112: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/13(水) 12:09:32.62 ID:8C56zXWXO
  
 「昔のことでしょう。それなら私も入りました。真九郎さんがウチに来た頃は本当にもう可愛くて……」 
  
 「……私は高校生の時に一緒に入りましたけどね」 
  
113: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/13(水) 12:10:02.20 ID:8C56zXWXO
  
 昔よりもあからさまな言葉を使うようになったので、流石の真九郎も好意には薄々気付いているが、自分のような人間には3人とも勿体無いと感じているのだ。 
 そのくせ明確に拒絶もしないのだからタチが悪いとも言えるが、拒絶したところでこの3人が諦めるはずもない。 
 隣の部屋の住人は、権力でも金でも使って法改正するか、重婚できる国に移住しろなどと無責任なことを言うが、真九郎は無視している。 
  
114: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/13(水) 12:10:40.50 ID:8C56zXWXO
  
 「私はその程度では死なんよ、少年」 
  
 「……少年はやめてください」 
  
115: ◆yyODYISLaQDh
2015/05/13(水) 12:13:53.61 ID:8C56zXWXO
 結構大筋だけ決めてだらだら書いてるんであちこちに矛盾がやってくるかもしれませんが悪しからず 
 そんなに大きなものはない…はず… 
116:名無しNIPPER[sage]
2015/05/13(水) 12:31:05.41 ID:XOKoIzV6O
 おつ 
117:名無しNIPPER[sage]
2015/05/13(水) 12:36:33.83 ID:oiAq0OF+o
 乙です 
118:名無しNIPPER[saga]
2015/05/13(水) 13:26:41.65 ID:BHhffRyY0
 乙だよー 
119:名無しNIPPER[sage]
2015/05/14(木) 00:03:33.04 ID:tQ+W/h7vO
 いやー嬉しいな 
 楽しいよ 
120: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/19(火) 20:04:45.20 ID:AAAmLQu+O
  
 ===== 
  
 平日というのは学校や仕事があって面倒に感じられるものだが、この時ばかりは休日が近づくのを憂鬱に感じていた。 
 今日は金曜日、時刻は12時30分。 
121: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/19(火) 20:05:17.52 ID:AAAmLQu+O
  
 「ジュウ様」 
  
 「……悪かった、ちょっと忘れてただけだ」 
  
122: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/19(火) 20:05:49.10 ID:AAAmLQu+O
  
 これがジュウは苦手なのだ。 
 こちらを見つめてくる雨は、まるで静止画のように微動だにしない。 
 その透けるように白い肌も、引き結んだ小さな唇も、掴めば手折れそうな華奢な体躯も、そして清流のような青みがかった黒髪も。 
 視覚だけでなく、まるで全身で見つめられているような、そんな感じがする。 
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