荒木比奈「だらしない私」
1- 20
1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/21(木) 21:20:57.21 ID:5qJPlXga0
「……だらしないっていうのはほんとっス」

「部屋の片付けは後に回しちゃうし、着る服はだぼだぼで見た目より楽なのを取っちゃって。休みの日はごろごろ、外に出る訳でもなくだらだら過ごして」

「だらしないのはほんとっス。プロデューサーにも言われる通り」

「最近は、まあ一応アイドルなわけで。だからそれなりに気を付けて、お洒落とかにも割と前向きに取り組んでいるわけっスけど……それでも基本、本質的に私はこうでスし。特にプロデューサーの前ってなると、どうしようもなくだらしない格好ばっかり見せてて」

「だからほんとっス。私がだらしない、っていうそれは」

「ほんと。本当。……でも、プロデューサー」

「それはちゃんとほんとっスけど……でも、それだけってわけでもないんスよ……?」


 自分の部屋の中。普段は一人のこの部屋の中に、今は私とプロデューサーの二人きり。

 いつか初めて部屋の中を見られたとき。片付いてない部屋の光景や、ただ最低限着ているだけのほとんど下着姿と変わらないような格好を見られて、それから時々「だらしないところは直さないと」なんて言って片付けやら服の見立てやらをしに来てくれるようになったプロデューサー。それを今日も迎え入れて、そうして今は二人きり。

 いつものようにまるで母親みたいなお小言を投げつけられながら部屋の片付けをして、それから着せ替え人形になったりして。途中ご飯を食べたり、なんでもない会話を交わしたりなんかして過ごして。そして今、日も落ちたすっかり暗い夜。

SSWiki : ss.vip2ch.com



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
10Res/9.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice