神崎蘭子から逃げていた
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19:名無しNIPPER
2017/11/16(木) 11:54:40.86 ID:sxZEr0ye0
「ぴゃっ……!?」

小動物を思わせる声が耳に届いた。

お前そんな声も出せるのか。

「む、我が下僕か」

ゆっくりと中へ入る。
 
見知ったレッスン室のはずなのに、未開の地に踏み入れたように地に足が着かない。
 
心がふわふわと熱に浮かされたよう。
 
高翌揚、興奮、好奇心。
 
身体中で燻っていた何かが、胸の奥から込み上げ、足元を掬い、背中を押してくる。
 
そして、頭の後ろの辺りが警告を発していた。
 
止めろ。
  
それ以上は踏みこんじゃいけない。
 
ここから先は、きっと戻れない。
 
身体と精神の過負荷を予感し自己防衛反応がガンガンと鳴り響いている。


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