111: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/13(水) 12:08:49.31 ID:8C56zXWXO
  
 三者三様に、お互いを牽制しながら食事を進めている。 
  
 「ほら、真九郎さん。これも美味しいですよ?」 
  
 「ゆ、夕乃さん、自分で食べれるから……」 
  
 「そんなこと言わずに、はい、あーん」 
  
 「崩月さん、行儀が悪いです。だから嫁き遅れるんですよ」 
  
 「良いんですよ、私は真九郎さんに貰ってもらうので」 
  
 「真九郎はウチの家族みたいなものですから、貴女のような人には差し上げません」 
  
 「それを言ったらウチの家族でもありますよ? 実際に正月やお盆はウチで過ごしていますし」 
  
 「待て、ここ数年の年始は私と二人で過ごしている。一年の計は元旦にあり。つまり真九郎は私のモノだ」 
  
 「真九郎さんはモノではありません」 
  
 「では訂正する。真九郎は私の夫だ。お風呂にも一緒に入ったことがあるし」 
  
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