26: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/09(火) 21:43:34.19 ID:76b4/dYJO
【深夜 魔法使い 部屋】
戦士「魔法使い、まだ起きてるか?」コンコン
魔法使い「その声は、戦士? 鍵なら空いてるわよ」
戦士「失礼する」ガチャ
魔法使い「夜分にどうしたの? というか、まだ起きてたのね」
戦士「あんたもな。なんだ、本を開いて勉強でもしてたのか?」
魔法使い「気にならない? 僧侶の言動。あの子、どうにも信用ならないのよ」
戦士「……同感だ。実は気になってな。あたしのはただの勘だが」
魔法使い「さっきの光、調べてみたの」
戦士「祈りってやつか。それで?」
魔法使い「専門職じゃないから詳しいことはわからないけど、たしかに祈りをするときは祝福の影響で発光することがあるらしいわ」
戦士「……でも、それだけじゃないんだろ?」
魔法使い「貴女も見たでしょ? 重ねてた手の下から、つまり、あの男からの光だったわよね?」
戦士「そんな気がした」
魔法使い「そうであれば、おかしいわ。僧侶の手が光っていなければ」
戦士「だけど、光が強すぎて、その、見間違いってことも」
魔法使い「……」ギシ
戦士「まさか、あいつが勇者だってのか?」
魔法使い「あくまで可能性よ。でも、僧侶はあいつとパーティを組むと決めた。どうにもひっかかる」
戦士「たしかに、男、だもんな。しかも二人きりになるし」
魔法使い「貴女、オンナは捨てたんじゃなかったっけ」
戦士「ち、ちがっ! あたしは、一般的な常識で!」
魔法使い「別にいいけど。それを抜きにしても、前衛を任せられると判断できない者とパーティを組むメリットは、魔法職に無いのよ」
戦士「……強いのか? あいつ」
魔法使い「そこで、提案があるんだけど――」
748Res/717.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20