短編を幾つか書きたいがキャッチーなスレタイが思いつかない
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33:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 00:20:29.35 ID:TKy05yeMO

「自分は、ダメなんでしょうか」


「お前は優秀な生徒だ。まあ、だがヒーローは優秀なだけじゃダメなんだ。才能が必要だ。それは非凡なほど高い能力か、狂えるほどの努力が出来るか、またはどんなリスクをもものともしない人間離れした胆力」


「……」


「君は確かに優秀だが、そのどれかがあるかね?」


教官は少し言い辛そうな顔で続けた。


「……私は、君にヒーロー特別養成大学校への推薦状を書くつもりはない」


この時期に教官室に呼び出された以上、予想できた言葉だ。
しかし、予想できても受け止めるには重過ぎる言葉だ。
その発言は事実上、僕は二度とプロヒーローになれないことを意味している。
毎年たくさん排出される落第者の一人になったのだ。


「もちろん、一般試験を通過する道は残されているが現実的ではない。同年代の0.1%に入る学力と運動能力が必要だ」


僕にそれほどの能力がないことは僕が一番よく知っている。
いくら一年努力してもおそらく合格する確率は極めて低く、宝くじで上位等を当てるよりも難しいだろう。


「別に一般試験に向けてウチのアカデミーに残ることは可能だ。しかし、私は切り替えていくべきだと思う」


「……人生の大部分ををヒーローになることを目指して費やしてきた人間が、そんな簡単に切り替えられると思っているんですか」


教官の身勝手な言葉にふつふつと怒りが沸いていた。
僕の声音には隠しきれない怒気がはらまれていた。



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