ガヴリールドロップゲーマーズ ACT.3
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36:名無しNIPPER
2017/12/18(月) 05:56:35.46 ID:Z5U/2SAl0
第14章『眠り姫』


時は一週間前に遡って
ヴィーネ、ゲーム開始から2日目……深い森のフィールドにて



謎の爽やか系イケメンプレイヤー「大丈夫かい?」

ヴィーネ「え、えっと…はい」きょとん

謎のイケメン「それは良かったよ。少しマイナーなフィールドでアイテム採取をしていたら初心者らしきプレイヤーである君が一人でモンスターに襲われていたからね」

謎のイケメン「余計なお節介とは思いつつもつい助けてしまったという訳さ」

ヴィーネ「ありがとうございます」

謎のイケメン「いやいや、こちらこそ助けられてくれてありがとうだよ」

ヴィーネ「?」

謎のイケメン「こういったゲームではああいう人助けは余り褒められた行為じゃないからねぇ」

ヴィーネ「そうなんですか」

謎のイケメン「人によってはモンスターの横取りと言う解釈をする人も多いんだよ」

ヴィーネ「あー、確かにゲームの世界だとそう言う考え方も出来ますね」

謎のイケメン「それにこの始まりの町付近には少し有名なハイエナプレイヤーがいたりしてね。
そのせいもあってこの辺の人はみんな疑心暗鬼と言う事もあるのさ、君も狩をする時は気をつけた方がいいよ」

ヴィーネ「そ、そうなんですか、そんな酷い人が…今度から気をつけますね、あははは」目そらし

謎のイケメン「だから普段は余りあんな風に襲われている人を助けてもあまり感謝されないという訳さ」

ヴィーネ「それは残念ですね」

謎のイケメン「まあ、私も感謝されたくて人助けしてる訳じゃないんだけどねぇ。つい困っている人を見ると身体が勝手に動くというかなんというのかね」ははは

謎のイケメン「悪い癖なのかな」

ヴィーネ「そんな事ないですよ。実際はどうあれ人助けの心を常に持っているのはいい事だと思いますよ」

謎のイケメン「そう言って貰えると嬉しいよ」


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