567: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/04/11(月) 00:03:41.76 ID:BXfdLX/q0
インデックスの説得を、フランドールは頭を抱えて首を大きく振り、尚も否定する。
その姿を見て、インデックスの心の中に『心配』とは別の『疑念』の感情が芽生えた。
『フランドールは何かを恐れている。だが、恐れ方が何処かおかしい』と。
確かに彼女は自身が持っている能力を使って、土御門元春を傷つけた。
ありとあらゆる物を触れただけで破壊するという超能力『物質崩壊』。
当時の彼女の様子は何処か普通ではなく、その行為が果たして本人の確固たる意志によるものなのかは疑問だが、
例えそうだとしても彼女が能力を使って誰かを傷つけたことには変わりない。
危険な力を人に使って血の海に沈め、その返り血を浴びたのだから、
正気に戻った彼女がその光景を見て取り乱してしまうのは当然だ。
その力が自分にとっての大切な存在――――インデックスや上条当麻に向かうことを恐れることも。
フランドールが自分達を守るために自身を拒絶しようとしていることを、彼女は痛いほど理解していた。
ただ、一つだけ疑問がある。それは、フランドールが今しがた口走った言葉。
『わたしじゃないわたし』。まるで、自分が多重人格であるとでも言うかのような。
あの時、彼女の様子がおかしかったのはそれが原因なのか。それを知る術は持ち合わせていない。
ただ確実なことは、フランドールは『自身の存在すらも』心の底から恐れている。
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