とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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637: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/05/23(月) 01:21:59.89 ID:+1M4Crvn0

(だけど。 ただ一つだけ。 願いがあるとしたら。)



生まれ持ったこの力。一方的な殺戮しか引き起こさない力。
呪いとも思えるその力を、誰かのために役立てることが出来たのなら、
どれはどんなに素晴らしいことだろうかと思う。


『吸血殺し』はイギリス清教からもらったアクセサリ、『ケルト十字架』の力で封印されている。
その十字架を首に下げている限りは、過去に彼女が住んでいた村で起きたような惨劇は二度と起こらないだろう。
それは嘗て彼女が何よりも望んだことであり、彼女が学園都市に来た理由でもあった。
紆余曲折はあったものの、彼女の望みは既に叶えられている。これ以上何かを望むのは、ただの欲張りだ。


ただそれでも、時折夢見るのだ。
この力を誇り、誰かのために役立てている自分の姿を夢想する時が。
あり得ないとわかっていても、いや、わかっているからこそ願ってしまう。




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