【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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459: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 21:47:36.91 ID:CqMCvVly0
小梅「余計な事じゃありません。……みほさん、その略帽はエリカさんの手作りなんですよ」
みほ「えっ!?て、手作りっ!?」
驚いて腕の中のボコを見てみると、確かに既製品にしては略帽の縫い目が荒いように思えた。
で、でも……手作りって……
驚いて何も言えない私に、エリカさんは居心地悪そうに顔を背ける。
エリカ「……別に、大したことじゃないわよ。キットものをただ作るのもつまんないと思っただけ。だから――――」
みほ「エリカさんっ!!」
そんなエリカさんの様子なんてお構いなしに、私はエリカさんに抱き着く。
先ほどボコを抱えていた時とは違う、大事に、力強く。
エリカ「ちょっ!?な、なによ急にっ!?」
みほ「ありがとうっ!!大切に……一生大切にするからっ!!」
突然のハグにあたふたしていたエリカさんは、私の言葉を聞いてどう思ったのか、
私を引きはがそうとしていた腕をそっとおろす。
エリカ「そこまで気負わなくていいわよ……」
みほ「ううん、大事にする。ダメって言われてもね」
エリカ「……そ。まっ、勝手にしなさい。……喜んでもらえたならそれでいいわ」
ポンポンと私の背中を叩くエリカさん。
子供っぽい扱いだと思ったけれど、エリカさんなりの喜びの表現なのだと納得して、私はより強くエリカさんを抱きしめる。
鼻腔を花のような香りが通り抜ける。
洗剤の匂いか、シャンプーの匂いか、はたまたエリカさん自身が花なのか。
エリカさんの体温を肌で感じて、その香りに包まれて、私の意識は私の体を離れていきそうになる。
パシャリ
そんな私の意識は耳に飛び込んで来たシャッター音によって現実に引き戻される。
驚いて音の来た方を見ると、嬉しそうに、ニヤニヤとカメラを構えた赤星さんがいた。
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