新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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20: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/01/03(火) 00:27:15.71 ID:5kzXp0UHO

慧理子は美波が続ける言葉を予想し、吐き捨てるように遮った。美波が言葉を失うなか、慧理子は言葉を継いだ。


慧理子「兄さんが医者になろうとしてるいるのは、自分の評価のためよ。それだけなの」

美波「そんなわけないじゃない。圭は必死であなたの病気を治そうとしてるんだよ?」

慧理子「見せかけよ。兄さんの本質は合理的でどこまでも冷たい。そういう人なの、兄さんは」


美波は絶句した。病弱だと思っていた妹が、こんなのにも強い嫌悪を放つとは思ってもいなかった。それも、実の兄に対する嫌悪を。


慧理子「信じられないなら、カイさんのことを聞いてみて。そうしたらわかるから」

美波「海斗くん?」


美波も海斗のことは知っていた。圭の子どもの頃の友達で、慧理子ともよく遊んでいた。美波も何度かいっしょに遊んだことがある。活発な男の子で、教室では人気者なのだろうと思わせる少年だった。




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