364: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/11/30(月) 00:53:53.99 ID:oTN8jzTy0
しかし困ったことに、フランドールにはそのようなことが出来るだけの器量はなかった。
自身と真逆の思考を持つ存在が居るという事実に、我慢ができなかったのである。
故に彼女は、委員長に対し露骨なまでの敵意を抱いていた。
ところが、そこまで不仲だったにも拘わらず、実際に二人が正面からぶつかったことはこれまでにない。それは何故か?
それは彼女二人の間には、かつて『超能力を持っているかいないか』という明確過ぎる一つの差があったからである。
フランドールは最近レベル4相当の超能力を持っていると判断された身であるが、
過去に於いては僅かどころか全く能力を持っていない、レベル0の無能力者だった。
一方桃色髪の少女は、以前から学内では数人しか存在していないレベル3相当の能力者である。
その二人がぶつかればどうなるか。その結果は火を見るよりも明らかだろう。
そしてそれを理解できないほど、フランドールの頭は悪くない。
『力を持つ者』と『力を持たざる者』。
『超能力』はこの街、『学園都市』の根幹であり、最も重要視されるものでもある。
どんなに頭脳明晰でも、どんなに聖人君子であっても、『超能力を持っている』という価値には代えられない。
露骨なまでの超能力至上主義。
それは『学園都市』が抱える病であり、容易に直すことができない難病だ。
時には周囲の人間からの侮蔑として。時には本人の心の内に湧き上がる劣等感として。
その病は子供達の心を蝕み、追い詰め、食らい尽くすのである。
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