雀明華「スタンド・バイ・ミー」
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8:名無しNIPPER
2017/06/12(月) 20:20:01.57 ID:jwmoGbo20
火曜日


辻垣内邸で目を覚まし、朝ごはんをモリモリと食べた後。私は街をブラブラと歩いていました

サトハが「シャンプーの新品のボトルを一本使い切った大馬鹿はどこのどいつだ!」と不動明王のように怒り狂っていたので、辻垣内邸から逃げ出したのです

ほとぼりが冷めるまで適当に散歩することにします

真夏の東京の日差しは強く、日傘をさしていてもジメジメした熱気に辟易します

シブヤなどでやたらスカートが短かったりノースリーブの少女達が多いのは、この高温高湿の極東島国の気候における日本の伝統衣服でしょうか

しばらく歩くと、空気が変わりました

道端に、古本屋があったのです

その先に目を向けると、また古本屋が。その先にもまたまた古本屋が

ずらりと並ぶ本屋の道。どうやらここが、かの名高き古本屋街、神保町のようです

私はてくてくと本屋の古本屋街を歩きます

年季の入った紙の匂いが、なんとも心地の良いノスタルジーとして鼻孔をくすぐり、胸の中へと充満します

不思議なもので、古本が並んでいるというだけで、空気が凛と引き締まり、涼しげな気分になれます

そういえば、ハオはこの辺りの古道具屋でアルバイトをしていると聞いたことがあります

今日も朝はやくから辻垣内邸を出ていったので、アルバイトに行ったのでしょう

場所は以前聞いたことがあります。神保町の花屋と喫茶店の間の路地の突き当たりにあるとか

探してみると、その花屋と喫茶店はすぐに見つかりました

店先に食虫植物を陳列した禍々しい花屋の角を曲がると、狭い路地に出ます

路地を歩くとすぐに突き当たり、古道具屋「舞々堂」にたどり着きました


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