【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
↓ 1- 覧 板 20
454: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 21:33:39.65 ID:CqMCvVly0
みほ「二人とも、本当にありがとう」
エリカ「まぁ、良いわよこの程度」
小梅「できれば西住さんのお姉さんも呼びたかったんですけどね……」
エリカ「まほさんは国際強化選手の合宿に参加してるんだからしょうがないでしょ。遊んでる暇なんてないのよ」
「だから、あなたも変な事言わないの」赤星さんをそう嗜めるエリカさん。
一瞬こちらを向いた瞳に、その言葉がお姉ちゃんと……私を気遣ったものだとすぐに分かってしまう。
私は口には出さず、心の中でありがとうと呟く。
みほ「大丈夫だよ。お姉ちゃんが帰ってきたらまた家族でお祝いしようって言ってるし」
エリカ「なんだ。心配して損した」
小梅「やっぱり心配してたんですね?」
赤星さんのニヤニヤした視線にエリカさんは不満をあらわに睨み返す。
だけども赤星さんは全く堪えた様子はなく、エリカさんは鼻を鳴らし、「もういい」と私の方に向き直る。
エリカ「ほら、辛気臭いのはそこまでにして。さっさと食べましょう」
エリカさんの言葉に頷いて、私は目の前のから揚げを一つ頬張ってみる。
カリッと揚がりつつ、しっかりと味の染み込んだそれは、私が普段食べている惣菜よりも美味しく感じた。
その次にミニハンバーグ。小さいながらも口の中に広がる肉汁が、活力を与えてくれる。
みほ「……おいしい。赤星さんとエリカさん……料理上手なんだね……」
小梅「レシピ見ながらなんですから大したことじゃないですよ」
エリカ「普段作ってるのよりは手間をかけたけどね」
美味しいものはそれだけで気分が高揚する。
頬が緩んでしまう。
ましてやそれが私のために友人が作ってくれたものなのだからなおさらだ。
みほ「でも、食べきれるかな…」
エリカ「全部食べなくていいわよ。ちゃんとタッパー持ってきてるから何回かに分けて食べなさい」
小梅「エリカさん気が利きますね」
エリカ「……せっかく作ったんだから全部食べてもらいたいって思うのは当然でしょ」
そう言ってそっぽを向くエリカさん。
その態度が何だか可愛らしくて私と赤星さんはニコニコしてしまう。ニヤニヤかもしれない。
私たちの反応がうざったいのか、エリカさんは話題を変えようと台所に視線を向ける。
978Res/708.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20