とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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675: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/07/04(月) 01:06:49.11 ID:mJXyVP0+0

レミリア「が、アアあぁぁぁぁァァァァァーーーーッッッ!!!」



ブシッ! ブシュッ!



彼女の肉体から水漏れのように血が吹き出る。頭から。腕から。脇腹から。脹ら脛から。
ありとあらゆる部位から余すことなく噴出し、既に紅く染まっていた服を更に色濃く染め上げる。
しかし、彼女の咆哮はその痛みによるものではなく、それすらも凌駕する憤怒によるもの。
本当であれば、立っていることすら苦痛であろうというのに。
それに反して、彼女の両足は根を張るかのように直立し、血が滝のように流れ落ちる体を支えていた。


レミリアが何故あれほどまでに怒っているのか。
それはおそらく、自分達が彼女の妹――――フランドールに手をだしてしまったからだろう。
彼女が何の目的で、このような事態を引き起こしてしまったのかは知らない。
もしかしたら、自分では想像もつかないようなことをしでかそうとしているのかもしれない。
だが少なくとも、妹のことでこれだけの怒りを抱けるほど『まともな感性を持っている』ことに、
当麻は少なからずの安堵の感情を抱いていた。




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