【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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458: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 21:45:35.27 ID:CqMCvVly0


エリカさんの言葉が言い終わるや否や、私はそっとリボンを解く。

その中には、私が良く知っている、大好きな、あの子が入っていた。




みほ「ボコだぁっ!!」

エリカ「一気にテンション上がったわね……」

小梅「みほさん、本当にその熊さんが好きなんですね」



嬉しくて飛び跳ねんばかりな私。

電灯に透かすようにボコを掲げ、その隅々までじっくりと見つめているとあることに気づく。



みほ「……あれ?このボコ黒森峰の略帽かぶってる。それに包帯の巻き方も見たことない。こんな種類あったっけ?」



「そんなんわかるのね……」と呆れか驚きかよくわからない反応をするエリカさん。

いやわかるよ。私のボコへの愛がどれほどのものなのか、ボコ講座をしつつ教えてあげようかと思っていた時、

赤星さんがニヤニヤとエリカさんに視線を向ける。



小梅「無いと思いますよ?だって……」

エリカ「……」

みほ「どういう事?」



赤星さんの視線の先で、むすっとした表情で腕を組んでるエリカさん。

私の問いかけに赤星さんはクスクスと笑いながら。でも嬉しそうに語り始めた。



小梅「この間寄港したときにエリカさんとプレゼントを探したら、『ボコをボコって君だけのボコを作ろう!!ボコボコキット!!』っていう悪趣……意欲的なものがありましてね」

みほ「そ、そんなのあるのっ!?どこに売ってたのっ!?」



食いつく私に、赤星さんは視線を右左にと泳がせた後、エリカさんの耳元にぼそぼそと語り掛ける。



小梅「えっと……――――どうしましょう、投げ売りされてた最後の一個だからもうないって伝えますか?」

エリカ「……黙っておきましょう。わざわざ希望を潰す必要もないわ。投げ売りをプレゼントにしたってのも人聞きが悪いしね」

小梅「ですね……まぁ、元々妙に強気価格だったのが投げ売りで手ごろになっただけですし」



会話の内容が聞こえず、きょとんとしてる私に赤星さんは申し訳なさそうな表情で手を合わせる。



小梅「ご、ごめんなさい。適当にふらついてたら見つけたものなんでどこで買ったってのはちょっと覚えてなくて……」

みほ「そっかぁ……でも、嬉しいよっ!!でも、ボコに黒森峰の略帽セットがあったんだね」

小梅「あ、それはですね」

エリカ「余計な事言わないの」



赤星さん口に手をやるエリカさん。

でもすぐにその手はどけられてしまう。




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