小日向美穂「プロデューサーさんinプロデューサーくん」
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4:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:27:10.48 ID:jy2g7gfM0
 いやいやいや、おいおいおいおい、ちょっと待てちょっと待てちょっと待て!!

 主が普通に着替えて朝飯食って学校に行った部屋の中、取り残された俺は静か〜にパニックになっていた。

 けど、動けないし、声も出せない。どうにもしようがない。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:28:48.97 ID:jy2g7gfM0
 ……結局いくら考えても、こうなった原因だとか、解決策なんてものはちらりとも考えつかなかった。

 時計を見て部屋を見て、窓から差し込む光の傾きを見て、考えて考えてたまにボーッとして考えてボーッとして、夜。つまり今。

 今日のタスクを全部終えた美穂が戻ってきた。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:29:43.54 ID:jy2g7gfM0
 と、ひとしきり練習を終えた頃。

「プロデューサーくん、ちょっとおいで?」

 何を思ったのか美穂は、俺をベッドから下ろし、カーペットの上に改めて座らせる。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:31:32.57 ID:jy2g7gfM0
 すぅ、
 はぁ。
 言い切って呼吸を整え、再び咳払い。
 
「ああ、俺もずっと好きだったよ、美穂……(精一杯の低い声)」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:33:14.00 ID:jy2g7gfM0
 後日。


「よし……今日はオーディションだっ」
「緊張しないように、しないように……ううん、大丈夫! 今日の為に頑張ってきたんだもん……!」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:34:16.30 ID:jy2g7gfM0
 その姿についつい嬉しくなりかけて、ふと様子がおかしいことに気付く。

 美穂が明らかにしょんぼりしている。

 ただいまを言う声も弱々しく、荷物を置いて、彼女はしばらくカーペットにぺたんと座っていた。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:35:36.23 ID:jy2g7gfM0
 ……そうか。

 気にするな、また次があるさ。
 上には上がいるけれど、お前の頑張りは俺が知ってる。
 お前なら、きっともっと大きなチャンスだって掴める。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:37:53.41 ID:jy2g7gfM0
   〇

 その日はオフで、美穂は一日寮でのんびりしていた。

 部屋主がここにいてくれるというだけでかなりありがたいのだが、更に今日は客人が来た。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:38:44.18 ID:jy2g7gfM0
「……って、お茶っ葉切らしちゃってた。ごめんね小梅ちゃん、ちょっと食堂まで行ってくるから!」
「うん、いって……らっしゃい」

 余った袖をひらひら振って部屋主を見送り、小梅は一人部屋に取り残された。
 ……まあ、一人ではないのだが。正確には。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:39:47.59 ID:jy2g7gfM0
 …………!!
 小梅、俺がわかるのか!?

「う、うん……なんとなく……。こんなところに、いたんだ、ね……」

以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:42:15.93 ID:jy2g7gfM0
 ――「わかる」みんなでなんとかするから。
 ――それまで誤魔化しておくから、もうちょっとだけ、待っててね。

 小梅はそう言って(あと美穂にVシネ版『呪怨』等を思うさま見せてから)、帰っていった。

以下略 AAS



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