314: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/10/13(火) 00:21:14.13 ID:St3u5X900
フランドールが起立して一礼すると、教師は微笑みながら教室を後にする。
一人教室に残された彼女は、帰宅する準備をするべく机の上に広げられた書物を鞄の中に仕舞い始めた。
外からはグラウンドで練習している野球部の声が聞こえる。
その声は教室の中を僅かに木霊し、孤独感を一層煽り立てた。
もうこの学校には、フランドールのクラスメイトは一人も残っていないだろう。
彼女はまだ幼く、部活に入る年齢でもないため、学校に残る用事というものがないのだ。
何もせずに校内をうろうろしていれば、教師達に早く帰るように注意されることは目に見えているし、
第一そんなことをするよりだったら、友達と街を遊びに行く方が良いに決まっている。
故に、彼女が一人学校に取り残されるのは自然の成り行きである。
フラン(放課後に授業なんて当たり前だし、宿題の数も凄く多い)
フラン(みんな遊べる時間も殆どなくなっちゃったけど、まぁいっか)
フラン(これのおかげで、みんなに自慢できるんだからね)
しかしフランドールはそのことについて、それ程気にしてはいなかった。
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