とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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632: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/05/23(月) 01:17:09.25 ID:+1M4Crvn0

その声は、正しく断末魔に等しいもの。
一同の背筋に、氷柱を脊椎に押し込まれたかのような震えが走る。
声の方を見やると、相も変わらず兄を抱きしめている男の姿。
相も変わらず、兄弟愛をかんじる光景である。


――――兄の顔が、恐怖に歪んでさえいなければの話だが。



「――――!?」



それを見て、人々はその場に石のように硬直した。


彼等の心に沸き上がったのは、『驚愕』。
人が人の首筋に食らいつく。その非現実さに、『恐怖』よりも真っ先にその感情が舞い降りた。
一体何が起こったのか。どうして男は、自分の兄に噛みついているのか。
疑問が疑問を呼び、人々の間に混乱が次々と伝播していく。
自身の目に映る理解しがたいものを、必死になって解そうとするがために、
今自分が如何なる状況に立たされているのかに気がつけない。


この場に於いての最善な行動は、何振り構わず逃げ出すことだったというのに。










――――そしてその村は、地獄そのものとなった。




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