17: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:09:59.71 ID:Qezuh/qr0
  
  
  横合いから、まだ温かい蜂楽饅頭を差し出す手が。 
  
 「ごめんなさい〜、私が家族の分までまとめ買いしちゃったから〜……。けどまだ温かいから、きっとおいしいですよ〜」 
18: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:11:03.79 ID:Qezuh/qr0
  
  
 ??「あらら……? それにしても、みなさんどこかで見たような〜……?」 
  
 周子「あ、ヤバ……プロデューサーさん、どうする?」ヒソヒソ 
19: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:11:30.86 ID:Qezuh/qr0
  
  それからまた少し話をして、菜帆ちゃんは家族が待っているからと、お尻を振り振り去っていきました。 
  同じ生まれも育ちも熊本同士。短い滞在だけど、また会えたらいいなぁ。 
  
  
20: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:12:26.72 ID:Qezuh/qr0
  
  ホテルへは、せっかくだから路面電車に乗って向かいました。 
  
  ゆったり走る電車の窓から、懐かしい熊本の街並みが流れていくのが見えます。 
  
21: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:13:00.49 ID:Qezuh/qr0
  
  トップアイドルになって……。 
  それは私かもしれないし、私じゃないかもしれません。 
  もちろんやるからにはトップを目指しますけど、もしプロデューサーさんが引退して、熊本に住むなんてことになったら……。 
  
22: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:13:30.58 ID:Qezuh/qr0
  
  私達はその後ホテルにチェックインして、夜までゆったりしました。 
  夕方の街をまた少し回って、みんなで晩ご飯を食べて……。 
  
  明日からが忙しいので、今日はみんな早く寝ようということになりました。 
23: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:14:04.09 ID:Qezuh/qr0
  
 「どうしたの? 何か悩み事?」 
  
  身を起こして向き合うと、蘭子ちゃんは両足をもじもじさせます。 
  やっぱり何か大きな悩みがあるかも……。 
24: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:14:45.40 ID:Qezuh/qr0
  
  びっくりしました。耳も尻尾も出ました。 
  
  ば、ばば、ばばばばば、バレてる? 
  
25: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:15:20.46 ID:Qezuh/qr0
  
 「す」 
  
 「私は、プロデューサーさんが、すっ、すひっ」 
  
26: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:16:00.33 ID:Qezuh/qr0
  
  
 「お、おっほん。友の心の内、我しかと聞き届けたり……!」 
  
  思えば自分の口からはっきり「好き」って言ったの、これが初めてかもしれない。 
27: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:16:43.26 ID:Qezuh/qr0
  
 「蘭子ちゃん、本当にありがとう。私、勇気出たよ」 
 「うむっ。荒野に心寂しく思う時は、この魔王が力を蓄えていると知れ!」 
 「ふふっ……うん。まずは私達のLive、大成功させようね!」 
 「当然至極っ! ふんす!」 
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