【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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3:名無しNIPPER[saga]
2016/09/15(木) 18:08:25.60 ID:KpK00xl90

草木一つ生えない不毛の地に、ところどころ穴が開いている。
その穴は全て深く大きいが、不毛の大地と同様に、暑い太陽に照らされても何があるわけでもない。
知識欲と発見欲に魅せられた者達がこの地を掘ったが、遂に一枚の金属片以外の発見がないまま、作業は惰性の中続けられている。

その不毛の地に、一隻の宇宙船が着陸した。
作業着に身を包んだ男は、宇宙船から降りてきた男に歩み寄り、握手を求めた。



コブラ「すみませんね。道が混んでたもので」

発掘責任者「いえいえ、よくぞ来てくれましたギリアン博士」

コブラ「ジョーで構わないですよ。こちらは私の助手のレディ。早速で悪いとは思いますが『古い時代の1節』が発掘された地点というのは?」

責任者「はい、こちらです。ついて来て下さい」



宇宙船から降りてきた男と女は、作業着姿の男との握手を終え、彼の後ろを付いて行く。



コブラ「話には聞いてましたが、遺跡というよりかは、まるで洞窟と言った風情ですね」

責任者「ええ。ここにあるどれもこれもが、長い年月の中で朽ちてしまっていましてね。意識的に見れば石畳や柱に見えない事もないような土塊や、ちょっとの風で崩れる灰の塊ばかりでして」

責任者「お偉い学者先生が例の金属板には計り知れない価値がある『かもしれない』と言い、更にはその金属板がもっと出てくる『かもしれない』らしいので、こうやって一応発掘作業は続けてますけどね…私のような者からしてみりゃとんだ赤字……おっと失礼。口が滑りましたな」

コブラ「いえ、お気持ちは分かりますよ。考古学なんてのは、言って見ればバクチみたいなものですからね。ハズレだって引くんですよ」

責任者「おお、話が分かる方で助かりますな!はっはっは!」



そうは言いつつも、コブラはあの金属板には何かがあると確信していた。
それが何なのか、形がしっかりと把握出来ていないため弱音こそ漏らしたが、見限ってはいない。



責任者「着きました。ここですよ。ここで例の金属板が見つかったんです」





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