岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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11: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:55:42.87 ID:5LgnJack0
「……っ。」


激しく怒りのこもったダルの声色に、思わず目を背けてしまう。
わかっている……わかってはいるが……それでもそうしなければならないんだ。


「いくら僕でも堪忍袋の緒が切れたお!オカリン正気!?
 この世界戦の鈴羽にα世界線の記憶を植え付けるって事はさ。
 それは今、僕らの知っている鈴羽じゃない別の鈴羽になるって言う事。」
 
「あぁ、わかっている……。」

「本当にわかってんのかお!!それはつまり
 今の鈴羽を殺してしまうかもしれないって事だぞ!?」


ダルがついにキレた。机を強く殴ったのか、凄まじい音が室内に鳴り響いた。
当然だ、こんな事を頼まれたら友人とはいえ怒り狂うに決まっている。
だがそれでも話をやめるわけにはいかない。


「そんな事くらいわかっている……!俺だってこの世界線の鈴羽の事も大事に思っている!
 だが鈴羽が成長する度、あの時の鈴羽の年齢に近づく度……
 俺は現実を突きつけられる……今の鈴羽と彼女≠ヘ違うと……!」

「それがわかっているならどうして……!」

「それでも俺は……俺はあの世界線での鈴羽を救いたい!
 平和になったこの時代を見せてやりたいんだ……!
 頼むダルわかってくれ……一日だけでいい。一日だけで……。」

「一日だけでいいから人の娘の脳を弄らせてくれって?
 ……ふざけんじゃねーお!!!!お前ホントにマッドサイエンティストになっちまったん?
 厨二病は卒業したと思ったら、今度は真性ですか?悪いけど付き合ってらんねーお。」

「待て!待ってくれダル……!」


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