白望「古参、新顔、ニューフェイス」
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5: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 19:55:45.94 ID:u1+Fwgaf0
胡桃「ん」

白望「あう……」

 そして胡桃は、シャーペンを握った小さな手で私のノートを指し示し、顎をしゃくって見せた。

 『怠けるな、勉強しろ』ということなのだろう。

 いくら試験期間中の図書室だからといって、少しくらいは喋ってもいいだろうに……。

 ジェスチャーに加えて、目線でも凄んでみせる胡桃だった。

 小さな体で、なかなか重厚なプレッシャーをかけてくる。

白望「だるい……」

 大人しく姿勢を正しつつも、最後の意地で、声を抑えて言うだけ言っておく。 
 
胡桃「ん?」

白望「いや……」

 聞き咎めた胡桃に、横目で睨まれた。

 図書館の静寂が憎い。

 なんてことを思っていると、対面の豊音がその静寂を破った。


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