ガヴリールドロップゲーマーズ ACT.3
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23:名無しNIPPER
2017/10/05(木) 16:35:41.69 ID:pO2JNvhi0
その後、私達は日が暮れるまで肉を食べ、話し合った。

私が唐翌揚げに齧りつき、『あつい!!』と声を上げると、ガヴリールが笑い私が、うるさい、と怒る。
そしてまたガヴリールは笑い、肉に齧りつく。

おいしい。お肉も野菜も食べる物全部がおいしい。

ただこのお店がどれだけうまく味付けしたとしても、こんなに美味しくなるものなのか?

何となく、そんな事を考えていると、さっきまで頭で浮かんでは消え、消えては浮かんでいた事が何だったのか……わからなくなっていた。

私達の会話の内容と言えば、あっちのガヴリールと私の仲についての話で持ちきりだった。

私があいつとは仲が悪いと言えばこっちのガヴリールは様々な話を例に出してそれを否定するという不毛なもの

不毛と言えば不毛だけど、お互いに何かを主張しようとする一生懸命な言葉と気持ちが交わった気がした。

別にそこまでして私がガヴリールと仲が悪いと訴える必要性なんてこれっぽっちもないのに、そこを譲る訳にはいかないとするように、私はありとあらゆる自分の境遇や思い出を口にした。

大抵その話は「それが仲良しさんなんですよ」と優しい反論で跳ね返されまたそれを私が反論する。

そして気がつけば町も暗くなり街灯の火がつき始めていた。


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