ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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20:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:33:42.38 ID:cO+HlQy0o


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 目を覚ますと見慣れている、けれども久しぶりの天井が広がっていました。ええ、本当に久しぶりです。こんなにも長い間、この天井を見ていなかったということがなかったのでなんだか何年も見ていなかったような気にもなります。
 実際には、半年と少しくらいですが。
 …………………さて、冷静に、クールになって考えましょう。何故ワタシは美穂さんと過ごす家の布団ではなく、実家のベッドで目を覚ましたのかを。
 唐突に帰宅したくなって帰ってきたのか、寝惚けているのか、はたして理由は何なのか皆目検討もつきませんが、なにこんなことで取り乱したりはしません。
 なにせワタシは世間ではドッキリの女王とも名高いカワイクもお茶の間を笑顔にできるアイドルなんですから、こんなことで取り乱すことなんてありえな

「なあああああああああっ!?」

「ひゃあっ!? どど、どうしたの!? 泥棒さん!?」

 なんということでしょう。
 こんなことではまず驚くなんて有り得ない、経験値がものを言うのですと大言壮語を言っていたワタシが、こんなにもはしたなく大声をあげてしまうとは。
 そんなワタシの大声に驚いたように布団から跳ね起きた女性──まさしく、その女性こそが、ワタシが年甲斐もなく年若い少女のように大声をあげて反応をしてしまった原因であるわけですが。
 彼女はそんなワタシの驚きの原因を知らず周りをキョロキョロと見回している。トレードマークのぴょんと飛び出た一房の髪の毛が景気良く動き回っていて、今日も朝から可愛い人だと思っていた。

 そう、彼女──まだほんのり幼さが残る年頃の小日向美穂さんがワタシの隣で寝ていた。その事実がボクから一瞬にして冷静さを奪った原因でした。



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