25:名無しNIPPER[saga]
2018/01/13(土) 19:46:03.77 ID:gZU5fBxgo
*樹海の壁前・高嶋友奈
風「なんか知らない人がいっぱい居るわよね……?」
夏凜「あれが、千景の満開……なの?」
美森「友奈ちゃんが、もう一人……? それに千景ちゃんも……」
友奈(……今の私は思い出すことがなくなってしまっていたけど、この世界に来た最初の頃は、よく皆の姿を記憶の中で見ていた。……若葉ちゃん、ひなたちゃん、タマちゃん、アンちゃん……ぐんちゃん、そして、私……)
友奈(ぐんちゃんが満開を行った瞬間、私の頭の中は今までにないくらいスッキリしていた。多分、今の私は全部を思い出せている。……そうなんだね、若葉ちゃん。最初からこうなる予定だったんだね……)
友奈(私が本来知らないはずだったこともどんどん分かっていく。……私が二年前に送られたことは手甲の不具合だったようで、本来ならこの時間に合わせて全てが進行していく予定のはずだったんだ)
友奈(だから、私の記憶がおかしくなってしまったことは、若葉ちゃんが立てた計画に全くなかったことで……ちょっとだけ若葉ちゃんのおっちょこちょいに困ってしまうけど、こうして皆の姿を見ることができて私の心は本当に晴れやかだった)
樹「……?」
友奈「え? さっきまでの私と少し違って見える気がするって? ……そうだね、樹ちゃん。私はようやく本来の私に戻ることができたんだよ。──さぁ、ぐんちゃんたちの頑張りを無駄にしないためにも、私たちは私たちの行うべきことを行おう! そして、世界の、私たちの未来を皆で話し合って決めるんだ!」
樹「……」コクン
友奈(樹ちゃんが頷くのを見てから、私はこの場に居る勇者部の皆へ向かって、もう決して揺るがない私の気持ちを示すように、はっきりと告げた)
友奈「──皆、話し合いを始めよう!」
友奈(ぐんちゃん、私たちの結論が出るまでもう少しだけ待っていて。終わったらすぐに皆で駆け付けるから!)
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