勇者「ニートになりたい」
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24: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/09(火) 21:04:43.57 ID:76b4/dYJO
店主「そういやあんた、どっから来たの?」

戦士&魔法使い&僧侶「……」ジィ〜

勇者「せ、拙者はしがない旅の者でござる」

店主「そんな喋り方してなかったろ」

僧侶「いきなり失礼ですけどぉ〜、そちらの旅の方の職業をお聞かせいただいてよろしいですかぁ〜?」

勇者「しょ、職業?」

店主「なんでもこのお兄さん、ダーマ神殿を目指してるらしいよ」

魔法使い「なら、転職? なにになりたいの?」

勇者「遊び人に」

魔法使い「遊び人……? ぷっ、変なやつ」

戦士「おい、お前。遊び人なんて怠け者のやる職業だぞ」

勇者「(怠けたいんだから天職じゃねぇか)」

僧侶「……」

店主「勇者様が旅立つのなら号外かお触れでも出してくれりゃいいのにねぇ」

戦士「そんなことしたら魔王に潰されちまうだろ。秘密裏にやる必要があんだよ」

魔法使い「そーそー。絶対的な魔王にとってのただひとつの脅威たる勇者。除外する為には、国ひとつ潰すわよ」

店主「国をか……おっかねぇ」ゴクリ

僧侶「……私ぃ、そちらの旅の方のテーブルに相席したいんですけどぉ」

勇者「へ?」

僧侶「だめでしょうかぁ〜」

店主「席は四人がけだ。かまわないよ」

勇者「ちょ、俺の意思は!」

店主「こんなベッピンさん三人のうちの一人と一緒な飯食えるんだ。男なら役得だろ?」

勇者「めんどくさいから、いい――」

僧侶「失礼しますぅ〜」スッ

勇者「見かけによらずグイグイくるな!」

魔法使い「僧侶、ちょっと、あんた男の趣味悪くない? そんなのがいいの?」

戦士「まったくだ。そんな軟弱そうなやつ」

勇者「こ、こいつら、なんで俺なにも言ってないのにボロクソいわれとるんじゃ!」

僧侶「うふふ。あちらは無視しておいて。……あ、手にご飯粒つけてますよ」

勇者「え、ついてな……」

僧侶「実は、私ぃ、特技があるんですよ」

勇者「(……? なんだ、手が熱い)」

僧侶「僧侶は癒しの職。女神様の特色が色濃くでる職でもあるんですぅ〜」

戦士「そうなのか?」

魔法使い「女神は争いを好まないもの。魔法使いや戦士だって加護を受けてるけど、どちらかというと精霊の側面が強いわ」


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