ガヴリールドロップゲーマーズ ACT.3
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22:名無しNIPPER
2017/10/05(木) 16:34:56.68 ID:pO2JNvhi0
サターニャ「!?!?」

冷たくて、肉厚で、みずみずしく、新鮮さを如実に表す歯触りだった。

そうして、奥歯でそれを噛みしめた瞬間 ……口と鼻に緑の風が吹き抜けた。

サターニャ「 あ、いい。唐翌揚げの後なのに、このセロリっぽいのがいい感じに脂っこさを消してる」

肉汁たっぷりの唐翌揚げだ、どんなに味が良くても口の中はどうしても重くなる。

それが、セロリ?を囓ると途端に爽やかな風が吹き抜けたようにサッパリとするのだ。

たった一瞬で鼻、口、喉 全てが、リフレッシュされる。

他の野菜ではここまでの効果はないだろう。強い香りのあるこの野菜だからこそ、だ。

グラスにこれが沢山入っている訳だ。

サターニャ(全て計算済みってわけね)

サターニャ「美味しい。セロリが、単体でもこんなに美味しいって感じられるなんて……はじめてよ」

ですよね、とガヴリールは少し得意げに言うので、私は頷く。

白ガヴリール「セロリには匂い消しや食欲増進の効果があるらしく、こういう重い料理にはうってつけなんですって」

サターニャ「そうなんだ」

白ガヴリール「まあ、これはセロリじゃなくてセロリっぽい異世界のお野菜なんですが……」

サターニャ「くふふ、私もこの野菜をどう呼べばいいかわからないわ」

白ガヴリール「ふふふ、ですね」

二人の笑い声「はははははは」


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