37:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:52:44.33 ID:nZJI/gt30
  
  
 ことりさんのアトリエを出たのは、もう日も暮れかけた頃のことだった。 
  
 雪は降らなくなったけれど、吐く息はまだ白い。 
  
 真姫さんは私と一緒に外に出ると、寒そうに手を擦り合わせながら口を開いた。 
  
  
 真姫「モデルをやってたのね」 
  
 鞠莉「前会ったときにはやってなかったわ」 
  
 真姫「……そ」 
  
 鞠莉「もう少し興味を持ってくれてもいいんじゃないかしら」 
  
 真姫「相槌って苦手なのよ」 
  
 鞠莉「……もうっ」 
  
  
 鞠莉「ほんとに不愛想なのね、もっとこう、にっこりしてもいいんじゃない?」 
  
 真姫「それ、あなたが言うの?」 
  
 鞠莉「失礼ね! マリーの笑顔は一級品なのよ!」 
  
 真姫「……そうかしら」 
  
  
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