【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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455: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 21:36:10.34 ID:CqMCvVly0
エリカ「それにしても……あなたのキッチン全然使った形跡がないんだけど?」
みほ「私……あんまり料理しないから」
基本スーパーの惣菜ばかりで、めんどくさい時は連日コンビニ弁当なんて日もある。
我ながら自堕落だと思うも、めんどくさいものはめんどくさいのだ。
私の自白にエリカさんは呆れたように脱力する。
エリカ「あなたねぇ……食事にはちゃんと気を使いなさい。高等部に上がったらもっと練習激しくなるんだから」
みほ「う、うん……」
小梅「まぁまぁ、お説教はそのぐらいにしましょうよ。今日はみほさんが主役なんですから」
エリカ「……そうね」
小言を言うエリカさんと、それを宥める赤星さん。
なんだかお母さんとお父さんみたいだなと、口に出さずに思った。
うちの家族が食卓に集まることはそんなにない。
お母さんは師範としての仕事があるし、お父さんもお父さんで腕利きの整備士としてあちこちを飛び回っているから。
だからこそ、家族全員揃った食卓はとても楽しくて、学校であった事や、何気ない話を聞いてもらうのが嬉しくてしょうがなかった。
それはたぶん、お姉ちゃんもだったのだろう。
普段あまりしゃべらないお姉ちゃんもこの時ばかりは饒舌になって、お父さんに話を聞いてもらおうとあれこれ日々の事を語る。
お父さんはそれを聞いて嬉しそうに頭をなでてくれる。
お母さんも、いつもの厳しさは残っているし小言もいうけれど、時折見せる柔らかな微笑みを私は見逃していなかった。
正直、お母さんに苦手意識を持っているのは否定できないけれど、もしかしたらそれは私の一方的なものなのかもしれない。
キツイ物言いのエリカさんが優しい人なように、お母さんも厳しいだけの人じゃ無いのだと思う。
……次の帰省の時は、お母さんと出かけられるといいな。
そんな事を思いながら私は箸を進めた。
エリカ「野菜もちゃんと食べなさいよね」
お母さんに小言を言われた。
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