とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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473: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/02/08(月) 01:02:10.63 ID:tdp3J+XE0
事前の調査において彼は、『フランドールは引っ込み思案で大人しい性格である』と結論づけていた。
彼女はかつて、阻止相応の活発な少女であったが、7年前に起こした事件により引きこもりがちになったと聞く。
おそらく、自身の能力が怖くなったのだろう。自身の力が他人を傷つけたという事実は、少女の心に深い傷を負わせたはずだ。
彼の同僚にも似たような境遇の人間がいたから、そのことは簡単に想像がついたし、
その感情は容易に克服できないということも理解していた。
だからこそ彼は、重装備をせず身軽な体で捕獲作戦に望んだのだ。
それはフランドールが攻撃的な性格ではなく、それ故に御しやすいと想定したためであり、
予定では存在していたはずの十六夜咲夜を無力化するには、武力よりも奸計が効果的だと判断したためもであり、
そして何より『余程追い詰められなければ、フランドールが能力を行使することはないだろう』と確信したからである。
だがここに来て、土御門の予想は大きく裏切られた。
引っ込み思案である筈の少女は、狂気を帯びた瞳を携えながら嬉々として拳を振るってきている。
体の動きは土御門が評したように、素人に域を出ないものであるが、勢いだけは眼を見張るものがある。
つまり、攻撃の仕方にまるで躊躇がないのだ。彼女は明らかに、『相手を傷つけるため』だけに行動していた。
自身よりも大柄な男に、怯むことなく攻め入る少女。
その姿を見て、彼女を『大人しい性格である』と判断する人間はどれだけいるというのか。
もしいたとしたら、その者の眼は節穴と言いきっても良いだろう。
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