とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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533: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/03/21(月) 23:56:30.44 ID:5mMXkw8t0

上条(くそっ、俺なんかのために……ふざけやがって!)



当麻は心の中で悪態をつく。土御門に身を庇わせてしまった己自身に。
その不甲斐なさに、自己嫌悪に陥りかける。


ただ、一つだけ幸運なことがあった。
本来であれば土御門の体は破壊され、四肢は飛散していた。
いや、血煙となって跡形もなく霧散していたかもしれない。
にもかかわらず彼が原形を保ち、尚かつ五体満足でいられるのは、当麻が彼の体を触っていたからだろう。
『幻想殺し』のおかげでフランド−ルの能力が中途半端に解除され、結果として全身に裂傷が走るだけに留まった。



上条(血が止まらねぇ……いくら『肉体再生』持ちだからって、これじゃ……!)ビリッ!


だがそうだとしても、土御門の命が危険に晒されていることには変わらない。
未だ血を垂れ流し続ける土御門を何とか助けようと、当麻は着ている服を千切って応急処置を行う。
しかし彼の努力を嘲笑うかのように、土御門の血液は段々と体から失われていく。
傷の範囲が大きすぎるのだ。布きれ一枚二枚で覆いきれるようなものではない。
当麻の行動は正しく、『焼け石に水』と言えるものである。


だがそれでも、何もしないよりはマシだ。
ただの人ならば生存は絶望的であろうが、土御門はレベル0ながら『肉体再生』の超能力を持っている。
『破れた血管を徐々につなぎ合わせる』というそれだけの能力であるが、有るのと無いのとでは雲泥の差だ。
今は危篤状態ではあるが、峠さえ越えれば能力で徐々に回復していくだろう。
無論それは、峠を越えるまで保てばの話ではあるが。




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