花にとっては難問だった】
【既に能力を使っている以上、能力者であることはバレている】
【武器を持っていない証明をしたところで無害とは言い切れない】
【少し動きを止めて考えた後、「ひらめいた!」といった表情で証明を始める】

じゃあ御嬢さん、軽くこのバリアを攻撃してもらえるかな?
このバリアは攻撃に弱いから軽く叩かれるだけで消滅してしまうんだ
使い道も強いて言うなら移動程度しか無いんだよねぇ
だから僕はこれで君に危害を加えることは出来ないし加える気も無い
ね? これなら証明って言えるだろう?

【自信に満ちた表情で少女に少し近づく】
【バリアは手を伸ばせば触れる事が出来る距離である】
【本当にこのバリアは叩けば壊れ、雪月花は落下するだろう】
【落下と言っても数cmだけだが、その反応で雪月花の身体能力の低さもわかるだろう】
502 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [saga Eローブ、『蒼』]:2014/12/27(土) 18:21:26.39 ID:DBVpWky0o
>>501
私はその暖かい場所を知りません
寒いのはなるべくなら避けたいですよ……

【と、ここまで喋って蒼海は雪月花の魂胆に気付いた】
【こうして喋ってる間に警戒を解き、そして襲うのだと……】
【故に蒼海は気を引き締め直して雪月花の言葉を待つ】
【……もっともそれは勘違いなのだがそれに気付くのは今ではない】
【無害の証明法を考える雪月花を見る金眼には暖かさはない】

……分かりました
では、いきます

【自信に満ちた表情を見る目はまだ冷たい】
【その言葉を聞いたら少し罠かと疑う】
【だが、これが罠だと言って攻撃を躊躇っては状況が膠着する】
【……それは、誰も望まない】
【故に少女はバリアに拳をぶつけようとする】
【威力はトップアスリート並の全力ではなく、軍人並みまでセーブして】
【すんなり砕けなければ即座に後退できるように身構えながら】
503 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/27(土) 18:22:55.78 ID:yH4KRqIAo
>>489
【重ねて響く、若い男性の溌剌とした言葉】
【後ろを振り向けば目に入る、自分より遥かに背の高い一人の男】
【紅と黒の瞳を少女に向けて、それを不思議な呼称で顕す】
【災害の少女、目の前の少女を「災害」たらしめる要素など、今の少年の目には写らない】
【故にほんの少しの疑念を抱いて】
【その後、男が腰から下げる刀を目に入れ、表情を険しくした】
【ざり、スニーカーがコンクリートの地面を擦る】
【目の前の男、少年に感情は向いていない、少女にも敵意は無いようだ、まだ】
【姿勢を僅かに変える、来る時があればすぐ動けるように】

>>499
【金星、明けの明星とも呼ばれるその星は性質上他の星とは上がらない】
【ただ一つ、圧倒的な光量を放つ太陽のみが金星の友と言えようか】
【その情景は確かに少女の言う「独りぼっちな星」に似合っていた】

……確かにそうかもしれないッス
でも、仲間は沢山いるッスよ、あの星の周りには
ただ、今見えないだけで、確かにそこに存在するッス

【言葉に混ざった機械音、疑問符は少年の表情を微かに動かして】
【太陽の影に隠れざるを得ない、小さな星星の存在を指摘する】
【金星を自身に重ねあわせる少女に、その言葉はどう響くのだろう】
【ざり、言葉の後に後ろを振り向く】
【少年の纏う空気が少し刺々しくなったことに、気づく必要はきっと無い】
504 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 18:47:48.09 ID:+C5jThUa0
>>503
【―識別信号、レッド。能力者―】
【声をかけた瞬間に、もう一つの反応が現れる】
【そちらを向けば、少年が同じ少女に話しかけていた】
【僅かに体制を変えたところを見ると、刀を持つ自分を警戒しているのだろうか】

そう警戒するなよ
分解の…いや、糸の少年?

【―対象の能力を表示、分解、物質の糸への変化―】
【軽薄な態度を崩さず、少年に言う】
【能力者が二人、どちらも解析によれば強力そうな能力だ―さぁて、面白くなってきた―】


>>499
酷いな、糸の少年の時とはえらく対応の仕方が違うじゃないか

【少年の時とは違い、機械音とはいえやや口調が乱雑だった】
【改造された彼はそれを察知し、仰々しく肩を竦めた】

俺が誰か…んー、難しい質問だね
そうだなぁ、ある意味で災害の少女と近いのかもなぁ
まぁ同時に最も遠い存在でもあるだろうけどね

【生命活動の殆どが機械だよりという意味では近い】
【だが、少女と違い不自由はなく、人間にプラスされた強化人間という点では最も遠い存在とも言える】
【男はからかうようにそういって、少女と少年の反応を楽しもうとしている】
505 :雪月花【チープリア】 :2014/12/27(土) 18:48:44.63 ID:uGtHNWv40
>>502
だったらカフェとかレストランとか選択肢は色々あるんだけどなぁ…
今度一緒に行ってみるかい?

【警戒が解けていない事を知りながら誘ってみる】
【別に深い意味は無い】
【雪月花は思ったことをすぐに口にするから深い意味の言葉など殆どない】

おっと、結構パワーがあるじゃないか
大体僕の3ランク上位の身体能力なんじゃないかな?

【バリアは拳が触れた瞬間に小さな「パリッ」という音を残して割れてしまった】
【すると必然的に落下する雪月花はたった数cmにも関わらず少し痛そうな表情をする】
【常人以下の身体能力の雪月花は運動が苦手だ】
【だから「受け身を取る」という行動を取れないのだ】

なるほど、君はパワータイプの能力者かな?
となると、それを補助する能力か相手を妨害する能力の二択になるって事は…
…うん、どっちも面倒な相手になるね

【じっくり藤堂を見つめて少しずつ分析を始める】
【あれだけ警戒していたのにバリアに触れられるのはいくらなんでも胆がすわりすぎている】
【という事は戦闘を何度も経験していてるかリスクを恐れない勇気があるという事だろう】
【「なるほど、面白いね」と付け加えて藤堂を観察し始めた】

/*恐らくしばらく返信できなくなります…*/
506 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/27(土) 19:21:45.18 ID:FJWXD2Dp0
>>503
【微かに動く表情、それと共に紡がれた少年の言葉に思わず横へと振り向く。蒼色の残光が軌道を描いた】
【肯定されるかと予想した言葉は見事に打ち破られた。仲間は居る、ただ今は見えないだけで――何気なく呟かれた言葉が頭をグルグルと巡る】
【少年故の無垢で純粋なそれは、煌く白星を自身と重ね合わせている少女にとってはまるで自分に言われているかのような錯覚が生まれ】
【無表情に、哀しげに目を伏せれば静かな機械音が辺りを木霊する】

『…でも、あの星は独りぼっちよ……
 どんなに周囲に仲間が居ても、一人だけが異質だったらそれは独りぼっちなの…
 ……上辺だけの仲間なんて、本当の仲間とは言えないもの…』

【少女が吐き出したノイズ混じりの言葉は、正に自身の感情。胸に秘めた本音だった】
【相手は少年、そんな遠慮は全く考えず広場に響き渡る機会のように冷徹な言葉。それは少年はどんな感情を抱くのか】
【そんな事を少女が知る由もなく、彼女はゆっくりと後ろへと顔を向ける】

>>504
【呆れを残す彼女の声色とは異なり、心底愉快そうにベラベラと言葉を投げ掛ける男。その姿はやはりいい印象は与えない】
【先程の自分、そして少年に対しの発言からして相手の能力を判別する"スキャン系"の能力者だという事は多方予想できた。厄介な能力だ】
【自身と近い存在、それでいて最も遠い存在。意味不明で支離滅裂、アルヴィスは深く考えることなく男の発言を切り捨てる】
【からかわれている、少女がそう判断すれば困憊したように瞳を閉じ、はぁ…っと溜息一つ】

『……金星よ、金星を見てるの…貴方もどう?』

【男の言葉に紡がれるのは、恐らく予想もしていなかったような返答。言葉のドッヂボールと形容するべきだろうか】
【それは先の男性から投げ掛けられた質問への返答。見れば少女に溢れる警戒心は先と比べ緩やかになっている事に気づくだろう】
【どうやら男に危機感を抱いていない様子だ、逆に言えば、警戒をする程の存在でも無いと思われているのが妥当だろう】


//ごめんなさい、飯落ちします……
//返信遅れてしまうかもしれません
507 :居合会心 [saga]:2014/12/27(土) 19:22:20.19 ID:B3S4xgP+o
振るう刀は疾風の如き
銀の刃が煌きげに醜き貌を写し返す
頭蓋骨と刃が擦れ合う雑音が鼓膜を揺らした
虚空に血を引きながら振り抜かれた刃
二つに分かたれた頭はずるりとずれ落ち始める
頭部の切創からは血が吹雪の如く吹き出しその様はまるで枝垂桜の如し
未だ死に至らない男は悶え苦しみ声にならない声で相対峙する女に助けを乞うていた

「滑稽」

一言
同時男の胴を狙い刀を一文字に振るい楽に死ねと続ける
やっと息絶えたか男は後方へと倒れ込み吐血
崩れ落ちた男の顔面は完全に別離していた
その後男の身体は微かにも動く事はなかった
刀についた血を払えば納刀し一息置いて
女は返り血を浴びながら屍に一瞥を与えていた
508 :居合会心 [saga]:2014/12/27(土) 19:24:37.70 ID:B3S4xgP+o
振るう刀は疾風の如き
銀の刃が煌きげに醜き貌を写し返す
頭蓋骨と刃が擦れ合う雑音が鼓膜を揺らした
虚空に血を引きながら振り抜かれた刃
二つに分かたれた頭はずるりとずれ落ち始める
頭部の切創からは血が吹雪の如く吹き出しその様はまるで枝垂桜の如し
未だ死に至らない男は悶え苦しみ声にならない声で相対峙する女に助けを乞うていた

「滑稽」

一言
同時男の胴を狙い刀を一文字に振るい楽に死ねと続ける
やっと息絶えたか男は後方へと倒れ込み吐血
崩れ落ちた男の顔面は完全に別離していた
その後男の身体は微かにも動く事はなかった
刀についた血を払えば納刀し一息置いて
女は返り血を浴びながら屍に一瞥を与えていた
女の鼓動だけが静寂を破る
509 :居合会心 [saga]:2014/12/27(土) 19:25:00.28 ID:B3S4xgP+o
>>507
/こっちミスです
510 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [saga Eローブ、『蒼』]:2014/12/27(土) 19:43:23.27 ID:DBVpWky0o
>>505
いえ、そもそも通貨を持っていないので……

【深い意味には気付かないで蒼海はやんわりと拒絶の言葉を言う】
【それに彼女の立場ではそのようなところで落ち着くことなど叶う筈がない……】

……どうでしょうか?そもそもこれが全力であるかも無理して放ってるかもあなたには分からないでしょう?

【落下して痛そうにする雪月花を見ながら彼女はこれは本当にそこまで危険性がないのだと判断する】
【雪月花の身体能力はこの様子では常人以下……驚異になるものではない】
【そして能力もバリアのみのはず……ということは危害を加えることはできない】
【つまりはこの雪月花は藤堂蒼海にとって無害であり、警戒の必要性は皆無】
【そう判断できた】

ともあれ確かにあなたは無害ですね……失礼しました
私は藤堂蒼海です

【観察されてることは不快であるが警戒の必要性ない相手を警戒してもそれはただ無駄な労力を払うのみだ】
【故に金眼から警戒の色が消失して、その口からは謝罪の言葉と自分の名前が溢れ出る】

【因みにバリアに触れたことへの分析の答えは前者に近いと言えるだろう】
【確かに彼女は数多の戦場に身を置き、それら全てで勝者の陣営に立ってきている】
【だが、それだけが理由ではない】
【己が剣たる『蒼』と能力を隠しつつ雪月花のバリアに触れるにはあれしかなかった……というのが主たる理由であった】
/遅れました……すみません……
511 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/27(土) 20:09:42.63 ID:OIpJvDgco
>>504
……!

【表情が振れる、僅かに目を見開いて】
【情報は武器、それは戦い方の選択を絞る他に重大な一つの目的があるが故】
【即ち、相手への精神的重圧を与える力も、情報にはあると言う事】
【悲しきかな、人間は「知られる」事には敏感だ】
【自身の能力を見透かされたことは、十分な動揺の材料となる】

……凶器持ってる男に対して警戒するなって方が無茶ッス
オレ……じゃないか、彼女に何の用ッスか?

【静かに相手の瞳を見据えて】
【冷静を装い男に質問を投げかける】
【経験の浅さ故か、表面的な動揺は隠しきれていない】

>>506
【表情は無い、声色も一様】
【ならば、少女が悲しみを負っているように感じるのは只の少年の思い込みなのだろうか?】
【再び響く、機械の皮を被った少女の声】

そんなこと無いッス
異常が正常と仲良く出来ないなんて、そんな決まりは無いッスから
それに…あれだけが異常って訳でも無いッス

【男から暫し視線を外し、少年は言葉を探す】
【ゆっくりと紡いだ言葉は、少し金星のことから外れていて】
【頭上に輝く星を一つ、暗に考えながら、小さく空を見上げた】
【お世辞にも頭の良くない少年、その論法は詭弁にも近い】
【が、真剣であることは、少なくとも伝わることだろう】
512 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 20:39:10.32 ID:+C5jThUa0
>>506
ん?
…あぁ、最初の話か

【唐突に金星の話をされ、一瞬なんのことか分からない】
【が、直ぐにそれが最初の自分の質問の答えだと気づき、金星を見上げる】
【―思ったような反応はなかったな―】

…金星、ねぇ
あんなもん見てて楽しいの?

【天体観測をしているならまだしも、金星だけを見ている意味が分からなかった】
【無遠慮な口調でそう言うと、もう一人の少年へと目を移した】
【少女が此方を警戒していないように、男もまた少女を警戒していない】
【災害の能力と来れば、その現象を実際に起こして相手に体感させる可能性が高い】
【で、あればこの距離で使えば少女も少年も巻き添えになるだろうからだ】
【そして何よりも―――この距離ならば、人間を越えた自分ならば少女が能力を使う前に殺せるからだ】

>>511
おぉっと、どうした糸の少年?
顔色が悪いぞ?なにか、"知ってるはずのないもの"でも言われたのかな?

【ニヤニヤ、と非常に楽しげに言う】
【―正直な少年だ―場数の浅さが露呈している】
【感情の読めない少女よりもからかいがいがありそうだ】

まぁ、それもそうだよね
いんや、特に用はないよ?見つけたから話しかけただけ
少年もそうじゃないのかい?

【この状況で少女の方を気にかけるあたり、正義感が強いのだろう】
【目をあわせれば冷静ぶっていても、冷静じゃないのがまるわかりだ】

警戒するのはいいけれど、いいのかい少年?
凶器を持った怪しいやつの間合いに―――そんな無警戒で入ってきて

【―システム、限定的に戦闘モードへ移行します―】
【少年がまだ瞳を見ていたのなら、男の両目が赤に変わったのが見えるだろう】
【そして次の瞬間、陣地を越えた速度で少年の頭上を一閃する】

なんて、ね
冗談だよ、ビックリしたかな?

【ニヤニヤした笑みを崩さずに言う】
【眼は元に戻り、刀をしまう男】
【少年の目にはどう見えるだろうか、男はそれを楽しむきである】
513 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/27(土) 21:20:12.42 ID:FJWXD2Dp0
>>511>>512
【少女の耳に木霊する返答、少年故の甘く残酷な幻想の言葉】
【理屈だとか、難しいものを全て取っ払ったような反論しか浮かばないような詭弁】
【大人が聞いたら鼻で笑われてしまうようなそれ、しかし、無表情を貫く少女の胸にはしっかりと届いていた】
【胸の奥にじわりと芽生える不可解な感情、悪くない心地よさを秘めゆっくりと視線を少年から天空の金星へと移す】


『……そうね…少しだけ、私が間違ってたみたい…』


【数瞬の沈黙の後、少女から上がったのは意外にも肯定の言葉。並外れた頭脳を持つ少女は、少年の詭弁を認めたのだ】
【残念ながらアルヴィスは笑う事も、泣く事も出来ない。もしこの時にだけでも表情が戻ったのならば間違いなく微笑みを残していただろう】
【少年だから、という色眼鏡を外したとしてもこの少年から伝わる真剣さ、そして自分を思う気持ちは並大抵のものではない】
【だからこそだろうか、少女がここまで素直に相手を認めることが出来たのは――】

【刹那、背後から男性の声が上がる。それは間違いなく常人の思考故の言葉だろう】
【意外と楽しいものよ、そう答えを返そうと背後へ視線を移せば瞬間、ついさっき会話していた少年の頭上に迸る閃光の如き一閃】
【太陽の光を刀身に帯びたそれは淡い残光を宙に残し、一瞬の内に行われた流れる様な剣捌きだけでこの男の実力を物語る】
【これには流石の少女も驚愕したらしく、僅かにだが蒼玉の瞳を見開いている。だがそれもすぐに何時もの調子に戻り】


『…二人共、私が言うのも何だけどお互い警戒はナシにしましょう?……子供たちが怖がるわ』


【何処か呆れと焦燥が混じったような声色で、少年と男性の間に走る緊張に割り込み制止を求める】
【といっても、男性の方は変わらず少年の反応を楽しむかのように怪しげな笑みを浮かべているが】
【経験上、こういう性格の奴には意地でも自己を通すものだ。それを理解してか、彼女は車椅子をくるりと反転させ、両者を双眸に映して】


『私はアルヴィス、アルヴィス・オールブライト……貴方達の名前は?』


【無表情のまま、車椅子の少女は自らの名を名乗る。無機質な瞳は何処か悪戯な感情を映しているような】
【緊迫し真剣な状況にも関わらず名乗りを上げる彼女は相当の肝が据わっているのか単にマイペースなだけなのか】
【どちらにせよ、彼女が状況を平穏な方向へと持っていこうとしているのは伝わるはずだろう)
514 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/27(土) 21:51:31.90 ID:OIpJvDgco
>>512
【小馬鹿にしたような笑み、少年の頭が煮える】
【いきなり飛び掛る程冷静さを失った訳では無論ないが、紅の双眼には剣呑な光が宿る】
【怒りもまた表情に露呈する、男の考えの通り、この少年はどこまでも正直で、単純らしい】
【……単純だからこそ、叩けば音が帰って来るわけであって】
【つまりは、男が少年に牙を振るうなら……例えそれが冗談であろうともその意味を考えて然るべき】
【即ち】
【疾風、目の前から消えた男】
【そんな情景に置かれた少年は、脊椎反射で過剰な反抗を下すということ】
【ばんっ、刹那の隙にその場にしゃがみこみ、地面に両手を叩きつける】
【少年の能力、触れたものを分解、糸として再構築する力】
【つまり、コンクリートを分解してしまえばどうなるか】
【少年の両腕を覆うように構築される糸、代わって、男の足元には小さな落とし穴が築かれる】
【膝丈程度の高さ、嵌ったとしても精々姿勢を崩す程度だろう】
【そして全てが終わった後】

……冗、談?
……はぁ!?

【その一言にやっと気付いて、表情を歪めることだろう】
【自身の勘違いに頬を染め頭を下げ続けるまでが流れか】

>>513
【返答を返す暇は無かった】
【数瞬、少年はしゃがんだまま混凝土の糸に包まれる】
【その表情は真剣そのもので、男の冗談を間に受けていることは簡単に察せることだろう】
【少なくとも……名乗れる程の心の余裕が戻るのは少し後の話だ】
【その時には、本名と共に「ゼタ」なる呼び方を要求することだろう】
515 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 22:13:21.84 ID:+C5jThUa0
>>513>>514
いけないな、糸の少年
俺が殺す気なら手をついた時には切り捨ててるぞ?

【少年は刀を振るった直後に手を地面についた】
【分かっている情報と比較するならば、地面を糸にしようとしていることは明白】
【そして予想通り糸なり、消えていく地面から前に跳躍し、少年の隣に立つ】

いや、御免ね少年
面白いぐらいに分かりやすいものだからついついからかっちゃたよ

【それだけ言うと気安く少年の肩に手をおこうとする】

まぁ正直俺は勝手に警戒されただけで、特に警戒はしてないんだけどね

【大半が自分のせいなのにも関わらず、自分は悪くないかのように言う】
【そして、アルヴィスと名乗った少女は自分達にも名乗りを求めた】
【―さて、偽名を言うべきか、素直に名乗るべきか―数瞬の思考の後に正直に名乗ることを決める】

災害の少女はアルヴィスか
あー…、俺はネクストだ



516 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/27(土) 22:37:07.01 ID:FJWXD2Dp0
>>514>>515
【少年と男の激しい一瞬の交戦、それぞれがそれぞれの行動に移す中一人全く動じない、否動ずることが出来ない少女が一人】
【交戦という状況に慣れていないのだろう、少年の動きは彼の言った通り、男のものと比べると隙が多すぎるように見える】
【然しそんな条件を除いたとしても男の動きは人知を超越しているように見える。文字通り目で追うのがやっとの身体能力だ】
【警戒する程でもない、そんな甘い判断は間違いだったと知る。もしあの時彼が本気で自身を狙っていたのなら呆気なくやられていた事だろう】
【だがそれは「もし」の話。少し危険な性格であっても男が根っからの殺戮者という訳ではないと言う事はなんとなく理解できた】
【そして少年、糸の少年という名の通りその能力は物質を分解し糸に変化させる能力のようだ。応用性においてはかなり高いだろう】
【暫くして、ネクストと名乗った男性に少し遅れ自身の本名と共に「ゼタ」という呼び名を要求する少年】
【何か理由でもあるのだろうか、一瞬疑問が浮かぶも深くは考えないようにしたようで、素直にその要求を聞く】


『ゼタ君に……ネクストね、よろしく二人共
 ……ゼタ君って東洋人だったの…あとネクスト、さっきの言葉の意味…どういうこと?』


【自分があまり注目されていない事が少し不満なようで、自然と口調の最後の辺りが多少荒げているような気がする】
【表情を変えず怒るその姿は中々シュールなものを感じるだろう、そんな言葉を口にしたらまた機嫌を悪くするだろうが】
【「さっきの言葉の意味」とは間違いなく最初のネクストの言葉。『自身と近い存在であり最も遠い存在』という意味深なもの】
【当然ながらネクストが抱えている事情など彼女が知る由もなく、人形のように首を傾げる】
517 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/27(土) 22:57:56.67 ID:OIpJvDgco
>>515,516
……喧しいッス!

【脊椎反射の攻防に少しの罪悪感を感じていた少年】
【謝りながらも馬鹿にした様子を欠かさない男にその罪悪感は吹き飛んで】
【噛み付かんばかりの怒りの表情を浮かべて怒鳴った】
【軽くいなされた少年の精一杯の威嚇、可愛らしいものだ】
【纏っていた混凝土の糸、肩に寄り集まって一つの刺をそこに作り出す】
【手を置けば貫かれる、頬を紅潮させた少年の苦し紛れの反抗だった】
【そんな一方通行の害意の果て、かなり遅れて少年は少女の言葉に反応する】
【少女の名前はアルヴィス、男の名前はネクスト】
【せめて忘れないようにと少年は頭の中で反芻、落ち着く為と言うのもあるのだが】

?そうッス、生粋の日本人ッス

【怒っているように見えるのはきっと気の所為、きっと】
【そう都合良く解釈しながら少年は少女の言葉に答える】
【日本人っぽくない部分があるのだろうかと悩む少年は自身の容姿の特異性を知らない】
【二人は外国人なのかとそんな質問を呈そうとして、一度やめた】
【少女の質問の答え……というか、目の前の二人の共通項を知る為に】
518 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/27(土) 23:31:35.31 ID:+C5jThUa0
>>516>>517
おぉ怖い怖い

【ニヤニヤとした笑みを浮かべたまま少年の肩に手を置くとチクリと小さな痛みがして手を離す】
【見ればそこにはさっきまで無かった棘がはえていた】
【―少年の能力の一つかな?―どうやら分解した物を好きな形に再構築できるらしい】
【相手に攻撃できて尚且つ武器も作れるというのは大きな強みだろう】

…あーそうだな
まぁ、隠すようなことでもないから言ってもいいが
それをきちんと説明するにはちょっと長くなるぞ

【ヘラヘラした笑みを止め、ややシリアスな雰囲気を出す】
【なぜアルヴィスと近く、遠いのか】
【それをちゃらけた雰囲気のままに話す事はネクストには出来なかった】

そうだな、まず俺はちょっと運動神経がいいだけのただの人間だったんだ
俺は名前を知らないから"博士"と読んでいるんだが、ある時それに目をつけられて
俺は、人じゃ無くなった

【自分としてもあまりいい記憶ではない、苦虫を噛み潰したような顔になりながら話を続ける】

正確に言うんなら"改造された"だけどな
元々博士はリンクス計画という人工的に能力者を作り出す研究をしていた
が、それが不可能だという結論に達した博士は人間を強制的に能力者のレベルまで引き上げる計画を始めた
その名も―――ネクスト計画

【正確には男はネクストという名前ではない、研究の成果としてその名前が与えられたに過ぎない】
【今ではもう、前の名前は思い出せない】

それは、その名の通り人間が次のレベルにシフトするための計画だ
新たに能力を"生み出す"のではなく、人間に新たに機能を"取り付ける"のが目的
俺は、その計画の唯一の成功例"強化人間ネクスト"だ
だから、生命活動の大多数は機械だよりだ、そういう意味では近いだろ?
でも、俺は大体は強化人間の名に違わず人間を越えてる、そこは遠いだろ

博士は研究した能力者をモデルに俺を作ったらしい
まぁ、博士の研究した能力者には双剣使いだとか、炎使いだとか近接系で遠距離がいなかったから近接が主だけどな
また研究を始めた博士を俺がこの手で殺して、外に出てきたんだよ

【話終えたのか、言葉が切れる】
【そして、雰囲気を変えようとしたのかまた笑い出す】

ま、あれだ、要するに俺は特撮ヒーローみたいな改造人間だってことだよ
あんまり人に言わないでくれよ?言うようなことでもないからな

【彼がこの話をしたのは少年と少女が初めて会った能力者だったからなのだろう】
【そうでもなければ流石にほいほいと話たりはしない】
519 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/28(日) 00:15:02.41 ID:zSTLZl5/0
>>517>>518
【まるで当然と言わんばかりに答えるゼタ。顔立ちと名前からして日本人だと言う事は大体予想していたがやはり悩むのは少女も同じ】
【遺伝子の変異、環境の変化。思いつく限りの事を手探りで考察してみるがやはり答えは見つからず】
【一周回って吹っ切れたのか、まぁそういうのもあるだろうとあっさりと納得する。というか、そうでもしなければ科学者のメンツが持たない】
【ちなみに彼女の出身はイギリスのある科学と魔術が発展した未来都市、故に世間知らずと言われても仕方ない性格なのだが】

【と、ふと雰囲気の変わったネクストに注目、先程のおちゃらけた姿とは一転した彼を見てアルヴィスも真剣に聞き入る】
【普段の、といってもさっき会ったばかりだがあのふざけた男とは別人のように、悲しげに語るネクスト。そしてその内容も信じ難いもの】
【"博士"、"リンクス計画"、"ネクスト計画"、"強化人間"――ひたすらに能力の研究に没頭していた彼女にとっては全てが未知なる事】
【やがて永い語りを終えた男、無理に雰囲気を変えようとしているのは、表情を持たない彼女にとっても十分過ぎる程理解できた】


『……まさか、そんな話…いえ、でも……』


【オカルト等が大好きな普段の彼女であれば食いついていたであろう彼の話題、しかしそれは余りにも彼女が抱く改造人間の幻想とは異なる】
【まるで童話の裏に隠された残酷な物語を知ってしまったような哀しい気持ち。己が持つ幻想を真っ向から打ち砕かれたような】
【人間を強制的に能力者のレベルに引き上げる――確かに、その方法ならば自分のような代償を払わずとも実行することは可能だろう】
【だがしかし、人間が人間を超越させるという事態の異常性。それでは単なる拉致、そして改造に過ぎない】
【あの陽気なネクストが物静かになるのも納得が行く、こんな異常な実験、本来あってはならないのだ】


『……確かにね、ネクストってちょっと私と似てるかも
 でも私は、ネクストと違って強力な能力と引換に…という感じだけれどね』


【そう、ネクストの状況、そして彼の言う"博士"という人物との思考。それらは全てアルヴィスと酷く似ている】
【自分は"博士"という人物と同じように、自らの科学魔術で無能力者から能力者へと成り上がろうとした。違うのは成功したか否かの違い】
【彼の言う"博士"は自分が一歩道を踏み違えていたら成ってしまっていただろう可能性】
【ゾッとする話だ、そう言う意味ではこの大きすぎる代償もアルヴィスに少しでも"人間らしさ"が残っている証なのかもしれない】


『それにしても…改造人間って本当に居たのね……
 興味深いわ……ゼタ君も高度な文明を持つ宇宙人だったりして…』


【やがて深い考察の末、彼女もネクストと同じように沈んだ雰囲気を戻そうと明るめの声色で言葉を紡ぐ】
【同時に残響を残す機械音がこの時だけは耳障りだとは思わなかった、この車椅子も、腕の装置も、全てが誤ちの可能性を回避した証】
【チラリと白髪の少年へと視線を移す。金星の、自分の在り方を教えてくれた、暖かい心を持った少年へ】



//そろそろ眠気が襲ってきたので寝落ちするかもしれません…
//そうなる前に明日へ引き継ぎたいと思うのですが、無理だったら切ってくださっても構いません
520 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/28(日) 00:46:25.58 ID:CKLRH6Nqo
>>518,519
むー……

【未だ頬を膨らませて、少年は男を睨みつける】
【ほんの少しの血が付着した針を分解し、すべての糸を腕に巻き付けた】
【分解、再構築は出来れど、元に戻すことは出来ない、それが少年の能力なのだから】
【ふと、目の前の男が真面目になる】
【馬鹿にしたような表情しか確認できていなかった少年にとって、その変化は気圧されるに十分】
【少し緊張気味の表情を浮かべ、相手の言葉を待つ】

………………

【語られたのは男の力の真実、そして二人の身体の特異性】
【力は神によって捧げられたものだと少年は学んでいる、故に】
【馬鹿馬鹿しいと思う、神の域に至ろうと考えて終わった、話の中の博士を】
【冒涜的だと考える、人間の身体を弄り、その領域を押し上げる方法を】
【それは少年が先天的な能力者故の考えなのだろうか?】
【力を持つものの傲慢と取られてしまう考えなのだろうか?】
【何も言えなかった、目の前の二人の生い立ちを否定してしまうと、そう思って】
【この時だけは感情を隠すべきなのに、分かりやすい少年の表情は暗く沈んでいた】

……う、宇宙人?
ち、違うッス!オレは純日本人ッスから!

【少し、ぼーっとしていた】
【掛けられた機械音声に素っ頓狂な声を返して、少年は慌ててそれを否定する】
【いつもどおりの声色で、いつもどおりの表情で】
【二人の機人が空気を変えたいと考えるなら、何でもない幸せな少年はそれに従うべきなのだから】

/この一周終わりで一旦保留します?
/そろそろ〆てもいいかもですが!
521 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/28(日) 01:06:14.56 ID:Wwz6oBuX0
>>520>>519
…へぇ、強力な力と引き換えに下半身が使えなくなったわけだ
強化によって能力に追いついた博士とは逆の考えだな

【博士は"能力"と引き換えに"肉体"の強化をした】
【少女は"肉体"と引き換えに"能力"を手にした】
【それはある意味では始めに博士が目指していたものに近い形だった】

ハハッ、流石の俺も宇宙人は知らねぇな
博士の研究にも人間以外の能力者がいたが宇宙人の記述は無かったしな

【恐らく、この中では唯一の先天的能力者であろう少年】
【さっきの話を聞いて何を思ったのか、能力者ではない男には分からない】
【だが、きっと馬鹿馬鹿しい話だと思ったのだろう】
【それは間違いではない、それが普通の反応なのだから】

…じゃぁな
データ以外で会う初めての能力者がお前らでよかったよ
まぁ、縁があったらまた会おうぜ

【話も区切りがついたし、そろそろ自分は行こう】
【ひらひらと歩きながら少年と少女に手をふって町中に出る】
【―さて、先ずは宿を探さないとな―】



/きりもいいのでここで終わりましょう
/遅くまでロールありがとうございました
522 :アルヴィス・オールブライト(>>117)【旧支配者】両足不随 [age E.【高性能車椅子】【思考言語化装置】]:2014/12/28(日) 01:41:42.15 ID:zSTLZl5/0
>>520>>521
【意識が此方に向いていなかったのか、素っ頓狂な声を上げ慌てて否定するゼタ。表情を浮かべられないのが悔いられる】
【もしこの少年に微笑む事が出来たら、冗談を笑い合える事が出来たら、二度と叶わない幻想が霧のように蒸散していく】
【微笑みの代わりに、ゆっくりと手を伸ばしキャップ越しに少年の頭を優しげに撫でれば、再び右腕の装置から機械音声が発せられる】

『冗談よ、冗談。ゼタ君は純系日本人だものね……』

【何処か悪戯っぽい声が空虚を伝わる。機械音に紛れ聞き取り難いが、混じる透き通った声は間違いなく彼女のもの】
【彼女は心を持たぬ人形などではない。どんなに醜くとも、どんなに無機質でも、彼女は紛れもない人間なのだ】
【今は見えなくとも、周りに仲間が居る、そう教えてくれた少年はアルヴィスに少なからず影響を与えただろう】
【それがいい方向に転ぶか、悪い方向に転ぶかは分からない…が、それでも今の車椅子の少女は普段よりも感情豊かのように見える】

『……まぁ、私が失ったのは肉体の自由だけじゃないけどね……
 心配しないで、私は貴方の言う"博士"とは違う人間だから…ええ、機会があればまた会いましょう…』

【ひらひらと手を振り街中に出ていく白髪の男、強化人間と称される彼は自分よりも酷く人間らしかった】
【単に容姿の事もある、だが彼の思考は自身と比べても人間らしい。少なくとも自ら破滅の道を選択した自分よりは】
【今日一日だけでどっと疲れたような気がする、言うまでもなくその大半の理由が今さっき広場を出て行った彼にあるのだが】


『――さて、ゼタ君!
 私もそろそろ帰るわね……今日は、ありがとう』


【浮かぶ無表情とは異なって彼女から紡がれる言葉は感情的、たった一言の言葉なのに、彼女の胸の感情が明確に表されている】
【少年の頭を撫でる手を止め、くるりと車椅子を反転。地面を車輪が擦る音が静寂の広場に木霊する】
【表情と言葉を持たぬ少女が抱いた感情は果たして、科学でも魔術でも証明出来ないような複雑で面倒くさい感情】
【車椅子を走らせる途中、ふと大空を見上げる。蒼色の双眸に映り込んだのは、薄く淡い輝きを主張する一つの星】



//了解です、お二人共ロールありがとうございました!
//おやすみなさい!
523 :雪月花【チープリア】 :2014/12/28(日) 12:04:57.75 ID:ZC1P5kL+0
>>510
あらら、一文無しじゃあ仕方ないね
なるほど、だからわざわざって事なのか

【確かに金が無ければ社会のサービスは適応されない】
【しかし見た目は幼く見えるこの少女は何故通貨すら持っていないのだろうか?】
【何となくだがこの少女に対して恐怖に似た感情を感じた】

どちらにせよ僕にとっては痛い一撃になる事になるからね
危険なものにレベルはあっても危険は危険だから分からなくても問題ないさ

【ただ雪月花は全力でない事と殴る直前に後退できる構えを取っていたことを知っている】
【恐らく何度も戦闘を経験し、全て勝利してきた強者なのだろう】
【幼そうな見た目とは裏腹に凶悪な戦闘能力を持っている少女に雪月花は驚いた】

まぁ不審者扱いはよくされる所為でもう慣れてるから気にしなくていいさ
蒼海ちゃんか、可愛らしい名前だね
あ、僕の名前は雪月花って言う妖怪モドキなんだ

【金眼から警戒の文字が消え、雪月花は安心した】
【もし戦闘になれば確実に仕留められていただろう】
【身体能力の差が大きいのに加え、雪月花は蒼海の能力を知らない】
【しかも雪月花が最も苦手とするパワータイプの能力の可能性が高いからだ】

【しかし雪月花はやっと警戒が消えたのにまた警戒されそうな質問を始める】
【相手の事を考えない自己中心的な性格と思ったことを口にする癖はよく修羅場の種となる】

蒼海ちゃんは今まで何回戦闘を経験してきたんだい?
かなり知識があるように見えるけど僕から見ると大体10代前半の歳に見える
さらに金も持ってなくてよりによって「この街」にいる
僕にはかなり奇異な存在に見えるんだけども…?

【少し目を鋭くして蒼海の反応を見つめる】
【さりげなく攻撃されてもダメージが少なくなるように身構え始める】
【恐怖の対象の逆鱗に触れそうな事実を知りたくなる性格は人間では無い証だろうか?】
【もしくは無意識に戦闘を求める欲望の所為なのだろうか?】
【雪月花は他人を傷つける事はあまり好きではないのだが】

/*すいません、非常に遅れて申し訳ない…*/
524 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/28(日) 12:35:33.65 ID:RRtCqAmho
>>521,522
【ぽふ、頭に小さな衝撃が伝わる】
【仰ぎ見れば少女の細腕、どうも頭を撫でられているようで】
【遅れて少女の、少しの悪戯っぽさを秘めた機械音】
【かくりと頭を垂れる、冗談、また冗談を本気に取って動揺していたわけだ】
【どちらもそう動揺することの無さそうな二人、この役回りは必然だったのだろう】
【恥ずかしそうに笑い、頬を掻く、その表情には自身への呆れも含まれていて】
【暫し、機械のような人間の人間らしい温もりを楽しむ】
【こんなふうに頭を撫でられたのはいつ以来だろう】
【寵愛は安心を産むものだと改めて身に刻みつけて】
【一段落した話、即ち別れの時】
【始めに男、お調子者に相応しきフラフラした歩き方で】
【よく考えても遊ばれた印象しか無いが、別れ際には手を挙げて応える】
【最後の言葉は褒め言葉?ただ楽しかったというだけの話かもしれないが】
【続いて少女、寵愛の手を止め車椅子を回して】
【言葉と表情の齟齬、彼女の失ったものの一つはまさか】
【その事実に少し表情を固め、一瞬の後にまた声を以て応えた】

【そして一人残った少年、寒風の下に考えるは甘い子供の理想】
【身体を失った二人が取り戻す為の方程式】
【無力であれ、支えることは出来まいかと甘ったれた自己満足】
【それをあの二人は受け入れてくれるのだろうか?】
【明星の元、一層強く吹いた風に街路樹が鳴った】

/最後遅れてしまいすいません!
/ありがとうございました、また機会があれば!
525 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/28(日) 17:07:10.18 ID:RRtCqAmho
【白昼の街中は人の通りに賑わう】
【ざわざわと騒がしい大通りの中を歩く少年が1人】
【口に煙の燻らせぬ煙草の如き白棒を銜えながらふらふらと】
【季節にそぐわぬ黒色の半袖短パンでありながら、その額には汗が浮かぶ】
【帽子が刻む影の下、表情は歪み息も途切れ途切れに】
【引き攣る腕に鬻ぐものは……少年の胴回り程もある一つの鏡餅】
【今日は28日、末広がりの8として鏡餅を飾るのに良いとされる日】
【自身の住まう孤児院に飾る為の巨大な鏡餅】
【店から孤児院まで運搬する大役を任されたと言うわけだ】
【始めは英雄の凱旋と言わんばかりの出発であったが、どうにもこうにも重量が酷い】
【腕にかかる慢性的な疲労に、少年は何度もふらつき道行く人に体当たりを食らわせんとしてしまう】
【謝罪を重ねながら前に進み続ける少年、嘲笑うかのように風が騒いだ】
526 :勇者 [saga]:2014/12/28(日) 18:34:02.88 ID:Hr9i9oADo
未だに脳が揺れているようだ
赤いフードに隠れる側頭を片手で押さえていた
ふらつく足取りで向かう先は未だ未定
何処にゆくでもないが人通りの疎らな路地裏を歩き続ける
腰に提げた剣が揺れた、無い鋒が背負うシールドの角と擦れ合う
527 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [saga Eローブ、『蒼』]:2014/12/28(日) 18:55:50.46 ID:djT5vwWKo
>>523
【邪推され恐怖と似た感情を抱かれてる……そのことは明確には分かっていない】
【彼女は自身のことを人ならざる者であることを自覚している】
【単なる能力者ではない、その先へと進まされた真なる強者であると】
【そして、決して誰にも受け入れられぬ存在であると】
【そんな人外は人外の名乗りを聞いて眉を顰める】
【妖怪モドキなど俄には信じ難い話であるからだろう】
【そして、金眼は再び凍りつく】

……そうですね、大きな戦いはあの内乱が最後ですが小さな戦いならば数え切れないほどですね
ええ、奇異な存在ですよ。私は
ですがその正体を知るならあなたは命を差し出さねばならないです

それでも知りたいですか……?

【雰囲気が、凍り付く】
【返答を誤れば殺される……それを嫌でも分からせるような赤い氷に覆われる】
【赤い氷の中で、蒼海の右手がローブの下に入る】
【その右手が『蒼』に触れる】
【雰囲気は正しく一触即発……雪月花はどちらを選ぶのか?】
【命か……蒼海の秘密か】
528 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/28(日) 19:20:43.42 ID:Wwz6oBuX0
【男が板チョコをかじりながら大通りを歩く】
【―昨日の少女達は面白かったな―人生で初となる能力者との接触】
【いきなり好戦的な能力者と当たって戦闘にならなかったのは行幸だろう】
【尤も、自分のせいで一瞬そうなりかけてはいたが】

今のとこそれらしい反応はないな
データ見てた限り、この間でかい戦いがあったみたいだし、それでかな

【―反応、ブルー。非能力者―】
【周りを見ても一般人しかいない。それ故に刀と容姿のせいで男は周りから避けられているが】
【誰か他の能力者とも会ってみたいものだ】

まぁ、最悪戦闘に巻き込まれてもいいけどね
正直強化人間がノーマルに負ける事は基本ないし

【不穏な言葉を発して、ため息を吐く】
【強化人間という言葉を周りからは能力者と受け取られかねないというのに】

529 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 02:35:13.17 ID:eTNUMLfZ0
>>528
あのー……すいません、ちょっといいですか

【不穏な言葉を口にするチョコをかじる男の真後ろ。つまりは背後】
【夜色の髪、紅い瞳を持った少女が声をかける】
【振り向かれれば、にこっとはにかみ、本題に移ろうとするはずだ】

ここ、道が理解らなくてですね……はい
道をお訪ねしたいのですが、お時間よろしいですか?

【その口調、仕草からは好印象なるものが強く作用する】
【だが、丁寧で何処にでもいそうな少女は、実は普通ではない。その事を知るのは男の能力なら容易だ】
【背に背負うゴルフケースの中身までは理解らないだろうが】
530 :雪月花【チープリア】 :2014/12/29(月) 04:26:11.46 ID:I+gA3MYt0
>>527
あぁ、戦争とかそういった類のために無理矢理強化されたのね
なるほどなるほど、それは確かに奇々怪々だねぇ・・・
まぁ別に百とか千とかの大量殺人程度だから普通に感じるけどねぇ

【これでも雪月花は過去に数えきれない人間を苦しめ、殺してきた】
【感情の起伏があまりない雪月花だからこそ、人間をあっさり殺せるのだ】
【それにそもそも種族が違うので、別に恐怖も抵抗も無い】
【蚊がいくら死んでも気にならないように、人間がいくら死んでも気にならない】

【蒼海はどうやらその過去をあまり知られたくないようで、戦闘態勢に入ったようだ】
【ローブの下に何が隠れているか分からないが、武器であることは変わりない】
【身体能力の差が大きいのに加え恐らく一歩踏み込めば攻撃を当てられる距離だ】
【雪月花にとって今の状況下で蒼海の攻撃を避ける事は「絶対に出来ない」】
【ただ一撃で死なないように急所をずらせる程度だ】

【しかし雪月花は凍った雰囲気の中でもニコニコした表情を崩さない】
【まるで「斬れるのならどうぞ?」と言わんばかりの表情だ】

命を狙われるのは久しぶりだねぇ
大体50年位命を追われてた以来だから懐かしくも感じるけど
別にこの「妖怪モドキ」を「殺したければ」どうぞ攻撃をしてください?
僕は命より欲望を重視して生きていたいのでね
それに君は僕の「バリア」を一度壊しているからね

【自然体に近い体勢のまま凍りついた黄眼をニヤリと笑った表情で見つめる】
【「打撃だろうが斬撃だろうが確実に避ける」様な雰囲気だがそんな事は一切ない】
【ではなぜこの余裕を出せるのだろうか?】

【答えは簡単、ただの賭けだ】
【蒼海がどれだけ過去を知られたくないかを図る反面、能力を見抜こうとしている】
【能力が強力でない以上、どれだけ相手の思考を読むかが雪月花にとって重要なのだ】
【さて、雰囲気を感じていないような雪月花を見て蒼海はどのような行動をとるのだろうか?】
531 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [saga Eローブ、『蒼』]:2014/12/29(月) 10:13:13.77 ID:UIcVsJ6Vo
>>530
っ!?

【動揺】
【無理矢理強化された】
【この一言は彼女の出自からすると間違ったことではない】
【彼女は拉致された】
【身体を怪しげな術で隅から隅まで侵された】
【戦いに使わされた】
【●▼を見た】

……それ以上喋らないでください

【封じ込めた記憶は彼女の幼い“人間”の精神をボロボロにするほどに悍ましい】
【思い出すことは崩壊すること】
【故にそれ以上雪月花が好奇心が赴くままに言葉を紡いで彼女の過去を暴くなら彼女は自己防衛のために剣を抜くだろう】
【だが、その記憶によって不必要な赤色を見ることをまだ拒んでいる】
【それのみが雪月花の命の時間を伸ばす】
532 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 13:48:59.38 ID:AV0JlbMV0
>>529
ん?

【声をかけられ、振り向く】
【―対象の解析を開始。反応、レッド。能力者―】

なにか用か?
んー…刀の少女?

【―能力の解析。切れ味の上昇する刀の製作―】
【やっと見つけた三人目の能力者】
【この少女がどういう相手か知っておくのも悪くない】
【相手に好印象を抱かせる少女とは違い、容姿も相まって悪印象を抱かせる男】
【相手が能力者であれば、この発言は尚更であろう】

道?いいよ、俺も来たばかりだけど大体の道は知ってるから
刀の少女はどこに行きたいの?

【男は来たばかりの筈なのに、何故か道を知っているという】
【それはとある事情でこの町の地図をいやというほど見せられたからなのだが、それを知らない少女にはどううつるだろうか】
533 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 15:06:15.09 ID:eTNUMLfZ0
>>532
【刹那、本当に刹那の間である。少女の表情が曇った】
【が、何事もなかったかのように表情は形作られ、疑問は内に封じられた】

あはは、面白いことをいいますね?
まあ、置いときましょう。矛盾した発言の意味は理解しかねますが、道は詳しいんですよね

【なんとも思わない。観光なのか? その程度の興味】
【印象は決して良くはなかったが、“どうせ今だけの縁、また会うことはないのだし”】
【気にすることが馬鹿馬鹿しいと思った】

刀の少女じゃ呼びにくいですよね
和鬼です。夜月和鬼、気楽にキキなどと呼んでください
それで行きたい場所なんですが、ここらに誰も来ないような広場はありますか?

【さらっと名前を名乗る気遣いから人の良さが伺える少女】
【行きたい場所は、難易度の高いご注文だが果たしてあるのだろうか】
【上目遣いで男の顔を一瞥した】
534 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 15:40:44.26 ID:AV0JlbMV0
>>533
【―へぇ、少年よりは上だね―】
【初めて会うタイプの人間だ】
【この間の少年少女と違い、場数を踏んでいるのか一瞬で表情を隠した】

キキ、ね
んーまぁないこともないかな
ついてきなよ、案内するから

【男は名乗り返す必要はないと判断したようだ】
【上目遣いの少女を一瞬探るような目で見て、案内しようと歩き始める】
【―この少女なんか隠してる気がするんだよね―】

ところでさ、あー…キキはなんでそんな場所を探してるの?
人のいないところにいってもつまらないと思うけど

【わざわざ人のいない広場に向かう意味が分からない】
【人のいない場所ならやや狭いとはいえ路地裏などがあるだろうに】
【質問してからしばらく歩き、寂れて人気のない広場に到着する】
535 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 16:14:59.12 ID:eTNUMLfZ0
>>534
【嫌に探られている気がする。いつもより余計に】
【しかしそうだ、気にするほどのものではないだろうと、こちらは気にしない】

はい、ありがとうございます!

【ぺこりと一度頭を下げ、言われたようについていく】
【道中歩く度に、カシャカシャと金属音が鳴ったがはてどこからだろう】

そうですね、こう見えて私、武芸をかじってまして
最近使っていた広場がなくなったので……新しく探してたんです

【ここまで言って広場に足を踏み入れる】
【解析結果とこの発言から、刀を獲物とするスタイルなのは確立された】
【がらんとした何もない広場、それを見渡しながら満足気に唸る。くるんと片足を軸にターン、男に視線を送った】

私はちょっと特殊、といいますか異端なので被害はだせません
私の“稽古”は対人用ですが、“極めて危険”なんですよ

【路地裏では嫌でも絡まれる、それは邪魔だ】
【が、被害を出すのは避けたいのでこうして人気のない場所を探していたのだが】
【少女の発言は色々と引っかかる。“隠す素振りはないというのに……だ”】
536 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 16:34:50.95 ID:AV0JlbMV0
>>535
【少女が歩く度に響くカシャカシャという音】
【ゴルフケースの中からで間違いないだろうが、どうもゴルフバットの音とは違うように聞こえる】
【どちらかといえば、そう、自分の腰に差した刀の音と似ているような】

…ふぅん
まぁ、稽古が対人用なのは当然だけどさ
稽古が危険っていうのはどういうこと?
普通の稽古なら周りに気をつければどんな場所でも大丈夫だと思うけど?

【少女に目を合わせる】
【稽古など、何処ででも出来るだろう】
【刀を振るとしても、家の中でも家具に気をつければ不可能ではないはず】

…ちょっとその稽古っていうの見せてよ
どんなのか気になるからさ
あぁ、俺の身の安全とかは気にしないでいいよ
よほどのことがない限りは大丈夫だから

【やはり何かを隠している印象を受ける】
【稽古とやらを見ればそれが何か分かるかも知れないと、見せるように頼んだ】
【強化人間である自分なら大概の事は対処できる。その自負があるが故の言葉】
【その場から数歩下がって少女の事を観察するように見る】




/次は遅れます
/7時頃になると思うのでもし駄目でしたら切ってください
537 :雪月花【チープリア】 :2014/12/29(月) 17:04:59.88 ID:DfMogyCZ0
>>531
お、一発で当てれるなんて今日は冴えてるね
誕生日とか星座占いに当てはまらないけど今日は絶対一位な自信が湧いてきたよ
偶には宝くじでも買ってみようかな?

【明らかに動揺し、怒りを表している蒼海を無視して話を進める】
【どうやら相当思い出したくないようだが、雪月花の欲望の前に慈悲の文字は無い】

しかしそんなに思い出したくない事だったとは思わなかったね
多分本当は蒼海ちゃんは優しくて臆病な性格が奥深くに眠ってるのかな?
でなければ動揺してもすぐに落ち着いて攻撃出来たはずなんだけどね
攻撃しなければ僕は勝手に喋るんだからね

【雪月花の目は生物や物を見る目では無く、哀れな悲劇のヒロインを見るような目になる】
【しかしこの目は雪月花の同情などでは無く、蒼海を貶し見下した感情によるものである】

なるほど、「命を差し出せ」と言っていた口はただの見栄っ張りの口だったのね
思い出したくない過去や見たくない現実から逃げて逃げて逃げ続けた臆病者の蒼海ちゃん
物理的ダメージに対する警戒だけで精神的ダメージを考えなかったマヌケな蒼海ちゃん
動揺しなければ仕留められたのに一瞬の判断を間違うおバカな蒼海ちゃん
勝手に強化されて使われて自分を悲劇のヒロインだと思っている哀れな蒼海ちゃん
そんななら一生道具として使われて人を殺してた方が良かったんじゃない?
それとも、使い道が無くて捨てられたのかな?
まぁどちらにせよゴミ同然の存在だけどね

【容赦のない言葉を次々嘲り笑うように口にする雪月花】
【わざと蒼海の精神を攻撃し、ストレスを与えようとしている】
【理由は至って簡単、「好奇心」】

さて、そんなゴミの蒼海ちゃんは怒りのまま僕を[ピーーー]のかい?
血が飛び散り肉が千切れ骨が砕けるような戦闘で僕を倒したいかい?
まぁ別に殺しても構わないが、殺した結果君の怒りや憎しみが消える訳でもないけどね
さぁ、殺人マシーン蒼海ちゃん?
君はそれ以外使い道が無いのだから僕を[ピーーー]といいさ
ねぇ? ゴミ同然で無価値で無意味かつ負の存在の蒼海ちゃん?

【ニッコリと笑って動揺している蒼海を見つめる】
【さらに両手を広げて「どうぞご自由に殺してください」とわざとらしくアピールする】
【既に雪月花は避ける気所か戦闘意欲さえ失っている】
【攻撃を与えるなど容易く、一撃で仕留める事など蒼海なら簡単にやってのけるだろう】
538 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 17:05:10.88 ID:eTNUMLfZ0
>>536
【男の言う通り、如何なる稽古も周りに配慮さえすれば危害は及ばない】
【確かにそうだ。そして解析から少女は刀を造ることしかできないのは理解っている。なのに何故危険といい張るのか】
【それは少女の発想から成った、一つの応用技からくるものだ】

うー……ん。はい、わかりました
“足元”にだけ気をつけてください

【ゴルフケースのジッパーを開け、中身の刀を二本両手に握る】
【俗に言う“二刀流”の構えを取った少女は未だ棒立ちのまま。が、稽古はすでに始まっているのだ】

、いきますっ!

【その言葉と同時に、金属音が鳴り響く】
【そして直後、かなりの勢いを伴って刀が地面から“生え始めた”】
【真っ直ぐに切っ先を上に向けて生える刀は地上の生物を串刺しし刺し殺す針山、まあここには二人しかいないが】
【広場を埋め尽くす勢いで以て数を増やしてき、次第には男の足元にもそれは芽を出し始めた】

……私は、この技の制御が上手くありません
製産規模と本数に制限がない応用ですがこの様に“危険”です
わかっていただけましたか? これが危険だということを

【この技を制御するための稽古だが未だ成果はあがっていない】

/了解です
539 :イクスプロジア [sage]:2014/12/29(月) 18:05:15.64 ID:DzgNZheqo
爆発、崩壊、阿鼻叫喚
街全体が奈落色の三重奏を奏でる
歩きながらに指揮を取るのはスーツ姿の男
軽やかに腕を振るう度小規模の爆発が巻起こる
爆風に揺れる人の命を燃え盛る炎が容赦無く食む
神に命を乞うが無情にも救い無く死んでゆく

 愉快

愉快でたまらなかった
人間のげに醜い姿を葬り去るのがたまらなく愉快だった
思わず笑いが込み上げてくる、我慢し切れない
爆発、崩壊、阿鼻叫喚、そして男の嗤い
地獄の四重奏を街が奏でる

数多の炎を写し返す瞳は黒黒と醜かった
540 :【ジーザスシザーズ】此木 江草【精神裁断】 :2014/12/29(月) 19:24:42.78 ID:Qx8zI0wpo
【ふわりふわりと舞い散る小雪】
【冬も本格、積もらずとも降り続ける白雪はそれを如実に示す】
【それでも一定の人通りを絶やさぬ通りに、一人の少女は存在していた】

……んー

【まるで色を失ってしまったかのような肩までの白髪、何処か濁っているように伺える深紅が二つ】
【顎に指を当ててわざとらしく悩む仕草を見せる少女は少女にしては若干の高身】
【長めのセーターに覆われた胸、ミニスカートに覆われた尻は大仰なまでの主張を見せていて】
【世間の荒波に揉まれたこともないであろう純朴な恰好、腰に掛けられた鋏は異色】
【舞い散る白をぼーっと眺めながら、街中のベンチにこじんまりと座って】

……迷っちゃった、かなぁ……

【唇を尖らせて悩みの末に呟いた】
541 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/29(月) 19:34:40.22 ID:CYhOirSwo
【男は街を歩いていた】
【目的がある訳ではない、目的がないからこそ歩いていた】

ふん…つまらんな

【自身の国を焼き付くした男は、荒野と化した国を出て世界を旅している】
【自分を楽しませる者を探すために】

どこを見てもつまらん者しかいない
能力者の多い街と聞いたが、大したことはないな

【周囲を歩く人々を見て溜め息を吐きつつ歩く】

どこかに俺を楽しませることが出来る者はいないものか
能力者ならばそこらのゴミ虫とは違って楽しめそうだと思ったのだがな
いざ探してみると見つからんものだ

【背が高いというよりもデカいと表現した方がいい体躯と、燃えるような赤い髪と瞳は強烈な威圧感を出している】
【関わってはいけない類いの人間だと、一目で分かるのだろう】
【多くの人々が歩く中、彼の周囲だけ不自然に人が避けて通っている】
542 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/29(月) 19:55:41.44 ID:Qx8zI0wpo
>>541
【喧騒の内、どこか異様な雰囲気が迸り続ける通りの中】
【ちっぽけな一つの存在もまた、街の中を闊歩していた】
【その存在は小さな少年、黒いキャップに半袖短パンの、何処にでも居そうな子供の一人】
【敢えて言うならば、左腕に巻き付けてある灰色の糸……混凝土の糸……は特異点といえようか?】
【下を向いたままその足を進め続ける少年、それは仮令その場がどれだけ緊張していようとも変わらない】
【即ち……道行く人が不自然に開けた空間に、少年は足を踏み入れる】
【凱旋した王の目前、謁見するはそんな怖いもの知らずの少年だ】
【その背丈は王の肩、否胸に届かぬ程に矮小】
【騒めく大衆、王と少年が手の届く程に近くなった時】
【少年は顔をあげ、キャップの下から真紅の瞳を覗かせた】
543 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 19:59:06.33 ID:AV0JlbMV0
>>538
【少女は二刀流の構えをとり、立ち尽くしている】
【―足元?―少女の能力は刀を製作する力。であれば、手に刀を製作し、斬りかかる近接系統の力のはず】
【そこそこ離れている自分に、それも足元に気をつけろとはどういうことだろうか】

…せけぇ

【直後、刀が地面から"生え"始めた】
【上空から攻撃できる飛翔系能力以外では足をやられてしまうわけだ】
【―これは応用って言うべきなのか、どうなのか―足元に生え始めた刀を横から蹴ってへし折りながら少女の元へ歩み寄っていく】

…まぁ、危険といえば危険だね
と、いうか何でこんな技練習してんの?
普通に切りかかった方が早いでしょ

【正直、危険なのは分かったが、なら別の技を練習すれば?という感じだった】
【あれだけ時間がかかるなら人を越えた自分は勿論、普通の人間でも近づいて攻撃できるだろう】
【刀を生やせる範囲は分からないが近接系である以上2〜3m程度だろう。遠距離系からすればただの的になるだろうに】



/遅れました
544 :【魔王】ぶかぶかマントの少女 [sage]:2014/12/29(月) 20:04:29.56 ID:TOtpiZoyO
ラスボス戦ー、ラスボス戦いかがっすかー

【ラスボス戦売り〼、と書かれた看板を担いで道行く人に声を掛けて回る】
545 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 20:20:54.47 ID:eTNUMLfZ0
>>543
【そう、別にこれにこだわる理由はない】
【しかし少女の鍛え上げられた物は剣その物の業、故にその他は無頓着なのだ】
【少女は続ける。その意味を】

便利だからですよ
結構遅めに“調整”しましたが、鍛錬速度を上げればすぐですから
一人の時は倍の早さで稽古してますからね

【普通に切りかかった方が早い、というわけでもない】
【これを今より極めれば、間違いなく切りかかる間もいらずに刺し殺せるのだし。が、専ら連続では使わない】
【少女の構えは基本二刀。高速近距離系にも渡り合える応用技はあるにはあるし、防戦にも応用技がある】
【それらは直接手を加えるより、断然戦場では速く、強く真価を発揮できたりするのだ】

私は動けない方ですし、能があまりありません
少ないそれを生かし最大限防戦に活かす術を編み出すため、こうやって稽古してるんです

【そして少女の製作力には上限がまるでなく、こう云った技の方が効率もいい】

変……ですよね、私
本当、嫌になっちゃいますよ、へへ

【男がどう取るのかは理解らないが、少女は少女なりに考えている】
546 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/29(月) 20:23:47.42 ID:CYhOirSwo
>>542
【人々が避けて通った空間に侵入する者がいた】
【黒いキャップを被った、半袖短パンの少年だ】
【手を伸ばせば触れられそうなほどの距離に近づいた時に少年がキャップの下から真紅の瞳を覗かせた】

ほう…

【不意に現れた少年を見ていたロイドはその少年の瞳を見て感嘆の声をあげて、その場に立ち止まる】

いい目をしているな、小僧
この俺と同じ、いや
俺よりも深い真紅の瞳とはな

【ロイドの赤い瞳が少年の真紅の瞳を射ぬく】

このような出会いがあるとは面白いな
この街に来たのは間違いではなかったようだ

【尚も少年の瞳を見ながら独り言を呟く】
【目の前にいる少年など取るに足らない存在だとでも言うように】
【傲慢な王は少年を無視して自分の世界に入りかけているようだ】
547 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 20:46:32.78 ID:AV0JlbMV0
>>545
…ふぅん
ま、少女の好きなようにすればいいと思うけどね
俺には関係の無いことではあるし

【"遅めに調整した"】
【発言から考えるとあれより倍は速くなるということ】
【成る程、不意をつけば当たるかもしれない。相手に避けられると刀に囲まれて少女が動けなくなりそうだが】

…俺が技の練習相手になってあげるよ
お互いに相手を殺さないって条件つきでね

【なんとなく、手助けしてやりたくなった】
【実戦の方が練習効率もいくらか上がるだろうと思っての発言だった】

俺はなるべく刀を使わないし、使っても刀の状態から"変えない"
全力で来なよ、どっちかが降参したらそこで終わりね

【少女の知らないことだが男の刀は特別製で、弾丸すら切り捨てる高周波ブレードにすることも出来るのだがそれはしないという】
【そんな上から目線の発言をした男の目の色と軽かった雰囲気が変わる】
【―システム、一時的に戦闘モードへ変更します―】
【いつでも動き出せるようにしながら赤く染まった両目で少女を見ている】
548 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/29(月) 20:49:03.58 ID:Qx8zI0wpo
>>546
……?

【疑問符、考えると周りが見えなくなる少年には状況が繋がってみえていない】
【目の前の、自身を吟味する巨大な男によって現実に引き戻され】
【続いて自身らの周りに人が居ないことを確認してその表情を疑問に変えた】
【遠巻きに少年と王を眺める群衆、その視線の言葉は如何用か】
【逃亡を促すものか、謀反を唆すものか、只の野次馬か】

……??

【そんな好奇と不安と諦念の混ざった視線に一層疑問を深くして】
【少年は鈍い、直接的な危機以外には大した反応を示さない鈍感さを持つ】
【そう、少年が王に相見えることが出来たのは一重にその鈍さが原因だ】
【ただ、王の威光を知らないだけの世間知らずの少年】
【決して強さによる抵抗ではない、馬鹿馬鹿しい理由】

……あー
もしかして来たばっかりの人ッスか?この街
それなら案内するッスけど……

【重ねられた賛辞に目を丸くしながら再び王へと向き直る】
【独白を聞く少年の口から出た言葉はかなり的外れな提案だ】
549 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 21:02:20.42 ID:eTNUMLfZ0
>>547
【まあそうだろうな、関係ない話ではある】
【……が、次の発言は少しだけ驚いた。まさか、模擬戦をして貰えるとは思っていなかったのだから】

いや、私は殺しませんよ?
仕方無しにとか危機的な状況ではない限り

【実践練習とは何年ぶりだろう】
【当然断る理由も無し、少女は条件を呑む。ただし、そう、やるからには手を抜くつもりは断じて皆無】
【上から目線な物言いからして恐らく実力者。雰囲気をがらりと変えられては冷や汗も出る】
【紅の双眸を一瞥すれば、狼煙は揚がった】

いきますよ、初手は貰いますね

【先ずは右手の刀を真一文字に一閃、攻撃の成否に関わらず左手の刀を縦に一閃】
【そのまま勢いをつけてターンし、両の刀で真一文字に二閃、流れる攻撃の清流は計四斬撃に及ぶ】
【そんな回数をこなしたというのに少女の動きには隙がなく、思った以上に戦い慣れしているのは一目瞭然だろうが】
550 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/29(月) 21:05:39.99 ID:CYhOirSwo
>>548
【ロイドと少年が対峙しているのを遠巻きに周囲の人々が見ている】
【関わってはいけないだろう人物と、普通の少年】
【少年の心配をする者や、野次馬がほとんどだ】
【ブツブツと呟きながら自分の世界に入りかけていると、少年が話しかけてきた】

む?案内だと?

【少年からの的外れな提案】
【一瞬何を言っているか、ロイドは理解出来なかった】

案内か
この俺に案内を申し出るとは、なかなか殊勝な心掛けだな

【腕を組んで少年を見下ろすように返答する】

しかし、それは不要だ
何故なら俺が道を歩くのではない、俺が歩いた場所が道になるのだ
ゴミのようなゴミ虫共が作った物など道とは言えん

【ロイドは少年の案内の提案を断った】
【そもそも適当に歩いていただけで、行きたい場所があるわけではないのだから】

まあ、どうしても案内したいのならば能力者がいそうな場所へ案内させてやろう

【目的というほどの目的ではないが、それで能力者に出会えればラッキー程度の考えのようだ】
551 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/29(月) 21:17:47.31 ID:Qx8zI0wpo
>>550
【表情を隠すなど、少年にそんな器用な真似は出来やしない】
【傲慢たる男の言葉に、少年は確かに少しの反感を表情に顕した】
【人々をあろうことか虫と評し、その軌跡を踏みにじった男の言葉に】
【提案を否定された時、少年はほんの少しだけ安心する】
【仲良くはなれぬと、いまこの瞬間既にはっきりしてしまっているのだから】

…オレ、一応能力者ッスよ

【否定の後、更に紡がれる要望、否それに近しい命令】
【反感を抑えるためにほんの少しの沈黙を要した】
【間接的に能力者を探しているのだろう相手、少年は自白する】
552 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 21:28:51.41 ID:AV0JlbMV0
>>549
【―対象からの攻撃を確認―】
【横一文字に振るわれた刀を一歩下がって避け、続いて振るわれた一撃を半身になって避ける】
【成る程、隙は少ない。戦闘慣れはしているようだが―――】

…いいのか、その攻撃で

【―――勢いをつけるためとはいえ、目の前でターンされればどんな攻撃が来るかなど予想がつく】
【少女の背を越える程跳躍し、刀を避け、そのまま少女の背後に着地する】
【―全力で殴ると、死ぬかな―】
【そして直後に手加減しているとはいえ鍛え上げた軍人以上の力で少女の背中へ拳を振るう】

この程度では終わらないだろ

【次は少女のわき腹に向けて回し蹴りを繰り出す】
【そしてそれが外れたなら後ろに跳んで距離をとるだろう】
553 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/29(月) 21:29:50.95 ID:CYhOirSwo
>>551
【少年の顔がほんの少しだけ反感の表情に変わる】
【しかし、ロイドはそれに気づいていないのか特に気にした様子はない】
【例え気づいていても、ロイドは気にすることはないだろうが】

ほう、貴様能力者だったか

【腕を組んだまま、少年を見る瞳が少し細くなる】
【なんとなくで探していた能力者が見つかったことが嬉しいようだ】

面白い、では能力を使ってみろ
この俺に貴様の能力を披露する許可をやろう

【どこまでも上から目線の言葉を放つ】
【生まれた時から王であったロイドには、それ以外の生き方など存在しないのだった】
554 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/29(月) 21:40:16.58 ID:Qx8zI0wpo
>>513
【男の傲慢な発言、能力の発現を促すその言葉】
【聞いた少年は少し目を見開き相手の顔を見やり】

え、嫌ッス

【酷く簡単に、無遠慮に、淡白に】
【返答を返す、否定を以て】
【一過性たる少年の能力は街を小規模ながら破壊し、元に戻らない】
【少年はその選択を拒む、街の原型を犯す能力の発現を】
【辺りが騒めく、少年と男の掛け合いに耳を傾けていた群衆が】
【王の命令は絶対、少年はそれを侵した】
【無謀にすら映る少年の蛮行に、あるものは怯え、あるものは諦める】
【そんな材料を落とした少年は、一人困ったような表情を浮かべていた】
555 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 21:59:31.74 ID:eTNUMLfZ0
>>552
【男の動き、跳躍高から運動能力の差を察した】
【自身がどう足掻こうと追いつけない領域、腕一本でどうにかなる差ではないと理解するのに時間はいらない】
【背後に回った男の拳を一瞥する双眸は、極めて冷静であり、冷淡でもある】

いいんですよ
“見えている攻撃”には“タイミングを合わせる”だけでなんとかなりますから

【男の拳の狙いは背、それを理解したなら、後は時間の問題である】
【ニッとはにかんだ少女の背から、拳の予想着弾点に合わせて刀が製産された】
【見えていれば、タイミングがあえばなせるこの技は、攻防一体のカウンターとなり、拳が止まらないとそれは深く刺さる】

【しかし回し蹴りの対応はその分お粗末なものになり、ヒット】
【若干地面を転がれば脇腹を押さえ苦痛に表情が歪んだ】

なかなか、染みる痛み……

【反動で落とした刀を拾わず、新たに製産させ補充すれば、再び構える】
【今度は間に合わせなのか、一刀のみの抜刀】
556 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 22:04:56.44 ID:AV0JlbMV0
>>555
/すいません、拳の〜ってまさかとは思いますけど刀が背中から生えたってことですか?
557 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 22:23:58.49 ID:eTNUMLfZ0
>>556
/いえ、それだとこちらの皮膚が裂けます
/そこに形作られるような、現れるように出現ととってもらえたら
558 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2014/12/29(月) 22:43:14.78 ID:kR6HKItmO
【月が煌々と照らす住宅街】
【今は夕飯時だろうか。辺りの家には暖かい光が灯り、楽しそうな子供の声が聞こえる】
【各家庭が一家団欒する中、団欒してない男が寒い外を歩く】
【その男は紙袋を頭に被っており、明らかに不審者といった様相だ】
【その男は何やら黒い物が入ったビニール袋を片手に、一軒の家の呼び鈴を鳴らす】
【男は今夜、この家には小さな子供しかいないことを知っていた】
【「はーい!」と幼い声がし、小学校4年生くらいだろうか。小さな子供が不審者を迎える為に扉を開ける】
【次の瞬間、子供が見るのはこちらを見下ろす長身の紙袋男】

「あっ!Jおじさんっ!」

【子供はそんな男を見て怖がるどころか、喜びの声をあげる】

シャラァァァアップッ!!

【食い気味に男が声をあげる】

何度も言っておるだろう!子供っ!
私の名はKッ!
スーパーマーヴェラスハイパーセクシースーパードクター"お兄さん”のKだっ!!

【お兄さんの部分を強調しながら一息に言い切る】
【子供は大爆笑。Kの自分名乗りは最早名物なのだ】
【その証拠に辺りの家からも笑い声が聞こえる。「またやってるよ」と】

さて……今日は親は居ない予定だな?
…差し入れだ

【そう言ってKは子供にビニール袋を渡す】
【子供が受け取り、中を見ると、海苔とタッパに入ったご飯が入っていた】

すまんな…ウチは乾物しか作れんのだ。
おかずが少ないのは気にしないでくれ…

「うんっ!ありがとうじぇ」
Kだっ!

【やり取りを済まして少女に別れを告げ、家から立ち去る】
【すっかり冷えた自身の体を抱きながら、早く暖を取るため帰路につくKだったが】

今日はいいことしたなぁ〜♪

【……スキップしながら帰る姿は、不審者であることに変わりなかった】


559 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 22:46:19.55 ID:AV0JlbMV0
>>555
【唐突に現れた刀】
【何とか拳を止めようとするも、間に合わず僅かに拳が裂けてしまう】

成る程、強い
じゃぁ、これならどうかな

【回し蹴りを受け、刀を落として転がった少女】
【男は少女の落とした刀を拾い、少女の肩と足へ向けて投擲する】
【かなり重い刀に投げるまでに一瞬動きが鈍ってしまったが】

…ハァッ

【そして、直後に少女の前まですさまじい速度で接近すれば目前で急停止し、殴るフェイントをした後に瞬時に後ろに下がるだろう】
【少女が刀を振れば、瞬時に腹へ前蹴りを繰り出し、カウンターを当てるつもりだ】






/今回はそれでいきますが
/「刀を作る能力」で瞬時に虚空に刀身だけ作るのは無理があるような気がします、正直剣山も危ういです
/それが出来たらどんな場所に攻撃しても刀でカウンターとか、体の回りの至るところに常に刀を生やせることになりますし
/それだと威力とスピードが上がる意味がありませんから
560 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/29(月) 23:11:22.96 ID:CYhOirSwo
>>554
【ロイドの言葉に対する少年の返答はNOだった】

案内はしてもいいが、能力は見せぬか
面白い小僧だ
王である俺の命令が聞けんとはな

【組んでいた腕を解き、ロイドは右手の平を少年に向ける】

では貴様にもう用はない

【ロイドがそう言った瞬間、少年に向けた手から溶岩が溢れ出し地面に落ちる】

せめてもの慈悲だ、苦しまないようにしてやろう

【ロイドの手から溢れる溶岩の量が増える】
【ロイドは少年に向けた手に力を込めて、噴火させようとしている】
【噴火した手からは火山岩が放たれるだろう】
561 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 23:14:32.01 ID:eTNUMLfZ0
>>559
【……長い物を投擲するとそれは縦に回転する為、綺麗に突き刺さることは滅多に無い。どちらかと言われれば、切り落とされかねない】
【重さ百の刀を投げる腕力から生み出される破壊力は想像に難くないものだ】
【一太刀二太刀と刀を振るい、直撃を免れるが、その際の衝撃に刀が割れ、使い物にはならない】
【断続して攻撃が襲い、急接近に気づいたのは拳が振るわれる寸前の事だった】

ッ、速っ!

【遅い、何もかもが。しかし以外にもそれはフェイントであったようだ】
【武器も何もない少女は遅れ気味に飛び退いたが、正直ついていける速さではない】
【両手に刀を再製産、再び構えを取ったが、厳しい戦いに疲労が募る】

/私自身この能力を使うのは何回かの経験があります
/当然全ての行動と応用は連続で使う気はございません、剣山は奥義としてあるので普通の戦闘では先ず使わないです
/明記し忘れですが、製産は刀丸まる一本を毎回作っています、が、仰られることも事実です
/頻度は最初から少な目運用と決めていますが、そうならぬよう気をつけます
562 :【アルケミニー】此木 瀬太 :2014/12/29(月) 23:25:42.26 ID:YocIxCyzo
>>560
……溶、岩?

【辺りの温度が一気に上昇する】
【男の手からこぼれ落ちた溶岩は地面を灼き、煙を辺りに吐き出した】
【余りに明快な戦闘開始の合図、少年の額に汗が滲み】
【更に増える溶岩、騒めく大衆は既に叫びと共に逃げ出していて】
【思わず半歩後ろに下がる少年に、火山岩は飛来した】

……!『Tangle』!

【大きく後ろに飛んで叫んだ言葉は『縺れる』】
【それに応え、腕に巻き付いていた灰色の糸が蠢き火山岩に巻き付かんとする】
【混凝土の性質を持つ糸、纏まれば止めることも出来るだろうと考えての行動】
563 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/29(月) 23:35:18.65 ID:CYhOirSwo
>>562
【手から放たれた火山岩は少年の操る糸に絡み取られ、動きを止める】

ふん、俺の攻撃を止めたか
頭が高いぞ、小僧

【火山岩を止めた少年に対し、ロイドはすぐに次の攻撃を行う】

大人しく俺の能力で焼けておけ
そうすれば、無駄な苦しみもないぞ

【今度は左手から溶岩が溢れ出す】
【左手を振ってその溶岩を水をかけるかのように少年に向かって飛ばす】
【固体である火山岩とは違う液状の溶岩が少年を襲う】
564 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/29(月) 23:37:46.29 ID:AV0JlbMV0
>>561
【カウンターをするつもりが、投擲した時に少女が刀を失ってしまったため、単純に驚かせるだけになってしまった】
【普通に殴っていればよかったか、と少し後悔するも、気を取り直して少再び両手に刀を持った女を見る】

…やっぱり駄目だな
素手で手加減しながらチマチマ攻めるよりも、速攻で王手をとった方が早い

【そして、腰に指した刀を引き抜く】
【しっかりと両手で構え再び少女へと駆ける】

全力で防げよ
じゃないと殺してしまう

【そして少女かなりの速度で逆袈裟切りをする】
【無論ギリギリで止めるつもりではあるが、防がなければ勢い余って多少切ってしまうかもしれない】
【身体能力差があり、両手持ちなので、受けようとすれば片手だけでは受けきれないだろう】



/もしさっきの発言で不愉快にしてしまっていれば申し訳ありません
565 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/29(月) 23:57:07.47 ID:eTNUMLfZ0
>>564
【薄々気づいてはいたこと、その答えが今明かされた】
【やはり男は“武器を用いた”近接特化の戦闘スタイル】
【抜刀した獲物はぎらりと照り、鋭利なものであることは一瞬で理解することが出来た】

私は何時でも本気です、から!

【その速さにはついていけなくとも、その太刀筋には追いつける】
【急接近からの斬撃を、叩き伏せるように受けるが、二刀ともに圧され気味】
【このままでは間違いなく終わるだろうが、どうせなら悪足掻きに走るのも悪くない】
【刀身を滑らせながら身を屈め、すり抜けるように力を分散させながら前進する】
【上手く事が運べば、少女は男の背後に回り込める。が、正否に問わずその過程で、刀を用い薄皮一枚切る程度突き立てようとするが】

/いえいえそんなことはないです
566 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/29(月) 23:57:09.19 ID:YocIxCyzo
>>563
【火山岩は止まる、一先ずの安心】
【そのまま糸を操り、近くに軟着陸させてやる】
【少年の隣に移動させたそれは分解される時を待つかのごとく】

おことわりッス…!

【再び打ち出された溶岩】
【打ち出されたというよりは降り注いだと言えるほどの暴虐な威力】
【液体、編んだ糸では止めるのは難しい、そもそも火山岩を受け止めた糸はその耐久を失っている】
【ならば】

……っぐ……!

【唇を噛み締める、悲鳴を挙げそうになって】
【刹那の後、溶岩は全て消え、代わりに紅蓮の糸が宙を漂う】
【分解、再構築、少年は降り注いだ溶岩に「触れた」のだ】
【勿論ただで、ではない】
【代償は右手に刻まれた大火傷、肉の焼ける嫌な匂いと煙】

お返し、っ、くらえッス!

【痛み、ぶすぶすと立てては行けない音を立てる皮膚】
【歯を食いしばり、構築した糸を手繰り操る】
【相手の体を溶岩の糸…触れたものを燃やす熱の糸で縛らんと】
567 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/30(火) 00:15:14.37 ID:tBgZE9+so
>>566
【少年の身体を焼き付くそうとした溶岩は、少年の手に触れると糸として再構築された】

それが貴様の能力か
なかなか面白い能力ではないか

【少年の操る糸がロイドを縛ろうとする】

これなら楽しめそうだ

【身体に巻き付こうとする糸を両手で払う】
【だが、少年によって操られている糸は払ってもすぐにロイドに向かって来てその身体を捕らえる】
【ロイドはその糸を両腕で左右に引き、身体に密着する場所を減らそうとする】

さすがは俺の能力から作られた糸だ
素晴らしい熱量だな

【糸が接触している背中と胸から焼ける音と匂いが立ち込めているが、高温への耐性を持つ両腕は無傷だった】

しかし、俺の命令を拒否しただけではなく反撃までしてくるとはな
ここまで来た甲斐があったな

【糸を引っ張ったままロイドは左手を少年に向ける】
【再び左手から溶岩が溢れ出し、地面を焼いていく】
【それは噴火の前兆、すぐに手のひらから火山岩が少年に向かって放たれるだろう】
568 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/30(火) 00:19:14.37 ID:WsDTmXVU0
>>565
【刀は何とか少女によって受けられた】
【そして、身を屈めて少しづつこちらに前進してくる少女】
【ここまで近づけば、刀から感じる力もやや弱まっているはず】
【一気に受け流して背後に回るつもりなのだろう】

…ふむ

【少女が後ろに回り込んでくる途中で横に跳び少女と距離を開ける】
【―システム、通常モードへ移行します―】
【雰囲気が変わり、瞳も赤と黒のオッドアイに戻る】

あー…降参するよ
いやー、少女は強いね
能力がなくて弱い俺としては羨ましい限りだよ

【刀を腰にしまい、ヘラヘラと笑いながら言う】
【"殺し合い"ならお互いに別の手段があるだろうが、ただの稽古でこれ以上やれば加減を間違えかねなかった】

まぁそれで、だ
少女は何か得るものはあったかい?

569 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/30(火) 00:30:23.89 ID:GijmUCWCo
>>567
……!

【噴火の前兆、地面を灼く溶岩が再び左手から湧き初め…暴発】
【再び発射された火山岩を確認、その場にしゃがみこみ地面に触れる】
【走る激痛、うめき声、右手は使えない】
【左腕から生成された混凝土の糸は火山岩に向かい、弾いてその軌跡を逸らそうとする】
【片手では止めるほどの力が出ない、そういうことだ】
【そして、混凝土の糸を生成したその時には、溶岩の糸はコントロールを失っている】
【多大な弱体化、しかしそれだけでは終わらない】
【弾けようが弾けまいが、混凝土の糸は槍の如く奔る】
【相手の強大な体を貫かんと】
570 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/30(火) 00:39:07.98 ID:KkKOr/yn0
>>568
【回り込むと同時に開く距離。これじゃあまた仕切り直しだ、が】
【意外にも発せられた発言は、予想の上の上の上をいく物だった】
【目を二、三回瞬きし、雰囲気の戻ったオッドアイを一瞥し返す】

……へっ?

【そうして発したのは素っ頓狂な第一声】
【予期せぬ結末に喜びよりも戸惑いを強く抱いた】
【果たして自分は本当の意味で勝ったのかと、勝たせて貰ったのではないかと】

……フー……、いえ、私は負けです
正直あなたの速さには追いつかないですし、力も大差がありましたので

【剣技については計りかねますがと付け加えて、刀を捨てる】
【今回創り出した刀は虚空に溶け消えていった。それを背景に疲れたぁー、と一息つく】

まぁ、少しはですけど
ありがとうございました、えーと……何さんでしたっけ?

【掴めたかも知れなければそうでもないかも知れない曖昧な技術】
【正直あの規模を操る精神面くらいが強くなっただけ、そうハッキリ言うのは申し訳がないと言葉を濁した】
571 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/30(火) 00:53:57.83 ID:tBgZE9+so
>>569
【左手から放った火山岩は弾かれて軌道が逸れた】
【少年の糸はさらにロイドの身体を貫こうとしている】

ぬっ…ぐぅ…

【ロイドはその糸を右腕を盾にして防ぐが、右腕に深々と糸が突き刺さり右腕を貫通する】
【貫通した糸はそのままロイドの胸にも刺さる】
【高温に耐性はあるが、肉体自体は普通の人間と変わらないのだ】
【糸の突き刺さった箇所から激痛が走り、ロイドは顔を歪める】

面白い
所詮は糸だと甘く見ていたが、こんなことも出来るのだな
だが、遊びは終わりだ

【ロイドは再び左手を少年に向け、その手のひらから溶岩が溢れ出し地面を焼く】
【右手に火傷を負った少年を焼き付くす火山岩を放つために】
572 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/30(火) 00:56:45.51 ID:WsDTmXVU0
>>570
まぁ力に差があったのは事実だけど技術ではそっちが上だよ
俺も結構剣術はやれる方だけどやっぱ強いやつと打ち合えば何となく分かるしね

【強制的に鍛えさせられた技術とはいえそんじょそこらの剣術家に負けるつもりはない】
【だが、どうしても達人級と並べば一歩劣るのは事実】
【そういう場合はワンランク上げた切れ味と力でごり押しになるが】

そいつは重畳
あぁ、俺は…ネクスト

【言葉を濁したのがわかり、苦笑しながら言う】
【ネクストも本来の名前ではないが、今名乗れるのはそれくらいだ】

あぁー、久しぶりに運動するとやっぱり疲れるねぇ
運動はやっぱり大事だね

【思えば、あそこを出て以来訓練などしていなかった】
【そう考えると、自分も得たものはあったかもしれない】
【近くにあったベンチに座り、一息つく】

少女はさぁ…何で強くなりたいの?
それだけ強ければ修行なんて必要なくない?

【確かに能力者同士でも戦闘があったりするが、これだけ強ければ十分ではないのか】
【まだ修行を続ける理由が気になった】
573 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/30(火) 01:03:18.13 ID:GijmUCWCo
>>571
【弾いた火山岩は少年の隣に墜落する】
【辺りに溢れる熱波、汗が止まらない】
【二つの火山岩に挟まれた形の少年、更に相手が手を翳すのを見やる】

何度やろうが…!

【同じこと、左手を地面についたまま糸の刺突を放つ】
【それはまた同じように、火山岩を弾き巨体を貫く軌跡を取るだろう】
【くらり、高温に意識が揺らぐ、長期戦は辛いか】
574 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/30(火) 01:18:46.71 ID:tBgZE9+so
>>573
【再び火山岩を放つが、糸によって弾かれる】
【そして糸もまたロイドの身体を貫こうと迫ってくる】

苦しそうだな
早く楽にしてやろう

【ロイドは左手から溢れる溶岩を固め、それを盾にして糸を防ぐ】

無駄な抵抗をしなければ苦しまずに済んだのにな

【糸を防ぎながら、ゆっくりと少年に向かって歩き始める】
【距離を詰めて確実に相手を倒すために】
575 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/30(火) 01:27:21.99 ID:GijmUCWCo
>>574
……だ、れが……!

【戦意髣髴、男を睨みつけながら少年は悪態のように呟く】
【だがその声も繰り返される熱の責めに疲労し、掠れる】
【ゆっくりと歩み寄ってくる男、立ち上がり距離をとろうとして】
【刹那、回る視界にその身体が傾いだ】

……ぁ、っく……

【尻餅をつく、喉から情けない声が出た】
【熱中症の症状、高温下の活動は少年を確実に蝕んでいたようで】
【動けない、尻餅をついたままの格好で】
576 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/30(火) 01:28:06.89 ID:KkKOr/yn0
>>572
【しかし複雑なものである。剣技以外の勝る部分がないというものは】
【男の名はネクスト、次という意味なのか。まあ少女としてはこれ以上の追求は出来ない】

ネクストさん、運動をしばらくされてなかったんですか
そりゃあ基礎体力をあげる為に必要です、だから大事なんです

【何を言ってるんだか、苦笑されてしまった】
【ありゃりゃバレたか? と短めの髪を指で遊びながら思案、内心ドギマギする】
【しかしネクストにそれをとがめる意図がないと知ると、後に習いベンチに腰掛けた】

うーん、そう思いますよね?
強くなること自体は簡単ですが、サボると必然的に腕は落ちます
それに……この力は、剣術は誰かを護るためにあるものだと思っていまして生半可に打ち込んでも護れなくなるかもと……

【……こんな事は表立ての理由、真意は尤奥深く】
【少女の本当の理由は形亡きモノへの“復讐”だというのに】

私は今、剣技以外頼れる物がいません
私は今の両親に拾われるまで、“災厄の子”として追害されてきた忌み子なので

【少女は述べる。この剣技も術も全て今の両親から授かったものだと】
【自分を追害したモノタチに対抗するため授かったものだと】
577 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/30(火) 01:40:27.66 ID:tBgZE9+so
>>575
【立ち上がって距離を取ろうとしと少年は、尻餅を着いた】

熱中症か
俺の攻撃を弾くのではなく動き回って避けるべきだったな

【尻餅を着いた少年に近づきながら、左手を伸ばす】
【その手からは溶岩が溢れ出している】

これで終わりか
まあ、俺もあまり長くは持たんからな
ある意味丁度いい時間だ

【高温に耐性があるのは四肢だけだ、人よりは耐えられるだけでロイドの身体も熱によってかなり体力を消耗している】
【そして、伸ばされた左手から少年に向かって火山岩が放たれる】
578 :ネクスト【無零人機】 [sage saga]:2014/12/30(火) 01:46:28.46 ID:WsDTmXVU0
>>576
だよねー
俺もこれからは運動しなきゃなー

【けらけらと笑って楽しそうに言う】
【この間の少年と少女ではなかった感覚だ】
【二人とも今頃何をしているだろうか】

へぇ、じゃぁ少女は正義の味方なわけだ
いいね、カッコいいじゃん

【一瞬、少女の瞳の奥に暗い光を見た】
【―復讐かね?―既に復讐を終えた男は気づかないふりをして、笑った】

…ふぅん、いいものだね家族は
俺も含めて色んな事情持ってるやつがいるけどさ
やっぱり最後に頼れるのって家族だよね

【俺も、もっと早くに気づけばよかった―――】
【少し悲しそうな顔でそう続けて、立ち上がる】

少女、生きる道の先輩からのアドバイス
護れる物は大事にしなよ。あと、復讐ってあんがい達成感がないものだよ

【少なくとも自分は逆にイラついた】
【そしてまた会おう、と言いながらヒラヒラと手を振ってその場を去っていった】


/ありがとうございました
579 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/30(火) 01:50:01.22 ID:s+OhjltYo
>>577
……ぅ……

【朦朧とした意識の中、少年はさらに溶岩が吹き上がる光景を見る】
【また火山岩が放出されるのであろうその仕草】
【死が目前に迫る】
【……小さな衣擦れの音】

……らあぁぁぁぁぁあああああ!!!

【最後の足掻きを】
【叫び声とともに幾本もの灰色の糸が少年の背後より現れ】
【それら全てが火山岩へと突進】
【弾くでも止めるでもない、押し返す為の一撃】
【火山岩そのものを相手にぶつけるための、一つの暴論】
【失敗すれば焼死、成功しても限界を超えた精神は少年を強制的に睡眠させるだろう】
580 :【夜月 和鬼】【無限刀】 [saga sage]:2014/12/30(火) 02:00:18.34 ID:KkKOr/yn0
>>578
正義ですか?
いえいえ、私は多分、偽善の塊です

【その表情に意図は有らずとも、理由はある】
【ネクストの声音を聞きながら、同調できる話には相づちを打つが、同調できない話には、固まる】

知り合いが多いんですね、すごいです
家族、ですかね、あれは。恩があるだけの赤の他人じゃないのですか?

【はあとため息、なんだかいかんせん妙に疲れた】

アドバイス……?
そう、ですか……。ためになります

【立ち上がる男の姿がなんだか眩しい】
【嗚呼、なんてちっぽけなんだろうと思う。手を振り去るその背に頭を下げた】

ありがとうございました


/絡みありがとうございました
581 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/30(火) 02:07:09.13 ID:tBgZE9+so
>>579
【少年の最後の足掻き】
【何本もの糸が火山岩へ突進し、それを押し返す】

ふん、無駄なことを

【ロイドは押し返された火山岩を両手で防ぐ】
【耐性のある両手で難なく防いでいるが、身体は後ろに押され少年との距離が広がる】

随分と後ろに押されたな

【後退していた身体が止まり、押し返された火山岩が地面に落ちる】
【両手を下に降ろし、離れた場所にいる少年を見る】

ふん、これくらいにしておくか
俺を楽しませた褒美に命だけは助けてやろう、感謝するといい

【ロイドはそう言うと、少年に背を向けてその場を離れようとする】
【さらに、ロイドが生み出した溶岩や火山岩がその姿を消して上昇していた温度も下がっていく】
582 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/30(火) 02:17:09.72 ID:s+OhjltYo
>>581
……ぐ、ぅ……!

【霞んだ目で確認する、男が余裕綽々でいることを】
【最後の一撃はただ相手を後ろに押し返しただけで終わったのだ】
【歯を食いしばる、悠々とこの場を去る男を見守るしかない】
【完全敗北、揺れる頭にその言葉だけが張り付いて】
【辺りの温度が低下していく、コンクリートの地面に一人倒れて】
【遠吠えをする体力もなく、少年は無様に伏して】
【温情によって与えられた暫しの安息を受け容れるのだった】

/ここで〆ですね、ロールありがとうございました!
583 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/30(火) 02:19:29.50 ID:tBgZE9+so
>>582
/こちらこそありがとうございました!
584 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [saga Eローブ、『蒼』]:2014/12/30(火) 10:34:04.77 ID:TFgQaJXlo
>>537
【彼女がここまでこれたのには理由がある】
【あのひどい内乱を生き延びたのには理由がある】
【否、生き延びさせられたのには理由がある】
【それを今、見えざる鉄槌で殴られ、壊されようとしている】

っ……喋らないでくださいっ!!

【自衛】
【それは戦うためには必要なことだ】
【否、生き延びるのには必要なことだ】
【そしてそれは彼女の同胞にはできなかったことだ】
【まだ人間であった隊長にに見込まれて生きることを強いられた理由だ】
【弱いため、完全じゃないため、彼女は……】



【声にならぬ悲鳴をあげながら『蒼』を抜き、雪月花を肩から斜めに斬るべく剣を振るう】
【一撃で仕留めるべく】
【同時にそれは雪月花の言葉を無言で肯定することであると理解しながら】
//遅れました……すみません!た
585 :雪月花【チープリア】 :2014/12/30(火) 12:11:27.70 ID:NM5M3YOv0
>>584
ん? ゴミの言葉に従うほど僕はバカじゃないんだ
状況を理解できてるかい?

【ニタニタと嗤いながら蒼海の頼みを断る】
【蒼海の精神は動揺し、かなりブレてきているようだ】
【それを見て「面白い」とわざわざ付け加える】

【そしてほぼ予想通り蒼海は攻撃を繰り出してきた】
【突然出てきた剣を見ても驚きもせず、ただ蒼海を見つめる】

へぇ、それが君の答えなんだねぇ・・・
結局最後まで君は弱くて哀れなままか・・・
どうせ心の中で都合のいい自己弁護と正当化を繰り返した結果なんだろうけど
真実は真実、絶対に変わることは無い
それを受け止められない君は絶対に幸福にはなれないね
生物は最も焦った時に無意識から出る本当の行動をとれる
それがこんな結果なんだからねぇ…

【肩に刃が食い込み、そのまま切り裂かれる】
【あたりに血が吹き飛び、肉が飛び散り、周囲を醜い色で染め上げた】
【体に走る激痛に顔を歪ませることなく雪月花は蒼海を嘲笑った表情を保っていた】

じゃあね、ゴミの蒼海ちゃん・・・?
幸福なエンディングは君に訪れないから楽しみにしてるんだよ…?
さて、最後に君にプレゼントだ・・・!

【力が全身から抜け、そのまま倒れこむ雪月花】
【最後の力で血をバリアで包み込み、蒼海の黄色い左目に目がけて発射した】
【蒼海が選んだ選択を嘲笑うかのように、雪月花は果てても嘲笑った表情のままだった】

【あたりに広がる静寂は完璧に雪月花が死に、蒼海が勝利した事を嫌でも知らせるだろう】
【飛び散った血はすぐにドス黒く染まり、蒼海が切り裂いた事を証明していた】
【倒れた妖怪モドキの死体は異常な速度で腐敗が進み、残るのは血の付いた和服と髪飾りのみ】
【それらはまだ蒼海を嘲笑うかのようだった】

/*ありがとうございました!*/
586 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/30(火) 19:13:08.66 ID:WsDTmXVU0
…この辺りなら大丈夫か

【昨日の戦い…というか稽古で自分の運動不足を痛感した】
【博士にも仲間がいるはずなのでいつ追手が来てもいいように運動不足を解消しようと昨日の広場に来ていた】
【―システム、戦闘モードへ移行―】

全力でやった方がいいな

【近くの木に向けて全力の一撃を繰り出すと、それだけで木がへし折れた】
【これを続けていればこの辺りの木が全て無くなると刀を抜いて、剣術の練習に変える】
【―専用ブレード、カタストロフ起動―】
【鞘が分解され、刀と合体して、両刃の高周波ブレードに姿を変える】

…よし

【ブレードを一度、二度と様々な技を使いながら振り続ける】
【その全てが人間がいれば急所となる部分を狙って振るわれている】
【そしてそれを暫く続け、最後に大きく振って終わる】
【―システム、通常モードへ移行―】

あー、やっぱきついわこれ
ちゃんと練習続けねぇとなー

【ベンチに寝転がり、休み始める】
【先ほどまでの光景を見られていれば、刀の変形や、ブレードを振る速度から能力者だと認識されてもおかしくない】

587 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/30(火) 19:14:41.41 ID:la0HJ9n3o
【随分と美しく晴れたものだ、冬晴れの空は突き抜ける程に高い】
【陽光を受け一層白く映える病院、争いも日常茶飯事なこの街でそこは今日も繁盛している模様】
【かつん、かつん、そんな師走も真っ盛りな病院の入口前にて響く音】
【子供人気のあるスニーカーが混凝土の地面を鳴らす】
【ぼんやりと病院から出て、ふらふらと歩く少年、真紅の瞳は曇り空】
【太陽の差し込む広場まで、その足取りは進んで】

……あだっ!っい……!

【がつん、広場の真ん中を飾る像に思いっきり額をぶつけ、そのまま後ろにひっくり返った】
【流れとはいえ、包帯の巻かれた右手を支えとして使ってしまったのは最悪としか言えない】
【痛覚すら焼け死んだ部分も多いが基本は傷跡、凄まじい痛みに悶えることになるのだから】
【声にならない悲鳴、遠巻きに眺める視線を感じる】
【やっと痛みが収まった時には小さな笑い声すら響いていた】
【畜生、座り込んだまま右手の包帯を眺める】
【自分は弱い】
【ある男の剣戟は目ですら追えなかった】
【ある男には無様に敗北し、その結果が右手の包帯だ】
【自分は弱い、下手を打てば敵すら打てない程に】

……強く、ならないとなー……

【ぼんやりとそう呟く】
【ちりり、胸を焦がす痛みはどうにもこうにも取れそうにない】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage]:2014/12/30(火) 21:43:41.60 ID:Z6Nc86e5o
能力ください
589 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2014/12/30(火) 21:55:42.92 ID:la0HJ9n3o
>>588
/能力は別スレでの受け取りとなっております
/お手数ですが下記のスレにて能力をお受け取りください

【悪意に剣を】能力授与専用スレ【正義に銃を】 Part.5
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/19660/1417963006/
590 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2014/12/31(水) 13:19:00.52 ID:+CoJdsia0
昼の街に、下駄の乾いた音が響き渡る。
今日日下駄、それも天狗下駄とはなんとも珍しい。
……尤も、下駄に限らず彼の衣装は全体的に珍妙なのだが。

「うう…大晦日ともなると流石に冷えるのう」

足音の主の頭部を覆うのはなんと深編笠。
そして、その頭部から少し目線を下にずらせば、視界に飛び込むのは濃紫の神父服。
どんな言葉で形容すればよいかすらわからぬその出で立ち。
こんな狂気染みたナリでも、彼は腕利きの結界師であった。

「…ハブショッ!……ウウー こりゃ油売ってないで早く帰ったほうが良いかもしれんなぁ」

大きなくしゃみを一つ。
神父服は厚手のものだったが、それでもこの寒さは応えるようで。

ところが、その言葉とは裏腹に彼の足は一向に帰路に着こうとはしない。


「――でも大晦日だしのう
 『何か』ありそうなんじゃよなぁ……」


能力者としての血がそうさせるのか。老人は下駄を鳴らして街を彷徨う。
―――まるで、これから出逢う何かを予感しているかのように。
591 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2014/12/31(水) 13:45:33.36 ID:Mmp6Z7z2O
>>590
おろ、おろろろろろろ?

【下駄の音を響かせながら大晦日で大忙しの街を闊歩する異様な格好の老人】
【それを目にしたのは頭に紙袋を被ったこれまた異様な男であった】
【男は老人の後ろの方の電柱の陰に隠れ、老人を覗き見る】
【……因みに体は全く電柱に収まっていない】

(……お、くしゃみ)

【何故この男が老人を観察しているか】
【それは老人の服装にちょっとした好奇心を抱いたからである】
【和洋折衷の宗教家のような老人を見たとき、体が勝手に動いてしまったのだ】
【それに、あの深編笠の男から微かに鋭い気迫を感じたことも理由に入れていいだろう】

【…尤も、この不審紙袋が老人の求める『何か』に足り得る存在であるかは判らないが】
592 :【ブレイカ】藤堂 蒼海 [saga Eローブ、『蒼』]:2014/12/31(水) 14:06:08.48 ID:v5GyNDvbo
>>585
【時間が止まる】
【あたりは静寂を取り戻す】
【残されたのは左目のあたりに赤黒いものをつけた血にまみれたノーブを纏う少女と妖怪もどきが纏っていた和装と髪飾りのみ】
【少女は赤黒いものをローブで拭う】

私は……結局人ではないのですね……

【拭っても匂いは取れない】
【殺人の証拠、そして自分が人ではない証拠は消えない】
【所詮彼女は仲間たちよりは人間に近かっただけで人間ではない……】
【咄嗟に出る行動が殺人なんていう人間は存在してはならない】
【その意識を妖怪もどきは彼女に植え付けた】
【また罪を増やした少女は、ローブを捨てて歩き出した】
【夜はまだ明けない】
//返事が不定期ですみませんでした……ありがとうございました!
593 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2014/12/31(水) 14:09:18.36 ID:+CoJdsia0
>>591
紙袋を被った、もう一人の奇妙な男。
同じ不審者……ではなく能力者として、何か感じるものがあったのか、その視線は老人へ。

暫く歩みを進めてから、呆れるようにため息を一つついて。

「………さて、後ろにいるおまえさん
 取って食うたりはせんから出たらどうじゃ」

先ほどの独り言とは違い、鋭い声色で。
振り向くことはなく追跡者に告げる。

「気配がダダ漏れじゃ……よくまぁそれで尾行しようという気に………」

言いつつ振り向くと、そこに居たのは自身に負けず劣らずいい加減な格好をした男。
おまけに、気配を殺すも何も電柱に体を収めることすら出来てはいない。
……なんとも、拍子抜けである。

「……あー、ええと、なんじゃ
 …さっきから儂を見とったのは君かね?」

一人勝手に肩透かしを喰らった気分になりながらも、とりあえず尋ねる。
もし男が応えてくれるようなら、なぜ自分を観察していたのかも続けて尋ねるだろう。
594 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2014/12/31(水) 14:42:06.69 ID:Mmp6Z7z2O
>>593
むぅ…バレていたか!

【『此方』に声をかけ、ゆっくりと振り返る老人に】
【紙袋は慌てた様子もなく、自身の長身を隠すには物足りない電柱の陰からその身を躍らせた】

【そのまま左手は白衣のポケットに突っ込み、右手は紙袋の右目の部分を抑えるような奇妙なポーズを取る。身体は少し傾けるのがポイントだ】

そうだっ!見ていたのは私っ!!
この私こそが『あの』スーパークレバーマキシマムドク_____

【その奇妙なポーズのまま深編笠の男へと名乗りをあげようとする】
【…が、その言葉は老人から続けられた言葉によって遮られてしまう】

あ、いやぁ…
何か珍しい格好してたからつい…?

【肩を落とし、見るからにしょんぼりした様子で理由を告げる紙袋】
【なんとも締まらない男である】
595 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 15:45:04.78 ID:CLHqKhV30
おいおい、一体どういう冗談だ?

【路地裏で、複数の人間に囲まれている男、その様子からはいつもの飄々とした雰囲気はなく、焦りを感じさせるものだった】
【囲まれたときには、適当にあしらおうと思っていた】
【相手が自分を改造した人間の仲間だと分かるまでは】

なんで、俺以外にも―――

―――強化人間がいるんだ!?

【―対象の解析を開始…完了。後期型ネクスト、ネクスト・ツヴァイ―】
【―確かにあの時に、データごと破壊したはず―相手はそんな問いには答えずに強化人間を向かわせてくる】
【このままではやられる―――システム、戦闘モード起動します。セーブ、解除。バーストモード。】

……ッ!!
流石に強いな、だがお前に用は無いんだよ!

【振るわれた拳を片手で受け、殴り返す】
【―出力が、俺より高いだと!?―後期型というだけはあり、受けた拳の威力が自分より高かった】
【見たところ、武装は無いようだが、こちらが武器を使う暇を与えてはくれなさそうだ】
【殴った直後、一気にトップと思われる男に近づこうとするが―――】

―――なんだ、その馬鹿げた回復力は!?

【もう一体の強化人間、ネクスト・ツヴァイに後ろから蹴り飛ばされてしまう】
【確かに決まったはずなのに―――武装が無いのは、この回復力があれば必要ないからか】
【―システムエラー、一部出力低下―壁まで吹き飛ばされてしまう、だが距離ができた瞬間にすかさず武装カタストロフを引き抜く】
【追撃を仕掛けてくる相手の腰に向けて横凪ぎに振るうが、信じられないことに、先に行動した自分よりも速く動いて武器を持つ手を蹴りあげてきた、直後に胸を踏みつけられ、行動を出来なくなる】

…ッありえ、ねぇ

【必死にもがいて、なんとか抜け出すも、地面を転がっている途中に蹴り飛ばされてしまった】
【もう、前がよく見えない。行動不能となった事を確認したのか男が歩み寄ってくる】
【やられる、そう思った次の瞬間、頭の中のコンピュータに謎の表示が現れた】
【―ロック、解除―】
【―対異能力者殲滅用プログラム、強化個体ネクスト、起動―】

―――――――――――
【―対象の殲滅を確認、終了―】

…ここ、は

【気がつけば、辺りにはネクスト・ツヴァイと男達の死体が転がっていた】
【―自分がやったのか?―瀕死になった所までしか覚えていない】
【しばらくその場に立ち尽くしていたが、やがて激痛を感じ、ホテルに戻って休もうと壁をつたいながら街を歩き始める】
【頭から流れる血?と見た目のせいでかなり注目されている】
596 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2014/12/31(水) 15:59:11.14 ID:+CoJdsia0
>>594

派手に自己紹介を決めようとする紙袋の言葉を遮れば、見るからに落ち込んでしまい。
若干そのことについて申し訳なく思いながらも。

「……お前さんにだけは言われたくないのう」

…深編笠の中では苦笑いを浮かべているのだろう。

それから、男の姿をもう一度眺めてみる。
紙袋に加えて異様に裾の長い白衣。
黒ずくめのズボンに靴。

「…ここまで妙な格好をしとるのは能力者≠フ中にも少なそうじゃがの…
 ……ああ、いや、こっちの話じゃ」

ため息混じりに呟いた後に、余計なこと≠ワで零してしまったのを適当に取り繕う。
余計なこと≠ニいうのは、彼の零した『能力者』という言葉。
どうやら目の前の男がその能力者であることに気付いていないらしい。
この街の一部の人間にのみ通じる暗号を、紙袋はどう取るだろうか。

/大変遅れてしまい申し訳御座いませんでした!
597 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2014/12/31(水) 17:24:13.96 ID:Mmp6Z7z2O
>>596

能力者………?

【老人の『失言』にピクリと、否、カサリと反応を示す紙袋】
【その言葉に紙袋の雰囲気がおちゃらけたモノからゾワリとしたものに変わった】
【………ように思えたが】

い、いつ私が能力者だと気づいた!?
まぁ、厳密には能力者ではなく科学者なのだが…

【あっさりと自白して後ろに飛び退いた男からは先程の異質な雰囲気は感じられない。気のせいだったのか】

むぅ…
ここまで知られたからには教えてやろうっ!
私こそ『あの』スーパーキューティクルドクター、K!!!
超天才なのうりょ………科学者だっ!!

【再び大仰に名乗りをあげ、能力者であることを自白し直す紙袋。バカなのか】
【すると、老人にビシッと人差し指を向け、言葉を続ける】

編笠の男…お前は何者なのだ?

先程の言葉から察するにお前も能力者!

自分から自分が能力者だと教える、しかもただの能力者ならともかくこの天才ドクターKに悟られてしまうとは…

………………ぬかったなッッ!!

【自身満々にそう言い放ち、高笑いをあげる】
【別に『ぬかった』からと言ってKには突然襲いかかる。なんてつもりはないのだが】

/全然大丈夫です!余裕を持って返せる時に返して頂ければよいので!/
598 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2014/12/31(水) 17:57:01.48 ID:+CoJdsia0
>>597

「……!」

悍ましい響きを含んだものへ変貌したその声を聞いて、僅かに身構える。
やはりこの男が今日の異変≠セったか―――。


かと思えば、突然あたふたと慌て後ろに飛びのく。
能力者であるのは間違いないらしいが……
先ほどの強烈な気配はなんだったのだろう。

(気のせいか…?だと良いが……)

そして、改めて派手に自己紹介を決める紙袋。
微妙に先ほどと名乗り口上が変わっていることについては尋ねないことにした。一々聞いていては埒が空かない。

「ふむ、お前さんが名乗ったからには儂も名乗りを上げるのが礼儀ってもんかのう…
 儂は麒麟≠ニいうものじゃ お前さんの察する通り、儂も能力者よ
 今ではタダの隠居のジジイじゃがな…」

顎を擦りつつ、高笑いするKの「何者だ」という問いに答える。

「で、儂がぬかった≠ニしてどうするつもりじゃ?
 天才科学者様は戦≠ェお望みか?」

若干コケにしたようにも聞こえるような調子でKに尋ねてみる。
彼が戦いを望むなら麒麟は拒まないだろうし、望まないのであれば当然それに文句はないだろう。
599 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2014/12/31(水) 18:31:02.44 ID:uI1yRgKzO
>>598
おっと……ご老体でしたか!

【失礼だ、と麒麟へ向けていた指を下ろす】
【麒麟は顎を撫でながら落ち着き払った様子でコチラに戦闘の意志の有無を確かめる】

ふむ……
生憎だが、私には『能力者だと知られた口封じ』も、『利益にならない喧嘩』も趣味に合わないのでな…

【カサッ。Kは自身の頭、紙袋の上に左手を置き、此方を小馬鹿にした様子の麒麟へ返答する】

……私としては、出来るだけ穏便に済ませたいのだが…?

【紙袋によって表情の読み取れない顔で麒麟をジッと見据える】
600 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 18:43:01.45 ID:tW/zcYwLo
【噴水のある広場】
【そこに設置されたベンチにロイドは座っている】
【その周囲には恐怖の表情をした数人の男達がいた】
【見た目からすると高校生くらいの少年達だろう】
【そのうちの一人は四つん這いになっており、ベンチに座るロイドのオットマンにされていた】

「か…買ってきました…」

【パシりにされていた少年がコンビニの袋を持って戻って来た】
【その中にはいくつかの食料が入っている】

遅かったではないか
王たる俺を待たせるとは、なかなかいい根性をしている

「ひっ…」

【ズンッという擬音が聞こえそうな威圧感を出しながらロイドが立ち上がり、それを見た少年は腰を抜かして尻餅をつく】
【その反応から、広場に来る前に恐ろしい目に合わされたことが想像つくだろう】

まあ、逃げずに戻って来たのだから今回は許してやろう
俺の寛大さに感謝するといい

【そう言うとロイドは少年から袋を受け取り、再びベンチに座る】
【袋の中にはサンドイッチとジュースが入っているようだ】

サンドイッチと…これはなんだ?
飲み物のようだが見たことのないものだな

【ジュースを手に取り飲んでみる】
【炭酸系のジュースのようで、口にシュワシュワとした感触と味が広がる】

ふむ、なかなか美味いが酒ではないのだな

「さ、酒は俺達にはまだ買えないんですよ…」

買えないのならば奪えば良いではないか
お前達は元々そういう集まりなのだろう?

【確かに少年達は不良にしか見えない格好をしている】
【ただ悪ぶってつるんでいるだけの少年達にはそこまでの行動力はなかったようだ】

物を奪うほどの根性はないか
所詮虫は虫だな

【その場のノリで適当に目に入った人物から遊ぶ金を巻き上げようとして、その対象がロイドだったのだ】
【複数ならどんな奴が相手でも大丈夫だと考えたのが間違いだった、一番関わってはいけない類いの人間、能力者だったのだから】

【広場に来た人々はその光景を見てそそくさと退散していく】
【関われば自分が酷い目に合うのが容易に想像つくから】
601 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 19:06:10.56 ID:CLHqKhV30
>>600
【傷事態はナノマシンのおかげでいくらか治っているが、あの時になにかあったのか体力をかなり消費している】
【少しでも休息をとろうと、ちょうど目に入った広場に入っていく】
【何故か殆どの人が出ていっているが、なにかあったのだろうか?】
【兎に角休もうと近くにあったベンチに座り、ふと前を見ると―――】

…能力、者か

【―対象の反応、レッド。能力者―】
【不良と思われる複数の少年が、一人の男の前でビクビクしている】
【人数がいれば大体の相手はなんとかなるだろうが、相手が能力者で、しかも戦闘用であれば話は別だ】
【男が力で命令に従わせているのだろう、さらに今まさに男が能力を使おうとしているようにも見えた】
【話を聞いていれば、男の方はかなり傲慢なようだ。今の状況で暴れられては堪らないと、男を止めるために近づいていく】

何があったかは分からないけど弱い者いじめは止めなよ
あー…溶岩の男

【―手のひらから溶岩を分泌、火山岩を発射する能力―】
【白髪の頭を血で赤く染め、刀を腰に下げた男にいきなりそんな事を言われれば、一体どう思うだろうか】
602 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 19:26:31.24 ID:tW/zcYwLo
>>601
【ベンチでサンドイッチを食べていると白髪の男に話し掛けられる】

弱いものいじめだと?
人聞きが悪いな、王である俺が民を率いるのは当然だろう

【そう返答しながら食べ終わった袋を握り潰す】

それに最初に俺から金を巻き上げようとしたのはこいつらだ
王に逆らう愚か者をどう扱おうと俺の勝手だろう

【ロイドはベンチから立ち上がりネクストに対峙する】
【それをチャンスだと判断して少年達が逃げ出していく】

それで貴様は何の用だ?
まさか貴様も俺に逆らう愚か者か?
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2014/12/31(水) 19:47:41.13 ID:aJ3vQMQpO
>>600
まだいらっしゃいますかー
604 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 19:50:06.42 ID:CLHqKhV30
>>602
【今までにあった能力者は能力の事を言えば大抵何か反応したものだが、男は反応しなかった】
【それは自分の力を知られることをなんとも思っていないのか、知られても問題ないと思っているのか】

…王様なのに金を巻き上げられそうになったんだ

【王様のくせに誰にも知られてないんだな】
【さっきの戦いであったことによりイライラしているので、思わずそう続けてしまいそうになったが、なんとか堪える】
【だが―――】

王様が逆らわれるってことはさ、お前には王の資格がないんじゃねーの
お前の言う王っていうのが自称なのか、事実なのかは知らないけど
こんなところであんな子供相手にマジになってるとこを見ると、王様って感じはしないよ

【あからさまに見下されているということと、既にイライラしていたということ】
【そのせいで、何時もならヘラヘラと笑いながら返せた事にも噛みついてしまう】
【男の紅い双眼を睨み付ける】

別に、逆らう気はないさ
逆らうってのは相手の方が上の時にだけ起こることだ
君は俺より上じゃないでしょ

【挑発するように、鼻で笑う】
【―たとえ、戦いになってもノーマルの能力者が一人だけ。ネクストの俺なら今の状態でもやりあえれる―】
605 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2014/12/31(水) 20:05:22.85 ID:+CoJdsia0
>>599

先ほどまでのハイテンションさは何処へやら。
Kの振る舞いが、今度は落ち着き払った紳士的なものに変わった。
コロコロと変わるその態度を見て、麒麟は。

「……カッカッカッカ!
 驚いた……本当に妙な男じゃな…」

豪快に、声を張って笑う。
そして

「いや、此方こそ失礼したのう ただの阿呆かと思っておったが…
 どうもお前さんを誤解していたらしい……許してくれぃ」

ポンポンと手の甲を叩きながら詫び、そのまま続ける。

「心配せんでも、儂もお前さんと同意見じゃよ。お前さんが穏便に済ませたいというなら何もせんさ
 ま、儂は喧嘩も嫌いじゃないがの……じゃが」

人差し指をピンと立てて。

「良ければお前さんの能力≠教えてくれんかの?
 なに、ただのジジイの物好きじゃ……嫌なら教えてくれんでも構わんがね」

果たして、Kは応えてくれるだろうか。
606 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 20:06:37.53 ID:tW/zcYwLo
>>603
/いますよー

>>604
【ロイドにとって他人などそこら辺に転がる石、あるいは地を這う虫のようなものだった】
【そういう風に生まれ、そういう風に生きてきた】
【だからこそ、能力のことを知られていてもロイドは全く気にすることはない】

その通りだ
実に無礼な連中だ

【誰も知らないのも無理はない】
【街から遠く離れた場所にある、今は荒野に成り果てた国の王なのだから】

資格?下らんな
資格など王には不要だ
何故なら生まれたその瞬間から俺は王だったからだ
資格などなくとも俺は王なのだよ

【ネクストの苛立ちに気づくことなくロイドはそう告げる】

俺が王である以上貴様より上の存在であることには変わりないだろう
まあよい、革命を起こしたいのならばかかってこい
遊んでやろう、愚民よ

【どこまでも相手を見下した口調でロイドは告げた】
【それと同時に両手から溶岩が溢れ出し、手から落ちた溶岩が地面を焦がす】
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2014/12/31(水) 20:08:08.94 ID:A9spLsUYO
>>606
すいません既に絡んでるのを見落としてました・・・・・・
またの機会ロールはまたの機会に、ごめんなさい・・・
608 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 20:11:59.74 ID:tW/zcYwLo
>>607
/分かりました!
/またの機会にお願いします!
609 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 20:26:07.68 ID:CLHqKhV30
>>606
お前は王様でも人間なんだろ?
なら俺の方が上だ、俺は人間の進化系だからな

【―システム、戦闘モード起動します。セーブ解除、バースト―】
【憂さ晴らしに一戦つきあってもらおうと、こちらも戦闘体制に入る】
【前のように稽古等ではない、つまり加減はいらないということだ】

来いよ、自称王様
その見下した態度を叩き直してやる

【相手の手から溶岩が出てきた、戦闘開始だ】
【腰の刀を変形させ高周波ブレード「カタストロフ」に変えて、いつでも引き抜けるようにしながら、男へと駆ける】
【地面を抉る勢いで動き出し、地面に落ちた溶岩の直前で跳び男の後ろに回る】
【すると、そこから超人的な力で男の背に回し蹴りを繰り出す】
【―性能がダウンしてる。本来の性能を出しきれるのは僅かだな―】

まぁ、問題は無いがな

【男に回し蹴りが当たったなら男のわき腹をトップアスリートクラスの力で殴ろうとするだろう】
【当たらなければ後ろに跳んで一度距離をとるだろう】
610 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 20:38:45.46 ID:tW/zcYwLo
>>609
人間の進化系か、面白いな

【ネクストの動きを見ても余裕の態度を崩すことなくロイドは両手の溶岩を氷柱状に硬化させる】

出来ることならそうしてみろ
どのみち俺の王位はなくならないがな

【背後に回ったネクストを追って後ろに振り返り、回し蹴りを硬化させた右手の火山岩でガードする】
【ネクストの蹴りの威力はそれだけで完全に防げるものではなく、火山岩が砕け散る】
【だが、ロイドにとってはそれで充分避けるだけの時間が作れる】
【一歩後ろに下がって蹴りを回避して、左手の火山岩をネクストに向かって噴火させて放つ】

この間の小僧よりはいい動きをするな、愚民よ

【更に右手に砕けて残った火山岩もネクストに向かって放つ】
611 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 21:06:46.52 ID:CLHqKhV30
>>610
【回し蹴りが防がれた事が分かり後ろに跳ぶ】
【男が後ろに一歩下がったこともあり、お互いに十分な距離ができる】

ハッ、その子供がどんなやつかは知らないけど、当然だ
この程度でいい動きって言うようじゃ、まだまだだな

【自分は本調子ではないというのに】
【勢いよく飛んできた火山岩、だが、、距離があるのでネクストなら今でも十分に対応できる】
【腰の専用ブレードを引き抜き、飛んできた火山岩をブレードの腹で叩き落とす】
【そして、再び男の方へと勢いよく駆け出す】

防げるもんなら、防いでみろ

【そして、男に向けて全力で袈裟切りを繰り出す】
【弾丸すら切り落とすブレードが、超人的な力で振り下ろされる】
【生半可な防御では防ぎきれない】

612 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 21:18:43.69 ID:tW/zcYwLo
>>611
【放った火山岩をブレードで叩き落とし、ネクストはこちらに向かって来る】

あの小僧の能力も面白かったぞ
愚かにもその場を動かずに俺に対峙していたがな

【ネクストの袈裟斬りを後ろに大きく飛んで回避する】
【しかし身体能力の差は大きく、ロイドの胴に切り傷が出来て血が噴き出す】

王に命令するな、愚民

【後ろに飛んだロイドは両手を振って溢れる溶岩をネクストに浴びせようとする】
【広範囲に液状の溶岩が飛び散りネクストの身体を焼こうとする】
613 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 21:38:48.19 ID:CLHqKhV30
>>612
【やはり出力が足りない、今ので倒せないとは】
【だが、傷をつけれただけよしとしよう。あの傷であればそれほど大きく動けないはず】
【追撃をかけようとした時、男が後ろに跳び両手から液状の溶岩を飛ばしてきたため断念する】

成る程、そうきたか

【自分に向けて飛んできた溶岩は横に跳んで避けるが、飛び散った溶岩が襲ってくる】
【いくつかはブレードで対処するが、対処しきれなかった分が足に散り、足が焼ける】
【―脚部に熱傷、一部反応低下―焼けた時の傷で足の動きが遅くなってしまう】

…ッ!
王様、さっきやれるもんならやってみろって言ったよな
…今すぐやってやるよ

【―一時限定的に稼働率を上昇させます―】
【ブレードを男に向けて人を越えた力で真っ直ぐに飛ぶように投げる】
【そして、それと同時に男に向けて駆け出す】
【ブレードは男にとって右に動けば避けやすいように投げており、避けた瞬間にアスリート級の力で顔面を殴るつもりだ】
【男の性格を叩き直してやる、それを実行しようと】
614 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2014/12/31(水) 21:45:37.82 ID:nbhyoSefO
>>605

ふむ……
…馬鹿と天才は紙一重と言う。
麒麟よ、お前はその紙一重を間違えたようだな!

【豪快に笑い、阿呆だと思ったことを詫びた麒麟に】
【これまた偉そうに返答するK】

【そして、麒麟がKに求めるのはジジイの物好きと銘打った能力の説明】

私の能力が見たいか!
勿論いいだろう!見せてやるっ!

【興味を持たれたことに気を良くしたのか、二つ返事でOKする】

これが私の科学力の結晶!
名づけて………【ヴァンパイル】っ!!

【ヴァンパイルと銘打って腰から出てきたのは大きな拳銃のような形状をした物体___杭打ち機】
【Kは杭打ち機のグリップを左手で握り、動作を確かめるかのように弄ぶ】

見た目はただの杭打ち機だが___

___いや、見た方が早いか

【そう言うと、Kは左手に杭打ち機を持ち、半身に構える】
【Kの纏う雰囲気がピーンと張り詰めた物になる】
【次の瞬間、Kの人差し指はトリガーを引き、先端から飛び出た小さな杭が宙に舞う木の葉を捉えた】
【その葉は麒麟の足元に落ち、冬場にしては青々としていたその身をみるみるうちに枯れさせ__】
【__いや萎ませていく】

まぁ、こんなところか

【ふぅ、と小さく息を付き、杭打ち機を再び腰へと仕舞う】

ふはは!!
見たかっ!!
これが真の天才科学者、Kの天才たる所以よっ!!

【両手をポケットに仕舞い、再び勝ち誇ったような高笑いをあげるK】
【何に勝ち誇ったのかは判らないが】

615 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 21:53:02.99 ID:tW/zcYwLo
>>613
【広範囲に散らした溶岩がネクストの足を焼き動きを鈍くする】
【もちろんそれだけで身体能力の差がなくなる訳ではない、それで勝てるほど能力者同士の戦いは甘くはない】

革命か!良かろう!
以前革命を起こそうとした愚民達と同じように焼き付くしてくれる!

【ロイドの両手から溢れる溶岩がその量を増やし足元の地面を焦がしていく】
【ネクストの投げたブレードは真っ直ぐロイドに向かって飛び、その右肩に突き刺さる】
【回避はしようとした、しかし超人的な力で投げられたブレードをロイドの身体能力では完全には回避出来なかったのだ】

貴様の革命は成功するかな?

【ブレードを投げてこちらに駆けてくるネクストに向かって再び液状の溶岩を左手で撒き散らす】
【さらに右手の溶岩を硬化させて砕いて噴火させ放つ】
【液状の溶岩と、複数の火山岩の石礫がネクストに向かっていく】
616 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 22:11:53.82 ID:CLHqKhV30
>>615
【避けさせた隙に殴ろうと思ったが、そのまま突き刺さってしまった】
【まぁいい、ダメージを増やせるならその方がいい】
【進んでいった時、肩にブレードを刺され、胴を切られながらも男は反撃してきた】

だから、お前のしたじゃないから革命なんかじゃないから
単純にお前が気にくわないだけ

【飛んできた火山岩と液状の溶岩】
【ネクストは止まることも、下がることもなく、上に"飛び越えた"】
【機能が低下しているせいで、先程のように人を越えるほど高くに飛べはしないが、ギリギリで避けることはできる】

気にくわないお前には俺の蹴りをくれてやる

【飛んだ状態から、男の顔面目掛けて蹴りを繰り出す】
【威力は軍人が全力で蹴ったときと同じくらいだ】
617 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 22:23:57.19 ID:tW/zcYwLo
>>616
【放った攻撃をネクストは飛び越えて回避した】

ふん、俺が王である以上愚民たる貴様が下であることは変わらないだろう

【ネクストはそのまま蹴りを繰り出す】
【それを左腕でガードするが、ロイドは蹴りの衝撃で後退する】

愚民という呼び方が気に食わないのならば、呼び方を変えてやろう
そこら辺のゴミ虫共よりはマシのようだからな
そうだ、クソ虫などどうだ?

【そう言いつつ両手の溶岩を硬化させて、ネクストに向かって噴火させる】
618 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 22:28:17.92 ID:CLHqKhV30
>>617
/ブレードが右肩貫いてたら右手でこっちに向けて噴火は出来なくないですか?
619 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2014/12/31(水) 22:30:04.58 ID:+CoJdsia0
>>614

「……ほう」

余計なもの抜きに、純粋に感心したように息をつく。
再び豹変したKの雰囲気に。
そして、彼の生み出した兵器、【ヴァンパイル】の力を目の当たりにして。

「その兵器…ただ殺している≠けではないようじゃの
 何か、内部から破壊するような……」

興味深そうに眺める麒麟。
しばし【ヴァンパイル】に視線が釘付けとなったが、Kの勝ち誇ったような台詞

「……おお すまんの
 カラクリ仕掛けの能力はあまり見たことがないもんでな…つい見とれておったわい
 どれ、儂も一つ……」

右手を翳し、そのまま横にスライド。
すると、手の動きに沿うようにして突如現れるのは玉虫色の障壁。
半透明なそれには奇怪な文様が掘られており、見る者によっては美しいとも感じるだろう。

す、と片手を添えて。
拳を形作り、それで軽く障壁を叩いてみる。
『コン、コン』 と、硝子を叩いたかのような音が鳴った。
幻などではない。確かに存在している=B

「これが儂の能力、【結界操作】じゃ。
 儂のは特に近距離専門じゃがな カカカ」

麒麟の声の調子が悪戯っぽいものへと変わる。
Kの先ほどの高笑いほどではないにしろ、自慢げな声だ。
620 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 22:33:33.56 ID:tW/zcYwLo
>>618
/あ、そうですね
/なら左手だけで飛ばしたってことでお願いします
621 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 22:47:44.46 ID:CLHqKhV30
>>617
…あー、もういい
黙ってろ雑魚ノーマル

【蹴りは防がれ、後退させるだけだった】
【―倒せるまで攻撃すればいい―駆け出そうとした瞬間に火山岩が飛んでくる】
【が、それに構わずに走り、近づいていく】

お前らの進化系にんな攻撃通じる分けねぇだろ!!

【望まぬ改造とはいえ、この力には自信がある】
【それを終始上から目線で見下され、クソ虫扱いされればキレもする】
【飛んできた火山岩に勢いをのせた拳をぶつけて砕く】
【足ほどの負傷はないため超人的な力と、勢いがあれば硬貨された火山岩すら砕くことができる】

馬鹿は死ななきゃなおらないって言うが、お前はどうだろうなぁ!!

【男の右肩に刺さったブレードを引き抜こうとしつつ、超人的な力で男の顔面を殴ろうとする】
【仮に拳が当たり、男が倒れたなら右腕を踏みつけてていこうする手段を奪うだろう】
【その状態で尚見下した態度をとるようなら、止めを刺す気である】
622 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 23:08:13.29 ID:tW/zcYwLo
>>621
【ネクストはこちらに走り、放たれた火山岩を砕く】
【ロイドの発言にかなり憤っているようだ】
【ネクストの拳はロイドの顔を捕らえる】

馬鹿は死ねば治るだろうな
しかし、王は死んでも王だ

【超人的な力で殴られて倒れ、顔は酷く腫れている】
【もし、立っていたならば脳を揺さぶられて膝を着いていたことだろう】
【それでも尚ロイドは王であると言う】

俺が立つ場所が王位であり、俺がいる場所が国なのだクソ虫よ

【どんな状況に陥ってもロイドは自分は王である、とそう考えている】
【両手から溢れ出す溶岩が大きく広がって二人の周囲に大きな水溜まりを作る】
【全てを焼き付くす、灼熱の水溜まりだ】
【耐性のある四肢だけならばロイドはそんなものを気にすることはなかっただろうが、今はその溶岩によって耐性のない胴と頭がダメージを受けていく】
【倒れた時点で能力の発動を止めていればそんなことにはならなかっただろうが、ロイドの王たるプライドがそれを許さなかった】
【ネクストが止めを刺すまでもなく、ロイドは自分の能力で死亡するだろう】
【そんな状態でもロイドは手のひらだけをネクストに向けて火山岩を放つ】
【恐らく最後の攻撃になるだろう】
623 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2014/12/31(水) 23:20:42.90 ID:CLHqKhV30
>>622
勝手にほざいてろ、カスが

【ブレードを引き抜き、男を殴り倒す】
【そして、その時点でも未だに能力を発動していたために周りが溶岩に囲まれていくので、溶岩に足をとられないように男の体に両足を乗せる】
【―さっさと止めを刺して離れるか―ブレードを振り下ろそうとする前に、男がこちらに火山岩を放ってくる】

じゃぁな自称王様
誰にも看取られず、惨めに死んでいけ

【男の体を踏んで、飛び上がり、溶岩の外に出る】
【火山岩が右肩に当たり、右腕が一時使えなくなるが、今となってはもう関係ない】
【―システム、通常モードに移行―】

チッ、無駄な戦いをしたな

【振り替えることすらなく、ネクストはその場を去っていった】



/ロールありがとうございました
624 :【ラヴァーソング】>>154【ロイド・A・ルクスリア】 [sage saga]:2014/12/31(水) 23:36:39.07 ID:tW/zcYwLo
>>623
【周囲に広がった溶岩がロイドの身体を燃やしていく】

惨めか、愚かだな
誰かに看取られずに死ぬことは惨めなことではない
自分が自分であることを辞めることが惨めなのだ

【ロイドの身体が燃え上がっていく】
【その炎の中でもロイドは自分が王であることを信じ、笑っていた】
【革命を起こされた時も、世界中を旅して回った時も、そして今炎に飲まれていくこの瞬間もロイドは自分が王であるということを否定することはなかった】
【それが傲慢の名を与えられ、傲慢に生きてきた王の揺らぐことのない信念だった】

【数分でロイドの身体は燃え尽きて周囲の溶岩が消滅した】
【ロイドの生み出した溶岩は能力の結晶である宝石すらも焼き付くした】

/ロールありがとうございました!
625 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/01(木) 00:07:40.04 ID:NTu2DlMmO
>>619
【素直に関心したように足元の葉を見つめる麒麟】

…まぁ、似たようなモンだな

【葉がどうなったのかは濁すK。セコい】
【麒麟は次は自分の番、と虚空に手を翳した】

…………む

【麒麟はそのまま手をスライドする】
【すると、そこには先程までなかった半透明の壁が生まれた】

……やはりオカルトは説明できんな

【満足そうに壁をコンコン叩く麒麟を見て頭をカリカリと、否、カサカサと掻くK】

それにしても………
…見事ですな……!

【玉虫色に輝く障壁を見て、Kは手を大きく広げる】
【そのまま感嘆の声をあげ、麒麟を見る】
626 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/01(木) 01:05:09.77 ID:R9p23fk/0
>>625

「『説明できん』……か?
 カカカ、異能≠ネんてみんなそんなモンじゃろう
 理屈で片付けようとすればキリが無いわい」

そうだ。Kの言うとおり、異能の本質など分かりはしない。
本来この世にあってはならぬイレギュラー≠ネのだから。

「カッカッカ!そうじゃろそうじゃろ!
 我ながら自慢の能力じゃよ!」

そう語る麒麟は僅かに胸を張ってふんぞり返っているようにも見える。
――そして。

「……さて、お前さんが危険人物ではないと分かったことじゃし」

不意に呟き、パチリと指を鳴らす。
すると先ほどまで麒麟の目の前に現れていた結界は消滅。
代わりに、地上から2mほどの高さにもう一つ結界が形成された。
今度は地上から水平に配置されており、障壁というよりは足場と言ったほうが的確だろう。

「ほっ!」

短く息を吐きつつ、結界に飛び乗る。
天狗下駄で跳躍しているにも関わらず全くバランスを崩していない。

「今日のところはこれでサラバじゃ!
 年が明けたらまた会おうではないか、科学者!
 次に会う日を楽しみにしておるぞ……」

別れを告げると、結界を次々に展開し飛び移ってゆく。
それを繰り返していく内に麒麟の姿は遥か彼方に消え、Kからは見えなくなるだろう。
玉虫色の結界は、射程範囲から離れ散りゆくその様すら鮮やかなものだった。


/これで〆で…返信クソ遅くて本当にすいませんでした……
/絡みありがとうございました!
627 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/01(木) 12:27:05.84 ID:NTu2DlMmO
>>626
「これでサラバじゃ」
【言うが早いが、編笠の男は空中に生み出した結界に飛び乗り、去っていく】

……まるで、人を食ったようなジイさんだなぁ…

【Kは遠くなっていく麒麟の背と美しく崩れる結界を見据え、感傷に浸る】
【_____が】

___!
このサイレンの音はパトカー……
もしや、能力者同士の闘いだと勘違いして___!?

【急いで辺りを見廻すと、遠くの方の女子高生の集団がこちらを睨んでいる。その中の一人の手には携帯が握られていた】

くそっ!!あのジジイ飛んで逃げやがって!!

【別に麒麟はパトカーから逃げたわけではないだろうが、Kはもう見えない麒麟の背中を恨めしそうに見つめる】
【ちなみに女子高生は能力者の闘いのことで通報したのではない】
【普通に昼間に不審者が通りを彷徨いていたからだ】

私何もしてないのに、あんまりだぁ〜!!!

【そんなことも知らないKは、悲痛の叫び声をあげながら】
【裾の長い白衣をはためかせ、段々近づいてくるサイレンから逃げるようにその場を後にした】

/こちらこそありがとうございました!/
/途中雑になってスイマセン!/
/ロールありがとうございました!/
628 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 12:47:51.06 ID:NyHDdX+5o
【今日は正月、一年の始まりの年】
【国民の祝日の一つであり、この日は凡ゆる人々が与えられた休暇を貪る】
【そんな中、殊勝にも自身の役目を努めようとする者達がいた】

…だから、ぼくはすぐに家に帰って餅を喉につまらせたいんだよ
どいてくれない、かな?

【白昼、人気の無い街の一角】
【五人の男に囲まれる一人の少女、治安の悪い区間の日常茶飯】
【ニヤニヤと笑う男達に少し困ったように言葉を挙げる少女】
【それに対して個性も何もない下卑た誘いを返す男達、その距離は少しずつ縮まってゆく】
【助けを求めてか、辺りにその視線をさ迷わす少女】
【その瞳に留まるものは居るのだろうか?もしいないのであれば…】
【かちゃり、少女の腰の辺りで金属音が響いた】
629 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 14:10:09.76 ID:x0sonFcn0
>>628
/まだいますか?
630 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 14:27:19.71 ID:NyHDdX+5o
>>629
/いますよー
631 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 14:44:50.30 ID:x0sonFcn0
>>628
【年も開けた事だし初詣にでも行こうと街を歩いていた】
【が、同じ目的の人が多くて中々前に進めない】
【このままでは神社に辿り着くまでに時間がかかりすぎる、と進む道を変える】
【強化人間だからこそ通れる、建物の上という道に】

おぉ、あの顔立ちは少年か?

【男に囲まれている、知り合いらしき人を見つける】
【能力者だから一人でもなんとかなるだろうか、ここで見つけたのも何かの縁だ】
【手伝いに行こうと少年(?)の横に降り立つ】

よぉ少年、あけおめ
…って人違いか、ゴメンね鋏の少女
お詫びにこいつら倒すから許して

【よく似た顔立ちだが、人違いだったらしい】
【能力者の反応は感知していたが、行使能力までは見ていなかったので気づかなかった】
【お詫びにと空から降り立ち、さらに武装している自分を見て驚いていた男を殴り気絶させる】

いやゴメンね
知り合いの糸の少年…あー、ゼタってのに似てたもんだから
ひょっとして兄弟かなにか?
632 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 15:07:42.24 ID:NyHDdX+5o
>>631
…?

【空から人が落ちてくる、少女にとっては初めての経験】
【華麗な着地を決めた男を視界に収め、少女は小首を傾げる】
【続けられた言葉は明らかに知り合いに向けられたものであり、少女の脳内は緩やかながらも混乱】
【あんな知り合いがいただろうかと本気で考え、相手の人違い宣言にようやくその表情を崩した】

え、片付けてくれるのかな?
ありがとー、頑張ってー

【ともあれ差し伸べられた救いの糸、少女は緩慢にそれを掴む】
【いきなりの躊躇いの無い殴打にも動じずに、間延びした口調で感謝と激励を述べた】
【その手に握っていた鋏を腰に直す、少し遅ければどうなっていたのだろう】

あー、瀬太くんかな?
違うよ、私が姉だから言うなら姉弟だよ

【テンプレートな悪漢の文句を吐きながらネクストに飛び掛る男達】
【そんな様子を気にもせず、少女はのんびりと訂正し】

……あれ、なんで君が瀬太くんのあだ名を知ってるのかな?
もしかして、お知り合いさん?

【ワンテンポ遅れて、既に答えの出ている質問を発する】
【どうやらこの少女、かなりマイペースでアーパーらしい】
633 :【ヨーガン】ローブを纏った少女 [sage]:2015/01/01(木) 15:17:12.53 ID:FnfRIKkYO
【新年に浮かれる街並】
【そんな慶賀たる空気の中何処か剣呑を背負いふらふらと歩く】
634 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 15:21:28.07 ID:x0sonFcn0
>>632
ふぅん、姉弟か
すげぇ似てるね

【少女と話ながら、片手間に男達を倒していく】
【能力者でもない限り、そして、昨日のように負傷していなければ、この程度の連中は目を瞑っていても倒せる】
【倒し終えると、少女の方を向く】

まぁ知り合いっちゃ知り合いだね
それ以上でもそれ以下でもない

【一度あっただけの少年を友達とは言えない】
【本当にただの知り合いというのが丁度よかった】

にしても姉弟そろって能力者とは、やっぱ血の繋がりが関係あるのかな
…少年と性格は全然違うみたいだね

【顔は似ているが、性格は似ていないようだ】
【かなりのんびりした性格の少女を見ると、顔が似ていても家族ではないのではないかと疑ってしまう】
【そして、少女はさっき鋏を持っていた。自分がいなければ、恐らくは男達の命は無かっただろう】
【あの少年なら殺しはしなかったはず、のんびりした性格とは裏腹に優しくはないらしい】
635 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 15:41:39.03 ID:NyHDdX+5o
>>634
そうなのかな?
今の顔は知らないや、最後に会ったのは十歳の時だしね

【凄まじい速度で地に伏せてゆく男達】
【その手捌きを見て、少女は思わず感心したように唸る】
【そんな片手間で言われた言葉に首を傾げて回想】
【八年のブランク、元の顔を覚えてはいるが、どのように成長したかは分からない】
【最後の男が倒れる、少女はセーターから僅かに出ている手を叩き、拍手を送った】

へぇ、やっぱりまだ生きてたんだ…嬉しいなぁ
でもその口調だと、今どこにいるかは知らない感じなのかな?

【事もなげに続けられた言葉に少女は拍手をやめ、胸に手を当てて感じ入る】
【虚空を見上げるその仕草は、事実がどうあれ少女の「生き別れの弟を探す姉」という立場を明るくする】
【事実、少女は弟を探しているわけで、その為に胸を傷めているのも事実だが…】
【手掛かりがあればと考えたか、少女は男の評した「知り合い」の言葉に肩を落とした】

うーん、瀬太の性格は知らないけど
その調子なら、ぼくみたいにゆっくりしてる訳じゃ無いんだねぇ

【果たして弟はどのように成長したのだろう】
【男と話しているとそのことをどうしても気にしてしまう】
【少しそわそわした感じはその感情から顕れていた】
636 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 15:43:36.20 ID:x0sonFcn0
>>635
/すいません、次の返信は少し遅れます
/一時間はかからないと思いますが、もし駄目でしたら切ってください
637 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 15:45:23.22 ID:NyHDdX+5o
>>636
/了解しました、僭越ながら待たせていただきます
638 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 16:36:16.59 ID:x0sonFcn0
>>635
へぇ、随分会ってないんだな

【少女の年齢がいくつかは分からないが容姿から見て18か19といったところだろう】
【なにがあったのかは知らないが、10歳からだと8年以上あっていないことになる】

まぁ知らないね
どっかで遊んでるのかもしれないし、死んでるかもしれないし

【この町であればいつ死んでもおかしくない】
【ついこの間生きていたからといって、今生きているとは限らない】
【現に自分も昨日死にかけたのだから】
【弟を探しているのは分かるが、死んでいる可能性も示しておく】

なんか子供って感じだったな
のんびりはしてないけど、そこまで思慮深くもないというか
そう簡単には死なないと思うけど、自分よりも格上の相手に無謀な戦いを挑むイメージ

【自分が加減して、尚且つ当たらないように繰り出した一閃に反応できていなかった】
【咄嗟にコンクリートを分解して盾にしたのは悪くなかったが、明らかん近接相手に距離もとらずその場にしゃがむのは愚策だった】
【自分があそこで蹴っていれば頭は砕けていただろう。対応は悪くはないが、最善ではなかった】

前に俺が少年をからかったんだけどさ
まぁ、正直危なっかしいとこあったかな
639 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 17:18:20.79 ID:wqwkq3hGo
>>638
まあねー
うーん、死んじゃってたらやだなぁ…
せめてぼくの目の前で死んでくれないとさ

【やれやれと言った様子でため息をつく】
【まるで手持ち無沙汰と言わんばかりに鋏を右手の指に通してくるくると回しながら】
【使いたいとでも思っているのだろうか】

なぁんだ、全然元気そうじゃない
もうちょい絶望してるかと思ったんだけどなぁ

【男の開けっ広げな評価に、少女は少し以外そうに言葉を吐く】
【その様子はどこかしか残念そうな様子を以て】
【彼女は本当に、少年の絶望を望んでいるようだった】

…ま、そっちの方が楽しいかー
640 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 17:28:07.61 ID:x0sonFcn0
>>639
まぁ姉弟なんだしそうだよ……え?
お前の前で?

【家族であれば、死んでもらいたくないのは当然だ】
【不安を煽るようなことを言ったのを謝罪しようとしたが、少女の言葉でそれを止める】
【―こいつ、なにを考えてるんだ?―】

お前、それでも家族か?

【絶望してもらいたいなんて、普通は自分の家族にたいして思わない】
【だが、目の前の少女は本気でそう言っているように見える】
【次の質問次第では―――】

…ちなみに聞くが、なんで何年も弟と別れていた

【―――ここで戦う必要があるかもしれない】
【―システム、戦闘モード、スタンバイ―】
641 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 17:39:02.15 ID:wqwkq3hGo
>>640
うん、ぼくと瀬太くんは家族だよ
同じ両親から生まれた正真正銘の姉弟
でも、未だに分からない事があるなあ…

【緋色の瞳が男の瞳をのぞき込む】
【くるりと鋏を一回転させ、腕をゆっくり下ろす】
【白く散るため息、少女の表情は物憂げで】
【少しの沈黙、少女は相手の瞳をのぞき込んだまま呟いた】
【______あの集まりに、なんの意味があったんだろう?______】

うーん……
……逃げられたから、かな?

【顎に手をあてて小さく考え込んだ末、少女はそんな答えをだす】
【木々がざわめいたのは何かの予感か、それとも世界の恐慌か】
642 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 18:17:21.41 ID:x0sonFcn0
>>641
…その気持ちはわからんでもない
俺は失ってから気づいたからな

【家族の意味を失う前は気づかなかった】
【自分は失ってから気づいたが、目の前の少女は気づかなかったらしい】
【―少年には悪いが、少年の姉と場合によっちゃあ戦わなきゃいけねぇ―最後の質問、その答えを待つ】

…そうか
悪いな少女、どうやら俺はお前と戦う必要があるみたいだ
あいつはただの知り合いだが、俺のある秘密を知ってる二人のうちの一人なんでな
そいつを殺そうとしてる奴を、みすみす見逃すわけにはいかねぇんだ

【―システム、戦闘モード起動。カタストロフ、起動―】
【―力をセーブしはしない、いきなり本気でいく―少女の能力は鋏の巨大化、接近戦なら分があるのはこっちだ】
【最悪の場合は、この少女を殺さなくてはならない】
【紅に染まった両眼で少女を見据えながら、腰の高周波ブレードカタストロフを引き抜く】

少年には加減したが、お前には無しだ
最初っから全力でいくぜ

【負傷はない、力をセーブしてもない】
【対能力者では初となるネクストの全力】
【トンッ、と軽く跳んで着地した瞬間に―――少女の方へ人知を越えた速度で駆け出す】
【そして、そのまま近づけば、少女の頭に向けてブレードで突きを繰り出すだろう】
【尋常ではない速度と、人を越えた筋力、並の防御など意味をなさないだろう】
643 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/01(木) 18:18:52.32 ID:ScpKBAxFo
きゅーてぃー○んさー私ー

【女性の歌声とエンジン音が響く旧市街地】
【そこでは黄色と黒の車がノロノロと走っていた】
【車の中には金髪碧眼ライダースーツの女性】
【人気の少ない旧市街地で爆走はせずにダラダラと車を走らせることを楽しんでる……ようだ】
【徒歩と変わらぬ程度で走行している車に追い付くのは容易いだろう】
【この状況を傍観する者はどうするか……】
【それは彼女……C.P.は考えていないことだった】


//返事がやや遅くなってしまいますがそれでもよければお願いします!
644 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 18:42:25.54 ID:wqwkq3hGo
>>642
…あれ、おかしいなぁ
なんでぼくが瀬太くんを殺そうとしてるって分かったの?

【明らかに雰囲気の変わった相手に少女は動じることなく】
【ただ不思議そうに……男の決意を肯定する】
【少年と同じ紅の瞳は相手の紅と衝突】
【かちゃり、再び鳴る金属音、少女の持つ鋏が、喜びに震えた】

そっかぁ…残念だなあ
どうでもいいけど早く終わらせようね、今日は元旦なんだから

【小さくため息を吐き、鋏で男を指す】
【刹那疾走、相手が地面を蹴り自身の元に肉薄する】
【その速さや光の如し、自身を超える速度に少女の表情が少し強ばり】
【金属音、一瞬にして大きさを少女の胸程の長さに変えた鋏が地に突き刺さり】
【地面のコンクリートを、まるで紙でも切り裂くように切り取り抉り飛ばす】
【生まれた三角錐の塊は疾走する男の丁度胸の辺りに飛ぶだろう】
【簡単に切り裂かれたその塊の質量は本物、少なくとも猪突猛進の勢いを[ピーーー]ことには役立つ】
【そう考えての一撃、相手の足が止まったのであれば】
【少女は一歩足を踏み出し、相手の頭を割らんと巨大な鋏を振り下ろすだろう】
【相手の足が止まらなければ、鋏を盾にして刺突を防がんとするだろう】
645 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 19:00:02.14 ID:x0sonFcn0
>>644
お前の話を聞いていれば分かる

【どうやら実力はあるらしい】
【巨大化した鋏を両手で器用に扱い地面を切り、こちらに飛ばしてきた】
【並の人間ならここで足が止まってしまうだろう、だが生憎この身は普通ではない】

勢いがあればまだしも、切って飛ばしただけの物で止められると思ったか!

【ブレードを持っているのとは逆の手でコンクリートを殴り飛ばす】
【勢いは多少殺されたが、ここまで近づけば誤差の範囲だ】
【そして、そのまま少女に向けて突きを繰り出す、が惜しくも鋏に防がれる】
【だが、それならそれでいいと人外の力で鋏を押し続ける】

前に、技名まで作られた攻撃をくらわせてやるよ
「クラッシュインパクト」

【ブレードを押したまま、もう片方の手で全力で少女の腹を殴りにかかる】
【それはただ思い切り殴るというだけだ、だが、強化人間の全力は、必殺に等しい】
【全力で殴るだけで、ほぼ全ての物を砕いたが故に名前までつけられた打撃】
【まともに当たればただではすまない】
646 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 19:41:58.14 ID:wqwkq3hGo
>>645
【重い、腕に奔る衝撃に頬を引き攣らせる】
【自身の身体能力に絶対的な自信を持っている少女にとっては予想外の出来事】
【どうも嫌なことに、この男は自分よりも強いようだ】
【だが、それが何だと言うのだろう?】

……もしかして、舐められてるのかなー

【確かに男の力は人を超越している、人の域にいる少女には叶わない】
【だが、少女も人の頂点に立つほどの身体能力の持ち主】
【即ち……そこまで身体能力に差はないのだ、片手でいなす事など、さて果たして出来るのだろうか?】
【答えは、否】
【響く剣戟の音、少女はブレードの刃を受け流す】
【自身の右に相手の刃を逸らさんと力を込めて鋏を動かす】
【事を済ませれば即座に後ろに向けて跳躍、大きく鋏を振り回し】
【相手の元に届くのは……鋏の持ち手部分だ】
【離れた大きな距離も、鋏を開いて一直線にすれば届く】
【持ち手は鉄の硬さと不滅の特性、先ほどの塊以上の質量と凄まじい運動エネルギーを持つ】
【そんなものを喰らえば、さて、どうなる?】
647 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/01(木) 19:43:58.68 ID:yhMtdk89o
>>643

【人通りの少ない旧市街地】
【昔は賑わっていたものの今は人の気配を全く感じられないその道は、走り屋を自称する者達には聖地と呼ばれていた】
【そして、その聖地で毎日のように起こっているのが、どちらが早いかを決めるレースである】

【ここでもそんな最強を決めるレースが一つ】
【二人のライダーが旧市街地を風になって走っていた】
【早く……早く……早く! 相手より少しでも前に出ようと人とマシンが共鳴して加速する】
【お互いが同時に最終コーナーに入る、目の前に見えたゴールに二組は最後の雄叫びをあげた】

【ゴールまであと百メートル、片方のライダーがもう一段階加速した】
【最後の一歩を制したライダーがゴールを通過する……その瞬間】

【黒いドラゴンが二人のライダーを追い越した】



【龍の名前はカミラ、デコボコでアンシンメトリーな体と流れ出る黒炎が醜いと言われ迫害されてきたドラゴンである】
【昔は自分の姿を見せるのを嫌っていたカミラであったが、とあるサンタクロースによってトラウマは解消。今はこのように龍の姿で飛ぶことも出来る】
【今、その背中には大量の荷物と旗が積み込まれていた】
【旗には、『ドラゴン宅急便。どんな量の荷物でも運びます!』『最速宣言! とんな宅急便よりも早い!』と書かれている】
【荷物は、どうやら引っ越しをするらしい。椅子やテーブル、エアコンや冷蔵庫】
【つまりは、宅急便のアルバイトである】

【走り屋をバカにしているような『最速宣言』旗を持って飛ぶカミラの姿は多くのライダーから怒りを買っているのだが、カミラはそれに気がついていない】
【何故なら、勝負を挑む前にカミラはライダーを突っ切ってしまうからである。普通のライダーと比べて、カミラは速すぎた】

【そして、今回も同じようにカミラは女性を追い越した】
【挑発するように旗を降って、私が一番速いと言い張るように(なお、カミラにとっては宣伝をしているだけである)】
648 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 19:48:36.40 ID:x0sonFcn0
>>646
/鋏はアッパーみたいな感じで顎に当たりますか?
/それとも横凪ぎにわき腹とかに当たる感じですか?
649 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 19:57:59.81 ID:wqwkq3hGo
>>648
/横薙ぎです
650 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/01(木) 20:02:07.33 ID:ScpKBAxFo
>>647
味方なのか、敵なのか……って、なにかしら……?

【気分が変わって別の歌を歌っていたC.P.】
【彼女は空を覆う黒いものに気付いた】
【それはドラゴン……まあ火の玉やビームが飛び交う街では普通といえば普通の域の異常だ】
【どうでもいっか……と思ってドラゴンを見送ろうとしたそのとき、彼女は見た】
【『最速宣言』と書かれた旗を】
【しかし彼女には見えなかった】
【『宅急便』という単語が】

へぇ……面白いじゃない。この私の前で勝手に最速宣言とは……
そんな奴は捕まえちゃうんだから!

【故に彼女に火がついた】
【それを表すかのように車が形を変える】
【耐久性などないが速さは二輪の限界を極めた形へと】
【俗に言う、モンスターバイクへと】

待ってなさいよー直ぐに追いついちゃうんだから!

【時速600kmオーバーで黄色と黒の化物に跨るのは金髪のポニーテールを揺らすライダースーツの女性】
【彼女は化物を駆動させれば通り過ぎゆく龍を追い掛ける】
【その青い瞳には走り屋の魂を燃料とする炎が燃えていた】
651 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 20:17:47.89 ID:x0sonFcn0
>>646
【ブレードは受け流されてしまった】
【そして、直後に後ろに飛ばれたためおしくも拳も外れてしまう】
【同時に少女は大きく鋏を振り回し、鋏の持ち手となる部分がこちらに迫る】
【遠心力と少女の腕力で威力はかなりのものだろう】
【少なくともブレードで防ぐのは間に合いそうにない、ならば当然避けるしかない】

多分舐めてんのはお前だぞ
上に振り上げたんならともかく、薙いだ攻撃なんざ飛べば避けれる

【少女に近づくように上に飛び、薙がれた鋏を避ける】
【身長差もあり、それほど高く飛ばなくても回避は出来た。この程度なら自分の攻撃をしのいだ少女も飛べたはず、舐められているのだろうか】
【鋏を横に薙いだということは、その巨大さもあり一瞬は隙ができる】
【それを狙い、上空から少女の鋏を持つ腕を目掛けてブレードを投げつける】

そんなでかいもん振り回せてるのはすごいと思うよ
中距離なら俺でも手こずる
でもそれ接近だと邪魔だよね

【着地して、少女に向けて駆け出す】
【このままなにもしなければ、少女のブレードで狙ったのとは別の腕を膝と肘で挟み、へし折ろうとするだろう】
652 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 20:33:54.56 ID:wqwkq3hGo
>>651
まさか、ぼくはいつでも殺しに真剣だよ?
そこに貴賎はないけどねぇ

【少女の能力の真骨頂は決して身体能力ではない、鋏の大小の変化ですらもない】
【全てを切り裂けるその鋏を、「重さを感じることなく」振り回せることだ】
【つまりはどれだけ鋏を大きくしようが、どれだけ鋏を振り回そうが】
【少女の腕には「絶対に」負荷がかからない】
【即ち、男の狙った隙は訪れない】
【鋏を打ち鳴らす、その大きさは即座に縮み、少女の手に収まった】
【相手の投げの仕草、即座に体勢を右にずらしそのものを避ける】
【左手の肘を擦るそれ、散る鮮血はコンクリートに染みを作る】
【武器が消えた、少女の表情が笑みに歪む】
【にっこり笑いながら肉薄してくる相手を鋏片手に迎えて】
【射程に入ったちょうどその時、鋏の刃を伸ばし、相手を貫こうとするだろう】
【射程は即ち少女の身長、時は迫る】
653 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 20:56:54.98 ID:x0sonFcn0
>>652
おいおい、それには重さがないとでも言うのかよ

【ブレードを投げた直後にそれは大きさを戻し、少女の手に収まった】
【ありえない、通常なら遠心力と重量で腕がそのまま横に動かされるはずだ】
【ブレードを掠りつつ避けた少女、だが、ここで止まるわけにはいかないとそのまま駆ける】

鋏で"切る"んならともかく
"突く"のは、それもこの大きさならどう考えたって愚策だろ

【切るのならば、再び跳ぶしかなかった】
【例え重さのない鋏で上空で狙われることになっても】
【だが、相手は突いてきた。それも少女の身長ほどに大きくした"鋏"で】
【鋏が巨大化しているのならば当然、鋏の腹の部分も巨大】
【片手で突き出されたそれを両手で横から挟む】

さぁて、お互いに武器を封じたわけだが、俺にはまだ攻撃手段がある

【にぃ、と笑うと鋏を全力で大きく横に振ろうとする】
【鋏を持つ少女を壁に叩きつけるために】
【当然、鋏の能力者ではない男には重量は感じる、普通ならば振れる筈もないが、この男は普通を遥かに凌駕した力を持っている】
【持ち上げるのなら時間がかかるが、鋏は少女が持っているため浮いている】
【既に浮いた物を動かすのなら男の力があれば十分だ】
654 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/01(木) 21:00:53.06 ID:FnfRIKkYO
ラスボスー、ラスボスだよー
あったかくてほっかほかの、美味しいラスボスだよー

【ラスボス戦いかがでしょう、と書かれた看板を携えて街を歩いている】
655 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/01(木) 21:13:26.23 ID:yhMtdk89o
>>650

……へ?
なにあれ?

【旧市街地を人外の速度で飛ぶカミラ、彼女に追い付ける人間は居ない、彼女の飛行を見た人間は口を揃えてそう言うだろう】
【しかし物事には例外が付き物だ、普通ならあり得ない、そんな物事には普通でないことが必ず存在する】
【そして、そんな例外の中でも特別なの例外が彼女に迫っていた】

バイク……!?
でも、あんな速いの見たことないっ!

【自身をを追い越すバイク、カミラはそれを驚嘆の目で見つめた】
【あり得ない! まさか自分よりも速いものが存在するなんて!】
【カミラがほんの少し持っていた自信、それが崩壊する。あまり龍の誇りなどは持ち合わせていないカミラだが、飛ぶことのプライド、自分の足の早さ、それには確かな誇りがあった】

む……むう……
カミラのほうが速いもん!

【そう叫ぶとカミラは飛びかたを変える】
【腰を落とした流線型、カミラの最速フォームである】
【グングンと加速して、その速度は時速550q。エースドライダーの速度には敵わなかったが、カミラは笑う。カミラにはもう一つの武器があった】

いくら速くたって、所詮は乗り物の力でしょ!?
カミラのは自分の早さだもん!

【乗り物であるバイクに存在する限界、バイクは自分の体ではないということ】
【その点、カミラはその体で走ることが出来るのだ。技術など必要あるわけがない、自分の体を動かすだけなのだから】

【体が当たるギリギリのカーブを繰り返す、最短のラインを見抜いて走る】
【エーズドライダーの真横につくと、カミラはその顔をみつめた】
656 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 21:14:08.26 ID:wakUpgSqo
>>653
……まーだ、分かってないんだぁ
だから戦えてるのかも……

【挟まれる鋏、切ることではなく突く事を選んだ故の回避方法】
【いきなり現れたに等しいその槍を見切り、挟み込む程の身体能力があったことは予想外】
【認めよう、下策であった、相手の力を舐めていたと】
【だが、忘れるなかれ、少女の能力は必要以上に鋏に依存していること】
【鋏を止められることへの対策は常に考えるべき事項であること】

ねぇ、これは予測できてたのかな?

【刹那、男の掴んでいた鋏が「縮む」】
【即ち、男に生じるのは腕にかかる凄まじい引っ張られる力】
【能力によるその力は全てに勝る、留めることは出来ない】
【手を離せば鋏を縮めた後すぐさま相手に肉薄、再び大きくした鋏を相手の頭上に振り落とそうとするだろう】
【手を離さなければ近くに飛んできた男の顔面に拳をぶち込まんとするだろう】
657 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 21:32:46.91 ID:x0sonFcn0
>>656
おうともよ
むしろこれが目的みたいなもんだ

【振り回そうとしたが、失敗に終わる】
【なぜなら掴んでいた鋏が縮み、一気に少女のもとへ引き寄せられたから】
【そして、鋏が縮むということは必然的に鋏を両の手で包み込むことになる】

俺にとって一番問題だったのはさ

【どうやって近づくかだったんだよ】
【そう続けようとして少女に顔面を殴られる】
【勢いよく飛んでいた自分、そこに放たれた拳。それが、能力でほとんど一瞬で少女の手に戻っている以上少女の手も傷つくのではないかというレベルの威力】
【元々超人には及ばないがトップアスリート級はあるであろう少女の身体能力に、この勢いが追加されれば、男は動けなくなるのか―――?】
【―――答えは、否である】
【「非生物」と言われるほどに改造され、「人外」級の力を持った男は、この程度では沈まない】

お返しだ

【片手で少女の鋏を握り、少女の肩を外す勢いで思い切り横に動かそうとする。巨大にさせようがどうしようが次の攻撃を防がせないために】
【そして、同時に少女の顔面に向けて全力の拳を、少女の腹に向けて膝蹴りを繰り出す】
【どちらも速度、威力共に人外。先の少女の攻撃を越えるようなレベルの攻撃をまともに受ければどうなるかは、分からない】
【少なくとも言えるのは、決して無事にはすまないということだ】
658 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 21:51:26.89 ID:wakUpgSqo
>>657
……嘘

【拳が痛む、振り切った拳はフィードバックを伝えて】
【完全に入ったと思った、倒したと思ったのに】
【相手は倒れていない、それどころか隙ですらも生じていない】
【ダメージを受けていないのか、いや、そんな筈は無い、ある程度の損害は受けている筈】
【それが、相手の行動を止めるに至らなかった、それだけ】
【たったそれだけの事実が、嗚呼これほどまでに重い】
【鈍い音、鋏を持った手を思いっきり動かされる、肩に鋭い痛み】
【更に繰り出される拳と膝、喰らえば吹き飛ぶのは必須であろう、そんな危険な一撃】
【小さく手を動かす、巨大化した鋏は地面に突き刺さり盾と成る】
【それは不変の硬度を以て相手の膝を受け止める】
【ついでに、急に巨大化した鋏に相手が手を離してくれていれば御の字か】
【もう一つ、顔面への拳には対抗手段が存在しない】
【骨が砕ける轟音、それは咄嗟に構えた腕を貫き、砕く】
【凄まじい痛みに頭が回る、相手の手が離れていれば吹き飛ぶように後ろに下がり】
【離れていなければ突き刺していた鋏を操り相手の膝を切断しようとするだろう】
659 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/01(木) 21:56:04.40 ID:ScpKBAxFo
>>655
絶対……捕まえちゃうんだからっ!

【カミラを驚愕させる原因となっているC.P.は今戦っていた】
【バイクが自分の体ではないこと、時速600kmオーバーなど生身の人間には出せないことと】
【つまりは、人間の限界と】
【だが、それでもバイクは圧倒的な速さで直線を駆ける】
【だがバイクと同化できない彼女はカミラの真横につかれて……そこから追い抜くことはできない】
【そしてカミラが見つめた数瞬後、C.P.はその視線に気付き、そちらに顔を向けると……】

――――やるじゃない

【と小さく呟いてウインクする】
【そしたらまた正面を向いて操縦に集中する】
【彼女の大人びた女性の身体は今、バイクに最も近付いてるといえるかもしれない】
//遅くなりました!すみません!
660 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 22:13:08.91 ID:x0sonFcn0
>>658
腕はもらった

【惜しくも鋏を引ききれなかったのか、或いは一瞬だけ此方の握力を少女が凌駕したのか、手を動かされて鋏を盾にされる】
【膝蹴りは防がれてしまったが、一発当たれば問題はない】
【一撃当てるということは、こちらの勝利ということなのだから】
【が、腕で防がれ、頭を砕くことには失敗する。腕は破壊できただけ良しとしよう】
【下がった少女を見ながら、横に落ちていたブレードを拾い上げる】

さて、これでお前の有利性は消えたに等しいわけだが

【ブレードを手にし、腕と足は無傷な男。腕を負傷し、鋏で切ることができなくなった少女】
【後ろに下がった程度なので男にとって距離は無いに等しい。歩いて数秒、走れば一瞬の距離】
【それを歩いて近づく。有利ゆえの余裕ではない、いきなり鋏を突き出されても対応できるようにだ】

その鋏を振り上げて上から叩き切るか?
さっきみたいに横薙ぎで攻撃するか?
或いはまた突いてくるか?

【一歩づつ近づいていく】

なんにせよ早くした方がいい
お前はもうすぐ俺の必殺範囲に入るぞ

【油断もなく、少女を見続ける】
【何が来ても対応できるように】
661 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/01(木) 22:21:26.39 ID:yhMtdk89o
>>659

【エースドライダーが笑ったのを、カミラは確かに見た】
【カミラが笑い返したのを彼女は見ただろうか? 一瞬の余所見が命を落としかねないスピードの世界でそれを見てくれていた確率は僅かな物だろう】
【しかし、カミラは彼女は私の笑顔を見てくれていたと確信した】

私はカミラ! カミラ・カラミット!
見ての通りのドラゴンだよ!
この通り……終わるまでの勝負!
どうかな!?

【ワクワクとドキドキを詰め込んだ弾むような声で、カミラはエースドライダーに勝負の誘いを叫んだ】
【それは、普通のレースでは考えられないほどの長い距離】
【しかし、二人の速度を考えると余りにも短い距離】

【エースドライダーのアクセルが、開始の合図となるだろう】
【力のエースドライダーと技のカミラ。二人の戦いが】
662 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 22:24:28.24 ID:wakUpgSqo
>>660
……

【自身の吐く息が耳に付く、焦りの表情を隠しきれない】
【何故、何故ダメージを受けていないのか】
【その事実は少なからず自身の力を過信しすぎていた少女の精神を穿つ】
【その衣が打ち砕かれた時、少女の胸に浮かんだのは…恐怖】
【今までずっと感じることのなかった食われる事への恐怖】
【今まで少女が与え続けていた、殺されることへの恐怖】
【少女の足が動く】
【男から逃げようと、無様に背を向けて】
【少女の選択は逃亡、自身の力の及ばない化物からの逃走】
663 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/01(木) 22:38:50.72 ID:ScpKBAxF0
>>661
【C.P.にはカミラの笑顔は見れなかった】
【だが、彼女はきっとあのドラゴンも笑っていたと確信していた】
【そう思う理由は…不要】

カミラね…いい名前ね!
私はC.P.!本名は教えないルールだから…分かってね!
その勝負…乗ったわよ!

【超高速の世界の中、C.P.はカミラの誘いに応じる】
【異常な距離のレース、だが短い】
【このライバル志望のドラゴンさんとのレース場には短すぎる】
【だが…それがどうした】
【集中を乱さぬままに叫んだ口は不敵な笑みを浮かべる】
【そしてアクセルを踏んで…】
【レースの始まりを告げる】
【さらに加速し、速度に耐えきれず碧眼は細まる】
【黄色と黒の地上の流星となって通りを駆ける】
【そんな彼女は、間違いなく喜んでいた】
664 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 22:41:36.28 ID:x0sonFcn0
>>662
【少女は逃走を始めた】
【勝てないことを悟り、逃げるしかないと思ったのだろう】
【ダメージのある体で、身体能力が上の相手から逃げ切れると思っているのだろうか】

…ハァ
手間をかけさせないでくれ

【少女が鋏で地面を切り抜いた時の破片を拾い上げ、それを少女に向けて全力で投げつける】
【自分を刺す為に鋭利に切っていたものの破片は当然鋭い。それが少女の背中目掛けて飛んでいく】
【そして、その破片の少し後に少女の元につくように駆けだす】
【少女が破片に対応したならそれにあわせて動けるように、対応しなかったなら、破片が当たった直後に一瞬で少女の体を両断できるように】

人を殺そうとしといて、しかもあんなに人を見下したように偉そうなことを言っておいて
ただで逃げられると思っているのか?
665 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/01(木) 22:50:00.93 ID:FnfRIKkYO
今夜は売れないっすねぇ……モグモグ

【焼き芋を食べながら夜の街を歩く】
【ラスボス戦売ります、の看板を片手に持ちながら】
666 :【ルーベル】【魔剣】 [saga]:2015/01/01(木) 23:00:57.00 ID:rTFA+66RO
>>665
少年は、戦いに飢えていた。
斬っても斬ってもつまらない。道行く人を斬り倒していっても、その欲求は抑えられない。
さてどうしたものか、と街を歩いていたら、ちょうど良くその看板が目に入った。

「はーい!はーい!はーい!挑戦しまぁーっす!!」

駆け出し、背中の夜より暗い色をした大剣を少女に向けて縦に振りかぶりながら言う。
問答無用、それも不意打ち。
反応が少しでも遅れれば、その大剣の錆となるのは明白で。
667 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 23:03:03.92 ID:wakUpgSqo
>>664
……っ

【金属音、飛んできた瓦礫を弾き返さんと巨大化した鋏を振るう】
【腕に衝撃と痛み、男の方に飛んでいく瓦礫】
【息を呑み、少女は再び走り始める】
【近くの裏路地に慌てて飛び込んで】
【冷静に考えれば逃げられないのだろう、そんなことを考える理性が無いだけで】
668 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 23:14:19.34 ID:x0sonFcn0
>>667
まだそんな元気があったのか

【打ち返された破片をブレードで切り落とす】
【また一つため息を吐いて、少女の後を追い、裏路地に入る】
【―これは殺さなくても大丈夫かもな―】

なぁおい
今からお前を殺すかどうか決める質問をする
"お前はまだゼタを殺す気か?"

【この質問の答え次第によっては見逃してもいいと思っている】
【否と答えればその場を去るが、もし違ったら止めを刺す気である】

669 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/01(木) 23:24:22.52 ID:FnfRIKkYO
>>666
おっ、本当っすか?
……っととっ、やる気満々っすね

【声を掛けられ振り返り、人知を越した反応で不意打ちを右に重心をズラして回避】
【右足にシフトした体重、それを地面を蹴る事で解放】
【結果としてコンクリの地面に足跡を抉り残して跳躍】

本当は前金制なんっすけど……ねっ!!

【そのまま左足での前蹴りを、速度を乗せたままロケットの如き勢いで放つ】
670 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 23:34:30.08 ID:wakUpgSqo
>>668
……

【追ってきた男、どれだけ逃げても無駄】
【死の足音が聞こえる、どうせ逃げられないのだろう】
【路地裏に入ってきた男、最後の質問】
【NOと答えれば生きられる、Yesと答えれば死ぬ】

……はぁ
そんな口約束になんの意味があるんだい?

【少女は死ぬ道を選びとった】
【自身の最後の目標を否定するより、自身の命を捨て去ることを望んだ】
【かちゃり、鋏を構えた手が動く】
【それは男の首元で口を開き、そこを食いちぎらんと閉じられるだろう】
【最後の一撃、それは自身の尊厳の柱を守るための小さな一撃】
【きっとそれは失敗するのだろう、でも、それでいい】
671 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/01(木) 23:36:18.92 ID:yhMtdk89o
>>663

【始まったレース、しかしカミラはいきなりの劣勢であった】

解ってたけど……直線っ!
なんて速さなの!?

【スタート直後の長い直線、カミラはこれに苦しんだ】
【カミラは、彼女の出す最高速度600qより早く飛ぶことは出来ない、どんなにカミラが全力を出して飛んでもその速度は570qが限界である】
【単純にマシンのスペックで劣っているのだ、直線での勝負ではどうしても彼女に勝ちを譲らざる終えない】
【ジリジリとついていく差を見ながら、カミラは冷や汗をかく】

慌てちゃダメ……っ!
まだ、私の得意なところは来てないっ!

【カミラは耐える……チャンスを待ち続ける】
【いくら距離が離れても、そこさえ来ればなんとかなるという自信がカミラにはある】

……来たっ!

【そして、それは来た】
【約90度も曲がる直角のカーブ、カミラの技の見せどころ】
【カミラはそこに、減速もせずに突入していく】

うおおおおおおおっ!!

【どんな乗り物でも、曲がるときに減速をするのは仕方のないことである】
【しかし、カミラはそれを最低限に済ますことが出来る】
【乗り物ではなく自分を動かしているというアドバンテージ、最小限の動きで最大の速さを、カミラはそれを熟知している】
【完璧な動きで、カミラは速度を落とさないままにコーナーを通過した】

【目の前には、エースドライダーのバイク。追い付いたとカミラは微笑んだ】
【さらに、数q先にもう一つのコーナーが見える】

【このまま進むのなら、カミラは次のコーナーでエースドライダーを抜き去るだろう】
【しかし、そうなるかどうかは彼女次第である】
672 :【ルーベル】【魔剣】 [saga]:2015/01/01(木) 23:44:19.94 ID:rTFA+66RO
>>669
少女の人智を超えた反応は、さすがの少年も目を見開かずを得ない。
だがしかし、良い。これで、良い。
相手が強ければ強いほど楽しい。そしてこれは、この相手は、最大級に。

女の繰り出した前蹴り、大剣を構えて盾代わりにする事で防御する。
だが、その衝撃は凄まじく、体が強制的に後ろに持っていかれる。

「さっすがラスボスだぁ!強いね強いね良いね良いね!俺はお前みたいなのを待ってたんだよ!」

踏み込み、鋭く横へと一閃。
大剣の重さをものともせず放たれたその一撃は非常に素早い。
いくら人智を超えたところで、まともに喰らえば死は避けられない。
673 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/01(木) 23:44:56.00 ID:x0sonFcn0
>>670
…残念だ
できれば、少年に恨まれたくはなかったが、仕方がない

【少なくとも、否と答えれば本気で逃がすつもりだった】
【家族を失う辛さは知っている。だが、少年のためにもここで殺さなくては】
【首を裂かんと閉じる鋏、それを下に屈んで避ける】
【両頬が多少切られるが、それを気にしていれば追撃がくるだろう】

最後に言い残すことがあれば、いえ

【居合いの構えで静かに言う男】
【少女がなにか言えば、或いは攻撃をしてこようとすれば一気に居合いで少女の体を両断しようとするだろう】
674 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/01(木) 23:52:26.43 ID:wqwkq3hGo
>>673
……あはは、じゃあ瀬太くんに

【最後の一撃は不発した】
【これでいい、そう少女は思う】
【家族を殺した極悪人の終わりは、こんなものでいいのだ】
【だから、最後まで憎まれていくこととしよう】
【最後の言葉、伝えようが伝えまいが爪痕を残せるだけで十分だ】

お母さんとお父さんを殺したのはぼくだよ!復讐おめでとう!
これから一人ぼっちで頑張ってね!

【屈託の無い笑みを浮かべて、そういった】
675 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/01(木) 23:55:09.07 ID:ScpKBAxF0
>>671
(カミラの速度…やっぱりスゴいわね…)

【直線を駆ける、駆ける、駆ける】
【どこまでも速く、圧倒的な差をつける為にも】
【乗り物のスペシャリストたるC.P.は知っている】
【どんな乗り物でも、ドライバーの力量が優れていても、弱点があると】
【曲がるときには減速せざるを得ないと】
【故に得意なところでは全力で差をつける】

【そして、その時はきた】
【直角の曲がり角を曲がる時が】
【カミラの場が】

っ……曲がれぇぇっ!!

【できる限り差が開かぬように】
【直ぐ追い付いて差を作る為にも】
【持てる技術を尽くして】
【曲がれる速度で曲がりきるっ!】

っ………!やるっ

【曲がりきったとき、差は0になった】
【ここからならいける】
【問題ない】
【逃げ切れる】
【次のコーナーまで飛ばす】
【最高速度の600kmではない】
【それよりは若干遅い】
【先程ほど多くの差は作れない】
【だがこれでいい】
【次のコーナーでの減速を最小限にして差を縮ませないためなら】

【C.P.に僅かに遅れてカミラもすぐに次のコーナーに差し掛かるだろう】
【コーナーに差し掛かったC.P.は抜かさせないという意志を胸にコーナーを曲がり始めて…】
676 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/01(木) 23:58:02.40 ID:FnfRIKkYO
>>672
ラスボス見習いっすけどね

【ととん、と着地を果たしてから短くその場でステップを踏んだ】
【看板を投げ捨て、小さくなった焼き芋の残りを頬張って咀嚼】
【エモノ持ちの相手に対して無手の少女は速度で立ち回らなければならない】
【小さな一撃の被弾も機動性の低下を意味し、それはつまり敗北】
【ぞわりと背中が粟立つのを感じ、頬を伝った冷たい汗を親指で拭う】

……お値段は\1000っす、お願いしますっすね
ラスボス・伏門頂肘!!

【闇に溶ける横薙ぎの一閃をスウェーで回避、流髪とマントが幾分か散った】
【素早く屈み込み…ダッキング…を行い最接近、剣の射程を嫌ったのだろう】
【肘打ちを放ち、そしてそのまま拳をカチ上げる形での裏拳といった形の攻撃を狙う】
【胸、そして顔面を対象とした連携技だ】
677 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/02(金) 00:02:11.05 ID:6xnFpJwA0
>>674
……っ!

【何も言えなかった】
【少女の言葉を聞いて少女への怒りと、ゼタの最後の家族を殺すことに対する罪悪感が混ざり形容しがたい気分になった】
【これを自分はゼタに伝えなければならない】
【最後の家族を殺した者の義務として、伝えないことは許されない】

俺の口から、伝えておいてやろう

【それだけいって少女の体を両断しようと居合いを繰り出す】
【きっと自分は恨まれるのだろうなと思いながら】
678 :【ジーザスシザーズ】此木 江草 :2015/01/02(金) 00:10:02.54 ID:Ag6lOQ3yo
>>677
【終わりは嫌にあっさりしていた】
【体を切り裂かれ、血だまりに沈む少女の体】
【暗く輝く宝石と一つの鋏、ニヤニヤした笑みを浮かべた死体だけが後に残る】
【その表情はまるで、壊れてしまうだろう少年の末路を楽しむかのような…】
【耳をすませば、殺人鬼の笑い声すら聞こえてきそうだった…】

/これで〆ですかね、ありがとうございました!
679 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/02(金) 00:15:42.35 ID:6xnFpJwA0
>>678
…これだけは、持っていくべきか

【血だまりの中で輝く鋏と宝石】
【能力を失い、ただの何処にでもある鋏になったそれを拾い上げる】
【殺してしまった証拠として持っていき、ゼタに見せるつもりだ】

少年、探すか

【早く伝えなければとその場を去っていく】
【すこし悲しそうな顔になりながら】


/ロールありがとうございました
680 :【ルーベル】【魔剣】 [saga]:2015/01/02(金) 00:18:51.97 ID:DzevE5iEO
>>676
一撃でもまともに喰らおうものなら敗北しかねないのはこちらも同じ。
女の一撃一撃は重く、そして疾い。
その上機動力に長けているわけだから、こちらは力で何とか押し切らなければならない。
肘打ちを横にステップする事で回避。だが、顔面への直撃こそ逃れたものの、左肩に裏拳が直撃する。骨が軋むのを感じた。

相手はごく至近距離。大剣を振るっては恐らく、逃れられてしまう。

「そりゃあんたが生き残れたらの話………だっ!!」

得物を持っているといえど、それだけが攻撃の術ではない。
勢いをつけて、超至近距離の少女の顔面目掛けて放ったのは、大きな頭突きだ。
当たれば双方にダメージだが、不意はつけるかもしれなかった。
681 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 00:20:18.97 ID:VWgfIszAO
【夜空は星を輝かせ、1人の男を照らす】

【摩天楼の頂点に立つ彼の名は誰が呼んだか『怪盗ドルレア』】
【盗み盗まれ戦い続けて早数十年、世界の大体の物を盗み尽くしたと言っても過言ではない】

【一番記憶に新しい盗品。それは『宝石』】
【その名も無き宝石は彼に力を与えた】

【超能力とは陳腐な呼び方だが、悪くはない】

【マントの上に、シルクハットの周りに、夜会服に黒い炎が這う】
【夕闇の如く黒く輝く炎は星の輝きにも引けをとらない】

――カビ臭い輩が来ましたな

【けたたましくサイレンが足下に響いた】
【警官はパトカーから降り無粋にも投降を呼びかける】

【なんだなんだと摩天楼に視線を移したオーディエンス達】
【その目にドルレアの姿は既に映らない】
【しかし確かに声が聞こえる】
【目を凝らせどやはり姿はなく、怪盗の奇術か何かかと歓声が湧いた】

――夕闇とは月が出るまでのほんの一瞬の刻を指します

観客諸君らは後ろを見るといい。どうだ、月が出ているだろう

今夜は楽しんで行ってくれたまえ。無粋な真似はお断り。紳士淑女の皆々様、お待たせ致したご覧あれ! 怪盗ドルレアが参りましたぞ!

【夕闇が消える時、それが開演の合図だ】

――さて、今宵は何を盗みましょうかな?

【降り立つ場所は、そこかあそこかはたまたここか。もしかするとあなたの隣か】
【怪盗紳士が街に繰り出した】
682 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/02(金) 00:24:00.56 ID:0BGI9cKko
>>675

よしっ!
あまり距離は離れてない! これなら……っ!

【何を狙っているのか、全速力で走らないマシンを見ながらカミラは独り言を言う】
【相変わらず追い付くことは出来ないが、先程のように圧倒的なまでに離される事もない。自分の不利な直線での拮抗はカミラには嬉しい誤算であった】
【これなら次のカーブでエースドライダーとかなりの差をつけることが出来るかもしれない。近づいてくるコーナーに集中しながら、カミラは己の有利をほぼ確信していた】

【カミラは気がつかない】
【その直線の拮抗は、エースドライダーが仕掛けた罠だということを】
【カミラの絶対の自信があるコーナー。これをひっくり返すための仕掛けであることを】

はあああああああ!!!

【カミラは先のカーブと同じ要領で飛んでいく】
【何かを仕掛けるでもなく、何かを変えたわけでもない、第一のカーブと丸っきり同じな動き】
【カミラはこの走りに自信と慢心を持っていた。これを使えば、エースドライダーが追い付くことはないという慢心】

【コーナーを曲がりきる、その瞬間に背中に感じたのは。想定では抜き去っていたはずのエースドライダーの気配】
683 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/02(金) 00:29:09.66 ID:b2G2zaGWO
>>680
殺人はなるべくダメっすよ、お巡りさんに捕まっちゃうっす!
……ぐっ……!!

【意表を突く頭突き、しかし初動を見る事が叶ったのは幸運だ】
【やや俯く格好で被撃を額にズラし、防御と反撃を同時に行う】
【当然痛みは存在するが鼻を打ち抜かれるよりずっとマシ】

……ら、ラスボス・打開頂門!!

【ほんのりと桜色に染まる額のズキズキとした鮮烈な痛み】
【涙目になりつつも両手を組み、そのまま振り子のようにアッパー】
【その後に最上点で拳を握り、打ち下ろす】
【顎とそしてもし初撃を受けた場合跳ね上がった顔面を打つ連続技である】
684 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/02(金) 00:33:29.68 ID:YE25HBtC0
>>682
甘いよ甘い
そんな装備じゃ逃げられるわけないじゃないか!

【曲がりきる】
【想像通りだ】
【差はほぼない】
【作戦は成功した】
【だったら、圧倒するまでよ!】

私の方が上手なようね!

【ゴールまでの直線を駆ける】
【黄色と黒の彗星となって】
【マシンの全力を出して】

【まもなくC.P.はゴールをするであろう】
【止まる為の減速もほとんどない】
【小細工も慢心もない全力の走りで】
【それをカミラは、捕まえられるのか?】
685 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 00:40:06.75 ID:P2Oi1lws0
>>681
まだおられますかー
686 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 00:44:17.62 ID:VWgfIszAO
>>685
//います。いつでも大丈夫ですよ
687 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/02(金) 00:52:54.64 ID:uZGfW9pMo
>>684

う……そっ!?

【何が起こったのか、カミラには理解が出来なかった】
【一つだけ解るのは、カミラの前をエースドライダーが走っているという事実だけ】
【絶対の自信があったコーナー、人間の限界を可能にする龍の力。カミラは勝利を確信していた】
【だが、抜かれた】

【カミラは知らない、人馬一体という言葉を。人とバイクは融合出来るということを】
【普通の人間には不可能な技巧を行うライダーがいるということを】
【最初から、有利な点など無かったのだ。カミラが有利だと思い込んでいただけ】
【バイクは彼女の肉体なのだから、自由自在に動かせる】
【ごく普通の、当たり前のことだ】

まけ……ないもんっ!
負けないもんっ!!!

【それでもカミラは走った。レースの勝敗がほぼ決まったこの状態でも折れることなく】
【龍の力を越えて走る、それでも、彼女のバイクには追い付かない】
【ゴールまであと500m。カミラとエースドライダーの差は300m】

【カミラは、最後まで全力を出して走った】
688 :【ルーベル】【魔剣】 [saga]:2015/01/02(金) 00:53:34.61 ID:DzevE5iEO
>>683
「俺は別に捕まらないから良いんだよっ…!」

衝撃。自分の行った頭突きの衝撃が、痛みと共に襲ってくる。
脳が揺れ、同時に視界も揺れる。
それによって僅かながら隙も生まれるのは、当然の話で。
だがこれは、致命的なミスでもあった。

まずは顎に一撃。顔面が跳ね上がり、さらにもう一撃。振り下ろされた拳が顔面に。
この世のものとは思えない痛みに、声も上げられず悶絶する。
見れば、鼻血が大量に噴き出しているではないか。

だが、このままやられるわけにはいかない。
女にも隙が生まれているはず。それを見越して、大剣をもう一度鋭く一閃する。
689 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 00:53:50.17 ID:P2Oi1lws0
>>686
/ではお願いしますー

>>681
儂が離れている間に随分と酔狂な輩が増えたのう

【摩天楼の頂点、星の煌きに照らされる怪盗の姿はまるでスポットライトを浴びた演者】
【別の建物の屋上からそれを眺める一人の男】
【深編笠、神父服、天狗下駄という奇怪極まりないその姿】
【数々の宝を射止めてきた彼ほどの怪盗になれば、一目見るだけで分かるはずだ】
【深編笠の男がただの観客≠ナはないことに】

……随分面白いではないか

【老人言葉で呟く あぐらをかいてドッシリと構えるその姿はなんとも言えぬ風格がある】
【深編笠は動かない 果たして、大怪盗の眼に彼の姿は映るだろうか】
690 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/02(金) 01:06:23.91 ID:YE25HBtC0
>>687
…捕まえちゃう!

【引っ張り出せ】
【マシンの本当の限界を】
【メーターが振り切れるそのさきを】
【己の技術で引っ張り出せ!】
【全部出しきれ!】
【油断をすれば捕まる】
【まさに、極限の戦い】
【二人だけの世界】
【二人だけの戦場】
【そして…それは終わる】



はぁ、はぁ……

【ゴールして、しっかり止まりきる】
【最後は本当に気を抜けなかった】
【もうヘトヘトだ】
【だが、ダウンするよりライバルを労うのが先だ】
【だからC.P.はピースをして言う】

いい走りだったわよ
691 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/02(金) 01:08:01.99 ID:b2G2zaGWO
>>688
治外法権ってやつっすか!?
……!?

【拳を振り下ろしそして胸を開く格好の少女】
【光る剣閃、だが彼我の距離は今だ近く遠心力の乗った必殺の剣先は遠い】
【ならばここで引くのは悪手、肉を斬らせる判断を行うのは今しかない】

ぐっ……!

【回避行動を最小限に抑えた代償は大きい】
【剣撃は少女に浅くない裂傷を負わせくぐもった声を漏らさせる】

ら、す、ぼ、す……

【脂汗が伝う中で拳を引き下げ、反対の拳は目線の高さ】
【阿吽が仏像の如くに構える仕草からは無駄な力の一切が消える】

山崩雲掴震撃靠!!!!!!

【一転、流れる動作での肩からの体当たり】
【全身の力を、魔王たる少女の全霊を肩一点に収束させた破壊の一撃】
【噴き出した血の一滴がコンクリを汚すよりもずっと速く、それは放たれた】
692 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 01:17:43.17 ID:VWgfIszAO
>>689
【同じ物を食べていると飽きるのと同じように、金品、宝石、絵画ばかり盗み続けると飽きが来るというもの】
【つまらない、というワケではないがいささか退屈気味ではあった】

【ドルレアは観客の楽しんでいることを確認する為に、こうやって人前にわざと現れていた】

【今日は、その中に1人『違う』ものを見つける】

(神父服に東洋の編み笠、あの履き物は。そして……)

【その男。奇妙な格好もさることながら、その『風格』も奇妙なものだった】
【その鋭い目つきから真意は読み取れない】
【ただこの一瞬、互いに目があったのだけは確か】

(遠くからも分かるその強さ。殺気にも似た感覚)

……素晴らしい

【強者を前にして感じる恐怖の遥か上を行く好奇心】

【街に降り立ったドルレアは群集に紛れ、男を探し出す】
693 :【ルーベル】【魔剣】 [saga]:2015/01/02(金) 01:19:16.96 ID:DzevE5iEO
>>691
「そりゃ、逃げるからに決まってるだろ!」

一閃はそのまま女を捉え、斬る。
勝った。と、勝利を確信するもつかの間、少女が体当たりを仕掛けてくるのに気がつくのはもはやどうしようもない時で。

「しまっ…!」

そのまま体当たりが直撃。大きく、大きく吹き飛ばされる。
宙を舞い、何度も何度も体に地面を打ち付け、数十メートル程吹き飛ばされたところでようやく身体は止まる。

「あー…まいったまいった…降参だ…げほっ…」

起き上がる事もままならず、ただ仰向けに転がる少年。
ボロボロの姿で天を仰ぎながら、自身の敗北を認めたのだった。
694 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/02(金) 01:25:58.77 ID:b2G2zaGWO
>>693
【ぱたたっ、と鮮血が滴る】
【荒い呼吸でよろめきながら、倒れる相手に歩み寄る少女】
【最接近すれば拳を振り上げ少年にその影を落とす】
【街灯の光の逆光、少女の表情は伺えないはずだ】
【振り下ろされる拳は少年の目の前で停止、解かれて手の平へと変わる】

……お買い上げ、ありがとうございましたっす
\1000になりますっすね

【救急呼ぶなら別料金っすけど、と脂汗を滲ませながら微笑み掛けた】

//これで〆で、乙でしたー
695 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/02(金) 01:28:23.13 ID:uZGfW9pMo
>>690

ありがとう……はあっ……はあっ……
おねーさん…はあっ……

【そこを通過したのは、カミラが二番目だった】
【思わず倒れこみそうになったカミラだったが、エースドライダーが倒れるのを堪えてピースサインをしているのを見て耐えた】
【カミラなりの意地である】

凄い速いね! カミラ、ドラゴンなのに負けちゃった!

【背中の荷物を下ろしてからカミラは少女の姿へと変わってエースドライダーに話しかける】
【見た目年齢9歳の少女はすっかりレースで興奮してしまったようで、鼻息荒く目を輝かせた】

ありがとうございました!
次は負けないもん!

【笑顔で手を差し出すカミラ。その手はレースのせいで土に汚れて見えたが、カミラにはこの手を払うのは無粋に思えた】
【握手を返してくれるだろうか? 返してくれたなら、カミラと彼女は、きっと友達になれるだろう】

【風で『最速宣言! どんな宅急便よりも早い!』と書かれている旗が揺れる。近いうちに書き直そうと、カミラは思った】
696 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 01:32:37.58 ID:P2Oi1lws0
>>692

【一つのビルの屋上】
【其処にドルレアがたどり着いたのなら、先程と全く変わらぬ様子で深編笠は座しているはずだ】

カカカ、こいつは驚いた まさかお前さんから″~りてくるとは

【乾いた笑いと共に零れ出たその言葉は、あたかも自分から出向くこともできた≠ゥのような物言い】
                         イレギュラー
【それは暗示 この男が、ドルレアと同じ能力者≠ナあるという暗示だ】

さてさて……世紀の大怪盗がこんな老いぼれになんの用じゃ?
儂は何も持っておらぬ素寒貧のはずじゃが……

【うそぶく深編笠 顔は隠れて伺えないが、その口調からどうやら老人であることが察せられる】
【さぁ、演者は揃った にも関わらず、まだ深編笠がその腰を上げることはない】
【一見隙だらけの背中 その反面ドルレアの出方を伺っているかのようにも見える】
697 :【ルーベル】【魔剣】 [saga]:2015/01/02(金) 01:34:26.27 ID:DzevE5iEO
>>694
きっと怪我の状態は酷い事になっているのだろう。
恐らく、全身の骨が折れている。1mmたりとも動かせない。

負けはしたけども、少年はとても楽しかった。久々に満足の行く戦いができた。
だから、とても良い気分だ。次こそは、絶対にリベンジすると誓う。

「手も足も何も動かせねーからズボンのポケットの財布漁って取ってくれよ…」

救急車はもう少し経ったら呼んでもらおう。怪我がひどくなろうが、今はただこの戦いの余韻に浸っていたかった。

/ありがとうございましたー
698 :【エースドライダー】C.P. [saga]:2015/01/02(金) 01:53:17.90 ID:YE25HBtC0
>>695
こっちこそ…ね

【バイクを普通の自家用車に変形させてそれから降りながら竜カミラが少女カミラになるのを見た】
【そのとき『宅急便』という文字を見て始めて彼女が宅急便だと気づいたようだ】

ふふふー知り合いの言葉だけど人間、その気になればなんだってできるっていうくらいだからね
けどカミラちゃんもなかなかじゃない!あそこまで私をホンキにさせちゃう存在はそうそういないのよ?

【見た目年齢20代のC.P.の碧眼はやはりレースの興奮で輝いている】
【この女性、素はとても騒がしく熱い性格なのだ】

こちらこそありがとね!
ええ、私も挑戦を楽しみにしてるわ

【と、言いながらライダースーツのグローブを外して握手に応じる】
【こちらは整った長くて白い指が汗で輝きを纏っていたが気にしない】
【汚れなど気にせずに手を握るその瞬間、確かに繋がりは生まれた】
【C.P.の好敵手はドラゴンで、幼いように見える女の子で、友達だ】
//もう睡魔に殺されかかってるのでこれで〆で…ありがとうございました!ちょっと特殊なレース、とても楽しかったです!
699 :【カミラ】【カラミット】 [sage]:2015/01/02(金) 02:00:37.49 ID:uZGfW9pMo
>>698
//返そうと思ったけど、お互いが握手をして終了のほうが感じがいいですね、ここで切ります!
ありがとうございました! 私も凄く楽しかったです!
700 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 02:04:34.69 ID:VWgfIszAO
>>696
【好奇心は猫を殺す、とは言ったものだ】
【ドルレアはビルの屋上にたどり着いてからやっと、自分が『追い詰められているかもしれない』という発想に至った】

【乾いた笑いに余裕げな口ぶり】
【予想通りの強者の風格だ。近づく程にその殺気のようなものは増しているように思える】

【暗示めいた言葉を聞き、やはりと口端を上げて笑った】

フフ、世紀の大怪盗とは……恐れ多い。
おや、素寒貧とはご冗談を。
ご老体、その胸の奥に燦然と輝く『宝石』が私の目には見えているのですよ?

【こちらもそちらが能力者であることを知っていたかのように語る】

【表情さえ分からない相手、油断ならない】
【その灼いてくれと言わんばかりに見せつける背中から、危険の匂いは出続けている】

【相手の出方を伺うのはこちらも同じ】
701 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 02:25:26.01 ID:P2Oi1lws0
>>700

カッカッカッカ………
儂に宝石=H冗談はよせぃ
お前が儂から宝石を盗ることなど出来ぬよ

【挑発 その言葉を最後に暫くの間、老人と怪盗は沈黙した】
【殺気がぶつかり合う 肌に電流が走るような、強烈な刺激】

【何秒経ったか いや、何分だったか 数瞬の出来事だったかもしれない】
【不意に、沈黙を破るは老人】

退屈せずに済みそうじゃな…小童!

【座った姿勢から飛び上がるように立ち上がる】
【そして間髪入れずドルレアに接近 いつの間にか深編笠の手に握られていたのは玉虫色の棒】
【いや、棒と呼ぶのは正確ではない 『棒と表現しても問題ないほどに細長い四角柱』と呼ぶのが正しいか】
【色鮮やかなそれをくるくると、曲芸の如く振り回しながらドルレアに迫る】
【人間としてはまだまだ常識的なレベルではあるものの、老人――それも天狗下駄を履いているとは思えぬ速度で駆け寄り】
【棒の射程ギリギリまで迫ったところで、ドルレア目掛け横薙ぎに棒を振るった】
702 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 02:43:49.74 ID:VWgfIszAO
>>701
【どこぞから現れた棒にあっけに取られていたその瞬間】

(早い!)

【その脚力はどこから来たものなのか、一気に距離を詰められる】
【懐へ潜り込まれた今、炎で応戦する暇もない】

【横薙ぎに肋、わき腹へ向かって振り下ろされる棒を止めることはできない】
【だが、このまま攻撃を喰らう訳にはいかない】

ぐッ!
【マントを翻し防御を試みる】
【なんの力もない布切れにも見えるそれの表面には黒い炎を這わせている】
【黒い炎は普通の炎とは違い質量を持っている。完全に防ぎきれることはないが、それなりの硬度を持った防具として使えるだろう】
703 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 03:07:58.14 ID:P2Oi1lws0
>>702

(……!)

ほう、なかなかどうして……

【棒はマントによって確かに受け止められる 肉を叩いたのとはまた違う、妙な手応え】
【何故この一撃がたかだか布切れに受け止められたのか その種は黒焔】
【ただ攻撃を受け止められただけなら、それが焔の仕業とは分からなかっただろう】
【しかし、深編笠の老人が振るった玉虫色の棒――焔を纏うマントに受け止められたそれには僅かにヒビ≠ェ入っていたのだ】
【故に老人は推理する この焔はただ焼き尽くすのではなく、何か物理的な力を以ってしてモノを壊すのだ≠ニ】
【そうしている間にも焔は棒を壊してゆく そして攻撃を受け止められたことで発生するのは必然的な隙】
【自身の間合いで戦っているとはいえ、敵の間合いを把握出来ていない以上反撃が間に合わないという確証はない】

(ならば…)

【老人は不用意に動かないことを選択 棒を引くと同時に敵の一撃に備える】
【彼の能力は『結界の操作』 敵の一撃が迫ったなら、前方に結界を展開することでその一撃を受け止めようと】
704 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 03:44:37.26 ID:VWgfIszAO
>>703
ぐっ……

【歯を食いしばり、なんとか一撃を耐えきる】
【しかし、この防御を以てしてもマントの上から伝わる振動はドルレアに少なからず痛みを与えていた】
【拮抗する力と力。迫り合いが続く】

……ふむ
【チラと相手の持つ棒を見ると、少しずつではあるが崩壊の可能性を見せ始めていた】
【ドルレアは『この武器は“必ず壊れる”または“耐久力が存在する”』と考えた】
【能力で生成したものとは言え、その力にも限りがある】

(……それが知れたならこちらにも幾らか勝機はありますな)

かなり熱いですが我慢はできますかな!?

【次の攻撃に備えるように身構えた老人】
【反撃するのは今と見たドルレアは、全身に鎧を纏うように、漆黒の炎を発さんとする】
705 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 04:35:08.03 ID:P2Oi1lws0
>>704


(来るか小童!)

【次の刹那、ドルレアの肉体を包むように噴出す漆黒の焔】
【噴出す焔は老人まで十分に届く火力 普通の焔とはワケが違うそれは老人を焦がし、叩き潰さんと迫る】

届かぬわッ!!

【漆黒の火は老人を目前にして何かに阻まれる】
【老人の目の前に打ち立てられたのは半透明の巨大な壁――『結界』 先程老人が振るっていた棒と同じく玉虫色に輝いており、奇妙な文様が描かれている】
【ドルレアの勘さえ良ければ気付くだろう それが老人の持つ棒と同じもの≠ナあることに】
【老人の持つ棒の正体が、結界を複数組み合わせたものであることに】

【結界の大きさは3m×3m×20cmほど その巨大な壁に漆黒の焔が勢い良くぶつかる】
【漆黒の業火は結界を削り、大きなヒビが生むが………しかしそれだけであった】

成程……お前さんの能力、確かに面白い能力じゃ……
………だが

【老人の手からは、棒は既にどこかに掻き消えて】
【片手を広げ、あたかもその中から引き抜くように ゆっくりと生成されるのは、やはり結界によって構成された一筋の剣】
【玉虫色の直線的なフォルムをしているそれ 煌く姿はまるで宝石のよう】

儂の武器はちょいと特殊でのぉ
いくら壊されても換え≠ェ効く

【結界の向こうにいるドルレアに、剣の切っ先を向け】
【一瞬の空白の後に力強く、抉るように突き出す】
【自身の生み出した結界 先程ドルレアの攻撃によって強度が落ちた部分ごと貫き、そのままドルレアへ刃が迫る】
【重い刺突 果たしてドルレアはどう出る】
706 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 05:12:26.32 ID:VWgfIszAO
>>705
(炎を阻んだ結界と武器は同じ……なるほど)

【感心などしている場合ではなかった】
【刃は漆黒の炎を反射させながら結界を破り、勢いそのままドルレアの胸元向かって進む】
【能力者とて人間、胸にあれが突き刺されば命はない】

……生成は無限? 結構。壊し続けるまで!
【その時、ドルレアは刃の先目掛けて手を伸ばした】

そしてご老体、武器生成できるのは自分だけだとお思いか?
【彼の掌から溢れ出すのは漆黒の焔】
【焔はやがてぐるぐると渦を巻ながら円形の盾に姿を変え、刃を受け止めようとする】

さすがの力です、ご老体。その『宝石』、ますます欲しくなりました!
【焔で形成された盾も老人の老人らしからぬ強い力に耐えようと、激しく炎を吹き上げ応戦するが】
707 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 05:38:26.21 ID:P2Oi1lws0
>>706

ぬううっ……成程

【自身の剣と漆黒の盾が激しくぶつかり、散った火の粉が剣を握る手に小さな火傷を生む】
【剣と盾 力だけなら老人の方が上かもしれない だが、剣がどんどん盾に焼かれるとあってはそうはいかず】
【剣の刃にはみるみる内にヒビが入り、限界が差し迫っていることを主に告げる】
【このまま押し合ったところで、老人の力が競り勝つより先に刃が砕けてしまうだろう】

(ならば……)

【不意に、老人が剣の柄に自身の下駄の歯をかける】
【そして老人はそのまま足に力を籠め、なんと跳躍した】
【天狗下駄で跳躍したのも驚愕に値する行為だろう だが何より不思議なのは「どうやって跳躍したか」】
【何故?どうやって?その答えは足をかけた剣を見れば明白】

【宙に浮いている≠フだ】
【老人の結界はある特性を持つ それは「空中にも設置できる」ということ】
【さらに、この剣は結界によって″られたもの 故に、結界と同じ性質を持つ】
【つまり剣を宙に固定し、それを足場として老人は跳躍したのだ そして、宙を舞う老人の手には新たな武器――最初に取り出したものと同じような棒が握られている】

これならどうじゃあああッ!!

【そのまま繰り出すのは落下の勢いを利用し、勢いを増した突き】
【命中すれば大きなダメージを与えることが出来るだろう うまく行けば気絶させることもできるかもしれない】
【しかし失敗すれば反撃は免れない 結果は果たして】
708 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 06:09:27.41 ID:VWgfIszAO
>>707
な――
【跳躍した瞬間、その原理が分からずただただ空中を見上げるドルレア】

(跳躍、違う。これは……飛んでいる。ダメだ、間に合いません……っ!)
【老人の能力の正体について考えるが、自らを納得させる程の結論が出ない】
【迎撃する暇もなく、強力な突きが彼の脳天を襲う】

――お、お見事ッ!
【自然と出た言葉は、老人を褒め称える言葉】
【それは自らの敗北宣言ともとれる言葉であった】

【落下の際の激しい風圧にビルのフェンスまで叩きつけられ、ドルレアは気絶する】
709 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 06:36:25.51 ID:P2Oi1lws0
>>708
【一か八かの一撃は見事命中】
【ドルレアは賞賛の言葉を残して意識を手放した】

……カッカ!お前さんも大したもんじゃないか
儂には一歩及ばなかったがの!

【憎まれ口を叩くが息は荒い 実際のところ老人自身も結構追い詰められていたのだから当然といえる】
【その後、肩で息をしつつもなんとか立ち上がり】

心配せい 儂はお前さんの宝石なぞに興味はないし、お前さんを警察に突き飛ばすような無粋なマネもせん
      シタニイルレンチュウ
もしお前さんが警察に捕まらなければ、また会おうではないか 楽しかったぞ……

【気絶したドルレアにそれだけ言い残すと、老人は虚空に次々と結界を張り、それに飛び移ってゆく】
【数分と経たぬ内に老人の姿は屋上からは見えなくなるだろう 尤も、それを見守る者は誰もいないのだろうが】

【夕闇の時刻などとうに過ぎ、長い長い夜が幕を開けた】

//これで〆ですかね?後半ちょっと走りがちになっちゃいました、すいません
//絡みありがとうございました!お疲れ様でした〜
710 :麒麟【結界操作(近距離)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 06:44:19.89 ID:P2Oi1lws0
>>709
/「心配せい」→「安心せい」の間違いです
/すいません…
711 :【夕闇系譜】怪盗ドルレア [saga]:2015/01/02(金) 13:45:19.31 ID:VWgfIszAO
>>709
――はっ!
【ドルレアが目覚めた時には既に老人の姿は無かった】

逃しましたか……
【口調から伺い知ることはできないが、内心穏やかではない】

【体のあちこちが痛み、立ち上がることすらままならない】
【最早追いかけることは不可能】
【ため息を着き、明るくなりつつある空を見上げる】

……諦めたわけではありませんぞ、ご老体 その宝石いつか必ず、必ずやこのドルレアが――

おや
【その時、待ち構えていたかのように警察が突入した】
【銃を構え、脅しをかけてもドルレアは捕まる気など毛頭ない】

毎度毎度ご苦労なことです
【ややふらつきながらフェンスに登り、ビルの縁に立ち警察官を牽制する】
【怪盗は神出鬼没でなければいけない】
【どれだけ傷を負っていても、去り際は美しく鮮やかでなければ美学に反してしまう】

さぁ、諸君! 夜は終わった、これにてショーもお開きです。お楽しみいただけましたか? それは結構。では本日のエンディングをご覧あれ!
【警官の制止を振り切り、ドルレアはビルから飛び下りた】
【数秒、落下音はない】
【恐る恐るフェンス向こうを覗き込む警官らは、怪盗を見つけることができない】
【彼が今、どこにいるかを知るのは漆黒の焔の軌跡だけだ】

//ありがとうございました!
712 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 13:52:41.49 ID:IjnIWGSGo
【幼い頃に夢見ていたことがある】
【幼い頃に考えていたことがある】
【それはまるで綺麗な硝子細工のような美しい記憶】
【とっくに砕き割られてしまった飴色の欠片】
【必死になってかき集めても、欠片は手からするりと溢れて虚空に消えてしまう】
【必死になって治そうとしても、欠片はボロボロに崩れて、琥珀の軌跡を残して消える】
【最後に残った欠片の一つ、それを掴むための手は】
【焼き尽くされ、嘲笑われ、自身の感覚を失った】
【何を成せばいいのだろう、生まれた意味はなんだろう、答えのない問が蟠る】
【ごちゃごちゃに混ざりあった頭は回答を悉く拒んでいた】

……ふっ、うらぁ!

【真夜中、深闇の中に月が浮かぶ】
【街中の一つの公園、該当照らすそこにて、一人の少年は糸を片手に舞う】
【トレードマークのキャップを外し、包帯を右手に巻いたまま】
【白銀の髪を揺らし、緋色の瞳を虚空に向けながら、手に持った糸を操って】
【土糸の槍が地面を穿つ、鉄糸の檻が虚空を刻む】
【戦闘の練習、能力を最大に活かせるように、負けることのないように】
【_____嫌なことを考えないように】
【戦闘にこの能力を使う事など、小さな少年は考えていた】
【衣服を編み、道具を編み、然るべきものに渡す、それだけだったのに】
【舞う土と鉄の糸、それによる演舞は戦闘のための円舞曲を奏でる】
【少年の思考は、明らかな変化を見せていた…】
713 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 14:22:37.69 ID:fFPmNX/iO
>>712

【能力者の戦闘の練習。狙いもなく糸をふるい、辺りに土煙をたてる少年】
【その姿は、どこか躍起になっているようにも思える】

ほほう………

【その少年の後方、ジャングルジムの上で胡座をかき、こっそり、否、カサリと紙袋がその様子を見ている】
【少年の糸は地面を穿ち、虚空を細かく刻んでいく】
【その圧倒的な技術力に簡単の声を漏らす紙袋】

あの少年の能力……ジジイに比べればまだ現実的な…説明が……ニュートン…

【糸を操る少年に対し、隠れ見ているのを忘れ、何やらブツブツと考察し始める紙袋】
【もし少年がジャングルジムを見たならば、ジャングルジムの上で胡座をかき、少年に何やら熱い視線を送る白衣姿の紙袋を被った男が見えるだろう】
714 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/02(金) 14:25:10.48 ID:6xnFpJwA0
>>712
…やぁ、少年
久しぶりだね

【―やっと見つけた―】
【あの戦いの後、ゼタを探して街を走り回っていた】
【その途中で公園で戦闘の練習をしていたゼタを見つけ、声をかけた】
【前のふざけたような雰囲気は微塵も感じさせず、真剣に】

あのさ、俺、少年に謝らないといけないことがある
その事で、話があるんだけど、今時間いいかな?

【それだけ言うと、ただジッと少年の瞳を見る】
【少年なら気づくだろうか、その手には見覚えのある鋏が握られていることに】
715 :ネクスト【無零人機】 [saga]:2015/01/02(金) 14:26:10.61 ID:6xnFpJwA0
/被ってしまい申し訳ありません
/>>714は無視してください
716 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 14:45:32.79 ID:IjnIWGSGo
>>713
【吐く息はふいごの如く、連続的な運動に力が尽き】
【フラフラとその場に座る、寒気満ちる空間であるのに服が汗で張り付いて】
【地面と風の冷たさを感じる、糸がふらりと地に落ちて】
【自身の体力の無さを少し悔やみながら息を整えようとして】
【……ふと、その背中に冷たいものを感じる……】
【感じた冷気に全身を震わせれば、向けられた視線は一層強く感じられて】
【ゆっくりと後ろを振り向く、目に入ったのはなんの変哲もないジャングルジムと】

……ぁ、あ……!

【……月の下に白く輝く、紙袋を被ったナニカ】
【ブツブツと呟くは恨み言か、はたまた何かの呪詛か】
【紙袋に覆われた顔色は伺えぬ、ともすれば顔自体が存在しないのかとすら】
【悠然と胡座をかくその存在に、少年の疲労は一瞬にして吹き飛んだ】
【ガタガタと震える、顔色は見る見るうちに青くなり】
【声帯が引き攣る、声が出ない、先ほどとは違う汗が額を流れる】
【もし声が出たのなら、少年はこう言ったのだろう】

【……幽霊だ……!】

【……早い話、彼は誤解している訳だ、闇夜に浮かんだ白衣の存在を】
【無闇な行動は腰を抜かした少年に更なる恐怖を与えるだろう、さて…】

>>714
/おおう…複数ロールは厳しそうだし…
/申し訳ありません、またよろしくお願いします…
717 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 15:05:02.22 ID:fFPmNX/iO
>>715
/すいません…ありがとうございます

>>716
やはり…無重力空間…鋼鉄……Fe…糸…

……………!?

【ブツブツと呪詛……ではなく、想像に没頭し、頭に浮かんだ言葉を呟くK】
【しかしその思考はこちらを見て腰を抜かし、ガタガタと震えだした少年に気づいたことで中断させられた】

しょ、少年っ!一体どうしたというのだ!

【信じられないようなものを見たような目でこちらを見る少年に、無闇としか言いようがない声をかけるK】
【地雷は踏み抜いていくスタイル】

待ってろ少年!今いくぞ!

【Kは慌てた様子でジャングルジムから飛び降りようと思ったが、臆病風に吹かれ、少年に背中を見せて一段ずつ降り始める】

718 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 15:24:27.47 ID:IjnIWGSGo
>>717
ひっ……!

【少年の体が一際大きく振れる、頭上より掛けられた声に】
【少年の耳には白衣の男の声は呪詛の響きを以て届く】
【息を呑む、表情を硬直させる少年の目には涙が溜まっていた】
【ガタガタと震える体は既に少年の支配下を離れており】
【共鳴するように地面に広がる糸もまた、震えて地面に音を立てる】
【そんな少年に、悪魔の宣告は高らかに響いた】

【______来る】

いっ……や、やだ……!
くる、なぁ……!

【小さな躊躇いの様な隙間の後、白衣はその背をこちらに向けて】
【一歩一歩、確かめるかのように、ジャングルジムを降りてくる】
【カツン、カツン、カツン】
【響く足音すら闇夜に鳴動し、少年の耳を覆う】
【振り絞るような悲鳴、自分の声がどこか遠くに響いているような感覚】
【足腰立たない、地面に尻餅をついたまま】
【少年は死刑宣告を待つ死刑囚のような面持ちで、白衣の存在を待つしかなかった】
719 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 15:52:47.89 ID:fFPmNX/iO
>>718

来るな……?

【自身の後ろからか細く聞こえる、Kを拒絶する言葉に疑問を持ち、後ろを振り向く】

おうっ!?
______ぷぎゃっ!!

【注意の散漫になった右足が鉄棒から滑り、仰向けの状態で30cmの距離を落下し、蛙の潰れたような声をあげる】
【そのままピクリとも動かず、動く気配すら見えない】




【天才科学者K、死亡】







___はっ!

【______とはならずに、いきなりパッと目を開け、辺りを見回すK】
【こちらを見て恐怖に震える少年を見つけると、そちらに這っていく】

ズズズ………ズズズ……

どうしたのだ………少年……

【そう語りかけながら必死に這っていく姿はまさに恐怖】
【勘違いしていなくとも多くの人が恐れを覚えるであろう】







720 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 16:10:57.86 ID:IjnIWGSGo
>>719
……は、ぇ?

【重い物が落ちるような轟音】
【白衣の存在はジャングルジムから転げ落ち、地面に伏せる】
【静かな時間が過ぎる、白衣は、動かない】
【震えていた少年も大分落ち着いたのか、糸を杖と成して立ち上がる】
【まだ足は震えているものの、情けなくヘタレる事は無い】
【今一度白衣を眺めて、少年は覚束無い足取りで其方へ向かう】
【物理的な音を響かせたその存在は、実は人間なのではと考えを改めて】

【裏切られた】

【いきなり顔を挙げる紙袋、少年はびくりと肩を震わせる】
【盛んに首を動かすその存在の目が、確かに自分を捉えたことが分かった】
【何かが地面を擦る音、思わず杖を強く握りしめ】
【その音が地面より這いよる白衣からの音だと知った時、少年は我を失った】

…い、やぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!
幽霊だああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!

【近所迷惑顧みぬ、腹の底からの叫び】
【震えながら背を向けて逃げ出さんとする少年、勿論そんな簡単に行くはずもなく】
【足がもつれ、倒れ込み顔面を地面に強くぶつけた】
721 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 16:30:29.99 ID:fFPmNX/iO
えっ!?幽霊っ!!?
嘘嘘っ!!どこぉぉおおお!?

【叫ぶ少年。叫ぶ紙袋。】

ま、待ってぇぇぇえええ!!置いてかないでェェエエエ!!

【こちらに背を向け駆け出す少年】
【紙袋はガバッと立ち上がり、恐怖から逃げ出すように少年の背中を追う】
【自身が少年の恐怖の対象であることも知らずに】

【すると、突然少年がフッと消えた】

えっ、うそうそうそ!!どこ行っちゃった___
____むぎゃっ!

【紙袋の男は『何か』につまづき、そのもにっとした『何か』の上に倒れる】

うわぁぁぁあああああ!!!なんかもにゅっとしたぁぁぁあ!!!

…………ってあれ、少年ではないか

【恐怖の感触に叫び声をあげ、逃げ出そうとするも】
【その『何か』が先程転んで消えたように見えた少年であったことに気づき、落ち着きを取り戻す】

無事であったか!良かった!
気をつけろ……まだ『ヤツ』が追ってくるかもしれん……

【仰向けに倒れた少年に馬乗りになりながら辺りを警戒するK】
【少年にとっての『ヤツ』は今まさに馬乗りになってるこの男なのだが】
722 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 16:31:02.46 ID:fFPmNX/iO
//>>721>>720宛です!
723 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 16:45:57.86 ID:IjnIWGSGo
>>721
【額と右手に走る痛みに悶えながらも何とか逃げ出そうとする少年】
【何かにのしかかられる、それを感じた時、少年は固まった】
【金縛りだ、と勘違いしながら少年は慌てて起き上がろうとする】
【上に乗っていたものはいつの間にやら居なくなっていて、少年の体は半回転】
【少年の深紅の瞳は空を見上げ…そこを覆うものの正体を知る】

……ひっ!

【白色の装束で上半身を覆う何か】
【明らかに少年よりも身長の高いその肉体】
【そして顔を覆うものは…先ほどより少年を混迷に陥れている茶色の紙袋】
【2つ開けられた穴からふたつのぎょろりとした目が覗き、自分を睨みつけた、気がした】
【その目を見て再び息を呑む少年、腕で自身の顔を覆い】

……ごめんなさい許してくださいやめて呪わないで嫌だ殺さないでやめてごめんなさいごめんなさいごめんなさい……

【2つの瞳から涙を流しながら譫言のように呟いた】
724 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 16:57:31.10 ID:fFPmNX/iO
>>723
//あ……間違えて仰向けって書いちゃった…すいません//

しょ、少年!?

【少年の様子がおかしい】
【両目から涙を流し、何かに許しを乞うている】
【その言葉は、その恐怖は自分に向けられているとやっと理解したK】

あ、あー…少年君?
私はキミを殺したり呪ったりなんてしないから……

【安心して欲しいと声をかけたその時、Kに一つの妙案が浮かぶ】
【まさに、『そのとき、Kに電流走る』】

………コホン
あ、あのだね…少年よ…
ちょ、ちょっと私に「天才科学者Kカッコイイ」と言ってみてくれないか

【こいつは何がしたいのか】
【少年を泣かせ、転ばせた挙句に幽霊(勘違い)の立場を利用して自分を賛辞する言葉を言わせようとする】
【最低か】
725 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 [sage saga]:2015/01/02(金) 17:10:41.45 ID:P2Oi1lws0
一つの民家。玄関のドアは半開きになったまま、その中から僅かに香るのは血の臭い。
血の香に誘われ、思わず中に入った者は目撃するだろう。

紅い紅い、惨劇の跡を。

辺りに飛び散る鮮血はまだ温かい。
あってはならぬこと≠ェ起こったのであろう部屋の中先程まで息をしていたもの≠ヘあれど今現在息を立てる者≠ヘ一人としていない。
屍骸は四つ。姉妹と思わしき二つの少女。そしてその両親であろう男と女が一つずつ。
どれも顔面に、それも両目を通る一直線上にザックリと深い切り込みが叩き込まれている。
目の利く者が見れば、それが斧のようなものによって作られた傷だと分かるだろう。
他に目立った外傷はない。どうやら四人とも一撃で仕留められたらしい。

家の中を荒らしまわったような形跡もなく。
強いて上げるとするなら、窓が開きっぱなしになっていることくらいか―――

―――よく目を凝らせば分かるはずだ。
空きっぱなしになった窓の辺りから何者かの足跡≠ェ続いていることが。
その内に足音は途中で途絶えてしまうだろう、しかし気付くはずだ。
足音の主が向かった先が路地裏であるということに。




「あーア、つまんねえなぁオイ」

そして、もしそのまま路地裏に踏み入ったとするのなら難しくはないはずだ。
血に染まった手斧を持ち、返り血に染まったレインコートを身に着け
何者かの死体を引き摺りながら路地裏を彷徨う、紅髪の男を見つけるのは。
726 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 17:16:58.89 ID:IjnIWGSGo
>>724
……えぅ……?

【安心させるかのような声色が幽霊(仮)の口から飛び出す】
【聞き間違いかと思いながらも目を覆っていた腕をずらして】
【涙でぐしゃぐしゃになった緋色の目が、再度相手の紙袋を視界に収める】
【紙袋の咳払い、そんな小さな音ですらも少年は恐怖し、びくりとその小さな体を跳ねさせる】
【続いて出た言葉は、普通に考えれば異常な、賛美を強要するもので】
【普通なら疑問を持つところだろうが、生憎今の少年は普通では無い】

……て、天才科学者Kかっこいい……?

【何の疑問も持たずに言葉を反響させる少年はきっと素直】
【言い終えたのち、これでいいですかと言わんばかりの子犬のような目が紙袋を見上げる】
【絶対に死にたくない少年は至極真剣で必死だ】
【そんな状態で、震える声で言われたその賛美は賛美としておかしな響きを持ち】
【聞く側からすれば、「なんか違う」と言う感想を抱きかねない賛美だろう】
727 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 18:15:26.07 ID:fFPmNX/iO
>>726

うむ!殺さない!呪わない!今決めた!

【少年の言葉か、それともその仕草か】
【どちらにせよKは何か感じるものがあったのだろう。少年の肩を優しくポンポンと叩く】

大丈夫か少年?立てるか?

【右手を少年の頭の上にそっと乗せ、左手を差し延べる】

私の名はK、スーパージェノサイドスーパードクターだ。
驚かせて済まなかった

【少年を気遣うように、いつもより小さく、優しい声色を掛ける】

/遅れました!すいません!/
728 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 18:34:29.33 ID:IjnIWGSGo
>>727
【今と言う事は今までは呪うつもりだったのか、誤解したままの少年は怖気を震う】
【未だ不安ながらも、断言した男に少しばかりの安心を得ることが出来て】
【肩を叩かれながらもそれに反応して震える事は無くなった】
【勿論、小さく継続的な震えは少年を支配し続けているが】

ぁ……は、はい……

【頭に触れる手、こうされたのは2回目か】
【状況が状況故に無条件の安心とはいかないが、その暖かい手は少年の涙を止める】
【震える手で男の手に甘えて、少年は何とか立ち上がる】
【少し冷静になれば涙でぐしゃぐしゃになった顔が酷く恥ずかしく思えて】
【慌てて左腕で荒っぽく拭う、水滴はともかく赤く染まった目の周りは収まりそうもないが】

……す、すぱ……
だ、大丈夫ッス、取り乱してごめんなさいッス……

【拭い終わる後に聞こえる男の名乗りあげは装飾華麗】
【それ故の複雑さで少年は混迷を極め、目を白黒させた】
【それでも次いで出た謝罪には謝罪を返しておく】
【冷静になれば明るみに出る、まだ明らかになっていない一つの事柄】
【おどおどとしながら、少年は緋色の目を何とか相手に向けて問うた】

け、Kさんは、その……
……本当に、幽霊なんッスか?
729 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 18:58:48.28 ID:fFPmNX/iO
>>728
よし…落ち着いたようだな

【Kの手を取って立ち上がり、涙を拭く少年】
【その少年から、初めて悲鳴以外の声を聞く】

【冷静になった少年から投げかけられた疑問。幽霊か否か】
【少年はおどおどしながらその純真な緋色の目でKを見る】
【どうやらこの質問からは逃げられないようで】
【普通の人なら幽霊ではないと聞かされると、少しでも嫌な顔をするだろう】
【言いたくない賛辞まで言わされたのだ。尚更だろう】

あー……
…わ、私は幽霊ではない!天才科学者だ!!
ほら、少年も名乗れ!少年だと呼びにくいだろう!

【少し言い淀んでから急いだように返答する】
【さらに名前を名乗らせることにより誤魔化そうとする辺り小賢しい】
730 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 19:01:12.88 ID:IjnIWGSGo
/すみません、少し返信遅れます
731 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 20:04:23.86 ID:IjnIWGSGo
>>729
……あー……
オレは此木 瀬太、ゼタって呼んでほしいッス

【だらり、だらしなく手を下げて】
【困ったかのような声を挙げる少年の表情は焦燥】
【起こしかけた行動は男の言葉に遮られ、少年は下げかけた頭を留める】
【素直に名を名乗る少年、相手のおそらく偽名であろう名乗りに対して本名で】
【幽霊じゃないと分かったことで少年の体の震えがやっと収まる】
【落ち着いた少年の表情はほんの少し申し訳なさそうで】
【誤解を謝罪しようとしていたことはきっと、少年にしか分からない】
732 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 20:34:43.37 ID:fFPmNX/iO
>>731
ふむ…此木 瀬太…
よし、ならば渾名で呼ばせて貰おう

【何故か頭を下げようとしていたゼタが名乗ってくれた】
【ゼタは何をしようとしたのだろうか。怒りの頭突きか】
【内心ヒヤヒヤしながらどこか申し訳なさそうなゼタに、渾名を使うと答えるK】

……そう言えばゼータよ

【渾名を聞き間違える始末】
【しかし、訂正する様子もなく疑問を口にする】

何故、こんな夜に公園で荒れていたのだ?

【「能力が見れて嬉しかったが」は心にしまって問いかける】
733 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 20:45:48.79 ID:IjnIWGSGo
>>732
…ゼタ、ッス

【あだ名を選択した男に少年は少し嬉しそうに表情を崩す】
【次いで出た呼び方はズレていて、思わずかくりと頭を垂れそうになった】
【困ったように笑いながら間違いを正して】
【質問に、その表情を強ばらせる】

……訓練ッス
オレ、弱いなと思ったッスから

【表情を変えない為に多大な労力を使用した】
【それでも、悔恨と悲哀の情は隠しきれず、表情を緩く変化させる】
【視線を落とす、右腕に巻かれた包帯を眺めて】
【その包帯の下には、直ることのない火傷の跡がある】
734 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 22:10:15.88 ID:fFPmNX/iO
>>733

【Kの質問に何でもないように答え、自身を弱いと思わせている原因であろう包帯に目を落とすゼタ】
【しかし、その顔が微かに歪んだのをKは見逃さなかった】
【紙袋の不審者は紙袋の奥で目を細める】

…これは私の考察の一部なのだが

【腕を組み、左足に重心を乗せて突然語り出す】

……材質は柔らかい何らかの金属だと思われる糸から繰り出される一閃の威力は高い。
その威力は地を穿つほどである。

【片方しか出てないがしっかりと両面でゼタの緋色の目を見据え、さらに『考察』を続ける】

何より驚異なのはその応用性であるとする。
その能力の扱うものは糸。
非常にシンプルながら、どんなものにも編み込み、生み出すことができる大きな技を持っていると予想される。

よって、此木瀬太…ゼタを強力な存在と結論づける

【ここまで言い切ると小さく息をつき、組んでいた手を話す】

ふははははははっ!!
この天才ダイナミックドクターが言うのだ!
間違いないっ!
ゼータよ…お前は充分な力を持っている!

【先程の雰囲気はどこへやら】
【自身を褒めたたえ、高笑いをあげるK】
【これはゼタを元気つけるためのもの】
【その後のテンションの変わりようは、自身の恥ずかしさを誤魔化すため………なのだろうか】

【尤も、『戦闘能力』を褒められたゼタが何を思うか】
【戦闘力『は』充分と言った、公園で闇雲に能力を振るっていたゼタの『精神』について言及するKの真意に気づけるか】
【そこまでは判らない】
735 :【ファフロツキーズ】ボロマントの少女 [sage]:2015/01/02(金) 22:12:11.22 ID:3jWrfsjX0
【夜。人通りのない街道を月光と街灯が照らす】
【そこにボロマントをズルズル引きずりながら歩く少女が一人】

お腹へったなぁ…
すごくお腹へった……
どのくらいへっているかを1から10で表すとするならば、100くらい減ってる…
【夜空に浮かぶ月に虚しげな目を向けて独り言】

うぉあっ…!食べ物無いなら作ればいいじゃない!相変わらず天才!
創造神ここに現る!てってれー
【そう言って、少女は思い出したように両腕を天に伸ばし希望に満ち溢れた表情を夜空へ向ける】
【すると、夜空の向こうからたくさんのキノコが迫り、少女の周囲にドスドス落ちていく】

ふへへ、これで空腹とはおさらばバイバイ!いただきまっすぁ!
【赤い瞳をギラギラさせながら大量のキノコを食し始める少女。】
【ここの道を通る者がいるのならば、キノコの山に埋もれキノコを食す少女が目に入ることだろう】
736 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 [sage saga]:2015/01/02(金) 22:28:41.78 ID:P2Oi1lws0
>>735

……確か『怪雨』というんじゃったか、これは

【深編笠の下で僅かに顔を顰め呟く老人 偶然、少女の近くにキノコがバラバラと降ってきたのを目撃していたのだ】
【『怪雨』……日本以外では『ファフロツキーズ』と呼ばれる、『本来降ってくるはずのないものが降ってくる』この現象】
【カエル、魚、コイン……『空からの落下物』は様々なものが確認されているが……】

…「キノコが降ってきた」というのは聞いたことがないのう

【深編笠で隠れた顎を擦りながら呟く】
【そして、気になるのは突如降ってきたキノコを何の疑いもせず食す少女の正体】
【よほど足りない℃qなのか、それとも】

まぁ察しはついておるがの……

【カラン、コロンと下駄の音を鳴らし少女に近づく老人】
【奇怪な出で立ちをしたこの老人を見て少女は何を感じるだろうか】
【尤も、彼の格好では老人だと気付くのにすら苦労しそうだが】
737 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 22:29:46.06 ID:P2Oi1lws0
>>736
/名前ミスった!
/麒麟【結界操作(近距離型)】です!
738 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 22:33:36.64 ID:YljR4wyio
>>734
【男の言う「考察の一部」を耳に入れる】
【それは、一見すると少年の力を褒めたたえているかのような言葉】
【思わず縋って慢心したくなるような、そんな甘い餌】
【向けられた瞳は強く、おためごかしの嘘など含まれていないことを示す】
【ジャングルジムの上から自分の能力を見続けていた男】
【どうやら大仰な名乗りに違わず、この男は頭がいいらしい】

【だが】

……っ!?
だ、ダイナミックドクター……?

【突如響いた笑い声、真剣な顔で話を聞いていた少年の肩がビクつく】
【先程とはまた違う名乗りに少年は困惑したような声をあげた】
【元気が入ったというよりは、困った、と言ったほうが正しい】
【ただ、自身の力に悩むことは、少なくとも今は無くなった】

【何か含みを感じるのは、何故だろう?】
739 :【ファフロツキーズ】ボロマントの少女 :2015/01/02(金) 22:46:27.16 ID:3jWrfsjX0
>>736
もぐもぐ…やっぱりタケノコよりキノコ派……
…むむっ、やぁやぁ!そこの人!キノコ食べるますかっ!
【キノコを素材のまま味わっているところ、小気味良い下駄の音とともになんとも異質な格好の者が目にうつる】
【少女はフレンドリーに挨拶してなんの脈絡なしにキノコをすすめた】

あ、多分毒とか無いし、安心して!メイドイン私だからねっ!はいっ!
【怪奇な格好に少しも言及することなく、むしろ大 歓 迎といった感じに接する少女】
【妙に鮮やかな色のキノコを目の前の人物に差し出して反応を待つ】
740 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/02(金) 23:01:41.65 ID:YljR4wyio
/すいません、脳の限界を感じるので落ちます……
/ロール〆るか進めるかは任せます、朝には返しますので…!
741 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 23:06:15.76 ID:P2Oi1lws0
>>739

【予想外と言うべきか、それとも案の定と言うべきか】
【欠片も警戒せずに少女は此方に挨拶】
【ついでにキノコを勧めてきた 微妙にハイテンションである】
【そして】

やはり能力者か……

【「キノコは自分が作った」という趣の少女の発言】
【まさか「家で育てたキノコを持ってきた」というわけでもあるまい】
『それに、老人は既にキノコが空から降ってきたのを見ている】

…ぬ

【「毒はない」という彼女の発言 ……そのわりには、色が些か鮮やかすぎると老人は思う】
【親切で進めてくれた少女には悪いが、有体に言ってしまうと「毒々しい」】
【老人にはどう見たって『食べるとマズい』キノコにしか見えないのだ 味がどうとかそういう問題ではなく】
【尤も、本当に毒はないのかもしれないが…】

い、いや……儂は遠慮しておこう 生憎今は腹が一杯での……
……ところでお前さんは此処で何をしとるんじゃ?

【話題を逸らすのも兼ねて尋ねてみる】
742 :【ファフロツキーズ】ボロマントの少女 :2015/01/02(金) 23:26:27.11 ID:3jWrfsjX0
>>741
あ、そう……なら仕方ないムシャムシャ…
【キノコを丁重に断られ一瞬だけしょんぼりな表情を浮かべる】
【断られた結果キノコは少女の胃袋の中へ】

…いやぁ、当てもなくただただ彷徨ってたのよぉ…
……住処追い出されたし…帰るところもないしぃ…?
まぁ、巷で言うところのホームレスってワケですなぁ!ふへへへ!
【投げかけられた質問に落ちてるキノコを食べながら答える】
【にこやかに朗らかに、ちっとも落ち込む様子もなく絶望的な状況を語る少女。】

そういうキミは何をしてたのですかっ!
【男の顔を覗き込もうとしながらそう尋ね返す】
743 :K 【ヴァンパイル】 [sage]:2015/01/02(金) 23:53:33.33 ID:fFPmNX/iO
>>738
ふふん
驚くのも無理はないな…!

【突然の雰囲気の変化に肩を震わせたゼタ】
【そんなゼタに少し嬉しさを感じ、自信満々に言い放つK】

____む、この音は…!

【遠くから近づいてくるパトカーのサイレンとパトランプの赤い光】

クソっ…ヤツらめ…
ちょっとしつこすぎるな…!

【不審者として通報されていたK】
【その赤い光に当たらないように逃げ出そうとして3歩程走り出したが、何か思い出したかのように止まる】

ゼt……………ゼータよっ!

【後ろに振り返り、ゼタへと視線を向ける】

お前は強いっ!自信を持つのだ!!
お前がその力を使い、『何か』を成し遂げたとき……
…また会おうっ!

【そう力強く叫ぶと、ゼタに背を向け走り出す】
【風にはためく白衣は、夜の闇と混ざりすぐに見えなくなるだろう】


//ロールありがとうございました!
//一つ一つかなり遅くなってしまってごめんなさい…//
/お疲れ様でした!/
744 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/02(金) 23:58:32.76 ID:P2Oi1lws0
>>742

【キノコは少女の胃袋の中へと消える 本当に食べて大丈夫なのだろうか】
【思わず深編笠の下で顔を引きつらせていると、先程の問いに対する彼女からの答えが返ってきた】

……お前さんのような若いのがホームレスか

【少女とは対照的に、笠の下では苦い表情を浮かべる】
【顔は隠れて見えないが、その様子は重い声から察せられるだろう】
【このような人間に初めて会うわけではない しかし、やはり慣れない】
【笑顔で、能天気に答える少女】
【もしかすると、自身が悲劇の中にいることすら気付いていないのかもしれない】

……ン、いや…儂の方はただの散歩じゃよ
もう歳じゃから定期的に身体は動かさんとな

【老人らしく、少しわざとらしい仕草で肩を叩いてみせた】
【実際は散歩の時間など取るまでもなく、普段から身体を動かしまくっているのだが】
745 :【ファフロツキーズ】ボロマントの少女 :2015/01/03(土) 00:16:50.49 ID:3q/JialU0
>>744
そうそう!まぁ別になんの問題もなく生きてるし、良いけどね!
生きてりゃ良いのよ!ってのがモットーで生きてるからね!
【聴こえてくるどこか重い声に対し、相変わらず快活に話を進める】
【"終わりよければ全て良し"的な人生観の彼女にとって家が無いくらいの小さな悲劇なんの問題もないのだ】

おぉう、ご苦労様です!大変ですね!
運動しなきゃ鈍っちゃうからね!
でも散歩するにしても、そのオシャレなスニーカーは歩きにくくないっ?
【老人の言葉に敬礼と労いの言葉を返す】
【そしてふと少女は老人の下駄を指差して首を傾げ尋ねた】
746 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/03(土) 00:40:03.25 ID:i8vLAwcR0
>>745

……生きてりゃ良い≠ゥ

【それでも聞こえてくる明るい声】
【自分が不幸だなどとは露程も思わないからこそ出せる声】
【それを聞いて、少しだけ安心した】
             コレ
スニーカー…ああ、下駄のことか?

【彼の履いているのは天狗下駄 普通の下駄とはまた違い、歯が一本しかないという奇怪な代物】
【おまけに歯の長さは10mほど 明らかに歩きづらいそれを、彼はなんでもないかのように履きこなしていた】

慣れればなんでもないわい
最近は普通の靴のほうが履けなくなってしまってのう

【カッカッカと豪快に笑う 深編笠の隙間から白い歯が僅かに覗く】
【そして笑い終えると、不意に尋ねてみた】

……ところでお前さん
いつあの能力を身に着けた=H
『怪雨を操る』とはまた妙な能力じゃが…

【なんでもないかのように話す しかし異能の世界を知らぬ一般人にとってはまるで暗号】
【それも『自身が能力者であると悟られるのを嫌う』タイプの能力者にとっては地雷となる台詞だが】
【路地のど真ん中でこうも盛大に能力を使用している以上、流石にそれはないと判断したのだ】
【少女の反応は果たして】
747 :【ファフロツキーズ】ボロマントの少女 [sage]:2015/01/03(土) 01:00:08.00 ID:3q/JialU0
へぇー、恐るべきバランス能力!平均台とか得意そうだね!!
【下駄について少し的はずれかもしれない返答をして、まじまじと下駄とその上の老人を見つめた】

ぅえ?…あー……何時と聞かれると…わかんないなぁー……
…いつの間にか!っていうのが一番的確なアンサーです!
ま、こういう……怪奇現象?みたいなの大好きだし!怪奇現象クンもそれに応えて、この能力くれたんだと思う!
【不意な質問に曖昧で適当な答えを出し、それに素っ頓狂な能力の発現理由を付け足して老人に語った】
748 :【ファフロツキーズ】ボロマントの少女 :2015/01/03(土) 01:00:46.76 ID:3q/JialU0
>>747
/>>746宛てです
749 :麒麟【結界操作(近距離型)】 [sage saga]:2015/01/03(土) 01:35:47.22 ID:i8vLAwcR0
>>747

カッカッカッカ!「いつの間にか」か…
……カカ、そうかもしれんのう

【適当な答えにどこか的外れな能力の由来 思わず大小の笑いを零す】
【しかしながら、いつの間にか能力者にという人物はそれほど少なくない】
【曖昧な答えだったが、この物好きな老人を納得させるには十分な答えだった】

おっと、随分時間を食わせてしまったようじゃな すまんかったのう
ジジイの無駄話に付きおうてくれて感謝、感謝じゃ カカカ…!

【気がついたように発すると、深編笠の下でまた笑い声を漏らしながら踵を返して歩き出した】
【そして、しばらく歩いたところで振り向いて】

そうそう…
お前さんには余計なことかもしれんが…その能力の悪用はするなよ
能力者の起した厄介事の尻拭いは能力者にしかできんからのう

【言い残して、気紛れな老人はまた歩いてゆく】
【結局、人には尋ねておいて老人自身は能力者であるのか】
【仮に能力者であるならどんな能力なのか、言わずじまいであったが……】

//これで〆で…
//絡みありがとうございました!
750 :【ファフロツキーズ】ボロマントの少女 :2015/01/03(土) 01:46:37.63 ID:3q/JialU0
全然大丈夫!ノープロブレムよ!
お話してて楽しかったし、私も感謝感謝ぁ!
【老人につられて少女も一点の曇りのない笑顔を見せて、踵を返す老人に手を振る】

わっかりましたー!でも悪用するほど私は悪い奴じゃないよー!
【あの老人が能力者であるとは毛頭考えず、散歩してたオシャレな人、として少女の記憶に残った】

……あー、キノコもう食べられないや……
…まぁいいや……誰かさんが食べてくれるだろう……
じゃあね、キノコ達…
【後ろを振り向くと、まだまだこんもり残ったのキノコの山。】
【少女はその山にも申し訳なさそうに手を振って、またボロマントをズリズリ引きずり今日も彷徨う】

/こちらこそありがとうございました!
751 :【アルケミニー】此木 瀬太 [右手に大火傷]:2015/01/03(土) 10:27:08.70 ID:8TTf/riQo
>>743
【静かな街並みが一瞬にして喧騒に】
【真っ赤な光と警戒を促す音、警察のご登場】
【どうやら目の前の紙袋、何らかの理由で通報されていたらしい】
【幽霊と勘違いされたからかと的外れな推測をしながら】
【逃げ出そうとする男に慌てて別れの言葉を叫ぼうとして……その緋色が、相手の瞳とぶつかった】
【幽霊補正により血走って見えたそこは、良く見れば普通の、それも優しそうな】
【掛けられた言葉、態と間違えたかに聞こえるその呼び方から始まる言葉】
【サイレンの音が何処か遠くに聞こえる、男のその言葉は理解がやけにゆっくりで】
【何処か生返事のような、惚けた返事しか返すことが出来なかった】
【何かを成し遂げる】
【それはきっと、服を編むなんて小さいことでも、敵討ちなんて無駄なことでもない】
【この力で何が出来るだろう?何を成せるだろう?】
【今までずっと考えることを避けていたこと】
【復讐と探索の後の、自身の目的を、少年はやっと意識し始める】
【それがどんな方向に傾くかは分からない、が】
【少年は前に進むための足場を、男から受け取ったのだ】

【公園にたどり着いた警察から無限とも見紛う取り調べを受けたのは、また別の話……】

/ロールありがとうございました!
/機会があればまた宜しくお願いします!
752 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/03(土) 12:10:05.52 ID:2WlZnkrgO
明けましてラスボス戦ー、明けましてラスボス戦いかがっすかー?

【謹賀新年ラスボス戦売り〼、と書かれた看板を持ち着物に身を包み声をあげる】
753 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/03(土) 15:08:06.49 ID:2WlZnkrgO
さすがに新年早々は売れないっすねモグモグ

【ベンチに腰掛けておにぎりを食べている】
754 :【ブレード】【ラル・シルフォード】 :2015/01/03(土) 15:45:37.58 ID:9Sk/6TDSO
>>753
……………………

【新年だろうがお構い無く日課のランニングをしている最中、着物を着てベンチに座っている女を発見】
【持っている看板を見るに、どうやらラスボス戦体験みたいなものをしているらしい】

【前髪で隠れた目でその女を眺めて、ラルは】

………………………(スッ

【特に気にせず、再び走り出した】
755 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/03(土) 16:07:59.39 ID:2WlZnkrgO
>>754
……お

【ぴょこりと頭頂部の毛が一束起き上がり何かを示す】
【そちらを見ればランニングで走り去る何者かの姿が】

たまにはこっちから売りに行くってのもいいっすね
営業ってやつっす

【缶のお茶を飲み干し空高く放り上げる】
【徐に立ち上がりダッシュ開始】

……そこの人、ラスボス戦如何っすかー?

【圧倒的な加速で追いすがりながら声を掛ける】
【かこん、遥か後方でお茶の空き缶がゴミ箱に綺麗に落ちた】
756 :【ブレード】【ラル・シルフォード】 :2015/01/03(土) 16:27:36.26 ID:9Sk/6TDSO
>>755
………………ッ!

【明らかに普通の人間には出せないスピードでさっきの女が追いかけてくる】
【身の危険を感じてしまったラルは、反射的に刃を一本生成し女のいる方へ水平に飛ばした】

……………………

【『水平斬り』と技名を心の中で唱えるということをし、女の方に対峙する】
【流石に刃一本で倒せるとは思っていない】
757 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/03(土) 16:36:03.68 ID:2WlZnkrgO
>>756
おっ!

【目を見開きながら前方への転身】
【少し頭上を奇襲的に襲ってきた刃が通過していった】
【コンクリの地面に焦げ跡を残しつつ滑り、対峙する形で向かい合い立ち上がる】

お買い上げ、ありがとうございますっす
\1000になりますので、後でお願いしますっすね

【重心を低く取り、頭をランダムに揺らしながら近接を試みる】
【叶えば放つのは牽制のジャブと相手のくるぶしを狙ったローキック】
758 :勇者 :2015/01/03(土) 16:43:53.96 ID:5ZVzp3f10
路地裏、湿気と陰気の混じり合う空間で燻る女
759 :【ブレード】【ラル・シルフォード】 :2015/01/03(土) 17:09:15.86 ID:9Sk/6TDSO
>>757
………………

【失敗した。面倒な買い物をしてしまったようだ】
【少し後悔したが一先ずそれは置いておいて敵に集中する】

【女が接近してくるのを確認。バックステップで少しでも距離を取りながら自分と女の間に刃を水平に設置】
【同時に、先ほど放った刃を回収。ついでに女の背後を狙う】

/*充電ヤバイので遅めになります*/
760 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/03(土) 17:21:22.23 ID:2WlZnkrgO
>>759
……わぁっ!?

【前回もそうであったが、剣士相手は通常以上に神経が磨耗する】
【小さな牽制ですら手傷となり、機動力の低下を招くのだから】
【ととん、とサイドステップで現れた刃を回避し構える】

……む?
あちゃ、し、しまった……
ごめんなさいっす、魔王戦売り切れっ!!

【どう攻めたものかと思考、和服の内布で揺れる携帯端末】
【和服のレンタル時間の終了間近を知らせるアラームに、慌てて踵を返して圧倒的な勢いで何処かへと消えていった】

//では遅くまでは待機できないので〆で。乙でしたー
761 :【ブレード】【ラル・シルフォード】 [sage]:2015/01/03(土) 18:22:57.13 ID:9Sk/6TDSO
>>760
【思考を戦闘モードにシフトさせ、相手の出方を伺う――と思った束の間、猛スピードで何処かへ去っていく女】
【突然のことに呆気にとられたが、とりあえず戦闘終了なのは理解する】

………………

【とりあえずここに突っ立っていても仕方ないので、ラルはランニングを再開するのだった】

/*ありがとうございました*/
762 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/04(日) 15:26:52.26 ID:WC5qa3rB0
【この探偵、天道司はテンションが高い】
【あの河川敷で悪い物を取り払ってから、仕事ができた】
【浮気調査に人探しまで、何でも仕事が来た】
【そしてお正月も無事に過ごす。そんな予定である】

よし、ここらへんは平和そうだ
路地裏でも行ってみようかな

【このお正月は子供を狙った奴が多い】
【理由はお年玉。中々の額を持っているので奪うのに調度いい】
【そんな奴を探す、そんな予定で路地裏を進む】

【世の中予定である。実際にそうなるかは分からない】
763 :【ディオド】 [sage]:2015/01/04(日) 19:00:25.99 ID:YsAx1rHto
【随分と日が落ちるのが早い、すでに空が漆黒に染まり数刻が過ぎた】
【煌々と無機質なコンクリートを眩しく照らしていた太陽に代わり、夜は爛々と街を隔たり無くネオンが覆い、昼間とはまた違った表情を見せる】
【真冬程の勢いは無いものの、ちらほらと雪の結晶が街に降り注ぎ、その純白を青、黄色、赤と、ネオンの光に当てられて、様々な色へと変わっていく】

熱っちい!

【思わず息を飲んでしまいそうな景色の中に、一人の男の悲鳴がその雰囲気をぶち壊した】
【熱い、とはどういった因果があって発せられる言葉なのだろうか、火でも焚いていたのか、それとも何か高温の液体にでも触れてしまったのだろうか】
【しかし彼、その悲鳴の主にはどういうわけかそれに関連するものは見当たらない】
【薄く引き伸ばされた雪が積もる道路の上でその男はまるで何かから逃れるかのように頭に付着する物体を手で振り払いながら辺りを右往左往】

熱っ!熱ちちっ!

【190cm、いやもっとあるであろう巨体の男が、服の上からでも分かる丸太のような腕を振り回しながら歩けば否でも注目を集めてしまうもの】
【やがてそこには巨体の男が閉じられたシャッター張り付いて、ため息混じりに空を眺める不思議な図が完成していた】
764 :【冥剣リアライザ】ゾラ>>191 :2015/01/04(日) 19:46:43.77 ID:4LkdbJt2o
>>763
【そんな男性のいる場所を偶然通りかかる女性。】

「……なんだぁ、ありゃ」

【20代くらいであろう若い女性は、なにかに暑がる大柄な男性を遠巻きに見つめていた。】
【銀色の髪が夜の風に靡く。象牙色のコートは、ネオンをぼんやりと受けて淡く輝いていた。】
【男性が、すなわち悲鳴の主が変わっているように、彼女もまた変わっている。】
【とはいえそれは彼に比べれば些細なことであろうが―――――――剣である。】

【女は背中に、一振りの長い剣を帯びていた。銀色の鞘に納められたそれは、よく手入れされていることがわかり。】
【刃渡りも合わせると彼女の身長程の長さである。】

「おい、そこの人」
「なんか困ってるなら手を貸そうか?」

【最も、この世界で剣など珍しい物ではないかもしれないが。】
【不思議そうに相手を見ながら、その斜め前から声をかけた。】

/まだ大丈夫ですかね?
765 :【ディオド】 [sage]:2015/01/04(日) 20:11:24.62 ID:YsAx1rHto
>>764
【街の一角に相対す2つの特異、強靭な肉体を有し、あまりにもかけ離れたそれは無意識なれど圧倒的な威圧感を伴う】
【そしてもう一方の特異は、身の丈に劣るとも勝らず、長大なる剣を背中に担ぎ、それもまた、性質は違えど普通とは違う"特異"を宿していた】

【男の視線を正面として前斜めの方向から声が投げ掛けられ、ぐるりと首を回したのちに、やっと気付いたのか彼女へと目線を向ける】
【あまりの体格差故に、見下ろす形となり、巨人と小人の様】

ん?あぁどーも じゃ早速だがこの雪を止めてくれ、熱くてかなわん

【そして吹っ掛けられる無理難題、無理だとわかっているかのように男の態度は軽薄で、その言葉の軽々しさには強い存在感を示す背中の剣への動揺は一切感じられない】
【雪が熱い、とは一体どういうことなのか、おそらくはこの男一人にしか理由は分からないのだろうが、妖怪悪霊様々な物が闊歩するこの世界では、特にそれはおかしいことではないのかもしれない】

//はい!大丈夫ですよー!
766 :【冥剣リアライザ】ゾラ>>191 :2015/01/04(日) 20:38:37.87 ID:4LkdbJt2o
>>765

「なんだそんなことか。お安いごy……ええ?」

【思わず聞き返す女。しかしおそらく答えは変わるまい。】

【さてどうしたものか。女は言葉を失った。当然ながら、降雪を止めることなど不可能である。】
【しかし、このまま目の前のこの男性を置いてゆくのも忍びない。それに、彼女はどこかしら】
【男性が大多数と違うことを感じ取っていた。無論理由などない。何となくである。】

「妙な奴だなぁ……しゃあない」

【ざり、と金属音を響かせながら女はなんと抜刀した。銀色の刀身―――両刃のそれが月の光を反射している。】
【片手で悠々と振り上げたそれを、女は躊躇うこと無く目の前の男性に向かって振り下ろした。】










「ほれ。」
「とりあえずこれで凌げるだろう。オレがいるときだけだがな。」

【と、いうことはなく、】
【見る見る形を変える剣――――「Γ」のような形状に、彼女の刀身は姿を変えた。】
【笠のように相手の頭上に差し出す。近づけば分かるかもしれないが、どこからどう見ても金属的なその刀身はしかし、】
【目を凝らせば分かる。金属に「似た」微小な粒子。光で構成されていた。「ゴオオオ」という微かな音も、おそらくは出力を物語っているのであろう。】

「……で、」
「どうするかな。止みそうもねえしなぁ……こらぁ!何見てんだお前!!」

【側を通りかかった野次馬を怒鳴りながら、女は言った。】
【再三言うがこの人物―――粗暴な物言いだが一応は女性である。】

「おっと、おい、縁に触るなよ。指くらいなら斬れるぞ」
767 :【ディオド】 [sage]:2015/01/04(日) 21:50:51.39 ID:YsAx1rHto
>>766
【男の要求を二つ返事で受け止めそうになったところを見るに、どうやら流石に雪を止めろなどと言われることは予期していなかったことは明白である】
【そんな彼女の怪訝な様子を余所に、ニヤリどこか悪戯っぽい笑みを浮かべて】
【色々と凄まじい(体つきその他諸々)為に、あまり子供受けはよくない方だが、性格は見た目通り厳格と言う訳でもないようだ】

手を上げて・・・うん・・・剣抜いて・・・うん?・・・振り上げて・・・うん!?

【仕方ない、ということは何か秘策でもあるのだろうか、彼女の一連の動作を目で追いかける】
【しかしそれは見れば見るほど雪を止めるどころか、全く別の方向へと向かっている気がして、ついに振り上げられた剣を前にして初めて異変を感じ取る】

スト―――――

【制止の言葉を掛けると同時、体はその場から逃走しようと動き始めていて、しかし不意にその動きを止める】

―――ップ?

【拍子抜けた声を上げて見つめる先には一片の曇りなき純真なる剣・・・ではなく傘のような物体】
【おっかなびっくりその傘を受け取って、ああなるほどこれで防げということかと理解したようだ】
【傘その物を形成する光の粒と、僅かに溢れる謎の音を聞くと、少なくとも自分の知る限りこの世のものではないことが伺える】
【そんなことを考えながら、不用心に傘を触っていると】

いてっ!

【彼女が警告するよりも早く、鋭い縁に触れてしまった。その人差し指に一筋、赤い液体が流れ落ちた】
【しかしそれも束の間、もし彼女が切れた人差し指に注目していたのならば、少しずつ出血が消えていき、やがてすぐに塞がった傷口が見えるだろう】
768 :【ディオド】 [sage]:2015/01/04(日) 21:52:57.15 ID:YsAx1rHto
>>766
//ご飯食べてきました!再開しましょう!
769 :【冥剣リアライザ】ゾラ>>191 :2015/01/04(日) 22:03:20.40 ID:4LkdbJt2o
>>767

「あーあ、ほら見ろ言わんこっちゃない。」

【切った指を見ていた女。ところが、】
【見る見る消えてゆくその傷を見てもう何度目か分からない―――驚きを覚える。】

「あれっ……」
「ちょ、ちょっと待てお前」

【と、女は男性から笠をひったくった(ひったくろうとした)。】
【いや、正確には持ち手から相手の手を払おうとしたのだ。つまるところ、女が男に笠を「差してやる」ような状況になる。】

【どうやら、相手は所謂「能力者」であるらしい。】
【対して自分は違う。くくりとしては同じ能力者でるが、女の場合は「武器が能力を持っている」ため】
【本人は無能力なのである。つまり、剣を取られるといろいろと不味いわけだ。】
【そんな用心深い警戒からの行動であるが――――当然その真意を話すわけにはいかなかった。】

「なんだてめ……あれか、そんなデカい成りの上に妙なことできるじゃねえか」

【と、傘状の剣を相手に掲げたまま、言った。(相手が歩き出したなら、それに従って歩き出す)】
770 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 [sage saga]:2015/01/04(日) 22:14:12.01 ID:0y3HzCjF0

「あ…ひ……」

【路地裏、男の上げた鳥の囀りほどもない小さな悲鳴が、夜の闇に吸い込まれた】
【男はスーツを点々と紅く汚し、その顔にはしこたま殴られた跡があって】
【悲鳴の所以は目の前に立つ、刺すような眼光をギラつかせるもう一人の男】
【紺のスーツを着慣らし、女と見紛うほど長い銀髪は後ろ手に束ねられている】
【手には一丁の回転式拳銃が怪しく輝き、銃口は男のこめかみへ】
【丸腰で抵抗できぬらしい男は滝のように汗を流し、滴る鼻血もそのままに恐怖に耐える】

「や…やめて……くれ たの…グッ!」

誰が喋って良いっつった

【わけも分からず許しを乞う男の脇腹に銀髪の膝蹴りが刺さる】
【腹を抱えて膝をつき、咳き込む男の髪を掴んで無理矢理立たせ、銀髪は男に問うた】

もう一度聞くぞ 『事務所』は何処だ?

「じゅ…銃を下ろしてくれよ!なんだってアンタこんなこと―――」

【言葉が終わらぬうちに銀髪が男の顔にエルボーを叩き込む】
【銀髪の袖が紅く染まり、地に叩き付けられるようにして男が倒れこむ 銃の照準は依然男に向けられたままだ】

人の話聴いてねーのかノータリン
ま、言わねえなら言わねえでこっちは構わないがな……
『死ぬまで聴く』だけだ

【機械的なまでに冷たく、淡々と告げる銀髪を目にし、男の表情が更に恐怖へ染まった】

「わ…わかった!言う、言うよ…!」
「………お、表通りに――――という喫茶店があるはずだ…そこの地下で…」

……嘘だったなら蜂の巣にしてやるからな

「銃突きつけられてハッタリかます度胸なんて俺にはねーさ……」
「は、はやくその銃を下ろして

【パァン、と花火のような乾いた音が路地裏に響く】
【自身の死を未だ肉体は理解できていないのか、頭部に空いた風穴から流れ出す血はまるで呼吸でもするかのように緩急を繰り返している】

『司法取引』のつもりだったなら地獄でやってろ

【『モノ言わぬ死体』へ吐き捨てると、銀髪は男の言った『事務所』へ向かうべく一歩を踏み出す】
【彼の拳銃はいつの間にか、何処かへ消えていた】
771 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/04(日) 22:31:11.34 ID:ui7jkLLA0
>>770
/今からでも大丈夫でしょうか?
772 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 [sage saga]:2015/01/04(日) 22:32:33.96 ID:0y3HzCjF0
>>771
大丈夫ですよー
773 :【ディオド】 [sage]:2015/01/04(日) 22:37:27.41 ID:YsAx1rHto
>>769
どうかしたか?

【手を払われて、男は???となるも、払われたら払われたで無理に傘を手に入れようとはしない】
【突然に態度を変えて、差し出したはずの傘を取り返されたとあってはやはり不思議そうにするが、その理由については気付いていないようだ】
【軽い傷程度なら一瞬にして消えることが彼の中では普通であり、これが彼女が態度を変えてしまう程の理由という結論には至らなかったようで】

ああこれね 体質っつうかなんつうか・・・まあとにかくなんでか知らんけど傷の治りが早いんだよ

【投げ掛けられた質問に暫しの間思案、ようやく意味を理解して、切った指を差し出しながらそんな風に返せば、やがて雪を凌げる場所を探そうと歩き出す】
【場所は大通り、八百屋、魚屋、スーパー、居酒屋、果てには如何わしいちょっとアレな店までなんでも御座れ】
【とくに男はどこか行きたい訳でもないし、彼女が望めば特にそれを拒むわけでもない】

【自身を遥かに凌ぐ大柄な男と相合い傘、それも女の方が手を伸ばしてしかも傘とも違う異様な物体を両者の上に掲げていれば、人目を引いてしまう】
【通りがかった野次馬にも怒号を飛ばす彼女なら、人が密集する場所で好奇の目に晒されればどうなるか、それは想像に難くない】
774 :【冥剣リアライザ】ゾラ>>191 [sage]:2015/01/04(日) 22:46:37.30 ID:4LkdbJt20
>>773

(周りの目が非常に気になる。)
(まあ無理もないだろう。絵が絵だ。大柄な男性に相合傘(?)をする女性。)

「………」

(しかし、)
(追い払おうにもこの人通りである。キリがない。)

「………」

(無言で相手を押しやる。先ほどのように、シャッターの軒先に行かせようとするだろう。)
(途中わずかに雪が付着してしまうかもしれない。)

(すると彼女はどこかへ行ってしまった。)

「ほれ。」

(のもつかの間。戻ってきたその手にはビニール傘が握られている。)
(如何にも安そうな骨組みのそれを、ぶっきらぼうに差し出した。剣は背中に戻さらている。)

「建て替えとくだけだからな、金は返せよ。」
「やれやれ、やっと落ち着いたぜ。それはそうと、不思議な奴だな。雪を暑がったりはたまた切り傷をすぐに直したり。」

「てめえ一体何者なんだ。」
775 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/04(日) 22:47:49.67 ID:WC5qa3rB0
>>770
【そんな事件が起きるとも知るはずもない探偵】
【そもそも、子供を守る為にここを回っていた筈だった】
【それが一転。夜の路地裏に、なるはずもない乾いた音が鳴った】

なんだ...この季節に花火な訳ねえよな...

【事件の現場に付くのに時間は掛からなかった】
【そこにはスーツなのに汚れた赤い跡】
【そして頭に貫通した穴。間違いなく弾丸で撃ち抜かれた跡だった】
【暗殺にしては酷い殺し方。何か探していたか逃げていたか......】
【探偵は探って見たかった。探偵として、街の平和を見守る為に】
【それには犯人、またはそれに繋がる何かが必要だった】
【それには街を回るしかない。この路地裏、そこから出た場所を】
【人を探す。犯人なら路地裏や街を走り回る姿がある筈だ】

【路地裏や街を走りまわっている探偵も、おかしな姿なのだが......】
776 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/04(日) 22:50:04.08 ID:ui7jkLLA0
>>770
【人が殺されるまでの一部始終を影で見ていた男がいた】
【通常なら警察に通報するなり、悲鳴をあげるなりするだろう】
【だが、男は違った】
【ニィ、と狂ったように笑うと死体に近づいていき、異常なほどに鋭い爪で…否、鉤爪で死体の腕を切り落とし、それを拾い上げた】
【それを持ったまま、先の男の後を追いかける】

―――なぁ、お前は食ってもいい人間か?

【いつの間にか男の手は元に戻っており、代わりに異常なほどに鋭い牙が口から除いていた】
【そして、手に持った腕を口に運び、腕を食っていく】
【それを見ればどんな馬鹿でも一目で男が異常であると気づくはずだ】
【夜の闇と男の牙も相まって、その姿はさながら吸血鬼のようだ】

俺は腹が減ってるんだ
ただの死体はあまり美味くないが、お前みたいな奴は何故か他のやつより美味いんだ

【お前みたいなやつ、とはさっきの銃を消している光景を見てのことである】
【能力者という単語は知らないが、殺し難いやつとして男は認識していた】
【返答次第では、今すぐに男に"食いかかる"だろう】
777 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/04(日) 22:51:03.44 ID:WC5qa3rB0
>>771
>>772
/自分も大丈夫ですか?無理そうなら>>775は無しでお願いします
778 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/04(日) 22:51:30.88 ID:ui7jkLLA0
/これ僕が引いた方がいいんでしょうか
779 :居合会心 [sage]:2015/01/04(日) 22:59:34.39 ID:8JdCidRk0
腰に携えた刀の柄尻に雨粒が落ちた
独特な臭気を放つ路地裏
燻るは壁を背に悲壮感漂わせる男
その行手を阻むべく立つ刀携えたスーツ姿の女一人
男は後方を一瞥し額にかいた脂汗を拭い取ってから舌打
譫言の如き呪詛を吐きながら不意に懐を探っていた
拭い取った脂汗がまた額から頬へ伝う

『……[ピーーー]のかい?俺をその物騒なエモノでよ』

ジャケットに隠れた懐から物音が漏れた
だがそれを隠すかのように男は言の葉を紡ぐ
女はそれに応えないどころか口を開こうともしない
思考もしないカラクリの如く鞘に手を添え徐々に男との距離を詰めようとしていた
無論男は脂汗をかきながら後退る
背中が壁と接触、終焉を悟った

『この距離なら勝ちは俺のモンだ!!
ファック!!吹き飛べクソアマ!!』

懐から拳銃を取り出し即リロード
引き鉄を引いて弾丸を放とうとしたが
その差一秒未満、一気に距離を縮めた女
須臾の間隙に刀を抜刀、そして放つ一閃
銃のボディも巻添えに男の躰を二分
黒のスーツと銀の刃が噴き出す血液に濡れる

路地裏に紅い華が無数に咲き乱れた
脂肉と血を払い納刀、頬を伝う血を舌で舐り取った
780 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 [sage saga]:2015/01/04(日) 23:01:21.01 ID:0y3HzCjF0
>>777 >>778
/自分は三人でも大丈夫です
/お二方も大丈夫なようならレイとドレクトさんが喋ってるところを天道さんが鉢合わせたって感じにしようと思いますが
781 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/04(日) 23:09:55.97 ID:ui7jkLLA0
/複数は無理なので引きます
782 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/04(日) 23:11:28.94 ID:WC5qa3rB0
>>778
>>780
/3人でやらせて貰えるなら嬉しいです
/お二人が組まれる所に行くので待機させていただきます!
783 :【ディオド】 [sage]:2015/01/04(日) 23:16:27.33 ID:YsAx1rHto
>>774
お、おいどうしたさっきから黙って 怖いって

【視線を気にして忙しない彼女と、そんな中でも若干能天気とも言えるテンポを保ちつつ歩く男はなんというか・・・真逆だ】
【ぐりぐり前へ前へと押し込まれていき、先程と同じような場所へと逆戻りだ】
【やや背中を押される形となり、揺れる傘からはみ出した肩へと降り注ぎ、体温で溶けた後に男の体に小さくケロイド状の痕を残す】
【果たして彼女から見えるかどうかは分からないが、雪が触れた場所を熱がりながら振り払ったため、その気になれば傷跡を見ることが出来るだろう】

【いつの間にか消えた彼女を屋根の下で見回しながら探していれば、少しの時間を置いてやって来た彼女の手には、透明なビニール傘が握られていた】
【どうせしばらくしたら帰らなければいけないし、それまでに雪が止んでいるとも限らない、大の大人(と言っても見た目的には男は20代前半という所)が家まで送ってもらうなんて情けない事にならなくて良かった】
【「ありがたやありがたや」と手を刷りながらそれを受け取るだろう】

うーーーーん・・・・
体質・・・だと思うんだがなぁ
飛べたり、すげー傷の治り速かったり、馬鹿力だったり、水に触ると火傷みたいになったり あ だけど血はセーフっぽい

【本当にざっくりとだが、改めてどうして熱がるのか、そしてこの身に宿る不思議な力について話す、どれもこれもが、体質では片付けられないようなものばかりだが】
784 :【冥剣リアライザ】ゾラ>>191 [sage]:2015/01/04(日) 23:29:11.37 ID:4LkdbJt20
>>783

「へ、へぇー……どれ。ちょっと見してみ」

(対して、女は傘なんぞ刺していない。雪が降るに任せるのみである。動くたびに、肩にかかった雪が落ちる。銀髪についた水滴が反射した。)
(伸び上がって相手の傷を見る。熱湯でもかかったような跡がそこにあった。火傷……のような傷であろうか。)

「……馬鹿力、ねえ…なるほどよく分からんな。」

(なるほど分からん。女は思う。知識があるものは、それが「吸血鬼」であるか、あるいはそれに類するものと分かるかもしれないのだが。)
(いかんせん悲しい哉。そのような推察、彼女にできるはずもない。)
(女も力には自信があった。巨大な剣を、片手で振り回すのだ。先ほどわずかに見せたその片鱗であるが、)
(相手と比べても、大したことはないのだろう。)

「まあいい、さてそろそろ行くぜ。じゃあな。」

(そういうと、女は歩き去った。)

/そろそろ落ちるのでこの辺で・・・お疲れ様でした〜楽しかったです!
785 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 [sage saga]:2015/01/04(日) 23:44:12.99 ID:0y3HzCjF0
>>775

「て、てめえ!なんで此処を知って

【街の一角にある一つの喫茶店、もうとっくに閉店しているはずのその店の地下から、リズミカルに轟音が響く】
【地下には五、六人の作業服を着た男達がおり、本来来店≠キるはずの無い客にうろたえた様子だった】
【尤も、玄関の鍵すら銃でこじ開けて入ってきたのだ 予想外なのも当然の話である】

「散弾銃が置いてあったはずだ!取ってこ

【一人、二人……】
【引き金を引く度に発射される弾丸は吸い寄せられるように男達の額を穿つ】
【どうも銀髪の男は拳銃の扱いに馴れているらしい それも『達人』と称して過言では無い領域のようだ】

散弾銃だぁ!?上等だ、取れるもんなら取ってみやがれってんだボンクラ共!!

【刹那】
【散弾銃が置いてあるらしい奥の部屋へ逃れようとしたもう一人の行く手を何か≠ェ阻む】

「う…!な…なんだよこれ……!なんだよこれぇッ!!」

【先程眉間に銃弾を撃ちこまれた者の死体から、それを苗床とするように『樹が現れた』のだ】
【ビデオの早送りを見ているかの如く異常なスピードで樹は生長し、奥の部屋へ続くドアを塞いでしまった】

逃がすわけねぇだろうが。
……さて、てめぇでラストオーダーか

「ひッ!」

【銃口は逃走経路を失った最後の一人へ】
【怯える男へ引導を渡すべく、銀髪の指が引き金を引―――】


……ん

「うぎゃあああああッ!!」

【天道が喫茶から聞こえる銃声を聞きつけ、銃によってこじ開けられたドアを見て尚中を探ることを決心したのなら】
【ドアを開く際に鳴るドアベルの音で、銀髪は侵入者の存在に気付くだろう】
【そして放たれた銃弾の狙いはドアベルの音に気を取られたために外れ、男の耳を撃ちぬくこととなってしまった】

【この喫茶はバックヤードにある隠し通路が地下へ繋がっている】
【銀髪は侵入の際通路の扉を開けっ放しにしているため天道がここに気付くのは容易なはずだ】

//遅くなりました
//ドレクトさんまた機会があればお願いします
786 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/05(月) 00:03:52.50 ID:MPRdRWiR0
>>785
【路地裏を探しても見つからない犯人】
【もう、帰ろう。そんな風に思っていた】
【しかし、おかしな店が一店あった】

あれ...ここって、この時間閉店してたよな...?

【天道は探偵である。街の事は自分で理解しているつもりだ】
【気になってドアのベルを鳴らす。ピンポーンと間抜けな音だ】
【そして、あの路地裏と同じ音】

やっぱり、何かありそうだな...
ちょっと失礼しますよっ!

【鍵が壊れていたのを知らず、彼は本気でドアを蹴破った】
【そこには軽く荒れた店、そして地下への入り口】
【この時点で一つの確証は得た。犯人は単数、または少ない数であることに】
【多い数で攻め混むには更に大きな店で無くてはならない。5人も来客すればバレバレである】
【そして、なによりも部屋が大きく荒れていない。スピーディに仕事をこなしている】
【これより、相手は少ない数と予測した】

【しかし、相手はプロのようだ。どうやって抑えるか...】
まあいいか、とりあえず地下の隠し通路を通るか
【何も気にせず通る天道。地下の存在に気づくまで後少しだ】
787 :【ディオド】 [sage]:2015/01/05(月) 00:07:11.95 ID:AztVyWF9o
>>784
【肩に刻まれた傷はぐちゃぐちゃに変形、変色していて、とても水が触れただけとは思えない形相をしていた】
【しかし、その傷でさえも時間が経つと徐々に消えていき、最後にはとうとう元の素肌と同じ色に戻ってしまった】
【水がダメだったり、血は平気だったり、あり得ない速度の治癒能力、そして飛行能力、これを鑑みれば、知識を有したものなら生き血を啜る怪物、そう吸血鬼と同じ力を持っていると言うことに気付くはずだ】
【しかし彼女も、そして彼本人も、それには気付いていないようだ、元々生まれ持った体質であると信じ込んでいる】

【見慣れぬ武器を自由自在に操り、思い通りの形に変形させてしまうことから、形は違えど彼女もまた不思議な力を持っている、そう彼は感じ取った】

おう 傘、ありがとな またいつか恩返しさせてもらうよ

【これで一つ借りが出来た、また出会うことがあれば、この借りはいつか必ず変えそう、そう思いながら彼は帰路に着いた】

【左手に、彼女に借りた傘を携えて】
788 :【ディオド】 [sage]:2015/01/05(月) 00:07:46.69 ID:AztVyWF9o
>>784
//私も楽しかったです!
//ロールありがとうございました!
789 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 6/6 [sage saga]:2015/01/05(月) 00:37:16.95 ID:m0UnRWJp0
>>786
     ヒーロー
ケッ、命知らずの登場ってわけか

【侵入者の存在を感じ、銀髪の目つきがより鋭いものへと変わる】
【階層一つ隔てただけで銃声や悲鳴が遮断されるはずもなく、侵入者は間違いなく危険を承知で入ってきているはず】
【何か対抗策を持っているか、余程の愚か者か】

ま、どっちにしろ潰すけどな…

【撃たれた耳を押さえてのたうち回る男だったが、救世主が登場したらしい事態の好転に僅かな希望を抱く】
【しかし、銀髪が男を生かして帰すかどうかはまた別の話で】

……テメェ、まさか「生きて帰れる」と思ったんじゃねーだろうな?

【銃弾の装填を始めつつ一言】
【次の瞬間、先程男の耳を掠めて壁にめり込んだ銃弾が大量の茨≠ヨと姿を変える】
【またしても説明のつかぬ現象 逃げる暇も状況を理解する暇も与えられず、男は茨に絡め取られる】

「いぎゃあああああッ!!いてえッ!外してくれえええッ!!」

ビービーうるせえぞ ベビーシッターが必要か?

【茨の棘は長く、男の肉体に深々と突き刺さり激痛を生む】
【思わず痛みに喚く男だったが、銀髪がまともに取り合うことはなかった】

【リボルバーに六発目の弾が装填され、銃口が再び男へ向かう】
【数瞬後には救世主の登場か】
790 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/05(月) 00:50:41.95 ID:MPRdRWiR0
>>789
【この地下にはどんな物があるのだろう】
【自分の事務所のように広い?または狭い?】
【そんな軽い気持ちを抱くなか、叫び声が聞こえた】

すっげぇ声するなぁ。少しうるさい位だ

【そう言うのに、言っているのに】
【彼は走らない。もう手遅れだから構わないかの様に】
【それとも、もう殺しを黙認しているかの様に。ゆっくり歩く】
【そして、とある部屋についた】
【そこには、銀髪の...誰かが立っていた】
【そして耳から茨が伸びている男。酷い姿だ】
【しかし助けない。動く気はないのだ】

なあ、そいつってどんな悪いことしてきたんだ?

【他人の様な、酷い言いぐさ。男を見捨てるような目をしていた】
【そして、その質問を銀髪の男性か女性か分からない人に聞いた】
791 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 6/6 [sage saga]:2015/01/05(月) 01:25:58.65 ID:m0UnRWJp0
>>790

よォーーこそよォこそ
首を長〜〜〜くして待ってたぜ 侵入者≠ウんよ

【銃口はそのまま照準をズラさず、顔だけは天道の方を向いて歓迎の挨拶=z
【その顔は三日月を描くように笑う口元とギロリと此方を睨みつける三白眼、というなんともアンバランスな表情】
【そんな銀髪とは対照的に、拷問染みた仕打ちを受けていた男が助けを求め叫ぶ】

「ア、アンタ!助けてくれ!こいつイカれてるんだ、殺されちまう!」

【必死の形相で天道に助けを乞う】
【しかし奇妙なのは、天道が何もアクションを起さないことだった】
【まるで見捨ててしまった≠ゥのように】

……こいつが何をしたか?テメエには――
――まぁ良いか どうせ殺すんだしな

【気まぐれが起こったらしく、ぼそりと当たり前のように呟いた『殺す』というワードに男が縮み上がる】
【そして、銃口の照準はやはりそのまま、銀髪が隣の部屋の照明を点灯させると―――】

見な、これがコイツらの『罪』だ

【灯りの確保された隣の部屋 そこにあったもの】
【それはブルーシートの上に規則的に並べられたある植物=z
【掌を広げたような緑色の葉―――大麻≠セった】

「ッ………!」

『マリファナ』さ 喫茶の下で密かにこしらえて売りさばいてたってわけだ
俺は依頼でこいつらの『始末』に来たんだよ

【どうも心当たりがあるらしく、愕然とする男】
【その表情を一瞥して僅かに目を細め、視線を天道へ戻す】

何を考えて此処に来たのか知らねえが……俺の邪魔はしないことをお勧めするね
何せてめえは今回の『おつかいリスト』には書いてねえわけだからよ

【忠告を終えれば再び銃口は男の額へ】
【野獣の牙のように銃身が輝き、男がまた悲鳴を上げる】

さて、ロシアンルーレットの時間だ 確率は6/6だな……

「い、嫌だ!悪かった!だから助けてくれ!!頼むっ…!やめろ…!やめろおおおおおッ!!」

【天道の行動は、果たして】
792 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/05(月) 01:46:55.11 ID:MPRdRWiR0
>>791
侵入者とは酷いな
あんたもこいつらにとっちゃ侵入者だろう
【簡単な否定から始める。これが敵対する者に対して使う言葉だ】

ほう...マリファナか
最近浮気調査してたら見つかった代物じゃねえか。良い収穫だな、こりゃ
【そんな呑気な言葉を言う】
【まるで銀髪の男が『味方』であるかのように。淡々と喋る】

あ、そいつは殺してくれ
今日の俺のするべき仕事じゃなさそうだからな
分かってる分かってる。手は出さねえ
人殺しにもルールみてえなもんあるしなぁ

【壁にもたれ、銀髪の男を見続ける天道】
【完璧に、男は見捨てられたようだ】
793 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 5/6 [sage saga]:2015/01/05(月) 02:15:42.62 ID:m0UnRWJp0
>>792

ギャハハ!至極正論だ、違えねえ…

【愉快そうに眼を一層剥いて、天道の返しにゲラゲラと笑う】
【ヒロイックな気分で飛び込んで来た命知らずと思ったが、多少の冗談は飲んでくれるらしい】


よくまぁこんな汚ねぇモン買う気になるよな……
とても俺には理解できないねえ

【マリファナの束と男の顔を交互に見比べて口を開く】

俺の仕事はこいつらの始末だけだからよ
『マリファナ発見』の手柄はお前のモノにしちまって良いぜ
尤も、転がってる死体を誤魔化せたらの話だけどな

【皮肉めいた笑みを浮かべてそう告げた】


……へぇ

【天道の言葉に思わず目を丸くする】
【大抵こういう場合は『もう一つ死体が増える』のがセオリーというものだが】
【深く興味が湧いた この男は一体何者なのか】

【一方、希望を断たれて絶望に満ちた表情を浮かべる男】
【これでは死刑の宣告を受けたようなもの】

「う……嘘だろ」

【銃口が此方に向く しかし逃げられない】
【身体を動かそうとしても棘が食い込み血が滴り落ちるだけ】
【逃れることは出来ない 今、目の前にいる鬼から】
【逃れる術は、無い】

【刹那、轟音と共に弾丸が発射され】
【他の死体と同じように男の額に風穴が空く】
【びくん、と一瞬大きく脈打ち男は茨に吊るし上げられた『モノ言わぬ人形』と化した】

『お仕事終了』ってなァ…
ご静聴感謝するぜ………

だが…何のために来たんだお前?ただの興味本位ってなら随分悪趣味じゃあねえか

【手にした拳銃でガンスピンをしながら問う】
【応答次第では次のターゲットは天道だ】
794 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/05(月) 02:37:14.46 ID:MPRdRWiR0
>>793
お、そうしてくれるのか!
それじゃあ死体の後片付けはこっちでやらせてもらうぜ

【そうすれば中々良い額が懐にやってくる】
【そんな不必要な感情を抱きながら、男の死を見届けた】
【相変わらず、人の死は軽い物である】

何のため?理由はそうだな...
この事件の全てを知りたかったから。だな
俺は知りたくなったらとことんやるタイプでさ
こういう事件には首突っ込むんだよ
【今までもそうだ。自分は探してばかりで生み出さなかった】
【それが彼の普通であり、当然であった】

おっと、こっちに攻撃はよしてくれよ
あんたも俺と同じ依頼を受けての殺し屋だろ?
変にすれば余計な損失でるぜ、『能力者』さんよ
【軽く両手を上げ、抵抗の意思が無いことを伝える】
【あくまで、ここまでの威嚇ならの話だが......】
795 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 5/6 [sage saga]:2015/01/05(月) 03:04:42.62 ID:m0UnRWJp0
>>794

あぁ、好きにしな 小遣い稼ぎにはなるんじゃねーか

【ニヤリと浮かべるのはどこか邪悪な笑み】
【その表情はまるで友人と遊戯をして談笑するような、そんな『軽さ』があった】


『気になるから』か……
推理ゲームでもやってんのか?

【ガンスピンを続けながらそう返す】
【そして、一向に銃をしまおうとしない天道の言葉を聞いて】

……得体の知れねー野郎だ、クソが

【吐き捨てつつ能力を解除する】
【それと同時に、部屋を隔てていた樹や男を縛っていた茨は朽ち果て、最後には崩れるようにして跡形もなく消滅していく】
【罵るような言葉とは裏腹に、その表情は至極愉快そうであった】

じゃ、俺は仕事も終わったし帰るぞ
にしても退屈な仕事だ 次はお前みたいなのを相手にするような、刺激のある依頼が良いねえ
……『能力者』さんよ

【煙草を銜え火を着けつつ、やはり愉快そうに零してその場を去った】
【あと数時間もすれば夜明け そんな闇を歩いていくうちに、彼の紺のスーツは溶け込むようにして見えなくなるだろう】

//これで〆ですかね?ありがとうございました!
796 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/05(月) 11:22:06.98 ID:MPRdRWiR0
>>795
俺は一応探偵やってるんでね
こういう推理物は好きなのさ

【そして、地下にあった全ての植物が消えていく】
【どうやら能力の解除を行ったようだ】

...こういう仕事は無いほうが幸せなんだが
まあ、戦わない事を祈っておくよ。『能力者』さん

【そして銀髪の男は闇に消えていった】
【いずれまた何処かで出会うだろう。闇の事だから仕方ない】

さて、この腐った『悪』の後片付けしますか
【そういうと天道は携帯を取り出し、電話をかける】
【コール数は3回、速いものだ】
仕事だ、後片付けを手伝え
「はぁ?僕はそんな人のお手伝いをするつもりはないよ」
おまえも悪側だろうが。さっさと終わらせなきゃ人が寄る
「...はいはい」

【天道司。得体の知れない探偵は夜も街を動き続ける】

/遅れてすいません、ロールありがとうございました!
797 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 16:16:04.02 ID:qr36a0pQ0
…腹が、減った

【街をふらふらと人にぶつかりながら歩いていた男が唐突に呟いた】
【昨夜から何も食っていない男は空腹で仕方がなかった】
【だが、男は食料を買いにいくことも、ファストフード店等にも行かず、路地裏に入っていった】
【複数人の不良がいそうな場所に一人で、それも空腹時に入っていくのは明らかにおかしい】
【普通なら絶対にしない行動だが―――事実、"口から鋭い牙をのぞかせ、並の凶器よりも鋭い爪"をもった男は普通ではなかった】

食い物、見つけた

【先にいた男達は異形の姿に驚きつつも虚勢をはり、手にしたバットなどで脅しをかけていた】
【だが、異形の男にとってはそんなことはどうでもよかった】
【自分からすれば相手はただの"食料"にすぎないのだから】
【男はその鋭い爪を振り上げ、瞬く間に一人の男の首をはねた】
【その姿に恐れをなしたのか、残っていた人間は悲鳴をあげながら逃げていく】
【異形はそんなことには興味がないと死体に近づいていき―――】

いただきます

【―――その牙で死体に食いついた】
【並の人間が見れば間違いなく嘔吐してしまうであろうおぞましき光景】
【だが、気をつけなければならない】
【食事を邪魔された、もしくはまだ食い足りないと感じていればこの人ならざる獣は容赦なくあなたに"食いかかる"だろうから】
798 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/05(月) 17:34:25.53 ID:qPtAxPuwo
うーん、今日は何をして遊ぼっかなー?

【日が落ちた街の中心に近いところに流れる大きな川】
【それなりに大きくて広い河川敷ももつその川の真ん中に彼女はいた】
【否、歩いていた】
【水面を……ではなく水面よりも若干高い位置を】
【夜目が効く者ならば分かるだろう】
【彼女が茶髪をサイドポニーにしていてグレーのパーカーを羽織っていて、スカートは落ち着いた赤なのだと】
【外見からは異常さは感じないと】
【事実、彼女遠野未奈は普通の学生である】
【ただ、能力者というここでは普通の存在であるという一面もあるようだった】
799 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 17:52:00.93 ID:qr36a0pQ0
>>798
【路地裏で食事を終えた後、異常者は川に向かっていた】
【理由は喉が乾いたからという単純なものである】
【そして、川にたどりつき、先客に気づく】
【何故か川を歩いている少女の存在に】

お前、普通より美味い人間だな

【川の水を飲み、先ほどの人間の腕を食いながら少女に言う】
【鋭い牙持ち、口を血で染めて人の腕を食らう異常者の姿はさながら悪魔のようだ】
【異常者は能力者の事を通常よりも美味い人間として認識している、つまり―――】

今日は運がいい
食い物が多い

【ニィ、と異常者は狂ったように、否、狂った笑いを見せる】
【異常者にとって、少女はデザートのような物だった】
【そのまま少女がそこにいればディノケイルスと呼ばれた恐竜に酷似した非常に鋭い鉤爪で少女に切りかかるだろう】

800 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/05(月) 18:02:15.78 ID:qPtAxPuwo
>>799
な、なんでそんなもの食べてるの!?それ人の腕だよ!?

【川に近づく異常者】
【彼を青い瞳は捉えていた】
【鋭い牙を持っていて腕を喰らう男……それだけでもおかしい】
【異常だ、普通じゃない】

未奈は美味しくないよー!

【脅威に対して普通の女の子は顔を真っ青にして後退る】
【あれは悪魔だ】
【触れていい存在ではない】

きゃぁぁぁぁぁ!嫌だよー!!

【笑みを見た時に悟った】
【獲物は自分だと】
【それを知った彼女は水面やや上からジャンプして対岸へと逃れようとする】
【ただ、脅威から逃げたいだけだ】
【それが成功したなら怯えながら後ずさるだろうが……この場から立ち去ることは恐怖ゆえにできなそうだ】
【また、この川はそれなりに大きいため落ちたらただでは済まされないかもしれない……】
801 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 18:17:40.50 ID:qr36a0pQ0
>>800
【どうやら獲物が逃げようとしているらしい】
【折角の上物を、異常者が逃すはずがない】
【手から先が鉤爪となっていた腕と足が太く強靭な物に変化する】
【「Brontomerus」"竜脚類"の恐竜】
【その恐竜は、なんと獲物を蹴って倒していたらしい】
【それに変化させれば、その力は超人並にはなるであろう】
【そして、四足歩行だったその恐竜にとって人間の腕はすなわち足。つまり脚力だけでなく腕力も向上する】

逃がすか

【手にもっていた腕を少女を目掛けて投げつけると、助走をつけて一気に跳んだ】
【流石にそれで横断することはできなかった物の、かなり対岸の近くまでは跳べた】
【その腕力と脚力があれば、多少流れが速くても距離を泳ぐことは不可能ではないだろう】
【現に徐々に異常者は少女の近づいてきている】

802 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:常人 [sage saga]:2015/01/05(月) 18:22:23.69 ID:m0UnRWJp0
血の香を纏って路地裏を歩く一つの影
肉食獣の如く輝く瞳 返り血に染まったレインコート
そして、手には今しがた使用≠オたばかりであろう手斧
肩にかかるほど長いボサボサの髪もまた血に汚れ、男の狂気を表しているかのよう。
誰の目から判断しても『異常』な存在が、そこにはあった。

そして、少しでもテレビや新聞の類を見たことのある人間であれば、彼の顔を見た瞬間気付くだろう。
それが、世間で『ブギーマン』と噂される凶悪犯であることに。
803 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/05(月) 18:25:57.79 ID:qPtAxPuwo
>>801
こ、来ないでよ!まだ未奈は生きてたいよー!
まだ読んでない漫画もあるのにー!

【未奈はケンカはある程度やっている】
【それだからか身体が完全に動かないことはないようだ】
【だから彼女は追いつかれるまでに上へと跳躍できたのだろう】
【人ならざる存在であることすら疑われるレベルまで】
【高さ約5m程度の上空で彼女は着地する】
【そして高さ5m程度のところで少しづつ後ろに下がってゆく】
【まるで助走距離でも確保したいかのように】
【その瞳は覚悟を決めようとしていた】
804 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/05(月) 18:35:45.02 ID:S43mh+HsO
ラスボス戦ー、ラスボス戦如何っすかー?

【ラスボス戦売り〼、の看板を掲げて声を上げる少女】
805 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 18:40:51.22 ID:qr36a0pQ0
>>803
【対岸にたどり着くが、少女の姿がない】
【何処に行ったかと探して見れば上空にいた】

見つけた

【再びニィ、と笑うと腕と足を除いてまた体に変化が起こる】
【全身の皮膚が硬質化したようになり、特に顕著なのは背と腰から生えた1m程度の尾だろう】
【アンキロサウルス】
【ヨロイ竜と呼ばれるそれは、全身が硬い鎧で包まれ、その尾の先端はハンマーのようになっている】
【つまり異常者は体中が、特に背は硬い鎧で覆われ、生えた尾には強力なハンマーがついているわけだ】

逃がさない

【異常者は同じ高さまで跳躍すると、少女の前で勢いよく回転する】
【少女のわき腹に向けて尾を叩きつけようとしているのだ】
806 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ [sage]:2015/01/05(月) 18:41:09.53 ID:eqmO+0iL0
>>804

「その喧嘩買った!」

【突然現れる一人の女性。銀髪に象牙色のコート、黒ぶちの眼鏡】
【と…ここまでは普通の人間なのだが、】

【女は背中に、一振りの長い剣を帯びていた。銀色の鞘に納められたそれは、よく手入れされていることがわかり。】
【刃渡りも合わせると彼女の身長程の長さである。】

【彼女もまた、どこか異質な人間なのかもしれない。】
807 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/05(月) 18:48:36.17 ID:S43mh+HsO
>>806
お?

【威勢のいい掛け声に振り返る】
【同じく銀糸の流髪と漆黒のマントがふらりと揺れた】

毎度ありっす、前金1000円になりますっすね

【金銭の受け渡しが完了すれば即座に戦闘開始、顎を狙った掌底撃を繰り出す】
808 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/05(月) 18:49:55.84 ID:qPtAxPuwo
>>805
きたの!?ええーい!なんとかしちゃうもん!

【後ずさりして助走をし、そこから飛び蹴りで意識を奪おうとした彼女の目論見は外れる】
【彼女は残念ながら恐竜マニアではない】
【故にその能力の特性も分からないがこれだけは分かる】
【あの尻尾はマズイと】
【故に彼女は迎撃しようと動く】
【ギリギリ人の領域から外れずに済んでいる速度と威力での回し蹴り……それが脇腹を狙った尻尾が捉えるものだ】
【これがあたっても外れても彼女は一度体勢を崩して少なくとも1m程落ちるだろう】
【迎撃の成否の成否で彼女の落下距離と命運は決まるだろう】
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/01/05(月) 18:54:15.70 ID:eqmO+0iLo
>>807

「あ? なんだほんとに金とるのかよ……」

【と、渋々\1000支払い。】
【―――――勝負開始。】

「―――ッッ!!」

【と同時に飛んでくる掌底。】
【上体を引いてなんとか掠めるが、】

「っとっと……!」

【その衝撃で僅かに後退。反撃できずに隙を晒す。】
【右手が背中の剣の柄を握ろうとしているのが分かるだろうか。】

「いきなりだな……!!」
810 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 19:04:06.25 ID:qr36a0pQ0
>>808
【尻尾による殺害は失敗】
【尻尾は蹴り返され、空中だったので蹴られた勢いで一回転ほどしてから地面に落ちる】
【だが、この尾をその威力で、速度で蹴ったということは少女の足が負傷している確率は高い】

…やっぱり殺しにくいな
でも、だからこそ食い甲斐がある

【有名な肉食竜、ティラノサウルスを思わせる牙をむき出しにして笑う】
【今の異常者の体は鋭い牙に、強靭な足と腕、さらには鎧と尾がある】
【どこをどうとっても怪物である】
【これで翼でもはえていれば特撮に出てくる怪人の出来上がりだろう】

きっとお前は美味いんだろうなぁ

【顔に笑みを張りつけたまま少女の動きを見ている】
【未だにとれていない口元の血も相まって恐怖しか感じさせなが】
811 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/05(月) 19:04:34.34 ID:S43mh+HsO
>>809
そりゃ、商売っすからね!
……いよっ!

【商売の中にはどうやら、手を抜く事は決してしないという戒律も含まれているらしい】
【後退した相手に追いすがり、剣の射程を嫌って最接近戦を保とうとし続ける】
【そのまま脚を狙ったローキック、ボディ狙いのフックのコンビネーションを狙う】
812 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ [sage]:2015/01/05(月) 19:14:31.43 ID:eqmO+0iLo
>>811

「は、律儀なこった…うおっ!?」

【脚を下げてローキック回避。相手の戦略は正しかった。】
【長い剣は零距離では役に立たない。蹴りは回避したが、】
【続くフックは避けられそうになかった。】

「しゃーない…受け止めるッッ!!!」

【腕を×字に組み、フック中心へ―――――ところが、】

ドンッ

【「人外の身体能力」を計算していなかった。】
【彼女はまだこの世界に来て日が浅い。女性にこれほどまでの力があるとは思わなかったのだ。】
【結果――――「防御ごと」攻撃された形となる女は、数メートルも吹っ飛ばされることとなった。】

「ぎゃっ!」

「くくく………あぁ…効いた。」

【吹っ飛ばされたまま、暫く立ち上がれない。踞る】
【が、】

【次こそその剣の―――――――冥剣リアライザの柄に、女の手がかかった。】

//そちらの攻撃全般が人外級の威力ってことで受け取っていいでしょうか?
813 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ [sage]:2015/01/05(月) 19:16:59.05 ID:eqmO+0iLo
>>811
/すいません、次ちょっと食事落ちしますー
/待てないようなら終了にしてくださってかまいませんので
814 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/05(月) 19:19:39.06 ID:S43mh+HsO
>>812
十字受けっすか……むむーん

【格闘のセオリーも心得ているなと唸り、短くその場でステップを踏む】
【ととん、ととん、二回のそれを繰り返して拳をゆるりと握って構え直した】

……さぁて、起きて下さいっす!!

【コンクリの地面に踏み抜いた軸足の足形を残して駆け出す】
【そのままシャイニングウィザードの要領で膝蹴りを繰り出さんと狙う】

//そうなります
815 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/05(月) 19:26:39.20 ID:S43mh+HsO
>>813
//わかりました、では〆させて下さい
//乙でしたー
816 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ :2015/01/05(月) 19:31:33.07 ID:eqmO+0iL0
>>815
/了解です!お疲れ様でした〜
817 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小]:2015/01/05(月) 19:40:05.24 ID:qPtAxPuwo
>>810
あいたたたたー……ひっ……


【空中から僅かに落下し、地上三mの上空に着地する】
【その際、蹴り返した右足が痛みを発する】
【幸いなことに折れてはいないのだが……少しヒビが入っていないとは保証しきれない】
【だが、まだ蹴れないだろうが動く】
【異常者……否、怪物を見下ろす青い瞳には恐怖の色が宿る】
【あのような者、立ち向かってはならない】
【立ち向かえば……喰われる】

【そう思った未奈はくるりと回転すれば空中を駆け出して街の中心へと向かう】
【だが……負傷故に彼女の脚力からすればやや遅い】
【この怪物ならば追えるかもしれないが……?】

//遅くなりました!
818 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ [sage]:2015/01/05(月) 19:55:52.61 ID:eqmO+0iLo
【公園。】
【流れる銀色の髪、度の強そうな黒ぶちの眼鏡。そして、鮮やかな銀色の双眸をもつ女性がいた。ベンチに座っている。】
【象牙色のコートを着ており、腰には紅のベルトを巻いてる。】
【そこには―――ルーン文字が彫り込まれた「ホルスター」のようなものが、時折見え隠れしていた。】

「ふむ……こんなもんかね…。錆びてはなさそうだな。」

【女は剣の手入れを行っていた。いや、正確には「剣の柄」の手入れだ。】
【彼女の手に握られているそれは、どういうわけか刀身がない。紺色の柄と黄金色の鍔しかないのだ。】
【鍔元を覗き込みながら、女は言った。】

「さて……後はこの反重力の能力だが…どうも苦手なんだよな。」

【ベンチから立ち上がり、剣の鍔をホルスターにさす。背中の鞘に納めないのはどういうわけであろうか。】
【と思うのはつかの間。彼女はえいやっと大地を踏みしめると、その場で垂直跳びを行った。】

「うお!? 高っ」

【常人の倍程度の高さを、である。】

「ぎゃっ! あいたた……どうも使いこなせそうにないな……」

【その後着地に失敗し、尻餅をついた彼女。】
【この地方に来て初めて能力の確認を終えると、ホルスターから剣の柄を取り出した。】

/絡み待ちですー
/日常戦闘なんでもどうぞ
819 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 19:56:37.09 ID:qr36a0pQ0
>>817
アッハァ!!

【少女が逃げ出した瞬間、男は地を駆け、すぐにやや遅くなった少女に追いつく】
【そして、次の瞬間またもや男の体に変化が現れる】
【頭には鋭いつのが三本、尾にはハンマーが消えた代わりにトゲが生える】
【トリケラトプスとダゲントルルスである】

死ね

【一気に飛び上がると少女の背に向けて頭突きを繰り出す】
【絵としては飛び上がった勢いのままに少女にぶつかるという間抜けな物だが威力は本物】
【その脚力と、頭に生えた角があれば運が悪ければ死、よくても当たれば重症は免れない】
820 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小]:2015/01/05(月) 20:06:22.22 ID:qPtAxPuwo
>>819
まだ死にたくないもん!

【大地を踏み締める音が聞こえる】
【まだ追撃してると分かる】
【追いつかれてると分かる】
【だから、彼女は再び跳ぶ】
【所謂二段ジャンプのようなものだろう】
【怪物の頭突きはすんでのところで避けれた、まだ怪物が全力を尽くせばギリギリ追いつける高さ】
【だから彼女は……】

痛いけど……やるもん!

【空中で再度ジャンプしようとする】
【……が、痛みで直ぐにはジャンプできない】
【怪物が着地して再度間を置かずに跳躍すれば追撃できる可能性は残されてる】
【だが考えた方がいい】
【この高さまで跳躍したあとに着地すればタダでは済まされないだろうから】
821 :イクスプロジア [saga]:2015/01/05(月) 20:11:33.95 ID:YYD7ppl50
「暇、暇暇暇暇……至極暇だ」

夜の帳が下りる頃、公園
暇を持て余すスーツ姿の男が刺激を求めていた
822 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 20:21:16.14 ID:qr36a0pQ0
>>820
【頭突きがはずれ、再び着地する】
【見ればまだなんとか届きそうだが随分な高さにいる獲物を見つける】
【こういう時に翼竜の翼があればと思うが、出来ないことを思っても仕方がない】
【あの高さまで跳べば強く、頑強になったこの足でも着地の衝撃で痺れる可能性がある】

抵抗しないのか?餌

【だから、異常者は跳んでから行動をした】
【あえて少し低く跳び、そこから体を横に半回転させた】
【この位置では殴っても蹴っても届かないが、尻尾は届く】
【その回転の勢いで30cm程度のトゲが複数生えた尾は少女の腰を狙うだろう】
【うまくいけば、尾が少女の体に巻き付くように】
【もし失敗した場合は落下した時は背中から落ちるようにするだろう】
【最も万が一に備えて頭の角は消え、非常に頭蓋の骨が厚くなっている】
【パキケファロサウルス、堅頭竜類である】
823 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:常人 [sage saga]:2015/01/05(月) 20:45:31.75 ID:m0UnRWJp0
>>818

【神出鬼没の殺人鬼、人がいないとはいえ公園に顔を出したのはどういうつもりであろうか】
【そして殺人鬼が目にしたのは、奇妙な『垂直飛び』】

……アポロ11号の月面撮影でも見た気分だなァオイ

【それを見て動じないのはどういうわけであろう、手斧片手に血塗れの『異常』は一歩一歩、女性へ歩み寄る】
【彼女は彼の異常な風体に何を感じ取るだろう そして、彼女が男の接近を許してしまった≠ネら】

【唐突に、その手斧を女性目掛けて振るうはずだ】
824 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ [sage]:2015/01/05(月) 21:00:04.45 ID:eqmO+0iLo
>>823

「……どうもバランス感覚が…力には自身があるんだがな。」

【座り込んだまま独り言を呟く女。】
【夜風は銀髪を柔らかく揺らし、その周囲は穏やかであった。とても、】
【自身に危機が訪れているとは思わない。いや、思えなかったのである。】

「まぁいいや…さてと―――剣の稽古でもするk」

 ―――――ザシュ

【……―――――――】
【人は何か緊急事態が垣間見えると、大凡1秒が5秒程度「拡大」されて感じるという。】
【女の銀の瞳には、舞う枯れ葉、流れる噴水の水が、やけに緩慢に感じられた。】

「な――――」

【背後から、手斧は女の右肩に刺さっている。最も、斜めに背負った背中の金属製の「鞘」のおかげでその刃は途中で止まり、】
【所謂「両断」されることはなかった物の、だらだらと鮮血を流していた。】

【彼女はゆっくりと―――あるいは自身がそう思っているだけかもしれないが、振り向いた。】

【驚きに見開かれた女の瞳と、殺人鬼のそれ、双方目が合う――――】
825 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:常人 [sage saga]:2015/01/05(月) 21:20:58.53 ID:m0UnRWJp0
>>824

【視線が交錯する 見開かれた彼女の顔が殺人鬼の瞳に映りこむ】
【鮮血 返り血が殺人鬼の顔にかかり、彼をまた紅く染めた】

鞘がつっかえになっちまったか……面倒だこりゃあ

【いつもの作業≠ェうまくいかず、不服そうな表情を浮かべる】
【そのまま、彼女の肩から素早く斧を引き抜き距離を取った】
【慣れた動きだ、本来なら先程の一撃で彼女の命は失われていたのだろう】

【殺人鬼の方は彼女を見たことがない 丸っきり初対面である】
【しかし彼女は……女性の方はどうだろう】
【直に会ったというわけではなく、新聞、テレビ……何処かで、彼の顔を見たことはないだろうか】

剣でも抜いたらどうだ?姉ちゃん
大人しくしてくれるならそれが一番だけどな

【言い終わる前に、踏み込みつつ手斧でもう一閃】
【ただの狂人というわけではなく、斧の扱いには相当慣れているらしい 殺人鬼の動きは鋭い】
826 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷大]:2015/01/05(月) 21:26:03.24 ID:qPtAxPuwo
>>822
ていやっ!?

【跳躍】
【の瞬間に右足に衝撃を受ける】
【これで右足での着地は非常に困難となった】
【だが、目的は達せられた】
【跳躍は尻尾に巻き込まれることなく成功する……万全には程遠いので飛距離は短いが】
【だが……先程よりも高い場所に着地できた】

もう……嫌だよ!

【そう言い残すと少女は脚を引き摺りながら歩き出す】
【逃れるために、食べられない為に】
//返信遅れてごめんなさい……以後、ちょっと返信が不定期になってしまうのでここらで〆でお願いします……ロール、ありがとうございました!
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/01/05(月) 21:27:59.87 ID:q/K002im0
>>821
まだおられます?
828 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 21:34:01.10 ID:qr36a0pQ0
>>826
【尻尾を巻き付けることに失敗する】
【巻き付けれたらそのまま尻尾の力で少女のもとまで起き上がり、噛みつこうと思ったのに】
【結果的にそのまま落下し、地面に叩きつけられることになる】
【尤も、背中の鎧で防がれダメージはないが】

…食いたかったのに

【流石にあの距離の相手には手が出ない】
【仕方なく諦め、適当に別の獲物を探そうとして、丁度よく通りかかった"食料"を見つける】
【お前でいいや、その後通りすがりの男は哀れにも異常者の食い物となった】
【食い終えた異常者は再び歩き始める】
【自分の食い物を探して】



/ロールありがとうございました
829 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ [sage]:2015/01/05(月) 21:34:53.48 ID:eqmO+0iLo
>>825

【引き抜かれる手斧に苦悶の表情を浮かべる。】
【相手の顔を染める血と激痛に、ようやく彼女は状況を悟った。】

【こちらも早く立ち上がる。】
【間髪いれずやってくる横薙ぎに、上体を引いて回避。】
【鼻先を掠める軌跡をそのままに、後ろに数歩下がった。】

「な…なんだてめぇは――――!!」

【といっているものの、】
【女はどこかでこの人物を見たような気がした。無論、】
【面識があるということではない。しかし、初対面とも言いがたかった。】
【奇妙な既視感とでもいうべきものが脳内にある。】

(めんどうなことになりやがった……なんだこりゃ、狂人の類いか……?)

【女はゆっくりと背中の剣の柄に手を伸ばした。】
【その瞬間、「あること」に気がつき――――――――】
830 :イクスプロジア :2015/01/05(月) 21:43:40.77 ID:YYD7ppl50
>>827
遅れましたが居ますよー!
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/01/05(月) 21:50:40.62 ID:q/K002im0
>>830
では絡ませていただきますので少々お待ちをっ
832 :イクスプロジア :2015/01/05(月) 21:52:26.58 ID:YYD7ppl50
>>831
了解ですー!
833 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:常人 [sage saga]:2015/01/05(月) 21:56:55.92 ID:m0UnRWJp0
>>829
【一閃は虚しく空振り】
【一般人であれば今度こそ首を刎ねていたであろうその一撃を、やはり女性は躱してみせた】
【殺人鬼の脳裏を過ぎるは『能力者』という単語】

ハッハァ!良い動きするじゃねえか、姉ちゃん!
こりゃあ楽しめそうだなオイ!!

【殺人鬼の顔を見て何かに気付いた様子の女性だったが、お構いなしに手斧は振るわれる】
【接近しつつフェイントに一閃、返しに踏み込みつつもう一閃】
834 :ゾラ【冥剣リアライザ】>>491 E 冥剣リアライザ [sage]:2015/01/05(月) 22:05:06.86 ID:eqmO+0iLo
>>833

(―――――利き手を……!!)

【右肩を負傷した。】
【女は歯ぎしりした。なんたる失態であろうか。】

「ダメだなこりゃ…オレの負けだ」

【刹那――――女の首がはねられる】
【能力を司る宝石とともに、それは男の脚に転がった。】

/申し訳ない、そろそろ落ちるのでこのへんで
/ぶつぎりですみません>< ありがとうございました!
835 :ベアトリス・ローズ=ベアトリクス【エアーディープ】>>189 [sage]:2015/01/05(月) 22:11:38.04 ID:q/K002im0
>>821
【姉の叱責から逃れるように屋敷を出、特に目的も無く夜の街をふらつく】
【暇なのだ。急いで飛び出してきた為に金も持たず、店で時間を潰すことも出来ずにいた】
【そんなおり差し掛かった公園にて足が止まる。見ればスーツ姿の男が同じように草臥れているではないか】

おじさん、暇なら遊んでよ

【いきなりに声を掛ける。警戒心も何も無い】
【少なくともこのまま当てもなくふらついているよりは時間を有効に使えるだろうと判断しての咄嗟的な行動】
【つまり何も考えていないということだ。もっともこのような時間にふらつく女子学生風のその姿は少々浮いたものではあるが】

/よろしくおねがします
836 :イクスプロジア :2015/01/05(月) 22:17:03.94 ID:YYD7ppl50
>>835
突如眼前に現れた学生風の少女
こんな時間に出歩いていること自体が少々おかしなことだが、然し男は気にもせず
それどころか「珍しいな」なんて唇の端を上げた

「たまには女を
837 :イクスプロジア :2015/01/05(月) 22:17:24.08 ID:YYD7ppl50
>>836
うわぁぁみすです!!
838 :イクスプロジア :2015/01/05(月) 22:24:39.69 ID:YYD7ppl50
>>835
突如眼前に現れた学生風の少女
こんな時間に出歩いていること自体が少々おかしなことだが、然し男は気にもせず
それどころか「珍しいな」なんて唇の端を上げた

「どうしたんだいお嬢ちゃん、君みたいな娘がこんな時間に
それに初対面の男に遊んでだなんて…関心しないね」

少女に恐怖を与えないために偽りの笑顔を顔面に貼り付ける
考え無しの咄嗟的な判断で男に話しかけたほどの女だ、こんな男に恐怖など抱くわけもないだろうが
男は若干気味の悪いと感じる笑顔を以って違和感の無いように少女との距離を詰めようとしていた
839 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/05(月) 22:33:43.53 ID:m0UnRWJp0
>>834

………あ゛?

【ある意味予想外の手応え】
【手斧が女の首を捉えたのだ その時、彼女が諦観の表情を浮かべたのを殺人鬼は見逃さなかった】

…………

【現れる宝石、足元に転がる女の首】



シケたことしてんじゃねえぞクソがあああ!!

【張り上げた怒号と共に女の首を蹴り飛ばし、宝石を踏み潰す】

思わせぶりなことしといて随分アッサリとした幕引きじゃねえか!
『未来予知で負ける未来が見えました』ってかァ!?
悟ったようなことしてんじゃねえっつうんだよゴキブリ女がよォォォォッ!!

【髪を掻き乱して咆哮する】
【興の冷めた殺人鬼の怒りは当分収まらないだろう】
【そして、公園より響く怒号 漂う血の香】
【今殺人鬼は余計なこと≠していないだろうか】
【この怒号によって誰か≠呼んでしまったりしないだろうか】

//コロシチャッタ…(´・ω・`)絡みありでした!

//もう時間だし望み薄いけどそのまま絡み待ちです
840 :ベアトリス・ローズ=ベアトリクス【エアーディープ】>>189 :2015/01/05(月) 22:38:49.08 ID:q/K002im0
>>838
だって暇なんだから
すぐには家にも帰れないし……おじさんも暇でしょ?
私、お腹減っちゃったんだから

【男の表情の機微に勘づく事など全くできず、腰に手を当て偉そうにその場で仁王立ちである】
【これまでワガママ放題、何でも思い通りにしてきたベアトリスに他人の感情や思惑を探ることなどできはしないのだ】
【それどころか空腹をアピールし、さり気なく食にありつこうと試みる。本人は無一文であるにも関わらず】
【男が彼我の距離を詰めようと動いても、ベアトリスは動じない。特徴的なオッドアイで男を見つめるのみである】
841 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 22:50:57.07 ID:qr36a0pQ0
>>839
【女を食いそこねた男は適当な人間を"食って"また街を歩いていた】
【あのタイプの人間は中々いない、折角美味そうな奴だったのに】
【溜め息をついて歩いていると喚く声が聞こえた】
【食い物だ、この時間はやや腹がすく】
【丁度いい、夜食にそいつを食おうと声の聞こえた公園に向かう】

…お前は美味い人間か?

【たどり着いた異常者は足元に転がる頭を拾い上げ、その鋭い牙で噛みつきながら男に問う】
【この頭の奴はレアな奴だったのだろう、そこらの奴よりも美味い】
【また食おうとして頭蓋骨に牙が当たり、噛み砕くのが面倒だと頭を放り投げる】

まぁどっちでもいいや
お前も食おう

【ディノケイルスとアンキロサウルス】
【先程のように腕を変化させていない今は背から二の腕にかけてが硬い鎧のようなもので覆われ、手が鋭い鉤爪へと変化する】
【そして、腰からは先がハンマーのようになった1m程度の尾が生えた】
【口から牙を覗かせ、さらには口元の血のせいでその姿は悪魔にも見える】
842 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/05(月) 22:58:28.43 ID:m0UnRWJp0
>>841
………あ゛あ゛?

【苛立ったような声で背後を振り向く】
【見れば背を鎧のようなもので覆うことで発達させ、尻尾の生えた奇妙な人型】
【牙の覗く口元、さらに口元から垂れているのは血】
【公園に、二人の悪魔 出会ってはならない二人が出会ってしまった】

………―――

【最早言葉などいらない 口を動かす間さえ惜しい】
【斧を振り上げ接近 やはり首を狙い、横薙ぎに斧を振るう】

【先程の、女との短い交戦を見ていたものならわかるかもしれない】
【殺人鬼の動きが、俊敏なものへすり替わっていることに】
843 :イクスプロジア :2015/01/05(月) 23:00:13.81 ID:YYD7ppl50
>>840
「腹が減っただと? はは、つまり俺に何か奢れと?
甘く見るなよお嬢さん、中々肝は座ってるようだが俺はそう簡単に人に奢ったりしない」

その代わり、なんて続けて不敵な笑み
対して少女は最早貫禄さえ覚える仁王立ち、そして独特のオッドアイを以て微塵もも臆さずに男に視線を与える
男と少女の差はかなり縮まった、少なくとも五メートル以内にはなっているはずだ

「遊びをしようか」

楽しい楽しい遊びをしよう
我慢ならなかったのかついに狂人の片鱗を見せる男、笑みに歪みが生じて最早異常のそれとなる
突如後方、地から弧を描くように陽炎の如く虚空が揺らめいた、それも二箇所、然しそこには何も存在せず
須臾の間隙を置き爆音が少女と男の耳を劈いた
この音にはどうも慣れなくてね、と耳を押さえ苦笑
次は君だと虚空に片手を翳せば少女には達さないが半径五十センチほどの陽炎が生じた
数秒の間を置いて男は指を鳴らすだろう、そうすれば数瞬のラグの後陽炎が爆炎を半球内に巻き起こすはずだ
だがおかしなことに半球外には影響は及ばずに
844 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 23:08:28.77 ID:qr36a0pQ0
>>842
お前は普通の奴より速いんだな

【さっきの戦いは見ていない、が一般人よりも足が速い事は分かる】
【だが、それでも昼間の奴よりは"遅い"】
【首を狙って振るわれた斧をその鉤爪で防ぐ】
【今の異常者の身体能力は腕力は軍人程度、それ以外は軍人と同じかそれ以下だ】

お前も美味いといいなぁ

【顎と牙がティラノサウルスの物へと変化する】
【そして、斧を防いだままの状態で男の首に噛みつこうとする】
【今の異常者は噛む力が非常に強い、首程度なら難なく噛みちぎる】
845 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/05(月) 23:19:58.02 ID:m0UnRWJp0
>>844

―――!

【斧の一撃は鍵爪によって防がれ、カウンターに牙が首を捉えようと迫る】
【咄嗟に斧を持っていない方の手で横から食人鬼の顔を押し、その狙いを逸らす】
【死なずには済んだが、耳元でカチリと歯を噛み合わせる音 背筋に嫌なものが走るのを感じた】

【そのまま食人鬼の鳩尾へ膝蹴りを放つ】
【成功して相手がよろければさらに前蹴りを行い、一旦距離を離そうと試みるだろう】
【インファイトが間合いなのは此方も同じだが、斧を防御された以上仕切りなおす必要があると感じたのだ】
846 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/05(月) 23:33:05.64 ID:qr36a0pQ0
>>845
あれ?食ったと思ったんだけどな

【おかしいな?という風に呟く異常者】
【下手に手で受けたりせずに避けたのは正解である】
【肉食獣の噛む力は非常に強力、腕などでは噛みちぎられていただろう】
【そして、次の瞬間に膝蹴りが異常者を襲う。多少は皮膚も硬化されているが、ここまで近距離でくらえば流石に耐えきれない】
【思わず後ろに下がったところに追撃の蹴りが蹴り出される】

やっぱり普通の奴より強いね
食い甲斐があるよ

【前蹴りをその場で回転することにより受け流して避ける】
【普通ならそこで裏拳の一発でも繰り出すのだろうが、生憎腕が届く距離ではない】
【本来なら後ろに跳んで距離をとった方がいいのだが、男には後ろを向いている今でも攻撃手段がある】

今の体制で避けられるかな?

【蹴りを繰り出した直後の男の脇腹にハンマーのような尻尾が向かう】
【勢いもあり、結構な威力があるだろう】
847 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/05(月) 23:57:07.25 ID:m0UnRWJp0
>>846

【膝蹴りは成功し、斧も解放される】
【もう少し距離を離したい、このまま前蹴りを叩き込めば追い討ちも狙えるかもしれない】

【とはいえ、思うようにいかないのが戦の常というもの】

がハッ………

【脇腹に強烈な衝撃 そのまま激しく転がり、全身を地に強く打ち付ける】
【なんだ?何が起こった?―――地を転がりながら思考 回転が止まって、もう一度食人鬼の姿を見据えようやく理解した】

ヶホッ、ケホッ………は、成程
その尻尾は飾りってわけじゃ無えみてえだな

【咳き込むと同時に吐くのは血 内臓を痛めたか、しかしまだ戦える】

今のは不用意だった……
この痛みは教訓として受け止めることにしよう

【ヨロヨロと立ち上がりつつ手斧を握り締める】
【吹き飛ばされたお陰で距離は確かに確保できた ならば】

先手は取られたが、今度は潰してやる キッチリとな

【地を蹴り、食人鬼に接近すべく奔る】
【食人鬼は彼の接近を迎撃するべく待つ≠フか それとも自身も行動を起すのか】
848 :ベアトリス・ローズ=ベアトリクス【エアーディープ】>>189 :2015/01/06(火) 00:05:02.16 ID:goe6MhML0
>>843
ケチ!
大人なんだから子供がお腹減らしてたら少しは余裕見せなさいよ!

【突如として男の後方で巻き起こった爆発にも微動だにせず、それどころか男に対して罵声を浴びせる始末】
【彼我の距離はおよそ3メートルといったところか。それだけ男の接近を許してもベアトリスは仁王立ちを崩さない】
【それは自身に対する自信故か、それとも警戒心に疎いだけなのか。どちらにせよ自然界として世界を見た場合、生存するために重要な恐怖の感情に疎い彼女は間違いなく弱者であろう】

ふーん、能力者なの?
花火に喜ぶ歳でもないけど、それなりに
楽しめるかしら?

【男の狂気を伴った爆発を花火と形容してみせる。この余裕を持った態度からベアトリス自身が能力者であるか、少なくとも身近に異能を置いた環境にあることが予測できるだろう】
【そして次いでベアトリスの目前に形成されたのは球体状の陽炎。男が指を鳴らせばそれは激しく爆発を起こした】
【ベアトリスの視界を埋め尽くす爆炎、普通に考えればそれは彼女の頭を吹き飛ばす威力を持ったものであるが、不思議な事に先に形成された球体の外に影響はない】
【しかしベアトリスがその特性に気付くことはなかった。何故ならば自身の前面の空気を固めて強固な盾を形成していたからである】
【万一爆風が自身を襲う事になろうとも絶対にそれを防ぐ自信があったのだ。ベアトリスの余裕を見せる動じない態度もその自信に裏打ちされたものからである】

なに?
もしかして驚かそうとでも思ったの?
そんなんじゃ全然びっくりしないんだから
代わりに私がびっくりさせてあげようか?

【言い終えたベアトリスが右手を男に翳すと、男の周囲の空気が凝固を始め、その手足を拘束しようと試みる】
【空気の操作。不可視の攻撃に思われるかもしれないが、凝固を始めた空気はその空間に歪みが見てとれる】
【手足に纏わりつこうとするその歪みに気付くことができれば、その速度自体は速いものではない為に回避することは難しくない】

/あああー本当遅くなってごめんなさい
849 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 00:20:55.35 ID:5mD8UtEF0
>>847
もちろん

【カウンター気味に尾を当てることに成功】
【この尾をくらって立ち上がるあたりは見事と言う他ない】
【半回転して男を見据える】

へぇ、その教訓を次はいかせるといいね

【その言葉と同時に尾の形状が変化する】
【剣竜類、ダゲントルルス】
【ハンマーのように尾が使えなくなったが、代わりに尾から複数のトゲが生える】
【危険度としてはどっちもどっちだが、殺傷力はこちらが上である】
【もし次に教訓をいかせなければ体に穴があくことになる。それをわざわざ男に見せつける】
【次はこれで攻撃するとでも言いたげに】

…いいよ、一撃くらってあげるよ

【男が向かってくるのを動こうとせずにただ待つ】
【別に、直前で避ける気などない、本当に異常者は一撃を受ける気である】

―――代わりに命をもらうけど

【男が斧を振り上げれば、直前で後ろを向くだろう】
【普通なら命を捨てたと思われる行為だが、今の異常者に限っては違う】
【アンキロサウルスの鎧は背から多少薄くなるが頭にかけて存在する】
【つまり異常者は足以外は正面よりも遥かに頑強なのである】
【男が斧を降り下ろしたなら今度こそ裏拳を繰り出すだろう】
【その並の刃物よりも鋭い鉤爪で】
850 :イクスプロジア :2015/01/06(火) 00:44:21.65 ID:qd296Hkc0
>>848
次々と巻き起こる爆発に対して微動だにせず男へと罵声を浴びせた少女、余りの予想外な行動に男は数秒唖然としそして若干吹き出してしまう
素晴らしい、面白い娘だ、なんて笑い混じりに手を叩く
人一倍、否二倍ほど肝が座っているのだろうか、それとも単に恐怖という感情に疎いだけなのだろうか、無論後者なのだが男に知る由は無い

「俺を驚かせると?へぇ、是非やってくれ」
「能力者であることを恐怖しないんだ、君も能力者なのだろう」
「さて、どんな能力なのか、とくと見せてくれよ」

不敵な笑み、そして両腕を開け少女の行動を待つ
少女のことを舐めきっていた男はへらへらと軽口を叩きながら黒い双眸で少女を隈なく見つめていた
視界の端、不意に手足の近辺の虚空に歪みが生じるのに気が付いた、まだどんな能力なのかは一切解らない
歪みは手足に纏わりつこうと蠢動、だがその速度は速いとは決して言えない
回避は容易、自ら当たりに行くのは危険極まりないだろう
しかしどんな能力かも気になる、どうしようかと葛藤を繰り返していた

まぁいいか、なんて回避を選択
半歩身を引き蠢動する歪みから離れた、かに思われたのだが
躱されたことに気付かずに蠢動を続ける歪みに片手を突っ込み自ら不可視の拘束具を嵌める
凝固しきった歪み、つまりは空気は捕らえた獲物を決して離すまいとしていた

「ふむ」

思考
どうしたことかと苦笑
そして自業自得かと溜め息を一つ、自己解決に至った
手を使えずとも能力は使えると自らに言い聞かせつつ心からの笑みを浮かべながら少女を睥睨
相も変わらず仁王立ちで男を見つめていた

「お嬢さん、忠告だ」
「山のように仁王立ちをしたまま動じないのは素晴らしいことだ」
「しかしな、動かずして身は守れないんだ」

分かりきったことだ、しかし男は少女へと告げる
そして刹那少女を中心に覆いこむように形成される半球状の陽炎
それは数秒そこで燻れば少女を巻き込まんと爆炎を巻き起こすだろう
幾ら頑丈な壁をもってしても、全て巻き込んでしまえばどうなるか
しかしその大きさ故に相応の時間は掛かってしまった、そして溜めの時間も極短かった故に見た目に反して威力は余り無い
851 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/06(火) 00:49:07.20 ID:rkOvNvgB0
>>849

【殺傷力を上げた尻尾だが、彼にとってはどうでも良い話 どっちにしろ危険なのは変わりない】
【斧の射程に食人鬼が入り、食人鬼の思惑通り斧を振り上げる】
【殺人鬼の手斧は能力によるものというわけではない 本当にタダの手斧なのだ】
【彼の鎧を突き抜ける威力など当然ありはしない】

【しかし、食人鬼は次の『二手』を予想し損ねたらしい】

―――ボケが、素人相手ならいざ知らず
テメエみたいなのが相手ならそう何度も同じ手を使うかい

【刹那、辺りに響くは肉の千切れる音 なんの音か、尻尾に感覚があるなら食人鬼は分かるかもしれない】

【殺人鬼が食人鬼の尻尾を右足で踏みつけた≠フだ 棘のある尻尾を=z
【つまり、響いたのは殺人鬼の右足を食人鬼の棘が貫いた音 尻尾を地に固定するため≠ノ】
【そのまま殺人鬼は右足を重心に左回転 踵で足払いを放った】
【足に穴まで空けて尻尾を固定したのはこのため 尻尾で体勢を維持するのを防ぐためだ】

テメェが言ったんだ しっかり喰らってもらおうじゃねえか

【成功したなら、転倒するよりも早く全力の一撃が叩き込まれるだろう】
【回転した勢いをそのままに放たれる、今までで最も重い一撃が】
【逆に失敗すれば片足に穴まで空いた悲惨な状況が残るのみ 結果はいかに】
852 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 00:57:20.38 ID:5mD8UtEF0
>>851
/最後の攻撃は素手でですか?斧でですか?
853 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/06(火) 00:58:37.33 ID:rkOvNvgB0
>>852
/斧です わかりにくくてスイマセン
854 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 01:19:04.89 ID:5mD8UtEF0
>>851
【尻尾に踏みつけられた感覚がある】
【トゲで何かを貫いた感覚もある】
【導き出される結論は一つ、男が尻尾を踏みつけた】

馬ァ鹿

【つまり、振り上げた斧はこのまま降り下ろされはしない】
【この鎧に気づいたからこそわざわざ足を傷つけてまで"何か"をしようとしているのだから】
【裏拳を放つ必要も、上に跳ぶ必要も、"尻尾を戻す"必要もない】

ごめんね、俺って嘘つきだから

【尻尾にかかる重量が増えた】
【つまりそれだけ足に力をいれているということ】
【相手のバランスを崩しやすいということ】
【足払いを男が繰り出したと同時に、こちらもまた男を転ばせにかかる】
【どうやってか?尻尾を使ってである】
【異常者が尻尾で体制を整える可能性を考えた男であれば、踏むべきではないと気づけたはずだ】

せめてトゲを踏まなければ可能性もあったのにね

【男の足に刺さったトゲと一緒に尻尾が"動く"】
【トゲを踏んでいなければ、バランスを崩す程度だったかもしれないし、あるいは避けれたかもしれない】
【足の内側から横に動くトゲと、踏んだ場所から動く尻尾に片足の不安定さで耐えきれるだろうか?】
【体の一部を動かす行為に、タイムラグはない。つまりこの行為が足払いに遅れるということはないのだ】
855 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/06(火) 01:35:20.72 ID:rkOvNvgB0
>>854

【人の癖というものは正そうとして直ぐに正せるものではない】
【迂闊に動く癖があるというのなら、どうしても迂闊に動いてしまうというもの 人間はそういう生き物なのだから】

ッ…

【至極単純な話 想定していない出来事だったなら対処をその場で考えれば良い】
【尻尾が僅かに動いただけなのにバランスを失い、そのまま転倒】
【本来のプランは崩壊 本来首に打ち込むはずだった手斧での一撃は倒れこみつつ今放つしかなくなった】
【予備動作は十分に行っていたため、威力は本来のままだ】
【……尤も、それで相手が死ぬか、そもそも喰らってくれるのかは別の話だが】

【窮鼠猫を噛むという諺がある】
【例え弱者でも、追い詰められれば強い力を発揮することの喩え】
【……では、結局その鼠はどうなったのだろう】

【斧を振るう最中、彼の頭の中を不意にそんな思考が過ぎった】
856 :イクスプロジア :2015/01/06(火) 01:42:47.87 ID:qd296Hkc0
>>848
すいませんそろそろ眠気がMAXに達するので申し訳ないですが寝落ちさせてもらいます
私は因みに明日一日空いてますがそちらのご都合もあると思うので切るか続けるかの判断は委ねます
857 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 01:56:48.18 ID:5mD8UtEF0
>>855
惜しい、でも危なかった

【斧は確かに首に届いていた】
【現在進行形で異常者の首に斧が刺さっている】
【が、鎧は背から頭にかけて存在している】
【それは当然首にも】
【振るわれた斧は首に刺さり、薄い首の鎧を徐々に砕いていたが、それを認識した異常者が放っておくはずがない】
【両腕と足の形状が変わり、超人的な力で斧を掴む】
【Brontomerus、竜脚類である】
【そして尻尾を動かし、強制的に自分の真横に男を動かす】

いただきまーす

【首から血を流しつつも、斧を引き抜く】
【そのまましゃがみ、男の脇腹を"食らおうと"するだろう】
858 :ベアトリス・ローズ=ベアトリクス【エアーディープ】>>189 :2015/01/06(火) 02:02:43.61 ID:goe6MhML0
>>850
【他の生物の周りの空気を凝固させるのにはそれなりの間が必要となり、更には空間の歪みからその存在を視認されてしまうためにあまり使い勝手がいいわけではない】
【当然目の前の男についても例外ではなく、容易に回避されてしまったかに思われたのだが、なんと自ら歪みに手を突っ込み枷を嵌めたのだ】
【恐らく能力者であると推測されるベアトリスの力を確認しておきたかったのだろう。びっくりさせる、という言葉から生命に関わる規模の攻撃ではないと踏んでの行動だったのかもしれない】
【そうであればこのスーツの男、ベアトリスとは比べ物にならぬ程に戦い慣れている。戦闘において経験、引き出しの多さは最も重要な財産である。それを理解すらできぬベアトリスは戦闘者として完全に劣っていた】

この私に忠告なんて余計なお世話なんだから!
「絶対王女」を嘗めないで!
例え誰であろうとこの私に傷を付けることなんて出来はしないんだから!!

【その自信は例え自身を陽炎が包み込もうと揺らぐことはない。紅翠の双眸は揺らめく陽炎の中スーツ姿の男に視線を射抜く】
【そして爆発。巻き起こった爆炎はベアトリスの全てを容易に包み込みその姿を炎に隠す】
【やがて爆炎が晴れた時、そこから現れたベアトリスの姿は全くの無傷であった。自身の纏う全身の空気を凝固させ、爆炎の全てを防いでみせたのだ】
【何人たりとて触れる事は叶わぬ、「絶対王女」の字は伊達ではないということだ。尤も爆発の威力自体がそれなりであったことにも救われたのかもしれないが】

ほら、余計なお世話なんだから。
それじゃあ次は私の番だからっ!

【爆炎が晴れ、男への視線が開ければツカツカと歩き始め彼我の距離を詰めようとするだろう。その所作はまるで無防備隙だらけである】
【歩きながら大きく振り上げられている右拳は固く握り締められ、よく見ればそこには歪みが纏わりついているのが確認できるはずだ】
【即ち素直に殴られるようなことがあれば、それは少女の拳のモノではない威力を持つ事が体感できるだろう】
【今のところ攻防共に全くの隙を見せないベアトリスの異能。しかし空気を固めるというその性質上、長時間防御に徹するということには適さない】
【特に顔を覆う場合には尚更である。空気が固定されるということは酸素の流入も断絶されるということ、それ即ち肉体活動の停止も意味するのだから】
859 :ベアトリス・ローズ=ベアトリクス【エアーディープ】>>189 :2015/01/06(火) 02:06:40.23 ID:goe6MhML0
>>856
遅くなってしまって申し訳ないです。
ちょっと明日はいつ返せるかは分からないのでここで切ってもらったほうがいいかも…です。
勿論返事を貰えればお返しは必ずしますー
860 :ウィリアム・ゴドウィン【自身加乗】 E:手斧 身体能力:軍人 [sage saga]:2015/01/06(火) 02:26:10.09 ID:rkOvNvgB0
>>857

―――ッ

【手斧は届いた 確かに届いた】
【しかし、よりにもよってそこは首 鎧で覆われている首だった】

……あ

【手斧は没収 望みは絶えた】


あ…や、やめろ!
嫌だ!俺は、俺はこんなところで……!

【先程までの威勢はどこへやら】
【首をしきりに横に振り、どうにか逃れようと見苦しく足掻く】
【さぁ、果たして悪人の腸はどんな味がするか】

死にたくねえ!!やめろ!やめ―――――

【きっと、極上の味がするのだろう】


【窮鼠猫を噛むという諺がある】
【例え弱者でも、追い詰められれば強い力を発揮することの喩え】
【……では、結局その鼠はどうなったのか】
【簡単な話 猫は一度痛がっただけでそのまま捕まったに決まっている=z

【一つの断末魔が、空に響き渡った】

//〆になりますかね?
//ありがとうございました!狂人同士の刺激的なバトル楽しかったです!
861 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 02:36:36.02 ID:5mD8UtEF0
>>860
【男の叫び声を無視して、一切の慈悲なく異常者は噛みつく】
【―あぁ、やっぱり美味しい―】
【やはりレアな奴だったのだろう、怪我をしたかいがある】

美味い、美味い、美味い美味い美味い!!!
アハハハハハハッ!!アハハハハ!!

【狂った声をあげながら、異常者は悲鳴をあげる男を喰い続ける】
【腹、足、腕、頭の区別なく貪っていく】
【誰にも見られていないが、きっとその姿は悪魔以上に悪魔らしく、吸血鬼以上に血を喰らい、鬼よりも鬼らしいのだろう】

ご馳走さまでした!
もっと、もっと喰いたいな
こいつみたいなのを、全部喰いたいな

【最後に残った眼球を食い潰す】
【ケラケラと笑いながら異常者はその場をさっていった】
【宝石以外、男がいた形跡をのこさずに】



/こちらこそありがとうございました!
862 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 12:10:17.20 ID:5uDGU8wpO
今なら半額、ラスボス戦半額っすよー

【ラスボス戦売り〼、と書かれた看板を手に歩く少女】
863 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 13:01:10.41 ID:5mD8UtEF0
【ハズレだ】
【路地裏で一人の人間を喰らう異常者は、そんな事を呟いた】
【いきなり襲われて殺されて喰われた人間は哀れと言う他ない】
【さらには食べられながらハズレとまで言われたのだから】

これ意外の奴が喰いたいんだけど…
まぁいいや、食い物がないよりまし

【ガツガツ、と異常者は再び食事を始める】
【異常者に生えた牙と顎は骨を砕き、肉を抉っていく】
【そんなおぞましい光景を目撃したものがいればいったいどうするであろうか】
【異常者を止める為に戦いを挑むのもいいだろう、自分が食われる覚悟があるのなら】
864 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 13:07:13.55 ID:5uDGU8wpO
>>863
売れないっすねぇ、やっぱりまた売り込みに行くっす
……あ、そこの人ー、ラスボス戦如何っすかー?

【看板を担ぎえっちらおっちら路地裏へ】
【食事中の相手の背しか見えておらず、異常な部分を見逃している】
【そんな訳で極めて普通に、呑気な声かけとなった】
865 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/06(火) 13:18:09.81 ID:rkOvNvgB0
【街の外れにある、瓦礫を並べたようなもう一つの街の跡】
【それを眺めるのは黒装束を着た一人の老人―――なのだろうか】
【というのも、彼の肉体は老人にしてはあまりにも麗しすぎた】
【異様に広い肩幅 丸太のように太い手足 2mを越す体躯】
【後姿だけ見れば大男 老人だなどとは思いもしないだろう】

【曇天を仰ぎ、物悲しげに目を細める】

……同じ空だ あの日と全く同じ―――

【そこまで口にしたところで、何かを拭い去るように首を振るう】
【いくら悔いても同じこと 時が巻き戻ることはないし、死者が蘇るわけでもない】
【そう自身に言い聞かせるが、どうしても握り締める拳が力んでしまう】

【一迅の風 不意に老人が振り向いた】
【その視界に映るのは、同じ瓦礫の山だけか それとも】
866 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 13:19:04.68 ID:5mD8UtEF0
>>864
んー?

【声をかけられて食事を中断して振り向く】
【そこには看板をかかげた少女が】
【ゲームをやったことのない少年はラスボス、という言葉の意味は理解出来なかったが】

お前は美味しいのかな

【ギガントスピノサウルス、剣竜類。ヴェラキラプトル、獣脚類】
【口を真っ赤に染めた異常者は体が多少硬質化し、肩から巨大なトゲとも刃ともいえない物が生える】
【少女に素早くタックルを仕掛け、それを突き刺そうとする】
【今の身体能力は腕力は軍人。脚力はアスリート程度だが、スピードのみ超人に届きうる速度だ】
867 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 13:25:08.47 ID:5uDGU8wpO
>>866
おっと……
お買い上げ、ありがとうございますっす
本当は前金なんですけどね……っす!!

【声を掛けた段階での彼我の距離間はそれ程近くはない】
【よってその動作や変幻から相手の初撃を察し、対応する事に成功した】
【それはつまりタックルに合わせてカウンターでの拳一閃】
【肩のスパイクが少女の肩を掠め、鮮血が散った】
【その真紅が滴り落ちて地を汚すよりもずっと速く、左のフックが空を裂いて放たれる】
868 :イクスプロジア :2015/01/06(火) 13:43:37.02 ID:qd296Hkc0
>>858
陽炎が揺らぎを生みやがて爆炎を巻き起こす、威力こそ低いが当たれば火傷くらいは負わせられる筈だ
片手を封じられた男は危機感もなくそう思っていた
だが、爆炎が巻き上げた硝煙が晴れた後に男の視界に映り込んだ少女は全くの無傷、少女の言葉通り傷一つ付けられなかった
それどころか少女は握り拳を大きく振り上げながら男へ向かって無防備に歩いてくるではないか、何を考えているんだと唖然した
だが振り上げられた拳から見るに攻撃を狙っていることは確実、対してこちらは回避行動を取れない状況にある
少々不味いと苦笑、ぴくりとも動かない片手を一瞥、甘く見過ぎたかと後悔そして反省

「お嬢ちゃん、君は中々素晴らしい能力を持っているようだ」
「尤も、俺の脳ではまだその能力の本質は見抜けていないがな」

回避を断念、というよりは初めから諦観していた
苦笑を交えながら少女へと一方的に言葉を投げ掛ける、しかしそれに少女が反応するとは思えないが
しかも既に少女はもう男の眼前にまで達し今にも拳を振り下ろさんとしていたのだ
咄嗟的に男は自らを中心に少女を巻き込みながら半球を創造、そのサイズ故に作成には時間を要していた為、その隙に振り下ろされた少女の拳が男の顔面を直撃
少女の《歪み》を身を以て体感した、小柄な少女の力とは考えられないほどの威力だった、顔面は軽く拉げ吐血、予想外の威力に唖然、底知れない焦燥感を覚えた
意識は数瞬朦朧として自らと少女を覆いこんでいた半球の維持が途切れそうになってしまったが、何とか持ち直す、しかしこれ以上戦闘を続けるのは不可能
「だからこそ」なのだ
だからこそ、男は自らと少女を覆いこむように半球を創造した、攻撃と防御、それを全く同時に行える能力など存在しないだろうも考えたのだ
尤も、それは男の憶測の域を超えず、一か八かの賭けである
自らが陽炎の中にいる感覚は初めてだ、動く手に一瞥を与えれば揺らいでいるのが見て取れた、面白いなんて笑む

「これまで俺が殺してきた奴らはどいつもこいつも雑魚ばかりでね、骨のある奴に出会ったことがなかったんだ、…まぁそれも」
「今日までは、だがね」

しかしお嬢さんのような少女に敗北するのは少々癪だ、と歪笑、二人を包む半球は色濃くなり、それはまるで外界を遮断する閉鎖された世界のようだった
重苦しく凶々しい雰囲気を放つ半球は限界を迎え、遂には黒々と光さえ遮断せんとする
かなりの時間を要したので少女が空気を凝固させ身を守るのは余りにも容易だろうが今度の爆発の威力は先程の比ではない
最期に、なんて言葉を投げ掛け大きく息を吸う
そして男は口を動かすが須臾の間隙を置いて半球は黒ずんだ爆炎を巻き上げながら男の命を奪い去っていった
結局少女がどうなったかは知る由もなかったが、少なくとも硝煙が晴れた後にその場に残っていたのは仄かに黒ずんだ灰色の宝珠が一つ、狂気を纏い転がっていた
869 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 13:43:59.84 ID:5mD8UtEF0
>>867
え、俺お金持ってないよ?

【タックルを繰り出した直後にカウンターが迫る】
【それもこれまでに見たことのない速度で】
【このままではまずいと頭部の形状を変化させるが、変化の途中で拳を受け、吹き飛ぶ】
【ゴヨケファレ、堅頭竜類。完全な変化ではなかったが、それでもダメージの半減には成功する】
【頭部がより硬くなり、口が僅かに鋭くなる】

今までのなかで一番強いね

【クラクラする頭で立ち上がる】
【相手が強靭な力を持っているのなら、こちらも使わねば】
【Brontomerus、竜脚類。ダゲントルルス、剣竜類】
【腕力と脚力が超人程度になり、背中からいくつかの鋭いプレートが飛び出て、トゲのある尾が生える】
【そして、再び近づき今度はその尾を前につきだして少女の腹を貫こうとするだろう】


/ヴェロキラプトルの間違いでした、申し訳ない
870 :イクスプロジア :2015/01/06(火) 13:46:38.56 ID:qd296Hkc0
>>859
了解ですー、最後に返させていただいたので、そちらの返信で〆ということでお願いします!
871 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 13:57:48.75 ID:5uDGU8wpO
>>869
じゃあ、ツケにしとくっすよ

【振り抜いた拳を開き、指をごきごきと鳴らした】
【獣へと変化する能力、それも少女自体不可避と確信を持って放った最適なタイミングのカウンターよりも素早い】
【ぐっと握り直す両拳。 圧縮された空気が起こす小さな旋風】

……ラスボス・伏門頂肘!!

【尾っぽの突撃槍に対して、半歩軸をズラし体を屈めて回避】
【頬を裂いた痛みはきっと後からやって来るだろう】
【棚引くマント、それと流髪の銀が幾分か削がれる】
【そのまま軸足を大きく踏み込み、鋭い中段の肘打ち】
【拳をカチ上げる形での上段裏拳までを繋げるコンビネーションを狙う】
872 :【fake style】月成 唯 [仕事モード] [saga]:2015/01/06(火) 14:01:34.32 ID:GzA5N/tl0
【人通りの少ない路地】
【壁際に沿って黒ずくめの少女が歩いている】
【手には古ぼけた手帳、時々それを見ながら溜息をつく】

そろそろ新しい情報でも入れようか
古い情報じゃ高値で売れないからな…

【ぎっちりと字が書き込まれた手帳には赤い×印がいくつも付いている】

都合良く近くで能力者でも戦ってないかなぁ
と言っても「戦って」なきゃほとんど意味無いけど…

【手帳をポケットにしまい、耳を澄ませる】
【風が流れる音、機械が動く音】
【他には何が聴こえるだろうか】
873 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小]:2015/01/06(火) 14:06:03.66 ID:gTXFjSTVo
>>865
【未奈は散歩をしていた】
【未奈の身体能力の高さは伊達じゃない】
【故にかなり長い距離を歩くことができる】
【それはつまり、散歩の距離も長大化することを意味していた】
【だからだろう】
【こんな街の外れまでお散歩にきてしまったのは】

おじさん何やってるの?

【老人の後ろで地上から数センチ浮いたところに立っている未奈は少し驚いていた】
【世の中にはこのような大男もいるのだなーと】
【だが、彼女は昨日右足の鈍痛を生み出した原因たる化物を見ている】
【故にそこまで大仰に驚くことはない】
【だが、ブルーの瞳に驚きが宿っていることには変わりない】
【グレーパーカーと落ち着いた赤色のスカートを纏い、茶髪をサイドポニーにしている‘能力者’の少女……それは瓦礫の山以外に老人の目に映るであろう】
874 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 14:06:13.36 ID:5mD8UtEF0
>>871
…ラスボスってなに?

【尻尾の攻撃も回避された】
【そして直後に襲ってくる肘うちを両手で受ける】
【人外級の攻撃も超人程度まで力があれば一発や二発程度なら受けきれる】
【吹き飛ばないように踏ん張り、大きく息を吸い攻撃をしかける】

くらえ

【少女がコンビネーション攻撃をしかける前に頭突きを繰り出す】
【堅頭竜類の攻撃方法は主に頭突き、威力は並ではない】
【それで怯んだなら次は首に噛みつくだろう】
875 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 14:19:17.09 ID:5uDGU8wpO
>>874
……!

【肘を受けられ、そして付け入る形での頭突き攻撃】
【それでもコンビネーション技というのは止まらない、正確に言えば止められないのだ】
【頭突きとかち合う裏拳、鈍音が響き顔を顰める】
【破壊されたか否か、その判断をするのは今ではない】
【開く顎、鋭利な牙が見える】

ラスボスってのは……
……ボスの中のボスっす!

ラスボス・寸穿掌!!

【強引に開く痛む拳】
【手のひらを空に向けて指を揃え、穿たんと放つはその眼球】
【おおよそ万物全ての生物に取って鍛える事の叶わぬ共通急所】
【しかしその反撃の代償は小さくはない】
【首に牙を突き立てられる事こそ、致命の一撃こそは防いだものの】
【噛み付きを停止させられぬとすれば、利き腕の手首を刳り取られる結果と相成るだろう】
876 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 14:38:16.00 ID:5mD8UtEF0
>>875
【ぶつかる拳と頭】
【凄まじい衝撃が頭を襲い思わず目を閉じるが、何かにぶつかった事が分かり、口を開き噛みつく】
【明らかに首より硬いので、腕か何かだろう】

じゃぁ俺はラスボスよりも上だ

【人外の力を持っていようが、手を開き、眼球を抉るまでには数秒かかる】
【それでも恐らくはこのままだと噛み千切った瞬間には目を抉られているだろう】
【故に異常者は噛みついたまま相手を引き寄せるように体をひねり、女の腕を引っ張る】
【腕を伸ばしたときの勢いを少しでもおくらせるように、肩から生えた刃で首を刈り取る為に】
【前につきだしていたトゲの生えた尾は少女に足払いを仕掛け、バランスを崩そうとするだろう】
【もちらん転んだならそのまま引っ張られ腕は噛みちぎられ、首は刈られる事になるが】
877 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/06(火) 14:53:51.67 ID:rkOvNvgB0
>>873

【視界に映ったのは一人の少女】
【無邪気に尋ねる少女の身体は少しだけ浮いていた=z

……遠い昔のことを思い出してな

【答えてはやるが、その声にはどこか棘がある】
【一歩脚を後ろへ引き、そのまま彼女と向かい合わせになるよう体を動かす】

この街には昔、儂の家があった
当時この辺りは豊かでな……
子供の頃、儂もあの辺りでよく友人と遊んだものだ

【語りつつ指が示すのは噴水の残骸】
【水は完璧に干上がり、今では見る影もないが】

………この街がこうなったのは数十年前

【拳を握り締め】

この街が能力者≠フ襲撃に遭ったからだ

【眼光は刺す様な、鋭いものへ変わり】

ちょうど、お前の――――ッ……

【先程までには微塵も感じられなかった、強い殺気を放ちながら地を蹴り奔ろうとする―――が、一瞬言葉に詰まる】
【葛藤してしまった 躊躇ってしまったのだ】

【自分は、能力者であるならばこんな幼い少女まで殺めるのか≠ニ】

……ようななッ!

【それでも迷いを振り切り、少女を叩き潰さんと駆ける】
【少女のそれには僅か及ばぬものの、老人の脚力は凄まじいものがある】
【ただ走るだけでもかなりのスピードが出るはずだ】

【目前まで迫れば放つのは上から叩き伏せるような、力任せの殴打】
【これもやはり、その体躯に違わぬ威力を持っている まともに受ければどうなるかわかったものではない】
878 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 14:57:54.21 ID:5uDGU8wpO
>>876
見習いっすけど……それでもっ!!!!

【歯を食い縛れば両足を踏ん張り、そしてただ堪える】
【単純なそれがもたらす現象はただひたすらの不動】
【人知を越した、比例なき純粋な力が生み出す裂帛の不破の構え】
【相手の牽引すべき力の全てを受け止め、それでも尚動かざる事山の如し】
【故に眼球に対する攻撃は停止する事は、決してなかった】

ラスボスはそんなもんじゃあっ!!

……ら、す、ぼ、す……

【噛み付きによって拘束されている彼我の距離は近い、ほぼ0距離と言っても過言ではない】
【全身の筋肉が張り詰める、果たして突き立てられた牙を抜く事は難しいはずだ】
【強引に、暴力的に強引なまでに利き腕を引く。 人を超えた力の成せる暴挙】
【逆の腕は上段に掲げ、そして踏み込む】

……山崩雲掴震撃靠ぉぉぉっっ!!!!!!!!

【魔王たる全霊を、少女の力の全てを一点に収束させた破壊の左肩撃】
【尾の一閃がしなりを上げるが、それよりもこの超至近ならば確実に速い】
【音を置き去りにした万砕、迫る】
879 :【終焉姫〈エンド・プリンセス〉】【月々読解】 [saga sage]:2015/01/06(火) 15:08:31.82 ID:6ET0Mwtr0
【路地裏には似つかわしくない立ち居の女性】
【煌々と照る月に当てられたか、その周りには幾人の死骸】
【愚かで不遜でゲス汚い彼らに話しかけられたのはつい今しがたのことだったが】

わたくしに話しかけてきたかと思えば……まったく、聞いて呆れます

【蔑んだ眼差しを死骸に向け、辛辣な言葉を口にした】
【女性は再度、死骸の腹を蹴り、歩みを進め始める】
【そう言ったやましい誘いを持ちかけられただけなのだが、女性には殺すに足りる程のものらしい】

さて、普通に会話ができる者は、いないのですかねぇ……

【路地裏から路地に出れば驚く程の人の数】
【人の波に紛れながらもその和服姿はよく目映えするため、目立つのだが】

例えば、そう
わたくしと同じ“境遇”を持ったお方とか……
880 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小]:2015/01/06(火) 15:08:56.29 ID:gTXFjSTVo
>>877
昔のこと?

【尋ねる前に老人が語り出す】
【だが、その言葉の刺には気付かない】
【彼女はまだ、幼いから】

ボロボロ……酷い……綺麗だったと思うのに……

【だが、分かる】
【この街は恐らく綺麗ないいところだったのだと】
【だから率直な感想を漏らす】
【酷い、と】
【悲劇などあってらならない、と】

【そして、強い害意を感じた】
【あの怪物とは違う、狂ってはいなさそうな感情を……】

っ!?や、止めてよ!おじさん……怖いよ……

【拳を握り締めたその瞬間から予感していた】
【眼光が変わったときに確信に近付いた】
【地を蹴る瞬間に自分も地を蹴る準備をした】
【大地が蹴られた瞬間にこの人は怖いと思った】
【だから圧倒的な脚力で飛び退いた】
【そうしたから力任せの殴打は避けれた】
【だが、着地した後に足の痛みで膝を着きそうになった】
【そして……痛みか恐怖かのどちらかが少女の瞳に涙を溜めていた】
881 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 15:09:23.33 ID:5mD8UtEF0
>>878
/眼球の攻撃を停止させるというか自分から動いて時間を稼いでる感じです
/あと動かなくても自分から体を捻ってるので踏み込む間に首が落ちると思います
/言われてる通り距離はほぼゼロですし
/あとずっと噛んでるので引いた瞬間には腕落ちますけど、大丈夫ですか?
882 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 15:22:14.05 ID:5uDGU8wpO
>>881
/眼球の攻撃を停止させるというか自分から動いて時間を稼いでる感じです
→そもそも数秒も掛かりません

/あと動かなくても自分から体を捻ってるので踏み込む間に首が落ちると思います
/言われてる通り距離はほぼゼロですし
→捻りの動作に対して不動、噛み付かれた腕を引く所作で少なくとも首を狙った攻撃には対応しています

/あとずっと噛んでるので引いた瞬間には腕落ちますけど、大丈夫ですか?
→腕を落とさずに引いています
883 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/06(火) 15:27:18.54 ID:rkOvNvgB0
>>880

【良い所、そうだ 皆が笑顔で、幸せに暮らしていた】
【それを打ち壊したのは能力者 紛れもない能力者なのだ】

【一撃は少女を捕らえ損ね、代わりに地へ穴を穿つ】
【少女の目に溜まる雫 それを目にしても彼の殺気が途絶えることはない 眼光は鋭いまま】

【なら、何が老人の胸を締め付けるのだろう】

随分強靭な脚を持っているではないか……
やはり能力者か、小娘

【グラリと立ち上がり、再びギリギリと拳を強く握り締める】
【怒り、憎悪、殺意……そんな負の感情が老人の瞳の中を渦巻いていた】

逃がしはせん
必ず捕え……その身体、バラバラに引き裂いてくれるッ!

【言うが早いか、老人が再び弾丸の如く少女へ迫る】
【接近し再び放つは剛拳 風を切って強烈な右フックが少女を襲った】
884 :ドレクト【Last Dinosour】 [saga]:2015/01/06(火) 15:37:10.92 ID:5mD8UtEF0
>>878
【眼球が抉られ、一気に頭ごと腕が引かれる】
【そして、次に繰り出されるであろう何かを耐えようと体に力をいれる】
【が、それに意味はなかった】

…ッ

【音を越えた速度で打ち出されたそれは、男の体を容易く貫いた】
【全ての変身がとかれ、元の体に戻る】
【吐血しながらふらふらと後ろに下がり、地面に崩れ落ちる】

…………

【その後も何かを言いたげに口を動かしていたが、やがてその動きも止まり完全に生命活動を停止した】
【しばらくすれば男の体の近くから宝石が転がり出てくるだろう】



/ロールありがとうございました!
885 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小]:2015/01/06(火) 15:41:40.58 ID:gTXFjSTVo
>>883
能力者かもしれないけど未奈はただ普通に暮らしてるだけだもん……
悪いことも何もしてないよー!?

【怖い】
【こんな強力すぎる攻撃を受けるかもしれなかったことが】
【怖い】
【それを放つ老人の力が】
【怖い】
【その力を操る老人の眼光が】
【怖い】
【その眼光を放つ感情が】
【怖い】
【その感情が老人をこうさせてしまったことが】

【老人はきっといい人なのだろう】
【だが、そんなことはどうでもいい】
【老人が暴力を振るって彼女の命を脅かすのならば】
【だから挫けそうになる足にエールを送り、彼女は二本の強靭と評された足で地面を踏み締める】

止めてよ!未奈はただ普通に過ごしていたいだけなのに!

【再び老人は地を駆ける】
【それをみた未奈は跳躍する】
【剛拳が足下を見て心臓が止まりそうな恐怖を味わうと着地するのは空中】
【地上から約2m上空……そこに足を付けた】
【そうすれば未奈は駆け出し、老人の後ろ側に回ろうとするだろう】
【未だに未奈に攻撃の意思はない】
886 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/06(火) 15:43:05.90 ID:+3S05Z0CO
>>884
……痛……ぁぁ……もうっ……!

【ボロボロになった利き腕を始めとする数多の傷】
【終結した戦闘を思い起こして身震い、生き延びた事実の安堵は大きな吐息へと変わる】
【よれよれと病院に歩く道中、夕焼けの空にカラスが鳴いた】

//ありがとうでした、乙でしたー
887 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/06(火) 16:06:09.93 ID:rkOvNvgB0
>>885

……ぬうう!

【ただ跳躍するだけで回避には十分 少女の脚力の程度が分かりかけてきた】
【少女は攻撃を躱し、老人の背後へ回りこむことに成功する】

【なのに彼女は何もしない 二度死に掛けて尚攻撃を行おうとはしない】
【そして口を開いた少女の言葉 戦う意志はないことを伝えようと】
【だが、皮肉にもその言葉が老人の逆鱗に触れた】

………普通に暮らしたい≠セと?ほざけ!!
貴様らの『普通』は無能力者を踏みにじり、その屍の上で成り立っている平穏≠セ!
決して忘れはせん!
異能の炎に焼かれ死んでいった我が息子を!
異能の風に切り刻まれ果てた我が友を!
異能の刃によって貫かれ晒し首とされた我が妻を!

【激昂 怒りにしてはあまりにも悲しい、悲哀にしてはあまりにも激しいそれを目の前の能力者≠ヨぶつける】
【そして、傍らにあった瓦礫を掴み、少女目掛けて勢い良くそれを投げつけた】
【瓦礫は少女を撃ち落すべく、剛速球のようなスピードで少女へ向かって直線を描く】

貴様らからの恨みを、我らは決して忘れはせん!
その無念を晴らすために、儂は今ここに立っているのだ!

【瓦礫を投げたならそのまま自身も少女へ一撃を放たんと向かう】
【脚についているブースター それを利用した上で地を蹴れば、今現在少女のいる高度にも十分手が届く】
【彼女が瓦礫を回避し、その先がまだ射程内であったなら】
【三度剛拳を振るうべく、跳躍し追撃を行おうと】
888 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小]:2015/01/06(火) 16:20:31.82 ID:gTXFjSTVo
>>887
未奈はそんなことしないもん!能力者だから人を傷付けるわけじゃないよ!

【おかしい】
【この老人は能力者全てが悪いことをやってると思っている】
【それはあの怪物のような能力者もいる】
【けど未奈は違うはずだ】
【人を傷付けたりしていない】
【なのに襲われた】
【老人に、怪物に、】
【つまり……】
【老人もまた、未奈に危害を加えようとする悪人であると言えてしまう】

あのね、未奈にはそのおじさんの大切な人たちを奪っていった人達とおじさんが同じような人達と思っちゃうよ!
だっておじさんもその人達も何も関係ない人を傷つけてるじゃん!

【無念など複雑なものは分からない】
【老人の事情に深く踏み入っていない】
【だからこそ、未奈はそう言えてしまう】
【老人が瓦礫を豪速で投げる】
【それは右ステップで避ける】
【次に飛来するのは哀しき老人の拳】
【それが飛ぶのをみて未奈は跳躍する】
【そして空中に留まらずに老人の頭を左足で蹴ってさらに跳躍していこうとする】
【跳躍が成功しても先程の高度の空中……ただし、老人の背後であるがに着地するのみだが……】
889 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/06(火) 16:36:18.14 ID:rkOvNvgB0
>>888
力を持つ者は皆心に魔獣を飼っているのだ!
口でそう謳う貴様の本性も知れたものではないなッ!

【ええい、小賢しい また躱されてしまった】
【一向に少女を捕えることが出来ず、苛立ちながら思考を巡らせる】

【丁度その時だった 老人に対する、決定的な言葉が少女の口から放たれたのは】
【目を丸くし、思考がショートする】

【自分が?あの狂人と一緒?】
【家族を、友を、全てを奪ったあの狂人と一緒だと?】
【そんなわけがない ………では何故、今この少女を襲っている?】

……ぁ、あ……

【老人の口から声が漏れる 取り返しのつかぬことをしてしまったことに気付いたかのように】
【少女の脚が、今老人の頭を踏み台にしようとしている】



【刹那、ブースターを併用した老人の、もう片方の腕が彼女の足首を手の内へ収めようと動く】
【もし捕獲に成功したなら、少女の小さな身体はそのまま落下の勢いを乗せ、地へ叩き付けられることとなる】
890 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小]:2015/01/06(火) 16:51:54.56 ID:gTXFjSTVo
>>889
おじさん……っ!違うならこんなこと止めてよぉぉぉ!!!

【哀しい】
【確かにみんな心の中に魔獣を飼ってるかもしれない】
【けど、そんな言葉は普通に未奈が聞いても意味は分からないだろう】
【だが、分かってしまった】
【他でもない老人の行動で】
【だから、未奈は涙を流す】

【老人の手が足を掴む】
【抗えなかった】
【落下していく】
【涙の粒が浮くのが見えた】
【こんな状態では能力で空中に着地できない】
【だから、衝撃を最低限にするために受身を取る】
【落下の衝撃でもまだ、意識を失う事はなかった】
【だが……満身創痍となってしまった】
【まともに動くことは叶わない】
891 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 16:53:43.01 ID:o9+7b2qNo
ふふん、ふふふん♪
【鼻歌を歌いながら陽気にスキップで学校から帰るアカリ】

もうすぐ春から中学2年生!!もうこの低学年からもオサラバ出来るんだ〜!!
【軽い足取りで道を歩きながら満悦の笑みで喋り出す】

嫌な先輩も卒業しちゃうし!ももも、もしかしたら彼氏が出来ちゃったりして!!きゃー!
【人の目を気にせずに一人で騒ぐアカリ、よくアニメであるよねこういうの。】

【しかし彼女は普通の女の子では無かった。
彼女は普通の人には無い能力と、頭のネジが外れていたのである】

【感の強い能力者ならいつ気付いてもおかしくない
一応ナイフを持ち歩いているが能力を使いこなせてない彼女は勝てるかどうか分からないのである】

【もし能力者に襲われたとしても、彼女は惨めに逃げ惑うしか無いのである!】
892 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/06(火) 17:04:11.15 ID:bSNBiyHxo
>>891
……はぁ

【鼻歌まで歌っているアカリとは一転、その後方で項垂れながら歩く少年】
【その服装は学生服であり、よく見れば高校生であることが判るだろう】

もう学校行きたくないなぁ…

【新学期に想いを馳せるアカリとはこれまた一転、絶望を醸し出すチヒロ】
【その足は早く学校から離れたい心理を表したのか、どんどん早くなっていく】

【チヒロとアカリの距離はどんどん縮まり、チヒロの目の前にはスキップをしているアカリがいるという所まで近づくだろう】
【チヒロは俯きながら歩いているため、前に人が歩いている事を知らない】

【このままではぶつかってしまうかもしれない】
893 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/06(火) 17:10:02.35 ID:rkOvNvgB0
>>890
【地に打ち据えられた少女 最早動くことは叶わない】
【能力者とはいえ幼い子供 これだけのダメージを受ければそれは当然とも言えた】

【終演の時が来た 目前にいる虫の息の能力者≠ノトドメを刺さんと、静かに拳を振り上げる】
【さぁ、最早少女は翼をもがれた鳥 拳を打ち下ろせばなんの抵抗も出来ずその命を終えるはずだ】

(殺せ)

【拳が震える】

(殺すんだ)

【息が荒くなる】

(殺せ)

【汗が吹き出る】

(殺せ!!)


【鳴り響く轟音 拳は確かに振り下ろされた】


【彼女の頬を掠め、すぐ隣に】

――――ッ……

【殺せなかった】
【今の老人に理由は解せないけれども、ともかく目の前の少女を殺すことはできなかった】

………その身体では最早助からん 儂が今殺そうが、のたれ死のうが同じこと
……さらばだ、同胞の仇よ

【そう告げて、とうとう老人は去っていった】
【しかし、少女の身体は今、老人が告げたほどの重傷なのだろうか】
【確かにまともに動けぬほどの負傷 しかし、今助けを呼ぶなりすれば、十二分に助かる傷ではなかろうか】
【重傷ではあるが、決して致命傷ではない それを老人は見逃したのだ】

【砂煙の立ちこめる廃墟の街を一歩一歩を踏みしめるようにして、哀しき老人はその場を失せた】

//こっちはこれで〆で……
//大変楽しくロールさせていただきました!ロールありがとうございました!
894 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/06(火) 17:10:24.40 ID:2CAl3pyt0
【明らかに目立つ眼球が描かれた奇抜なスーツ】
【周囲からは奇異な物を見る目を向けられているが本人は何一つ気にしていない】
【観光の様に適当に街を歩き、興味の対象を探しているだけだ】

ふむ、ここら辺は人が比較的多い地区だね
何も刺激が無い人生を生きていて何が楽しいんだろうか?
…うん、僕には分からないな

【時折立ち止まってブツブツ一人で話したと思えば顔はニヤリと笑っている】
【不審者どころか人間であるかすら怪しいこの男】
【さらに身長が150cm以下である事により違和感が強調されている】
【これでも立派な能力者(?)なのだが】
895 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 17:25:03.29 ID:o9+7b2qNo
>>892
もう本っっ当幸せ!!世界の誰もが笑顔に見える!!!!野々村でさえ幸せに見える!!!!
【今目の前に絶望に満ち溢れている男の子に気付かすにクルクルと回りながら前に進む】

【そして体が前に向いた頃には顔が目の前に現れ】
へ?(ドカッ

【訳が分らないまま後ろに倒れ混乱しだすアカリ】
えっえーっ?えっと...はっ!!大丈夫ですか!
す、すみません前見てなくて!本当ごめんなさい!痛いですよね!?

【早口で謝りだし駆け寄る
良く見れば学生服を着ており高校生であった】
服汚れちゃいましたよね!すみませんクリーニング代払います!!
【焦り財布を取り出そうと鞄を漁る
しかし偶然にもナイフが鞄からポロリと地面に落ちた】

(はっ!ヤバイ!!このままだとナイフを持ち歩く俺かっこいい的な中二病か普通の通り魔だと勘違いされてしまう!!)
【ナイフを見つめ硬直するアカリ】
896 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga 右足負傷小 全身打撲]:2015/01/06(火) 17:44:05.42 ID:gTXFjSTVo
>>893
【少女は悟っていた】
【これで終わりだと】
【ここで殺されるのだと】

【そして、拳はやっと落とされる】
【爆音で目が開く】
【そして……その言葉を聞く】
【重傷で手を掛けるまでもないのだと】
【嘘に塗れた言葉を】

…………なんだ、優しい人じゃん

【老人が立ち去ったあと、少女は笑っていた】
【嬉しかったのだ】
【あの老人が化物ではないから】
【あんな哀しい人にはちゃんと心があったのだと】

【この少女は後に助かったのかもしれない】
【助けはきたかもしれない】
【だが、そのことを老人は知るだろうか?】
【それはまた、別のところで語られるかもしれないしそうではないかもしれない】
//こちらもこれで〆で……こちらこそ、とても楽しくロールさせてもらいました!ありがとうございました!また機会があればお願いします!
897 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/06(火) 17:48:32.86 ID:bSNBiyHxo
>>895
明日は学校サボ___ッ!?

【ドカッ】

【全く前を見ていなかったチヒロは案の定、人にぶつかってしまう】
【後ろに倒れたのは中学生くらいの少女、何故か慌てている】

あ、キミ……ごめんね?

【自分が危害を加えたのだから少女を助けなければならない】
【そう思い、アカリに手を差し延べるチヒロ】
【少女はチヒロの服のクリーニング代を払うと言って、鞄を漁り始める】
【その様子に周りの通行人が野次馬と化し、どこからかカツアゲで通報した方がいいなどと声が聞こえてくる】

い、いや、そんな、貰えな_っ!

【少女の鞄から出てきたのは財布でもお金でもなく、ナイフだった】
【その失態に固まる少女、言葉を飲み込み、状況を理解出来ずに固まるチヒロ】
【うるさいのは野次馬達だった】
【その様子に何人かもう既に携帯を取り出している人もいる】
【チヒロは我に返り、ここを離れなければという目的からか、少女の腕を掴んで立ち上がる】

ば、場所を移そう!

【そう言うと少女の腕を掴んだまま走り出すチヒロ】

【もし少女がそのままチヒロについて来てくれていたのならば、ほとぼりを冷ますために静かな喫茶店に入り、席に着くだろう】
898 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 18:09:59.50 ID:o9+7b2qNo
>>897
こっこれはですね!!もし不審者に襲われた時の護身用というかなんていうか....キャ!!
【ナイフを拾い焦っていると手を捕まれ突然走り出す少年】

えっ何がっ....ってきゃー!!凄い人だかりが出来てる....!!
【ズルズルと引っ張られるままに後ろを振り向くと、携帯を構えた人だかりがコチラをじっと見つめていた】

ていうか....どこ行くんですか!?まだ鞄があそこに置きっぱなしなんですがああぁ....
【気が付くと大通りから外れた小さな喫茶店に着いていた】

はあ....はあ....すみません....わたしがとんだ失態をおみせしまして....
【ぜえぜえを息を切らしながら謝り】

あの人だかり....野次馬でしたかね....追いかけてきてないかな?....(ゼエゼエ
【喫茶店に入り窓から追跡する人が居ないか確認する】

大丈夫....だよね?そ、それより、大丈夫ですか....?学校に連絡とか....
【ひとしきり確認した後学校への通報等を考え顔を真っ青にし】

すみません....私が前を見てないばっかりに....
【しょんぼりと頭を下げだす】
899 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 18:13:58.40 ID:o9+7b2qNo
>>897
/すみません勝手ながら7時から出掛けますのでロールは10時からになってしまいます!誠に申し訳ありません!
900 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/06(火) 18:25:14.09 ID:bSNBiyHxo
>>898
えっと…アイスティー1つ…

【乱れた息を落ち着かせる為、店員に飲物を要求するチヒロ】

こんだけ走ったし
多分大丈夫だとは思うけど…

【野次馬達の追跡を心配する少女は、しきりに窓の外を警戒している】

【誰も追いかけてきていないことを確認し終えた少女は学校への連絡を心配し始める】

俺は別にどうなってもいいから気にしないけど…君は…

【少女はカバンをあの場に置いて来てしまっていた】
【中にもし財布や学生証などか入っていたとしたら、最悪何かしらで警察の厄介になることになるだろう】

あ、えーと…
俺がムリヤリ連れてきちゃったせいで鞄置いてきちゃったし、謝らないといけないのは俺だから…

鞄が戻ってくるまで付き合うよ

【運ばれてきたアイスティーを一口啜り、しょんぼりとした様子の少女に謝罪する】

えっと…何でも好きなもの頼んでいいよ
ここはお詫びとして、俺が奢るから…

【侘びの印として奢ることを少女に宣言する】

>>899
/了解しました!/
901 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/06(火) 18:28:45.12 ID:bSNBiyHxo
【俺能世界】俺が能力授けるからこの世界で戦え【新世界】Part44
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1420536485/

次スレです
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/01/06(火) 19:45:49.31 ID:4IUQxKFtO
>>901
乙です!
903 :ヴリコラカス・アルカード(>>196)【ディオド】 [age]:2015/01/06(火) 21:40:37.65 ID:wNR/FOQ20
>>901
乙です!
904 :ベアトリス・ローズ=ベアトリクス【エアーディープ】>>189 [sage saga]:2015/01/06(火) 22:15:32.14 ID:bSdLBJpsO
>>868
【ベアトリスの構えは実に拙い。今から殴りますと言わんばかりに高々と掲げられた拳は、彼女が格闘技においてズブの素人、技術など何も持っていないことがわかる】
【しかしそれでもその拳は男の顔面を捉え、撃ち抜いた。空間に固定された空気の塊、その目に見える歪みは男の腕に噛みつき、回避行動を阻害していたのだ】
【勿論殺すつもりでなど殴ってはいない。今のベアトリスは他人に対して抜き身の殺意を抱く事など出来はしないのだから。しかしそれでも、その拳は大の大人の意識を容易に刈り取る程の威力を持つのだが】
【だが男は倒れない、倒れないどころか周到であった。ベアトリスの拳が振り下ろされる寸前、まるで状況を利用するかの如く男は力を行使していたのだ】
【創り出されたのは先程までと同じ様な半球、しかしその大きさは比較にならず、二人を一様に包み込む程の大きさ。揺らめく陽炎は男の凶気の実体であろうか、黒禍となりて膨れ上がる様はベアトリスに恐怖を与えるに十二分であった】

な、なにこれぇっ!?
意味わかんない、意味わかんないんだからっ!!
殺してって……!? 私は別にそんなつもりじゃ……ちょっと待って……!

【ここにきて、目に見えて膨れ上がる男の凶気を前にして漸く事の有り様に気付くが時既に遅く。暇潰し、それだけのほんの軽い気持ちで噛み付いた相手は自身を殺す程の牙を持っていたのだ】
【最早己の軽率を後悔する暇はない。そんなものがあるのならばベアトリスは直ぐ様にこの場から駆け出しているだろう。だからベアトリスは覚悟した。先程男の爆発を凌いだのと同じ様に、自身の全身を凝固した空気で覆い尽くしたのだ】
【全てを通さぬ絶対の盾。「絶対王女」たるベアトリスの自信を守護するイージスは依然変わりなくそこに存在する。しかしそれとは別に変遷を遂げたもの、至ってシンプルなそれは男の創り出す爆発の威力であった】
【瞬間、爆炎は黒く猛りふたりを包み込む。制止を嘆願した相手は既に視界に映らず、ベアトリスの世界を塗り潰すのは真っ黒の爆炎のみ。しかし彼女は後悔の中微かに、されど確かに信じていた。己の力が絶対であることを】

……。
…………けほっ……ひゅー……ひゅー……。

【公園に立ち昇った黒煙が風に運ばれ行った後、そこに在ったのは男の凶気の源である灰色の宝玉と、衣服は焼け焦げ白磁の様な肌を熱波に曝して黒にまみれたベアトリスの変わり果てた姿であった】
【彼女の絶対の盾、凝固された空気は確かに何物をも通さぬ絶壁。しかしその力の性質上、能力の相性と言ってもいいだろう。酸素を含んだ空気の盾は男の爆炎によりそのものを燃やし尽くしてしまったのである】
【初撃のような軽い爆発であれば、燃やされた酸素を他の気体で補い盾としての機能を維持する事はできた。しかし今回その威力は比較になるものではなかった故に、燃えた酸素が更に連鎖を起こし、爆発の威力そのものを底上げしていったのだ】
【こうなってしまっては不完全な盾で爆炎全てを防ぐ事は出来ず、酸素が燃やし尽くされた事でベアトリスの脳はチアノーゼに陥り最早意識すらも溷濁していた】
【無様に横たわる少女の身体はまるで汚れ草臥れた人形のようで、気品も自信もプライドも、全てを爆炎の中に呑み込まれたベアトリスは悔しいと感じることすら出来ずにただそこに在った】
【やがて捜索を開始した屋敷の者たちに救助されるまで遂に意識が戻る事はなく、目を覚ました集中治療室で全身に包帯を巻かれ変わり果てた自身の姿に、これまでの人生において初めての絶望を経験するのであった】

/むーん…色々すみませぬ
/でも楽しかったです! ありがとうござあました
905 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 22:50:25.74 ID:o9+7b2qNo
>>900
....すみません、ありがとうございます
【店員にメロンソーダを頼み、ストローをくわえチュウチュウ飲みだす】

でも、また戻りに行ったら人目につくかも....もしかしたら拾われた可能性もありますし....
まあ、取り敢えず落ち着いたらまた大通りに向かいましょうか
【新年早々とんでもない失敗をしてしまった、と考え込みながら黙り込む】

....あっ、あのナイフはその、護身用というか、勘違いしないで下さいね!?ほら!最近物騒だし!能力者が揉め事起こしたりしますし....
【ナイフについて思い出し、焦って誤解をとこうと必死に弁解する】

....私、能力者って昔は憧れてたんですが、今はちょっと恐ろしいんですよね
【ナイフを見つめボソリと呟く】

いや、その、能力者自体が悪いって訳じゃないんですが....ほら、能力者って無駄な力を手にするじゃないですか、でもその余った力をぶつける先っていうのは....人や街だから、なんだかなあって、

昔は能力で悪い奴らを倒してやるんだって意気込んでたんですけど....いやその!能力なんて持ってないんですけどね!!
でも能力なんて愚かな欲望を持った人達に渡されちゃって....テレビの悲報なんて絶えないじゃないですか....
【はあ〜...と溜息をついて机に顎を付ける】

結局...世界は平和にならないんですよねえ...
う〜...能力なんてナカッタら今私は幸せに生きてるのに...
/ただいま戻りました!待たせてしまいましてすみません!
906 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/06(火) 23:10:11.65 ID:jYVjBMPu0
【意識。それは機械と同じ速度で動く物であり、機械を超越する物】
【決して人間の判断力は機械に劣らない】
【逆にコンピュータはプログラムの事しかできないからこそ、判断を変えない】
【判断力がありすぎる生き物は、時に事故を招くのだ】

さて、今日も一日お仕事頑張りました!
最後に街をぶらりと歩こうかな、よし歩こう

【例えば、この探偵】
【人が好き、調べるのが好き、助けになるのが好き】
【街の知識と叩き上げの戦闘スキルが、彼の武器だ】
【天道司。全てを見つけた時、彼の瞳は何を見る】

【そんな彼も街を徘徊中である。しかし夜中。子供や怪しい人を見付ければ声をかけるだろう】
907 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/06(火) 23:28:19.92 ID:2CAl3pyt0
>>906
【意味も無く向けた視界に天道は居た】
【一度もあった事が無い他人のはずだが、ミドルには一度あった事がある気がした】
【絶対に物事を忘れないミドルのぼんやりとした記憶】
【それは無意識の内に天道を興味の対象へと創り上げた】

う〜ん、気になるし、直接聞いてみようかな?
でもただの勘違いだったら恥ずかしいしなぁ…
まぁ変人扱いでもいっか…

【夜中に突然眼球がプリントされたスーツを着た男が現れたら警戒される】
【しかしミドルはそんな事はどうでもよく、ただ記憶の正体を知りたいだけだった】

あの〜、すみません、僕の事を知ってますか?
あ、僕はミドル・ファンシー・トップハットという者です
何故か貴方にあった事があるような気がして…

【妙な質問だが、天道は気がつくかもしれない】
【リバースに似た雰囲気である事と似た名前という事に】
【しかし、明らかに怪しい人物である事は確かだ】
908 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/06(火) 23:57:04.91 ID:jYVjBMPu0
>>907
【街を徘徊すると言えど、ある程度名が知られていれば気付かれる】
【何故か女子高生ぐらいの子が自分を見た瞬間、さっさと離れるのだ】
【離れる前の彼女達の反応は】

「あ、つかっちゃんだ。帰ろっか」
「んだね。私、つかっちゃんと話してたら11時越えたし」

【悪いのは天道の方だった】
【そんな声が聞こえる訳もなく、ぶらぶらしていれば】
【後ろから声を掛けられた】
【思わず振り返る。そこには少年がいた】
【おかしなプリントをしたスーツ。少年の割には合わない】
【そして、彼の雰囲気】

(あれ、どっかで会ってるような気が......)

【そして、彼の名前を聞いた】
え、ミドル・ファンシー・トップハット......トップハット?
(トップハット...やっぱりあの家族しかないよな。だから会った気がしたんだ)
すいません。あなたと会ったことはまだ一度もない、ですね
【自分の覚えている知識から彼の名は全く出てこなかった】
【それよりも、仲間の家族かどうかは聞いて起きたい】
あと、こちらからも一つ質問させて頂きますね
リバース君のお家族の方ですか?
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/01/07(水) 00:05:52.68 ID:tW+O6gPq0
>>904
いえいえ!こちらこそとても楽しかったです!ありがとうございましたー!
910 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/07(水) 00:21:32.86 ID:8zXI/wpb0
>>908
あった事が無い…?
う〜ん、じゃあこれも失った記憶の一つなのかな…?
でもあった事が無いなら覚えてるはずが無いんだけど…?

【一人でブツブツ勝手に話しながら考える】
【その様は非常に不気味で灰色の瞳は不安そうにキョロキョロと動き、絶望の文字が感じられる表情】
【さらにその表情はコロコロと変わり、笑っていたと思えば泣いていた】
【しかし天道の話を聞いていると「家族」という単語が出てきた】
【それに反応してミドルの表情は元に戻り、天道を見上げた】

リバース…?
やっぱり聞いたことがあるのに何一つ覚えてないなぁ…
何が引っ掛かってるんだろう…?

【ミドルは本当に何一つ覚えていない】
【しかし何かが頭の中で引っ掛かっている】
【その引っ掛かりは「リバース」という単語が原因だと気がつくと、ミドルは突然笑い出す】
【そして笑ったかと思えばすぐに元の顔に戻り、質問を始めた】

すいません、僕は記憶をほとんど失っていまして…
憶えていたのは名前と能力だけなのです…
それで失った記憶にどうやら「リバース」という方が関係してそうなのですが…
知っている事を教えていただけますか…?

【記憶喪失と言ってはいるが、本当かどうかは不明だ】
【ミドルの目は悪意や敵意を感じさせていないが、動揺を隠せないようだ】
【質問の答えに対して明らかに異常な反応を示すミドルを信じられるのだろうか?】
911 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/07(水) 00:41:40.90 ID:vTya1B+d0
>>910
【彼がどういう人物かこの時一切分からなかった】
【笑ったり泣いたり、気持ちが安定していないようだった】
【しかし、その灰色の目は絶望を表していた。自分もそんな時期があったから分かるのだ】
【そして、ある程度悩んだあとまた笑った】

記憶が、ない...?
【彼にとってはそれは不都合であった。何故なら家族か分からないからだ】
【逆に、好都合でもあった。実は内心ビクビクしていたのだ】
(よかった〜!拉致紛いの事をした罪をここで支払うかと思った〜!)
【リバースとの過去の出会いに、家族からの拉致も含まれていたからだ】
(いやいや、良くない良くない!彼の記憶が存在していないんだから)
【さて。ここで彼との出会いを話すべきか、否か。しかし彼の頭には天使しかつかなかったようで】

リバース君の知っている事ですか?
彼は最初は邪気をそこらじゅうにばらまいてて、それこそ天邪気の加護の能力で街を混乱させてました
そんな彼と話してみれば、街や他人がどういう物か分からなかったんだそうです
なので、うちの天道探偵事務所に入って貰うことにしました
きっちり働いて貰っていたようで、街の人から喜んでもらってましたよ

【そう、決して嘘はついていない】
【簡単に人を信じる癖がある彼は、ポンと話を出していた】
912 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 [sage]:2015/01/07(水) 01:15:34.67 ID:d8DqlA2L0
【繁華街に居を構えるバー】

【薄暗く、ダウンライトに照らされた店内は大人のムーディな雰囲気を演出】
【そこに不似合いな、黒ロリで全身をコーディネートした女性がひとりグラスを傾ける】
【特に待ち人がいる訳でもないようで、時折漏らす溜息は仕事帰りだろうか、多少の疲れが見て取れる】
【肴のドライフルーツを一口齧ればグラスをあおり、客の疎らな店内で若干手持ち無沙汰になっている初老のマスターに同じものを、とおかわりを要求】
【差し替えられたグラスを少し持ち上げると、軽く揺らして氷とガラスが鳴く音を響かせた】
913 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/07(水) 01:15:38.55 ID:8zXI/wpb0
>>911
何故か無いのです…
なので何か知っているかと思いまして…

【天道はどうやら安心(?)したような様子だ】
【何故記憶が無い事に安心したのかは不明だ】
【それはミドルの目にはとても奇異な様子に見えていた】

う〜ん、知らないなぁ…
何で名前だけ気になったんだろう…?
変なこと聞いてすいませんね、司さん

【「リバース」に関しては何一つ思い出せていない様子だ】
【しかしミドルは無意識のうちに「司」の名を口にしていた】
【名前を一度も聞いていないのに口に出来たのは何故なのだろうか?】
【ミドル自身知らないので結局不明だが】

ん? 「司さん」って誰だ…?
…………え?

【目はグルグルと回りだし、手はわなわなと震えている】
【表情は先ほどと違って絶望に似た表情だけが次々と現れている】
【典型的なパニックの前兆だ】
【一般人のパニックならマシだが、ミドルのパニックは面倒臭い】
【震える手はいつの間にかポケットに潜めていた特殊な警棒を掴んでいた】
【突然警棒を取り出し、地面に着き刺すように構えるとミドルは口を動かし始める】

落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け
落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け
落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け…

【呟いた所で何一つ変わらないのだが、今のミドルには理解できない】
【今のミドルはほぼ暴走状態に近く、その証拠に警棒は姿を次々に変えていた】
【刀になったと思えば槍、槍になった次の瞬間には斧に変わっていた】
【安定しない心理を刺激したのなら、ミドルは確実に暴れるだろう】
914 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/07(水) 01:53:40.28 ID:vTya1B+d0
>>913
大丈夫ですよ、ミドルさん...え?
(今、俺のことを「司さん」って...)
【そこが気になった、丁度その時だった】
【目の前の少年が、突然警棒を構えた】
【そして、彼の言葉に反応するかのように、警棒があらゆる武器に変化していく】

これは...変化系の能力だ
武器を変化出来る能力。それが彼の能力...

【しかし。彼がどうしてそうしているか分からない】
【唯一、絶対に分かることは。彼を刺激してはいけないと言うことだ】
【ぐらぐらのジェンガ。そう比喩できるほどの危険さ】
【だから、彼が行う行動は一つ】

大丈夫だ、俺が司だ
天道司。それが俺の名前だ

【彼の右手に触れるように、右手をのばす】
【崩れないように、優しい手でしっかり】
915 :【終焉姫〈エンド・プリンセス〉】【月々読解】 [saga sage]:2015/01/07(水) 01:56:44.44 ID:QseP1P8W0
>>912
【バーの中、離れた席に身を落ち着かせていた和服姿の女性】
【この時間、自分以外の客は珍しい、などと思いながら紫紺の液体の入ったグラスを傾ける】
【女性の観察眼は興味を持った客に向いており、疲れをかんじさせるため息を耳にすると音もなく立ち上がった】

相席、いいですか?

【暫しの間を於いてから、女性はその客の真隣に立ち声をかける】
【その風貌はとてもこんな店にはこなさそう、そう印象を与えるはずだ】
【静かな店内では、女性の声はよく響く】
916 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 02:14:17.01 ID:d8DqlA2L0
>>915
別に構わないけど……席はだいぶ余裕があるのだわ。
私に何か御用かしら?

【真隣に立った存在に気付いてはいたが顔はそちらには向けず、グラスの中に浮かぶ氷を見つめながらその声に答える】
【これだけ席に余裕があるのだ、それでも尚相席を希望するとあれば自身のファンであろうか。アデルミセルは職業柄その様な応対に慣れており至って落ち着いた様子】
【隣の椅子に置いていた自身のバッグを何も言わずに退ければ、それが相席を承諾した返事と取ることができるだろう】
917 :【終焉姫〈エンド・プリンセス〉】【月々読解】 [saga sage]:2015/01/07(水) 02:23:41.12 ID:QseP1P8W0
>>916
【退かれたバッグを一瞥、ありがとうと述べばスッと腰を下ろし、マスターに何やら注文】
【顔はこの角度では全容を知ることはできまい。故に顔は正面を向いて、問いに対し応答を】

いえ、珍しいなと、思っただけです
こんな時間帯にこんな装いをした客なんてものは、あまりみないもので

【失礼と付け足し、渡されたグラスを受け取る】
【その中身を一口含みながら、正面を向く顔はまるで無頓着】
【自分から話しかけていったというのに、興味はなさげである】
918 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 02:45:43.89 ID:d8DqlA2L0
>>917
【女性は一言礼の言葉を口にすればそのまま隣に着席、そこで目だけを動かしアデルミセルは初めて女性に視線を向けた】
【これは珍しい。和装を見慣れぬアデルミセルはその生地、紋様に少し目を奪われる】

……珍しい、なんて此方の台詞だわ。
こことは違う土地の、どこか遠い島国の伝統的なドレスだったかしら?
本か何かで見たことはあったけど、この目で実物を見るのは初めて。
なかなか趣があるわね。

【同じドレスコードでも地域や環境によって此処まで違うものかとどこか関心。しかし美しさを際立たせる、という点において見た目は違えどその目的は同一である】
【あと両者に共通するものといえば、互いの服装がこの店の雰囲気からは浮いている、という点くらいだろうか。尤も他に客も疎らな店内でそれを気にする者はいない】
【強いてあげればマスターの視線くらいであるが、彼もそれなりに人生経験は豊富なのであろう。違和感を覚えるような態度はとっていない】
919 :【終焉姫〈エンド・プリンセス〉】【月々読解】 [saga sage]:2015/01/07(水) 03:07:12.50 ID:QseP1P8W0
>>918
【……女性の物珍しい物をみる視線を感じながらまたもグラスを傾けた】
【ふむ、たまには珍しく思われるのも悪いものではないなと思案しながら、少し頬をゆるませる】
【和服は西のドレスとは違い派手さは求めていない。気品の方が重視されたりするが、女性の纏う漆黒の和服は少し派手であったりする】

そうですか、初めてですか。現物をお見になるのは
褒め言葉ですね、ありがとう。あなたのそのドレスもわたくしは好きです
派手ですがね、一度着てみたいと思ったことも何度か

【少し首をそちらに傾け、そう告げると上から下へ視線を向ければ】
【マスターの視線からも覗く微かな興味に、笑みを返せばグラスの中身を飲み干した】

そういえば、お疲れみたいですけど何かお仕事でも?
920 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 03:44:44.59 ID:d8DqlA2L0
>>919
そう、お世辞でも嬉しいわ。ありがとう。
着てみたいと思うのなら一度着てみたらいいのだわ。
きっと気に入ってもらえるはずだから。

【言いながらにこり、優しく微笑む。自身のファッションが褒められたのは嬉しいことであるが、別にそれが故に笑顔を見せたわけではない】
【素直に笑ったのだ。女性に対する警戒心も殆ど無くなり、酒の力も手助けして素直に笑みが零れる。人に何かを勧める時、笑顔が最も適当な表情であることなど当然なのだから】

私は疲れているように見えるのかしら?
自分にそんなつもりは無かったのだけれど……良くないわね。
まぁ、今日は仕事で疲れている訳ではないのだわ。
……ちょっと、妹が怪我をしてしまって。
それが原因の気疲れかしら……私としたことがらしくない顔をしていたようだわ。

【疲れを指摘かれると少し驚いたように目を見開き、そして自嘲するように口元を緩めるとグラスをあおった】
【息を吐き出すとともにグラスをコースターへと戻し、それを確認したマスターが気を利かせて変えますか? とジェスチャー。それにアイコンタクトで応じるとすぐに同じものが運ばれてくる】

貴女こそこんな時間にひとりでお酒なんて、何か理由があって?
当然言いたくないなら答えなくてもいいのだわ。
他人を詮索する趣味は無いのだから。

【新しいグラスはコースターに置いたまま、その縁を人差し指でなぞりながら問う】
【もし女性がこの問いに答えなくとも気を悪くすることはないだろう。寧ろ無理に答えさせて不快感を与えてしまうことの方が避けるべきことである】
921 :【終焉姫〈エンド・プリンセス〉】【月々読解】 [saga sage]:2015/01/07(水) 04:33:17.31 ID:QseP1P8W0
>>920
【少し打ち解けてきた故か微笑みを浮かべる女性、それが故か勧められるままに試着を決意】
【再び濯がれる紫紺の液を眺めながら肯定の言葉を述べる】

ああ、そうしよう

【こちらの問いに対し、応えを述べた女性を見る表情は微かに緩む程度】
【自嘲の色を覗かせあおるグラスを認めながら、しかし彼女は表面に出さないだけで興味を持つ】

妹さんがお怪我を、ですか
さぞ大変だったでしょうに、色々と

【励ましの色を帯びた声音を響かせ紫紺の液体をまた一口】
【酔いが回っているのか少しだけお喋りである彼女は、コースターにグラスを戻すと長い髪を結い上げる】
【そして肘を立て手首に顎を乗せ女性の問いに応えるべく視線を寄越すのだった】

ああまあ、ちょっとした野暮用です
……それに、外に出ればゴロツキ共が蠅のように寄って集ってくるので、疲れたので休みに寄った……くらいです

【自分がその寄って集るゴロツキ共を殺したことについては一切触れずに述べる表情は確かに疲労を感じさせる物】
【そして今このときその事実は些細なものでしかないのだ。ここは交流の場、故に】
【……理由としてはあっさりとした応え、それを返す】
922 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/07(水) 12:37:16.65 ID:8zXI/wpb0
>>914
【理解できない事が頭を駆け巡るミドル】
【必死に能力が発動しないように警棒を掴み続ける】
【今のミドルは見た物を無意識の内に変化させてしまう】
【そんなミドルの視界に現れたのは天道の手だった】

貴方が天道司さん…?
おかしい、なんで僕が名前を知っているんだ…?
あった事が無い、でも知ってる、謎の人物「リバース」…

【整理するかのように今まで聞いた単語を次々に口にする】
【そして何を思い出したのかハッとした表情になり、落ち着きを取り戻す】

そうだ、僕が「リバース」なんだ…
え? 僕は何を言ってるんだ…?
何を思い出したんだ…?
僕は誰で何者だったんだ…?

【震えは治まり落ち着いた表情に戻るミドル】
【しかしここでミドルが恐れていた事態が発生してしまう】

【ミドルの視界に入った地面は形を失い「水」に変わってしまっていた】
【視界に入ったものは家だろうが土だろうが全て水に変わってしまう】
【そして約10秒経った後に残るのは水の波紋を映した土だったものだけだ】
【もしミドルの視界が天道の足元に向いた瞬間、突然足元の地面は無くなるだろう】
【そして10秒後には土の中に埋まってしまうだろう】
923 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/07(水) 13:27:43.26 ID:6hscR6U9o
>>905
うん…今はここに隠れとこう

【後で大通りに向かうことを決める2人】
【二人は飲み物を飲んで落ち着き、気になるのはナイフの話】
【チヒロがあのナイフについて訪ねようとすると、先にアカリが弁解し始める】

あ、あぁ〜…、確かに物騒だよねぇ

【どうやらあのナイフは護身用らしい】
【アカリの必死さに、それを信じるチヒロ】
【アカリの話は能力者についてへと変わって行く】

【ため息をついて能力を呪うアカネ】
【それに対してチヒロは大きく頷き、肯定の素振りを見せる】

そう!
能力なんてモノはないほうが幸せに暮らせるよ!
俺も普通に暮らしたいのにさ…
能力者ってだけで危険のほうからこっちに来るんだよね…

【テーブルに突っ伏して激しく同意するチヒロ】
【その言葉は、俺は能力者だと言っているようなものだ】

/かなり送れました!すいません!
/もしアレなら強引に切っちゃっても構いません!
924 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/07(水) 13:49:42.83 ID:vTya1B+d0
>>922
ああ、俺が天道司だ
安心しろ、大丈夫だから
【ただ、言葉を繋ぐ。ゆっくりした言葉で、しっかり】

【そして今までの単語を口にした彼がいった言葉】
...リバース君、なのかい?
君は、一体...

【その時だ。後ろから、滝のようなそんな音がした】
【水が、一瞬で現れていたのだ】
【そう、それが彼の能力とも知らず】
(なんだ、これは...!?)
【驚愕の一言だった。こんな事が起きるのか】
はっ!ここから逃げねえと!
自由の羽根(フリーグライド)!ここから離れる!
ちょっと体借りるよ!
【彼は少年の掴んでいた手を強く握ろうとし、加速しようとする】
【加速できたなら時速100kmでここから離れようとするだろう】
925 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 14:47:54.49 ID:d8DqlA2L0
>>921
普段お酒なんて飲まないのだけれど……。
今日はどうしても、ね。

【苦笑しながらドライフルーツを口に運ぶ。その表情にはどこか影が見えた】
【自分が叱りつけて屋敷を飛び出した妹が重傷状態て発見されたのだ、責任を感じない訳はない。責任感の強いアデルミセルならそれは尚更であった】
【かといってそんな心根を吐露する程にふたりの距離は近くはなく、またアデルミセルもそれ程弱くはない】

貴女くらいの容姿であれば、言い寄ってくる男性も多いのかしら。
それこそ疲れてしまう程に……?

【くすりと笑いながら女性に視線を送る。まさか寄り付く男たちを殺害しているなど思うわけもないのだから】
【もしその事実を知ってしまえば、こうして互いに椅子を並べて語らうことなどできはしない】
【見えなくて良いものは見る必要が無いのだ。真実を明かすということが常に正しい結果に導かれるとは限らないのだから】

/遅くなってしまってすみませんでした
926 :【終焉姫〈エンド・プリンセス〉】【月々読解】 [saga sage]:2015/01/07(水) 15:32:43.29 ID:QseP1P8W0
>>925
ふふ……、そうですか
怪我の具合は理解りませんが、早く良くなられるといいですね

【普段は飲まない、ということは、飲まないとどうしようもなかったのだろうか】
【何れにせよ、深く詮索する趣味も追求する趣味も持ち合わせていない彼女は、影の射す表情を認めると目を瞑り、気遣いの言葉を述べるだけであった】
【相手の女性にも、プライバシーやらなんやらがある。別段深く知り合ったわけではないのだし、失礼だろうと思案したが故であったが】

そこはご想像にお任せします
まあ、NOとお返事を続けるのも、しつこい輩もいて疲れますからね
特に恵まれた身体ではないと思うのですが

【といいつつ薄ら笑い。自嘲に染まったその表情からはなにをしでかしているのかなんて察するのは難しい】
【魅せられる男共は一体何処に惹かれているのか……それは彼女自身知り得ていないが、溢れんばかりの独特な凛々しさが、理由なのかも知れない】

/お気になさらず
927 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/07(水) 15:37:04.45 ID:8zXI/wpb0
>>924
違う、僕はリバースじゃなくてミドル…
天道が司で僕がミドルでリバースが誰かで…
僕は目でリバースが手…?
うん、じゃあ改めて僕は誰だ?

【どうやらもうパニックがピークに達して落ち着きを取り戻し始めている】
【しかし能力の制御はまだ出来ないようだ】

止めて! 今の僕の視界に入らないで!
あと少し、あと少しだから…

【突然しゃがみこみ、天道の手から逃れる】
【暫くその場で石の様に動きを止めた後、ゆっくりと立ち上がり天道を見つめた】

………うん、大まかに思い出せたよ
ありがとう、天道さん
そしてごめんなさい、天道さん…

【落ち着いた表情で天道を見つめる】
【突然水に変わる現象は既に治まり、辺りは静寂に包まれた】
【ミドルの目はまだ落ち着かなさそうだが、問題はないだろう】
928 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 16:33:11.18 ID:d8DqlA2L0
>>926
……ごめんなさい。
他人にする話ではなかったのだわ。
でも……ありがとう、ひとりで腐っているよりも有意義な時間になった気がするわ。

【笑顔を向けると一言礼を述べ、腰にかけられた懐中時計を手元にちらり。時間を確認すると身支度を整え始めた】
【元々予定していた時刻を過ぎてしまっているのか、その所作はどことなく忙しない】
【マスターにそれとなく視線を送れば会計の合図。彼女の分も一緒に、と精算を始めた男性にカードを差し出し渡した】

短い時間だったけれど、貴女と出逢えて良かったと思うわ。
迎えの者をあまり待たせるのも可哀想だから、私はお先に失礼させてもらうわね。
あ、それと……これ、私の名刺。
ふふ……一応こう見えてプロの奏者をやっているのだわ。
機会があれば聴きに来て? 嫌いじゃなければ退屈はさせないと思うわ。

【簡単に身支度を整えると席を立ち、バッグから取り出した名刺をテーブルの上に置く。起立すると気付くだろうが身長は子供程度だ】
【名刺を見ればそこには「音奏麗姫 アデルミセル・ローズ=ベアトリクス」の文字と、恐らくは事務所の電話番号であろう印字された数字、そしてその下には手書きの電話番号が】
【貴女のお名前は? と問い、その答えを聞けば、またねと少々足早に店のエントランスへ向かっていった】
【アデルミセルの姿が完全に店内から消えた後、グラスに残された琥珀色の液体が氷を溶かし、カランと小気味良い音を静かなカウンターに響かせていた】

/これでこちらは〆になりますー
/絡んでくれてありがとうでした!
929 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/07(水) 16:35:34.39 ID:vTya1B+d0
>>927
どういう事、視界に入るなって...
【能力の発動、は彼が手をふりほどいた事で失敗する】
【行動はせず、こちらを見つめる彼を見ていた】
【その静かな一瞬は彼に考える余裕を与えた】

(どういう、事だ?)
(俺はどこかで勘違いをしていたのか)
(いや、そうも思えん。彼は今、思い出のピースがどれが何なのか分かってきている)
(言うならば、後いくつか。俺がこの問題を解くにはキーワードがたりねえ)

良かった、ある程度記憶が戻って
何も問題ないから、安心してもいいよ?
【水は治まり。辺りに流れる静寂は、静かな物だった】
【少し記憶が戻った。それだけでも良い事なのに】
【彼は。完全な事を考えていた】
【完璧に彼を、彼自身を取り戻す方法を】
(彼から聞くか?だが、危険すぎる。この現象がもう一度起こる可能性がある)
(今は、彼の気持ちを聞くしかない)
【彼は少年と同じぐらいの目線にした】
【足を曲げて。彼の言いたいことが言いやすいように】
930 :【終焉姫〈エンド・プリンセス〉】【月々読解】 [saga sage]:2015/01/07(水) 17:20:26.20 ID:QseP1P8W0
>>928
【慌ただしく行われる身支度をはた目に、ぐいっとあわせるように残りを口に含む】
【奢りの形となった飲み物を余所に差し置かれた名刺……『音奏麗姫』、今話題のその名は彼女も小耳に挟んだことくらいある。それだけ有名な物】
【さも意外そうに名刺を眺める双眸は、どこか楽しげに】

いや、こちらこそありがとう
今度暇があれば、ベアトリクスさん、聴きにいきますね

【名刺を納め深く一礼、それとともに訪ねられる名。彼女に名乗れる名などはないが、口を開いて紡がれたは】

“華姫”、そうお呼びください

【偽名、急に浮かんだ偽りの名前】
【本当の名なんて昔に置き去りにしてきた彼女にはこれくらいしか作れなかったのだ。背を見送りながら、少し悔し感情を覚えた】

ああ、またの機会に……

【子供なりに小さな背丈、しかし彼女にはそう写らず】
【からんっと二度目の残響が、隣のグラスから響いた頃、そこにはマスターを除いて誰もいなかった】


/こちらこそありがとうございました!
931 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/07(水) 17:21:46.99 ID:uLz/D977O
ラスボスー、ラスボス如何っすかー?
お年玉価格の\500っすよー

【ラスボス戦売り〼と書かれた看板を掲げて夕暮れの街を歩く】
932 :【トランパー】仮面の道化師 :2015/01/07(水) 17:30:09.49 ID:d8DqlA2L0
>>931
買わせて頂こうカナ。
代金はもう既に、貴女の元へとお支払い。

【不気味なピエロの仮面を被った男。手を一度叩けば少女のポケットを指差す】
【いつ仕込んだのかはわからないが、ポケットを探れば500円玉が見つかるハズ】
933 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/01/07(水) 17:36:26.45 ID:uLz/D977O
>>932
やったぁ、お買い上げありがとうございま……えっ?

【前金ですと請求しようとした正にその時、機先を制される形でのピエロの一言】
【言われるがままにポケットを漁れば確かに硬質なコインの感触が感じられた】

て、手品っすか?
確かに凄いっすけど、でも!

【ラスボス戦に関係あるものか】
【彼我の距離はそれなりに遠い】
【それを一気に詰めんと駆ければ、掌底撃を見舞わんと唸らせる】
934 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/07(水) 17:46:32.21 ID:MhQlUpoMo
>>923
本当、そうですよねえ〜...
【机の下でナイフをクルクル回しながら遊ぶ
自分も能力者であるため、気づかずに同意してしまう】

あ〜もう!こんな空気、アカリには耐えられませ〜ん!!
【メロンソーダを飲み干して立ち上がり】

もうさっさと取りに行っちゃいましょ!もう野次馬も居ないだろうし、能力者なんて蹴散らせば良いんですよ〜!!
【もちろんそんな事アカリには出来る筈ないのだが、ノリに任せて発言してしまう】

そうですよ!もう直ぐ中二なんですよ!学校に通報されてたまるもんですか!
【ナイフをポケットになおし、チヒロに手を差し出す】

早く帰らないと親御さんが心配しますよ、戻りましょう!
935 :【トランパー】仮面の道化師 :2015/01/07(水) 17:52:14.80 ID:d8DqlA2L0
>>933
手品手品、アレは手品。
そして手品の様に貴女を斃しマス。

【疾い。こちらに向かって駆ける少女、彼我の距離は一瞬で詰まる】
【掌底が繰り出されれば恐らく対処は難しいだろう。だがその前にポケットからトランプを取り出すことくらいは容易である】
【取り出されたトランプは瞬間巨大化、聳える壁のようにピエロの全身を少女の視界から隠す】

ピエロは何処へ?
案ずるなかれ、貴女のすぐ側におります故。

【巨大化されたトランプの強度は木板程度、掌底がそのまま直撃すれば簡単に穴を開けるだろう】
【そしてピエロはその場から半歩引いた場所から、少女の攻撃がトランプを貫き現れるのを待つ】
【もしそのままトランプの壁が貫かれればその刹那、刃のように硬質化させ剣のようにその長さを変えたトランプを横薙ぎに振るうだろう】
【貫かれた壁諸共その先にいる少女をも切り裂かんとして】
936 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/07(水) 18:00:35.63 ID:uLz/D977O
>>935
んえっ!?

【巨大化したトランプを穿つ掌底】
【無論容易だ、貫くのは】
【視界が塞がれた状態で横薙ぎに振るわれる剣を、完全に回避する術はない】

痛っ……!
このぉっ……!!

【深々と刻まれる傷跡】
【咄嗟の反射でバックステップ、真っ二つを免れたのは重畳】

……ラスボス・伏門頂肘!!

【大きく一歩を踏み込めば肘打ち、そのまま拳を跳ね上げる形での裏拳】
【胸部と顔面を狙った連携攻撃を狙った】
【宙を舞う鮮血、その一滴目が落ちるより速い一閃】
937 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/07(水) 18:17:25.63 ID:8zXI/wpb0
>>929
すいません、天道さん…
僕の視界に入った物は問答無用で別の物質になってしまうんです…
普段は何も問題は無いんですけど…

【落ち着いた声で天道に話しかける】
【どちらかと言えば疲労している方が近いのだが】

えっと、思い出したことを伝えます…
あの、僕はどうやら「リバース」の記憶を持っている「別人」です…
天道さんと会って、同じようにパニックを起こして暴れた事も覚えています…

【ふと天道と目線が同じ高さであることに気がつき、天道に頭を下げる】
【ただの他人であるミドルを気遣える天道を「良い人」と感じながら】

ただ家族に関しての記憶と暫く経った後の記憶はまだ分かりません…
でもこれだけでも戻ったのは非常に嬉しいです…
ありがとうございます、天道さん…

【大きく深呼吸をした後、天道に深く頭を下げた】
【記憶の断片だけでも思い出せたのは初めてだ】
【今まで余りに気にした事が無い過去を初めて気になったミドル】
【その感謝はミドルの記憶の中の人生の中で最も大きな感謝だ】
938 :【トランパー】仮面の道化師 :2015/01/07(水) 18:20:57.48 ID:d8DqlA2L0
>>936
ウガ……!?

【突如腹部を貫く様な衝撃。ピエロの反応を超える速度で撃ち込まれものが何であったのか確かめる術は今はない】
【そしてその威力も甚大。衣服の下、可動を妨げぬ様に胴体部分にのみ巻かれた硬質化させたトランプがあったにも関わらず衝撃は横隔膜まで容易に伝わり呼吸を阻害させる】
【そしてついで襲い来るは水月への肘打ちから跳ねあげられる裏拳。本来であればその猶予にトランプソードを薙ぎ払いたい所であるが、初撃が何なのかすら理解出来ぬ刹那】
【身体を動かす命令は運動神経を介していては到底間に合うものではない。しかし剣に己の意思を伝える事くらいは、思考する事くらいはできる筈だ】
【ピエロの意思が伝えられたトランプソードは、その刃としての性質は保ったままに瞬時に巨大化。少女がその場に留まり続ければ身体に食い込む程のサイズにはなるであろう】
【無論これで倒せるなどとは思っていない。傷を付ける事すら難しいかもしれない。ただ、それに反応した少女が彼我の距離を開けることを狙ってのものだ】
【少女がトランプソードの変化に反応し咄嗟に引いてくれるのであれば僥倖。その瞬間、袖口から落としたトランプを硬質化させて投げつけるだろう】
【もし少女が自身の安全を厭わず跳ね上げた拳を振り切るのであれば、男の仮面は砕けてその下の素顔まで食らいつくはずだ】
939 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/07(水) 18:26:44.53 ID:MhQlUpoMo
>>923
/いえいえ全然大丈夫ですよ!
940 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/07(水) 18:30:43.96 ID:uLz/D977O
>>938
……っ!

【連続技というものは体に染み付いた所作である】
【故に途中で止まることはない、正確に言えば止められないのだ】
【だがしかし死の影に怯えた一瞬、畏怖は拳を鈍らせる】
【咄嗟跳び退いた為に不恰好に途中で止まり振り抜く事は叶わず】

しまっ……!

【悪手であったと気が付くのはその直後】
【飛翔し迫るトランプを受けたその時である】
【クロスアームブロックを行うが、肩を貫いた一枚】
【痛みに顔を顰め、しかし振り払って踏み込み】

ら、ラスボス・打開頂門!!

【両の手を組み振り子の様にスイングアッパー】
【その後拳を握り胸を開く形で打ち下ろしへの連携】
【顎と、それともし跳ね上げに成功したとすればその顔面を狙った攻撃だ】
941 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/07(水) 18:36:00.52 ID:yKXYymQgO
うーん……

【黒いドレスを着た少女】
【町の中で伸びをする】
【どことなく死臭を漂わせている】

今日もいい天気ですねぇ
942 :【トランパー】仮面の道化師 :2015/01/07(水) 18:46:46.54 ID:d8DqlA2L0
>>940
【振り抜かれなかったとはいえその拳はピエロの顔面を捉え、不気味な仮面を叩き割った】
【露わになった素顔、しかしそこにも白塗りしたピエロのメイクが施されており男の素顔の本来を隠す】

か……かは……は……。

【迫り来るはハンマーの様に組まれた拳。下から襲い来るその衝撃は、最早呼吸をままならず身体を動かせずにいるピエロの顎を跳ね上げた】
【その時点でピエロの意識は霧散していたが、さらに上方から打ち下ろされる追い討ち】
【顔面にめり込んだ槌はピエロの身体をくの字に折り曲げ、勢いそのままに地面へと叩きつけられたピエロはもう動く事はなかった】

/ろーるありがとうでした!
943 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/07(水) 18:53:53.07 ID:uLz/D977O
>>942
うっ……ううっ……
……もっと、もっと強く、本当のラスボスに……じゃないと……

【膝を着き鮮血を落とし、そして譫言】
【傷は浅くはないのだ、失血が多過ぎる】
【空色の瞳で動かぬ道化師を一度見て、その後すぐに痛む体を引き摺るようにして病院へ】
【銀糸の髪が揺れて棚引いた】

//ありがとうでした、乙ですー
944 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/07(水) 19:35:38.15 ID:6hscR6U9o
>>934
うわっ!

【突然立ち上がるアカリにその場で仰け反るチヒロ】

そ、そうだね!
早く行かないと鞄無くなっちゃうかも!

【差し伸ばされる手】
【チヒロはお金をテーブルに置き、その手を取って立ち上がる】

【二人は走って店を後にした】

結構遠くに来ちゃったから…
…ごめん!騙すつもりはなかったけど…

俺はチヒロ!能力者なんだ!

【前を走るアカネにそう叫ぶと、バサっという音と共に背中合わせから羽が現れる】

飛んで行くよ!そっちのが速い!

【翼が力強く羽ばたき始め、チヒロの体が宙に浮いていく】
【アカネの手がまだチヒロと繋がっていればアカネの体も宙に浮き、現場へ飛んでいくだろう】
945 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 3/6 [sage saga]:2015/01/07(水) 20:16:46.48 ID:kajfVtmJ0
【殆ど人の寄り付かなくなった廃ビル そこで響くのは三つの銃声】
【このビルの三階に辿り着いたものは目撃するだろう 銃声の源を】
【爆音と共に命を刈り取った、死神の正体を】

随分と手こずらせてくれたじゃねーかよ…え?
俺の時間をこれだけ食わせたからにゃあキッチリ地獄で償ってもらおうじゃねーか

【頭部に風穴を空け、血溜まりの中に眠る三人の男 その傍らに立つ、紺色のスーツを着用した銀髪の死神=z
【手には回転式拳銃が隠す風もなく堂々と握られている それを見れば、銃声の理由はあらかた見当がつくだろう】
【たった一つを残して生命の気配の失せた廃墟 血の香が強くなるのはこれからだ】
946 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/07(水) 20:27:22.68 ID:vTya1B+d0
>>937
(視界に入れたものを別の物質に変える、能力...)
(そして、彼の記憶を持つ別人...)
【それが、この少年。ミドル】
【あの時のような能力を持ち、あの時のような出会いだった】

良かったよ。君が一つ大事な事を思い出せて
家族の事もあるけど、やっぱり一歩で大事だからさ

【礼をしてもらった】
【彼の感謝の気持ちは、この深々とした姿勢で見えた】
どういたしまして、ミドル君
【こちらも礼をする。大事な事だからだ】

あ、これからミドル君はどうするんだい?
いく宛無いなら、まだ部屋はそのままだけど...どうする?

/遅れてすいません!
947 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/07(水) 21:31:25.09 ID:5Wt9nE4a0
【細い一本の裏道。静寂に包まれたここに、錆びれた室外機だけが無機質な活動音を放っている】
【その室外機の影に隠れながら裏道の向こう、入り口をボロっちい双眼鏡で見つめている少女が一人】

……絶賛待機中……ふふ……
【そう言って口をニヤッと歪ませる少女。暇つぶしのイタズラの良いカモを待機中】
【すこぶるワクワクしているようだが、見ているのは裏道の一方の入り口だけ。反対側から人が来ることは考えていないようだ】
948 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 21:44:02.38 ID:d8DqlA2L0
>>947
…………なにしてるの、貴女?
覗き趣味だとしたら感心しないわ。
ここで警察を呼ぶ事になるのだわ。

【偶然にもそこを通りがかったアデルミセル】
【室外機の影から双眼鏡を覗く少女を発見。その異常性についつい声をかけてしまう】
【ちなみに警察は脅し文句ではない。既に片手には携帯電話、通報する準備は万端である】
949 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/07(水) 21:50:56.63 ID:yKXYymQgO
ふーんふんふーんふふふーん♪

【裏路地にて】
【黒い少女が散策中】
【両手に黒い鎖鎌を持ちながら】
950 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/07(水) 21:59:16.63 ID:5Wt9nE4a0
>>948
……わっ…!
【のこのこ裏道に入ってくるお間抜けさんを待っていると突然後ろからかかる声。少女はビクッと猫みたいな反応を見せて後ろを振り返る】

あっ……別に覗きとか、そういうんじゃなくて……えっと…
…なんていうか…イタズラ…?みたいな……
【後ろにいた女性の手には携帯電話が握られていて、少女は大慌てで弁解をしようと試みた】
【イタズラも通報されちゃうかな…なんて思いながら濁った瞳で恐る恐る女性を見つめる】
951 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/07(水) 22:18:19.32 ID:MhQlUpoMo
>>944
えっ能力者ってどういう━━━ 【問いかける前に翼が大きく羽ばたき、体は宙に浮いていた】

えっ!きゃ!浮いてる〜!!ぎゃー落ちる!落ちる!!
【前を向くと大空を飛びチヒロの腕にしがみついていた】

怖い、怖い〜!!これ、能力!?
【自分が想像していた能力は残酷であったため、こんなにかっこよくて美しい能力で驚く】

...凄い...空綺麗!
【いつの間にか元にいた場所に着き、ゆっくり降下しだす】

ふう...やっと着いた...生きた心地しなかった...
でも!凄い空が綺麗だった!凄い能力持っているんですね!!
【人目のつかない路地裏に降りてへたりこむ】
/遅れてすみません!
952 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 22:19:58.43 ID:d8DqlA2L0
>>950
わっ……て。
貴女後ろから誰か来ること考えてなかったの?

【身体を目に見えてわかるほど跳ねさせ、そして振り返る少女】
【その驚きようからして本当に考慮していなかったのだろう。アデルミセルの表情からは自然と呆れが見て取れる】

イタズラ……?
何していたの?

【少女が双眼鏡を構えていた方向へと視線を向ける】
【どうやらすぐに通報といったことにはならなかったようだが、相変わらずその手には携帯電話が握られたままである】
【悪戯の悪質度如何によっては通報、説教、数パターンの展開を用意しているらしい】
953 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/07(水) 22:22:19.43 ID:6hscR6U9o
>>951
いや、敬語じゃなくていいよ!

【目的地につき、路地裏へ降りる二人】
【どこか興奮したようすなアカネを窘めるチヒロ】

それに、やっぱり能力なんてないほうがいいんだし…

【その顔に陰を落とし、俯くチヒロ】

……あっ、鞄どうだった?あったかな?

【目的のモノを思い出し、問いかける


//全然大丈夫です!
954 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/07(水) 22:23:15.19 ID:yKXYymQgO
ふんふふーん……あ

【裏路地を散策中、道に迷ったらしい女の子を発見。無能力者のようである】
【それを見て笑みを浮かべながら近づく少女】

どうされたのですか?迷子?お母様とはぐれてしまったのですか?

【ゆらりゆらりと揺れるように歩きながら少女は話しかける】
【しかし女の子は少女の両手の鎖鎌を見て、驚き小さく悲鳴をあげてしまう】

まぁ、恐がってしまって……可愛そうに

【その瞬間鎖が蛇のように伸び少女の首に絡み付いた】
【ぎゅうぎゅうと締め付ける】

せいぜいゆっくりたっぷり、怖がりながら死んでくださいね
955 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/07(水) 22:36:34.94 ID:8zXI/wpb0
>>946
変える事が出来るのは1回限りで10秒程度しか持ちませんけどね…
まぁ触っていれば好きなだけ変えられますけども…

【鼻の頭を指先でカリカリと書き、恥ずかしそうにする】
【能力に自信はあるが身体能力に自信が無いのだ】

まさかあった事が無い人と会っていた知らない人物の記憶があるとは…
ややこしい事もあるんですねぇ…

【天道の顔を改めて見つめる】
【初めて会ったのに見たことがある顔なんて奇妙でおかしく、ミドルは少し笑った】

あ、僕は何故か分からないですけど寝なくても食べなくても生きていけるんです
なので住む場所も眠る場所も必要ないんですよ
だからお気遣いはありがたいですが、大丈夫です

【既にお世話になっている天道にこれ以上迷惑を掛けたくない】
【これでもミドルなりの気遣いのつもりである】
【そしてその時いつか天道に恩返しをする事を心の中で決めた】
956 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/07(水) 22:38:40.03 ID:5Wt9nE4a0
>>952

…そのぉ……私…能力っていうの使って…こういうことが出来て…
【そう言うと少女はズブズブと地面に溶けるように沈んでいき】

これで脅かしたり……足引っ掛けたり……物奪ったり……
【沈みながら今までのイタズラの数々を女性へ白状する】
【そして鼻から上を地面から出したまま申し訳なさそうに女性を見つめて様子を伺う】
【このままスタコラサッサと潜って逃げてしまえばいいものなのだが、すっかり観念した少女にその発想はない】
957 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 22:58:48.49 ID:d8DqlA2L0
>>956
はぁ……呆れた……。
折角の力をそんなくだらないことに使うなんて……。
どうしてそんな事するの?
もっと人の役に立つことにだって使えるはずだわ。

【少女の告白に心底呆れ顔を浮かべて大きくため息】
【自身も能力者である故にそれの使い方にはプライドを持っているようで、遂に説教が始まってしまう】
【通報するつもりは無くなったのか携帯電話はバッグの中へ。しかしアデルミセルの性格はやっかいだ】
【彼女の妹のひとりは語る。ミセル姉さんの説教に捕まることはその日の予定が全てキャンセルされることを意味する、と】
958 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/07(水) 23:17:43.88 ID:5Wt9nE4a0
>>957
え、えと……面白いから………
【ズモモッと地面から浮き上がり、少女は説教の始まりにちょっと苦い顔をする】
【小さい頃に色んな人から何度もされた説教。そう何度もされているとその説教がどのくらいの長さか雰囲気で大体分かってくるものだ】
【そして今始まった説教は、少女の人生の中でも最大最長の説教になるかも、という雰囲気を放っている】

人のためなんて………め、面倒くさいし……
【だがしかし、結局は少女には聞き慣れた説教。少女の視線はそっぽ向いていて説教にもあんまり聴く耳を持ってない】
959 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/07(水) 23:34:32.42 ID:MhQlUpoMo
>>953
そんな事ないですよ!!私の能力に比べたら全然...【言いかけた寸前にハッと思い出し口を抑える】

いえ...なんでも...そっ!それより、鞄探さなきゃ!さっきの大通りに戻りましょう!
【路地裏を抜けて大通りに出てみるが】

う、うーん...それっぽい物はないですね...もしかして拾われたとか?ど、どうしよう〜!教科書とか入っているのに!
【近くを探してみるが、鞄が見つからず、あたふた慌てだし】

うう...明日も学校があるのに...お母さんにどう説明すれば...
【膝を落とし手を地面につく】

どう言い訳しよう〜...人にぶつかって無くしたなんて絶対怒られちゃうよ〜!
【めそめそ半泣きになりながらスカートをギュッと握り締める】

うぅ〜...もうヤダ...お家帰りたくない〜...(グスッ
交番にあるかなあ...生徒手帳入ってるし連絡されたかも〜...もうヤダー!!
960 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/07(水) 23:46:59.34 ID:d8DqlA2L0
>>958
面白いから!?
貴女、そんな理由で知りもしない他人に迷惑かけて……。
自分だったらどう思うの? いきなり驚かされたり物をとられたり、転ばされたりしたら嫌でしょう?
自分がされて嫌なことは他の人にしたらいけないのだわ。
面倒くさい……!?
いいえ、きっと貴女は知らないだけのだわって……ちょっと聞いてるの!?
人が話してる時はちゃんとその人の顔を見なさい!

【そっぽを向きアデルミセルの言葉にどこ吹く風の少女。その様子をみて思わず彼女も声を荒げる】
【そしておもむろに両腕を左右に広げると、両の掌に集まる黒いエネルギー。収束したエネルギーは充実するとやがて弓とヴァイオリンを創り出した】
【漆黒のヴァイオリンを顎に添え、ぴんと張られた弦に優しく弓を添えると、奏でられるのはどこかもの悲しげな旋律だ】

この音は私の心。
貴女を想い、真剣に投げ掛けた言葉を蔑ろにされた私の悲しみだわ。

"心の旋律"〜同調〜《リーゾナンツ》

【奏でられた旋律は悲しみを音に乗せて何の変哲も無い裏通りに響き渡る。この音色は魔法の音色、奏者と聴者とが心を共鳴させ同調させる魔法の旋律】
【もしこれを聴いた少女にヒトとしての感情、まっとうな人間として良心があるのであればその音色は心に届くことだろう】
【しかし曲げられないもの、己の中にある絶対の信念がその音色を拒み、心の同調を拒否することも考えられるが】

961 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/07(水) 23:59:09.26 ID:6hscR6U9o
>>959
…もしかしてキミも能力_

【少女との会話で浮かんだ言葉は、少女の行動に遮られる事となる】
【大通りに出た二人、鞄は見当たらない】
【鞄が見当たらないことに悲痛な叫びをあげるアカネ】

ま、まぁ落ち着いて…意外と、本当に交番にあるかもしれないよ?

【その場に座り込み、涙ぐむアカネの頭を落ち着かせる為にポンポンと叩き、希望的観測を言うチヒロ】

元はといえば無理矢理連れて来た俺が悪いんだし…
…取り敢えず交番行ってみない?

【少女を宥めることも兼ねて移動を提案するチヒロ】
962 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/08(木) 00:07:26.00 ID:tzNBL31N0
>>960
……………っ…
【こうしてそっぽ向いてれば女性は呆れて説教も止めどこかへ消えてくれるだろう、なんて思い、チラリと女性の方を見るといつの間にやら女性の手にはヴァイオリンと弓があった】
【少女が驚きギョッとするのも束の間、ヴァイオリンから旋律が奏でられ、少女の耳に届く】
【耳に届くだけでなく、やがてその音色は少女の心へ届いていった】

……ん…………
【胸に手を添える少女の心から湧き上がるのは罪悪感や反省の気持ちではなく、悲しみという感情だけ】
【しばらく聞き入る少女はふと何か言いたげな目をして女性をジッと見つめる】
963 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/08(木) 00:32:42.60 ID:5V8CZWwR0
>>955
変な事もあるもんですねぇ
【本当におかしな事ばかりだった】
【変化系能力、ミドルの能力がどういうものか分かった】

あ、寝なくても大丈夫...
【凄い体だ。そんなにご飯も食べないなんて】
【人はある程度のことならば何でも耐えられるらしいが】
【実際にそんな人がいるとは思わなかった】
わかりました、とりあえずあの部屋は置いておきます
いつでも来てくださいね

【天道はチラッと時計を確認する。どうやらもう夜中の12時のようだ】
【結局、話し込ませてしまったらしい】

あ、こんな夜中だから気をつけてね
あんまり警察に気付かれないようにしなきゃ、深夜徘徊で捕まるからね
【そういう自分も一段落すると眠たくなってきた。寝ない体が羨ましい】

それじゃあ、また何処かで
【探偵はミドルに礼をし、自分の家に向けて歩いていく】
【とりあえず、彼がどういう問題を抱えているかは分かった気がする】
【記憶だけじゃない、もっと深いところ】

【ミドルの本性は何者なのか】
【そして、リバース本人は何処にいるのか】

(一体、あの研究所は何をやってるんだ...?)
【また一つ、彼も問題を抱えたようだ】

/ここらへんで〆させていただきます!
/連日ロールありがとうございました!
964 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/08(木) 00:37:06.88 ID:F1hV6GsM0
>>962
【やがて演奏を終えると、アデルミセルは閉じていた瞳を開け少女の様子を見やる】
【奏者ひとり聴者ひとりの小さな演奏会は終わりを告げ、空気を揺らした旋律は少女の心へと消え去った】
【旋律の対象、たったひとりの聴者であった少女はというと、どうやら魔法の音色が届いたようで己の胸に手を当てて何やらを言いたげである】

……良かった。
性根から捻じ曲がっていたという訳でもなかったようね?
何か言いたいことがあるのなら聞くのだわ。

【こちらをじっと見つめる少女に優しく微笑みかければ、その言葉を促すようにそれ以上は何も語らない】
【果たして旋律に乗せたアデルミセルの想いは少女の心へと届いているのであろうか】
965 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/08(木) 00:43:08.53 ID:KvpFAYjPo
>>961
うう〜...ありがとうございます〜...
【協力的なチヒロに感激しながらなんとか涙を呑む】

はぁ〜...じゃあ交番行ってみましょうか...あるといいな〜...
【はぁ...と溜息をつきながら立ち上がり】

そういや、チヒロさんってどうやって能力手に入れたんですか?
【交番に向かいながら問いかける】

ほら、能力者って宝石が胸にあるじゃないですか
わた、...ある人は能力を受け継いだんですけど、宝石自体を取り込めば能力を手に入れれるって聞いたんですけど...
でもやっぱり能力を手に入れるなら愉快な能力が良いな〜!私ケーキが無限に作り出す能力欲しいんですよ!!
【笑いながら能力について喋る】

はあ〜能力ってうまく使えないとあんまり意味ないんですよねやっぱり...
凄い便利な能力とかも使いこなせないし...
【気付かないまままるで能力を持っているかの様に喋り歩く】
966 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/08(木) 01:07:16.53 ID:tzNBL31N0
>>964
ん…………は、話聞かなくって…ごめんなさい…
【心に伝わって解った真剣な気持ちを蔑ろにされる悲しみ。こちらへ優しい微笑みを向ける女性に、ぎこちなく頭を下げて彼女なりに謝る】

えっと………されてヤなことは…なるべくもうしません…
……あ、あと…人の話聞いてる時はその人の顔ちゃんと見ます……頑張ります…
【先ほどの音色でたくさん心を動かされた少女は続いて、自分を想って言ってくれた言葉に、改めてしっかり素直に返事する】

それと………わ、わたしのことおもってくれて、ぁ、ありがと………
【あまり人と関わってこなかった彼女、言ったことのないであろう言葉を相変わらず不器用に伝えた】
967 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/08(木) 01:07:50.26 ID:WczzFVF6o
>>965
【交番まで向かう間、話すのは能力のこと】

ん〜…
気づいたらいつの間にか…かな
何でそんなこと聞くの?

【アカネの質問に答え、聞き返すチヒロ】
【アカネはそれに対して自分…ではなくてとある能力者の話を始める】

ケーキが無限に…
いいね!そういうの!

【笑いながら語るアカネに吊られて笑い出すチヒロ】

…そういえば、キミはどんな能力を持っているの?

【かなり自然に】
【この会話を通じて確信に変わった疑問をぶつけてみる】
968 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/08(木) 01:26:24.62 ID:iUBnwZo6O
〜♪くく、ふふふ

【鎖鎌をブラブラ揺らしながら歩く少女】

あっさり死んでしまいましたわねあの子……まぁ苦しみながら死んでくれたから良かったですけど

【次の獲物を探して歩く】
969 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/08(木) 01:28:16.35 ID:F1hV6GsM0
>>966
【少女から紡がれた謝罪、そして謝礼の言の葉。届いていたのだ、アデルミセルの想いが。共鳴したのだ、互いの心が】
【アデルミセルはつかつかと少女に歩み寄り、拒否されなければそのまま少女の頭を優しく撫でるだろう】
【互いの年齢は大人と子供に離れてはいるが、身長差は余り無い。故に少々格好はつかないのだが少女に送るアデルミセルの眼差しは実に優しく、慈愛に満ちたものであった】

嬉しいわ、私の心《オト》を聴いてくれて。
ありがとう、私の想い《センリツ》を受け止めてくれて。
私の名前はアデルミセル……アデルミセル・ローズ=ベアトリクス。
素直な貴女の名前も聞かせてくれて?

【自分の名を伝えながらバッグから取り出した名刺を少々に差し出し、そして少女にも名前を問うた】
【名刺には「音奏麗姫 アデルミセル」の名と手書きで電話番号が記入されており、どうやらプロの音楽家であるらしい】
【自身の能力と技能を使い、自らが奏でた音を聴く人々の心を癒しているのだ。少女に送った説教、それは自らが力を使い体現していることであった】
970 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/08(木) 01:53:56.12 ID:tzNBL31N0
>>969
……ぅ…………
【女性がこちらへ歩み寄ってきて、何かと思えばソッと少女の頭の上に手を乗せ、そして優しく撫でた。少女は拒否するわけもなく、静かにその優しさを受ける】
【女性の方に視線を向けると慈愛の眼差しが返ってきて、向けられたことのない優しさに思わず動揺して目を反らしてしまいそうになる】

…ん…………し、汐海…伊呂波……
【アデルミセルが自分の名と共に名刺を渡すと伊呂波も名を名乗り、名刺を受け取る】

……わっ……音楽の人………すごい…
【視線を落として名刺を見てみると、そこにはアデルミセルが音楽家、それもプロの音楽家ということが表されていた】
【そのことに伊呂波は目を丸くして驚き、アデルミセルと名刺に交互に目をやり、落ち着きがなくなる】
【自分には手の届かない所にいるような人が目の前にいて、しかも自分のためだけに演奏してくれたのだ。今更ながら興奮するのも無理はない】
971 :アデルミセル・ローズ=ベアトリクス【オルケストラ】>>193 :2015/01/08(木) 02:35:12.07 ID:F1hV6GsM0
>>970
汐海伊呂波……伊呂波ね、良い響きだわ。

【少女の名前、イロハという響きが気に入ったのだろうか。反芻するように繰り返す】
【漢字を使った和名を聞き慣れていないということもあるが、ただ単純に好みなのでもある】

何も凄い事なんて無いのだわ。
私はただ、自分の出来ることを出来る範囲でしているだけ。
そこに特別性なんて、どこにも無いのだわ。
だからきっと貴女も……伊呂波も、ね?

【それ以上は言わなかった、言う必要は無いと思ったのである。ちらりと腰の懐中時計で時間を確認すると、いつでも連絡を待っていると伝えて踵を返す】
【少々時間が押しているのか、足早にその場を離れながら、何やら興奮気味であった伊呂波の顔を思い出しくすりと笑う】
【きっとまた逢うこともあるのだろう。その時自分は彼女に何と言えるのだろうか、再びの邂逅を期待しながら寒風を受ける頬は緩んでいた】

/遅くなってすみません!
/これで〆とさせていただきますーありがとうございました!
972 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 :2015/01/08(木) 03:03:53.64 ID:tzNBL31N0
>>971
……ん、……うんっ……
【アデルミセルの言葉に大きく頷きほんの少しだけ嬉しそうに微笑む伊呂波】
【自分に出来る事を出来る範囲で。伊呂波はそれを何回か反芻させ心に留め置く】

…またね………
【足早にどこかへ行ってしまったアデルミセルの背に名残惜しそうに手を振り、伊呂波もその場を後に歩き出す】
【次に逢う時には、改めて感謝の言葉を言える自分になれるよう今日から頑張ろうと思う伊呂波であった】



/遅くまでありがとうございましたぁ!
973 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/08(木) 04:20:37.83 ID:KvpFAYjPo
>>967
...ん?
【一瞬耳を疑いもう一度聞き返す】

や、いやですねえ!こんな私が能力なんて持ってるハズ無いじゃないですか〜!はっはっは!はっは......っ
【必死に目を逸らしながら嘘をつくが】

......痛みって言うか...その...痛覚を操作する能力...なんです...
【バレバレだと分かり正直に話し出す】

なんでこんな私が...能力を手に入れたかって...
いや!これは関係ないですね!すみません話ズレちゃって〜!

いや〜昔はですね!この能力は凄い能力だって使いまくったんですけどね!
ある日友達と喧嘩してうっかり使っちゃったんですよ〜!
そしたらお母さんと先生に激怒されちゃって!
多分私ムキになって激痛走らしたんですかね〜
【昔の話を語りだしベラベラ喋る】

その後から能力使わせて貰えなくなったんですよね〜...
今後使ったらお小遣い減給とか言い出しちゃって!
それから私あんまり能力の良い思い出無いし、能力者ってだけで差別されちゃうし〜
もう嫌になっちゃいますよね〜!
【あっはっはと笑いながら話を逸らす】

あーほら!そろそろ交番着きますよ!
さっさと鞄見つけて帰っちゃいましょ!
974 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 0/6 [sage saga]:2015/01/08(木) 15:33:09.56 ID:4aAhwLoi0
【昼下がりのとある喫茶店 奥の席に一人の男が座っていた】
【茶色いサングラスで隠れた男の眼には、その両手で広げる新聞の記事が映ることはちっともなく】
【代わりに睨み付けるのは忙しげに通りを行き来する通行人達】
【紺のスーツにサングラスという男の風体を見てだろう 目のあった何人かは慌てて視線を逸らして去っていった】

「お待たせしました、ご注文のアメリカンコーヒーでございます」

………

【注文を請けてコーヒーを持って来た店員だったが、男はうんともすんとも反応を示さない】
【聞こえていなかったわけではないのだろう 店員が去った後に、視線を一切移さずコーヒーを口に運んだのだから】
【果たして彼は誰を待っているのだろう 何を探しているのだろう 依然、彼の視線は通行人の群れを刺すように睨んでいる】
975 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/08(木) 16:16:40.24 ID:WczzFVF6o
>>973
【観念したかのように自身の能力について語るアカネ】
【その内容は痛みを操るというものだった】
【冗談を交えながら能力の使用が禁じられていることを話す】

そうだよね…能力ってやつは人を不幸にさせるよ…

【アカネの言っている意味とは違うが、チヒロも能力により、大雑把に言えば人生がつまらなくなったのだ】

【そんなことを話していれば近づく交番】
【さて、アカネの鞄はあるだろうか】
976 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/08(木) 17:19:18.90 ID:KvpFAYjPo
>>975
すいませーん、ここに落し物届いてませんか?鞄なんですけど、学生証とか入ってる...
【落し物を探しに警察官に問いかける
暫く時間が経った後、悲しそうな顔で戻ってくるアカリの姿があった】

届いて無いんですって......どうしよう...外ももう暗いし...
お母さんに連絡しようにも携帯は鞄のなかだし...
と、取り敢えず今日はもう帰りましょうか...もう6時だし、宛なんて無いですし...
【ガッカリし俯くアカリ】

はあ〜...アタシってとことんついてない...明日から学校どうしよう...
すみません手伝ってもらったのに...
【溜息をついて肩を落とす】
977 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/08(木) 18:57:59.84 ID:xHgrMbb3O
【ぶらり裏路地散歩】
【獲物を求めて散策中】
978 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/08(木) 19:34:15.31 ID:WczzFVF6o
>>976
あ〜…えっと…

【酷く悲しそうな顔で交番から出てくるアカネ】
【結果は聞かなくても判るだろう】

【明日からの生活に、ガッカリと肩を落とすアカネ】
【溜息をつき、原因を作ったはずのチヒロに謝罪までしてくる】

えっと…ほかに何か出来ることないかな!?
出来ることなら何でも叶えてあげるよ!

【チヒロはいたたまれなくなり、要望を全て叶えるというお詫びを提案する】
979 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/08(木) 20:35:32.28 ID:2oKRFZfTO
>>978
いえ...十分です...
【これ以上迷惑を掛ける訳にも行かないと断る】

今日はありがとうございました、一緒に探してくれてとても嬉しかったです!
【夕日に照らされた頭をペコリと下げる】

久々に...楽しくお喋りできました!チヒロさんは能力の辛さも分かってくれるし...チヒロさんになら心を開けてもいいって感じました!
【どこか哀愁のある笑顔を見せ、立ち去ろうとする】

また、何処かで会ったらまた喫茶店にでも行きましょう!今度は私が奢りますし、色んな所回りましょうね!
【無理に笑顔を作り、ゆっくり歩き出す】

...それでは、さようなら...
980 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/08(木) 20:37:20.46 ID:2oKRFZfTO
>>979
/名前欄間違えました!山田アカリです!
981 :天木 チヒロ【フライド】 [sage]:2015/01/08(木) 21:11:22.43 ID:WczzFVF6o
>>979
【夕日に真っ赤に照らされた笑顔を見せるアカネ】

【そのどこか哀愁の漂う笑顔をチヒロは直視することが出来なくて】

……っ
ごめん…

【無理矢理笑顔を見せ、チヒロの元を離れていくアカネ】
【そうなる原因を作ったチヒロは何も出来なくて】
【ただ謝るだけ】

【何の力にもなれない自分が激しく穢らわしいモノのように思えて】
【何度もアカネ自身が言っていたように、最悪これでアカネの平穏な人生が瓦解してしまうかもしれないのだ】
【どこか心の中で絶対鞄は見つかる】
【そう思っていたチヒロは事の重大さに今更気づいて、その場に立ち尽くす】

【夕日も沈み、辺りは闇に包まれた】
【チヒロは唇を強く噛み締め、真っ赤な血を滴らせながら、家に帰る訳でもなくフラフラと闇に消える】

【少女の鞄、日常】
【チヒロが失わせてしまったそれを見つける為に】

//これで〆ですかね!
//返信遅くて日数食ってすいませんでした!
//「アカネの平穏な人生が瓦解してしまうかもしれないのだ」っていうのはチヒロが勝手に思っているだけなので、アカネに影響ありません!
//ロールありがとうございました!
982 :夜叫鳥【メタモル】 :2015/01/08(木) 21:23:42.05 ID:2oKRFZfTO
【深夜、町外れにある鬱蒼とした森林に、月に照らされる不可解な影が揺らめいていた】

ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!
【その不可思議な影は木の頂上に登っては、奇妙な叫び声ともとれる鳴き声が森に響きわたる】

【やがて影は鳥の様な姿に変わり、大きく羽ばたいては街に向かって飛び去る
血で真っ赤に染まった体が教会の十字架の上に立っては人の様な血の足跡を残して教会に入って行くのだった】

ふぅう...
【椅子に腰を掛ける、教会中に血腥い匂いが漂い手には死体を掴んでいた】

....クッ....クスックスッ
あ〜あ、可哀想、人を見かけたと思ったら、突然襲いかかって来ちゃうもの、思わずこんな姿に変えちゃったっ
【人の様な姿の肉塊を床に捨てては踏みつけては】

オマケに死ぬ間際にバケモノなんて言われちゃった、人を見るなり襲いかかって来る貴女の方がよっぽど化物よ....
【血の水滴がポタポタ滴り落ちる
ワンピースを二三回絞ってから教会から出ていく】
983 :山田アカリ【ザ・ペイン】 :2015/01/08(木) 21:27:27.28 ID:2oKRFZfTO
>>981
/いえいえ!私も返信遅かったりしたのですみません!
楽しいロールありがとうございました!!
984 :【空隙の魔導師】紗々奏 さかな :2015/01/08(木) 21:52:06.28 ID:MRyNepPFo
【路地裏の一角、広がる血溜り】
【切り捨てられた少女の死体、死臭、屍臭、刺臭】
【月の下、死体の側に一人佇む金髪】
【スニーカーの裏に血が跳ねる、彩る赤色】
【金髪の少女の表情は疲労に染められており】
【その頬には涙の線が刻まれていた】
【金髪の少女と目の前にある死体、少し前までは友達同士であったこと】
【知るものは三人のみ、夕闇は死体を記憶しない】
【数刻、少女の死を目に刻みつけた金髪は嘆息】
【ふらりと背を向け路地裏より歩き出す】
985 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/08(木) 22:01:33.69 ID:xHgrMbb3O
【街の外れ】
【広大な森林の奥深くにある祠】
【そこに祀られている棺が動く】

う、う〜ん……重い……

【えいっ、と勢いをつけて棺の蓋を押し開ける】

……縮んだ……?

【外に出た少女は自らの体を見てそう呟いた】
【見た目だけではわからないだろう】
【彼女が混沌の具現たる軍神であるという事に】
986 :ヴリコラカス・アルカード(>>196)【ディオド】 [sage saga]:2015/01/09(金) 01:08:52.26 ID:liGSbrwz0
【緋色の月光が闇を彩る。永き静寂に包まれし街道は言い喩えられぬような、酷く不気味な雰囲気を漂わせ】
【無人の場を淡く映し出す街灯は街を一層邪なモノへと変貌させるのを後押しするが如く、賑わいが絶えぬ筈の場は今や廃墟同然】
【何故溌溂たる街はその面影を消失させたのか、それは恐らく先刻街へ降り立った"厄災"によるもの】
【世に生きる者は誰しも"本能"という逆らえぬ存在を胸に抱える。感情や意志などよりも上位な存在、それが本能】
【故に、故にだろう――街に潛む騒がしい住人達は本能でこの街へ降りた"厄災"の狂気を感じ、静寂を創り出す】

【途は朱に、穹はKに。無数に覆う蝙蝠達は厄災を歓迎するかのように、辺獄は現世へと生誕する】
【一切の光の失せた街、廃れた高層ビルの頂上。虚無の空間であるそこに陽炎の如く揺れ動く黒】
【何十何百の蝙蝠が魅せる動きは喩えるならばパフォーマンス、やがて闇の片鱗達は陽炎へと直進】
【穹を覆う数の翼は吸い込まれるかの如く頂上に佇む"ソレ"の肉体へと還る。然ればその影は徐々に貌を形成し】
【無数の蝙蝠達の全てが"ソレ"に集い肉体の一部へと化せば、遂に厄災が世へと降臨せん】



        ――━━━今宵は良い月だ……なぁ、そう思うだろう━━━――?



【空虚に残響を残す悪魔の声。穏やかさも、壮厳ささえも溢れん魔響はそれだけで恐慌の対象】
【漆黒の外套、漆黒の帽子、漆黒の長髪。反し雪原の如く純白の帛肌、紅蓮の双眸は世界を映さん】
【伝説を謳われし悪魔、吸血鬼ヴリコラカス・アルカード――此処に君臨】
987 :【空操人形】【メリル・ハーナイマン】>>187 [sage saga]:2015/01/09(金) 19:48:33.84 ID:kbJoK+Nbo
【街の噴水広場】
【そこに設置されたベンチの1つに人形が置いてあった】
【100cmはある大きめの人形がベンチに置かれているが、持ち主らしき人物の姿はない】

【人形はとても綺麗で、愛らしい見た目をしている】
【オレンジを基調としたゴスロリ服に身を包み、静かにベンチに座る人形はまるで生きているようにも見えるほど】
【瞳は赤と黄色のオッドアイ。漆黒の髪はツインテールに結ばれているが、左右の長さは違っている】

【いつの間にか置かれていた人形に驚く人、愛らしい人形に興味を持つ子供、知らぬ間にそこにあった人形を不気味に思う子供の親】
【周囲の反応は様々だったが、ほとんどの者はすぐにその人形から興味を無くして立ち去っていく】

【ガラスで出来た瞳は広場を歩く人々を見ている】
【微動だにせず、瞬きすることもなく、ただただ同じ方向を見続ける】
【人形なのだからそれが当たり前なのだが、しかしこの人形は普通の人形ではない】
【人形の身体に人の魂が入っており、更には強い呪詛がかけられている】
【自力で動ける人形は、それでも動くことなくベンチに座っていた】

【この身体になってからどれほどの時が流れたのか。人形に入っている魂は、とうの昔に時を数えることをやめていた】
【不幸に愛された人形は、今日も不幸な日を誰にも見向きもされずにそこで過ごす】

【ベンチに座る不幸な人形は通り掛かる人々を、その綺麗な瞳に焼き付けるように見続けていた】
988 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/09(金) 20:10:27.56 ID:WsULR43a0
【今宵も月が昇る】
【薄く照らされた森の中 地にちらばる小枝を踏み鳴らして影が彷徨う】
【肩幅の広い大きな影だったが、その正体は一人の老人】
【異様に屈強な体格をした老人の眼は鷹のように鋭く、それでいて『生』を感じさせぬ、死んだ目付きをしている】
【反面、丸太のように太い二本の腕に抱えられているのは可憐な花束】
【老人がそのまま行くと、少し開けた場所に出た 木が一本なぎ倒され、その隣に一つの十字架が建っている】
【木で造られた、その粗末な十字架を見て、老人の口からくぐもった声が漏れた】

―――………久しいな、『友よ』

【巨体はのそりのそりと一歩ずつ、十字架へゆっくりと進む】
【その目前まで来ると跪いて、静かに、労わる様に花束を十字架の前へ寝かせた】

相変わらず世界は腐っている
能力者共が街を闊歩し、「我らが同胞」達がそれに虐げられる
そんな世界に誰もが疑問を抱いていない 当の本人たちですら……

【吐露するように続ける】

だが儂は忘れはしない 忘れるものか
今だって覚えている 我らの受けた苦しみを お前の勇猛な最期を
復讐は必ず遂げてみせる

【決意を新たにするが如く呟かれた言葉だったが、反してその眼には悲哀や諦観のようなものが宿っているように見えた】

……例え、最後の一人になったとしても抗って見せよう
それが我らの宿命なのだから

【亡き友へ祈りを捧げるように、悲哀を飲み込むように、老人は瞼を閉じた】
989 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/09(金) 20:22:31.22 ID:DlRFrWonO
>>988

うーん……どうしましょう、道に迷ってしまいました……

【森の中をさ迷う少女】
【両手には黒い鎖がある】

この子が必死こいて抵抗するからこんな場所まで迷い混んでしまって……

【鎖の先端はナイフのように鋭い刃がついている】
【刃には、まだ幼い少女の首が串刺しにされていた】
【顔は苦悶に満ちており、凄惨な最後を遂げたに違いない】

まぁ、この子の断末魔が聞けただけでもよしとしましょう。苦労した介があったものです

【しばらく歩いて】
【巨大な男の姿を見つける】

あらこんな場所に人が……道を聞いてみましょうかね

【後ろからそろりと近づく】
990 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/09(金) 21:24:22.51 ID:WsULR43a0
>>989

………!

【足音を聞いて振り向けば、漆黒の鎖を手にした一人の少女】
【鎖の先にはその幼い顔を苦悶に歪めた『オマケ』が繋がっていた】

【全てを察する】


……貴様に質問がなければ、私から質問がしたい

【質疑の対象である骸を示す手が、僅かに震える】
【恐怖ではなく、身を焦がすほどの絶望と怒りに】
【ありきたりな問い 解りきった答え】
【それでも問わねばならない、聞かねばならない】
【例えその答えがどれだけ聞きたくないものであったとしても】


………『我が同胞』に何をした―――

【声色は静かだったが、瞳には押し殺すことのできぬ怒気が渦巻いていた】
991 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/09(金) 21:34:36.01 ID:9R+b1xgBO
>>990
どーほー?何ですそれ?

【キョトンとした顔で首をかしげる少女】
【同胞が自分の手にある物であるとは理解していない模様】

まあ「そんな事」よりも、私の質問に答えてくれますか?ちょっと道に迷ってしまいまして……道をお尋ねしたいのですが

【平然と老人の質問を無視して自分の質問をぶつける】
【老人の目に宿る怒りになど気づきもしない】
992 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/09(金) 21:50:04.84 ID:WsULR43a0
>>991

………道か

【今度は怒気が声にまで漏れる 実際のところ、老人は生前の骸と交友があったというわけではない】
【しかし、彼は目の当たりにしてしまった 再び思い知ってしまったのだ】
【「能力者の本性」というものを 血に飢える獣の醜さを】


【刹那、老人の右脚が火を噴いて地を蹴り飛ばす】
【直後、少女へ猛突する老人の肉体 予告などあるはずもなく、風を切って繰り出されるは強烈なショルダータックル】

生憎、貴様の通ってよい道なぞはこの森にはない…!

【2mを越す巨体から繰り出されるショルダータックル スピードも威力も並のものとは桁違いだ】
【さらに、ブースターの使用によって威力・スピードが共に数段増している】
【対する少女の行動は果たして】
993 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/09(金) 21:51:51.04 ID:9R+b1xgBO
>>992
おっと

【手に持った鎖を老人に向けて投げる】
【体に絡み付けて動きを制限させるつもりだ】
【止まらないでも動きが鈍れば避けるつもり】
994 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/09(金) 21:57:38.29 ID:9R+b1xgBO
>>993
/名前が間違ってる……正しくはグリムアイズ・ウォーダウンです
995 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/09(金) 22:15:28.37 ID:/hLAlR+D0
ラスボスー、ラスボスはー、いかがっすかぁー?
……寒いっすねぇ……

【マントに包まりながらも、ラスボス戦売り〼との看板を掲げて声を上げる少女】
996 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/09(金) 22:29:35.54 ID:WsULR43a0
>>993
【獲物へ喰らいつこうと迫る鎖 弧を描き迫るそれへ視線を滑らせた瞬間、老人はさらに加速する】
【加速の正体は背中のブースター 最早その速度は人の領域を超えようとすらしている】
【その規格外のスピードによって鎖を躱しつつ、少女へ肉薄する攻防一体の動き】
【少女の目論見は崩れた、しかし、彼女の体が反応することさえできれば躱すことはできるだろう】
997 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/09(金) 22:35:00.80 ID:9R+b1xgBO
>>996
……?!

【放たれた鎖を平然と突破され少なからず驚く少女】
【流石に不味い、そう思った少女は全力で体を投げ出し老人の人外じみたスピードのタックルをよけた】

……ふう、びっくりしました

【粗末な十字架の後ろに隠れるように回り込み、言葉を投げ掛ける】

何をそんなに怒ってるんです?私がなにか、あなたの気に障るような事をしましたか?
998 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/09(金) 23:04:58.45 ID:WsULR43a0
>>997


【タックルを躱され留まろうと身を屈めるが、勢いを殺しきれずに地を滑る】
【大地を捲って踏み止まれば、背後から聞こえるのは少女の問い】

………言うな
貴様のような輩に言葉は不要

【体を起こしながら答えるその声には、やはり強い怒気】
【きっとその怒りの理由に彼女が気付くことはないのだろう】
【視線を移せばそちらには十字架に隠れる少女 盾にでもしているつもりだろうか】

下衆が…!

【「自身が十字架に思い入れがあることを知って盾とした」と考えた老人、思わず口から漏れるのは罵声】
【しかし、間髪入れず少女へ接近するその足取りに迷いはない いざとなれば十字架ごと叩くつもりでいるらしい】
【尤も、先ほどの一撃で少女と距離が離れてしまった 老人が接近する間、少女には一つ行動を起こせるだけの十分な猶予があるだろう】
999 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/09(金) 23:19:27.43 ID:9R+b1xgBO
>>998
はい?

【意図せず十字架を盾にした事に腹をたてたらしい老人】
【十字架を盾にされるとでも思ったのか】
【どうやらこの十字架は老人にとって思いれのある物らしい】
【加えて先程の反応】
【もしや老人は少女が無能力者を殺したことに怒ったのかもしれない】
【そしてこの下に埋まっているのは恐らく能力者に殺された、老人の知人だろう】
【と、そこまで考えた少女】
【ゲスい笑みを浮かべながら言った】

あら、何か仰いましたか?

【十字架の上に足を伸せた】
【元々が粗末な物だったため、ギシギシと不安な音を建ててしなる】

何か言いたければもっと大きな声で、はっきりと仰ってください。聞こえませんよ?

【右手を耳に添えて聞こえないふりをした】
【それと同時に新たに鎖を造り出す】
【両端に手錠のついた物だ】
【大きさは老人の手足に会わせてある】
1000 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/09(金) 23:43:24.03 ID:WsULR43a0
>>999
……生かしては返せんな

【老人の小さな呪詛の言葉が、風に乗って消える】
【少女との距離が中距離と呼べる範囲まで近づいた頃、突如顕現するのは巨大な手錠】
【恐怖からか警戒からか、僅かに眉を潜める しかし足を止めることはない】

ぬうんッ!

【地を蹴り跳躍 そのまま弧を描いて急降下しつつ放つのは、叩き割るような手刀】
【振り下ろされた斧の如き一撃が襲い掛かる 体重も相俟って威力は高いことが伺えるが、如何せん軌道が直線的である】
【果たして少女はどう対処するだろう それとも、手錠が妨害に入るのか】
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