過去ログ - 御坂「――行くわよ、幻想殺し」
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10:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:40:22.69 ID:Ks4S6.2o
 一息つこう。

 そう思い椅子から立ち上がり、インスタントコーヒーに湯を注ぐ。
 安っぽい香りが鼻腔をくすぐる。
 マグカップに口をつけ、あち、と舌を出しながら来客用のソファに体を埋めた。
以下略



11:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:42:22.30 ID:Ks4S6.2o
 既に事が起こってから一週間が経過しようとしていた。

 初春の求める情報は日々膨れ上がってゆく膨大な数の映像記録の海に埋没しようとしていた。

「あなたの気持ちは分からなくはないわ。でもこの件は、警備員の担当になったわよね」
以下略



12:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 18:43:30.39 ID:D5TIRb.o
続けたまえ


13:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:49:28.19 ID:Ks4S6.2o
 固法の言葉に初春は下唇を噛んだ。
 彼女は事の重大性が分かっていないのだろうか。

 局所的に見れば、風紀委員きっての問題児が行方不明になった。ただそれだけだ。
以下略



14:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:51:11.78 ID:Ks4S6.2o
 だが白井黒子が失踪したその日、何があったのか。
 初春はその断片を知っている。

 制服に隠された肩にはまだ包帯が巻かれ、動かすと小さな痛みを伴う。
 医療技術が進歩したとはいえ一日二日でどうこうなるものではないらしい。
以下略



15:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:53:23.79 ID:Ks4S6.2o
「………………」

 初春は無言で立ち上がり、パソコンの電源を落とし自分の鞄を掴む。

「出るの?」
以下略



16:名無しGEPPER[sage]
2010/10/07(木) 18:54:05.69 ID:T0lE4.AO
きめぇww


17:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:56:16.37 ID:Ks4S6.2o
 持つべき物は友人だ、と改めて実感した。

 仕事柄他人と関わる機会は多いものの、初春にとって友人と呼べる存在は決して多くない。

 その数少ない友人を、単に自分の目的のために利用するという事に躊躇いを感じたが、他に上手い手段が思いつかなかったのでやむなく初春は携帯電話に登録されたアドレスを引っ張り出して恐る恐る電話をかけたのだった。
以下略



18:名無しGEPPER[sage]
2010/10/07(木) 18:56:25.03 ID:8mrDPPoo
むう、先が読めない


19:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:57:39.09 ID:Ks4S6.2o
「ええと、お恥ずかしながら物凄く個人的な用事なのですけれど……」

 そう。個人的な用事だ。
 風紀委員の腕章を見せれば学舎の園への入場許可も得られるだろうが、正式な活動でないからには職権乱用と言われるのは目に見えている。
 始末書を書くのはできれば御免したいところだ。
以下略



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