【艦これ】司令官はお父さんみたいなのです!
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4:名無しNIPPER
2018/02/16(金) 19:40:45.74 ID:if/41hFK0
「しかし、ババ抜きなんていつ以来だ。軍ではもっぱらポーカーばかりだったからな」
「ぽーかー? それは何だか分からないけど、今はババ抜きよ!」
「暁、一人前のレディになりたいならポーカーくらい嗜まないとならんぞ」
「えっ、ホント!?」
「それより、とりあえずカードを配ってくれ」
「はいなのです!」
「待って!? ぽーかーって何なの!? 教えてくださいなのです!」
 暁を無視して、ババ抜きを始めようと電からカードを受け取る提督。
 そんな提督の背中に、暁は飛び付いた。
「おっと。いきなりはさすがに危ないぞ。ついでにカードが見にくい」
「ぽーかーの事教えてくれるまで、ずっとこうしてるんだから!」
「じゃあ響、引いてくれ」
「ダー」
「何でちょくちょく無視するのよ!」
 背中で暴れる暁が落ちないように支えながら、響にカードを差し出す。
 その後は。
「おー……」
 あっさりと残り一枚になった提督。
 後ろから提督のカードを見ていた暁には、これが運ではないというのが分かった。
 提督のカードを引いている響の、カードを引くクセを利用して要らないカード……。ジョーカーは勿論、提督の引く相手である電が持っていなさそうなカードを送っているのだ。
「さて、響が引いて終わりだな」
「ハラショー……。本当に強いね司令官」
「私達、全然カード減ってないのに……」
「凄いのです……」
 響が、最後のカードを引いて提督は上がった。
 最初は後ろで暴れていた暁も、今では憧れの視線を投げていた。
 これが、大人の余裕……!
「ねえ、ところでポーカーって何なの?」
「……本当に知りたいか? ポーカーによって人生を破滅させる人間もいるのだぞ?」
「えっ……」
 提督の真剣な声に、提督の背中に乗って前後に揺すっていた暁の動きが止まる。
 電、雷の表情も変わる。
 響だけは、呆れた表情をしたが。
「うっ……。も、問題無いわ! 私達は命を掛けて戦っているのよ!」
「そうか。ならば、教えてやろう」
 そう言って、提督は暁と電、雷にポーカーのやり方を教える。
 全て説明し終わると、暁は提督の後頭部に向かってヘッドバッドをした。
「ぬうううう!! 普通のカードゲームじゃない!」
「痛いな。現金を賭ければ人生破滅させる人間もいるさ。マイク……。可哀想な奴だった……」
「誰よマイクって!」
 もう一発、提督の後頭部に頭突きをする暁。
「でも、面白そうなのです!」
「ちょっとやってみましょう、暁!」
「そうね! こういうのを華麗にやってこそレディよね!」
 そう言って、暁達は早速ポーカーで遊び始める。
 その輪から外れて、響が提督のところにやって来る。
「あんまり、暁をからかってあげないでね。本人は真剣なんだから」
「少しくらいからかわれた方が、レディになれるさ」
 そう言って、立ち上がろうとした提督の膝に、響が座った。


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