神崎蘭子から逃げていた
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16:名無しNIPPER
2017/11/16(木) 11:51:36.24 ID:sxZEr0ye0
確か今日のレッスンは終わっている時間のはずだ。
 
レッスン室では、蘭子は一人居残りで自主練習しているようだった。
 
鏡に向かって集中しているようなので、少しだけ扉を開けて、こっそり覗くことにした。
 
「我が名は神崎蘭子! 無垢なる十二の翼でこの地へ舞い降りた堕天使よ!」

ダンスの振りというわけではなさそう。
 
だとすれば、あれは本人なりのMCの練習か。
 
それにしても散々レッスンをした後なのだろう。
 
長時間かけたであろうこだわりのメイクが汗で落ちるのも気にせず。
 
運動は苦手だろうに、細い肩で息をして。
 
そんな状態なのに、こいつは本当に、好きなことには良い笑顔をする。


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