結城友奈「これは勇者たちの物語」
1- 20
24:名無しNIPPER[saga]
2018/01/13(土) 19:42:33.99 ID:gZU5fBxgo

千景(乃木さんと白鳥さんは一度の跳躍で進化体と呼んだバーテックスたちとの距離を大きく詰める。もはや彼女たちの獲物はその射程範囲にあった)

歌野「さぁ、覚悟しなさい! 農業王のプライドに懸けて! 私がお相手してあげるわ!」

千景(……なるほど、先ほどまでの口調はよそ行きだったのね)

歌野「──これが私のオニオンスライスよッ!」ズシャ!!

千景(……驚いた。七人御先で顕界している者たちの戦闘能力は等しく五分のはずである。一人一人で言えば勇者部の勇者一人に大きく劣り、現状の三ノ輪さんと同じ程度の実力と言っても良い。最前線を今も維持する三ノ輪さんであるが、どちらかと言えばそれは回避に注力した戦闘を行っているから成り立つことで、本来中型以上のバーテックスを撃退する際は百を超える手数が最低でも必要だと以前の戦闘から私は割り出していた)

千景(それをたった一撃。経験と技術だけで中型のバーテックスの胴体を両断した。もちろんそれで撃破出来るだけ甘い相手ではないが、それでも強力無比な実力であることに違いはないようだ)

若葉「……野菜の名前とは白鳥さんらしいな。……ふっ、私も負けてはいられない! はぁっ! 一閃緋那汰!!」ザシュッ!!

千景(……)

千景(乃木さんの実力もどうやら白鳥さんに劣らないようだけれど、上里さんの名前を技名として叫ぶなんて……あなたも大概ね……)

千景(呆れもする場面はあったが、こうして六の勇者たちの戦闘は過熱し──目の前にバーテックスの存在しない、一本の道筋が出来ていた)

千景「……行きましょう」

千景(そして、最後の一である私も、七人御先を維持しながら三ノ輪さんの待つ最前線へと向かって行った──)






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
95Res/132.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice