【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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460: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 21:50:10.80 ID:CqMCvVly0



エリカ「ちょ、あなたなに撮ってんのよ」



慌てるエリカさんの言葉に、カメラを掲げて返事をする赤星さん。

あのカメラは……確かオクトーバーフェストの時も使ってたもので、赤星さんがお小遣いをためて買ったと嬉しそうに語っていたのを思い出す。



小梅「美しい友情の一ページですよ?シャッターチャンスじゃないですか」

エリカ「あのねぇ、こういうのは記憶に残すのが美しいのよ」



ため息交じりに咎めるエリカさんに赤星さんはノンノンと指を振って反論する。



小梅「思い出は、記憶の中だけじゃなくてちゃんと形にしておくべきなんですよ。
   
   記憶の中の想い出はいつかは薄れてしまいますけど、ちゃんと形に残すことでいつまでも私たちの依り処になってくれますから」



「だから、カメラはこんなにも進化したんですよ」。そういって再びレンズを覗く。



みほ「赤星さん!」

小梅「ええ、現像したら渡しますね」



さすが赤星さん。私の要望を言葉にせずとも感じ取ってくれた。

私は彼女の手を取りブンブン振って感謝と感激を伝える。



小梅「それじゃあついでに、3人で記念写真も撮っておきましょうか」



そう言ってミニ三脚を取り出した赤星さんに、エリカさんが心底めんどくさいという顔をする。



エリカ「別にいいでしょうよ。これで最後ってわけじゃあるまいし」

小梅「あれ?来年も祝ってあげる気マンマンですね?」

エリカ「……言葉の綾よ」



照れたように取り繕うその姿に思わず微笑ましさを感じてしまう。

それは赤星さんも同じだったようで、



小梅「ふふっ、そうしてあげます。それじゃあ撮りましょうか」



鼻歌混じりにカメラをセットする赤星さんの背中を見て、エリカさんは観念したようにため息をついた。







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