38:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:53:23.78 ID:nZJI/gt30
  
  
 ちらっとだけ私の目を見て、真姫さんはまた興味がなさそうな顔をした。 
  
 真姫さんと私は少しだけ距離をとり、駅までぽつりぽつりと会話をしながら歩いていた。 
  
 私はやっぱり真姫さんが苦手で、だからこそ不思議だった。 
  
  
 鞠莉「真姫さんって」 
  
 真姫「何?」 
  
 鞠莉「ほんとに μ's だったのよね?」 
  
 真姫「どういう意味よ」 
  
 鞠莉「Hmm……何となく!」 
  
 真姫「……そ」 
  
  
 またすまし顔。 
  
 パーティーで会ったときから、ずっとこの顔ばかり見ている気がする。 
  
 そんなだから、「冷たい」なんて言われるのに。 
  
  
 鞠莉「気にしていないのかしら」 
  
 真姫「うるさいわね。あなたはリハーサルのことを気にしなさいよ」 
  
 鞠莉「うぐっ」 
  
  
 真姫「……」 
  
 真姫「……怖いの?」 
  
 鞠莉「え?」 
  
  
 真姫さんは急に立ち止まると、まっすぐ私の顔を見た。 
  
  
 真姫「あなた、さっき震えてた」 
  
 鞠莉「震えてないわ」 
  
 真姫「ふぅん……ま、いいけど」 
  
  
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