441: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2021/09/26(日) 07:04:17.91 ID:t8r4Odp60
視界が揺らぐ。
足元がふらつき、まともに立っていられない。
ほむら「……ああ、私の言ったことを疑っているの? でも、わかるでしょう? これが嘘だったとしたら、私があなたを止める理由がないでしょう?」
すがるようなほむらの言葉に対し、杏子は首を振って応える。
杏子「別にあんたを疑ってるわけじゃない」
ほむら「じゃあ、なんでよ!?」
気づけばほむらは、涙を流していた。
これほど感情を表に出したのは、いつぶりだろうか。
杏子「言ったろ。可能性はゼロじゃない」
ほむら「……あなた、本気で言っているの?」
杏子「……」
ほむら「確かにゼロだとは言わないわ。私も、その考えのもとに何度も繰り返している。いつか必ず、まどかを救えると信じて」
その通りだ。
しかし、ほむらと杏子では事情が違う。
ほむら「でも、あなたは何度もやり直せるわけじゃない。たった一度のチャンスで、本当にほんのわずかな可能性をつかみ取れるとでも思ってるの? 賭けにしても分が悪すぎるわ」
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