■■「私が、佐久間まゆ、ですか?」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 01:11:33.15 ID:Oy6YgigW0
 ――そこに、あの人からの言葉が聞こえたんです。

「まゆ、来て」
 天啓と言う言葉を使ってみたくなりました。それくらい、まゆには嬉しかったんです。
 ああ、あの人はまだ、まゆの事を見捨てていない。

 生まれた時のように、その言葉に従って世界へと舞い戻ります。
 視覚に入ってくるのは、殺風景なあの部屋。そして、あの人。
「まゆ、これ」
 あの人は、一枚のディスクをまゆに見せます。
『これは』
「エブリデイドリーム、君の歌だよ」
 思ってもない言葉。久方ぶりに感じる、回路のエラー……でも、それはとても心地よくて、なんだろう『泣きたいくらいに嬉しい』。
「でも、まゆは歌エませんよ」
 相変わらずの不気味なノイズ。でも、もう恐れてはいられません。
「練習、しよう」
 あの人は、まゆに優しく語り掛けてくれます。
「まず、ちゃんと声を出せるように。そうだね、二人でおしゃべりをしよう」


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