7: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/02(金) 23:23:03.78 ID:msBbbnVco
この想いは一方的なものです。あらゆることにおいて、私はプロデューサーさんが喜ぶような行動を選んできました。しのぶれど、と言われましたが私は常に忍ぶどころか見せつけていたようにも思えました。例え彼が何も答えてくれなくても、一度たりとも私の望む言葉を言わなくても。私にとっては幸せな時間だったから。
だからこそ、離れ離れになった時私が私で無くなるような気がしてしまったんです。それほどまでに、佐久間まゆという女の子は彼の色に染まっていたんだから。別れる時が来るなんて、思いたくなかった。
「まゆはんの想いが薄れるなんて、そないな冗談言ってしまうくらいやなんて。プロデューサーはんもいけずなお人やなぁ。今度お説教せなあきまへん」
深刻に考える私に対して、紗枝ちゃんはあっけらかんとしています。
「冗談なんかじゃ、ないです」
「あー、今のは失言やったわぁ、堪忍なぁ。やけどまゆはんの不安は、杞憂やとうちは思いますえ?」
「どうして?」
どうしてそこまで言えるの?
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